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深いおどろきにうたれて、
名高いウェストミンスターに
真鍮や石の記念碑となって
すべての王侯貴族が集まっているのをみれば、
今はさげすみも、ほこりも、見栄もない。
善にかえった貴人の姿、
華美と俗世の権勢をすてた
けがれのない帝王の姿がみえるではないか。
いろどられた、おもちゃのような墓石に
今は静かに物云わぬ魂がどんなに満足していることか。
かつてはその足にふまえた全世界をもってしても
その欲望を満たすこともおさえることも出来なかったのに。
生とは冷たい幸福の結ぶ氷であり、
死とはあらゆる人間の虚栄をとかす霜解けである。
――「クリストレロの諷刺詩」一五九八年、T・B作
秋も更けて、暁闇がすぐに黄昏となり、暮れてゆく年に憂... | {
"作品ID": "059898",
"作品名": "ウェストミンスター寺院",
"作品名読み": "ウェストミンスターじいん",
"ソート用読み": "うえすとみんすたあしいん",
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"公開日": "2020-04-03T00:00:00",
"最終更新日": "2020-03-28T00:00:00",
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いざ、これより樂しまむ、
仕置を受くる憂なく、
遊びたのしむ時ぞ來ぬ、
時ぞ來ぬれば、いちはやく、
讀本などは投げ捨てて行く。
――學校休暇の歌
前章で述べたのは、イギリスに於けるクリスマス祝祭に就ての幾つかの一般的な觀察であつたが、今わたしは誘惑を感ずるままに、その具體的な例證として田舍で過したクリスマスの逸話を記してみたいと思ふ。讀者が之を讀まれる際に、わたしから辭を低くして切に願ふのは、いかめしい叡知はしばらく忘れて純一な休日氣分にひたり、愚かしきことをも寛き心を以て許し、ひたすら愉樂をのみ求められんことである。
十二月のこと、ヨークシャを旅行の途上、長い道程をわたしは驛傳馬車の御厄介になつたが、それはクリスマスの前日... | {
"作品ID": "056078",
"作品名": "駅伝馬車",
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すべてよし。
何して遊ぼと
叱られない。
時はきた。
さっさと
本など投げだそう。
――休日に歌った昔の学校唱歌
前の章で、わたしはイギリスのクリスマスの催しごとについて概括的な観察をしたので、今度は、その実例を示すために、あるクリスマスを田舎ですごしたときの話を二つ三つ述べたいと思う。読者がこれを読まれるにあたって、わたしが切におすすめしたいのは、学者のようないかめしい態度は取り去り、心からお祭り気分になって、馬鹿げたことも大目に見て、ただ面白いことだけを望んでいただきたいということである。
ヨークシャを十二月に旅行していたとき、わたしは乗合馬車に乗って長旅をしたが、それはクリスマスの前日だった。その馬車は内も外もいっぱ... | {
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年老いた人をいたわりなさい。その銀髪は、
名誉と尊敬をつねに集めてきたのです。
――マーロウ作「タムバレーン」
わたしは田舎に住んでいるころ、村の古い教会によく行ったものだ。ほの暗い通路、崩れかかった石碑、黒ずんだ樫の羽目板、過ぎさった年月の憂鬱をこめて、すべてが神々しく、厳粛な瞑想にふける場所ににつかわしい。田園の日曜日は浄らかに静かである。黙然として静寂が自然の表面にひろがり、日ごろは休むことのない心も静められ、生れながらの宗教心が静かに心のなかに湧きあがってくるのを覚える。
かぐわしい日、清らかな、静かな、かがやかしい日、
天と地の婚礼の日。
わたしは、信心深い人間であるとは言えない。しかし、田舎の教会にはい... | {
"作品ID": "060225",
"作品名": "寡婦とその子",
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だが、あのなつかしい、思い出ふかいクリスマスのお爺さんはもう逝ってしまったのだろうか。あとに残っているのは、あの年とった頭の白髪と顎ひげだけなのか。それでは、それをもらおう。そのほかにクリスマスのお爺さんのものはないのだから。
――クリスマスを追う声
あのころのクリスマスには、
どこの家でも見たものだ。
寒さを払う火もあたたかく、
肉のご馳走が山ほどあった、偉い人にも賤しい人にも。
近所の人はみな招ばれ、
心からのもてなしだ。
貧しい人でも門前ばらいは食わなんだ。
それは、この古帽子が真新しかったころのこと。
――古謡
イギリスで、わたしの心をもっとも楽しく魅惑するのは、昔から伝わっている祭日のならわしと田舎の遊びごとで... | {
"作品ID": "060231",
"作品名": "クリスマス",
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聖フランシス樣、聖ベネディクト樣、
この家を惡しき者共からお守り下さい。
夢魔と、あのロビン殿と呼ばれる
物の怪からお守り下さい。
惡靈共が襲ひ入りませぬやぅぅ、
妖精や鼬鼠、鼠、狸などの入りませぬやぅぅ、
夕の鐘の鳴る時から
翌朝までお守り下さい。
カートライト
皓々と月照る夜であつた、けれど寒さは嚴しかつた。わたし達の馬車は凍てついた大地をりんりんと疾驅した。馭者は絶え間なく鞭を打鳴し、馬は暫く勢よく疾走を續けた。「馭者は行先を心得てゐるのです」わたしの道連れは笑ひながら云つた。「それに召使部屋がまだ賑かに笑ひさざめいてゐるうちに行き着かうと思つて一所懸命なのです。わたしの父と云ふのは、よろしいですか、頑固な昔者でしてね... | {
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"作品名": "クリスマス・イーヴ",
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"ソート用読み": "くりすますいいう",
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聖フランシス様、聖ベネディクト様。
この家を悪しきものからお守り下さい。
悪い夢や、ロビンという名の人のいいお化けから
すべての悪霊、
妖精、鼬、鼠、白鼬からお守り下さい。
晩鐘の時から、
暁の勤行まで。
――カートライト
皎々と月のさえた夜だったが、寒さははげしかった。わたしたちの駅伝馬車は、凍てついた大地を矢のように走った。馭者はたえず鞭を打ちならし、馬はしばらく疾駆した。「馭者は自分の行くところをよく知っているんです」とわたしの友は言って、笑った。「それで、一生懸命になって、召使部屋の催しとご馳走に間にあうように着こうとしているんですよ。じつを申しますと、父は、古風な凝り屋で、昔のイギリス流の客のもてなしぶりを今もやっ... | {
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"作品名": "クリスマス・イーヴ",
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"公開日": "2021-12-24T00:00:00",
"最終更新日": "2021-11-27T00:00:00",
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"わたしは聞いたことがない\n悩みのないまことの愛というものを。\n世に(...TRUNCATED) | {"作品ID":"060226","作品名":"傷心","作品名読み":"しょうしん","ソート用読み":"(...TRUNCATED) |
"年よりの年経た頭につくられた一つの古い歌がある、\n年とった立派なだ(...TRUNCATED) | {"作品ID":"060233","作品名":"ジョン・ブル","作品名読み":"ジョン・ブル","ソー(...TRUNCATED) |
"「サクソンの畏き神に縁みてぞ、けふをば『ヱンスデイ』といふ。その神(...TRUNCATED) | {"作品ID":"060357","作品名":"新浦島","作品名読み":"しんうらしま","ソート用読(...TRUNCATED) |
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llm-jp-corpus-v4 — ja_aozorabunko
Mirror of the ja/ja_aozorabunko sub-corpus of LLM-jp Corpus v4,
built by the LLM-jp Corpus Building WG (NII).
- Source: https://gitlab.llm-jp.nii.ac.jp/datasets/llm-jp-corpus-v4
- Sub-corpus:
ja_aozorabunko - Files: 1 ×
jsonl.gz(0.2 GB compressed) - Format: one JSON object per line, with a
textkey and ametakey (document id, URL, and other provenance fields).
Directory layout mirrors the upstream repository.
License
CC BY 4.0 — inherited from the upstream sub-corpus. Attribution goes to the LLM-jp Corpus Building WG and to the original data providers listed in the upstream README, which remains the authoritative statement of terms for this data.
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