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物理数孊I 解析孊
物理数孊I > 解析孊 解析孊は高校たでの数孊の延長ずしおずらえるこずも出来るが、高校たでの数孊を厳密に基瀎づける科目ずずらえるこずも出来る。䟋えば、高校たでの範囲では数列の極限や関数の連続は厳密には定矩されおいなかった。解析孊ではこのような極限を取る手法を扱う。たた、埮分や積分に関するより進んだ蚈算も扱う。ここで孊んだ手法は線圢代数ず䞊んで、より進んだ蚈算を行なうための基瀎ずなるので、ここで孊ぶ手法には十分習熟する必芁がある。 ここでは、1぀の倉数を扱う関数を甚いお収束や連続性の定矩を扱う。たた、それらを甚いお厳密に定矩された手法を甚いおテむラヌ展開やより耇雑な積分を導入する。 最初に、無理数を定矩する手法を考える。高校たでの範囲では、実数のうちで有理数でないものを無理数ず定矩した。ここで有理数ずは、2぀の互いに玠の敎数n,mを甚いお、 ずかかれるもの党䜓を指す。しかし、この構成ではそもそも実数が䜕なのかが瀺されおいないため、無理数ずいうものがずらえにくいずいう難点がある。 ここで、実数の性質に぀いお1぀の仮定をおく。 この定矩はデデキントの切断(w:en:Dedekind cut)ず呌ばれる。このずき、ある実数をその数より小さい有理数の集合によっお定矩する。この定矩は有理数ず無理数の䞡方に察しお適甚できる。なぜなら、切断で遞ばれた点が有理数だったずきには、その点自身たでの有理数の集合を遞んだ有理数を衚わす有理数の集合ずしお扱えばよい。䞀方、切断によっお遞ばれた点が無理数だったずきには、その切断は必ずその近くにある別の数を衚わす切断ずは区別される。なぜなら、ある数を遞んだずきその数ず別の数の間には必ずある有理数が存圚するからである。有理数のこの性質は有理数のw:皠密性ず呌ばれ、有理数の重芁な性質である。これは、どんな数でも数倀ずしお曞くならその倀はどんな堎合でも無限小数で曞くこずが出来、無限小数はどれほど小さい数でも有理数で曞かれ埪環小数を含んでいるこずから確かに成立するのである。このようにしお、無理数はその数より小さい有理数党䜓の集合によっおずらえられた。 ここからは、䞊で述べた実数の連続性を甚いお、数列の収束を定矩する。たずは、収束の定矩を述べる。任意の(小さい)ある数 ε {\displaystyle \epsilon } をずったずき、あるNが存圚しおn >= {\displaystyle >=} N を満たす党おのnに぀いお が成り立぀ずき数列 a n {\displaystyle a_{n}} は、定数aに収束するずいう。 ここで、実数の連続性は無限にある定数aに近い数がただ1぀しかないずいうこずを芋るために甚いられおいる。これは、ある定数aず異なった点bは、定数aずの間に䜕らかの有理数を持぀ため、定数aず無限に近くにあるこずは出来ない。そのため、数列 | a n − a | {\displaystyle |a_{n}-a|} が、定数aず遞んだ点bの距離よりも小さい ε {\displaystyle \epsilon } よりも小さいずいう条件を満たすずき、 a n {\displaystyle a_{n}} が収束する点は確かに点bではなく、点aであるこずが 保蚌されるのである。䞊の定矩は高校たでに行なった極限の定矩に適合しおいるはずなので、実際に極限の蚈算を行なうずきには、これたでに甚いた結果をそのたた甚いおもよい。この定矩を甚いたずき、以䞋が成り立぀。 定数a,bに収束する数列 a n {\displaystyle a_{n}} , b n {\displaystyle b_{n}} に察しお、 (I) (II) が成り立぀。 (I)に぀いお、数列 a n {\displaystyle a_{n}} がaに収束するこずから、ある定数 ε 1 {\displaystyle \epsilon _{1}} を取ったずき、ある定数 N 1 {\displaystyle N_{1}} が存圚し、 N 1 < n {\displaystyle N_{1}<n} を満たす党おのnに぀いお、 が成立する。同様に数列 b n {\displaystyle b_{n}} がbに収束するこずから、ある定数 ε 2 {\displaystyle \epsilon _{2}} を取ったずき、ある定数 N 2 {\displaystyle N_{2}} が存圚し、 N 2 < n {\displaystyle N_{2}<n} を満たす党おのnに぀いお、 が存圚する。 ここで、 に぀いお、 ずしたずき、党おの n > N {\displaystyle n>N} を満たす敎数nに察しお を蚈算するず、この量は䞉角䞍等匏を甚いるこずで、 が成り立぀。しかし、 ε 1 {\displaystyle \epsilon _{1}} , ε 2 {\displaystyle \epsilon _{2}} はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、党おの ε {\displaystyle \epsilon } に察しお ずなるような敎数Nが存圚する。よっお、 が瀺された。 (II) 同様に に぀いお、 は、 ずなる。ここで、 n > N {\displaystyle n>N} に察しおは が成り立぀こずに泚目するず、 が埗られる。ここで、 ε 1 {\displaystyle \epsilon _{1}} , ε 2 {\displaystyle \epsilon _{2}} はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、a,bが有限のずきa,bの倀に関わらず䞊の倀は限りなく小さくなる。よっお、 が瀺された。 次の数列 の極限倀を求めよ。 (I) (II) 䞊の結果である (I) (II) を甚いればよい。ただし、定数は党おのnに察しお同じ数を取る数列ずしお扱う。 (I) は、1は極限倀1をずり は、極限倀0を取るこずから、 ずなる。 (II) に぀いお、2は、極限倀2を取り、 は極限倀0を取るこずから、 が成り立぀。䞀般に定数倍や定数の足し算は、極限倀に定数倍や定数の足し算をすればよい。 次に数列の発散の定矩をする。ここでも䞊の堎合ず同様無限個の数列の倀がある倀より倧きくなるこずが重芁である。あるNが存圚しおn ≥ {\displaystyle \geq } N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(倧きい)Rに察しお、 が成り立぀ずき、 a n {\displaystyle a_{n}} はn無限倧で正の無限倧に発散するずいう。このこずを ず曞かれる。 数列 の堎合に぀いおこの数列が䞊の定矩を甚いたずきに正の無限倧に発散するこずを瀺せ。 ここでも、Nの遞び方が重芁である。ここでは、あるRに察しお ず遞べばよい。この堎合、どのような(倧きい)Rを取ったずしおも を満たすような敎数Nを遞ぶず、それ以降の党おのnに぀いお が成り立぀。倀Rはいくらでも倧きくできるので、このこずは数列の発散の条件を満たしおいる。よっお、数列 はn無限倧で正の無限倧ぞず発散する。 同じ様にしお、 あるNが存圚しおn ≥ {\displaystyle \geq } N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(小さい)Rに察しお、 が成り立぀ずき、 a n {\displaystyle a_{n}} はn無限倧で負の無限倧に発散するずいう。このこずは ず曞かれる。 このうちのいずれにも圓おはたらない堎合もある。䟋えば、次の堎合は数列はどの倀に収束するこずもないため、数列は極限倀を持たない。 が䞊の定矩のいずれも満たさないこずを瀺し、この数列が収束も発散もしないこずを導出せよ。 このずき、非垞に倧きなNを取ったずしおも、そのNから先の党おのnに぀いお a n {\displaystyle a_{n}} がきわめおaに近い倀に留たるようなaは存圚しない。䟋えば、a = 1ず取ったずするず、ある倀kにおいお ずなり、䞡者は非垞に近くなる。しかし、n=k+1においおは既に、その倀は-1ずなり、 ずなり、任意に小さい数 ε {\displaystyle \epsilon } に察しおより小さい数であり続けるこずはできない。これはどれほど倧きなkをずっおも、もしくはa = -1 もしくはそれ以倖の量を遞んでも同じである。よっお、この数列はn無限倧である倀に収束するこずは無い。䞀方、この数列は1ず-1しか倀を取らないため、どのような数よりも倧きくなるような数列ではない。よっお、この数列は正負の無限倧に発散するこずもない。よっお、この数列は収束も発散もしないこずが瀺された。 ある区間 I {\displaystyle I} においお定矩された関数 f {\displaystyle f} が a ∈ I {\displaystyle a\in I} で連続ずは、 どんな ε > 0 {\displaystyle \epsilon >0} に぀いおも,ある ÎŽ > 0 {\displaystyle \delta >0} が存圚しお | x − a | < ÎŽ {\displaystyle |x-a|<\delta } を満たす党おの x ( ∈ I ) {\displaystyle x(\in I)} に぀いお が成り立぀こずである。 区間Iの党おの点で連続のずき、関数fはI䞊で連続であるず呌ぶ。 n回埮分を f ( n ) = ( f ( n − 1 ) ) ′ {\displaystyle f^{(n)}=(f^{(n-1)})'} で定矩する。 ある関数 f(x)に぀いお、fが定矩された党おの実数に぀いお が成り立぀。( Ο {\displaystyle \xi } はaずxの間にある,ある実数。)これを発芋者にちなんでw:テむラヌ玚数ず呌ぶ。これは耇雑な関数をべき玚数ずいう比范的分かり易い関数で近䌌するこずが出来るずいうこずを衚わす定理である。 䞊で述べたテむラヌ玚数はn次たでのべき玚数によっお展開したが、ある性質のいい関数に぀いおは最埌のややこしい項からの寄䞎が無限に小さくなり、単にその項をよりわかりやすい無限和で眮き換えるこずが出来る。このずきテむラヌ玚数は ず曞き換えられるが、これをw:テむラヌ展開ず呌ぶ。テむラヌ展開は短く ず曞くこずが出来る。 に察しおx=0のたわりでのテむラヌ展開を導出する。 であるこずを甚いるず、テむラヌ展開の定矩の匏で が埗られる。 よっお、 e x {\displaystyle e^{x}} のx=0のたわりでのテむラヌ展開は、 ずなる。 に぀いおテむラヌ展開を考える。実際には、aが敎数の堎合にはこの倀は通垞のべき玚数展開に䞀臎する。䟋えば、 をx=0のたわりでテむラヌ展開するず、 ずなり、 2次の代数匏であるので3階以降の埮分は0になるこずを考慮するず、そのテむラヌ展開は、 ずなり、確かに通垞の展開ず䞀臎する。 aが敎数でない堎合にはこの展開は無限に続く。この展開の係数をaが敎数の堎合の2項定理の拡匵ずしお、 ず定矩し、2項定数ず呌ぶ堎合がある。ここでaは ( 1 + x ) a {\displaystyle (1+x)^{a}} のaであり、nはxに぀いおのn次の項を衚わす。この係数を甚いるず、このテむラヌ展開は、 ず曞くこずが出来る。䟋えば、a= 1/2では、x=0のたわりの展開に぀いお に぀いお、 が埗られるこずから、2項目たでのテむラヌ展開ずしお、 が埗られる。もちろん根気があればどこたででも倀を埗るこずが出来る。よっお、 が埗られる。 sin x {\displaystyle \sin x} ず cos x {\displaystyle \cos x} は埮分によっお互いに移り倉わるのでそのテむラヌ展開は同時に扱うこずが出来る。詳しく蚈算するず、x = 0のたわりでの展開は を埗るこずが出来る。このずき、この倀ず、 のテむラヌ展開の倀を比范した堎合、 の関係が瀺唆される。この関係は発芋者の名にちなんでw:オむラヌの公匏ず呌ばれる。この公匏の正圓化は耇玠関数論を䜿わないずうたくいかないようなのでこの皿の範囲を超えるが、物理数孊II以降で扱われる予定である。オむラヌの公匏を甚いるず、䞉角関数を指数関数を甚いお衚すこずができる。具䜓的には、 が成り立぀。 テむラヌ展開を甚いお極限を求めるこずが出来るこずがある。䟋えば、 x → 0 {\displaystyle x\rightarrow 0} で、 ずなる。 aを実数たたは ± ∞ {\displaystyle \pm \infty } ずしお lim x → a f ( x ) = lim x → a g ( x ) = 0 {\displaystyle \lim _{x\rightarrow a}f(x)=\lim _{x\rightarrow a}g(x)=0} たたは lim x → a f ( x ) = lim x → a g ( x ) = ∞ {\displaystyle \lim _{x\rightarrow a}f(x)=\lim _{x\rightarrow a}g(x)=\infty } ずなる埮分可胜な関数に぀いお lim x → a f ( x ) g ( x ) = lim x → a f ′ ( x ) g ′ ( x ) {\displaystyle \lim _{x\rightarrow a}{\frac {f(x)}{g(x)}}=\lim _{x\rightarrow a}{\frac {f'(x)}{g'(x)}}} 䟋えば、 lim x → 0 sin x x = lim x → 0 cos x 1 = 1 {\displaystyle \lim _{x\rightarrow 0}{\frac {\sin x}{x}}=\lim _{x\rightarrow 0}{\frac {\cos x}{1}}=1} ずなる。 ある区間を考え、区間を现かく分割する。ここで、ある関数fに察しお、分けられた区間でもっずも倧きい郚分をずり、区間の広さをかけお、足し合わせたものをその関数の䞊積分ず呌ぶ。同様にもっずも小さい郚分を取り足し合わせたものを関数の䞋積分ず呌ぶ。䞊積分ず䞋積分が䞀臎するずき、それをその関数の積分ず呌び、fを積分可胜ず呌ぶ。 Note:連続な関数は積分可胜である。 䟋えば関数 f ( x ) = { 1 (xisrational) 0 (xisirrational) {\displaystyle f(x)={\begin{cases}1~{\textrm {(xisrational)}}\\0~{\textrm {(xisirrational)}}\end{cases}}} に぀いお区間 0 < x < 1 {\displaystyle 0<x<1} で考えたずき、どんな小さい区間を䜿っお 0 < x < 1 {\displaystyle 0<x<1} を分割したずしおも有理数の皠密性により、䞊積分は1,䞋積分は0ずなる。よっおfは積分可胜でない。 w:双曲線関数は䞉角関数ず関係の深い䞀連の関数矀である。これらは積分を行うための倉数倉換で䜿うこずがあるので、ここで導入する。双曲線関数は次の3぀の関数である。 を双曲線関数ず呌ぶ。 これらは関係匏 を満たすが、 x 2 − y 2 = 1 {\displaystyle x^{2}-y^{2}=1} が双曲線の関数衚瀺であるこずから、この関数は双曲線関数ず呌ばれる。䞊の匏は䞉角関数の察応物である cos 2 x + sin 2 x = 1 {\displaystyle \cos ^{2}x+\sin ^{2}x=1} に類䌌しおいるが、この結果は偶然ではない。䞊のオむラヌ公匏を䜿った䞉角関数の匏を芋るず、 sin i x = i sinh x , cos i x = cosh x , tan i x = i tanh x {\displaystyle \sin ix=i\sinh x,\cos ix=\cosh x,\tan ix=i\tanh x} が埗られる。この匏を cos 2 x + sin 2 x = 1 {\displaystyle \cos ^{2}x+\sin ^{2}x=1} でx=izずしたものに代入するず、 cosh 2 x − sinh 2 x = 1 {\displaystyle \cosh ^{2}x-\sinh ^{2}x=1} の関係が埗られる。 sin − 1 x {\displaystyle \sin ^{-1}x} を sin x {\displaystyle \sin x} の逆関数ずする。これは倚䟡関数であるので通垞 − π < y < π {\displaystyle -\pi <y<\pi } の範囲を遞んで甚いる。 同様に tan − 1 x {\displaystyle \tan ^{-1}x} も − π < y < π {\displaystyle -\pi <y<\pi } の範囲を遞んで甚いる。䞀方 cos − 1 x {\displaystyle \cos ^{-1}x} は 0 < y < 2 π {\displaystyle 0<y<2\pi } の範囲を遞んで甚いる。 が埗られる。 たず、 を導出する。 y = sin x {\displaystyle y=\sin x} ずする。このずき、 よっお、 ず合わせるず、 ずなり、2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。 y = tan x {\displaystyle y=\tan x} ずおく。 より、 ずなる。よっお、 が埗られた。この匏の2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。 w:有理関数の積分 有理関数は必ずw:初等関数を甚いお積分できる。 有理関数の積分は の圢に曞くこずが出来る。(P,Qはxの敎匏。)ここで、次のような手順を実行する。 このこずによっお、被積分関数の分母の次数は、䞊の匏の分子の次数より䜎くなる。割るこずであたった郚分は必ず、分数でない圢になるので(普通の数やx, x 2 {\displaystyle x^{2}} などになる。)積分できる。 代数匏は必ず耇玠数の範囲で因数分解できるこずが知られおいるので、(w:代数孊の基本定理) 分母は必ず(x-a)の積の圢に曞ける。ここで、元々の被積分関数が実数だったずするず、因数分解された匏は、必ず、 ( x − a ) ( x − a ∗ ) {\displaystyle (x-a)(x-a^{*})} の圢になっおいるはずである。(*は耇玠共圹)これらの2因数をかけ合わせるこずにするず、結局これらの匏の分母は、1次匏か2次匏の積で曞ける。 に぀いおは、 が埗られる。 か、 が埗られるこずが分かる。これらは共に初等関数の範囲で積分可胜である。実際、䞊の匏は を満たすこずが分かる。䞋の匏に぀いおは、たず、分母を平方完成するず、分母は、 の圢になるが、ここで の眮き換えをするず、元々の積分は、 ずなる。ここで、このうちの第1項は、 が埗られ、積分できるこずが分かる。次に、第2項に぀いおは の眮き換えをするず、定数因子を陀いお、 ずなるが、この積分の結果はこのペヌゞの䞊の方で芋た通り、 ずなる。 よっお、党おの有理関数は、初等関数の範囲で積分できるこずが分かった。 蚈算䟋ずしお、 を実際に蚈算しおみる。 蚈算を行なうずきにはたず、分子の次数が分母の次数よりも䜎いこずを確認する。次に、郚分分数分解を行なうが、このずきには、 ずおいお蚈算すればよい。ここで、分母を通分するず、分子は、 が埗られるが、これは元々の匏の分子である ず䞀臎しおいなくおはならない。よっお、 が埗られる。これを解くず、 が埗られる。元の積分は に垰着するが、これらの項ははそれぞれ初等関数の範囲で積分できる。実際に積分を行なうず、 が埗られ、䞊で埗た倀ず䞀臎する。 関数が有理数だけで曞かれない堎合、その匏はもはや積分が出来るずは限らない。簡単に積分が実行できる堎合を挙げる。すぐに積分の仕方が芋圓たらない堎合、それが定積分であったら、数倀的に求めるこずを考えるこずも必芁である。 で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、 の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。䞉角関数の積分は、埌に述べる通り有理関数の積分に垰着させるこずが出来るので、この積分は解析的に実行できる。 で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、 の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。 ( の関係を甚いお、根号を消すこずが出来る。 ) 䞉角関数 だけを含んだ積分に぀いおは、 の眮き換えをするこずで、これを有理関数の積分に垰着させるこずができる。実際、 さらに、 ずなり、確かにtに぀いおの有理関数に垰着するこずが分かる。よっお、䞉角関数だけの関数は初等関数の範囲で積分され埗るこずが分かった。 (I) (II) (III) (IV) をそれぞれ積分せよ。 (I) ここで、この匏が に等しいずするず、 䞡蟺が等しいこずから、 ずなり、 が埗られる。よっお始めの匏に぀いお、 が埗られる。この関数をxで積分するず が埗られる。 (II) ここで、この匏が に等しいず仮定するず、䞡蟺の分母を比范するこずで、 ずなり、 が埗られる。これを解くず、 が埗られる。よっお元の匏は、 ずなる。曎にこの匏の第2項に぀いお、項の分子を ず曞き換えられる事に泚目するず、元の匏は ずなる。ここで、この匏の1, 2項に぀いおは、簡単に積分できお、 が埗られる。最埌に第3項に぀いおは、 が成り立぀こずに泚目するず、 t = 2 x − 1 , d t = 2 d x {\displaystyle t=2x-1,dt=2dx} の眮き換えをしお、 が埗られる。よっお、党䜓をたずめるず積分倀ずしお が埗られる。 (III) (IV) ずしたずき、 ずなるこずを考慮するず、 ずなる。別の方法ずしお、 ずなるので、䞡蟺を積分しお結果を埗おもよい。 倚倉数で定矩された関数fがあるずきのある倉数のみを察象にした埮分、䟋えば lim h → 0 f ( x 1 + h , . . . , x n ) − f ( x 1 , . . . , x n ) h {\displaystyle \lim _{h\rightarrow 0}{\frac {f(x_{1}+h,...,x_{n})-f(x_{1},...,x_{n})}{h}}} を f x {\displaystyle f_{x}} や ∂ f ∂ x 1 {\displaystyle {\frac {\partial {f}}{\partial {x_{1}}}}} 、 ( ∂ f ∂ x 1 ) x 2 , x 3 . . . {\displaystyle ({\frac {\partial {f}}{\partial {x_{1}}}})_{x_{2},x_{3}...}} ず曞き偏埮分ず呌ぶ。 倚倉数関数ではあらゆる独立倉数による偏埮分がすべお0になる点で、関数が最倧倀たたは最小倀を取るこずが期埅される。 䟋えば f = x 2 + y 2 {\displaystyle f=x^{2}+y^{2}} では、 ∂ f ∂ x = 2 x {\displaystyle {\frac {\partial {f}}{\partial {x}}}=2x} ∂ f ∂ y = 2 y {\displaystyle {\frac {\partial {f}}{\partial {y}}}=2y} であるので、 x = 0 , y = 0 {\displaystyle x=0,y=0} で、極倧倀たたは極小倀を取るこずが期埅される。 2倉数関数 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} においお、点 ( a , b ) {\displaystyle (a,b)} で f x ( a , b ) = f y ( a , b ) = 0 {\displaystyle f_{x}(a,b)=f_{y}(a,b)=0} ずする。刀別匏Dを ず定矩する。 D > 0 {\displaystyle D>0} のずき D < 0 {\displaystyle D<0} のずきは、極倀はずらない。 2倉数関数 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} における党埮分は ず定矩される。䟋えば f ( x , y ) = x 2 + y 2 {\displaystyle f(x,y)=x^{2}+y^{2}} における党埮分は ずなる。同様にn倉数関数 f ( x 1 , x 2 , ⋯ , x n ) {\displaystyle f(x_{1},x_{2},\cdots ,x_{n})} における党埮分は ず定矩される。 ヘッセ行列は2階偏埮分によっお䜜られた行列 H = [ ∂ 2 f ∂ x i x j ( P ) ] {\displaystyle H=\left[{\frac {\partial ^{2}{f}}{\partial x_{i}x_{j}}}(P)\right]} である。 点Pを、 ∂ f ∂ x 1 ( P ) = ∂ f ∂ x 2 ( P ) = ⋯ ∂ f ∂ x n ( P ) = 0 {\displaystyle {\frac {\partial f}{\partial x_{1}}}(P)={\frac {\partial f}{\partial x_{2}}}(P)=\cdots {\frac {\partial f}{\partial x_{n}}}(P)=0} なる点(w:臚界点)ずする。ヘッセ行列のPにおける固有倀が党お正であれば、関数は点Pで極小倀を持ち、党お負であれば、点Pで極倧倀を持぀。どちらでもないなら点Pはw:鞍点である。 䟋えば、 f = x 2 + y 2 {\displaystyle f=x^{2}+y^{2}} に぀いお、臚界点(0,0)におけるヘッセ行列は、 H = ( ∂ 2 f ∂ x 2 ∂ 2 f ∂ x ∂ y ∂ 2 f ∂ y ∂ x ∂ 2 f ∂ y 2 ) {\displaystyle H={\begin{pmatrix}{\frac {\partial ^{2}{f}}{\partial {x}^{2}}}&{\frac {\partial ^{2}f}{\partial x\partial y}}\\{\frac {\partial ^{2}f}{\partial y\partial x}}&{\frac {\partial ^{2}{f}}{\partial {y}^{2}}}\end{pmatrix}}} = ( 2 0 0 2 ) {\displaystyle ={\begin{pmatrix}2&0\\0&2\end{pmatrix}}} ずなる。固有倀は2であるので、点(0,0)はfの極小倀である。 の圢で衚わされる関数があるずき、 が存圚したずするず、この関数は の圢に(局所的には)衚わすこずが出来る。このずき、 が成り立぀。 右蟺の圢は少し劙に芋えるかも知れないが䟋えば、 (a,bは定数)に぀いお考えおみるず、䞊の匏は、 ずなっおおり、通垞の仕方で芋たyの傟きず䞀臎しおいる。 この定理は結局のずころどんな耇雑な曲線でも、ある点のすぐ近くに限れば、それはほずんど盎線ず同じ様になっおいるずいうこずを述べおいる。 F(x,y) = 0の圢の条件が課せられた䞭で、 の最倧倀を求める問題を考える。このずき で新しい関数gを定矩し、 ( λ {\displaystyle \lambda } はある定数) で䞎えられる x , y , λ {\displaystyle x,y,\lambda } を蚈算する。埗られた点が極倧か極小倀を取る点である。 ずしお、この方法を適甚しおみる。極倀は、(図を曞いおみるず) で珟われるず期埅される。 この匏の堎合は、 を代入するこずで答を埗るこずもできる。平方完成した圢は であり、確かに で極倀を取るこずが分かる。未定定数法を甚いるず が埗られる。 ここで、 が埗られるが、これはx,y, λ {\displaystyle \lambda } に぀いおの連立1次方皋匏ずなっおいる。これを解くず、答は、 ずなり、確かに正確な倀ず䞀臎する。 耇数の文字に぀いお積分を行なうずきこれを倚重積分ず呌ぶ。䟋えば、 ∫∫ f ( x , y ) d x d y {\displaystyle \iint f(x,y)dxdy} ∫∫ f ( x , y ) d x d y {\displaystyle \iint f(x,y)dxdy} は、 ∫∫ f ( x , y ) d x d y {\displaystyle \iint f(x,y)dxdy} = ∫ d y ( ∫ f d x ) = ∫ d x ( ∫ f d y ) {\displaystyle =\int dy(\int fdx)=\int dx(\int fdy)} で曞き倉えられる。 ガりス積分 ∫ − ∞ ∞ e − x 2 d x = π {\displaystyle \int _{-\infty }^{\infty }e^{-x^{2}}dx={\sqrt {\pi }}} の導出。 たた: ∫ − ∞ ∞ e − a x 2 d x {\displaystyle \int _{-\infty }^{\infty }e^{-ax^{2}}dx} の積分は ずなる。 ガンマ関数は Γ ( t ) = ∫ 0 ∞ x t − 1 e − x d x {\displaystyle \Gamma (t)=\int _{0}^{\infty }x^{t-1}e^{-x}dx} で定矩される関数である。 ベヌタ関数は B ( p , q ) = ∫ 0 1 x p − 1 ( 1 − x ) q − 1 d x {\displaystyle \mathrm {B} (p,q)=\int _{0}^{1}x^{p-1}(1-x)^{q-1}dx} で定矩される関数である。 ∑ n = 1 ∞ 1 n α {\displaystyle \sum _{n=1}^{\infty }{\frac {1}{n^{\alpha }}}} は、 α =< 1 {\displaystyle \alpha =<1} のずき発散し、 α > 1 {\displaystyle \alpha >1} のずき収束する。 TODO
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物理数孊I > 解析孊", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "解析孊は高校たでの数孊の延長ずしおずらえるこずも出来るが、高校たでの数孊を厳密に基瀎づける科目ずずらえるこずも出来る。䟋えば、高校たでの範囲では数列の極限や関数の連続は厳密には定矩されおいなかった。解析孊ではこのような極限を取る手法を扱う。たた、埮分や積分に関するより進んだ蚈算も扱う。ここで孊んだ手法は線圢代数ず䞊んで、より進んだ蚈算を行なうための基瀎ずなるので、ここで孊ぶ手法には十分習熟する必芁がある。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ここでは、1぀の倉数を扱う関数を甚いお収束や連続性の定矩を扱う。たた、それらを甚いお厳密に定矩された手法を甚いおテむラヌ展開やより耇雑な積分を導入する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "最初に、無理数を定矩する手法を考える。高校たでの範囲では、実数のうちで有理数でないものを無理数ず定矩した。ここで有理数ずは、2぀の互いに玠の敎数n,mを甚いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ずかかれるもの党䜓を指す。しかし、この構成ではそもそも実数が䜕なのかが瀺されおいないため、無理数ずいうものがずらえにくいずいう難点がある。 ここで、実数の性質に぀いお1぀の仮定をおく。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "この定矩はデデキントの切断(w:en:Dedekind cut)ず呌ばれる。このずき、ある実数をその数より小さい有理数の集合によっお定矩する。この定矩は有理数ず無理数の䞡方に察しお適甚できる。なぜなら、切断で遞ばれた点が有理数だったずきには、その点自身たでの有理数の集合を遞んだ有理数を衚わす有理数の集合ずしお扱えばよい。䞀方、切断によっお遞ばれた点が無理数だったずきには、その切断は必ずその近くにある別の数を衚わす切断ずは区別される。なぜなら、ある数を遞んだずきその数ず別の数の間には必ずある有理数が存圚するからである。有理数のこの性質は有理数のw:皠密性ず呌ばれ、有理数の重芁な性質である。これは、どんな数でも数倀ずしお曞くならその倀はどんな堎合でも無限小数で曞くこずが出来、無限小数はどれほど小さい数でも有理数で曞かれ埪環小数を含んでいるこずから確かに成立するのである。このようにしお、無理数はその数より小さい有理数党䜓の集合によっおずらえられた。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ここからは、䞊で述べた実数の連続性を甚いお、数列の収束を定矩する。たずは、収束の定矩を述べる。任意の(小さい)ある数 ε {\\displaystyle \\epsilon } をずったずき、あるNが存圚しおn >= {\\displaystyle >=} N を満たす党おのnに぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "が成り立぀ずき数列 a n {\\displaystyle a_{n}} は、定数aに収束するずいう。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ここで、実数の連続性は無限にある定数aに近い数がただ1぀しかないずいうこずを芋るために甚いられおいる。これは、ある定数aず異なった点bは、定数aずの間に䜕らかの有理数を持぀ため、定数aず無限に近くにあるこずは出来ない。そのため、数列 | a n − a | {\\displaystyle |a_{n}-a|} が、定数aず遞んだ点bの距離よりも小さい ε {\\displaystyle \\epsilon } よりも小さいずいう条件を満たすずき、 a n {\\displaystyle a_{n}} が収束する点は確かに点bではなく、点aであるこずが 保蚌されるのである。䞊の定矩は高校たでに行なった極限の定矩に適合しおいるはずなので、実際に極限の蚈算を行なうずきには、これたでに甚いた結果をそのたた甚いおもよい。この定矩を甚いたずき、以䞋が成り立぀。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "定数a,bに収束する数列 a n {\\displaystyle a_{n}} , b n {\\displaystyle b_{n}} に察しお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "(I)に぀いお、数列 a n {\\displaystyle a_{n}} がaに収束するこずから、ある定数 ε 1 {\\displaystyle \\epsilon _{1}} を取ったずき、ある定数 N 1 {\\displaystyle N_{1}} が存圚し、 N 1 < n {\\displaystyle N_{1}<n} を満たす党おのnに぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "が成立する。同様に数列 b n {\\displaystyle b_{n}} がbに収束するこずから、ある定数 ε 2 {\\displaystyle \\epsilon _{2}} を取ったずき、ある定数 N 2 {\\displaystyle N_{2}} が存圚し、 N 2 < n {\\displaystyle N_{2}<n} を満たす党おのnに぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "が存圚する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "ここで、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "に぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ずしたずき、党おの n > N {\\displaystyle n>N} を満たす敎数nに察しお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "を蚈算するず、この量は䞉角䞍等匏を甚いるこずで、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "が成り立぀。しかし、 ε 1 {\\displaystyle \\epsilon _{1}} , ε 2 {\\displaystyle \\epsilon _{2}} はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、党おの ε {\\displaystyle \\epsilon } に察しお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ずなるような敎数Nが存圚する。よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "が瀺された。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "同様に", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "に぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、 n > N {\\displaystyle n>N} に察しおは", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "が成り立぀こずに泚目するず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "が埗られる。ここで、 ε 1 {\\displaystyle \\epsilon _{1}} , ε 2 {\\displaystyle \\epsilon _{2}} はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、a,bが有限のずきa,bの倀に関わらず䞊の倀は限りなく小さくなる。よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "が瀺された。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "次の数列", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "の極限倀を求めよ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞊の結果である", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "を甚いればよい。ただし、定数は党おのnに察しお同じ数を取る数列ずしお扱う。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "は、1は極限倀1をずり", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "は、極限倀0を取るこずから、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "に぀いお、2は、極限倀2を取り、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "は極限倀0を取るこずから、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "が成り立぀。䞀般に定数倍や定数の足し算は、極限倀に定数倍や定数の足し算をすればよい。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "次に数列の発散の定矩をする。ここでも䞊の堎合ず同様無限個の数列の倀がある倀より倧きくなるこずが重芁である。あるNが存圚しおn ≥ {\\displaystyle \\geq } N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(倧きい)Rに察しお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "が成り立぀ずき、 a n {\\displaystyle a_{n}} はn無限倧で正の無限倧に発散するずいう。このこずを", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ず曞かれる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "数列", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "の堎合に぀いおこの数列が䞊の定矩を甚いたずきに正の無限倧に発散するこずを瀺せ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ここでも、Nの遞び方が重芁である。ここでは、あるRに察しお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "ず遞べばよい。この堎合、どのような(倧きい)Rを取ったずしおも", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "を満たすような敎数Nを遞ぶず、それ以降の党おのnに぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "が成り立぀。倀Rはいくらでも倧きくできるので、このこずは数列の発散の条件を満たしおいる。よっお、数列", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "はn無限倧で正の無限倧ぞず発散する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "同じ様にしお、 あるNが存圚しおn ≥ {\\displaystyle \\geq } N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(小さい)Rに察しお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "が成り立぀ずき、 a n {\\displaystyle a_{n}} はn無限倧で負の無限倧に発散するずいう。このこずは", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ず曞かれる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "このうちのいずれにも圓おはたらない堎合もある。䟋えば、次の堎合は数列はどの倀に収束するこずもないため、数列は極限倀を持たない。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "が䞊の定矩のいずれも満たさないこずを瀺し、この数列が収束も発散もしないこずを導出せよ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "このずき、非垞に倧きなNを取ったずしおも、そのNから先の党おのnに぀いお a n {\\displaystyle a_{n}} がきわめおaに近い倀に留たるようなaは存圚しない。䟋えば、a = 1ず取ったずするず、ある倀kにおいお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ずなり、䞡者は非垞に近くなる。しかし、n=k+1においおは既に、その倀は-1ずなり、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ずなり、任意に小さい数 ε {\\displaystyle \\epsilon } に察しおより小さい数であり続けるこずはできない。これはどれほど倧きなkをずっおも、もしくはa = -1 もしくはそれ以倖の量を遞んでも同じである。よっお、この数列はn無限倧である倀に収束するこずは無い。䞀方、この数列は1ず-1しか倀を取らないため、どのような数よりも倧きくなるような数列ではない。よっお、この数列は正負の無限倧に発散するこずもない。よっお、この数列は収束も発散もしないこずが瀺された。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ある区間 I {\\displaystyle I} においお定矩された関数 f {\\displaystyle f} が a ∈ I {\\displaystyle a\\in I} で連続ずは、 どんな ε > 0 {\\displaystyle \\epsilon >0} に぀いおも,ある ÎŽ > 0 {\\displaystyle \\delta >0} が存圚しお | x − a | < ÎŽ {\\displaystyle |x-a|<\\delta } を満たす党おの x ( ∈ I ) {\\displaystyle x(\\in I)} に぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "が成り立぀こずである。 区間Iの党おの点で連続のずき、関数fはI䞊で連続であるず呌ぶ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "n回埮分を f ( n ) = ( f ( n − 1 ) ) ′ {\\displaystyle f^{(n)}=(f^{(n-1)})'} で定矩する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ある関数 f(x)に぀いお、fが定矩された党おの実数に぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "が成り立぀。( Ο {\\displaystyle \\xi } はaずxの間にある,ある実数。)これを発芋者にちなんでw:テむラヌ玚数ず呌ぶ。これは耇雑な関数をべき玚数ずいう比范的分かり易い関数で近䌌するこずが出来るずいうこずを衚わす定理である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "䞊で述べたテむラヌ玚数はn次たでのべき玚数によっお展開したが、ある性質のいい関数に぀いおは最埌のややこしい項からの寄䞎が無限に小さくなり、単にその項をよりわかりやすい無限和で眮き換えるこずが出来る。このずきテむラヌ玚数は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ず曞き換えられるが、これをw:テむラヌ展開ず呌ぶ。テむラヌ展開は短く", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来る。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "に察しおx=0のたわりでのテむラヌ展開を導出する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "であるこずを甚いるず、テむラヌ展開の定矩の匏で", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "が埗られる。 よっお、 e x {\\displaystyle e^{x}} のx=0のたわりでのテむラヌ展開は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "に぀いおテむラヌ展開を考える。実際には、aが敎数の堎合にはこの倀は通垞のべき玚数展開に䞀臎する。䟋えば、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "をx=0のたわりでテむラヌ展開するず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ずなり、 2次の代数匏であるので3階以降の埮分は0になるこずを考慮するず、そのテむラヌ展開は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ずなり、確かに通垞の展開ず䞀臎する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "aが敎数でない堎合にはこの展開は無限に続く。この展開の係数をaが敎数の堎合の2項定理の拡匵ずしお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ず定矩し、2項定数ず呌ぶ堎合がある。ここでaは ( 1 + x ) a {\\displaystyle (1+x)^{a}} のaであり、nはxに぀いおのn次の項を衚わす。この係数を甚いるず、このテむラヌ展開は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来る。䟋えば、a= 1/2では、x=0のたわりの展開に぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "に぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "が埗られるこずから、2項目たでのテむラヌ展開ずしお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "が埗られる。もちろん根気があればどこたででも倀を埗るこずが出来る。よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "が埗られる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "sin x {\\displaystyle \\sin x} ず cos x {\\displaystyle \\cos x} は埮分によっお互いに移り倉わるのでそのテむラヌ展開は同時に扱うこずが出来る。詳しく蚈算するず、x = 0のたわりでの展開は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "を埗るこずが出来る。このずき、この倀ず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "のテむラヌ展開の倀を比范した堎合、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "の関係が瀺唆される。この関係は発芋者の名にちなんでw:オむラヌの公匏ず呌ばれる。この公匏の正圓化は耇玠関数論を䜿わないずうたくいかないようなのでこの皿の範囲を超えるが、物理数孊II以降で扱われる予定である。オむラヌの公匏を甚いるず、䞉角関数を指数関数を甚いお衚すこずができる。具䜓的には、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "テむラヌ展開を甚いお極限を求めるこずが出来るこずがある。䟋えば、 x → 0 {\\displaystyle x\\rightarrow 0} で、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "aを実数たたは ± ∞ {\\displaystyle \\pm \\infty } ずしお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "lim x → a f ( x ) = lim x → a g ( x ) = 0 {\\displaystyle \\lim _{x\\rightarrow a}f(x)=\\lim _{x\\rightarrow a}g(x)=0}", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "たたは", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "lim x → a f ( x ) = lim x → a g ( x ) = ∞ {\\displaystyle \\lim _{x\\rightarrow a}f(x)=\\lim _{x\\rightarrow a}g(x)=\\infty }", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "ずなる埮分可胜な関数に぀いお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "lim x → a f ( x ) g ( x ) = lim x → a f ′ ( x ) g ′ ( x ) {\\displaystyle \\lim _{x\\rightarrow a}{\\frac {f(x)}{g(x)}}=\\lim _{x\\rightarrow a}{\\frac {f'(x)}{g'(x)}}} 䟋えば、 lim x → 0 sin x x = lim x → 0 cos x 1 = 1 {\\displaystyle \\lim _{x\\rightarrow 0}{\\frac {\\sin x}{x}}=\\lim _{x\\rightarrow 0}{\\frac {\\cos x}{1}}=1} ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "ある区間を考え、区間を现かく分割する。ここで、ある関数fに察しお、分けられた区間でもっずも倧きい郚分をずり、区間の広さをかけお、足し合わせたものをその関数の䞊積分ず呌ぶ。同様にもっずも小さい郚分を取り足し合わせたものを関数の䞋積分ず呌ぶ。䞊積分ず䞋積分が䞀臎するずき、それをその関数の積分ず呌び、fを積分可胜ず呌ぶ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "Note:連続な関数は積分可胜である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "䟋えば関数 f ( x ) = { 1 (xisrational) 0 (xisirrational) {\\displaystyle f(x)={\\begin{cases}1~{\\textrm {(xisrational)}}\\\\0~{\\textrm {(xisirrational)}}\\end{cases}}} に぀いお区間 0 < x < 1 {\\displaystyle 0<x<1} で考えたずき、どんな小さい区間を䜿っお 0 < x < 1 {\\displaystyle 0<x<1} を分割したずしおも有理数の皠密性により、䞊積分は1,䞋積分は0ずなる。よっおfは積分可胜でない。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "w:双曲線関数は䞉角関数ず関係の深い䞀連の関数矀である。これらは積分を行うための倉数倉換で䜿うこずがあるので、ここで導入する。双曲線関数は次の3぀の関数である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "を双曲線関数ず呌ぶ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "これらは関係匏", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "を満たすが、 x 2 − y 2 = 1 {\\displaystyle x^{2}-y^{2}=1} が双曲線の関数衚瀺であるこずから、この関数は双曲線関数ず呌ばれる。䞊の匏は䞉角関数の察応物である cos 2 x + sin 2 x = 1 {\\displaystyle \\cos ^{2}x+\\sin ^{2}x=1} に類䌌しおいるが、この結果は偶然ではない。䞊のオむラヌ公匏を䜿った䞉角関数の匏を芋るず、 sin i x = i sinh x , cos i x = cosh x , tan i x = i tanh x {\\displaystyle \\sin ix=i\\sinh x,\\cos ix=\\cosh x,\\tan ix=i\\tanh x} が埗られる。この匏を cos 2 x + sin 2 x = 1 {\\displaystyle \\cos ^{2}x+\\sin ^{2}x=1} でx=izずしたものに代入するず、 cosh 2 x − sinh 2 x = 1 {\\displaystyle \\cosh ^{2}x-\\sinh ^{2}x=1} の関係が埗られる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "sin − 1 x {\\displaystyle \\sin ^{-1}x} を sin x {\\displaystyle \\sin x} の逆関数ずする。これは倚䟡関数であるので通垞 − π < y < π {\\displaystyle -\\pi <y<\\pi } の範囲を遞んで甚いる。 同様に tan − 1 x {\\displaystyle \\tan ^{-1}x} も − π < y < π {\\displaystyle -\\pi <y<\\pi } の範囲を遞んで甚いる。䞀方 cos − 1 x {\\displaystyle \\cos ^{-1}x} は 0 < y < 2 π {\\displaystyle 0<y<2\\pi } の範囲を遞んで甚いる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "が埗られる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "たず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "を導出する。 y = sin x {\\displaystyle y=\\sin x} ずする。このずき、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "ず合わせるず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "ずなり、2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "y = tan x {\\displaystyle y=\\tan x} ずおく。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "より、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "ずなる。よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "が埗られた。この匏の2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "w:有理関数の積分", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "有理関数は必ずw:初等関数を甚いお積分できる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "有理関数の積分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "の圢に曞くこずが出来る。(P,Qはxの敎匏。)ここで、次のような手順を実行する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "このこずによっお、被積分関数の分母の次数は、䞊の匏の分子の次数より䜎くなる。割るこずであたった郚分は必ず、分数でない圢になるので(普通の数やx, x 2 {\\displaystyle x^{2}} などになる。)積分できる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "代数匏は必ず耇玠数の範囲で因数分解できるこずが知られおいるので、(w:代数孊の基本定理) 分母は必ず(x-a)の積の圢に曞ける。ここで、元々の被積分関数が実数だったずするず、因数分解された匏は、必ず、 ( x − a ) ( x − a ∗ ) {\\displaystyle (x-a)(x-a^{*})} の圢になっおいるはずである。(*は耇玠共圹)これらの2因数をかけ合わせるこずにするず、結局これらの匏の分母は、1次匏か2次匏の積で曞ける。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "に぀いおは、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "が埗られる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "か、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "が埗られるこずが分かる。これらは共に初等関数の範囲で積分可胜である。実際、䞊の匏は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "を満たすこずが分かる。䞋の匏に぀いおは、たず、分母を平方完成するず、分母は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "の圢になるが、ここで", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "の眮き換えをするず、元々の積分は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、このうちの第1項は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "が埗られ、積分できるこずが分かる。次に、第2項に぀いおは", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "の眮き換えをするず、定数因子を陀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "ずなるが、この積分の結果はこのペヌゞの䞊の方で芋た通り、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "よっお、党おの有理関数は、初等関数の範囲で積分できるこずが分かった。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "蚈算䟋ずしお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "を実際に蚈算しおみる。 蚈算を行なうずきにはたず、分子の次数が分母の次数よりも䜎いこずを確認する。次に、郚分分数分解を行なうが、このずきには、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "ずおいお蚈算すればよい。ここで、分母を通分するず、分子は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "が埗られるが、これは元々の匏の分子である", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "ず䞀臎しおいなくおはならない。よっお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "が埗られる。これを解くず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "が埗られる。元の積分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "に垰着するが、これらの項ははそれぞれ初等関数の範囲で積分できる。実際に積分を行なうず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "が埗られ、䞊で埗た倀ず䞀臎する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "関数が有理数だけで曞かれない堎合、その匏はもはや積分が出来るずは限らない。簡単に積分が実行できる堎合を挙げる。すぐに積分の仕方が芋圓たらない堎合、それが定積分であったら、数倀的に求めるこずを考えるこずも必芁である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。䞉角関数の積分は、埌に述べる通り有理関数の積分に垰着させるこずが出来るので、この積分は解析的に実行できる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。 (", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "の関係を甚いお、根号を消すこずが出来る。 )", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "䞉角関数", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "だけを含んだ積分に぀いおは、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "の眮き換えをするこずで、これを有理関数の積分に垰着させるこずができる。実際、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "さらに、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "ずなり、確かにtに぀いおの有理関数に垰着するこずが分かる。よっお、䞉角関数だけの関数は初等関数の範囲で積分され埗るこずが分かった。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "(II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "(III)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "(IV)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "をそれぞれ積分せよ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "(I)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "ここで、この匏が", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "に等しいずするず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "䞡蟺が等しいこずから、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "ずなり、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "が埗られる。よっお始めの匏に぀いお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "が埗られる。この関数をxで積分するず", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "が埗られる。 (II)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "ここで、この匏が", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "に等しいず仮定するず、䞡蟺の分母を比范するこずで、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "ずなり、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "が埗られる。これを解くず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "が埗られる。よっお元の匏は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "ずなる。曎にこの匏の第2項に぀いお、項の分子を", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "ず曞き換えられる事に泚目するず、元の匏は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、この匏の1, 2項に぀いおは、簡単に積分できお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "が埗られる。最埌に第3項に぀いおは、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "が成り立぀こずに泚目するず、 t = 2 x − 1 , d t = 2 d x {\\displaystyle t=2x-1,dt=2dx} の眮き換えをしお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "が埗られる。よっお、党䜓をたずめるず積分倀ずしお", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "が埗られる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "(III)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "(IV)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "ずしたずき、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "ずなるこずを考慮するず、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "ずなる。別の方法ずしお、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "ずなるので、䞡蟺を積分しお結果を埗おもよい。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "倚倉数で定矩された関数fがあるずきのある倉数のみを察象にした埮分、䟋えば lim h → 0 f ( x 1 + h , . . . , x n ) − f ( x 1 , . . . , x n ) h {\\displaystyle \\lim _{h\\rightarrow 0}{\\frac {f(x_{1}+h,...,x_{n})-f(x_{1},...,x_{n})}{h}}} を f x {\\displaystyle f_{x}} や ∂ f ∂ x 1 {\\displaystyle {\\frac {\\partial {f}}{\\partial {x_{1}}}}} 、 ( ∂ f ∂ x 1 ) x 2 , x 3 . . . {\\displaystyle ({\\frac {\\partial {f}}{\\partial {x_{1}}}})_{x_{2},x_{3}...}} ず曞き偏埮分ず呌ぶ。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "倚倉数関数ではあらゆる独立倉数による偏埮分がすべお0になる点で、関数が最倧倀たたは最小倀を取るこずが期埅される。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "䟋えば f = x 2 + y 2 {\\displaystyle f=x^{2}+y^{2}} では、 ∂ f ∂ x = 2 x {\\displaystyle {\\frac {\\partial {f}}{\\partial {x}}}=2x} ∂ f ∂ y = 2 y {\\displaystyle {\\frac {\\partial {f}}{\\partial {y}}}=2y} であるので、 x = 0 , y = 0 {\\displaystyle x=0,y=0} で、極倧倀たたは極小倀を取るこずが期埅される。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "2倉数関数 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} においお、点 ( a , b ) {\\displaystyle (a,b)} で f x ( a , b ) = f y ( a , b ) = 0 {\\displaystyle f_{x}(a,b)=f_{y}(a,b)=0} ずする。刀別匏Dを", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "ず定矩する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "D > 0 {\\displaystyle D>0} のずき", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "D < 0 {\\displaystyle D<0} のずきは、極倀はずらない。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "2倉数関数 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} における党埮分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "ず定矩される。䟋えば f ( x , y ) = x 2 + y 2 {\\displaystyle f(x,y)=x^{2}+y^{2}} における党埮分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "ずなる。同様にn倉数関数 f ( x 1 , x 2 , ⋯ , x n ) {\\displaystyle f(x_{1},x_{2},\\cdots ,x_{n})} における党埮分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "ず定矩される。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "ヘッセ行列は2階偏埮分によっお䜜られた行列 H = [ ∂ 2 f ∂ x i x j ( P ) ] {\\displaystyle H=\\left[{\\frac {\\partial ^{2}{f}}{\\partial x_{i}x_{j}}}(P)\\right]} である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "点Pを、 ∂ f ∂ x 1 ( P ) = ∂ f ∂ x 2 ( P ) = ⋯ ∂ f ∂ x n ( P ) = 0 {\\displaystyle {\\frac {\\partial f}{\\partial x_{1}}}(P)={\\frac {\\partial f}{\\partial x_{2}}}(P)=\\cdots {\\frac {\\partial f}{\\partial x_{n}}}(P)=0} なる点(w:臚界点)ずする。ヘッセ行列のPにおける固有倀が党お正であれば、関数は点Pで極小倀を持ち、党お負であれば、点Pで極倧倀を持぀。どちらでもないなら点Pはw:鞍点である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "䟋えば、 f = x 2 + y 2 {\\displaystyle f=x^{2}+y^{2}} に぀いお、臚界点(0,0)におけるヘッセ行列は、 H = ( ∂ 2 f ∂ x 2 ∂ 2 f ∂ x ∂ y ∂ 2 f ∂ y ∂ x ∂ 2 f ∂ y 2 ) {\\displaystyle H={\\begin{pmatrix}{\\frac {\\partial ^{2}{f}}{\\partial {x}^{2}}}&{\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial x\\partial y}}\\\\{\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial y\\partial x}}&{\\frac {\\partial ^{2}{f}}{\\partial {y}^{2}}}\\end{pmatrix}}} = ( 2 0 0 2 ) {\\displaystyle ={\\begin{pmatrix}2&0\\\\0&2\\end{pmatrix}}} ずなる。固有倀は2であるので、点(0,0)はfの極小倀である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "の圢で衚わされる関数があるずき、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "が存圚したずするず、この関数は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "の圢に(局所的には)衚わすこずが出来る。このずき、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "右蟺の圢は少し劙に芋えるかも知れないが䟋えば、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "(a,bは定数)に぀いお考えおみるず、䞊の匏は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "ずなっおおり、通垞の仕方で芋たyの傟きず䞀臎しおいる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "この定理は結局のずころどんな耇雑な曲線でも、ある点のすぐ近くに限れば、それはほずんど盎線ず同じ様になっおいるずいうこずを述べおいる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "F(x,y) = 0の圢の条件が課せられた䞭で、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "の最倧倀を求める問題を考える。このずき", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "で新しい関数gを定矩し、 ( λ {\\displaystyle \\lambda } はある定数)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "で䞎えられる x , y , λ {\\displaystyle x,y,\\lambda } を蚈算する。埗られた点が極倧か極小倀を取る点である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "ずしお、この方法を適甚しおみる。極倀は、(図を曞いおみるず)", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "で珟われるず期埅される。 この匏の堎合は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "を代入するこずで答を埗るこずもできる。平方完成した圢は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "であり、確かに", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "で極倀を取るこずが分かる。未定定数法を甚いるず", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "が埗られる。 ここで、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "が埗られるが、これはx,y, λ {\\displaystyle \\lambda } に぀いおの連立1次方皋匏ずなっおいる。これを解くず、答は、", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "ずなり、確かに正確な倀ず䞀臎する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "耇数の文字に぀いお積分を行なうずきこれを倚重積分ず呌ぶ。䟋えば、 ∫∫ f ( x , y ) d x d y {\\displaystyle \\iint f(x,y)dxdy}", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "∫∫ f ( x , y ) d x d y {\\displaystyle \\iint f(x,y)dxdy} は、 ∫∫ f ( x , y ) d x d y {\\displaystyle \\iint f(x,y)dxdy} = ∫ d y ( ∫ f d x ) = ∫ d x ( ∫ f d y ) {\\displaystyle =\\int dy(\\int fdx)=\\int dx(\\int fdy)} で曞き倉えられる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "ガりス積分 ∫ − ∞ ∞ e − x 2 d x = π {\\displaystyle \\int _{-\\infty }^{\\infty }e^{-x^{2}}dx={\\sqrt {\\pi }}} の導出。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "たた: ∫ − ∞ ∞ e − a x 2 d x {\\displaystyle \\int _{-\\infty }^{\\infty }e^{-ax^{2}}dx} の積分は", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "ガンマ関数は Γ ( t ) = ∫ 0 ∞ x t − 1 e − x d x {\\displaystyle \\Gamma (t)=\\int _{0}^{\\infty }x^{t-1}e^{-x}dx} で定矩される関数である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "ベヌタ関数は B ( p , q ) = ∫ 0 1 x p − 1 ( 1 − x ) q − 1 d x {\\displaystyle \\mathrm {B} (p,q)=\\int _{0}^{1}x^{p-1}(1-x)^{q-1}dx} で定矩される関数である。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "∑ n = 1 ∞ 1 n α {\\displaystyle \\sum _{n=1}^{\\infty }{\\frac {1}{n^{\\alpha }}}} は、 α =< 1 {\\displaystyle \\alpha =<1} のずき発散し、 α > 1 {\\displaystyle \\alpha >1} のずき収束する。", "title": "解析孊" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "TODO", "title": "解析孊" } ]
物理数孊I > 解析孊
<small> [[物理数孊I]] > 解析孊</small> ---- ==解析孊== 解析孊は高校たでの数孊の延長ずしおずらえるこずも出来るが、高校たでの数孊を厳密に基瀎づける科目ずずらえるこずも出来る。䟋えば、高校たでの範囲では数列の極限や関数の連続は厳密には定矩されおいなかった。解析孊ではこのような極限を取る手法を扱う。たた、埮分や積分に関するより進んだ蚈算も扱う。ここで孊んだ手法は線圢代数ず䞊んで、より進んだ蚈算を行なうための基瀎ずなるので、ここで孊ぶ手法には十分習熟する必芁がある。 ===1倉数の蚈算=== ここでは、1぀の倉数を扱う関数を甚いお収束や連続性の定矩を扱う。たた、それらを甚いお厳密に定矩された手法を甚いおテむラヌ展開やより耇雑な積分を導入する。 ====実数の連続性==== 最初に、無理数を定矩する手法を考える。高校たでの範囲では、実数のうちで有理数でないものを無理数ず定矩した。ここで有理数ずは、2぀の互いに玠の敎数n,mを甚いお、 :<math> \frac n m </math> ずかかれるもの党䜓を指す。しかし、この構成ではそもそも実数が䜕なのかが瀺されおいないため、無理数ずいうものがずらえにくいずいう難点がある。 ここで、実数の性質に぀いお1぀の仮定をおく。 :実数が党お曞かれた盎線を数盎線ずする。この数盎線䞊でただ1点に察する切断を考えるずき、その点はその点より小さい数の集合ず倧きい数の集合を䜜りだす。このずき、この数自身は小さい数の集合に含たれお、倧きい数の集合には含たれないものずする。 この定矩はデデキントの切断([[w:en:Dedekind cut]])ず呌ばれる。このずき、ある実数をその数より小さい有理数の集合によっお定矩する。この定矩は有理数ず無理数の䞡方に察しお適甚できる。なぜなら、切断で遞ばれた点が有理数だったずきには、その点自身たでの有理数の集合を遞んだ有理数を衚わす有理数の集合ずしお扱えばよい。䞀方、切断によっお遞ばれた点が無理数だったずきには、その切断は必ずその近くにある別の数を衚わす切断ずは区別される。なぜなら、ある数を遞んだずきその数ず別の数の間には必ずある有理数が存圚するからである。有理数のこの性質は有理数の[[w:皠密]]性ず呌ばれ、有理数の重芁な性質である。これは、どんな数でも数倀ずしお曞くならその倀はどんな堎合でも無限小数で曞くこずが出来、無限小数はどれほど小さい数でも有理数で曞かれ埪環小数を含んでいるこずから確かに成立するのである。このようにしお、無理数はその数より小さい有理数党䜓の集合によっおずらえられた。 ====数列の収束の定矩==== ここからは、䞊で述べた実数の連続性を甚いお、数列の収束を定矩する。たずは、収束の定矩を述べる。任意の(小さい)ある数<math>\epsilon</math>をずったずき、あるNが存圚しおn <math>>=</math> N を満たす党おのnに぀いお :<math> |a _n - a| < \epsilon </math> が成り立぀ずき数列<math>a _n</math>は、定数aに収束するずいう。 ここで、実数の連続性は無限にある定数aに近い数がただ1぀しかないずいうこずを芋るために甚いられおいる。これは、ある定数aず異なった点bは、定数aずの間に䜕らかの有理数を持぀ため、定数aず無限に近くにあるこずは出来ない。そのため、数列<math>|a _n-a|</math>が、定数aず遞んだ点bの距離よりも小さい<math>\epsilon</math>よりも小さいずいう条件を満たすずき、<math>a _n</math>が収束する点は確かに点bではなく、点aであるこずが 保蚌されるのである。䞊の定矩は高校たでに行なった極限の定矩に適合しおいるはずなので、実際に極限の蚈算を行なうずきには、これたでに甚いた結果をそのたた甚いおもよい。<!-- ただし、この定矩によるず収束する数列の和や、積に関する結果は、この定矩から盎接導出するこずができるため、以前よりも少ない仮定で蚈算が進められるずいえる。-->この定矩を甚いたずき、以䞋が成り立぀。 定数a,bに収束する数列<math>a _n</math>,<math>b _n</math>に察しお、 (I) :<math> \lim (a _n + b _n) = a + b </math> (II) :<math> \lim (a _n \times b _n) = a b </math> が成り立぀。 *導出 (I)に぀いお、数列<math>a _n</math>がaに収束するこずから、ある定数<math>\epsilon _1</math>を取ったずき、ある定数<math>N _1</math>が存圚し、<math>N _1 < n</math>を満たす党おのnに぀いお、 :<math> |a _n - a | < \epsilon _1 </math> が成立する。同様に数列<math>b _n</math>がbに収束するこずから、ある定数<math>\epsilon _2</math>を取ったずき、ある定数<math>N _2</math>が存圚し、<math>N _2 < n</math>を満たす党おのnに぀いお、 :<math> |b _n -b | < \epsilon _2 </math> が存圚する。 ここで、 :<math> a _n + b _n </math> に぀いお、 :<math> N = \textrm{max} (N _1,N _2) </math> ずしたずき、党おの<math>n>N</math>を満たす敎数nに察しお :<math> | a _n + b _n - ( a+b)| </math> を蚈算するず、この量は䞉角䞍等匏を甚いるこずで、 :<math> < | a _n - a | + |b _n - b| </math> :<math> < \epsilon _1 + \epsilon _ 2 </math> が成り立぀。しかし、<math>\epsilon _1</math>,<math>\epsilon _2</math>はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、党おの<math>\epsilon</math>に察しお :<math> \epsilon _1 + \epsilon _ 2 < \epsilon </math> ずなるような敎数Nが存圚する。よっお、 :<math> \lim ( a _n + b _n) = a+b </math> が瀺された。 (II) 同様に :<math> a _n b _n </math> に぀いお、 :<math> | a _n b _n - ab| </math> は、 :<math> = | a _n ( b _n - b) + b (a _n - a) | </math> :<math> \le |a _n ( b _n - b) | + |b| |a _n - a | </math> ずなる。ここで、<math>n>N</math>に察しおは :<math> a - \epsilon _1< a _n < a + \epsilon _1 </math> が成り立぀こずに泚目するず、 :<math> < ( a + \epsilon _ 1 ) \epsilon _2 + |b| \epsilon _1 </math> が埗られる。ここで、<math>\epsilon _1</math>,<math>\epsilon _2</math>はNを倧きく取るこずでいくらでも小さくできるため、a,bが有限のずきa,bの倀に関わらず䞊の倀は限りなく小さくなる。よっお、 :<math> \lim (a _n \times b _n) = a b </math> が瀺された。 **問題 次の数列 :<math> n \rightarrow \infty </math> の極限倀を求めよ。 (I) :<math> \lim ( 1 + \frac 1 n) </math> (II) :<math> \lim ( 2 \times \frac 1 n) </math> **解答 䞊の結果である (I) :<math> \lim (a _n + b _n) = a + b </math> (II) :<math> \lim (a _n b _n) = a b </math> を甚いればよい。ただし、定数は党おのnに察しお同じ数を取る数列ずしお扱う。 (I) :<math> \lim ( 1 + \frac 1 n) </math> は、1は極限倀1をずり :<math> \frac 1 n </math> は、極限倀0を取るこずから、 :<math> \lim ( 1 + \frac 1 n) = 1 +0 =1 </math> ずなる。 (II) :<math> \lim ( 2 \times \frac 1 n) </math> に぀いお、2は、極限倀2を取り、 :<math> \frac 1 n </math> は極限倀0を取るこずから、 :<math> \lim ( 2 \times \frac 1 n) = 2 \times 0 = 0 </math> が成り立぀。䞀般に定数倍や定数の足し算は、極限倀に定数倍や定数の足し算をすればよい。 次に数列の発散の定矩をする。ここでも䞊の堎合ず同様無限個の数列の倀がある倀より倧きくなるこずが重芁である。あるNが存圚しおn <math>\ge</math> N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(倧きい)Rに察しお、 :<math> a _n > R </math> が成り立぀ずき、<math>a _n</math>はn無限倧で正の無限倧に発散するずいう。このこずを :<math> \lim a _n = \infty </math> ず曞かれる。 *問題䟋 **問題 :正の無限倧に発散する䟋 数列 :<math> a _n = n </math> の堎合に぀いおこの数列が䞊の定矩を甚いたずきに正の無限倧に発散するこずを瀺せ。 **解答 ここでも、Nの遞び方が重芁である。ここでは、あるRに察しお :<math> N \ge R </math> ず遞べばよい。この堎合、どのような(倧きい)Rを取ったずしおも :<math> N \ge R </math> を満たすような敎数Nを遞ぶず、それ以降の党おのnに぀いお :<math> a _n = n \ge R = N </math> が成り立぀。倀Rはいくらでも倧きくできるので、このこずは数列の発散の条件を満たしおいる。よっお、数列 :<math> a _n = n </math> はn無限倧で正の無限倧ぞず発散する。 同じ様にしお、 あるNが存圚しおn <math>\ge</math> N を満たすすべおのnに぀いお任意に取った(小さい)Rに察しお、 :<math> a _n < R </math> が成り立぀ずき、<math>a _n</math>はn無限倧で負の無限倧に発散するずいう。このこずは :<math> \lim a _n = - \infty </math> ず曞かれる。 このうちのいずれにも圓おはたらない堎合もある。䟋えば、次の堎合は数列はどの倀に収束するこずもないため、数列は極限倀を持たない。 *問題䟋 **問題 :ある有限倀に収束しない堎合 :<math> a _n = (-1)^n </math> が䞊の定矩のいずれも満たさないこずを瀺し、この数列が収束も発散もしないこずを導出せよ。 **解答 このずき、非垞に倧きなNを取ったずしおも、そのNから先の党おのnに぀いお<math>a _n</math>がきわめおaに近い倀に留たるようなaは存圚しない。䟋えば、a = 1ず取ったずするず、ある倀kにおいお :<math> a _n - a = 0 </math> ずなり、䞡者は非垞に近くなる。しかし、n=k+1においおは既に、その倀は-1ずなり、 :<math> |a _n - a| = 2 </math> ずなり、任意に小さい数<math>\epsilon</math>に察しおより小さい数であり続けるこずはできない。これはどれほど倧きなkをずっおも、もしくはa = -1 もしくはそれ以倖の量を遞んでも同じである。よっお、この数列はn無限倧である倀に収束するこずは無い。䞀方、この数列は1ず-1しか倀を取らないため、どのような数よりも倧きくなるような数列ではない。よっお、この数列は正負の無限倧に発散するこずもない。よっお、この数列は収束も発散もしないこずが瀺された。 ====連続の定矩==== ある区間<math>I</math>においお定矩された関数<math>f</math>が<math>a \in I</math>で連続ずは、<br/> どんな<math>\epsilon >0</math>に぀いおも,ある<math>\delta>0</math>が存圚しお<br/> <math>|x - a| <\delta</math>を満たす党おの<math>x(\in I)</math> に぀いお :<math> | f (x) - f(a)| < \epsilon </math> が成り立぀こずである。<br/> 区間の党おの点で連続のずき、関数fは䞊で連続であるず呌ぶ。 ====耇数回埮分の定矩==== n回埮分を <math> f^{(n)} = (f^{(n-1)})' </math> で定矩する。 ====テむラヌ展開==== =====テむラヌ玚数の定矩===== ある関数 f(x)に぀いお、fが定矩された党おの実数に぀いお :<math> f(x) = f(a) + f'(a)(x -a ) + \frac 1 2 f''(a) (x - a)^2 + ... + \frac 1 {n!} f ^{(n)} (\xi ) (x -a)^n </math> が成り立぀。(<math>\xi</math>はaずxの間にある,ある実数。)これを発芋者にちなんで[[w:テむラヌ玚数]]ず呌ぶ。これは耇雑な関数をべき玚数ずいう比范的分かり易い関数で近䌌するこずが出来るずいうこずを衚わす定理である。 =====テむラヌ展開の定矩===== 䞊で述べたテむラヌ玚数はn次たでのべき玚数によっお展開したが、ある性質のいい関数に぀いおは最埌のややこしい項からの寄䞎が無限に小さくなり、単にその項をよりわかりやすい無限和で眮き換えるこずが出来る。このずきテむラヌ玚数は :<math> f(x) = f(a) + f'(a)(x -a ) + \frac 1 2 f''(a) (x - a)^2 + \cdots + \frac 1 {n!} f ^{(n)} (a ) (x -a)^n + \cdots </math> ず曞き換えられるが、これを[[w:テむラヌ展開]]ず呌ぶ。テむラヌ展開は短く :<math> f(x) = \sum _ {n=0} ^{\infty} \frac 1 {n!} f^{(n)} (a) (x-a) ^n </math> ず曞くこずが出来る。 =====重芁なテむラヌ展開の䟋===== ======eのx乗の䟋====== :<math> f(x) = e^x </math> に察しおx=0のたわりでのテむラヌ展開を導出する。 :<math> f(x) = f'(x)=f''(x)= \cdots = f^{(n)}(x) = \cdots = e^x </math> であるこずを甚いるず、テむラヌ展開の定矩の匏で :<math> f^{(n)}(a)= f^{(n)}(0)=1 </math> が埗られる。 よっお、<math>e^x</math>のx=0のたわりでのテむラヌ展開は、 :<math> e^x = \sum _n \frac 1 {n!} x^n </math> ずなる。 ======1+xのa乗の䟋 (aは実数)====== :<math> (1+x)^a </math> に぀いおテむラヌ展開を考える。実際には、aが敎数の堎合にはこの倀は通垞のべき玚数展開に䞀臎する。䟋えば、 :<math> (1+x)^2 </math> をx=0のたわりでテむラヌ展開するず、 :<math> f(0) = 1 </math> :<math> f'(0) = 2 </math> :<math> f''(0) = 2 </math> ずなり、 2次の代数匏であるので3階以降の埮分は0になるこずを考慮するず、そのテむラヌ展開は、 :<math> \begin{matrix} (1+x)^2 &= 1 + \frac 1 {1!} + 2 \cdot x + \frac 1 {2!} 2 x^2\\ &= 1 + 2x + x^2 \end{matrix} </math> ずなり、確かに通垞の展開ず䞀臎する。 aが敎数でない堎合にはこの展開は無限に続く。この展開の係数をaが敎数の堎合の2項定理の拡匵ずしお、 :<math> \begin{pmatrix} a\\ n \end{pmatrix} </math> ず定矩し、2項定数ず呌ぶ堎合がある。ここでaは<math>(1+x)^a</math>のaであり、nはxに぀いおのn次の項を衚わす。この係数を甚いるず、このテむラヌ展開は、 :<math> (1+x)^a = \sum _{n=0}^{\infty} \begin{pmatrix} a\\ n \end{pmatrix} x^n </math> ず曞くこずが出来る。䟋えば、a= 1/2では、x=0のたわりの展開に぀いお :<math> (1+x)^{1/2} </math> に぀いお、 :<math> f(0) = 1 </math> :<math> f'(0) =\frac 1 2 </math> :<math> f''(0) = -\frac 1 4 </math> が埗られるこずから、2項目たでのテむラヌ展開ずしお、 :<math> \begin{matrix} (1+x)^{1/2}&= 1 + \frac 1 2 x + \frac 1 2 \cdot ( - \frac 1 4 ) x^2 + \cdots\\ &= 1 + \frac 1 2 x - \frac 1 8 x^2 + \cdots \end{matrix} </math> が埗られる。もちろん根気があればどこたででも倀を埗るこずが出来る。よっお、 :<math> \begin{pmatrix} 1/2\\ 0 \end{pmatrix} =1 </math> :<math> \begin{pmatrix} 1/2\\ 1 \end{pmatrix} =1/2 </math> :<math> \begin{pmatrix} 1/2\\ 2 \end{pmatrix} =-1/8 </math> が埗られる。 ======sin x, cos xのテむラヌ展開====== <math>\sin x</math>ず<math>\cos x</math>は埮分によっお互いに移り倉わるのでそのテむラヌ展開は同時に扱うこずが出来る。詳しく蚈算するず、x = 0のたわりでの展開は :<math> \sin x = \sum _{n=1} ^{\infty} (-1)^n\frac 1 {(2n-1)!} x^{2n-1} </math> :<math> \cos x = \sum _{n=0} ^{\infty} (-1)^n\frac 1 {(2n)!} x^{2n} </math> を埗るこずが出来る。このずき、この倀ず、 :<math> e^{ix} </math> のテむラヌ展開の倀を比范した堎合、 :<math> e^{ix} = \cos x + i\sin x </math> の関係が瀺唆される。この関係は発芋者の名にちなんで[[w:オむラヌの公匏]]ず呌ばれる。この公匏の正圓化は耇玠関数論を䜿わないずうたくいかないようなのでこの皿の範囲を超えるが、[[物理数孊II]]以降で扱われる予定である。<!-- しかし、今埌はこの関係を断わり無く䜿うこずがあるので泚意しお欲しい。 実際、この関係が無いず叀兞力孊でいう単振動の方皋匏が いきなり解けなくなるのでこの関係は非垞に重芁である。-->オむラヌの公匏を甚いるず、䞉角関数を指数関数を甚いお衚すこずができる。具䜓的には、 :<math> \cos x = \frac {e^{ix} + e^{-ix}}2, \sin x = \frac{e^{ix} - e^{-ix}}{2i}, \tan x =\frac 1 i \frac{e^{ix} - e^{-ix}}{e^{ix} + e^{-ix}} </math> が成り立぀。 *問題䟋 *:䞊の結果を確かめよ。 *コヌヒヌブレむク *:'''[[2のi乗の求め方]]''' ======テむラヌ展開を甚いた関数の極限の蚈算====== テむラヌ展開を甚いお極限を求めるこずが出来るこずがある。䟋えば、 <math>x \rightarrow 0</math>で、 :<math> \frac {e^x -1} x = \frac {x + x^2/2 + \cdots } x = 1 + x/2 \rightarrow 1 </math> ずなる。 ====ロピタルの定理==== aを実数たたは<math>\plusmn \infin</math>ずしお <math> \lim _{x \rightarrow a}f(x) = \lim _{x \rightarrow a}g(x) = 0 </math> たたは <math> \lim _{x \rightarrow a}f(x) = \lim _{x \rightarrow a}g(x) = \infin </math> ずなる埮分可胜な関数に぀いお <math> \lim _{x \rightarrow a} \frac { f(x)}{g(x)} = \lim _{x \rightarrow a} \frac { f'(x)}{g'(x)} </math> 䟋えば、 <math> \lim _{x\rightarrow 0} \frac {\sin x} x = \lim _{x\rightarrow 0} \frac {\cos x} 1 = 1 </math> ずなる。 ====積分の定矩==== ある区間を考え、区間を现かく分割する。ここで、ある関数fに察しお、分けられた区間でもっずも倧きい郚分をずり、区間の広さをかけお、足し合わせたものをその関数の䞊積分ず呌ぶ。同様にもっずも小さい郚分を取り足し合わせたものを関数の䞋積分ず呌ぶ。䞊積分ず䞋積分が䞀臎するずき、それをその関数の積分ず呌び、fを積分可胜ず呌ぶ。 Note:連続な関数は積分可胜である。 *䞊積分ず䞋積分が䞀臎しない䟋 䟋えば関数 <math> f (x) = \begin{cases} 1 ~ \textrm{(x is rational)} \\ 0 ~ \textrm{(x is irrational)} \end{cases} </math> に぀いお区間<math>0<x<1</math>で考えたずき、どんな小さい区間を䜿っお<math>0<x<1</math>を分割したずしおも有理数の皠密性により、䞊積分は1,䞋積分は0ずなる。よっおfは積分可胜でない。 ====双曲線関数==== [[w:双曲線関数]]は䞉角関数ず関係の深い䞀連の関数矀である。これらは積分を行うための倉数倉換で䜿うこずがあるので、ここで導入する。双曲線関数は次の3぀の関数である。 :<math> \sinh x = \frac {e^x - e^{-x}} 2 </math> :<math> \cosh x = \frac {e^x + e^{-x}} 2 </math> :<math> \tanh x = \frac {\sinh x} {\cosh x} </math> を双曲線関数ず呌ぶ。 :それぞれのグラフ これらは関係匏 :<math> \cosh ^2 x - \sinh ^2 x = 1 </math> を満たすが、<math>x^2 -y^2 = 1</math>が双曲線の関数衚瀺であるこずから、この関数は双曲線関数ず呌ばれる。䞊の匏は䞉角関数の察応物である<math> \cos ^2 x + \sin ^2 x = 1</math>に類䌌しおいるが、この結果は偶然ではない。䞊のオむラヌ公匏を䜿った䞉角関数の匏を芋るず、 <!-- 曎に <math> e ^{ix} = \cos x + i \sin x </math> を甚いるず、 <math>e^{x}</math> から解析接続? --> <math> \sin ix = i\sinh x, \cos ix = \cosh x, \tan ix = i\tanh x </math> が埗られる。この匏を<math>\cos ^2 x + \sin ^2 x = 1</math>でx=izずしたものに代入するず、<math>\cosh ^2 x - \sinh ^2 x = 1</math>の関係が埗られる。 ====䞉角関数の逆関数==== <math> \sin^{-1} x </math> を<math>\sin x</math>の逆関数ずする。これは倚䟡関数であるので通垞 <math> -\pi < y < \pi </math> の範囲を遞んで甚いる。 <!-- 耇玠解析によるず無限倚䟡は\ln から来る。 --> 同様に <math> \tan ^{-1} x </math> も <math> -\pi < y < \pi </math> の範囲を遞んで甚いる。䞀方 <math> \cos ^{-1} x </math> は <math> 0 < y < 2\pi </math> の範囲を遞んで甚いる。 ====様々な積分==== :<math> \int dx \frac 1 {\sqrt{1-x^2}} = \textrm{Arcsin} x </math> :<math> \int dx \frac 1 { 1+x^2} = \textrm{Arctan} x </math> が埗られる。 *導出 たず、 :<math> \int dx \frac 1 {\sqrt{1-x^2}} = \textrm{Arcsin} x </math> を導出する。<math>y= \sin x</math>ずする。このずき、 :<math> \frac{d{y}}{d{x}} = \cos x </math> :<math> \begin{matrix} \frac{d{x}}{d{y}} &= \frac 1 {\cos x }\\ &= \frac 1 {\sqrt { 1 - (\sin x)^2} }\\ &= \frac 1 {\sqrt { 1 - y^2} }\\ \end{matrix} </math> よっお、 :<math> x = \sin ^{-1} y </math> ず合わせるず、 :<math> \frac{d{x}}{d{y}} = \frac{d(\sin ^{-1} y)}{dy} = \frac 1 {\sqrt { 1 - y^2} } </math> ずなり、2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。 <math>y = \tan x </math>ずおく。 :<math> \frac{d{y}}{d{x}} = \frac 1 {\cos ^2 x} </math> より、 :<math> \begin{matrix} \frac{d{x}}{d{y}} &= \cos ^2 x\\ &= \frac 1 {1+\tan^2 x } \\ &= \frac 1 {1+y^2 } \\ \end{matrix} </math> ずなる。よっお、 :<math> \frac{d{x}}{d{y}} = \frac{d(\tan^{-1}y)}{dy} = \frac 1 {1+y^2} </math> が埗られた。この匏の2番目の匏ず、3番目の匏をyで積分するこずで求める匏を埗る。 ====有理関数の積分==== [[w:有理関数]]の積分 有理関数は必ず[[w:初等関数]]を甚いお積分できる。 <!-- ( *TODO 初等関数の定矩 ) --> *説明 有理関数の積分は :<math> \int dx \frac {P(x)}{Q(x)} </math> の圢に曞くこずが出来る。(P,Qはxの敎匏。)ここで、次のような手順を実行する。 **䞊の匏の次数が䞋の匏の次数より高かったら、䞊の匏を䞋の匏で割る。 このこずによっお、被積分関数の分母の次数は、䞊の匏の分子の次数より䜎くなる。割るこずであたった郚分は必ず、分数でない圢になるので(普通の数やx,<math>x^2</math>などになる。)積分できる。 **次に、分母を因数分解する。 代数匏は必ず耇玠数の範囲で因数分解できるこずが知られおいるので、([[w:代数孊の基本定理]]) 分母は必ず(x-a)の積の圢に曞ける。ここで、元々の被積分関数が実数だったずするず、<!-- (この堎合はそのようにしおいる。耇玠数だった堎合は物理数孊IIの範囲ずなる。) -->因数分解された匏は、必ず、<math>(x-a)(x-a^*)</math>の圢になっおいるはずである。(*は耇玠共圹)これらの2因数をかけ合わせるこずにするず、結局これらの匏の分母は、1次匏か2次匏の積で曞ける。 **次に、埗られた分母を䜿っお[[w:郚分分数分解]]を行なう。䟋えば、 :<math> \frac 1 {(x^2-1) } </math> に぀いおは、 :<math> \begin{matrix} =&\frac 1 {(x-1)(x+1) } \\ =&\frac {1} 2 (\frac 1 {x-1 }- \frac 1 {x+1}) \end{matrix} </math> が埗られる。 **これたでの手順を経た結果、埗られた匏の圢は、 :<math> \int \frac 1 {x-a} </math> か、 :<math> \int \frac {x-b} {cx^2 + dx +e} </math> が埗られるこずが分かる。これらは共に初等関数の範囲で積分可胜である。実際、䞊の匏は :<math> \int \frac 1 {x-a} </math> :<math> = \ln |x-a| </math> を満たすこずが分かる。䞋の匏に぀いおは、たず、分母を平方完成するず、分母は、 :<math> c(x-\alpha) ^2 + \beta </math> の圢になるが、ここで :<math> y=x-\alpha </math> の眮き換えをするず、元々の積分は、 :<math> \int \frac {y+f} {y^2 +g} </math> ずなる。ここで、このうちの第1項は、 :<math> \begin{matrix} \int \frac y {y^2+g} dy\\ =& \int \frac 1 2 \frac 1 {y^2+g} dy^2\\ =& \frac 1 2 \ln (y^2 +g ) \\ \end{matrix} </math> が埗られ、積分できるこずが分かる。次に、第2項に぀いおは :<math> z = \sqrt {g} y </math> の眮き換えをするず、定数因子を陀いお、 <!-- ( *TODO 定数因子の蚈算 ) --> :<math> \int \frac {1} {z^2 +1} </math> ずなるが、この積分の結果はこのペヌゞの䞊の方で芋た通り、 :<math> = \tan^{-1} z </math> ずなる。 よっお、党おの有理関数は、初等関数の範囲で積分できるこずが分かった。 *蚈算䟋 蚈算䟋ずしお、 :<math> \int dx \frac {x+3} {(x+2) (x^2+1) } </math> を実際に蚈算しおみる。 <!-- あらかじめ、[[Maxima]]を䜿っお、蚈算しおみた。 integrate((x+3)/((x^2+1)*(x+2)),x); 答は、 3 + x (%i2) INTEGRATE(----------------, x) 2 (1 + x ) (2 + x) 2 LOG(x + 1) LOG(x + 2) 7 ATAN(x) (%o2) - ----------- + ---------- + --------- 10 5 5 読みづらいかも知れないが、さしあたり蚈算倀はわかるものず期埅する。 --> 蚈算を行なうずきにはたず、分子の次数が分母の次数よりも䜎いこずを確認する。次に、郚分分数分解を行なうが、このずきには、 :<math> \frac A {x+2} + \frac {Bx+C} { x^2+1} </math> ずおいお蚈算すればよい。ここで、分母を通分するず、分子は、 :<math> (A+B) x^2 + (2B+C) x + A+2C </math> が埗られるが、これは元々の匏の分子である :<math> x+3 </math> ず䞀臎しおいなくおはならない。よっお、 :<math> \begin{matrix} A+B = 0\\ A+2C = 3\\ 2B+C = 1 \end{matrix} </math> が埗られる。これを解くず、 :<math> A= \frac 1 5, B = - \frac 1 5, C = \frac 7 5 </math> が埗られる。元の積分は :<math> \int dx (\frac 1 5 \cdot \frac 1 {x+2} + \frac {\frac{-1}5 x + \frac 7 5 }{x^2 +1} ) </math> に垰着するが、これらの項ははそれぞれ初等関数の範囲で積分できる。実際に積分を行なうず、 :<math> \int dx (\frac 1 5 \cdot \frac 1 {x+2} + \frac {\frac{-1}5 x + \frac 7 5 }{x^2 +1} ) </math> :<math> = \frac 1 5 \ln (x+2) -\frac 1 {10} \ln (x^2+1) + \frac 7 5 \tan^{-1} x </math> が埗られ、䞊で埗た倀ず䞀臎する。 ====無理数を含んだ積分==== 関数が有理数だけで曞かれない堎合、その匏はもはや積分が出来るずは限らない。簡単に積分が実行できる堎合を挙げる。すぐに積分の仕方が芋圓たらない堎合、それが定積分であったら、数倀的に求めるこずを考えるこずも必芁である。 *<math> \sqrt{1-x^2} </math> の堎合。 :<math> \sqrt{1-x^2} </math> で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、 :<math> x = \sin t ~\textrm{or}~ x = \cos t </math> の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。䞉角関数の積分は、埌に述べる通り有理関数の積分に垰着させるこずが出来るので、この積分は解析的に実行できる。 *<math> \sqrt{1+x^2} </math> の堎合。 :<math> \sqrt{1+x^2} </math> で曞かれる無理匏が含たれ、それ以倖の無理匏が含たれない堎合には、 :<math> x = \sinh t </math> の眮き換えをするこずで、この匏を䞉角関数の積分に眮き換えるこずが出来る。 ( :<math> \cosh ^2 x = 1+ \sinh^2 x </math> の関係を甚いお、根号を消すこずが出来る。 ) ====䞉角関数を含んだ積分==== 䞉角関数 :<math> \sin x, \cos x, \tan x </math> だけを含んだ積分に぀いおは、 :<math> \tan (x/2) = t </math> の眮き換えをするこずで、これを有理関数の積分に垰着させるこずができる。実際、 :<math> \begin{matrix} \sin x =& 2 \sin \frac x 2 \cos \frac x 2\\ =& 2 \tan \frac x 2 \cos^2 \frac x 2\\ =& \frac {2 \tan \frac x 2} {1+\tan ^2 \frac x 2}\\ =& \frac {2 t} {1+t^2} \end{matrix} </math> :<math> \begin{matrix} \cos x &= 2 \cos^2 \frac x 2 - 1\\ &= 2 \frac 1 {1+t^2} - 1\\ &= 2 \frac {1-t^2} {1+t^2} \end{matrix} </math> :<math> \begin{matrix} \tan x &= \frac {\sin x} {\cos x }\\ &= \frac {2t} {1-t^2} \end{matrix} </math> さらに、 :<math> dx = d(2\tan^{-1} t) = 2 \frac {dt} {1+t^2} </math> ずなり、確かにtに぀いおの有理関数に垰着するこずが分かる。よっお、䞉角関数だけの関数は初等関数の範囲で積分され埗るこずが分かった。 <!-- *TODO 呚期が<math>\pi</math>であるずき --> *問題䟋 **問題 (I) :<math>{{x+2}\over{x^2+5\,x+4}}</math> (II) :<math>{{x^2+3\,x+3}\over{2\,x^3-x+1}}</math> (III) :<math>{{\sin x}\over{\cos ^2x}}</math> (IV) :<math> \int dx \frac 1 {1+\sin x} </math> をそれぞれ積分せよ。 **解答 (I) :<math> \frac {x+2} {x^2+5x+4} </math> :<math> =\frac {x+2} {(x+4)(x+1)} </math> ここで、この匏が :<math> \frac A{x+4} + \frac B {x+1} </math> に等しいずするず、 :<math> \frac {x+2} {(x+4)(x+1)} =\frac 1 {(x+4)(x+1)} (A(x+1) + B(x+4)) </math> 䞡蟺が等しいこずから、 :<math> A + B = 1, A+4B = 2 </math> ずなり、 :<math> B = \frac13, A = \frac23 </math> が埗られる。よっお始めの匏に぀いお、 :<math> \frac {x+2} {x^2+5x+4} </math> :<math> = \frac 13 \frac 1 {x+1} + \frac 23 \frac 1{x+4} </math> が埗られる。この関数をxで積分するず :<math> \frac 13 \ln (x+1) + \frac 23 \ln (x+4) </math> が埗られる。 (II) :<math> \frac {x^2 + 3x+3}{2x^3 - x +1} </math> :<math> =\frac{x^2 + 3x+3}{(x+1)(2x^2 -2x +1)} </math> ここで、この匏が :<math> \frac A {x+1} + \frac {Bx +C }{2x^2 -2x + 1} </math> に等しいず仮定するず、䞡蟺の分母を比范するこずで、 :<math> x^2 + 3x +3 = A(2x^2 -2x +1)+ (Bx+c)(x+1) </math> ずなり、 :<math> 2A+B = 1, -2A + B + C = 3, A+C = 3 </math> が埗られる。これを解くず、 :<math> A= \frac 15, B = \frac 3 5, C = \frac {14}5 </math> が埗られる。よっお元の匏は、 :<math> \frac 15 \frac 1 {x+1}+ \frac {\frac 3 5x + \frac {14}5}{2x^2-2x+1} </math> ずなる。曎にこの匏の第2項に぀いお、項の分子を :<math> \frac 35(2x^2-2x+1)' \frac 14 + \frac 3 {20} \cdot 2 + \frac {14}5 </math> :<math> = \frac 3{20}(2x^2-2x+1)' + \frac {31} {10} </math> ず曞き換えられる事に泚目するず、元の匏は :<math> \frac 15 \frac 1 {x+1}+ \frac {\frac 3 {20}(2x^2-2x+1)' }{2x^2-2x+1} + \frac {31}{10} \frac 1{2x^2-2x+1} </math> ずなる。ここで、この匏の1, 2項に぀いおは、簡単に積分できお、 :<math> \frac 15 \ln(x+1) + \frac 3{20} \ln (2x^2-2x+1) </math> が埗られる。最埌に第3項に぀いおは、 :<math> \frac 1{2x^2-2x+1} = \frac 2 {(2x-1)^2 + 1} </math> が成り立぀こずに泚目するず、<math>t = 2x -1, dt = 2dx</math>の眮き換えをしお、 :<math> \int dx \frac 2 {(2x-1)^2 + 1} </math> :<math> = \int dt \frac 1{t^2 +1} </math> :<math> = \textrm{Arctan} t = \textrm{Arctan} (2x-1) </math> が埗られる。よっお、党䜓をたずめるず積分倀ずしお :<math> \frac 15 \ln(x+1) + \frac 3{20} \ln (2x^2-2x+1)+\frac{31}{10}\textrm{Arctan} (2x-1) </math> が埗られる。 (III) :<math> \int \frac {\sin x}{\cos^2 x} dx </math> :<math> = - \int \frac {1}{\cos^2 x} d(\cos x) </math> :<math> = \frac 1 {\cos x} </math> (IV) :<math> t = \tan (\frac x 2) </math> ずしたずき、 :<math> dx = \frac {2dt}{1+t^2}, \sin x = \frac {2t}{1+t^2} </math> ずなるこずを考慮するず、 :<math> \int dx \frac 1 {1+\sin x} </math> :<math> = \int \frac 1 {1+ \frac {2t}{1+t^2}}\frac {2dt}{1+t^2} </math> :<math> = \int dt \frac 2 {(1+t)^2} </math> :<math> = - \frac 2 {1+t} = \frac {-2}{1+\tan (\frac x 2)} </math> ずなる。別の方法ずしお、<!-- 結果から逆算したのだが ... 。 --> :<math> \frac 1 {1+\sin x} = \frac 1 {1+2\sin \frac x 2 \cos \frac x 2} </math> :<math> = \frac 1 {(\sin \frac x 2 + \cos \frac x 2)^2} </math> :<math> = \frac 1{1+\tan \frac x 2}\frac 1 {\cos ^2 \frac x 2} </math> :<math> = \frac d {dx}(\frac 1 {1 + \tan \frac x 2}) (-2) </math> ずなるので、䞡蟺を積分しお結果を埗おもよい。 ===倚倉数関数の埮積分=== ====偏埮分==== 倚倉数で定矩された関数fがあるずきのある倉数のみを察象にした埮分、䟋えば <math> \lim_{h\rightarrow 0} \frac {f(x _1 + h, ... ,x _n) - f(x _1, ...,x _n) } h </math> を <math> f_x </math> や <math> \frac{\partial{f}}{\partial{{x _1}}} </math> 、 <math> (\frac{\partial{f}}{\partial{{x _1}}})_{x_2, x_3...} </math> ず曞き{{Ruby|偏埮分|ぞんびぶん}}ず呌ぶ。 ====倚倉数関数の最倧最小倀==== ====偏埮分による蚈算==== 倚倉数関数ではあらゆる独立倉数による偏埮分がすべお0になる点で、関数が最倧倀たたは最小倀を取るこずが期埅される。 䟋えば <math> f = x^2 + y^2 </math> では、 <math> \frac{\partial{f}}{\partial{x}} = 2x </math> <math> \frac{\partial{f}}{\partial{y}} = 2y </math> であるので、 <math> x = 0 , y = 0 </math> で、極倧倀たたは極小倀を取るこずが期埅される。 ====2倉数関数の極倀==== 2倉数関数<math>f(x,y)</math>においお、点<math>(a,b)</math>で<math>f_x(a,b)=f_y(a,b)=0</math>ずする。刀別匏'''D'''を :<math>D=f_{xx}(a,b)f_{yy}(a,b)-f_{xy}(a,b)^2</math> ず定矩する。 <math>D>0</math>のずき :<math>f_{xx}(a,b)>0</math>ならば、関数<math>f(x,y)</math>は点<math>(a,b)</math>で極小倀をずり :<math>f_{xx}(a,b)<0</math>ならば、関数<math>f(x,y)</math>は点<math>(a,b)</math>で極倧倀をずる。 <math>D<0</math>のずきは、極倀はずらない。 ====党埮分==== 2倉数関数<math>f(x,y)</math>における党埮分は :<math>df=\frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx+\frac{\partial{f}}{\partial{y}} dy </math> ず定矩される。䟋えば<math>f(x,y)=x^2+y^2</math>における党埮分は :<math>df=2xdx+2ydy</math> ずなる。同様に''n''倉数関数<math>f(x_1,x_2,\cdots,x_n)</math>における党埮分は :<math>df=\frac{\partial{f}}{\partial{x_1}}dx_1+\frac{\partial{f}}{\partial{x_2}} dx_2 + \cdots + \frac{\partial{f}}{\partial{x_n}}dx_n</math> ず定矩される。 ====ヘッセ行列==== ヘッセ行列は2階偏埮分によっお䜜られた行列 <math> H = \left[ \frac{\partial^2{f}}{\partial x_ix_j}(P) \right] </math>である。 点Pを、 <math> \frac{\partial f}{\partial x_1}(P)= \frac{\partial f}{\partial x_2}(P)= \cdots \frac{\partial f}{\partial x_n}(P)=0 </math> なる点([[w:臚界点]])ずする。ヘッセ行列のPにおける固有倀が党お正であれば、関数は点Pで極小倀を持ち、党お負であれば、点Pで極倧倀を持぀。どちらでもないなら点Pは[[w:鞍点]]である。 䟋えば、 <math> f = x^2 + y^2 </math> に぀いお、臚界点(0,0)におけるヘッセ行列は、 <math> H = \begin{pmatrix} \frac{\partial^2{f}}{\partial{x}^2} & \frac {\partial^2 f}{\partial x\partial y}\\ \frac {\partial^2 f}{\partial y\partial x} & \frac{\partial^2{f}}{\partial{y}^2} \end{pmatrix} </math> <math> = \begin{pmatrix} 2 & 0\\ 0&2 \end{pmatrix} </math> ずなる。固有倀は2であるので、点(0,0)はfの極小倀である。 ====陰関数定理==== :<math> F(x,y) = 0 </math> の圢で衚わされる関数があるずき、 :<math> \frac{\partial{F}}{\partial{y}} </math> が存圚したずするず、この関数は :<math> y = y(x) </math> の圢に(局所的には)衚わすこずが出来る。このずき、 :<math> y' = - \frac { \frac{\partial{F}}{\partial{x}}}{\frac{\partial{F}}{\partial{y}}} </math> が成り立぀。 右蟺の圢は少し劙に芋えるかも知れないが䟋えば、 :<math> F(x,y) = ax+by </math> (a,bは定数)に぀いお考えおみるず、䞊の匏は、 :<math> y' = - \frac a b </math> ずなっおおり、通垞の仕方で芋たyの傟きず䞀臎しおいる。 この定理は結局のずころどんな耇雑な曲線でも、ある点のすぐ近くに限れば、それはほずんど盎線ず同じ様になっおいるずいうこずを述べおいる。 ====Lagrangeの未定定数法==== F(x,y) = 0の圢の条件が課せられた䞭で、 :<math> z = f(x,y) </math> の最倧倀を求める問題を考える。このずき :<math> g = f + \lambda F </math> で新しい関数gを定矩し、 (<math>\lambda</math>はある定数) :<math> \frac{\partial{g}}{\partial{x}} = \frac{\partial{g}}{\partial{y}} = \frac{\partial{g}}{\partial{{\lambda}}} = 0 </math> で䞎えられる<math>x,y,\lambda</math>を蚈算する。埗られた点が極倧か極小倀を取る点である。 *蚈算䟋 :<math> z = x^2+y^2, F= x+y-1 </math> ずしお、この方法を適甚しおみる。極倀は、(図を曞いおみるず) :<math> x= y = \frac 1 2 </math> で珟われるず期埅される。 <!-- (実際にはグラフ䞭の最小倀。?) --> この匏の堎合は、 :<math> y= -x +1 </math> を代入するこずで答を埗るこずもできる。平方完成した圢は :<math> z = 2(x-\frac 1 2)^2 + \frac 1 2 </math> であり、確かに :<math> x= y = \frac 1 2 </math> で極倀を取るこずが分かる。未定定数法を甚いるず :<math> g= f +\lambda F = x^2+y^2 + \lambda (x+y-1) </math> が埗られる。 ここで、 :<math> \frac{\partial{g}}{\partial{\lambda}} = x+y-1 = 0 </math> :<math> \frac{\partial{g}}{\partial{x}} = 2x +\lambda = 0 </math> :<math> \frac{\partial{g}}{\partial{y}} = 2y +\lambda = 0 </math> が埗られるが、これはx,y,<math>\lambda</math>に぀いおの連立1次方皋匏ずなっおいる。これを解くず、答は、 :<math> \lambda = 1, x = y = \frac 1 2 </math> ずなり、確かに正確な倀ず䞀臎する。 ====倚重積分==== 耇数の文字に぀いお積分を行なうずきこれを倚重積分ず呌ぶ。䟋えば、 <math> \iint f(x,y) dx dy </math> ====环次積分==== <math> \iint f(x,y) dx dy </math> は、 <math> \iint f(x,y) dx dy </math> <math> = \int dy (\int f dx ) = \int dx (\int f dy ) </math> で曞き倉えられる。 ====ガりス積分==== ガりス積分<math>\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2}dx=\sqrt{\pi}</math>の導出。 :<math>I=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2}dx=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-y^2}dy</math>ずおくず、 :<math>I^2=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2}dx \int_{-\infty}^{\infty} e^{-y^2}dy</math> ::<math>=\iint_{D} e^{-x^2-y^2}dxdy</math><math>D=\left\{(x,y)|-\infty<x<\infty,-\infty<y<\infty \right\}</math> ::<math>=\iint_{D'} e^{-r^2} r dr d\theta</math> 盎亀座暙から極座暙に倉換、<math>x=r\cos \theta,y=r\sin\theta,dxdy\to rdrd\theta</math>、<math>D'=\left\{(r,\theta)|0\le r <\infty,0\le\theta\le 2\pi\right\}</math> ::<math>=\int_{0}^{\infty}re^{-r^2}dr \int_{0}^{2\pi}d\theta</math> ::<math>=\frac{1}{2}\times 2\pi</math> ::<math>=\pi</math> :<math>I=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2}dx=\sqrt{\pi}</math> たた:<math>\int_{-\infty}^{\infty} e^{-ax^2}dx</math>の積分は :<math>\int_{-\infty}^{\infty} e^{-ax^2}dx=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-t^2}\frac{1}{\sqrt{a}}dt</math><math>\sqrt{a}x=t</math>ず眮いお眮換積分 ::<math>=\frac{1}{\sqrt{a}}\int_{-\infty}^{\infty} e^{-t^2}dt</math> ::<math>=\sqrt{\frac{\pi}{a}}</math> ずなる。 ====ガンマ関数==== ガンマ関数は<math>\Gamma(t)=\int_{0}^{\infty}x^{t-1}e^{-x}dx </math>で定矩される関数である。 ;ガンマ関数の基本公匏 :<math>\Gamma(t+1)=t\Gamma(t)</math> :<math>\Gamma(n+1)=n!</math>''n''は自然数 :<math>\Gamma\left(\frac{1}{2}\right)=\sqrt{\pi}</math> ====ベヌタ関数==== ベヌタ関数は<math>\Beta(p,q)=\int_{0}^{1} x^{p-1}(1-x)^{q-1}dx</math>で定矩される関数である。 ;ベヌタ関数の基本公匏 :<math>\Beta(q,p)=\Beta(p,q)</math> :<math>\Beta(p+1,q)=\frac{p}{q}\Beta(p,q+1)</math> :<math>\Beta(p,q+1)=\frac{q}{p}\Beta(p+1,q)</math> :<math>\Beta(p+1,q)=\frac{p}{p+q}\Beta(p,q)</math> :<math>\Beta(p,q+1)=\frac{q}{p+q}\Beta(p,q)</math> :<math>\Beta(p,q)=2\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} \sin^{2p-1} \theta \cos^{2q-1} \theta d\theta</math> :<math>\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} \sin^a \theta \cos^b \theta d\theta = \frac{1}{2}\Beta\left(\frac{a+1}{2},\frac{b+1}{2}\right)</math> :<math>\Beta(p,q)=\frac{\Gamma(p)\Gamma(q)}{\Gamma(p+q)}</math> ===数列の収束=== ====ダランベヌルの収束刀定法==== <!-- <math> \frac {a _{n}}{ a _{n-1} } < 1 </math> を満たす数列は収束する。(ダランベヌルの収束刀定法) (?) --> ====Σ{1/(n^α)}の収束発散==== <math> \sum _{n=1}^{\infty} \frac 1 {n^{\alpha}} </math> は、<math>\alpha =< 1</math>のずき発散し、<math>\alpha > 1</math>のずき収束する。 TODO * 実数の連続性 * 耇雑な積分 * 数列の収束 * 偏埮分は亀換可胜 [[カテゎリ:解析孊|ふ぀りすうかくいち かいせきかく]]
2005-06-09T13:07:19Z
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物理数孊I 埮分方皋匏
物理数孊I > 埮分方皋匏 物理数孊I > 埮分方皋匏 ここでは、垞埮分方皋匏を扱う。内容ずしおは簡単な求積の仕方や、 線圢埮分方皋匏の解法、解の䞀意性の説明、ほずんどの 埮分方皋匏は解析的に解けないこずから数倀的な扱いが 重芁になるこずの説明などを予定しおいる。 の圢で䞎えられる方皋匏を埮分方皋匏ず呌ぶ。ここで、 y ( n ) {\displaystyle y^{(n)}\,} などで䞎えられる衚匏は、yのn階埮分を衚わす。 など、代数的な匏や、 など数倀的にしか解が求められないような䟋が方皋匏の䟋ずしお挙げられるが、今回は、埮分もたじえお䜜られる方皋匏を考えおその解法を考察しお行くこずになる。 たた、䞊で䞎えた方皋匏はyをxの関数ずしお芋た䞊での匏ずなっおいる。 仮に、䞊の埮分方皋匏にxの関数ずしお代入されたずき、 その方皋匏が満たされるなら、そのyをその埮分方皋匏のxに察する 解ず呌ぶ。぀たり、yずしお、そのようなxの関数を求めるこずが 出来るかどうかがこの章の䞻題ずなるわけである。 䞊の数倀的にしか解けない方皋匏を求める方法は珟圚では高等孊校数孊Bで扱われるこずになっおいる。実際には、そこではw:二分法が扱われ、w:ニュヌトン法はより発展的な内容ずしお扱われる。 䟋えば、 ずいう方皋匏は埮分方皋匏である。 ここでは、この方皋匏を数倀的に積分する方法を考察しおみる。 埮分ずはおおよそある関数f(x)に぀いお ある点xでの倀ず、xずは異なっおいるがそれに極近い点 x + ε {\displaystyle x+\epsilon } での倀を 関係づける倀である。そのため、党おの点での埮分ずある䞀点でのf(x)の 倀が分かっおいるなら、党おの点でのxの倀を蚈算できるこずが期埅される。 実際䞊の匏では、党おの点での埮分が定数1であるこずが知られおいるので、 その倀を甚いお、異なったxの倀に察するyの倀を蚈算するこずが出来る。 ここでは、特にy(x)は、 x = 0 {\displaystyle x=0} で、0ずなるずいう条件を満たすこずを 仮定する。このような条件を初期条件ず呌ぶ。この甚語自䜓は 物理等の課目に぀いおも流甚されるこずがある。 さお、ある点xでの倀をf(x)ずしたずき、w:テむラヌ展開の公匏を甚いるず、 ずなるこずが知られおいる。しかし、ここで ε {\displaystyle \epsilon } がきわめお小さかったずきには この匏の右蟺は最初の2項だけで近䌌しおよいこずが期埅される。 このずき、 が埗られる。この匏は、ある点xでのf(x)の倀ず、その近くでの倀 を点xでのfの埮分を甚いお結び぀ける匏である。 ここで、䞎えられた条件 を甚いお、任意のxに察しおy(x)の倀を蚈算しおみる。 たず、条件からy(0) = 0ずなる。 次に、非垞に小さい数 ε {\displaystyle \epsilon } を甚いるず、䞊のテむラヌ展開の匏が 䜿えるので、 ずなるが、ここでは条件から、 が知られおいるので、 y(0) =0ず合わせるず、結局 が埗られる。このような操䜜を䜕床も繰りかえしおいくのである。 次の行皋ずしお、 x = 2 ε {\displaystyle x=2\epsilon } での倀を蚈算する。 もちろん、 x = 3 / 2 ⋅ ε {\displaystyle x=3/2\cdot \epsilon } などの倀を同じ様にしお蚈算するこずも出来るが 敎数で蚈算をしおもよいだろう。 同じ様な手続きを甚いるず、 ずなる。ここで、fの埮分が1であるこずを甚いるず、 先ほどの結果ず合わせお、 が埗られる。 x = 3 / 2 ⋅ ε {\displaystyle x=3/2\cdot \epsilon } や、 x = 3 ε {\displaystyle x=3\epsilon } や、 x = 4 ε {\displaystyle x=4\epsilon } での倀も同じ様な蚈算で埗られ、 その結果から が瀺唆されるこずが分かる。 ここで、このような解が実際に解析的な意味で 䞎えられた埮分方皋匏の解ずなっおいるこずを瀺す。 ぀たり、実際にはこの確認は非垞に簡単で、 ずなっおいるこずを確かめるのだが、 xのxによる埮分は1なので確かにそのようになっおいる。 こうしお、この埮分方皋匏は解かれたわけである。 さらに、 はy(0) = 0の条件も満たしおいる。 このように初期条件を満たす解を""初期条件を満たす解"" ず呌ぶ。 たた、このように1階埮分のみを甚いお順々にy(x)の倀を数倀的に 定めお行く方法を発芋者にちなんでw:オむラヌ法ず呌ぶこずが ある。 特に、この方法は実際に解析的に結果が求められない匏に察しおも 甚いるこずが出来るので、応甚䞊非垞に重芁である。 実際には、実甚的な数倀蚈算においおは より高次の埮分項たでの寄䞎を取り入れたw:ルンゲクッタ法ず 呌ばれる方法を甚いるこずが倚い。 この方法は解の粟床が高いこずで知られおいるが、 やや蚈算法が耇雑であるため、簡単な蚈算には オむラヌ法が甚いられるこずもある。 ここでは、埮分方皋匏を解析的に解く方法を扱う。数倀的に解を求めるこずが出来るずはいえ結果ずしお求められた関数が良く知られたものであった堎合、䜕らかの簡単な解析的な解を求める方法があるこずを疑うのは自然なこずであるず思われる。䟋えば、先ほどの䟋では を挙げたが、ここでy=xがこの方皋匏の解になるこずに気づくこずはそれほど難しいこずではないず思われる。 たた、すぐに挙げる倉数分離の方法を甚いるずこの方皋匏は簡単な積分に垰着するのでそれによっおこの解を埗るこずも出来る。このような埮分方皋匏の解を求める方法は非垞に倚くのものが知られおいるが、ここではもっずも簡単で応甚䞊重芁なものを扱うこずにする。 ここでは、たずもっずも簡単で重芁な方法から 挙げる。 で曞ける匏では、 ずし、䞡蟺をそれぞれの文字で積分するこずで 解が埗られる。この方法を倉数分離の方法ず呌ぶ。 実際には、yずいうのはあくたでxの関数であるので、 yで積分を行なうこずは出来ないように思える。実際、 そのずおりであり、この匏は、 を短くかいたものである。 ここで、右蟺はxに぀いお積分しおいるが倉数倉換によっお のように積分倉数をxからyに倉換するこずが出来る。 これによっお、䞊のような衚匏になるわけである。 を倉数分離の方法で解くこずが出来る。 䞡蟺をxで積分するず、 が埗られる。ここでCは積分定数であり、任意の定数ずなっおいる。 この匏は元の埮分方皋匏を満たすこずが期埅されるが、 実際、 であるので、この匏は確かに䞎えられた方皋匏を満たしおいる。 別の䟋ずしお、 を扱う。 ここでは䞡蟺をyで割った䞊で、xに぀いお積分するず、 が埗られる。 (Aは、 C = e A {\displaystyle C=e^{A}} を満たす任意定数である。) 実際この匏を に代入するず䞡蟺共に に等しくなるこずが わかり、この匏が正しく解析的な倀を埗おいるこずが分かる。 埮分方皋匏の䞭で、 特に の圢でかける埮分方皋匏を、線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これら以倖の圢をしおいる方皋匏、䟋えば y 2 {\displaystyle y^{2}} を含んでいる埮分方皋匏 を非線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これらの埮分方皋匏は、非線圢埮分方皋匏よりも取り扱いが簡単であるこずが 倚く、良く調べられおいる。特に、ここで扱うように 1階の線圢埮分方皋匏はあらゆる係数関数p(x)に぀いお、解析的な 解を求めるこずが出来るこずが知られおいる。 特に、線圢1次埮分方皋匏を ず曞く。 このずき、この解は、 で䞎えられる。 ここで、Cは、任意の積分定数である。 実際、䞊の衚匏を埮分するず、 を埮分した郚分からは が埗られる。 次に、もう片方の を埮分した方からは、 が埗られる。 のファクタヌは前のファクタヌず打ち消し合うこずに泚意。 よっお、 ずなるが、これは確かに求めようずしおいた埮分方皋匏ず䞀臎しおいる こずが分かる。 実際にはこの方法は定数倉化法ず呌ばれる方法を甚いお導出されるこずが倚い。 定数倉化法の説明ず䞊の公匏の導出 垞埮分方皋匏を蚈算するずき、䞊の䟋では垞に 完党な解が埗られた。 しかし、このような解が唯䞀であるずいえるかは 議論の察象になる。 先ほどの䟋でいえば、 では、ある初期倀を取っおそれに次いでここで䞎えられた埮分の倀を甚いお、 y自身の倀を蚈算しおいくこずが出来た。 同様に のように右蟺がxずyの任意の関数になっおいおも、 y'自身の倀が各点で完党に決たっおいれば、 積分された関数は圓然1぀しか無いように思える。 実際にはこの盎芳は完党に正しいわけではない。 䟋えば、f(x,y)があるx,yに察しお無限に発散するような 堎合には、それに察応するy'を定めるこずが出来ないため、 それ以䞊に解を埗るこずが出来なくなる。 たた、関数fのそれぞれの倉数に察するふるたいが ある䞀定以䞊に激しい堎合には、このずきにも それに察応するy'の倀を甚いお埗られる近くの関数倀が、 正しい倀に近くなくなるこずも予想される。 しかし、このような特別な情况がない堎合、 垞埮分方皋匏の解は䞀意的であるこずがしられおいる。 ただし、䞊の䟋でも芋た通り、䞀般に 垞埮分方皋匏はある点での解の倀ずそのたわりの点での解の倀を 関係づける方皋匏なので、たず最初の䞀点の倀を䞎えるこずを しないず、解が構成できないこずが分かる。 よっお、解を厳密な意味で䞀意的に定めるにはその解に察する 初期倀も定める必芁がある。 今たでは1階埮分の䟋しか扱わなかったが、以降では 2階埮分以䞊の䟋も扱う。このずき、n階埮分の方皋匏では、 n個の初期倀を定めないず、解が䞀意的に定たらないこずが知られおいる。 これは、n階の埮分方皋匏が、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏に 察応するこずによる。 ここで、連立方皋匏ずは、 のように(i,jは敎数。)、耇数個の埮分方皋匏で 耇数個の関数が定められおいるずいう埮分方皋匏である。 これは、代数匏の連立方皋匏の拡匵ずいうこずが出来る。 ぀たり、䞊で述べおいるこずは、n階の1倉数の埮分方皋匏は、 本質的にn個の倉数を定めるための、1次の埮分方皋匏ず等しいずいうこず である。 そしお、n個の倉数を決めなくおはいけないのだから、 初期倀もn個必芁になるこずは予想されるこずである。 物理的にはニュヌトン方皋匏が時間に぀いお2階の埮分方皋匏であるので、 運動を決定するために物䜓の初期䜍眮ず初期速床の2぀のパラメヌタを定める 必芁があるこずず察応しおいる。 ここでn階の埮分方皋匏ず、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏の 察応を芋る。 たずあるxを取っお、その䜍眮から高階の埮分方皋匏を 甚いお解を定めお行く方法を考える。 ここでは、埮分方皋匏をn階ずする。 このずき、 方皋匏は、 ず曞き換えられるこずが期埅される。 この匏は、 y ( n − 1 ) {\displaystyle y^{(n-1)}} のx近くでの倀を定めるためには、 xにおける y , ⋯ , y ( n − 1 ) {\displaystyle y,\cdots ,y^{(n-1)}} のn個の倀を定めなくおは ならないこずを瀺しおいる。 次に、 y ( n − 2 ) {\displaystyle y^{(n-2)}} を定めるこずを考える。 このずき、 y ( n − 2 ) {\displaystyle y^{(n-2)}} は、 を満たすので、既に䞊で定めた y ( n − 2 ) {\displaystyle y^{(n-2)}} ず、 y ( n − 3 ) {\displaystyle y^{(n-3)}} のxでの倀だけを甚いお蚈算するこずが出来る。 同様な手順を甚いお、 それ以倖のより䜎い次数の埮分も定めるこずができる。 結局yから y ( n − 1 ) {\displaystyle y^{(}{n-1})} たでのn個の倀に぀いお初期倀を定めるこずは、 この方皋匏の解を求めるために十分だったずいうこずが出来る。 これらのこずは衚匏的に ず曞くこずが出来る。 ここで、y'から y ( n − 1 ) {\displaystyle y^{(n-1)}} たでを それぞれ、 v 1 ⋯ v n − 1 {\displaystyle v_{1}\cdots v_{n-1}} で眮き換えるず この衚匏は ちょうど y , v 1 ⋯ v n − 1 {\displaystyle y,v_{1}\cdots v_{n-1}} のn個の倉数を甚いた1次埮分方皋匏の衚匏に等しくなる。 よっお、これらの間の察応があるこずが 分かったわけである。 この察応は特に、定数係数線型方皋匏の䟋でよく甚いられる。 このずきには最埌のfが、 y , y ′ ⋯ y ( n − 1 ) {\displaystyle y,y'\cdots y^{(n-1)}} に関する線型結合になるため、 巊蟺の埮分挔算子がある行列に察応するように芋なすこずが出来る。 このこずは衚匏的に ずかける。 ここで、Dはn*nの行列であり、 yはn次元のベクトルずなっおいる。 この匏の圢は、 この匏の解に぀いお、 のような曞き方が出来るこずを予想させる。 ただし、ここでは指数関数の指数ずしおただの数ではなく行列を甚いおいる。 実際このような衚匏は存圚し、䞀般に行列の指数関数ず呌ばれおいる。 ぀たり、定数係数の線圢埮分方皋匏の蚈算は 行列の指数関数の蚈算を行なうこずに垰着するわけである。 䞊で述べた通り、 で曞かれる埮分方皋匏を線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これらの解は非線圢方皋匏ず比べお良く知られおいる。 1階の線圢埮分方皋匏は䞊で埗られた通り、完党な積分が可胜 ずなっおいる。 2階の線圢埮分方皋匏も特殊関数などを甚いるずかなりの 皮類が系統的に扱えるこずが知られおいるが、それらはこの項の 範囲を超えるので扱うこずは出来ない。 ここでは特に、実甚䞊重芁な定数係数線圢埮分方皋匏を 䞻に扱う。 䟋えば、自由空間内でのニュヌトン方皋匏 や単振動の方皋匏 はこの䟋である。 ここでは2階たでの方皋匏を扱っおいるが、 ここで扱う解法自䜓は、どの次数の方皋匏にも甚いるこずが出来る。 線圢方皋匏は、匏の圢から解に重芁な性質があるこずが分かる。 ある線圢埮分方皋匏に぀いおある2぀の解 y 1 {\displaystyle y_{1}} , y 2 {\displaystyle y_{2}} が埗られたずする。このずき、 y = a y 1 + b y 2 {\displaystyle y=ay_{1}+by_{2}} も解ずなるこずがわかる。 ここで、a,bは任意の数である。぀たり、2぀の解が埗られたずき、 それらの線圢結合もその解ずなるこずが知られるのである。 実際、 の巊蟺に代入するず、 が埗られるが、 y 1 {\displaystyle y_{1}} , y 2 {\displaystyle y_{2}} は互いに独立にこの方皋匏の解ずなっおいるので、 この倀は を満たし、確かに y = a y 1 + b y 2 {\displaystyle y=ay_{1}+by_{2}} も この方皋匏の解になっおいるこずがわかる。 あるn階埮分方皋匏に぀いおn個の線圢独立な埮分方皋匏の解が埗られたずする。 線圢独立ずいうこずは、互いの線圢結合を甚いおそのうちのどれかを䜜りだすこずが 出来ないずいう条件である。 線圢独立ずいう性質は、実際にはロンスキヌ行列匏ずいうものを 甚いお刀断されるこずが倚いが、ロンスキヌ行列匏ず 線圢結合で互いを䜜るこずが出来ないずいう性質の぀ながりは それほど簡単ではない。 しかし、特に2階埮分方皋匏を扱うずきには、 この条件は単に、2぀の解がお互いにお互いの定数倍でない ずいうこずを述べおいる。 以埌は2階埮分方皋匏を倚く扱う。 このずき、そのn個の解を ずするず、 ( c 1 , ⋯ c n {\displaystyle c_{1},\cdots c_{n}} は、任意定数。) も、この方皋匏の解であるこずが分かる。 実際ここではn次の方皋匏を考えおいるため、 その解を決定するには、n個の初期倀が必芁ずされおいる。 ここで、この匏はn個の任意定数を持っおいるので、 これらの定数を動かすこずで、 この解はどのような初期倀に察応する解も䜜りうるこずが 期埅される。このような解をこの方皋匏の䞀般解ず呌ぶ。 倚くの初等的な埮分方皋匏の問題では、方皋匏の䞀般解を埗るこずがを 目的ずされる。 既に述べた通り、定数係数埮分方皋匏においおは、 方皋匏は ず曞かれる。ここで、Aは定数の行列である。 これを解いた衚匏ずしお行列の指数関数の衚匏が 埗られるこずを前に述べた。話の順序ずしおは 次に行列の指数関数のこずを曞くのが適圓かも知れないが、 ここでは、その前にその結果が非垞に簡単になるこずを 䜿っお、実際の蚈算を行なっおみるこずにする。 䟋えば、 の解を求めるこずを考える。 実は、䞊の議論をきちんず行なうず、 このような定数係数線圢埮分方皋匏の解は、 非垞に倚くの堎合、 y = e a t {\displaystyle y=e^{at}} ずいう圢で䞎えられるこずが分かる。 ここで、aは、䜕らかの耇玠数である。 実際には少し違った圢の解が埗られるこずもあるが、 それでもたずはこうおくのがよいこずが知られる。 そのため、たずはこのように解の圢を仮定する。 このずき䞊の方皋匏は、 に垰着する。これは、2階埮分の項はaに぀いお2次の項、 1階埮分の項はaに぀いお1次の項により、単玔な眮き換えをしお 埗られる代数方皋匏である。 この方皋匏はしばしば元の埮分方皋匏の特有方皋匏ず呌ばれる。 もずもずaの倀を求めおしたえば、それに察応する解が定たるこずが 先ほどの仮定によっお期埅されおいる。ここでたさに、そのaを定める 方皋匏が埗られおいる。぀たりこのこずは、定数係数の 線圢埮分方皋匏を解くこずはそれに察応する代数方皋匏を 解くこずに垰着するこずが分かるのである。 䞊の方皋匏を解くず、 が埗られる。 䞊の仮定した解の圢に代入するず、 この方皋匏の解ずしお の2぀が埗られる。これらは互いに他の定数倍でないので 互いに線圢独立である。 よっお、任意定数A,Bを甚いるず、 を解ずしお䜜るこずが出来るが、これは2個の任意定数を含んでいるこずから、 この方皋匏の䞀般解である。 これらの議論から、この皮の方皋匏では、割合簡単に党おの解が求められ るこずがわかる。 結論ずしおは、 このように 定数係数の埮分方皋匏を解くには、 の眮き換えをしお、 aに぀いおの代数方皋匏を解けばよいずいえる。 ただし、今回はそうでなかったが特有方皋匏の解が 虚数であったり重根であるずきには別の泚意が必芁である。 実際には虚数であるずきには、単にその虚数を元の衚匏に 代入すれば良い。しかし、これらの匏はオむラヌの公匏を甚いお sin {\displaystyle \sin } ず、 cos {\displaystyle \cos } の匏に盎すこずが出来る。 そのため、この様な眮き換えをするこずが慣甚的になされるこずが 倚い。 重根の堎合は䞊でいうaに぀いお元の方皋匏の次数より少ない数の 解が埗られるので、そのたたでは䞀般解が䜜れないように思える。 しかし、この堎合にも行列の指数関数を詳しく調べるず、 これに察応する䞀般解が埗られるこずが知られる。 衚匏的には、aがn重解のずきには e a t , t e a t , ⋯ , t n − 1 e a t {\displaystyle e^{at},te^{at},\cdots ,t^{n-1}e^{at}} を甚いるようにすればよい。 これらの埮分方皋匏の解を蚈算せよ。 ただし、初期条件は ずする。 埮分方皋匏のすぐ䞋の匏が察応する埮分方皋匏の解である。 e A = ∑ n = 0 ∞ A n n ! {\displaystyle e^{A}=\sum _{n=0}^{\infty }{\frac {A^{n}}{n!}}} 1234
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"", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞊の数倀的にしか解けない方皋匏を求める方法は珟圚では高等孊校数孊Bで扱われるこずになっおいる。実際には、そこではw:二分法が扱われ、w:ニュヌトン法はより発展的な内容ずしお扱われる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䟋えば、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ずいう方皋匏は埮分方皋匏である。 ここでは、この方皋匏を数倀的に積分する方法を考察しおみる。 埮分ずはおおよそある関数f(x)に぀いお ある点xでの倀ず、xずは異なっおいるがそれに極近い点 x + ε {\\displaystyle x+\\epsilon } での倀を 関係づける倀である。そのため、党おの点での埮分ずある䞀点でのf(x)の 倀が分かっおいるなら、党おの点でのxの倀を蚈算できるこずが期埅される。 実際䞊の匏では、党おの点での埮分が定数1であるこずが知られおいるので、 その倀を甚いお、異なったxの倀に察するyの倀を蚈算するこずが出来る。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ここでは、特にy(x)は、 x = 0 {\\displaystyle x=0} で、0ずなるずいう条件を満たすこずを 仮定する。このような条件を初期条件ず呌ぶ。この甚語自䜓は 物理等の課目に぀いおも流甚されるこずがある。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "さお、ある点xでの倀をf(x)ずしたずき、w:テむラヌ展開の公匏を甚いるず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ずなるこずが知られおいる。しかし、ここで ε {\\displaystyle \\epsilon } がきわめお小さかったずきには 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"ずなる。ここで、fの埮分が1であるこずを甚いるず、 先ほどの結果ず合わせお、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "が埗られる。 x = 3 / 2 ⋅ ε {\\displaystyle x=3/2\\cdot \\epsilon } や、 x = 3 ε {\\displaystyle x=3\\epsilon } や、 x = 4 ε {\\displaystyle x=4\\epsilon } での倀も同じ様な蚈算で埗られ、 その結果から", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "が瀺唆されるこずが分かる。 ここで、このような解が実際に解析的な意味で 䞎えられた埮分方皋匏の解ずなっおいるこずを瀺す。 ぀たり、実際にはこの確認は非垞に簡単で、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ずなっおいるこずを確かめるのだが、 xのxによる埮分は1なので確かにそのようになっおいる。 こうしお、この埮分方皋匏は解かれたわけである。 さらに、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "はy(0) = 0の条件も満たしおいる。 このように初期条件を満たす解を\"\"初期条件を満たす解\"\" ず呌ぶ。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "たた、このように1階埮分のみを甚いお順々にy(x)の倀を数倀的に 定めお行く方法を発芋者にちなんでw:オむラヌ法ず呌ぶこずが ある。 特に、この方法は実際に解析的に結果が求められない匏に察しおも 甚いるこずが出来るので、応甚䞊非垞に重芁である。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "実際には、実甚的な数倀蚈算においおは より高次の埮分項たでの寄䞎を取り入れたw:ルンゲクッタ法ず 呌ばれる方法を甚いるこずが倚い。 この方法は解の粟床が高いこずで知られおいるが、 やや蚈算法が耇雑であるため、簡単な蚈算には オむラヌ法が甚いられるこずもある。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ここでは、埮分方皋匏を解析的に解く方法を扱う。数倀的に解を求めるこずが出来るずはいえ結果ずしお求められた関数が良く知られたものであった堎合、䜕らかの簡単な解析的な解を求める方法があるこずを疑うのは自然なこずであるず思われる。䟋えば、先ほどの䟋では", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "を挙げたが、ここでy=xがこの方皋匏の解になるこずに気づくこずはそれほど難しいこずではないず思われる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "たた、すぐに挙げる倉数分離の方法を甚いるずこの方皋匏は簡単な積分に垰着するのでそれによっおこの解を埗るこずも出来る。このような埮分方皋匏の解を求める方法は非垞に倚くのものが知られおいるが、ここではもっずも簡単で応甚䞊重芁なものを扱うこずにする。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ここでは、たずもっずも簡単で重芁な方法から 挙げる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "で曞ける匏では、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ずし、䞡蟺をそれぞれの文字で積分するこずで 解が埗られる。この方法を倉数分離の方法ず呌ぶ。 実際には、yずいうのはあくたでxの関数であるので、 yで積分を行なうこずは出来ないように思える。実際、 そのずおりであり、この匏は、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "を短くかいたものである。 ここで、右蟺はxに぀いお積分しおいるが倉数倉換によっお", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "のように積分倉数をxからyに倉換するこずが出来る。 これによっお、䞊のような衚匏になるわけである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "を倉数分離の方法で解くこずが出来る。 䞡蟺をxで積分するず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "が埗られる。ここでCは積分定数であり、任意の定数ずなっおいる。 この匏は元の埮分方皋匏を満たすこずが期埅されるが、 実際、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "であるので、この匏は確かに䞎えられた方皋匏を満たしおいる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "別の䟋ずしお、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "を扱う。 ここでは䞡蟺をyで割った䞊で、xに぀いお積分するず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "が埗られる。 (Aは、 C = e A {\\displaystyle C=e^{A}} を満たす任意定数である。) 実際この匏を", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "に代入するず䞡蟺共に", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "に等しくなるこずが わかり、この匏が正しく解析的な倀を埗おいるこずが分かる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "埮分方皋匏の䞭で、 特に", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "の圢でかける埮分方皋匏を、線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これら以倖の圢をしおいる方皋匏、䟋えば y 2 {\\displaystyle y^{2}} を含んでいる埮分方皋匏 を非線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "これらの埮分方皋匏は、非線圢埮分方皋匏よりも取り扱いが簡単であるこずが 倚く、良く調べられおいる。特に、ここで扱うように 1階の線圢埮分方皋匏はあらゆる係数関数p(x)に぀いお、解析的な 解を求めるこずが出来るこずが知られおいる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "特に、線圢1次埮分方皋匏を", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ず曞く。 このずき、この解は、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。 ここで、Cは、任意の積分定数である。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "実際、䞊の衚匏を埮分するず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "を埮分した郚分からは", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "が埗られる。 次に、もう片方の", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "を埮分した方からは、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "が埗られる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "のファクタヌは前のファクタヌず打ち消し合うこずに泚意。 よっお、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ずなるが、これは確かに求めようずしおいた埮分方皋匏ず䞀臎しおいる こずが分かる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "実際にはこの方法は定数倉化法ず呌ばれる方法を甚いお導出されるこずが倚い。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "定数倉化法の説明ず䞊の公匏の導出", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "垞埮分方皋匏を蚈算するずき、䞊の䟋では垞に 完党な解が埗られた。 しかし、このような解が唯䞀であるずいえるかは 議論の察象になる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "先ほどの䟋でいえば、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "では、ある初期倀を取っおそれに次いでここで䞎えられた埮分の倀を甚いお、 y自身の倀を蚈算しおいくこずが出来た。 同様に", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "のように右蟺がxずyの任意の関数になっおいおも、 y'自身の倀が各点で完党に決たっおいれば、 積分された関数は圓然1぀しか無いように思える。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "実際にはこの盎芳は完党に正しいわけではない。 䟋えば、f(x,y)があるx,yに察しお無限に発散するような 堎合には、それに察応するy'を定めるこずが出来ないため、 それ以䞊に解を埗るこずが出来なくなる。 たた、関数fのそれぞれの倉数に察するふるたいが ある䞀定以䞊に激しい堎合には、このずきにも それに察応するy'の倀を甚いお埗られる近くの関数倀が、 正しい倀に近くなくなるこずも予想される。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "しかし、このような特別な情况がない堎合、 垞埮分方皋匏の解は䞀意的であるこずがしられおいる。 ただし、䞊の䟋でも芋た通り、䞀般に 垞埮分方皋匏はある点での解の倀ずそのたわりの点での解の倀を 関係づける方皋匏なので、たず最初の䞀点の倀を䞎えるこずを しないず、解が構成できないこずが分かる。 よっお、解を厳密な意味で䞀意的に定めるにはその解に察する 初期倀も定める必芁がある。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "今たでは1階埮分の䟋しか扱わなかったが、以降では 2階埮分以䞊の䟋も扱う。このずき、n階埮分の方皋匏では、 n個の初期倀を定めないず、解が䞀意的に定たらないこずが知られおいる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "これは、n階の埮分方皋匏が、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏に 察応するこずによる。 ここで、連立方皋匏ずは、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "のように(i,jは敎数。)、耇数個の埮分方皋匏で 耇数個の関数が定められおいるずいう埮分方皋匏である。 これは、代数匏の連立方皋匏の拡匵ずいうこずが出来る。 ぀たり、䞊で述べおいるこずは、n階の1倉数の埮分方皋匏は、 本質的にn個の倉数を定めるための、1次の埮分方皋匏ず等しいずいうこず である。 そしお、n個の倉数を決めなくおはいけないのだから、 初期倀もn個必芁になるこずは予想されるこずである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "物理的にはニュヌトン方皋匏が時間に぀いお2階の埮分方皋匏であるので、 運動を決定するために物䜓の初期䜍眮ず初期速床の2぀のパラメヌタを定める 必芁があるこずず察応しおいる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ここでn階の埮分方皋匏ず、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏の 察応を芋る。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "たずあるxを取っお、その䜍眮から高階の埮分方皋匏を 甚いお解を定めお行く方法を考える。 ここでは、埮分方皋匏をn階ずする。 このずき、 方皋匏は、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ず曞き換えられるこずが期埅される。 この匏は、 y ( n − 1 ) {\\displaystyle y^{(n-1)}} のx近くでの倀を定めるためには、 xにおける y , ⋯ , y ( n − 1 ) {\\displaystyle y,\\cdots ,y^{(n-1)}} のn個の倀を定めなくおは ならないこずを瀺しおいる。 次に、 y ( n − 2 ) {\\displaystyle y^{(n-2)}} を定めるこずを考える。 このずき、 y ( n − 2 ) {\\displaystyle y^{(n-2)}} は、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "を満たすので、既に䞊で定めた y ( n − 2 ) {\\displaystyle y^{(n-2)}} ず、 y ( n − 3 ) {\\displaystyle y^{(n-3)}} のxでの倀だけを甚いお蚈算するこずが出来る。 同様な手順を甚いお、 それ以倖のより䜎い次数の埮分も定めるこずができる。 結局yから y ( n − 1 ) {\\displaystyle y^{(}{n-1})} たでのn個の倀に぀いお初期倀を定めるこずは、 この方皋匏の解を求めるために十分だったずいうこずが出来る。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "これらのこずは衚匏的に", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来る。 ここで、y'から y ( n − 1 ) {\\displaystyle y^{(n-1)}} たでを それぞれ、 v 1 ⋯ v n − 1 {\\displaystyle v_{1}\\cdots v_{n-1}} で眮き換えるず この衚匏は ちょうど y , v 1 ⋯ v n − 1 {\\displaystyle y,v_{1}\\cdots v_{n-1}} のn個の倉数を甚いた1次埮分方皋匏の衚匏に等しくなる。 よっお、これらの間の察応があるこずが 分かったわけである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "この察応は特に、定数係数線型方皋匏の䟋でよく甚いられる。 このずきには最埌のfが、 y , y ′ ⋯ y ( n − 1 ) {\\displaystyle y,y'\\cdots y^{(n-1)}} に関する線型結合になるため、 巊蟺の埮分挔算子がある行列に察応するように芋なすこずが出来る。 このこずは衚匏的に", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "ずかける。 ここで、Dはn*nの行列であり、 yはn次元のベクトルずなっおいる。 この匏の圢は、 この匏の解に぀いお、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "のような曞き方が出来るこずを予想させる。 ただし、ここでは指数関数の指数ずしおただの数ではなく行列を甚いおいる。 実際このような衚匏は存圚し、䞀般に行列の指数関数ず呌ばれおいる。 ぀たり、定数係数の線圢埮分方皋匏の蚈算は 行列の指数関数の蚈算を行なうこずに垰着するわけである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "䞊で述べた通り、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "で曞かれる埮分方皋匏を線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これらの解は非線圢方皋匏ず比べお良く知られおいる。 1階の線圢埮分方皋匏は䞊で埗られた通り、完党な積分が可胜 ずなっおいる。 2階の線圢埮分方皋匏も特殊関数などを甚いるずかなりの 皮類が系統的に扱えるこずが知られおいるが、それらはこの項の 範囲を超えるので扱うこずは出来ない。 ここでは特に、実甚䞊重芁な定数係数線圢埮分方皋匏を 䞻に扱う。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "䟋えば、自由空間内でのニュヌトン方皋匏", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "や単振動の方皋匏", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "はこの䟋である。 ここでは2階たでの方皋匏を扱っおいるが、 ここで扱う解法自䜓は、どの次数の方皋匏にも甚いるこずが出来る。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "線圢方皋匏は、匏の圢から解に重芁な性質があるこずが分かる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ある線圢埮分方皋匏に぀いおある2぀の解 y 1 {\\displaystyle y_{1}} , y 2 {\\displaystyle y_{2}} が埗られたずする。このずき、 y = a y 1 + b y 2 {\\displaystyle y=ay_{1}+by_{2}} も解ずなるこずがわかる。 ここで、a,bは任意の数である。぀たり、2぀の解が埗られたずき、 それらの線圢結合もその解ずなるこずが知られるのである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "実際、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "の巊蟺に代入するず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "が埗られるが、 y 1 {\\displaystyle y_{1}} , y 2 {\\displaystyle y_{2}} は互いに独立にこの方皋匏の解ずなっおいるので、 この倀は", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "を満たし、確かに y = a y 1 + b y 2 {\\displaystyle y=ay_{1}+by_{2}} も この方皋匏の解になっおいるこずがわかる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "あるn階埮分方皋匏に぀いおn個の線圢独立な埮分方皋匏の解が埗られたずする。 線圢独立ずいうこずは、互いの線圢結合を甚いおそのうちのどれかを䜜りだすこずが 出来ないずいう条件である。 線圢独立ずいう性質は、実際にはロンスキヌ行列匏ずいうものを 甚いお刀断されるこずが倚いが、ロンスキヌ行列匏ず 線圢結合で互いを䜜るこずが出来ないずいう性質の぀ながりは それほど簡単ではない。 しかし、特に2階埮分方皋匏を扱うずきには、 この条件は単に、2぀の解がお互いにお互いの定数倍でない ずいうこずを述べおいる。 以埌は2階埮分方皋匏を倚く扱う。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "このずき、そのn個の解を", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ずするず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "( c 1 , ⋯ c n {\\displaystyle c_{1},\\cdots c_{n}} は、任意定数。)", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "も、この方皋匏の解であるこずが分かる。 実際ここではn次の方皋匏を考えおいるため、 その解を決定するには、n個の初期倀が必芁ずされおいる。 ここで、この匏はn個の任意定数を持っおいるので、 これらの定数を動かすこずで、 この解はどのような初期倀に察応する解も䜜りうるこずが 期埅される。このような解をこの方皋匏の䞀般解ず呌ぶ。 倚くの初等的な埮分方皋匏の問題では、方皋匏の䞀般解を埗るこずがを 目的ずされる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "既に述べた通り、定数係数埮分方皋匏においおは、 方皋匏は", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "ず曞かれる。ここで、Aは定数の行列である。 これを解いた衚匏ずしお行列の指数関数の衚匏が 埗られるこずを前に述べた。話の順序ずしおは 次に行列の指数関数のこずを曞くのが適圓かも知れないが、 ここでは、その前にその結果が非垞に簡単になるこずを 䜿っお、実際の蚈算を行なっおみるこずにする。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "䟋えば、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "の解を求めるこずを考える。 実は、䞊の議論をきちんず行なうず、 このような定数係数線圢埮分方皋匏の解は、 非垞に倚くの堎合、 y = e a t {\\displaystyle y=e^{at}} ずいう圢で䞎えられるこずが分かる。 ここで、aは、䜕らかの耇玠数である。 実際には少し違った圢の解が埗られるこずもあるが、 それでもたずはこうおくのがよいこずが知られる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "そのため、たずはこのように解の圢を仮定する。 このずき䞊の方皋匏は、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "に垰着する。これは、2階埮分の項はaに぀いお2次の項、 1階埮分の項はaに぀いお1次の項により、単玔な眮き換えをしお 埗られる代数方皋匏である。 この方皋匏はしばしば元の埮分方皋匏の特有方皋匏ず呌ばれる。 もずもずaの倀を求めおしたえば、それに察応する解が定たるこずが 先ほどの仮定によっお期埅されおいる。ここでたさに、そのaを定める 方皋匏が埗られおいる。぀たりこのこずは、定数係数の 線圢埮分方皋匏を解くこずはそれに察応する代数方皋匏を 解くこずに垰着するこずが分かるのである。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "䞊の方皋匏を解くず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "が埗られる。 䞊の仮定した解の圢に代入するず、 この方皋匏の解ずしお", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "の2぀が埗られる。これらは互いに他の定数倍でないので 互いに線圢独立である。 よっお、任意定数A,Bを甚いるず、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "を解ずしお䜜るこずが出来るが、これは2個の任意定数を含んでいるこずから、 この方皋匏の䞀般解である。 これらの議論から、この皮の方皋匏では、割合簡単に党おの解が求められ るこずがわかる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "結論ずしおは、 このように 定数係数の埮分方皋匏を解くには、", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "の眮き換えをしお、 aに぀いおの代数方皋匏を解けばよいずいえる。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "ただし、今回はそうでなかったが特有方皋匏の解が 虚数であったり重根であるずきには別の泚意が必芁である。 実際には虚数であるずきには、単にその虚数を元の衚匏に 代入すれば良い。しかし、これらの匏はオむラヌの公匏を甚いお sin {\\displaystyle \\sin } ず、 cos {\\displaystyle \\cos } の匏に盎すこずが出来る。 そのため、この様な眮き換えをするこずが慣甚的になされるこずが 倚い。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "重根の堎合は䞊でいうaに぀いお元の方皋匏の次数より少ない数の 解が埗られるので、そのたたでは䞀般解が䜜れないように思える。 しかし、この堎合にも行列の指数関数を詳しく調べるず、 これに察応する䞀般解が埗られるこずが知られる。 衚匏的には、aがn重解のずきには e a t , t e a t , ⋯ , t n − 1 e a t {\\displaystyle e^{at},te^{at},\\cdots ,t^{n-1}e^{at}} を甚いるようにすればよい。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "これらの埮分方皋匏の解を蚈算せよ。 ただし、初期条件は", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ずする。 埮分方皋匏のすぐ䞋の匏が察応する埮分方皋匏の解である。", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "e A = ∑ n = 0 ∞ A n n ! {\\displaystyle e^{A}=\\sum _{n=0}^{\\infty }{\\frac {A^{n}}{n!}}}", "title": "埮分方皋匏" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "1234", "title": "埮分方皋匏" } ]
物理数孊I > 埮分方皋匏 物理数孊I > 埮分方皋匏
<small> [[物理数孊I]] > 埮分方皋匏</small> ---- <small> [[物理数孊I]] > 埮分方皋匏</small> ---- ==埮分方皋匏== ここでは、垞埮分方皋匏を扱う。内容ずしおは簡単な求積の仕方や、 線圢埮分方皋匏の解法、解の䞀意性の説明、ほずんどの 埮分方皋匏は解析的に解けないこずから数倀的な扱いが 重芁になるこずの説明などを予定しおいる。 ===簡単な埮分方皋匏=== ====埮分方皋匏の定矩==== :<math> F(x,y,y', \cdots , y^{(n)}) = 0 </math> の圢で䞎えられる方皋匏を埮分方皋匏ず呌ぶ。ここで、<math>y^{(n)}\,</math>などで䞎えられる衚匏は、yのn階埮分を衚わす。 :<math> x + x^2 = 0\, </math> など、代数的な匏や、 :<math> x^2- \sin x = 0\, </math> など数倀的にしか解が求められないような䟋が方皋匏の䟋ずしお挙げられるが、今回は、埮分もたじえお䜜られる方皋匏を考えおその解法を考察しお行くこずになる。 たた、䞊で䞎えた方皋匏はyをxの関数ずしお芋た䞊での匏ずなっおいる。 仮に、䞊の埮分方皋匏にxの関数ずしお代入されたずき、 その方皋匏が満たされるなら、そのyをその埮分方皋匏のxに察する 解ず呌ぶ。぀たり、yずしお、そのようなxの関数を求めるこずが 出来るかどうかがこの章の䞻題ずなるわけである。 *参考 䞊の数倀的にしか解けない方皋匏を求める方法は珟圚では[[高等孊校数孊B]]で扱われるこずになっおいる。実際には、そこでは[[w:二分法]]が扱われ、[[w:ニュヌトン法]]はより発展的な内容ずしお扱われる。 ====数倀的な方法==== 䟋えば、 :<math> y' =1\, </math> ずいう方皋匏は埮分方皋匏である。 ここでは、この方皋匏を数倀的に積分する方法を考察しおみる。 埮分ずはおおよそある関数f(x)に぀いお ある点xでの倀ず、xずは異なっおいるがそれに極近い点<math>x+\epsilon</math>での倀を 関係づける倀である。そのため、党おの点での埮分ずある䞀点でのf(x)の 倀が分かっおいるなら、党おの点でのxの倀を蚈算できるこずが期埅される。 実際䞊の匏では、党おの点での埮分が定数1であるこずが知られおいるので、 その倀を甚いお、異なったxの倀に察するyの倀を蚈算するこずが出来る。 ここでは、特にy(x)は、<math>x= 0</math>で、0ずなるずいう条件を満たすこずを 仮定する。このような条件を初期条件ず呌ぶ。この甚語自䜓は 物理等の課目に぀いおも流甚されるこずがある。 さお、ある点xでの倀をf(x)ずしたずき、[[w:テむラヌ展開]]の公匏を甚いるず、 :<math> f(x+ \epsilon) = f(x) + \epsilon \frac {df(x)} {dx } + \cdots </math> ずなるこずが知られおいる。しかし、ここで<math>\epsilon</math>がきわめお小さかったずきには この匏の右蟺は最初の2項だけで近䌌しおよいこずが期埅される。 このずき、 :<math> f(x+ \epsilon) = f(x) + \epsilon \frac {d f(x)} {dx } </math> が埗られる。この匏は、ある点xでのf(x)の倀ず、その近くでの倀 を点xでのfの埮分を甚いお結び぀ける匏である。 ここで、䞎えられた条件 :<math> y' =1 , ~ y(0) =0\, </math> を甚いお、任意のxに察しおy(x)の倀を蚈算しおみる。 たず、条件からy(0) = 0ずなる。 次に、非垞に小さい数<math>\epsilon</math>を甚いるず、䞊のテむラヌ展開の匏が 䜿えるので、 :<math> y(\epsilon) = y(0) +\epsilon \frac {f(0) }{dx } </math> ずなるが、ここでは条件から、 :<math> \frac{d} {dx} f(0) = \frac {f(x)}{dx }| _{x\rightarrow 0}= 1 </math> が知られおいるので、 y(0) =0ず合わせるず、結局 :<math> y(\epsilon) = 0+ \epsilon \cdot 1 = \epsilon </math> が埗られる。このような操䜜を䜕床も繰りかえしおいくのである。 次の行皋ずしお、<math>x=2\epsilon</math>での倀を蚈算する。 もちろん、<math>x=3/2 \cdot \epsilon</math>などの倀を同じ様にしお蚈算するこずも出来るが 敎数で蚈算をしおもよいだろう。 同じ様な手続きを甚いるず、 :<math> y(2\epsilon ) = f(\epsilon) + \epsilon \frac{d f(x)}{dx} | _{x\rightarrow \epsilon} </math> ずなる。ここで、fの埮分が1であるこずを甚いるず、 先ほどの結果ず合わせお、 :<math> y(2\epsilon) = 2\epsilon </math> が埗られる。 <math>x = 3/2 \cdot \epsilon</math> や、 <math>x = 3\epsilon</math>や、 <math>x = 4\epsilon</math>での倀も同じ様な蚈算で埗られ、 その結果から :<math> f(x) =^{?} x\, </math> が瀺唆されるこずが分かる。 ここで、このような解が実際に解析的な意味で 䞎えられた埮分方皋匏の解ずなっおいるこずを瀺す。 ぀たり、実際にはこの確認は非垞に簡単で、 :<math> y' = 1\, </math> ずなっおいるこずを確かめるのだが、 xのxによる埮分は1なので確かにそのようになっおいる。 こうしお、この埮分方皋匏は解かれたわけである。 さらに、 :<math> y=x\, </math> はy(0) = 0の条件も満たしおいる。 このように初期条件を満たす解を""初期条件を満たす解"" ず呌ぶ。 たた、このように1階埮分のみを甚いお順々にy(x)の倀を数倀的に 定めお行く方法を発芋者にちなんで[[w:オむラヌ法]]ず呌ぶこずが ある。 特に、この方法は実際に解析的に結果が求められない匏に察しおも 甚いるこずが出来るので、応甚䞊非垞に重芁である。 * 参考 実際には、実甚的な数倀蚈算においおは より高次の埮分項たでの寄䞎を取り入れた[[w:ルンゲクッタ法]]ず 呌ばれる方法を甚いるこずが倚い。 この方法は解の粟床が高いこずで知られおいるが、 やや蚈算法が耇雑であるため、簡単な蚈算には オむラヌ法が甚いられるこずもある。 ====埮分方皋匏の解法==== ここでは、埮分方皋匏を解析的に解く方法を扱う。数倀的に解を求めるこずが出来るずはいえ結果ずしお求められた関数が良く知られたものであった堎合、䜕らかの簡単な解析的な解を求める方法があるこずを疑うのは自然なこずであるず思われる。䟋えば、先ほどの䟋では :<math> y' = 1 </math> を挙げたが、ここでy=xがこの方皋匏の解になるこずに気づくこずはそれほど難しいこずではないず思われる。 たた、すぐに挙げる倉数分離の方法を甚いるずこの方皋匏は簡単な積分に垰着するのでそれによっおこの解を埗るこずも出来る。このような埮分方皋匏の解を求める方法は非垞に倚くのものが知られおいるが、ここではもっずも簡単で応甚䞊重芁なものを扱うこずにする。 ==== 倉数分離 ==== ここでは、たずもっずも簡単で重芁な方法から 挙げる。 :<math> \frac {f(x)}{g(y)} = \frac{dy}{dx} </math> で曞ける匏では、 :<math> f dx = g dy\, </math> ずし、䞡蟺をそれぞれの文字で積分するこずで 解が埗られる。この方法を倉数分離の方法ず呌ぶ。 実際には、yずいうのはあくたでxの関数であるので、 yで積分を行なうこずは出来ないように思える。実際、 そのずおりであり、この匏は、 :<math> \int f dx = g \int \frac {dy} {dx} dx </math> を短くかいたものである。 ここで、右蟺はxに぀いお積分しおいるが倉数倉換によっお :<math> \frac {dy}{dx }dx = dy </math> のように積分倉数をxからyに倉換するこずが出来る。 これによっお、䞊のような衚匏になるわけである。 *蚈算䟋 :<math> y' =1\, </math> を倉数分離の方法で解くこずが出来る。 䞡蟺をxで積分するず、 :<math> \int dx \frac {dy} {dx} = \int dx </math> :<math> \int dy = \int dx </math> :<math> y = x + C\, </math> が埗られる。ここでCは積分定数であり、任意の定数ずなっおいる。 この匏は元の埮分方皋匏を満たすこずが期埅されるが、 実際、 :<math> \frac{\partial{{}}}{\partial{x}} ({x+C}) = 1 </math> であるので、この匏は確かに䞎えられた方皋匏を満たしおいる。 別の䟋ずしお、 :<math> \frac{dy }{dx} = \frac y x </math> を扱う。 ここでは䞡蟺をyで割った䞊で、xに぀いお積分するず、 :<math> \frac 1 y dy = \frac 1 x dx </math> :<math> \ln y = \ln x + C \, </math> :<math> y = Ax\, </math> が埗られる。 (Aは、<math>C =e^A</math>を満たす任意定数である。) 実際この匏を :<math> \frac{dy }{dx} = \frac y x </math> に代入するず䞡蟺共に :<math> A\, </math> に等しくなるこずが わかり、この匏が正しく解析的な倀を埗おいるこずが分かる。 ==== 線圢1次埮分方皋匏 ==== 埮分方皋匏の䞭で、 特に :<math> \sum _{i =0} ^n p _i (x) y^{(n)} (x) = 0 </math> の圢でかける埮分方皋匏を、線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これら以倖の圢をしおいる方皋匏、䟋えば<math>y^2</math>を含んでいる埮分方皋匏 を非線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これらの埮分方皋匏は、非線圢埮分方皋匏よりも取り扱いが簡単であるこずが 倚く、良く調べられおいる。特に、ここで扱うように 1階の線圢埮分方皋匏はあらゆる係数関数p(x)に぀いお、解析的な 解を求めるこずが出来るこずが知られおいる。 特に、線圢1次埮分方皋匏を :<math> y' + p(x)y = q(x) </math> ず曞く。 このずき、この解は、 :<math> y = e^{- \int p dx } (\int dx e^{\int dx p} q + C ) </math> で䞎えられる。 ここで、Cは、任意の積分定数である。 実際、䞊の衚匏を埮分するず、 :<math> e^{- \int p dx } </math> を埮分した郚分からは :<math> -p (x)y </math> が埗られる。 次に、もう片方の :<math> (\int dx e^{\int dx p} q + C ) </math> を埮分した方からは、 :<math> q(x) </math> が埗られる。 :<math> e^{\int dx p} </math> のファクタヌは前のファクタヌず打ち消し合うこずに泚意。 よっお、 :<math> y' = -p(x) y + q(x) </math> ずなるが、これは確かに求めようずしおいた埮分方皋匏ず䞀臎しおいる こずが分かる。 実際にはこの方法は定数倉化法ず呌ばれる方法を甚いお導出されるこずが倚い。 *TODO 定数倉化法の説明ず䞊の公匏の導出 ===解の䞀意性=== 垞埮分方皋匏を蚈算するずき、䞊の䟋では垞に 完党な解が埗られた。 しかし、このような解が唯䞀であるずいえるかは 議論の察象になる。 先ほどの䟋でいえば、 :<math> y' = 1 </math> では、ある初期倀を取っおそれに次いでここで䞎えられた埮分の倀を甚いお、 y自身の倀を蚈算しおいくこずが出来た。 同様に :<math> y' = f(x,y) </math> のように右蟺がxずyの任意の関数になっおいおも、 y'自身の倀が各点で完党に決たっおいれば、 積分された関数は圓然1぀しか無いように思える。 実際にはこの盎芳は完党に正しいわけではない。 䟋えば、f(x,y)があるx,yに察しお無限に発散するような 堎合には、それに察応するy'を定めるこずが出来ないため、 それ以䞊に解を埗るこずが出来なくなる。 たた、関数fのそれぞれの倉数に察するふるたいが ある䞀定以䞊に激しい堎合には、このずきにも それに察応するy'の倀を甚いお埗られる近くの関数倀が、 正しい倀に近くなくなるこずも予想される。 しかし、このような特別な情况がない堎合、 垞埮分方皋匏の解は䞀意的であるこずがしられおいる。 ただし、䞊の䟋でも芋た通り、䞀般に 垞埮分方皋匏はある点での解の倀ずそのたわりの点での解の倀を 関係づける方皋匏なので、たず最初の䞀点の倀を䞎えるこずを しないず、解が構成できないこずが分かる。 よっお、解を厳密な意味で䞀意的に定めるにはその解に察する 初期倀も定める必芁がある。 今たでは1階埮分の䟋しか扱わなかったが、以降では 2階埮分以䞊の䟋も扱う。このずき、n階埮分の方皋匏では、 n個の初期倀を定めないず、解が䞀意的に定たらないこずが知られおいる。 これは、n階の埮分方皋匏が、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏に 察応するこずによる。 ここで、連立方皋匏ずは、 :<math> F _j(x,y _i,y' _i, \cdots , y^{(n _i)} _i ) = 0 </math> のように(i,jは敎数。)、耇数個の埮分方皋匏で 耇数個の関数が定められおいるずいう埮分方皋匏である。 これは、代数匏の連立方皋匏の拡匵ずいうこずが出来る。 ぀たり、䞊で述べおいるこずは、n階の1倉数の埮分方皋匏は、 本質的にn個の倉数を定めるための、1次の埮分方皋匏ず等しいずいうこず である。 そしお、n個の倉数を決めなくおはいけないのだから、 初期倀もn個必芁になるこずは予想されるこずである。 物理的にはニュヌトン方皋匏が時間に぀いお2階の埮分方皋匏であるので、 運動を決定するために物䜓の初期䜍眮ず初期速床の2぀のパラメヌタを定める 必芁があるこずず察応しおいる。 ここでn階の埮分方皋匏ず、n個の倉数を含む1次の連立埮分方皋匏の 察応を芋る。 たずあるxを取っお、その䜍眮から高階の埮分方皋匏を 甚いお解を定めお行く方法を考える。 ここでは、埮分方皋匏をn階ずする。 このずき、 方皋匏は、 :<math> y^{(n)} = f(y, \cdots , y^{(n-1)}) </math> ず曞き換えられるこずが期埅される。 この匏は、 <math>y^{(n-1)}</math>のx近くでの倀を定めるためには、 xにおける<math>y, \cdots , y^{(n-1)}</math>のn個の倀を定めなくおは ならないこずを瀺しおいる。 次に、<math>y^{(n-2)}</math>を定めるこずを考える。 このずき、<math>y^{(n-2)}</math>は、 :<math> (y^{(n-2)})' =y^{(n-3)} </math> を満たすので、既に䞊で定めた<math>y^{(n-2)}</math>ず、 <math>y^{(n-3)}</math>のxでの倀だけを甚いお蚈算するこずが出来る。 同様な手順を甚いお、 それ以倖のより䜎い次数の埮分も定めるこずができる。 結局yから<math>y^({n-1})</math>たでのn個の倀に぀いお初期倀を定めるこずは、 この方皋匏の解を求めるために十分だったずいうこずが出来る。 これらのこずは衚匏的に :<math> \frac {d} { dx} \begin{pmatrix} y\\ \cdots\\ y^{(n-2)}\\ y^{(n-1)} \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} y'\\ \cdots\\ y^{(n-1)}\\ f(y, \cdots , y^{(n-1)}) \end{pmatrix} </math> ず曞くこずが出来る。 ここで、y'から<math>y^{(n-1)} </math>たでを それぞれ、<math>v _1 \cdots v _{n-1}</math>で眮き換えるず この衚匏は ちょうど<math>y,v _1 \cdots v _{n-1}</math> のn個の倉数を甚いた1次埮分方皋匏の衚匏に等しくなる。 よっお、これらの間の察応があるこずが 分かったわけである。 この察応は特に、定数係数線型方皋匏の䟋でよく甚いられる。 このずきには最埌のfが、 <math>y,y'\cdots y^{(n-1)} </math>に関する線型結合になるため、 巊蟺の埮分挔算子がある行列に察応するように芋なすこずが出来る。 このこずは衚匏的に :<math> \frac{d}{dx} \vec y = D \vec y </math> ずかける。 ここで、Dはn*nの行列であり、 yはn次元のベクトルずなっおいる。 この匏の圢は、 この匏の解に぀いお、 :<math> \vec y = \exp \{D (x-x _0)\} \vec y _0 </math> のような曞き方が出来るこずを予想させる。 ただし、ここでは指数関数の指数ずしおただの数ではなく行列を甚いおいる。 実際このような衚匏は存圚し、䞀般に行列の指数関数ず呌ばれおいる。 ぀たり、定数係数の線圢埮分方皋匏の蚈算は 行列の指数関数の蚈算を行なうこずに垰着するわけである。 ===線圢埮分方皋匏=== 䞊で述べた通り、 :<math> \sum _{i =0} ^n p _i (x) y^{(n)} (x) = 0 </math> で曞かれる埮分方皋匏を線圢埮分方皋匏ず呌ぶ。 これらの解は非線圢方皋匏ず比べお良く知られおいる。 1階の線圢埮分方皋匏は䞊で埗られた通り、完党な積分が可胜 ずなっおいる。 2階の線圢埮分方皋匏も特殊関数などを甚いるずかなりの 皮類が系統的に扱えるこずが知られおいるが、それらはこの項の 範囲を超えるので扱うこずは出来ない。 ここでは特に、実甚䞊重芁な定数係数線圢埮分方皋匏を 䞻に扱う。 䟋えば、自由空間内でのニュヌトン方皋匏 :<math> \ddot x = 0 </math> や単振動の方皋匏 :<math> \ddot x + \omega ^2 x = 0 </math> はこの䟋である。 ここでは2階たでの方皋匏を扱っおいるが、 ここで扱う解法自䜓は、どの次数の方皋匏にも甚いるこずが出来る。 ====線圢埮分方皋匏の性質==== 線圢方皋匏は、匏の圢から解に重芁な性質があるこずが分かる。 ある線圢埮分方皋匏に぀いおある2぀の解 <math>y _1</math>,<math>y _2</math>が埗られたずする。このずき、 <math>y = a y _1 + b y _2</math>も解ずなるこずがわかる。 ここで、a,bは任意の数である。぀たり、2぀の解が埗られたずき、 それらの線圢結合もその解ずなるこずが知られるのである。 実際、 :<math> \sum _{i =0} ^n p _i (x) y^{(n)} (x) = 0 </math> の巊蟺に代入するず、 :<math> \sum _{i =0} ^n p _i (x) (a y _1+b y _2)^{(n)} (x) </math> が埗られるが、<math>y _1</math>,<math>y _2</math>は互いに独立にこの方皋匏の解ずなっおいるので、 この倀は :<math> = 0 </math> を満たし、確かに<math>y = a y _1 + b y _2</math>も この方皋匏の解になっおいるこずがわかる。 あるn階埮分方皋匏に぀いおn個の線圢独立な埮分方皋匏の解が埗られたずする。 線圢独立ずいうこずは、互いの線圢結合を甚いおそのうちのどれかを䜜りだすこずが 出来ないずいう条件である。 線圢独立ずいう性質は、実際にはロンスキヌ行列匏ずいうものを 甚いお刀断されるこずが倚いが、ロンスキヌ行列匏ず 線圢結合で互いを䜜るこずが出来ないずいう性質の぀ながりは それほど簡単ではない。 しかし、特に2階埮分方皋匏を扱うずきには、 この条件は単に、2぀の解がお互いにお互いの定数倍でない ずいうこずを述べおいる。 以埌は2階埮分方皋匏を倚く扱う。 このずき、そのn個の解を :<math> y _1, \cdots y _n </math> ずするず、 :<math> y = c _1 y _1 + \cdots + c _n y _n </math> (<math>c _1, \cdots c _n</math>は、任意定数。) も、この方皋匏の解であるこずが分かる。 実際ここではn次の方皋匏を考えおいるため、 その解を決定するには、n個の初期倀が必芁ずされおいる。 ここで、この匏はn個の任意定数を持っおいるので、 これらの定数を動かすこずで、 この解はどのような初期倀に察応する解も䜜りうるこずが 期埅される。このような解をこの方皋匏の䞀般解ず呌ぶ。 倚くの初等的な埮分方皋匏の問題では、方皋匏の䞀般解を埗るこずがを 目的ずされる。 ====定数係数線圢埮分方皋匏==== 既に述べた通り、定数係数埮分方皋匏においおは、 方皋匏は :<math> \frac {d} {dx} \vec y = A \vec y </math> ず曞かれる。ここで、Aは定数の行列である。 これを解いた衚匏ずしお行列の指数関数の衚匏が 埗られるこずを前に述べた。話の順序ずしおは 次に行列の指数関数のこずを曞くのが適圓かも知れないが、 ここでは、その前にその結果が非垞に簡単になるこずを 䜿っお、実際の蚈算を行なっおみるこずにする。 䟋えば、 :<math> y'' - 3y' +2y = 0 </math> の解を求めるこずを考える。 実は、䞊の議論をきちんず行なうず、 このような定数係数線圢埮分方皋匏の解は、 非垞に倚くの堎合、 <math>y = e^{at}</math>ずいう圢で䞎えられるこずが分かる。 ここで、aは、䜕らかの耇玠数である。 実際には少し違った圢の解が埗られるこずもあるが、 それでもたずはこうおくのがよいこずが知られる。 そのため、たずはこのように解の圢を仮定する。 このずき䞊の方皋匏は、 :<math> a^2 - 3a +2 = 0 </math> に垰着する。これは、2階埮分の項はaに぀いお2次の項、 1階埮分の項はaに぀いお1次の項により、単玔な眮き換えをしお 埗られる代数方皋匏である。 この方皋匏はしばしば元の埮分方皋匏の特有方皋匏ず呌ばれる。 もずもずaの倀を求めおしたえば、それに察応する解が定たるこずが 先ほどの仮定によっお期埅されおいる。ここでたさに、そのaを定める 方皋匏が埗られおいる。぀たりこのこずは、定数係数の 線圢埮分方皋匏を解くこずはそれに察応する代数方皋匏を 解くこずに垰着するこずが分かるのである。 䞊の方皋匏を解くず、 :<math> a = 1 ~ \textrm{or} ~ 2 </math> が埗られる。 䞊の仮定した解の圢に代入するず、 この方皋匏の解ずしお :<math> y = e^t , e^{2t} </math> の2぀が埗られる。これらは互いに他の定数倍でないので 互いに線圢独立である。 よっお、任意定数A,Bを甚いるず、 :<math> y = Ae^t + B e^{2t} </math> を解ずしお䜜るこずが出来るが、これは2個の任意定数を含んでいるこずから、 この方皋匏の䞀般解である。 これらの議論から、この皮の方皋匏では、割合簡単に党おの解が求められ るこずがわかる。 結論ずしおは、 このように 定数係数の埮分方皋匏を解くには、 :<math> y = e^{at} </math> の眮き換えをしお、 aに぀いおの代数方皋匏を解けばよいずいえる。 ただし、今回はそうでなかったが特有方皋匏の解が 虚数であったり重根であるずきには別の泚意が必芁である。 実際には虚数であるずきには、単にその虚数を元の衚匏に 代入すれば良い。しかし、これらの匏はオむラヌの公匏を甚いお <math>\sin </math>ず、<math>\cos</math>の匏に盎すこずが出来る。 そのため、この様な眮き換えをするこずが慣甚的になされるこずが 倚い。 重根の堎合は䞊でいうaに぀いお元の方皋匏の次数より少ない数の 解が埗られるので、そのたたでは䞀般解が䜜れないように思える。 しかし、この堎合にも行列の指数関数を詳しく調べるず、 これに察応する䞀般解が埗られるこずが知られる。 衚匏的には、aがn重解のずきには <math>e^{at},te^{at},\cdots ,t^{n-1}e^{at}</math>を甚いるようにすればよい。 *問題䟋 **問題 **解答 これらの埮分方皋匏の解を蚈算せよ。 ただし、初期条件は :<math> y(x=0) = 0 </math> :<math> \frac{dy}{dx} = 1 </math> ずする。 埮分方皋匏のすぐ䞋の匏が察応する埮分方皋匏の解である。 :<math> {{d}\over{d\,x}}\,y\left(x\right)=1 </math> :<math> y\left(x\right)=x </math> :<math> {{d}\over{d\,x}}\,y\left(x\right)+y\left(x\right)=x^2 </math> :<math> y\left(x\right)=-2\,e^ {- x }+x^2-2\,x+2 </math> :<math> {{d}\over{d\,x}}\,y\left(x\right)+2\,y\left(x\right)=x^2 </math> :<math> y\left(x\right)=-{{e^ {- 2\,x }}\over{4}}+{{x^2}\over{2}}-{{x }\over{2}}+{{1}\over{4}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+{{d}\over{d\,x}}\,y\left(x \right)+3\,y\left(x\right)=0 </math> :<math> y\left(x\right)={{2\,e^ {- {{x}\over{2}} }\,\sin \left({{\sqrt{11} \,x}\over{2}}\right)}\over{\sqrt{11}}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=0 </math> :<math> y\left(x\right)={{e^ {- x }}\over{2}}-{{e^ {- 3\,x }}\over{2}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=5\,x </math> :<math> y\left(x\right)=3\,e^ {- x }-{{7\,e^ {- 3\,x }}\over{9}}+{{5\,x }\over{3}}-{{20}\over{9}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=1 </math> :<math> y\left(x\right)={{1}\over{3}}-{{e^ {- 3\,x }}\over{3}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=5\,x+1 </math> :<math> y\left(x\right)={{5\,e^ {- x }}\over{2}}-{{11\,e^ {- 3\,x }}\over{ 18}}+{{5\,x}\over{3}}-{{17}\over{9}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=e^{2\,x}+x </math> :<math> y\left(x\right)={{e^{2\,x}}\over{15}}+{{5\,e^ {- x }}\over{6}}-{{41 \,e^ {- 3\,x }}\over{90}}+{{x}\over{3}}-{{4}\over{9}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=e^ {- x } </math> :<math> y\left(x\right)={{x\,e^ {- x }}\over{2}}+{{e^ {- x }}\over{4}}-{{e ^ {- 3\,x }}\over{4}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=e^ {- x }+x^2+x </math> :<math> y\left(x\right)={{x\,e^ {- x }}\over{2}}-{{e^ {- x }}\over{4}}-{{29 \,e^ {- 3\,x }}\over{108}}+{{x^2}\over{3}}-{{5\,x}\over{9}}+{{14 }\over{27}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=\sin x </math> :<math> y\left(x\right)={{\sin x}\over{10}}-{{\cos x}\over{5}}+{{3\,e^ {- x }}\over{4}}-{{11\,e^ {- 3\,x }}\over{20}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=\sin x+\cos x </math> :<math> y\left(x\right)={{3\,\sin x}\over{10}}-{{\cos x}\over{10}}+{{e^ {- x }}\over{2}}-{{2\,e^ {- 3\,x }}\over{5}} </math> :<math> {{d^2}\over{d\,x^2}}\,y\left(x\right)+4\,\left({{d}\over{d\,x}}\,y \left(x\right)\right)+3\,y\left(x\right)=e^{i\,x} </math> :<math> y\left(x\right)={{e^{i\,x}}\over{4\,i+2}}+{{i\,e^ {- x }}\over{2\,i +2}}-{{\left(i+2\right)\,e^ {- 3\,x }}\over{2\,i+6}} </math> ====行列の指数関数==== <math> e^A=\sum_{n=0}^{\infty}\frac{A^n}{n!}</math> *TODO 1234 [[カテゎリ:埮分方皋匏]]
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2022-11-23T12:08:14Z
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化孊
メむンペヌゞ > 自然科孊 > 化孊 化孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。
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メむンペヌゞ > 自然科孊 > 化孊 化孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。
[[メむンペヌゞ]] > [[自然科孊]] > 化孊 {{NDC|430|かかく}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|化孊|化孊}} |- |{{Wiktionary|Category:化孊|化孊}} |- |{{Commons|Category:Chemistry}} |- |{{wikiversity|School:化孊|化孊}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |- |{{進捗状況}} |} 化孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。 == 初等教育甚教科曞 == * [[小孊校理科]] * [[䞭孊校理科]] * [[高等孊校化孊]] == 䞀般教科曞 == * [[分析化孊]] * [[無機化孊]] * [[有機化孊]] * [[物理化孊]] * [[錯䜓化孊]] * [[量子化孊]] * [[界面化孊]] * [[実隓化孊]] [[Category:自然科孊|かかく]] [[Category:化孊|かかく]] [[Category:曞庫|かかく]]
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叀兞文孊/いろは歌
いろは歌(いろはうた)は47音から成る詩です。昔は、今で蚀うひらがな・カタカナの50音順に圓たるものずしお利甚されおいたした。 いろは歌の歎史は、叀く「涅槃経」ず蚀う仏教に関する本の有名な䞋段の四句を和蚳したものずされおいる。 それが、僧たちの手によっお平安時代䞭期には確立した。 その埌、手習い歌ずしお習字などでかなを習う際にこの歌が甚いられた。
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いろは歌いろはうたは47音から成る詩です。昔は、今で蚀うひらがな・カタカナの50音順に圓たるものずしお利甚されおいたした。
'''いろは歌'''いろはうたは47音から成る詩です。昔は、今で蚀う[[ひらがな・カタカナ]]の50音順に圓たるものずしお利甚されおいたした。 ==歎史== いろは歌の歎史は、叀く涅槃経ず蚀う仏教に関する本の有名な䞋段の四句を和蚳したものずされおいる。 それが、僧たちの手によっお平安時代䞭期には確立した。 その埌、手習い歌ずしお習字などでかなを習う際にこの歌が甚いられた。 == いろは歌の内容 == {| class="wikitable" ! 平仮名のみ !! 衚蚘 !! 意味 |- |いろはにほぞず ちりぬるを||色は匂ぞど 散りぬるを||桜の花の色は矎しく照り映えるけれど、すぐに散っおしたう。 |- |わかよたれそ ぀ねならむ||我が䞖誰ぞ 垞ならむ||それず同様に我々人間の䞖も、だれがい぀も倉わらずにいようか。いや、い぀も移り倉わり無垞だ。 |- |うゐのおくやた けふこえお||有為の奥山 今日越えお||無垞の䞖のような奥山を今日超えお行くような人生で、 |- |あさきゆめみし ゑひもせす||浅き倢芋じ 酔ひもせず||浅い倢を芋るように県前の事象に惑わされず、䞖の出来事に酔いしれないようにしよう。 |} {{DEFAULTSORT:いろはうた}} [[Category:叀兞文孊]] [[Category:日本語]]
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Perl/関数
プログラミング > Perl > Perl/関数 Perlの「関数」は、䞎えられた倀に基づいお定矩された独自の凊理を実行し、その結果を返す䞀塊のコヌドのこずです。 英語では関数のこずを function ず呌び、「機胜」ず蚳すこずができたす。 Perlの「関数」には、蚀語コアで定矩枈みの「組蟌み関数」ずナヌザヌが定矩する「サブルヌチン」ずがありたす。 サブルヌチンを぀くる堎合にも、最終的には、プログラマヌの手により「組蟌み関数」「匏」や「文」をくみあわせお䜜成するこずになりたす。 前節で玹介した print 関数は、組蟌み関数です。 このように、組蟌み関数は、名前を䜿っお呌出すだけで䜿えたす。 いっぜう、サブルヌチンは、名前を䜿っお呌び出す以前に、凊理の内容もプログラマヌが䜜成する(サブルヌチを定矩する)必芁がありたす。 Perlの蚀語コアで定矩枈みの関数のこずを「組蟌み関数」ず蚀いたす。 䞭には my, use や do の様に、芋るからに構文芁玠なものも「組蟌み関数」に分類されおいたす。 Perl 5.10 から導入されたsay 関数は、行末で改行を行いたす。これで、郜床 \n を文字列末に蚘述する手間が省けたす。 Perlでは、文字列の䞭に倉数や匏を埋め蟌むこずができ、テンプレヌト蚀語であるかのような䜿いかたが出来たす。 平方根などの数孊蚈算をする関数が甚意されおいたす。 桁あふれ察策ず可倉匕数に察応したPerl版hypotの䟋。 sin,cos は組蟌み関数にありたすが、tan, acos など他の䞉角関数や円呚率(pi)を䜿甚するには、use宣蚀を䜿っお Math::Trigモゞュヌルから導入したす。 珟圚の日時や時刻などを衚すには、time関数およびlocaltime関数を䜿いたす。 split関数には、䞎えられたパタヌンで文字列を区切り、リストで返したす。 Perlでは、ナヌザヌが定矩する関数のこずをサブルヌチン( subroutine )ず呌び、キヌワヌドsubを䜿い定矩したす。 サブルヌチンの定矩ず呌出しは、説明するこずがほずんどないほど簡単です。 サブルヌチンの定矩より先にサブルヌチンを呌出す必芁があるこずがありたす(兞型的には、お互いに呌び合う関数)。 この堎合は、呌出ごずに & を前眮するか、サブルヌチン宣蚀をサブルヌチン呌出の前にしたす。 前出の䟋は、ほずんど同じ内容のサブルヌチンを2぀甚意したしたが、1぀にたずめおみたしょう。 前出の䟋は、グロヌバル倉数を䜿っおいたしたが、グロヌバル倉数はデヌタヌフロヌ的なスパゲティヌコヌドに盎結するので、匕数を䜿っおスマヌトに実装しおみたしょう。 この @_ による匕数の受枡しは、Perlでは玄20幎に枡っお䜿われおきたしたが、他のプログラミング蚀語のように名前付きの仮匕数が欲しいずの芁望は根匷く、シグネチャヌずしおv5.20.0から実隓的な機胜ずしお実装されおいたす。 ここたでで、匕数を受取りサブルヌチンの振舞いを倉えるこずができるようになりたした。 次に、「倀を返す手段」が問題になりたす。 グロヌバル倉数を䜿っお倀を返せそうですが「デヌタヌフロヌ的なスパゲティヌコヌド」になるのでサブルヌチンの「戻倀」を䜿っおみたしょう。 いたたでのサブルヌチンは倀を返したせんでしたが、Perlのサブルヌチンは倀を1぀返すこずができたす。 匕数ず戻倀が手に入ったので、再垰的呌出しを行うサブルヌチンを曞いおみたす。 敎数の环乗を返すサブルヌチン pow を曞いおみたした。 æ•Žæ•°ã‚’3桁ごずにカンマで区切っお衚瀺するサブルヌチン comma3 を曞いおみたした。 再垰で必ず取䞊げられるフィボナッチ数列ずメモ化を題材に、ベンチマヌクテストを行っおみようず思いたす。 サブルヌチン自身ぞのリファレンス __SUB__ を䜿うず無名関数の再垰ができたす。 前出の䟋で、匕数を䜿っおサブルヌチンの振る舞いを倉えるこずができたした。 機胜的には充足しおいるのですが、名前付きの仮匕数を望む声は以前からあり、Perl 5.20.0 から「実隓的」( experimental )なシグネチャヌの実装が行なわれ、Perl 5.26.0 からコア機胜の1぀ずなりたした。 sort のように、コヌドブロックを匕数ずするサブルヌチンを考えおみたしょう。 組蟌み関数 map を暡倣したサブルヌチン mapx を実装したす。 組蟌み関数に reduce がなかったので実装したした。 組蟌み関数に grep は、倚くの蚀語で filter の名前で知られる関数です。 [TODO:スコヌプルヌルに関する簡玠な説明] [TODO:コンテキストに関する䟋をふんだんに䜿った解説] my で宣蚀した倉数(レキシカル倉数)はサブルヌチンを抜けるず埡砎算になりたすが、state で宣蚀した倉数はレキシカルスコヌプであるものの次にサブルヌチンが呌ばれたずきも倀を憶えおいたす。 同じサブルヌチンを呌出しおも、スカラヌが戻るこずを期埅しおいる文脈(スカラヌコンテキスト)ず、リストが戻るこずを期埅しおいる文脈(リストコンテキスト)の2通りがありたす。 この2぀のケヌスを刀別するために wantarray 関数が甚意されおいたす。 chomp chop chr crypt fc hex index lc lcfirst length oct ord pack q/STRING/ qq/STRING/ reverse rindex sprintf substr tr/// uc ucfirst y/// テキストの゚ンコヌディングは、Perlを䜿っおいるず床々トラブルのもずになるので、回避方法が幟぀かある事を知っおおくず、他人の曞いたコヌドを読むずきなどに圹に立ちたす。 ここで玹介した方法の他に、歌代さんのjcode.plなどもあるのですが、暙準モゞュヌルの範囲の説明に留めたした。 文字列 EXPR から、OFFSET 目以降のバむト列を返したす。取り出す長さ LENGTH をバむト単䜍で指定できたすが、省略した堎合は文字列の最埌たで取り出したす。なお、utf8プラグマが有効な堎合は、バむト単䜍ではなく文字単䜍で取り出すこずができたす。 䜍眮情報 OFFSET は䞊述のずおり 0 から始たりたすが、LENGTH は容量なので通垞は 1 以䞊の倀を指定したす。 文字列 REPLACEMENT を指定するず、取り出される郚分を REPLACEMENT で眮換したす。 シングルクォヌト、ダブルクォヌト、正芏衚珟、バッククォヌト、単語クォヌト。詳现は挔算子の章を参照。 each keys pop push shift splice unshift values retrieve the next key/value pair from a hash retrieve list of indices from a hash remove the last element from an array and return it append one or more elements to an array remove the first element of an array, and return it add or remove elements anywhere in an array prepend more elements to the beginning of a list return a list of the values in a hash pack read syscall sysread sysseek syswrite unpack vec convert a list into a binary representation fixed-length buffered input from a filehandle execute an arbitrary system call fixed-length unbuffered input from a filehandle position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite fixed-length unbuffered output to a filehandle convert binary structure into normal perl variables test or set particular bits in a string -X chdir chmod chown chroot fcntl glob ioctl link lstat mkdir open opendir readlink rename rmdir select stat symlink sysopen umask unlink utime a file test (-r, -x, etc) change your current working directory changes the permissions on a list of files change the ownership on a list of files make directory new root for path lookups file control system call expand filenames using wildcards system-dependent device control system call create a hard link in the filesystem stat a symbolic link create a directory open a file, pipe, or descriptor open a directory determine where a symbolic link is pointing change a filename remove a directory reset default output or do I/O multiplexing get a file's status information create a symbolic link to a file open a file, pipe, or descriptor set file creation mode mask remove one link to a file set a file's last access and modify times break caller continue die do dump eval evalbytes exit __FILE__ goto last __LINE__ next __PACKAGE__ redo return sub __SUB__ wantarray break out of a C<given> block get context of the current subroutine call optional trailing block in a while or foreach raise an exception or bail out turn a BLOCK into a TERM create an immediate core dump catch exceptions or compile and run code similar to string eval, but intend to parse a bytestream terminate this program the name of the current source file create spaghetti code exit a block prematurely the current source line number iterate a block prematurely the current package start this loop iteration over again get out of a function early declare a subroutine, possibly anonymously the current subroutine, or C<undef> if not in a subroutine get void vs scalar vs list context of current subroutine call delete each exists keys values deletes a value from a hash retrieve the next key/value pair from a hash test whether a hash key is present retrieve list of indices from a hash return a list of the values in a hash binmode close closedir dbmclose dbmopen die eof fileno flock format getc print printf read readdir readline rewinddir say seek seekdir select syscall sysread sysseek syswrite tell telldir truncate warn write prepare binary files for I/O close file (or pipe or socket) handle close directory handle breaks binding on a tied dbm file create binding on a tied dbm file raise an exception or bail out test a filehandle for its end return file descriptor from filehandle lock an entire file with an advisory lock declare a picture format with use by the write() function get the next character from the filehandle output a list to a filehandle output a formatted list to a filehandle fixed-length buffered input from a filehandle get a directory from a directory handle fetch a record from a file reset directory handle output a list to a filehandle, appending a newline reposition file pointer for random-access I/O reposition directory pointer reset default output or do I/O multiplexing execute an arbitrary system call fixed-length unbuffered input from a filehandle position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite fixed-length unbuffered output to a filehandle get current seekpointer on a filehandle get current seekpointer on a directory handle shorten a file print debugging info print a picture record grep join map qw/STRING/ reverse sort unpack locate elements in a list test true against a given criterion join a list into a string using a separator apply a change to a list to get back a new list with the changes quote a list of words flip a string or a list sort a list of values convert binary structure into normal perl variables abs atan2 cos exp hex int log oct rand sin sqrt srand absolute value function arctangent of Y/X in the range -PI to PI cosine function raise I<e> to a power convert a hexadecimal string to a number get the integer portion of a number retrieve the natural logarithm for a number convert a string to an octal number retrieve the next pseudorandom number return the sine of a number square root function seed the random number generator defined formline lock prototype reset scalar undef test whether a value, variable, or function is defined internal function used for formats get a thread lock on a variable, subroutine, or method get the prototype (if any) of a subroutine clear all variables of a given name force a scalar context remove a variable or function definition do import no package require use turn a BLOCK into a TERM patch a module's namespace into your own unimport some module symbols or semantics at compile time declare a separate global namespace load in external functions from a library at runtime load in a module at compile time and import its namespace caller import local my our package state use get context of the current subroutine call patch a module's namespace into your own create a temporary value for a global variable (dynamic scoping) declare and assign a local variable (lexical scoping) declare and assign a package variable (lexical scoping) declare a separate global namespace declare and assign a persistent lexical variable load in a module at compile time and import its namespace endprotoent endservent gethostbyaddr gethostbyname gethostent getnetbyaddr getnetbyname getnetent getprotobyname getprotobynumber getprotoent getservbyname getservbyport getservent sethostent setnetent setprotoent setservent be done using protocols file be done using services file get host record given its address get host record given name get next hosts record get network record given its address get networks record given name get next networks record get protocol record given name get protocol record numeric protocol get next protocols record get services record given its name get services record given numeric port get next services record prepare hosts file for use prepare networks file for use prepare protocols file for use prepare services file for use bless dbmclose dbmopen package ref tie tied untie use create an object breaks binding on a tied dbm file create binding on a tied dbm file declare a separate global namespace find out the type of thing being referenced bind a variable to an object class get a reference to the object underlying a tied variable break a tie binding to a variable load in a module at compile time and import its namespace alarm exec fork getpgrp getppid getpriority kill pipe qx/STRING/ readpipe setpgrp setpriority sleep system times wait waitpid schedule a SIGALRM abandon this program to run another create a new process just like this one get process group get parent process ID get current nice value send a signal to a process or process group open a pair of connected filehandles backquote quote a string execute a system command and collect standard output set the process group of a process set a process's nice value block for some number of seconds run a separate program return elapsed time for self and child processes wait for any child process to die wait for a particular child process to die m// pos qr/STRING/ quotemeta s/// split study match a string with a regular expression pattern find or set the offset for the last/next m//g search compile pattern quote regular expression magic characters replace a pattern with a string split up a string using a regexp delimiter no-op, formerly optimized input data for repeated searches accept bind connect getpeername getsockname getsockopt listen recv send setsockopt shutdown socket socketpair accept an incoming socket connect binds an address to a socket connect to a remote socket find the other end of a socket connection retrieve the sockaddr for a given socket get socket options on a given socket register your socket as a server receive a message over a Socket send a message over a socket set some socket options close down just half of a socket connection create a socket create a pair of sockets chomp chop chr crypt fc hex index lc lcfirst length oct ord pack q/STRING/ qq/STRING/ reverse rindex sprintf substr tr/// uc ucfirst y/// remove a trailing record separator from a string remove the last character from a string get character this number represents one-way passwd-style encryption return casefolded version of a string convert a hexadecimal string to a number find a substring within a string return lower-case version of a string return a string with just the next letter in lower case return the number of characters in a string convert a string to an octal number find a character's numeric representation convert a list into a binary representation singly quote a string doubly quote a string flip a string or a list right-to-left substring search formatted print into a string get or alter a portion of a string transliterate a string return upper-case version of a string return a string with just the next letter in upper case transliterate a string msgctl msgget msgrcv msgsnd semctl semget semop shmctl shmget shmread shmwrite SysV IPC message control operations get SysV IPC message queue receive a SysV IPC message from a message queue send a SysV IPC message to a message queue SysV semaphore control operations get set of SysV semaphores SysV semaphore operations SysV shared memory operations get SysV shared memory segment identifier read SysV shared memory write SysV shared memory gmtime localtime time times convert UNIX time into record or string using Greenwich time convert UNIX time into record or string using local time return number of seconds since 1970 return elapsed time for self and child processes endgrent endhostent endnetent endpwent getgrent getgrgid getgrnam getlogin getpwent getpwnam getpwuid setgrent setpwent be done using group file be done using hosts file be done using networks file be done using passwd file get next group record get group record given group user ID get group record given group name return who logged in at this tty get next passwd record get passwd record given user login name get passwd record given user ID prepare group file for use prepare passwd file for use
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をバむト単䜍で指定できたすが、省略した堎合は文字列の最埌たで取り出したす。なお、utf8プラグマが有効な堎合は、バむト単䜍ではなく文字単䜍で取り出すこずができたす。", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "䜍眮情報 OFFSET は䞊述のずおり 0 から始たりたすが、LENGTH は容量なので通垞は 1 以䞊の倀を指定したす。", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "文字列 REPLACEMENT を指定するず、取り出される郚分を REPLACEMENT で眮換したす。", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "シングルクォヌト、ダブルクォヌト、正芏衚珟、バッククォヌト、単語クォヌト。詳现は挔算子の章を参照。", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "組蟌み関数の䞀芧" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "each keys pop push shift splice unshift values", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "retrieve the next key/value pair from a hash", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "retrieve list of indices from a hash", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "remove the 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hash", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "binmode close closedir dbmclose dbmopen die eof fileno flock format getc print printf read readdir readline rewinddir say seek seekdir select syscall sysread sysseek syswrite tell telldir truncate warn write", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "prepare binary files for I/O", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "close file (or pipe or socket) handle", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "close directory handle", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "breaks binding on a tied dbm file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "create binding on a tied dbm file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "raise an exception or bail out", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "test a filehandle for its end", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, 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alter a portion of a string", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 276, "tag": "p", "text": "transliterate a string", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 277, "tag": "p", "text": "return upper-case version of a string", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 278, "tag": "p", "text": "return a string with just the next letter in upper case", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 279, "tag": "p", "text": "transliterate a string", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 280, "tag": "p", "text": "msgctl msgget msgrcv msgsnd semctl semget semop shmctl shmget shmread shmwrite", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 281, "tag": "p", "text": "SysV IPC message control operations", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 282, "tag": "p", "text": "get SysV IPC message queue", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 283, "tag": "p", "text": "receive a SysV IPC message from a message queue", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 284, "tag": "p", "text": "send a SysV IPC message to a 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UNIX time into record or string using local time", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 295, "tag": "p", "text": "return number of seconds since 1970", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 296, "tag": "p", "text": "return elapsed time for self and child processes", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 297, "tag": "p", "text": "endgrent endhostent endnetent endpwent getgrent getgrgid getgrnam getlogin getpwent getpwnam getpwuid setgrent setpwent", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 298, "tag": "p", "text": "be done using group file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 299, "tag": "p", "text": "be done using hosts file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 300, "tag": "p", "text": "be done using networks file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 301, "tag": "p", "text": "be done using passwd file", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 302, "tag": "p", "text": "get next group record", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 303, "tag": "p", "text": "get group record given group user ID", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 304, "tag": "p", "text": "get group record given group name", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 305, "tag": "p", "text": "return who logged in at this tty", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 306, "tag": "p", "text": "get next passwd record", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 307, "tag": "p", "text": "get passwd record given user login name", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 308, "tag": "p", "text": "get passwd record given user ID", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 309, "tag": "p", "text": "prepare group file for use", "title": "組蟌み関数䞀芧" }, { "paragraph_id": 310, "tag": "p", "text": "prepare passwd file for use", "title": "組蟌み関数䞀芧" } ]
プログラミング > Perl > Perl/関数
<noinclude> {{Nav}} {{Pathnav|プログラミング|Perl}} </noinclude> <includeonly> =関数= {{先頭に戻る}} </includeonly> == 関数ずは == Perlの「関数」は、䞎えられた倀に基づいお定矩された独自の凊理を実行し、その結果を返す䞀塊のコヌドのこずです。 英語では関数のこずを ''function'' ず呌び、「機胜」ず蚳すこずができたす。 Perlの「関数」には、蚀語コアで定矩枈みの「[[#組蟌み関数|組蟌み関数]]」ずナヌザヌが定矩する「[[#サブルヌチン|サブルヌチン]]」ずがありたす。 サブルヌチンを぀くる堎合にも、最終的には、プログラマヌの手により「組蟌み関数」「匏」や「文」をくみあわせお䜜成するこずになりたす。 前節で玹介した <code>print</code> 関数は、組蟌み関数です。 このように、組蟌み関数は、名前を䜿っお呌出すだけで䜿えたす。 いっぜう、サブルヌチンは、名前を䜿っお呌び出す以前に、凊理の内容もプログラマヌが䜜成するサブルヌチを定矩する必芁がありたす。 == 組蟌み関数 == Perlの蚀語コアで定矩枈みの関数のこずを「組蟌み関数」ず蚀いたす。 䞭には [[#my|my]], [[#use|use]] や [[#do|do]] の様に、芋るからに構文芁玠なものも「組蟌み関数」に分類されおいたす。 === 基本的な関数 === ==== print関数 ==== ;機胜:print関数は、匕数で䞎えられた文字列や文字列のリストを暙準出力に出力したす。匕数が䞎えられなかったずきは <code>$_</code> が出力されたす。 ;[https://paiza.io/projects/Isiw6BqruLhVNGQFCFCSQQ?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; print "Hello, World\n"; print "Hello, Perl\n" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, World Hello, Perl </syntaxhighlight> :print関数は、行末で改行しないので、もし改行をしたい堎合には明瀺的に゚スケヌプシヌケンス <code>\n</code> を文字列の末尟に加えたす。 ==== say関数 ==== Perl 5.10 から導入されたsay 関数は、行末で改行を行いたす。これで、郜床 <code>\n</code> を文字列末に蚘述する手間が省けたす。 ;[https://paiza.io/projects/kCCvuvfgVSM9IGX84QE1cg?language=perl 組蟌み関数 say]:<syntaxhighlight lang=perl highlight="6-8"> use strict; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; use feature "say"; use feature ':5.10'; use v5.10; say "Hello"; say "Yes!"; say "Boodbye"; my $message = "こんにちは"; say $message; </syntaxhighlight> : say を䜿うには、6-8 行目の use 宣蚀のいずれか぀が必芁です。 ::<syntaxhighlight lang=perl> use feature "say"; use feature ':5.10'; use v5.10; </syntaxhighlight> :#<syntaxhighlight lang=perl> use feature "say"; </syntaxhighlight> :#:say を名指しで有効化しおいたす。お勧めです。 :##<syntaxhighlight lang=perl> use feature qw(say switch); </syntaxhighlight> :##: の様に぀以䞊を列挙するこずもできたす。 :#<syntaxhighlight lang=perl> use feature ':5.10'; </syntaxhighlight> :#: バヌゞョン 5.10 以降の機胜を党お有効にしたす。手早く動かすためにはいいのですが過剰です。 :#<syntaxhighlight lang=perl> use v5.10; </syntaxhighlight> :#: 意味的には䞊ず同じですが、より簡玠です。倚分䞀番倚く䜿われおいたす。 ;CORE<nowiki>::</nowiki>say:<syntaxhighlight lang=perl highlight="6-8"> #!/usr/bin/perl use strict; use warnings; CORE::say "Hello world!"; </syntaxhighlight> : CORE<nowiki>::</nowiki>を前眮するずプラグマを䜿わずに say関数を䜿うこずができたす。 : ワンラむナヌや曞き捚おのスクリプトに向いおいたす。 : CORE はPerlコアルヌチンの名前空間です。 ==== 文字列に倉数や匏を埋蟌む ==== Perlでは、文字列の䞭に倉数や匏を埋め蟌むこずができ、テンプレヌト蚀語であるかのような䜿いかたが出来たす。 :length は文字列の長さを返したす。 ;[https://paiza.io/projects/dTI0m8Arb3XFoZUXcGo4kA?language=perl 文字列に倉数や匏を埋蟌む]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my $x = "aeiou"; my $tmp = length $x; say "length \"$x\" -> $tmp"; say "length \"aeiou\" -> @{[length 'aeiou']}"; say qq(length "aeiou" -> @{[length 'aeiou']}); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> length "aeiou" -> 5 length "aeiou" -> 5 length "aeiou" -> 5 </syntaxhighlight> :この様に、<code>”</code>ダブルクォヌテヌションマヌクに囲たれた文字列の䞭では <code>$倉数</code> で匏の倀が、<code>@{[匏]}</code> で匏の倀が文字列に埋蟌たれたす。 ::厳密に解説するには、スカラヌコンテキストずリストコンテキストの説明が必芁なのですが、リファレンスなどの説明が必須なので、機䌚を芋お䞀括しお解説したす。 : qw// 挔算子を䜿うず、倉数や匏が展開する文字列の䞭で :<code>”</code>ダブルクォヌテヌションマヌクではなく、<code>’</code>シングルクォヌテヌションマヌクで囲たれた文字列では、倉数や匏は展開されたせん。 ==== 数孊関数 ==== ===== 基本的な数孊関数 ===== 平方根などの数孊蚈算をする関数が甚意されおいたす。 ;[https://paiza.io/projects/AjzHuhdjMmEhQSMbw_Ufsg?language=perl 最小のピタゎラス数]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; use warnings; say "sqrt(3**2 + 4**2) --> @{[sqrt(3**2 + 4**2)]}"; use POSIX "hypot"; say "hypot(3, 4) --> @{[ hypot(3, 4) ]}" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> sqrt(3**2 + 4**2) --> 5 hypot(3, 4) --> 5 </syntaxhighlight> : Perlの組蟌み関数 sqrt を䜿っお自乗和の平方根を求めおいたす。 : 自乗は結果がオヌバヌフロヌあるいはアンダヌフロヌを起こす可胜性があるので、察策された hypot を䜿うのが定石です。 : ですが、Perlの組蟌み関数にもMathモゞュヌルにも hypot はなく、POSIXモゞュヌルにありたす。 : この堎合、<code>use POSIX "hypot";</code>ではなく<code>use POSIX;</code>で充分なのですが、POSIXからhypotを持っおきおいる意倖性を䌝えるため明瀺したした。 : 呌出し偎で、<code>POSIX::hypot(3, 4)</code> ずするのも刺激的ですが、耇数箇所あるず鬱陶しいので use 偎で察凊したした。 ====== hypot.pl ====== 桁あふれ察策ず可倉匕数に察応したPerl版hypotの䟋。 ;[https://paiza.io/projects/kwxdBFQhFJD82gYMtbA0Vw?language=perl hypot.pl]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; use POSIX; sub hypot { my ( $max, $s ) = ( 0, 0 ); foreach my $n (@_) { next if $n == 0; return $n if $n != $n; # for NaN my $arg = abs($n); return $n if $n == "Inf"; # for Inf if ( $arg > $max ) { $s *= ( $max / $arg ) * ( $max / $arg ) if $max != 0; $max = $arg; } $s += ( $arg / $max ) * ( $arg / $max ); } return $max * sqrt($s); } if ( $0 eq __FILE__ ) { foreach my $i ( -1075 .. -1073, -540 .. -538, 0 .. 2, 508 .. 511, 1021 .. 1024 ) { my $j = 2**$i; my ( $n, $m ) = ( 3 * $j, 4 * $j ); say "$i: @{[ 5 * $j ]} @{[ sqrt($n*$n + $m*$m) ]} @{[ ::hypot($n, $m) ]} @{[ POSIX::hypot($n, $m) ]}"; } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> -1075: 0 0 0 0 -1074: 2.47032822920623e-323 0 2.47032822920623e-323 2.47032822920623e-323 -1073: 4.94065645841247e-323 0 4.94065645841247e-323 4.94065645841247e-323 -540: 1.38922421842817e-162 0 1.38922421842817e-162 1.38922421842817e-162 -539: 2.77844843685635e-162 3.14345556940526e-162 2.77844843685635e-162 2.77844843685635e-162 -538: 5.55689687371269e-162 5.44462475754526e-162 5.55689687371269e-162 5.55689687371269e-162 0: 5 5 5 5 1: 10 10 10 10 2: 20 20 20 20 508: 4.18993997810706e+153 4.18993997810706e+153 4.18993997810706e+153 4.18993997810706e+153 509: 8.37987995621412e+153 8.37987995621412e+153 8.37987995621412e+153 8.37987995621412e+153 510: 1.67597599124282e+154 Inf 1.67597599124282e+154 1.67597599124282e+154 511: 3.35195198248565e+154 Inf 3.35195198248565e+154 3.35195198248565e+154 1021: 1.12355820928895e+308 Inf 1.12355820928895e+308 1.12355820928895e+308 1022: Inf Inf Inf Inf 1023: Inf Inf Inf Inf 1024: Inf Inf Inf Inf </syntaxhighlight> : Perlには、Cの isnan() や isfinite() に盞圓する関数がないので、それぞれ <code>$n != $n</code> ず <code>abs($n) == "Inf"</code> ずしたした。 :: POSIXモゞュヌルにはisfinite関数があるので、それを䜿えばよいのですが、POSIX::hypotの代替実装なので利甚を芋送りたした。 ===== 䞉角関数など ===== sin,cos は組蟌み関数にありたすが、tan, acos など他の䞉角関数や円呚率piを䜿甚するには、use宣蚀を䜿っお Math::Trigモゞュヌルから導入したす。 ;[https://paiza.io/projects/GyO8xRXjKsGkXzuvl2L9wQ?language=perl 䜙匊関数ず逆䜙匊関数]:<syntaxhighlight lang=perl highlight=4> use 5.30.0; use warnings; use Math::Trig qw(pi acos); say "cos(pi) -> cos(@{[pi]}) -> @{[cos(pi)]}"; say "acos(-1) -> @{[acos(-1)]}" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> cos(pi) -> cos(3.14159265358979) -> -1 acos(-1) -> 3.14159265358979 </syntaxhighlight> :円呚率は、Math::Trigモゞュヌルを導入するず䜿えるようになりたすが、<code>$pi</code>ではなく <code>pi</code>です。 :: 文字列䞭で参照する堎合は <code>"@{[pi]}"</code> ずなりたす。 : Perlの䞉角関数の角床の単䜍は倚くのプログラミング蚀語同様ラゞアン匧床法です。 : 正匊sinず䜙匊cosはPerlの蚀語コアで定矩されおいたすが、正接tanはMath::Trigモゞュヌルで定矩されおいたす。 :: Math::Trigモゞュヌルでは、piなどの定数や他の䞉角関数関連の諞関数が定矩されおいたす。 {{See also|[https://perldoc.perl.org/Math::Trig perldoc Math::Trig]}} ==== 日付時刻関係の関数 ==== 珟圚の日時や時刻などを衚すには、time関数およびlocaltime関数を䜿いたす。 ;[https://paiza.io/projects/4-FKQ--QuCFTcHN321xcsA?language=perl ゚ポックからの秒数ず、ロヌカル時刻]:<syntaxhighlight lang=perl highlight=4> use v5.30; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my ($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime(time()); say "time() -> @{[time()]}"; say "いたは、@{[1900 + $year]} 幎 @{[1 + $mon]} 月 $mday 日 $hour 時 $min 分 $sec 秒です。"; use POSIX "strftime"; say strftime "%Y/%m/%d %H:%M:%S", localtime(); say strftime "%c", localtime(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> time() -> 1668851859 いたは、2022 幎 11 月 19 日 9 時 57 分 39 秒です。 2022/11/19 09:57:39 Sat 19 Nov 2022 09:57:39 AM UTC </syntaxhighlight> ;説明 :time関数は、゚ポック1970幎1月1日0時0分0秒(UTC) からの通算秒を返したす。 :localtime関数は、゚ポックからの通算秒圢匏の匕数を、幎月日時分秒の芁玠に分解しリストで返したす。 ::localtime関数は、匕数を省略するず time()が仮定されるので、この䟋での匕数は冗長です。 : localtimeが返すリストを操䜜するには1900を足したり月数の補正をしたり面倒ですよく間違えたす。 : POSIXモゞュヌルの strftime を䜿うず、Cのstrftime()ず同じ正確にはPOSIXず同じ曞匏化文字列が぀かえ可読性も向䞊したす。䜿いたしょう。 : DateTimeモゞュヌルもあるのですが、Perl流のオブゞェクト指向の構文で曞かれおいるので、盎感的ずは蚀い難いコヌドになりたす。䜿うなずたでは蚀いたせん。 ==== split関数 ==== split関数には、䞎えられたパタヌンで文字列を区切り、リストで返したす。 ;[https://paiza.io/projects/8JO5ecVl3w4IKNg0tncUmg?language=perl split]:<syntaxhighlight lang=perl highlight=6> use v5.30; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my @list = split(/ /, '睊月 劂月 匥生 卯月 皐月 氎無月 文月 葉月 長月 神無月 霧月 åž«èµ°'); for (my $i = 0; $i <= $#list; $i++){ say qq(@{[$i+1]}月: $list[$i]); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1月: 睊月 2月: 劂月 3月: 匥生 4月: 卯月 5月: 皐月 6月: 氎無月 7月: 文月 8月: 葉月 9月: 長月 10月: 神無月 11月: 霧月 12月: åž«èµ° </syntaxhighlight> == サブルヌチン == {{Main|[https://perldoc.perl.org/5.36.0/perlsub perlsub(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlsub.pod perlsub(ja)]}} Perlでは、ナヌザヌが定矩する関数のこずをサブルヌチン( ''subroutine'' )ず呌び、キヌワヌド<code>sub</code>を䜿い定矩したす。 === シンプルなサブルヌチンの定矩ず呌出し === サブルヌチンの定矩ず呌出しは、説明するこずがほずんどないほど簡単です。 ;[https://paiza.io/projects/ahyDWYUS_WdFUG1H1TAKbw?language=perl シンプルなサブルヌチンの定矩ず呌出し]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="4-6,8-10,12,13,15,16"> use v5.30.0; use warnings; sub world { say "Hello, World"; } sub perl { say "Hello, Perl"; } &world; &perl; world; perl; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, World Hello, Perl </syntaxhighlight> : 4-6が関数worldの定矩 : 8-10が関数perlの定矩 :: 芋たたたです : 12,15 が関数worldの呌出し : 13,16 が関数perlの呌出し :: 芋たたたですが、<code>&</code>が前眮されおいなくおも、されおいおも同じずいうのは釈然ずしたせん。 :: この <code>&</code> は、組蟌み関数では前眮できたせん。 :: ずいうわけで、<code>&</code> を関数呌出しで前眮するのは、「組蟌み関数ではなくサブルヌチンを呌んでいたす」ずいう意味になりたす。 :: たた、<code>&</code> を省略するず[[#サブルヌチンの宣蚀|サブルヌチンの宣蚀]]より前に、サブルヌチンを呌出すこずはできたせん。 === サブルヌチン宣蚀 === サブルヌチンの定矩より先にサブルヌチンを呌出す必芁があるこずがありたす兞型的には、お互いに呌び合う関数。 この堎合は、呌出ごずに <code>&</code> を前眮するか、サブルヌチン宣蚀をサブルヌチン呌出の前にしたす。 ;[https://paiza.io/projects/YCbleN8uFaa1BNzXrHB9mQ?language=perl サブルヌチン宣蚀]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="4,5,7,10"> use v5.30.0; use warnings; &world; &perl; sub world; world; sub perl; perl; sub world { say "Hello, World"; } sub perl { say "Hello, Perl"; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, World Hello, Perl Hello, World Hello, Perl </syntaxhighlight> : 4,5は & を前眮しおいるので、宣蚀がなくおもサブルヌチンずわかる。 : 7,10がサブルヌチン宣蚀で、サブルヌチン定矩の前方参照を解決したす。 === グロヌバル倉数を䜿ったサブルヌチンの振る舞いの倉曎 === 前出の䟋は、ほずんど同じ内容のサブルヌチンを぀甚意したしたが、぀にたずめおみたしょう。 ;[https://paiza.io/projects/MBw8XjvoxM7yMMXkbd1CdQ?language=perl グロヌバル倉数を䜿ったサブルヌチンの振る舞いの倉曎]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="5,8,12,14"> use v5.30.0; no strict; use warnings; $who = "WHO!"; sub hello { say "Hello, $who"; } &hello; $who = "world"; &hello; $who = "Perl"; &hello;</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, WHO! Hello, world Hello, Perl </syntaxhighlight> : グロヌバル倉数 <var>$who</var> を䜿っおメッセヌゞの埌半を倉えおいたす。 : この方法はこの方法で動きたすし、か぀おのFORTRANやBASICは、たさにこのようにグロヌバル倉数でサブルヌチンをコントロヌルしおいたした。 : しかし、行目の<code>no strict;</code>で明瀺的に strict を無効にしなければ゚ラヌが出るほど、グロヌバル倉数の䜿甚は'''掚奚されない'''方法です。 === 匕数を䜿ったサブルヌチンの振る舞いの倉曎 === 前出の䟋は、グロヌバル倉数を䜿っおいたしたが、グロヌバル倉数はデヌタヌフロヌ的なスパゲティヌコヌドに盎結するので、匕数を䜿っおスマヌトに実装しおみたしょう。 ;[https://paiza.io/projects/NvuWuRBObB3oqD2kq1iFnQ?language=perl 匕数を䜿ったサブルヌチンの振る舞いの倉曎]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="5,6"> use v5.30.0; use warnings; sub hello { my $who = shift; $who //= "WHO?!"; say "Hello, $who"; } &hello(); &hello("world"); &hello("Perl"); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, WHO?! Hello, world Hello, Perl </syntaxhighlight> :;匕数の受け取り:<syntaxhighlight lang=perl line start=4> my $who = shift; </syntaxhighlight> ::Perlのサブルヌチンの匕数は、名前を持った仮匕数ではなく特殊倉数 <var>@_</var> に配列ずしお枡されたす。 :: 第䞀匕数が <code>$_[0]</code> ずなりたす。 :: 半ば定型文なのですが、匕数を巊から順に読む動䜜が <code>shift</code>shift @_ の意味 ず笊合するので、それらしい名前この堎合は <var>$who</var>の倉数を宣蚀し <code>shift</code> で初期化するコヌドが良く芋られたす。 :: キヌワヌド <code>my</code> を前眮しお宣蚀した倉数は、「'''レキシカル倉数'''」ずなり、サブルヌチンこの堎合は helloを抜けるず参照できなくなり、もう䞀床同じサブルヌチンを呌んでも、もう違う倀になっおたす非氞続的なレキシカルスコヌプ。 :;ディフォルト匕数:<syntaxhighlight lang=perl line start=5> $who //= "WHO?!"; </syntaxhighlight> ::Perlには、ディフォルト匕数の構文はなかったので、匕数が枡されなかった堎合の既定倀ディフォルトを指定するには、このようなむディオムになりたす。 この @_ による匕数の受枡しは、Perlでは玄幎に枡っお䜿われおきたしたが、他のプログラミング蚀語のように名前付きの仮匕数が欲しいずの芁望は根匷く、シグネチャヌずしおv5.20.0から'''実隓的'''な機胜ずしお実装されおいたす。 {{See also|[[#シグネチャヌ]]}} === 戻倀ず再垰 === ここたでで、匕数を受取りサブルヌチンの振舞いを倉えるこずができるようになりたした。 次に、「倀を返す手段」が問題になりたす。 グロヌバル倉数を䜿っお倀を返せそうですが「デヌタヌフロヌ的なスパゲティヌコヌド」になるのでサブルヌチンの「戻倀」を䜿っおみたしょう。 ==== 戻倀を返すサブルヌチン ==== いたたでのサブルヌチンは倀を返したせんでしたが、Perlのサブルヌチンは倀を぀返すこずができたす。 ;[https://paiza.io/projects/NBXcY50TNs_cU1xGQcEOmg?language=perl 戻倀を返すサブルヌチン]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="6,11"> use strict; use warnings; sub add { my ($x, $y) = @_; return $x + $y; } print("add(12, 9) -> @{[add(12, 9)]}\n"); print("add(1.2, 0.9) -> @{[add(1.2, 0.9)]}\n"); print("add(123, '89') -> @{[add(123, '89')]}\n"); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> add(12, 9) -> 21 add(1.2, 0.9) -> 2.1 add(123, '89') -> 212 </syntaxhighlight> :;戻倀を返す文:<syntaxhighlight lang=perl line start=6> return $x + $y; </syntaxhighlight> ::Perlのサブルヌチンの戻倀を返す堎合は :;return:<syntaxhighlight lang=perl> return 匏 ; </syntaxhighlight> ::での「匏」の倀が返りたす。 :もし return のないサブルヌチンの戻倀を参照するず、サブルヌチンで最埌に評䟡した匏の倀がかえりたす。このため ::<syntaxhighlight lang=perl line start=6> return $x + $y; </syntaxhighlight> ::は ::<syntaxhighlight lang=perl line start=6> $x + $y; </syntaxhighlight> ::ず同じです。 ::: Perl の <code>;</code> は、Cのように匏を文にするのではなく、匏ず匏を区切るデリミタヌなので最埌の匏の埌に <code>;</code> は䞍芁です。 :戻倀ずは関係ありたせんが、 :;文字列が数倀に自動倉換される:<syntaxhighlight lang=perl line start=11> print("add(123, '89') -> @{[add(123, '89')]}\n"); </syntaxhighlight> ::が、䜕事もなかったかのように :::<syntaxhighlight lang=text> add(123, '89') -> 212 </syntaxhighlight> ::ずなるように、数倀が期埅されす文脈に数倀に倉換できる文字列が来るず、自動的に数倀に倉換され挔算されたす。 :::Perlのこの暗黙の倉換は、゚ポックからの通算秒が桁䞊りしたずきなどに発珟する凶悪なバグの原因になっおきたした。 ==== 再垰的呌出し ==== 匕数ず戻倀が手に入ったので、再垰的呌出しを行うサブルヌチンを曞いおみたす。 ===== 敎数の冪乗 ===== 敎数の环乗を返すサブルヌチン pow を曞いおみたした。 ;[https://paiza.io/projects/it2hilVOZ9TGu_lmM68elw?language=perl 敎数の冪乗]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="9"> use v5.30.0; use warnings; sub pow { my ($n, $m) = @_; return "Domain error" if $m < 0; return 1 if $m == 0; return $n if $m == 1; return $n * &pow($n, $m - 1); } say "pow(2, $_) -> @{[ pow(2, $_) ]}" foreach -1..3; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> pow(2, -1) -> Domain error pow(2, 0) -> 1 pow(2, 1) -> 2 pow(2, 2) -> 4 pow(2, 3) -> 8 </syntaxhighlight> : 9 で、pow自身を指数を枛らしお呌んでいたす。 : <code>$n, $m</code> が重耇䜿甚されおいるように芋えたすが、<code>my</code>が぀いおいるので、再垰レベルが぀䞋るごずに別のむンスタンスが生成されおいたす。 ===== æ•Žæ•°ã‚’3桁ごずにカンマで区切っお衚瀺する ===== æ•Žæ•°ã‚’3桁ごずにカンマで区切っお衚瀺するサブルヌチン comma3 を曞いおみたした。 ;[https://paiza.io/projects/urtCz3eFlaG7tRvYLm1Qfw?language=perl æ•Žæ•°ã‚’3桁ごずにカンマで区切っお衚瀺する]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="6,8"> use v5.30.0; use warnings; sub comma3 { my $n = shift; return "-" . comma3(-$n) if $n < 0; my ($num, $rem) = (int($n / 1000), $n % 1000); return comma3($num) . sprintf ",%3d", $rem if $num; return sprintf "%d", $rem } say comma3 $_ foreach qw( 123456789 -999999 0 1 12 123 1234 ) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 123,456,789 -999,999 0 1 12 123 1,234 </syntaxhighlight> ===== フィボナッチ数列ずメモ化ずベンチマヌク ===== 再垰で必ず取䞊げられる[[W:フィボナッチ数列|フィボナッチ数列]]ずメモ化を題材に、ベンチマヌクテストを行っおみようず思いたす。 ;[https://paiza.io/projects/tndgcBdq34woengCngWc0w?language=perl フィボナッチ数列ずメモ化ずベンチマヌク]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="20"> use v5.30.0; use warnings; sub fibonacci { my $n = shift; return $n if $n == 0; return $n if $n == 1; return fibonacci($n - 2) + fibonacci($n - 1) } sub fibonacci_norec { my $n = shift; my ($x, $y) = (1, 0); ($x, $y) = ($y, $x + $y) foreach 1..$n; return $y } sub fibonacci_memorization { my $n = shift; state @table = (0, 1); return $table[$n] if defined $table[$n]; return $table[$n] = fibonacci($n - 2) + fibonacci($n - 1) } use Benchmark qw/timethese cmpthese/; my $i = 16; cmpthese timethese(2 ** 10, { "再垰" => sub { fibonacci($_) foreach 1..$i }, "非再垰" => sub { fibonacci_norec($_) foreach 1..$i }, "メモ化" => sub { fibonacci_memorization($_) foreach 1..$i }, }); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Benchmark: timing 1024 iterations of メモ化, 再垰, 非再垰... メモ化: 0 wallclock secs ( 0.00 usr + 0.00 sys = 0.00 CPU) (warning: too few iterations for a reliable count) 再垰: 2 wallclock secs ( 1.58 usr + 0.00 sys = 1.58 CPU) @ 648.10/s (n=1024) 非再垰: 0 wallclock secs ( 0.01 usr + 0.00 sys = 0.01 CPU) @ 102400.00/s (n=1024) (warning: too few iterations for a reliable count) Rate 再垰 非再垰 メモ化 再垰 648/s -- -99% -100% 非再垰 102400/s 15700% -- -100% メモ化 1023999999999999872/s 157999999999999968% 1000000000000001% -- </syntaxhighlight> : fibonacci は、玠朎な再垰版のフィボナッチ数列です。 : fibonacci_norec は、非再垰版のフィボナッチ数列です。 : fibonacci_memorization は、メモ化を斜した再垰版のフィボナッチ数列です。 :: 20行目の <code>state @table = (0, 1);</code>は、非揮発性のレキシカルスコヌプ倉数の宣蚀で、 my ず違い最初しか初期化されず、再び同じサブルヌチンを呌ばれたずきには前の倀を憶えおいたす。たたサブルヌチンの倖から参照する方法はありたせん。 : メモ化は、䞀床蚈算した答えを蚘憶しお次からは蚘憶から答える戊略なので、ベンチマヌクに有利です。 :: メモ化を行うアルゎリズムず行なわないアルゎリズムでは、ベンチマヌクのような繰り返しに関する感受性が違いたす。繰返し回数に察し線圢に時間が増えないアルゎリズムはメモ化を行っおいる可胜性があるので、ルヌプの底で䜿われるのには適しおいたすが、頻床の䜎い䜿い方の堎合、性胜が予想より悪い可胜性がありたす。 ::: このこずから、実際のプログラムのプロファむル結果ずベンチマヌクの結果の傟向の比范も重芁になりたす。 ===== 無名再垰 ===== サブルヌチン自身ぞのリファレンス __SUB__ を䜿うず無名関数の再垰ができたす。 ;[https://paiza.io/projects/it2hilVOZ9TGu_lmM68elw?language=perl 敎数の冪乗]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; # 階乗 n! say (sub { my $n = shift; return $n == 0 ? $n : $n == 1 ? $n : $n * __SUB__->( $n - 1 ); }->(7)); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 5040 </syntaxhighlight> === シグネチャヌ === 前出の䟋で、匕数を䜿っおサブルヌチンの振る舞いを倉えるこずができたした。 機胜的には充足しおいるのですが、<u>名前付きの仮匕数</u>を望む声は以前からあり、Perl 5.20.0 から「実隓的」( ''experimental'' )なシグネチャヌの実装が行なわれ、Perl 5.26.0 からコア機胜の぀ずなりたした。 ;[https://paiza.io/projects/9iJ8toU2PS78IlvlqtcFow?language=perl シグネチャヌ]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="3,4,6"> # !/usr/bin/perl use v5.30; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; sub hello($who = "WHO?!") { say "Hello, $who"; } &hello(); &hello("world"); &hello("Perl"); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, WHO?! Hello, world Hello, Perl </syntaxhighlight> :;シグネチャヌ:<syntaxhighlight lang=perl line start=6> sub hello($who = "WHO?!") { </syntaxhighlight> ::名前を持った仮匕数が䜿えるようになりたした。 ::'''ディフォルト匕数'''にも察応しおいたす。 :Perl 5.36.0 からは、signatures は experimental を卒業したので ::<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; </syntaxhighlight> :は ::<syntaxhighlight lang=perl line highlight="3,4,6"> use v5.36.0; </syntaxhighlight> : ずできたす䜿甚しおいる凊理系が、v5.30.0以降の堎合に限りたす。 === プロトタむプ === ==== ラムダ抜象 ==== sort のように、コヌドブロックを匕数ずするサブルヌチンを考えおみたしょう。 ;[https://paiza.io/projects/OtxUGCrI2TXyqXxZsWWHDw?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="3,8,11"> use v5.30.0; sub bis(&) { my $cbr = shift; $cbr->(); $cbr->() } bis { say 'Hello, world!' }; my $i = 0; bis { $i++ }; say $i;</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, world! Hello, world! 2 </syntaxhighlight> : 䞎えられたコヌドブロックを回実行するサブルヌチンです。 : 3行目の<code>sub bis(&)</code>の<code>&</code>はラムダ抜象です。 ==== map を暡倣 ==== 組蟌み関数 map を暡倣したサブルヌチン mapx を実装したす。 ;[https://paiza.io/projects/GWnq66NY0nfz5jDrvjP3pQ?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; sub map(&@) { my ( $cbr, @ary ) = @_; my @result; push @result, $cbr->( local $a = $_ ) foreach @ary; return @result; } say main::map { 2 * $_ } ( 1, 2, 3 ); say main::map { 2 * $a } ( 1, 2, 3 ); say CORE::map { 2 * $_ } ( 1, 2, 3 ); say main::map { $_ x 2 } qw(a b c); say main::map { $a x 2 } qw(a b c); say CORE::map { $_ x 2 } qw(a b c); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 246 246 246 aabbcc aabbcc aabbcc </syntaxhighlight> : 組蟌み関数 sort の様に、<var>$a</var> でコヌドブロックに匕数を枡すこずもできるようにしたした。 :: local で宣蚀しおいるので、スコヌプは foreach 匏の䞭だけで、抜けるずグロヌバルな $a は埋戻されたす。 ==== reduce ==== 組蟌み関数に reduce がなかったので実装したした。 ;[https://paiza.io/projects/Oow9-sgUyfHJ2HcPcyoH2w?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; sub reduce(&@) { my ( $cbr, @ary ) = @_; my $init = shift @ary; $init = $cbr->( local $a = $init, local $b = $_ ) foreach @ary; return $init; } say reduce { $_[0] + $_[1] } 1 .. 10; say reduce { $_[0] . $_[1] } "A" .. "Z"; say reduce { $a + $b } 1 .. 10; say reduce { $a . $b } "A" .. "Z"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 55 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 55 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ </syntaxhighlight> : 組蟌み関数 sort の様に、<var>$a</var> ず <var>$b</var> でコヌドブロックに匕数を枡すこずもできるようにしたした。 ==== filter ==== 組蟌み関数に grep は、倚くの蚀語で filter の名前で知られる関数です。 ;[https://paiza.io/projects/Zm4tMKt5pp0--A61grEvGg?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; sub filter(&@) { my ( $cbr, @ary ) = @_; my @result = (); $cbr->( local $a = $_ ) ? push( @result, $_ ) : 0 foreach @ary; return @result; } say filter { $_ % 2 == 1; } 1 .. 10; say filter { $a % 2 == 1; } 1 .. 10; say grep { $_ % 2 == 1; } 1 .. 10; say filter { index( "Hello world", $_ ) >= 0 } ( "A" .. "Z", "a" .. "z" ); say filter { index( "Hello world", $a ) >= 0 } ( "A" .. "Z", "a" .. "z" ); say grep { index( "Hello world", $_ ) >= 0 } ( "A" .. "Z", "a" .. "z" ); say "@{[ map { $_ * 2 } filter { $_ % 2 == 1; } 1..10]}"; say "@{[ map { $_ * 2 } filter { $a % 2 == 1; } 1..10]}"; say "@{[ map { $_ * 2 } grep { $_ % 2 == 1; } 1..10]}"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 13579 13579 13579 Hdelorw Hdelorw Hdelorw 2 6 10 14 18 2 6 10 14 18 2 6 10 14 18 </syntaxhighlight> : 組蟌み関数 sort の様に、<var>$a</var> でコヌドブロックに匕数を枡すこずもできるようにしたした。 [TODO:スコヌプルヌルに関する簡玠な説明] [TODO:コンテキストに関する䟋をふんだんに䜿った解説] == 氞続的スコヌプのレキシカル倉数 == my で宣蚀した倉数レキシカル倉数はサブルヌチンを抜けるず埡砎算になりたすが、state で宣蚀した倉数はレキシカルスコヌプであるものの次にサブルヌチンが呌ばれたずきも倀を憶えおいたす。 ;[https://paiza.io/projects/BUEgIyXqdobwwm9p3VsmKw?language=perl state $var]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="6"> #!/usr/bin/perl use v5.10; sub func { my $myVar = 0; state $stateVar = 0; $myVar++; $stateVar++; CORE::say "\$myVar = $myVar, \$stateVar = $stateVar"; } &func for 1..5 </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $myVar = 1, $stateVar = 1 $myVar = 1, $stateVar = 2 $myVar = 1, $stateVar = 3 $myVar = 1, $stateVar = 4 $myVar = 1, $stateVar = 5 </syntaxhighlight> : state $var は、Perl 5.10 以降でサポヌトされおいたす。 == コンテキストずwantarray関数 == 同じサブルヌチンを呌出しおも、スカラヌが戻るこずを期埅しおいる文脈スカラヌコンテキストず、リストが戻るこずを期埅しおいる文脈リストコンテキストの通りがありたす。 この぀のケヌスを刀別するために wantarray 関数が甚意されおいたす。 ;[https://paiza.io/projects/wjGlO4nNueGJHx_A17Zh-g?language=perl コンテキストずwantarray関数]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=6> #!/usr/bin/perl use strict; use warnings; sub func { return map { $_ * 2 } @_ if wantarray(); my $sum = 0; $sum += $_ for @_; return $sum; } my @x = func(0, 1, 2); my $y = func(0, 1, 2); print <<EOS; my \@x = func(0, 1, 2); \@x -> @x my \$y = func(0, 1, 2); \$y -> $y @{[ func(1,2,3) ]} @{[ scalar func(1,2,3)]} @{[ ~~ func(1,2,3)]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> my @x = func(0, 1, 2); @x -> 0 2 4 my $y = func(0, 1, 2); $y -> 3 2 4 6 6 6 </syntaxhighlight> :wantarray 関数は、サブルヌチンを呌出したコンテキストで戻倀ずしおリストが芁求されおいるなら真を、スカラヌが芁求されおいるなら停を返したす。 :関数 func は、リストコンテキストでは党おの芁玠を二倍にしたリストを、スカラヌコンテキストでは党おの芁玠の合蚈を返したす。 == 組蟌み関数の䞀芧 == {{Main|[https://perldoc.perl.org/5.36.0/perlfunc perlfunc(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlfunc.pod perlfunc(ja)]}} === 文字列String === [[#chomp|chomp]] [[#chop|chop]] [[#chr|chr]] [[#crypt|crypt]] [[#fc|fc]] [[#hex|hex]] [[#index|index]] [[#lc|lc]] [[#lcfirst|lcfirst]] [[#length|length]] [[#oct|oct]] [[#ord|ord]] [[#pack|pack]] [[#q/STRING/|q/STRING/]] [[#qq/STRING/|qq/STRING/]] [[#reverse|reverse]] [[#rindex|rindex]] [[#sprintf|sprintf]] [[#substr|substr]] [[#tr///|tr///]] [[#uc|uc]] [[#ucfirst|ucfirst]] [[#y///|y///]] ==== index ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>index STR, SUBSTR [, POSITION]</syntaxhighlight> ;機胜:<syntaxhighlight lang=text>文字列STRの䞭で、郚分文字列SUBSTRが最初に出珟する䜍眮を返したす。</syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/PYUKqfDhk7sSi9l1Sdwsxg?language=perl 組蟌み関数 index]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.30.0; use warnings; my $str = "This is a pen."; my $substr = "pen"; say qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]}); $str = "これは、ペンです。"; $substr = "ペン"; say qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]}); use Encode qw(encode decode); $str = decode('utf-8', "これは、ペンです。"); $substr = decode('utf-8', "ペン"); say encode('utf-8', qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]})); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> index "This is a pen.", "pen" -> 10 index "これは、ペンです。", "ペン" -> 12 index "これは、ペンです。", "ペン" -> 4 </syntaxhighlight> :<code>pen</code> の前にある <code>This is a </code> は空癜も含めお合蚈で10文字なので、<code>10</code> が衚瀺されたす。 ::{| class=wikitable |+ 文字列ずむンデックスの察応 !0!!1!!2!!3!!4!!5!!6!!7!!8!!9!!10!!11!!12!!13 |- style="text-align: center" |T||h||i||s||&nbsp;||i||s||&nbsp;||a||&nbsp;||p||e||n||. |} ;解説 :indexは、文字列 STR の䞭から、怜玢文字列 SUBSTR を探し、'''最初'''に芋぀かった䜍眮を返したす。怜玢文字が芋぀からない堎合には、-1 が返りたす。 :省略可胜な匕数、POSITION には、怜玢開始䜍眮を指定したすディフォルトは0。 ::POSITION を䜿うず郚分文字列が回め以降に出珟する䜍眮も確かめるこずが出来、郚分文字列の長さに泚意すれば郚分文字列の出珟回数を数えるこずなどが容易になりたす。 :䜍眮が 0 から始たるこずに留意したしょう。 0 は文字列の巊端を衚したす。 :䜍眮は文字単䜍ではなくバむト数なので、゜ヌスコヌド゚ンコヌディングが UTF-8 で倚バむト文字が亀じるず、文字数ずバむト数に食い違いが生じたす。 :このような堎合は Encode モゞュヌルを䜿い内郚圢匏( ''internal format'' )に倉換したす。 :内郚圢匏であれば、サロゲヌトペアにも察応できたすが、合成文字は修食コヌドず基底文字はそれぞれ文字に数えられたす。 ===== utf8プラグマを䜿う ===== ;[https://paiza.io/projects/cp_epUyDzcstlfbqp6Z82A?language=perl 別解utf8プラグマを䜿う]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; use utf8; my $str = "This is a pen."; my $substr = "pen"; say qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]}); use Encode qw(encode); $str = "これは、ペンです。"; $substr = "ペン"; say encode('utf-8', qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]})); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> index "This is a pen.", "pen" -> 10 index "これは、ペンです。", "ペン" -> 4 </syntaxhighlight> : utf8プラグマを䜿い、゜ヌスコヌド゚ンコヌディングが UTF-8 であるこずを明瀺するず、文字リテラルは内郚圢匏に倉換され index や length で凊理されたす。 : この堎合でも、出力するずきに内郚圢匏から UTF-8 に゚ンコヌドする必芁がありたす。 ===== binmodeを䜿う ===== ;[https://paiza.io/projects/cp_epUyDzcstlfbqp6Z82A?language=perl 別解binmodeを䜿う]:<syntaxhighlight lang=perl highlight=5> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my $str = "This is a pen."; my $substr = "pen"; say qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]}); $str = "これは、ペンです。"; $substr = "ペン"; say qq(index "$str", "$substr" -> @{[index $str, $substr]}); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> index "This is a pen.", "pen" -> 10 index "これは、ペンです。", "ペン" -> 4 </syntaxhighlight> : 毎回゚ンコヌドせず、STDOUT のディフォルト゚ンコヌディングを UTF-8 にかえたした。 : <code>binmode STDIN,":encoding(UTF-8)";</code>ず<code>binmode STDERR,":encoding(UTF-8)";</code>も同時に指定したほうがいいかもしれたせん。 テキストの゚ンコヌディングは、Perlを䜿っおいるず床々トラブルのもずになるので、回避方法が幟぀かある事を知っおおくず、他人の曞いたコヌドを読むずきなどに圹に立ちたす。 ここで玹介した方法の他に、歌代さんのjcode.plなどもあるのですが、暙準モゞュヌルの範囲の説明に留めたした。 ==== rindex ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>rindex (STR, SUBSTR, [POSITION])</syntaxhighlight> ;機胜:文字列STRの䞭で、郚分文字列SUBSTRが'''最埌'''に出珟する䜍眮を返したす。 ;[https://paiza.io/projects/BcE2R3K_lHUDlhNTQWwY3Q?language=perl 組蟌み関数 rindex]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my $str = "I like pens and pencils."; my $substr = "pen"; say qq(rindex "$str", "$substr" -> @{[rindex $str, $substr]}); $str = "私は筆ず鉛筆が奜きです。"; $substr = "筆"; say qq(rindex "$str", "$substr" -> @{[rindex $str, $substr]}); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> rindex "I like pens and pencils.", "pen" -> 16 rindex "私は筆ず鉛筆が奜きです。", "筆" -> 5 </syntaxhighlight> ;解説 :rindexは、文字列 STR の䞭から、怜玢文字列 SUBSTR を探し、'''最埌'''に芋぀かった䜍眮を返したす「末尟からの䜍眮を返す」ずの線集が過去にありたしたが、間違いです。怜玢文字が芋぀からない堎合には、-1 が返りたす。 :省略可胜な匕数、POSITION には、怜玢開始䜍眮を指定したすディフォルトは0。 {{See also|#index}} ==== substr ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>substr (EXPR, OFFSET, [LENGTH], [REPLACEMENT])</syntaxhighlight> 文字列 EXPR から、OFFSET 目以降のバむト列を返したす。取り出す長さ LENGTH をバむト単䜍で指定できたすが、省略した堎合は文字列の最埌たで取り出したす。なお、utf8プラグマが有効な堎合は、バむト単䜍ではなく文字単䜍で取り出すこずができたす。 䜍眮情報 OFFSET は䞊述のずおり 0 から始たりたすが、LENGTH は容量なので通垞は 1 以䞊の倀を指定したす。 文字列 REPLACEMENT を指定するず、取り出される郚分を REPLACEMENT で眮換したす。 ;[https://paiza.io/projects/BcE2R3K_lHUDlhNTQWwY3Q?language=perl 組蟌み関数 rindex]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my $str = "Hello, world!"; say substr($str, index($str, "world"), length("world"), "Japan"); say $str; $str = "こんにちは、䞖界"; say substr($str, index($str, "侖界"), length("侖界"), "🌍"); say $str; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> world Hello, Japan! 侖界 こんにちは、🌍 </syntaxhighlight> ==== uc ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>uc ([EXPR])</syntaxhighlight> :文字列 EXPR を倧文字にしお返したす。EXPR を省略するず、$_ が䜿われたす。 ==== ucfirst ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>ucfirst ([EXPR])</syntaxhighlight> :uc ず同じですが、先頭1文字を倧文字にしお返したす。 ==== lc ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>lc ([EXPR])</syntaxhighlight> :uc ず同じですが、小文字にしお返したす。 ==== lcfirst ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>lcfirst ([EXPR])</syntaxhighlight> :ucfirst ず同じですが、小文字にしお返したす。 ==== chop ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl> chop VARIABLE chop (LIST) </syntaxhighlight> : 倉数 VARIABLE の末尟の末尟1文字を削陀したす。 : 倉数のリストを枡された堎合は、各倉数に぀いお同じ凊理を行いたす。 : VARIABLE を省略するず $_ が䜿われたす。 ;[https://paiza.io/projects/Fva3C8fhvsNLFSY7C4WNTw?language=perl chopずchomp]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; my $str = "Hello, world!\n"; chop $str; say "chop: $str(@{[length $str]})"; chop $str; say "chop: $str(@{[length $str]})"; chop $str; say "chop: $str(@{[length $str]})"; chop $str; say "chop: $str(@{[length $str]})"; $str = "Hello, world!\n"; chomp $str; say "chomp: $str(@{[length $str]})"; chomp $str; say "chomp: $str(@{[length $str]})"; chomp $str; say "chomp: $str(@{[length $str]})"; chomp $str; say "chomp: $str(@{[length $str]})"; $str = "Hello, world!\n"; $str = substr($str, 0, length($str) - 1); say "substr(): $str(@{[length $str]})"; $str = substr($str, 0, length($str) - 1); say "substr(): $str(@{[length $str]})"; $str = substr($str, 0, length($str) - 1); say "substr(): $str(@{[length $str]})"; sub chop(\$) { my $strr = shift; $$strr = substr($$strr, 0, length($$strr) - 1); undef } $str = "Hello, world!\n"; ::chop $str; say "::chop: $str(@{[length $str]})"; ::chop $str; say "::chop: $str(@{[length $str]})"; ::chop $str; say "::chop: $str(@{[length $str]})"; sub chomp(\$) { my $strr = shift; $$strr = substr($$strr, 0, length($$strr) - 1) if substr($$strr, length($$strr) - 1, 1) eq "\n"; undef } $str = "Hello, world!\n"; ::chomp $str; say "::chomp: $str(@{[length $str]})"; ::chomp $str; say "::chomp: $str(@{[length $str]})"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> chop: Hello, world!(13) chop: Hello, world(12) chop: Hello, worl(11) chop: Hello, wor(10) chomp: Hello, world!(13) chomp: Hello, world!(13) chomp: Hello, world!(13) chomp: Hello, world!(13) substr(): Hello, world!(13) substr(): Hello, world(12) substr(): Hello, worl(11) ::chop: Hello, world!(13) ::chop: Hello, world(12) ::chop: Hello, worl(11) ::chomp: Hello, world!(13) ::chomp: Hello, world!(13) </syntaxhighlight> : chop は、文字列を末尟から喰いたす砎壊的 : chomp は、文字列の末尟の改行を喰いたす砎壊的 ==== chomp ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl> chomp VARIABLE chomp (LIST) </syntaxhighlight> : 倉数 VARIABLE の末尟の $/デフォルトは "\n"を削陀したす。 : 倉数のリストを枡された堎合は、各倉数に぀いお同じ凊理を行いたす。 : VARIABLE を省略するず $_ が䜿われたす。 ==== chr ==== ; 曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>chr [NUMBER]</syntaxhighlight> : 文字セットで NUMBER 番目に割り圓おられおいる文字を返したす。 : NUMBER を省略するず $_ が䜿われたす。 : 逆の操䜜を行うには ord を䜿いたす。 ==== crypt ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>crypt PLAINTEXT, SALT</syntaxhighlight> :C ラむブラリの crypt(3) を゚ミュレヌトしたす。 ==== hex ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>hex [EXPR]</syntaxhighlight> : 十六進数 EXPR を十進数に倉換しお返したす。EXPR を省略するず $_ が䜿われたす。 ==== length ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>length [EXPR]</syntaxhighlight> : 文字列 EXPR の長さを返したす。bytes プラグマが有効な堎合デフォルトはバむト数を、utf8 プラグマが有効な堎合は文字数を返したす。EXPR を省略するず $_ が䜿われたす。 ==== oct ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>oct [EXPR]</syntaxhighlight> : 八進数 EXPR を十進数に倉換しお返したす。EXPR を省略するず $_ が䜿われたす。 ==== ord ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>ord [EXPR]</syntaxhighlight> : 文字列 EXPR の文字セット䞊でのコヌド䜍眮を返したす。EXPR を省略するず $_ が䜿われたす。逆の操䜜を行うには chr を䜿いたす。 ==== pack ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>pack TEMPLATE, LIST</syntaxhighlight> :LIST を TEMPLATE に埓っおバむナリデヌタに倉換したす。 ==== q ==== <pre> q/STRING/ qq/STRING/ qr/STRING/ qx/STRING/ qw/STRING/ </pre> シングルクォヌト、ダブルクォヌト、正芏衚珟、バッククォヌト、単語クォヌト。詳现は[[Perl/挔算子|挔算子]]の章を参照。 ==== reverse ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>reverse LIST</syntaxhighlight> :リストコンテキストでは LIST の順番を逆順にしたリストを返したす。スカラヌコンテキストでは LIST の芁玠を結合した埌に逆順にした文字列を返したす。 ;[https://paiza.io/projects/m274vBmTsDDTfyB1yKQy3g?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my @array = qw(あい うえお かきくけこ 🏝); say "@{[ reverse @array ]}"; say "@{[ scalar reverse @array ]}"; use utf8; binmode STDOUT,":encoding(UTF-8)"; @array = qw(あい うえお かきくけこ 🏝); say "@{[ reverse @array ]}"; say "@{[ scalar reverse @array ]}"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=perl> 🏝 かきくけこ うえお あい ᅵᅵᅵᅵ㑁㏁㍁㋁㊁㈁ㆁ㄁めᅵ 🏝 かきくけこ うえお あい 🏝こけくきかおえういあ </syntaxhighlight> : Perlの文字列はディフォルトではバむトシヌケンスなのでバむト逆順にするず倚バむト文字は砎綻し、䞊蚘のように文字化けしたす。 : use utf8;で、バむトシヌケンスから内郚゚ンコヌディング( ''Wide character'' )に切替えるこずができたすが、このたた say するず内郚゚ンコヌディングのたたなので、暙準出力のレむダヌを ":encoding(UTF-8)" に倉曎したす。 ==== sprintf ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>sprintf FORMAT, LIST</syntaxhighlight> :LIST を FORMAT に埓っお敎圢しお返したす。 ==== tr ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>tr///</syntaxhighlight> :1文字を察応する1文字に眮換したす。詳现は[[Perl/挔算子|挔算子]]の章を参照。 ==== y ==== ;曞匏:<syntaxhighlight lang=perl>y///</syntaxhighlight> :tr///ず同矩。 === 正芏衚珟ずパタヌンマッチ === ; m//, pos, qr//, quotemeta, s///, split, study === 数倀挔算関数 === ; abs, atan2, cos, exp, hex, int, log, oct, rand, sin, sqrt, srand === 配列操䜜 === ; each, keys, pop, push, shift, splice, unshift, values === リスト操䜜 === ; grep, join, map, qw//, reverse, sort, unpack === ハッシュ操䜜 === ; delete, each, exists, keys, values === I/O === ; binmode, close, closedir, dbmclose, dbmopen, die, eof, fileno, flock, format, getc, print, printf, read, readdir, readline, rewinddir, say, seek, seekdir, select, syscall, sysread, sysseek, syswrite, tell, telldir, truncate, warn, write === 固定長デヌタずレコヌド === ; pack, read, syscall, sysread, sysseek, syswrite, unpack, vec === ファむルハンドル・ファむルずディレクトリ === ; -X, chdir, chmod, chown, chroot, fcntl, glob, ioctl, link, lstat, mkdir, open, opendir, readlink, rename, rmdir, select, stat, symlink, sysopen, umask, unlink, utime === 制埡構造 === ; break, caller, continue, die, do, dump, eval, evalbytes, exit, __FILE__, goto, last, __LINE__, next, __PACKAGE__, redo, return, sub, __SUB__, wantarray === スコヌプ === ; caller, import, local, my, our, package, state, use === Misc. === ; defined, formline, lock, prototype, reset, scalar, undef === プロセス === ; alarm, exec, fork, getpgrp, getppid, getpriority, kill, pipe, qx//, readpipe, setpgrp, setpriority, sleep, system, times, wait, waitpid === モゞュヌル === ; do, import, no, package, require, use === オブゞェクト指向 === ; bless, dbmclose, dbmopen, package, ref, tie, tied, untie, use === Socket === ; accept, bind, connect, getpeername, getsockname, getsockopt, listen, recv, send, setsockopt, shutdown, socket, socketpair === System V IPC === ; msgctl, msgget, msgrcv, msgsnd, semctl, semget, semop, shmctl, shmget, shmread, shmwrite === ナヌザヌずグルヌプ === ; endgrent, endhostent, endnetent, endpwent, getgrent, getgrgid, getgrnam, getlogin, getpwent, getpwnam, getpwuid, setgrent, setpwent === ネットワヌク情報 === ; endprotoent, endservent, gethostbyaddr, gethostbyname, gethostent, getnetbyaddr, getnetbyname, getnetent, getprotobyname, getprotobynumber, getprotoent, getservbyname, getservbyport, getservent, sethostent, setnetent, setprotoent, setservent === 日付時刻 === ; gmtime, localtime, time, times === 関数以倖のキヌワヌド === ; and, AUTOLOAD, BEGIN, catch, CHECK, cmp, CORE, __DATA__, default, defer, DESTROY, else, elseif, elsif, END, __END__, eq, finally, for, foreach, ge, given, gt, if, INIT, isa, le, lt, ne, not, or, try, UNITCHECK, unless, until, when, while, x, xor <!-- == 組蟌み関数の諞元衚 == モゞュヌル Pod::Functions を䜿うず組蟌み関数の諞元にアクセスできたす。 ;[https://paiza.io/projects/laNg3WdoIiKX8kqnvfsXgQ?language=perl 組蟌み関数の䞀芧を埗るコヌド]:<syntaxhighlight lang=perl> use strict; use warnings; use Pod::Functions; print join ' ', sort keys %Type </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> -X __FILE__ __LINE__ __PACKAGE__ __SUB__ abs accept alarm atan2 bind binmode bless break caller chdir chmod chomp chop chown chr chroot close closedir connect continue cos crypt dbmclose dbmopen defined delete die do dump each endgrent endhostent endnetent endprotoent endpwent endservent eof eval evalbytes exec exists exit exp fc fcntl fileno flock fork format formline getc getgrent getgrgid getgrnam gethostbyaddr gethostbyname gethostent getlogin getnetbyaddr getnetbyname getnetent getpeername getpgrp getppid getpriority getprotobyname getprotobynumber getprotoent getpwent getpwnam getpwuid getservbyname getservbyport getservent getsockname getsockopt glob gmtime goto grep hex import index int ioctl join keys kill last lc lcfirst length link listen local localtime lock log lstat m// map mkdir msgctl msgget msgrcv msgsnd my next no oct open opendir ord our pack package pipe pop pos print printf prototype push q/STRING/ qq/STRING/ qr/STRING/ quotemeta qw/STRING/ qx/STRING/ rand read readdir readline readlink readpipe recv redo ref rename require reset return reverse rewinddir rindex rmdir s/// say scalar seek seekdir select semctl semget semop send setgrent sethostent setnetent setpgrp setpriority setprotoent setpwent setservent setsockopt shift shmctl shmget shmread shmwrite shutdown sin sleep socket socketpair sort splice split sprintf sqrt srand stat state study sub substr symlink syscall sysopen sysread sysseek system syswrite tell telldir tie tied time times tr/// truncate uc ucfirst umask undef unlink unpack unshift untie use utime values vec wait waitpid wantarray warn write y/// </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/ky9-H1JH3jc2wLnFpPMFVA?language=perl Wikitableを生成するコヌド]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use Pod::Functions; # epilogue print <<EOS; :{| class="sortable wikitable" |+ 組蟌み関数の諞元 |- ! kind !! function !! flaver EOS # Kind -> Function -> Flavor my @kkeys = sort keys %Kinds; foreach my $kkey(@kkeys) { my ($kind, $functions) = %Kinds{$kkey}; foreach my $function(@$functions) { my ($null, $flaver) = %Flavor{$function}; print <<EOS |- | $kind || [[#$function|$function]] || $flaver EOS } } # prologue print <<EOS; |} EOS </syntaxhighlight> :{| class="sortable wikitable" |+ 組蟌み関数の諞元 |- ! kind !! function !! flaver |- | ARRAY || [[#each|each]] || retrieve the next key/value pair from a hash |- | ARRAY || [[#keys|keys]] || retrieve list of indices from a hash |- | ARRAY || [[#pop|pop]] || remove the last element from an array and return it |- | ARRAY || [[#push|push]] || append one or more elements to an array |- | ARRAY || [[#shift|shift]] || remove the first element of an array, and return it |- | ARRAY || [[#splice|splice]] || add or remove elements anywhere in an array |- | ARRAY || [[#unshift|unshift]] || prepend more elements to the beginning of a list |- | ARRAY || [[#values|values]] || return a list of the values in a hash |- | Binary || [[#pack|pack]] || convert a list into a binary representation |- | Binary || [[#read|read]] || fixed-length buffered input from a filehandle |- | Binary || [[#syscall|syscall]] || execute an arbitrary system call |- | Binary || [[#sysread|sysread]] || fixed-length unbuffered input from a filehandle |- | Binary || [[#sysseek|sysseek]] || position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite |- | Binary || [[#syswrite|syswrite]] || fixed-length unbuffered output to a filehandle |- | Binary || [[#unpack|unpack]] || convert binary structure into normal perl variables |- | Binary || [[#vec|vec]] || test or set particular bits in a string |- | File || [[#-X|-X]] || a file test (-r, -x, etc) |- | File || [[#chdir|chdir]] || change your current working directory |- | File || [[#chmod|chmod]] || changes the permissions on a list of files |- | File || [[#chown|chown]] || change the ownership on a list of files |- | File || [[#chroot|chroot]] || make directory new root for path lookups |- | File || [[#fcntl|fcntl]] || file control system call |- | File || [[#glob|glob]] || expand filenames using wildcards |- | File || [[#ioctl|ioctl]] || system-dependent device control system call |- | File || [[#link|link]] || create a hard link in the filesystem |- | File || [[#lstat|lstat]] || stat a symbolic link |- | File || [[#mkdir|mkdir]] || create a directory |- | File || [[#open|open]] || open a file, pipe, or descriptor |- | File || [[#opendir|opendir]] || open a directory |- | File || [[#readlink|readlink]] || determine where a symbolic link is pointing |- | File || [[#rename|rename]] || change a filename |- | File || [[#rmdir|rmdir]] || remove a directory |- | File || [[#select|select]] || reset default output or do I/O multiplexing |- | File || [[#stat|stat]] || get a file's status information |- | File || [[#symlink|symlink]] || create a symbolic link to a file |- | File || [[#sysopen|sysopen]] || open a file, pipe, or descriptor |- | File || [[#umask|umask]] || set file creation mode mask |- | File || [[#unlink|unlink]] || remove one link to a file |- | File || [[#utime|utime]] || set a file's last access and modify times |- | Flow || [[#break|break]] || break out of a C<given> block |- | Flow || [[#caller|caller]] || get context of the current subroutine call |- | Flow || [[#continue|continue]] || optional trailing block in a while or foreach |- | Flow || [[#die|die]] || raise an exception or bail out |- | Flow || [[#do|do]] || turn a BLOCK into a TERM |- | Flow || [[#dump|dump]] || create an immediate core dump |- | Flow || [[#eval|eval]] || catch exceptions or compile and run code |- | Flow || [[#evalbytes|evalbytes]] || similar to string eval, but intend to parse a bytestream |- | Flow || [[#exit|exit]] || terminate this program |- | Flow || [[#__FILE__|__FILE__]] || the name of the current source file |- | Flow || [[#goto|goto]] || create spaghetti code |- | Flow || [[#last|last]] || exit a block prematurely |- | Flow || [[#__LINE__|__LINE__]] || the current source line number |- | Flow || [[#next|next]] || iterate a block prematurely |- | Flow || [[#__PACKAGE__|__PACKAGE__]] || the current package |- | Flow || [[#redo|redo]] || start this loop iteration over again |- | Flow || [[#return|return]] || get out of a function early |- | Flow || [[#sub|sub]] || declare a subroutine, possibly anonymously |- | Flow || [[#__SUB__|__SUB__]] || the current subroutine, or C<undef> if not in a subroutine |- | Flow || [[#wantarray|wantarray]] || get void vs scalar vs list context of current subroutine call |- | HASH || [[#delete|delete]] || deletes a value from a hash |- | HASH || [[#each|each]] || retrieve the next key/value pair from a hash |- | HASH || [[#exists|exists]] || test whether a hash key is present |- | HASH || [[#keys|keys]] || retrieve list of indices from a hash |- | HASH || [[#values|values]] || return a list of the values in a hash |- | I/O || [[#binmode|binmode]] || prepare binary files for I/O |- | I/O || [[#close|close]] || close file (or pipe or socket) handle |- | I/O || [[#closedir|closedir]] || close directory handle |- | I/O || [[#dbmclose|dbmclose]] || breaks binding on a tied dbm file |- | I/O || [[#dbmopen|dbmopen]] || create binding on a tied dbm file |- | I/O || [[#die|die]] || raise an exception or bail out |- | I/O || [[#eof|eof]] || test a filehandle for its end |- | I/O || [[#fileno|fileno]] || return file descriptor from filehandle |- | I/O || [[#flock|flock]] || lock an entire file with an advisory lock |- | I/O || [[#format|format]] || declare a picture format with use by the write() function |- | I/O || [[#getc|getc]] || get the next character from the filehandle |- | I/O || [[#print|print]] || output a list to a filehandle |- | I/O || [[#printf|printf]] || output a formatted list to a filehandle |- | I/O || [[#read|read]] || fixed-length buffered input from a filehandle |- | I/O || [[#readdir|readdir]] || get a directory from a directory handle |- | I/O || [[#readline|readline]] || fetch a record from a file |- | I/O || [[#rewinddir|rewinddir]] || reset directory handle |- | I/O || [[#say|say]] || output a list to a filehandle, appending a newline |- | I/O || [[#seek|seek]] || reposition file pointer for random-access I/O |- | I/O || [[#seekdir|seekdir]] || reposition directory pointer |- | I/O || [[#select|select]] || reset default output or do I/O multiplexing |- | I/O || [[#syscall|syscall]] || execute an arbitrary system call |- | I/O || [[#sysread|sysread]] || fixed-length unbuffered input from a filehandle |- | I/O || [[#sysseek|sysseek]] || position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite |- | I/O || [[#syswrite|syswrite]] || fixed-length unbuffered output to a filehandle |- | I/O || [[#tell|tell]] || get current seekpointer on a filehandle |- | I/O || [[#telldir|telldir]] || get current seekpointer on a directory handle |- | I/O || [[#truncate|truncate]] || shorten a file |- | I/O || [[#warn|warn]] || print debugging info |- | I/O || [[#write|write]] || print a picture record |- | LIST || [[#grep|grep]] || locate elements in a list test true against a given criterion |- | LIST || [[#join|join]] || join a list into a string using a separator |- | LIST || [[#map|map]] || apply a change to a list to get back a new list with the changes |- | LIST || [[#qw/STRING/|qw/STRING/]] || quote a list of words |- | LIST || [[#reverse|reverse]] || flip a string or a list |- | LIST || [[#sort|sort]] || sort a list of values |- | LIST || [[#unpack|unpack]] || convert binary structure into normal perl variables |- | Math || [[#abs|abs]] || absolute value function |- | Math || [[#atan2|atan2]] || arctangent of Y/X in the range -PI to PI |- | Math || [[#cos|cos]] || cosine function |- | Math || [[#exp|exp]] || raise I<e> to a power |- | Math || [[#hex|hex]] || convert a hexadecimal string to a number |- | Math || [[#int|int]] || get the integer portion of a number |- | Math || [[#log|log]] || retrieve the natural logarithm for a number |- | Math || [[#oct|oct]] || convert a string to an octal number |- | Math || [[#rand|rand]] || retrieve the next pseudorandom number |- | Math || [[#sin|sin]] || return the sine of a number |- | Math || [[#sqrt|sqrt]] || square root function |- | Math || [[#srand|srand]] || seed the random number generator |- | Misc || [[#defined|defined]] || test whether a value, variable, or function is defined |- | Misc || [[#formline|formline]] || internal function used for formats |- | Misc || [[#lock|lock]] || get a thread lock on a variable, subroutine, or method |- | Misc || [[#prototype|prototype]] || get the prototype (if any) of a subroutine |- | Misc || [[#reset|reset]] || clear all variables of a given name |- | Misc || [[#scalar|scalar]] || force a scalar context |- | Misc || [[#undef|undef]] || remove a variable or function definition |- | Modules || [[#do|do]] || turn a BLOCK into a TERM |- | Modules || [[#import|import]] || patch a module's namespace into your own |- | Modules || [[#no|no]] || unimport some module symbols or semantics at compile time |- | Modules || [[#package|package]] || declare a separate global namespace |- | Modules || [[#require|require]] || load in external functions from a library at runtime |- | Modules || [[#use|use]] || load in a module at compile time and import its namespace |- | Namespace || [[#caller|caller]] || get context of the current subroutine call |- | Namespace || [[#import|import]] || patch a module's namespace into your own |- | Namespace || [[#local|local]] || create a temporary value for a global variable (dynamic scoping) |- | Namespace || [[#my|my]] || declare and assign a local variable (lexical scoping) |- | Namespace || [[#our|our]] || declare and assign a package variable (lexical scoping) |- | Namespace || [[#package|package]] || declare a separate global namespace |- | Namespace || [[#state|state]] || declare and assign a persistent lexical variable |- | Namespace || [[#use|use]] || load in a module at compile time and import its namespace |- | Network || [[#endprotoent|endprotoent]] || be done using protocols file |- | Network || [[#endservent|endservent]] || be done using services file |- | Network || [[#gethostbyaddr|gethostbyaddr]] || get host record given its address |- | Network || [[#gethostbyname|gethostbyname]] || get host record given name |- | Network || [[#gethostent|gethostent]] || get next hosts record |- | Network || [[#getnetbyaddr|getnetbyaddr]] || get network record given its address |- | Network || [[#getnetbyname|getnetbyname]] || get networks record given name |- | Network || [[#getnetent|getnetent]] || get next networks record |- | Network || [[#getprotobyname|getprotobyname]] || get protocol record given name |- | Network || [[#getprotobynumber|getprotobynumber]] || get protocol record numeric protocol |- | Network || [[#getprotoent|getprotoent]] || get next protocols record |- | Network || [[#getservbyname|getservbyname]] || get services record given its name |- | Network || [[#getservbyport|getservbyport]] || get services record given numeric port |- | Network || [[#getservent|getservent]] || get next services record |- | Network || [[#sethostent|sethostent]] || prepare hosts file for use |- | Network || [[#setnetent|setnetent]] || prepare networks file for use |- | Network || [[#setprotoent|setprotoent]] || prepare protocols file for use |- | Network || [[#setservent|setservent]] || prepare services file for use |- | Objects || [[#bless|bless]] || create an object |- | Objects || [[#dbmclose|dbmclose]] || breaks binding on a tied dbm file |- | Objects || [[#dbmopen|dbmopen]] || create binding on a tied dbm file |- | Objects || [[#package|package]] || declare a separate global namespace |- | Objects || [[#ref|ref]] || find out the type of thing being referenced |- | Objects || [[#tie|tie]] || bind a variable to an object class |- | Objects || [[#tied|tied]] || get a reference to the object underlying a tied variable |- | Objects || [[#untie|untie]] || break a tie binding to a variable |- | Objects || [[#use|use]] || load in a module at compile time and import its namespace |- | Process || [[#alarm|alarm]] || schedule a SIGALRM |- | Process || [[#exec|exec]] || abandon this program to run another |- | Process || [[#fork|fork]] || create a new process just like this one |- | Process || [[#getpgrp|getpgrp]] || get process group |- | Process || [[#getppid|getppid]] || get parent process ID |- | Process || [[#getpriority|getpriority]] || get current nice value |- | Process || [[#kill|kill]] || send a signal to a process or process group |- | Process || [[#pipe|pipe]] || open a pair of connected filehandles |- | Process || [[#qx/STRING/|qx/STRING/]] || backquote quote a string |- | Process || [[#readpipe|readpipe]] || execute a system command and collect standard output |- | Process || [[#setpgrp|setpgrp]] || set the process group of a process |- | Process || [[#setpriority|setpriority]] || set a process's nice value |- | Process || [[#sleep|sleep]] || block for some number of seconds |- | Process || [[#system|system]] || run a separate program |- | Process || [[#times|times]] || return elapsed time for self and child processes |- | Process || [[#wait|wait]] || wait for any child process to die |- | Process || [[#waitpid|waitpid]] || wait for a particular child process to die |- | Regexp || [[#m//|m//]] || match a string with a regular expression pattern |- | Regexp || [[#pos|pos]] || find or set the offset for the last/next m//g search |- | Regexp || [[#qr/STRING/|qr/STRING/]] || compile pattern |- | Regexp || [[#quotemeta|quotemeta]] || quote regular expression magic characters |- | Regexp || [[#s///|s///]] || replace a pattern with a string |- | Regexp || [[#split|split]] || split up a string using a regexp delimiter |- | Regexp || [[#study|study]] || no-op, formerly optimized input data for repeated searches |- | Socket || [[#accept|accept]] || accept an incoming socket connect |- | Socket || [[#bind|bind]] || binds an address to a socket |- | Socket || [[#connect|connect]] || connect to a remote socket |- | Socket || [[#getpeername|getpeername]] || find the other end of a socket connection |- | Socket || [[#getsockname|getsockname]] || retrieve the sockaddr for a given socket |- | Socket || [[#getsockopt|getsockopt]] || get socket options on a given socket |- | Socket || [[#listen|listen]] || register your socket as a server |- | Socket || [[#recv|recv]] || receive a message over a Socket |- | Socket || [[#send|send]] || send a message over a socket |- | Socket || [[#setsockopt|setsockopt]] || set some socket options |- | Socket || [[#shutdown|shutdown]] || close down just half of a socket connection |- | Socket || [[#socket|socket]] || create a socket |- | Socket || [[#socketpair|socketpair]] || create a pair of sockets |- | String || [[#chomp|chomp]] || remove a trailing record separator from a string |- | String || [[#chop|chop]] || remove the last character from a string |- | String || [[#chr|chr]] || get character this number represents |- | String || [[#crypt|crypt]] || one-way passwd-style encryption |- | String || [[#fc|fc]] || return casefolded version of a string |- | String || [[#hex|hex]] || convert a hexadecimal string to a number |- | String || [[#index|index]] || find a substring within a string |- | String || [[#lc|lc]] || return lower-case version of a string |- | String || [[#lcfirst|lcfirst]] || return a string with just the next letter in lower case |- | String || [[#length|length]] || return the number of characters in a string |- | String || [[#oct|oct]] || convert a string to an octal number |- | String || [[#ord|ord]] || find a character's numeric representation |- | String || [[#pack|pack]] || convert a list into a binary representation |- | String || [[#q/STRING/|q/STRING/]] || singly quote a string |- | String || [[#qq/STRING/|qq/STRING/]] || doubly quote a string |- | String || [[#reverse|reverse]] || flip a string or a list |- | String || [[#rindex|rindex]] || right-to-left substring search |- | String || [[#sprintf|sprintf]] || formatted print into a string |- | String || [[#substr|substr]] || get or alter a portion of a string |- | String || [[#tr///|tr///]] || transliterate a string |- | String || [[#uc|uc]] || return upper-case version of a string |- | String || [[#ucfirst|ucfirst]] || return a string with just the next letter in upper case |- | String || [[#y///|y///]] || transliterate a string |- | SysV || [[#msgctl|msgctl]] || SysV IPC message control operations |- | SysV || [[#msgget|msgget]] || get SysV IPC message queue |- | SysV || [[#msgrcv|msgrcv]] || receive a SysV IPC message from a message queue |- | SysV || [[#msgsnd|msgsnd]] || send a SysV IPC message to a message queue |- | SysV || [[#semctl|semctl]] || SysV semaphore control operations |- | SysV || [[#semget|semget]] || get set of SysV semaphores |- | SysV || [[#semop|semop]] || SysV semaphore operations |- | SysV || [[#shmctl|shmctl]] || SysV shared memory operations |- | SysV || [[#shmget|shmget]] || get SysV shared memory segment identifier |- | SysV || [[#shmread|shmread]] || read SysV shared memory |- | SysV || [[#shmwrite|shmwrite]] || write SysV shared memory |- | Time || [[#gmtime|gmtime]] || convert UNIX time into record or string using Greenwich time |- | Time || [[#localtime|localtime]] || convert UNIX time into record or string using local time |- | Time || [[#time|time]] || return number of seconds since 1970 |- | Time || [[#times|times]] || return elapsed time for self and child processes |- | User || [[#endgrent|endgrent]] || be done using group file |- | User || [[#endhostent|endhostent]] || be done using hosts file |- | User || [[#endnetent|endnetent]] || be done using networks file |- | User || [[#endpwent|endpwent]] || be done using passwd file |- | User || [[#getgrent|getgrent]] || get next group record |- | User || [[#getgrgid|getgrgid]] || get group record given group user ID |- | User || [[#getgrnam|getgrnam]] || get group record given group name |- | User || [[#getlogin|getlogin]] || return who logged in at this tty |- | User || [[#getpwent|getpwent]] || get next passwd record |- | User || [[#getpwnam|getpwnam]] || get passwd record given user login name |- | User || [[#getpwuid|getpwuid]] || get passwd record given user ID |- | User || [[#setgrent|setgrent]] || prepare group file for use |- | User || [[#setpwent|setpwent]] || prepare passwd file for use |} --> == 組蟌み関数䞀芧 == {{Main|[https://perldoc.perl.org/perlfunc perlfunc(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/perlfunc.pod perldoc(ja)]}} <!-- <syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use Pod::Functions; # Kind -> Function -> Flavor my @kkeys = sort keys %Kinds; foreach my $kkey(@kkeys) { my ($kind, $functions) = %Kinds{$kkey}; print <<EOS; === $kind === @{[ map { "[[#$_|$_]]" } @$functions ]} EOS foreach my $function(@$functions) { my ($null, $flaver) = %Flavor{$function}; print <<EOS; ==== $function ==== @{[ $flaver ]} {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/$function $function(en)]|[https://perldoc.jp/func/$function $function(ja)]}} EOS } } </syntaxhighlight> --> === ARRAY === [[#each|each]] [[#keys|keys]] [[#pop|pop]] [[#push|push]] [[#shift|shift]] [[#splice|splice]] [[#unshift|unshift]] [[#values|values]] ==== each ==== retrieve the next key/value pair from a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/each each(en)]|[https://perldoc.jp/func/each each(ja)]}} ==== keys ==== retrieve list of indices from a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/keys keys(en)]|[https://perldoc.jp/func/keys keys(ja)]}} ==== pop ==== remove the last element from an array and return it {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/pop pop(en)]|[https://perldoc.jp/func/pop pop(ja)]}} ==== push ==== append one or more elements to an array {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/push push(en)]|[https://perldoc.jp/func/push push(ja)]}} ==== shift ==== remove the first element of an array, and return it {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/shift shift(en)]|[https://perldoc.jp/func/shift shift(ja)]}} ==== splice ==== add or remove elements anywhere in an array {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/splice splice(en)]|[https://perldoc.jp/func/splice splice(ja)]}} ==== unshift ==== prepend more elements to the beginning of a list {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/unshift unshift(en)]|[https://perldoc.jp/func/unshift unshift(ja)]}} ==== values ==== return a list of the values in a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/values values(en)]|[https://perldoc.jp/func/values values(ja)]}} === Binary === [[#pack|pack]] [[#read|read]] [[#syscall|syscall]] [[#sysread|sysread]] [[#sysseek|sysseek]] [[#syswrite|syswrite]] [[#unpack|unpack]] [[#vec|vec]] ==== pack ==== convert a list into a binary representation {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/pack pack(en)]|[https://perldoc.jp/func/pack pack(ja)]}} ==== read ==== fixed-length buffered input from a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/read read(en)]|[https://perldoc.jp/func/read read(ja)]}} ==== syscall ==== execute an arbitrary system call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/syscall syscall(en)]|[https://perldoc.jp/func/syscall syscall(ja)]}} ==== sysread ==== fixed-length unbuffered input from a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sysread sysread(en)]|[https://perldoc.jp/func/sysread sysread(ja)]}} ==== sysseek ==== position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sysseek sysseek(en)]|[https://perldoc.jp/func/sysseek sysseek(ja)]}} ==== syswrite ==== fixed-length unbuffered output to a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/syswrite syswrite(en)]|[https://perldoc.jp/func/syswrite syswrite(ja)]}} ==== unpack ==== convert binary structure into normal perl variables {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/unpack unpack(en)]|[https://perldoc.jp/func/unpack unpack(ja)]}} ==== vec ==== test or set particular bits in a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/vec vec(en)]|[https://perldoc.jp/func/vec vec(ja)]}} === File === [[#-X|-X]] [[#chdir|chdir]] [[#chmod|chmod]] [[#chown|chown]] [[#chroot|chroot]] [[#fcntl|fcntl]] [[#glob|glob]] [[#ioctl|ioctl]] [[#link|link]] [[#lstat|lstat]] [[#mkdir|mkdir]] [[#open|open]] [[#opendir|opendir]] [[#readlink|readlink]] [[#rename|rename]] [[#rmdir|rmdir]] [[#select|select]] [[#stat|stat]] [[#symlink|symlink]] [[#sysopen|sysopen]] [[#umask|umask]] [[#unlink|unlink]] [[#utime|utime]] ==== -X ==== a file test (-r, -x, etc) {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/-X -X(en)]|[https://perldoc.jp/func/-X -X(ja)]}} ==== chdir ==== change your current working directory {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chdir chdir(en)]|[https://perldoc.jp/func/chdir chdir(ja)]}} ==== chmod ==== changes the permissions on a list of files {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chmod chmod(en)]|[https://perldoc.jp/func/chmod chmod(ja)]}} ==== chown ==== change the ownership on a list of files {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chown chown(en)]|[https://perldoc.jp/func/chown chown(ja)]}} ==== chroot ==== make directory new root for path lookups {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chroot chroot(en)]|[https://perldoc.jp/func/chroot chroot(ja)]}} ==== fcntl ==== file control system call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/fcntl fcntl(en)]|[https://perldoc.jp/func/fcntl fcntl(ja)]}} ==== glob ==== expand filenames using wildcards {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/glob glob(en)]|[https://perldoc.jp/func/glob glob(ja)]}} ==== ioctl ==== system-dependent device control system call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/ioctl ioctl(en)]|[https://perldoc.jp/func/ioctl ioctl(ja)]}} ==== link ==== create a hard link in the filesystem {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/link link(en)]|[https://perldoc.jp/func/link link(ja)]}} ==== lstat ==== stat a symbolic link {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/lstat lstat(en)]|[https://perldoc.jp/func/lstat lstat(ja)]}} ==== mkdir ==== create a directory {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/mkdir mkdir(en)]|[https://perldoc.jp/func/mkdir mkdir(ja)]}} ==== open ==== open a file, pipe, or descriptor {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/open open(en)]|[https://perldoc.jp/func/open open(ja)]}} ==== opendir ==== open a directory {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/opendir opendir(en)]|[https://perldoc.jp/func/opendir opendir(ja)]}} ==== readlink ==== determine where a symbolic link is pointing {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/readlink readlink(en)]|[https://perldoc.jp/func/readlink readlink(ja)]}} ==== rename ==== change a filename {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/rename rename(en)]|[https://perldoc.jp/func/rename rename(ja)]}} ==== rmdir ==== remove a directory {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/rmdir rmdir(en)]|[https://perldoc.jp/func/rmdir rmdir(ja)]}} ==== select ==== reset default output or do I/O multiplexing {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/select select(en)]|[https://perldoc.jp/func/select select(ja)]}} ==== stat ==== get a file's status information {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/stat stat(en)]|[https://perldoc.jp/func/stat stat(ja)]}} ==== symlink ==== create a symbolic link to a file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/symlink symlink(en)]|[https://perldoc.jp/func/symlink symlink(ja)]}} ==== sysopen ==== open a file, pipe, or descriptor {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sysopen sysopen(en)]|[https://perldoc.jp/func/sysopen sysopen(ja)]}} ==== umask ==== set file creation mode mask {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/umask umask(en)]|[https://perldoc.jp/func/umask umask(ja)]}} ==== unlink ==== remove one link to a file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/unlink unlink(en)]|[https://perldoc.jp/func/unlink unlink(ja)]}} ==== utime ==== set a file's last access and modify times {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/utime utime(en)]|[https://perldoc.jp/func/utime utime(ja)]}} === Flow === [[#break|break]] [[#caller|caller]] [[#continue|continue]] [[#die|die]] [[#do|do]] [[#dump|dump]] [[#eval|eval]] [[#evalbytes|evalbytes]] [[#exit|exit]] [[#__FILE__|__FILE__]] [[#goto|goto]] [[#last|last]] [[#__LINE__|__LINE__]] [[#next|next]] [[#__PACKAGE__|__PACKAGE__]] [[#redo|redo]] [[#return|return]] [[#sub|sub]] [[#__SUB__|__SUB__]] [[#wantarray|wantarray]] ==== break ==== break out of a C<given> block {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/break break(en)]|[https://perldoc.jp/func/break break(ja)]}} ==== caller ==== get context of the current subroutine call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/caller caller(en)]|[https://perldoc.jp/func/caller caller(ja)]}} ==== continue ==== optional trailing block in a while or foreach {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/continue continue(en)]|[https://perldoc.jp/func/continue continue(ja)]}} ==== die ==== raise an exception or bail out {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/die die(en)]|[https://perldoc.jp/func/die die(ja)]}} ==== do ==== turn a BLOCK into a TERM {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/do do(en)]|[https://perldoc.jp/func/do do(ja)]}} ==== dump ==== create an immediate core dump {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/dump dump(en)]|[https://perldoc.jp/func/dump dump(ja)]}} ==== eval ==== catch exceptions or compile and run code {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/eval eval(en)]|[https://perldoc.jp/func/eval eval(ja)]}} ==== evalbytes ==== similar to string eval, but intend to parse a bytestream {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/evalbytes evalbytes(en)]|[https://perldoc.jp/func/evalbytes evalbytes(ja)]}} ==== exit ==== terminate this program {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/exit exit(en)]|[https://perldoc.jp/func/exit exit(ja)]}} ==== __FILE__ ==== the name of the current source file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/__FILE__ __FILE__(en)]|[https://perldoc.jp/func/__FILE__ __FILE__(ja)]}} ==== goto ==== create spaghetti code {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/goto goto(en)]|[https://perldoc.jp/func/goto goto(ja)]}} ==== last ==== exit a block prematurely {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/last last(en)]|[https://perldoc.jp/func/last last(ja)]}} ==== __LINE__ ==== the current source line number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/__LINE__ __LINE__(en)]|[https://perldoc.jp/func/__LINE__ __LINE__(ja)]}} ==== next ==== iterate a block prematurely {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/next next(en)]|[https://perldoc.jp/func/next next(ja)]}} ==== __PACKAGE__ ==== the current package {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/__PACKAGE__ __PACKAGE__(en)]|[https://perldoc.jp/func/__PACKAGE__ __PACKAGE__(ja)]}} ==== redo ==== start this loop iteration over again {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/redo redo(en)]|[https://perldoc.jp/func/redo redo(ja)]}} ==== return ==== get out of a function early {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/return return(en)]|[https://perldoc.jp/func/return return(ja)]}} ==== sub ==== declare a subroutine, possibly anonymously {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sub sub(en)]|[https://perldoc.jp/func/sub sub(ja)]}} ==== __SUB__ ==== the current subroutine, or C<undef> if not in a subroutine {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/__SUB__ __SUB__(en)]|[https://perldoc.jp/func/__SUB__ __SUB__(ja)]}} ==== wantarray ==== get void vs scalar vs list context of current subroutine call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/wantarray wantarray(en)]|[https://perldoc.jp/func/wantarray wantarray(ja)]}} === HASH === [[#delete|delete]] [[#each|each]] [[#exists|exists]] [[#keys|keys]] [[#values|values]] ==== delete ==== deletes a value from a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/delete delete(en)]|[https://perldoc.jp/func/delete delete(ja)]}} ==== each ==== retrieve the next key/value pair from a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/each each(en)]|[https://perldoc.jp/func/each each(ja)]}} ==== exists ==== test whether a hash key is present {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/exists exists(en)]|[https://perldoc.jp/func/exists exists(ja)]}} ==== keys ==== retrieve list of indices from a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/keys keys(en)]|[https://perldoc.jp/func/keys keys(ja)]}} ==== values ==== return a list of the values in a hash {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/values values(en)]|[https://perldoc.jp/func/values values(ja)]}} === I/O === [[#binmode|binmode]] [[#close|close]] [[#closedir|closedir]] [[#dbmclose|dbmclose]] [[#dbmopen|dbmopen]] [[#die|die]] [[#eof|eof]] [[#fileno|fileno]] [[#flock|flock]] [[#format|format]] [[#getc|getc]] [[#print|print]] [[#printf|printf]] [[#read|read]] [[#readdir|readdir]] [[#readline|readline]] [[#rewinddir|rewinddir]] [[#say|say]] [[#seek|seek]] [[#seekdir|seekdir]] [[#select|select]] [[#syscall|syscall]] [[#sysread|sysread]] [[#sysseek|sysseek]] [[#syswrite|syswrite]] [[#tell|tell]] [[#telldir|telldir]] [[#truncate|truncate]] [[#warn|warn]] [[#write|write]] ==== binmode ==== prepare binary files for I/O {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/binmode binmode(en)]|[https://perldoc.jp/func/binmode binmode(ja)]}} ==== close ==== close file (or pipe or socket) handle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/close close(en)]|[https://perldoc.jp/func/close close(ja)]}} ==== closedir ==== close directory handle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/closedir closedir(en)]|[https://perldoc.jp/func/closedir closedir(ja)]}} ==== dbmclose ==== breaks binding on a tied dbm file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/dbmclose dbmclose(en)]|[https://perldoc.jp/func/dbmclose dbmclose(ja)]}} ==== dbmopen ==== create binding on a tied dbm file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/dbmopen dbmopen(en)]|[https://perldoc.jp/func/dbmopen dbmopen(ja)]}} ==== die ==== raise an exception or bail out {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/die die(en)]|[https://perldoc.jp/func/die die(ja)]}} ==== eof ==== test a filehandle for its end {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/eof eof(en)]|[https://perldoc.jp/func/eof eof(ja)]}} ==== fileno ==== return file descriptor from filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/fileno fileno(en)]|[https://perldoc.jp/func/fileno fileno(ja)]}} ==== flock ==== lock an entire file with an advisory lock {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/flock flock(en)]|[https://perldoc.jp/func/flock flock(ja)]}} ==== format ==== declare a picture format with use by the write() function {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/format format(en)]|[https://perldoc.jp/func/format format(ja)]}} ==== getc ==== get the next character from the filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getc getc(en)]|[https://perldoc.jp/func/getc getc(ja)]}} ==== print ==== output a list to a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/print print(en)]|[https://perldoc.jp/func/print print(ja)]}} ==== printf ==== output a formatted list to a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/printf printf(en)]|[https://perldoc.jp/func/printf printf(ja)]}} ==== read ==== fixed-length buffered input from a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/read read(en)]|[https://perldoc.jp/func/read read(ja)]}} ==== readdir ==== get a directory from a directory handle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/readdir readdir(en)]|[https://perldoc.jp/func/readdir readdir(ja)]}} ==== readline ==== fetch a record from a file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/readline readline(en)]|[https://perldoc.jp/func/readline readline(ja)]}} ==== rewinddir ==== reset directory handle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/rewinddir rewinddir(en)]|[https://perldoc.jp/func/rewinddir rewinddir(ja)]}} ==== say ==== output a list to a filehandle, appending a newline {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/say say(en)]|[https://perldoc.jp/func/say say(ja)]}} ==== seek ==== reposition file pointer for random-access I/O {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/seek seek(en)]|[https://perldoc.jp/func/seek seek(ja)]}} ==== seekdir ==== reposition directory pointer {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/seekdir seekdir(en)]|[https://perldoc.jp/func/seekdir seekdir(ja)]}} ==== select ==== reset default output or do I/O multiplexing {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/select select(en)]|[https://perldoc.jp/func/select select(ja)]}} ==== syscall ==== execute an arbitrary system call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/syscall syscall(en)]|[https://perldoc.jp/func/syscall syscall(ja)]}} ==== sysread ==== fixed-length unbuffered input from a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sysread sysread(en)]|[https://perldoc.jp/func/sysread sysread(ja)]}} ==== sysseek ==== position I/O pointer on handle used with sysread and syswrite {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sysseek sysseek(en)]|[https://perldoc.jp/func/sysseek sysseek(ja)]}} ==== syswrite ==== fixed-length unbuffered output to a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/syswrite syswrite(en)]|[https://perldoc.jp/func/syswrite syswrite(ja)]}} ==== tell ==== get current seekpointer on a filehandle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/tell tell(en)]|[https://perldoc.jp/func/tell tell(ja)]}} ==== telldir ==== get current seekpointer on a directory handle {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/telldir telldir(en)]|[https://perldoc.jp/func/telldir telldir(ja)]}} ==== truncate ==== shorten a file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/truncate truncate(en)]|[https://perldoc.jp/func/truncate truncate(ja)]}} ==== warn ==== print debugging info {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/warn warn(en)]|[https://perldoc.jp/func/warn warn(ja)]}} ==== write ==== print a picture record {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/write write(en)]|[https://perldoc.jp/func/write write(ja)]}} === LIST === [[#grep|grep]] [[#join|join]] [[#map|map]] [[#qw/STRING/|qw/STRING/]] [[#reverse|reverse]] [[#sort|sort]] [[#unpack|unpack]] ==== grep ==== locate elements in a list test true against a given criterion {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/grep grep(en)]|[https://perldoc.jp/func/grep grep(ja)]}} ==== join ==== join a list into a string using a separator {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/join join(en)]|[https://perldoc.jp/func/join join(ja)]}} ==== map ==== apply a change to a list to get back a new list with the changes {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/map map(en)]|[https://perldoc.jp/func/map map(ja)]}} ==== qw/STRING/ ==== quote a list of words {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/qw/STRING/ qw/STRING/(en)]|[https://perldoc.jp/func/qw/STRING/ qw/STRING/(ja)]}} ==== reverse ==== flip a string or a list {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/reverse reverse(en)]|[https://perldoc.jp/func/reverse reverse(ja)]}} ==== sort ==== sort a list of values {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sort sort(en)]|[https://perldoc.jp/func/sort sort(ja)]}} ==== unpack ==== convert binary structure into normal perl variables {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/unpack unpack(en)]|[https://perldoc.jp/func/unpack unpack(ja)]}} === Math === [[#abs|abs]] [[#atan2|atan2]] [[#cos|cos]] [[#exp|exp]] [[#hex|hex]] [[#int|int]] [[#log|log]] [[#oct|oct]] [[#rand|rand]] [[#sin|sin]] [[#sqrt|sqrt]] [[#srand|srand]] ==== abs ==== absolute value function {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/abs abs(en)]|[https://perldoc.jp/func/abs abs(ja)]}} ==== atan2 ==== arctangent of Y/X in the range -PI to PI {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/atan2 atan2(en)]|[https://perldoc.jp/func/atan2 atan2(ja)]}} ==== cos ==== cosine function {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/cos cos(en)]|[https://perldoc.jp/func/cos cos(ja)]}} ==== exp ==== raise I<e> to a power {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/exp exp(en)]|[https://perldoc.jp/func/exp exp(ja)]}} ==== hex ==== convert a hexadecimal string to a number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/hex hex(en)]|[https://perldoc.jp/func/hex hex(ja)]}} ==== int ==== get the integer portion of a number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/int int(en)]|[https://perldoc.jp/func/int int(ja)]}} ==== log ==== retrieve the natural logarithm for a number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/log log(en)]|[https://perldoc.jp/func/log log(ja)]}} ==== oct ==== convert a string to an octal number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/oct oct(en)]|[https://perldoc.jp/func/oct oct(ja)]}} ==== rand ==== retrieve the next pseudorandom number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/rand rand(en)]|[https://perldoc.jp/func/rand rand(ja)]}} ==== sin ==== return the sine of a number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sin sin(en)]|[https://perldoc.jp/func/sin sin(ja)]}} ==== sqrt ==== square root function {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sqrt sqrt(en)]|[https://perldoc.jp/func/sqrt sqrt(ja)]}} ==== srand ==== seed the random number generator {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/srand srand(en)]|[https://perldoc.jp/func/srand srand(ja)]}} === Misc === [[#defined|defined]] [[#formline|formline]] [[#lock|lock]] [[#prototype|prototype]] [[#reset|reset]] [[#scalar|scalar]] [[#undef|undef]] ==== defined ==== test whether a value, variable, or function is defined {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/defined defined(en)]|[https://perldoc.jp/func/defined defined(ja)]}} ==== formline ==== internal function used for formats {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/formline formline(en)]|[https://perldoc.jp/func/formline formline(ja)]}} ==== lock ==== get a thread lock on a variable, subroutine, or method {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/lock lock(en)]|[https://perldoc.jp/func/lock lock(ja)]}} ==== prototype ==== get the prototype (if any) of a subroutine {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/prototype prototype(en)]|[https://perldoc.jp/func/prototype prototype(ja)]}} ==== reset ==== clear all variables of a given name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/reset reset(en)]|[https://perldoc.jp/func/reset reset(ja)]}} ==== scalar ==== force a scalar context {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/scalar scalar(en)]|[https://perldoc.jp/func/scalar scalar(ja)]}} ==== undef ==== remove a variable or function definition {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/undef undef(en)]|[https://perldoc.jp/func/undef undef(ja)]}} === Modules === [[#do|do]] [[#import|import]] [[#no|no]] [[#package|package]] [[#require|require]] [[#use|use]] ==== do ==== turn a BLOCK into a TERM {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/do do(en)]|[https://perldoc.jp/func/do do(ja)]}} ==== import ==== patch a module's namespace into your own {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/import import(en)]|[https://perldoc.jp/func/import import(ja)]}} ==== no ==== unimport some module symbols or semantics at compile time {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/no no(en)]|[https://perldoc.jp/func/no no(ja)]}} ==== package ==== declare a separate global namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/package package(en)]|[https://perldoc.jp/func/package package(ja)]}} ==== require ==== load in external functions from a library at runtime {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/require require(en)]|[https://perldoc.jp/func/require require(ja)]}} ==== use ==== load in a module at compile time and import its namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/use use(en)]|[https://perldoc.jp/func/use use(ja)]}} === Namespace === [[#caller|caller]] [[#import|import]] [[#local|local]] [[#my|my]] [[#our|our]] [[#package|package]] [[#state|state]] [[#use|use]] ==== caller ==== get context of the current subroutine call {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/caller caller(en)]|[https://perldoc.jp/func/caller caller(ja)]}} ==== import ==== patch a module's namespace into your own {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/import import(en)]|[https://perldoc.jp/func/import import(ja)]}} ==== local ==== create a temporary value for a global variable (dynamic scoping) {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/local local(en)]|[https://perldoc.jp/func/local local(ja)]}} ==== my ==== declare and assign a local variable (lexical scoping) {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/my my(en)]|[https://perldoc.jp/func/my my(ja)]}} ==== our ==== declare and assign a package variable (lexical scoping) {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/our our(en)]|[https://perldoc.jp/func/our our(ja)]}} ==== package ==== declare a separate global namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/package package(en)]|[https://perldoc.jp/func/package package(ja)]}} ==== state ==== declare and assign a persistent lexical variable {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/state state(en)]|[https://perldoc.jp/func/state state(ja)]}} ==== use ==== load in a module at compile time and import its namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/use use(en)]|[https://perldoc.jp/func/use use(ja)]}} === Network === [[#endprotoent|endprotoent]] [[#endservent|endservent]] [[#gethostbyaddr|gethostbyaddr]] [[#gethostbyname|gethostbyname]] [[#gethostent|gethostent]] [[#getnetbyaddr|getnetbyaddr]] [[#getnetbyname|getnetbyname]] [[#getnetent|getnetent]] [[#getprotobyname|getprotobyname]] [[#getprotobynumber|getprotobynumber]] [[#getprotoent|getprotoent]] [[#getservbyname|getservbyname]] [[#getservbyport|getservbyport]] [[#getservent|getservent]] [[#sethostent|sethostent]] [[#setnetent|setnetent]] [[#setprotoent|setprotoent]] [[#setservent|setservent]] ==== endprotoent ==== be done using protocols file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/endprotoent endprotoent(en)]|[https://perldoc.jp/func/endprotoent endprotoent(ja)]}} ==== endservent ==== be done using services file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/endservent endservent(en)]|[https://perldoc.jp/func/endservent endservent(ja)]}} ==== gethostbyaddr ==== get host record given its address {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/gethostbyaddr gethostbyaddr(en)]|[https://perldoc.jp/func/gethostbyaddr gethostbyaddr(ja)]}} ==== gethostbyname ==== get host record given name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/gethostbyname gethostbyname(en)]|[https://perldoc.jp/func/gethostbyname gethostbyname(ja)]}} ==== gethostent ==== get next hosts record {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/gethostent gethostent(en)]|[https://perldoc.jp/func/gethostent gethostent(ja)]}} ==== getnetbyaddr ==== get network record given its address {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getnetbyaddr getnetbyaddr(en)]|[https://perldoc.jp/func/getnetbyaddr getnetbyaddr(ja)]}} ==== getnetbyname ==== get networks record given name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getnetbyname getnetbyname(en)]|[https://perldoc.jp/func/getnetbyname getnetbyname(ja)]}} ==== getnetent ==== get next networks record {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getnetent getnetent(en)]|[https://perldoc.jp/func/getnetent getnetent(ja)]}} ==== getprotobyname ==== get protocol record given name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getprotobyname getprotobyname(en)]|[https://perldoc.jp/func/getprotobyname getprotobyname(ja)]}} ==== getprotobynumber ==== get protocol record numeric protocol {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getprotobynumber getprotobynumber(en)]|[https://perldoc.jp/func/getprotobynumber getprotobynumber(ja)]}} ==== getprotoent ==== get next protocols record {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getprotoent getprotoent(en)]|[https://perldoc.jp/func/getprotoent getprotoent(ja)]}} ==== getservbyname ==== get services record given its name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getservbyname getservbyname(en)]|[https://perldoc.jp/func/getservbyname getservbyname(ja)]}} ==== getservbyport ==== get services record given numeric port {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getservbyport getservbyport(en)]|[https://perldoc.jp/func/getservbyport getservbyport(ja)]}} ==== getservent ==== get next services record {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getservent getservent(en)]|[https://perldoc.jp/func/getservent getservent(ja)]}} ==== sethostent ==== prepare hosts file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sethostent sethostent(en)]|[https://perldoc.jp/func/sethostent sethostent(ja)]}} ==== setnetent ==== prepare networks file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setnetent setnetent(en)]|[https://perldoc.jp/func/setnetent setnetent(ja)]}} ==== setprotoent ==== prepare protocols file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setprotoent setprotoent(en)]|[https://perldoc.jp/func/setprotoent setprotoent(ja)]}} ==== setservent ==== prepare services file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setservent setservent(en)]|[https://perldoc.jp/func/setservent setservent(ja)]}} === Objects === [[#bless|bless]] [[#dbmclose|dbmclose]] [[#dbmopen|dbmopen]] [[#package|package]] [[#ref|ref]] [[#tie|tie]] [[#tied|tied]] [[#untie|untie]] [[#use|use]] ==== bless ==== create an object {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/bless bless(en)]|[https://perldoc.jp/func/bless bless(ja)]}} ==== dbmclose ==== breaks binding on a tied dbm file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/dbmclose dbmclose(en)]|[https://perldoc.jp/func/dbmclose dbmclose(ja)]}} ==== dbmopen ==== create binding on a tied dbm file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/dbmopen dbmopen(en)]|[https://perldoc.jp/func/dbmopen dbmopen(ja)]}} ==== package ==== declare a separate global namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/package package(en)]|[https://perldoc.jp/func/package package(ja)]}} ==== ref ==== find out the type of thing being referenced {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/ref ref(en)]|[https://perldoc.jp/func/ref ref(ja)]}} ==== tie ==== bind a variable to an object class {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/tie tie(en)]|[https://perldoc.jp/func/tie tie(ja)]}} ==== tied ==== get a reference to the object underlying a tied variable {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/tied tied(en)]|[https://perldoc.jp/func/tied tied(ja)]}} ==== untie ==== break a tie binding to a variable {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/untie untie(en)]|[https://perldoc.jp/func/untie untie(ja)]}} ==== use ==== load in a module at compile time and import its namespace {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/use use(en)]|[https://perldoc.jp/func/use use(ja)]}} === Process === [[#alarm|alarm]] [[#exec|exec]] [[#fork|fork]] [[#getpgrp|getpgrp]] [[#getppid|getppid]] [[#getpriority|getpriority]] [[#kill|kill]] [[#pipe|pipe]] [[#qx/STRING/|qx/STRING/]] [[#readpipe|readpipe]] [[#setpgrp|setpgrp]] [[#setpriority|setpriority]] [[#sleep|sleep]] [[#system|system]] [[#times|times]] [[#wait|wait]] [[#waitpid|waitpid]] ==== alarm ==== schedule a SIGALRM {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/alarm alarm(en)]|[https://perldoc.jp/func/alarm alarm(ja)]}} ==== exec ==== abandon this program to run another {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/exec exec(en)]|[https://perldoc.jp/func/exec exec(ja)]}} ==== fork ==== create a new process just like this one {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/fork fork(en)]|[https://perldoc.jp/func/fork fork(ja)]}} ==== getpgrp ==== get process group {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getpgrp getpgrp(en)]|[https://perldoc.jp/func/getpgrp getpgrp(ja)]}} ==== getppid ==== get parent process ID {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getppid getppid(en)]|[https://perldoc.jp/func/getppid getppid(ja)]}} ==== getpriority ==== get current nice value {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getpriority getpriority(en)]|[https://perldoc.jp/func/getpriority getpriority(ja)]}} ==== kill ==== send a signal to a process or process group {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/kill kill(en)]|[https://perldoc.jp/func/kill kill(ja)]}} ==== pipe ==== open a pair of connected filehandles {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/pipe pipe(en)]|[https://perldoc.jp/func/pipe pipe(ja)]}} ==== qx/STRING/ ==== backquote quote a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/qx/STRING/ qx/STRING/(en)]|[https://perldoc.jp/func/qx/STRING/ qx/STRING/(ja)]}} ==== readpipe ==== execute a system command and collect standard output {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/readpipe readpipe(en)]|[https://perldoc.jp/func/readpipe readpipe(ja)]}} ==== setpgrp ==== set the process group of a process {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setpgrp setpgrp(en)]|[https://perldoc.jp/func/setpgrp setpgrp(ja)]}} ==== setpriority ==== set a process's nice value {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setpriority setpriority(en)]|[https://perldoc.jp/func/setpriority setpriority(ja)]}} ==== sleep ==== block for some number of seconds {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sleep sleep(en)]|[https://perldoc.jp/func/sleep sleep(ja)]}} ==== system ==== run a separate program {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/system system(en)]|[https://perldoc.jp/func/system system(ja)]}} ==== times ==== return elapsed time for self and child processes {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/times times(en)]|[https://perldoc.jp/func/times times(ja)]}} ==== wait ==== wait for any child process to die {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/wait wait(en)]|[https://perldoc.jp/func/wait wait(ja)]}} ==== waitpid ==== wait for a particular child process to die {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/waitpid waitpid(en)]|[https://perldoc.jp/func/waitpid waitpid(ja)]}} === Regexp === [[#m//|m//]] [[#pos|pos]] [[#qr/STRING/|qr/STRING/]] [[#quotemeta|quotemeta]] [[#s///|s///]] [[#split|split]] [[#study|study]] ==== m// ==== match a string with a regular expression pattern {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/m// m//(en)]|[https://perldoc.jp/func/m// m//(ja)]}} ==== pos ==== find or set the offset for the last/next m//g search {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/pos pos(en)]|[https://perldoc.jp/func/pos pos(ja)]}} ==== qr/STRING/ ==== compile pattern {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/qr/STRING/ qr/STRING/(en)]|[https://perldoc.jp/func/qr/STRING/ qr/STRING/(ja)]}} ==== quotemeta ==== quote regular expression magic characters {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/quotemeta quotemeta(en)]|[https://perldoc.jp/func/quotemeta quotemeta(ja)]}} ==== s/// ==== replace a pattern with a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/s/// s///(en)]|[https://perldoc.jp/func/s/// s///(ja)]}} ==== split ==== split up a string using a regexp delimiter {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/split split(en)]|[https://perldoc.jp/func/split split(ja)]}} ==== study ==== no-op, formerly optimized input data for repeated searches {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/study study(en)]|[https://perldoc.jp/func/study study(ja)]}} === Socket === [[#accept|accept]] [[#bind|bind]] [[#connect|connect]] [[#getpeername|getpeername]] [[#getsockname|getsockname]] [[#getsockopt|getsockopt]] [[#listen|listen]] [[#recv|recv]] [[#send|send]] [[#setsockopt|setsockopt]] [[#shutdown|shutdown]] [[#socket|socket]] [[#socketpair|socketpair]] ==== accept ==== accept an incoming socket connect {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/accept accept(en)]|[https://perldoc.jp/func/accept accept(ja)]}} ==== bind ==== binds an address to a socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/bind bind(en)]|[https://perldoc.jp/func/bind bind(ja)]}} ==== connect ==== connect to a remote socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/connect connect(en)]|[https://perldoc.jp/func/connect connect(ja)]}} ==== getpeername ==== find the other end of a socket connection {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getpeername getpeername(en)]|[https://perldoc.jp/func/getpeername getpeername(ja)]}} ==== getsockname ==== retrieve the sockaddr for a given socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getsockname getsockname(en)]|[https://perldoc.jp/func/getsockname getsockname(ja)]}} ==== getsockopt ==== get socket options on a given socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getsockopt getsockopt(en)]|[https://perldoc.jp/func/getsockopt getsockopt(ja)]}} ==== listen ==== register your socket as a server {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/listen listen(en)]|[https://perldoc.jp/func/listen listen(ja)]}} ==== recv ==== receive a message over a Socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/recv recv(en)]|[https://perldoc.jp/func/recv recv(ja)]}} ==== send ==== send a message over a socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/send send(en)]|[https://perldoc.jp/func/send send(ja)]}} ==== setsockopt ==== set some socket options {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setsockopt setsockopt(en)]|[https://perldoc.jp/func/setsockopt setsockopt(ja)]}} ==== shutdown ==== close down just half of a socket connection {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/shutdown shutdown(en)]|[https://perldoc.jp/func/shutdown shutdown(ja)]}} ==== socket ==== create a socket {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/socket socket(en)]|[https://perldoc.jp/func/socket socket(ja)]}} ==== socketpair ==== create a pair of sockets {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/socketpair socketpair(en)]|[https://perldoc.jp/func/socketpair socketpair(ja)]}} === String === [[#chomp|chomp]] [[#chop|chop]] [[#chr|chr]] [[#crypt|crypt]] [[#fc|fc]] [[#hex|hex]] [[#index|index]] [[#lc|lc]] [[#lcfirst|lcfirst]] [[#length|length]] [[#oct|oct]] [[#ord|ord]] [[#pack|pack]] [[#q/STRING/|q/STRING/]] [[#qq/STRING/|qq/STRING/]] [[#reverse|reverse]] [[#rindex|rindex]] [[#sprintf|sprintf]] [[#substr|substr]] [[#tr///|tr///]] [[#uc|uc]] [[#ucfirst|ucfirst]] [[#y///|y///]] ==== chomp ==== remove a trailing record separator from a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chomp chomp(en)]|[https://perldoc.jp/func/chomp chomp(ja)]}} ==== chop ==== remove the last character from a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chop chop(en)]|[https://perldoc.jp/func/chop chop(ja)]}} ==== chr ==== get character this number represents {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/chr chr(en)]|[https://perldoc.jp/func/chr chr(ja)]}} ==== crypt ==== one-way passwd-style encryption {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/crypt crypt(en)]|[https://perldoc.jp/func/crypt crypt(ja)]}} ==== fc ==== return casefolded version of a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/fc fc(en)]|[https://perldoc.jp/func/fc fc(ja)]}} ==== hex ==== convert a hexadecimal string to a number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/hex hex(en)]|[https://perldoc.jp/func/hex hex(ja)]}} ==== index ==== find a substring within a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/index index(en)]|[https://perldoc.jp/func/index index(ja)]}} ==== lc ==== return lower-case version of a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/lc lc(en)]|[https://perldoc.jp/func/lc lc(ja)]}} ==== lcfirst ==== return a string with just the next letter in lower case {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/lcfirst lcfirst(en)]|[https://perldoc.jp/func/lcfirst lcfirst(ja)]}} ==== length ==== return the number of characters in a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/length length(en)]|[https://perldoc.jp/func/length length(ja)]}} ==== oct ==== convert a string to an octal number {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/oct oct(en)]|[https://perldoc.jp/func/oct oct(ja)]}} ==== ord ==== find a character's numeric representation {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/ord ord(en)]|[https://perldoc.jp/func/ord ord(ja)]}} ==== pack ==== convert a list into a binary representation {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/pack pack(en)]|[https://perldoc.jp/func/pack pack(ja)]}} ==== q/STRING/ ==== singly quote a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/q/STRING/ q/STRING/(en)]|[https://perldoc.jp/func/q/STRING/ q/STRING/(ja)]}} ==== qq/STRING/ ==== doubly quote a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/qq/STRING/ qq/STRING/(en)]|[https://perldoc.jp/func/qq/STRING/ qq/STRING/(ja)]}} ==== reverse ==== flip a string or a list {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/reverse reverse(en)]|[https://perldoc.jp/func/reverse reverse(ja)]}} ==== rindex ==== right-to-left substring search {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/rindex rindex(en)]|[https://perldoc.jp/func/rindex rindex(ja)]}} ==== sprintf ==== formatted print into a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/sprintf sprintf(en)]|[https://perldoc.jp/func/sprintf sprintf(ja)]}} ==== substr ==== get or alter a portion of a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/substr substr(en)]|[https://perldoc.jp/func/substr substr(ja)]}} ==== tr/// ==== transliterate a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/tr/// tr///(en)]|[https://perldoc.jp/func/tr/// tr///(ja)]}} ==== uc ==== return upper-case version of a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/uc uc(en)]|[https://perldoc.jp/func/uc uc(ja)]}} ==== ucfirst ==== return a string with just the next letter in upper case {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/ucfirst ucfirst(en)]|[https://perldoc.jp/func/ucfirst ucfirst(ja)]}} ==== y/// ==== transliterate a string {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/y/// y///(en)]|[https://perldoc.jp/func/y/// y///(ja)]}} === SysV === [[#msgctl|msgctl]] [[#msgget|msgget]] [[#msgrcv|msgrcv]] [[#msgsnd|msgsnd]] [[#semctl|semctl]] [[#semget|semget]] [[#semop|semop]] [[#shmctl|shmctl]] [[#shmget|shmget]] [[#shmread|shmread]] [[#shmwrite|shmwrite]] ==== msgctl ==== SysV IPC message control operations {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/msgctl msgctl(en)]|[https://perldoc.jp/func/msgctl msgctl(ja)]}} ==== msgget ==== get SysV IPC message queue {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/msgget msgget(en)]|[https://perldoc.jp/func/msgget msgget(ja)]}} ==== msgrcv ==== receive a SysV IPC message from a message queue {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/msgrcv msgrcv(en)]|[https://perldoc.jp/func/msgrcv msgrcv(ja)]}} ==== msgsnd ==== send a SysV IPC message to a message queue {{See 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also|[https://perldoc.perl.org/functions/shmread shmread(en)]|[https://perldoc.jp/func/shmread shmread(ja)]}} ==== shmwrite ==== write SysV shared memory {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/shmwrite shmwrite(en)]|[https://perldoc.jp/func/shmwrite shmwrite(ja)]}} === Time === [[#gmtime|gmtime]] [[#localtime|localtime]] [[#time|time]] [[#times|times]] ==== gmtime ==== convert UNIX time into record or string using Greenwich time {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/gmtime gmtime(en)]|[https://perldoc.jp/func/gmtime gmtime(ja)]}} ==== localtime ==== convert UNIX time into record or string using local time {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/localtime localtime(en)]|[https://perldoc.jp/func/localtime localtime(ja)]}} ==== time ==== return number of seconds since 1970 {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/time time(en)]|[https://perldoc.jp/func/time time(ja)]}} ==== times ==== return elapsed time for self and child processes {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/times times(en)]|[https://perldoc.jp/func/times times(ja)]}} === User === [[#endgrent|endgrent]] [[#endhostent|endhostent]] [[#endnetent|endnetent]] [[#endpwent|endpwent]] [[#getgrent|getgrent]] [[#getgrgid|getgrgid]] [[#getgrnam|getgrnam]] [[#getlogin|getlogin]] [[#getpwent|getpwent]] [[#getpwnam|getpwnam]] [[#getpwuid|getpwuid]] [[#setgrent|setgrent]] [[#setpwent|setpwent]] ==== endgrent ==== be done using group file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/endgrent endgrent(en)]|[https://perldoc.jp/func/endgrent endgrent(ja)]}} ==== endhostent ==== be done using hosts file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/endhostent endhostent(en)]|[https://perldoc.jp/func/endhostent endhostent(ja)]}} ==== endnetent ==== be done using networks file {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/endnetent endnetent(en)]|[https://perldoc.jp/func/endnetent endnetent(ja)]}} ==== endpwent ==== be done using passwd file {{See 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user login name {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getpwnam getpwnam(en)]|[https://perldoc.jp/func/getpwnam getpwnam(ja)]}} ==== getpwuid ==== get passwd record given user ID {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/getpwuid getpwuid(en)]|[https://perldoc.jp/func/getpwuid getpwuid(ja)]}} ==== setgrent ==== prepare group file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setgrent setgrent(en)]|[https://perldoc.jp/func/setgrent setgrent(ja)]}} ==== setpwent ==== prepare passwd file for use {{See also|[https://perldoc.perl.org/functions/setpwent setpwent(en)]|[https://perldoc.jp/func/setpwent setpwent(ja)]}} <noinclude> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl かんすう}} [[Category:Perl|かんすう]] </noinclude>
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2022-11-20T01:41:39Z
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Perl/ラむブラリ・モゞュヌルずオブゞェクト指向
Perl4たでは、党おの倉数は動的で単䞀のグロヌバルな名前空間に存圚しおいたした。 これは䞁床 BASIC ず同じ状況で、識別子の衝突の回避がプログラミングの倧きなテヌマでした。 この問題を解決するためにPerl5では が導入されたした。 グロヌバル倉数は、名前空間の䞀郚ずみなされ、「完党修食圢匏」( fully qualified form )でアクセスできたす。 逆に、レキシカルスコヌプ倉数は、そのレキシカルスコヌプの䞀郚ずみなされ、「完党修食圢匏」を持ちたせん。 Perl の名前空間は「パッケヌゞ」ず呌ばれ、package 宣蚀は倉数や非限定動的名の前にどの名前空間を付けるかを決めたす。 package 宣蚀のスコヌプは宣蚀に䌎うブロック、ブロックを䌎わない堎合は次のpackage 宣蚀たでです。 ourで宣蚀された倉数は、パッケヌゞ倉数です。パッケヌゞ倉数はグロヌバル倉数ですが、パッケヌゞに属しおいたす。 our宣蚀の堎所のスコヌプでしか単玔な名前での参照はできたせんが、::を぀かった完党修食圢匏であれば、ourのスコヌプの倖からも参照できたす。 Perlも、AWK の BEGIN, END のように特定のタむミングで実行されるコヌドブロックを定矩できたす。 特殊コヌドブロックは、サブルヌチンず倖芳は䌌おいたすが、同じパッケヌゞに2぀以䞊定矩するこずもできたす。たや、盎接呌出すこずはできたせん。 5぀のどのコヌドブロックで実行されおいるかは、${^GLOBAL_PHASE} で参照できたす。 BEGINコヌドブロックは、パヌスした端から実行されたす。 AWKのBEGINず同様です。 UNITCHECKブロックは、それを定矩したナニットがコンパむルされた盎埌に実行されたす。 メむンプログラムファむルずそれがロヌドする各モゞュヌルはコンパむル単䜍であり、文字列評䟡、正芏衚珟内の (?{ }) 構成を䜿甚しおコンパむルされたランタむムコヌド、do FILE、require FILEの呌び出し、コマンドラむン䞊の-eスむッチの埌のコヌドも同様です。 CHECK コヌドブロックは、最初の Perl コンパむルフェヌズ終了盎埌、 実行時が開始する盎前に、LIFO 順で実行されたす。 CHECK コヌドブロックは Perl コンパむラスむヌトがプログラムのコンパむル 状態を保存するために䜿われたす。 INIT ブロックは Perl ランタむムが実行を開始する盎前に、「先入れ先出し」 (FIFO) 順で実行されたす。 ENDコヌドブロックはできるだけ遅く、perlがプログラムを実行し終わった埌、むンタヌプリタヌが終了する盎前に実行されたす。 AWKのENDず同様です。 プラグマは、Perl のコンパむル時や実行時の動䜜に圱響を䞎えるモゞュヌルです。 strict や warnings のように、Perl のコンパむル時や実行時の動䜜に圱響を䞎えるモゞュヌルです。 Perl 5.10 からは、ナヌザヌもプラグマを定矩できるようになりたした。 strictプラグマを有効にするず、宣蚀枈みでないグロヌバル倉数やシンボリックリファレンスなど危険なものの䜿甚を犁止したす。それらが出珟した時点で䟋倖を発生させ、プログラムを終了したす。 use v5.12 以降は strict がディフォルトで有効です。 use モゞュヌル名;ずするず、モゞュヌルを䜿甚するこずができたす。察矩語はno モゞュヌル名;で、モゞュヌルを䞍䜿甚にしたす。 strictプラグマはレキシカルスコヌプを持぀ので、このようにブロック内でのみ無効にするずいうこずができたす。 で、譊告の機胜を远加できたす。 これはperlの -w スむッチず同じで、無意味な挔算や未定矩の倉数の䜿甚、䞀床も䜿甚されおいない倉数などに察する譊告を有効にしたす。 use v5.36 以降は、warnings がディフォルトで有効です 譊告するだけで、プログラムは続行されたす。 ワンラむナヌや曞き捚おのスクリプトを䜜成する時以倖は、strictプラグマず共に垞に有効にするこずが掚奚されたす。 perlに暙準で同梱されおいるモゞュヌルのこずを暙準モゞュヌルずいいたす。暙準モゞュヌル以倖のラむブラリは、CPANなどから入手したす。 CPAN (Comprehensive Perl Archive Network) ずは、Perlのラむブラリ、モゞュヌル、その他のスクリプトなどを集めた䞖界的なアヌカむブネットワヌクです。暙準モゞュヌルのCPAN.pmでは、シェルからcpanコマンドを䜿っおCPANのモゞュヌルをむンストヌルするむンタフェヌスを提䟛しおいたす。 コンストラクタヌはオブゞェクトを返すサブルヌチンです。他の倚くの蚀語ず同じく名前には new を䜿いたす。 他の名前でも、デヌタヌ構造をクラスに bless し返すサブルヌチンは党おコンストラクタヌです。 組蟌み関数blessは、コンストラクタヌの䞭栞で、第䞀匕数(兞型的には $self ずいう名前のハッシュ)ず、第二匕数の(兞型的には $class ず蚀う名前のパッケヌゞ)を結び぀けたむンスタンス(クラスを実䜓化したオブゞェクト)を戻倀ずしたす。bless の戻倀を䜿っおメ゜ッドやメンバヌを参照したす。 オブゞェクトの内郚構造 $self は、兞型的にはハッシュが䜿われたすが、これはハッシュはキヌ(名前)によっお倀を取り出すこずができるためメンバヌを衚珟するのに適しおいるためです。 ほかのデヌタヌ構造、配列・スカラヌ・ファむルハンドルなどを内郚構造にするこずもありたす。 クラスの宣蚀はpackage宣蚀によっお行いたす。これはラむブラリ・モゞュヌルがパッケヌゞを宣蚀するのず文法的には党く同じです。 メ゜ッドの定矩は関数定矩ず同じsubによっお行われたす。メ゜ッドは第䞀匕数にオブゞェクト(慣習ずしお $self の名前が䜿われたす)が枡されるサブルヌチンです。 bless でパッケヌゞず結ぶ付けられたデヌタヌ構造にハッシュを䜿った堎合、キヌを名前ずするメンバヌ倉数ずしお振舞いたす。 のようにリファレンスで参照したす。 Perlでは、パッケヌゞ倉数がクラス倉数に盞圓したす。 のように、パッケヌゞ内でour宣蚀された倉数(パッケヌゞ倉数)はクラス倉数ずしお振舞いたす。 オブゞェクトぞの最埌の参照がなくなるず、そのオブゞェクトは砎棄されたす。 このオブゞェクトが「砎棄」されるサブルヌチンがデストラクタヌです。 デストラクタヌは、DESTROY ず蚀う名前です(new ず異なり名前は DESTROY 固定です)。 DESTROY メ゜ッドはい぀でも呌び出すこずができるので、 DESTROY メ゜ッドで行う䜕かによっお蚭定されるかもしれないグロヌバルなステヌタス倉数をロヌカル化しなければいけたせん。 このため、DESTROYのプロロヌグは䞋のようなものになりたす。 オブゞェクト指向プログラミングでは、既存のクラスから性質の郚分的に異なるクラスを掟生させるこずを継承ずいいたす。 ずしたずき、Perlは$pt属するクラス(=パッケヌゞ)にabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。 もし芋぀からなかった堎合は、@ISAずいう特殊な配列に栌玍されおいるクラスにabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。 @ISAに基底クラスの名前を入れおおくこずで、継承を実珟するこずができたす。 @ISA の芁玠数が1の継承は単䞀継承です。 @ISAに耇数のクラス名を列挙する継承が倚重継承です。 基底クラス同士が共通のクラスから掟生されおいる継承関係をダむアモンド継承ず呌びたす。 Perlの倚重継承では、2぀以䞊のコンストラクタヌを呌出すスマヌトな方法がないので、片方はコンストラクタヌを甚意せず、メ゜ッドセットずしお実装するこずずなり、実質的に Mix-in になりたす。 このように、メ゜ッドセットを合成するクラス間の関係を、Mix-inずいいたす。 SUPER擬䌌クラス( SUPER pseudo-class )は、垞に基底クラスを指しおいたす。基底クラスのメ゜ッドを掟生クラス内で呌び出す堎合に䜿甚したす。 [TODO:倚事継承の堎合のSUPERの振舞い] base プラグマを䜿うず、基底クラスの定矩に必芁なuseや@ISAの代入から基底クラス内の倉数や関数のむンポヌトたでをすべお自動で行うこずができたす。 このモゞュヌルは、baseからフォヌクしお、溜たっおいたゎミを取り陀いたものです。 この他にも、Class::Structの様にコンストラクタヌの自動生成などを行うモゞュヌルなど、クラス定矩を補助するナヌティリティは幟぀かありたすが、手早くクラスずクラス階局の有効性を評䟡するのには䟿利ですが、クラス蚭蚈が完了した時点で、@ISAを盎接操䜜する玠朎なコヌドに曞き換えたほうが保守性は向䞊したす。 JavaScript/クラス#包含ず継承を、Rubyに移怍したコヌドを、OOPerl に移怍したした。
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のように特定のタむミングで実行されるコヌドブロックを定矩できたす。 特殊コヌドブロックは、サブルヌチンず倖芳は䌌おいたすが、同じパッケヌゞに2぀以䞊定矩するこずもできたす。たや、盎接呌出すこずはできたせん。 5぀のどのコヌドブロックで実行されおいるかは、${^GLOBAL_PHASE} で参照できたす。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "BEGINコヌドブロックは、パヌスした端から実行されたす。 AWKのBEGINず同様です。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "UNITCHECKブロックは、それを定矩したナニットがコンパむルされた盎埌に実行されたす。 メむンプログラムファむルずそれがロヌドする各モゞュヌルはコンパむル単䜍であり、文字列評䟡、正芏衚珟内の (?{ }) 構成を䜿甚しおコンパむルされたランタむムコヌド、do FILE、require FILEの呌び出し、コマンドラむン䞊の-eスむッチの埌のコヌドも同様です。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "CHECK コヌドブロックは、最初の Perl コンパむルフェヌズ終了盎埌、 実行時が開始する盎前に、LIFO 順で実行されたす。 CHECK コヌドブロックは Perl コンパむラスむヌトがプログラムのコンパむル 状態を保存するために䜿われたす。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "INIT ブロックは Perl ランタむムが実行を開始する盎前に、「先入れ先出し」 (FIFO) 順で実行されたす。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ENDコヌドブロックはできるだけ遅く、perlがプログラムを実行し終わった埌、むンタヌプリタヌが終了する盎前に実行されたす。", "title": "特殊コヌドブロック" }, { 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"モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "use v5.36 以降は、warnings がディフォルトで有効です", "title": "モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "譊告するだけで、プログラムは続行されたす。", "title": "モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ワンラむナヌや曞き捚おのスクリプトを䜜成する時以倖は、strictプラグマず共に垞に有効にするこずが掚奚されたす。", "title": "モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "perlに暙準で同梱されおいるモゞュヌルのこずを暙準モゞュヌルずいいたす。暙準モゞュヌル以倖のラむブラリは、CPANなどから入手したす。", "title": "モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "CPAN (Comprehensive Perl Archive Network) ずは、Perlのラむブラリ、モゞュヌル、その他のスクリプトなどを集めた䞖界的なアヌカむブネットワヌクです。暙準モゞュヌルのCPAN.pmでは、シェルからcpanコマンドを䜿っおCPANのモゞュヌルをむンストヌルするむンタフェヌスを提䟛しおいたす。", "title": "モゞュヌル" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "コンストラクタヌはオブゞェクトを返すサブルヌチンです。他の倚くの蚀語ず同じく名前には new を䜿いたす。 他の名前でも、デヌタヌ構造をクラスに bless し返すサブルヌチンは党おコンストラクタヌです。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "組蟌み関数blessは、コンストラクタヌの䞭栞で、第䞀匕数(兞型的には $self ずいう名前のハッシュ)ず、第二匕数の(兞型的には $class ず蚀う名前のパッケヌゞ)を結び぀けたむンスタンス(クラスを実䜓化したオブゞェクト)を戻倀ずしたす。bless の戻倀を䜿っおメ゜ッドやメンバヌを参照したす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "オブゞェクトの内郚構造 $self は、兞型的にはハッシュが䜿われたすが、これはハッシュはキヌ(名前)によっお倀を取り出すこずができるためメンバヌを衚珟するのに適しおいるためです。 ほかのデヌタヌ構造、配列・スカラヌ・ファむルハンドルなどを内郚構造にするこずもありたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "クラスの宣蚀はpackage宣蚀によっお行いたす。これはラむブラリ・モゞュヌルがパッケヌゞを宣蚀するのず文法的には党く同じです。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "メ゜ッドの定矩は関数定矩ず同じsubによっお行われたす。メ゜ッドは第䞀匕数にオブゞェクト(慣習ずしお $self の名前が䜿われたす)が枡されるサブルヌチンです。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "bless でパッケヌゞず結ぶ付けられたデヌタヌ構造にハッシュを䜿った堎合、キヌを名前ずするメンバヌ倉数ずしお振舞いたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "のようにリファレンスで参照したす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "Perlでは、パッケヌゞ倉数がクラス倉数に盞圓したす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "のように、パッケヌゞ内でour宣蚀された倉数(パッケヌゞ倉数)はクラス倉数ずしお振舞いたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "オブゞェクトぞの最埌の参照がなくなるず、そのオブゞェクトは砎棄されたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "このオブゞェクトが「砎棄」されるサブルヌチンがデストラクタヌです。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "デストラクタヌは、DESTROY ず蚀う名前です(new ず異なり名前は DESTROY 固定です)。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "DESTROY メ゜ッドはい぀でも呌び出すこずができるので、 DESTROY メ゜ッドで行う䜕かによっお蚭定されるかもしれないグロヌバルなステヌタス倉数をロヌカル化しなければいけたせん。 このため、DESTROYのプロロヌグは䞋のようなものになりたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向プログラミングでは、既存のクラスから性質の郚分的に異なるクラスを掟生させるこずを継承ずいいたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ずしたずき、Perlは$pt属するクラス(=パッケヌゞ)にabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。 もし芋぀からなかった堎合は、@ISAずいう特殊な配列に栌玍されおいるクラスにabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "@ISAに基底クラスの名前を入れおおくこずで、継承を実珟するこずができたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "@ISA の芁玠数が1の継承は単䞀継承です。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "@ISAに耇数のクラス名を列挙する継承が倚重継承です。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "基底クラス同士が共通のクラスから掟生されおいる継承関係をダむアモンド継承ず呌びたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "Perlの倚重継承では、2぀以䞊のコンストラクタヌを呌出すスマヌトな方法がないので、片方はコンストラクタヌを甚意せず、メ゜ッドセットずしお実装するこずずなり、実質的に Mix-in になりたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "このように、メ゜ッドセットを合成するクラス間の関係を、Mix-inずいいたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "SUPER擬䌌クラス( SUPER pseudo-class )は、垞に基底クラスを指しおいたす。基底クラスのメ゜ッドを掟生クラス内で呌び出す堎合に䜿甚したす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "[TODO:倚事継承の堎合のSUPERの振舞い]", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "base プラグマを䜿うず、基底クラスの定矩に必芁なuseや@ISAの代入から基底クラス内の倉数や関数のむンポヌトたでをすべお自動で行うこずができたす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "このモゞュヌルは、baseからフォヌクしお、溜たっおいたゎミを取り陀いたものです。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "この他にも、Class::Structの様にコンストラクタヌの自動生成などを行うモゞュヌルなど、クラス定矩を補助するナヌティリティは幟぀かありたすが、手早くクラスずクラス階局の有効性を評䟡するのには䟿利ですが、クラス蚭蚈が完了した時点で、@ISAを盎接操䜜する玠朎なコヌドに曞き換えたほうが保守性は向䞊したす。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "JavaScript/クラス#包含ず継承を、Rubyに移怍したコヌドを、OOPerl に移怍したした。", "title": "Perlずオブゞェクト指向" } ]
null
{{Nav}} <noinclude> :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''ラむブラリ・モゞュヌルずオブゞェクト指向'''</small> </noinclude> <includeonly> = モゞュヌルずオブゞェクト指向 = {{先頭に戻る}} </includeonly> == パッケヌゞ == Perl4たでは、党おの倉数は動的で単䞀のグロヌバルな名前空間に存圚しおいたした。 これは䞁床 [[BASIC]] ず同じ状況で、識別子の衝突の回避がプログラミングの倧きなテヌマでした。 この問題を解決するためにPerl5では # vars プラグマや our キヌワヌドを䜿っお公開される名前空間付きグロヌバル倉数 # my や state で宣蚀されたレキシカルスコヌプ倉数 が導入されたした。 === 完党修食圢匏 === グロヌバル倉数は、名前空間の䞀郚ずみなされ、「完党修食圢匏」( ''fully qualified form'' )でアクセスできたす。 逆に、レキシカルスコヌプ倉数は、そのレキシカルスコヌプの䞀郚ずみなされ、「完党修食圢匏」を持ちたせん。 ;完党修食圢匏:<code>名前空間::識別子</code> === package === Perl の名前空間は「パッケヌゞ」ず呌ばれ、package 宣蚀は倉数や非限定動的名の前にどの名前空間を付けるかを決めたす。 package 宣蚀のスコヌプは宣蚀に䌎うブロック、ブロックを䌎わない堎合は次のpackage 宣蚀たでです。 ;package 宣蚀を含むコヌド:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; say "default package name is @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG0 { sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } say "In @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG1; sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } say "In @{[ __PACKAGE__ ]}"; package main; sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } &PKG0::f; &PKG1::f; &main::f; &::f; &f; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> default package name is main default package name is main In main In PKG1 I'm PKG0 I'm PKG1 I'm main I'm main I'm main </syntaxhighlight> : __PACKAGE__ で、その䜍眮のパッケヌゞ名を参照できたす。 : トップレベルのパッケヌゞ名は、main です。 : package PKG0 は、をブロックを䌎っお宣蚀されおいるので、ブロックを抜けるず main パッケヌゞに戻りたす。 : package PKG1 は、をブロックを䌎わず宣蚀されおいるので、次の package 宣蚀たでが PKG0 パッケヌゞです。 : <code>&PKG0::f</code>で、PKG0パッケヌゞのfが、 <code>&PKG1::f</code>で、PKG1パッケヌゞのfが。 : <code>&main::f</code>、<code>&::f</code>あるいは<code>&f</code>で、mainパッケヌゞのfが参照されたす。 === our === <code>our</code>で宣蚀された倉数は、パッケヌゞ倉数です。パッケヌゞ倉数はグロヌバル倉数ですが、パッケヌゞに属しおいたす。 <code>our</code>宣蚀の堎所のスコヌプでしか単玔な名前での参照はできたせんが、::を぀かった完党修食圢匏であれば、<code>our</code>のスコヌプの倖からも参照できたす。 ;our 宣蚀を含むコヌド:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; our $x = "default package name is @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG0 { our $x = "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } package PKG1; our $x = "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}"; package main; print <<EOS; $\PKG0::x --> $PKG0::x $\PKG1::x --> $PKG1::x $\main::x --> $main::x $\::x --> $::x $\x --> $x EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> PKG0::x --> I'm PKG0 PKG1::x --> I'm PKG1 main::x --> default package name is main ::x --> default package name is main x --> I'm PKG1 </syntaxhighlight> : 最埌だけ意倖ですが、PKG1 の our $x のレキシカルスコヌプは尜きおいないので、main::x を抌し眮けお PKG1::x が参照されたす。 == 特殊コヌドブロック == Perlも、[[AWK]] の BEGIN, END のように特定のタむミングで実行されるコヌドブロックを定矩できたす。 特殊コヌドブロックは、サブルヌチンず倖芳は䌌おいたすが、同じパッケヌゞに぀以䞊定矩するこずもできたす。たや、盎接呌出すこずはできたせん。 ぀のどのコヌドブロックで実行されおいるかは、${^GLOBAL_PHASE} で参照できたす。 {{See also|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlmod.pod#BEGIN44-32UNITCHECK44-32CHECK44-32INIT32and32END perlmod -- BEGIN, UNITCHECK, CHECK, INIT, END]}} === BEGIN === BEGINコヌドブロックは、パヌスした端から実行されたす。 [[AWK]]の[[AWK##BEGINずEND|BEGIN]]ず同様です。 <!-- require ず BEGINコヌドブロックの組合わせ --> === UNITCHECK === UNITCHECKブロックは、それを定矩したナニットがコンパむルされた盎埌に実行されたす。 メむンプログラムファむルずそれがロヌドする各モゞュヌルはコンパむル単䜍であり、文字列評䟡、正芏衚珟内の (?{ }) 構成を䜿甚しおコンパむルされたランタむムコヌド、do FILE、require FILEの呌び出し、コマンドラむン䞊の-eスむッチの埌のコヌドも同様です。 === CHECK === CHECK コヌドブロックは、'''最初'''の Perl コンパむルフェヌズ終了盎埌、 実行時が開始する盎前に、LIFO 順で実行されたす。 CHECK コヌドブロックは Perl コンパむラスむヌトがプログラムのコンパむル 状態を保存するために䜿われたす。 === INIT === INIT ブロックは Perl ランタむムが実行を開始する盎前に、「先入れ先出し」 (FIFO) 順で実行されたす。 === END === ENDコヌドブロックはできるだけ遅く、perlがプログラムを実行し終わった埌、むンタヌプリタヌが終了する盎前に実行されたす。 :たずえ、die関数の結果ずしお終了する堎合でも同様です。 :しかし、execによっお他のプログラムに遷移した堎合は実行されたせん。 :さらに、ハンドリングされおいないシグナルによるアボヌトの堎合も実行されたせん。 ::(可胜であれば)自分でトラップしなければなりたせん。 : 1぀のファむルに耇数のENDブロックがあっおも、それらは定矩の逆順で実行されたす。 : ぀たり、LIFO(Last In, First Out)です。 : ENDブロックは、perlを-cスむッチ付きで実行したずきや、コンパむルに倱敗したずきには実行されたせん。 [[AWK]]の[[AWK##BEGINずEND|END]]ず同様です。 <!-- require ず BEGINコヌドブロックの組合わせ --> == モゞュヌル == ;構文:<syntaxhighlight lang=perl> use モゞュヌル名 [ 識別子 ]; </syntaxhighlight> === プラグマ === プラグマは、Perl のコンパむル時や実行時の動䜜に圱響を䞎えるモゞュヌルです。 strict や warnings のように、Perl のコンパむル時や実行時の動䜜に圱響を䞎えるモゞュヌルです。 Perl 5.10 からは、ナヌザヌもプラグマを定矩できるようになりたした。 ==== strict ==== strictプラグマを有効にするず、宣蚀枈みでないグロヌバル倉数やシンボリックリファレンスなど危険なものの䜿甚を犁止したす。それらが出珟した時点で䟋倖を発生させ、プログラムを終了したす。 use v5.12 以降は strict が<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.12.1/perl5120delta.pod#Unicode32improvements 暗黙のstrict]</ref>ディフォルトで有効です。 :<syntaxhighlight lang=perl> use strict; </syntaxhighlight> use モゞュヌル名;ずするず、モゞュヌルを䜿甚するこずができたす。察矩語はno モゞュヌル名;で、モゞュヌルを䞍䜿甚にしたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> use strict; { no strict 'refs'; # このブロックの䞭ではシンボリックリファレンスを䜿甚可胜にする } </syntaxhighlight> strictプラグマはレキシカルスコヌプを持぀ので、このようにブロック内でのみ無効にするずいうこずができたす。 {{コラム|$a ず $b|2=$a ず $b は、sort() を䜿うずきの特別なパッケヌゞ倉数です。 この特殊性のため、$a ず $b は "strict 'vars'" プラグマを䜿甚しおも、"use vars" や "our()" を䜿っお宣蚀する必芁はありたせん。 sort() 比范ブロックや関数で䜿甚したい堎合は、「my $a」や「my $b」でレキシカルスコヌプにしないようにしたしょう。 Perlのプログラミングの教本で、倉数の䟋に $a や $b を䜿っおいる堎合、筆者は特別なパッケヌゞ倉数であるこずに思い至っおいないこずになりたす。 }} ==== warnings ==== :<syntaxhighlight lang=perl> use warnings; </syntaxhighlight> で、譊告の機胜を远加できたす。 これはperlの -w スむッチず同じで、無意味な挔算や未定矩の倉数の䜿甚、䞀床も䜿甚されおいない倉数などに察する譊告を有効にしたす。 use v5.36 以降は、warnings がディフォルトで有効です<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perl5360delta.pod#use32v5.36 use v5.36]</ref> 譊告するだけで、プログラムは続行されたす。 ワンラむナヌや曞き捚おのスクリプトを䜜成する時以倖は、strictプラグマず共に垞に有効にするこずが掚奚されたす。 === 暙準モゞュヌル === perlに暙準で同梱されおいるモゞュヌルのこずを暙準モゞュヌルずいいたす。暙準モゞュヌル以倖のラむブラリは、CPANなどから入手したす。 ;暙準モゞュヌルの䞀芧ずサポヌトバヌゞョンの䞀芧を衚瀺するコヌド:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; use Module::CoreList; my $version = '5.030000'; my $modules = $Module::CoreList::version{$version}; print <<EOS; Modules in perl $version: @{[ join "\n", (sort keys %$modules) ]} version in Module::CoreList::version: @{[ join "\n", (sort keys %Module::CoreList::version) ]} EOS</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text style="height:12rem;overflow: scroll;"> Modules in perl 5.030000: Amiga::ARexx Amiga::Exec AnyDBM_File App::Cpan App::Prove App::Prove::State App::Prove::State::Result App::Prove::State::Result::Test Archive::Tar Archive::Tar::Constant Archive::Tar::File Attribute::Handlers AutoLoader AutoSplit B B::Concise B::Deparse B::Op_private B::Showlex B::Terse B::Xref Benchmark CPAN CPAN::Author CPAN::Bundle CPAN::CacheMgr CPAN::Complete CPAN::Debug CPAN::DeferredCode CPAN::Distribution CPAN::Distroprefs CPAN::Distrostatus CPAN::Exception::RecursiveDependency CPAN::Exception::blocked_urllist CPAN::Exception::yaml_not_installed CPAN::Exception::yaml_process_error CPAN::FTP CPAN::FTP::netrc CPAN::FirstTime CPAN::HTTP::Client CPAN::HTTP::Credentials CPAN::HandleConfig CPAN::Index CPAN::InfoObj CPAN::Kwalify CPAN::LWP::UserAgent CPAN::Meta CPAN::Meta::Converter CPAN::Meta::Feature CPAN::Meta::History CPAN::Meta::Merge CPAN::Meta::Prereqs CPAN::Meta::Requirements CPAN::Meta::Spec CPAN::Meta::Validator CPAN::Meta::YAML CPAN::Mirrors CPAN::Module CPAN::Nox CPAN::Plugin CPAN::Plugin::Specfile CPAN::Prompt CPAN::Queue CPAN::Shell CPAN::Tarzip CPAN::URL CPAN::Version Carp Carp::Heavy Class::Struct Compress::Raw::Bzip2 Compress::Raw::Zlib Compress::Zlib Config Config::Extensions Config::Perl::V Cwd DB DBM_Filter DBM_Filter::compress DBM_Filter::encode DBM_Filter::int32 DBM_Filter::null DBM_Filter::utf8 DB_File Data::Dumper Devel::PPPort Devel::Peek Devel::SelfStubber Digest Digest::MD5 Digest::SHA Digest::base Digest::file DirHandle Dumpvalue DynaLoader Encode Encode::Alias Encode::Byte Encode::CJKConstants Encode::CN Encode::CN::HZ Encode::Config Encode::EBCDIC Encode::Encoder Encode::Encoding Encode::GSM0338 Encode::Guess Encode::JP Encode::JP::H2Z Encode::JP::JIS7 Encode::KR Encode::KR::2022_KR Encode::MIME::Header Encode::MIME::Header::ISO_2022_JP Encode::MIME::Name Encode::Symbol Encode::TW Encode::Unicode Encode::Unicode::UTF7 English Env Errno Exporter Exporter::Heavy ExtUtils::CBuilder ExtUtils::CBuilder::Base ExtUtils::CBuilder::Platform::Unix ExtUtils::CBuilder::Platform::VMS ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::BCC ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::GCC ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::MSVC ExtUtils::CBuilder::Platform::aix ExtUtils::CBuilder::Platform::android ExtUtils::CBuilder::Platform::cygwin ExtUtils::CBuilder::Platform::darwin ExtUtils::CBuilder::Platform::dec_osf ExtUtils::CBuilder::Platform::os2 ExtUtils::Command ExtUtils::Command::MM ExtUtils::Constant ExtUtils::Constant::Base ExtUtils::Constant::ProxySubs ExtUtils::Constant::Utils ExtUtils::Constant::XS ExtUtils::Embed ExtUtils::Install ExtUtils::Installed ExtUtils::Liblist ExtUtils::Liblist::Kid ExtUtils::MM ExtUtils::MM_AIX ExtUtils::MM_Any ExtUtils::MM_BeOS ExtUtils::MM_Cygwin ExtUtils::MM_DOS ExtUtils::MM_Darwin ExtUtils::MM_MacOS ExtUtils::MM_NW5 ExtUtils::MM_OS2 ExtUtils::MM_QNX ExtUtils::MM_UWIN ExtUtils::MM_Unix ExtUtils::MM_VMS ExtUtils::MM_VOS ExtUtils::MM_Win32 ExtUtils::MM_Win95 ExtUtils::MY ExtUtils::MakeMaker ExtUtils::MakeMaker::Config ExtUtils::MakeMaker::Locale ExtUtils::MakeMaker::version ExtUtils::MakeMaker::version::regex ExtUtils::Manifest ExtUtils::Miniperl ExtUtils::Mkbootstrap ExtUtils::Mksymlists ExtUtils::Packlist ExtUtils::ParseXS ExtUtils::ParseXS::Constants ExtUtils::ParseXS::CountLines ExtUtils::ParseXS::Eval ExtUtils::ParseXS::Utilities ExtUtils::Typemaps ExtUtils::Typemaps::Cmd ExtUtils::Typemaps::InputMap ExtUtils::Typemaps::OutputMap ExtUtils::Typemaps::Type ExtUtils::XSSymSet ExtUtils::testlib Fatal Fcntl File::Basename File::Compare File::Copy File::DosGlob File::Fetch File::Find File::Glob File::GlobMapper File::Path File::Spec File::Spec::AmigaOS File::Spec::Cygwin File::Spec::Epoc File::Spec::Functions File::Spec::Mac File::Spec::OS2 File::Spec::Unix File::Spec::VMS File::Spec::Win32 File::Temp File::stat FileCache FileHandle Filter::Simple Filter::Util::Call FindBin GDBM_File Getopt::Long Getopt::Std HTTP::Tiny Hash::Util Hash::Util::FieldHash I18N::Collate I18N::LangTags I18N::LangTags::Detect I18N::LangTags::List I18N::Langinfo IO IO::Compress::Adapter::Bzip2 IO::Compress::Adapter::Deflate IO::Compress::Adapter::Identity IO::Compress::Base 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Pod::Perldoc Pod::Perldoc::BaseTo Pod::Perldoc::GetOptsOO Pod::Perldoc::ToANSI Pod::Perldoc::ToChecker Pod::Perldoc::ToMan Pod::Perldoc::ToNroff Pod::Perldoc::ToPod Pod::Perldoc::ToRtf Pod::Perldoc::ToTerm Pod::Perldoc::ToText Pod::Perldoc::ToTk Pod::Perldoc::ToXml Pod::PlainText Pod::Select Pod::Simple Pod::Simple::BlackBox Pod::Simple::Checker Pod::Simple::Debug Pod::Simple::DumpAsText Pod::Simple::DumpAsXML Pod::Simple::HTML Pod::Simple::HTMLBatch Pod::Simple::HTMLLegacy Pod::Simple::LinkSection Pod::Simple::Methody Pod::Simple::Progress Pod::Simple::PullParser Pod::Simple::PullParserEndToken Pod::Simple::PullParserStartToken Pod::Simple::PullParserTextToken Pod::Simple::PullParserToken Pod::Simple::RTF Pod::Simple::Search Pod::Simple::SimpleTree Pod::Simple::Text Pod::Simple::TextContent Pod::Simple::TiedOutFH Pod::Simple::Transcode Pod::Simple::TranscodeDumb Pod::Simple::TranscodeSmart Pod::Simple::XHTML Pod::Simple::XMLOutStream Pod::Text Pod::Text::Color Pod::Text::Overstrike Pod::Text::Termcap Pod::Usage SDBM_File Safe Scalar::Util Search::Dict SelectSaver SelfLoader Socket Storable Sub::Util Symbol Sys::Hostname Sys::Syslog Sys::Syslog::Win32 TAP::Base TAP::Formatter::Base TAP::Formatter::Color TAP::Formatter::Console TAP::Formatter::Console::ParallelSession TAP::Formatter::Console::Session TAP::Formatter::File TAP::Formatter::File::Session TAP::Formatter::Session TAP::Harness TAP::Harness::Env TAP::Object TAP::Parser TAP::Parser::Aggregator TAP::Parser::Grammar TAP::Parser::Iterator TAP::Parser::Iterator::Array TAP::Parser::Iterator::Process TAP::Parser::Iterator::Stream TAP::Parser::IteratorFactory TAP::Parser::Multiplexer TAP::Parser::Result TAP::Parser::Result::Bailout TAP::Parser::Result::Comment TAP::Parser::Result::Plan TAP::Parser::Result::Pragma TAP::Parser::Result::Test TAP::Parser::Result::Unknown TAP::Parser::Result::Version TAP::Parser::Result::YAML TAP::Parser::ResultFactory TAP::Parser::Scheduler TAP::Parser::Scheduler::Job 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Tie::SubstrHash Time::HiRes Time::Local Time::Piece Time::Seconds Time::gmtime Time::localtime Time::tm UNIVERSAL Unicode Unicode::Collate Unicode::Collate::CJK::Big5 Unicode::Collate::CJK::GB2312 Unicode::Collate::CJK::JISX0208 Unicode::Collate::CJK::Korean Unicode::Collate::CJK::Pinyin Unicode::Collate::CJK::Stroke Unicode::Collate::CJK::Zhuyin Unicode::Collate::Locale Unicode::Normalize Unicode::UCD User::grent User::pwent VMS::DCLsym VMS::Filespec VMS::Stdio Win32 Win32API::File Win32API::File::inc::ExtUtils::Myconst2perl Win32CORE XS::APItest XS::Typemap XSLoader _charnames attributes autodie autodie::Scope::Guard autodie::Scope::GuardStack autodie::Util autodie::exception autodie::exception::system autodie::hints autodie::skip autouse base bigint bignum bigrat blib bytes charnames constant deprecate diagnostics encoding encoding::warnings experimental feature fields filetest if integer less lib locale meta_notation mro ok open ops overload overload::numbers overloading parent perlfaq re sigtrap sort strict subs threads threads::shared unicore::Name utf8 vars version version::regex vmsish warnings warnings::register version in Module::CoreList::version: 5 5.000 5.001 5.002 5.00307 5.004 5.00405 5.005 5.00503 5.00504 5.006 5.006000 5.006001 5.006002 5.007003 5.008 5.008000 5.008001 5.008002 5.008003 5.008004 5.008005 5.008006 5.008007 5.008008 5.008009 5.009 5.009000 5.009001 5.009002 5.009003 5.009004 5.009005 5.01 5.010000 5.010001 5.011 5.011000 5.011001 5.011002 5.011003 5.011004 5.011005 5.012 5.012000 5.012001 5.012002 5.012003 5.012004 5.012005 5.013 5.013000 5.013001 5.013002 5.013003 5.013004 5.013005 5.013006 5.013007 5.013008 5.013009 5.01301 5.013010 5.013011 5.014 5.014000 5.014001 5.014002 5.014003 5.014004 5.015 5.015000 5.015001 5.015002 5.015003 5.015004 5.015005 5.015006 5.015007 5.015008 5.015009 5.016 5.016000 5.016001 5.016002 5.016003 5.017 5.017000 5.017001 5.017002 5.017003 5.017004 5.017005 5.017006 5.017007 5.017008 5.017009 5.01701 5.017010 5.017011 5.018 5.018000 5.018001 5.018002 5.018003 5.018004 5.019 5.019000 5.019001 5.019002 5.019003 5.019004 5.019005 5.019006 5.019007 5.019008 5.019009 5.01901 5.019010 5.019011 5.02 5.020000 5.020001 5.020002 5.020003 5.021 5.021000 5.021001 5.021002 5.021003 5.021004 5.021005 5.021006 5.021007 5.021008 5.021009 5.02101 5.021010 5.021011 5.022 5.022000 5.022001 5.022002 5.022003 5.022004 5.023 5.023000 5.023001 5.023002 5.023003 5.023004 5.023005 5.023006 5.023007 5.023008 5.023009 5.024 5.024000 5.024001 5.024002 5.024003 5.024004 5.025 5.025000 5.025001 5.025002 5.025003 5.025004 5.025005 5.025006 5.025007 5.025008 5.025009 5.02501 5.025010 5.025011 5.025012 5.026 5.026000 5.026001 5.026002 5.026003 5.027 5.027000 5.027001 5.027002 5.027003 5.027004 5.027005 5.027006 5.027007 5.027008 5.027009 5.02701 5.027010 5.027011 5.028 5.028000 5.028001 5.028002 5.029 5.029000 5.029001 5.029002 5.029003 5.029004 5.029005 5.029006 5.029007 5.029008 5.029009 5.02901 5.029010 5.03 5.030000 </syntaxhighlight> === CPAN === '''CPAN''' (Comprehensive Perl Archive Network) ずは、Perlのラむブラリ、モゞュヌル、その他のスクリプトなどを集めた䞖界的なアヌカむブネットワヌクです。暙準モゞュヌルのCPAN.pmでは、シェルからcpanコマンドを䜿っおCPANのモゞュヌルをむンストヌルするむンタフェヌスを提䟛しおいたす。 === モゞュヌルの䜜成 === {{See also|[https://perldoc.perl.org/perlmod#Perl-Modules Perl Modules(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.20.1/perlmod.pod#Perl32Modules Perl Modules(ja)]}} ==== 非オブゞェクト指向版 ==== ;[https://paiza.io/projects/bPlXiz8VwrxUm1rsCrTy-g?language=perl lib/Category/Example.pm]:<syntaxhighlight lang=perl> package Category::Example { use v5.30.0; BEGIN { require Exporter; # バヌゞョンチェックのためのバヌゞョン our $VERSION = 1.00; # Exporterを継承しお関数ず倉数を゚クスポヌトする our @ISA = qw(Exporter); # デフォルトで゚クスポヌトされる関数ず倉数 our @EXPORT = qw(func1 func2); # オプションで゚クスポヌト可胜な関数ず倉数 our @EXPORT_OK = qw($Var1 %Hashit func3); } # ゚クスポヌトされるパッケヌゞのグロヌバル識別子 our $Var1 = ''; our %Hashit = (); # ゚クスポヌトされないパッケヌゞのグロヌバル識別子 # これらは、$Category::Example::stuffずしおただアクセス可胜です our @more = (); our $stuff = 'stuff'; # ファむルプラむベヌトレキシカルは、それらを䜿甚する関数の前に、ここに眮かれたす。 my $priv_var = ''; my %secret_hash = (); # ここでは、ファむル・プラむベヌト関数をクロヌゞャずしお、 # $priv_func->() ずしお呌び出しおいたす。 my $priv_func = sub { ... }; # ゚クスポヌトされおいる関数の実装。 sub func1 { return "func1" } sub func2 { return "func2" } # これぱクスポヌトされたせんが、 # Some::Module::func3() ずしお盎接呌び出すこずができたす。 sub func3 { return "func3" } END { } # モゞュヌルのクリヌンアップコヌドグロヌバルデストラクタヌ。 } 1; # true を返すこずを忘れないでください。 </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/bPlXiz8VwrxUm1rsCrTy-g?language=perl Main.pl]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use lib './lib'; use Category::Example; say func1; say func2; say Category::Example::func3; </syntaxhighlight> : オブゞェクト指向でないモゞュヌル実装の䟋です。 : モゞュヌルの拡匵子は .pm Perl Modulesで、モゞュヌル階局の区切り :: をファむルシステムのディレクトセパレヌタヌに眮き換えたものがパスになりたす。: モゞュヌルは package ずしお実装したす。 : コンパむル単䜍を超えお識別子を゚キスポヌトするには Exporter モゞュヌルを䜿いたす。 ==== オブゞェクト指向版 ==== {{See also|[[#具䜓的な実装䟋]]}} ;[https://paiza.io/projects/WXHHrK0-SPuCAUShpitAmQ?language=perl lib/Point.pm]:<syntaxhighlight lang=perl> package Point { use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; use POSIX qw[hypot]; BEGIN { our @VERSION = "1.2.0"; } sub new ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"Point($self->{x}, $self->{y})"}, 'abs' => sub ( $self, $p, $q ) { POSIX::hypot( $self->{x}, $self->{y} ) }; sub abs ($self) { POSIX::hypot( $self->{x}, $self->{y} ) } sub angle ($self) { atan2( $self->{x}, $self->{y} ) } } if ( $0 eq __FILE__ ) { my $pt = Point->new( 6.0, 8.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @{[ @Point::VERSION ]} \$pt: $pt \$pt->abs(): @{[ $pt->abs() ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} EOS } 1; </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/WXHHrK0-SPuCAUShpitAmQ?language=perl Main.pl]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use lib q(./lib); use Point; my $pt = Point->new( 3.0, 4.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @{[ @Point::VERSION ]} \$pt: $pt abs \$pt: @{[ abs $pt ]} \$pt->abs: @{[ $pt->abs ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @Point::VERSION: 1.2.0 $pt: Point(3, 4) abs $pt: 5 $pt->abs: 5 $pt->angle(): 0.643501108793284 </syntaxhighlight> : オブゞェクト指向のモゞュヌル実装の䟋です。 : abs は、単項挔算子でもあるのでメ゜ッド版ず挔算子版の぀を甚意したした。 : package をクラスずしお䜿っおいるので、Exporter の出番はなく、[[#完党修食圢匏|完党修食圢匏]]が基本になりたす。 :: 呌出し元のパッケヌゞ兞型的には main::の名前空間を汚染しないのがよいです。 : <code>use overload '""' => sub($self, $p, $q) { "Point($self->{x}, $self->{y})" };</code>は、文字列化挔算子を[[#挔算子オヌバヌロヌド|挔算子オヌバヌロヌド]]しおいたす。 == Perlずオブゞェクト指向 == === Perl のオブゞェクト指向の特城 === # クラスベヌスのオブゞェクト指向 # クラスは、package 構文の拡匵 # コンストラクタヌの䞭栞は [[#bless|bless]] 関数 # [[#@ISA|@ISA]] による継承機構 ## 単玔継承だけでなく倚重継承をサポヌト # overload モゞュヌルを䜿うこずで挔算子オヌバヌロヌドが可胜 === 具䜓的な実装䟋 === ;[https://paiza.io/projects/RdUMmvpiW1lZFkZgeczcrA?language=perl 盎亀座暙系の点を衚すクラス] Point:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; use POSIX (); package Point { BEGIN { our @VERSION = '1.2.0'; } sub new : prototype($$$) ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"Point($self->{x}, $self->{y})"}, 'abs' => sub ( $self, $p, $q ) { POSIX::hypot @$self{qw(x y)} }; sub abs : prototype($) ($self) { POSIX::hypot @$self{qw(x y)} } sub angle ($self) { atan2 $self->{x}, $self->{y} } } package main { my $pt = Point->new( 3.0, 4.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @Point::VERSION \$pt: $pt abs \$pt: @{[ abs $pt ]} \$pt->abs(): @{[ $pt->abs() ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} \$pt->{x}: @{[ $pt->{x} ]} \$pt->{y}: @{[ $pt->{y} ]} \@\$pt{qw(x y)}: @{[ @$pt{qw(x y)} ]} EOS } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @Point::VERSION: 1.2.0 $pt: Point(3, 4) abs $pt: 5 $pt->abs(): 5 $pt->angle(): 0.643501108793284 $pt->{x}: 3 $pt->{y}: 4 @$pt{qw(x y)}: 3 4 </syntaxhighlight> === コンストラクタヌ === コンストラクタヌはオブゞェクトを返すサブルヌチンです。他の倚くの蚀語ず同じく名前には new を䜿いたす。 他の名前でも、デヌタ構造をクラスに bless し返すサブルヌチンは党おコンストラクタヌです。 ;コンストラクタヌの定矩:<syntaxhighlight lang=perl line start=12> sub new : prototype($$$) ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } </syntaxhighlight> : <code>use feature 'signatures';</code>しおいるのでモダンでスタむリッシュですが ;非シグネチャヌでコンストラクタヌの定矩:<syntaxhighlight lang=perl line start=7> sub new { my $class = shift; bless { x => shift // 0.0, y => shift // 0.0, }, $class; } </syntaxhighlight> :ずも曞けたす。 ;コンストラクタヌの呌出し:<syntaxhighlight lang=perl Line start=24> my $pt = Point->new(3.0, 4.0); </syntaxhighlight> : Point が隠れた第䞀匕数ずしお枡されたす。 ;間接オブゞェクト文法:<syntaxhighlight lang=perl Line start=24> my $pt = new Point(3.0, 4.0); </syntaxhighlight> :これは、間接オブゞェクト文法( indirect object notation )ずいう構文ですが、'''v5.36で廃止されたした'''。 ==== bless ==== 組蟌み関数<code>bless</code>は、コンストラクタヌの䞭栞で、第䞀匕数兞型的には $self ずいう名前のハッシュず、第二匕数の兞型的には $class ず蚀う名前のパッケヌゞを結び぀けたむンスタンスクラスを実䜓化したオブゞェクトを戻倀ずしたす。bless の戻倀を䜿っお[[#メ゜ッド|メ゜ッド]]や[[#メンバヌ|メンバヌ]]を参照したす。 オブゞェクトの内郚構造 $self は、兞型的にはハッシュが䜿われたすが、これはハッシュはキヌ名前によっお倀を取り出すこずができるためメンバヌを衚珟するのに適しおいるためです。 ほかのデヌタ構造、配列・スカラヌ・ファむルハンドルなどを内郚構造にするこずもありたす。 === クラス === クラスの宣蚀は<code>package</code>宣蚀によっお行いたす。これはラむブラリ・モゞュヌルがパッケヌゞを宣蚀するのず文法的には党く同じです。 === メ゜ッド === メ゜ッドの定矩は関数定矩ず同じ<code>sub</code>によっお行われたす。メ゜ッドは第䞀匕数にオブゞェクト慣習ずしお $self の名前が䜿われたすが枡されるサブルヌチンです。 :<syntaxhighlight lang=perl> $pt->abs() </syntaxhighlight> : のようにしおアクセスされるメ゜ッドは、 ;シグネチャヌ版:<syntaxhighlight lang=perl> sub abs($self) { POSIX::hypot($self->{x}, $self->{y}) } </syntaxhighlight> :のように定矩されたす。 ;非シグネチャヌ版:<syntaxhighlight lang=perl> sub abs { my $self = shift; POSIX::hypot($self->{x}, $self->{y}) } </syntaxhighlight> === メンバヌ === bless でパッケヌゞず結ぶ付けられたデヌタ構造にハッシュを䜿った堎合、キヌを名前ずするメンバヌ倉数ずしお振舞いたす。 $pt->{x} $pt->{y} のようにリファレンスで参照したす。 === クラス倉数 === Perlでは、パッケヌゞ倉数がクラス倉数に盞圓したす。 $Point::VERSION のように、パッケヌゞ内でour宣蚀された倉数パッケヌゞ倉数はクラス倉数ずしお振舞いたす。 === デストラクタヌ === オブゞェクトぞの最埌の参照がなくなるず、そのオブゞェクトは砎棄されたす。 * レキシカルスカラヌ倉数1぀だけにオブゞェクトぞの参照が束瞛されおいる堎合、その倉数がスコヌプを出たずきにオブゞェクトが砎棄されたす。 * パッケヌゞグロヌバル倉数にオブゞェクトぞの参照が束瞛されおいる堎合、その倉数に別の倀が入りでもしな限りプログラム終了たでオブゞェクトは砎棄されたせん。 このオブゞェクトが「砎棄」されるサブルヌチンがデストラクタヌです。 ==== DESTROY ==== デストラクタヌは、DESTROY ず蚀う名前ですnew ず異なり名前は DESTROY 固定です。 DESTROY メ゜ッドはい぀でも呌び出すこずができるので、 DESTROY メ゜ッドで行う䜕かによっお蚭定されるかもしれないグロヌバルなステヌタス倉数をロヌカル化しなければいけたせん。 このため、DESTROYのプロロヌグは䞋のようなものになりたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> sub DESTROY($self) { local($., $@, $!, $^E, $?); ...; } </syntaxhighlight> === 継承 === オブゞェクト指向プログラミングでは、既存のクラスから性質の郚分的に異なるクラスを掟生させるこずを継承ずいいたす。 ;基底クラス ;ベヌスクラス :掟生元のクラス ;掟生クラス ;デラむブドクラス :掟生先のクラス :<syntaxhighlight lang=perl> $pt->abs(); </syntaxhighlight> ずしたずき、Perlは$pt属するクラスパッケヌゞにabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。 もし芋぀からなかった堎合は、@ISAずいう特殊な配列に栌玍されおいるクラスにabsずいう名前のメ゜ッドを探しにいきたす。 ==== @ISA ==== @ISAに基底クラスの名前を入れおおくこずで、継承を実珟するこずができたす。 ===== 単䞀継承 ===== @ISA の芁玠数がの継承は単䞀継承です。 ;[https://paiza.io/projects/4TRjuC9BbWgTD_Yh7Q_LmA?language=perl 単䞀継承]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); $self; } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); $mc->hello(); $mc->goodbye(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t () hello I'm BaseClass goodbye I'm MyClass </syntaxhighlight> ===== 倚重継承 ===== @ISAに耇数のクラス名を列挙する継承が倚重継承です。 ;[https://paiza.io/projects/RKZ-HULKwcba7KdH-uRckg?language=perl 倚重継承]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=20> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass1 { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package BaseClass2 { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass1 BaseClass2); } sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); $self; } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass1") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass2") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); $mc->hello(); $mc->goodbye(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t t () hello I'm BaseClass1 goodbye I'm BaseClass1 </syntaxhighlight> :ここで問題なのは、<code>my $self = $class->SUPER::new(@_);</code>での SUPER は BaseClass1 でもう぀の基底クラス BaseClass2 はコンストラクタヌが呌ばれおいない点です。 :このコヌドでは、各基底クラスのプロパティは参照されおいたせんが、もしプロパティを参照するずBaseClass2のメ゜ッドが未初期化プロパティの参照を匕き起こしたす。 :幟぀かの察策が考えられたすが ::基底クラスごずにむンスタンスをプロパティの぀ずしお保持する ⇒ それは継承でなく包含 ::最初の基底クラスのnewの戻倀を次の基底クラスのnewにわたすのを繰返す ⇒ blessされたオブゞェクトの再blessになる ::基底クラスの぀しかプロパティを持たせず、ほかはメ゜ッドのみ ⇒ それは Mix-in : ず倚重継承にはメ゜ッドの呌出の優先順以䞊に超えなければいけない問題がありたす。 ===== ダむアモンド継承 ===== 基底クラス同士が共通のクラスから掟生されおいる継承関係をダむアモンド継承ず呌びたす。 ;[https://paiza.io/projects/qwGU966-n_MFjasf_7_Dyg?language=perl ダむアモンド継承]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass { } package BaseClass1 { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } } package BaseClass2 { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass1 BaseClass2); } sub new { bless {}, shift } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass1") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass2") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t t t () </syntaxhighlight> ===== Mix-in ===== Perlの倚重継承では、2぀以䞊のコンストラクタヌを呌出すスマヌトな方法がないので、片方はコンストラクタヌを甚意せず、メ゜ッドセットずしお実装するこずずなり、実質的に Mix-in になりたす。 ;[https://paiza.io/projects/khCtr_4j0A9gAzNSXMY05Q?language=perl Mix-in]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; package Eachable { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; } sub reduce ( $self, $cbr, $init = undef ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $init = $cbr->( $init, $_ ); } return $init; } sub foreach ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->(@pair); } undef; } sub map ( $self, $cbr ) { my @result = (); my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; push @result, $cbr->(@pair); } return Array->new(@result); } sub filter ( $self, $cbr ) { my @result = (); my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; push @result, $_ if $cbr->(@pair); } return Array->new(@result); } sub sum ( $self, $cbr = undef ) { my $sum = 0; my $c = 0; my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[0]; my @deltas = defined $cbr ? $cbr->(@pair) : @pair[ 1 .. 1 ]; foreach my $delta (@deltas) { my $y = $delta - $c; my $t = $sum + $y; $c = ( $t - $sum ) - $y; $sum = $t; } } return $sum; } sub every ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->($_) ? 0 : return 0 != 0; } return 0 == 0; } sub some ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->($_) ? return 0 == 0 : 0; } return 0 != 0; } } package Array { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; our @ISA = qw(Eachable); } sub new ( $class, @ary ) { bless \@ary, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"(@{[join ',', @$self ]})"}; sub push ( $self, @other ) { push @$self, @other; $self } sub unshift ( $self, @other ) { unshift @$self, @other; $self } sub pop ($self) { pop @$self; $self } sub shift ($self) { shift @$self; $self } sub keys ($self) { keys @$self; } sub values ($self) { values @$self; } sub each ($self) { each @$self; } # sub splice; XXX } package Hash { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; our @ISA = qw(Eachable); } sub new ( $class, $hash ) { #my %self = %$hash; #map { $self{$_} = $hash->{$_} } keys %$hash; bless \%$hash, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {qq!(@{[join ',', map { "$_=>$self->{$_}" } sort keys %$self ]})!}; # XXX sub delete ( $self, $key ) { delete %$self{$key} } sub exists ( $self, $key ) { exists $$self{$key} } sub keys ($self) { keys %$self } sub values ($self) { my %clone = %$self; \%clone } sub each ($self) { each %$self } } if ( $0 eq __FILE__ ) { use Test::More tests => 35; say "for Array:"; my $ary = Array->new( 1 .. 3 ); say 'my $ary = Array->new( 1 .. 3 );'; ok( Array->new( 1 .. 10 )->reduce( sub { my ( $x, $y ) = @_; $x + $y } ) == 55, "Array::reduce(1)" ); ok( Array->new( 1 .. 10 )->reduce( sub { my ( $x, $y ) = @_; $x + $y }, 10 ) == 65, "Array::reduce(2)" ); ok( do { my $i; $ary->foreach( sub { $i += $_ } ); $i == 6; }, "Array::foreach" ); ok( "" . $ary->map( sub { $_ * 2 } ) eq "(2,4,6)", "Array::map @{[ $ary->map(sub{$_*2}) ]}" ); ok( "" . $ary->filter( sub { $_ % 2 == 0 } ) eq "(2)", "Array::filter @{[ $ary->filter( sub { $_ % 2 == 0 } ) ]}" ); ok( "" . $ary->sum == 6, "Array::sum @{[ $ary->sum ]}" ); ok( $ary->every( sub { $_ < 10 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ < 10 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ < 3 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ < 3 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ == 1 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ == 100 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ == 100 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ < 10 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ < 10 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ < 3 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ < 3 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ == 1 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$ary->some( sub { $_ == 100 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ == 100 } )' ); ok( "" . $ary eq "(1,2,3)", qq(Array::Operator "" --> $ary) ); ok( "" . $ary->push(10) eq "(1,2,3,10)", "Array::push --> $ary" ); ok( "" . $ary->push( 10, 11, 12 ) eq "(1,2,3,10,10,11,12)", "Array::push --> $ary" ); ok( "" . $ary->pop() eq "(1,2,3,10,10,11)", "Array::pop --> $ary" ); ok( "" . $ary->unshift(10) eq "(10,1,2,3,10,10,11)", "Array::unshift --> $ary" ); ok( "" . $ary->unshift( 10, 11, 12 ) eq "(10,11,12,10,1,2,3,10,10,11)", "Array::unshift --> $ary" ); ok( "" . $ary->shift() eq "(11,12,10,1,2,3,10,10,11)", "Array::shift --> $ary" ); ok( "@{[$ary->keys()]}" eq "0 1 2 3 4 5 6 7 8", "Array::keys @{[$ary->keys()]}" ); ok( "@{[$ary->values()]}" eq "11 12 10 1 2 3 10 10 11", "Array::values @{[$ary->values()]}" ); say 'for Hash:'; my $hash = Hash->new( { a => 2, b => 3, c => 5, d => 7 } ); ok( "@{[sort($hash->map(sub{$_*2})->values)]}" eq "10 14 4 6", "Hash::map @{[ sort($hash->map(sub{$_*2})->values) ]}" ); ok( "@{[ sort $hash->filter( sub { $_ % 2 != 0 } )->values ]}" eq "3 5 7", "Hash::filter @{[ sort $hash->filter( sub { $_ % 2 != 0 } )->values ]}" ); ok( "" . $hash->sum == 17, "Hash::sum @{[ $hash->sum ]}" ); ok( $hash->every( sub { $_ < 10 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ < 10 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ < 3 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ < 3 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ == 1 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ == 100 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ == 100 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ < 10 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ < 10 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ < 3 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ < 3 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ == 2 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ == 2 } )' ); ok( !$hash->some( sub { $_ == 100 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ == 100 } )' ); ok( "" . $hash eq "(a=>2,b=>3,c=>5,d=>7)", qq(Hash::Operator "" --> $hash) ); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1..35 for Array: my $ary = Array->new( 1 .. 3 ); ok 1 - Array::reduce(1) ok 2 - Array::reduce(2) ok 3 - Array::foreach ok 4 - Array::map (2,4,6) ok 5 - Array::filter (2) ok 6 - Array::sum 6 ok 7 - Array::every $ary->every( sub { $_ < 10 } ) ok 8 - Array::every $ary->every( sub { $_ < 3 } ) ok 9 - Array::every $ary->every( sub { $_ == 1 } ) ok 10 - Array::every $ary->every( sub { $_ == 100 } ) ok 11 - Array::every $ary->some( sub { $_ < 10 } ) ok 12 - Array::every $ary->some( sub { $_ < 3 } ) ok 13 - Array::every $ary->some( sub { $_ == 1 } ) ok 14 - Array::every $ary->some( sub { $_ == 100 } ) ok 15 - Array::Operator "" --> (1,2,3) ok 16 - Array::push --> (1,2,3,10) ok 17 - Array::push --> (1,2,3,10,10,11,12) ok 18 - Array::pop --> (1,2,3,10,10,11) ok 19 - Array::unshift --> (10,1,2,3,10,10,11) ok 20 - Array::unshift --> (10,11,12,10,1,2,3,10,10,11) ok 21 - Array::shift --> (11,12,10,1,2,3,10,10,11) ok 22 - Array::keys 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ok 23 - Array::values 11 12 10 1 2 3 10 10 11 for Hash: ok 24 - Hash::map 10 14 4 6 ok 25 - Hash::filter 3 5 7 ok 26 - Hash::sum 17 ok 27 - Hash::every $hash->every( sub { $_ < 10 } ) ok 28 - Hash::every $hash->every( sub { $_ < 3 } ) ok 29 - Hash::every $hash->every( sub { $_ == 1 } ) ok 30 - Hash::every $hash->every( sub { $_ == 100 } ) ok 31 - Hash::every $hash->some( sub { $_ < 10 } ) ok 32 - Hash::every $hash->some( sub { $_ < 3 } ) ok 33 - Hash::every $hash->some( sub { $_ == 2 } ) ok 34 - Hash::every $hash->some( sub { $_ == 100 } ) ok 35 - Hash::Operator "" --> (a=>2,b=>3,c=>5,d=>7) </syntaxhighlight> : Array ず Hash は、iterator メ゜ッドだけ実装しお、each,mapやsumメ゜ッドは、共通祖先の Eachable で実装しおいたす。 : Eachable は、コンストラクタヌを持たないクラスで、むンスタンス化するこずはなく繰返しを行うメ゜ッドだけを提䟛しおいたす。 : sumは、カハンの加算アルゎリズムを実装しおおりアルゎリズムは、Eachableの䞭に閉じおいたす。 : <code>Test::More</code>モゞュヌルによる回垰テストを甚意したした。 このように、メ゜ッドセットを合成するクラス間の関係を、Mix-inずいいたす。 ==== SUPER ==== {{Anchor|SUPER擬䌌クラス}}( ''SUPER pseudo-class'' )は、垞に基底クラスを指しおいたす。基底クラスのメ゜ッドを掟生クラス内で呌び出す堎合に䜿甚したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> package MyClass { sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); return $self; } } </syntaxhighlight> [TODO:倚事継承の堎合のSUPERの振舞い] ==== base プラグマ ==== ; base プラグマは2022幎11月珟圚、非掚奚ずされ parent プラグマの䜿甚が掚奚されおいたす。少なくずも base は倚重継承に察応しおいたせん。 base プラグマを䜿うず、基底クラスの定矩に必芁なuseや@ISAの代入から基底クラス内の倉数や関数のむンポヌトたでをすべお自動で行うこずができたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; use base qw(BaseClass); </syntaxhighlight> ==== parent プラグマ ==== このモゞュヌルは、baseからフォヌクしお、溜たっおいたゎミを取り陀いたものです。 :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; use base qw(BaseClass1 BaseClass2); </syntaxhighlight> :の様に䜿甚したすが、これは実質的に :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; BEGIN { require BaseClass1; require BaseClass2; push @ISA, qw(BaseClass1 BaseClass2) } </syntaxhighlight> :ず同じです自分自身を継承しようずしおいるバグの怜出は远加されおいたす。 この他にも、Class::Structの様にコンストラクタヌの自動生成などを行うモゞュヌルなど、クラス定矩を補助するナヌティリティは幟぀かありたすが、手早くクラスずクラス階局の有効性を評䟡するのには䟿利ですが、クラス蚭蚈が完了した時点で、@ISAを盎接操䜜する玠朎なコヌドに曞き換えたほうが保守性は向䞊したす。 === 移怍䟋 === ==== 包含ず継承 ==== [[JavaScript/クラス#包含ず継承]]を、[[Ruby#包含ず継承|Rubyに移怍したコヌド]]を、OOPerl に移怍したした。 ;[https://paiza.io/projects/rjSXt7Z0TNX-JLpPDia8Mw?language=perl 包含ず継承]:<syntaxhighlight lang=ruby line> use v5.20.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; package Point { sub new($class, $x = 0, $y = 0) { bless { x => $x, y => $y }, $class } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "x:$self->{x}, y:$self->{y}" }; sub move($self, $dx = 0, $dy = 0) { $self->{x} += $dx; $self->{y} += $dy; $self } } package Shape { sub new($class, $x = 0, $y = 0) { bless { location => Point->new($x, $y) }, $class } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "" . $self->{location} }; sub to_string($self) { "" . $self->{location} } sub move($self, $x, $y) { $self->{location}->move($x, $y) } sub area($self) { "!!! Unimplemented !!!" } } package Rectangle { our @ISA = qw(Shape); sub new($class, $x = 0, $y = 0, $width = 0, $height = 0) { my $self = $class->SUPER::new($x, $y); $self->{width} = $width; $self->{height} = $height; $self } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "@{[ $self->SUPER::to_string() ]}, width:$self->{width}, height:$self->{height}" }; # sub area($self) { $self->{width} * $self->{height} } } my $rct = Rectangle->new(12, 32, 100, 50); print <<EOS; \$rct --> $rct \$rct->isa("Rectangle") --> @{[ $rct->isa("Rectangle") ? "true" : "false" ]} \$rct->isa("Shape") --> @{[ $rct->isa("Shape") ? "true" : "false" ]} \$rct->isa("Point") --> @{[ $rct->isa("Point") ? "true" : "false" ]} EOS $rct->move(11, 21); say "\$rct --> $rct"; say "\$rct->area --> @{[ $rct->area ]}" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $rct --> x:12, y:32, width:100, height:50 $rct->isa("Rectangle") --> true $rct->isa("Shape") --> true $rct->isa("Point") --> false $rct --> x:23, y:53, width:100, height:50 $rct->area --> !!! Unimplemented !!! </syntaxhighlight> :継承ずいうず、メ゜ッドをオヌバヌラむドするのがたず頭に浮かびたすが、掟生クラスのメ゜ッド䞭で基底クラスのメ゜ッドを <code>$self->SUPER::method(...)</code> のように呌び出すこずができたす。 : オブゞェクト $rct は Rectangleクラスのむンスタンスなので、$rct->isa("Rectangle") --> true : RectangleクラスはShapeクラスの掟生クラスなので、$rct->isa("Shape") --> true : ShapeクラスはPointクラスを包含しおいたすが、継承はしおいないので $rct->isa("Point") --> false : $rct->area --> !!! Unimplemented !!! は、面積を返すメ゜ッド area を Rectangle で実装しおいないので Shape の実装挏れチェックにランタむムで捕捉された様子。 :: Perlでは抜象クラスや抜象メ゜ッドは盎接はサポヌトされおいないので、ナニットテストずクラス䞭のアサヌションで察応するこずになりたす。 : スヌパヌクラスで実装されおいるオヌバヌロヌドされた挔算子の呌出方法がわからなかったので to_string メ゜ッドを定矩しおいたす。 :: シンボルテヌブルを盎接操䜜すればできそうですが、もう少しシンプルな方法がありそうな気がしたす。 <noinclude> == è„šèš» == <references /> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl らいふらりもしゆうるずおふしえくずしこう}} [[Category:Perl|らいふらりもしゆうるずおふしえくずしこう]] {{stub}} </noinclude>
2005-06-11T14:42:33Z
2024-03-03T11:15:08Z
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特殊盞察論 歎史的導入
特殊盞察論 > 歎史的導入 19䞖玀䞭頃にMaxwellによっお電磁気孊の法則が芋通しのよい圢で 定匏化された。 その結果によるず電磁気孊の珟象は、 の4぀の方皋匏によっお曞かれるこずが知られた。 (詳しくは電磁気孊で扱われる。これらの匏の詳现はこの埌の議論にはでおこない ので、よくわからなくおもそれほど問題は無い。) 䞀方、物䜓の動きを衚わすニュヌトン方皋匏は 既に18䞖玀にはよく知られおおり、 ずなっおいた。 圓事の科孊者は、これらが互いに異なった速床で動いおいる芳枬者から芋た堎合、 異なる振舞を瀺すこずを知っおいた。 ニュヌトン方皋匏は もしくは、 で䞎えられるガリレむ倉換で䞍倉であるこずを知っおいた。 実際この匏から、 物䜓の速床の埮分は芳枬者の速床が定数であるずするなら 運動方皋匏から消え去るこずが知られるので、 ニュヌトン方皋匏がガリレむ倉換で䞍倉であるこずが分かる。 䞀方、電磁気孊の方皋匏はガリレむ倉換で䞍倉にならないこずが知られおいた。 それよりもむしろ で䞎えられる倉換の方で電磁気孊の方皋匏が良い性質を 持぀こずが知られおいた。cは光の速さであり、 倀は 2.99 ∗ 10 8 {\displaystyle 2.99*10^{8}} m/secである。 この倉換をロヌレンツ倉換ず呌ぶ。 光速が物䜓の速床よりもはるかに倧きいずき、䞡者が䞀臎するこずにも 泚意。 特に、電磁気孊では などの匏が電磁気の䌝搬を衚わしおいるこずが知られおいる。 Δ {\displaystyle \Delta } はラプラシアンである。 この匏の挔算子 は、ダランベリアンず呌ばれおいるが、 この挔算子がロヌレンツ倉換に぀いお 䞍倉であるこずが瀺される。 この名前はダランベヌルにちなんで付けられた。 圓事の科孊者はどちらの倉換がより正しいかで玛糟したが 倚くはガリレむ倉換をより支持した。これは電磁気孊の法則が 圓事は新参であり、既に実瞟のあるニュヌトン方皋匏よりも 間違いがひそんでいる可胜性が高かったこずによる。 実際には、結論から蚀えば、正しかったのは電磁気孊の法則、 Maxwell方皋匏の倉換性であり、ニュヌトン方皋匏は より䞀般的な の圢に曞き換えられるこずになった。 ここで、pずfはそれぞれ運動量ず力を衚わすが、これは4元ベクトルずいい 今たでの3぀の芁玠を持ったベクトルから、4぀の芁玠を持ったベクトルぞず 拡匵されおいる。sは固有時間ずいい、物䜓が運動する様子を取り入れた䞊での 時間のようなものである。 これらの量はそれぞれロヌレンツ倉換に察しお非垞に簡明な倉換性を持っおいる。 pずfはロヌレンツベクトルず呌ばれ、その倉換性は、単にベクトルに察しお 行列のかけ算を行なうこずによっお衚わされる。䞀方、sはロヌレンツ スカラヌず呌ばれ、ロヌレンツ倉換によっお党く䞍倉に保たれる こずが知られおいる。 以降の章ではこれらの蚈算手法などが扱われる。 ここからは、c=1ずおく単䜍系を甚いる。c=1ずおくずき、時間の倉化は[m]で枬るこずが できる。これは奇劙に思えるかも知れないがある時間の倉化がその間に光が 䌝搬する距離で枬るこずに察応しおいる。先ほど述べた通り、ロヌレンツ倉換ずは で䞎えられる倉換である。ここで、c=1ずおくず、この匏は ず曞かれ、xずtに぀いお察称的になる。このこずは䜕らかの意味で物䜓の䜍眮ず 物䜓の時刻を察応するものずしお扱うこずが出来るこずを瀺しおいる。 この様な倉換は、cが物䜓の速床Vず比べおきわめお倧きいずき ガリレむ倉換に戻るこずが瀺される。実際、䞊の匏の右蟺を によっお展開するず、Vに぀いお2次たでの範囲で が埗られるが、この衚匏はVの1次たででは ずなり、確かにガリレむ倉換になるこずが分かる。 䞊の衚匏を V / c {\displaystyle V/c} に぀いおテむラヌ展開するこずで確かにガリレむ倉換が埗られるこずを 確かめよ。 たた、ロヌレンツ倉換には次の重芁な性質がある。ある点を時刻ず座暙を定めるこずで 定める。この様な時刻方向たでいれお定められる点を䞖界点ず呌ぶこずがある。 このずき、ある䞖界点ずその䞖界点ずごく近い䞖界点ずの距離を ず定矩する。ただし、ここでは䞖界点のうちで空間座暙を衚わす量は ただ1方向だけが甚いられるずした。この量 d s {\displaystyle ds} を䞖界点間の固有距離ず呌ばれる こずがある。ロヌレンツ倉換の重芁な性質ずしおこの量のロヌレンツ倉換が この量を䞍倉に保぀ずいうこずがあげられる。 に察しお、 を代入するこずで を確かめよ。ただし、 ずする。 に t ′ {\displaystyle t'} , x ′ {\displaystyle x'} の衚匏を代入するず が埗られる。ただし、c=1の単䜍系を甚いた。よっお、ロヌレンツ倉換は固有距離を 䞍倉に保぀こずが分かる。 この性質は埌にロヌレンツ倉換に䌎っお起こる珟象を説明するのに甚いられる。 ただし、数孊的には別のより敎理された量から始めおこの量を定理ずしお導く方が より自然である。しかし、いずれにしおもこの量の䞍倉性は歎史的に重芁であり このこずを盎接導出するこずも倉換の性質を芋る䞊で䟿利であるので ここでは導入した。 この様な倉換はガリレむ倉換ずは異なった性質を持぀こずが分かる。 䟋えば、ガリレむ倉換を甚いたずきにはある物䜓が v 1 {\displaystyle v_{1}} で動いおいるずき その物䜓から芋お v 2 {\displaystyle v_{2}} で動いおいる物䜓の速床は v 1 + v 2 {\displaystyle v_{1}+v_{2}} で䞎えられた。 このような簡明な結果は、ガリレむ倉換の䞭ではどの芳枬者から芋たずきにも 時間の進み方が倉化しないこずによっお埗られる。実際ガリレむ倉換の衚匏 では、時間は異なった速床を持぀芳枬者から芋おも等しい進み方をするのである。 䞀方、ロヌレンツ倉換を受ける系では、時間の進み方自䜓が芳枬者の速床によっお 倉化するため、様々な堎合においお非盎感的な事柄が起こる。ここでは、 時間の遅れや物䜓のロヌレンツ収瞮などを扱う。
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特殊盞察論 > 歎史的導入
<small> [[特殊盞察論]] > 歎史的導入</small> ---- ==歎史的導入== 19䞖玀䞭頃にMaxwellによっお電磁気孊の法則が芋通しのよい圢で 定匏化された。 その結果によるず電磁気孊の珟象は、 :<math> \begin{matrix} \textrm{div} \vec E &=& 4\pi \rho \\ \textrm{div} \vec B &=& 0 \\ \textrm{rot} \vec E &=& - \frac{\partial{{}}}{\partial{{ct}}} \vec B \\ \textrm{rot} \vec B &=& 4\pi \vec j + \frac{\partial{{}}}{\partial{{c t}}} \vec E \end{matrix} </math> の4぀の方皋匏によっお曞かれるこずが知られた。 (詳しくは電磁気孊で扱われる。これらの匏の詳现はこの埌の議論にはでおこない ので、よくわからなくおもそれほど問題は無い。) 䞀方、物䜓の動きを衚わすニュヌトン方皋匏は 既に18䞖玀にはよく知られおおり、 :<math> m \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} \vec v = \vec f </math> ずなっおいた。 圓事の科孊者は、これらが互いに異なった速床で動いおいる芳枬者から芋た堎合、 異なる振舞を瀺すこずを知っおいた。 ニュヌトン方皋匏は :<math> \vec v' = \vec v + \vec V, t' = t </math> もしくは、 :<math> \vec x' = \vec x + \vec V t , t' = t </math> で䞎えられるガリレむ倉換で䞍倉であるこずを知っおいた。 実際この匏から、 <!-- ï¿œegin{align} --> <!-- \frac{\partial{{}}}{\partial{{t'}}} &= \frac{\partial{{t}}}{\partial{{t'}}} \frac{\partial{{}}}{\partial{{t}}} + \frac{\partial{{x}}}{\partial{{t'}}} \frac{\partial{{}}}{\partial{{x}}} \ --> <!-- &= \frac{\partial{{}}}{\partial{{t}}} -V \frac{\partial{{}}}{\partial{{x}}} \ --> <!-- \end{align} --> <!-- (?) --> 物䜓の速床の埮分は芳枬者の速床が定数であるずするなら 運動方皋匏から消え去るこずが知られるので、 ニュヌトン方皋匏がガリレむ倉換で䞍倉であるこずが分かる。 䞀方、電磁気孊の方皋匏はガリレむ倉換で䞍倉にならないこずが知られおいた。 それよりもむしろ :<math> \begin{matrix} x' &= \frac 1 {\sqrt{1 - v^2/c^2 } } ( x + \frac V c ct ) \\ c t' &= \frac 1 {\sqrt{1 - v^2/c^2 } } ( ct + \frac V c x ) \end{matrix} </math> で䞎えられる倉換の方で電磁気孊の方皋匏が良い性質を 持぀こずが知られおいた。cは光の速さであり、 倀は<math> 2.99*10^8 </math>m/secである。 この倉換をロヌレンツ倉換ず呌ぶ。 光速が物䜓の速床よりもはるかに倧きいずき、䞡者が䞀臎するこずにも 泚意。 特に、電磁気孊では :<math> (\frac{\partial^2{{}}}{\partial{t}^2} - \Delta ) \vec E = 0 </math> などの匏が電磁気の䌝搬を衚わしおいるこずが知られおいる。 <math>\Delta</math>はラプラシアンである。 この匏の挔算子 :<math> \frac{\partial^2{{}}}{\partial{t}^2} - \Delta </math> は、ダランベリアンず呌ばれおいるが、 この挔算子がロヌレンツ倉換に぀いお 䞍倉であるこずが瀺される。 :(導出?) この名前はダランベヌルにちなんで付けられた。 圓事の科孊者はどちらの倉換がより正しいかで玛糟したが 倚くはガリレむ倉換をより支持した。これは電磁気孊の法則が 圓事は新参であり、既に実瞟のあるニュヌトン方皋匏よりも 間違いがひそんでいる可胜性が高かったこずによる。 実際には、結論から蚀えば、正しかったのは電磁気孊の法則、 Maxwell方皋匏の倉換性であり、ニュヌトン方皋匏は より䞀般的な :<math> \frac{\partial{{}}}{\partial{s}} p^\mu = f^\mu </math> の圢に曞き換えられるこずになった。 ここで、pずfはそれぞれ運動量ず力を衚わすが、これは4元ベクトルずいい 今たでの3぀の芁玠を持ったベクトルから、4぀の芁玠を持ったベクトルぞず 拡匵されおいる。sは固有時間ずいい、物䜓が運動する様子を取り入れた䞊での 時間のようなものである。 これらの量はそれぞれロヌレンツ倉換に察しお非垞に簡明な倉換性を持っおいる。 pずfはロヌレンツベクトルず呌ばれ、その倉換性は、単にベクトルに察しお 行列のかけ算を行なうこずによっお衚わされる。䞀方、sはロヌレンツ スカラヌず呌ばれ、ロヌレンツ倉換によっお党く䞍倉に保たれる こずが知られおいる。 以降の章ではこれらの蚈算手法などが扱われる。 ===初等的に定矩されたロヌレンツ倉換=== ここからは、c=1ずおく単䜍系を甚いる。c=1ずおくずき、時間の倉化は[m]で枬るこずが できる。これは奇劙に思えるかも知れないがある時間の倉化がその間に光が 䌝搬する距離で枬るこずに察応しおいる。先ほど述べた通り、ロヌレンツ倉換ずは :<math> x' = \frac 1 {\sqrt{1 - V^2/c^2 } } ( x + \frac V c ct ) </math> :<math> c t' = \frac 1 {\sqrt{1 - V^2/c^2 } } ( ct + \frac V c x ) </math> で䞎えられる倉換である。ここで、c=1ずおくず、この匏は :<math> x' = \frac 1 {\sqrt{1 - V^2 } } ( x + V t ) </math> :<math> t' = \frac 1 {\sqrt{1 - V^2 } } ( t + V x ) </math> ず曞かれ、xずtに぀いお察称的になる。このこずは䜕らかの意味で物䜓の䜍眮ず 物䜓の時刻を察応するものずしお扱うこずが出来るこずを瀺しおいる。 この様な倉換は、cが物䜓の速床Vず比べおきわめお倧きいずき ガリレむ倉換に戻るこずが瀺される。実際、䞊の匏の右蟺を :<math> \frac V c </math> によっお展開するず、Vに぀いお2次たでの範囲で :<math> x' = (1 + \frac 1 2 V^2/c^2) ( x + V t ) </math> :<math> t' = (1 + \frac 1 2 V^2/c^2) ( t + V x/c^2 ) </math> が埗られるが、この衚匏はVの1次たででは :<math> x' = x + V t </math> :<math> t' = t </math> ずなり、確かにガリレむ倉換になるこずが分かる。 *問題䟋 **問題 䞊の衚匏を<math>V/c</math>に぀いおテむラヌ展開するこずで確かにガリレむ倉換が埗られるこずを 確かめよ。 **解答 たた、ロヌレンツ倉換には次の重芁な性質がある。ある点を時刻ず座暙を定めるこずで 定める。この様な時刻方向たでいれお定められる点を䞖界点ず呌ぶこずがある。 このずき、ある䞖界点ずその䞖界点ずごく近い䞖界点ずの距離を :<math> ds ^2 = c^2 dt ^2 - dx ^2 </math> ず定矩する。ただし、ここでは䞖界点のうちで空間座暙を衚わす量は ただ1方向だけが甚いられるずした。この量<math>ds</math>を䞖界点間の固有距離ず呌ばれる こずがある。ロヌレンツ倉換の重芁な性質ずしおこの量のロヌレンツ倉換が この量を䞍倉に保぀ずいうこずがあげられる。 *問題䟋 **問題 :<math> ds ^2 = c^2 dt ^2 - dx ^2, ds ^{'2 }= c^2 dt ^{'2} - dx ^{'2} </math> に察しお、 :<math> t ' = \gamma(t + V x) , x ' = \gamma (x + V t) </math> を代入するこずで :<math> ds = ds' </math> を確かめよ。ただし、 :<math> \gamma = \frac 1 {\sqrt{1-v^2}} </math> ずする。 **解答 :<math> ds ' </math> に<math>t'</math>,<math>x'</math>の衚匏を代入するず :<math> ds ^{'2 }= dt ^{'2} - dx ^{'2} </math> :<math> = \gamma ^2 (dt + Vdx )^{2} -\gamma^2 (dx + vdt ) ^{2} </math> :<math> = \gamma ^2 \{ (1-V^2) dt^2 + (V^2 - 1) dx^2 \} </math> :<math> = dt^2 - dx ^2 = ds^2 </math> が埗られる。ただし、c=1の単䜍系を甚いた。よっお、ロヌレンツ倉換は固有距離を 䞍倉に保぀こずが分かる。 この性質は埌にロヌレンツ倉換に䌎っお起こる珟象を説明するのに甚いられる。 ただし、数孊的には別のより敎理された量から始めおこの量を定理ずしお導く方が より自然である。しかし、いずれにしおもこの量の䞍倉性は歎史的に重芁であり このこずを盎接導出するこずも倉換の性質を芋る䞊で䟿利であるので ここでは導入した。 この様な倉換はガリレむ倉換ずは異なった性質を持぀こずが分かる。 䟋えば、ガリレむ倉換を甚いたずきにはある物䜓が<math>v _1</math>で動いおいるずき その物䜓から芋お<math>v _2</math>で動いおいる物䜓の速床は<math>v _1 +v _2</math>で䞎えられた。 このような簡明な結果は、ガリレむ倉換の䞭ではどの芳枬者から芋たずきにも 時間の進み方が倉化しないこずによっお埗られる。実際ガリレむ倉換の衚匏 :<math> x' = x + V t </math> :<math> t ' = t </math> では、時間は異なった速床を持぀芳枬者から芋おも等しい進み方をするのである。 䞀方、ロヌレンツ倉換を受ける系では、時間の進み方自䜓が芳枬者の速床によっお 倉化するため、様々な堎合においお非盎感的な事柄が起こる。ここでは、 時間の遅れや物䜓のロヌレンツ収瞮などを扱う。 [[Category:特殊盞察論|れきしおきずうにゆう]]
2005-06-12T06:20:33Z
2024-03-16T03:15:30Z
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高等孊校生物/生物I/遺䌝情報ずDNA
高等孊校生物 > 生物I > 遺䌝 DNA(デオキシリボ栞酞、英: deoxyribonucleic acid)の構造は、ヌクレオチド (nucleotide) ず呌ばれる構成単䜍をもち、ヌクレオチドはリン酞ず糖ず塩基の化合物である。ヌクレオチドの糖はデオキシリボヌス(deoxyribose) である。DNAでは、ヌクレオチドがいく぀も結合しお、二重らせん構造を぀くっおいる。 塩基には4皮類あり、アデニン(adenine)、チミン(thymine)、シトシン(cytosine)、グアニン(guanine)ずいう4皮類の塩基である。ヌクレオチド䞀個に、4皮の塩基のうち、どれか䞀個が、ふくたれる。 生殖现胞では、枛数分裂で染色䜓が半分になるこずから、遺䌝子の正䜓ずは、どうやら染色䜓に含たれおいる物質であろう、ずいう事がモヌガンなどの1913幎ごろのショりゞョりバ゚の遺䌝の研究によっお、突き止められおいた。 遺䌝子に含たれる物質にはタンパク質や栞酞(かくさん)など、さたざたな物質がある。どの物質こそが遺䌝子の正䜓なのかを突き止める必芁があった。栞酞の発芋は、1869幎ごろ、スむスの生化孊者ミヌシャヌによっお、膿(うみ)から取り出した现胞の栞に、リン酞をふくんだ物質があるこずが発芋され、この物質はタンパク質ずは異なるこずが調べられた。ミヌシャ-の発芋したのが栞酞である。この圓時では、ただ栞酞が遺䌝子の正䜓だずは気づかれおいなかった。なお、膿は、癜血球を倚くふくむ。 1949幎、オヌストリアの゚ルノィン・シャルガフは、 いろいろな生物の持぀DNAを抜出しお調べ、どの生物でもアデニン(A)ずチミン(T)ずは量が等しく1:1であり、グアニン(G)ずシトシン(C)ずは量が等しく1:1であるこずを発芋した。 このこずから、シャルガフは、アデニンはチミンず結合する性質があり、グアニンはシトシンず結合する性質があるず考えた。 DNAの、このような、アデニン(A)ずチミン(T)ずが等量で結合する性質があるこず、グアニンずシトシンも等量で結合する性質があるこずを、たずめお、盞補性(そうほせい)ずいう。 1953幎、アメリカのゞェヌムズ・ワト゜ンずむギリスのフランシス・クリックは、 シャルガフの塩基組成の研究や、むギリスのモヌリス・りィルキンスのX線回折の研究をもずにしお、研究を行った。そしおワト゜ンずクリックは、DNAが二重らせん構造であるこずを発芋した。 これによるず、2本のヌクレオチド鎖が、アデニンずチミン、グアニンずシトシンで察合し、柱状になり、それがらせん状にねじれおいる。 二重らせん䞊のアデニンAずチミンTなど、らせんで察になった塩基どうしの結合は、氎玠結合(すいそ け぀ごう)ずいう、氎玠を仲立ちずした匱い結合をしおいる。塩基䞊の氎玠原子が、向かいあった塩基の窒玠原子や酞玠原子などず、匱く結合するのが、DNAの堎合での氎玠結合である。 なお氎玠結合が芋られるのは生物だけに限らず、䞀般の化孊物質などでも倚く芋られる。たずえば氎分子の安定性でも、氎玠結合が関わっおいる。 DNAの堎合の氎玠結合では、アデニンはチミンの塩基察では、塩基䞊の2箇所で氎玠結合をする。シトシンずグアニンの塩基察では、塩基䞊の3箇所で氎玠結合をする。 二重らせんの幅は2.0nmで、らせん1回転(1ピッチ)の長さは3.4nm、らせん1回転䞭に10察のヌクレオチド察がある。 DNAの働きには、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずがある。 DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。このため、DNAの塩基の䞊び方が異なるず、遺䌝情報も異なる。病気などの䟋倖をのぞけば、ある生䜓で合成されたタンパク質、たずえば皮膚のタンパク質のコラヌゲンや、骚のタンパク質や、筋肉のタンパク質のミオシンなど、どのタンパク質も、その生䜓のDNAの情報をもずに合成されたタンパク質である。 DNAは、现胞栞の䞭で、RNA(アヌル゚ヌ゚ヌ)ずいうタンパク質合成甚の塩基配列の物質を぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。 タンパク質の構造は、アミノ酞がいく぀も結合した構造である。したがっお、タンパク質を構成するアミノ酞の順序などの配列や、アミノ酞の数などによっお、タンパク質の性質が異なる。なお、アミノ酞どうしの化孊結合をペプチド結合ずいう。 DNAは、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。 DNAは配偶子圢成の際半分になり、配偶子が受粟するず合わさっお元に戻る。 こうしおDNAは遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。 配偶子圢成の際のDNA量の倉化は、原现胞のずきを2ず眮くず、䞀次母现胞のずきは4であり、二次母现胞のずきは2ずなり、卵现胞・粟现胞のずきは1になり、受粟卵のずきに2にもどる。 䜓现胞分裂の際のDNA量の倉化は、母现胞のずきを2ず眮くず、前期~終期のずきが4であり、嚘现胞の時に2にもどる。 DNAを蚭蚈図ずしタンパク質を䜜る仕組みは党おの生物で共通しおいる。 しかし、塩基配列が少しず぀倉化(ATCGが入れ替わったり、増えたり)しお、 生物の倚様性が生たれた。 ゲノム(genome)ずはある生物の遺䌝子の党䜓のこずである。 2003幎にヒトゲノムの解読が完了した。 これにより、ヒトの遺䌝子の党䜓が明らかずなった。 珟圚では、ゲノム研究は、食品や医療などに応甚されおいる。 1869幎、スむスのフリヌドリッヒ・ミヌシェルは、 现胞栞内の物質を発芋しヌクレむン(nuclein)ず呌んだ。 圓時は、遺䌝子の本䜓はタンパク質であるず考えられおいたが、 今日では、ヌクレむンはDNAず呌ばれ、遺䌝子の本䜓であるこずが明らかになっおいる。 1928幎むギリスのフレデリック・グリフィスは、 肺炎レンサ球菌ずネズミを甚いお実隓を行った。 肺炎レンサ球菌には、被膜を持っおいお病原性のあるS(smooth)型菌ず、被膜が無く病原性のないR(rough)型菌の2皮類がある。 被膜の有無ず病原性の有無の、どちらも遺䌝圢質である。 通垞の菌の分裂増殖では、S型ずR型ずの違いずいう遺䌝圢質は倉わらない。 グリフィスの実隓結果は次の通り。 これはR型菌の圢質が、加熱殺菌したS型菌に含たれる物質によっお、S型菌の圢質ぞ倉化したためであり、 これを圢質転換(transformation: nuclein)ず呌ぶ。 1943幎ころ、カナダのオズワルド・アベリヌは、グリフィスの実隓での圢質転換を起こした物質が䜕かを特定するため、タンパク質分解酵玠ずDNA分解酵玠を甚いお、S型菌・R型菌の実隓を行った。 実隓結果 これによっお、R型菌の圢質転換を起こしたのはDNAであるこずがわかった。 现菌に芏制するりむルスのこずをバクテリオファヌゞたたは単にファヌゞずいう。 1952幎、アメリカのアルフレッド・ハヌシヌずマヌサ・チェむスは、 T2ファヌゞずいうファヌゞの䞀皮のりむルスを甚いお実隓を行った。 T2ファヌゞは现菌に寄生しお増殖するりむルスであるバクテリオファヌゞの䞀皮であり、 ほがタンパク質ずDNAからできおいる。T2ファヌゞの頭郚の䞭にDNAが含たれる。それ以倖の倖殻(がいかく)はタンパク質で、できおいる。 圌らは、攟射性同䜍䜓のS(硫黄の攟射性同䜍䜓)およびP(リンの攟射性同䜍䜓)を目印ずしお甚い、硫黄をふくむタンパク質にはSで目印を぀け、PでDNAに目印を぀けた。DNAは P(リン)をふくむがS(硫黄)をふくたない。圌らの実際の実隓では、タンパク質に目印を぀けた実隓ず、DNAに目印を぀けた実隓ずは、それぞれ別に行った。 実隓では、それらの攟射性同䜍䜓をも぀T2ファヌゞを倧腞菌に感染させ、さらにミキサヌで撹拌し、遠心分離噚で倧腞菌の沈殿ず、䞊柄みに分けた。 倧腞菌からは、Pが倚く怜出され、あたりSは怜出されなかった。このこずからT2ファヌゞのDNAが倧腞菌に進入したず結論付けた。たた、䞊柄みからはT2ファヌゞのタンパク質が確認された。぀たり䞊柄みはT2ファヌゞの倖殻をふくんでいる。 さらに、この倧腞菌からは、20~30分埌、子ファヌゞが出おきた。子ファヌゞにはSは怜出されなかった。 これによっお、DNAが遺䌝物質であるこずが蚌明された。 ヒトの䜓现胞には46個の染色䜓があり、぀たりヒトには23察の染色䜓がある。(2n=46) そのうち22察は、男女に共通しお存圚する染色䜓であり、これを垞染色䜓(じょうせんしょくたい、Autosome)ず呌ぶ。 いっぜう残りの2本の染色䜓によっお、ヒトの性別が決定されるので、これを性染色䜓ず呌ぶ。 ヒトの堎合、男女に共通しお存圚する染色䜓のこずをX染色䜓ずいう。いっぜう、ヒトでは男性にのみ存圚する染色䜓のこずをY染色䜓ずいう。 ヒト以倖の動物も含めるず、性の決定には、XY型、XO型、ZW型、ZO型の4぀がある。 XY型は、雌が同圢のXX、雄が異圢のXYの性染色䜓をもち、 ショりゞョりバ゚や、ヒトなどの哺乳類が行う。 XO型は、雌が同圢のXX、雄がXの1぀だけの性染色䜓をもち、 トンボやバッタなどが行う。 ZW型は、雌が異圢のZW、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 ニワトリ、ヘビ、カむコガなどが行う。 ZO型は、雌がZの1぀だけ、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 スグリ゚ダシャクなどが行う。 遺䌝(heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。 たた、生物の圢や性質のこずを圢質(けいし぀、trait)ず呌ぶ。 圢質には芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質(genetic trait)ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質(Acquired trait)がある。 このペヌゞでは、圢質ずは遺䌝圢質を指す。 生殖の際に、芪から生殖现胞を経お、子に䌝えられおいる遺䌝の因子を遺䌝子(いでんし)ずいい、こんにちでは遺䌝子の正䜓は、现胞にふくたれるDNA(ディヌ゚ヌ゚ヌ)ずいう物質であるこずが知られおいる。 メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる自家受粟(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる玔系(pure line)の品皮を遞んだ。 その際、明確に決定的に発珟する、互いに異なる察立圢質を7぀採甚し、 1856幎から62幎にかけお亀配実隓を行った。 実隓1 1.皮子の圢に぀いお、 䞞ずしわの玔系を甚意しお䞡芪P(Parents)ずしたずころ、 その子雑皮第䞀代F1(Filius)は、党お䞞であった。 このようにF1では、察立圢質の片方のみが衚れる。 珟れる圢質を優性圢質(dominant trait)ず呌び、珟れない圢質を劣性圢質(recessive trait)ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、圢質が優秀である・劣等であるを意味しない。 実隓2 F1を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2では䞞ずしわが5474個ず1850個で、およそ3:1の出珟比であった。 このようにF2では、 優性圢質ず劣性圢質がおよそ3:1の比で出珟する。 実隓3 F2を自家受粟したずころ、 F2でしわだったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ずしわを3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。 実隓4 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。 実隓5 F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。 個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを遺䌝子型(genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をアルファベットの倧文字で衚し、 劣性圢質をアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、 ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、 あわせお2぀あるため、 アルファベット2文字で衚す。(䟋:AA,Aa,aa) たた、AAやaaのように同じ遺䌝子がペアになっおいるものをホモ接合䜓(homozygous, 同型接合䜓)ず呌び、 Aaのように異なる遺䌝子がペアになっおいるものをヘテロ接合䜓(heterozygous, 異型接合䜓)ず呌ぶ。 遺䌝子型によっお珟れる圢質を衚珟型(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を[]で囲んで衚すこずもある。(䟋:[A],[a]) 遺䌝子型の刀別のために、その個䜓ず劣性圢質の個䜓ずを亀雑するこずを怜定亀雑(test cross)ず呌ぶ。 たた、F1ずPずを亀雑するこずを戻し亀雑(backcross)ず呌ぶ。 䞋の衚は、怜定亀雑で遺䌝子型を刀別する方法を瀺しおいる。 配偶子?2ず?4の遺䌝子構成は、F1の衚珟型ずその分離比から予想できる。 ぀たり、?2はAのみ、?4はAずaである。 䞡芪?1ず?3の遺䌝子型は、配偶子?2ず?4の遺䌝子構成から予想できる。 ぀たり、?1はAA、?4はAaである。 実隓1では、 皮子の圢が䞞をA,しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを優性の法則(law of dominance)ず呌ぶ。 なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。 実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを分離の法則(law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓4では、 皮子の圢が䞞をA,しわをa、胚乳の色が黄をB,緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。 実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2でAABB:AABb:AaBB:AaBb:AAbb:Aabb:aaBB:aaBb:aabb=1:2:2:4:1:2:1:2:1ずなり、 結果[AB]:[Ab]:[aB]:[ab]=9:3:3:1ずなる。 実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 ぀たり、皮子の圢に関しおは[A]:[a]=3:1であり、胚乳の色に関しおは[B]:[b]=3:1である。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを独立の法則(law of independence)ず呌ぶ。 優性ず劣性の関係が䞍完党な遺䌝の仕方を䞍完党優性(incomplete dominance)ず呌ぶ。 䞍完党優性では優性の法則は圓おはたらない。 䞍完党優性は、マルバアサガオなどが行う。 マルバアサガオには、花の色が赀Rず癜rのものがある。 花の色が赀の玔系RRず癜の玔系rrを䞡芪Pずするず、 その子F1はRrで花の色が䞭間の桃色ずなる。 さらにその子F2は、RR:Rr:rr=1:2:1で、赀色:桃色:癜色=1:2:1ずなる。 成䜓になるたでに臎死䜜甚がある遺䌝子を臎死遺䌝子(lethal gene)ず呌ぶ。 臎死遺䌝子は、倚くの生物に存圚する。 䟋えば、ハツカネズミは臎死遺䌝子を持っおおり、 毛の色が黄色Yず灰色yのものがある。 黄色Yyを䞡芪Pずするず、 その子F1はYy:yy=2:1で、[Y]:[y]=2:1ずなる。 YYの個䜓は発生の段階で死んでしたう。 これはYが劣性の臎死遺䌝子だからである。 同䞀の遺䌝子座にある、同䞀圢質を決める、耇数の遺䌝子を耇察立遺䌝子(multiallelic gene)ず呌ぶ。 耇察立遺䌝子には、ヒトのABO匏血液型などがある。 ヒトのABO匏血液型には、A型、B型、AB型、O型の4皮類があり、 AずBずは䞍完党優性で、A,BはOに察しお完党優性である。 䟋えば䞋の衚のように、AO(A型)ずBO(B型)を䞡芪ずするず、 その子はAB,AO,BO,OOずなり、それぞれAB型,A型,B型,O型ずなる。 察立しない2぀以䞊の遺䌝子が、その働きを互いに補足しあっお1぀の圢質を決めるずき、その遺䌝子を補足遺䌝子()ず呌ぶ。 補足遺䌝子には、スむヌトピヌの花の色などがある。 色玠原を䜜る遺䌝子をC、色玠原から色玠を䜜る遺䌝子をPずし、 癜色花CCppず癜色花ccPPを䞡芪Pずするず、 その子F1はCcPpで有色花ずなる。 さらにその子F2は、C-P-:C-pp:ccP-:ccpp=9:3:3:1で、有色花:癜色花:癜色花:癜色花=9:3:3:1぀たり有色花:癜色花=9:7ずなる。 これはCずPの䞡方をもっおいないず色玠が䜜られないためである。 他の遺䌝子の働きを抑制する遺䌝子を抑制遺䌝子(suppressor gene)ず呌ぶ。 抑制遺䌝子には、カむコガのたゆの色などがある。 黄色遺䌝子をY、Yの働きを抑制する遺䌝子をIずし、 癜たゆIIyyず黄たゆiiYYを䞡芪Pずするず、 その子F1はIiYyで癜たゆずなる。 さらにその子F2は、I-Y-:I-yy:iiY-:iiyy=9:3:3:1で、癜たゆ:癜たゆ:黄たゆ:癜たゆ=9:3:3:1぀たり癜たゆ:黄たゆ=13:3ずなる。 これはIがYの働きを抑制するためである。 性染色䜓の䞭にあるが、性の決定以倖の働きをもった遺䌝子の遺䌝珟象のこずを䌎性遺䌝(sex-linked inheritance)ずいう。 䌎性遺䌝は圢質の発珟が性別によっお異なり、 ヒトの赀緑色芚異垞や血友病などに芋られる。 ヒトの赀緑色芚異垞の遺䌝子は、X染色䜓䞊にある劣性遺䌝子である。 蚘号的に曞けば、優性遺䌝子ず劣性遺䌝子をそれぞれA,aず衚すず、 X、Xのように衚す。この堎合、Xが色芚異垞の遺䌝子である。 このように、䌎性遺䌝は性別によっお遺䌝の仕方が異なる。 このようなメンデル遺䌝的な理由もあっお男性のほうが統蚈的には遺䌝性の色芚異垞は倚いが、しかし女性でも遺䌝性の色芚異垞者はいる。 同じ染色䜓にある遺䌝子が、配偶子圢成の際に行動をずもにするこずを、遺䌝子の連鎖(linkage)ずいう。 1905幎、むギリスのりィリアム・ベヌツ゜ンは、 スむヌトピヌの亀雑実隓から、 連鎖の珟象を発芋した。 生殖现胞の枛数分裂のずき、盞同染色䜓の䞀郚が亀換する珟象を乗換え(crossover)ずいう。 そのずきに遺䌝子の配列が倉わるこずを組換え(Recombination)ずいう。 遺䌝子の組換えが起こる割合を組換え䟡()ずいい、パヌセントで衚される。 組み換え䟡を l {\displaystyle l} %、組み換えの起こった配偶子数を m {\displaystyle m} 、党おの配偶子数を n {\displaystyle n} ず眮くず、組み換え䟡は次のように求める。 l {\displaystyle l} = {\displaystyle =} m n {\displaystyle {\frac {m}{n}}} × 100 {\displaystyle \times 100} 1926幎、アメリカのトヌマス・ハント・モヌガンは、 異なる3぀の圢質に察し、組み換え䟡を求め、その組み換え䟡から遺䌝子距離を求める䞉点亀雑(three-point cross)により、 キむロショりゞョりバ゚の遺䌝子の配列を図瀺し、これを染色䜓地図(chromosome map)ず呌ぶ。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等孊校生物 > 生物I > 遺䌝", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "DNA(デオキシリボ栞酞、英: deoxyribonucleic acid)の構造は、ヌクレオチド (nucleotide) ず呌ばれる構成単䜍をもち、ヌクレオチドはリン酞ず糖ず塩基の化合物である。ヌクレオチドの糖はデオキシリボヌス(deoxyribose) である。DNAでは、ヌクレオチドがいく぀も結合しお、二重らせん構造を぀くっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "塩基には4皮類あり、アデニン(adenine)、チミン(thymine)、シトシン(cytosine)、グアニン(guanine)ずいう4皮類の塩基である。ヌクレオチド䞀個に、4皮の塩基のうち、どれか䞀個が、ふくたれる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "生殖现胞では、枛数分裂で染色䜓が半分になるこずから、遺䌝子の正䜓ずは、どうやら染色䜓に含たれおいる物質であろう、ずいう事がモヌガンなどの1913幎ごろのショりゞョりバ゚の遺䌝の研究によっお、突き止められおいた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "遺䌝子に含たれる物質にはタンパク質や栞酞(かくさん)など、さたざたな物質がある。どの物質こそが遺䌝子の正䜓なのかを突き止める必芁があった。栞酞の発芋は、1869幎ごろ、スむスの生化孊者ミヌシャヌによっお、膿(うみ)から取り出した现胞の栞に、リン酞をふくんだ物質があるこずが発芋され、この物質はタンパク質ずは異なるこずが調べられた。ミヌシャ-の発芋したのが栞酞である。この圓時では、ただ栞酞が遺䌝子の正䜓だずは気づかれおいなかった。なお、膿は、癜血球を倚くふくむ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "1949幎、オヌストリアの゚ルノィン・シャルガフは、 いろいろな生物の持぀DNAを抜出しお調べ、どの生物でもアデニン(A)ずチミン(T)ずは量が等しく1:1であり、グアニン(G)ずシトシン(C)ずは量が等しく1:1であるこずを発芋した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "このこずから、シャルガフは、アデニンはチミンず結合する性質があり、グアニンはシトシンず結合する性質があるず考えた。 DNAの、このような、アデニン(A)ずチミン(T)ずが等量で結合する性質があるこず、グアニンずシトシンも等量で結合する性質があるこずを、たずめお、盞補性(そうほせい)ずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "1953幎、アメリカのゞェヌムズ・ワト゜ンずむギリスのフランシス・クリックは、 シャルガフの塩基組成の研究や、むギリスのモヌリス・りィルキンスのX線回折の研究をもずにしお、研究を行った。そしおワト゜ンずクリックは、DNAが二重らせん構造であるこずを発芋した。 これによるず、2本のヌクレオチド鎖が、アデニンずチミン、グアニンずシトシンで察合し、柱状になり、それがらせん状にねじれおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "二重らせん䞊のアデニンAずチミンTなど、らせんで察になった塩基どうしの結合は、氎玠結合(すいそ け぀ごう)ずいう、氎玠を仲立ちずした匱い結合をしおいる。塩基䞊の氎玠原子が、向かいあった塩基の窒玠原子や酞玠原子などず、匱く結合するのが、DNAの堎合での氎玠結合である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "なお氎玠結合が芋られるのは生物だけに限らず、䞀般の化孊物質などでも倚く芋られる。たずえば氎分子の安定性でも、氎玠結合が関わっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "DNAの堎合の氎玠結合では、アデニンはチミンの塩基察では、塩基䞊の2箇所で氎玠結合をする。シトシンずグアニンの塩基察では、塩基䞊の3箇所で氎玠結合をする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "二重らせんの幅は2.0nmで、らせん1回転(1ピッチ)の長さは3.4nm、らせん1回転䞭に10察のヌクレオチド察がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "DNAの働きには、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずがある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。このため、DNAの塩基の䞊び方が異なるず、遺䌝情報も異なる。病気などの䟋倖をのぞけば、ある生䜓で合成されたタンパク質、たずえば皮膚のタンパク質のコラヌゲンや、骚のタンパク質や、筋肉のタンパク質のミオシンなど、どのタンパク質も、その生䜓のDNAの情報をもずに合成されたタンパク質である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "DNAは、现胞栞の䞭で、RNA(アヌル゚ヌ゚ヌ)ずいうタンパク質合成甚の塩基配列の物質を぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "タンパク質の構造は、アミノ酞がいく぀も結合した構造である。したがっお、タンパク質を構成するアミノ酞の順序などの配列や、アミノ酞の数などによっお、タンパク質の性質が異なる。なお、アミノ酞どうしの化孊結合をペプチド結合ずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "DNAは、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。 DNAは配偶子圢成の際半分になり、配偶子が受粟するず合わさっお元に戻る。 こうしおDNAは遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "配偶子圢成の際のDNA量の倉化は、原现胞のずきを2ず眮くず、䞀次母现胞のずきは4であり、二次母现胞のずきは2ずなり、卵现胞・粟现胞のずきは1になり、受粟卵のずきに2にもどる。 䜓现胞分裂の際のDNA量の倉化は、母现胞のずきを2ず眮くず、前期~終期のずきが4であり、嚘现胞の時に2にもどる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "DNAを蚭蚈図ずしタンパク質を䜜る仕組みは党おの生物で共通しおいる。 しかし、塩基配列が少しず぀倉化(ATCGが入れ替わったり、増えたり)しお、 生物の倚様性が生たれた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ゲノム(genome)ずはある生物の遺䌝子の党䜓のこずである。 2003幎にヒトゲノムの解読が完了した。 これにより、ヒトの遺䌝子の党䜓が明らかずなった。 珟圚では、ゲノム研究は、食品や医療などに応甚されおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "1869幎、スむスのフリヌドリッヒ・ミヌシェルは、 现胞栞内の物質を発芋しヌクレむン(nuclein)ず呌んだ。 圓時は、遺䌝子の本䜓はタンパク質であるず考えられおいたが、 今日では、ヌクレむンはDNAず呌ばれ、遺䌝子の本䜓であるこずが明らかになっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "1928幎むギリスのフレデリック・グリフィスは、 肺炎レンサ球菌ずネズミを甚いお実隓を行った。 肺炎レンサ球菌には、被膜を持っおいお病原性のあるS(smooth)型菌ず、被膜が無く病原性のないR(rough)型菌の2皮類がある。 被膜の有無ず病原性の有無の、どちらも遺䌝圢質である。 通垞の菌の分裂増殖では、S型ずR型ずの違いずいう遺䌝圢質は倉わらない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "グリフィスの実隓結果は次の通り。", "title": "" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "これはR型菌の圢質が、加熱殺菌したS型菌に含たれる物質によっお、S型菌の圢質ぞ倉化したためであり、 これを圢質転換(transformation: nuclein)ず呌ぶ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "1943幎ころ、カナダのオズワルド・アベリヌは、グリフィスの実隓での圢質転換を起こした物質が䜕かを特定するため、タンパク質分解酵玠ずDNA分解酵玠を甚いお、S型菌・R型菌の実隓を行った。", "title": "" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "実隓結果", "title": "" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "これによっお、R型菌の圢質転換を起こしたのはDNAであるこずがわかった。", "title": "" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "现菌に芏制するりむルスのこずをバクテリオファヌゞたたは単にファヌゞずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "1952幎、アメリカのアルフレッド・ハヌシヌずマヌサ・チェむスは、 T2ファヌゞずいうファヌゞの䞀皮のりむルスを甚いお実隓を行った。 T2ファヌゞは现菌に寄生しお増殖するりむルスであるバクテリオファヌゞの䞀皮であり、 ほがタンパク質ずDNAからできおいる。T2ファヌゞの頭郚の䞭にDNAが含たれる。それ以倖の倖殻(がいかく)はタンパク質で、できおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "圌らは、攟射性同䜍䜓のS(硫黄の攟射性同䜍䜓)およびP(リンの攟射性同䜍䜓)を目印ずしお甚い、硫黄をふくむタンパク質にはSで目印を぀け、PでDNAに目印を぀けた。DNAは P(リン)をふくむがS(硫黄)をふくたない。圌らの実際の実隓では、タンパク質に目印を぀けた実隓ず、DNAに目印を぀けた実隓ずは、それぞれ別に行った。", "title": "" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "実隓では、それらの攟射性同䜍䜓をも぀T2ファヌゞを倧腞菌に感染させ、さらにミキサヌで撹拌し、遠心分離噚で倧腞菌の沈殿ず、䞊柄みに分けた。 倧腞菌からは、Pが倚く怜出され、あたりSは怜出されなかった。このこずからT2ファヌゞのDNAが倧腞菌に進入したず結論付けた。たた、䞊柄みからはT2ファヌゞのタンパク質が確認された。぀たり䞊柄みはT2ファヌゞの倖殻をふくんでいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "さらに、この倧腞菌からは、20~30分埌、子ファヌゞが出おきた。子ファヌゞにはSは怜出されなかった。", "title": "" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "これによっお、DNAが遺䌝物質であるこずが蚌明された。", "title": "" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ヒトの䜓现胞には46個の染色䜓があり、぀たりヒトには23察の染色䜓がある。(2n=46)", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "そのうち22察は、男女に共通しお存圚する染色䜓であり、これを垞染色䜓(じょうせんしょくたい、Autosome)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "いっぜう残りの2本の染色䜓によっお、ヒトの性別が決定されるので、これを性染色䜓ず呌ぶ。", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ヒトの堎合、男女に共通しお存圚する染色䜓のこずをX染色䜓ずいう。いっぜう、ヒトでは男性にのみ存圚する染色䜓のこずをY染色䜓ずいう。", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ヒト以倖の動物も含めるず、性の決定には、XY型、XO型、ZW型、ZO型の4぀がある。 XY型は、雌が同圢のXX、雄が異圢のXYの性染色䜓をもち、 ショりゞョりバ゚や、ヒトなどの哺乳類が行う。 XO型は、雌が同圢のXX、雄がXの1぀だけの性染色䜓をもち、 トンボやバッタなどが行う。 ZW型は、雌が異圢のZW、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 ニワトリ、ヘビ、カむコガなどが行う。 ZO型は、雌がZの1぀だけ、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 スグリ゚ダシャクなどが行う。", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子ず染色䜓" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "遺䌝(heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "たた、生物の圢や性質のこずを圢質(けいし぀、trait)ず呌ぶ。 圢質には芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質(genetic trait)ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質(Acquired trait)がある。 このペヌゞでは、圢質ずは遺䌝圢質を指す。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "生殖の際に、芪から生殖现胞を経お、子に䌝えられおいる遺䌝の因子を遺䌝子(いでんし)ずいい、こんにちでは遺䌝子の正䜓は、现胞にふくたれるDNA(ディヌ゚ヌ゚ヌ)ずいう物質であるこずが知られおいる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる自家受粟(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる玔系(pure line)の品皮を遞んだ。 その際、明確に決定的に発珟する、互いに異なる察立圢質を7぀採甚し、 1856幎から62幎にかけお亀配実隓を行った。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "実隓1 1.皮子の圢に぀いお、 䞞ずしわの玔系を甚意しお䞡芪P(Parents)ずしたずころ、 その子雑皮第䞀代F1(Filius)は、党お䞞であった。 このようにF1では、察立圢質の片方のみが衚れる。 珟れる圢質を優性圢質(dominant trait)ず呌び、珟れない圢質を劣性圢質(recessive trait)ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、圢質が優秀である・劣等であるを意味しない。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "実隓2 F1を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2では䞞ずしわが5474個ず1850個で、およそ3:1の出珟比であった。 このようにF2では、 優性圢質ず劣性圢質がおよそ3:1の比で出珟する。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "実隓3 F2を自家受粟したずころ、 F2でしわだったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ずしわを3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "実隓4 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "実隓5 F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを遺䌝子型(genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をアルファベットの倧文字で衚し、 劣性圢質をアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、 ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、 あわせお2぀あるため、 アルファベット2文字で衚す。(䟋:AA,Aa,aa)", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "たた、AAやaaのように同じ遺䌝子がペアになっおいるものをホモ接合䜓(homozygous, 同型接合䜓)ず呌び、 Aaのように異なる遺䌝子がペアになっおいるものをヘテロ接合䜓(heterozygous, 異型接合䜓)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "遺䌝子型によっお珟れる圢質を衚珟型(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を[]で囲んで衚すこずもある。(䟋:[A],[a])", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "遺䌝子型の刀別のために、その個䜓ず劣性圢質の個䜓ずを亀雑するこずを怜定亀雑(test cross)ず呌ぶ。 たた、F1ずPずを亀雑するこずを戻し亀雑(backcross)ず呌ぶ。 䞋の衚は、怜定亀雑で遺䌝子型を刀別する方法を瀺しおいる。 配偶子?2ず?4の遺䌝子構成は、F1の衚珟型ずその分離比から予想できる。 ぀たり、?2はAのみ、?4はAずaである。 䞡芪?1ず?3の遺䌝子型は、配偶子?2ず?4の遺䌝子構成から予想できる。 ぀たり、?1はAA、?4はAaである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "実隓1では、 皮子の圢が䞞をA,しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを優性の法則(law of dominance)ず呌ぶ。 なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを分離の法則(law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "実隓4では、 皮子の圢が䞞をA,しわをa、胚乳の色が黄をB,緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2でAABB:AABb:AaBB:AaBb:AAbb:Aabb:aaBB:aaBb:aabb=1:2:2:4:1:2:1:2:1ずなり、 結果[AB]:[Ab]:[aB]:[ab]=9:3:3:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 ぀たり、皮子の圢に関しおは[A]:[a]=3:1であり、胚乳の色に関しおは[B]:[b]=3:1である。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを独立の法則(law of independence)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "優性ず劣性の関係が䞍完党な遺䌝の仕方を䞍完党優性(incomplete dominance)ず呌ぶ。 䞍完党優性では優性の法則は圓おはたらない。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "䞍完党優性は、マルバアサガオなどが行う。 マルバアサガオには、花の色が赀Rず癜rのものがある。 花の色が赀の玔系RRず癜の玔系rrを䞡芪Pずするず、 その子F1はRrで花の色が䞭間の桃色ずなる。 さらにその子F2は、RR:Rr:rr=1:2:1で、赀色:桃色:癜色=1:2:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "成䜓になるたでに臎死䜜甚がある遺䌝子を臎死遺䌝子(lethal gene)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "臎死遺䌝子は、倚くの生物に存圚する。 䟋えば、ハツカネズミは臎死遺䌝子を持っおおり、 毛の色が黄色Yず灰色yのものがある。 黄色Yyを䞡芪Pずするず、 その子F1はYy:yy=2:1で、[Y]:[y]=2:1ずなる。 YYの個䜓は発生の段階で死んでしたう。 これはYが劣性の臎死遺䌝子だからである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "同䞀の遺䌝子座にある、同䞀圢質を決める、耇数の遺䌝子を耇察立遺䌝子(multiallelic gene)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "耇察立遺䌝子には、ヒトのABO匏血液型などがある。 ヒトのABO匏血液型には、A型、B型、AB型、O型の4皮類があり、 AずBずは䞍完党優性で、A,BはOに察しお完党優性である。 䟋えば䞋の衚のように、AO(A型)ずBO(B型)を䞡芪ずするず、 その子はAB,AO,BO,OOずなり、それぞれAB型,A型,B型,O型ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "察立しない2぀以䞊の遺䌝子が、その働きを互いに補足しあっお1぀の圢質を決めるずき、その遺䌝子を補足遺䌝子()ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "補足遺䌝子には、スむヌトピヌの花の色などがある。 色玠原を䜜る遺䌝子をC、色玠原から色玠を䜜る遺䌝子をPずし、 癜色花CCppず癜色花ccPPを䞡芪Pずするず、 その子F1はCcPpで有色花ずなる。 さらにその子F2は、C-P-:C-pp:ccP-:ccpp=9:3:3:1で、有色花:癜色花:癜色花:癜色花=9:3:3:1぀たり有色花:癜色花=9:7ずなる。 これはCずPの䞡方をもっおいないず色玠が䜜られないためである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "他の遺䌝子の働きを抑制する遺䌝子を抑制遺䌝子(suppressor gene)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "抑制遺䌝子には、カむコガのたゆの色などがある。 黄色遺䌝子をY、Yの働きを抑制する遺䌝子をIずし、 癜たゆIIyyず黄たゆiiYYを䞡芪Pずするず、 その子F1はIiYyで癜たゆずなる。 さらにその子F2は、I-Y-:I-yy:iiY-:iiyy=9:3:3:1で、癜たゆ:癜たゆ:黄たゆ:癜たゆ=9:3:3:1぀たり癜たゆ:黄たゆ=13:3ずなる。 これはIがYの働きを抑制するためである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "性染色䜓の䞭にあるが、性の決定以倖の働きをもった遺䌝子の遺䌝珟象のこずを䌎性遺䌝(sex-linked inheritance)ずいう。 䌎性遺䌝は圢質の発珟が性別によっお異なり、 ヒトの赀緑色芚異垞や血友病などに芋られる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ヒトの赀緑色芚異垞の遺䌝子は、X染色䜓䞊にある劣性遺䌝子である。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "蚘号的に曞けば、優性遺䌝子ず劣性遺䌝子をそれぞれA,aず衚すず、 X、Xのように衚す。この堎合、Xが色芚異垞の遺䌝子である。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "このように、䌎性遺䌝は性別によっお遺䌝の仕方が異なる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "このようなメンデル遺䌝的な理由もあっお男性のほうが統蚈的には遺䌝性の色芚異垞は倚いが、しかし女性でも遺䌝性の色芚異垞者はいる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "同じ染色䜓にある遺䌝子が、配偶子圢成の際に行動をずもにするこずを、遺䌝子の連鎖(linkage)ずいう。 1905幎、むギリスのりィリアム・ベヌツ゜ンは、 スむヌトピヌの亀雑実隓から、 連鎖の珟象を発芋した。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "生殖现胞の枛数分裂のずき、盞同染色䜓の䞀郚が亀換する珟象を乗換え(crossover)ずいう。 そのずきに遺䌝子の配列が倉わるこずを組換え(Recombination)ずいう。 遺䌝子の組換えが起こる割合を組換え䟡()ずいい、パヌセントで衚される。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "組み換え䟡を l {\\displaystyle l} %、組み換えの起こった配偶子数を m {\\displaystyle m} 、党おの配偶子数を n {\\displaystyle n} ず眮くず、組み換え䟡は次のように求める。 l {\\displaystyle l} = {\\displaystyle =} m n {\\displaystyle {\\frac {m}{n}}} × 100 {\\displaystyle \\times 100}", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "1926幎、アメリカのトヌマス・ハント・モヌガンは、 異なる3぀の圢質に察し、組み換え䟡を求め、その組み換え䟡から遺䌝子距離を求める䞉点亀雑(three-point cross)により、 キむロショりゞョりバ゚の遺䌝子の配列を図瀺し、これを染色䜓地図(chromosome map)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" } ]
高等孊校生物 > 生物I > 遺䌝
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 遺䌝 </small> === DNAの構造 === [[File:DNAのヌクレオチド構造.svg|thumb|300px|DNAのヌクレオチド構造]] [[File:DNAの䞊び方.png|thumb|DNAの䞊び方の説明図。アデニン(A)はチミン(T)ず結び぀く。グアニン(G)はシトシン(C)ず結び぀く。]] [[画像:DNA animation.gif|thumb|right|DNAの立䜓構造]] '''DNA'''デオキシリボ栞酞、英: deoxyribonucleic acidの構造は、'''ヌクレオチド''' (nucleotide) ず呌ばれる構成単䜍をもち、ヌクレオチドは'''リン酞'''ず'''糖'''ず'''塩基'''の化合物である。ヌクレオチドの糖は'''デオキシリボヌス'''(deoxyribose) である。DNAでは、ヌクレオチドがいく぀も結合しお、二重らせん構造を぀くっおいる。 塩基には4皮類あり、'''アデニン'''(adenine)、'''チミン'''(thymine)、'''シトシン'''(cytosine)、'''グアニン'''(guanine)ずいう4皮類の塩基である。ヌクレオチド䞀個に、皮の塩基のうち、どれか䞀個が、ふくたれる。 生殖现胞では、枛数分裂で染色䜓が半分になるこずから、遺䌝子の正䜓ずは、どうやら染色䜓に含たれおいる物質であろう、ずいう事がモヌガンなどの1913幎ごろのショりゞョりバ゚の遺䌝の研究によっお、突き止められおいた。 遺䌝子に含たれる物質にはタンパク質や栞酞かくさんなど、さたざたな物質がある。どの物質こそが遺䌝子の正䜓なのかを突き止める必芁があった。栞酞の発芋は、1869幎ごろ、スむスの生化孊者ミヌシャヌによっお、膿うみから取り出した现胞の栞に、リン酞をふくんだ物質があるこずが発芋され、この物質はタンパク質ずは異なるこずが調べられた。ミヌシャの発芋したのが栞酞である。この圓時では、ただ栞酞が遺䌝子の正䜓だずは気づかれおいなかった。なお、膿は、癜血球を倚くふくむ。 1949幎、オヌストリアの[[w:゚ルノィン・シャルガフ|゚ルノィン・シャルガフ]]は、 いろいろな生物の持぀DNAを抜出しお調べ、どの生物でもアデニンAずチミンTずは量が等しく11であり、グアニンGずシトシンCずは量が等しく11であるこずを発芋した。 :AT  11  、 GC  11 このこずから、シャルガフは、アデニンはチミンず結合する性質があり、グアニンはシトシンず結合する性質があるず考えた。 DNAの、このような、アデニンAずチミンTずが等量で結合する性質があるこず、グアニンずシトシンも等量で結合する性質があるこずを、たずめお、盞補性そうほせいずいう。 1953幎、アメリカの[[w:ゞェヌムズ・ワト゜ン|ゞェヌムズ・ワト゜ン]]ずむギリスの[[w:フランシス・クリック|フランシス・クリック]]は、 シャルガフの塩基組成の研究や、むギリスの[[w:モヌリス・りィルキンス|モヌリス・りィルキンス]]のX線回折の研究をもずにしお、研究を行った。そしおワト゜ンずクリックは、DNAが'''二重らせん構造'''であるこずを発芋した。 これによるず、2本のヌクレオチド鎖が、アデニンずチミン、グアニンずシトシンで察合し、柱状になり、それがらせん状にねじれおいる。 <gallery widths=200px heights=200px> File:Adenin.png|アデニン File:Timina.svg|チミン File:Guanine chemical structure 2.png|グアニン File:Citosina-es.svg|シトシン </gallery> {{-}} [[File:DNA chemical structure.svg|thumb|400px|DNAにおける氎玠結合の䟋。]] [[ファむル:Base pair GC.svg|thumb|left|氎玠結合。 DNAにおける2぀の塩基察の内の1぀であるグアニンずシトシン間の氎玠結合。]] 二重らせん䞊のアデニンAずチミンTなど、らせんで察になった塩基どうしの結合は、'''氎玠結合'''すいそ け぀ごうずいう、氎玠を仲立ちずした匱い結合をしおいる。塩基䞊の氎玠原子が、向かいあった塩基の窒玠原子や酞玠原子などず、匱く結合するのが、DNAの堎合での氎玠結合である。 なお氎玠結合が芋られるのは生物だけに限らず、䞀般の化孊物質などでも倚く芋られる。たずえば氎分子の安定性でも、氎玠結合が関わっおいる。 DNAの堎合の氎玠結合では、アデニンはチミンの塩基察では、塩基䞊の箇所で氎玠結合をする。シトシンずグアニンの塩基察では、塩基䞊の箇所で氎玠結合をする。 二重らせんの幅は2.0nmで、らせん1回転(1ピッチ)の長さは3.4nm、らせん1回転䞭に10察のヌクレオチド察がある。 === DNAの働き === [[File:Amino acid strucuture for highscool education.svg|thumb|300px|アミノ酞の䞀般的な構造。図䞭のRは、アミノ酞の皮類によっお、こずなる。]] [[Image:aspartame2.png|thumb|400px|ペプチド結合の䟋。いっぜうのアミノ酞のカルボキシル基COOHず、もういっぜうのアミノ酞のアミノ基NH<sub>2</sub>が結合する。ペプチド結合のずき、COOHからOHが取り陀かれ、NH<sub>2</sub>のHが取り陀かれ、1分子の氎 H<sub>2</sub>O ができる。]] DNAの働きには、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずがある。 DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。このため、DNAの塩基の䞊び方が異なるず、遺䌝情報も異なる。病気などの䟋倖をのぞけば、ある生䜓で合成されたタンパク質、たずえば皮膚のタンパク質のコラヌゲンや、骚のタンパク質や、筋肉のタンパク質のミオシンなど、どのタンパク質も、その生䜓のDNAの情報をもずに合成されたタンパク質である。 DNAは、现胞栞の䞭で、RNAアヌル゚ヌ゚ヌずいうタンパク質合成甚の塩基配列の物質を぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。 タンパク質の構造は、アミノ酞がいく぀も結合した構造である。したがっお、タンパク質を構成するアミノ酞の順序などの配列や、アミノ酞の数などによっお、タンパク質の性質が異なる。なお、アミノ酞どうしの化孊結合をペプチド結合ずいう。 :(※ タンパク質の合成の仕組みに぀いお、くわしくは、単元『[[高等孊校理科 生物基瀎/遺䌝情報ずタンパク質の合成]]』などの章で説明する。) DNAは、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。 DNAは配偶子圢成の際半分になり、配偶子が受粟するず合わさっお元に戻る。 こうしおDNAは遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。 :(※ 生殖现胞ずDNAの分配の仕組みに぀いお、くわしくは、『[[高等孊校理科 生物基瀎/遺䌝情報の分配]]』などの章で説明する。) === DNA量の倉化 === 配偶子圢成の際のDNA量の倉化は、原现胞のずきを2ず眮くず、䞀次母现胞のずきは4であり、二次母现胞のずきは2ずなり、卵现胞・粟现胞のずきは1になり、受粟卵のずきに2にもどる。 䜓现胞分裂の際のDNA量の倉化は、母现胞のずきを2ず眮くず、前期終期のずきが4であり、嚘现胞の時に2にもどる。 === DNAず生物の共通性・倚様性 === DNAを蚭蚈図ずしタンパク質を䜜る仕組みは党おの生物で共通しおいる。 しかし、塩基配列が少しず぀倉化ATCGが入れ替わったり、増えたりしお、 生物の倚様性が生たれた。 === ゲノム === ゲノム(genome)ずはある生物の遺䌝子の党䜓のこずである。 2003幎にヒトゲノムの解読が完了した。 これにより、ヒトの遺䌝子の党䜓が明らかずなった。 珟圚では、ゲノム研究は、食品や医療などに応甚されおいる。 === (※ ほが範囲倖:) 遺䌝子の本䜓の研究 === :※ 2010幎代の生物基瀎・生物の教科曞では、圢質転換やファヌゞなどの話題が、あたり芋圓たらない。 :※ 数研出版や第䞀孊習瀟など、いく぀かの教科曞にあるが、コラム送りになっおいる。 1869幎、スむスの[[w:フリヌドリッヒ・ミヌシェル|フリヌドリッヒ・ミヌシェル]]は、 现胞栞内の物質を発芋しヌクレむン(nuclein)ず呌んだ。 圓時は、遺䌝子の本䜓はタンパク質であるず考えられおいたが、 今日では、ヌクレむンはDNAず呌ばれ、遺䌝子の本䜓であるこずが明らかになっおいる。 * グリフィスの実隓 [[Image:Griffith_experiment_ja.svg|thumb|400px|right|[[w:グリフィスの実隓|グリフィスの実隓]]]] 1928幎むギリスの[[w:フレデリック・グリフィス|フレデリック・グリフィス]]は、 肺炎レンサ球菌ずネズミを甚いお[[w:グリフィスの実隓|実隓]]を行った。 肺炎レンサ球菌には、被膜を持っおいお病原性のあるS(smooth)型菌ず、被膜が無く病原性のないR(rough)型菌の2皮類がある。 被膜の有無ず病原性の有無の、どちらも遺䌝圢質である。 通垞の菌の分裂増殖では、S型ずR型ずの違いずいう遺䌝圢質は倉わらない。 グリフィスの実隓結果は次の通り。 :生きたS型菌をネズミに泚射するず、ネズミは肺炎を起こしお死ぬ。 :生きたR型菌をネズミに泚射するず、ネズミは肺炎を起こさない。 :加熱殺菌したS型菌をネズミに泚射するず、ネズミは肺炎を起こさない。 :加熱殺菌したS型菌に生きたR型菌を混ぜおネズミに泚射するず、ネズミは肺炎を起こしお死ぬ。死んだネズミの血液を調べるずS型菌が繁殖しおいた。 これはR型菌の圢質が、加熱殺菌したS型菌に含たれる物質によっお、S型菌の圢質ぞ倉化したためであり、 これを'''圢質転換'''(transformation: nuclein)ず呌ぶ。 {{-}} * アベリヌの実隓 1943幎ころ、カナダの[[w:オズワルド・アベリヌ|オズワルド・アベリヌ]]は、グリフィスの実隓での圢質転換を起こした物質が䜕かを特定するため、タンパク質分解酵玠ずDNA分解酵玠を甚いお、S型菌・R型菌の実隓を行った。 実隓結果 :S型菌のタンパク質を分解した抜出液にR型菌を混ぜるず、S型菌ぞ圢質転換した。 :次にS型菌のDNAを分解した抜出液にR型菌を混ぜおも、S型菌ぞ圢質転換はしなかった。 これによっお、R型菌の圢質転換を起こしたのはDNAであるこずがわかった。 * バクテリオファヌゞの増殖実隓 [[Image:Tevenphage.svg|thumb|left|T2ファヌゞの構造]] 现菌に芏制するりむルスのこずをバクテリオファヌゞたたは単にファヌゞずいう。 1952幎、アメリカの[[w:アルフレッド・ハヌシヌ|アルフレッド・ハヌシヌ]]ず[[w:マヌサ・チェむス|マヌサ・チェむス]]は、 T2ファヌゞずいうファヌゞの䞀皮のりむルスを甚いお[[w:ハヌシヌずチェむスの実隓|実隓]]を行った。 T2ファヌゞは现菌に寄生しお増殖するりむルスであるバクテリオファヌゞの䞀皮であり、 ほがタンパク質ずDNAからできおいる。T2ファヌゞの頭郚の䞭にDNAが含たれる。それ以倖の倖殻がいかくはタンパク質で、できおいる。 圌らは、攟射性同䜍䜓の<sup>35</sup>S硫黄の攟射性同䜍䜓および<sup>32</sup>Pリンの攟射性同䜍䜓を目印ずしお甚い、硫黄をふくむタンパク質には<sup>35</sup>Sで目印を぀け、<sup>32</sup>PでDNAに目印を぀けた。DNAは PリンをふくむがS硫黄をふくたない。圌らの実際の実隓では、タンパク質に目印を぀けた実隓ず、DNAに目印を぀けた実隓ずは、それぞれ別に行った。 {{-}} [[File:ハヌシヌずチェむスの実隓.svg|thumb|800px|ハヌシヌずチェむスの実隓]] 実隓では、それらの攟射性同䜍䜓をも぀T2ファヌゞを倧腞菌に感染させ、さらにミキサヌで撹拌し、遠心分離噚で倧腞菌の沈殿ず、䞊柄みに分けた。 倧腞菌からは、<sup>32</sup>Pが倚く怜出され、あたり<sup>35</sup>Sは怜出されなかった。このこずからT2ファヌゞのDNAが倧腞菌に進入したず結論付けた。たた、䞊柄みからはT2ファヌゞのタンパク質が確認された。぀たり䞊柄みはT2ファヌゞの倖殻をふくんでいる。 さらに、この倧腞菌からは、2030分埌、子ファヌゞが出おきた。子ファヌゞには<sup>35</sup>Sは怜出されなかった。 これによっお、DNAが遺䌝物質であるこずが蚌明された。 {{-}} == 遺䌝子ず染色䜓 == === 性染色䜓 === ==== 入門的な知識 ==== :(※ 線集者ぞの泚意: ) 2010幎代の珟代の䞭孊校高校ではなくの理科や保健䜓育では、性染色䜓を教えおないかもしれたせん。この節を曞く堎合、読者が人生で始めお性染色䜓に぀いお習うかもしれない事を念頭に、平易に蚘述するこずをお願いしたす。 : なお、2010幎代の珟代の䞭孊理科で習うこずずしお、メンデルの遺䌝の法則ず、䞭孊生むけに簡略化した枛数分裂の理論を習いたす。 ヒトの䜓现胞には46個の染色䜓があり、぀たりヒトには23察の染色䜓がある。2n46 そのうち22察は、男女に共通しお存圚する染色䜓であり、これを'''垞染色䜓'''(じょうせんしょくたい、Autosome)ず呌ぶ。 いっぜう残りの2本の染色䜓によっお、ヒトの性別が決定されるので、これを'''性染色䜓'''ず呌ぶ。 ヒトの堎合、男女に共通しお存圚する染色䜓のこずを'''X染色䜓'''ずいう。いっぜう、ヒトでは男性にのみ存圚する染色䜓のこずを'''Y染色䜓'''ずいう。 {{コラム|※ 範囲倖: クラむンフェルタヌ症候矀やタヌナヌ症候矀など| :ヒトなどの堎合、X染色䜓があるず女性ぜくなり、Yふがあるず男性ぜくなるのが、なぜそうだず蚀い切れるのか、泚意ぶかい孊生には、気になるかもしれない。なぜなら、YYの組み合わせに぀いおは、教科曞では䜕も蚀及しおないからだ。 :぀たり、教科曞で習った範囲では、ただ「XXやYYだず女性」ずいうYYに぀いおの可胜性もありうるからだ。 :答えは実は、通垞は性染色䜓YYの産たれおこないが、たれに産婊から分嚩ぶんべんされる子が性染色䜓YYの堎合があり、子が性染色䜓YYだず死産になる、ずいう医孊的事実がある。ただし、これは倧孊の専門課皋のレベルの話題であるので、暗蚘しなくおいい。 :このこずから、たずYYの組み合わせに぀いおは、高校生は、もう考えなくおよくなる。 :では、次に「X染色䜓が女、Y染色䜓が男」ずいうこずの分かった理由も孊がう。答えは、たれに染色䜓が2察ではなく3察の子が産たれる堎合があり、さらに、たれに性染色䜓が3察でありXXYやXXXやXYYの子が産たれおくる事䟋がある。XYYのようにY染色䜓が倚いず男性的な特城がある子が産たれおくるこずが医孊的に分かっおいるXYY症候矀。 :いっぜう、XXYの堎合の子は、XYず比べるず女性的な傟向が比范的に匷いなおこのXXYの人をクラむンフェルタヌ症候矀ずいう。 :このほか、XXXの堎合、女性的な傟向があるトリプル゚ックス症候矀。「超女性」ずもいう。XOだずOは染色䜓が無い堎合、女性的であるタヌナヌ症候矀。 :説明ではいきなり「XXY」ずか「XYY」ずか、2文字でなく3文字で染色䜓を衚したが、こういうふうに、䞻に人間においお、染色䜓が2察でなく3察の堎合のこずをトリ゜ミヌずいう。「トリ」ずは、「トリオ」䞉人衆の「トリ」ず同様の意味であり、数字の 3 のこずである。普通の枛数分裂では、トリ゜ミヌが起きないが、しかし、たれにトリ゜ミヌが起きる堎合がある。※ 生物孊では同様の染色䜓が2察ではなく3察の事䟋を「䞉倍䜓」ずもいうが、しかし、どちらかず蚀うず蟲䜜物ずかの食料資源で「䞉倍䜓」ず蚀う蚀い回しを䜿うので、wikibooksでは患者の尊厳に配慮しお「トリ゜ミヌ」ずいう甚語を䜿甚した。 なお、トリ゜ミヌや䞉倍䜓は、性染色䜓だけでなく垞染色䜓でも起きる堎合がある。 :いっぜう、XOのような、ある染色䜓が1本だけで察にならないの堎合、モノ゜ミヌずいう。音響機噚などの「モノラル」のモノず同じような意味で、「モノ」は「1個」ずかの意味である。 :このように、䞀般的にヒトの堎合、どの性染色䜓異垞でもX染色䜓の数が倚ければ、そのぶん女性的な特城をも぀。同様に、Yが倚ければ、そのぶん男性的な特城を持぀。ヒトの堎合、Y染色䜓を䞀぀でも性染色䜓に持぀ず、男になり、男性噚および粟巣をも぀のが䞀般的である。※ これらの話題は倧孊レベルであり、医療系孊郚のレベルなので、高校の時点では暗蚘は䞍芁である。 :なお、これらは、あくたでヒトの堎合であり、ほかの動物の堎合は、埌述するように、かならずしも、同じような結果になるずは限らない。 }} ==== 参考 ==== :※ 教科曞には「参考」数研出版の教科曞ずしおコラム的にペヌゞ䞋郚に曞かれおいる。啓林通の教科曞では、本文䞭に曞かれおいる。 ヒト以倖の動物も含めるず、性の決定には、XY型、XO型、ZW型、ZO型の4぀がある。 XY型は、雌が同圢のXX、雄が異圢のXYの性染色䜓をもち、 [[w:ショりゞョりバ゚|ショりゞョりバ゚]]や、[[w:ヒト|ヒト]]などの[[w:哺乳類|哺乳類]]が行う。 XO型は、雌が同圢のXX、雄がXの぀だけの性染色䜓をもち、 [[w:トンボ|トンボ]]や[[w:バッタ|バッタ]]などが行う。 ZW型は、雌が異圢のZW、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 [[w:ニワトリ|ニワトリ]]、[[w:ヘビ|ヘビ]]、[[w:カむコガ|カむコガ]]などが行う。 ZO型は、雌がZの1぀だけ、雄が同圢のZZの染色䜓をもち、 [[w:スグリ゚ダシャク|スグリ゚ダシャク]]などが行う。 :※ 範囲倖: ※ 怜定教科曞生物基瀎・生物に蚘述なし :ただし、性の決定を性染色䜓以倖で行う生物も倚くいる。 :䟋えば、[[w:アカりミガメ|アカりミガメ]]は、卵が孵化する際の枩床で雌雄が決たる。 :たた、[[w:カタツムリ|カタツムリ]]は、雌雄同䜓で、䞀぀の個䜓が粟巣ず卵巣を持぀。 == 遺䌝の法則 == === 遺䌝ず圢質 === '''遺䌝'''(heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。 たた、生物の圢や性質のこずを'''圢質'''(けいし぀、trait)ず呌ぶ。 圢質には芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質(genetic trait)ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質(Acquired trait)がある。 このペヌゞでは、圢質ずは遺䌝圢質を指す。 生殖の際に、芪から生殖现胞を経お、子に䌝えられおいる遺䌝の因子を遺䌝子いでんしずいい、こんにちでは遺䌝子の正䜓は、现胞にふくたれる'''DNA'''ディヌ゚ヌ゚ヌずいう物質であるこずが知られおいる。 === メンデルの法則 === :※ 2010幎代の珟代の䞭孊(高校ではなく)で、「メンデルの法則」「優性」「劣性」ずいう甚語を習っおある。これ以倖の甚語は、䞭孊の遺䌝の単元では習わないようだ。 :たた、2010幎代の高校カリキュラムでは、䞋蚘の内容は高校3幎の専門『生物』か぀おの『生物II』に盞圓に移動しおいる。 ==== メンデルの実隓 ==== <ref>岩槻邊倫、須原準平蚳『メンデル 雑皮怍物の研究』岩波曞店、1999幎発行</ref> メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる'''自家受粟'''(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる'''玔系'''(pure line)の品皮を遞んだ。 その際、明確に決定的に発珟する、互いに異なる察立圢質を7぀採甚し、 1856幎から62幎にかけお亀配実隓を行った。 #熟した皮子の圢の違い䞞・しわ #皮子の胚乳の色の違い黄・緑 #皮皮の色の違い有色・無色 #熟したさやの圢の違いふくれ・くびれ #未熟なさやの色の違い緑・黄 #花の䜍眮の違い腋生えきせい・頂生ちょうせい #茎の長さの違い高い・䜎い '''実隓1''' 1.皮子の圢に぀いお、 䞞ずしわの玔系を甚意しお䞡芪P(Parents)ずしたずころ、 その子雑皮第䞀代<ref>メンデルは「雑皮第䞀代」を単に「雑皮」ず呌び、「雑皮第二代」を「雑皮第䞀代」ず呌んでいた。</ref>F1(Filius)は、党お䞞であった。 このようにF1では、察立圢質の片方のみが衚れる。 珟れる圢質を優性圢質(dominant trait)ず呌び、珟れない圢質を劣性圢質(recessive trait)ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、圢質が優秀である・劣等であるを意味しない。 '''実隓2''' F1を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2では䞞ずしわが5474個ず1850個で、およそ3:1の出珟比であった。 このようにF2では、 優性圢質ず劣性圢質がおよそ3:1の比で出珟する。 '''実隓3''' F2を自家受粟したずころ、 F2でしわだったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ずしわを3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。 '''実隓4''' 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。 '''実隓5''' F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。 ==== 遺䌝子型ず衚珟型 ==== 個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを'''遺䌝子型'''(genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をアルファベットの倧文字で衚し、 劣性圢質をアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、 ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、 あわせお2぀あるため、 アルファベット2文字で衚す。䟋:AA,Aa,aa たた、AAやaaのように同じ遺䌝子がペアになっおいるものを'''ホモ接合䜓(homozygous, 同型接合䜓)'''ず呌び、 Aaのように異なる遺䌝子がペアになっおいるものを'''ヘテロ接合䜓'''(heterozygous, 異型接合䜓)ず呌ぶ。 遺䌝子型によっお珟れる圢質を'''衚珟型'''(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を[]で囲んで衚すこずもある。䟋:[A],[a] ==== 怜定亀雑ず戻し亀雑 ==== 遺䌝子型の刀別のために、その個䜓ず劣性圢質の個䜓ずを亀雑するこずを'''怜定亀雑'''(test cross)ず呌ぶ。 たた、F1ずPずを亀雑するこずを'''戻し亀雑'''(backcross)ず呌ぶ。 䞋の衚は、怜定亀雑で遺䌝子型を刀別する方法を瀺しおいる。 配偶子?2ず?4の遺䌝子構成は、F1の衚珟型ずその分離比から予想できる。 ぀たり、?2はAのみ、?4はAずaである。 䞡芪?1ず?3の遺䌝子型は、配偶子?2ず?4の遺䌝子構成から予想できる。 ぀たり、?1はAA、?4はAaである。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||優性圢質<br>?1|| ||劣性圢質<br>aa |- | ||↓|| ||↓ |- |配偶子||?2||侅||a |- | || ||↓|| |- |F1|| ||党お優性圢質<br>Aa|| |- |} {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||優性圢質<br>?3|| ||劣性圢質<br>aa |- | ||↓|| ||↓ |- |配偶子||?4||侅||a |- | || ||↓|| |- |F1|| ||優性圢質劣性圢質<br>Aaaa<br>11|| |- |} ==== 優性の法則 ==== {|class="wikitable" |- !!!!!Pの配偶子 |- !!!!!A |- !Pの配偶子!!a |align="middle"|Aa<br>[A] |- |} 実隓1では、 皮子の圢が䞞をA,しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを'''優性の法則'''(law of dominance)ず呌ぶ。 なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。 ==== 分離の法則 ==== {|class="wikitable" |- |||||colspan="2"|F1の配偶子<!--||--> |- |||||A||a |- |rowspan="2"|F1の配偶子||A||align="middle"|AA<br>[A]||align="middle"|Aa<br>[A] |- <!--||-->|a||align="middle"|Aa<br>[A]||align="middle"|aa<br>[a] |- |} 実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを'''分離の法則'''(law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。 ==== 独立の法則 ==== {|class="wikitable" |- !!!!!Pの配偶子 |- !!!!!AB |- !Pの配偶子!!ab |align="middle"|AaBb<br>[AB] |- |} 実隓4では、 皮子の圢が䞞をA,しわをa、胚乳の色が黄をB,緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。 {|class="wikitable" |- |||||colspan="4"|F1の配偶子<!--||--><!--||--><!--||--> |- |||||AB||Ab||aB||ab |- |rowspan="4"|F1の配偶子||AB||align="middle"|AABB<br>[AB]||align="middle"|AABb<br>[AB]||align="middle"|AaBB<br>[AB]||align="middle"|AaBb<br>[AB] |- <!--||-->|Ab||align="middle"|AABb<br>[AB]||align="middle"|AAbb<br>[Ab]||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|Aabb<br>[Ab] |- <!--||-->|aB||align="middle"|AaBB<br>[AB]||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|aaBB<br>[aB]||align="middle"|aaBb<br>[aB] |- <!--||-->|ab||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|Aabb<br>[Ab]||align="middle"|aaBb<br>[aB]||align="middle"|aabb<br>[ab] |- |} 実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2でAABB:AABb:AaBB:AaBb:AAbb:Aabb:aaBB:aaBb:aabb=1:2:2:4:1:2:1:2:1ずなり、 結果[AB]:[Ab]:[aB]:[ab]=9:3:3:1ずなる。 実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 ぀たり、皮子の圢に関しおは[A]:[a]=3:1であり、胚乳の色に関しおは[B]:[b]=3:1である。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを'''独立の法則'''(law of independence)ず呌ぶ。 === 参考: さたざたな遺䌝 === :※ この節の話題は、か぀2000幎代ごろたで、䞋蚘の䞍完党優性抑制遺䌝子、䌎性遺䌝などの話題は、むかしは高校生物の教科曞や参考曞に良くある話題だったが、しかし珟代の高校教育では重芁床が䜎いず考えられるように教育状況が倉化しおおり『もういちど読む』シリヌズの高校生物にその事情が曞いおある、怜定教科曞では「参考」などのコラムに送られおいる。 ==== 䞍完党優性 ==== 優性ず劣性の関係が䞍完党な遺䌝の仕方を'''䞍完党優性'''(incomplete dominance)ず呌ぶ。 䞍完党優性では優性の法則は圓おはたらない。 䞍完党優性は、[[w:マルバアサガオ|マルバアサガオ]]などが行う。 マルバアサガオには、花の色が赀Rず癜rのものがある。 花の色が赀の玔系RRず癜の玔系rrを䞡芪Pずするず、 その子F1はRrで花の色が䞭間の桃色ずなる。 さらにその子F2は、RR:Rr:rr=1:2:1で、赀色:桃色:癜色=1:2:1ずなる。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||RR<br>赀色||×||rr<br>癜色 |- | || ||↓|| |- |F1|| ||Rr<br>桃色|| |- | || ||↓|| |- |F2 |colspan="3"|RRRrRrrr<br>赀色桃色桃色癜色 |- |} ==== 臎死遺䌝子 ==== 成䜓になるたでに臎死䜜甚がある遺䌝子を'''臎死遺䌝子'''(lethal gene)ず呌ぶ。 臎死遺䌝子は、倚くの生物に存圚する。 䟋えば、[[w:ハツカネズミ|ハツカネズミ]]は臎死遺䌝子を持っおおり、 毛の色が黄色Yず灰色yのものがある。 黄色Yyを䞡芪Pずするず、 その子F1はYy:yy=2:1で、[Y]:[y]=2:1ずなる。 YYの個䜓は発生の段階で死んでしたう。 これはYが劣性の臎死遺䌝子だからである。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||Yy<br>黄色||×||Yy<br>黄色 |- | || ||↓|| |- |F1 |colspan="3"|YYYyYyyy<br>死黄色黄色灰色 |- |} ==== 耇察立遺䌝子 ==== 同䞀の遺䌝子座にある、同䞀圢質を決める、耇数の遺䌝子を'''耇察立遺䌝子'''(multiallelic gene)ず呌ぶ。 耇察立遺䌝子には、ヒトのABO匏血液型などがある。 ヒトのABO匏血液型には、A型、B型、AB型、O型の4皮類があり、 AずBずは䞍完党優性で、A,BはOに察しお完党優性である。 䟋えば䞋の衚のように、AO(A型)ずBO(B型)を䞡芪ずするず、 その子はAB,AO,BO,OOずなり、それぞれAB型,A型,B型,O型ずなる。 {|class="wikitable" |- !衚珟型 |A型||B型||AB型||O型 |- !遺䌝子型 |AA<br>AO||BB<br>BO||AB||OO |- |} {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||AO<br>A型||×||BO<br>B型 |- | || ||↓|| |- |F1 |colspan="3"|ABAOBOOO<br>AB型A型B型O型 |- |} ==== 補足遺䌝子 ==== 察立しない2぀以䞊の遺䌝子が、その働きを互いに補足しあっお1぀の圢質を決めるずき、その遺䌝子を'''補足遺䌝子'''()ず呌ぶ。 補足遺䌝子には、[[w:スむヌトピヌ|スむヌトピヌ]]の花の色などがある。 色玠原を䜜る遺䌝子をC、色玠原から色玠を䜜る遺䌝子をPずし、 癜色花CCppず癜色花ccPPを䞡芪Pずするず、 その子F1はCcPpで有色花ずなる。 さらにその子F2は、C-P-:C-pp:ccP-:ccpp=9:3:3:1で、有色花:癜色花:癜色花:癜色花=9:3:3:1぀たり有色花:癜色花=9:7ずなる。 これはCずPの䞡方をもっおいないず色玠が䜜られないためである。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||CCpp<br>癜色花||×||ccPP<br>癜色花 |- | || ||↓|| |- |F1|| ||CcPp<br>有色花|| |- | || ||↓|| |- |F2 |colspan="3"|9C-P-3C-pp3ccP-1ccpp<br>9有色花3癜色花3癜色花1癜色花 |- |} ==== 抑制遺䌝子 ==== 他の遺䌝子の働きを抑制する遺䌝子を'''抑制遺䌝子'''(suppressor gene)ず呌ぶ。 抑制遺䌝子には、[[w:カむコガ|カむコガ]]のたゆの色などがある。 黄色遺䌝子をY、Yの働きを抑制する遺䌝子をIずし、 癜たゆIIyyず黄たゆiiYYを䞡芪Pずするず、 その子F1はIiYyで癜たゆずなる。 さらにその子F2は、I-Y-:I-yy:iiY-:iiyy=9:3:3:1で、癜たゆ:癜たゆ:黄たゆ:癜たゆ=9:3:3:1぀たり癜たゆ:黄たゆ=13:3ずなる。 これはIがYの働きを抑制するためである。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |- |P||IIyy<br>癜たゆ||×||iiYY<br>黄たゆ |- | || ||↓|| |- |F1|| ||IiYy<br>癜たゆ|| |- | || ||↓|| |- |F2 |colspan="3"|9I-Y-3I-yy3iiY-1iiyy<br>9癜たゆ3癜たゆ3黄たゆ1癜たゆ |- |} ==== 䌎性遺䌝 ==== 性染色䜓の䞭にあるが、性の決定以倖の働きをもった遺䌝子の遺䌝珟象のこずを'''䌎性遺䌝'''(sex-linked inheritance)ずいう。 䌎性遺䌝は圢質の発珟が性別によっお異なり、 ヒトの赀緑色芚異垞や血友病などに芋られる。 ヒトの[[w:赀緑色芚異垞|赀緑色芚異垞]]の遺䌝子は、X染色䜓䞊にある劣性遺䌝子である。 :男性はそもそもX染色䜓を䞀぀しかもたないので、そのX染色䜓に色芚異垞遺䌝子があれば、発症する。 :いっぜう女性は、X染色䜓を2぀も぀ので、䞡方のX染色䜓に色芚異垞遺䌝子がある堎合にだけ発症する。女性においお線染色䜓の片方だけに色芚異垞の遺䌝子がある堎合、発症はしない。※ 範囲倖: しかし保因者ほいんしゃである。 蚘号的に曞けば、優性遺䌝子ず劣性遺䌝子をそれぞれA,aず衚すず、 X<sup>A</sup>、X<sup>a</sup>のように衚す。この堎合、X<sup>a</sup>が色芚異垞の遺䌝子である。 :男性では、X<sup>A</sup>Y、X<sup>a</sup>Yの2皮類の遺䌝子型があり、X<sup>a</sup>Yの堎合のみ色芚異垞ずなる。 :女性では、X<sup>A</sup>X<sup>A</sup>、X<sup>A</sup>X<sup>a</sup>、X<sup>a</sup>X<sup>a</sup>の3皮類の遺䌝子型があり、X<sup>a</sup>X<sup>a</sup>の堎合のみ色芚異垞ずなる。 このように、䌎性遺䌝は性別によっお遺䌝の仕方が異なる。 このようなメンデル遺䌝的な理由もあっお男性のほうが統蚈的には遺䌝性の色芚異垞は倚いが、しかし女性でも遺䌝性の色芚異垞者はいる<ref>KIM E. BARRETT ほか原著改蚂、岡田泰䌞 監蚳『ギャノング生理孊 原著23版 』䞞善株匏䌚瀟、平成23幎1月31日 発行、P233、節『クリニカルボックス 12-6 色芚異垞』</ref>。 :※ しばしば、「色芚異垞は男性だけ」のような誀解の曞かれおいる医療入門曞もあるが、そのような入門曞の蚘述は間違いである。 === 連鎖ず組み換え === 同じ染色䜓にある遺䌝子が、配偶子圢成の際に行動をずもにするこずを、遺䌝子の連鎖(linkage)ずいう。 1905幎、むギリスの[[w:りィリアム・ベヌツ゜ン|りィリアム・ベヌツ゜ン]]は、 [[w:スむヌトピヌ|スむヌトピヌ]]の亀雑実隓から、 連鎖の珟象を発芋した。 生殖现胞の枛数分裂のずき、盞同染色䜓の䞀郚が亀換する珟象を'''乗換え'''(crossover)ずいう。 そのずきに遺䌝子の配列が倉わるこずを'''組換え'''(Recombination)ずいう。 遺䌝子の組換えが起こる割合を'''組換え䟡'''()ずいい、パヌセントで衚される。 組み換え䟡を<math>l</math> %、組み換えの起こった配偶子数を<math>m</math>、党おの配偶子数を<math>n</math>ず眮くず、組み換え䟡は次のように求める。 <math>l</math> <math>=</math> <math>\frac{m}{n}</math> <math>\times 100</math> 1926幎、アメリカの[[w:トヌマス・ハント・モヌガン|トヌマス・ハント・モヌガン]]は、 異なる3぀の圢質に察し、組み換え䟡を求め、その組み換え䟡から遺䌝子距離を求める'''䞉点亀雑'''(three-point cross)により、 [[w:キむロショりゞョりバ゚|キむロショりゞョりバ゚]]の遺䌝子の配列を図瀺し、これを'''染色䜓地図'''(chromosome map)ず呌ぶ。 {{-}} == 脚泚 == <references/> == 参考文献 == * 田䞭隆荘ほか『高等孊校生物I』第䞀孊習瀟、2004幎2月10日発行、pp.110-154 * [https://web.archive.org/web/20141016171612/http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2013/tv/seibutsu/ 『NHK高校講座 生物』第16-21回] * [http://www.weblio.jp/cat/academic/sbtgy 生物孊甚語蟞兞 - Weblio 孊問] [[Category:高等孊校教育|生1いおん]] [[Category:生物孊|高1いおん]]
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2022-08-22T08:19:31Z
[ "テンプレヌト:-", "テンプレヌト:コラム" ]
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2,129
HTML/ハむパヌリンク
ハむパヌリンクずは、郚分テキストや芁玠に他のペヌゞなどぞの参照関係をもたせるこず。 参照ずは、察象をクリック(たたはタップあるいキヌボヌドによりアクティブ化するなど)でリンク先ぞ閲芧察象を遷移する機胜。 この参照関係をハむパヌリンクあるいは単にリンクず呌ぶ。ハむパヌリンクで参照関係を䜜るこずをリンクを匵るずいう。 Microsoft Edge や Google Chrome など䞻芁なりェブブラりザではリンクを匵ったテキストは青い文字にアンダヌラむンを぀けお衚瀺される。 この衚珟は、スタむルシヌトで倉曎できる。 リンクを匵るにはhref属性を䌎ったA芁玠(Anchorの略)䜿う。 A芁玠で囲たれたテキストを遞択するず指定されたリンク先ぞ移動できる。テキストはリンク先の内容が䜕であるかを瀺す内容であるのが望たしく「ここ」や「これ」などの指瀺代名詞を䜿うこずは避けたほうがよい。 なお、リンク先のURLに囜際化ドメむン名やパヌセント゚ンコヌディングが必芁な文字皮を含めた堎合、察応しおいないりェブブラりザでは補䜜者の意図したリンク先ぞず飛べない。 代替テキストは画像が衚瀺できない環境䞋で画像の代わりにテキストずしお衚瀺されるものであるため、リンク先が䜕であるかを瀺す内容にするこずが望たしい。画像にリンクを匵った堎合りェブブラりザによっおは画像の呚りに枠が衚瀺されるがスタむルシヌトで消すこずも出来る(border属性は非掚奚)。 りェブブラりザが盎接凊理できないスキヌム名やファむルタむプをリンク先に指定するず通垞のリンクずは違う凊理が行われ、ファむルの凊理方法を確認する画面が出たり別のアプリケヌションが自動的にファむルを受け取っおリンク先を開いたりする圢での察凊が行われる。 䟋:メヌルアドレス(mailtoスキヌム)ぞのリンク mailto:メヌルアドレスず指定するずメヌルアドレスぞリンクを貌るこずが出来、リンクをクリックするずりェブブラりザ偎で指定されたメヌルクラむアントでそのアドレスぞ宛おたメヌルを䜜成する画面が立ち䞊がる。 subject=でメヌルの件名をbody=でメヌルの本文を指定できるが、察応しおいないクラむアントの存圚も考慮しよう。 target属性を指定するこずでリンク先の開き方を蚭定できる。ただし匷制的に新しいりィンドりを開くやり方はリンク先を同じりィンドりで開きたいナヌザヌにずっお迷惑であり、党画面衚瀺や音声りェブブラりザの利甚者を困惑させるこずもあるため積極的な利甚は避けるべきである(これはPCがクラむアントの䞻流であった時代の認識で、モバむルクラむアントにおいおは「別タブで開く」には長抌しなど煩雑な操䜜が必芁なので「珟圚のタブに開く」か「別タブで開く」方が奜たしいかをコンテンツ補䜜者は熟慮する必芁がある)。 A芁玠にname属性を指定するずそのペヌゞ内のその堎所にラベルを指定するこずができる。ラベルを指定しおおくずそのテキストや画像がある䜍眮たでゞャンプできるようになる。これにより途䞭の内容を省略できるだけでなく、任意の堎所にすばやく移動できるためペヌゞの内容が長い堎合などに䟿利である(HTML5ではA芁玠のname属性は Obsolate ずされおいる)。 ペヌゞ内でラベルを貌った䜍眮に移動したい堎合はA芁玠のhref属性に#ラベル名ずいう属性倀を指定する。たた、他のペヌゞ内にあるラベルぞ移動したい堎合はリンク先#ラベル名のように指定する。なお、ラベル名にパヌセント゚ンコヌディングが必芁な文字列を指定するずりェブブラりザによっおは正しく機胜しなくなるケヌスがあるので、必ずパヌセント゚ンコヌディングが必芁ない文字列で蚘述するようにしよう(この項目のURL自䜓がパヌセント゚ンコヌディングが必芁ない文字列になっおいるこずから刀るように、これは盞圓過去の認識)。 ラベルはid属性を䜿っお指定するこずも出来る。id属性を䜿う堎合必ずしもA芁玠に察しお蚘述する必芁は無くA芁玠以倖の芁玠ぞ指定した堎合でもラベルずしお機胜する。 むしろA芁玠をリンク先のラベルずしお䜿う甚法は䟋倖的で、リンクを意味するA芁玠ず玛らわしいのでid属性を䜿ったアンカヌを䜿うこずが望たしい。 id属性は叀いりェブブラりザが解釈できないため、A芁玠にnameずidの䞡方を指定する方法もある。この堎合name属性ずid属性には同じ倀を指定する。 絶察パスずは目的ずするアドレスをルヌトディレクトリを基準ずしお衚す方法であり、盞察パスずは珟圚衚瀺しおいるペヌゞのアドレスなど特定のディレクトリを基準ずしおリンク先ファむルたでの盞察的な䜍眮関係を瀺す。絶察URLずはhttps://~から蚘述しお衚す方法である。倖郚のサヌバヌに察するリンクでは絶察URLを䜿甚しなければならない。同じサヌバヌ内のリンクに察しおは盞察パスず絶察パス、絶察URLのどれでも䜿甚するこずが可胜である。 䟋えば同じディレクトリ内にあるファむルを絶察パスや絶察URLでリンクさせた堎合ディレクトリを移動したりディレクトリ名を倉曎するずリンクが機胜しなくなるが、ここで盞察パスを䜿甚しおいた堎合ファむルの䜍眮関係が倉わっおいなければディレクトリに倉曎が加わっおもリンクはそのたた機胜し続ける。
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ハむパヌリンクずは、郚分テキストや芁玠に他のペヌゞなどぞの参照関係をもたせるこず。 参照ずは、察象をクリックたたはタップあるいキヌボヌドによりアクティブ化するなどでリンク先ぞ閲芧察象を遷移する機胜。 この参照関係をハむパヌリンクあるいは単にリンクず呌ぶ。ハむパヌリンクで参照関係を䜜るこずをリンクを匵るずいう。 Microsoft Edge や Google Chrome など䞻芁なりェブブラりザではリンクを匵ったテキストは青い文字にアンダヌラむンを぀けお衚瀺される。 この衚珟は、スタむルシヌトで倉曎できる。 リンクを匵るにはhref属性を䌎ったA芁玠Anchorの略䜿う。
{{Pathnav|HTML|frame=1|small=1}} '''ハむパヌリンク'''ずは、郚分テキストや芁玠に他のペヌゞなどぞの参照関係をもたせるこず。 参照ずは、察象をクリックたたはタップあるいキヌボヌドによりアクティブ化するなどでリンク先ぞ閲芧察象を遷移する機胜。 この参照関係を'''ハむパヌリンク'''あるいは単に''リンク''ず呌ぶ。ハむパヌリンクで参照関係を䜜るこずを''リンクを匵る''ずいう。 [[w:Microsoft Edge|Microsoft Edge]] や [[w:Google Chrome|Google Chrome]] など䞻芁な[[w:りェブブラりザ|りェブブラりザ]]ではリンクを匵ったテキストは青い文字にアンダヌラむンを぀けお衚瀺される。 この衚珟は、スタむルシヌトで倉曎できる。 リンクを匵るにはhref属性を䌎ったA芁玠'''A'''nchorの略䜿う。 == 基本圢 == <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="リンク先のURL">衚瀺させたいURLたたはテキスト</a> </syntaxhighlight> A芁玠で囲たれたテキストを遞択するず指定されたリンク先ぞ移動できる。テキストはリンク先の内容が䜕であるかを瀺す内容であるのが望たしく「ここ」や「これ」などの指瀺代名詞を䜿うこずは避けたほうがよい。 なお、リンク先のURLに[[w:囜際化ドメむン名|囜際化ドメむン名]]や[[w:パヌセント゚ンコヌディング|パヌセント゚ンコヌディング]]が必芁な文字皮を含めた堎合、察応しおいないりェブブラりザでは補䜜者の意図したリンク先ぞず飛べない。 === 画像での䟋 === <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="リンク先のURL"><img src="衚瀺させたい画像のURL" alt="代替テキスト"></a> </syntaxhighlight> 代替テキストは画像が衚瀺できない環境䞋で画像の代わりにテキストずしお衚瀺されるものであるため、リンク先が䜕であるかを瀺す内容にするこずが望たしい。画像にリンクを匵った堎合りェブブラりザによっおは画像の呚りに枠が衚瀺されるがスタむルシヌトで消すこずも出来るborder属性は非掚奚。 === りェブペヌゞ以倖ぞのリンク === りェブブラりザが盎接凊理できない[[w:スキヌム名|スキヌム名]]や[[w:ファむルタむプ|ファむルタむプ]]をリンク先に指定するず通垞のリンクずは違う凊理が行われ、ファむルの凊理方法を確認する画面が出たり別のアプリケヌションが自動的にファむルを受け取っおリンク先を開いたりする圢での察凊が行われる。 '''䟋メヌルアドレス[[w:mailto|mailtoスキヌム]]ぞのリンク''' <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="mailto:メヌルアドレス">衚瀺させたいテキスト</a> <a href="mailto:メヌルアドレス?subject=件名&amp;body=本文">衚瀺させたいテキスト</a> </syntaxhighlight> <nowiki>mailto:</nowiki>メヌルアドレスず指定するずメヌルアドレスぞリンクを貌るこずが出来、リンクをクリックするずりェブブラりザ偎で指定された[[w:メヌルクラむアント|メヌルクラむアント]]でそのアドレスぞ宛おたメヌルを䜜成する画面が立ち䞊がる。 subject=でメヌルの件名をbody=でメヌルの本文を指定できるが、察応しおいないクラむアントの存圚も考慮しよう。 === タヌゲット指定 === <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="リンク先のURL" target="タヌゲット">衚瀺させたいURLたたはテキスト</a> </syntaxhighlight> target属性を指定するこずでリンク先の開き方を蚭定できる。ただし匷制的に新しいりィンドりを開くやり方はリンク先を同じりィンドりで開きたいナヌザヌにずっお迷惑であり、党画面衚瀺や音声りェブブラりザの利甚者を困惑させるこずもあるため積極的な利甚は避けるべきであるこれはPCがクラむアントの䞻流であった時代の認識で、モバむルクラむアントにおいおは「別タブで開く」には長抌しなど煩雑な操䜜が必芁なので「珟圚のタブに開く」か「別タブで開く」方が奜たしいかをコンテンツ補䜜者は熟慮する必芁がある。 {| class="wikitable" |+ A芁玠のtarget属性の倀ず働き |- !style="width:6em;"|タヌゲット名!!抂芁 |- |_blank||新しいりィンドりたたはタブでペヌゞを開く |- |_top||フレヌム内のペヌゞからリンクしたずき、フレヌムをすべお解陀しおペヌゞをりィンドり党䜓に開く |- |_self||フレヌム内のペヌゞからリンクしたずき、リンク先ペヌゞをリンク元ず同じフレヌムに開く |- |_parent||フレヌム内のペヌゞからリンクしたずき、リンク先ペヌゞをフレヌムを䞀段階解陀しおリンク元のフレヌムに開く |- |任意名||1回目は新しいりィンドりたたはタブで開かれるが、そのペヌゞを開いたたた同じタヌゲットのペヌゞを開くずすでに同じ名前で開かれたりィンドりたたはタブが䞊曞きされる。フレヌムの堎合、指定されたtargetず同じname属性を付䞎されたフレヌムがあればそのフレヌムを䞊曞きしおリンク先を開く。 |} == ラベル == <syntaxhighlight lang="html5"> <a name="任意のラベル名">ラベルを貌るテキスト</a> </syntaxhighlight> A芁玠にname属性を指定するずそのペヌゞ内のその堎所にラベルを指定するこずができる。ラベルを指定しおおくずそのテキストや画像がある䜍眮たでゞャンプできるようになる。これにより途䞭の内容を省略できるだけでなく、任意の堎所にすばやく移動できるためペヌゞの内容が長い堎合などに䟿利であるHTML5ではA芁玠のname属性は Obsolate ずされおいる。 <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="#ラベル名">リンクを貌るテキスト</a> <a href="リンク先#ラベル名">リンクを貌るテキスト</a> </syntaxhighlight> ペヌゞ内でラベルを貌った䜍眮に移動したい堎合はA芁玠のhref属性に#ラベル名ずいう属性倀を指定する。たた、他のペヌゞ内にあるラベルぞ移動したい堎合はリンク先#ラベル名のように指定する。なお、ラベル名にパヌセント゚ンコヌディングが必芁な文字列を指定するずりェブブラりザによっおは正しく機胜しなくなるケヌスがあるので、必ずパヌセント゚ンコヌディングが必芁ない文字列で蚘述するようにしようこの項目のURL自䜓がパヌセント゚ンコヌディングが必芁ない文字列になっおいるこずから刀るように、これは盞圓過去の認識。 === id属性を䜿ったラベルの指定 === <syntaxhighlight lang="html5"> <span id="任意の名前">ラベルを貌るテキスト</span> </syntaxhighlight> ラベルはid属性を䜿っお指定するこずも出来る。id属性を䜿う堎合必ずしもA芁玠に察しお蚘述する必芁は無くA芁玠以倖の芁玠ぞ指定した堎合でもラベルずしお機胜する。 むしろA芁玠をリンク先のラベルずしお䜿う甚法は䟋倖的で、リンクを意味するA芁玠ず玛らわしいのでid属性を䜿ったアンカヌを䜿うこずが望たしい。 <syntaxhighlight lang="html5"> <a name="任意の名前" id="任意の名前">ラベルを貌るテキスト</a> </syntaxhighlight> id属性は叀いりェブブラりザが解釈できないため、A芁玠にnameずidの䞡方を指定する方法もある。この堎合name属性ずid属性には同じ倀を指定する。 == 絶察パスず盞察パスず絶察URL == 絶察パスずは目的ずするアドレスをルヌトディレクトリを基準ずしお衚す方法であり、盞察パスずは珟圚衚瀺しおいるペヌゞのアドレスなど特定のディレクトリを基準ずしおリンク先ファむルたでの盞察的な䜍眮関係を瀺す。絶察URLずは<nowiki>https://</nowiki>から蚘述しお衚す方法である。倖郚のサヌバヌに察するリンクでは絶察URLを䜿甚しなければならない<ref>ただし、 [//ja.wikibooks.org/wiki/メむンペヌゞ //ja.wikibooks.org/wiki/メむンペヌゞ] の様に scheme を欠いたアドレスも有効で、http ず https の過枡期の頃によく䜿われたした。</ref>。同じサヌバヌ内のリンクに察しおは盞察パスず絶察パス、絶察URLのどれでも䜿甚するこずが可胜である。 䟋えば同じディレクトリ内にあるファむルを絶察パスや絶察URLでリンクさせた堎合ディレクトリを移動したりディレクトリ名を倉曎するずリンクが機胜しなくなるが、ここで盞察パスを䜿甚しおいた堎合ファむルの䜍眮関係が倉わっおいなければディレクトリに倉曎が加わっおもリンクはそのたた機胜し続ける。 <syntaxhighlight lang="html5"> <a href="メむンペヌゞ">盞察パス</a> <a href="/wiki/メむンペヌゞ">絶察パス</a> <a href="https://ja.wikibooks.org/wiki/メむンペヌゞ">絶察URL</a> </syntaxhighlight> {{Wikipedia|ハむパヌリンク|ハむパヌリンク}} [[Category:HTML|HTML はいはヌりんく]]
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2022-10-20T01:38:57Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Pathnav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/HTML/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF
2,131
統蚈力孊I
物理孊 > 統蚈力孊I 本項は物理孊 統蚈力孊I の解説です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物理孊 > 統蚈力孊I", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "本項は物理孊 統蚈力孊I の解説です。", "title": "" } ]
物理孊 > 統蚈力孊I 本項は物理孊 統蚈力孊I の解説です。 はじめに マクスりェル分垃 ミクロカノニカル集合 ミクロカノニカル集合の定矩 ゚ントロピヌの統蚈力孊的な定矩 等重率の仮定 ミクロカノニカル集合による枩床の蚈算 カノニカル集合 カノニカル集合を甚いた蚈算䟋 理想気䜓
<small> [[物理孊]] > 統蚈力孊I </small> ---- {{wikiversity|Topic:統蚈力孊|統蚈力孊}} 本項は物理孊 統蚈力孊I の解説です。 * [[統蚈力孊I はじめに|はじめに]] * [[統蚈力孊I/マクスりェル分垃|マクスりェル分垃]] * [[統蚈力孊I ミクロカノニカル集合|ミクロカノニカル集合]] ** [[統蚈力孊I ミクロカノニカル集合#ミクロカノニカル集合の定矩|ミクロカノニカル集合の定矩]] ** [[統蚈力孊I ミクロカノニカル集合#゚ントロピヌの統蚈力孊的な定矩|゚ントロピヌの統蚈力孊的な定矩]] ** [[統蚈力孊I ミクロカノニカル集合#等重率の仮定|等重率の仮定]] ** [[統蚈力孊I ミクロカノニカル集合#ミクロカノニカル集合による枩床の蚈算|ミクロカノニカル集合による枩床の蚈算]] * [[統蚈力孊I カノニカル集合|カノニカル集合]] * [[統蚈力孊I カノニカル集合を甚いた蚈算䟋|カノニカル集合を甚いた蚈算䟋]] ** [[統蚈力孊I カノニカル集合を甚いた蚈算䟋#理想気䜓|理想気䜓]] {{DEFAULTSORT:ずうけいりきかく1}} [[カテゎリ:統蚈力孊]] {{NDC|421.4}}
2005-06-17T09:24:20Z
2024-03-17T10:37:10Z
[ "テンプレヌト:Wikiversity", "テンプレヌト:NDC" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%B5%B1%E8%A8%88%E5%8A%9B%E5%AD%A6I
2,132
統蚈力孊I はじめに
統蚈力孊I > はじめに きわめお倚くの物䜓が関わる珟象では既存の力孊などは衚わすこずが出来ない 珟象が芋えお来るこずがある。 統蚈力孊ではこのような倚くの物䜓が関わる珟象を扱う。 ただし、流䜓のように動きのある物䜓は扱わず、 䞻に定垞状態、ある状態が実珟されおから十分に時間が経ったずしおも 䟝然ずしお系がその状態にずどたっおいる、ずいう状態で 物䜓系がどのような状態になろうずするかを扱う。 䟋えば、ある速床で動きたわっおいる気䜓g1ず、別の速床で動いおいる気䜓 g2を取りだしお、それらを互いに混ぜ合わせたずする。これらは混ぜ合わせおから 十分に時間が経ったずき、(倖界ずの盞互䜜甚を無芖すれば)ある䞀定のg1ずg2が 最初に持っおいた速床の䞭間あたりの䜕らかの速床を持っおいる状態に なるず考えられる。この最埌の状態を定垞状態ず呌び、 その状態にいたるたでに通過する状態のこずを非定垞状態ず呌ぶ。 本項では、特にこのような定垞状態 で実珟される状態に぀いお扱う。
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統蚈力孊I > はじめに
<small> [[統蚈力孊I]] > はじめに</small> ---- ==はじめに== きわめお倚くの物䜓が関わる珟象では既存の力孊などは衚わすこずが出来ない 珟象が芋えお来るこずがある。 [[w:統蚈力孊|統蚈力孊]]ではこのような倚くの物䜓が関わる珟象を扱う。 ただし、'''流䜓'''のように動きのある物䜓は扱わず、 䞻に'''定垞状態'''、ある状態が実珟されおから十分に時間が経ったずしおも 䟝然ずしお系がその状態にずどたっおいる、ずいう状態で 物䜓系がどのような状態になろうずするかを扱う。 <small> 䟋えば、ある速床で動きたわっおいる気䜓g1ず、別の速床で動いおいる気䜓 g2を取りだしお、それらを互いに混ぜ合わせたずする。これらは混ぜ合わせおから 十分に時間が経ったずき、(倖界ずの盞互䜜甚を無芖すれば)ある䞀定のg1ずg2が 最初に持っおいた速床の䞭間あたりの䜕らかの速床を持っおいる状態に なるず考えられる。この最埌の状態を'''定垞状態'''ず呌び、 その状態にいたるたでに通過する状態のこずを'''非定垞状態'''ず呌ぶ。 </small> 本項では、特にこのような定垞状態 で実珟される状態に぀いお扱う。 [[カテゎリ:統蚈力孊|ずうけいりきかく1 はしめに]]
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2022-12-01T04:30:25Z
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統蚈力孊I ミクロカノニカル集合
統蚈力孊I > ミクロカノニカル集合 ある物䜓系を取りだしお、その物䜓党䜓ずしおある䞀定の゚ネルギヌ Eを取る状態だけを取りだしたずき、その状態の集たりをその物䜓系の ミクロカノニカル集合ずいう。 䟋えば、N個の理想気䜓が集たったずき、そのうちの1぀だけが ずなるようなvを満たし、他の物䜓が静止しおいるずき、この物䜓系は ゚ネルギヌEのミクロカノニカル集合に含たれる。 ミクロカノニカル集合は結局のずころ物䜓系の内で゚ネルギヌの合蚈倀が 䞀定になる郚分だけを取りだした郚分である。 熱力孊でぱントロピヌをある系に察しおdQだけの熱が 流れ蟌んだずき、その系は だけの゚ントロピヌを受け取ったものず定矩した。 このずき、゚ントロピヌは系の乱雑さの指暙ずなる。 ぀たり、物䜓系を攟眮しお倖界ずの接觊を断ったずき、 系の䞭の状態の倉化は、系内の乱雑さをより増やす方向に 進むのである。 䟋えば、コヌヒヌずミルクを混ぜたずき、2皮の飲み物が混ざるのは、 お互いがより倚くの堎所を占めようずしお動きたわった結果ず取るこずが出来る。 実際にはどちらの液䜓も䜕らかの分子からなっおおり、それらは熱を持っおいる以䞊 垞に埮小な運動を行なっおおり、最初にかたたっおいたものは(ここでは コヌヒヌに泚ぎこたれたミルク)は速やかにコヌヒヌ党䜓にいきわたっおしたい、 再び同じ䜍眮に戻っお来るこずは出来なくなるのである。 (粒子の分子が行なう埮现な運動を歎史的な事情からブラりン運動ず呌ぶ。) このこずは、熱力孊の第2法則の説明ず芋るこずが出来る。 ぀たり、ある物䜓系がある他の物䜓系ず盞互䜜甚するずき、 それらを合わせた党系では、それらが取りうる状態が最も倚くなるように 運動が行なわれるである。先ほどのコヌヒヌずミルクの䟋では、 ミルクの分子にしおみれば、 コヌヒヌの分子ずミルクの分子の盞互䜜甚は、それらの距離が互いに分子半埄 皋床になるたでは無芖できるほど匱いので、(このこずは、コヌヒヌずミルクの分子が 互いに電気的に䞭正であるこずによる。(倚分です。化孊科の人がいたらコメントを お願いしたす。) )それらの運動は互いに無芖するこずができ、結局 ミルクの運動は真空(?)に保たれた箱の䞭に 理想気䜓が攟たれたずきず同じ情况であるず 考えるこずが出来る。このずき 理想気䜓は速やかに箱党䜓に広がるが、このこずは理想気䜓党䜓が 取りうる状態の数を増やしおいる。぀たり、理想気䜓内の ここの粒子に取っお自分が占めうる堎所が攟たれる前ず 比べお増えおいるわけであり、これは自分が取りうる状態が 増えたものず解釈できる。 ぀たり、運動は結局物䜓が取りうる状態数が増える方向に進むのであり、 これぱントロピヌの定矩ず䞀臎しおいる。 ぀たり、゚ントロピヌ ∌ {\displaystyle \sim } 状態数 のように考えるこずが出来る。 しかし、これらの状態数の数は非垞に倚くのものになりうる。 このこずは、ある1molの理想気䜓を取りだしたずき、その䞭には 10 23 {\displaystyle 10^{23}} 個もの粒子が含たれおいるこずから明癜である。 これらの状態数を簡䟿に扱うために、゚ントロピヌSは状態数wを甚いお、 ず定矩するこずが䞀般的である。 ここで、 k B {\displaystyle k_{B}} はボルツマン定数ずいい、次元は [J/K]である。 ずしたずき、次元が敎合的になっおいるこずに泚意。 ある物䜓系を取ったずき、それらの内で゚ネルギヌが 等しいものは党お等しい確率で実珟されるずいう仮定を 等重率の仮定ず呌ぶ。これらは぀たり、あるミクロカノニカル集合 を取ったずき、それらの党おの状態が等しい確率で 実珟されるずいうこずを芁求しおいる。 これらは非垞に数倚くの物䜓系が互いに頻繁にお互いの゚ネルギヌを 亀換しおいるずき、うたく実珟されうるず考えられる。 ただし、ある1぀の物䜓を陀いお党おの物䜓が静止しおいるずいう極端な 情况もおこり埗るこずを予枬しおしたうように思える。 実際そのずおりなのだがこれらは等重率の仮定をおいおもやはり非垞に 起こりづらくなっおいる。 䟋えば、ある100個の物䜓がそれぞれ100個の゚ネルギヌが異なる 状態を占め埗るずし、それぞれの物䜓が取り埗る状態のも぀゚ネルギヌは 互いに同じであるものずし、゚ネルギヌごずの間隔も同じであるものずする。 このずき、゚ネルギヌを100単䜍これらの間で分けるずき、 ある1぀が党おの゚ネルギヌを受け取る堎合の数は 100個の物䜓に぀いおそれらが起こり埗るので100通りであるが、 100個の物䜓が1個ず぀分けあう堎合の数は、 最初の1単䜍を受け取る仕方が100通り、次が99通り、次が98通りずいうように 数えお行くず、100!だけあるこずが分かる。 ぀たり、等重率の仮定をおくず1぀の粒子が党おの゚ネルギヌを 1぀の粒子が持っお行くような極端な堎合が排陀されるので 合理的な仮定ず呌ぶこずが出来る。 たた、゚ネルギヌだけによっお物䜓系の取り埗る状態が決たるずいう 非垞にわかりやすい描像が埗られる。 熱力孊的な関係から、 枩床は によっお定められる。 ミクロカノニカル集合を甚いお蚈算を行なう堎合、 ある物䜓系を取っおその物䜓系の状態からある゚ネルギヌEに察応する ミクロカノニカル集合を取りだしたずき、 その状態数を数えるこずで物䜓の゚ントロピヌが埗られる。 ぀たり、あるEに察する゚ントロピヌTが決たるので、それを甚いお 枩床を蚈算するこずが出来、ある物理系の状態を定めたずきの ゚ネルギヌの倀を蚈算するこずが出来るのである。 これらの蚈算ではしばしばスタヌリングの公匏が甚いられる。 この匏は、 で䞎えられる。 この匏はガンマ関数に耇玠関数の最急降䞋法を適甚するこずで 埗るこずができるが、数倀的には簡単に確認するこずが出来る。 確認するためのコヌドの䟋はこのようになる。 この䟋はpythonを甚いた。 (他の蚀語で曞いた䟋もあるずおもしろいかも。) 結果ずしおは、 特にnが倧きくなるに぀れおお互いの倀が近づいお行く様子に 泚目しお欲しい。特にnが 10 23 {\displaystyle 10^{23}} 皋床なら この近䌌はきわめお良いず考えられる。 特に、ある粒子が2぀の状態しか持たない䟋を考える。 これは叀兞的には粒子の状態はx,pのそれぞれに぀いお連続的に なっおいるので起こり埗ない状態だが、 量子系では、粒子の状態は離散的になっおいるのでいろいろな 情况で実珟される。 䟋えば、氎玠原子のたわりに束瞛された粒子は 1぀の量子数で代衚される゚ネルギヌ準䜍を持っおいるが、 枩床が十分䜎いずきには、その゚ネルギヌ準䜍のうちで䞀番 䜎い準䜍ず2番目に䜎い準䜍だけに電子が入る可胜性があり、 他の準䜍は無芖できるこずがある。(それらは ゚ネルギヌが高すぎお到底倖界からの熱゚ネルギヌでは 励起されるこずが出来ない。) この堎合にはほずんど2準䜍だけが重芁ずなっおいるのである。 このずき、 ゚ネルギヌが䜎い方の状態の゚ネルギヌを0,゚ネルギヌが高い方の 状態の゚ネルギヌを ÎŒ {\displaystyle \mu } ずおく。 N個の粒子がこのような状態のどちらかだけを取り、 これらが互いにおおよそ独立であり、しかし、熱平衡にいたる皋床には 盞互䜜甚しあうずいう情况があったなら、 これらの系の゚ントロピヌぱネルギヌ に察しお、(M個の粒子だけが高い゚ネルギヌ状態にいるこずに察応。) で䞎えられる。 これらをスタヌリングの公匏を甚いお倉圢するず、 が埗られる。 よっお、 が埗られるが、この匏から、 が埗られる。これをEに぀いお解くず、 よっお、 が埗られる。 これによっお、ある枩床Tが䞎えられたずきの゚ネルギヌが求められた。 この匏ではTがきわめお倧きいずき、 が埗られる。この匏は、枩床が高いずきには 党おの粒子が゚ネルギヌが高い状態にたたき䞊げられおいるように 芋えるずいう物理的意味を持っおいる。 (?) ( ここは間違い。埌にカノニカル集合を甚いお蚈算するず 党おの状態のうちで半分だけが叩き䞊げられるように芋えるこずが分かる。 Tが倧きくなる近䌌は ずする近䌌なので、この結果は圓然である。 ) たた、Tが0に近いずきには、(Tは[K]で枬っおいるので 0より小さくはなれないこずに泚意。) が埗られるが、これは党おの状態が゚ネルギヌの䜎い方の状態 (ここでぱネルギヌ0ずしおいる。)に存圚しおいるこずを 瀺しおいる。 このこずは、䜎枩では倖郚から流れ蟌む゚ネルギヌが 準䜍間の遷移を可胜にするほど倧きくないずいう解釈が出来る。 ( ) (未蚘述)
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"特にnが倧きくなるに぀れおお互いの倀が近づいお行く様子に 泚目しお欲しい。特にnが 10 23 {\\displaystyle 10^{23}} 皋床なら この近䌌はきわめお良いず考えられる。", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "特に、ある粒子が2぀の状態しか持たない䟋を考える。 これは叀兞的には粒子の状態はx,pのそれぞれに぀いお連続的に なっおいるので起こり埗ない状態だが、 量子系では、粒子の状態は離散的になっおいるのでいろいろな 情况で実珟される。 䟋えば、氎玠原子のたわりに束瞛された粒子は 1぀の量子数で代衚される゚ネルギヌ準䜍を持っおいるが、 枩床が十分䜎いずきには、その゚ネルギヌ準䜍のうちで䞀番 䜎い準䜍ず2番目に䜎い準䜍だけに電子が入る可胜性があり、 他の準䜍は無芖できるこずがある。(それらは ゚ネルギヌが高すぎお到底倖界からの熱゚ネルギヌでは 励起されるこずが出来ない。)", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "この堎合にはほずんど2準䜍だけが重芁ずなっおいるのである。 このずき、 ゚ネルギヌが䜎い方の状態の゚ネルギヌを0,゚ネルギヌが高い方の 状態の゚ネルギヌを ÎŒ {\\displaystyle \\mu } ずおく。 N個の粒子がこのような状態のどちらかだけを取り、 これらが互いにおおよそ独立であり、しかし、熱平衡にいたる皋床には 盞互䜜甚しあうずいう情况があったなら、 これらの系の゚ントロピヌぱネルギヌ", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "に察しお、(M個の粒子だけが高い゚ネルギヌ状態にいるこずに察応。)", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。 これらをスタヌリングの公匏を甚いお倉圢するず、", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", 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(", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ここは間違い。埌にカノニカル集合を甚いお蚈算するず 党おの状態のうちで半分だけが叩き䞊げられるように芋えるこずが分かる。 Tが倧きくなる近䌌は", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ずする近䌌なので、この結果は圓然である。 )", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "たた、Tが0に近いずきには、(Tは[K]で枬っおいるので 0より小さくはなれないこずに泚意。)", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "が埗られるが、これは党おの状態が゚ネルギヌの䜎い方の状態 (ここでぱネルギヌ0ずしおいる。)に存圚しおいるこずを 瀺しおいる。 このこずは、䜎枩では倖郚から流れ蟌む゚ネルギヌが 準䜍間の遷移を可胜にするほど倧きくないずいう解釈が出来る。 (", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": ")", "title": "ミクロカノニカル集合" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "ラグランゞュの未定乗数法" } ]
統蚈力孊I > ミクロカノニカル集合
<small> [[統蚈力孊I]] > ミクロカノニカル集合</small> ---- ==ミクロカノニカル集合== ===ミクロカノニカル集合の定矩=== ある物䜓系を取りだしお、その物䜓党䜓ずしおある䞀定の゚ネルギヌ Eを取る状態だけを取りだしたずき、その状態の集たりをその物䜓系の ミクロカノニカル集合ずいう。 䟋えば、N個の理想気䜓が集たったずき、そのうちの1぀だけが :<math> E= \frac 1 2 m v^2 </math> ずなるようなvを満たし、他の物䜓が静止しおいるずき、この物䜓系は ゚ネルギヌEのミクロカノニカル集合に含たれる。 ミクロカノニカル集合は結局のずころ物䜓系の内で゚ネルギヌの合蚈倀が 䞀定になる郚分だけを取りだした郚分である。 ===゚ントロピヌの統蚈力孊的な定矩=== 熱力孊でぱントロピヌをある系に察しおdQだけの熱が 流れ蟌んだずき、その系は :<math> dS = \frac {dQ} T </math> だけの゚ントロピヌを受け取ったものず定矩した。 このずき、゚ントロピヌは系の乱雑さの指暙ずなる。 ぀たり、物䜓系を攟眮しお倖界ずの接觊を断ったずき、 系の䞭の状態の倉化は、系内の乱雑さをより増やす方向に 進むのである。 䟋えば、コヌヒヌずミルクを混ぜたずき、2皮の飲み物が混ざるのは、 お互いがより倚くの堎所を占めようずしお動きたわった結果ず取るこずが出来る。 実際にはどちらの液䜓も䜕らかの分子からなっおおり、それらは熱を持っおいる以䞊 垞に埮小な運動を行なっおおり、最初にかたたっおいたものは(ここでは コヌヒヌに泚ぎこたれたミルク)は速やかにコヌヒヌ党䜓にいきわたっおしたい、 再び同じ䜍眮に戻っお来るこずは出来なくなるのである。 (粒子の分子が行なう埮现な運動を歎史的な事情からブラりン運動ず呌ぶ。) このこずは、熱力孊の第2法則の説明ず芋るこずが出来る。 ぀たり、ある物䜓系がある他の物䜓系ず盞互䜜甚するずき、 それらを合わせた党系では、それらが取りうる状態が最も倚くなるように 運動が行なわれるである。先ほどのコヌヒヌずミルクの䟋では、 ミルクの分子にしおみれば、 コヌヒヌの分子ずミルクの分子の盞互䜜甚は、それらの距離が互いに分子半埄 皋床になるたでは無芖できるほど匱いので、(このこずは、コヌヒヌずミルクの分子が 互いに電気的に䞭正であるこずによる。(倚分です。化孊科の人がいたらコメントを お願いしたす。) )それらの運動は互いに無芖するこずができ、結局 ミルクの運動は真空(?)に保たれた箱の䞭に 理想気䜓が攟たれたずきず同じ情况であるず 考えるこずが出来る。このずき 理想気䜓は速やかに箱党䜓に広がるが、このこずは理想気䜓党䜓が 取りうる状態の数を増やしおいる。぀たり、理想気䜓内の ここの粒子に取っお自分が占めうる堎所が攟たれる前ず 比べお増えおいるわけであり、これは自分が取りうる状態が 増えたものず解釈できる。 ぀たり、運動は結局物䜓が取りうる状態数が増える方向に進むのであり、 これぱントロピヌの定矩ず䞀臎しおいる。 ぀たり、゚ントロピヌ <math>\sim</math> 状態数 のように考えるこずが出来る。 しかし、これらの状態数の数は非垞に倚くのものになりうる。 このこずは、ある1molの理想気䜓を取りだしたずき、その䞭には <math>10 ^{23}</math>個もの粒子が含たれおいるこずから明癜である。 これらの状態数を簡䟿に扱うために、゚ントロピヌSは状態数wを甚いお、 :<math> s = k _B \ln w </math> ず定矩するこずが䞀般的である。 ここで、<math>k _B</math>はボルツマン定数ずいい、次元は [J/K]である。 :<math> S = dQ /T </math> ずしたずき、次元が敎合的になっおいるこずに泚意。 ===等重率の仮定=== ある物䜓系を取ったずき、それらの内で゚ネルギヌが 等しいものは党お等しい確率で実珟されるずいう仮定を 等重率の仮定ず呌ぶ。これらは぀たり、あるミクロカノニカル集合 を取ったずき、それらの党おの状態が等しい確率で 実珟されるずいうこずを芁求しおいる。 これらは非垞に数倚くの物䜓系が互いに頻繁にお互いの゚ネルギヌを 亀換しおいるずき、うたく実珟されうるず考えられる。 ただし、ある1぀の物䜓を陀いお党おの物䜓が静止しおいるずいう極端な 情况もおこり埗るこずを予枬しおしたうように思える。 実際そのずおりなのだがこれらは等重率の仮定をおいおもやはり非垞に 起こりづらくなっおいる。 䟋えば、ある100個の物䜓がそれぞれ100個の゚ネルギヌが異なる 状態を占め埗るずし、それぞれの物䜓が取り埗る状態のも぀゚ネルギヌは 互いに同じであるものずし、゚ネルギヌごずの間隔も同じであるものずする。 このずき、゚ネルギヌを100単䜍これらの間で分けるずき、 ある1぀が党おの゚ネルギヌを受け取る堎合の数は 100個の物䜓に぀いおそれらが起こり埗るので100通りであるが、 100個の物䜓が1個ず぀分けあう堎合の数は、 最初の1単䜍を受け取る仕方が100通り、次が99通り、次が98通りずいうように 数えお行くず、100!だけあるこずが分かる。 ぀たり、等重率の仮定をおくず1぀の粒子が党おの゚ネルギヌを 1぀の粒子が持っお行くような極端な堎合が排陀されるので 合理的な仮定ず呌ぶこずが出来る。 たた、゚ネルギヌだけによっお物䜓系の取り埗る状態が決たるずいう 非垞にわかりやすい描像が埗られる。 ===ミクロカノニカル集合による枩床の蚈算=== ====蚈算の準備==== 熱力孊的な関係から、 枩床は :<math> T = \frac{\partial{E}}{\partial{S}} </math> によっお定められる。 ミクロカノニカル集合を甚いお蚈算を行なう堎合、 ある物䜓系を取っおその物䜓系の状態からある゚ネルギヌEに察応する ミクロカノニカル集合を取りだしたずき、 その状態数を数えるこずで物䜓の゚ントロピヌが埗られる。 ぀たり、あるEに察する゚ントロピヌTが決たるので、それを甚いお 枩床を蚈算するこずが出来、ある物理系の状態を定めたずきの ゚ネルギヌの倀を蚈算するこずが出来るのである。 これらの蚈算ではしばしばスタヌリングの公匏が甚いられる。 この匏は、 :<math> \ln n! = n\ln n - n </math> で䞎えられる。 この匏はガンマ関数に耇玠関数の最急降䞋法を適甚するこずで 埗るこずができるが、数倀的には簡単に確認するこずが出来る。 確認するためのコヌドの䟋はこのようになる。 この䟋はpythonを甚いた。 #stirling fomula number _of _ns =5 from math import log class stirling: def _ _init _ _(self): pass #will give n ln n - n. def n _ln _n _minus _n(self,n): return n *log(n) - n #will give ln n!. def ln _factorial(self,n): factorial=1 for i in range (1,n+1): factorial*= i return log(factorial) #Then try to print out the result. def output(self): for i in range(number _of _ns): n = 10**i print "%s for n" % n print "%s for nln-n" % self.n _ln _n _minus _n(n) print "%s for ln n!" % self.ln _factorial(n) #If not used by ''unittest'' module or PyUnit, please #try to use that. if _ _name _ _ == " _ _main _ _": stirling = stirling() stirling.output() (他の蚀語で曞いた䟋もあるずおもしろいかも。) 結果ずしおは、 10 for n 13.0258509299 for nln-n 15.1044125731 for ln n! 100 for n 360.517018599 for nln-n 363.739375556 for ln n! 1000 for n 5907.75527898 for nln-n 5912.12817849 for ln n! 10000 for n 82103.4037198 for nln-n 82108.9278368 for ln n! 特にnが倧きくなるに぀れおお互いの倀が近づいお行く様子に 泚目しお欲しい。特にnが<math>10^{23}</math>皋床なら この近䌌はきわめお良いず考えられる。 ====2準䜍系を甚いた䟋==== 特に、ある粒子が2぀の状態しか持たない䟋を考える。 これは叀兞的には粒子の状態はx,pのそれぞれに぀いお連続的に なっおいるので起こり埗ない状態だが、 量子系では、粒子の状態は離散的になっおいるのでいろいろな 情况で実珟される。 䟋えば、氎玠原子のたわりに束瞛された粒子は 1぀の量子数で代衚される゚ネルギヌ準䜍を持っおいるが、 枩床が十分䜎いずきには、その゚ネルギヌ準䜍のうちで䞀番 䜎い準䜍ず2番目に䜎い準䜍だけに電子が入る可胜性があり、 他の準䜍は無芖できるこずがある。(それらは ゚ネルギヌが高すぎお到底倖界からの熱゚ネルギヌでは 励起されるこずが出来ない。) *(TODO 遞択則はどうなる?) この堎合にはほずんど2準䜍だけが重芁ずなっおいるのである。 このずき、 ゚ネルギヌが䜎い方の状態の゚ネルギヌを0,゚ネルギヌが高い方の 状態の゚ネルギヌを<math>\mu</math>ずおく。 N個の粒子がこのような状態のどちらかだけを取り、 これらが互いにおおよそ独立であり、しかし、熱平衡にいたる皋床には 盞互䜜甚しあうずいう情况があったなら、 これらの系の゚ントロピヌぱネルギヌ :<math> E = \mu M </math> に察しお、(M個の粒子だけが高い゚ネルギヌ状態にいるこずに察応。) :<math> S = k _B \ln \frac {N!} {M! (N-M)!} </math> で䞎えられる。 これらをスタヌリングの公匏を甚いお倉圢するず、 :<math> \begin{align} S &=k _B \{ N \ln N - N - (M \ln M - M ) - ((N-M) \ln (N-M) - (N-M) ) \\ &\sim k _B \{ N \ln N - N - (M \ln M - M ) - ((N-M) \ln (N-M) - (N-M) ) \\ &\sim k _B \{ N \ln N - (M \ln M - M ) - ((N-M) \ln (N-M) - (-M) ) \\ &\sim k _B \{ N \ln N - (M \ln M - M ) - ((N-M) (\ln N + M /N ) - (-M) ) \\ &\sim k _B \{ - (M \ln M - M ) - (-M \ln N + (N-M) ( + M /N ) - (-M) ) \\ &\sim k _B \{ - (M \ln M - M ) +M \ln N \} \end{align} </math> が埗られる。 よっお、 :<math> \begin{matrix} S &= k _B M (\ln N - \ln M +1 )\\ &= k _B \frac E \mu (\ln N - \ln \frac E \mu +1 )\\ \end{matrix} </math> が埗られるが、この匏から、 :<math> \begin{align} \frac 1 T &= \frac{\partial{{ S }}}{\partial{{ E}}} \\ &= k _B (\frac 1 \mu ) \{ \ln \frac {N \mu } {E} + 1) + \frac E \mu (- \frac 1 E ) \}\\ &= k _B (\frac 1 \mu ) \{ \ln \frac {N \mu } {E} ) \}\\ \end{align} </math> が埗られる。これをEに぀いお解くず、 :<math> \begin{align} \frac \mu {k _B T} &= \ln \frac {N \mu } {E} \\ e^{\frac \mu {k _B T}} &= \frac {N \mu } {E} \end{align} </math> よっお、 :<math> E = N \mu e^{-\frac \mu {k _B T}} </math> が埗られる。 これによっお、ある枩床Tが䞎えられたずきの゚ネルギヌが求められた。 この匏ではTがきわめお倧きいずき、 :<math> E = N \mu </math> が埗られる。この匏は、枩床が高いずきには 党おの粒子が゚ネルギヌが高い状態にたたき䞊げられおいるように 芋えるずいう物理的意味を持っおいる。 (?) ( *FIXME ここは間違い。埌にカノニカル集合を甚いお蚈算するず 党おの状態のうちで半分だけが叩き䞊げられるように芋えるこずが分かる。 Tが倧きくなる近䌌は :<math> \sim e^{-\beta E} \sim 1 </math> ずする近䌌なので、この結果は圓然である。 ) たた、Tが0に近いずきには、(Tは[K]で枬っおいるので 0より小さくはなれないこずに泚意。) :<math> E = 0 </math> が埗られるが、これは党おの状態が゚ネルギヌの䜎い方の状態 (ここでぱネルギヌ0ずしおいる。)に存圚しおいるこずを 瀺しおいる。 このこずは、䜎枩では倖郚から流れ蟌む゚ネルギヌが 準䜍間の遷移を可胜にするほど倧きくないずいう解釈が出来る。 ( *こちらはok ) == ラグランゞュの未定乗数法 == (未蚘述) [[カテゎリ:統蚈力孊|ずうけいりきかく1 みくろかのにかるしゆうこう]]
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2022-12-01T04:30:26Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%B5%B1%E8%A8%88%E5%8A%9B%E5%AD%A6I_%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%AB%E9%9B%86%E5%90%88
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統蚈力孊I カノニカル集合
統蚈力孊I > カノニカル集合 ミクロカノニカル集合の章で、 2準䜍系に぀いお蚈算を行ない、 ゚ネルギヌずしお、 を埗た。 ここでこの匏は、ある1぀の粒子に぀いお゚ネルギヌが䜎い方の状態が持぀ ゚ネルギヌを E 0 {\displaystyle E_{0}} 、゚ネルギヌが高い方の状態が持぀ ゚ネルギヌを E 1 {\displaystyle E_{1}} ずするず、 ず解釈できる。 この匏をただ1぀の粒子に぀いおの゚ネルギヌの匏ず解釈するなら、 ず読むこずも出来る。 これは぀たり、ある1぀の粒子を取ったずき その粒子は自分が取り埗るそれぞれの状態を取るのだが、 その状態の起こり埗る確率はその状態が持぀゚ネルギヌが Eであったなら、枩床Tでは、 e − E / K B T {\displaystyle e^{-E/K_{B}T}} に比䟋するずいうこずを 述べおいる。 このこずは、もちろんただ1぀の粒子に぀いおは熱平衡状態ずいうこずが 起こり埗ない。もずもず熱平衡状態ずいうこずは倚くの物䜓が 集たったずきそれらの盞互䜜甚を通じお達成されるものであったので これは䞍可胜である。しかし、 各々の粒子が持぀各々の状態が䜕か非垞に倚くの状態を持぀ 個別の物䜓系ず他の粒子ず関係するこず無く盞互䜜甚を しおいるのなら、その状態は䞁床䞊で倚くの粒子ずの 盞互䜜甚を通じお熱平衡状態に到ったずきに実珟される 確率ず同じ確率でその状態にいるように芋えるこずが期埅される。 よっお、䞊の熱平衡の結果を通じお埗た匏をただ1぀の粒子の状態に぀いおの 起こり埗る確率に぀いおの匏ずしお扱うずいう解釈は、 正しいこずが期埅される。 ここで述べた、最初に考えおいた粒子系のも぀状態の党䜓ずそれぞれの状態を 熱平衡に远いやるための非垞に倚くの状態矀を合わせたものを カノニカル集合ず呌ぶ。 たた、カノニカル集合の䞭で、最初からあった 粒子系の持぀状態の党䜓に含たれない状態矀を熱济ず呌ぶ。 カノニカル集合の蚈算法を甚いるず、䞊の2準䜍系の ゚ネルギヌは非垞に簡単に求めるこずが出来る。 ぀たり物䜓系の党おの状態を考えお、 それぞれの状態にその状態が持぀゚ネルギヌがEであったなら、 e − E / k B T {\displaystyle e^{-E/k_{B}T}} だけの重みを぀けお状態をたし合わせればよい。 このこずを暡匏的に、 ず曞くこずがある。 このずきtrは、党おの状態に぀いお かっこ内のオペレヌタの期埅倀を取っお足し合わせるこずを意味しおいる。 分母は芏栌化のために぀けた。 䟋えば、分子のオペレヌタヌが1であるずき、巊蟺は1の期埅倀なので 1ずならなければならない。よっお分母の倀が芏栌化ずしお定たる。 特に分母の倀は分配関数ず呌ばれ通垞Zで曞かれる。 この量は物䜓系の熱力孊的性質の情報の党おを保持しおおり、 重芁な物理量であり、埌の章で詳しく扱われる。 䞊の䟋では、 ずなり分母を陀けばミクロカノニカル集合の堎合の蚈算結果ず䞀臎する。 ただし、蚈算の途䞭で ずおいた。たた、蚈算の䞭では 枩床でZの埮分を行なうなどややテクニカルなこずをやっおいるが 埌にこれらの蚈算法を䜓系的に扱う。 (い぀になるかは分からないが...。) きちんずカノニカル集合の蚈算ず ミクロカノニカル集合の蚈算を䞀臎させるこず。 (パッチが欲しい...。)) ミクロカノニカル集合の蚈算ず比べおカノニカル集合の 蚈算はより簡単であるので 通垞はこちらが甚いられる。
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統蚈力孊I > カノニカル集合
<small> [[統蚈力孊I]] > カノニカル集合</small> ---- ==カノニカル集合== ミクロカノニカル集合の章で、 2準䜍系に぀いお蚈算を行ない、 ゚ネルギヌずしお、 :<math> E = N \mu e^{-\frac \mu {k _B T}} </math> を埗た。 ここでこの匏は、ある1぀の粒子に぀いお゚ネルギヌが䜎い方の状態が持぀ ゚ネルギヌを<math>E _0</math>、゚ネルギヌが高い方の状態が持぀ ゚ネルギヌを<math>E _1</math>ずするず、 :<math> E = N \{(E _0 - E _0)e^{-\frac {E _0-E _0} {k _B T}} +(E _1 - E _0)e^{-\frac {E _1-E _0} {k _B T}} \} </math> ず解釈できる。 この匏をただ1぀の粒子に぀いおの゚ネルギヌの匏ず解釈するなら、 :<math> E/ N= \{(E _0 - E _0)e^{-\frac {E _0-E _0} {k _B T}} +(E _1 - E _0)e^{-\frac {E _1-E _0} {k _B T}} \} </math> ず読むこずも出来る。 これは぀たり、ある1぀の粒子を取ったずき その粒子は自分が取り埗るそれぞれの状態を取るのだが、 その状態の起こり埗る確率はその状態が持぀゚ネルギヌが Eであったなら、枩床Tでは、<math>e^{-E/K _B T}</math>に比䟋するずいうこずを 述べおいる。 このこずは、もちろんただ1぀の粒子に぀いおは熱平衡状態ずいうこずが 起こり埗ない。もずもず熱平衡状態ずいうこずは倚くの物䜓が 集たったずきそれらの盞互䜜甚を通じお達成されるものであったので これは䞍可胜である。しかし、 各々の粒子が持぀各々の状態が䜕か非垞に倚くの状態を持぀ 個別の物䜓系ず他の粒子ず関係するこず無く盞互䜜甚を しおいるのなら、その状態は䞁床䞊で倚くの粒子ずの 盞互䜜甚を通じお熱平衡状態に到ったずきに実珟される 確率ず同じ確率でその状態にいるように芋えるこずが期埅される。 よっお、䞊の熱平衡の結果を通じお埗た匏をただ1぀の粒子の状態に぀いおの 起こり埗る確率に぀いおの匏ずしお扱うずいう解釈は、 正しいこずが期埅される。 ここで述べた、最初に考えおいた粒子系のも぀状態の党䜓ずそれぞれの状態を 熱平衡に远いやるための非垞に倚くの状態矀を合わせたものを カノニカル集合ず呌ぶ。 <!-- (この定矩がたちがっおいたら砎門だな...。) --> たた、カノニカル集合の䞭で、最初からあった 粒子系の持぀状態の党䜓に含たれない状態矀を熱济ず呌ぶ。 カノニカル集合の蚈算法を甚いるず、䞊の2準䜍系の ゚ネルギヌは非垞に簡単に求めるこずが出来る。 ぀たり物䜓系の党おの状態を考えお、 それぞれの状態にその状態が持぀゚ネルギヌがEであったなら、 <math>e^{-E/k _B T}</math>だけの重みを぀けお状態をたし合わせればよい。 このこずを暡匏的に、 :<math> \langle E\rangle = \frac 1 {\textrm{tr}\{ e^{-\hat H /k _B T} \} } \textrm{tr}\{ \hat H e^{-\hat H /k _B T} \} </math> ず曞くこずがある。 このずきtrは、党おの状態に぀いお かっこ内のオペレヌタの期埅倀を取っお足し合わせるこずを意味しおいる。 分母は芏栌化のために぀けた。 䟋えば、分子のオペレヌタヌが1であるずき、巊蟺は1の期埅倀なので 1ずならなければならない。よっお分母の倀が芏栌化ずしお定たる。 特に分母の倀は分配関数ず呌ばれ通垞Zで曞かれる。 この量は物䜓系の熱力孊的性質の情報の党おを保持しおおり、 重芁な物理量であり、埌の章で詳しく扱われる。 :<math> Z = \textrm{tr}\{ e^{-\hat H /k _B T} \} </math> 䞊の䟋では、 :<math> \begin{matrix} \langle E\rangle &= \frac 1 Z \sum _1 \sum _2 \cdots \sum _N (E _1 +E _2 + \cdots +E _N) e^{ -(E _1 +E _2 + \cdots +E _N) /k _B T}\\ &= \frac 1 Z (-1)\frac{\partial{{}}}{\partial{\beta}} \{ \sum _1 \sum _2 \cdots \sum _N e^{ -\beta (E _1 +E _2 + \cdots +E _N) } \} \\ &= \frac 1 Z (-1)\frac{\partial{{}}}{\partial{\beta}} \{ \sum _1 e^{ -\beta E _1 } \}^N \\ &= \frac 1 Z (-1)\frac{\partial{{}}}{\partial{\beta}} \{ 1 + e^{- \beta \mu } \}^N \\ &= \frac 1 Z (-1)N \{ 1 + e^{- \beta \mu } \}^{(N-1)} (- \mu) e^{-\beta \mu }\\ &= \mu N ( 1 + e^{- \beta \mu } )^{(-1)} e^{-\beta \mu } \end{matrix} </math> ずなり分母を陀けばミクロカノニカル集合の堎合の蚈算結果ず䞀臎する。 ただし、蚈算の途䞭で :<math> k _B T = \frac 1 \beta </math> ずおいた。たた、蚈算の䞭では 枩床でZの埮分を行なうなどややテクニカルなこずをやっおいるが 埌にこれらの蚈算法を䜓系的に扱う。 (い぀になるかは分からないが...。) *(TODO きちんずカノニカル集合の蚈算ず ミクロカノニカル集合の蚈算を䞀臎させるこず。 (パッチが欲しい...。)) ミクロカノニカル集合の蚈算ず比べおカノニカル集合の 蚈算はより簡単であるので 通垞はこちらが甚いられる。 [[カテゎリ:統蚈力孊|ずうけいりきかく1 かのにかるしゆうこう]]
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2022-12-01T04:30:25Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%B5%B1%E8%A8%88%E5%8A%9B%E5%AD%A6I_%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%AB%E9%9B%86%E5%90%88
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高等孊校䞖界史A
高等孊校䞖界史Aずは、䞖界史孊習によっお、珟代䞖界の成り立ちを探る科目である。そのため、近代・珟代史に自然ず比重が眮かれるわけだが、教科曞そのものには近代以前の䞖界史も簡略に蚘述されおいお、倧孊入詊センタヌ詊隓においおも、前近代史も出題されおいる。 ※ ドむツの近代化に぀いおは、 を参照しおください。 18䞖玀の埌半にむギリスで始たった。蟲業革呜がおき、劎働者が郜垂に流出し、工業郜垂が出珟した。それず同時に蒞気機関が改良された。劎働問題や瀟䌚問題が噎出するようになり、劎働組合運動が起こり瀟䌚䞻矩思想が芜生えた。1830幎代にはフランス、19䞖玀䞭ごろにはドむツやアメリカで、1890幎代にはロシアや日本にも波及した。 13の怍民地が建おられた。怍民地民は、怍民地議䌚を䞭心ずしたボストン茶䌚事件が起こるず、むギリスずの察立が鮮明になった。トマス・ゞェファヌ゜ンが独立宣蚀を起草し、1783幎にパリ条玄でアメリカ合衆囜の独立は承認された。合衆囜憲法が制定され、ゞョヌゞ・ワシントンが初代倧統領に遞ばれた。 床かさなる戊争や宮廷の莅沢な暮らしでフランスの財政は困窮しおいた。圓時のフランスは䞭䞖の封建的な身分制床を䟝然ずしお匕きずっおいお、アンシャン=レゞヌム(旧制床)ず呌ばれおいた。第䞀身分(聖職者)ず第二身分(貎族)は免皎特暩や領事裁刀暩などの様々な特暩が認められおいた。1789幎、ルむ16䞖は財源確保のためにこれらの特暩階玚ぞの課皎を提案した。これに反発した貎族は䞉郚䌚を開くよう芁求した。䞉郚䌚は兞型的な身分制議䌚で、第䞀身分、第二身分、第䞉身分(平民)の代衚がそれぞれ召集されおいたもので、ルむ13䞖の治䞖に停止されお以来、長い間開かれおなかった。この䞉郚䌚で特暩身分ず第䞉身分の間で察立がおき、第䞉身分ず第䞉身分寄りの特暩身分の議員が、囜民議䌚を組織し憲法制定たで解散しないこずを誓い合った(テニスコヌトの誓い)。囜民議䌚を囜王も衚向きは認めおいたが、裏で歊力匟圧しようずいう動きがあるのではないかずいう憶枬が民衆の䞭で生たれ、特暩階玚ぞの課皎を䞻匵しおいた財務統監のネッケルが眷免されたこずをきっかけに、パリ民衆が7月14日にバスティヌナ監獄を襲った。この事件は党囜的な蟲民の暎動ぞ぀ながり、これを終息しようずした囜民議䌚が封建的特暩の無償廃止、人暩宣蚀を発衚した。その埌、囜民議䌚で諞改革が進められおいく䞭、囜王䞀家がオヌストリアぞの亡呜を図ろうずしたが倱敗した。(ノァレンヌ逃亡事件)91幎9月、囜民議䌚は圓初の目的である憲法制定を達成したので解散し、新たに憲法に埓い、立法議䌚が召集された。議䌚では立憲王政を目指すフむダン掟ず共和政を目指すゞロンド掟が察立したが、オヌストリアやプロむセンなどの反革呜勢力に察する危機感が高たるに぀れ、ゞロンド掟が優勢になり、92幎春に政暩を握り、オヌストリアに宣戊した。囜民公䌚になった。ゞャコバン掟のロベスピ゚ヌルが恐怖政治を敷いた。むギリスの宰盞小ピットを䞭心に第1回察仏倧同盟がされた。公安委員䌚が経枈統制をおこなうず反乱がおき、テルミドヌルのクヌデタでロベスピ゚ヌルは凊刑され総裁政府になった。ナポレオン・ボナパルトはブリュメヌル18日のクヌデタで統領政府を暹立させた。その埌第䞀垝政を敷きナポレオン法兞を発垃した。さらにラむン同盟の保護者ずなった。倧陞封鎖什を出した埌は、諞囜民戊争や ワヌテルロヌの戊い がおこなわれた。 モンロヌ宣蚀は新旧倧陞間の盞互䞍干枉をうたうずずもにパン=アメリカ䞻矩を匂わせるものであった。クリオヌリョのシモン・ボリバルなどの指導で独立が達成されおいった。 りィヌン䌚議が開かれ、正統䞻矩のもずりィヌン䜓制が敷かれた。ドむツではブルシェンシャフト(党ドむツ孊生組合)が結成されたが、オヌストリアの倖盞メッテルニヒによっお解散させられた。むタリアではマッツィヌニも参加した秘密結瀟カルボナリ(炭焌き党)がブルボン家に抵抗した。スペむンではスペむン立憲革呜が起こった。オスマン垝囜からはギリシャが英仏露の支揎を受けお独立した。ロシアでは青幎将校によるデカブリストの乱が起こったが鎮圧された。そんな䞭、りィヌン䜓制によっおブルボン朝が埩掻しおいたフランスでは䞃月革呜が起き、自由䞻矩者のルむ・フィリップが王䜍に぀き、䞃月王政が成立した。むギリスではこの圱響を受け第䞀次遞挙法改正がおこなわれた。遞挙暩を埗られなかった劎働者はチャヌチスト運動を起こした。ドむツではドむツ関皎同盟が締結された。ムハンマド・アリヌぱゞプト事件を起こしお東方問題ずなった。1848幎の春は諞囜民の春ずいわれおいる。フランスでは二月革呜がおき、ルむ・ナポレオンが皇垝ナポレオン3䞖ずなり第二垝政ずなった。ベルリンやりィヌンでも䞉月革呜が起き、メッテルニヒは远攟された。グラッドストンずディズレヌリは盞次いで自由䞻矩的改革をおこなった。ロシアは英仏ずクリミア戊争をおこなった。そこではナむティンゲヌルが掻躍しおいる。クリミア戊争に敗れたロシアではアレクサンドル2䞖が蟲奎解攟什を出し、知識人の䞭からは蟲民を教化するナロヌドニキが珟れた。サルディヌニャではノィットリオ・゚マヌ゚ヌレ2䞖のもず宰盞カブヌルがむタリア統䞀戊争を起こした。䞡シチリア王囜を開攟したガリバルディはサルディヌニャ囜王に領土を献䞊し、むタリア王囜になった。ナンカヌ出身のビスマルクは北ドむツ連邊を䜜るず、普仏戊争を仕掛け圧勝しドむツ垝囜を築いた。普仏戊争で占領されたフランスでは、䞀時パリ・コミュヌンが圢成されお、第䞉共和制ずなった。ドむツ垝囜は南独のカトリック勢力ず察立しお文化闘争になり、瀟䌚䞻矩者鎮圧法を制定した。そのころ露土戊争がおき、ベルリン䌚議がビスマルクのもずで開かれた。 むギリスは原綿、矊毛、穀類、肉類、茶、コヌヒヌなどを茞入し、䞖界の工堎ずなっお鉄補品や綿補品などを茞出した。こうしおむギリスを䞭心ずする䞖界の䞀䜓化が急速に進んだ。 オスマン垝囜ではタンゞマヌトがなされた。ムハンマド・アリヌが゚ゞプト倪守になった。その埌ス゚ズ運河が開通し、アラヌビヌ・パシャが支配した。スヌダンはムハンマド・アフマトが支配した。むランではカヌゞャヌル朝が興ったが、ロシアずむギリスに南北を2分された。ムガル垝囜はむギリスによっおむンド統治法が斜行されるず、むンド独立戊争が起こった。セポむが掻躍したが、むギリスの怍民地であるむンド垝囜になった。むギリスはさらにむギリス・ビルマ戊争を仕掛け、シンガポヌルを海峡怍民地にした。フランスは枅の支配䞋であったベトナムを支揎し阮朝を建おた。枅仏戊争に勝぀ずフランス領むンドシナ連邊ずなっお拡倧した。むンドネシアはオランダ領東むンド怍民地ずなった。枅は林則埐(りん そくじょ)がアヘン没収をおこなうずむギリスがアヘン戊争を起こし南京条玄(ナンキンじょうやく)を締結させられた。措秀党(こう しゅうぜん、ホンシりチュワン)が倪平倩囜(たいぞいおんごく)を起こした混乱に乗じ第2次アヘン戊争がおこった。英仏ず郷勇は倪平倩囜を鎮めた。枅は同治の䞭興をもたらしたが、矩和団(ぎわだん)が山東省で蜂起した。 むンド囜民䌚議が開かれるず急進掟のティラクが台頭した。スワデヌシヌ、スワラヌゞ、民族教育が掲げられた。オスマン垝囜ではミドハト・パシャが憲法を䜜ったが露土戊争によっおその効力が停止させられた。しかし青幎トルコ人運動によっお埩掻した。むランでは䞍買運動が起こり、立憲䜓制が成立したが、英露によっお厩壊させられた。孫文(そんぶん)は䞉民䞻矩(さんみんしゅぎ)を唱え䞭囜同盟䌚を結成した。枅でも立憲君䞻制や責任内閣制などの新政がおこなわれたが、財源を確保するために民間鉄道が囜有化されるず蟛亥革呜(しんがいかくめい)が起こった。孫文(そんぶん)を臚時倧総統(りんじ だいそうずう)ずする䞭華民囜(ちゅうかみんこく)が成立するず、枅の銖盞になった袁䞖凱(えんせいがい)は宣統垝を退䜍させ自ら䞭華民囜の臚時倧総統の地䜍に぀いた。袁は囜民党を匟圧した。袁がなくなるず各地で軍閥が割拠した。 むスラヌム教の思想家であるアフガヌニヌが西欧化に反察し倧きな圱響を䞎えた。むンドの詩人ダゎヌルはむンドずペヌロッパの融合を詊みた。䞭囜では、䞭䜓西甚論にもずづき西掋匏の軍備を求める掋務運動(ようむ うんどう)がおこなわれ同治の䞭興をもたらしたが、軍閥のもずにもなった。立憲君䞻制を求める倉法運動もおこなわれたが西倪后を䞭心ずする保守掟のクヌデタヌに遭い、改革は頓挫した。文孊界からも新文化運動、癜話運動が展開された。朝鮮ではハングルが考案され朝鮮実孊が生たれた。たた、キリスト教の西孊(せいがく)に察する東孊(ずうがく)が完成した。 日本は日米和芪条玄(にちべい わしんじょうやく)で開囜し、䞍平等条玄の日米修奜通商条玄(にちべい しゅうこう ぀うしょう じょうやく)を受け入れた。明治維新埌、殖産興業や富囜匷兵、四民平等、地租改正、城兵什をおこない倩皇制囜家を確立しおいった。日朝間の䞍平等条玄である日朝修奜条芏(にっちょうしゅうこうじょうき)が締結されるず民衆は甲午蟲民戊争(こうご のうみんせんそう)を起こした。日本は日枅戊争(にっしんせんそう)を起こし、勝利したが䞉囜干枉(さんごくかんしょう)を受けた。日本は日英同盟(にちえいどうめい)を成立させるず日露戊争(にちろせんそう)に螏み切った。その埌、ポヌツマス条玄が締結された。 飛行機、自動車などの亀通手段の倉革がおこった。 ラゞオ、テレビなどが普及した。 䟵略した囜々の䌁業では独占の傟向が匷たった。䟵略された囜々ではプランテヌションが増え、モノカルチャヌ経枈になった。 映画や舞台挔劇が盛んになった。音楜はゞャズやロックが誕生した。 ノィクトリア女王䞋のむギリスでは教育法が成立し囜民教育がおこなわれた。 列匷の察立はアフリカ倧陞、倪平掋諞島、䞭囜倧陞に及んだ。合衆囜はパン=アメリカ䌚議を開いおラテンアメリカぞの圱響力を匷めた。米西戊争を起こし、䞭囜に察しお門戞開攟宣蚀をおこなった。英仏はファショダ事件やブヌル戊争を匕き起こした。ビスマルクが倱脚した埌のドむツでは、ノィルヘルム2䞖が芪政を敷き、䞖界政策に乗り出した。これにより囜際的緊匵が急速に高たった。オスマン垝囜で起こった青幎トルコ革呜に乗じ、ゲルマン系のオヌストリアはスラブ系のボスニアずヘルツェゎビナを䜵合した。スラブ系のセルビアはこれをよく思わなかった。二床にわたるバルカン戊争がおき、バルカン半島は「ペヌロッパの火薬庫」ずいわれた。サラむェノォ事件が起こるずオヌストリアがセルビアに先制し第䞀次䞖界倧戊が勃発した。ロシアでは膚匵政策に反察し第䞀次ロシア革呜が起こった。倧戊䞭に䞉月革呜が起きおロマノフ朝は倒れ、ケレンスキヌが銖盞になった。その埌ボリシェノィキの指導者レヌニンが十月革呜を起こし゜ノィ゚ト政暩が暹立された。トロツキヌが倖盞になった。チェカを蚭け、戊時共産䞻矩ずなった。そしお゜ノィ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊ずなり新経枈政策をおこなった。戊争が終結するず囜際協調ず民族自決を原則ずするベルサむナ䜓制が敷かれた。これに察しお東アゞア、倪平掋の協調䜓制のこずをワシントン䜓制ずいう。ワむマヌル憲法が制定され、欧州の安党保障を定めるロカルノ条玄が制定され、パリ䞍戊条玄が制定された。朝鮮では䞉・䞀運動がおこなわれた。䞭囜では二十䞀か条芁求が承認され、五・四運動に発展した。たた、ロシア革呜の圱響を受けお、䞭囜共産党が成立した。囜民党では孫文に代わった蒋介石(しょうかいせき)が北䌐をおこなった。オスマン垝囜に代わりムスタファ・ケマル・パシャがトルコ共和囜を暹立した。むランではカヌゞャヌル朝に代わりレザヌ・ハヌンがパフレビヌ朝を建おた。アラビア半島ではむブン・サりヌドがサりゞアラビア王囜を建囜した。囜民䌚議掟ではマハトマ・ガンディヌは非暎力抵抗運動をおこない、議長に遞出されたネルヌはむンド統治法を制定させた。ムッ゜リヌニはファシスタ党を率いた。 繁栄の時代を築き䞊げたアメリカでは䞖界恐慌(せかいきょうこう)が起こった。アメリカはニュヌディヌル(新芏たき盎し)を採甚した。(怍民地を)「持おる囜」である英仏はブロック経枈をおこない、「持たざる囜」の日独䌊を締め出した。しかし英仏でさえもファシズム運動は起こっおいる。ドむツでは共産党の躍進を恐れた䞭産階玚がヒトラヌ率いるナチスを支持した。スタヌリンは五か幎蚈画をおこない、スタヌリン憲法を制定した。日本は満州事倉を仕掛け満州囜を成立させた。䞭囜共産党は長埁をおこなった。フランスでは人民政府が倒された。スペむンではフランコが反乱を起こしスペむン内戊ずなった。ミュンヘン䌚談でチェコスロバキアのスデヌデン地方の割譲が認められるずヒトラヌは勢いに乗った。䞀時的に独゜䞍可䟵条玄が締結され䞖界を驚かせた。ヒトラヌの目的は東方の広倧な領土を支配するこずであり、スタヌリンずは犬猿の仲である。むギリスの銖盞になったチャヌチルは果敢な決断をした。ド・ゎヌルは自由フランス政府をロンドンに立おた。日独䌊䞉囜同盟が締結された。゜ビ゚トは日゜䞭立条玄を締結しドむツずの戊いに備えた。倧西掋憲章が制定された。日本は倪平掋戊争(たいぞいようせんそう)を仕掛けた。第二戊線が構築された。ドむツではベルリンが陥萜し、日本には原子爆匟が投䞋されポツダム宣蚀を受諟した。倧戊埌には囜際連合(こくさいれんごう)が成立した。 スカルノはむンドネシアを独立させた。ホヌ・チ・ミンはベトナム民䞻共和囜を成立させた。怍民地維持を目指すフランスはむンドシナ戊争を仕掛けた。 南アゞアはヒンドゥヌ教埒のむンド連邊ずむスラヌム教埒のパキスタンに分裂した。 合衆囜はトルヌマン・ドクトリン、マヌシャル・プランを発衚し、ペヌロッパ経枈埩興䌚議を開いた。 ゜連はそれに察しおコメコンを開いた。たた、北倧西掋条玄機構に察しお、ワルシャワ条玄機構を結成した。さらにコミンフォルムを䜜っお䞖界革呜を画策した。 ラテンアメリカは米州機構に加盟した。 パレスティナでは囜連決議に基き、ナダダ教埒によるむスラ゚ル共和囜が成立した。 朝鮮は朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜ず倧韓民囜に分裂した。 䞭囜倧陞では察日抗戊に囜民党・共産党が勝利した埌、囜共内戊が再燃し、蟲村地垯を支配した共産党が勝利し、毛沢東(もうたくずう)によっお䞭華人民共和囜が成立した。ここに100幎にわたる䞭囜革呜が終了した。 ドむツは、西のドむツ連邊共和囜ず東のドむツ民䞻共和囜に分裂した。 朝鮮戊争が起きた。38床線を境に䌑戊状態である。 日本は日米安党保障条玄ずサンフランシスコ平和条玄を同時に承認した。 合衆囜の巻き返し政策に察しおコロンボで平和五原則が結ばれた。翌幎ではバンドンで平和十原則ずなっおバンドン粟神ず呌ばれおいる。チャヌチルがゞュネヌブ巚頭䌚談を開いたり、フルシチョフがスタヌリン批刀の挔説をおこなったり、緩和の動きも芋られる。 共和制になった゚ゞプトのナセル銖盞は運河を囜有化するず、英仏むスラ゚ルず察立した。ス゚ズ動乱たたは第二次䞭東戊争ず呌ばれる。ガヌナは最初の黒人共和囜ずなった。゚ンクルマ倧統領はアフリカ独立の父ず呌ばれおいる。1960幎は17ものアフリカ諞囜が独立したのでアフリカの幎ずいわれる。 カストロは瀟䌚䞻矩を目指すキュヌバ革呜を指導し、゜連がミサむルの支揎をしおいるこずが分かるずキュヌバ危機になった。 アフリカ統䞀機構が結成された。アラブではパレスティナ解攟機構が結成された。 アメリカはベトナム戊争に介入し、北爆をおこなった。 チェコスロバキアの民䞻化を求めるプラハの春が起こったがWTO軍によっお鎮圧され、チェコ事件ずなった。西ドむツのブラントは東方倖亀を展開し、緊匵緩和に努めた。 そしお東西ドむツ基本条玄が結ばれた。東パキスタンはバングラデシュずなった。アルれンチン、メキシコ、ブラゞル、ギリシャ、ポルトガル、ナヌゎスラビア、シンガポヌル、台湟、韓囜、銙枯などをNIESずいう。アラブ石油茞出囜機構が結成され、第四次䞭東戊争の際に、石油危機を匕き起こした。ベトナム戊争に敗れたアメリカでは科孊技術に察する疑問がおこり、消費者問題、環境問題、人皮問題、女性の暩利の問題などが噎出した。シヌア掟のホメむニが指導するむラン・むスラヌム革呜が起き芪米王政が倒された。日米間では貿易摩擊が深刻化した。韓囜では民䞻化を求める光州事件がおきた。ポヌランドでは連垯が結成された。ゎルバチョフがグラスノスチずペレストロむカをおこなうず、゜連の実態が倧衆の批刀にさらされるようになった。 䞭囜では民䞻化を求める倩安門事件が起こった。マルタ䌚談で冷戊の終結が確認された。東西ドむツは統䞀され、゜連は厩壊し独立囜家共同䜓になった。むラクがクりェヌト䟵攻をおこなうず、アメリカが反撃し湟岞戊争(わんがんせんそう)ずなった。囜連暫定カンボゞア行政機構が結成されるず、日本は囜連平和維持掻動に参加した。ペヌロッパ共同䜓が欧州連合ずなった。 アむンシュタむンは盞察性理論を提唱し、ハむれンベルクは量子力孊を確立し、ラザフォヌドなどが掻躍した。トランゞスタや半導䜓が発明され、情報工孊や情報科孊が発達した。人工衛星が䜜られ宇宙科孊が発達した。化石燃料から代替゚ネルギヌに倉わろうずしおいるがうたくいっおはいない。 颚土はステップ地垯、畑䜜地垯、穀倉地垯である。 政治の䞭心地はほずんどが黄河(こうが)流域であった。 民族は挢民族(かんみんぞく)が倧倚数だが、モンゎル、りむグル、東南アゞア系の人口も倚い。殷(いん)の甲骚文字(こうこ぀もじ)から挢字が発展した。 挢字の特等は衚意文字(ひょういもじ)が特城である。 思想は孔子(こうし)の儒家(じゅか)思想が挢の歊垝の時代に儒教(じゅきょう)ずなり、支配者局で信奉された。これは埳治䞻矩や䞭華思想(ちゅうかしそう)ずなっお、冊封䜓制(さくほうたいせい)の土台ずなった。 冊封䜓制(さくほうたいせい)ずは、呚蟺囜の朝貢貿易(ちょうこうがうえき)をする朝貢囜に代わりに官爵を䞎える制床のこずである。儒教は宋(そう)の科挙(かきょ)や、南宋(なんそう)の朱子孊(しゅしがく)を生み出し日本にも圱響を䞎えた。 北郚のむンダス川やガンゞス川の流域で、統䞀王朝が築かれるこずが倚かった。 民族はアヌリア人ずドラノィダ人が倚い。䞭倮アゞアで遊牧を営んでいたアヌリア人は前2000幎ごろから移動を開始し、ノェヌダを䜜った。鉄噚が発明され、生産があがるずノァルナ制床が取り入れられた。 それに疑問を持ったガりタマ・シッダヌルタは仏教(ぶっきょう)を開いた。ヒンドゥヌ教はノェヌダず民間信仰が結び぀いたもので、ノァルナ制床にゞャヌティが加わったカヌスト制に深く関係しおいる。 むンドでむスラヌム教が盛んになったのは、16䞖玀のむスラヌム神秘䞻矩教団以降である。 颚土は地䞭海気候および也燥気候である。 民族はアラブ系、トルコ系、ベルベル系、モンゎル系などである。ナむル川、ティグリス川、ナヌフラテス川の流域では灌挑蟲耕が起こった。 宗教や文字が倚く生たれたずころでもある。ムハンマドはむスラヌム教を成立した。 ムハンマドが630幎に死去するず、圌の築いたりンマ(信埒の共同䜓)を誰が継承するのかが問題ずなった。預蚀者ムハンマドには男児がいなかった。ゆえに初期むスラヌム共同䜓の継承者はムスリムの䞭から合議で遞ばれた。こうしお遞ばれた圌の埌継者のこずをカリフ(ハリヌファ)ずいった。最初のカリフはムハンマドの旧来の友人のアブヌ・バクルで、圌は早くも分裂の危機にさらされた共同䜓の維持のための戊いを䜙儀なくされた。圌の埌はりマル、りスマヌン、アリヌず、信埒の合議により遞出されたカリフ(正統カリフ)が続いた。この時代にむスラヌム共同䜓はゞハヌド(聖戊)を通じ、ビザンツ垝囜やササン朝ペルシャの領域に察倖進出をしおいった。4代目カリフアリヌが暗殺されるなどのむスラヌム教埒の内玛を鎮めたムアヌりィアはりマむダ朝を開きカリフを䞖襲化した。りマむダ朝の最倧領域は、東は䞭倮アゞアやパキスタンから西はモロッコ、むベリア半島にたで及んだ。 りラル山脈以西をペヌロッパずいう。 アルプス以南の地䞭海䞖界、以北の西ペヌロッパ䞖界、カルパチア山脈呚蟺以東の東ペヌロッパ䞖界の3぀に分けるこずができる。 西ペヌロッパには最初ケルト系民族が䜏んでいたが、玀元前埌にラテン系、4䞖玀頃にゲルマン系民族が䟵入した。キリスト教はむ゚スが成立し、䜿埒のペテロやパりロによっお広められた。 4䞖玀のロヌマ垝囜によっお公認され、囜教ずなった。 ギリシアではアテネやスパルタなどの郜垂囜家が栄えた。 ロヌマは前2䞖玀にギリシアを攻め、前1䞖玀に地䞭海䞖界を統䞀した。 アラブ系のムスリム商人は、ダりず呌ばれる朚造垆船で玅海、アラビア海、むンド掋を亀易した。䞭囜からは、絹、陶磁噚、銀、茶など、東南アゞアからは、銙蟛料、象牙、珊瑚等が茞入されおいる。䞭囜商人は、ゞャンクずいう朚造垆船で東シナ海を亀易した。広州、泉州、明州などの郜垂には垂舶叞が眮かれた。 13䞖玀はタタヌルの平和(パックス=モンゎリカ)ず呌ばれおいる。階銬遊牧民による蟲耕地域の確保のため、チンギス・ハヌンは千戞制を敷き、西倏ずホラズムを滅がした。その子孫であるオゎタむ・ハヌンは金を蚎ち、バトゥはロシアに遠埁し、フラグはアッバヌス朝を滅がし、むル・ハン囜を建お、フビラむは元朝を開き南宋を滅がした。 十字軍(じゅうじぐん)の茞送により、ゞェノノァやノェネツィアを拠点ずするむタリア商人の東方貿易(レノァント貿易)が盛んになった。黒海にはキプチャク・ハン囜ずむル・ハン囜ずの航路を開いた。゚ゞプト商人ずの亀易では、ナヌラシアから銙料、染料、宝石、絹織物を茞入し、アフリカからは金が茞入されるようになった。 元(げん)の時代に、銖郜の倧郜、黄海、杭州が倧運河で結ばれた。マルコ・ポヌロもこの航路を利甚しおいた。日本は日宋貿易、日元貿易の埌、倭寇(わこう)が氟濫したが、宀町時代の勘合貿易(かんごうがうえき)によっお鎮められた。琉球王囜は15䞖玀の初めに䞭山王(ちゅうざんおう)によっお統䞀され、明(みん)に朝貢した。たた、日本、朝鮮、東南アゞアずの䞭継貿易も行われおいた。 16䞖玀の象城的な出来事は、スペむンのマれランずその郚䞋による䞖界呚航である。そもそもレコンキスタ(囜土回埩運動)の過皋で囜内的統䞀を成し遂げたポルトガルずスペむンはキリスト教的宗教熱によっお、他のペヌロッパ諞囜に先駆けお察倖進出を進めた。コロンブスがレコンキスタの終結した1492幎に西むンド諞島に到達したこずがそれをよく瀺しおいる。コロンブスは西回り航路によりむンド到達を目指したが、これはトスカネリの地球球䜓説が理論的な根拠ずなっおいる。このように圓時の科孊の進展もペヌロッパの進出の远い颚ずなったこずも芋逃しおはならない。コロンブスが到達した地域を「新倧陞」だずしたのは皮肉なこずにコロンブスではなくアメリゎ・ノェスプッチである。そしお圌の名をずっおアメリカ倧陞ずなったこずは倚くの人が知っおいよう。スペむンはこうしお新倧陞を䞭心に勢力を䌞ばしおいく。䞀方ポルトガルはアフリカ倧陞南端喜望峰を迂回する東回り航路によっおむンド進出を果たし(ノァスコ・ダ・ガマ)、アゞア地域を勢力の䞭心ずした。船は陞䞊茞送よりコスト的に遥かに優䜍なので貿易が拡倧した。アメリカに毛織物を茞出したスペむンは、䞭南米から銀を倧量茞入し銀本䜍䜓制を揺るがした。その銀は東むンドに茞出され、銙料ず亀換された。アメリカ倧陞からもたらされたトマト、ゞャガむモ、サツマむモ、ずうもろこし、タバコは、ペヌロッパ、アゞア、そしおアフリカの生掻に重倧な倉化を起こした。 西アゞアではオスマン垝囜、南アゞアではムガル垝囜が栄えたが、17䞖玀末以降、オスマン垝囜はオヌストリア、ロシアの南䞋、そしおムガル垝囜はむギリス、フランスの怍民地化にあい衰退した。しかし東アゞアの枅(しん)垝囜はペヌロッパずの貿易を制限し続け、康熙垝(こうきおい)、雍正垝(ようせいおい)、也隆垝(けんりゅうおい)の3代130幎間に枡り、䞭囜史䞊空前の倧繁栄を築き䞊げた。 16䞖玀から17䞖玀のペヌロッパでは、垞備軍、官僚制、重商䞻矩を採甚した絶察䞻矩囜家が成立した。これらは王暩神授説(おうけん しんじゅせ぀)で正統化された。スペむンのフェリペ2䞖、むギリスでぱリザベス1䞖時代に党盛期をむかえた。フランスではルむ14䞖に党盛期を迎えた。䞉十幎戊争埌の18䞖玀の啓蒙制君䞻ずしおはプロむセンのフリヌドリッヒ2䞖、オヌストリアのマリア・テレゞア、ロシアのピョヌトル1䞖、゚カチェリヌナ2䞖が有名である。 17䞖玀はスペむン、ポルトガルに代わっおオランダ、むギリス、フランスが台頭した。オランダはバタビアを拠点にした。女王は東むンド䌚瀟を䜜った。17䞖玀埌半にはオランダが埌退し、むギリスずフランスが芇暩を争うようになった。18䞖玀䞭ごろの䞃幎戊争にフランスが敗れるず、むギリスが資本䞻矩の䞭栞をなすようになった。たたこのころ奎隷貿易を䞭心にペヌロッパ、アフリカ、アメリカ倧陞を結ぶ倧西掋䞉角貿易が確立された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等孊校䞖界史Aずは、䞖界史孊習によっお、珟代䞖界の成り立ちを探る科目である。そのため、近代・珟代史に自然ず比重が眮かれるわけだが、教科曞そのものには近代以前の䞖界史も簡略に蚘述されおいお、倧孊入詊センタヌ詊隓においおも、前近代史も出題されおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "※ ドむツの近代化に぀いおは、", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "を参照しおください。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "18䞖玀の埌半にむギリスで始たった。蟲業革呜がおき、劎働者が郜垂に流出し、工業郜垂が出珟した。それず同時に蒞気機関が改良された。劎働問題や瀟䌚問題が噎出するようになり、劎働組合運動が起こり瀟䌚䞻矩思想が芜生えた。1830幎代にはフランス、19䞖玀䞭ごろにはドむツやアメリカで、1890幎代にはロシアや日本にも波及した。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "13の怍民地が建おられた。怍民地民は、怍民地議䌚を䞭心ずしたボストン茶䌚事件が起こるず、むギリスずの察立が鮮明になった。トマス・ゞェファヌ゜ンが独立宣蚀を起草し、1783幎にパリ条玄でアメリカ合衆囜の独立は承認された。合衆囜憲法が制定され、ゞョヌゞ・ワシントンが初代倧統領に遞ばれた。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "床かさなる戊争や宮廷の莅沢な暮らしでフランスの財政は困窮しおいた。圓時のフランスは䞭䞖の封建的な身分制床を䟝然ずしお匕きずっおいお、アンシャン=レゞヌム(旧制床)ず呌ばれおいた。第䞀身分(聖職者)ず第二身分(貎族)は免皎特暩や領事裁刀暩などの様々な特暩が認められおいた。1789幎、ルむ16䞖は財源確保のためにこれらの特暩階玚ぞの課皎を提案した。これに反発した貎族は䞉郚䌚を開くよう芁求した。䞉郚䌚は兞型的な身分制議䌚で、第䞀身分、第二身分、第䞉身分(平民)の代衚がそれぞれ召集されおいたもので、ルむ13䞖の治䞖に停止されお以来、長い間開かれおなかった。この䞉郚䌚で特暩身分ず第䞉身分の間で察立がおき、第䞉身分ず第䞉身分寄りの特暩身分の議員が、囜民議䌚を組織し憲法制定たで解散しないこずを誓い合った(テニスコヌトの誓い)。囜民議䌚を囜王も衚向きは認めおいたが、裏で歊力匟圧しようずいう動きがあるのではないかずいう憶枬が民衆の䞭で生たれ、特暩階玚ぞの課皎を䞻匵しおいた財務統監のネッケルが眷免されたこずをきっかけに、パリ民衆が7月14日にバスティヌナ監獄を襲った。この事件は党囜的な蟲民の暎動ぞ぀ながり、これを終息しようずした囜民議䌚が封建的特暩の無償廃止、人暩宣蚀を発衚した。その埌、囜民議䌚で諞改革が進められおいく䞭、囜王䞀家がオヌストリアぞの亡呜を図ろうずしたが倱敗した。(ノァレンヌ逃亡事件)91幎9月、囜民議䌚は圓初の目的である憲法制定を達成したので解散し、新たに憲法に埓い、立法議䌚が召集された。議䌚では立憲王政を目指すフむダン掟ず共和政を目指すゞロンド掟が察立したが、オヌストリアやプロむセンなどの反革呜勢力に察する危機感が高たるに぀れ、ゞロンド掟が優勢になり、92幎春に政暩を握り、オヌストリアに宣戊した。囜民公䌚になった。ゞャコバン掟のロベスピ゚ヌルが恐怖政治を敷いた。むギリスの宰盞小ピットを䞭心に第1回察仏倧同盟がされた。公安委員䌚が経枈統制をおこなうず反乱がおき、テルミドヌルのクヌデタでロベスピ゚ヌルは凊刑され総裁政府になった。ナポレオン・ボナパルトはブリュメヌル18日のクヌデタで統領政府を暹立させた。その埌第䞀垝政を敷きナポレオン法兞を発垃した。さらにラむン同盟の保護者ずなった。倧陞封鎖什を出した埌は、諞囜民戊争や ワヌテルロヌの戊い がおこなわれた。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "モンロヌ宣蚀は新旧倧陞間の盞互䞍干枉をうたうずずもにパン=アメリカ䞻矩を匂わせるものであった。クリオヌリョのシモン・ボリバルなどの指導で独立が達成されおいった。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "りィヌン䌚議が開かれ、正統䞻矩のもずりィヌン䜓制が敷かれた。ドむツではブルシェンシャフト(党ドむツ孊生組合)が結成されたが、オヌストリアの倖盞メッテルニヒによっお解散させられた。むタリアではマッツィヌニも参加した秘密結瀟カルボナリ(炭焌き党)がブルボン家に抵抗した。スペむンではスペむン立憲革呜が起こった。オスマン垝囜からはギリシャが英仏露の支揎を受けお独立した。ロシアでは青幎将校によるデカブリストの乱が起こったが鎮圧された。そんな䞭、りィヌン䜓制によっおブルボン朝が埩掻しおいたフランスでは䞃月革呜が起き、自由䞻矩者のルむ・フィリップが王䜍に぀き、䞃月王政が成立した。むギリスではこの圱響を受け第䞀次遞挙法改正がおこなわれた。遞挙暩を埗られなかった劎働者はチャヌチスト運動を起こした。ドむツではドむツ関皎同盟が締結された。ムハンマド・アリヌぱゞプト事件を起こしお東方問題ずなった。1848幎の春は諞囜民の春ずいわれおいる。フランスでは二月革呜がおき、ルむ・ナポレオンが皇垝ナポレオン3䞖ずなり第二垝政ずなった。ベルリンやりィヌンでも䞉月革呜が起き、メッテルニヒは远攟された。グラッドストンずディズレヌリは盞次いで自由䞻矩的改革をおこなった。ロシアは英仏ずクリミア戊争をおこなった。そこではナむティンゲヌルが掻躍しおいる。クリミア戊争に敗れたロシアではアレクサンドル2䞖が蟲奎解攟什を出し、知識人の䞭からは蟲民を教化するナロヌドニキが珟れた。サルディヌニャではノィットリオ・゚マヌ゚ヌレ2䞖のもず宰盞カブヌルがむタリア統䞀戊争を起こした。䞡シチリア王囜を開攟したガリバルディはサルディヌニャ囜王に領土を献䞊し、むタリア王囜になった。ナンカヌ出身のビスマルクは北ドむツ連邊を䜜るず、普仏戊争を仕掛け圧勝しドむツ垝囜を築いた。普仏戊争で占領されたフランスでは、䞀時パリ・コミュヌンが圢成されお、第䞉共和制ずなった。ドむツ垝囜は南独のカトリック勢力ず察立しお文化闘争になり、瀟䌚䞻矩者鎮圧法を制定した。そのころ露土戊争がおき、ベルリン䌚議がビスマルクのもずで開かれた。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "むギリスは原綿、矊毛、穀類、肉類、茶、コヌヒヌなどを茞入し、䞖界の工堎ずなっお鉄補品や綿補品などを茞出した。こうしおむギリスを䞭心ずする䞖界の䞀䜓化が急速に進んだ。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "オスマン垝囜ではタンゞマヌトがなされた。ムハンマド・アリヌが゚ゞプト倪守になった。その埌ス゚ズ運河が開通し、アラヌビヌ・パシャが支配した。スヌダンはムハンマド・アフマトが支配した。むランではカヌゞャヌル朝が興ったが、ロシアずむギリスに南北を2分された。ムガル垝囜はむギリスによっおむンド統治法が斜行されるず、むンド独立戊争が起こった。セポむが掻躍したが、むギリスの怍民地であるむンド垝囜になった。むギリスはさらにむギリス・ビルマ戊争を仕掛け、シンガポヌルを海峡怍民地にした。フランスは枅の支配䞋であったベトナムを支揎し阮朝を建おた。枅仏戊争に勝぀ずフランス領むンドシナ連邊ずなっお拡倧した。むンドネシアはオランダ領東むンド怍民地ずなった。枅は林則埐(りん そくじょ)がアヘン没収をおこなうずむギリスがアヘン戊争を起こし南京条玄(ナンキンじょうやく)を締結させられた。措秀党(こう しゅうぜん、ホンシりチュワン)が倪平倩囜(たいぞいおんごく)を起こした混乱に乗じ第2次アヘン戊争がおこった。英仏ず郷勇は倪平倩囜を鎮めた。枅は同治の䞭興をもたらしたが、矩和団(ぎわだん)が山東省で蜂起した。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "むンド囜民䌚議が開かれるず急進掟のティラクが台頭した。スワデヌシヌ、スワラヌゞ、民族教育が掲げられた。オスマン垝囜ではミドハト・パシャが憲法を䜜ったが露土戊争によっおその効力が停止させられた。しかし青幎トルコ人運動によっお埩掻した。むランでは䞍買運動が起こり、立憲䜓制が成立したが、英露によっお厩壊させられた。孫文(そんぶん)は䞉民䞻矩(さんみんしゅぎ)を唱え䞭囜同盟䌚を結成した。枅でも立憲君䞻制や責任内閣制などの新政がおこなわれたが、財源を確保するために民間鉄道が囜有化されるず蟛亥革呜(しんがいかくめい)が起こった。孫文(そんぶん)を臚時倧総統(りんじ だいそうずう)ずする䞭華民囜(ちゅうかみんこく)が成立するず、枅の銖盞になった袁䞖凱(えんせいがい)は宣統垝を退䜍させ自ら䞭華民囜の臚時倧総統の地䜍に぀いた。袁は囜民党を匟圧した。袁がなくなるず各地で軍閥が割拠した。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "むスラヌム教の思想家であるアフガヌニヌが西欧化に反察し倧きな圱響を䞎えた。むンドの詩人ダゎヌルはむンドずペヌロッパの融合を詊みた。䞭囜では、䞭䜓西甚論にもずづき西掋匏の軍備を求める掋務運動(ようむ うんどう)がおこなわれ同治の䞭興をもたらしたが、軍閥のもずにもなった。立憲君䞻制を求める倉法運動もおこなわれたが西倪后を䞭心ずする保守掟のクヌデタヌに遭い、改革は頓挫した。文孊界からも新文化運動、癜話運動が展開された。朝鮮ではハングルが考案され朝鮮実孊が生たれた。たた、キリスト教の西孊(せいがく)に察する東孊(ずうがく)が完成した。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "日本は日米和芪条玄(にちべい わしんじょうやく)で開囜し、䞍平等条玄の日米修奜通商条玄(にちべい しゅうこう ぀うしょう じょうやく)を受け入れた。明治維新埌、殖産興業や富囜匷兵、四民平等、地租改正、城兵什をおこない倩皇制囜家を確立しおいった。日朝間の䞍平等条玄である日朝修奜条芏(にっちょうしゅうこうじょうき)が締結されるず民衆は甲午蟲民戊争(こうご のうみんせんそう)を起こした。日本は日枅戊争(にっしんせんそう)を起こし、勝利したが䞉囜干枉(さんごくかんしょう)を受けた。日本は日英同盟(にちえいどうめい)を成立させるず日露戊争(にちろせんそう)に螏み切った。その埌、ポヌツマス条玄が締結された。", "title": "近代・珟代" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "飛行機、自動車などの亀通手段の倉革がおこった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ラゞオ、テレビなどが普及した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䟵略した囜々の䌁業では独占の傟向が匷たった。䟵略された囜々ではプランテヌションが増え、モノカルチャヌ経枈になった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "映画や舞台挔劇が盛んになった。音楜はゞャズやロックが誕生した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ノィクトリア女王䞋のむギリスでは教育法が成立し囜民教育がおこなわれた。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "列匷の察立はアフリカ倧陞、倪平掋諞島、䞭囜倧陞に及んだ。合衆囜はパン=アメリカ䌚議を開いおラテンアメリカぞの圱響力を匷めた。米西戊争を起こし、䞭囜に察しお門戞開攟宣蚀をおこなった。英仏はファショダ事件やブヌル戊争を匕き起こした。ビスマルクが倱脚した埌のドむツでは、ノィルヘルム2䞖が芪政を敷き、䞖界政策に乗り出した。これにより囜際的緊匵が急速に高たった。オスマン垝囜で起こった青幎トルコ革呜に乗じ、ゲルマン系のオヌストリアはスラブ系のボスニアずヘルツェゎビナを䜵合した。スラブ系のセルビアはこれをよく思わなかった。二床にわたるバルカン戊争がおき、バルカン半島は「ペヌロッパの火薬庫」ずいわれた。サラむェノォ事件が起こるずオヌストリアがセルビアに先制し第䞀次䞖界倧戊が勃発した。ロシアでは膚匵政策に反察し第䞀次ロシア革呜が起こった。倧戊䞭に䞉月革呜が起きおロマノフ朝は倒れ、ケレンスキヌが銖盞になった。その埌ボリシェノィキの指導者レヌニンが十月革呜を起こし゜ノィ゚ト政暩が暹立された。トロツキヌが倖盞になった。チェカを蚭け、戊時共産䞻矩ずなった。そしお゜ノィ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊ずなり新経枈政策をおこなった。戊争が終結するず囜際協調ず民族自決を原則ずするベルサむナ䜓制が敷かれた。これに察しお東アゞア、倪平掋の協調䜓制のこずをワシントン䜓制ずいう。ワむマヌル憲法が制定され、欧州の安党保障を定めるロカルノ条玄が制定され、パリ䞍戊条玄が制定された。朝鮮では䞉・䞀運動がおこなわれた。䞭囜では二十䞀か条芁求が承認され、五・四運動に発展した。たた、ロシア革呜の圱響を受けお、䞭囜共産党が成立した。囜民党では孫文に代わった蒋介石(しょうかいせき)が北䌐をおこなった。オスマン垝囜に代わりムスタファ・ケマル・パシャがトルコ共和囜を暹立した。むランではカヌゞャヌル朝に代わりレザヌ・ハヌンがパフレビヌ朝を建おた。アラビア半島ではむブン・サりヌドがサりゞアラビア王囜を建囜した。囜民䌚議掟ではマハトマ・ガンディヌは非暎力抵抗運動をおこない、議長に遞出されたネルヌはむンド統治法を制定させた。ムッ゜リヌニはファシスタ党を率いた。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "繁栄の時代を築き䞊げたアメリカでは䞖界恐慌(せかいきょうこう)が起こった。アメリカはニュヌディヌル(新芏たき盎し)を採甚した。(怍民地を)「持おる囜」である英仏はブロック経枈をおこない、「持たざる囜」の日独䌊を締め出した。しかし英仏でさえもファシズム運動は起こっおいる。ドむツでは共産党の躍進を恐れた䞭産階玚がヒトラヌ率いるナチスを支持した。スタヌリンは五か幎蚈画をおこない、スタヌリン憲法を制定した。日本は満州事倉を仕掛け満州囜を成立させた。䞭囜共産党は長埁をおこなった。フランスでは人民政府が倒された。スペむンではフランコが反乱を起こしスペむン内戊ずなった。ミュンヘン䌚談でチェコスロバキアのスデヌデン地方の割譲が認められるずヒトラヌは勢いに乗った。䞀時的に独゜䞍可䟵条玄が締結され䞖界を驚かせた。ヒトラヌの目的は東方の広倧な領土を支配するこずであり、スタヌリンずは犬猿の仲である。むギリスの銖盞になったチャヌチルは果敢な決断をした。ド・ゎヌルは自由フランス政府をロンドンに立おた。日独䌊䞉囜同盟が締結された。゜ビ゚トは日゜䞭立条玄を締結しドむツずの戊いに備えた。倧西掋憲章が制定された。日本は倪平掋戊争(たいぞいようせんそう)を仕掛けた。第二戊線が構築された。ドむツではベルリンが陥萜し、日本には原子爆匟が投䞋されポツダム宣蚀を受諟した。倧戊埌には囜際連合(こくさいれんごう)が成立した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "スカルノはむンドネシアを独立させた。ホヌ・チ・ミンはベトナム民䞻共和囜を成立させた。怍民地維持を目指すフランスはむンドシナ戊争を仕掛けた。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "南アゞアはヒンドゥヌ教埒のむンド連邊ずむスラヌム教埒のパキスタンに分裂した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "合衆囜はトルヌマン・ドクトリン、マヌシャル・プランを発衚し、ペヌロッパ経枈埩興䌚議を開いた。 ゜連はそれに察しおコメコンを開いた。たた、北倧西掋条玄機構に察しお、ワルシャワ条玄機構を結成した。さらにコミンフォルムを䜜っお䞖界革呜を画策した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカは米州機構に加盟した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "パレスティナでは囜連決議に基き、ナダダ教埒によるむスラ゚ル共和囜が成立した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "朝鮮は朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜ず倧韓民囜に分裂した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "䞭囜倧陞では察日抗戊に囜民党・共産党が勝利した埌、囜共内戊が再燃し、蟲村地垯を支配した共産党が勝利し、毛沢東(もうたくずう)によっお䞭華人民共和囜が成立した。ここに100幎にわたる䞭囜革呜が終了した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ドむツは、西のドむツ連邊共和囜ず東のドむツ民䞻共和囜に分裂した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "朝鮮戊争が起きた。38床線を境に䌑戊状態である。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "日本は日米安党保障条玄ずサンフランシスコ平和条玄を同時に承認した。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "合衆囜の巻き返し政策に察しおコロンボで平和五原則が結ばれた。翌幎ではバンドンで平和十原則ずなっおバンドン粟神ず呌ばれおいる。チャヌチルがゞュネヌブ巚頭䌚談を開いたり、フルシチョフがスタヌリン批刀の挔説をおこなったり、緩和の動きも芋られる。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "共和制になった゚ゞプトのナセル銖盞は運河を囜有化するず、英仏むスラ゚ルず察立した。ス゚ズ動乱たたは第二次䞭東戊争ず呌ばれる。ガヌナは最初の黒人共和囜ずなった。゚ンクルマ倧統領はアフリカ独立の父ず呌ばれおいる。1960幎は17ものアフリカ諞囜が独立したのでアフリカの幎ずいわれる。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "カストロは瀟䌚䞻矩を目指すキュヌバ革呜を指導し、゜連がミサむルの支揎をしおいるこずが分かるずキュヌバ危機になった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "アフリカ統䞀機構が結成された。アラブではパレスティナ解攟機構が結成された。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "アメリカはベトナム戊争に介入し、北爆をおこなった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "チェコスロバキアの民䞻化を求めるプラハの春が起こったがWTO軍によっお鎮圧され、チェコ事件ずなった。西ドむツのブラントは東方倖亀を展開し、緊匵緩和に努めた。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "そしお東西ドむツ基本条玄が結ばれた。東パキスタンはバングラデシュずなった。アルれンチン、メキシコ、ブラゞル、ギリシャ、ポルトガル、ナヌゎスラビア、シンガポヌル、台湟、韓囜、銙枯などをNIESずいう。アラブ石油茞出囜機構が結成され、第四次䞭東戊争の際に、石油危機を匕き起こした。ベトナム戊争に敗れたアメリカでは科孊技術に察する疑問がおこり、消費者問題、環境問題、人皮問題、女性の暩利の問題などが噎出した。シヌア掟のホメむニが指導するむラン・むスラヌム革呜が起き芪米王政が倒された。日米間では貿易摩擊が深刻化した。韓囜では民䞻化を求める光州事件がおきた。ポヌランドでは連垯が結成された。ゎルバチョフがグラスノスチずペレストロむカをおこなうず、゜連の実態が倧衆の批刀にさらされるようになった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "䞭囜では民䞻化を求める倩安門事件が起こった。マルタ䌚談で冷戊の終結が確認された。東西ドむツは統䞀され、゜連は厩壊し独立囜家共同䜓になった。むラクがクりェヌト䟵攻をおこなうず、アメリカが反撃し湟岞戊争(わんがんせんそう)ずなった。囜連暫定カンボゞア行政機構が結成されるず、日本は囜連平和維持掻動に参加した。ペヌロッパ共同䜓が欧州連合ずなった。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "アむンシュタむンは盞察性理論を提唱し、ハむれンベルクは量子力孊を確立し、ラザフォヌドなどが掻躍した。トランゞスタや半導䜓が発明され、情報工孊や情報科孊が発達した。人工衛星が䜜られ宇宙科孊が発達した。化石燃料から代替゚ネルギヌに倉わろうずしおいるがうたくいっおはいない。", "title": "珟代の䞖界ず日本" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "颚土はステップ地垯、畑䜜地垯、穀倉地垯である。 政治の䞭心地はほずんどが黄河(こうが)流域であった。 民族は挢民族(かんみんぞく)が倧倚数だが、モンゎル、りむグル、東南アゞア系の人口も倚い。殷(いん)の甲骚文字(こうこ぀もじ)から挢字が発展した。 挢字の特等は衚意文字(ひょういもじ)が特城である。 思想は孔子(こうし)の儒家(じゅか)思想が挢の歊垝の時代に儒教(じゅきょう)ずなり、支配者局で信奉された。これは埳治䞻矩や䞭華思想(ちゅうかしそう)ずなっお、冊封䜓制(さくほうたいせい)の土台ずなった。 冊封䜓制(さくほうたいせい)ずは、呚蟺囜の朝貢貿易(ちょうこうがうえき)をする朝貢囜に代わりに官爵を䞎える制床のこずである。儒教は宋(そう)の科挙(かきょ)や、南宋(なんそう)の朱子孊(しゅしがく)を生み出し日本にも圱響を䞎えた。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "北郚のむンダス川やガンゞス川の流域で、統䞀王朝が築かれるこずが倚かった。 民族はアヌリア人ずドラノィダ人が倚い。䞭倮アゞアで遊牧を営んでいたアヌリア人は前2000幎ごろから移動を開始し、ノェヌダを䜜った。鉄噚が発明され、生産があがるずノァルナ制床が取り入れられた。 それに疑問を持ったガりタマ・シッダヌルタは仏教(ぶっきょう)を開いた。ヒンドゥヌ教はノェヌダず民間信仰が結び぀いたもので、ノァルナ制床にゞャヌティが加わったカヌスト制に深く関係しおいる。 むンドでむスラヌム教が盛んになったのは、16䞖玀のむスラヌム神秘䞻矩教団以降である。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "颚土は地䞭海気候および也燥気候である。 民族はアラブ系、トルコ系、ベルベル系、モンゎル系などである。ナむル川、ティグリス川、ナヌフラテス川の流域では灌挑蟲耕が起こった。 宗教や文字が倚く生たれたずころでもある。ムハンマドはむスラヌム教を成立した。 ムハンマドが630幎に死去するず、圌の築いたりンマ(信埒の共同䜓)を誰が継承するのかが問題ずなった。預蚀者ムハンマドには男児がいなかった。ゆえに初期むスラヌム共同䜓の継承者はムスリムの䞭から合議で遞ばれた。こうしお遞ばれた圌の埌継者のこずをカリフ(ハリヌファ)ずいった。最初のカリフはムハンマドの旧来の友人のアブヌ・バクルで、圌は早くも分裂の危機にさらされた共同䜓の維持のための戊いを䜙儀なくされた。圌の埌はりマル、りスマヌン、アリヌず、信埒の合議により遞出されたカリフ(正統カリフ)が続いた。この時代にむスラヌム共同䜓はゞハヌド(聖戊)を通じ、ビザンツ垝囜やササン朝ペルシャの領域に察倖進出をしおいった。4代目カリフアリヌが暗殺されるなどのむスラヌム教埒の内玛を鎮めたムアヌりィアはりマむダ朝を開きカリフを䞖襲化した。りマむダ朝の最倧領域は、東は䞭倮アゞアやパキスタンから西はモロッコ、むベリア半島にたで及んだ。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "りラル山脈以西をペヌロッパずいう。 アルプス以南の地䞭海䞖界、以北の西ペヌロッパ䞖界、カルパチア山脈呚蟺以東の東ペヌロッパ䞖界の3぀に分けるこずができる。 西ペヌロッパには最初ケルト系民族が䜏んでいたが、玀元前埌にラテン系、4䞖玀頃にゲルマン系民族が䟵入した。キリスト教はむ゚スが成立し、䜿埒のペテロやパりロによっお広められた。 4䞖玀のロヌマ垝囜によっお公認され、囜教ずなった。 ギリシアではアテネやスパルタなどの郜垂囜家が栄えた。 ロヌマは前2䞖玀にギリシアを攻め、前1䞖玀に地䞭海䞖界を統䞀した。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "アラブ系のムスリム商人は、ダりず呌ばれる朚造垆船で玅海、アラビア海、むンド掋を亀易した。䞭囜からは、絹、陶磁噚、銀、茶など、東南アゞアからは、銙蟛料、象牙、珊瑚等が茞入されおいる。䞭囜商人は、ゞャンクずいう朚造垆船で東シナ海を亀易した。広州、泉州、明州などの郜垂には垂舶叞が眮かれた。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "13䞖玀はタタヌルの平和(パックス=モンゎリカ)ず呌ばれおいる。階銬遊牧民による蟲耕地域の確保のため、チンギス・ハヌンは千戞制を敷き、西倏ずホラズムを滅がした。その子孫であるオゎタむ・ハヌンは金を蚎ち、バトゥはロシアに遠埁し、フラグはアッバヌス朝を滅がし、むル・ハン囜を建お、フビラむは元朝を開き南宋を滅がした。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "十字軍(じゅうじぐん)の茞送により、ゞェノノァやノェネツィアを拠点ずするむタリア商人の東方貿易(レノァント貿易)が盛んになった。黒海にはキプチャク・ハン囜ずむル・ハン囜ずの航路を開いた。゚ゞプト商人ずの亀易では、ナヌラシアから銙料、染料、宝石、絹織物を茞入し、アフリカからは金が茞入されるようになった。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "元(げん)の時代に、銖郜の倧郜、黄海、杭州が倧運河で結ばれた。マルコ・ポヌロもこの航路を利甚しおいた。日本は日宋貿易、日元貿易の埌、倭寇(わこう)が氟濫したが、宀町時代の勘合貿易(かんごうがうえき)によっお鎮められた。琉球王囜は15䞖玀の初めに䞭山王(ちゅうざんおう)によっお統䞀され、明(みん)に朝貢した。たた、日本、朝鮮、東南アゞアずの䞭継貿易も行われおいた。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "16䞖玀の象城的な出来事は、スペむンのマれランずその郚䞋による䞖界呚航である。そもそもレコンキスタ(囜土回埩運動)の過皋で囜内的統䞀を成し遂げたポルトガルずスペむンはキリスト教的宗教熱によっお、他のペヌロッパ諞囜に先駆けお察倖進出を進めた。コロンブスがレコンキスタの終結した1492幎に西むンド諞島に到達したこずがそれをよく瀺しおいる。コロンブスは西回り航路によりむンド到達を目指したが、これはトスカネリの地球球䜓説が理論的な根拠ずなっおいる。このように圓時の科孊の進展もペヌロッパの進出の远い颚ずなったこずも芋逃しおはならない。コロンブスが到達した地域を「新倧陞」だずしたのは皮肉なこずにコロンブスではなくアメリゎ・ノェスプッチである。そしお圌の名をずっおアメリカ倧陞ずなったこずは倚くの人が知っおいよう。スペむンはこうしお新倧陞を䞭心に勢力を䌞ばしおいく。䞀方ポルトガルはアフリカ倧陞南端喜望峰を迂回する東回り航路によっおむンド進出を果たし(ノァスコ・ダ・ガマ)、アゞア地域を勢力の䞭心ずした。船は陞䞊茞送よりコスト的に遥かに優䜍なので貿易が拡倧した。アメリカに毛織物を茞出したスペむンは、䞭南米から銀を倧量茞入し銀本䜍䜓制を揺るがした。その銀は東むンドに茞出され、銙料ず亀換された。アメリカ倧陞からもたらされたトマト、ゞャガむモ、サツマむモ、ずうもろこし、タバコは、ペヌロッパ、アゞア、そしおアフリカの生掻に重倧な倉化を起こした。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "西アゞアではオスマン垝囜、南アゞアではムガル垝囜が栄えたが、17䞖玀末以降、オスマン垝囜はオヌストリア、ロシアの南䞋、そしおムガル垝囜はむギリス、フランスの怍民地化にあい衰退した。しかし東アゞアの枅(しん)垝囜はペヌロッパずの貿易を制限し続け、康熙垝(こうきおい)、雍正垝(ようせいおい)、也隆垝(けんりゅうおい)の3代130幎間に枡り、䞭囜史䞊空前の倧繁栄を築き䞊げた。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "16䞖玀から17䞖玀のペヌロッパでは、垞備軍、官僚制、重商䞻矩を採甚した絶察䞻矩囜家が成立した。これらは王暩神授説(おうけん しんじゅせ぀)で正統化された。スペむンのフェリペ2䞖、むギリスでぱリザベス1䞖時代に党盛期をむかえた。フランスではルむ14䞖に党盛期を迎えた。䞉十幎戊争埌の18䞖玀の啓蒙制君䞻ずしおはプロむセンのフリヌドリッヒ2䞖、オヌストリアのマリア・テレゞア、ロシアのピョヌトル1䞖、゚カチェリヌナ2䞖が有名である。", "title": "近代以前" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "17䞖玀はスペむン、ポルトガルに代わっおオランダ、むギリス、フランスが台頭した。オランダはバタビアを拠点にした。女王は東むンド䌚瀟を䜜った。17䞖玀埌半にはオランダが埌退し、むギリスずフランスが芇暩を争うようになった。18䞖玀䞭ごろの䞃幎戊争にフランスが敗れるず、むギリスが資本䞻矩の䞭栞をなすようになった。たたこのころ奎隷貿易を䞭心にペヌロッパ、アフリカ、アメリカ倧陞を結ぶ倧西掋䞉角貿易が確立された。", "title": "近代以前" } ]
高等孊校䞖界史Aずは、䞖界史孊習によっお、珟代䞖界の成り立ちを探る科目である。そのため、近代・珟代史に自然ず比重が眮かれるわけだが、教科曞そのものには近代以前の䞖界史も簡略に蚘述されおいお、倧孊入詊センタヌ詊隓においおも、前近代史も出題されおいる。
'''高等孊校䞖界史A'''ずは、䞖界史孊習によっお、珟代䞖界の成り立ちを探る科目である。そのため、近代・珟代史に自然ず比重が眮かれるわけだが、教科曞そのものには近代以前の䞖界史も簡略に蚘述されおいお、倧孊入詊センタヌ詊隓においおも、前近代史も出題されおいる。 == 近代・珟代 == === ペヌロッパ・アメリカの諞革呜 === ※ ドむツの近代化に぀いおは、 :[[高等孊校䞖界史B/ドむツの統䞀ずビスマルク倖亀]] を参照しおください。 ** 産業革呜 :[[高等孊校䞖界史B/産業革呜]] 18䞖玀の埌半にむギリスで始たった。蟲業革呜がおき、劎働者が郜垂に流出し、工業郜垂が出珟した。それず同時に蒞気機関が改良された。劎働問題や瀟䌚問題が噎出するようになり、劎働組合運動が起こり瀟䌚䞻矩思想が芜生えた。1830幎代にはフランス、19䞖玀䞭ごろにはドむツやアメリカで、1890幎代にはロシアや日本にも波及した。 ** アメリカ独立革呜 :[[高等孊校䞖界史B/アメリカ合衆囜の独立]] 13の怍民地が建おられた。怍民地民は、怍民地議䌚を䞭心ずしたボストン茶䌚事件が起こるず、むギリスずの察立が鮮明になった。トマス・ゞェファヌ゜ンが独立宣蚀を起草し、1783幎にパリ条玄でアメリカ合衆囜の独立は承認された。合衆囜憲法が制定され、<big>ゞョヌゞ・ワシントン</big>が初代倧統領に遞ばれた。 ** フランス革呜 :[[高等孊校䞖界史B/フランス革呜ずナポレオン]] :[[高等孊校䞖界史B/りィヌン䜓制ず1848幎の革呜]] 床かさなる戊争や宮廷の莅沢な暮らしでフランスの財政は困窮しおいた。圓時のフランスは䞭䞖の封建的な身分制床を䟝然ずしお匕きずっおいお、'''アンシャン=レゞヌム'''(旧制床)ず呌ばれおいた。第䞀身分(聖職者)ず第二身分(貎族)は免皎特暩や領事裁刀暩などの様々な特暩が認められおいた。1789幎、ルむ16䞖は財源確保のためにこれらの特暩階玚ぞの課皎を提案した。これに反発した貎族は䞉郚䌚を開くよう芁求した。䞉郚䌚は兞型的な身分制議䌚で、第䞀身分、第二身分、第䞉身分(平民)の代衚がそれぞれ召集されおいたもので、ルむ13䞖の治䞖に停止されお以来、長い間開かれおなかった。この䞉郚䌚で特暩身分ず第䞉身分の間で察立がおき、第䞉身分ず第䞉身分寄りの特暩身分の議員が、囜民議䌚を組織し憲法制定たで解散しないこずを誓い合った(テニスコヌトの誓い)。囜民議䌚を囜王も衚向きは認めおいたが、裏で歊力匟圧しようずいう動きがあるのではないかずいう憶枬が民衆の䞭で生たれ、特暩階玚ぞの課皎を䞻匵しおいた財務統監のネッケルが眷免されたこずをきっかけに、パリ民衆が7月14日に<big>バスティヌナ監獄</big>を襲った。この事件は党囜的な蟲民の暎動ぞ぀ながり、これを終息しようずした囜民議䌚が封建的特暩の無償廃止、人暩宣蚀を発衚した。その埌、囜民議䌚で諞改革が進められおいく䞭、囜王䞀家がオヌストリアぞの亡呜を図ろうずしたが倱敗した。(ノァレンヌ逃亡事件)91幎9月、囜民議䌚は圓初の目的である憲法制定を達成したので解散し、新たに憲法に埓い、立法議䌚が召集された。議䌚では立憲王政を目指すフむダン掟ず共和政を目指すゞロンド掟が察立したが、オヌストリアやプロむセンなどの反革呜勢力に察する危機感が高たるに぀れ、ゞロンド掟が優勢になり、92幎春に政暩を握り、オヌストリアに宣戊した。囜民公䌚になった。ゞャコバン掟のロベスピ゚ヌルが恐怖政治を敷いた。むギリスの宰盞小ピットを䞭心に第1回察仏倧同盟がされた。公安委員䌚が経枈統制をおこなうず反乱がおき、テルミドヌルのクヌデタでロベスピ゚ヌルは凊刑され総裁政府になった。<big>ナポレオン・ボナパルト</big>はブリュメヌル18日のクヌデタで統領政府を暹立させた。その埌第䞀垝政を敷きナポレオン法兞を発垃した。さらにラむン同盟の保護者ずなった。倧陞封鎖什を出した埌は、諞囜民戊争や ワヌテルロヌの戊い がおこなわれた。 ** ラテンアメリカの独立 モンロヌ宣蚀は新旧倧陞間の盞互䞍干枉をうたうずずもにパンアメリカ䞻矩を匂わせるものであった。クリオヌリョのシモン・ボリバルなどの指導で独立が達成されおいった。 * 自由䞻矩ず囜民䞻矩の進展 りィヌン䌚議が開かれ、正統䞻矩のもずりィヌン䜓制が敷かれた。ドむツではブルシェンシャフト(党ドむツ孊生組合)が結成されたが、オヌストリアの倖盞メッテルニヒによっお解散させられた。むタリアではマッツィヌニも参加した秘密結瀟カルボナリ(炭焌き党)がブルボン家に抵抗した。スペむンではスペむン立憲革呜が起こった。オスマン垝囜からはギリシャが英仏露の支揎を受けお独立した。ロシアでは青幎将校によるデカブリストの乱が起こったが鎮圧された。そんな䞭、りィヌン䜓制によっおブルボン朝が埩掻しおいたフランスでは䞃月革呜が起き、自由䞻矩者のルむ・フィリップが王䜍に぀き、䞃月王政が成立した。むギリスではこの圱響を受け第䞀次遞挙法改正がおこなわれた。遞挙暩を埗られなかった劎働者はチャヌチスト運動を起こした。ドむツではドむツ関皎同盟が締結された。ムハンマド・アリヌぱゞプト事件を起こしお東方問題ずなった。1848幎の春は諞囜民の春ずいわれおいる。フランスでは二月革呜がおき、ルむ・ナポレオンが皇垝ナポレオン3䞖ずなり第二垝政ずなった。ベルリンやりィヌンでも䞉月革呜が起き、メッテルニヒは远攟された。グラッドストンずディズレヌリは盞次いで自由䞻矩的改革をおこなった。ロシアは英仏ずクリミア戊争をおこなった。そこではナむティンゲヌルが掻躍しおいる。クリミア戊争に敗れたロシアではアレクサンドル2䞖が蟲奎解攟什を出し、知識人の䞭からは蟲民を教化するナロヌドニキが珟れた。サルディヌニャではノィットリオ・゚マヌ゚ヌレ2䞖のもず宰盞カブヌルがむタリア統䞀戊争を起こした。䞡シチリア王囜を開攟したガリバルディはサルディヌニャ囜王に領土を献䞊し、むタリア王囜になった。ナンカヌ出身のビスマルクは北ドむツ連邊を䜜るず、普仏戊争を仕掛け圧勝しドむツ垝囜を築いた。普仏戊争で占領されたフランスでは、䞀時パリ・コミュヌンが圢成されお、第䞉共和制ずなった。ドむツ垝囜は南独のカトリック勢力ず察立しお文化闘争になり、瀟䌚䞻矩者鎮圧法を制定した。そのころ露土戊争がおき、ベルリン䌚議がビスマルクのもずで開かれた。 * 拡倧する貿易掻動 むギリスは原綿、矊毛、穀類、肉類、茶、コヌヒヌなどを茞入し、䞖界の工堎ずなっお鉄補品や綿補品などを茞出した。こうしおむギリスを䞭心ずする䞖界の䞀䜓化が急速に進んだ。 === アゞア諞囜の倉貌ず日本 === * ペヌロッパの進出期におけるアゞア諞囜の状況 オスマン垝囜ではタンゞマヌトがなされた。ムハンマド・アリヌが゚ゞプト倪守になった。その埌ス゚ズ運河が開通し、アラヌビヌ・パシャが支配した。スヌダンはムハンマド・アフマトが支配した。むランではカヌゞャヌル朝が興ったが、ロシアずむギリスに南北を2分された。ムガル垝囜はむギリスによっおむンド統治法が斜行されるず、むンド独立戊争が起こった。セポむが掻躍したが、むギリスの怍民地であるむンド垝囜になった。むギリスはさらにむギリス・ビルマ戊争を仕掛け、シンガポヌルを海峡怍民地にした。フランスは枅の支配䞋であったベトナムを支揎し阮朝を建おた。枅仏戊争に勝぀ずフランス領むンドシナ連邊ずなっお拡倧した。むンドネシアはオランダ領東むンド怍民地ずなった。枅は林則埐りん そくじょがアヘン没収をおこなうずむギリスがアヘン戊争を起こし南京条玄ナンキンじょうやくを締結させられた。措秀党こう しゅうぜん、ホンシりチュワンが倪平倩囜たいぞいおんごくを起こした混乱に乗じ第2次アヘン戊争がおこった。英仏ず郷勇は倪平倩囜を鎮めた。枅は同治の䞭興をもたらしたが、<big>矩和団</big>ぎわだんが山東省で蜂起した。 * 怍民地化や埓属化の過皋での抵抗ず挫折 むンド囜民䌚議が開かれるず急進掟のティラクが台頭した。スワデヌシヌ、スワラヌゞ、民族教育が掲げられた。オスマン垝囜ではミドハト・パシャが憲法を䜜ったが露土戊争によっおその効力が停止させられた。しかし青幎トルコ人運動によっお埩掻した。むランでは䞍買運動が起こり、立憲䜓制が成立したが、英露によっお厩壊させられた。孫文そんぶんは䞉民䞻矩さんみんしゅぎを唱え䞭囜同盟䌚を結成した。枅でも立憲君䞻制や責任内閣制などの新政がおこなわれたが、財源を確保するために民間鉄道が囜有化されるず蟛亥革呜しんがいかくめいが起こった。孫文そんぶんを臚時倧総統りんじ だいそうずうずする䞭華民囜ちゅうかみんこくが成立するず、枅の銖盞になった袁䞖凱えんせいがいは宣統垝を退䜍させ自ら䞭華民囜の臚時倧総統の地䜍に぀いた。袁は囜民党を匟圧した。袁がなくなるず各地で軍閥が割拠した。 * 䌝統文化の倉容 むスラヌム教の思想家であるアフガヌニヌが西欧化に反察し倧きな圱響を䞎えた。むンドの詩人ダゎヌルはむンドずペヌロッパの融合を詊みた。䞭囜では、䞭䜓西甚論にもずづき西掋匏の軍備を求める掋務運動ようむ うんどうがおこなわれ同治の䞭興をもたらしたが、軍閥のもずにもなった。立憲君䞻制を求める倉法運動もおこなわれたが西倪后を䞭心ずする保守掟のクヌデタヌに遭い、改革は頓挫した。文孊界からも新文化運動、癜話運動が展開された。朝鮮ではハングルが考案され朝鮮実孊が生たれた。たた、キリスト教の西孊せいがくに察する東孊ずうがくが完成した。 * 日本の察応 日本は日米和芪条玄にちべい わしんじょうやくで開囜し、䞍平等条玄の日米修奜通商条玄にちべい しゅうこう ぀うしょう じょうやくを受け入れた。明治維新埌、殖産興業や富囜匷兵、四民平等、地租改正、城兵什をおこない倩皇制囜家を確立しおいった。日朝間の䞍平等条玄である日朝修奜条芏にっちょうしゅうこうじょうきが締結されるず民衆は甲午蟲民戊争こうご のうみんせんそうを起こした。日本は<big>日枅戊争</big>にっしんせんそうを起こし、勝利したが<big>䞉囜干枉</big>さんごくかんしょうを受けた。日本は<big>日英同盟</big>にちえいどうめいを成立させるず<big>日露戊争</big>にちろせんそうに螏み切った。その埌、<big>ポヌツマス条玄</big>が締結された。 == 珟代の䞖界ず日本 == === 急倉する人類瀟䌚 === * 茞送革呜 飛行機、自動車などの亀通手段の倉革がおこった。 * マスメディアの発達 ラゞオ、テレビなどが普及した。 * 䌁業や囜家の巚倧化 䟵略した囜々の䌁業では独占の傟向が匷たった。䟵略された囜々ではプランテヌションが増え、モノカルチャヌ経枈になった。 * 瀟䌚の倧衆化ず政治や文化の倉容 映画や舞台挔劇が盛んになった。音楜はゞャズやロックが誕生した。 * 公教育の普及ず囜民統合 ノィクトリア女王䞋のむギリスでは教育法が成立し囜民教育がおこなわれた。 === 二぀の䞖界戊争ず平和 === * 第䞀次䞖界倧戊 :[[高等孊校䞖界史B/第䞀次䞖界倧戊]] :[[高等孊校䞖界史B/ロシア革呜ず囜際秩序の再線]] :[[高等孊校䞖界史B/ノェルサむナ䜓制ずワシントン䜓制]] :[[高等孊校䞖界史B/アゞア・アフリカのナショナリズム]] 列匷の察立はアフリカ倧陞、倪平掋諞島、䞭囜倧陞に及んだ。合衆囜はパンアメリカ䌚議を開いおラテンアメリカぞの圱響力を匷めた。米西戊争を起こし、䞭囜に察しお門戞開攟宣蚀をおこなった。英仏はファショダ事件やブヌル戊争を匕き起こした。ビスマルクが倱脚した埌のドむツでは、ノィルヘルム2䞖が芪政を敷き、䞖界政策に乗り出した。これにより囜際的緊匵が急速に高たった。オスマン垝囜で起こった青幎トルコ革呜に乗じ、ゲルマン系のオヌストリアはスラブ系のボスニアずヘルツェゎビナを䜵合した。スラブ系のセルビアはこれをよく思わなかった。二床にわたるバルカン戊争がおき、バルカン半島は<big>「ペヌロッパの火薬庫」</big>ずいわれた。<big>サラむェノォ事件</big>が起こるずオヌストリアがセルビアに先制し<big>第䞀次䞖界倧戊</big>が勃発した。ロシアでは膚匵政策に反察し第䞀次<big>ロシア革呜</big>が起こった。倧戊䞭に䞉月革呜が起きおロマノフ朝は倒れ、ケレンスキヌが銖盞になった。その埌ボリシェノィキの指導者<big>レヌニン</big>が十月革呜を起こし<big>゜ノィ゚ト</big>政暩が暹立された。トロツキヌが倖盞になった。チェカを蚭け、戊時共産䞻矩ずなった。そしお゜ノィ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊ずなり新経枈政策をおこなった。戊争が終結するず囜際協調ず民族自決を原則ずする<big>ベルサむナ䜓制</big>が敷かれた。これに察しお東アゞア、倪平掋の協調䜓制のこずを<big>ワシントン䜓制</big>ずいう。ワむマヌル憲法が制定され、欧州の安党保障を定めるロカルノ条玄が制定され、パリ䞍戊条玄が制定された。朝鮮では䞉・䞀運動がおこなわれた。䞭囜では二十䞀か条芁求が承認され、五・四運動に発展した。たた、ロシア革呜の圱響を受けお、䞭囜共産党が成立した。囜民党では孫文に代わった<big>蒋介石</big>しょうかいせきが北䌐をおこなった。オスマン垝囜に代わりムスタファ・ケマル・パシャがトルコ共和囜を暹立した。むランではカヌゞャヌル朝に代わりレザヌ・ハヌンがパフレビヌ朝を建おた。アラビア半島ではむブン・サりヌドがサりゞアラビア王囜を建囜した。囜民䌚議掟ではマハトマ・ガンディヌは非暎力抵抗運動をおこない、議長に遞出されたネルヌはむンド統治法を制定させた。<big>ムッ゜リヌニ</big>はファシスタ党を率いた。 * 第二次䞖界倧戊 :[[高等孊校䞖界史B/䞖界恐慌ずファシズム]] :[[高等孊校䞖界史B/第二次䞖界倧戊]] 繁栄の時代を築き䞊げたアメリカでは䞖界恐慌せかいきょうこうが起こった。アメリカは<big>ニュヌディヌル</big>新芏たき盎しを採甚した。怍民地を「持おる囜」である英仏は<big>ブロック経枈</big>をおこない、「持たざる囜」の日独䌊を締め出した。しかし英仏でさえもファシズム運動は起こっおいる。ドむツでは共産党の躍進を恐れた䞭産階玚がヒトラヌ率いるナチスを支持した。スタヌリンは五か幎蚈画をおこない、スタヌリン憲法を制定した。日本は満州事倉を仕掛け満州囜を成立させた。䞭囜共産党は長埁をおこなった。フランスでは人民政府が倒された。スペむンではフランコが反乱を起こしスペむン内戊ずなった。ミュンヘン䌚談でチェコスロバキアのスデヌデン地方の割譲が認められるずヒトラヌは勢いに乗った。䞀時的に独゜䞍可䟵条玄が締結され䞖界を驚かせた。ヒトラヌの目的は東方の広倧な領土を支配するこずであり、スタヌリンずは犬猿の仲である。むギリスの銖盞になったチャヌチルは果敢な決断をした。ド・ゎヌルは自由フランス政府をロンドンに立おた。<big>日独䌊䞉囜同盟</big>が締結された。゜ビ゚トは日゜䞭立条玄を締結しドむツずの戊いに備えた。倧西掋憲章が制定された。日本は<big>倪平掋戊争</big>たいぞいようせんそうを仕掛けた。第二戊線が構築された。ドむツではベルリンが陥萜し、日本には原子爆匟が投䞋され<big>ポツダム宣蚀</big>を受諟した。倧戊埌には<big>囜際連合</big>(こくさいれんごう)が成立した。 === 米゜冷戊ずアゞア・アフリカ諞囜 === '''スカルノ'''はむンドネシアを独立させた。'''ホヌ・チ・ミン'''はベトナム民䞻共和囜を成立させた。怍民地維持を目指すフランスは'''むンドシナ戊争'''を仕掛けた。 南アゞアはヒンドゥヌ教埒のむンド連邊ずむスラヌム教埒のパキスタンに分裂した。 合衆囜は'''トルヌマン・ドクトリン'''、'''マヌシャル・プラン'''を発衚し、ペヌロッパ経枈埩興䌚議を開いた。 ゜連はそれに察しお'''コメコン'''を開いた。たた、北倧西掋条玄機構に察しお、ワルシャワ条玄機構を結成した。さらに'''コミンフォルム'''を䜜っお䞖界革呜を画策した。 ラテンアメリカは米州機構に加盟した。 パレスティナでは囜連決議に基き、ナダダ教埒によるむスラ゚ル共和囜が成立した。 朝鮮は朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜ず倧韓民囜に分裂した。 䞭囜倧陞では察日抗戊に囜民党・共産党が勝利した埌、囜共内戊が再燃し、蟲村地垯を支配した共産党が勝利し、毛沢東もうたくずうによっお䞭華人民共和囜が成立した。ここに100幎にわたる䞭囜革呜が終了した。 ドむツは、西のドむツ連邊共和囜ず東のドむツ民䞻共和囜に分裂した。 朝鮮戊争が起きた。38床線を境に䌑戊状態である。 日本は日米安党保障条玄ずサンフランシスコ平和条玄を同時に承認した。 合衆囜の巻き返し政策に察しおコロンボで平和五原則が結ばれた。翌幎ではバンドンで平和十原則ずなっおバンドン粟神ず呌ばれおいる。チャヌチルがゞュネヌブ巚頭䌚談を開いたり、フルシチョフがスタヌリン批刀の挔説をおこなったり、緩和の動きも芋られる。 共和制になった゚ゞプトのナセル銖盞は運河を囜有化するず、英仏むスラ゚ルず察立した。ス゚ズ動乱たたは第二次䞭東戊争ず呌ばれる。ガヌナは最初の黒人共和囜ずなった。゚ンクルマ倧統領はアフリカ独立の父ず呌ばれおいる。1960幎は17ものアフリカ諞囜が独立したのでアフリカの幎ずいわれる。 カストロは瀟䌚䞻矩を目指すキュヌバ革呜を指導し、゜連がミサむルの支揎をしおいるこずが分かるずキュヌバ危機になった。 アフリカ統䞀機構が結成された。アラブではパレスティナ解攟機構が結成された。 アメリカはベトナム戊争に介入し、北爆をおこなった。 チェコスロバキアの民䞻化を求めるプラハの春が起こったが軍によっお鎮圧され、チェコ事件ずなった。西ドむツのブラントは東方倖亀を展開し、緊匵緩和に努めた。 === 地球瀟䌚ぞの歩みず日本 === そしお東西ドむツ基本条玄が結ばれた。東パキスタンはバングラデシュずなった。アルれンチン、メキシコ、ブラゞル、ギリシャ、ポルトガル、ナヌゎスラビア、シンガポヌル、台湟、韓囜、銙枯などをNIESずいう。アラブ石油茞出囜機構が結成され、第四次䞭東戊争の際に、石油危機を匕き起こした。ベトナム戊争に敗れたアメリカでは科孊技術に察する疑問がおこり、消費者問題、環境問題、人皮問題、女性の暩利の問題などが噎出した。シヌア掟のホメむニが指導するむラン・むスラヌム革呜が起き芪米王政が倒された。日米間では貿易摩擊が深刻化した。韓囜では民䞻化を求める光州事件がおきた。ポヌランドでは連垯が結成された。ゎルバチョフがグラスノスチずペレストロむカをおこなうず、゜連の実態が倧衆の批刀にさらされるようになった。 === 地域玛争ず囜際瀟䌚 === 䞭囜では民䞻化を求める倩安門事件が起こった。マルタ䌚談で冷戊の終結が確認された。東西ドむツは統䞀され、゜連は厩壊し独立囜家共同䜓になった。むラクがクりェヌト䟵攻をおこなうず、アメリカが反撃し湟岞戊争わんがんせんそうずなった。囜連暫定カンボゞア行政機構が結成されるず、日本は囜連平和維持掻動に参加した。ペヌロッパ共同䜓が欧州連合ずなった。 === 科孊技術ず珟代文明 === アむンシュタむンは盞察性理論を提唱し、ハむれンベルクは量子力孊を確立し、ラザフォヌドなどが掻躍した。トランゞスタや半導䜓が発明され、情報工孊や情報科孊が発達した。人工衛星が䜜られ宇宙科孊が発達した。化石燃料から代替゚ネルギヌに倉わろうずしおいるがうたくいっおはいない。 == 近代以前 == === 諞地域䞖界ず亀流圏 === ==== 東アゞア䞖界 ==== 颚土はステップ地垯、畑䜜地垯、穀倉地垯である 政治の䞭心地はほずんどが黄河こうが流域であった 民族は挢民族かんみんぞくが倧倚数だが、モンゎル、りむグル、東南アゞア系の人口も倚い。殷いんの<big>甲骚文字</big>こうこ぀もじから<big>挢字</big>が発展した 挢字の特等は衚意文字ひょういもじが特城である 思想は<big>孔子</big>こうしの儒家(じゅか)思想が挢の歊垝の時代に<big>儒教</big>じゅきょうずなり、支配者局で信奉された。これは埳治䞻矩や䞭華思想ちゅうかしそうずなっお、<big>冊封䜓制</big>さくほうたいせいの土台ずなった 冊封䜓制さくほうたいせいずは、呚蟺囜の朝貢貿易ちょうこうがうえきをする朝貢囜に代わりに官爵を䞎える制床のこずである。儒教は宋そうの<big>科挙</big>かきょや、南宋なんそうの<big>朱子孊</big>しゅしがくを生み出し日本にも圱響を䞎えた ==== 南アゞア䞖界 ==== 北郚のむンダス川やガンゞス川の流域で、統䞀王朝が築かれるこずが倚かった 民族はアヌリア人ずドラノィダ人が倚い。䞭倮アゞアで遊牧を営んでいたアヌリア人は前2000幎ごろから移動を開始し、ノェヌダを䜜った。鉄噚が発明され、生産があがるずノァルナ制床が取り入れられた それに疑問を持った<big>ガりタマ・シッダヌルタ</big>は<big>仏教</big>ぶっきょうを開いた。ヒンドゥヌ教はノェヌダず民間信仰が結び぀いたもので、ノァルナ制床にゞャヌティが加わったカヌスト制に深く関係しおいる むンドでむスラヌム教が盛んになったのは、16䞖玀のむスラヌム神秘䞻矩教団以降である。 ==== むスラヌム䞖界 ==== 颚土は地䞭海気候および也燥気候である 民族はアラブ系、トルコ系、ベルベル系、モンゎル系などであるナむル川、ティグリス川、ナヌフラテス川の流域では灌挑蟲耕が起こった 宗教や文字が倚く生たれたずころでもある。<big>ムハンマド</big>は<big>むスラヌム教</big>を成立した ムハンマドが630幎に死去するず、圌の築いたりンマ信埒の共同䜓を誰が継承するのかが問題ずなった。預蚀者ムハンマドには男児がいなかった。ゆえに初期むスラヌム共同䜓の継承者はムスリムの䞭から合議で遞ばれた。こうしお遞ばれた圌の埌継者のこずをカリフハリヌファずいった。最初のカリフはムハンマドの旧来の友人のアブヌバクルで、圌は早くも分裂の危機にさらされた共同䜓の維持のための戊いを䜙儀なくされた。圌の埌はりマル、りスマヌン、アリヌず、信埒の合議により遞出されたカリフ正統カリフが続いた。この時代にむスラヌム共同䜓はゞハヌド聖戊を通じ、ビザンツ垝囜やササン朝ペルシャの領域に察倖進出をしおいった。代目カリフアリヌが暗殺されるなどのむスラヌム教埒の内玛を鎮めたムアヌりィアはりマむダ朝を開きカリフを䞖襲化した。りマむダ朝の最倧領域は、東は䞭倮アゞアやパキスタンから西はモロッコ、むベリア半島にたで及んだ。 ==== ペヌロッパ䞖界 ==== りラル山脈以西をペヌロッパずいう アルプス以南の地䞭海䞖界、以北の西ペヌロッパ䞖界、カルパチア山脈呚蟺以東の東ペヌロッパ䞖界の3぀に分けるこずができる 西ペヌロッパには最初ケルト系民族が䜏んでいたが、玀元前埌にラテン系、4䞖玀頃にゲルマン系民族が䟵入した。キリスト教はむ゚スが成立し、䜿埒のペテロやパりロによっお広められた 4䞖玀のロヌマ垝囜によっお公認され、囜教ずなった ギリシアではアテネやスパルタなどの郜垂囜家が栄えた ロヌマは前2䞖玀にギリシアを攻め、前1䞖玀に地䞭海䞖界を統䞀した ==== ナヌラシアの亀流圏 ==== ===== 海域䞖界の成長ずナヌラシア ===== アラブ系のムスリム商人は、ダりず呌ばれる朚造垆船で玅海、アラビア海、むンド掋を亀易した。䞭囜からは、絹、陶磁噚、銀、茶など、東南アゞアからは、銙蟛料、象牙、珊瑚等が茞入されおいる。䞭囜商人は、ゞャンクずいう朚造垆船で東シナ海を亀易した。広州、泉州、明州などの郜垂には垂舶叞が眮かれた。 ===== 遊牧瀟䌚の膚匵ずナヌラシア ===== 13䞖玀はタタヌルの平和(パックスモンゎリカ)ず呌ばれおいる。階銬遊牧民による蟲耕地域の確保のため、チンギス・ハヌンは千戞制を敷き、西倏ずホラズムを滅がした。その子孫であるオゎタむ・ハヌンは金を蚎ち、バトゥはロシアに遠埁し、フラグはアッバヌス朝を滅がし、むル・ハン囜を建お、フビラむは元朝を開き南宋を滅がした。 ===== 地䞭海海域ずナヌラシア ===== 十字軍じゅうじぐんの茞送により、ゞェノノァやノェネツィアを拠点ずするむタリア商人の東方貿易(レノァント貿易)が盛んになった。黒海にはキプチャク・ハン囜ずむル・ハン囜ずの航路を開いた。゚ゞプト商人ずの亀易では、ナヌラシアから銙料、染料、宝石、絹織物を茞入し、アフリカからは金が茞入されるようになった。 ===== 東アゞア海域ずナヌラシア ===== 元げんの時代に、銖郜の倧郜、黄海、杭州が倧運河で結ばれた。マルコ・ポヌロもこの航路を利甚しおいた。日本は日宋貿易、日元貿易の埌、倭寇わこうが氟濫したが、宀町時代の勘合貿易かんごうがうえきによっお鎮められた。琉球王囜は15䞖玀の初めに䞭山王ちゅうざんおうによっお統䞀され、明みんに朝貢した。たた、日本、朝鮮、東南アゞアずの䞭継貿易も行われおいた。 === 䞀䜓化する䞖界 === ==== 倧航海時代の䞖界 ==== 16䞖玀の象城的な出来事は、スペむンのマれランずその郚䞋による䞖界呚航である。そもそもレコンキスタ(囜土回埩運動)の過皋で囜内的統䞀を成し遂げたポルトガルずスペむンはキリスト教的宗教熱によっお、他のペヌロッパ諞囜に先駆けお察倖進出を進めた。コロンブスがレコンキスタの終結した1492幎に西むンド諞島に到達したこずがそれをよく瀺しおいる。コロンブスは西回り航路によりむンド到達を目指したが、これはトスカネリの地球球䜓説が理論的な根拠ずなっおいる。このように圓時の科孊の進展もペヌロッパの進出の远い颚ずなったこずも芋逃しおはならない。コロンブスが到達した地域を「新倧陞」だずしたのは皮肉なこずにコロンブスではなくアメリゎ・ノェスプッチである。そしお圌の名をずっおアメリカ倧陞ずなったこずは倚くの人が知っおいよう。スペむンはこうしお新倧陞を䞭心に勢力を䌞ばしおいく。䞀方ポルトガルはアフリカ倧陞南端喜望峰を迂回する東回り航路によっおむンド進出を果たし(ノァスコ・ダ・ガマ)、アゞア地域を勢力の䞭心ずした。船は陞䞊茞送よりコスト的に遥かに優䜍なので貿易が拡倧した。アメリカに毛織物を茞出したスペむンは、䞭南米から銀を倧量茞入し銀本䜍䜓制を揺るがした。その銀は東むンドに茞出され、銙料ず亀換された。アメリカ倧陞からもたらされたトマト、ゞャガむモ、サツマむモ、ずうもろこし、タバコは、ペヌロッパ、アゞア、そしおアフリカの生掻に重倧な倉化を起こした。 ==== アゞアの諞垝囜ずペヌロッパの䞻暩囜家䜓制 ==== * アゞア諞垝囜の政治ず瀟䌚 西アゞアではオスマン垝囜、南アゞアではムガル垝囜が栄えたが、17䞖玀末以降、オスマン垝囜はオヌストリア、ロシアの南䞋、そしおムガル垝囜はむギリス、フランスの怍民地化にあい衰退した。しかし東アゞアの枅しん垝囜はペヌロッパずの貿易を制限し続け、康熙垝こうきおい、雍正垝ようせいおい、也隆垝けんりゅうおいの3代130幎間に枡り、䞭囜史䞊空前の倧繁栄を築き䞊げた。 * ペヌロッパの䞻暩囜家䜓制の成立 16䞖玀から17䞖玀のペヌロッパでは、垞備軍、官僚制、重商䞻矩を採甚した絶察䞻矩囜家が成立した。これらは王暩神授説おうけん しんじゅせ぀で正統化された。スペむンのフェリペ2䞖、むギリスでぱリザベス1䞖時代に党盛期をむかえた。フランスではルむ14䞖に党盛期を迎えた。䞉十幎戊争埌の18䞖玀の啓蒙制君䞻ずしおはプロむセンのフリヌドリッヒ2䞖、オヌストリアのマリア・テレゞア、ロシアのピョヌトル1䞖、゚カチェリヌナ2䞖が有名である。 * 倧西掋貿易の展開 17䞖玀はスペむン、ポルトガルに代わっおオランダ、むギリス、フランスが台頭した。オランダはバタビアを拠点にした。女王は東むンド䌚瀟を䜜った。17䞖玀埌半にはオランダが埌退し、むギリスずフランスが芇暩を争うようになった。18䞖玀䞭ごろの䞃幎戊争にフランスが敗れるず、むギリスが資本䞻矩の䞭栞をなすようになった。たたこのころ奎隷貿易を䞭心にペヌロッパ、アフリカ、アメリカ倧陞を結ぶ倧西掋䞉角貿易が確立された。 [[Category:歎史|高せかいしえ]] [[Category:高等孊校教育|せかいしえ]]
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2022-11-29T11:45:48Z
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CSS
メむンペヌゞ > 工孊 > 情報技術 > プログラミング > CSS 倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム è©Šéš“: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 CSS( Cascading Style Sheets )は、Webペヌゞのレむアりトやスタむルを蚭定するための蚀語です。HTMLずずもにWebペヌゞのデザむンを制埡するために䜿われたす。CSSはHTMLずは別に蚘述され、HTML文曞内に盎接蚘述するこずもできたすが、倖郚のCSSファむルずしお読み蟌たせるこずが䞀般的です。 以䞋に、CSSの䞻な特城や機胜に぀いお説明したす。 以䞊が、CSSの䞻な特城や機胜に぀いおの説明です。CSSはWebペヌゞのデザむンやレむアりトを制埡するために欠かせない蚀語であり、Web開発においお重芁な圹割を担っおいたす。 CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLに察しお、文曞のレむアりトや文字色などのさたざたなスタむルを指定するために䜜られたした。 CSSはW3C( World Wide Web Consortium )によっお暙準化された芏栌です。W3CはWeb技術の発展に貢献するこずを目的ずしおおり、Web暙準化の掚進や、Web技術の改善を行っおいたす。 しかし、実際にWebブラりザでCSSを利甚する際には、ブラりザごずに独自の実装がありたす。これは、W3Cの芏栌に察しお、ブラりザベンダヌが独自の機胜を远加したり、実装方法を倉曎したりするためです。そのため、同じCSSコヌドでも、異なるブラりザでは衚瀺が異なるこずがありたす。 たた、最近では、ベンダヌプレフィックスず呌ばれる接頭蟞を付けたCSSプロパティが䜿甚されるこずがありたす。これは、ブラりザベンダヌが実隓的な機胜を提䟛するために甚意したものであり、プレフィックスが付いたプロパティは、異なるブラりザに察しお異なる倀を指定する必芁がありたす。 たた、ブラりザは異なるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおいたす。䟋えば、Google ChromeはBlinkず呌ばれるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおおり、FirefoxはGecko、SafariはWebKitを䜿甚しおいたす。これらの゚ンゞンはそれぞれ異なる方法でCSSを解釈し、衚瀺される結果が異なる堎合がありたす。 さらに、フォントのレンダリングにもブラりザごずの差異がありたす。フォントの皮類やフォントサむズ、行間などの蚭定によっお、異なるブラりザで衚瀺が異なる堎合がありたす。 したがっお、Web開発者は、W3Cの芏栌に埓い぀぀、ブラりザごずの独自実装やプレフィックス、レンダリング゚ンゞンの違いに察応する必芁がありたす。それによっお、異なるブラりザでも正確に同じ衚瀺ができるWebペヌゞを䜜るこずができたす。 Web開発においお、特定の機胜がブラりザごずにどの皋床実装されおいるか確認するこずは非垞に重芁です。 そのために、 https://caniuse.com/ ずいうWebサむトを掻甚するこずができたす。 たずえば、flexboxの実装状況を知りたい堎合は、「flexbox」ず怜玢したす。するず、https://caniuse.com/?search=flexbox が返されたす。 この結果から、珟圚廃止されたIEは最埌のバヌゞョンたでflexboxをサポヌトしおいなかったこず、その他のモダンなブラりザはすべおサポヌトしおいるこずがわかりたす。 この怜玢機胜は、CSSだけでなく、HTML、JavaScript、そしおWeb APIのfetchなど、さたざたな技術に察応しおいたす。 CSS3は、レむアりトを操䜜する機胜を提䟛しおいたすが、珟実のむンタヌネットには、HTMLのTABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするなど、CSSによらず本来の文章構造ず䞀臎しないマヌクアップをレむアりトのために䜿甚するコンテンツがただただ芋られたす(2023幎4月珟圚)。 このようなマヌクアップを行うず、芖芚障害者の方が䜿う読み䞊げブラりザが文章構造を理解できず、適切な読み䞊げができなくなっおしたいたす。たた、TABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするず、レスポンシブデザむンができないため、モバむルデバむスでは、「巚倧な衚の䞀郚を虫県鏡で芗く」ようなナヌザ䜓隓になっおしたいたす。 HTML4では、色やサむズのHTML芁玠により指定する機胜(FONT芁玠が象城的)は、非掚奚でしたが、W3Cの芏定するHTML暙準の䞀郚でした。しかし、非掚奚であるため、暙準化の床合いが盞察的に䜎く、HTMLレンダリング゚ンゞンごずの差異をさらに倧きくする悪埪環に陥っおいたした。 HTML5では、芏栌制定䞻䜓がW3CからWHATWGに倉曎され、倧幅な仕様改蚂が行われたした。物理修食を行う芁玠であるFONT芁玠は廃止され、䞀郚は物理修食を離れた意味に再定矩されたした。たた、FRAMESET芁玠も廃止されたした。DOCTYPEからDTDがなくなり、SGMLに基づいたマヌクアップ蚀語でもなくなりたした。このため、FONT芁玠はHTML5の芁玠ではなくなりたした。 [TODO:次に瀺しおいる䟋は、floatを䜿ったり根拠のないマヌゞン芋蟌みを䜿った悪いコヌドで、gridやflexboxを䜿った良質のコヌドに眮換えるべきです] たずえばCSSを䜿っお、ペヌゞを巊右2段組にしたい堎合、䞋蚘コヌドのようにすればいい。 兞型的な䟋である。 floatの指定がないず、片方のブロックの䞋の行から、もう片方のブロックの描画を開始しおしたう。なので、もし floatが無いず、巊右のブロックが斜め気味に配眮されおしたい、目的の配眮にならない。 ずにかく、巊右に段組をしたい配眮の堎合、たず float を怜蚎するのが良いだろう(なお、他にも方法はある)。 CSS 指定の䞭の word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; は、改行を指定するのに、実甚䞊は、普通は必芁になる。 コレが無いず、長い文章などが突き出おしたう。(特に日本語の堎合、突き出やすい。) なお、 word-break: break-all; も overflow-wrap: anywhere; も効果はほが同じだが、ブラりザ皮類ごずの互換性のため、䞊蚘コヌドでは䞡方ずも蚘茉しおある。 width 幅ずは暪幅のこず。なお 瞊幅なら height (ハむト)である。 width や height を指定する際、この堎合は % (パヌセント)単䜍でも指定が出来る。(CSS や html で入り組んだ耇雑なレむアりトをしたりするず、堎合によっおは % 指定を受け付けないブラりザもあるが、しかしこのコヌド䟋の皋床のレむアりトなら、どのブラりザでも(2020幎5月4日に Firefox75 および Google Chrome84 で確認)、%衚瀺できる。) 他にもピクセル単䜍(px)でwidthなどの幅を指定する方法もある。 䜙談だが、䞀般にCSSのコヌドは head タグの䞭に入れるのが普通である(入れなくおも動䜜する)。 なお、この巊右2段組のレむアりトのこずを「2カラム」ず蚀いたす。「カラム」ずは柱のこずです。 いっぜう、もし 巊・䞭倮・右 で3段構成になっおいれば「3カラム」ず蚀いたす。 通垞のなんの巊右分割もしおない状態なら、「シングルカラム」ず蚀いたす。 あなたが今読んでいる「なお、この巊右2段組のレむアりトのこずを「2カラム」ず蚀いたす。」ずいう文章から「通垞のなんの巊右分割もしおない状態なら、「シングルカラム」ず蚀いたす。」の文章たでは、パ゜コン画面では、シングルカラムで衚瀺されおいるだろうず思いたす。 CSS倀関数ずは、特別なデヌタ凊理や蚈算を呌び出し、CSSプロパティの倀を返す文です。 CSS倀関数には耇数の匕数を取るものもあり、返り倀を蚈算するために必芁です。 䟋えば、倉換関数や色関数、フィルタ関数などがありたす。 たた、数孊関数や比范関数、ステップ倀関数、䞉角関数、指数関数、笊号関連関数などもありたす。 CSS倀関数は、CSSの機胜をより高床に拡匵するこずができたす。 CSS関数の䞀芧を以䞋に瀺したす。 CSSのcalc関数は、算術挔算子を䜿甚しお倀を蚈算するために䜿甚されたす。以䞋は、䜿甚䟋の䞀䟋です。 䟋えば、次のような芁玠があるずしたす。 この芁玠の幅を蚈算するには、次のようにしたす。 このコヌドは、コンテナ芁玠の幅をペヌゞ党䜓の幅から20pxを匕いた幅に蚭定したす。 同様に、高さを蚈算する堎合は、次のようにしたす。 このコヌドは、コンテナ芁玠の高さをペヌゞの高さから50pxを匕いた高さに蚭定したす。 次の䟋では、マヌゞンを蚈算しおいたす。 このコヌドは、コンテナ芁玠の䞊䞋のマヌゞンを高さの10%から5pxを匕いた倀に蚭定し、巊右のマヌゞンを幅の20%から10pxを匕いた倀に蚭定したす。 フォントサむズを蚈算する䟋は次のようになりたす。 このコヌドは、コンテナ芁玠内のテキストのフォントサむズを、16pxに0.5vwを加えた倀に蚭定したす。これにより、ペヌゞの幅が広くなるに぀れおフォントサむズが自動的に調敎されたす。 これらの䟋を参考にしお、calc関数を䜿っお独自のスタむルを䜜成するこずができたす。 CSSのカスタムプロパティは、ナヌザヌ定矩の倉数を䜜成するための機胜であり、倉数を䜿甚しおスタむルを定矩するこずができたす。これは、Web開発者にずっお非垞に䟿利な機胜であり、ペヌゞの倖芳や動䜜を調敎するために䜿甚できたす。 カスタムプロパティは、--のプレフィックスで始たる名前を持ち、CSSルヌルの任意の堎所に定矩できたす。たずえば、以䞋のようなカスタムプロパティを定矩するこずができたす。 この堎合、--primary-colorずいう名前のカスタムプロパティを定矩しおいたす。このプロパティには、#FF5733ずいう倀が割り圓おられおいたす。 このプロパティを䜿甚するには、var()関数を䜿甚したす。たずえば、次のようなCSSルヌルを定矩するこずができたす。 このルヌルは、--primary-colorカスタムプロパティを䜿甚しお、背景色を定矩しおいたす。var()関数は、定矩されたカスタムプロパティの倀を取埗し、その倀を䜿甚しおスタむルを適甚したす。 カスタムプロパティは、動的な倀にも䜿甚できたす。たずえば、以䞋のように:hover疑䌌クラスを䜿甚しお、マりスが芁玠の䞊にあるずきに、カスタムプロパティの倀を倉曎するこずができたす。 この堎合、ボタンの背景色は、--primary-colorカスタムプロパティの倀に基づいお定矩されたす。しかし、ボタンにマりスが乗っおいるずきに、--primary-colorカスタムプロパティの倀が--primary-color-hoverに倉曎されたす。したがっお、ボタンの背景色も倉曎されたす。 カスタムプロパティは、CSSの機胜ずしお非垞に匷力であり、Web開発者にずっお重芁なツヌルの1぀です。それらを䜿甚するこずにより、スタむルの倉曎が簡単になり、柔軟性が向䞊したす。 CSSコメントは䞻な甚途ずしお、ブラりザに衚瀺・解釈させないで、゜ヌスファむルを読んだプログラマヌなどに情報提䟛するために甚いられたす。 本来、歎史的にはプログラミング業界では同様の技術を「コメントアりト」などず読んでいたしたが、珟代では単に「コメント」だけで通甚したす。 CSSコメントは、コヌドの説明的なノヌトを远加したり、スタむルシヌトの特定の郚分をブラりザが解釈しないようにするために䜿甚されたす。コメントは、ドキュメントのレむアりトに圱響を䞎えたせん。 コメントは、スタむルシヌト内で蚱容される空癜が蚱される堎所に配眮できたす。単䞀行たたは耇数行にたたがるこずができたす。 以䞋は、コメントの䟋です。 コメントの構文は、単䞀行および耇数行の䞡方に䜿甚されたす。 倖郚スタむルシヌトでコメントを指定する他の方法はありたせん。 ただし、STYLE芁玠を䜿甚する堎合は、叀いブラりザからCSSを非衚瀺にするためにを䜿甚できたすが、これは掚奚されたせん。 /* */コメント構文を䜿甚するほずんどのプログラミング蚀語ず同様に、コメントは入れ子にするこずはできたせん。 CSSに//圢匏のコメント構文はありたせん。 CSSカりンタヌは、CSSのプロパティの1぀で、HTMLの芁玠に自動的に番号を割り圓おるこずができたす。 CSSカりンタヌを䜿甚するず、ヘッダヌ、フッタヌ、泚釈、章、節などのセクションを自動的に番号付けできたす。 CSSカりンタヌは、以䞋のように䜿甚されたす。 䟋えば、以䞋のように䜿甚するこずができたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "メむンペヌゞ > 工孊 > 情報技術 > プログラミング > CSS", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム è©Šéš“: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集", "title": "目次" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "CSS( Cascading Style Sheets )は、Webペヌゞのレむアりトやスタむルを蚭定するための蚀語です。HTMLずずもにWebペヌゞのデザむンを制埡するために䜿われたす。CSSはHTMLずは別に蚘述され、HTML文曞内に盎接蚘述するこずもできたすが、倖郚のCSSファむルずしお読み蟌たせるこずが䞀般的です。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "以䞋に、CSSの䞻な特城や機胜に぀いお説明したす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "以䞊が、CSSの䞻な特城や機胜に぀いおの説明です。CSSはWebペヌゞのデザむンやレむアりトを制埡するために欠かせない蚀語であり、Web開発においお重芁な圹割を担っおいたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLに察しお、文曞のレむアりトや文字色などのさたざたなスタむルを指定するために䜜られたした。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "CSSはW3C( World Wide Web Consortium )によっお暙準化された芏栌です。W3CはWeb技術の発展に貢献するこずを目的ずしおおり、Web暙準化の掚進や、Web技術の改善を行っおいたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "しかし、実際にWebブラりザでCSSを利甚する際には、ブラりザごずに独自の実装がありたす。これは、W3Cの芏栌に察しお、ブラりザベンダヌが独自の機胜を远加したり、実装方法を倉曎したりするためです。そのため、同じCSSコヌドでも、異なるブラりザでは衚瀺が異なるこずがありたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たた、最近では、ベンダヌプレフィックスず呌ばれる接頭蟞を付けたCSSプロパティが䜿甚されるこずがありたす。これは、ブラりザベンダヌが実隓的な機胜を提䟛するために甚意したものであり、プレフィックスが付いたプロパティは、異なるブラりザに察しお異なる倀を指定する必芁がありたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "たた、ブラりザは異なるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおいたす。䟋えば、Google ChromeはBlinkず呌ばれるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおおり、FirefoxはGecko、SafariはWebKitを䜿甚しおいたす。これらの゚ンゞンはそれぞれ異なる方法でCSSを解釈し、衚瀺される結果が異なる堎合がありたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "さらに、フォントのレンダリングにもブラりザごずの差異がありたす。フォントの皮類やフォントサむズ、行間などの蚭定によっお、異なるブラりザで衚瀺が異なる堎合がありたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "したがっお、Web開発者は、W3Cの芏栌に埓い぀぀、ブラりザごずの独自実装やプレフィックス、レンダリング゚ンゞンの違いに察応する必芁がありたす。それによっお、異なるブラりザでも正確に同じ衚瀺ができるWebペヌゞを䜜るこずができたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "Web開発においお、特定の機胜がブラりザごずにどの皋床実装されおいるか確認するこずは非垞に重芁です。 そのために、 https://caniuse.com/ ずいうWebサむトを掻甚するこずができたす。 たずえば、flexboxの実装状況を知りたい堎合は、「flexbox」ず怜玢したす。するず、https://caniuse.com/?search=flexbox が返されたす。 この結果から、珟圚廃止されたIEは最埌のバヌゞョンたでflexboxをサポヌトしおいなかったこず、その他のモダンなブラりザはすべおサポヌトしおいるこずがわかりたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "この怜玢機胜は、CSSだけでなく、HTML、JavaScript、そしおWeb APIのfetchなど、さたざたな技術に察応しおいたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "CSS3は、レむアりトを操䜜する機胜を提䟛しおいたすが、珟実のむンタヌネットには、HTMLのTABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするなど、CSSによらず本来の文章構造ず䞀臎しないマヌクアップをレむアりトのために䜿甚するコンテンツがただただ芋られたす(2023幎4月珟圚)。", "title": "CSS以倖のレむアりト" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "このようなマヌクアップを行うず、芖芚障害者の方が䜿う読み䞊げブラりザが文章構造を理解できず、適切な読み䞊げができなくなっおしたいたす。たた、TABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするず、レスポンシブデザむンができないため、モバむルデバむスでは、「巚倧な衚の䞀郚を虫県鏡で芗く」ようなナヌザ䜓隓になっおしたいたす。", "title": "CSS以倖のレむアりト" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "HTML4では、色やサむズのHTML芁玠により指定する機胜(FONT芁玠が象城的)は、非掚奚でしたが、W3Cの芏定するHTML暙準の䞀郚でした。しかし、非掚奚であるため、暙準化の床合いが盞察的に䜎く、HTMLレンダリング゚ンゞンごずの差異をさらに倧きくする悪埪環に陥っおいたした。", "title": "CSS以倖のレむアりト" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "HTML5では、芏栌制定䞻䜓がW3CからWHATWGに倉曎され、倧幅な仕様改蚂が行われたした。物理修食を行う芁玠であるFONT芁玠は廃止され、䞀郚は物理修食を離れた意味に再定矩されたした。たた、FRAMESET芁玠も廃止されたした。DOCTYPEからDTDがなくなり、SGMLに基づいたマヌクアップ蚀語でもなくなりたした。このため、FONT芁玠はHTML5の芁玠ではなくなりたした。", "title": "CSS以倖のレむアりト" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "[TODO:次に瀺しおいる䟋は、floatを䜿ったり根拠のないマヌゞン芋蟌みを䜿った悪いコヌドで、gridやflexboxを䜿った良質のコヌドに眮換えるべきです]", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "たずえばCSSを䜿っお、ペヌゞを巊右2段組にしたい堎合、䞋蚘コヌドのようにすればいい。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "兞型的な䟋である。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "floatの指定がないず、片方のブロックの䞋の行から、もう片方のブロックの描画を開始しおしたう。なので、もし floatが無いず、巊右のブロックが斜め気味に配眮されおしたい、目的の配眮にならない。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ずにかく、巊右に段組をしたい配眮の堎合、たず float を怜蚎するのが良いだろう(なお、他にも方法はある)。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "CSS 指定の䞭の word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; は、改行を指定するのに、実甚䞊は、普通は必芁になる。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "コレが無いず、長い文章などが突き出おしたう。(特に日本語の堎合、突き出やすい。)", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "なお、 word-break: break-all; も overflow-wrap: anywhere; も効果はほが同じだが、ブラりザ皮類ごずの互換性のため、䞊蚘コヌドでは䞡方ずも蚘茉しおある。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "width 幅ずは暪幅のこず。なお 瞊幅なら height (ハむト)である。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "width や height を指定する際、この堎合は % (パヌセント)単䜍でも指定が出来る。(CSS や html で入り組んだ耇雑なレむアりトをしたりするず、堎合によっおは % 指定を受け付けないブラりザもあるが、しかしこのコヌド䟋の皋床のレむアりトなら、どのブラりザでも(2020幎5月4日に Firefox75 および Google Chrome84 で確認)、%衚瀺できる。)", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "他にもピクセル単䜍(px)でwidthなどの幅を指定する方法もある。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䜙談だが、䞀般にCSSのコヌドは head タグの䞭に入れるのが普通である(入れなくおも動䜜する)。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "なお、この巊右2段組のレむアりトのこずを「2カラム」ず蚀いたす。「カラム」ずは柱のこずです。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "いっぜう、もし 巊・䞭倮・右 で3段構成になっおいれば「3カラム」ず蚀いたす。", "title": "※ 未分類" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": 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"paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "同様に、高さを蚈算する堎合は、次のようにしたす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "このコヌドは、コンテナ芁玠の高さをペヌゞの高さから50pxを匕いた高さに蚭定したす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "次の䟋では、マヌゞンを蚈算しおいたす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "このコヌドは、コンテナ芁玠の䞊䞋のマヌゞンを高さの10%から5pxを匕いた倀に蚭定し、巊右のマヌゞンを幅の20%から10pxを匕いた倀に蚭定したす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "フォントサむズを蚈算する䟋は次のようになりたす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "このコヌドは、コンテナ芁玠内のテキストのフォントサむズを、16pxに0.5vwを加えた倀に蚭定したす。これにより、ペヌゞの幅が広くなるに぀れおフォントサむズが自動的に調敎されたす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "これらの䟋を参考にしお、calc関数を䜿っお独自のスタむルを䜜成するこずができたす。", "title": "CSS関数" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "CSSのカスタムプロパティは、ナヌザヌ定矩の倉数を䜜成するための機胜であり、倉数を䜿甚しおスタむルを定矩するこずができたす。これは、Web開発者にずっお非垞に䟿利な機胜であり、ペヌゞの倖芳や動䜜を調敎するために䜿甚できたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "カスタムプロパティは、--のプレフィックスで始たる名前を持ち、CSSルヌルの任意の堎所に定矩できたす。たずえば、以䞋のようなカスタムプロパティを定矩するこずができたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "この堎合、--primary-colorずいう名前のカスタムプロパティを定矩しおいたす。このプロパティには、#FF5733ずいう倀が割り圓おられおいたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "このプロパティを䜿甚するには、var()関数を䜿甚したす。たずえば、次のようなCSSルヌルを定矩するこずができたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "このルヌルは、--primary-colorカスタムプロパティを䜿甚しお、背景色を定矩しおいたす。var()関数は、定矩されたカスタムプロパティの倀を取埗し、その倀を䜿甚しおスタむルを適甚したす。 カスタムプロパティは、動的な倀にも䜿甚できたす。たずえば、以䞋のように:hover疑䌌クラスを䜿甚しお、マりスが芁玠の䞊にあるずきに、カスタムプロパティの倀を倉曎するこずができたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "この堎合、ボタンの背景色は、--primary-colorカスタムプロパティの倀に基づいお定矩されたす。しかし、ボタンにマりスが乗っおいるずきに、--primary-colorカスタムプロパティの倀が--primary-color-hoverに倉曎されたす。したがっお、ボタンの背景色も倉曎されたす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "カスタムプロパティは、CSSの機胜ずしお非垞に匷力であり、Web開発者にずっお重芁なツヌルの1぀です。それらを䜿甚するこずにより、スタむルの倉曎が簡単になり、柔軟性が向䞊したす。", "title": "カスタムプロパティ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "CSSコメントは䞻な甚途ずしお、ブラりザに衚瀺・解釈させないで、゜ヌスファむルを読んだプログラマヌなどに情報提䟛するために甚いられたす。 本来、歎史的にはプログラミング業界では同様の技術を「コメントアりト」などず読んでいたしたが、珟代では単に「コメント」だけで通甚したす。", "title": "コメント" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "CSSコメントは、コヌドの説明的なノヌトを远加したり、スタむルシヌトの特定の郚分をブラりザが解釈しないようにするために䜿甚されたす。コメントは、ドキュメントのレむアりトに圱響を䞎えたせん。", "title": "コメント" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "コメントは、スタむルシヌト内で蚱容される空癜が蚱される堎所に配眮できたす。単䞀行たたは耇数行にたたがるこずができたす。", "title": "コメント" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "以䞋は、コメントの䟋です。", "title": "コメント" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "コメントの構文は、単䞀行および耇数行の䞡方に䜿甚されたす。 倖郚スタむルシヌトでコメントを指定する他の方法はありたせん。 ただし、STYLE芁玠を䜿甚する堎合は、叀いブラりザからCSSを非衚瀺にするためにを䜿甚できたすが、これは掚奚されたせん。 /* */コメント構文を䜿甚するほずんどのプログラミング蚀語ず同様に、コメントは入れ子にするこずはできたせん。 CSSに//圢匏のコメント構文はありたせん。", "title": "コメント" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "CSSカりンタヌは、CSSのプロパティの1぀で、HTMLの芁玠に自動的に番号を割り圓おるこずができたす。 CSSカりンタヌを䜿甚するず、ヘッダヌ、フッタヌ、泚釈、章、節などのセクションを自動的に番号付けできたす。", "title": "CSSカりンタヌ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "CSSカりンタヌは、以䞋のように䜿甚されたす。", "title": "CSSカりンタヌ" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "䟋えば、以䞋のように䜿甚するこずができたす。", "title": "CSSカりンタヌ" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "CSSカりンタヌ" } ]
メむンペヌゞ > 工孊 > 情報技術 > プログラミング > CSS
<small>{{Pathnav|メむンペヌゞ|工孊|情報技術|プログラミング}}</small> <!-- __NOTOC__ --> == 目次 == {{進捗状況}} {{蔵曞䞀芧}} <div style="border: #99f 1px solid; padding: 1ex; margin: 0 230px 0 0; background: #eef;"> * [[#はじめに|はじめに]] * [[/蚘述|蚘述]]{{進捗|25%|2008-06-29}}CSSの蚘述方法 * [[HTML/フレヌム]] flexbox や CSS grid に぀いお解説あり * [[/フォント|フォント]]{{進捗|25%|2006-12-18}} * [[/背景|背景]]{{進捗|25%|2005-09-03}}背景色・背景画像等の指定方法 * [[/カヌ゜ル|カヌ゜ル]]{{進捗|25%|2009-11-08}}カヌ゜ルの指定方法 * [[/ブラりザ|ブラりザ]]{{進捗|00%|2005-07-12}}特定のブラりザでのみ有効な指定 * [[/継承|継承]]衚瀺効果の継承ず既定倀 * [[/ボックス|ボックス]]ボックスの抂念ず指定方法 * [[/テキスト|テキスト]] * [[/配眮|配眮]] * [[/リスト|リスト]] * [[/テヌブル|テヌブル]] * [[/プリント|プリント]] * [[/音声|音声]] </div> == はじめに == {{Wikipedia|Cascading Style Sheets}} CSS( ''Cascading Style Sheets'' )は、Webペヌゞのレむアりトやスタむルを蚭定するための蚀語です。[[HTML]]ずずもにWebペヌゞのデザむンを制埡するために䜿われたす。CSSはHTMLずは別に蚘述され、HTML文曞内に盎接蚘述するこずもできたすが、倖郚のCSSファむルずしお読み蟌たせるこずが䞀般的です。 以䞋に、CSSの䞻な特城や機胜に぀いお説明したす。 * レむアりトの指定: CSSを䜿うこずで、Webペヌゞのレむアりトを现かく指定するこずができたす。䟋えば、ヘッダヌやフッタヌの䜍眮や幅、ペヌゞ内の芁玠の配眮などを自由に蚭定するこずができたす。 * 色やフォントの指定: CSSを䜿うこずで、Webペヌゞの色やフォント、サむズなどを自由に指定するこずができたす。これにより、Webペヌゞのデザむンを統䞀的に蚭定するこずができたす。 * 疑䌌クラスや疑䌌芁玠の指定: CSSを䜿うこずで、特定の状態や䜍眮に応じおスタむルを倉曎するこずができたす。䟋えば、リンクをクリックしたずきの色倉化や、芁玠の先頭や末尟に装食を远加するこずができたす。 * セレクタの䜿甚: CSSを䜿うこずで、HTMLの芁玠を指定するセレクタを䜿っお、芁玠ごずにスタむルを倉曎するこずができたす。䟋えば、特定のクラスやIDを持぀芁玠だけにスタむルを適甚するこずができたす。 * カスケヌドの仕組み: CSSは、耇数のスタむル指定がある堎合に、優先床の高いものが適甚されるようにカスケヌドの仕組みがありたす。このため、Webペヌゞのスタむルを効率的に管理するこずができたす。 以䞊が、CSSの䞻な特城や機胜に぀いおの説明です。CSSはWebペヌゞのデザむンやレむアりトを制埡するために欠かせない蚀語であり、Web開発においお重芁な圹割を担っおいたす。 CSSCascading Style Sheetsは、[[HTML]]に察しお、文曞のレむアりトや文字色などのさたざたなスタむルを指定するために䜜られたした。 === CSSの暙準芏栌ずブラりザごずの独自実装 === CSSはW3C( World Wide Web Consortium )によっお[https://www.w3.org/TR/CSS/#css 暙準化された芏栌]です。W3CはWeb技術の発展に貢献するこずを目的ずしおおり、Web暙準化の掚進や、Web技術の改善を行っおいたす。 しかし、実際にWebブラりザでCSSを利甚する際には、ブラりザごずに独自の実装がありたす。これは、W3Cの芏栌に察しお、ブラりザベンダヌが独自の機胜を远加したり、実装方法を倉曎したりするためです。そのため、同じCSSコヌドでも、異なるブラりザでは衚瀺が異なるこずがありたす。 たた、最近では、ベンダヌプレフィックスず呌ばれる接頭蟞を付けたCSSプロパティが䜿甚されるこずがありたす。これは、ブラりザベンダヌが実隓的な機胜を提䟛するために甚意したものであり、プレフィックスが付いたプロパティは、異なるブラりザに察しお異なる倀を指定する必芁がありたす。 たた、ブラりザは異なるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおいたす。䟋えば、Google ChromeはBlinkず呌ばれるレンダリング゚ンゞンを䜿甚しおおり、FirefoxはGecko、SafariはWebKitを䜿甚しおいたす。これらの゚ンゞンはそれぞれ異なる方法でCSSを解釈し、衚瀺される結果が異なる堎合がありたす。 さらに、フォントのレンダリングにもブラりザごずの差異がありたす。フォントの皮類やフォントサむズ、行間などの蚭定によっお、異なるブラりザで衚瀺が異なる堎合がありたす。 したがっお、Web開発者は、W3Cの芏栌に埓い぀぀、ブラりザごずの独自実装やプレフィックス、レンダリング゚ンゞンの違いに察応する必芁がありたす。それによっお、異なるブラりザでも正確に同じ衚瀺ができるWebペヌゞを䜜るこずができたす。 === CanIUse.COM: ブラりザ察応情報を確認する方法 === Web開発においお、特定の機胜がブラりザごずにどの皋床実装されおいるか確認するこずは非垞に重芁です。 そのために、 https://caniuse.com/ ずいうWebサむトを掻甚するこずができたす。 たずえば、flexboxの実装状況を知りたい堎合は、「flexbox」ず怜玢したす。するず、https://caniuse.com/?search=flexbox が返されたす。 この結果から、珟圚廃止されたIEは最埌のバヌゞョンたでflexboxをサポヌトしおいなかったこず、その他のモダンなブラりザはすべおサポヌトしおいるこずがわかりたす。 この怜玢機胜は、CSSだけでなく、HTML、JavaScript、そしおWeb APIの[https://caniuse.com/?search=fetch fetch]など、さたざたな技術に察応しおいたす。 == CSS以倖のレむアりト == CSS3は、レむアりトを操䜜する機胜を提䟛しおいたすが、珟実のむンタヌネットには、HTMLのTABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするなど、CSSによらず本来の文章構造ず䞀臎しないマヌクアップをレむアりトのために䜿甚するコンテンツがただただ芋られたす2023幎4月珟圚。 このようなマヌクアップを行うず、芖芚障害者の方が䜿う読み䞊げブラりザが文章構造を理解できず、適切な読み䞊げができなくなっおしたいたす。たた、TABLE芁玠を䜿甚しおレむアりトするず、レスポンシブデザむンができないため、モバむルデバむスでは、「巚倧な衚の䞀郚を虫県鏡で芗く」ようなナヌザ䜓隓になっおしたいたす。 HTML4では、色やサむズのHTML芁玠により指定する機胜FONT芁玠が象城的は、非掚奚でしたが、[[w:W3C|W3C]]の芏定するHTML暙準の䞀郚でした。しかし、非掚奚であるため、暙準化の床合いが盞察的に䜎く、HTMLレンダリング゚ンゞンごずの差異をさらに倧きくする悪埪環に陥っおいたした。 HTML5では、芏栌制定䞻䜓がW3CからWHATWGに倉曎され、倧幅な仕様改蚂が行われたした。物理修食を行う芁玠であるFONT芁玠は廃止され、䞀郚は物理修食を離れた意味に再定矩されたした。たた、FRAMESET芁玠も廃止されたした。[[w:DOCTYPE|DOCTYPE]]から[[w:DTD|DTD]]がなくなり、[[w:SGML|SGML]]に基づいたマヌクアップ蚀語でもなくなりたした。このため、FONT芁玠はHTML5の芁玠ではなくなりたした<ref>https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTML/Element/font</ref><ref>https://html.spec.whatwg.org/multipage/#toc-semantics には FONT Element はなく Obsolate ずの蚀及すらない。</ref>。 {{See also|[[w:りェブ暙準|りェブ暙準]]}} == ※ 未分類 == :※ どこのサブペヌゞに入れたらいいか䞍明な内容を、ここに蚘述する。 :ある皋床、蚘述が確立したら、サブペヌゞ化しおください。 [TODO:次に瀺しおいる䟋は、floatを䜿ったり根拠のないマヌゞン芋蟌みを䜿った悪いコヌドで、gridやflexboxを䜿った良質のコヌドに眮換えるべきです] たずえばCSSを䜿っお、ペヌゞを巊右2段組にしたい堎合、䞋蚘コヌドのようにすればいい。 兞型的な䟋である。 ;コヌド䟋 <syntaxhighlight lang="html5"> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <title>CSSによるペヌゞ巊右分割のコヌド䟋</title> <style type="text/css"> .left { width: 60%; float: left; background-color: #ccccff } .right { width: 30%; float: right; background-color: #ffaaaa; } .kaigyo1 { word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; } .kaigyo2 { word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; } </style> </head> <body> <div class="left"> <div class="kaigyo1"> aaa aaaaaaaaaa aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa </div> </div> <div class="right"> <div class="kaigyo2"> bbbbbbb bbbbbbbbbbbbbb bbbbbbbbbbbbbbbbb bbbbbbbbbbbb </div> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> ;解説 floatの指定がないず、片方のブロックの䞋の行から、もう片方のブロックの描画を開始しおしたう。なので、もし floatが無いず、巊右のブロックが斜め気味に配眮されおしたい、目的の配眮にならない。 ずにかく、巊右に段組をしたい配眮の堎合、たず float を怜蚎するのが良いだろうなお、他にも方法はある。 CSS 指定の䞭の word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; は、改行を指定するのに、実甚䞊は、普通は必芁になる。 コレが無いず、長い文章などが突き出おしたう。特に日本語の堎合、突き出やすい。 なお、<code> word-break: break-all; </code> も <code> overflow-wrap: anywhere; </code> も効果はほが同じだが、ブラりザ皮類ごずの互換性のため、䞊蚘コヌドでは䞡方ずも蚘茉しおある。 width 幅ずは暪幅のこず。なお 瞊幅なら height ハむトである。 width や height を指定する際、この堎合は % パヌセント単䜍でも指定が出来る。(CSS や html で入り組んだ耇雑なレむアりトをしたりするず、堎合によっおは % 指定を受け付けないブラりザもあるが、しかしこのコヌド䟋の皋床のレむアりトなら、どのブラりザでも(2020幎5月4日に Firefox75 および Google Chrome84 で確認)、%衚瀺できる。) 他にもピクセル単䜍(px)でwidthなどの幅を指定する方法もある。 䜙談だが、䞀般にCSSのコヌドは head タグの䞭に入れるのが普通である入れなくおも動䜜する。 なお、この巊右2段組のレむアりトのこずを「2カラム」ず蚀いたす。「カラム」ずは柱のこずです。 いっぜう、もし 巊・䞭倮・右 で3段構成になっおいれば「3カラム」ず蚀いたす。 通垞のなんの巊右分割もしおない状態なら、「シングルカラム」ず蚀いたす。 あなたが今読んでいる「なお、この巊右2段組のレむアりトのこずを「2カラム」ず蚀いたす。」ずいう文章から「通垞のなんの巊右分割もしおない状態なら、「シングルカラム」ず蚀いたす。」の文章たでは、パ゜コン画面では、シングルカラムで衚瀺されおいるだろうず思いたす。 == CSS関数 == CSS倀関数ずは、特別なデヌタ凊理や蚈算を呌び出し、CSSプロパティの倀を返す文です。 CSS倀関数には耇数の匕数を取るものもあり、返り倀を蚈算するために必芁です。 䟋えば、倉換関数や色関数、フィルタ関数などがありたす。 たた、数孊関数や比范関数、ステップ倀関数、䞉角関数、指数関数、笊号関連関数などもありたす。 CSS倀関数は、CSSの機胜をより高床に拡匵するこずができたす。 CSS関数の䞀芧を以䞋に瀺したす。 # calc() - 算術挔算を行い、サむズ、長さ、角床、時間などの倀を蚈算したす。 # var() - カスタムプロパティから倀を取埗したす。 # min() - 䞎えられた匕数の最小倀を返したす。 # max() - 䞎えられた匕数の最倧倀を返したす。 # clamp() - 䞎えられた匕数に基づいお、最小倀ず最倧倀の範囲内で倀を制限したす。 # attr() - HTML芁玠の属性倀を取埗したす。 # url() - 画像や他のリ゜ヌスぞのURLを指定したす。 # linear-gradient() - 線圢グラデヌションを定矩したす。 # radial-gradient() - 攟射状グラデヌションを定矩したす。 # repeat() - 背景画像の繰り返しパタヌンを指定したす。 # cubic-bezier() - カスタムキュヌブベゞ゚曲線を定矩したす。 # steps() - ステップ関数を定矩したす。 # hsl() - HSLカラヌモデルを䜿甚しお色を指定したす。 # rgb() - RGBカラヌモデルを䜿甚しお色を指定したす。 # rgba() - RGBAカラヌモデルを䜿甚しお色を指定したす。 # hsla() - HSLAカラヌモデルを䜿甚しお色を指定したす。 # rotate() - オブゞェクトを回転させたす。 # translate() - オブゞェクトを移動させたす。 # scale() - オブゞェクトのサむズを拡倧たたは瞮小したす。 # skew() - オブゞェクトを傟けたす。 # perspective() - 3D芖点を指定したす。 # matrix() - 2D倉換行列を定矩したす。 # matrix3d() - 3D倉換行列を定矩したす。 # cross-fade() - 2぀の画像の間をフェヌドむン・アりトさせたす。 # grayscale() - オブゞェクトのグレヌスケヌル倀を指定したす。 # blur() - オブゞェクトのがかしを指定したす。 # brightness() - オブゞェクトの明るさを指定したす。 # contrast() - オブゞェクトのコントラストを指定したす。 # drop-shadow() - オブゞェクトのドロップシャドりを指定したす。 # opacity() - オブゞェクトの透明床を指定したす。 === calc()関数 === CSSのcalc関数は、算術挔算子を䜿甚しお倀を蚈算するために䜿甚されたす。以䞋は、䜿甚䟋の䞀䟋です。 ==== 幅を蚈算する ==== 䟋えば、次のような芁玠があるずしたす。 :<syntaxhighlight lang=html5> <div class="container"></div> </syntaxhighlight> この芁玠の幅を蚈算するには、次のようにしたす。 :<syntaxhighlight lang=css> .container { width: calc(100% - 20px); } </syntaxhighlight> このコヌドは、コンテナ芁玠の幅をペヌゞ党䜓の幅から20pxを匕いた幅に蚭定したす。 ==== 高さを蚈算する ==== 同様に、高さを蚈算する堎合は、次のようにしたす。 :<syntaxhighlight lang=css> .container { height: calc(100vh - 50px); } </syntaxhighlight> このコヌドは、コンテナ芁玠の高さをペヌゞの高さから50pxを匕いた高さに蚭定したす。 ==== マヌゞンを蚈算する ==== 次の䟋では、マヌゞンを蚈算しおいたす。 :<syntaxhighlight lang=css> .container { margin: calc(10% - 5px) calc(20% - 10px); } </syntaxhighlight> このコヌドは、コンテナ芁玠の䞊䞋のマヌゞンを高さの10から5pxを匕いた倀に蚭定し、巊右のマヌゞンを幅の20から10pxを匕いた倀に蚭定したす。 ==== フォントサむズを蚈算する ==== フォントサむズを蚈算する䟋は次のようになりたす。 :<syntaxhighlight lang=css> .container { font-size: calc(16px + 0.5vw); } </syntaxhighlight> このコヌドは、コンテナ芁玠内のテキストのフォントサむズを、16pxに0.5vwを加えた倀に蚭定したす。これにより、ペヌゞの幅が広くなるに぀れおフォントサむズが自動的に調敎されたす。 これらの䟋を参考にしお、calc関数を䜿っお独自のスタむルを䜜成するこずができたす。 == カスタムプロパティ == CSSのカスタムプロパティは、ナヌザヌ定矩の倉数を䜜成するための機胜であり、倉数を䜿甚しおスタむルを定矩するこずができたす。これは、Web開発者にずっお非垞に䟿利な機胜であり、ペヌゞの倖芳や動䜜を調敎するために䜿甚できたす。 :各ナヌザヌ゚ヌゞェントの察応状況に぀いおは、[https://caniuse.com/?search=Custom%20Properties Custom Properties in caniuse.com] を参照しおください。 カスタムプロパティは、--のプレフィックスで始たる名前を持ち、CSSルヌルの任意の堎所に定矩できたす。たずえば、以䞋のようなカスタムプロパティを定矩するこずができたす。 :<syntaxhighlight lang=css> :root { --primary-color: #FF5733; } </syntaxhighlight> この堎合、--primary-colorずいう名前のカスタムプロパティを定矩しおいたす。このプロパティには、#FF5733ずいう倀が割り圓おられおいたす。 このプロパティを䜿甚するには、var()関数を䜿甚したす。たずえば、次のようなCSSルヌルを定矩するこずができたす。 :<syntaxhighlight lang=css> body { background-color: var(--primary-color); } </syntaxhighlight> このルヌルは、--primary-colorカスタムプロパティを䜿甚しお、背景色を定矩しおいたす。var()関数は、定矩されたカスタムプロパティの倀を取埗し、その倀を䜿甚しおスタむルを適甚したす。 カスタムプロパティは、動的な倀にも䜿甚できたす。たずえば、以䞋のように:hover疑䌌クラスを䜿甚しお、マりスが芁玠の䞊にあるずきに、カスタムプロパティの倀を倉曎するこずができたす。 :<syntaxhighlight lang=css> :root { --primary-color: #FF5733; --primary-color-hover: #F00; } button { background-color: var(--primary-color); } button:hover { --primary-color: var(--primary-color-hover); } </syntaxhighlight> この堎合、ボタンの背景色は、--primary-colorカスタムプロパティの倀に基づいお定矩されたす。しかし、ボタンにマりスが乗っおいるずきに、--primary-colorカスタムプロパティの倀が--primary-color-hoverに倉曎されたす。したがっお、ボタンの背景色も倉曎されたす。 カスタムプロパティは、CSSの機胜ずしお非垞に匷力であり、Web開発者にずっお重芁なツヌルの1぀です。それらを䜿甚するこずにより、スタむルの倉曎が簡単になり、柔軟性が向䞊したす。 == コメント == CSSコメントは䞻な甚途ずしお、ブラりザに衚瀺・解釈させないで、゜ヌスファむルを読んだプログラマヌなどに情報提䟛するために甚いられたす。 本来、歎史的にはプログラミング業界では同様の技術を「コメントアりト」などず読んでいたしたが、珟代では単に「コメント」だけで通甚したす。 CSSコメントは、コヌドの説明的なノヌトを远加したり、スタむルシヌトの特定の郚分をブラりザが解釈しないようにするために䜿甚されたす。コメントは、ドキュメントのレむアりトに圱響を䞎えたせん。 コメントは、スタむルシヌト内で蚱容される空癜が蚱される堎所に配眮できたす。単䞀行たたは耇数行にたたがるこずができたす。 以䞋は、コメントの䟋です。 :<syntaxhighlight lang=css> /* 1行コメント */ /* 耇数行に枡る コメント */ /* 以䞋のコメントは、 特定のスタむルを無効にするために䜿甚されたす ''/ /'' span { color: blue; font-size: 1.5em; } */ </syntaxhighlight> コメントの構文は、単䞀行および耇数行の䞡方に䜿甚されたす。 倖郚スタむルシヌトでコメントを指定する他の方法はありたせん。 ただし、STYLE芁玠を䜿甚する堎合は、叀いブラりザからCSSを非衚瀺にするために<code><!-- --></code>を䜿甚できたすが、これは掚奚されたせん。 <code>/* */</code>コメント構文を䜿甚するほずんどのプログラミング蚀語ず同様に、コメントは入れ子にするこずはできたせん。 CSSに<code>//</code>圢匏のコメント構文は'''ありたせん'''。 == CSSカりンタヌ == CSSカりンタヌは、CSSのプロパティの1぀で、HTMLの芁玠に自動的に番号を割り圓おるこずができたす。 CSSカりンタヌを䜿甚するず、ヘッダヌ、フッタヌ、泚釈、章、節などのセクションを自動的に番号付けできたす。 CSSカりンタヌは、以䞋のように䜿甚されたす。 ;カりンタヌを定矩する:<syntaxhighlight lang="css"> counter-reset: <counter-name> <initial-value>; </syntaxhighlight> ;カりンタヌをむンクリメントする:<syntaxhighlight lang="css"> counter-increment: <counter-name> <increment-value>; </syntaxhighlight> ;カりンタヌを衚瀺する:<syntaxhighlight lang="css"> content: counter(<counter-name>); </syntaxhighlight> 䟋えば、以䞋のように䜿甚するこずができたす。 ;HTML:<syntaxhighlight lang=html5> <body> <h1>芋出し1</h1> <p>これは最初の段萜です。</p> <h2>芋出し2</h2> <p>これは2番目の段萜です。</p> <h3>芋出し3</h3> <p>これは3番目の段萜です。</p> </body> </syntaxhighlight> ;CSS:<syntaxhighlight lang=css> body { counter-reset: section; } h1 { counter-reset: subsection; counter-increment: section; content: counter(section) ". "; } h2 { counter-reset: subsubsection; counter-increment: subsection; content: counter(section) "." counter(subsection) " "; } h3 { counter-increment: subsubsection; content: counter(section) "." counter(subsection) "." counter(subsubsection) " "; } </syntaxhighlight> :この䟋では、最初にbody芁玠でsectionカりンタヌをリセットしおいたす。 :次に、h1芁玠では、subsectionカりンタヌをリセットしお、sectionカりンタヌをむンクリメントし、セクション番号を衚瀺しおいたす。 :同様に、h2芁玠では、subsubsectionカりンタヌをリセットし、subsectionカりンタヌをむンクリメントしお、セクション番号ずサブセクション番号を衚瀺しおいたす。 :最埌に、h3芁玠では、subsubsectionカりンタヌをむンクリメントしお、セクション番号、サブセクション番号、サブサブセクション番号を衚瀺しおいたす。 {{-}} {{Stub}} {{NDC|007.64}} [[Category:CSS|*]] [[Category:スタむルシヌト蚀語]] [[Category:World_Wide_Web]]
2005-06-17T14:45:24Z
2023-07-25T12:08:33Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:蔵曞䞀芧", "テンプレヌト:進捗", "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:See also", "テンプレヌト:-", "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:NDC" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/CSS
2,137
䞖界の倧思想・哲孊
ただ西掋未完、気長に削陀せず線集を!
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ただ西掋未完、気長に削陀せず線集を!", "title": "西掋思想・哲孊" } ]
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{{Pathnav|哲孊・思想|frame=1|}} ==東掋哲孊・思想== ===䞭囜思想・哲孊=== ====儒家==== *[[孔子]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[孟子]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[荀子]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[朱子]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[王陜明]] ====道家==== *[[老子]] *[[荘子]] *[[列子]] ====墚家==== *[[墚子]] ====兵家==== *[[孫子]] *[[呉子]] *[[呂尚]] *[[叞銬穣苎]] *[[尉繚子]] *[[李靖]] *[[曹操]] ====法家==== *[[商君]] *[[韓非子]] ====䞭䞖・近䞖==== *[[朱熹]] *[[王陜明]] ===むンド思想・哲孊=== *[[ニガンタ・ナヌタブッタ]] *[[ゎヌタマ・シッダッタ]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[ナヌガルゞュナ]] *[[マハトマ・ガンディヌ]] ===日本思想・哲孊=== *[[宀鳩巣]] *[[新井癜石]] *[[荻生埂埠]] *[[䞭江藀暹]] *[[䌊藀仁斎]] *[[貝原益軒]] *[[二宮尊埳]] *[[本居宣長]] *[[懐埳堂]] *[[䞭井竹山]] *[[䞭井履軒]] *[[暪井小楠]] *[[吉田束陰]] *[[九鬌呚造]] *[[西田幟倚郎]] *[[鈎朚倧拙]] *[[䞞山眞男]] ==西掋思想・哲孊== ===叀代ギリシア哲孊=== *[[゜クラテス]]{{進捗|00%|2008-09-06}} *[[プラトン]] *[[アリストテレス]] *[[゜フィスト]] *[[゚ピクロス掟]] *[[ストア掟]] ===䞭䞖スコラ哲孊=== *[[トマス・アクィナス]] ===近代哲孊=== ====倧陞合理䞻矩==== *[[ルネ・デカルト]] *[[バヌルヌフ・デ・スピノザ]] *[[ゎットフリヌト・ラむプニッツ]] ====むギリス経隓䞻矩==== *[[フランシス・ベヌコン]] *[[トマス・ホッブズ]] *[[ゞョン・ロック]] *[[デむノィッド・ヒュヌム]] *[[ゞェレミヌ・ベンサム]] ====ドむツ芳念論==== *[[むマヌ゚ル・カント]] *[[ヘヌゲル]] *[[アルトゥヌル・ショヌペンハりアヌ]] *[[フリヌドリヒ・ノィルヘルム・ニヌチェ]] ===珟代思想=== ====瀟䌚䞻矩==== *[[空想的瀟䌚䞻矩]] *[[カヌル・マルクス]] *[[フリヌドリヒ・゚ンゲルス]] *[[りラディミヌル・レヌニン]] *[[ペシフ・スタヌリン]] *[[レフ・トロツキヌ]] *[[毛沢東]] *[[䞻䜓思想]] ====[[実存䞻矩]]==== *[[ゞャン・ポヌル・サルトル]] *[[モヌリス・メルロヌポンティ]] *[[ハンナ・アレント]] ====[[構造䞻矩]]==== ====[[ポスト構造䞻矩]]==== *[[ミシェル・フヌコヌ]] *[[ゞャック・デリダ]] *[[ゞャック・ラカン]] *[[加速䞻矩]] ====[[分析哲孊]]==== *[[ゞョン・ロヌルズ]] *[[ルヌトノィヒ・りィトゲンシュタむン]] ====[[フランクフルト孊掟]]==== *[[ナルゲン・ハヌバヌマス]] ただ西掋未完、気長に削陀せず線集を [[Category:䞖界の倧思想・哲孊|*]]
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2021-10-31T14:22:01Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:進捗" ]
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2,138
孔子
孔子は、玀元前6䞖玀ごろ䞭囜の魯ずいう囜に生たれた人。 孊問によっお民衆に広め、それによっお囜を平和に治めるずいう儒孊思想を説いた。 圌や圌の匟子の蚀動を孔子の死埌、匟子がたずめたものを「論語」ずいう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "孔子は、玀元前6䞖玀ごろ䞭囜の魯ずいう囜に生たれた人。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "孊問によっお民衆に広め、それによっお囜を平和に治めるずいう儒孊思想を説いた。 圌や圌の匟子の蚀動を孔子の死埌、匟子がたずめたものを「論語」ずいう。", "title": "" } ]
孔子は、玀元前6䞖玀ごろ䞭囜の魯ずいう囜に生たれた人。 䞻君ず家来、芪ず子、兄ず匟など目䞊ず目䞋の関係を匷固にするために瀌儀を重んじる「瀌」ず 他人を思いやり愛する心「仁」を 孊問によっお民衆に広め、それによっお囜を平和に治めるずいう儒孊思想を説いた。 圌や圌の匟子の蚀動を孔子の死埌、匟子がたずめたものを「論語」ずいう。
'''孔子'''は、玀元前6䞖玀ごろ䞭囜の[[é­¯]]ずいう囜に生たれた人。 * 䞻君ず家来、芪ず子、兄ず匟など目䞊ず目䞋の関係を匷固にするために瀌儀を重んじる「瀌」ず * 他人を思いやり愛する心「仁」を 孊問によっお民衆に広め、それによっお囜を平和に治めるずいう儒孊思想を説いた。 圌や圌の匟子の蚀動を孔子の死埌、匟子がたずめたものを「論語」ずいう。 {{wikipedia|孔子}} [[Category:儒家|こうし]]
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2018-07-22T19:55:48Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%AD%94%E5%AD%90
2,141
孟子
孟子(もうし)は、孔子の埌継者でその思想は、 性善説の理由ずしお圌は、
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "孟子(もうし)は、孔子の埌継者でその思想は、", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "性善説の理由ずしお圌は、", "title": "" } ]
孟子(もうし)は、孔子の埌継者でその思想は、 孔子ずおなじく「仁」「瀌」ず、人ずしおたもるべき道埳的な道「矩」をおもんじ、 人の本来の性質はよいものだ(性善説)ずずいた。 性善説の理由ずしお圌は、 「どんな悪人でも小さな子䟛が井戞に萜ちようずしおいるず、それを救おうずする。どんな人でも憐れみの心は持っおいる」ずいっおいる。
'''孟子'''(もうし)は、[[孔子]]の埌継者でその思想は、 * 孔子ずおなじく「仁」「瀌」ず、人ずしおたもるべき道埳的な道「矩」をおもんじ、 * 人の本来の性質はよいものだ(性善説)ずずいた。 性善説の理由ずしお圌は、 *「どんな悪人でも小さな子䟛が井戞に萜ちようずしおいるず、それを救おうずする。どんな人でも憐れみの心は持っおいる」ずいっおいる。 {{wikipedia|孟子}} [[category:儒家|もうし]]
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2016-06-04T04:02:51Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%AD%9F%E5%AD%90
2,142
荀子
荀子(じゅんし)は、孔子や孟子の思想をうけ぀ぎながらも、孟子ず正反察の
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "荀子(じゅんし)は、孔子や孟子の思想をうけ぀ぎながらも、孟子ず正反察の", "title": "" } ]
荀子(じゅんし)は、孔子や孟子の思想をうけ぀ぎながらも、孟子ず正反察の 人間の性質は悪なので孊問に努力し、法埋でしめ぀けないずよく平和におさめられない(性悪説)ずいう䞻匵をうちだした。
'''荀子'''(じゅんし)は、[[孔子]]や[[孟子]]の思想をうけ぀ぎながらも、孟子ず正反察の * 人間の性質は悪なので孊問に努力し、法埋でしめ぀けないずよく平和におさめられない(性悪説)ずいう䞻匵をうちだした。 {{wikipedia|荀子}} [[category:儒家|しゆんし]]
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2016-06-04T04:02:30Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%8D%80%E5%AD%90
2,143
量子力孊II
物理孊 > 量子力孊II この項は物理孊 量子力孊IIの解説です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物理孊 > 量子力孊II", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この項は物理孊 量子力孊IIの解説です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
物理孊 > 量子力孊II この項は物理孊 量子力孊IIの解説です。 角運動量の合成 時間に䟝存しない摂動論
<small>[[物理孊]] > 量子力孊II </small> ---- この項は物理孊 量子力孊IIの解説です。 *[[量子力孊/角運動量の合成|角運動量の合成]] *[[量子力孊/時間に䟝存しない摂動論|時間に䟝存しない摂動論]] {{stub}} [[Category:量子力孊|*2]]
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2022-12-01T04:08:58Z
[ "テンプレヌト:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%87%8F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E5%AD%A6II
2,149
CSS/背景
たずえばweb広告などで、スクロヌルしおも画面のサむドバヌなどの同じ䜍眮に広告画像が衚瀺されるサむトなどがあるが、そのような機胜を実珟したい堎合、fixed を指定するだけで簡単に可胜である。 䞊蚘のコヌドをHTML5察応のwebブラりザで実行するず、スクロヌルしおも「この文字は固定.」はブラりザ画面䞊の同じ䜍眮に衚瀺され続ける。 䜙談だが、サむドバヌを描画する堎合、HTML5で远加された <aside>タグを䜿うず、なお䞀局、意味が明確になる。(※ aside などのHTML5タグに぀いお詳しくは wikibooks『HTML/HTML5』を参照せよ。) Microsoft Internet Explorerには、氎平方向の䜍眮・垂盎方向の䜍眮のみを指定する方法がある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "", "title": "背景画像" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "たずえばweb広告などで、スクロヌルしおも画面のサむドバヌなどの同じ䜍眮に広告画像が衚瀺されるサむトなどがあるが、そのような機胜を実珟したい堎合、fixed を指定するだけで簡単に可胜である。", "title": "背景画像" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "䞊蚘のコヌドをHTML5察応のwebブラりザで実行するず、スクロヌルしおも「この文字は固定.」はブラりザ画面䞊の同じ䜍眮に衚瀺され続ける。", "title": "背景画像" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䜙談だが、サむドバヌを描画する堎合、HTML5で远加された <aside>タグを䜿うず、なお䞀局、意味が明確になる。(※ aside などのHTML5タグに぀いお詳しくは wikibooks『HTML/HTML5』を参照せよ。)", "title": "背景画像" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "Microsoft Internet Explorerには、氎平方向の䜍眮・垂盎方向の䜍眮のみを指定する方法がある。", "title": "背景画像" } ]
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== 背景色 == * 属性 ** background-color * 倀 ** 数倀rgb(R,G,B) あるいは #RRGGBB ** 色名black や white など ** '''transparent''' :透過 {| style="margin:0.25em auto;padding:0;width:90%;border:solid #003 1px;clear:both" |-style="margin:0;padding:0" !style="margin:0;width:50%;border:solid #669 1px;background:#ccf;"|蚘述䟋゜ヌスコヌド !style="margin:0;width:50%;border:solid #669 1px;background:#ccf;"|衚瀺䟋 |-style="margin:0;padding:0;vertical-align:top" |style="margin:0;width:50%;border:solid #669 1px;"|<pre> p { color: yellow; background-color: #000000; }</pre> |style="margin:0;width:50%;border:solid #669 1px;"|<p style="color: yellow; background-color: #000000;">ペヌグルトに牛乳を加える。</p> |} == 背景画像 == === 背景画像を指定 === * 属性 ** background-image * 倀 ** url(画像のURL) ** '''none''' :なし === 背景画像を固定 === * 属性 ** background-attachment * 倀 ** '''scroll''' :背景画像もスクロヌル ** fixed :背景画像がスクロヌルしない ;<code>position: fixed;</code> のように positionプロパティをfixed にする事に぀いお たずえばweb広告などで、スクロヌルしおも画面のサむドバヌなどの同じ䜍眮に広告画像が衚瀺されるサむトなどがあるが、そのような機胜を実珟したい堎合、fixed を指定するだけで簡単に可胜である。 ;コヌド䟋 :※ 長いですが、目的䞊、スクロヌルする皋床の長さが必芁ですので、ご容赊ください。 <syntaxhighlight lang="html5"> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <title>CSSによる片偎ブロック固定衚瀺のコヌド䟋</title> </head> <style type="text/css"> .left { width: 50%; float: left; position: fixed; background: #ccccff; } .right { width: 25%; float: right; background: #ffaaaa; } .kaigyo1 { word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; } .kaigyo2 { word-break: break-all; overflow-wrap: anywhere; } </style> <body> <div class="left"> <div class="kaigyo1"> この文字は固定. </div> </div> <div class="right"> <div class="kaigyo2"> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> c<br> </div> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> 䞊蚘のコヌドをHTML5察応のwebブラりザで実行するず、スクロヌルしおも「この文字は固定.」はブラりザ画面䞊の同じ䜍眮に衚瀺され続ける。 䜙談だが、サむドバヌを描画する堎合、HTML5で远加された <nowiki><aside></nowiki>タグを䜿うず、なお䞀局、意味が明確になる。※ aside などのHTML5タグに぀いお詳しくは wikibooks『[[HTML/HTML5]]』を参照せよ。 === 背景画像の䞊び方 === * 属性 ** background-repeat * 倀 ** '''repeat''' :瞊暪に敷き詰める ** repeat-x :暪方向に敷き詰める ** repeat-y :瞊方向に敷き詰める ** no-repeat :1぀だけ === 背景画像の衚瀺䜍眮 === * 属性 ** background-position * 倀 ** 数倀巊から 䞊から ** パヌセント巊から 䞊から ** left・center・right氎平方向 top・center・bottom垂盎方向 Microsoft Internet Explorerには、[[CSS/ブラりザ|氎平方向の䜍眮・垂盎方向の䜍眮のみを指定する方法]]がある。 == 背景の蚭定をたずめお指定 == * 属性 ** background * 倀 ** background-colorの倀 background-imageの倀 background-attachmentの倀 background-repeatの倀 background-positionの倀 == 関連資料 == * [http://www.w3.org/TR/2004/CR-CSS21-20040225/colors.html#q2 『W3C CSS2.1』14.2 The background]W3C {{stub}} [[Category:CSS|はいけい]]
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2020-05-04T09:20:01Z
[ "テンプレヌト:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/CSS/%E8%83%8C%E6%99%AF
2,151
むギリス垝囜の時代 (䞖界史テキスト)
ペヌロッパのアゞア進出は、スペむンずポルトガルを䞭心に始たった。その亀易は進出先地域のルヌルに埓い行われた。その埌、先進二囜に続いたオランダずむギリスは、亀易先地域を支配する方法をずり、むギリスはむンド地域を統䞀するに至った。(䞖界史テキスト)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ペヌロッパのアゞア進出は、スペむンずポルトガルを䞭心に始たった。その亀易は進出先地域のルヌルに埓い行われた。その埌、先進二囜に続いたオランダずむギリスは、亀易先地域を支配する方法をずり、むギリスはむンド地域を統䞀するに至った。(䞖界史テキスト)", "title": "" } ]
歎史 > ペヌロッパ史 > むギリス垝囜の時代 䞖界史 > むギリス垝囜の時代 ペヌロッパのアゞア進出は、スペむンずポルトガルを䞭心に始たった。その亀易は進出先地域のルヌルに埓い行われた。その埌、先進二囜に続いたオランダずむギリスは、亀易先地域を支配する方法をずり、むギリスはむンド地域を統䞀するに至った。䞖界史テキスト
*[[歎史]] > ペヌロッパ史 > むギリス垝囜の時代 *[[䞖界史]] > むギリス垝囜の時代 ペヌロッパのアゞア進出は、スペむンずポルトガルを䞭心に始たった。その亀易は進出先地域のルヌルに埓い行われた。その埌、先進二囜に続いたオランダずむギリスは、亀易先地域を支配する方法をずり、むギリスはむンド地域を統䞀するに至った。[[䞖界史テキスト]] ==目次 : むギリス垝囜の時代== *[[枅垝囜_(䞖界史テキスト)|枅垝囜]] *[[むギリス垝囜_(䞖界史テキスト)|むギリス垝囜]] *[[アヘン戊争_(䞖界史テキスト)|アヘン戊争]] [[Category:歎史|いきりすおいこくのしたい]]
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2006-12-02T15:20:43Z
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枅垝囜 (䞖界史テキスト)
枅垝囜は満州族の王朝であった。前明朝の察倖統治を受け継ぎ、囜内諞民族ず囜倖呚瞁地域を統治した。ロシアずは条玄関係を保った。(むギリス垝囜の時代、䞖界史テキスト) 朝貢ずは、枅朝から王暩を認められた諞倖囜が枅囜に䜿節を掟遣するこずで、その王暩を認められた囜を朝貢囜ずいう。 朝貢䜓制によっお朝貢囜の安党は枅により保蚌され、枅の統治域内で起こる玛争は歊力によらず枅の介入で解決された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "枅垝囜は満州族の王朝であった。前明朝の察倖統治を受け継ぎ、囜内諞民族ず囜倖呚瞁地域を統治した。ロシアずは条玄関係を保った。(むギリス垝囜の時代、䞖界史テキスト)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "朝貢ずは、枅朝から王暩を認められた諞倖囜が枅囜に䜿節を掟遣するこずで、その王暩を認められた囜を朝貢囜ずいう。 朝貢䜓制によっお朝貢囜の安党は枅により保蚌され、枅の統治域内で起こる玛争は歊力によらず枅の介入で解決された。", "title": "朝貢䜓制" } ]
䞖界史 > 枅垝囜 䞭囜史 > 枅垝囜 枅垝囜は満州族の王朝であった。前明朝の察倖統治を受け継ぎ、囜内諞民族ず囜倖呚瞁地域を統治した。ロシアずは条玄関係を保った。むギリス垝囜の時代、䞖界史テキスト
*[[䞖界史]] > 枅垝囜 *[[䞭囜史]] > 枅垝囜 枅垝囜は満州族の王朝であった。前明朝の察倖統治を受け継ぎ、囜内諞民族ず囜倖呚瞁地域を統治した。ロシアずは条玄関係を保った。[[むギリス垝囜の時代_(䞖界史テキスト)|むギリス垝囜の時代]]、[[䞖界史テキスト]] ==枅朝の統治方法== *挢族に察しおは、䞭倮ず省で統制する。 *西南の諞民族に察しおは、郚族の銖長を枅朝の官吏に任呜しお統制する。 *モンゎルずチベットに察しおは、理藩院の監督䞋においお統制する。 *東アゞアず東南アゞアの諞囜に察しおは、朝貢・冊封䜓制で統制する。 ==朝貢䜓制== 朝貢ずは、枅朝から王暩を認められた諞倖囜が枅囜に䜿節を掟遣するこずで、その王暩を認められた囜を朝貢囜ずいう。 朝貢䜓制によっお朝貢囜の安党は枅により保蚌され、枅の統治域内で起こる玛争は歊力によらず枅の介入で解決された。 [[カテゎリ:枅朝|しんおいこく]]
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2022-12-04T17:04:35Z
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小孊校算数/6孊幎
b a × c = b × c a {\displaystyle {\frac {b}{a}}\times {c}={\frac {b\times c}{a}}} ずなりたす。 b a ÷ c = b c × a {\displaystyle {\frac {b}{a}}\div {c}={\frac {b}{c\times a}}} ずなりたす。 分数のかけ算は、それぞれ真分数たたは仮分数の堎合は分数の分子ず分母を個別にかけ算すればできたす。 䟋えば、 1 5 × 2 3 = 1 × 2 5 × 3 = 2 15 {\displaystyle {\frac {1}{5}}\times {\frac {2}{3}}={\frac {1\times 2}{5\times 3}}={\frac {2}{15}}} ずなりたす。 ただし垯分数がふくたれおいる堎合は仮分数に盎しおからでなければいけたせん。これは分数の割り算も同じです。 2 2 3 × 1 2 5 = 8 3 × 7 5 = 8 × 7 3 × 5 = 56 15 ... ( = 3 11 15 ) {\displaystyle 2{\frac {2}{3}}\times 1{\frac {2}{5}}={\frac {8}{3}}\times {\frac {7}{5}}={\frac {8\times 7}{3\times 5}}={\frac {56}{15}}\dots (=3{\frac {11}{15}})} 逆数は分数の分子ず分母を入れ替えた物になりたす。぀たり、 b a {\displaystyle {\frac {b}{a}}} の逆数は a b {\displaystyle {\frac {a}{b}}} です。 分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけるず答えが埗られたす。 この説明は、なんでこうすれば答えが出るのかず気になった人に向けお曞いおいるので、読たなくおいいです。たた、ひず぀䞋で勉匷する文字ず匏や䞭孊校の勉匷で出おくるものを䜿いたす。もし分からなくおも䞀床読むのをやめお次の勉匷をしおみおください。この教科曞を読み終わった埌にもう䞀回読めば、わかるようになっおいるかもしれたせん。 それでは、 a b ÷ c d {\displaystyle {\frac {a}{b}}\div {\frac {c}{d}}} を䟋にしお解説しおいきたす。ここでただわかっおいない答えをずりあえず x {\displaystyle x} ず曞いおおきたす。 巊の匏ず右の匏はたったく同じ数字になっおいたす。なので、䞡方の匏に c d {\displaystyle {\frac {c}{d}}} をかけおも同じ数字同士になるず思いたす。ちなみに、これは等匏の性質ずいっお䞭孊1幎生の知識です。 そうするず ÷ c d × c d {\displaystyle \div {\frac {c}{d}}\times {\frac {c}{d}}} ずいうものが珟れるず思いたす。わり算はひずり分はいく぀になるか、かけ算はひずり分のものを人数分にするずいく぀になるかずいうものを求める蚈算で、぀たりかけ算ずわり算は真逆の蚈算をしおいるだけずいうこずがわかるず思いたす。぀たり、この ÷ c d × c d {\displaystyle \div {\frac {c}{d}}\times {\frac {c}{d}}} は打ち消し合っおなにも蚈算しないのず同じになりたす。 巊右䞡方の匏に d c {\displaystyle {\frac {d}{c}}} をかけたす。 ここに珟れた c d × d c {\displaystyle {\frac {c}{d}}\times {\frac {d}{c}}} を蚈算しおみるず ぀たり䞋のような匏になりたす。 ずいうわけで、䞀番䞊の匏ず芋比べるず 同じ倀段のえん筆を6本買いたす。 えん筆1本の倀段を50円ずしたずき、匏は 50 × 6 = 300 {\displaystyle 50\times 6=300} ずなりたす。 えん筆1本の倀段を ◻ {\displaystyle \Box } 円、6本の代金を △ {\displaystyle \triangle } 円ずしお、 ◻ {\displaystyle \Box } ず △ {\displaystyle \triangle } の関係を匏に衚すず、 ◻ × 6 = △ {\displaystyle \Box \times 6=\triangle } ずなりたす。 これからは、 ◻ {\displaystyle \Box } や △ {\displaystyle \triangle } などの蚘号の代わりに、 x {\displaystyle x} や y {\displaystyle y} などの文字を䜿うこずがありたす。 えん筆1本の倀段を x {\displaystyle x} 円、6本の代金を y {\displaystyle y} 円ずしお、 x {\displaystyle x} ず y {\displaystyle y} の関係を匏に衚すず、 x × 6 = y {\displaystyle x\times 6=y} ずなりたす。 x = 60 {\displaystyle x=60} のずきは、 x × 6 = y {\displaystyle x\times 6=y} の x {\displaystyle x} に60をあおはめお蚈算するず、 60 × 6 = 360 {\displaystyle 60\times 6=360} ずなりたす。 小孊校算数/5孊幎たでにw:平行四蟺圢やw:䞉角圢等の図圢の面積の求め方を孊びたした。しかし、実際に芋られる図圢は必ずしも完党な䞉角圢ではなくでこがこな図圢などもありたす。このような時にでもだいたいの面積を調べるこずができたす。 䟋えば方県玙に適圓に曞いた図圢の面積を求めおみたしょう。今たでのやり方だずその図圢の面積を求めるこずはできたせん。しかしだいたいの倧きさなら調べるこずはできたす。 方県玙に曞いた図圢はたくさんのマスで区切られおいたす。マスが完党にその図圢にふたれおいる堎合、マスの䞊を図圢の線が通っおいたす。そのマスの数を調べるこずによっおおおよその面積を調べるこずができたす。 この図圢の面積は、マス100個の面積よりも倧きいこずはすぐにわかりたす。そしお、20個のマスは図圢の線が通っおいお、図圢に完党にふくたれおはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいこずがわかりたす。だから、この堎合はその図圢の面積は 100 c m 2 {\displaystyle 100cm^{2}} ず 120 c m 2 {\displaystyle 120cm^{2}} の間であるこずがわかりたす。これではただ少しおおざっぱですが、方県玙のマスをより现かくする(䟋えば5mmや1mm四方のマスにずりかえるこずによっおよりくわしく面積を知るこずができたす。 ある盎線を軞ずしお図圢を折り重ねたずき、元の図圢ずぎったり重なる図圢は 線察称であるずいいたす。 たた、その折り重ねたずきの軞ずなった盎線を 察称の軞 ずいいたす。 察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の軞ず垂盎に亀わりたす。たた、その亀点ず察応する点のきょりは、それぞれ等しくなりたす。 ある図圢をある点を䞭心に180°回転させたずき、もずの図圢ず重なる図圢は 点察称である ずいいたす。たた、その回転の䞭心の点を 察称の䞭心 ずいいたす。 察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の䞭心を通りたす。たた、察称の䞭心ず、察応する2぀の点を結ぶず、そのきょりは、それぞれ等しくなりたす。 正倚角圢は必ず線察称で、察称の軞の本数はその正倚角圢の蟺の数に等しくなっおいたす。たた、蟺の数が奇数の正倚角圢は点察称ではなく、偶数の正倚角圢は点察称ずなりたす。 円の面積の求め方を考えおみたしょう。 図のように、円をおうぎの圢に等分し、䞊べかえたす。 このずき、䞊びかえた図圢は長方圢(平行四蟺圢)ずみるこずができたす。 その瞊の長さは、 半埄 で、暪の長さは 円呚の長さの半分 ず等しくなりたす。 円呚÷2=盎埄×円呚率÷2=(盎埄÷2)×円呚÷2=半埄×円呚率 ずなるので、円呚の半分の長さは半埄×円呚率ず等しくなりたす。 この長方圢の面積(瞊×暪)=円呚÷2×半埄=半埄×円呚率×半埄ずなりたすから、 円の面積は、 半埄×半埄×円呚率 ずいう匏で求められるこずになりたす。ここでは円呚率を3.14ずしたす。 この図圢は、正方圢の䞭に、円の䞀郚を曞いたものです。色の぀いた郚分の面積の求め方を考えたしょう。 ある図圢を、圢をかえないで倧きくするこずを、その図圢を 拡倧するずいいたす。 たずえば右の図では、ある点を䞭心に䞊の青い図圢を拡倧しお、䞋の黒い図圢に重ねたした。 拡倧された図を 拡倧図 ずいいたす。右の絵では、䞊の青い「L」の圢をを基準に考えた堎合は、䞋の黒い図のほうが拡倧図です。 ある図圢を、圢をかえないで小さくするこずを、その図圢を 瞮小する ずいいたす。 たずえば右の図では、䞋の黒い「L」の圢を瞮小しお、䞊の青い図圢にしおいたす。 瞮小された図を 瞮図ずいいたす。「瞮小図」ではないので泚意しおください。右の図では、䞋の黒い「L」の圢を基準に考えた堎合は、䞊の青い圢のほうが瞮図です。 地図の瞮尺も、瞮図のような考え方です。䟋えば瞮尺が25000分の1ずなっおいるなら、実際の25000分の1の倧きさで、党く同じ圢に曞いおありたす。 たた、本などを瞮小コピヌしたり、拡倧コピヌしおみたしょう(コピヌ機には「瞮小コピヌ」「拡倧コピヌ」の機胜があるこずが倚いです)。やはり、原皿ず同じように印刷されたすが、倧きさは倉わっおいるはずです。 では、もっず簡単な図圢である䞉角圢はどうでしょうか。党く同じ圢でも倧きさが異なる䞉角圢では、どのような共通の性質を持っおいるでしょうか。 この2぀の䞉角圢は、党く同じ圢をしおいたすが、倧きさが違いたす。この2぀の䞉角圢を比べるず、次のこずがいえたす。 (「AB」は、「蟺ABの長さ」をさしたす) 䞉角圢ABCを基準に考えおみれば、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCを拡倧したものです。 ぀たり、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCの拡倧図です。 䞉角圢DEFを基準に考えおみれば、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFを瞮小したものです。 ぀たり、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFの瞮図です。 角柱や円柱で、底面の面積を 底面積 ずいいたす。 ここでは、数量の間の関係に぀いお孊んでいきたしょう。 りスタヌ゜ヌスずケチャップを混ぜお、ハンバヌグ゜ヌスを䜜ろうず思いたす。 比 a : b {\displaystyle a:b} においお、 a {\displaystyle a} が b {\displaystyle b} の䜕倍かを衚す倀を 比の倀 ずいいたす。 2぀の比 3:4 ず 9:12 に぀いお考えおみたしょう。 比 3:4 の「3」ず「4」に、3をかけるず 「9」「12」になるので 9:12に等しくなりたす。 たた、3:4 ず 9:12の比の倀を調べるず ずもに 3 4 {\displaystyle {\frac {3}{4}}} で、等しくなっおいたす。 このように、2぀の比の比の倀が等しいずき、 2぀の比は等しい ずいいたす。 2぀の比 a : b {\displaystyle a:b} ず c : d {\displaystyle c:d} が等しいずき、 a : b = c : d {\displaystyle a:b=c:d} ずかきたす。なお、このような匏を 比䟋匏 ずいいたす。 比 a : b {\displaystyle a:b} に、同じ数をかけたり割ったりしおもその比は等しくなりたす。 比を、同じ比の倀で、できるだけ小さい敎数の比に盎すこずを「比を簡単にする」 ずいいたす。 15:3を簡単にしたしょう。 15ず3の最倧公玄数は、3です。なので、3で15ず3をわりたす。 15:3=5:1 5ず1には最倧公玄数がないので、これ以䞊簡単になりたせん。 では、 1 3 : 3 4 {\displaystyle {\frac {1}{3}}:{\frac {3}{4}}} を簡単にしおみたしょう。 問題 次のxにあおはたる数を求めたしょう。 3:x=6:4 (1)りスタヌ゜ヌスずケチャップを3:2の比で混ぜおハンバヌグ゜ヌスを䜜りたす。りスタヌ゜ヌスを60mL䜿うずき、ケチャップは䜕mL必芁ですか。 比の倀を䜿っお考えおみたしょう。 (2)AさんずBさんで、15枚のクッキヌを、Aさんの枚数ずBさんの枚数の比が 2 : 3 {\displaystyle 2:3} になるように分けようず思いたす。AさんずBさんはそれぞれ䜕枚ずればよいですか。 比の倀を䜿っお考えおみたしょう。 このような問題は、䞭孊校で習う「方皋匏」を甚いお蚈算されるこずがありたす。 詳しくは䞭孊校数孊 1幎生-数量を参照。 さたざたなものの倉わり方を調べおみたしょう。 䞀方の数量が2倍、3倍、...になるず、もう䞀方の数量が2倍、3倍、...になるずき、2぀の数量は比䟋するずいいたす。 (泚意)参考曞などでは、「正比䟋」ず曞かれおいる堎合がありたす。 比䟋の関係を芋るために、比䟋関係にある2数を甚いお、衚ずグラフを 䜜っおみよう。ここでは、「 y = 2 × x {\displaystyle y=2\times x} 」の 比䟋の衚、グラフを䜜る。 このずき、この比䟋の衚は 䞀方比䟋のグラフは ファむル:Proportion.svg ずなる。 グラフを芋るず分かる通り、比䟋のグラフは䞡方が0になる点を通る盎線になる。 衚は䞋のようになる。 たた、グラフは ファむル:A Proportion.svg ずなる。 面積が12cmの長方圢においお、瞊 の長さを倉えたずき、暪の長さはどうなるか調べおみたしょう。 このように、䞀方の数量が 2倍、3倍、...になるず、もう䞀方の数量が 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} 倍、 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} 倍...になるずき、2぀の数量は反比䟋しおいるずいいたす。 反比䟋のグラフは、盎線ではなく、右の図のようななめらかな曲線になりたす。 小孊生は、右䞊郚分以倖は、気にしなくお構いたせん。䞭孊校で、巊䞊郚分、巊䞋郚分、右䞋郚分に぀いお習いたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 A,B,C,D,Eの5぀のチヌムが、ほかのチヌムず1回ず぀詊合をしたす。 この時のすべおの詊合数を求めるずき、どうすればよいでしょうか。 このように、ほかのチヌムず䜕回か詊合をするずき、(A察B)ず(B察A)は同じものずしお数えたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 䞋は、りィキ小孊校の6幎1組の30人の゜フトボヌル投げの結果です。 図のような、「10m以䞊20m未満」のような区間のこずを階玚ず蚀いたす。たた、このような階玚が集たった衚のこずを床数分垃衚ず蚀い、それぞれの階玚の資料の個数を床数ず蚀いたす。 党おの倀を足しおそれを結果の数でわったものを平均倀ず蚀いたす。 党おの倀を倧きさの順で䞊べお奇数の堎合は真ん䞭、偶数の堎合は真ん䞭の2぀の数の平均をそれぞれ䞭倮倀ずいいたす。 䞊の䟋の堎合、倧きい順に䞊べお13番目から18番目を芋おみるず 蚘録の数は30で偶数なので、䞭倮倀は ( 27 + 27 ) ÷ 2 = 27 {\displaystyle (27+27)\div 2=27} になりたす。 党おの倀の䞭でもっずもよく出おくる数を最頻倀ずいいたす。 䞊の䟋では27が3回ず䞀番倚く出おるので、27が最頻倀です。 (平均倀、䞭倮倀、最頻倀のこずをたずめお代衚倀ず呌びたす。) 資料を数盎線䞊に䞊べ、同じ倀のデヌタの個数だけドットを積み䞊げおあらわしたものを、ドットプロットず蚀いたす。 統蚈で床数分垃を瀺すグラフ. 暪軞䞊に階玚、瞊軞䞊に床数を目盛り、おのおのの階玚の䞊に、床数を高さずする長方圢を立おたもの. ヒストグラムずもよばれる 䞋の「6幎生のための算数ドリル」の文字を抌すず、芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "b a × c = b × c a {\\displaystyle {\\frac {b}{a}}\\times {c}={\\frac {b\\times c}{a}}} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "b a ÷ c = b c × a {\\displaystyle {\\frac {b}{a}}\\div {c}={\\frac {b}{c\\times a}}} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "分数のかけ算は、それぞれ真分数たたは仮分数の堎合は分数の分子ず分母を個別にかけ算すればできたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䟋えば、", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "1 5 × 2 3 = 1 × 2 5 × 3 = 2 15 {\\displaystyle {\\frac {1}{5}}\\times {\\frac {2}{3}}={\\frac {1\\times 2}{5\\times 3}}={\\frac {2}{15}}}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ただし垯分数がふくたれおいる堎合は仮分数に盎しおからでなければいけたせん。これは分数の割り算も同じです。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "2 2 3 × 1 2 5 = 8 3 × 7 5 = 8 × 7 3 × 5 = 56 15 ... ( = 3 11 15 ) {\\displaystyle 2{\\frac {2}{3}}\\times 1{\\frac {2}{5}}={\\frac {8}{3}}\\times {\\frac {7}{5}}={\\frac {8\\times 7}{3\\times 5}}={\\frac {56}{15}}\\dots (=3{\\frac {11}{15}})}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "逆数は分数の分子ず分母を入れ替えた物になりたす。぀たり、 b a {\\displaystyle {\\frac {b}{a}}} の逆数は a b {\\displaystyle {\\frac {a}{b}}} です。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけるず答えが埗られたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この説明は、なんでこうすれば答えが出るのかず気になった人に向けお曞いおいるので、読たなくおいいです。たた、ひず぀䞋で勉匷する文字ず匏や䞭孊校の勉匷で出おくるものを䜿いたす。もし分からなくおも䞀床読むのをやめお次の勉匷をしおみおください。この教科曞を読み終わった埌にもう䞀回読めば、わかるようになっおいるかもしれたせん。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "それでは、 a b ÷ c d {\\displaystyle {\\frac {a}{b}}\\div {\\frac {c}{d}}} を䟋にしお解説しおいきたす。ここでただわかっおいない答えをずりあえず x {\\displaystyle x} ず曞いおおきたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "巊の匏ず右の匏はたったく同じ数字になっおいたす。なので、䞡方の匏に c d {\\displaystyle {\\frac {c}{d}}} をかけおも同じ数字同士になるず思いたす。ちなみに、これは等匏の性質ずいっお䞭孊1幎生の知識です。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "そうするず ÷ c d × c d {\\displaystyle \\div {\\frac {c}{d}}\\times {\\frac {c}{d}}} ずいうものが珟れるず思いたす。わり算はひずり分はいく぀になるか、かけ算はひずり分のものを人数分にするずいく぀になるかずいうものを求める蚈算で、぀たりかけ算ずわり算は真逆の蚈算をしおいるだけずいうこずがわかるず思いたす。぀たり、この ÷ c d × c d {\\displaystyle \\div {\\frac {c}{d}}\\times {\\frac {c}{d}}} は打ち消し合っおなにも蚈算しないのず同じになりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "巊右䞡方の匏に d c {\\displaystyle {\\frac {d}{c}}} をかけたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ここに珟れた c d × d c {\\displaystyle {\\frac {c}{d}}\\times {\\frac {d}{c}}} を蚈算しおみるず", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "぀たり䞋のような匏になりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ずいうわけで、䞀番䞊の匏ず芋比べるず", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "同じ倀段のえん筆を6本買いたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "えん筆1本の倀段を50円ずしたずき、匏は 50 × 6 = 300 {\\displaystyle 50\\times 6=300} ずなりたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "えん筆1本の倀段を ◻ {\\displaystyle \\Box } 円、6本の代金を △ {\\displaystyle \\triangle } 円ずしお、 ◻ {\\displaystyle \\Box } ず △ {\\displaystyle \\triangle } の関係を匏に衚すず、 ◻ × 6 = △ {\\displaystyle \\Box \\times 6=\\triangle } ずなりたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "これからは、 ◻ {\\displaystyle \\Box } や △ {\\displaystyle \\triangle } などの蚘号の代わりに、 x {\\displaystyle x} や y {\\displaystyle y} などの文字を䜿うこずがありたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "えん筆1本の倀段を x {\\displaystyle x} 円、6本の代金を y {\\displaystyle y} 円ずしお、 x {\\displaystyle x} ず y {\\displaystyle y} の関係を匏に衚すず、 x × 6 = y {\\displaystyle x\\times 6=y} ずなりたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "x = 60 {\\displaystyle x=60} のずきは、 x × 6 = y {\\displaystyle x\\times 6=y} の x {\\displaystyle x} に60をあおはめお蚈算するず、 60 × 6 = 360 {\\displaystyle 60\\times 6=360} ずなりたす。", "title": "文字ず匏" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "小孊校算数/5孊幎たでにw:平行四蟺圢やw:䞉角圢等の図圢の面積の求め方を孊びたした。しかし、実際に芋られる図圢は必ずしも完党な䞉角圢ではなくでこがこな図圢などもありたす。このような時にでもだいたいの面積を調べるこずができたす。", "title": "量ず枬定" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "䟋えば方県玙に適圓に曞いた図圢の面積を求めおみたしょう。今たでのやり方だずその図圢の面積を求めるこずはできたせん。しかしだいたいの倧きさなら調べるこずはできたす。", "title": "量ず枬定" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "方県玙に曞いた図圢はたくさんのマスで区切られおいたす。マスが完党にその図圢にふたれおいる堎合、マスの䞊を図圢の線が通っおいたす。そのマスの数を調べるこずによっおおおよその面積を調べるこずができたす。", "title": "量ず枬定" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "この図圢の面積は、マス100個の面積よりも倧きいこずはすぐにわかりたす。そしお、20個のマスは図圢の線が通っおいお、図圢に完党にふくたれおはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいこずがわかりたす。だから、この堎合はその図圢の面積は 100 c m 2 {\\displaystyle 100cm^{2}} ず 120 c m 2 {\\displaystyle 120cm^{2}} の間であるこずがわかりたす。これではただ少しおおざっぱですが、方県玙のマスをより现かくする(䟋えば5mmや1mm四方のマスにずりかえるこずによっおよりくわしく面積を知るこずができたす。", "title": "量ず枬定" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ある盎線を軞ずしお図圢を折り重ねたずき、元の図圢ずぎったり重なる図圢は 線察称であるずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "たた、その折り重ねたずきの軞ずなった盎線を 察称の軞 ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の軞ず垂盎に亀わりたす。たた、その亀点ず察応する点のきょりは、それぞれ等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ある図圢をある点を䞭心に180°回転させたずき、もずの図圢ず重なる図圢は 点察称である ずいいたす。たた、その回転の䞭心の点を 察称の䞭心 ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の䞭心を通りたす。たた、察称の䞭心ず、察応する2぀の点を結ぶず、そのきょりは、それぞれ等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "正倚角圢は必ず線察称で、察称の軞の本数はその正倚角圢の蟺の数に等しくなっおいたす。たた、蟺の数が奇数の正倚角圢は点察称ではなく、偶数の正倚角圢は点察称ずなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "円の面積の求め方を考えおみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "図のように、円をおうぎの圢に等分し、䞊べかえたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "このずき、䞊びかえた図圢は長方圢(平行四蟺圢)ずみるこずができたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "その瞊の長さは、 半埄 で、暪の長さは 円呚の長さの半分 ず等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "円呚÷2=盎埄×円呚率÷2=(盎埄÷2)×円呚÷2=半埄×円呚率 ずなるので、円呚の半分の長さは半埄×円呚率ず等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "この長方圢の面積(瞊×暪)=円呚÷2×半埄=半埄×円呚率×半埄ずなりたすから、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "円の面積は、 半埄×半埄×円呚率 ずいう匏で求められるこずになりたす。ここでは円呚率を3.14ずしたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "この図圢は、正方圢の䞭に、円の䞀郚を曞いたものです。色の぀いた郚分の面積の求め方を考えたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ある図圢を、圢をかえないで倧きくするこずを、その図圢を 拡倧するずいいたす。 たずえば右の図では、ある点を䞭心に䞊の青い図圢を拡倧しお、䞋の黒い図圢に重ねたした。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "拡倧された図を 拡倧図 ずいいたす。右の絵では、䞊の青い「L」の圢をを基準に考えた堎合は、䞋の黒い図のほうが拡倧図です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ある図圢を、圢をかえないで小さくするこずを、その図圢を 瞮小する ずいいたす。 たずえば右の図では、䞋の黒い「L」の圢を瞮小しお、䞊の青い図圢にしおいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "瞮小された図を 瞮図ずいいたす。「瞮小図」ではないので泚意しおください。右の図では、䞋の黒い「L」の圢を基準に考えた堎合は、䞊の青い圢のほうが瞮図です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "地図の瞮尺も、瞮図のような考え方です。䟋えば瞮尺が25000分の1ずなっおいるなら、実際の25000分の1の倧きさで、党く同じ圢に曞いおありたす。 たた、本などを瞮小コピヌしたり、拡倧コピヌしおみたしょう(コピヌ機には「瞮小コピヌ」「拡倧コピヌ」の機胜があるこずが倚いです)。やはり、原皿ず同じように印刷されたすが、倧きさは倉わっおいるはずです。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "では、もっず簡単な図圢である䞉角圢はどうでしょうか。党く同じ圢でも倧きさが異なる䞉角圢では、どのような共通の性質を持っおいるでしょうか。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "この2぀の䞉角圢は、党く同じ圢をしおいたすが、倧きさが違いたす。この2぀の䞉角圢を比べるず、次のこずがいえたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "(「AB」は、「蟺ABの長さ」をさしたす)", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "䞉角圢ABCを基準に考えおみれば、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCを拡倧したものです。 ぀たり、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCの拡倧図です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䞉角圢DEFを基準に考えおみれば、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFを瞮小したものです。 ぀たり、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFの瞮図です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "角柱や円柱で、底面の面積を 底面積 ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ここでは、数量の間の関係に぀いお孊んでいきたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "りスタヌ゜ヌスずケチャップを混ぜお、ハンバヌグ゜ヌスを䜜ろうず思いたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "比 a : b {\\displaystyle a:b} においお、 a {\\displaystyle a} が b {\\displaystyle b} の䜕倍かを衚す倀を 比の倀 ずいいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "2぀の比 3:4 ず 9:12 に぀いお考えおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "比 3:4 の「3」ず「4」に、3をかけるず 「9」「12」になるので 9:12に等しくなりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "たた、3:4 ず 9:12の比の倀を調べるず ずもに 3 4 {\\displaystyle {\\frac {3}{4}}} で、等しくなっおいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "このように、2぀の比の比の倀が等しいずき、 2぀の比は等しい ずいいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "2぀の比 a : b {\\displaystyle a:b} ず c : d {\\displaystyle c:d} が等しいずき、 a : b = c : d {\\displaystyle a:b=c:d} ずかきたす。なお、このような匏を 比䟋匏 ずいいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "比 a : b {\\displaystyle a:b} に、同じ数をかけたり割ったりしおもその比は等しくなりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "比を、同じ比の倀で、できるだけ小さい敎数の比に盎すこずを「比を簡単にする」 ずいいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "15:3を簡単にしたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "15ず3の最倧公玄数は、3です。なので、3で15ず3をわりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "15:3=5:1", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "5ず1には最倧公玄数がないので、これ以䞊簡単になりたせん。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "では、 1 3 : 3 4 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}:{\\frac {3}{4}}} を簡単にしおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "問題 次のxにあおはたる数を求めたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "3:x=6:4", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "(1)りスタヌ゜ヌスずケチャップを3:2の比で混ぜおハンバヌグ゜ヌスを䜜りたす。りスタヌ゜ヌスを60mL䜿うずき、ケチャップは䜕mL必芁ですか。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "比の倀を䜿っお考えおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "(2)AさんずBさんで、15枚のクッキヌを、Aさんの枚数ずBさんの枚数の比が 2 : 3 {\\displaystyle 2:3} になるように分けようず思いたす。AさんずBさんはそれぞれ䜕枚ずればよいですか。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "比の倀を䜿っお考えおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "このような問題は、䞭孊校で習う「方皋匏」を甚いお蚈算されるこずがありたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "詳しくは䞭孊校数孊 1幎生-数量を参照。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "さたざたなものの倉わり方を調べおみたしょう。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "䞀方の数量が2倍、3倍、...になるず、もう䞀方の数量が2倍、3倍、...になるずき、2぀の数量は比䟋するずいいたす。 (泚意)参考曞などでは、「正比䟋」ず曞かれおいる堎合がありたす。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "比䟋の関係を芋るために、比䟋関係にある2数を甚いお、衚ずグラフを 䜜っおみよう。ここでは、「 y = 2 × x {\\displaystyle y=2\\times x} 」の 比䟋の衚、グラフを䜜る。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "このずき、この比䟋の衚は", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "䞀方比䟋のグラフは ファむル:Proportion.svg ずなる。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "グラフを芋るず分かる通り、比䟋のグラフは䞡方が0になる点を通る盎線になる。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "衚は䞋のようになる。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "たた、グラフは ファむル:A Proportion.svg ずなる。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "面積が12cmの長方圢においお、瞊 の長さを倉えたずき、暪の長さはどうなるか調べおみたしょう。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "このように、䞀方の数量が 2倍、3倍、...になるず、もう䞀方の数量が 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} 倍、 1 3 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}} 倍...になるずき、2぀の数量は反比䟋しおいるずいいたす。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "反比䟋のグラフは、盎線ではなく、右の図のようななめらかな曲線になりたす。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "小孊生は、右䞊郚分以倖は、気にしなくお構いたせん。䞭孊校で、巊䞊郚分、巊䞋郚分、右䞋郚分に぀いお習いたす。", "title": "比䟋ず反比䟋" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "堎合の調べ方" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "A,B,C,D,Eの5぀のチヌムが、ほかのチヌムず1回ず぀詊合をしたす。", "title": "堎合の調べ方" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "この時のすべおの詊合数を求めるずき、どうすればよいでしょうか。", "title": "堎合の調べ方" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "このように、ほかのチヌムず䜕回か詊合をするずき、(A察B)ず(B察A)は同じものずしお数えたす。", "title": "堎合の調べ方" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "䞋は、りィキ小孊校の6幎1組の30人の゜フトボヌル投げの結果です。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "図のような、「10m以䞊20m未満」のような区間のこずを階玚ず蚀いたす。たた、このような階玚が集たった衚のこずを床数分垃衚ず蚀い、それぞれの階玚の資料の個数を床数ず蚀いたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "党おの倀を足しおそれを結果の数でわったものを平均倀ず蚀いたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "党おの倀を倧きさの順で䞊べお奇数の堎合は真ん䞭、偶数の堎合は真ん䞭の2぀の数の平均をそれぞれ䞭倮倀ずいいたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "䞊の䟋の堎合、倧きい順に䞊べお13番目から18番目を芋おみるず", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "蚘録の数は30で偶数なので、䞭倮倀は ( 27 + 27 ) ÷ 2 = 27 {\\displaystyle (27+27)\\div 2=27} になりたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "党おの倀の䞭でもっずもよく出おくる数を最頻倀ずいいたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "䞊の䟋では27が3回ず䞀番倚く出おるので、27が最頻倀です。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "(平均倀、䞭倮倀、最頻倀のこずをたずめお代衚倀ず呌びたす。)", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "資料を数盎線䞊に䞊べ、同じ倀のデヌタの個数だけドットを積み䞊げおあらわしたものを、ドットプロットず蚀いたす。", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "統蚈で床数分垃を瀺すグラフ. 暪軞䞊に階玚、瞊軞䞊に床数を目盛り、おのおのの階玚の䞊に、床数を高さずする長方圢を立おたもの. ヒストグラムずもよばれる", "title": "デヌタの調べ方" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "䞋の「6幎生のための算数ドリル」の文字を抌すず、芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。", "title": "算数ドリル" } ]
null
== 匏ず蚈算 == === 分数×敎数 === <math>\frac{b}{a} \times {c} = \frac{b \times c}{a}</math> ずなりたす。 === 分数÷敎数 === <math>\frac{b}{a} \div {c} = \frac{b}{c \times a}</math> ずなりたす。 === 分数×分数 === 分数のかけ算は、それぞれ[[小孊校算数/4孊幎#分数の皮類|真分数]]たたは[[小孊校算数/4孊幎#分数の皮類|仮分数]]の堎合<ref>垯分数でない、巊に数字が぀いおいない分数のこずです</ref>は分数の分子ず分母を個別にかけ算すればできたす。 :぀たり <math>\frac{b}{a} \times \frac {d}{c} = \frac{b \times d}{a \times c}</math> ずなりたす。 䟋えば、 <math>\frac 1 5\times\frac 2 3 = \frac {1 \times 2} { 5 \times 3} = \frac 2 {15}</math> ずなりたす。 ただし[[小孊校算数/4孊幎#分数の皮類|垯分数]]がふくたれおいる堎合は仮分数に盎しおからでなければいけたせん。これは分数の割り算も同じです。 <math>2{\frac 2 3} \times 1{\frac 2 5} = \frac 8 3 \times \frac 7 5 = \frac {8 \times 7} {3 \times 5} = \frac {56} {15} \dots ( = 3{\frac {11} {15}})</math> === 分数÷分数 === ==== 逆数 ==== <!-- 2぀の数の積が1になるずき、䞀方の数を他方の数の'''逆数'''ずいいたす。 --> 逆数は分数の分子ず分母を入れ替えた物になりたす。぀たり、<math>\frac{b}{a}</math>の逆数は<math>\frac{a}{b}</math>です。 ==== 分数のわり算 ==== 分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけるず答えが埗られたす。 :<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = \frac{b}{a} \times \frac {c}{d}</math> ずなりたす。 ===== おたけ: なんでわり算では逆数をかけるの ===== この説明は、なんでこうすれば答えが出るのかず気になった人に向けお曞いおいるので、'''読たなくおいいです。'''たた、ひず぀䞋で勉匷する[[小孊校算数/6孊幎#文字ず匏|文字ず匏]]や䞭孊校の勉匷で出おくるものを䜿いたす。もし分からなくおも䞀床読むのをやめお次の勉匷をしおみおください。この教科曞を読み終わった埌にもう䞀回読めば、わかるようになっおいるかもしれたせん。 {{Hidden|説明を開く| それでは、<math>\frac{a}{b} \div \frac {c}{d}</math>を䟋にしお解説しおいきたす。ここでただわかっおいない答えをずりあえず<math>x</math>ず曞いおおきたす。 : <math>\frac{a}{b} \div \frac {c}{d} = x</math> 巊の匏ず右の匏はたったく同じ数字になっおいたす。なので、'''䞡方の匏に<math>\frac{c}{d}</math>をかけおも同じ数字同士になる'''ず思いたす。ちなみに、これは[[äž­å­Šæ•°å­Š1幎_方皋匏|等匏の性質]]ずいっお䞭孊1幎生の知識です。 : <math>\frac{a}{b} \div \frac {c}{d} \times \frac {c}{d} = x \times \frac {c}{d}</math> そうするず<math>\div \frac {c}{d} \times \frac {c}{d}</math>ずいうものが珟れるず思いたす。わり算はひずり分はいく぀になるか、かけ算はひずり分のものを人数分にするずいく぀になるかずいうものを求める蚈算で、぀たり'''かけ算ずわり算は真逆の蚈算をしおいるだけ'''ずいうこずがわかるず思いたす。぀たり、'''この<math>\div \frac {c}{d} \times \frac {c}{d}</math>は打ち消し合っおなにも蚈算しないのず同じ'''になりたす。 : <math>\frac{a}{b} = x \times \frac {c}{d}</math> 巊右䞡方の匏に<math>\frac {d}{c}</math>をかけたす。 : <math>\frac{a}{b} \times \frac {d}{c} = x \times \frac {c}{d} \times \frac {d}{c}</math> ここに珟れた<math>\frac {c}{d} \times \frac {d}{c}</math>を蚈算しおみるず : <math>\frac{c \times d}{d \times c} = 1</math> ぀たり䞋のような匏になりたす。 : <math>\frac{a}{b} \times \frac {d}{c} = x</math> ずいうわけで、䞀番䞊の匏ず芋比べるず :<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = \frac{b}{a} \times \frac {c}{d}</math> ずなるわけです。 }} == 文字ず匏 == 同じ{{ruby|倀段|ねだん}}のえん筆を6本買いたす。 えん筆1本の倀段を50円ずしたずき、匏は<math>50 \times 6 = 300</math>ずなりたす。 えん筆1本の倀段を<math>\Box</math>円、6本の代金を<math>\triangle</math>円ずしお、<math>\Box</math>ず<math>\triangle</math>の関係を匏に衚すず、<math>\Box \times 6 = \triangle</math>ずなりたす。 これからは、<math>\Box</math>や<math>\triangle</math>などの蚘号の代わりに、{{ruby|<math>x</math>|゚ックス}}や{{ruby|<math>y</math>|ワむ}}などの文字を䜿うこずがありたす。 えん筆1本の倀段を{{ruby|<math>x</math>|゚ックス}}円、6本の代金を{{ruby|<math>y</math>|ワむ}}円ずしお、<math>x</math>ず<math>y</math>の関係を匏に衚すず、<math>x \times 6 = y</math>ずなりたす。 <math>x=60</math>のずきは、<math>x \times 6 = y</math>の<math>x</math>に60をあおはめお蚈算するず、<math>60 \times 6 = 360</math>ずなりたす。 == 量ず枬定 == === 身近にある図圢の面積 === [[小孊校算数/5孊幎]]たでに[[w:平行四蟺圢]]や[[w:䞉角圢]]等の図圢の面積の求め方を孊びたした。しかし、実際に芋られる図圢は必ずしも完党な䞉角圢ではなくでこがこな図圢などもありたす。このような時にでもだいたいの面積を調べるこずができたす。 䟋えば方県玙に適圓に曞いた図圢の面積を求めおみたしょう。今たでのやり方だずその図圢の面積を求めるこずはできたせん。しかしだいたいの倧きさなら調べるこずはできたす。 方県玙に曞いた図圢はたくさんのマスで区切られおいたす。マスが完党にその図圢にふたれおいる堎合、マスの䞊を図圢の線が通っおいたす。そのマスの数を調べるこずによっおおおよその面積を調べるこずができたす。 * 1蟺の長さが1cmの方県で、図圢が完党にふくたれおいるマスが100個、図圢の線が通っおいるマスが20個ありたした。その面積はいくらになりたすか この図圢の面積は、マス100個の面積よりも倧きいこずはすぐにわかりたす。そしお、20個のマスは図圢の線が通っおいお、図圢に完党にふくたれおはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいこずがわかりたす。だから、この堎合はその図圢の面積は<math> 100cm^2</math>ず<math>120cm^2</math> の間であるこずがわかりたす。これではただ少しおおざっぱですが、方県玙のマスをより现かくする(䟋えば5mmや1mm四方のマスにずりかえるこずによっおよりくわしく面積を知るこずができたす。 :ここで、「図圢の線が通っおいるマス」の、図圢がふくたれおいる郚分の面積はわかりたせんでしたが、すべおふくたれおいる面積が<math>0.5cm^2</math>ずするず、この図圢の面積は<math>110cm^2</math>ずなりたす。 :あるいは、䞉角圢や長方圢など、面積を求められる図圢に圢を倉えおおよその面積を求めるこずもできたす。 == 図圢 == === {{ruby|察称|たいしょう}}な図圢 === * {{ruby|線察称|せんたいしょう}} [[File:Esfericon corte triangular.png|thumb|100px|正䞉角圢ず、その察称の軞のうちの䞀本]] ある盎線を{{ruby|軞|じく}}ずしお図圢を折り重ねたずき、元の図圢ずぎったり重なる図圢は '''{{ruby|線察称|せんたいしょう}}である'''ずいいたす。 たた、その折り重ねたずきの軞ずなった盎線を '''察称の軞''' ずいいたす。 察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の軞ず{{ruby|垂盎|すいちょく}}に亀わりたす。たた、その亀点ず察応する点のきょりは、それぞれ等しくなりたす。 {{clear}} * {{ruby|点察称|おんたいしょう}} [[Image:Point symmetry.jpg|thumb|300px|点察称な図圢の䟋を4぀。赀い点が、それぞれの図圢の、察称の䞭心。]] ある図圢をある点を䞭心に180°回転させたずき、もずの図圢ず重なる図圢は '''{{ruby|点察称|おんたいしょう}}である''' ずいいたす。たた、その回転の䞭心の点を '''察称の䞭心''' ずいいたす。 察応する2぀の点を結ぶ盎線は、察称の䞭心を通りたす。たた、察称の䞭心ず、察応する2぀の点を結ぶず、そのきょりは、それぞれ等しくなりたす。 === 倚角圢ず察称 === ;䞉角圢ず察称 :二等蟺䞉角圢は、線{{ruby|察称|たいしょう}}な図圢で, 察称の{{ruby|軞|じく}}は1本ありたす。たた、点察称な図圢ではありたせん。たた、正䞉角圢も線察称な図圢で, 察称の軞は3本ありたす。点察称な図圢ではありたせん。 ;四角圢ず察称 :平行四蟺圢は、線察称ではありたせんが、点察称です。長方圢は線察称な図圢で、察称の軞は4本ありたす。ひし圢は線察称な図圢で、察称の軞は2本ありたす。正方圢は線察称な図圢で、察称の軞は4本ありたす。 ;正倚角圢ず察称 :正倚角圢においお、線察称かどうか、察称の軞の本数、点察称かどうかに぀いお調べるず以䞋のようになりたす。 {| class="wikitable" |- ! 図圢/内容 !! 線察称かどうか !! 察称の軞の本数 !! 点察称かどうか |- | 正䞉角圢 || 〇 || 3 || × |- | 正四角圢(正方圢) || 〇 || 4 || 〇 |- | 正五角圢 || 〇 || 5 || × |- | 正六角圢 || 〇 || 6 || 〇 |} 正倚角圢は必ず線察称で、察称の軞の本数はその正倚角圢の蟺の数に等しくなっおいたす。たた、蟺の数が{{ruby|奇|き}}数の正倚角圢は点察称ではなく、{{Ruby|偶|ぐう}}数の正倚角圢は点察称ずなりたす。 ;円ず察称 :円は線察称な図圢で、察称の軞は盎埄ずなりたす。盎埄は無数にあるので、察称の軞も無数にありたす。たた、円は点察称な図圢で、その察称の䞭心は円の䞭心ずなりたす。 === 円の面積 === <div style="float:right; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:円の面積.png|300px]]</div> 円の面積の求め方を考えおみたしょう。 図のように、円をおうぎの圢に等分し、{{Ruby|䞊|なら}}べかえたす。 このずき、䞊びかえた図圢は長方圢(平行四蟺圢)ずみるこずができたす。 その{{Ruby|瞊|たお}}の長さは、 '''半埄''' で、暪の長さは '''円呚の長さの半分''' ず等しくなりたす。 '''円呚=盎埄×円呚率''' で、 円呚÷2=盎埄×円呚率÷2=(盎埄÷2)×円呚÷2=半埄×円呚率 ずなるので、円呚の半分の長さは'''半埄×円呚率'''ず等しくなりたす。 この長方圢の面積(瞊×暪)'''円呚÷2'''×'''半埄''''''半埄×円呚率'''×'''半埄'''ずなりたすから、 円の面積は、 '''半埄×半埄×円呚率''' ずいう匏で求められるこずになりたす。ここでは円呚率を3.14ずしたす。 {{-}} ==== いろいろな図圢の面積 ==== この図圢は、正方圢の䞭に、円の䞀郚を曞いたものです。色の぀いた郚分の面積の求め方を考えたしょう。 [[File:レンズ圢.png|thumb|拡倧ず瞮小]] === 図圢の拡倧ず瞮小 === [[File:SimilitudeHomothetieL.svg|thumb|拡倧ず瞮小]] ある図圢を、圢をかえないで倧きくするこずを、その図圢を '''{{ruby|拡倧|かくだい}}する'''ずいいたす。 たずえば右の図では、ある点を䞭心に䞊の青い図圢を拡倧しお、䞋の黒い図圢に重ねたした。 拡倧された図を '''拡倧図''' ずいいたす。右の絵では、䞊の青い「L」の圢をを基準に考えた堎合は、䞋の黒い図のほうが拡倧図です。 ある図圢を、圢をかえないで小さくするこずを、その図圢を '''{{ruby|瞮小|しゅくしょう}}する''' ずいいたす。 たずえば右の図では、䞋の黒い「L」の圢を瞮小しお、䞊の青い図圢にしおいたす。 瞮小された図を '''{{ruby|瞮図|しゅくず}}'''ずいいたす。'''「瞮小図」ではないので泚意しおください。'''右の図では、䞋の黒い「L」の圢を基準に考えた堎合は、䞊の青い圢のほうが瞮図です。 [[Image:Japan_sea_map.png|250px|left]][[Image:Japan satellite.jpg|250px|right]] 地図の{{ruby|瞮尺|しゅくしゃく}}も、瞮図のような考え方です。䟋えば瞮尺が25000分の1ずなっおいるなら、実際の25000分の1の倧きさで、党く同じ圢に曞いおありたす。 たた、本などを瞮小コピヌしたり、拡倧コピヌしおみたしょう(コピヌ機には「瞮小コピヌ」「拡倧コピヌ」の機胜があるこずが倚いです)。やはり、{{ruby|原皿|げんこう}}ず同じように印刷されたすが、倧きさは倉わっおいるはずです。 {{clear}} では、もっず簡単な図圢である䞉角圢はどうでしょうか。党く同じ圢でも倧きさが{{ruby|異|こず}}なる䞉角圢では、どのような共通の性質を持っおいるでしょうか。 [[Image:SimilarTriangles.jpg]] この2぀の䞉角圢は、党く同じ圢をしおいたすが、倧きさが違いたす。この2぀の䞉角圢を比べるず、次のこずがいえたす。 * 角A = 角D であり、 角B = 角E であり、 角C = 角F である。 * AB:DE = BC:EF = CA:FD <small>(「AB」は、「蟺ABの長さ」をさしたす)</small><br> 䞉角圢ABCを基準に考えおみれば、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCを拡倧したものです。 ぀たり、䞉角圢DEFは、䞉角圢ABCの拡倧図です。 䞉角圢DEFを基準に考えおみれば、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFを瞮小したものです。 ぀たり、䞉角圢ABCは、䞉角圢DEFの瞮図です。 === 角柱ず円柱の䜓積 === 角柱や円柱で、底面の面積を '''底面積''' ずいいたす。 :角柱は、倚角圢が底面に{{ruby|垂盎|すいちょく}}に動いたものず考えれば、その䜓積は「底面積×高さ」ずいう匏で求められたす。 :円柱も、角柱ず同じようにその䜓積は「底面積×高さ」で求められたす。 == 数量関係 == ここでは、数量の間の関係に぀いお孊んでいきたしょう。 === 比 === りスタヌ゜ヌスずケチャップを混ぜお、ハンバヌグ゜ヌスを䜜ろうず思いたす。 :そこで、りスタヌ゜ヌスずケチャップを混ぜおハンバヌグ゜ヌスを䜜っおみたした。 :では、このりスタヌ゜ヌスの量ずケチャップの量の{{ruby|割合|わりあい}}はどのように衚せばよいでしょうか。 :たず、りスタヌ゜ヌスの量はケチャップの䜕倍か考えおみたしょう。 :<math>120 \div 80=1.5</math>(倍)ずなりたすね。(もしくは <math>\frac{3}{2}</math>倍) :このりスタヌ゜ヌスずケチャップの割合を 120:80 ず衚すこずがありたす。 :このような割合の衚し方を '''{{ruby|比|ひ}}''' ずいい、比の蚘号「」は「{{ruby|察|たい}}」ず読みたす。 * 比の倀 比 <math>a:b</math>においお、<math>a</math>が<math>b</math>の䜕倍かを衚す{{ruby|倀|あたい}}を '''比の{{ruby|倀|あたい}}''' ずいいたす。 :<math>a:b</math> の比の倀は<math>\frac{a}{b}</math>ずなりたす。 * 等しい比 2぀の比 3:4 ず 9:12 に぀いお考えおみたしょう。 比 3:4 の「3」ず「4」に、3をかけるず 「9」「12」になるので 9:12に等しくなりたす。 たた、3:4 ず 9:12の比の{{ruby|倀|あたい}}を調べるず ずもに <math>\frac{3}{4}</math> で、等しくなっおいたす。 このように、2぀の比の比の倀が等しいずき、 '''2぀の比は等しい''' ずいいたす。 2぀の比 <math>a:b</math> ず <math>c:d</math> が等しいずき、<math>a:b=c:d</math> ずかきたす。なお、このような匏を '''比䟋匏''' ずいいたす。 '''比 <math>a:b</math>に、同じ数をかけたり割ったりしおもその比は等しくなりたす。''' === 比を簡単にする === 比を、同じ比の倀で、できるだけ小さい敎数の比に盎すこずを'''「比を{{ruby|簡単|かんたん}}にする」''' ずいいたす。 :問題 15:3を簡単にしたしょう。 15ず3の最倧公玄数は、3です。なので、3で15ず3をわりたす。 15:3=5:1 5ず1には最倧公玄数がないので、これ以䞊簡単になりたせん。 では、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>を簡単にしおみたしょう。 :通分しお、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}=\frac{4}{12}:\frac{9}{12}=4:9</math> :ずするこずができたす。 :たた、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>の比の倀は <math>\frac{1}{3} \div \frac{3}{4}= \frac {4}{9}</math> です。 :これを䜿っお 4:9 ずするこずもできたす。 === 比を求める === 問題 次のxにあおはたる数を求めたしょう。 3:x=6:4 :「3」ず「6」に泚目したしょう。3は6に2をかけた数なので、xはxに2をかけるず4になる数だずわかりたす。だからxは4÷2=2 ずなりたす。 * 比を䜿った問題 (1)りスタヌ゜ヌスずケチャップを3:2の比で混ぜおハンバヌグ゜ヌスを䜜りたす。りスタヌ゜ヌスを60mL䜿うずき、ケチャップは䜕mL必芁ですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を衚す蚘号ずしたす。 :りスタヌ゜ヌスを[3]、ケチャップを[2]ず぀䜿うずすれば、 :りスタヌ゜ヌスは60mL䜿うので、[3]は60mLだずわかりたす。 :そのため、[2]にあたるケチャップは、60÷2×3=40(mL)必芁です。これが答えです。 比の倀を䜿っお考えおみたしょう。 :ケチャップずりスタヌ゜ヌスの比は 2:3 ずなりたす。ですから、比の倀は<math>\frac{2}{3}</math>ずなりたす。ですから、ケチャップは <math>60 \times \frac{2}{3} =40</math>(mL)ずればよいこずになりたす。 (2)AさんずBさんで、15{{ruby|枚|たい}}のクッキヌを、Aさんの枚数ずBさんの枚数の比が<math>2:3</math>になるように分けようず思いたす。AさんずBさんはそれぞれ䜕枚ずればよいですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を衚す蚘号ずしたす。 :AさんずBさんがそれぞれ[2]、[3]ず぀ずるずすれば、 :AさんずBさんは合わせお[5]をずるこずになりたす。 :クッキヌは15枚あるので、[1]はクッキヌ3枚分だずわかりたす。 :そのため、Aさんは6枚、Bさんは9枚のクッキヌをずるこずになりたす。これが答えです。 比の倀を䜿っお考えおみたしょう。 :Aさんの枚数ず党䜓の枚数の比は 2:5 ずなりたす。ですから、比の倀は<math>\frac{2}{5}</math>ずなりたす。ですから、Aさんは<math>15 \times \frac{2}{5} =6</math>(枚)ずればよいこずになりたす。 :たた、Bさんの枚数ず党䜓の枚数の比は 3:5 ずなりたす。ですから、比の倀は<math>\frac{3}{5}</math>ずなりたす。ですから、Bさんは<math>15 \times \frac{3}{5} =9</math>(枚)ずればよいこずになりたす。なお、15-6=9 ず求めおもかたいたせん。 * メモ このような問題は、䞭孊校で習う「方皋匏」を甚いお蚈算されるこずがありたす。 詳しくは[[äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š 1幎生-数量]]を参照。 {{コラム|黄金比ず癜銀比| [[w:黄金比]]ずは、人が最も調和的で矎しいず感じる長方圢の{{ruby|瞊|たお}}ず暪の長さの比のこずです。およそ5:8で、新曞刀の本、トランプ、パスポヌト、叀代ギリシアの建造物「パルテノン{{ruby|神殿|しんでん}}」などにみられたす。 [[w:癜銀比]]ずは、叀代の日本で「調和的で矎しい」ずされた長方圢の瞊ず暪の長さの比のこずです。およそ5:7で、コピヌ甚玙や、文庫本のサむズ、建築物では、{{ruby|法隆寺|ほうりゅうじ}}や{{ruby|五重塔|ごじゅうのずう}}などにみられたす。 }} == 比䟋ず反比䟋 == さたざたなものの倉わり方を調べおみたしょう。 ==== 比䟋 ==== 䞀方の数量が2倍、3倍、 になるず、もう䞀方の数量が2倍、3倍、 になるずき、2぀の数量は'''{{ruby|比䟋|ひれい}}する'''ずいいたす。<br> (泚意)参考曞などでは、「正比䟋」ず曞かれおいる堎合がありたす。 <!-- これは関数の知識が必芁では参考曞、教科曞参照しおどうなっおいるか芁確認 --> 比䟋の関係を芋るために、比䟋関係にある2数を甚いお、衚ずグラフを 䜜っおみよう。ここでは、「<math>y=2 \times x</math>」の 比䟋の衚、グラフを䜜る。 このずき、この比䟋の衚は <table> <caption>比䟋の衚</caption> <tr> <th>x </th> <td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td></tr> <tr> <th>y </th> <td>2</td><td>4</td><td>6</td><td>8</td><td>10</td></tr> </table> 䞀方比䟋のグラフは [[File:Proportion.svg]] ずなる。 グラフを芋るず分かる通り、比䟋のグラフは䞡方が0になる点を通る盎線になる。 ; 問題 : <math>y=5 \times x</math>であるような比䟋の衚ずグラフを䜜りたしょう。 ; 解答 衚は䞋のようになる。 <table> <caption>比䟋の衚</caption> <tr> <td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td> <td>6</td><td>7</td><td>8</td><td>9</td><td>10</td> </tr> <tr> <td>0</td><td>5</td><td>10</td><td>15</td><td>20</td><td>25</td> <td>30</td><td>35</td><td>40</td><td>45</td><td>50</td> </tr> </table> たた、グラフは [[File:A_Proportion.svg]] ずなる。 === 反比䟋 === 面積が12cm<sup>2</sup>の長方圢においお、{{ruby|瞊|たお}} の長さを倉えたずき、暪の長さはどうなるか調べおみたしょう。 {| class="wikitable" style="text-align:right" |+style="white-space:nowrap"| 面積が12cm<sup>2</sup>の長方圢の瞊の長さず暪の長さ ! 瞊の長さ(cm) !! 0 !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 |- ! 暪の長さ(cm) | (なし) || 12 || 6 || 4 || 3 || 2.4 || 2 |} このように、䞀方の数量が 2倍、3倍、 になるず、もう䞀方の数量が <math>\frac{1}{2}</math>倍、<math>\frac{1}{3}</math>倍 になるずき、2぀の数量は'''反比䟋しおいる'''ずいいたす。 ==== 反比䟋のグラフ ==== 反比䟋のグラフは、盎線ではなく、右の図のようななめらかな曲線になりたす。 [[File:Rectangular hyperbola.svg]] 小孊生は、右䞊郚分以倖は、気にしなくお構いたせん。䞭孊校で、巊䞊郚分、巊䞋郚分、右䞋郚分に぀いお習いたす。 == 堎合の調べ方 == {{節stub}} A,B,C,D,Eの5぀のチヌムが、ほかのチヌムず1回ず぀詊合をしたす。 この時のすべおの詊合数を求めるずき、どうすればよいでしょうか。 このように、ほかのチヌムず䜕回か詊合をするずき、(A察B)ず(B察Aは'''同じものずしお数えたす'''。 == デヌタの調べ方 == {{節stub}} 䞋は、りィキ小孊校の6幎1組の30人の゜フトボヌル投げの結果です。 :{| class="wikitable" style="text-align:right" |+ ゜フトボヌル投げの結果 (m) |- |28 || 15 || 22 || 34 || 27 || 9 || 42 || 31 || 11 || 37 |- | 10 || 27 || 20 || 38 || 21 || 43 || 34 || 7 || 25 || 36 |- | 17 || 24 || 35 || 14 || 27 || 19 || 32 || 9 || 40 || 29 |} === {{ruby|階箚|かいきゅう}} === {| class="wikitable" |+ |蚘録 |人数 |- |0m以䞊10未満 |3人 |- |10m以䞊20m未満 |6人 |- |20m以䞊30m未満 |10人 |- |30m以䞊40m未満 |8人 |- |40m以䞊50未満 |3人 |- |合蚈 |30人 |} 図のような、「10m以䞊20m未満」のような区間のこずを'''階箚'''ず蚀いたす。たた、このような階玚が集たった衚のこずを'''床数分垃衚'''ず蚀い、それぞれの階玚の資料の個数を'''床数'''ず蚀いたす。 === {{ruby|平均倀|ぞいきんち}} === 党おの倀を足しおそれを結果の数でわったものを{{ruby|'''平均倀'''|ぞいきんち}}ず蚀いたす。 : <math>(28+15+22+ \cdots +9+40+29) \div 30=24.2</math> === {{ruby|䞭倮倀|ちゅうおうち}} === 党おの倀を倧きさの順で䞊べお{{ruby|奇数|きすう}}の堎合は真ん䞭、{{ruby|偶数|ぐうすう}}の堎合は真ん䞭の2぀の数の平均をそれぞれ{{ruby|'''䞭倮倀'''|ちゅうおうち}}ずいいたす。 䞊の䟋の堎合、倧きい順に䞊べお13番目から18番目を芋おみるず : <math>\cdots 24, 25, 27, 27, 27, 28 \cdots</math> 蚘録の数は30で偶数なので、䞭倮倀は<math>(27+27) \div 2 = 27</math>になりたす。 === {{ruby|最頻倀|さいひんち}} === 党おの倀の䞭でもっずもよく出おくる数を{{ruby|'''最頻倀'''|さいひんち}}ずいいたす。 䞊の䟋では27が3回ず䞀番倚く出おるので、27が最頻倀です。 (平均倀、䞭倮倀、最頻倀のこずをたずめお代衚倀ず呌びたす。 === デヌタを図にする === ==== ドットプロット ==== 資料を数盎線䞊に䞊べ、同じ倀のデヌタの個数だけドットを積み䞊げおあらわしたものを、'''ドットプロット'''ず蚀いたす。 ====柱状グラフ==== 統蚈で床数分垃を瀺すグラフ. 暪軞䞊に階玚、瞊軞䞊に床数を目盛り、おのおのの階玚の䞊に、床数を高さずする長方圢を立おたもの. ヒストグラムずもよばれる == 算数ドリル == 䞋の「6幎生のための算数ドリル」の文字を{{ruby|抌|お}}すず、芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。 * [[算数挔習 小孊校6幎生|6幎生のための算数ドリル]] [[Category:小孊校算数|6かくねん]]
2005-06-24T10:24:41Z
2023-09-27T13:09:58Z
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物理数孊I 線圢代数
物理数孊I > 線圢代数 数倀を䜕らかの仕方で組み合わせたものを行列ず呌ぶ。 ただし、瞊の長さず暪の長さを、各行ず列でそろえなくおはならない。 䟋えば、 は行列である。 高校たでの範囲では、行列は3*3たでしか扱わなかった。 しかし、実際には行列はm*n行列が存圚し、(m.nは正の敎数。) 党おにおいお和、積などの挔算を行なうこずが出来る。 行列の和は各芁玠ごずに和を取るこずによっお定矩される。 このこずは、行列の和が可換であり、結合則を満たすこずを保蚌する。 実数倍は、各芁玠に実数を曞けるこずによっお 定矩する。この挔算は行列に単䜍行列の定数倍ををかける挔算ず 等しいこずに泚意。n*n行列の単䜍行列はすぐ埌に定矩する。 これらの操䜜が可胜なこずを、行列の線圢性ず呌ぶ。 行列の積は、 で䞎えられる。これらは2*2,3*3などの行列の挔算の 拡匵ずなっおいる。 この挔算は短く ず曞かれるこずがある。 重芁な事は、行列の積は n*m行列ずm*l行列のように(n,m,lは正の敎数。)前の行列の列の数ず埌の行列の行の数が 䞀臎しおいないず蚈算できないこずが挙げられる。 このこずからもわかるように、行列の積は䞀般に非可換である。 このこずを匏で曞くず、 ずなる。 n*nのように行ず列の数が等しい行列のこずを正方行列ず呌ぶ。 正方行列に぀いお、行ず列の番号が等しい成分のこずを察角成分ず呌ぶ。 察角成分でない成分を非察角成分ず呌ぶ。 n*n正方行列においお、察角成分が党お1であり、非察角成分が 党お0である行列を、n*n単䜍行列ず呌ぶ。 この行列は盎接蚈算を行なうこずで、 を満たすこずが分かる。(Aは任意の行列。) このこずは、短く ず曞かれるこずがある。 ここで、 は、ijが等しい倀を持぀ずき1を返し、ijが等しくない倀を持぀ずき0を返す行列であり ちょうど単䜍行列に察応するものになっおいる。 この のこずを歎史的理由によりクロネッカヌのデルタず呌ぶ。 ここたで、行列の芁玠がどのような数で䞎えられおいるかを指定しおいなかった。 実甚的には倚くの堎合、行列の䞭身は実数か耇玠数のどちらかが䞎えられる。 ずくに行列の耇玠共圹を行列のうちで党おの芁玠の耇玠行列を取ったもので 䞎え、これを行列 A {\displaystyle A} に察しお A ∗ {\displaystyle A^{*}} ず曞く。(これらの蚘号は本によっお違いがあるので 泚意が必芁である。堎合によっおは、 A † {\displaystyle A^{\dagger }} 、 A ̄ {\displaystyle {\bar {A}}} ず曞かれるこずが ある。) たた、Aが実数だけで䞎えられる行列であるなら、その耇玠共圹は Aず䞀臎する。 転眮行列ずは、ある行列Aを で䞎えるずき、 で䞎えられる。぀たり、行列の行ず列を入れ換えるこずで定矩される 行列である。この蚘号も本によっお異なるので、それぞれの本をよく読み比べるこずが 必芁ずなる。 随䌎行列はある行列Aに察しお、 で䞎えられる。぀たり、耇玠共圹を取っおしかも転眮した行列を 随䌎行列ず呌ぶのである。 ここでは、 † {\displaystyle \dagger } を甚いたが、 この蚘号は前のものず同様、本によっお統䞀されおいないので泚意が 必芁ずなる。 ゚ルミヌト行列ずは、その行列の随䌎行列がその行列自身ず䞀臎する行列である。 ゚ルミヌト行列は行列が実数で䞎えられおいるずき、転眮が等しい行列に 垰着するが、この行列を察称行列ず呌ぶ。 䟋えば、単䜍行列ぱルミヌト行列である。 ナニタリ行列(Uで衚わされるこずが倚い。)ずは、その行列の随䌎行列が元の行列の 逆行列ずなっおいる行列のこずである。 ナニタリ行列はもずの行列が実数で䞎えられおいるずき、 その行列の転眮が、元の行列の逆行列に等しくなっおいる行列に 垰着するが、この行列を盎亀行列ず呌ぶ。 ( TODO ノルムを導入した堎合の結論? ) 䞀次方皋匏は、 で衚わされる方皋匏である。( a i {\displaystyle a_{i}} , b i {\displaystyle b_{i}} は、定数。) これらの䞀般解を求める。 䞊の連立方皋匏は、行列蚘法では ず曞ける。仮に、Aが逆行列を持぀なら、 この匏の䞀般解は、 ずなる。 よっお、1次方皋匏を解くのは、行列の逆行列を 求めるこずに等しい。 ここでは、逆行列を具䜓的に蚈算する方法を考察し、 その結果を甚いお1次方皋匏を解く方法を考える。 そのために、いくらかの甚語を導入する必芁がある。 行列匏は、 行列 に察しお、 で䞎えられる数である。 これだけでは䜕を蚀っおいるか分からないかもしれないが、 順に説明を远っおいっお欲しい。 ここで、 は、1からnたでの敎数の眮換のうちのどれかを衚わしおいる。 ここで敎数の眮換ずは、ある敎数の集合を取ったずき、それらが 互いに重耇しないように ある倀をある倀に察応させたものである。 䟋えば、敎数の組1,2,3をずったずき は1぀の眮換である。 1,2,3がそれぞれ1,2,3のうちの別の数に移っおいるこずに 泚目しお欲しい。 眮換の数はn個の敎数の組を甚いたずきn!個ある。 䟋えば、 3個の敎数の組では、 の(6=3!)組ずなる。 䞊で挙げた6぀の眮換の䞭で 1番䞊の、党おの敎数が倉化しない 眮換を、単䜍眮換ず呌ぶ。単䜍眮換から偶数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を隅眮換、奇数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を奇眮換ず呌ぶ。 ここで蚀う倉曎ずは、眮換の埌にある敎数が移る数を、別の敎数が移る数ず 互いに入れ換えるこずを蚀う。これが1床だけ起これば奇眮換であり、 2回だけ起これば隅眮換である。厳密には䟋えば、1ず2ずいう結果を䜕床も移し倉えお 、単䜍眮換自身が 2 n {\displaystyle 2^{n}} (nは正の敎数。)回眮換に察応するずいうこずもできる。 しかし、この堎合でも単䜍眮換が隅眮換である、ずいう䞻匵は倉化しおいない こずがわかる。(ただし0回は偶数なので0眮換は隅眮換であるずした。) 実はこの結果はより䞀般的なものであり、 ある眮換に぀いお様々な入れ換えを行なっおも、その眮換が 隅眮換か奇眮換かずいうこずには圱響しないこずが知られおいる。 導出? ぀たり、結局のずころある眮換が隅眮換か奇眮換かどうかを決めたいずきには、 最も簡単な仕方で1぀結果を埗れば、党おのやり方で同じ結果が埗られる こずがわかる。 䟋ずしお䞊に挙げた6぀の眮換に぀いお、それらが隅眮換か奇眮換かを刀別する。 䞊でいう2,3,6番目の眮換は、それぞれ 単䜍眮換から1床だけ察応する倀を亀換しお埗られるので 奇眮換である。(それぞれ2ず3、1ず2、3ず1)を亀換しお 埗られる。 単䜍眮換は0階の亀換で埗られるので隅眮換であり 残った2぀はそれぞれ2組の数倀の入れ換えをするこずで 埗られるので、隅眮換である。 行列匏の定矩の匏 で、 は、 が隅眮換であるずき、+1、奇眮換であるずき-1ずなる。 ぀たり、単䜍眮換をしお埗られる、 の様な項に察しおは、1をかけ算し、 ある奇眮換 に぀いおは-1をかけ、 そのような倀を党お足し合わせるずいうこずがこの蚈算の䞻旚ずなっおいる。 実際には、眮換の数はn!の速さで増えるので、これらの項数は急激に増える。 そのため、n=2,3,4ぐらいのずきを陀いお、蚈算機を䜿わないで 倀を埗るこずは困難になる。 䟋えば、2次行列に぀いお蚈算する。このずきは眮換の数は 2぀であるので、蚈算は簡単である。 2*2行列Aを で䞎える。行列匏の定矩にしたがっお蚈算するず、 ずなる。この倀は高校では Δ {\displaystyle \Delta } ず呌ばれおいた量であるが この量は行列の行列匏であったわけである。 3次の行列匏では、 ずなる。 これは、斜めに数を掛け合わせおいったものに等しいこずに泚意。 䟋えば、第1項aeiは、1行1列のaから、3行3列のiたでを右䞋に向かっお 順に曞けおいったものに等しい。たた、次のbfgは、1行2列のbから始めお、 右䞋に向かっおかけ算しおいったものに等しい。2行3列のfのあずは 端を突き抜けお、3行1列のgにいたるこずに泚意。 4から6番目の項は、右䞋に向かっおではなく巊䞋に向かっお 曞けおいった倀ずなり同時にかけ算した倀に(-1)をかける必芁がある。 このような蚈算法を サラスの公匏ず呌ぶこずがある。 䞀方、4 * 4 以降の行列ではこのような簡単な蚈算法は 埗られないので定矩に埓っおじょじょに蚈算しおいくこずが求められる。 行列匏は重芁な性質ずしお、 ずいう性質を持っおいる。 (:導出?) ここでは、いきなり定矩を䞎える。 に察しお、 m行ずr列を陀いお埗られる(n-1)*(n-1)行列の行列匏を、 行列Aのm行r列に関する小行列匏ず呌ぶ。 ぀たり、ある列ず行を1本ず぀陀いお、出来た行列の行列匏を取るず それが小行列匏ずなっおいるわけである。 行列匏の蚈算を簡単に行なうため、 匏の展開を導入する。この方法を甚いるず、 倚くの行ず列を持぀行列の行列匏が比范的簡単に蚈算できる。 ただし、実際にはこの方法は基本行列による倉圢ず組み合わせお䜿われるこずが 倚いので、これだけを芋おもそれほど䟿利ずは感じないかも知れない。 基本行列の導入 行列匏の展開ずは、 に察しお、 が成り立぀。 ここで、 は、 m行k列に関する行列Aの小行列匏である。 この匏はn*nの行列の行列匏を n個の(n-1)*(n-1)行列の行列匏の和によっお衚わしおいる。 このこずから、この操䜜を行列匏の展開ず呌ぶのである。 䟋えば、n*nの行列匏においお mk項を含む倀は、 他に、m行たたは、k列に含たれる項を含んでいおはならない。 (これは、行列匏に含たれる倀がそれぞれn個の敎数の眮換であり、 その䞭でm行たたはk列を衚わす数は、1床しか含たれおいないこずによる。) たたそれ以倖の項は、党䜓の眮換が隅眮換であったら前の笊合が1になるように、 奇眮換であったら前の笊合が-1になるように蚈算されるが、 これはたさしく、m行ずk列を陀いた(n-1)*(n-1)行列の行列匏、 すなわちm行k列に関する行列Aの小行列匏 に 他ならない。 同様の考察を行列䞭の他の項に぀いおも繰りかえすず、 行列匏の展開の匏を埗る。 䟋えば、3行3列の行列匏の蚈算を行なうずき、 行列匏の展開を䜿うず、 ずなり、2次の行列の行列匏の蚈算に垰着する。 それぞれの小行列匏の前に぀く笊合がi行j列であったら ( − 1 ) i + j {\displaystyle (-1)^{i+j}} に比䟋するこずに泚意。 実際にはこのたただずあたり蚈算量が枛っおいる感じがせず、 実際そうなのだが、特にある行たたは列にただ1぀だけ0でない数が 入っおおり、残りは党お0ずいう行や列が存圚したずき、この行列匏の 展開によっおn*n行列はただ1぀の(n-1)*(n-1)行列に垰着し、非垞に 蚈算が楜になる。 ここでも無味也燥な定矩が続くが、がんばっおもらいたい。 実はこの量は線圢代数が終わるずほずんど出お来なくなるので 定矩などしなくおもよさそうなものなのだが、ずはいえこの量を 眮かないず、次の逆行列の蚘述が非垞に倧倉になるので、 ここでは導入するのである。 ある行列n*n行列Aに察しお、 で定矩される行列Cを行列Aの䜙因子行列ず呌ぶ。 ここで b j i {\displaystyle b_{ji}} は、 行列Aの行j列iに関する小行列匏である。 䟋えば、2*2行列でこの倀を蚈算しおみる。 実際には3*3行列以降では、これを埗るために n*n個の行列匏の蚈算をせねばならなくなるので、 蚈算はかなり倧倉になる。そのため、ここでは2*2行列を 扱うのである。 2*2行列では䜙因子行列も2*2なので、4぀の小行列匏を蚈算すればよい。 実際には2*2の行列匏の小行列匏は1*1の行列の行列匏、ずいうか 1*1の行列はただの数であるので 䜙因子行列は簡単に求められる。 ずしお実際に蚈算するず、 が埗られる。よっおAの䜙因子行列Cは、 ずなる。この圢は実は2*2行列の逆行列の圢ず同じ圢をしおいる。 ぀たり、この行列はAの逆行列に比䟋しおいるのである。 実はこれは䞀般的な結果で、ある行列の逆行列は その行列の䜙因子行列を元の行列の行列匏で割ったものになる。 ただし、Aの行列匏が0に等しいずきは䟋倖であり、このずき行列A は逆行列を持たない。 次のセクションではそのこずの䞀般的な蚌明を 䞎える。 たずは、先ほどの結果をたずめる。 ある行列Aの逆行列は、 で曞かれる。 ここでCは、Aの䜙因子行列である。 ただし、det A が0に等しいずき、行列Aは逆行列を持たない。 ここでは具䜓的に行列ACを蚈算し、 その結果が に等しいこずを瀺す。(Eは単䜍行列。) 䞀般的に、第l行に぀いお考える。(l = 1 , ... , nずする。) このずき、ACのll芁玠を考えるず、 ( b l m {\displaystyle b_{lm}} は、行列Aの行l、列mに関する小行列匏。) (匏の展開の逆) ずなり、ここでは確かに ず䞀臎した結果になる。 次に、l行で、i列(i = 1, ... , n : l 以倖) に぀いお ACを考える。ここでは0になっおくれるずよい。 これは、行列Aで、i行目をl行目で眮き換えた行列の行列匏に等しい。 行列匏で行列のうちのある行か、ある列が他の行か他の列ず䞀臎する堎合、 その2぀の行たたは列からの寄䞎は必ず打ち消しあう。 よっおi列からの寄䞎は0に等しい。 よっお求める行列 ACは、 ずなり、 は、(CはAの䜙因子行列) Aの逆行列に等しいこずが分る。 これによっお、ある正方行列が䞎えられたずき、その行列の 逆行列を求める䞀般的な方法が埗られたわけである。 しかし、実際にはこの蚈算は倚くの蚈算量を必芁ずするので 実甚的な蚈算には甚いられない。 実甚的な蚈算にはガりスの消去法が 甚いられるこずが倚い。 ガりスの消去法は蚈算機科孊か数孊の線圢代数で扱われる。 ある䞀次方皋匏 が䞎えられたずき、 Aの行列匏が0でないずき、その解は で䞎えられる。 ずなる。 このずき、 A − 1 {\displaystyle A^{-1}} に぀いお 䞀般的な衚匏を甚いるず、 ここで、 B i j {\displaystyle B_{ij}} はAのi行j列に関する小行列匏であり、 A replaced {\displaystyle A_{\textrm {replaced}}} は、䞊で瀺した i {\displaystyle i} 番目の芁玠に぀いおは行列 A {\displaystyle A} の i {\displaystyle i} 列目を列ベクトル b → {\displaystyle {\vec {b}}} で眮き換えたものである。 これを甚いお䞀般的に1次方皋匏の解が埗られるこずが分る。 ぀たり、どんな1次方皋匏が珟われおも瞬時に答が埗られるずいうこずである。 実際には蚈算が倧倉な事も倚いので、この公匏に頌らない方法も蚈算機科孊の分野を䞭心に倚く知られおいる。 䞀般的な方法ずしおは基本行列を䜿った方法が良く知られおいるがい぀その方法が曞かれるかは今の時点では分からない。 determinant が0であるずき、その行列には 逆行列が存圚しない。 䟋えば、2次の行列A では、det A = ad - bc= 0 のずき、その行列には 逆行列が存圚しない。 これは実際には、a/b = c/d に察応し、2぀の盎線が 平行である堎合に察応する。 ここではベクトルを幟䜕的なベクトルずしお取っおみる。 ぀たり、 ずしおみる。このずき䞀般的な2*2行列は、あるベクトルを 別のベクトルに移す働きをするずいうこずが出来る。 䟋えば、 行列 は、 の倉曎をする。 䞀般に倚くの行列は、行列はもっずもよい基底をずった堎合、 察角化されおみえる。察角化ずはどういうこずかずいうず、 の圢で曞かれる行列のこずである。 ただし、ここでiの和を取っおはいけない。 ここで ÎŽ i j {\displaystyle \delta _{ij}} はクロネッカのデルタであるので、 この匏は、察角化された行列は察角芁玠だけを持぀行列であるこずが わかる。぀たり、ある行列はある基底をずるこずで 察角化されお芋えるのである。 䟋えば のずきを考えおみる。 この行列は ベクトル(1 1)を2倍の長さにし、 (1 -1)を長さ0のベクトルにする。 党おのベクトルはこれら2぀のベクトルを甚いお匵るこずが出来るので 党おのベクトルに察するAの動䜜が刀ったこずになる。 䟋えば、 (2 0) = (1 1) + (1 -1) を甚いれば、 A(2 0) = A((1 1) + (1 -1)) = 2(1 1) + 0 (1 -1) = (2 2) ずなる。 たた、 A n {\displaystyle A^{n}} (2 0) = 2 n {\displaystyle 2^{n}} (1 1) = ( 2 n {\displaystyle 2^{n}} 2 n {\displaystyle 2^{n}} ) ずなる。 ぀たり、 e 1 {\displaystyle e_{1}} , e 2 {\displaystyle e_{2}} ずいう行列を取ったずきには その行列を互いに混ぜ合わせたり長さを倉えたり曎には向きを倉えたりず 耇雑なマッピングをしおいたようにみえた行列が、非垞に扱い易くなっおいる のである。このように行列が最も扱い易くなる ベクトルを探すこずが、このセクションの䞻題である。 行列Aに぀いおあるベクトルxに察しお が成り立぀ずきこれを固有ベクトルず呌ぶ。 たた λ {\displaystyle \lambda } を固有倀ず呌ぶ。 これは先ほどでいうず、行列の動䜜をただの定数倍にしおしたうベクトルのこずである。 このようなベクトルを芋぀けられるず非垞に郜合が良い。 この方皋匏は実際に解くこずが出来る。 倀は、 ずなる。 ここで、 ずなるこずを甚いた。 (Eは単䜍行列。) これは䞀芋奇異に思えるかも知れないが、元々1次方皋匏が芁玠ごずの 連立方皋匏だったこずをふたえお、芁玠ごずの蚘述に戻っお 蚈算しおも、同じ倀が埗られる。 さお、この方皋匏は垞にx=0ずいう解を持っおいる。 しかし、今必芁なのはx = 0ずいう解ではなく、0でないxである。 ここで、仮に A − λ E {\displaystyle A-\lambda E} が、 を満たすずするず、この行列はただ1぀の解を持ち、 その解はx=0である。 これはこのずきには A − λ E {\displaystyle A-\lambda E} が逆行列を持぀こずからすぐにわかる。 よっお、仮に行列Aがある0でない固有ベクトルを持぀ずすれば、 すくなくずも det ( A − λ E ) = 0 {\displaystyle \det(A-\lambda E)=0} ずならなければならない。 いいかえれば、そのこずの必芁条件は det ( A − λ E ) = 0 {\displaystyle \det(A-\lambda E)=0} ずなる。 この方皋匏を固有方皋匏ず呌ぶ。この方皋匏は λ {\displaystyle \lambda } に関するn次の代数方皋匏であり、 nが倧きいずきには䞀般にずじた圢で解けるずは限らない。 ただし、この匏は必ず耇玠数の範囲でn個の解を持぀こずが 知られおいる。 固有方皋匏には様々な堎合がある。 䟋ずしお、党おの解が単根であるずきや、いく぀かの重根があるずきが ある。 䞀般に党おの解が単根であるずきには、それぞれの固有倀に察応する 固有ベクトルがただ1぀ず぀存圚し、元の行列は完党に察角化 されるこずが知られおいる。このずき察角成分に 珟われる数は、その固有ベクトルに察応する固有倀である。 たた、䞀般に を満たす行列は察角化されるこずが知られおいる。 重芁な䟋ずしおナニタリ行列、゚ルミヌト行列、盎亀行列、察称行列などは 察角化可胜である。実際物理などででおくるのは倚くがこの堎合であり、 特に゚ルミヌト行列の察角化は、量子力孊の定匏化においお 重芁な䜍眮を占める。 いく぀かの重根があるずきには、行列は必ずしも察角化されるずは限らない。 䟋えば、 は察角化可胜である、ずいうより既に察角化されおいる。 しかし、 のような行列を察角化するこずは出来ない。 このような堎合には䞀般にゞョルダン暙準型ず呌ばれる 最も簡単な圢に垰着させるこずが慣習的になっおいる。 ゞョルダン暙準型に぀いおはおそらく数孊の線圢代数で 扱われるが、埌にも少し扱う。 䞊の察角化できない行列は実際には既にゞョルダン暙準型の圢になっおいる。 ここでは兞型的な堎合をいく぀か解析しおみる。 䟋えば、 では、 固有方皋匏は ずなる。 ここでこの固有方皋匏は党おの根が単根であるので、 これらの固有倀にはそれぞれ1぀ず぀の固有ベクトルが察応し、 それらによっお行列が察角化されるこずが期埅される。 実際、固有ベクトルが2本あるなら、その方向に関しおは その行列が良い振舞いをするずいう方向が2本分かっおいるこずになり、 そしお、ここでは2次元のベクトルを考えおいるので、 これらの2本だけで䜜り埗る党おのベクトルを䜜るこずが出来るので、 元の行列が党おのベクトルに぀いお良い振舞いをするこずはある意味で 圓然であるず思われる。 さお、埗られた固有倀を もずもずの匏 たたは、 に代入するこずで固有ベクトルを求められる。 この操䜜は少しトリッキヌに思えるかも知れないが、 こういうものだず思っおもらいたい。 ここでは、 λ = 0 {\displaystyle \lambda =0} に察しお、䞊の方皋匏は ずなる。2぀の方皋匏が同じ方皋匏になるこずに泚意。 これは、この λ {\displaystyle \lambda } に察しお A − λ E {\displaystyle A-\lambda E} の行列匏が0になるこずからの垰結ず芋るこずが 出来る。 この条件を満たすベクトルは党おこの固有倀に関する固有ベクトルずなる。 ベクトルの長さは自由に遞んで良い。 䟋えば、おそらく最も簡明なのは であり、これは λ = 0 {\displaystyle \lambda =0} に関する 固有ベクトルずなる。 実際には、ベクトルの長さを1にするために芏栌化を行ない、 ずしたものもよく甚いられる。 λ = 2 {\displaystyle \lambda =2} に察しおは、䟋えば が埗られる。 これでこの行列は党おのベクトルに察しお良い振舞いを するこずが出来るこずが分かった。 先ほども述べた通り、 察角化は党おの行列に぀いお出来るずは限らない。 䟋えば、 は察角化可胜であるが、 は察角化䞍可胜である。 問題は、 固有倀 λ {\displaystyle \lambda } が重解を持ったずき 固有ベクトルの匵るベクトルの次元が 充分な自由床を持たないこずがありうるずいうこずにある。 この問題では、固有ベクトルをきめる 方皋匏は、 x 2 = 0 {\displaystyle x_{2}=0} に垰着するが、これを満たすベクトルは (a 0) (aは任意の定数)であり、1次元でしか無い。 そのため、固有ベクトルが充分な数だけずれないずいうこずになっおいる。 このような堎合は察角化は原理的に䞍可胜なのである。 このずきには、代わりにゞョルダン暙準型ずいう圢匏が䜿われるこずが 倚い。 ここでは行列の察角化の応甚ずしお、2次圢匏の蚈算を扱う。 実際の蚈算では2次匏の蚈算を扱うこずが良くある。 䟋えば、2次元の攟物線型ポテンシャルを考えるずき、ある方向を取るこずで 攟物線が非垞に簡単に芋えるこずがある。そのようなこずのために 行列の察角化の蚈算が䜿われるのである。 䞀般にn*n個の文字 x 1 , ⋯ x n {\displaystyle x_{1},\cdots x_{n}} を甚いお曞かれる2次匏は、 の圢で曞ける。ただし、A,xずもに実数しか取り埗ないものずする。 ここで、䟿宜䞊Aは察称な行列ずする。 䟋えば、 x 2 + x y + y 2 {\displaystyle x^{2}+xy+y^{2}} に察しおは、 ず遞べばよい。このように、うたく数倀を遞ぶこずで、2次圢匏の 行列は必ず察称に遞べる。 察称行列の察角化を甚いるず、 ある盎亀行列Oを甚いお、 ず曞ける。ここでBは察角行列である。 Ox = y ず定矩するこずで、 が埗られる。 右蟺の圢を2次圢匏の暙準型ず呌ぶ。 䟋えば、 2぀の2次圢匏 x 2 − y 2 {\displaystyle x^{2}-y^{2}} ず、 2 x y {\displaystyle 2xy} は、同䞀の暙準型をも぀。 盎亀行列Oは、 たた、 x 2 − y 2 = 1 {\displaystyle x^{2}-y^{2}=1} のグラフは、 2xy = 1 のグラフを π / 4 {\displaystyle \pi /4} 回転させおみたものに 等しいこずもこれに察応する。 結局 2 x y {\displaystyle 2xy} を芋るずきにはグラフを傟けおみるのが分かりやすく解析する のに良い方法であり、そのよい方法は、実は行列の察角化ず察応しおいた ずいうこずである。
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"ず曞かれるこずがある。 重芁な事は、行列の積は n*m行列ずm*l行列のように(n,m,lは正の敎数。)前の行列の列の数ず埌の行列の行の数が 䞀臎しおいないず蚈算できないこずが挙げられる。 このこずからもわかるように、行列の積は䞀般に非可換である。 このこずを匏で曞くず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "n*nのように行ず列の数が等しい行列のこずを正方行列ず呌ぶ。 正方行列に぀いお、行ず列の番号が等しい成分のこずを察角成分ず呌ぶ。 察角成分でない成分を非察角成分ず呌ぶ。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "n*n正方行列においお、察角成分が党お1であり、非察角成分が 党お0である行列を、n*n単䜍行列ず呌ぶ。 この行列は盎接蚈算を行なうこずで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "を満たすこずが分かる。(Aは任意の行列。) このこずは、短く", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ず曞かれるこずがある。 ここで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "は、ijが等しい倀を持぀ずき1を返し、ijが等しくない倀を持぀ずき0を返す行列であり ちょうど単䜍行列に察応するものになっおいる。 この", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "のこずを歎史的理由によりクロネッカヌのデルタず呌ぶ。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ここたで、行列の芁玠がどのような数で䞎えられおいるかを指定しおいなかった。 実甚的には倚くの堎合、行列の䞭身は実数か耇玠数のどちらかが䞎えられる。 ずくに行列の耇玠共圹を行列のうちで党おの芁玠の耇玠行列を取ったもので 䞎え、これを行列 A {\\displaystyle A} に察しお A ∗ {\\displaystyle A^{*}} ず曞く。(これらの蚘号は本によっお違いがあるので 泚意が必芁である。堎合によっおは、 A † {\\displaystyle A^{\\dagger }} 、 A ̄ {\\displaystyle {\\bar {A}}} ず曞かれるこずが ある。)", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "たた、Aが実数だけで䞎えられる行列であるなら、その耇玠共圹は Aず䞀臎する。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "転眮行列ずは、ある行列Aを", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "で䞎えるずき、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。぀たり、行列の行ず列を入れ換えるこずで定矩される 行列である。この蚘号も本によっお異なるので、それぞれの本をよく読み比べるこずが 必芁ずなる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "随䌎行列はある行列Aに察しお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。぀たり、耇玠共圹を取っおしかも転眮した行列を 随䌎行列ず呌ぶのである。 ここでは、 † {\\displaystyle \\dagger } を甚いたが、 この蚘号は前のものず同様、本によっお統䞀されおいないので泚意が 必芁ずなる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "゚ルミヌト行列ずは、その行列の随䌎行列がその行列自身ず䞀臎する行列である。 ゚ルミヌト行列は行列が実数で䞎えられおいるずき、転眮が等しい行列に 垰着するが、この行列を察称行列ず呌ぶ。 䟋えば、単䜍行列ぱルミヌト行列である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ナニタリ行列(Uで衚わされるこずが倚い。)ずは、その行列の随䌎行列が元の行列の 逆行列ずなっおいる行列のこずである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ナニタリ行列はもずの行列が実数で䞎えられおいるずき、 その行列の転眮が、元の行列の逆行列に等しくなっおいる行列に 垰着するが、この行列を盎亀行列ず呌ぶ。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "( TODO ノルムを導入した堎合の結論? )", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "䞀次方皋匏は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "で衚わされる方皋匏である。( a i {\\displaystyle a_{i}} , b i {\\displaystyle b_{i}} は、定数。) これらの䞀般解を求める。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞊の連立方皋匏は、行列蚘法では", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ず曞ける。仮に、Aが逆行列を持぀なら、 この匏の䞀般解は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ずなる。 よっお、1次方皋匏を解くのは、行列の逆行列を 求めるこずに等しい。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ここでは、逆行列を具䜓的に蚈算する方法を考察し、 その結果を甚いお1次方皋匏を解く方法を考える。 そのために、いくらかの甚語を導入する必芁がある。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "行列匏は、 行列", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "に察しお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "で䞎えられる数である。 これだけでは䜕を蚀っおいるか分からないかもしれないが、 順に説明を远っおいっお欲しい。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ここで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "は、1からnたでの敎数の眮換のうちのどれかを衚わしおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ここで敎数の眮換ずは、ある敎数の集合を取ったずき、それらが 互いに重耇しないように ある倀をある倀に察応させたものである。 䟋えば、敎数の組1,2,3をずったずき", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "は1぀の眮換である。 1,2,3がそれぞれ1,2,3のうちの別の数に移っおいるこずに 泚目しお欲しい。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "眮換の数はn個の敎数の組を甚いたずきn!個ある。 䟋えば、 3個の敎数の組では、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "の(6=3!)組ずなる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䞊で挙げた6぀の眮換の䞭で 1番䞊の、党おの敎数が倉化しない 眮換を、単䜍眮換ず呌ぶ。単䜍眮換から偶数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を隅眮換、奇数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を奇眮換ず呌ぶ。 ここで蚀う倉曎ずは、眮換の埌にある敎数が移る数を、別の敎数が移る数ず 互いに入れ換えるこずを蚀う。これが1床だけ起これば奇眮換であり、 2回だけ起これば隅眮換である。厳密には䟋えば、1ず2ずいう結果を䜕床も移し倉えお 、単䜍眮換自身が 2 n {\\displaystyle 2^{n}} (nは正の敎数。)回眮換に察応するずいうこずもできる。 しかし、この堎合でも単䜍眮換が隅眮換である、ずいう䞻匵は倉化しおいない こずがわかる。(ただし0回は偶数なので0眮換は隅眮換であるずした。) 実はこの結果はより䞀般的なものであり、 ある眮換に぀いお様々な入れ換えを行なっおも、その眮換が 隅眮換か奇眮換かずいうこずには圱響しないこずが知られおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "導出?", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "぀たり、結局のずころある眮換が隅眮換か奇眮換かどうかを決めたいずきには、 最も簡単な仕方で1぀結果を埗れば、党おのやり方で同じ結果が埗られる こずがわかる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "䟋ずしお䞊に挙げた6぀の眮換に぀いお、それらが隅眮換か奇眮換かを刀別する。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "䞊でいう2,3,6番目の眮換は、それぞれ 単䜍眮換から1床だけ察応する倀を亀換しお埗られるので 奇眮換である。(それぞれ2ず3、1ず2、3ず1)を亀換しお 埗られる。 単䜍眮換は0階の亀換で埗られるので隅眮換であり 残った2぀はそれぞれ2組の数倀の入れ換えをするこずで 埗られるので、隅眮換である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "行列匏の定矩の匏", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "で、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "が隅眮換であるずき、+1、奇眮換であるずき-1ずなる。 ぀たり、単䜍眮換をしお埗られる、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "の様な項に察しおは、1をかけ算し、 ある奇眮換", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "に぀いおは-1をかけ、 そのような倀を党お足し合わせるずいうこずがこの蚈算の䞻旚ずなっおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "実際には、眮換の数はn!の速さで増えるので、これらの項数は急激に増える。 そのため、n=2,3,4ぐらいのずきを陀いお、蚈算機を䜿わないで 倀を埗るこずは困難になる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "䟋えば、2次行列に぀いお蚈算する。このずきは眮換の数は 2぀であるので、蚈算は簡単である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "2*2行列Aを", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "で䞎える。行列匏の定矩にしたがっお蚈算するず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "ずなる。この倀は高校では Δ {\\displaystyle \\Delta } ず呌ばれおいた量であるが この量は行列の行列匏であったわけである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "3次の行列匏では、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ずなる。 これは、斜めに数を掛け合わせおいったものに等しいこずに泚意。 䟋えば、第1項aeiは、1行1列のaから、3行3列のiたでを右䞋に向かっお 順に曞けおいったものに等しい。たた、次のbfgは、1行2列のbから始めお、 右䞋に向かっおかけ算しおいったものに等しい。2行3列のfのあずは 端を突き抜けお、3行1列のgにいたるこずに泚意。 4から6番目の項は、右䞋に向かっおではなく巊䞋に向かっお 曞けおいった倀ずなり同時にかけ算した倀に(-1)をかける必芁がある。 このような蚈算法を サラスの公匏ず呌ぶこずがある。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "䞀方、4 * 4 以降の行列ではこのような簡単な蚈算法は 埗られないので定矩に埓っおじょじょに蚈算しおいくこずが求められる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "行列匏は重芁な性質ずしお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "ずいう性質を持っおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "(:導出?)", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ここでは、いきなり定矩を䞎える。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "に察しお、 m行ずr列を陀いお埗られる(n-1)*(n-1)行列の行列匏を、 行列Aのm行r列に関する小行列匏ず呌ぶ。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "぀たり、ある列ず行を1本ず぀陀いお、出来た行列の行列匏を取るず それが小行列匏ずなっおいるわけである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "行列匏の蚈算を簡単に行なうため、 匏の展開を導入する。この方法を甚いるず、 倚くの行ず列を持぀行列の行列匏が比范的簡単に蚈算できる。 ただし、実際にはこの方法は基本行列による倉圢ず組み合わせお䜿われるこずが 倚いので、これだけを芋おもそれほど䟿利ずは感じないかも知れない。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "基本行列の導入", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "行列匏の展開ずは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "に察しお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "が成り立぀。 ここで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "は、 m行k列に関する行列Aの小行列匏である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "この匏はn*nの行列の行列匏を n個の(n-1)*(n-1)行列の行列匏の和によっお衚わしおいる。 このこずから、この操䜜を行列匏の展開ず呌ぶのである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "䟋えば、n*nの行列匏においお mk項を含む倀は、 他に、m行たたは、k列に含たれる項を含んでいおはならない。 (これは、行列匏に含たれる倀がそれぞれn個の敎数の眮換であり、 その䞭でm行たたはk列を衚わす数は、1床しか含たれおいないこずによる。) たたそれ以倖の項は、党䜓の眮換が隅眮換であったら前の笊合が1になるように、 奇眮換であったら前の笊合が-1になるように蚈算されるが、 これはたさしく、m行ずk列を陀いた(n-1)*(n-1)行列の行列匏、 すなわちm行k列に関する行列Aの小行列匏 に 他ならない。 同様の考察を行列䞭の他の項に぀いおも繰りかえすず、 行列匏の展開の匏を埗る。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "䟋えば、3行3列の行列匏の蚈算を行なうずき、 行列匏の展開を䜿うず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "ずなり、2次の行列の行列匏の蚈算に垰着する。 それぞれの小行列匏の前に぀く笊合がi行j列であったら ( − 1 ) i + j {\\displaystyle (-1)^{i+j}} に比䟋するこずに泚意。 実際にはこのたただずあたり蚈算量が枛っおいる感じがせず、 実際そうなのだが、特にある行たたは列にただ1぀だけ0でない数が 入っおおり、残りは党お0ずいう行や列が存圚したずき、この行列匏の 展開によっおn*n行列はただ1぀の(n-1)*(n-1)行列に垰着し、非垞に 蚈算が楜になる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ここでも無味也燥な定矩が続くが、がんばっおもらいたい。 実はこの量は線圢代数が終わるずほずんど出お来なくなるので 定矩などしなくおもよさそうなものなのだが、ずはいえこの量を 眮かないず、次の逆行列の蚘述が非垞に倧倉になるので、 ここでは導入するのである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "ある行列n*n行列Aに察しお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "で定矩される行列Cを行列Aの䜙因子行列ず呌ぶ。 ここで b j i {\\displaystyle b_{ji}} は、 行列Aの行j列iに関する小行列匏である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "䟋えば、2*2行列でこの倀を蚈算しおみる。 実際には3*3行列以降では、これを埗るために n*n個の行列匏の蚈算をせねばならなくなるので、 蚈算はかなり倧倉になる。そのため、ここでは2*2行列を 扱うのである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "2*2行列では䜙因子行列も2*2なので、4぀の小行列匏を蚈算すればよい。 実際には2*2の行列匏の小行列匏は1*1の行列の行列匏、ずいうか 1*1の行列はただの数であるので 䜙因子行列は簡単に求められる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "ずしお実際に蚈算するず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "が埗られる。よっおAの䜙因子行列Cは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "ずなる。この圢は実は2*2行列の逆行列の圢ず同じ圢をしおいる。 ぀たり、この行列はAの逆行列に比䟋しおいるのである。 実はこれは䞀般的な結果で、ある行列の逆行列は その行列の䜙因子行列を元の行列の行列匏で割ったものになる。 ただし、Aの行列匏が0に等しいずきは䟋倖であり、このずき行列A は逆行列を持たない。 次のセクションではそのこずの䞀般的な蚌明を 䞎える。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "たずは、先ほどの結果をたずめる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ある行列Aの逆行列は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "で曞かれる。 ここでCは、Aの䜙因子行列である。 ただし、det A が0に等しいずき、行列Aは逆行列を持たない。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "ここでは具䜓的に行列ACを蚈算し、 その結果が", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "に等しいこずを瀺す。(Eは単䜍行列。) 䞀般的に、第l行に぀いお考える。(l = 1 , ... , nずする。) このずき、ACのll芁玠を考えるず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "( b l m {\\displaystyle b_{lm}} は、行列Aの行l、列mに関する小行列匏。)", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "(匏の展開の逆) ずなり、ここでは確かに", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "ず䞀臎した結果になる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "次に、l行で、i列(i = 1, ... , n : l 以倖) に぀いお ACを考える。ここでは0になっおくれるずよい。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "これは、行列Aで、i行目をl行目で眮き換えた行列の行列匏に等しい。 行列匏で行列のうちのある行か、ある列が他の行か他の列ず䞀臎する堎合、 その2぀の行たたは列からの寄䞎は必ず打ち消しあう。 よっおi列からの寄䞎は0に等しい。 よっお求める行列 ACは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "ずなり、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "は、(CはAの䜙因子行列) Aの逆行列に等しいこずが分る。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "これによっお、ある正方行列が䞎えられたずき、その行列の 逆行列を求める䞀般的な方法が埗られたわけである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "しかし、実際にはこの蚈算は倚くの蚈算量を必芁ずするので 実甚的な蚈算には甚いられない。 実甚的な蚈算にはガりスの消去法が 甚いられるこずが倚い。 ガりスの消去法は蚈算機科孊か数孊の線圢代数で扱われる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ある䞀次方皋匏", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "が䞎えられたずき、 Aの行列匏が0でないずき、その解は", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "ずなる。 このずき、 A − 1 {\\displaystyle A^{-1}} に぀いお 䞀般的な衚匏を甚いるず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "ここで、 B i j {\\displaystyle B_{ij}} はAのi行j列に関する小行列匏であり、 A replaced {\\displaystyle A_{\\textrm {replaced}}} は、䞊で瀺した i {\\displaystyle i} 番目の芁玠に぀いおは行列 A {\\displaystyle A} の i {\\displaystyle i} 列目を列ベクトル b → {\\displaystyle {\\vec {b}}} で眮き換えたものである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "これを甚いお䞀般的に1次方皋匏の解が埗られるこずが分る。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "぀たり、どんな1次方皋匏が珟われおも瞬時に答が埗られるずいうこずである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "実際には蚈算が倧倉な事も倚いので、この公匏に頌らない方法も蚈算機科孊の分野を䞭心に倚く知られおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "䞀般的な方法ずしおは基本行列を䜿った方法が良く知られおいるがい぀その方法が曞かれるかは今の時点では分からない。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "determinant が0であるずき、その行列には 逆行列が存圚しない。 䟋えば、2次の行列A では、det A = ad - bc= 0 のずき、その行列には 逆行列が存圚しない。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "これは実際には、a/b = c/d に察応し、2぀の盎線が 平行である堎合に察応する。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ここではベクトルを幟䜕的なベクトルずしお取っおみる。 ぀たり、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "ずしおみる。このずき䞀般的な2*2行列は、あるベクトルを 別のベクトルに移す働きをするずいうこずが出来る。 䟋えば、 行列", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "の倉曎をする。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "䞀般に倚くの行列は、行列はもっずもよい基底をずった堎合、 察角化されおみえる。察角化ずはどういうこずかずいうず、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "の圢で曞かれる行列のこずである。 ただし、ここでiの和を取っおはいけない。 ここで ÎŽ i j {\\displaystyle \\delta _{ij}} はクロネッカのデルタであるので、 この匏は、察角化された行列は察角芁玠だけを持぀行列であるこずが わかる。぀たり、ある行列はある基底をずるこずで 察角化されお芋えるのである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "䟋えば", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "のずきを考えおみる。 この行列は ベクトル(1 1)を2倍の長さにし、 (1 -1)を長さ0のベクトルにする。 党おのベクトルはこれら2぀のベクトルを甚いお匵るこずが出来るので 党おのベクトルに察するAの動䜜が刀ったこずになる。 䟋えば、 (2 0) = (1 1) + (1 -1) を甚いれば、 A(2 0) = A((1 1) + (1 -1)) = 2(1 1) + 0 (1 -1) = (2 2) ずなる。 たた、 A n {\\displaystyle A^{n}} (2 0) = 2 n {\\displaystyle 2^{n}} (1 1) = ( 2 n {\\displaystyle 2^{n}} 2 n {\\displaystyle 2^{n}} ) ずなる。 ぀たり、 e 1 {\\displaystyle e_{1}} , e 2 {\\displaystyle e_{2}} ずいう行列を取ったずきには その行列を互いに混ぜ合わせたり長さを倉えたり曎には向きを倉えたりず 耇雑なマッピングをしおいたようにみえた行列が、非垞に扱い易くなっおいる のである。このように行列が最も扱い易くなる ベクトルを探すこずが、このセクションの䞻題である。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "行列Aに぀いおあるベクトルxに察しお", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "が成り立぀ずきこれを固有ベクトルず呌ぶ。 たた λ {\\displaystyle \\lambda } を固有倀ず呌ぶ。 これは先ほどでいうず、行列の動䜜をただの定数倍にしおしたうベクトルのこずである。 このようなベクトルを芋぀けられるず非垞に郜合が良い。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "この方皋匏は実際に解くこずが出来る。 倀は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "ずなる。 ここで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "ずなるこずを甚いた。 (Eは単䜍行列。) これは䞀芋奇異に思えるかも知れないが、元々1次方皋匏が芁玠ごずの 連立方皋匏だったこずをふたえお、芁玠ごずの蚘述に戻っお 蚈算しおも、同じ倀が埗られる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "さお、この方皋匏は垞にx=0ずいう解を持っおいる。 しかし、今必芁なのはx = 0ずいう解ではなく、0でないxである。 ここで、仮に A − λ E {\\displaystyle A-\\lambda E} が、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "を満たすずするず、この行列はただ1぀の解を持ち、 その解はx=0である。 これはこのずきには A − λ E {\\displaystyle A-\\lambda E} が逆行列を持぀こずからすぐにわかる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "よっお、仮に行列Aがある0でない固有ベクトルを持぀ずすれば、 すくなくずも det ( A − λ E ) = 0 {\\displaystyle \\det(A-\\lambda E)=0} ずならなければならない。 いいかえれば、そのこずの必芁条件は det ( A − λ E ) = 0 {\\displaystyle \\det(A-\\lambda E)=0} ずなる。 この方皋匏を固有方皋匏ず呌ぶ。この方皋匏は λ {\\displaystyle \\lambda } に関するn次の代数方皋匏であり、 nが倧きいずきには䞀般にずじた圢で解けるずは限らない。 ただし、この匏は必ず耇玠数の範囲でn個の解を持぀こずが 知られおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "固有方皋匏には様々な堎合がある。 䟋ずしお、党おの解が単根であるずきや、いく぀かの重根があるずきが ある。 䞀般に党おの解が単根であるずきには、それぞれの固有倀に察応する 固有ベクトルがただ1぀ず぀存圚し、元の行列は完党に察角化 されるこずが知られおいる。このずき察角成分に 珟われる数は、その固有ベクトルに察応する固有倀である。 たた、䞀般に", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "を満たす行列は察角化されるこずが知られおいる。 重芁な䟋ずしおナニタリ行列、゚ルミヌト行列、盎亀行列、察称行列などは 察角化可胜である。実際物理などででおくるのは倚くがこの堎合であり、 特に゚ルミヌト行列の察角化は、量子力孊の定匏化においお 重芁な䜍眮を占める。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "いく぀かの重根があるずきには、行列は必ずしも察角化されるずは限らない。 䟋えば、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "は察角化可胜である、ずいうより既に察角化されおいる。 しかし、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "のような行列を察角化するこずは出来ない。 このような堎合には䞀般にゞョルダン暙準型ず呌ばれる 最も簡単な圢に垰着させるこずが慣習的になっおいる。 ゞョルダン暙準型に぀いおはおそらく数孊の線圢代数で 扱われるが、埌にも少し扱う。 䞊の察角化できない行列は実際には既にゞョルダン暙準型の圢になっおいる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "ここでは兞型的な堎合をいく぀か解析しおみる。 䟋えば、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "では、 固有方皋匏は", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "ずなる。 ここでこの固有方皋匏は党おの根が単根であるので、 これらの固有倀にはそれぞれ1぀ず぀の固有ベクトルが察応し、 それらによっお行列が察角化されるこずが期埅される。 実際、固有ベクトルが2本あるなら、その方向に関しおは その行列が良い振舞いをするずいう方向が2本分かっおいるこずになり、 そしお、ここでは2次元のベクトルを考えおいるので、 これらの2本だけで䜜り埗る党おのベクトルを䜜るこずが出来るので、 元の行列が党おのベクトルに぀いお良い振舞いをするこずはある意味で 圓然であるず思われる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "さお、埗られた固有倀を もずもずの匏", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "たたは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "に代入するこずで固有ベクトルを求められる。 この操䜜は少しトリッキヌに思えるかも知れないが、 こういうものだず思っおもらいたい。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "ここでは、 λ = 0 {\\displaystyle \\lambda =0} に察しお、䞊の方皋匏は", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "ずなる。2぀の方皋匏が同じ方皋匏になるこずに泚意。 これは、この λ {\\displaystyle \\lambda } に察しお A − λ E {\\displaystyle A-\\lambda E} の行列匏が0になるこずからの垰結ず芋るこずが 出来る。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "この条件を満たすベクトルは党おこの固有倀に関する固有ベクトルずなる。 ベクトルの長さは自由に遞んで良い。 䟋えば、おそらく最も簡明なのは", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "であり、これは λ = 0 {\\displaystyle \\lambda =0} に関する 固有ベクトルずなる。 実際には、ベクトルの長さを1にするために芏栌化を行ない、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "ずしたものもよく甚いられる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "λ = 2 {\\displaystyle \\lambda =2} に察しおは、䟋えば", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "が埗られる。 これでこの行列は党おのベクトルに察しお良い振舞いを するこずが出来るこずが分かった。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "先ほども述べた通り、 察角化は党おの行列に぀いお出来るずは限らない。 䟋えば、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "は察角化可胜であるが、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "は察角化䞍可胜である。 問題は、 固有倀 λ {\\displaystyle \\lambda } が重解を持ったずき 固有ベクトルの匵るベクトルの次元が 充分な自由床を持たないこずがありうるずいうこずにある。 この問題では、固有ベクトルをきめる 方皋匏は、 x 2 = 0 {\\displaystyle x_{2}=0} に垰着するが、これを満たすベクトルは (a 0) (aは任意の定数)であり、1次元でしか無い。 そのため、固有ベクトルが充分な数だけずれないずいうこずになっおいる。 このような堎合は察角化は原理的に䞍可胜なのである。 このずきには、代わりにゞョルダン暙準型ずいう圢匏が䜿われるこずが 倚い。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "ここでは行列の察角化の応甚ずしお、2次圢匏の蚈算を扱う。 実際の蚈算では2次匏の蚈算を扱うこずが良くある。 䟋えば、2次元の攟物線型ポテンシャルを考えるずき、ある方向を取るこずで 攟物線が非垞に簡単に芋えるこずがある。そのようなこずのために 行列の察角化の蚈算が䜿われるのである。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "䞀般にn*n個の文字 x 1 , ⋯ x n {\\displaystyle x_{1},\\cdots x_{n}} を甚いお曞かれる2次匏は、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "の圢で曞ける。ただし、A,xずもに実数しか取り埗ないものずする。 ここで、䟿宜䞊Aは察称な行列ずする。 䟋えば、 x 2 + x y + y 2 {\\displaystyle x^{2}+xy+y^{2}} に察しおは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "ず遞べばよい。このように、うたく数倀を遞ぶこずで、2次圢匏の 行列は必ず察称に遞べる。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "察称行列の察角化を甚いるず、 ある盎亀行列Oを甚いお、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "ず曞ける。ここでBは察角行列である。 Ox = y ず定矩するこずで、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "が埗られる。 右蟺の圢を2次圢匏の暙準型ず呌ぶ。", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "䟋えば、 2぀の2次圢匏 x 2 − y 2 {\\displaystyle x^{2}-y^{2}} ず、 2 x y {\\displaystyle 2xy} は、同䞀の暙準型をも぀。 盎亀行列Oは、", "title": "線圢代数" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "たた、 x 2 − y 2 = 1 {\\displaystyle x^{2}-y^{2}=1} のグラフは、 2xy = 1 のグラフを π / 4 {\\displaystyle \\pi /4} 回転させおみたものに 等しいこずもこれに察応する。 結局 2 x y {\\displaystyle 2xy} を芋るずきにはグラフを傟けおみるのが分かりやすく解析する のに良い方法であり、そのよい方法は、実は行列の察角化ず察応しおいた ずいうこずである。", "title": "線圢代数" } ]
物理数孊I > 線圢代数
<small> [[物理数孊I]] > 線圢代数</small> ---- ==線圢代数== ===行列の定矩ず特別な行列=== ====行列の定矩==== 数倀を䜕らかの仕方で組み合わせたものを行列ず呌ぶ。 ただし、瞊の長さず暪の長さを、各行ず列でそろえなくおはならない。 䟋えば、 :<math> \begin{pmatrix} a _{11}&a _{12}\\ a _{21}&a _{22}\\ \end{pmatrix} </math> は行列である。 高校たでの範囲では、行列は3*3たでしか扱わなかった。 しかし、実際には行列はm*n行列が存圚し、(m.nは正の敎数。) 党おにおいお和、積などの挔算を行なうこずが出来る。 ====行列の和,積==== 行列の和は各芁玠ごずに和を取るこずによっお定矩される。 このこずは、行列の和が可換であり、結合則を満たすこずを保蚌する。 実数倍は、各芁玠に実数を曞けるこずによっお 定矩する。この挔算は行列に単䜍行列の定数倍ををかける挔算ず 等しいこずに泚意。n*n行列の単䜍行列はすぐ埌に定矩する。 これらの操䜜が可胜なこずを、行列の線圢性ず呌ぶ。 行列の積は、 :<math> \begin{pmatrix} a _{11}& \cdots & a _{1n} \\ &\cdots &\\ a _{n1}& \cdots & a _{nn} \end{pmatrix} \times \begin{pmatrix} b _{11}& \cdots & b _{1n} \\ &\cdots &\\ b _{n1}& \cdots & b _{nn} \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \sum _i a _{1i} b _{i1} & \cdots & \sum _i a _{1i} b _{in}\\ &\cdots &\\ \sum _i a _{ni} b _{i1} & \cdots & \sum _i a _{ni} b _{in}\\ \end{pmatrix} </math> で䞎えられる。これらは2*2,3*3などの行列の挔算の 拡匵ずなっおいる。 この挔算は短く :<math> (a b ) _{ij} = \Sigma _k (a _{ik} b _{kj} ) </math> ず曞かれるこずがある。 重芁な事は、行列の積は n*m行列ずm*l行列のように(n,m,lは正の敎数。)前の行列の列の数ず埌の行列の行の数が 䞀臎しおいないず蚈算できないこずが挙げられる。 このこずからもわかるように、行列の積は䞀般に非可換である。 このこずを匏で曞くず、 :<math> AB \ne BA </math> ずなる。 ====単䜍行列==== n*nのように行ず列の数が等しい行列のこずを正方行列ず呌ぶ。 正方行列に぀いお、行ず列の番号が等しい成分のこずを察角成分ず呌ぶ。 察角成分でない成分を非察角成分ず呌ぶ。 n*n正方行列においお、察角成分が党お1であり、非察角成分が 党お0である行列を、n*n単䜍行列ず呌ぶ。 この行列は盎接蚈算を行なうこずで、 :<math> EA = AE = A </math> を満たすこずが分かる。(Aは任意の行列。) このこずは、短く :<math> \Sigma _k \delta _{ik} a _{kj} = a _{ij} </math> ず曞かれるこずがある。 ここで、 :<math> \delta _{ij} </math> は、ijが等しい倀を持぀ずき1を返し、ijが等しくない倀を持぀ずき0を返す行列であり ちょうど単䜍行列に察応するものになっおいる。 この :<math> \delta </math> のこずを歎史的理由によりクロネッカヌのデルタず呌ぶ。 ====耇玠共圹行列==== ここたで、行列の芁玠がどのような数で䞎えられおいるかを指定しおいなかった。 実甚的には倚くの堎合、行列の䞭身は実数か耇玠数のどちらかが䞎えられる。 ずくに行列の耇玠共圹を行列のうちで党おの芁玠の耇玠行列を取ったもので 䞎え、これを行列<math>A</math>に察しお<math>A^*</math>ず曞く。(これらの蚘号は本によっお違いがあるので 泚意が必芁である。堎合によっおは、<math>A^\dagger</math>、<math>\bar A</math>ず曞かれるこずが ある。) :<math> (A^*) _{ij} = a _{ij}^* </math> たた、Aが実数だけで䞎えられる行列であるなら、その耇玠共圹は Aず䞀臎する。 ====転眮行列==== 転眮行列ずは、ある行列Aを :<math> A = a _{ij} </math> で䞎えるずき、 :<math> A^t=a _{ji} </math> で䞎えられる。぀たり、行列の行ず列を入れ換えるこずで定矩される 行列である。この蚘号も本によっお異なるので、それぞれの本をよく読み比べるこずが 必芁ずなる。 ====随䌎行列==== 随䌎行列はある行列Aに察しお、 :<math> A^\dagger = (A^t)^*=(A^*)^t </math> で䞎えられる。぀たり、耇玠共圹を取っおしかも転眮した行列を 随䌎行列ず呌ぶのである。 ここでは、<math>\dagger</math>を甚いたが、 この蚘号は前のものず同様、本によっお統䞀されおいないので泚意が 必芁ずなる。 ====゚ルミヌト行列==== ゚ルミヌト行列ずは、その行列の随䌎行列がその行列自身ず䞀臎する行列である。 ゚ルミヌト行列は行列が実数で䞎えられおいるずき、転眮が等しい行列に 垰着するが、この行列を察称行列ず呌ぶ。 䟋えば、単䜍行列ぱルミヌト行列である。 ====ナニタリ行列==== ナニタリ行列(Uで衚わされるこずが倚い。)ずは、その行列の随䌎行列が元の行列の 逆行列ずなっおいる行列のこずである。 :<math> U U^{\dagger} = E </math> ナニタリ行列はもずの行列が実数で䞎えられおいるずき、 その行列の転眮が、元の行列の逆行列に等しくなっおいる行列に 垰着するが、この行列を盎亀行列ず呌ぶ。 ( TODO ノルムを導入した堎合の結論? ) ===逆行列の䞀般圢=== ====逆行列ず䞀次方皋匏==== 䞀次方皋匏は、 :<math> a _{11}x _1 + \cdots a _{1n}x _n = b _1 </math> :<math> a _{n1}x _1 + \cdots a _{nn}x _n = b _n </math> で衚わされる方皋匏である。(<math>a _i</math>, <math>b _i</math>は、定数。 これらの䞀般解を求める。 䞊の連立方皋匏は、行列蚘法では :<math> Ax = b </math> ず曞ける。仮に、Aが逆行列を持぀なら、 この匏の䞀般解は、 :<math> x = A^{-1} b </math> ずなる。 よっお、1次方皋匏を解くのは、行列の逆行列を 求めるこずに等しい。 ここでは、逆行列を具䜓的に蚈算する方法を考察し、 その結果を甚いお1次方皋匏を解く方法を考える。 そのために、いくらかの甚語を導入する必芁がある。 ====行列匏==== 行列匏は、 行列 :<math> A = \begin{pmatrix} a _{11} & \cdots & a _{1n} \\ \cdots & \cdots &\cdots\\ a _{n1} & \cdots & a _{nn} \end{pmatrix} </math> に察しお、 :<math> \sum _{\sigma} \textrm{sgn} \sigma a _{1\sigma _1} \cdot \cdot a _{n\sigma _n} </math> で䞎えられる数である。 これだけでは䜕を蚀っおいるか分からないかもしれないが、 順に説明を远っおいっお欲しい。 ここで、 :<math> \sigma </math> は、1からnたでの敎数の眮換のうちのどれかを衚わしおいる。 ここで敎数の眮換ずは、ある敎数の集合を取ったずき、それらが 互いに重耇しないように ある倀をある倀に察応させたものである。 䟋えば、敎数の組1,2,3をずったずき :<math> 1 \rightarrow 3, 2 \rightarrow 1, 3 \rightarrow 2 </math> は1぀の眮換である。 1,2,3がそれぞれ1,2,3のうちの別の数に移っおいるこずに 泚目しお欲しい。 眮換の数はn個の敎数の組を甚いたずきn!個ある。 䟋えば、 3個の敎数の組では、 :<math> 1\rightarrow 1 , 2 \rightarrow 2 ,3\rightarrow 3 </math>, :<math> 1\rightarrow 1 , 2 \rightarrow 3 ,3\rightarrow 2 </math>, :<math> 1\rightarrow 2 , 2 \rightarrow 1 ,3\rightarrow 3 </math>, :<math> 1\rightarrow 2 , 2 \rightarrow 3 ,3\rightarrow 1 </math>, :<math> 1\rightarrow 3 , 2 \rightarrow 1 ,3\rightarrow 2 </math>, :<math> 1\rightarrow 3 , 2 \rightarrow 2 ,3\rightarrow 1 </math> の(6=3!)組ずなる。 䞊で挙げた6぀の眮換の䞭で 1番䞊の、党おの敎数が倉化しない 眮換を、単䜍眮換ず呌ぶ。単䜍眮換から偶数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を隅眮換、奇数回だけの 倉曎を行なっお埗られる眮換を奇眮換ず呌ぶ。 ここで蚀う倉曎ずは、眮換の埌にある敎数が移る数を、別の敎数が移る数ず 互いに入れ換えるこずを蚀う。これが1床だけ起これば奇眮換であり、 2回だけ起これば隅眮換である。厳密には䟋えば、1ず2ずいう結果を䜕床も移し倉えお 、単䜍眮換自身が<math>2^n</math>(nは正の敎数。)回眮換に察応するずいうこずもできる。 しかし、この堎合でも単䜍眮換が隅眮換である、ずいう䞻匵は倉化しおいない こずがわかる。(ただし0回は偶数なので0眮換は隅眮換であるずした。) 実はこの結果はより䞀般的なものであり、 ある眮換に぀いお様々な入れ換えを行なっおも、その眮換が 隅眮換か奇眮換かずいうこずには圱響しないこずが知られおいる。 *TODO 導出? ぀たり、結局のずころある眮換が隅眮換か奇眮換かどうかを決めたいずきには、 最も簡単な仕方で1぀結果を埗れば、党おのやり方で同じ結果が埗られる こずがわかる。 䟋ずしお䞊に挙げた6぀の眮換に぀いお、それらが隅眮換か奇眮換かを刀別する。 䞊でいう2,3,6番目の眮換は、それぞれ 単䜍眮換から1床だけ察応する倀を亀換しお埗られるので 奇眮換である。(それぞれ2ず3、1ず2、3ず1)を亀換しお 埗られる。 単䜍眮換は0階の亀換で埗られるので隅眮換であり 残った2぀はそれぞれ2組の数倀の入れ換えをするこずで 埗られるので、隅眮換である。 行列匏の定矩の匏 :<math> \sum _{\sigma} \textrm{sgn} \sigma a _{1\sigma _1} \cdot \cdot a _{n\sigma _n} </math> で、 :<math> \textrm{sgn} \sigma </math> は、 :<math> \sigma </math> が隅眮換であるずき、+1、奇眮換であるずき-1ずなる。 ぀たり、単䜍眮換をしお埗られる、 :<math> a _{11} \cdot \cdot a _{nn} </math> の様な項に察しおは、1をかけ算し、 ある奇眮換 :<math> a _{12}a _{21}a _{33}a _{44} \cdots \alpha _{nn} </math> に぀いおは-1をかけ、 そのような倀を党お足し合わせるずいうこずがこの蚈算の䞻旚ずなっおいる。 実際には、眮換の数はn!の速さで増えるので、これらの項数は急激に増える。 そのため、n=2,3,4ぐらいのずきを陀いお、蚈算機を䜿わないで 倀を埗るこずは困難になる。 *蚈算䟋 䟋えば、2次行列に぀いお蚈算する。このずきは眮換の数は 2぀であるので、蚈算は簡単である。 2*2行列Aを :<math> A = \begin{pmatrix} a&b\\ c&d \end{pmatrix} </math> で䞎える。行列匏の定矩にしたがっお蚈算するず、 :<math> \begin{matrix} \textrm{det} A \\ =& a _{11}a _{22} - a _{12}a _{21}\\ =& a\times d - c \times b\\ =& ad -bc \end{matrix} </math> ずなる。この倀は高校では<math>\Delta</math>ず呌ばれおいた量であるが この量は行列の行列匏であったわけである。 3次の行列匏では、 :<math> \begin{matrix} A = \begin{pmatrix} a&b&c\\ d&e&f\\ g&h&i\\ \end{pmatrix} \\ =a _{11}a _{22}a _{33}+ a _{12}a _{23}a _{31}+ a _{13}a _{21}a _{32}- a _{11}a _{23}a _{32}- a _{13}a _{22}a _{31}- a _{12}a _{21}a _{33} \\ =aei + bfg + cdh - afh - bdi -ceg \end{matrix} </math> ずなる。 これは、斜めに数を掛け合わせおいったものに等しいこずに泚意。 䟋えば、第1項aeiは、1行1列のaから、3行3列のiたでを右䞋に向かっお 順に曞けおいったものに等しい。たた、次のbfgは、1行2列のbから始めお、 右䞋に向かっおかけ算しおいったものに等しい。2行3列のfのあずは 端を突き抜けお、3行1列のgにいたるこずに泚意。 4から6番目の項は、右䞋に向かっおではなく巊䞋に向かっお 曞けおいった倀ずなり同時にかけ算した倀に(-1)をかける必芁がある。 このような蚈算法を サラスの公匏ず呌ぶこずがある。 䞀方、4 * 4 以降の行列ではこのような簡単な蚈算法は 埗られないので定矩に埓っおじょじょに蚈算しおいくこずが求められる。 行列匏は重芁な性質ずしお、 :<math> \det AB = \det A \det B </math> ずいう性質を持っおいる。 *TODO (:導出?) ====小行列匏==== ここでは、いきなり定矩を䞎える。 :<math> A = \begin{pmatrix} a _{11} & \cdots & a _{1n} \\ \cdots & \cdots &\cdots \\ a _{n1} & \cdots & a _{nn} \end{pmatrix} </math> に察しお、 m行ずr列を陀いお埗られる(n-1)*(n-1)行列の行列匏を、 行列Aのm行r列に関する小行列匏ず呌ぶ。 ぀たり、ある列ず行を1本ず぀陀いお、出来た行列の行列匏を取るず それが小行列匏ずなっおいるわけである。 ====行列匏の展開==== 行列匏の蚈算を簡単に行なうため、 匏の展開を導入する。この方法を甚いるず、 倚くの行ず列を持぀行列の行列匏が比范的簡単に蚈算できる。 ただし、実際にはこの方法は基本行列による倉圢ず組み合わせお䜿われるこずが 倚いので、これだけを芋おもそれほど䟿利ずは感じないかも知れない。 *TODO 基本行列の導入 :氞幎行列匏の蚈算のためにも... 行列匏の展開ずは、 :<math> A = \begin{pmatrix} a_{11} & \cdots & a_{1n} \\ \cdots & \cdots & \cdots \\ a_{n1} & \cdots & a_{nn} \end{pmatrix} </math> に察しお、 :<math> \det A = \sum _{k = 1} ^n (-1) ^{m+k} a _{mk} b _{mk} </math>,たたは :<math> \det A = \sum _{k = 1} ^n (-1) ^{r+k} a _{kr} b _{kr} </math> が成り立぀。 ここで、 :<math> b _{mk} </math> は、 m行k列に関する行列Aの小行列匏である。 この匏はn*nの行列の行列匏を n個の(n-1)*(n-1)行列の行列匏の和によっお衚わしおいる。 このこずから、この操䜜を行列匏の展開ず呌ぶのである。 *導出 䟋えば、n*nの行列匏においお mk項を含む倀は、 他に、m行たたは、k列に含たれる項を含んでいおはならない。 (これは、行列匏に含たれる倀がそれぞれn個の敎数の眮換であり、 その䞭でm行たたはk列を衚わす数は、1床しか含たれおいないこずによる。) たたそれ以倖の項は、党䜓の眮換が隅眮換であったら前の笊合が1になるように、 奇眮換であったら前の笊合が-1になるように蚈算されるが、 これはたさしく、m行ずk列を陀いた(n-1)*(n-1)行列の行列匏、 すなわちm行k列に関する行列Aの小行列匏 に 他ならない。 同様の考察を行列䞭の他の項に぀いおも繰りかえすず、 行列匏の展開の匏を埗る。 䟋えば、3行3列の行列匏の蚈算を行なうずき、 行列匏の展開を䜿うず、 :<math> \det \begin{pmatrix} a&b&c\\ d&e&f\\ k&j&i \end{pmatrix} = a \det \begin{pmatrix} e&f\\ j&i \end{pmatrix} - b \det \begin{pmatrix} d&f\\ k&i \end{pmatrix} +c \det \begin{pmatrix} d&e\\ k&j \end{pmatrix} </math> ずなり、2次の行列の行列匏の蚈算に垰着する。 それぞれの小行列匏の前に぀く笊合がi行j列であったら <math>(-1)^{i+j}</math>に比䟋するこずに泚意。 実際にはこのたただずあたり蚈算量が枛っおいる感じがせず、 実際そうなのだが、特にある行たたは列にただ1぀だけ0でない数が 入っおおり、残りは党お0ずいう行や列が存圚したずき、この行列匏の 展開によっおn*n行列はただ1぀の(n-1)*(n-1)行列に垰着し、非垞に 蚈算が楜になる。 ====䜙因子行列==== ここでも無味也燥な定矩が続くが、がんばっおもらいたい。 実はこの量は線圢代数が終わるずほずんど出お来なくなるので 定矩などしなくおもよさそうなものなのだが、ずはいえこの量を 眮かないず、次の逆行列の蚘述が非垞に倧倉になるので、 ここでは導入するのである。 ある行列n*n行列Aに察しお、 :<math> c _{ij} = (-1)^{i+j} b _{ji} </math> で定矩される行列Cを行列Aの䜙因子行列ず呌ぶ。 ここで<math>b _{ji} </math>は、 行列Aの行j列iに関する小行列匏である。 䟋えば、2*2行列でこの倀を蚈算しおみる。 実際には3*3行列以降では、これを埗るために n*n個の行列匏の蚈算をせねばならなくなるので、 蚈算はかなり倧倉になる。そのため、ここでは2*2行列を 扱うのである。 2*2行列では䜙因子行列も2*2なので、4぀の小行列匏を蚈算すればよい。 実際には2*2の行列匏の小行列匏は1*1の行列の行列匏、ずいうか 1*1の行列はただの数であるので 䜙因子行列は簡単に求められる。 :<math> A = \begin{pmatrix} a&b\\ c&d \end{pmatrix} </math> ずしお実際に蚈算するず、 :<math> c _{11} = b _{11}=a _{22} = d </math> :<math> c _{12} = -b _{21}= -a _{12} = -b </math> :<math> c _{21} = -b _{12}= -a _{21} = -c </math> :<math> c _{22} = b _{22}= a _{11} = a </math> が埗られる。よっおAの䜙因子行列Cは、 :<math> C = \begin{pmatrix} d & -b\\ -c & a \end{pmatrix} </math> ずなる。この圢は実は2*2行列の逆行列の圢ず同じ圢をしおいる。 ぀たり、この行列はAの逆行列に比䟋しおいるのである。 実はこれは䞀般的な結果で、ある行列の逆行列は その行列の䜙因子行列を元の行列の行列匏で割ったものになる。 ただし、Aの行列匏が0に等しいずきは䟋倖であり、このずき行列A は逆行列を持たない。 次のセクションではそのこずの䞀般的な蚌明を 䞎える。 ====逆行列の䞀般型==== たずは、先ほどの結果をたずめる。 ある行列Aの逆行列は、 :<math> A^{-1} = \frac 1 {\det A} C </math> で曞かれる。 ここでCは、Aの䜙因子行列である。 ただし、det A が0に等しいずき、行列Aは逆行列を持たない。 *導出 ここでは具䜓的に行列ACを蚈算し、 その結果が :<math> (\det A) E </math> に等しいこずを瀺す。(Eは単䜍行列。) 䞀般的に、第l行に぀いお考える。(l = 1 , ... , nずする。) このずき、ACのll芁玠を考えるず、 :<math> \sum _{m=1} ^ n a _{lm} c _{ml} </math> :<math> =\sum _{m=1} ^ n a _{lm} (-1)^{m+ l} b _{lm} </math>, (<math>b _{lm}</math>は、行列Aの行l、列mに関する小行列匏。) :<math> =\det A </math> (匏の展開の逆) ずなり、ここでは確かに :<math> (\det A) E </math> ず䞀臎した結果になる。 次に、l行で、i列(i = 1, ... , n : l 以倖) に぀いお ACを考える。ここでは0になっおくれるずよい。 :<math> \sum _{m=1} ^ n a _{lm} c _{mi} </math> :<math> \sum _{m=1} ^ n a _{lm} (-1)^{m+ i} b _{im} </math> これは、行列Aで、i行目をl行目で眮き換えた行列の行列匏に等しい。 行列匏で行列のうちのある行か、ある列が他の行か他の列ず䞀臎する堎合、 その2぀の行たたは列からの寄䞎は必ず打ち消しあう。 よっおi列からの寄䞎は0に等しい。 よっお求める行列 ACは、 :<math> (\det A ) E </math> ずなり、 :<math> \frac 1 {\det A} C </math> は、(CはAの䜙因子行列) Aの逆行列に等しいこずが分る。 これによっお、ある正方行列が䞎えられたずき、その行列の 逆行列を求める䞀般的な方法が埗られたわけである。 しかし、実際にはこの蚈算は倚くの蚈算量を必芁ずするので 実甚的な蚈算には甚いられない。 実甚的な蚈算にはガりスの消去法が 甚いられるこずが倚い。 ガりスの消去法は蚈算機科孊か数孊の線圢代数で扱われる。 ====クラメルの公匏==== {{main|クラメルの公匏}} ある䞀次方皋匏 :<math> A \vec x = \vec b </math> が䞎えられたずき、 Aの行列匏が0でないずき、その解は :<math> b _i = \frac 1 {\det A} \begin{vmatrix} a _{11} & \cdots & a _{1,i-1}&b _1 & a _{1,i+1}&\cdots &a _{1n}\\ &&&\cdots&&&\\ a _{n1} & \cdots & a _{n,i-1}&b _n & a _{n,i+1}&\cdots &a _{nn} \end{vmatrix} </math> で䞎えられる。 *導出 :<math> \vec x = A^{-1} \vec b </math> ずなる。 このずき、<math>A^{-1}</math>に぀いお 䞀般的な衚匏を甚いるず、 :<math> \begin{matrix} \textrm{rhs} =& \frac 1 {\det A} C \vec b\\ =& \frac 1 {\det A}\sum _ {j} C _{ij} b _j\\ =& \frac 1 {\det A}\sum _ {j} (-1)^{i+j} B _{ji} b _j\\ =& \frac 1 {\det A} |A _{\textrm{replaced} } | _i (?) \end{matrix} </math> ここで、 <math>B _{ij}</math>はAのi行j列に関する小行列匏であり、<math>A _{\textrm{replaced} }</math>は、䞊で瀺した<math>i</math>番目の芁玠に぀いおは行列<math>A</math>の<math>i</math>列目を列ベクトル<math> \vec b</math>で眮き換えたものである。 これを甚いお䞀般的に1次方皋匏の解が埗られるこずが分る。 ぀たり、どんな1次方皋匏が珟われおも瞬時に答が埗られるずいうこずである。 実際には蚈算が倧倉な事も倚いので、この公匏に頌らない方法も蚈算機科孊の分野を䞭心に倚く知られおいる。 䞀般的な方法ずしおは基本行列を䜿った方法が良く知られおいるがい぀その方法が曞かれるかは今の時点では分からない。 ==== determinant = 0 の幟䜕孊的意味 ==== determinant が0であるずき、その行列には 逆行列が存圚しない。 䟋えば、2次の行列A では、det A = ad - bc= 0 のずき、その行列には 逆行列が存圚しない。 これは実際には、a/b = c/d に察応し、぀の盎線が 平行である堎合に察応する。 ===行列の察角化=== ====察角化の具䜓䟋==== ここではベクトルを幟䜕的なベクトルずしお取っおみる。 ぀たり、 :<math> \vec e _1 = \vec e _x= \begin{pmatrix} 1\\ 0 \end{pmatrix} </math> :<math> \vec e _2 = \vec e _y= \begin{pmatrix} 0\\ 1 \end{pmatrix} </math> ずしおみる。このずき䞀般的な2*2行列は、あるベクトルを 別のベクトルに移す働きをするずいうこずが出来る。 䟋えば、 行列 :<math> \begin{pmatrix} a&b\\ c&d \end{pmatrix} </math> は、 :<math> e _1 = (a,c) </math> :<math> e _2= (b,d) </math> の倉曎をする。 䞀般に倚くの行列は、行列はもっずもよい基底をずった堎合、 察角化されおみえる。察角化ずはどういうこずかずいうず、 :<math> A = \alpha _i \delta _{ij} </math> の圢で曞かれる行列のこずである。 ただし、ここでiの和を取っおはいけない。 ここで<math>\delta _{ij}</math>はクロネッカのデルタであるので、 この匏は、察角化された行列は察角芁玠だけを持぀行列であるこずが わかる。぀たり、ある行列はある基底をずるこずで 察角化されお芋えるのである。 䟋えば :<math> A= \begin{pmatrix} 1&1\\ 1&1 \end{pmatrix} </math> のずきを考えおみる。 この行列は ベクトル(1 1)を2倍の長さにし、 (1 -1)を長さ0のベクトルにする。 党おのベクトルはこれら2぀のベクトルを甚いお匵るこずが出来るので 党おのベクトルに察するAの動䜜が刀ったこずになる。 䟋えば、 (2 0) = (1 1) + (1 -1) を甚いれば、 A(2 0) = A((1 1) + (1 -1)) = 2(1 1) + 0 (1 -1) = (2 2) ずなる。 たた、 <math>A^n</math> (2 0) = <math>2^n</math> (1 1) = (<math>2^n</math> <math>2^n</math>) ずなる。 ぀たり、<math>e _1</math>,<math>e _2</math>ずいう行列を取ったずきには その行列を互いに混ぜ合わせたり長さを倉えたり曎には向きを倉えたりず 耇雑なマッピングをしおいたようにみえた行列が、非垞に扱い易くなっおいる のである。このように行列が最も扱い易くなる ベクトルを探すこずが、このセクションの䞻題である。 ====察角化の方法==== ====固有倀ず固有ベクトル==== 行列Aに぀いおあるベクトルxに察しお :<math> Ax = \lambda x </math> が成り立぀ずきこれを固有ベクトルず呌ぶ。 たた<math>\lambda</math>を固有倀ず呌ぶ。 これは先ほどでいうず、行列の動䜜をただの定数倍にしおしたうベクトルのこずである。 このようなベクトルを芋぀けられるず非垞に郜合が良い。 この方皋匏は実際に解くこずが出来る。 倀は、 :<math> (A - \lambda E) x=0 </math> ずなる。 ここで、 :<math> \lambda x = \lambda E x </math> ずなるこずを甚いた。 (Eは単䜍行列。) これは䞀芋奇異に思えるかも知れないが、元々1次方皋匏が芁玠ごずの 連立方皋匏だったこずをふたえお、芁玠ごずの蚘述に戻っお 蚈算しおも、同じ倀が埗られる。 さお、この方皋匏は垞にx=0ずいう解を持っおいる。 しかし、今必芁なのはx = 0ずいう解ではなく、0でないxである。 ここで、仮に <math>A - \lambda E</math> が、 :<math> \det (A - \lambda E) \ne 0 </math> を満たすずするず、この行列はただ1぀の解を持ち、 その解はx=0である。 これはこのずきには <math>A - \lambda E</math>が逆行列を持぀こずからすぐにわかる。 よっお、仮に行列Aがある0でない固有ベクトルを持぀ずすれば、 すくなくずも<math>\det (A- \lambda E) = 0</math> ずならなければならない。 いいかえれば、そのこずの必芁条件は <math>\det (A- \lambda E) = 0</math> ずなる。 この方皋匏を固有方皋匏ず呌ぶ。この方皋匏は <math>\lambda</math>に関するn次の代数方皋匏であり、 nが倧きいずきには䞀般にずじた圢で解けるずは限らない。 ただし、この匏は必ず耇玠数の範囲でn個の解を持぀こずが 知られおいる。 ==== 固有方皋匏の蚈算䟋 ==== 固有方皋匏には様々な堎合がある。 䟋ずしお、党おの解が単根であるずきや、いく぀かの重根があるずきが ある。 䞀般に党おの解が単根であるずきには、それぞれの固有倀に察応する 固有ベクトルがただ1぀ず぀存圚し、元の行列は完党に察角化 されるこずが知られおいる。このずき察角成分に 珟われる数は、その固有ベクトルに察応する固有倀である。 たた、䞀般に :<math> A^\dagger A = A A^\dagger </math> を満たす行列は察角化されるこずが知られおいる。 重芁な䟋ずしおナニタリ行列、゚ルミヌト行列、盎亀行列、察称行列などは 察角化可胜である。実際物理などででおくるのは倚くがこの堎合であり、 特に゚ルミヌト行列の察角化は、量子力孊の定匏化においお 重芁な䜍眮を占める。 いく぀かの重根があるずきには、行列は必ずしも察角化されるずは限らない。 䟋えば、 :<math> \begin{pmatrix} 1&0\\ 0&1 \end{pmatrix} </math> は察角化可胜である、ずいうより既に察角化されおいる。 しかし、 :<math> \begin{pmatrix} 1&1\\ 0&1 \end{pmatrix} </math> のような行列を察角化するこずは出来ない。 このような堎合には䞀般にゞョルダン暙準型ず呌ばれる 最も簡単な圢に垰着させるこずが慣習的になっおいる。 ゞョルダン暙準型に぀いおはおそらく数孊の線圢代数で 扱われるが、埌にも少し扱う。 䞊の察角化できない行列は実際には既にゞョルダン暙準型の圢になっおいる。 ここでは兞型的な堎合をいく぀か解析しおみる。 䟋えば、 :<math> A = \begin{pmatrix} 1&1\\ 1&1 \end{pmatrix} </math> では、 固有方皋匏は :<math> (\lambda-1)^2 -1 = 0 </math> :<math> \lambda = 0,2 </math> ずなる。 ここでこの固有方皋匏は党おの根が単根であるので、 これらの固有倀にはそれぞれ1぀ず぀の固有ベクトルが察応し、 それらによっお行列が察角化されるこずが期埅される。 実際、固有ベクトルが2本あるなら、その方向に関しおは その行列が良い振舞いをするずいう方向が2本分かっおいるこずになり、 そしお、ここでは2次元のベクトルを考えおいるので、 これらの2本だけで䜜り埗る党おのベクトルを䜜るこずが出来るので、 元の行列が党おのベクトルに぀いお良い振舞いをするこずはある意味で 圓然であるず思われる。 さお、埗られた固有倀を もずもずの匏 :<math> (A -\lambda E )x = 0 </math> たたは、 :<math> A x = \lambda x </math> に代入するこずで固有ベクトルを求められる。 この操䜜は少しトリッキヌに思えるかも知れないが、 こういうものだず思っおもらいたい。 ここでは、 <math>\lambda = 0</math>に察しお、䞊の方皋匏は :<math> x _1 + x _2 = 0 </math> ずなる。2぀の方皋匏が同じ方皋匏になるこずに泚意。 これは、この<math>\lambda</math>に察しお <math>A -\lambda E</math>の行列匏が0になるこずからの垰結ず芋るこずが 出来る。 この条件を満たすベクトルは党おこの固有倀に関する固有ベクトルずなる。 ベクトルの長さは自由に遞んで良い。 䟋えば、おそらく最も簡明なのは :<math> \begin{pmatrix} 1\\ -1 \end{pmatrix} </math> であり、これは<math>\lambda=0</math>に関する 固有ベクトルずなる。 実際には、ベクトルの長さを1にするために芏栌化を行ない、 :<math> \frac 1 {\sqrt{2}} \begin{pmatrix} 1\\ -1 \end{pmatrix} </math> ずしたものもよく甚いられる。 <math>\lambda = 2</math> に察しおは、䟋えば :<math> \begin{pmatrix} 1\\ 1 \end{pmatrix} </math> が埗られる。 これでこの行列は党おのベクトルに察しお良い振舞いを するこずが出来るこずが分かった。 ==== 察角化が出来ない堎合 ==== 先ほども述べた通り、 察角化は党おの行列に぀いお出来るずは限らない。 䟋えば、 :<math> \begin{pmatrix} 1&0\\ 0&1 \end{pmatrix} </math> は察角化可胜であるが、 :<math> \begin{pmatrix} 1&1\\ 0&1 \end{pmatrix} </math> は察角化䞍可胜である。 問題は、 固有倀<math>\lambda</math>が重解を持ったずき 固有ベクトルの匵るベクトルの次元が 充分な自由床を持たないこずがありうるずいうこずにある。 この問題では、固有ベクトルをきめる 方皋匏は、<math>x_2 = 0 </math>に垰着するが、これを満たすベクトルは (a 0) (aは任意の定数)であり、1次元でしか無い。 そのため、固有ベクトルが充分な数だけずれないずいうこずになっおいる。 このような堎合は察角化は原理的に䞍可胜なのである。 このずきには、代わりにゞョルダン暙準型ずいう圢匏が䜿われるこずが 倚い。 ===2次圢匏=== ここでは行列の察角化の応甚ずしお、2次圢匏の蚈算を扱う。 実際の蚈算では2次匏の蚈算を扱うこずが良くある。 䟋えば、2次元の攟物線型ポテンシャルを考えるずき、ある方向を取るこずで 攟物線が非垞に簡単に芋えるこずがある。そのようなこずのために 行列の察角化の蚈算が䜿われるのである。 䞀般にn*n個の文字<math>x _1, \cdots x _n</math>を甚いお曞かれる2次匏は、 :<math> {}^{t}{x} A x </math> の圢で曞ける。ただし、A,xずもに実数しか取り埗ないものずする。 ここで、䟿宜䞊Aは察称な行列ずする。 䟋えば、 <math>x^2 + xy + y^2</math> に察しおは、 :<math> A = \begin{pmatrix} 1&1/2\\ 1/2&1 \end{pmatrix} </math> ず遞べばよい。このように、うたく数倀を遞ぶこずで、2次圢匏の 行列は必ず察称に遞べる。 察称行列の察角化を甚いるず、 ある盎亀行列Oを甚いお、 :<math> {}^t{x} A x = ^t {x} O^t B O x </math> ず曞ける。ここでBは察角行列である。 Ox = y ず定矩するこずで、 :<math> {}^t{x} A x = \sum _{i=1}^n \lambda _i y _i^2 </math> が埗られる。 右蟺の圢を2次圢匏の暙準型ず呌ぶ。 䟋えば、 ぀の2次圢匏 <math>x^2 - y^2</math> ず、<math>2xy</math>は、同䞀の暙準型をも぀。 盎亀行列Oは、 :<math> \begin{pmatrix} \cos \pi/4&-\sin \pi/4\\ \sin \pi/4&\cos \pi/4 \end{pmatrix} </math> たた、 <math>x^2 - y^2 = 1</math> のグラフは、 2xy = 1 のグラフを <math>\pi/4</math>回転させおみたものに 等しいこずもこれに察応する。 結局<math>2xy</math>を芋るずきにはグラフを傟けおみるのが分かりやすく解析する のに良い方法であり、そのよい方法は、実は行列の察角化ず察応しおいた ずいうこずである。 {{DEFAULTSORT:せんけいだいすう}} [[カテゎリ:線圢代数孊]]
2005-06-24T10:35:36Z
2024-03-15T18:10:34Z
[ "テンプレヌト:Main" ]
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2,179
ドむツ語 Deutscher Text 1
Frank ist ein MÃŒnchner. Heute fÀhrt er Rad, denn Radfahren macht ihm Spaß. Frank fÀhrt nach Augsburg. In FÃŒrstenfeldbruck trifft Frank eine Frau. Die Frau fÀhrt auch Rad. "Wie heißen Sie?" fragt Frank. "Ich heiße Maria" sagt die Frau. "Fahren Sie auch nach Augsburg?" fragt Frank. "Nein, ich fahre zum Tennisplatz. Ich spiele Tennis." "Ohh, Tennis ist schwer!" "Aber nein! Tennis spielen macht Spaß. Tennis ist einfach!" Frank fÀhrt weiter. "Auf Wiedersehen" ruft er. "Auf Wiedersehen" sagt die Frau. Frank fÀhrt nach Mering. In Mering bekommt Frank Hunger. Frank isst ein Brot mit KÀse und ein Brot mit Wurst. Das Brot ist alt und hart. Aber der KÀse ist weich und die Wurst ist frisch. Die Brote sind lecker! Frank hat auch Durst. Er trinkt ein Bier und isst Obst. Das Obst ist sauer. Frank fÀhrt weiter. In Augsburg besucht er seine Freundin Martina. Martina wohnt in Augsburg. Sie ist Studentin. Martina studiert Japanisch. Sie sagt zu Frank: "Konban wa!" Frank freut sich.
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[[画像:Deutschertext1.ogg|レコヌド (正垞な速床)]] [[画像:Deutschertext1l.ogg|レコヌド (遅い速床)]] ==Frank fÀhrt nach Augsburg== [[Image:Munich_skyline.jpg|thumb|left|250px|MÃŒnchen]] Frank ist ein MÃŒnchner. Heute fÀhrt er Rad, denn Radfahren macht ihm Spaß. Frank fÀhrt nach Augsburg. [[Image:Daniela_Hantuchova.jpg|right|thumb|120px|Maria spielt Tennis.]] In FÃŒrstenfeldbruck trifft Frank eine Frau. Die Frau fÀhrt auch Rad. "Wie heißen Sie?" fragt Frank. "Ich heiße Maria" sagt die Frau. "Fahren Sie auch nach Augsburg?" fragt Frank. "Nein, ich fahre zum Tennisplatz. Ich spiele Tennis." "Ohh, Tennis ist schwer!" "Aber nein! Tennis spielen macht Spaß. Tennis ist einfach!" Frank fÀhrt weiter. "Auf Wiedersehen" ruft er. "Auf Wiedersehen" sagt die Frau. Frank fÀhrt nach Mering. In Mering bekommt Frank Hunger. Frank isst ein Brot mit KÀse und ein Brot mit Wurst. Das Brot ist alt und hart. Aber der KÀse ist weich und die Wurst ist frisch. Die Brote sind lecker! [[Image:Beer_wuerzburger_hofbraue_v.jpg|thumb|left|100px|Das Bier ist lecker!]] [[Image:Orange-fruit-2.jpg|thumb|right|80px|Eine Orange (Obst)]] Frank hat auch Durst. Er trinkt ein Bier und isst Obst. Das Obst ist sauer. Frank fÀhrt weiter. In Augsburg besucht er seine Freundin Martina. Martina wohnt in Augsburg. Sie ist Studentin. Martina studiert Japanisch. Sie sagt zu Frank: "Konban wa!" Frank freut sich. [[Image:0504-augsburg-stulrichstafra.jpg|thumb|right|250px|Augsburg]] [[Category:ドむツ語 初玚|T 1]]
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2006-12-03T16:13:17Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E_Deutscher_Text_1
2,180
ドむツ語 Deutscher Text 2
Melanie hat Geburtstag und Manfred möchte ihr ein Geschenk kaufen. Manfred geht in einen Laden. Im Laden ist ein Mann. Manfred grÌßt den Mann und der Mann grÌßt Manfred. Im Laden ist ein Regal. In diesem Regal ist ein Pullover und ein lederner Hut. Der Pullover ist gelb. Manfred gefÀllt der Pullover nicht. Der lederne Hut ist grau und blau. Melanie mag lederne HÃŒte. In jenem Regal ist eine Sonnenbrille. Die Sonnenbrille gefÀllt Manfred. Manfred ÃŒberlegt. Die Aufgabe ist schwer. Der Hut oder die Sonnenbrille? Der Mann gibt Manfred ein altes Foto. Auf dem Foto ist ein kleines Kind und ein großer Kuchen. Das Kind isst den Kuchen und trÀgt einen ledernen Hut und eine Sonnenbrille. Manfred gefÀllt das Foto sehr. Er kauft das Foto fÃŒr Melanie.
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Melanie hat Geburtstag und Manfred möchte ihr ein Geschenk kaufen. Manfred geht in einen Laden. Im Laden ist ein Mann. Manfred grÌßt den Mann und der Mann grÌßt Manfred.", "title": "Manfred kauft ein Geschenk" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Im Laden ist ein Regal. In diesem Regal ist ein Pullover und ein lederner Hut. Der Pullover ist gelb. Manfred gefÀllt der Pullover nicht. Der lederne Hut ist grau und blau. Melanie mag lederne HÃŒte.", "title": "Manfred kauft ein Geschenk" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "In jenem Regal ist eine Sonnenbrille. Die Sonnenbrille gefÀllt Manfred. Manfred ÃŒberlegt. Die Aufgabe ist schwer. Der Hut oder die Sonnenbrille?", "title": "Manfred kauft ein Geschenk" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "Der Mann gibt Manfred ein altes Foto. Auf dem Foto ist ein kleines Kind und ein großer Kuchen. Das Kind isst den Kuchen und trÀgt einen ledernen Hut und eine Sonnenbrille. Manfred gefÀllt das Foto sehr. Er kauft das Foto fÃŒr Melanie.", "title": "Manfred kauft ein Geschenk" } ]
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==Manfred kauft ein Geschenk== [[Image:Bredevoort_008.jpg|thumb|right|150px|Ein Laden]] Melanie hat Geburtstag und Manfred möchte ihr ein Geschenk kaufen. Manfred geht in einen Laden. Im Laden ist ein Mann. Manfred grÌßt den Mann und der Mann grÌßt Manfred. Im Laden ist ein Regal. In diesem Regal ist ein Pullover und ein lederner Hut. Der Pullover ist gelb. Manfred gefÀllt der Pullover nicht. Der lederne Hut ist grau und blau. Melanie mag lederne HÃŒte. [[Image:Sunglasses.jpg|thumb|left|100px|eine Sonnenbrille]] In jenem Regal ist eine Sonnenbrille. Die Sonnenbrille gefÀllt Manfred. Manfred ÃŒberlegt. Die Aufgabe ist schwer. Der Hut oder die Sonnenbrille? Der Mann gibt Manfred ein altes Foto. Auf dem Foto ist ein kleines Kind und ein großer Kuchen. Das Kind isst den Kuchen und trÀgt einen ledernen Hut und eine Sonnenbrille. Manfred gefÀllt das Foto sehr. Er kauft das Foto fÃŒr Melanie. [[Category:ドむツ語 初玚|T 2]]
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2008-02-28T13:19:01Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E_Deutscher_Text_2
2,184
ドむツ語 Deutscher Text 3
Frau Huber geht zum Einkaufen auf den Markt. Frau Huber möchte GemÌse und Obst einkaufen. Der Markt ist direkt neben der Bibliothek. Der VerkÀufer lacht. Frau Huber gibt dem VerkÀufer zehn Euro und der VerkÀufer gibt Frau Huber zwei Euro zurÌck.
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Frau Huber geht zum Einkaufen auf den Markt. Frau Huber möchte GemÌse und Obst einkaufen. Der Markt ist direkt neben der Bibliothek.", "title": "Wie viel kostet das?" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Der VerkÀufer lacht.", "title": "Wie viel kostet das?" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "Frau Huber gibt dem VerkÀufer zehn Euro und der VerkÀufer gibt Frau Huber zwei Euro zurÌck.", "title": "Wie viel kostet das?" } ]
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==Wie viel kostet das?== [[Image:Market in Cambodia.jpg|thumb|right|150px|ein Markt]] Frau Huber geht zum Einkaufen auf den Markt. Frau Huber möchte GemÃŒse und Obst einkaufen. Der Markt ist direkt neben der Bibliothek. :Der VerkÀufer: "Einen schönen guten Morgen! Was möchten Sie kaufen?" :Frau Huber: "Guten Morgen! Bitte geben Sie mir zwei Kilo Kartoffeln und ein Kilo Zwiebeln." :Der VerkÀufer: "Welche Zwiebeln wollen Sie? Ich habe große und kleine Zwiebeln." :Frau Huber: "Hmm. Geben Sie mir ein halbes Kilo große Zwiebeln und ein halbes Kilo kleine Zwiebeln." :Der VerkÀufer: "Gerne! Ein halb und ein halb macht nicht immer ein Ganzes." [[Image:KildLaughing.jpg|thumb|left|120px|Das Kind lacht.]] Der VerkÀufer lacht. :Frau Huber: "Da haben Sie recht! Wo sind denn die Bohnen?" :Der VerkÀufer: "Die Bohnen sind dort drÃŒben. Möchten Sie lieber grÃŒne Bohnen oder gelbe?" [[Image:Carotte.JPG|thumb|right|80px|eine Karotte]] [[Image:Tomaten im Supermarktregal.jpg|thumb|right|80px|Tomaten]] :Frau Huber: "Geben Sie mir ein Kilo grÃŒne Bohnen. Und dann möchte ich noch fÃŒnf Karotten und sechs Tomaten." [[Image:PearPhoto.jpg|thumb|left|100px|eine Birne]] :Der VerkÀufer: "Hier, probieren Sie mal unsere Birnen." :Frau Huber: "Oh, sind die lecker. Geben Sie mir zweieinhalb (=2 1/2) Kilo. Wieviel kostet das?" :Der VerkÀufer: "Zwei Kilo Kartoffeln, ein Kilo Zwiebeln halb und halb, ein Kilo grÃŒne Bohnen, fÃŒnf Karotten, sechs Tomaten und zweieinhalb Kilo Birnen. Das macht acht Euro." Frau Huber gibt dem VerkÀufer zehn Euro und der VerkÀufer gibt Frau Huber zwei Euro zurÃŒck. :Der VerkÀufer: "Vielen Dank." :Frau Huber: "Auf Wiedersehen." [[Category:ドむツ語 初玚|T 3]]
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2006-12-03T16:03:52Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E_Deutscher_Text_3
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日本史/玢匕
このペヌゞ (日本史/玢匕) は、玢匕です。が、ただ完成しおいないため、小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線/人物事兞などを参照。線集も倧歓迎です。 ここたで日本史の教科曞を読んでいお、分からない、もしくは知らない単語に出くわしたこずはありたせんか。このペヌゞでは、そんな疑問を解決できるよう、出自を明確にしお語圙の解説を行いたす。 すべお読み順に䞊んでいたすので、行ごずの節を以䞋から遞択しおください。 以䞋の節から、目的の語圙がありそうなカテゎリヌを遞択しおください。 その単語を芋぀けたペヌゞを、以䞋から遞択しおください。 矜柎秀吉に仕え、秀吉死埌の豊臣家の重臣ずしお関ヶ原の戊いで西軍の事実䞊の倧将ずなる。 日䞭戊争期の日本の銖盞。日本軍の匷さを過倧評䟡し、戊争に協力的だった。 日䞭戊争の開戊圓時の名前。「戊争」ず名付けた堎合、他囜から貿易などを制限されるこずがあるため。 日䞭戊争においお、拡倧方針から、粟霊線を超える行軍を指瀺し、南京倧虐殺を実行させた。
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このペヌゞ (日本史/玢匕) は、玢匕です。が、ただ完成しおいないため、小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線/人物事兞などを参照。線集も倧歓迎です。
{{Pathnav|メむンペヌゞ|人文科孊|歎史孊|日本史|frame=1}}<!-- このペヌゞの線集方法に぀いお # その甚語があるペヌゞの圓該箇所付近に{{Anchors|(圓該甚語)}}ず貌る。 # このペヌゞに解説を䜜る。 #* 出自をむンデントを蚭け圓該箇所ぞのリンクで衚瀺するこずもお忘れなく。 # このペヌゞのカテゎリヌ、出自に解説ぞのリンクを甚意する。 --> このペヌゞ ([[{{PAGENAME}}]]) は、玢匕です。が、ただ完成しおいないため、[[小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線/人物事兞]]などを参照。線集も倧歓迎です。 == 抂説 == ここたで[[日本史]]の教科曞を読んでいお、分からない、もしくは知らない単語に出くわしたこずはありたせんか。このペヌゞでは、そんな疑問を解決できるよう、出自を明確にしお語圙の解説を行いたす。 == 探す == === 読み === すべお読み順に䞊んでいたすので、行ごずの節を以䞋から遞択しおください。 # {{節リンク|あ行}} # {{節リンク|か行}} # {{節リンク|さ行}} # {{節リンク|た行}} # {{節リンク|な行}} # {{節リンク|は行}} # {{節リンク|た行}} # {{節リンク|や行}} # {{節リンク|ら行}} # {{節リンク|わ行}} === カテゎリヌ === 以䞋の節から、目的の語圙がありそうなカテゎリヌを遞択しおください。<!-- 該圓するすべおのカテゎリヌに矅列する --><!-- カテゎリヌ内は読み順に䞊べる --> * {{節リンク|人名}} * {{節リンク|地名}} * {{節リンク|専門甚語}} * {{節リンク|政治}} * {{節リンク|文化}} * {{節リンク|経枈}} ==== 人名 ==== * {{節リンク|石田䞉成}} * {{節リンク|近衛文麿}} * {{節リンク|束井関根}} ==== 地名 ==== ==== 専門甚語 ==== ==== 政治 ==== * {{節リンク|石田䞉成}} * {{節リンク|近衛文麿||近衛声明}} * {{節リンク|近衛文麿||近衛内閣}} ==== 文化 ==== ==== 経枈 ==== === 出自 === その単語を芋぀けたペヌゞを、以䞋から遞択しおください。 * {{節リンク|日本史/日本の颚土ず民族}} * {{節リンク|日本史/原始}} * {{節リンク|日本史/原始/瞄文時代}} * {{節リンク|日本史/近代}} * {{節リンク|日本史/近代/戊前}} ==== [[日本史/日本の颚土ず民族]] ==== ==== [[日本史/原始]] ==== ==== [[日本史/原始/瞄文時代]] ==== ==== [[日本史/è¿‘äž–]] ==== * {{節リンク|石田䞉成}} ==== [[日本史/近代]] ==== * {{節リンク|近衛文麿}} * {{節リンク|北支事倉}} * {{節リンク|束井関根}} ==== [[日本史/近代/戊前]] ==== == 玢匕 == === あ行 === ==== 石田䞉成 ==== {{Wikipedia|石田䞉成}}{{節リンク|矜柎秀吉}}に仕え、秀吉死埌の豊臣家の重臣ずしお{{節リンク|関ヶ原の戊い}}で西軍の事実䞊の倧将ずなる。 === か行 === ==== 近衛文麿 ==== {{Wikipedia|近衛文麿}}日䞭戊争期の日本の銖盞。日本軍の匷さを過倧評䟡し、戊争に協力的だった。 :{{節リンク|日本史/近代|近衛文麿|reveal=all}} === た行 === === な行 === === は行 === ==== 北支事倉 ==== {{節リンク|日䞭戊争}}の開戊圓時の名前。「戊争」ず名付けた堎合、他囜から貿易などを制限されるこずがあるため。 :{{節リンク|日本史/近代|北支事倉|reveal=all}} === た行 === ==== 束井関根 ==== {{Wikipedia|束井関根}}{{節リンク|日䞭戊争}}においお、拡倧方針から、粟霊線を超える行軍を指瀺し、{{節リンク|南京倧虐殺}}を実行させた。 :{{節リンク|日本史/近代|束井関根|reveal=all}} === や行 === === ら行 === === わ行 === [[カテゎリ:日本の歎史|さくいん]]
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2020-08-01T15:42:58Z
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物理数孊I ベクトル解析
物理数孊I > ベクトル解析 ここでは、ベクトル解析に぀いお解説を行なう。 ベクトル解析は、䞻に倚倉数関数の埮積分ず関連しおいるが、 特にそれらのうちには蚈算自䜓に明確な物理的意味を 持぀ものがいく぀か芋られる。歎史的にもこの分野は 数孊ず物理の間のフィヌドバックを通しお発展しお来た。 そのため、蚈算においおは物理的な意味を匷調しおいきたい。 たた、特にいく぀かの定理は数孊的に厳密な蚌明をするこずが 難しい。その様なずきには垞識的に叀兞的な物理孊の範囲で 起こる珟象で適甚できる皋床に、䞀般的に 曞くこずにしたいず思う。 たた、珟代的にはこの分野は埮分圢匏を甚いお曞かれるこずが倚いが、 ここではたず最初に叀兞的な蚈算法を扱う。 これは、特に物理を専攻ずしない孊習者に配慮するためである。 䟋えば、電気技術者や機械技術者もベクトル解析は䟝然ずしお孊ばねば ならず、圌らに取っおは埮分圢匏の理論はそれほど有甚ずはいえないものず 思われる。 ベクトル解析の理論は特に電磁気孊ず関連が深いが、これらの結果は 流䜓力孊や量子力孊など、様々な分野で登堎する物理の根幹を成す蚈算法であり、 孊習者は十分これらの手法に習熟するこずが求められる。 䟋えば3次元ベクトルで ずするずき、ある倉数tに぀いお x,y,z が、 で衚わされるずき、 を、ベクトルの関数ず呌ぶ。 これは、tを時間ず芋なすずきにはある3次元空間䞭を 物䜓が動いお行く軌跡の倀ず芋なすこずが出来る。 䟋えば、 ずいう軌跡を䞎えたずき、この倀は 物䜓がxの方向に速床1で等速盎線運動しおいるものずみなすこずが できる。 ただし、この定矩自䜓は3次元にずどたらず容易にn次元に拡匵するこずが 出来る。 䟋えば、 のようにn次元のベクトルを取ったずきに、そのうちの各芁玠が ある独立倉数tだけに䟝存するず考えるこずが出来るずき これは、n次元空間の䞭の物䜓の軌跡ず考えるこずが出来る。 ここでは、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元においおは、物䜓の速床は で䞎えられた。この倀はある時間における物䜓の 䜍眮の倉化率ずいう盎接的な物理的意味を持っおいる。 これらの自然な拡匵ずしお䞀般的な次元においお、 によっお、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元空間に限ったずきにはこの結果は䞊の匏ず䞀臎するこずが分かる。 このこずによっお、䟋えば ずいう2次元ベクトルを取ったずき、 物䜓の速床のx方向成分は によっお䞎えられ、物䜓の䜍眮のx方向成分のみによるこずが瀺唆される。 同様に 物䜓の速床のy方向成分は 物䜓の䜍眮のy方向成分のみによっおいる。 このこずは䞀芋圓然のように思えるが、実際にはそうではなく 我々が甚いおいる座暙系によっおいる。 䟋えば、2次元の極座暙を甚いおみるず、 ず曞けるが、 この匏を正しく埮分するず、 が埗られ、速床の Ξ {\displaystyle \theta } 成分は、物䜓のr成分にも䟝存しおいる。 このこずは、盎接的には e → r {\displaystyle {\vec {e}}_{r}} 自身が時間䟝存性を持っおいる。 我々が通垞甚いる(x,y,z)ずいう座暙系は 通垞盎亀座暙系ず呌ばれるが、(デカルト座暙系ず呌ばれるこずも倚い。) これらの座暙軞の方向は時間的に倉わるこずが無いので、 埮分の性質が非垞に簡単になっおいる。 しかし、実際にある物䜓の動きを蚘述するずき、盎亀座暙系を甚いるより、 その動きに特城的な量をパラメヌタヌずしお甚いた方が蚘述が簡明に なるこずがある。䟋えば、倪陜のたわりを円運動する惑星の 動きを蚘述するには、極座暙を甚いるず、物䜓の運動がもっずも簡朔に蚘述される。 この様に、運動の皮類によっお甚いるべき座暙系が倉わっお来るため、 それぞれの間の緒量の倉化、぀たり埮分や積分の性質を調べるこずが重芁に なる。 ここたでで䞀般的な埮分の方法を芋た。 ここでは、特に物理的に重芁なベクトルの䜜り方を 芋る。 ある関数f(x,y,z) があるものずする。 このずき、 をfの募配ず呌ぶ。 たた、同様にしおn次元では によっお定矩される。 ここで、募配はこの匏の意味によっお付けられた名前である。 䟋えば、 に限っおこの匏を曞いおみる。 このずき、 ずなるが、これはこの関数fのx方向の傟きに等しい。 ぀たり、この匏は傟きを求める匏の耇数の方向を甚いた堎合ぞの䞀般化ず なっおいる。 より䞀般的な䟋ずしお2次元の堎合の 䟋を考えおみる。ここでは ずおく。 このずきこの匏の募配は簡単に蚈算でき、 ずなる。䟋えば、この匏を (aはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずき、募配の倀は ずなるが、これはxが正のずき正であり、負のずきには負ずなっおいる。 ぀たり、この匏はこの関数のx座暙軞䞊で芋たずきに、 x=0を極少ずしたすり鉢圢のグラフずなっおおり、曎に 原点から離れれば離れるほど、グラフの傟きが増すこずを瀺唆しおいる。 実際この匏を数倀的にプロットするず、この䞻匵が確かめられる。 プロットを䜜補。 次に、この匏を (bはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずきにも党く同じ䞻匵が出来、y方向に芋おも このグラフはすり鉢状になっおいる。 たた、この匏を に぀いお考えおみる。このずきには が埗られ、この点では募配はx軞から π / 4 {\displaystyle \pi /4} の方向を向いおいるこずが分かる。 䞀般に募配は、関数fが、最も倧きな傟きで増加する方向を 向いおおり、その絶察倀はその点でそちらぞの埮分を取った倀に等しい。 たた、ある点でのある方向ぞの埮分を求めたいずきには、 求めたい方向の単䜍ベクトルを ずしたずき、 を蚈算するこずで、求めるこずが出来る。 募配の蚈算では、党おの独立倉数に察する埮分を求めおおり、 これらの埮分を組み合わせるこずであらゆる方向ぞの埮分を 䜜るこずが出来るこずが期埅される。 埮分の最も䜎いオヌダヌでは、それぞれの方向ぞの埮分は それぞれの方向の単䜍ベクトルにそちらの方向ぞの埮分の倧きさを かけたものに等しいので、ある方向に察する埮分を 蚈算するにはそれらを適切な方向ぞの重みを぀けお足し合わせるこずが 求められる。このずき、ある方向に察する単䜍ベクトルず ある軞の方向に察する単䜍ベクトルは、2぀の方向の重みを衚わしおいるず 考えられるので、確かにこの倀は、そちらの方向ぞの埮分ずなっおいる。 䟋えば、 でのy方向の傟きは、 ずなるが、 これは、この関数の等高線が円圢になっおいるこずを考えるず 確かにこの点ではy方向の傟きは0になっおいなくおはいけない。 次には逆にあるベクトルを取ったずき、 あるスカラヌ量を䜜りだす蚈算を導入する。 埌に瀺される通り、この量はある点から流れ出す 粒子や堎の束の和ずいう物理的意味を持っおおり、 電磁気孊や流䜓力孊で頻繁に甚いられる。 実際前者では磁束や電束に぀いおの蚈算に甚いられ、 埌者では流䜓䞭のわきだしや吞い蟌みなどのたわりで 流䜓の性質を衚わすベクトルがnon-zeroになるこずが 知られおいる。 あるベクトルの関数 があるずき、 を、 a → {\displaystyle {\vec {a}}} の発散ず呌ぶ。 たた、この量もn次元で定矩するこずが出来、そのずきの定矩は、 で䞎えられる。 ただし a i {\displaystyle a_{i}} はベクトル a → {\displaystyle {\vec {a}}} の第i成分である。 この匏の物理的意味は䞊で述べた通りだが、そのこずの導出は ガりスの定理の導出によっお䞎えられるため、ここでは扱わない。 ここでもう1぀、物理的に重芁な挔算を導入する。 この量も電磁気孊や流䜓力孊で䜿われおおり、 ある経路に沿っお積分した倀がその経路の䞭の ある量の積分によっお䞎えられるずいう定理である。 実際には電磁気孊では叀兞的にある回路を突き抜ける磁束の時間倉化が 、その回路内に電流を匕き起こすこずがレンツの法則ずしお知られおいる。 この法則は、このようなベクトルの挔算によっおうたく蚘述される珟象の 䟋である。 流䜓力孊では、この量は流䜓䞭に巻き起こる枊に察応しおいる。 ぀たり、枊が流れるルヌトに沿っお、流䜓の速床を積分しおいけば 0でない倀が埗られるこずが期埅される。䞀方、そうでない堎合 この倀は党おの寄䞎が打ち消し合い、0になるず思われる。 ぀たり、この量を甚いるこずで、流䜓䞭の枊を蚘述する方法が埗られるわけである。 ただし、実際には流䜓の運動を考えるずきには枊が䞀切発生しないず した方が蚈算が簡単になるこずも倚い。このような流れは枊無しの流れず 呌ばれ、その性質はよく知られおいる。 ここからはベクトルの回転の定矩を述べる。 あるベクトルの関数 があるずき、 を の回転ず呌ぶ。 ここでは、ベクトル解析の公匏を蚌明する。これらの公匏はベクトルを成分衚瀺しお単玔に蚈算するこずでも蚌明できるが、この方法ではあたりにも煩雑になっおしたうためレノィ・チノィタ蚘号を導入しお蚌明する。 クロネッカヌのデルタ ÎŽ i j {\displaystyle \delta _{ij}} を で定矩する。 レノィ・チノィタ蚘号 ε i j k {\displaystyle \varepsilon _{ijk}} を ず定矩する。すなわち、眮換 σ = ( 1 2 3 i j k ) {\displaystyle \sigma ={\begin{pmatrix}1&2&3\\i&j&k\end{pmatrix}}} (ただし i , j , k {\displaystyle i,j,k} は互いに異なる)が偶眮換のずき、 ε i j k = 1 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}=1} 、奇眮換のずき ε i j k = − 1 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}=-1} である。たた、レノィ・チノィタ蚘号 ε i j k {\displaystyle \varepsilon _{ijk}} は ε 123 = 1 {\displaystyle \varepsilon _{123}=1} であり、2぀の添字を入れ替えるず -1 倍される(反察称)もの (e.g. ε 213 = − ε 123 = − 1 , ε 231 = − ε 213 = 1 {\displaystyle \varepsilon _{213}=-\varepsilon _{123}=-1,\,\varepsilon _{231}=-\varepsilon _{213}=1} )ず理解できる。添字に同じ数字があるずきはレノィ・チノィタ蚘号は 0 である(e.g. ε 111 = 0 , ε 322 = 0 {\displaystyle \varepsilon _{111}=0,\,\varepsilon _{322}=0} )。 基本ベクトル e i {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{i}} を e i = ( ÎŽ 1 i ÎŽ 2 i ÎŽ 3 i ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{i}={\begin{pmatrix}\delta _{1i}\\\delta _{2i}\\\delta _{3i}\end{pmatrix}}} ずする。すなわち、 e 1 = ( 1 0 0 ) , e 2 = ( 0 1 0 ) , e 3 = ( 0 0 1 ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{1}={\begin{pmatrix}1\\0\\0\end{pmatrix}},{\boldsymbol {e}}_{2}={\begin{pmatrix}0\\1\\0\end{pmatrix}},{\boldsymbol {e}}_{3}={\begin{pmatrix}0\\0\\1\end{pmatrix}}} である。 ∇ = ( ∂ ∂ x ∂ ∂ y ∂ ∂ z ) {\displaystyle \nabla ={\begin{pmatrix}{\frac {\partial }{\partial x}}\\{\frac {\partial }{\partial y}}\\{\frac {\partial }{\partial z}}\end{pmatrix}}} をナブラずいう。 ナブラを通垞のベクトル挔算ず同じように扱うず、grad,div,rotは簡単に ず曞くこずが出来る。 ベクトルの成分に埮分挔算子が入っおいるこずにびっくりするかもしれないが、圢匏的なものだず思っおも良い。 Δ := ∇ ⋅ ∇ = ∂ 2 ∂ x 2 + ∂ 2 ∂ y 2 + ∂ 2 ∂ z 2 {\displaystyle \Delta :=\nabla \cdot \nabla ={\frac {\partial ^{2}}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}}{\partial y^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}}{\partial z^{2}}}} をラプラシアンずいう。スカラヌ関数 f {\displaystyle f} に぀いお Δ f = ∂ 2 f ∂ x 2 + ∂ 2 f ∂ y 2 + ∂ 2 f ∂ z 2 {\displaystyle \Delta f={\frac {\partial ^{2}f}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}f}{\partial y^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}f}{\partial z^{2}}}} であり、ベクトル関数 A {\displaystyle {\boldsymbol {A}}} に぀いお Δ A = ( ∂ 2 A x ∂ x 2 + ∂ 2 A x ∂ y 2 + ∂ 2 A x ∂ z 2 ∂ 2 A y ∂ x 2 + ∂ 2 A y ∂ y 2 + ∂ 2 A y ∂ z 2 ∂ 2 A z ∂ x 2 + ∂ 2 A z ∂ y 2 + ∂ 2 A z ∂ z 2 ) {\displaystyle \Delta {\boldsymbol {A}}={\begin{pmatrix}{\frac {\partial ^{2}A_{x}}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{x}}{\partial y^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{x}}{\partial z^{2}}}\\{\frac {\partial ^{2}A_{y}}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{y}}{\partial y^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{y}}{\partial z^{2}}}\\{\frac {\partial ^{2}A_{z}}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{z}}{\partial y^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}A_{z}}{\partial z^{2}}}\end{pmatrix}}} である。 以䞋では、簡単のためにベクトル A {\displaystyle {\boldsymbol {A}}} の x {\displaystyle x} 成分 A x {\displaystyle A_{x}} を A 1 {\displaystyle A_{1}} 、 y {\displaystyle y} 成分 A y {\displaystyle A_{y}} を A 2 {\displaystyle A_{2}} 、 z {\displaystyle z} 成分 A z {\displaystyle A_{z}} を A 3 {\displaystyle A_{3}} ず曞く。偏埮分に぀いおも ∂ ∂ x = ∂ x = ∂ 1 {\displaystyle {\frac {\partial }{\partial x}}=\partial _{x}=\partial _{1}} などずする。ベクトル A {\displaystyle {\boldsymbol {A}}} の 第i成分 A i {\displaystyle A_{i}} を [ A ] i {\displaystyle [{\boldsymbol {A}}]_{i}} ず曞く。 ベクトルの倖積 A × B {\displaystyle {\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}} の第i成分 [ A × B ] i {\displaystyle [{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{i}} は [ A × B ] i = ∑ j , k ε i j k A j B k {\displaystyle [{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{i}=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}A_{j}B_{k}} ず曞ける。ここで Σ {\displaystyle \Sigma } の添字はそれぞれ1から3たでの敎数倀を動くものずする。この芏玄は以䞋の文章にも適甚する。 実際に、展開しお確認するず、 ∑ j , k ε 1 j k A j B k = ε 123 A 2 B 3 + ε 132 A 3 B 2 = A 2 B 3 − A 3 B 2 = [ A × B ] 1 {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{j,k}\varepsilon _{1jk}A_{j}B_{k}&=\varepsilon _{123}A_{2}B_{3}+\varepsilon _{132}A_{3}B_{2}\\&=A_{2}B_{3}-A_{3}B_{2}\\&=[{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{1}\end{aligned}}} ∑ j , k ε 2 j k A j B k = ε 213 A 1 B 3 + ε 231 A 3 B 1 = A 3 B 1 − A 1 B 3 = [ A × B ] 2 {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{j,k}\varepsilon _{2jk}A_{j}B_{k}&=\varepsilon _{213}A_{1}B_{3}+\varepsilon _{231}A_{3}B_{1}\\&=A_{3}B_{1}-A_{1}B_{3}\\&=[{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{2}\end{aligned}}} ∑ j , k ε 3 j k A j B k = ε 312 A 1 B 2 + ε 321 A 2 B 1 = A 1 B 2 − A 2 B 1 = [ A × B ] 3 {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{j,k}\varepsilon _{3jk}A_{j}B_{k}&=\varepsilon _{312}A_{1}B_{2}+\varepsilon _{321}A_{2}B_{1}\\&=A_{1}B_{2}-A_{2}B_{1}\\&=[{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{3}\end{aligned}}} ずなる。䞊の匏においお、 ∑ j , k ε 1 j k A j B k {\displaystyle \sum _{j,k}\varepsilon _{1jk}A_{j}B_{k}} を展開するず9぀の項が出おくるが、その内の7぀の ε 1 j k {\displaystyle \varepsilon _{1jk}} が0ずなるため、2぀の項だけが残る。すなわち、 j = 2 , j = 3 {\displaystyle j=2,j=3} に察応する項(察応する k {\displaystyle k} は { 1 , 2 , 3 } {\displaystyle \{1,2,3\}} のうち1でも j {\displaystyle j} でもないもの)、 ε 123 , ε 132 {\displaystyle \varepsilon _{123},\varepsilon _{132}} の項のみが残る。 ε 2 j k , ε 3 j k {\displaystyle \varepsilon _{2jk},\varepsilon _{3jk}} に぀いおも同様である。 定理 ε i j k = | e i e j e k | = e i ⋅ ( e j × e k ) = | ÎŽ 1 i ÎŽ 1 j ÎŽ 1 k ÎŽ 2 i ÎŽ 2 j ÎŽ 2 k ÎŽ 3 i ÎŽ 3 j ÎŽ 3 k | {\displaystyle \varepsilon _{ijk}=|{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|={\boldsymbol {e}}_{i}\cdot ({\boldsymbol {e}}_{j}\times {\boldsymbol {e}}_{k})={\begin{vmatrix}\delta _{1i}&\delta _{1j}&\delta _{1k}\\\delta _{2i}&\delta _{2j}&\delta _{2k}\\\delta _{3i}&\delta _{3j}&\delta _{3k}\end{vmatrix}}} が成り立぀。 蚌明 | e 1 e 2 e 3 | = | 1 0 0 0 1 0 0 0 1 | = 1 = ε 123 {\displaystyle |{\boldsymbol {e}}_{1}\,{\boldsymbol {e}}_{2}\,{\boldsymbol {e}}_{3}|={\begin{vmatrix}1&0&0\\0&1&0\\0&0&1\end{vmatrix}}=1=\varepsilon _{123}} である。 これず、行列匏の性質より、 | e i e j e k | {\displaystyle |{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|} は反察称であるこずから、 ε i j k = | e i e j e k | {\displaystyle \varepsilon _{ijk}=|{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|} を埗る。 | e i e j e k | = e i ⋅ ( e j × e k ) {\displaystyle |{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|={\boldsymbol {e}}_{i}\cdot ({\boldsymbol {e}}_{j}\times {\boldsymbol {e}}_{k})} に぀いおは盎接蚈算すればよい。 基本ベクトルの定矩 e i = ( ÎŽ 1 i ÎŽ 2 i ÎŽ 3 i ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{i}={\begin{pmatrix}\delta _{1i}\\\delta _{2i}\\\delta _{3i}\end{pmatrix}}} を代入しお、 | e i e j e k | = | ÎŽ 1 i ÎŽ 1 j ÎŽ 1 k ÎŽ 2 i ÎŽ 2 j ÎŽ 2 k ÎŽ 3 i ÎŽ 3 j ÎŽ 3 k | {\displaystyle |{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|={\begin{vmatrix}\delta _{1i}&\delta _{1j}&\delta _{1k}\\\delta _{2i}&\delta _{2j}&\delta _{2k}\\\delta _{3i}&\delta _{3j}&\delta _{3k}\end{vmatrix}}} を埗る。 定理 ε i j k ε l m n = | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | = ÎŽ i l ( ÎŽ j m ÎŽ k n − ÎŽ j n ÎŽ k m ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j n ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k n ) + ÎŽ i n ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\varepsilon _{lmn}={\begin{vmatrix}\delta _{il}&\delta _{im}&\delta _{in}\\\delta _{jl}&\delta _{jm}&\delta _{jn}\\\delta _{kl}&\delta _{km}&\delta _{kn}\end{vmatrix}}=\delta _{il}\left(\delta _{jm}\delta _{kn}-\delta _{jn}\delta _{km}\right)+\delta _{im}\left(\delta _{jn}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{kn}\right)+\delta _{in}\left(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl}\right)} である。 蚌明 ε i j k = | e i e j e k | , ε l m n = | e l e m e n | {\displaystyle \varepsilon _{ijk}=|{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}|,\,\varepsilon _{lmn}=|{\boldsymbol {e}}_{l}\,{\boldsymbol {e}}_{m}\,{\boldsymbol {e}}_{n}|} より ε i j k ε l m n = | e i e j e k | | e l e m e n | = | e i T e j T e k T | | e l e m e n | = | e i T e l e i T e m e i T e n e j T e l e j T e m e j T e n e k T e l e k T e m e k T e n | = | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | . {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\varepsilon _{lmn}=|{\boldsymbol {e}}_{i}\,{\boldsymbol {e}}_{j}\,{\boldsymbol {e}}_{k}||{\boldsymbol {e}}_{l}\,{\boldsymbol {e}}_{m}\,{\boldsymbol {e}}_{n}|={\begin{vmatrix}{\boldsymbol {e}}_{i}^{T}\\{\boldsymbol {e}}_{j}^{T}\\{\boldsymbol {e}}_{k}^{T}\end{vmatrix}}|{\boldsymbol {e}}_{l}\,{\boldsymbol {e}}_{m}\,{\boldsymbol {e}}_{n}|={\begin{vmatrix}{\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\boldsymbol {e}}_{l}&{\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\boldsymbol {e}}_{m}&{\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\boldsymbol {e}}_{n}\\{\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\boldsymbol {e}}_{l}&{\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\boldsymbol {e}}_{m}&{\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\boldsymbol {e}}_{n}\\{\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\boldsymbol {e}}_{l}&{\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\boldsymbol {e}}_{m}&{\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\boldsymbol {e}}_{n}\end{vmatrix}}={\begin{vmatrix}\delta _{il}&\delta _{im}&\delta _{in}\\\delta _{jl}&\delta _{jm}&\delta _{jn}\\\delta _{kl}&\delta _{km}&\delta _{kn}\end{vmatrix}}.} たた、 䜙因子展開をしお、 | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | = ÎŽ i l ( ÎŽ j m ÎŽ k n − ÎŽ j n ÎŽ k m ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j n ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k n ) + ÎŽ i n ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) {\displaystyle {\begin{vmatrix}\delta _{il}&\delta _{im}&\delta _{in}\\\delta _{jl}&\delta _{jm}&\delta _{jn}\\\delta _{kl}&\delta _{km}&\delta _{kn}\end{vmatrix}}=\delta _{il}\left(\delta _{jm}\delta _{kn}-\delta _{jn}\delta _{km}\right)+\delta _{im}\left(\delta _{jn}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{kn}\right)+\delta _{in}\left(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl}\right)} を埗る。 定理 が成り立぀。ここでも ∑ {\displaystyle \sum } のそれぞれの添字は1,2,3を歩くずいう芏玄を採甚しおいる。 蚌明 ε i j k ε i l m = | 1 ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ j i ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ k i ÎŽ k l ÎŽ k m | = ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ÎŽ i l ( ÎŽ j i ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k i ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j i ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k i ) {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ilm}={\begin{vmatrix}1&\delta _{il}&\delta _{im}\\\delta _{ji}&\delta _{jl}&\delta _{jm}\\\delta _{ki}&\delta _{kl}&\delta _{km}\end{vmatrix}}=(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl})-\delta _{il}(\delta _{ji}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{ki})+\delta _{im}(\delta _{ji}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{ki})} より ∑ i ε i j k ε i l m = ∑ i [ ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ÎŽ i l ( ÎŽ j i ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k i ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j i ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k i ) ] = 3 ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) + ( ÎŽ j m ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k m ) = ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{i}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ilm}&=\sum _{i}[(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl})-\delta _{il}(\delta _{ji}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{ki})+\delta _{im}(\delta _{ji}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{ki})]\\&=3(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl})-(\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl})+(\delta _{jm}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{km})\\&=\delta _{jl}\delta _{km}-\delta _{jm}\delta _{kl}\end{aligned}}} ∑ i , j ε i j k ε i j l = ∑ j ∑ i ε i j k ε i j l = ∑ j ( ÎŽ j j ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k j ) = 3 ÎŽ k l − ÎŽ k l = 2 ÎŽ k l {\displaystyle \sum _{i,j}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ijl}=\sum _{j}\sum _{i}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ijl}=\sum _{j}(\delta _{jj}\delta _{kl}-\delta _{jl}\delta _{kj})=3\delta _{kl}-\delta _{kl}=2\delta _{kl}} ∑ i , j , k ε i j k ε i j k = ∑ k ∑ i , j ε i j k ε i j k = ∑ k 2 ÎŽ k k = 6 {\displaystyle \sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ijk}=\sum _{k}\sum _{i,j}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{ijk}=\sum _{k}2\delta _{kk}=6} 定理 次の匏が成り立぀。 蚌明 スカラヌ䞉重積の蚌明 A ⋅ ( B × C ) = ∑ i A i [ B × C ] i = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . B ⋅ ( C × A ) = ∑ j B j [ C × A ] j = ∑ i , j , k B j ε j k i C k A i = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . C ⋅ ( A × B ) = ∑ k C k [ A × B ] k = ∑ i , j , k C k ε k i j A i B j = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . {\displaystyle {\begin{aligned}{\boldsymbol {A}}\cdot ({\boldsymbol {B}}\times {\boldsymbol {C}})&=\sum _{i}A_{i}[{\boldsymbol {B}}\times {\boldsymbol {C}}]_{i}\\&=\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\\{\boldsymbol {B}}\cdot ({\boldsymbol {C}}\times {\boldsymbol {A}})&=\sum _{j}B_{j}[{\boldsymbol {C}}\times {\boldsymbol {A}}]_{j}\\&=\sum _{i,j,k}B_{j}\varepsilon _{jki}C_{k}A_{i}\\&=\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\\{\boldsymbol {C}}\cdot ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})&=\sum _{k}C_{k}[{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{k}\\&=\sum _{i,j,k}C_{k}\varepsilon _{kij}A_{i}B_{j}\\&=\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\end{aligned}}} ベクトル䞉重積の蚌明 [ A × ( B × C ) ] i = ∑ j , k ε i j k A j [ B × C ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k A j ε k l m B l C m = − ∑ j , k , l , m ε k j i ε k l m A j B l C m = − ∑ j , l , m ( ÎŽ j l ÎŽ i m − ÎŽ j m ÎŽ i l ) A j B l C m = ∑ j , l , m ÎŽ j m ÎŽ i l A j B l C m − ∑ j , l , m ÎŽ j l ÎŽ i m A j B l C m = ∑ j A j B i C j − ∑ j A j B j C i = ( A ⋅ C ) B i − ( A ⋅ B ) C i {\displaystyle {\begin{aligned}{[}{\boldsymbol {A}}\times ({\boldsymbol {B}}\times {\boldsymbol {C}})]_{i}&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}A_{j}[{\boldsymbol {B}}\times {\boldsymbol {C}}]_{k}\\&=\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{ijk}A_{j}\varepsilon _{klm}B_{l}C_{m}\\&=-\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{kji}\varepsilon _{klm}A_{j}B_{l}C_{m}\\&=-\sum _{j,l,m}(\delta _{jl}\delta _{im}-\delta _{jm}\delta _{il})A_{j}B_{l}C_{m}\\&=\sum _{j,l,m}\delta _{jm}\delta _{il}A_{j}B_{l}C_{m}-\sum _{j,l,m}\delta _{jl}\delta _{im}A_{j}B_{l}C_{m}\\&=\sum _{j}A_{j}B_{i}C_{j}-\sum _{j}A_{j}B_{j}C_{i}\\&=({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {C}})B_{i}-({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {B}})C_{i}\end{aligned}}} スカラヌ四重積の蚌明 スカラヌ䞉重積及びベクトル䞉重積を䜿うず ( A × B ) ⋅ ( C × D ) = C ⋅ [ D × ( A × B ) ] = C ⋅ [ ( D ⋅ B ) A − ( D ⋅ A ) B ] = ( A ⋅ C ) B − ( A ⋅ B ) C . {\displaystyle ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})\cdot ({\boldsymbol {C}}\times {\boldsymbol {D}})={\boldsymbol {C}}\cdot [{\boldsymbol {D}}\times ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})]={\boldsymbol {C}}\cdot [({\boldsymbol {D}}\cdot {\boldsymbol {B}}){\boldsymbol {A}}-({\boldsymbol {D}}\cdot {\boldsymbol {A}}){\boldsymbol {B}}]=({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {C}}){\boldsymbol {B}}-({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {B}}){\boldsymbol {C}}.} ベクトル四重積の蚌明 ベクトル䞉重積よりほずんど自明である。 ダコビ恒等匏の蚌明 ベクトル䞉重積の公匏を代入しお蚈算するだけである。 䞊の衚匏を甚いるず、耇雑な埮分の蚈算を簡䟿に行なうこずが出来る。 定理 ∇ × ( ∇ f ) = 0 {\displaystyle \nabla \times (\nabla f)=0} ∇ ⋅ ( ∇ × A ) = 0 {\displaystyle \nabla \cdot (\nabla \times {\boldsymbol {A}})=0} が成り立぀。 蚌明 [ ∇ × ( ∇ f ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ ∇ f ] k = ∑ j , k ε i j k ∂ j ∂ k f {\displaystyle {\begin{aligned}{[\nabla \times (\nabla f)]}_{i}&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}[\nabla f]_{k}\\&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}\partial _{k}f\end{aligned}}} ここで、 ε i j k ∂ i ∂ j f {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}f} に぀いお、 i > j {\displaystyle i>j} の項は、 ε j i k ∂ j ∂ i f = − ε i j k ∂ i ∂ j f {\displaystyle \varepsilon _{jik}\partial _{j}\partial _{i}f=-\varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}f} ず打ち消し合う( ε i j k ∂ i ∂ j f + ε j i k ∂ j ∂ i f = 0 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}f+\varepsilon _{jik}\partial _{j}\partial _{i}f=0} )。 i = j {\displaystyle i=j} の項は ε i j k ∂ i ∂ j f = ε i i k ∂ i ∂ i f = 0 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}f=\varepsilon _{iik}\partial _{i}\partial _{i}f=0} ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。 すなわち、 ∇ × ( ∇ f ) = 0 {\displaystyle \nabla \times (\nabla f)=0} を埗る。 ∇ ⋅ ( ∇ × A ) = ∑ i ∂ i [ ∇ × A ] i = ∑ i , j , k ∂ i ε i j k ∂ j A k = ∑ i , j , k ε i j k ∂ i ∂ j A k {\displaystyle {\begin{aligned}\nabla \cdot (\nabla \times {\boldsymbol {A}})&=\sum _{i}\partial _{i}[\nabla \times {\boldsymbol {A}}]_{i}\\&=\sum _{i,j,k}\partial _{i}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}A_{k}\\&=\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}A_{k}\\\end{aligned}}} ここで、 ε i j k ∂ i ∂ j A k {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}A_{k}} に぀いお、 i > j {\displaystyle i>j} の項は、 ε j i k ∂ j ∂ i A k = − ε i j k ∂ i ∂ j A k {\displaystyle \varepsilon _{jik}\partial _{j}\partial _{i}A_{k}=-\varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}A_{k}} ず打ち消し合う( ε i j k ∂ i ∂ j A k + ε j i k ∂ j ∂ i A k = 0 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}A_{k}+\varepsilon _{jik}\partial _{j}\partial _{i}A_{k}=0} )。 i = j {\displaystyle i=j} の項は ε i j k ∂ i ∂ j A k = ε i i k ∂ i ∂ i A k = 0 {\displaystyle \varepsilon _{ijk}\partial _{i}\partial _{j}A_{k}=\varepsilon _{iik}\partial _{i}\partial _{i}A_{k}=0} ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。 すなわち、 ∇ ⋅ ( ∇ × A ) = 0 {\displaystyle \nabla \cdot (\nabla \times {\boldsymbol {A}})=0} を埗る。 定理 ∇ ⋅ ( A × B ) = ( ∇ × A ) ⋅ B − A ⋅ ( ∇ × B ) {\displaystyle \nabla \cdot ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})=(\nabla \times {\boldsymbol {A}})\cdot {\boldsymbol {B}}-{\boldsymbol {A}}\cdot (\nabla \times {\boldsymbol {B}})} ∇ × ( A × B ) = ( B ⋅ ∇ ) A − ( A ⋅ ∇ ) B + A ( ∇ ⋅ B ) − B ( ∇ ⋅ A ) {\displaystyle \nabla \times ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})=({\boldsymbol {B}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {A}}-({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {B}}+{\boldsymbol {A}}(\nabla \cdot {\boldsymbol {B}})-{\boldsymbol {B}}(\nabla \cdot {\boldsymbol {A}})} ∇ ( A ⋅ B ) = A × ( ∇ × B ) + B × ( ∇ × A ) + ( A ⋅ ∇ ) B + ( B ⋅ ∇ ) A {\displaystyle \nabla ({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {B}})={\boldsymbol {A}}\times (\nabla \times B)+{\boldsymbol {B}}\times (\nabla \times {\boldsymbol {A}})+({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {B}}+({\boldsymbol {B}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {A}}} が成り立぀。 蚌明 ∇ ⋅ ( A × B ) = ∑ i , j , k ∂ i ( ε i j k A j B k ) = ∑ i , j , k ε i j k ( ∂ i A j ) B k + ∑ i , j , k ε i j k A j ( ∂ i B k ) = ( ∇ × A ) ⋅ B − A ⋅ ( ∇ × B ) . {\displaystyle {\begin{aligned}\nabla \cdot ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})&=\sum _{i,j,k}\partial _{i}(\varepsilon _{ijk}A_{j}B_{k})\\&=\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}(\partial _{i}A_{j})B_{k}+\sum _{i,j,k}\varepsilon _{ijk}A_{j}(\partial _{i}B_{k})\\&=(\nabla \times {\boldsymbol {A}})\cdot {\boldsymbol {B}}-{\boldsymbol {A}}\cdot (\nabla \times {\boldsymbol {B}}).\end{aligned}}} [ ∇ × ( A × B ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ A × B ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k ε k l m ∂ j ( A l B m ) = − ∑ j , k , l , m ε k j i ε k l m ∂ j ( A l B m ) = − ∑ j , l , m ( ÎŽ j l ÎŽ i m − ÎŽ j m ÎŽ i l ) ∂ j ( A l B m ) = ∑ j , l , m ÎŽ j m ÎŽ i l ∂ j ( A l B m ) − ∑ j , l , m ÎŽ j l ÎŽ i m ∂ j ( A l B m ) = ∑ j ∂ j ( A i B j ) − ∑ j ∂ j ( A j B i ) = ∑ j B j ∂ j A i + ∑ j A i ∂ j B j − ∑ j B i ∂ j A j − ∑ j A j ∂ j B i = ( B ⋅ ∇ ) A i + A i ( ∇ ⋅ B ) − ( A ⋅ ∇ ) B i − B i ( ∇ ⋅ A ) {\displaystyle {\begin{aligned}{[\nabla \times ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})}]_{i}&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}[{\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}}]_{k}\\&=\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{ijk}\varepsilon _{klm}\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\&=-\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{kji}\varepsilon _{klm}\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\&=-\sum _{j,l,m}(\delta _{jl}\delta _{im}-\delta _{jm}\delta _{il})\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\&=\sum _{j,l,m}\delta _{jm}\delta _{il}\partial _{j}(A_{l}B_{m})-\sum _{j,l,m}\delta _{jl}\delta _{im}\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\&=\sum _{j}\partial _{j}(A_{i}B_{j})-\sum _{j}\partial _{j}(A_{j}B_{i})\\&=\sum _{j}B_{j}\partial _{j}A_{i}+\sum _{j}A_{i}\partial _{j}B_{j}-\sum _{j}B_{i}\partial _{j}A_{j}-\sum _{j}A_{j}\partial _{j}B_{i}\\&=({\boldsymbol {B}}\cdot \nabla )A_{i}+A_{i}(\nabla \cdot {\boldsymbol {B}})-({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla )B_{i}-B_{i}(\nabla \cdot {\boldsymbol {A}})\end{aligned}}} より、 ∇ × ( A × B ) = ( B ⋅ ∇ ) A − ( A ⋅ ∇ ) B + A ( ∇ ⋅ B ) − B ( ∇ ⋅ A ) {\displaystyle \nabla \times ({\boldsymbol {A}}\times {\boldsymbol {B}})=({\boldsymbol {B}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {A}}-({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {B}}+{\boldsymbol {A}}(\nabla \cdot {\boldsymbol {B}})-{\boldsymbol {B}}(\nabla \cdot {\boldsymbol {A}})} が成り立぀。 [ ∇ ( A ⋅ B ) ] i = ∑ j ∂ i ( A j B j ) = ∑ j B j ∂ i A j + ∑ j A j ∂ i B j . {\displaystyle {\begin{aligned}{[\nabla ({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {B}})]}_{i}&=\sum _{j}\partial _{i}(A_{j}B_{j})\\&=\sum _{j}B_{j}\partial _{i}A_{j}+\sum _{j}A_{j}\partial _{i}B_{j}.\\\end{aligned}}} ここで、 [ A × ( ∇ × B ) ] i = ∑ j A j ∂ i B j − ( A ⋅ ∇ ) B i {\displaystyle [{\boldsymbol {A}}\times (\nabla \times {\boldsymbol {B}})]_{i}=\sum _{j}A_{j}\partial _{i}B_{j}-({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {B}}_{i}} が成り立぀ので、これを第二項に代入する。第䞀項に぀いおも同様の匏が成り立぀ため、これを代入するず結局、 ∇ ( A ⋅ B ) = A × ( ∇ × B ) + B × ( ∇ × A ) + ( A ⋅ ∇ ) B + ( B ⋅ ∇ ) A {\displaystyle \nabla ({\boldsymbol {A}}\cdot {\boldsymbol {B}})={\boldsymbol {A}}\times (\nabla \times B)+{\boldsymbol {B}}\times (\nabla \times {\boldsymbol {A}})+({\boldsymbol {A}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {B}}+({\boldsymbol {B}}\cdot \nabla ){\boldsymbol {A}}} が埗られる。 定理 ∇ ⋅ ( f A ) = ∇ f ⋅ A + f ∇ ⋅ A {\displaystyle \nabla \cdot (f{\boldsymbol {A}})=\nabla f\cdot {\boldsymbol {A}}+f\nabla \cdot {\boldsymbol {A}}} ∇ × ( f A ) = ∇ f × A + f ∇ × A {\displaystyle \nabla \times (f{\boldsymbol {A}})=\nabla f\times {\boldsymbol {A}}+f\nabla \times {\boldsymbol {A}}} が成り立぀。 蚌明 ∇ ⋅ ( f A ) = ∑ i ∂ i ( f A i ) = ∑ i ( ∂ i f ) A i + ∑ i f ( ∂ i A i ) = ∇ f ⋅ A + f ∇ ⋅ A {\displaystyle {\begin{aligned}\nabla \cdot (f{\boldsymbol {A}})&=\sum _{i}\partial _{i}(fA_{i})\\&=\sum _{i}(\partial _{i}f)A_{i}+\sum _{i}f(\partial _{i}A_{i})\\&=\nabla f\cdot {\boldsymbol {A}}+f\nabla \cdot {\boldsymbol {A}}\end{aligned}}} [ ∇ × f A ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j ( f A k ) = ∑ j , k ε i j k ∂ j f A k + ∑ j , k ε i j k f ∂ j A k = [ ∇ f × A ] i + [ f ∇ × A ] i {\displaystyle {\begin{aligned}{[\nabla \times f{\boldsymbol {A}}]}_{i}&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}(fA_{k})\\&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}f\,A_{k}+\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}f\partial _{j}\,A_{k}\\&={[\nabla f\times {\boldsymbol {A}}]}_{i}+{[f\nabla \times {\boldsymbol {A}}]}_{i}\end{aligned}}} 定理 ∇ × ( ∇ × A ) = ∇ ( ∇ ⋅ A ) − Δ A {\displaystyle \nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}})=\nabla (\nabla \cdot {\boldsymbol {A}})-\Delta {\boldsymbol {A}}} が成り立぀。 蚌明 [ ∇ × ( ∇ × A ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ ∇ × A ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k ∂ j ε k l m ∂ l A m = ∑ j , k , l , m ε k i j ε k l m ∂ j ∂ l A m = ∑ j , l , m ( ÎŽ i l ÎŽ j m − ÎŽ i m ÎŽ j l ) ∂ j ∂ l A m = ∑ j , l , m ÎŽ i l ÎŽ j m ∂ j ∂ l A m − ∑ j , l , m ÎŽ i m ÎŽ j l ∂ j ∂ l A m = ∑ j ∂ i ∂ j A j − ∑ j ∂ j ∂ j A i {\displaystyle {\begin{aligned}{[}\nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}}){]}_{i}&=\sum _{j,k}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}[\nabla \times {\boldsymbol {A}}]_{k}\\&=\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{ijk}\partial _{j}\varepsilon _{klm}\partial _{l}{A}_{m}\\&=\sum _{j,k,l,m}\varepsilon _{kij}\varepsilon _{klm}\partial _{j}\partial _{l}A_{m}\\&=\sum _{j,l,m}(\delta _{il}\delta _{jm}-\delta _{im}\delta _{jl})\partial _{j}\partial _{l}A_{m}\\&=\sum _{j,l,m}\delta _{il}\delta _{jm}\partial _{j}\partial _{l}A_{m}-\sum _{j,l,m}\delta _{im}\delta _{jl}\partial _{j}\partial _{l}A_{m}\\&=\sum _{j}\partial _{i}\partial _{j}A_{j}-\sum _{j}\partial _{j}\partial _{j}A_{i}\end{aligned}}} それぞれの成分に぀いお展開するず [ ∇ × ( ∇ × A ) ] 1 = ∂ 1 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 1 {\displaystyle {[}\nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}}){]}_{1}=\partial _{1}(\partial _{1}A_{1}+\partial _{2}A_{2}+\partial _{3}A_{3})-(\partial _{1}^{2}+\partial _{2}^{2}+\partial _{3}^{2})A_{1}} [ ∇ × ( ∇ × A ) ] 2 = ∂ 2 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 2 {\displaystyle {[}\nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}}){]}_{2}=\partial _{2}(\partial _{1}A_{1}+\partial _{2}A_{2}+\partial _{3}A_{3})-(\partial _{1}^{2}+\partial _{2}^{2}+\partial _{3}^{2})A_{2}} [ ∇ × ( ∇ × A ) ] 3 = ∂ 3 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 3 {\displaystyle {[}\nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}}){]}_{3}=\partial _{3}(\partial _{1}A_{1}+\partial _{2}A_{2}+\partial _{3}A_{3})-(\partial _{1}^{2}+\partial _{2}^{2}+\partial _{3}^{2})A_{3}} である。これは ∇ × ( ∇ × A ) = ∇ ( ∇ ⋅ A ) − Δ A {\displaystyle \nabla \times (\nabla \times {\boldsymbol {A}})=\nabla (\nabla \cdot {\boldsymbol {A}})-\Delta {\boldsymbol {A}}} であるこずを意味する。 これらの蚈算は、電磁気孊等で頻繁に甚いられるので、よく緎習しおおかねばならない。 定理 䜍眮ベクトル r {\displaystyle {\boldsymbol {r}}} に぀いお r = | r | = x 2 + y 2 + z 2 {\displaystyle r=|{\boldsymbol {r}}|={\sqrt {x^{2}+y^{2}+z^{2}}}} ずするず、 ∇ r n = n r n − 2 r {\displaystyle \nabla r^{n}=nr^{n-2}{\boldsymbol {r}}} である。 蚌明 ∂ ∂ x r n = n r n − 1 ∂ ∂ x x 2 + y 2 + z 2 = n r n − 1 x r = n r n − 2 x {\displaystyle {\frac {\partial }{\partial x}}r^{n}=nr^{n-1}{\frac {\partial }{\partial x}}{\sqrt {x^{2}+y^{2}+z^{2}}}=nr^{n-1}{\frac {x}{r}}=nr^{n-2}x} y , z {\displaystyle y,z} に぀いおも同様である。 すなわち、 ∇ r n = ( n r n − 2 x n r n − 2 y n r n − 2 z ) = n r n − 2 r . {\displaystyle \nabla r^{n}={\begin{pmatrix}nr^{n-2}x\\nr^{n-2}y\\nr^{n-2}z\end{pmatrix}}=nr^{n-2}{\boldsymbol {r}}.} ここでは、極座暙での募配、発散、ラプラシアンを求める。 極座暙では、䜍眮ベクトルは r = ( x y z ) = ( r sin Ξ cos φ r sin Ξ sin φ r cos Ξ ) {\displaystyle {\boldsymbol {r}}={\begin{pmatrix}x\\y\\z\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}r\sin \theta \cos \varphi \\r\sin \theta \sin \varphi \\r\cos \theta \end{pmatrix}}} ずなる。正芏盎亀基底は e r := ∂ r ∂ r | ∂ r ∂ r | = ( sin Ξ cos φ sin Ξ sin φ cos Ξ ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{r}:={\frac {\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial r}}{\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial r}}\right|}}={\begin{pmatrix}\sin \theta \cos \varphi \\\sin \theta \sin \varphi \\\cos \theta \end{pmatrix}}} , e Ξ := ∂ r ∂ Ξ | ∂ r ∂ Ξ | = 1 r ( r cos Ξ cos φ r cos Ξ sin φ − r sin Ξ ) = ( cos Ξ cos φ cos Ξ sin φ − sin Ξ ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{\theta }:={\frac {\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \theta }}{\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \theta }}\right|}}={\frac {1}{r}}{\begin{pmatrix}r\cos \theta \cos \varphi \\r\cos \theta \sin \varphi \\-r\sin \theta \end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}\cos \theta \cos \varphi \\\cos \theta \sin \varphi \\-\sin \theta \end{pmatrix}}} , e φ := ∂ r ∂ φ | ∂ r ∂ φ | = 1 r sin Ξ ( − r sin Ξ sin φ r sin Ξ cos φ 0 ) = ( − sin φ cos φ 0 ) {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{\varphi }:={\frac {\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \varphi }}{\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \varphi }}\right|}}={\frac {1}{r\sin \theta }}{\begin{pmatrix}-r\sin \theta \sin \varphi \\r\sin \theta \cos \varphi \\0\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}-\sin \varphi \\\cos \varphi \\0\end{pmatrix}}} である。 埮小倉䜍ベクトル d r = d x e x + d y e y + d z e z {\displaystyle d{\boldsymbol {r}}=dx{\boldsymbol {e}}_{x}+dy{\boldsymbol {e}}_{y}+dz{\boldsymbol {e}}_{z}} は極座暙では、 d r = ∂ r ∂ r d r + ∂ r ∂ Ξ d Ξ + ∂ r ∂ φ d φ = | ∂ r ∂ r | e r d r + | ∂ r ∂ Ξ | e Ξ d Ξ + | ∂ r ∂ φ | e φ d φ = e r d r + r e Ξ d Ξ + r sin Ξ e φ d φ {\displaystyle {\begin{aligned}d{\boldsymbol {r}}&={\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial r}}dr+{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \theta }}d\theta +{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \varphi }}d\varphi \\&=\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial r}}\right|{\boldsymbol {e}}_{r}dr+\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \theta }}\right|{\boldsymbol {e}}_{\theta }d\theta +\left|{\frac {\partial {\boldsymbol {r}}}{\partial \varphi }}\right|{\boldsymbol {e}}_{\varphi }d\varphi \\&={\boldsymbol {e}}_{r}dr+r{\boldsymbol {e}}_{\theta }d\theta +r\sin \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }d\varphi \end{aligned}}} ず曞ける。 関数 f {\displaystyle f} の党埮分 d f {\displaystyle df} は d f = d f d x d x + d f d y d y + d f d z d z = ∇ f ⋅ d r {\displaystyle df={\frac {df}{dx}}dx+{\frac {df}{dy}}dy+{\frac {df}{dz}}dz=\nabla f\cdot d{\boldsymbol {r}}} ずなる。 極座暙での発散を ∇ f = ∇ r f e r + ∇ Ξ f e Ξ + ∇ φ f e φ {\displaystyle \nabla f=\nabla _{r}f\,{\boldsymbol {e}}_{r}+\nabla _{\theta }f\,{\boldsymbol {e}}_{\theta }+\nabla _{\varphi }f\,{\boldsymbol {e}}_{\varphi }} ずするず、 d f = ∇ f ⋅ d r = ( ∇ r f e r + ∇ Ξ f e Ξ + ∇ φ f e φ ) ⋅ ( e r d r + r e Ξ d Ξ + r sin Ξ e φ d φ ) = ∇ r f d r + r ∇ Ξ f d Ξ + r sin Ξ ∇ φ f d φ {\displaystyle {\begin{aligned}df&=\nabla f\cdot d{\boldsymbol {r}}\\&=(\nabla _{r}f\,{\boldsymbol {e}}_{r}+\nabla _{\theta }f\,{\boldsymbol {e}}_{\theta }+\nabla _{\varphi }f\,{\boldsymbol {e}}_{\varphi })\cdot ({\boldsymbol {e}}_{r}dr+r{\boldsymbol {e}}_{\theta }d\theta +r\sin \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }d\varphi )\\&=\nabla _{r}f\,dr+r\nabla _{\theta }f\,d\theta +r\sin \theta \nabla _{\varphi }f\,d\varphi \end{aligned}}} である。これず極座暙での党埮分 d f = ∂ f ∂ r d r + ∂ f ∂ Ξ d Ξ + ∂ f ∂ φ d φ {\displaystyle df={\frac {\partial f}{\partial r}}dr+{\frac {\partial f}{\partial \theta }}d\theta +{\frac {\partial f}{\partial \varphi }}d\varphi } ず比范するず、 ∇ r f = ∂ f ∂ r , ∇ Ξ f = 1 r ∂ f ∂ Ξ , ∇ φ f = 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ {\displaystyle \nabla _{r}f={\frac {\partial f}{\partial r}},\nabla _{\theta }f={\frac {1}{r}}{\frac {\partial f}{\partial \theta }},\nabla _{\varphi }f={\frac {1}{r\sin \theta }}{\frac {\partial f}{\partial \varphi }}{}} を埗る。 すなわち、極座暙での発散は ∇ f = ∂ f ∂ r + 1 r ∂ f ∂ Ξ + 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ {\displaystyle \nabla f={\frac {\partial f}{\partial r}}+{\frac {1}{r}}{\frac {\partial f}{\partial \theta }}+{\frac {1}{r\sin \theta }}{\frac {\partial f}{\partial \varphi }}{}} である。 基底ベクトルの埮分は、 ∂ e r ∂ r = 0 , ∂ e r ∂ Ξ = e Ξ , ∂ e r ∂ φ = sin Ξ e φ {\displaystyle {\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{r}}{\partial r}}=0,{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{r}}{\partial \theta }}={\boldsymbol {e}}_{\theta },{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{r}}{\partial \varphi }}=\sin \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }} ∂ e Ξ ∂ r = 0 , ∂ e Ξ ∂ Ξ = − e r , ∂ e Ξ ∂ φ = cos Ξ e φ {\displaystyle {\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\theta }}{\partial r}}=0,{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\theta }}{\partial \theta }}=-{\boldsymbol {e}}_{r},{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\theta }}{\partial \varphi }}=\cos \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }} ∂ e φ ∂ r = 0 , ∂ e φ ∂ Ξ = 0 , ∂ e φ ∂ φ = − cos Ξ e r − sin Ξ e Ξ {\displaystyle {\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\varphi }}{\partial r}}=0,{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\varphi }}{\partial \theta }}=0,{\frac {\partial {\boldsymbol {e}}_{\varphi }}{\partial \varphi }}=-\cos \theta {\boldsymbol {e}}_{r}-\sin \theta {\boldsymbol {e}}_{\theta }} であるこずを䜿っお極座暙でのベクトル A {\displaystyle {\boldsymbol {A}}} の発散を蚈算するず、 ∇ ⋅ A = ( e r ∂ f ∂ r + e Ξ 1 r ∂ ∂ Ξ + e φ 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ ) ⋅ ( A r e r + A Ξ e Ξ + A φ e φ ) = e r ⋅ ( ∂ A r ∂ r e r ) + 1 r e Ξ ⋅ ( ∂ A Ξ ∂ Ξ e Ξ + A r e Ξ ) + 1 r sin Ξ e φ ⋅ ( ∂ A φ ∂ φ e φ + A r sin Ξ e φ + A Ξ cos Ξ e φ ) = 1 r 2 ∂ ( r 2 A r ) ∂ r + 1 r sin Ξ ∂ ( sin Ξ A Ξ ) ∂ Ξ + 1 r sin Ξ ∂ A φ ∂ φ {\displaystyle {\begin{aligned}\nabla \cdot A&=\left({\boldsymbol {e}}_{r}{\frac {\partial f}{\partial r}}+{\boldsymbol {e}}_{\theta }{\frac {1}{r}}{\frac {\partial }{\partial \theta }}+{\boldsymbol {e}}_{\varphi }{\frac {1}{r\sin \theta }}{\frac {\partial f}{\partial \varphi }}\right)\cdot (A_{r}{\boldsymbol {e}}_{r}+A_{\theta }{\boldsymbol {e}}_{\theta }+A_{\varphi }{\boldsymbol {e}}_{\varphi })\\&={\boldsymbol {e}}_{r}\cdot \left({\frac {\partial A_{r}}{\partial r}}{\boldsymbol {e}}_{r}\right)+{\frac {1}{r}}{\boldsymbol {e}}_{\theta }\cdot \left({\frac {\partial A_{\theta }}{\partial \theta }}{\boldsymbol {e}}_{\theta }+A_{r}{\boldsymbol {e}}_{\theta }\right)+{\frac {1}{r\sin \theta }}{\boldsymbol {e}}_{\varphi }\cdot \left({\frac {\partial A_{\varphi }}{\partial \varphi }}{\boldsymbol {e}}_{\varphi }+A_{r}\sin \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }+A_{\theta }\cos \theta {\boldsymbol {e}}_{\varphi }\right)\\&={\frac {1}{r^{2}}}{\frac {\partial (r^{2}A_{r})}{\partial r}}+{\frac {1}{r\sin \theta }}{\frac {\partial (\sin \theta A_{\theta })}{\partial \theta }}+{\frac {1}{r\sin \theta }}{\frac {\partial A_{\varphi }}{\partial \varphi }}\end{aligned}}} ずなる。 たた、ラプラシアンに極座暙での募配ず発散を代入するず、 Δ f = ∇ ⋅ ∇ f = 1 r 2 ∂ ∂ r ( r 2 ∂ f ∂ r ) + 1 r 2 sin Ξ ∂ ∂ Ξ ( sin Ξ ∂ f ∂ Ξ ) + 1 r 2 sin 2 Ξ ∂ 2 f ∂ φ 2 {\displaystyle \Delta f=\nabla \cdot \nabla f={\frac {1}{r^{2}}}{\frac {\partial }{\partial r}}\left(r^{2}{\frac {\partial f}{\partial r}}\right)+{\frac {1}{r^{2}\sin \theta }}{\frac {\partial }{\partial \theta }}\left(\sin \theta {\frac {\partial f}{\partial \theta }}\right)+{\frac {1}{r^{2}\sin ^{2}\theta }}{\frac {\partial ^{2}f}{\partial \varphi ^{2}}}} ずなり、ラプラシアンの極座暙衚瀺が埗られた。 物理の蚈算においおは、テン゜ルず呌ばれる量が 頻繁に甚いられる。これは3次元における電磁気孊の蚈算や、 叀兞力孊における慣性モヌメントなどで甚いられるが、 特殊盞察論、䞀般盞察論においおも甚いられる。 ただし、特に䞀般盞察論においおは、蚈量テン゜ルず呌ばれる 特殊なテン゜ルが導入されるため、蚈算が非垞に耇雑になる。 ここでは、䞻に3次元のテン゜ル蚈算を扱うが、 特殊盞察論における蚈算も少し扱う。 たずは、テン゜ルを定矩する。 あるn次元のベクトルを考える。 このベクトルに察しお、䞀般にあるベクトルからそれず同じ 次元のベクトルに倉換するような線圢倉換を考えるこずが出来る。 この倉換は、そのベクトルを同じ次元のベクトルに倉換するこずから、 n*nの行列で曞けるこずが分かる。 さお、次にこれらのベクトルのいく぀かの(m個ずする。)盎積を取っお、 mn個の芁玠を含む列ベクトルを䜜るこずを考える。 盎積の取り方に぀いおは、物理数孊Iを参照。 この操䜜によっおできたmnベクトルは、䞊の行列によっお衚わされる n行のベクトルから出来たm次のテン゜ルの䞀皮ずなっおいる。 ただし、䞀般のテン゜ルはもう少し耇雑で、 既に䞊で埗たベクトルずの぀ながりを忘れおしたったmn次元のベクトルが 䞊ず同じ様な倉換性を持぀ずき、これを䞊のベクトルに察する m次のテン゜ルず呌ぶ。 ここでは、さらにこれらのテン゜ルが埓う倉換の行列を 構成するこずを考える。 ここで、先ほど定めたmn行のベクトルの成分のうち、盎積を取られる前は別の ベクトルだった郚分のそれぞれが、盎積を取られる前ず同じように倉換するような mn*mn次の倉換行列を䜜りたい。 このためには、先ほど定めたn*nの行列による倉換のm回の盎積を取っお、 mn*mnの行列を䜜ればよい。 このずき行列の盎積の性質 から、 この行列が先ほどの性質を満たすこずが分かる。 ここで、これらの行列やベクトルは添字をうたく぀けるこずによっお 曞き衚すこずが出来る。 先ほど述べたうち、元々のベクトルを ず曞く。 次に、元々のベクトルを倉換する行列を ず曞くず、この行列により倉換された埌のベクトルは、 で衚わされる。 ここで、行列を添字を甚いお蚈算する方法を䜿った。 ただし、物理の蚈算においおは、 "同じ匏の䞭に同じ添字が2回出お来たずき、この2぀の添字を 足し合わせる"ずいう芏玄を甚いるこずが倚い。 これをEinsteinの芏玄ず呌び、䞀般盞察論でEinsteinが甚いおから よく䜿われるようになった。 この芏玄を甚いるず、䞊の匏は簡単に、 ず曞かれる。以䞋の蚈算では、垞にこの芏玄を甚い、 この芏玄が適甚されないずころでは、泚意曞きを行なうこずずする。 さらに、元々のベクトルの盎積は、 ずなる。 ただし、ここでは、簡単にするためm=2ず定めた。 これらを倉換するmn*mn行列は ずなる。 たた、これらの行列によっお倉換されたベクトルは、 で衚わされる。 これらの倉換則から䞀般的なテン゜ルを構成するこずが出来る。 䟋えば、ここでもm =2ず定める。䞊の議論からこの量は 2぀の添字を甚いお、 ず曞くこずが出来、この量が埓う倉換則は、 ずなるこずがわかる。この量をある倉換 Λ {\displaystyle \Lambda } に察する、 2次のテン゜ルず呌ぶ。 ここでは、テン゜ルの代数を定矩した。このこずを甚いお、 ここからはより耇雑な埮分を芋お行く。 倚倉数関数の積分は1倉数の堎合の拡匵によっお定矩される。 特に、いく぀かの蚈算は物理的な意味が明確であるので 物理数孊においおも扱われるこずが倚い。 ここで盎亀座暙系を甚いた堎合に぀いお、 ある定理を導出する。 この定理は、ベクトルの発散ずいう量の物理的意味を 䞎えおくれる点で重芁である。 が成り立぀。 ここで、巊蟺の䜓積積分はある領域に぀いお行なわれ、 右蟺の衚面積分は、その領域を囲む面積党䜓に察しお 行なわれる。 この定理をガりスの定理ず呌ぶ。 ガりスは19䞖玀の非垞に有名な数孊者の名前である。 導出に移る前に、この定理の意味を述べる。 たずは右蟺に泚目する。右蟺の被積分関数 は、ある点での面積芁玠に垂盎な の倀を衚わしおいる。これは䟋えば、 が、流䜓力孊でいう流䜓の流れる速床を衚わすベクトルだったずするなら、 その流れのうちで今定めた面積芁玠から流れだす流量を衚わしおいる。 この量を領域Vを囲む衚面党䜓で足し合わせるこずから、この量は 領域Vから流れ出す流䜓の流量の和に等しいこずが分かる。 ここで、領域Vの䞭に流䜓がわきだしお来るような堎所が合ったずするず、このずき 領域Vから流れ出す流量は、有限になるず考えられる。 このためには、巊蟺で が流䜓のわきだしの回りで有限になっおいなければならない。 これらのこずからベクトルの発散は、 の意味は、ベクトルAのわきだしに察応しおいるこずが分かる。 発散ずいう名前は、ベクトルAがどこからか珟われお、回りに広がっお行く 様子から来おいる。 ここからは、この定理の導出に移る。ただし、ここでの導出は盎芳的なものであり、 局限移行等に぀いおは数孊的に厳密なものではないこずを泚意しおおく。 たず、ある領域Vを非垞に小さい立方䜓の領域 v i {\displaystyle v_{i}} に分割する。 領域Vがどんな圢であっおも、このこずは垞に可胜だず期埅される。 ここで、ある互いに接し合う2぀の小さい領域 v 1 {\displaystyle v_{1}} ず v 2 {\displaystyle v_{2}} に぀いお この定理が瀺されたずする。 このずき、領域 v 1 {\displaystyle v_{1}} ず領域が v 2 {\displaystyle v_{2}} 接しおいる面を考える。 それぞれの領域からの寄䞎は、その点でのベクトルの倧きさず その面積芁玠の倧きさが同じであるこずから同じであるず考えられ、 たた、それらは互いに接しおいるので、面積分の性質から芋お、 それらの寄䞎は互いに異なった笊合を持っおいる。 ここで、今考えおいる領域2぀を匵り぀けお新しい領域 v 3 {\displaystyle v_{3}} を䜜り、この領域に぀いお元の匏の巊蟺を蚈算するず、 その量は、 ずなる。ここで、右蟺に぀いおも互いに重なった郚分の寄䞎が打ち消し合うこずから、 のように v 3 {\displaystyle v_{3}} の回りに぀いお元の匏の衚匏が成り立っおいる。 ここで v 3 {\displaystyle v_{3}} の囲む領域の衚面ずしお ずいう衚匏を導入した。実際にはこの衚匏は数孊の本から来おおり、 物理の本でも割合よく甚いられる。 結局、小さい立方䜓に぀いおこの定理が瀺されれば、元の領域に぀いおも この定理が正しいこずが分かった。 次にこのこずが実際小さい立方䜓に぀いお正しいこずを芋る。 立方䜓の蟺の長さを ε {\displaystyle \epsilon } ずする。 このずき、元の匏に぀いお ずなる。 曎に、右蟺に぀いおは のような衚匏が埗られる。この匏は、それぞれの面に察する面積分をあからさたに 積分したものである。ここで、特にそれぞれの面の䞭心を通るように 積分の点を遞んでいる。これは、局限移行をうたく行なうためだが、 もう少し違った点を遞んでも結果を埗るこずは出来る。 次に、䞊の衚匏を ε {\displaystyle \epsilon } に぀いおテむラヌ展開する。このずき、 が埗られる。 これをたずめるず、 が埗られるが、これはちょうど巊蟺からの匏ず䞀臎しおいる。 よっお、小さい立方䜓に぀いおはこの定理は正しい。 次にベクトルの回転の物理的意味を特城づける定理を扱う。 たずは定理を述べる。 が成り立぀。 ここで、この匏の巊蟺はある面積Sに぀いお積分し、 この匏の右蟺は、その面積の倖呚に぀いおの線積分を行なう。 ここでも、ある面積Sの倖呚のこずを、 ず曞くこずがある。 この定理をストヌクスの定理ず呌ぶ。 䟋えば、 を流䜓の速床ベクトルずしおみる。このずき、速床ベクトルをある面積の 倖呚に぀いお積分したずき、その倀はその面積内の速床の回転の積分に 等しい。このこずは、速床ベクトルの回転が、これらの流䜓の枊のような ものに察応しおいるこずを瀺しおいる。 実際、流䜓力孊では のこずを枊床ず呌び、流䜓䞭の枊の様子を瀺す重芁な量ずなっおいる。 この様に、ベクトルの回転はそのベクトルに぀いおある閉じた経路に぀いお 積分したものに察応しおいる。 が党おの点で成り立぀堎合、党おの閉経路に察する線積分は0に等しくなる。 これは、流䜓でいうず枊無しの流れに察応しおいる。 たた、この結果は耇玠解析の線積分の定理の1぀に察応しおおり、その面からも 重芁である。耇玠解析に぀いおは、物理数孊IIで扱う予定である。 たず、ある面積Sを蟺の長さが ε {\displaystyle \epsilon } に等しい小さな正方圢に分ける。 正方圢の倧きさが十分小さいずき、このこずは垞に可胜であるず期埅できる。 ここで、互いに接しおいる小さい正方圢に぀いおそれぞれの蟺からの線積分の寄䞎は、 倧きさが等しく、笊合が反察であるこずが分かる。このこずは、線積分の 経路を反時蚈回りに取るずいうきたりを守っおいるず、その蟺で接するためには 積分の向きが逆になっおいなくおはいけないずいうこずによる。 ここで、今挙げた小さな2぀の正方圢を匵り付けた長方圢に぀いお 同じ蚈算を行なう。このずき、互いに匵り぀いた1぀の蟺からの寄䞎は打ち消し あうので、同じ蚈算が匵り぀けた埌の長方圢に぀いおも成り立぀。 このこずを繰りかえせば、小さな正方圢に぀いおこの定理が成り立ったずき、 元々の領域に぀いおもこの定理が成り立぀ず期埅できる。 さお、ここで、蟺の長さが ε {\displaystyle \epsilon } に等しい正方圢に぀いおこの定理が 成り立っおいるこずを瀺す。 これらの正方圢の各蟺に平行になるように、x,y軞を取っお の巊蟺を蚈算するず、 が成り立぀。 次に右蟺に぀いお、 が埗られるが、これは右蟺の衚匏ず等しい。 よっお、小さい正方圢に぀いおこの定理は瀺された。 たた、以前の議論からこのずき元の領域に぀いおもこの定理は正しいこずが 分かっおいる。よっお、党おの領域に぀いお、この定理は正しいこずが 瀺された。 盎亀座暙系でないずきにも grad,div,rotを蚈算するこずが出来る。 ここではたず、座暙系の定矩を行なうこずから始める。 たた、䞊の議論からこのこずは党おの領域Vに察しおもこの定理が正しいこずを 瀺しおいる。 この定理は電磁気孊で頻繁に甚いられる重芁な定理である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物理数孊I > ベクトル解析", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは、ベクトル解析に぀いお解説を行なう。 ベクトル解析は、䞻に倚倉数関数の埮積分ず関連しおいるが、 特にそれらのうちには蚈算自䜓に明確な物理的意味を 持぀ものがいく぀か芋られる。歎史的にもこの分野は 数孊ず物理の間のフィヌドバックを通しお発展しお来た。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "そのため、蚈算においおは物理的な意味を匷調しおいきたい。 たた、特にいく぀かの定理は数孊的に厳密な蚌明をするこずが 難しい。その様なずきには垞識的に叀兞的な物理孊の範囲で 起こる珟象で適甚できる皋床に、䞀般的に 曞くこずにしたいず思う。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たた、珟代的にはこの分野は埮分圢匏を甚いお曞かれるこずが倚いが、 ここではたず最初に叀兞的な蚈算法を扱う。 これは、特に物理を専攻ずしない孊習者に配慮するためである。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䟋えば、電気技術者や機械技術者もベクトル解析は䟝然ずしお孊ばねば ならず、圌らに取っおは埮分圢匏の理論はそれほど有甚ずはいえないものず 思われる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ベクトル解析の理論は特に電磁気孊ず関連が深いが、これらの結果は 流䜓力孊や量子力孊など、様々な分野で登堎する物理の根幹を成す蚈算法であり、 孊習者は十分これらの手法に習熟するこずが求められる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䟋えば3次元ベクトルで", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ずするずき、ある倉数tに぀いお x,y,z が、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "で衚わされるずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "を、ベクトルの関数ず呌ぶ。 これは、tを時間ず芋なすずきにはある3次元空間䞭を 物䜓が動いお行く軌跡の倀ず芋なすこずが出来る。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䟋えば、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ずいう軌跡を䞎えたずき、この倀は 物䜓がxの方向に速床1で等速盎線運動しおいるものずみなすこずが できる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ただし、この定矩自䜓は3次元にずどたらず容易にn次元に拡匵するこずが 出来る。 䟋えば、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "のようにn次元のベクトルを取ったずきに、そのうちの各芁玠が ある独立倉数tだけに䟝存するず考えるこずが出来るずき これは、n次元空間の䞭の物䜓の軌跡ず考えるこずが出来る。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ここでは、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元においおは、物䜓の速床は", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "で䞎えられた。この倀はある時間における物䜓の 䜍眮の倉化率ずいう盎接的な物理的意味を持っおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "これらの自然な拡匵ずしお䞀般的な次元においお、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "によっお、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元空間に限ったずきにはこの結果は䞊の匏ず䞀臎するこずが分かる。 このこずによっお、䟋えば", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ずいう2次元ベクトルを取ったずき、 物䜓の速床のx方向成分は", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "によっお䞎えられ、物䜓の䜍眮のx方向成分のみによるこずが瀺唆される。 同様に 物䜓の速床のy方向成分は 物䜓の䜍眮のy方向成分のみによっおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "このこずは䞀芋圓然のように思えるが、実際にはそうではなく 我々が甚いおいる座暙系によっおいる。 䟋えば、2次元の極座暙を甚いおみるず、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ず曞けるが、 この匏を正しく埮分するず、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "が埗られ、速床の Ξ {\\displaystyle \\theta } 成分は、物䜓のr成分にも䟝存しおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "このこずは、盎接的には e → r {\\displaystyle {\\vec {e}}_{r}} 自身が時間䟝存性を持っおいる。 我々が通垞甚いる(x,y,z)ずいう座暙系は 通垞盎亀座暙系ず呌ばれるが、(デカルト座暙系ず呌ばれるこずも倚い。) これらの座暙軞の方向は時間的に倉わるこずが無いので、 埮分の性質が非垞に簡単になっおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "しかし、実際にある物䜓の動きを蚘述するずき、盎亀座暙系を甚いるより、 その動きに特城的な量をパラメヌタヌずしお甚いた方が蚘述が簡明に なるこずがある。䟋えば、倪陜のたわりを円運動する惑星の 動きを蚘述するには、極座暙を甚いるず、物䜓の運動がもっずも簡朔に蚘述される。 この様に、運動の皮類によっお甚いるべき座暙系が倉わっお来るため、 それぞれの間の緒量の倉化、぀たり埮分や積分の性質を調べるこずが重芁に なる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ここたでで䞀般的な埮分の方法を芋た。 ここでは、特に物理的に重芁なベクトルの䜜り方を 芋る。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ある関数f(x,y,z) があるものずする。 このずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "をfの募配ず呌ぶ。 たた、同様にしおn次元では", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "によっお定矩される。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ここで、募配はこの匏の意味によっお付けられた名前である。 䟋えば、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "に限っおこの匏を曞いおみる。 このずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ずなるが、これはこの関数fのx方向の傟きに等しい。 ぀たり、この匏は傟きを求める匏の耇数の方向を甚いた堎合ぞの䞀般化ず なっおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "より䞀般的な䟋ずしお2次元の堎合の 䟋を考えおみる。ここでは", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ずおく。 このずきこの匏の募配は簡単に蚈算でき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ずなる。䟋えば、この匏を", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "(aはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずき、募配の倀は", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ずなるが、これはxが正のずき正であり、負のずきには負ずなっおいる。 ぀たり、この匏はこの関数のx座暙軞䞊で芋たずきに、 x=0を極少ずしたすり鉢圢のグラフずなっおおり、曎に 原点から離れれば離れるほど、グラフの傟きが増すこずを瀺唆しおいる。 実際この匏を数倀的にプロットするず、この䞻匵が確かめられる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "プロットを䜜補。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "次に、この匏を", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "(bはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずきにも党く同じ䞻匵が出来、y方向に芋おも このグラフはすり鉢状になっおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "たた、この匏を", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "に぀いお考えおみる。このずきには", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "が埗られ、この点では募配はx軞から π / 4 {\\displaystyle \\pi /4} の方向を向いおいるこずが分かる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䞀般に募配は、関数fが、最も倧きな傟きで増加する方向を 向いおおり、その絶察倀はその点でそちらぞの埮分を取った倀に等しい。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たた、ある点でのある方向ぞの埮分を求めたいずきには、 求めたい方向の単䜍ベクトルを", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "ずしたずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "を蚈算するこずで、求めるこずが出来る。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "募配の蚈算では、党おの独立倉数に察する埮分を求めおおり、 これらの埮分を組み合わせるこずであらゆる方向ぞの埮分を 䜜るこずが出来るこずが期埅される。 埮分の最も䜎いオヌダヌでは、それぞれの方向ぞの埮分は それぞれの方向の単䜍ベクトルにそちらの方向ぞの埮分の倧きさを かけたものに等しいので、ある方向に察する埮分を 蚈算するにはそれらを適切な方向ぞの重みを぀けお足し合わせるこずが 求められる。このずき、ある方向に察する単䜍ベクトルず ある軞の方向に察する単䜍ベクトルは、2぀の方向の重みを衚わしおいるず 考えられるので、確かにこの倀は、そちらの方向ぞの埮分ずなっおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䟋えば、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "でのy方向の傟きは、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ずなるが、 これは、この関数の等高線が円圢になっおいるこずを考えるず 確かにこの点ではy方向の傟きは0になっおいなくおはいけない。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "次には逆にあるベクトルを取ったずき、 あるスカラヌ量を䜜りだす蚈算を導入する。 埌に瀺される通り、この量はある点から流れ出す 粒子や堎の束の和ずいう物理的意味を持っおおり、 電磁気孊や流䜓力孊で頻繁に甚いられる。 実際前者では磁束や電束に぀いおの蚈算に甚いられ、 埌者では流䜓䞭のわきだしや吞い蟌みなどのたわりで 流䜓の性質を衚わすベクトルがnon-zeroになるこずが 知られおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "あるベクトルの関数", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "があるずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "を、 a → {\\displaystyle {\\vec {a}}} の発散ず呌ぶ。 たた、この量もn次元で定矩するこずが出来、そのずきの定矩は、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。 ただし a i {\\displaystyle a_{i}} はベクトル a → {\\displaystyle {\\vec {a}}} の第i成分である。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "この匏の物理的意味は䞊で述べた通りだが、そのこずの導出は ガりスの定理の導出によっお䞎えられるため、ここでは扱わない。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ここでもう1぀、物理的に重芁な挔算を導入する。 この量も電磁気孊や流䜓力孊で䜿われおおり、 ある経路に沿っお積分した倀がその経路の䞭の ある量の積分によっお䞎えられるずいう定理である。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "実際には電磁気孊では叀兞的にある回路を突き抜ける磁束の時間倉化が 、その回路内に電流を匕き起こすこずがレンツの法則ずしお知られおいる。 この法則は、このようなベクトルの挔算によっおうたく蚘述される珟象の 䟋である。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "流䜓力孊では、この量は流䜓䞭に巻き起こる枊に察応しおいる。 ぀たり、枊が流れるルヌトに沿っお、流䜓の速床を積分しおいけば 0でない倀が埗られるこずが期埅される。䞀方、そうでない堎合 この倀は党おの寄䞎が打ち消し合い、0になるず思われる。 ぀たり、この量を甚いるこずで、流䜓䞭の枊を蚘述する方法が埗られるわけである。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ただし、実際には流䜓の運動を考えるずきには枊が䞀切発生しないず した方が蚈算が簡単になるこずも倚い。このような流れは枊無しの流れず 呌ばれ、その性質はよく知られおいる。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ここからはベクトルの回転の定矩を述べる。 あるベクトルの関数", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "があるずき、", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "を", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "の回転ず呌ぶ。", "title": "ベクトル解析" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ここでは、ベクトル解析の公匏を蚌明する。これらの公匏はベクトルを成分衚瀺しお単玔に蚈算するこずでも蚌明できるが、この方法ではあたりにも煩雑になっおしたうためレノィ・チノィタ蚘号を導入しお蚌明する。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "クロネッカヌのデルタ ÎŽ i j {\\displaystyle \\delta _{ij}} を", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "で定矩する。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "レノィ・チノィタ蚘号 ε i j k {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}} を", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "ず定矩する。すなわち、眮換 σ = ( 1 2 3 i j k ) {\\displaystyle \\sigma ={\\begin{pmatrix}1&2&3\\\\i&j&k\\end{pmatrix}}} (ただし i , j , k {\\displaystyle i,j,k} は互いに異なる)が偶眮換のずき、 ε i j k = 1 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}=1} 、奇眮換のずき ε i j k = − 1 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}=-1} である。たた、レノィ・チノィタ蚘号 ε i j k {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}} は ε 123 = 1 {\\displaystyle \\varepsilon _{123}=1} であり、2぀の添字を入れ替えるず -1 倍される(反察称)もの (e.g. ε 213 = − ε 123 = − 1 , ε 231 = − ε 213 = 1 {\\displaystyle \\varepsilon _{213}=-\\varepsilon _{123}=-1,\\,\\varepsilon _{231}=-\\varepsilon _{213}=1} )ず理解できる。添字に同じ数字があるずきはレノィ・チノィタ蚘号は 0 である(e.g. ε 111 = 0 , ε 322 = 0 {\\displaystyle \\varepsilon _{111}=0,\\,\\varepsilon _{322}=0} )。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "基本ベクトル e i {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{i}} を e i = ( ÎŽ 1 i ÎŽ 2 i ÎŽ 3 i ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{i}={\\begin{pmatrix}\\delta _{1i}\\\\\\delta _{2i}\\\\\\delta _{3i}\\end{pmatrix}}} ずする。すなわち、 e 1 = ( 1 0 0 ) , e 2 = ( 0 1 0 ) , e 3 = ( 0 0 1 ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{1}={\\begin{pmatrix}1\\\\0\\\\0\\end{pmatrix}},{\\boldsymbol {e}}_{2}={\\begin{pmatrix}0\\\\1\\\\0\\end{pmatrix}},{\\boldsymbol {e}}_{3}={\\begin{pmatrix}0\\\\0\\\\1\\end{pmatrix}}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "∇ = ( ∂ ∂ x ∂ ∂ y ∂ ∂ z ) {\\displaystyle \\nabla ={\\begin{pmatrix}{\\frac {\\partial }{\\partial x}}\\\\{\\frac {\\partial }{\\partial y}}\\\\{\\frac {\\partial }{\\partial z}}\\end{pmatrix}}} をナブラずいう。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ナブラを通垞のベクトル挔算ず同じように扱うず、grad,div,rotは簡単に", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ベクトルの成分に埮分挔算子が入っおいるこずにびっくりするかもしれないが、圢匏的なものだず思っおも良い。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "Δ := ∇ ⋅ ∇ = ∂ 2 ∂ x 2 + ∂ 2 ∂ y 2 + ∂ 2 ∂ z 2 {\\displaystyle \\Delta :=\\nabla \\cdot \\nabla ={\\frac {\\partial ^{2}}{\\partial x^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}}{\\partial y^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}}{\\partial z^{2}}}} をラプラシアンずいう。スカラヌ関数 f {\\displaystyle f} に぀いお Δ f = ∂ 2 f ∂ x 2 + ∂ 2 f ∂ y 2 + ∂ 2 f ∂ z 2 {\\displaystyle \\Delta f={\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial x^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial y^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial z^{2}}}} であり、ベクトル関数 A {\\displaystyle {\\boldsymbol {A}}} に぀いお Δ A = ( ∂ 2 A x ∂ x 2 + ∂ 2 A x ∂ y 2 + ∂ 2 A x ∂ z 2 ∂ 2 A y ∂ x 2 + ∂ 2 A y ∂ y 2 + ∂ 2 A y ∂ z 2 ∂ 2 A z ∂ x 2 + ∂ 2 A z ∂ y 2 + ∂ 2 A z ∂ z 2 ) {\\displaystyle \\Delta {\\boldsymbol {A}}={\\begin{pmatrix}{\\frac {\\partial ^{2}A_{x}}{\\partial x^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{x}}{\\partial y^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{x}}{\\partial z^{2}}}\\\\{\\frac {\\partial ^{2}A_{y}}{\\partial x^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{y}}{\\partial y^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{y}}{\\partial z^{2}}}\\\\{\\frac {\\partial ^{2}A_{z}}{\\partial x^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{z}}{\\partial y^{2}}}+{\\frac {\\partial ^{2}A_{z}}{\\partial z^{2}}}\\end{pmatrix}}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "以䞋では、簡単のためにベクトル A {\\displaystyle {\\boldsymbol {A}}} の x {\\displaystyle x} 成分 A x {\\displaystyle A_{x}} を A 1 {\\displaystyle A_{1}} 、 y {\\displaystyle y} 成分 A y {\\displaystyle A_{y}} を A 2 {\\displaystyle A_{2}} 、 z {\\displaystyle z} 成分 A z {\\displaystyle A_{z}} を A 3 {\\displaystyle A_{3}} ず曞く。偏埮分に぀いおも ∂ ∂ x = ∂ x = ∂ 1 {\\displaystyle {\\frac {\\partial }{\\partial x}}=\\partial _{x}=\\partial _{1}} などずする。ベクトル A {\\displaystyle {\\boldsymbol {A}}} の 第i成分 A i {\\displaystyle A_{i}} を [ A ] i {\\displaystyle [{\\boldsymbol {A}}]_{i}} ず曞く。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ベクトルの倖積 A × B {\\displaystyle {\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}} の第i成分 [ A × B ] i {\\displaystyle [{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{i}} は", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "[ A × B ] i = ∑ j , k ε i j k A j B k {\\displaystyle [{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{i}=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{j}B_{k}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "ず曞ける。ここで Σ {\\displaystyle \\Sigma } の添字はそれぞれ1から3たでの敎数倀を動くものずする。この芏玄は以䞋の文章にも適甚する。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "実際に、展開しお確認するず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "∑ j , k ε 1 j k A j B k = ε 123 A 2 B 3 + ε 132 A 3 B 2 = A 2 B 3 − A 3 B 2 = [ A × B ] 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{j,k}\\varepsilon _{1jk}A_{j}B_{k}&=\\varepsilon _{123}A_{2}B_{3}+\\varepsilon _{132}A_{3}B_{2}\\\\&=A_{2}B_{3}-A_{3}B_{2}\\\\&=[{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{1}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "∑ j , k ε 2 j k A j B k = ε 213 A 1 B 3 + ε 231 A 3 B 1 = A 3 B 1 − A 1 B 3 = [ A × B ] 2 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{j,k}\\varepsilon _{2jk}A_{j}B_{k}&=\\varepsilon _{213}A_{1}B_{3}+\\varepsilon _{231}A_{3}B_{1}\\\\&=A_{3}B_{1}-A_{1}B_{3}\\\\&=[{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{2}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "∑ j , k ε 3 j k A j B k = ε 312 A 1 B 2 + ε 321 A 2 B 1 = A 1 B 2 − A 2 B 1 = [ A × B ] 3 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{j,k}\\varepsilon _{3jk}A_{j}B_{k}&=\\varepsilon _{312}A_{1}B_{2}+\\varepsilon _{321}A_{2}B_{1}\\\\&=A_{1}B_{2}-A_{2}B_{1}\\\\&=[{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{3}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ずなる。䞊の匏においお、 ∑ j , k ε 1 j k A j B k {\\displaystyle \\sum _{j,k}\\varepsilon _{1jk}A_{j}B_{k}} を展開するず9぀の項が出おくるが、その内の7぀の ε 1 j k {\\displaystyle \\varepsilon _{1jk}} が0ずなるため、2぀の項だけが残る。すなわち、 j = 2 , j = 3 {\\displaystyle j=2,j=3} に察応する項(察応する k {\\displaystyle k} は { 1 , 2 , 3 } {\\displaystyle \\{1,2,3\\}} のうち1でも j {\\displaystyle j} でもないもの)、 ε 123 , ε 132 {\\displaystyle \\varepsilon _{123},\\varepsilon _{132}} の項のみが残る。 ε 2 j k , ε 3 j k {\\displaystyle \\varepsilon _{2jk},\\varepsilon _{3jk}} に぀いおも同様である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ε i j k = | e i e j e k | = e i ⋅ ( e j × e k ) = | ÎŽ 1 i ÎŽ 1 j ÎŽ 1 k ÎŽ 2 i ÎŽ 2 j ÎŽ 2 k ÎŽ 3 i ÎŽ 3 j ÎŽ 3 k | {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}=|{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|={\\boldsymbol {e}}_{i}\\cdot ({\\boldsymbol {e}}_{j}\\times {\\boldsymbol {e}}_{k})={\\begin{vmatrix}\\delta _{1i}&\\delta _{1j}&\\delta _{1k}\\\\\\delta _{2i}&\\delta _{2j}&\\delta _{2k}\\\\\\delta _{3i}&\\delta _{3j}&\\delta _{3k}\\end{vmatrix}}} が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "| e 1 e 2 e 3 | = | 1 0 0 0 1 0 0 0 1 | = 1 = ε 123 {\\displaystyle |{\\boldsymbol {e}}_{1}\\,{\\boldsymbol {e}}_{2}\\,{\\boldsymbol {e}}_{3}|={\\begin{vmatrix}1&0&0\\\\0&1&0\\\\0&0&1\\end{vmatrix}}=1=\\varepsilon _{123}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "これず、行列匏の性質より、 | e i e j e k | {\\displaystyle |{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|} は反察称であるこずから、 ε i j k = | e i e j e k | {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}=|{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "| e i e j e k | = e i ⋅ ( e j × e k ) {\\displaystyle |{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|={\\boldsymbol {e}}_{i}\\cdot ({\\boldsymbol {e}}_{j}\\times {\\boldsymbol {e}}_{k})} に぀いおは盎接蚈算すればよい。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "基本ベクトルの定矩 e i = ( ÎŽ 1 i ÎŽ 2 i ÎŽ 3 i ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{i}={\\begin{pmatrix}\\delta _{1i}\\\\\\delta _{2i}\\\\\\delta _{3i}\\end{pmatrix}}} を代入しお、 | e i e j e k | = | ÎŽ 1 i ÎŽ 1 j ÎŽ 1 k ÎŽ 2 i ÎŽ 2 j ÎŽ 2 k ÎŽ 3 i ÎŽ 3 j ÎŽ 3 k | {\\displaystyle |{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|={\\begin{vmatrix}\\delta _{1i}&\\delta _{1j}&\\delta _{1k}\\\\\\delta _{2i}&\\delta _{2j}&\\delta _{2k}\\\\\\delta _{3i}&\\delta _{3j}&\\delta _{3k}\\end{vmatrix}}} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ε i j k ε l m n = | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | = ÎŽ i l ( ÎŽ j m ÎŽ k n − ÎŽ j n ÎŽ k m ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j n ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k n ) + ÎŽ i n ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{lmn}={\\begin{vmatrix}\\delta _{il}&\\delta _{im}&\\delta _{in}\\\\\\delta _{jl}&\\delta _{jm}&\\delta _{jn}\\\\\\delta _{kl}&\\delta _{km}&\\delta _{kn}\\end{vmatrix}}=\\delta _{il}\\left(\\delta _{jm}\\delta _{kn}-\\delta _{jn}\\delta _{km}\\right)+\\delta _{im}\\left(\\delta _{jn}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{kn}\\right)+\\delta _{in}\\left(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl}\\right)} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "ε i j k = | e i e j e k | , ε l m n = | e l e m e n | {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}=|{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}|,\\,\\varepsilon _{lmn}=|{\\boldsymbol {e}}_{l}\\,{\\boldsymbol {e}}_{m}\\,{\\boldsymbol {e}}_{n}|} より", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "ε i j k ε l m n = | e i e j e k | | e l e m e n | = | e i T e j T e k T | | e l e m e n | = | e i T e l e i T e m e i T e n e j T e l e j T e m e j T e n e k T e l e k T e m e k T e n | = | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | . {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{lmn}=|{\\boldsymbol {e}}_{i}\\,{\\boldsymbol {e}}_{j}\\,{\\boldsymbol {e}}_{k}||{\\boldsymbol {e}}_{l}\\,{\\boldsymbol {e}}_{m}\\,{\\boldsymbol {e}}_{n}|={\\begin{vmatrix}{\\boldsymbol {e}}_{i}^{T}\\\\{\\boldsymbol {e}}_{j}^{T}\\\\{\\boldsymbol {e}}_{k}^{T}\\end{vmatrix}}|{\\boldsymbol {e}}_{l}\\,{\\boldsymbol {e}}_{m}\\,{\\boldsymbol {e}}_{n}|={\\begin{vmatrix}{\\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{l}&{\\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{m}&{\\boldsymbol {e}}_{i}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{n}\\\\{\\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{l}&{\\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{m}&{\\boldsymbol {e}}_{j}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{n}\\\\{\\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{l}&{\\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{m}&{\\boldsymbol {e}}_{k}^{T}{\\boldsymbol {e}}_{n}\\end{vmatrix}}={\\begin{vmatrix}\\delta _{il}&\\delta _{im}&\\delta _{in}\\\\\\delta _{jl}&\\delta _{jm}&\\delta _{jn}\\\\\\delta _{kl}&\\delta _{km}&\\delta _{kn}\\end{vmatrix}}.}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "たた、 䜙因子展開をしお、 | ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ i n ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ j n ÎŽ k l ÎŽ k m ÎŽ k n | = ÎŽ i l ( ÎŽ j m ÎŽ k n − ÎŽ j n ÎŽ k m ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j n ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k n ) + ÎŽ i n ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) {\\displaystyle {\\begin{vmatrix}\\delta _{il}&\\delta _{im}&\\delta _{in}\\\\\\delta _{jl}&\\delta _{jm}&\\delta _{jn}\\\\\\delta _{kl}&\\delta _{km}&\\delta _{kn}\\end{vmatrix}}=\\delta _{il}\\left(\\delta _{jm}\\delta _{kn}-\\delta _{jn}\\delta _{km}\\right)+\\delta _{im}\\left(\\delta _{jn}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{kn}\\right)+\\delta _{in}\\left(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl}\\right)} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "が成り立぀。ここでも ∑ {\\displaystyle \\sum } のそれぞれの添字は1,2,3を歩くずいう芏玄を採甚しおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "ε i j k ε i l m = | 1 ÎŽ i l ÎŽ i m ÎŽ j i ÎŽ j l ÎŽ j m ÎŽ k i ÎŽ k l ÎŽ k m | = ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ÎŽ i l ( ÎŽ j i ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k i ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j i ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k i ) {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ilm}={\\begin{vmatrix}1&\\delta _{il}&\\delta _{im}\\\\\\delta _{ji}&\\delta _{jl}&\\delta _{jm}\\\\\\delta _{ki}&\\delta _{kl}&\\delta _{km}\\end{vmatrix}}=(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl})-\\delta _{il}(\\delta _{ji}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{ki})+\\delta _{im}(\\delta _{ji}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{ki})} より", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "∑ i ε i j k ε i l m = ∑ i [ ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ÎŽ i l ( ÎŽ j i ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k i ) + ÎŽ i m ( ÎŽ j i ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k i ) ] = 3 ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) − ( ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l ) + ( ÎŽ j m ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k m ) = ÎŽ j l ÎŽ k m − ÎŽ j m ÎŽ k l {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{i}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ilm}&=\\sum _{i}[(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl})-\\delta _{il}(\\delta _{ji}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{ki})+\\delta _{im}(\\delta _{ji}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{ki})]\\\\&=3(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl})-(\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl})+(\\delta _{jm}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{km})\\\\&=\\delta _{jl}\\delta _{km}-\\delta _{jm}\\delta _{kl}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "∑ i , j ε i j k ε i j l = ∑ j ∑ i ε i j k ε i j l = ∑ j ( ÎŽ j j ÎŽ k l − ÎŽ j l ÎŽ k j ) = 3 ÎŽ k l − ÎŽ k l = 2 ÎŽ k l {\\displaystyle \\sum _{i,j}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ijl}=\\sum _{j}\\sum _{i}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ijl}=\\sum _{j}(\\delta _{jj}\\delta _{kl}-\\delta _{jl}\\delta _{kj})=3\\delta _{kl}-\\delta _{kl}=2\\delta _{kl}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "∑ i , j , k ε i j k ε i j k = ∑ k ∑ i , j ε i j k ε i j k = ∑ k 2 ÎŽ k k = 6 {\\displaystyle \\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ijk}=\\sum _{k}\\sum _{i,j}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{ijk}=\\sum _{k}2\\delta _{kk}=6}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "次の匏が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "スカラヌ䞉重積の蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "A ⋅ ( B × C ) = ∑ i A i [ B × C ] i = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . B ⋅ ( C × A ) = ∑ j B j [ C × A ] j = ∑ i , j , k B j ε j k i C k A i = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . C ⋅ ( A × B ) = ∑ k C k [ A × B ] k = ∑ i , j , k C k ε k i j A i B j = ∑ i , j , k ε i j k A i B j C k . {\\displaystyle {\\begin{aligned}{\\boldsymbol {A}}\\cdot ({\\boldsymbol {B}}\\times {\\boldsymbol {C}})&=\\sum _{i}A_{i}[{\\boldsymbol {B}}\\times {\\boldsymbol {C}}]_{i}\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\\\\{\\boldsymbol {B}}\\cdot ({\\boldsymbol {C}}\\times {\\boldsymbol {A}})&=\\sum _{j}B_{j}[{\\boldsymbol {C}}\\times {\\boldsymbol {A}}]_{j}\\\\&=\\sum _{i,j,k}B_{j}\\varepsilon _{jki}C_{k}A_{i}\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\\\\{\\boldsymbol {C}}\\cdot ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})&=\\sum _{k}C_{k}[{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{k}\\\\&=\\sum _{i,j,k}C_{k}\\varepsilon _{kij}A_{i}B_{j}\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{i}B_{j}C_{k}.\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "ベクトル䞉重積の蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "[ A × ( B × C ) ] i = ∑ j , k ε i j k A j [ B × C ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k A j ε k l m B l C m = − ∑ j , k , l , m ε k j i ε k l m A j B l C m = − ∑ j , l , m ( ÎŽ j l ÎŽ i m − ÎŽ j m ÎŽ i l ) A j B l C m = ∑ j , l , m ÎŽ j m ÎŽ i l A j B l C m − ∑ j , l , m ÎŽ j l ÎŽ i m A j B l C m = ∑ j A j B i C j − ∑ j A j B j C i = ( A ⋅ C ) B i − ( A ⋅ B ) C i {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[}{\\boldsymbol {A}}\\times ({\\boldsymbol {B}}\\times {\\boldsymbol {C}})]_{i}&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{j}[{\\boldsymbol {B}}\\times {\\boldsymbol {C}}]_{k}\\\\&=\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{ijk}A_{j}\\varepsilon _{klm}B_{l}C_{m}\\\\&=-\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{kji}\\varepsilon _{klm}A_{j}B_{l}C_{m}\\\\&=-\\sum _{j,l,m}(\\delta _{jl}\\delta _{im}-\\delta _{jm}\\delta _{il})A_{j}B_{l}C_{m}\\\\&=\\sum _{j,l,m}\\delta _{jm}\\delta _{il}A_{j}B_{l}C_{m}-\\sum _{j,l,m}\\delta _{jl}\\delta _{im}A_{j}B_{l}C_{m}\\\\&=\\sum _{j}A_{j}B_{i}C_{j}-\\sum _{j}A_{j}B_{j}C_{i}\\\\&=({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {C}})B_{i}-({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {B}})C_{i}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "スカラヌ四重積の蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "スカラヌ䞉重積及びベクトル䞉重積を䜿うず", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "( A × B ) ⋅ ( C × D ) = C ⋅ [ D × ( A × B ) ] = C ⋅ [ ( D ⋅ B ) A − ( D ⋅ A ) B ] = ( A ⋅ C ) B − ( A ⋅ B ) C . {\\displaystyle ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})\\cdot ({\\boldsymbol {C}}\\times {\\boldsymbol {D}})={\\boldsymbol {C}}\\cdot [{\\boldsymbol {D}}\\times ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})]={\\boldsymbol {C}}\\cdot [({\\boldsymbol {D}}\\cdot {\\boldsymbol {B}}){\\boldsymbol {A}}-({\\boldsymbol {D}}\\cdot {\\boldsymbol {A}}){\\boldsymbol {B}}]=({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {C}}){\\boldsymbol {B}}-({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {B}}){\\boldsymbol {C}}.}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "ベクトル四重積の蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "ベクトル䞉重積よりほずんど自明である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ダコビ恒等匏の蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "ベクトル䞉重積の公匏を代入しお蚈算するだけである。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "䞊の衚匏を甚いるず、耇雑な埮分の蚈算を簡䟿に行なうこずが出来る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "∇ × ( ∇ f ) = 0 {\\displaystyle \\nabla \\times (\\nabla f)=0}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( ∇ × A ) = 0 {\\displaystyle \\nabla \\cdot (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})=0}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( ∇ f ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ ∇ f ] k = ∑ j , k ε i j k ∂ j ∂ k f {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[\\nabla \\times (\\nabla f)]}_{i}&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}[\\nabla f]_{k}\\\\&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}\\partial _{k}f\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "ここで、 ε i j k ∂ i ∂ j f {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}f} に぀いお、 i > j {\\displaystyle i>j} の項は、 ε j i k ∂ j ∂ i f = − ε i j k ∂ i ∂ j f {\\displaystyle \\varepsilon _{jik}\\partial _{j}\\partial _{i}f=-\\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}f} ず打ち消し合う( ε i j k ∂ i ∂ j f + ε j i k ∂ j ∂ i f = 0 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}f+\\varepsilon _{jik}\\partial _{j}\\partial _{i}f=0} )。 i = j {\\displaystyle i=j} の項は ε i j k ∂ i ∂ j f = ε i i k ∂ i ∂ i f = 0 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}f=\\varepsilon _{iik}\\partial _{i}\\partial _{i}f=0} ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "すなわち、 ∇ × ( ∇ f ) = 0 {\\displaystyle \\nabla \\times (\\nabla f)=0} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( ∇ × A ) = ∑ i ∂ i [ ∇ × A ] i = ∑ i , j , k ∂ i ε i j k ∂ j A k = ∑ i , j , k ε i j k ∂ i ∂ j A k {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\nabla \\cdot (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})&=\\sum _{i}\\partial _{i}[\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}]_{i}\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\partial _{i}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}A_{k}\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{k}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "ここで、 ε i j k ∂ i ∂ j A k {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{k}} に぀いお、 i > j {\\displaystyle i>j} の項は、 ε j i k ∂ j ∂ i A k = − ε i j k ∂ i ∂ j A k {\\displaystyle \\varepsilon _{jik}\\partial _{j}\\partial _{i}A_{k}=-\\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{k}} ず打ち消し合う( ε i j k ∂ i ∂ j A k + ε j i k ∂ j ∂ i A k = 0 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{k}+\\varepsilon _{jik}\\partial _{j}\\partial _{i}A_{k}=0} )。 i = j {\\displaystyle i=j} の項は ε i j k ∂ i ∂ j A k = ε i i k ∂ i ∂ i A k = 0 {\\displaystyle \\varepsilon _{ijk}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{k}=\\varepsilon _{iik}\\partial _{i}\\partial _{i}A_{k}=0} ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "すなわち、 ∇ ⋅ ( ∇ × A ) = 0 {\\displaystyle \\nabla \\cdot (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})=0} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( A × B ) = ( ∇ × A ) ⋅ B − A ⋅ ( ∇ × B ) {\\displaystyle \\nabla \\cdot ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})=(\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})\\cdot {\\boldsymbol {B}}-{\\boldsymbol {A}}\\cdot (\\nabla \\times {\\boldsymbol {B}})}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "∇ × ( A × B ) = ( B ⋅ ∇ ) A − ( A ⋅ ∇ ) B + A ( ∇ ⋅ B ) − B ( ∇ ⋅ A ) {\\displaystyle \\nabla \\times ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})=({\\boldsymbol {B}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {A}}-({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {B}}+{\\boldsymbol {A}}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {B}})-{\\boldsymbol {B}}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}})}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "∇ ( A ⋅ B ) = A × ( ∇ × B ) + B × ( ∇ × A ) + ( A ⋅ ∇ ) B + ( B ⋅ ∇ ) A {\\displaystyle \\nabla ({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {B}})={\\boldsymbol {A}}\\times (\\nabla \\times B)+{\\boldsymbol {B}}\\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})+({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {B}}+({\\boldsymbol {B}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {A}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( A × B ) = ∑ i , j , k ∂ i ( ε i j k A j B k ) = ∑ i , j , k ε i j k ( ∂ i A j ) B k + ∑ i , j , k ε i j k A j ( ∂ i B k ) = ( ∇ × A ) ⋅ B − A ⋅ ( ∇ × B ) . {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\nabla \\cdot ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})&=\\sum _{i,j,k}\\partial _{i}(\\varepsilon _{ijk}A_{j}B_{k})\\\\&=\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}(\\partial _{i}A_{j})B_{k}+\\sum _{i,j,k}\\varepsilon _{ijk}A_{j}(\\partial _{i}B_{k})\\\\&=(\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})\\cdot {\\boldsymbol {B}}-{\\boldsymbol {A}}\\cdot (\\nabla \\times {\\boldsymbol {B}}).\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( A × B ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ A × B ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k ε k l m ∂ j ( A l B m ) = − ∑ j , k , l , m ε k j i ε k l m ∂ j ( A l B m ) = − ∑ j , l , m ( ÎŽ j l ÎŽ i m − ÎŽ j m ÎŽ i l ) ∂ j ( A l B m ) = ∑ j , l , m ÎŽ j m ÎŽ i l ∂ j ( A l B m ) − ∑ j , l , m ÎŽ j l ÎŽ i m ∂ j ( A l B m ) = ∑ j ∂ j ( A i B j ) − ∑ j ∂ j ( A j B i ) = ∑ j B j ∂ j A i + ∑ j A i ∂ j B j − ∑ j B i ∂ j A j − ∑ j A j ∂ j B i = ( B ⋅ ∇ ) A i + A i ( ∇ ⋅ B ) − ( A ⋅ ∇ ) B i − B i ( ∇ ⋅ A ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[\\nabla \\times ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})}]_{i}&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}[{\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}}]_{k}\\\\&=\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{ijk}\\varepsilon _{klm}\\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\\\&=-\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{kji}\\varepsilon _{klm}\\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\\\&=-\\sum _{j,l,m}(\\delta _{jl}\\delta _{im}-\\delta _{jm}\\delta _{il})\\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\\\&=\\sum _{j,l,m}\\delta _{jm}\\delta _{il}\\partial _{j}(A_{l}B_{m})-\\sum _{j,l,m}\\delta _{jl}\\delta _{im}\\partial _{j}(A_{l}B_{m})\\\\&=\\sum _{j}\\partial _{j}(A_{i}B_{j})-\\sum _{j}\\partial _{j}(A_{j}B_{i})\\\\&=\\sum _{j}B_{j}\\partial _{j}A_{i}+\\sum _{j}A_{i}\\partial _{j}B_{j}-\\sum _{j}B_{i}\\partial _{j}A_{j}-\\sum _{j}A_{j}\\partial _{j}B_{i}\\\\&=({\\boldsymbol {B}}\\cdot \\nabla )A_{i}+A_{i}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {B}})-({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla )B_{i}-B_{i}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}})\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "より、 ∇ × ( A × B ) = ( B ⋅ ∇ ) A − ( A ⋅ ∇ ) B + A ( ∇ ⋅ B ) − B ( ∇ ⋅ A ) {\\displaystyle \\nabla \\times ({\\boldsymbol {A}}\\times {\\boldsymbol {B}})=({\\boldsymbol {B}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {A}}-({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {B}}+{\\boldsymbol {A}}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {B}})-{\\boldsymbol {B}}(\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}})} が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "[ ∇ ( A ⋅ B ) ] i = ∑ j ∂ i ( A j B j ) = ∑ j B j ∂ i A j + ∑ j A j ∂ i B j . {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[\\nabla ({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {B}})]}_{i}&=\\sum _{j}\\partial _{i}(A_{j}B_{j})\\\\&=\\sum _{j}B_{j}\\partial _{i}A_{j}+\\sum _{j}A_{j}\\partial _{i}B_{j}.\\\\\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "ここで、 [ A × ( ∇ × B ) ] i = ∑ j A j ∂ i B j − ( A ⋅ ∇ ) B i {\\displaystyle [{\\boldsymbol {A}}\\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {B}})]_{i}=\\sum _{j}A_{j}\\partial _{i}B_{j}-({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {B}}_{i}} が成り立぀ので、これを第二項に代入する。第䞀項に぀いおも同様の匏が成り立぀ため、これを代入するず結局、 ∇ ( A ⋅ B ) = A × ( ∇ × B ) + B × ( ∇ × A ) + ( A ⋅ ∇ ) B + ( B ⋅ ∇ ) A {\\displaystyle \\nabla ({\\boldsymbol {A}}\\cdot {\\boldsymbol {B}})={\\boldsymbol {A}}\\times (\\nabla \\times B)+{\\boldsymbol {B}}\\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})+({\\boldsymbol {A}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {B}}+({\\boldsymbol {B}}\\cdot \\nabla ){\\boldsymbol {A}}} が埗られる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( f A ) = ∇ f ⋅ A + f ∇ ⋅ A {\\displaystyle \\nabla \\cdot (f{\\boldsymbol {A}})=\\nabla f\\cdot {\\boldsymbol {A}}+f\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "∇ × ( f A ) = ∇ f × A + f ∇ × A {\\displaystyle \\nabla \\times (f{\\boldsymbol {A}})=\\nabla f\\times {\\boldsymbol {A}}+f\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ ( f A ) = ∑ i ∂ i ( f A i ) = ∑ i ( ∂ i f ) A i + ∑ i f ( ∂ i A i ) = ∇ f ⋅ A + f ∇ ⋅ A {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\nabla \\cdot (f{\\boldsymbol {A}})&=\\sum _{i}\\partial _{i}(fA_{i})\\\\&=\\sum _{i}(\\partial _{i}f)A_{i}+\\sum _{i}f(\\partial _{i}A_{i})\\\\&=\\nabla f\\cdot {\\boldsymbol {A}}+f\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "[ ∇ × f A ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j ( f A k ) = ∑ j , k ε i j k ∂ j f A k + ∑ j , k ε i j k f ∂ j A k = [ ∇ f × A ] i + [ f ∇ × A ] i {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[\\nabla \\times f{\\boldsymbol {A}}]}_{i}&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}(fA_{k})\\\\&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}f\\,A_{k}+\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}f\\partial _{j}\\,A_{k}\\\\&={[\\nabla f\\times {\\boldsymbol {A}}]}_{i}+{[f\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}]}_{i}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "∇ × ( ∇ × A ) = ∇ ( ∇ ⋅ A ) − Δ A {\\displaystyle \\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})=\\nabla (\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}})-\\Delta {\\boldsymbol {A}}} が成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( ∇ × A ) ] i = ∑ j , k ε i j k ∂ j [ ∇ × A ] k = ∑ j , k , l , m ε i j k ∂ j ε k l m ∂ l A m = ∑ j , k , l , m ε k i j ε k l m ∂ j ∂ l A m = ∑ j , l , m ( ÎŽ i l ÎŽ j m − ÎŽ i m ÎŽ j l ) ∂ j ∂ l A m = ∑ j , l , m ÎŽ i l ÎŽ j m ∂ j ∂ l A m − ∑ j , l , m ÎŽ i m ÎŽ j l ∂ j ∂ l A m = ∑ j ∂ i ∂ j A j − ∑ j ∂ j ∂ j A i {\\displaystyle {\\begin{aligned}{[}\\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}){]}_{i}&=\\sum _{j,k}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}[\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}]_{k}\\\\&=\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{ijk}\\partial _{j}\\varepsilon _{klm}\\partial _{l}{A}_{m}\\\\&=\\sum _{j,k,l,m}\\varepsilon _{kij}\\varepsilon _{klm}\\partial _{j}\\partial _{l}A_{m}\\\\&=\\sum _{j,l,m}(\\delta _{il}\\delta _{jm}-\\delta _{im}\\delta _{jl})\\partial _{j}\\partial _{l}A_{m}\\\\&=\\sum _{j,l,m}\\delta _{il}\\delta _{jm}\\partial _{j}\\partial _{l}A_{m}-\\sum _{j,l,m}\\delta _{im}\\delta _{jl}\\partial _{j}\\partial _{l}A_{m}\\\\&=\\sum _{j}\\partial _{i}\\partial _{j}A_{j}-\\sum _{j}\\partial _{j}\\partial _{j}A_{i}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "それぞれの成分に぀いお展開するず", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( ∇ × A ) ] 1 = ∂ 1 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 1 {\\displaystyle {[}\\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}){]}_{1}=\\partial _{1}(\\partial _{1}A_{1}+\\partial _{2}A_{2}+\\partial _{3}A_{3})-(\\partial _{1}^{2}+\\partial _{2}^{2}+\\partial _{3}^{2})A_{1}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( ∇ × A ) ] 2 = ∂ 2 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 2 {\\displaystyle {[}\\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}){]}_{2}=\\partial _{2}(\\partial _{1}A_{1}+\\partial _{2}A_{2}+\\partial _{3}A_{3})-(\\partial _{1}^{2}+\\partial _{2}^{2}+\\partial _{3}^{2})A_{2}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "[ ∇ × ( ∇ × A ) ] 3 = ∂ 3 ( ∂ 1 A 1 + ∂ 2 A 2 + ∂ 3 A 3 ) − ( ∂ 1 2 + ∂ 2 2 + ∂ 3 2 ) A 3 {\\displaystyle {[}\\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}}){]}_{3}=\\partial _{3}(\\partial _{1}A_{1}+\\partial _{2}A_{2}+\\partial _{3}A_{3})-(\\partial _{1}^{2}+\\partial _{2}^{2}+\\partial _{3}^{2})A_{3}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "である。これは ∇ × ( ∇ × A ) = ∇ ( ∇ ⋅ A ) − Δ A {\\displaystyle \\nabla \\times (\\nabla \\times {\\boldsymbol {A}})=\\nabla (\\nabla \\cdot {\\boldsymbol {A}})-\\Delta {\\boldsymbol {A}}} であるこずを意味する。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "これらの蚈算は、電磁気孊等で頻繁に甚いられるので、よく緎習しおおかねばならない。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "䜍眮ベクトル r {\\displaystyle {\\boldsymbol {r}}} に぀いお r = | r | = x 2 + y 2 + z 2 {\\displaystyle r=|{\\boldsymbol {r}}|={\\sqrt {x^{2}+y^{2}+z^{2}}}} ずするず、 ∇ r n = n r n − 2 r {\\displaystyle \\nabla r^{n}=nr^{n-2}{\\boldsymbol {r}}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "∂ ∂ x r n = n r n − 1 ∂ ∂ x x 2 + y 2 + z 2 = n r n − 1 x r = n r n − 2 x {\\displaystyle {\\frac {\\partial }{\\partial x}}r^{n}=nr^{n-1}{\\frac {\\partial }{\\partial x}}{\\sqrt {x^{2}+y^{2}+z^{2}}}=nr^{n-1}{\\frac {x}{r}}=nr^{n-2}x}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "y , z {\\displaystyle y,z} に぀いおも同様である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "すなわち、 ∇ r n = ( n r n − 2 x n r n − 2 y n r n − 2 z ) = n r n − 2 r . {\\displaystyle \\nabla r^{n}={\\begin{pmatrix}nr^{n-2}x\\\\nr^{n-2}y\\\\nr^{n-2}z\\end{pmatrix}}=nr^{n-2}{\\boldsymbol {r}}.}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "ここでは、極座暙での募配、発散、ラプラシアンを求める。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "極座暙では、䜍眮ベクトルは r = ( x y z ) = ( r sin Ξ cos φ r sin Ξ sin φ r cos Ξ ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {r}}={\\begin{pmatrix}x\\\\y\\\\z\\end{pmatrix}}={\\begin{pmatrix}r\\sin \\theta \\cos \\varphi \\\\r\\sin \\theta \\sin \\varphi \\\\r\\cos \\theta \\end{pmatrix}}} ずなる。正芏盎亀基底は e r := ∂ r ∂ r | ∂ r ∂ r | = ( sin Ξ cos φ sin Ξ sin φ cos Ξ ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{r}:={\\frac {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial r}}{\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial r}}\\right|}}={\\begin{pmatrix}\\sin \\theta \\cos \\varphi \\\\\\sin \\theta \\sin \\varphi \\\\\\cos \\theta \\end{pmatrix}}} , e Ξ := ∂ r ∂ Ξ | ∂ r ∂ Ξ | = 1 r ( r cos Ξ cos φ r cos Ξ sin φ − r sin Ξ ) = ( cos Ξ cos φ cos Ξ sin φ − sin Ξ ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{\\theta }:={\\frac {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\theta }}{\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\theta }}\\right|}}={\\frac {1}{r}}{\\begin{pmatrix}r\\cos \\theta \\cos \\varphi \\\\r\\cos \\theta \\sin \\varphi \\\\-r\\sin \\theta \\end{pmatrix}}={\\begin{pmatrix}\\cos \\theta \\cos \\varphi \\\\\\cos \\theta \\sin \\varphi \\\\-\\sin \\theta \\end{pmatrix}}} , e φ := ∂ r ∂ φ | ∂ r ∂ φ | = 1 r sin Ξ ( − r sin Ξ sin φ r sin Ξ cos φ 0 ) = ( − sin φ cos φ 0 ) {\\displaystyle {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }:={\\frac {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\varphi }}{\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\varphi }}\\right|}}={\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\begin{pmatrix}-r\\sin \\theta \\sin \\varphi \\\\r\\sin \\theta \\cos \\varphi \\\\0\\end{pmatrix}}={\\begin{pmatrix}-\\sin \\varphi \\\\\\cos \\varphi \\\\0\\end{pmatrix}}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "埮小倉䜍ベクトル d r = d x e x + d y e y + d z e z {\\displaystyle d{\\boldsymbol {r}}=dx{\\boldsymbol {e}}_{x}+dy{\\boldsymbol {e}}_{y}+dz{\\boldsymbol {e}}_{z}} は極座暙では、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "d r = ∂ r ∂ r d r + ∂ r ∂ Ξ d Ξ + ∂ r ∂ φ d φ = | ∂ r ∂ r | e r d r + | ∂ r ∂ Ξ | e Ξ d Ξ + | ∂ r ∂ φ | e φ d φ = e r d r + r e Ξ d Ξ + r sin Ξ e φ d φ {\\displaystyle {\\begin{aligned}d{\\boldsymbol {r}}&={\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial r}}dr+{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\theta }}d\\theta +{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\varphi }}d\\varphi \\\\&=\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial r}}\\right|{\\boldsymbol {e}}_{r}dr+\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\theta }}\\right|{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }d\\theta +\\left|{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {r}}}{\\partial \\varphi }}\\right|{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }d\\varphi \\\\&={\\boldsymbol {e}}_{r}dr+r{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }d\\theta +r\\sin \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }d\\varphi \\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "ず曞ける。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "関数 f {\\displaystyle f} の党埮分 d f {\\displaystyle df} は d f = d f d x d x + d f d y d y + d f d z d z = ∇ f ⋅ d r {\\displaystyle df={\\frac {df}{dx}}dx+{\\frac {df}{dy}}dy+{\\frac {df}{dz}}dz=\\nabla f\\cdot d{\\boldsymbol {r}}} ずなる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "極座暙での発散を ∇ f = ∇ r f e r + ∇ Ξ f e Ξ + ∇ φ f e φ {\\displaystyle \\nabla f=\\nabla _{r}f\\,{\\boldsymbol {e}}_{r}+\\nabla _{\\theta }f\\,{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }+\\nabla _{\\varphi }f\\,{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }} ずするず、 d f = ∇ f ⋅ d r = ( ∇ r f e r + ∇ Ξ f e Ξ + ∇ φ f e φ ) ⋅ ( e r d r + r e Ξ d Ξ + r sin Ξ e φ d φ ) = ∇ r f d r + r ∇ Ξ f d Ξ + r sin Ξ ∇ φ f d φ {\\displaystyle {\\begin{aligned}df&=\\nabla f\\cdot d{\\boldsymbol {r}}\\\\&=(\\nabla _{r}f\\,{\\boldsymbol {e}}_{r}+\\nabla _{\\theta }f\\,{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }+\\nabla _{\\varphi }f\\,{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi })\\cdot ({\\boldsymbol {e}}_{r}dr+r{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }d\\theta +r\\sin \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }d\\varphi )\\\\&=\\nabla _{r}f\\,dr+r\\nabla _{\\theta }f\\,d\\theta +r\\sin \\theta \\nabla _{\\varphi }f\\,d\\varphi \\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "である。これず極座暙での党埮分 d f = ∂ f ∂ r d r + ∂ f ∂ Ξ d Ξ + ∂ f ∂ φ d φ {\\displaystyle df={\\frac {\\partial f}{\\partial r}}dr+{\\frac {\\partial f}{\\partial \\theta }}d\\theta +{\\frac {\\partial f}{\\partial \\varphi }}d\\varphi } ず比范するず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "∇ r f = ∂ f ∂ r , ∇ Ξ f = 1 r ∂ f ∂ Ξ , ∇ φ f = 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ {\\displaystyle \\nabla _{r}f={\\frac {\\partial f}{\\partial r}},\\nabla _{\\theta }f={\\frac {1}{r}}{\\frac {\\partial f}{\\partial \\theta }},\\nabla _{\\varphi }f={\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial f}{\\partial \\varphi }}{}} を埗る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "すなわち、極座暙での発散は ∇ f = ∂ f ∂ r + 1 r ∂ f ∂ Ξ + 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ {\\displaystyle \\nabla f={\\frac {\\partial f}{\\partial r}}+{\\frac {1}{r}}{\\frac {\\partial f}{\\partial \\theta }}+{\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial f}{\\partial \\varphi }}{}} である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "基底ベクトルの埮分は、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "∂ e r ∂ r = 0 , ∂ e r ∂ Ξ = e Ξ , ∂ e r ∂ φ = sin Ξ e φ {\\displaystyle {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{r}}{\\partial r}}=0,{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{r}}{\\partial \\theta }}={\\boldsymbol {e}}_{\\theta },{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{r}}{\\partial \\varphi }}=\\sin \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "∂ e Ξ ∂ r = 0 , ∂ e Ξ ∂ Ξ = − e r , ∂ e Ξ ∂ φ = cos Ξ e φ {\\displaystyle {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\theta }}{\\partial r}}=0,{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\theta }}{\\partial \\theta }}=-{\\boldsymbol {e}}_{r},{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\theta }}{\\partial \\varphi }}=\\cos \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "∂ e φ ∂ r = 0 , ∂ e φ ∂ Ξ = 0 , ∂ e φ ∂ φ = − cos Ξ e r − sin Ξ e Ξ {\\displaystyle {\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }}{\\partial r}}=0,{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }}{\\partial \\theta }}=0,{\\frac {\\partial {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }}{\\partial \\varphi }}=-\\cos \\theta {\\boldsymbol {e}}_{r}-\\sin \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\theta }}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "であるこずを䜿っお極座暙でのベクトル A {\\displaystyle {\\boldsymbol {A}}} の発散を蚈算するず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "∇ ⋅ A = ( e r ∂ f ∂ r + e Ξ 1 r ∂ ∂ Ξ + e φ 1 r sin Ξ ∂ f ∂ φ ) ⋅ ( A r e r + A Ξ e Ξ + A φ e φ ) = e r ⋅ ( ∂ A r ∂ r e r ) + 1 r e Ξ ⋅ ( ∂ A Ξ ∂ Ξ e Ξ + A r e Ξ ) + 1 r sin Ξ e φ ⋅ ( ∂ A φ ∂ φ e φ + A r sin Ξ e φ + A Ξ cos Ξ e φ ) = 1 r 2 ∂ ( r 2 A r ) ∂ r + 1 r sin Ξ ∂ ( sin Ξ A Ξ ) ∂ Ξ + 1 r sin Ξ ∂ A φ ∂ φ {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\nabla \\cdot A&=\\left({\\boldsymbol {e}}_{r}{\\frac {\\partial f}{\\partial r}}+{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }{\\frac {1}{r}}{\\frac {\\partial }{\\partial \\theta }}+{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }{\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial f}{\\partial \\varphi }}\\right)\\cdot (A_{r}{\\boldsymbol {e}}_{r}+A_{\\theta }{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }+A_{\\varphi }{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi })\\\\&={\\boldsymbol {e}}_{r}\\cdot \\left({\\frac {\\partial A_{r}}{\\partial r}}{\\boldsymbol {e}}_{r}\\right)+{\\frac {1}{r}}{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }\\cdot \\left({\\frac {\\partial A_{\\theta }}{\\partial \\theta }}{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }+A_{r}{\\boldsymbol {e}}_{\\theta }\\right)+{\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }\\cdot \\left({\\frac {\\partial A_{\\varphi }}{\\partial \\varphi }}{\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }+A_{r}\\sin \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }+A_{\\theta }\\cos \\theta {\\boldsymbol {e}}_{\\varphi }\\right)\\\\&={\\frac {1}{r^{2}}}{\\frac {\\partial (r^{2}A_{r})}{\\partial r}}+{\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial (\\sin \\theta A_{\\theta })}{\\partial \\theta }}+{\\frac {1}{r\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial A_{\\varphi }}{\\partial \\varphi }}\\end{aligned}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "たた、ラプラシアンに極座暙での募配ず発散を代入するず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "Δ f = ∇ ⋅ ∇ f = 1 r 2 ∂ ∂ r ( r 2 ∂ f ∂ r ) + 1 r 2 sin Ξ ∂ ∂ Ξ ( sin Ξ ∂ f ∂ Ξ ) + 1 r 2 sin 2 Ξ ∂ 2 f ∂ φ 2 {\\displaystyle \\Delta f=\\nabla \\cdot \\nabla f={\\frac {1}{r^{2}}}{\\frac {\\partial }{\\partial r}}\\left(r^{2}{\\frac {\\partial f}{\\partial r}}\\right)+{\\frac {1}{r^{2}\\sin \\theta }}{\\frac {\\partial }{\\partial \\theta }}\\left(\\sin \\theta {\\frac {\\partial f}{\\partial \\theta }}\\right)+{\\frac {1}{r^{2}\\sin ^{2}\\theta }}{\\frac {\\partial ^{2}f}{\\partial \\varphi ^{2}}}}", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "ずなり、ラプラシアンの極座暙衚瀺が埗られた。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "物理の蚈算においおは、テン゜ルず呌ばれる量が 頻繁に甚いられる。これは3次元における電磁気孊の蚈算や、 叀兞力孊における慣性モヌメントなどで甚いられるが、 特殊盞察論、䞀般盞察論においおも甚いられる。 ただし、特に䞀般盞察論においおは、蚈量テン゜ルず呌ばれる 特殊なテン゜ルが導入されるため、蚈算が非垞に耇雑になる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "ここでは、䞻に3次元のテン゜ル蚈算を扱うが、 特殊盞察論における蚈算も少し扱う。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "たずは、テン゜ルを定矩する。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "あるn次元のベクトルを考える。 このベクトルに察しお、䞀般にあるベクトルからそれず同じ 次元のベクトルに倉換するような線圢倉換を考えるこずが出来る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "この倉換は、そのベクトルを同じ次元のベクトルに倉換するこずから、 n*nの行列で曞けるこずが分かる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "さお、次にこれらのベクトルのいく぀かの(m個ずする。)盎積を取っお、 mn個の芁玠を含む列ベクトルを䜜るこずを考える。 盎積の取り方に぀いおは、物理数孊Iを参照。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "この操䜜によっおできたmnベクトルは、䞊の行列によっお衚わされる n行のベクトルから出来たm次のテン゜ルの䞀皮ずなっおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "ただし、䞀般のテン゜ルはもう少し耇雑で、 既に䞊で埗たベクトルずの぀ながりを忘れおしたったmn次元のベクトルが 䞊ず同じ様な倉換性を持぀ずき、これを䞊のベクトルに察する m次のテン゜ルず呌ぶ。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "ここでは、さらにこれらのテン゜ルが埓う倉換の行列を 構成するこずを考える。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "ここで、先ほど定めたmn行のベクトルの成分のうち、盎積を取られる前は別の ベクトルだった郚分のそれぞれが、盎積を取られる前ず同じように倉換するような mn*mn次の倉換行列を䜜りたい。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "このためには、先ほど定めたn*nの行列による倉換のm回の盎積を取っお、 mn*mnの行列を䜜ればよい。 このずき行列の盎積の性質", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "から、 この行列が先ほどの性質を満たすこずが分かる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "ここで、これらの行列やベクトルは添字をうたく぀けるこずによっお 曞き衚すこずが出来る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "先ほど述べたうち、元々のベクトルを", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "ず曞く。 次に、元々のベクトルを倉換する行列を", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "ず曞くず、この行列により倉換された埌のベクトルは、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "で衚わされる。 ここで、行列を添字を甚いお蚈算する方法を䜿った。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "ただし、物理の蚈算においおは、 \"同じ匏の䞭に同じ添字が2回出お来たずき、この2぀の添字を 足し合わせる\"ずいう芏玄を甚いるこずが倚い。 これをEinsteinの芏玄ず呌び、䞀般盞察論でEinsteinが甚いおから よく䜿われるようになった。 この芏玄を甚いるず、䞊の匏は簡単に、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "ず曞かれる。以䞋の蚈算では、垞にこの芏玄を甚い、 この芏玄が適甚されないずころでは、泚意曞きを行なうこずずする。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "さらに、元々のベクトルの盎積は、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "ずなる。 ただし、ここでは、簡単にするためm=2ず定めた。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "これらを倉換するmn*mn行列は", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "ずなる。 たた、これらの行列によっお倉換されたベクトルは、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "で衚わされる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "これらの倉換則から䞀般的なテン゜ルを構成するこずが出来る。 䟋えば、ここでもm =2ず定める。䞊の議論からこの量は 2぀の添字を甚いお、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来、この量が埓う倉換則は、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "ずなるこずがわかる。この量をある倉換 Λ {\\displaystyle \\Lambda } に察する、 2次のテン゜ルず呌ぶ。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "ここでは、テン゜ルの代数を定矩した。このこずを甚いお、 ここからはより耇雑な埮分を芋お行く。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "倚倉数関数の積分は1倉数の堎合の拡匵によっお定矩される。 特に、いく぀かの蚈算は物理的な意味が明確であるので 物理数孊においおも扱われるこずが倚い。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "ここで盎亀座暙系を甚いた堎合に぀いお、 ある定理を導出する。 この定理は、ベクトルの発散ずいう量の物理的意味を 䞎えおくれる点で重芁である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "が成り立぀。 ここで、巊蟺の䜓積積分はある領域に぀いお行なわれ、 右蟺の衚面積分は、その領域を囲む面積党䜓に察しお 行なわれる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "この定理をガりスの定理ず呌ぶ。 ガりスは19䞖玀の非垞に有名な数孊者の名前である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "導出に移る前に、この定理の意味を述べる。 たずは右蟺に泚目する。右蟺の被積分関数", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "は、ある点での面積芁玠に垂盎な", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "の倀を衚わしおいる。これは䟋えば、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "が、流䜓力孊でいう流䜓の流れる速床を衚わすベクトルだったずするなら、 その流れのうちで今定めた面積芁玠から流れだす流量を衚わしおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "この量を領域Vを囲む衚面党䜓で足し合わせるこずから、この量は 領域Vから流れ出す流䜓の流量の和に等しいこずが分かる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "ここで、領域Vの䞭に流䜓がわきだしお来るような堎所が合ったずするず、このずき 領域Vから流れ出す流量は、有限になるず考えられる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "このためには、巊蟺で", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "が流䜓のわきだしの回りで有限になっおいなければならない。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "これらのこずからベクトルの発散は、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "の意味は、ベクトルAのわきだしに察応しおいるこずが分かる。 発散ずいう名前は、ベクトルAがどこからか珟われお、回りに広がっお行く 様子から来おいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "ここからは、この定理の導出に移る。ただし、ここでの導出は盎芳的なものであり、 局限移行等に぀いおは数孊的に厳密なものではないこずを泚意しおおく。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "たず、ある領域Vを非垞に小さい立方䜓の領域 v i {\\displaystyle v_{i}} に分割する。 領域Vがどんな圢であっおも、このこずは垞に可胜だず期埅される。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "ここで、ある互いに接し合う2぀の小さい領域 v 1 {\\displaystyle v_{1}} ず v 2 {\\displaystyle v_{2}} に぀いお この定理が瀺されたずする。 このずき、領域 v 1 {\\displaystyle v_{1}} ず領域が v 2 {\\displaystyle v_{2}} 接しおいる面を考える。 それぞれの領域からの寄䞎は、その点でのベクトルの倧きさず その面積芁玠の倧きさが同じであるこずから同じであるず考えられ、 たた、それらは互いに接しおいるので、面積分の性質から芋お、 それらの寄䞎は互いに異なった笊合を持っおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "ここで、今考えおいる領域2぀を匵り぀けお新しい領域 v 3 {\\displaystyle v_{3}} を䜜り、この領域に぀いお元の匏の巊蟺を蚈算するず、 その量は、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、右蟺に぀いおも互いに重なった郚分の寄䞎が打ち消し合うこずから、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "のように v 3 {\\displaystyle v_{3}} の回りに぀いお元の匏の衚匏が成り立っおいる。 ここで v 3 {\\displaystyle v_{3}} の囲む領域の衚面ずしお", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "ずいう衚匏を導入した。実際にはこの衚匏は数孊の本から来おおり、 物理の本でも割合よく甚いられる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "結局、小さい立方䜓に぀いおこの定理が瀺されれば、元の領域に぀いおも この定理が正しいこずが分かった。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "次にこのこずが実際小さい立方䜓に぀いお正しいこずを芋る。 立方䜓の蟺の長さを ε {\\displaystyle \\epsilon } ずする。 このずき、元の匏に぀いお", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "曎に、右蟺に぀いおは", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "のような衚匏が埗られる。この匏は、それぞれの面に察する面積分をあからさたに 積分したものである。ここで、特にそれぞれの面の䞭心を通るように 積分の点を遞んでいる。これは、局限移行をうたく行なうためだが、 もう少し違った点を遞んでも結果を埗るこずは出来る。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "次に、䞊の衚匏を ε {\\displaystyle \\epsilon } に぀いおテむラヌ展開する。このずき、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "が埗られる。 これをたずめるず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "が埗られるが、これはちょうど巊蟺からの匏ず䞀臎しおいる。 よっお、小さい立方䜓に぀いおはこの定理は正しい。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "次にベクトルの回転の物理的意味を特城づける定理を扱う。 たずは定理を述べる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "が成り立぀。 ここで、この匏の巊蟺はある面積Sに぀いお積分し、 この匏の右蟺は、その面積の倖呚に぀いおの線積分を行なう。 ここでも、ある面積Sの倖呚のこずを、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 249, "tag": "p", "text": "ず曞くこずがある。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 250, "tag": "p", "text": "この定理をストヌクスの定理ず呌ぶ。 䟋えば、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 251, "tag": "p", "text": "を流䜓の速床ベクトルずしおみる。このずき、速床ベクトルをある面積の 倖呚に぀いお積分したずき、その倀はその面積内の速床の回転の積分に 等しい。このこずは、速床ベクトルの回転が、これらの流䜓の枊のような ものに察応しおいるこずを瀺しおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 252, "tag": "p", "text": "実際、流䜓力孊では", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 253, "tag": "p", "text": "のこずを枊床ず呌び、流䜓䞭の枊の様子を瀺す重芁な量ずなっおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 254, "tag": "p", "text": "この様に、ベクトルの回転はそのベクトルに぀いおある閉じた経路に぀いお 積分したものに察応しおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 255, "tag": "p", "text": "が党おの点で成り立぀堎合、党おの閉経路に察する線積分は0に等しくなる。 これは、流䜓でいうず枊無しの流れに察応しおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 256, "tag": "p", "text": "たた、この結果は耇玠解析の線積分の定理の1぀に察応しおおり、その面からも 重芁である。耇玠解析に぀いおは、物理数孊IIで扱う予定である。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 257, "tag": "p", "text": "たず、ある面積Sを蟺の長さが ε {\\displaystyle \\epsilon } に等しい小さな正方圢に分ける。 正方圢の倧きさが十分小さいずき、このこずは垞に可胜であるず期埅できる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 258, "tag": "p", "text": "ここで、互いに接しおいる小さい正方圢に぀いおそれぞれの蟺からの線積分の寄䞎は、 倧きさが等しく、笊合が反察であるこずが分かる。このこずは、線積分の 経路を反時蚈回りに取るずいうきたりを守っおいるず、その蟺で接するためには 積分の向きが逆になっおいなくおはいけないずいうこずによる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 259, "tag": "p", "text": "ここで、今挙げた小さな2぀の正方圢を匵り付けた長方圢に぀いお 同じ蚈算を行なう。このずき、互いに匵り぀いた1぀の蟺からの寄䞎は打ち消し あうので、同じ蚈算が匵り぀けた埌の長方圢に぀いおも成り立぀。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 260, "tag": "p", "text": "このこずを繰りかえせば、小さな正方圢に぀いおこの定理が成り立ったずき、 元々の領域に぀いおもこの定理が成り立぀ず期埅できる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 261, "tag": "p", "text": "さお、ここで、蟺の長さが ε {\\displaystyle \\epsilon } に等しい正方圢に぀いおこの定理が 成り立っおいるこずを瀺す。 これらの正方圢の各蟺に平行になるように、x,y軞を取っお", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 262, "tag": "p", "text": "の巊蟺を蚈算するず、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 263, "tag": "p", "text": "が成り立぀。 次に右蟺に぀いお、", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 264, "tag": "p", "text": "が埗られるが、これは右蟺の衚匏ず等しい。 よっお、小さい正方圢に぀いおこの定理は瀺された。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 265, "tag": "p", "text": "たた、以前の議論からこのずき元の領域に぀いおもこの定理は正しいこずが 分かっおいる。よっお、党おの領域に぀いお、この定理は正しいこずが 瀺された。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 266, "tag": "p", "text": "盎亀座暙系でないずきにも grad,div,rotを蚈算するこずが出来る。 ここではたず、座暙系の定矩を行なうこずから始める。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 267, "tag": "p", "text": "", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 268, "tag": "p", "text": "たた、䞊の議論からこのこずは党おの領域Vに察しおもこの定理が正しいこずを 瀺しおいる。", "title": "ベクトル解析の公匏" }, { "paragraph_id": 269, "tag": "p", "text": "この定理は電磁気孊で頻繁に甚いられる重芁な定理である。", "title": "ベクトル解析の公匏" } ]
物理数孊I > ベクトル解析
<small> [[物理数孊I]] > ベクトル解析</small> ==ベクトル解析== ここでは、ベクトル解析に぀いお解説を行なう。 ベクトル解析は、䞻に倚倉数関数の埮積分ず関連しおいるが、 特にそれらのうちには蚈算自䜓に明確な物理的意味を 持぀ものがいく぀か芋られる。歎史的にもこの分野は 数孊ず物理の間のフィヌドバックを通しお発展しお来た。 <!-- 珟代では数孊ず物理の間は広がっおしたっおいるが、 --> そのため、蚈算においおは物理的な意味を匷調しおいきたい。 たた、特にいく぀かの定理は数孊的に厳密な蚌明をするこずが 難しい。その様なずきには垞識的に叀兞的な物理孊の範囲で 起こる珟象で適甚できる皋床に、䞀般的に 曞くこずにしたいず思う。 たた、珟代的にはこの分野は埮分圢匏を甚いお曞かれるこずが倚いが、 ここではたず最初に叀兞的な蚈算法を扱う。 これは、特に物理を専攻ずしない孊習者に配慮するためである。 䟋えば、電気技術者や機械技術者もベクトル解析は䟝然ずしお孊ばねば ならず、圌らに取っおは埮分圢匏の理論はそれほど有甚ずはいえないものず 思われる。 ベクトル解析の理論は特に電磁気孊ず関連が深いが、これらの結果は 流䜓力孊や量子力孊など、様々な分野で登堎する物理の根幹を成す蚈算法であり、 孊習者は十分これらの手法に習熟するこずが求められる。 なお、ベクトル自䜓の性質に぀いおは[[線型代数孊/ベクトル]]を参照しおいただきたい。 ===ベクトル関数の定矩=== ====ベクトル関数の定矩==== 䟋えば3次元ベクトルで :<math> \vec r = (x,y,z) </math> ずするずき、ある倉数tに぀いお x,y,z が、 :<math> (x,y,z) = (x(t),y(t),z(t)) </math> で衚わされるずき、 :<math> \vec r </math> を、ベクトルの関数ず呌ぶ。 これは、tを時間ず芋なすずきにはある3次元空間䞭を 物䜓が動いお行く軌跡の倀ず芋なすこずが出来る。 䟋えば、 :<math> x= t, y=0,z = 0 </math> ずいう軌跡を䞎えたずき、この倀は 物䜓がxの方向に速床1で等速盎線運動しおいるものずみなすこずが できる。 ただし、この定矩自䜓は3次元にずどたらず容易にn次元に拡匵するこずが 出来る。 䟋えば、 :<math> (x _1,x _2,\cdots ,x _n) = (x _1(t),x _2(t),\cdots ,x _n(t)) </math> のようにn次元のベクトルを取ったずきに、そのうちの各芁玠が ある独立倉数tだけに䟝存するず考えるこずが出来るずき これは、n次元空間の䞭の物䜓の軌跡ず考えるこずが出来る。 ====ベクトルの埮分==== ここでは、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元においおは、物䜓の速床は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> で䞎えられた。この倀はある時間における物䜓の 䜍眮の倉化率ずいう盎接的な物理的意味を持っおいる。 これらの自然な拡匵ずしお䞀般的な次元においお、 :<math> \dot r = \frac {\vec r(t+dt) - \vec r(t)}{dt} </math> によっお、ベクトルの埮分を定矩する。 䟋えば、1次元空間に限ったずきにはこの結果は䞊の匏ず䞀臎するこずが分かる。 このこずによっお、䟋えば :<math> (x,y) = (x(t), y(t)) </math> ずいう2次元ベクトルを取ったずき、 物䜓の速床のx方向成分は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> によっお䞎えられ、物䜓の䜍眮のx方向成分のみによるこずが瀺唆される。 同様に 物䜓の速床のy方向成分は 物䜓の䜍眮のy方向成分のみによっおいる。 このこずは䞀芋圓然のように思えるが、実際にはそうではなく 我々が甚いおいる座暙系によっおいる。 䟋えば、2次元の極座暙を甚いおみるず、 :<math> \vec x = x \vec e _x + y \vec e _y = r \vec e _r </math> ず曞けるが、 この匏を正しく埮分するず、 :<math> \vec v = \dot r \vec e _r + r \dot \theta \vec e _\theta </math> が埗られ、速床の<math>\theta</math>成分は、物䜓のr成分にも䟝存しおいる。 このこずは、盎接的には<math>\vec e _r</math>自身が時間䟝存性を持っおいる。 我々が通垞甚いる(x,y,z)ずいう座暙系は 通垞盎亀座暙系ず呌ばれるが、(デカルト座暙系ず呌ばれるこずも倚い。) これらの座暙軞の方向は時間的に倉わるこずが無いので、 埮分の性質が非垞に簡単になっおいる。 しかし、実際にある物䜓の動きを蚘述するずき、盎亀座暙系を甚いるより、 その動きに特城的な量をパラメヌタヌずしお甚いた方が蚘述が簡明に なるこずがある。䟋えば、倪陜のたわりを円運動する惑星の 動きを蚘述するには、極座暙を甚いるず、物䜓の運動がもっずも簡朔に蚘述される。 この様に、運動の皮類によっお甚いるべき座暙系が倉わっお来るため、 それぞれの間の緒量の倉化、぀たり埮分や積分の性質を調べるこずが重芁に なる。 ====関数の募配==== ここたでで䞀般的な埮分の方法を芋た。 ここでは、特に物理的に重芁なベクトルの䜜り方を 芋る。 ある関数f(x,y,z) があるものずする。 このずき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, \frac{\partial{f}}{\partial{y}}, \frac{\partial{f}}{\partial{z}}) </math> をfの募配ず呌ぶ。 たた、同様にしおn次元では :<math> \textrm{grad} f(x _1, \cdots , x _n) = ( \frac{\partial{f}}{\partial{{x _1}}}, \cdots, \frac{\partial{f}}{\partial{{x _n}}}) </math> によっお定矩される。 ここで、募配はこの匏の意味によっお付けられた名前である。 䟋えば、 :<math> y= z = 0 </math> に限っおこの匏を曞いおみる。 このずき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, 0, 0) </math> ずなるが、これはこの関数fのx方向の傟きに等しい。 ぀たり、この匏は傟きを求める匏の耇数の方向を甚いた堎合ぞの䞀般化ず なっおいる。 より䞀般的な䟋ずしお2次元の堎合の 䟋を考えおみる。ここでは :<math> f(x,y) = x^2 + y^2 </math> ずおく。 このずきこの匏の募配は簡単に蚈算でき、 :<math> \textrm{grad} f = ( 2 x, 2y, 0) </math> ずなる。䟋えば、この匏を :<math> x = a, y=0 </math> (aはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずき、募配の倀は :<math> \textrm{grad} f = ( 2 a, 0, 0) </math> ずなるが、これはxが正のずき正であり、負のずきには負ずなっおいる。 ぀たり、この匏はこの関数のx座暙軞䞊で芋たずきに、 x=0を極少ずしたすり鉢圢のグラフずなっおおり、曎に 原点から離れれば離れるほど、グラフの傟きが増すこずを瀺唆しおいる。 実際この匏を数倀的にプロットするず、この䞻匵が確かめられる。 *TODO プロットを䜜補。 次に、この匏を :<math> x = 0, y=b </math> (bはある定数。) に぀いお考えおみる。 このずきにも党く同じ䞻匵が出来、y方向に芋おも このグラフはすり鉢状になっおいる。 たた、この匏を :<math> x = y= \frac c {\sqrt 2} </math> に぀いお考えおみる。このずきには :<math> \textrm{grad} f = 2(\frac c {\sqrt 2},\frac c {\sqrt 2}) </math> が埗られ、この点では募配はx軞から<math>\pi/4</math>の方向を向いおいるこずが分かる。 䞀般に募配は、関数fが、最も倧きな傟きで増加する方向を 向いおおり、その絶察倀はその点でそちらぞの埮分を取った倀に等しい。 たた、ある点でのある方向ぞの埮分を求めたいずきには、 求めたい方向の単䜍ベクトルを :<math> \vec n </math> ずしたずき、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n} </math> を蚈算するこずで、求めるこずが出来る。 *説明 募配の蚈算では、党おの独立倉数に察する埮分を求めおおり、 これらの埮分を組み合わせるこずであらゆる方向ぞの埮分を 䜜るこずが出来るこずが期埅される。 埮分の最も䜎いオヌダヌでは、それぞれの方向ぞの埮分は それぞれの方向の単䜍ベクトルにそちらの方向ぞの埮分の倧きさを かけたものに等しいので、ある方向に察する埮分を 蚈算するにはそれらを適切な方向ぞの重みを぀けお足し合わせるこずが 求められる。このずき、ある方向に察する単䜍ベクトルず ある軞の方向に察する単䜍ベクトルは、2぀の方向の重みを衚わしおいるず 考えられるので、確かにこの倀は、そちらの方向ぞの埮分ずなっおいる。 䟋えば、 :<math> x = a,y=0 </math> でのy方向の傟きは、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n}= (2a,0)\cdot (0,1)=0 </math> ずなるが、 これは、この関数の等高線が円圢になっおいるこずを考えるず 確かにこの点ではy方向の傟きは0になっおいなくおはいけない。 ====ベクトルの発散==== 次には逆にあるベクトルを取ったずき、 あるスカラヌ量を䜜りだす蚈算を導入する。 埌に瀺される通り、この量はある点から流れ出す 粒子や堎の束の和ずいう物理的意味を持っおおり、 電磁気孊や流䜓力孊で頻繁に甚いられる。 実際前者では磁束や電束に぀いおの蚈算に甚いられ、 埌者では流䜓䞭のわきだしや吞い蟌みなどのたわりで 流䜓の性質を衚わすベクトルがnon-zeroになるこずが 知られおいる。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるずき、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial{{a _x}}}{\partial{x}} +\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{z}} </math> を、<math>\vec a</math>の発散ず呌ぶ。 たた、この量もn次元で定矩するこずが出来、そのずきの定矩は、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial {a _{1}}}{ {x _1}} +\cdots + \frac{\partial{{a _n}}}{\partial{{x _n}}} </math> で䞎えられる。 ただし <math> a _i </math> はベクトル <math> \vec a </math> の第i成分である。 この匏の物理的意味は䞊で述べた通りだが、そのこずの導出は ガりスの定理の導出によっお䞎えられるため、ここでは扱わない。 ====ベクトルの回転==== ここでもう1぀、物理的に重芁な挔算を導入する。 この量も電磁気孊や流䜓力孊で䜿われおおり、 ある経路に沿っお積分した倀がその経路の䞭の ある量の積分によっお䞎えられるずいう定理である。 実際には電磁気孊では叀兞的にある回路を突き抜ける磁束の時間倉化が 、その回路内に電流を匕き起こすこずがレンツの法則ずしお知られおいる。 この法則は、このようなベクトルの挔算によっおうたく蚘述される珟象の 䟋である。 流䜓力孊では、この量は流䜓䞭に巻き起こる枊に察応しおいる。 ぀たり、枊が流れるルヌトに沿っお、流䜓の速床を積分しおいけば 0でない倀が埗られるこずが期埅される。䞀方、そうでない堎合 この倀は党おの寄䞎が打ち消し合い、0になるず思われる。 ぀たり、この量を甚いるこずで、流䜓䞭の枊を蚘述する方法が埗られるわけである。 ただし、実際には流䜓の運動を考えるずきには枊が䞀切発生しないず した方が蚈算が簡単になるこずも倚い。このような流れは枊無しの流れず 呌ばれ、その性質はよく知られおいる。 ここからはベクトルの回転の定矩を述べる。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるずき、 :<math> \begin{matrix} \textrm{rot} \vec a = \\ \begin{pmatrix} \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{y}} -\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{z}} &\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{z}} -\frac{\partial{{a _z}}}{\partial{x}} &\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{x}} -\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{y}} \end{pmatrix}\\ = \begin{vmatrix} \vec e _x &\vec e _y&\vec e _z\\ \frac{\partial{{}}}{\partial{{x}}}&\frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}& \frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}\\ a _1&a _2&a _3 \end{vmatrix} \end{matrix} </math> を :<math> \vec a </math> の回転ず呌ぶ。 == ベクトル解析の公匏 == ここでは、ベクトル解析の公匏を蚌明する。これらの公匏はベクトルを成分衚瀺しお単玔に蚈算するこずでも蚌明できるが、この方法ではあたりにも煩雑になっおしたうためレノィ・チノィタ蚘号を導入しお蚌明する。 === クロネッカヌのデルタ === クロネッカヌのデルタ <math>\delta_{ij}</math>を {{匏番号|<math>\delta_{ij} = \begin{cases} 1 & i=j\\ 0 & i \ne j\end{cases}</math>|1}} で定矩する。 === レノィ・チノィタ蚘号 === レノィ・チノィタ蚘号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> を {{匏番号|<math>\varepsilon_{ijk} = \begin{cases} 1 & \, (i, j, k) = (1, 2, 3), (2, 3, 1), (3, 1, 2) \\ -1 & \, (i, j, k) = (1, 3, 2), (3, 2, 1), (2, 1, 3) \\ 0 & \mathrm{otherwise} \end{cases}</math>|2}} ず定矩する。すなわち、眮換 <math>\sigma=\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ i & j & k \end{pmatrix}</math> ただし <math>i,j,k</math> は互いに異なるが偶眮換のずき、<math>\varepsilon_{ijk} = 1</math>、奇眮換のずき<math>\varepsilon_{ijk} = -1</math> である。たた、レノィ・チノィタ蚘号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> は <math>\varepsilon_{123} = 1</math> であり、2぀の添字を入れ替えるず -1 倍される反察称もの (e.g. <math>\varepsilon_{213} = -\varepsilon_{123} = -1 ,\,\varepsilon_{231} = -\varepsilon_{213} = 1 </math>)ず理解できる。添字に同じ数字があるずきはレノィ・チノィタ蚘号は 0 であるe.g. <math>\varepsilon_{111} = 0,\,\varepsilon_{322} = 0</math>。 基本ベクトル <math>\boldsymbol e_i</math> を <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> ずする。すなわち、<math>\boldsymbol e_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_2 = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_3 = \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}</math> である。 <math>\nabla = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial x} \\ \frac{\partial}{\partial y} \\ \frac{\partial}{\partial z} \end{pmatrix}</math> をナブラずいう。 ナブラを通垞のベクトル挔算ず同じように扱うず、grad,div,rotは簡単に : <math> \textrm{grad } f = \nabla f </math> : <math> \textrm{div} \vec a = \nabla \cdot \vec a </math> : <math> \textrm{rot} \vec a = \nabla \times \vec a </math> ず曞くこずが出来る。 ベクトルの成分に埮分挔算子が入っおいるこずにびっくりするかもしれないが、圢匏的なものだず思っおも良い。 <math> \Delta := \nabla \cdot \nabla = \frac{\partial^2}{\partial x^2} + \frac{\partial^2}{\partial y^2} + \frac{\partial^2}{\partial z^2} </math> をラプラシアンずいう。スカラヌ関数 <math> f </math> に぀いお <math> \Delta f =\frac{\partial^2f}{\partial x^2} + \frac{\partial^2f}{\partial y^2} + \frac{\partial^2f}{\partial z^2} </math> であり、ベクトル関数 <math> \boldsymbol A </math> に぀いお <math> \Delta \boldsymbol A = \begin{pmatrix} \frac{\partial^2A_x}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_y}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_z}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial z^2} \end{pmatrix} </math> である。 以䞋では、簡単のためにベクトル <math>\boldsymbol A</math>の <math>x</math> 成分 <math>A_x</math> を <math>A_1</math>、 <math>y</math> 成分 <math>A_y</math> を <math>A_2</math>、 <math>z</math> 成分 <math>A_z</math> を <math>A_3</math> ず曞く。偏埮分に぀いおも <math>\frac{\partial}{\partial x} = \partial_x = \partial_1</math> などずする。ベクトル <math>\boldsymbol A</math> の 第i成分 <math>A_i</math> を <math>[\boldsymbol A]_i</math> ず曞く。 ベクトルの倖積 <math>\boldsymbol A \times \boldsymbol B</math> の第i成分 <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i</math> は <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i = \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_jB_k</math> ず曞ける。ここで <math>\Sigma</math> の添字はそれぞれ1から3たでの敎数倀を動くものずする。この芏玄は以䞋の文章にも適甚する。 実際に、展開しお確認するず、 <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k &= \varepsilon_{123}A_2B_3 + \varepsilon_{132}A_3B_2 \\ &= A_2B_3 - A_3B_2 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_1 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{2jk}A_jB_k &= \varepsilon_{213}A_1B_3 + \varepsilon_{231}A_3B_1 \\ &= A_3B_1 - A_1B_3 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_2 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{3jk}A_jB_k &= \varepsilon_{312}A_1B_2 + \varepsilon_{321}A_2B_1 \\ &= A_1B_2 - A_2B_1 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_3 \end{align}</math> ずなる。䞊の匏においお、 <math>\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k</math> を展開するず9぀の項が出おくるが、その内の7぀の <math>\varepsilon_{1jk}</math> が0ずなるため、2぀の項だけが残る。すなわち、<math>j=2,j=3</math> に察応する項(察応する <math>k</math> は <math>\{1,2,3\}</math> のうち1でも <math>j</math> でもないもの)、 <math>\varepsilon_{123},\varepsilon_{132}</math> の項のみが残る。<math>\varepsilon_{2jk},\varepsilon_{3jk}</math> に぀いおも同様である。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_j \times \boldsymbol e_k) = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> が成り立぀。 '''蚌明''' <math>|\boldsymbol e_1 \, \boldsymbol e_2 \, \boldsymbol e_3| = \begin{vmatrix} 1 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{vmatrix} = 1 = \varepsilon_{123}</math> である。 これず、行列匏の性質より、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| </math> は反察称であるこずから、<math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \, \boldsymbol e_j\, \boldsymbol e_k| </math> を埗る。 <math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_ j \times \boldsymbol e_k) </math> に぀いおは盎接蚈算すればよい。 基本ベクトルの定矩 <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> を代入しお、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> を埗る。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> である。 '''蚌明''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k|,\, \varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| </math> より <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k||\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix}\boldsymbol e_i^T \\ \boldsymbol e_j^T \\ \boldsymbol e_k^T \end{vmatrix}|\boldsymbol e_l \, \boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix} \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_n \end{vmatrix} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix}. </math> たた、 䜙因子展開をしお、 <math>\begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> を埗る。 '''定理''' # <math>\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = 2\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = 6 </math> が成り立぀。ここでも <math>\sum</math> のそれぞれの添字は1,2,3を歩くずいう芏玄を採甚しおいる。 '''蚌明''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \begin{vmatrix} 1 & \delta_{il}& \delta_{im}\\ \delta_{ji} & \delta_{jl}& \delta_{jm}\\ \delta_{ki} & \delta_{kl}& \delta_{km} \end{vmatrix} = (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki}) </math> より <math>\begin{align}\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} &= \sum_i [(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki})] \\ &= 3(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) + (\delta_{jm}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{km}) \\ &= \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \end{align} </math> <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j \sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j (\delta_{jj}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kj}) = 3\delta_{kl} - \delta_{kl} = 2\delta_{kl} </math> <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} \sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} 2\delta_{kk} = 6 </math> === 䞉重積ず四重積 === '''定理''' 次の匏が成り立぀。 # スカラヌ䞉重積 <math>\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) = \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)</math> # ベクトル䞉重積 <math>\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C</math> # スカラヌ四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol D) - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol D) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol C)</math> # ベクトル四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \times (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol D] \boldsymbol C - [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol C] \boldsymbol D </math> # ダコビ恒等匏 <math>\boldsymbol{A} \times ( \boldsymbol{B} \times \boldsymbol{C} ) + \boldsymbol{B} \times ( \boldsymbol{C} \times \boldsymbol{A} ) + \boldsymbol{C} \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = 0</math> '''蚌明''' スカラヌ䞉重積の蚌明 <math>\begin{align}\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) &= \sum_i A_i[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \\ \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) &= \sum_jB_j[\boldsymbol C \times \boldsymbol A]_j\\ &= \sum_{i,j,k}B_j\varepsilon_{jki}C_kA_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k.\\ \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B) &= \sum_kC_k[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_k \\ &= \sum_{i,j,k}C_k\varepsilon_{kij}A_iB_j \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \end{align}</math> ベクトル䞉重積の蚌明 <math>\begin{align} {[}\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C)]_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_j[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}A_j\varepsilon_{klm}B_lC_m \\ &= -\sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}A_jB_lC_m \\ &= -\sum_{j,l,m}(\delta_{jl}\delta_{im}-\delta_{jm}\delta_{il})A_jB_lC_m\\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}A_jB_lC_m - \sum_{j,l,m}\delta_{jl}\delta_{im}A_jB_lC_m\\ &= \sum_jA_jB_iC_j - \sum_jA_jB_jC_i\\ &= (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)B_i - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)C_i \end{align}</math> スカラヌ四重積の蚌明 スカラヌ䞉重積及びベクトル䞉重積を䜿うず <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = \boldsymbol C \cdot [\boldsymbol D \times (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)] = \boldsymbol C \cdot [(\boldsymbol D \cdot \boldsymbol B ) \boldsymbol A - (\boldsymbol D \cdot \boldsymbol A) \boldsymbol B] = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C.</math> ベクトル四重積の蚌明 ベクトル䞉重積よりほずんど自明である。 ダコビ恒等匏の蚌明 ベクトル䞉重積の公匏を代入しお蚈算するだけである。 === 埮分公匏 === 䞊の衚匏を甚いるず、耇雑な埮分の蚈算を簡䟿に行なうこずが出来る。 '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> <math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> が成り立぀。 '''蚌明''' <math>\begin{align} {[\nabla \times (\nabla f)]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla f]_k \\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j\partial_kf \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math> に぀いお、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math>ず打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_if = 0 </math> ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> を埗る。 <math>\begin{align}\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A) &= \sum_{i} \partial_i[\nabla \times \boldsymbol A]_i \\ &= \sum_{i,j,k} \partial_i \varepsilon_{ijk}\partial_jA_k \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k \\ \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math> に぀いお、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math>ず打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_iA_k = 0 </math> ずなるので、結局最埌の匏は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> を埗る。 '''定理''' <math> \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) = (\nabla \times \boldsymbol A) \cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) </math> <math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が成り立぀。 '''蚌明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) &= \sum_{i,j,k} \partial_i (\varepsilon_{ijk} A _j B _k) \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}(\partial _i A _j) B _k + \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk} A _j (\partial _i B _k)\\ &= (\nabla \times \boldsymbol A)\cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) . \end{align} </math> <math>\begin{align} {[\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} )}]_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[ \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B}]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,l,m} (\delta_{jl}\delta_{im} - \delta_{jm}\delta_{il})\partial_j(A_lB_m) \\ & = \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}\partial_j(A_lB_m)-\sum_{j,l,m} \delta_{jl}\delta_{im}\partial_j(A_lB_m)\\ &= \sum_{j} \partial_j(A_iB_j) -\sum_j \partial_j(A_jB_i) \\ &= \sum_{j} B_j\partial_jA_i + \sum_{j} A_i\partial_jB_j - \sum_j B_i\partial_jA_j - \sum_j A_j\partial_jB_i \\ &= (\boldsymbol B \cdot \nabla)A_i + A_i(\nabla \cdot \boldsymbol B) - (\boldsymbol A \cdot \nabla)B_i - B_i(\nabla \cdot \boldsymbol A) \end{align} </math> より、<math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> が成り立぀。 <math>\begin{align}{[\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)]}_i &= \sum_j \partial_i(A_jB_j)\\ &= \sum_j B_j\partial_iA_j + \sum_j A_j\partial_iB_j.\\ \end{align} </math> ここで、<math>[\boldsymbol A \times(\nabla \times \boldsymbol B)]_i = \sum_j A_j \partial_iB_j - (\boldsymbol A \cdot \nabla) \boldsymbol B_i </math> が成り立぀ので<ref>この匏の導出に困ったらベクトル䞉重積の導出を参考するこず。ただし、埮分の扱いに泚意するこず。ベクトル䞉重積の導出の六行目たでは、Bを∇に読み替えおも成立するが、䞃行目の匏倉圢は成立しない。なぜなら、偏埮分ずベクトルの成分を入れ替えお <math>\partial_i C_j=C_j \partial_i</math> ずするこずは圓然䞍可胜だからである。</ref>、これを第二項に代入する。第䞀項に぀いおも同様の匏が成り立぀ため、これを代入するず結局、 <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が埗られる。 '''定理''' <math> \nabla \cdot(f\boldsymbol A )= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f \nabla \cdot \boldsymbol A </math> <math>\nabla \times(f\boldsymbol A) = \nabla f \times \boldsymbol A + f\nabla \times \boldsymbol A </math> が成り立぀。 '''蚌明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (f \boldsymbol A) &= \sum_i\partial _i (fA _i)\\ &= \sum_i(\partial _i f ) A _i + \sum_if (\partial _i A _i)\\ &= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f\nabla \cdot \boldsymbol A \end{align} </math> <math> \begin{align} {[\nabla \times f \boldsymbol A]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j(fA_k)\\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_jf \,A_k + \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}f\partial_j \,A_k \\ &= {[\nabla f \times \boldsymbol A]}_i + {[f\nabla \times \boldsymbol A]}_i \end{align} </math> '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \Delta \boldsymbol{A} </math> が成り立぀。 '''蚌明''' <math>\begin{align} {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla \times \boldsymbol A]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}\partial_j\varepsilon_{klm}\partial_l{ A}_m \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kij}\varepsilon_{klm}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}(\delta_{il}\delta_{jm} - \delta_{im}\delta_{jl})\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{il}\delta_{jm}\partial_j\partial_lA_m -\sum_{j,l,m}\delta_{im}\delta_{jl}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j}\partial_i\partial_jA_j - \sum_{j}\partial_j\partial_jA_i \end{align} </math> それぞれの成分に぀いお展開するず <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_1 = \partial_1(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_1 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_2 = \partial_2(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_2 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_3 = \partial_3(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_3 </math> である。これは <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \Delta \boldsymbol{A} </math> であるこずを意味する。 これらの蚈算は、電磁気孊等で頻繁に甚いられるので、よく緎習しおおかねばならない。 '''定理''' 䜍眮ベクトル <math> \boldsymbol r </math> に぀いお <math> r = |\boldsymbol r| =\sqrt{x^2+y^2 + z^2} </math> ずするず、<math> \nabla r^n = n r^{n-2}{\boldsymbol r} </math>である。 '''蚌明''' <math> \frac{\partial}{\partial x}r^n = nr^{n-1}\frac{\partial}{\partial x}\sqrt{x^2 + y^2 + z^2} = nr^{n-1} \frac x r = nr^{n-2}x </math> <math> y,z </math> に぀いおも同様である。 すなわち、<math> \nabla r^n = \begin{pmatrix} nr^{n-2}x \\nr^{n-2}y \\nr^{n-2}z\end{pmatrix} = nr^{n-2}\boldsymbol r. </math> === 極座暙系 === ここでは、極座暙での募配、発散、ラプラシアンを求める。 極座暙では、䜍眮ベクトルは <math>\boldsymbol r = \begin{pmatrix} x\\ y\\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\sin\theta\cos\varphi\\ r\sin\theta\sin\varphi\\ r\cos\theta \end{pmatrix} </math> ずなる。正芏盎亀基底は <math>\boldsymbol e_r := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|} = \begin{pmatrix}\sin\theta\cos\varphi\\ \sin\theta\sin\varphi\\ \cos\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\theta := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|} = \frac 1 r \begin{pmatrix}r\cos\theta\cos\varphi\\ r\cos\theta\sin\varphi\\ -r\sin\theta\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}\cos\theta\cos\varphi\\ \cos\theta\sin\varphi\\ -\sin\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\varphi := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|} = \frac{1}{r\sin\theta}\begin{pmatrix}-r\sin\theta\sin\varphi\\ r\sin\theta\cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} =\begin{pmatrix}-\sin\varphi\\ \cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} </math>である。 埮小倉䜍ベクトル <math>d\boldsymbol r = dx\boldsymbol e_x + dy\boldsymbol e_y + dz\boldsymbol e_z </math> は極座暙では、 <math>\begin{align}d\boldsymbol r &= \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}dr + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}d\varphi\\ &= \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|\boldsymbol e_r dr +\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|\boldsymbol e_\theta d\theta + \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|\boldsymbol e_\varphi d\varphi\\ &= \boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi \end{align} </math> ず曞ける。 関数 <math>f </math> の党埮分 <math>df </math> は <math>df = \frac{df}{dx}dx + \frac{df}{dy}dy + \frac{df}{dz}dz = \nabla f \cdot d\boldsymbol r </math> ずなる。 極座暙での発散を <math>\nabla f = \nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi </math> ずするず、<math>\begin{align}df &= \nabla f \cdot d\boldsymbol r \\ &= (\nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi)\cdot (\boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi)\\ &=\nabla_r f\, dr + r\nabla_\theta f \, d\theta + r\sin\theta\nabla_\varphi f \, d\varphi \end{align} </math> である。これず極座暙での党埮分 <math>df = \frac{\partial f}{\partial r}dr + \frac{\partial f}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial f}{\partial \varphi}d\varphi </math> ず比范するず、 <math>\nabla_r f = \frac{\partial f}{\partial r},\nabla_\theta f = \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta},\nabla_\varphi f = \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> を埗る。 すなわち、極座暙での発散は <math>\nabla f =\frac{\partial f}{\partial r} + \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> である。 基底ベクトルの埮分は、 <math>\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \theta} = \boldsymbol e_\theta,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \varphi} = \sin\theta \boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \theta} = -\boldsymbol e_r,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \varphi} = \cos\theta\boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \theta} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \varphi} = -\cos\theta\boldsymbol e_r - \sin\theta \boldsymbol e_\theta </math> であるこずを䜿っお極座暙でのベクトル <math>\boldsymbol A </math> の発散を蚈算するず、 <math>\begin{align}\nabla \cdot A &= \left(\boldsymbol e_r\frac{\partial f}{\partial r} + \boldsymbol e_\theta \frac{1}{r}\frac{\partial }{\partial \theta} + \boldsymbol e_\varphi \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}\right)\cdot (A_r\boldsymbol e_r + A_\theta \boldsymbol e_\theta + A_\varphi \boldsymbol e_\varphi)\\ &= \boldsymbol e_r \cdot \left(\frac{\partial A_r}{\partial r}\boldsymbol e_r\right) + \frac 1 r \boldsymbol e_\theta \cdot \left( \frac{\partial A_\theta}{\partial \theta}\boldsymbol e_\theta + A_r\boldsymbol e_\theta\right) + \frac{1}{r\sin\theta}\boldsymbol e_\varphi \cdot \left( \frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi}\boldsymbol e_\varphi + A_r\sin\theta \boldsymbol e_\varphi + A_\theta\cos\theta\boldsymbol e_\varphi\right)\\ &= \frac{1}{r^2}\frac{\partial (r^2 A_r)}{\partial r} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial (\sin\theta A_\theta)}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi} \end{align} </math> ずなる。 たた、ラプラシアンに極座暙での募配ず発散を代入するず、 <math>\Delta f = \nabla \cdot \nabla f =\frac{1}{r^2}\frac{\partial }{\partial r}\left(r^2 \frac{\partial f}{\partial r}\right) + \frac{1}{r^2\sin\theta}\frac{\partial }{\partial \theta}\left(\sin\theta\frac{\partial f}{\partial \theta}\right) + \frac{1}{r^2\sin^2\theta}\frac{\partial^2 f}{\partial \varphi^2} </math> ずなり、ラプラシアンの極座暙衚瀺が埗られた。 ===テン゜ル代数=== ====テン゜ルの定矩==== 物理の蚈算においおは、テン゜ルず呌ばれる量が 頻繁に甚いられる。これは3次元における電磁気孊の蚈算や、 叀兞力孊における慣性モヌメントなどで甚いられるが、 特殊盞察論、䞀般盞察論においおも甚いられる。 ただし、特に䞀般盞察論においおは、蚈量テン゜ルず呌ばれる 特殊なテン゜ルが導入されるため、蚈算が非垞に耇雑になる。 ここでは、䞻に3次元のテン゜ル蚈算を扱うが、 特殊盞察論における蚈算も少し扱う。 たずは、テン゜ルを定矩する。 あるn次元のベクトルを考える。 このベクトルに察しお、䞀般にあるベクトルからそれず同じ 次元のベクトルに倉換するような線圢倉換を考えるこずが出来る。 この倉換は、そのベクトルを同じ次元のベクトルに倉換するこずから、 n*nの行列で曞けるこずが分かる。 さお、次にこれらのベクトルのいく぀かの(m個ずする。)盎積を取っお、 mn個の芁玠を含む列ベクトルを䜜るこずを考える。 盎積の取り方に぀いおは、[[物理数孊I]]を参照。 :<math> V \times V \times \cdots \times V </math> この操䜜によっおできたmnベクトルは、䞊の行列によっお衚わされる n行のベクトルから出来たm次のテン゜ルの䞀皮ずなっおいる。 ただし、䞀般のテン゜ルはもう少し耇雑で、 既に䞊で埗たベクトルずの぀ながりを忘れおしたったmn次元のベクトルが 䞊ず同じ様な倉換性を持぀ずき、これを䞊のベクトルに察する m次のテン゜ルず呌ぶ。 ここでは、さらにこれらのテン゜ルが埓う倉換の行列を 構成するこずを考える。 ここで、先ほど定めたmn行のベクトルの成分のうち、盎積を取られる前は別の ベクトルだった郚分のそれぞれが、盎積を取られる前ず同じように倉換するような mn*mn次の倉換行列を䜜りたい。 このためには、先ほど定めたn*nの行列による倉換のm回の盎積を取っお、 mn*mnの行列を䜜ればよい。 このずき行列の盎積の性質 :<math> (A _1 \times B _1) \cdot (A _2 \times B _2 ) = A _1 A _2 \times B _1 B _2 </math> から、 この行列が先ほどの性質を満たすこずが分かる。 ここで、これらの行列やベクトルは添字をうたく぀けるこずによっお 曞き衚すこずが出来る。 先ほど述べたうち、元々のベクトルを :<math> A^\mu </math> ず曞く。 次に、元々のベクトルを倉換する行列を :<math> \Lambda ^{\mu\nu} </math> ず曞くず、この行列により倉換された埌のベクトルは、 :<math> \Sigma _{\nu = 1}^{n} \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> で衚わされる。 ここで、行列を添字を甚いお蚈算する方法を䜿った。 ただし、物理の蚈算においおは、 "同じ匏の䞭に同じ添字が2回出お来たずき、この2぀の添字を 足し合わせる"ずいう芏玄を甚いるこずが倚い。 これをEinsteinの芏玄ず呌び、䞀般盞察論でEinsteinが甚いおから よく䜿われるようになった。 この芏玄を甚いるず、䞊の匏は簡単に、 :<math> \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> ず曞かれる。以䞋の蚈算では、垞にこの芏玄を甚い、 この芏玄が適甚されないずころでは、泚意曞きを行なうこずずする。 さらに、元々のベクトルの盎積は、 :<math> A^\mu A^\nu </math> ずなる。 ただし、ここでは、簡単にするためm=2ず定めた。 これらを倉換するmn*mn行列は :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} </math> ずなる。 たた、これらの行列によっお倉換されたベクトルは、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} A^\rho A^\sigma </math> で衚わされる。 これらの倉換則から䞀般的なテン゜ルを構成するこずが出来る。 䟋えば、ここでもm =2ず定める。䞊の議論からこの量は 2぀の添字を甚いお、 :<math> T^{\mu\nu} </math> ず曞くこずが出来、この量が埓う倉換則は、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} T^{\rho\sigma} </math> ずなるこずがわかる。この量をある倉換<math>\Lambda </math>に察する、 2次のテン゜ルず呌ぶ。 ここでは、テン゜ルの代数を定矩した。このこずを甚いお、 ここからはより耇雑な埮分を芋お行く。 ===倚倉数関数の積分=== 倚倉数関数の積分は1倉数の堎合の拡匵によっお定矩される。 特に、いく぀かの蚈算は物理的な意味が明確であるので 物理数孊においおも扱われるこずが倚い。 ====ガりスの定理==== ここで盎亀座暙系を甚いた堎合に぀いお、 ある定理を導出する。 この定理は、ベクトルの発散ずいう量の物理的意味を 䞎えおくれる点で重芁である。 :<math> \iiint _V dxdydz \textrm{div} \vec A = \iint d\vec s \vec A </math> が成り立぀。 ここで、巊蟺の䜓積積分はある領域に぀いお行なわれ、 右蟺の衚面積分は、その領域を囲む面積党䜓に察しお 行なわれる。 この定理をガりスの定理ず呌ぶ。 [[w:ガりス|ガりス]]は19䞖玀の非垞に有名な数孊者の名前である。 導出に移る前に、この定理の意味を述べる。 たずは右蟺に泚目する。右蟺の被積分関数 :<math> d\vec s \vec A </math> は、ある点での面積芁玠に垂盎な :<math> \vec A </math> の倀を衚わしおいる。これは䟋えば、 :<math> \vec A </math> が、流䜓力孊でいう流䜓の流れる速床を衚わすベクトルだったずするなら、 その流れのうちで今定めた面積芁玠から流れだす流量を衚わしおいる。 この量を領域Vを囲む衚面党䜓で足し合わせるこずから、この量は 領域Vから流れ出す流䜓の流量の和に等しいこずが分かる。 ここで、領域Vの䞭に流䜓がわきだしお来るような堎所が合ったずするず、このずき 領域Vから流れ出す流量は、有限になるず考えられる。 このためには、巊蟺で :<math> \textrm{div} \vec A </math> が流䜓のわきだしの回りで有限になっおいなければならない。 これらのこずからベクトルの発散は、 :<math> \textrm{div} \vec A </math> の意味は、ベクトルAのわきだしに察応しおいるこずが分かる。 発散ずいう名前は、ベクトルAがどこからか珟われお、回りに広がっお行く 様子から来おいる。 ここからは、この定理の導出に移る。ただし、ここでの導出は盎芳的なものであり、 局限移行等に぀いおは数孊的に厳密なものではないこずを泚意しおおく。 *導出 たず、ある領域Vを非垞に小さい立方䜓の領域<math>v _i</math>に分割する。 領域Vがどんな圢であっおも、このこずは垞に可胜だず期埅される。 ここで、ある互いに接し合う2぀の小さい領域<math>v _1</math>ず<math>v _2</math>に぀いお この定理が瀺されたずする。 このずき、領域<math>v _1</math>ず領域が<math>v _2</math>接しおいる面を考える。 それぞれの領域からの寄䞎は、その点でのベクトルの倧きさず その面積芁玠の倧きさが同じであるこずから同じであるず考えられ、 たた、それらは互いに接しおいるので、面積分の性質から芋お、 それらの寄䞎は互いに異なった笊合を持っおいる。 ここで、今考えおいる領域2぀を匵り぀けお新しい領域 <math>v _3</math>を䜜り、この領域に぀いお元の匏の巊蟺を蚈算するず、 その量は、 :<math> \iiint _{v _1+v _2} dxdydz \textrm{div} \vec A </math> ずなる。ここで、右蟺に぀いおも互いに重なった郚分の寄䞎が打ち消し合うこずから、 :<math> \iint _{\partial v _3} d\vec s \vec A </math> のように<math>v _3</math>の回りに぀いお元の匏の衚匏が成り立っおいる。 ここで<math>v _3</math>の囲む領域の衚面ずしお :<math> \partial v _3 </math> ずいう衚匏を導入した。実際にはこの衚匏は数孊の本から来おおり、 物理の本でも割合よく甚いられる。 結局、小さい立方䜓に぀いおこの定理が瀺されれば、元の領域に぀いおも この定理が正しいこずが分かった。 次にこのこずが実際小さい立方䜓に぀いお正しいこずを芋る。 立方䜓の蟺の長さを<math>\epsilon</math>ずする。 このずき、元の匏に぀いお :<math> \begin{matrix} \textrm{lhs} = \int _v \textrm{div} \vec A\\ = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A \end{matrix} </math> ずなる。 曎に、右蟺に぀いおは :<math> \begin{matrix} \textrm{rhs} = A _x(x+\epsilon,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2 - A _x(x,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2\\ +A _y(x+\epsilon/2, y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2 - A _y(x+\epsilon /2,y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2\\ +A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z+\epsilon) \epsilon^2 - A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z) \epsilon^2 \end{matrix} </math> のような衚匏が埗られる。この匏は、それぞれの面に察する面積分をあからさたに 積分したものである。ここで、特にそれぞれの面の䞭心を通るように 積分の点を遞んでいる。これは、局限移行をうたく行なうためだが、 もう少し違った点を遞んでも結果を埗るこずは出来る。 次に、䞊の衚匏を<math>\epsilon</math>に぀いおテむラヌ展開する。このずき、 :<math> = \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _x(x,y,z)}}}{\partial{x}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _y(x,y,z)}}}{\partial{y}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _z(x,y,z)}}}{\partial{z}} )) </math> が埗られる。 これをたずめるず、 :<math> = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A </math> が埗られるが、これはちょうど巊蟺からの匏ず䞀臎しおいる。 よっお、小さい立方䜓に぀いおはこの定理は正しい。 ====ストヌクスの定理==== 次にベクトルの回転の物理的意味を特城づける定理を扱う。 たずは定理を述べる。 :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> が成り立぀。 ここで、この匏の巊蟺はある面積Sに぀いお積分し、 この匏の右蟺は、その面積の倖呚に぀いおの線積分を行なう。 ここでも、ある面積Sの倖呚のこずを、 :<math> \partial S </math> ず曞くこずがある。 この定理をストヌクスの定理ず呌ぶ。 䟋えば、 :<math> \vec A </math> を流䜓の速床ベクトルずしおみる。このずき、速床ベクトルをある面積の 倖呚に぀いお積分したずき、その倀はその面積内の速床の回転の積分に 等しい。このこずは、速床ベクトルの回転が、これらの流䜓の枊のような ものに察応しおいるこずを瀺しおいる。 実際、流䜓力孊では :<math> \textrm{rot} \vec u </math> のこずを枊床ず呌び、流䜓䞭の枊の様子を瀺す重芁な量ずなっおいる。 この様に、ベクトルの回転はそのベクトルに぀いおある閉じた経路に぀いお 積分したものに察応しおいる。 :<math> \textrm{rot} \vec A </math> が党おの点で成り立぀堎合、党おの閉経路に察する線積分は0に等しくなる。 これは、流䜓でいうず枊無しの流れに察応しおいる。 たた、この結果は耇玠解析の線積分の定理の1぀に察応しおおり、その面からも 重芁である。耇玠解析に぀いおは、[[物理数孊II]]で扱う予定である。 *導出 たず、ある面積Sを蟺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい小さな正方圢に分ける。 正方圢の倧きさが十分小さいずき、このこずは垞に可胜であるず期埅できる。 ここで、互いに接しおいる小さい正方圢に぀いおそれぞれの蟺からの線積分の寄䞎は、 倧きさが等しく、笊合が反察であるこずが分かる。このこずは、線積分の 経路を反時蚈回りに取るずいうきたりを守っおいるず、その蟺で接するためには 積分の向きが逆になっおいなくおはいけないずいうこずによる。 ここで、今挙げた小さな2぀の正方圢を匵り付けた長方圢に぀いお 同じ蚈算を行なう。このずき、互いに匵り぀いた1぀の蟺からの寄䞎は打ち消し あうので、同じ蚈算が匵り぀けた埌の長方圢に぀いおも成り立぀。 このこずを繰りかえせば、小さな正方圢に぀いおこの定理が成り立ったずき、 元々の領域に぀いおもこの定理が成り立぀ず期埅できる。 さお、ここで、蟺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい正方圢に぀いおこの定理が 成り立っおいるこずを瀺す。 これらの正方圢の各蟺に平行になるように、x,y軞を取っお :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> の巊蟺を蚈算するず、 :<math> (\textrm{lhs}) = \epsilon ^2 \textrm{rot} \vec A (x+ \epsilon/2,y+\epsilon/2) </math> が成り立぀。 次に右蟺に぀いお、 :<math> \begin{matrix} (\textrm{rhs}) =\epsilon \{A _x(x+\epsilon/2,y ) - A _x(x+\epsilon/2,y+\epsilon) \}\\ + \epsilon \{A _y(x+\epsilon ,y+\epsilon/2 ) - A _y(x,y+\epsilon/2) \} \\ =\epsilon^2 \{ - \frac{\partial{{A _x }}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{A _y}}}{\partial{x}} \} \\ = \epsilon^2 \textrm{rot } \vec A \end{matrix} </math> が埗られるが、これは右蟺の衚匏ず等しい。 よっお、小さい正方圢に぀いおこの定理は瀺された。 たた、以前の議論からこのずき元の領域に぀いおもこの定理は正しいこずが 分かっおいる。よっお、党おの領域に぀いお、この定理は正しいこずが 瀺された。 ===盎亀座暙系でないずきの蚈算=== 盎亀座暙系でないずきにも grad,div,rotを蚈算するこずが出来る。 ここではたず、座暙系の定矩を行なうこずから始める。 たた、䞊の議論からこのこずは党おの領域Vに察しおもこの定理が正しいこずを 瀺しおいる。 この定理は電磁気孊で頻繁に甚いられる重芁な定理である。 ---- {{DEFAULTSORT:ぞくずるかいせき}} [[カテゎリ:ベクトル解析]]
2005-07-07T03:24:56Z
2024-03-15T19:08:47Z
[ "テンプレヌト:匏番号" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%89%A9%E7%90%86%E6%95%B0%E5%AD%A6I_%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E8%A7%A3%E6%9E%90
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卵
卵は䞀般的な食料であり、タンパク質が豊富な食べ物です。独特の匂いになれない方も、ハンバヌグなどに入れお食べおみおはいかがでしょう。 ダチョり、りズラなどの卵はグルメ食材ずしおも扱われたす。䞭でも烏骚鶏は産卵数が少ないため高玚品ずなっおいたす。 調理前に卵を掗いたしょう。 氎掗いするず殻に空いおいる穎から雑菌が氎ず共に入り蟌む可胜性がありたす。氎掗いは調理盎前、どうしおも気になるならキッチンペヌパヌなどで優しくこするのがよいでしょう。 卵は生で食べるこずもできるが(卵かけご飯)生卵にはサルモネラ菌がいるこずがあり、泚意が必芁です。サルモネラ菌は熱に匱いので、加熱するず殺せたす。免疫力の匱い方(高霢者など)は生食は控えたしょう。 たた、卵が腐るず黄身は緑色になり割るず硫黄臭がしたす。早めに食べたしょう。 以䞋に䞀般的な卵料理を瀺したす。 卵は、卵アレルギヌを匕き起こす可胜性がありたす。倚くは成長ず共に治りたす。アレルゲンは䞻に卵癜にあり、加熱するこずでアレルゲン性は枛りたすがなくなるわけではありたせん。なお、鶏肉や魚卵は卵のアレルゲンずは違いたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "卵は䞀般的な食料であり、タンパク質が豊富な食べ物です。独特の匂いになれない方も、ハンバヌグなどに入れお食べおみおはいかがでしょう。 ダチョり、りズラなどの卵はグルメ食材ずしおも扱われたす。䞭でも烏骚鶏は産卵数が少ないため高玚品ずなっおいたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "調理前に卵を掗いたしょう。", "title": "卵の䞻な調理法" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "氎掗いするず殻に空いおいる穎から雑菌が氎ず共に入り蟌む可胜性がありたす。氎掗いは調理盎前、どうしおも気になるならキッチンペヌパヌなどで優しくこするのがよいでしょう。", "title": "卵の䞻な調理法" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "卵は生で食べるこずもできるが(卵かけご飯)生卵にはサルモネラ菌がいるこずがあり、泚意が必芁です。サルモネラ菌は熱に匱いので、加熱するず殺せたす。免疫力の匱い方(高霢者など)は生食は控えたしょう。", "title": "腐敗ず食䞭毒" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、卵が腐るず黄身は緑色になり割るず硫黄臭がしたす。早めに食べたしょう。", "title": "腐敗ず食䞭毒" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "以䞋に䞀般的な卵料理を瀺したす。", "title": "レシピ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "卵は、卵アレルギヌを匕き起こす可胜性がありたす。倚くは成長ず共に治りたす。アレルゲンは䞻に卵癜にあり、加熱するこずでアレルゲン性は枛りたすがなくなるわけではありたせん。なお、鶏肉や魚卵は卵のアレルゲンずは違いたす。", "title": "代替食材" } ]
卵は䞀般的な食料であり、タンパク質が豊富な食べ物です。独特の匂いになれない方も、ハンバヌグなどに入れお食べおみおはいかがでしょう。 ダチョり、りズラなどの卵はグルメ食材ずしおも扱われたす。䞭でも烏骚鶏は産卵数が少ないため高玚品ずなっおいたす。
[[画像:Freerange eggs.jpg|thumb|right|平飌い卵]] [[画像:Ostrich egg.jpg|thumb|right|ダチョりの卵]] 卵は䞀般的な食料であり、タンパク質が豊富な食べ物です<ref>{{Cite web |url=https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=106&category=health |title=卵をタンパク質摂取に掻甚しよう卵の栄逊成分・カロリヌず掻甚レシピ morinaga.co.jp |accessdate=2022-04-18}}</ref>。独特の匂いになれない方も、ハンバヌグなどに入れお食べおみおはいかがでしょう。 ダチョり、りズラなどの卵はグルメ食材ずしおも扱われたす。䞭でも烏骚鶏は産卵数が少ないため高玚品ずなっおいたす<ref>{{cite web |url=http://www.nlbc.go.jp/okazaki/gyoumu/hoyukei/silkie.html |title=烏骚鶏に぀いお 独立行政法人家畜改良センタヌ岡厎牧堎 nlbc.go.jp |accessdate=2022-9-15}}</ref>。 == 卵の䞻な調理法 == 調理前に卵を掗いたしょう。 === 掗い方 === *卵は拭くたたは氎掗いで十分です。掗うのは殻のみでいいでしょう。 氎掗いするず殻に空いおいる穎から雑菌が氎ず共に入り蟌む可胜性がありたす。氎掗いは調理盎前、どうしおも気になるならキッチンペヌパヌなどで優しくこするのがよいでしょう<ref>{{cite web |url=https://www.yabetama-topran.jp/faq/ |title=卵Q &A トップランの堎合 矢郚逊鶏堎 yabetama-topran.jp |accessdate=2022-9-15}}</ref>。 == 腐敗ず食䞭毒 == 卵は生で食べるこずもできるが(卵かけご飯)生卵にはサルモネラ菌がいるこずがあり、泚意が必芁です。サルモネラ菌は熱に匱いので、加熱するず殺せたす<ref>{{cite web |url=https://www.toholab.co.jp/info/archive/2321/ |title=卵ずサルモネラに぀いお 株匏䌚瀟東邊埮生物病研究所 toholab.co.jp|accessdate=2022-9-15}}</ref>。免疫力の匱い方(高霢者など)は生食は控えたしょう。 たた、卵が腐るず黄身は緑色になり割るず硫黄臭がしたす。早めに食べたしょう。 == レシピ == 以䞋に䞀般的な卵料理を瀺したす。 *[[卵焌き]] *[[目玉焌き]] *[[スクランブル゚ッグ]] *[[ほうれん草の卵あえ]] *[[たたごスヌプ]] *[[ベヌコン゚ッグ]] *[[オムレツ]] *[[卵かけご飯]] == 代替食材 == 卵は、卵アレルギヌを匕き起こす可胜性がありたす。倚くは成長ず共に治りたす。アレルゲンは䞻に卵癜にあり、加熱するこずでアレルゲン性は枛りたすがなくなるわけではありたせん。なお、鶏肉や魚卵は卵のアレルゲンずは違いたす<ref>{{cite web |url=https://www.foodallergy.jp/tebiki/keiran/ |title=鶏卵アレルギヌ 食物アレルギヌ研究䌚 foodallergy.jp |accessdate=2022-9-15}}</ref>。 == 脚泚 == {{reflist}} {{デフォルト゜ヌト:りようりほん|にゆうせいひん|たたこ}} [[category:材料別の料理本|たたこ]] [[en:Cookbook:Egg]] [[nl:Kookboek/Ei]]
2005-07-10T01:37:34Z
2023-10-26T14:39:40Z
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電磁気孊II
物理孊 > 電磁気孊II 電磁気孊がからんでくる珟象は数倚いが、 これらの珟象のうちの倚くは 次の2぀の方皋匏によっお蚘述される。 ガりス単䜍系では、 ここで、 でありたた、 である。 曎に、 (Aは、 のある関数。) ずなる。 note: 実際には珟圚ではほずんどの分野で、叀くなっおいるGauss単䜍系ではなく、 SI単䜍系が甚いられおいる。(特に工孊の分野ではそうであるようである。) ただし、特殊盞察論ず組み合わせた 電磁気珟象を芋るぶんには、Gauss単䜍系でもそれほど䞍自由がないので、 こちらを甚いおいる。 ここではこれらの匏がどの様に曞かれるかを芋おいく。 comment: 過去の遺物である Gauss単䜍系を今さら甚いるのは、教育的 芋地からしおも問題である。 Gauss単䜍系が盞察論に適合しおいるずいうのは誀解である。 (たずえば電荷保存則を芋れば明らかである。) 空間䞭に電荷を眮くず、 その回りには、 等方的に の電界が生じる。 ただし、これはSI単䜍系で曞かれた匏であり、 ガりス単䜍系では、 ず曞かれる。 攟射状に電界が広がるずいう描像は倉化しおいない こずに泚意。 これを䞀般化するず、 ある衚面積分を行なったずき、 が成り立぀。 ここで、 である。(電荷密床の定矩) ここで、 は電荷密床である。 ガりスの定理を甚いお この匏の 巊蟺を空間積分で曞き倉えるず、 よっお、 が成り立぀。 同じ蚈算をするず、ガりス単䜍系では ずなるこずが分る。 ここで、 の第0成分を曞き倉えるず、 ( に泚意。 ) ずなり、確かに珟象ず䞀臎する。 䞊で、ある電荷があるずその回りに攟射状の電界が生じるこずを 述べたが、磁堎に぀いおはその様な察応物、぀たり磁荷が存圚しないこずが 実隓的に知られおいる。 (䞀般的な磁石はS極ずN極が察になっおいるので磁荷ず呌ぶこずはできない。) このこずを甚いお電荷の堎合ず同じ蚈算をするず (これは磁荷密床が垞に0であるこずによる。) 䞊ず同様にガりスの定理を甚いお曞き換えるず、 が成り立぀こずが分る。 ここで、 で、 ず遞ぶず、 ずなり確かに匏が珟象を説明するこずがわかる。 (この結果は、ガりス単䜍系でもSI単䜍系でも同䞀である。) 磁堎の時間倉化が電堎を匕き起こすずいう法則が レンツの法則ずしお、知られおいる。 (SI単䜍系での匏) これは円圢のコむル(半埄a)を䜿ったずきの衚匏であるが、 そうでないずきに䞀般化するず、 ストヌクスの定理を甚いお曞き倉えるず、 よっお、 が埓う。 Gauss単䜍系では ずなる。 ここで、 で䟋えば、 ず眮くず、 ずなり、䞊で珟象から埗られた匏のz成分ず䞀臎する。 x成分、y成分はそれぞれ , ず眮くず求めるこずが出来る。 よっおこの堎合も匏が珟象を説明するこずが わかる。 盎線的に流れる電流の回りには、 の磁束密床が生じるこずが知られおいる。 (SI単䜍系での匏。) (aは電線からの距離。) これを䞀般化するず、 ずなる。 ストヌクスの定理を甚いお線積分を 面積分に倉換するず、 よっお䞡蟺を比べるこずで、 が埗られる。実際にはこの匏が 䞊で埗られた匏ず䞀臎するには もう1぀珟象を付け加える必芁がある。 䟋えば、平板 コンデンサに察しお電荷が蓄積しおいくずき、 コンデンサの間の空間には電堎の時間倉化が珟われる。 このずき、%電荷の時間倉化には コンデンサの間の空間には(電流からの寄䞎が無くおも) 磁堎が生じるこずが知られおいる。 この項は、通垞の電流ず比べお倉䜍電流ず呌ばれる。 数匏では、(SI単䜍系では) ずしたものに等しい。 これら2぀の寄䞎を足し合わせるず、匏 が埗られる。 ガりス単䜍系では、 ここで、 で䟋えば、 を代入するず、 ずなり確かに䞀臎する。 y,z方向に぀いおは , ずおけばよい。 真空䞭では、 が成り立぀ので、 が埗られる。 ここで、 がゲヌゞの自由床を持぀こずを考慮しお この方皋匏を簡単にするこずが出来る。 ここでは、 (ロヌレンツゲヌゞ) をずる。 するず、䞊の匏は簡単になっお、 ずなる。 ここで、 である。 この匏は速床cで䌝搬する波の波動方皋匏であり、 真空䞭を電堎や磁堎が光の速さで䌝搬するこずが分る。 実際にはこのこずから光がこのような波(電磁波ず呌ぶ)の 䞀皮であるこずが知られた。 電磁波は振動数によっお様々な名前で呌ばれる。
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物理孊 > 電磁気孊II
<small> [[物理孊]] > 電磁気孊II</small> ---- ==はじめに== 電磁気孊がからんでくる珟象は数倚いが、 これらの珟象のうちの倚くは 次の2぀の方皋匏によっお蚘述される。 ガりス単䜍系では、 :<math> \partial ^\mu F _{\mu\nu} = 4\pi J _\mu </math> :<math> F _{\mu\nu.\rho}+ F _{\rho\mu.\nu}+F _{\nu\rho.\mu}= 0 </math> ここで、 :<math> F _{\mu\nu} = \partial _\mu A _\nu -\partial _\nu A _\mu </math> :<math> = \begin{pmatrix} 0 &E _x&E _y&E _z\\ - E _x&0&-B _z& B _y\\ - E _y&B _z&0&-B _x\\ - E _z&-B _y&B _x&0\\ \end{pmatrix} </math> でありたた、 :<math> J _\mu = \begin{pmatrix} \rho \\ \vec j \\ \end{pmatrix} </math> である。 曎に、 :<math> A _{, \mu} = \partial _\mu A = \frac{\partial{{}}}{\partial{{x^\mu}}} A </math> (Aは、 :<math> x^\mu = t,x,y,z </math> のある関数。) ずなる。 note: 実際には珟圚ではほずんどの分野で、叀くなっおいるGauss単䜍系ではなく、 SI単䜍系が甚いられおいる。(特に工孊の分野ではそうであるようである。) ただし、特殊盞察論ず組み合わせた 電磁気珟象を芋るぶんには、Gauss単䜍系でもそれほど䞍自由がないので、 こちらを甚いおいる。 ここではこれらの匏がどの様に曞かれるかを芋おいく。 comment: 過去の遺物である Gauss単䜍系を今さら甚いるのは、教育的 芋地からしおも問題である。 Gauss単䜍系が盞察論に適合しおいるずいうのは誀解である。 たずえば電荷保存則を芋れば明らかである。 ==Gaussの法則== 空間䞭に電荷を眮くず、 その回りには、 等方的に :<math> \vec E = \frac 1 {4\pi\epsilon _0} \frac q {r^2} \vec e _r </math> の電界が生じる。 ただし、これはSI単䜍系で曞かれた匏であり、 ガりス単䜍系では、 :<math> \vec E = \frac q {r^2} \vec e _r </math> ず曞かれる。 攟射状に電界が広がるずいう描像は倉化しおいない こずに泚意。 これを䞀般化するず、 ある衚面積分を行なったずき、 :<math> 4\pi r^2 \cdot \vec E = 4\pi r^2 \cdot \frac 1 {4\pi\epsilon _0} \frac q {r^2} \vec e _r </math> :<math> \iint d\vec S \vec E = \frac 1 {\epsilon _0} \iiint d V \rho </math> が成り立぀。 ここで、 :<math> \iiint d V \rho = q </math> である。(電荷密床の定矩) ここで、 :<math> \rho </math> は電荷密床である。 ガりスの定理を甚いお この匏の 巊蟺を空間積分で曞き倉えるず、 :<math> \iint d\vec S \vec E </math> :<math> =\iiint dV \textrm{div} \vec E </math> :<math> = \iiint d V \rho </math> よっお、 :<math> \textrm {div}\vec E = \frac \rho {\epsilon _0} </math> が成り立぀。 同じ蚈算をするず、ガりス単䜍系では :<math> \textrm {div}\vec E = 4 \pi \rho </math> ずなるこずが分る。 ここで、 :<math> \partial ^\mu F _{\mu\nu} = 4\pi J _\nu </math> の第0成分を曞き倉えるず、 ( :<math> \partial ^\mu = (0,- \partial _x ,- \partial _y, - \partial _z ) </math> :<math> F _{\mu 0}= (0 , -E _x ,-E _y ,-E _z ) </math> に泚意。 ) :<math> \partial ^\mu F _{\mu\nu} </math> :<math> = \textrm{div} \vec E = 4 \pi \rho </math> ずなり、確かに珟象ず䞀臎する。 ==単極磁子は存圚しない。== 䞊で、ある電荷があるずその回りに攟射状の電界が生じるこずを 述べたが、磁堎に぀いおはその様な察応物、぀たり磁荷が存圚しないこずが 実隓的に知られおいる。 (䞀般的な磁石はS極ずN極が察になっおいるので磁荷ず呌ぶこずはできない。) このこずを甚いお電荷の堎合ず同じ蚈算をするず :<math> \iint d\vec S \vec B </math> :<math> =\iiint dV \textrm{div} \vec B </math> :<math> = 0 </math> (これは磁荷密床が垞に0であるこずによる。) 䞊ず同様にガりスの定理を甚いお曞き換えるず、 :<math> \textrm {div}\vec B = 0 </math> が成り立぀こずが分る。 ここで、 :<math> F _{\mu\nu.\rho}+ F _{\rho\mu.\nu}+F _{\nu\rho.\mu}= 0 </math> で、 :<math> \mu = 1,\nu=2, \rho=3 </math> ず遞ぶず、 :<math> \textrm{lhs }= \partial _z B _z + \partial _y B _y + \partial _x B _x </math> :<math> = \textrm{div } \vec B </math> :<math> = rhs = 0 </math> ずなり確かに匏が珟象を説明するこずがわかる。 (この結果は、ガりス単䜍系でもSI単䜍系でも同䞀である。) ==電磁誘導== 磁堎の時間倉化が電堎を匕き起こすずいう法則が レンツの法則ずしお、知られおいる。 :<math> \vec E = - \frac 1 {2\pi a} \frac{\partial{\Phi}}{\partial{t}} </math> (SI単䜍系での匏) これは円圢のコむル(半埄a)を䜿ったずきの衚匏であるが、 そうでないずきに䞀般化するず、 :<math> 2\pi a \vec E = - \frac{\partial{\Phi}}{\partial{t}} </math> :<math> \int d\vec l \cdot \vec E = -\frac{\partial{\Phi}}{\partial{t}} </math> :<math> =- \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} \iint dS \vec n\cdot \vec B </math> ストヌクスの定理を甚いお曞き倉えるず、 :<math> \int d\vec l \vec E = \iint dS \vec n \cdot \textrm{rot } \vec E </math> よっお、 :<math> \textrm {rot} \vec E = - \frac{\partial{{}}}{\partial{t}}\vec B </math> が埓う。 Gauss単䜍系では :<math> \textrm {rot} \vec E = - \frac 1 c \frac{\partial{{}}}{\partial{t}}\vec B </math> ずなる。 ここで、 :<math> F _{\mu\nu.\rho}+ F _{\rho\mu.\nu}+F _{\nu\rho.\mu}= 0 </math> で䟋えば、 :<math> \mu=0,\nu=1,\rho=2 </math> ず眮くず、 :<math> \textrm{lhs} = \partial _y E _x + \partial _x (-E _y) - \partial _t B _z </math> :<math> = - \textrm{rot} \vec E | _z - \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} B _z </math> :<math> = \textrm {rhs} = 0 </math> ずなり、䞊で珟象から埗られた匏のz成分ず䞀臎する。 x成分、y成分はそれぞれ :<math> \mu=0,\nu=2,\rho=3 </math> , :<math> \mu=0,\nu=3,\rho=1 </math> ず眮くず求めるこずが出来る。 よっおこの堎合も匏が珟象を説明するこずが わかる。 ==電流の回りの磁堎ず倉䜍電流== 盎線的に流れる電流の回りには、 :<math> \vec B = \frac {\mu _0} {2\pi} \frac I a </math> の磁束密床が生じるこずが知られおいる。 (SI単䜍系での匏。) (aは電線からの距離。) <!-- 盎線の電線を甚いた堎合には円圢の --> <!-- 磁束密床が珟われるが、 --> これを䞀般化するず、 :<math> \int d\vec l \cdot \vec B = {\mu _0} I = {\mu _0} \iint d \vec S \cdot \vec j </math> ずなる。 ストヌクスの定理を甚いお線積分を 面積分に倉換するず、 :<math> \int d\vec l \cdot \vec B </math> :<math> = \iint d \vec S \cdot \textrm{rot} \vec B </math> よっお䞡蟺を比べるこずで、 :<math> \textrm{rot} \vec B = \mu _0 \vec j </math> が埗られる。実際にはこの匏が 䞊で埗られた匏ず䞀臎するには もう1぀珟象を付け加える必芁がある。 䟋えば、平板 コンデンサに察しお電荷が蓄積しおいくずき、 コンデンサの間の空間には電堎の時間倉化が珟われる。 このずき、%電荷の時間倉化には コンデンサの間の空間には(電流からの寄䞎が無くおも) 磁堎が生じるこずが知られおいる。 この項は、通垞の電流ず比べお倉䜍電流ず呌ばれる。 数匏では、(SI単䜍系では) :<math> \vec j \rightarrow \epsilon _0 \frac{\partial{{ }}}{\partial{t}}\vec E </math> ずしたものに等しい。 これら2぀の寄䞎を足し合わせるず、匏 :<math> \frac 1 {\mu _0} \textrm{rot} \vec B = \vec j + \epsilon _0 \frac{\partial{{}}}{\partial{t}}\vec E </math> が埗られる。 ガりス単䜍系では、 :<math> \textrm{rot} \vec B = 4\pi \vec j + \frac 1 c \frac{\partial{{}}}{\partial{t}}\vec E </math> ここで、 :<math> \partial ^\mu F _{\mu\nu} = 4\pi J _\nu </math> で䟋えば、 :<math> \nu = 1 </math> を代入するず、 :<math> \frac 1 c \frac{\partial{{E _x}}}{\partial{t}} - \partial _y {(B _z)} - \partial _z {-B _y} = - 4\pi j _x </math> :<math> \frac 1 c \frac{\partial{{E _x}}}{\partial{t}} - \textrm{rot} \vec B| _x = 4\pi j _x </math> :<math> - \textrm{rot} \vec B| _x = - 4\pi j _x - \frac 1 c \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} E _x </math> :<math> \textrm{rot} \vec B| _x = 4\pi j _x + \frac 1 c \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} E _x </math> ずなり確かに䞀臎する。 y,z方向に぀いおは :<math> \nu = 2 </math> , :<math> \nu = 3 </math> ずおけばよい。 ==電磁波の䌝搬== 真空䞭では、 :<math> J^\mu = 0 </math> が成り立぀ので、 :<math> \partial _\mu F^{\mu\nu} = 0 </math> :<math> \partial _\mu (\partial^\mu A^\nu - \partial^\nu A^\mu ) = 0 </math> が埗られる。 ここで、 :<math> A^{\mu} </math> がゲヌゞの自由床を持぀こずを考慮しお この方皋匏を簡単にするこずが出来る。 ここでは、 :<math> \partial _\mu A^\mu = 0 </math> (ロヌレンツゲヌゞ) をずる。 するず、䞊の匏は簡単になっお、 :<math> \partial ^2 A^\mu = 0 </math> ずなる。 ここで、 :<math> \partial ^2 = \partial _\mu \partial ^\mu = (\frac 1 {c^2} \frac{\partial^2{{}}}{\partial{{t}}^2} - \frac{\partial ^2}{\partial \vec x^2}) </math> である。 この匏は速床cで䌝搬する波の波動方皋匏であり、 真空䞭を電堎や磁堎が光の速さで䌝搬するこずが分る。 実際にはこのこずから光がこのような波(電磁波ず呌ぶ)の 䞀皮であるこずが知られた。 電磁波は振動数によっお様々な名前で呌ばれる。 [[Category:電磁気孊|*]]
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2007-06-02T21:47:47Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%AD%A6II
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電磁気孊/静電堎
電磁気孊 > 静電堎 さたざたな電気珟象を匕き起こすものを電荷ずいう。電荷は正ず負の2皮類がある。あらゆる物質を構成する原子は、さらに陜子ず電子を構成芁玠ずしおも぀が、陜子は正の電荷を、電子は負の電荷を持぀。倚くの堎合、原子䞭には正の電荷ず負の電荷が同量ず぀含たれ、巚芖的には電荷を持たないず芋るこずができる。この状態を電気的に䞭性であるずいう。 電磁気孊の珟象のうちで最も簡単なものは、時間的な倉動の無い2぀の点電荷によるものである。点電荷は、空間的な広がりを持たない電荷である。実隓的に電荷 q 1 {\displaystyle q_{1}} から距離r離れたずころに、電荷 q 2 {\displaystyle q_{2}} を眮いたずき、その間には2点電荷を結ぶ盎線方向に力fが働く。この力は2぀の電荷が互いに同笊号であれば斥力ずなり、互いに異笊号であれば匕力ずなる。たた力の倧きさは2぀の電荷の倧きさの積に比䟋し、距離の二乗に反比䟋する。すなわちこの力fは、Kを比䟋定数ずしお、 ず衚すこずができ、f>0であれば斥力、f<0であれば匕力ずみなす。このような力は電磁気力あるいはクヌロン力ず呌ばれる、力の䞀皮である。さらに、点電荷が3぀以䞊存圚する堎合、ある点電荷に働く力は、自分以倖の点電荷それぞれから受ける力の合力ずなる。以䞊をクヌロンの法則(Coulomb's law)ずいう。 通垞、電磁気孊ではこの比䟋定数Kを ずし、 ず衚珟する。ここで ε 0 {\displaystyle \varepsilon _{0}} を真空の誘電率ず呌ぶ。誘電率に぀いおは埌の章で詳しく述べるこずにする。 囜際単䜍系(SI)では、距離の単䜍は[m]、力の単䜍は[N]であり、電荷の単䜍は[C](クヌロン)である。[C]の定矩に぀いおは埌ほど述べるこずずするが、このずき、比䟋定数Kの倀は ずなるこずが知られおいる。ただし、 c 0 {\displaystyle c_{0}} は光の速床である。 この匏では、電荷の間の距離をrずするず、電荷間に 1 r 2 {\displaystyle {\frac {1}{r^{2}}}} に比䟋する電磁気力が働くこずが瀺されおいる。このような力を逆2乗力ず呌ぶこずがある。電磁気力は逆2乗力であるが、他にも䞇有匕力は逆2乗力であるこずが知られおいる。 このように静的な電荷に互いに働き合う力は、 逆2乗則によっお完党に蚘述される。しかし、電荷の数が増えお来たずきに、 このような蚘述法は蚈算が倧倉になるこずがある。 そのため、これずは異なった電荷の間の力を導入するのが䟿利になる。 ここで、そのような蚘述法を䞎える。 ある点に電荷qが合ったずする。このずき、その点の回りには の堎が生じおいるず芋るこずが出来る。 ただし、ここでは は、その電荷からの距離を衚わしおおり、 は、その電荷を原点ずしたずき、有る点Aに察しお ベクトル をずり、その方向の単䜍ベクトルをずるようにしお埗られるベクトルである。 ぀たり、電荷を䞭心ずしお攟射状に広がるベクトルの集合である。 ここでいう堎ずは、2぀の電荷が䞎えられたずき、 その間に䜕も媒介するものがなく力が働くずいうこずが盎芳に反しおいるこずから 導入された量である。぀たり、䜕もないずころを通じお力が生じおいるのでは なく、ある2぀の電荷の間に䜕ものかが珟われお、電磁気力を媒介しおいる ずいうこずを予想しお導入された量が堎の考え方である。 珟代的には、実際にそのような堎が存圚しおいるこずが知られおいる。 このような堎を歎史的事情により光子堎ず呌ぶこずがある。 ぀たり、ある2぀の電荷が存圚したずき、その間に光子ず呌ばれる 粒子が受け枡され、それによっおこのような盞互䜜甚が生たれおいるず 芋るこずができる。 いずれにせよ、ある点電荷の回りに䜕らかの堎が攟射状にずびでおおり、 それにあたった電荷が力を受けるずいう描像は非垞に盎芳的であり、 このような量はよく甚いられる。 䞊で導入した電界ずいう量は盎芳的な量だが、実際の蚈算においおは もう少し簡単な量を導入するこずが出来る。 叀兞力孊に眮いおは、ある保存力に察しおその保存力に察する 䜍眮゚ネルギヌ を、 によっお定めるこずが出来た。ここで、 が䞊で述べた保存力を衚わすベクトルである。 この量の類䌌に頌っお、電磁気の逆2乗力に察しおも䜍眮゚ネルギヌを 導入するこずが出来る。ただし、この量は力よりも電界に沿っお 定矩されるため、電䜍ず呌ばれる。電䜍は通垞Vで曞かれ、 で定矩される。 叀兞力孊の堎合ず同様に、この匏での は、任意に遞ぶこずが出来るパラメヌタヌであり、蚈算し易いように 取るこずが出来る。 この量は、ある電荷eを持った物䜓に察しお、電界が を満たすこずを考慮するず、 を満たすこずが分かる。このこずから、電䜍ずは単䜍電荷をもった物䜓に取っおの 電界の䜍眮゚ネルギヌず考えるこずが出来る。 特に、ある点電荷qの回りの電界に察する電䜍を考えおみる。 このずき、慣習的に ずずるず、この堎合の電䜍は、 ずなり、 に比䟋した電䜍が埗られる。 電䜍を蚈算した埌、その量の募配を取るこずで電界が蚈算されるこずが、 叀兞力孊の類䌌からわかる。 簡単のため を省くず、この䟋では、 ずなり、確かに元の衚匏が取り戻された。 (未蚘述) 誘電䜓やコンデンサヌを、ベクトルの数匏で扱うさい、次のように電束密床(蚘号はD)ずいうベクトル量を定矩する。 Dは電束密床(でんそく み぀ど)ずいい、匏 D = ε 0 E + P {\displaystyle \mathbb {D} =\varepsilon _{0}\mathbb {E} +\mathbb {P} } によっお定矩される。 コンデンサヌにおける「電束密床」ずは、誘電䜓の分極の圱響にかかわらず、コンデンサヌの正電荷から発生し、負電荷に吞収されお消滅する量ずしお、コンデンサヌにおける「電束密床」を定矩をする。 たた、電束密床の単䜍は、クヌロン([C])である。 Eは電界ベクトルである。 Pは分極ベクトルであり、誘電䜓党䜓の負電荷偎から発生し、誘電䜓党䜓の正電荷偎で吞収されお消滅するベクトルである。 分極の珟象では、電界を打ち消すように分極が発生するので、なので分極ベクトルの方向の定矩では、誘電䜓の負電荷偎から正電荷ぞの向きのベクトルを定矩する必芁がある。 たた、分極ベクトルの単䜍は、クヌロン([C])である。 εは誘電率の蚘号である。そしお ε0 は真空の誘電率である。 いっぜう、誘電䜓の比誘電率を、぀ぎの匏で定矩する。 が、比誘電率の定矩である。 比誘電率の蚘号では、添字にれロが぀かない事に泚意せよ。 よっお、 である。 では、物質の比誘電率を、どうやっお、枬定するのか。 (※ 出兞ずなる参考文献が、手元にないので、玹介できない。以降の比誘電率の枬定原理は、䞞善の電磁気孊の教科曞に、曞いおあった枬定方法である。) 比誘電率の枬定方法は、原理的には、右図のような実隓をすれば、比誘電率が分かる。 たず誘電䜓内での電束Dを枬定する必芁があるのだが、 その枬定のために、図のように、電束の方向に(぀たり、倖郚電界の方向に)盎角に、図のような薄くお長い穎をあけお、その穎の電界Eを枬定すれば、良いのである(かりに、この電界の枬定倀をEaずしよう)。 電界Eを枬定するだけなら、通垞の物理孊の枬定方法で可胜である。 電束は、その定矩䞊、誘電䜓内では絶察に連続であるので、ここで枬定した電界Eに真空の誘電率をかけ算する事によっお、この誘電䜓内での電束Dを枬定できる。 䞀方、比誘電率の枬定のためには、誘電䜓内での電界も枬定する必芁があり、そのため、同じ誘電材料に、電束の方向に(垂盎ではなく)平行に、薄くお長い穎をあけお、その穎の䞭の電界Eを枬定する事になる(かりに、この電界の枬定倀をEbずしよう)。 あずは、われわれの埗た2぀の枬定倀である「Ea」ず「Eb」を比范すれば、その物質内の比誘電率を、実隓にもずづき埗たこずになる。 䞊蚘の解法の前提ずしお、誘電䜓内郚に、ほが均䞀に、電気力線が分散しおいる、ずいう事を仮定しおいる。そしお、電極の面積にも、均䞀に電荷が分散しおいる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。誘電䜓を入れたからずいっお、電極の呚囲に電荷が寄ったりしないし、あるいは電極の 呚囲から離れた䞭倮郚に電荷が寄ったりもしない。電荷は均䞀に分散しおる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。 では、実のずころ、実隓結果はどうなるのだろうか? 䞊述の解法ず同様に、誘電䜓内郚ならどこでも、電堎がほが均䞀になるのだろうか? それずも衚面だけ電堎が匷いずか、あるいは電堎が匱いずか、あるのだろうか? 困ったこずに、物理孊の専門曞を読んでも、こういう事が探求されおいない。 ずりあえず、今のずころ、通説では、誘電䜓内郚で、電堎がほが均䞀になっおいるのだろう、ず暗黙に考えられおいるようだ。 (なお、電気磁気孊ではなく匟性䜓力孊の分野だず、倧きさを持った透明物質(透明プラスチックなどで䜜る)内郚にかかる力を、光匟性実隓ず蚀われる実隓により、倖郚から目芖で芳枬できる。しかし、電気磁気孊では、光匟性のような実隓は無い。たた、そういう物質内郚の電堎の芳枬実隓は、寡聞にしお聞かない。) そもそも、電束密床を枬定するために穎を空けたりする話題なども、䞀般の倧孊物理孊の教科曞の倚くでは、たったく玹介されおおらず、そもそも枬定実隓・芳枬実隓による裏付けの必芁性に、日本の倧孊の電気磁気孊では、たったく泚意が払われおいない。 読者は、高校で「光は電磁波である」などず習ったかもしれない。この電磁波の方皋匏は「マクスりェルの方皋匏」ずいう匏で衚されるのだが、この方皋匏の蚘述が、ベクトルを甚いるず簡朔になり、しかも正確な方皋匏になる。(マクスりェルの方皋匏を曞くのは、ベクトルを甚いないず10個以䞊の方皋匏になっおいたうが、ベクトルを甚いれば4個の方皋匏になる。) なので読者は、ベクトルで電堎や磁堎をあらわす緎習をしおおこう。 倧孊の電磁気孊で、ベクトルで誘電䜓や磁性䜓などの電堎や磁堎をかきあらわす意矩も、「電磁波のマクスりェル方皋匏のための緎習」ずでも、思っおおこう。 (未蚘述) (未蚘述) (未蚘述)
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"paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "䞀方、比誘電率の枬定のためには、誘電䜓内での電界も枬定する必芁があり、そのため、同じ誘電材料に、電束の方向に(垂盎ではなく)平行に、薄くお長い穎をあけお、その穎の䞭の電界Eを枬定する事になる(かりに、この電界の枬定倀をEbずしよう)。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "あずは、われわれの埗た2぀の枬定倀である「Ea」ず「Eb」を比范すれば、その物質内の比誘電率を、実隓にもずづき埗たこずになる。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "䞊蚘の解法の前提ずしお、誘電䜓内郚に、ほが均䞀に、電気力線が分散しおいる、ずいう事を仮定しおいる。そしお、電極の面積にも、均䞀に電荷が分散しおいる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。誘電䜓を入れたからずいっお、電極の呚囲に電荷が寄ったりしないし、あるいは電極の 呚囲から離れた䞭倮郚に電荷が寄ったりもしない。電荷は均䞀に分散しおる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "では、実のずころ、実隓結果はどうなるのだろうか? 䞊述の解法ず同様に、誘電䜓内郚ならどこでも、電堎がほが均䞀になるのだろうか? それずも衚面だけ電堎が匷いずか、あるいは電堎が匱いずか、あるのだろうか?", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "困ったこずに、物理孊の専門曞を読んでも、こういう事が探求されおいない。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ずりあえず、今のずころ、通説では、誘電䜓内郚で、電堎がほが均䞀になっおいるのだろう、ず暗黙に考えられおいるようだ。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "(なお、電気磁気孊ではなく匟性䜓力孊の分野だず、倧きさを持った透明物質(透明プラスチックなどで䜜る)内郚にかかる力を、光匟性実隓ず蚀われる実隓により、倖郚から目芖で芳枬できる。しかし、電気磁気孊では、光匟性のような実隓は無い。たた、そういう物質内郚の電堎の芳枬実隓は、寡聞にしお聞かない。)", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "そもそも、電束密床を枬定するために穎を空けたりする話題なども、䞀般の倧孊物理孊の教科曞の倚くでは、たったく玹介されおおらず、そもそも枬定実隓・芳枬実隓による裏付けの必芁性に、日本の倧孊の電気磁気孊では、たったく泚意が払われおいない。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "読者は、高校で「光は電磁波である」などず習ったかもしれない。この電磁波の方皋匏は「マクスりェルの方皋匏」ずいう匏で衚されるのだが、この方皋匏の蚘述が、ベクトルを甚いるず簡朔になり、しかも正確な方皋匏になる。(マクスりェルの方皋匏を曞くのは、ベクトルを甚いないず10個以䞊の方皋匏になっおいたうが、ベクトルを甚いれば4個の方皋匏になる。)", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "なので読者は、ベクトルで電堎や磁堎をあらわす緎習をしおおこう。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "倧孊の電磁気孊で、ベクトルで誘電䜓や磁性䜓などの電堎や磁堎をかきあらわす意矩も、「電磁波のマクスりェル方皋匏のための緎習」ずでも、思っおおこう。", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "誘電䜓" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "誘電䜓" } ]
電磁気孊 > 静電堎
<small> [[電磁気孊]] > 静電堎</small> ---- {{stub}} == 電荷 == さたざたな電気珟象を匕き起こすものを'''電荷'''ずいう。電荷は'''æ­£'''ず'''è² '''の2皮類がある。あらゆる物質を構成する原子は、さらに陜子ず電子を構成芁玠ずしおも぀が、陜子は正の電荷を、電子は負の電荷を持぀。倚くの堎合、原子䞭には正の電荷ず負の電荷が同量ず぀含たれ、巚芖的には電荷を持たないず芋るこずができる。この状態を電気的に'''䞭性'''であるずいう。 === 電荷の間に働く力 === 電磁気孊の珟象のうちで最も簡単なものは、時間的な倉動の無い2぀の点電荷によるものである。点電荷は、空間的な広がりを持たない電荷である。実隓的に電荷<math>q _1</math>から距離''r''離れたずころに、電荷<math>q _2</math>を眮いたずき、その間には2点電荷を結ぶ盎線方向に力''f''が働く。この力は2぀の電荷が互いに同笊号であれば斥力ずなり、互いに異笊号であれば匕力ずなる。たた力の倧きさは2぀の電荷の倧きさの積に比䟋し、距離の二乗に反比䟋する。すなわちこの力''f''は、''K''を比䟋定数ずしお、 :<math> f = K \frac{q _1q _2} {r^2} </math> ず衚すこずができ、''f''>0であれば斥力、''f''<0であれば匕力ずみなす。このような力は'''電磁気力'''あるいは'''クヌロン力'''ず呌ばれる、力の䞀皮である。さらに、点電荷が3぀以䞊存圚する堎合、ある点電荷に働く力は、自分以倖の点電荷それぞれから受ける力の合力ずなる。以䞊を'''クヌロンの法則'''(Coulomb's law)ずいう。 通垞、電磁気孊ではこの比䟋定数''K''を :<math>K = \frac 1 {4\pi\epsilon _0}</math> ずし、 :<math> f = \frac 1 {4\pi\varepsilon _0} \frac{q _1q _2} {r^2} </math> ず衚珟する。ここで<math>\varepsilon_0</math>を真空の'''誘電率'''ず呌ぶ。誘電率に぀いおは埌の章で詳しく述べるこずにする。 囜際単䜍系(SI)では、距離の単䜍は[m]、力の単䜍は[N]であり、電荷の単䜍は'''[C]'''クヌロンである。[C]の定矩に぀いおは埌ほど述べるこずずするが、このずき、比䟋定数''K''の倀は : <math>K = c_0^2 \times 10^{-7} \simeq 9 \times 10^9</math> ずなるこずが知られおいる。ただし、<math>c_0</math>は光の速床である。 <!-- この匏にはいく぀かの定数が珟われるが、それらのうちで次元が敎合的になっおいるこずを確認しなければならない。ここでは、この次の議論を読みずばしおきちんず次元が合うように定数に次元が䞎えられおいるこずを期埅しおもよい。 この匏のうちで :<math> \pi </math> は、 :<math> \pi = 3.1415\cdots </math> を満たす定数であり、この数は次元を持たない。 次に :<math> \varepsilon _0 </math> は、 :<math> \varepsilon _0 = 8.85\times 10^{-12} [\textrm F/ \textrm m] </math> で䞎えられる量で次元を持っおいる。ここで、Fはファラッドず呌ばれ、コンデンサの容量を衚わす単䜍である。 コンデンサは、 :<math> Q= CV </math> を満たすこずから、その単䜍は :<math> [\textrm F ] = [\textrm C] /[\textrm V] </math> を満たすが、曎に電䜍Vは、 :<math> [\textrm V] = [\textrm J ] / [\textrm C] </math> を満たすこずから、結局 :<math> [F] </math> は :<math> [\textrm F ] = [\textrm C]^2 /[\textrm J] </math> を満たすこずが分かる。よっお真空の誘電率の次元は :<math> [\varepsilon _0] = [\textrm F] = [\textrm C]^2 /[\textrm J \cdot \textrm m] </math> ずなるこずが分かる。この匏を電気的な力を衚わす匏に代入するず、巊蟺に぀いおは、 :<math> \textrm{lhs} = [\textrm N] </math> ずなり、右蟺に぀いおは :<math> \textrm {rhs} =([\textrm C]^2 /[\textrm J \cdot \textrm m]) ^{-1} ([\textrm C]^2 / [\textrm m]^2) </math> :<math> =[ \textrm J ] /[\textrm m] = [\textrm N] </math> が埗られ、確かに䞡蟺の次元が䞀臎するこずがわかる。よっお、次元が敎合的になっおいるこずが確かめられた。 --> この匏では、電荷の間の距離をrずするず、電荷間に<math>\frac 1 {r^2}</math>に比䟋する電磁気力が働くこずが瀺されおいる。このような力を逆2乗力ず呌ぶこずがある。電磁気力は逆2乗力であるが、他にも䞇有匕力は逆2乗力であるこずが知られおいる。 ;SIにおける [C] の定矩 :<math>\text{C} = \frac{e}{1.602~176~634\times 10^{-19}}</math> :;<math>e</math>:電気玠量 ==静電堎== ===電界=== このように静的な電荷に互いに働き合う力は、 逆2乗則によっお完党に蚘述される。しかし、電荷の数が増えお来たずきに、 このような蚘述法は蚈算が倧倉になるこずがある。 そのため、これずは異なった電荷の間の力を導入するのが䟿利になる。 ここで、そのような蚘述法を䞎える。 ある点に電荷qが合ったずする。このずき、その点の回りには :<math> \vec E = \frac 1 {4\pi \epsilon _0} \frac q {r^2} \vec e _r </math> の堎が生じおいるず芋るこずが出来る。 ただし、ここでは :<math> r </math> は、その電荷からの距離を衚わしおおり、 :<math> \vec e _r </math> は、その電荷を原点ずしたずき、有る点Aに察しお ベクトル :<math> \vec {OA} </math> をずり、その方向の単䜍ベクトルをずるようにしお埗られるベクトルである。 ぀たり、電荷を䞭心ずしお攟射状に広がるベクトルの集合である。 *電界ベクトルの図 ここでいう堎ずは、2぀の電荷が䞎えられたずき、 その間に䜕も媒介するものがなく力が働くずいうこずが盎芳に反しおいるこずから 導入された量である。぀たり、䜕もないずころを通じお力が生じおいるのでは なく、ある2぀の電荷の間に䜕ものかが珟われお、電磁気力を媒介しおいる ずいうこずを予想しお導入された量が堎の考え方である。 珟代的には、実際にそのような堎が存圚しおいるこずが知られおいる。 このような堎を歎史的事情により光子堎ず呌ぶこずがある。 ぀たり、ある2぀の電荷が存圚したずき、その間に光子ず呌ばれる 粒子が受け枡され、それによっおこのような盞互䜜甚が生たれおいるず 芋るこずができる。 いずれにせよ、ある点電荷の回りに䜕らかの堎が攟射状にずびでおおり、 それにあたった電荷が力を受けるずいう描像は非垞に盎芳的であり、 このような量はよく甚いられる。 ===電䜍=== 䞊で導入した電界ずいう量は盎芳的な量だが、実際の蚈算においおは もう少し簡単な量を導入するこずが出来る。 叀兞力孊に眮いおは、ある保存力に察しおその保存力に察する 䜍眮゚ネルギヌ :<math> U(\vec r) </math> を、 :<math> U (\vec r ) = -\int ^{\vec r} _{\vec r _0} \vec f \cdot d\vec r </math> によっお定めるこずが出来た。ここで、 :<math> \vec f </math> が䞊で述べた保存力を衚わすベクトルである。 この量の類䌌に頌っお、電磁気の逆2乗力に察しおも䜍眮゚ネルギヌを 導入するこずが出来る。ただし、この量は力よりも電界に沿っお 定矩されるため、電䜍ず呌ばれる。電䜍は通垞Vで曞かれ、 :<math> V(\vec r) = -\int ^{\vec r} _{\vec r _0} \vec E \cdot d\vec r </math> で定矩される。 叀兞力孊の堎合ず同様に、この匏での :<math> \vec r _0 </math> は、任意に遞ぶこずが出来るパラメヌタヌであり、蚈算し易いように 取るこずが出来る。 この量は、ある電荷eを持った物䜓に察しお、電界が :<math> \vec f = e \vec E </math> を満たすこずを考慮するず、 :<math> U = eV </math> を満たすこずが分かる。このこずから、電䜍ずは単䜍電荷をもった物䜓に取っおの 電界の䜍眮゚ネルギヌず考えるこずが出来る。 特に、ある点電荷qの回りの電界に察する電䜍を考えおみる。 このずき、慣習的に :<math> \vec r _0 = \vec r| _{|\vec r|=\infty} </math> ずずるず、この堎合の電䜍は、 :<math> V(\vec r) = -\int ^{\vec r} _{\vec r _0} \vec E \cdot d\vec r </math> :<math> = -\frac 1 {4\pi\epsilon _0} q [- \frac 1 r ]^r _\infty </math> :<math> = \frac 1 {4\pi\epsilon _0} q \frac 1 r </math> ずなり、 :<math> \frac 1 r </math> に比䟋した電䜍が埗られる。 電䜍を蚈算した埌、その量の募配を取るこずで電界が蚈算されるこずが、 叀兞力孊の類䌌からわかる。 簡単のため :<math> \frac q {4\pi\epsilon _0} </math> を省くず、この䟋では、 :<math> - \textrm{grad} V(\vec r)= -\textrm{grad} \frac 1 r </math> :<math> = \frac 1 {r^2} \textrm{grad} r </math> :<math> = \frac 1 {r^2} \frac {\vec r } {|\vec r| } </math> :<math> = \frac 1 {r^2} \vec e _r </math> ずなり、確かに元の衚匏が取り戻された。 == 電荷鏡像法 == 未蚘述 == 誘電䜓 == [[File:誘電䜓コンデンサヌ.svg|thumb|400px|誘電䜓を入れたコンデンサヌ]] 誘電䜓やコンデンサヌを、ベクトルの数匏で扱うさい、次のように電束密床蚘号はDずいうベクトル量を定矩する。 Dは電束密床でんそく み぀どずいい、匏 <math>\mathbb{D} = \varepsilon_0 \mathbb{E} + \mathbb{P} </math> によっお定矩される。 コンデンサヌにおける「電束密床」ずは、誘電䜓の分極の圱響にかかわらず、コンデンサヌの正電荷から発生し、負電荷に吞収されお消滅する量ずしお、コンデンサヌにおける「電束密床」を定矩をする。 たた、電束密床の単䜍は、クヌロンCである。 :<math>\mathbb{D} = \varepsilon_0 \mathbb{E} + \mathbb{P} </math> Eは電界ベクトルである。 Pは分極ベクトルであり、誘電䜓党䜓の負電荷偎から発生し、誘電䜓党䜓の正電荷偎で吞収されお消滅するベクトルである。 分極の珟象では、電界を打ち消すように分極が発生するので、なので分極ベクトルの方向の定矩では、誘電䜓の負電荷偎から正電荷ぞの向きのベクトルを定矩する必芁がある。 たた、分極ベクトルの単䜍は、クヌロンCである。 εは誘電率の蚘号である。そしお ε<sub>0</sub> は真空の誘電率である。 {| class="wikitable" style="float:right" |+ 物質の比誘電率 |- style="background:silver" ! 物質 !! 比誘電率 |- | 空気 (20℃) || 1.0005 |- | パラフィン (20℃) || 2.2 |- | ボヌル玙 (20℃) || 3.2 |- | 雲母 || 7.0 |- | æ°Ž (20℃) || 箄80 |- | チタン酞バリりム || 箄5000 |- |} いっぜう、誘電䜓の比誘電率を、぀ぎの匏で定矩する。 :<math>\mathbb{D} = \varepsilon \mathbb{E} </math> が、比誘電率の定矩である。 比誘電率の蚘号では、添字にれロが'''぀かない'''事に泚意せよ。 よっお、 :<math> \varepsilon \mathbb{E} = \varepsilon_0 \mathbb{E} + \mathbb{P} </math> である。 {{-}} では、物質の比誘電率を、どうやっお、枬定するのか。 ※ 出兞ずなる参考文献が、手元にないので、玹介できない。以降の比誘電率の枬定原理は、䞞善の電磁気孊の教科曞に、曞いおあった枬定方法である。 [[File:磁束密床の枬定の穎.svg|thumb|300px|電束密床Dを枬定するさいの穎]] 比誘電率の枬定方法は、原理的には、右図のような実隓をすれば、比誘電率が分かる。 たず誘電䜓内での電束Dを枬定する必芁があるのだが、 その枬定のために、図のように、電束の方向に぀たり、倖郚電界の方向に盎角に、図のような薄くお長い穎をあけお、その穎の電界Eを枬定すれば、良いのであるかりに、この電界の枬定倀をEaずしよう。 電界Eを枬定するだけなら、通垞の物理孊の枬定方法で可胜である。 電束は、その定矩䞊、誘電䜓内では絶察に連続であるので、ここで枬定した電界Eに真空の誘電率をかけ算する事によっお、この誘電䜓内での電束Dを枬定できる。 䞀方、比誘電率の枬定のためには、誘電䜓内での電界も枬定する必芁があり、そのため、同じ誘電材料に、電束の方向に垂盎ではなく平行に、薄くお長い穎をあけお、その穎の䞭の電界Eを枬定する事になるかりに、この電界の枬定倀をEbずしよう。 あずは、われわれの埗た2぀の枬定倀である「Ea」ず「Eb」を比范すれば、その物質内の比誘電率を、実隓にもずづき埗たこずになる。 * 誘電䜓内郚の電堎は均䞀なのだろうか 䞊蚘の解法の前提ずしお、誘電䜓内郚に、ほが均䞀に、電気力線が分散しおいる、ずいう事を仮定しおいる。そしお、電極の面積にも、均䞀に電荷が分散しおいる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。誘電䜓を入れたからずいっお、電極の呚囲に電荷が寄ったりしないし、あるいは電極の 呚囲から離れた䞭倮郚に電荷が寄ったりもしない。電荷は均䞀に分散しおる、・・・ず暗黙に仮定されおいる。 では、実のずころ、実隓結果はどうなるのだろうか 䞊述の解法ず同様に、誘電䜓内郚ならどこでも、電堎がほが均䞀になるのだろうか それずも衚面だけ電堎が匷いずか、あるいは電堎が匱いずか、あるのだろうか 困ったこずに、物理孊の専門曞を読んでも、こういう事が探求されおいない。 ずりあえず、今のずころ、通説では、誘電䜓内郚で、電堎がほが均䞀になっおいるのだろう、ず暗黙に考えられおいるようだ。 なお、電気磁気孊ではなく匟性䜓力孊の分野だず、倧きさを持った透明物質透明プラスチックなどで䜜る内郚にかかる力を、光匟性実隓ず蚀われる実隓により、倖郚から目芖で芳枬できる。しかし、電気磁気孊では、光匟性のような実隓は無い。たた、そういう物質内郚の電堎の芳枬実隓は、寡聞にしお聞かない。 そもそも、電束密床を枬定するために穎を空けたりする話題なども、䞀般の倧孊物理孊の教科曞の倚くでは、たったく玹介されおおらず、そもそも枬定実隓・芳枬実隓による裏付けの必芁性に、日本の倧孊の電気磁気孊では、たったく泚意が払われおいない。 * 電堎をベクトルで蚘述する意矩 読者は、高校で「光は電磁波である」などず習ったかもしれない。この電磁波の方皋匏は「マクスりェルの方皋匏」ずいう匏で衚されるのだが、この方皋匏の蚘述が、ベクトルを甚いるず簡朔になり、しかも正確な方皋匏になる。マクスりェルの方皋匏を曞くのは、ベクトルを甚いないず10個以䞊の方皋匏になっおいたうが、ベクトルを甚いれば4個の方皋匏になる。 なので読者は、ベクトルで電堎や磁堎をあらわす緎習をしおおこう。 倧孊の電磁気孊で、ベクトルで誘電䜓や磁性䜓などの電堎や磁堎をかきあらわす意矩も、「電磁波のマクスりェル方皋匏のための緎習」ずでも、思っおおこう。 === コンデンサヌ === 未蚘述 === 電束密床 === 未蚘述 === 誘電䜓での電荷鏡像法 === 未蚘述 [[Category:電磁気孊|せいおんは]]
2005-07-12T11:34:23Z
2024-03-09T06:33:39Z
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電磁気孊/静磁堎
電磁気孊 > 静磁堎 次に堎の量に察する時間倉化が無いずきの、磁堎の様子を芋るこずにする。 ここでいう磁堎ずいうものは先ほどの電堎ずの類䌌で導入されるものだが、その性質は電堎ずはある皋床異なっおいる。しかし、どちらも電磁気力の1぀の珟われで有るこずに倉わりは無い。 ここでは、電流の回りに磁堎の発生する珟象であるアンペヌルの法則から、磁堎を導入する。 実隓的に、ある電流 I 1 {\displaystyle I_{1}} が流れおいる導線ず、 I 2 {\displaystyle I_{2}} が流れおいる導線を、距離rたで近づけるず、その間に 導線の単䜍長さlに察しお、 だけの力が働くこずが知られおいる。 ここで、 ずいう量が䞎えられたが、この量は磁気的な力に関連する定数である。 この量の次元ず倧きさは埌に述べる。 これだけでは、この力が䞊でいう電気力ず区別するものなのかどうか わからない。しかし、䟋えば磁石の発する磁気に察しお匷く反応する 鉄などの物質をその回りに近づけるこずで、導線に匕きよせられるような 力が働くこずから、この力は、電気力ではなく磁気力によるもので あるこずが瀺唆される。 䞊のように電流の回りに生じる磁気の匷さは、導線からの距離に のみ䟝存するこずが、砂鉄等を甚いた実隓によっお確かめるこずが できる。 たた、磁気の方向は、電流の流れる方向にネゞが進むように 回転する方向になっおいる。このこずを右ネゞの法則ず呌ぶこずがある。 これらの量は、電流によっお䜜りだされた磁気力を䌝える新たな堎であるず 考えるこずが出来る。この量を磁界、たたは磁堎ず呌ぶ。 䞊の結果から、磁堎は導線の距離によっおその匷さが倉化し、 その方向は導線の回りを回転するようになっおいるこずが期埅される。 これらを考慮しお、電流Iの回りに珟われる磁界は、 䞎えられる。 ここで、 は、真空の透磁率ず呌ばれる量で、その量は を満たす。この量は枬定されたものずいうより定矩によるものであり、 端数の無い定たった量を持぀。 この量(別の導線ずの盞互䜜甚は、導線の単䜍長さに察しお、 で曞かれる。 ここで、この匏の は、ベクトルの倖積を衚わす。ベクトルの倖積に぀いおは、 物理数孊Iで解説する。 たた、この匏に、 を代入するず、 I 2 {\displaystyle I_{2}} だけの電流が流れる導線の単䜍長さあたりに察しお、 の力が働くが、これは䞊の衚匏ず䞀臎しおいる。 このため、磁堎を䜿った衚匏は電流間の盞互䜜甚を曞き衚す方法ずしお 正しい結果を衚わしおいる。 この匏は、物理的には電流を磁堎に察しお垂盎な方向に流すず、 電流は力を受けるこずを瀺しおいる。この法則は、 初等的には「フレミングの巊手の法則」ずしお知られおいる。なお、倧孊物理では原則的に「ロヌレンツ力」の甚語は、䜿わない。 なぜなら、埌述する「ロヌレンツ力」の理論により、「フレミングの法則」をふくむ幟぀かの法則がたずめお説明でき、しかも、「ロヌレンツ力」の理論にもずづいお、力などの蚈算もできるからである。 いっぜう、「フレミングの法則」の理論は、個々の実隓結果の珟象論にずどたっおしたっおおり、そのため、倧孊物理では採甚されおいない。 さお、実際には、埮芖的に芋るこずで、電流は導線䞭の電荷が動いおいるこずで 匕き起こされおいるず芋るこずが出来る。そのため、ここで起こっおいるこずは 実際には、磁堎の䞭を電荷を持った粒子が暪切ったずき、その粒子には 力が働くこずに察応しおいる。 この力は、歎史的な理由により「ロヌレンツ力」ず呌ばれる。 この力は、 で曞かれる。匏䞭のqは電荷の倧きさであり、単䜍はクヌロン(蚘号: C )である。 䞊では導線の回りに生じる磁界に぀いお考えた。 導線の䞭では、埮芖的に芋るず電荷が定垞的に運動しおおり、そのようなずきに 回りに磁堎が匕き起こされるこずが予想される。 実際には、導線はもっず耇雑な配眮にするこずも出来る。 䟋えば、導線を円圢に配眮したずきにも、その回りには磁堎が発生するこずが 知られおいる。 このような堎合の磁界の蚈算法ずしお が知られおいる。この匏を、提唱した人間にちなんで、 「ビオ-サバヌルの法則」ず呌ぶ。 ここで、積分は導線に沿った線積分(せん せきぶん)であり、 は、導線䞊の点から磁堎を蚈算したい点たでのベクトルを衚わしおいる。 䟋ずしお、無限遠から無限遠たで続く導線からrだけ離れた点での磁堎を 蚈算しおみる。 この条件は、䞊のように長い導線を平行に眮いたずきの条件ず近䌌的に 䞀臎しおいる。 たず導線はz軞方向に眮かれおいるずする。 さらに磁堎の倧きさを蚈算する点の座暙を A(r,0,0)ずし、蚈算を進める点の座暙をB(0,0,z)ずし、 原点をOずおく。 この配眮に぀いお に぀いお、 ずなる。 曎に角OABを φ {\displaystyle \phi } ずおくず、求める積分は を埗る。(匏䞭のeは単䜍ベクトル。添え字のyは座暙軞yの方向のこず。eずいっおも、ここでは電子゚レクトロンのこずではないので、間違えないように。) さらに積分倉数をzから φ {\displaystyle \phi } にすれば、 から、 が成り立぀。 これを代入するず、 ずなる。 元の匏に代入するず、 ずなる。 この衚匏は、ベクトルの方向たで含めお、以前導線の回りの磁堎ずしお 䞎えた匏ず䞀臎しおいる。このこずから、ビオ-サバヌルの法則は、 以前䞎えた衚匏の拡匵ずなっおいるこずが分かる。 (未蚘述) 磁堎をあらわすベクトルをBずしたずき、ベクトルポテンシャルずは、 ずいう匏䞭のベクトルAのこずがベクトルポテンシャルである。(アンペアの蚘号ずは、たったく違う意味なので、間違えお混同しないように。おそらく単に「磁気の蚘号Bの前だからA」くらいの軜い気持ちで、むかしの物理孊者の誰かが「ベクトルポテンシャルの蚘号はAず曞こう」ず決めたんだろう。) 普通は磁気Bの分垃が実隓的には分かっおる堎合が倚いだろう。なのに、わざわざベクトル解析の回転をもちいおAを定矩するのは、䞀芋するず、たわりくどいず感じるかもしれないが、しかしポテンシャルのような抂念を経由するこずで、運動量や゚ネルギヌずいった量ずロヌレンツ力を関係づけやすくなる。 (未蚘述) (未蚘述)
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"ずいう匏䞭のベクトルAのこずがベクトルポテンシャルである。(アンペアの蚘号ずは、たったく違う意味なので、間違えお混同しないように。おそらく単に「磁気の蚘号Bの前だからA」くらいの軜い気持ちで、むかしの物理孊者の誰かが「ベクトルポテンシャルの蚘号はAず曞こう」ず決めたんだろう。)", "title": "ベクトルポテンシャル" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "普通は磁気Bの分垃が実隓的には分かっおる堎合が倚いだろう。なのに、わざわざベクトル解析の回転をもちいおAを定矩するのは、䞀芋するず、たわりくどいず感じるかもしれないが、しかしポテンシャルのような抂念を経由するこずで、運動量や゚ネルギヌずいった量ずロヌレンツ力を関係づけやすくなる。", "title": "ベクトルポテンシャル" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "動磁堎" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "動磁堎" } ]
電磁気孊 > 静磁堎
<small> [[電磁気孊]] > 静磁堎</small> == 静磁堎 == === 磁気的な力の導入 === 次に堎の量に察する時間倉化が無いずきの、磁堎の様子を芋るこずにする。 ここでいう磁堎ずいうものは先ほどの電堎ずの類䌌で導入されるものだが、その性質は電堎ずはある皋床異なっおいる。しかし、どちらも電磁気力の1぀の珟われで有るこずに倉わりは無い。 ここでは、電流の回りに磁堎の発生する珟象であるアンペヌルの法則から、磁堎を導入する。 実隓的に、ある電流<math>I _1</math>が流れおいる導線ず、 <math>I _2</math>が流れおいる導線を、距離rたで近づけるず、その間に 導線の単䜍長さlに察しお、 :<math> f = \frac {\mu _0}{2\pi} {I _1 I _2 l} r </math> だけの力が働くこずが知られおいる。 ここで、 :<math> \mu _0 </math> ずいう量が䞎えられたが、この量は磁気的な力に関連する定数である。 この量の次元ず倧きさは埌に述べる。 これだけでは、この力が䞊でいう電気力ず区別するものなのかどうか わからない。しかし、䟋えば磁石の発する磁気に察しお匷く反応する 鉄などの物質をその回りに近づけるこずで、導線に匕きよせられるような 力が働くこずから、この力は、電気力ではなく磁気力によるもので あるこずが瀺唆される。 === 磁界 === 䞊のように電流の回りに生じる磁気の匷さは、導線からの距離に のみ䟝存するこずが、砂鉄等を甚いた実隓によっお確かめるこずが できる。 たた、磁気の方向は、電流の流れる方向にネゞが進むように 回転する方向になっおいる。このこずを右ネゞの法則ず呌ぶこずがある。 これらの量は、電流によっお䜜りだされた磁気力を䌝える新たな堎であるず 考えるこずが出来る。この量を磁界、たたは磁堎ず呌ぶ。 䞊の結果から、磁堎は導線の距離によっおその匷さが倉化し、 その方向は導線の回りを回転するようになっおいるこずが期埅される。 これらを考慮しお、電流Iの回りに珟われる磁界は、 :<math> \vec B = \frac {\mu _0} {2\pi} \frac {I } r </math> 䞎えられる。 ここで、 :<math> \mu _0 </math> は、真空の透磁率ず呌ばれる量で、その量は :<math> \mu _0 = 4\pi \times 10^ {-7} [\textrm N \cdot \textrm A^{-2} ] </math> を満たす。この量は枬定されたものずいうより定矩によるものであり、 端数の無い定たった量を持぀。 この量別の導線ずの盞互䜜甚は、導線の単䜍長さに察しお、 :<math> \vec f = \vec I \times \vec B </math> で曞かれる。 ここで、この匏の :<math> \times </math> は、ベクトルの倖積を衚わす。ベクトルの倖積に぀いおは、 [[物理数孊I]]で解説する。 たた、この匏に、 :<math> \vec B = \frac {\mu _0} {2\pi} \frac {I } r </math> を代入するず、<math>I _2</math>だけの電流が流れる導線の単䜍長さあたりに察しお、 :<math> \vec f = \frac {\mu _0} {2\pi} \frac {I I _2} r </math> の力が働くが、これは䞊の衚匏ず䞀臎しおいる。 このため、磁堎を䜿った衚匏は電流間の盞互䜜甚を曞き衚す方法ずしお 正しい結果を衚わしおいる。 この匏は、物理的には電流を磁堎に察しお垂盎な方向に流すず、 電流は力を受けるこずを瀺しおいる。この法則は、 初等的には「フレミングの巊手の法則」ずしお知られおいる。なお、倧孊物理では原則的に「ロヌレンツ力」の甚語は、䜿わない。 なぜなら、埌述する「ロヌレンツ力」の理論により、「フレミングの法則」をふくむ幟぀かの法則がたずめお説明でき、しかも、「ロヌレンツ力」の理論にもずづいお、力などの蚈算もできるからである。 いっぜう、「フレミングの法則」の理論は、個々の実隓結果の珟象論にずどたっおしたっおおり、そのため、倧孊物理では採甚されおいない。 さお、実際には、埮芖的に芋るこずで、電流は導線䞭の電荷が動いおいるこずで 匕き起こされおいるず芋るこずが出来る。そのため、ここで起こっおいるこずは 実際には、磁堎の䞭を電荷を持った粒子が暪切ったずき、その粒子には 力が働くこずに察応しおいる。 この力は、歎史的な理由により「ロヌレンツ力」ず呌ばれる。 この力は、 :<math> \vec f = q \vec v \times \vec B </math> で曞かれる。匏䞭のqは電荷の倧きさであり、単䜍はクヌロン蚘号: C である。 === ビオ-サバヌルの法則 === 䞊では導線の回りに生じる磁界に぀いお考えた。 導線の䞭では、埮芖的に芋るず電荷が定垞的に運動しおおり、そのようなずきに 回りに磁堎が匕き起こされるこずが予想される。 実際には、導線はもっず耇雑な配眮にするこずも出来る。 䟋えば、導線を円圢に配眮したずきにも、その回りには磁堎が発生するこずが 知られおいる。 このような堎合の磁界の蚈算法ずしお :<math> d\vec B = \frac {\mu _0}{4\pi} \int d\vec s \times \vec r \frac 1{|\vec r|^3} </math> が知られおいる。この匏を、提唱した人間にちなんで、 「ビオ-サバヌルの法則」ず呌ぶ。 ここで、積分は導線に沿った線積分せん せきぶんであり、 :<math> \vec r </math> は、導線䞊の点から磁堎を蚈算したい点たでのベクトルを衚わしおいる。 䟋ずしお、無限遠から無限遠たで続く導線からrだけ離れた点での磁堎を 蚈算しおみる。 この条件は、䞊のように長い導線を平行に眮いたずきの条件ず近䌌的に 䞀臎しおいる。 たず導線はz軞方向に眮かれおいるずする。 さらに磁堎の倧きさを蚈算する点の座暙を A(r,0,0)ずし、蚈算を進める点の座暙をB(0,0,z)ずし、 原点をOずおく。 この配眮に぀いお :<math> \int \vec r \times d\vec s \frac 1{|\vec r|^3} </math> に぀いお、 :<math> \vec ds \times \vec r </math> :<math> = (0,0,dz) \times (r,0,z) </math> :<math> = rdz \vec e _y </math> ずなる。 曎に角OABを<math>\phi</math>ずおくず、求める積分は :<math> \int \vec r \times d\vec s \frac 1{|\vec r|^3} </math> :<math> = \vec e _y \int rdz \frac 1{(r/\cos \phi )^3} </math> :<math> = \vec e _y\frac 1{r^2} \int dz \cos^3 \phi </math> を埗る。(匏䞭のeは単䜍ベクトル。添え字のyは座暙軞yの方向のこず。eずいっおも、ここでは電子゚レクトロンのこずではないので、間違えないように。) さらに積分倉数をzから<math>\phi</math>にすれば、 :<math> z = r \tan \phi </math> から、 :<math> dz = \frac r {\cos ^2 \phi} d\phi </math> が成り立぀。 これを代入するず、 :<math> = \vec e _y\frac 1{r^2} \int dz \cos^3 \phi </math> :<math> = \vec e _y\frac 1{r^2} \int _{-\pi/2}^{\pi/2} \cos^3 \phi \frac r {\cos ^2 \phi} d\phi </math> :<math> = \vec e _y\frac 1 r 2 \int _0 ^{\pi/2} \cos \phi d\phi </math> :<math> = \vec e _y\frac 2 r </math> ずなる。 元の匏に代入するず、 :<math> d\vec B = \frac {\mu _0}{4\pi} \int d\vec s \times \vec r \frac 1{|\vec r|^3} </math> :<math> = \frac {\mu _0}{4\pi} \frac 2 r \vec e _y </math> :<math> = \frac {\mu _0}{2\pi r} \vec e _y </math> ずなる。 この衚匏は、ベクトルの方向たで含めお、以前導線の回りの磁堎ずしお 䞎えた匏ず䞀臎しおいる。このこずから、ビオ-サバヌルの法則は、 以前䞎えた衚匏の拡匵ずなっおいるこずが分かる。 == 磁性䜓 == 未蚘述 == ベクトルポテンシャル == 磁堎をあらわすベクトルをBずしたずき、ベクトルポテンシャルずは、 :<math>\operatorname{rot}\boldsymbol{A} = \boldsymbol{B}</math> ずいう匏䞭のベクトルAのこずがベクトルポテンシャルである。アンペアの蚘号ずは、たったく違う意味なので、間違えお混同しないように。おそらく単に「磁気の蚘号Bの前だからA」くらいの軜い気持ちで、むかしの物理孊者の誰かが「ベクトルポテンシャルの蚘号はAず曞こう」ず決めたんだろう。 普通は磁気Bの分垃が実隓的には分かっおる堎合が倚いだろう。なのに、わざわざベクトル解析の回転をもちいおAを定矩するのは、䞀芋するず、たわりくどいず感じるかもしれないが、しかしポテンシャルのような抂念を経由するこずで、運動量や゚ネルギヌずいった量ずロヌレンツ力を関係づけやすくなる。 :※ ここから先、未蚘述。読者に、お詳しい人がいれば、加筆をお願いしたうす。 == 動磁堎 == === 電磁波 === ==== 範囲倖: 盞察論の䞀次近䌌 ==== 未蚘述 ==== ポむンティングベクトル ==== 未蚘述 == 脚泚 == [[Category:電磁気孊|せいしは]]
2005-07-12T11:40:14Z
2023-08-22T22:12:11Z
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電磁気孊/電磁誘導
電磁気孊 > 電磁誘導 次に、磁堎に぀いお時間倉化があるずきの電堎に぀いお考える。 実隓的に磁石をコむルの回りで動かすず、コむル内に電流が発生 するこずが知られおいる。ここで電流は、コむル内に匕き起こされた 電堎によっおコむル内の電荷が動かされるこずによっお生じ おいるこずが知られおいる。 そのため、ここで起こっおいるこずは磁堎の時間倉化によっお電堎が 匕き起こされおいるずたずめるこずが出来る。 今たでは、電堎ず磁堎は党く別の量であるず考えお来た。しかし、ここでは 電堎ず磁堎は互いに重芁な関係を持぀量であるこずが瀺された わけである。 実隓的に、このずきに匕き起こされる電流の倧きさは に比䟋しおいるこずが知られおいる。 この法則を発芋者にちなんでレンツの法則ず呌ぶ。 ここで、 は、コむルを぀らぬく磁束密床を積分した量である。 この量は面積分の衚匏を甚いるず、 ず曞くこずが出来る。
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電磁気孊 > 電磁誘導
<small> [[電磁気孊]] > 電磁誘導</small> ---- ==電磁誘導== 次に、磁堎に぀いお時間倉化があるずきの電堎に぀いお考える。 実隓的に磁石をコむルの回りで動かすず、コむル内に電流が発生 するこずが知られおいる。ここで電流は、コむル内に匕き起こされた 電堎によっおコむル内の電荷が動かされるこずによっお生じ おいるこずが知られおいる。 そのため、ここで起こっおいるこずは磁堎の時間倉化によっお電堎が 匕き起こされおいるずたずめるこずが出来る。 今たでは、電堎ず磁堎は党く別の量であるず考えお来た。しかし、ここでは 電堎ず磁堎は互いに重芁な関係を持぀量であるこずが瀺された わけである。 実隓的に、このずきに匕き起こされる電流の倧きさは :<math> -\frac {d\Phi} {dt} </math> に比䟋しおいるこずが知られおいる。 この法則を発芋者にちなんでレンツの法則ず呌ぶ。 ここで、 :<math> \Phi </math> は、コむルを぀らぬく磁束密床を積分した量である。 この量は面積分の衚匏を甚いるず、 :<math> \Phi = \int _S d\vec S \cdot \vec B </math> ず曞くこずが出来る。 == 盞察論の䞀次近䌌 == [[Category:電磁気孊|おんしゆうずう]]
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2017-08-29T14:12:59Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%AD%A6/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E8%AA%98%E5%B0%8E
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CSS/ブラりザ
特定のブラりザでのみ有効な指定を解説したす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "特定のブラりザでのみ有効な指定を解説したす。", "title": "" } ]
特定のブラりザでのみ有効な指定を解説したす。
特定のブラりザでのみ有効な指定を解説したす。 ;[[/ブラりザ/Microsoft Internet Explorer|Microsoft Internet Explorer]] ;[[/ブラりザ/Mozilla|Mozillaç³»]] [[Category:CSS|ふらうさ]]
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2015-08-07T10:51:23Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/CSS/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B6
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Scheme/継続
Schemeは継続(continuation)ずいう、たいぞん匷力で柔軟な制埡機構を備えおいたす。継続を甚いれば倧域脱出、コルヌチン、疑䌌マルチタスク、バックトラックずいった特殊な制埡を必芁ずするプログラムを効率的に蚘述するこずができるのです。しかし䞀方でその抜象床の高さから、「継続は難しいもの」ずいう印象も匷いようです。 ここでは継続の正確な定矩はずりあえず埌に回し、盎感的な芳点から継続を導入しおみたいず思いたす。 話を簡単にするため、今党おの手続きが1-in/1-outであるような1-Schemeずいうものを考えたす。䟋えば: のような手続きが1-Scheme手続きです。 1-in/1-out手続きf,g,hを考えるず、あらゆる1-Schemeプログラムは本質的に次のような圢をも぀ず考えられたす。 ぀たり前の手続きの出力が次の手続きの入力ずしお枡され、それが連なっお最終結果が導かれるわけです。パむプラむンに䌌おいたすね。 ずころで、これは次のように図匏化できたす。 ここで少し现工をしお ずしたらどうでしょうか。぀たりgで蚈算をする替わりに前埌の脈絡なく1をhに枡しおしたうわけです。考えお芋れば、これは郚品の差し替えが起こるだけでプログラム党䜓の進行には倧しお圱響がないこずが分かりたす。それどころか、「特別な堎合にgの蚈算を省略したい」ずいったニヌズにたいぞん䟿利に芋えたす。 こういう差し替えを行うにはパむプラむンを監芖すればよさそうです。぀たり「基本的には前の手続きの入力を次に枡すのだが、必芁なら替わりの倀を流し蟌んでもいい」ずいうルヌルがあれば郚品の差し替えず同じこずが実珟できたす。これは぀たり図匏の => にアクセスする手段があるずいうこずになりたす。 => ずはなんでしょうか。 たず であるこずが分かりたす。よく考えるずこれは1-in/1-outの手続きそのものです。そしお「前の倀」ずは、ある手続きの蚈算結果のこずですから、 ずいうこずが蚀えたす。最埌に流し蟌みのルヌルを远加したす。 このような性質を持った => を「継続手続き」ずいいたす。そしお、ある手続きを呌び出す時に、すぐ埌ろの継続手続を取り出す手段がSchemeには甚意されおいるのです。これはcall-with-current-continuationあるいは省略しおcall/ccず呌ばれおいたす。 Schemeの仕様曞R5RSによれば、継続の正確な定矩はこうです。 デフォルトの未来党䜓ずは、ずいぶん持っお回った蚀い方です。 これは継続手続きが連なるパむプラむンの先を䜕であれ継続ず考える、ずいうこずを意味したす。実行型プログラムであればプログラムの終了たでですし、察話環境なら「次の入力を受け取っおそれを解釈したた次の・・」ずいう繰り返しを(少なくずも抂念䞊)継続党䜓ずしおずらえたす。 ここで泚意しなければならないのは、䞀端取り出した継続手続きは、他の手続きずなんら倉わるずころがない、ずいうこずです。再び䞊の䟋を考えたす。 䞊の䟋を字句通りに曞くず次のようになりたす。 ここでcont-procは単なる手続きなので、適圓な倉数に代入すれば埌から再利甚できおしたうのです。 その埌適圓なタむミングでcontを呌び出すこずができたす。 このような堎合、単に再開手続きを呌ぶだけではあたり意味がないので、脱出甚の継続手続きを同時に甚意しお凊理の䞭断を行うケヌスが倚いでしょう。 以䞊をたずめるず、継続の基本的な䜜甚は次の二぀になりたす。 Schemeの継続は基本的に「䞀入力の手続き」です。ただし真の倚倀であるvalues手続きをも぀関係䞊、「call-with-valuesの盎䞋で呌び出されたcall/ccはn入力の継続手続きを生成する」ず芏定されおいたす。 「継続」ずいう抂念は必ずしもScheme固有のものではないのですが、Schemeずワンセットで扱われるこずが倚いようです。理由は色々ありたすが、 などが考えられたす。
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Schemeは継続(continuation)ずいう、たいぞん匷力で柔軟な制埡機構を備えおいたす。継続を甚いれば倧域脱出、コルヌチン、疑䌌マルチタスク、バックトラックずいった特殊な制埡を必芁ずするプログラムを効率的に蚘述するこずができるのです。しかし䞀方でその抜象床の高さから、「継続は難しいもの」ずいう印象も匷いようです。 ここでは継続の正確な定矩はずりあえず埌に回し、盎感的な芳点から継続を導入しおみたいず思いたす。
Schemeは継続('''continuation''')ずいう、たいぞん匷力で柔軟な制埡機構を備えおいたす。継続を甚いれば倧域脱出、コルヌチン、疑䌌マルチタスク、バックトラックずいった特殊な制埡を必芁ずするプログラムを効率的に蚘述するこずができるのです。しかし䞀方でその抜象床の高さから、「継続は難しいもの」ずいう印象も匷いようです。 ここでは継続の正確な定矩はずりあえず埌に回し、盎感的な芳点から継続を導入しおみたいず思いたす。 == 継続手続き== 話を簡単にするため、今党おの手続きが1-in/1-outであるような1-Schemeずいうものを考えたす。䟋えば (define (double x) (* x x)) (double 2) => 4 (define (add1 x) (+ x 1)) (add1 2) => 3 のような手続きが1-Scheme手続きです。 ---- :(なおSchemeではlambdaを自由に導入できるので、n-inの手続きであっおも次のように「1-in手続きの぀ながったもの」に加工できたす) (define (f x y) (* x y)) (lambda (X) (lambda (Y) (f X Y))) ---- 1-in/1-out手続きf,g,hを考えるず、あらゆる1-Schemeプログラムは本質的に次のような圢をも぀ず考えられたす。 (h (g (f 入力))) => 結果 ぀たり前の手続きの出力が次の手続きの入力ずしお枡され、それが連なっお最終結果が導かれるわけです。パむプラむンに䌌おいたすね。 ずころで、これは次のように図匏化できたす。 入力 => [ f => g => h ] => 結果 ここで少し现工をしお 入力 => [ f => 1 => h ] => 結果 ずしたらどうでしょうか。぀たりgで蚈算をする替わりに前埌の脈絡なく1をhに枡しおしたうわけです。考えお芋れば、これは郚品の差し替えが起こるだけでプログラム党䜓の進行には倧しお圱響がないこずが分かりたす。それどころか、「特別な堎合にgの蚈算を省略したい」ずいったニヌズにたいぞん䟿利に芋えたす。 こういう差し替えを行うにはパむプラむンを監芖すればよさそうです。぀たり「基本的には前の手続きの入力を次に枡すのだが、必芁なら替わりの倀を流し蟌んでもいい」ずいうルヌルがあれば郚品の差し替えず同じこずが実珟できたす。これは぀たり図匏の => にアクセスする手段があるずいうこずになりたす。 => ずはなんでしょうか。 たず * '''前の倀を受け取っお次の手続きに枡す䜕か''' であるこずが分かりたす。よく考えるずこれは1-in/1-outの手続きそのものです。そしお「前の倀」ずは、ある手続きの蚈算結果のこずですから、 * '''ある手続きを呌び出すずき、その埌ろに必ず => が䞀぀ある''' ずいうこずが蚀えたす。最埌に流し蟌みのルヌルを远加したす。 * '''䜕もしなければ => はその手前の手続きの結果を受け取るが、必芁なら任意の倀を枡しおもいい''' このような性質を持った => を「'''継続手続き'''」ずいいたす。そしお、ある手続きを呌び出す時に、すぐ埌ろの継続手続を取り出す手段がSchemeには甚意されおいるのです。これはcall-with-current-continuationあるいは省略しおcall/ccず呌ばれおいたす。 == 継続 == Schemeの仕様曞R5RSによれば、継続の正確な定矩はこうです。 :Whenever a Scheme expression is evaluated there is a continuation waiting the result of the expression. The continuation represents an entire (default) future for the computation. :[èš³] Schemeの匏が評䟡される時、そこには評䟡の結果を埅぀継続が䞀぀埅機しおいる。継続は蚈算の(デフォルトの)未来党䜓を衚しおいる。 デフォルトの未来党䜓ずは、ずいぶん持っお回った蚀い方です<ref> futureに未来の圹を圓おたしたが、GoFのデザむンパタヌンの[[W:Future パタヌン|Future パタヌン]]に盞圓したす。</ref>。 これは継続手続きが連なるパむプラむンの先を䜕であれ継続ず考える、ずいうこずを意味したす。実行型プログラムであればプログラムの終了たでですし、察話環境なら「次の入力を受け取っおそれを解釈したた次の・・」ずいう繰り返しを(少なくずも抂念䞊)継続党䜓ずしおずらえたす。 ここで泚意しなければならないのは、䞀端取り出した継続手続きは、他の手続きずなんら倉わるずころがない、ずいうこずです。再び䞊の䟋を考えたす。 䞊の䟋を字句通りに曞くず次のようになりたす。 (h (call/cc (lambda (cont-proc) ;; 継続手続きをずり出す (let ((v (f 入力))) (cont-proc 1) ;; 継続手続きに1を枡す (g v) ;; ここでgを呌び出しおいるが、 )))) ;; 盎前の継続手続きで脱出しおしたうため、実際には実行されない => (h 1) ここでcont-procは単なる手続きなので、適圓な倉数に代入すれば埌から再利甚できおしたうのです。 (define reuse #f) (h (call/cc (lambda (cont-proc) (let ((v (f 入力))) (set! reuse cont-proc) (g v) ;; 今床はcont-procを呌び出しおいないので普通に手続きは終了する )))) => (h (g v)) その埌適圓なタむミングでcontを呌び出すこずができたす。 (reuse 1) => (h 1) このような堎合、単に再開手続きを呌ぶだけではあたり意味がないので、脱出甚の継続手続きを同時に甚意しお凊理の䞭断を行うケヌスが倚いでしょう。 (define (re-entrant stop-cont) (call/cc (lambda (continue) (stop-cont continue))) ;; 再開甚の手続きを枡しお䞀端終了 (continued-body) ;;continueが呌び出されるず実行される ... ) 以䞊をたずめるず、継続の基本的な䜜甚は次の二぀になりたす。 * 手続き呌び出しの盎前にcall/ccを䜿うこずで、替わりの脱出経路を取り出せる * 継続を保存するこずで凊理の再開ができる === Schemeず継続 === Schemeの継続は基本的に「䞀入力の手続き」です。ただし真の倚倀であるvalues手続きをも぀関係䞊、「call-with-valuesの盎䞋で呌び出されたcall/ccはn入力の継続手続きを生成する」ず芏定されおいたす。 「継続」ずいう抂念は必ずしもScheme固有のものではないのですが、Schemeずワンセットで扱われるこずが倚いようです。理由は色々ありたすが、 * ラムダ算法あっおの継続ずいうこず(党おの操䜜がlambda手続きず芋なせるから、あらゆる状況で正しく継続を取り出せる) * 動的型(継続に任意の倀を枡せる) * 䞀方で副䜜甚をも぀(レキシカルクロヌゞャず組み合わせるこずで嚁力を発揮する) などが考えられたす。 == 継続の応甚䟋 == * 脱出継続 * ツリヌ探玢 * コルヌチン * バックトラック * 協調的マルチタスク(call/cc軜量スレッド) * 䟋倖凊理 {{DEFAULTSORT:けいそく}} [[Category:Scheme]]
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2022-01-10T02:45:00Z
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JavaScript/XML
XML(eXtensible Markup Language)ずその掟生であるXHTML(eXtensible Hypertext Markup Language)は、過去にはりェブ開発やデヌタ亀換の分野で非垞に期埅されおいたしたが、その期埅感は時間ずずもに沈静化しおいきたした。以䞋に期埅ず倱望の芁因を瀺したす。 期埅: 倱望: さらにW3CがHTMLの芏栌策定䞻䜓でなくなったこずは、HTMLの進化ず共に、XMLずXHTMLに察する泚目ず重芁性が䜎䞋する傟向に圱響を䞎えたした。その結果、HTML5が広く採甚され、XMLずXHTMLの圹割は限定されたものずなりたした。
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XMLずその掟生であるXHTMLは、過去にはりェブ開発やデヌタ亀換の分野で非垞に期埅されおいたしたが、その期埅感は時間ずずもに沈静化しおいきたした。以䞋に期埅ず倱望の芁因を瀺したす。 期埅: デヌタの構造化ず亀換: XMLはデヌタを階局的な構造で衚珟するこずができ、異なるシステム間でのデヌタ亀換に適しおいるず考えられたした。これにより、異なるプログラミング蚀語やプラットフォヌム間での盞互運甚性が向䞊するず期埅されたした。 拡匵性: XMLはタグのカスタム定矩が可胜であり、特定の業界や甚途に合わせお独自のマヌクアップ蚀語を䜜成するこずができたした。これにより、さたざたな甚途に応じた柔軟なデヌタ衚珟が期埅されたした。 XHTMLの厳密性ず䞀貫性: XHTMLはXMLに基づいおおり、より厳密な文法ず構造を持぀こずから、より信頌性の高いりェブペヌゞの䜜成ず解析が期埅されたした。これにより、異なるブラりザやデバむス間での䞀貫性が向䞊し、アクセシビリティが改善されるず期埅されたした。 倱望: 耇雑性ず冗長性: XMLは非垞に冗長で読みづらい圢匏を持ち、デヌタの蚘述に倚くのタグが必芁ずなるため、手曞きでの䜜成や読解が難しくなりたす。たた、XHTMLも厳密な文法ず構造を必芁ずするため、開発者にずっおは煩雑であり、効率性が䜎いず感じられるこずがありたす。 JSONずYAMLの登堎: JSONやYAMLなどの新しいデヌタフォヌマットが登堎したした。これらのフォヌマットはXMLよりもシンプルで読み曞きが容易であり、特にりェブ開発やAPIの通信においお広く採甚されるようになりたした。 HTML5の普及: XHTMLの時代にはHTML5が登堎し、HTML5はより柔軟で匷力な機胜を提䟛したした。HTML5はXMLの耇雑性を回避し、より盎感的で䜿いやすいマヌクアップ蚀語ずしお広く受け入れられたした。 さらにW3CがHTMLの芏栌策定䞻䜓でなくなったこずは、HTMLの進化ず共に、XMLずXHTMLに察する泚目ず重芁性が䜎䞋する傟向に圱響を䞎えたした。その結果、HTML5が広く採甚され、XMLずXHTMLの圹割は限定されたものずなりたした。
{{Nav}} XMLeXtensible Markup Languageずその掟生であるXHTMLeXtensible Hypertext Markup Languageは、過去にはりェブ開発やデヌタ亀換の分野で非垞に期埅されおいたしたが<ref>Ajax は Asynchronous JavaScript + XMLの略であるように、か぀おはXMLがペむロヌドであるこずが想定されおいたした。</ref>、その期埅感は時間ずずもに沈静化しおいきたした。以䞋に期埅ず倱望の芁因を瀺したす。 期埅: # デヌタの構造化ず亀換: XMLはデヌタを階局的な構造で衚珟するこずができ、異なるシステム間でのデヌタ亀換に適しおいるず考えられたした。これにより、異なるプログラミング蚀語やプラットフォヌム間での盞互運甚性が向䞊するず期埅されたした。 # 拡匵性: XMLはタグのカスタム定矩が可胜であり、特定の業界や甚途に合わせお独自のマヌクアップ蚀語を䜜成するこずができたした。これにより、さたざたな甚途に応じた柔軟なデヌタ衚珟が期埅されたした。 # XHTMLの厳密性ず䞀貫性: XHTMLはXMLに基づいおおり、より厳密な文法ず構造を持぀こずから、より信頌性の高いりェブペヌゞの䜜成ず解析が期埅されたした。これにより、異なるブラりザやデバむス間での䞀貫性が向䞊し、アクセシビリティが改善されるず期埅されたした。 倱望: # 耇雑性ず冗長性: XMLは非垞に冗長で読みづらい圢匏を持ち、デヌタの蚘述に倚くのタグが必芁ずなるため、手曞きでの䜜成や読解が難しくなりたす。たた、XHTMLも厳密な文法ず構造を必芁ずするため、開発者にずっおは煩雑であり、効率性が䜎いず感じられるこずがありたす。 # JSONずYAMLの登堎: JSONJavaScript Object NotationやYAMLYAML Ain't Markup Languageなどの新しいデヌタフォヌマットが登堎したした。これらのフォヌマットはXMLよりもシンプルで読み曞きが容易であり、特にりェブ開発やAPIの通信においお広く採甚されるようになりたした。 # HTML5の普及: XHTMLの時代にはHTML5が登堎し、HTML5はより柔軟で匷力な機胜を提䟛したした。HTML5はXMLの耇雑性を回避し、より盎感的で䜿いやすいマヌクアップ蚀語ずしお広く受け入れられたした。 さらにW3CがHTMLの芏栌策定䞻䜓でなくなったこずは、HTMLの進化ず共に、XMLずXHTMLに察する泚目ず重芁性が䜎䞋する傟向に圱響を䞎えたした<ref>XHTMLを䞻導的に暙準化しおきたW3Cは[[w:りェブ暙準|りェブ暙準]]の策定を [[w:WHATWG|WHATWG]] に譲っおいたす。 https://www.w3.org/blog/news/archives/8909</ref>。その結果、HTML5が広く採甚され、XMLずXHTMLの圹割は限定されたものずなりたした<ref>HTML5ではXHTMLは、HTML5のXML構文ずの䜍眮づけられるずもに、XHTMLの語は暙準仕様曞のなかでは甚いないずしおいる https://html.spec.whatwg.org/multipage/xhtml.html#writing-xhtml-documents</ref>。 == è„šèš» == <references /> [[Category:JavaScript]] [[カテゎリ:XML]]
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方䞈蚘
叀兞文孊>日本の叀兞>方䞈蚘 『方䞈蚘(冒頭)』鎚長明 ゆく河の流れは絶えずしお、しかももずの氎にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、か぀消えか぀結びお、久しくずどたりたるためしなし。䞖の䞭にある人ずすみかず、たたかくのごずし。 たたしきの郜のうちに、棟を䞊べ、甍を争ぞる、高き、卑しき、人のすたひは、䞖々を経お尜きせぬものなれど、これをたこずかず尋ぬれば、昔ありし家はたれなり。あるいは去幎焌けお今幎䜜れり。あるいは倧家滅びお小家ずなる。䜏む人もこれに同じ。所も倉はらず、人も倚かれど、いにしぞ芋し人は、二、䞉十人が䞭に、わづかにひずりふたりなり。朝に死に、倕べに生たるるならひ、ただ氎のあわにぞ䌌たりける。知らず、生たれ死ぬる人、いづかたより来たりお、いづかたぞか去る。たた知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩たし、䜕によりおか目を喜ばしむる。その、あるじずすみかず、無垞を争ふさた、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露萜ちお花残れり。残るずいぞども朝日に枯れぬ。あるいは花しがみお露なほ消えず。消えずずいぞども倕べを埅぀こずなし。 http://home2.highway.ne.jp/issei-s/koten01/hojyo.01.htmlより転茉 よどみに浮ぶうたかたは、か぀消え、か぀結びお、久しくずゞたりたるためしなし。䞖䞭にある、人ず栖(すみか)ず、又かくのごずし。 たたしきの郜のうちに、棟(むね)を䞊べ、甍を争ぞる、高き、いやしき人の䜏ひは、䞖々を経お、尜きせぬ物なれど、是をたこずかず尋れば、昔しありし家は皀なり。或は去幎(こぞ)焌けお今幎぀くれり。或は倧家(おほいぞ)ほろびお小家(こいぞ)ずなる。䜏む人も是に同じ。所もかはらず、人も倚かれど、いにしぞ芋し人は、二䞉十人が䞭に、わづかにひずりふたりなり。朝に死に、倕に生るゝならひ、たゞ氎の泡にぞ䌌りける。 䞍知、生れ死ぬる人、䜕方より来たりお、䜕方ぞか去る。又䞍知、仮の宿り、誰が為にか心を悩たし、䜕によりおか目を喜ばしむる。その、䞻ず栖ず、無垞を争ふさた、いはゞあさがほの露に異ならず。或は露萜ちお花残れり。残るずいぞども、朝日に枯れぬ。或は花しがみお露なほ消えず。消えずずいぞども、倕を埅぀事なし。 (方䞈蚘原文)(Taiju's Notebookより)
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叀兞文孊日本の叀兞方䞈蚘 『方䞈蚘冒頭』鎚長明
[[叀兞文孊]][[日本の叀兞]]方䞈蚘 『[[w:方䞈蚘|方䞈蚘冒頭]]』[[w:鎚長明|鎚長明]] ==本文== ゆく河の流れは絶えずしお、しかももずの氎にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、か぀消えか぀結びお、久しくずどたりたるためしなし。䞖の䞭にある人ずすみかず、たたかくのごずし。  たたしきの郜のうちに、棟を䞊べ、甍を争ぞる、高き、卑しき、人のすたひは、䞖々を経お尜きせぬものなれど、これをたこずかず尋ぬれば、昔ありし家はたれなり。あるいは去幎焌けお今幎䜜れり。あるいは倧家滅びお小家ずなる。䜏む人もこれに同じ。所も倉はらず、人も倚かれど、いにしぞ芋し人は、二、䞉十人が䞭に、わづかにひずりふたりなり。朝に死に、倕べに生たるるならひ、ただ氎のあわにぞ䌌たりける。知らず、生たれ死ぬる人、いづかたより来たりお、いづかたぞか去る。たた知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩たし、䜕によりおか目を喜ばしむる。その、あるじずすみかず、無垞を争ふさた、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露萜ちお花残れり。残るずいぞども朝日に枯れぬ。あるいは花しがみお露なほ消えず。消えずずいぞども倕べを埅぀こずなし。 [http://home2.highway.ne.jp/issei-s/koten01/hojyo.01.html http://home2.highway.ne.jp/issei-s/koten01/hojyo.01.html]より転茉 ===䞀行目=== {|border="1" |- |本文|| ゆく河の流れは絶えずしお、しかも、もずの氎にあらず。 |- |珟代語蚳||ゆく河の氎の流れは絶える事がなく流れ続ける状態にあっお、それでいお、それぞれのもずもずの氎ではない。 |- |本文解釈||「ゆく河の流れ」ずいうのは、流れお行く河の氎のこずを指しおいたす。 河が流れお行く様子を芋おいるず、池や沌ずは異なり、ずうずうず流れお行き、その氎の流れは、河がなくならない限り絶えるこずはありたせん。『方䞈蚘』の䜜者ずされる鎚長明は、流れる河の氎が、二床ず戻らない事を芋、「無垞」ずいう仏教の蚀葉ず重ね合わせお、「垞に同じものはこの䞖には無い」ず匷く感じお、この冒頭の文章を曞き始めたず倚くの人に解釈されおいたす。 鎚長明の生きた時代は、戊乱が倚く、倩灜や火灜も倚かったずいうこずが、『方䞈蚘』の䞭に描かれおいたす。 䞖の䞭に垞なるものがないけれども、河の流れ自䜓は絶えないずいうある皮の「歎史芳」を、鎚長明は河にたずえお描きたした。 「爜健矎茶」のコマヌシャル゜ングずしおよくしられる森山盎倪朗の「時の行方 序・春の空」ずいう歌でも「自然の移ろい」に時の流れをたくし、矎空ひばりの「川の流れのように」では時の流れを河の流れにたずえおいたすが、これらの「時」の感芚は、鎚長明の『方䞈蚘』の冒頭によっお匷く印象付けられ、鎚長明が感じた無垞芳は、『方䞈蚘』によっお䌝えられお、珟圚でも、倚くの文孊䜜品に登堎したす。 |- |文法解説||「絶えずしお」の「ず」は打消しの助動詞「ず」の連甚圢です。「しお」は、接続の助動詞「しお」で、「-の状態にあっお」ずいう意味です。「しかも」は、もずもず接続詞でしたが、ここでは、副詞で、「それでいお」ずいうように䜿われおいたす。今珟圚では、「なおその䞊に」ずいう意味で䜿甚されるこずが倚いですが、ここでは、「それでいお」ず蚳されたす。珟代語蚳のずころで、䜕故「それでいお」ず蚳すかに぀いお珟圚の叀文の先生の倚くの解釈に぀いおお話したすが、ここで、少し立ち止たっお、䜕故そう蚳すのかを考えおみおください。「あらず」の「ず」は打消しの助動詞、「ず」の終止圢です。 |- |||簡朔な珟代語にするず、「流れゆく河の氎の流れは絶えお無くなるこずがないが、それでいお、流れる氎の䞀぀䞀぀は同じ氎ではない。」ず蚳せるでしょう。 「ないが」の「が」ずいう蚳は、おかしいず感じられるかもしれたせん。しかし、「流れゆく氎は絶えなくお垞なるもの」ず「同じ氎ではない無垞なるもの」ずいう盞反する考え方を繋ぐためには、「が」ずいう語を䜿い、「それでいお」を掻かすずよいでしょう。䞀般的には、「行く川の流れは絶えるこずなく、それでいお、この瞬間に流れおいる氎はもずの氎ではない。」ずいう蚳がされたす。 この䞖に同じものなど二぀ず無く、それでいお、流れ自䜓が絶えないずいう、仏教の䞖界芳に貫かれた曞き出しずいえるでしょう。 |} ===二行目以降=== よどみに浮ぶうたかたは、か぀消え、か぀結びお、久しくずゞたりたるためしなし。䞖䞭にある、人ず栖すみかず、又かくのごずし。 たたしきの郜のうちに、棟むねを䞊べ、甍を争ぞる、高き、いやしき人の䜏ひは、䞖々を経お、尜きせぬ物なれど、是をたこずかず尋れば、昔しありし家は皀なり。或は去幎(こぞ)焌けお今幎぀くれり。或は倧家(おほいぞ)ほろびお小家(こいぞ)ずなる。䜏む人も是に同じ。所もかはらず、人も倚かれど、いにしぞ芋し人は、二䞉十人が䞭に、わづかにひずりふたりなり。朝に死に、倕に生るゝならひ、たゞ氎の泡にぞ䌌りける。 䞍知、生れ死ぬる人、䜕方より来たりお、䜕方ぞか去る。又䞍知、仮の宿り、誰が為にか心を悩たし、䜕によりおか目を喜ばしむる。その、䞻ず栖ず、無垞を争ふさた、いはゞあさがほの露に異ならず。或は露萜ちお花残れり。残るずいぞども、朝日に枯れぬ。或は花しがみお露なほ消えず。消えずずいぞども、倕を埅぀事なし。 == 関連 == [http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/hojoki.htm 方䞈蚘原文]Taiju's Notebookより {{stub}} [[Category:叀兞文孊|ほうしようき]]
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日本の叀兞
文孊>叀兞文孊>日本の叀兞
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文孊叀兞文孊日本の叀兞
[[文孊]][[叀兞文孊]][[日本の叀兞]] == 文孊論 == *[[/日蚘文孊|日蚘文孊]] *[[/宮廷文孊|宮廷文孊]] *[[/女流文孊|女流文孊]] *[[/仏教文孊|仏教文孊]] *[[/䞭䞖文孊|䞭䞖文孊]] *[[/䞭叀文孊|䞭叀文孊]] *[[/䞊代文孊|䞊代文孊]] *[[/江戞文孊|江戞文孊]] == 個々の文孊 == *[[竹取物語]]を読む *[[ずりかやべ物語]]を読む *[[今昔物語集]]を読む *[[宀町物語集]]を読む *[[倪門蚘]]を読む [[Category:叀兞文孊|にほんのこおん]]
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小孊校算数/5孊幎
5幎生の算数では、敎数、分数の蚈算、合同な図圢、倚角圢などに぀いお孊習したす。 4幎生たでに、敎数のこずに぀いお孊びたした。では、敎数に぀いおもっず深く孊んでいきたしょう。 2でわり切れる敎数を「偶数」ずいい、2でわり切れない敎数を「奇数」ずいいたす。 たずえば、2、6、10、50などは偶数で、1、5、11、51などは奇数です(0は2でわり切れるず考えられるので、偶数です)。 なお、䞀の䜍の数が ならばその数は偶数で、 ならばその数は奇数です。 54,78,85,231は偶数ですか、奇数ですか。 䞀の䜍の数に泚目したしょう。 それぞれ、 結果は、 ずなりたす。 ある敎数に敎数をかけおできる数を、ある敎数の倍数ずいいたす。 などがありたす(0に぀いおは考えたせん)。ある敎数の倍数は、無数にありたす。 ある敎数をわり切るこずができる敎数を、ある敎数の 玄数 ずいいたす。 たずえば、12の玄数には 1,2,3,4,6,12 がありたす。玄数の個数には、限りがありたす。 2぀の敎数に共通しおいる倍数を 公倍数ずいいたす。特に、最も小さい公倍数を 最小公倍数 ずいいたす。 2぀の敎数に共通しおいる玄数を 公玄数ずいいたす。特に、最も倧きい公玄数を 最倧公玄数 ずいいたす。 青森県ず北海道を結ぶ青凜トンネルの長さは53.85kmです。この53.85ずいう数に぀いお考えたしょう。 たた、東京郜から倧阪府を走っおいる東海道新幹線の路線きょりは515.4kmです。この515.4ずいう数に぀いお考えたしょう。 小数のかけ算ずわり算も、敎数の堎合ず同様にできたす。 しかし敎数ず同じように蚈算するず矛盟したす。 次のかけ算の問題を解いおみたしょう。 匏は 2.3 × 2.8 {\displaystyle 2.3\times 2.8} ずなりたす。 蚈算のしかたを考えおみたしょう。 パむプの重さを23kgず10倍にするず、求める重さも10倍になりたす。 パむプの長さが10倍になるず、求める重さも10倍になりたす。 1mの重さが2.3kgのパむプ2.8mの重さを出すには、この積を 1 100 {\displaystyle {\frac {1}{100}}} にすればよいので 2.3 × 2.8 = 23 × 28 ÷ 100 = 6.44 {\displaystyle 2.3\times 2.8=23\times 28\div 100=6.44} したがっお、 2.3 × 2.8 = 6.44 {\displaystyle 2.3\times 2.8=6.44} ずなりたす。答えは6.44kgです。 次のわり算の問題を解いおみたしょう。 匏は 7.8 ÷ 6.5 {\displaystyle 7.8\div 6.5} ずなりたす。 蚈算のしかたを考えおみたしょう。 同じがうの長さを10倍にすれば、重さも10倍になりたす。 65mのがうの重さは 7.8 × 10 = 78 {\displaystyle 7.8\times 10=78} 鉄のがう1mの重さは ( 7.8 × 10 ) ÷ ( 6.5 × 10 ) = 78 ÷ 65 = 1.2 {\displaystyle (7.8\times 10)\div (6.5\times 10)=78\div 65=1.2} したがっお、 7.8 ÷ 6.5 = 1.2 {\displaystyle 7.8\div 6.5=1.2} ずなりたす。答えは1.2kgです。 右の図を芋おください。ファむル:Fraction4 6.svg 2 3 {\displaystyle {\frac {2}{3}}} ず 4 6 {\displaystyle {\frac {4}{6}}} ず 6 9 {\displaystyle {\frac {6}{9}}} が同じ倧きさであるこずがわかるでしょう。ですから、 4 6 {\displaystyle {\frac {4}{6}}} や 6 9 {\displaystyle {\frac {6}{9}}} は 2 3 {\displaystyle {\frac {2}{3}}} になおせたすね。分数を、同じ倧きさで、分母ず分子ができるだけ小さい分数になおすこずを 玄分する ずいいたす。 ある分数の分子ず分母に、同じ数をかけたりわったりしおも分数の倧きさは倉わりたせん。 玄分する方法には、分母ず分子を分母ず分子の最倧公玄数でわる方法がありたす。 先ほどの 玄分 ずは逆に、たずえば、 2 3 {\displaystyle {\frac {2}{3}}} は 4 6 {\displaystyle {\frac {4}{6}}} や 6 9 {\displaystyle {\frac {6}{9}}} ずなおせたすね。 たずえば、 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} は 2 4 , 3 6 {\displaystyle {\frac {2}{4}},{\frac {3}{6}}} ...ずなおすこずができたす。 たた、 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} は 2 6 , 3 9 {\displaystyle {\frac {2}{6}},{\frac {3}{9}}} ... ずなおすこずができたす。 いた、 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} ず 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} は それぞれ 3 6 {\displaystyle {\frac {3}{6}}} 、 2 6 {\displaystyle {\frac {2}{6}}} になおせたした。このように、2぀以䞊の分数を 分母が同じ倧きさになるように盎すこずを 通分する ずいいたす。通分する方法には、すべおの分数の分母を すべおの分数の分母の最小公倍数にそろえる方法がありたす。 分母がこずなる分数のたし算やひき算に぀いお考えおみたしょう。 分母が同じ分数のたし算はすでに孊んでいたす。そこで 通分 しお、分母をそろえるず、 5 1 5 + 3 1 5 {\displaystyle {\frac {5}{1}}5+{\frac {3}{1}}5} ずなりたす。これを蚈算するず 8 1 5 {\displaystyle {\frac {8}{1}}5} ずなるので、答えは 8 1 5 {\displaystyle {\frac {8}{1}}5} です。 では、 に぀いお考えたしょう。 これも、先ほどず同じように通分しお、 5 6 − 1 2 = 5 6 − 3 6 = 2 6 = 1 3 {\displaystyle {\frac {5}{6}}-{\frac {1}{2}}={\frac {5}{6}}-{\frac {3}{6}}={\frac {2}{6}}={\frac {1}{3}}} ずなりたす。䞊のように、答えが玄分できる堎合は、必ず玄分したす。 次の問題を解いおみたしょう。 匏は 2 ÷ 3 {\displaystyle 2\div 3} ずなりたす。 小数で衚すず 2 ÷ 3 = 0.666 {\displaystyle 2\div 3=0.666} ...... ずなり、わりきれたせん。 1Lを3等分した量は、 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} Lになりたす。 2Lは1Lの2぀分です。 2Lを3等分した量のうちの1぀は1Lを3等分した量の2぀分であるから、 2 3 {\displaystyle {\frac {2}{3}}} Lになりたす。 したがっお 2 ÷ 3 = 2 3 {\displaystyle 2\div 3={\frac {2}{3}}} ずなりたす。 このように、分数は、分数を䜿うず正確に衚すこずができたす。 敎数どうしのわり算の商は、分数で衚すこずができたす。 ◯ ÷ △ = ◯ △ {\displaystyle \bigcirc \div \triangle ={\frac {\bigcirc }{\triangle }}} たた、0.5ず0.24を分数になおしたしょう。 0.1 = 1 10 {\displaystyle 0.1={\frac {1}{10}}} であるから、 0.5 = 5 10 {\displaystyle 0.5={\frac {5}{10}}} ( = 1 2 ) {\displaystyle (={\frac {1}{2}})} 0.01 = 1 100 {\displaystyle 0.01={\frac {1}{100}}} であるから、 0.24 = 24 100 {\displaystyle 0.24={\frac {24}{100}}} ( = 6 25 ) {\displaystyle (={\frac {6}{25}})} 小数は、10、100などを分母ずする分数になおすこずができたす。 5を分数になおしたしょう。 敎数は、1などを分母ずする分数になおすこずができたす。 次の問題を考えたしょう。 ●ず○は党郚で䜕個ありたすか。 ∙ {\displaystyle \bullet } ず ∘ {\displaystyle \circ } を党郚あわせお考えるず ∙ {\displaystyle \bullet } の数ず ∘ {\displaystyle \circ } の数をそれぞれ求めおあわせるず よっお が成り立ちたす。 ( )を䜿った匏の蚈算には次のような法則(ほうそく)がありたす。 このような法則(ほうそく)を 分配法則(ぶんぱいほうそく) ずいいたす。(小孊校では、法則名は芚えなくおも構いたせん。) この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。 たし算ずかけ算には、次のようなきたりがありたす。 これを たし算の 亀換法則(こうかん ほうそく)ず蚀いたす。 これを たし算の 結合法則(け぀ごう ほうそく)ず蚀いたす。 これを かけ算の 亀換法則(こうかん ほうそく)ず蚀いたす。 これを かけ算の 結合法則(け぀ごう ほうそく)ず蚀いたす。 この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。 2぀の図圢が、その図圢の䜍眮や向きをかえお、圢ず倧きさをかえずに、重ねられるずき、その2぀の図圢は 合同である ずいいたす。 倚角圢 (たかくけい)ずは、3本以䞊の線でか぀そのどれもが結ばれた図圢のこずを蚀いたす。名前は線が3本なら 䞉角圢 、4本なら 四角圢 、5本なら 五角圢(ごかくけい)、・・・ずいうふうになりたす。 たた、蟺の長さず角の倧きさが党お同じである倚角圢のこずを 正倚角圢 (せいたかくけい)ず蚀いたす。䞉角圢の堎合は正䞉角圢、四角圢の堎合は正四角圢(「正方圢」(せいほうけい)ずいうのがふ぀うです)、五角圢の堎合は正五角圢・・・ずいうふうになりたす。 正倚角圢は、たず円をかき、その䞭心の呚りの角を等分するこずでかけたす。䟋えば正五角圢は、円をかき、その䞭心の呚りの角を5等分しお、72°ず぀に区切り、区切る盎線が瞁ず亀わったずころの点を結ぶこずで曞けたす。なお、正六角圢は、 䞉角圢をかいお、3぀の角の倧きさの和を求めおみたしょう。 䞉角圢の3぀の角の倧きさの和は、どんな䞉角圢でも 180°になりたす。 四角圢の4぀の角の倧きさの和は、どんな四角圢でも 360°になりたす。 四角圢に察角線を1本匕けば、ふた぀の䞉角圢に分かれるので、2぀の䞉角圢の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 五角圢では、五角圢の5぀の角の倧きさの和は、䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 五角圢の内角の和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく五角圢の内角の和は䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 六角圢の6぀の角の倧きさの和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく六角圢の6぀の角の倧きさの和は、4぀の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和になりたす。 円のたわりの長さを 円呚 ずいいたす。 䟋えば、 円呚は曲がっおいるので、定芏でははかれたせん。しかし「円呚÷盎埄」はどの円でも同じです。これを 円呚率(えんしゅうり぀) ずいい、円呚率は およそ3.14 であるこずが わかっおいたす。 円呚率は、くわしくは 3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 ... ず、限りなく続きたす。 小孊校では、円呚率は 3.14 ずしお蚈算するこずが倚いです。 円呚率は、分数で衚すこずはできない数で、小数で衚すずい぀たでも終わらないこずがわかっおいたす。 でしたから、 ですね。はじめの問題を解くず、7×3.14=21.98(cm)ずいうようになりたす。 面積は、図圢の広さを衚すものです。䟋えば、 面積は長方圢・正方圢の堎合は、たお×よこで衚すこずができたした。 たずえば、たお4cm、よこ5cmの長方圢の面積は、4×5=20(cm)ずなりたす。 次の図圢でも、面積は次のように求めるこずができたす。 右の図1の方県玙は1目もり1cmです。図1の䞉角圢の面積を考えおみたしょう。 右の図1の方県玙は1目もり1cmです。図1の平行四蟺圢の面積を考えおみたしょう。 図1の台圢の面積を考えおみたしょう。 図1のひし圢の面積を考えおみたしょう。 2幎生では、「かさ」や「L」などの単䜍に぀いお、ならいたした。 立䜓の、空間での倧きさ(今たでに習った「かさ」のこず)を 䜓積 (たいせき) ずいいたす。 面積では、瞊(たお)ず暪(よこ)が 1cm の正方圢の面積のこずを 1cm ず いいたした。 䜓積では、瞊(たお) ず 暪(よこ) ず 高さ(たかさ) が 1cm の 立方䜓 の 䜓積 を 1cm ず 曞き 、「 1 立方(りっぜう) センチメヌトル」ずいいたす。 䜓積は、瞊ず 暪ず 高さが 1cm の 立方䜓 の 䜓積(1cm)が、いく぀分かで衚したす。 盎方䜓(ちょくほうたい) は 長方圢 が たくさん 積み 重なった もの 、 立方䜓は 正方圢 が たくさん 積み 重なったもの ず 考えおみるず、䜓積は たお×暪× 高さ の匏で 求めるこずができたす。 立方䜓(りっぜうたい) は 党おの蟺の長さが同じなので、高さも1蟺の長さになりたす。たた、底面の面積は今たでどおり 瞊×暪 の匏で蚈算できたす。 ぀たり、 で求めるこずができたす。 䞋の問題を芋おみたしょう。 ずいう問題がありたす。 盎方䜓の䜓積は 瞊×暪×高さ なので、2×3×6=36(cm)ず求められたす。 䞀蟺が1mの立方䜓の䜓積を1立方メヌトル(いち りっぜうメヌトル)ず蚀い 1m ず曞きたす。1立方メヌトルを立方センチメヌトルで曞いたずするず、1mは100cmですから、1m は です。(䞀立方メヌトルは、癟䞇立方センチメヌトル) コップや氎槜(すいそう)、プヌルなど、氎などの液䜓(えきたい)をいれる容噚(ようき)に぀いお、容噚の内郚の長さを内(うち)のりずいい、その容噚に入りきる液䜓の䜓積を 容積(ようせき) ずいいたす。 容積の単䜍(たんい)は、䜓積ず同じようにLやdLや立方cmや立方mなどを、぀かいたす。 なお、1Lは 1000cm です。぀たり です。 1dLは 100cm です。぀たり です。 1mLは 1cm です。぀たり です。 䞉角柱には面が、5個、ありたす。䞉角柱の面のうち、2個は䞉角圢です。䞉角柱の面のうち、3個は四角圢です。 䞉角柱には、頂点が 6個 ありたす。(数えおみおください。) 䞉角柱には、蟺が 9本 ありたす。(数えおみおください。) 䞉角柱の䞊䞋の2぀の䞉角圢の面を 底面(おいめん) ず蚀いたす。 底面の面積のこずを 底面積(おいめんせき) ず蚀いたす。 䞉角柱の底面積は、底面の円の面積ずおなじです。 䞊偎の面も、「底」面ずいうのは倉だず思うかもしれたせんが、慣習(かんしゅう)で、こう呌びたす。 䞉角柱の、2぀の䞉角圢である底面のあいだのきょりを、䞉角柱の 高さ ずいいたす。 䞉角柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を 偎面(そくめん) ず蚀いたす。 偎面の面積のこずを 偎面積(そくめんせき) ず蚀いたす。 円柱には面が3個ありたす。 円柱の面のうち2個は円です。 円柱の䞊䞋の2぀の円の面を 底面(おいめん) ず蚀いたす。 円柱の、2぀の円である底面の䞭心を結んだきょりを、円柱の 高さ ずいいたす。 円柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を 偎面(そくめん) ず蚀いたす。 展開図をみるず、偎面積の瞊の長さを「円柱の高さ」にずった堎合は、偎面積の暪の長さは、底面の円呚です。 です。 サッカヌボヌルを買うために、2぀の店 A店ずB店に行きたした。 ここでは、サッカヌボヌルの数が違いたす。どのように比べればよいでしょうか。 䞀方、「サッカヌボヌル1぀で1200円」ず、「サッカヌボヌル1぀で1300円」ずであれば、 「サッカヌボヌル1぀で1200円」の方が安いずいうこずはすぐ分かりたす。 ぀たり、サッカヌボヌルの数が違うずきは、サッカヌボヌル1぀あたりの倀段を比べれば、どちらが安いか分かるわけです。 このように、「~1぀あたり」のようなものを、単䜍あたりの量ずいいたす。「単䜍」ずいうのは、「基準ずする量」のこずです。ふ぀うは1を基準ずしたす。 1個あたりの倀段で比べれば、A店のほうが安いずいえたす。 (緎習問題) 1kmあたりの人口を人口密床ずいいたす。 では、東京郜ず高知県の人口密床を求めおみたしょう。 ここでは、特に速さに぀いお孊んでいきたしょう。 䟋えば、ラむオンが9秒間に、200mだけ走ったずしたす。たた、キリンは、6秒間に100mだけ走ったずしたす。このずき、ラむオンは1秒間におよそ22.2m,キリンは、1秒間におよそ16.7m走ったこずになりたす。このように、ある時間あたりに動く割合をさすものを速さずいたす。 速さはある時間あたりの速さを衚すものですから、速さは 時速ずは、1時間あたりに進む距離で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、1時間に10kmを進む自転車の速さは、時速10kmです。2時間で14kmを進んだら、時速7kmです。 分速 ずは、1分あたりに進む距離で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、時速10kmずいう速さを分速になおすず より、およそ分速0.167kmに、぀たり、およそ分速167mになりたす。 秒速 ずは、1秒あたりに進む距離(きょり)で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば秒速15cmを分速になおすず、 より、秒速15cmは、分速900cm、぀たり分速9mずなりたす。 なお、「時速5km」を、「毎時5km」「5km/h」などず衚すこずもありたす。 あるマラ゜ン遞手が42.195kmを、2.2時間で走り終えたした。この遞手の速さは、時速䜕kmですか。 匏は42.195 ÷ {\displaystyle \div } 2.2 ずなりたす。これを蚈算するず 19.17...ずなるので、およそ時速19.2kmずなりたす。 速さ=道のり÷時間 であるから (分速を求める方法ず、䜕時間で぀くか求める方法でやっおみたしょう) 簡単には、分かりたせんね。 それは、5幎生ず6幎生で、党䜓の人数が違うからです。 そこで、比べるために、5幎生ず6幎生のの人数をそろえおみたす。 たずえば、党䜓の人数を100人にそろえおみたしょう。 5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを2でわっお100人にしたす。 䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを2倍しお100人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も2倍したす。 ぀たり、党䜓の人数が100人だったずするず、音楜をよく聞く人は、5幎生では50人、6幎生では60人 いるこずになりたす。 この結果、6幎生の方が音楜をよく聞くず蚀えたす。 ここでは党䜓の人数を100人にあわせたしたが、もちろん他の数にしおも同じ結果になるはずです。 それでは、党䜓の人数が1人だずしお、同じように蚈算しおみたしょう。 5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを200でわっお1人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も200でわりたす。 䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを50で割っお1人にしたす。 同時に、音楜奜きな人の人数も50で割りたす。 ぀たり、党䜓の人数が1人だったずするず、音楜奜きな人は、5幎生で0.5人、6幎生では0.6人 いるこずになりたす。 この結果、6幎生の方が音楜奜きであるず蚀え、先ほどず同じ結果になりたした。 この2぀めの䟋のように、ある量(もずにする量ずいう)を1ずしたずき、別のある量(くらべる量ずいう)がある量の䜕倍かを衚す数を 䞀般に、割合は 割合ずいうのは、「ある量(比べる量)が、ある別の量(もずにする量)の䜕倍かずいうこずです。 ですから、 割合 = くらべる量 ÷ もずにする量 たた、この匏から、 割合は䟋えば「このりんごゞュヌスは果汁100%です。」や「あるプロ野球遞手の今シヌズンの打率は3割1分5厘でした。」などず䜿われたす。この単䜍はどのような割合を衚すか芋おみたしょう。 0.01倍を 1%ず衚す衚し方を 癟分率 ずいいたす。ですから、元にする量は 100% ずなりたす。 0.1倍を 1割、0.01倍を分、0.001倍を厘ず衚す割合の衚し方を「歩合」ずいいたす。野球の打率などの衚し方で䜿われおいたす。 割合を衚すグラフには、垯グラフず円グラフがありたす。 2぀の量で、䞀方が2倍、3倍、...ずなったずき、もう䞀方が2倍、3倍、...ずなるずき、2぀の数量は 比䟋しおいる ずいいたす。 3぀のコップに 160mL、210mL、230mL のゞュヌスが入るので、これをAさん、Bさん、Cさんの3人で飲もうず思いたす。しかし、これでは、1人分の量が 均等 ではありたせん。そこで、3人でぎったり分ける方法を考えたしょう。 このように、いく぀かの数量を、1぀あたりの量が等しくなるようにならしたものを 平均ずいいたす。 たた、合蚈=平均×個数、個数=合蚈÷平均 ずなりたす。 8人に算数のテストを行ったずころ、点数は ずなりたした。このテストの8人の平均点は䜕点ですか。 平均 = 合蚈 ÷ 個数 なので ずなりたす。 なお、平均は小数や分数ずなるこずもありたす。 たた、、10人いるクラブの各メンバヌの䜓重が、぀ぎのようなずき、 䜓重の平均は より、61.2 kg が平均の䜓重ずなりたす。 䞋の衚は、りィキ小孊校の5幎1組の、ある1週間の、本の貞し出し冊数です。 この衚では、氎曜日に、0冊ずたったく借りられおいたせんが、「0」のデヌタでも平均に含めたす。 䞋は、Aさんの、5回の幅跳びの結果を衚したものです。 4回目に、ほかの蚘録ず倧きくはなれた「327cm」ずいう蚘録が出おいたすが、はかりたちがえおしたったようです。 あるグルヌプの5人の身長は、145cm,156cm,149cm,141cm,152cm ずなっおいたす。この5人の身長の平均を求めおみたしょう。 䞋の「5幎生のための算数ドリル」の文字を抌すず、 芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "5幎生の算数では、敎数、分数の蚈算、合同な図圢、倚角圢などに぀いお孊習したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "4幎生たでに、敎数のこずに぀いお孊びたした。では、敎数に぀いおもっず深く孊んでいきたしょう。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "2でわり切れる敎数を「偶数」ずいい、2でわり切れない敎数を「奇数」ずいいたす。 たずえば、2、6、10、50などは偶数で、1、5、11、51などは奇数です(0は2でわり切れるず考えられるので、偶数です)。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "なお、䞀の䜍の数が", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ならばその数は偶数で、", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ならばその数は奇数です。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "54,78,85,231は偶数ですか、奇数ですか。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䞀の䜍の数に泚目したしょう。 それぞれ、", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "結果は、", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ずなりたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ある敎数に敎数をかけおできる数を、ある敎数の倍数ずいいたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "などがありたす(0に぀いおは考えたせん)。ある敎数の倍数は、無数にありたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ある敎数をわり切るこずができる敎数を、ある敎数の 玄数 ずいいたす。 たずえば、12の玄数には 1,2,3,4,6,12 がありたす。玄数の個数には、限りがありたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "2぀の敎数に共通しおいる倍数を 公倍数ずいいたす。特に、最も小さい公倍数を 最小公倍数 ずいいたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "2぀の敎数に共通しおいる玄数を 公玄数ずいいたす。特に、最も倧きい公玄数を 最倧公玄数 ずいいたす。", "title": "æ•Žæ•°" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "青森県ず北海道を結ぶ青凜トンネルの長さは53.85kmです。この53.85ずいう数に぀いお考えたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、東京郜から倧阪府を走っおいる東海道新幹線の路線きょりは515.4kmです。この515.4ずいう数に぀いお考えたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "小数のかけ算ずわり算も、敎数の堎合ず同様にできたす。 しかし敎数ず同じように蚈算するず矛盟したす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "次のかけ算の問題を解いおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "匏は 2.3 × 2.8 {\\displaystyle 2.3\\times 2.8} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "蚈算のしかたを考えおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "パむプの重さを23kgず10倍にするず、求める重さも10倍になりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "パむプの長さが10倍になるず、求める重さも10倍になりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "1mの重さが2.3kgのパむプ2.8mの重さを出すには、この積を 1 100 {\\displaystyle {\\frac {1}{100}}} にすればよいので", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "2.3 × 2.8 = 23 × 28 ÷ 100 = 6.44 {\\displaystyle 2.3\\times 2.8=23\\times 28\\div 100=6.44}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "したがっお、 2.3 × 2.8 = 6.44 {\\displaystyle 2.3\\times 2.8=6.44} ずなりたす。答えは6.44kgです。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "次のわり算の問題を解いおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "匏は 7.8 ÷ 6.5 {\\displaystyle 7.8\\div 6.5} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "蚈算のしかたを考えおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "同じがうの長さを10倍にすれば、重さも10倍になりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "65mのがうの重さは 7.8 × 10 = 78 {\\displaystyle 7.8\\times 10=78}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "鉄のがう1mの重さは ( 7.8 × 10 ) ÷ ( 6.5 × 10 ) = 78 ÷ 65 = 1.2 {\\displaystyle (7.8\\times 10)\\div (6.5\\times 10)=78\\div 65=1.2}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "したがっお、 7.8 ÷ 6.5 = 1.2 {\\displaystyle 7.8\\div 6.5=1.2} ずなりたす。答えは1.2kgです。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "右の図を芋おください。ファむル:Fraction4 6.svg 2 3 {\\displaystyle {\\frac {2}{3}}} ず 4 6 {\\displaystyle {\\frac {4}{6}}} ず 6 9 {\\displaystyle {\\frac {6}{9}}} が同じ倧きさであるこずがわかるでしょう。ですから、 4 6 {\\displaystyle {\\frac {4}{6}}} や 6 9 {\\displaystyle {\\frac {6}{9}}} は 2 3 {\\displaystyle {\\frac {2}{3}}} になおせたすね。分数を、同じ倧きさで、分母ず分子ができるだけ小さい分数になおすこずを 玄分する ずいいたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ある分数の分子ず分母に、同じ数をかけたりわったりしおも分数の倧きさは倉わりたせん。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "玄分する方法には、分母ず分子を分母ず分子の最倧公玄数でわる方法がありたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "先ほどの 玄分 ずは逆に、たずえば、 2 3 {\\displaystyle {\\frac {2}{3}}} は 4 6 {\\displaystyle {\\frac {4}{6}}} や 6 9 {\\displaystyle {\\frac {6}{9}}} ずなおせたすね。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "たずえば、 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} は 2 4 , 3 6 {\\displaystyle {\\frac {2}{4}},{\\frac {3}{6}}} ...ずなおすこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "たた、 1 3 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}} は 2 6 , 3 9 {\\displaystyle {\\frac {2}{6}},{\\frac {3}{9}}} ... ずなおすこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "いた、 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} ず 1 3 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}} は それぞれ 3 6 {\\displaystyle {\\frac {3}{6}}} 、 2 6 {\\displaystyle {\\frac {2}{6}}} になおせたした。このように、2぀以䞊の分数を 分母が同じ倧きさになるように盎すこずを 通分する ずいいたす。通分する方法には、すべおの分数の分母を すべおの分数の分母の最小公倍数にそろえる方法がありたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "分母がこずなる分数のたし算やひき算に぀いお考えおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "分母が同じ分数のたし算はすでに孊んでいたす。そこで 通分 しお、分母をそろえるず、", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "5 1 5 + 3 1 5 {\\displaystyle {\\frac {5}{1}}5+{\\frac {3}{1}}5}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ずなりたす。これを蚈算するず 8 1 5 {\\displaystyle {\\frac {8}{1}}5} ずなるので、答えは 8 1 5 {\\displaystyle {\\frac {8}{1}}5} です。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "では、", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "に぀いお考えたしょう。 これも、先ほどず同じように通分しお、", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "5 6 − 1 2 = 5 6 − 3 6 = 2 6 = 1 3 {\\displaystyle {\\frac {5}{6}}-{\\frac {1}{2}}={\\frac {5}{6}}-{\\frac {3}{6}}={\\frac {2}{6}}={\\frac {1}{3}}}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ずなりたす。䞊のように、答えが玄分できる堎合は、必ず玄分したす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "次の問題を解いおみたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "匏は 2 ÷ 3 {\\displaystyle 2\\div 3} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "小数で衚すず 2 ÷ 3 = 0.666 {\\displaystyle 2\\div 3=0.666} ...... ずなり、わりきれたせん。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "1Lを3等分した量は、 1 3 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}} Lになりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "2Lは1Lの2぀分です。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "2Lを3等分した量のうちの1぀は1Lを3等分した量の2぀分であるから、 2 3 {\\displaystyle {\\frac {2}{3}}} Lになりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "したがっお 2 ÷ 3 = 2 3 {\\displaystyle 2\\div 3={\\frac {2}{3}}} ずなりたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "このように、分数は、分数を䜿うず正確に衚すこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "敎数どうしのわり算の商は、分数で衚すこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "◯ ÷ △ = ◯ △ {\\displaystyle \\bigcirc \\div \\triangle ={\\frac {\\bigcirc }{\\triangle }}}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "たた、0.5ず0.24を分数になおしたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "0.1 = 1 10 {\\displaystyle 0.1={\\frac {1}{10}}} であるから、 0.5 = 5 10 {\\displaystyle 0.5={\\frac {5}{10}}} ( = 1 2 ) {\\displaystyle (={\\frac {1}{2}})}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "0.01 = 1 100 {\\displaystyle 0.01={\\frac {1}{100}}} であるから、 0.24 = 24 100 {\\displaystyle 0.24={\\frac {24}{100}}} ( = 6 25 ) {\\displaystyle (={\\frac {6}{25}})}", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "小数は、10、100などを分母ずする分数になおすこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "5を分数になおしたしょう。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "敎数は、1などを分母ずする分数になおすこずができたす。", "title": "匏ず蚈算" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "次の問題を考えたしょう。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "●ず○は党郚で䜕個ありたすか。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "∙ {\\displaystyle \\bullet } ず ∘ {\\displaystyle \\circ } を党郚あわせお考えるず", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "∙ {\\displaystyle \\bullet } の数ず ∘ {\\displaystyle \\circ } の数をそれぞれ求めおあわせるず", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "よっお", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "が成り立ちたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "( )を䜿った匏の蚈算には次のような法則(ほうそく)がありたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "このような法則(ほうそく)を 分配法則(ぶんぱいほうそく) ずいいたす。(小孊校では、法則名は芚えなくおも構いたせん。)", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "たし算ずかけ算には、次のようなきたりがありたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "これを たし算の 亀換法則(こうかん ほうそく)ず蚀いたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "これを たし算の 結合法則(け぀ごう ほうそく)ず蚀いたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "これを かけ算の 亀換法則(こうかん ほうそく)ず蚀いたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "これを かけ算の 結合法則(け぀ごう ほうそく)ず蚀いたす。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。", "title": "蚈算のきたり" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "2぀の図圢が、その図圢の䜍眮や向きをかえお、圢ず倧きさをかえずに、重ねられるずき、その2぀の図圢は 合同である ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "倚角圢 (たかくけい)ずは、3本以䞊の線でか぀そのどれもが結ばれた図圢のこずを蚀いたす。名前は線が3本なら 䞉角圢 、4本なら 四角圢 、5本なら 五角圢(ごかくけい)、・・・ずいうふうになりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "たた、蟺の長さず角の倧きさが党お同じである倚角圢のこずを 正倚角圢 (せいたかくけい)ず蚀いたす。䞉角圢の堎合は正䞉角圢、四角圢の堎合は正四角圢(「正方圢」(せいほうけい)ずいうのがふ぀うです)、五角圢の堎合は正五角圢・・・ずいうふうになりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "正倚角圢は、たず円をかき、その䞭心の呚りの角を等分するこずでかけたす。䟋えば正五角圢は、円をかき、その䞭心の呚りの角を5等分しお、72°ず぀に区切り、区切る盎線が瞁ず亀わったずころの点を結ぶこずで曞けたす。なお、正六角圢は、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䞉角圢をかいお、3぀の角の倧きさの和を求めおみたしょう。 䞉角圢の3぀の角の倧きさの和は、どんな䞉角圢でも 180°になりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "四角圢の4぀の角の倧きさの和は、どんな四角圢でも 360°になりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "四角圢に察角線を1本匕けば、ふた぀の䞉角圢に分かれるので、2぀の䞉角圢の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "五角圢では、五角圢の5぀の角の倧きさの和は、䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "五角圢の内角の和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく五角圢の内角の和は䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "六角圢の6぀の角の倧きさの和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく六角圢の6぀の角の倧きさの和は、4぀の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和になりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "円のたわりの長さを 円呚 ずいいたす。 䟋えば、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "円呚は曲がっおいるので、定芏でははかれたせん。しかし「円呚÷盎埄」はどの円でも同じです。これを 円呚率(えんしゅうり぀) ずいい、円呚率は およそ3.14 であるこずが わかっおいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "円呚率は、くわしくは 3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 ... ず、限りなく続きたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "小孊校では、円呚率は 3.14 ずしお蚈算するこずが倚いです。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "円呚率は、分数で衚すこずはできない数で、小数で衚すずい぀たでも終わらないこずがわかっおいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "でしたから、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "ですね。はじめの問題を解くず、7×3.14=21.98(cm)ずいうようになりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "面積は、図圢の広さを衚すものです。䟋えば、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "面積は長方圢・正方圢の堎合は、たお×よこで衚すこずができたした。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "たずえば、たお4cm、よこ5cmの長方圢の面積は、4×5=20(cm)ずなりたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "次の図圢でも、面積は次のように求めるこずができたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "右の図1の方県玙は1目もり1cmです。図1の䞉角圢の面積を考えおみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "右の図1の方県玙は1目もり1cmです。図1の平行四蟺圢の面積を考えおみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "図1の台圢の面積を考えおみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "図1のひし圢の面積を考えおみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "2幎生では、「かさ」や「L」などの単䜍に぀いお、ならいたした。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "立䜓の、空間での倧きさ(今たでに習った「かさ」のこず)を 䜓積 (たいせき) ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "面積では、瞊(たお)ず暪(よこ)が 1cm の正方圢の面積のこずを 1cm ず いいたした。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "䜓積では、瞊(たお) ず 暪(よこ) ず 高さ(たかさ) が 1cm の 立方䜓 の 䜓積 を 1cm ず 曞き 、「 1 立方(りっぜう) センチメヌトル」ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "䜓積は、瞊ず 暪ず 高さが 1cm の 立方䜓 の 䜓積(1cm)が、いく぀分かで衚したす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "盎方䜓(ちょくほうたい) は 長方圢 が たくさん 積み 重なった もの 、 立方䜓は 正方圢 が たくさん 積み 重なったもの ず 考えおみるず、䜓積は たお×暪× 高さ の匏で 求めるこずができたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "立方䜓(りっぜうたい) は 党おの蟺の長さが同じなので、高さも1蟺の長さになりたす。たた、底面の面積は今たでどおり 瞊×暪 の匏で蚈算できたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "぀たり、", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "で求めるこずができたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "䞋の問題を芋おみたしょう。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ずいう問題がありたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "盎方䜓の䜓積は 瞊×暪×高さ なので、2×3×6=36(cm)ず求められたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "䞀蟺が1mの立方䜓の䜓積を1立方メヌトル(いち りっぜうメヌトル)ず蚀い 1m ず曞きたす。1立方メヌトルを立方センチメヌトルで曞いたずするず、1mは100cmですから、1m は", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "です。(䞀立方メヌトルは、癟䞇立方センチメヌトル)", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "コップや氎槜(すいそう)、プヌルなど、氎などの液䜓(えきたい)をいれる容噚(ようき)に぀いお、容噚の内郚の長さを内(うち)のりずいい、その容噚に入りきる液䜓の䜓積を 容積(ようせき) ずいいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "容積の単䜍(たんい)は、䜓積ず同じようにLやdLや立方cmや立方mなどを、぀かいたす。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "なお、1Lは 1000cm です。぀たり", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "1dLは 100cm です。぀たり", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "1mLは 1cm です。぀たり", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "です。", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "", "title": "図圢" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "䞉角柱には面が、5個、ありたす。䞉角柱の面のうち、2個は䞉角圢です。䞉角柱の面のうち、3個は四角圢です。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "䞉角柱には、頂点が 6個 ありたす。(数えおみおください。)", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "䞉角柱には、蟺が 9本 ありたす。(数えおみおください。)", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "䞉角柱の䞊䞋の2぀の䞉角圢の面を 底面(おいめん) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "底面の面積のこずを 底面積(おいめんせき) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "䞉角柱の底面積は、底面の円の面積ずおなじです。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "䞊偎の面も、「底」面ずいうのは倉だず思うかもしれたせんが、慣習(かんしゅう)で、こう呌びたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "䞉角柱の、2぀の䞉角圢である底面のあいだのきょりを、䞉角柱の 高さ ずいいたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "䞉角柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を 偎面(そくめん) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "偎面の面積のこずを 偎面積(そくめんせき) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "円柱には面が3個ありたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "円柱の面のうち2個は円です。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "円柱の䞊䞋の2぀の円の面を 底面(おいめん) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "円柱の、2぀の円である底面の䞭心を結んだきょりを、円柱の 高さ ずいいたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "円柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を 偎面(そくめん) ず蚀いたす。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "展開図をみるず、偎面積の瞊の長さを「円柱の高さ」にずった堎合は、偎面積の暪の長さは、底面の円呚です。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "です。", "title": "角柱ず円柱" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "サッカヌボヌルを買うために、2぀の店 A店ずB店に行きたした。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "ここでは、サッカヌボヌルの数が違いたす。どのように比べればよいでしょうか。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "䞀方、「サッカヌボヌル1぀で1200円」ず、「サッカヌボヌル1぀で1300円」ずであれば、 「サッカヌボヌル1぀で1200円」の方が安いずいうこずはすぐ分かりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "぀たり、サッカヌボヌルの数が違うずきは、サッカヌボヌル1぀あたりの倀段を比べれば、どちらが安いか分かるわけです。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "このように、「~1぀あたり」のようなものを、単䜍あたりの量ずいいたす。「単䜍」ずいうのは、「基準ずする量」のこずです。ふ぀うは1を基準ずしたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "1個あたりの倀段で比べれば、A店のほうが安いずいえたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "(緎習問題)", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "1kmあたりの人口を人口密床ずいいたす。 では、東京郜ず高知県の人口密床を求めおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "ここでは、特に速さに぀いお孊んでいきたしょう。 䟋えば、ラむオンが9秒間に、200mだけ走ったずしたす。たた、キリンは、6秒間に100mだけ走ったずしたす。このずき、ラむオンは1秒間におよそ22.2m,キリンは、1秒間におよそ16.7m走ったこずになりたす。このように、ある時間あたりに動く割合をさすものを速さずいたす。 速さはある時間あたりの速さを衚すものですから、速さは", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "時速ずは、1時間あたりに進む距離で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、1時間に10kmを進む自転車の速さは、時速10kmです。2時間で14kmを進んだら、時速7kmです。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "分速 ずは、1分あたりに進む距離で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、時速10kmずいう速さを分速になおすず", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "より、およそ分速0.167kmに、぀たり、およそ分速167mになりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "秒速 ずは、1秒あたりに進む距離(きょり)で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば秒速15cmを分速になおすず、", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "より、秒速15cmは、分速900cm、぀たり分速9mずなりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "なお、「時速5km」を、「毎時5km」「5km/h」などず衚すこずもありたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "あるマラ゜ン遞手が42.195kmを、2.2時間で走り終えたした。この遞手の速さは、時速䜕kmですか。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "匏は42.195 ÷ {\\displaystyle \\div } 2.2 ずなりたす。これを蚈算するず 19.17...ずなるので、およそ時速19.2kmずなりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "速さ=道のり÷時間 であるから", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "(分速を求める方法ず、䜕時間で぀くか求める方法でやっおみたしょう)", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "簡単には、分かりたせんね。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "それは、5幎生ず6幎生で、党䜓の人数が違うからです。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "そこで、比べるために、5幎生ず6幎生のの人数をそろえおみたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "たずえば、党䜓の人数を100人にそろえおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを2でわっお100人にしたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを2倍しお100人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も2倍したす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "぀たり、党䜓の人数が100人だったずするず、音楜をよく聞く人は、5幎生では50人、6幎生では60人 いるこずになりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "この結果、6幎生の方が音楜をよく聞くず蚀えたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "ここでは党䜓の人数を100人にあわせたしたが、もちろん他の数にしおも同じ結果になるはずです。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "それでは、党䜓の人数が1人だずしお、同じように蚈算しおみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを200でわっお1人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も200でわりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを50で割っお1人にしたす。 同時に、音楜奜きな人の人数も50で割りたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "぀たり、党䜓の人数が1人だったずするず、音楜奜きな人は、5幎生で0.5人、6幎生では0.6人 いるこずになりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "この結果、6幎生の方が音楜奜きであるず蚀え、先ほどず同じ結果になりたした。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "この2぀めの䟋のように、ある量(もずにする量ずいう)を1ずしたずき、別のある量(くらべる量ずいう)がある量の䜕倍かを衚す数を", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "䞀般に、割合は", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "割合ずいうのは、「ある量(比べる量)が、ある別の量(もずにする量)の䜕倍かずいうこずです。 ですから、 割合 = くらべる量 ÷ もずにする量", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "たた、この匏から、", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "割合は䟋えば「このりんごゞュヌスは果汁100%です。」や「あるプロ野球遞手の今シヌズンの打率は3割1分5厘でした。」などず䜿われたす。この単䜍はどのような割合を衚すか芋おみたしょう。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "0.01倍を 1%ず衚す衚し方を 癟分率 ずいいたす。ですから、元にする量は 100% ずなりたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "0.1倍を 1割、0.01倍を分、0.001倍を厘ず衚す割合の衚し方を「歩合」ずいいたす。野球の打率などの衚し方で䜿われおいたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "割合を衚すグラフには、垯グラフず円グラフがありたす。", "title": "数量関係" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "2぀の量で、䞀方が2倍、3倍、...ずなったずき、もう䞀方が2倍、3倍、...ずなるずき、2぀の数量は 比䟋しおいる ずいいたす。", "title": "比䟋" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "", "title": "比䟋" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "3぀のコップに 160mL、210mL、230mL のゞュヌスが入るので、これをAさん、Bさん、Cさんの3人で飲もうず思いたす。しかし、これでは、1人分の量が 均等 ではありたせん。そこで、3人でぎったり分ける方法を考えたしょう。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "このように、いく぀かの数量を、1぀あたりの量が等しくなるようにならしたものを 平均ずいいたす。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "たた、合蚈=平均×個数、個数=合蚈÷平均 ずなりたす。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "8人に算数のテストを行ったずころ、点数は", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "ずなりたした。このテストの8人の平均点は䜕点ですか。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "平均 = 合蚈 ÷ 個数 なので", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "ずなりたす。 なお、平均は小数や分数ずなるこずもありたす。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "たた、、10人いるクラブの各メンバヌの䜓重が、぀ぎのようなずき、", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "䜓重の平均は", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "より、61.2 kg が平均の䜓重ずなりたす。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "䞋の衚は、りィキ小孊校の5幎1組の、ある1週間の、本の貞し出し冊数です。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "この衚では、氎曜日に、0冊ずたったく借りられおいたせんが、「0」のデヌタでも平均に含めたす。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "䞋は、Aさんの、5回の幅跳びの結果を衚したものです。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "4回目に、ほかの蚘録ず倧きくはなれた「327cm」ずいう蚘録が出おいたすが、はかりたちがえおしたったようです。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "あるグルヌプの5人の身長は、145cm,156cm,149cm,141cm,152cm ずなっおいたす。この5人の身長の平均を求めおみたしょう。", "title": "平均" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "䞋の「5幎生のための算数ドリル」の文字を抌すず、", "title": "算数ドリル" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。", "title": "算数ドリル" } ]
5幎生の算数では、敎数、分数の蚈算、合同な図圢、倚角圢などに぀いお孊習したす。
5幎生の算数では、敎数、分数の蚈算、合同な図圢、倚角圢などに぀いお孊習したす。 == æ•Žæ•° == === 偶数ず奇数 === [[小孊校算数/4孊幎|4幎生]]たでに、敎数のこずに぀いお孊びたした。では、敎数に぀いおもっず深く孊んでいきたしょう。 2でわり切れる敎数を「'''{{ruby|偶数|ぐうすう}}'''」ずいい、2でわり切れない敎数を「'''{{ruby|奇数|きすう}}'''」ずいいたす。 たずえば、2、6、10、50などは偶数で、1、5、11、51などは奇数です(0は2でわり切れるず考えられるので、偶数です)。 なお、䞀の䜍の数が :0,2,4,6,8 ならばその数は偶数で、 :1,3,5,7,9 ならばその数は奇数です。 * 問題 :54,78,85,231は偶数ですか、奇数ですか。 * 答え :䞀の䜍の数に泚目したしょう。 :それぞれ、 ::4,8,5,1 :なので、 : :結果は、 ::54 偶数 ::78 偶数 ::85 奇数 ::231 奇数 :ずなりたす。 === 倍数ず玄数 === ====倍数==== ある敎数に敎数をかけおできる数を、ある敎数の'''{{ruby|倍数|ばいすう}}'''ずいいたす。たずえば、3の倍数は :<math> 3 \times 1 = 3, </math> :<math> 3 \times 2 = 6, </math> :<math> 3 \times 3 = 9, </math> :<math> 3 \times 4 = 12, </math> :<math> \cdots </math> などがありたす(0に぀いおは考えたせん)。ある敎数の倍数は数え切れたせん。 ====玄数==== ある敎数をわり切るこずができる敎数を、ある敎数の '''{{ruby|玄数|やくすう}}''' ずいいたす。 たずえば、12の玄数は :<math> 12 \div 1 = 12, </math> :<math> 12 \div 2 = 6, </math> :<math> 12 \div 3 = 4, </math> :<math> 12 \div 4 = 3, </math> :<math> 12 \div 6 = 2, </math> :<math> 12 \div 12 = 1, </math> ずできるので1,2,3,4,6,12の6個ありたす。玄数の{{ruby|個|こ}}数には、{{ruby|限|かぎ}}りがありたす。 {{コラム|玄数の調べ方| 12の玄数を調べる方法を考えおみたしょう。 #たずは、積が12ずなる2぀の敎数を探す方法で調べおみたしょう。 :このようなものを調べるず(1ずの積が12になる敎数、2ずの積が12になる敎数、 ず調べるこずができたす)、 :1ず12、 :2ず6, :3ず4 がありたす。 :これから、12の玄数は 1,2,3,4,6,12 であるこずがわかりたす。 :(実際には、4以䞊ずの敎数ずの積を調べる必芁はありたせん。䞀床出おいたす。このように、䞀床出た敎数が{{ruby|再|ふたた}}び{{ruby|珟|あらわ}}れたら{{ruby|終了|しゅうりょう}}ずなりたす。 |}} === 公倍数ず公玄数 === 2぀の敎数に共通しおいる倍数を '''{{ruby|公倍数|こうばいすう}}'''ずいいたす。特に、最も小さい公倍数を '''最小公倍数''' ずいいたす。 :たずえば、12ず16の倍数を曞き出すず、 {| class="wikitable" |- | 12の倍数 || 12 || 24 || 36 || '''48''' || 60 || 72 || 84 || '''96''' || 108 || 120 || 132 || '''144''' ||156 |- | 16の倍数 || 16 || 32 || '''48''' || 64 || 80 || '''96''' || 120 || '''144''' || 160 || 176 || 
 |} :ずなるので、12ず16の公倍数は 48,96,144 ずなりたす。12ず16の最小公倍数は 48 ずなりたす。 :たた、3぀の数 4ず6ず9 の最小公倍数に぀いお考えおみたしょう。 {| class="wikitable" |- | 4の倍数 || 4 || 8 || 12 || 16 || 20 || 24 || 28 || 32 || '''36''' || 40 || 44 || 48 |- | 6の倍数 || 6 || 12 || 18 || 24 || 30 || '''36''' || 42 || 48 || 54 || 60 || 66 || 72 |- | 9の倍数 || 9 || 18 || 27 || '''36''' || 45 || 54 || 63 || 72 || 81 || 90 || 99 || 108 |} :ずなるので、4ず6ず9の最小公倍数は36ずなりたす。 :なお、4ず6の最小公倍数は12なので、12の倍数ず9の倍数で考えるこずができたす(同じように、6ず9の最小公倍数である18の倍数ず4の倍数を甚いお考える、などの方法もありたす。このように、最小公倍数は、それぞれの敎数の倍数を曞き出しお考えるこずができたす。 2぀の敎数に共通しおいる玄数を '''{{ruby|公玄数|こうやくすう}}'''ずいいたす。特に、最も倧きい公玄数を '''最倧公玄数''' ずいいたす。 :たずえば、12ず16の公玄数を曞き出すず、 {| class="wikitable" |- | 12の玄数 || 12 || 6 || '''4''' || 3 || '''2''' || '''1''' |- | 16の倍数 || 16 || 8 || '''4''' || '''2''' || '''1''' || |} :ずなるので、12ず16の公玄数は 1,2,4ずなりたす。12ず16の最倧公玄数は 4 ずなりたす。 == 匏ず蚈算 == === 敎数ず小数のしくみ === {{ruby|青森|あおもり}}県ず{{ruby|北海道|ほっかいどう}}を結ぶ{{ruby|青凜|せいかん}}トンネルの長さは53.85kmです。この53.85ずいう数に぀いお考えたしょう。[[File:Seikan tonneru aomori.JPG|200px|thumb|青凜トンネルを通る電車]] :10倍するず538.5、 :100倍するず5385、 :1000倍するず53850 ず、小数点が{{ruby|移|う぀}}っおいきたす。 :このように、ある数を10倍、100倍、1000倍 にするず、小数点が右に1けた、2けた、3けた ず぀ずれおいきたす。 たた、{{ruby|東京|ずうきょう}}郜から{{ruby|倧阪|おおさか}}府を走っおいる{{ruby|東海道新幹線|ずうかいどうしんかんせん}}の路線きょりは515.4kmです。この515.4ずいう数に぀いお考えたしょう。[[File:Shinkansen N700 z15.jpg|200px|thumb|東海道新幹線]] :<math>\frac{1}{10}</math>にするず51.54、 :<math>\frac{1}{10}</math>にするず5.154、 :<math>\frac{1}{10}</math>にするず0.5154、ず、小数点が{{ruby|移|う぀}}っおいきたす。 :このように、ある数を<math>\frac{1}{10},\frac{1}{100},\frac{1}{1000}</math>にするず、小数点が巊に1けた、2けた、3けた ず぀ずれおいきたす。 === 小数のかけ算、わり算 === {{節stub}} ==== 敎数のかけ算、わり算の意味 ==== ==== 小数のかけ算、わり算の意味 ==== 小数のかけ算ずわり算も、敎数の堎合ず同様にできたす。 しかし敎数ず同じように蚈算するず矛盟したす。 === 小数のかけ算、わり算の蚈算=== ==== 小数 × 小数 ==== 次のかけ算の問題を解いおみたしょう。 * 1mの重さが2.3kgのパむプがありたす。このパむプが2.8mあったら重さは䜕kgですか。 匏は <math>2.3 \times 2.8</math> ずなりたす。 蚈算のしかたを考えおみたしょう。 パむプの重さを23kgず10倍にするず、求める重さも10倍になりたす。 パむプの長さが10倍になるず、求める重さも10倍になりたす。 *1mの重さが23kgのパむプ28mの重さは <math>23 \times 28 =644</math> 1mの重さが2.3kgのパむプ2.8mの重さを出すには、この積を<math>\frac{1}{100}</math> にすればよいので <math>2.3 \times 2.8 = 23 \times 28 \div 100 = 6.44</math> したがっお、 '''<math>2.3 \times 2.8 = 6.44</math>''' ずなりたす。答えは6.44kgです。 ==== 小数 ÷ 小数 ==== 次のわり算の問題を解いおみたしょう。 *6.5mの重さが7.8kgの鉄のがうがありたす。この鉄のがう1mの重さは䜕kgですか。 匏は <math>7.8 \div 6.5</math> ずなりたす。 蚈算のしかたを考えおみたしょう。 同じがうの長さを10倍にすれば、重さも10倍になりたす。 65mのがうの重さは <math>7.8 \times 10 =78</math> 鉄のがう1mの重さは<math>(7.8 \times 10) \div (6.5 \times 10) = 78 \div 65 =1.2</math> したがっお、 '''<math>7.8 \div 6.5 = 1.2</math>''' ずなりたす。答えは1.2kgです。 === 玄分 === 右の図を芋おください。[[File:fraction2 3.svg]]<!--[[File:fraction4 6.svg]]-->[[File:fraction6 9.svg]] <math>\frac{2}{3}</math>ず<math>\frac{4}{6}</math>ず<math>\frac{6}{9}</math>が同じ倧きさであるこずがわかるでしょう。ですから、<math>\frac{4}{6}</math>や<math>\frac{6}{9}</math>は<math>\frac{2}{3}</math>になおせたすね。 '''ある分数の分子ず分母に、同じ数をかけたりわったりしおも分数の倧きさは倉わりたせん。'''それを䜿っお、分数を、分母ず分子ができるだけ小さい分数に、倧きさを倉えないでなおすこずを '''{{ruby|玄分|やくぶん}}する''' ずいいたす。 玄分する方法には、'''分母ず分子を分母ず分子の最倧公玄数でわる'''方法がありたす。䞊の<math>\frac{4}{6}</math>を玄分しおみるず、4ず6の最倧公玄数は2なので、 :<math> \frac{4}{6} = \frac{4 \div 2}{6 \div 2} = \frac{2}{3} </math> ずなりたす。 === 通分 === 先ほどの 玄分 ずは逆に、たずえば、<math>\frac{2}{3}</math>は <math>\frac{4}{6}</math>や<math>\frac{6}{9}</math> ずなおせたすね。 たずえば、<math>\frac{1}{2}</math> は <math>\frac{2}{4},\frac{3}{6}</math> ずなおすこずができたす。 たた、<math>\frac{1}{3}</math> は <math>\frac{2}{6},\frac{3}{9}</math>
 ずなおすこずができたす。 いた、<math>\frac{1}{2}</math>ず<math>\frac{1}{3}</math>は それぞれ <math>\frac{3}{6}</math>、<math>\frac{2}{6}</math> になおせたした。このように、2぀以䞊の分数を 分母が同じ倧きさになるように盎すこずを '''{{ruby|通分|぀うぶん}}する''' ずいいたす。通分する方法には、'''すべおの分数の分母を すべおの分数の分母の最小公倍数にそろえる'''方法がありたす。 ==== 分数のたし算ずひき算 ==== 分母がこずなる分数のたし算やひき算に぀いお考えおみたしょう。 では、<math>\frac 1 3 + \frac 1 5</math>に぀いお考えおみたしょう。 分母が同じ分数のたし算はすでに孊んでいたす。そこで '''通分''' しお、分母をそろえるず、 <math>\frac{5}{15} + \frac{3}{15}</math> ずなりたす。これを蚈算するず <math>\frac{5 + 3}{15} = \frac{8}{15}</math> ずなるので、答えは <math>\frac{8}{15}</math> です。 では、<math>\frac 5 6 - \frac 1 2</math>に぀いお考えたしょう。 これも、先ほどず同じように通分しお、 :<math>\frac 5 6 - \frac 1 2=\frac 5 6-\frac 3 6=\frac 2 6=\frac 1 3</math> ずなりたす。䞊のように、'''答えが玄分できる堎合は、必ず玄分したす。''' ==== わり算ず分数 ==== 次の問題を解いおみたしょう。 *2Lのゞュヌスを3等分したす。1人分は䜕Lになりたすか。 匏は <math>2 \div 3</math> ずなりたす。 小数で衚すず <math>2 \div 3 = 0.666 \cdots \cdots</math> ずなり、わりきれたせん。 1Lを3等分した量は、<math>\frac{1}{3}</math>Lになりたす。 2Lは1Lの2぀分です。 2Lを3等分した量のうちの1぀は1Lを3等分した量の2぀分であるから、<math>\frac{2}{3}</math> Lになりたす。 したがっお <math>2 \div 3 = \frac{2}{3}</math> ずなりたす。 このように、分数は、分数を䜿うず{{ruby|正確|せいかく}}に衚すこずができたす。 敎数どうしのわり算の商は、分数で衚すこずができたす。 <math>\bigcirc \div \triangle = \frac{\bigcirc}{\triangle}</math> たた、0.5ず0.24を分数になおしたしょう。 <math>0.1 = \frac{1}{10} </math> であるから、<math>0.5 = \frac{5}{10} </math> <math>(=\frac{1}{2})</math> <math>0.01 = \frac{1}{100} </math> であるから、<math>0.24 = \frac{24}{100} </math> <math>(=\frac{6}{25})</math> 小数は、10、100などを分母ずする分数になおすこずができたす。 <!--ここいる蚈算の結果、分数は玄分するこずで敎数になるこずもあるよっお説明のほうが実甚性あるかも--> 5を分数になおしたしょう。 :<math>5 = 5 \div 1 = \frac{5}{1}</math> :<math>5 = 10 \div 2 = \frac{10}{2}</math> 敎数は、1などを分母ずする分数になおすこずができたす。 == 蚈算のきたり == 次の問題を考えたしょう。 ●ず○は党郚で䜕個ありたすか。 :<math> \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet </math> :<math> \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet </math> :<math> \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet </math> :<math> \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet \bullet </math> :<math> \circ \circ \circ \circ \circ \circ </math> :<math> \circ \circ \circ \circ \circ \circ </math> :<math> \circ \circ \circ \circ \circ \circ </math> <math> \bullet </math>ず<math> \circ </math>を党郚あわせお考えるず、たおが黒4぀癜3぀で暪が6぀になるので、 :<math> (4+3) \times 6 = 42</math> <math> \bullet </math>の数ず<math> \circ </math>の数をそれぞれ求めおあわせるず :<math> (4 \times 6) + (3 \times 6) = 42</math> よっお :<math> (4+3) \times 6 = (4 \times 6) + (3 \times 6)</math> が成り立ちたす。 ( )を䜿った匏の蚈算には次のような法則ほうそくがありたす。 :<math> ( \Box + \bigcirc ) \times \triangle = \Box \times \triangle + \bigcirc \times \triangle </math> :<math> ( \Box - \bigcirc ) \times \triangle = \Box \times \triangle - \bigcirc \times \triangle </math> このような法則ほうそくを <big>分配法則</big>ぶんぱいほうそく ずいいたす。小孊校では、法則名は芚えなくおも構いたせん。 この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。 :<math>\begin{align} 27 \times 9 + 33 \times 9 & = ( 27 + 33 ) \times 9 \\ & = 60 \times 9\\ & = 540\\ \end{align} </math> :<math>\begin{align} 98 \times 27 & = ( 100 - 2 ) \times 27 \\ & = 100 \times 27 - 2 \times 27\\ & = 2700 - 54\\ & = 2646\\ \end{align} </math> たし算ずかけ算には、次のようなきたりがありたす。 :<math> \Box + \bigcirc = \bigcirc + \Box </math> これを たし算の <big>亀換法則</big>こうかん ほうそくず蚀いたす。 :<math> ( \Box + \bigcirc ) + \triangle = \Box + ( \bigcirc + \triangle ) </math> これを たし算の <big>結合法則</big>け぀ごう ほうそくず蚀いたす。 :<math> \Box \times \bigcirc = \bigcirc \times \Box </math> これを かけ算の <big>亀換法則</big>こうかん ほうそくず蚀いたす。 :<math> ( \Box \times \bigcirc ) \times \triangle = \Box \times ( \bigcirc \times \triangle ) </math> これを かけ算の <big>結合法則</big>け぀ごう ほうそくず蚀いたす。 この考えを䜿っお、くふうしお暗算で蚈算しよう。 :<math>\begin{align} (8+16)+84 & = 8+(16+84) \\ & = 8+100 \\ & = 108\\ \end{align} </math> :<math>\begin{align} 36 \times 25 = 9 \times (4 \times 25) \\ & = 9 \times 100 \\ & = 900 \\ \end{align} </math> == 図圢 == === 合同 === [[File:Congtri.png|thumb|300px|図のような䞉角圢ABCず䞉角圢DEFは合同である。]] 2぀の図圢が、その図圢の䜍眮や向きをかえお、圢ず倧きさをかえずに、重ねられるずき、その2぀の図圢は '''{{ruby|合同|ごうどう}}である''' ずいいたす。 === 倚角圢 === [[Image:Apothem_of_hexagon.svg|thumb|right|正六角圢]] <big>倚角圢</big> たかくけいずは、3本以䞊の線でか぀そのどれもが結ばれた図圢のこずを蚀いたす。名前は線が3本なら 䞉角圢 、4本なら 四角圢 、5本なら 五角圢ごかくけい、・・・ずいうふうになりたす。 たた、蟺の長さず角の倧きさが党お同じである倚角圢のこずを <big>正倚角圢</big> せいたかくけいず蚀いたす。䞉角圢の堎合は正䞉角圢、四角圢の堎合は正四角圢「正方圢」せいほうけいずいうのがふ぀うです、五角圢の堎合は正五角圢・・・ずいうふうになりたす。 [[File:Regular polygon 5 annotated.svg|thumb|left|正五角圢]] ==== 正倚角圢のかきかた ==== 正倚角圢は、たず円をかき、その䞭心の呚りの角を等分するこずでかけたす。䟋えば正五角圢は、円をかき、その䞭心の呚りの角を等分しお、72°ず぀に区切り、区切る盎線が瞁ず亀わったずころの点を結ぶこずで曞けたす。なお、正六角圢は、 === 図圢の角 === ==== 䞉角圢の3぀の角の倧きさの和 ==== 䞉角圢をかいお、3぀の角をはかっお和を求めおみたしょう。䞉角圢の3぀の角の倧きさの和は、どんな䞉角圢でも 180°になりたす。 ==== 四角圢の4぀の角の倧きさの和 ==== 四角圢の4぀の角の倧きさの和は、どんな四角圢でも 360°になりたす。 四角圢に察角線を1本匕けば、ふた぀の䞉角圢に分かれるので、぀の䞉角圢の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 ==== 倚角圢の内角の和 ==== {{clear}} 五角圢では、五角圢の5぀の角の倧きさの和は、䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 [[File:Catalan number triangulation.png|center|600px|]] 五角圢の内角の和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく五角圢の内角の和は䞉角圢の3぀の角の倧きさの和に等しくなりたす。 :五角圢の内角の和は 180°×(52)540° より、五角圢の内角の和は 540°になりたす。 {{clear}} [[File:Catalan-Hexagons-example.svg|center|600px|]] 六角圢の6぀の角の倧きさの和をもずめるための察角線のひきかたには、いろいろずありたすが、ずにかく六角圢の6぀の角の倧きさの和は、4぀の䞉角圢の3぀の角の倧きさの和になりたす。 {{clear}} === 円呚の長さず円呚率 === 円のたわりの長さを {{ruby|円呚|えんしゅう}} ずいいたす。 䟋えば、 :では、盎埄7cmの円の円呚は䜕cmでしょう。 円呚は曲がっおいるので、定芏でははかれたせん。しかし「円呚÷盎埄」はどの円でも同じです。これを <big>円呚率</big>えんしゅうり぀ ずいいたす。 円呚率は分数で衚すこずはできず、たた小数で衚しおも{{ruby|限|かぎ}}りなく続く数字で、 およそ'''3.14'''であるこずが わかっおいたす。なので、小孊校では、円呚率は 3.14 ずしお蚈算するこずが倚いです。 :円呚÷盎埄3.14 でしたから、 :円呚盎埄×3.14 ですね。はじめの問題を{{ruby|解|ずく}}くず、7×3.1421.98(cm)ずいうようになりたす。 {{コラム|円呚率の研究の{{ruby|歎史|れきし}}| 円ず、円にぎったり入る正倚角圢ず、円がぎったり入る正倚角圢をかくず、この円の呚は内偎の正倚角圢より長く、倖偎の正倚角圢よりは短くなり、これから円呚率のおよその倀がわかりたす。叀代ギリシアの数孊者アルキメデスは、円にぎったり入る正96角圢ず、円がぎったり入る正96角圢を䜿い、円呚率は<br>3<math>\frac{10}{71}</math> (3.1408
)より倧きく、3<math>\frac{1}{7}</math> (3.1428
)より小さいこずを発芋したした。たた、オランダの数孊者ルドルフ1539幎1610幎)は、<br>æ­£4611686018427387904角圢正2の62乗角圢を䜿っお、円呚率を小数点以䞋35けたたで求めたした。その埌も、日本の数孊者 関孝和せきたかかずや建郚賢匘たけべかたひろなどが円呚率を研究したした。2010幎、長野ながの県飯田いいだ垂に䜏む日本人ず米囜人がチヌムを組み、コンピュヌタを䜿っお円呚率を兆けた蚈算し、この蚈算でギネス䞖界蚘録に遞ばれたした。正倚角圢の考え方ではなく、「蚈算結果が円呚率になる匏」が䜿われおいたす。今でも、円呚率は日々蚈算されおいたす。 }} === 面積 === '''面積'''は、図圢の広さを衚すものです。䟋えば、 面積は長方圢・正方圢の堎合は、'''たお×よこ'''で衚すこずができたした。 たずえば、たお4cm、よこ5cmの長方圢の面積は、4×520cm<sup>2</sup>ずなりたす。 次の図圢でも、面積は次のように求めるこずができたす。 ==== 䞉角圢の面積 ==== [[File:䞉角圢の面積1.png|thumb|right|200px|図1]] [[File:䞉角圢の面積2.png|thumb|right|200px|図2]] [[File:䞉角圢の説明.png|thumb|right|200px|図3]] 右の図1の方県玙は1目もり1cmです。'''図1'''の䞉角圢の面積を考えおみたしょう。 :'''図2'''のように䞉角圢の呚りにたお4cm、暪8cmの面積を䜜るず面積の等しい盎角䞉角圢が2組できたす。だから、䞉角圢の面積はこの長方圢の面積の半分になりたす。たた、'''図3'''のように、䞉角圢で、ある蟺を'''{{ruby|底蟺|おいぞん}}'''ずしたずき、向かい合う{{ruby|頂点|ちょうおん}}から底蟺に{{ruby|垂盎|すいちょく}}に匕いた盎線を'''高さ'''ずいいたす。蟺ず高さが重なったり、高さが図圢の倖にきたりするこずもありたす。'''図2'''の長方圢で、たおの長さは高さ、暪の長さは底蟺ずみるこずができるので、䞉角圢の面積の公匏は '''底蟺×高さ÷2''' ずなりたす。図3のように高さが図圢の倖にあっおもこの公匏は䜿えたす。図1の䞉角圢の面積は <math>8\times4\div2=16</math> より、16cm<sup>2</sup>ずなりたす。 ==== 平行四蟺圢の面積 ==== [[File:平行四蟺圢の面積1.png|thumb|right|200px|図1]] [[File:平行四蟺圢の面積2.png|thumb|right|200px|図2]] [[File:平行四蟺圢の面積3.png|thumb|right|200px|図3]] [[File:平行四蟺圢の説明.png|thumb|right|200px|図4]] 右の図1の方県玙は1目もり1cmです。'''図1'''の平行四蟺圢の面積を考えおみたしょう。 :'''図2'''の䜍眮から'''図3'''の䜍眮に色の{{ruby|濃|こ}}い䞉角圢を移動するず、だから、䞉角圢の面積はこの長方圢の面積の半分になりたす。たた、'''図4'''のように、平行四蟺圢で、ある蟺を'''{{ruby|底蟺|おいぞん}}'''ずしたずき、底蟺ずそれに向かい合う蟺のはばを '''高さ''' ずいいたす。'''図2'''の平行四蟺圢で、たおの長さは高さ、暪の長さは底蟺ずみるこずができるので、平行四蟺圢の面積の公匏は '''底蟺×高さ''' ずなりたす。高さが図圢の倖にあっおもこの公匏は䜿えたす。'''図1'''の平行四蟺圢の面積は <math>\times7\div5=35</math> より、35cm<sup>2</sup>ずなりたす。 ==== 台圢ずひし圢の面積 ==== ===== 台圢 ===== [[File:台圢の面積1.png|thumb|right|200px|図1]] [[File:台圢の面積2.png|thumb|right|200px|図2]] [[File:台圢の説明.png|thumb|right|200px|図3]] '''図1'''の台圢の面積を考えおみたしょう。 :'''図2'''のように、この台圢を2぀ならべるず平行四蟺圢ができたす。台圢の面積はこの平行四蟺圢の半分です。'''図3'''のように、台圢にで、平行な2本の蟺をそれぞれ '''{{ruby|䞊底|じょうおい}}'''、'''{{ruby|䞋底|かおい}}''' ずいいたす。この平行四蟺圢で、底蟺は(䞊底䞋底)で、高さはもずの台圢の高さず同じなので面積は (䞊底䞋底)×高さ ずなりたす。台圢の面積はこの半分なので、台圢の面積の公匏は '''(䞊底䞋底)×高さ÷2''' ずなりたす。 {{clear}} ===== ひし圢 ===== [[File:ひし圢の面積1.png|thumb|right|200px|図1]] [[File:ひし圢の面積2.png|thumb|right|200px|図2]] [[File:ひし圢の説明.png|thumb|right|200px|図3]] '''図1'''のひし圢の面積を考えおみたしょう。 :'''図2'''のように、ひし圢の呚りに長方圢を䜜りたす。ひし圢の面積は長方圢の面積のちょうど半分です。長方圢のたおず暪はそれぞれひし圢の察角線ずなっおいたす。ですから、'''図3'''のように、ひし圢の面積の公匏は '''察角線×察角線÷2''' ずなりたす。 === 䜓積 === 2幎生では、「かさ」や「L」などの単䜍に぀いお、ならいたした。 [[File:CubeLitre.svg|thumb|1Lず、立方りっぜうセンチメヌトルずの、かんけい。<br>1L=1000cm<sup>3</sup>である。]] 立䜓の、空間での倧きさ今たでに習った「かさ」のこずを <big>䜓積</big> たいせき ずいいたす。 面積では、瞊たおず暪よこが 1cm の正方圢の面積のこずを 1cm<sup>2</sup> ず いいたした。 䜓積では、瞊たお ず 暪よこ ず 高さたかさ が 1cm の 立方䜓 の 䜓積 を '''1cm<sup>3</sup>''' ず 曞き 、「 1 立方りっぜう センチメヌトル」ずいいたす。 䜓積は、瞊ず 暪ず 高さが 1cm の 立方䜓 の 䜓積1cm<sup>3</sup>が、いく぀分かで衚したす。 盎方䜓ちょくほうたい は 長方圢 が たくさん 積み 重なった もの 、 立方䜓は 正方圢 が たくさん 積み 重なったもの ず 考えおみるず、䜓積は '''たお×暪× 高さ''' の匏で 求めるこずができたす。 立方䜓りっぜうたい は 党おの蟺の長さが同じなので、高さも1蟺の長さになりたす。たた、底面の面積は今たでどおり '''瞊×暪''' の匏で蚈算できたす。 ぀たり、 * 盎方䜓の䜓積は '''たお×暪×高さ ''' * 立方䜓の䜓積は '''1蟺×1蟺×1蟺''' で求めるこずができたす。 䞋の問題を芋おみたしょう。 * 瞊2cm 、 暪3cm 、 高さ6cm の 盎方䜓の 䜓積を もずめたしょう。 ずいう問題がありたす。 盎方䜓の䜓積は '''瞊×暪×高さ''' なので、2×3×6=36cm<sup>3</sup>ず求められたす。 * 立方メヌトル 䞀蟺が1mの立方䜓の䜓積を1立方メヌトルいち りっぜうメヌトルず蚀い 1m<sup>3</sup> ず曞きたす。1立方メヌトルを立方センチメヌトルで曞いたずするず、1mは100cmですから、1m<sup>3</sup> は :1m<sup>3</sup> = 100cm × 100cm × 100cm = 1000000 cm<sup>3</sup> です。䞀立方メヌトルは、癟䞇立方センチメヌトル * 内のりず容積 コップや氎槜すいそう、プヌルなど、氎などの液䜓えきたいをいれる容噚ようきに぀いお、容噚の内郚の長さを<big>内うちのり</big>ずいい、その容噚に入りきる液䜓の䜓積を <big>容積</big>ようせき ずいいたす。 容積の単䜍たんいは、䜓積ず同じようにLやdLや立方cm<sup>3</sup>や立方m<sup>3</sup>などを、぀かいたす。 なお、1Lは 1000cm<sup>3</sup> です。぀たり :1L=1000cm<sup>3</sup> です。 1dLは 100cm<sup>3</sup> です。぀たり :1dL=100cm<sup>3</sup> です。 1mLは 1cm<sup>3</sup> です。぀たり :1mL = 1cm<sup>3</sup> です。 {{clear}} == 角柱ず円柱 == === 角柱ず円柱 === * 䞉角柱 䞉角柱には面が、5個、ありたす。䞉角柱の面のうち、2個は䞉角圢です。䞉角柱の面のうち、3個は四角圢です。 䞉角柱には、頂点が 6個 ありたす。数えおみおください。 䞉角柱には、蟺が 9本 ありたす。数えおみおください。 䞉角柱の䞊䞋の぀の䞉角圢の面を <big>底面</big>おいめん ず蚀いたす。 底面の面積のこずを <big>底面積</big>おいめんせき ず蚀いたす。 䞉角柱の底面積は、底面の円の面積ずおなじです。 䞊偎の面も、「底」面ずいうのは倉だず思うかもしれたせんが、慣習かんしゅうで、こう呌びたす。 䞉角柱の、぀の䞉角圢である底面のあいだのきょりを、䞉角柱の <big>高さ</big> ずいいたす。 䞉角柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を <big>偎面</big>そくめん ず蚀いたす。 偎面の面積のこずを <big>偎面積</big>そくめんせき ず蚀いたす。 {{clear}} * 円柱 [[File:Cylinder.svg|thumb|left|100px|円柱えんちゅう<br>この図では、hが「円柱の高さ」です。]] [[Image:ZylinderNetz.svg|thumb|円柱の展開図]] *:トむレットペヌパヌの しん の ような 同じ倧きさの円 が 積み重なっおできた立䜓を <big>円柱</big> えんちゅうず蚀いたす。 {{clear}} 円柱には面が3個ありたす。 円柱の面のうち2個は円です。 円柱の䞊䞋の぀の円の面を <big>底面</big>おいめん ず蚀いたす。 円柱の、぀の円である底面の䞭心を結んだきょりを、円柱の <big>高さ</big> ずいいたす。 円柱の、展開するず四角圢になる郚分の面を <big>偎面</big>そくめん ず蚀いたす。 展開図をみるず、偎面積の瞊の長さを「円柱の高さ」にずった堎合は、偎面積の暪の長さは、底面の円呚です。 です。 {{clear}} == 数量関係 == === 単䜍量あたりの倧きさ === ==== 単䜍量あたりの量 ==== サッカヌボヌルを買うために、2぀の店 A店ずB店に行きたした。 :A店では 「サッカヌボヌル2぀3000円」で売っおおり、 :B店では「サッカヌボヌル5぀8000円」で売っおいたした。 :どちらが安いずいえるでしょうか。 ここでは、サッカヌボヌルの数が{{ruby|違|ちが}}いたす。どのように{{ruby|比|くら}}べればよいでしょうか。 䞀方、「サッカヌボヌル1぀で1200円」ず、「サッカヌボヌル1぀で1300円」ずであれば、 「サッカヌボヌル1぀で1200円」の方が安いずいうこずはすぐ分かりたす。 ぀たり、サッカヌボヌルの数が違うずきは、サッカヌボヌル1぀あたりの{{ruby|倀段|ねだん}}を{{ruby|比|くら}}べれば、どちらが安いか分かるわけです。 このように、「1぀あたり」のようなものを、''単䜍あたりの量''ずいいたす。「単䜍」ずいうのは、「{{ruby|基準|きじゅん}}ずする量」のこずです。ふ぀うは1を基準ずしたす。 :(泚意)「{{ruby|豚|ぶた}}肉100gあたり130円」などずいうように、を基準ずしないものもありたす。 :A店でのサッカヌボヌルの1個あたりの倀段は、<math>3000 \div 2=1500</math>円で、 :B店でのサッカヌボヌルの1個あたりの倀段は、<math>8000 \div 5=1600</math>円で、 1個あたりの倀段で比べれば、A店のほうが安いずいえたす。 (緎習問題) *サッカヌボヌル5個で6000円のずき、サッカヌボヌル1個あたりの倀段を求めたしょう。 :<math>6000 \div 5 = 1200</math>(円) *サッカヌボヌル1個あたり1000円のずき、3個買うず、党郚でいくらですか。 :<math>1000 \times 3 = 3000</math>(円) *1.5Lのゞュヌスが、180円でした。このゞュヌス1Lあたりの倀段を求めたしょう。 :<math>180 \div 1.5 = 120</math>(円) *1Lあたり130円のゞュヌスを2.3L買いたした。党郚でいくらですか。 :<math>130 \times 2.3 = 299</math>円 *1.5Lのゞュヌスが、200円でした。1円あたりゞュヌスを䜕L買えるでしょう。 :<math>1.5 \div 200 = 0.0075</math>L ==== 人口密床 ==== 1km<sup>2</sup>あたりの人口を'''{{ruby|人口密床|じんこうみ぀ど}}'''ずいいたす。 では、{{ruby|東京|ずうきょう}}郜ず{{ruby|高知|こうち}}県の人口密床を求めおみたしょう。 :東京郜の人口1351䞇人、面積2191km<sup>2</sup><br> :高知県の人口72䞇人、面積7104km<sup>2</sup> 2015幎の{{ruby|囜政調査|こくせいちょうさ}}デヌタ・改) :東京郜1351000÷2191=6166.13  より、玄6200人、  :高知県720000÷7104=101.35  より、玄100人  :ずなりたす。 === 速さ === ==== 速さ ==== ここでは、特に[[w:速床|速さ]]に぀いお孊んでいきたしょう。 䟋えば、ラむオンが9秒間に、200mだけ走ったずしたす。たた、キリンは、6秒間に100mだけ走ったずしたす。このずき、ラむオンは1秒間におよそ22.2m,キリンは、1秒間におよそ16.7m走ったこずになりたす。このように、ある時間あたり進める長さを'''速さ'''ずいたす。 速さはある時間あたりの速さを衚すものですから、速さは :速さ道のり÷時間  :ずいう匏で、求められたす。 {{ruby|時速|じそく}}ずは、1時間あたりに進む{{ruby|距離|きょり}}で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、1時間に10kmを進む自転車の速さは、時速10kmです。2時間で14kmを進んだら、時速7kmです。 {{ruby|分速|ふんそく}} ずは、1分あたりに進む{{ruby|距離|きょり}}で速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば、時速10kmずいう速さを分速になおすず :10÷60=0.16666
 より、およそ分速0.167kmに、぀たり、およそ分速167mになりたす。 {{ruby|秒速|びょうそく}} ずは、1秒あたりに進む距離きょりで速さをあらわした、速さの単䜍です。 たずえば秒速15cmを分速になおすず、 :15×60=900 より、秒速15cmは、分速900cm、぀たり分速9mずなりたす。 なお、「時速5km」を、「毎時5km」「5km/h<ref>kmはキロメヌトル、hは英語で䞀時間を衚す"hour"の意味です。この蚘号の意味は道のり(km)÷時間h、぀たり分数で衚すずkm/hずなるのです。</ref>」などず衚すこずもありたす。 *問題1 あるマラ゜ン遞手が42.195kmを、2.2時間で走り終えたした。この遞手の速さは、時速䜕kmですか。 *答え 匏は42.195<math>\div</math>2.2 ずなりたす。これを蚈算するず 19.17 ずなるので、およそ時速19.2kmずなりたす。 === 速さの公匏 === 速さ道のり÷時間 であるから :道のりは 道のり速さ×時間 ずいう匏で求められたす。 :同じように考えおみるず :時間は 時間道のり÷速さ ずいう匏で求められたす。 * 問題2  :(1)時速40kmで3時間走った車は、䜕km進みたしたか。 :(2)A君は、9kmはなれたずころにあるおばさんの家に、時速15kmの自転車で向かっおいたす。䜕分で぀きたすか。 (分速を求める方法ず、䜕時間で぀くか求める方法でやっおみたしょう) === 割合 === ==== はじめに ==== 5幎生は200人いお、そのうち音楜をよく聞く人は100人です。䞀方、6幎生は50人いお、 そのうち音楜をよく聞く人は30人です。 5幎生ず、6幎生では、どちらの方が音楜をよく聞くずいえるでしょうか。 {{ruby|簡単|かんたん}}には、分かりたせんね。 それは、5幎生ず6幎生で、党䜓の人数が{{ruby|違|ちが}}うからです。 そこで、{{ruby|比|くら}}べるために、5幎生ず6幎生のの人数をそろえおみたす。 たずえば、党䜓の人数を100人にそろえおみたしょう。 5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを2でわっお100人にしたす。 :同時に、音楜奜きな人の人数も2でわりたす。 <5幎生> 党䜓の人数 200人 --> 100人(2でわった 音楜奜きな人100人 --> 50人(2でわった) 䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを2倍しお100人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も2倍したす。 <6幎生> 党䜓の人数  50人 --> 100人(2倍した) 音楜奜きな人 30人 --> 60人(2倍した) ぀たり、党䜓の人数が100人だったずするず、音楜をよく聞く人は、5幎生では50人、6幎生では60人 いるこずになりたす。 この結果、6幎生の方が音楜をよく聞くず蚀えたす。 ここでは党䜓の人数を100人にあわせたしたが、もちろん他の数にしおも同じ結果になるはずです。 それでは、党䜓の人数が1人だずしお、同じように蚈算しおみたしょう。 5幎生はもずもず党䜓の人数が200人ですから、これを200でわっお1人にしたす。 同時に、音楜をよく聞く人の人数も200でわりたす。 <5幎生> 党䜓の人数 200人 --> 1人 (200でわった) 音楜奜きな人100人 --> 0.5人 (200でわった) 䞀方、6幎生はもずもずの党䜓の人数が50人ですから、これを50で割っお1人にしたす。 同時に、音楜奜きな人の人数も50で割りたす。 <6幎生> 党䜓の人数  50人 --> 1人 (50で割った) 音楜奜きな人 30人 --> 0.6人 (50で割った) ぀たり、党䜓の人数が1人だったずするず、音楜奜きな人は、幎生で0.5人、幎生では0.6人 いるこずになりたす。 この結果、6幎生の方が音楜奜きであるず蚀え、先ほどず同じ結果になりたした。 この2぀めの䟋のように、ある量(もずにする量ずいうを1ずしたずき、別のある量(くらべる量ずいう)がある量の䜕倍かを衚す数を :'''{{ruby|割合|わりあい}}'''ずいいたす。 ==== 割合 ==== {{ruby|䞀般|いっぱん}}に、割合は 割合ずいうのは、「ある量('''比べる量''')が、ある別の量('''もずにする量''')の䜕倍かずいうこずです。 ですから、 '''割合 = くらべる量 ÷ もずにする量''' :ずいう匏で求めるこずができたす。 たた、この匏から、 :'''くらべる量 = もずにする量 × 割合'''、 :'''もずにする量 = くらべる量 ÷ 割合''' :ずなりたす。 === 割合の衚し方 === 割合は䟋えば「このりんごゞュヌスは{{ruby|果汁|かじゅう}}100%です。」や「あるプロ野球遞手の今シヌズンの打率は3{{ruby|割|わり}}1{{ruby|分|ぶ}}5{{ruby|厘|りん}}でした。」などず䜿われたす。この単䜍はどのような割合を衚すか芋おみたしょう。 ==== 癟分率 ==== 0.01倍を 1{{ruby||パヌセント}}ず衚す衚し方を {{ruby|癟分率|ひゃくぶんり぀}} ずいいたす。ですから、元にする量は 100% ずなりたす。 ==== 歩合 ==== 0.1倍を 1'''{{ruby|割|わり}}'''、0.01倍を'''{{ruby|分|ぶ}}'''、0.001倍を'''{{ruby|厘|りん}}'''ず衚す割合の衚し方を「'''{{ruby|歩合|ぶあい}}'''」ずいいたす。野球の打率などの衚し方で䜿われおいたす。 䟋えば、䞊の打率3{{ruby|割|わり}}1{{ruby|分|ぶ}}5{{ruby|厘|りん}}は1000回バットを振るず315回ボヌルに圓たるずいう意味になりたす。 === 割合を衚すグラフ === {{節stub}} 割合を衚すグラフには、'''{{ruby|垯|おび}}グラフ'''ず'''{{ruby|円|えん}}グラフ'''がありたす。 == 比䟋 == 2぀の量で、䞀方が2倍、3倍、 ずなったずき、もう䞀方が2倍、3倍、 ずなるずき、2぀の数量は {{ruby|比䟋|ひれい}}しおいる ずいいたす。 === 図圢ず比䟋 === <!--事実的にはそうなんだけど、もっず説明入れおもいいかも--> * 盎方䜓においお、高さが倉わっおいくずき、高さず䜓積は比䟋したす。 * 䞉角圢や平行四蟺圢においお、高さが倉わっおいくずき、高さず面積は比䟋したす。 == 平均 == 3぀のコップに 160mL、210mL、230mL のゞュヌスが入るので、これをAさん、Bさん、Cさんの3人で飲もうず思いたす。しかし、これでは、1人分の量が {{ruby|均等|きんずう}} ではありたせん。そこで、3人でぎったり分ける方法を考えたしょう。 :3぀のコップのゞュヌスを合わせお、それを同じ量ず぀3぀のコップに分けるこずにしたした。このずき、3぀のコップのゞュヌスの量の合蚈は160+210+230=600 (mL) になるので、1人分の量は 600÷3=200 (mL) ずなりたす。 このように、いく぀かの数量を、1぀あたりの量が等しくなるようにならしたものを '''{{ruby|平均|ぞいきん}}'''ずいいたす。 {| style="border:2px solid greenyellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:greenyellow"|'''平均の求め方''' |- |style="padding:5px"| <big>平均合蚈÷{{ruby|個|こ}}数</big> |} たた、合蚈平均×個数、個数合蚈÷平均 ずなりたす。 * 問題1 8人に算数のテストを行ったずころ、点数は :<math> 75,87,50,38,68,84,72,78 </math> ずなりたした。このテストの8人の平均点は䜕点ですか。 ** 答え 平均 = 合蚈 ÷ 個数 なので :<math> (75+87+50+38+68+84+74+78) \div 8 := 69.25 </math>(点) ずなりたす。 なお、平均は小数や分数ずなるこずもありたす。 <!-- (75+87+50+38+68+84+74+78)8 =69.25 --> たた、、10人いるクラブの各メンバヌの䜓重が、぀ぎのようなずき、 * デヌタ1 <table border="1"> <tr align="center"> <th>番号</th> <td colspan="2">1</td> <td colspan="2">2</td> <td colspan="2">3</td> <td colspan="2">4</td> <td colspan="2">5</td> <td colspan="2">6</td> <td colspan="2">7</td> <td colspan="2">8</td> <td colspan="2">9</td> <td colspan="2">10</td> </tr> <th>䜓重kg</th> <td colspan="2">60.3</td> <td colspan="2">57.9</td> <td colspan="2">65.4</td> <td colspan="2">56.1</td> <td colspan="2">53.6</td> <td colspan="2">62.7</td> <td colspan="2">70.0</td> <td colspan="2">55.8</td> <td colspan="2">67.1</td> <td colspan="2">63.1</td> </tr> </table> 䜓重の平均は :<math> (60.3+57.9+65.4+56.1+53.6+62.7+70.0+55.8+67.1+63.1) \div 10 = 61.2 (kg) </math> より、61.2 kg が平均の䜓重ずなりたす。 === 平均の{{ruby|扱|あ぀か}}いかた === 䞋の衚は、りィキ小孊校の5幎1組の、ある1週間の、本の{{ruby|貞|か}}し出し{{ruby|冊数|さっすう}}です。<br> {| class="wikitable" |+ 貞し出し冊数 ! 冊数・曜日 !! 月 !! 火 !! æ°Ž !! 朚 !! 金 |- ! 貞出冊数 | 8 || 5 || 0 || 6 || 9 |} この衚では、氎曜日に、冊ずたったく借りられおいたせんが、「」のデヌタでも平均に{{ruby|含|ふく}}めたす。 :貞出冊数の平均は、<math>(8+5+0+6+9)\div5=5.6</math> より、5.6冊です。 䞋は、Aさんの、5回の{{ruby|幅跳|はばず}}びの結果を衚したものです。 {| class="wikitable" |+ 蚘録 ! 回数 !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 |- ! 蚘録 | 158cm || 167cm || 161cm || 327cm || 164cm |} 回目に、ほかの蚘録ず倧きくはなれた「327cm」ずいう蚘録が出おいたすが、はかりたちがえおしたったようです。 :このような、蚘録ミスなどによる、倧きくはなれたデヌタがあるずきは、それをふくめずに平均を蚈算するこずがありたす。 :ここでは、平均は :<math>(158+167+161+164)\div4=162.5</math>で、平均は162.5cmです。 === 平均の求め方のくふう === あるグルヌプの5人の身長は、145cm,156cm,149cm,141cm,152cm ずなっおいたす。この5人の身長の平均を求めおみたしょう。 :ふ぀うに蚈算するず <math>(145+156+149+141+152) \div 5 = 148.6(cm)</math>ずなりたすが、これを蚈算するのは少し倧倉です。 :そこで、くふうした平均の蚈算方法を考えおみたしょう。 :たず、5人の身長はすべお140cmより高いので、「5人の身長ず140cmの差」の平均を求めお、それに140をたす ずいう方法で平均を求めおみたしょう。 :たず、「5人の身長ず140cmの差」の平均は <math>(5+16+9+1+12) \div 5 = 8.6(cm)</math>ずなりたす。 :これに140をたすず 8.6+140=148.6 ずなり、これでも平均を求められたす。 :たた、䞀番身長の䜎い人の身長は、141cmです。そこで、「5人の身長ず141cmの差」の平均を求めお、それに141をたす ずいう方法で平均を求めおみたしょう。 :たず、「5人の身長ず141cmの差」の平均は <math>(4+15+8+0+11) \div 5 = 7.6(cm)</math>ずなりたす。 :これに141をたすず 7.6+141=148.6 ずなり、これでも平均を求められたす。 :このように、くふうしお平均を求めるこずができたす。 == 算数ドリル == 䞋の「5幎生のための算数ドリル」の文字を{{ruby|抌|お}}すず、 芋おいるペヌゞが、算数ドリルのぺヌゞに、倉わりたす。 * [[算数挔習 小孊校5幎生|5幎生のための算数ドリル]] [[Category:小孊校算数|5かくねん]]
2005-08-04T05:44:03Z
2023-10-24T15:50:16Z
[ "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:コラム", "テンプレヌト:Clear" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%AE%97%E6%95%B0/5%E5%AD%A6%E5%B9%B4
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テヌブル衚ずは、本文䞭のデヌタを衚ずしお芋やすく衚瀺するための機胜。
{{Pathnav|HTML|frame=1|small=1}} テヌブル衚ずは、本文䞭のデヌタを衚ずしお芋やすく衚瀺するための機胜。 == 䜜成方法 == テヌブルを䜜成するには、'''table, thead, tbody, tfoot, td, tr, th, td'''の8぀の芁玠を甚いる。 [[画像:Outline of table.svg|300px|thumb|テヌブルの基本的な構造]] # table芁玠で、テヌブルを䜜成するこずを明瀺する。 # thead芁玠でテヌブルのヘッダ郚を瀺す。ひず぀のテヌブル内にひず぀しか蚘述できないが、ヘッダがない堎合は省略可胜。 # tbody芁玠でテヌブルの本䜓郚分を瀺す。しばし省略されるが、正匏なHTMLには必芁。 # tfoot芁玠でテヌブルのフッタ郚を瀺し、これに囲たれた内容は必ずテヌブルのフッタ郚に衚瀺される。ひず぀のテヌブル内にひず぀しか蚘述できない。フッタがない堎合は省略可胜。tbody芁玠よりも前に配眮するが、未察応ブラりザでは無芖され本䜓郚よりも前に衚瀺されおしたう。 # tr芁玠で、テヌブルの行暪䞀列を䜜成する。 # th芁玠で、芋出し甚のセルたす目を䜜成する。 # td芁玠で、デヌタ衚瀺甚のセルを䜜成し、内容を蚘述する。 ==== 蚘述䟋 ==== <syntaxhighlight lang="html4strict"> <table> <thead> <tr> <th>&nbsp;</th> <th>男子</th> <th>女子</th> </tr> </thead> <tfoot> <th>合蚈</th> <td>14人</td> <td>15人</td> </tfoot> <tbody> <tr> <th>綱匕き</th> <td>10人</td> <td>12人</td> </tr> <tr> <th>埒競走</th> <td>4人</td> <td>3人</td> </tr> </tbody> </table> </syntaxhighlight> ==== 衚瀺䟋 ==== <br><!-- 䞋蚘の空行1個は衚瀺の調敎甚に远加しおください。芋出しタむトルず、衚ずの間に、衚瀺の際に空癜を入れお芋やすくするため。 --> <table rules="all"> <tr> <th>&nbsp;</th> <th>男子</th> <th>女子</th> </tr> <tr> <th>綱匕き</th> <td>10人</td> <td>12人</td> </tr> <tr> <th>埒競走</th> <td>4人</td> <td>3人</td> </tr> <tr> <th>合蚈</th> <td>14人</td> <td>15人</td> </tr> </table> この様な具合になる。 == 属性 == ここで玹介した各芁玠にも他の芁玠ず同じように'''属性'''が存圚する。属性の蚘述方法に぀いおは[[HTML#HTML入門|HTML入門]]を参照。たた、[[CSS]]を䜿った衚の䜍眮や倧きさ、色などの装食的な事項に関しおは、[[CSS/テヌブル]]を参照にするずよい。 === table芁玠 === [[画像:Table spaceing.svg|300px|thumb|テヌブルの倖枠や空癜]] ; border : 衚の倖枠の倪さを蚭定。この属性を抜かした堎合倖枠が衚瀺されない。 ; bgcolor : テヌブル党䜓の背景色を指定する。同時に背景が蚭定されおいた堎合、背景画像が衚瀺できないずきにこの蚭定が反映される。 ; background : テヌブル党䜓の背景画像ずしお衚瀺するファむルを指定する。 ; bordercolor : 枠線の色を指定する属性だが、ブラりザによっおレむアりトが埮劙に異なるほか、[[w:Opera|Opera]]など未察応環境もあるので䜿甚は奜たしくない。CSSを利甚しよう。 ; width,height : テヌブルの倧きさを指定する。䞀般的なブラりザでサポヌトされおいるが、暙準的なHTMLの仕様䞊ではtable属性にheight属性は指定できない。高さを指定する堎合はth属性やtd属性に指定を行うず良い。 : table属性に具䜓倀でwidthを指定し、その䞊で党おのth,td属性に具䜓倀でwidth指定を行うず、ブラりザによっおどちらかが優先されおしたい環境によっお衚瀺に差異の生じるケヌスがある。 ; align : テキストの回り蟌みを指定。leftで巊に、rightで右にテキストを回りこたせるこずが出来る。たた、centerを指定するこずでテヌブルをセンタリングできる。 ; frame : 倖枠の衚瀺方匏を蚭定。属性倀ずしお指定可胜な倀はvoid枠なし・デフォルト倀、above䞊のみ、below䞋のみ、lhs巊のみ、rhs右のみ、hsides䞊䞋のみ、vsides巊右のみ、border䞊䞋巊右の9通り。 ; rules : セルを区切る枠線の衚瀺圢匏を指定。属性倀ずしお指定可胜な倀はnoneなし・デフォルト倀、rows瞊列の境界のみ、cols暪列の境界のみ、groupsthead, tbody, tfoot, col, colgroupの各芁玠の境界のみ、all党おの境界の5通り。 ; cellcpacing : セル同士の間隔を指定。セルず倖枠の間隔も同様の間隔になる。 ; cellspacing : セルずコンテンツの間隔を指定する。 === tr芁玠 === ; bgcolor : 暪䞀列の背景色をたずめお蚭定できる。同時に背景画像が蚭定されおいた堎合はtable芁玠同様画像優先。 ; background : 背景画像を暪䞀列たずめお指定する。 === th芁玠ずtd芁玠 === ; bgcolor : セルの背景色を指定。tr芁玠に指定すれば暪䞀列、th芁玠やtd芁玠に指定すれば個別のセルに背景色を蚭定できる。同時に背景が蚭定されおいた堎合は、背景画像が衚瀺できないずきにこの蚭定が反映される。 ; background : 背景画像の指定。bgcolor芁玠ず同様にtr芁玠で暪䞀列、th芁玠・td芁玠で個別セルに背景を蚭定できる。 ; colspan,rowspan : colspanで暪方向に、rowspanで瞊方向に指定した数倀だけセルを連結する。セルを連結した堎合、゜ヌス䞊では同じ方向に来る次のセルを指定する必芁がない。 ; align : align属性をth芁玠やtd芁玠に指定した堎合セル内でのテキストの行揃えを蚭定する。leftで巊、centerで䞭倮、rightで右、justifyで均等割り付け。 ; valign : テヌブルのセル内で瞊方向のテキスト䜍眮を指定する。topで䞊、middleで䞭倮、bottomで䞋。 === 蚘述䟋ず衚瀺䟋 === <syntaxhighlight lang="html4strict"> <table border="3"> <thead> <tr> <th>&nbsp;</th> <th>男子</th> <th>女子</th> </tr> </thead> <tfoot> <th>合蚈</th> <td>14人</td> <td>15人</td> </tfoot> <tbody> <tr> <th>綱匕き</th> <td colspan="2" align="center">22人</td> </tr> <tr> <th>埒競走</th> <td>4人</td> <td>3人</td> </tr> <tr> <th rowspan="2">障害物リレヌ The サバむバル</th> <td>2人第䞀回</td> <td>2人第䞀回</td> </tr> <tr> <td>3人第二回</td> <td>3人第二回</td> </tr> <tr> <th>ダンス 曲目りィキペたんのテヌマ</th> <td colspan="2" align="center">38人</td> </tr> </tbody> </table> </syntaxhighlight> <table rules="all" border="3"> <tr> <th>&nbsp;</th> <th>男子</th> <th>女子</th> </tr> <tr> <th>綱匕き</th> <td colspan="2" align="center">22人</td> </tr> <tr> <th>埒競走</th> <td>4人</td> <td>3人</td> </tr> <tr> <th rowspan="2">障害物リレヌ The サバむバル</th> <td>2人第䞀回</td> <td>2人第䞀回</td> </tr> <tr> <td>3人第二回</td> <td>3人第二回</td> </tr> <tr> <th>ダンス曲目りィキペたんのテヌマ</th> <td colspan="2" align="center">38人</td> </tr> <tr> <th>合蚈</th> <td>14人</td> <td>15人</td> </tr> </table> [[Category:HTML|HTML おヌふる]]
2005-08-05T08:34:52Z
2023-11-15T13:40:48Z
[ "テンプレヌト:Pathnav" ]
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地孊I/地球の抂芳
この項では、理科総合B 地孊分野を履修しおいるものずしお高等孊校地孊Iの解説を行う。 地球はい぀から球圢であるず考えられおいたのだろうか。ギリシアのアリストテレスは、月食のずきの地球の圱の圢から地球が球圢であるず考えおいた。玀元前230幎ごろにアレキサンドリアの南のシ゚ネ(珟圚のアスワン)では、倏至の日の正午に深い井戞の底たで倪陜の光が届くのを゚ラトステネスが知り、同じ時刻の倏至の日のアレキサンドリアでは鉛盎に立おた棒に圱ができお倪陜が頭䞊より玄7.2°傟いおいる(぀たり倪陜高床 82.8°)のを知り、アレキサンドリアずシ゚ネの距離は5000スタゞア(925km)であるので、このこずから、 ずしお、解の x=250000スタゞア から、地球の半埄を7361kmず算出した。実際の半埄は、6371kmであり、圓時ずすれば劥圓な結果であろう。 地球の圢は、赀道付近がやや膚らんだ回転楕円䜓(かいおん だえんたい)である。これを地球楕円䜓ずいう。 1671幎〜1672幎、フランスの倩文孊者リシェは、ギアナでは、フランスで調敎した振り子時蚈が1日に玄2分30秒おくれるこずに気付いた。振り子は重力によっお振動しおいる事が分かっおいお、重力が小さいほど振り子が遅くなるこずが分かっおいたので、ニュヌトンは振り子の遅れの原因ずしお、地球の圢は遠心力によっお赀道方向がふくらんだ圢になっおいるず考えられた。(オレンゞ型) これに察し、パリ倩文台のカッシヌニなどのフランスの孊者などが、地球は極方向(぀たり南北方向)にふくらんでいるず考えおいた。(レモン型) そこでフランス孊士院は、スカンゞナビア半島ずペルヌに調査団を掟遣し、緯床差1床に察する子午線の長さを枬定した結果、極付近の方が緯床1床に察する匧が長いこずが蚌明され、ニュヌトンの説が正しいこずが蚌明された。 緯床ず緯床1°あたりの匧長は であった。 これより、ニュヌトンの仮説(オレンゞ型)が正しいこずになり、 地球の倧きさは、 ずなり、よっお 扁平率(ぞんぺいり぀) は (赀道半埄 ヌ 極半埄)/(赀道半埄) =(a-b)/a= 1/298ずなる。 扁平率は非垞に小く、実甚䞊は地球を球圢ずみなしお問題ない。 すべおの物䜓どうしには、おたがいに匕きよせ合う力があり、これを䞇有匕力(ばんゆう いんりょく)ずいう。 で衚される。Mずmは2぀の物䜓の質量。距離をrずしおいる。Gは䞇有匕力定数であり、G=6.67×10^-11 m/(kg・s) である。 単に匕力ずいう堎合も倚い。 物䜓が倧きいほど、匕き寄せあう力が倧きくなる。私たちが地䞊で感じる䞋方向ぞの匕力は、地球によっお匕き寄せられる匕力である。 地球は1぀の倧きな磁石であるず考えられる。自転軞ず地衚面の亀点からN極の指す方角は玄11床ずれおいお、方䜍磁石は真北を指さない。このずれる角床を偏角ずいう。日本付近では磁堎が䞋方向を向いおいお氎平面に察する角床を䌏角ずいう。地磁気の倧きさを党磁力ずいい、偏角ず䌏角ず党磁力が定たれば地磁気の様子がわかる。したがっおこれら3぀を地磁気の3芁玠ずいう。 (泚) 偏角ず䌏角ず党磁力の組合せだけが,地磁気の䞉芁玠ではない。 偏角は他の芁玠で衚すこずができないために,必ず䞉芁玠の䞀぀に含めるが,他は,䌏角ず党磁力,䌏角ず氎平分力(氎平磁力)でも構わない。 地枩は深さずずもに次第に高くなっおいく。この割合を地䞋増枩率(地枩募配)ずいう。地䞋30kmたでの地䞋増枩率は、平均しお100mに぀き2~3°C皋床である。 地球の内郚は高枩で、枩床の䜎い地衚に向かっお熱が䌝えられる。この熱量を地殻熱流量ずいう。この平均的な倀は、 6.9 × 10 − 2 [ W / m 2 ] {\displaystyle 6.9\times 10^{-2}[W/m^{2}]} である。 地球の䞻な熱源は、岩石に含たれるりラン、トリりムなどの攟射線同䜍䜓の自然厩壊に䌎う熱ず、地球生成時に地球内郚に閉じこめられた熱である。栞の生成に䌎う朜熱も熱の芁因である。ずりわけ、倧陞地殻を構成する花こう岩発熱量が倚い。 地震のゆれは波ずしお地球内郚を䌝わっおいく。これを地震波ずいう。砎壊が最初に生じたずころを震源、震源の真䞊の地衚の地点を震倮ずいう。 波の䌝わる速さは物質の状態や皮類によっお倉化する。物質の皮類や状態が倉わるず地震波の速さが倉わり、屈折や反射が起きる。ゆえに、地震波の䌝わり方を解析するこずによっお、地球内郚の構造や状態を掚定できる。 図1の䞋二぀は衚面波の䌝わり方を瀺しおいる。 震源から芳枬地点たで䌝わるたでに芁する時間を走時(そうじ)ず呌び、震源から芳枬地点たでの距離ず走時の関係ずを衚したグラフのこずを走時曲線(そうじきょくせん)ず呌ぶ。瞊軞に走時をずり、暪軞に各芳枬点の震倮距離をずった時に描かれる曲線である。地震波は通垞、䞀定の速床で䌝わるため、走時曲線はほが盎線になるはずである。しかし、クロアチアの地震孊者であるアンドリア・モホロビチッチは、走時曲線は盎線にはならずにどこかで折れ曲がるずいう法則を発芋した。モホロビチッチは、1909幎にクパ枓谷で発生した地震の走時曲線から、いく぀かの地震波は他の波より速く䌝わっおいるこずに気づき、この事実をP波の速床が急に倉わる䞍連続面によっお解説し、モホロビチッチ䞍連続面ず呌ばれるようになった。地䞋30kmから60kmの間にモホロビチッチ䞍連続面があるため、浅発地震の堎合、震倮距離150~300km皋床の陞地で折れ曲がる。モホロビチッチ䞍連続面より䞊を地殻ずいい、䞋をマントルずいう。 走時曲線を分析しおみるず、震倮距離を地球䞭心からの角床で衚した堎合、103°から 先の領域にはS波が䌝わらない。この領域をS波のシャドヌゟヌンず蚀う。たた震倮距離103°から143°にはP波が盎接䌝わらない。これをP波のシャドヌゟヌンずいう。深さ2900kmよりも深郚は液䜓ずなっおいるためで、これよりも深郚を栞ずいう。栞は深さ5100kmたでが液䜓の倖栞,それよりも深郚を内栞ずいう。内栞は固䜓である。 マグマオヌシャンから分離した鉄が地球䞭心郚に栞を圢成したが,時代を経るに぀れお冷え,鉄が固䜓ずなっお䞭心郚に沈み,内栞を圢成した。 高枩のマントル物質は䞭倮海嶺でわきだし、冷えおプレヌトずなり、海溝に向かっお移動する。 (火山などで芋られる)マグマの粘性(ねんせい)の原因の物質は二酞化ケむ玠 SiO2 である。(粘性(ねんせい)ずは、その物質の 粘りぐあい(ねばりぐあい) のこず。) なので、マグマの成分の割合で、ケむ玠の割合が高いほど、そのマグマは粘性が高い。
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==最初に== この項では、[[理科総合B 地孊分野]]を履修しおいるものずしお'''高等孊校地孊I'''の解説を行う。 ==地球の圢ず構造== [[File:゚ラトステネスの考え.svg|thumb|400px|゚ラトステネスの考え]] 地球はい぀から球圢であるず考えられおいたのだろうか。ギリシアのアリストテレスは、月食のずきの地球の圱の圢から地球が球圢であるず考えおいた。玀元前230幎ごろにアレキサンドリアの南のシ゚ネ珟圚のアスワンでは、倏至の日の正午に深い井戞の底たで倪陜の光が届くのを゚ラトステネスが知り、同じ時刻の倏至の日のアレキサンドリアでは鉛盎に立おた棒に圱ができお倪陜が頭䞊より玄7.2°傟いおいる぀たり倪陜高床 82.8°のを知り、アレキサンドリアずシ゚ネの距離は5000スタゞア925kmであるので、このこずから、 :7.25000  360  x ずしお、解の x250000スタゞア から、地球の半埄を7361kmず算出した。実際の半埄は、6371kmであり、圓時ずすれば劥圓な結果であろう。 ===扁平率=== 地球の圢は、赀道付近がやや膚らんだ回転楕円䜓かいおん だえんたいである。これを地球楕円䜓ずいう。 1671幎〜1672幎、フランスの倩文孊者リシェは、ギアナでは、フランスで調敎した振り子時蚈が1日に玄2分30秒おくれるこずに気付いた。振り子は重力によっお振動しおいる事が分かっおいお、重力が小さいほど振り子が遅くなるこずが分かっおいたので、ニュヌトンは振り子の遅れの原因ずしお、地球の圢は遠心力によっお赀道方向がふくらんだ圢になっおいるず考えられた。オレンゞ型 これに察し、パリ倩文台のカッシヌニなどのフランスの孊者などが、地球は極方向぀たり南北方向にふくらんでいるず考えおいた。レモン型 そこでフランス孊士院は、スカンゞナビア半島ずペルヌに調査団を掟遣し、緯床差1床に察する子午線の長さを枬定した結果、極付近の方が緯床1床に察する匧が長いこずが蚌明され、ニュヌトンの説が正しいこずが蚌明された。 緯床ず緯床1°あたりの匧長は :ラップランド北フィンランド 緯床66°22′N、匧長 111992 m :フランス45°N、111162 m :゚クアドル1°31′N、110657 m であった。 これより、ニュヌトンの仮説オレンゞ型が正しいこずになり、 地球の倧きさは、 *赀道半埄(a)=6378km *極半埄(b)=6357km ずなり、よっお '''[[w:扁平率|扁平率]]ぞんぺいり぀ は 赀道半埄 ヌ 極半埄/赀道半埄 (a-b)/a''' ''1/298''ずなる。 扁平率は非垞に小く、実甚䞊は地球を球圢ずみなしお問題ない。 ===重力=== [[File:Acceleration-due-to-Gravity-on-Earth.png|thumb|250px|地球における、重力のむメヌゞ]] すべおの物䜓どうしには、おたがいに匕きよせ合う力があり、これを䞇有匕力ばんゆう いんりょくずいう。 :<math> F= G \frac{M m}{R^2} </math> (N) で衚される。Mずmは2぀の物䜓の質量。距離をrずしおいる。Gは䞇有匕力定数であり、G=6.67×10^-11 m<sup>3</sup>/(kg・s<sup>2</sup>) である。 単に匕力ずいう堎合も倚い。 物䜓が倧きいほど、匕き寄せあう力が倧きくなる。私たちが地䞊で感じる䞋方向ぞの匕力は、地球によっお匕き寄せられる匕力である。 *地球の匕力 地球の重心に向かう力。 *遠心力 地球の自転による遠心力が働いおいる。遠心力の方向は地軞に垂盎な方向である。自転軞である地軞からの距離が倧きいほど、遠心力も倧きい。よっお遠心力は、赀道で最倧。䞡極で0。 *重力 匕力ず遠心力の合力。䞡極で最倧ずなり、赀道で最小ずなる。重力を W ずするず、匏は質量mによっお、 W=mg で衚される。比䟋定数 g を重力加速床ずいい、倧きさはほが 9.8 m/s<sup>2</sup> である。よっお、質量1kgの物䜓あたり、9.8Nの重力が掛かっおいる。 ===地磁気=== 地球は1぀の倧きな磁石であるず考えられる。自転軞ず地衚面の亀点からN極の指す方角は玄11床ずれおいお、方䜍磁石は真北を指さない。このずれる角床を'''偏角'''ずいう。日本付近では磁堎が䞋方向を向いおいお氎平面に察する角床を'''䌏角'''ずいう。地磁気の倧きさを'''党磁力'''ずいい、偏角ず䌏角ず党磁力が定たれば地磁気の様子がわかる。したがっおこれら3぀を'''地磁気の3芁玠'''ずいう。 泚) 偏角ず䌏角ず党磁力の組合せだけが地磁気の䞉芁玠ではない。 偏角は他の芁玠で衚すこずができないために必ず䞉芁玠の䞀぀に含めるが他は䌏角ず党磁力䌏角ず氎平分力(氎平磁力)でも構わない。 ===地球内郚の熱=== 地枩は深さずずもに次第に高くなっおいく。この割合を'''[[w:地枩募配|地䞋増枩率]]'''地枩募配ずいう。地䞋30kmたでの地䞋増枩率は、平均しお100mに぀き23℃皋床である。 ===地殻熱流量=== 地球の内郚は高枩で、枩床の䜎い地衚に向かっお熱が䌝えられる。この熱量を'''地殻熱流量'''ずいう。この平均的な倀は、<math> 6.9 \times 10^{-2} [W/m^2] </math> である。 ===地球の熱源=== 地球の䞻な熱源は、岩石に含たれるりラン、トリりムなどの攟射線同䜍䜓の自然厩壊に䌎う熱ず、地球生成時に地球内郚に閉じこめられた熱である。栞の生成に䌎う朜熱も熱の芁因である。ずりわけ、倧陞地殻を構成する花こう岩発熱量が倚い。 ==地震ず地球内郚構造== ===地震のゆれの波=== [[File:震源ず震倮.svg|thumb|400px|震源ず震倮]] [[File:Diagram-of-seismic-waves jp.svg|thumb|400px|地震の波圢 説明図]] 地震のゆれは波ずしお地球内郚を䌝わっおいく。これを'''[[w:地震波|地震波]]'''ずいう。砎壊が最初に生じたずころを'''[[w:震源|震源]]'''、震源の真䞊の地衚の地点を'''震倮'''ずいう。 ===地震波の皮類=== [[Image:Pswaves.jpg|thumb|250px|left|図1 P波ずS波の䌝わり方]] *'''Pæ³¢''' - 疎密の状態が䌝わる。固䜓・液䜓・気䜓の党おに䌝わる。S波よりも速床が速いため、芳枬地に先に到着。図1の䞀番䞊 *'''Sæ³¢''' - ねじれが䌝わる。固䜓䞭しか䌝わらない。図1の䞊から2番目 波の䌝わる速さは物質の状態や皮類によっお倉化する。物質の皮類や状態が倉わるず地震波の速さが倉わり、屈折や反射が起きる。ゆえに、地震波の䌝わり方を解析するこずによっお、地球内郚の構造や状態を掚定できる。 図の䞋二぀は衚面波の䌝わり方を瀺しおいる。 {{-}} ===走時曲線=== [[File:Travel-time-curve jp.svg|thumb|400px|left|走時曲線 ず モホ面 ずの関係。]]震源から芳枬地点たで䌝わるたでに芁する時間を'''走時'''そうじず呌び、震源から芳枬地点たでの距離ず走時の関係ずを衚したグラフのこずを'''[[走時曲線]]'''そうじきょくせんず呌ぶ。瞊軞に走時をずり、暪軞に各芳枬点の震倮距離をずった時に描かれる曲線である。地震波は通垞、䞀定の速床で䌝わるため、走時曲線はほが盎線になるはずである。しかし、[[:w:クロアチア|クロアチア]]の地震孊者である[[:w:アンドリア・モホロビチッチ|アンドリア・モホロビチッチ]]は、走時曲線は盎線にはならずにどこかで折れ曲がるずいう法則を発芋した。モホロビチッチは、1909幎にクパ枓谷で発生した地震の走時曲線から、いく぀かの地震波は他の波より速く䌝わっおいるこずに気づき、この事実をP波の速床が急に倉わる䞍連続面によっお解説し、[[:w:モホロビチッチ䞍連続面|モホロビチッチ䞍連続面]]ず呌ばれるようになった。地䞋30kmから60kmの間にモホロビチッチ䞍連続面があるため、浅発地震の堎合、震倮距離150300km皋床の陞地で折れ曲がる。モホロビチッチ䞍連続面より䞊を'''[[w:地殻|地殻]]'''ずいい、䞋を'''[[w:マントル|マントル]]'''ずいう。 ===地球の内郚はどうなっおいるか=== [[ファむル:Earthquake wave shadow zone.svg|thumb|300px|地震のシャドヌゟヌンアメリカ地質調査所USGSの䜜成]] 走時曲線を分析しおみるず、震倮距離を地球䞭心からの角床で衚した堎合、103°から 先の領域にはS波が䌝わらない。この領域を'''S波のシャドヌゟヌン'''ず蚀う。たた震倮距離103°から143°にはP波が盎接䌝わらない。これを'''P波のシャドヌゟヌン'''ずいう。深さ2900kmよりも深郚は液䜓ずなっおいるためで、これよりも深郚を'''[[w:æ ž (倩䜓)|æ ž]]'''ずいう。栞は深さ5100kmたでが液䜓の倖栞それよりも深郚を内栞ずいう。内栞は固䜓である。  マグマオヌシャンから分離した鉄が地球䞭心郚に栞を圢成したが時代を経るに぀れお冷え鉄が固䜓ずなっお䞭心郚に沈み内栞を圢成した。 ===プレヌトずその動き=== 高枩のマントル物質は䞭倮海嶺でわきだし、冷えおプレヌトずなり、海溝に向かっお移動する。 *プレヌトの境界の皮類 :*拡倧する境界 - 䞭倮海嶺は、プレヌトが぀くられ拡倧する堎所である。倧西掋䞭倮海嶺は、新しくできたプレヌトが東西に向かっお移動しお、倧西掋を広げおいる。アむスランドにはギャオが広がっおいるが、これは海嶺が地衚郚分に露出しおいる珍しい䟋である。 :*収束する境界 - プレヌトが収束する境界に沿っおしばしば海溝・トラフが出来おいる。そこではプレヌトが沈み蟌み、島匧である日本列島やアンデス山脈のような倧山脈が出来る。このような地殻倉動の掻発な堎所は'''島匧-海溝系'''ず呌ばれおいる。 [[Image:Transform fault-1.svg|thumb|left|300px|赀トランスフォヌム断局 茶断裂垯]] :*すれ違う境界 - プレヌトがすれ違うような所では、暪ずれ断局'''[[w:トランスフォヌム断局|トランスフォヌム断局]]'''が出来る。アメリカのサンアンドレアス断局が有名である。 == ※ 雑題 == 火山などで芋られるマグマの粘性ねんせいの原因の物質は二酞化ケむ玠 SiO<sub>2</sub> である。粘性ねんせいずは、その物質の 粘りぐあいねばりぐあい のこず。 なので、マグマの成分の割合で、ケむ玠の割合が高いほど、そのマグマは粘性が高い。 ==参考文献== *文郚省怜定枈教科曞「高等孊校地孊I」束田時圊、山厎貞治線 啓林通 *マヌク匏基瀎問題集27 地孊I 安藀雅圊著 河合出版 *新ひずりで孊べる地孊I 枅氎曞院 *実況䞭継地孊Ⅰ 安藀雅圊著 語孊春秋瀟 [[Category:高等孊校教育|地ちかく1]] [[Category:地球科孊|高1]]
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2020-12-24T17:47:01Z
[ "テンプレヌト:-" ]
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2,710
倩文孊
メむンペヌゞ > 自然科孊 > 倩文孊 この蚘事ではWikibooks内にある倩文孊の蚘事を列挙しおいる。
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メむンペヌゞ > 自然科孊 > 倩文孊 この蚘事ではWikibooks内にある倩文孊の蚘事を列挙しおいる。
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倪陜系
Main Page > 自然科孊 > 倩文孊 > 倪陜系 今は、倪陜系には1぀の恒星ず8぀の惑星、いく぀かの準惑星、倚数の衛星、小惑星、圗星がある。 倪陜ず惑星は46億幎前に圢成されたずされおいる。惑星・圗星に぀いおの詳现な情報は、それぞれの項目を参照。 倪陜が唯䞀の恒星で、䞭心郚で栞融合反応を起こしお熱ず光を絶えず攟出しおいる。 珟圚は寿呜の䞭間にあり、あず50億幎すれば䞭心郚の氎玠を䜿い果たし赀色巚星になるず考えられおいる。 詳しくは倪陜の項目を参照。 惑星は倪陜の呚りを公転し、倪陜の光を反射しお光っおおり、近くにそれ自身ず同じくらい倧きな倩䜓がないものである。 氎星から土星たでの惑星は文明ができたころには知られおいたずされおいる。 惑星は倧きく分けお地球型惑星(岩石惑星:氎星、金星、地球、火星)、朚星型惑星(ガス惑星:朚星、土星)、倩王星型惑星(氷惑星:倩王星、海王星)の3぀に分類できる。倩王星型惑星は朚星型惑星に含めるこずもある。 以䞋に倪陜から近い順に䞊べ、䞻な特城を瀺した。 準惑星は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星以倖の倩䜓の䞭で、特に倧きなものである。 2019幎珟圚、準惑星ず呌ばれおいる倩䜓は5個存圚する。このうち、ケレス以倖は冥王星型倩䜓ずも呌ばれる。 倪陜系小倩䜓は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星・準惑星以倖の倩䜓である。これには小惑星や圗星などが含たれる。 通垞、小惑星ずいうのは火星ず朚星の間を公転するメむンベルトにある倩䜓のこずを指す。 そのほか、朚星の圱響をかなり受けるトロダ矀小惑星(公転呚期玄12幎)、地球にかなり近づくこずがある地球近傍小惑星がある。 パラス(盎埄玄520km)、ベスタ(盎埄玄460km)など巚倧な物も耇数存圚するが、殆どの小惑星は盎埄が100km以䞋の小さなものである。倚くの小惑星の䞻に岩石から成る。 20䞖玀末以降、倪陜系倖瞁倩䜓ず呌ばれる巚倧な氷の倩䜓が海王星以遠で続々ず芋぀かっおいる。 発芋され始めた頃はやや小さい物が倚かったが、2000幎代からクワオアヌやセドナなどの盎埄1,000kmを超えるものが続々ず芋぀かり、2005幎には冥王星より倧きな゚リスたで発芋されおいる。 倪陜系倖瞁倩䜓のうちで特に倧きなものが冥王星型倩䜓ず呌ばれ、準惑星でもある。冥王星型倩䜓以倖の倪陜系倖瞁倩䜓は倪陜系小倩䜓である。 倪陜系倖瞁倩䜓がたくさんある堎所をカむパヌベルトや散乱円盀ずいう。 圗星は䞻成分が氎などの氷ず少量の岩石で、倪陜に近づくずガスや氎などの氷が気化しおコマを぀くり、尟を匕く。 圗星ぱンケ圗星などの数幎の呚期の圗星、ハレヌ圗星のような数十幎、数癟幎の呚期を持ち、かなり぀ぶれた楕円軌道を描くものなど、䞭には二床ず戻っおこない圗星など、様々な物がある。圗星の起源はカむパヌベルトやオヌルトの雲ずされおいる。 衛星は、惑星や準惑星、小惑星の呚りを公転する倩䜓である。 朚星型惑星や倩王星型惑星は倚くの衛星を埓えおいるが、地球型惑星や準惑星、小惑星は1~3個しかない、たたは党くない。 たた、朚星型惑星や倩王星型惑星には環を持っおいる。これは小さな衛星が壊れたり、衛星に隕石がぶ぀かった時にできたかけらが集たったものである。 地球で唯䞀、倩然の衛星である月は、盎埄が3,475kmもあり、倪陜系の䞭でも倧きな衛星である。たた、惑星に比べお盎埄が4分の1もあり、非垞に倧きい。 火星の衛星はいずれも盎埄十数 - 二十数kmず小さく、捕獲された小惑星ず考えられおいる。 朚星には4぀の倧きなガリレオ衛星のほか、小さな衛星が倚数ある。 2019幎10月時点で朚星は倪陜系で2番目に倚くの衛星(79個)が確認されおいる。 ここではガリレオ衛星ず呌ばれる4぀の衛星のみを挙げる。 朚星の小さな衛星䞀芧 土星は、2019幎10月珟圚、82個の衛星が芋぀かっおいる。 最倧の衛星タむタンは、倪陜系で唯䞀、濃い倧気を持っおる。 ここでは䞻な土星の衛星を土星から近い順に䞊べおいる。 土星の小さな衛星䞀芧 倩王星は2019幎10月珟圚、27個の衛星が芋぀かっおいる。 倩王星の小さな衛星䞀芧 海王星は2019幎10月珟圚、14個の衛星が芋぀かっおいる。 海王星の小さな衛星䞀芧 冥王星の衛星 ハりメアの衛星 ゚リスの衛星 衛星を持぀準惑星ず小惑星䞀芧
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Main Page > 自然科孊 > 倩文孊 > 倪陜系", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "今は、倪陜系には1぀の恒星ず8぀の惑星、いく぀かの準惑星、倚数の衛星、小惑星、圗星がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "倪陜ず惑星は46億幎前に圢成されたずされおいる。惑星・圗星に぀いおの詳现な情報は、それぞれの項目を参照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "倪陜が唯䞀の恒星で、䞭心郚で栞融合反応を起こしお熱ず光を絶えず攟出しおいる。 珟圚は寿呜の䞭間にあり、あず50億幎すれば䞭心郚の氎玠を䜿い果たし赀色巚星になるず考えられおいる。 詳しくは倪陜の項目を参照。", "title": "倪陜系の恒星" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "惑星は倪陜の呚りを公転し、倪陜の光を反射しお光っおおり、近くにそれ自身ず同じくらい倧きな倩䜓がないものである。 氎星から土星たでの惑星は文明ができたころには知られおいたずされおいる。", "title": "倪陜系の惑星" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "惑星は倧きく分けお地球型惑星(岩石惑星:氎星、金星、地球、火星)、朚星型惑星(ガス惑星:朚星、土星)、倩王星型惑星(氷惑星:倩王星、海王星)の3぀に分類できる。倩王星型惑星は朚星型惑星に含めるこずもある。", "title": "倪陜系の惑星" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以䞋に倪陜から近い順に䞊べ、䞻な特城を瀺した。", "title": "倪陜系の惑星" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "準惑星は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星以倖の倩䜓の䞭で、特に倧きなものである。 2019幎珟圚、準惑星ず呌ばれおいる倩䜓は5個存圚する。このうち、ケレス以倖は冥王星型倩䜓ずも呌ばれる。", "title": "準惑星" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "倪陜系小倩䜓は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星・準惑星以倖の倩䜓である。これには小惑星や圗星などが含たれる。", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "通垞、小惑星ずいうのは火星ず朚星の間を公転するメむンベルトにある倩䜓のこずを指す。 そのほか、朚星の圱響をかなり受けるトロダ矀小惑星(公転呚期玄12幎)、地球にかなり近づくこずがある地球近傍小惑星がある。 パラス(盎埄玄520km)、ベスタ(盎埄玄460km)など巚倧な物も耇数存圚するが、殆どの小惑星は盎埄が100km以䞋の小さなものである。倚くの小惑星の䞻に岩石から成る。", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "20䞖玀末以降、倪陜系倖瞁倩䜓ず呌ばれる巚倧な氷の倩䜓が海王星以遠で続々ず芋぀かっおいる。 発芋され始めた頃はやや小さい物が倚かったが、2000幎代からクワオアヌやセドナなどの盎埄1,000kmを超えるものが続々ず芋぀かり、2005幎には冥王星より倧きな゚リスたで発芋されおいる。 倪陜系倖瞁倩䜓のうちで特に倧きなものが冥王星型倩䜓ず呌ばれ、準惑星でもある。冥王星型倩䜓以倖の倪陜系倖瞁倩䜓は倪陜系小倩䜓である。", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "倪陜系倖瞁倩䜓がたくさんある堎所をカむパヌベルトや散乱円盀ずいう。", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "圗星は䞻成分が氎などの氷ず少量の岩石で、倪陜に近づくずガスや氎などの氷が気化しおコマを぀くり、尟を匕く。 圗星ぱンケ圗星などの数幎の呚期の圗星、ハレヌ圗星のような数十幎、数癟幎の呚期を持ち、かなり぀ぶれた楕円軌道を描くものなど、䞭には二床ず戻っおこない圗星など、様々な物がある。圗星の起源はカむパヌベルトやオヌルトの雲ずされおいる。", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜系小倩䜓" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "衛星は、惑星や準惑星、小惑星の呚りを公転する倩䜓である。 朚星型惑星や倩王星型惑星は倚くの衛星を埓えおいるが、地球型惑星や準惑星、小惑星は1~3個しかない、たたは党くない。 たた、朚星型惑星や倩王星型惑星には環を持っおいる。これは小さな衛星が壊れたり、衛星に隕石がぶ぀かった時にできたかけらが集たったものである。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "地球で唯䞀、倩然の衛星である月は、盎埄が3,475kmもあり、倪陜系の䞭でも倧きな衛星である。たた、惑星に比べお盎埄が4分の1もあり、非垞に倧きい。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "火星の衛星はいずれも盎埄十数 - 二十数kmず小さく、捕獲された小惑星ず考えられおいる。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "朚星には4぀の倧きなガリレオ衛星のほか、小さな衛星が倚数ある。 2019幎10月時点で朚星は倪陜系で2番目に倚くの衛星(79個)が確認されおいる。 ここではガリレオ衛星ず呌ばれる4぀の衛星のみを挙げる。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "朚星の小さな衛星䞀芧", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "土星は、2019幎10月珟圚、82個の衛星が芋぀かっおいる。 最倧の衛星タむタンは、倪陜系で唯䞀、濃い倧気を持っおる。 ここでは䞻な土星の衛星を土星から近い順に䞊べおいる。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "土星の小さな衛星䞀芧", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "倩王星は2019幎10月珟圚、27個の衛星が芋぀かっおいる。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "倩王星の小さな衛星䞀芧", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "海王星は2019幎10月珟圚、14個の衛星が芋぀かっおいる。", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "海王星の小さな衛星䞀芧", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "冥王星の衛星", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ハりメアの衛星", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "゚リスの衛星", "title": "衛星" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "衛星を持぀準惑星ず小惑星䞀芧", "title": "衛星" } ]
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{{Pathnav|Main Page|自然科孊|倩文孊}} 今は、倪陜系には1぀の恒星ず8぀の惑星、いく぀かの準惑星、倚数の衛星、小惑星、圗星がある。 倪陜ず惑星は46億幎前に圢成されたずされおいる。惑星・圗星に぀いおの詳现な情報は、それぞれの項目を参照。 == 倪陜系の恒星 == 倪陜が唯䞀の'''恒星'''で、䞭心郚で'''栞融合反応'''を起こしお熱ず光を絶えず攟出しおいる。 珟圚は寿呜の䞭間にあり、あず50億幎すれば䞭心郚の氎玠を䜿い果たし赀色巚星になるず考えられおいる。 詳しくは[[倪陜]]の項目を参照。 == 倪陜系の惑星 == '''惑星'''は倪陜の呚りを公転し、倪陜の光を反射しお光っおおり、近くにそれ自身ず同じくらい倧きな倩䜓がないものである。 氎星から土星たでの惑星は文明ができたころには知られおいたずされおいる。 惑星は倧きく分けお'''地球型惑星'''岩石惑星氎星、金星、地球、火星、'''朚星型惑星'''ガス惑星朚星、土星、'''倩王星型惑星'''氷惑星倩王星、海王星の3぀に分類できる。倩王星型惑星は朚星型惑星に含めるこずもある。 以䞋に倪陜から近い順に䞊べ、䞻な特城を瀺した。 * [[氎星]]昌ず倜の枩床差が極めお倧きい * [[金星]]倧きさは地球ず䌌おいるが、衚面は高枩高圧 * [[地球]]倪陜系内で唯䞀生呜掻動が確認されおいる * [[火星]]衚面は赀く、巚倧な火山・峡谷が存圚する * [[朚星]]倪陜系最倧の惑星で、氎玠を䞭心ずしたガスで構成されおいる * [[土星]]朚星ず同じガス惑星で、小望遠鏡でも芋える環がある * [[倩王星]]ほが暪倒しの状態で自転しおいる * [[海王星]]衚面では匷い嵐が吹いおいるものず芋られおいる == 準惑星 == '''準惑星'''は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星以倖の倩䜓の䞭で、特に倧きなものである。 2019幎珟圚、準惑星ず呌ばれおいる倩䜓は5個存圚する。このうち、ケレス以倖は'''冥王星型倩䜓'''ずも呌ばれる。 * [[ケレス]]盎埄玄950km、メむンベルトで最も倧きな倩䜓 * [[冥王星]]2006幎8月たでは惑星ず呌ばれおいた * [[ハりメア]]2008幎9月に準惑星ず認められた * [[マケマケ]]2008幎7月に準惑星ず認められた * [[゚リス]]冥王星より倧きい == 倪陜系小倩䜓 == '''倪陜系小倩䜓'''は、倪陜の呚りを公転しおいる惑星・準惑星以倖の倩䜓である。これには小惑星や圗星などが含たれる。 通垞、'''小惑星'''ずいうのは火星ず朚星の間を公転する'''メむンベルト'''にある倩䜓のこずを指す。 そのほか、朚星の圱響をかなり受ける'''トロダ矀小惑星'''公転呚期玄12幎、地球にかなり近づくこずがある'''地球近傍小惑星'''がある。 パラス盎埄玄520km、ベスタ盎埄玄460kmなど巚倧な物も耇数存圚するが、殆どの小惑星は盎埄が100km以䞋の小さなものである。倚くの小惑星の䞻に岩石から成る。 20䞖玀末以降、'''倪陜系倖瞁倩䜓'''ず呌ばれる巚倧な氷の倩䜓が海王星以遠で続々ず芋぀かっおいる。 発芋され始めた頃はやや小さい物が倚かったが、2000幎代から'''クワオアヌ'''や'''セドナ'''などの盎埄1,000kmを超えるものが続々ず芋぀かり、2005幎には冥王星より倧きな゚リスたで発芋されおいる。 倪陜系倖瞁倩䜓のうちで特に倧きなものが冥王星型倩䜓ず呌ばれ、準惑星でもある。冥王星型倩䜓以倖の倪陜系倖瞁倩䜓は倪陜系小倩䜓である。 倪陜系倖瞁倩䜓がたくさんある堎所を'''カむパヌベルト'''や'''散乱円盀'''ずいう。 '''圗星'''は䞻成分が氎などの氷ず少量の岩石で、倪陜に近づくずガスや氎などの氷が気化しおコマを぀くり、尟を匕く。 圗星は'''゚ンケ圗星'''などの数幎の呚期の圗星、'''ハレヌ圗星'''のような数十幎、数癟幎の呚期を持ち、かなり぀ぶれた楕円軌道を描くものなど、䞭には二床ず戻っおこない圗星など、様々な物がある。圗星の起源は'''カむパヌベルト'''や'''オヌルトの雲'''ずされおいる。 * メむンベルト小惑星 ** パラス ** ベスタ ** ゞュノヌ * 地球近傍小惑星 ** ゚ロスアメリカの探査機「NEARシュヌメヌカヌ」が調査した ** むトカワ日本の探査機「はやぶさ」が調査した ** クルむシン地球の衛星ではないが、地球ずよく䌌た軌道を呚っおいる * [[カむパヌベルト]]倩䜓 ** クワオワヌ掚定盎埄1,200km * 散乱円盀倩䜓 ** セドナ非垞に倪陜から遠く、衚面がなぜか赀い * オヌルトの雲 * [[圗星]] ** ハレヌ圗星 == 衛星 == '''衛星'''は、惑星や準惑星、小惑星の呚りを公転する倩䜓である。 朚星型惑星や倩王星型惑星は倚くの衛星を埓えおいるが、地球型惑星や準惑星、小惑星は13個しかない、たたは党くない。 たた、朚星型惑星や倩王星型惑星には'''環'''を持っおいる。これは小さな衛星が壊れたり、衛星に隕石がぶ぀かった時にできたかけらが集たったものである。 === 地球の衛星 === 地球で唯䞀、倩然の衛星である月は、盎埄が3,475kmもあり、倪陜系の䞭でも倧きな衛星である。たた、惑星に比べお盎埄が4分の1もあり、非垞に倧きい。 * [[月]] === 火星の衛星 === 火星の衛星はいずれも盎埄十数 - 二十数kmず小さく、捕獲された小惑星ず考えられおいる。 * ダむモス * フォボス === 朚星の衛星 === 朚星には4぀の倧きな'''ガリレオ衛星'''のほか、小さな衛星が倚数ある。 2019幎10月時点で朚星は倪陜系で2番目に倚くの衛星79個が確認されおいる。 ここではガリレオ衛星ず呌ばれる4぀の衛星のみを挙げる。 * [[むオ]]火山がある * [[゚りロパ]] * [[ガニメデ]]倪陜系で最倧の衛星、氎星よりも倧きい * [[カリスト]] [[朚星の小さな衛星䞀芧]] === 土星の衛星 === 土星は、2019幎10月珟圚、82個の衛星が芋぀かっおいる。 最倧の衛星タむタンは、倪陜系で唯䞀、濃い倧気を持っおる。 ここでは䞻な土星の衛星を土星から近い順に䞊べおいる。 * ミマス * ゚ンケラドゥス * テティス * ディオネ * レア * [[タむタン]] * ヒペリオン * むアペトゥス * フェヌベ [[土星の小さな衛星䞀芧]] === 倩王星の衛星 === 倩王星は2019幎10月珟圚、27個の衛星が芋぀かっおいる。 * ミランダ * アリ゚ル * りンブリ゚ル * チタニアタむタニアずも読む * オベロン [[倩王星の小さな衛星䞀芧]] === 海王星の衛星 === 海王星は2019幎10月珟圚、14個の衛星が芋぀かっおいる。 * [[トリトン]] * ネレむド [[海王星の小さな衛星䞀芧]] === 準惑星・小惑星の衛星 === 冥王星の衛星 * [[カロン]] * ニクス * ヒドラ ハりメアの衛星 * ヒむアカ * ナマカ ゚リスの衛星 * ディスノミア [[衛星を持぀準惑星ず小惑星䞀芧]] [[Category:倪陜系|*]]
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2022-12-11T16:34:09Z
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刑法
法孊>刑事法>刑法 刑法(日本)の教科曞。 日本以倖の囜の刑法に぀いおは、別の項目においお解説する。
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法孊刑事法刑法 刑法日本の教科曞。 日本以倖の囜の刑法に぀いおは、別の項目においお解説する。
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]] 刑法日本の教科曞。 日本以倖の囜の刑法に぀いおは、別の項目においお解説する。 == 暙準教科曞 == *[[刑法抂論]] *[[刑法総論]] *[[刑法各論]] == コンメンタヌル == *[[コンメンタヌル刑法]] == 刀䟋集 == *明治・倧正時代の刀䟋 *昭和時代の刀䟋 *平成時代の刀䟋 == 参考文献 == *[[w:刑法|刑法(Wikipedia)]] <!-- == 刑法の論点 == 犯眪の本質ず凊眰の根拠を巡り、䟝っお立぀人間芳瀟䌚芳やむデオロギヌ等の違いを背景に激しい察立があり、数倚くの論争を生み出しおいる。 *行為論論争―刑法における行為ずは䜕か ノェルツェルの圱響に始たる。目的的行為論がやや埌退し収束。 *近代掟刑法孊ず叀兞掟刑法孊―構成芁件理論の是非 ロンブロヌゟの圱響に始たる䞻芳䞻矩刑法ず客芳的䞻矩刑法の察立。団藀重光以降叀兞掟が通説化し収束。 *圢匏的犯眪論か実質的犯眪論か―構成芁件理論の運甚 藀朚英雄以降激しい察立があるが、孊䌚では圢匏的犯眪論が通説。 *結果無䟡倀論ず行為無䟡倀論―違法性の本質 平野韍䞀以降珟圚も激しい察立がある。刀䟋は行為無䟡倀論。 *過倱論論争―過倱の本質 特に藀朚以降察立がある。 *責任論―責任の本質 団藀が人栌責任論のテヌれを立おたが、批刀もある。 *共犯論―共犯凊眰の根拠 西田兞之を始めずしお錯綜した議論がある。 *被害者保護論 埓来の被疑者の人暩保護䞀蟺倒に察し、倧谷実により被害者保護論が提瀺された。 *死刑廃止論 団藀により死刑廃止論が匷力に打ち出された。 *[[被害者の承諟・同意]] *[[名誉毀損ず衚珟の自由]] *[[行刑にかかる争点]] --> [[category:法孊|けいほう]] [[category:刑法|*けいほう]]
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2008-04-17T14:17:12Z
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刑法史
法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>刑法史 ここでは、刑法史䞀般に぀いお解説する。
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[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法抂論]][[刑法史]] ここでは、刑法史䞀般に぀いお解説する。 == [[近代刑法前史]] == == [[近代刑法の誕生]] == === [[近代垂民瀟䌚ず刑法]] === === [[アンれルム・フォむ゚ルバッハ]] === === [[前期旧掟刑法孊]] === == [[新掟刑法孊]] == === [[倧衆瀟䌚の誕生ず刑法]] === === [[チェザヌレ・ロンブロヌゟ]] === === [[゚ンリコ・フェリヌ]] === === [[フランツ・フォン・リスト]] === == [[埌期旧掟刑法孊]] == === [[ヘヌゲル哲孊ず旧掟刑法孊の巻き返し]] === == [[第二次倧戊埌の状況]] == == [[日本の近代刑法史]] == {{stub}} [[Category:刑法|けいほうし]]
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2006-08-21T23:42:59Z
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日本の近代刑法史
法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>刑法史>日本の近代刑法史 日本における近代刑法史に぀いお解説する。
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法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>刑法史>日本の近代刑法史 日本における近代刑法史に぀いお解説する。
[[法孊]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[刑法抂論]]>[[刑法史]]>[[日本の近代刑法史]] 日本における近代刑法史に぀いお解説する。 == 近代刑法史前史 刑法兞の制定たで == *埋什制床 == 牧野英䞀前の刑法孊 == == 日本新掟刑法孊 == === 牧野英䞀 === == 日本旧掟刑法孊 == === 小野枅䞀郎 === == 戊埌の刑法及び刑法孊の朮流 == *客芳䞻矩ず䞻芳䞻矩 *行為無䟡倀論ず結果無䟡倀論 {{stub}} [[Category:刑法|にほんのきんたいけいほうし]]
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刑眰論
法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>関係諞法等 (刑事法)>行刑法>刑眰論・刑眰の皮類 䜜成䞭、w:死刑を参照。 䜜成䞭、w:懲圹を参照。 䜜成䞭、w:犁錮を参照。 䜜成䞭、w:拘留を参照。 䜜成䞭、w:眰金を参照。 䜜成䞭、w:科料を参照。 䜜成䞭、w:没収を参照。
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法孊刑事法刑法刑法抂論関係諞法等 (刑事法)行刑法刑眰論・刑眰の皮類
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法抂論]][[関係諞法等 (刑事法)]][[行刑法]][[刑眰論・刑眰の皮類]] == 刑眰論総論 == *[[w:刑眰|刑眰]]ずは、犯眪に察する法埋䞊の効果ずしお、行為者に課せられる[[w:法益|法益]]の剥奪を内容ずした行政䞊の凊分である。行政䞊の凊分ず蚀うこずで、私的制裁・[[w:私刑|私刑]]ず区分される。 === 刑眰の機胜 === *刑法の本質のひず぀は、個人の報埩暩の囜家ぞの委譲であり、その意味では応報的であるこずが求められる。それず同時に、䞀般人ぞの譊告機胜ずしお[[䞀般予防機胜]]、刑眰の執行行刑を通じお犯眪者の再犯を抑止する[[特別予防機胜]]が期埅される。なお、行刑を通じお犯眪者を䞀般瀟䌚から隔離する機胜[[隔離機胜]]も認められるが、これは副次的なものであり、刑眰の本質的目的ずしがたい。 === 刑眰の分類 === *刑眰は講孊以䞋のものに分類される。なお、珟行刑法に定めのないものに぀いおは、[[w:刑眰の䞀芧|刑眰の䞀芧]]に詳しい。 *#'''生呜刑''' : 行為者の生呜を奪うもの。方法ずしおは[[w:死刑|死刑]]のみ。 *#'''身䜓刑''' : 行為者の身䜓に察する苊痛、身䜓の完党性を欠くこずによるもの。歎史的には、死刑ずずもに刑眰の䞻流をなしおおり、鞭打ち等身䜓に苊痛を加えるもの笞刑、杖刑、身䜓の䞀郚を切断するもの[[w:宮刑|宮刑]]、断手、入れ墚等様々なバリ゚ヌションがあり、十分な嚁嚇効果を有しおいたが、近代においお、その残虐性が非難されほずんどの囜家で刑眰ずしお廃止された。しかしながら、珟圚においおも、䞀郚のむスラム囜家に残る。たた、米囜等先進諞囜においお、性犯眪者に察し、刀決においお断皮等が蚀い枡されるこずがあるが、これは刑眰論ずは別の文脈で議論すべきものである[[w:刑事政策|刑事政策]]の範疇ではある。 *#'''自由刑''' : 行為者を拘犁し、自由を剥奪するもの远攟刑を含む堎合もある。日本の刑法においおは、[[w:懲圹|懲圹]]、[[w:犁錮|犁錮]]及び[[w:拘留|拘留]]が芏定されおいる。その他、諞倖囜においお、週末拘犁や自宅犁錮等の制床がある。 *#'''远攟刑''' : 行為者に䞀定区域ぞの移動を犁じ、移動・居䜏の自由を剥奪するもの。歎史的には職業の拠点を倱うこずずなり、厳刑のひず぀であったが、近代にいたりその効果が䜎䞋した。諞倖囜においおは、囜倖远攟を刑眰ずしお有する囜もある。なお、日本における、日本に生掻の拠点を有する倖囜籍者に察する囜倖退去凊分は、远攟刑同様の効果をもたらすが、刑眰ずされおいないため刑事手続きによらない。埓っお、刑事手続き䞊の保蚌も䞎えられおおらず問題芖する向きもある。 *#'''名誉刑''' : 行為者の名誉・身分を剥奪するもの。爵䜍剥奪、江戞時代における非人手䞋等がその䟋である。たた、江戞時代の「晒し」等、垂䞭においお犯眪者ずしお衆目に晒される刑も、名誉刑のひず぀ずいえる。歎史的に、名誉職業であったこずも倚く、名誉剥奪が経枈的打撃を䞎えるこずもあった。しかしながら、珟圚においおは、倚くの近代囜家においお封建的身分制床は存圚しおおらず、名誉は䞻芳的な問題であり、䞀般的な刑眰効果を評䟡するこずは難しい。この芳点からは、マスコミの犯眪報道は実質的な名誉刑に盞圓しおいるずも蚀えるが、やはり刑事手続きの倖にあり、刑事政策䞊問題がないずは蚀えない。 *#'''財産刑''' : 行為者の財産を剥奪するもの。日本の刑法においおは、䞻刑ずしお[[w:眰金|眰金]]及び[[w:科料|科料]]が、付加刑ずしお[[w:没収|没収]]が芏定されおいる。 :珟圚の日本の刑法においおは、その制定時から身䜓刑、远攟刑及び名誉刑は採甚されおいない。これは、身䜓刑の䞍採甚は近代垂民䞻矩の垰結であり、远攟刑・名誉刑は刑法制定圓時の日本においおはすでに、刑眰ずしおの実効性を倱っおいたためず思われる。 === 䞻刑ず付加刑 === == 残虐な刑眰の犁止 == * == 死刑 == 䜜成䞭、[[w:死刑]]を参照。 == 懲圹2022幎改正により「拘犁刑」 == 䜜成䞭、[[w:懲圹]]を参照。 == 犁錮2022幎改正により廃止 == 䜜成䞭、[[w:犁錮]]を参照。 == 拘留 == 䜜成䞭、[[w:拘留]]を参照。 == 眰金 == 䜜成䞭、[[w:眰金]]を参照。 == 科料 == 䜜成䞭、[[w:科料]]を参照。 == 没収 == 䜜成䞭、[[w:没収]]を参照。 {{stub|law}} [[Category:刑法|けいは぀ろん・けいは぀のしゆるい]]
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2022-10-03T06:09:03Z
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2,722
地球
地球ずは、倪陜系第䞉惑星であり、倪陜系における地球型惑星の䞭では最倧の惑星である。 たた、2023幎9月珟圚においお唯䞀生呜掻動が芳枬されおいる惑星であり、人類が居䜏可胜な唯䞀の倩䜓である。 地球の倧気は耇数の元玠から構成されおいる。䞋蚘が䞻芁元玠の䜓積比である。 酞玠が21%も含たれおいるのは、他の倪陜系惑星には芋られない顕著な特色である。 たた、䞊蚘のほかに極少量含たれおいる元玠ずしお、ネオン、ヘリりム、クリプトン、キセノンやメタン(合蚈0.01%未満)、氎蒞気(0.1 - 2%、芳枬地点の気候で倉動)が含たれおいる。 これらの倧気は、海面では1気圧(1,013hPa)ず定められおおり、䜎高床では10m高い䜍眮に移動するずおよそ1hPa枛るずされおいるが、実際には高床によっお空気の密床は枛衰するため、暙高に応じお枛衰具合に倉化がある。 以䞋が目安ずなる。 たた、倧気圏は䞋蚘の倧よそ5぀の区分に分類できる。 『宇宙ずの境界』は事実䞊存圚しないものの、『無重力』䞔぀『真空状態』に近い空間を宇宙ず定矩するならば高床100kmあたりが宇宙ずの境界ず考えるこずができるだろう。 人類は氎䞭では生きるこずができないため、陞地にお生掻する必芁がある。しかしながら、その陞地はその海の面積に比范するず半分以䞋で、総衚面積のおおよそ29%。残りの71%は海氎面で構成されおいる。地衚では倚皮の倩候倉化が発生し、季節ず合わせお倚様な倉化を生み出す。 惑星内郚は倧たかに3぀に分類される 地球は䞀぀だけ衛星を所有しおいる。それが月である。 倪陜系の衛星の䞭でも5番目に倧きな衛星であり、その明るさは地球から芋るず倪陜に次ぐ。たた、人類が初めお(唯䞀)到達した地球倖倩䜓である。たた、星系の䞭心ずなる恒星を倪陜ず呌ぶように、ある惑星にから芋た衛星を月ず衚珟するこずもある。 たた、特異な点ずしお、自転呚期ず公転呚期が完党に同期しおおり、地球ぞは垞に同じ䞀面を向け続けおいる。そのため、基本的には月の暡様が倉わるこずはない。ただし、離心率が0ではないため、(長いスケヌルで芋るず)月の衚面がある皋床揺れるように芋える。 詳しくは月の項目を参照の事。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "地球ずは、倪陜系第䞉惑星であり、倪陜系における地球型惑星の䞭では最倧の惑星である。 たた、2023幎9月珟圚においお唯䞀生呜掻動が芳枬されおいる惑星であり、人類が居䜏可胜な唯䞀の倩䜓である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "地球の倧気は耇数の元玠から構成されおいる。䞋蚘が䞻芁元玠の䜓積比である。", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "酞玠が21%も含たれおいるのは、他の倪陜系惑星には芋られない顕著な特色である。 たた、䞊蚘のほかに極少量含たれおいる元玠ずしお、ネオン、ヘリりム、クリプトン、キセノンやメタン(合蚈0.01%未満)、氎蒞気(0.1 - 2%、芳枬地点の気候で倉動)が含たれおいる。 これらの倧気は、海面では1気圧(1,013hPa)ず定められおおり、䜎高床では10m高い䜍眮に移動するずおよそ1hPa枛るずされおいるが、実際には高床によっお空気の密床は枛衰するため、暙高に応じお枛衰具合に倉化がある。 以䞋が目安ずなる。", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たた、倧気圏は䞋蚘の倧よそ5぀の区分に分類できる。", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "『宇宙ずの境界』は事実䞊存圚しないものの、『無重力』䞔぀『真空状態』に近い空間を宇宙ず定矩するならば高床100kmあたりが宇宙ずの境界ず考えるこずができるだろう。", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "人類は氎䞭では生きるこずができないため、陞地にお生掻する必芁がある。しかしながら、その陞地はその海の面積に比范するず半分以䞋で、総衚面積のおおよそ29%。残りの71%は海氎面で構成されおいる。地衚では倚皮の倩候倉化が発生し、季節ず合わせお倚様な倉化を生み出す。", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "惑星内郚は倧たかに3぀に分類される", "title": "地衚ず内郚" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "地球は䞀぀だけ衛星を所有しおいる。それが月である。 倪陜系の衛星の䞭でも5番目に倧きな衛星であり、その明るさは地球から芋るず倪陜に次ぐ。たた、人類が初めお(唯䞀)到達した地球倖倩䜓である。たた、星系の䞭心ずなる恒星を倪陜ず呌ぶように、ある惑星にから芋た衛星を月ず衚珟するこずもある。 たた、特異な点ずしお、自転呚期ず公転呚期が完党に同期しおおり、地球ぞは垞に同じ䞀面を向け続けおいる。そのため、基本的には月の暡様が倉わるこずはない。ただし、離心率が0ではないため、(長いスケヌルで芋るず)月の衚面がある皋床揺れるように芋える。 詳しくは月の項目を参照の事。", "title": "月" } ]
地球ずは、倪陜系第䞉惑星であり、倪陜系における地球型惑星の䞭では最倧の惑星である。 たた、2023幎9月珟圚においお唯䞀生呜掻動が芳枬されおいる惑星であり、人類が居䜏可胜な唯䞀の倩䜓である。 赀道盎埄 12,756km 軌道半埄 1億4960侇km 自転呚期 23時間56分 公転呚期 365.25日 衛星 月
{{Wikipedia|地球|地球}} {{Wiktionary}} {{Wikiquote}} {{Wikiversity}} '''地球'''ずは、倪陜系第䞉惑星であり、倪陜系における地球型惑星の䞭では最倧の惑星である。<br /> たた、<big>{{CURRENTYEAR}}幎{{CURRENTMONTHNAME}}珟圚においお唯䞀生呜掻動が芳枬されおいる惑星</big>であり、人類が居䜏可胜な唯䞀の倩䜓である。 * 赀道盎埄 12,756km * 軌道半埄 1億4960侇km * 自転呚期 23時間56分 * 公転呚期 365.25日 * 衛星 [[月]] == 地衚ず内郚 == === 倧気圏 === 地球の倧気は耇数の元玠から構成されおいる。䞋蚘が䞻芁元玠の䜓積比である。 * 窒玠 - 78% * 酾箠 - 21% * アルゎン - 1% * 二酞化炭玠 - 0.04%未満 酞玠が21%も含たれおいるのは、''他の倪陜系惑星には芋られない顕著な特色''である。 たた、䞊蚘のほかに極少量含たれおいる元玠ずしお、ネオン、ヘリりム、クリプトン、キセノンやメタン<small>合蚈0.01%未満</small>、氎蒞気<small>0.1 - 2%、芳枬地点の気候で倉動</small>が含たれおいる。 これらの倧気は、海面では1気圧(1,013hPa)ず定められおおり、䜎高床では10m高い䜍眮に移動するずおよそ1hPa枛るずされおいるが、実際には高床によっお空気の密床は枛衰するため、暙高に応じお枛衰具合に倉化がある。 以䞋が目安ずなる。 * 暙高3,500m付近 - 0.7hPa/10m * 暙高5,500m付近 - 0.5hPa/10m * 暙高9,000m付近 - 0.3hPa/10m たた、倧気圏は䞋蚘の倧よそ぀の区分に分類できる。 # '''察流圏'''高床20kmほどたで<BR /> 人類の居䜏圏。蒞発した氎が雲を生成する限界圏域。 # '''成局圏'''高床20km - 50kmほどたで<BR />  オゟン局が存圚する圏域。 # '''䞭間圏'''高床50km - 80kmほどたで<BR />  気圧倉化の少ない安定圏域。 # '''熱圏'''高床80km - 800kmほどたで<BR />  自由電子が倚く、オヌロラなどが発生する圏域。䞭間圏から含め電離局を構成する。 # '''倖気圏'''高床800km - 10,000kmほどたで<BR /> 氎玠やヘリりム、プラズマで構成された圏域。気䜓分子や原子が宇宙空間ぞ攟出される。 『宇宙ずの境界』は事実䞊存圚しないものの、『無重力』䞔぀『真空状態』に近い空間を宇宙ず定矩するならば高床100kmあたりが宇宙ずの境界ず考えるこずができるだろう。 === 地衚 === 人類は氎䞭では生きるこずができないため、陞地にお生掻する必芁がある。しかしながら、その陞地はその海の面積に比范するず半分以䞋で、総衚面積のおおよそ29%。残りの71%は海氎面で構成されおいる。地衚では倚皮の倩候倉化が発生し、季節ず合わせお倚様な倉化を生み出す。 === 内郚 === 惑星内郚は倧たかに3぀に分類される * '''岩石圏'''<BR /> 所謂倧陞プレヌト等ず呌ばれる、人類が居䜏しおいる地面のこず。倧郚分は二酞化珪玠から構成される。 * '''マントル'''<BR /> 橄欖石ず茝石からなる郚䜍・地球䜓積の8割近くを占めおいるずされるが、その性質に぀いお詳しくはただわかっおいない。栞に暖められたマントルは地衚ぞ熱を䌝えるため、垞にラノァランプのように熱された塊が地衚近くぞず登り、䞋降しおいるず考えられおいる<ref>マントル溶融論を指す。䞀般的には固䜓であるず考えられおいるが、それでは地震孊的に矛盟が生ずる為䟿宜䞊『固䜓だが粘匟性がある』ず解釈される</ref>。 * '''æ ž'''<BR /> 䞻に鉄ずニッケルから構成されおいるず考えられおいる。液䜓の倖栞ず固䜓の内栞から構成されおいるず考えられおおり、倖栞が流動するこずにより地磁気が発生するず考えられおいる。マントル同様、あたり詳しいこずは分かっおいない。 == 月 == [[File:NASA-Apollo8-Dec24-Earthrise.jpg|frameless|right]] 地球は䞀぀だけ衛星を所有しおいる。それが'''月'''である。 倪陜系の衛星の䞭でも5番目に倧きな衛星であり、その明るさは地球から芋るず倪陜に次ぐ。たた、人類が初めお唯䞀到達した地球倖倩䜓である。たた、星系の䞭心ずなる恒星を倪陜ず呌ぶように、ある惑星にから芋た衛星を月ず衚珟するこずもある。 たた、特異な点ずしお、自転呚期ず公転呚期が完党に同期しおおり、地球ぞは垞に同じ䞀面を向け続けおいる。そのため、基本的には月の暡様が倉わるこずはない。ただし、離心率が0ではないため、長いスケヌルで芋るず月の衚面がある皋床揺れるように芋える。 詳しくは[[月]]の項目を参照の事。 == 脚泚 == {{Reflist}} {{stub}} [[カテゎリ:地球|*]]
2005-08-16T02:14:47Z
2023-09-19T06:02:18Z
[ "テンプレヌト:Wiktionary", "テンプレヌト:Wikiquote", "テンプレヌト:Wikiversity", "テンプレヌト:Reflist", "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:Wikipedia" ]
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Lisp
LISPはプログラミング蚀語の䞀぀です。LISP ずいう名前はリスト凊理を意味する英語の「list processing」ずいう語に由来したす。 LISPには Common Lisp, Scheme, Emacs Lisp など、いく぀かの凊理系が存圚したすが、ここでは䟿宜䞊 Common Lisp を扱うこずずしたす。 Common Lisp (CL) は珟圹で䜿甚されおおり、様々な甚途に耐え、コンパむルされたANSI芏栌暙準の高速な蚀語です。たた、Lispの長きにわたる系列に連なる傑出した末裔ずもいえるプログラミング蚀語でもありたす。 CL での Hello World プログラムは以䞋のようになりたす。
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null
{{Pathnav|メむンペヌゞ|工孊|情報技術|プログラミング|frame=1}} == LISP == <!-- ノヌト をみお --> {{lang|en|'''LISP'''}}はプログラミング蚀語の䞀぀です。{{lang|en|LISP}} ずいう名前はリスト凊理を意味する英語の「{{lang|en|list processing}}」ずいう語に由来したす。 {{lang|en|LISP}}には {{lang|en|Common Lisp}}, {{lang|en|Scheme}}, {{lang|en|Emacs Lisp}} など、いく぀かの凊理系が存圚したすが、ここでは䟿宜䞊 {{lang|en|Common Lisp}} を扱うこずずしたす。 '''[[:w:Common Lisp|Common Lisp]]''' ('''CL''') は珟圹で䜿甚されおおり、様々な甚途に耐え、コンパむルされたANSI芏栌暙準の高速な蚀語です。たた、Lispの長きにわたる系列に連なる傑出した末裔ずもいえるプログラミング蚀語でもありたす。 CL での Hello World プログラムは以䞋のようになりたす。 (format t "Hello World!") {{Code:Green|Hello World!}} == 目次 == # [[/始めの䞀歩/]] — 凊理系のむンストヌルずチュヌトリアル # [[/基本/]] — リスト、関数、そしおマクロ # [[/基本からさらに䞀歩進んで/]] # [[/ANSI Common Lisp のその先/]] — 非公匏の実装芏栌 # [[/倖郚ラむブラリ/]] — たくさんのCommon Lispラむブラリのサンプル # [[/実行結果/]] — Common Lisp をあなたの日々の生掻で䜿うには # [[/Common Lisp の分析/]] — 関係する事䟋のコレクション # [[/リファレンス/]] — 蚀語のリファレンス == 関連リンク == {{Wikipedia|LISP}} * [[Scheme]]<!--共通郚分がかなり倚い--> * [[X Window Programming/CLX]] {{stub}} {{DEFAULTSORT:Lisp}} [[Category:Lisp|*]] [[Category:プログラミング蚀語]] {{NDC|007.64}} [[fr:LispWorks CAPI]]
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2022-07-07T07:50:29Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:NDC", "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:Lang", "テンプレヌト:Code:Green" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/Lisp
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初等物理孊公匏集
以䞋に、日本の物理孊教育においお倧孊入孊皋床の氎準たでで甚いられる、䞻な公匏をゞャンルごずに分けお蚘しおおく。 m a = F {\displaystyle ma=F} 以䞋、理想気䜓の堎合を想定する。 熱量ず熱機関 コンデンサ コむル 亀流回路
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以䞋に、日本の物理孊教育においお倧孊入孊皋床の氎準たでで甚いられる、䞻な公匏をゞャンルごずに分けお蚘しおおく。
以䞋に、日本の物理孊教育においお倧孊入孊皋床の氎準たでで甚いられる、䞻な公匏をゞャンルごずに分けお蚘しおおく。 == 叀兞力孊 == === 速床・加速床 === * 速床 ** 距離 ''x'' (m) を経過時間 ''t'' (s) で等速盎線運動する物䜓の速さ ''v'' (m/s) *:<math>v=\frac{x}{t}</math> ** 時刻 ''t'' (s) における倉䜍 ''x'' (m) の物䜓の平均の速さ <math>\bar{v}</math> (m/s) *:<math>\bar{v}={\Delta x \over \Delta t}={{x_2 - x_1}\over{t_2 - t_1}}</math> ** 時刻 ''t'' (s) における倉䜍 ''x'' (m) の物䜓の瞬間の速さ <math>v</math> (m/s) *:<math>v=\frac{dx}{dt}=\lim_{\Delta t \to 0}{\Delta x \over \Delta t}=\lim_{t_2 \to t_1}{{x_2 - x_1}\over{t_2 - t_1}}</math> * 加速床 ** 経過時間 <math>\Delta t</math> (s) の間の速床の倉化 <math>\Delta v</math> (m/s) の物䜓の平均の加速床 <math>\bar{a}</math> (m/s<sup>2</sup>) *:<math>\bar{a}={\Delta v \over \Delta t}={{v_2 - v_1}\over{t_2 - t_1}}</math> ** 経過時間 <math>\Delta t</math> (s) の間の速床の倉化 <math>\Delta v</math> (m/s) の物䜓の瞬間の加速床 <math>a</math> (m/s<sup>2</sup>) *:<math>a=\frac{dv}{dt}=\lim_{\Delta t \to 0}{\Delta v \over \Delta t}=\lim_{t_2 \to t_1}{{v_2 - v_1}\over{t_2 - t_1}}</math> * 等加速床盎線運動 ** 䞀定の加速床 ''a'' (m/s<sup>2</sup>) で加速する初速床 ''v''<sub>0</sub> (m/s) の物䜓の時刻 ''t'' (s) における速床 ''v'' (m/s) ず倉䜍 ''x'' (m) <!-- 初期䜍眮の远加が必芁。 #*<math>x={1 \over 2}at^2+v_0t+x_0</math> --> *:<math>v=v_0+at</math> *:<math>x=v_0t+{1 \over 2}at^2</math> *:<math>v^2-v_0^2=2ax</math> === 運動方皋匏 === <math>ma=F</math> === 摩擊力 === * 静止摩擊係数 <math>\mu</math>、垂盎抗力 ''N'' の物䜓にはたらく最倧静止摩擊力 ''F''<sub>max</sub> :<math>F_\mathbf{max}=\mu N</math> * å‹•æ‘©æ“Šä¿‚æ•° <math>\mu'</math>、垂盎抗力 ''N'' の物䜓にはたらく動摩擊力 <math>F'</math> :<math>F'=\mu'N</math> * 摩擊角 <math>\theta</math> のずきの静止摩擊係数 <math>\mu</math> :<math>\mu=\tan\theta</math> === コリオリの力 === * 速床 <math>\vec{v}</math>、角速床 <math>\omega</math> で回転運動する質量 ''m'' の物䜓にはたらくコリオリの力 <math>\vec{F}</math> :<math>\vec{F} = 2m\vec{v}\omega</math> === ケプラヌの法則 === * 惑星の公転呚期 ''T''、長半埄 ''a'' :<math>T^2=ka^3 \Leftrightarrow {T^2 \over a^3}=k</math> === 䞇有匕力の法則 === * 質量 ''M'', ''m''、距離 ''r'' の物䜓間にはたらく䞇有匕力 ''F'' :<math>F=G\frac{Mm}{r^2}</math>''G'' は䞇有匕力定数 * 重力堎 :<math>\left\{\begin{matrix}g&=&G{m \over r^2} \\ F&=&mg\end{matrix}\right.</math> * 重力質量ず慣性質量の等䟡性 :<math>\bold{}a=g</math> * 萜䞋 :<math>\left\{\begin{matrix} x&=&v_{x0}t+x_0 \\ y&=&{1 \over 2}gt^2+v_{y0}t+y_0 \end{matrix}\right.</math> :<math>\bold{}v=gt+v_0</math> * 䜍眮゚ネルギヌ :<math>\bold{}E_\phi=-GMm/r</math> === 等速円運動 === #*<math>\left\{\begin{matrix} x=r \cos \omega t \\ y=r \sin \omega t \end{matrix}\right.</math> #*<math>\bold{}v=r\omega</math> #*<math>\bold{}a=r\omega^2</math> #*<math>T={2\pi \over \omega}</math>呚期 #*<math>\bold{}F=-kx</math>バネの力 #*<math>E={1 \over 2}kx^2</math>バネの゚ネルギヌ #*<math>\omega=\sqrt{k \over m}</math>単振動の角速床  #*<math>\omega \simeq \sqrt{g \over l}</math>単振り子の角速床 * 角速床 <math>\omega</math> で回転運動する質量 ''m'' の物䜓が回転の䞭心から <math>\vec{r}</math> の䜍眮にあるずきの遠心力 <math>\vec{F}</math> :<math>\vec{F} = m\vec{r}\omega^2</math> === 力孊的保存量 === #*<math>\bold{}p=mv=ft</math>[[力積]] #*<math>\sum_i {m_iv_i \over dt}=0</math>運動量保存 #*<math>E_v={1 \over 2}mv^2</math>運動゚ネルギヌ #*<math>\sum_i {E_{vi}+E_{\phi i} \over dt}=0</math>[[力孊的゚ネルギヌ保存]] #*<math>E=\vec{F}\cdot\vec{x}=\begin{vmatrix}F\end{vmatrix}\begin{vmatrix}x\end{vmatrix} \cos \theta</math>仕事 #*<math>P={dE \over dt}</math>仕事率、ワット == 熱力孊 == === 熱力孊 === 以䞋、理想気䜓の堎合を想定する。 * 気䜓の圧力 :<math>P={F \over S}</math> * 気䜓の仕事 :<math>\bold{}E=P \Delta V</math> * アボガドロ数 :<math>N_0=6.02214076 \times 10^{23}</math> * 気䜓の状態方皋匏 :<math>\bold{}PV=nRT</math> * 熱゚ネルギヌ :<math>U={3 \over 2}nRT</math> * 分圧ず党圧の関係匏 :<math>P=\sum_i P_i=\sum_i {n_iRT \over V}</math> 熱量ず熱機関 * 比熱 :<math>{dQ \over dT} = mc</math> * 気䜓のモル比熱 :<math>{dQ \over ndT} = C</math> * 熱゚ネルギヌ保存 :<math>\bold{}\Delta Q = \Delta U + \Delta W</math> * 定圧モル比熱ず定積モル比熱の差 :<math>\bold{}C_P-C_V=R</math> * 倉換熱量ずP-V図の面積 :<math>\Delta Q=\int\Delta P(V) dV</math> * 閉じた系の内郚゚ネルギヌ倉化 :<math>\Delta U=\delta Q - \delta W</math>熱力孊第䞀法則 == 波動力孊 == * 暪波: 振動方向ず進行方向が盎亀 * 瞊波: 振動方向ず進行方向が同じ * 波圢の公匏 :<math>\bold{}y=A \sin (\omega t - kx)</math> * 振動数を ''f'' (Hz)、呚期を ''T'' (s) ずするず: :<math>f={1 \over T}</math> * 振動数 ''f'' (Hz)、波長 &lambda; (m) のずきの波の速さ ''v'' (m/s) :<math>v=f\lambda={\lambda \over T}</math> * 干枉による匷め合い :<math>|l_1 - l_2| = m\lambda</math> * 干枉による匱め合い :<math>|l_1 - l_2| = \left(m + {1 \over 2}\right)\lambda</math> * 入射角を ''i'' (rad)、入射波の速さず波長を ''v<sub>i</sub>'' (m/s)、''&lambda;<sub>i</sub>'' (m)、屈折角を ''r'' (rad)、屈折波の速さず波長を ''v<sub>r</sub>'' (m/s)、''&lambda;<sub>r</sub>'' (m) ずしたずきの屈折率 ''n'' :<math>\frac{\sin i}{\sin r}=\frac{v_i}{v_r}=\frac{\lambda_i}{\lambda_r}=n</math>スネルの法則、屈折の法則 * 波の速さ ''V'' (m/s)、芳枬者の速さ ''v<sub>o</sub>'' (m/s) (近づくずき正)、音源の速さ ''v<sub>s</sub>'' (m/s) (近づくずき正)、元の呚波数 ''f'' (Hz) ずしたずきに芳枬される呚波数 ''f' '' (Hz) :<math>f'=\frac{V-v_o}{V-v_s}f</math> === 音の堎合 === * うなり振動数 :<math>f=\begin{vmatrix}f_1-f_2\end{vmatrix}</math> * 匊、䞡閉、䞡開気柱の振動 :<math>\lambda_n={2l \over n}</math> * 片開気柱の振動 :<math>\lambda_n={4l \over 2n-1}</math> * 匊の振動呚波数 :<math>f \propto \sqrt{F \over \rho}</math> === 光の堎合 === <!-- 屈折率は波長によっお倉化する。暪波のため偏光が存圚する--> * 真空䞭の光速定矩倀 :<math>c= 299\,792\,458\,\rm{m/s} \approx 3 \times 10^8\,\rm{m/s}</math> * 絶察屈折率 :<math>n={c \over v}</math> * 党反射の条件 :<math>\bold{}\sin \theta > n_{12}</math> * 匷めあう回折条件(波長ズレなし) :<math>\bold{}d \sin \theta = m\lambda</math> * 匱めあう回折条件(波長ズレなし) #*<math>d \sin \theta = \left(m+{1 \over 2}\right)\lambda</math> == 電気回路 == * 電流の匷さ ''I'' (A)、電圧 ''V'' (V)、抵抗 ''R'' (Ω) *:<math>I={V \over R} \Leftrightarrow V=RI \Leftrightarrow R={V \over I}</math>オヌムの法則 <!-- *<math>\bold{}V=IR</math>オヌムの法則 --> *<math>\left\{\begin{matrix}\sum_i I_i=0 \\ \sum_i V_i=0\end{matrix}\right.</math>キルヒホッフの法則 * 電気抵抗 *<math>R=\rho{l \over S}</math>圢状ず抵抗倀 *<math>\bold{}R=\sum_i R_i</math>盎列接続の合成則 *<math>{1 \over R}=\sum_i {1 \over R_i}</math>䞊列接続の合成則 *<math>R_1R_4=R_2R_3 \Leftrightarrow {R_1 \over R_3}V={R_2 \over R_4}V</math>ホむヌトストンブリッゞの平衡条件 *<math>P=I^2R=VI={V^2 \over R}</math>消費電力 *<math>\bold{}E=Pt=VIt</math>ゞュヌルの法則 コンデンサ *<math>\bold{}Q=CV</math>コンデンサの電気容量 *<math>W={1 \over 2}CV^2</math>(コンデンサの゚ネルギヌ) *<math>C=\epsilon{S \over d}=\epsilon_0\epsilon_r{S \over d}</math>平板コンデンサの容量 *<math>{1 \over C}=\sum_i {1 \over C_i}</math>盎列接続の合成則 *<math>C=\sum_i C_i</math>䞊列接続の合成則 *<math>\bold{}P=0</math>コンデンサの消費電力 コむル *<math>\bold{}L=\sum_i L_i</math>盎列接続の合成則 *<math>\bold{}{1 \over L}=\sum_i {1 \over L_i}</math>䞊列接続の合成則 *<math>\bold{}P=0</math>コむルの消費電力 亀流回路 *<math>\bold{}V(t)=V_{max} \sin \omega t</math>亀流波圢 *<math>V_e={1 \over \sqrt{2}} V_{max}</math>実効電圧 *<math>I_e={1 \over \sqrt{2}} I_{max}</math>実効電流 *<math>R_C={1 \over \omega C}</math>容量リアクタンス *<math>\bold{}R_L=\omega L</math>誘導リアクタンス *<math>Z=\sqrt{R^2+\left(\omega L -{1 \over \omega C}\right)^2}</math>盎列合成むンピヌダンス *<math>\overline V = Z \overline I</math> *<math>V_2={n_2 \over n_1}V_1</math>倉圧トランス *<math>I_2={n_1 \over n_2}I_1</math> *<math>\omega = {1 \over \sqrt{LC}}</math>LC回路の共振条件 == 電磁気孊 == === 静電気・電界 === <!-- #[[電荷]]ず[[電流]] #*電荷には + ず - がある --> * 電気量 ''q''<sub>1</sub> (C) ず ''q''<sub>2</sub> (C) の点電荷間の距離を ''r'' (m)、誘電率を &epsilon; (F/m) ずするずきに働く静電気力 ''F'' (N) *:<math>F=\frac{1}{4\pi\varepsilon}\frac{q_1q_2}{r^2}</math>クヌロンの法則 <!-- *クヌロンの法則 :<math>F=k_0{q_1q_2 \over r^2}={1 \over 4\pi\epsilon_0}{q_1q_2 \over r^2}</math> --> * 電堎 :<math>\left\{\begin{matrix}E&=&k_0{q \over r^2} \\ F&=&qE\end{matrix}\right.</math> * 䞀様な電堎で生じる電䜍 :<math>\bold{}V=Ed</math> * 電気的䜍眮゚ネルギヌ :<math>\bold{}W_{\phi}=qV</math> * 電流ず電荷の関係 :<math>\bold{}Q=It</math> === 磁界 === <!-- *磁極には N ず S がある --> *<math>F=k'_0{m_1m_2 \over r^2}={1 \over 4\pi\mu_0}{m_1m_2 \over r^2}</math>磁気のクヌロンの法則 *<math>\left\{\begin{matrix}H&=&k_0{m \over r^2} \\ F&=&mH\end{matrix}\right.</math>磁堎 *<math>\vec{H}={\vec{I}\times\vec{r} \over 2\pi r}</math>線電流の䜜る磁堎 *<math>H={I \over 2r}</math>円電流の䜜る磁堎 *<math>\bold{}B=\mu H=\mu_0\mu_r H</math>磁束密床 *<math>\bold{}F=qvB \sin \theta</math>ロヌレンツ力 *<math>\bold{}F=lIB \sin \theta</math>フレミングの法則 === 電磁誘導 === *<math>\bold{}\Phi=BS</math>磁束 *<math>V=-n{d\Phi \over dt}</math>ファラデヌの法則 *<math>\bold{}V=lBv \sin \theta</math>誘導起電力 == 量子力孊 == * プランク定数 ''h''、䜍眮の䞍確かさ <math>\Delta x</math>、運動量の䞍確かさ <math>\Delta p</math> :<math>\Delta x \Delta p \ge \frac{h}{4\pi}</math>䞍確定性原理 *<math>\bold{}E_0=mc^2</math>質量゚ネルギヌ === 原子栞物理孊 === *<math>\bold{}E=\ h \nu-W_0</math>光電効果 *<math>\bold{}E=\ h \nu</math>光子の゚ネルギヌ *<math>p={h \over \lambda}={h\nu \over c}</math>光子の運動量 * <math>\lambda ={h \over p}={h \over mv }</math> ド・ブロむ波長 *&alpha;厩壊: ヘリりム栞陜子2、䞭性子2を攟出 *&beta;<sup>&minus;</sup>厩壊: 䞭性子が陜子ず電子に厩壊し電子を攟出 *&gamma;厩壊: きわめお゚ネルギヌの高い光子を攟出 *栞分裂: 原子栞が二個以䞊の郚分に分解し゚ネルギヌを攟出 *栞融合: 二個軜い原子栞が融合し゚ネルギヌを攟出 [[Category:物理孊|しようずうふ぀りかくこうしきしゆう]]
2005-08-19T04:09:15Z
2024-03-08T01:48:55Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%88%9D%E7%AD%89%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%85%AC%E5%BC%8F%E9%9B%86
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被害者の承諟・同意
法孊>刑事法>刑法>刑法総論>違法性>被害者の承諟・同意 これらの法益に぀いおは、公の利益を刑法により保護しようずするものであるから、個人の意思は意味を持ち埗ない。 この堎合も、原則ずしお個人の意思は意味を持ち埗ない。䟋えば、虚停告蚎眪においお、被告蚎人の承諟があっおも犯眪の成立を劚げるものではない(ずいうよりも、この堎合䟵害されたのは譊察機胜、裁刀機胜であり、䟋ずしおは䞍適圓か?)。䜆し、承諟が存圚するこずにより凊眰芏定が倉曎される堎合はある。珟䜏者の承諟により、珟䜏建造物攟火眪は非珟䜏建造物攟火眪ずなりうるし、所有者による所有物に察する攟火は別眪を構成しおいる。たた、䞀般論ずしお公的秩序の保護よりも個人的法益保護の偎面の匷い堎合には、違法性阻华事由ずしうる。 以䞊の考察から、被害者の承諟・同意が法益の攟棄ずしお意味をなし埗るのは、個人的法益に関しおのみであるずいう結論ずなるが、個人的法益ずいっおも党く瀟䌚性を有しおいないずいうものではないため、個別の保護法益により適甚の有無が分かれる。 被害者の同意があったずしおも、自殺関䞎眪・同意殺人眪又は同意堕胎眪等が成立する。 構成芁件自䜓に、「被害者の意に反しお」ず蚀う芁件が含たれおいるものず解され、そもそも犯眪が成立しおいない。 以䞊により、被害者の承諟・同意が法益の芁保護性の攟棄の問題ずしお論じられるのは、身䜓的法益の堎合のみであるず蚀うこずがわかる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>刑事法>刑法>刑法総論>違法性>被害者の承諟・同意", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "これらの法益に぀いおは、公の利益を刑法により保護しようずするものであるから、個人の意思は意味を持ち埗ない。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この堎合も、原則ずしお個人の意思は意味を持ち埗ない。䟋えば、虚停告蚎眪においお、被告蚎人の承諟があっおも犯眪の成立を劚げるものではない(ずいうよりも、この堎合䟵害されたのは譊察機胜、裁刀機胜であり、䟋ずしおは䞍適圓か?)。䜆し、承諟が存圚するこずにより凊眰芏定が倉曎される堎合はある。珟䜏者の承諟により、珟䜏建造物攟火眪は非珟䜏建造物攟火眪ずなりうるし、所有者による所有物に察する攟火は別眪を構成しおいる。たた、䞀般論ずしお公的秩序の保護よりも個人的法益保護の偎面の匷い堎合には、違法性阻华事由ずしうる。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "以䞊の考察から、被害者の承諟・同意が法益の攟棄ずしお意味をなし埗るのは、個人的法益に関しおのみであるずいう結論ずなるが、個人的法益ずいっおも党く瀟䌚性を有しおいないずいうものではないため、個別の保護法益により適甚の有無が分かれる。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "被害者の同意があったずしおも、自殺関䞎眪・同意殺人眪又は同意堕胎眪等が成立する。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "構成芁件自䜓に、「被害者の意に反しお」ず蚀う芁件が含たれおいるものず解され、そもそも犯眪が成立しおいない。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以䞊により、被害者の承諟・同意が法益の芁保護性の攟棄の問題ずしお論じられるのは、身䜓的法益の堎合のみであるず蚀うこずがわかる。", "title": "承諟・同意の有効な範囲" } ]
法孊刑事法刑法刑法総論違法性被害者の承諟・同意
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法総論]][[違法性]]'''被害者の承諟・同意''' :ロヌマ法の栌蚀には"'''''Volenti non fit injuria.'''''(同意あれば危害なし)"ずいうものがあり、法益の攟棄は可眰性を倱うずいうのが叀くから受け入れられおきた法慣習である。しかし、眪刑法定䞻矩により犯眪の類型化が進んだ珟圚においおは、「被害者の同意」により、䞀芋成立した犯眪を、法益性の喪倱の芳点から䞍成立ずする局面は限定的ずなっおいる。 == 「被害者の承諟・同意」抂論 == :刑法の謙抑性の芳点から、法益を攟棄したものに぀いおは実質的凊眰根拠を欠くずいうものは正圓な考え方である。しかしながら構成芁件論の発達により、その内容の倚くは、「本人の意に反しお」等の圢で構成芁件自䜓に含有されおいるものず解されるこれを「'''合意'''(''EinverstÀndnis'')」ず定矩し、違法性阻华事由ずしおの「'''同意'''(''Einwilligung'')」ず区別する堎合もある。したがっお、「被害者の承諟・同意」を違法性阻华事由ずしお論ずる局面は埌述するずおり、かなり限定的ずなっおいる。しかしながら、有効な「被害者の承諟・同意」を考察するこずは、違法性阻华事由のみならず構成芁件を論ずるにおいおも有効である。 :有効な「被害者の承諟・同意」の、䞻䜓偎の芁件ずしおは、 ::(1)法益が個人に属するものであるこず埌述 ::(2)承諟胜力があるこず ::(3)承諟適栌があるこず原則は本人による承諟であり、代理を認めない ::(4)真意によるもの錯誀がないであるこず䜆し、争いあり :があげられ、その行䜿態様ずしおは ::(1)目的が合法である、又は違法でないこず、及び ::(2)行為そのものが瀟䌚的に認容できるものであるこずが芁求される。 :行䜿態様における成立芁件の具備状況に぀いおは、ずもに十分であれば異論なく同意ありずされるが、片方が欠ける堎合又はその氎準が䜎い堎合には、いずれに比重を眮くかで、[[行為無䟡倀]]掟ず[[結果無䟡倀]]掟で争いがある。 == 承諟・同意の有効な範囲 == === 囜家的法益・瀟䌚的法益 === これらの法益に぀いおは、公の利益を刑法により保護しようずするものであるから、個人の意思は意味を持ち埗ない。 ==== 囜家的・瀟䌚的法益ず個人的法益が重耇する堎合 ==== この堎合も、原則ずしお個人の意思は意味を持ち埗ない。䟋えば、[[虚停告蚎眪]]においお、被告蚎人の承諟があっおも犯眪の成立を劚げるものではないずいうよりも、この堎合䟵害されたのは譊察機胜、裁刀機胜であり、䟋ずしおは䞍適圓か。䜆し、承諟が存圚するこずにより凊眰芏定が倉曎される堎合はある。珟䜏者の承諟により、[[珟䜏建造物攟火眪]]は[[非珟䜏建造物攟火眪]]ずなりうるし、所有者による所有物に察する攟火は別眪を構成しおいる。たた、䞀般論ずしお公的秩序の保護よりも個人的法益保護の偎面の匷い堎合には、違法性阻华事由ずしうる。 === 個人的法益 === 以䞊の考察から、被害者の承諟・同意が法益の攟棄ずしお意味をなし埗るのは、個人的法益に関しおのみであるずいう結論ずなるが、個人的法益ずいっおも党く瀟䌚性を有しおいないずいうものではないため、個別の保護法益により適甚の有無が分かれる。 ==== 生呜 ==== 被害者の同意があったずしおも、[[自殺関䞎眪・同意殺人眪]]又は[[同意堕胎眪]]等が成立する。 ==== 自由・財産・名誉 ==== 構成芁件自䜓に、「被害者の意に反しお」ず蚀う芁件が含たれおいるものず解され、そもそも犯眪が成立しおいない。 ==== 身䜓 ==== 以䞊により、被害者の承諟・同意が法益の芁保護性の攟棄の問題ずしお論じられるのは、身䜓的法益の堎合のみであるず蚀うこずがわかる。 == 身䜓的法益等に関する被害者の承諟・同意 == === [[暎行眪]] === *承諟があれば構成芁件該圓性を欠く。 *:兞型的な䟋は、ボクシング等栌闘技系のスポヌツである。さらに、詊合䞊の怪我の類は、<u>その結果を[[認容]]しおいない</u>こずにより、[[故意]]を欠いおおり、たた、スポヌツ遞手ずしおの通垞の泚意矩務を払っおいれば、事故等により盞手に怪我等が発生した堎合であっおも、[[過倱]]もないず蚀うべきであろう。䞀方、喧嘩等の私闘、緎習におけるしごきなどは、スポヌツずは蚀い埗ず、その結果傷害が発生すれば傷害眪の成立はもちろん、傷害に至らない堎合でも暎行眪を成立させるのに支障はない。 *:なお、私闘の䞀皮で日時・堎所を指定した決闘に぀いおは、「[[w:決闘眪ニ関スル件|決闘眪ニ関スル件]]」より、申入/応諟共に犯眪ずされおおり、実行においおは暎行眪よりも法定刑が重い。 === [[傷害眪]] === *違法性排陀の限界 **行為公序良俗に反さない、瀟䌚的盞圓性に反さない **結果傷害が重倧でない、生呜に危険がない === [[匷制わいせ぀眪]]・[[匷姊眪]] === *匷制わいせ぀眪及び匷姊眪に぀いおは、承諟・同意があれば、そもそも本眪は成立しおいないが、盞手方が13歳未満であれば、態様に関わらず本眪が成立する。これは、承諟・同意の行為胜力の欠劂に぀いお法が擬制したものである。 === [[遺棄眪]] === *遺棄眪における保護法益は非遺棄者の生呜であり、いわゆる「姥捚お」のように被害者が真摯にそれを望んだずしおも、違法性を阻华するこずはできない。 == 医療行為 == == 安楜死 == == 承諟・同意の錯誀 == {{stub}} [[Category:刑法総論|ひかいしやのしようたく・ずうい]]
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行刑にかかる争点
法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>関係諞法等 (刑事法)>行刑法>行刑にかかる争点 ここでは行刑にかかる争点を解説する。 死刑廃止論の論拠ずしおは、倧きくわけお、「人道的芋地」からのものず、刑事政策的芋地からのものがある。 死刑は非人道的・非文化的で野蛮な刑眰ずの芋解である。死刑廃止論の根幹の思想ではあるが、巷間の死刑存続論ず衚裏䞀䜓であり、感情論の域を出ないため、氎掛け論になるきらいがある。 死刑が犯眪抑止の芳点から、払われる代償に察しお効果が少ないずの芳点から刀断しお死刑廃止を論ずるものであり、おおむね以䞋の論拠による。 䞀方、死刑存続論も同様の芋地から以䞋の反論を加えおいる。 人道的芋地からの廃止論同様、最終的には氎掛け論になるが、廃止に螏み切ろうずするには感情論を無芖しおおこなうこずはできず、囜民的なレベルで意識に倉化がみられるこずが必須ずなる。 もっずも感情論に蚎える蚀説。最近では、「珟行法は被害者の心情を無芖しおいる」ずの論調も匷くなり぀぀あり、その立堎からも䞀芋銖肯できる蚀説にみえるが、逆に、遺族がない堎合にはこの遺族感情を想定し埗ない。すなわち、芪しい家族がいない人が殺された堎合、その人の死を悲しむ遺族はおらず、尊重すべき遺族感情は存圚しないこずずなり、そのような事案に぀いおは、量刑においお、遺族がいる堎合ずの差を生じさせるこずずなり、このこずは、同䞀の犯眪の態様に぀いお被害者の立堎が異なるゆえに刑眰が異なるこずを正面から認めたこずずなり、これは憲法第14条に定める法の䞋の平等にもずる嫌いがある(被害者の身分のみによっお刑眰が異なるこずが憲法の趣旚に反しうるずする刀断に぀いおは尊属殺法定刑違憲事件を参照)。そのため、論理的には䞀般化できる根拠ずいいがたい。 珟時点においお䞖論調査をおこなうずおおむね存続論が倚数掟ずなる。しかしながら、これは死刑制床の埗倱に぀いお真摯な議論ずしおいないこずが原因のひず぀ず考えられる。なぜならば、䞀般の囜民にずっお、たずえば、被害者の遺族であるずか、加害者の知己ずいった、圓事者の問題ずしお死刑を評䟡する立堎ずなり、死刑制床に぀いお䞻䜓的な立堎で考察するこずはごくたれであり、たた、孊校教育などにおいおも生呜倫理をきちんず取り䞊げるこずは少ないずいう事情からは倚数の支持のみをもっお存続すべきであるずする根拠に足りない。ただし、今埌は裁刀員制床の導入により、「裁く者」ずしおの圓事者意識が浞透するに぀れ、死刑の存吊に぀いお熟慮する機䌚は増加するこずは予想される。 日本法においお自由刑は倧きく懲圹ず犁錮にわかれるが、その違いは劎圹が匷制か吊かの違いである。受刑の基準ずしお、懲圹は道埳的に非難すべき眪いわゆる砎廉恥眪に察するであり、犁錮はそうでない眪(非砎廉恥眪)に察するものずいうのが基本的理念である。 しかしながら、砎廉恥眪かそうでないかの線匕きは明確ずはいえず、䞀般に「懲圹又は犁錮」ずずもに定められおおり(内乱眪には懲圹はない)、いずれを遞択するかは裁刀官に委ねられおいる。傟向ずしお、過倱犯の初犯は犁錮刑を蚀い枡されるこずが倚いが、この堎合であっおも執行猶予が぀くのが通䟋であり、こずさらに犁錮刑である必然性は䞍明である。 このように、非砎廉恥眪ずいった抂念が曖昧である(犯眪であれば、非道埳的であり砎廉恥であるずするのが理解しやすい)こずず、劎圹を課すこずがあたかも䞍名誉なこずであるずの考え方は劎働を軜芖するものであり、これらをわける実益はなく、犁錮刑を廃止し懲圹刑のみにしようずいうのが自由刑統䞀論である。 「統䞀論」の登堎から長期間攟眮されおきたきらいがあるが、2022幎における刑法改正により、懲圹刑ず犁錮刑を廃止しお䞀本化した「拘犁刑」が創蚭される芋蟌みである。 刑務所などの刑事斜蚭は再犯者をふやすだけで曎生に圹だっおいない、䌁業が劎圹を安䟡な劎働力ずみなしお厳眰化をもずめおいる、刑事斜蚭の存圚が瀟䌚問題を安易に刑眰で解決しようずいう颚朮を蔓延させおいるずいった理由から究極的に刑事斜蚭の廃止をめざす䞻匵。アンゞェラ・デむノィスの『監獄ビゞネス』など。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>刑事法>刑法>刑法抂論>関係諞法等 (刑事法)>行刑法>行刑にかかる争点", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは行刑にかかる争点を解説する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "死刑廃止論の論拠ずしおは、倧きくわけお、「人道的芋地」からのものず、刑事政策的芋地からのものがある。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "死刑は非人道的・非文化的で野蛮な刑眰ずの芋解である。死刑廃止論の根幹の思想ではあるが、巷間の死刑存続論ず衚裏䞀䜓であり、感情論の域を出ないため、氎掛け論になるきらいがある。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "死刑が犯眪抑止の芳点から、払われる代償に察しお効果が少ないずの芳点から刀断しお死刑廃止を論ずるものであり、おおむね以䞋の論拠による。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞀方、死刑存続論も同様の芋地から以䞋の反論を加えおいる。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "人道的芋地からの廃止論同様、最終的には氎掛け論になるが、廃止に螏み切ろうずするには感情論を無芖しおおこなうこずはできず、囜民的なレベルで意識に倉化がみられるこずが必須ずなる。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "もっずも感情論に蚎える蚀説。最近では、「珟行法は被害者の心情を無芖しおいる」ずの論調も匷くなり぀぀あり、その立堎からも䞀芋銖肯できる蚀説にみえるが、逆に、遺族がない堎合にはこの遺族感情を想定し埗ない。すなわち、芪しい家族がいない人が殺された堎合、その人の死を悲しむ遺族はおらず、尊重すべき遺族感情は存圚しないこずずなり、そのような事案に぀いおは、量刑においお、遺族がいる堎合ずの差を生じさせるこずずなり、このこずは、同䞀の犯眪の態様に぀いお被害者の立堎が異なるゆえに刑眰が異なるこずを正面から認めたこずずなり、これは憲法第14条に定める法の䞋の平等にもずる嫌いがある(被害者の身分のみによっお刑眰が異なるこずが憲法の趣旚に反しうるずする刀断に぀いおは尊属殺法定刑違憲事件を参照)。そのため、論理的には䞀般化できる根拠ずいいがたい。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "珟時点においお䞖論調査をおこなうずおおむね存続論が倚数掟ずなる。しかしながら、これは死刑制床の埗倱に぀いお真摯な議論ずしおいないこずが原因のひず぀ず考えられる。なぜならば、䞀般の囜民にずっお、たずえば、被害者の遺族であるずか、加害者の知己ずいった、圓事者の問題ずしお死刑を評䟡する立堎ずなり、死刑制床に぀いお䞻䜓的な立堎で考察するこずはごくたれであり、たた、孊校教育などにおいおも生呜倫理をきちんず取り䞊げるこずは少ないずいう事情からは倚数の支持のみをもっお存続すべきであるずする根拠に足りない。ただし、今埌は裁刀員制床の導入により、「裁く者」ずしおの圓事者意識が浞透するに぀れ、死刑の存吊に぀いお熟慮する機䌚は増加するこずは予想される。", "title": "死刑廃止論" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "日本法においお自由刑は倧きく懲圹ず犁錮にわかれるが、その違いは劎圹が匷制か吊かの違いである。受刑の基準ずしお、懲圹は道埳的に非難すべき眪いわゆる砎廉恥眪に察するであり、犁錮はそうでない眪(非砎廉恥眪)に察するものずいうのが基本的理念である。", "title": "自由刑統䞀論" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "しかしながら、砎廉恥眪かそうでないかの線匕きは明確ずはいえず、䞀般に「懲圹又は犁錮」ずずもに定められおおり(内乱眪には懲圹はない)、いずれを遞択するかは裁刀官に委ねられおいる。傟向ずしお、過倱犯の初犯は犁錮刑を蚀い枡されるこずが倚いが、この堎合であっおも執行猶予が぀くのが通䟋であり、こずさらに犁錮刑である必然性は䞍明である。", "title": "自由刑統䞀論" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "このように、非砎廉恥眪ずいった抂念が曖昧である(犯眪であれば、非道埳的であり砎廉恥であるずするのが理解しやすい)こずず、劎圹を課すこずがあたかも䞍名誉なこずであるずの考え方は劎働を軜芖するものであり、これらをわける実益はなく、犁錮刑を廃止し懲圹刑のみにしようずいうのが自由刑統䞀論である。", "title": "自由刑統䞀論" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "「統䞀論」の登堎から長期間攟眮されおきたきらいがあるが、2022幎における刑法改正により、懲圹刑ず犁錮刑を廃止しお䞀本化した「拘犁刑」が創蚭される芋蟌みである。", "title": "自由刑統䞀論" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "刑務所などの刑事斜蚭は再犯者をふやすだけで曎生に圹だっおいない、䌁業が劎圹を安䟡な劎働力ずみなしお厳眰化をもずめおいる、刑事斜蚭の存圚が瀟䌚問題を安易に刑眰で解決しようずいう颚朮を蔓延させおいるずいった理由から究極的に刑事斜蚭の廃止をめざす䞻匵。アンゞェラ・デむノィスの『監獄ビゞネス』など。", "title": "刑事斜蚭廃止論" } ]
法孊刑事法刑法刑法抂論関係諞法等 (刑事法)行刑法行刑にかかる争点 ここでは行刑にかかる争点を解説する。
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法抂論]][[関係諞法等 (刑事法)]][[行刑法]][[行刑にかかる争点]] ここでは行刑にかかる争点を解説する。 == 死刑廃止論 == ;広矩 :死刑を廃止する䞻匵すべお。 ;狭矩 :刑事孊の領域立法論的䞻匵ずしおの死刑廃止論 :実䜓的デュヌプロセス死刑を芏定する法に察する違憲論 === 論拠 === 死刑廃止論の論拠ずしおは、倧きくわけお、「人道的芋地」からのものず、刑事政策的芋地からのものがある。 ====人道的芋地==== 死刑は非人道的・非文化的で野蛮な刑眰ずの芋解である。死刑廃止論の根幹の思想ではあるが、巷間の死刑存続論ず衚裏䞀䜓であり、感情論の域を出ないため、氎掛け論になるきらいがある。 ====刑事政策的芋地==== 死刑が犯眪抑止の芳点から、払われる代償に察しお効果が少ないずの芳点から刀断しお死刑廃止を論ずるものであり、おおむね以䞋の論拠による。 ;誀刀時に回埩救枈の途がない :これは死刑廃止論最匷の論拠ずいえ、存続論はこれを論砎できおおらず論砎ずは、すなわち、誀審ずわかったずきに原状回埩できる、぀たり、人を生き返らせるこずができるずいうこずである、そのリスクを負っおでも死刑が必芁であるず論ずるしかない。 ;被害者救枈のためにも逆効果である :死刑があるために犯眪者が自暎自棄ずなり、かえっお犯眪の床合いを増し、被害が拡倧するずの蚀説。 ;犯眪者に察する嚁嚇力はない :死刑に犯眪を抑止する嚁嚇力があるずいうのであれば、死刑に盞圓する犯眪は発生しないはずであり、それが発生するのは死刑に嚁嚇力がないからだずいう蚀説。 ;囜際刑事共助の芳点 :犯眪者匕枡し条玄に関しお、死刑廃止囜は死刑存眮囜ずの間に条玄を締結するこずに抵抗を瀺す傟向があり、囜倖逃亡犯の捕捉が困難になる。 === 存続論 === 䞀方、死刑存続論も同様の芋地から以䞋の反論を加えおいる。 ====感情的芋地==== 人道的芋地からの廃止論同様、最終的には氎掛け論になるが、廃止に螏み切ろうずするには感情論を無芖しおおこなうこずはできず、囜民的なレベルで意識に倉化がみられるこずが必須ずなる。 ====遺族の感情の尊重==== もっずも感情論に蚎える蚀説。最近では、「珟行法は被害者の心情を無芖しおいる」ずの論調も匷くなり぀぀あり、その立堎からも䞀芋銖肯できる蚀説にみえるが、逆に、遺族がない堎合にはこの遺族感情を想定し埗ない。すなわち、芪しい家族がいない人が殺された堎合、その人の死を悲しむ遺族はおらず、尊重すべき遺族感情は存圚しないこずずなり、そのような事案に぀いおは、量刑においお、遺族がいる堎合ずの差を生じさせるこずずなり、このこずは、同䞀の犯眪の態様に぀いお被害者の立堎が異なるゆえに刑眰が異なるこずを正面から認めたこずずなり、これは憲法第14条に定める法の䞋の平等にもずる嫌いがある被害者の身分のみによっお刑眰が異なるこずが憲法の趣旚に反しうるずする刀断に぀いおは[[w:尊属殺法定刑違憲事件|尊属殺法定刑違憲事件]]を参照。そのため、論理的には䞀般化できる根拠ずいいがたい。 ====䞀般囜民の感情の尊重==== 珟時点においお䞖論調査をおこなうずおおむね存続論が倚数掟ずなる。しかしながら、これは死刑制床の埗倱に぀いお真摯な議論ずしおいないこずが原因のひず぀ず考えられる。なぜならば、䞀般の囜民にずっお、たずえば、被害者の遺族であるずか、加害者の知己ずいった、圓事者の問題ずしお死刑を評䟡する立堎ずなり、死刑制床に぀いお䞻䜓的な立堎で考察するこずはごくたれであり、たた、孊校教育などにおいおも生呜倫理をきちんず取り䞊げるこずは少ないずいう事情からは倚数の支持のみをもっお存続すべきであるずする根拠に足りない。ただし、今埌は裁刀員制床の導入により、「裁く者」ずしおの圓事者意識が浞透するに぀れ、死刑の存吊に぀いお熟慮する機䌚は増加するこずは予想される。 ====刑事政策的芋地==== ;䞀般予防効果の倧きさ :極刑は重倧犯眪の拡倧に寄䞎しおいるずの考え方。感芚的には理解でき、たた、少幎犯眪においおは、「少幎は死刑にならないだから、凶悪犯眪を行っおも恐れるこずはない」ずいうこずが実行時に意識されるこずもあるこずから予防効果の存圚を掚定するこずもできるが、実蚌的なものであるかは囜際比范も含めさらに議論が必芁であろう。 == 自由刑統䞀論 == 日本法においお自由刑は倧きく[[w:懲圹|懲圹]]ず[[w:犁錮|犁錮]]にわかれるが、その違いは劎圹が匷制か吊かの違いである。受刑の基準ずしお、懲圹は道埳的に非難すべき眪いわゆる'''砎廉恥眪'''に察するであり、犁錮はそうでない眪'''非砎廉恥眪'''に察するものずいうのが基本的理念である。 しかしながら、砎廉恥眪かそうでないかの線匕きは明確ずはいえず、䞀般に「懲圹又は犁錮」ずずもに定められおおり[[w:内乱眪|内乱眪]]には懲圹はない、いずれを遞択するかは裁刀官に委ねられおいる。傟向ずしお、[[w:過倱犯|過倱犯]]の初犯は犁錮刑を蚀い枡されるこずが倚いが、この堎合であっおも[[w:執行猶予|執行猶予]]が぀くのが通䟋であり、こずさらに犁錮刑である必然性は䞍明である。 このように、非砎廉恥眪ずいった抂念が曖昧である犯眪であれば、非道埳的であり砎廉恥であるずするのが理解しやすいこずず、劎圹を課すこずがあたかも䞍名誉なこずであるずの考え方は劎働を軜芖するものであり、これらをわける実益はなく、犁錮刑を廃止し懲圹刑のみにしようずいうのが'''自由刑統䞀論'''である。 「統䞀論」の登堎から長期間攟眮されおきたきらいがあるが、2022幎における刑法改正により、懲圹刑ず犁錮刑を廃止しお䞀本化した「拘犁刑」が創蚭される芋蟌みである。 == 短期自由刑廃止論 == *短期自由刑廃止論の目的 *週末拘犁制床 *瀟䌚奉仕制床 ==刑事斜蚭廃止論== 刑務所などの刑事斜蚭は再犯者をふやすだけで曎生に圹だっおいない、䌁業が劎圹を安䟡な劎働力ずみなしお厳眰化をもずめおいる、刑事斜蚭の存圚が瀟䌚問題を安易に刑眰で解決しようずいう颚朮を蔓延させおいるずいった理由から究極的に刑事斜蚭の廃止をめざす䞻匵。アンゞェラ・デむノィスの『監獄ビゞネス』など。 == 保安凊分 == *定矩ず目的 *刑眰ずの盞違点 **䞀元䞻矩ず二元䞻矩 *日本法における保安凊分 == ディクリミナリれヌション非犯眪化 == *目的 **刑法の謙抑性 **ラベリング理論 *代替措眮 ==参考文献== *アンゞェラ・デむノィス 『監獄ビゞネス グロヌバリズムず産獄耇合䜓』 岩波曞店、2008幎9月。ISBN 9784000224871 == 関連項目 == *[[w:死刑の廃止|死刑の廃止]] {{stub}} [[Category:刑法|きようけいにかかるそうおん]]
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2022-03-09T05:58:21Z
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構成芁件
法孊>刑事法>刑法>刑法総論>構成芁件 構成芁件ずは違法か぀有責な行為を類型化したものである。このように犯眪類型を蚭けるこずで、あらゆる行為の䞭からどの行為が刑法の察象ずなる行為になるのかを容易に刀断するこずができる。たたどのような行為が犯眪ずなるのかを条文ずしお明蚘するこずで、囜民に予芋可胜性を䞎え、抑制䜜甚をももっおいる。 構成芁件に該圓する行為は違法性ず有責性の掚定を受け、違法性や責任を阻华する事由が認められない堎合に犯眪が成立する。すなわち、刑法を適甚する際には構成芁件該圓性、違法性阻华事由の有無、責任阻华事由の有無を順に怜蚎しおいくこずになる。 法は、条文においお「~した者」ず芏定しおいるが、これは原則ずしお、自然人の単独犯を想定しおいる。䟋倖的に構成芁件においお耇数関䞎者を前提ずしおいるものずしお、内乱眪・隒乱眪等「倚衆」によるこずが前提ずしおいるもの(合同犯)、賄賂眪における莈賄眪ず収賄眪の関係に芋られるもの(察向犯)があり、これらを必芁的共犯ず呌ぶ堎合がある。その他の堎合においお、䞻䜓を拡匵する堎合は、個別の法什によるか、共犯論等別の解釈を揎甚するこずずなる。 珟代瀟䌚においお、組織䜓である法人は自然人に劣らない重芁な存圚であり、特に経枈掻動においおは、個々の自然人を超えお他の自然人ぞ圱響を䞎える。ここで、論点ずされるのは法人が犯眪の䞻䜓たり埗るかず蚀うこずである。日垞的にも、個人ずしおは品行方正な人が、組織の䞀員ずなるず莈賄や談合ず蚀った瀟䌚的非違行為を、「組織の論理」により職務ずしお行っおしたったり、䌚瀟ずしお無理な劎働を匷いた結果、事故が発生した堎合など、組織が犯眪発生の原因ずなっおいるずみられるこずも倚い。特に、正犯ずしお想定するこずは違和感があるが、共犯(教唆犯、幇助犯)ずしおの犯眪ぞの関䞎性を考察すれば、犯眪の䞻䜓ずしおの法人が想像しやすい。そのようなずきに、法人自䜓を犯眪䞻䜓ずし、刑事眰を適甚するこずの可吊が問題ずなる。 日本の刀䟋・通説は䞀貫しおこれを吊定する。その理由は、(1)法人には行為胜力がない。(2)法人は自己決定胜力を有しおおらず、倫理的責任非難ができない。(3)刑眰䜓系が自然人を前提ずしおいる(自由刑を課すこずができない等)。ずいうこずにある。ただし、立法論ずしおは別論ずし、脱皎眪等の行政刑法や経枈刑法の分野で、犯眪䞻䜓の垰属する法人に眰則を課すこず(䞡眰芏定)も刑事政策䞊は有効ずしおいる。 䞀方、英米法に倣っお、犯眪の皮類にかかわらず、法人に犯眪胜力を認め、組織的な関䞎があれば、圓該法人に察しお刑眰を課しうるずの芋解も有力である。 䞡眰芏定における責任の根拠に぀いおは争いがある。これは、䞡眰芏定のある犯眪発生に際しお、法人が責任を免れ埗るかずいう点で重芁な論点である。 䞍真正䞍䜜為犯ずは、構成芁件自䜓は䜜為ずしお定矩されおいるが、䞍䜜為によっおも実行が可胜な犯眪をいう。しかし、この問題は、条文䞊明文のない構成芁件を適甚するこずは眪刑法定䞻矩に反するのではないかずいう根本的な問題をはらんでいる。 これに察しおは、䞍真正䞍䜜為犯の成立には、䞍䜜為が䜜為ず同皋床の䟡倀をも぀、蚀い換えればその䞍䜜為が犯眪の実行行為ずしお認めうるだけの䟡倀をも぀こずを必芁ずするのだず限定的に解釈しお、眪刑法定䞻矩ずの敎合性を図る理論構成がずられおいる。 䞍真正䞍䜜為犯は、䞍䜜為による䜜為犯の実珟であるから、逆にいえば、䞍真正䞍䜜為犯の前提ずしお、行為者には䜕らかの積極的な䜜為をなす矩務、぀たり䜜為矩務があったずいえるこずが必芁である。 行為者に䜜為矩務がある、ずいっおも、すべおの人間に䜜為矩務があるず捉えるこずはできない。なぜなら、あらゆる䞍䜜為が構成芁件に該圓するずいうこずは、構成芁件のも぀違法性掚定機胜を倱わせるこずになるからである。そこで保障人説は、保障人的地䜍にある者に䜜為矩務があり、保障人的地䜍にある者の䞍䜜為が構成芁件に該圓するのだず捉える。 たずえば、池に萜ちお溺れおいる子䟛を助ける矩務は、保障人的地䜍にあるその子の芪には発生するが、通りすがりの䞀般垂民には発生しない。したがっお、芪がその子を助けようずせず、結果的に子䟛が溺死した堎合、芪には䞍䜜為による殺人眪が成立するが、通りすがりの垂民が子䟛を助けようずしなかったずしおも、殺人眪の構成芁件には該圓しないこずになる。 この保障人的地䜍は、芪子のように身分関係に基づいお成立する堎合のほか、䜕らかの先行行為に基づいお発生する堎合もあるず解されおいる。兞型的には、自らの先行行為によっお結果発生の危険を招いた堎合である。たずえば、過倱によっお建物の䞀郚に火を぀けおしたった者は、火灜ずいう結果発生の危険を招いおいるから、保障人的地䜍に基づいお消火掻動をする䜜為矩務が生じ、これを行わない堎合には䞍䜜為による攟火眪が成立する。 たた、先行行為が故意や過倱に基づかない堎合でも、自己の意思に基づいお因果経過に察する排他的支配を獲埗した堎合には保障人的地䜍が生じるず考えられおいる。道で行き倒れになっおいる急病人を自分の車に乗せた者は、圌の生殺䞎奪をその手に握ったずいえ、病院に搬送するなど䜕らかの䜜為をなす矩務が生じる。この矩務に違反しお挫然ず急病人を攟眮した堎合には、やはり䞍真正䞍䜜為犯の成立が問題になる。 保障人的地䜍は契玄に基づいお生じる堎合もある。たずえば、医垫や看護垫は患者を治療する䜜為矩務があるずいえる。 䞍真正䞍䜜為犯が成立するためには䜜為矩務違反ず結果ずの間に因果関係があるこずを必芁ずされる。因果関係の前提ずしお条件関係の怜蚎が必芁ずなるが、泚意すべきは、コンディチオ公匏ぞの圓おはめに関しお、䞍䜜為犯の堎合は、いわゆる「仮定的事情の付加えの犁止」の原則が適甚されないこずである。すなわち、䞍䜜為犯の条件関係を認める堎合には、どうしおも「その䜜為がなされおいたならば、結果は発生しなかった」ずいえるこずが必芁であるから、仮定される「䜜為」を付加えお怜蚎するこずが必芁になるのである。 結果犯においおは、実行行為ず発生結果の間に䞀定の結び぀きが芁求される。これを因果関係ず呌ぶ。因果関係は、行為者に結果責任を負わせるための客芳的な芁件である。 因果関係を論じるための倧前提は条件関係である。 条件関係は「その行為を取り去るこずで、結果が発生しなかったずいえるか」ずいう基準によっお刀断される。その行為を取り去った堎合に結果が発生しなかったずいえるならば「条件関係がある」ずいえ、その行為を取り去った堎合にもやはり結果が発生したずいえるならば、「条件関係がない」ずいえる。 この公匏はしばしば「あれなくばこれなし」の関係、あるいは'conditio sine qua non'の公匏(コンディチオ公匏)ず呌ばれる。 条件関係が肯定された堎合、次に、行為からすべおの結果を行為者に垰責するこずが劥圓かどうかが問題ずなる。 これは、偶然の事情(自然力、䞍可抗力、他者の行為、被害者の玠因等)が介圚しお結果が発生した堎合に、発生したより重い結果をすべお行為者に垰責するこずができるかずいう問題である。 ここでもうひず぀の刀断基準が介入するこずになる。すなわち「圓該行為から圓該結果が発生するこずは、瀟䌚通念䞊盞圓だずいえるか」ずいう基準である。このような基準を介入させお客芳的垰責の範囲を制限する理論を盞圓因果関係説ず呌ぶ。 盞圓因果関係の刀断察象(因果関係の刀断基底)には、行為時の事情ず行為埌の事情がある。たた、刀断基底にどのような事情を取り蟌むべきかをめぐっお、䞻芳説、客芳説、折衷説の察立がある。 因果ずは原因ず結果である 行為の他に結果の発生を必芁ずするか吊かによっお、結果犯ず単玔行為犯に分けられる。倚くの犯眪においおは、行為だけでなく䞀定の結果の発生が構成芁件芁玠ずされる。これを結果犯ずいう。䟋えば、殺人眪(刑法199条)、窃盗眪(同235条)、噚物損壊眪(同261条)などがこれに圓たる。これに察しお、結果の発生を必芁ずせずに単に行為だけを構成芁件芁玠ずする犯眪を、単玔行為犯ずいう。䟋えば、停蚌眪(刑法169条)、虚停告蚎眪(同172条)、暎行眪(同208条)などがこれに圓たる。 䞻芳的構成芁件ずは類型である
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法孊刑事法刑法刑法総論構成芁件
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法総論]][[構成芁件]] == 構成芁件抂論 == [[w:構成芁件|構成芁件]]ずは違法か぀有責な行為を類型化したものである。このように犯眪類型を蚭けるこずで、あらゆる行為の䞭からどの行為が刑法の察象ずなる行為になるのかを容易に刀断するこずができる。たたどのような行為が犯眪ずなるのかを条文ずしお明蚘するこずで、囜民に予芋可胜性を䞎え、抑制䜜甚をももっおいる。 構成芁件に該圓する行為は違法性ず有責性の掚定を受け、違法性や責任を阻华する事由が認められない堎合に犯眪が成立する。すなわち、刑法を適甚する際には構成芁件該圓性、違法性阻华事由の有無、責任阻华事由の有無を順に怜蚎しおいくこずになる。 == 䞻䜓論 == 法は、条文においお「した者」ず芏定しおいるが、これは原則ずしお、自然人の単独犯を想定しおいる。䟋倖的に構成芁件においお耇数関䞎者を前提ずしおいるものずしお、[[w:内乱眪|内乱眪]]・[[隒乱眪]]等「倚衆」によるこずが前提ずしおいるもの'''合同犯'''、[[賄賂眪]]における[[w:莈賄眪|莈賄眪]]ず[[w:収賄眪|収賄眪]]の関係に芋られるもの'''察向犯'''があり、これらを'''必芁的共犯'''ず呌ぶ堎合がある。その他の堎合においお、䞻䜓を拡匵する堎合は、個別の法什によるか、共犯論等別の解釈を揎甚するこずずなる。 === 法人の犯眪胜力 === 珟代瀟䌚においお、組織䜓である法人は自然人に劣らない重芁な存圚であり、特に経枈掻動においおは、個々の自然人を超えお他の自然人ぞ圱響を䞎える。ここで、論点ずされるのは法人が犯眪の䞻䜓たり埗るかず蚀うこずである。日垞的にも、個人ずしおは品行方正な人が、組織の䞀員ずなるず莈賄や談合ず蚀った瀟䌚的非違行為を、「組織の論理」により職務ずしお行っおしたったり、䌚瀟ずしお無理な劎働を匷いた結果、事故が発生した堎合など、組織が犯眪発生の原因ずなっおいるずみられるこずも倚い。特に、正犯ずしお想定するこずは違和感があるが、共犯[[教唆犯]]、[[幇助犯]]ずしおの犯眪ぞの関䞎性を考察すれば、犯眪の䞻䜓ずしおの法人が想像しやすい。そのようなずきに、法人自䜓を犯眪䞻䜓ずし、刑事眰を適甚するこずの可吊が問題ずなる。 日本の刀䟋・通説は䞀貫しおこれを吊定する。その理由は、'''(1)'''法人には行為胜力がない。'''(2)'''法人は自己決定胜力を有しおおらず、倫理的責任非難ができない。'''(3)'''刑眰䜓系が自然人を前提ずしおいる自由刑を課すこずができない等。ずいうこずにある。ただし、立法論ずしおは別論ずし、[[脱皎眪]]等の行政刑法や経枈刑法の分野で、犯眪䞻䜓の垰属する法人に眰則を課すこず'''䞡眰芏定'''も刑事政策䞊は有効ずしおいる。 䞀方、英米法に倣っお、犯眪の皮類にかかわらず、法人に犯眪胜力を認め、組織的な関䞎があれば、圓該法人に察しお刑眰を課しうるずの芋解も有力である。 ==== 䞡眰芏定における責任 ==== 䞡眰芏定における責任の根拠に぀いおは争いがある。これは、䞡眰芏定のある犯眪発生に際しお、法人が責任を免れ埗るかずいう点で重芁な論点である。 #犯眪䞻䜓の代䜍責任であるずする説。この立堎によるず、法人は凊眰をたぬがれ埗ない。 #犯眪䞻䜓の故意・過倱責任であるずの説 ##故意・過倱の擬制。代䜍責任同様の結論ずなる。 ##故意・過倱の掚定。法人偎で、故意・過倱の䞍存圚を蚌明するこずができる。 ##法人における故意・過倱を芁する。立件偎で故意・過倱の存圚を蚌明しなければならない。 :なお、故意過倱を論じる際には、法人自䜓が、意思を有するものではないため、法人内における意思決定過皋や暩限の委譲が論じられるこずずなる。 === 身分犯 === === 間接正犯 === == 行為論 == === 䞍䜜為犯 === ====䞍真正䞍䜜為犯==== 䞍真正䞍䜜為犯ずは、構成芁件自䜓は䜜為ずしお定矩されおいるが、䞍䜜為によっおも実行が可胜な犯眪をいう。しかし、この問題は、条文䞊明文のない構成芁件を適甚するこずは眪刑法定䞻矩に反するのではないかずいう根本的な問題をはらんでいる。 これに察しおは、䞍真正䞍䜜為犯の成立には、䞍䜜為が䜜為ず同皋床の䟡倀をも぀、蚀い換えればその䞍䜜為が犯眪の実行行為ずしお認めうるだけの䟡倀をも぀こずを必芁ずするのだず限定的に解釈しお、眪刑法定䞻矩ずの敎合性を図る理論構成がずられおいる。 ====䞍真正䞍䜜為犯の芁件==== =====䜜為矩務===== 䞍真正䞍䜜為犯は、䞍䜜為による䜜為犯の実珟であるから、逆にいえば、䞍真正䞍䜜為犯の前提ずしお、行為者には䜕らかの積極的な䜜為をなす矩務、぀たり'''䜜為矩務'''があったずいえるこずが必芁である。 =====保障人的地䜍===== 行為者に䜜為矩務がある、ずいっおも、すべおの人間に䜜為矩務があるず捉えるこずはできない。なぜなら、あらゆる䞍䜜為が構成芁件に該圓するずいうこずは、構成芁件のも぀違法性掚定機胜を倱わせるこずになるからである。そこで'''保障人説'''は、保障人的地䜍にある者に䜜為矩務があり、保障人的地䜍にある者の䞍䜜為が構成芁件に該圓するのだず捉える。 たずえば、池に萜ちお溺れおいる子䟛を助ける矩務は、保障人的地䜍にあるその子の芪には発生するが、通りすがりの䞀般垂民には発生しない。したがっお、芪がその子を助けようずせず、結果的に子䟛が溺死した堎合、芪には䞍䜜為による殺人眪が成立するが、通りすがりの垂民が子䟛を助けようずしなかったずしおも、殺人眪の構成芁件には該圓しないこずになる。 この保障人的地䜍は、芪子のように身分関係に基づいお成立する堎合のほか、䜕らかの先行行為に基づいお発生する堎合もあるず解されおいる。兞型的には、自らの先行行為によっお結果発生の危険を招いた堎合である。たずえば、過倱によっお建物の䞀郚に火を぀けおしたった者は、火灜ずいう結果発生の危険を招いおいるから、保障人的地䜍に基づいお消火掻動をする䜜為矩務が生じ、これを行わない堎合には䞍䜜為による攟火眪が成立する。 たた、先行行為が故意や過倱に基づかない堎合でも、自己の意思に基づいお因果経過に察する排他的支配を獲埗した堎合には保障人的地䜍が生じるず考えられおいる。道で行き倒れになっおいる急病人を自分の車に乗せた者は、圌の生殺䞎奪をその手に握ったずいえ、病院に搬送するなど䜕らかの䜜為をなす矩務が生じる。この矩務に違反しお挫然ず急病人を攟眮した堎合には、やはり䞍真正䞍䜜為犯の成立が問題になる。 保障人的地䜍は契玄に基づいお生じる堎合もある。たずえば、医垫や看護垫は患者を治療する䜜為矩務があるずいえる。 =====因果関係===== 䞍真正䞍䜜為犯が成立するためには䜜為矩務違反ず結果ずの間に因果関係があるこずを必芁ずされる。因果関係の前提ずしお条件関係の怜蚎が必芁ずなるが、泚意すべきは、コンディチオ公匏ぞの圓おはめに関しお、䞍䜜為犯の堎合は、いわゆる「仮定的事情の付加えの犁止」の原則が適甚されないこずである。すなわち、䞍䜜為犯の条件関係を認める堎合には、どうしおも「その䜜為がなされおいたならば、結果は発生しなかった」ずいえるこずが必芁であるから、仮定される「䜜為」を付加えお怜蚎するこずが必芁になるのである。 === 因果関係 === 結果犯においおは、実行行為ず発生結果の間に䞀定の結び぀きが芁求される。これを因果関係ず呌ぶ。因果関係は、行為者に結果責任を負わせるための客芳的な芁件である。 ==== 条件関係 ==== 因果関係を論じるための倧前提は条件関係である。 条件関係は「その行為を取り去るこずで、結果が発生しなかったずいえるか」ずいう基準によっお刀断される。その行為を取り去った堎合に結果が発生しなかったずいえるならば「条件関係がある」ずいえ、その行為を取り去った堎合にもやはり結果が発生したずいえるならば、「条件関係がない」ずいえる。 この公匏はしばしば「あれなくばこれなし」の関係、あるいは'conditio sine qua non'の公匏コンディチオ公匏ず呌ばれる。 ==== 盞圓因果関係 ==== 条件関係が肯定された堎合、次に、行為からすべおの結果を行為者に垰責するこずが劥圓かどうかが問題ずなる。 これは、偶然の事情自然力、䞍可抗力、他者の行為、被害者の玠因等が介圚しお結果が発生した堎合に、発生したより重い結果をすべお行為者に垰責するこずができるかずいう問題である。 ここでもうひず぀の刀断基準が介入するこずになる。すなわち「圓該行為から圓該結果が発生するこずは、瀟䌚通念䞊盞圓だずいえるか」ずいう基準である。このような基準を介入させお客芳的垰責の範囲を制限する理論を盞圓因果関係説ず呌ぶ。 盞圓因果関係の刀断察象因果関係の刀断基底には、行為時の事情ず行為埌の事情がある。たた、刀断基底にどのような事情を取り蟌むべきかをめぐっお、'''䞻芳説'''、'''客芳説'''、'''折衷説'''の察立がある。 ;行為時の事情:行為時の事情ずは、被害者の玠因などが結果に圱響した堎合に、発生したより重い結果を行為者に垰責できるかどうかの問題である。たずえば、通垞では死亡に至らない皋床の傷害を負ったが、被害者の脳に梅毒による病倉があったために、病倉が悪化しお死に至った堎合、脳の病倉が倖芋䞊行為者に認識できないものであったずしおも死亡ずいう重い結果を垰責できるかどうか、刀断が分かれる。 :'''䞻芳説'''によれば、行為時の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「行為時に行為者が認識しおいた事情」である。この説に埓っお䞊蚘の事䟋を怜蚎するず、行為者が特に被害者の脳の病倉を認識しおいたのであれば死亡ずいう重い結果は行為者に垰責されるが、そうでなければ垰責されないこずになる。 :'''客芳説'''によれば、行為時の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「行為時に客芳的に存圚しおいたすべおの事情」である。この説に埓っお䞊蚘の事䟋を怜蚎するず、被害者の脳に病倉があったずいう事実が客芳的に存圚しおいたのであれば、それが行為者や䞀般人にずっお認識䞍可胜な病倉であったずしおも、傷害から発生した死亡ずいう重い結果は行為者に垰責されるこずになる。 :'''折衷説'''によれば、行為時の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「行為時に䞀般人が認識可胜であった事情」および「行為時に行為者が特に認識しおいた事情」である。この説に埓っお䞊蚘の事䟋を怜蚎するず、脳に病倉があるずいう事情は通垞䞀般人にずっお認識䞍可胜であるから、行為者が特にその病倉を認識しおいたのでない限り、死亡ずいう重い結果は垰責されないこずになる。 ;行為埌の事情:行為埌の事情ずは、実行行為の終了埌に、他者の行為や自然力などが介入した堎合に、発生した重い結果を行為者に垰責できるかの問題である因果経過の盞圓性。たずえば、行為者が被害者をナむフで刺しお死に至らない皋床の重傷を負わせたが、治療のため搬送された病院で医療ミスにより死亡した堎合、医療ミスの介圚が行為者にずっお予芋䞍可胜な事情であっおも、被害者の死ずいう重い結果を行為者に垰責できるか、刀断が分かれる。 :'''䞻芳説'''によれば、行為埌の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「行為者が予芋しおいた事情」であるから、行為者が医療ミスを予芋しおいたのでない限り、実行行為ず被害者の死ずの因果関係は吊定される。 :'''客芳説'''によれば、行為埌の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「予芋可胜な行為埌の事情」であるから、医療ミスが予芋可胜であるずいえない限り、実行行為ず被害者の死ずの因果関係は吊定される。 :'''折衷説'''によれば、行為埌の事情ずしお刀断基底に取り蟌むべきものは「䞀般人が予芋可胜な事情」および「行為者が予芋しおいた事情」であるから、医療ミスが䞀般人にずっお予芋䞍可胜であれば、行為者が医療ミスを特に予芋しおいたのでない限り、実行行為ず被害者の死ずの因果関係は吊定される。 ==== 客芳的垰属論「危険の珟実化」ずも ==== ==== 結果的加重犯 ==== == 客䜓論保護法益 == == 結果 == 因果ずは原因ず結果である === 䟵害犯ず危険犯 === === 結果犯ず単玔行為犯 === 行為の他に結果の発生を必芁ずするか吊かによっお、結果犯ず単玔行為犯に分けられる。倚くの犯眪においおは、行為だけでなく䞀定の結果の発生が構成芁件芁玠ずされる。これを結果犯ずいう。䟋えば、殺人眪刑法199条、窃盗眪同235条、噚物損壊眪同261条などがこれに圓たる。これに察しお、結果の発生を必芁ずせずに単に行為だけを構成芁件芁玠ずする犯眪を、単玔行為犯ずいう。䟋えば、停蚌眪刑法169条、虚停告蚎眪同172条、暎行眪同208条などがこれに圓たる。 === 即成犯・継続犯・状態犯 === == 䞻芳的構成芁件芁玠 == === 目的犯・傟向犯・衚珟犯 === === 䞻芳的違法芁玠 === {{stub}} 䞻芳的構成芁件ずは類型である [[Category:刑法総論|こうせいようけん]]
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2021-08-10T16:33:07Z
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HTML/ヘッダ
HTML > ヘッダ HTML5では これだけです。DTDがないので、もはやHTML5はSGMLではなくなりたした。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 HTMLは、DTD(Document Type Definition = 文曞型定矩)をスキヌマ蚀語を採甚しおいたす。HTMLのDTDには、HTMLで甚いるこずができる芁玠や属性などが定矩されおいたす。䟋えばHTML 4.01には次の3皮類のDTDが存圚したす。 DTDは文曞の先頭にひず぀だけ蚘述したす。しばし省略されるが正匏なHTMLの文曞には必芁なものであり、䞀字䞀句間違えずに入力する必芁がありたす。 HTML 4.01 Strictの堎合 HTML 4.01 Transitionalの堎合 HTML 4.01 Framesetの堎合 なお、䞀郚のりェブブラりザでは䞊蚘のたた蚘述すれば芏栌に埓った暙準準拠モヌドずなるが、末尟にあるURLの郚分を省略するずその文曞は埌方互換モヌドずなり、りェブブラりザの独自拡匵が䜿甚できるようになりたす。ただしStrictでは埌方互換モヌドでも独自拡匵が利甚できない実装系が倚い。 meta芁玠は、文曞自䜓のさたざたな情報(メタデヌタ)を蚘述したす。 HTML5では、HTML4.01 以前に http-equiv属性 を䜿いアドホックに指定しおいたメタデヌタは、より盎感的な固有の属性によっお眮換わり、http-equiv属性の䜿甚機䌚は殆どなくなりたした。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 本来ならばHTTPで亀換される情報をあらかじめファむルに蚘茉しおおくこずができたす。この属性に察応しおいるWWWサヌバやりェブブラりザがこの情報を読み蟌んで、ペヌゞの䜜成者が望むHTTP䞊の動䜜を実珟させるこずができたす。 ただし、本来ならばHTTPレスポンスヘッダで指定すべきものであるため、蚘述するこずで䞍具合が起こる堎合もありたす。 HTML5での文字笊号化圢匏は、 ずなりたす。シンプルですね。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 文曞がtext/html圢匏で曞かれおいるこずを瀺すず同時に文曞䞭で䜿われおいる文字笊号化方匏を指定したす。文曞䞭で䜿われおいる文字笊号化方匏ず同じ笊号化方匏を蚭定する必芁がありたす。文曞䞭で䜿われおいる文字コヌドず異なるものを指定した堎合、文字化けの原因になるので泚意が必芁です。 HTML5では、スタむルシヌトは CSS,スクリプトの蚀語は Javascript がそれぞれ既定倀 ずなりたした。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 ペヌゞ内でスタむルシヌト、スクリプトを䜿甚しおいる堎合に䜿甚しおいるスタむルシヌト・スクリプトの皮類をそれぞれ指定したす。省略しおもりェブブラりザがtext/css、text/javascriptず自動的に認識するが、指定するこずが望たしい。 HTML5で、自動的にペヌゞを読蟌む堎合 HTTPのRefreshヘッダを指定するこずにより、ペヌゞが読み蟌たれおから自動的に再読み蟌みをするこずをクラむアントに指定したす。URLを指定した堎合は、指定したURLの再読み蟌みが行われたす。ただし、アクセシビリティの面からは利甚が掚奚されないです。サヌバヌ偎でリダむレクトの凊理を行う、通垞のリンクで移動させるなどの方法で代甚するこずが望たしい。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 秒数 ず URL の間に、; url= が必芁でした。 HTML5では、PICS を芏定しおいたせん。 PICS自䜓が、HTMLの芏栌策定から手を匕いた W3C が策定した芏栌で、既に廃止ないし倱効しおいたす。 https://www.w3.org/PICS/labels.html 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 コンテンツに幎霢制限に関する情報を蚘述したす。 pics-1.1 "URL"の郚分でPics-Labelの仕様が曞かれおいるペヌゞのURLを指定し、l r ()の郚分(LずRの小文字の間に半角スペヌス)で仕様に埓った幎霢制限レベルの蚘述を4段階評䟡で行う。仕様は耇数定められおいるため、自分の埓う圢匏の蚘述法に埓っお項目を指定したす。 䟋えば英囜非営利団䜓ICRA(Internet Content Rating Association)の定める圢匏に埓った堎合は以䞋のような圢匏ずなりたす。 HTML5では、 の様な新しいメタデヌタも芏定されたした。 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 その他の具䜓的にHTMLで芏定されおいないメタ情報に぀いおは、name属性ずcontent属性(ずscheme属性)を甚いお蚘述したす。 HTML5 § 4.2.4 The link element https://html.spec.whatwg.org/multipage/semantics.html#the-link-element 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 文曞に関連する別のリ゜ヌスを蚘述する芁玠。倖郚スタむルシヌトの指定やサむト内リンクに関する情報指定等に甚いられたす。サむト内リンクに関する䞀郚の情報はSeaMonkeyやOperaなど䞀郚のブラりザがナビゲヌション情報ずしお取埗内容をブラりザのツヌルバヌに衚瀺したす。 rel属性はURLで瀺したペヌゞの偎から芋たこのペヌゞずの関係を、rev属性はこのペヌゞの偎から芋たURLで瀺したペヌゞの関係を瀺す。倖郚ファむルをペヌゞ内に埋め蟌む堎合はtype属性も蚘述したす。 HTML5 4.2.3 The base element https://html.spec.whatwg.org/multipage/semantics.html#the-base-element 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 <base href="URL">で、ペヌゞ内のすべおのリンクが、指定されたURLを基準にしたす。<base href="URL" target="タヌゲット">のようにしおtarget属性も指定するこずが可胜。たずえば䞋のりェブペヌゞがhttp://ja.wikipedia.org/ だずしお、 ず入力するず、http://ja.wikipedia.org/wiki/HTML ではなく、http://ja.wikibooks.org/wiki/HTML にリンクされたす。
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HTML > ヘッダ
[[HTML]] > '''ヘッダ''' == 蚘述䟋 == ;HTML5:<syntaxhighlight lang="HTML" highlight="3-6"> <!DOCTYPE html"> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>HTML/ヘッダ</title> </head> <body> <!-- 本文 --> </body> </html> </syntaxhighlight > : HTML5では、スタむルシヌトは text/css、スクリプトは text/javascript が既定ずなり明瀺的な指定は䞍芁になりたした。 䞊蚘コヌドでも動きたすが、<code><html lang="ja"></code> ず蚀語を日本語であるず明瀺するず、より怜玢゚ンゞンやwebブラりザなどが読み取りやすくなりたす。 :<syntaxhighlight lang="HTML"> <!DOCTYPE html"> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>HTML/ヘッダ</title> </head> <body> <!-- 本文 --> </body> </html> </syntaxhighlight > ;HTML4 Strict:<syntaxhighlight lang="html4strict" highlight="3-8"> <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> <html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=UTF-8"> <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css"> <meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> <title>HTML/ヘッダ</title> </head> <body> <!-- 本文 --> </body> </html> </syntaxhighlight > == 必須芁玠 == ;html :HTML文曞であるこずを衚す芁玠。HTML文曞の最初DTDの次に&lt;html&gt;、最埌に&lt;/html&gt;を䞀組入力したす。 :開始芁玠にはlang属性を甚いお䜿甚蚀語が䜕であるかを指定するこずが望たしい。lang属性を指定するこずで適切なフォントが指定され文字化けなどを防ぐこずが出来たす。日本語環境に察するlang="ja"など蚀語環境ず䜿甚蚀語が同じ堎合は属性指定でそれほど目立った効果を埗らないかもしれたせんが、蚀語環境ず䜿甚蚀語が異なる堎合は属性指定で適切な効果を埗られるこずが倚い。 ;head :&lt;head&gt;&lt;/head&gt;を&lt;html&gt;&lt;/html&gt;䞭に䞀組入力したす。ここにはtitle芁玠やmeta芁玠など文曞に関する情報を蚘述したす。ここで曞いた情報が盎接衚瀺されるこずはたせんが、的確な衚瀺を行うためにブラりザ偎に必芁な情報を匕き枡す圹目がありたす。 :;title ::ペヌゞのタむトルを衚す芁玠。䞀般的なりェブブラりザでは、タむトルバヌに衚瀺されたす。 :&lt;head&gt;&lt;/head&gt;䞭に䞀組入力し、の郚分にタむトルを入力するこずで指定したす。タむトルはその文曞が䜕であるかを瀺すもので、怜玢結果に衚瀺される際やお気に入りブックマヌク登録を行ったずきでもおおよその内容が䜕であるか分かるようにするこずが奜たしい。 :䟋えば「卯園工業株匏䌚瀟」の䌚瀟抂芁であればタむトルは「䌚瀟抂芁」ではなく「䌚瀟抂芁卯園工業株匏䌚瀟」ずすべきです。 ;body :&lt;body&gt;&lt;/body&gt;を&lt;html&gt;&lt;/html&gt;䞭に䞀組入力したす。ここには盎接ブラりザに衚瀺させたい文章を入力したす。 == !DOCTYPE == HTML5では :<syntaxhighlight lang="HTML"> <!DOCTYPE html> </syntaxhighlight> これだけです。DTDがないので、もはや[[w:HTML5|HTML5]]は[[w:SGML|SGML]]ではなくなりたした<ref>[https://html.spec.whatwg.org/#the-doctype HTML Living Standard::§13.1.1 The DOCTYPE]</ref>。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 HTMLは、'''[[w:Document Type Definition |DTD]]'''Document Type Definition = 文曞型定矩を[[w:スキヌマ蚀語|スキヌマ蚀語]]を採甚しおいたす。HTMLのDTDには、HTMLで甚いるこずができる芁玠や属性などが定矩されおいたす。䟋えばHTML 4.01には次の3皮類のDTDが存圚したす。 ;Strict :最も厳密なDTDで論理的なマヌクアップの目的を䞭心に構成されおおり、HTML 3.2ず比范するず芖芚的ずされる芁玠の倚くが削陀された。 ;Transitional :HTML 3.2から4.01ぞの過枡期に甚いるDTDです。Strictぞの移行によっお削陀された芁玠を以前のバヌゞョンずの互換性のために含む。ただしむンラむンフレヌム以倖のフレヌムは䜿甚できないです。 ;Frameset :フレヌム定矩甚のDTDです。フレヌム定矩以倖の目的で䜿甚するこずが出来ず、たた&lt;html&gt;&lt;/html&gt;に盎接&lt;body&gt;芁玠を含めるこずが出来ないです。&lt;noframes&gt;&lt;/noframes&gt;䞭に蚘述する必芁がありたす。 DTDは文曞の先頭にひず぀だけ蚘述したす。しばし省略されるが正匏なHTMLの文曞には必芁なものであり、䞀字䞀句間違えずに入力する必芁がありたす。 HTML 4.01 Strictの堎合 <pre><nowiki><!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"></nowiki></pre> HTML 4.01 Transitionalの堎合 <pre><nowiki><!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd"></nowiki></pre> HTML 4.01 Framesetの堎合 <pre><nowiki><!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"></nowiki></pre> なお、䞀郚の[[w:りェブブラりザ|りェブブラりザ]]では䞊蚘のたた蚘述すれば芏栌に埓った暙準準拠モヌドずなるが、末尟にあるURLの郚分を省略するずその文曞は埌方互換モヌドずなり、りェブブラりザの独自拡匵が䜿甚できるようになりたす。ただしStrictでは埌方互換モヌドでも独自拡匵が利甚できない実装系が倚い。 == meta芁玠 == meta芁玠は、文曞自䜓のさたざたな情報[[w:メタデヌタ|メタデヌタ]]を蚘述したす。 === http-equiv属性 === HTML5では、HTML4.01 以前に http-equiv属性 を䜿いアドホックに指定しおいたメタデヌタは、より盎感的な固有の属性によっお眮換わり、http-equiv属性の䜿甚機䌚は殆どなくなりたした。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 本来ならば[[w:HTTP|HTTP]]で亀換される情報をあらかじめファむルに蚘茉しおおくこずができたす。この属性に察応しおいるWWWサヌバやりェブブラりザがこの情報を読み蟌んで、ペヌゞの䜜成者が望むHTTP䞊の動䜜を実珟させるこずができたす。 ただし、本来ならばHTTPレスポンスヘッダで指定すべきものであるため、蚘述するこずで䞍具合が起こる堎合もありたす。 ==== 文字笊号化方匏の指定 ==== HTMLでの文字笊号化圢匏は、 :<syntaxhighlight lang="HTML"> <meta charset="UTF-8"> </syntaxhighlight> ずなりたす。シンプルですね。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=文字笊号化方匏"> </syntaxhighlight> 文曞がtext/html圢匏で曞かれおいるこずを瀺すず同時に文曞䞭で䜿われおいる[[w:文字笊号化方匏|文字笊号化方匏]]を指定したす。文曞䞭で䜿われおいる文字笊号化方匏ず同じ笊号化方匏を蚭定する必芁がありたす。文曞䞭で䜿われおいる文字コヌドず異なるものを指定した堎合、文字化けの原因になるので泚意が必芁です。 ==== スタむルシヌト・スクリプトのタむプ指定 ==== HTML5では、スタむルシヌトは CSSスクリプトの蚀語は Javascript がそれぞれ既定倀 ずなりたした。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css"> <meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> </syntaxhighlight> ペヌゞ内でスタむルシヌト、スクリプトを䜿甚しおいる堎合に䜿甚しおいるスタむルシヌト・スクリプトの皮類をそれぞれ指定したす。省略しおもりェブブラりザがtext/css、text/javascriptず自動的に認識するが、指定するこずが望たしい。 ==== 自動的にペヌゞを読蟌む ==== HTML5で、自動的にペヌゞを読蟌む堎合 :<syntaxhighlight lang="HTML"> <meta http-equiv="Refresh" content="秒数"> <meta http-equiv="Refresh" content="秒数 URL"> </syntaxhighlight> HTTPのRefreshヘッダを指定するこずにより、ペヌゞが読み蟌たれおから自動的に再読み蟌みをするこずをクラむアントに指定したす。URLを指定した堎合は、指定したURLの再読み蟌みが行われたす。ただし、アクセシビリティの面からは利甚が掚奚されないです。サヌバヌ偎でリダむレクトの凊理を行う、通垞のリンクで移動させるなどの方法で代甚するこずが望たしい。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <meta http-equiv="Refresh" content="秒数"> <meta http-equiv="Refresh" content="秒数; url=URL"> </syntaxhighlight> 秒数 ず URL の間に、<code>; url=</code> が必芁でした。 ==== セルフレむテリング ==== HTML5では、PICS を芏定しおいたせん。 PICS自䜓が、HTMLの芏栌策定から手を匕いた W3C が策定した芏栌で、既に廃止ないし倱効しおいたす。 https://www.w3.org/PICS/labels.html ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <meta http-equiv="Pics-Label" content='(pics-1.1 "URL" l r (v 0 s 0 n 0 l 0))'> </syntaxhighlight> コンテンツに幎霢制限に関する情報を蚘述したす。 pics-1.1 "URL"の郚分でPics-Labelの仕様が曞かれおいるペヌゞのURLを指定し、l r ()の郚分LずRの小文字の間に半角スペヌスで仕様に埓った幎霢制限レベルの蚘述を4段階評䟡で行う。仕様は耇数定められおいるため、自分の埓う圢匏の蚘述法に埓っお項目を指定したす。 䟋えば英囜非営利団䜓ICRAInternet Content Rating Associationの定める圢匏に埓った堎合は以䞋のような圢匏ずなりたす。 {| class="wikitable" |- !幎霢制限ずなる芁玠!!芏制Lv0!!芏制Lv1!!芏制Lv2!!芏制Lv3!!芏制Lv4 |- !v=violence暎力 |rowspan=4|問題なし||喧嘩、障害||殺人行為などの描写||流血を䌎う殺人や死䜓||過激な暎力・殺人 |- !s=sexセックス |普通のキスなど||ペッティング||性行為を連想させる衚珟や描写||性行為を鮮明に描写 |- !n=nudeヌヌド |露出床の高い服装||氎着や䞋着など比范的露出床の高い服装の描写||党裞などの描写||性噚などの匷調された裞䜓の描写など |- !l=language蚀葉 |比范的穏やかだが品のない蚀葉や悪口||冒涜などの悪口||性的な衚珟。||誹謗䞭傷や過激な゚ロ。 |- !URLの指定 |colspan="5"|<nowiki>http://www.rsac.org/ratingsv01.html</nowiki> |} === その他の情報を蚘茉する === HTML5では、 :<syntaxhighlight lang="HTML"> <meta name="application-name" content="Gmail"> </syntaxhighlight> の様な新しいメタデヌタも芏定されたした。 ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <meta name="情報の皮類" content="情報"> </syntaxhighlight> その他の具䜓的にHTMLで芏定されおいないメタ情報に぀いおは、name属性ずcontent属性ずscheme属性を甚いお蚘述したす。 {| class="wikitable" |- !colspan="2"|情報の皮類!!情報 |- |rowspan="6"|䜜成者||author||䜜成者の名前実名でもハンドルでも |- |generator||䜜成゜フト |- |reply-to||連絡先メヌルアドレスを曞くのが䞀般的 |- |tel||電話番号 |- |fax||FAX番号 |- |copyright||著䜜暩 |- |rowspan="3"|日時||creation date||䜜成日 |- |date||䜜成日たたは曎新日 |- |expires||有効期限 |- |rowspan="6"|察象||distribution||他のmetaタグの察象範囲<br />'''global''':倖郚<br />'''local''':内郚 |- |language||䜿甚蚀語 |- |coverage||商品やサヌビスの提䟛範囲<br />'''worldwide''':å…šäž–ç•Œ |- |targeted geographic area||りェブペヌゞの察象範囲 |- |rating |察象幎霢<br />'''general''':䞀般的<br />'''safe for kids''':子䟛が芋おも安心<br />'''adult''':倧人向け<br />'''child''':子䟛向け |- |classification |ペヌゞのゞャンル<br />'''business''':仕事甚<br />'''computers''':コンピュヌタ関連<br />'''entertainment''':゚ンタヌテむメント<br />'''internet''':むンタヌネット関連<br />'''miscellaneous''':ごちゃごちゃ<br />'''personal''':個人的なペヌゞ |- |rowspan="4"|怜玢ロボット||keywords||キヌワヌド「,」で区切たす |- |description||ペヌゞ内容の芁玄 |- |robots |怜玢させるかさせないか「,」で区切たす<br />'''index''':そのペヌゞを怜玢させる<br />'''noindex''':そのペヌゞを怜玢させない<br />'''follow''':リンク先を怜玢させる<br />'''nofollow''':リンク先を怜玢させない |- |revisit_after||'''X days''':X日埌に再怜玢 |} == link芁玠 == HTML5 § 4.2.4 The link element https://html.spec.whatwg.org/multipage/semantics.html#the-link-element ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 文曞に関連する別のリ゜ヌスを蚘述する芁玠。倖郚スタむルシヌトの指定やサむト内リンクに関する情報指定等に甚いられたす。サむト内リンクに関する䞀郚の情報は[[w:SeaMonkey|SeaMonkey]]や[[w:Opera|Opera]]など䞀郚のブラりザがナビゲヌション情報ずしお取埗内容をブラりザのツヌルバヌに衚瀺したす。 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <link rel="ペヌゞずの関係" href="アドレス" type="ファむルタむプ"> <link rev="ペヌゞずの関係" href="アドレス" type="ファむルタむプ"> </syntaxhighlight> rel属性はURLで瀺したペヌゞの偎から芋たこのペヌゞずの関係を、rev属性はこのペヌゞの偎から芋たURLで瀺したペヌゞの関係を瀺す。倖郚ファむルをペヌゞ内に埋め蟌む堎合はtype属性も蚘述したす。 {| class="wikitable" |- !倀!!抂芁 |- |stylesheet||倖郚ファむルのスタむルシヌト |- |alternate stylesheet||倖郚ファむルの代替スタむルシヌト |- |alternate||ドキュメントの別バヌゞョン。RSSやAtomを指定するのに利甚され、ここで指定された内容はRSS察応のブラりザが自動的に情報を取埗しおツヌルバヌなどで通知されたす。耇数指定する堎合、ブラりザが内容を識別できるようにtitle属性を぀けるのが望たしい。 |- |shortcut icon||[[w:Favicon|Favicon]]。iconずずもに指定するのが望たしい。 |- |icon||Favicon。shortcut iconず合わせお指定するのが望たしい。 |- |made||䜜成者の連絡先。 |- |start||トップペヌゞ |- |next||次のペヌゞ指定先に内容の続きがあるこずを瀺す |- |prev||前のペヌゞこのペヌゞからの内容が続いおいるこずを瀺す |- |search||怜玢に関する情報の堎所。りィキメディアプロゞェクトのように[[w:OpenSearch|OpenSearch]]圢匏のxmlファむルを指定しおFirefoxなどの怜玢プラグむンを読み蟌たせる堎合もありたす。 |- |contents||目次 |- |index||玢匕 |- |glossary||甚語集 |- |copyright||著䜜暩に぀いおのペヌゞ |- |made||䜜成者の連絡先をrev属性で指定。<nowiki>mailto:</nowiki>でメヌルアドレスを蚘述するのが䞀般的ですが、䜜成者ず連絡が取れるのであればメヌルフォヌムなどのペヌゞを指定しおもよい。 |- |chapter||ç«  |- |section||節 |- |subjection||項 |- |appendix||付録 |- |help||ヘルプペヌゞ |- |bookmark||文曞内のゞャンプ先 |} == base芁玠 == HTML5 4.2.3 The <dfn><code>base</code></dfn> element https://html.spec.whatwg.org/multipage/semantics.html#the-base-element ---- 以䞋、HTML4.01 以前に぀いおの蚘述 &lt;base href="URL"&gt;で、ペヌゞ内のすべおのリンクが、指定されたURLを基準にしたす。&lt;base href="URL" target="タヌゲット"&gt;のようにしおtarget属性も指定するこずが可胜。たずえば䞋のりェブペヌゞがhttp://ja.wikipedia.org/ だずしお、 :<syntaxhighlight lang="html4strict"> <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> <html> <head> <title>りィキブックスぞのリンク</title> <base href="http://ja.wikibooks.org/"> </head> <body> <p><a href="./wiki/HTML">HTMLの教科曞</a></p> </body> </html> </syntaxhighlight> ず入力するず、http://ja.wikipedia.org/wiki/HTML ではなく、http://ja.wikibooks.org/wiki/HTML にリンクされたす。 [[Category:HTML|HTML ぞ぀た]]
2005-08-27T17:35:46Z
2023-10-06T07:47:40Z
[]
https://ja.wikibooks.org/wiki/HTML/%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%80
2,752
小孊校囜語
小孊校の囜語では、生きおいく䞊で必芁な蚀葉や字などに぀いお、孊習したす。 これらの内容は瀟䌚生掻においお、ずおも倧切ですから、本項目を通しお、しっかりず孊習しおいきたしょう。 芋たい孊幎のずころをクリックしおください。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "小孊校の囜語では、生きおいく䞊で必芁な蚀葉や字などに぀いお、孊習したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "これらの内容は瀟䌚生掻においお、ずおも倧切ですから、本項目を通しお、しっかりず孊習しおいきたしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "芋たい孊幎のずころをクリックしおください。", "title": "䞀芧" } ]
小孊校(しょうがっこう)の囜語(こくご)では、生(い)きおいく䞊(うえ)で必芁(ひ぀よう)な蚀葉(こずば)や字(じ)などに぀いお、孊習(がくしゅう)したす。 これらの内容(ないよう)は瀟䌚生掻(しゃかいせいか぀)においお、ずおも倧切(たいせ぀)ですから、本項目(ほんこうもく)を通(ずお)しお、しっかりず孊習(がくしゅう)しおいきたしょう。
{{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|小孊校の孊習|frame=1}} {{ruby|小孊校|しょうがっこう}}の{{ruby|囜語|こくご}}では、{{ruby|生|い}}きおいく{{ruby|侊|うえ}}で{{ruby|必芁|ひ぀よう}}な{{ruby|蚀葉|こずば}}や{{ruby|字|じ}}などに぀いお、{{ruby|å­Šç¿’|がくしゅう}}したす。 これらの{{ruby|内容|ないよう}}は{{ruby|瀟䌚生掻|しゃかいせいか぀}}においお、ずおも{{ruby|倧切|たいせ぀}}ですから、{{ruby|本項目|ほんこうもく}}を{{ruby|通|ずお}}しお、しっかりず{{ruby|å­Šç¿’|がくしゅう}}しおいきたしょう。 <!-- 線集者ぞ 小孊生が芋るこずも考えられたすので、線集の際には、孊幎別挢字配圓衚を参考にし、孊幎に応じた挢字を䜿う、振り仮名を぀けるなどの考慮をしおいただきたすようお願い臎したす。--> == {{ruby|䞀芧|いちらん}} == {{ruby|芋|み}}たい{{ruby|孊幎|がくねん}}のずころをクリックしおください。 {{進捗状況}} * [[/1孊幎|1ねんせい]] {{進捗|50%|2013-12-21}} :: [[/挢字/1幎生でならう挢字|1{{ruby|幎生|ねんせい}}で{{ruby|å­Š|たな}}ぶかん{{ruby|字|じ}}]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :: [[/はやくち こずば|はやくち こずば]] {{進捗|25%|2014-10-08}} :: [[/おむすびころりん]] :: [[/おおきな かぶ]] * [[小孊校囜語/2孊幎|2幎生]] {{進捗|25%|2014-10-08}} :: [[/挢字/2幎生で習う挢字|2幎生で孊ぶかん字]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :: [[/わらべうた|わらべうた]] * [[/3孊幎|3幎生]] {{進捗|25%|2014-10-08}} :: [[/挢字/3幎生で習う挢字|3幎生で孊ぶ{{ruby|挢|かん}}字]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :: [[/いろはうた|いろはうた]] * [[/4孊幎|4幎生]] {{進捗|00%|2013-12-19}} :: [[/挢字/4幎生で習う挢字|4幎生で孊ぶ挢字]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :: [[/ごんぎ぀ね|ごんぎ぀ね]]原䜜{{ruby|新矎南吉|にいみなんきち}} :: [[/手ぶくろを買いに|手ぶくろを買いに]]原䜜新矎南吉{{進捗|100%|2018-07-08}} * [[/5孊幎|5幎生]] {{進捗|00%|2013-12-19}} :: [[/挢字/5幎生で習う挢字|5幎生で孊ぶ挢字]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :叀文 :: [[/枕草子|{{ruby|枕草子|たくらのそうし}}]]原䜜{{ruby|枅少玍蚀|せいしょうなごん}} :: [[/埒然草|{{ruby|埒然草|぀れづれぐさ}}]]原䜜{{ruby|兌奜法垫|けんこうほうし}}{{ruby|吉田兌奜|よしだけんこう}} :: [[/平家物語|{{ruby|平家物語|ぞいけものがたり}}]] :: [[/竹取物語|{{ruby|竹取物語|たけずりものがたり}}]] :挢文 :: [[/孔子|{{ruby|孔子|こうし}}]] :: [[/挢文|挢文]] :近代文孊 :: [[小孊校囜語/雚ニモマケズ|雚ニモマケズ]]原䜜{{ruby|宮柀賢治|みやざわけんじ}} :: [[小孊校囜語/泚文の倚い料理店|泚文の倚い料理店]]原䜜宮柀賢治 * [[小孊校囜語/6孊幎|6幎生]] {{進捗|00%|2013-12-19}} :: [[小孊校囜語/挢字/6幎生で習う挢字|6幎生で孊ぶ挢字]] {{進捗|75%|2013-12-26}} :叀文 :: [[小孊校囜語/おくの现道|おくの现道]]原䜜{{ruby|束尟芭蕉|た぀おばしょう}} :挢文 :: [[小孊校囜語/孔子|{{ruby|孔子|こうし}}]] * [[/ひらがな・カタカナ|ひらがな・<ruby><rb>カタカナ</rb><rp></rp><rt>かたかな</rt><rp></rp></ruby>]]{{進捗|100%|2006-07-23}} <br> * [[/挢字|<ruby><rb>挢字</rb><rp>(</rp><rt>かんじ</rt><rp>)</rp></ruby>]] {{進捗|50%|2013-12-26}} * [[/ロヌマ字|<ruby><rb>ロヌマ字</rb><rp>(</rp><rt>ろヌたじ</rt><rp>)</rp></ruby>]] {{進捗|50%|2013-12-26}} * [[/衚珟|<ruby><rb>衚珟</rb><rp>(</rp><rt>ひょうげん</rt><rp>)</rp></ruby>]] {{進捗|00%|2013-12-19}} * [[/䜜文|<ruby><rb>䜜文</rb><rp>(</rp><rt>さくぶん</rt><rp>)</rp></ruby>]] {{進捗|00%|2013-12-19}} * [[/俳句|{{ruby|俳句|はいく}}]] ---- * [[小孊校曞写|小孊校{{ruby|曞写|しょしゃ}}]] ---- * [[䞭孊受隓囜語]] {{進捗|00%|2014-01-05}} [[Category:小孊校囜語|*]] [[Category:小孊校教育|囜*]] [[Category:日本語|小*]]
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2022-08-31T03:26:48Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:進捗" ]
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2,755
自然科孊
メむンペヌゞ > 自然科孊
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メむンペヌゞ > 自然科孊
[[メむンペヌゞ]] > '''自然科孊''' {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|自然科孊|自然科孊}} |- |{{Wikinews|自然科孊|Category:自然科孊|カテゎリ}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |- |{{進捗状況}} |} == 高等孊校の孊習 == *[[高等孊校数孊]] *[[高等孊校理科]] *[[高等孊校理数]] *[[高等孊校工業]] *[[高等孊校蟲業]] *[[高等孊校氎産]] *[[高等孊校情報]] == [[倧孊の孊習]] == === 基本分野 === *[[理孊]] **[[æ•°å­Š]] **[[物理孊]] **[[化孊]] **[[生物孊]] **[[地球科孊]] **[[倩文孊]] === 応甚分野 === *[[医孊]] *[[歯孊]] *[[薬孊]] *[[獣医孊]] *[[蟲孊]] *[[氎産孊]] *[[工孊]] *[[情報科孊]] *[[環境科孊]] {{NDC|400|*}} [[Category:自然科孊|! しせんかかく]] [[Category:曞庫|しせんかかく]]
2005-08-30T02:26:42Z
2023-09-29T10:37:23Z
[ "テンプレヌト:蔵曞䞀芧", "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:NDC", "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Wikinews" ]
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生物孊
メむンペヌゞ>生物孊 生物孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。 党生物の分類を目指すりィキプロゞェクトりィキスピヌシヌズがありたす。
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メむンペヌゞ生物孊 生物孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。 党生物の分類を目指すりィキプロゞェクトりィキスピヌシヌズがありたす。
[[メむンペヌゞ]]生物孊 {{NDC|460|せいふ぀かく}} {{NDC|470|せいふ぀かく}} {{NDC|480|せいふ぀かく}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|生物孊|生物孊}} |- |{{Commons|Category:Biology}} |- |{{wikiversity|School:生物孊|生物孊}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |- |{{進捗状況}} |} 生物孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。 ''党生物の分類を目指すりィキプロゞェクト[[wikispecies:メむンペヌゞ|りィキスピヌシヌズ]]がありたす。'' == 初等教育甚教科曞 == * [[小孊校理科]] {{進捗|75%|2014-03-14}} * [[䞭孊校理科]] {{進捗|25%|2014-03-14}} * [[高等孊校理科総合B]] {{進捗|25%|2014-03-14}} * [[高等孊校生物]] {{進捗|50%|2005-11-17}} * [[倧孊受隓生物]] {{進捗|25%|2014-03-14}}※ 珟段階では、リンク先の内容は孊習方法のみ。 == 䞀般教科曞 == === 察象生物孊 === * [[動物孊]] * [[怍物孊]] {{進捗|00%|2014-03-14}} * [[埮生物孊]] {{進捗|00%|2014-03-14}} * [[菌類孊]] * [[分子生物孊]] {{進捗|100%|2014-03-14}}※ リンク先は医孊カテゎリに移動。 === 生理・生化孊 === * [[栄逊孊]] === 生態孊 === * [[生態孊]]{{進捗|00%|2014-03-14}} === 现胞・組織孊 === * [[现胞生物孊]] {{進捗|25%|2014-03-14}} === 進化生物孊 === * [[進化生物孊]] === その他 === * [[倧孊教逊 理系孊郚の生物孊]] {{進捗|25%|2018-12-07}} * [[生物孊の研究技術]] {{進捗|00%|2014-03-14}} == 関連教科曞 == === [[医孊]] === *[[発生孊]] {{DEFAULTSORT:せいふ぀かく}} [[Category:自然科孊|せいふ぀かく]] [[Category:生物孊|! せいふ぀かく]] [[Category:曞庫|せいふ぀かく]]
2005-08-30T03:03:35Z
2023-09-28T17:02:19Z
[ "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:進捗", "テンプレヌト:NDC", "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Commons", "テンプレヌト:Wikiversity", "テンプレヌト:蔵曞䞀芧" ]
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2,761
地球科孊
メむンペヌゞ > 地球科孊 地球科孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "メむンペヌゞ > 地球科孊", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "地球科孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
メむンペヌゞ > 地球科孊 地球科孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。
<small> [[メむンペヌゞ]] > 地球科孊 </small> ---- {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|地球科孊|地球科孊}} |- |{{Commons|Category:Earth sciences}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |- |{{進捗状況}} |} 地球科孊に関する文曞・資料・教科曞が収められる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧ください。 == 初等・䞭等教育甚教科曞 == * [[小孊校理科]] * [[䞭孊校理科]] * [[高等孊校理科基瀎]] * [[高等孊校理科総合B]] * [[高等孊校地孊]] * [[倧孊受隓地孊]] == 䞀般教科曞 == * [[地質孊]] * [[岩石孊]] * [[鉱物孊]] * [[堆積孊]] * [[鉱床孊]] * [[地球化孊]] * [[地球物理孊]] * [[火山孊]] * [[地圢孊]] * [[海掋孊]] * [[氎文孊]] * [[雪氷孊]] * [[土壌孊]] * [[地震孊]] * [[応甚地質孊]] * [[地球環境科孊]] * [[叀生物孊]] * [[気象孊]] * [[気候孊]] * [[倩文孊]] [[Category:自然科孊|ちきゆうかかく]] [[Category:地球科孊|! ちきゆうかかく]] [[Category:曞庫|ちきゆうかかく]]
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2015-02-25T13:59:43Z
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医孊
メむンペヌゞ > 医孊 生物孊ず関連する項目がほずんどである。 各甚語のWikipediaの項目を参照。(w: )で瀺した。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "メむンペヌゞ > 医孊", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "生物孊ず関連する項目がほずんどである。", "title": "䞀般甚教科曞" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "䞀般甚教科曞" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "各甚語のWikipediaの項目を参照。(w: )で瀺した。", "title": "䞀般甚教科曞" } ]
メむンペヌゞ > 医孊
[[メむンペヌゞ]] > 医孊 {{NDC|490|*}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|医孊|医孊}} |- |{{Wikisource|ポヌタル: 医孊曞|医孊曞}} |- |{{Wikiquote|Category:医垫|医垫}} |- |{{Wiktionary|Category:医孊|医孊}} |- |{{Wikinews|医孊|Category:医孊|カテゎリ}} |- |{{Commons|Category:Medicine}} |- |{{wikiversity|School:医孊|医孊}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |- |{{進捗状況}} |} == 䞭等教育甚教科曞 == * [[䞭孊校理科]] * [[䞭孊校保健]] * [[高等孊校生物]] * [[高等孊校保健䜓育保健|高等孊校保健]] * [[高等孊校看護]] 専門高校での専門科目 == 䞀般甚教科曞 == === 䞀般教逊課目 === [[生物孊]]ず関連する項目がほずんどである。 *[[有機化孊]] *[[现胞生物孊]] *[[分子生物孊]] *[[発生孊]] *[[遺䌝孊]] *[[進化孊]] === 基瀎医孊 === * [[解剖孊]] [[w:人䜓解剖孊]] ** [[組織孊]] [[w:組織孊]] ** [[肉県解剖孊]][[系統解剖孊]] [[w:系統解剖孊]] *** [[骚孊]] (osteology)[[w:骚孊]] *** [[靭垯孊]] (syndesmology)[[w:靭垯]] *** [[ç­‹å­Š]] (myology)[[w:ç­‹å­Š]] *** [[内臓孊]] (splanchnology) *** [[感芚噚孊]] (aesthesiology) *** [[脈管孊]] (angiology) [[w:脈管孊]] *** [[神経解剖孊]] (neuroanatomy) [[w:神経解剖孊]] * [[生理孊]] [[w:生理孊]] * [[薬理孊]][[w:薬理孊]]※ 総論のみ䜜成枈み * [[病理孊]][[w:病理孊]] {{進捗|50%|2020-10-16}} ** [[挢方薬理孊]][[w:挢方薬]] * [[埮生物孊]][[w:埮生物孊]] * [[免疫孊]] [[w:免疫孊]] * [[生化孊]] [[w:生化孊]] * [[公衆衛生孊]][[w:公衆衛生]] * [[法医孊]][[w:法医孊]] === 臚床医孊 === * [[内科孊]] [[w:内科孊]]  ** [[内科孊/神経孊|神経孊]] [[w:神経孊]]    ** [[内科孊/埪環噚孊|埪環噚孊]] [[w:埪環噚孊]] ** [[内科孊 呌吞噚孊|呌吞噚孊]] [[w:呌吞噚孊]]         ** [[内科孊/消化噚孊|消化噚孊]] [[w:消化噚孊]] ** [[内科孊/腎臓孊|腎臓孊]] [[w:腎臓孊]] ** [[内科孊/内分泌孊|内分泌孊]] [[w:内分泌孊]] ** [[内科孊/血液孊|血液孊]] [[w:血液孊]] ** [[内科孊/感染症孊|感染症孊]][[w:感染症孊]] ** [[内科孊/リりマチ孊|リりマチ孊]][[w:リりマチ孊]]膠原病・リりマチ関連疟患に぀いおの孊問 * [[倖科孊]] [[w:倖科孊]] ** [[倖科孊/脳神経倖科孊|脳神経倖科孊]] [[w:脳神経倖科孊]] ** [[倖科孊/心臓血管倖科孊|心臓血管倖科孊]] [[w:心臓血管倖科孊]] ** [[倖科孊/呌吞噚倖科孊|呌吞噚倖科孊]] [[w:呌吞噚倖科孊]] ** [[倖科孊/消化噚倖科|消化噚倖科]] [[w:消化噚倖科孊]] * [[婊人科孊|婊人科孊]]、[[内科孊/産科孊|産科孊]] [[w:婊人科孊]] [[w:産科孊]] * [[粟神科|粟神科]] [[w:粟神科]] * [[県科孊|県科孊]] [[w:県科孊]] * [[耳錻咜喉科孊|耳錻咜喉科孊]] [[w:耳錻咜喉科孊]] * [[皮膚科孊|皮膚科孊]] [[w:皮膚科孊]] * [[泌尿噚科孊|泌尿噚科孊]] [[w:泌尿噚科孊]] * [[攟射医孊|攟射線医孊]] [[w:攟射線医孊]] * [[倖科孊/敎圢倖科孊|敎圢倖科孊]] [[w:敎圢倖科孊]] * [[小児科孊]] [[w:小児科孊]] ** [[小児科孊/新生児孊|新生児孊]] [[w:新生児孊]] ** [[小児科孊/小児神経孊|小児神経孊]] [[w:小児神経孊]] <!--小児科孊/内科--> <!--小児科孊/倖科--> <!--小児科孊/粟神科--> * [[麻酔科孊]] [[w:麻酔科孊]] ** [[麻酔科孊/ペむンクリニック|ペむンクリニック]] [[w:ペむンクリニック]] * [[救急医孊]] [[w:救急医療]] * [[緩和医療|緩和医療]] [[w:緩和医療]] === 応甚的な関連項目 === 各甚語のWikipediaの項目を参照。w: で瀺した。 * [[OsiriX オンラむン解説文曞]] [[Category:自然科孊|いかく]] [[Category:医孊|! いかく]] [[Category:曞庫|いかく]]
2005-08-30T03:23:16Z
2023-11-27T04:27:02Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Wikisource", "テンプレヌト:Commons", "テンプレヌト:Wikiversity", "テンプレヌト:蔵曞䞀芧", "テンプレヌト:進捗", "テンプレヌト:NDC", "テンプレヌト:Wiktionary", "テンプレヌト:Wikinews", "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:Wikiquote" ]
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歎史孊
歎史孊に関する教科曞が集められおいる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧䞋さい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "歎史孊に関する教科曞が集められおいる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧䞋さい。", "title": " 歎史孊 " } ]
歎史孊に関する教科曞が集められおいる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧䞋さい。
{{Pathnav|メむンペヌゞ|frame=1}} {{History Title||歎史の曞庫。}} 歎史孊に関する教科曞が集められおいる曞庫です。収録内容は以䞋をご芧䞋さい。 {| style="float:right" |- |{{進捗状況}} |- |{{Wikiquote|歎史|歎史}} |- |{{Wikipedia|歎史孊|歎史孊}} |- |{{Wikiversity|School:歎史|歎史}} |- |{{蔵曞䞀芧}} |} == 初等教育・䞭等教育の教科曞 == * [[小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線]] {{進捗|100%|2024-02-28}} ** [[小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線/幎衚]] {{進捗|100%|2024-02-28}} ** [[小孊校瀟䌚/6孊幎/歎史線/人物事兞]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[䞭孊受隓瀟䌚/歎史]] {{進捗|100%|2019-08-29}} * [[䞭孊校瀟䌚 歎史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[高等孊校䞖界史]] {{進捗|100%|2014-03-01}} ** [[高等孊校䞖界史A]] 2単䜍 {{進捗|25%|2014-03-01}} ** [[高等孊校䞖界史B]] 4単䜍 {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[高等孊校日本史]] {{進捗|100%|2014-03-01}} ** [[高等孊校日本史A]] 2単䜍 ** [[高等孊校日本史B]] 4単䜍 {{進捗|25%|2014-03-01}} == 䞀般の教科曞 == * [[歎史孊抂論]] * [[䞖界史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[史芳]] {{進捗|25%|2014-03-01}} === 各囜史 === ==== アゞア ==== ===== 東アゞア ===== * [[日本史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[䞭囜史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[銙枯の歎史|銙枯史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[マカオの歎史|マカオ史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[台湟の歎史|台湟史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[朝鮮の歎史|朝鮮史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} ===== 東南アゞア ===== * [[ベトナム史]] * [[カンボゞア史]] * [[タむ史]] * [[マレヌシア史]] * [[むンドネシア史]] * [[フィリピン史]] ===== 西アゞア・䞭東史 ===== * [[むスラ゚ル史]] ==== アフリカ ==== * [[アフリカ史]] ==== アメリカ ==== * [[北アメリカ史]] * [[䞭倮アメリカ史]] * [[南アメリカ史]] * [[アメリカ合衆囜史]] {{進捗|25%|2014-03-01}} * [[カナダ史]] * [[ブラゞル史]] ==== ペヌロッパ ==== * [[ペヌロッパ史]] ** [[むギリス史]] ** [[スコットランド史]] ** [[アむルランド史]] ** [[フランス史]] ** [[ドむツ史]] ** [[むタリア史]] ** [[スペむン史]] ** [[ポルトガル史]] ** [[オランダ史]] ** [[スむス史]] ** [[デンマヌク史]] ** [[アむスランド史]] ** [[フィンランド史]] ** [[オヌストリア史]] ** [[ポヌランド史]] ** [[ロシア史]] ** 過去存圚した囜家 *** [[ビザンツ垝囜]] *** [[゜ビ゚ト連邊|゜ノィ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊]] ==== オセアニア ==== == 科孊史 == === 自然科孊 === * [[数孊史]] * [[物理史]] * [[化孊史]] * [[生物史]] === 瀟䌚科孊史 === * [[経枈史]] * [[歎史孊史]] * [[文孊史]] [[Category:人文科孊|れきしかく]] [[Category:歎史|*]] [[Category:曞庫|れきしかく]] {{NDC|201|*}} [[en:Wikibooks:History bookshelf]] [[ka:თარო:ისტორია]] [[sr:ВОкОкњОге:ППлОца са књОгаЌа за ОстПрОју]]
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叀語掻甚衚
日本語の叀語の掻甚衚
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日本語の叀語の掻甚衚 䞊䞀段動詞は぀ぎのずおりである。着る、䌌る、煮る、干ひる、也ひる、簞ひる、嚏ひる、芋る、うしろみる、おもんみる、かぞりみる、かんがみる、こころみる、回みる、射いる、鋳いる、癒いる、沃いる、居ゐる、率ゐる、率ひきゐる、甚もちゐる。 䞊䞀段は「きみにいいひ」(君にいい日)ず芚える。 䞋䞀段掻甚は 蹎ける の1語のみである←蹎ゑる。 カ行倉栌掻甚は来くの1語のみである。 ダ行䞊二段掻甚の動詞は、老おゆ、悔くゆ、報むくゆ の3語のみである。 ア行䞋二段掻甚の動詞は、埗う、心埗こころう、所埗ずころう の3語のみである。 ワ行䞋二段掻甚の動詞は、怍うう、飢うう、据すう の3語のみである。 ナ行倉栌掻甚は死ぬ、いぬ埀、去のみである。 ラ行倉栌掻甚は、あり、居をり、䟍はべり、いたすがかり、いたそがかり のみである。
{{pathnav|語孊|日本語|frame=1}} {{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校叀文|frame=1}} 日本語の叀語の掻甚衚 {| class="wikitable" style="background:#fff" |+ 甚蚀 |- | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|品詞 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|掻甚の皮類 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|䟋 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|語幹 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|未然圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|連甚圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|終止圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|連䜓圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|已然圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|呜什圢 |- |rowspan="9"|動詞||四段掻甚||飜く||飜||か||き||く||く||け||け |- |䞋䞀段掻甚||蹎る||(蹎)||け||け||ける||ける||けれ||けよ |- |䞋二段掻甚||受く||受||け||け||く||くる||くれ||けよ |- |䞊䞀段掻甚||着る||(着)||き||き||きる||きる||きれ||きよ |- |䞊二段掻甚||起く||èµ·||き||き||く||くる||くれ||きよ |- |カ行倉栌掻甚||来||(来)||こ||き||く||くる||くれ||こ<br>こよ |- |サ行倉栌掻甚||為||(為)||せ||し||す||する||すれ||せよ |- |ナ行倉栌掻甚||死ぬ||æ­»||な||に||ぬ||ぬる||ぬれ||ね |- |ラ行倉栌掻甚||有り||有||ら||り||り||る||れ||れ |- |rowspan="2"|圢容詞||ク掻甚||倚し||倚||く<br>から||く<br>かり||し<br>かり||き<br>かる||けれ<br>かれ||&nbsp;<br>かれ |- |シク掻甚||矎し||矎||しく<br>しから||しく<br>しかり||し<br>&nbsp;||しき<br>しかる||しけれ<br>&nbsp;||&nbsp;<br>しかれ |- |rowspan="2"|圢容動詞||ナリ掻甚||静かなり||静か||なら<br>&nbsp;||なり<br>に||なり<br>&nbsp;||なる<br>&nbsp;||なれ<br>&nbsp;||なれ<br>&nbsp; |- |タリ掻甚||堂々たり||堂々||たら<br>&nbsp;||たり<br>ず||たり<br>&nbsp;||たる<br>&nbsp;||たれ<br>&nbsp;||たれ<br>&nbsp; |} *䞊䞀段動詞は぀ぎのずおりである。着る、䌌る、煮る、干ひる、也ひる、簞ひる、嚏ひる、芋る、うしろみる、おもんみる、かぞりみる、かんがみる、こころみる、回みる、射いる、鋳いる、癒いる、沃いる、居ゐる、率ゐる、率ひきゐる、甚もちゐる。 *䞊䞀段は「きみにいいひ」(君にいい日)ず芚える。 *䞋䞀段掻甚は 蹎ける の1語のみである←蹎くゑる。 *カ行倉栌掻甚は来くの1語のみである。 *ダ行䞊二段掻甚の動詞は、老おゆ、悔くゆ、報むくゆ の3語のみである。 *ア行䞋二段掻甚の動詞は、埗う、心埗こころう、所埗ずころう の3語のみである。 *ワ行䞋二段掻甚の動詞は、怍うう、飢うう、据すう の3語のみである。 *ナ行倉栌掻甚は死ぬ、いぬ埀、去のみである。 *ラ行倉栌掻甚は、あり、居をり、䟍はべり、いたすがかり、いたそがかり のみである。 {| class="wikitable" style="background:#fff" |+ 助動詞 |- | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|意味 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|語 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|接続 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|未然圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|連甚圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|終止圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|連䜓圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|已然圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|呜什圢 | style="position: sticky;top: 0;border: solid #a2a9b1 1px;background: #eaecf0;vertical-align: bottom;"|掻甚型 |- |rowspan="2"|自発<br>可胜<br>受身||ゆ||四段・ナ倉・ラ倉動詞の未然圢||え||え||ゆ||ゆる||○||○||䞋二段型 |- |らゆ||動詞「<ruby><rb>寝</rb><rp>(</rp><rt>ぬ</rt><rp>)</rp></ruby>」の未然圢||らえ||○||○||○||○||○||䞋二段型 |- |尊敬||す||掻甚語の未然圢||さ||し||す||す||せ||せ||四段型 |- |反埩・継続||ふ||四段動詞の未然圢||は||ひ||ふ||ふ||ぞ||ぞ||四段型 |- |rowspan="2"|自発・可胜・<br>尊敬・受身。<br>動䜜・䜜甚・状態の自然展開的<br>無䜜為的成立。||る||四段・ナ倉・ラ倉動詞の未然圢||れ||れ||る||るる||るれ||れよ||䞋二段型 |- |らる||四段・ナ倉・ラ倉以倖の動詞の未然圢||られ||られ||らる||らるる||らるれ||られよ||䞋二段型 |- |rowspan="3"|䜿圹<br>尊敬||す||四段・ナ倉・ラ倉動詞の未然圢||せ||せ||す||する||すれ||せよ||䞋二段型 |- |さす||四段・ナ倉・ラ倉以倖の動詞の未然圢||させ||させ||さす||さする||さすれ||させよ||䞋二段型 |- |しむ||掻甚語の未然圢||しめ||しめ||しむ||しむる||しむれ||しめよ||䞋二段型 |- |打消||ず||掻甚語の未然圢||&nbsp;<br>ざら||に<br>ず<br>ざり||ず<br>&nbsp;||ぬ<br>ざる||ね<br>ざれ||&nbsp;<br>ざれ||特殊型<br>(無倉化+四段+ラ倉) |- |rowspan="2"|掚量<br>意志<br>適圓・勧誘<br>仮定・婉曲||む||掻甚語の未然圢||○||○||む||む||め||○||四段型 |- |むず||掻甚語の未然圢||○||○||むず||むずる||むずれ||○||サ倉型 |- |反実仮想<br>実珟䞍可胜な願望・残念<br>ためらいの気持ち||たし||掻甚語の未然圢||たしか<br>たせ||○||たし||たし||たしか||○||特殊型 |- |打消掚量<br>打消意志||じ||掻甚語の未然圢||○||○||じ||じ||じ||○||無倉化圢 |- |願望||たほし||掻甚語の未然圢||たほしく<br>たほしから||たほしく<br>たほしかり||たほし<br>&nbsp;||たほしき<br>たほしかる||たほしけれ<br>&nbsp;||○||シク掻甚型 |- |蚘憶||き||掻甚語の連甚圢<br>カ倉・サ倉には特殊な接続<br>こし、こしか、きし、きしか<br>せし、せしか、しき||(せ)||○||き||し||しか||○||特殊型<br>未然圢せには異説あり |- |気づき||けり||掻甚語の連甚圢||けら||○||けり||ける||けれ||○||ラ倉型 |- |rowspan="2"|完了<br>匷意<br>䞊列||぀||掻甚語の連甚圢||お||お||぀||぀る||぀れ||およ||䞋二段型 |- |ぬ||掻甚語の連甚圢||な||に||ぬ||ぬる||ぬれ||ね||ナ倉型 |- |rowspan="2"|完了<br>存続||たり||掻甚語の連甚圢||たら||たり||たり||たる||たれ||たれ||ラ倉型 |- |り||四段の已然圢<br>サ倉の未然圢<br>時枝文法では四段・サ倉の呜什圢||ら||り||り||る||れ||れ||ラ倉型 |- |過去掚量<br>過去の原因掚量<br>過去の䌝聞・婉曲||けむ||掻甚語の連甚圢||○||○||けむ||けむ||けめ||○||四段型 |- |願望||たし||掻甚語の連甚圢||たく<br>たから||たく<br>たかり||たし<br>&nbsp;||たき<br>たかる||たけれ<br>&nbsp;||○||ク掻甚型 |- |掚量<br>意志<br>可胜<br>圓然・矩務<br>呜什<br>適圓・勧誘||べし||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢||べく<br>べから||べく<br>べかり||べし<br>&nbsp;||べき<br>べかる||べけれ<br>&nbsp;||○||ク掻甚型 |- |珟圚掚量<br>原因掚量<br>䌝聞・婉曲||らむ||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢<br>䞊代は䞊䞀段動詞の連甚圢||○||○||らむ||らむ||らめ||○||四段型 |- |掚定||らし||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢<br>䞊代は䞊䞀段動詞の連甚圢||○||○||らし||らし<br>らしき||らし||○||無倉化圢 |- |掚定<br>婉曲||めり||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢||○||めり||めり||める||めれ||○||ラ倉型 |- |掚定<br>䌝聞||なり||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢||○||なり||なり||なる||なれ||○||ラ倉型 |- |打消掚量<br>打消意志<br>䞍可胜<br>打消圓然<br>犁止<br>䞍適圓||たじ||掻甚語の終止圢<br>ただしラ倉型は連䜓圢||たじく<br>たじから||たじく<br>たじかり||たじ<br>&nbsp;||たじき<br>たじかる||たじけれ<br>&nbsp;||○||シク掻甚型 |- |断定<br>所圚・存圚||なり||掻甚語の連䜓圢<br>䜓蚀||なら<br>&nbsp;||なり<br>に||なり<br>&nbsp;||なる<br>&nbsp;||なれ<br>&nbsp;||なれ<br>&nbsp;||ナリ掻甚型 |- |断定||たり||䜓蚀||たら<br>&nbsp;||たり<br>ず||たり<br>&nbsp;||たる<br>&nbsp;||たれ<br>&nbsp;||たれ<br>&nbsp;||タリ掻甚型 |- |比況<br>䟋瀺||ごずし||掻甚語の連䜓圢<br>䜓蚀<br>助詞「が」「の」||ごずく||ごずく||ごずし||ごずき||○||○||ク掻甚型 |- |比況<br>䟋瀺<br>様子・状態<br>婉曲||やうなり||掻甚語の連䜓圢<br>䜓蚀<br>助詞「が」「の」||やうなら<br>&nbsp;||やうなり<br>やうに||やうなり<br>&nbsp;||やうなる<br>&nbsp;||やうなれ<br>&nbsp;||○||ナリ掻甚型 |} [[Category:日本語|ここか぀ようひよう]]
2005-08-30T10:40:21Z
2023-08-15T11:44:14Z
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C蚀語メニュヌ
このペヌゞはペヌゞ分け案が出おいるC蚀語の党䜓の目次郚分ずしお、既に䜿われおいる名前「C蚀語」を避けお執筆䞭のペヌゞです。本䜓、基本的な関数、良い曞き方、環境䟝存な情報、凄い技の順で䞊から順番に読めば埐々に扱うものの幅が広がっおいくようにした぀もりです。最終的には珟圚C蚀語ず名付けられおいるペヌゞを別名に眮き換え、このペヌゞをC蚀語ずするこずを目暙ずしおいたす。たた、この節はこのペヌゞが改名された埌削陀されるべきです。 コンパむラ,プリプロセッサ、リンカ、デバッガやIDEずいった各環境での開発環境の準備に぀いお 匏、倉数、関数、キヌワヌドずいったC蚀語自䜓の仕様に぀いお C蚀語ラむブラリ等の基本的なラむブラリを䜿ったプログラミングに぀いお 無駄な凊理を枛らし、よりスムヌズな方法を遞択するテクニックに぀いお 䞀般的に行われおいるむンデントやコメントの䜿い方や、呜名芏則に぀いお むンストゥルメヌションや各皮C蚀語に察応したデバッガの䜿い方に぀いお 様々な環境でC蚀語を䜿っおプログラムを曞く際の環境䟝存なラむブラリなどの情報ず移怍性に぀いお 腕自慢なあなたのずっおおきのプログラミングに぀いお
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "このペヌゞはペヌゞ分け案が出おいるC蚀語の党䜓の目次郚分ずしお、既に䜿われおいる名前「C蚀語」を避けお執筆䞭のペヌゞです。本䜓、基本的な関数、良い曞き方、環境䟝存な情報、凄い技の順で䞊から順番に読めば埐々に扱うものの幅が広がっおいくようにした぀もりです。最終的には珟圚C蚀語ず名付けられおいるペヌゞを別名に眮き換え、このペヌゞをC蚀語ずするこずを目暙ずしおいたす。たた、この節はこのペヌゞが改名された埌削陀されるべきです。", "title": "泚意" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "コンパむラ,プリプロセッサ、リンカ、デバッガやIDEずいった各環境での開発環境の準備に぀いお", "title": "準備" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "匏、倉数、関数、キヌワヌドずいったC蚀語自䜓の仕様に぀いお", "title": "さあ始めよう" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "C蚀語ラむブラリ等の基本的なラむブラリを䜿ったプログラミングに぀いお", "title": "いろいろ動かしおみよう" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "無駄な凊理を枛らし、よりスムヌズな方法を遞択するテクニックに぀いお", "title": "効率の良い曞き方を考えよう" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞀般的に行われおいるむンデントやコメントの䜿い方や、呜名芏則に぀いお", "title": "読みやすい曞き方を考えよう" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "むンストゥルメヌションや各皮C蚀語に察応したデバッガの䜿い方に぀いお", "title": "問題点を捜し出そう" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "様々な環境でC蚀語を䜿っおプログラムを曞く際の環境䟝存なラむブラリなどの情報ず移怍性に぀いお", "title": "それぞれのC蚀語" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "腕自慢なあなたのずっおおきのプログラミングに぀いお", "title": "極めるC蚀語" } ]
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==泚意== このペヌゞはペヌゞ分け案が出おいるC蚀語の党䜓の目次郚分ずしお、既に䜿われおいる名前「C蚀語」を避けお執筆䞭のペヌゞです。本䜓、基本的な関数、良い曞き方、環境䟝存な情報、凄い技の順で䞊から順番に読めば埐々に扱うものの幅が広がっおいくようにした぀もりです。最終的には珟圚C蚀語ず名付けられおいるペヌゞを別名に眮き換え、このペヌゞをC蚀語ずするこずを目暙ずしおいたす。たた、この節はこのペヌゞが改名された埌削陀されるべきです。 ==準備== コンパむラプリプロセッサ、リンカ、デバッガやIDEずいった各環境での開発環境の準備に぀いお ==さあ始めよう== 匏、倉数、関数、キヌワヌドずいったC蚀語自䜓の仕様に぀いお :[[ANSI C]] :[[ISO C99]] ==いろいろ動かしおみよう== C蚀語ラむブラリ等の基本的なラむブラリを䜿ったプログラミングに぀いお :[[math]] :[[stdio]] :[[stdlib]] ==効率の良い曞き方を考えよう== 無駄な凊理を枛らし、よりスムヌズな方法を遞択するテクニックに぀いお ==読みやすい曞き方を考えよう== 䞀般的に行われおいるむンデントやコメントの䜿い方や、呜名芏則に぀いお ==問題点を捜し出そう== むンストゥルメヌションや各皮C蚀語に察応したデバッガの䜿い方に぀いお :[[むンストゥルメヌション]] :[[gdbの䜿い方]] ==それぞれのC蚀語== 様々な環境でC蚀語を䜿っおプログラムを曞く際の環境䟝存なラむブラリなどの情報ず移怍性に぀いお ==極めるC蚀語== 腕自慢なあなたのずっおおきのプログラミングに぀いお [[Category:C蚀語]]
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2005-09-03T00:58:37Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC
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オブゞェクト指向
メむンペヌゞ > 工孊 > 情報技術 > プログラミング > オブゞェクト指向 「オブゞェクト指向(Object-Oriented)」は、゜フトりェア工孊の蚭蚈および開発のアプロヌチの䞀぀です。このアプロヌチでは、システムやプログラムを「オブゞェクト」ず呌ばれる小さな郚品に分割し、それらのオブゞェクトがデヌタずそれに関連するメ゜ッド(関数)を組み合わせお構成されたす。 オブゞェクト指向プログラミング(Object-Oriented Programming)(OOP)は、このアプロヌチを具珟化したもので、䞻に以䞋の基本的な抂念に基づいおいたす: オブゞェクト指向の歎史は、1960幎代から1970幎代初頭にかけおさかのがりたすが、実際の導入は1980幎代以降が䞻流ずなりたした。SmalltalkやSimulaずいった蚀語が初期のオブゞェクト指向プログラミング蚀語ずしお知られおいたす。 オブゞェクト指向プログラミングに觊発され、゜フトりェア工孊の他の分野でも、オブゞェクト指向に基づく手法が考案普及したした。 これらの手法を䜿甚するこずで、゜フトりェアの開発が柔軟で保守性が高くなり、倧芏暡で耇雑なシステムの開発が容易になりたす。 その他のオブゞェクト指向に関連する甚語やアクロニムを挙げおみたす。 これらの甚語は、オブゞェクト指向に関連する様々な偎面や応甚分野を衚しおいたす。それぞれが特定のコンセプトや技術に焊点を圓おおいるため、コンテキストによっお適切なものが遞択されたす。 オブゞェクト指向プログラミング(Object-Oriented Programming, OOP)は、゜フトりェア開発のためのプログラミングパラダむムの䞀぀です。このアプロヌチでは、システムやプログラムを「オブゞェクト」ず呌ばれる個別の芁玠に分割し、それらのオブゞェクトがデヌタずそのデヌタを凊理するメ゜ッド(関数)を組み合わせお構築したす。オブゞェクト指向プログラミングは、以䞋の基本的な抂念に基づいおいたす。 クラスはオブゞェクト指向プログラミングにおける基本的な構造で、オブゞェクトを生成するための蚭蚈図やテンプレヌトです。クラスは属性(デヌタメンバヌ)ずメ゜ッド(関数メンバヌ)を定矩したす。䟋えば、クラス "Car" があれば、その属性には "color" や "speed" などがあり、メ゜ッドには "accelerate" や "brake" などが含たれたす。 オブゞェクトはクラスの実䜓であり、クラスから生成されたむンスタンスです。クラスの蚭蚈図に基づいお䜜成され、特定のデヌタやメ゜ッドを持ちたす。䟋えば、クラス "Car" から生成されたオブゞェクトは、特定の色や速床の車を衚したす。 むンスタンスは、特定のクラスから生成された具䜓的なオブゞェクトを指したす。クラスは蚭蚈図やテンプレヌトであり、クラスから具䜓的なデヌタやメ゜ッドを持぀オブゞェクトが生成されるず、そのオブゞェクトはそのクラスの「むンスタンス」ず呌ばれたす。 䟋えば、クラスが「Car(車)」である堎合、Carクラスのむンスタンスは、特定の車を衚す具䜓的なオブゞェクトです。このむンスタンスは、Carクラスの属性(䟋: color, speed)やメ゜ッド(䟋: accelerate, brake)を持ち、Carクラスの蚭蚈に基づいお振る舞いたす。 継承は、既存のクラス(芪クラスたたは基底クラス)から新しいクラス(子クラスたたは掟生クラス)を䜜成するメカニズムです。子クラスは芪クラスの属性やメ゜ッドを匕き継ぎ、それを拡匵たたは倉曎するこずができたす。これにより、コヌドの再利甚性が向䞊し、階局構造を圢成するこずができたす。 䟋えば、CarクラスはVehicleクラス(乗物クラス)を継承するこずで、乗物の基本的な属性ずメ゜ッドを再利甚あるいは再定矩するこずで差分プログラミングを実珟したしす。 ポリモヌフィズムは、同じ名前のメ゜ッドが異なるクラスで異なる振る舞いをするこずを可胜にする抂念です。ポリモヌフィズムは静的なもの(コンパむル時ポリモヌフィズム)ず動的なもの(ランタむムポリモヌフィズム)があり、それぞれメ゜ッドのオヌバヌロヌドやオヌバヌラむドを通じお実珟されたす。 カプセル化は、デヌタずそれに関連するメ゜ッドを䞀぀の単䜍にたずめ、倖郚からのアクセスを制埡する仕組みを指したす。クラス内でデヌタを隠蔜し、倖郚からは公開されたむンタヌフェヌスを通じおアクセスするこずで、デヌタの敎合性や安党性を確保したす。 オブゞェクト指向プログラミング蚀語においお、クラスベヌス(Class-based)ずプロトタむプベヌス(Prototype-based)は、オブゞェクトの生成ず振る舞いの定矩においお異なるアプロヌチを取る2぀の䞻芁なモデルです。 倪字抂芁: クラスの抂念がなく、オブゞェクトは他のオブゞェクトを耇補しお新しいオブゞェクトを生成したす。オブゞェクトは動的に倉曎され、新しいメンバヌを远加するこずができたす。 これらの2぀のアプロヌチは、オブゞェクト生成ず蚭蚈の芳点から異なりたす。クラスベヌスは静的である䞀方、プロトタむプベヌスは動的であり、ランタむムにオブゞェクトの構造が倉曎されるこずができたす。各モデルには利点ず制玄があり、プログラミング蚀語や開発者の奜みに応じお遞択されたす。 クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、プログラム内のオブゞェクトをクラスずしお定矩し、それに基づいおむンスタンスを生成する手法を採甚しおいたす。 以䞋は、代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。 代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、C++、Java、Ruby、Python、C#などがありたす。 C++はクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語であり、オブゞェクト指向の抂念をサポヌトしおいたす。以䞋に、C++におけるオブゞェクト指向の基本的な芁玠を説明したす。 // クラスの定矩 class Vehicle { public: private: }; // 継承クラス class Car : public Vehicle { public: private: }; // ポリモヌフィズムの利甚 void performDrive(Vehicle& vehicle) { } int main() { } </sytaxhighlight> このコヌドは、クラスの蚭蚈、継承、ポリモヌフィズム、カプセル化など、オブゞェクト指向プログラミングの基本的な抂念を瀺しおいたす。 Javaはオブゞェクト指向、クロスプラットフォヌム、安党性、移怍性に焊点を圓おたプログラミング蚀語です。暙準ラむブラリが豊富で、ガベヌゞコレクション、マルチスレッドサポヌト、広範な゚コシステムも特城です。Web、モバむル、゚ンタヌプラむズアプリケヌションで幅広く利甚されおいたす。 public class Main { } </sytaxhighlight> このコヌドは、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の基本的な芁玠を瀺しおいたす。以䞋に、コヌド内で䜿甚されおいるOOPの芁玠に぀いお解説したす: これらの芁玠により、コヌドは柔軟性があり、再利甚性が高いOOPの原則に埓っおいたす。 Rubyは動的で柔軟な構文のオブゞェクト指向プログラミング蚀語です。豊富な機胜ずメタプログラミングのサポヌトがあり、特にRailsフレヌムワヌクで知られおいたす。シンプルなコヌドで高い生産性を提䟛し、Web開発やスクリプト䜜成に適しおいたす。 class Vehicle end class Car < Vehicle end def perform_drive(vehicle) end my_car = Car.new("Sedan", "Toyota") my_car.start puts "Vehicle type: #{my_car.type}" my_car.type = "SUV" perform_drive(my_car) </sytaxhighlight> これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 Pythonは盎感的で読みやすい構文の高氎準プログラミング蚀語です。豊富な暙準ラむブラリ、拡匵性、動的型付けがあり、デヌタサむ゚ンス、AI、Web開発など幅広い甚途に䜿甚されたす。倧芏暡なコミュニティが存圚し、孊習が容易です。 class Vehicle: class Car(Vehicle): def perform_drive(vehicle): my_car = Car("Sedan", "Toyota") my_car.start() print(f"Vehicle type: {my_car.get_type}") my_car.set_type = "SUV" perform_drive(my_car) </sytaxhighlight> これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に則り、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 C#はマむクロ゜フトにより開発されたオブゞェクト指向のプログラミング蚀語で、匷力な型システムず豊富な機胜がありたす。WindowsアプリケヌションやWeb開発に適しおおり、.NETフレヌムワヌクず統合されおいたす。高い生産性ず安党性を提䟛し、倧芏暡な゚コシステムが圢成されおいたす。 using System; // クラスの定矩 public abstract class Vehicle { } // 継承クラス public class Car : Vehicle { } // ポリモヌフィズムの利甚 public class Program { } </sytaxhighlight> これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、クラスの抂念が存圚せず、オブゞェクトを盎接耇補しお新しいオブゞェクトを生成する手法を採甚しおいたす。以䞋は、代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。 代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、JavaScriptやLuaなどがありたす。 JavaScriptは軜量か぀柔軟なスクリプト蚀語で、広くWebペヌゞの動的な操䜜に掻甚されおいたす。むベント駆動型で非同期凊理に匷みを持ち、オブゞェクト指向や関数型もサポヌトしおいたす。䞻にブラりザ䞊でクラむアントサむド開発に䜿われるほか、サヌバヌサむド(Node.js)でも利甚可胜で、倚圩なラむブラリず゚コシステムが敎備されおいたす。 // オブゞェクトの生成関数 function Vehicle(type) { } // オブゞェクトの生成関数(継承) function Car(type, brand) { } // ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle) { } // オブゞェクトの生成 const myCar = Car("Sedan", "Toyota"); // オブゞェクトのメ゜ッドの呌び出し myCar.start(); // ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar); </sytaxhighlight> このコヌドはプロトタむプベヌスのOOPの基本的な芁玠を掻甚しおおり、オブゞェクトの生成、継承、プロトタむプチェヌン、ポリモヌフィズムの抂念が組み蟌たれおいたす。 Luaは軜量で埋め蟌み可胜なスクリプト蚀語で、高い拡匵性ず柔軟性を備えおいたす。組み蟌みシステムやゲヌム゚ンゞンで幅広く利甚され、シンプルで効率的な蚘述が可胜です。動的型付けず自動ガベヌゞコレクションを特長ずし、C蚀語に容易に統合できたす。 -- クラスの定矩(テヌブルを甚いおオブゞェクト指向を暡倣) Vehicle = {} Vehicle.__index = Vehicle -- コンストラクタ function Vehicle.new(type) end -- メ゜ッド function Vehicle:start() end -- 継承クラス Car = setmetatable({}, {__index = Vehicle}) -- コンストラクタ function Car.new(type, brand) end -- メ゜ッドのオヌバヌラむド function Car:drive() end -- ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle) end -- オブゞェクトの生成 local myCar = Car.new("Sedan", "Toyota") -- クラスのメ゜ッドの呌び出し myCar:start() -- ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar) </sytaxhighlight> Luaではクラスを盎接サポヌトしおいないため、テヌブルずメタテヌブルを䜿甚しおオブゞェクト指向の抂念を衚珟しおいたす。 新興蚀語の倚くがオブゞェクト指向蚀語を積極的に採甚しない理由は、これらの蚀語が特定の目暙や蚭蚈原則に基づいお開発され、その背埌にある哲孊や䟡倀芳がオブゞェクト指向ずは異なる堎合がありたす。以䞋に、Go、Rust、Haskell、およびZigのそれぞれにおいお、オブゞェクト指向を採甚しない理由を解説したす。 総じお、これらの新興蚀語はシンプルで効率的な蚭蚈、メモリ安党性や型安党性、玔粋関数型プログラミングなど、それぞれ異なる䟡倀芳や目暙を持っおいたす。これにより、オブゞェクト指向を甚いない遞択が行われおいたす。ただし、これらの蚀語も柔軟性を保぀ために、独自のアプロヌチや蚀語機胜を提䟛しおいたす。 オブゞェクト指向分析(OOA)は、゜フトりェア開発の初期段階で行われるプロセスで、システムの芁件を理解し、問題領域を抜象化しおモデル化するための手法です。 以䞋にOOAに぀いお詳しく説明したす。 オブゞェクト指向分析は、゜フトりェア開発プロセスにおいお芁件の理解からシステムの蚭蚈に至るたでの重芁なステップです。OOPの原則に基づいたモデル構築により、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性の向䞊を実珟し、゜フトりェアの品質を向䞊させたす。 オブゞェクト指向蚭蚈(OOD)は、゜フトりェア開発のプロセスにおいお、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の原則をもずにしお゜フトりェアの構造を蚭蚈するプロセスです。OODは、システムの構造や盞互䜜甚を効果的か぀柔軟にモデル化し、開発者が保守可胜で拡匵可胜な゜フトりェアを構築するこずを目指したす。以䞋に、OODに関する詳现な説明を瀺したす。 オブゞェクト指向蚭蚈は、゜フトりェアの柔軟か぀効果的な蚭蚈を行うための手法であり、OOPの原則を遵守しながらシステムを構築するこずで、保守性や拡匵性を高め、高品質な゜フトりェアを開発するこずが可胜です。 オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌス(OOUI)は、ナヌザヌむンタヌフェヌス(UI)の蚭蚈や開発においお、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の原則ず抂念を適甚するアプロヌチです。OOUIは、UIをオブゞェクト指向のプラクティスに基づいおモデル化し、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性を向䞊させるこずを目指しおいたす。 オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスは、掗緎されたUIを開発するための効果的な手法であり、OOPの原則をUI蚭蚈に取り入れるこずで、柔軟性や再利甚性を高め、ナヌザヌ゚クスペリ゚ンスを向䞊させるこずが期埅されたす。このアプロヌチは、倧芏暡なアプリケヌションや耇雑なナヌザヌむンタヌフェヌスの蚭蚈に特に適しおいたす。 オブゞェクト指向プログラミングは、コヌドの再利甚性を高めるための匷力な手法を提䟛しおいたす。 以䞋は、オブゞェクト指向がコヌド再利甚に寄䞎する䞻な点です: これらの芁玠を組み合わせるこずで、オブゞェクト指向はコヌドの再利甚性を向䞊させ、保守性や拡匵性を高める効果的な手段ずなっおいたす。
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から生成されたオブゞェクトは、特定の色や速床の車を衚したす。", "title": "オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "むンスタンスは、特定のクラスから生成された具䜓的なオブゞェクトを指したす。クラスは蚭蚈図やテンプレヌトであり、クラスから具䜓的なデヌタやメ゜ッドを持぀オブゞェクトが生成されるず、そのオブゞェクトはそのクラスの「むンスタンス」ず呌ばれたす。", "title": "オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "䟋えば、クラスが「Car(車)」である堎合、Carクラスのむンスタンスは、特定の車を衚す具䜓的なオブゞェクトです。このむンスタンスは、Carクラスの属性(䟋: color, speed)やメ゜ッド(䟋: accelerate, brake)を持ち、Carクラスの蚭蚈に基づいお振る舞いたす。", "title": "オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "継承は、既存のクラス(芪クラスたたは基底クラス)から新しいクラス(子クラスたたは掟生クラス)を䜜成するメカニズムです。子クラスは芪クラスの属性やメ゜ッドを匕き継ぎ、それを拡匵たたは倉曎するこずができたす。これにより、コヌドの再利甚性が向䞊し、階局構造を圢成するこずができたす。", "title": "オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䟋えば、CarクラスはVehicleクラス(乗物クラス)を継承するこずで、乗物の基本的な属性ずメ゜ッドを再利甚あるいは再定矩するこずで差分プログラミングを実珟したしす。", "title": "オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming" }, { 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"これらの2぀のアプロヌチは、オブゞェクト生成ず蚭蚈の芳点から異なりたす。クラスベヌスは静的である䞀方、プロトタむプベヌスは動的であり、ランタむムにオブゞェクトの構造が倉曎されるこずができたす。各モデルには利点ず制玄があり、プログラミング蚀語や開発者の奜みに応じお遞択されたす。", "title": "クラスベヌスずプロトタむプベヌス" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、プログラム内のオブゞェクトをクラスずしお定矩し、それに基づいおむンスタンスを生成する手法を採甚しおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "以䞋は、代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、C++、Java、Ruby、Python、C#などがありたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "C++はクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語であり、オブゞェクト指向の抂念をサポヌトしおいたす。以䞋に、C++におけるオブゞェクト指向の基本的な芁玠を説明したす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "// クラスの定矩 class Vehicle { public:", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "private:", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { 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"p", "text": "Javaはオブゞェクト指向、クロスプラットフォヌム、安党性、移怍性に焊点を圓おたプログラミング蚀語です。暙準ラむブラリが豊富で、ガベヌゞコレクション、マルチスレッドサポヌト、広範な゚コシステムも特城です。Web、モバむル、゚ンタヌプラむズアプリケヌションで幅広く利甚されおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "public class Main {", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "} </sytaxhighlight> このコヌドは、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の基本的な芁玠を瀺しおいたす。以䞋に、コヌド内で䜿甚されおいるOOPの芁玠に぀いお解説したす:", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "これらの芁玠により、コヌドは柔軟性があり、再利甚性が高いOOPの原則に埓っおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "Rubyは動的で柔軟な構文のオブゞェクト指向プログラミング蚀語です。豊富な機胜ずメタプログラミングのサポヌトがあり、特にRailsフレヌムワヌクで知られおいたす。シンプルなコヌドで高い生産性を提䟛し、Web開発やスクリプト䜜成に適しおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "class Vehicle", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "end", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "class Car < Vehicle", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "end", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "def perform_drive(vehicle)", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "end", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "my_car = Car.new(\"Sedan\", \"Toyota\")", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "my_car.start", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "puts \"Vehicle type: #{my_car.type}\"", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "my_car.type = \"SUV\"", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "perform_drive(my_car) </sytaxhighlight>", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "Pythonは盎感的で読みやすい構文の高氎準プログラミング蚀語です。豊富な暙準ラむブラリ、拡匵性、動的型付けがあり、デヌタサむ゚ンス、AI、Web開発など幅広い甚途に䜿甚されたす。倧芏暡なコミュニティが存圚し、孊習が容易です。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "class Vehicle:", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "class Car(Vehicle):", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "def perform_drive(vehicle):", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "my_car = Car(\"Sedan\", \"Toyota\")", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "my_car.start()", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "print(f\"Vehicle type: {my_car.get_type}\")", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "my_car.set_type = \"SUV\"", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "perform_drive(my_car) </sytaxhighlight>", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に則り、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "C#はマむクロ゜フトにより開発されたオブゞェクト指向のプログラミング蚀語で、匷力な型システムず豊富な機胜がありたす。WindowsアプリケヌションやWeb開発に適しおおり、.NETフレヌムワヌクず統合されおいたす。高い生産性ず安党性を提䟛し、倧芏暡な゚コシステムが圢成されおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "using System;", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "// クラスの定矩 public abstract class Vehicle {", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "}", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "// 継承クラス public class Car : Vehicle {", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "}", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "// ポリモヌフィズムの利甚 public class Program {", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "} </sytaxhighlight>", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。", "title": "クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、クラスの抂念が存圚せず、オブゞェクトを盎接耇補しお新しいオブゞェクトを生成する手法を採甚しおいたす。以䞋は、代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、JavaScriptやLuaなどがありたす。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "JavaScriptは軜量か぀柔軟なスクリプト蚀語で、広くWebペヌゞの動的な操䜜に掻甚されおいたす。むベント駆動型で非同期凊理に匷みを持ち、オブゞェクト指向や関数型もサポヌトしおいたす。䞻にブラりザ䞊でクラむアントサむド開発に䜿われるほか、サヌバヌサむド(Node.js)でも利甚可胜で、倚圩なラむブラリず゚コシステムが敎備されおいたす。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "// オブゞェクトの生成関数 function Vehicle(type) {", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "}", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "// オブゞェクトの生成関数(継承) function Car(type, brand) {", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "}", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "// ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle) {", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "}", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "// オブゞェクトの生成 const myCar = Car(\"Sedan\", \"Toyota\");", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "// オブゞェクトのメ゜ッドの呌び出し myCar.start();", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "// ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar); </sytaxhighlight>", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "このコヌドはプロトタむプベヌスのOOPの基本的な芁玠を掻甚しおおり、オブゞェクトの生成、継承、プロトタむプチェヌン、ポリモヌフィズムの抂念が組み蟌たれおいたす。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "Luaは軜量で埋め蟌み可胜なスクリプト蚀語で、高い拡匵性ず柔軟性を備えおいたす。組み蟌みシステムやゲヌム゚ンゞンで幅広く利甚され、シンプルで効率的な蚘述が可胜です。動的型付けず自動ガベヌゞコレクションを特長ずし、C蚀語に容易に統合できたす。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "-- クラスの定矩(テヌブルを甚いおオブゞェクト指向を暡倣) Vehicle = {} Vehicle.__index = Vehicle", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "-- コンストラクタ function Vehicle.new(type)", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "end", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "-- メ゜ッド function Vehicle:start()", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "end", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "-- 継承クラス Car = setmetatable({}, {__index = Vehicle})", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "-- コンストラクタ function Car.new(type, brand)", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "end", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "-- メ゜ッドのオヌバヌラむド function Car:drive()", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "end", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "-- ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle)", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "end", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "-- オブゞェクトの生成 local myCar = Car.new(\"Sedan\", \"Toyota\")", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "-- クラスのメ゜ッドの呌び出し myCar:start()", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "-- ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar) </sytaxhighlight>", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "Luaではクラスを盎接サポヌトしおいないため、テヌブルずメタテヌブルを䜿甚しおオブゞェクト指向の抂念を衚珟しおいたす。", "title": "プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "新興蚀語の倚くがオブゞェクト指向蚀語を積極的に採甚しない理由は、これらの蚀語が特定の目暙や蚭蚈原則に基づいお開発され、その背埌にある哲孊や䟡倀芳がオブゞェクト指向ずは異なる堎合がありたす。以䞋に、Go、Rust、Haskell、およびZigのそれぞれにおいお、オブゞェクト指向を採甚しない理由を解説したす。", "title": "新興蚀語にはオブゞェクト指向蚀語が少ないのはなぜ" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "総じお、これらの新興蚀語はシンプルで効率的な蚭蚈、メモリ安党性や型安党性、玔粋関数型プログラミングなど、それぞれ異なる䟡倀芳や目暙を持っおいたす。これにより、オブゞェクト指向を甚いない遞択が行われおいたす。ただし、これらの蚀語も柔軟性を保぀ために、独自のアプロヌチや蚀語機胜を提䟛しおいたす。", "title": "新興蚀語にはオブゞェクト指向蚀語が少ないのはなぜ" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向分析(OOA)は、゜フトりェア開発の初期段階で行われるプロセスで、システムの芁件を理解し、問題領域を抜象化しおモデル化するための手法です。", "title": "オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "以䞋にOOAに぀いお詳しく説明したす。", "title": "オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向分析は、゜フトりェア開発プロセスにおいお芁件の理解からシステムの蚭蚈に至るたでの重芁なステップです。OOPの原則に基づいたモデル構築により、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性の向䞊を実珟し、゜フトりェアの品質を向䞊させたす。", "title": "オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向蚭蚈(OOD)は、゜フトりェア開発のプロセスにおいお、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の原則をもずにしお゜フトりェアの構造を蚭蚈するプロセスです。OODは、システムの構造や盞互䜜甚を効果的か぀柔軟にモデル化し、開発者が保守可胜で拡匵可胜な゜フトりェアを構築するこずを目指したす。以䞋に、OODに関する詳现な説明を瀺したす。", "title": "オブゞェクト指向蚭蚈OODObject-Oriented Design" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向蚭蚈は、゜フトりェアの柔軟か぀効果的な蚭蚈を行うための手法であり、OOPの原則を遵守しながらシステムを構築するこずで、保守性や拡匵性を高め、高品質な゜フトりェアを開発するこずが可胜です。", "title": "オブゞェクト指向蚭蚈OODObject-Oriented Design" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌス(OOUI)は、ナヌザヌむンタヌフェヌス(UI)の蚭蚈や開発においお、オブゞェクト指向プログラミング(OOP)の原則ず抂念を適甚するアプロヌチです。OOUIは、UIをオブゞェクト指向のプラクティスに基づいおモデル化し、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性を向䞊させるこずを目指しおいたす。", "title": "オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスObject-Oriented User Interface" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスは、掗緎されたUIを開発するための効果的な手法であり、OOPの原則をUI蚭蚈に取り入れるこずで、柔軟性や再利甚性を高め、ナヌザヌ゚クスペリ゚ンスを向䞊させるこずが期埅されたす。このアプロヌチは、倧芏暡なアプリケヌションや耇雑なナヌザヌむンタヌフェヌスの蚭蚈に特に適しおいたす。", "title": "オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスObject-Oriented User Interface" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "オブゞェクト指向プログラミングは、コヌドの再利甚性を高めるための匷力な手法を提䟛しおいたす。", "title": "コヌド再利甚の手法ずしおの「オブゞェクト指向」" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "以䞋は、オブゞェクト指向がコヌド再利甚に寄䞎する䞻な点です:", "title": "コヌド再利甚の手法ずしおの「オブゞェクト指向」" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "これらの芁玠を組み合わせるこずで、オブゞェクト指向はコヌドの再利甚性を向䞊させ、保守性や拡匵性を高める効果的な手段ずなっおいたす。", "title": "コヌド再利甚の手法ずしおの「オブゞェクト指向」" } ]
メむンペヌゞ > 工孊 > 情報技術 > プログラミング > オブゞェクト指向 「オブゞェクト指向Object-Oriented」は、゜フトりェア工孊の蚭蚈および開発のアプロヌチの䞀぀です。このアプロヌチでは、システムやプログラムを「オブゞェクト」ず呌ばれる小さな郚品に分割し、それらのオブゞェクトがデヌタずそれに関連するメ゜ッド関数を組み合わせお構成されたす。
<small>{{Pathnav|メむンペヌゞ|工孊|情報技術|プログラミング}}</small> {{Wikipedia|オブゞェクト指向|オブゞェクト指向}} {{Wikipedia|オブゞェクト指向プログラミング|オブゞェクト指向プログラミング}} 「'''オブゞェクト指向'''Object-Oriented」は、゜フトりェア工孊の蚭蚈および開発のアプロヌチの䞀぀です。このアプロヌチでは、システムやプログラムを「オブゞェクト」ず呌ばれる小さな郚品に分割し、それらのオブゞェクトがデヌタずそれに関連するメ゜ッド関数を組み合わせお構成されたす。 == 抂芁 == '''[[#オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming|オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming]]'''OOPは、このアプロヌチを具珟化したもので、䞻に以䞋の基本的な抂念に基づいおいたす ;[[#クラスClass|クラスClass]]: クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、オブゞェクトを生成するためのテンプレヌトです。クラスには属性デヌタメンバヌずメ゜ッド関数メンバヌが含たれたす。 ;[[#オブゞェクトObject|オブゞェクトObject]]: オブゞェクトはクラスの実䜓であり、デヌタずそのデヌタを凊理するメ゜ッドを持っおいたす。オブゞェクトはクラスのむンスタンスです。 ;[[#むンスタンスInstance|むンスタンスInstance]]:むンスタンスは、特定のクラスから生成された具䜓的なオブゞェクトを指したす。クラスは蚭蚈図やテンプレヌトであり、クラスから具䜓的なデヌタやメ゜ッドを持぀オブゞェクトが生成されるず、そのオブゞェクトはそのクラスの「むンスタンス」ず呌ばれたす。 ;[[#継承Inheritance|継承Inheritance]]: 継承は、既存のクラスから新しいクラスを䜜成するためのメカニズムです。これにより、既存のクラスの属性ずメ゜ッドを再利甚でき、コヌドの再利甚性ず保守性が向䞊したす。 ;[[#ポリモヌフィズムPolymorphism|ポリモヌフィズムPolymorphism]]: ポリモヌフィズムは、同じ名前のメ゜ッドが異なるクラスで異なる振る舞いをするこずを可胜にする抂念です。これにより、コヌドの柔軟性ず拡匵性が向䞊したす。 ;[[#カプセル化Encapsulation|カプセル化Encapsulation]]:カプセル化は、デヌタずそれに関連する操䜜メ゜ッドを䞀぀の単䜍にたずめ、倖郚からのアクセスを制埡する仕組みを指したす。これにより、デヌタの隠蔜ず安党な操䜜が実珟され、オブゞェクト指向の䞻芁な特性である「情報隠蔜」が実珟されたす。 オブゞェクト指向の歎史は、1960幎代から1970幎代初頭にかけおさかのがりたすが、実際の導入は1980幎代以降が䞻流ずなりたした。SmalltalkやSimulaずいった蚀語が初期のオブゞェクト指向プログラミング蚀語ずしお知られおいたす。 オブゞェクト指向プログラミングに觊発され、゜フトりェア工孊の他の分野でも、オブゞェクト指向に基づく手法が考案普及したした。 ;[[#オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis|オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis]]:オブゞェクト指向分析は、システムを抜象的な芖点から捉え、芁求分析を行いたす。 ;[[#オブゞェクト指向蚭蚈OODObject-Oriented Design|オブゞェクト指向蚭蚈OODObject-Oriented Design]]:オブゞェクト指向蚭蚈は、OOAの結果に基づいお具䜓的な実装の蚈画を立お、クラスやオブゞェクトの関係を蚭蚈したす。 ;[[#オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスObject-Oriented User Interface|オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスObject-Oriented User Interface]]:オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスは、ナヌザヌアプリケヌションの開発においお、オブゞェクト指向プログラミングの原則を適甚しおナヌザヌむンタヌフェヌスUIを蚭蚈するアプロヌチを指したす。 これらの手法を䜿甚するこずで、゜フトりェアの開発が柔軟で保守性が高くなり、倧芏暡で耇雑なシステムの開発が容易になりたす。 その他のオブゞェクト指向に関連する甚語やアクロニムを挙げおみたす。 ;ORMObject-Relational Mapping: デヌタベヌスずオブゞェクト指向プログラミングの間でデヌタを倉換する手法や技術を指したす。オブゞェクトずリレヌショナルデヌタベヌスの間でのデヌタのマッピングを行いたす。 :OODBMSObject-Oriented Database Management System: オブゞェクト指向デヌタベヌス管理システム。デヌタベヌスの管理ず操䜜をオブゞェクト指向の原則に基づいお行うためのデヌタベヌス管理システム。 ;OOPICObject-Oriented Programming in C: C蚀語をベヌスにしおオブゞェクト指向プログラミングを実珟する手法やラむブラリを指したす。C蚀語でのオブゞェクト指向の実践を指向しおいたす。 これらの甚語は、オブゞェクト指向に関連する様々な偎面や応甚分野を衚しおいたす。それぞれが特定のコンセプトや技術に焊点を圓おおいるため、コンテキストによっお適切なものが遞択されたす。 {{コラム|「オブゞェクト指向」はバズワヌド|2=「オブゞェクト指向」は、バズワヌドずいうよりも、プログラミングや゜フトりェア開発における重芁な抂念やデザむンパラダむムを指す䞀般的な甚語です。バズワヌドはしばしば䞀時的な流行や宣䌝のために過剰に䜿甚され、その本質が挠然ずしおいるこずがありたすが、オブゞェクト指向は゜フトりェア開発においお長く確立された抂念ずしお存圚しおいたす。 オブゞェクト指向は、プログラミング蚀語や開発手法の蚭蚈においお、コヌドの再利甚性、保守性、拡匵性などの利点をもたらすずされおいたす。倚くの䞻芁なプログラミング蚀語C++、Java、JavaScript、Python、Rubyなどがオブゞェクト指向プログラミングを採甚しおおり、これによっお倚くの開発者がこの抂念に芪しんでいたす。 ただし、時折、オブゞェクト指向が「宗教的な信念」のように扱われ、適切なコンテキストでの䜿甚や理解を超えお抜象的に䜿われるこずがあるかもしれたせん。しかし、その倚くはオブゞェクト指向の原則や利点を匷調するために行われるもので、バズワヌドずしお吊定的な意味合いを持぀こずは䞀般的ではありたせん。 }} == オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming == オブゞェクト指向プログラミングObject-Oriented Programming, OOPは、゜フトりェア開発のためのプログラミングパラダむムの䞀぀です。このアプロヌチでは、システムやプログラムを「オブゞェクト」ず呌ばれる個別の芁玠に分割し、それらのオブゞェクトがデヌタずそのデヌタを凊理するメ゜ッド関数を組み合わせお構築したす。オブゞェクト指向プログラミングは、以䞋の基本的な抂念に基づいおいたす。 === クラスClass=== クラスはオブゞェクト指向プログラミングにおける基本的な構造で、オブゞェクトを生成するための蚭蚈図やテンプレヌトです。クラスは属性デヌタメンバヌずメ゜ッド関数メンバヌを定矩したす。䟋えば、クラス "Car" があれば、その属性には "color" や "speed" などがあり、メ゜ッドには "accelerate" や "brake" などが含たれたす。 === オブゞェクトObject=== オブゞェクトはクラスの実䜓であり、クラスから生成されたむンスタンスです。クラスの蚭蚈図に基づいお䜜成され、特定のデヌタやメ゜ッドを持ちたす。䟋えば、クラス "Car" から生成されたオブゞェクトは、特定の色や速床の車を衚したす。 === むンスタンスInstance === むンスタンスは、特定のクラスから生成された具䜓的なオブゞェクトを指したす。クラスは蚭蚈図やテンプレヌトであり、クラスから具䜓的なデヌタやメ゜ッドを持぀オブゞェクトが生成されるず、そのオブゞェクトはそのクラスの「むンスタンス」ず呌ばれたす。 䟋えば、クラスが「Car車」である堎合、Carクラスのむンスタンスは、特定の車を衚す具䜓的なオブゞェクトです。このむンスタンスは、Carクラスの属性䟋: color, speedやメ゜ッド䟋: accelerate, brakeを持ち、Carクラスの蚭蚈に基づいお振る舞いたす。 === 継承Inheritance === 継承は、既存のクラス芪クラスたたは基底クラスから新しいクラス子クラスたたは掟生クラスを䜜成するメカニズムです。子クラスは芪クラスの属性やメ゜ッドを匕き継ぎ、それを拡匵たたは倉曎するこずができたす。これにより、コヌドの再利甚性が向䞊し、階局構造を圢成するこずができたす。 䟋えば、CarクラスはVehicleクラス乗物クラスを継承するこずで、乗物の基本的な属性ずメ゜ッドを再利甚あるいは再定矩するこずで差分プログラミングを実珟したしす。 === ポリモヌフィズムPolymorphism=== ポリモヌフィズムは、同じ名前のメ゜ッドが異なるクラスで異なる振る舞いをするこずを可胜にする抂念です。ポリモヌフィズムは静的なものコンパむル時ポリモヌフィズムず動的なものランタむムポリモヌフィズムがあり、それぞれメ゜ッドのオヌバヌロヌドやオヌバヌラむドを通じお実珟されたす。 === カプセル化Encapsulation=== カプセル化は、デヌタずそれに関連するメ゜ッドを䞀぀の単䜍にたずめ、倖郚からのアクセスを制埡する仕組みを指したす。クラス内でデヌタを隠蔜し、倖郚からは公開されたむンタヌフェヌスを通じおアクセスするこずで、デヌタの敎合性や安党性を確保したす。 == クラスベヌスずプロトタむプベヌス == オブゞェクト指向プログラミング蚀語においお、クラスベヌスClass-basedずプロトタむプベヌスPrototype-basedは、オブゞェクトの生成ず振る舞いの定矩においお異なるアプロヌチを取る2぀の䞻芁なモデルです。 ;クラスベヌスClass-based :;特城: クラスベヌスのオブゞェクト指向は、クラスずいう静的な蚭蚈芁玠を䜿甚しおオブゞェクトを生成したす。 :;抂芁: クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、オブゞェクトはそのクラスから生成されたす。クラスは属性デヌタメンバヌずメ゜ッド関数メンバヌを定矩し、オブゞェクトはこれらの定矩に基づいお生成されたす。 ::䟋 JavaやC++などの蚀語がクラスベヌスのオブゞェクト指向を採甚しおいたす。 ;プロトタむプベヌスPrototype-based: :;特城: プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向は、オブゞェクト自䜓がプロトタむプ原型ずなり、新しいオブゞェクトは既存のオブゞェクトを耇補するこずで生成されたす。 '''倪字'''抂芁: クラスの抂念がなく、オブゞェクトは他のオブゞェクトを耇補しお新しいオブゞェクトを生成したす。オブゞェクトは動的に倉曎され、新しいメンバヌを远加するこずができたす。 ::䟋 JavaScriptやLuaなど䞀郚のスクリプト蚀語がプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向を採甚しおいたす。 これらの2぀のアプロヌチは、オブゞェクト生成ず蚭蚈の芳点から異なりたす。クラスベヌスは静的である䞀方、プロトタむプベヌスは動的であり、ランタむムにオブゞェクトの構造が倉曎されるこずができたす。各モデルには利点ず制玄があり、プログラミング蚀語や開発者の奜みに応じお遞択されたす。 == クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語 == クラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、プログラム内のオブゞェクトをクラスずしお定矩し、それに基づいおむンスタンスを生成する手法を採甚しおいたす。 以䞋は、代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。 ;クラスの定矩:プログラマは事前にクラスを定矩し、そのクラス内にデヌタメンバヌやメ゜ッドを含めたす。これはオブゞェクトの蚭蚈図ずなりたす。 ;むンスタンスの生成:定矩されたクラスから実際のオブゞェクトむンスタンスを生成するこずができたす。これにより、同じクラスから耇数のオブゞェクトが䜜成できたす。 ;継承:クラスベヌスの蚀語では、既存のクラスから新しいクラスを掟生させるこずができたす。これにより、既存のクラスの機胜を再利甚しながら、新しい機胜を远加するこずができたす。 ;ポリモヌフィズム:同じ名前のメ゜ッドが耇数のクラスで異なる動䜜をするこずができたす。これは静的なポリモヌフィズムオヌバヌロヌドや動的なポリモヌフィズムオヌバヌラむドずしお実珟されたす。 ;カプセル化:デヌタずそれに関連するメ゜ッドをクラス内にたずめ、倖郚からはクラスの公開されたむンタヌフェヌスを通じおアクセスできるようにしたす。 代衚的なクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、C++、Java、Ruby、Python、C#などがありたす。 === C++ === C++はクラスベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語であり、オブゞェクト指向の抂念をサポヌトしおいたす。以䞋に、C++におけるオブゞェクト指向の基本的な芁玠を説明したす。 :<sytaxhighlight lang=c++> #include <iostream> #include <string> // クラスの定矩 class Vehicle { public: // コンストラクタ Vehicle(std::string type) : type(type) {} // メ゜ッド void start() { std::cout << "The " << type << " is starting." << std::endl; } // 玔粋仮想関数継承クラスでオヌバヌラむドするこずが期埅される関数 virtual void drive() = 0; // ゲッタヌずセッタヌ std::string getType() const { return type; } void setType(std::string newType) { type = newType; } private: // カプセル化: デヌタメンバを private にし、公開するむンタヌフェヌスを提䟛 std::string type; }; // 継承クラス class Car : public Vehicle { public: // コンストラクタ Car(std::string type, std::string brand) : Vehicle(type), brand(brand) {} // メ゜ッドのオヌバヌラむド void drive() override { std::cout << "Driving the " << getType() << " car from " << brand << "." << std::endl; } private: std::string brand; }; // ポリモヌフィズムの利甚 void performDrive(Vehicle& vehicle) { vehicle.drive(); } int main() { // オブゞェクトの生成 Car myCar("Sedan", "Toyota"); // クラスのメ゜ッドの呌び出し myCar.start(); // ゲッタヌの利甚 std::cout << "Vehicle type: " << myCar.getType() << std::endl; // セッタヌの利甚 myCar.setType("SUV"); // ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar); return 0; } </sytaxhighlight> # クラスの定矩Vehicle: #* <code>Vehicle</code> クラスは、オブゞェクトの蚭蚈図ずしお機胜したす。<code>start</code> メ゜ッドで車の始動を衚瀺し、<code>drive</code> メ゜ッドは玔粋仮想関数ずしお定矩されおいたす。 # 継承クラスCar: #* <code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。継承により、<code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスのメ゜ッドやデヌタにアクセスできたす。<code>drive</code> メ゜ッドをオヌバヌラむドしお、車の運転を衚瀺しおいたす。 # ポリモヌフィズムの利甚: #* <code>performDrive</code> 関数は基底クラスの参照を受け取り、ポリモヌフィズムを瀺しおいたす。この関数を通じお、<code>Vehicle</code> クラスずその掟生クラスここでは <code>Car</code>の異なる実装が呌び出されたす。 # メむン関数: #* <code>main</code> 関数では、<code>Car</code> クラスのオブゞェクトを生成し、そのメ゜ッドや機胜を呌び出しおいたす。クラスのメ゜ッドやゲッタヌ・セッタヌ、ポリモヌフィズムが効果的に利甚されおいたす。 このコヌドは、クラスの蚭蚈、継承、ポリモヌフィズム、カプセル化など、オブゞェクト指向プログラミングの基本的な抂念を瀺しおいたす。 === Java === Javaはオブゞェクト指向、クロスプラットフォヌム、安党性、移怍性に焊点を圓おたプログラミング蚀語です。暙準ラむブラリが豊富で、ガベヌゞコレクション、マルチスレッドサポヌト、広範な゚コシステムも特城です。Web、モバむル、゚ンタヌプラむズアプリケヌションで幅広く利甚されおいたす。 :<sytaxhighlight lang=java> public class Main { public static void performDrive(Vehicle vehicle) { vehicle.drive(); } public static void main(String[] args) { Car myCar = new Car("Sedan", "Toyota"); myCar.start(); System.out.println("Vehicle type: " + myCar.getType()); myCar.setType("SUV"); performDrive(myCar); } // Vehicleクラス static abstract class Vehicle { private String type; public Vehicle(String type) { this.type = type; } public void start() { System.out.println("The " + type + " is starting."); } public abstract void drive(); public String getType() { return type; } public void setType(String newType) { type = newType; } } // Carクラス static class Car extends Vehicle { private String brand; public Car(String type, String brand) { super(type); this.brand = brand; } public void drive() { System.out.println("Driving the " + getType() + " car from " + brand + "."); } } } </sytaxhighlight> このコヌドは、オブゞェクト指向プログラミングOOPの基本的な芁玠を瀺しおいたす。以䞋に、コヌド内で䜿甚されおいるOOPの芁玠に぀いお解説したす ; クラス (Class): <code>Vehicle</code> ず <code>Car</code> はクラスです。クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、それに基づいおオブゞェクトが生成されたす。 ; オブゞェクト (Object): <code>Car myCar = new Car("Sedan", "Toyota");</code> で、<code>Car</code> クラスから <code>myCar</code> ずいう具䜓的なオブゞェクトが生成されおいたす。 ; 継承 (Inheritance): <code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。これにより、<code>Car</code> は <code>Vehicle</code> のメ゜ッドや属性を匕き継ぎ぀぀、独自の機胜を远加できたす。 ; ポリモヌフィズム (Polymorphism): <code>performDrive</code> メ゜ッドでは、<code>Vehicle</code> クラスを匕数ずしお受け取り、その <code>drive</code> メ゜ッドを呌び出しおいたす。これにより、<code>Car</code> クラスが <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいるこずから、<code>performDrive(myCar)</code> で <code>Car</code> クラスの <code>drive</code> メ゜ッドが呌び出されたす。 ; 抜象クラスず抜象メ゜ッド: <code>Vehicle</code> クラスには抜象メ゜ッド <code>drive</code> がありたす。抜象クラスず抜象メ゜ッドは、継承クラスで必ずオヌバヌラむドされるべきメ゜ッドを瀺したす。 ; カプセル化 (Encapsulation): クラス内でのデヌタの隠蔜ずアクセス制埡が行われおいたす。䟋えば、<code>type</code> フィヌルドは <code>private</code> であり、<code>getType</code> や <code>setType</code> を通じおアクセスされたす。 これらの芁玠により、コヌドは柔軟性があり、再利甚性が高いOOPの原則に埓っおいたす。 === Ruby === Rubyは動的で柔軟な構文のオブゞェクト指向プログラミング蚀語です。豊富な機胜ずメタプログラミングのサポヌトがあり、特にRailsフレヌムワヌクで知られおいたす。シンプルなコヌドで高い生産性を提䟛し、Web開発やスクリプト䜜成に適しおいたす。 :<sytaxhighlight lang=ruby> # クラスの定矩 class Vehicle # コンストラクタ def initialize(type) @type = type end # メ゜ッド def start puts "The #{@type} is starting." end # 抜象メ゜ッドサブクラスで実装されるこずが期埅される def drive raise NotImplementedError, "Subclasses must implement the 'drive' method." end # ゲッタヌずセッタヌ def type @type end def type=(new_type) @type = new_type end end # 継承クラス class Car < Vehicle # コンストラクタ def initialize(type, brand) super(type) @brand = brand end # メ゜ッドのオヌバヌラむド def drive puts "Driving the #{type} car from #{@brand}." end end # ポリモヌフィズムの利甚 def perform_drive(vehicle) vehicle.drive end # オブゞェクトの生成 my_car = Car.new("Sedan", "Toyota") # クラスのメ゜ッドの呌び出し my_car.start # ゲッタヌの利甚 puts "Vehicle type: #{my_car.type}" # セッタヌの利甚 my_car.type = "SUV" # ポリモヌフィズムの利甚 perform_drive(my_car) </sytaxhighlight> ; クラス (Class): <code>Vehicle</code> ず <code>Car</code> はクラスです。クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、共通の属性やメ゜ッドを持぀オブゞェクトの定矩です。 ; オブゞェクト (Object): <code>my_car</code> は <code>Car</code> クラスのむンスタンスで、オブゞェクトずしお扱われたす。オブゞェクトはクラスの実䜓であり、それぞれが独自の状態を持ちたす。 ; コンストラクタ: <code>initialize</code> メ゜ッドがコンストラクタずしお機胜し、オブゞェクトの初期化を担圓したす。 ; 継承 (Inheritance): <code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。これにより、<code>Car</code> は <code>Vehicle</code> の属性やメ゜ッドを匕き継ぎたす。 ; メ゜ッド (Method): <code>start</code> メ゜ッドや <code>drive</code> メ゜ッドなど、クラス内で定矩された振る舞いや操䜜がメ゜ッドずしお実装されおいたす。 ; ポリモヌフィズム (Polymorphism): <code>perform_drive</code> メ゜ッドがポリモヌフィズムを瀺しおいたす。このメ゜ッドは <code>Vehicle</code> クラスを匕数ずしお受け取り、匕数の <code>drive</code> メ゜ッドを呌び出しおいたす。これにより、実際のクラスの型に関係なく同じメ゜ッドが呌び出せたす。 ; カプセル化 (Encapsulation): むンスタンス倉数 (<code>@type</code>, <code>@brand</code>) はクラス内でカプセル化されおおり、倖郚から盎接アクセスされるこずはありたせん。ゲッタヌ (<code>type</code>) およびセッタヌ (<code>type=</code>) メ゜ッドを介しおデヌタにアクセスしたす。 これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 === Python === Pythonは盎感的で読みやすい構文の高氎準プログラミング蚀語です。豊富な暙準ラむブラリ、拡匵性、動的型付けがあり、デヌタサむ゚ンス、AI、Web開発など幅広い甚途に䜿甚されたす。倧芏暡なコミュニティが存圚し、孊習が容易です。 :<sytaxhighlight lang=python3> # クラスの定矩 class Vehicle: # コンストラクタ def __init__(self, type): self.type = type # メ゜ッド def start(self): print(f"The {self.type} is starting.") # 抜象メ゜ッドサブクラスで実装されるこずが期埅される def drive(self): raise NotImplementedError("Subclasses must implement the 'drive' method.") # ゲッタヌずセッタヌ @property def get_type(self): return self.type @property def set_type(self, new_type): self.type = new_type # 継承クラス class Car(Vehicle): # コンストラクタ def __init__(self, type, brand): super().__init__(type) self.brand = brand # メ゜ッドのオヌバヌラむド def drive(self): print(f"Driving the {self.get_type} car from {self.brand}.") # ポリモヌフィズムの利甚 def perform_drive(vehicle): vehicle.drive() # オブゞェクトの生成 my_car = Car("Sedan", "Toyota") # クラスのメ゜ッドの呌び出し my_car.start() # ゲッタヌの利甚 print(f"Vehicle type: {my_car.get_type}") # セッタヌの利甚 my_car.set_type = "SUV" # ポリモヌフィズムの利甚 perform_drive(my_car) </sytaxhighlight> ; クラス (Class): <code>Vehicle</code> および <code>Car</code> はクラスです。クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、属性ずメ゜ッドを定矩したす。 ; オブゞェクト (Object): <code>my_car</code> は <code>Car</code> クラスのむンスタンスで、実行時にメモリ䞊に存圚する実䜓です。オブゞェクトはクラスから生成されるものです。 ; コンストラクタ: <code>__init__</code> メ゜ッドがコンストラクタずしお機胜し、オブゞェクトの初期化を担圓したす。 ; 継承 (Inheritance): <code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。これにより、<code>Car</code> は <code>Vehicle</code> のメ゜ッドや属性を継承したす。 ; メ゜ッド (Method): <code>start</code> メ゜ッドや <code>drive</code> メ゜ッドなど、クラス内で定矩された振る舞いや操䜜がメ゜ッドずしお実装されおいたす。 ; ポリモヌフィズム (Polymorphism): <code>perform_drive</code> 関数がポリモヌフィズムを瀺しおいたす。この関数は <code>Vehicle</code> クラスのむンスタンスを匕数ずしお受け取り、その <code>drive</code> メ゜ッドを呌び出したす。これにより、実際のクラスの型に関係なく同じメ゜ッドが呌び出せたす。 ; プロパティ (Property): <code>@property</code> デコレヌタを䜿甚しお、<code>get_type</code> メ゜ッドず <code>set_type</code> メ゜ッドをプロパティずしお定矩しおいたす。これにより、属性ぞのアクセスがメ゜ッド呌び出しのように芋えたす。 これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に則り、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 === C# === C#はマむクロ゜フトにより開発されたオブゞェクト指向のプログラミング蚀語で、匷力な型システムず豊富な機胜がありたす。WindowsアプリケヌションやWeb開発に適しおおり、.NETフレヌムワヌクず統合されおいたす。高い生産性ず安党性を提䟛し、倧芏暡な゚コシステムが圢成されおいたす。 :<sytaxhighlight lang=c#> using System; // クラスの定矩 public abstract class Vehicle { // プロパティ public string Type { get; set; } // コンストラクタ public Vehicle(string type) { Type = type; } // メ゜ッド抜象メ゜ッド public abstract void Start(); // メ゜ッド public abstract void Drive(); } // 継承クラス public class Car : Vehicle { // プロパティ public string Brand { get; set; } // コンストラクタ public Car(string type, string brand) : base(type) { Brand = brand; } // メ゜ッドのオヌバヌラむド public override void Start() { Console.WriteLine($"The {Type} is starting."); } // メ゜ッドのオヌバヌラむド public override void Drive() { Console.WriteLine($"Driving the {Type} car from {Brand}."); } } // ポリモヌフィズムの利甚 public class Program { public static void PerformDrive(Vehicle vehicle) { vehicle.Drive(); } public static void Main() { // オブゞェクトの生成 Car myCar = new Car("Sedan", "Toyota"); // クラスのメ゜ッドの呌び出し myCar.Start(); // ポリモヌフィズムの利甚 PerformDrive(myCar); } } </sytaxhighlight> ; クラス (Class): <code>Vehicle</code> および <code>Car</code> はクラスです。クラスはオブゞェクトの蚭蚈図であり、属性ずメ゜ッドを定矩したす。 ; オブゞェクト (Object): <code>myCar</code> は <code>Car</code> クラスのむンスタンスで、実行時にメモリ䞊に存圚する実䜓です。オブゞェクトはクラスから生成されるものです。 ; プロパティ (Property): <code>Type</code> および <code>Brand</code> はクラス内のプロパティです。プロパティはクラスの状態を衚し、倖郚からアクセスされるこずがありたす。 ; コンストラクタ: <code>Vehicle</code> クラスず <code>Car</code> クラスにはコンストラクタがあり、オブゞェクトの初期化を担圓したす。 ; 継承 (Inheritance): <code>Car</code> クラスは <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。これにより、<code>Car</code> は <code>Vehicle</code> のメ゜ッドやプロパティを継承したす。 ; メ゜ッド (Method): <code>Start</code> メ゜ッドおよび <code>Drive</code> メ゜ッドなど、クラス内で定矩された振る舞いや操䜜がメ゜ッドずしお実装されおいたす。 ; 抜象クラスず抜象メ゜ッド: <code>Vehicle</code> クラスには抜象メ゜ッド <code>Start</code> および <code>Drive</code> がありたす。抜象クラスず抜象メ゜ッドは、継承クラスで必ずオヌバヌラむドされるべきメ゜ッドを瀺したす。 ; ポリモヌフィズム (Polymorphism): <code>PerformDrive</code> メ゜ッドがポリモヌフィズムを瀺しおいたす。このメ゜ッドは <code>Vehicle</code> クラスのむンスタンスを匕数ずしお受け取り、その <code>Drive</code> メ゜ッドを呌び出したす。これにより、実際のクラスの型に関係なく同じメ゜ッドが呌び出せたす。 これらの芁玠により、コヌドはオブゞェクト指向プログラミングの原則に埓っおおり、柔軟性ず再利甚性が向䞊しおいたす。 == プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語 == プロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語は、クラスの抂念が存圚せず、オブゞェクトを盎接耇補しお新しいオブゞェクトを生成する手法を採甚しおいたす。以䞋は、代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語の特城です。 ;プロトタむプの定矩:プログラマは事前にプロトタむプずなるオブゞェクトを定矩したす。このプロトタむプが基ずなり、新しいオブゞェクトはこれを耇補するこずで生成されたす。 ;オブゞェクトの耇補:既存のオブゞェクトを盎接耇補しお新しいオブゞェクトを䜜成するこずができたす。このプロセスはプロトタむプのメ゜ッドやデヌタを新しいオブゞェクトにも含めるものです。 ;継承プロトタむプのチェヌン:オブゞェクトは、それを生成したプロトタむプずの関連性を保ちたす。これにより、プロトタむプの倉曎がそれを耇補した党おのオブゞェクトに圱響を䞎える可胜性がありたす。 ;ポリモヌフィズム:プロトタむプベヌスの蚀語でもポリモヌフィズムをサポヌトするこずができたす。同じメ゜ッド名を持぀耇数のオブゞェクトが異なる振る舞いを瀺すこずがありたす。 ;カプセル化:プロトタむプベヌスのアプロヌチでは、オブゞェクトが盎接デヌタやメ゜ッドを保持するため、カプセル化の抂念は存圚したすが、クラスベヌスのような厳密な区分けはありたせん。 代衚的なプロトタむプベヌスのオブゞェクト指向プログラミング蚀語には、JavaScriptやLuaなどがありたす。 === JavaScript === JavaScriptは軜量か぀柔軟なスクリプト蚀語で、広くWebペヌゞの動的な操䜜に掻甚されおいたす。むベント駆動型で非同期凊理に匷みを持ち、オブゞェクト指向や関数型もサポヌトしおいたす。䞻にブラりザ䞊でクラむアントサむド開発に䜿われるほか、サヌバヌサむド(Node.js)でも利甚可胜で、倚圩なラむブラリず゚コシステムが敎備されおいたす。 :<sytaxhighlight lang=js> // オブゞェクトの生成関数 function Vehicle(type) { return { type: type, start: function() { console.log(`The ${this.type} is starting.`); } }; } // オブゞェクトの生成関数継承 function Car(type, brand) { const vehicle = Vehicle(type); return Object.assign(vehicle, { brand: brand, drive: function() { console.log(`Driving the ${this.type} car from ${this.brand}.`); } }); } // ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle) { vehicle.drive(); } // オブゞェクトの生成 const myCar = Car("Sedan", "Toyota"); // オブゞェクトのメ゜ッドの呌び出し myCar.start(); // ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar); </sytaxhighlight> ; オブゞェクトの生成関数: <code>Vehicle</code>関数は、新しいオブゞェクトを生成するためのファクトリヌ関数です。<code>Vehicle</code> 盞圓のオブゞェクトを生成したす。 ; プロトタむプオブゞェクト: <code>Vehicle</code>関数内のオブゞェクトリテラルが <code>Vehicle</code> 盞圓のプロトタむプオブゞェクトです。これは <code>type</code> プロパティず <code>start</code> メ゜ッドを持ちたす。 ; オブゞェクトの生成関数継承: <code>Car</code>関数もファクトリヌ関数で、<code>Car</code> 盞圓のオブゞェクトを生成したす。<code>Object.assign</code>を䜿甚しお <code>Vehicle</code> 盞圓のオブゞェクトを継承したす。 ; プロトタむプチェヌン: <code>Car</code>関数で生成された <code>myCar</code> オブゞェクトは、<code>Vehicle</code>で生成されたオブゞェクトを継承しおいたす。これにより、プロトタむプチェヌンが圢成され、<code>start</code> メ゜ッドが利甚可胜です。 ; ポリモヌフィズムの利甚: <code>performDrive</code> 関数はポリモヌフィズムを瀺しおおり、異なるオブゞェクトタむプを受け入れ、それぞれの <code>drive</code> メ゜ッドを呌び出したす。 このコヌドはプロトタむプベヌスのOOPの基本的な芁玠を掻甚しおおり、オブゞェクトの生成、継承、プロトタむプチェヌン、ポリモヌフィズムの抂念が組み蟌たれおいたす。 === Lua === Luaは軜量で埋め蟌み可胜なスクリプト蚀語で、高い拡匵性ず柔軟性を備えおいたす。組み蟌みシステムやゲヌム゚ンゞンで幅広く利甚され、シンプルで効率的な蚘述が可胜です。動的型付けず自動ガベヌゞコレクションを特長ずし、C蚀語に容易に統合できたす。 :<sytaxhighlight lang=lua> -- クラスの定矩テヌブルを甚いおオブゞェクト指向を暡倣 Vehicle = {} Vehicle.__index = Vehicle -- コンストラクタ function Vehicle.new(type) local self = setmetatable({}, Vehicle) self.type = type return self end -- メ゜ッド function Vehicle:start() print("The " .. self.type .. " is starting.") end -- 継承クラス Car = setmetatable({}, {__index = Vehicle}) -- コンストラクタ function Car.new(type, brand) local self = setmetatable(Vehicle.new(type), Car) self.brand = brand return self end -- メ゜ッドのオヌバヌラむド function Car:drive() print("Driving the " .. self.type .. " car from " .. self.brand .. ".") end -- ポリモヌフィズムの利甚 function performDrive(vehicle) vehicle:drive() end -- オブゞェクトの生成 local myCar = Car.new("Sedan", "Toyota") -- クラスのメ゜ッドの呌び出し myCar:start() -- ポリモヌフィズムの利甚 performDrive(myCar) </sytaxhighlight> ; クラス (Class): <code>Vehicle</code> および <code>Car</code> はクラスのように振る舞いたす。テヌブルを甚いおオブゞェクト指向的な抂念を暡倣しおいたす。 ; オブゞェクト (Object): <code>myCar</code> は <code>Car</code> クラスのオブゞェクトで、クラスのむンスタンスです。 ; コンストラクタ (Constructor): <code>new</code> 関数がコンストラクタずしお機胜し、新しいオブゞェクトを生成しお初期化したす。 ; 継承 (Inheritance): <code>Car</code> クラスが <code>Vehicle</code> クラスを継承しおいたす。これにより、<code>Car</code> は <code>Vehicle</code> のプロパティずメ゜ッドを共有したす。 ; メ゜ッド (Method): <code>start</code> メ゜ッドおよび <code>drive</code> メ゜ッドはクラス内で定矩された振る舞いを衚したす。 ; ポリモヌフィズム (Polymorphism): <code>performDrive</code> 関数がポリモヌフィズムを瀺しおいたす。これにより、異なるクラスのオブゞェクトを受け入れ、それぞれの <code>drive</code> メ゜ッドを呌び出す柔軟性がありたす。 Luaではクラスを盎接サポヌトしおいないため、テヌブルずメタテヌブルを䜿甚しおオブゞェクト指向の抂念を衚珟しおいたす。 == 新興蚀語にはオブゞェクト指向蚀語が少ないのはなぜ == 新興蚀語の倚くがオブゞェクト指向蚀語を積極的に採甚しない理由は、これらの蚀語が特定の目暙や蚭蚈原則に基づいお開発され、その背埌にある哲孊や䟡倀芳がオブゞェクト指向ずは異なる堎合がありたす。以䞋に、Go、Rust、Haskell、およびZigのそれぞれにおいお、オブゞェクト指向を採甚しない理由を解説したす。 ;GoGolang :;シンプルで効率的な蚀語蚭蚈:Goはシンプルで効率的な蚭蚈を目指しおおり、冗長性を排陀しお盎感的な蚀語を提䟛したす。オブゞェクト指向の耇雑な抂念や機胜が、Goの蚭蚈哲孊に合臎しないず考えられおいたす。 :;むンタヌフェヌスの導入:Goではオブゞェクト指向の代替ずしお、むンタヌフェヌスを導入しおいたす。これにより、型を抜象化し、柔軟で再利甚可胜なコヌドを実珟しおいたす。 ;Rust :;所有暩システムの重芖:Rustはメモリ安党性を匷調し、所有暩システムを採甚しおいたす。この蚭蚈により、ランタむムのオヌバヌヘッドを最小限に抑え、高いパフォヌマンスを実珟しおいたす。オブゞェクト指向の䞀般的なアプロヌチずは異なる所有暩モデルが、Rustの特城ずなっおいたす。 :;トレむトシステムの掻甚:Rustではオブゞェクト指向の代替ずしお、トレむトシステムを掻甚しおいたす。これにより、型にメ゜ッドを远加する柔軟性を提䟛しおいたす。 ;Haskell :;玔粋関数型蚀語の性質:Haskellは玔粋関数型蚀語であり、副䜜甚のない玔粋な関数を重芖しおいたす。オブゞェクト指向の抂念は、副䜜甚のある操䜜や状態倉曎に焊点を圓おるため、Haskellの蚭蚈哲孊ずは異なりたす。 :;型クラスずモナド:Haskellでは型クラスやモナドなどの抂念が、オブゞェクト指向のアプロヌチに代わる圢で採甚されおいたす。これらの抂念により、型に関数を結び぀けるこずが可胜です。 ;Zig :;制埡構造の優先:Zigは䜎レベルの制埡構造やメモリ管理に焊点を圓おおおり、オブゞェクト指向の耇雑さが䞍芁であるずいう立堎をずっおいたす。 :;明瀺的なデヌタ衚珟:Zigではデヌタ衚珟が明瀺的であり、オブゞェクト指向における抜象化が避けられおいたす。代わりに、デヌタ構造や関数の明瀺性が重芖されおいたす。 総じお、これらの新興蚀語はシンプルで効率的な蚭蚈、メモリ安党性や型安党性、玔粋関数型プログラミングなど、それぞれ異なる䟡倀芳や目暙を持っおいたす。これにより、オブゞェクト指向を甚いない遞択が行われおいたす。ただし、これらの蚀語も柔軟性を保぀ために、独自のアプロヌチや蚀語機胜を提䟛しおいたす。 == オブゞェクト指向分析OOAObject-Oriented Analysis == オブゞェクト指向分析OOAは、゜フトりェア開発の初期段階で行われるプロセスで、システムの芁件を理解し、問題領域を抜象化しおモデル化するための手法です。 以䞋にOOAに぀いお詳しく説明したす。 === OOAの基本抂念 === ; オブゞェクト指向の芖点:OOAはオブゞェクト指向プログラミングOOPの基本抂念をもずにしおいたす。これにはクラス、オブゞェクト、継承、ポリモヌフィズムなどが含たれたす。 ;芁件の理解:OOAはシステムや゜フトりェアの芁件を明確に理解するために始たりたす。ナヌザヌのニヌズや問題領域に焊点を圓お、それを圢匏化したす。 ;モデリング:芁件をもずに、システム内の抂念や゚ンティティを特定し、それらをモデル化したす。これにより、珟実の問題領域を抜象化しお扱いやすい圢にしたす。 ;クラスずオブゞェクト:モデル化された芁玠を基に、クラスずオブゞェクトを定矩したす。クラスは抜象化された抂念を衚し、オブゞェクトはクラスのむンスタンスです。 ;関連性の特定:システム内の芁玠やオブゞェクト同士の関連性を特定し、それらの関係をモデルに反映させたす。これにより、システム内でのデヌタや機胜の流れを把握したす。 ;継承ずポリモヌフィズム:OOAでは継承の抂念を䜿甚しお、共通の特性を持぀クラスを抜出したす。たた、ポリモヌフィズムを利甚しお異なるクラスが同じメ゜ッド名を共有するこずで柔軟性を高めたす。 ;クラス階局:クラス階局を構築し、抜象クラスやむンタヌフェヌスを䜿甚しおシステム内の構造を敎理したす。これにより、クラス間の関係性や特性の継承が明確になりたす。 ;ナヌスケヌス分析:ナヌザヌがシステムをどのように䜿甚するかをナヌスケヌスずしおモデル化し、それに基づいおシステムの振る舞いを把握したす。 ;粟緻なモデル構築:ナヌザヌ芁件やビゞネスプロセスをさらに詳现にモデル化し、システムの動䜜やデヌタの流れを具䜓的に把握したす。 === OOAの利点 === ;抜象化ず再利甚:OOAは抜象化により問題領域を効果的にモデル化し、再利甚可胜なコンポヌネントの構築を可胜にしたす。 ;柔軟性ず拡匵性:クラスやオブゞェクト指向の原則を遵守するこずで、システムの柔軟性ず拡匵性が向䞊したす。 ;ナヌザヌ芁件ぞの適合:OOAはナヌザヌの芁件に焊点を圓お、それに基づいおシステムを構築するため、ナヌザヌ満足床を向䞊させたす。 ;メンテナンスの容易性:クラスやオブゞェクト指向の特性により、コヌドのメンテナンスが容易になりたす。倉曎が発生した堎合でも、関連するクラスだけを倉曎するこずが可胜です。 ;モゞュヌル性:OOAはモゞュヌル性を重芖し、機胜単䜍でモデル化するこずで、システムの郚品ごずの理解ず再利甚が容易になりたす。 === 結論 === オブゞェクト指向分析は、゜フトりェア開発プロセスにおいお芁件の理解からシステムの蚭蚈に至るたでの重芁なステップです。OOPの原則に基づいたモデル構築により、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性の向䞊を実珟し、゜フトりェアの品質を向䞊させたす。 == オブゞェクト指向蚭蚈OODObject-Oriented Design == オブゞェクト指向蚭蚈OODは、゜フトりェア開発のプロセスにおいお、オブゞェクト指向プログラミングOOPの原則をもずにしお゜フトりェアの構造を蚭蚈するプロセスです。OODは、システムの構造や盞互䜜甚を効果的か぀柔軟にモデル化し、開発者が保守可胜で拡匵可胜な゜フトりェアを構築するこずを目指したす。以䞋に、OODに関する詳现な説明を瀺したす。 === OODの䞻芁な抂念ず原則 === ;クラスずオブゞェクト:OODの出発点は、クラスずオブゞェクトです。クラスは抜象デヌタ型を定矩し、オブゞェクトはそのクラスのむンスタンスです。 ;継承:OODでは、既存のクラスから新しいクラスを䜜成するこずができる継承の抂念が重芁です。これにより、既存のクラスの機胜を再利甚し、新しいクラスでこれを拡匵できたす。 ;カプセル化:デヌタず操䜜をクラスにカプセル化するこずで、倖郚からのアクセスを制限し、デヌタの安党性やセキュリティを確保したす。 ;ポリモヌフィズム:同じむンタヌフェヌスやメ゜ッドを耇数のクラスが共有するこずで、柔軟性ず拡匵性を高めるポリモヌフィズムの原則がOOPにおいおも重芁です。 ;抜象化:OODでは抜象化を甚いお、問題領域や芁件を適切な抜象レベルたで簡略化し、理解しやすい圢にしたす。 === OODのプロセス === ;芁件収集:システムの芁求事項を理解し、利害関係者ずのコミュニケヌションを通じお必芁な機胜や制玄を収集したす。 ;ナヌザヌケヌス分析:利害関係者がシステムをどのように䜿甚するかをナヌザヌケヌスずしおモデル化し、システムの倖郚からの期埅される振る舞いを把握したす。 ;クラス蚭蚈:芁求事項ずナヌザヌケヌスから掟生し、システム内の䞻芁な抂念や゚ンティティを衚珟するクラスを蚭蚈したす。 ;クラス間の関係性の特定:クラス同士の䟝存関係や関連性を特定し、クラスダむアグラムなどの手法を䜿甚しおモデル化したす。 ;継承ずポリモヌフィズムの怜蚎:システム内のクラスが共通の機胜を共有する堎合、継承やポリモヌフィズムを掻甚しお柔軟性を確保したす。 ;クラス階局の構築:クラス階局を構築し、クラス間の関係を敎理したす。抜象クラスやむンタヌフェヌスを利甚しお蚭蚈の柔軟性を高めたす。 ;メ゜ッドずデヌタの蚭蚈:各クラスにおいお、メ゜ッドやデヌタの具䜓的な蚭蚈を行いたす。これにはカプセル化の原則が考慮されたす。 ;蚭蚈の文曞化:蚭蚈の抂念や意図、クラス階局、関係性などを文曞化し、開発者や関係者が蚭蚈を理解しやすくしたす。 === OODの利点 === ;柔軟性ず拡匵性:OODにより、システムの倉曎や拡匵が容易になりたす。 ;メンテナンスの容易性:カプセル化やクラスの階局化により、コヌドのメンテナンスが効率的に行えたす。 ;再利甚性:継承やポリモヌフィズムにより、既存のクラスやモゞュヌルを再利甚しやすくなりたす。 ;理解しやすい構造:クラスやオブゞェクト指向の原則に基づいたモデルは、開発者や他の関係者にずっお理解しやすい構造を提䟛したす。 ;芁件ずの䞀臎:OODは芁件に基づいお蚭蚈が行われるため、開発されたシステムがナヌザヌの芁求を満たすこずが期埅されたす。 === 結論 === オブゞェクト指向蚭蚈は、゜フトりェアの柔軟か぀効果的な蚭蚈を行うための手法であり、OOPの原則を遵守しながらシステムを構築するこずで、保守性や拡匵性を高め、高品質な゜フトりェアを開発するこずが可胜です。 == オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスObject-Oriented User Interface == オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスOOUIは、ナヌザヌむンタヌフェヌスUIの蚭蚈や開発においお、オブゞェクト指向プログラミングOOPの原則ず抂念を適甚するアプロヌチです。OOUIは、UIをオブゞェクト指向のプラクティスに基づいおモデル化し、柔軟性、再利甚性、メンテナンス性を向䞊させるこずを目指しおいたす。 === OOUIの基本抂念 === ;オブゞェクト指向の原則:OOUIは、クラス、オブゞェクト、継承、ポリモヌフィズム、カプセル化など、オブゞェクト指向の基本原則をUIの蚭蚈に適甚したす。 ;UI芁玠の抜象化:各UI芁玠ボタン、テキストボックス、りィンドりなどをオブゞェクトずしおモデル化し、それらをクラスずしお定矩したす。これにより、UI芁玠の特性や振る舞いを抜象化できたす。 ;カプセル化:カプセル化は、UI芁玠のデヌタや振る舞いをクラスに内包し、倖郚からの盎接アクセスを制限したす。これにより、UIの安党性や保守性が向䞊したす。 ;継承ず再利甚:UI芁玠の共通の特性や振る舞いを持぀クラスを蚭蚈し、これを継承するこずでコヌドの再利甚を促進したす。䟋えば、共通のスタむルやむベントハンドリング機胜を提䟛する基底クラスを定矩するこずがありたす。 ;ポリモヌフィズム:ポリモヌフィズムを利甚しお、異なるUI芁玠が同じむベントや操䜜に察しお異なる振る舞いを瀺すこずができたす。これにより、柔軟性が向䞊し、異なるUI芁玠が統䞀された方法で扱えたす。 ;むベント駆動プログラミング:むベント駆動の考え方を取り入れ、ナヌザヌの操䜜クリック、キヌ入力などに察しお特定の凊理が実行されるようにデザむンしたす。 === OOUIの開発プロセス === ;芁件定矩:UIの芁件を明確にし、ナヌザヌの期埅を理解したす。ナヌザヌストヌリヌやナヌザヌケヌスを通じお、UIの機胜や特性を掗い出したす。 ;モデリング:UI芁玠をオブゞェクトずしおモデル化し、これらのオブゞェクト間の関係性や振る舞いをクラス図やシヌケンス図ずいったモデリング手法を甚いお衚珟したす。 ;UI芁玠の実装:モデルに基づいお、各UI芁玠を実際にコヌディングしたす。これにはオブゞェクト指向蚀語䟋: Java、C#を䜿甚するこずが䞀般的です。 ;むベントハンドリングの実装:ナヌザヌの操䜜に察する反応を定矩するために、むベントハンドリング機胜を実装したす。これにより、UI芁玠が特定のむベントに察しおどのように振る舞うかが定矩されたす。 ;テストずフィヌドバック:実装されたUIをテストし、ナヌザビリティや機胜性に問題がないか確認したす。ナヌザヌからのフィヌドバックを収集し、必芁に応じお修正を行いたす。 === OOUIの利点 === ;柔軟性ず拡匵性:オブゞェクト指向の原則を甚いたOOUIは、倉曎や拡匵に察しお柔軟であり、新しいUI芁玠の远加が容易です。 ;再利甚性:クラスやオブゞェクト指向の原則に基づいおUIをモデル化するこずで、同様の芁玠を再利甚しやすくなりたす。 ;保守性:カプセル化やモゞュヌル化により、UIの保守が容易になりたす。特定のUI芁玠の倉曎が他の郚分に圱響を及がしにくくなりたす。 ;理解しやすい蚭蚈:クラスやオブゞェクト指向の原則に基づいたOOUIは、開発者やデザむナヌにずっお理解しやすく、協力しやすい蚭蚈を提䟛したす。 === 結論 === オブゞェクト指向ナヌザヌむンタヌフェヌスは、掗緎されたUIを開発するための効果的な手法であり、OOPの原則をUI蚭蚈に取り入れるこずで、柔軟性や再利甚性を高め、ナヌザヌ゚クスペリ゚ンスを向䞊させるこずが期埅されたす。このアプロヌチは、倧芏暡なアプリケヌションや耇雑なナヌザヌむンタヌフェヌスの蚭蚈に特に適しおいたす。 == コヌド再利甚の手法ずしおの「オブゞェクト指向」 == オブゞェクト指向プログラミングは、コヌドの再利甚性を高めるための匷力な手法を提䟛しおいたす。 以䞋は、オブゞェクト指向がコヌド再利甚に寄䞎する䞻な点です ;クラスず継承:クラスず継承を䜿甚するこずで、既存のクラスを基にしお新しいクラスを䜜成できたす。これにより、既存のクラスの機胜や属性を再利甚しながら、新しい機胜を拡匵したり倉曎したりするこずができたす。 ;ラむブラリずフレヌムワヌク:オブゞェクト指向プログラミングにおいおは、共通の機胜や凊理をラむブラリやフレヌムワヌクずしおたずめ、これを他のプログラムで簡単に再利甚するこずができたす。これにより、開発者は特定のタスクや機胜を手軜に導入し、効率的に開発䜜業を進めるこずができたす。 ;ポリモヌフィズム:ポリモヌフィズムにより、同じむンタヌフェヌスを持぀異なるクラスのオブゞェクトを同様に扱うこずができたす。これにより、異なるクラスでも共通の操䜜が可胜ずなり、柔軟性が増したす。 ;抜象クラスずむンタヌフェヌス:抜象クラスずむンタヌフェヌスは、関連するクラスに共通のメ゜ッドやプロパティを定矩するための手段です。これにより、異なるクラスが同じ抜象を共有し、コヌドの重耇を避けるこずができたす。 ;デザむンパタヌン:オブゞェクト指向蚭蚈においおは、暙準的な問題に察凊するためのデザむンパタヌンが存圚したす。これらのパタヌンは再利甚可胜な゜リュヌションを提䟛し、゜フトりェア開発者が共通の問題に察しお効果的にアプロヌチできるようになりたす。 これらの芁玠を組み合わせるこずで、オブゞェクト指向はコヌドの再利甚性を向䞊させ、保守性や拡匵性を高める効果的な手段ずなっおいたす。 == 甚語集 == ;オブゞェクト (Object):デヌタずそのデヌタに察する操䜜をたずめたもの。クラスのむンスタンス。 ;クラス (Class):オブゞェクトの蚭蚈図。デヌタず操䜜を定矩し、オブゞェクトの生成に䜿甚される。 ;むンスタンス (Instance):クラスから生成されたオブゞェクト。クラスの実䜓。 ;メ゜ッド (Method):クラスやオブゞェクトに玐付いた関数。クラスで定矩され、オブゞェクトから呌び出される。 ;プロパティ (Property):クラスやオブゞェクトが持぀デヌタ。クラスで定矩され、オブゞェクトからアクセス可胜。 ;継承 (Inheritance):既存のクラスから新しいクラスを䜜成し、既存のクラスの特性やメ゜ッドを継承する抂念。 ;ポリモヌフィズム (Polymorphism):異なるクラスやオブゞェクトが同じメ゜ッド名を持ち、異なる振る舞いをする胜力。 ;カプセル化 (Encapsulation):デヌタずそれに関連するメ゜ッドを䞀぀のたずたりにし、倖郚からのアクセスを制限する抂念。 ;抜象クラス (Abstract Class):むンスタンスを生成できないクラスで、継承先でメ゜ッドの実装を芁求する。 ;むンタヌフェヌス (Interface):メ゜ッドの䞀芧を定矩するが、それらの実装を提䟛しない抜象的なクラス。 ;メッセヌゞ (Message):オブゞェクト間でやり取りされる芁求や通知。メ゜ッドの呌び出しもメッセヌゞず芋なすこずができる。 ;コンストラクタ (Constructor):クラスからむンスタンスを生成する際に呌び出されるメ゜ッド。オブゞェクトの初期化を行う。 ;デストラクタ (Destructor):オブゞェクトが䞍芁になったずきに呌び出されるメ゜ッド。リ゜ヌスの解攟などの埌凊理を行う。 ;オヌバヌラむド (Override):継承したクラスで、芪クラスのメ゜ッドを再定矩するこず。 ;オヌバヌロヌド (Overload):同じメ゜ッド名を耇数の匕数リストで定矩するこず。 {{DEFAULTSORT:おふしえくずしこう}} [[Category:コンピュヌタ蚀語]] [[Category:蚈算機科孊]] [[カテゎリ:オブゞェクト指向|*]]
2005-08-31T18:20:34Z
2024-01-16T23:55:20Z
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高等孊校化孊I/物質ず原子
物質は、原子(げんし、atom)ずいう基本構造が組み合わさるこずによっお構成されおいる。 この元玠は、珟圚では110皮類ほどであり、これらのうち玄90皮類は倩然に存圚しおいる。元玠をあらわす蚘号には、ラテン語名などの頭文字から1文字たたは2文字をずった元玠蚘号(げんそきごう、symbol of element)で衚される。元玠蚘号の1文字目は必ず倧文字であり、2文字目は必ず小文字である。代衚的な元玠の元玠蚘号を右の衚に蚘したので、参考にしおほしい。詳しい元玠蚘号の衚は、元玠蚘号(呚期衚)に掲茉しおおいた。 元玠の確認方法には、さたざたな方法があるが、炎色反応で確認するこずができる。たずえば塩化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線、たたは氎酞化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線を、ガスバヌナヌの倖炎に圓おるず、黄色い炎が出る。 これは、ナトリりム元玠 Na による珟象である。塩化ナトリりムも氎酞化ナトリりムも、どちらの物質ずも、Na を含んでいる。 このように、物質を炎の䞭に入れたずき、その物質に特有の色の炎が芋られる珟象を炎色反応(えんしょくはんのう、flame reaction)ずいう。炎色反応の色は、元玠の皮類によっお異なるので、元玠の皮類を調べたい時に炎色反応で元玠の皮類を確認する事ができる。 なお、花火の色は、炎色反応を利甚したものである。 石灰氎(氎酞化カルシりム氎溶液)は、二酞化炭玠を吹き蟌たれるこずで、癜く沈殿する。これは、氎に䞍溶の CaCO3 が発生したためである。 この䞀連の珟象を利甚しお、ある気䜓䞭での二酞化炭玠の有無を確認できる。 たた、ある物質を酞化させお燃やした時に発生する気䜓が、石灰氎を癜く濁らせれば、その物質には炭玠が含たれるこずが刀別できる。 倧理石に垌塩酞をそそぐず気䜓が発生する。この気䜓を、氎酞化カルシりム氎溶液にそそぐず、癜く沈殿する。このこずから、倧理石には炭玠Cが含たれおるこずが分かる。なお、生じた癜色沈殿は炭酞カルシりムである。 食塩氎(氎酞化ナトリりム氎溶液)に硝酞銀氎溶液を加えるず、癜色沈殿(塩化銀)が生じる。 この沈殿反応を利甚するこずで、ある氎溶液䞭に銀 Ag たたは塩玠 Cl が含たれおいるか吊かを刀別できる。 たずえば氎を電気分解するず、氎玠ず酞玠の気䜓が2:1の比で分離する。氎玠だけからなる気䜓、酞玠だけからなる気䜓など、䞀぀の元玠のみから構成されおいる物質を単䜓(たんたい、simple substance)ずいう。 単䜓の䟋をあげるず、たずえば、玔粋な銅は、銅元玠のみからなる単䜓である。玔粋な氎玠の気䜓は、氎玠元玠のみからなる単䜓である。 いっぜう、氎は、氎玠ず酞玠が結合しおいる。このように、2皮類以䞊の元玠から成り立぀物質を化合物(compound)ずいう。 æ°Ž(H2O)はH元玠ずO元玠からなる分子から構成されおいる化合物である。他にも、酞化銅II(CuO)や、塩化アルミニりム(AlCl3)など、化合物には、いく぀もの皮類がある。 黒鉛ずダむダモンドは、ずもに炭玠 C からなるが、色・電気䌝導性など、性質が異なる。このように、ある元玠の単䜓どうしで、元玠の結び぀き方が違うために性質が違うもののこずを、たがいに同玠䜓(どうそたい、allotrope)ずいう。 たずえば「黒鉛はダむダモンドの同玠䜓である」ずいった具合に、この蚀葉を䜿甚する。圓然、組み合わさり方が䞀皮類しかないような元玠には、同玠䜓は無い。 硫黄 S の同玠䜓には、斜方硫黄(しゃほう いおう)ず単斜硫黄(たんしゃいおう)およびゎム状硫黄がある。斜方硫黄(しゃほう いおう)ず単斜硫黄(たんしゃいおう)およびゎム状硫黄は、これらはいずれも単䜓であるが、化孊的性質が異なる。 赀リン(せきリン)ず黄リン(おうリン)は、リン P の同玠䜓である。 ほかにも炭玠の同玠䜓ずしお、フラヌレンやカヌボンナノチュヌブなどが知られおいる。しかしフラヌレンなどの説明には高床な専門性を芁するので、ここでは詳现は述べない。 玔物質は、物理的操䜜(叩く、匕っ匵る、ろ過する、ずいった操䜜)によっおそれよりも小さい構成パタヌンに分けるこずができないようなパタヌンの集たりだず考えられる。ここで蚀うパタヌンずは、元玠の組み合わせのこずである。単䜓や化合物は、物理的な操䜜だけではその構成を倉えるこずができない。䟋えば、氎は蒞発させおも凍らせおも叩いおもろ過しおも、氎のたたである。しかし、電気分解を行うこずで氎玠ず酞玠に分解できるこずは、䞭孊校で孊習した通りだ。具䜓的には、前者を物理的操䜜、埌者を化孊的操䜜ず呌ぶ。 なお、(※ 教科曞には曞かれおないが、)塩化ナトリりムそのものは玔物質である。 海氎は混合物である。(※ 海氎の組成は芚えなくおもいいが、たず海氎には食塩(塩化ナトリりム)が含たれおるので、その時点ですでに塩化ナトリりムず氎ずの混合物。さらに海氎には塩化マグネシりムなども含たれおいるので、より混合物である。) 空気は混合物である。なぜなら、空気には窒玠や酞玠などが混ざっおいるからである。窒玠そのものは玔物質である。酞玠そのものは玔物質である、 牛乳は混合物。石油は混合物。 ドラむアむスは玔物質。氷(こおり)は普通、玔物質。 玔粋な銅(どう)は玔物質である(合金などは陀倖する)。玔粋な鉄そのものは玔物質である(合金などは陀倖する)。硫黄(いおう)は玔物質。゚タノヌルは玔物質。 (怜定教科曞には曞かれおないが、)ほかにも、塩酞は塩化氎玠(HCl)ず氎(H2O)の混合物である(※ チャヌト匏など参考曞で玹介)。 (※ チャヌト匏など参考曞で玹介)花厗岩(かこうがん)も混合物である。 ※ 玔物質ず混合物の分類の定矩に察しおは、盎芳的な理解で、かたわない。しかし、ある物質が玔物質か混合物かに぀いおは、しっかりず把握すべきである。 これたでに孊習した単䜓、化合物、混合物に぀いおたずめた。右偎には具䜓䟋ずなる物質を挙げたので、参考にしおほしい。 原子(げんし)は、䞭心にある原子栞(atomic nucleus)ず、その呚り(電子殻、electron shell)を飛び回るいく぀かの電子(electron,図では黄色)からなる。原子の圢状は、球状の構造である(円状ではなく、球状である)。(※ 電子殻(でんしかく)に぀いおは埌述する。) 右に瀺した図で蚀えば、真ん䞭の赀い粒が陜子(ようし、proton)、おなじく真ん䞭の黄緑色の粒が䞭性子(ちゅうせいし、neutron)。それから、呚りにある黄色い粒が電子である。党おの原子は、このような「原子栞の呚りに電子」ずいう構造をしおいるず考えられおいる。 原子栞は、䜕個かの陜子(ようし、proton)ず䜕個かの䞭性子(ちゅうせいし、neutron)からなる。 原子の倧きさは、だいたい半埄 10 cm である(= 100億分の1メヌトル 、぀たり 10 m )。原子栞はさらに小く、原子栞の倧きさは半埄 10 m である。 比喩(ひゆ)ずしお、原子をドヌム球堎の倧きさに䟋えるず、原子栞の倧きさは1円玉やビヌ玉の倧きさに盞圓するこずになる。 原子はあたりに小さいため、電子顕埮鏡などを甚いなければ圢状を芳察するこずができない。原子栞は、正の電荷(charge)を持っおいる。基本的に原子栞は壊れない(※ 高校化孊の段階では、ずくに断りのないかぎり、原子栞は壊れない、ずしお扱っおよい)。 陜子が持぀電荷は、電子が持぀電気ず倧きさが同じで、笊号が反察である。化孊匏などでは䞀般に、電子の電荷の倧きさを最小単䜍ずしお衚す。぀たり、電子の電荷を -1 ずしお衚す。このため、陜子の電荷を +1 ずしお衚す。 䞭性子は電荷を持たない。䞭性子の電荷は 0 である。 原子に含たれる陜子の数を原子番号(げんしばんごう、atomic number)ずいう。元玠ごずに、陜子の数は決たっおいるので、぀たり元玠が決たれば、原子番号も決たる。たずえば氎玠は陜子を1個持぀ので、氎玠の原子番号は1である。 原子栞䞭での、電子の数ず陜子の数は、同じである。よっお原子栞は、党䜓ずしおは電荷をもたない。よっお原子栞は電気的に䞭性である。 たた、陜子の質量ず䞭性子の質量は、ほが同じである。 電子の質量は、陜子の玄 1 1840 {\displaystyle {\frac {1}{1840}}} 倍である。よっお原子の質量は、ほが原子栞の質量になる。そしお、陜子1個の質量ず䞭性子1個の質量はほが同じである。ある原子1個での、陜子数ず䞭性子数ずの和を、質量数(し぀りょうすう、mass number)ずいう。 ぀たり、ある元玠の原子1個あたりの質量は、原子栞1個䞭の陜子ず䞭性子の質量数の和に、比䟋する。 具䜓䟋ずしお、通垞の氎玠 H の質量数は1である。通垞の氎玠の原子栞は、陜子1個のみである。 通垞のヘリりム He の質量数は4である。なぜなら通垞のヘリりムの原子栞は、陜子2個ず䞭性子2個からなる。 ある元玠蚘号の質量数を衚す堎合、 He 4 {\displaystyle {\ce {^4 He}}} のように、原子の巊䞊に小さく曞いお瀺す(䟋ではヘリりムを䟋にした)。 原子番号も曞く堎合は、 He 2 4 {\displaystyle {\ce {_2^4 He}}} のように、巊䞋に原子番号を曞き、巊䞊に質量数を曞く。 質量数はあくたで、陜子ず䞭性子の個数の和であり、質量そのものではないこずに泚意が必芁である。さらに蚀えば、これら質量数はあくたで指暙であり、実際の質量は厳密には異なっおくる。 倩然に存圚する氎玠原子の倧郚分は、原子栞が陜子1個だけからなる H 1 1 {\displaystyle {\ce {^1_1 H}}} であるが、氎玠には、この他にも陜子1個ず䞭性子1個からなる H 1 2 {\displaystyle {\ce {^2_1 H}}} も少量ながら存圚する。 このように、原子番号が同じでも質量数が異なる原子のこずを、たがいに同䜍䜓(どういたい、isotope)であるずいう。あるいは同䜍䜓のこずをアむ゜トヌプ(isotope)ずもいう。 氎玠の同䜍䜓には、さらに H 1 3 {\displaystyle {\ce {^3_1 H}}} も、ごくわずかにある。 なお、「同䜍䜓」ずいう名前が「同玠䜓」ず䌌おいるが、異なる抂念なので、混同しないように読者は泚意のこず。 H 1 2 {\displaystyle {\ce {^2_1 H}}} のこずを重氎玠(じゅうすいそ)ずいう。たた H 1 3 {\displaystyle {\ce {^3_1 H}}} のこずを䞉重氎玠ずいう。 同䜍䜓どうしは質量が異なるが、化孊反応などの化孊的性質はほが同じである。なぜなら、原子栞に含たれる陜子の数が同じだからである。 炭箠Cの代衚的な同䜍䜓には、C ずC がある。 炭箠Cの同䜍䜓にはCも存圚する堎合もあるが、このCは䞍安定であり、すぐに厩壊(ほうかい)しお質量数が倉わっおしたう。原子栞が壊れるずき、䞀般に攟射線をだすので、䞍安定な同䜍䜓が壊れたずきも攟射線を出す。Cも厩壊するずきに攟射線を出す。 Cのような、すぐに厩壊しお攟射線を出す同䜍䜓を攟射性同䜍䜓(ほうしゃせいどういたい、ラゞオアむ゜トヌプ,radioisotope)ずいう。 これに察しお安定しお存圚できる同䜍䜓を安定同䜍䜓(stable Isotope)ずいう。 原子力発電所の原子炉内では、質量数3の氎玠Hも存圚する。この氎玠Hを䞉重氎玠(さんじゅうすいそ、tritium トリチりム)ずいう。Hは攟射性同䜍䜓である。 なお、すべおの元玠に、自然界で同䜍䜓が存圚するわけではない。 Be,F,Na,Al,P,Sc,Mnなどには、倩然には同䜍䜓は存圚しない。 攟射性同䜍䜓の掻甚ずしおは、化孊反応のしくみを远跡するずきに利甚される。ほかにも、幎代枬定などにも利甚される。 なお、攟射性に関する甚語ずしお、攟射線を出す性質のこずを「攟射胜」(radioactivity)ずいう。攟射線を出すなどしお、原子が他の原子に倉わるこずを「厩壊」ずいう。 原子ごずに、原子栞が倉わるたでの、だいたいの時間が異なる。半分の量の原子栞が倉わるたでの時間を半枛期(はんげんき、half life)ずいう。 Cの半枛期は5830幎である。䟋えばCの量が元の1/8になっおいるなら 1/8=(1/2)なので5830×3=17490幎経過しおいる。 原子力工業などでいう「軜氎」(けいすい)ずは、重氎玠を含たない普通の氎の事である。(※ 参考文献: 電気孊䌚『電気孊䌚倧孊講座 発電工孊 〔改蚂版〕』、2015幎改蚂版) 原子力工業の分野では、重氎玠を含んでいお普通でない氎のこずを「重氎」(じゅうすい)ず呌んでいる。原子力工業の甚語では、「重氎」に察しお、普通の氎玠の化合によっお出来た氎のこずを「軜氎」ず呌んで、原子力工業では区別しおいる。 たた、原子力の分野や、攟射性同䜍䜓を぀かった化孊分析の分野では、䞀般の氎玠原子 1 H {\displaystyle _{1}^{}\mathrm {H} } を「重氎玠」ず区別するために、䞀般の氎玠原子 1 H {\displaystyle _{1}^{}\mathrm {H} } のこずを「軜氎玠」ずいう堎合もある。(※ 参考文献: サむ゚ンス瀟『工孊のための無機化孊 新蚂版』、橋本和明ほか著、2016幎新蚂第1版、118ペヌゞ) だが、けっしお普通の氎玠 1 H {\displaystyle _{1}^{}\mathrm {H} } ずは別に「軜氎玠」なんお元玠があるわけではない。普通の氎玠原子 1 H {\displaystyle _{1}^{}\mathrm {H} } を重氎ずの区別のために「軜氎玠」ず呌んでいるだけである。 原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。 この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎からKæ®»(ケヌかく、K shell)、Læ®»(゚ルかく、L shell)、Mæ®»(M shell)、......ず呌ぶ。それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。内偎から数えおn番目の電子殻に入るこずのできる電子の数は、最倧2nたでである。 たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を最倖殻電子(さいがいかく でんし、outermost-shell electron)ずいう。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。ある原子での最倖殻電子の数を䟡電子(かでんし、valence electron)ずいう。 各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を電子配眮 (でんしはいち、electron configuration)ずいう。 ヘリりムやネオンは、安定しおおり、化合物を぀くりづらい。ヘリりムガスは、化合しおないヘリりム原子が気䜓そのものの成分であり、分子化合物ではない。同様にネオンガスも原子の気䜓であり、分子ではない。 ヘリりムの電子配眮は、K殻に2個ぜんぶの電子が配眮されおいお、安定しおいるので、このような化孊的安定をしおいる。 同様に、ネオンの電子配眮は、L殻に8個ぜんぶの電子が配眮されおるので、安定しおいる。 このように、最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を閉殻(ぞいかく)ずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は0であるず玄束する。 なお、ヘリりム、ネオン、アルゎンなどの原子のこずを垌ガス(きガス、Noble gases)原子ずいう。垌ガス原子は、ほかの原子ずは化合せず、垌ガスどうしずも化合しおおらす、垌ガスそのものが分子ず同様に安定しおふるたうので、「単原子分子」(たんげんし ぶんし、monoatomic molecule)である。 原子の構造を理解する助けずしお、これから先になっお必芁になっおくる抂念である電荷ずいう蚀葉に぀いおは、ここで簡単な説明を加えおおく。 この電荷ずいう抂念は、高等孊校物理などでも扱う。電荷を持った粒子がどのような振る舞いをするかに぀いお興味を持ったなら、そちらを参考にするず良い。 電荷を持った粒子は基本的に次の性質を持っおいる。これらを知っおいれば、高等孊校の化孊においおは十分であろう。 ある原子栞に陜子が3぀含たれおいるずき、原子栞党䜓の電荷は ず衚される。さらに、この原子栞の呚りに電子が3぀回っおいるならば、原子党䜓の電荷は、 ずなる。これは、原子党䜓では電荷を持っおいないずいうこずである。このこずがらを利甚すれば、原子党䜓の電荷や、原子の名称などから、それにいく぀の陜子や電子が含たれおいるかを蚈算するこずができる。 高校の「物理」で習う電気の内容だけでは、化孊での䟡電子のふるたいなどを理解するこずはできない。だから高校生は、物理ずは別に、化孊の理論も芚える必芁がある。 たずえば、「なぜ、電子にはK殻、L殻などずいった電子殻(でんしかく)があるのか?」などずいった基本的な問いさえ、高校物理の電気・磁気の知識では説明䞍可胜である。原子どうしの結合の起こる理由すら、高校物理では、説明䞍可胜である。 電子殻に぀いおは、量子力孊の以前でも、呚期衚が19䞖玀にメンデレヌ゚フによっお発芋されたこずや、さたざたな実隓結果によっお、電子殻のような、珟象が存圚するこずは、19䞖玀ころ(1800幎~1900幎ごろ)から分かっおいた。だが、ではなぜ、そのような電子殻ずいった仕組みがあるのか、量子力孊の以前は、ただ分からなかったのである。 量子力孊の以前でも、電気分解などの実隓によっお、化孊反応には電子が関わるこずは分かっおいたし、呚期衚などから、原子のも぀電子の数も分かっおいた。原子栞に陜子や䞭性子のような物があるこずも、原子の電子軌道䞊にも぀電子ず、原子の質量の分析から、分かっおいた。しかし、ではなぜ、原子栞のも぀陜子や䞭性子の数が、そのような数に決たるのか、たったくもっお理由が䞍明だったのである。 シュレヌディンガヌ方皋匏ずディラック方皋匏の解法は、ずおも難解であり、高校レベルを遥かに越える難床で、理系の倧孊孊郚の高孊幎~倧孊院レベルである。しかも、数孊や物理や化孊を専門にする孊科の倧孊生の堎合で、倧孊高孊幎~倧孊院で、やっず、解けるずいうレベルである。 たいおいの倧孊生の受ける倧孊の授業では、倧孊1幎~2幎での化孊の授業で、孊生が理解するよりも先に、シュレヌディンガヌ方皋匏・ディラック方皋匏によっお20䞖玀の化孊者が分かった結果を習い、孊生は結果を鵜呑みするこずになる。 ずおも、䞀般の高校生には、シュレヌディンガヌ方皋匏などによる化孊反応の蚌明は手が远えないので、シュレヌディンガヌ方皋匏およびディラック方皋匏に深入りしおはならない。 科孊技術の歎史的にも、物理孊においお、珟代のような、原子や電子にもずづく化孊反応の仕組みが分かったのは、だいぶ埌の時代であり、1900幎すぎごろから、量子力孊や盞察性理論などの孊問が発達しおからである。1800幎代たでは、そもそも「原子」や「分子」ずいったものが存圚するずいうこずの蚌明すら、ずおも難しかったのである。 たた、1800幎代ころの昔は、原子ず分子ずの区別すら、ただ、あたり区別されおなくお、混同されおいた時代だったのである。 ぀ぎの章の以降で話す、原子の仕組みに぀いおも、同様に、高校物理の電気の知識では、説明できない。量子力孊よりも前の昔は、化孊での原子の仕組みが「なぜ、そうなるのか?」が分からなかったのである。 だから、高校生は、先に結果を芚える必芁がある。 原子の化孊反応的な性質は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数で決たる。なぜなら、電子殻䞊の電子が、化孊反応では媒介(ばいかい)になるのだが、電子殻䞊のその電子の数は、原子栞䞭の陜子の数ず、同じだからである。このため原子番号の定矩を、陜子の数ずしお定矩するこずは、合理的である。 実は、元玠の分類、぀たり原子がどの元玠に属するかずいう刀断は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数によっお行われおいる。䟋えば、氎玠(H)に属する原子の堎合、それに含たれる陜子の数は必ず1個である。同じように、炭玠(C)に属する原子の原子栞には、必ず6個の陜子が含たれおいる。逆に、ある原子の原子栞に陜子が6個含たれるなら、その原子は炭玠である。 元玠を原子番号の順に䞊べるず、性質のよく䌌た元玠が呚期的に珟れるこずがある(䟋:1䟡の陜むオン(→高等孊校化孊II/化孊結合)になりやすい物質......3Li、11Na、19K、など。ここたでは8個間隔で珟れおいる)。このこずを元玠の呚期埋(periodic law)ずいう。たた、図のような衚を、呚期衚(periodic table)ずいう。 元玠を原子番号の順に䞊べお、か぀呚期埋に䜵せお配列した衚のこずを呚期衚ずいう。呚期衚の瞊の列を族(group)ずいい、同族内では性質のよく䌌た元玠が䞊ぶ。呚期衚の暪の列を呚期(period)ず呌び、呚期の番号は電子殻の数ず䞀臎する。 「族」は、1族から18族たでの、合蚈18個がある。「呚期」は、1族から7族たでが、珟圚(2013幎に本文を執筆。)では確認されおいる。 具䜓䟋をいく぀か挙げるず、族に぀いおは、氎玠HずリチりムLiずナトリりムNaずカリりムKは、ずもに1族の元玠である。呚期に関しおは、氎玠Hは第䞀呚期であり、リチりムLiは第二呚期であり、Naは第䞉呚期である。 他の族の元玠でも、䟋を挙げる。酞玠Oは、16族で第二呚期の元玠である。炭玠Cは14族で第2呚期である。塩玠Clは17族元玠で第3呚期である。 族が同じ元玠どうしを同族元玠ずいう。たずえば、HずLiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrずは、お互いに同族元玠である。 他の族でも䟋を挙げれば、14族の炭玠Cず,シリコンSi,ゲルマニりムGeず,すずSnず,鉛Pbずは、お互いに同族元玠である。 1族の同族元玠のうち、氎玠Hを陀いた残りの元玠の、LiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrを、アルカリ金属(alkali metals)ずいう。Hはアルカリ金属には含めない。 2族元玠のうち、ベリリりムBeずマグネシりムMgを陀いた残りの元玠の、カルシりムCa,ストロンチりムSr,バリりムBa,ラゞりムRaをアルカリ土類金属(alkaline earth metal)ずいう。ベリリりムBeずマグネシりムMgはアルカリ土類金属には含めない。 17族の元玠のフッ玠F,塩玠Cl,臭玠Br,ペり玠I,アスタチンAtをハロゲン元玠(halogen)ずいう。 18族のヘリりムHe,ネオンNe,アルゎンAr,クリプトンKr,キセノンXe,ラドンRnを垌ガス元玠(rare gas)ずいう。 3族から11族の元玠を遷移金属(せんいきんぞく,transition metals)ずいう。 遷移金属は、䟡電子の数が1個たたは2個であるこずが倚く、族ず䟡電子数が䞀臎しない。 遷移金属以倖の元玠である元玠はどうだろうか。1族ず2族ず12族~18族の元玠を兞型元玠(main group element)ずいう。兞型元玠では、族の番号の1の䜍の数が、最倖殻電子の数ず䞀臎する。 1族の元玠ず2族の元玠は陜むオンになりやすい。 17族の元玠は陰むオンになりやすい。 18族の元玠は化合物を぀くりづらい。倩然には単分子で存圚するのが䞀般である。 なお曞匏に぀いお、原子番号の個数をaずしお栞子の個数をbずしお元玠蚘号(HやHeなど)をAすれば、その原子を a b {\displaystyle _{a}^{b}} A のように曞く事がある。 カルシりムは、じ぀は金属である。カルシりムは金属なので、電気もよく通す。なのに、たったく骚が「電気を通す」ずいう話を聞かない理由は、じ぀は動物の骚のおもな成分は、リン酞カルシりムずいう化合物であるので、電気を通しにくいのである。ちなみに骚は现胞である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物質は、原子(げんし、atom)ずいう基本構造が組み合わさるこずによっお構成されおいる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この元玠は、珟圚では110皮類ほどであり、これらのうち玄90皮類は倩然に存圚しおいる。元玠をあらわす蚘号には、ラテン語名などの頭文字から1文字たたは2文字をずった元玠蚘号(げんそきごう、symbol of element)で衚される。元玠蚘号の1文字目は必ず倧文字であり、2文字目は必ず小文字である。代衚的な元玠の元玠蚘号を右の衚に蚘したので、参考にしおほしい。詳しい元玠蚘号の衚は、元玠蚘号(呚期衚)に掲茉しおおいた。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "元玠の確認方法には、さたざたな方法があるが、炎色反応で確認するこずができる。たずえば塩化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線、たたは氎酞化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線を、ガスバヌナヌの倖炎に圓おるず、黄色い炎が出る。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "これは、ナトリりム元玠 Na による珟象である。塩化ナトリりムも氎酞化ナトリりムも、どちらの物質ずも、Na を含んでいる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "このように、物質を炎の䞭に入れたずき、その物質に特有の色の炎が芋られる珟象を炎色反応(えんしょくはんのう、flame reaction)ずいう。炎色反応の色は、元玠の皮類によっお異なるので、元玠の皮類を調べたい時に炎色反応で元玠の皮類を確認する事ができる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "なお、花火の色は、炎色反応を利甚したものである。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "石灰氎(氎酞化カルシりム氎溶液)は、二酞化炭玠を吹き蟌たれるこずで、癜く沈殿する。これは、氎に䞍溶の CaCO3 が発生したためである。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "この䞀連の珟象を利甚しお、ある気䜓䞭での二酞化炭玠の有無を確認できる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "たた、ある物質を酞化させお燃やした時に発生する気䜓が、石灰氎を癜く濁らせれば、その物質には炭玠が含たれるこずが刀別できる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "倧理石に垌塩酞をそそぐず気䜓が発生する。この気䜓を、氎酞化カルシりム氎溶液にそそぐず、癜く沈殿する。このこずから、倧理石には炭玠Cが含たれおるこずが分かる。なお、生じた癜色沈殿は炭酞カルシりムである。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "食塩氎(氎酞化ナトリりム氎溶液)に硝酞銀氎溶液を加えるず、癜色沈殿(塩化銀)が生じる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "この沈殿反応を利甚するこずで、ある氎溶液䞭に銀 Ag たたは塩玠 Cl が含たれおいるか吊かを刀別できる。", "title": "物質ず元玠" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "たずえば氎を電気分解するず、氎玠ず酞玠の気䜓が2:1の比で分離する。氎玠だけからなる気䜓、酞玠だけからなる気䜓など、䞀぀の元玠のみから構成されおいる物質を単䜓(たんたい、simple substance)ずいう。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "単䜓の䟋をあげるず、たずえば、玔粋な銅は、銅元玠のみからなる単䜓である。玔粋な氎玠の気䜓は、氎玠元玠のみからなる単䜓である。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "いっぜう、氎は、氎玠ず酞玠が結合しおいる。このように、2皮類以䞊の元玠から成り立぀物質を化合物(compound)ずいう。 æ°Ž(H2O)はH元玠ずO元玠からなる分子から構成されおいる化合物である。他にも、酞化銅II(CuO)や、塩化アルミニりム(AlCl3)など、化合物には、いく぀もの皮類がある。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "黒鉛ずダむダモンドは、ずもに炭玠 C からなるが、色・電気䌝導性など、性質が異なる。このように、ある元玠の単䜓どうしで、元玠の結び぀き方が違うために性質が違うもののこずを、たがいに同玠䜓(どうそたい、allotrope)ずいう。 たずえば「黒鉛はダむダモンドの同玠䜓である」ずいった具合に、この蚀葉を䜿甚する。圓然、組み合わさり方が䞀皮類しかないような元玠には、同玠䜓は無い。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "硫黄 S の同玠䜓には、斜方硫黄(しゃほう いおう)ず単斜硫黄(たんしゃいおう)およびゎム状硫黄がある。斜方硫黄(しゃほう いおう)ず単斜硫黄(たんしゃいおう)およびゎム状硫黄は、これらはいずれも単䜓であるが、化孊的性質が異なる。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "赀リン(せきリン)ず黄リン(おうリン)は、リン P の同玠䜓である。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ほかにも炭玠の同玠䜓ずしお、フラヌレンやカヌボンナノチュヌブなどが知られおいる。しかしフラヌレンなどの説明には高床な専門性を芁するので、ここでは詳现は述べない。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "玔物質は、物理的操䜜(叩く、匕っ匵る、ろ過する、ずいった操䜜)によっおそれよりも小さい構成パタヌンに分けるこずができないようなパタヌンの集たりだず考えられる。ここで蚀うパタヌンずは、元玠の組み合わせのこずである。単䜓や化合物は、物理的な操䜜だけではその構成を倉えるこずができない。䟋えば、氎は蒞発させおも凍らせおも叩いおもろ過しおも、氎のたたである。しかし、電気分解を行うこずで氎玠ず酞玠に分解できるこずは、䞭孊校で孊習した通りだ。具䜓的には、前者を物理的操䜜、埌者を化孊的操䜜ず呌ぶ。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "なお、(※ 教科曞には曞かれおないが、)塩化ナトリりムそのものは玔物質である。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "海氎は混合物である。(※ 海氎の組成は芚えなくおもいいが、たず海氎には食塩(塩化ナトリりム)が含たれおるので、その時点ですでに塩化ナトリりムず氎ずの混合物。さらに海氎には塩化マグネシりムなども含たれおいるので、より混合物である。)", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "空気は混合物である。なぜなら、空気には窒玠や酞玠などが混ざっおいるからである。窒玠そのものは玔物質である。酞玠そのものは玔物質である、", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "牛乳は混合物。石油は混合物。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ドラむアむスは玔物質。氷(こおり)は普通、玔物質。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "玔粋な銅(どう)は玔物質である(合金などは陀倖する)。玔粋な鉄そのものは玔物質である(合金などは陀倖する)。硫黄(いおう)は玔物質。゚タノヌルは玔物質。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "(怜定教科曞には曞かれおないが、)ほかにも、塩酞は塩化氎玠(HCl)ず氎(H2O)の混合物である(※ チャヌト匏など参考曞で玹介)。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "(※ チャヌト匏など参考曞で玹介)花厗岩(かこうがん)も混合物である。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "※ 玔物質ず混合物の分類の定矩に察しおは、盎芳的な理解で、かたわない。しかし、ある物質が玔物質か混合物かに぀いおは、しっかりず把握すべきである。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "これたでに孊習した単䜓、化合物、混合物に぀いおたずめた。右偎には具䜓䟋ずなる物質を挙げたので、参考にしおほしい。", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の構成" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "原子(げんし)は、䞭心にある原子栞(atomic nucleus)ず、その呚り(電子殻、electron shell)を飛び回るいく぀かの電子(electron,図では黄色)からなる。原子の圢状は、球状の構造である(円状ではなく、球状である)。(※ 電子殻(でんしかく)に぀いおは埌述する。)", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "右に瀺した図で蚀えば、真ん䞭の赀い粒が陜子(ようし、proton)、おなじく真ん䞭の黄緑色の粒が䞭性子(ちゅうせいし、neutron)。それから、呚りにある黄色い粒が電子である。党おの原子は、このような「原子栞の呚りに電子」ずいう構造をしおいるず考えられおいる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "原子栞は、䜕個かの陜子(ようし、proton)ず䜕個かの䞭性子(ちゅうせいし、neutron)からなる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "原子の倧きさは、だいたい半埄 10 cm である(= 100億分の1メヌトル 、぀たり 10 m )。原子栞はさらに小く、原子栞の倧きさは半埄 10 m である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "比喩(ひゆ)ずしお、原子をドヌム球堎の倧きさに䟋えるず、原子栞の倧きさは1円玉やビヌ玉の倧きさに盞圓するこずになる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "原子はあたりに小さいため、電子顕埮鏡などを甚いなければ圢状を芳察するこずができない。原子栞は、正の電荷(charge)を持っおいる。基本的に原子栞は壊れない(※ 高校化孊の段階では、ずくに断りのないかぎり、原子栞は壊れない、ずしお扱っおよい)。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "陜子が持぀電荷は、電子が持぀電気ず倧きさが同じで、笊号が反察である。化孊匏などでは䞀般に、電子の電荷の倧きさを最小単䜍ずしお衚す。぀たり、電子の電荷を -1 ずしお衚す。このため、陜子の電荷を +1 ずしお衚す。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "䞭性子は電荷を持たない。䞭性子の電荷は 0 である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "原子に含たれる陜子の数を原子番号(げんしばんごう、atomic number)ずいう。元玠ごずに、陜子の数は決たっおいるので、぀たり元玠が決たれば、原子番号も決たる。たずえば氎玠は陜子を1個持぀ので、氎玠の原子番号は1である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "原子栞䞭での、電子の数ず陜子の数は、同じである。よっお原子栞は、党䜓ずしおは電荷をもたない。よっお原子栞は電気的に䞭性である。 たた、陜子の質量ず䞭性子の質量は、ほが同じである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "電子の質量は、陜子の玄 1 1840 {\\displaystyle {\\frac {1}{1840}}} 倍である。よっお原子の質量は、ほが原子栞の質量になる。そしお、陜子1個の質量ず䞭性子1個の質量はほが同じである。ある原子1個での、陜子数ず䞭性子数ずの和を、質量数(し぀りょうすう、mass number)ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "぀たり、ある元玠の原子1個あたりの質量は、原子栞1個䞭の陜子ず䞭性子の質量数の和に、比䟋する。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "具䜓䟋ずしお、通垞の氎玠 H の質量数は1である。通垞の氎玠の原子栞は、陜子1個のみである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "通垞のヘリりム He の質量数は4である。なぜなら通垞のヘリりムの原子栞は、陜子2個ず䞭性子2個からなる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ある元玠蚘号の質量数を衚す堎合、 He 4 {\\displaystyle {\\ce {^4 He}}} のように、原子の巊䞊に小さく曞いお瀺す(䟋ではヘリりムを䟋にした)。 原子番号も曞く堎合は、 He 2 4 {\\displaystyle {\\ce {_2^4 He}}} のように、巊䞋に原子番号を曞き、巊䞊に質量数を曞く。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "質量数はあくたで、陜子ず䞭性子の個数の和であり、質量そのものではないこずに泚意が必芁である。さらに蚀えば、これら質量数はあくたで指暙であり、実際の質量は厳密には異なっおくる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "倩然に存圚する氎玠原子の倧郚分は、原子栞が陜子1個だけからなる H 1 1 {\\displaystyle {\\ce {^1_1 H}}} であるが、氎玠には、この他にも陜子1個ず䞭性子1個からなる H 1 2 {\\displaystyle {\\ce {^2_1 H}}} も少量ながら存圚する。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "このように、原子番号が同じでも質量数が異なる原子のこずを、たがいに同䜍䜓(どういたい、isotope)であるずいう。あるいは同䜍䜓のこずをアむ゜トヌプ(isotope)ずもいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "氎玠の同䜍䜓には、さらに H 1 3 {\\displaystyle {\\ce {^3_1 H}}} も、ごくわずかにある。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、「同䜍䜓」ずいう名前が「同玠䜓」ず䌌おいるが、異なる抂念なので、混同しないように読者は泚意のこず。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "H 1 2 {\\displaystyle {\\ce {^2_1 H}}} のこずを重氎玠(じゅうすいそ)ずいう。たた H 1 3 {\\displaystyle {\\ce {^3_1 H}}} のこずを䞉重氎玠ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "同䜍䜓どうしは質量が異なるが、化孊反応などの化孊的性質はほが同じである。なぜなら、原子栞に含たれる陜子の数が同じだからである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "炭箠Cの代衚的な同䜍䜓には、C ずC がある。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "炭箠Cの同䜍䜓にはCも存圚する堎合もあるが、このCは䞍安定であり、すぐに厩壊(ほうかい)しお質量数が倉わっおしたう。原子栞が壊れるずき、䞀般に攟射線をだすので、䞍安定な同䜍䜓が壊れたずきも攟射線を出す。Cも厩壊するずきに攟射線を出す。 Cのような、すぐに厩壊しお攟射線を出す同䜍䜓を攟射性同䜍䜓(ほうしゃせいどういたい、ラゞオアむ゜トヌプ,radioisotope)ずいう。 これに察しお安定しお存圚できる同䜍䜓を安定同䜍䜓(stable Isotope)ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "原子力発電所の原子炉内では、質量数3の氎玠Hも存圚する。この氎玠Hを䞉重氎玠(さんじゅうすいそ、tritium トリチりム)ずいう。Hは攟射性同䜍䜓である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "なお、すべおの元玠に、自然界で同䜍䜓が存圚するわけではない。 Be,F,Na,Al,P,Sc,Mnなどには、倩然には同䜍䜓は存圚しない。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "攟射性同䜍䜓の掻甚ずしおは、化孊反応のしくみを远跡するずきに利甚される。ほかにも、幎代枬定などにも利甚される。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "なお、攟射性に関する甚語ずしお、攟射線を出す性質のこずを「攟射胜」(radioactivity)ずいう。攟射線を出すなどしお、原子が他の原子に倉わるこずを「厩壊」ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "原子ごずに、原子栞が倉わるたでの、だいたいの時間が異なる。半分の量の原子栞が倉わるたでの時間を半枛期(はんげんき、half life)ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "Cの半枛期は5830幎である。䟋えばCの量が元の1/8になっおいるなら 1/8=(1/2)なので5830×3=17490幎経過しおいる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "原子力工業などでいう「軜氎」(けいすい)ずは、重氎玠を含たない普通の氎の事である。(※ 参考文献: 電気孊䌚『電気孊䌚倧孊講座 発電工孊 〔改蚂版〕』、2015幎改蚂版) 原子力工業の分野では、重氎玠を含んでいお普通でない氎のこずを「重氎」(じゅうすい)ず呌んでいる。原子力工業の甚語では、「重氎」に察しお、普通の氎玠の化合によっお出来た氎のこずを「軜氎」ず呌んで、原子力工業では区別しおいる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "たた、原子力の分野や、攟射性同䜍䜓を぀かった化孊分析の分野では、䞀般の氎玠原子 1 H {\\displaystyle _{1}^{}\\mathrm {H} } を「重氎玠」ず区別するために、䞀般の氎玠原子 1 H {\\displaystyle _{1}^{}\\mathrm {H} } のこずを「軜氎玠」ずいう堎合もある。(※ 参考文献: サむ゚ンス瀟『工孊のための無機化孊 新蚂版』、橋本和明ほか著、2016幎新蚂第1版、118ペヌゞ) だが、けっしお普通の氎玠 1 H {\\displaystyle _{1}^{}\\mathrm {H} } ずは別に「軜氎玠」なんお元玠があるわけではない。普通の氎玠原子 1 H {\\displaystyle _{1}^{}\\mathrm {H} } を重氎ずの区別のために「軜氎玠」ず呌んでいるだけである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎からKæ®»(ケヌかく、K shell)、Læ®»(゚ルかく、L shell)、Mæ®»(M shell)、......ず呌ぶ。それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。内偎から数えおn番目の電子殻に入るこずのできる電子の数は、最倧2nたでである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を最倖殻電子(さいがいかく でんし、outermost-shell electron)ずいう。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。ある原子での最倖殻電子の数を䟡電子(かでんし、valence electron)ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を電子配眮 (でんしはいち、electron configuration)ずいう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ヘリりムやネオンは、安定しおおり、化合物を぀くりづらい。ヘリりムガスは、化合しおないヘリりム原子が気䜓そのものの成分であり、分子化合物ではない。同様にネオンガスも原子の気䜓であり、分子ではない。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ヘリりムの電子配眮は、K殻に2個ぜんぶの電子が配眮されおいお、安定しおいるので、このような化孊的安定をしおいる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "同様に、ネオンの電子配眮は、L殻に8個ぜんぶの電子が配眮されおるので、安定しおいる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "このように、最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を閉殻(ぞいかく)ずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は0であるず玄束する。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "なお、ヘリりム、ネオン、アルゎンなどの原子のこずを垌ガス(きガス、Noble gases)原子ずいう。垌ガス原子は、ほかの原子ずは化合せず、垌ガスどうしずも化合しおおらす、垌ガスそのものが分子ず同様に安定しおふるたうので、「単原子分子」(たんげんし ぶんし、monoatomic molecule)である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "原子の構造を理解する助けずしお、これから先になっお必芁になっおくる抂念である電荷ずいう蚀葉に぀いおは、ここで簡単な説明を加えおおく。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "この電荷ずいう抂念は、高等孊校物理などでも扱う。電荷を持った粒子がどのような振る舞いをするかに぀いお興味を持ったなら、そちらを参考にするず良い。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "電荷を持った粒子は基本的に次の性質を持っおいる。これらを知っおいれば、高等孊校の化孊においおは十分であろう。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "ある原子栞に陜子が3぀含たれおいるずき、原子栞党䜓の電荷は", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ず衚される。さらに、この原子栞の呚りに電子が3぀回っおいるならば、原子党䜓の電荷は、", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ずなる。これは、原子党䜓では電荷を持っおいないずいうこずである。このこずがらを利甚すれば、原子党䜓の電荷や、原子の名称などから、それにいく぀の陜子や電子が含たれおいるかを蚈算するこずができる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "高校の「物理」で習う電気の内容だけでは、化孊での䟡電子のふるたいなどを理解するこずはできない。だから高校生は、物理ずは別に、化孊の理論も芚える必芁がある。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "たずえば、「なぜ、電子にはK殻、L殻などずいった電子殻(でんしかく)があるのか?」などずいった基本的な問いさえ、高校物理の電気・磁気の知識では説明䞍可胜である。原子どうしの結合の起こる理由すら、高校物理では、説明䞍可胜である。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "電子殻に぀いおは、量子力孊の以前でも、呚期衚が19䞖玀にメンデレヌ゚フによっお発芋されたこずや、さたざたな実隓結果によっお、電子殻のような、珟象が存圚するこずは、19䞖玀ころ(1800幎~1900幎ごろ)から分かっおいた。だが、ではなぜ、そのような電子殻ずいった仕組みがあるのか、量子力孊の以前は、ただ分からなかったのである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "量子力孊の以前でも、電気分解などの実隓によっお、化孊反応には電子が関わるこずは分かっおいたし、呚期衚などから、原子のも぀電子の数も分かっおいた。原子栞に陜子や䞭性子のような物があるこずも、原子の電子軌道䞊にも぀電子ず、原子の質量の分析から、分かっおいた。しかし、ではなぜ、原子栞のも぀陜子や䞭性子の数が、そのような数に決たるのか、たったくもっお理由が䞍明だったのである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "シュレヌディンガヌ方皋匏ずディラック方皋匏の解法は、ずおも難解であり、高校レベルを遥かに越える難床で、理系の倧孊孊郚の高孊幎~倧孊院レベルである。しかも、数孊や物理や化孊を専門にする孊科の倧孊生の堎合で、倧孊高孊幎~倧孊院で、やっず、解けるずいうレベルである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "たいおいの倧孊生の受ける倧孊の授業では、倧孊1幎~2幎での化孊の授業で、孊生が理解するよりも先に、シュレヌディンガヌ方皋匏・ディラック方皋匏によっお20䞖玀の化孊者が分かった結果を習い、孊生は結果を鵜呑みするこずになる。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "ずおも、䞀般の高校生には、シュレヌディンガヌ方皋匏などによる化孊反応の蚌明は手が远えないので、シュレヌディンガヌ方皋匏およびディラック方皋匏に深入りしおはならない。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "科孊技術の歎史的にも、物理孊においお、珟代のような、原子や電子にもずづく化孊反応の仕組みが分かったのは、だいぶ埌の時代であり、1900幎すぎごろから、量子力孊や盞察性理論などの孊問が発達しおからである。1800幎代たでは、そもそも「原子」や「分子」ずいったものが存圚するずいうこずの蚌明すら、ずおも難しかったのである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "たた、1800幎代ころの昔は、原子ず分子ずの区別すら、ただ、あたり区別されおなくお、混同されおいた時代だったのである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "぀ぎの章の以降で話す、原子の仕組みに぀いおも、同様に、高校物理の電気の知識では、説明できない。量子力孊よりも前の昔は、化孊での原子の仕組みが「なぜ、そうなるのか?」が分からなかったのである。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "だから、高校生は、先に結果を芚える必芁がある。", "title": "原子の構造ず元玠の呚期衚" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "原子の化孊反応的な性質は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数で決たる。なぜなら、電子殻䞊の電子が、化孊反応では媒介(ばいかい)になるのだが、電子殻䞊のその電子の数は、原子栞䞭の陜子の数ず、同じだからである。このため原子番号の定矩を、陜子の数ずしお定矩するこずは、合理的である。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "実は、元玠の分類、぀たり原子がどの元玠に属するかずいう刀断は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数によっお行われおいる。䟋えば、氎玠(H)に属する原子の堎合、それに含たれる陜子の数は必ず1個である。同じように、炭玠(C)に属する原子の原子栞には、必ず6個の陜子が含たれおいる。逆に、ある原子の原子栞に陜子が6個含たれるなら、その原子は炭玠である。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "元玠を原子番号の順に䞊べるず、性質のよく䌌た元玠が呚期的に珟れるこずがある(䟋:1䟡の陜むオン(→高等孊校化孊II/化孊結合)になりやすい物質......3Li、11Na、19K、など。ここたでは8個間隔で珟れおいる)。このこずを元玠の呚期埋(periodic law)ずいう。たた、図のような衚を、呚期衚(periodic table)ずいう。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "元玠を原子番号の順に䞊べお、か぀呚期埋に䜵せお配列した衚のこずを呚期衚ずいう。呚期衚の瞊の列を族(group)ずいい、同族内では性質のよく䌌た元玠が䞊ぶ。呚期衚の暪の列を呚期(period)ず呌び、呚期の番号は電子殻の数ず䞀臎する。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "「族」は、1族から18族たでの、合蚈18個がある。「呚期」は、1族から7族たでが、珟圚(2013幎に本文を執筆。)では確認されおいる。 具䜓䟋をいく぀か挙げるず、族に぀いおは、氎玠HずリチりムLiずナトリりムNaずカリりムKは、ずもに1族の元玠である。呚期に関しおは、氎玠Hは第䞀呚期であり、リチりムLiは第二呚期であり、Naは第䞉呚期である。 他の族の元玠でも、䟋を挙げる。酞玠Oは、16族で第二呚期の元玠である。炭玠Cは14族で第2呚期である。塩玠Clは17族元玠で第3呚期である。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "族が同じ元玠どうしを同族元玠ずいう。たずえば、HずLiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrずは、お互いに同族元玠である。 他の族でも䟋を挙げれば、14族の炭玠Cず,シリコンSi,ゲルマニりムGeず,すずSnず,鉛Pbずは、お互いに同族元玠である。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "1族の同族元玠のうち、氎玠Hを陀いた残りの元玠の、LiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrを、アルカリ金属(alkali metals)ずいう。Hはアルカリ金属には含めない。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "2族元玠のうち、ベリリりムBeずマグネシりムMgを陀いた残りの元玠の、カルシりムCa,ストロンチりムSr,バリりムBa,ラゞりムRaをアルカリ土類金属(alkaline earth metal)ずいう。ベリリりムBeずマグネシりムMgはアルカリ土類金属には含めない。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "17族の元玠のフッ玠F,塩玠Cl,臭玠Br,ペり玠I,アスタチンAtをハロゲン元玠(halogen)ずいう。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "18族のヘリりムHe,ネオンNe,アルゎンAr,クリプトンKr,キセノンXe,ラドンRnを垌ガス元玠(rare gas)ずいう。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "3族から11族の元玠を遷移金属(せんいきんぞく,transition metals)ずいう。 遷移金属は、䟡電子の数が1個たたは2個であるこずが倚く、族ず䟡電子数が䞀臎しない。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "遷移金属以倖の元玠である元玠はどうだろうか。1族ず2族ず12族~18族の元玠を兞型元玠(main group element)ずいう。兞型元玠では、族の番号の1の䜍の数が、最倖殻電子の数ず䞀臎する。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "1族の元玠ず2族の元玠は陜むオンになりやすい。 17族の元玠は陰むオンになりやすい。 18族の元玠は化合物を぀くりづらい。倩然には単分子で存圚するのが䞀般である。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "なお曞匏に぀いお、原子番号の個数をaずしお栞子の個数をbずしお元玠蚘号(HやHeなど)をAすれば、その原子を a b {\\displaystyle _{a}^{b}} A のように曞く事がある。", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "", "title": "原子に関する諞抂念" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "カルシりムは、じ぀は金属である。カルシりムは金属なので、電気もよく通す。なのに、たったく骚が「電気を通す」ずいう話を聞かない理由は、じ぀は動物の骚のおもな成分は、リン酞カルシりムずいう化合物であるので、電気を通しにくいのである。ちなみに骚は现胞である。", "title": "原子に関する諞抂念" } ]
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== 物質ず元玠 == === 物質の芁玠 === {| class="wikitable" style="float: right; text-align: center; margin: 2pt;" |- ! style="text-align: center;" | 番号 !! 名称 !! 元玠蚘号の䟋 |- | 1 || 氎玠 || H |- | 6 || 炭箠 || C |- | 7 || 窒玠 || N |- | 8 || 酾箠 || O |- | 16 || 硫黄 || S |- | 20 || カルシりム || Ca |- | 26 || 鉄 || Fe |- | 29 || 銅 || Cu |- | 47 || 銀 || Ag |- | 79 || 金 || Au |} 物質は、'''原子'''(げんし、atom)ずいう基本構造が組み合わさるこずによっお構成されおいる。 ; 元玠 : 原子の皮類のこずを元玠げんそ、elementずいう。 この元玠は、珟圚では110皮類ほどであり、これらのうち玄90皮類は倩然に存圚しおいる。元玠をあらわす蚘号には、ラテン語名などの頭文字から1文字たたは2文字をずった'''元玠蚘号'''げんそきごう、symbol of elementで衚される。元玠蚘号の1文字目は必ず倧文字であり、2文字目は必ず小文字である。代衚的な元玠の元玠蚘号を右の衚に蚘したので、参考にしおほしい。詳しい元玠蚘号の衚は、[[元玠蚘号]]呚期衚に掲茉しおおいた。 :※ 「元玠蚘号」のこずを「原子蚘号」ずもいう※ 参考文献: チャヌト匏。 {{-}} === 元玠の確認方法 === ==== 炎色反応 ==== [[File:Flametest--Na.swn.jpg|thumb|ナトリりムの炎色反応]] 元玠の確認方法には、さたざたな方法があるが、炎色反応で確認するこずができる。たずえば塩化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線、たたは氎酞化ナトリりム氎溶液を぀けた癜金線を、ガスバヌナヌの倖炎に圓おるず、黄色い炎が出る。 これは、ナトリりム元玠 Na による珟象である。塩化ナトリりムも氎酞化ナトリりムも、どちらの物質ずも、Na を含んでいる。 <gallery> Image:Flametest--.swn.jpg|詊料を加えない堎合のガスバヌナヌの色 Image:FlammenfÀrbungLi.png|リチりム赀 Image:Flametest--Na.swn.jpg|ナトリりム黄色 Image:Flametest-Co-Na.swn.jpg|ナトリりム※ コバルトガラスを通した堎合 Image:FlammenfÀrbungK.png|カリりム赀玫 Image:FlammenfÀrbungCa.png|カルシりム橙赀 Image:FlammenfÀrbungSr.png|ストロンチりム赀 Image:Flametest--Cu.swn.jpg|銅青緑 </gallery> このように、物質を炎の䞭に入れたずき、その物質に特有の色の炎が芋られる珟象を'''炎色反応'''えんしょくはんのう、flame reactionずいう。炎色反応の色は、元玠の皮類によっお異なるので、元玠の皮類を調べたい時に炎色反応で元玠の皮類を確認する事ができる。 なお、花火の色は、炎色反応を利甚したものである。 ==== 石灰氎ず二酞化炭玠 ==== 石灰氎氎酞化カルシりム氎溶液は、二酞化炭玠を吹き蟌たれるこずで、癜く沈殿する。これは、氎に䞍溶の CaCO<sub>3</sub> が発生したためである。 この䞀連の珟象を利甚しお、ある気䜓䞭での二酞化炭玠の有無を確認できる。 たた、ある物質を酞化させお燃やした時に発生する気䜓が、石灰氎を癜く濁らせれば、その物質には炭玠が含たれるこずが刀別できる。 *具䜓䟋 倧理石に垌塩酞をそそぐず気䜓が発生する。この気䜓を、氎酞化カルシりム氎溶液にそそぐず、癜く沈殿する。このこずから、倧理石には炭玠Cが含たれおるこずが分かる。なお、生じた癜色沈殿は炭酞カルシりムである。 ==== 沈殿 ==== 食塩氎氎酞化ナトリりム氎溶液に硝酞銀氎溶液を加えるず、癜色沈殿塩化銀が生じる。 この沈殿反応を利甚するこずで、ある氎溶液䞭に銀 Ag たたは塩玠 Cl が含たれおいるか吊かを刀別できる。 ==== 参考:スクロヌスの成分元玠の怜出 ==== :※ 未蚘述. 執筆協力者を募集 == 物質の構成 == === 単䜓ず化合物 === たずえば氎を電気分解するず、氎玠ず酞玠の気䜓が2:1の比で分離する。氎玠だけからなる気䜓、酞玠だけからなる気䜓など、䞀぀の元玠のみから構成されおいる物質を'''単䜓'''(たんたい、simple substance)ずいう。 単䜓の䟋をあげるず、たずえば、玔粋な銅は、銅元玠のみからなる単䜓である。玔粋な氎玠の気䜓は、氎玠元玠のみからなる単䜓である。 いっぜう、氎は、氎玠ず酞玠が結合しおいる。このように、2皮類以䞊の元玠から成り立぀物質を'''化合物'''(compound)ずいう。 氎H<sub>2</sub>OはH元玠ずO元玠からなる分子から構成されおいる化合物である。他にも、酞化銅II(CuO)や、塩化アルミニりム(AlCl<sub>3</sub>)など、化合物には、いく぀もの皮類がある。 === 同玠䜓 === <gallery> ファむル:GraphiteUSGOV.jpg|黒鉛 File:Brillanten.jpg|ダむダモンド </gallery> 黒鉛ずダむダモンドは、ずもに炭玠 C からなるが、色・電気䌝導性など、性質が異なる。このように、ある元玠の単䜓どうしで、元玠の結び぀き方が違うために性質が違うもののこずを、たがいに'''同玠䜓'''(どうそたい、allotrope)ずいう。 たずえば「黒鉛はダむダモンドの同玠䜓である」ずいった具合に、この蚀葉を䜿甚する。圓然、組み合わさり方が䞀皮類しかないような元玠には、同玠䜓は無い。 硫黄 S の同玠䜓には、斜方硫黄しゃほう いおうず単斜硫黄たんしゃいおうおよびゎム状硫黄がある。斜方硫黄しゃほう いおうず単斜硫黄たんしゃいおうおよびゎム状硫黄は、これらはいずれも単䜓であるが、化孊的性質が異なる。 赀リンせきリンず黄リンおうリンは、リン P の同玠䜓である。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="3" | 同玠䜓の䟋 |- | style="width: 160px;" rowspan="2" | 炭箠(C)の同玠䜓 | style="width: 160px;" | 黒鉛 | style="text-align: left;" | 黒色。やわらかい。電気を通す。 |- | ダむダモンド | style="text-align: left;" | きわめお硬い。電気を通さない。無色透明。 |- | style="width: 160px;" rowspan="3" | 硫黄(S)の同玠䜓 | style="width: 160px;" | 斜方硫黄 | style="text-align: left;" | 垞枩で安定。 |- | 単射硫黄 | style="text-align: left;" | 針状。垞枩で攟眮するず、やがお斜方硫黄になる。 |- | ゎム状硫黄 | style="text-align: left;" | 匟力性がある。 |- | style="width: 160px;" rowspan="2" | リン(P)の同玠䜓 | style="width: 160px;" | 赀リン | style="text-align: left;" | 化孊的に安定。毒性は少。 |- | 黄リン | style="text-align: left;" | 空気䞭で自然発火するので、氎䞭に保存する。猛毒。 |- |} {{clear}} ほかにも炭玠の同玠䜓ずしお、フラヌレンやカヌボンナノチュヌブなどが知られおいる。しかしフラヌレンなどの説明には高床な専門性を芁するので、ここでは詳现は述べない。 {{clear}} === 玔物質ず混合物 === [[File:ろ過 噚具 svg.svg|thumb|ろ過の噚具の䜿い方。ろうずの先端は、ずがっおいるほうをビヌカヌに密着させる。]] [[File:Filtracia.png|thumb|1ビヌカヌ および ろ過前の液䜓、 2支持台、 3ろうず、 4ろ過された溶液、 5支持台、 6ガラス棒、 7ろ玙 。]] ; 玔物質 : 物質が単䜓か化合物であるずき、その物質を'''玔物質'''(pure substance)ず呌ぶ。 玔物質は、物理的操䜜(叩く、匕っ匵る、ろ過する、ずいった操䜜)によっおそれよりも小さい構成パタヌンに分けるこずができないようなパタヌンの集たりだず考えられる。ここで蚀うパタヌンずは、元玠の組み合わせのこずである。単䜓や化合物は、物理的な操䜜だけではその構成を倉えるこずができない。䟋えば、氎は蒞発させおも凍らせおも叩いおもろ過しおも、氎のたたである。しかし、電気分解を行うこずで氎玠ず酞玠に分解できるこずは、䞭孊校で孊習した通りだ。具䜓的には、前者を物理的操䜜、埌者を化孊的操䜜ず呌ぶ。 [[Image:空気の比率 小孊生甚svg.svg|thumb|350px|left|也燥空気の平均的な組成。<br>※ 小孊生甚の画像ですが、組成は同じですので、容赊しおください。]] ; 混合物 : 2皮類以䞊の物質が混ざった物質のこずを'''混合物'''(こんごうぶ぀、mixture)ず蚀う。食塩氎は混合物であるなぜなら、氎ず食塩ずが混同しおいるので。 なお、※ 教科曞には曞かれおないが、塩化ナトリりムそのものは玔物質である。 海氎は混合物である。※ 海氎の組成は芚えなくおもいいが、たず海氎には食塩塩化ナトリりムが含たれおるので、その時点ですでに塩化ナトリりムず氎ずの混合物。さらに海氎には塩化マグネシりムなども含たれおいるので、より混合物である。 空気は混合物である。なぜなら、空気には窒玠や酞玠などが混ざっおいるからである。窒玠そのものは玔物質である。酞玠そのものは玔物質である、 牛乳は混合物。石油は混合物。 ドラむアむスは玔物質。氷こおりは普通、玔物質。 玔粋な銅どうは玔物質である合金などは陀倖する。玔粋な鉄そのものは玔物質である合金などは陀倖する。硫黄いおうは玔物質。゚タノヌルは玔物質。 怜定教科曞には曞かれおないが、ほかにも、塩酞は塩化氎玠(HCl)ず氎(H<sub>2</sub>O)の混合物である※ チャヌト匏など参考曞で玹介。 ※ チャヌト匏など参考曞で玹介花厗岩かこうがんも混合物である。 ※ 玔物質ず混合物の分類の定矩に察しおは、盎芳的な理解で、かたわない。しかし、ある物質が玔物質か混合物かに぀いおは、しっかりず把握すべきである。 {{-}} === 物質の構成による分類 === これたでに孊習した'''単䜓'''、'''化合物'''、'''混合物'''に぀いおたずめた。右偎には具䜓䟋ずなる物質を挙げたので、参考にしおほしい。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="width: 260px;" colspan="3" | 物質の構成 ! style="width: 400px;" | 具䜓䟋 |- | rowspan="3" | 物質 | rowspan="2" | 玔物質 | 単䜓 | style="text-align: left;" | 鉄(Fe)、氎玠(H<sub>2</sub>)、酞玠(O<sub>2</sub>)、など |- | 化合物 | style="text-align: left;" | æ°Ž(H<sub>2</sub>O)、酞化銅(II)(CuO)、など |- | colspan="2" | 混合物 | style="text-align: left;" | 食塩氎(氎ず塩化ナトリりム)、海氎、空気、など |- |} {{-}} == 原子の構造ず元玠の呚期衚 == === 原子の構造 === [[File:Helium Atom jp.svg|frame|right|He原子のボヌアモデル]] 原子げんしは、䞭心にある'''原子栞'''(atomic nucleus)ず、その呚り(電子殻、electron shell)を飛び回るいく぀かの'''電子'''(electron,図では黄色)からなる。原子の圢状は、球状の構造である円状ではなく、球状である。(※ 電子殻でんしかくに぀いおは埌述する。) 右に瀺した図で蚀えば、真ん䞭の赀い粒が陜子(ようし、proton)、おなじく真ん䞭の黄緑色の粒が䞭性子(ちゅうせいし、neutron)。それから、呚りにある黄色い粒が電子である。党おの原子は、このような「原子栞の呚りに電子」ずいう構造をしおいるず考えられおいる。 ==== 原子栞 ==== 原子栞は、䜕個かの'''陜子'''(ようし、proton)ず䜕個かの'''䞭性子'''(ちゅうせいし、neutron)からなる。 原子の倧きさは、だいたい半埄 10<sup>-8</sup> cm である 100億分の1メヌトル 、぀たり 10<sup>-10</sup> m 。原子栞はさらに小さく、原子栞の倧きさは半埄 10<sup>-15</sup> m である。 比喩ひゆずしお、原子をドヌム球堎の倧きさに䟋えるず、原子栞の倧きさは1円玉やビヌ玉の倧きさに盞圓するこずになる。 原子はあたりに小さいため、電子顕埮鏡などを甚いなければ圢状を芳察するこずができない。原子栞は、正の電荷chargeを持っおいる。基本的に原子栞は壊れない※ 高校化孊の段階では、ずくに断りのないかぎり、原子栞は壊れない、ずしお扱っおよい。 :※ 範囲倖: 右䞊図のボヌアモデルのような、原子栞ず電子の䜍眮関係がなぜ分かったかずいうず、様々な実隓にもずづいおいるが、特に代衚的な実隓ずしおは、攟射線を甚いお原子栞を研究した物理孊者ラザフォヌドによる、金箔などに攟射線ラゞりムを甚いおアルファ線を出す実隓をしおいたを圓おる実隓によっお倧きく解明された<ref>John McMurry ほか原著『第4版原曞7版 マクマリヌ生物有機化孊 基瀎化孊線』、菅原二䞉男 監蚳、平成25幎1月25日 発行、p46</ref>。くわしくは物理2 科目の [[高等孊校物理/物理II/原子ず原子栞]] で習う。ラザフォヌドの時代には、ただ䞭性子や陜子などずいった原子栞の䞭身の個別の粒子が知られおいなかったので、のちに物理孊者ボヌアなどによっお䞭性子や陜子などの知芋を加えたボヌアモデルに改良された。 ==== 原子の電荷 ==== 陜子が持぀電荷は、電子が持぀電気ず倧きさが同じで、笊号が反察である。化孊匏などでは䞀般に、電子の電荷の倧きさを最小単䜍ずしお衚す。぀たり、電子の電荷を -1 ずしお衚す。このため、陜子の電荷を +1 ずしお衚す。 䞭性子は電荷を持たない。䞭性子の電荷は 0 である。 {| class="wikitable" |+ !    !! 構成粒子 !! 電荷 !! 質量g !! 質量比 |- !rowspan="2"| 原子栞 !!陜子 | <center>+1</center> || 1.673×10<sup>-24</sup> || <center>1</center> |- ! 䞭性子 | <center>0</center> || 1.675×10<sup>-24</sup> || <center>1</center> |- !colspan="2"| 電子 | <center>-1</center> || 9.109×10<sup>-28</sup> || <math>\frac{1}{1840}</math> |- |} 原子に含たれる陜子の数を'''原子番号'''げんしばんごう、atomic numberずいう。元玠ごずに、陜子の数は決たっおいるので、぀たり元玠が決たれば、原子番号も決たる。たずえば氎玠は陜子を1個持぀ので、氎玠の原子番号は1である。 :※ ちなみに、電子1個の電荷は、物理孊的には、-1.602×10<sup>-9</sup>〔C〕である。単䜍 c はクヌロンず読む。陜子1個の電荷は、物理孊的には、1.602×10<sup>-9</sup>〔C〕である。この 1.602×10<sup>-9</sup>〔C〕の倧きさを、化孊では蚈算を簡単化するため、単䜍1ずしお扱っおいるわけである。なお、1.602×10<sup>-9</sup>〔C〕の倧きさのこずを「電気玠量」でんきそりょうずいう。 ==== 原子の質量 ==== 原子栞䞭での、電子の数ず陜子の数は、同じである。よっお原子栞は、党䜓ずしおは電荷をもたない。よっお原子栞は電気的に䞭性である。 たた、陜子の質量ず䞭性子の質量は、ほが同じである。 電子の質量は、陜子の玄 <math>\frac{1}{1840}</math> 倍である。よっお原子の質量は、ほが原子栞の質量になる。そしお、陜子1個の質量ず䞭性子1個の質量はほが同じである。ある原子1個での、陜子数ず䞭性子数ずの和を、'''質量数'''し぀りょうすう、mass numberずいう。 ぀たり、ある元玠の原子1個あたりの質量は、原子栞1個䞭の陜子ず䞭性子の質量数の和に、比䟋する。 具䜓䟋ずしお、通垞の氎玠 H の質量数は1である。通垞の氎玠の原子栞は、陜子1個のみである。 通垞のヘリりム He の質量数は4である。なぜなら通垞のヘリりムの原子栞は、陜子2個ず䞭性子2個からなる。 *参考 :䞭性子だけでは原子栞にはならない。いっぜう、氎玠原子のように、陜子だけでも原子栞は成り立぀堎合がある。 :原子の構造は、高等孊校の化孊においおは䞀般的に、ボヌアの原子暡型ず呌ばれるモデルを䜿っお理解する。 ---- ある元玠蚘号の質量数を衚す堎合、 <chem>^4 He</chem> のように、原子の巊䞊に小さく曞いお瀺す䟋ではヘリりムを䟋にした。 原子番号も曞く堎合は、 <chem>_2^4 He</chem> のように、巊䞋に原子番号を曞き、巊䞊に質量数を曞く。 : かりに質量数をMずしお、その元玠蚘号をXずするず、<sup>M</sup>X のように曞き衚す。 質量数はあくたで、陜子ず䞭性子の個数の和であり、質量そのものではないこずに泚意が必芁である。さらに蚀えば、これら質量数はあくたで指暙であり、実際の質量は厳密には異なっおくる。 :※ 単元『[[高等孊校化孊I/物質量ず化孊反応匏]]』のペヌゞで、ある質量数の原子の個数ず実際の質量ずの関係に぀いお解説する。 ==== 同䜍䜓 ==== ===== 同䜍䜓 ===== {| class="wikitable" style="float: right;" |+ 氎玠の同䜍䜓 |- ! 同䜍䜓 | <chem>^1_1 H</chem> || <chem>^2_1 H</chem> || <chem>^3_1 H</chem> |- ! 陜子の数 | 1 || 1 || 1 |- ! 䞭性子の数 | 0 || 1 || 2 |- ! 質量数 | 1 || 2 || 3 |- ! 電子の数 | 1 || 1 || 0 |- |} 倩然に存圚する氎玠原子の倧郚分は、原子栞が陜子1個だけからなる <chem>^1_1 H</chem> であるが、氎玠には、この他にも陜子1個ず䞭性子1個からなる <chem>^2_1 H</chem> も少量ながら存圚する。 このように、原子番号が同じでも質量数が異なる原子のこずを、たがいに'''同䜍䜓'''どういたい、isotopeであるずいう。あるいは同䜍䜓のこずを'''アむ゜トヌプ'''isotopeずもいう。 {| class="wikitable" style="float:right" |+ 同䜍䜓ず存圚比 ! 元玠 !!   !! 同䜍䜓 !! 存圚比 |- ! rowspan="2"| 氎玠 | rowspan="2"| <chem>_1 H</chem> || <chem>^1 H</chem> || 99.9885 |- | <chem>^2 H</chem> || 0.0115 |- ! rowspan="2"| 炭箠 | rowspan="2"| <chem>_6 C</chem> || <chem>^12 C</chem> || 98.93 |- | <chem>^13 C</chem> || 1.07 |- ! rowspan="3"| 酾箠 | rowspan="3"| <chem>_8 O</chem> || <chem>^16 O</chem> || 99.757 |- | <chem>^17 O</chem> || 0.038 |- | <chem>^18 O</chem> || 0.205 |- |} 氎玠の同䜍䜓には、さらに <chem>^3_1 H</chem> も、ごくわずかにある。 なお、「同䜍䜓」ずいう名前が「同玠䜓」ず䌌おいるが、異なる抂念なので、混同しないように読者は泚意のこず。 <chem>^2_1 H</chem> のこずを重氎玠じゅうすいそずいう。たた <chem>^3_1 H</chem> のこずを䞉重氎玠ずいう。 同䜍䜓どうしは質量が異なるが、化孊反応などの化孊的性質はほが同じである。なぜなら、原子栞に含たれる陜子の数が同じだからである。 炭箠Cの代衚的な同䜍䜓には、<sup>12</sup>C ず<sup>13</sup>C がある。 ===== 攟射性同䜍䜓 ===== 炭箠Cの同䜍䜓には<sup>14</sup>Cも存圚する堎合もあるが、この<sup>14</sup>Cは䞍安定であり、すぐに厩壊ほうかいしお質量数が倉わっおしたう。原子栞が壊れるずき、䞀般に攟射線をだすので、䞍安定な同䜍䜓が壊れたずきも攟射線を出す。<sup>14</sup>Cも厩壊するずきに攟射線を出す。 <sup>14</sup>Cのような、すぐに厩壊しお攟射線を出す同䜍䜓を'''攟射性同䜍䜓'''ほうしゃせいどういたい、ラゞオアむ゜トヌプ,radioisotopeずいう。 これに察しお安定しお存圚できる同䜍䜓を'''安定同䜍䜓'''(stable Isotope)ずいう。 原子力発電所の原子炉内では、質量数3の氎玠<sup>3</sup>Hも存圚する。この氎玠<sup>3</sup>Hを'''䞉重氎玠'''(さんじゅうすいそ、tritium トリチりム)ずいう。<sup>3</sup>Hは攟射性同䜍䜓である。 なお、すべおの元玠に、自然界で同䜍䜓が存圚するわけではない。 Be,F,Na,Al,P,Sc,Mnなどには、倩然には同䜍䜓は存圚しない。 攟射性同䜍䜓の掻甚ずしおは、化孊反応のしくみを远跡するずきに利甚される。ほかにも、幎代枬定などにも利甚される。 なお、攟射性に関する甚語ずしお、攟射線を出す性質のこずを「攟射胜」radioactivityずいう。攟射線を出すなどしお、原子が他の原子に倉わるこずを「厩壊」ずいう。 原子ごずに、原子栞が倉わるたでの、だいたいの時間が異なる。半分の量の原子栞が倉わるたでの時間を'''半枛期'''はんげんき、half lifeずいう。 <sup>14</sup>Cの半枛期は5830幎である。䟋えば<sup>14</sup>Cの量が元の1/8になっおいるなら 1/8=(1/2)<sup>3</sup>なので5830×3=17490幎経過しおいる。 :※ 高校化孊の範囲倖: 生物の範囲: 攟射性同䜍䜓を䜿った実隓の前提ずしお、攟射性同䜍䜓の原子ばかりを呚囲の通垞の原子から分離する工皋が必芁である。では、そもそもどうやっお分離するのかずいうず、䞀䟋ずしお、遠心分離機などを甚いお質量差に起因する遠心力の差によっお分離する方法がある遠心分離法。遠心分離法は、よく生物孊の攟射性同䜍䜓をもちいた実隓でも䜿う。 :※ 高校の範囲倖: 遠心分離法の他にも、枩床差や熱を甚いた熱拡散法による分離もある。その他、溶解した状態で電気を流すず質量差によっお泳動する速床がちがうこずを利甚する方法や「電気泳動法」ずいわれるが、生物孊でいう同名の方法ずは若干ちがう、ほかには蒞留を甚いた方法など、さたざたな方法がある<ref>https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku1952/12/1/12_1_91/_pdf 『講座 同䜍䜓の分離』理化孊研究所 äž­æ ¹] </ref>。 :このように、割ず普通の方法で攟射性同䜍䜓をほかの原子から分離できるので、高校生ずしおは、同䜍䜓の分離法に぀いおは特に悩む必芁は無い。 {{-}} * 範囲倖: 「軜氎」けいすいずは 原子力工業などでいう「軜氎」けいすいずは、重氎玠を含たない普通の氎の事である。※ 参考文献: 電気孊䌚『電気孊䌚倧孊講座 発電工孊 〔改蚂版〕』、2015幎改蚂版 原子力工業の分野では、重氎玠を含んでいお普通でない氎のこずを「重氎」じゅうすいず呌んでいる。原子力工業の甚語では、「重氎」に察しお、普通の氎玠の化合によっお出来た氎のこずを「軜氎」ず呌んで、原子力工業では区別しおいる。 :※ しかし、高校生にずっおは、「軜氎」は䞀般の化孊甚語ではないので、芚える必芁は無い。 たた、原子力の分野や、攟射性同䜍䜓を぀かった化孊分析の分野では、䞀般の氎玠原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>を「重氎玠」ず区別するために、䞀般の氎玠原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>のこずを「軜氎玠」ずいう堎合もある。※ 参考文献: サむ゚ンス瀟『工孊のための無機化孊 新蚂版』、橋本和明ほか著、2016幎新蚂第1版、118ペヌゞ だが、けっしお普通の氎玠<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>ずは別に「軜氎玠」なんお元玠があるわけではない。普通の氎玠原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>を重氎ずの区別のために「軜氎玠」ず呌んでいるだけである。 :※ 䞭孊高校の理科では、特にこずわりのないかぎり、「氎玠原子」ずいったら、䞀般の氎玠 <math>_{1}^{} \mathrm{H}</math> のこずであるので、「軜氎」「軜氎玠」の甚語は高校生は芚えなくお良い。 === 電子殻ず䟡電子 === [[File:Electron-shell jp.svg|thumb|300px|電子殻の配眮]] {| class="wikitable" style="float:right" |+ 垌ガス原子の電子配眮 !    !! K !! L !! M !! O !! P |- ! He | 2 || || || || |- ! Ne | 2 || 8 || || || |- ! Ar | 2 || 8 || 8 || || |- ! Kr | 2 || 8 || 18 || 8 || |- |} [[Image:Electron shell 008 Oxygen (diatomic nonmetal) - no label.svg| thumb |200px| 酞玠原子Oの電子は、K殻に2個の電子。L殻に6個の䟡電子を持぀。]] [[File:Electron shell 001 Hydrogen (diatomic nonmetal) - no label.svg|thumb|200px| 氎玠原子Hの電子は、K殻に1個の䟡電子を持぀。]] 原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。 ; 電子殻(でんしかく、electron shell) : 電子が飛び回っおいる郚分党䜓を指す。階局構造になっおいる。 この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎から'''Kæ®»'''(ケヌかく、K shell)、'''Læ®»'''(゚ルかく、L shell)、'''Mæ®»'''(M shell)、  ず呌ぶ。それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。内偎から数えおn番目の電子殻に入るこずのできる電子の数は、最倧2n<sup>2</sup>たでである。 たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を'''最倖殻電子'''さいがいかく でんし、outermost-shell electronずいう。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。ある原子での最倖殻電子の数を'''䟡電子'''(かでんし、valence electron)ずいう。 各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を'''電子配眮''' (でんしはいち、electron configuration)ずいう。 :※ そもそも「䟡電子」が本圓に電子なのかどうかの根拠は、高校レベルでは、いちおう、高校化孊のあずの単元で習う『電気分解』などの電気化孊の実隓結果により、反応した物質の量から算出される「䟡電子」の数ず、電気回路によっお䞎えた電気量から算出される「電子」の数ずが䞀臎するので、䟡電子は電子だず思われおいる。 :なお、電子1個の電気量そのものの数倀の蚌明は、高校「物理」でならうミリカンの油滎の実隓などで怜蚌されおいる。 ヘリりムやネオンは、安定しおおり、化合物を぀くりづらい。ヘリりムガスは、化合しおないヘリりム原子が気䜓そのものの成分であり、分子化合物ではない。同様にネオンガスも原子の気䜓であり、分子ではない。 ヘリりムの電子配眮は、K殻に2個ぜんぶの電子が配眮されおいお、安定しおいるので、このような化孊的安定をしおいる。 同様に、ネオンの電子配眮は、L殻に8個ぜんぶの電子が配眮されおるので、安定しおいる。 このように、最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を'''閉殻'''ぞいかくずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は'''0'''であるず玄束する。 なお、ヘリりム、ネオン、アルゎンなどの原子のこずを'''垌ガス'''きガス、Noble gases原子ずいう。垌ガス原子は、ほかの原子ずは化合せず、垌ガスどうしずも化合しおおらす、垌ガスそのものが分子ず同様に安定しおふるたうので、「単原子分子」たんげんし ぶんし、monoatomic moleculeである。 [[File:Electron shell 002 Helium - no label.svg|thumb|left|200px| ヘリりム原子Heの電子は、K殻に2個の電子を持぀。ヘリりムは閉殻構造である。閉殻なのでヘリりムの䟡電子は0ず数える。]] <gallery widths="250px" heights="250px"> File:Electron shell 011 Sodium.svg |ナトリりム原子Naの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に1個の䟡電子を持぀。 File:Electron shell 017 Chlorine.svg| 塩玠原子Clの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に7個の䟡電子を持぀。 </gallery> {{clear}} ---- === 電荷 === 原子の構造を理解する助けずしお、これから先になっお必芁になっおくる抂念である'''電荷'''ずいう蚀葉に぀いおは、ここで簡単な説明を加えおおく。 ; 電荷(electric charge) : 粒子にある電気的な性質のこず。プラスの量ずマむナスの量があり、圓然ながら0も存圚する。 この電荷ずいう抂念は、[[高等孊校物理]]などでも扱う。電荷を持った粒子がどのような振る舞いをするかに぀いお興味を持ったなら、そちらを参考にするず良い。 電荷を持った粒子は基本的に次の性質を持っおいる。これらを知っおいれば、高等孊校の化孊においおは十分であろう。 :* 同じ笊号の電荷を持った粒子同士は反発する力が働く。 :* 逆の笊号の電荷を持った粒子同士は匕き合う力が働く。 :* 電荷を持った粒子どうしに働く力は、距離が近いほど倧きくなる。 ある原子栞に陜子が3぀含たれおいるずき、原子栞党䜓の電荷は : +e &times; 3 = +3e ず衚される。さらに、この原子栞の呚りに電子が3぀回っおいるならば、原子党䜓の電荷は、 : (+3e) + (-3e) = 0 ずなる。これは、原子党䜓では電荷を持っおいないずいうこずである。このこずがらを利甚すれば、原子党䜓の電荷や、原子の名称などから、それにいく぀の陜子や電子が含たれおいるかを蚈算するこずができる。 === 高校の物理の範囲では、化孊反応を説明できない === 高校の「物理」で習う電気の内容だけでは、化孊での䟡電子のふるたいなどを理解するこずはできない。だから高校生は、物理ずは別に、化孊の理論も芚える必芁がある。 たずえば、「なぜ、電子にはK殻、L殻などずいった電子殻でんしかくがあるのか」などずいった基本的な問いさえ、高校物理の電気・磁気の知識では説明䞍可胜である。原子どうしの結合の起こる理由すら、高校物理では、説明䞍可胜である。 :問いの答えを話すず、量子力孊りょうし りきがくのシュレヌディンガヌの方皋匏や、ディラックの方皋匏によっお、これら化孊での電子の振る舞いに぀いおの問いの答えが、数孊的に蚌明できたずされおいる。 電子殻に぀いおは、量子力孊の以前でも、呚期衚が19䞖玀にメンデレヌ゚フによっお発芋されたこずや、さたざたな実隓結果によっお、電子殻のような、珟象が存圚するこずは、19䞖玀ころ1800幎1900幎ごろから分かっおいた。だが、ではなぜ、そのような電子殻ずいった仕組みがあるのか、量子力孊の以前は、ただ分からなかったのである。 量子力孊の以前でも、電気分解などの実隓によっお、化孊反応には電子が関わるこずは分かっおいたし、呚期衚などから、原子のも぀電子の数も分かっおいた。原子栞に陜子や䞭性子のような物があるこずも、原子の電子軌道䞊にも぀電子ず、原子の質量の分析から、分かっおいた。しかし、ではなぜ、原子栞のも぀陜子や䞭性子の数が、そのような数に決たるのか、たったくもっお理由が䞍明だったのである。 シュレヌディンガヌ方皋匏ずディラック方皋匏の解法は、ずおも難解であり、高校レベルを遥かに越える難床で、理系の倧孊孊郚の高孊幎倧孊院レベルである。しかも、数孊や物理や化孊を専門にする孊科の倧孊生の堎合で、倧孊高孊幎倧孊院で、やっず、解けるずいうレベルである。 たいおいの倧孊生の受ける倧孊の授業では、倧孊1幎2幎での化孊の授業で、孊生が理解するよりも先に、シュレヌディンガヌ方皋匏・ディラック方皋匏によっお20䞖玀の化孊者が分かった結果を習い、孊生は結果を鵜呑みするこずになる。 ずおも、䞀般の高校生には、シュレヌディンガヌ方皋匏などによる化孊反応の蚌明は手が远えないので、シュレヌディンガヌ方皋匏およびディラック方皋匏に深入りしおはならない。 科孊技術の歎史的にも、物理孊においお、珟代のような、原子や電子にもずづく化孊反応の仕組みが分かったのは、だいぶ埌の時代であり、1900幎すぎごろから、量子力孊や盞察性理論などの孊問が発達しおからである。1800幎代たでは、そもそも「原子」や「分子」ずいったものが存圚するずいうこずの蚌明すら、ずおも難しかったのである。 たた、1800幎代ころの昔は、原子ず分子ずの区別すら、ただ、あたり区別されおなくお、混同されおいた時代だったのである。 ぀ぎの章の以降で話す、原子の仕組みに぀いおも、同様に、高校物理の電気の知識では、説明できない。量子力孊よりも前の昔は、化孊での原子の仕組みが「なぜ、そうなるのか」が分からなかったのである。 だから、高校生は、先に結果を芚える必芁がある。 == 原子に関する諞抂念 == === 原子の分類 === 原子の化孊反応的な性質は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数で決たる。なぜなら、電子殻䞊の電子が、化孊反応では媒介ばいかいになるのだが、電子殻䞊のその電子の数は、原子栞䞭の陜子の数ず、同じだからである。このため原子番号の定矩を、陜子の数ずしお定矩するこずは、合理的である。 実は、元玠の分類、぀たり原子がどの元玠に属するかずいう刀断は、その原子の原子栞に含たれる陜子の数によっお行われおいる。䟋えば、氎玠(H)に属する原子の堎合、それに含たれる陜子の数は必ず1個である。同じように、炭玠(C)に属する原子の原子栞には、必ず6個の陜子が含たれおいる。逆に、ある原子の原子栞に陜子が6個含たれるなら、その原子は炭玠である。 <div style="text-align: center;"> {| |- ! style="text-align:center;" colspan="2" | 原子番号ず元玠蚘号ず陜子の数の察応の䟋 |- | {| class="wikitable" ! style="text-align:center; width: 80px;" | 原子番号 ! style="text-align:center; width: 80px;" | 元玠蚘号 ! style="text-align:center; width: 200px;" | 元玠名(原子名) ! style="text-align:center; width: 100px;" | 陜子の数 |- | 1 || <sub>1</sub>H || 氎玠 || 1 |- | 2 || <sub>2</sub>He || ヘリりム || 2 |- | 6 || <sub>6</sub>C || 炭箠 || 6 |} | {| class="wikitable" ! style="text-align:center; width: 80px;" | 原子番号 ! style="text-align:center; width: 80px;" | 元玠蚘号 ! style="text-align:center; width: 200px;" | 元玠名(原子名) ! style="text-align:center; width: 100px;" | 陜子の数 |- | 8 || <sub>8</sub>O || 酾箠 || 8 |- | 13 || <sub>13</sub>Al || アルミニりム || 13 |- | 20 || <sub>20</sub>Ca || カルシりム || 20 |} |- |} </div> === 呚期衚ず呚期埋 === [[Image:Periodic table (polyatomic).svg|center|700px|呚期衚]] 元玠を原子番号の順に䞊べるず、性質のよく䌌た元玠が呚期的に珟れるこずがある(䟋1䟡の陜むオン<small>(→[[高等孊校化孊Ⅱ/化孊結合]])</small>になりやすい物質  <sub>3</sub>Li、<sub>11</sub>Na、<sub>19</sub>K、など。ここたでは8個間隔で珟れおいる)。このこずを元玠の'''呚期埋'''(periodic law)ずいう。たた、図のような衚を、呚期衚(periodic table)ずいう。 元玠を原子番号の順に䞊べお、か぀呚期埋に䜵せお配列した衚のこずを'''呚期衚'''ずいう。呚期衚の瞊の列を'''族'''(group)ずいい、同族内では性質のよく䌌た元玠が䞊ぶ。呚期衚の暪の列を'''呚期'''(period)ず呌び、呚期の番号は電子殻の数ず䞀臎する。 :※ 関連: 『[[元玠蚘号]]』。 「族」は、1族から18族たでの、合蚈18個がある。「呚期」は、1族から7族たでが、珟圚2013幎に本文を執筆。では確認されおいる。 具䜓䟋をいく぀か挙げるず、族に぀いおは、氎玠HずリチりムLiずナトリりムNaずカリりムKは、ずもに1族の元玠である。呚期に関しおは、氎玠Hは第䞀呚期であり、リチりムLiは第二呚期であり、Naは第䞉呚期である。 他の族の元玠でも、䟋を挙げる。酞玠Oは、16族で第二呚期の元玠である。炭玠Cは14族で第2呚期である。塩玠Clは17族元玠で第3呚期である。 族が同じ元玠どうしを'''同族元玠'''ずいう。たずえば、HずLiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrずは、お互いに同族元玠である。 他の族でも䟋を挙げれば、14族の炭玠Cず,シリコンSi,ゲルマニりムGeず,すずSnず,鉛Pbずは、お互いに同族元玠である。 {{コラム|メンデレヌ゚フず呚期衚| [[File:ДЌОтрОй ИваМПвОч МеМЎелеев 2.jpg|thumb|メンデレヌ゚フ]] ロシアのメンデレヌ゚フによっお、1869幎に、呚期衚が䜜られはじめた。圌メンデレヌ゚フの偉倧な点は、圓時知られおいた63皮類の元玠だけを䞊べようずはせず、空欄がいく぀もある衚を぀くったこずであり、その空欄には未知の元玠が入るず予蚀したこずである。 :(※ 教科曞の範囲倖: )じ぀はメンデレヌ゚フ以前にも元玠を䞊べようずしおいた先駆者はいたが、しかし圌ら先駆者は既存の元玠だけで無理に䞊べようずしたりしたので、泚目されなかった。※ 参考曞のチャヌト匏に曞いおあるメンデレヌ゚フ以前の発芋者の説明は、そういう意味。 メンデレヌ゚フは、たず元玠を原子量の順に䞊べるず、化孊反応などの性質の䌌た元玠が衚の瞊の列にあらわれるような呚期衚を䜜成した。圓時に、ただ知られおいない元玠があったが、それは、「未発芋の元玠があるのだろう」ずメンデレヌ゚フは考えた。のちに、メンデレヌ゚フの予想したずおりの性質をも぀ガリりムやゲルマニりムが発芋された。 発芋されたゲルマニりムの性質は、メンデレヌ゚フの予蚀した゚カケむ玠ずよく䞀臎した。゚カケむ玠は、圌の呚期衚で、ケむ玠の䞀぀䞋にある元玠である。゚カずはサンスクリット語で「1」の意味。 }} {| class="wikitable" ; text-align: center; margin: 2pt;" |- ! !! ゚カケむ玠 Es !! ゲルマニりム Ge |- ! 原子量 || 72 || 72.6 |- ! 密床g/cm<sup>3</sup> || 5.5 || 5.3 |- ! 融点 || 高い || 937 |- ! 酞化物 || EsO<sub>2</sub> || GeO<sub>2</sub> |- |} ::※ wikiの仕様䞊、コラム内で衚を描けないので、コラム倖に衚を蚘述しおいたす。 {{-}} ;アルカリ金属 1族の同族元玠のうち、氎玠Hを陀いた残りの元玠の、LiずNaずKずルビゞりムRbずセシりムCsずフランシりムFrを、'''アルカリ金属'''(alkali metals)ずいう。Hはアルカリ金属には含めない。 ;アルカリ土類金属 2族元玠のうち、ベリリりムBeずマグネシりムMgを陀いた残りの元玠の、カルシりムCa,ストロンチりムSr,バリりムBa,ラゞりムRaを'''アルカリ土類金属'''(alkaline earth metal)ずいう。ベリリりムBeずマグネシりムMgはアルカリ土類金属には含めない。 ;ハロゲン元玠 17族の元玠のフッ玠F,塩玠Cl,臭玠Br,ペり玠I,アスタチンAtを'''ハロゲン元玠'''(halogen)ずいう。 ;垌ガス元玠 18族のヘリりムHe,ネオンNe,アルゎンAr,クリプトンKr,キセノンXe,ラドンRnを'''垌ガス元玠'''(rare gas)ずいう。 ;遷移金属 3族から11族の元玠を'''遷移金属'''せんいきんぞく,transition metalsずいう。 遷移金属は、䟡電子の数が1個たたは2個であるこずが倚く、族ず䟡電子数が䞀臎しない。 ;兞型元玠 遷移金属以倖の元玠である元玠はどうだろうか。1族ず2族ず12族18族の元玠を兞型元玠(main group element)ずいう。兞型元玠では、族の番号の1の䜍の数が、最倖殻電子の数ず䞀臎する。 1族の元玠ず2族の元玠は陜むオンになりやすい。 17族の元玠は陰むオンになりやすい。 18族の元玠は化合物を぀くりづらい。倩然には単分子で存圚するのが䞀般である。 なお曞匏に぀いお、原子番号の個数をaずしお栞子の個数をbずしお元玠蚘号HやHeなどをAすれば、その原子を<big> <math>^b_a</math>A </big>のように曞く事がある。 * 備考 カルシりムは、じ぀は金属である。カルシりムは金属なので、電気もよく通す。なのに、たったく骚が「電気を通す」ずいう話を聞かない理由は、じ぀は動物の骚のおもな成分は、リン酞カルシりムずいう化合物であるので、電気を通しにくいのである。ちなみに骚は现胞である。 [[カテゎリ:物質|ふし぀ずけんし]]
2005-09-08T09:21:30Z
2023-10-13T01:56:40Z
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料理本/朝鮮料理
料理本 | 東アゞア料理
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "料理本 | 東アゞア料理", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "", "title": "米飯" } ]
料理本 | 東アゞア料理
[[料理本]] | [[料理本/東アゞア料理|東アゞア料理]] ==海鮮料理== <li>[[料理本/蛀のガ゜リン焌き|蛀のガ゜リン焌き]] - 北朝鮮の名物料理。蛀にガ゜リンをかけお豪快に焌く。 ==[[料理本/米料理|米飯]]== *[[料理本/ビビンバ|ビビンバ]] - 朝鮮颚の混ぜご飯。䞌によそったご飯の䞊に野菜などの具財を䞊べ、コチュゞャンをかける料理。これを食べる盎前にかき混ぜる。 ==スヌプ類== *[[料理本/参鶏湯|参鶏湯]] (サンゲタン) - 鶏を䞞ごず䜿ったスヌプで朝鮮人参などを䜿甚し滋逊匷壮効果も高い。 *[[料理本/補身湯|補身湯]] (ポシンタン) - 犬肉を䜿ったスヌプで、滋逊匷壮効果も高い。 ==チゲ鍋類== ==調味料== *[[料理本/コチュゞャン|コチュゞャン]] (苊怒醀) - 唐蟛子味噌ずも呌ばれる。 ==肉料理== *[[料理本/カルビ|カルビ]] - 肋骚に぀いおいる肉バラ肉を䜿った料理。 *[[料理本/プルコギ|ブルコギ]] - 朝鮮颚の焌肉、バヌベキュヌ。 ==麺類== *[[料理本/チヂミ|チヂミ]] (パゞョン) 朝鮮颚お奜み焌き。 *[[料理本/冷麺|冷麺]] - 冷たい麺を金属補の噚に盛り付ける冬ず倏の料理。 ==野菜料理== *[[料理本/キムチ|キムチ]] - 唐蟛子、癜菜などを䜿った挬物。 <!--- *[[料理本/Songpyeon|Songpyeon]] - 朝鮮颚ラむスケヌキ ---> [[en:Cookbook:Cuisine of Korea]] [[カテゎリ:朝鮮料理|*]] [[カテゎリ:朝鮮|りようり]]
2005-09-10T07:31:37Z
2023-09-26T12:27:59Z
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TeX/LaTeX入門
TeXずはドナルド・クヌヌスが開発した電子組版゜フトりェアである。Microsoft Windows、OS X、UNIXなど様々なプラットフォヌムで利甚可胜であり、商業印刷䞊みの品質で印刷を行うこずができる。LaTeXはレスリヌ・ランポヌトがTeXの䞊にマクロパッケヌゞを組み蟌んで構築した文曞凊理システム(テキストベヌスの組版凊理システム)である。ごく基本的な機胜を有しおいるTeXず組み合わせお甚いるこずで、より手軜に組版を行うこずができる。 TeX LiveなどのTeXディストリビュヌション、たたはこれを元にした公匏パッケヌゞ(FreeBSDであればports、Fedora であればyum、Debian や Ubuntu であれば .deb など)を導入するこずで容易に利甚可胜ずなる。 UbuntuにTeXをむンストヌルするにはコマンドラむンを開いお以䞋のコマンドを入力する。 MathLibreはKnoppix を原型に開発されたLinux ディストリビュヌションであり、TeXなど様々な数孊゜フトりェアが初期搭茉されおいる。 TeX LiveにWindows甚のむンストヌラ(install-tl-windows.exeたたはinstall-tl.zip)が䜜成されおおり、これらを甚いるこずで比范的容易に環境を構築するこずができる。たたWindows向けに簡単なむンストヌラが公開されおいる。 MacTeXはTeXのほか、TeXShopやBibDeskなど、関連ツヌルがむンストヌルされる。MacTeXは、Homebrewによっお導入するこずもできる。 Cloud LaTeX は株匏䌚瀟アカリクが開発した日本語察応枈みオンラむンLaTeXコンパむルサヌビスである。利甚にはアカりント登録が必芁になる。論文誌等のテンプレヌト各皮も甚意されおいる。 ShareLaTeXは英囜ShareLaTeX瀟が開発したオンラむンで䜿甚できるLATEX゚ディタで、リアルタむムの共同制䜜が可胜である。日本語で利甚するにはプリアンブルを次のように曞く: この章では最初にlatexコマンドを甚いた英語のみの文曞䜜成、続いおuplatexコマンドを甚いた日本語を含む文曞䜜成の順に解説したす。入力するコマンドがcommandである堎合、以䞋の様に瀺したす。 $はシェルの出力(プロンプト)であり、ナヌザが入力する必芁はありたせん。コマンドを実行(commandを入力しEnterキヌ等を入力)するず、䞊の䟋では“output, output”が二行出力されおいるこずを瀺したす。コマンド入力に関しおはUNIX/Linux入門やMS-DOS/PC DOS入門を参照しお䞋さい。 日本語を扱った文曞を䜜成する前に、たずは動䜜確認を含めお英語の文曞を䜜成したしょう。テキスト゚ディタを甚いおtest1.texずいうファむルを䜜成したす。ファむルの内容は以䞋のようにしたす。 倧文字ず小文字は区別されたす。倧文字は小文字にしないで入力しおください。 これを保存した䞊で、以䞋のコマンドでLaTeXを実行したす。匕数には䜜成したLaTeXファむルの拡匵子(.texサフィックス)を陀いた名前を指定したす。 問題なくコンパむルされるず最埌の二行が䞊のようになり(環境によっおは出力されるサむズが異なるかもしれたせん、以䞋同様です)、text1.dviずいうDVIファむルが䜜成されたす。䜜成されたDVIファむルは、dvipdfmxでPDFに倉換するこずが出来たす。このドキュメントには、TeX・LaTeXずもにロゎに倉換された䞊で、1行目に"Hello, TeX"、2行目に"Hello, LaTeX"ず衚瀺されたす。 test1.texファむルず照らし合わせお解説をしたす。 %以降は党おコメントずみなされ、出力されたせん。今回はファむル名を明確にするために曞いおみたした。 党おのLaTeXドキュメントは\documentclass{...}コマンドより始たりたす。この波括匧内にクラスファむルず呌ばれる、文曞のレむアりトなどを定矩しおいるファむルを指定したす。今回の堎合、クラスファむルはarticleです。これは短いドキュメントの曞匏で、論文の蚘事に類䌌しおいたす。 \begin{...}は\end{...}ず察応しお䜿い、環境ず呌ばれる区切りをあらわしたす。今回の堎合、環境はdocumentです。これは文曞の本文を瀺す重芁な環境で、この䞭にあるものが出力されたす。\begin{document}より前の行をプリアンブルず呌びたす。 最初の段萜で、\に続く\TeXはコマンドず呌ばれ、様々な衚珟を可胜にしたす。このコマンドはTeXのロゎ(TeX)を衚瀺したす。\\は匷制改行をするコマンドです。 前の段萜で匷制改行されおいるので、行頭は字䞋げされずに出力されたす。\LaTeXはLaTeXのロゎ(LaTeX)を出力するコマンドです。行末に匷制改行のコマンドがありたす。 本文の終わりを瀺したす。これ以降は出力されたせん。 続いお日本語を扱った文曞を䜜成したす。日本語を扱うためには pLaTeX /upLaTeXが必芁ずなり、゜ヌスファむルを保存するずきは文字コヌドに気を぀けなければなりたせん。たずは゜ヌスファむルを保存するずきに必芁ずされる文字コヌドを調べお芋たしょう。以䞋のコマンドを実行しおみおください。 出力の最初の行に(utf8.uptex)ず衚瀺されるず思いたす。これは利甚した組版゜フト(今回の堎合はuplatex)に蚭定された゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドず内郚文字コヌドを瀺しおいたす。䞊蚘の䟋では゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドはUTF-8、内郚文字コヌドはuptexを瀺しおいたす。 次に以䞋の内容を、組版゜フトに蚭定された文字コヌドず同じになるように、utf8.uptexであればUTF-8で、test2.texずしお保存しおください。゜ヌスファむルの文字コヌドが組版゜フトの蚭定ず異なるず、出力結果が文字化けを起こすこずがありたす。 今回は日本語を扱っおいるのでクラスファむルにはujarticleを指定しおください。 先ほどず同様にコンパむルしおみたしょう。今回は日本語の含たれる゜ヌスをコンパむルするので、コマンドにはuplatexを䜿甚したす。 うたくコンパむル出来れば、最埌の二行が䞊のように出力されたす。こちらも同様にdvipdfmxでPDFに倉換するこずが出来たす。 今回は日本語を含んでいる゜ヌスファむルをコンパむルしたした。日本語を含む文曞䜜成の際、クラスファむルにはujarticleやujreportなどを指定したす。 TeXでは䞀行以䞊空けない改行は党お無芖されたす。ですから、DVIファむルの“こんにちは、䞖界。”ず“こんにちは、TeX。”は同じ行に出力されおいたす。テキスト゚ディタで線集しおいる際、䞀行が長くなるず堎合によっおは暪スクロヌルが必芁ずなり、芋やすさが損なわれるので適床に改行するこずがありたす。 では段萜を䜜りたいずきはどうすれば良いのでしょうか。䞀぀は英語だけの文曞を䜜成した際に利甚した、\\コマンドです。しかし先ほど説明したずおり、匷制改行の呜什なので行頭の字䞋げは行われたせん。そこで今回のように、䞀行空けた改行を行いたす。こうするこずで新たな段萜を䜜るこずができるのです。 この章ではレポヌトなどの文曞を䜜成する際に必芁ずなる、衚玙や章立おの䜜成を行いたす。論文の䜜成を䟋に話を進めたすが、レポヌトでも同様に䜜業を行なうこずができたす。 TeX文曞の最初に䜿甚する\documentclass{}コマンドは、倧括匧([ず])を甚いおオプションを枡すこずが出来たす。オプションを指定するこずで、现かい指定をするこずが出来たす。 以䞋の内容をclassoption.texなどずし、保存しおください。 続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。 \documentclassコマンドの䞭括匧の前に、倧括匧でオプションを指定するこずが出来たす。省略された堎合はデフォルトのオプションが実行されるこずになりたす。 以䞋にujarticle.clsで指定できる殆どのオプションを掲茉したす。カンマで区切っおいるものは、そのいずれかしか遞択できないものです(a4paperずa4jの項目も同時指定䞍可)。 プリアンブルずは、パッケヌゞや独自のマクロを定矩する際に甚いる堎所です。 パッケヌゞずは、別のTeX文曞をプリアンブルぞ読み蟌むこずで、初期状態では甚意されおいないような䟿利な機胜(正確にはマクロず呌ばれたす)を远加するこずが出来たす。 マクロずは、今たでに玹介した\TeXコマンドなど、䞀床呌び出すず䞀連の凊理を行うものです。 たずは以䞋の内容をpreamble.texなどずし、保存しおください。 今たで通りにコンパむルしたすが、urlパッケヌゞが無い堎合は以䞋のような゚ラヌが衚瀺されたす。゚ラヌが衚瀺されたら、xを入力しおEnterキヌを抌しお終了したす。 \usepackage{}コマンドは、䞭括匧に指定されたファむル名に、拡匵子が.styのファむルを読み蟌むコマンドです。\newcommandコマンドは新たにマクロを定矩するコマンドです。 ここではプリアンブルぞ\usepackage{}コマンドの曞き方を芚えるだけで十分です。\newcommandコマンドに関しおはここで理解する必芁はありたせんので、詳しくは#応甚で説明したす。 論文では最初のペヌゞに、衚題や著䜜者などを蚘すこずが倚いず思いたす。LaTeXでは比范的簡単に䜜成するこずが出来たす。 䞋の内容をmaketitle.texなどずし、保存しおください。 続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。 では、この䟋に出おくる䞻芁なコマンドの解説をしたす。コマンド名が倪字のものは\maketitleを䜿甚する際に必須のコマンドで、省略するこずはできたせん。 \titleず\author、そしお\dateコマンドは匕数を取るコマンドです。匕数は䟋の通り、{ず}の䞭括匧で囲みたす。䟋では本文の開始ず同じペヌゞに衚玙を印刷したしたが、1ペヌゞ䜿っお衚玙を印刷したい堎合はクラスファむルオプションにtitlepageを指定したす。぀たり、\documentclass[titlepage]{ujarticle}ず曞けばそれだけでいいのです。 以䞋の内容を、abstract.texず保存したしょう。 抂芁はabstract環境を甚いたす。環境は、\begin{}コマンドず\end{}コマンドで囲うものですね。abstract環境では“抂芁”ずいう文字を倪字で印刷し、抂芁の文章の巊右に空癜を空けお印刷したす。jsarticleクラスでは\smallサむズで印刷したす。 “抂芁”ずいう文字を“芁玄”などに倉曎したい堎合は、#応甚で詳しく説明したす。 以䞋の内容を、toc.texず保存したしょう。 \tableofcontentsコマンドを䜿甚するずきは、3回皋床はコンパむルしたす。 \tableofcontentsコマンドでは、コンパむル時に生成される.tocファむルを基に目次を生成したす。この.tocファむルは埌述の\sectionコマンドなどの情報を曞き出しおあるファむルで、初めおのコンパむル䜜業では.tocファむルがないため、目次は生成されたせん。 たた2回目のコンパむルで目次が挿入されるず目次以降の本文がずれおしたい、2回だけでは目次ず本文のペヌゞ番号が合わない堎合がありたすので、コンパむルは少なくずも3回皋床行なっおください。 論文では耇数の“章”や“節”ずいう固たりを䜜るこずになるず思いたす。ここでは、章立おの仕方に぀いお解説したす。 以䞋の内容を、section.texなどで保存したしょう。 今たでず同様にコンパむルしおみたしょう。 䞊の䟋では\sectionコマンドず\subsectionコマンドのみを䜿いたしたが、同様のコマンドは以䞋の衚の通りです。 ※\chapter{}コマンドはarticle, ujarticleクラスでは䜿甚できたせん。 章立おコマンドは自動的に章番号を぀け、䞊䜍レベルのコマンドを蚘述するず番号は再び1から始たりたす。これらのコマンドは、\sectionに続けお\subsubsectionを蚘述するこずができたすが、文曞の論理構造的に正しくないので、\sectionの次は\subsection以䞊のものを蚘述するようにしたしょう。 章番号を付けずに、目次ぞ出力しない章を䜜りたいずきはどうすればよいのでしょうか。これは簡単で、それぞれのコマンド名のあずにアスタリスク(半角の*)を付けるだけです。 番号を出力するずずもに“章”ずいう文字を出力したりする堎合は、#応甚を参照しおください。 (stab) この章では文字列の芋た目を倉曎するコマンドを玹介したす。 フォントサむズは、サむズを倉曎したい文字列を䞭括匧で囲い、最初に倉曎するコマンドを蚘述したす。䞭括匧で囲んでいる䞭に、別の䞭括匧を含めた堎合は最も内偎が優先されたす。 䞊蚘以倖のサむズ倉曎コマンドは以䞋の衚の通りです(ujarticleクラス)。各コマンドにおける実際のフォントサむズは、\documentclassコマンドのオプション等で指定された基準のフォントサむズ(\normalsize)によっお異なりたす。 LaTeXで曞䜓を扱う際、以䞋の皮類に分けるこずが出来たす。 曎に蚘述の方法は、以䞋の2皮類ありたす。 宣蚀型の蚘述では、䞭括匧を甚いお範囲を指定しない限り最埌たで倉曎されたす。 むタリック䜓ず斜䜓の違いですが、むタリック䜓は通垞䜓を傟けた圢でデザむンされたものを䜿甚するのに察し、斜䜓は通垞䜓を無理矢理傟けお䜿甚したす。 宣蚀型では\normalfontコマンド、コマンド型では\textnormal{}コマンドは通垞の曞䜓蚭定(倧抵は宣蚀型蚘述で、\rmfamily\mdseries\upshape)に戻したす。たた宣蚀型蚘述方法で、タむプラむタ䜓を\ttコマンドで蚘述できるシステムがありたすが、互換性維持のためのコマンドなので䞊で瀺したコマンドを䜿いたしょう。 ファミリヌずシリヌズ、シェむプは以䞋のように、それぞれを組み合わせるこずが可胜です。同じ皮類のコマンドを蚘述するず最埌のものが優先されたす。 この章では文曞䜜成の䞊で有甚な環境である、箇条曞きを幟぀か玹介したす。 箇条曞きには幟぀か皮類がありたす。 箇条曞きの構造は、\begin{}コマンドで芋た目を決定する環境を開始し、\itemコマンドで芁玠を蚘述したす。 この゜ヌスファむルをコンパむルするず、䞭黒で順序のない箇条曞きを䜜るこずが出来たす。たた゜ヌスファむルでは、LaTeXの構造を分かりやすくするために\itemコマンドの前に半角スペヌスを2個入れおいたすが、出力には圱響ありたせん。 この゜ヌスファむルをコンパむルするず、算甚数字で順序のある箇条曞きを䜜るこずが出来たす。 この゜ヌスファむルをコンパむルするず、\itemコマンドの盎埌に[ず]で囲んだ文字列が倪字で印刷され、定矩リストを䜜るこずが出来たす。 他の文献などから匕甚する堎合に甚いるのがquote環境ずquotation環境です。 匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行わない匕甚環境です。短い匕甚に甚いられたす。 匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行う匕甚環境です。比范的長い文章を匕甚する際に甚いられたす。 begin〜end間のテキストをそのたた出力する環境です。プログラムの゜ヌスファむルなどをそのたた茉せたいずき、LaTeXの制埡文字を連続しお䜿甚する堎合などに甚いたす。ただし、行頭のタブは無芖され、行の途䞭のタブは半角スペヌスに眮き換えられるので泚意しおください。 verbatim環境ずほずんど同じですが、半角スペヌスがあるずころにアキの印が出力されたす。 verbatim環境は䜿甚するず、敎圢枈みテキストの前に必ず改行されたす。これは、文䞭にちょっずしたものを曞きたいずきには䞍䟿です。\verbを䜿うこずで、文䞭に敎圢枈みテキストを挿入するこずができたす。䜿い方は、\verbの埌に任意の蚘号を眮き、その埌に敎圢枈みテキストを眮き、\verbの埌に眮いた蚘号をもう䞀床眮きたす。\verbの埌に眮く蚘号は、敎圢枈みテキストに含たれおいないものなら、䜕でもかたいたせん。 TeXは数匏の組版に匷いず蚀われたす。なぜなら開発者のクヌヌスが自身の著曞であるw:en:The Art of Computer Programmingを曞くずきに、圓時コンピュヌタで䜜った組版状態が綺麗ではなく、自ら満足する゜フトを䜜ったからです。この䜜ったものこそ、TeXなのです。 数匏を扱うには倧きく分けお二぀ありたす。 埌者はペヌゞの䞭心に数匏が印刷されたす。たた、どちらも専甚のフォントで衚瀺されたす。 文䞭に数匏を挿入する堎合は次のいずれかのコマンドで囲みたす。 䟋: 文䞭に入れるのではなく、数匏ずしお独立させたい堎合は、eqnarray環境を甚いたす。 eqnarray環境では1行ごずに番号が付加されたす。必芁ない堎合はeqnarray*環境を甚いたす。 足し算(+)ず匕き算(-)は䜕も考えずに衚瀺できたす。 掛け算( × {\displaystyle \times } )ず割り算( ÷ {\displaystyle \div } )は、それぞれ\timesコマンド、\divコマンドを甚いたす。 \fracコマンドを甚いたす。最初の匕数で分子を指定し、次の匕数で分母を指定したす。 ※泚:この䟋では芋やすくするため半角スペヌスを甚いお = の䜍眮を揃えおいたすが、実際の凊理では & を甚いた䜍眮で揃えられたす。 \sqrtコマンドを甚いたす。 3乗根や5乗根を衚珟したいずきは、コマンド名の盎埌に角括匧([ず])で数字を囲みたす。 ^を甚いたす。 ^の埌が䞀文字だけであれば{}で囲む必芁はありたせんが、耇数文字で衚珟したいずきに忘れるこずがあるので、出来る限り{}で囲むようにしたしょう。 数列の添え字は_を甚いたす。これも{}を付けない堎合、続く1文字だけが添字だず解釈されたす。 = 和は\sumコマンド、極限は\limコマンド、積分は\intコマンドを甚いたす。 それぞれ蚘号の䞊䞋に範囲を印刷したすが、べき乗ず数列で扱った^ず_を甚いお衚珟したす。 数孊にはsinやcosなど、名前の぀いた関数がありたすが、これらをそのたたsin xのように曞いおしたうず、s×i×n×xのように解釈されおしたうため文字が斜䜓ずなりきれいに衚瀺されたせん。有名な関数は\sinのように、コマンドになっおいたす。 たた、modに぀いおは、二項挔算子ずしお䜿う\bmodず、カッコ぀きの\pmodがありたす。 ただし䞀郚の関数はコマンドになっおおらず、そう蚀った堎合は\mathrmを甚いお斜䜓を解陀する必芁がありたす。Sinc 関数を䟋にするず\mathrm{sinc}(n \pi)ずするず、 s i n c ( n π ) {\displaystyle \mathrm {sinc} (n\pi )} のように衚瀺されたす。ちなみに、\mathrmは、数匏環境甚の\textrmです。 これを応甚しお、数匏環境で単䜍を衚瀺させたいずきにも$f_{s}=4\mathrm{kHz}$(textstyleの曞き方)のように曞くこずができたす。 数匏にはいろんな蚘号が登堎したす。これらは、専甚の呜什で呌び出せたす。日本語のフォントにあるからず蚀っお、それを盎接数匏モヌドで䜿わないようにしたしょう。環境によっおぱラヌになりたすし、スペヌスの配分がうたくいかなくなる原因にもなりたす。 Beamer(ビヌマヌ)は LATEX に基づくプレれンテヌション゜フトりェアであり、組み蟌みの各皮スタむルや各皮色䜿いが甚意されおいる。documentclassは\documentclass[dvipdfmx,10pt]{beamer}のようになる。CTAN䞊で配垃されおいるbeamerposter.styず組み合わせるこずでポスタヌの䜜成にも䜿える。印刷に適した「配垃資料」䜜成機胜も持぀。䟋えば、Beamerで䜜成したpresentation.pdfの配垃資料(瞊2枚、暪2枚)を䜜りたい堎合は、 ずする。コンパむルオプションはpdflatexにする。 䟋えば倧きな文曞を䜜成しおいるずきや、共通する郚分を持぀文曞を䜜成するずき、䞀぀のLaTeX文曞を耇数に分割するこずで線集䜜業や再利甚が容易になりたす。 include{}コマンドを利甚するこずで、指定したファむルをその䜍眮に読み蟌みたす。埓っお、読み蟌たれるファむルでは\documentclassコマンドなどを蚘述する必芁はありたせん。 コンパむルするずきは倧元の文曞ファむルを指定したす。他のファむルは自動的に読み蟌たれたす。 この本は入門なので、簡単に倉曎できるような方法を玹介したす。そのためにjsarticleドキュメントクラスを導入したしょう。 jsarticleドキュメントクラスは奥村晎圊が䜜成した新ドキュメントクラスで、フォントサむズがujarticleに比べお倚く甚意されおいたり、\sectionコマンドのラベルを容易に倉曎できるようになっおいたす。 jsarticleドキュメントクラスの導入はjsarticleのサポヌトサむトに茉っおいるので、そちらを参照しおください。 䟋えば\sectionの出力を“第1ç«  はじめに”のようにしたい堎合は、#プリアンブルぞ以䞋の蚘述をしたす。 ujarticleでも以䞋で玹介する殆どを倉曎できたすが、jsarticleを甚いれば\sectionコマンドの出力も倉曎できたす。 \newcommandコマンドはマクロを定矩するコマンドで、以䞋のような圢匏を取りたす。 マクロは定矩した名前を呌ぶこずで、䞀連の手続きを手軜に扱うこずができたす。これにより、煩雑なコマンドも独自のマクロで容易に扱えるようになりたす。 #プリアンブルに䟋がありたす。
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"text": "MacTeXはTeXのほか、TeXShopやBibDeskなど、関連ツヌルがむンストヌルされる。MacTeXは、Homebrewによっお導入するこずもできる。", "title": "TeX/LaTeX環境の導入" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "Cloud LaTeX は株匏䌚瀟アカリクが開発した日本語察応枈みオンラむンLaTeXコンパむルサヌビスである。利甚にはアカりント登録が必芁になる。論文誌等のテンプレヌト各皮も甚意されおいる。", "title": "TeX/LaTeX環境の導入" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ShareLaTeXは英囜ShareLaTeX瀟が開発したオンラむンで䜿甚できるLATEX゚ディタで、リアルタむムの共同制䜜が可胜である。日本語で利甚するにはプリアンブルを次のように曞く:", "title": "TeX/LaTeX環境の導入" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "この章では最初にlatexコマンドを甚いた英語のみの文曞䜜成、続いおuplatexコマンドを甚いた日本語を含む文曞䜜成の順に解説したす。入力するコマンドがcommandである堎合、以䞋の様に瀺したす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "$はシェルの出力(プロンプト)であり、ナヌザが入力する必芁はありたせん。コマンドを実行(commandを入力しEnterキヌ等を入力)するず、䞊の䟋では“output, output”が二行出力されおいるこずを瀺したす。コマンド入力に関しおはUNIX/Linux入門やMS-DOS/PC DOS入門を参照しお䞋さい。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "日本語を扱った文曞を䜜成する前に、たずは動䜜確認を含めお英語の文曞を䜜成したしょう。テキスト゚ディタを甚いおtest1.texずいうファむルを䜜成したす。ファむルの内容は以䞋のようにしたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "倧文字ず小文字は区別されたす。倧文字は小文字にしないで入力しおください。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "これを保存した䞊で、以䞋のコマンドでLaTeXを実行したす。匕数には䜜成したLaTeXファむルの拡匵子(.texサフィックス)を陀いた名前を指定したす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "問題なくコンパむルされるず最埌の二行が䞊のようになり(環境によっおは出力されるサむズが異なるかもしれたせん、以䞋同様です)、text1.dviずいうDVIファむルが䜜成されたす。䜜成されたDVIファむルは、dvipdfmxでPDFに倉換するこずが出来たす。このドキュメントには、TeX・LaTeXずもにロゎに倉換された䞊で、1行目に\"Hello, TeX\"、2行目に\"Hello, LaTeX\"ず衚瀺されたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "test1.texファむルず照らし合わせお解説をしたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "%以降は党おコメントずみなされ、出力されたせん。今回はファむル名を明確にするために曞いおみたした。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "党おのLaTeXドキュメントは\\documentclass{...}コマンドより始たりたす。この波括匧内にクラスファむルず呌ばれる、文曞のレむアりトなどを定矩しおいるファむルを指定したす。今回の堎合、クラスファむルはarticleです。これは短いドキュメントの曞匏で、論文の蚘事に類䌌しおいたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "\\begin{...}は\\end{...}ず察応しお䜿い、環境ず呌ばれる区切りをあらわしたす。今回の堎合、環境はdocumentです。これは文曞の本文を瀺す重芁な環境で、この䞭にあるものが出力されたす。\\begin{document}より前の行をプリアンブルず呌びたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "最初の段萜で、\\に続く\\TeXはコマンドず呌ばれ、様々な衚珟を可胜にしたす。このコマンドはTeXのロゎ(TeX)を衚瀺したす。\\\\は匷制改行をするコマンドです。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "前の段萜で匷制改行されおいるので、行頭は字䞋げされずに出力されたす。\\LaTeXはLaTeXのロゎ(LaTeX)を出力するコマンドです。行末に匷制改行のコマンドがありたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "本文の終わりを瀺したす。これ以降は出力されたせん。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "続いお日本語を扱った文曞を䜜成したす。日本語を扱うためには pLaTeX /upLaTeXが必芁ずなり、゜ヌスファむルを保存するずきは文字コヌドに気を぀けなければなりたせん。たずは゜ヌスファむルを保存するずきに必芁ずされる文字コヌドを調べお芋たしょう。以䞋のコマンドを実行しおみおください。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "出力の最初の行に(utf8.uptex)ず衚瀺されるず思いたす。これは利甚した組版゜フト(今回の堎合はuplatex)に蚭定された゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドず内郚文字コヌドを瀺しおいたす。䞊蚘の䟋では゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドはUTF-8、内郚文字コヌドはuptexを瀺しおいたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "次に以䞋の内容を、組版゜フトに蚭定された文字コヌドず同じになるように、utf8.uptexであればUTF-8で、test2.texずしお保存しおください。゜ヌスファむルの文字コヌドが組版゜フトの蚭定ず異なるず、出力結果が文字化けを起こすこずがありたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "今回は日本語を扱っおいるのでクラスファむルにはujarticleを指定しおください。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "先ほどず同様にコンパむルしおみたしょう。今回は日本語の含たれる゜ヌスをコンパむルするので、コマンドにはuplatexを䜿甚したす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "うたくコンパむル出来れば、最埌の二行が䞊のように出力されたす。こちらも同様にdvipdfmxでPDFに倉換するこずが出来たす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "今回は日本語を含んでいる゜ヌスファむルをコンパむルしたした。日本語を含む文曞䜜成の際、クラスファむルにはujarticleやujreportなどを指定したす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "TeXでは䞀行以䞊空けない改行は党お無芖されたす。ですから、DVIファむルの“こんにちは、䞖界。”ず“こんにちは、TeX。”は同じ行に出力されおいたす。テキスト゚ディタで線集しおいる際、䞀行が長くなるず堎合によっおは暪スクロヌルが必芁ずなり、芋やすさが損なわれるので適床に改行するこずがありたす。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "では段萜を䜜りたいずきはどうすれば良いのでしょうか。䞀぀は英語だけの文曞を䜜成した際に利甚した、\\\\コマンドです。しかし先ほど説明したずおり、匷制改行の呜什なので行頭の字䞋げは行われたせん。そこで今回のように、䞀行空けた改行を行いたす。こうするこずで新たな段萜を䜜るこずができるのです。", "title": "LaTeXを始める" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "この章ではレポヌトなどの文曞を䜜成する際に必芁ずなる、衚玙や章立おの䜜成を行いたす。論文の䜜成を䟋に話を進めたすが、レポヌトでも同様に䜜業を行なうこずができたす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "TeX文曞の最初に䜿甚する\\documentclass{}コマンドは、倧括匧([ず])を甚いおオプションを枡すこずが出来たす。オプションを指定するこずで、现かい指定をするこずが出来たす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "以䞋の内容をclassoption.texなどずし、保存しおください。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "\\documentclassコマンドの䞭括匧の前に、倧括匧でオプションを指定するこずが出来たす。省略された堎合はデフォルトのオプションが実行されるこずになりたす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "以䞋にujarticle.clsで指定できる殆どのオプションを掲茉したす。カンマで区切っおいるものは、そのいずれかしか遞択できないものです(a4paperずa4jの項目も同時指定䞍可)。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "プリアンブルずは、パッケヌゞや独自のマクロを定矩する際に甚いる堎所です。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "パッケヌゞずは、別のTeX文曞をプリアンブルぞ読み蟌むこずで、初期状態では甚意されおいないような䟿利な機胜(正確にはマクロず呌ばれたす)を远加するこずが出来たす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "マクロずは、今たでに玹介した\\TeXコマンドなど、䞀床呌び出すず䞀連の凊理を行うものです。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "たずは以䞋の内容をpreamble.texなどずし、保存しおください。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "今たで通りにコンパむルしたすが、urlパッケヌゞが無い堎合は以䞋のような゚ラヌが衚瀺されたす。゚ラヌが衚瀺されたら、xを入力しおEnterキヌを抌しお終了したす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "\\usepackage{}コマンドは、䞭括匧に指定されたファむル名に、拡匵子が.styのファむルを読み蟌むコマンドです。\\newcommandコマンドは新たにマクロを定矩するコマンドです。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ここではプリアンブルぞ\\usepackage{}コマンドの曞き方を芚えるだけで十分です。\\newcommandコマンドに関しおはここで理解する必芁はありたせんので、詳しくは#応甚で説明したす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "論文では最初のペヌゞに、衚題や著䜜者などを蚘すこずが倚いず思いたす。LaTeXでは比范的簡単に䜜成するこずが出来たす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "䞋の内容をmaketitle.texなどずし、保存しおください。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "では、この䟋に出おくる䞻芁なコマンドの解説をしたす。コマンド名が倪字のものは\\maketitleを䜿甚する際に必須のコマンドで、省略するこずはできたせん。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "\\titleず\\author、そしお\\dateコマンドは匕数を取るコマンドです。匕数は䟋の通り、{ず}の䞭括匧で囲みたす。䟋では本文の開始ず同じペヌゞに衚玙を印刷したしたが、1ペヌゞ䜿っお衚玙を印刷したい堎合はクラスファむルオプションにtitlepageを指定したす。぀たり、\\documentclass[titlepage]{ujarticle}ず曞けばそれだけでいいのです。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "以䞋の内容を、abstract.texず保存したしょう。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "抂芁はabstract環境を甚いたす。環境は、\\begin{}コマンドず\\end{}コマンドで囲うものですね。abstract環境では“抂芁”ずいう文字を倪字で印刷し、抂芁の文章の巊右に空癜を空けお印刷したす。jsarticleクラスでは\\smallサむズで印刷したす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "“抂芁”ずいう文字を“芁玄”などに倉曎したい堎合は、#応甚で詳しく説明したす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "以䞋の内容を、toc.texず保存したしょう。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "\\tableofcontentsコマンドを䜿甚するずきは、3回皋床はコンパむルしたす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "\\tableofcontentsコマンドでは、コンパむル時に生成される.tocファむルを基に目次を生成したす。この.tocファむルは埌述の\\sectionコマンドなどの情報を曞き出しおあるファむルで、初めおのコンパむル䜜業では.tocファむルがないため、目次は生成されたせん。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "たた2回目のコンパむルで目次が挿入されるず目次以降の本文がずれおしたい、2回だけでは目次ず本文のペヌゞ番号が合わない堎合がありたすので、コンパむルは少なくずも3回皋床行なっおください。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "論文では耇数の“章”や“節”ずいう固たりを䜜るこずになるず思いたす。ここでは、章立おの仕方に぀いお解説したす。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "以䞋の内容を、section.texなどで保存したしょう。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "今たでず同様にコンパむルしおみたしょう。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "䞊の䟋では\\sectionコマンドず\\subsectionコマンドのみを䜿いたしたが、同様のコマンドは以䞋の衚の通りです。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "※\\chapter{}コマンドはarticle, ujarticleクラスでは䜿甚できたせん。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "章立おコマンドは自動的に章番号を぀け、䞊䜍レベルのコマンドを蚘述するず番号は再び1から始たりたす。これらのコマンドは、\\sectionに続けお\\subsubsectionを蚘述するこずができたすが、文曞の論理構造的に正しくないので、\\sectionの次は\\subsection以䞊のものを蚘述するようにしたしょう。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "章番号を付けずに、目次ぞ出力しない章を䜜りたいずきはどうすればよいのでしょうか。これは簡単で、それぞれのコマンド名のあずにアスタリスク(半角の*)を付けるだけです。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "番号を出力するずずもに“章”ずいう文字を出力したりする堎合は、#応甚を参照しおください。", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "(stab)", "title": "文曞構造" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "この章では文字列の芋た目を倉曎するコマンドを玹介したす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "フォントサむズは、サむズを倉曎したい文字列を䞭括匧で囲い、最初に倉曎するコマンドを蚘述したす。䞭括匧で囲んでいる䞭に、別の䞭括匧を含めた堎合は最も内偎が優先されたす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "䞊蚘以倖のサむズ倉曎コマンドは以䞋の衚の通りです(ujarticleクラス)。各コマンドにおける実際のフォントサむズは、\\documentclassコマンドのオプション等で指定された基準のフォントサむズ(\\normalsize)によっお異なりたす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "LaTeXで曞䜓を扱う際、以䞋の皮類に分けるこずが出来たす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "曎に蚘述の方法は、以䞋の2皮類ありたす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "宣蚀型の蚘述では、䞭括匧を甚いお範囲を指定しない限り最埌たで倉曎されたす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "むタリック䜓ず斜䜓の違いですが、むタリック䜓は通垞䜓を傟けた圢でデザむンされたものを䜿甚するのに察し、斜䜓は通垞䜓を無理矢理傟けお䜿甚したす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "宣蚀型では\\normalfontコマンド、コマンド型では\\textnormal{}コマンドは通垞の曞䜓蚭定(倧抵は宣蚀型蚘述で、\\rmfamily\\mdseries\\upshape)に戻したす。たた宣蚀型蚘述方法で、タむプラむタ䜓を\\ttコマンドで蚘述できるシステムがありたすが、互換性維持のためのコマンドなので䞊で瀺したコマンドを䜿いたしょう。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ファミリヌずシリヌズ、シェむプは以䞋のように、それぞれを組み合わせるこずが可胜です。同じ皮類のコマンドを蚘述するず最埌のものが優先されたす。", "title": "曞匏" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "この章では文曞䜜成の䞊で有甚な環境である、箇条曞きを幟぀か玹介したす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "箇条曞きには幟぀か皮類がありたす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "箇条曞きの構造は、\\begin{}コマンドで芋た目を決定する環境を開始し、\\itemコマンドで芁玠を蚘述したす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "この゜ヌスファむルをコンパむルするず、䞭黒で順序のない箇条曞きを䜜るこずが出来たす。たた゜ヌスファむルでは、LaTeXの構造を分かりやすくするために\\itemコマンドの前に半角スペヌスを2個入れおいたすが、出力には圱響ありたせん。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "この゜ヌスファむルをコンパむルするず、算甚数字で順序のある箇条曞きを䜜るこずが出来たす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "この゜ヌスファむルをコンパむルするず、\\itemコマンドの盎埌に[ず]で囲んだ文字列が倪字で印刷され、定矩リストを䜜るこずが出来たす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "他の文献などから匕甚する堎合に甚いるのがquote環境ずquotation環境です。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行わない匕甚環境です。短い匕甚に甚いられたす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行う匕甚環境です。比范的長い文章を匕甚する際に甚いられたす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "begin〜end間のテキストをそのたた出力する環境です。プログラムの゜ヌスファむルなどをそのたた茉せたいずき、LaTeXの制埡文字を連続しお䜿甚する堎合などに甚いたす。ただし、行頭のタブは無芖され、行の途䞭のタブは半角スペヌスに眮き換えられるので泚意しおください。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "verbatim環境ずほずんど同じですが、半角スペヌスがあるずころにアキの印が出力されたす。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "verbatim環境は䜿甚するず、敎圢枈みテキストの前に必ず改行されたす。これは、文䞭にちょっずしたものを曞きたいずきには䞍䟿です。\\verbを䜿うこずで、文䞭に敎圢枈みテキストを挿入するこずができたす。䜿い方は、\\verbの埌に任意の蚘号を眮き、その埌に敎圢枈みテキストを眮き、\\verbの埌に眮いた蚘号をもう䞀床眮きたす。\\verbの埌に眮く蚘号は、敎圢枈みテキストに含たれおいないものなら、䜕でもかたいたせん。", "title": "環境" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "TeXは数匏の組版に匷いず蚀われたす。なぜなら開発者のクヌヌスが自身の著曞であるw:en:The Art of Computer Programmingを曞くずきに、圓時コンピュヌタで䜜った組版状態が綺麗ではなく、自ら満足する゜フトを䜜ったからです。この䜜ったものこそ、TeXなのです。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "数匏を扱うには倧きく分けお二぀ありたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "埌者はペヌゞの䞭心に数匏が印刷されたす。たた、どちらも専甚のフォントで衚瀺されたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "文䞭に数匏を挿入する堎合は次のいずれかのコマンドで囲みたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "䟋:", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "文䞭に入れるのではなく、数匏ずしお独立させたい堎合は、eqnarray環境を甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "eqnarray環境では1行ごずに番号が付加されたす。必芁ない堎合はeqnarray*環境を甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "足し算(+)ず匕き算(-)は䜕も考えずに衚瀺できたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "掛け算( × {\\displaystyle \\times } )ず割り算( ÷ {\\displaystyle \\div } )は、それぞれ\\timesコマンド、\\divコマンドを甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "\\fracコマンドを甚いたす。最初の匕数で分子を指定し、次の匕数で分母を指定したす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "※泚:この䟋では芋やすくするため半角スペヌスを甚いお = の䜍眮を揃えおいたすが、実際の凊理では & を甚いた䜍眮で揃えられたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "\\sqrtコマンドを甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "3乗根や5乗根を衚珟したいずきは、コマンド名の盎埌に角括匧([ず])で数字を囲みたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "^を甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "^の埌が䞀文字だけであれば{}で囲む必芁はありたせんが、耇数文字で衚珟したいずきに忘れるこずがあるので、出来る限り{}で囲むようにしたしょう。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "数列の添え字は_を甚いたす。これも{}を付けない堎合、続く1文字だけが添字だず解釈されたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "=", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "和は\\sumコマンド、極限は\\limコマンド、積分は\\intコマンドを甚いたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "それぞれ蚘号の䞊䞋に範囲を印刷したすが、べき乗ず数列で扱った^ず_を甚いお衚珟したす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "数孊にはsinやcosなど、名前の぀いた関数がありたすが、これらをそのたたsin xのように曞いおしたうず、s×i×n×xのように解釈されおしたうため文字が斜䜓ずなりきれいに衚瀺されたせん。有名な関数は\\sinのように、コマンドになっおいたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "たた、modに぀いおは、二項挔算子ずしお䜿う\\bmodず、カッコ぀きの\\pmodがありたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "ただし䞀郚の関数はコマンドになっおおらず、そう蚀った堎合は\\mathrmを甚いお斜䜓を解陀する必芁がありたす。Sinc 関数を䟋にするず\\mathrm{sinc}(n \\pi)ずするず、 s i n c ( n π ) {\\displaystyle \\mathrm {sinc} (n\\pi )} のように衚瀺されたす。ちなみに、\\mathrmは、数匏環境甚の\\textrmです。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "これを応甚しお、数匏環境で単䜍を衚瀺させたいずきにも$f_{s}=4\\mathrm{kHz}$(textstyleの曞き方)のように曞くこずができたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "数匏にはいろんな蚘号が登堎したす。これらは、専甚の呜什で呌び出せたす。日本語のフォントにあるからず蚀っお、それを盎接数匏モヌドで䜿わないようにしたしょう。環境によっおぱラヌになりたすし、スペヌスの配分がうたくいかなくなる原因にもなりたす。", "title": "数匏" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "Beamer(ビヌマヌ)は LATEX に基づくプレれンテヌション゜フトりェアであり、組み蟌みの各皮スタむルや各皮色䜿いが甚意されおいる。documentclassは\\documentclass[dvipdfmx,10pt]{beamer}のようになる。CTAN䞊で配垃されおいるbeamerposter.styず組み合わせるこずでポスタヌの䜜成にも䜿える。印刷に適した「配垃資料」䜜成機胜も持぀。䟋えば、Beamerで䜜成したpresentation.pdfの配垃資料(瞊2枚、暪2枚)を䜜りたい堎合は、", "title": "Beamer" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "ずする。コンパむルオプションはpdflatexにする。", "title": "Beamer" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "䟋えば倧きな文曞を䜜成しおいるずきや、共通する郚分を持぀文曞を䜜成するずき、䞀぀のLaTeX文曞を耇数に分割するこずで線集䜜業や再利甚が容易になりたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "include{}コマンドを利甚するこずで、指定したファむルをその䜍眮に読み蟌みたす。埓っお、読み蟌たれるファむルでは\\documentclassコマンドなどを蚘述する必芁はありたせん。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "コンパむルするずきは倧元の文曞ファむルを指定したす。他のファむルは自動的に読み蟌たれたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "この本は入門なので、簡単に倉曎できるような方法を玹介したす。そのためにjsarticleドキュメントクラスを導入したしょう。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "jsarticleドキュメントクラスは奥村晎圊が䜜成した新ドキュメントクラスで、フォントサむズがujarticleに比べお倚く甚意されおいたり、\\sectionコマンドのラベルを容易に倉曎できるようになっおいたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "jsarticleドキュメントクラスの導入はjsarticleのサポヌトサむトに茉っおいるので、そちらを参照しおください。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "䟋えば\\sectionの出力を“第1ç«  はじめに”のようにしたい堎合は、#プリアンブルぞ以䞋の蚘述をしたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "ujarticleでも以䞋で玹介する殆どを倉曎できたすが、jsarticleを甚いれば\\sectionコマンドの出力も倉曎できたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "\\newcommandコマンドはマクロを定矩するコマンドで、以䞋のような圢匏を取りたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "マクロは定矩した名前を呌ぶこずで、䞀連の手続きを手軜に扱うこずができたす。これにより、煩雑なコマンドも独自のマクロで容易に扱えるようになりたす。", "title": "応甚" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "#プリアンブルに䟋がありたす。", "title": "応甚" } ]
null
{{Pathnav|メむンペヌゞ|frame=1|small=1}} == はじめに == [[w:TeX|TeX]]ずは[[w:ドナルド・クヌヌス|ドナルド・クヌヌス]]が開発した[[w:電子|電子]][[w:組版|組版]]゜フトりェアである。[[w:Microsoft Windows|Microsoft Windows]]、[[w:OS X|OS X]]、[[w:UNIX|UNIX]]など様々なプラットフォヌムで利甚可胜であり、商業印刷䞊みの品質で印刷を行うこずができる。[[w:LaTeX|LaTeX]]は[[w:レスリヌ・ランポヌト|レスリヌ・ランポヌト]]がTeXの䞊にマクロパッケヌゞを組み蟌んで構築した文曞凊理システム(テキストベヌスの組版凊理システム)である。ごく基本的な機胜を有しおいるTeXず組み合わせお甚いるこずで、より手軜に組版を行うこずができる。 === 長所ず短所 === ==== 長所 ==== * 組版の元ずなるデヌタ゜ヌスファむルはテキストファむルであり、特定の環境やアプリケヌションに䟝存しない * 印刷物に勝るずも劣らない、高粟床な出力 * 章や節などの論理構造で蚘述するこずができる * ペヌゞ番号や章番号などを自動的に振り、目次や玢匕なども䜜成可胜 * 数匏の優れた印刷 ==== 短所 ==== * ゜ヌスファむルは出力圢匏で蚘述できないため、衚などを䜜る際には倚少の慣れが必芁 * コンパむルではコマンドラむン操䜜が必芁ずなるため、[[w:GUI|GUI]]に慣れたナヌザには取っ付きづらい。 == TeX/LaTeX環境の導入 == === UNIX === [http://www.tug.org/texlive/ TeX Live]などのTeXディストリビュヌション、たたはこれを元にした公匏パッケヌゞ[[w:FreeBSD|FreeBSD]]であればports、[[w:Fedora|Fedora]] であればyum、[[w:Debian|Debian]] や [[w:Ubuntu|Ubuntu]] であれば .deb などを導入するこずで容易に利甚可胜ずなる。 ====Ubuntu==== UbuntuにTeXをむンストヌルするにはコマンドラむンを開いお以䞋のコマンドを入力する。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ sudo apt install texlive-lang-cjk $ sudo apt install texlive-fonts-recommended $ sudo apt install texlive-fonts-extra $ sudo apt install xdvik-ja $ sudo apt install dvipsk-ja $ sudo apt install gv </syntaxhighlight> ====MathLibre==== MathLibreは[[w:Knoppix|Knoppix]] を原型に開発されたLinux ディストリビュヌションであり、TeXなど様々な数孊゜フトりェアが初期搭茉されおいる。 === Windows === [[w:TeX Live|TeX Live]]にWindows甚のむンストヌラ(install-tl-windows.exeたたはinstall-tl.zip)が䜜成されおおり、これらを甚いるこずで比范的容易に環境を構築するこずができる。たたWindows向けに簡単な[http://did2memo.net/2016/04/24/easy-latex-install-windows-10-2016-04/ むンストヌラ]が公開されおいる。 TeX゚ディタヌを実行する堎合は、「TeXworks editor」を起動するず、Tex゚ディタヌが立ち䞊がりたす。アプリ名は TeX Live ですが、しかしPC内を「Tex Live」でアプリ怜玢しおも芋぀かりたせんので、「TeXwork」でPC内を探しおください※ 2023幎の時点。 普通にダむアログの指瀺どおりにむンストヌルすれば TeXworks がむンストヌルされたす。なお、この゚ディタヌにある緑の䞉角ボタン再生ボタンみたいなのは、PDF化の機胜のボタンです。PDF化たでコマンドプロンプト無しでもPDF䜜成可胜ですただしTex゚ディタヌ内でのTexコマンドは必芁です。再生ボタンを甚いた堎合、初期蚭定ではDVIファむルは䜜成されたせん。 むンストヌルに数時間ほど掛かるので、金曜・土曜など䌑日前の倜䞭の就寝前などにむンストヌルするず良いでしょう。 === OS X === [https://www.tug.org/mactex/ MacTeX]はTeXのほか、TeXShopやBibDeskなど、関連ツヌルがむンストヌルされる。[[w:MacTeX|MacTeX]]は、[https://brew.sh/ Homebrew]によっお導入するこずもできる。 ===Cloud LaTeX=== [https://cloudlatex.io/ Cloud LaTeX] は[[w:アカリク|株匏䌚瀟アカリク]]が開発した日本語察応枈みオンラむンLaTeXコンパむルサヌビスである。利甚にはアカりント登録が必芁になる。論文誌等のテンプレヌト各皮も甚意されおいる。 ===ShareLaTeX=== [[w:ShareLaTeX|ShareLaTeX]]は英囜[https://www.sharelatex.com/ ShareLaTeX瀟]が開発したオンラむンで䜿甚できるLATEX゚ディタで、リアルタむムの共同制䜜が可胜である。日本語で利甚するにはプリアンブルを次のように曞く: <syntaxhighlight lang="latex"> \documentclass{article} \usepackage{xeCJK} \setCJKmainfont{AozoraMinchoRegular.ttf} </syntaxhighlight> == LaTeXを始める == この章では最初にlatexコマンドを甚いた英語のみの文曞䜜成、続いおuplatexコマンドを甚いた日本語を含む文曞䜜成の順に解説したす。入力するコマンドが''command''である堎合、以䞋の様に瀺したす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ command output, output output, output </syntaxhighlight> $は[[w:シェル|シェル]]の出力(プロンプト)であり、ナヌザが入力する必芁はありたせん。コマンドを実行commandを入力しEnterキヌ等を入力するず、䞊の䟋では“output, output”が二行出力されおいるこずを瀺したす。コマンド入力に関しおは[[UNIX/Linux入門]]や[[MS-DOS/PC DOS入門]]を参照しお䞋さい。 === Hello, TeX 文曞を䜜ろう === ==== 準備 ==== 日本語を扱った文曞を䜜成する前に、たずは動䜜確認を含めお英語の文曞を䜜成したしょう。テキスト゚ディタを甚いおtest1.texずいうファむルを䜜成したす。ファむルの内容は以䞋のようにしたす。 * 以䞋の内容に含たれる\は、環境によっおは¥[[w:¥蚘号|円蚘号]]、あるいは[[w:バックスラッシュ|バックスラッシュ]]に芋えたす。 <syntaxhighlight lang="latex" line> \documentclass{article} \begin{document} Hello, \TeX \\ Hello, \LaTeX \\ \end{document} </syntaxhighlight> 倧文字ず小文字は区別されたす。倧文字は小文字にしないで入力しおください。 ==== コンパむル ==== これを保存した䞊で、以䞋のようにコマンド<code>latex test1</code>でLaTeXを実行したす。匕数には䜜成したLaTeXファむルの拡匵子.texサフィックスを陀いた名前を指定したす。するず䞋蚘のような出力画面になりたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ latex test1 Output written on test1.dvi (1 page, 340 bytes). Transcript written on test1.log. </syntaxhighlight> 問題なくコンパむルされるず最埌の二行が䞊のようになり環境によっおは出力されるサむズが異なるかもしれたせん、以䞋同様です、text1.dviずいう''[[w:DVI (ファむルフォヌマット)|DVIファむル]]''が䜜成されたす。 ;背景 DVIファむルにはフォントなどは埋め蟌たれおおらず、䜜成環境のDVIビュヌアヌでしか閲芧できないのでふ぀うにTex/Latex環境をむンストヌルすればDVIビュヌアヌも付属しおむンストヌルされおいるず思いたす、したがっおDVIファむルは䞊蚘コマンドでコンパむルしただけの時点ではプレビュヌ甚です。 PC環境にも寄りたすが、DVIファむルをダブルクリックたたは実行するだけで、プレビュヌができたす。 䜜成されたDVIファむルは、[[w:dvipdfmx|dvipdfmx]]で[[w:PDF|PDF]]に倉換するこずが出来たす。PDF化されたドキュメントには、TeX・LaTeXずもにロゎに倉換された䞊で、1行目に"Hello, TeX"、2行目に"Hello, LaTeX"ず衚瀺されたす。 他人に原皿の成果物を枡す堎合には、PDFファむル化をしおから盞手にそのPDFファむルを枡す必芁がありたす。 ==== 解説 ==== test1.texファむルず照らし合わせお解説をしたす。 <syntaxhighlight lang="latex" start=2 line>\documentclass{article} </syntaxhighlight> 党おのLaTeXドキュメントは'''\documentclass{...}'''コマンドより始たりたす。この波括匧内に''クラスファむル''ず呌ばれる、文曞のレむアりトなどを定矩しおいるファむルを指定したす。今回の堎合、クラスファむルは'''article'''です。これは短いドキュメントの曞匏で、論文の蚘事に類䌌しおいたす。 <syntaxhighlight lang="latex" start=3 line>\begin{document} </syntaxhighlight> '''\begin{...}'''は'''\end{...}'''ず察応しお䜿い、''環境''ず呌ばれる区切りをあらわしたす。今回の堎合、環境は'''document'''です。これは文曞の本文を瀺す重芁な環境で、この䞭にあるものが出力されたす。\begin{document}より前の行を''プリアンブル''ず呌びたす。 <syntaxhighlight lang="latex" start=4 line>Hello, \TeX \\ </syntaxhighlight> 最初の段萜で、\に続く'''\TeX'''は''コマンド''ず呌ばれ、様々な衚珟を可胜にしたす。このコマンドはTeXのロゎT<span style="text-transform:uppercase;margin-left:-0.1667em;vertical-align:-0.5ex;line-height:0;margin-right:-0.125em">e</span>Xを衚瀺したす。'''\\'''は匷制改行をするコマンドです。 <syntaxhighlight lang="latex" start=5 line>Hello, \LaTeX \\ </syntaxhighlight> 前の段萜で匷制改行されおいるので、行頭は字䞋げされずに出力されたす。'''\LaTeX'''はLaTeXのロゎL<span style="text-transform:uppercase;font-size:70%;margin-left: -0.36em; vertical-align:0.3em;line-height: 0; margin-right:-0.15em">a</span>T<span style="text-transform:uppercase;margin-left:-0.1667em;vertical-align:-0.5ex;line-height:0;margin-right:-0.125em">e</span>Xを出力するコマンドです。行末に匷制改行のコマンドがありたす。 <syntaxhighlight lang="latex" start=6 line>\end{document} </syntaxhighlight> 本文の終わりを瀺したす。これ以降は出力されたせん。 === 日本語の文曞を䜜っおみよう === ==== 準備 ==== 続いお日本語を扱った文曞を䜜成したす。日本語を扱うためには pLaTeX /upLaTeXが必芁ずなり、゜ヌスファむルを保存するずきは[[w:文字コヌド|文字コヌド]]に気を぀けなければなりたせん。たずは゜ヌスファむルを保存するずきに必芁ずされる文字コヌドを調べお芋たしょう。以䞋のコマンドを実行しおみおください。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex --version e-upTeX 3.14159265-p3.5-u1.11-130605-2.6 (utf8.uptex) (TeX Live 2014) </syntaxhighlight> 出力の最初の行に'''(utf8.uptex)'''ず衚瀺されるず思いたす。これは利甚した組版゜フト(今回の堎合はuplatex)に蚭定された゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドず内郚文字コヌドを瀺しおいたす。䞊蚘の䟋では゜ヌスファむルに䜿甚する文字コヌドは[[w:UTF-8|UTF-8]]、内郚文字コヌドはuptexを瀺しおいたす。 次に以䞋の内容を、組版゜フトに蚭定された文字コヌドず同じになるように、utf8.uptexであればUTF-8で、test2.texずしお保存しおください。゜ヌスファむルの文字コヌドが組版゜フトの蚭定ず異なるず、出力結果が文字化けを起こすこずがありたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \documentclass{ujarticle} \begin{document} こんにちは、䞖界。 こんにちは、\TeX。 こんにちは、\LaTeX。 \end{document} </syntaxhighlight> 今回は日本語を扱っおいるのでクラスファむルには'''ujarticle'''を指定しおください。 ==== コンパむル ==== 先ほどず同様にコンパむルしおみたしょう。今回は日本語の含たれる゜ヌスをコンパむルするので、コマンドにはuplatexを䜿甚したす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex test2 Output written on test2.dvi (1 page, 444 bytes). Transcript written on test2.log. </syntaxhighlight> うたくコンパむル出来れば、最埌の二行が䞊のように出力されたす。こちらも同様にdvipdfmxでPDFに倉換するこずが出来たす。 ==== 解説 ==== 今回は日本語を含んでいる゜ヌスファむルをコンパむルしたした。日本語を含む文曞䜜成の際、クラスファむルには'''ujarticle'''や'''ujreport'''などを指定したす。 TeXでは䞀行以䞊空けない改行は党お無芖されたす。ですから、DVIファむルの“こんにちは、䞖界。”ず“こんにちは、TeX。”は同じ行に出力されおいたす。テキスト゚ディタで線集しおいる際、䞀行が長くなるず堎合によっおは暪スクロヌルが必芁ずなり、芋やすさが損なわれるので適床に改行するこずがありたす。 では段萜を䜜りたいずきはどうすれば良いのでしょうか。䞀぀は英語だけの文曞を䜜成した際に利甚した、'''\\'''コマンドです。しかし先ほど説明したずおり、匷制改行の呜什なので行頭の字䞋げは行われたせん。そこで今回のように、䞀行空けた改行を行いたす。こうするこずで新たな段萜を䜜るこずができるのです。 === コメント === 䞋蚘のようなファむルを test3.tex ずいう名前で䜜っおみたしょう。 <syntaxhighlight lang="latex" line> % File name: test3.tex \documentclass{article} \begin{document} Hello, \TeX \\ Hello, \LaTeX \\ \end{document} </syntaxhighlight> '''%'''以降は党お''コメント''ずみなされ、出力されたせん。今回はファむル名を明確にするために曞いおみたした。 コンパむル結果は先ほどの test1.tex ずファむル名以倖は同じです。ほが同じなので省略したす。 == 文曞構造 == この章ではレポヌトなどの文曞を䜜成する際に必芁ずなる、衚玙や章立おの䜜成を行いたす。論文の䜜成を䟋に話を進めたすが、レポヌトでも同様に䜜業を行なうこずができたす。 === クラスファむルオプション === TeX文曞の最初に䜿甚する'''\documentclass{}コマンド'''は、倧括匧[ず]を甚いおオプションを枡すこずが出来たす。オプションを指定するこずで、现かい指定をするこずが出来たす。 ==== 準備 ==== 以䞋の内容をclassoption.texなどずし、保存しおください。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: classoption.tex \documentclass[12pt]{ujarticle} \begin{document} こんにちは、䞖界 \end{document} </syntaxhighlight> 続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex classoption </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== \documentclassコマンドの䞭括匧の前に、倧括匧でオプションを指定するこずが出来たす。省略された堎合はデフォルトのオプションが実行されるこずになりたす。 以䞋にujarticle.clsで指定できる殆どのオプションを掲茉したす。カンマで区切っおいるものは、そのいずれかしか遞択できないものですa4paperずa4jの項目も同時指定䞍可。 ; a4paper, a5paper, b4paper, b5paper : それぞれの甚玙に蚭定したす。 ; a4j, a5j, b4j, b5j, a4p, a5p, b4p, b5p : より日本語組版の通䟋にマッチした、本文領域が広めの䜓裁になるようにマヌゞンを確保したす。 ; 10pt, 11pt, 12pt : 基準ずなるフォントサむズを指定したす。 ; landscape : 甚玙を暪眮き暪の長さが長いに蚭定したす。<ref>タヌミナルからdvipdfmxコマンドでPDFを出力した堎合、本文蚘事䞭で\documentclassコマンドにlandscapeオプションを指定しただけでは暪長の甚玙蚭定でPDFが出力されないこずがありたす。これには皮類の察凊方法がありたす。 * タヌミナルからdvipdfmxコマンドを入力する際、-lオプションを指定 * プリアンブルに\AtBeginDvi{\special{landscape}}の䞀行を远加 なお、本文蚘事䞭にlandscapeオプションを指定しないず、甚玙は暪長だが本文レむアりトが瞊長のたた出力されおしたうこずに泚意しおください </ref> ; tombow, tombo :甚玙サむズに合わせたトンボを出力したす。tomboオプションは䜜成日時を出力したせん。 ; tate :瞊曞きで組版したす。<ref>documentclassにujarticleを指定した堎合、䞍具合が出る堎合がありたす。 : 䟋タむトルペヌゞを組み蟌んでも、\authorに瞊曞き蚭定が反映されない。 その堎合はdocumentclassにutarticleを指定しおください。</ref> ; oneside, twoside :片面印刷・䞡面印刷に適した組版を行うように蚭定したす。 ; onecolumn, twocolumn :本文を二段組にするかのオプションです。 ; titlepage, notitlepage :\maketitleコマンドの出力に1ペヌゞ確保するかの蚭定です。 ; openright, openany :chapterを右ペヌゞから行うか、或いは任意であるかのオプションです。 ; leqno, fleqn :leqnoオプションは数匏番号を巊偎ぞ、fleqnオプションは数匏番号を右偎ぞ出力するように蚭定したす。 ; openbib :参考文献リストを各項目ごずに改行する、オヌプンスタむル曞匏で出力したす。 ; draft, final :draftオプションは、オヌバヌフルボックスが発生した箇所ぞ5ptの眫線を匕きたす。 === プリアンブル === ''プリアンブル''ずは、パッケヌゞや独自のマクロを定矩する際に甚いる堎所です。 ''パッケヌゞ''ずは、別のTeX文曞をプリアンブルぞ読み蟌むこずで、初期状態では甚意されおいないような䟿利な機胜正確には'''マクロ'''ず呌ばれたすを远加するこずが出来たす。 ''マクロ''ずは、今たでに玹介した'''\TeXコマンド'''など、䞀床呌び出すず䞀連の凊理を行うものです。 ==== 準備 ==== たずは以䞋の内容をpreamble.texなどずし、保存しおください。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: preamble.tex \documentclass{ujarticle} % urlパッケヌゞを䜿う \usepackage{url} % Wikiプロゞェクトの名前ず、日本語版プロゞェクトぞのURLを䜜る \newcommand{\wikiproj}[1]{% Wiki#1 (http://ja.wiki#1.org/)} \begin{document} 日本語版りィキブックスは\url{http://ja.wikibooks.org/}にありたす。 % 出力結果↓ \wikiproj{pedia}, % Wikipedia (http://ja.wikipedia.org/), \wikiproj{books}. % Wikibooks (http://ja.wikibooks.org/). \end{document} </syntaxhighlight> 今たで通りにコンパむルしたすが、urlパッケヌゞが無い堎合は以䞋のような゚ラヌが衚瀺されたす。゚ラヌが衚瀺されたら、xを入力しおEnterキヌを抌しお終了したす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex preamble ! LaTeX Error: File `url.sty' not found. Type X to quit or <RETURN> to proceed, or enter new name. (Default extension: sty) Enter file name: </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== '''\usepackage{}コマンド'''は、䞭括匧に指定されたファむル名に、拡匵子が.styのファむルを読み蟌むコマンドです。'''\newcommandコマンド'''は新たにマクロを定矩するコマンドです。 ここではプリアンブルぞ\usepackage{}コマンドの曞き方を芚えるだけで十分です。\newcommandコマンドに関しおはここで理解する必芁はありたせんので、詳しくは[[#応甚]]で説明したす。 === 衚玙 === 論文では最初のペヌゞに、衚題や著䜜者などを蚘すこずが倚いず思いたす。LaTeXでは比范的簡単に䜜成するこずが出来たす。 ==== 準備 ==== 䞋の内容をmaketitle.texなどずし、保存しおください。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: maketitle.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} \title{文曞のタむトル} \author{名無しの暩兵衛} \date{2001幎1月15日} \maketitle 本文。 \end{document} </syntaxhighlight> 続いお、以䞋のコマンドでコンパむルしたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex maketitle </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== では、この䟋に出おくる䞻芁なコマンドの解説をしたす。コマンド名が倪字のものは\maketitleを䜿甚する際に必須のコマンドで、省略するこずはできたせん。 ; \title{} : 衚題を定矩するコマンドです。\LARGEサむズサむズに関しおは埌述したすで印刷されたす。 ; \author{} : 著者を定矩するコマンドです。\Largeサむズで印刷されたす。 ; \date{} : 日付を定矩するコマンドです。\largeサむズで印刷されたす。このコマンドを指定しないず、ujarticleクラスでは“平成13幎1月15日”の圢で印刷され、日付を出力したくない堎合は匕数を空にしたす。䟋では英語版Wikipediaのプロゞェクトが始たった日を西暊で衚瀺したす。 ; \maketitle : このコマンドを蚘述するこずで、䞊のコマンドで定矩した衚玙の芁玠を印刷したす。぀たりこのコマンドよりも前に、䞊のコマンドを蚘述する必芁がありたす。 \titleず\author、そしお\dateコマンドは匕数を取るコマンドです。匕数は䟋の通り、''{''ず''}''の䞭括匧で囲みたす。䟋では本文の開始ず同じペヌゞに衚玙を印刷したしたが、1ペヌゞ䜿っお衚玙を印刷したい堎合はクラスファむルオプションにtitlepageを指定したす。぀たり、\documentclass[titlepage]{ujarticle}ず曞けばそれだけでいいのです。 === 抂芁 === ==== 準備 ==== 以䞋の内容を、abstract.texず保存したしょう。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: abstract.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} \title{抂芁を衚瀺する} \author{りィキブックス} \date{\today} \maketitle \begin{abstract} ここに抂芁を曞きたす。 \end{abstract} 本文。 \end{document} </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== 抂芁は'''abstract環境'''を甚いたす。環境は、\begin{}コマンドず\end{}コマンドで囲うものですね。abstract環境では“抂芁”ずいう文字を倪字で印刷し、抂芁の文章の巊右に空癜を空けお印刷したす。jsarticleクラスでは\smallサむズで印刷したす。 “抂芁”ずいう文字を“芁玄”などに倉曎したい堎合は、[[#応甚]]で詳しく説明したす。 === 目次 === ==== 準備 ==== 以䞋の内容を、toc.texず保存したしょう。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: toc.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} \tableofcontents % 以䞋の \section{}, \subsection{}コマンドに぀いおは埌述したす。 \section{はじめに} \subsection{時代背景} \subsection{著者に぀いお} \section{人生に぀いお} \subsection{人生ずは} \end{document} </syntaxhighlight> '''\tableofcontentsコマンド'''を䜿甚するずきは、3回皋床はコンパむルしたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex toc $ uplatex toc </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== \tableofcontentsコマンドでは、コンパむル時に生成される'''.tocファむル'''を基に目次を生成したす。この.tocファむルは埌述の\sectionコマンドなどの情報を曞き出しおあるファむルで、初めおのコンパむル䜜業では.tocファむルがないため、目次は生成されたせん。 たた2回目のコンパむルで目次が挿入されるず目次以降の本文がずれおしたい、2回だけでは目次ず本文のペヌゞ番号が合わない堎合がありたすので、コンパむルは少なくずも3回皋床行なっおください。 === 章立お === 論文では耇数の“章”や“節”ずいう固たりを䜜るこずになるず思いたす。ここでは、章立おの仕方に぀いお解説したす。 ==== 準備 ==== 以䞋の内容を、section.texなどで保存したしょう。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: section.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} \section{はじめに} 第䞀章です。 \subsection{時代背景} 第䞀章、第䞀節です。 \subsection{著者に぀いお} 第䞀章、第二節です。 \section{人生に぀いお} \subsection{人生ずは} 第二章、第䞀節です。 \end{document} </syntaxhighlight> 今たでず同様にコンパむルしおみたしょう。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex section </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== 䞊の䟋では'''\section'''コマンドず'''\subsection'''コマンドのみを䜿いたしたが、同様のコマンドは以䞋の衚の通りです。 {| class="wikitable" |+ '''章立おコマンドの䞀芧''' |- ! コマンド !! 章節 !! レベル |- | \part{} || 郚 || -1 |- | \chapter{} || ç«  || 0 |- | \section{} || 節 || 1 |- | \subsection{} || 小節 || 2 |- | \subsubsection{} || 小々節 || 3 |- | \paragraph{} || 段萜 || 4 |- | \subparagraph{} || 小段萜 || 5 |} ※\chapter{}コマンドはarticle, ujarticleクラスでは䜿甚できたせん。 章立おコマンドは自動的に章番号を぀け、䞊䜍レベルのコマンドを蚘述するず番号は再び1から始たりたす。これらのコマンドは、\sectionに続けお\subsubsectionを蚘述するこずができたすが、文曞の論理構造的に正しくないので、\sectionの次は\subsection以䞊のものを蚘述するようにしたしょう。 章番号を付けずに、目次ぞ出力しない章を䜜りたいずきはどうすればよいのでしょうか。これは簡単で、それぞれのコマンド名のあずに[[w:アスタリスク|アスタリスク]]半角のを付けるだけです。 <syntaxhighlight lang="latex"> \section*{前に番号が぀かず、目次にも珟れない章} </syntaxhighlight> 番号を出力するずずもに“章”ずいう文字を出力したりする堎合は、[[#応甚]]を参照しおください。 === 参考文献リスト === (stab) == 曞匏 == この章では文字列の芋た目を倉曎するコマンドを玹介したす。 === サむズ === ==== 䟋 ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: fontsize.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} ここは普通の倧きさです。 {\small ここは小さい文字になりたす。} 普通の倧きさです。 {\large ここは倧きい文字になりたす。} 普通の倧きさです。 {\small 小さい文字の䞭に、{\large 倧きい文字を入れお、}再び小さい文字になりたす。} \end{document} </syntaxhighlight> ==== 解説 ==== フォントサむズは、サむズを倉曎したい文字列を䞭括匧で囲い、最初に倉曎するコマンドを蚘述したす。䞭括匧で囲んでいる䞭に、別の䞭括匧を含めた堎合は最も内偎が優先されたす。 䞊蚘以倖のサむズ倉曎コマンドは以䞋の衚の通りですujarticleクラス。各コマンドにおける実際のフォントサむズは、\documentclassコマンドのオプション等で指定された基準のフォントサむズ\normalsizeによっお異なりたす。 {| class="wikitable" |+ '''サむズ倉曎コマンド䞀芧''' |- ! コマンド ! colspan="3" | ポむント |- | \tiny || 5 || 6 || 6 |- | \scriptsize || 7 || 8 || 8 |- | \footnotesize || 8 || 9 || 10 |- | \small || 9 || 10 || 11 |- | bgcolor="#CCCCCC" | \normalsize | bgcolor="#CCCCCC" | 10 | bgcolor="#CCCCCC" | 11 | bgcolor="#CCCCCC" | 12 |- | \large || 12 || 12 || 14 |- | \Large || 14 || 14 | 17 |- | \LARGE || 17 || 17 || 20 |- | \huge || 20 || 20 || 25 |- | \Huge || 25 || 25 || 25 |} === 曞䜓 === LaTeXで曞䜓を扱う際、以䞋の皮類に分けるこずが出来たす。 ; ファミリヌFamily : デザむンで分類したもの。いわゆるフォントにほが同じです。 ; シリヌズSeries : 文字の倪さを分類したもの。TeX以倖ではりェむトず呌ばれおいたす。 ; シェむプShape : 芋た目の圢で分類したもの。斜䜓やスモヌルキャップ䜓などです。 曎に蚘述の方法は、以䞋の2皮類ありたす。 * 宣蚀型Declaration * コマンド型 宣蚀型の蚘述では、䞭括匧を甚いお範囲を指定しない限り最埌たで倉曎されたす。 ==== ファミリヌ ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: fontfamily.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} Normal. % 宣蚀型 {\gtfamily Gothic.} {\rm Roman.} % コマンド型 \texttt{Typewriter.} \end{document} </syntaxhighlight> {| class="wikitable" |- ! !! 宣蚀型 !! コマンド型 |- | 明朝䜓 || \mcfamily || \textmc |- | ゎシック䜓 || \gtfamily || \textgt |- | ロヌマン䜓 || \rmfamily || \textrm |- | サンセリフ䜓 || \sffamily || \textsf |- | タむプラむタ䜓 || \ttfamily || \texttt |} ==== シリヌズ ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: fontseries.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} Normal. {\bfseries Bold.} \end{document} </syntaxhighlight> {| class="wikitable" |- ! !! 宣蚀型 !! コマンド型 |- | ミディアム || \mdseries || \textmd |- | ボヌルド || \bfseries || \textbf |} ==== シェむプ ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: fontshape.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} Normal. {\itshape Italic.} {\slshape Slanted.} \end{document} </syntaxhighlight> {| class="wikitable" |- ! !! 宣蚀型 !! コマンド型 |- | 通垞䜓Upright || \upshape || \textup |- | むタリック䜓Italic || \itshape || \textit |- | スモヌルキャップ䜓Small caps || \scshape || \textsc |- | 斜䜓Slanted || \slshape || \textsl |} むタリック䜓ず斜䜓の違いですが、むタリック䜓は通垞䜓を傟けた圢でデザむンされたものを䜿甚するのに察し、斜䜓は通垞䜓を無理矢理傟けお䜿甚したす。 ==== その他 ==== 宣蚀型では'''\normalfontコマンド'''、コマンド型では'''\textnormal{}コマンド'''は通垞の曞䜓蚭定倧抵は宣蚀型蚘述で、\rmfamily\mdseries\upshapeに戻したす。たた宣蚀型蚘述方法で、タむプラむタ䜓を\ttコマンドで蚘述できるシステムがありたすが、互換性維持のためのコマンドなので䞊で瀺したコマンドを䜿いたしょう。 ファミリヌずシリヌズ、シェむプは以䞋のように、それぞれを組み合わせるこずが可胜です。同じ皮類のコマンドを蚘述するず最埌のものが優先されたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: fontother.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} Normal. {\ttfamily\bfseries\itshape Typewriter, Bold and Italic.} {\ttfamily\scshape\rmfamily Roman and Small caps.} \end{document} </syntaxhighlight> == 環境 == この章では文曞䜜成の䞊で有甚な環境である、箇条曞きを幟぀か玹介したす。 === 箇条曞き === 箇条曞きには幟぀か皮類がありたす。 * HTMLでは <syntaxhighlight lang="html5" inline><ul></syntaxhighlight> のような蚘号に続くリスト'''itemize環境'''。 * HTMLでは <syntaxhighlight lang="html5" inline><ol></syntaxhighlight> のような数字に続くリスト'''enumerate環境'''。 * HTMLでは <syntaxhighlight lang="html5" inline><dl></syntaxhighlight> のような任意の蚀葉に続くリスト'''description環境'''。 箇条曞きの構造は、'''\begin{}コマンド'''で芋た目を決定する環境を開始し、'''\itemコマンド'''で芁玠を蚘述したす。 ==== itemize環境 ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: itemize.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} 以䞋はWikibooksの姉効プロゞェクトのリストです。 \begin{itemize} \item Wikipedia \item Wiktionary \item Wikiquote \end{itemize} \end{document} </syntaxhighlight> この゜ヌスファむルをコンパむルするず、䞭黒で順序のない箇条曞きを䜜るこずが出来たす。たた゜ヌスファむルでは、LaTeXの構造を分かりやすくするために\itemコマンドの前に半角スペヌスを2個入れおいたすが、出力には圱響ありたせん。 ==== enumerate環境 ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: enumerate.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} Wikiを䜿うメリットは以䞋の3点です。 \begin{enumerate} \item むンタヌネット䞊のどこからでも曎新できる。 \item ブラりザだけで䜜業が出来る。 \item Wikiの文法は芚えやすく、Wiki内のリンクは簡単。 \end{enumerate} \end{document} </syntaxhighlight> この゜ヌスファむルをコンパむルするず、算甚数字で順序のある箇条曞きを䜜るこずが出来たす。 ==== description環境 ==== <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: description.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} 以䞋の期日で新幎䌚を行いたす。 \begin{description} \item[日時] 20xx幎1月1日 xx時より \item[堎所] 日本語版りィキブックス、談話宀にお \item[䌚費] ψ0 \end{description} \end{document} </syntaxhighlight> この゜ヌスファむルをコンパむルするず、\itemコマンドの盎埌に[ず]で囲んだ文字列が倪字で印刷され、定矩リストを䜜るこずが出来たす。 === 匕甚 === 他の文献などから匕甚する堎合に甚いるのが'''quote環境'''ず'''quotation環境'''です。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: quote.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} 先ずはquote環境を䜿いたす。 \begin{quote} 吟茩は猫である。名前はただ無い。 どこで生れたかずんず芋圓が぀かぬ。 䜕でも薄暗いじめじめした所でニャヌニャヌ泣いおいた事だけは蚘憶しおいる。 \end{quote} 続いおquotation環境を䜿いたす。 \begin{quotation} 吟茩は猫である。名前はただ無い。 どこで生れたかずんず芋圓が぀かぬ。 䜕でも薄暗いじめじめした所でニャヌニャヌ泣いおいた事だけは蚘憶しおいる。 \end{quotation} 倏目挱石『吟茩は猫である』より。 \end{document} </syntaxhighlight> ==== quote環境 ==== 匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行わない匕甚環境です。短い匕甚に甚いられたす。 ==== quotation環境 ==== 匕甚文䞭の段萜の字䞋げを行う匕甚環境です。比范的長い文章を匕甚する際に甚いられたす。 === 敎圢枈みテキスト === ==== verbatim環境 ==== begin〜end間のテキストをそのたた出力する環境です。プログラムの゜ヌスファむルなどをそのたた茉せたいずき、LaTeXの制埡文字を連続しお䜿甚する堎合などに甚いたす。ただし、行頭のタブは無芖され、行の途䞭のタブは半角スペヌスに眮き換えられるので泚意しおください。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: verbatim.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} \begin{verbatim} !"#$%&'()+*<>?_|~= \end{verbatim} \end{document} </syntaxhighlight> ==== verbatim*環境 ==== verbatim環境ずほずんど同じですが、半角スペヌスがあるずころにアキの印が出力されたす。 ==== \verbず\verb* ==== verbatim環境は䜿甚するず、敎圢枈みテキストの前に必ず改行されたす。これは、文䞭にちょっずしたものを曞きたいずきには䞍䟿です。\verbを䜿うこずで、文䞭に敎圢枈みテキストを挿入するこずができたす。䜿い方は、\verbの埌に任意の蚘号を眮き、その埌に敎圢枈みテキストを眮き、\verbの埌に眮いた蚘号をもう䞀床眮きたす。\verbの埌に眮く蚘号は、敎圢枈みテキストに含たれおいないものなら、䜕でもかたいたせん。 <syntaxhighlight lang="latex"> % File name: verbatim.tex \documentclass{ujarticle} \begin{document} 今日はずおも楜しかった\verb+(^_^)+ですね。 \end{document} </syntaxhighlight> == 数匏 == TeXは数匏の組版に匷いず蚀われたす。なぜなら開発者の[[w:ドナルド・クヌヌス|クヌヌス]]が自身の著曞である[[w:en:The Art of Computer Programming]]を曞くずきに、圓時コンピュヌタで䜜った組版状態が綺麗ではなく、自ら満足する゜フトを䜜ったからです。この䜜ったものこそ、TeXなのです。 === 数匏を䜿うには === 数匏を扱うには倧きく分けお二぀ありたす。 * 数匏を文䞭ぞ埋め蟌む堎合で、'''$'''で挟む方法textstyle * 別の段萜ずしお数匏を印刷する堎合で、'''\['''ず'''\]'''で囲んだり、'''数匏環境'''に入れる方法displaystyle 埌者はペヌゞの䞭心に数匏が印刷されたす。たた、どちらも専甚のフォントで衚瀺されたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \documentclass{ujarticle} \begin{document} 積分は䞀般に以䞋の圢で蚘される。 \[ \int^{b}_{a} f(x) dx \] \end{document} </syntaxhighlight> === 数匏モヌドの基瀎 === * 匏に含たれる空癜は自動的に調節されたす * textstyleでは行内に収めるため、圧瞮されたような衚瀺になりたす ** textstyle衚瀺をdisplaystyle衚瀺にしたいずきは、'''\displaystyleコマンド'''を甚いたす ==== 数匏環境 ==== 文䞭に数匏を挿入する堎合は次のいずれかのコマンドで囲みたす。 * '''$''' ず '''$''' * '''\(''' ず '''\)''' 䟋 <syntaxhighlight lang="latex"> \( 数匏 \) </syntaxhighlight> 文䞭に入れるのではなく、数匏ずしお独立させたい堎合は、'''eqnarray環境'''を甚いたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray} 数匏 \\ 数匏 \\ 数匏 \end{eqnarray} </syntaxhighlight> eqnarray環境では1行ごずに番号が付加されたす。必芁ない堎合は'''eqnarray*環境'''を甚いたす。 ==== 四則挔算 ==== 足し算ず匕き算は䜕も考えずに衚瀺できたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \[ 4 + 5 - 2 = 7 \] </syntaxhighlight> 掛け算<math>\times</math>ず割り算<math>\div</math>は、それぞれ'''\timesコマンド'''、'''\divコマンド'''を甚いたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \[ 4 \times 5 \div 2 = 10 \] </syntaxhighlight> ==== 分数 ==== '''\fracコマンド'''を甚いたす。最初の匕数で分子を指定し、次の匕数で分母を指定したす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray*} \frac{1}{2} + \frac{1}{3} &=& \frac{3}{6} + \frac{2}{6} \\ &=& \frac{3 + 2}{6} \\ &=& \frac{5}{6} \end{eqnarray*} </syntaxhighlight> ※泚この䟋では芋やすくするため半角スペヌスを甚いお = の䜍眮を揃えおいたすが、実際の凊理では & を甚いた䜍眮で揃えられたす。 ==== 平方根 ==== '''\sqrtコマンド'''を甚いたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \[ \sqrt{4} = 2 \] </syntaxhighlight> 3乗根や5乗根を衚珟したいずきは、コマンド名の盎埌に角括匧[ず]で数字を囲みたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \[ \sqrt[3]{8} = 2 \] </syntaxhighlight> ==== べき乗 ==== '''^'''を甚いたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray*} 2^{3} &=& 2 \times 2 \times 2 \\ &=& 8 \end{eqnarray*} </syntaxhighlight> ^の埌が䞀文字だけであれば{}で囲む必芁はありたせんが、耇数文字で衚珟したいずきに忘れるこずがあるので、出来る限り{}で囲むようにしたしょう。 ==== 数列 ==== 数列の添え字は'''_'''を甚いたす。これも{}を付けない堎合、続く1文字だけが添字だず解釈されたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray*} a_{n + 1} = a_{n} + 4 \end{eqnarray*} </syntaxhighlight> = === 和シグマ、極限、積分 ==== 和は'''\sumコマンド'''、極限は'''\limコマンド'''、積分は'''\intコマンド'''を甚いたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray*} \sum_{k = 0}^{10} k \\ \lim_{x \to \infty} f(x) \\ \int^{b}_{a} f(x) dx \end{eqnarray*} </syntaxhighlight> それぞれ蚘号の䞊䞋に範囲を印刷したすが、べき乗ず数列で扱った'''^'''ず'''_'''を甚いお衚珟したす。 ==== 関数名 ==== 数孊にはsinやcosなど、名前の぀いた関数がありたすが、これらをそのたた<code>sin x</code>のように曞いおしたうず、s×i×n×xのように解釈されおしたうため文字が斜䜓ずなりきれいに衚瀺されたせん。有名な関数は'''<code>\sin</code>'''のように、コマンドになっおいたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \sin^2 x + \cos^2 x = 1 </syntaxhighlight> たた、modに぀いおは、二項挔算子ずしお䜿う'''<code>\bmod</code>'''ず、カッコ぀きの'''<code>\pmod</code>'''がありたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \begin{eqnarray*} a \bmod b = 2 \\ a \equiv b \pmod{3} \end{eqnarray*} </syntaxhighlight> ただし䞀郚の関数はコマンドになっおおらず、そう蚀った堎合は<code>\mathrm</code>を甚いお斜䜓を解陀する必芁がありたす。[[w:Sinc 関数|Sinc 関数]]を䟋にするず<code>\mathrm{sinc}(n \pi)</code>ずするず、<math>\mathrm{sinc}(n \pi)</math>のように衚瀺されたす。ちなみに、<code>\mathrm</code>は、数匏環境甚の<code>\textrm</code>です。 これを応甚しお、数匏環境で単䜍を衚瀺させたいずきにも<code>$f_{s}=4\mathrm{kHz}$</code>(textstyleの曞き方)のように曞くこずができたす。 ==== 特殊蚘号 ==== 数匏にはいろんな蚘号が登堎したす。これらは、専甚の呜什で呌び出せたす。日本語のフォントにあるからず蚀っお、それを盎接数匏モヌドで䜿わないようにしたしょう。環境によっおぱラヌになりたすし、スペヌスの配分がうたくいかなくなる原因にもなりたす。 {| class="wikitable" |+ 特殊蚘号 ! 蚘法 !! 結果 |- | <code>\alpha \beta \gamma \delta</code> || <math>\alpha \beta \gamma \delta</math> |- | <code>\Delta \Lambda \Psi \Omega</code> || <math>\Delta \Lambda \Psi \Omega</math> |- | <code>= \neq &lt; &gt; \leq \geq \equiv</code> || <math>= \neq < > \leq \geq \equiv</math> |- | <code>\cap \cup \in \ni \forall \exists</code> || <math>\cap \cup \in \ni \forall \exists</math> |- | <code>\nabla \partial \infty</code> || <math>\nabla \partial \infty</math> |} ==Beamer== [[w:Beamer|Beamer]]ビヌマヌは LATEX に基づくプレれンテヌション゜フトりェアであり、組み蟌みの各皮スタむルや各皮色䜿いが甚意されおいる。documentclassは<code>\documentclass[dvipdfmx,10pt]{beamer}</code>のようになる。CTAN䞊で配垃されおいる'''beamerposter.sty'''ず組み合わせるこずでポスタヌの䜜成にも䜿える。印刷に適した「配垃資料」䜜成機胜も持぀。䟋えば、Beamerで䜜成したpresentation.pdfの配垃資料(瞊2枚、暪2枚)を䜜りたい堎合は、 <syntaxhighlight lang="latex"> \documentclass[a4paper,landscape]{article} \usepackage{pdfpages} \begin{document} \includepdf[pages=1-last,nup=2x2]{presentation.pdf} \end{document} </syntaxhighlight> ずする。コンパむルオプションはpdflatexにする。 == 応甚 == === 他のファむルを読み蟌む === 䟋えば倧きな文曞を䜜成しおいるずきや、共通する郚分を持぀文曞を䜜成するずき、䞀぀のLaTeX文曞を耇数に分割するこずで線集䜜業や再利甚が容易になりたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> % --- article.tex --- \documentclass{ujarticle} \begin{document} \include{title} \include{body} \end{document} % --- title.tex --- \title{文曞のタむトル} \author{名無しの暩兵衛} \maketitle % --- body.tex --- \section{はじめに} ファむルを分割しおみたした </syntaxhighlight> '''include{}コマンド'''を利甚するこずで、指定したファむルをその䜍眮に読み蟌みたす。埓っお、読み蟌たれるファむルでは\documentclassコマンドなどを蚘述する必芁はありたせん。 コンパむルするずきは倧元の文曞ファむルを指定したす。他のファむルは自動的に読み蟌たれたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ uplatex article </syntaxhighlight> === ラベルの倉曎 === ==== 準備 ==== この本は入門なので、簡単に倉曎できるような方法を玹介したす。そのためにjsarticleドキュメントクラスを導入したしょう。 jsarticleドキュメントクラスは[[w:奥村晎圊|奥村晎圊]]が䜜成した新ドキュメントクラスで、フォントサむズがujarticleに比べお倚く甚意されおいたり、\sectionコマンドのラベルを容易に倉曎できるようになっおいたす。 jsarticleドキュメントクラスの導入は[https://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/ jsarticleのサポヌトサむト]に茉っおいるので、そちらを参照しおください。 ==== 解説 ==== 䟋えば\sectionの出力を“第1ç«  はじめに”のようにしたい堎合は、[[#プリアンブル]]ぞ以䞋の蚘述をしたす。 <syntaxhighlight lang="latex"> \documentclass[uplatex]{jsarticle} % 以䞋2行が章のラベルを曞き換える \renewcommand{\presectionname}{第} \renewcommand{\postsectionname}{ç« } \begin{document} \section{はじめに} \end{document} </syntaxhighlight> ujarticleでも以䞋で玹介する殆どを倉曎できたすが、jsarticleを甚いれば\sectionコマンドの出力も倉曎できたす。 {| class="wikitable" |+ '''倉曎可胜ラベル䞀芧 |- ! 倉数 !! コマンド !! 初期倀 |- | \prepartname | rowspan="2" | \part || 第 |- | \postpartname || 郚 |- | \prechaptername | rowspan="2" | \chapterbook系のみ | 第 |- | \postchaptername || ç«  |- | \presectionname | rowspan="2" | \section | |- | \postsectionname | |- | \contentsname | \tableofcontents || 目次 |- | \listfigurename || \listoffigures || 図目次 |- | \listtablename || \listoftables || 衚目次 |- | \refname || \thebibliographybook系以倖 || 参考文献 |- | \bibname || \thebibliographybook系 || 参考文献 |- | \indexname || \theindex環境 || 玢匕 |- | \figurename || \label || 図 |- | \tablename || \label || è¡š |- | \appendixname || \appendix || 付録 |- | \abstractname || abstract環境book系以倖 || 抂芁 |} === マクロ === '''\newcommandコマンド'''は[[w:マクロ_(コンピュヌタ甚語)|マクロ]]を定矩するコマンドで、以䞋のような圢匏を取りたす。 \newcommand{\定矩したいコマンド名}{コマンドなど} マクロは定矩した名前を呌ぶこずで、䞀連の手続きを手軜に扱うこずができたす。これにより、煩雑なコマンドも独自のマクロで容易に扱えるようになりたす。 ==== 簡単なマクロ ==== [[#プリアンブル]]に䟋がありたす。 == 脚泚 == <references /> ==倖郚リンク== *[https://texwiki.texjp.org/ TeX Wiki] *[https://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/tex/ TeXの話] *[https://ctan.org/?lang=en CTAN Comprehensive TeX Archive Network] *[https://www.slideshare.net/ssuser4ebddd/cloudlatex Cloudlatex講習] *[https://doratex.hatenablog.jp/entry/20131203/1386068127 TeXによる化孊組版] *[https://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/soft/abtexinst.html TeXむンストヌラ3] ===Beamer関連=== *[http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~tado/beamer/ LaTeX Beamer 入門]<!--リンク切れ--> *[http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~tado/beamer/poster.html Beamer ポスタヌ入門]<!--リンク切れ--> *[https://termoshtt.hatenablog.com/entry/2014/02/17/235005 Beamerによる発衚小技集] *[http://math.shinshu-u.ac.jp/~hanaki/beamer/beamer.html Beamerの基本的な䜿い方サンプル] ==参考文献== *[[奥村晎圊]]、[[黒朚裕介]]『改蚂第7版LATEX2ε矎文曞䜜成入門』技術評論瀟、2017幎1月、ISBN 978-4-7741-8705-1 {{stub}} {{DEFAULTSORT:TeX/LaTeXにゆうもん}} [[Category:゜フトりェアのマニュアル]] [[Category:マヌクアップ蚀語]] {{NDC|007.63}}
2005-02-06T18:53:15Z
2023-10-06T01:31:42Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:NDC" ]
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料理本/ペヌロッパ料理
料理本
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "料理本", "title": "" } ]
料理本 アルバニア料理 むタリア料理 ギリシャ料理 スペむン料理 バスク料理 デンマヌク料理 ドむツ料理 トルコ料理 フランス料理 ブリティッシュ料理 むングランド料理 スコットランド料理 りェヌルズ料理 ブルガリア料理 ベルギヌ料理 ロシア料理
[[料理本]] ---- *[[料理本/アルバニア料理|アルバニア料理]] *[[料理本/むタリア料理|むタリア料理]] *[[料理本/ギリシャ料理|ギリシャ料理]] *[[料理本/スペむン料理|スペむン料理]] **[[料理本/バスク料理|バスク料理]] *[[料理本/デンマヌク料理|デンマヌク料理]] *[[料理本/ドむツ料理|ドむツ料理]] *[[料理本/トルコ料理|トルコ料理]] *[[料理本/フランス料理|フランス料理]] *[[料理本/ブリティッシュ料理|ブリティッシュ料理]] **[[料理本/むングランド料理|むングランド料理]] **[[料理本/スコットランド料理|スコットランド料理]] **[[料理本/りェヌルズ料理|りェヌルズ料理]] *[[料理本/ブルガリア料理|ブルガリア料理]] *[[料理本/ベルギヌ料理|ベルギヌ料理]] *[[料理本/ロシア料理|ロシア料理]] [[Category:ペヌロッパ料理|*]] [[カテゎリ:ペヌロッパ]]
2005-09-17T07:54:13Z
2023-09-26T12:19:35Z
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料理本/むンド料理
料理本/東アゞア料理 むンドを䞭心ずしたむンド亜倧陞の料理の数々。 小麊粉食䞭心の北むンド料理ず米食を䞭心ずした南むンド料理ずに倧別されるが、さらに地域によっおさたざたな料理が存圚する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "料理本/東アゞア料理", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "むンドを䞭心ずしたむンド亜倧陞の料理の数々。 小麊粉食䞭心の北むンド料理ず米食を䞭心ずした南むンド料理ずに倧別されるが、さらに地域によっおさたざたな料理が存圚する。", "title": "" } ]
料理本/東アゞア料理 むンドを䞭心ずしたむンド亜倧陞の料理の数々。 小麊粉食䞭心の北むンド料理ず米食を䞭心ずした南むンド料理ずに倧別されるが、さらに地域によっおさたざたな料理が存圚する。
[[料理本/東アゞア料理]] ---- むンドを䞭心ずしたむンド亜倧陞の料理の数々。 小麊粉食䞭心の北むンド料理ず米食を䞭心ずした南むンド料理ずに倧別されるが、さらに地域によっおさたざたな料理が存圚する。 == スヌプ == *[[料理本/マトンカレヌ|マトンカレヌ]] *[[料理本/マトンマサラ|濃くのあるマトンカレヌ]] *[[料理本/チキン・カレヌ|チキン・カレヌ]] *[[料理本/チキンコルマ|チキンコルマ(カレヌ)]] ==飲料== *[[料理本/マサラ・チャむ|マサラ・チャむ]] (銙蟛料を䜿った煮出し玅茶) *[[料理本/ラッシヌ|ラッシヌ]] - [[料理本/ペヌグルト|ペヌグルト]]シェむク([[料理本/マンゎヌ|マンゎヌ]]、[[料理本/薔薇氎|薔薇氎]]颚味) == 北むンド料理 == *[[料理本/チャパヌティヌ|チャパヌティヌ、ロヌティヌ]] - 平べったいむンドの無発酵パン *[[料理本/ナヌン|ナヌン]] - 平たく现長いむンドの発酵パン *[[料理本/タンドリヌチキン|タンドリヌチキン]] - 銙蟛料などに挬け蟌んだ鶏肉を䞲にさしおタンドゥヌルず呌ばれる壷窯で焌いたもの *[[料理本/シシカバブ|シシカバブ]] - 銙蟛料,ペヌグルトに挬け蟌んだ矊挜肉を䞲にさしおタンドゥヌルず呌ばれる壷窯で焌いたもの *[[料理本/サモサ|サモサ]] - ゆでお぀ぶしたゞャガむモずグリヌンピヌスなどの具を各皮の銙蟛料で味付けし、小麊粉ず食塩ず氎で䜜った薄い皮で䞉角圢に包み、食甚油でさっくりず揚げたもの。 == 南むンド料理 == *[[料理本/むドゥリ|むドゥリ]] - 米を䜿った蒞パン [[Category:むンド料理|*]] [[en:Cookbook:Cuisine of India]] [[fr:Livre de cuisine/Recettes de cuisine indienne]] [[ms:Resipi:Masakan India]]
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2011-09-24T12:21:05Z
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OsiriX オンラむン解説文曞/Osirix Routing Preferences (ルヌティング)
OsiriX オンラむン解説文曞 目次 > OsiriXメニュヌ OsiriX > OsiriX 環境蚭定 ルヌティング ルヌティングの目的は、OsiriXが受信した画像を他のDICOM装眮に転送するこずです。 ルヌティングを蚭定するには: 䟋えば: 蚱容されるTransfer Syntaxは:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "OsiriX オンラむン解説文曞 目次 > OsiriXメニュヌ OsiriX > OsiriX 環境蚭定 ルヌティング", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ルヌティングの目的は、OsiriXが受信した画像を他のDICOM装眮に転送するこずです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ルヌティングを蚭定するには:", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䟋えば:", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "蚱容されるTransfer Syntaxは:", "title": "" } ]
OsiriX オンラむン解説文曞 目次 > OsiriXメニュヌ OsiriX > OsiriX 環境蚭定 ルヌティング ルヌティングの目的は、OsiriXが受信した画像を他のDICOM装眮に転送するこずです。 ルヌティングを蚭定するには: iCalで新芏カレンダヌを䜜り、環境蚭定で入力した名前を぀けたす。 次に、カレンダヌぞのrouteを远加したす: そのカレンダヌで新芏むベントを䜜成したす。 むベントの堎所にはこの曞匏で: 䟋えば: 蚱容されるTransfer Syntaxは: Explicit Little Endian JPEG 2000 Lossless JPEG 2000 Lossy 10:1 JPEG 2000 Lossy 20:1 JPEG 2000 Lossy 50:1 JPEG Lossless JPEG High Quality (9) JPEG High Quality (8) JPEG High Quality (7)
[[OsiriX オンラむン解説文曞|OsiriX オンラむン解説文曞 目次]] > [[OsiriX オンラむン解説文曞/OsiriXメニュヌ_OsiriX|OsiriXメニュヌ OsiriX]] > [[OsiriX オンラむン解説文曞/OsiriX_Routing_Preferences(ルヌティング)|OsiriX 環境蚭定 ルヌティング]] ---- <br> <center>[[画像:OsiriXPrefsRouting2.1.jpg]]</center> <br> ルヌティングの目的は、OsiriXが受信した画像を他のDICOM装眮に転送するこずです。 ルヌティングを蚭定するには: #iCalで新芏カレンダヌを䜜り、環境蚭定で入力した名前を぀けたす。 #次に、カレンダヌぞのrouteを远加したす: #そのカレンダヌで新芏むベントを䜜成したす。 #*むベントの堎所にはこの曞匏で: Server1 Description:Transfer Syntax/Description:Transfer Syntax/etc 䟋えば: OSIRIX:JPEG 2000 Lossy 10:1 蚱容されるTransfer Syntaxは: *Explicit Little Endian *JPEG 2000 Lossless **JPEG 2000 Lossy 10:1 **JPEG 2000 Lossy 20:1 **JPEG 2000 Lossy 50:1 *JPEG Lossless **JPEG High Quality (9) **JPEG High Quality (8) **JPEG High Quality (7) [[en:Online OsiriX Documentation/OsiriX Routing Preferences]] [[Category:OsiriX|OsiriX Routing Preferences るうおいんく]]
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2015-08-29T00:59:51Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OsiriX_%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E6%96%87%E6%9B%B8/Osirix_Routing_Preferences_(%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0)
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明晰倢
自分が倢を芋おいるこずに気付いおいる倢を明晰倢ずいいたす。倢を芋おいるこずに気が぀きながら眠っおいるずいう状態のずき、芋おいる倢を自分の思い通りにコントロヌルするこずができたす。䟋えば、空を飛んだり、空想の䞭のキャラクタヌに䌚ったりするこずもできたす。きっずずおもおもしろい経隓ずなるこずだず思いたす。 明晰倢ずいうものが存圚するこずは実隓で蚌明されおいたす(scientific historyを参照)。そしお、蚓緎しだいでほずんどの人が明晰倢を芋るこずができるようになりたす。この教科曞で、その方法をお教えしたす。 たず倢の生物孊的な偎面ず倢の思い出し方を説明したす。次に意識を持ちそれを保぀方法、明晰倢の䞭で䜕をすればいいのかを提案したいず思いたす。 ペヌゞトップの線集タブで各ペヌゞを線集できたす。倉曎はすぐに反映されたすが、ミスがあっおも他のナヌザヌが盎しおくれるので気にしないでください。興味のある方はノヌトタブをクリックしお議論に参加しおください。 各項目の完成床です。
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{{明晰倢}} {{wikipedia|明晰倢}} == たえがき == 自分が倢を芋おいるこずに気付いおいる倢を[[w:明晰倢|明晰倢]]ずいいたす。倢を芋おいるこずに気が぀きながら眠っおいるずいう状態のずき、芋おいる倢を自分の思い通りにコントロヌルするこずができたす。䟋えば、空を飛んだり、空想の䞭のキャラクタヌに䌚ったりするこずもできたす。きっずずおもおもしろい経隓ずなるこずだず思いたす。 明晰倢ずいうものが存圚するこずは実隓で蚌明されおいたす([[w:en:Lucid_dream#Scientific history|scientific history]]を参照)。そしお、蚓緎しだいでほずんどの人が明晰倢を芋るこずができるようになりたす。この教科曞で、その方法をお教えしたす。 たず倢の生物孊的な偎面ず倢の思い出し方を説明したす。次に意識を持ちそれを保぀方法、明晰倢の䞭で䜕をすればいいのかを提案したいず思いたす。 ペヌゞトップの線集タブで各ペヌゞを線集できたす。倉曎はすぐに反映されたすが、ミスがあっおも他のナヌザヌが盎しおくれるので気にしないでください。興味のある方はノヌトタブをクリックしお議論に参加しおください。 == 内容 == 各項目の完成床です。 : [[画像:25%.png]] 少ししかないか、圹に立たないかもしれたせん。: : [[画像:50%.png]] 倚少ありたすが、あたり詳しくありたせん。: : [[画像:75%.png]] 詳しいですが、加筆・掚敲する必芁がありたす。: : [[ファむル:100 percent.svg]] 基本的に完成しおいたすが、垞に線集されおいきたす。: === [[明晰倢/倢ず明晰倢|倢ず明晰倢]] === # [[画像:75%.png]] ノヌト # [[画像:75%.png]] 倢ずは # [[画像:25%.png]] 明晰倢ずは # [[画像:25%.png]] 明晰倢の危険性 ## [[画像:25%.png]] 癖になるのではないか ## [[画像:25%.png]] 粟神病ではないか ## [[画像:25%.png]] 珟実ずの区別が぀かなくなるのではないか ## [[画像:25%.png]] 議論: 霊的存圚に遭うのではないか ## [[画像:25%.png]] 議論: 悪いこずを考えたり、支配欲が匷くなっおしたうのではないか # [[画像:25%.png]] 明晰倢に䌌たテクニック === [[明晰倢/倢を思い出す|倢を思い出す]] === : [[画像:25%.png]] 倢日蚘 === [[明晰倢/意識を持぀テクニック|意識を持぀テクニック]] === # [[画像:25%.png]] 前眮き ## [[画像:25%.png]] 目芚めお、寝぀く ## [[画像:25%.png]] リアリティ・チェック # [[画像:25%.png]] テクニック ## [[画像:25%.png]] WBTB ## [[画像:25%.png]] 自己暗瀺 ## [[画像:25%.png]] MILD ## [[画像:25%.png]] WILD ### [[画像:25%.png]] 入眠時のむメヌゞ ### [[画像:25%.png]] 数をかぞえる ## [[画像:25%.png]] 倢を具䜓化しおいく ### [[画像:25%.png]] 倢を぀なげる ### [[画像:25%.png]] VILD ### [[画像:25%.png]] LILD ## [[画像:25%.png]] CAT ## [[画像:25%.png]] チベットでの方法 ## [[画像:25%.png]] 他のテクニック # [[画像:25%.png]] 他の方法 ## [[画像:25%.png]] 薬物 ## [[画像:25%.png]] 飲食物 ## [[画像:25%.png]] 小物類 ## [[画像:25%.png]] PC゜フト === 意識を保぀テクニック === # [[画像:25%.png]] 倢を安定させる ## [[画像:25%.png]] 手をこする ## [[画像:25%.png]] スピニング ## [[画像:25%.png]] ゆっくり倢を芋る ## [[画像:25%.png]] 間違った目芚め # [[画像:25%.png]] 倢を回埩させる ## [[画像:25%.png]] 自己暗瀺 ## [[画像:25%.png]] 芖芚化 # [[画像:25%.png]] 物を出珟させる # [[画像:25%.png]] 明晰倢で䜕が出来るか ## [[画像:25%.png]] かんたん ## [[画像:25%.png]] ふ぀う ## [[画像:25%.png]] 難しい # [[画像:25%.png]] あずがき === [[明晰倢/甚語集|甚語集]] === : [[画像:25%.png]] アルファベット順です
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2020-06-08T10:51:01Z
[ "テンプレヌト:明晰倢", "テンプレヌト:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%98%8E%E6%99%B0%E5%A4%A2
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刑法総論
法孊>刑事法>刑法>刑法総論 刑法総論の教科曞。刑法総論は序論、犯眪論、刑眰論で構成され、犯眪論内郚では構成芁件論、違法性論、責任論、眪数論で構成される。ここでは犯眪論を䞭心に解説する。 眪刑法定䞻矩の原則によれば、行為埌に成立した法芏を遡っお適甚するこずは蚱されない。日本囜憲法第39条は、遡及凊眰の犁止の原則を掲げおいる。(「䜕人も、実行のずきに適法であった行為又は既に無眪ずされた行為に぀いおは、刑事䞊の責任を問はれない。又、同䞀の犯眪に぀いお、重ねお刑事䞊の責任を問はれない。」)この原則を、事埌法の犁止ずもいう。刑眰法芏は、それが斜行された時以埌の犯眪に察しおのみ適甚される。 類掚解釈を認めるか吊かに぀いおは、激しい察立がある。拡匵解釈ず類掚解釈ずは、どのように区別されるのだろうか。拡匵解釈ずは、法芏によっお瀺された抂念を可胜な限り拡匵しお解釈する方法をいう。それに察しお、類掚解釈ずは、法芏の意味するずころを超えお解釈するこずをいう。拡匵解釈は蚱されるが、類掚解釈は蚱されないず解されおいる。なぜなら類掚解釈は、眪刑法定䞻矩の原則に反するこずになるからである。 䞍䜜為犯ずは、ある䞀定の行為をしないこずによっお犯眪ずなるものをいう。䟋えば、䞍退去眪(刑法130条埌段)、保護責任者遺棄眪(同218条埌段)などである。これらの犯眪を、真正䞍䜜為犯ずいう。これらの犯眪に察しお、構成芁件が䜜為の圢匏で芏定されおいる堎合にある䞀定の䞍䜜為が実行行為ずなる犯眪のこずを䞍真正䞍䜜為犯ずいう。䟋えば、嬰児の母芪が殺害の意図をもっお授乳しないこずにより嬰児を逓死させた堎合などである。通説・刀䟋によれば䞍真正䞍䜜為犯は認められるが、これが実行行為ずしお認められるためには、䞍䜜為があくたでも法埋䞊の矩務に違反するものでなければならない。 数ある刑法孊の論点の䞭でも、珟圚最も激しく、極めお倚くの論点に関係しおくるものである。すなわち、刑法における違法性は法益を䟵害したずいう結果の無䟡倀(及びその危険性)によるもの(結果無䟡倀論)か、それずも行為の反芏範性に求める(行為無䟡倀論)のか、である。ただし、日本においおは玔粋な行為無䟡倀䞀元論はほずんど䞻匵されおおらず、結果無䟡倀䞀元論ず、結果無䟡倀に加えお行為無䟡倀も䜵せお考慮する結果無䟡倀・行為無䟡倀二元論の察立ずなっおいる。 本来はドむツで成立した議論である。ノェルツェルにより埓前の刑法䜓系を結果無䟡倀論ず名付けおこれを批刀し、自らの立堎を行為無䟡倀論ずしお瀟䌚的䟡倀芳を基瀎に刑法を解釈すべしず䞻匵された。 その埌戊埌の新憲法を背景に、平野博士によっお団藀博士を始めずする埓前の刑法䜓系を䟡倀の抌し付け的な行為無䟡倀論であるずしお批刀し、刑法の違法性はあくたで結果無䟡倀によるべきずする論が展開された。 行為無䟡倀論の代衚ずされた団藀博士や倧塚博士らがそれぞれ䞻に䞻芳䞻矩刑法、目的的行為論等ずの論議に目を向け、積極的に結果無䟡倀論に察する反論をしおこなかったために結果無䟡倀論は隆盛し孊䌚においお倚数説化する。ずりわけ東京倧孊においおは、早䞖した藀朚博士の埌任に結果無䟡倀論者の内藀が招かれたこずによっお、実務は未だいわゆる行為無䟡倀論(正確には結果無䟡倀・行為無䟡倀二元論)を採るにもかかわらず、刑法講座は党お結果無䟡倀論者で占められる事態ずなり理論ず実務の乖離が進んでしたう。 その埌倧谷教授や前田教授らによる察立の止揚が詊みられる䞀方で、山口教授による平野説を基本ずした結果無䟡倀の培底的な玔化も図られた。 戊埌隆盛した結果無䟡倀論が䞀応の到達点を芋たこず、ロヌスクヌルの開講によっお孊者ずいえども実務の実態を無芖できなくなったこずなどから、今埌議論の方向性が倉化するずも考えられる。 単に結果無䟡倀論、行為無䟡倀論ず呌ぶこずが倚いが、完党な二項察立ではないこずに泚意すべきである。 か぀おは、数個の犯眪に察しおは、各々の犯眪をそのたた合わせお刑務所で募留するずいう䜵科䞻矩が倚く採られおいた。やがお、各々の刑眰のうち最も重いものに募留をするずいう吞収䞻矩やそれぞれの刑眰のうち最も重いものに比䟋した募留をするずいう加重䞻矩が順次採られた。日本の刑法は、1個の犯眪に察しおは、募留1回を原則ずし、犯眪が数個ある堎合には、加重䞻矩ず吞収䞻矩を採っおいる。
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法孊刑事法刑法刑法総論 刑法総論の教科曞。刑法総論は序論、犯眪論、刑眰論で構成され、犯眪論内郚では構成芁件論、違法性論、責任論、眪数論で構成される。ここでは犯眪論を䞭心に解説する。
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法総論]] [[刑法総論]]の教科曞。刑法総論は序論、[[犯眪論]]、[[刑眰論]]で構成され、犯眪論内郚では構成芁件論、違法性論、責任論、眪数論で構成される。ここでは犯眪論を䞭心に解説する。 {{wikiversity|Topic:刑法_(総論)|刑法総論}} == 犯眪論䜓系の意味 == *[[w:行為|行為]] *[[w:構成芁件|構成芁件]] *違法性 *責任 *四者の䜍眮付け == 眪刑法定䞻矩刑法の自由保障機胜 == {{wikipedia||眪刑法定䞻矩}} === 法埋䞻矩 === === 遡及凊眰の犁止 === 眪刑法定䞻矩の原則によれば、行為埌に成立した法芏を遡っお適甚するこずは蚱されない。日本囜憲法第39条は、遡及凊眰の犁止の原則を掲げおいる。「䜕人も、実行のずきに適法であった行為又は既に無眪ずされた行為に぀いおは、刑事䞊の責任を問はれない。又、同䞀の犯眪に぀いお、重ねお刑事䞊の責任を問はれない。」この原則を、事埌法の犁止ずもいう。刑眰法芏は、それが斜行された時以埌の犯眪に察しおのみ適甚される。 === 限時法 === === 類掚解釈の犁止 === 類掚解釈を認めるか吊かに぀いおは、激しい察立がある。拡匵解釈ず類掚解釈ずは、どのように区別されるのだろうか。拡匵解釈ずは、法芏によっお瀺された抂念を可胜な限り拡匵しお解釈する方法をいう。それに察しお、類掚解釈ずは、法芏の意味するずころを超えお解釈するこずをいう。拡匵解釈は蚱されるが、類掚解釈は蚱されないず解されおいる。なぜなら類掚解釈は、眪刑法定䞻矩の原則に反するこずになるからである。 === 実䜓的デュヌプロセス === === 明確性の理論 === {{wikipedia|明確性の理論}} == [[構成芁件|構成芁件論]] == === [[構成芁件#構成芁件抂論|構成芁件抂論]] === === [[構成芁件#䞻䜓論|䞻䜓論]] === ==== [[構成芁件#法人の犯眪胜力|法人の犯眪胜力]] ==== ==== [[構成芁件#身分犯|身分犯]] ==== ==== [[構成芁件#間接正犯|間接正犯]] ==== === [[構成芁件#行為論|行為論]] === ==== [[構成芁件#䞍䜜為犯|䞍䜜為犯]] ==== 䞍䜜為犯ずは、ある䞀定の行為をしないこずによっお犯眪ずなるものをいう。䟋えば、䞍退去眪刑法130条埌段、保護責任者遺棄眪同218条埌段などである。これらの犯眪を、真正䞍䜜為犯ずいう。これらの犯眪に察しお、構成芁件が䜜為の圢匏で芏定されおいる堎合にある䞀定の䞍䜜為が実行行為ずなる犯眪のこずを䞍真正䞍䜜為犯ずいう。䟋えば、嬰児の母芪が殺害の意図をもっお授乳しないこずにより嬰児を逓死させた堎合などである。通説・刀䟋によれば䞍真正䞍䜜為犯は認められるが、これが実行行為ずしお認められるためには、䞍䜜為があくたでも法埋䞊の矩務に違反するものでなければならない。 ==== [[構成芁件#因果関係|因果関係]] ==== ===== [[構成芁件#条件関係|条件関係]] ===== ===== [[構成芁件#盞圓因果関係|盞圓因果関係]] ===== ===== [[構成芁件#結果的加重犯|結果的加重犯]] ===== === [[構成芁件#客䜓論保護法益|客䜓論保護法益]] === === [[構成芁件#結果|結果]] === ==== [[構成芁件#䟵害犯ず危険犯|䟵害犯ず危険犯]] ==== ==== [[構成芁件#結果犯ず単玔行為犯|結果犯ず単玔行為犯]] ==== ==== [[構成芁件#即成犯・継続犯・状態犯|即成犯・継続犯・状態犯]] ==== === [[構成芁件#䞻芳的構成芁件芁玠|䞻芳的構成芁件芁玠]] === ==== [[構成芁件#目的犯・傟向犯・衚珟犯|目的犯・傟向犯・衚珟犯]] ==== ==== [[構成芁件#䞻芳的違法芁玠|䞻芳的違法芁玠]] ==== == 違法性論 == {{wikipedia|違法性}} === 行為無䟡倀論·結果無䟡倀論 === ====抂芁==== 数ある刑法孊の論点の䞭でも、珟圚最も激しく、極めお倚くの論点に関係しおくるものである。すなわち、刑法における違法性は法益を䟵害したずいう結果の無䟡倀及びその危険性によるもの結果無䟡倀論か、それずも行為の反芏範性に求める行為無䟡倀論のか、である。ただし、日本においおは玔粋な行為無䟡倀䞀元論はほずんど䞻匵されおおらず、結果無䟡倀䞀元論ず、結果無䟡倀に加えお行為無䟡倀も䜵せお考慮する結果無䟡倀・行為無䟡倀二元論の察立ずなっおいる。 ====議論の歎史==== 本来はドむツで成立した議論である。ノェルツェルにより埓前の刑法䜓系を[[w:結果無䟡倀|結果無䟡倀論]]ず名付けおこれを批刀し、自らの立堎を行為無䟡倀論ずしお瀟䌚的䟡倀芳を基瀎に刑法を解釈すべしず䞻匵された。 その埌戊埌の新憲法を背景に、[[w:平野韍䞀|平野博士]]によっお[[w:団藀重光|団藀博士]]を始めずする埓前の刑法䜓系を䟡倀の抌し付け的な行為無䟡倀論であるずしお批刀し、刑法の違法性はあくたで結果無䟡倀によるべきずする論が展開された。 行為無䟡倀論の代衚ずされた団藀博士や[[w:倧塚仁|倧塚博士]]らがそれぞれ䞻に䞻芳䞻矩刑法、目的的行為論等ずの論議に目を向け、積極的に結果無䟡倀論に察する反論をしおこなかったために結果無䟡倀論は隆盛し孊䌚においお倚数説化する。ずりわけ東京倧孊においおは、早䞖した[[w:藀朚英雄|藀朚博士]]の埌任に結果無䟡倀論者の[[w:内藀謙|内藀]]が招かれたこずによっお、実務は未だいわゆる行為無䟡倀論正確には結果無䟡倀・行為無䟡倀二元論を採るにもかかわらず、刑法講座は党お結果無䟡倀論者で占められる事態ずなり理論ず実務の乖離が進んでしたう。 その埌[[w:倧谷実|倧谷教授]]や[[w:前田雅英|前田教授]]らによる察立の止揚が詊みられる䞀方で、[[w:山口厚|山口教授]]による平野説を基本ずした結果無䟡倀の培底的な玔化も図られた。 戊埌隆盛した結果無䟡倀論が䞀応の到達点を芋たこず、ロヌスクヌルの開講によっお孊者ずいえども実務の実態を無芖できなくなったこずなどから、今埌議論の方向性が倉化するずも考えられる。 ====代衚的立堎==== 単に結果無䟡倀論、行為無䟡倀論ず呌ぶこずが倚いが、完党な二項察立ではないこずに泚意すべきである。 *䞀元的結果無䟡倀論 *:平野、[[w:内藀謙|内藀]]、[[w:町野朔|町野]]、[[w:西田兞之|西田]]、[[w:林幹人|林(å¹¹)]]、山口、[[w:䜐䌯仁志|䜐䌯(仁)]]、[[w:曜根嚁圊|曜根]]、[[w:堀内捷䞉|堀内]]等。近事極めお有力な立堎である。背景ずしお、[[w:憲法 (芊郚信喜)|芊郚信喜博士の憲法孊]]を基本ずする憲法芳がある。 *関西結果無䟡倀䞀元論 *:[[w:䞭山研䞀|äž­å±±]]、[[w:山䞭敬䞀|山䞭]]、[[w:束宮孝明|束宮]]等。関西系の孊者は条文の囜語的解釈をより重芖する傟向にあるず蚀われるこずがあり、関東系ずは若干基本ずする立堎が異なる堎合がある。基本的には[[w:瀧川幞蟰|瀧川博士]]の法系。 *二元的結果無䟡倀論 *:前田、朚村等。前田教授は結果無䟡倀論の代衚的論者ず蚀われる事が倚いが、行為無䟡倀論に立぀藀朚博士の実質的犯眪論の立堎を受け継ぎ぀぀も行為無䟡倀的な刀䟋を結果無䟡倀的に読み替えようずする立堎であるため結果無䟡倀論の䞭でも異端であり、兞型的な結果無䟡倀論ずは異なる。 *二元的行為無䟡倀論 *:団藀、倧塚、[[w:犏田平|穏田]]、川端、[[w:䜐久間修|䜐久間]]、[[w:平川宗信|平川]]、[[w:井田良|井田]]、[[w:高橋則倫|高橋]]、[[w:野村皔|野村]]、倧谷等。䞀般に行為無䟡倀論ずいう堎合には、こちらを指す。行為無䟡倀を基本に結果無䟡倀をも合わせお考慮しようずいう立堎。いわゆる通説である。 *䞀元的行為無䟡倀論 *:藀朚、[[w:板倉宏|板倉]]、[[w:䌊東研祐|䌊東]]等。「囜民にわかりやすい刑法」をスロヌガンに凊眰の必芁性を重芖した刑法䜓系実質的犯眪論を構築し実務ぞも圱響を䞎えたが、行為無䟡倀の過床な重芖ずしお孊者からはむデオロギヌ的な反発を受けたが、実務においおは少なからず受け入れられた。 ====議論の構造==== === 違法性阻华事由 === *正圓行為 *正圓防衛 *緊急避難 ==== [[正圓行為]] ==== {{wikipedia|正圓行為}} *法什による正圓化 *[[w:被害者の承諟|被害者の意思]]による正圓化 ===== [[被害者の承諟・同意]] ===== ==== [[正圓防衛]] ==== {{wikipedia|正圓防衛}} ==== [[緊急避難]] ==== {{wikipedia|緊急避難}} ==== 過剰防衛·過剰避難 ==== *過剰防衛 *過剰避難 ==== 違法性阻华事由の錯誀 ==== *[[違法性の意識#違法性の錯誀|法埋の錯誀]] ===== 誀想防衛·誀想避難 ===== *誀想防衛 *誀想避難 ===== 誀想過剰防衛等 ===== *誀想過剰防衛 == 責任 == {{wikipedia|責任}} === [[責任論]] === ==== 道矩的責任ず瀟䌚的責任 ==== *道矩的責任 *瀟䌚的責任 ==== 行為責任ず人栌責任 ==== *行為責任  *[[人栌責任論|人栌責任]] === [[責任胜力]] === ==== [[責任胜力#心神喪倱・心神耗匱|心神喪倱・心神耗匱]] ==== *[[w:心神喪倱|心神喪倱]] *[[w:心神耗匱|心神耗匱]] ==== [[責任胜力#原因においお自由な行為|原因においお自由な行為]] ==== *[[w:原因においお自由な行為|原因においお自由な行為]] ==== [[責任胜力#刑事未成幎者|刑事未成幎者]] ==== *[[w:刑事未成幎者|刑事未成幎者]] === [[故意論|故意]] === *犯眪䜓系䞊の[[w:故意|故意]]の䜍眮づけ *構成芁件的故意 *構成芁件的事実の錯誀 === [[違法性の意識|違法性の意識]] === *違法性の意識の芁吊ず䜍眮づけ *違法性の錯誀 *幻芚犯 === [[期埅可胜性|期埅可胜性]] === *[[w:期埅可胜性|期埅可胜性]] === [[過倱]] === ==== [[過倱#過倱論の倉遷|過倱論の倉遷]] ==== *[[w:過倱|過倱]] == [[未遂犯論|修正された構成芁件未遂犯その]] == === [[未遂犯論#実行の着手|実行の着手]] === *[[w:実行の着手|実行の着手]] === [[未遂犯論#未遂|未遂]] === *[[w:未遂|未遂]] === [[未遂犯論#䞍胜犯|䞍胜犯]] === *[[w:䞍胜犯|䞍胜犯]] === [[未遂犯論#䞭止犯|䞭止犯]] === *[[w:䞭止犯|䞭止犯]] === [[未遂犯論#予備・陰謀|予備・陰謀]] === *[[w:予備|予備]] == [[共犯論|修正された構成芁件共犯その]] == === [[共犯論#総論|総論]] === ==== [[共犯の凊眰根拠]] ==== *[[w:共犯|共犯]] ==== [[共犯の埓属性]] ==== *[[w:共犯独立性説|共犯独立性説]] === [[共同正犯]] === *[[w:共同正犯|共同正犯]] ==== [[共謀共同正犯]] ==== *[[w:共謀共同正犯|共謀共同正犯]] === [[教唆犯]] === === [[幇助犯]] === *[[w:幇助|幇助]] === [[共犯の諞問題|共犯ず錯誀・未遂・身分]] === ==== [[共犯ず未遂]] ==== ===== [[共犯の離脱ず䞭止]] ===== ===== [[アゞャンプロノォカトゥヌル]] ===== ==== [[共犯ず錯誀]] ==== ==== [[過倱の共犯]] ==== ==== [[共犯ず身分]] ==== *[[w:共犯ず身分|共犯ず身分]] == [[眪数論|眪数]] == {{wikipedia|眪数}} === [[眪数論#総論|総論]] === ==== [[眪数論#眪数を論ずる意矩|眪数を論ずる意矩]] ==== ==== [[眪数論#眪数を区別する基準|眪数を区別する基準]] ==== ==== [[眪数論#眪数の皮類|眪数の皮類]] ==== === [[眪数論#各論|各論]] === === [[眪数論#本来的䞀眪|本来的䞀眪]] === ==== [[眪数論#単玔䞀眪|単玔䞀眪]] ==== ==== [[眪数論#法条競合|法条競合]] ==== ==== [[眪数論#包括䞀眪|包括䞀眪]] ==== === [[眪数論#科刑䞊䞀眪|科刑䞊䞀眪]] === ==== [[眪数論#芳念的競合|芳念的競合]] ==== ==== [[眪数論#牜連犯|牜連犯]] ==== === [[眪数論#䜵合眪|䜵合眪]] === === [[眪数論#単玔数眪|単玔数眪]] === {{stub|law}} [[Category:刑法|*そうろん]] [[Category:刑法総論|*けいほうそうろん]]
2005-10-17T08:25:36Z
2023-11-24T12:18:39Z
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高等孊校生物/生物I/生殖ず発生
高等孊校生物 > 生物I > 生殖ず発生 生物は、生殖によっお増え、発生の過皋を経お個䜓(こたい、indvidual)ずなる。 生殖ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きであり、 発生ずは、受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋である。 このペヌゞでは、 生殖の働きや仕組み、 発生の過皋や仕組み、 などを扱う。 生殖(せいしょく、reproduction)ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きである。 生殖には、芪に雄(おす)ず雌(めす)がある有性生殖(ゆうせい せいしょく、sexual reproduction)ず、芪に雄ず雌がない無性生殖(むせい せいしょく、asexual reproduction)がある。 有性生殖では、芪は、粟子や卵のような配偶子(はいぐうし、gamete)ずいう生殖现胞を䜜り、配偶子どうしが合䜓(接合、Bacterial conjugation)しお子ずなる。 配偶子には、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが同じな同圢配偶子(isogamete)ず、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが異なる異圢配偶子(anisogamete)がある 。 同圢配偶子は緑藻類のクラミドモナスなどに芋られ、異圢配偶子は皮子怍物や動物などに芋られる。 異圢配偶子には、倧きな卵现胞(らんさいがう、egg cell)たたは卵(らん、egg, ovum)ず、小さな粟现胞(せいさいがう、sperm cell)たたは粟子(sperm, spermatozoon)がある。 卵は栄逊を蓄え、粟子は移動できる。 卵ず粟子が合䜓するこずを受粟(じゅせい、fertilization)ず呌び、合䜓したものは受粟卵(じゅせいらん、fertilized egg)ず呌ばれる。 有性生殖では、配偶子が遺䌝的に異なるため、子は芪ず異なる遺䌝的性質を持぀。 生殖に雄ず雌が必芁だが、遺䌝的倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。 無性生殖では、芪は生殖现胞を䜜らずに、子を増やしおいく。 無性生殖には、分裂、出芜、栄逊生殖、胞子生殖などがある。 分裂(fission)ずは、芪の䜓が分裂しお子ずなる生殖の方法であり、単现胞生物のアメヌバやミドリムシなどが行うほか、倚现胞生物のむ゜ギンチャクやプラナリアなども行う。 出芜(budding)ずは、芪の䜓の䞀郚が子の䜓ずなり成長する生殖の方法であり、酵母菌やヒドラやサンゎなどが行う。 栄逊生殖(vegetative reproduction)ずは、怍物にみられる、芪の根や茎などの栄逊噚官(vegetative organ)が子ずなる生殖の方法であり、サツマむモやゞャガむモやオニナリなどが行う。 胞子生殖(spore reproduction、sporulation)ずは、芪の䜓に胞子(spore)ずいう现胞を䜜り、それが発芜し(germinate)お子ずなる生殖の方法であり、アオカビなどの菌類が行う。 無性生殖では、子は芪ず党く同じ遺䌝的性質をもち、クロヌン(clone)ず呌ばれる。生殖に雄ず雌が出䌚う必芁がないため効率がいいが、遺䌝的倚様性が埗られないため、環境の倉化に察応できず絶滅する可胜性もある。 たた、ミズクラゲのように、有性生殖ず無性生殖の䞡方を行う生物もいる。 たた、ゟりリムシは、無性生殖の分裂ず、有性生殖の接合を行う。 有性生殖の目的は、環境に適応しやすくなるこずず、新しい栞を䜜るこずで分裂によっお劣化した现胞をリセットするこずである。 现胞分裂の際、现胞の栞内で芳察される、DNAが折りたたたれお凝瞮されお棒状になったものを、染色䜓(chromosome)ず呌ぶ。DNA(デオキシリボ栞酞、deoxyribonucleic acid)ずは、アデニン・チミン・シトシン・グアニン(adenine, thymine, cytosine, guanine)の4皮類の塩基(base)ず呌ばれるものを含む、二重らせん構造の物質である。この塩基の䞊び方で決定される情報を遺䌝子(gene)ず呌ぶ。この遺䌝子の情報が、生物の圢や性質を決めおいる。 ヒトの现胞は同圢同倧のペアが23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。 ただし、ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。 ある现胞で、ある遺䌝子を決める染色䜓が、父に由来する染色䜓ず母に由来する染色䜓の䞡方をも぀堎合を耇盞(ふくそう)ずいい衚蚘「2n」で衚し、䜓现胞が䟋である。生殖现胞などのように、ある遺䌝子の染色䜓が父母のどちらか片方のみに由来しおいる堎合を単盞(たんそう)ずいい、衚蚘「n」で衚す。耇盞ずか単盞ずかのこずを栞盞ずいう。栞盞は染色䜓の本数では決たらず、DNA量でも決たらず、ある遺䌝子の染色䜓の皮類が父母の䞡方由来なら2nであり父母の片方由来ならnず決たる。よっお、䜓现胞分裂時の现胞質分裂の盎前にDNA合成によっおDNA量が倍化しおいおも、栞盞は2nのたたである。 枛数分裂(meiosis)ずは生殖现胞でみられる染色䜓数が半枛する分裂である。 枛数分裂は第䞀分裂(Meiosis I)ず第二分裂(Meiosis II)の2回の分裂が連続しお起こる。 枛数分裂は間期(interphase)→第䞀分裂前期(Prophase I)→第䞀分裂䞭期(Metaphase I)→第䞀分裂埌期(Anaphase I)→第䞀分裂終期(Telophase I)→第二分裂前期(Prophase II)→第二分裂䞭期(Metaphase II)→第二分裂埌期(Anaphase II)→第二分裂終期(Telophase II)の順で起こる。 枛数分裂においお、DNA量の倉化の時期ず栞盞の倉化の時期は異なり、䞀臎しないので、泚意。たた、顕埮鏡などでの芋かけの染色䜓の本数ず、DNA量にもずづく染色䜓の本数ずが、枛数分裂では䞀臎しない。DNA量にもずづく染色䜓数を数えるずき、染色分䜓(せんしょくぶんたい)ずいう。 栞盞は、第二分裂の間は前期から終期たで 栞盞=n のたたである。 枛数分裂で二䟡染色䜓ができおいるずき、ある確率で、4本の染色分䜓のうちの、盞同染色䜓の2本が組み換わるこずがある。これを組換え(くみかえ)たたは乗換え(のりかえ)ずいう。(※ 生物IIで、組換えに぀いお詳しく扱う。) DNAの塩基配列が少し異なっおいお、異なった遺䌝子の情報ずなるこずがある。この違いが、個人の違いずなる。 たた、性の決定に関䞎する染色䜓を性染色䜓(sex-chromosome)ず呌ぶ。 ヒトの男女の違いは、X染色䜓ずY染色䜓を1぀ず぀持っおいれば男性で、X染色䜓を2本持っおいれば女性ずなる。生殖现胞の粟子は22本+X染色䜓たたは22本+Y染色䜓の堎合があり、卵は22本+X染色䜓の堎合だけである。぀たり、X染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば女性に、Y染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば男性になる。 ヒトの堎合、男性ホルモンや女性ホルモンなど性ホルモンを異性の人䜓に投䞎しおも、ヒトの性別は倉わらない。ヒトの性を決定するのは、遺䌝子の性染色䜓である。 (※ ホルモンに぀いお、詳しくは、単元環境ず動物の反応などで扱う。) たた、ヒトの生殖现胞は、46本の染色䜓のうち、23組のペアから1本ず぀受け継ぐため、その組み合わせは、2^23=8388608(箄800侇)通りずなる。さらにその粟子ず卵の組み合わせは、8388608*8388608=70368744177664(箄70兆)通りずなる。兄匟姉効の違いが生たれるのは、この染色䜓の組み合わせの倚さによる。たた、組み換え(Recombination)ずよばれる染色䜓の郚分的亀換により、その組み合わせはさらに増える。 動物の生殖では、氎䞭の動物の倚くは、母䜓倖で受粟を行い(䜓倖受粟)、陞䞊の動物の倚くは、亀尟により母䜓内で受粟を行う(䜓内受粟)。この節ではヒトの生殖现胞を䞭心に扱う。 発生(development)の初期に存圚しおいる生殖现胞のもずになる现胞を始原生殖现胞(しげんせいしょくさいがう、primordial germ cell)ず呌ぶ。始原生殖现胞の栞盞は2nである。 男性では、始原生殖现胞が受粟埌3週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し粟原现胞(せいげんさいがう、spermatogonium)ずなる。粟原现胞の栞盞は2nである。青幎期以降、䜓现胞分裂を繰り返しお増殖し粟原现胞から䞀次粟母现胞(primary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第䞀分裂で2個の二次粟母现胞(secondary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第二分裂で4個の粟现胞ずなる。粟现胞の栞盞はnである。その埌、粟现胞が倉圢しお粟子ずなる。 粟子は、頭郚(head)、䞭片(mid piece)、尟郚(tail)で構成される。頭郚は、栞(nucleus)ずそれを芆う先䜓(せんたい、acrosome)からなる。䞭片はミトコンドリア(mitochondria)ず䞭心粒(centriole)からなる。尟郚はべん毛(flagellum)からなる。 ミトコンドリアは、ATPの反応によっお鞭毛をうごかすこずで、粟子を動かすための゚ネルギヌ源を䟛絊する。 頭郚にある先䜓はゎルゞ䜓が倉圢・由来したものであるので、よっお粟子に通垞のゎルゞ䜓は含たれおいない(※ 2015幎センタヌ詊隓の遞択肢で、粟子にゎルゞ䜓が含たれおいないこずたで知識を問う出題あり)。 女性では、始原生殖现胞が受粟埌5週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し卵原现胞(oogonium)になる。やがお卵原现胞の倚くは、退化・消倱し、出生時には玄200䞇個の䞀次卵母现胞(primary oocyte)ができ、青幎期には玄40䞇個に枛少する。排卵の盎前に、枛数分裂の第䞀分裂で、䞀次卵母现胞は倧型の二次卵母现胞(secondary oocyte)ず小型の第䞀極䜓(first polar body)に分裂する。枛数分裂の第二分裂で、二次卵母现胞は卵ず第二極䜓(second polar body)に分裂する。やがお極䜓は退化しお消滅する。 粟子ず卵が合䜓するこずを受粟ず呌び、生じた卵を受粟卵ず呌ぶ。受粟の前。 りニ(urchin)の卵を䟋に説明する。卵の衚面には现胞膜があり、さらに倖偎には现胞膜ごず卵を぀぀むようにれリヌ状の透明な局があり、れリヌ局(jelly coat)ずいう。れリヌ局の䞋に卵黄膜(らんおうたく、vitelline membrane)がある。粟子がれリヌ局に到着するず、粟子の先䜓に倉化が起きる、これを先䜓反応(せんたいはんのう、acrosome reaction)ずいう。たず先䜓から加氎分解酵玠が攟出されれリヌ局を溶かす。粟子頭郚の先䜓が倉圢し、先䜓から糞状の突起が出る。この突起のこずを、先䜓突起(せんたいずっき)ずいい、アクチンフィラメントの束が先䜓突起の䞭身である。この働きは、れリヌ局にふくたれる物質の働きによる。このような、先䜓の䞀連の反応を先䜓反応ずいう。そしお粟子はれリヌ局を貫通する。先䜓突起の衚面にはバむンディンずいうタンパク質があり、りニ卵の现胞膜にはバむンディンず結合する受容䜓がある。バむンディンず受容䜓が結合しお、粟现胞ず卵现胞が融合し、受粟する。1぀の粟子が卵に受粟したずき、卵のカルシりムむオン濃床が䞊昇し、このむオン濃床倉化によっお卵の现胞膜䞋にある衚局粒が内容物を现胞膜ず卵黄膜の間に攟出する。これを衚局反応ずいう。この衚局反応によっお、卵黄膜が硬化し、粟子の䟵入点を䞭心に卵の衚面の性質が倉化しおいき、卵黄膜が倉化し受粟膜(fertilization membrane)ずなっお、受粟膜が持ち䞊がり、受粟膜が卵の衚面党䜓に広がり、これによっお他の粟子の䟵入を劚げる。たた、卵は受粟膜で保護される。このため、粟子は、1個の卵にふ぀う1個しか受粟しない(倚粟拒吊、たせいきょひ)。受粟しお卵の䞭に入った粟子は、頭郚が粟栞(sperm nucleus)ずなっお卵栞(egg nucleus)ず合䜓しお、栞盞は2nずなり、受粟が完了する。 怍物(plant)の生殖では、カテン゜りなどは颚が媒介しお受粉(pollination)する花であり(颚媒花)、ツナクサなどは雄ずい(ゆうずい)の花粉(pollen)が同株の花の雌ずい(しずい)に受粉する(自家受粉)。この節では被子怍物の生殖现胞を䞭心に扱う。 花は怍物の生殖噚官である。花には、䞭倮に雌ずい(しずい、pistil)があり、その呚りに雄ずい(ゆうずい、stamen)がある。雌ずいの膚らんでいるずころは子房(しがう、ovary)ず呌ばれ、その䞭の぀ぶ぀ぶを胚珠(はいしゅ、ovule)ず呌ぶ。雄ずいの先端には花粉(かふん、pollen)を含むやく(anther)がある。 胚珠の䞭に卵现胞ず呌ばれる现胞が、花粉の䞭に粟现胞(sperm cell)ず呌ばれる现胞がそれぞれ圢成される。 花が぀がみの頃、やくの䞭で、花粉母现胞(pollen-mother cell)(栞盞:2n)ず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、花粉四分子(かふん しぶんし)ずいう4個の现胞になる。花が咲く頃、花粉四分子は、䜓现胞分裂を行い、倧きな花粉管现胞()(栞盞:n)ず小さな雄原现胞(generative cell)(栞盞:n)からなる花粉になる。雌ずいの先に雄ずいの花粉が付くこずを 受粉(じゅふん、pollination) ず呌ぶ。受粉するず、花粉から 花粉管(かふんかん、pollen tube) ず呌ばれる管が䌞びお、胚珠の 珠孔(しゅこう、micropyle) に到達する。雄原现胞が花粉管の䞭を移動し、分裂しお2個の粟现胞(n)ず呌ばれる现胞になる。 胚珠(はいしゅ)では、胚のう母现胞(はいのうがさいがう、embryo-sac mother cell)(栞盞:2n)ず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、生じた4個の现胞のうち、1個が胚のう现胞(embryo-sac cell)(n)ず呌ばれる现胞になり、残りの3個の现胞は退化しお消滅する。胚のう现胞は、3回の栞分裂を行った埌、现胞質分裂を行っお、7個の现胞ず8個の栞からなる胚のう(はいのう、embryo sac)になる。胚のうは、珠孔偎に1個の卵现胞(らんさいがう)(n)ず2個の助现胞(じょさいがう、synergid)(n)、反察偎に3個の反足现胞(はんそくさいがう、antipodal cell)(n)、䞭倮に2個の極栞(きょくかく、polar nucleus)(n)を含む䞭倮现胞(ちゅうおうさいがう、central cell)から構成される。 被子怍物の堎合の仕組みである。たず、花粉管内では雄原现胞が分裂しお2個の粟现胞(n)ずなっおいる。そしお、胚のうに達した2個の粟现胞(n)のうち、1個の粟现胞は卵现胞ず受粟し受粟卵(2n)になり、もう1個の粟现胞は䞭倮现胞の極栞の2個(n+n)ず受粟しお胚乳栞(3n)になる。2぀の受粟が起こるのでこれを重耇受粟(じゅうふくじゅせい、double fertilization)ず呌び、被子怍物のみに芋られる仕組みである。 重耇受粟(被子怍物) 受粉時の花粉管の 胚のう ぞの誘匕は、胚のうにある助现胞が花粉管を誘匕する物質を出しおいるこずが、日本の東山哲也らの研究(レヌザヌで助现胞を砎壊するなどの実隓)によっお分かっおいる。トレニアずいう怍物で実隓された。トレニアでは胚のうが珠皮から出おいるので芳察しやすいためである。 1぀の 胚のう では、助现胞は2個ある。 実隓結果では、助现胞を2個ずも砎壊するず、花粉管が、たったく誘匕されなくなる。助现胞以倖の、卵现胞や極栞などを砎壊しおも、花粉管は誘匕される。助现胞を1個だけ砎壊するず、花粉管の誘匕の確率が䞋がる。 そしお、花粉管を誘匕しおいる物質は、あるタンパク質であるこずが分かっおおり、ルアヌず名づけられた。魚釣りの疑䌌逌(ぎじえ)の「ルアヌ」が名前の由来である。このタンパク質が、助现胞で発珟しおいる。 受粟卵(embryo)から成長した個䜓になるたでの過皋を発生(embryogenesis)ず呌ぶ。䟋えば、ニワトリの雌は1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化(ふか)しない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵ず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵ず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37°Cで保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄(らんおう、yolk)にある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを分化(differentiation)ず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を卵割(らんか぀、cleavage)ず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を割球(かっきゅう、blastomere)ず呌ぶ。 卵の極䜓を生じた偎を動物極(どうぶ぀きょく、animal pole)ず呌び、 その反察偎を怍物極(しょくぶ぀きょく、vegetal pole)ず呌ぶ。 卵は栄逊のある卵黄(らんおう、yolk)を含み、 卵黄は卵の皮類によっお量や分垃が異なっおおり、 卵はその量や分垃により等黄卵(ずうおうらん,isolecithal egg)、端黄卵(たんおうらん、telolecithal egg)、心黄卵(しんおうらん,centrolecithal egg)に分けられる。 等黄卵(isolecithal egg)は、卵黄が少なく卵内にほが均䞀に分垃しおおり、りニや哺乳類などが等黄卵である。 端黄卵(telolecithal egg)は、卵黄が怍物極に偏っお分垃しおおり、䞡生類などが端黄卵である。 卵割には、卵党䜓が分裂する党割(holoblastic cleavage)ず、卵の䞀郚分が分裂する郚分割(meroblastic cleavage)がある。 党割には割球の倧きさがほが等しい等割(equal cleavage)ず割球の倧きさが等しくない䞍等割(unequal cleavage)があり、 郚分割には動物極偎にある胚盀の郚分だけで行われる盀割(discodial cleavage)ず衚面の现胞局だけで行われる衚割(superficial cleavage)がある。 りニの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→プリズム圢幌生→プルテりス幌生→成䜓の順で起こる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 その埌、倖胚葉は衚皮や神経などになり、䞭胚葉は筋肉や骚片などになり、内胚葉は腞などになる。 カ゚ル(frog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを灰色䞉日月(はいいろ みかづき)ずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に原口(げんこう)が生じる。 カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→神経胚期→尟芜胚→おたたじゃくし→成䜓の順で起こる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(notochord)ず䜓節(somite)ず腎節(nephrotome)ず偎板(abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。 その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。 䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。 胚珠内で、受粟卵は発生をはじめ、珠孔ず反察偎の现胞は胚球()や胚柄()ずなり、珠孔偎の现胞は吞噚现胞()ずなる。 胚球は子葉(cotyledon)・幌芜(plumule)・胚軞(hypocotyl)・幌根(radicle)からなる胚(embryo)ずなり、胚柄は退化する。 䞭倮现胞は逊分を蓄えた胚乳(endosperm)ずなる。胚乳の逊分はデンプンなどである。 珠皮は皮皮(seed coat)ずなる。 助现胞や反足现胞は退化する。 胚珠は皮子(seed)ず呌ばれるようになる。 皮子には有胚乳皮子(ゆうはいにゅうしゅし)ず無胚乳皮子(むはいにゅうしゅし)がある。 有胚乳皮子(Albuminous seed)にはむネやムギ・トりモロコシがあり、胚乳が発達し、発芜に必芁な逊分が胚乳に蓄えられる皮子で、カキ科やむネ科の怍物の皮子が有胚乳皮子である。 無胚乳皮子(exalbuminous seed)にはナズナやマメやクリがあり、皮子の成熟時に胚乳の逊分を子葉が吞収するため胚乳は発達せず、逊分が子葉に蓄えられる皮子で、マメ科やアブラナ科の怍物の皮子が無胚乳皮子である。 皮子が芜を出すこずを発芜(は぀が、Germination)ず呌ぶ。適切な氎分・枩床・空気などが、そろうず、発芜する。 発芜した皮子では、有胚乳皮子は胚乳の逊分を、無胚乳皮子は子葉の逊分を、ずいうように蓄えた栄逊を䜿っお成長する。 やがお葉ができるず、自分で光合成しお栄逊を䜜るようになる。 コケ怍物・シダ怍物で、胞子生殖は無性生殖である。 コケ怍物・シダ怍物では、胞子䜓(ほうしたい)を぀くっお無性生殖をする䞖代ず、配偶䜓(はいぐうたい)ずいう卵ず粟子を぀くっお有性生殖をする䞖代ずを、亀互に繰り返す。 このような異なる生殖方法の亀代の繰り返しのこずを䞖代亀代(せだい こうたい)ずいう。䞖代亀代の様子を図などで環状に衚したものを生掻環(せいか぀かん)ずいう。 普通、胞子䜓は栞盞が2nであり、配偶䜓の栞盞はnである。なので、䞖代亀代での胞子䜓ず配偶䜓ずの亀代にずもなっお、栞盞も亀代するこずになり、このような栞盞の亀代を栞盞亀代(かくそう こうたい)ずいう。 スギゎケなどのコケ怍物で、通垞に目にする怍物䜓は、配偶䜓(栞盞n)である。コケ怍物の配偶䜓には雄ず雌ずの区別があり、それぞれ雄株(おかぶ)あるいは雌株(めかぶ)ずいう。 胞子が成長しお雄株たたは雌株になるわけだから、぀たり胞子には雄雌の区別があり、雄株になる胞子ず、雌株になる胞子ずの区別がある。 胞子を぀くる胞子䜓の胞子嚢(ほうしのう)の䞭で枛数分裂をしお、胞子(栞盞:n)が぀くられる。 17~18䞖玀頃には、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態(ホムンクルス, homunculus)があり、それが発生ずずもに展開するずいう考えである前成説(preformation theory)が有力な孊説であった。それに察しお、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態は含たれおおらず、発生の過皋で、しだいに単玔な状態から耇雑な状態ぞず成䜓の構造が生じおくるずいう考えを埌成説(epigenesis)ず呌ぶ。ドむツのカスパル・ノォルフのニワトリの発生の研究などにより埌成説の正しさが次第に認められおいった。 割球を分離しおも完党な胚になる卵を調節卵(regulation egg)ず呌び、2现胞期のりニ・むモリ・カ゚ルなどの卵が調節卵である。それに察しお、割球を(ヒモで匷く瞛る等しお)分離するず䞍完党な胚になる卵をモザむク卵(mosaic egg)ず呌び、クシクラゲなどの卵がモザむク卵である。ただし調節卵であっおも、ある皋床発生が進むずモザむク卵ずなる。぀たり、調節卵ずモザむク卵の違いは、卵の各郚分の発生運呜がい぀決たるかの違いである。 実隓には、ドむツのりィルヘルム・ルヌのカ゚ルを甚いた実隓、ドむツのハンス・ドリヌシュのりニを甚いた実隓、ドむツのハンス・シュペヌマンのむモリを甚いた実隓などがある。(埌述) なお、モザむク卵を埗るために割球を瞛る実隓では、割球は匷く瞛らなければならない。瞛り方が匱いず、実隓は倱敗する。(※ 2014幎の生物Iの本詊隓で出題) むモリ胚をき぀くしばる分割実隓では、実隓結果から灰色䞉日月をふくんだ郚分のみが正垞な幌生になるこずが分かった。次のような実隓結果になった。 このこずから、灰色䞉日月は、正垞な幌生になるのに必芁な物質をふくんでいるこずが分かる。むモリ胚の分割実隓では、匷くしばった堎合、2個の個䜓になる。 なお、匱くしばるず、頭が2぀ある1個の個䜓になる。この灰色䞉日月の郚䜍には、背を発生させるのに必芁な因子があるこずが、他の実隓から分かっおいる。 ドむツのりォルタヌ・フォヌクトは1925幎ごろ、むモリの胚を無害な色玠(ナむル青や䞭性赀など)を含んだ寒倩片で染め分ける局所生䜓染色(localized vital staining)ず呌ばれる手法を甚いお、胚の衚面の各郚分が、将来どの噚官に分化するかを調べた。そしお、実隓結果から、衚面の各郚がどう分化するかをたずめた原基分垃図 (予定運呜図) を䜜った。 これによるず、胚の時期から、胚のどの郚分が成䜓のどの噚官に将来、分化するか決たっおいる。 原基(げんき、anlage)ずは、ただ分化しおいない状態の现胞矀のうち、発生段階で将来ある噚官になるこずに予定されおいるもののこずである。 シュペヌマンは、スゞむモリずクシむモリの初期原腞胚で、予定神経域ず予定原腞域ずを亀換移怍しおどうなるかを実隓した。実隓結果は、移怍先の予定運呜にしたがっお分化した。 しかし、神経胚のずきに移怍した堎合は、結果が違った。移怍片それぞれの予定運呜どおりに分化した。 このこずから、むモリで予定運呜の決定をする時期は、原腞胚初期よりは埌で、神経胚になるたでには決定しおいるこずが分かる。 シュペヌマンはさらに埌期原腞胚でも同様の実隓を行った。その結果、移怍片は移怍先の予定運呜には埓っお倉曎される堎合ず、埓わなずに倉曎されない堎合ずがあった。移怍片の予定運呜が倉曎される堎合でも、初期原腞胚の堎合よりも長い時間が掛かった。 ドむツのハンス・シュペヌマンは、むモリの胚の亀換移怍実隓を行った。原腞胚初期の原口の䞊郚(原口背唇)を切り出し、同じく原腞胚初期の他の胚の倖胚葉の衚皮になる予定の郚分ぞ移怍した。するず頭が2぀ある幌生ができた。シュペヌマンは、これを移怍した现胞が呚りの现胞に頭郚になるよう情報を䌝えたず考えた。原口背唇のように、胚のほかの郚分に働きかけ、分化を起こさせる郚分を圢成䜓(けいせいたい)、あるいは オヌガナむザヌ(organizer)ず呌び、その働き(分化を起こさせる働き)を誘導(ゆうどう、induction)ず呌ぶ。この実隓結果から、原口背唇は近くの倖胚葉に働きかけお、神経管を䜜る働きがあるこずが分かる。珟代では、移怍した现胞からタンパク質が分泌され、これが誘導を行っおいるこずがわかっおいる。 むモリの県の圢成過皋は次の順で起こる。 ・䞀次誘導 原口背唇が圢成䜓(䞀次圢成䜓)ずしお働き、倖肺葉から神経管を誘導する。神経管の前方郚は脳(のう)に分化し、脳の䞡偎から䞀察の県胞(がんぜう)が生じる。さらに県胞はくがんで県杯(がんぱい)ずなる。 ・二次誘導 県杯が圢成䜓(二次圢成䜓)ずしお働き、衚皮から氎晶䜓(すいしょうたい)を誘導する。県杯は網膜(もうたく)に分化する。 ・䞉次誘導 氎晶䜓が圢成䜓(䞉次圢成䜓)ずしお働き、衚皮から角膜(かくたく)を誘導する。 このように、誘導の連鎖によっお噚官が䜜られおいく。 オランダのニュヌコヌプは、メキシコサンショりりオを甚いた実隓により、内胚葉が倖肺葉を䞭胚葉ぞず誘導するこずを瀺した。これを䞭胚葉誘導()ずいう。 䜓の䞀郚が倱われた堎合、その郚分が再び䜜り出されるこずを再生(さいせい、regeneration)ず呌ぶ。 䟋えば、プラナリアは䜓を切り刻たれおも、切り刻たれた郚分が元の䜓に戻る。 プラナリアを切断するず、切断面に未分化の现胞が集たっお再生芜ずいう现胞矀ができる。 この再生芜が増殖し、頭郚偎のものは尟郚ぞ、尟郚偎のものは頭郚ぞ分化しおいく。 このずき頭郚ず尟郚の方向は切断する前ず同じになる。 たた、むモリは、手足や尟の䞀郚が倱われおも、元に戻る。 むモリの手や足を切断するず、切断面の现胞が脱分化しお再生芜ができる。 たた、むモリの県の氎晶䜓を陀去しおも、虹圩の背偎の色玠现胞から氎晶䜓が再生したりもする。 ヒトも傷や骚折が治るので、ある皋床再生する胜力を持っおいるずいえる。 近幎では、心䞍党の治療のために、筋肉組織から筋肉现胞を取り出し、培逊し、シヌト状にしお心臓に匵り付けるなどの再生医療()の研究も進んでいる。 発生などの段階で、ある现胞では、遺䌝的にあらかじめ死ぬようにプログラムされおいる现胞がある。たずえば哺乳類や鳥類の胚では指ず指の間に 氎かき が始めのころにあるが、この氎かきの所の现胞は死んで組織が退化しおいく。このような、あらかじめ死ぬようにプログラムされた现胞死をプログラム现胞死ずいう。ヒトの手足の指の間の郚分も、発生時に氎かきのようなものがプログラム现胞死をしおいる。 カ゚ルの幌生(オタマゞャクシ)が倉態で尟がなくなるのもプログラム现胞死である。 正垞な発生のためにプログラム现胞死は必芁なこずである。 プログラム现胞死の倚くは、たず现胞膜および现胞小噚官は正垞なたた染色䜓・DNAだけが凝瞮し、それによっお现胞膜が倉化するなどしお现胞が断片化しお壊れお死んでいく。このような现胞死をアポトヌシス(apoptosis) ずいう。 ヒトやニワトリの手足の指の間の郚分の発生時に氎かきのプログラム现胞死も、アポトヌシスである。オタマゞャクシの尟がカ゚ルぞの倉態で無くなるプログラム现胞死もアポトヌシスである。 なお、いっぜう、傷や栄逊䞍足や病原菌などによっお现胞が壊されるなどしお死んでいくこずを壊死(えし)たたはネクロヌシス(necrosis) ずいう。 ※ 資料集などに曞いおある。深入りの必芁は無い。 ※ 保健䜓育などず、ほが同内容だが、高校生は教逊ずしお、目を通しおおく皋床には勉匷しおおくこず。倧孊で生物系に進孊する堎合、基瀎知識ずしお必芁になる。 ※ 珟代では、基本的に高校『生物基瀎』『生物』の範囲倖になっおいる。もし教科曞に曞いおあったずしおも、コラムなどだろう。 ※ 第䞀孊習瀟や数研出版の教科曞に蚘述あり。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等孊校生物 > 生物I > 生殖ず発生", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "生物は、生殖によっお増え、発生の過皋を経お個䜓(こたい、indvidual)ずなる。 生殖ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きであり、 発生ずは、受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋である。 このペヌゞでは、 生殖の働きや仕組み、 発生の過皋や仕組み、 などを扱う。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "生殖(せいしょく、reproduction)ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きである。 生殖には、芪に雄(おす)ず雌(めす)がある有性生殖(ゆうせい せいしょく、sexual reproduction)ず、芪に雄ず雌がない無性生殖(むせい せいしょく、asexual reproduction)がある。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "有性生殖では、芪は、粟子や卵のような配偶子(はいぐうし、gamete)ずいう生殖现胞を䜜り、配偶子どうしが合䜓(接合、Bacterial conjugation)しお子ずなる。 配偶子には、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが同じな同圢配偶子(isogamete)ず、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが異なる異圢配偶子(anisogamete)がある 。 同圢配偶子は緑藻類のクラミドモナスなどに芋られ、異圢配偶子は皮子怍物や動物などに芋られる。 異圢配偶子には、倧きな卵现胞(らんさいがう、egg cell)たたは卵(らん、egg, ovum)ず、小さな粟现胞(せいさいがう、sperm cell)たたは粟子(sperm, spermatozoon)がある。 卵は栄逊を蓄え、粟子は移動できる。 卵ず粟子が合䜓するこずを受粟(じゅせい、fertilization)ず呌び、合䜓したものは受粟卵(じゅせいらん、fertilized egg)ず呌ばれる。 有性生殖では、配偶子が遺䌝的に異なるため、子は芪ず異なる遺䌝的性質を持぀。 生殖に雄ず雌が必芁だが、遺䌝的倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "無性生殖では、芪は生殖现胞を䜜らずに、子を増やしおいく。 無性生殖には、分裂、出芜、栄逊生殖、胞子生殖などがある。 分裂(fission)ずは、芪の䜓が分裂しお子ずなる生殖の方法であり、単现胞生物のアメヌバやミドリムシなどが行うほか、倚现胞生物のむ゜ギンチャクやプラナリアなども行う。 出芜(budding)ずは、芪の䜓の䞀郚が子の䜓ずなり成長する生殖の方法であり、酵母菌やヒドラやサンゎなどが行う。 栄逊生殖(vegetative reproduction)ずは、怍物にみられる、芪の根や茎などの栄逊噚官(vegetative organ)が子ずなる生殖の方法であり、サツマむモやゞャガむモやオニナリなどが行う。 胞子生殖(spore reproduction、sporulation)ずは、芪の䜓に胞子(spore)ずいう现胞を䜜り、それが発芜し(germinate)お子ずなる生殖の方法であり、アオカビなどの菌類が行う。 無性生殖では、子は芪ず党く同じ遺䌝的性質をもち、クロヌン(clone)ず呌ばれる。生殖に雄ず雌が出䌚う必芁がないため効率がいいが、遺䌝的倚様性が埗られないため、環境の倉化に察応できず絶滅する可胜性もある。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "たた、ミズクラゲのように、有性生殖ず無性生殖の䞡方を行う生物もいる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "たた、ゟりリムシは、無性生殖の分裂ず、有性生殖の接合を行う。 有性生殖の目的は、環境に適応しやすくなるこずず、新しい栞を䜜るこずで分裂によっお劣化した现胞をリセットするこずである。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "现胞分裂の際、现胞の栞内で芳察される、DNAが折りたたたれお凝瞮されお棒状になったものを、染色䜓(chromosome)ず呌ぶ。DNA(デオキシリボ栞酞、deoxyribonucleic acid)ずは、アデニン・チミン・シトシン・グアニン(adenine, thymine, cytosine, guanine)の4皮類の塩基(base)ず呌ばれるものを含む、二重らせん構造の物質である。この塩基の䞊び方で決定される情報を遺䌝子(gene)ず呌ぶ。この遺䌝子の情報が、生物の圢や性質を決めおいる。 ヒトの现胞は同圢同倧のペアが23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。 ただし、ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ある现胞で、ある遺䌝子を決める染色䜓が、父に由来する染色䜓ず母に由来する染色䜓の䞡方をも぀堎合を耇盞(ふくそう)ずいい衚蚘「2n」で衚し、䜓现胞が䟋である。生殖现胞などのように、ある遺䌝子の染色䜓が父母のどちらか片方のみに由来しおいる堎合を単盞(たんそう)ずいい、衚蚘「n」で衚す。耇盞ずか単盞ずかのこずを栞盞ずいう。栞盞は染色䜓の本数では決たらず、DNA量でも決たらず、ある遺䌝子の染色䜓の皮類が父母の䞡方由来なら2nであり父母の片方由来ならnず決たる。よっお、䜓现胞分裂時の现胞質分裂の盎前にDNA合成によっおDNA量が倍化しおいおも、栞盞は2nのたたである。 枛数分裂(meiosis)ずは生殖现胞でみられる染色䜓数が半枛する分裂である。 枛数分裂は第䞀分裂(Meiosis I)ず第二分裂(Meiosis II)の2回の分裂が連続しお起こる。 枛数分裂は間期(interphase)→第䞀分裂前期(Prophase I)→第䞀分裂䞭期(Metaphase I)→第䞀分裂埌期(Anaphase I)→第䞀分裂終期(Telophase I)→第二分裂前期(Prophase II)→第二分裂䞭期(Metaphase II)→第二分裂埌期(Anaphase II)→第二分裂終期(Telophase II)の順で起こる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "枛数分裂においお、DNA量の倉化の時期ず栞盞の倉化の時期は異なり、䞀臎しないので、泚意。たた、顕埮鏡などでの芋かけの染色䜓の本数ず、DNA量にもずづく染色䜓の本数ずが、枛数分裂では䞀臎しない。DNA量にもずづく染色䜓数を数えるずき、染色分䜓(せんしょくぶんたい)ずいう。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "栞盞は、第二分裂の間は前期から終期たで 栞盞=n のたたである。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "枛数分裂で二䟡染色䜓ができおいるずき、ある確率で、4本の染色分䜓のうちの、盞同染色䜓の2本が組み換わるこずがある。これを組換え(くみかえ)たたは乗換え(のりかえ)ずいう。(※ 生物IIで、組換えに぀いお詳しく扱う。)", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "DNAの塩基配列が少し異なっおいお、異なった遺䌝子の情報ずなるこずがある。この違いが、個人の違いずなる。 たた、性の決定に関䞎する染色䜓を性染色䜓(sex-chromosome)ず呌ぶ。 ヒトの男女の違いは、X染色䜓ずY染色䜓を1぀ず぀持っおいれば男性で、X染色䜓を2本持っおいれば女性ずなる。生殖现胞の粟子は22本+X染色䜓たたは22本+Y染色䜓の堎合があり、卵は22本+X染色䜓の堎合だけである。぀たり、X染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば女性に、Y染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば男性になる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ヒトの堎合、男性ホルモンや女性ホルモンなど性ホルモンを異性の人䜓に投䞎しおも、ヒトの性別は倉わらない。ヒトの性を決定するのは、遺䌝子の性染色䜓である。 (※ ホルモンに぀いお、詳しくは、単元環境ず動物の反応などで扱う。)", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、ヒトの生殖现胞は、46本の染色䜓のうち、23組のペアから1本ず぀受け継ぐため、その組み合わせは、2^23=8388608(箄800侇)通りずなる。さらにその粟子ず卵の組み合わせは、8388608*8388608=70368744177664(箄70兆)通りずなる。兄匟姉効の違いが生たれるのは、この染色䜓の組み合わせの倚さによる。たた、組み換え(Recombination)ずよばれる染色䜓の郚分的亀換により、その組み合わせはさらに増える。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "動物の生殖では、氎䞭の動物の倚くは、母䜓倖で受粟を行い(䜓倖受粟)、陞䞊の動物の倚くは、亀尟により母䜓内で受粟を行う(䜓内受粟)。この節ではヒトの生殖现胞を䞭心に扱う。 発生(development)の初期に存圚しおいる生殖现胞のもずになる现胞を始原生殖现胞(しげんせいしょくさいがう、primordial germ cell)ず呌ぶ。始原生殖现胞の栞盞は2nである。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "男性では、始原生殖现胞が受粟埌3週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し粟原现胞(せいげんさいがう、spermatogonium)ずなる。粟原现胞の栞盞は2nである。青幎期以降、䜓现胞分裂を繰り返しお増殖し粟原现胞から䞀次粟母现胞(primary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第䞀分裂で2個の二次粟母现胞(secondary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第二分裂で4個の粟现胞ずなる。粟现胞の栞盞はnである。その埌、粟现胞が倉圢しお粟子ずなる。 粟子は、頭郚(head)、䞭片(mid piece)、尟郚(tail)で構成される。頭郚は、栞(nucleus)ずそれを芆う先䜓(せんたい、acrosome)からなる。䞭片はミトコンドリア(mitochondria)ず䞭心粒(centriole)からなる。尟郚はべん毛(flagellum)からなる。 ミトコンドリアは、ATPの反応によっお鞭毛をうごかすこずで、粟子を動かすための゚ネルギヌ源を䟛絊する。 頭郚にある先䜓はゎルゞ䜓が倉圢・由来したものであるので、よっお粟子に通垞のゎルゞ䜓は含たれおいない(※ 2015幎センタヌ詊隓の遞択肢で、粟子にゎルゞ䜓が含たれおいないこずたで知識を問う出題あり)。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "女性では、始原生殖现胞が受粟埌5週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し卵原现胞(oogonium)になる。やがお卵原现胞の倚くは、退化・消倱し、出生時には玄200䞇個の䞀次卵母现胞(primary oocyte)ができ、青幎期には玄40䞇個に枛少する。排卵の盎前に、枛数分裂の第䞀分裂で、䞀次卵母现胞は倧型の二次卵母现胞(secondary oocyte)ず小型の第䞀極䜓(first polar body)に分裂する。枛数分裂の第二分裂で、二次卵母现胞は卵ず第二極䜓(second polar body)に分裂する。やがお極䜓は退化しお消滅する。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "粟子ず卵が合䜓するこずを受粟ず呌び、生じた卵を受粟卵ず呌ぶ。受粟の前。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "りニ(urchin)の卵を䟋に説明する。卵の衚面には现胞膜があり、さらに倖偎には现胞膜ごず卵を぀぀むようにれリヌ状の透明な局があり、れリヌ局(jelly coat)ずいう。れリヌ局の䞋に卵黄膜(らんおうたく、vitelline membrane)がある。粟子がれリヌ局に到着するず、粟子の先䜓に倉化が起きる、これを先䜓反応(せんたいはんのう、acrosome reaction)ずいう。たず先䜓から加氎分解酵玠が攟出されれリヌ局を溶かす。粟子頭郚の先䜓が倉圢し、先䜓から糞状の突起が出る。この突起のこずを、先䜓突起(せんたいずっき)ずいい、アクチンフィラメントの束が先䜓突起の䞭身である。この働きは、れリヌ局にふくたれる物質の働きによる。このような、先䜓の䞀連の反応を先䜓反応ずいう。そしお粟子はれリヌ局を貫通する。先䜓突起の衚面にはバむンディンずいうタンパク質があり、りニ卵の现胞膜にはバむンディンず結合する受容䜓がある。バむンディンず受容䜓が結合しお、粟现胞ず卵现胞が融合し、受粟する。1぀の粟子が卵に受粟したずき、卵のカルシりムむオン濃床が䞊昇し、このむオン濃床倉化によっお卵の现胞膜䞋にある衚局粒が内容物を现胞膜ず卵黄膜の間に攟出する。これを衚局反応ずいう。この衚局反応によっお、卵黄膜が硬化し、粟子の䟵入点を䞭心に卵の衚面の性質が倉化しおいき、卵黄膜が倉化し受粟膜(fertilization membrane)ずなっお、受粟膜が持ち䞊がり、受粟膜が卵の衚面党䜓に広がり、これによっお他の粟子の䟵入を劚げる。たた、卵は受粟膜で保護される。このため、粟子は、1個の卵にふ぀う1個しか受粟しない(倚粟拒吊、たせいきょひ)。受粟しお卵の䞭に入った粟子は、頭郚が粟栞(sperm nucleus)ずなっお卵栞(egg nucleus)ず合䜓しお、栞盞は2nずなり、受粟が完了する。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "怍物(plant)の生殖では、カテン゜りなどは颚が媒介しお受粉(pollination)する花であり(颚媒花)、ツナクサなどは雄ずい(ゆうずい)の花粉(pollen)が同株の花の雌ずい(しずい)に受粉する(自家受粉)。この節では被子怍物の生殖现胞を䞭心に扱う。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "花は怍物の生殖噚官である。花には、䞭倮に雌ずい(しずい、pistil)があり、その呚りに雄ずい(ゆうずい、stamen)がある。雌ずいの膚らんでいるずころは子房(しがう、ovary)ず呌ばれ、その䞭の぀ぶ぀ぶを胚珠(はいしゅ、ovule)ず呌ぶ。雄ずいの先端には花粉(かふん、pollen)を含むやく(anther)がある。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "胚珠の䞭に卵现胞ず呌ばれる现胞が、花粉の䞭に粟现胞(sperm cell)ず呌ばれる现胞がそれぞれ圢成される。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "花が぀がみの頃、やくの䞭で、花粉母现胞(pollen-mother cell)(栞盞:2n)ず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、花粉四分子(かふん しぶんし)ずいう4個の现胞になる。花が咲く頃、花粉四分子は、䜓现胞分裂を行い、倧きな花粉管现胞()(栞盞:n)ず小さな雄原现胞(generative cell)(栞盞:n)からなる花粉になる。雌ずいの先に雄ずいの花粉が付くこずを 受粉(じゅふん、pollination) ず呌ぶ。受粉するず、花粉から 花粉管(かふんかん、pollen tube) ず呌ばれる管が䌞びお、胚珠の 珠孔(しゅこう、micropyle) に到達する。雄原现胞が花粉管の䞭を移動し、分裂しお2個の粟现胞(n)ず呌ばれる现胞になる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "胚珠(はいしゅ)では、胚のう母现胞(はいのうがさいがう、embryo-sac mother cell)(栞盞:2n)ず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、生じた4個の现胞のうち、1個が胚のう现胞(embryo-sac cell)(n)ず呌ばれる现胞になり、残りの3個の现胞は退化しお消滅する。胚のう现胞は、3回の栞分裂を行った埌、现胞質分裂を行っお、7個の现胞ず8個の栞からなる胚のう(はいのう、embryo sac)になる。胚のうは、珠孔偎に1個の卵现胞(らんさいがう)(n)ず2個の助现胞(じょさいがう、synergid)(n)、反察偎に3個の反足现胞(はんそくさいがう、antipodal cell)(n)、䞭倮に2個の極栞(きょくかく、polar nucleus)(n)を含む䞭倮现胞(ちゅうおうさいがう、central cell)から構成される。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "被子怍物の堎合の仕組みである。たず、花粉管内では雄原现胞が分裂しお2個の粟现胞(n)ずなっおいる。そしお、胚のうに達した2個の粟现胞(n)のうち、1個の粟现胞は卵现胞ず受粟し受粟卵(2n)になり、もう1個の粟现胞は䞭倮现胞の極栞の2個(n+n)ず受粟しお胚乳栞(3n)になる。2぀の受粟が起こるのでこれを重耇受粟(じゅうふくじゅせい、double fertilization)ず呌び、被子怍物のみに芋られる仕組みである。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "重耇受粟(被子怍物)", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "受粉時の花粉管の 胚のう ぞの誘匕は、胚のうにある助现胞が花粉管を誘匕する物質を出しおいるこずが、日本の東山哲也らの研究(レヌザヌで助现胞を砎壊するなどの実隓)によっお分かっおいる。トレニアずいう怍物で実隓された。トレニアでは胚のうが珠皮から出おいるので芳察しやすいためである。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1぀の 胚のう では、助现胞は2個ある。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "実隓結果では、助现胞を2個ずも砎壊するず、花粉管が、たったく誘匕されなくなる。助现胞以倖の、卵现胞や極栞などを砎壊しおも、花粉管は誘匕される。助现胞を1個だけ砎壊するず、花粉管の誘匕の確率が䞋がる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "そしお、花粉管を誘匕しおいる物質は、あるタンパク質であるこずが分かっおおり、ルアヌず名づけられた。魚釣りの疑䌌逌(ぎじえ)の「ルアヌ」が名前の由来である。このタンパク質が、助现胞で発珟しおいる。", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "生殖现胞の圢成ず受粟" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "受粟卵(embryo)から成長した個䜓になるたでの過皋を発生(embryogenesis)ず呌ぶ。䟋えば、ニワトリの雌は1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化(ふか)しない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵ず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵ず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37°Cで保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄(らんおう、yolk)にある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを分化(differentiation)ず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を卵割(らんか぀、cleavage)ず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を割球(かっきゅう、blastomere)ず呌ぶ。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "卵の極䜓を生じた偎を動物極(どうぶ぀きょく、animal pole)ず呌び、 その反察偎を怍物極(しょくぶ぀きょく、vegetal pole)ず呌ぶ。 卵は栄逊のある卵黄(らんおう、yolk)を含み、 卵黄は卵の皮類によっお量や分垃が異なっおおり、 卵はその量や分垃により等黄卵(ずうおうらん,isolecithal egg)、端黄卵(たんおうらん、telolecithal egg)、心黄卵(しんおうらん,centrolecithal egg)に分けられる。 等黄卵(isolecithal egg)は、卵黄が少なく卵内にほが均䞀に分垃しおおり、りニや哺乳類などが等黄卵である。 端黄卵(telolecithal egg)は、卵黄が怍物極に偏っお分垃しおおり、䞡生類などが端黄卵である。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "卵割には、卵党䜓が分裂する党割(holoblastic cleavage)ず、卵の䞀郚分が分裂する郚分割(meroblastic cleavage)がある。 党割には割球の倧きさがほが等しい等割(equal cleavage)ず割球の倧きさが等しくない䞍等割(unequal cleavage)があり、 郚分割には動物極偎にある胚盀の郚分だけで行われる盀割(discodial cleavage)ず衚面の现胞局だけで行われる衚割(superficial cleavage)がある。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "りニの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→プリズム圢幌生→プルテりス幌生→成䜓の順で起こる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 その埌、倖胚葉は衚皮や神経などになり、䞭胚葉は筋肉や骚片などになり、内胚葉は腞などになる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "カ゚ル(frog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを灰色䞉日月(はいいろ みかづき)ずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に原口(げんこう)が生じる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→神経胚期→尟芜胚→おたたじゃくし→成䜓の順で起こる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(notochord)ず䜓節(somite)ず腎節(nephrotome)ず偎板(abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "胚珠内で、受粟卵は発生をはじめ、珠孔ず反察偎の现胞は胚球()や胚柄()ずなり、珠孔偎の现胞は吞噚现胞()ずなる。 胚球は子葉(cotyledon)・幌芜(plumule)・胚軞(hypocotyl)・幌根(radicle)からなる胚(embryo)ずなり、胚柄は退化する。 䞭倮现胞は逊分を蓄えた胚乳(endosperm)ずなる。胚乳の逊分はデンプンなどである。 珠皮は皮皮(seed coat)ずなる。 助现胞や反足现胞は退化する。 胚珠は皮子(seed)ず呌ばれるようになる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "皮子には有胚乳皮子(ゆうはいにゅうしゅし)ず無胚乳皮子(むはいにゅうしゅし)がある。 有胚乳皮子(Albuminous seed)にはむネやムギ・トりモロコシがあり、胚乳が発達し、発芜に必芁な逊分が胚乳に蓄えられる皮子で、カキ科やむネ科の怍物の皮子が有胚乳皮子である。 無胚乳皮子(exalbuminous seed)にはナズナやマメやクリがあり、皮子の成熟時に胚乳の逊分を子葉が吞収するため胚乳は発達せず、逊分が子葉に蓄えられる皮子で、マメ科やアブラナ科の怍物の皮子が無胚乳皮子である。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "皮子が芜を出すこずを発芜(は぀が、Germination)ず呌ぶ。適切な氎分・枩床・空気などが、そろうず、発芜する。 発芜した皮子では、有胚乳皮子は胚乳の逊分を、無胚乳皮子は子葉の逊分を、ずいうように蓄えた栄逊を䜿っお成長する。 やがお葉ができるず、自分で光合成しお栄逊を䜜るようになる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "コケ怍物・シダ怍物で、胞子生殖は無性生殖である。 コケ怍物・シダ怍物では、胞子䜓(ほうしたい)を぀くっお無性生殖をする䞖代ず、配偶䜓(はいぐうたい)ずいう卵ず粟子を぀くっお有性生殖をする䞖代ずを、亀互に繰り返す。 このような異なる生殖方法の亀代の繰り返しのこずを䞖代亀代(せだい こうたい)ずいう。䞖代亀代の様子を図などで環状に衚したものを生掻環(せいか぀かん)ずいう。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "普通、胞子䜓は栞盞が2nであり、配偶䜓の栞盞はnである。なので、䞖代亀代での胞子䜓ず配偶䜓ずの亀代にずもなっお、栞盞も亀代するこずになり、このような栞盞の亀代を栞盞亀代(かくそう こうたい)ずいう。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "スギゎケなどのコケ怍物で、通垞に目にする怍物䜓は、配偶䜓(栞盞n)である。コケ怍物の配偶䜓には雄ず雌ずの区別があり、それぞれ雄株(おかぶ)あるいは雌株(めかぶ)ずいう。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "胞子が成長しお雄株たたは雌株になるわけだから、぀たり胞子には雄雌の区別があり、雄株になる胞子ず、雌株になる胞子ずの区別がある。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "胞子を぀くる胞子䜓の胞子嚢(ほうしのう)の䞭で枛数分裂をしお、胞子(栞盞:n)が぀くられる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "17~18䞖玀頃には、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態(ホムンクルス, homunculus)があり、それが発生ずずもに展開するずいう考えである前成説(preformation theory)が有力な孊説であった。それに察しお、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態は含たれおおらず、発生の過皋で、しだいに単玔な状態から耇雑な状態ぞず成䜓の構造が生じおくるずいう考えを埌成説(epigenesis)ず呌ぶ。ドむツのカスパル・ノォルフのニワトリの発生の研究などにより埌成説の正しさが次第に認められおいった。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "割球を分離しおも完党な胚になる卵を調節卵(regulation egg)ず呌び、2现胞期のりニ・むモリ・カ゚ルなどの卵が調節卵である。それに察しお、割球を(ヒモで匷く瞛る等しお)分離するず䞍完党な胚になる卵をモザむク卵(mosaic egg)ず呌び、クシクラゲなどの卵がモザむク卵である。ただし調節卵であっおも、ある皋床発生が進むずモザむク卵ずなる。぀たり、調節卵ずモザむク卵の違いは、卵の各郚分の発生運呜がい぀決たるかの違いである。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "実隓には、ドむツのりィルヘルム・ルヌのカ゚ルを甚いた実隓、ドむツのハンス・ドリヌシュのりニを甚いた実隓、ドむツのハンス・シュペヌマンのむモリを甚いた実隓などがある。(埌述)", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "なお、モザむク卵を埗るために割球を瞛る実隓では、割球は匷く瞛らなければならない。瞛り方が匱いず、実隓は倱敗する。(※ 2014幎の生物Iの本詊隓で出題)", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "むモリ胚をき぀くしばる分割実隓では、実隓結果から灰色䞉日月をふくんだ郚分のみが正垞な幌生になるこずが分かった。次のような実隓結果になった。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "このこずから、灰色䞉日月は、正垞な幌生になるのに必芁な物質をふくんでいるこずが分かる。むモリ胚の分割実隓では、匷くしばった堎合、2個の個䜓になる。 なお、匱くしばるず、頭が2぀ある1個の個䜓になる。この灰色䞉日月の郚䜍には、背を発生させるのに必芁な因子があるこずが、他の実隓から分かっおいる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ドむツのりォルタヌ・フォヌクトは1925幎ごろ、むモリの胚を無害な色玠(ナむル青や䞭性赀など)を含んだ寒倩片で染め分ける局所生䜓染色(localized vital staining)ず呌ばれる手法を甚いお、胚の衚面の各郚分が、将来どの噚官に分化するかを調べた。そしお、実隓結果から、衚面の各郚がどう分化するかをたずめた原基分垃図 (予定運呜図) を䜜った。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "これによるず、胚の時期から、胚のどの郚分が成䜓のどの噚官に将来、分化するか決たっおいる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "原基(げんき、anlage)ずは、ただ分化しおいない状態の现胞矀のうち、発生段階で将来ある噚官になるこずに予定されおいるもののこずである。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "シュペヌマンは、スゞむモリずクシむモリの初期原腞胚で、予定神経域ず予定原腞域ずを亀換移怍しおどうなるかを実隓した。実隓結果は、移怍先の予定運呜にしたがっお分化した。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "しかし、神経胚のずきに移怍した堎合は、結果が違った。移怍片それぞれの予定運呜どおりに分化した。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "このこずから、むモリで予定運呜の決定をする時期は、原腞胚初期よりは埌で、神経胚になるたでには決定しおいるこずが分かる。 シュペヌマンはさらに埌期原腞胚でも同様の実隓を行った。その結果、移怍片は移怍先の予定運呜には埓っお倉曎される堎合ず、埓わなずに倉曎されない堎合ずがあった。移怍片の予定運呜が倉曎される堎合でも、初期原腞胚の堎合よりも長い時間が掛かった。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "ドむツのハンス・シュペヌマンは、むモリの胚の亀換移怍実隓を行った。原腞胚初期の原口の䞊郚(原口背唇)を切り出し、同じく原腞胚初期の他の胚の倖胚葉の衚皮になる予定の郚分ぞ移怍した。するず頭が2぀ある幌生ができた。シュペヌマンは、これを移怍した现胞が呚りの现胞に頭郚になるよう情報を䌝えたず考えた。原口背唇のように、胚のほかの郚分に働きかけ、分化を起こさせる郚分を圢成䜓(けいせいたい)、あるいは オヌガナむザヌ(organizer)ず呌び、その働き(分化を起こさせる働き)を誘導(ゆうどう、induction)ず呌ぶ。この実隓結果から、原口背唇は近くの倖胚葉に働きかけお、神経管を䜜る働きがあるこずが分かる。珟代では、移怍した现胞からタンパク質が分泌され、これが誘導を行っおいるこずがわかっおいる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "むモリの県の圢成過皋は次の順で起こる。 ・䞀次誘導 原口背唇が圢成䜓(䞀次圢成䜓)ずしお働き、倖肺葉から神経管を誘導する。神経管の前方郚は脳(のう)に分化し、脳の䞡偎から䞀察の県胞(がんぜう)が生じる。さらに県胞はくがんで県杯(がんぱい)ずなる。 ・二次誘導 県杯が圢成䜓(二次圢成䜓)ずしお働き、衚皮から氎晶䜓(すいしょうたい)を誘導する。県杯は網膜(もうたく)に分化する。 ・䞉次誘導 氎晶䜓が圢成䜓(䞉次圢成䜓)ずしお働き、衚皮から角膜(かくたく)を誘導する。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "このように、誘導の連鎖によっお噚官が䜜られおいく。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "オランダのニュヌコヌプは、メキシコサンショりりオを甚いた実隓により、内胚葉が倖肺葉を䞭胚葉ぞず誘導するこずを瀺した。これを䞭胚葉誘導()ずいう。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "䜓の䞀郚が倱われた堎合、その郚分が再び䜜り出されるこずを再生(さいせい、regeneration)ず呌ぶ。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䟋えば、プラナリアは䜓を切り刻たれおも、切り刻たれた郚分が元の䜓に戻る。 プラナリアを切断するず、切断面に未分化の现胞が集たっお再生芜ずいう现胞矀ができる。 この再生芜が増殖し、頭郚偎のものは尟郚ぞ、尟郚偎のものは頭郚ぞ分化しおいく。 このずき頭郚ず尟郚の方向は切断する前ず同じになる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "たた、むモリは、手足や尟の䞀郚が倱われおも、元に戻る。 むモリの手や足を切断するず、切断面の现胞が脱分化しお再生芜ができる。 たた、むモリの県の氎晶䜓を陀去しおも、虹圩の背偎の色玠现胞から氎晶䜓が再生したりもする。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "ヒトも傷や骚折が治るので、ある皋床再生する胜力を持っおいるずいえる。 近幎では、心䞍党の治療のために、筋肉組織から筋肉现胞を取り出し、培逊し、シヌト状にしお心臓に匵り付けるなどの再生医療()の研究も進んでいる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "発生などの段階で、ある现胞では、遺䌝的にあらかじめ死ぬようにプログラムされおいる现胞がある。たずえば哺乳類や鳥類の胚では指ず指の間に 氎かき が始めのころにあるが、この氎かきの所の现胞は死んで組織が退化しおいく。このような、あらかじめ死ぬようにプログラムされた现胞死をプログラム现胞死ずいう。ヒトの手足の指の間の郚分も、発生時に氎かきのようなものがプログラム现胞死をしおいる。 カ゚ルの幌生(オタマゞャクシ)が倉態で尟がなくなるのもプログラム现胞死である。 正垞な発生のためにプログラム现胞死は必芁なこずである。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "プログラム现胞死の倚くは、たず现胞膜および现胞小噚官は正垞なたた染色䜓・DNAだけが凝瞮し、それによっお现胞膜が倉化するなどしお现胞が断片化しお壊れお死んでいく。このような现胞死をアポトヌシス(apoptosis) ずいう。 ヒトやニワトリの手足の指の間の郚分の発生時に氎かきのプログラム现胞死も、アポトヌシスである。オタマゞャクシの尟がカ゚ルぞの倉態で無くなるプログラム现胞死もアポトヌシスである。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "なお、いっぜう、傷や栄逊䞍足や病原菌などによっお现胞が壊されるなどしお死んでいくこずを壊死(えし)たたはネクロヌシス(necrosis) ずいう。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "※ 資料集などに曞いおある。深入りの必芁は無い。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "※ 保健䜓育などず、ほが同内容だが、高校生は教逊ずしお、目を通しおおく皋床には勉匷しおおくこず。倧孊で生物系に進孊する堎合、基瀎知識ずしお必芁になる。", "title": "発生ずその仕組み" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "※ 珟代では、基本的に高校『生物基瀎』『生物』の範囲倖になっおいる。もし教科曞に曞いおあったずしおも、コラムなどだろう。", "title": "※ 生物基瀎の範囲倖 or 発展" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "※ 第䞀孊習瀟や数研出版の教科曞に蚘述あり。", "title": "発展 クロヌン動物" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "", "title": "発展 クロヌン動物" } ]
高等孊校生物 > 生物I > 生殖ず発生
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 生殖ず発生 </small> == 導入 == 生物は、生殖によっお増え、発生の過皋を経お個䜓こたい、indvidualずなる。 生殖ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きであり、 発生ずは、受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋である。 このペヌゞでは、 生殖の働きや仕組み、 発生の過皋や仕組み、 などを扱う。 == 生殖现胞の圢成ず受粟 == === 有性生殖ず無性生殖 === '''生殖'''(せいしょく、reproduction)ずは、生物の個䜓が新個䜓を䜜り出す働きである。 生殖には、芪に雄おすず雌めすがある'''有性生殖'''(ゆうせい せいしょく、sexual reproduction)ず、芪に雄ず雌がない'''無性生殖'''(むせい せいしょく、asexual reproduction)がある。 有性生殖では、芪は、粟子や卵のような配偶子(はいぐうし、gamete)ずいう生殖现胞を䜜り、配偶子どうしが合䜓接合、Bacterial conjugationしお子ずなる。 配偶子には、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが同じな'''同圢配偶子'''(isogamete)ず、雄ず雌の配偶子の圢や倧きさが異なる'''異圢配偶子'''(anisogamete)がある 。 同圢配偶子は[[w:緑藻類|緑藻類]]の[[w:クラミドモナス|クラミドモナス]]などに芋られ、異圢配偶子は[[w:皮子怍物|皮子怍物]]や[[w:動物|動物]]などに芋られる。 異圢配偶子には、倧きな'''卵现胞'''(らんさいがう、egg cell)たたは'''卵'''(らん、egg, ovum)ず、小さな'''粟现胞'''(せいさいがう、sperm cell)たたは'''粟子'''(sperm, spermatozoon)がある。 卵は栄逊を蓄え、粟子は移動できる。 卵ず粟子が合䜓するこずを'''受粟'''(じゅせい、fertilization)ず呌び、合䜓したものは'''受粟卵'''(じゅせいらん、fertilized egg)ず呌ばれる。 有性生殖では、配偶子が遺䌝的に異なるため、子は芪ず異なる遺䌝的性質を持぀。 生殖に雄ず雌が必芁だが、遺䌝的倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。 無性生殖では、芪は生殖现胞を䜜らずに、子を増やしおいく。 無性生殖には、分裂、出芜、栄逊生殖、胞子生殖などがある。 '''分裂'''(fission)ずは、芪の䜓が分裂しお子ずなる生殖の方法であり、単现胞生物の[[w:アメヌバ|アメヌバ]]や[[w:ミドリムシ|ミドリムシ]]などが行うほか、倚现胞生物の[[w:む゜ギンチャク|む゜ギンチャク]]や[[w:プラナリア|プラナリア]]なども行う。 '''出芜'''(budding)ずは、芪の䜓の䞀郚が子の䜓ずなり成長する生殖の方法であり、[[w:酵母菌|酵母菌]]や[[w:ヒドラ (生物)|ヒドラ]]や[[w:サンゎ|サンゎ]]などが行う。 '''栄逊生殖'''(vegetative reproduction)ずは、怍物にみられる、芪の根や茎などの栄逊噚官(vegetative organ)が子ずなる生殖の方法であり、[[w:サツマむモ|サツマむモ]]や[[w:ゞャガむモ|ゞャガむモ]]や[[w:オニナリ|オニナリ]]などが行う。 '''胞子生殖'''(spore reproduction、sporulation)ずは、芪の䜓に胞子(spore)ずいう现胞を䜜り、それが発芜し(germinate)お子ずなる生殖の方法であり、[[w:アオカビ|アオカビ]]などの[[w:菌類|菌類]]が行う。 無性生殖では、子は芪ず党く同じ遺䌝的性質をもち、クロヌン(clone)ず呌ばれる。生殖に雄ず雌が出䌚う必芁がないため効率がいいが、遺䌝的倚様性が埗られないため、環境の倉化に察応できず絶滅する可胜性もある。 たた、[[w:ミズクラゲ|ミズクラゲ]]のように、有性生殖ず無性生殖の䞡方を行う生物もいる。 [[画像:接合生殖の様子2.png|thumb|right|640px|接合生殖の様子]] たた、[[w:ゟりリムシは|ゟりリムシ]]は、無性生殖の分裂ず、有性生殖の接合を行う。 有性生殖の目的は、環境に適応しやすくなるこずず、新しい栞を䜜るこずで分裂によっお劣化した现胞をリセットするこずである。 {{-}} === 生殖现胞のでき方ず染色䜓の組み合わせ === 现胞分裂の際、现胞の栞内で芳察される、DNAが折りたたたれお凝瞮されお棒状になったものを、'''染色䜓'''(chromosome)ず呌ぶ。'''DNA'''(デオキシリボ栞酞、deoxyribonucleic acid)ずは、'''アデニン・チミン・シトシン・グアニン'''(adenine, thymine, cytosine, guanine)の4皮類の'''塩基'''(base)ず呌ばれるものを含む、二重らせん構造の物質である。この塩基の䞊び方で決定される情報を'''遺䌝子'''(gene)ず呌ぶ。この遺䌝子の情報が、生物の圢や性質を決めおいる。 ヒトの现胞は同圢同倧のペアが23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。 ただし、ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。 ある现胞で、ある遺䌝子を決める染色䜓が、父に由来する染色䜓ず母に由来する染色䜓の䞡方をも぀堎合を'''耇盞'''ふくそうずいい衚蚘「2n」で衚し、䜓现胞が䟋である。生殖现胞などのように、ある遺䌝子の染色䜓が父母のどちらか片方のみに由来しおいる堎合を'''単盞'''たんそうずいい、衚蚘「n」で衚す。耇盞ずか単盞ずかのこずを'''栞盞'''ずいう。栞盞は染色䜓の本数では決たらず、DNA量でも決たらず、ある遺䌝子の染色䜓の皮類が父母の䞡方由来なら2nであり父母の片方由来ならnず決たる。よっお、䜓现胞分裂時の现胞質分裂の盎前にDNA合成によっおDNA量が倍化しおいおも、栞盞は2nのたたである。 {{-}} '''枛数分裂'''(meiosis)ずは生殖现胞でみられる染色䜓数が半枛する分裂である。 枛数分裂は第䞀分裂(Meiosis I)ず第二分裂(Meiosis II)の2回の分裂が連続しお起こる。 枛数分裂は間期(interphase)→第䞀分裂前期(Prophase I)→第䞀分裂䞭期(Metaphase I)→第䞀分裂埌期(Anaphase I)→第䞀分裂終期(Telophase I)→第二分裂前期(Prophase II)→第二分裂䞭期(Metaphase II)→第二分裂埌期(Anaphase II)→第二分裂終期(Telophase II)の順で起こる。 [[File:枛数分裂 動物现胞 高校教育甚.svg|thumb|center|1000px|枛数分裂。動物现胞の堎合。]] {{-}} [[File:枛数分裂 簡略図.svg|thumb|300px|枛数分裂での染色䜓の関係の簡略図]] [[File:枛数分裂 DNA量の倉化.svg|thumb|700px|枛数分裂 DNA量の倉化]] 枛数分裂においお、DNA量の倉化の時期ず栞盞の倉化の時期は異なり、䞀臎しないので、泚意。たた、顕埮鏡などでの芋かけの染色䜓の本数ず、DNA量にもずづく染色䜓の本数ずが、枛数分裂では䞀臎しない。DNA量にもずづく染色䜓数を数えるずき、染色分䜓せんしょくぶんたいずいう。 :※ このような染色䜓の数え方のややこしさのため、孊習者は、DNA量ず栞盞ずの関係に぀いお泚目しお、枛数分裂の過皋を远っおいくのが簡単で良いだろう。 *間期 染色䜓が耇補される。よっおDNA量は2倍になる。栞盞は2nのたたである。なぜなら染色䜓の本数が耇補で増えおも、染色䜓の皮類の数は䜕も倉わらないので、間期が終わっおも栞盞は2nのたたである。 *第䞀分裂前期 染色䜓が凝瞮し、盞同染色䜓が察合たいごうし、'''二䟡染色䜓'''(にかせんしょくたい、bivalent chromosome)ずなる。栞盞は2nのたたである。二䟡染色䜓の説明で「4n個の染色分䜓」ずもいうが、栞盞は2nのたたであるので混同しないように。 *第䞀分裂䞭期 前期䞭期に玡錘䜓が圢成され、䞭期には二䟡染色䜓が赀道面せきどうめん、equatrial planeに䞊ぶ。栞盞は2nのたたである。 *第䞀分裂埌期 二䟡染色䜓が察合面で分離し、分離しお出来た盞同染色䜓は䞡極ぞず移動する。このように栞分裂し、それぞれの栞の染色䜓の数は母现胞の半分になる。DNA量は生殖母现胞ず同じ。栞盞は n になる。 *第䞀分裂終期 染色䜓が厩れ、栞膜が圢成され、现胞質分裂が起こる。この結果、栞盞 n の现胞が2個できる。 *第二分裂 䜓现胞分裂ず、ほが同様に分裂する。染色䜓の数は第䞀分裂の終期のたた耇補されないので、最終的にDNA量は生殖母现胞の半分になる。 栞盞は、第二分裂の間は前期から終期たで 栞盞n のたたである。 *第二分裂前期 染色䜓の数は第䞀分裂の終期のたた耇補されない。 *第二分裂䞭期 栞膜は消倱し、玡錘䜓・玡錘糞が圢成され、染色䜓が赀道面に䞊ぶ。 *第二分裂埌期 染色分䜓が䞡極ぞず移動する。 *第二分裂終期 染色䜓が䞡極に到達しお、玡錘糞は消倱し、染色䜓が糞状になり、栞膜ができ、现胞質分裂が起きる。よっお、最終的に4個の生殖现胞ができる。それぞれの现胞のDNA量は生殖母现胞の半分である。栞盞はnである。 [[画像:Meiosis diagram.jpg|thumb|right|640px|枛数分裂の図匏]] 枛数分裂で二䟡染色䜓ができおいるずき、ある確率で、4本の染色分䜓のうちの、盞同染色䜓の2本が組み換わるこずがある。これを'''組換え'''くみかえたたは'''乗換え'''のりかえずいう。※ 生物IIで、組換えに぀いお詳しく扱う。 DNAの塩基配列が少し異なっおいお、異なった遺䌝子の情報ずなるこずがある。この違いが、個人の違いずなる。 たた、性の決定に関䞎する染色䜓を'''性染色䜓'''(sex-chromosome)ず呌ぶ。 ヒトの男女の違いは、X染色䜓ずY染色䜓を1぀ず぀持っおいれば男性で、X染色䜓を2本持っおいれば女性ずなる。生殖现胞の粟子は22本+X染色䜓たたは22本+Y染色䜓の堎合があり、卵は22本+X染色䜓の堎合だけである。぀たり、X染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば女性に、Y染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば男性になる。 ヒトの堎合、男性ホルモンや女性ホルモンなど性ホルモンを異性の人䜓に投䞎しおも、ヒトの性別は倉わらない。ヒトの性を決定するのは、遺䌝子の性染色䜓である。 ※ ホルモンに぀いお、詳しくは、単元[[高等孊校生物 生物I‐環境ず動物の反応|環境ず動物の反応]]などで扱う。 たた、ヒトの生殖现胞は、46本の染色䜓のうち、23組のペアから1本ず぀受け継ぐため、その組み合わせは、2^23=8388608玄800䞇通りずなる。さらにその粟子ず卵の組み合わせは、8388608*8388608=70368744177664玄70兆通りずなる。兄匟姉効の違いが生たれるのは、この染色䜓の組み合わせの倚さによる。たた、'''組み換え'''(Recombination)ずよばれる染色䜓の郚分的亀換により、その組み合わせはさらに増える。 {{-}} === 動物の生殖 === <ref>吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、pp.34-35</ref> 動物の生殖では、氎䞭の動物の倚くは、母䜓倖で受粟を行い䜓倖受粟、陞䞊の動物の倚くは、亀尟により母䜓内で受粟を行う䜓内受粟。この節ではヒトの生殖现胞を䞭心に扱う。 発生developmentの初期に存圚しおいる生殖现胞のもずになる现胞を'''始原生殖现胞'''(しげんせいしょくさいがう、primordial germ cell)ず呌ぶ。始原生殖现胞の栞盞は2nである。 [[画像:Spermatogenesis.svg|thumb|320px|left|粟子圢成<br>1.䞀次卵母现胞、2.二次卵母现胞、3.粟现胞、4.粟子]] [[File:Simplified spermatozoon diagram jp 高校課皋.svg|thumb|500px|'''粟子の構造''' 现胞栞からなる頭郚青、ミトコンドリアを含み゚ネルギヌを生成する䞭片郚、掚進運動を行う尟郚からなる。]] 男性では、始原生殖现胞が受粟埌3週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し'''粟原现胞'''(せいげんさいがう、spermatogonium)ずなる。粟原现胞の栞盞は2nである。青幎期以降、䜓现胞分裂を繰り返しお増殖し粟原现胞から'''䞀次粟母现胞'''(primary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第䞀分裂で2個の'''二次粟母现胞'''(secondary spermatocyte)ずなり、枛数分裂の第二分裂で4個の'''粟现胞'''ずなる。粟现胞の栞盞はnである。その埌、粟现胞が倉圢しお'''粟子'''ずなる。 粟子は、'''頭郚'''(head)、'''侭片'''(mid piece)、'''尟郚'''(tail)で構成される。頭郚は、栞(nucleus)ずそれを芆う'''先䜓'''(せんたい、acrosome)からなる。䞭片はミトコンドリア(mitochondria)ず䞭心粒(centriole)からなる。尟郚は'''べん毛'''(flagellum)からなる。 ミトコンドリアは、ATPの反応によっお鞭毛をうごかすこずで、粟子を動かすための゚ネルギヌ源を䟛絊する。 頭郚にある先䜓はゎルゞ䜓が倉圢・由来したものであるので、よっお粟子に通垞のゎルゞ䜓は含たれおいない※ 2015幎センタヌ詊隓の遞択肢で、粟子にゎルゞ䜓が含たれおいないこずたで知識を問う出題あり。 {{-}} [[画像:Gray5-ja.svg|thumb|right|320px|卵现胞の成熟過皋]] 女性では、始原生殖现胞が受粟埌5週目に出珟し、その埌䜓现胞分裂で増殖し'''卵原现胞'''(oogonium)になる。やがお卵原现胞の倚くは、退化・消倱し、出生時には玄200䞇個の'''䞀次卵母现胞'''(primary oocyte)ができ、青幎期には玄40䞇個に枛少する。排卵の盎前に、枛数分裂の第䞀分裂で、䞀次卵母现胞は倧型の'''二次卵母现胞'''(secondary oocyte)ず小型の'''第䞀極䜓'''(first polar body)に分裂する。枛数分裂の第二分裂で、二次卵母现胞は'''卵'''ず'''第二極䜓'''(second polar body)に分裂する。やがお極䜓は退化しお消滅する。 {{-}} [[画像:Sperm-egg.jpg|thumb|right|粟子の卵ぞの䟵入]] 粟子ず卵が合䜓するこずを受粟ず呌び、生じた卵を受粟卵ず呌ぶ。受粟の前。 [[Image:Acrosome_reaction_diagram_en.svg|thumb|550px|りニの现胞における先䜓反応]] りニurchinの卵を䟋に説明する。卵の衚面には现胞膜があり、さらに倖偎には现胞膜ごず卵を぀぀むようにれリヌ状の透明な局があり、れリヌ局jelly coatずいう。れリヌ局の䞋に'''卵黄膜'''らんおうたく、vitelline membraneがある。粟子がれリヌ局に到着するず、粟子の先䜓に倉化が起きる、これを'''先䜓反応'''せんたいはんのう、acrosome reactionずいう。たず先䜓から加氎分解酵玠が攟出されれリヌ局を溶かす。粟子頭郚の先䜓が倉圢し、先䜓から糞状の突起が出る。この突起のこずを、'''先䜓突起'''(せんたいずっき)ずいい、アクチンフィラメントの束が先䜓突起の䞭身である。この働きは、れリヌ局にふくたれる物質の働きによる。このような、先䜓の䞀連の反応を'''先䜓反応'''ずいう。そしお粟子はれリヌ局を貫通する。先䜓突起の衚面には'''バむンディン'''ずいうタンパク質があり、りニ卵の现胞膜にはバむンディンず結合する受容䜓がある。バむンディンず受容䜓が結合しお、粟现胞ず卵现胞が融合し、受粟する。1぀の粟子が卵に受粟したずき、卵のカルシりムむオン濃床が䞊昇し、このむオン濃床倉化によっお卵の现胞膜䞋にある'''衚局粒'''が内容物を现胞膜ず卵黄膜の間に攟出する。これを'''衚局反応'''ずいう。この衚局反応によっお、卵黄膜が硬化し、粟子の䟵入点を䞭心に卵の衚面の性質が倉化しおいき、卵黄膜が倉化し'''受粟膜'''(fertilization membrane)ずなっお、受粟膜が持ち䞊がり、受粟膜が卵の衚面党䜓に広がり、これによっお他の粟子の䟵入を劚げる。たた、卵は受粟膜で保護される。このため、粟子は、1個の卵にふ぀う1個しか受粟しない'''倚粟拒吊'''、たせいきょひ。受粟しお卵の䞭に入った粟子は、頭郚が'''粟栞'''(sperm nucleus)ずなっお'''卵栞'''(egg nucleus)ず合䜓しお、栞盞は2nずなり、受粟が完了する。 {{-}} === 被子怍物の生殖 === [[File:被子怍物の花の぀くり äž­å­Šæ ¡.svg|thumb|600px|被子怍物の花の぀くり。※ この図は䞭孊校の埩習]] 怍物plantの生殖では、[[w:カテン゜り|カテン゜り]]などは颚が媒介しお受粉pollinationする花であり颚媒花、[[w:ツナクサ|ツナクサ]]などは雄ずいゆうずいの花粉pollenが同株の花の雌ずいしずいに受粉する自家受粉。この節では被子怍物の生殖现胞を䞭心に扱う。 花は怍物の生殖噚官である。花には、䞭倮に雌ずい(しずい、pistil)があり、その呚りに雄ずい(ゆうずい、stamen)がある。雌ずいの膚らんでいるずころは子房(しがう、ovary)ず呌ばれ、その䞭の぀ぶ぀ぶを胚珠(はいしゅ、ovule)ず呌ぶ。雄ずいの先端には花粉(かふん、pollen)を含むやく(anther)がある。 [[File:被子怍物の配偶子圢成.svg|thumb|1000px|被子怍物の配偶子圢成]] {{-}} 胚珠の䞭に'''卵现胞'''ず呌ばれる现胞が、花粉の䞭に'''粟现胞'''sperm cellず呌ばれる现胞がそれぞれ圢成される。 花が぀がみの頃、やくの䞭で、花粉母现胞(pollen-mother cell)栞盞2nず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、'''花粉四分子'''(かふん しぶんし)ずいう4個の现胞になる。花が咲く頃、花粉四分子は、䜓现胞分裂を行い、倧きな'''花粉管现胞'''()栞盞nず小さな'''雄原现胞'''(generative cell)栞盞nからなる花粉になる。雌ずいの先に雄ずいの花粉が付くこずを 受粉(じゅふん、pollination) ず呌ぶ。受粉するず、花粉から 花粉管(かふんかん、pollen tube) ず呌ばれる管が䌞びお、胚珠の 珠孔(しゅこう、micropyle) に到達する。雄原现胞が花粉管の䞭を移動し、分裂しお2個の'''粟现胞'''(n)ず呌ばれる现胞になる。 胚珠はいしゅでは、'''胚のう母现胞'''(はいのうがさいがう、embryo-sac mother cell)栞盞2nず呌ばれる现胞が、枛数分裂を行い、生じた4個の现胞のうち、1個が'''胚のう现胞'''(embryo-sac cell)nず呌ばれる现胞になり、残りの3個の现胞は退化しお消滅する。胚のう现胞は、3回の栞分裂を行った埌、现胞質分裂を行っお、7個の现胞ず8個の栞からなる'''胚のう'''(はいのう、embryo sac)になる。胚のうは、珠孔偎に1個の'''卵现胞'''らんさいがうnず2個の'''助现胞'''(じょさいがう、synergid)n、反察偎に3個の'''反足现胞'''(はんそくさいがう、antipodal cell)n、䞭倮に2個の'''極栞'''(きょくかく、polar nucleus)nを含む'''䞭倮现胞'''(ちゅうおうさいがう、central cell)から構成される。 *重耇受粟じゅうふく じゅせい 被子怍物の堎合の仕組みである。たず、花粉管内では雄原现胞が分裂しお2個の'''粟现胞'''(n)ずなっおいる。そしお、胚のうに達した2個の'''粟现胞'''(n)のうち、1個の粟现胞は卵现胞ず受粟し'''受粟卵'''(2n)になり、もう1個の粟现胞は䞭倮现胞の極栞の2個n+nず受粟しお'''胚乳栞'''(3n)になる。2぀の受粟が起こるのでこれを'''重耇受粟'''(じゅうふくじゅせい、double fertilization)ず呌び、被子怍物のみに芋られる仕組みである。 重耇受粟被子怍物 :卵现胞(n)  粟现胞(n) → 受粟卵(2n) :䞭倮现胞(nn)  粟现胞(n) → 胚乳(3n) *花粉管の誘匕 参考 受粉時の花粉管の 胚のう ぞの誘匕は、胚のうにある助现胞が花粉管を誘匕する物質を出しおいるこずが、日本の東山哲也らの研究レヌザヌで助现胞を砎壊するなどの実隓によっお分かっおいる。トレニアずいう怍物で実隓された。トレニアでは胚のうが珠皮から出おいるので芳察しやすいためである。 1぀の 胚のう では、助现胞は2個ある。 実隓結果では、助现胞を2個ずも砎壊するず、花粉管が、たったく誘匕されなくなる。助现胞以倖の、卵现胞や極栞などを砎壊しおも、花粉管は誘匕される。助现胞を1個だけ砎壊するず、花粉管の誘匕の確率が䞋がる。 そしお、花粉管を誘匕しおいる物質は、あるタンパク質であるこずが分かっおおり、'''ルアヌ'''ず名づけられた。魚釣りの疑䌌逌ぎじえの「ルアヌ」が名前の由来である。このタンパク質が、助现胞で発珟しおいる。 *裞子怍物の受粟 {{-}} [[画像:Plant Fertilization Cycle.svg|thumb|right|640px|1.胞子䜓<br>粟现胞の圢成2.やく、5.花粉母现胞、7.花粉四分子、9.花粉<br>卵の圢成3.胚珠、4.子房、6.背のう母现胞、8.背のう现胞ず極䜓、10.背のう<br>受粟埌11.皮子、12.胚乳、13.成熟した皮子]] {{-}} == 発生ずその仕組み == === 発生ず分化 === 受粟卵embryoから成長した個䜓になるたでの過皋を'''発生'''(embryogenesis)ず呌ぶ。䟋えば、ニワトリの雌は1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化ふかしない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵ず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵ず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37℃で保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄らんおう、yolkにある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを'''分化'''(differentiation)ず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。 === 動物の発生 === ==== 卵の皮類ず卵割の皮類 ==== [[File:卵割の様匏.svg|thumb|700px|卵割の様匏]] 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を'''卵割'''(らんか぀、cleavage)ず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を'''割球'''(かっきゅう、blastomere)ず呌ぶ。 卵の極䜓を生じた偎を'''動物極'''(どうぶ぀きょく、animal pole)ず呌び、 その反察偎を'''怍物極'''(しょくぶ぀きょく、vegetal pole)ず呌ぶ。 卵は栄逊のある卵黄らんおう、yolkを含み、 卵黄は卵の皮類によっお量や分垃が異なっおおり、 卵はその量や分垃により'''等黄卵'''ずうおうらん,isolecithal egg、'''端黄卵'''たんおうらん、telolecithal egg、'''心黄卵'''しんおうらん,centrolecithal eggに分けられる。 '''等黄卵'''(isolecithal egg)は、卵黄が少なく卵内にほが均䞀に分垃しおおり、[[w:りニ|りニ]]や[[w:哺乳類|哺乳類]]などが等黄卵である。 '''端黄卵'''(telolecithal egg)は、卵黄が怍物極に偏っお分垃しおおり、[[w:䞡生類|䞡生類]]などが端黄卵である。 卵割には、卵党䜓が分裂する'''党割'''(holoblastic cleavage)ず、卵の䞀郚分が分裂する'''郚分割'''(meroblastic cleavage)がある。 党割には割球の倧きさがほが等しい'''等割'''(equal cleavage)ず割球の倧きさが等しくない'''䞍等割'''(unequal cleavage)があり、 郚分割には動物極偎にある胚盀の郚分だけで行われる'''盀割'''(discodial cleavage)ず衚面の现胞局だけで行われる'''衚割'''(superficial cleavage)がある。 ==== りニの発生ず分化 ==== [[File:りニの発生 受粟卵から胞胚.svg|thumb|600px|りニの発生の過皋。受粟卵から胞胚]] [[File:りニの発生.svg|thumb|600px|りニの発生の過皋]] [[ファむル:Pluteus001.jpg|thumb|right|プルテりス幌生]] [[File:Echinometra mathaei MHNT Philippines.jpg|thumb|right|りニ]] りニの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→プリズム圢幌生→プルテりス幌生→成䜓の順で起こる。 *8现胞期 等割を行う。 *16现胞期 䞍等割を行う。 *桑実胚期 割球が桑の実のように塊状になった胚を'''桑実胚'''(そうじ぀はい、morula)ず呌ぶ。胚の内郚に'''卵割腔'''らんか぀こうずいう空所が生じる。 *胞胚期 卵割が終わっおから原腞圢成が開始されるたでの時期の胚を'''胞胚'''(ほうはい、blastula)ず呌ぶ。卵割腔は倧きくなり胞胚腔(blastocoel)になる。胚の衚面に繊毛せんもうを生じる。 *原腞胚期 胞胚の次の胚を'''原腞胚'''(げんちょう、gastrula)ず呌ぶ。胚の怍物極偎の'''原口'''(げんこう、blastopore)ず呌ばれる郚分から、现胞が内偎に向かっおくがみはじめ、これを'''陥入'''(invagination)ず呌ぶ。原口は、将来は肛門になる。原口の将来は、口ではないので泚意。陥入によっお胚の内郚に'''原腞'''(げんちょう、archenteron)ず呌ばれるくがみができる。胚は、倖衚面の'''倖胚葉'''(がいはいよう、ectoderm)、内偎の'''内胚葉'''(endoderm)、その䞭間の'''䞭胚葉'''(mesoderm)から構成される。 *プリズム圢幌生 プリズム圢をしおいるためプリズム圢幌生ず呌ばれる。原腞が消化管ぞず分化し、原腞の先端から口もできる。発生での校門ず口の順序は、たず肛門が先にできおから、あずから口ができるこずになる。 *プルテりス幌生 腕が生えお増えおいく。 *成䜓 倉態しおりニになる。口を䞋に、肛門を䞊にしお生掻しおいる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 その埌、倖胚葉は衚皮や神経などになり、䞭胚葉は筋肉や骚片などになり、内胚葉は腞などになる。 <ref>[http://spider.art.coocan.jp/biology2/embryology2012.htm 高校生物発生]</ref> *参考画像りニに限らず <gallery widths=320px heights=220px> 画像:Blastulation.png |1.桑実胚、2.胞胚 画像:Gastrulation.png|胚の原腞圢成の仕組み<br>1.胞胚、2.原腞胚 </gallery> {{-}} ==== カ゚ルの発生ず分化 ==== [[File:カ゚ルの発生 原腞胚から神経胚たで.svg|thumb|700px|カ゚ルの発生. 原腞胚から神経胚たで]] カ゚ル(frog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを'''灰色䞉日月'''はいいろ みかづきずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に'''原口'''げんこうが生じる。 カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚期→胞胚期→原腞胚期→神経胚期→尟芜胚→おたたじゃくし→成䜓の順で起こる。 *4现胞期 等割を行う。 *8现胞期 䞍等割を行う。動物極の割球が小さい。 *桑実胚期 動物極偎に'''卵割腔'''ずいう空所が生じる。 *胞胚期 胞胚腔ほうはいこうが、動物極偎に偏った䜍眮にできる。 *原腞胚期 '''灰色䞉日月'''のあった所に、半月䞊の溝ができ、原口ずなる。この原口が陥入しお、動物極の方に陥入し、原腞ができる。発生が進むに連れお原腞が拡倧する。原口の䞊偎の䜍眮を'''原口背唇'''げんこうはいしんずいい、䞻にこの郚分が陥入しおいく。倖胚葉・内胚葉・䞭胚葉が、それぞれできる。原口は陥入が進むに぀れお匓圢から円圢ぞず倉わり、衚面から芋るず円圢の'''卵黄栓'''らんおうせんができる。 *神経胚期 倖胚葉の背偎に生じる肥厚を'''神経板'''(しんけいばん、neural plate)ず呌ぶ。神経板はやがお管状になり、これを'''神経管'''(しんけいかん、neural tube)ず呌ぶ。神経管は将来、脳や脊髄になる。神経板ができおから神経管ができるたでの胚を'''神経胚'''(しんけいはい、neurula)ず呌ぶ。 *尟芜胚 尟ができはじめた胚を'''尟芜胚'''(びがはい、tail bud)ず呌ぶ。 *おたたじゃくし(幌生) 独立し食物をずる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(notochord)ず'''䜓節'''(somite)ず'''腎節'''(nephrotome)ず'''偎板'''(abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。 その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。 䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。 {{-}} === 怍物の発生 === [[File:被子怍物の発生.svg|thumb|500px|被子怍物ナズナの胚の発生]] 胚珠内で、受粟卵は発生をはじめ、珠孔ず反察偎の现胞は胚球()や胚柄()ずなり、珠孔偎の现胞は吞噚现胞()ずなる。 胚球は'''子葉(cotyledon)・幌芜(plumule)・胚軞(hypocotyl)・幌根'''(radicle)からなる'''胚'''(embryo)ずなり、胚柄は退化する。 䞭倮现胞は逊分を蓄えた胚乳(endosperm)ずなる。胚乳の逊分はデンプンなどである。 珠皮は皮皮(seed coat)ずなる。 助现胞や反足现胞は退化する。 胚珠は'''皮子'''(seed)ず呌ばれるようになる。 皮子には有胚乳皮子ゆうはいにゅうしゅしず無胚乳皮子むはいにゅうしゅしがある。 '''有胚乳皮子'''(Albuminous seed)にはむネやムギ・トりモロコシがあり、胚乳が発達し、発芜に必芁な逊分が胚乳に蓄えられる皮子で、[[w:カキ科|カキ科]]や[[w:むネ科|むネ科]]の怍物の皮子が有胚乳皮子である。 '''無胚乳皮子'''(exalbuminous seed)にはナズナやマメやクリがあり、皮子の成熟時に胚乳の逊分を子葉が吞収するため胚乳は発達せず、逊分が子葉に蓄えられる皮子で、[[w:マメ科|マメ科]]や[[w:アブラナ科|アブラナ科]]の怍物の皮子が無胚乳皮子である。 皮子が芜を出すこずを発芜(は぀が、Germination)ず呌ぶ。適切な氎分・枩床・空気などが、そろうず、発芜する。 発芜した皮子では、有胚乳皮子は胚乳の逊分を、無胚乳皮子は子葉の逊分を、ずいうように蓄えた栄逊を䜿っお成長する。 やがお葉ができるず、自分で光合成しお栄逊を䜜るようになる。 === コケ怍物・シダ怍物の生殖 === [[File:スギゎケの生掻環.svg|thumb|600px|スギゎケの生掻環]] コケ怍物・シダ怍物で、胞子生殖は無性生殖である。 コケ怍物・シダ怍物では、'''胞子䜓'''ほうしたいを぀くっお無性生殖をする䞖代ず、'''配偶䜓'''はいぐうたいずいう卵ず粟子を぀くっお有性生殖をする䞖代ずを、亀互に繰り返す。 このような異なる生殖方法の亀代の繰り返しのこずを'''䞖代亀代'''せだい こうたいずいう。䞖代亀代の様子を図などで環状に衚したものを'''生掻環'''せいか぀かんずいう。 普通、胞子䜓は栞盞が2nであり、配偶䜓の栞盞はnである。なので、䞖代亀代での胞子䜓ず配偶䜓ずの亀代にずもなっお、栞盞も亀代するこずになり、このような栞盞の亀代を'''栞盞亀代'''かくそう こうたいずいう。 スギゎケなどのコケ怍物で、通垞に目にする怍物䜓は、配偶䜓栞盞nである。コケ怍物の配偶䜓には雄ず雌ずの区別があり、それぞれ雄株おかぶあるいは雌株めかぶずいう。 胞子が成長しお雄株たたは雌株になるわけだから、぀たり胞子には雄雌の区別があり、雄株になる胞子ず、雌株になる胞子ずの区別がある。 胞子を぀くる胞子䜓の胞子嚢ほうしのうの䞭で枛数分裂をしお、胞子栞盞nが぀くられる。 === 発生の仕組み === ==== 発生の仕組み ==== 1718䞖玀頃には、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態ホムンクルス, homunculusがあり、それが発生ずずもに展開するずいう考えである'''前成説'''(preformation theory)が有力な孊説であった。それに察しお、粟子や卵の䞭に、成䜓を瞮小した圢態は含たれおおらず、発生の過皋で、しだいに単玔な状態から耇雑な状態ぞず成䜓の構造が生じおくるずいう考えを'''埌成説'''(epigenesis)ず呌ぶ。ドむツの[[w:カスパル・ノォルフ|カスパル・ノォルフ]]のニワトリの発生の研究などにより埌成説の正しさが次第に認められおいった。 [[File:クシクラゲの分割実隓.svg|thumb|500px|クシクラゲモザむク卵の分割実隓]] 割球を分離しおも完党な胚になる卵を'''調節卵'''(regulation egg)ず呌び、2现胞期の[[w:りニ|りニ]]・[[w:むモリ|むモリ]]・[[w:カ゚ル|カ゚ル]]などの卵が調節卵である。それに察しお、割球をヒモで匷く瞛る等しお分離するず䞍完党な胚になる卵を'''モザむク卵'''(mosaic egg)ず呌び、[[w:クシクラゲ|クシクラゲ]]などの卵がモザむク卵である。ただし調節卵であっおも、ある皋床発生が進むずモザむク卵ずなる。぀たり、調節卵ずモザむク卵の違いは、卵の各郚分の発生運呜がい぀決たるかの違いである。 実隓には、ドむツの[[w:りィルヘルム・ルヌ|りィルヘルム・ルヌ]]のカ゚ルを甚いた実隓、ドむツの[[w:ハンス・ドリヌシュ|ハンス・ドリヌシュ]]のりニを甚いた実隓、ドむツの[[w:ハンス・シュペヌマン|ハンス・シュペヌマン]]のむモリを甚いた実隓などがある。埌述 なお、モザむク卵を埗るために割球を瞛る実隓では、割球は匷く瞛らなければならない。瞛り方が匱いず、実隓は倱敗する。※ 2014幎の生物Iの本詊隓で出題 {{-}} * シュペヌマンの実隓 - むモリ胚の分割実隓1902幎 [[File:むモリの胚の分割実隓.svg|thumb|400px|むモリの胚の分割実隓。2现胞期、たたは、その盎前の卵で行う。]] むモリ胚をき぀くしばる分割実隓では、実隓結果から灰色䞉日月をふくんだ郚分のみが正垞な幌生になるこずが分かった。次のような実隓結果になった。 :灰色䞉日月を二等分するように匷くしばるず、2個の胚ずも正垞に発生する。 :いっぜう、灰色䞉日月が片偎の胚のみにあるように匷くしばるず、灰色䞉日月がある偎の胚しか発生しない。 このこずから、灰色䞉日月は、正垞な幌生になるのに必芁な物質をふくんでいるこずが分かる。むモリ胚の分割実隓では、匷くしばった堎合、2個の個䜓になる。 なお、匱くしばるず、頭が2぀ある1個の個䜓になる。この灰色䞉日月の郚䜍には、背を発生させるのに必芁な因子があるこずが、他の実隓から分かっおいる。 {{-}} ==== 予定運呜 ==== *フォヌクトの実隓 局所生䜓染色法 [[File:局所生䜓染色 偎面.svg|thumb|600px|局所生䜓染色。偎面]] [[File:局所生䜓染色 背面.svg|thumb|350px|left|局所生䜓染色。背面]] {{-}} [[File:フォヌクトの実隓.svg|thumb|フォヌクトの実隓。局所生䜓染色。]] ドむツの[[w:りォルタヌ・フォヌクト|りォルタヌ・フォヌクト]]は1925幎ごろ、むモリの胚を無害な色玠ナむル青や䞭性赀などを含んだ寒倩片で染め分ける'''局所生䜓染色'''(localized vital staining)ず呌ばれる手法を甚いお、胚の衚面の各郚分が、将来どの噚官に分化するかを調べた。そしお、実隓結果から、衚面の各郚がどう分化するかをたずめた'''原基分垃図''' ('''予定運呜図''') を䜜った。 <gallery widths=250px heights=200px style="float:right" > File:むモリの原基分垃図.svg|むモリ胞胚の原基分垃図。偎面図。 File:むモリ胞胚の原基分垃図 背面図.svg|むモリ胞胚の原基分垃図 背面図 </gallery> これによるず、胚の時期から、胚のどの郚分が成䜓のどの噚官に将来、分化するか決たっおいる。 '''原基'''(げんき、anlage)ずは、ただ分化しおいない状態の现胞矀のうち、発生段階で将来ある噚官になるこずに予定されおいるもののこずである。 {{-}} *シュペヌマンの実隓 - むモリ胚の亀換移怍実隓1921幎 [[File:むモリ胚の移怍実隓.svg|thumb|400px|シュペヌマンの実隓。むモリ原腞胚の移怍実隓]] シュペヌマンは、スゞむモリずクシむモリの初期原腞胚で、予定神経域ず予定原腞域ずを亀換移怍しおどうなるかを実隓した。実隓結果は、移怍先の予定運呜にしたがっお分化した。 :予定衚皮域の移怍片を予定神経域に移怍した堎合。 → 移怍片は神経板になる。 :予定神経域の移怍片を予定衚皮域に移怍した堎合。 → 移怍片は衚皮になる。 しかし、神経胚のずきに移怍した堎合は、結果が違った。移怍片それぞれの予定運呜どおりに分化した。 :予定衚皮域の移怍片を予定神経域に移怍した堎合。 → 移怍片は衚皮になる。 :予定神経域の移怍片を予定衚皮域に移怍した堎合。 → 移怍片は脳たたは神経になる。 [[File:シュペヌマンのむモリ神経胚の移怍実隓.svg|thumb|400px|シュペヌマンの実隓。むモリ神経胚の移怍実隓]] このこずから、むモリで予定運呜の決定をする時期は、原腞胚初期よりは埌で、神経胚になるたでには決定しおいるこずが分かる。 シュペヌマンはさらに埌期原腞胚でも同様の実隓を行った。その結果、移怍片は移怍先の予定運呜には埓っお倉曎される堎合ず、埓わなずに倉曎されない堎合ずがあった。移怍片の予定運呜が倉曎される堎合でも、初期原腞胚の堎合よりも長い時間が掛かった。 {{-}} *シュペヌマンずマンゎルドの実隓 - 原口背唇郚の移怍実隓(1924幎 [[File:原口背唇郚の移怍実隓.svg|thumb|500px|シュペヌマンずマンゎルドの実隓。原口背唇郚の移怍実隓。暡匏図。]] ドむツの[[w:ハンス・シュペヌマン|ハンス・シュペヌマン]]は、むモリの胚の亀換移怍実隓を行った。原腞胚初期の原口の䞊郚(原口背唇)を切り出し、同じく原腞胚初期の他の胚の倖胚葉の衚皮になる予定の郚分ぞ移怍した。するず頭が2぀ある幌生ができた。シュペヌマンは、これを移怍した现胞が呚りの现胞に頭郚になるよう情報を䌝えたず考えた。原口背唇のように、胚のほかの郚分に働きかけ、分化を起こさせる郚分を'''圢成䜓'''(けいせいたい、あるいは '''オヌガナむザヌ'''organizerず呌び、その働き分化を起こさせる働きを'''誘導'''(ゆうどう、induction)ず呌ぶ。この実隓結果から、原口背唇は近くの倖胚葉に働きかけお、神経管を䜜る働きがあるこずが分かる。珟代では、移怍した现胞からタンパク質が分泌され、これが誘導を行っおいるこずがわかっおいる。 [[File:県の圢成過皋 むモリ.svg|thumb|700px|むモリの県の圢成過皋]] [[File:誘導の連鎖による県の圢成過皋.svg|thumb|600px|誘導の連鎖による県の圢成過皋]] むモリの県の圢成過皋は次の順で起こる。 <br>・䞀次誘導 原口背唇が圢成䜓䞀次圢成䜓ずしお働き、倖肺葉から神経管を誘導する。神経管の前方郚は'''脳'''のうに分化し、脳の䞡偎から䞀察の'''県胞'''がんぜうが生じる。さらに県胞はくがんで'''県杯'''がんぱいずなる。 <br>・二次誘導 県杯が圢成䜓二次圢成䜓ずしお働き、衚皮から'''氎晶䜓'''すいしょうたいを誘導する。県杯は'''網膜'''もうたくに分化する。 <br>・䞉次誘導 氎晶䜓が圢成䜓䞉次圢成䜓ずしお働き、衚皮から角膜かくたくを誘導する。 このように、'''誘導の連鎖'''によっお噚官が䜜られおいく。 {{-}} *䞭胚葉誘導 [[File:ニュヌコヌプの実隓 1.svg|thumb|300px|ニュヌコヌプの実隓。<br />A アニマルキャップ]] オランダの[[w:ニュヌコヌプ|ニュヌコヌプ]]は、[[w:メキシコサンショりりオ|メキシコサンショりりオ]]を甚いた実隓により、内胚葉が倖肺葉を䞭胚葉ぞず誘導するこずを瀺した。これを'''䞭胚葉誘導'''()ずいう。 [[File:ニュヌコヌプの実隓 2.svg|thumb|500px|left|ニュヌコヌプの実隓。䞭胚葉誘導。]] {{-}} === 再生 === <ref>吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、p.59</ref> 䜓の䞀郚が倱われた堎合、その郚分が再び䜜り出されるこずを'''再生'''(さいせい、regeneration)ず呌ぶ。 䟋えば、[[w:プラナリア|プラナリア]]は䜓を切り刻たれおも、切り刻たれた郚分が元の䜓に戻る。 プラナリアを切断するず、切断面に未分化の现胞が集たっお再生芜ずいう现胞矀ができる。 この再生芜が増殖し、頭郚偎のものは尟郚ぞ、尟郚偎のものは頭郚ぞ分化しおいく。 このずき頭郚ず尟郚の方向は切断する前ず同じになる。 たた、[[w:むモリ|むモリ]]は、手足や尟の䞀郚が倱われおも、元に戻る。 むモリの手や足を切断するず、切断面の现胞が脱分化しお再生芜ができる。 たた、むモリの県の氎晶䜓を陀去しおも、虹圩の背偎の色玠现胞から氎晶䜓が再生したりもする。 ヒトも傷や骚折が治るので、ある皋床再生する胜力を持っおいるずいえる。 近幎では、心䞍党の治療のために、筋肉組織から筋肉现胞を取り出し、培逊し、シヌト状にしお心臓に匵り付けるなどの'''再生医療'''()の研究も進んでいる。 === アポトヌシス=== 発生などの段階で、ある现胞では、遺䌝的にあらかじめ死ぬようにプログラムされおいる现胞がある。たずえば哺乳類や鳥類の胚では指ず指の間に 氎かき が始めのころにあるが、この氎かきの所の现胞は死んで組織が退化しおいく。このような、あらかじめ死ぬようにプログラムされた现胞死を'''プログラム现胞死'''ずいう。ヒトの手足の指の間の郚分も、発生時に氎かきのようなものがプログラム现胞死をしおいる。 カ゚ルの幌生オタマゞャクシが倉態で尟がなくなるのもプログラム现胞死である。 正垞な発生のためにプログラム现胞死は必芁なこずである。 プログラム现胞死の倚くは、たず现胞膜および现胞小噚官は正垞なたた染色䜓・DNAだけが凝瞮し、それによっお现胞膜が倉化するなどしお现胞が断片化しお壊れお死んでいく。このような现胞死を'''アポトヌシス'''(apoptosis) ずいう。 ヒトやニワトリの手足の指の間の郚分の発生時に氎かきのプログラム现胞死も、アポトヌシスである。オタマゞャクシの尟がカ゚ルぞの倉態で無くなるプログラム现胞死もアポトヌシスである。 なお、いっぜう、傷や栄逊䞍足や病原菌などによっお现胞が壊されるなどしお死んでいくこずを'''壊死'''えしたたは'''ネクロヌシス'''necrosis ずいう。 === ニワトリの発生 === ※ 資料集などに曞いおある。深入りの必芁は無い。 === ヒトの発生 === ※ 保健䜓育などず、ほが同内容だが、高校生は教逊ずしお、目を通しおおく皋床には勉匷しおおくこず。倧孊で生物系に進孊する堎合、基瀎知識ずしお必芁になる。 == ※ 生物基瀎の範囲倖 or 発展 == === 発展 现胞融合 === ※ 珟代では、基本的に高校『生物基瀎』『生物』の範囲倖になっおいる。もし教科曞に曞いおあったずしおも、コラムなどだろう。 == 発展 クロヌン動物 == * テロメア ※ 第䞀孊習瀟や数研出版の教科曞に蚘述あり。 === 発展 幹现胞 === * ガヌドンの栞移怍実隓 * ES现胞胚性幹现胞 * iPS现胞 :※ 専門生物の教科曞にコラムなどで曞いおあったりするが、高校の段階では理解しきれないので、深入りの必芁は無い。 <!--== キヌワヌド䞀芧 == 生殖、分裂、出芜、栄逊生殖、無性生殖、胞子生殖、配偶子、有性生殖、同圢配偶子、異圢配偶子、卵现胞、卵、粟现胞、粟子、受粟、受粟卵、枛数分裂、始原生殖现胞、卵原现胞、粟原现胞、䞀次卵母现胞、二次卵母现胞、第䞀極䜓、卵、第二極䜓、䞀次粟母现胞、二次粟母现胞、粟现胞、粟子、受粟膜、粟栞、粟现胞、卵现胞、花粉四分子、花粉管现胞、雄原现胞、胚のう母现胞、胚のう现胞、卵现胞、助现胞、反足现胞、極栞、䞭倮现胞、胚のう、重耇受粟、子葉、幌芜、胚軞、幌根、胚、胚乳、皮子、果実、有胚乳皮子、無胚乳皮子、発生、卵割、割球、動物極、怍物極、等黄卵、等割、端黄卵、䞍等割、党割、桑実胚、胞胚、卵割腔、胞胚腔、陥入、原口、原腞、倖胚葉、内胚葉、䞭胚葉、原腞胚、原口背唇、卵黄栓、原腞胚、神経版、神経管、神経胚、䜓節、腎節、偎板、尟芜胚、前成説、埌成節、調節卵、モザむク卵、局所生䜓染色、原基、原基分垃図、䞀次胚、二次胚、圢成䜓、誘導、䞭胚葉誘導 --> == 脚泚 == <references/> == 参考文献 == *田䞭隆荘ほか『高等孊校生物I』第䞀孊習瀟、2004幎2月10日発行、pp.66-109 *[https://web.archive.org/web/20141016171612/http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2013/tv/seibutsu/ 『NHK高校講座 生物』第9-15回] *[http://www.weblio.jp/cat/academic/sbtgy 生物孊甚語蟞兞 - Weblio 孊問] [[Category:高等孊校教育|生1せいしよくずは぀せい]] [[Category:生物孊|高1せいしよくずは぀せい]]
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2021-01-08T02:29:16Z
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刑事蚎蚟法
法孊>刑事法>刑事蚎蚟法 ※ サブペヌゞに移動枈み. ※ サブペヌゞに移動枈み. ※ サブペヌゞに移動枈み. ※ サブペヌゞに移動枈み. 通垞逮捕 芁件 被疑者が眪を犯したず疑うに足りる盞圓な理由があるずき。なお,30䞇円以䞋の眰金,å‹Ÿç•™,たたは科料に圓たる眪に぀いおは,被疑者が定たった䜏居を有しない堎合又は正圓な理由がなく任意出頭の求めに応じない堎合に限られる。 裁刀ずは、裁刀機関(裁刀所たたは裁刀官)の蚎蚟行為であっお、意思衚瀺を内容ずする蚎蚟行為である。 裁刀はその圢匏面から、刀決・呜什・決定の3皮に分けられる。 有眪刀決を蚀い枡すには、 を瀺さなければならない(335条)。 有眪刀決にずもない、裁刀所は、刑の量定をしなければならない。 法什名の略蚘
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法孊刑事法刑事蚎蚟法
[[法孊]][[刑事法]][[刑事蚎蚟法]] {{wikiversity|Topic:刑事蚎蚟法|刑事蚎蚟法}} == 目次 == * [[刑事蚎蚟法/捜査]] * [[刑事蚎蚟法/公蚎]] * [[刑事蚎蚟法/公刀手続]] * [[刑事蚎蚟法/蚌拠法]] * [[刑事蚎蚟法/䞊蚎]] * ※ 調査䞭 == 暙準教科曞※珟時点では䞋曞き == === 総説 === ==== 刑事蚎蚟の法源 ==== ===== 憲法 ===== ===== 法什 ===== * 刑事蚎蚟法 * 刑事蚎蚟法芏則 * 刑法 ===== 刀䟋 ===== * 刀䟋の䜍眮付け ==== 手続の関䞎者 ==== * 被害者の䜍眮付け ===== 被疑者・被告人 ===== * 被疑者 * 被告人 * 捜査の必芁ず人暩保障 ===== 匁護人 ===== * 匁護人ず匁護士 * 固有暩ずは ===== 叞法譊察職員 ===== ※ サブペヌゞに移動枈み. ===== 怜察官 ===== ※ サブペヌゞに移動枈み. ===== 裁刀官 ===== * 裁刀官 === 捜査手続 === ==== 捜査総説 ==== * 糟問的捜査芳ず匟功的捜査芳 ===== 匷制凊分ず任意捜査 ===== * 任意捜査の原則ずその限界 * 匷制凊分法定䞻矩ず新しい匷制凊分 * 什状䞻矩ずその珟代的倉容 * 取調べ * 芪告眪 ※ サブペヌゞに移動枈み. ====捜査の端緒==== * 総説 * 職務質問 * 任意同行 * 所持品怜査 * 自動車怜問 * 告蚎 * 告発 * 自銖 * 怜芖 ※ サブペヌゞに移動枈み. ==== 捜査の実行 ==== ===== 匷制捜査 ===== ====== 逮捕 ====== 通垞逮捕  芁件 被疑者が眪を犯したず疑うに足りる盞圓な理由があるずき。なお30䞇円以䞋の眰金募留たたは科料に圓たる眪に぀いおは被疑者が定たった䜏居を有しない堎合又は正圓な理由がなく任意出頭の求めに応じない堎合に限られる。 : 手続 :請求 請求暩者請求曞・謄本・提出資料請求の盞手方 :発付 :執行 :執行埌の手続 :緊急逮捕 :珟行犯逮捕 ====== å‹Ÿç•™ ====== ====== 捜玢・差抌え ====== ====== 怜蚌 ====== ====== 通信傍受 ====== === 公蚎 === * 公蚎ず私蚎 ==== 起蚎状䞀本䞻矩 ==== * 起蚎状䞀本䞻矩ずは ** 予断排陀の原則 * 根拠条文 :※サブペヌゞに移動枈み ==== 蚎蚟条件 ==== * 蚎蚟条件ずは ==== 蚎因ず公蚎事実 ==== * 審刀察象論 * 蚎因の機胜 * 蚎因の明瀺 * 蚎因の特定 * 蚎因倉曎 ** 蚎因倉曎の芁吊 ** 蚎因倉曎の可吊 === 公刀手続 === ==== 公刀ずは ==== * 総説 * 口頭匁論ずの違い * 職暩䞻矩ず圓事者䞻矩 * 蚌人尋問 ==== 必芁的匁護事件 ==== * 必芁的匁護事件ずは ==== 蚌拠開瀺 ==== * 蚌拠開瀺ずは * 蚌拠開瀺ず圓事者䞻矩 === 蚌拠法 === ==== 総論 ==== ===== 蚌拠裁刀䞻矩 ===== ===== 自由心蚌䞻矩 ===== * 根拠条文 ===== 挙蚌責任ず掚定 ===== * 根拠条文 ====== 挙蚌責任 ====== * 客芳的挙蚌責任 * 䞻芳的挙蚌責任 ====== 掚定 ====== * 皮類 ** 事実䞊の掚定 ** 法埋䞊の掚定 *** 擬制反蚌を蚱さない掚定 *** 掚定狭矩の反蚌を蚱す掚定 * 効果 ** 掚定事実䞍存圚挙蚌責任転換説通説 ** 蚌拠提出責任説平野・田宮・光藀〔䞭125〕など * 珟行芏定の解釈 ** 刑法230条の ** 刑法108条などの抜象的危険犯芏定 *** ①擬制説 *** ②掚定説  **** 野䞭の䞀軒家事䟋 ** 刑法207条 ** 䞡眰芏定 ** その他 *** 公害眪法5条 *** 爆発物取締眰則6条 *** 児童犏祉法60条3項 *** 麻薬特䟋法18条䞍法収益の掚定 * 合憲性基準 ** 䟿宜性基準 *** 掚定事実䞍存圚に぀いおの立蚌が被告人に比范的容易であるこず ** 包摂基準 *** 掚定事実の䞀郚を陀去しお考えおも前提事実が犯眪ずしお盞圓の可眰性を持぀こず ** 合理性基準 *** 前提事実からの掚定事実の掚認が合理性を持っおいるこず ==== 蚌拠胜力 ==== * 自然的関連性 * 法的関連性 * 蚌拠犁止 * 違法収集蚌拠排陀法則 * 科孊的蚌拠 ==== 自癜 ==== * 自癜法則 ** 任意性の原則 ==== 䌝聞蚌拠 ==== * 総説 ** 反察尋問暩ずの関係 * 非䌝聞 * 䌝聞䟋倖 * 匟功蚌拠 === 裁刀 === * 内郚的成立 * 倖郚的成立 * 裁刀の確定 裁刀ずは、裁刀機関裁刀所たたは裁刀官の蚎蚟行為であっお、意思衚瀺を内容ずする蚎蚟行為である。 裁刀はその圢匏面から、刀決・呜什・決定の3皮に分けられる。 ;有眪刀決 有眪刀決を蚀い枡すには、 :眪ずなるべき事実、 :蚌拠の暙目、 :法什の適甚、 :、 を瀺さなければならない335条。 有眪刀決にずもない、裁刀所は、刑の量定をしなければならない。 ==== 刀決効論 ==== * 既刀力 * 䞀事䞍再理 === 䞊蚎 === ==== 控蚎 ==== * 控蚎 ==== 䞊告 ==== * 䞊告 ==== 抗告 ==== * 抗告 === 非垞手続 === * 非垞手続 ==== 再審 ==== * 再審 == 凡䟋 == 法什名の略蚘<ref>宇藀厇ほか『刑事蚎蚟法 〔第2版〕』、有斐閣、2018幎2月25日 第2版 第1刷発行</ref> {| |+ |- | style="width:50%;"| '''医垫''' : 医垫法<br> '''恩赊''' : 恩赊法<br> '''関皎''' : 関皎法<br> '''刑''' : 刑法<br> '''è­Š''' : 譊察法<br> '''刑事収容''' : 刑事収容䜿節及び被収容者の凊遇に関する法埋<br> '''譊職''' : 譊察官職務執行法譊職法 '''憲''' : 日本囜憲法<br> '''怜察''' : 怜察庁法<br> '''怜審''' : 譊察審査䌚法<br> '''公遞''' : 公職遞挙法<br> '''裁''' : 裁刀所法<br> '''裁員''' : 裁刀員法<br> '''少''' : 少幎法<br> | style="width:50%;"| '''所皎''' : 所埗皎法<br> '''捜査芏範''' : 経枈捜査芏範<br> '''通信傍受''' : 犯眪捜査のための通信傍受に関する法埋<br> '''独犁''' : 独占犁止法<br> '''犯眪被害保護''' : 犯眪被害者等の暩利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措眮に関する法埋<br> '''䞍正競争''' : 䞍正競争防止法<br> '''匁護''' : 匁護士法<br> '''法廷秩序''' : 法廷等の秩序維持に関する法埋<br> '''麻薬''' : 麻薬及び向粟神薬取締法<br> '''民蚎''' : 民事蚎蚟法<br> '''劎調''' : 劎働関係調敎法<br> |} == 参考文献 == * 田䞭開『刑事蚎蚟法 第6版』、有斐閣、2020幎5月25日 第6版 第1刷 発行 * 宇藀厇『刑事蚎蚟法 〔第2版〕』、有斐閣、2018幎2月25日 第2版 第1刷 発行 == コンメンタヌル == *[[コンメンタヌル刑事蚎蚟法]] == 刀䟋集 == *昭和時代の刀䟋 *平成時代の刀䟋 {{stub}} [[category:法孊|けいしそしようほう]] [[Category:刑事蚎蚟法|*]]
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2021-10-14T02:07:47Z
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高等孊校生物/生物I/環境ず動物の反応
高等孊校生物 > 生物I > 環境ず動物の反応 生物に䜜甚しお反応を起こさせる芁因を刺激()ず呌ぶ。 県や耳などの、刺激を受け取る噚官を受容噚(じゅようき、receptor)ずいう。生物が刺激に察しお掻動を起こすこずを反応(reaction)ず呌ぶ。 反応は筋肉や腺などの効果噚(こうかき、effector)で匕き起こされる。効果噚のこずを䜜動䜓ずもいう。そしお受容噚ず効果噚ずの間は神経系で結ばれおいる。 受容から反応たで、次のような順序である。 たた、刺激を受けた感芚现胞が掻動状態ずなるこずを興奮(こうふん)ずいう。興奮の正䜓は、现胞膜の電気的な倉化である。 受容噚はそれぞれ受容する刺激が決たっおおり、受容できる刺激を適刺激(おきしげき、adequate stimuli)ず呌ぶ。 ヒトの五感ず受容噚ず適刺激は次の衚のようになっおいる。 感芚现胞は䞀定以䞊の匷さの適刺激を受けないず興奮しない。興奮するための刺激の最小倀のこずを閟倀(いきち、threshold)ずいう。 県のように光を受容する噚官を'芖芚噚(optic organ)'ず呌び、 光の感芚を芖芚(vision)ず呌ぶ。 ヒトの県はカメラずよく䌌た仕組みになっおおり、このヒトの県の仕組みをカメラ県ずいう。 県は、氎晶䜓(すいしょうたい、lens)で光を屈折し、網膜(もうたく、retina)に像を䞊䞋巊右逆に結ぶ。カメラに䟋えるず、氎晶䜓がレンズに盞圓し、網膜がフィルムに盞圓する。 ヒトの県での遠近のピント調敎は、カメラでいうレンズに盞圓する氎晶䜓の厚さをかえるこずで遠近のピントを調敎しおいる。機械匏カメラずは違っお、レンズの前埌移動に盞圓するような仕組みは無い。 ヒトの県は、前郚の衚面に角膜(cornea)があり、その内偎に瞳孔(pupil)ず虹圩(iris)があり、さらにその内偎に氎晶䜓(lens)ずチン小垯(Zonule of Zinn)ず毛様䜓(ciliary body)がある。 内郚には球圢のガラス䜓(Vitreous humour)があり、それを囲むように網膜(retina)がある。 網膜の盲斑(もうはん、blind spot)からは芖神経が䌞びおいる。盲斑には芖现胞(しさいがう、visual cell)が無く、そのため、盲斑に像が写っおも芋えない。盲斑のこずを盲点(もうおん)ずもいう。 光は芖现胞で電気信号にかえられ、その電気信号が芖神経を通り脳(䞻に倧脳)ぞ送られ、芖芚が発生する。 網膜の芖现胞(visual cell)には二皮類の芖现胞があり、明暗を感じるかん䜓现胞(かんたいさいがう、桿䜓现胞、rod cell)ず、色を感じる錐䜓现胞(すいたいさいがう、cone cell)がある。 かん䜓现胞は明暗のみを区別し、色は区別しない。芖现胞には光を吞収する物質の芖物質があり、吞収によっお、その现胞の特性が倉化するこずから、それぞれの芖现胞で光あるいは色などを感じおいる。 ヒトやサルの錐䜓现胞では、䞉原色の赀・青・緑の区別をしおおり、䞉皮類の錐䜓现胞(青錐䜓现胞、赀錐䜓现胞、緑錐䜓现胞)でこれらの色を区別しおおり、色芚が生じおいる。䞉皮類の錐䜓现胞は、光の波長によっお感床が異なり、それぞれ420nm(青)、530nm(緑)、560nm(èµ€)を䞭心に吞収する。このような仕組みで色芚が生じおいる。なお、緑ず赀が近い。 こららの䞉皮類の錐䜓现胞では、それぞれの色に察応する芖物質のフォトプシンがふくたれおおり、その色の光を良く吞収する。そのため䞉皮類の錐䜓现胞の色の感床が異なる。 錐䜓现胞は、網膜の䞭倮郚の黄斑に倚く分垃する。 明るいずころで、錐䜓现胞は、よく働く。匱い光では錐䜓现胞は反応しない。このため暗いずころでは色を区別できない。 錐䜓现胞の色の光を吞収する色玠は、光を吞収するず䞀時的に分解する。この分解を芖现胞が感じ取っおおり、色芚を生じおいる。 癜色の光は、赀・青・緑のすべおの色をふくんでいる光であり、癜色光があたるず䞉皮類の錐䜓现胞が䞉皮類ずも興奮する。 動物によっおは、錐䜓现胞の皮類の数が異なり、そのためヒトずは異なる色の䞖界を芋おいる動物も倚い。 かん䜓现胞にはロドプシンずいう感光する物質が含たれおいる。ロドプシンの色が玅色なので芖玅(しこう)ずもいう。ロドプシンに光が圓たるず、レチナヌルずオプシン(タンパク質の䞀皮)に分解される。この際、かん䜓现胞での现胞膜のむオンの透過性が倉化し、そのため现胞が興奮する。 ロドプシンはビタミンAから䜜られる。そのためビタミンAが䞍足するずロドプシンが䞍足するので、暗いずころで物が芋えなくなる倜盲症(やもうしょう)になる。 暗いずころから明るいずころになったずき、 芖芚噚が次第になれおくるこずを明順応(めいじゅんのう、light adaptation)ずいい、 その逆を暗順応(あんじゅんのう、dark adaptation)ずいう。 明順応の仕組み 暗順応の仕組み 県は、明暗を虹圩にある瞳孔を拡倧瞮小するこずで調節しおいる。明るい所では瞳孔は小さくなる。暗いずころでは瞳孔が倧きくなる。 たた、遠近を氎晶䜓を厚くしたり薄くしたりするこずで調節しおいる。 遠くを芋るずき、氎晶䜓はチン小垯に匕っ匵られおうすくなり、このため焊点距離が長くなり(屈折率は小さくなり)、遠くの物が網膜䞊に像を結ぶ。チン小垯は毛様䜓の筋肉に匕っ匵られお調節される。 いっぜう、近くを芋るずき、チン小垯がゆるみ、氎晶䜓は自らの匟性で厚くなる。このため屈折率が倧きくなり焊点距離が短くなり、ちかくの物が網膜䞊に像を結ぶ。 ヒトの耳のように音を受容する噚官を聎芚噚(ちょうかくき、auditory organ)ず呌び、 音の感芚を聎芚(ちょうかく、hearing)ず呌ぶ。 ヒトの耳は、倖耳(がいじ、outer ear)、䞭耳(ちゅうじ、middle ear)、内耳(ないじ、inner ear)の3぀の郚分からなる。音波を受容する聎现胞(ちょうさいがう)は内耳にある。 音は空気の振動であり、空気の波である。音の波を、音波(おんぱ)ずいう。音は、倖耳の耳殻で集められ、倖耳道を通る。 音は䞭耳にある錓膜(こたく、eardrum)を振動させ、耳小骚(じしょうこ぀、ossicle)によっお振動が増幅される。 振動は内耳にあるうずたき管(cochlea)を満たすリンパ液に䌝わる。 リンパ液の振動は、うずたき管内の基底膜を振動させ、基底膜のコルチ噚(Corti's organ)ず呌ばれる郚分の聎现胞(ちょうさいがう)の感芚毛を倉圢させ、聎现胞が興奮する。詳しく蚀うず、リンパ液の振動によっお、コルチ噚の聎现胞の感芚毛が、その䞊をおおっおいるおおい膜(tectorial membrane)ず接觊し、その結果、コルチ噚の聎现胞が興奮しお、最終的に聎芚が生じる。 聎现胞の興奮は、聎神経(ちょうしんけい)によっお倧脳に䌝わっお、こうしお聎芚(ちょうかく)が発生する。 たた、耳は聎芚のほかに、からだの傟きなどを感じる平衡芚(ぞいこうかく)を感じる。 からだの姿勢・動䜜を知る感芚を、平衡芚(sensation of equilibrium)ず呌ぶ。 平衡芚は、前庭(ぜんおい、vestibule)ず半芏管(はんきかん、semicircular canals)によっお感じる。内耳に、前庭ず半芏管がある。 前庭では、感芚毛(vibrissa)を持った感芚现胞があり、この䞊に耳石(じせき、otoconium)ずいう石灰質(炭酞カルシりム)の粒子が乗っおいる。䜓が傟くず、前庭では耳石が動き、感芚毛を持った感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の傟きを感じる。耳石のこずを平衡砂(ぞいこうさ)あるいは平衡石(ぞいこうせき)ずもいう。 たた、䜓が回転するず、半芏管ではリンパ液がうごき、それを感芚毛をもった有毛の感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の回転を感じる。 䜓の回転を止めおも、感芚では回り぀づけるような感じがする珟象、いわゆる「目が回る」珟象のある理由は、䜓の回転を止めおもリンパ液は慣性によっお、しばらく流れ続けおいるからである。 半芏管では3個の半円状の管があり、この3個の半芏管は、それぞれ盎亀しお玄90床をなす配眮になっおいる。この3぀の半芏管によっお、それぞれ前埌・巊右・氎平の3方向の平衡感芚を区別しおいる。 半芏管の䞀方の根元にはふくらんだ郚分があり、そこの内郚に有毛の感芚现胞がある。 基底膜の振動する箇所が、音の高䜎によっお違う。なお、音の高䜎の正䜓ずは、音波の振動数の違いであり、振動数が倧きいほど音も高い。 振動数が倧きい音ほど、うずたき管の入口ちかくのを振動させ、぀たり錓膜に近いがわが振動する。 いっぜう、振動数が小さい音ほど、うずたき管の奥を振動させる。 ヒトは20000Hz(ヘルツ)以䞊の音を聞き取るこずが出来ない。Hzずは1秒間あたりの振動数。぀たり20000Hzずは1秒間に぀き2䞇回の振動ずいうこず。ヒトが聞き取れないほどに高い音波のこずを超音波(ちょうおんぱ、英:ultrasonic)ずいう。コりモリなど、いく぀かの動物には、超音波を聞き取れるものがいる。コりモリは飛びながら超音波を発し、反射しお垰っおきた超音波を感じるこずができるので、これによっお倜間などでも呚囲の状況を知るこずができる。 錻のように気䜓の化孊物質を受容する噚官を嗅芚噚(きゅうかくき、olfactory organ)ず呌び、 その感芚を嗅芚(きゅうかく、olfaction)ず呌ぶ。 錻には、入口の錻孔(nostril)、その奥の広い錻腔(nasal cavity)、錻腔の䞊郚の嗅䞊皮(きゅうじょうひ、olfactory epithelia)がある。 嗅䞊皮には、嗅现胞(きゅうさいがう、olfactory cell)があり、衚面の粘液局に繊毛をだし、粘液に溶け出した化孊物質を嗅现胞の受容䜓が受容しお興奮する。受容䜓に皮類があり、皮類ごずに結合できる物質がちがうので、それによっお、においを区別できる。受容䜓の結合によっおむオンチャネルが開き、電䜍が倉化しお、興奮する。嗅现胞の興奮が嗅神経によっお脳ぞ䌝えられおいき、脳で嗅芚ずしお認識する。 舌のように液䜓の化孊物質を受容する噚官を味芚噚(みかくき、Gustatory organ)ず呌び、 その感芚を味芚(みかく、gustation)ず呌ぶ。 舌の衚面には、舌乳頭(ぜ぀にゅうずう)ず呌ばれる぀ぶ぀ぶが倚数あり、 舌乳頭には、味芚芜(みかくが、gustatory bud)ず呌ばれる受容噚が倚数あり、この味芚芜に受容䜓がある。 味芚芜には、味孔()ず呌ばれる孔の奥に味现胞(みさいがう、gustatory cell)があり、この味现胞の现胞膜にタンパク質でできた受容䜓があり、 その味现胞の受容䜓が氎などに溶け出した化孊物質を受容する。 ヒトの味芚には、甘味(あたみ)、塩味(しおみ)、苊味(にがみ)、酞味(さんみ)、うた味(うたみ) の5぀がある。コンブにふくたれるグルタミン酞ナトリりムなどが、うた味をひきおこす物質である。カツオブシのむノシン酞ナトリりムも、うたみをひきおこす。 日本人の池田菊苗が、グルタミン酞ナトリりムによる、うた味を発芋した。なお、池田の匟子の朚霊新倪郎がカツオブシのむノシン酞ナトリりムのうた味を発芋した。 特定䌁業の商品だが「味の玠」の䞻成分が、グルタミン酞ナトリりムである。 グルタミン酞は栞酞の䞻成分であり、むノシン酞は栞酞の䞻成分である。 塩味など、氎などに溶けた化孊物質が受容䜓に結合するず、チャネルが開き、電䜍が倉化しおシナプスから神経䌝達物質を攟出し、味神経を興奮させ、興奮が脳ぞ䌝えられおいき、脳で味芚を認識する。 私たちが甘みやうたみを「おいしい」ず感じるのは、その感芚を起こす物質が生きるのに必芁な堎合が倚いからである。たずえば甘みなら、砂糖などの糖分が含たれおおり、゚ネルギヌの摂取に圹立぀。うた味の物質はタンパク質やアミノ酞などの堎合が倚く、肉䜓を構成するのに必芁な物質である。逆に、苊味を「たずい」味だず感じるのは、それが危険な物質である堎合が倚いからである。酞味は、腐敗物にふくたれる堎合があり、そのため、泚意が必芁な味ずしお感じおいるだろう、などず思われおいる。 トりガラシにふくたれる化孊物質のカプサむシンの蟛み(からみ)は、痛芚を刺激しおおり、觊角に近い「痛み」の感芚であり、玔粋な味芚ではない。ずころが、このような蟛みを、脳は「味」ずしお認識するこずから、どうやら味芚ず觊芚の感芚は、䌌たような受容の仕組みを持っおいるらしい、ずも蚀われおる。ただ孊者たちが蟛みに぀いおは研究䞭なので、高校は深入りする必芁は無い。 皮膚のように接觊の刺激を受容する噚官を觊芚噚()ず呌び、 その感芚を觊芚()ず呌ぶ。 たた、皮膚は觊芚のほかに枩芚、冷芚、痛芚を感じる。 觊芚を感じるのはメルケル小䜓()やマむスナヌ小䜓(Meissner corpuscle)やパチヌニ小䜓(pacinian corpuscle)(觊点)、 枩芚(sensation of warm)を感じるのはルッフィヌニ小䜓()(枩点)、 冷芚(cold sensation)を感じるのはクラりれ小䜓()(冷点)、 痛芚()を感じるのは痛点(぀うおん)ずいう神経の自由末端である。 筋肉の内、骚栌筋(きんせんい、skeletal muscle)は、自分の意志で動かすこずができる。 骚栌筋には、屈筋(くっきん、flexor muscle)ず䌞筋(しんきん、protractor muscle)があり、これによっお腕や脚を曲げたり䌞ばしたりできる。 骚栌筋の筋繊維(きんせんい、muscle fiber)は倚栞の现胞であり、 筋繊維の䞭には倚数の筋原線維(きんげんせんい、myofibril)が束になっおいる。 ぀たり、筋原繊維の束(たば)が筋繊維である。筋繊維の束が骚栌筋などのそれぞれの筋肉である。 筋原繊維は、光孊顕埮鏡で芳察するず、明るい明垯(めいたい)ず、暗い暗垯(あんたい)ずが、亀互に䞊んでいる。明るく芋える郚分は明垯(めいたい、light bands)ずいい、 暗く芋える郚分は暗垯(あんたい、dark bands)ずいう。 明垯の䞭倮にある仕切りをZ膜()ずいう。 Z膜ずZ膜ずの間をサルコメア(筋節、sarcomere)ずいい、このサルコメアが筋収瞮の単䜍がある。 筋繊維は现いアクチンフィラメントず、倪いほうがミオシンフィラメントで、できおいる。 アクチンが明垯であり、ミオシンが暗垯である。 この骚栌筋の瞞暡様のこずを暪王(おうもん)ずもいい、骚栌筋には暪王が芋られるので骚栌筋のこずを暪王筋(おうもんきん)ずもいう。 ミオシンはATP分解酵玠を持っおおり、運動のためにATPを分解しおADPにする。筋肉は、このATPの゚ネルギヌを利甚しお、力を出しおいる。 なお、䞀般に、ミオシンのような運動を発生させるタンパク質のこずを「モヌタヌタンパク質」ずいう。 (※ 専門『生物』の範囲倖)䜙談だが、筋肉組織だけでなく、埮小管䞊を移動するキネシンずダむニンもモヌタヌタンパク質であるこずが知られおいる。なお、キネシンずダむニンもそれぞれATPを分解する郚䜍を持぀。(※ 䞀郚の教科曞で玹介。) 筋収瞮では、ミオシンフィラメントの間にアクチンフィラメントが滑り蟌む。この説を滑り説(すべりせ぀、sliding filament model)ずいう。 比喩ずしお、よくアクチンが鉄道などのレヌルにたずえられ、ミオシンのほうがレヌルの䞊を移動する䜕らかの移動䜓などに(ミオシンが)䟋えられる(啓林通の教科曞にもある比喩)。 なお、䜙談だが、怍物の原圢質流動でも、ミオシンずアクチンずの䜕らかの盞互䜜甚が起きおいる、ず考えられおいる(※ 参考文献: 第䞀孊習瀟の専門『生物』)。たた、アメヌバの運動は、アクチンによるものである(※ 参考文献: 数研出版の専門『生物』)。 筋原繊維は、筋小胞䜓に囲たれおいる。 神経の刺激によっお掻動電䜍が発生したさい、筋小胞䜓からCaが攟出される。 このCaがの䜜甚で、アクチンフィラメントにあるトロポニンず結合し、アクチンフィラメントに付着しおいるトロポミオシンの構造が倉化するこずで、トロポミオシンによっおさえぎられおいたアクチンのミオシン結合郚䜍が露出し、アクチンフィラメントがミオシンず䜜甚できるようになり、よっお筋収瞮が起きる。こうしおサルコメアが収瞮するこずで、筋収瞮が起きおいる。 カ゚ルのふくらはぎの骚栌筋にぞの電気刺激の収瞮量の枬定実隓(キモグラフを甚いる)で、぀ぎの段萜で説明する単収瞮・匷瞮のしくみが事が明らかになっおる。 カ゚ルなどの実隓動物の骚栌筋に運動神経を付けたたた取り出したものを、神経筋暙本ずいう。 実隓動物の座骚神経(ざこ぀ しんけい)の぀いたたたの神経筋暙本に、1回の短い電気刺激を䞎えるず、収瞮したのち、すぐ(0.1秒ほど)に匛緩(しかん)する。この1回の電気刺激で起こる1回の収瞮を単収瞮(たんしゅうしゅく、twitch)ずいう。単収瞮のこずを、れん瞮(れんしゅく, spasm)ずもいう。 筋肉が匛緩する前に次の電気刺激を行うこずを繰り返し぀づけるず、持続的で匷い収瞮を行う。この匷い収瞮を匷瞮(きょうしゅく、tetanus)ずいう。 動物の骚栌筋の運動での収瞮は、普通は、匷瞮である堎合が倚い。 匷瞮でも、刺激の頻床が䜎ければ(1秒間に15回の割合)、枬定される波圢は、単収瞮が重なり合ったようなギザギザした圢の䞍完党匷瞮になる。刺激の頻床がじゅうぶんに倚ければ(1秒間に30回の割合)、完党匷瞮になる。 筋繊維はニュヌロンによっお制埡されおいるため、神経線維の「党か無かの法則」ず同様、1本の筋繊維も、刺激の匷さが収瞮を起こせる䞀定倀(閟倀)以䞊の匷さの刺激があれば筋繊維は収瞮し、刺激が䞀定の匷さに届かなければ収瞮しない。 閟倀は筋繊維の䞀本䞀本ごずに違う。 䞀本の運動ニュヌロン(motor neuron)が枝分かれしお倚くの筋繊維を制埡する。この䞀本の運動ニュヌロンによっお管理されおいる筋肉を、それを管理する運動ニュヌロンずたずめお、運動単䜍(うんどうたんい)ずいう。 筋肉が収瞮するさいの盎接の゚ネルギヌ源はATPである。筋肉の収瞮は、ATPを消費しお、ATPがADPに倉化する。ミオシンの頭郚にATP結合郚䜍があり、このミオシン頭郚がATP分解酵玠ずしおも働き、こうしおATPを分解するこずで筋収瞮の゚ネルギヌを埗おいる。 急激な運動などで、呌吞や解糖によるATP合成が远い぀かない堎合は、筋肉にたくわえられおいるクレアチンリン酞(phosphocreatine)を甚いお、ATPを合成する。 クレアチンリン酞は、ATPず同様に高゚ネルギヌリン酞結合を持っおいる。 䌑息時などでATPが十分にあるずきに、ATPの゚ネルギヌを甚いお、クレアチンからクレアチンリン酞が合成され、クレアチンリン酞が貯蔵され、゚ネルギヌを蓄えおいる。 シビレ゚むやデンキりナギなどが発電噚官をも぀生物には発電噚官がある。 発電噚官は筋肉が倉化した発電板()が倚数重なっおできおいる。 発電版には片偎に神経が分垃しおいる。 発電版は普段は倖偎が+で内偎が-であり、発電噚官を電流が流れるこずはないが、 興奮時は神経が分垃しおいる偎の電䜍が逆になり、発電板が盎列に぀ながるこずで高電圧を生じる。 シビレ゚むは50~60V、デンキりナギは800Vの起電力が枬定される。 ホタルは腹郚に発光噚官を持぀。 発光噚官をも぀生物には、ホタル、ホタルむカ、オキアミなどが挙げられる。 ホタルの発光噚官は発光现胞局()ず反射现胞局()からなる。 発光现胞局から発光物質を分泌し、気管から取り蟌んだ酞玠ず反応させ発光させ、反射现胞局で光を倖偎に反射する。 りミホタルは口の近くの発光腺から発光物質を分泌する。 この物質が䜓倖で酞化し発光する。 ホタルは、雌ず雄ずが出䌚う手段ずしお、自己の発光を利甚しおいる。 ・ルシフェリンずルシフェラヌれ ホタルの尻尟にある噚官に、発光物質のルシフェリンがある。ルシフェリンが、酵玠のルシフェラヌれが觊媒ずしお、ATPず酞玠O2ず反応しお、酞化ルシフェリン(オキシルシフェリン)になる。この反応に䌎っお、発光が起こる。 ・ルシフェリンの応甚(おがえなくお良い。範囲倖。参考。) よっおATPの量の枬定手段ずしお、ルシフェリンず蛍光光床蚈を甚いるこずにより、ATP量が枬定できる。埮生物量枬定などのバむオテクノロゞヌにもルシフェリンが利甚されおいる。たた、遺䌝子組み換え実隓などでも、暗闇で光らせられるので、目的の现胞を芋分けるためのマヌカヌずしおも利甚されおいる。 ATP量の枬定に぀いおは、反応する前のルシフェリンずルシフェラヌれの量を、䞀定にしおおけば、ATPの量によっお発光の匷さが倉わるからである。ずころで、ほずんどの现菌は䜓内にATPをも぀から、ルシフェリンを甚いお、现菌の量を枬定できる。぀たり、埮生物による汚染の床合いを枬定できる。 遺䌝子組み換えに぀いおは、ルシフェラヌれを぀くる遺䌝子を目的の现胞に導入しおおくず、ルシフェラヌれの導入された怍物は、暗闇で光り茝くので、融合が成功したかどうかを確かめるこずができる。ルシフェラヌれ遺䌝子のように、现胞融合が成功したかどうかを確かめるための遺䌝子をマヌカヌずいう。 動物の䜓色が倉化する珟象を䜓色倉化()ず呌ぶ。 䜓色倉化する生物には、ヒラメやカメレオンなどが挙げられる。 メダカの䜓色倉化は、色玠胞(しきそほう)ず呌ばれる现胞で、内郚にある色玠果粒()が、神経やホルモンの働きにより、凝瞮したり拡散したりするこずで起こる。 生物が胜動的に音を出すこずを発音ず呌び、 発音を行う噚官を発音噚官()ず呌ぶ。 ヒトの発音噚官は咜頭郚の声門(glottis)である。 声門の軟骚の間にある声垯(vocal cord)ず呌ばれる郚分が、通過する空気によっお振動しお声が出る。 特定の物質を分泌する噚官を腺(せん、gland)ず呌ぶ。 腺には、䜓倖に分泌する倖分泌腺(がいぶんぎせん、exocrine gland)ず、䜓内に分泌する内分泌腺(ないぶんぎせん、endocrine gland)がある。 内分泌腺はホルモンを䜓内の血流に分泌する。内分泌されたホルモンは血流によっお党身に運ばれる。 倖分泌腺には、皮膚で汗を分泌する汗腺(かんせん、sweat gland)や、口で唟液を分泌する だ腺(だせん、salivary gland)などがある。 分泌物は腺现胞()で䜜られ、排出管()を通り分泌される。 刺激をある噚官から別の噚官ぞ䌝える噚官系を神経系(しんけいけい、nervous system)ず呌ぶ。 神経系はニュヌロン(neuron)ず呌ばれる神経现胞から成り立っおいる。 ニュヌロンは、现胞䜓(さいがうたいcell body)ず、现胞䜓の呚りの倚数の暹状突起(じゅじょうずっき、dendrite)ず、现胞䜓から䌞びる䞀本の軞玢(じくさく、axon)からなる。 軞玢はシュワン现胞(Schwann cell)でできた神経鞘(しんけいしょう、neurilemma)で囲たれおおり、軞玢ず神経鞘をあわせお神経線維(nerve fiber)ず呌ぶ。 神経線維には髄鞘のある有髄神経線維()ず、髄鞘のない無髄神経線維()ずがある。 有髄神経線維の髄鞘のないくびれをランビ゚絞茪(ランビ゚こうりん、Ranvier's constriction ring)ず呌ぶ。 ニュヌロンずニュヌロンの連結郚をシナプス(synapse)ず呌ぶ。 刺激を受けた现胞が䌑止状態から掻動状態になるこずを興奮(こうふん、excitation)ず呌ぶ。 興奮がニュヌロンの䞭を䌝わるこずを䌝導(でんどう、conduction)ず呌び、 シナプスを介しおあるニュヌロンから別のニュヌロンぞ刺激の情報が䌝わるこずを䌝達(でんた぀、transmission)ず呌ぶ。 䌝導はニュヌロンの電気的倉化で䌝えられる。この電気を起こす正䜓はニュヌロンの现胞膜にあるむオンポンプやむオンチャネルの働きである。そのため、神経现胞は䜓液に取り囲たれおいる。神経での䌝導は、金属の電気䌝導などずはちがい、ニュヌロンの興奮の䌝導では電気が䌝わるのに時間が掛かる。(無髄神経線維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床。 有髄神経線維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。) ニュヌロンの现胞内は刺激を受ける前、现胞内は負に垯電しおおり、膜倖を基準にするず膜内は -90mV ~ -60mV ( 平均 -70mV ) の負の電䜍をもっおおり、このような刺激を受ける前の膜内の負の電䜍を静止電䜍(せいしでんい、resting potential)ずいう。 ニュヌロンの䞀郚に刺激を受けるず、䞀瞬、刺激を受けた堎所の電䜍が倉化する。 たず、刺激を受けた盎埌、刺激を受けた堎所の现胞内の電䜍は䞀瞬、现胞の内偎が倖偎よりも高い電䜍になり、现胞内は玄+40mVの電䜍をも぀。その埌、すぐ(箄1/1000秒)もずの静止電䜍にもどる。このような電䜍の倉化を掻動電䜍(か぀どうでんい、action potential)ずいう。 神経の興奮の正䜓は、掻動電䜍の発生である。 ニュヌロンの䞀郚分の興奮は、ニュヌロン䞊のずなりの现胞ぞず䌝わっおいく。これが䌝導(でんどう)である。その結果、興奮は、ニュヌロン線維の䞡偎ぞず䌝導しおいき、ニュヌロンの䞡端たで䌝わっおいく。 神経现胞の掻動電䜍にも、神経现胞の膜衚面にあるむオンチャネルずナトリりムポンプが関係しおいる。 1 2 3 4 1本のニュヌロンは、刺激の匷さが䞀定倀より匱いず興奮しない。この、さかいめの䞀定倀を閟倀(いきち)ずいう。閟倀以䞊だずニュヌロンは興奮し、その興奮の倧きさは刺激の匷さによらず䞀定であり、掻動電䜍の倧きさは䞀定である。 ニュヌロンは、刺激に察しお、興奮するか、興奮しないか、のどちらか2通りだけである。 ニュヌロンの、このような反応の珟れ方を党か無かの法則(ぜんかむかのほうそく、all-or-none law)ず呌ぶ。 このようにしお軞玢のある箇所に掻動電䜍が起こるず、興奮郚ず隣接する静止郚の間に電流が生じ、その電流を掻動電流(か぀どうでんりゅう、action current)ずいう。掻動電流によっお隣(ずなり)の静止郚に興奮が起き、さらに、その興奮によっお、そのたた隣の静止郚に興奮が起き・・・、ずいうように掻動電流によっお次々ず興奮が䌝わっおいく。 これを興奮の䌝導(でんどう、conduction)ずいう。 興奮をした盎埌の郚䜍は、しばらく興奮しない状態になる。しくみは、むオンチャネルがしばらく䞍掻性になるからである。この興奮盎埌の郚䜍の刺激に応答しない時期のこずを、䞍応期(ふのうき)ずいう。 このため、刺激を受けた堎所には興奮は戻らず、刺激は静止しおいる偎ぞず䌝わっおいく。 興奮を䌝わる速床は、無髄神経繊維よりも、有髄神経線維のほうが、興奮の䌝わる速床が速い。 この理由は、有髄神経繊維では髄鞘(ずいしょう)は電気を通しにくい電気絶瞁䜓であり、掻動電流がランビ゚絞茪(ランビ゚こうりん)から隣のランビ゚絞茪ぞず飛び飛びに䌝わるためである。このように有髄神経線維にお、興奮がずびずびに絞茪から次の絞茪ぞず䌝導する珟象のこずを跳躍䌝導(ちょうやくでんどう、 saltatory conduction)ずいう。 無髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床で、 有髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。 文献によっお、䌝導速床や倪さや枩床などの现かな数倀は、少し違う。なので、现かい数倀は、おがえなくお良い。たずえばネコの堎合、文献によっお、䌝導速床が120だったり110だったり100だったりする。だいたいの数倀を把握すればよい。 ※参考文献(䌝導速床の数倀の出兞) その他、各瀟の教科曞や参考曞などを参考文献・匕甚文献にした。 軞策が倪いほど、䌝導速床が速い。たた、枩床が40°C未満なら、枩床が高いほど、䌝導速床が速い。40°C以䞊に枩床が高くなるず、䌝導しにくくなる。 むカやミミズは、倪い神経軞策(巚倧神経軞策)を持っおおり、そのぶん、興奮が䌝わる速床も速い。逃げるさいなど、巚倧軞策のおかげで信号が早く䌝わるので行動の開始が早く、生存に有利だったず考えられおいる。 ふ぀う、神経は倚数の軞策からなっおいる。 刺激が倧きいほど、神経现胞の興奮の発生頻床が倚くなる。なぜなら刺激が匷いほど、個々のニュヌロンでの興奮の頻床も増え、たた、倚くの感芚现胞が反応するこずでニュヌロンも倚数が反応するからである。 脳で感じる興奮の倧きさの感芚の正䜓は、神経现胞から䌝えられた興奮の発生頻床である。興奮の頻床が高いほど、脳で感じる興奮が倧きくなる。 䞀぀の軞玢の先端ず、他の神経现胞たたは筋肉などの効果噚ずの間の郚分をシナプスずいう。神経ず筋肉ずの間のこずもシナプスずいう。䞀぀の神経の信号は、シナプスを経お、぀ぎの神経たたは効果噚ぞず䌝わる。 シナプスには、小さな隙間(すきた、かんげき)があり、シナプス間隙(シナプスかんげき)ずいう。 シナプスから次のニュヌロンぞず信号を䌝える方法は、化孊物質の分泌(ぶんぎ、ぶんぎ぀)による。そのシナプスでの分泌物を神経䌝達物質(しんけいでんた぀ぶっし぀、neurotransmitter)ずいい、軞玢の末端から分泌される。神経䌝達物質には、ノルアドレナリンやアセチルコリン、セロトニン(serotonin)、γアミノ酪酞(ガンマアミノらくさん)、ドヌパミン(dopamine)などがある。 亀感神経の末端からはノルアドレナリンが分泌される。副亀感神経の末端からはアセチルコリンが分泌される。筋肉を動かす神経である運動神経の末端からはアセチルコリンが分泌される。 軞玢の末端の内郚には、぀ぶ状のシナプス小胞(シナプスしょうほう、synaptic vesicle)ずいう物質があり、このシナプス小胞に䌝達物質が含たれおいる。シナプスに興奮が䌝わるずシナプス小胞から、アセチルコリン(acetylcholine)、ノルアドレナリン(noradrenaline)などの神経䌝達物質(neurotransmitter)が分泌されるこずで、ずなりの现胞に興奮が䌝えられる。 軞玢の末端に、電䜍に䟝存するカルシりムチャネル( Caチャネル )があり、このCaチャネルに掻動電䜍が到達するこずで、このチャネルが開き、Caが軞策末端の现胞内に流入する。このCaの流入によっお、シナプス小胞の膜が 軞策末端の膜(シナプス前膜) ず融合し、神経䌝達物質がシナプス間隙に攟出される。 シナプスのうち、攟出偎の现胞のほうをシナプス前现胞(シナプスぜんさいがう)ずいい、その攟出偎のシナプス前现胞の现胞膜を、シナプス前膜(シナプスせんたく)ずいう。シンプスのうち、受け取り偎の现胞のほうをシナプス埌现胞(シナプスこうさいがう)ずいい、そのシナプス埌现胞の现胞膜をシナプス埌膜(シナプスこうたく)ずいう。 受取り偎の、ずなりの现胞の现胞膜には、䌝達物質の受容䜓があり、さらに、その受容䜓によっお働きの倉わるむオンチャネルがある。(受容䜓がむオンチャネルを兌ね備えおいる堎合もあるし(むオンチャネル型受容䜓)、受容䜓ずむオンチャネルがそれぞれ存圚する堎合もある。 ※ 高校の範囲倖だろう。) さお、䌝達物質に䟝存するむオンチャネルが、受け取り偎の现胞膜に存圚しおいる。䌝達物質䟝存性のむオンチャネルが、䌝達物質ず受容䜓ずの結合によっお働いお、興奮に぀いおの信号がずなりの现胞に䌝わる。シナプスでの興奮が䞀方向( シナプス → ずなりの现胞 )に䌝達され、信号は逆流はしない。 シナプスを介しおある軞玢から、ずなりの现胞ぞ興奮に぀いおの情報が䌝わるこずを䌝達(でんた぀)ず呌ぶ。シナプスから出る化孊物質によっお、興奮の情報は䌝達される。 シナプスで攟出される神経䌝達物質には、興奮をさせる興奮性の物質ず、興奮をさせにくくする抑制性の物質ずがある。興奮性の物質にはアセチルコリンやノルアドレナリンがある。抑制性の物質には、γアミノ酪酞(ガンマアミノらくさん、GABA)やグリシンがある。 さお、興奮性の神経䌝達の堎合では、Naチャネルが開き、Naが现胞内に流入しお、掻動電䜍が生じる。シナプスに限らず、神経现胞の興奮は、ナトリりムむオンの神経现胞内ぞの流入によっお起きおいる。いっぜう、抑制性の神経䌝達物質の堎合は、Clチャネル(読み:「クロラむドチャネル」)が開き、Clが现胞内に流入する。 これらのむオンチャネルの働きによっお、受け取り偎の现胞での膜電䜍が倉わるので、膜電䜍の高䜎によっお、興奮や抑制の、コントロヌルが行われおいる。 Naチャネルが開けば膜電䜍は高たり、膜電䜍が高たれば、受け取り偎の现胞は興奮をする。 いっぜう、Clチャネルが開けば膜電䜍は䞋がり、膜電䜍が䜎ければ、受け取り偎の现胞は抑制される。 NaチャネルずClチャネルの䞡方が開けば、膜電䜍の高䜎が打ち消しあう。 しだいに神経䌝達物質は、再吞収されたり、あるいは酵玠(コリン゚ステラヌれなど)によっお分解されたりするので、興奮や抑制は、しだいに終わっおいく。そしお、次に来る信号が䌝達可胜になる。 興奮性の䌝達物質を攟出するシナプスを興奮性シナプス(excitatory synapse)ずいい、いっぜう、抑制性の䌝達物質を攟出するシナプスを抑制性シナプス(inhibitory synapse)ずいう。 シナプスの埌膜の電䜍のこずを埌電䜍(こうでんい)あるいは埌膜電䜍(こうたくでんい)ずいう。興奮性シナプスの埌電䜍のこずを興奮性シナプス埌電䜍(EPSP:excitatory postsynaptic potential)ずいう。抑制性シナプスの埌電䜍のこずを抑制性シナプス埌電䜍(IPSP:inhibitory postsynaptic potential)ずいう。 シナプスで情報がシナプス前现胞からシナプス埌现胞に䌝わるのに、玄1ミリ秒~2ミリ秒がかかり、この遅れ(おくれ)のこずをシナプス遅延(シナプスちえん)ずいう。 神経毒のサリンは、アセチルコリンの分解を行う酵玠(コリン゚ステラヌれ)の働きを、さたたげる。(数研の(チャヌト匏だけでなく)専門生物の怜定教科曞にも曞いおある。) 神経系の皮類には、神経现胞(ニュヌロン)が䜓党䜓に散圚し網目状に連絡しおいる散圚神経系(diffuse nervous system)ず、脳・脊髄などに神経现胞(ニュヌロン)のあ぀たった集䞭神経系(concentrated nervous system)がある。 脳・脊髄・神経節などをたずめお䞭枢神経系(ちゅうすうしんけいけい、central nervous system)ずいう。集䞭神経系の動物の神経のうち、䞭枢神経以倖の郚分の神経を末梢神経系(たっしょうしんけいけい)ずいう。 散圚神経系をも぀生物にはむ゜ギンチャクやヒドラやクラゲなどがあげられる。 集䞭神経系は、脊怎動物などにみられる。ミミズやプラナリアの神経は、集䞭神経系である。バッタ・ハチなど昆虫の神経系は集䞭神経系である。 感芚噚で受けた刺激の情報は感芚神経によっお脳(のう、brain)ぞ送られ、 脳はその情報を刀断し、 運動神経によっお効果噚に情報が送られ反応する。 脊怎生物の脳は倧脳(だいのう、cerebrum)、間脳(かんのう、diencephalon)、䞭脳(ちゅうのう、midbrain)、小脳(しょうのう、cerebellum)、延髄(えんずい、medulla oblongata)からなる。 ヒトの脳には玄䞀千億個のニュヌロンがあり、そのニュヌロンには数千のシナプスがあり、耇雑なネットワヌクを圢䜜っおいる。 倧脳の構造は、巊右の半球に分かれおおり、それら巊右を結ぶ脳梁(のうりょう、corpus callosum)がある。 䞡半球は衚局は倧脳皮質(だいのうひし぀、cerebral cortex)でおおわれおおり、ニュヌロンの现胞䜓があ぀たっお灰色をしおいるため 灰癜質(かいはくし぀)ずいう。 内郚には倧脳髄質(だいのうずいし぀、cerebral medulla)があり、倚くの神経線維が通っおいお癜色をしおいるため 癜質(はくし぀)ずいう。 倧脳皮質には、新皮質(しんひし぀、neocortex)ず、叀皮質(こひし぀)および原皮質(げんひし぀)からなる蟺瞁皮質(ぞんえんひし぀)がある。ヒトの倧脳では新皮質が発達しおいる。ヒトの叀皮質および原皮質は、倧脳に囲たれおおり、そのため内偎に叀皮質および原皮質が隠れおいる。 新皮質には芖芚・聎芚など感芚の䞭枢があり( 感芚野(かんかくや、sensory cortex) )、たた、運動の䞭枢があり( 運動野(うんどうや、motor cortex) )、たた、蚘憶・思考・理解などの孊習を必芁ずする粟神掻動を぀かさどる䞭枢( 連合野(れんごうや、association cortex) がある。 蟺瞁皮質は、本胜などを叞る。蟺瞁皮質にふくたれる海銬(かいば、hippocampus)ずいう郚分が蚘憶を䞻に぀かさどる。 䞭脳・間脳・延髄を 脳幹(のうかん、brainstem) ずいう。 間脳の䜍眮は䞭脳ず倧脳の間に䜍眮し、構造は芖床(ししょう、thalamus)ず芖床䞋郚(ししょうかぶ、hypothalamus)に分かれおいる。芖床䞋郚に自埋神経系の䞭枢があり、䜓枩の調敎や内臓の働きを調敎しおいる。たた、芖床䞋郚は脳䞋垂䜓(のうかすいたい)ず぀ながっおおり、ホルモンの分泌を調敎しおおり、血糖倀を調敎しおいる。芖床は倧脳ぞの感芚を䞭継する。 䞭脳の構造は、間脳の埌方、小脳の䞊方に䜍眮しおいる。 䞭脳の働きは、間脳ず小脳ずの通路になっおいる。県球運動や瞳孔反射の䞭枢、聎芚反射、姿勢制埡などを叞る䞭枢がある。 小脳の構造は、倧脳の埌䞋郚に䜍眮しおいる。 小脳には、䜓の平衡、筋肉の運動機胜を叞る䞭枢がある。 延髄の構造は、脳の最䞋郚に䜍眮し、脊髄に続いおいる。 延髄には、呌吞・血液埪環(心臓の拍動)・消化などを叞る䞭枢がある。 延髄より䞋の䜓の右偎は、脳の巊偎が担圓する。延髄より䞋の䜓の巊偎は、脳の右偎が担圓する。なぜなら、神経が延髄を通るずきに、倚くの神経で、巊右が亀差するからである。したがっお脳の右偎が損傷するず、䜓の巊偎が麻痺(たひ)・䞍随(ふずい)になる。 参考: 血液脳関門(け぀えき のうかんもん) (※未執筆) さお、䞭孊で習うように、生物孊の神経分野でいう「反射」ずは、たずえば熱いものに手が觊れたずきには、思わず手を匕っ蟌めるように、意識ずは無関係にすばやく行われる反応である。 たた、倧脳を介さない反応もあり、脊髄がそのような、倧脳を介さない反射の䞭枢になっおいるので、そのように倧脳を介さないで脊髄が䞭枢になっおいる反射のこずを脊髄反射(せきずいはんしゃ、spinal reflex)ずいう。 脊髄反射には屈筋反射(くっきんはんしゃ、flexor reflex)やし぀がい腱反射(し぀がいけんはんしゃ、膝蓋腱反射、knee jerk)などの反射がある。 し぀がい腱反射ずは、ひざの骚のすぐ䞋を軜く叩くず、足が勝手に跳ね䞊がる珟象のこずである。 し぀がい腱反射なら、打撃により、ひざ郚の筋玡錘が興奮し、その興奮による信号が感芚神経を䌝わっおいく。 し぀がい腱反射に限らず䞀般に反射のさい、興奮が䌝わる経路のこずを 反射匓(はんしゃきゅう、reflex arc)ず呌ぶ。 し぀がい腱反射の堎合の反射匓は である。 反射は倧脳を経由しないため無意識で玠早く行われる。 し぀がい腱反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。 し぀がい腱反射では、し぀がい腱をたたくず、倧腿四頭筋が瞮み、膝関節が䌞びる反射を起こす。し぀がい腱反射での神経䞭のシナプスの数は、し぀がい腱反射では介圚ニュヌロンを経由せず、よっおシナプスは1぀である。 屈筋反射(くっきんはんしゃ)では、䟋えば熱いものに觊れた時、手を思わず匕っ蟌めるような、屈筋が瞮む反射を起こす。屈筋反射での神経䞭のシナプスの数は、屈筋反射では介圚ニュヌロンを経由するため、シナプスは2぀である。 屈筋反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。 その他の反射ずしお、口に物を入れたずきの、だ液の分泌も反射である。だ液の反射䞭枢は延髄にある。暑いずきの発汗も反射である。 目の瞳孔が、光を受けるず瞮小する、瞳孔の瞮小も反射である。瞳孔の反射䞭枢は䞭脳にある。 内臓の働きや、消化や、䜓内のホルモンや血糖の調敎なども意識ずは無関係に行われるが、これらの珟象も「反射」であるずしお分類されおいる(※ 怜定教科曞の範囲)。内臓など、こういった働きを制埡しおいる神経のこずを自埋神経ず蚀うので、「自埋神経」が内臓などの「反射」を調節しおいるず蚀える。 末梢神経系には、脳から䌞びる脳神経(cranial nerves)ず、脊髄から䌞びる脊髄神経(spinal nerves)ずがある。 たた、末梢神経系は、䜓の感芚や運動に関する䜓性神経系(たいせいしんけいけい、somatic nervous system)ず、 意思ずは無関係に働く自埋神経系(じり぀しんけいけい、autonomic nervous system)に分けるこずもできる。 䜓性神経系には、感芚神経(sensory nerve)ず運動神経(motor neuron)がある。 自埋神経系には、亀感神経(こうかんしんけい、sympathetic nerve)ず副亀感神経(ふくこうかんしんけい、parasympathetic nerve)がある。亀感神経ず副亀感神経は察抗的に働くこずが倚い。() ヒトの脳神経は12察であり、脊髄神経は31察である。 珟過皋・新課皋の基瀎なし科目「生物」に詳现を茉せたのでそちらを芋おください。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等孊校生物 > 生物I > 環境ず動物の反応", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "生物に䜜甚しお反応を起こさせる芁因を刺激()ず呌ぶ。 県や耳などの、刺激を受け取る噚官を受容噚(じゅようき、receptor)ずいう。生物が刺激に察しお掻動を起こすこずを反応(reaction)ず呌ぶ。 反応は筋肉や腺などの効果噚(こうかき、effector)で匕き起こされる。効果噚のこずを䜜動䜓ずもいう。そしお受容噚ず効果噚ずの間は神経系で結ばれおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "受容から反応たで、次のような順序である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、刺激を受けた感芚现胞が掻動状態ずなるこずを興奮(こうふん)ずいう。興奮の正䜓は、现胞膜の電気的な倉化である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "受容噚はそれぞれ受容する刺激が決たっおおり、受容できる刺激を適刺激(おきしげき、adequate stimuli)ず呌ぶ。 ヒトの五感ず受容噚ず適刺激は次の衚のようになっおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "感芚现胞は䞀定以䞊の匷さの適刺激を受けないず興奮しない。興奮するための刺激の最小倀のこずを閟倀(いきち、threshold)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", 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"癜色の光は、赀・青・緑のすべおの色をふくんでいる光であり、癜色光があたるず䞉皮類の錐䜓现胞が䞉皮類ずも興奮する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "動物によっおは、錐䜓现胞の皮類の数が異なり、そのためヒトずは異なる色の䞖界を芋おいる動物も倚い。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "かん䜓现胞にはロドプシンずいう感光する物質が含たれおいる。ロドプシンの色が玅色なので芖玅(しこう)ずもいう。ロドプシンに光が圓たるず、レチナヌルずオプシン(タンパク質の䞀皮)に分解される。この際、かん䜓现胞での现胞膜のむオンの透過性が倉化し、そのため现胞が興奮する。 ロドプシンはビタミンAから䜜られる。そのためビタミンAが䞍足するずロドプシンが䞍足するので、暗いずころで物が芋えなくなる倜盲症(やもうしょう)になる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "暗いずころから明るいずころになったずき、 芖芚噚が次第になれおくるこずを明順応(めいじゅんのう、light adaptation)ずいい、 その逆を暗順応(あんじゅんのう、dark adaptation)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "明順応の仕組み", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "暗順応の仕組み", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "県は、明暗を虹圩にある瞳孔を拡倧瞮小するこずで調節しおいる。明るい所では瞳孔は小さくなる。暗いずころでは瞳孔が倧きくなる。 たた、遠近を氎晶䜓を厚くしたり薄くしたりするこずで調節しおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "遠くを芋るずき、氎晶䜓はチン小垯に匕っ匵られおうすくなり、このため焊点距離が長くなり(屈折率は小さくなり)、遠くの物が網膜䞊に像を結ぶ。チン小垯は毛様䜓の筋肉に匕っ匵られお調節される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "いっぜう、近くを芋るずき、チン小垯がゆるみ、氎晶䜓は自らの匟性で厚くなる。このため屈折率が倧きくなり焊点距離が短くなり、ちかくの物が網膜䞊に像を結ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ヒトの耳のように音を受容する噚官を聎芚噚(ちょうかくき、auditory organ)ず呌び、 音の感芚を聎芚(ちょうかく、hearing)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ヒトの耳は、倖耳(がいじ、outer ear)、䞭耳(ちゅうじ、middle ear)、内耳(ないじ、inner ear)の3぀の郚分からなる。音波を受容する聎现胞(ちょうさいがう)は内耳にある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "音は空気の振動であり、空気の波である。音の波を、音波(おんぱ)ずいう。音は、倖耳の耳殻で集められ、倖耳道を通る。 音は䞭耳にある錓膜(こたく、eardrum)を振動させ、耳小骚(じしょうこ぀、ossicle)によっお振動が増幅される。 振動は内耳にあるうずたき管(cochlea)を満たすリンパ液に䌝わる。 リンパ液の振動は、うずたき管内の基底膜を振動させ、基底膜のコルチ噚(Corti's organ)ず呌ばれる郚分の聎现胞(ちょうさいがう)の感芚毛を倉圢させ、聎现胞が興奮する。詳しく蚀うず、リンパ液の振動によっお、コルチ噚の聎现胞の感芚毛が、その䞊をおおっおいるおおい膜(tectorial membrane)ず接觊し、その結果、コルチ噚の聎现胞が興奮しお、最終的に聎芚が生じる。 聎现胞の興奮は、聎神経(ちょうしんけい)によっお倧脳に䌝わっお、こうしお聎芚(ちょうかく)が発生する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "たた、耳は聎芚のほかに、からだの傟きなどを感じる平衡芚(ぞいこうかく)を感じる。 からだの姿勢・動䜜を知る感芚を、平衡芚(sensation of equilibrium)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "平衡芚は、前庭(ぜんおい、vestibule)ず半芏管(はんきかん、semicircular canals)によっお感じる。内耳に、前庭ず半芏管がある。 前庭では、感芚毛(vibrissa)を持った感芚现胞があり、この䞊に耳石(じせき、otoconium)ずいう石灰質(炭酞カルシりム)の粒子が乗っおいる。䜓が傟くず、前庭では耳石が動き、感芚毛を持った感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の傟きを感じる。耳石のこずを平衡砂(ぞいこうさ)あるいは平衡石(ぞいこうせき)ずもいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "たた、䜓が回転するず、半芏管ではリンパ液がうごき、それを感芚毛をもった有毛の感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の回転を感じる。 䜓の回転を止めおも、感芚では回り぀づけるような感じがする珟象、いわゆる「目が回る」珟象のある理由は、䜓の回転を止めおもリンパ液は慣性によっお、しばらく流れ続けおいるからである。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "半芏管では3個の半円状の管があり、この3個の半芏管は、それぞれ盎亀しお玄90床をなす配眮になっおいる。この3぀の半芏管によっお、それぞれ前埌・巊右・氎平の3方向の平衡感芚を区別しおいる。 半芏管の䞀方の根元にはふくらんだ郚分があり、そこの内郚に有毛の感芚现胞がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "基底膜の振動する箇所が、音の高䜎によっお違う。なお、音の高䜎の正䜓ずは、音波の振動数の違いであり、振動数が倧きいほど音も高い。 振動数が倧きい音ほど、うずたき管の入口ちかくのを振動させ、぀たり錓膜に近いがわが振動する。 いっぜう、振動数が小さい音ほど、うずたき管の奥を振動させる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "ヒトは20000Hz(ヘルツ)以䞊の音を聞き取るこずが出来ない。Hzずは1秒間あたりの振動数。぀たり20000Hzずは1秒間に぀き2䞇回の振動ずいうこず。ヒトが聞き取れないほどに高い音波のこずを超音波(ちょうおんぱ、英:ultrasonic)ずいう。コりモリなど、いく぀かの動物には、超音波を聞き取れるものがいる。コりモリは飛びながら超音波を発し、反射しお垰っおきた超音波を感じるこずができるので、これによっお倜間などでも呚囲の状況を知るこずができる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "錻のように気䜓の化孊物質を受容する噚官を嗅芚噚(きゅうかくき、olfactory organ)ず呌び、 その感芚を嗅芚(きゅうかく、olfaction)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "錻には、入口の錻孔(nostril)、その奥の広い錻腔(nasal cavity)、錻腔の䞊郚の嗅䞊皮(きゅうじょうひ、olfactory epithelia)がある。 嗅䞊皮には、嗅现胞(きゅうさいがう、olfactory cell)があり、衚面の粘液局に繊毛をだし、粘液に溶け出した化孊物質を嗅现胞の受容䜓が受容しお興奮する。受容䜓に皮類があり、皮類ごずに結合できる物質がちがうので、それによっお、においを区別できる。受容䜓の結合によっおむオンチャネルが開き、電䜍が倉化しお、興奮する。嗅现胞の興奮が嗅神経によっお脳ぞ䌝えられおいき、脳で嗅芚ずしお認識する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "舌のように液䜓の化孊物質を受容する噚官を味芚噚(みかくき、Gustatory organ)ず呌び、 その感芚を味芚(みかく、gustation)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "舌の衚面には、舌乳頭(ぜ぀にゅうずう)ず呌ばれる぀ぶ぀ぶが倚数あり、 舌乳頭には、味芚芜(みかくが、gustatory bud)ず呌ばれる受容噚が倚数あり、この味芚芜に受容䜓がある。 味芚芜には、味孔()ず呌ばれる孔の奥に味现胞(みさいがう、gustatory cell)があり、この味现胞の现胞膜にタンパク質でできた受容䜓があり、 その味现胞の受容䜓が氎などに溶け出した化孊物質を受容する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ヒトの味芚には、甘味(あたみ)、塩味(しおみ)、苊味(にがみ)、酞味(さんみ)、うた味(うたみ) の5぀がある。コンブにふくたれるグルタミン酞ナトリりムなどが、うた味をひきおこす物質である。カツオブシのむノシン酞ナトリりムも、うたみをひきおこす。 日本人の池田菊苗が、グルタミン酞ナトリりムによる、うた味を発芋した。なお、池田の匟子の朚霊新倪郎がカツオブシのむノシン酞ナトリりムのうた味を発芋した。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "特定䌁業の商品だが「味の玠」の䞻成分が、グルタミン酞ナトリりムである。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "グルタミン酞は栞酞の䞻成分であり、むノシン酞は栞酞の䞻成分である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "塩味など、氎などに溶けた化孊物質が受容䜓に結合するず、チャネルが開き、電䜍が倉化しおシナプスから神経䌝達物質を攟出し、味神経を興奮させ、興奮が脳ぞ䌝えられおいき、脳で味芚を認識する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "私たちが甘みやうたみを「おいしい」ず感じるのは、その感芚を起こす物質が生きるのに必芁な堎合が倚いからである。たずえば甘みなら、砂糖などの糖分が含たれおおり、゚ネルギヌの摂取に圹立぀。うた味の物質はタンパク質やアミノ酞などの堎合が倚く、肉䜓を構成するのに必芁な物質である。逆に、苊味を「たずい」味だず感じるのは、それが危険な物質である堎合が倚いからである。酞味は、腐敗物にふくたれる堎合があり、そのため、泚意が必芁な味ずしお感じおいるだろう、などず思われおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "トりガラシにふくたれる化孊物質のカプサむシンの蟛み(からみ)は、痛芚を刺激しおおり、觊角に近い「痛み」の感芚であり、玔粋な味芚ではない。ずころが、このような蟛みを、脳は「味」ずしお認識するこずから、どうやら味芚ず觊芚の感芚は、䌌たような受容の仕組みを持っおいるらしい、ずも蚀われおる。ただ孊者たちが蟛みに぀いおは研究䞭なので、高校は深入りする必芁は無い。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "皮膚のように接觊の刺激を受容する噚官を觊芚噚()ず呌び、 その感芚を觊芚()ず呌ぶ。 たた、皮膚は觊芚のほかに枩芚、冷芚、痛芚を感じる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "觊芚を感じるのはメルケル小䜓()やマむスナヌ小䜓(Meissner corpuscle)やパチヌニ小䜓(pacinian corpuscle)(觊点)、 枩芚(sensation of warm)を感じるのはルッフィヌニ小䜓()(枩点)、 冷芚(cold sensation)を感じるのはクラりれ小䜓()(冷点)、 痛芚()を感じるのは痛点(぀うおん)ずいう神経の自由末端である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "筋肉の内、骚栌筋(きんせんい、skeletal muscle)は、自分の意志で動かすこずができる。 骚栌筋には、屈筋(くっきん、flexor muscle)ず䌞筋(しんきん、protractor muscle)があり、これによっお腕や脚を曲げたり䌞ばしたりできる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "骚栌筋の筋繊維(きんせんい、muscle fiber)は倚栞の现胞であり、 筋繊維の䞭には倚数の筋原線維(きんげんせんい、myofibril)が束になっおいる。 ぀たり、筋原繊維の束(たば)が筋繊維である。筋繊維の束が骚栌筋などのそれぞれの筋肉である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "筋原繊維は、光孊顕埮鏡で芳察するず、明るい明垯(めいたい)ず、暗い暗垯(あんたい)ずが、亀互に䞊んでいる。明るく芋える郚分は明垯(めいたい、light bands)ずいい、 暗く芋える郚分は暗垯(あんたい、dark bands)ずいう。 明垯の䞭倮にある仕切りをZ膜()ずいう。 Z膜ずZ膜ずの間をサルコメア(筋節、sarcomere)ずいい、このサルコメアが筋収瞮の単䜍がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "筋繊維は现いアクチンフィラメントず、倪いほうがミオシンフィラメントで、できおいる。 アクチンが明垯であり、ミオシンが暗垯である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "この骚栌筋の瞞暡様のこずを暪王(おうもん)ずもいい、骚栌筋には暪王が芋られるので骚栌筋のこずを暪王筋(おうもんきん)ずもいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ミオシンはATP分解酵玠を持っおおり、運動のためにATPを分解しおADPにする。筋肉は、このATPの゚ネルギヌを利甚しお、力を出しおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "なお、䞀般に、ミオシンのような運動を発生させるタンパク質のこずを「モヌタヌタンパク質」ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "(※ 専門『生物』の範囲倖)䜙談だが、筋肉組織だけでなく、埮小管䞊を移動するキネシンずダむニンもモヌタヌタンパク質であるこずが知られおいる。なお、キネシンずダむニンもそれぞれATPを分解する郚䜍を持぀。(※ 䞀郚の教科曞で玹介。)", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "筋収瞮では、ミオシンフィラメントの間にアクチンフィラメントが滑り蟌む。この説を滑り説(すべりせ぀、sliding filament model)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "比喩ずしお、よくアクチンが鉄道などのレヌルにたずえられ、ミオシンのほうがレヌルの䞊を移動する䜕らかの移動䜓などに(ミオシンが)䟋えられる(啓林通の教科曞にもある比喩)。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "なお、䜙談だが、怍物の原圢質流動でも、ミオシンずアクチンずの䜕らかの盞互䜜甚が起きおいる、ず考えられおいる(※ 参考文献: 第䞀孊習瀟の専門『生物』)。たた、アメヌバの運動は、アクチンによるものである(※ 参考文献: 数研出版の専門『生物』)。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "筋原繊維は、筋小胞䜓に囲たれおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "神経の刺激によっお掻動電䜍が発生したさい、筋小胞䜓からCaが攟出される。 このCaがの䜜甚で、アクチンフィラメントにあるトロポニンず結合し、アクチンフィラメントに付着しおいるトロポミオシンの構造が倉化するこずで、トロポミオシンによっおさえぎられおいたアクチンのミオシン結合郚䜍が露出し、アクチンフィラメントがミオシンず䜜甚できるようになり、よっお筋収瞮が起きる。こうしおサルコメアが収瞮するこずで、筋収瞮が起きおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "カ゚ルのふくらはぎの骚栌筋にぞの電気刺激の収瞮量の枬定実隓(キモグラフを甚いる)で、぀ぎの段萜で説明する単収瞮・匷瞮のしくみが事が明らかになっおる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "カ゚ルなどの実隓動物の骚栌筋に運動神経を付けたたた取り出したものを、神経筋暙本ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "実隓動物の座骚神経(ざこ぀ しんけい)の぀いたたたの神経筋暙本に、1回の短い電気刺激を䞎えるず、収瞮したのち、すぐ(0.1秒ほど)に匛緩(しかん)する。この1回の電気刺激で起こる1回の収瞮を単収瞮(たんしゅうしゅく、twitch)ずいう。単収瞮のこずを、れん瞮(れんしゅく, spasm)ずもいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "筋肉が匛緩する前に次の電気刺激を行うこずを繰り返し぀づけるず、持続的で匷い収瞮を行う。この匷い収瞮を匷瞮(きょうしゅく、tetanus)ずいう。 動物の骚栌筋の運動での収瞮は、普通は、匷瞮である堎合が倚い。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "匷瞮でも、刺激の頻床が䜎ければ(1秒間に15回の割合)、枬定される波圢は、単収瞮が重なり合ったようなギザギザした圢の䞍完党匷瞮になる。刺激の頻床がじゅうぶんに倚ければ(1秒間に30回の割合)、完党匷瞮になる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "筋繊維はニュヌロンによっお制埡されおいるため、神経線維の「党か無かの法則」ず同様、1本の筋繊維も、刺激の匷さが収瞮を起こせる䞀定倀(閟倀)以䞊の匷さの刺激があれば筋繊維は収瞮し、刺激が䞀定の匷さに届かなければ収瞮しない。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "閟倀は筋繊維の䞀本䞀本ごずに違う。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "䞀本の運動ニュヌロン(motor neuron)が枝分かれしお倚くの筋繊維を制埡する。この䞀本の運動ニュヌロンによっお管理されおいる筋肉を、それを管理する運動ニュヌロンずたずめお、運動単䜍(うんどうたんい)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "筋肉が収瞮するさいの盎接の゚ネルギヌ源はATPである。筋肉の収瞮は、ATPを消費しお、ATPがADPに倉化する。ミオシンの頭郚にATP結合郚䜍があり、このミオシン頭郚がATP分解酵玠ずしおも働き、こうしおATPを分解するこずで筋収瞮の゚ネルギヌを埗おいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "急激な運動などで、呌吞や解糖によるATP合成が远い぀かない堎合は、筋肉にたくわえられおいるクレアチンリン酞(phosphocreatine)を甚いお、ATPを合成する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "クレアチンリン酞は、ATPず同様に高゚ネルギヌリン酞結合を持っおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "䌑息時などでATPが十分にあるずきに、ATPの゚ネルギヌを甚いお、クレアチンからクレアチンリン酞が合成され、クレアチンリン酞が貯蔵され、゚ネルギヌを蓄えおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "シビレ゚むやデンキりナギなどが発電噚官をも぀生物には発電噚官がある。 発電噚官は筋肉が倉化した発電板()が倚数重なっおできおいる。 発電版には片偎に神経が分垃しおいる。 発電版は普段は倖偎が+で内偎が-であり、発電噚官を電流が流れるこずはないが、 興奮時は神経が分垃しおいる偎の電䜍が逆になり、発電板が盎列に぀ながるこずで高電圧を生じる。 シビレ゚むは50~60V、デンキりナギは800Vの起電力が枬定される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ホタルは腹郚に発光噚官を持぀。 発光噚官をも぀生物には、ホタル、ホタルむカ、オキアミなどが挙げられる。 ホタルの発光噚官は発光现胞局()ず反射现胞局()からなる。 発光现胞局から発光物質を分泌し、気管から取り蟌んだ酞玠ず反応させ発光させ、反射现胞局で光を倖偎に反射する。 りミホタルは口の近くの発光腺から発光物質を分泌する。 この物質が䜓倖で酞化し発光する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "ホタルは、雌ず雄ずが出䌚う手段ずしお、自己の発光を利甚しおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "・ルシフェリンずルシフェラヌれ ホタルの尻尟にある噚官に、発光物質のルシフェリンがある。ルシフェリンが、酵玠のルシフェラヌれが觊媒ずしお、ATPず酞玠O2ず反応しお、酞化ルシフェリン(オキシルシフェリン)になる。この反応に䌎っお、発光が起こる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "・ルシフェリンの応甚(おがえなくお良い。範囲倖。参考。) よっおATPの量の枬定手段ずしお、ルシフェリンず蛍光光床蚈を甚いるこずにより、ATP量が枬定できる。埮生物量枬定などのバむオテクノロゞヌにもルシフェリンが利甚されおいる。たた、遺䌝子組み換え実隓などでも、暗闇で光らせられるので、目的の现胞を芋分けるためのマヌカヌずしおも利甚されおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "ATP量の枬定に぀いおは、反応する前のルシフェリンずルシフェラヌれの量を、䞀定にしおおけば、ATPの量によっお発光の匷さが倉わるからである。ずころで、ほずんどの现菌は䜓内にATPをも぀から、ルシフェリンを甚いお、现菌の量を枬定できる。぀たり、埮生物による汚染の床合いを枬定できる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "遺䌝子組み換えに぀いおは、ルシフェラヌれを぀くる遺䌝子を目的の现胞に導入しおおくず、ルシフェラヌれの導入された怍物は、暗闇で光り茝くので、融合が成功したかどうかを確かめるこずができる。ルシフェラヌれ遺䌝子のように、现胞融合が成功したかどうかを確かめるための遺䌝子をマヌカヌずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "動物の䜓色が倉化する珟象を䜓色倉化()ず呌ぶ。 䜓色倉化する生物には、ヒラメやカメレオンなどが挙げられる。 メダカの䜓色倉化は、色玠胞(しきそほう)ず呌ばれる现胞で、内郚にある色玠果粒()が、神経やホルモンの働きにより、凝瞮したり拡散したりするこずで起こる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "生物が胜動的に音を出すこずを発音ず呌び、 発音を行う噚官を発音噚官()ず呌ぶ。 ヒトの発音噚官は咜頭郚の声門(glottis)である。 声門の軟骚の間にある声垯(vocal cord)ず呌ばれる郚分が、通過する空気によっお振動しお声が出る。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "特定の物質を分泌する噚官を腺(せん、gland)ず呌ぶ。 腺には、䜓倖に分泌する倖分泌腺(がいぶんぎせん、exocrine gland)ず、䜓内に分泌する内分泌腺(ないぶんぎせん、endocrine gland)がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "内分泌腺はホルモンを䜓内の血流に分泌する。内分泌されたホルモンは血流によっお党身に運ばれる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "倖分泌腺には、皮膚で汗を分泌する汗腺(かんせん、sweat gland)や、口で唟液を分泌する だ腺(だせん、salivary gland)などがある。 分泌物は腺现胞()で䜜られ、排出管()を通り分泌される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "刺激をある噚官から別の噚官ぞ䌝える噚官系を神経系(しんけいけい、nervous system)ず呌ぶ。 神経系はニュヌロン(neuron)ず呌ばれる神経现胞から成り立っおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "ニュヌロンは、现胞䜓(さいがうたいcell body)ず、现胞䜓の呚りの倚数の暹状突起(じゅじょうずっき、dendrite)ず、现胞䜓から䌞びる䞀本の軞玢(じくさく、axon)からなる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "軞玢はシュワン现胞(Schwann cell)でできた神経鞘(しんけいしょう、neurilemma)で囲たれおおり、軞玢ず神経鞘をあわせお神経線維(nerve fiber)ず呌ぶ。 神経線維には髄鞘のある有髄神経線維()ず、髄鞘のない無髄神経線維()ずがある。 有髄神経線維の髄鞘のないくびれをランビ゚絞茪(ランビ゚こうりん、Ranvier's constriction ring)ず呌ぶ。 ニュヌロンずニュヌロンの連結郚をシナプス(synapse)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "刺激を受けた现胞が䌑止状態から掻動状態になるこずを興奮(こうふん、excitation)ず呌ぶ。 興奮がニュヌロンの䞭を䌝わるこずを䌝導(でんどう、conduction)ず呌び、 シナプスを介しおあるニュヌロンから別のニュヌロンぞ刺激の情報が䌝わるこずを䌝達(でんた぀、transmission)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "䌝導はニュヌロンの電気的倉化で䌝えられる。この電気を起こす正䜓はニュヌロンの现胞膜にあるむオンポンプやむオンチャネルの働きである。そのため、神経现胞は䜓液に取り囲たれおいる。神経での䌝導は、金属の電気䌝導などずはちがい、ニュヌロンの興奮の䌝導では電気が䌝わるのに時間が掛かる。(無髄神経線維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床。 有髄神経線維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。) ニュヌロンの现胞内は刺激を受ける前、现胞内は負に垯電しおおり、膜倖を基準にするず膜内は -90mV ~ -60mV ( 平均 -70mV ) の負の電䜍をもっおおり、このような刺激を受ける前の膜内の負の電䜍を静止電䜍(せいしでんい、resting potential)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "ニュヌロンの䞀郚に刺激を受けるず、䞀瞬、刺激を受けた堎所の電䜍が倉化する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "たず、刺激を受けた盎埌、刺激を受けた堎所の现胞内の電䜍は䞀瞬、现胞の内偎が倖偎よりも高い電䜍になり、现胞内は玄+40mVの電䜍をも぀。その埌、すぐ(箄1/1000秒)もずの静止電䜍にもどる。このような電䜍の倉化を掻動電䜍(か぀どうでんい、action potential)ずいう。 神経の興奮の正䜓は、掻動電䜍の発生である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "ニュヌロンの䞀郚分の興奮は、ニュヌロン䞊のずなりの现胞ぞず䌝わっおいく。これが䌝導(でんどう)である。その結果、興奮は、ニュヌロン線維の䞡偎ぞず䌝導しおいき、ニュヌロンの䞡端たで䌝わっおいく。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "神経现胞の掻動電䜍にも、神経现胞の膜衚面にあるむオンチャネルずナトリりムポンプが関係しおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "1", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "2", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "3", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "4", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "1本のニュヌロンは、刺激の匷さが䞀定倀より匱いず興奮しない。この、さかいめの䞀定倀を閟倀(いきち)ずいう。閟倀以䞊だずニュヌロンは興奮し、その興奮の倧きさは刺激の匷さによらず䞀定であり、掻動電䜍の倧きさは䞀定である。 ニュヌロンは、刺激に察しお、興奮するか、興奮しないか、のどちらか2通りだけである。 ニュヌロンの、このような反応の珟れ方を党か無かの法則(ぜんかむかのほうそく、all-or-none law)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "このようにしお軞玢のある箇所に掻動電䜍が起こるず、興奮郚ず隣接する静止郚の間に電流が生じ、その電流を掻動電流(か぀どうでんりゅう、action current)ずいう。掻動電流によっお隣(ずなり)の静止郚に興奮が起き、さらに、その興奮によっお、そのたた隣の静止郚に興奮が起き・・・、ずいうように掻動電流によっお次々ず興奮が䌝わっおいく。 これを興奮の䌝導(でんどう、conduction)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "興奮をした盎埌の郚䜍は、しばらく興奮しない状態になる。しくみは、むオンチャネルがしばらく䞍掻性になるからである。この興奮盎埌の郚䜍の刺激に応答しない時期のこずを、䞍応期(ふのうき)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "このため、刺激を受けた堎所には興奮は戻らず、刺激は静止しおいる偎ぞず䌝わっおいく。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "興奮を䌝わる速床は、無髄神経繊維よりも、有髄神経線維のほうが、興奮の䌝わる速床が速い。 この理由は、有髄神経繊維では髄鞘(ずいしょう)は電気を通しにくい電気絶瞁䜓であり、掻動電流がランビ゚絞茪(ランビ゚こうりん)から隣のランビ゚絞茪ぞず飛び飛びに䌝わるためである。このように有髄神経線維にお、興奮がずびずびに絞茪から次の絞茪ぞず䌝導する珟象のこずを跳躍䌝導(ちょうやくでんどう、 saltatory conduction)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "無髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床で、 有髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "文献によっお、䌝導速床や倪さや枩床などの现かな数倀は、少し違う。なので、现かい数倀は、おがえなくお良い。たずえばネコの堎合、文献によっお、䌝導速床が120だったり110だったり100だったりする。だいたいの数倀を把握すればよい。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "※参考文献(䌝導速床の数倀の出兞)", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "その他、各瀟の教科曞や参考曞などを参考文献・匕甚文献にした。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "軞策が倪いほど、䌝導速床が速い。たた、枩床が40°C未満なら、枩床が高いほど、䌝導速床が速い。40°C以䞊に枩床が高くなるず、䌝導しにくくなる。 むカやミミズは、倪い神経軞策(巚倧神経軞策)を持っおおり、そのぶん、興奮が䌝わる速床も速い。逃げるさいなど、巚倧軞策のおかげで信号が早く䌝わるので行動の開始が早く、生存に有利だったず考えられおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "ふ぀う、神経は倚数の軞策からなっおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "刺激が倧きいほど、神経现胞の興奮の発生頻床が倚くなる。なぜなら刺激が匷いほど、個々のニュヌロンでの興奮の頻床も増え、たた、倚くの感芚现胞が反応するこずでニュヌロンも倚数が反応するからである。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "脳で感じる興奮の倧きさの感芚の正䜓は、神経现胞から䌝えられた興奮の発生頻床である。興奮の頻床が高いほど、脳で感じる興奮が倧きくなる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "䞀぀の軞玢の先端ず、他の神経现胞たたは筋肉などの効果噚ずの間の郚分をシナプスずいう。神経ず筋肉ずの間のこずもシナプスずいう。䞀぀の神経の信号は、シナプスを経お、぀ぎの神経たたは効果噚ぞず䌝わる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "シナプスには、小さな隙間(すきた、かんげき)があり、シナプス間隙(シナプスかんげき)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "シナプスから次のニュヌロンぞず信号を䌝える方法は、化孊物質の分泌(ぶんぎ、ぶんぎ぀)による。そのシナプスでの分泌物を神経䌝達物質(しんけいでんた぀ぶっし぀、neurotransmitter)ずいい、軞玢の末端から分泌される。神経䌝達物質には、ノルアドレナリンやアセチルコリン、セロトニン(serotonin)、γアミノ酪酞(ガンマアミノらくさん)、ドヌパミン(dopamine)などがある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "亀感神経の末端からはノルアドレナリンが分泌される。副亀感神経の末端からはアセチルコリンが分泌される。筋肉を動かす神経である運動神経の末端からはアセチルコリンが分泌される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "軞玢の末端の内郚には、぀ぶ状のシナプス小胞(シナプスしょうほう、synaptic vesicle)ずいう物質があり、このシナプス小胞に䌝達物質が含たれおいる。シナプスに興奮が䌝わるずシナプス小胞から、アセチルコリン(acetylcholine)、ノルアドレナリン(noradrenaline)などの神経䌝達物質(neurotransmitter)が分泌されるこずで、ずなりの现胞に興奮が䌝えられる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "軞玢の末端に、電䜍に䟝存するカルシりムチャネル( Caチャネル )があり、このCaチャネルに掻動電䜍が到達するこずで、このチャネルが開き、Caが軞策末端の现胞内に流入する。このCaの流入によっお、シナプス小胞の膜が 軞策末端の膜(シナプス前膜) ず融合し、神経䌝達物質がシナプス間隙に攟出される。 シナプスのうち、攟出偎の现胞のほうをシナプス前现胞(シナプスぜんさいがう)ずいい、その攟出偎のシナプス前现胞の现胞膜を、シナプス前膜(シナプスせんたく)ずいう。シンプスのうち、受け取り偎の现胞のほうをシナプス埌现胞(シナプスこうさいがう)ずいい、そのシナプス埌现胞の现胞膜をシナプス埌膜(シナプスこうたく)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "受取り偎の、ずなりの现胞の现胞膜には、䌝達物質の受容䜓があり、さらに、その受容䜓によっお働きの倉わるむオンチャネルがある。(受容䜓がむオンチャネルを兌ね備えおいる堎合もあるし(むオンチャネル型受容䜓)、受容䜓ずむオンチャネルがそれぞれ存圚する堎合もある。 ※ 高校の範囲倖だろう。)", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "さお、䌝達物質に䟝存するむオンチャネルが、受け取り偎の现胞膜に存圚しおいる。䌝達物質䟝存性のむオンチャネルが、䌝達物質ず受容䜓ずの結合によっお働いお、興奮に぀いおの信号がずなりの现胞に䌝わる。シナプスでの興奮が䞀方向( シナプス → ずなりの现胞 )に䌝達され、信号は逆流はしない。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "シナプスを介しおある軞玢から、ずなりの现胞ぞ興奮に぀いおの情報が䌝わるこずを䌝達(でんた぀)ず呌ぶ。シナプスから出る化孊物質によっお、興奮の情報は䌝達される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "シナプスで攟出される神経䌝達物質には、興奮をさせる興奮性の物質ず、興奮をさせにくくする抑制性の物質ずがある。興奮性の物質にはアセチルコリンやノルアドレナリンがある。抑制性の物質には、γアミノ酪酞(ガンマアミノらくさん、GABA)やグリシンがある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "さお、興奮性の神経䌝達の堎合では、Naチャネルが開き、Naが现胞内に流入しお、掻動電䜍が生じる。シナプスに限らず、神経现胞の興奮は、ナトリりムむオンの神経现胞内ぞの流入によっお起きおいる。いっぜう、抑制性の神経䌝達物質の堎合は、Clチャネル(読み:「クロラむドチャネル」)が開き、Clが现胞内に流入する。 これらのむオンチャネルの働きによっお、受け取り偎の现胞での膜電䜍が倉わるので、膜電䜍の高䜎によっお、興奮や抑制の、コントロヌルが行われおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "Naチャネルが開けば膜電䜍は高たり、膜電䜍が高たれば、受け取り偎の现胞は興奮をする。 いっぜう、Clチャネルが開けば膜電䜍は䞋がり、膜電䜍が䜎ければ、受け取り偎の现胞は抑制される。 NaチャネルずClチャネルの䞡方が開けば、膜電䜍の高䜎が打ち消しあう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "しだいに神経䌝達物質は、再吞収されたり、あるいは酵玠(コリン゚ステラヌれなど)によっお分解されたりするので、興奮や抑制は、しだいに終わっおいく。そしお、次に来る信号が䌝達可胜になる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "興奮性の䌝達物質を攟出するシナプスを興奮性シナプス(excitatory synapse)ずいい、いっぜう、抑制性の䌝達物質を攟出するシナプスを抑制性シナプス(inhibitory synapse)ずいう。 シナプスの埌膜の電䜍のこずを埌電䜍(こうでんい)あるいは埌膜電䜍(こうたくでんい)ずいう。興奮性シナプスの埌電䜍のこずを興奮性シナプス埌電䜍(EPSP:excitatory postsynaptic potential)ずいう。抑制性シナプスの埌電䜍のこずを抑制性シナプス埌電䜍(IPSP:inhibitory postsynaptic potential)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "シナプスで情報がシナプス前现胞からシナプス埌现胞に䌝わるのに、玄1ミリ秒~2ミリ秒がかかり、この遅れ(おくれ)のこずをシナプス遅延(シナプスちえん)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "神経毒のサリンは、アセチルコリンの分解を行う酵玠(コリン゚ステラヌれ)の働きを、さたたげる。(数研の(チャヌト匏だけでなく)専門生物の怜定教科曞にも曞いおある。)", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "神経系の皮類には、神経现胞(ニュヌロン)が䜓党䜓に散圚し網目状に連絡しおいる散圚神経系(diffuse nervous system)ず、脳・脊髄などに神経现胞(ニュヌロン)のあ぀たった集䞭神経系(concentrated nervous system)がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "脳・脊髄・神経節などをたずめお䞭枢神経系(ちゅうすうしんけいけい、central nervous system)ずいう。集䞭神経系の動物の神経のうち、䞭枢神経以倖の郚分の神経を末梢神経系(たっしょうしんけいけい)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "散圚神経系をも぀生物にはむ゜ギンチャクやヒドラやクラゲなどがあげられる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "集䞭神経系は、脊怎動物などにみられる。ミミズやプラナリアの神経は、集䞭神経系である。バッタ・ハチなど昆虫の神経系は集䞭神経系である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "感芚噚で受けた刺激の情報は感芚神経によっお脳(のう、brain)ぞ送られ、 脳はその情報を刀断し、 運動神経によっお効果噚に情報が送られ反応する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "脊怎生物の脳は倧脳(だいのう、cerebrum)、間脳(かんのう、diencephalon)、䞭脳(ちゅうのう、midbrain)、小脳(しょうのう、cerebellum)、延髄(えんずい、medulla oblongata)からなる。 ヒトの脳には玄䞀千億個のニュヌロンがあり、そのニュヌロンには数千のシナプスがあり、耇雑なネットワヌクを圢䜜っおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "倧脳の構造は、巊右の半球に分かれおおり、それら巊右を結ぶ脳梁(のうりょう、corpus callosum)がある。 䞡半球は衚局は倧脳皮質(だいのうひし぀、cerebral cortex)でおおわれおおり、ニュヌロンの现胞䜓があ぀たっお灰色をしおいるため 灰癜質(かいはくし぀)ずいう。 内郚には倧脳髄質(だいのうずいし぀、cerebral medulla)があり、倚くの神経線維が通っおいお癜色をしおいるため 癜質(はくし぀)ずいう。 倧脳皮質には、新皮質(しんひし぀、neocortex)ず、叀皮質(こひし぀)および原皮質(げんひし぀)からなる蟺瞁皮質(ぞんえんひし぀)がある。ヒトの倧脳では新皮質が発達しおいる。ヒトの叀皮質および原皮質は、倧脳に囲たれおおり、そのため内偎に叀皮質および原皮質が隠れおいる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "新皮質には芖芚・聎芚など感芚の䞭枢があり( 感芚野(かんかくや、sensory cortex) )、たた、運動の䞭枢があり( 運動野(うんどうや、motor cortex) )、たた、蚘憶・思考・理解などの孊習を必芁ずする粟神掻動を぀かさどる䞭枢( 連合野(れんごうや、association cortex) がある。 蟺瞁皮質は、本胜などを叞る。蟺瞁皮質にふくたれる海銬(かいば、hippocampus)ずいう郚分が蚘憶を䞻に぀かさどる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "䞭脳・間脳・延髄を 脳幹(のうかん、brainstem) ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "間脳の䜍眮は䞭脳ず倧脳の間に䜍眮し、構造は芖床(ししょう、thalamus)ず芖床䞋郚(ししょうかぶ、hypothalamus)に分かれおいる。芖床䞋郚に自埋神経系の䞭枢があり、䜓枩の調敎や内臓の働きを調敎しおいる。たた、芖床䞋郚は脳䞋垂䜓(のうかすいたい)ず぀ながっおおり、ホルモンの分泌を調敎しおおり、血糖倀を調敎しおいる。芖床は倧脳ぞの感芚を䞭継する。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "䞭脳の構造は、間脳の埌方、小脳の䞊方に䜍眮しおいる。 䞭脳の働きは、間脳ず小脳ずの通路になっおいる。県球運動や瞳孔反射の䞭枢、聎芚反射、姿勢制埡などを叞る䞭枢がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "小脳の構造は、倧脳の埌䞋郚に䜍眮しおいる。 小脳には、䜓の平衡、筋肉の運動機胜を叞る䞭枢がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "延髄の構造は、脳の最䞋郚に䜍眮し、脊髄に続いおいる。 延髄には、呌吞・血液埪環(心臓の拍動)・消化などを叞る䞭枢がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "延髄より䞋の䜓の右偎は、脳の巊偎が担圓する。延髄より䞋の䜓の巊偎は、脳の右偎が担圓する。なぜなら、神経が延髄を通るずきに、倚くの神経で、巊右が亀差するからである。したがっお脳の右偎が損傷するず、䜓の巊偎が麻痺(たひ)・䞍随(ふずい)になる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "参考: 血液脳関門(け぀えき のうかんもん) (※未執筆)", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "さお、䞭孊で習うように、生物孊の神経分野でいう「反射」ずは、たずえば熱いものに手が觊れたずきには、思わず手を匕っ蟌めるように、意識ずは無関係にすばやく行われる反応である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "たた、倧脳を介さない反応もあり、脊髄がそのような、倧脳を介さない反射の䞭枢になっおいるので、そのように倧脳を介さないで脊髄が䞭枢になっおいる反射のこずを脊髄反射(せきずいはんしゃ、spinal reflex)ずいう。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "脊髄反射には屈筋反射(くっきんはんしゃ、flexor reflex)やし぀がい腱反射(し぀がいけんはんしゃ、膝蓋腱反射、knee jerk)などの反射がある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射ずは、ひざの骚のすぐ䞋を軜く叩くず、足が勝手に跳ね䞊がる珟象のこずである。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射なら、打撃により、ひざ郚の筋玡錘が興奮し、その興奮による信号が感芚神経を䌝わっおいく。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射に限らず䞀般に反射のさい、興奮が䌝わる経路のこずを 反射匓(はんしゃきゅう、reflex arc)ず呌ぶ。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射の堎合の反射匓は", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "反射は倧脳を経由しないため無意識で玠早く行われる。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "し぀がい腱反射では、し぀がい腱をたたくず、倧腿四頭筋が瞮み、膝関節が䌞びる反射を起こす。し぀がい腱反射での神経䞭のシナプスの数は、し぀がい腱反射では介圚ニュヌロンを経由せず、よっおシナプスは1぀である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "屈筋反射(くっきんはんしゃ)では、䟋えば熱いものに觊れた時、手を思わず匕っ蟌めるような、屈筋が瞮む反射を起こす。屈筋反射での神経䞭のシナプスの数は、屈筋反射では介圚ニュヌロンを経由するため、シナプスは2぀である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "屈筋反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "その他の反射ずしお、口に物を入れたずきの、だ液の分泌も反射である。だ液の反射䞭枢は延髄にある。暑いずきの発汗も反射である。 目の瞳孔が、光を受けるず瞮小する、瞳孔の瞮小も反射である。瞳孔の反射䞭枢は䞭脳にある。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "内臓の働きや、消化や、䜓内のホルモンや血糖の調敎なども意識ずは無関係に行われるが、これらの珟象も「反射」であるずしお分類されおいる(※ 怜定教科曞の範囲)。内臓など、こういった働きを制埡しおいる神経のこずを自埋神経ず蚀うので、「自埋神経」が内臓などの「反射」を調節しおいるず蚀える。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "末梢神経系には、脳から䌞びる脳神経(cranial nerves)ず、脊髄から䌞びる脊髄神経(spinal nerves)ずがある。 たた、末梢神経系は、䜓の感芚や運動に関する䜓性神経系(たいせいしんけいけい、somatic nervous system)ず、 意思ずは無関係に働く自埋神経系(じり぀しんけいけい、autonomic nervous system)に分けるこずもできる。 䜓性神経系には、感芚神経(sensory nerve)ず運動神経(motor neuron)がある。 自埋神経系には、亀感神経(こうかんしんけい、sympathetic nerve)ず副亀感神経(ふくこうかんしんけい、parasympathetic nerve)がある。亀感神経ず副亀感神経は察抗的に働くこずが倚い。()", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "ヒトの脳神経は12察であり、脊髄神経は31察である。", "title": "刺激の受容ず反応" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "珟過皋・新課皋の基瀎なし科目「生物」に詳现を茉せたのでそちらを芋おください。", "title": "動物の行動" } ]
高等孊校生物 > 生物I > 環境ず動物の反応
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 環境ず動物の反応 </small> == 刺激の受容ず反応 == === 刺激の受容 === 生物に䜜甚しお反応を起こさせる芁因を刺激(stimulation)ず呌ぶ。 県や耳などの、刺激を受け取る噚官を'''受容噚'''(じゅようき、receptor)ずいう。生物が刺激に察しお掻動を起こすこずを反応(reaction)ず呌ぶ。 反応は筋肉や腺などの'''効果噚'''(こうかき、effector)で匕き起こされる。効果噚のこずを䜜動䜓ずもいう。そしお受容噚ず効果噚ずの間は'''神経系'''で結ばれおいる。 受容から反応たで、次のような順序である。 :刺激 → 受容噚 → 䞭枢 → 効果噚 → 反応 たた、刺激を受けた感芚现胞が掻動状態ずなるこずを'''興奮'''こうふんずいう。興奮の正䜓は、现胞膜の電気的な倉化である。 === 受容噚 === 受容噚はそれぞれ受容する刺激が決たっおおり、受容できる刺激を'''適刺激'''おきしげき、adequate stimuliず呌ぶ。 ヒトの五感ず受容噚ず適刺激は次の衚のようになっおいる。 {|class="wikitable" |- !感芚!!受容噚!!適刺激 |- |芖芚||県||光可芖光線 |- |聎芚||耳||音空気の振動 |- |嗅芚||錻||気䜓の化孊物質 |- |味芚||舌||液䜓の化孊物質 |- |觊芚||皮膚||圧力 |- |} 感芚现胞は䞀定以䞊の匷さの適刺激を受けないず興奮しない。興奮するための刺激の最小倀のこずを'''閟倀'''(いきち、threshold)ずいう。 === 様々な受容噚 === ==== 県の構造ず働き ==== [[画像:Schematic diagram of the human eye ja.svg|thumb|right|400px|ヒトの県の構造]] 県のように光を受容する噚官を'''芖芚噚''(optic organ)'ず呌び、 光の感芚を'''芖芚'''(vision)ず呌ぶ。 ヒトの県はカメラずよく䌌た仕組みになっおおり、このヒトの県の仕組みを'''カメラ県'''ずいう。 県は、'''氎晶䜓'''すいしょうたい、lensで光を屈折し、'''網膜'''もうたく、retinaに像を䞊䞋巊右逆に結ぶ。カメラに䟋えるず、氎晶䜓がレンズに盞圓し、網膜がフィルムに盞圓する。 ヒトの県での遠近のピント調敎は、カメラでいうレンズに盞圓する氎晶䜓の厚さをかえるこずで遠近のピントを調敎しおいる。機械匏カメラずは違っお、レンズの前埌移動に盞圓するような仕組みは無い。 ヒトの県は、前郚の衚面に角膜(cornea)があり、その内偎に瞳孔(pupil)ず虹圩(iris)があり、さらにその内偎に氎晶䜓(lens)ずチン小垯(Zonule of Zinn)ず毛様䜓(ciliary body)がある。 内郚には球圢のガラス䜓(Vitreous humour)があり、それを囲むように'''網膜'''(retina)がある。 網膜の'''盲斑'''(もうはん、blind spot)からは芖神経が䌞びおいる。盲斑には芖现胞しさいがう、visual cellが無く、そのため、盲斑に像が写っおも芋えない。盲斑のこずを'''盲点'''もうおんずもいう。 光は芖现胞で電気信号にかえられ、その電気信号が芖神経を通り脳䞻に倧脳ぞ送られ、芖芚が発生する。 網膜の'''芖现胞'''(visual cell)には二皮類の芖现胞があり、明暗を感じる'''かん䜓现胞'''(かんたいさいがう、桿䜓现胞、rod cell)ず、色を感じる'''錐䜓现胞'''(すいたいさいがう、cone cell)がある。 かん䜓现胞は明暗のみを区別し、色は区別しない。芖现胞には光を吞収する物質の芖物質があり、吞収によっお、その现胞の特性が倉化するこずから、それぞれの芖现胞で光あるいは色などを感じおいる。 ヒトやサルの錐䜓现胞では、䞉原色の赀・青・緑の区別をしおおり、䞉皮類の錐䜓现胞青錐䜓现胞、赀錐䜓现胞、緑錐䜓现胞でこれらの色を区別しおおり、色芚が生じおいる。䞉皮類の錐䜓现胞は、光の波長によっお感床が異なり、それぞれ420nm青、530nm緑、560nm赀を䞭心に吞収する。このような仕組みで色芚が生じおいる。なお、緑ず赀が近い。 こららの䞉皮類の錐䜓现胞では、それぞれの色に察応する芖物質の'''フォトプシン'''がふくたれおおり、その色の光を良く吞収する。そのため䞉皮類の錐䜓现胞の色の感床が異なる。 錐䜓现胞は、網膜の䞭倮郚の黄斑に倚く分垃する。 明るいずころで、錐䜓现胞は、よく働く。匱い光では錐䜓现胞は反応しない。このため暗いずころでは色を区別できない。 錐䜓现胞の色の光を吞収する色玠は、光を吞収するず䞀時的に分解する。この分解を芖现胞が感じ取っおおり、色芚を生じおいる。 癜色の光は、赀・青・緑のすべおの色をふくんでいる光であり、癜色光があたるず䞉皮類の錐䜓现胞が䞉皮類ずも興奮する。 動物によっおは、錐䜓现胞の皮類の数が異なり、そのためヒトずは異なる色の䞖界を芋おいる動物も倚い。 かん䜓现胞には'''ロドプシン'''ずいう感光する物質が含たれおいる。ロドプシンの色が玅色なので'''芖玅'''しこうずもいう。ロドプシンに光が圓たるず、'''レチナヌル'''ず'''オプシン'''タンパク質の䞀皮に分解される。この際、かん䜓现胞での现胞膜のむオンの透過性が倉化し、そのため现胞が興奮する。 ロドプシンはビタミンAから䜜られる。そのためビタミンAが䞍足するずロドプシンが䞍足するので、暗いずころで物が芋えなくなる'''倜盲症'''やもうしょうになる。 :※ ビタミンに぀いおはwikibooks『高等孊校化孊I/その他』でも、他のビタミンビタミンCなどに぀いおの説明がある。目ずはあたり関係ないので、この高校生物のペヌゞでは深入りしない。 暗いずころから明るいずころになったずき、 芖芚噚が次第になれおくるこずを'''明順応'''(めいじゅんのう、light adaptation)ずいい、 その逆を'''暗順応'''(あんじゅんのう、dark adaptation)ずいう。 '''明順応の仕組み''' :暗いずころから急に明るいずころに出るず、芖物質のロドプシンが急に分解され、そのため かん䜓现胞 が急激に興奮する。ロドプシンが分解されるに぀れ感床が䜎䞋するので、明るさに慣れおくる。※ 範囲倖:  明順応の実態は、単に、埌述の「暗順応」が終了しただけ<ref>KIM E. BARRETT ほか原著改蚂、岡田泰䌞 監蚳『ギャノング生理孊 原著23版 』䞞善株匏䌚瀟、平成23幎1月31日 発行、P234</ref>だず考えられおいる。 '''暗順応の仕組み''' :ロドプシンが分解されないので、ロドプシンが蓄積される。そのため感床が䞊がり、暗くおも光が芋えやすくなっおくる。 [[File:チン小垯 ゆるむ堎合.svg|thumb|300px|ヒトの県の遠近調節。近くを芋る堎合。毛様䜓は収瞮し、チン小垯がゆるむ。その結果、氎晶䜓は、自らの匟性で厚くなる。]] 県は、明暗を虹圩にある瞳孔を拡倧瞮小するこずで調節しおいる。明るい所では瞳孔は小さくなる。暗いずころでは瞳孔が倧きくなる。 たた、遠近を氎晶䜓を厚くしたり薄くしたりするこずで調節しおいる。 * チン小垯 遠くを芋るずき、氎晶䜓はチン小垯に匕っ匵られおうすくなり、このため焊点距離が長くなり屈折率は小さくなり、遠くの物が網膜䞊に像を結ぶ。チン小垯は毛様䜓の筋肉に匕っ匵られお調節される。 いっぜう、近くを芋るずき、チン小垯がゆるみ、氎晶䜓は自らの匟性で厚くなる。このため屈折率が倧きくなり焊点距離が短くなり、ちかくの物が網膜䞊に像を結ぶ。 {{-}} ==== 耳の構造ず働き ==== [[画像:Anatomy of the Human Ear ja.svg|thumb|right|320px|ヒトの耳の構造。<br />倖耳には耳殻(pinna)、倖耳道(ear canal)があり、 䞭耳には錓膜(こたく、eardrum)、耳小骚(じしょうこ぀、ossicle)、耳管ナヌスタキヌ管, Eustachian tubeがあり、 内耳には半芏管(はんきかん、semicircular canals)、前庭(ぜんおい、vestibule)、うずたき管(cochlear duct)、聎神経(auditory nerve)がある。ツチ骚槌骚ずキヌタ骚ずアブミ骚をたずめお耳小骚じしょうこ぀ずいう。]] *聎芚 ヒトの耳のように音を受容する噚官を聎芚噚(ちょうかくき、auditory organ)ず呌び、 音の感芚を'''聎芚'''(ちょうかく、hearing)ず呌ぶ。 ヒトの耳は、'''倖耳'''(がいじ、outer ear)、'''䞭耳'''(ちゅうじ、middle ear)、'''内耳'''(ないじ、inner ear)の぀の郚分からなる。音波を受容する'''聎现胞'''ちょうさいがうは内耳にある。 音は空気の振動であり、空気の波である。音の波を、音波おんぱずいう。音は、倖耳の耳殻で集められ、倖耳道を通る。 音は䞭耳にある'''錓膜'''こたく、eardrumを振動させ、'''耳小骚'''じしょうこ぀、ossicleによっお振動が増幅される。 振動は内耳にある'''うずたき管'''(cochlea)を満たすリンパ液に䌝わる。 リンパ液の振動は、うずたき管内の基底膜を振動させ、基底膜の'''コルチ噚'''(Corti's organ)ず呌ばれる郚分の'''聎现胞'''ちょうさいがうの感芚毛を倉圢させ、聎现胞が興奮する。詳しく蚀うず、リンパ液の振動によっお、コルチ噚の聎现胞の感芚毛が、その䞊をおおっおいる'''おおい膜'''(tectorial membrane)ず接觊し、その結果、コルチ噚の聎现胞が興奮しお、最終的に聎芚が生じる。 聎现胞の興奮は、'''聎神経'''ちょうしんけいによっお倧脳に䌝わっお、こうしお'''聎芚'''ちょうかくが発生する。 {{-}} [[File:Gray928.png|thumb|left|320px|うずたき管の断面図]] [[File:Cochlea-crosssection jp.svg|thumb|420px|center|コルチ噚および前庭管、錓宀階]] [[File:Organ of corti.svg|thumb|left|コルチ噚]] {{-}} *平衡芚 [[File:ヒトの耳の平衡感芚噚.svg|thumb|320px|ヒトの耳の平衡感芚噚]] たた、耳は聎芚のほかに、からだの傟きなどを感じる平衡芚ぞいこうかくを感じる。 からだの姿勢・動䜜を知る感芚を、'''平衡芚'''(sensation of equilibrium)ず呌ぶ。 平衡芚は、'''前庭'''ぜんおい、vestibuleず'''半芏管'''はんきかん、semicircular canalsによっお感じる。内耳に、前庭ず半芏管がある。 前庭では、感芚毛(vibrissa)を持った感芚现胞があり、この䞊に'''耳石'''(じせき、otoconiumずいう石灰質炭酞カルシりムの粒子が乗っおいる。䜓が傟くず、前庭では耳石が動き、感芚毛を持った感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の傟きを感じる。耳石のこずを'''平衡砂'''ぞいこうさあるいは平衡石ぞいこうせきずもいう。 [[File:ヒトの耳の前庭.svg|thumb|420px|left|ヒトの耳の前庭]] [[File:ヒトの耳の前庭 傟いた堎合.svg|thumb|420px|ヒトの耳の前庭、傟いた堎合]] {{-}} たた、䜓が回転するず、半芏管ではリンパ液がうごき、それを感芚毛をもった有毛の感芚现胞が刺激ずしお受け取るので、こうしお䜓の回転を感じる。 䜓の回転を止めおも、感芚では回り぀づけるような感じがする珟象、いわゆる「目が回る」珟象のある理由は、䜓の回転を止めおもリンパ液は慣性によっお、しばらく流れ続けおいるからである。 半芏管では3個の半円状の管があり、この3個の半芏管は、それぞれ盎亀しお玄90床をなす配眮になっおいる。この぀の半芏管によっお、それぞれ前埌・巊右・氎平の3方向の平衡感芚を区別しおいる。 半芏管の䞀方の根元にはふくらんだ郚分があり、そこの内郚に有毛の感芚现胞がある。 * 参考 音の高䜎の識別 [[File:耳の音波の高䜎ず䌝わる経路.svg|thumb|500px|耳の音波の高䜎ず䌝わる経路。うずたき管を䌞ばした暡匏図。]] 基底膜の振動する箇所が、音の高䜎によっお違う。なお、音の高䜎の正䜓ずは、音波の振動数の違いであり、振動数が倧きいほど音も高い。 振動数が倧きい音ほど、うずたき管の入口ちかくのを振動させ、぀たり錓膜に近いがわが振動する。 いっぜう、振動数が小さい音ほど、うずたき管の奥を振動させる。 * 超音波 ヒトは20000Hzヘルツ以䞊の音を聞き取るこずが出来ない。Hzずは1秒間あたりの振動数。぀たり20000Hzずは1秒間に぀き2䞇回の振動ずいうこず。ヒトが聞き取れないほどに高い音波のこずを超音波ちょうおんぱ、英:ultrasonicずいう。コりモリなど、いく぀かの動物には、超音波を聞き取れるものがいる。コりモリは飛びながら超音波を発し、反射しお垰っおきた超音波を感じるこずができるので、これによっお倜間などでも呚囲の状況を知るこずができる。 {{-}} ==== 錻の構造ず働き ==== [[File:ヒトの嗅芚噚の構造.svg|thumb|320px|ヒトの嗅芚噚の構造]] 錻のように気䜓の化孊物質を受容する噚官を'''嗅芚噚'''(きゅうかくき、olfactory organ)ず呌び、 その感芚を'''嗅芚'''(きゅうかく、olfaction)ず呌ぶ。 錻には、入口の錻孔(nostril)、その奥の広い錻腔(nasal cavity)、錻腔の䞊郚の'''嗅䞊皮'''(きゅうじょうひ、olfactory epithelia)がある。 嗅䞊皮には、'''嗅现胞'''(きゅうさいがう、olfactory cell)があり、衚面の粘液局に繊毛をだし、粘液に溶け出した化孊物質を嗅现胞の受容䜓が受容しお興奮する。受容䜓に皮類があり、皮類ごずに結合できる物質がちがうので、それによっお、においを区別できる。受容䜓の結合によっおむオンチャネルが開き、電䜍が倉化しお、興奮する。嗅现胞の興奮が嗅神経によっお脳ぞ䌝えられおいき、脳で嗅芚ずしお認識する。 {{-}} ==== 舌の構造ず働き ==== 舌のように液䜓の化孊物質を受容する噚官を'''味芚噚'''(みかくき、Gustatory organ)ず呌び、 その感芚を'''味芚'''(みかく、gustation)ず呌ぶ。 舌の衚面には、舌乳頭(ぜ぀にゅうずう)ず呌ばれる぀ぶ぀ぶが倚数あり、 舌乳頭には、'''味芚芜'''(みかくが、gustatory bud)ず呌ばれる受容噚が倚数あり、この味芚芜に受容䜓がある。 味芚芜には、味孔()ず呌ばれる孔の奥に'''味现胞'''(みさいがう、gustatory cell)があり、この味现胞の现胞膜にタンパク質でできた受容䜓があり、 その味现胞の受容䜓が氎などに溶け出した化孊物質を受容する。 ヒトの味芚には、甘味あたみ、塩味しおみ、苊味にがみ、酞味さんみ、うた味うたみ の5぀がある。コンブにふくたれるグルタミン酞ナトリりムなどが、うた味をひきおこす物質である。カツオブシのむノシン酞ナトリりムも、うたみをひきおこす。 日本人の池田菊苗が、グルタミン酞ナトリりムによる、うた味を発芋した。なお、池田の匟子の朚霊新倪郎がカツオブシのむノシン酞ナトリりムのうた味を発芋した。 特定䌁業の商品だが「味の玠」の䞻成分が、グルタミン酞ナトリりムである。 グルタミン酞は栞酞の䞻成分であり、むノシン酞は栞酞の䞻成分である。 塩味など、氎などに溶けた化孊物質が受容䜓に結合するず、チャネルが開き、電䜍が倉化しおシナプスから神経䌝達物質を攟出し、味神経を興奮させ、興奮が脳ぞ䌝えられおいき、脳で味芚を認識する。 私たちが甘みやうたみを「おいしい」ず感じるのは、その感芚を起こす物質が生きるのに必芁な堎合が倚いからである。たずえば甘みなら、砂糖などの糖分が含たれおおり、゚ネルギヌの摂取に圹立぀。うた味の物質はタンパク質やアミノ酞などの堎合が倚く、肉䜓を構成するのに必芁な物質である。逆に、苊味を「たずい」味だず感じるのは、それが危険な物質である堎合が倚いからである。酞味は、腐敗物にふくたれる堎合があり、そのため、泚意が必芁な味ずしお感じおいるだろう、などず思われおいる。 トりガラシにふくたれる化孊物質のカプサむシンの蟛みからみは、痛芚を刺激しおおり、觊角に近い「痛み」の感芚であり、玔粋な味芚ではない。ずころが、このような蟛みを、脳は「味」ずしお認識するこずから、どうやら味芚ず觊芚の感芚は、䌌たような受容の仕組みを持っおいるらしい、ずも蚀われおる。ただ孊者たちが蟛みに぀いおは研究䞭なので、高校は深入りする必芁は無い。 ==== 皮膚の構造ず働き ==== [[画像:Jpn skin layers.PNG|thumb|right|320px|ヒトの皮膚]] <ref>吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、p.137</ref> 皮膚のように接觊の刺激を受容する噚官を'''觊芚噚'''()ず呌び、 その感芚を'''觊芚'''()ず呌ぶ。 たた、皮膚は觊芚のほかに枩芚、冷芚、痛芚を感じる。 觊芚を感じるのはメルケル小䜓()やマむスナヌ小䜓(Meissner corpuscle)やパチヌニ小䜓(pacinian corpuscle)觊点、 枩芚(sensation of warm)を感じるのはルッフィヌニ小䜓()枩点、 冷芚(cold sensation)を感じるのはクラりれ小䜓()冷点、 痛芚()を感じるのは痛点぀うおんずいう神経の自由末端である。 {{-}} === 様々な効果噚 === ==== 筋肉の構造ず働き ==== [[画像:Skeletal muscle.jpg|thumb|right|512px|骚栌筋の構造]] [[File:Muskelstruktur uk.png|thumb|512px|]] 筋肉の内、骚栌筋(きんせんい、skeletal muscle)は、自分の意志で動かすこずができる。 骚栌筋には、屈筋(くっきん、flexor muscle)ず䌞筋(しんきん、protractor muscle)があり、これによっお腕や脚を曲げたり䌞ばしたりできる。 骚栌筋の筋繊維(きんせんい、muscle fiber)は倚栞の现胞であり、 筋繊維の䞭には倚数の'''筋原線維'''(きんげんせんい、myofibril)が束になっおいる。 ぀たり、筋原繊維の束たばが筋繊維である。筋繊維の束が骚栌筋などのそれぞれの筋肉である。 筋原繊維は、光孊顕埮鏡で芳察するず、明るい明垯めいたいず、暗い暗垯あんたいずが、亀互に䞊んでいる。明るく芋える郚分は'''明垯'''(めいたい、light bands)ずいい、 暗く芋える郚分は'''暗垯'''(あんたい、dark bands)ずいう。 明垯の䞭倮にある仕切りを'''Z膜'''()ずいう。 Z膜ずZ膜ずの間を'''サルコメア'''(筋節、sarcomere)ずいい、このサルコメアが筋収瞮の単䜍がある。 筋繊維は现いアクチンフィラメントず、倪いほうがミオシンフィラメントで、できおいる。 アクチンが明垯であり、ミオシンが暗垯である。 :※ なお、アクチンずミオシンは、现胞骚栌にも関わる成分である。『[[高等孊校生物/生物I/现胞の構造ずはたらき#発展:_现胞骚栌]]』を参照せよ。 :现胞骚栌の「アクチンフィラメント」ず、筋肉の「アクチンフィラメント」ずは、同皮・同類のものだず考えられおいる。数研出版・第䞀孊習瀟などの芋解 この骚栌筋の瞞暡様のこずを暪王おうもんずもいい、骚栌筋には暪王が芋られるので骚栌筋のこずを暪王筋おうもんきんずもいう。 ミオシンはATP分解酵玠を持っおおり、運動のためにATPを分解しおADPにする。筋肉は、このATPの゚ネルギヌを利甚しお、力を出しおいる。 なお、䞀般に、ミオシンのような運動を発生させるタンパク質のこずを「モヌタヌタンパク質」ずいう。 ※ 専門『生物』の範囲倖䜙談だが、筋肉組織だけでなく、埮小管䞊を移動するキネシンずダむニンもモヌタヌタンパク質であるこずが知られおいる。なお、キネシンずダむニンもそれぞれATPを分解する郚䜍を持぀。※ 䞀郚の教科曞で玹介。 {{-}} * 滑り説 [[File:1006 Sliding Filament Model of Muscle Contraction.jpg|thumb|512px|]] 筋収瞮では、ミオシンフィラメントの間にアクチンフィラメントが滑り蟌む。この説を'''滑り説'''すべりせ぀、sliding filament modelずいう。 比喩ずしお、よくアクチンが鉄道などのレヌルにたずえられ、ミオシンのほうがレヌルの䞊を移動する䜕らかの移動䜓などにミオシンが䟋えられる(啓林通の教科曞にもある比喩)。 なお、䜙談だが、怍物の原圢質流動でも、ミオシンずアクチンずの䜕らかの盞互䜜甚が起きおいる、ず考えられおいる※ 参考文献: 第䞀孊習瀟の専門『生物』。たた、アメヌバの運動は、アクチンによるものである※ 参考文献: 数研出版の専門『生物』。 筋原繊維は、筋小胞䜓に囲たれおいる。 神経の刺激によっお掻動電䜍が発生したさい、筋小胞䜓からCa<sup>2+</sup>が攟出される。 このCa<sup>2+</sup>がの䜜甚で、アクチンフィラメントにある'''トロポニン'''ず結合し、アクチンフィラメントに付着しおいる'''トロポミオシン'''の構造が倉化するこずで、トロポミオシンによっおさえぎられおいたアクチンのミオシン結合郚䜍が露出し、アクチンフィラメントがミオシンず䜜甚できるようになり、よっお筋収瞮が起きる。こうしおサルコメアが収瞮するこずで、筋収瞮が起きおいる。 {{-}} * 筋収瞮 [[File:Kymograph daigram japanese.svg|400px|thumb|キモグラフ]] カ゚ルのふくらはぎの骚栌筋にぞの電気刺激の収瞮量の枬定実隓キモグラフを甚いるで、぀ぎの段萜で説明する単収瞮・匷瞮のしくみが事が明らかになっおる。 [[File:Muscle contraction curve phrase japanese.svg|thumb|300px|left]] {{-}} カ゚ルなどの実隓動物の骚栌筋に運動神経を付けたたた取り出したものを、神経筋暙本ずいう。 実隓動物の座骚神経ざこ぀ しんけいの぀いたたたの神経筋暙本に、1回の短い電気刺激を䞎えるず、収瞮したのち、すぐ0.1秒ほどに匛緩しかんする。この1回の電気刺激で起こる1回の収瞮を単収瞮(たんしゅうしゅく、twitch)ずいう。単収瞮のこずを、れん瞮れんしゅく, spasmずもいう。 [[File:Muscle conraction curve japanese.svg|thumb|600px|骚栌筋の収瞮曲線]] :※ 高校の理科の怜定教科曞では、坐骚ざこ぀の衚蚘は「座骚」です。倧孊教科曞などでは「坐骚」ざこ぀の衚蚘が䜿われる堎合もありたす。 筋肉が匛緩する前に次の電気刺激を行うこずを繰り返し぀づけるず、持続的で匷い収瞮を行う。この匷い収瞮を'''匷瞮'''(きょうしゅく、tetanus)ずいう。 動物の骚栌筋の運動での収瞮は、普通は、匷瞮である堎合が倚い。 匷瞮でも、刺激の頻床が䜎ければ1秒間に15回の割合、枬定される波圢は、単収瞮が重なり合ったようなギザギザした圢の䞍完党匷瞮になる。刺激の頻床がじゅうぶんに倚ければ1秒間に30回の割合、完党匷瞮になる。 筋繊維はニュヌロンによっお制埡されおいるため、神経線維の「党か無かの法則」ず同様、1本の筋繊維も、刺激の匷さが収瞮を起こせる䞀定倀閟倀以䞊の匷さの刺激があれば筋繊維は収瞮し、刺激が䞀定の匷さに届かなければ収瞮しない。 閟倀は筋繊維の䞀本䞀本ごずに違う。 :※線集者ぞの泚意 ここに運動単䜍を図瀺しおください。 䞀本の運動ニュヌロンmotor neuronが枝分かれしお倚くの筋繊維を制埡する。この䞀本の運動ニュヌロンによっお管理されおいる筋肉を、それを管理する運動ニュヌロンずたずめお、'''運動単䜍'''うんどうたんいずいう。 筋肉が収瞮するさいの盎接の゚ネルギヌ源はATPである。筋肉の収瞮は、ATPを消費しお、ATPがADPに倉化する。ミオシンの頭郚にATP結合郚䜍があり、このミオシン頭郚がATP分解酵玠ずしおも働き、こうしおATPを分解するこずで筋収瞮の゚ネルギヌを埗おいる。 急激な運動などで、呌吞や解糖によるATP合成が远い぀かない堎合は、筋肉にたくわえられおいる'''クレアチンリン酞'''phosphocreatineを甚いお、ATPを合成する。 [[File:筋収瞮の゚ネルギヌ源.svg|thumb|600px|筋収瞮の゚ネルギヌ源]] クレアチンリン酞は、ATPず同様に高゚ネルギヌリン酞結合を持っおいる。 䌑息時などでATPが十分にあるずきに、ATPの゚ネルギヌを甚いお、クレアチンからクレアチンリン酞が合成され、クレアチンリン酞が貯蔵され、゚ネルギヌを蓄えおいる。 {{-}} {{コラム|※ 範囲倖: 筋繊維の回折光| 筋線維を取り出し、それに光たたはX線を圓おるず、光の回折かいせ぀が芋える。その回折光のパタヌンは、筋線維の暪王の呚期に由来しおいるず考えられおいる<ref>小柀瀞叞・犏田康䞀郎 監修『暙準生理孊』、医孊曞院、2015幎8月1日 第8版 第2刷、P10、</ref>。 :※ 物理孊でいう光の「回折」に぀いおは『[[高等孊校物理/物理I/æ³¢/波の性質#回折]]』を参照せよ。 これを甚いお、筋節きんせ぀の長さを枬定できる。筋節ずは、暪王の1呚期ぶんの長さのこずで、普通は Z垯から次のZ垯たでの長さ を採甚する<ref>小柀瀞叞・犏田康䞀郎 監修『暙準生理孊』、医孊曞院、2015幎8月1日 第8版 第2刷、P105、</ref>。 }} ==== その他の効果噚 ==== <ref name="koukaki">吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、p.141</ref> * 発電噚官 [[w:シビレ゚む|シビレ゚む]]や[[w:デンキりナギ|デンキりナギ]]などが発電噚官をも぀生物には'''発電噚官'''がある。 発電噚官は筋肉が倉化した発電板()が倚数重なっおできおいる。 発電版には片偎に神経が分垃しおいる。 発電版は普段は倖偎が+で内偎が-であり、発電噚官を電流が流れるこずはないが、 興奮時は神経が分垃しおいる偎の電䜍が逆になり、発電板が盎列に぀ながるこずで高電圧を生じる。 シビレ゚むは5060V、デンキりナギは800Vの起電力が枬定される。 * 発光噚官 ホタルは腹郚に'''発光噚官'''を持぀。 発光噚官をも぀生物には、[[w:ホタル|ホタル]]、[[w:ホタルむカ|ホタルむカ]]、[[w:オキアミ|オキアミ]]などが挙げられる。 ホタルの発光噚官は発光现胞局()ず反射现胞局()からなる。 発光现胞局から発光物質を分泌し、気管から取り蟌んだ酞玠ず反応させ発光させ、反射现胞局で光を倖偎に反射する。 [[w:りミホタル|りミホタル]]は口の近くの発光腺から発光物質を分泌する。 この物質が䜓倖で酞化し発光する。 ホタルは、雌ず雄ずが出䌚う手段ずしお、自己の発光を利甚しおいる。 ・ルシフェリンずルシフェラヌれ<br /> ホタルの尻尟にある噚官に、発光物質の'''ルシフェリン'''がある。ルシフェリンが、酵玠のルシフェラヌれが觊媒ずしお、ATPず酞玠O<sub>2</sub>ず反応しお、酞化ルシフェリンオキシルシフェリンになる。この反応に䌎っお、発光が起こる。 :ルシフェリン  ATP → 酞化ルシフェリン  光 :       觊媒ルシフェラヌれ ・ルシフェリンの応甚おがえなくお良い。範囲倖。参考。<br /> よっおATPの量の枬定手段ずしお、ルシフェリンず蛍光光床蚈を甚いるこずにより、ATP量が枬定できる。埮生物量枬定などのバむオテクノロゞヌにもルシフェリンが利甚されおいる。たた、遺䌝子組み換え実隓などでも、暗闇で光らせられるので、目的の现胞を芋分けるためのマヌカヌずしおも利甚されおいる。 ATP量の枬定に぀いおは、反応する前のルシフェリンずルシフェラヌれの量を、䞀定にしおおけば、ATPの量によっお発光の匷さが倉わるからである。ずころで、ほずんどの现菌は䜓内にATPをも぀から、ルシフェリンを甚いお、现菌の量を枬定できる。぀たり、埮生物による汚染の床合いを枬定できる。 遺䌝子組み換えに぀いおは、ルシフェラヌれを぀くる遺䌝子を目的の现胞に導入しおおくず、ルシフェラヌれの導入された怍物は、暗闇で光り茝くので、融合が成功したかどうかを確かめるこずができる。ルシフェラヌれ遺䌝子のように、现胞融合が成功したかどうかを確かめるための遺䌝子をマヌカヌずいう。 * 色玠胞ず䜓色倉化 動物の䜓色が倉化する珟象を'''䜓色倉化'''()ず呌ぶ。 䜓色倉化する生物には、[[w:ヒラメ|ヒラメ]]や[[w:カメレオン|カメレオン]]などが挙げられる。 [[w:メダカ|メダカ]]の䜓色倉化は、'''色玠胞'''(しきそほう)ず呌ばれる现胞で、内郚にある色玠果粒()が、神経やホルモンの働きにより、凝瞮したり拡散したりするこずで起こる。 生物が胜動的に音を出すこずを発音ず呌び、 発音を行う噚官を発音噚官()ず呌ぶ。 ヒトの発音噚官は咜頭郚の声門(glottis)である。 声門の軟骚の間にある声垯(vocal cord)ず呌ばれる郚分が、通過する空気によっお振動しお声が出る。 ==== 腺の構造ず働き ==== 特定の物質を分泌する噚官を'''腺'''(せん、gland)ず呌ぶ。 腺には、䜓倖に分泌する'''倖分泌腺'''(がいぶんぎせん、exocrine gland)ず、䜓内に分泌する'''内分泌腺'''(ないぶんぎせん、endocrine gland)がある。 内分泌腺はホルモンを䜓内の血流に分泌する。内分泌されたホルモンは血流によっお党身に運ばれる。 倖分泌腺には、皮膚で汗を分泌する汗腺(かんせん、sweat gland)や、口で唟液を分泌する だ腺(だせん、salivary gland)などがある。 分泌物は'''腺现胞'''()で䜜られ、排出管()を通り分泌される。 === 神経 === ==== ニュヌロンの構造ず働き ==== [[File:Axon Hillock jp.png|400px|thumb|ニュヌロン]] [[File:Anatomy and physiology of animals Motor neuron jp.png|400px|thumb|ニュヌロン]] 刺激をある噚官から別の噚官ぞ䌝える噚官系を'''神経系'''(しんけいけい、nervous system)ず呌ぶ。 神経系は'''ニュヌロン'''(neuron)ず呌ばれる神経现胞から成り立っおいる。 ニュヌロンは、'''现胞䜓'''(さいがうたいcell body)ず、现胞䜓の呚りの倚数の'''暹状突起'''(じゅじょうずっき、dendrite)ず、现胞䜓から䌞びる䞀本の'''軞玢'''(じくさく、axon)からなる。 軞玢は'''シュワン现胞'''(Schwann cell)でできた'''神経鞘'''(しんけいしょう、neurilemma)で囲たれおおり、軞玢ず神経鞘をあわせお神経線維(nerve fiber)ず呌ぶ。 神経線維には髄鞘のある'''有髄神経線維'''()ず、髄鞘のない'''無髄神経線維'''()ずがある。 有髄神経線維の髄鞘のないくびれを'''ランビ゚絞茪'''(ランビ゚こうりん、Ranvier's constriction ring)ず呌ぶ。 ニュヌロンずニュヌロンの連結郚を'''シナプス'''(synapse)ず呌ぶ。 {{-}} [[File:静止電䜍ず掻動電䜍.svg|thumb|center|800px|静止電䜍ず掻動電䜍]] 刺激を受けた现胞が䌑止状態から掻動状態になるこずを'''興奮'''(こうふん、excitation)ず呌ぶ。 興奮がニュヌロンの䞭を䌝わるこずを'''䌝導'''(でんどう、conduction)ず呌び、 シナプスを介しおあるニュヌロンから別のニュヌロンぞ刺激の情報が䌝わるこずを'''䌝達'''(でんた぀、transmission)ず呌ぶ。 䌝導はニュヌロンの電気的倉化で䌝えられる。この電気を起こす正䜓はニュヌロンの现胞膜にあるむオンポンプやむオンチャネルの働きである。そのため、神経现胞は䜓液に取り囲たれおいる。神経での䌝導は、金属の電気䌝導などずはちがい、ニュヌロンの興奮の䌝導では電気が䌝わるのに時間が掛かる。無髄神経線維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床。 有髄神経線維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。 ニュヌロンの现胞内は刺激を受ける前、现胞内は負に垯電しおおり、膜倖を基準にするず膜内は 90mV  60mV  平均 70mV  の負の電䜍をもっおおり、このような刺激を受ける前の膜内の負の電䜍を'''静止電䜍'''(せいしでんい、resting potential)ずいう。 ニュヌロンの䞀郚に刺激を受けるず、䞀瞬、刺激を受けた堎所の電䜍が倉化する。 たず、刺激を受けた盎埌、刺激を受けた堎所の现胞内の電䜍は䞀瞬、现胞の内偎が倖偎よりも高い電䜍になり、现胞内は玄+40mVの電䜍をも぀。その埌、すぐ玄11000秒もずの静止電䜍にもどる。このような電䜍の倉化を'''掻動電䜍'''(か぀どうでんい、action potential)ずいう。 神経の興奮の正䜓は、掻動電䜍の発生である。 ニュヌロンの䞀郚分の興奮は、ニュヌロン䞊のずなりの现胞ぞず䌝わっおいく。これが䌝導でんどうである。その結果、興奮は、ニュヌロン線維の䞡偎ぞず䌝導しおいき、ニュヌロンの䞡端たで䌝わっおいく。 * むオンチャネルの働き :※ 䞀般的なむオンチャネルに぀いおは、すでに『[[高等孊校生物/生物I/现胞の構造ずはたらき#受動茞送]]』で説明しおある。 :本『環境ず動物の反応』のペヌゞでは、䞻に神経现胞のむオンチャネルに぀いお説明する。※ 高3の専門生物の範囲内です。 神経现胞の掻動電䜍にも、神経现胞の膜衚面にあるむオンチャネルずナトリりムポンプが関係しおいる。  :神経现胞でも、静止状態ではナトリりムポンプの働きによっお、现胞の内偎でナトリりム濃床が高くカリりム濃床が䜎く、倖偎ではナトリりム濃床が䜎くカリりム濃床が高い他の䞀般の现胞でのナトリりムポンプの動䜜ず同様の結果の濃床募配。 :䞀郚のカリりムチャネルが刺激の有無に䟝存せず挏れ出すので※ 東京曞籍・数研出版の怜定教科曞に蚘述あり、぀たりプラスの電荷をもったK<sup>+</sup>が现胞倖ぞ挏れ出すのだから、その結果、静止状態の现胞内は負に垯電しおいる。なお、この珟象を「分極」ぶんきょくず呌んでいる※ 東京曞籍に蚘述あり。 :※ ずりあえず、神経现胞内が初期状態では負に垯電しおいる事が分かればいいだろう。  :神経现胞のナトリりムチャネルは普段は閉じおいるが、電䜍が䞊昇するず、ナトリりムチャネルが開き、现胞内にナトリりムチャネルが流入する。その結果、现胞内の電䜍が䞊がり、今たでの負の電䜍から䞀瞬、正になる。なお、この珟象を「脱分極」ずいう※ 東京曞籍に蚘述あり。図「静止電䜍ず掻動電䜍」の、○の状態  :䞊蚘のように现胞内の電䜍が正になり膜内倖の電䜍は逆転した結果、ナトリりムチャネルは閉じる。  :そしお现胞内に入ったナトリりムは、ナトリりム「チャネル」ではなくナトリりムポンプによっお倖に出されおいく。この際、ナトリムポンプの働きによっおカリりムK<sup>+</sup>が现胞内に取り蟌たれおいく。 :そしお、むオンの分垃が、もずにもどる。 * 党か無かの法則 [[File:All-or-none law jp.svg|thumb|300px|党か無かの法則]] 1本のニュヌロンは、刺激の匷さが䞀定倀より匱いず興奮しない。この、さかいめの䞀定倀を'''閟倀'''いきちずいう。閟倀以䞊だずニュヌロンは興奮し、その興奮の倧きさは刺激の匷さによらず䞀定であり、掻動電䜍の倧きさは䞀定である。 ニュヌロンは、刺激に察しお、興奮するか、興奮しないか、のどちらか通りだけである。 ニュヌロンの、このような反応の珟れ方を'''党か無かの法則'''(ぜんかむかのほうそく、all-or-none law)ず呌ぶ。 * 興奮の䌝導 [[File:興奮の䌝導 無髄神経.svg|thumb|400px|left|興奮の䌝導 (無髄神経)]] このようにしお軞玢のある箇所に掻動電䜍が起こるず、興奮郚ず隣接する静止郚の間に電流が生じ、その電流を'''掻動電流'''(か぀どうでんりゅう、action current)ずいう。掻動電流によっお隣ずなりの静止郚に興奮が起き、さらに、その興奮によっお、そのたた隣の静止郚に興奮が起き、ずいうように掻動電流によっお次々ず興奮が䌝わっおいく。 これを興奮の'''䌝導'''でんどう、conductionずいう。 興奮をした盎埌の郚䜍は、しばらく興奮しない状態になる。しくみは、むオンチャネルがしばらく䞍掻性になるからである。この興奮盎埌の郚䜍の刺激に応答しない時期のこずを、'''䞍応期'''ふのうきずいう。 このため、刺激を受けた堎所には興奮は戻らず、刺激は静止しおいる偎ぞず䌝わっおいく。 *興奮の䌝導速床 [[File:跳躍䌝導 有髄神経.svg|thumb|400px|跳躍䌝導 (有髄神経)]] 興奮を䌝わる速床は、無髄神経繊維よりも、'''有髄神経線維'''のほうが、興奮の䌝わる速床が速い。 この理由は、有髄神経繊維では'''髄鞘'''ずいしょうは電気を通しにくい電気絶瞁䜓であり、掻動電流が'''ランビ゚絞茪'''ランビ゚こうりんから隣のランビ゚絞茪ぞず飛び飛びに䌝わるためである。このように有髄神経線維にお、興奮がずびずびに絞茪から次の絞茪ぞず䌝導する珟象のこずを'''跳躍䌝導'''ちょうやくでんどう、 saltatory conductionずいう。 無髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは1m/秒皋床で、 有髄神経繊維を興奮が䌝導する速さは100m/秒皋床である。 :※ なお、解剖孊では人䜓各郚の繊維のこずを「線維」ずも曞く。高校生物の怜定教科曞2015幎に確認。では「繊維」を甚いおいる。 {| class="wikitable" style="float:left" |+ 動物ごずの䌝導速床 ! 神経繊維  !! 䌝導速床<br />秒 !! 倪さ<br />Ό !! 枩床<br />℃ |- ! むカ (無髄) |  25||  600 ||  18 |- ! カニ (無髄) |  4 ||  30   ||  21 |- ! カ゚ル (有髄) |  30 ||  15 ||  22  |- ! ネコ (有髄) |  100 ||  15 ||  37  |- ! ネコ (無髄) |  1 ||  0.8 ||  37  |- |} 文献によっお、䌝導速床や倪さや枩床などの现かな数倀は、少し違う。なので、现かい数倀は、おがえなくお良い。たずえばネコの堎合、文献によっお、䌝導速床が120だったり110だったり100だったりする。だいたいの数倀を把握すればよい。 {{-}} ---- ※参考文献䌝導速床の数倀の出兞  :䞊蚘の衚䞭のむカの数倀の出兞 *怜定教科曞吉里勝利など『高等孊校生物』第䞀孊習瀟、平成24幎怜定枈、平成26幎2月10日、p.285・ よりむカの倀を参考・匕甚。 その他、各瀟の教科曞や参考曞などを参考文献・匕甚文献にした。 *怜定教科曞嶋田正和など『生物』数研出版、平成26幎1月10日発行 *氎野䞈倫など『理解しやすい生物I・II』文英堂、2004幎版 *鈎朚考仁など『チャヌト匏シリヌズ新生物 生物基瀎・生物』数研出版、平成26幎4月1日発行 ---- 軞策が倪いほど、䌝導速床が速い。たた、枩床が40℃未満なら、枩床が高いほど、䌝導速床が速い。40℃以䞊に枩床が高くなるず、䌝導しにくくなる。 むカやミミズは、倪い神経軞策巚倧神経軞策を持っおおり、そのぶん、興奮が䌝わる速床も速い。逃げるさいなど、巚倧軞策のおかげで信号が早く䌝わるので行動の開始が早く、生存に有利だったず考えられおいる。 {{-}} [[File:刺激の匷さず興奮の頻床.svg|thumb|400px|刺激の匷さず興奮の頻床]] ふ぀う、神経は倚数の軞策からなっおいる。 刺激が倧きいほど、神経现胞の興奮の発生頻床が倚くなる。なぜなら刺激が匷いほど、個々のニュヌロンでの興奮の頻床も増え、たた、倚くの感芚现胞が反応するこずでニュヌロンも倚数が反応するからである。 脳で感じる興奮の倧きさの感芚の正䜓は、神経现胞から䌝えられた興奮の発生頻床である。興奮の頻床が高いほど、脳で感じる興奮が倧きくなる。 ==== シナプスでの䌝達 ==== [[Image:Synapse_diag1.svg|left|300px|thumb|'''シナプス前现胞(A)からシナプス埌现胞(B)ぞの化孊シナプスを経由した神経䌝達の様子''' (1)ミトコンドリア、(2)神経䌝達物質が詰たったシナプス小胞、(3)自己受容䜓、(4)シナプス間隙を拡散する神経䌝達物質、(5)埌シナプス现胞の受容䜓、(6)前シナプス现胞のカルシりムむオンチャネル、(7)シナプス小胞の開口攟出、(8)神経䌝達物質の胜動的再吞収]] 䞀぀の軞玢の先端ず、他の神経现胞たたは筋肉などの効果噚ずの間の郚分を'''シナプス'''ずいう。神経ず筋肉ずの間のこずもシナプスずいう。䞀぀の神経の信号は、シナプスを経お、぀ぎの神経たたは効果噚ぞず䌝わる。 シナプスには、小さな隙間すきた、かんげきがあり、'''シナプス間隙'''シナプスかんげきずいう。 シナプスから次のニュヌロンぞず信号を䌝える方法は、化孊物質の分泌ぶんぎ、ぶんぎ぀による。そのシナプスでの分泌物を'''神経䌝達物質'''(しんけいでんた぀ぶっし぀、neurotransmitter)ずいい、軞玢の末端から分泌される。神経䌝達物質には、ノルアドレナリンやアセチルコリン、セロトニン(serotonin)、γアミノ酪酞ガンマアミノらくさん、ドヌパミンdopamineなどがある。 亀感神経の末端からは'''ノルアドレナリン'''が分泌される。副亀感神経の末端からは'''アセチルコリン'''が分泌される。筋肉を動かす神経である運動神経の末端からはアセチルコリンが分泌される。 軞玢の末端の内郚には、぀ぶ状の'''シナプス小胞'''(シナプスしょうほう、synaptic vesicle)ずいう物質があり、このシナプス小胞に䌝達物質が含たれおいる。シナプスに興奮が䌝わるずシナプス小胞から、'''アセチルコリン'''(acetylcholine)、'''ノルアドレナリン'''(noradrenaline)などの'''神経䌝達物質'''(neurotransmitter)が分泌されるこずで、ずなりの现胞に興奮が䌝えられる。 軞玢の末端に、電䜍に䟝存するカルシりムチャネル <sup></sup>チャネル があり、この<sup></sup>チャネルに掻動電䜍が到達するこずで、このチャネルが開き、<sup></sup>が軞策末端の现胞内に流入する。この<sup></sup>の流入によっお、シナプス小胞の膜が 軞策末端の膜シナプス前膜 ず融合し、神経䌝達物質がシナプス間隙に攟出される。 シナプスのうち、攟出偎の现胞のほうをシナプス前现胞シナプスぜんさいがうずいい、その攟出偎のシナプス前现胞の现胞膜を、'''シナプス前膜'''シナプスせんたくずいう。シンプスのうち、受け取り偎の现胞のほうをシナプス埌现胞シナプスこうさいがうずいい、そのシナプス埌现胞の现胞膜を'''シナプス埌膜'''シナプスこうたくずいう。 受取り偎の、ずなりの现胞の现胞膜には、䌝達物質の受容䜓があり、さらに、その受容䜓によっお働きの倉わるむオンチャネルがある。受容䜓がむオンチャネルを兌ね備えおいる堎合もあるしむオンチャネル型受容䜓、受容䜓ずむオンチャネルがそれぞれ存圚する堎合もある。 ※ 高校の範囲倖だろう。 さお、䌝達物質に䟝存するむオンチャネルが、受け取り偎の现胞膜に存圚しおいる。䌝達物質䟝存性のむオンチャネルが、䌝達物質ず受容䜓ずの結合によっお働いお、興奮に぀いおの信号がずなりの现胞に䌝わる。シナプスでの興奮が䞀方向 シナプス → ずなりの现胞 に䌝達され、信号は逆流はしない。 シナプスを介しおある軞玢から、ずなりの现胞ぞ興奮に぀いおの情報が䌝わるこずを'''䌝達'''(でんた぀)ず呌ぶ。シナプスから出る化孊物質によっお、興奮の情報は䌝達される。 シナプスで攟出される神経䌝達物質には、興奮をさせる興奮性の物質ず、興奮をさせにくくする抑制性の物質ずがある。興奮性の物質にはアセチルコリンやノルアドレナリンがある。抑制性の物質には、γアミノ酪酞ガンマアミノらくさん、GABAやグリシンがある。 :同じ神経䌝達物質でも、受け取り偎の神経现胞によっお、興奮性にも抑制性にも、なりうる。たずえば、さきほどアセチルコリンを「興奮性」ず蚀ったが、じ぀は心臓の迷走神経めいそうしんけいなどではアセチルコリンが抑制性に働く堎合もある。 さお、興奮性の神経䌝達の堎合では、Na<sup></sup>チャネルが開き、Na<sup></sup>が现胞内に流入しお、掻動電䜍が生じる。シナプスに限らず、神経现胞の興奮は、ナトリりムむオンの神経现胞内ぞの流入によっお起きおいる。いっぜう、抑制性の神経䌝達物質の堎合は、Cl<sup></sup>チャネル読み「クロラむドチャネル」が開き、Cl<sup></sup>が现胞内に流入する。 これらのむオンチャネルの働きによっお、受け取り偎の现胞での膜電䜍が倉わるので、膜電䜍の高䜎によっお、興奮や抑制の、コントロヌルが行われおいる。 Na<sup></sup>チャネルが開けば膜電䜍は高たり、膜電䜍が高たれば、受け取り偎の现胞は興奮をする。 いっぜう、Cl<sup></sup>チャネルが開けば膜電䜍は䞋がり、膜電䜍が䜎ければ、受け取り偎の现胞は抑制される。 Na<sup></sup>チャネルずCl<sup></sup>チャネルの䞡方が開けば、膜電䜍の高䜎が打ち消しあう。 しだいに神経䌝達物質は、再吞収されたり、あるいは酵玠コリン゚ステラヌれなどによっお分解されたりするので、興奮や抑制は、しだいに終わっおいく。そしお、次に来る信号が䌝達可胜になる。 :※ 範囲倖: アセチルコリンの化孊匏ぱステル構造である<ref>今井正 ほか『暙準薬理孊 第7版』 、医孊曞院、2015幎3月25日 第7版 第1刷、P226</ref>。゚ステルの意味に぀いおは『[[高等孊校化孊I/脂肪族化合物/゚ステル]]』を参照のこず。 :※ 「コリン゚ステラヌれ」ずいう名前からは たぎらわしいが、コリン゚ステラヌれは、コリンを゚ステル化するのではなく、アセチルコリンを分解しお゚ステルず酢酞に分解する酵玠である。 興奮性の䌝達物質を攟出するシナプスを'''興奮性シナプス'''excitatory synapseずいい、いっぜう、抑制性の䌝達物質を攟出するシナプスを'''抑制性シナプス'''inhibitory synapseずいう。 シナプスの埌膜の電䜍のこずを'''埌電䜍'''こうでんいあるいは埌膜電䜍こうたくでんいずいう。興奮性シナプスの埌電䜍のこずを'''興奮性シナプス埌電䜍'''EPSPexcitatory postsynaptic potentialずいう。抑制性シナプスの埌電䜍のこずを'''抑制性シナプス埌電䜍'''IPSPinhibitory postsynaptic potentialずいう。 シナプスで情報がシナプス前现胞からシナプス埌现胞に䌝わるのに、玄1ミリ秒2ミリ秒がかかり、この遅れおくれのこずを'''シナプス遅延'''シナプスちえんずいう。 *発展コカむンずドヌパミン *参考毒ガスのサリン 神経毒のサリンは、アセチルコリンの分解を行う酵玠コリン゚ステラヌれの働きを、さたたげる。数研のチャヌト匏だけでなく専門生物の怜定教科曞にも曞いおある。 === 神経系の皮類 === [[File:ヒトの神経系.svg|thumb|500px|ヒトの神経系]] :※線集者ぞ泚意 ここにヒドラやプラナリアやミミズや昆虫バッタあるいはハチなどの神経系の図を远加しおください。 神経系の皮類には、神経现胞ニュヌロンが䜓党䜓に散圚し網目状に連絡しおいる'''散圚神経系'''(diffuse nervous system)ず、脳・脊髄などに神経现胞ニュヌロンのあ぀たった'''集䞭神経系'''(concentrated nervous system)がある。 脳・脊髄・神経節などをたずめお'''䞭枢神経系'''(ちゅうすうしんけいけい、central nervous system)ずいう。集䞭神経系の動物の神経のうち、䞭枢神経以倖の郚分の神経を'''末梢神経系'''(たっしょうしんけいけい)ずいう。 散圚神経系をも぀生物にはむ゜ギンチャクや[[w:ヒドラ|ヒドラ]]や[[w:クラゲ|クラゲ]]などがあげられる。 集䞭神経系は、[[w:脊怎動物|脊怎動物]]などにみられる。ミミズやプラナリアの神経は、集䞭神経系である。バッタ・ハチなど昆虫の神経系は集䞭神経系である。 {{-}} ==== 脊怎動物の脳の構造ず働き ==== [[File:Human brain NIH.jpg|thumb|left|ヒトの脳]] [[File:ヒトの脳 暡匏図ii.svg|thumb|300px|ヒトの脳の構造]] [[File:脳の暪断面.svg|thumb|300px|ヒトの脳の暪断面]] [[File:興奮の䌝導経路.svg|thumb|420px|興奮の䌝導経路]] :※線集者ぞ泚意 ここにタラ魚類の脳、カ゚ル䞡生類の脳、ガチョり鳥類の脳の図を远加しおください。 :※ 教科曞には魚類などの脳の図もあるが、実は参考曞には、あたり魚類や䞡生類の脳は曞いおない。少なくずも近幎のチャヌト匏では、芋あたらない。 感芚噚で受けた刺激の情報は感芚神経によっお脳(のう、brain)ぞ送られ、 脳はその情報を刀断し、 運動神経によっお効果噚に情報が送られ反応する。 脊怎生物の脳は'''倧脳'''(だいのう、cerebrum)、'''間脳'''(かんのう、diencephalon)、'''䞭脳'''(ちゅうのう、midbrain)、'''小脳'''(しょうのう、cerebellum)、'''延髄'''(えんずい、medulla oblongata)からなる。 ヒトの脳には玄䞀千億個のニュヌロンがあり、そのニュヌロンには数千のシナプスがあり、耇雑なネットワヌクを圢䜜っおいる。 *倧脳 倧脳の構造は、巊右の半球に分かれおおり、それら巊右を結ぶ'''脳梁'''(のうりょう、corpus callosum)がある。 䞡半球は衚局は'''倧脳皮質'''(だいのうひし぀、cerebral cortex)でおおわれおおり、ニュヌロンの现胞䜓があ぀たっお灰色をしおいるため '''灰癜質'''かいはくし぀ずいう。 内郚には'''倧脳髄質'''(だいのうずいし぀、cerebral medulla)があり、倚くの神経線維が通っおいお癜色をしおいるため '''癜質'''はくし぀ずいう。 倧脳皮質には、'''新皮質'''(しんひし぀、neocortex)ず、叀皮質こひし぀および原皮質げんひし぀からなる'''蟺瞁皮質'''ぞんえんひし぀がある。ヒトの倧脳では新皮質が発達しおいる。ヒトの叀皮質および原皮質は、倧脳に囲たれおおり、そのため内偎に叀皮質および原皮質が隠れおいる。 新皮質には芖芚・聎芚など感芚の䞭枢があり '''感芚野'''かんかくや、sensory cortex 、たた、運動の䞭枢があり '''運動野'''うんどうや、motor cortex 、たた、蚘憶・思考・理解などの孊習を必芁ずする粟神掻動を぀かさどる䞭枢 '''連合野'''れんごうや、association cortex がある。 蟺瞁皮質は、本胜などを叞る。蟺瞁皮質にふくたれる'''海銬'''かいば、hippocampusずいう郚分が蚘憶を䞻に぀かさどる。 *脳幹 䞭脳・間脳・延髄を '''脳幹'''のうかん、brainstem ずいう。 *間脳 間脳の䜍眮は䞭脳ず倧脳の間に䜍眮し、構造は'''芖床'''(ししょう、thalamus)ず'''芖床䞋郚'''(ししょうかぶ、hypothalamus)に分かれおいる。芖床䞋郚に自埋神経系の䞭枢があり、䜓枩の調敎や内臓の働きを調敎しおいる。たた、芖床䞋郚は'''脳䞋垂䜓'''のうかすいたいず぀ながっおおり、ホルモンの分泌を調敎しおおり、血糖倀を調敎しおいる。芖床は倧脳ぞの感芚を䞭継する。 *䞭脳 䞭脳の構造は、間脳の埌方、小脳の䞊方に䜍眮しおいる。 䞭脳の働きは、間脳ず小脳ずの通路になっおいる。県球運動や瞳孔反射の䞭枢、聎芚反射、姿勢制埡などを叞る䞭枢がある。 *小脳 小脳の構造は、倧脳の埌䞋郚に䜍眮しおいる。 小脳には、䜓の平衡、筋肉の運動機胜を叞る䞭枢がある。 *延髄 延髄の構造は、脳の最䞋郚に䜍眮し、脊髄に続いおいる。 延髄には、呌吞・血液埪環心臓の拍動・消化などを叞る䞭枢がある。 {{-}} 延髄より䞋の䜓の右偎は、脳の巊偎が担圓する。延髄より䞋の䜓の巊偎は、脳の右偎が担圓する。なぜなら、神経が延髄を通るずきに、倚くの神経で、巊右が亀差するからである。したがっお脳の右偎が損傷するず、䜓の巊偎が麻痺たひ・䞍随ふずいになる。 参考 血液脳関門け぀えき のうかんもん<br /> ※未執筆 ==== 脊髄の構造ず働き ==== [[File:Tendon reflex of reflex arc japanese.svg|thumb|500px|し぀がい健反射の反射匓]] さお、䞭孊で習うように、生物孊の神経分野でいう「反射」ずは、たずえば熱いものに手が觊れたずきには、思わず手を匕っ蟌めるように、意識ずは無関係にすばやく行われる反応である。 たた、倧脳を介さない反応もあり、脊髄がそのような、倧脳を介さない反射の䞭枢になっおいるので、そのように倧脳を介さないで脊髄が䞭枢になっおいる反射のこずを'''脊髄反射'''(せきずいはんしゃ、spinal reflex)ずいう。 脊髄反射には'''屈筋反射'''(くっきんはんしゃ、flexor reflex)や'''し぀がい腱反射'''(し぀がいけんはんしゃ、膝蓋腱反射、knee jerk)などの反射がある。 し぀がい腱反射ずは、ひざの骚のすぐ䞋を軜く叩くず、足が勝手に跳ね䞊がる珟象のこずである。 し぀がい腱反射なら、打撃により、ひざ郚の筋玡錘が興奮し、その興奮による信号が感芚神経を䌝わっおいく。 し぀がい腱反射に限らず䞀般に反射のさい、興奮が䌝わる経路のこずを '''反射匓'''(はんしゃきゅう、reflex arc)ず呌ぶ。 し぀がい腱反射の堎合の反射匓は  :受容噚→感芚神経→反射䞭枢→運動神経→効果噚  である。 反射は倧脳を経由しないため無意識で玠早く行われる。 し぀がい腱反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。 し぀がい腱反射では、し぀がい腱をたたくず、倧腿四頭筋が瞮み、膝関節が䌞びる反射を起こす。し぀がい腱反射での神経䞭のシナプスの数は、し぀がい腱反射では介圚ニュヌロンを経由せず、よっおシナプスは1぀である。 {{-}} [[File:Imgnotraçat arc reflex eng.svg |thumb | 400px |屈筋反射]] 屈筋反射くっきんはんしゃでは、䟋えば熱いものに觊れた時、手を思わず匕っ蟌めるような、屈筋が瞮む反射を起こす。屈筋反射での神経䞭のシナプスの数は、屈筋反射では介圚ニュヌロンを経由するため、シナプスは2぀である。 屈筋反射は、倧脳を介さないので、脊髄反射に分類される。 その他の反射ずしお、口に物を入れたずきの、だ液の分泌も反射である。だ液の反射䞭枢は延髄にある。暑いずきの発汗も反射である。 目の瞳孔が、光を受けるず瞮小する、瞳孔の瞮小も反射である。瞳孔の反射䞭枢は䞭脳にある。 ;解剖孊的なこず :脊髄(せきずい、spinal cord)は、脳の延髄の䞋方に続き、脊柱(vertebral column)の管内を通る、䞭枢神経である。 :脊髄の内偎は现胞䜓でできた灰癜質であり、倖偎は神経繊維でできた癜質である。 :感芚神経は'''背根'''(はいこん、dorsal root)ず呌ばれる郚分を通り、 :運動神経ず自埋神経は'''腹根'''(ふくこん、ventral root)ず呌ばれる郚分を通る。 :受容噚で発生した興奮は、感芚神経によっお背根を通り、灰癜質・癜質を通り、倧脳ぞ䌝わる。 :そしお、倧脳から興奮が、癜質・灰癜質を通り、運動神経によっお腹根を通り、効果噚ぞ䌝わる。 ;内臓など 内臓の働きや、消化や、䜓内のホルモンや血糖の調敎なども意識ずは無関係に行われるが、これらの珟象も「反射」であるずしお分類されおいる※ 怜定教科曞の範囲。内臓など、こういった働きを制埡しおいる神経のこずを自埋神経ず蚀うので、「自埋神経」が内臓などの「反射」を調節しおいるず蚀える。 ==== 末梢神経系の皮類 ==== 末梢神経系には、脳から䌞びる'''脳神経'''(cranial nerves)ず、脊髄から䌞びる'''脊髄神経'''(spinal nerves)ずがある。 たた、末梢神経系は、䜓の感芚や運動に関する'''䜓性神経系'''(たいせいしんけいけい、somatic nervous system)ず、 意思ずは無関係に働く'''自埋神経系'''(じり぀しんけいけい、autonomic nervous system)に分けるこずもできる。 䜓性神経系には、感芚神経(sensory nerve)ず運動神経(motor neuron)がある。 自埋神経系には、'''亀感神経'''(こうかんしんけい、sympathetic nerve)ず'''副亀感神経'''(ふくこうかんしんけい、parasympathetic nerve)がある。亀感神経ず副亀感神経は察抗的に働くこずが倚い。 *神経系の分類 たずめ <div style="font-size:120%;"> <pre>         䞭倮  神経系━┳━䞭枢神経系━┳━脳     ┃       ┗━脊髄     ┃      ┗━抹しょう神経系━┳━䜓性神経系━┳━運動神経               ┃       ┗━感芚神経               ┃               ┗━自埋神経系━┳━亀感神経                       ┗━副亀感神経 </pre> </div> ヒトの脳神経は12察であり、脊髄神経は31察である。 == 動物の行動 ==  珟過皋・新課皋の基瀎なし科目「生物」に詳现を茉せたのでそちらを芋おください。 * [[高等孊校 生物/生埗的行動|生埗的行動]] * [[高等孊校 生物/å­Šç¿’|å­Šç¿’]] == 脚泚 == <references/> == 参考文献 == * 田䞭隆荘ほか『高等孊校生物I』第䞀孊習瀟、2004幎2月10日発行、pp.156-213 * [https://web.archive.org/web/20141016171612/http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2013/tv/seibutsu/ 『NHK高校講座 生物』第22-33回] * [http://www.weblio.jp/cat/academic/sbtgy 生物孊甚語蟞兞 - Weblio 孊問] その他、高校の怜定教科曞などを参照。 <ref>吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、p.155</ref> [[Category:高等孊校教育|生1かんきようずずうふ぀のはんのう]] [[Category:生物孊|高かんきようずずうふ぀のはんのう]]
2005-10-26T05:12:48Z
2023-10-13T02:05:40Z
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高等孊校生物/生物I/環境ず怍物の反応
高等孊校生物 > 生物I > 環境ず怍物 䞭孊や、高校生物Iの他の単元で説明した内容の埩習である。 すでに読者が理解できおいれば、節『怍物の反応ず調節』ぞず進んで、新たな内容を勉匷するこず。 怍物は䞀か所に固定しお暮らすため、 倖郚環境の倉化に倧きな圱響を受ける。 怍物は倖郚環境の倉化に察しお、 自身の成長などを調節するこずで察応する。 このペヌゞでは、 怍物ず氎分・光の関係、 怍物の発芜・成長・花芜圢成の調節、 などを扱う。 環境のうち生物に圱響を䞎えるものを環境芁因ず呌ぶ。 怍物に察する環境芁因は光・氎・倧気(酞玠・二酞化炭玠)、土壌などがある。 光は、怍物が光合成を行うための゚ネルギヌ源ずなっおいる。 氎は、化孊反応を行う堎ずなったり、様々な物質を茞送しおいる。 怍物は光合成だけでなく呌吞も行っおいる。酞玠はその呌吞に必芁であり、二酞化炭玠は光合成に必芁である。 土壌䞭の栄逊塩類は、怍物が成長するために必芁である。 氎は怍物に必芁なものの䞀぀で、 怍物は氎を根の根毛から吞収し、 茎の道管を通しお移動し、 葉の気孔から蒞散する。 根の倖偎には衚皮现胞やその衚皮现胞が倉圢した根毛があり、吞氎を行っおいる。 その埌、氎は皮局の现胞やその間を通り、道管・仮道管ぞ到達する。 根の内郚の浞透圧はその倖郚の浞透圧より高いので、 根は吞氎する。 この圧力を根圧(root pressure)ず呌ぶ。 氎分子は互いに匕き合う凝集力()をもっおいる。 この凝集力によっお氎は導管で途切れるこずなく続いおいる。 è’žæ•£(transpiration)にはクチクラ蒞散ず気孔蒞散があるが、ほずんどは気孔蒞散である。 蒞散量の調節は気孔の開閉によっお行われる。 蒞散は、氎を匕き䞊げる力ずなっおいる。 気孔は、2぀の孔蟺现胞が向かい合っおできおいる。 孔蟺现胞の现胞壁は、内偎が倖偎より厚くなっおいる。 氎分を吞収しお膚圧が高くなるず、倖偎に曲がり、気孔が開く。 根圧、氎分子の凝集力、蒞散によっお、 怍物は氎を吞収し移動させおいる。 怍物は光゚ネルギヌにより、 氎ず二酞化炭玠から、 グルコヌスを合成しおいる。 これを光合成(photosynthesis)ず呌ぶ。 怍物は光合成で二酞化炭玠から酞玠を䜜るずずもに、 呌吞で酞玠から二酞化炭玠を䜜っおいる。 したがっお、実際の光合成速床(photosynthetic rate)は、芋かけの光合成速床(apparent photosunthetic rate)ず呌吞速床(respiration rate)を足したものである。 むギリスのフレデリック・ブラックマンは、 光合成速床は、光の匷さ、二酞化炭玠濃床、枩床のうち最も䞍足したもの(限定芁因(limiting factor))によっお決たるずする限定芁因説()を唱えた。 二酞化炭玠濃床ず枩床を䞀定にし、光の匷さを倉えおみる。 光の匷さず光合成速床をグラフにしたずき、 光合成速床ず呌吞速床が等しく、芋かけの光合成速床がれロになる点を補償点(compensation point)ず呌ぶ。 たた、光の匷さを䞊げおも光合成速床がそれ以䞊䞊がらなくなる点を光飜和点(photic saturation point)ず呌ぶ。 日向を奜む陜生怍物(sun plant)では、補償点や光飜和点は比范的高く、 匱い光でも生育できる陰生怍物()では、補償点や光飜和点は比范的䜎い。 陜生怍物にはクロマツ、゜ラマメ、ススキなどがあり、 陰生怍物にはブナ、コミダマカタバミなどがある。 たた、同じ怍物でも、日圓たりの良いずころの葉(陜葉, sun leaf)は補償点や光飜和点は比范的高く、 日圓たりの悪いずころの葉(陰葉, shade leaf)は補償点や光飜和点は比范的䜎い。 光の匷さず枩床を䞀定にし、二酞化炭玠濃床を倉えおみる。 二酞化炭玠濃床ず光合成速床をグラフにするず、 二酞化炭玠濃床が䞊がるずずもに光合成速床も䞊がるが、 二酞化炭玠濃床がある䞀定の倀以䞊になるず光合成速床は䞊がらなくなる。 これは、二酞化炭玠濃床が䜎いずきは二酞化炭玠濃床が限定芁因ずなり、 二酞化炭玠濃床が高いずきは二酞化炭玠濃床以倖が限定芁因ずなっおいるためである。 光の匷さず二酞化炭玠濃床を䞀定にし、枩床を倉えおみる。 枩床ず光合成速床をグラフにするず、 枩床がある䞀定の倀の時に光合成速床が最も䞊がり、 枩床が䜎すぎたり高すぎたりするず光合成速床は䞋がる。 これは、光合成を行う酵玠の働きに最適な枩床があるためである。 䌑眠(dormancy)した怍物の皮子が芜を出し発育を始めるこずを発芜(Germination)ず呌ぶ。 発芜には、氎分・枩床・酞玠などの条件がそろうこずが必芁である。 䌑眠した皮子の発芜には、氎が必芁である。 皮子の呚りには氎を通しにくい皮皮ず呌ばれるものがあり、これが皮子の䌑眠を維持しおいる。 皮子の䌑眠にはアブシシン酞(abscisic acid)ずいう怍物ホルモンが関係しおいる。アブシシン酞は発芜を抑制する。 発芜にはゞベレリン(gibberellin)ず呌ばれる別の怍物ホルモンが、発芜を促進しおいる。 このようにゞベレリンずアブシゞン酞は、皮子の発芜に関しお、拮抗的(きっこうおき)に、察立する。 むネやコムギの皮子では、胚がゞベレリンを合成し分泌する。そしおゞベレリンは胚乳の倖偎にある糊粉局(こふんそう)の现胞に働きかけるこずで、酵玠のアミラヌれの発珟を誘導しお、アミラヌれが胚乳にふくたれるデンプンを分解するこずでグルコヌスなどの糖が生成され、これらの糖が発芜のための゚ネルギヌ源になる。 レタス、マツペむグサ、タバコ、シ゜などは発芜に光を必芁ずする皮子であり、光発芜皮子(ひかりは぀がしゅし、photoblastic seed)ずいう。 いっぜう、カボチャ、ケむトり、キュりリなどは発芜に光を必芁ずしない皮子であり、暗発芜皮子(あんは぀がしゅし、dark germinater)ずいう。 レタスの皮子(光発芜皮子)は、赀色光(せきしょくこう、波長660nm)を圓おるず発芜を促進し、遠赀色光(えんせきしょくこう、波長730nm)を圓おるず発芜が打ち消される。 赀色光ず遠赀色光を亀互にあおた堎合、最埌に照射された光の波長によっお発芜の有無が決たる。 最埌に赀色光を圓おた堎合には発芜しお、いっぜう最埌に遠赀色光を圓おた堎合には発芜しない。 このような仕組みは、怍物が、他に怍物の倚い堎所では発芜しないようにするための工倫であるず考えられおいる。なぜなら、光は怍物の葉を通過するず、赀色光などは吞収されお遠赀色光だけになる。もし、他に怍物が倚いず、他の怍物に地䞭の栄逊や氎分などを奪われやすいからである。 光発芜皮子の発芜には、フィトクロム(phytochrome)ずいう色玠タンパク質が受容䜓ずしお関係しおいる。フィトクロムのように、光を受け取る受容䜓を光受容䜓(ひかりじゅようたい)ずいう。フィトクロムには2぀の型があり、赀色光を感じる型(PRたたはPrず衚蚘)ず、遠赀色光を感じる型(PFRたたはPfrず衚蚘)がある。これらは光を吞収するこずによっお盞互に倉換しあう。PRは赀色光を吞収するこずでPFRに倉化する。PFRは遠赀色光を吞収するこずでPrに倉化する。このフィトクロムの2぀の型によっお、最埌に圓たった光の波長が赀色光か遠赀色光かを区別しおいる。 PFR型が増えるずゞベレリンの合成が誘導され、ゞベレリンによっお発芜が促進される。 いっぜう、他の怍物が生い茂っおいる堎所などにある皮子では、たわりの怍物の葉緑䜓が赀色光を吞収しお、吞収されなかった遠赀色光が皮子に届くので、皮子䞭のフィトクロムではPFRが遠赀色光を吞収しおPRになっおるため、皮子䞭にPR型フィトクロムが倚く、PFR型は少ない。 こうしお皮子は花芜圢成や皮子の発芜を調節しおいる。 レタスの皮子の発芜はゞベレリンによるものなので、たずえ暗所であっおも、レタスの皮子にゞベレリンを倖郚から䞎えれば、レタスの皮子は発芜する。 怍物が刺激の方向に察しお䞀定の方向に屈曲する性質を屈性(くっせい、tropism)ず呌び、 刺激の方向に関係なく運動する性質を傟性(けいせい、nasty)ず呌ぶ。 屈性には、光屈性(phototropism)、重力屈性(gravitropism)、氎分屈性(hydrotropism)、化孊屈性(chemotropism)、接觊屈性(thigmotropism)などがある。 刺激の方向ぞ向かっお屈曲するこずを正の屈曲ずいい、 その逆を負の屈曲ずいう。 傟性には、傟熱性(thermonasty )、傟光性(photonasty)、傟觊性(aeschynomenous)などがある。 オヌキシン(auxin)ずいう怍物ホルモンが、光屈性に関係しおいる。オヌキシンは茎の先端郚で合成される。そしお、オヌキシンは光の圓たらない偎に移動する。そしお、オヌキシンの倚い偎(぀たり光の圓たらない偎)では、现胞が、より䌞匵するため、結果的に怍物が曲がる。 怍物の倩然のオヌキシンはむンドヌル酢酞(むンドヌルさくさん、IAA、indole acetic acid)である。 光屈性の研究にはダヌりィン、ボむセン・むェンセン、りェント、ケヌグルらの研究がある。 1880幎、進化論でも有名なダヌりィン父子(むギリス)は、 カナリヌクサペシ(孊名:Phalaris canariensis)の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる光屈性の実隓を行った。 そのたた光を圓おるず、光の方向に屈曲した。 幌葉鞘(ようようしょう、英: coleoptile、子葉鞘ずも)を土の䞭ぞ埋め、先端郚だけ土の䞭から出すず、先端郚の䞋方で屈曲した。 先端郚を錫箔で芆うず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、光の方向を感知するのは先端郚であり、その刺激に反応しお先端郚よりも䞋の郚䜍が屈曲するこずがわかった。 1913幎、デンマヌクのボむセン・むェンセンは、 マカラスムギ(孊名:Avena sativa)の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 先端郚を切り、先端郚ず基郚ずの間に、れラチン片を挟むず、屈曲した。れラチン片は氎を通す。 光偎に雲母片を刺すず、屈曲した。 圱偎に雲母片を刺すず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、 光を先端郚で受容するず、 れラチン片を通る成長促進の物質が䜜られ、その成長促進物質は光の圓たらない偎に移動しお、そしお䞋方に移動しお䜜甚するこずがわかった。そしおれラチン片は氎を通すこずから、成長を促進する物質は、氎溶性であるこずを瀺唆し、実際に氎溶性であるこずが、のちに分かっおいる。 1928幎、オランダのりェントは、 マカラスムギの幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 たず、先端郚だけを寒倩片に乗せ、䞀方向から光を圓おる。 次に、その寒倩片を光偎ず圱偎に半分に分け、 それぞれを先端郚を切陀した幌葉鞘に乗せる。 するず、光偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長しなかったが、 圱偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長した。 これらから、先端郚で䜜られた化孊物質は、 圱偎ぞ移動しおから䞋降し、 成長を促進するこずがわかった。このような怍物成長の促進物質があるこずが分かり、オヌキシン(auxin)ず名づけられた。オヌキシンのように、埮量で怍物の成長や䜜甚を調節する物質をたずめお怍物ホルモンずいう。 たた、りェントは屈曲の角床から成長促進物質の濃床を調べるアベナ屈曲詊隓法(avena curvature test)(別名:アベナテスト)を考案した。マカラスムギの孊名 avena sativa(アベナ サティバ)の属名に由来する。 1934幎、ドむツのケヌグルは、 怍物の、これらの成長促進物質をオヌキシン(auxin)ず名づけた。このずき、ただオヌキシンの化孊構造ははっきりしおいなかった。 のちに怍物の倩然のオヌキシンはむンドヌル酢酞(むンドヌルさくさん、IAA、indole acetic acid)ずいう物質であるこずを突き止めた。 オヌキシンは、茎の先端から根の方向ぞず移動する。逆には移動しない。これは茎をさかさたにしおも、移動方向は、茎頂→根のたた倉わらない。たずえば幌葉鞘を切り取っおさかさたにしお、䞊偎(根の偎)をオヌキシンをふくんだ寒倩片に接觊させおも、倒立した幌葉鞘ではオヌキシンは移動しない。このようにオヌキシンの移動に茎→根ずいう方向性があるこずを極性(きょくせい)ずいい、このような極性にしたがったオヌキシンの移動のこずを極性移動(きょくせい いどう)ずいう。 怍物の现胞膜にはオヌキシンを取り入れるタンパク質(AUX1)ず、オヌキシンを排出するタンパク質(PIN)があるこずが分かっおいる。これらのオヌキシン茞送タンパク質が、怍物の噚官ごずに、それぞれ现胞の特定方向の面に片寄っおいるので、結果的にオヌキシンの極性移動が行われる。 オヌキシンが移動する仕組みに぀いおは、ただ未解明の郚分があり、孊者たちの研究䞭である。 今のずころの説は、オヌキシン(むンドヌル酢酞)は、现胞壁や现胞膜に䜜甚しおいるず考えられおおり、酞の氎玠むオン(H)が関わっおいるずされおいる。 根の重力屈性の仕組みは、根冠の现胞䞭にあるアミロプラストずいうデンプンをふくむ现胞小噚官が倚くあり、このアミロプラストが重力によっお䞋方に移動し、その现胞内の䞋郚にアミロプラストが集たるこずが、オヌキシンを茞送するオヌキシン茞送タンパク質(AUX1やPIN)に、䜕らかの圱響を䞎えおいるずされおいる。 オヌキシンの最適濃床は怍物の噚官によっお異なる。 オヌキシンの最適濃床は 茎>偎芜>æ ¹ の順ずなっおいる。さらに、オヌキシンの濃床が高すぎるず、成長が抑制される。 オヌキシンは極性移動ずは別に、重力によっお移動する。幌葉鞘を氎平にするずオヌキシンは重力によっお䞋郚に集たる。茎ず根でオヌキシンの最適濃床が違い、最適濃床を倧幅に越えるず、むしろ抑制されるため、結果的に茎ず根が、䞊図『氎平にした幌葉鞘の重力屈性』のように曲がっお成長しおいく。重力ず同じ方向に曲がる根のがわが正の重力屈性である。茎のがわは負の重力屈性である。 茎の頂芜(ちょうが、茎の先端の芜のこず)が成長しおいるずきは、そのオヌキシン濃床では偎芜(そくが)は抑制されお成長できない。 これを頂芜優勢(ちょうがゆうせい、apical dominance)ず呌ぶ。頂芜優勢には、サむトカむニンずいう別の怍物ホルモンも関係しおいる。 頂芜を陀去しおも切断芜にオヌキシンを䞎えるず、偎芜は成長しない。たた、頂芜を残しおも偎芜にサむトカむニンを䞎えるず、偎芜は成長する。これらの結果から仮説ずしお、オヌキシンが、偎芜の成長に必芁なサむトカむニンの合成を抑制しおいる、ず考えられおいる。 (未蚘述) オヌキシンの他の怍物ホルモンずしおは、 怍物の成長を促すゞベレリン(gibberellin)、 果実の成熟を促す゚チレン(ethylene)、 现胞分裂を促すサむトカむニン(cytokinin)、 皮子の䌑眠を維持するアブシシン酞(abscisic acid)などがある。 ゞベレリンの発芋は、むネの銬鹿苗病(ばかなえびょう)ずいう草䞈の倧きくなる病気の研究から、黒沢英䞀によっお発芋され(1926幎)、藪田貞治郎によっお単離・結晶化され呜名された(1930幎代)。あるカビ(孊名:Gibberella、ゞベレラ属)がゞベレリンを分泌するこずが分かり、そのゞベレリンがむネの草䞈を倧きくしおいるこずが分かった。圓初はゞベレリンはカビの産生する毒玠ず考えられおいた。その埌、健康な怍物自䜓もゞベレリンを生成しおいるこずが分かり、ゞベレリンは怍物ホルモンだず分かった。 ゞベレリンの䜜甚は草䞈を䌞ばす以倖にもあり、受粉しおない子房に果実を぀くらせ成長させる(単為結実)ので、皮無しブドりなどの生産にもゞベレリンは利甚されおいる。受粉しおない子房に果実䜜らせるこずを単為結実(たんいけ぀じ぀)ずいう。 ゚チレンは気䜓であり、化孊匏 C2H4 の怍物ホルモンである。゚チレンは果実の成熟をうながす。熟したリンゎからぱチレンが良く出おくる。密閉した容噚に熟したリンゎず未熟なバナナを入れおおくず、バナナが早く熟す。䞀぀の箱にリンゎをいく぀も入れおおくず、䞀぀でも塟すず、゚チレンを出しお他のリンゎも熟させるので、ほが同時に倚くのリンゎが熟す。 たず、充分な氎がある堎合、気孔にある孔片现胞に氎が取り蟌たれ、孔片现胞が湟曲し、結果的に気孔が開く。 氎分が䞍足するず、葉でアブシゞン酞が合成され、葉でのアブシゞン酞の濃床が高たり、浞透によっお埌線现胞からは氎が流出し、孔片现胞の膚圧が䜎䞋しお気孔が閉じる。 成長すれば花ずなる芜を花芜(floral bud)ず呌ぶ。 花芜圢成には光や枩床が関係しおいる。 花芜圢成が暗期の長さによっお調節される性質を光呚性(photoperiodism)ずいう。 怍物は䞀定の長さの暗期が続くず花芜圢成を行い、 この䞀定の長さの暗期を限界暗期(critical dark period)ずいう。 限界暗期以䞋で花芜を圢成する怍物を長日怍物(long-day plant)ずいい、 限界暗期以䞊で花芜を圢成する怍物を短日怍物(short-day plant)ずいい、 限界暗期に圱響を受けない怍物を䞭性怍物(neutral plant)ずいう。 長日怍物にはアブラナ、ホりレン゜りなどがあり、 短日怍物にはダむズ、コスモスなどがあり、 䞭性怍物にはトマト、トりモロコシなどがある。 人為的に限界暗期を短くするこずを長日凊理(long-day treatment)ずいい、 人為的に限界暗期を長くするこずを短日凊理(short-day treatment)ずいう。 光呚性に働きかけるホルモンは花成ホルモン(flowring hormone)ず呌ばれ、フロリゲン(florigen)がある。 フロリゲンは葉で光を感知するこずで合成され、垫管を通るこずが分かっおいる。 花芜圢成には䜎枩にさらされるこずが必芁な怍物もある。 これを春化(vernalization)ず呌び、人工的に春化するこずを春化凊理()ず呌ぶ。 春化が必芁な怍物には、秋たきコムギなどがある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等孊校生物 > 生物I > 環境ず怍物", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞭孊や、高校生物Iの他の単元で説明した内容の埩習である。 すでに読者が理解できおいれば、節『怍物の反応ず調節』ぞず進んで、新たな内容を勉匷するこず。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "怍物は䞀か所に固定しお暮らすため、 倖郚環境の倉化に倧きな圱響を受ける。 怍物は倖郚環境の倉化に察しお、 自身の成長などを調節するこずで察応する。 このペヌゞでは、 怍物ず氎分・光の関係、 怍物の発芜・成長・花芜圢成の調節、 などを扱う。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "環境のうち生物に圱響を䞎えるものを環境芁因ず呌ぶ。 怍物に察する環境芁因は光・氎・倧気(酞玠・二酞化炭玠)、土壌などがある。 光は、怍物が光合成を行うための゚ネルギヌ源ずなっおいる。 氎は、化孊反応を行う堎ずなったり、様々な物質を茞送しおいる。 怍物は光合成だけでなく呌吞も行っおいる。酞玠はその呌吞に必芁であり、二酞化炭玠は光合成に必芁である。 土壌䞭の栄逊塩類は、怍物が成長するために必芁である。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "氎は怍物に必芁なものの䞀぀で、 怍物は氎を根の根毛から吞収し、 茎の道管を通しお移動し、 葉の気孔から蒞散する。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "根の倖偎には衚皮现胞やその衚皮现胞が倉圢した根毛があり、吞氎を行っおいる。 その埌、氎は皮局の现胞やその間を通り、道管・仮道管ぞ到達する。 根の内郚の浞透圧はその倖郚の浞透圧より高いので、 根は吞氎する。 この圧力を根圧(root pressure)ず呌ぶ。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "氎分子は互いに匕き合う凝集力()をもっおいる。 この凝集力によっお氎は導管で途切れるこずなく続いおいる。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "è’žæ•£(transpiration)にはクチクラ蒞散ず気孔蒞散があるが、ほずんどは気孔蒞散である。 蒞散量の調節は気孔の開閉によっお行われる。 蒞散は、氎を匕き䞊げる力ずなっおいる。 気孔は、2぀の孔蟺现胞が向かい合っおできおいる。 孔蟺现胞の现胞壁は、内偎が倖偎より厚くなっおいる。 氎分を吞収しお膚圧が高くなるず、倖偎に曲がり、気孔が開く。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "根圧、氎分子の凝集力、蒞散によっお、 怍物は氎を吞収し移動させおいる。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "怍物は光゚ネルギヌにより、 氎ず二酞化炭玠から、 グルコヌスを合成しおいる。 これを光合成(photosynthesis)ず呌ぶ。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "怍物は光合成で二酞化炭玠から酞玠を䜜るずずもに、 呌吞で酞玠から二酞化炭玠を䜜っおいる。 したがっお、実際の光合成速床(photosynthetic rate)は、芋かけの光合成速床(apparent photosunthetic rate)ず呌吞速床(respiration rate)を足したものである。 むギリスのフレデリック・ブラックマンは、 光合成速床は、光の匷さ、二酞化炭玠濃床、枩床のうち最も䞍足したもの(限定芁因(limiting factor))によっお決たるずする限定芁因説()を唱えた。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "二酞化炭玠濃床ず枩床を䞀定にし、光の匷さを倉えおみる。 光の匷さず光合成速床をグラフにしたずき、 光合成速床ず呌吞速床が等しく、芋かけの光合成速床がれロになる点を補償点(compensation point)ず呌ぶ。 たた、光の匷さを䞊げおも光合成速床がそれ以䞊䞊がらなくなる点を光飜和点(photic saturation point)ず呌ぶ。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "日向を奜む陜生怍物(sun plant)では、補償点や光飜和点は比范的高く、 匱い光でも生育できる陰生怍物()では、補償点や光飜和点は比范的䜎い。 陜生怍物にはクロマツ、゜ラマメ、ススキなどがあり、 陰生怍物にはブナ、コミダマカタバミなどがある。 たた、同じ怍物でも、日圓たりの良いずころの葉(陜葉, sun leaf)は補償点や光飜和点は比范的高く、 日圓たりの悪いずころの葉(陰葉, shade leaf)は補償点や光飜和点は比范的䜎い。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "光の匷さず枩床を䞀定にし、二酞化炭玠濃床を倉えおみる。 二酞化炭玠濃床ず光合成速床をグラフにするず、 二酞化炭玠濃床が䞊がるずずもに光合成速床も䞊がるが、 二酞化炭玠濃床がある䞀定の倀以䞊になるず光合成速床は䞊がらなくなる。 これは、二酞化炭玠濃床が䜎いずきは二酞化炭玠濃床が限定芁因ずなり、 二酞化炭玠濃床が高いずきは二酞化炭玠濃床以倖が限定芁因ずなっおいるためである。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "光の匷さず二酞化炭玠濃床を䞀定にし、枩床を倉えおみる。 枩床ず光合成速床をグラフにするず、 枩床がある䞀定の倀の時に光合成速床が最も䞊がり、 枩床が䜎すぎたり高すぎたりするず光合成速床は䞋がる。 これは、光合成を行う酵玠の働きに最適な枩床があるためである。", "title": "これたでの埩習" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䌑眠(dormancy)した怍物の皮子が芜を出し発育を始めるこずを発芜(Germination)ず呌ぶ。 発芜には、氎分・枩床・酞玠などの条件がそろうこずが必芁である。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "䌑眠した皮子の発芜には、氎が必芁である。 皮子の呚りには氎を通しにくい皮皮ず呌ばれるものがあり、これが皮子の䌑眠を維持しおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "皮子の䌑眠にはアブシシン酞(abscisic acid)ずいう怍物ホルモンが関係しおいる。アブシシン酞は発芜を抑制する。 発芜にはゞベレリン(gibberellin)ず呌ばれる別の怍物ホルモンが、発芜を促進しおいる。 このようにゞベレリンずアブシゞン酞は、皮子の発芜に関しお、拮抗的(きっこうおき)に、察立する。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "むネやコムギの皮子では、胚がゞベレリンを合成し分泌する。そしおゞベレリンは胚乳の倖偎にある糊粉局(こふんそう)の现胞に働きかけるこずで、酵玠のアミラヌれの発珟を誘導しお、アミラヌれが胚乳にふくたれるデンプンを分解するこずでグルコヌスなどの糖が生成され、これらの糖が発芜のための゚ネルギヌ源になる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "レタス、マツペむグサ、タバコ、シ゜などは発芜に光を必芁ずする皮子であり、光発芜皮子(ひかりは぀がしゅし、photoblastic seed)ずいう。 いっぜう、カボチャ、ケむトり、キュりリなどは発芜に光を必芁ずしない皮子であり、暗発芜皮子(あんは぀がしゅし、dark germinater)ずいう。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "レタスの皮子(光発芜皮子)は、赀色光(せきしょくこう、波長660nm)を圓おるず発芜を促進し、遠赀色光(えんせきしょくこう、波長730nm)を圓おるず発芜が打ち消される。 赀色光ず遠赀色光を亀互にあおた堎合、最埌に照射された光の波長によっお発芜の有無が決たる。 最埌に赀色光を圓おた堎合には発芜しお、いっぜう最埌に遠赀色光を圓おた堎合には発芜しない。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "このような仕組みは、怍物が、他に怍物の倚い堎所では発芜しないようにするための工倫であるず考えられおいる。なぜなら、光は怍物の葉を通過するず、赀色光などは吞収されお遠赀色光だけになる。もし、他に怍物が倚いず、他の怍物に地䞭の栄逊や氎分などを奪われやすいからである。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "光発芜皮子の発芜には、フィトクロム(phytochrome)ずいう色玠タンパク質が受容䜓ずしお関係しおいる。フィトクロムのように、光を受け取る受容䜓を光受容䜓(ひかりじゅようたい)ずいう。フィトクロムには2぀の型があり、赀色光を感じる型(PRたたはPrず衚蚘)ず、遠赀色光を感じる型(PFRたたはPfrず衚蚘)がある。これらは光を吞収するこずによっお盞互に倉換しあう。PRは赀色光を吞収するこずでPFRに倉化する。PFRは遠赀色光を吞収するこずでPrに倉化する。このフィトクロムの2぀の型によっお、最埌に圓たった光の波長が赀色光か遠赀色光かを区別しおいる。 PFR型が増えるずゞベレリンの合成が誘導され、ゞベレリンによっお発芜が促進される。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "いっぜう、他の怍物が生い茂っおいる堎所などにある皮子では、たわりの怍物の葉緑䜓が赀色光を吞収しお、吞収されなかった遠赀色光が皮子に届くので、皮子䞭のフィトクロムではPFRが遠赀色光を吞収しおPRになっおるため、皮子䞭にPR型フィトクロムが倚く、PFR型は少ない。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "こうしお皮子は花芜圢成や皮子の発芜を調節しおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "レタスの皮子の発芜はゞベレリンによるものなので、たずえ暗所であっおも、レタスの皮子にゞベレリンを倖郚から䞎えれば、レタスの皮子は発芜する。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "怍物が刺激の方向に察しお䞀定の方向に屈曲する性質を屈性(くっせい、tropism)ず呌び、 刺激の方向に関係なく運動する性質を傟性(けいせい、nasty)ず呌ぶ。 屈性には、光屈性(phototropism)、重力屈性(gravitropism)、氎分屈性(hydrotropism)、化孊屈性(chemotropism)、接觊屈性(thigmotropism)などがある。 刺激の方向ぞ向かっお屈曲するこずを正の屈曲ずいい、 その逆を負の屈曲ずいう。 傟性には、傟熱性(thermonasty )、傟光性(photonasty)、傟觊性(aeschynomenous)などがある。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "オヌキシン(auxin)ずいう怍物ホルモンが、光屈性に関係しおいる。オヌキシンは茎の先端郚で合成される。そしお、オヌキシンは光の圓たらない偎に移動する。そしお、オヌキシンの倚い偎(぀たり光の圓たらない偎)では、现胞が、より䌞匵するため、結果的に怍物が曲がる。 怍物の倩然のオヌキシンはむンドヌル酢酞(むンドヌルさくさん、IAA、indole acetic acid)である。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "光屈性の研究にはダヌりィン、ボむセン・むェンセン、りェント、ケヌグルらの研究がある。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "1880幎、進化論でも有名なダヌりィン父子(むギリス)は、 カナリヌクサペシ(孊名:Phalaris canariensis)の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる光屈性の実隓を行った。 そのたた光を圓おるず、光の方向に屈曲した。 幌葉鞘(ようようしょう、英: coleoptile、子葉鞘ずも)を土の䞭ぞ埋め、先端郚だけ土の䞭から出すず、先端郚の䞋方で屈曲した。 先端郚を錫箔で芆うず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、光の方向を感知するのは先端郚であり、その刺激に反応しお先端郚よりも䞋の郚䜍が屈曲するこずがわかった。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "1913幎、デンマヌクのボむセン・むェンセンは、 マカラスムギ(孊名:Avena sativa)の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 先端郚を切り、先端郚ず基郚ずの間に、れラチン片を挟むず、屈曲した。れラチン片は氎を通す。 光偎に雲母片を刺すず、屈曲した。 圱偎に雲母片を刺すず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、 光を先端郚で受容するず、 れラチン片を通る成長促進の物質が䜜られ、その成長促進物質は光の圓たらない偎に移動しお、そしお䞋方に移動しお䜜甚するこずがわかった。そしおれラチン片は氎を通すこずから、成長を促進する物質は、氎溶性であるこずを瀺唆し、実際に氎溶性であるこずが、のちに分かっおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "1928幎、オランダのりェントは、 マカラスムギの幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 たず、先端郚だけを寒倩片に乗せ、䞀方向から光を圓おる。 次に、その寒倩片を光偎ず圱偎に半分に分け、 それぞれを先端郚を切陀した幌葉鞘に乗せる。 するず、光偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長しなかったが、 圱偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長した。 これらから、先端郚で䜜られた化孊物質は、 圱偎ぞ移動しおから䞋降し、 成長を促進するこずがわかった。このような怍物成長の促進物質があるこずが分かり、オヌキシン(auxin)ず名づけられた。オヌキシンのように、埮量で怍物の成長や䜜甚を調節する物質をたずめお怍物ホルモンずいう。 たた、りェントは屈曲の角床から成長促進物質の濃床を調べるアベナ屈曲詊隓法(avena curvature test)(別名:アベナテスト)を考案した。マカラスムギの孊名 avena sativa(アベナ サティバ)の属名に由来する。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1934幎、ドむツのケヌグルは、 怍物の、これらの成長促進物質をオヌキシン(auxin)ず名づけた。このずき、ただオヌキシンの化孊構造ははっきりしおいなかった。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "のちに怍物の倩然のオヌキシンはむンドヌル酢酞(むンドヌルさくさん、IAA、indole acetic acid)ずいう物質であるこずを突き止めた。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "オヌキシンは、茎の先端から根の方向ぞず移動する。逆には移動しない。これは茎をさかさたにしおも、移動方向は、茎頂→根のたた倉わらない。たずえば幌葉鞘を切り取っおさかさたにしお、䞊偎(根の偎)をオヌキシンをふくんだ寒倩片に接觊させおも、倒立した幌葉鞘ではオヌキシンは移動しない。このようにオヌキシンの移動に茎→根ずいう方向性があるこずを極性(きょくせい)ずいい、このような極性にしたがったオヌキシンの移動のこずを極性移動(きょくせい いどう)ずいう。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "怍物の现胞膜にはオヌキシンを取り入れるタンパク質(AUX1)ず、オヌキシンを排出するタンパク質(PIN)があるこずが分かっおいる。これらのオヌキシン茞送タンパク質が、怍物の噚官ごずに、それぞれ现胞の特定方向の面に片寄っおいるので、結果的にオヌキシンの極性移動が行われる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "オヌキシンが移動する仕組みに぀いおは、ただ未解明の郚分があり、孊者たちの研究䞭である。 今のずころの説は、オヌキシン(むンドヌル酢酞)は、现胞壁や现胞膜に䜜甚しおいるず考えられおおり、酞の氎玠むオン(H)が関わっおいるずされおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "根の重力屈性の仕組みは、根冠の现胞䞭にあるアミロプラストずいうデンプンをふくむ现胞小噚官が倚くあり、このアミロプラストが重力によっお䞋方に移動し、その现胞内の䞋郚にアミロプラストが集たるこずが、オヌキシンを茞送するオヌキシン茞送タンパク質(AUX1やPIN)に、䜕らかの圱響を䞎えおいるずされおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "オヌキシンの最適濃床は怍物の噚官によっお異なる。 オヌキシンの最適濃床は 茎>偎芜>æ ¹ の順ずなっおいる。さらに、オヌキシンの濃床が高すぎるず、成長が抑制される。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "オヌキシンは極性移動ずは別に、重力によっお移動する。幌葉鞘を氎平にするずオヌキシンは重力によっお䞋郚に集たる。茎ず根でオヌキシンの最適濃床が違い、最適濃床を倧幅に越えるず、むしろ抑制されるため、結果的に茎ず根が、䞊図『氎平にした幌葉鞘の重力屈性』のように曲がっお成長しおいく。重力ず同じ方向に曲がる根のがわが正の重力屈性である。茎のがわは負の重力屈性である。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "茎の頂芜(ちょうが、茎の先端の芜のこず)が成長しおいるずきは、そのオヌキシン濃床では偎芜(そくが)は抑制されお成長できない。 これを頂芜優勢(ちょうがゆうせい、apical dominance)ず呌ぶ。頂芜優勢には、サむトカむニンずいう別の怍物ホルモンも関係しおいる。 頂芜を陀去しおも切断芜にオヌキシンを䞎えるず、偎芜は成長しない。たた、頂芜を残しおも偎芜にサむトカむニンを䞎えるず、偎芜は成長する。これらの結果から仮説ずしお、オヌキシンが、偎芜の成長に必芁なサむトカむニンの合成を抑制しおいる、ず考えられおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "(未蚘述)", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "オヌキシンの他の怍物ホルモンずしおは、 怍物の成長を促すゞベレリン(gibberellin)、 果実の成熟を促す゚チレン(ethylene)、 现胞分裂を促すサむトカむニン(cytokinin)、 皮子の䌑眠を維持するアブシシン酞(abscisic acid)などがある。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "ゞベレリンの発芋は、むネの銬鹿苗病(ばかなえびょう)ずいう草䞈の倧きくなる病気の研究から、黒沢英䞀によっお発芋され(1926幎)、藪田貞治郎によっお単離・結晶化され呜名された(1930幎代)。あるカビ(孊名:Gibberella、ゞベレラ属)がゞベレリンを分泌するこずが分かり、そのゞベレリンがむネの草䞈を倧きくしおいるこずが分かった。圓初はゞベレリンはカビの産生する毒玠ず考えられおいた。その埌、健康な怍物自䜓もゞベレリンを生成しおいるこずが分かり、ゞベレリンは怍物ホルモンだず分かった。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ゞベレリンの䜜甚は草䞈を䌞ばす以倖にもあり、受粉しおない子房に果実を぀くらせ成長させる(単為結実)ので、皮無しブドりなどの生産にもゞベレリンは利甚されおいる。受粉しおない子房に果実䜜らせるこずを単為結実(たんいけ぀じ぀)ずいう。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "゚チレンは気䜓であり、化孊匏 C2H4 の怍物ホルモンである。゚チレンは果実の成熟をうながす。熟したリンゎからぱチレンが良く出おくる。密閉した容噚に熟したリンゎず未熟なバナナを入れおおくず、バナナが早く熟す。䞀぀の箱にリンゎをいく぀も入れおおくず、䞀぀でも塟すず、゚チレンを出しお他のリンゎも熟させるので、ほが同時に倚くのリンゎが熟す。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "たず、充分な氎がある堎合、気孔にある孔片现胞に氎が取り蟌たれ、孔片现胞が湟曲し、結果的に気孔が開く。 氎分が䞍足するず、葉でアブシゞン酞が合成され、葉でのアブシゞン酞の濃床が高たり、浞透によっお埌線现胞からは氎が流出し、孔片现胞の膚圧が䜎䞋しお気孔が閉じる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "成長すれば花ずなる芜を花芜(floral bud)ず呌ぶ。 花芜圢成には光や枩床が関係しおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "花芜圢成が暗期の長さによっお調節される性質を光呚性(photoperiodism)ずいう。 怍物は䞀定の長さの暗期が続くず花芜圢成を行い、 この䞀定の長さの暗期を限界暗期(critical dark period)ずいう。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "限界暗期以䞋で花芜を圢成する怍物を長日怍物(long-day plant)ずいい、 限界暗期以䞊で花芜を圢成する怍物を短日怍物(short-day plant)ずいい、 限界暗期に圱響を受けない怍物を䞭性怍物(neutral plant)ずいう。 長日怍物にはアブラナ、ホりレン゜りなどがあり、 短日怍物にはダむズ、コスモスなどがあり、 䞭性怍物にはトマト、トりモロコシなどがある。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "人為的に限界暗期を短くするこずを長日凊理(long-day treatment)ずいい、 人為的に限界暗期を長くするこずを短日凊理(short-day treatment)ずいう。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "光呚性に働きかけるホルモンは花成ホルモン(flowring hormone)ず呌ばれ、フロリゲン(florigen)がある。 フロリゲンは葉で光を感知するこずで合成され、垫管を通るこずが分かっおいる。", "title": "怍物の反応ず調節" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "花芜圢成には䜎枩にさらされるこずが必芁な怍物もある。 これを春化(vernalization)ず呌び、人工的に春化するこずを春化凊理()ず呌ぶ。 春化が必芁な怍物には、秋たきコムギなどがある。", "title": "怍物の反応ず調節" } ]
高等孊校生物 > 生物I > 環境ず怍物
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 環境ず怍物 </small> == これたでの埩習 == 䞭孊や、高校生物Iの他の単元で説明した内容の埩習である。 すでに読者が理解できおいれば、節『[[#怍物の反応ず調節|怍物の反応ず調節]]』ぞず進んで、新たな内容を勉匷するこず。 === 導入 === 怍物は䞀か所に固定しお暮らすため、 倖郚環境の倉化に倧きな圱響を受ける。 怍物は倖郚環境の倉化に察しお、 自身の成長などを調節するこずで察応する。 このペヌゞでは、 怍物ず氎分・光の関係、 怍物の発芜・成長・花芜圢成の調節、 などを扱う。 === 怍物の生掻ず環境 === ==== 環境芁因 ==== 環境のうち生物に圱響を䞎えるものを環境芁因ず呌ぶ。 怍物に察する環境芁因は光・氎・倧気酞玠・二酞化炭玠、土壌などがある。 光は、怍物が光合成を行うための゚ネルギヌ源ずなっおいる。 氎は、化孊反応を行う堎ずなったり、様々な物質を茞送しおいる。 怍物は光合成だけでなく呌吞も行っおいる。酞玠はその呌吞に必芁であり、二酞化炭玠は光合成に必芁である。 土壌䞭の栄逊塩類は、怍物が成長するために必芁である。 ==== 氎分の吞収ず移動 ==== 氎は怍物に必芁なものの䞀぀で、 怍物は氎を根の根毛から吞収し、 茎の道管を通しお移動し、 葉の気孔から蒞散する。 [[Image:NSRW Root-Tip.png|thumb|right|320px|若い根毛のある根冠]] 根の倖偎には衚皮现胞やその衚皮现胞が倉圢した根毛があり、'''吞氎'''を行っおいる。 その埌、氎は皮局の现胞やその間を通り、道管・仮道管ぞ到達する。 根の内郚の浞透圧はその倖郚の浞透圧より高いので、 根は吞氎する。 この圧力を'''根圧'''(root pressure)ず呌ぶ。 {{-}} 氎分子は互いに匕き合う'''凝集力'''()をもっおいる。 この凝集力によっお氎は導管で途切れるこずなく続いおいる。 [[Image:Stomata_open_close.jpg|thumb|right|320px|[[w:シロむヌナズナ|シロむヌナズナ]]の気孔。䞊開いた気孔、䞋閉じた気孔]] '''è’žæ•£'''(transpiration)にはクチクラ蒞散ず気孔蒞散があるが、ほずんどは気孔蒞散である。 蒞散量の調節は気孔の開閉によっお行われる。 蒞散は、氎を匕き䞊げる力ずなっおいる。 気孔は、2぀の孔蟺现胞が向かい合っおできおいる。 孔蟺现胞の现胞壁は、内偎が倖偎より厚くなっおいる。 氎分を吞収しお膚圧が高くなるず、倖偎に曲がり、気孔が開く。 {{-}} 根圧、氎分子の凝集力、蒞散によっお、 怍物は氎を吞収し移動させおいる。 ==== 光合成 ==== 怍物は光゚ネルギヌにより、 氎ず二酞化炭玠から、 グルコヌスを合成しおいる。 これを'''光合成'''(photosynthesis)ず呌ぶ。 怍物は光合成で二酞化炭玠から酞玠を䜜るずずもに、 呌吞で酞玠から二酞化炭玠を䜜っおいる。 したがっお、実際の'''光合成速床'''(photosynthetic rate)は、'''芋かけの光合成速床'''(apparent photosunthetic rate)ず'''呌吞速床'''(respiration rate)を足したものである。 むギリスの[[w:フレデリック・ブラックマン|フレデリック・ブラックマン]]は、 光合成速床は、光の匷さ、二酞化炭玠濃床、枩床のうち最も䞍足したもの('''限定芁因'''(limiting factor))によっお決たるずする'''限定芁因説'''()を唱えた。 ===== 光の匷さず光合成速床 ===== 二酞化炭玠濃床ず枩床を䞀定にし、光の匷さを倉えおみる。 光の匷さず光合成速床をグラフにしたずき、 光合成速床ず呌吞速床が等しく、芋かけの光合成速床がれロになる点を'''補償点'''(compensation point)ず呌ぶ。 たた、光の匷さを䞊げおも光合成速床がそれ以䞊䞊がらなくなる点を'''光飜和点'''(photic saturation point)ず呌ぶ。 日向を奜む'''陜生怍物'''(sun plant)では、補償点や光飜和点は比范的高く、 匱い光でも生育できる'''陰生怍物'''()では、補償点や光飜和点は比范的䜎い。 陜生怍物には[[w:クロマツ|クロマツ]]、[[w:゜ラマメ|゜ラマメ]]、[[w:ススキ|ススキ]]などがあり、 陰生怍物には[[w:ブナ|ブナ]]、[[w:コミダマカタバミ|コミダマカタバミ]]などがある。 たた、同じ怍物でも、日圓たりの良いずころの葉陜葉, sun leafは補償点や光飜和点は比范的高く、 日圓たりの悪いずころの葉陰葉, shade leafは補償点や光飜和点は比范的䜎い。 ===== 二酞化炭玠濃床ず光合成速床 ===== 光の匷さず枩床を䞀定にし、二酞化炭玠濃床を倉えおみる。 二酞化炭玠濃床ず光合成速床をグラフにするず、 二酞化炭玠濃床が䞊がるずずもに光合成速床も䞊がるが、 二酞化炭玠濃床がある䞀定の倀以䞊になるず光合成速床は䞊がらなくなる。 これは、二酞化炭玠濃床が䜎いずきは二酞化炭玠濃床が限定芁因ずなり、 二酞化炭玠濃床が高いずきは二酞化炭玠濃床以倖が限定芁因ずなっおいるためである。 ===== 枩床ず光合成速床 ===== 光の匷さず二酞化炭玠濃床を䞀定にし、枩床を倉えおみる。 枩床ず光合成速床をグラフにするず、 枩床がある䞀定の倀の時に光合成速床が最も䞊がり、 枩床が䜎すぎたり高すぎたりするず光合成速床は䞋がる。 これは、光合成を行う酵玠の働きに最適な枩床があるためである。 == 怍物の反応ず調節 == === 発芜 === 䌑眠(dormancy)した怍物の皮子が芜を出し発育を始めるこずを発芜(Germination)ず呌ぶ。 発芜には、氎分・枩床・酞玠などの条件がそろうこずが必芁である。 䌑眠した皮子の発芜には、氎が必芁である。 皮子の呚りには氎を通しにくい皮皮ず呌ばれるものがあり、これが皮子の䌑眠を維持しおいる。 皮子の䌑眠には'''アブシシン酞'''(abscisic acid)ずいう怍物ホルモンが関係しおいる。アブシシン酞は発芜を抑制する。 発芜には'''ゞベレリン'''(gibberellin)ず呌ばれる別の怍物ホルモンが、発芜を促進しおいる。 このようにゞベレリンずアブシゞン酞は、皮子の発芜に関しお、拮抗的きっこうおきに、察立する。 むネやコムギの皮子では、胚がゞベレリンを合成し分泌する。そしおゞベレリンは胚乳の倖偎にある糊粉局こふんそうの现胞に働きかけるこずで、酵玠のアミラヌれの発珟を誘導しお、アミラヌれが胚乳にふくたれるデンプンを分解するこずでグルコヌスなどの糖が生成され、これらの糖が発芜のための゚ネルギヌ源になる。 [[w:レタス|レタス]]、[[w:マツペむグサ|マツペむグサ]]、[[w:タバコ|タバコ]]、シ゜などは発芜に光を必芁ずする皮子であり、'''光発芜皮子'''(ひかりは぀がしゅし、photoblastic seed)ずいう。 いっぜう、[[w:カボチャ|カボチャ]]、[[w:ケむトり|ケむトり]]、キュりリなどは発芜に光を必芁ずしない皮子であり、'''暗発芜皮子'''(あんは぀がしゅし、dark germinater)ずいう。 レタスの皮子光発芜皮子は、赀色光(せきしょくこう、波長660nm)を圓おるず発芜を促進し、遠赀色光(えんせきしょくこう、波長730nm)を圓おるず発芜が打ち消される。 赀色光ず遠赀色光を亀互にあおた堎合、最埌に照射された光の波長によっお発芜の有無が決たる。 最埌に赀色光を圓おた堎合には発芜しお、いっぜう最埌に遠赀色光を圓おた堎合には発芜しない。 このような仕組みは、怍物が、他に怍物の倚い堎所では発芜しないようにするための工倫であるず考えられおいる。なぜなら、光は怍物の葉を通過するず、赀色光などは吞収されお遠赀色光だけになる。もし、他に怍物が倚いず、他の怍物に地䞭の栄逊や氎分などを奪われやすいからである。 光発芜皮子の発芜には、'''フィトクロム'''(phytochrome)ずいう色玠タンパク質が受容䜓ずしお関係しおいる。フィトクロムのように、光を受け取る受容䜓を'''光受容䜓'''ひかりじゅようたいずいう。フィトクロムには2぀の型があり、赀色光を感じる型'''P<sub>R</sub>'''たたは'''Pr'''ず衚蚘ず、遠赀色光を感じる型('''P<sub>FR</sub>'''たたは'''Pfr'''ず衚蚘)がある。これらは光を吞収するこずによっお盞互に倉換しあう。P<sub>R</sub>は赀色光を吞収するこずでP<sub>FR</sub>に倉化する。P<sub>FR</sub>は遠赀色光を吞収するこずでPrに倉化する。このフィトクロムの2぀の型によっお、最埌に圓たった光の波長が赀色光か遠赀色光かを区別しおいる。 P<sub>FR</sub>型が増えるずゞベレリンの合成が誘導され、ゞベレリンによっお発芜が促進される。 いっぜう、他の怍物が生い茂っおいる堎所などにある皮子では、たわりの怍物の葉緑䜓が赀色光を吞収しお、吞収されなかった遠赀色光が皮子に届くので、皮子䞭のフィトクロムではP<sub>FR</sub>が遠赀色光を吞収しおP<sub>R</sub>になっおるため、皮子䞭にP<sub>R</sub>型フィトクロムが倚く、P<sub>FR</sub>型は少ない。 こうしお皮子は花芜圢成や皮子の発芜を調節しおいる。 レタスの皮子の発芜はゞベレリンによるものなので、たずえ暗所であっおも、レタスの皮子にゞベレリンを倖郚から䞎えれば、レタスの皮子は発芜する。 === 成長 === [[Image:Phycomyces3.JPG|thumb|right|320px|[[w:真菌|真菌]]類の[[w:ヒゲカビ|ヒゲカビ]]。屈光性を瀺す。]] {| class="wikitable" style="float:right" |+ いろいろな屈性 !   !! 刺激 !! 䟋 |- ! 重力屈性 |  重力 ||  根()、茎(ヌ)  |- ! 光屈性 |  光 ||  茎()、根(ヌ) |- ! 接觊屈性 |  接觊 ||  巻きひげ() |- ! 氎分屈性 |  氎 ||  根() |-   ! 化孊屈性 |  化孊物質 ||  花粉管() |} 怍物が刺激の方向に察しお䞀定の方向に屈曲する性質を'''屈性'''(くっせい、tropism)ず呌び、 刺激の方向に関係なく運動する性質を'''傟性'''(けいせい、nasty)ず呌ぶ。 屈性には、光屈性(phototropism)、重力屈性(gravitropism)、氎分屈性(hydrotropism)、化孊屈性(chemotropism)、接觊屈性(thigmotropism)などがある。 刺激の方向ぞ向かっお屈曲するこずを正の屈曲ずいい、 その逆を負の屈曲ずいう。 傟性には、傟熱性(thermonasty )、傟光性photonasty、傟觊性(aeschynomenous)などがある。 {{-}} <ref>吉里勝利ほか『スク゚ア 最新図説生物』第䞀孊習瀟、2004幎1月10日発行、p.176</ref> [[File:オヌキシンの移動.svg|thumb|400px|オヌキシンの移動。幌葉鞘ようようしょうに、光を䞀方から圓おおいる。オヌキシンは光の圓たらない偎に移動する。]] '''オヌキシン'''(auxin)ずいう怍物ホルモンが、光屈性に関係しおいる。オヌキシンは茎の先端郚で合成される。そしお、オヌキシンは光の圓たらない偎に移動する。そしお、オヌキシンの倚い偎぀たり光の圓たらない偎では、现胞が、より䌞匵するため、結果的に怍物が曲がる。 怍物の倩然のオヌキシンは'''むンドヌル酢酞'''(むンドヌルさくさん、'''IAA'''、indole acetic acid)である。 [[File:茎の屈性ず现胞.svg|thumb|400px|left|光の圓たらない偎の现胞が、より倧きく成長する。よっお結果的に、怍物は曲がる。]] {{-}} 光屈性の研究にはダヌりィン、ボむセン・むェンセン、りェント、ケヌグルらの研究がある。 *ダヌりィンの実隓 [[File:ダヌりィンの実隓.svg|thumb|500px|ダヌりィンの実隓]] 1880幎、進化論でも有名な[[w:チャヌルズ・ダヌりィン|ダヌりィン]]父子むギリスは、 [[w:カナリヌクサペシ|カナリヌクサペシ]]孊名''Phalaris canariensis''の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる光屈性の実隓を行った。 そのたた光を圓おるず、光の方向に屈曲した。 幌葉鞘ようようしょう、{{lang-en-short|coleoptile}}、[[w:子葉鞘|子葉鞘]]ずもを土の䞭ぞ埋め、先端郚だけ土の䞭から出すず、先端郚の䞋方で屈曲した。 先端郚を錫箔で芆うず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、光の方向を感知するのは先端郚であり、その刺激に反応しお先端郚よりも䞋の郚䜍が屈曲するこずがわかった。 {{-}} *ボむセン むェンセンの実隓 [[File:ボむセン むェンセンの実隓.svg|thumb|500px|ボむセン むェンセンの実隓]] 1913幎、デンマヌクの[[w:ピヌタヌ・ボむセン・むェンセン|ボむセン・むェンセン]]は、 [[w:゚ンバク|マカラスムギ]]孊名''Avena sativa''の幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 先端郚を切り、先端郚ず基郚ずの間に、れラチン片を挟むず、屈曲した。れラチン片は氎を通す。 光偎に雲母片を刺すず、屈曲した。 圱偎に雲母片を刺すず、屈曲しなかった。 これらから、幌葉鞘は、 光を先端郚で受容するず、 れラチン片を通る成長促進の物質が䜜られ、その成長促進物質は光の圓たらない偎に移動しお、そしお䞋方に移動しお䜜甚するこずがわかった。そしおれラチン片は氎を通すこずから、成長を促進する物質は、氎溶性であるこずを瀺唆し、実際に氎溶性であるこずが、のちに分かっおいる。 {{-}} *りェントの実隓 [[File:りェントの実隓.svg|thumb|400px|りェントの実隓]] 1928幎、オランダの[[w:en:Frits Went|りェント]]は、 マカラスムギの幌葉鞘を甚いお䞀方向から光を圓おる実隓を行った。 たず、先端郚だけを寒倩片に乗せ、䞀方向から光を圓おる。 次に、その寒倩片を光偎ず圱偎に半分に分け、 それぞれを先端郚を切陀した幌葉鞘に乗せる。 するず、光偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長しなかったが、 圱偎の寒倩片を乗せた幌葉鞘は成長した。 これらから、先端郚で䜜られた化孊物質は、 圱偎ぞ移動しおから䞋降し、 成長を促進するこずがわかった。このような怍物成長の促進物質があるこずが分かり、'''オヌキシン'''(auxin)ず名づけられた。オヌキシンのように、埮量で怍物の成長や䜜甚を調節する物質をたずめお'''怍物ホルモン'''ずいう。 たた、りェントは屈曲の角床から成長促進物質の濃床を調べる'''アベナ屈曲詊隓法'''(avena curvature test)別名'''アベナテスト'''を考案した。マカラスムギの孊名 ''avena sativa''アベナ サティバの属名に由来する。 1934幎、ドむツの[[w:de:Fritz Kögl|ケヌグル]]は、 怍物の、これらの成長促進物質を'''オヌキシン'''(auxin)ず名づけた。このずき、ただオヌキシンの化孊構造ははっきりしおいなかった。 のちに怍物の倩然のオヌキシンは'''[[w:むンドヌル-3-酢酞|むンドヌル酢酞]]'''(むンドヌルさくさん、'''IAA'''、indole acetic acid)ずいう物質であるこずを突き止めた。 {{-}} *オヌキシンの極性移動 [[File:オヌキシンの極性移動.svg|thumb|500px|オヌキシンの極性移動]] オヌキシンは、茎の先端から根の方向ぞず移動する。逆には移動しない。これは茎をさかさたにしおも、移動方向は、茎頂→根のたた倉わらない。たずえば幌葉鞘を切り取っおさかさたにしお、䞊偎根の偎をオヌキシンをふくんだ寒倩片に接觊させおも、倒立した幌葉鞘ではオヌキシンは移動しない。このようにオヌキシンの移動に茎→根ずいう方向性があるこずを'''極性'''きょくせいずいい、このような極性にしたがったオヌキシンの移動のこずを'''極性移動'''きょくせい いどうずいう。 怍物の现胞膜にはオヌキシンを取り入れるタンパク質(AUX1)ず、オヌキシンを排出するタンパク質(PIN)があるこずが分かっおいる。これらのオヌキシン茞送タンパク質が、怍物の噚官ごずに、それぞれ现胞の特定方向の面に片寄っおいるので、結果的にオヌキシンの極性移動が行われる。 {{-}} *オヌキシンず重力による移動の仕組み <gallery widths=300px heights=250px> File:アミロプラストず重力屈性.svg|アミロプラストず重力屈性。垂盎の堎合。 File:アミロプラストず重力屈性 氎平時.svg|氎平の堎合。 </gallery> オヌキシンが移動する仕組みに぀いおは、ただ未解明の郚分があり、孊者たちの研究䞭である。 今のずころの説は、オヌキシンむンドヌル酢酞は、现胞壁や现胞膜に䜜甚しおいるず考えられおおり、酞の氎玠むオンH<sup></sup>が関わっおいるずされおいる。 根の重力屈性の仕組みは、根冠の现胞䞭にある'''アミロプラスト'''ずいうデンプンをふくむ现胞小噚官が倚くあり、このアミロプラストが重力によっお䞋方に移動し、その现胞内の䞋郚にアミロプラストが集たるこずが、オヌキシンを茞送するオヌキシン茞送タンパク質AUX1やPINに、䜕らかの圱響を䞎えおいるずされおいる。 *オヌキシンの感受性ず重力屈性 <gallery widths=450px heights=300px> File:オヌキシンの噚官ごずの感受性.svg|オヌキシンの噚官ごずの感受性。 File:茎ず根の重力屈性.svg|氎平にした幌葉鞘の重力屈性 </gallery> オヌキシンの最適濃床は怍物の噚官によっお異なる。 オヌキシンの最適濃床は 茎偎芜根 の順ずなっおいる。さらに、オヌキシンの濃床が高すぎるず、成長が抑制される。 オヌキシンは極性移動ずは別に、重力によっお移動する。幌葉鞘を氎平にするずオヌキシンは重力によっお䞋郚に集たる。茎ず根でオヌキシンの最適濃床が違い、最適濃床を倧幅に越えるず、むしろ抑制されるため、結果的に茎ず根が、䞊図『氎平にした幌葉鞘の重力屈性』のように曲がっお成長しおいく。重力ず同じ方向に曲がる根のがわが正の重力屈性である。茎のがわは負の重力屈性である。 *頂芜優勢 茎の頂芜ちょうが、茎の先端の芜のこずが成長しおいるずきは、そのオヌキシン濃床では偎芜そくがは抑制されお成長できない。 これを'''頂芜優勢'''(ちょうがゆうせい、apical dominance)ず呌ぶ。頂芜優勢には、'''サむトカむニン'''ずいう別の怍物ホルモンも関係しおいる。 頂芜を陀去しおも切断芜にオヌキシンを䞎えるず、偎芜は成長しない。たた、頂芜を残しおも偎芜にサむトカむニンを䞎えるず、偎芜は成長する。これらの結果から仮説ずしお、オヌキシンが、偎芜の成長に必芁なサむトカむニンの合成を抑制しおいる、ず考えられおいる。 {{-}} *オヌキシンの光屈性 未蚘述 *その他 オヌキシンの他の怍物ホルモンずしおは、 怍物の成長を促す'''ゞベレリン'''(gibberellin)、 果実の成熟を促す'''゚チレン'''(ethylene)、 现胞分裂を促す'''サむトカむニン'''(cytokinin)、 皮子の䌑眠を維持する'''アブシシン酞'''(abscisic acid)などがある。 *ゞベレリン(gibberellin) ゞベレリンの発芋は、むネの'''銬鹿苗病'''ばかなえびょうずいう草䞈の倧きくなる病気の研究から、黒沢英䞀によっお発芋され1926幎、藪田貞治郎によっお単離・結晶化され呜名された1930幎代。あるカビ孊名''Gibberella''、ゞベレラ属がゞベレリンを分泌するこずが分かり、そのゞベレリンがむネの草䞈を倧きくしおいるこずが分かった。圓初はゞベレリンはカビの産生する毒玠ず考えられおいた。その埌、健康な怍物自䜓もゞベレリンを生成しおいるこずが分かり、ゞベレリンは怍物ホルモンだず分かった。 ゞベレリンの䜜甚は草䞈を䌞ばす以倖にもあり、受粉しおない子房に果実を぀くらせ成長させる単為結実ので'''、皮無しブドり'''などの生産にもゞベレリンは利甚されおいる。受粉しおない子房に果実䜜らせるこずを'''単為結実'''たんいけ぀じ぀ずいう。 *゚チレン ゚チレンは気䜓であり、化孊匏 C<sub>2</sub>H<sub>4</sub> の怍物ホルモンである。゚チレンは果実の成熟をうながす。熟したリンゎからぱチレンが良く出おくる。密閉した容噚に熟したリンゎず未熟なバナナを入れおおくず、バナナが早く熟す。䞀぀の箱にリンゎをいく぀も入れおおくず、䞀぀でも塟すず、゚チレンを出しお他のリンゎも熟させるので、ほが同時に倚くのリンゎが熟す。 === 気孔の開閉 === たず、充分な氎がある堎合、気孔にある孔片现胞に氎が取り蟌たれ、孔片现胞が湟曲し、結果的に気孔が開く。 氎分が䞍足するず、葉でアブシゞン酞が合成され、葉でのアブシゞン酞の濃床が高たり、浞透によっお埌線现胞からは氎が流出し、孔片现胞の膚圧が䜎䞋しお気孔が閉じる。 === 花芜圢成 === 成長すれば花ずなる芜を'''花芜'''(floral bud)ず呌ぶ。 花芜圢成には光や枩床が関係しおいる。 花芜圢成が暗期の長さによっお調節される性質を'''光呚性'''(photoperiodism)ずいう。 怍物は䞀定の長さの暗期が続くず花芜圢成を行い、 この䞀定の長さの暗期を'''限界暗期'''(critical dark period)ずいう。 限界暗期以䞋で花芜を圢成する怍物を'''長日怍物'''(long-day plant)ずいい、 限界暗期以䞊で花芜を圢成する怍物を'''短日怍物'''(short-day plant)ずいい、 限界暗期に圱響を受けない怍物を'''䞭性怍物'''(neutral plant)ずいう。 長日怍物には[[w:アブラナ|アブラナ]]、[[w:ホりレン゜り|ホりレン゜り]]などがあり、 短日怍物には[[w:ダむズ|ダむズ]]、[[w:コスモス|コスモス]]などがあり、 䞭性怍物には[[w:トマト|トマト]]、[[w:トりモロコシ|トりモロコシ]]などがある。 人為的に限界暗期を短くするこずを長日凊理(long-day treatment)ずいい、 人為的に限界暗期を長くするこずを短日凊理(short-day treatment)ずいう。 光呚性に働きかけるホルモンは'''花成ホルモン'''(flowring hormone)ず呌ばれ、'''フロリゲン'''(florigen)がある。 フロリゲンは葉で光を感知するこずで合成され、垫管を通るこずが分かっおいる。 花芜圢成には䜎枩にさらされるこずが必芁な怍物もある。 これを'''春化'''(vernalization)ず呌び、人工的に春化するこずを'''春化凊理'''()ず呌ぶ。 春化が必芁な怍物には、秋たきコムギなどがある。 == 脚泚 == <references/> == 参考文献 == *田䞭隆荘ほか『高等孊校生物I』第䞀孊習瀟、2004幎2月10日発行、pp.214-243 *[https://web.archive.org/web/20141016171612/http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2013/tv/seibutsu/ 『NHK高校講座 生物』第34-38回] *[http://www.weblio.jp/cat/academic/sbtgy 生物孊甚語蟞兞 - Weblio 孊問] [[Category:高等孊校教育|生1かんきようずしよくふ぀のはんのう]] [[Category:生物孊|高1かんきようずしよくふ぀のはんのう]]
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2021-07-18T22:05:17Z
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商法
日本法の法埋の䞀぀である商法(広矩)に関する教科曞。 日本以倖の囜の商法に぀いおは、別の項目で解説する。
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日本法の法埋の䞀぀である商法広矩に関する教科曞。 日本以倖の囜の商法に぀いおは、別の項目で解説する。
{{Pathnav|frame=1|法孊|民事法}} {{Wikipedia}}{{Wiktionary}} 日本法の法埋の䞀぀である商法広矩に関する教科曞。 日本以倖の囜の商法に぀いおは、別の項目で解説する。 == 目次 == == 暙準教科曞 == *[[商法総則]] *[[䌚瀟法]] *[[手圢小切手法]] *[[商行為法]] *[[保険法]] *[[海商法]] == コンメンタヌル == *[[コンメンタヌル商法]] *[[コンメンタヌル䌚瀟法]] *[[コンメンタヌル保険法]] *[[コンメンタヌル手圢法]] *[[コンメンタヌル小切手法]] == 刀䟋集 == === 商法総則 === *昭和時代の刀䟋 *平成時代の刀䟋 === 䌚瀟法 === *昭和時代の刀䟋 *平成時代の刀䟋 === 手圢小切手法 === *昭和時代の刀䟋 *平成時代の刀䟋 === 商行為法 === === 保険法 === === 海商法 === [[category:法孊|しようほう]] [[category:商法|*]]
2005-10-26T14:39:34Z
2023-10-01T10:22:01Z
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民事蚎蚟法
法孊>民事法>民事蚎蚟法 簡易裁刀所では、蚎蚟を簡易に行えるようにするため、䞋蚘のような特則がいく぀かある。 なお、地方裁刀所以䞊の裁刀所では蚎蚟代理人は匁護士でなければならない(54条)。 離婚蚎蚟など家族間の蚎蚟のこずを人事蚎蚟ずいい、人事蚎蚟法に定められおいる。 ただし、人事蚎蚟によらずに調停ずいう方法も、家族間・芪族間の玛争を解決するには䟿利である。家事調停のための法埋ずしお家事事件手続法が定められおいる。 䞋蚘はりィキバヌシティからの匕甚が元になっおいたす。 サブペヌゞ化の際は、匕甚元の蚘茉時にご泚意ください。 圓事者胜力ずは、民事蚎蚟においお圓事者ずなるこずのできる䞀般的な資栌のこずです。少なくずも民法䞊の暩利胜力を有する者に圓事者胜力が認められたす(28条)。぀たり、自然人たたは法人には圓事者胜力が認められたす(民法3条)。たた、埌述する法人栌でない団䜓でも、代衚者や管理人の定めがある堎合には圓事者胜力が認められたす(29条)。 行政蚎蚟ですが、アマミノクロりサギを原告ずした蚎蚟が、圓事者胜力が無いずしお蚎えが华䞋された刀䟋〔民蚎137 II〕がありたす。 圓事者適栌ずは、蚎蚟物たる特定の暩利たたは法埋関係に぀いお、圓事者ずしお蚎蚟を远行し、本案刀決を求めるこずのできる資栌のこずです。圓事者適栌は、蚎蚟远行暩ずいわれるこずもありたす。圓事者適栌を有する者のこずを正圓な圓事者ずいう堎合もありたす。 たずえば債務契玄においお、債務者あるいは債暩者が砎産宣告を受けるず、砎産宣告を受けた人物に代わり砎産管財人が原告たたは被告になる(ç Ž80)。 この䟋のように、本来ならその蚎蚟物での暩利矩務の䞻䜓ずされおいない第䞉者が、圓事者適栌を獲埗する事があり、このような事䟋のこずを第䞉者の蚎蚟担圓ずいう。 第䞉者の蚎蚟担圓には、本人(もずの原告・被告)の意志ずは無関係に法什の定めによっお䞎えられる法什蚎蚟担圓ず、暩利矩務の䞻䜓ずされた本人の意志による任意的蚎蚟担圓がありたす。 法廷蚎蚟担圓の䟋は、株䞻代衚蚎蚟(䌚瀟847条)、遺蚀執行者(民1012条)、砎産管財人(ç Ž80条)、民事執行法155条などに基づく差抌債暩者による取立(民執155条・157条)、債暩者代䜍蚎蚟においお債暩者、・・・・・・などがあるず考えられおいたす。 その他、職務䞊の圓事者ずいうのがあり、それは、その仕事の職務䞊から、蚎蚟の圓事者になるこずが法的にも圓然にも予想されるずいう職務のこずです。 砎産管財人や遺蚀執行者など財産管理凊分暩のある者は圓然、その職務によっお蚎蚟でも圓事者ずしお扱われおいるので、職務䞊の圓事者です。 ほか、財産管理凊分暩は無いですが、成幎埌芋人・成幎被埌芋監督人(人蚎14条)、䞀定の海難事件における船長(商803条)、なども、職務䞊の圓事者であるず考えられたす。 たた、やや特殊な䟋ですが、離婚蚎蚟などの人事蚎蚟で、盞手が死亡した堎合、圢匏的に怜察官が盞手方の圓事者になる芏定がありたすが(人蚎12条3項)、この堎合の怜察官も職務䞊の圓事者だず考えられたす。 任意的蚎蚟担圓の䟋は、たずえば共同蚎蚟においお代衚者を決める遞定圓事者です(30条1項)。遞定圓事者ずは、具䜓的にはたずえば列車事故で、倚数の被害乗客のうちの1人が代衚者になっお蚎蚟するような䟋です。抜象的には、遞定圓事者ずは、共同の利益を有する者達が、その䞭から1人たたは数人ほど遞んだ代衚者のこずです。 しかし、匁護士代理の原則(54条)や蚎蚟信蚗の犁止(ä¿¡èš—10条)がありたすので、孊説では、遞定圓事者以倖に無闇やたらに任意的蚎蚟担圓を実斜するこずには批刀がありたす。 遞定圓事者以倖の任意的蚎蚟担圓に぀いおは刀䟋がいく぀かありたすが、あたり具䜓的か぀䞀般的ではありたせん。 刀䟋では、民法䞊の組合の組合員(最刀昭和45・11・11)に蚎蚟远行暩を䞎えた刀䟋がありたす。これ以前の刀䟋では組合員には遞定圓事者の堎合以倖には蚎蚟远行暩がなかったので(たずえば 最刀昭和37・7・13民集16å·»8号1516頁)、刀䟋の傟向が倉わったずいう事になりたす。 珟圚、民法䞊の組合でなくおも、実質的に事件に深く関係する団䜓の、その団䜓の構成員であれば、蚎蚟の暩利が認められる事䟋が比范的に倚くありたす。 各単元の脚泚では、単に「安西、P○○(参照ペヌゞ)」、「䞉朚、P○○」など略す堎合もある。 凡䟋は出兞により埮劙に異なる堎合もあるので、統䞀的なものではない。このため教科曞本文では凡䟋がここの節ず埮劙に違っおいる堎合もあるので、適宜、適切に解釈すべしこず。 「民事蚎蚟法」に぀いおは、原則ずしお条数のみの衚蚘ずした。 「民事蚎蚟芏則」に぀いおは、「民蚎芏」たたは「芏」ずした。、 䞋蚘のように略蚘した箇所もある(安西本を参照)。 以䞋は䞻芁なものを抜粋。 䞋蚘のように略蚘した箇所もある(䞉朚本を参照)。
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法孊民事法民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]]'''民事蚎蚟法''' {{Wikiversity|Topic:民事蚎蚟法|民事蚎蚟法}} == 目次 == ;蚎蚟の開始 * [[民事蚎蚟法/蚎えの提起]] 蚎蚟代理人、本人蚎蚟、 * [[民事蚎蚟法#圓事者]] ペヌゞ内リンク * [[民事蚎蚟法/裁刀所]] 管蜄、蚎蚟代理人、本人蚎蚟、送達、陀斥・忌避・回避 * [[民事蚎蚟法/匁論の準備]]専門委員、争点敎理手続、匁護士䌚照䌚、蚌拠保党、 ;蚎蚟の審理 * [[民事蚎蚟法/蚌拠調べ]]むンカメラ、集䞭蚌拠調べ、陳述曞、ビデオリンク * [[民事蚎蚟法/蚎蚟の審理]]利益関係文曞、口頭匁論、匁論䞻矩、職暩探知䞻矩 * [[v:蚌拠の評䟡]]自由心蚌䞻矩、蚌明床 ;蚎蚟の終了 * [[民事蚎蚟法/蚎蚟の終了]]和解、終局刀決、察䞖効 ;耇雑蚎蚟 * [[民事蚎蚟法/耇数請求蚎蚟]] * [[民事蚎蚟法/倚数圓事者蚎蚟]] ;䞊蚎・再審 * [[民事蚎蚟法/䞍服申立お]] ;簡易裁刀所 * [[民事蚎蚟法/略匏手続]] (少額蚎蚟、手圢蚎蚟※予定、督促手続) :※ 以䞋↓、ただサブペヌゞ化しおいない内容 == 雑題 == === 簡易裁刀所 === 簡易裁刀所では、蚎蚟を簡易に行えるようにするため、䞋蚘のような特則がいく぀かある。 :口頭による蚎えの提起ができる271条。 :口頭匁論では<ref>安西、P263</ref>準備曞面が芁求されおいない(276条)。 :2002幎以降、簡易裁刀所では、匁護士でなくおも、叞法曞士が蚎蚟代理をできる叞曞3条1項6号<ref>安西、P263</ref>。 :職業裁刀官ではない叞法委員が審理に立ち䌚いできる(279条)。 なお、地方裁刀所以䞊の裁刀所では蚎蚟代理人は匁護士でなければならない54条<ref>䞉朚、P116</ref><ref>安西、P21</ref>。 === ※ 未分類 === 離婚蚎蚟など家族間の蚎蚟のこずを'''人事蚎蚟'''ずいい、人事蚎蚟法に定められおいる。 ただし、人事蚎蚟によらずに調停ずいう方法も、家族間・芪族間の玛争を解決するには䟿利である。家事調停のための法埋ずしお家事事件手続法が定められおいる<ref>䞉朚、P4および凡䟋</ref>。 == ※りィキバヌシティ == 䞋蚘はりィキバヌシティからの匕甚が元になっおいたす。 サブペヌゞ化の際は、匕甚元の蚘茉時にご泚意ください。 === 圓事者 === ==== 圓事者胜力 ==== 圓事者胜力ずは、民事蚎蚟においお圓事者ずなるこずのできる䞀般的な資栌のこずです。少なくずも民法䞊の暩利胜力を有する者に圓事者胜力が認められたす28条。぀たり、自然人たたは法人には圓事者胜力が認められたす民法3条。たた、埌述する法人栌でない団䜓でも、代衚者や管理人の定めがある堎合には圓事者胜力が認められたす29条。 行政蚎蚟ですが、アマミノクロりサギを原告ずした蚎蚟が、圓事者胜力が無いずしお蚎えが华䞋された刀䟋〔民蚎137 II〕がありたす<ref>䞭野、P126</ref><ref>安西、P44</ref>。 ==== 圓事者適栌 ==== 圓事者適栌ずは、蚎蚟物たる特定の暩利たたは法埋関係に぀いお、圓事者ずしお蚎蚟を远行し、本案刀決を求めるこずのできる資栌のこずです<ref>安西、P46</ref><ref>山本、P108</ref>。圓事者適栌は、'''蚎蚟远行暩'''ずいわれるこずもありたす。圓事者適栌を有する者のこずを正圓な'''圓事者'''ずいう堎合もありたす<ref>安西、P46</ref><ref>山本、P109</ref>。 ==== 第䞉者の蚎蚟担圓 ==== たずえば債務契玄においお、債務者あるいは債暩者が砎産宣告を受けるず、砎産宣告を受けた人物に代わり砎産管財人が原告たたは被告になる砎80<ref>䞭野、P131</ref>。 この䟋のように、本来ならその蚎蚟物での暩利矩務の䞻䜓ずされおいない第䞉者が、圓事者適栌を獲埗する事があり、このような事䟋のこずを'''第䞉者の蚎蚟担圓'''ずいう。 第䞉者の蚎蚟担圓には、本人もずの原告・被告の意志ずは無関係に法什の定めによっお䞎えられる'''法什蚎蚟担圓'''ず、暩利矩務の䞻䜓ずされた本人の意志による'''任意的蚎蚟担圓'''がありたす。 ;法廷蚎蚟担圓 法廷蚎蚟担圓の䟋は、株䞻代衚蚎蚟䌚瀟847条、遺蚀執行者民1012条<ref>䞉朚、P126 節「職務䞊の圓事者」</ref>、砎産管財人砎80条、民事執行法155条などに基づく差抌債暩者による取立民執155条・157条、債暩者代䜍蚎蚟においお債暩者、・・・・・・などがあるず考えられおいたす<ref>安西、P47</ref><ref>䞉朚、P126</ref>。 その他、'''職務䞊の圓事者'''ずいうのがあり、それは、その仕事の職務䞊から、蚎蚟の圓事者になるこずが法的にも圓然にも予想されるずいう職務のこずです。 砎産管財人や遺蚀執行者など財産管理凊分暩のある者は圓然、その職務によっお蚎蚟でも圓事者ずしお扱われおいるので、職務䞊の圓事者です<ref>䞉朚、P126</ref>。 ほか、財産管理凊分暩は無いですが、成幎埌芋人・成幎被埌芋監督人人蚎14条、䞀定の海難事件における船長商803条、なども、職務䞊の圓事者であるず考えられたす<ref>䞉朚、P126</ref>。 たた、やや特殊な䟋ですが、離婚蚎蚟などの人事蚎蚟で、盞手が死亡した堎合、圢匏的に怜察官が盞手方の圓事者になる芏定がありたすが人蚎12条3項、この堎合の怜察官も職務䞊の圓事者だず考えられたす<ref>安西、P47</ref><ref>䞉朚、P127</ref>。 ;任意的蚎蚟担圓 任意的蚎蚟担圓の䟋は、たずえば共同蚎蚟においお代衚者を決める'''遞定圓事者'''です30条1項。遞定圓事者ずは、具䜓的にはたずえば列車事故で、倚数の被害乗客のうちの1人が代衚者になっお蚎蚟するような䟋です<ref>安西、P50</ref>。抜象的には、遞定圓事者ずは、共同の利益を有する者達が、その䞭から1人たたは数人ほど遞んだ代衚者のこずです。 しかし、匁護士代理の原則54条や蚎蚟信蚗の犁止信蚗10条<ref>安西、P48</ref>がありたすので、孊説では、遞定圓事者以倖に無闇やたらに任意的蚎蚟担圓を実斜するこずには批刀がありたす<ref>山本、P117</ref><ref>安西、P48</ref>。 遞定圓事者以倖の任意的蚎蚟担圓に぀いおは刀䟋がいく぀かありたすが、あたり具䜓的か぀䞀般的ではありたせん。 刀䟋では、民法䞊の組合の組合員最刀昭和45・11・11に蚎蚟远行暩を䞎えた刀䟋がありたす。これ以前の刀䟋では組合員には遞定圓事者の堎合以倖には蚎蚟远行暩がなかったのでたずえば 最刀昭和37・7・13民集16å·»8号1516頁、刀䟋の傟向が倉わったずいう事になりたす。 珟圚、民法䞊の組合でなくおも、実質的に事件に深く関係する団䜓の、その団䜓の構成員であれば、蚎蚟の暩利が認められる事䟋が比范的に倚くありたす<ref>山本、P135</ref><ref>安西、P49</ref>。 == 䞻な参考文献 == * 安西明子ほか『民事蚎蚟法』、有斐閣、2020幎11月10日 第2版 第6刷発行 * 䞉朚裕䞀ほか『民事蚎蚟法 第3版』、有斐閣、2021幎1月15日 第3版 第8刷発行 * 䞭野貞䞀郎『民事裁刀入門 第3版』、有斐閣、2010幎4月10日 第3版 第1刷発行 * 山本匘ほか『民事蚎蚟法 第3版』、有斐閣、2018幎4月10日 第3版 第1刷発行 各単元の脚泚では、単に「安西、P○○参照ペヌゞ」、「䞉朚、P○○」など略す堎合もある。 == 凡䟋 == 凡䟋は出兞により埮劙に異なる堎合もあるので、統䞀的なものではない。このため教科曞本文では凡䟋がここの節ず埮劙に違っおいる堎合もあるので、適宜、適切に解釈すべしこず。 「民事蚎蚟法」に぀いおは、原則ずしお条数のみの衚蚘ずした。 「民事蚎蚟芏則」に぀いおは、「民蚎芏」たたは「芏」ずした。 ;法什名の略蚘 䞋蚘のように略蚘した箇所もある安西本を参照<ref>安西明子ほか『民事蚎蚟法』、有斐閣、2020幎11月10日 第2版 第6刷発行</ref>。 以䞋は䞻芁なものを抜粋。 {| |+ |- | style="width:50%;"| :'''人蚎''' : 人事蚎蚟法 :'''非蚎''' : 非蚎蚟事件手続法 :'''家事''' : 家事事件手続法 :'''民調''' : 民事調停法 :'''仲裁''' : 仲裁法 :'''民執''' : 民事執行法 :'''民保''' : 民事保党法 :'''ç Ž''' : 砎産法 | style="width:50%;"| :'''憲''' : 日本囜憲法 :'''民''' : 民法 :'''刑''' : 刑法 :'''䌚瀟''' : 䌚瀟法 :'''自治''' : 自治法 :'''裁''' : 裁刀所法 :'''最事芏''' : 最高裁刀所裁刀事務凊理芏則 :'''叞曞''' : 叞法曞士法 :'''匁護''' : 匁護士法 |} 䞋蚘のように略蚘した箇所もある䞉朚本を参照<ref>䞉朚裕䞀ほか『民事蚎蚟法 第3版』、有斐閣、2021幎1月15日 第3版 第8刷発行</ref>。 {| |+ |- | style="width:50%;"| :'''意匠''' : 意匠法 :'''䌚蚈士''' : 䌚蚈士法 :'''䌚曎''' : 䌚瀟曎生法 :'''䌚瀟''' : 䌚瀟法 :'''家事''' : 家事事件手続法 :'''行曞''' : 行政曞士法 :'''行蚎''' : 行政蚎蚟法 :'''刑蚎''' : 刑事蚎蚟法 :'''建蚭''' : 建蚭業法 | style="width:50%;"| :'''戞''' : 戞籍法 :'''公害玛争''' : 公害玛争凊理法 :'''公蚌''' : 公蚌人法 :'''公遞''' : 公職遞挙法 :'''囜公''' : 囜家公務員法 :'''裁''' : 裁刀所法 :'''最事芏''' : 最高裁刀所裁刀事務凊理芏則 :'''裁刀倖玛争解決''' : 裁刀倖玛争解決手続も利甚の促進に関する法埋 :'''叞曞''' : 叞法曞士法 |} ;裁刀䟋 :裁刀平成10・6・12民集52å·»4号1147頁 :::→最高裁刀所平成 10幎 6月 12日 刀決、最高裁刀所民事刀䟋集 52å·» 4号 1147頁登録 :'''倧刀''' : 倧審院法 :'''最倧刀決''' : 最高裁刀所倧法廷刀決決定 :'''最刀''' : 最高裁刀所刀決決定 :'''高刀''' : 高等裁刀所刀決決定 :'''地刀''' : 地方裁刀所刀決決定 ;刀䟋集 :'''民集''' : 最高裁刀所民事刀䟋集 :'''刑集''' : 最高裁刀所刑事刀䟋集 :'''民録''' : 倧審院民事刀決録 :'''高民''' : 高等裁刀所民事刀䟋集 :'''äž‹æ°‘''' : 䞋玚裁刀所民事刀䟋集 :'''家月''' : 家庭裁刀所月報 ;刊行物 :'''刀時''' : 刀䟋時報 :'''刀タ''' : 刀䟋タむムズ :'''新聞''' : 法埋新聞 :'''癟遞''' : 民事蚎蚟法刀䟋癟遞有斐閣 == 脚泚 == <references/> == 関連項目 == === 関連リンク === * 刀決執行法[[民事執行法・民事保党法]] * [[倒産法|倒産凊理法]] === 掚奚倖郚サむト === * [http://civilpro.sx3.jp/kurita/procedure/lecture/index.html 民事蚎蚟法講矩栗田隆氏] == 脚泚 == [[category:法孊|みんしそしようほう]] [[category:民事蚎蚟法|*みんしそしようほう]]
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刑法抂論
法孊>刑事法>刑法>刑法抂論
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法孊刑事法刑法刑法抂論
[[法孊]][[刑事法]][[刑法]][[刑法抂論]] = 刑法抂論 = == [[刑法史]] == === [[刑法史#近代刑法前史|近代刑法前史]] === === [[刑法史#近代刑法の誕生|近代刑法の誕生]] === ==== [[刑法史#近代垂民瀟䌚ず刑法|近代垂民瀟䌚ず刑法]] ==== ==== [[刑法史#アンれルム・フォむ゚ルバッハ|アンれルム・フォむ゚ルバッハ]] ==== ==== [[刑法史#前期旧掟刑法孊|前期旧掟刑法孊]] ==== === [[刑法史#新掟刑法孊|新掟刑法孊]] === === [[刑法史#新掟刑法の誕生|新掟刑法の誕生]] === ==== [[刑法史#倧衆瀟䌚の誕生ず刑法|倧衆瀟䌚の誕生ず刑法]] ==== ==== [[刑法史#゚ンリコ・フェリヌ|゚ンリコ・フェリヌ]] ==== ==== [[刑法史#フランツ・フォン・リスト|フランツ・フォン・リスト]] ==== === [[刑法史#埌期旧掟刑法孊|埌期旧掟刑法孊]] === ==== [[刑法史#ヘヌゲル哲孊ず旧掟刑法孊の巻き返し|ヘヌゲル哲孊ず旧掟刑法孊の巻き返し]] ==== === [[刑法史#第二次倧戊埌の状況|第二次倧戊埌の状況]] === === [[刑法史#日本の近代刑法史|日本の近代刑法史]] === == 刑法の法源 == === 法埋 === ==== 刑法兞 ==== ===== 刑法の有効範囲 ===== ==== [[行政刑法]] ==== ==== [[経枈刑法]] ==== === 条䟋・呜什 === === 刀䟋 === == [[関係諞法等 (刑事法)|関係諞法等]] == === [[刑事蚎蚟法]] === === [[刑事政策・刑事孊・犯眪孊]] === === [[行刑法]] === ==== [[刑眰論・刑眰の皮類]] ==== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#残虐な刑眰の犁止|残虐な刑眰の犁止]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#死刑|死刑]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#懲圹|懲圹]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#犁錮|犁錮]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#拘留|拘留]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#眰金|眰金]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#科料|科料]] ===== ===== [[刑眰論・刑眰の皮類#没収|没収]] ===== ==== その他行刑 ==== ===== 行政眰 ===== ===== 過料 ===== ===== 亀通反則金制床 ===== ==== 執行猶予制床 ==== ==== [[行刑にかかる争点]] ==== ===== [[行刑にかかる争点#死刑廃止論|死刑廃止論]] ===== ===== [[行刑にかかる争点#自由刑統䞀論|自由刑統䞀論]] ===== ===== [[行刑にかかる争点#短期自由刑廃止論|短期自由刑廃止論]] ===== ===== [[行刑にかかる争点#保安凊分|保安凊分]] ===== ===== [[行刑にかかる争点#ディクリミナリれヌション|ディクリミナリれヌション]] ===== === [[日本法以倖の刑法・刑事法]] === === [[諞倖囜における刑法・刑事法]] === === [[囜際刑法・囜際刑事法]] === [[Category:刑法|*けいほうかいろん]]
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人暩 (日本囜憲法)
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法孊> 憲法 > 日本囜憲法 > 人暩 (日本囜憲法)
[[法孊]]> [[憲法]] > [[日本囜憲法]] > [[人暩 (日本囜憲法)]] {{Wikiversity|Topic:憲法_(人暩)|人暩 (日本囜憲法)}} == 人暩総論 == *人暩ずは䜕か **人暩の歎史 **人暩の性質 **人暩の根拠 **人暩の内容人暩カタログ **[[人暩の享有䞻䜓]] *人暩ず制床的保障の問題 *人暩ず公共の犏祉人暩の限界の問題 **人暩の制玄根拠 *人暩ず特別暩力関係の問題 *[[私人間効力|人暩ず私人間適甚の問題]] == 包括的基本暩 == *幞犏远求暩 *人暩の䞍可䟵 *人栌暩 *プラむバシヌ暩 == [[法の䞋の平等]] == *平等原則 *男女の平等 *投祚䟡倀の平等 == 粟神的自由暩 == *[[思想・良心の自由]] *[[信教の自由]] **政教分離 *[[衚珟の自由]] **根拠・機胜 **違憲審査基準 ***[[怜閲ず事前抑制の犁止]] ***二重の基準 ***明確性の原則 ***内容芏制ずそれ以倖の芏制 **知る暩利 **通信の秘密 **[[報道の自由]] ***取材の自由 **[[名誉毀損ず衚珟の自由]] **性衚珟ず衚珟の自由 **教科曞怜定ず衚珟の自由 **公安条䟋ず衚珟の自由 *[[孊問の自由]] **倧孊の自治 *[[集䌚・結瀟の自由]] *通信の秘密 == 経枈的自由暩 == *意矩・機胜 *[[居䜏・移転の自由]] **出囜の自由 **囜籍離脱の自由 *[[職業遞択の自由]] **営業の自由 *[[財産暩の保障]] == 人身の自由 == *奎隷的拘束からの自由 == 刑事手続䞊の暩利 == *適正手続の保障 *什状䞻矩 *被疑者・被告人の暩利 **蚌人尋問暩 **匁護人䟝頌暩 **黙秘暩 **自己負眪拒吊特暩 **自癜 *二重の危険の犁止 *残虐刑の犁止 == 瀟䌚暩 == *[[生存暩]] **平和的生存暩 *[[教育を受ける暩利]] *勀劎の暩利 *[[劎働基本暩]] **団結暩 **団䜓亀枉暩 **団䜓行動暩 == 参政暩 == *遞挙暩 *被遞挙暩 *政治掻動の自由 **公務員の堎合 **倖囜人の堎合 *憲法改正暩 == 囜務請求暩 == *請願暩・陳情 *裁刀を受ける暩利 *囜家賠償・補償請求暩 *盎接請求暩 == 囜民の矩務 == *教育を受けさせる矩務 *勀劎の矩務 *玍皎の矩務 {{stub|law}} [[Category:憲法|しんけん]] [[カテゎリ:人暩]]
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統治 (日本囜憲法)
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法孊 > 憲法 > 日本囜憲法 > 統治 (日本囜憲法)
[[法孊]] > [[憲法]] > [[日本囜憲法]] > [[統治 (日本囜憲法)]] == 統治総論 == *[[w:民䞻䞻矩|民䞻䞻矩]] *[[w:自由䞻矩|自由䞻矩]] *[[w:代衚民䞻制|代衚民䞻制]] *[[w:政党|政党]] *[[w:議院内閣制|議院内閣制]] *[[w:暩力分立|暩力分立]] == [[囜䌚]] == *[[w:立法|立法]] *[[w:囜䌚|囜䌚]] **政治的代衚ず瀟䌚孊的代衚 **囜暩の最高機関 **唯䞀の立法機関 *[[w:䞡院制|䞡院制]] **[[w:衆議院|衆議院]] **[[w:参議院|参議院]] ***[[w:参議院の緊急集䌚|参議院の緊急集䌚]] *囜䌚議員 **[[w:䞍逮捕特暩|䞍逮捕特暩]] **[[w:免責特暩|免責特暩]] *囜䌚の䌚期 **[[w:通垞囜䌚|通垞囜䌚]]垞䌚 **[[w:臚時囜䌚|臚時囜䌚]] **[[w:特別囜䌚|特別囜䌚]] *囜䌚の暩胜 **憲法改正発議 **法埋制定 **内閣総理倧臣の指名 **財政監督 **条玄承認 *議院の暩胜 **議院の自埋 **[[w:囜政調査暩|囜政調査暩]] == [[内閣]] == *[[w:行政|行政]] **[[w:独立行政委員䌚|独立行政委員䌚]] *[[w:内閣|内閣]] **[[w:文民|文民]] **総蟞職 **議院内閣制 **[[w:衆議院の解散|衆議院の解散]] *[[w:内閣総理倧臣|内閣総理倧臣]] == [[裁刀所]] == *[[w:叞法|叞法]] **叞法暩の限界 ***郚分瀟䌚の法理 ***統治行為論 *[[w:裁刀所|裁刀所]] **特別裁刀所の犁止 **裁刀所の自埋暩 *[[w:裁刀官|裁刀官]] **裁刀官の独立 **最高裁刀官の囜民審査 **裁刀の公開 **陪審制 == [[財政]] == *[[w:財政|財政]] **財政民䞻䞻矩 **租皎法埋䞻矩 *公金支出の犁止 == [[地方自治]] == *[[w:地方自治|地方自治]] **地方自治の本旚 *[[w:地方公共団䜓|地方公共団䜓]] == [[法の諞類型]] == === 条玄 === *[[w:条玄|条玄]] **性質 **効力 === 法埋 === *[[w:法埋|法埋]] **地方自治特別法 **委任立法 === 芏則 === *[[w:芏則|芏則]] **議院芏則 **裁刀所芏則 === 条䟋 === *[[w:条䟋|条䟋]] **性質 **範囲・限界 == [[憲法保障]] == === [[抵抗暩]] === === 最高法芏性 === === 憲法蚎蚟 === {{main|憲法蚎蚟}} === 憲法の改正ず倉遷 === [[Category:憲法|ずうち]] {{stub|law}}
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2023-09-07T23:54:32Z
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セヌリング
メむンペヌゞ > スポヌツ > セヌリング セヌリングはセヌリング・ディンギヌやセヌリング・クルヌザヌず呌ばれる舟艇(日本ではペットず呌ばれるこずもありたす)を颚の力で走らせるスポヌツです。 氎䞊以倖に、陞䞊や氷䞊を走るランドペットやアむスペットによるセヌリングなどもありたす。
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メむンペヌゞ > スポヌツ > セヌリング
<small> [[メむンペヌゞ]] > [[スポヌツ]] > セヌリング </small> ---- {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|セヌリング|セヌリング}} |} == 抂芁 == '''[[w:セヌリング|セヌリング]]'''は[[w:ディンギヌ|セヌリング・ディンギヌ]]やセヌリング・クルヌザヌず呌ばれる[[w:船|舟艇]](日本ではペットず呌ばれるこずもありたす)を颚の力で走らせるスポヌツです。 氎䞊以倖に、陞䞊や氷䞊を走るランドペットやアむスペットによるセヌリングなどもありたす。 == セヌルボヌトの各郚名称 == *[[w:ペット#ディンギヌの倖芳|Wikipedia:ディンギヌの倖芳]] == 基本操䜜 == == レヌスルヌル == == タクティクス == == 関連サむト == * [http://www.jsaf.or.jp/ 財団法人 日本セヌリング連盟] [[Category:スポヌツ|せえりんく]]
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2010-04-09T11:06:39Z
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2,870
料理本/肉料理/タンドリヌチキン
タンドリヌチキンは、むンドのパンゞャヌブ地方に䌝わる、鶏肉を䞲にさしおタンドゥヌルず呌ばれる壷窯で焌いた料理である。 残ったスパむス入りペヌグルトはカレヌ等にいれお䜿甚する。
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タンドリヌチキンは、むンドのパンゞャヌブ地方に䌝わる、鶏肉を䞲にさしおタンドゥヌルず呌ばれる壷窯で焌いた料理である。
[[ファむル:Tandoorimumbai.jpg|500px]] {{-}} '''タンドリヌチキン'''は、むンドのパンゞャヌブ地方に䌝わる、鶏肉を䞲にさしおタンドゥヌルず呌ばれる壷窯で焌いた料理である。 == 材料1人分 == *鶏肉 
 手矜元、骚付き腿肉、あるいは腿肉300gほど。 *プレヌンペヌグルト 
 2/1カップ *コリアンダヌシヌド 
 少々 *クミンシヌド 
 少々 *カルダモン 
 少々 *パプリカ 
 少々 == 䜜り方 == #ペヌグルトずスパむス、レモン果汁を混ぜ合わせる #スパむス入りペヌグルトに鶏肉を䞀日以䞊挬け蟌む。 #ペヌグルトから鶏肉を取り出し氎を流しお鶏肉に぀いたペヌグルトを掗い流す。 #タンドゥル、あるいはフラむパンに油を匕いお焌き䞊げる。 == 備考 == 残ったスパむス入りペヌグルトはカレヌ等にいれお䜿甚する。 {{Wikipedia|タンドリヌチキン}} {{DEFAULTSORT:たんずりいちきん}} [[Category:料理本]] [[category:鶏料理]] [[カテゎリ:むンド料理]] [[カテゎリ:焌き料理]]
2005-10-30T11:11:14Z
2023-10-25T11:24:37Z
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2,871
Perl/挔算子
挔算子ずは、1぀以䞊のオペランドを䌎っお匏を構成する構文芁玠です。 オペランドの数によっお、単項挔算子・二項挔算子・䞉項挔算子に分類されたす。 同じ蚘号を䜿っおも、単項挔算子だったり二項挔算子であったりする挔算子もありたす。 問えば、笊号反転-$xず枛算$x - $y は、同じ蚘号 - を䜿いたす。 さらに、デクリメント--$x も、同じ蚘号 - を䜿いたす(--で1぀のトヌクンで間に空癜などは入れられたせん)。 たた。Perlの挔算子は、オペランドの型を挔算子の想定する型に匷制的に型倉換され挔算が行われたす。 挔算子の優先順䜍ず結合性は、Perlでは抂ね数孊の䞖界ず同じように機胜したす。 挔算子の優先順䜍は、ある挔算子が他の挔算子よりも匷くグルヌプ化されるこずを意味したす。たずえば、2 + 4 * 5 の堎合、乗算の方が優先順䜍が高いので、2 + 4 が乗算の巊偎のオペランドずしおグルヌプ化されるよりも、4 * 5 が加算の右偎のオペランドずしおグルヌプ化されたす。぀たり、匏は (2 + 4) * 5 ではなく、2 + (4 * 5) ず曞かれるようなもので、6 * 5 == 30 ではなく、2 + 20 == 22 ずなりたす。 LEFT OP= 右 の圢匏の挔算子は、LEFT = LEFT OP 右 ず等䟡です。 OP= で1぀のトヌクンです。OP ず = の間に空癜や改行があっおはいけたせん。 Perlでは、挔算子が決たるずオペランドの型が確定するのですが、むンクリメントは䟋倖で、数倀のずきは $x++ ⇒ $x += 1 ⇒ $x = $x + 1 ですが、文字列を枡すず䞀颚倉わった挙動をしたす。 .(ピリオド)は、文字列同士を連結しお別の文字列を返す挔算子、文字列連結挔算子です。 x は、繰返し挔算子です。 Perlにしおは珍しく、オペランドによっお挔算内容ず返す型が倉わりたす。 q/STRING/は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開は、行なわれたせん。 ’(シングルクオヌテヌション)で囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、’を\(バックスラッシュ)で゚スケヌプする必芁はありたせん。 \の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。 qq/STRING/は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開が、行なわれたす。 "(ダブルクオヌテヌション)で囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、”を゚スケヌプする必芁はありたせん。 \の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。 qw/STRING/は、空癜および改行で区切られた文字列を、文字リテラルを芁玠ずするリストを衚したす。 倉数ず匏の展開は、行なわれたせん。 察応する他のリテラル衚珟がありたせんが、抂ね よくある間違えずしおは、セパレヌタヌずしお ,(カンマ)を䜿っおしたったり、(耇数行のqw/STRING/で)#(井桁)をコメントになるず期埅しおしたうこずです。 これは、use warnings;か、use v5.36.0; warnings プラグマを有効にするこずで譊告を受けたす(Perl5.36.0以降は warnings プラグマが暙準で有効で、無効にするには no warnings; ずしたす)。 正芏衚珟リテラルの䞀般化 バッククォヌトリテラルの䞀般化 行指向のクォヌトの圢匏は、シェルのヒアドキュメント構文に基づくものです。 << の埌に匕甚を終了する文字列を指定するず、珟圚の行から終了文字列たでのすべおの行が、その項目の倀ずなりたす。 終了文字列の前に ~ を付けるず、「むンデント付きHere-docs」を䜿甚するこずを指定したす。 終了文字列は、識別子(単語)か、匕甚笊で囲たれたテキストのどちらかです。 匕甚笊で囲たれおいない識別子は二重匕甚笊のように機胜したす。 <<ず識別子の間には、識別子が明瀺的に匕甚されおいない限り、スペヌスを入れおはいけたせん。 終端文字列は,終端行に単独で (匕甚せず,呚囲に空癜を入れずに) 衚瀺されなければなりたせん。 終了文字列が匕甚されおいる堎合、䜿甚される匕甚笊の皮類によっお、そのテキストの扱いが決たりたす。 任意のサむズのビット列( Bitstring )は、ビット挔算子(~ | & ^)で操䜜するこずができる。 ビットごずの吊定を返したす。 ビットごずの論理和(or)を返したす。 ビットごずの論理積(and)を返したす。 ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。 オペランドを文字列に匷制するバヌゞョンのビット挔算子(~. |. &. ^.)です。 オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの吊定を返したす。 オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理和(or)を返したす。 オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理積(and)を返したす。 オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。 右ビットシフトを行いたす。 巊ビットシフトを行いたす。 論理挔算子匏は、兞型的にはif文などの条件匏に䜿われたすが、短絡評䟡するため制埡構造ずしおも機胜したす。 || ず or、&& ず and、! ず not は別名関係にありたすが、or,and,notの方が優先順䜍が䜎いこずが違いたす。「単語より挔算子らしい蚘号のほうが匷い」ずおがえおください。 ||は、論理和を返す二項挔算子です。 or は、優先床が䜎いバヌゞョンの || 挔算子です。 論理和は巊匕数が停である堎合のみ右匕数の評䟡を行いたす。 このような論理挔算子の実質的に制埡構造ずしおの振る舞いを「短絡評䟡」ずよびたす。 論理和はたた、最埌に評䟡された倀を返すので䟋倖凊理にも䜿われたす。 このずき or の優先床が䜎いこずが圹に立ちたす。 &&は、論理積を返す二項挔算子です。 and は、優先床が䜎いバヌゞョンの && 挔算子です。 論理積も短絡評䟡を行いたす。 この // は、正芏衚珟のそれではなく / 2文字からなるトヌクンで、|| ずよく䌌おいたすが、巊蟺が定矩さおいれば巊蟺を、定矩されおいなければ右蟺を返したす。オプショナルな匕数の定矩状況のテストを意図されおいたす。 を ず簡玠に曞くこずができたす。 // は、5.10 で远加されたした。 notは、䞎えられた論理匏の吊定を衚したす。Aが真のずき、not A は停です。Aが停のずき、not A は真です。 ! は、優先床が高いバヌゞョンの not 挔算子です。 䞍等号を衚すのに利甚したす。 比范挔算子は数倀の他、文字列にも 数孊蚘号の ≩ ず <= は同じ意味ですが、パ゜コンの盎接入力(半角英数)には ≩ が無いので、プログラミングでは <= で代甚されたす。 これは、Cも同様です(PerlがCを暡倣したのですが)。 Fortranの様にASCIIコヌドが制定される前の蚀語では '<' がキャラクタヌセットになかったり文字のサポヌトがたちたちだったので、.EQ.,.NE.,.GT.,.LT.,.GE.,.LE.,.AND.,.OR.,.NOT. のように挔算子の頭文字をドット. で囲み衚珟したした。 Perlの文字列の比范挔算子も抂ねFortranの蚘法にならっおいたす。 同じ数倀であるこずや、違う数倀であるこずを衚すのに䜿甚されたす。䞡蟺の倉数などの内容を(文字列ではなく)数倀ずしお評䟡したす。 == は、䞡蟺の倀が等しい事を芁求したす。if文の䞭でよく䜿いたす。 (Perlに限らずC蚀語などでも、)よくあるミスで、「=」ず蚘号をひず぀だけにするミスがありたすが、これぱラヌになるか、たたは代入挔算子ずしお解釈されるのでバグになりたす。 != は 䞡蟺の倀が等しくない事を芁求したす。぀たり、!= は䞡蟺の倀が違っおいる事を芁求したす。 等しくない堎合の != では、吊定の蚘号 ! が先に来たす。(Perl にかぎらずC蚀語など他のプログラム蚀語でも、同様の順序です。) 巊右の数倀の倧小関係により -1, 0, 1 のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。 䞡蟺の文字列が、文字列ずしお評䟡した堎合に、同じ倀かを調べるずきに䜿甚したす。 なお、== および != は䞡蟺が数倀ずしお評䟡した堎合なので、意味が違いたす。 Perlには倉数に型が無いので、C蚀語ずは異なり、比范挔算子の偎で、倉数の内容を数倀ずしお評䟡するか、内容を文字列ずしお評䟡するかの指定が必芁になるのです。 eq は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が同じであるこずを芁求したす。 なお「eq」ずは equal (等号、等しい)の略であるずされる。 ne は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が異なるこずを比范したす。 「ne」ずは not equal の略だずされる。 二぀の文字列の蟞曞順での倧小を比范したす。 二぀の文字列の蟞曞順での倧小関係により-1, 0, 1のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。 フリップフロップ挔算子ずしお .. が振る舞うずきは癖が匷いです ず等䟡です。 ずも等䟡です。 PATTERNにマッチするものをSTRINGに眮換したす。PATTERNは正芏衚珟です。 tr/PATTERN1/PATTERN2/ 1文字を察応する1文字に眮換したす。PATTERNには正芏衚珟ではなく、文字クラス(角括匧で囲たれた文字クラスの[]の内偎)を指定したす。 ハむフンを䜿っお範囲指定を行うこずができたす。 =~ を䜿わないず $_ の倉換察象になり、倉換した文字数を返したす。 ->は、䞭眮のデリファレンス挔算子で、巊蟺のリファレンスに察し、右蟺のフォヌムによりそれぞれ を参照したす。 y/PATTERN1/PATTERN2/ tr///の同矩語です。 Perl には、秘密の挔算子( secret operators )ず呌ばれる䞀連の独特の蚘法がありたす。 これらは実際には挔算子ではないのですが、高い頻床でコヌド䞊に登堎するので愛称が぀けられたものです。 ビヌナス挔算子は、匏を匷制的に数倀化したす。 ベビヌカヌ挔算子は、文字列の内郚でリスト補間を行いたす。リスト項目は、$"の倀で区切られたす。 [TODO:䟋]
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "挔算子ずは、1぀以䞊のオペランドを䌎っお匏を構成する構文芁玠です。 オペランドの数によっお、単項挔算子・二項挔算子・䞉項挔算子に分類されたす。 同じ蚘号を䜿っおも、単項挔算子だったり二項挔算子であったりする挔算子もありたす。 問えば、笊号反転-$xず枛算$x - $y は、同じ蚘号 - を䜿いたす。 さらに、デクリメント--$x も、同じ蚘号 - を䜿いたす(--で1぀のトヌクンで間に空癜などは入れられたせん)。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "たた。Perlの挔算子は、オペランドの型を挔算子の想定する型に匷制的に型倉換され挔算が行われたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "挔算子の優先順䜍ず結合性は、Perlでは抂ね数孊の䞖界ず同じように機胜したす。", "title": "挔算子の優先床ず結合性" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "挔算子の優先順䜍は、ある挔算子が他の挔算子よりも匷くグルヌプ化されるこずを意味したす。たずえば、2 + 4 * 5 の堎合、乗算の方が優先順䜍が高いので、2 + 4 が乗算の巊偎のオペランドずしおグルヌプ化されるよりも、4 * 5 が加算の右偎のオペランドずしおグルヌプ化されたす。぀たり、匏は (2 + 4) * 5 ではなく、2 + (4 * 5) ず曞かれるようなもので、6 * 5 == 30 ではなく、2 + 20 == 22 ずなりたす。", "title": "挔算子の優先床ず結合性" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "LEFT OP= 右 の圢匏の挔算子は、LEFT = LEFT OP 右 ず等䟡です。 OP= で1぀のトヌクンです。OP ず = の間に空癜や改行があっおはいけたせん。", "title": "代入挔算子" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "むンクリメントずデクリメント" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "Perlでは、挔算子が決たるずオペランドの型が確定するのですが、むンクリメントは䟋倖で、数倀のずきは $x++ ⇒ $x += 1 ⇒ $x = $x + 1 ですが、文字列を枡すず䞀颚倉わった挙動をしたす。", "title": "むンクリメントずデクリメント" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": ".(ピリオド)は、文字列同士を連結しお別の文字列を返す挔算子、文字列連結挔算子です。", "title": "文字列連結挔算子" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "x は、繰返し挔算子です。 Perlにしおは珍しく、オペランドによっお挔算内容ず返す型が倉わりたす。", "title": "繰返し挔算子" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "q/STRING/は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開は、行なわれたせん。 ’(シングルクオヌテヌション)で囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、’を\\(バックスラッシュ)で゚スケヌプする必芁はありたせん。 \\の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "qq/STRING/は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開が、行なわれたす。 \"(ダブルクオヌテヌション)で囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、”を゚スケヌプする必芁はありたせん。 \\の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "qw/STRING/は、空癜および改行で区切られた文字列を、文字リテラルを芁玠ずするリストを衚したす。 倉数ず匏の展開は、行なわれたせん。 察応する他のリテラル衚珟がありたせんが、抂ね", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "よくある間違えずしおは、セパレヌタヌずしお ,(カンマ)を䜿っおしたったり、(耇数行のqw/STRING/で)#(井桁)をコメントになるず期埅しおしたうこずです。 これは、use warnings;か、use v5.36.0; warnings プラグマを有効にするこずで譊告を受けたす(Perl5.36.0以降は warnings プラグマが暙準で有効で、無効にするには no warnings; ずしたす)。", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "正芏衚珟リテラルの䞀般化", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "バッククォヌトリテラルの䞀般化", "title": "クオヌト挔算子" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "行指向のクォヌトの圢匏は、シェルのヒアドキュメント構文に基づくものです。 << の埌に匕甚を終了する文字列を指定するず、珟圚の行から終了文字列たでのすべおの行が、その項目の倀ずなりたす。", "title": "ヒアドキュメント" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "終了文字列の前に ~ を付けるず、「むンデント付きHere-docs」を䜿甚するこずを指定したす。", "title": "ヒアドキュメント" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "終了文字列は、識別子(単語)か、匕甚笊で囲たれたテキストのどちらかです。 匕甚笊で囲たれおいない識別子は二重匕甚笊のように機胜したす。 <<ず識別子の間には、識別子が明瀺的に匕甚されおいない限り、スペヌスを入れおはいけたせん。 終端文字列は,終端行に単独で (匕甚せず,呚囲に空癜を入れずに) 衚瀺されなければなりたせん。", "title": "ヒアドキュメント" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "終了文字列が匕甚されおいる堎合、䜿甚される匕甚笊の皮類によっお、そのテキストの扱いが決たりたす。", "title": "ヒアドキュメント" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "任意のサむズのビット列( Bitstring )は、ビット挔算子(~ | & ^)で操䜜するこずができる。", "title": "ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "ビットごずの吊定を返したす。", "title": "ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ビットごずの論理和(or)を返したす。", "title": "ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ビットごずの論理積(and)を返したす。", "title": "ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。", "title": "ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "オペランドを文字列に匷制するバヌゞョンのビット挔算子(~. |. &. ^.)です。", "title": "文字列匷制版ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの吊定を返したす。", "title": "文字列匷制版ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理和(or)を返したす。", "title": "文字列匷制版ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理積(and)を返したす。", "title": "文字列匷制版ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。", "title": "文字列匷制版ビット列挔算子" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "右ビットシフトを行いたす。", "title": "シフト挔算子" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "巊ビットシフトを行いたす。", "title": "シフト挔算子" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "論理挔算子匏は、兞型的にはif文などの条件匏に䜿われたすが、短絡評䟡するため制埡構造ずしおも機胜したす。 || ず or、&& ず and、! ず not は別名関係にありたすが、or,and,notの方が優先順䜍が䜎いこずが違いたす。「単語より挔算子らしい蚘号のほうが匷い」ずおがえおください。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "||は、論理和を返す二項挔算子です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "or は、優先床が䜎いバヌゞョンの || 挔算子です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "論理和は巊匕数が停である堎合のみ右匕数の評䟡を行いたす。 このような論理挔算子の実質的に制埡構造ずしおの振る舞いを「短絡評䟡」ずよびたす。 論理和はたた、最埌に評䟡された倀を返すので䟋倖凊理にも䜿われたす。 このずき or の優先床が䜎いこずが圹に立ちたす。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "&&は、論理積を返す二項挔算子です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "and は、優先床が䜎いバヌゞョンの && 挔算子です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "論理積も短絡評䟡を行いたす。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "この // は、正芏衚珟のそれではなく / 2文字からなるトヌクンで、|| ずよく䌌おいたすが、巊蟺が定矩さおいれば巊蟺を、定矩されおいなければ右蟺を返したす。オプショナルな匕数の定矩状況のテストを意図されおいたす。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "を", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ず簡玠に曞くこずができたす。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "// は、5.10 で远加されたした。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "notは、䞎えられた論理匏の吊定を衚したす。Aが真のずき、not A は停です。Aが停のずき、not A は真です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "! は、優先床が高いバヌゞョンの not 挔算子です。", "title": "論理挔算子" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "䞍等号を衚すのに利甚したす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "比范挔算子は数倀の他、文字列にも 数孊蚘号の ≩ ず <= は同じ意味ですが、パ゜コンの盎接入力(半角英数)には ≩ が無いので、プログラミングでは <= で代甚されたす。 これは、Cも同様です(PerlがCを暡倣したのですが)。 Fortranの様にASCIIコヌドが制定される前の蚀語では '<' がキャラクタヌセットになかったり文字のサポヌトがたちたちだったので、.EQ.,.NE.,.GT.,.LT.,.GE.,.LE.,.AND.,.OR.,.NOT. のように挔算子の頭文字をドット. で囲み衚珟したした。 Perlの文字列の比范挔算子も抂ねFortranの蚘法にならっおいたす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "同じ数倀であるこずや、違う数倀であるこずを衚すのに䜿甚されたす。䞡蟺の倉数などの内容を(文字列ではなく)数倀ずしお評䟡したす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "== は、䞡蟺の倀が等しい事を芁求したす。if文の䞭でよく䜿いたす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "(Perlに限らずC蚀語などでも、)よくあるミスで、「=」ず蚘号をひず぀だけにするミスがありたすが、これぱラヌになるか、たたは代入挔算子ずしお解釈されるのでバグになりたす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "!= は 䞡蟺の倀が等しくない事を芁求したす。぀たり、!= は䞡蟺の倀が違っおいる事を芁求したす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "等しくない堎合の != では、吊定の蚘号 ! が先に来たす。(Perl にかぎらずC蚀語など他のプログラム蚀語でも、同様の順序です。)", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "巊右の数倀の倧小関係により -1, 0, 1 のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。", "title": "数倀比范挔算子" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "䞡蟺の文字列が、文字列ずしお評䟡した堎合に、同じ倀かを調べるずきに䜿甚したす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "なお、== および != は䞡蟺が数倀ずしお評䟡した堎合なので、意味が違いたす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "Perlには倉数に型が無いので、C蚀語ずは異なり、比范挔算子の偎で、倉数の内容を数倀ずしお評䟡するか、内容を文字列ずしお評䟡するかの指定が必芁になるのです。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "eq は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が同じであるこずを芁求したす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "なお「eq」ずは equal (等号、等しい)の略であるずされる。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ne は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が異なるこずを比范したす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "「ne」ずは not equal の略だずされる。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "二぀の文字列の蟞曞順での倧小を比范したす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "二぀の文字列の蟞曞順での倧小関係により-1, 0, 1のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。", "title": "文字列比范挔算子" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "", "title": "範囲挔算子" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "フリップフロップ挔算子ずしお .. が振る舞うずきは癖が匷いです", "title": "範囲挔算子" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "ず等䟡です。", "title": "範囲挔算子" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ずも等䟡です。", "title": "範囲挔算子" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "PATTERNにマッチするものをSTRINGに眮換したす。PATTERNは正芏衚珟です。", "title": "眮換挔算子" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "tr/PATTERN1/PATTERN2/ 1文字を察応する1文字に眮換したす。PATTERNには正芏衚珟ではなく、文字クラス(角括匧で囲たれた文字クラスの[]の内偎)を指定したす。", "title": "パタヌン倉換挔算子" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "ハむフンを䜿っお範囲指定を行うこずができたす。", "title": "パタヌン倉換挔算子" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "=~ を䜿わないず $_ の倉換察象になり、倉換した文字数を返したす。", "title": "パタヌン倉換挔算子" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "->は、䞭眮のデリファレンス挔算子で、巊蟺のリファレンスに察し、右蟺のフォヌムによりそれぞれ", "title": "リファレンス参照挔算子" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "を参照したす。", "title": "リファレンス参照挔算子" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "y/PATTERN1/PATTERN2/ tr///の同矩語です。", "title": "パタヌン倉換挔算子" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "Perl には、秘密の挔算子( secret operators )ず呌ばれる䞀連の独特の蚘法がありたす。 これらは実際には挔算子ではないのですが、高い頻床でコヌド䞊に登堎するので愛称が぀けられたものです。", "title": "秘密の挔算子" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ビヌナス挔算子は、匏を匷制的に数倀化したす。", "title": "秘密の挔算子" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "ベビヌカヌ挔算子は、文字列の内郚でリスト補間を行いたす。リスト項目は、$\"の倀で区切られたす。", "title": "秘密の挔算子" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "[TODO:䟋]", "title": "秘密の挔算子" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "", "title": "秘密の挔算子" } ]
挔算子ずは、぀以䞊のオペランドを䌎っお匏を構成する構文芁玠です。 オペランドの数によっお、単項挔算子・二項挔算子・䞉項挔算子に分類されたす。 同じ蚘号を䜿っおも、単項挔算子だったり二項挔算子であったりする挔算子もありたす。 問えば、笊号反転-$xず枛算$x - $y は、同じ蚘号 - を䜿いたす。 さらに、デクリメント--$x も、同じ蚘号 - を䜿いたす--で぀のトヌクンで間に空癜などは入れられたせん。 たた。Perlの挔算子は、オペランドの型を挔算子の想定する型に匷制的に型倉換され挔算が行われたす。
{{Nav}} <includeonly> =挔算子= </includeonly> {{Main|[https://perldoc.perl.org/5.36.0/perlop perlop(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlop.pod perlop(ja)]}} <!--Perlは、他のプログラミング蚀語ず同様に豊富な挔算子を持ちたす。--> 挔算子ずは、぀以䞊のオペランドを䌎っお匏を構成する構文芁玠です。 オペランドの数によっお、単項挔算子・二項挔算子・䞉項挔算子に分類されたす。 同じ蚘号を䜿っおも、単項挔算子だったり二項挔算子であったりする挔算子もありたす。 問えば、笊号反転<code>-$x</code>ず枛算<code>$x - $y</code> は、同じ蚘号 <code>-</code> を䜿いたす。 さらに、デクリメント<code>--$x</code> も、同じ蚘号 <code>-</code> を䜿いたす<code>--</code>で぀のトヌクンで間に空癜などは入れられたせん。 たた。Perlの挔算子は、オペランドの型を挔算子の想定する型に匷制的に型倉換され挔算が行われたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x + $y # 加算。オペランドが数倀でない堎合は数倀に倉換しおから加算。 $x . $y # 結合。オペランドが文字列でない堎合は文字列に倉換しおから結合。 $x x $y # 繰返し。巊オペランドの文字列ずみなし、右オペランドを数倀ずみなし、その回数だけ繰り返す。 </syntaxhighlight> : このように挔算子がわかれば、オペランドの型もわかりたす。 : フランス語の名詞を憶えるずきに性も同時に憶えるように、Perl の挔算子を憶えるずきにはオペランドの型も同時に憶えたしょう。 : 倚くのオペランドはスカラヌです。 :: むンクリメント<code>++</code>のように数倀も文字列もずり埗る䟋倖や、二項挔算子の <code>x</code> の様にリストを取る䟋倖もありたすが、本則を芚えたあず、各個の䟋倖を理解するのが党䜓を理解する早道です。 == 挔算子の優先床ず結合性 == 挔算子の優先順䜍ず結合性は、Perlでは抂ね数孊の䞖界ず同じように機胜したす。 挔算子の優先順䜍は、ある挔算子が他の挔算子よりも匷くグルヌプ化されるこずを意味したす。たずえば、2 + 4 * 5 の堎合、乗算の方が優先順䜍が高いので、2 + 4 が乗算の巊偎のオペランドずしおグルヌプ化されるよりも、4 * 5 が加算の右偎のオペランドずしおグルヌプ化されたす。぀たり、匏は (2 + 4) * 5 ではなく、2 + (4 * 5) ず曞かれるようなもので、6 * 5 == 30 ではなく、2 + 20 == 22 ずなりたす。 :{| class=wikitable |+ 挔算子の優先床ず結合方向<ref>[https://perldoc.perl.org/perlop#Operator-Precedence-and-Associativity Operator Precedence and Associativity]</ref> |- ! 挔算子 !! 結合方向 |- | 項 リスト挔算子巊から || å·Š |- | [[#%EF%BD%B0%3E|->]] || å·Š |- | [[#++|++]] [[#--|--]] || 無結合 |- | [[#**|**]] || 右 |- | [[#!|!]] [[#~|~]] [[#~.|~.]] [[#\|\]] +項 -項 || 右 |- | [[#=~|=~]] !~ || å·Š |- | * / % x || å·Š |- | + - . || å·Š |- | << >> || å·Š |- | 名前付き単項挔算子 || 無結合 |- | isa || 無結合 |- | < > <= >= lt gt le ge || 連鎖<ref name=chained>Perl5.32から<code>0<= $x && $x < 12</code> を <code>0<= $x < 12</code> 曞けるようになりたした。</ref> |- | == != eq ne <=> cmp ~~ || 連鎖/無結合<ref name=chained/> |- | & &. || å·Š |- | <nowiki>|</nowiki> <nowiki>|</nowiki>. ^ ^. || å·Š |- | && || å·Š |- | <nowiki>||</nowiki> // || å·Š |- | .. ... || 無結合 |- | ?: || 右 |- | [[#=|=]] += -= *= などの代入挔算子 goto last next redo dump || 右 |- | , => || å·Š |- | リスト挔算子 (右から) || 無結合 |- | not || 右 |- | and || å·Š |- | or xor || å·Š |} == 代入挔算子 == === = === :巊蟺の倉数に右蟺のオブゞェクトを束瞛したす。 :[[#my|my]], [[#local|local]] や [[#state|state]] による倉数宣蚀に䌎う <code>=</code> は代入ではなく初期化です。 ;[https://paiza.io/projects/utOPCak_W8dCu3hv-Er_IA?language=perl コヌド䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my $x = 1; # $x を 1 で初期化 say "\$x = $x"; $x = "abc"; # $x に "abc" を代入 say "\$x = $x"; my @x = ("xyz", 1, 3.14); # @x を ("xyz", 1, 3.14) で初期化 say "\@x = @x"; say "\$x = $x"; my $y = 0; $x = $y = 123; say "\$x = $x, \$y = $y"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x = 1 $x = abc @x = xyz 1 3.14 $x = abc $x = 123, $y = 123 </syntaxhighlight> : $x の倀に泚目するず、代入するたびに方が違うオブゞェクトに束瞛されおいたす。 :: これは正垞な動䜜で、strict プラグマがあっおもwarningsプラグマがあっおも、違う型の倀の代入も゚ラヌも譊告も出たせん。 : @x に代入した埌も、$x の倀は倉わらないので「名前が同じでも接頭蟞$ @ や %が違う倉数は別の倉数」であるこずがわかりたす。 : 代入は匏で、倀は代入された倀です。 : 代入は右結合なので、<code>$x = $y = 123</code> は <code>$x = ( $y = 123 )</code> ず解されたす。 === += === === -= === === *= === === /= === === %= === === **= === <code>LEFT OP= 右</code> の圢匏の挔算子は、<code>LEFT = LEFT OP 右</code> ず等䟡です。 <code>OP=</code> で぀のトヌクンです。<code>OP</code> ず <code>=</code> の間に空癜や改行があっおはいけたせん。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x += $y; # $x = $x + $y ず等䟡 $x -= $y; # $x = $x - $y ず等䟡 $x *= $y; # $x = $x * $y ず等䟡 $x /= $y; # $x = $x / $y ず等䟡 $x %= $y; # $x = $x % $y ず等䟡 $x **= $y; # $x = $x ** $y ず等䟡 </syntaxhighlight> === .= === ;[https://paiza.io/projects/7xPfnkj-Jx0B0b7nd-vLyA?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $x; $x .= "abc"; say $x; $x .= "XYZ"; say $x; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> abc abcXYZ </syntaxhighlight> : 文字列を結合しお代入したす。 : 倉数が未定矩、あるいはみ初期化の堎合undefの堎合、undefが "" に自動倉換され右蟺の倀ず結合 ぀たり普通の代入が行なわれたす。 === x= === ;[https://paiza.io/projects/f68Bto1eqy88piQlgKuzSA?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $x = "abc"; $x x= 4; say $x; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> abcabcabcabc </syntaxhighlight> : 繰返しお代入したす。 == 算術挔算子 == === + === === - === === * === === / === === % === === ** === : 四則挔算ず剰䜙および环乗です。 ;[https://paiza.io/projects/nB_GZEefthhSk1leeUaMNg?language=perl 四則挔算ず剰䜙および环乗]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use strict; use warnings; foreach my $x(-7, 0, -7) { foreach my $y(-3, 1, 3) { foreach my $op(qw(+ - * / % **)) { my $expr = "$x $op $y"; print "$expr -> @{[eval $expr]}:\t" } print "\n" } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> -7 + -3 -> -10: -7 - -3 -> -4: -7 * -3 -> 21: -7 / -3 -> 2.33333333333333: -7 % -3 -> -1: -7 ** -3 -> -0.00291545189504373: -7 + 1 -> -6: -7 - 1 -> -8: -7 * 1 -> -7: -7 / 1 -> -7: -7 % 1 -> 0: -7 ** 1 -> -7: -7 + 3 -> -4: -7 - 3 -> -10: -7 * 3 -> -21: -7 / 3 -> -2.33333333333333: -7 % 3 -> 2: -7 ** 3 -> -343: 0 + -3 -> -3: 0 - -3 -> 3: 0 * -3 -> 0: 0 / -3 -> 0: 0 % -3 -> 0: 0 ** -3 -> Inf: 0 + 1 -> 1: 0 - 1 -> -1: 0 * 1 -> 0: 0 / 1 -> 0: 0 % 1 -> 0: 0 ** 1 -> 0: 0 + 3 -> 3: 0 - 3 -> -3: 0 * 3 -> 0: 0 / 3 -> 0: 0 % 3 -> 0: 0 ** 3 -> 0: -7 + -3 -> -10: -7 - -3 -> -4: -7 * -3 -> 21: -7 / -3 -> 2.33333333333333: -7 % -3 -> -1: -7 ** -3 -> -0.00291545189504373: -7 + 1 -> -6: -7 - 1 -> -8: -7 * 1 -> -7: -7 / 1 -> -7: -7 % 1 -> 0: -7 ** 1 -> -7: -7 + 3 -> -4: -7 - 3 -> -10: -7 * 3 -> -21: -7 / 3 -> -2.33333333333333: -7 % 3 -> 2: -7 ** 3 -> -343: </syntaxhighlight> : 陀算は浮動小数点数を返すのに、剰䜙挔算は敎数を返すこずです。 : たた、剰䜙挔算は <code>-7 % -3 -> -1</code> ず若干癖がありたす。 == むンクリメントずデクリメント == === ++ === :むンクリメントは倉数の倀を増したす。 :<code>$x++</code>は、<code>$x += 1</code>および<code>$x = $x + 1</code>ず等䟡な挔算を行いたす。 :<code>++</code> は前眮するこず<code>++$x</code>も埌眮するこず<code>$x++</code>もできたす。 ;[https://paiza.io/projects/bvqSEC7QMPRkHOOrF9suEQ?language=perl むンクリメント]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use strict; use warnings; my $x = 10; print "\$x = $x\n"; $x++; print "\$x = $x\n"; ++$x; print "\$x = $x\n"; print $x++ . "\n"; print "\$x = $x\n"; print ++$x . "\n"; print "\$x = $x\n"; my $q; $q++; print "\$q = $q\n"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x = 10 $x = 11 $x = 12 12 $x = 13 14 $x = 14 $q = 1 </syntaxhighlight> : 前眮<code>++$x</code>でも埌眮<code>$x++</code>でも実行結果は同じです。 : 匏の倀は :; 前眮<code>++$x</code> : むンクリメント埌の倀 :; 埌眮<code>$x++</code> : むンクリメント前の倀 : ず異なりたす。 : 最埌の $q はややトリッキヌです。 : 宣蚀だけで初期化を行なわないスカラヌ倉数の倀は undef です。この倉数をむンクリメントする堎合 :: undef が数倀に倉換される undef ⇒ 0、倉換された 0 をむンクリメント ⇒ 1 ずいう反応経路になりたす。   ==== マゞカルむンクリメント ==== Perlでは、挔算子が決たるずオペランドの型が確定するのですが、むンクリメントは䟋倖で、数倀のずきは <code>$x++ ⇒ $x += 1 ⇒ $x = $x + 1</code> ですが、文字列を枡すず䞀颚倉わった挙動をしたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> print <<EOS; @{[ ++($foo = "99") ]} @{[ ++($foo = "a0") ]} @{[ ++($foo = "Az") ]} @{[ ++($foo = "zz") ]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 100 a1 Ba aaa </syntaxhighlight> : この文字烈に察する䞍思議なむンクリメントをマゞカルむンクリメントず呌びたす。 : デクリメントに、マゞカルデクリメントはありたせん。 === -- === :デクリメントは倉数の倀を枛らしたす。 :<code>$x--</code>は、<code>$x -= 1</code>および<code>$x = $x - 1</code>ず等䟡な挔算を行いたす。 :<code>--</code> は前眮するこず<code>--$x</code>も埌眮するこず<code>$x--</code>もできたす。 ;[https://paiza.io/projects/X_ORnNzjHEywfZ6J-XD-8g?language=perl デクリメント]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use strict; use warnings; my $x = 10; print "\$x = $x\n"; $x--; print "\$x = $x\n"; --$x; print "\$x = $x\n"; print $x-- . "\n"; print "\$x = $x\n"; print --$x . "\n"; print "\$x = $x\n"; my $q; $q--; print "\$q = $q\n"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x = 10 $x = 9 $x = 8 8 $x = 7 6 $x = 6 $q = -1 </syntaxhighlight> : 前眮<code>--$x</code>でも埌眮<code>$x--</code>でも実行結果は同じです。 : 匏の倀は :; 前眮<code>--$x</code> : デクリメント埌の倀 :; 埌眮<code>$x--</code> : デクリメント前の倀 : ず異なりたす。 : 最埌の $q はややトリッキヌです。 : 宣蚀だけで初期化を行なわないスカラヌ倉数の倀は undef です。この倉数をデクリメントする堎合 :: undef が数倀に倉換される undef ⇒ 0、倉換された 0 をデクリメント ⇒ -1 ずいう反応経路になりたす。 == 文字列連結挔算子 == === . === <code>.</code>ピリオドは、文字列同士を連結しお別の文字列を返す挔算子、文字列連結挔算子です。 ;[https://paiza.io/projects/2c_XMpXoUwbroL3K-FLUPA?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; say "ABC" . "XYZ"; say "ABC" . "XYZ" x 3; say "ABC" x 3 . "XYZ"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ABCXYZ ABCXYZXYZXYZ ABCABCABCXYZ </syntaxhighlight> : <code>.</code> は、二項挔算子です。 : 次節で説明する<code>x</code>[[#繰返し挔算子|繰返し挔算子]]ず䜵甚するず、<code>x</code>の方が<code>.</code> より優先床が高いので、<code>*</code>ず<code>+</code>の関係のように<code>x</code>偎の郚分匏が先に評䟡されたす。 == 繰返し挔算子 == === x === <code>x</code> は、繰返し挔算子です。 Perlにしおは珍しく、オペランドによっお挔算内容ず返す型が倉わりたす。 ;[https://paiza.io/projects/n8rPnYvDKGm_sQVpNwfiSg?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; say "ABC" x 2; say "ABC" x 3.7; # 右蟺に浮動小数点数を䞎えおも、敎数ずしお評䟡されたす。 #say "ABC" x -5; # XXX: 右蟺に負数を䞎えるず > Negative repeat count does nothing #say 2 x "ABC"; # XXX: 右蟺に数倀以倖を䞎えるず > Argument "ABC" isn't numeric in repeat (x) my @ary = qw(abc def ghi); say "@{[ @ary x 9 ]}"; # 右蟺が数倀の堎合、巊蟺は文字列に型匷制され配列は芁玠数を文字列化されたす。 say "@{[ 9 x @ary ]}"; # 数倀 x 配列は、配列の芁玠を数倀に眮換えた文字列配列ではありたせんを返したす。 say "@{[ qw(1 2 3 4) x @ary ]}"; # 配列巊 x 配列右は、配列右の芁玠を配列巊に眮換えた配列を返したす。 </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ABCABC ABCABCABC 333333333 999 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 </syntaxhighlight> == クオヌト挔算子 == {{Main|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.28.0/perlop.pod#Quote32and32Quote-like32Operators Perl の挔算子ず優先順䜍::クォヌトずクォヌト颚の挔算子]}} === q === <code>q/STRING/</code>は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開は、'''行なわれたせん。''' <code>’</code>シングルクオヌテヌションで囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、<code>’</code>を<code>\</code>バックスラッシュで゚スケヌプする必芁はありたせん。 <code>\</code>の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。 ;[https://paiza.io/projects/-BHrYwlVQ69zYZlfIXPneA?language=perl q/STRING/]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $c = 'I\'m fine.'; my $d = q(I'm fine.); say $c eq $d ? "䞀臎" : "䞍䞀臎"; say q(1: I\'m fine.); say q(2: I\\'m fine.); say q(3: I\\\'m fine.); say q(4: I\\\\'m fine.);</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 䞀臎 1: I\'m fine. 2: I\'m fine. 3: I\\'m fine. 4: I\\'m fine. </syntaxhighlight> === qq === <code>qq/STRING/</code>は、文字列リテラルを衚したす。 倉数ず匏の展開が、'''行なわれたす。''' <code>"</code>ダブルクオヌテヌションで囲たれた文字列リテラルに盞圓したすが、<code>”</code>を゚スケヌプする必芁はありたせん。 <code>\</code>の倉換芏則は、䞋蚘の実行結果のように倉則的です。 ;[https://paiza.io/projects/VqzK0lJIWISIMpukoSHeGg?language=perl qq/STRING/]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $x = "Hello, \"$^V\"!"; my $y = qq(Hello, "$^V"!); say $x; say $y; say qq(1: \"); say qq(2: \\"); say qq(3: \\\"); say qq(4: \\\\"); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, "v5.30.0"! Hello, "v5.30.0"! 1: " 2: \" 3: \" 4: \\" </syntaxhighlight> === qw === <code>qw/STRING/</code>は、空癜および改行で区切られた文字列を、文字リテラルを芁玠ずするリストを衚したす。 倉数ず匏の展開は、'''行なわれたせん'''。 察応する他のリテラル衚珟がありたせんが、抂ね :<syntaxhighlight lang=perl> qw/STRING/ </syntaxhighlight> :は :<syntaxhighlight lang=perl> split(" ", q/STRING/) </syntaxhighlight> :に盞圓したすが、厳密には qw/STRING/は、コンパむル時に実際のリストを生成し、スカラヌコンテキストではリストの最埌の芁玠を返したす。 ;[https://paiza.io/projects/lG6CIQFS_jWESYxCGKbgVw?language=perl qw/STRING/]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $x = qw(a bc def); my @y = qw(a bc def); my $z = @y; say "\$x --> $x"; say "\@y --> @y"; say "\$z --> $z" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x --> def @y --> a bc def $z --> 3 </syntaxhighlight> よくある間違えずしおは、セパレヌタヌずしお <code>,</code>カンマを䜿っおしたったり、耇数行のqw/STRING/で<code>#</code>井桁をコメントになるず期埅しおしたうこずです。 これは、<code>use warnings;</code>か、<code>use v5.36.0;</code> warnings プラグマを有効にするこずで譊告を受けたすPerl5.36.0以降は warnings プラグマが暙準で有効で、無効にするには <code>no warnings;</code> ずしたす。 ;[https://paiza.io/projects/mbfOsg8roOaoQoXsPe5AvQ?language=perl qw/STRING/譊告あり]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; my @x = qw(a,bc,def); my @y = qw@ Hello world! # world Hello perl! # perl Hello universe! # universe @; say "\@x --> @x"; say "\@y --> @y"; </syntaxhighlight> ;コンパむル結果:<syntaxhighlight lang=text> Possible attempt to separate words with commas at Main.pl line 4. Possible attempt to put comments in qw() list at Main.pl line 9. </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @x --> a,bc,def @y --> Hello world! # world Hello perl! # perl Hello universe! # universe </syntaxhighlight> === qr === 正芏衚珟リテラルの䞀般化 :<syntaxhighlight lang=perl> $x = qr/^Regexp$/i; </syntaxhighlight> === qx === バッククォヌトリテラルの䞀般化 :<syntaxhighlight lang=perl> $x = qx/uname -a/; # `uname -a`; ず同じ </syntaxhighlight> == ヒアドキュメント == === <<EOF === 行指向のクォヌトの圢匏は、シェルのヒアドキュメント構文に基づくものです。 << の埌に匕甚を終了する文字列を指定するず、珟圚の行から終了文字列たでのすべおの行が、その項目の倀ずなりたす。 終了文字列の前に ~ を付けるず、「むンデント付きHere-docs」を䜿甚するこずを指定したす。 終了文字列は、識別子単語か、匕甚笊で囲たれたテキストのどちらかです。 匕甚笊で囲たれおいない識別子は二重匕甚笊のように機胜したす。 <<ず識別子の間には、識別子が明瀺的に匕甚されおいない限り、スペヌスを入れおはいけたせん。 終端文字列は終端行に単独で (匕甚せず呚囲に空癜を入れずに) 衚瀺されなければなりたせん。 終了文字列が匕甚されおいる堎合、䜿甚される匕甚笊の皮類によっお、そのテキストの扱いが決たりたす。 ;ダブルクォヌテヌションマヌク <code>"</code>:通垞のダブルクォヌテヌションマヌクで囲たれた文字列ず党く同じ芏則でテキストが補間されるこずを瀺したす。 ;シングルクォヌテヌションマヌク <code>'</code> :テキストがその内容を補間するこずなく、文字通りに扱われるこずを瀺したす。これは、バックスラッシュが特別な意味を持たないこずを陀けば、䞀重匕甚笊で囲たれた文字列ず同様です。 :シェルず同様、<<に続くバックスラッシュ付きの単語は、シングルクォヌト文字列ず同じ意味を持ちたす。 ;バッククォヌテヌションマヌク <code>`</code>:文字列がバッククォヌテヌションマヌクで埋蟌たれおいる堎合ず同じように扱われたす。すなわち、内容は二重匕甚笊で囲たれおいるかのように補間され、シェル経由で実行され、その実行結果が返されたす。 ;クォヌテヌションマヌクなし:ダブルクォヌテヌションマヌクに同じ ;[https://paiza.io/projects/416lH8g50fpbXNjObzLalg?language=perl ヒアドキュメント]:<syntaxhighlight lang=perl> my ($world, $perl) = qw(World Perl); print <<EOS; Hello\t$world! Hello\t$perl! @@@ EOS print <<"EOS"; Hello\t$world! Hello\t$perl! @@@ EOS print <<'EOS'; Hello\t$world! Hello\t$perl! @@@ EOS print <<`EOS`; uname uname -a cat /etc/debian_version EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello World! Hello Perl! @@@ Hello World! Hello Perl! @@@ Hello\t$world! Hello\t$perl! @@@ Linux Linux 55179a8a049f 5.15.0-1017-aws #21~20.04.1-Ubuntu SMP Fri Aug 5 11:44:14 UTC 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux bullseye/sid </syntaxhighlight> :この䟋では、終了文字列を EOS ずしたしたが、EOFなどもよく䜿われたす。 :ヒアドキュメントは入れ子にできるので、入れ子レベルに応じた名前を付けるこずになるず思いたす。 __TOC__ == ビット列挔算子 == 任意のサむズのビット列( ''Bitstring'' )は、ビット挔算子([[#~|~]] | [[#&|&]] [[#^|^]])で操䜜するこずができる。 === ~ === ビットごずの吊定を返したす。 === | === ビットごずの論理和(or)を返したす。 === & === ビットごずの論理積(and)を返したす。 === ^ === ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。 == 文字列匷制版ビット列挔算子 == オペランドを文字列に匷制するバヌゞョンのビット挔算子([[#~.|~.]] |. [[#&.|&.]] [[#^.|^.]])です。 === ~. === オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの吊定を返したす。 === |. === オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理和(or)を返したす。 === &. === オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの論理積(and)を返したす。 === ^. === オペランドを文字列に匷制し、ビットごずの排他的論理和(xor)を返したす。 == シフト挔算子 == === >> === 右ビットシフトを行いたす。 === << === 巊ビットシフトを行いたす。 == 論理挔算子 == 論理挔算子は、兞型的には[[Perl/制埡構造#if, elsif, else, unless|if文]]などの条件匏に䜿甚されたすが、短絡評䟡を行うため制埡構造ずしおも機胜したす。たた、<code>||</code> ず <code>or</code>、<code>&&</code> ず <code>and</code>、<code>!</code> ず <code>not</code> は別名関係にありたすが、<code>or</code>,<code>and</code>,<code>not</code>の方が優先順䜍が'''䜎い'''こずに泚意しおください。"単語よりも挔算子らしい蚘号のほうが匷い"ず芚えおおいおください。 === || === <code>||</code>は、論理和を返す二項挔算子です。 ;[https://paiza.io/projects/MlDCKn8EkWqDRtKSj3h8XQ?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my @v = ( 0, 5, !!0, "NaN" ),; foreach my $x (@v) { foreach my $y (@v) { say "$x || $y --> @{[ $x || $y ]}"; } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0 || 0 --> 0 0 || 5 --> 5 0 || --> 0 || NaN --> NaN 5 || 0 --> 5 5 || 5 --> 5 5 || --> 5 5 || NaN --> 5 || 0 --> 0 || 5 --> 5 || --> || NaN --> NaN NaN || 0 --> NaN NaN || 5 --> NaN NaN || --> NaN NaN || NaN --> NaN </syntaxhighlight> : 0, 5, 真理倀停, 非数の組合わせを詊したした。 : 論理和挔算子は、名前ず違い真理倀ではなくスカラヌを返したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x || $y </syntaxhighlight> :は :<syntaxhighlight lang=perl> $x ? $x : $y </syntaxhighlight> :ず等䟡です === or === <code>or</code> は、優先床が䜎いバヌゞョンの <code>||</code> 挔算子です。 ==== 短絡評䟡 ==== 論理和は巊匕数が'''停である堎合のみ'''右匕数の評䟡を行いたす。 このような論理挔算子の実質的に制埡構造ずしおの振る舞いを「短絡評䟡」ずよびたす。 論理和はたた、最埌に評䟡された倀を返すので䟋倖凊理にも䜿われたす。 このずき or の優先床が䜎いこずが圹に立ちたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> $success or die; </syntaxhighlight> :これは、「成功たたは死ぬ」あるいは「成功するか死ぬか」ず読めたす。 === && === <code>&&</code>は、論理積を返す二項挔算子です。 ;[https://paiza.io/projects/f9w5KqhysMP18lnmFH1wBw?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my @v = ( 0, 5, !!0, "NaN" ),; foreach my $x (@v) { foreach my $y (@v) { say "$x && $y --> @{[ $x && $y ]}"; } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0 && 0 --> 0 0 && 5 --> 0 0 && --> 0 0 && NaN --> 0 5 && 0 --> 0 5 && 5 --> 5 5 && --> 5 && NaN --> NaN && 0 --> && 5 --> && --> && NaN --> NaN && 0 --> 0 NaN && 5 --> 5 NaN && --> NaN && NaN --> NaN </syntaxhighlight> : 0, 5, 真理倀停, 非数の組合わせを詊したした。 : 論理積挔算子は、名前ず違い真理倀ではなくスカラヌを返したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x && $y </syntaxhighlight> :は :<syntaxhighlight lang=perl> !$x ? $x : $y </syntaxhighlight> :ず等䟡です === and === <code>and</code> は、優先床が䜎いバヌゞョンの <code>&&</code> 挔算子です。 論理積も短絡評䟡を行いたす。 === // === この <code>//</code> は、正芏衚珟のそれではなく <code>/</code> 文字からなるトヌクンで、<code>||</code> ずよく䌌おいたすが、巊蟺が定矩さおいれば巊蟺を、定矩されおいなければ右蟺を返したす。オプショナルな匕数の定矩状況のテストを意図されおいたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $x = defined $opt ? $opt : "no"; </syntaxhighlight> を :<syntaxhighlight lang=perl> my $x = $opt // "no"; </syntaxhighlight> ず簡玠に曞くこずができたす。 <code>//</code> は、5.10 で远加されたした。 === not === notは、䞎えられた論理匏の吊定を衚したす。Aが真のずき、not A は停です。Aが停のずき、not A は真です。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x = 2; if (not $x == 5 ) { say "実行された"; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 実行された </syntaxhighlight> ;解説 : $x = 2 : 2 == 5 ⇒ 停 : not 停 ⇒ 真 : ∎ not $x == 5 は真 : if の条件が真なので、コヌドブロック実行され say が実行されたす。 === ! === <code>!</code> は、優先床が高いバヌゞョンの not 挔算子です。 == 数倀比范挔算子 == === < === === > === === <= === === >= === 䞍等号を衚すのに利甚したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> if ($x > $y) { #この郚分は$xが$yより倧きいずきに実行されたす } if ($x <= $y) { #この郚分は$xが$y以䞋のずきに実行されたす } </syntaxhighlight> : 以䞊たたは以䞋の <nowiki> <= </nowiki> や <nowiki> >= </nowiki> に぀いおは、最初に䞍等号の蚘号が来たす。(Perl にかぎらずC蚀語など他のプログラム蚀語でも、同様の順序です。) 比范挔算子は数倀の他、文字列にも 数孊蚘号の ≩ ず <nowiki> <= </nowiki> は同じ意味ですが、パ゜コンの盎接入力半角英数には ≩ が無いので、プログラミングでは <nowiki> <= </nowiki> で代甚されたす。 これは、Cも同様ですPerlがCを暡倣したのですが。 Fortranの様にASCIIコヌドが制定される前の蚀語では '<' がキャラクタヌセットになかったり文字のサポヌトがたちたちだったので、<code>.EQ.</code>,<code>.NE.</code>,<code>.GT.</code>,<code>.LT.</code>,<code>.GE.</code>,<code>.LE.</code>,<code>.AND.</code>,<code>.OR.</code>,<code>.NOT.</code> のように挔算子の頭文字をドット<code>.</code> で囲み衚珟したした。 Perlの文字列の比范挔算子も抂ねFortranの蚘法にならっおいたす。 === == === === != === 同じ数倀であるこずや、違う数倀であるこずを衚すのに䜿甚されたす。䞡蟺の倉数などの内容を文字列ではなく数倀ずしお評䟡したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> if ($x == $y) { # この郚分は$xが$yず同じ倀のずきに実行されたす } if ($x != $y)) { # この郚分は$xが$yず違う倀のずきに実行されたす } </syntaxhighlight> == は、䞡蟺の倀が等しい事を芁求したす。if文の䞭でよく䜿いたす。 (Perlに限らずC蚀語などでも、)よくあるミスで、「=」ず蚘号をひず぀だけにするミスがありたすが、これぱラヌになるか、たたは代入挔算子ずしお解釈されるのでバグになりたす。 != は 䞡蟺の倀が等しくない事を芁求したす。぀たり、!= は䞡蟺の倀が違っおいる事を芁求したす。 等しくない堎合の != では、吊定の蚘号 ! が先に来たす。(Perl にかぎらずC蚀語など他のプログラム蚀語でも、同様の順序です。) === <=> === 巊右の数倀の倧小関係により -1, 0, 1 のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> @a = (22, 3, 111); @a = sort {$a <=> $b} @a; # この時点で@aは (3, 22, 111) になっおいたす @a = sort {$b <=> $a} @a; # この時点で@aは (111, 22, 3) になっおいたす </syntaxhighlight> ==文字列比范挔算子== :{|class=wikitable |+ 文字列比范挔算子 |- !挔算子!!意味 |- |A eq B||AずBは等しい |- |A ne B||AずBは等しくない |- |A gt B||AはBより倧きい |- |A ge B||AはB以䞊 |- |A lt B||AはBより小さい |- |A le B||AはB以䞋 |} === eq === === ne === 䞡蟺の文字列が、文字列ずしお評䟡した堎合に、同じ倀かを調べるずきに䜿甚したす。 なお、== および != は䞡蟺が数倀ずしお評䟡した堎合なので、意味が違いたす。 Perlには倉数に型が無いので、C蚀語ずは異なり、比范挔算子の偎で、倉数の内容を数倀ずしお評䟡するか、内容を文字列ずしお評䟡するかの指定が必芁になるのです。 :<syntaxhighlight lang=perl> if ($x eq $y) { # この郚分は$xが$yず同じ文字列のずきに実行されたす } if ($x ne 'correct')) { # この郚分は$xに代入されおいる文字列が 'correct' でなかったずきに実行されたす } </syntaxhighlight> eq は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が同じであるこずを芁求したす。 なお「eq」ずは equal 等号、等しいの略であるずされる。 ne は、䞡蟺を文字列ずしお比范したずきに、䞡蟺が異なるこずを比范したす。 「ne」ずは not equal の略だずされる。 === le === === ge === === lt === === gt === 二぀の文字列の蟞曞順での倧小を比范したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> if ($x le $y) { # この郚分は$xが$y以䞋のずきに実行されたす } ; le -- less than or equal -- 以䞋 ; ge -- greater than or equal -- 以䞊 ; lt -- less than -- より小さい未満 ; gt -- greater than -- より倧きい超 </syntaxhighlight> === cmp === 二぀の文字列の蟞曞順での倧小関係により-1, 0, 1のいずれかを返したす。これは䞻にsortで䜿われたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> @a = ('3', '22', '111', 'z', 'A', 'a', 'Z'); @a = sort {$x cmp $y} @a; # この時点で@aは ('111', '22', '3', 'A', 'Z', 'a', 'z') になっおいたす @a = sort {$y cmp $x} @a; # この時点で@aは ('z', 'a', 'Z', 'A', '3', '22', '111') になっおいたす </syntaxhighlight> == 条件挔算子 == === ?: === ;<code>条件 ? 匏 : 匏</code>:条件が成立する堎合は''匏''の倀を、そうでない堎合は''匏''の倀を返したす。 :<syntaxhighlight lang=perl> $x = 1; $y = $x ? 'true' : 'false'; # $y には 'true' が代入される </syntaxhighlight> == 範囲挔算子 == === .. === === ... === :''匏'' .. ''匏'' で範囲を衚したす。 :匏・匏はリテラルである必芁はありたせん。 ;[https://paiza.io/projects/8DdoaIYQ8f5DBPxWBmyIXQ?language=perl リストコンテキストの䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.30.0; use warnings; print<<EOS; 1..32 --> @{[ 1..32 ]} "1".."12" --> @{[ "1".."12" ]} 'a'..'z' --> @{[ 'a'..'z' ]} 'A'..'BE' --> @{[ 'A'..'BE' ]} 'A1'..'D7' --> @{[ 'A1'..'D7' ]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1..32 --> 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 "1".."12" --> 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 'a'..'z' --> a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 'A'..'BE' --> A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z AA AB AC AD AE AF AG AH AI AJ AK AL AM AN AO AP AQ AR AS AT AU AV AW AX AY AZ BA BB BC BD BE 'A1'..'D7' --> A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 B0 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 C0 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8 C9 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 </syntaxhighlight> :<code>1..32</code>は、<code>(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32)</code>に展開されたす :<code>"1".."12"</code>は、文字列ですが数倀ずしお解釈可胜なので<code>(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12)</code>に展開されたす :<code>'a'..'z'</code>は、マゞカルむンクリメントで<code>('a','b','c','d','e','f','g','h','i','j','k','l','m','n','o','p','q','r','s','t','u','v','w','x','y','z')</code>に展開されたす :<code>'A1'..'D7'</code>も、マゞカルむンクリメントですが<code>'A9'</code>から<code>'B0'</code>に桁䞊りしおいたす ;[https://paiza.io/projects/na1wL5a19MAfjwFx1MxoRQ?language=perl スカラヌコンテキストの䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.30.0; use warnings; while (<DATA>) { print if 8 .. 10; # 8行目から10行目を出力 print if /<head>/ .. /<\/head>/; # head芁玠の内容を出力 } __DATA__ <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset='utf-8'> <title>簡単な䟋</title> </head> <body> <h1>簡単な䟋</h1> <p>この文曞は非垞に簡単な䟋です</p> </body> </html> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> <head> <meta charset='utf-8'> <title>簡単な䟋</title> </head> <h1>簡単な䟋</h1> <p>この文曞は非垞に簡単な䟋です</p> </body> </syntaxhighlight> : スカラヌコンテキストの堎合はフリップフロップ挔算子ずなりたす。 : オペランドが数倀の堎合は、暗黙に$.行番号ず比范 (==) を行いたす。 : ...挔算子を甚いた堎合は、巊オペランドが真ずなった埌、次の行に移っおから右オペランドの評䟡を行う。 === フリップフロップ挔算子 === フリップフロップ挔算子ずしお .. が振る舞うずきは癖が匷いです :<syntaxhighlight lang=perl> $n == 3 .. $n == 5 ? "1" : "2" </syntaxhighlight> :は :<syntaxhighlight lang=perl> 3 <= $n <= 5 ? "1" : "2" </syntaxhighlight> ず等䟡です。 :<syntaxhighlight lang=perl> print if 8 .. 10; # 8行目から10行目を出力 </syntaxhighlight> :は :<syntaxhighlight lang=perl> print if $. == 8 .. $. == 10; # 8行目から10行目を出力 </syntaxhighlight> :ず等䟡で :<syntaxhighlight lang=perl> print if 8 <= $. <= 10; # 8行目から10行目を出力 </syntaxhighlight> ずも等䟡です。 == 眮換挔算子 == === s/// === ; s/''PATTERN''/''STRING''/ PATTERNにマッチするものをSTRINGに眮換したす。PATTERNは[[Perl/正芏衚珟|正芏衚珟]]です。 :<syntaxhighlight lang=perl> $str = "Wiki"; $str =~ s/(Wiki)/$1pedia/; print $str; # Wikipedia </syntaxhighlight> == パタヌン倉換挔算子 == === tr/// === {{Anchor|tr}}/''PATTERN1''/''PATTERN2''/ 1文字を察応する1文字に眮換したす。PATTERNには正芏衚珟ではなく、文字クラス角括匧で囲たれた文字クラスの<code>[]</code>の内偎を指定したす。 ;[https://paiza.io/projects/DMKq7OR7mIgzJ-ot5hlVAA?language=perl tr///]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my $str = "ABC BCA CAB"; $str =~ tr/ABC/012/; say $str; $str =~ tr/012/AB/; say $str </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 012 120 201 ABB BBA BAB </syntaxhighlight> : PATTERN1ずPATTERN2の長さが違っおもuse warnings; しおも譊告されず、およそ期埅ずは違う結果になりたす。 : 倉換結果に疑問があったら、たずパッタヌン同士の長さの䞍䞀臎を疑いたしょう。 ハむフンを䜿っお範囲指定を行うこずができたす。 ;[https://paiza.io/projects/HnN8XcZjViLrrZyargpjmg?language=perl 範囲指定を䜿ったパタヌン倉換]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my $str = "WIKIBOOKS"; $str =~ tr/A-Z/a-z/; say $str </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> wikibooks </syntaxhighlight> <code>=~</code> を䜿わないず <code>$_</code> の倉換察象になり、倉換した文字数を返したす。 ;[https://paiza.io/projects/GtbnDL9i2gH0DjGLfZ2Niw?language=perl 倉換した文字数]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; my $str = "WIKIBOOKS"; local $_ = $str; say tr/[A-Z]/[A-Z]/; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 9 </syntaxhighlight> == リファレンス参照挔算子 == === > === <code>-></code>は、䞭眮のデリファレンス挔算子で、巊蟺のリファレンスに察し、右蟺のフォヌムによりそれぞれ ; [...] : 配列 ; {...} : ハッシュ ; (...) : サブルヌチン を参照したす。 {{See also|Perl/リファレンス}} == パタヌン倉換挔算子 == === y/// === y/''PATTERN1''/''PATTERN2''/ [[#tr|tr///]]の同矩語です。 == 秘密の挔算子 == Perl には、秘密の挔算子( ''secret operators'' )ず呌ばれる䞀連の独特の蚘法がありたす<ref>[https://metacpan.org/dist/perlsecret/view/lib/perlsecret.pod perlsecret - Perl secret operators and constants]</ref>。 これらは実際には挔算子ではないのですが、高い頻床でコヌド䞊に登堎するので愛称が぀けられたものです。 :{| class=wikitable |+ Perl の秘密の挔算子 |- ! 挔算子 !! 愛称 !! 和蚳 !! 機胜 |- |0+ || [[#Venus|Venus]] || ビヌナス || 数倀に匷制倉換 |- |@{[ ]} || [[#Baby cart|Baby cart]] || べピヌカヌ || リストの展開 |- |!! || Bang bang || バンバン || 論理倀化 |- |<nowiki>}{</nowiki> || Eskimo greeting || ゚スキモヌの挚拶 || ワンラむナヌでの END ブロック |- |-M5; || Maori farewell || マオリ族のお別れ || ワンラむナヌでの BEGIN ブロック |- |~~ || Inchworm || 尺取り虫 || スカラヌコンテキスト |- |~- || Inchworm on a stick || 䞲刺し尺取り虫 || 高優先順序のデクリメント |- | -~ || Inchworm on a stick || 䞲刺し尺取り虫 || 高優先順序のむンクリメント |- | -+- || Space station || 宇宙ステヌション || 高優先順序の数倀化 |- |=( )= || Goatse || 山矊 || スカラヌ/リストコンテキスト |- |=< >=~ || Flaming X-Wing || 炎侊Xりィング || マッチ入力、キャプチャの割り圓お |- |~~<> || Kite || 凧 || 䞀行入力 |- |<<m=~m>> m ; || Ornate double-bladed sword || デコデコした䞡刃剣 || 耇数行コメント |- | -=! -=!! || Flathead || フラットヘッド || 条件デクリメント |- | +=! +=!! || Phillips || フィリップス || 条件むンクリメント |- |x=! x=!! || Pozidriv || プラスドラむバヌ || 条件により <nowiki>''</nowiki> にリセット |- |*=! *=!! || Torx || 星型ドラむバヌ || 条件により 0 にリセット |- |,=> || Winking fat comma || りむンクする倪っちょコンマ || non-stringifying fat comma |- |()x!! || Enterprise || USS゚ンタヌプラむズ || 論理リスト スカッシュ |- |0+!! || Key to the truth || 真理の鍵 || 数倀論理倀倉換 |- |~~!! || Serpent of truth || 真理のサヌペント || 数倀論理倀倉換 |- |<nowiki>||()</nowiki> || Abbott and Costello || アボットずコステロ || リストから停のスカラヌを削陀 |- |//() || Leaning Abbott and Costello || 傟いたアボットずコステロ || リストから undef のスカラヌを削陀 |} === Venus === ビヌナス挔算子は、匏を匷制的に数倀化したす。 ;[https://paiza.io/projects/_LiR9NuL4RV4UB0ZvoVZYg?language=perl 0+]:<syntaxhighlight lang=perl> foreach $x(qw(13b 3.1415926536 1.8e3 0xff 0177 0o177 0b10110), "32 Yen", "one penny", []) { print "0+$x -> @{[0+$x]}\n" } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0+13b -> 13 0+3.1415926536 -> 3.1415926536 0+1.8e3 -> 1800 0+0xff -> 255 0+0177 -> 177 0+0o177 -> 0 0+0b10110 -> 0 0+32 Yen -> 32 0+one penny -> 0 0+ARRAY(0x558699694470) -> 94036587791472 </syntaxhighlight> : <code>0+</code> Venus は、匏を数倀に匷制倉換したす。 : 加算挔算子 <code>+</code> は、䞡蟺を数倀に倉換しおから加算したす。 : 巊蟺を0に固定したので、単玔な右蟺の数倀ぞの匷制倉換になりたす。 :: 秘密の挔算子の䞭では、䞀番わかりやすく実甚䟡倀も高いです。 :: ただ、やはり組蟌み関数の int などを䜿ったほうが、意図がわかりやすく grep 性も高くなりたす。 === Baby cart === ベビヌカヌ挔算子は、文字列の内郚でリスト補間を行いたす。リスト項目は、$"の倀で区切られたす。 ;@{[ ]}:<syntaxhighlight lang=perl> %engines = ( "Thomas" => 1, "Edward" => 2, "Henry" => 3, "Gordon" => 4, "James" => 5, ); print <<EOS; %engines @{[ %engines ]} @{[ sort keys %engines ]} @{[ sort values %engines ]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> %engines Thomas 1 Gordon 4 Edward 2 Henry 3 James 5 Edward Gordon Henry James Thomas 1 2 3 4 5 </syntaxhighlight> : <code>@{[ ]}</code> Baby cart は、たず内偎の <code>[ ]</code>で匿名配列のリファレンスを䜜り、盎埌にその倀を <code>@{ }</code>でデリファレンスしおいたす。 : <code>@{[ ]}</code> Baby cart は、匏を文字列化したす。 : <code>@{[ ]}</code> Baby cart は、たた曞き換え可胜なコピヌを䜜り出せたす。 [TODO:䟋] <noinclude> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl えんさんし}} [[Category:Perl|えんさんし]] </noinclude>
2005-10-30T14:59:01Z
2024-02-19T02:33:12Z
[ "テンプレヌト:Nav", "テンプレヌト:Main", "テンプレヌト:Anchor", "テンプレヌト:See also" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/Perl/%E6%BC%94%E7%AE%97%E5%AD%90
2,872
高等孊校地理
高等孊校地理ずは䞖界・日本の自然環境や䞻な䞖界・日本の地域の地、人間の生掻環境に぀いお扱う科目である。 2022幎から新孊習指導芁領により、地理総合(必須)ず地理探究(遞択)に改組された。 2021幎床たでは、高等孊校地理は『地理A』『地理B』に分けられおいた。
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高等孊校地理ずは䞖界日本の自然環境や䞻な䞖界日本の地域の地、人間の生掻環境に぀いお扱う科目である。 2022幎から新孊習指導芁領により、地理総合必須ず地理探究遞択に改組された。  2021幎床たでは、高等孊校地理は『地理A』『地理B』に分けられおいた。 高等孊校地理A 高等孊校地理B
'''高等孊校地理'''ずは䞖界日本の自然環境や䞻な䞖界日本の地域の地、人間の生掻環境に぀いお扱う科目である。 2022幎から新孊習指導芁領により、[[高等孊校地理総合|地理総合]]必須ず[[高等孊校地理探究|地理探究]]遞択に改組された。  2021幎床たでは、高等孊校地理は『地理A』『地理B』に分けられおいた。 *[[高等孊校地理A]] *[[高等孊校地理B]] == 孊習方法 == *[[孊習方法/高校地理]] [[Category:高等孊校教育|瀟ちり]] [[カテゎリ:地理孊|高ちり]] [[Category:瀟䌚科教育|高ちり]]
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2022-12-03T10:36:48Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9C%B0%E7%90%86
2,875
高等孊校数孊A/図圢の性質
ここでは、䞉角圢や円の性質、空間図圢の性質等に぀いお扱う。 m, nを正の数ずする。点Pが線分AB䞊にあっおAB:PB=m:nが成り立぀ずき、「点Pは線分ABをm:nに内分する」ずいう。 たた、点Qが線分ABの延長線䞊にあっおAQ:BQ=m:nであるずき、「点Qは線分ABをm:nに倖分する」ずいう。 △ A B C {\displaystyle \triangle ABC} の蟺AB, AC(たたはその延長線)䞊にそれぞれ点P, Qがあるずき、次のこずが成り立぀。 䞉角圢の内角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。 ∠ A {\displaystyle \angle A} の2等分線ず蟺BCずの亀点がDだから Cを通りADに平行な盎線ずBAの延長ずの亀点をEずする。 ADずECは平行であるから 䞊の3぀の匏から よっお たた、ADずECは平行であるから (1)ず(2)より 䞉角圢の倖角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。 Cを通りADに平行な盎線ずABの延長ずの亀点をEずするず、䞊の定理ず同様に w:五心も参照。 △ABCを取り、蟺AB,AC のそれぞれに察しお垂盎二等分線を取り、2盎線の亀点をOずする。このずき、点OがAB,ACのそれぞれに察する垂盎2等分線䞊にあるこずから であるので、 が成り立぀。 よっお点Oは蟺BCの垂盎二等分線䞊にある。 䞊の蚌明から、 O A = O B = O C {\displaystyle OA=OB=OC} であるので、この点は䞉角圢の3぀の頂点から等距離にあるこずが分かるので、この点Oを䞭心ずしお円を曞くず、䞉角圢ABCの頂点3぀を通る円を曞くこずができる。 このように、䞉角圢の3぀の頂点を通る円(右図では赀線の郚分)のこずを倖接円(がいせ぀えん、 英:circumscribed circle)ずいう。 そしお、倖接円の䞭心(右図の点Oの郚分)のこずを、その䞉角圢の 倖心(がいしん)ずいう。 △ABCを取り、角A,Bに぀いお角の2等分線を取り2盎線の亀点をIず呌ぶ。 さらに、点Iから蟺BC,CA,ABに䞋ろした垂線ずそれぞれの蟺の亀点をそれぞれ D,E,F ず呌ぶずする。このずき、角Aの二等分線の性質から が成り立ち、同様に角Bの2等分線の性質から が成り立぀ので、 よっお である。 したがっお、点Iは角Cの二等分線䞊にある。 ID=IE=IF なので、図のように䞉角圢の䞉蟺に接する円を曞くこずができ。この円を △ABCの内接円 (ないせ぀えん、英:inscribed circle)ずいい、その䞭心Iを内心(ないしん)ずいう。 なお、䞉角圢の内接円の半埄をrずするず、面積Sず䞉蟺の長さa,b,cずの間に の関係匏が成り立぀(△ABI、△BCI、△CAIの3぀の䞉角圢の面積を考えおみよ)。面積Sはヘロンの公匏を甚いれば、䞉角圢の䞉蟺の長さから内接円の半埄が蚈算できる。 䞉角圢の頂点から盞察する蟺の䞭点に察しお䞋ろした線分のこずを äž­ç·š ずいう。䞉角圢の3぀の䞭線の亀わる点を重心ずいう。 蚌明 △ A B C {\displaystyle \triangle ABC} の蟺BC, CA, ABの䞭点をそれぞれL, M, Nずする。 䞭点連結定理よりML // AB, 2ML=ABが成り立぀ので、䞭線AL, BMの亀点をGずするずAG:GL=AB:ML=2:1 äž­ç·šALずCNの亀点をG'ずするず、䞊ず同様に考えおAG':G'L=AC:NL=2:1 よっお、GずG'はずもに線分ABを2:1に内分する点であるので、この2点は䞀臎する。 したがっお、3本の䞭線は1点Gで亀わり、AG:GL=2:1である。 同様にBG:GM=CG:GN=2:1なので、Gは各䞭線を2:1に内分する。 倖心の性質を利甚しお、次の定理が蚌明できる。 点Aを通り蟺BCに平行な盎線、点Bを通り蟺CAに平行な盎線、点Cを通り蟺ABに平行な盎線をかき、これらの盎線の亀点を図のようにP,Q,Rずする。 するず、四角圢RBCA は平行四蟺圢なので、 RA = BC である。 同様に、四角圢ABCQ も平行四蟺圢なので BC=AQ である。 よっお RA=BC か぀ BC=AQ なので、 RA = AQ である。 次に、点Aから察蟺BCたたはその延長䞊に垂線ADを匕く。 するず、 RQ // BC の仮定により、平行な2盎線の同䜍角が等しい事を利甚しお、 が導かれる。したがっお、この線分ADは、△RQPの蟺RQの垂盎二等分線である。 同様に考えるず、頂点Bから蟺ACたたはその延長䞊に降ろした垂線BEは蟺RPの垂盎二等分線であり、頂点Cから蟺ABたたはその延長䞊に降ろした垂線CFは蟺PQの垂盎二等分線であるこずがわかる。 この3本の垂盎二等分線は、△RQPの倖心で亀わる。すなわち△ABCの各頂点から察蟺に匕いた3本の垂線 AD,BE,CF は䞀点で亀わる。 ここたで䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心を芋おきた。実は正䞉角圢の堎合、この4点は䞀臎するこずが知られおいる。 たた、正䞉角圢でない䞉角圢に぀いお倖心O・重心G・垂心Hは垞に䞀盎線䞊に存圚し、この盎線をオむラヌ線ず呌ぶ。 なお、オむラヌ線の蚌明は䞉角関数やベクトルでもできる。 オむラヌ線はw:九点円の䞭心Nも通り、ON=NHが成り立぀。 倖角Bず倖角Cの二等分線の亀点をJずする。 図のように、Jから△ABCの3蟺たたはその延長線䞊に垂線JD,JE,JFをおろす。 するず、 なので、 である。 よっお、盎線AJは∠Aの二等分線である。 この点 J を 傍心(がうしん)ずいう。 䞉角圢には3぀の傍心が存圚する。 䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心、傍心を合わせお䞉角圢の五心ず呌ぶ。 䞉角圢 A B C {\displaystyle \mathrm {ABC} } に察し、任意の䞀点 O {\displaystyle \mathrm {O} } ず A , B , C {\displaystyle \mathrm {A} ,\mathrm {B} ,\mathrm {C} } を結んだ盎線がそれぞれ B C , C A , A B {\displaystyle \mathrm {BC} ,\mathrm {CA} ,\mathrm {AB} } ず亀わる点を D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } ずする。 このずき、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}=1} が成り立぀。 蚌明 点 C {\displaystyle \mathrm {C} } を通り盎線 A B {\displaystyle \mathrm {AB} } に平行な盎線をかき、 A D , B E {\displaystyle \mathrm {AD} ,\mathrm {BE} } ずの亀点をそれぞれ G , H {\displaystyle \mathrm {G} ,\mathrm {H} } ずする。 A F : F B = G C : H C {\displaystyle \mathrm {AF} :\mathrm {FB} =\mathrm {GC} :\mathrm {HC} } B D : D C = A B : C G {\displaystyle \mathrm {BD} :\mathrm {DC} =\mathrm {AB} :\mathrm {CG} } C E : E A = C H : A B {\displaystyle \mathrm {CE} :\mathrm {EA} =\mathrm {CH} :\mathrm {AB} } したがっお、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = G C H C ⋅ A B C G ⋅ C H A B = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}={\frac {\mathrm {GC} }{\mathrm {HC} }}\cdot {\frac {\mathrm {AB} }{\mathrm {CG} }}\cdot {\frac {\mathrm {CH} }{\mathrm {AB} }}=1} 平行線による比の移動より、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = G C H C ⋅ A B C G ⋅ C H A B = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}={\frac {\mathrm {GC} }{\mathrm {HC} }}\cdot {\frac {\mathrm {AB} }{\mathrm {CG} }}\cdot {\frac {\mathrm {CH} }{\mathrm {AB} }}=1} 䞉角圢 A B C {\displaystyle \mathrm {ABC} } に察し、盎線 B C , C A , A B {\displaystyle \mathrm {BC} ,\mathrm {CA} ,\mathrm {AB} } 䞊にそれぞれ点 D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } があるずき、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}=1} ならば、盎線 A F , B D , C E {\displaystyle \mathrm {AF} ,\mathrm {BD} ,\mathrm {CE} } は䞀点で亀わる。 蚌明 盎線 B D , C E {\displaystyle \mathrm {BD} ,\mathrm {CE} } の亀点を O {\displaystyle \mathrm {O} } ずおき、盎線 A O {\displaystyle \mathrm {AO} } ず盎線 B C {\displaystyle \mathrm {BC} } ずの亀点を F ′ {\displaystyle \mathrm {F} '} ずおく。このずき、チェバの定理より、 A F ′ F ′ B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF'} }{\mathrm {F'B} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}=1} が成り立぀。たた、仮定より、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}\cdot {\frac {\mathrm {BD} }{\mathrm {DC} }}\cdot {\frac {\mathrm {CE} }{\mathrm {EA} }}=1} である。これら2぀の匏から、 A F F B = A F ′ F ′ B {\displaystyle {\frac {\mathrm {AF} }{\mathrm {FB} }}={\frac {\mathrm {AF'} }{\mathrm {F'B} }}} が埗られる。これは、2点 F , F ′ {\displaystyle \mathrm {F} ,\mathrm {F} '} が線分 A B {\displaystyle \mathrm {AB} } を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 F {\displaystyle \mathrm {F} } ず点 F ′ {\displaystyle \mathrm {F} '} は䞀臎する。よっお、盎線 A F , B D , C E {\displaystyle \mathrm {AF} ,\mathrm {BD} ,\mathrm {CE} } は䞀点で亀わる。 任意の盎線 l {\displaystyle l} ず䞉角圢 A B C {\displaystyle \mathrm {ABC} } においお、盎線 l {\displaystyle l} ず盎線 B C , C A , A B {\displaystyle \mathrm {BC} ,\mathrm {CA} ,\mathrm {AB} } の亀点をそれぞれ D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } ずする。このずき が成り立぀。 蚌明 点 C {\displaystyle \mathrm {C} } から盎線 l {\displaystyle l} に平行な盎線をかき、盎線 A B {\displaystyle \mathrm {AB} } ずの亀点を G {\displaystyle \mathrm {G} } ずする。 平行線による比の移動より、 B D : D C = B F : G F {\displaystyle \mathrm {BD} :\mathrm {DC} =\mathrm {BF} :\mathrm {GF} } C E : E A = G F : F A {\displaystyle \mathrm {CE} :\mathrm {EA} =\mathrm {GF} :\mathrm {FA} } したがっお、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = A F F B ⋅ B F G F ⋅ G F F A = 1 {\displaystyle {\mathrm {AF} \over \mathrm {FB} }\cdot {\mathrm {BD} \over \mathrm {DC} }\cdot {\mathrm {CE} \over \mathrm {EA} }={\mathrm {AF} \over \mathrm {FB} }\cdot {\mathrm {BF} \over \mathrm {GF} }\cdot {\mathrm {GF} \over \mathrm {FA} }=1} 䞉角圢 A B C {\displaystyle \mathrm {ABC} } に察しお、盎線 B C , C A , A B {\displaystyle \mathrm {BC} ,\mathrm {CA} ,\mathrm {AB} } 䞊に点 D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } をずり、 D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } のうち䞉角圢 A B C {\displaystyle \mathrm {ABC} } の蟺䞊にある点が0個あるいは2個で、か぀、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\mathrm {AF} \over \mathrm {FB} }\cdot {\mathrm {BD} \over \mathrm {DC} }\cdot {\mathrm {CE} \over \mathrm {EA} }=1} が成り立぀ずき、3点 D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } は䞀盎線䞊にある。 蚌明 2盎線 E F , B C {\displaystyle \mathrm {EF} ,\mathrm {BC} } の亀点を D ′ {\displaystyle \mathrm {D} '} ずする。このずき、メネラりスの定理より、 A F F B ⋅ B D ′ D ′ C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\mathrm {AF} \over \mathrm {FB} }\cdot {\mathrm {BD'} \over \mathrm {D'C} }\cdot {\mathrm {CE} \over \mathrm {EA} }=1} である。たた、仮定より A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\displaystyle {\mathrm {AF} \over \mathrm {FB} }\cdot {\mathrm {BD} \over \mathrm {DC} }\cdot {\mathrm {CE} \over \mathrm {EA} }=1} である。これら2匏より、 B D D C = B D ′ D ′ C {\displaystyle {\mathrm {BD} \over \mathrm {DC} }={\frac {\mathrm {BD'} }{\mathrm {D'C} }}} である。これは、2点 D , D ′ {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {D} '} が線分 B C {\displaystyle \mathrm {BC} } を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 D {\displaystyle \mathrm {D} } ず点 D ′ {\displaystyle \mathrm {D} '} は䞀臎する。したがっお、3点 D , E , F {\displaystyle \mathrm {D} ,\mathrm {E} ,\mathrm {F} } は䞀盎線䞊にある。 䞉角圢の蟺ず角の倧小関係に぀いお、次のようなこずが蚀える。 ( A B < A C ⇒ ∠ B > ∠ C {\displaystyle AB<AC\ \Rightarrow \ \angle B>\angle C} の蚌明) A B < A C {\displaystyle AB<AC} ずし、蟺AC䞊に点Dを、 A D = A B {\displaystyle AD=AB} ずなるようにずれば ずころで、 ∠ A D B {\displaystyle \angle ADB} は △ D B C {\displaystyle \triangle DBC} の ∠ B D C {\displaystyle \angle BDC} の倖角だから たた、点Dは蟺AC䞊にあるから (1),(2),(3)より、 ∠ B > ∠ C {\displaystyle \angle B>\angle C} ( ∠ B > ∠ C ⇒ A B < A C {\displaystyle \angle B>\angle C\ \Rightarrow \ AB<AC} の蚌明) ∠ B > ∠ C {\displaystyle \angle B>\angle C} であっお、 A B < A C {\displaystyle AB<AC} ではないずするず、次のどちらかが成り立぀。 (1)が成り立぀ずするず、二等蟺䞉角圢になるので、 ∠ B = ∠ C {\displaystyle \angle B=\angle C} (2)が成り立぀ずするず、前半で瀺したずおり、 ∠ B < ∠ C {\displaystyle \angle B<\angle C} どちらの堎合も、仮定 ∠ B > ∠ C {\displaystyle \angle B>\angle C} に反する。 よっお、 A B < A C {\displaystyle AB<AC} でなければならない。 䞉角圢の3蟺に぀いお、次のようなこずが蚀える。 △ A B C {\displaystyle \triangle ABC} においお、 A B + A C > B C {\displaystyle AB+AC>BC} を蚌明する。 蟺BAをAの方に延長し、その䞊に点Dを、 A D = A C {\displaystyle AD=AC} ずなるようにずる。 △ A C D {\displaystyle \triangle ACD} は二等蟺䞉角圢であるから △ B C D {\displaystyle \triangle BCD} においお、点Aは蟺BD䞊にあるから よっお、䞉角圢の蟺ず角の倧小の定理より △ A B C {\displaystyle \triangle ABC} の3蟺の長さを、 B C = a , C A = b , A B = c {\displaystyle BC=a\ ,\ CA=b\ ,\ AB=c} ずするず、䞊の定理より次のこずがわかる。 であるから、 b ≥ c {\displaystyle b\geq c} のずき、 c + a > b {\displaystyle c+a>b} より b < c {\displaystyle b<c} のずき、 a + b > c {\displaystyle a+b>c} より が成り立぀。 2぀の定理より、䞉角圢の3蟺が a , b , c {\displaystyle a\ ,\ b\ ,\ c} であるずき、 が成り立぀こずがわかる。 逆に、正の数 a , b , c {\displaystyle a\ ,\ b\ ,\ c} が䞍等匏 | b − c | < a < b + c {\displaystyle |b-c|<a<b+c} を満たすずき、3蟺の長さが a , b , c {\displaystyle a\ ,\ b\ ,\ c} である䞉角圢が存圚する。 この䞍等匏を䞉角䞍等匏ず呌ぶ。 円呚䞊に3点A,B,Cがある。盎線ABに぀いお点Cず同じ偎に点Pをずり、 ∠ A P B {\displaystyle \angle APB} ず ∠ A C B {\displaystyle \angle ACB} の倧きさを比べる。 点Pに぀いおは、 のいずれかである。 (2)の堎合、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より (3)の堎合も、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より この結果、次のこずがいえる。 このこずから、次のようなこずがいえる。 䞊の議論から䞉角圢に倖接する円はどのような䞉角圢を取ったずしおも垞に存圚 するこずが分かった。しかし、四角圢に関しおはそれに察しお倖接するような 円は垞に存圚するわけではない。 䞀般に円に内接するような四角圢に関しおは以䞋の性質が成り立぀。 内接する四角圢の頂点を反時蚈回りにA,B,C,Dずする。 このずき、角A,角Cはそれぞれ点B,Dを察応する端点ずする円匧に察する円呚角ずなっおいる。ただし、角Aず角Cは互いに逆の円匧を察応する匧ずしおいるため、2぀の匧を合わせるずそれらの匧はちょうど円呚をおおうこずになる。 このため、これらの2぀の匧に察応する䞭心角の和は 360 ∘ {\displaystyle 360^{\circ }} に察応し、同じ匧に察応する円呚角の和は 180 ∘ {\displaystyle 180^{\circ }} に察応するのである。 たた、円に内接する四角圢に関しお以䞋の性質も成り立぀。 円に内接する四角圢ABCDにおいお、䞊の定理より たた、頂点Cにおける倖角を ∠ D C E {\displaystyle \angle DCE} ずするず、 ∠ D C E + ∠ C = 180 ∘ {\displaystyle \angle DCE+\angle C=180^{\circ }} であるから 円に内接する四角圢の性質の逆に぀いお考えおみよう。 (1)の蚌明 四角圢ABCDで、 ずする。 △ A B C {\displaystyle \triangle ABC} の倖接円Oを曞き、円Oに内接する四角圢ABCD'を䜜るず (I),(II)より したがっお、円呚角の定理の逆から、点Dはこの円Oの呚䞊にある。 よっお、四角圢ABCDは円に内接する。 (2)の蚌明 四角圢ABCDで、頂点Cにおける倖角を ∠ D C E {\displaystyle \angle DCE} ずしお、 ずする。 であるから 四角圢が円に内接する条件(1)より、向かい合う内角の和が 180 ∘ {\displaystyle 180^{\circ }} であるから、四角圢ABCDは円に内接する。 円Oの倖の点Aからその円に2本の接線を匕ける。その接点をP,Qずするずき、線分AP,AQの長さを、円Oの倖の点Aから円Oに匕いた接線の長さずいう。 2぀の接線の長さに぀いお、次のこずがいえる。 盎角䞉角圢APO,AQOにおいお (I),(II)より よっお、察応する蟺APずAQは等しい。 円呚䞊の点Aを通る接線ATがあっお、円呚䞊に2点B,Cをずるずき、 ∠ T A B {\displaystyle \angle TAB} ず円呚角 ∠ A C B {\displaystyle \angle ACB} の倧きさには、次のような関係がある。 ∠ T A B {\displaystyle \angle TAB} が鋭角の堎合に぀いお考える。 盎埄ADを匕くず、 ∠ T A D = 90 ∘ {\displaystyle \angle TAD=90^{\circ }} であるから、 たた、ADは盎埄であるから ∠ B A D {\displaystyle \angle BAD} ず ∠ B C D {\displaystyle \angle BCD} は匧BDに察する円呚角であるから (I),(II),(III)より ∠ T A B {\displaystyle \angle TAB} が盎角、鈍角の堎合に぀いおも同様に蚌明できる。 䞭心Oずする円に぀いお次の定理が成り立぀。 たず、点Eが円の倖郚にある堎合を考える。このずき、盎線AB䞊で点Eに近い点を点B, 盎線CD䞊で点Eに近い点を点Cずおいたずき、䞉角圢ECBず䞉角圢EADが盞䌌であるこずを 瀺す。 たず、四角圢ABCDは円に内接しおいるこずから、 に぀いお、 が成立する。これは円に内接する四角圢の盞察する角の和が 180 ∘ {\displaystyle 180^{\circ }} になるこずに よっおいる。同様にしお が成立し、2角が等しいこずから䞉角圢ECBず䞉角圢EADは盞䌌ずなる。 このこずから、 ずなるが、このこずは に等しい。 次に、点Eが円の内郚にある堎合を考える。 このずき䞉角圢EADず䞉角圢EBCが互いに盞䌌であるこずを瀺す。 最初に に぀いおこれらが互いの察頂角であるこずから が成り立぀。次に、 に぀いおこれらが円呚BDの円呚角であるこずから が成り立぀。よっお、2角が等しいこずから䞉角圢EADず䞉角圢EBCは 互いに盞䌌である。このこずから ずなるが、このこずは に等しい。 よっお、どちらの堎合にも方べきの定理が瀺された。 たた、䞭心Oずする円の匊ず接線に぀いお次の定理が成り立぀。 △ P A T {\displaystyle \triangle PAT} ず △ P T B {\displaystyle \triangle PTB} においお 接匊定理より だから、 △ P A T {\displaystyle \triangle PAT} ず △ P T B {\displaystyle \triangle PTB} は盞䌌 よっお、 したがっお、 2぀の線分AB, CD(たたはその延長線)が点Pで亀わるずき、PA・PB = PC・PDならば4点A, B, C, Dは同䞀円呚䞊にある。 PA・PB=PC・PDよりPA:PD=PC:PBが成り立぀。 たた、 ∠ A P C = ∠ D P B {\displaystyle \angle APC=\angle DPB} である。 よっお、 △ P A C {\displaystyle \triangle PAC} ず △ P D B {\displaystyle \triangle PDB} は盞䌌なので、 ∠ P A C = ∠ P D B {\displaystyle \angle PAC=\angle PDB} である。 したがっお、円呚角の定理の逆より、4点A,B,C,Dは同䞀円呚䞊にある。 方冪の定理(2)の逆も成り立぀。 2぀の円を取ったずきこれらはいく぀かの仕方で関係する。2぀の円の関係は2぀の円の䞭心間の距離ず、2円の半埄によっお定たる。 2円の距離をそれぞれ r 1 {\displaystyle r_{1}} , r 2 {\displaystyle r_{2}} ( r 1 > r 2 {\displaystyle r_{1}>r_{2}} ),䞭心間の距離を l {\displaystyle l} ずするず、2円の䜍眮関係ずしお がある。 2぀の円がただ1぀の共有点をも぀ずき、この2぀の円は接するずいい、この共有点を接点(せっおん、英:point of contact)ずいう。 1぀の盎線が、2぀の円に接しおいるずき、この盎線を、2぀の円の共通接線ずいう。 定芏・コンパスのみを甚いお、䞎えられた条件を満たす図圢を描くこずを䜜図ずいう。ただし、「盎線を匕く」「円を描く」「コンパスで長さを転写する」以倖の操䜜(定芏で長さを枬る等)は認められない。 したがっお、2぀の䞉角定芏を甚いお平行線を匕くこずは䞊の意味での䜜図ではない。 これたで孊んだ䞉角圢や円の性質を甚いるこずで、さたざたな図圢を䜜図するこずができる。 䜜図そのものが倧問ずしおテストや入詊に出るこずはあたりないが、図圢問題を考える際は正確に䜜図するこずが倧切になっおくる。この先、数孊II「図圢ず方皋匏」や、数孊C「ベクトル」においおも䜜図ができないず話にならない。「テストに出ないからほっずく」ではなく、この先の幟䜕分野で圹立おるために、ぜひきちんず孊んでほしい。 䞎えられた盎線 l {\displaystyle l} 䞊にない点Pを通り、 l {\displaystyle l} に平行な盎線を䜜図する。 䞎えられた線分ABをm:nに内分する点を䜜図する。 長さ1の線分ABず長さa, bの二぀の線分が䞎えられたずき、長さ b a {\displaystyle {\frac {b}{a}}} の線分を䜜図する。 蚌明 BE=xずする。 BC // EDより1:x=a:bである。 この匏を倉圢するず x = b a {\displaystyle x={\frac {b}{a}}} ずなる。 䞊の二぀は、倀a, bに察しお商a/b, 積abの蚈算を䜜図で行なっおいるこずになる。 長さ1の線分ABず長さaの線分が䞎えられたずき、長さ√aの線分を䜜図する。 蚌明 方冪の定理より、BA・BC=BD・BE ここで、AB=1, BC=a, BD=BEなのでBD=a^2ずなり、 BD=√aずなる。 正五角圢に぀いお、䞀蟺の長さず察角線の長さの比は黄金比1 : φ {\displaystyle \phi } である。ここで、 φ = 1 + 5 2 {\displaystyle \phi ={\frac {1+{\sqrt {5}}}{2}}} は黄金数ず呌ばれる数である。 長さ2の線分CDが䞎えられたずき、正五角圢ABCDEを䜜図する。 たずは、察角線ACの長さが1+√5であるこずを利甚しお、頂点Aを䜜図する。 ここでは、空間における盎線・平面の䜍眮関係に぀いお孊ぶ。この内容は数孊Cで空間ベクトルを孊ぶ際に知っおおかなければならない基瀎的な知識である。 異なる2盎線の䜍眮関係には、 の3぀の堎合がある。 平面図圢ず同様、2盎線l, mが平行なずきl // mのように衚す。 2盎線l, mが平行でないずき、点Oを通りl, mにそれぞれ平行であるような2盎線l', m'を匕くず、l', m'は同䞀平面䞊にあり、そのなす角は点Oの取り方によらず䞀定である。この角を2盎線l, mのなす角ず呌ぶ。 この角が盎角であるずき、「lずmは垂盎である」ずいい、l ⊥ mのように衚す。 特に、垂盎な2盎線が亀わるずき、それらは「盎亀する」ずいう。 たた、平行な2盎線の䞀方に垂盎な盎線は他方にも垂盎である。 盎線lず平面aの䜍眮関係には、 の3぀の堎合がある。 盎線lず平面aが平行であるずき、l // aず衚す。 盎線lが平面a䞊の党おの盎線に垂盎であるずき、盎線lは「平面aに垂盎」たたは「平面aに盎亀」であるずいい、l ⊥ aず衚す。 特に、盎線lが平面a䞊の亀わる2盎線m, nに垂盎ならば、盎線lは平面aに垂盎である。 異なる2平面a, bの䜍眮関係には、 の2぀の堎合がある。 2平面が亀わるずき、共有する盎線を亀線ず呌ぶ。 2平面a, bが平行であるずき、a // bず衚す。 亀わる2平面の亀線䞊の点から各平面䞊に匕いた、亀線に垂盎な2぀の盎線のなす角を2平面のなす角ず呌ぶ。 2平面a, bのなす角が盎角であるずき、a, bは「垂盎である」たたは「盎亀する」ずいい、a ⊥ bず曞く。 䞉角柱、四角錐などのように、倚角圢の面で囲たれた立䜓を倚面䜓ずいう。 凹みのない倚面䜓を特に凞倚面䜓ず呌ぶ。 各面が党お合同な正倚角圢であり、拡匵点に集たる面の数が党お等しい凞倚面䜓を正倚面䜓(プラトンの倚面䜓)ずいう。 正倚面䜓は正四面䜓、正六面䜓(立方䜓)、正八面䜓、正十二面䜓、正二十面䜓の5皮類のみ存圚する。 正八面䜓に぀いお、 同様にしお、正倚面䜓に぀いお面の数・頂点の数・蟺の数を蚈算で求めるこずができる。 たた、䞀般の倚面䜓に぀いお、次のこずが蚀える。 ぀たり、正倚面䜓の面になる正倚角圢の䞀぀の内角の倧きさは120°よりも小さい。そのような正倚角圢を考えるず、正倚面䜓の面になり埗るのは正䞉角圢、正方圢、正五角圢のみである。 この事実ずオむラヌの倚面䜓定理を利甚しお、正倚面䜓が5皮類しか存圚しないこずを蚌明できる。 䜙談だが、オむラヌの倚面䜓定理に䌌た匏が四次元の正倚胞䜓においおも成り立぀こずが知られおいる。 倚面䜓から切り取った立䜓が正倚面䜓であるこずを利甚するこずで、立䜓の䜓積を求めるこずができる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ここでは、䞉角圢や円の性質、空間図圢の性質等に぀いお扱う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "m, nを正の数ずする。点Pが線分AB䞊にあっおAB:PB=m:nが成り立぀ずき、「点Pは線分ABをm:nに内分する」ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "たた、点Qが線分ABの延長線䞊にあっおAQ:BQ=m:nであるずき、「点Qは線分ABをm:nに倖分する」ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "△ A B C {\\displaystyle \\triangle ABC} の蟺AB, AC(たたはその延長線)䞊にそれぞれ点P, Qがあるずき、次のこずが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞉角圢の内角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "∠ A {\\displaystyle \\angle A} の2等分線ず蟺BCずの亀点がDだから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "Cを通りADに平行な盎線ずBAの延長ずの亀点をEずする。 ADずECは平行であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䞊の3぀の匏から", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "よっお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "たた、ADずECは平行であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "(1)ず(2)より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "䞉角圢の倖角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "Cを通りADに平行な盎線ずABの延長ずの亀点をEずするず、䞊の定理ず同様に", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "w:五心も参照。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "△ABCを取り、蟺AB,AC のそれぞれに察しお垂盎二等分線を取り、2盎線の亀点をOずする。このずき、点OがAB,ACのそれぞれに察する垂盎2等分線䞊にあるこずから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "であるので、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "よっお点Oは蟺BCの垂盎二等分線䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䞊の蚌明から、 O A = O B = O C {\\displaystyle OA=OB=OC} であるので、この点は䞉角圢の3぀の頂点から等距離にあるこずが分かるので、この点Oを䞭心ずしお円を曞くず、䞉角圢ABCの頂点3぀を通る円を曞くこずができる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "このように、䞉角圢の3぀の頂点を通る円(右図では赀線の郚分)のこずを倖接円(がいせ぀えん、 英:circumscribed circle)ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "そしお、倖接円の䞭心(右図の点Oの郚分)のこずを、その䞉角圢の 倖心(がいしん)ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "△ABCを取り、角A,Bに぀いお角の2等分線を取り2盎線の亀点をIず呌ぶ。 さらに、点Iから蟺BC,CA,ABに䞋ろした垂線ずそれぞれの蟺の亀点をそれぞれ D,E,F ず呌ぶずする。このずき、角Aの二等分線の性質から", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "が成り立ち、同様に角Bの2等分線の性質から", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "が成り立぀ので、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "よっお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "したがっお、点Iは角Cの二等分線䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ID=IE=IF なので、図のように䞉角圢の䞉蟺に接する円を曞くこずができ。この円を △ABCの内接円 (ないせ぀えん、英:inscribed circle)ずいい、その䞭心Iを内心(ないしん)ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "なお、䞉角圢の内接円の半埄をrずするず、面積Sず䞉蟺の長さa,b,cずの間に", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "の関係匏が成り立぀(△ABI、△BCI、△CAIの3぀の䞉角圢の面積を考えおみよ)。面積Sはヘロンの公匏を甚いれば、䞉角圢の䞉蟺の長さから内接円の半埄が蚈算できる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "䞉角圢の頂点から盞察する蟺の䞭点に察しお䞋ろした線分のこずを äž­ç·š ずいう。䞉角圢の3぀の䞭線の亀わる点を重心ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "△ A B C {\\displaystyle \\triangle ABC} の蟺BC, CA, ABの䞭点をそれぞれL, M, Nずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "䞭点連結定理よりML // AB, 2ML=ABが成り立぀ので、䞭線AL, BMの亀点をGずするずAG:GL=AB:ML=2:1", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "äž­ç·šALずCNの亀点をG'ずするず、䞊ず同様に考えおAG':G'L=AC:NL=2:1", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "よっお、GずG'はずもに線分ABを2:1に内分する点であるので、この2点は䞀臎する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "したがっお、3本の䞭線は1点Gで亀わり、AG:GL=2:1である。 同様にBG:GM=CG:GN=2:1なので、Gは各䞭線を2:1に内分する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "倖心の性質を利甚しお、次の定理が蚌明できる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "点Aを通り蟺BCに平行な盎線、点Bを通り蟺CAに平行な盎線、点Cを通り蟺ABに平行な盎線をかき、これらの盎線の亀点を図のようにP,Q,Rずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "するず、四角圢RBCA は平行四蟺圢なので、 RA = BC である。 同様に、四角圢ABCQ も平行四蟺圢なので BC=AQ である。 よっお RA=BC か぀ BC=AQ なので、 RA = AQ である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "次に、点Aから察蟺BCたたはその延長䞊に垂線ADを匕く。 するず、 RQ // BC の仮定により、平行な2盎線の同䜍角が等しい事を利甚しお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "が導かれる。したがっお、この線分ADは、△RQPの蟺RQの垂盎二等分線である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "同様に考えるず、頂点Bから蟺ACたたはその延長䞊に降ろした垂線BEは蟺RPの垂盎二等分線であり、頂点Cから蟺ABたたはその延長䞊に降ろした垂線CFは蟺PQの垂盎二等分線であるこずがわかる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "この3本の垂盎二等分線は、△RQPの倖心で亀わる。すなわち△ABCの各頂点から察蟺に匕いた3本の垂線 AD,BE,CF は䞀点で亀わる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ここたで䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心を芋おきた。実は正䞉角圢の堎合、この4点は䞀臎するこずが知られおいる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "たた、正䞉角圢でない䞉角圢に぀いお倖心O・重心G・垂心Hは垞に䞀盎線䞊に存圚し、この盎線をオむラヌ線ず呌ぶ。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、オむラヌ線の蚌明は䞉角関数やベクトルでもできる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "オむラヌ線はw:九点円の䞭心Nも通り、ON=NHが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "倖角Bず倖角Cの二等分線の亀点をJずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "図のように、Jから△ABCの3蟺たたはその延長線䞊に垂線JD,JE,JFをおろす。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "するず、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "なので、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "よっお、盎線AJは∠Aの二等分線である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "この点 J を 傍心(がうしん)ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "䞉角圢には3぀の傍心が存圚する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心、傍心を合わせお䞉角圢の五心ず呌ぶ。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "䞉角圢 A B C {\\displaystyle \\mathrm {ABC} } に察し、任意の䞀点 O {\\displaystyle \\mathrm {O} } ず A , B , C {\\displaystyle \\mathrm {A} ,\\mathrm {B} ,\\mathrm {C} } を結んだ盎線がそれぞれ B C , C A , A B {\\displaystyle \\mathrm {BC} ,\\mathrm {CA} ,\\mathrm {AB} } ず亀わる点を D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } ずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "このずき、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}=1} が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "点 C {\\displaystyle \\mathrm {C} } を通り盎線 A B {\\displaystyle \\mathrm {AB} } に平行な盎線をかき、 A D , B E {\\displaystyle \\mathrm {AD} ,\\mathrm {BE} } ずの亀点をそれぞれ G , H {\\displaystyle \\mathrm {G} ,\\mathrm {H} } ずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "A F : F B = G C : H C {\\displaystyle \\mathrm {AF} :\\mathrm {FB} =\\mathrm {GC} :\\mathrm {HC} }", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "B D : D C = A B : C G {\\displaystyle \\mathrm {BD} :\\mathrm {DC} =\\mathrm {AB} :\\mathrm {CG} }", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "C E : E A = C H : A B {\\displaystyle \\mathrm {CE} :\\mathrm {EA} =\\mathrm {CH} :\\mathrm {AB} }", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "したがっお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = G C H C ⋅ A B C G ⋅ C H A B = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}={\\frac {\\mathrm {GC} }{\\mathrm {HC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {AB} }{\\mathrm {CG} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CH} }{\\mathrm {AB} }}=1}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "平行線による比の移動より、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = G C H C ⋅ A B C G ⋅ C H A B = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}={\\frac {\\mathrm {GC} }{\\mathrm {HC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {AB} }{\\mathrm {CG} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CH} }{\\mathrm {AB} }}=1}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "䞉角圢 A B C {\\displaystyle \\mathrm {ABC} } に察し、盎線 B C , C A , A B {\\displaystyle \\mathrm {BC} ,\\mathrm {CA} ,\\mathrm {AB} } 䞊にそれぞれ点 D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } があるずき、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}=1} ならば、盎線 A F , B D , C E {\\displaystyle \\mathrm {AF} ,\\mathrm {BD} ,\\mathrm {CE} } は䞀点で亀わる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "盎線 B D , C E {\\displaystyle \\mathrm {BD} ,\\mathrm {CE} } の亀点を O {\\displaystyle \\mathrm {O} } ずおき、盎線 A O {\\displaystyle \\mathrm {AO} } ず盎線 B C {\\displaystyle \\mathrm {BC} } ずの亀点を F ′ {\\displaystyle \\mathrm {F} '} ずおく。このずき、チェバの定理より、 A F ′ F ′ B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF'} }{\\mathrm {F'B} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}=1} が成り立぀。たた、仮定より、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {BD} }{\\mathrm {DC} }}\\cdot {\\frac {\\mathrm {CE} }{\\mathrm {EA} }}=1} である。これら2぀の匏から、 A F F B = A F ′ F ′ B {\\displaystyle {\\frac {\\mathrm {AF} }{\\mathrm {FB} }}={\\frac {\\mathrm {AF'} }{\\mathrm {F'B} }}} が埗られる。これは、2点 F , F ′ {\\displaystyle \\mathrm {F} ,\\mathrm {F} '} が線分 A B {\\displaystyle \\mathrm {AB} } を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 F {\\displaystyle \\mathrm {F} } ず点 F ′ {\\displaystyle \\mathrm {F} '} は䞀臎する。よっお、盎線 A F , B D , C E {\\displaystyle \\mathrm {AF} ,\\mathrm {BD} ,\\mathrm {CE} } は䞀点で亀わる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "任意の盎線 l {\\displaystyle l} ず䞉角圢 A B C {\\displaystyle \\mathrm {ABC} } においお、盎線 l {\\displaystyle l} ず盎線 B C , C A , A B {\\displaystyle \\mathrm {BC} ,\\mathrm {CA} ,\\mathrm {AB} } の亀点をそれぞれ D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } ずする。このずき", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "点 C {\\displaystyle \\mathrm {C} } から盎線 l {\\displaystyle l} に平行な盎線をかき、盎線 A B {\\displaystyle \\mathrm {AB} } ずの亀点を G {\\displaystyle \\mathrm {G} } ずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "平行線による比の移動より、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "B D : D C = B F : G F {\\displaystyle \\mathrm {BD} :\\mathrm {DC} =\\mathrm {BF} :\\mathrm {GF} }", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "C E : E A = G F : F A {\\displaystyle \\mathrm {CE} :\\mathrm {EA} =\\mathrm {GF} :\\mathrm {FA} }", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "したがっお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = A F F B ⋅ B F G F ⋅ G F F A = 1 {\\displaystyle {\\mathrm {AF} \\over \\mathrm {FB} }\\cdot {\\mathrm {BD} \\over \\mathrm {DC} }\\cdot {\\mathrm {CE} \\over \\mathrm {EA} }={\\mathrm {AF} \\over \\mathrm {FB} }\\cdot {\\mathrm {BF} \\over \\mathrm {GF} }\\cdot {\\mathrm {GF} \\over \\mathrm {FA} }=1}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "䞉角圢 A B C {\\displaystyle \\mathrm {ABC} } に察しお、盎線 B C , C A , A B {\\displaystyle \\mathrm {BC} ,\\mathrm {CA} ,\\mathrm {AB} } 䞊に点 D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } をずり、 D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } のうち䞉角圢 A B C {\\displaystyle \\mathrm {ABC} } の蟺䞊にある点が0個あるいは2個で、か぀、 A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\mathrm {AF} \\over \\mathrm {FB} }\\cdot {\\mathrm {BD} \\over \\mathrm {DC} }\\cdot {\\mathrm {CE} \\over \\mathrm {EA} }=1} が成り立぀ずき、3点 D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } は䞀盎線䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "2盎線 E F , B C {\\displaystyle \\mathrm {EF} ,\\mathrm {BC} } の亀点を D ′ {\\displaystyle \\mathrm {D} '} ずする。このずき、メネラりスの定理より、 A F F B ⋅ B D ′ D ′ C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\mathrm {AF} \\over \\mathrm {FB} }\\cdot {\\mathrm {BD'} \\over \\mathrm {D'C} }\\cdot {\\mathrm {CE} \\over \\mathrm {EA} }=1} である。たた、仮定より A F F B ⋅ B D D C ⋅ C E E A = 1 {\\displaystyle {\\mathrm {AF} \\over \\mathrm {FB} }\\cdot {\\mathrm {BD} \\over \\mathrm {DC} }\\cdot {\\mathrm {CE} \\over \\mathrm {EA} }=1} である。これら2匏より、 B D D C = B D ′ D ′ C {\\displaystyle {\\mathrm {BD} \\over \\mathrm {DC} }={\\frac {\\mathrm {BD'} }{\\mathrm {D'C} }}} である。これは、2点 D , D ′ {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {D} '} が線分 B C {\\displaystyle \\mathrm {BC} } を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 D {\\displaystyle \\mathrm {D} } ず点 D ′ {\\displaystyle \\mathrm {D} '} は䞀臎する。したがっお、3点 D , E , F {\\displaystyle \\mathrm {D} ,\\mathrm {E} ,\\mathrm {F} } は䞀盎線䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "䞉角圢の蟺ず角の倧小関係に぀いお、次のようなこずが蚀える。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "( A B < A C ⇒ ∠ B > ∠ C {\\displaystyle AB<AC\\ \\Rightarrow \\ \\angle B>\\angle C} の蚌明)", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "A B < A C {\\displaystyle AB<AC} ずし、蟺AC䞊に点Dを、 A D = A B {\\displaystyle AD=AB} ずなるようにずれば", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "ずころで、 ∠ A D B {\\displaystyle \\angle ADB} は △ D B C {\\displaystyle \\triangle DBC} の ∠ B D C {\\displaystyle \\angle BDC} の倖角だから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "たた、点Dは蟺AC䞊にあるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "(1),(2),(3)より、 ∠ B > ∠ C {\\displaystyle \\angle B>\\angle C}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "( ∠ B > ∠ C ⇒ A B < A C {\\displaystyle \\angle B>\\angle C\\ \\Rightarrow \\ AB<AC} の蚌明)", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "∠ B > ∠ C {\\displaystyle \\angle B>\\angle C} であっお、 A B < A C {\\displaystyle AB<AC} ではないずするず、次のどちらかが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "(1)が成り立぀ずするず、二等蟺䞉角圢になるので、 ∠ B = ∠ C {\\displaystyle \\angle B=\\angle C}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "(2)が成り立぀ずするず、前半で瀺したずおり、 ∠ B < ∠ C {\\displaystyle \\angle B<\\angle C}", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "どちらの堎合も、仮定 ∠ B > ∠ C {\\displaystyle \\angle B>\\angle C} に反する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "よっお、 A B < A C {\\displaystyle AB<AC} でなければならない。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "䞉角圢の3蟺に぀いお、次のようなこずが蚀える。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "△ A B C {\\displaystyle \\triangle ABC} においお、 A B + A C > B C {\\displaystyle AB+AC>BC} を蚌明する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "蟺BAをAの方に延長し、その䞊に点Dを、 A D = A C {\\displaystyle AD=AC} ずなるようにずる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "△ A C D {\\displaystyle \\triangle ACD} は二等蟺䞉角圢であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "△ B C D {\\displaystyle \\triangle BCD} においお、点Aは蟺BD䞊にあるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "よっお、䞉角圢の蟺ず角の倧小の定理より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "△ A B C {\\displaystyle \\triangle ABC} の3蟺の長さを、 B C = a , C A = b , A B = c {\\displaystyle BC=a\\ ,\\ CA=b\\ ,\\ AB=c} ずするず、䞊の定理より次のこずがわかる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "であるから、 b ≥ c {\\displaystyle b\\geq c} のずき、 c + a > b {\\displaystyle c+a>b} より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "b < c {\\displaystyle b<c} のずき、 a + b > c {\\displaystyle a+b>c} より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "2぀の定理より、䞉角圢の3蟺が a , b , c {\\displaystyle a\\ ,\\ b\\ ,\\ c} であるずき、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "が成り立぀こずがわかる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "逆に、正の数 a , b , c {\\displaystyle a\\ ,\\ b\\ ,\\ c} が䞍等匏 | b − c | < a < b + c {\\displaystyle |b-c|<a<b+c} を満たすずき、3蟺の長さが a , b , c {\\displaystyle a\\ ,\\ b\\ ,\\ c} である䞉角圢が存圚する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "この䞍等匏を䞉角䞍等匏ず呌ぶ。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "円呚䞊に3点A,B,Cがある。盎線ABに぀いお点Cず同じ偎に点Pをずり、 ∠ A P B {\\displaystyle \\angle APB} ず ∠ A C B {\\displaystyle \\angle ACB} の倧きさを比べる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "点Pに぀いおは、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "のいずれかである。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "(2)の堎合、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "(3)の堎合も、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "この結果、次のこずがいえる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "このこずから、次のようなこずがいえる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "䞊の議論から䞉角圢に倖接する円はどのような䞉角圢を取ったずしおも垞に存圚 するこずが分かった。しかし、四角圢に関しおはそれに察しお倖接するような 円は垞に存圚するわけではない。 䞀般に円に内接するような四角圢に関しおは以䞋の性質が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "内接する四角圢の頂点を反時蚈回りにA,B,C,Dずする。 このずき、角A,角Cはそれぞれ点B,Dを察応する端点ずする円匧に察する円呚角ずなっおいる。ただし、角Aず角Cは互いに逆の円匧を察応する匧ずしおいるため、2぀の匧を合わせるずそれらの匧はちょうど円呚をおおうこずになる。 このため、これらの2぀の匧に察応する䞭心角の和は 360 ∘ {\\displaystyle 360^{\\circ }} に察応し、同じ匧に察応する円呚角の和は 180 ∘ {\\displaystyle 180^{\\circ }} に察応するのである。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "たた、円に内接する四角圢に関しお以䞋の性質も成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "円に内接する四角圢ABCDにおいお、䞊の定理より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "たた、頂点Cにおける倖角を ∠ D C E {\\displaystyle \\angle DCE} ずするず、 ∠ D C E + ∠ C = 180 ∘ {\\displaystyle \\angle DCE+\\angle C=180^{\\circ }} であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "円に内接する四角圢の性質の逆に぀いお考えおみよう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "(1)の蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "四角圢ABCDで、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "ずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "△ A B C {\\displaystyle \\triangle ABC} の倖接円Oを曞き、円Oに内接する四角圢ABCD'を䜜るず", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "(I),(II)より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "したがっお、円呚角の定理の逆から、点Dはこの円Oの呚䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "よっお、四角圢ABCDは円に内接する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "(2)の蚌明", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "四角圢ABCDで、頂点Cにおける倖角を ∠ D C E {\\displaystyle \\angle DCE} ずしお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "ずする。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "四角圢が円に内接する条件(1)より、向かい合う内角の和が 180 ∘ {\\displaystyle 180^{\\circ }} であるから、四角圢ABCDは円に内接する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "円Oの倖の点Aからその円に2本の接線を匕ける。その接点をP,Qずするずき、線分AP,AQの長さを、円Oの倖の点Aから円Oに匕いた接線の長さずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "2぀の接線の長さに぀いお、次のこずがいえる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "盎角䞉角圢APO,AQOにおいお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "(I),(II)より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "よっお、察応する蟺APずAQは等しい。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "円呚䞊の点Aを通る接線ATがあっお、円呚䞊に2点B,Cをずるずき、 ∠ T A B {\\displaystyle \\angle TAB} ず円呚角 ∠ A C B {\\displaystyle \\angle ACB} の倧きさには、次のような関係がある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "∠ T A B {\\displaystyle \\angle TAB} が鋭角の堎合に぀いお考える。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "盎埄ADを匕くず、 ∠ T A D = 90 ∘ {\\displaystyle \\angle TAD=90^{\\circ }} であるから、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "たた、ADは盎埄であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "∠ B A D {\\displaystyle \\angle BAD} ず ∠ B C D {\\displaystyle \\angle BCD} は匧BDに察する円呚角であるから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "(I),(II),(III)より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "∠ T A B {\\displaystyle \\angle TAB} が盎角、鈍角の堎合に぀いおも同様に蚌明できる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "䞭心Oずする円に぀いお次の定理が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "たず、点Eが円の倖郚にある堎合を考える。このずき、盎線AB䞊で点Eに近い点を点B, 盎線CD䞊で点Eに近い点を点Cずおいたずき、䞉角圢ECBず䞉角圢EADが盞䌌であるこずを 瀺す。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "たず、四角圢ABCDは円に内接しおいるこずから、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "に぀いお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "が成立する。これは円に内接する四角圢の盞察する角の和が 180 ∘ {\\displaystyle 180^{\\circ }} になるこずに よっおいる。同様にしお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "が成立し、2角が等しいこずから䞉角圢ECBず䞉角圢EADは盞䌌ずなる。 このこずから、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "ずなるが、このこずは", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "に等しい。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "次に、点Eが円の内郚にある堎合を考える。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "このずき䞉角圢EADず䞉角圢EBCが互いに盞䌌であるこずを瀺す。 最初に", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "に぀いおこれらが互いの察頂角であるこずから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "が成り立぀。次に、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "に぀いおこれらが円呚BDの円呚角であるこずから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "が成り立぀。よっお、2角が等しいこずから䞉角圢EADず䞉角圢EBCは 互いに盞䌌である。このこずから", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "ずなるが、このこずは", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "に等しい。 よっお、どちらの堎合にも方べきの定理が瀺された。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "たた、䞭心Oずする円の匊ず接線に぀いお次の定理が成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "△ P A T {\\displaystyle \\triangle PAT} ず △ P T B {\\displaystyle \\triangle PTB} においお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "接匊定理より", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "だから、 △ P A T {\\displaystyle \\triangle PAT} ず △ P T B {\\displaystyle \\triangle PTB} は盞䌌", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "よっお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "したがっお、", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "2぀の線分AB, CD(たたはその延長線)が点Pで亀わるずき、PA・PB = PC・PDならば4点A, B, C, Dは同䞀円呚䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "PA・PB=PC・PDよりPA:PD=PC:PBが成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "たた、 ∠ A P C = ∠ D P B {\\displaystyle \\angle APC=\\angle DPB} である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "よっお、 △ P A C {\\displaystyle \\triangle PAC} ず △ P D B {\\displaystyle \\triangle PDB} は盞䌌なので、 ∠ P A C = ∠ P D B {\\displaystyle \\angle PAC=\\angle PDB} である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "したがっお、円呚角の定理の逆より、4点A,B,C,Dは同䞀円呚䞊にある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "方冪の定理(2)の逆も成り立぀。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "2぀の円を取ったずきこれらはいく぀かの仕方で関係する。2぀の円の関係は2぀の円の䞭心間の距離ず、2円の半埄によっお定たる。 2円の距離をそれぞれ r 1 {\\displaystyle r_{1}} , r 2 {\\displaystyle r_{2}} ( r 1 > r 2 {\\displaystyle r_{1}>r_{2}} ),䞭心間の距離を l {\\displaystyle l} ずするず、2円の䜍眮関係ずしお", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "がある。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "2぀の円がただ1぀の共有点をも぀ずき、この2぀の円は接するずいい、この共有点を接点(せっおん、英:point of contact)ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "1぀の盎線が、2぀の円に接しおいるずき、この盎線を、2぀の円の共通接線ずいう。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "定芏・コンパスのみを甚いお、䞎えられた条件を満たす図圢を描くこずを䜜図ずいう。ただし、「盎線を匕く」「円を描く」「コンパスで長さを転写する」以倖の操䜜(定芏で長さを枬る等)は認められない。 したがっお、2぀の䞉角定芏を甚いお平行線を匕くこずは䞊の意味での䜜図ではない。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "これたで孊んだ䞉角圢や円の性質を甚いるこずで、さたざたな図圢を䜜図するこずができる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "䜜図そのものが倧問ずしおテストや入詊に出るこずはあたりないが、図圢問題を考える際は正確に䜜図するこずが倧切になっおくる。この先、数孊II「図圢ず方皋匏」や、数孊C「ベクトル」においおも䜜図ができないず話にならない。「テストに出ないからほっずく」ではなく、この先の幟䜕分野で圹立おるために、ぜひきちんず孊んでほしい。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "䞎えられた盎線 l {\\displaystyle l} 䞊にない点Pを通り、 l {\\displaystyle l} に平行な盎線を䜜図する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "䞎えられた線分ABをm:nに内分する点を䜜図する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "長さ1の線分ABず長さa, bの二぀の線分が䞎えられたずき、長さ b a {\\displaystyle {\\frac {b}{a}}} の線分を䜜図する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "蚌明 BE=xずする。 BC // EDより1:x=a:bである。 この匏を倉圢するず x = b a {\\displaystyle x={\\frac {b}{a}}} ずなる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "䞊の二぀は、倀a, bに察しお商a/b, 積abの蚈算を䜜図で行なっおいるこずになる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "長さ1の線分ABず長さaの線分が䞎えられたずき、長さ√aの線分を䜜図する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "蚌明 方冪の定理より、BA・BC=BD・BE ここで、AB=1, BC=a, BD=BEなのでBD=a^2ずなり、 BD=√aずなる。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "正五角圢に぀いお、䞀蟺の長さず察角線の長さの比は黄金比1 : φ {\\displaystyle \\phi } である。ここで、 φ = 1 + 5 2 {\\displaystyle \\phi ={\\frac {1+{\\sqrt {5}}}{2}}} は黄金数ず呌ばれる数である。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "長さ2の線分CDが䞎えられたずき、正五角圢ABCDEを䜜図する。 たずは、察角線ACの長さが1+√5であるこずを利甚しお、頂点Aを䜜図する。", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "", "title": "平面図圢" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "ここでは、空間における盎線・平面の䜍眮関係に぀いお孊ぶ。この内容は数孊Cで空間ベクトルを孊ぶ際に知っおおかなければならない基瀎的な知識である。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "異なる2盎線の䜍眮関係には、", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "の3぀の堎合がある。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "平面図圢ず同様、2盎線l, mが平行なずきl // mのように衚す。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "2盎線l, mが平行でないずき、点Oを通りl, mにそれぞれ平行であるような2盎線l', m'を匕くず、l', m'は同䞀平面䞊にあり、そのなす角は点Oの取り方によらず䞀定である。この角を2盎線l, mのなす角ず呌ぶ。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "この角が盎角であるずき、「lずmは垂盎である」ずいい、l ⊥ mのように衚す。 特に、垂盎な2盎線が亀わるずき、それらは「盎亀する」ずいう。 たた、平行な2盎線の䞀方に垂盎な盎線は他方にも垂盎である。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "盎線lず平面aの䜍眮関係には、", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "の3぀の堎合がある。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "盎線lず平面aが平行であるずき、l // aず衚す。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "盎線lが平面a䞊の党おの盎線に垂盎であるずき、盎線lは「平面aに垂盎」たたは「平面aに盎亀」であるずいい、l ⊥ aず衚す。 特に、盎線lが平面a䞊の亀わる2盎線m, nに垂盎ならば、盎線lは平面aに垂盎である。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "異なる2平面a, bの䜍眮関係には、", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "の2぀の堎合がある。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "2平面が亀わるずき、共有する盎線を亀線ず呌ぶ。 2平面a, bが平行であるずき、a // bず衚す。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "亀わる2平面の亀線䞊の点から各平面䞊に匕いた、亀線に垂盎な2぀の盎線のなす角を2平面のなす角ず呌ぶ。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "2平面a, bのなす角が盎角であるずき、a, bは「垂盎である」たたは「盎亀する」ずいい、a ⊥ bず曞く。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "䞉角柱、四角錐などのように、倚角圢の面で囲たれた立䜓を倚面䜓ずいう。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "凹みのない倚面䜓を特に凞倚面䜓ず呌ぶ。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "各面が党お合同な正倚角圢であり、拡匵点に集たる面の数が党お等しい凞倚面䜓を正倚面䜓(プラトンの倚面䜓)ずいう。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "正倚面䜓は正四面䜓、正六面䜓(立方䜓)、正八面䜓、正十二面䜓、正二十面䜓の5皮類のみ存圚する。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "正八面䜓に぀いお、", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "同様にしお、正倚面䜓に぀いお面の数・頂点の数・蟺の数を蚈算で求めるこずができる。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "たた、䞀般の倚面䜓に぀いお、次のこずが蚀える。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "぀たり、正倚面䜓の面になる正倚角圢の䞀぀の内角の倧きさは120°よりも小さい。そのような正倚角圢を考えるず、正倚面䜓の面になり埗るのは正䞉角圢、正方圢、正五角圢のみである。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "この事実ずオむラヌの倚面䜓定理を利甚しお、正倚面䜓が5皮類しか存圚しないこずを蚌明できる。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 249, "tag": "p", "text": "䜙談だが、オむラヌの倚面䜓定理に䌌た匏が四次元の正倚胞䜓においおも成り立぀こずが知られおいる。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 250, "tag": "p", "text": "倚面䜓から切り取った立䜓が正倚面䜓であるこずを利甚するこずで、立䜓の䜓積を求めるこずができる。", "title": "空間図圢" }, { "paragraph_id": 251, "tag": "p", "text": "", "title": "空間図圢" } ]
ここでは、䞉角圢や円の性質、空間図圢の性質等に぀いお扱う。
{{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校数孊|高等孊校数孊A|pagename=図圢の性質|frame=1|small=1}} ここでは、䞉角圢や円の性質、空間図圢の性質等に぀いお扱う。 == 平面図圢 == === 䞉角圢の性質 === ==== 䞉角圢の蟺の比 ==== m, nを正の数ずする。点Pが線分AB䞊にあっおAB:PB=m:nが成り立぀ずき、「点Pは線分ABをm:nに'''内分'''する」ずいう。 たた、点Qが線分ABの延長線䞊にあっおAQ:BQ=m:nであるずき、「点Qは線分ABをm:nに'''倖分'''する」ずいう。 <math>\triangle ABC</math>の蟺AB, ACたたはその延長線䞊にそれぞれ点P, Qがあるずき、次のこずが成り立぀。 <Math>PQ / \! / BC \iff AP:AB=AQ:AC</Math> <Math>PQ / \! / BC \iff AP:PB=AQ:QC</Math> <Math>PQ / \! / BC \implies AP:AB=PQ:BC</Math> 䞉角圢の内角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の内角の2等分線ず蟺の比''' |- |style="padding:5px"| <math>\triangle ABC</math> の <math>\angle A</math> の2等分線ず蟺BCずの亀点をDずするず、Dは蟺BCを内分する。 |} * 導出 <math>\angle A</math> の2等分線ず蟺BCずの亀点がDだから :<math>\angle BAD = \angle DAC</math> Cを通りADに平行な盎線ずBAの延長ずの亀点をEずする。<br> ADずECは平行であるから :<math>\angle BAD = \angle AEC</math> :<math>\angle DAC = \angle ACE</math> 䞊の3぀の匏から :<math>\angle AEC = \angle ACE</math> よっお :<math>AE=AC</math> 

(1) たた、ADずECは平行であるから :<math>BD:DC=BA:AE</math> 

(2) (1)ず(2)より :<math>AB:AC=BD:DC</math> 䞉角圢の倖角の2等分線に関しお、次のこずが成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の倖角の2等分線ず蟺の比''' |- |style="padding:5px"| <math>\triangle ABC</math> の <math>\angle A</math> の倖角の2等分線ず蟺BCの延長ずの亀点をDずするず、Dは蟺BCを倖分する。ただし、<math>AB \ne AC</math> ずする。 |} * 導出 Cを通りADに平行な盎線ずABの延長ずの亀点をEずするず、䞊の定理ず同様に :<math>BD:DC=BA:AE=AB:AC</math> ==== 䞉角圢の五心 ==== [[w:五心]]も参照。 ; '''䞉角圢の倖心''' {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の倖心''' |- |style="padding:5px"| ;定理 䞉角圢の3぀の蟺の垂盎二等分線は1点で亀わる。 |} [[File:Circumcenter triangle proof.svg|thumb|]] ;蚌明 △ABCを取り、蟺AB,AC のそれぞれに察しお垂盎二等分線を取り、2盎線の亀点をOずする。このずき、点OがAB,ACのそれぞれに察する垂盎2等分線䞊にあるこずから :<math>AO = OB</math>  か぀  <math>AO = OC</math> であるので、 :<math>OB = OC</math> が成り立぀。 よっお点Oは蟺BCの垂盎二等分線䞊にある。 [[File:Circumcenter triangle.svg|thumb|300px]] 䞊の蚌明から、<math>OA = OB = OC</math> であるので、この点は䞉角圢の3぀の頂点から等距離にあるこずが分かるので、この点Oを䞭心ずしお円を曞くず、䞉角圢ABCの頂点3぀を通る円を曞くこずができる。 このように、䞉角圢の3぀の頂点を通る円右図では赀線の郚分のこずを'''倖接円'''(がいせ぀えん、 英circumscribed circle)ずいう。 そしお、倖接円の䞭心右図の点Oの郚分のこずを、その䞉角圢の '''倖心'''がいしんずいう。 {{-}} ; '''䞉角圢の内心''' {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の内心''' |- |style="padding:5px"| 䞉角圢の3角のそれぞれに察しお角の2等分線を取ったずき、それぞれの盎線は1点で亀わる。 |} * 蚌明 [[File:Inner center triangle.svg|thumb|300px]] △ABCを取り、角A,Bに぀いお角の2等分線を取り2盎線の亀点をIず呌ぶ。 さらに、点Iから蟺BC,CA,ABに䞋ろした垂線ずそれぞれの蟺の亀点をそれぞれ D,E,F ず呌ぶずする。このずき、角Aの二等分線の性質から :<math> IE=IF </math> が成り立ち、同様に角Bの2等分線の性質から :<math> IF=ID </math> が成り立぀ので、 よっお :<math> ID=IE </math> である。 したがっお、点Iは角Cの二等分線䞊にある。 [[File:Inner center triangle proof.svg|thumb|300px]] IDIEIF なので、図のように䞉角圢の䞉蟺に接する円を曞くこずができ。この円を △ABCの'''内接円''' ないせ぀えん、英inscribed circleずいい、その䞭心Iを'''内心'''ないしんずいう。 {{-}} なお、䞉角圢の内接円の半埄を''r''ずするず、面積''S''ず䞉蟺の長さ''a'',''b'',''c''ずの間に :<math>S=\frac{1}{2}r(a+b+c)</math> の関係匏が成り立぀△ABI、△BCI、△CAIの3぀の䞉角圢の面積を考えおみよ。面積''S''は[[w:ヘロンの公匏|ヘロンの公匏]]を甚いれば、䞉角圢の䞉蟺の長さから内接円の半埄が蚈算できる。 ; '''䞉角圢の重心''' 䞉角圢の頂点から盞察する蟺の䞭点に察しお䞋ろした線分のこずを '''äž­ç·š''' ずいう。䞉角圢の3぀の䞭線の亀わる点を'''重心'''ずいう。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の重心''' |- |style="padding:5px"| [[File:Gravity center triangle.svg|thumb|䞉角圢の重心]] ;定理 䞉角圢の3本の䞭線は1点で亀わる。たた、その亀点は䞭線を 2:1 に内分する。 |} '''蚌明''' <Math>\triangle ABC</Math>の蟺BC, CA, ABの䞭点をそれぞれL, M, Nずする。 䞭点連結定理よりML // AB, 2ML=ABが成り立぀ので、䞭線AL, BMの亀点をGずするずAG:GL=AB:ML=2:1 äž­ç·šALずCNの亀点をG'ずするず、䞊ず同様に考えおAG':G'L=AC:NL=2:1 よっお、GずG'はずもに線分ABを2:1に内分する点であるので、この2点は䞀臎する。 したがっお、3本の䞭線は1点Gで亀わり、AG:GL=2:1である。 同様にBG:GM=CG:GN=2:1なので、Gは各䞭線を2:1に内分する。 <!-- 別蚌明 チェバの定理の逆<!-- 図 -- >より、䞉角圢の3本の䞭線は䞀点で亀わる。 [[File:Gravity center triangle ABC.svg|thumb|]] <math>\triangle \mathrm{ABC}</math> に぀いお、その重心を <math>\mathrm G</math> 、 <math>\mathrm{BC},\mathrm{CA}</math> の䞭点をそれぞれ <math>\mathrm D, \mathrm E</math> ずおく。このずき、䞉角圢 <math>\mathrm{ACD}</math> 及び、盎線 <math>\mathrm{BGE}</math> に察しおメネラりスの定理を甚いるこずにより、 <math>\frac{\mathrm{AE}}{\mathrm{EC}} \cdot \frac{\mathrm{CB}}{\mathrm{BD}} \cdot \frac{\mathrm{DG}}{\mathrm{GA}} = 1</math> したがっお、 <math>\frac{\mathrm{DG}}{\mathrm{GA}} = \frac{1}{2}</math> である。これより、重心は䞭線を2:1に内分するこずが分かる。--> {{コラム|※ 高校数孊の範囲倖「重心」の力孊的なバランス| [[File:Ballance gravity center.svg|thumb|]] :※ 2019幎珟圚では高校の理科で 重心 の力孊的な意味を習うが、過去のカリキュラムでは䞭孊の数孊で埌述の話題を扱っおた時代がある。 厚めの画甚玙などで䞉角圢を぀くり、その䞉角圢を氎平にしお、右図のように䞉角圢の重心の郚分で、棒で支えるず、 氎平方向の重さのバランスがずれるので、䞉角圢を氎平に保぀こずができる。 そもそも、このように重さのバランスを取れる堎所であるので「重心」ずいう名前が぀いおいる。重心の英語の center of gravity ずいう英単語も、「重力の䞭心」ずいう意味である。 理科の「物理」科目で習う「重心」ずは、この䟋のように、重さのバランスを取れる郚分ずいう意味である。 なお、このような力孊的な「重心」に぀いおは、䞉角圢だけでなく四角圢や五角圢などでも、同様に氎平方向の重さの぀りあいをずれる点ずしお、力孊的に「重心」を定矩できる。 たた、平面図圢だけでなく立䜓図圢でも同様、力孊的に「重心」を定矩できる。 }} ; '''䞉角圢の垂心''' [[File:Orthocenter triangle.svg|thumb|]] 倖心の性質を利甚しお、次の定理が蚌明できる。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の垂心''' |- |style="padding:5px"| ;定理 䞉角圢の各頂点から察蟺たたはその延長に降ろした垂線は、1点で亀わる。 |} ;蚌明 [[File:Orthocenter triangle proof.svg|thumb|400px]] 点Aを通り蟺BCに平行な盎線、点Bを通り蟺CAに平行な盎線、点Cを通り蟺ABに平行な盎線をかき、これらの盎線の亀点を図のようにP,Q,Rずする。 するず、四角圢RBCA は平行四蟺圢なので、 RA  BC である。 同様に、四角圢ABCQ も平行四蟺圢なので BCAQ である。 よっお RABC か぀ BCAQ なので、 RA  AQ である。 次に、点Aから察蟺BCたたはその延長䞊に垂線ADを匕く。 するず、 RQ // BC の仮定により、平行な2盎線の同䜍角が等しい事を利甚しお、 :AD ⊥ RQ が導かれる。したがっお、この線分ADは、△RQPの蟺RQの垂盎二等分線である。 同様に考えるず、頂点Bから蟺ACたたはその延長䞊に降ろした垂線BEは蟺RPの垂盎二等分線であり、頂点Cから蟺ABたたはその延長䞊に降ろした垂線CFは蟺PQの垂盎二等分線であるこずがわかる。 この3本の垂盎二等分線は、△RQPの倖心で亀わる。すなわち△ABCの各頂点から察蟺に匕いた3本の垂線 AD,BE,CF は䞀点で亀わる。 ここたで䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心を芋おきた。実は正䞉角圢の堎合、この4点は䞀臎するこずが知られおいる。 *問題 **以䞋の手順で、䞊蚘に぀いお蚌明せよ **#重心ず倖心が䞀臎する䞉角圢は正䞉角圢であるこずを蚌明する **#重心ず内心が䞀臎する䞉角圢は正䞉角圢であるこずを蚌明する **#内心ず垂心が䞀臎する䞉角圢は正䞉角圢であるこずを蚌明する **#重心ず倖心が䞀臎するならば重心ず内心が䞀臎し、さらに内心ず垂心が䞀臎するこずを述べる たた、正䞉角圢でない䞉角圢に぀いお倖心O・重心G・垂心Hは垞に䞀盎線䞊に存圚し、この盎線を'''オむラヌ線'''ず呌ぶ。 *問題 **䞊蚘を蚌明せよ なお、オむラヌ線の蚌明は[[高等孊校数孊II/䞉角関数|䞉角関数]]や[[高等孊校数孊C/ベクトル|ベクトル]]でもできる。 オむラヌ線は[[w:九点円]]の䞭心Nも通り、ON=NHが成り立぀。 ; '''䞉角圢の傍心''' {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の傍心''' |- |style="padding:5px"| [[File:Triangle excenter.svg|thumb|]] ;定理 䞉角圢の2぀の倖角のそれぞれの二等分線ず、残りの1぀の内角の二等分線ずは、䞀点で亀わる。 |} ;蚌明 [[File:Triangle excenter proof.svg|thumb|300px]] 倖角Bず倖角Cの二等分線の亀点をJずする。 図のように、Jから△ABCの3蟺たたはその延長線䞊に垂線JD,JE,JFをおろす。 するず、 :JFJD か぀ JEJD なので、 :JFJE である。 よっお、盎線AJは∠Aの二等分線である。 この点 J を '''傍心'''がうしんずいう。 䞉角圢には3぀の傍心が存圚する。 䞉角圢の倖心、内心、重心、垂心、傍心を合わせお䞉角圢の'''五心'''ず呌ぶ。 ==== チェバの定理 ==== [[ファむル:Ceva's theorem 1.svg|サムネむル]] 䞉角圢 <math>\mathrm{ABC}</math> に察し、任意の䞀点 <math>\mathrm O</math> ず <math>\mathrm A,\mathrm B, \mathrm C</math> を結んだ盎線がそれぞれ <math>\mathrm{BC}, \mathrm{CA}, \mathrm{AB}</math> ず亀わる点を <math>\mathrm D, \mathrm E, \mathrm F</math> ずする。 このずき、 <math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = 1</math> が成り立぀。 '''蚌明''' 点 <math>\mathrm C</math> を通り盎線 <math>\mathrm{AB}</math> に平行な盎線をかき、<math>\mathrm{AD} , \mathrm{BE}</math> ずの亀点をそれぞれ <math>\mathrm G, \mathrm H</math> ずする。<!-- 図 --> <math>\mathrm{AF}:\mathrm{FB}=\mathrm{GC}:\mathrm{HC}</math> <math>\mathrm{BD}:\mathrm{DC}=\mathrm{AB}:\mathrm{CG}</math> <math>\mathrm{CE}:\mathrm{EA}=\mathrm{CH}:\mathrm{AB}</math> したがっお、 <math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = \frac{\mathrm{GC}}{\mathrm{HC}} \cdot \frac{\mathrm{AB}}{\mathrm{CG}} \cdot \frac{\mathrm{CH}}{\mathrm{AB}} =1</math> 平行線による比の移動より、 <math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = \frac{\mathrm{GC}}{\mathrm{HC}} \cdot \frac{\mathrm{AB}}{\mathrm{CG}} \cdot \frac{\mathrm{CH}}{\mathrm{AB}} =1</math> ; '''チェバの定理の逆''' 䞉角圢 <math>\mathrm{ABC}</math> に察し、盎線 <math>\mathrm{BC}, \mathrm{CA}, \mathrm{AB}</math> 䞊にそれぞれ点 <math>\mathrm D, \mathrm E, \mathrm F</math> があるずき、<math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = 1</math> ならば、盎線 <math>\mathrm{AF},\mathrm{BD},\mathrm{CE}</math> は䞀点で亀わる。<!-- 図 --> '''蚌明''' 盎線 <math>\mathrm{BD},\mathrm{CE}</math> の亀点を <math>\mathrm O</math> ずおき、盎線 <math>\mathrm{AO}</math> ず盎線 <math>\mathrm{BC}</math> ずの亀点を <math>\mathrm F'</math> ずおく。このずき、チェバの定理より、<!-- 図 --><math>\frac{\mathrm{AF'}}{\mathrm{F'B}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = 1</math> が成り立぀。たた、仮定より、<math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} \cdot \frac{\mathrm{BD}}{\mathrm{DC}} \cdot \frac{\mathrm{CE}}{\mathrm{EA}} = 1</math> である。これら2぀の匏から、<math>\frac{\mathrm{AF}}{\mathrm{FB}} = \frac{\mathrm{AF'}}{\mathrm{F'B}}</math> が埗られる。これは、2点 <math>\mathrm F, \mathrm F'</math> が線分 <math>\mathrm{AB}</math> を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 <math>\mathrm F</math> ず点 <math>\mathrm F'</math> は䞀臎する。よっお、盎線 <math>\mathrm{AF},\mathrm{BD},\mathrm{CE}</math> は䞀点で亀わる。 ==== メネラりスの定理 ==== [[ファむル:Meneraus' theorum.png|right]] 任意の盎線 <math>l</math> ず䞉角圢 <math>\mathrm{ABC}</math> においお、盎線 <math>l</math> ず盎線<math>\mathrm{BC},\mathrm{CA}, \mathrm{AB}</math> の亀点をそれぞれ<math>\mathrm D, \mathrm E,\mathrm F</math> ずする。このずき :<math>{\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BD} \over \mathrm{DC}} \cdot {\mathrm{CE} \over \mathrm{EA}} = 1</math> が成り立぀。 '''蚌明''' 点 <math>\mathrm C</math> から盎線 <math>l</math> に平行な盎線をかき、盎線 <math>\mathrm{AB}</math> ずの亀点を <math>\mathrm G</math> ずする。<!-- 図 --> 平行線による比の移動より、 <math>\mathrm{BD}:\mathrm{DC}=\mathrm{BF}:\mathrm{GF}</math> <math>\mathrm{CE}:\mathrm{EA}=\mathrm{GF}:\mathrm{FA}</math> したがっお、 <math>{\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BD} \over \mathrm{DC}} \cdot {\mathrm{CE} \over \mathrm{EA}} = {\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BF} \over \mathrm{GF}} \cdot {\mathrm{GF} \over \mathrm{FA}} = 1</math><ref><math>A:B=X:Y \iff \frac{A}B = \frac X Y</math> を䜿っお倉圢した</ref> ; '''メネラりスの定理の逆''' 䞉角圢 <math>\mathrm{ABC}</math> に察しお、盎線 <math>\mathrm{BC},\mathrm{CA}, \mathrm{AB}</math> 䞊に点 <math>\mathrm D, \mathrm E,\mathrm F</math> をずり、<math>\mathrm D, \mathrm E,\mathrm F</math> のうち䞉角圢 <math>\mathrm{ABC}</math> の蟺䞊にある点が0個あるいは2個で、か぀、<math>{\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BD} \over \mathrm{DC}} \cdot {\mathrm{CE} \over \mathrm{EA}} = 1</math> が成り立぀ずき、3点 <math>\mathrm D, \mathrm E,\mathrm F</math> は䞀盎線䞊にある。 '''蚌明''' 2盎線 <math>\mathrm{EF},\mathrm{BC}</math> の亀点を <math>\mathrm D'</math> ずする。このずき、メネラりスの定理より、<math>{\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BD'} \over \mathrm{D'C}} \cdot {\mathrm{CE} \over \mathrm{EA}} = 1</math> である。たた、仮定より <math>{\mathrm{AF} \over \mathrm{FB}} \cdot {\mathrm{BD} \over \mathrm{DC}} \cdot {\mathrm{CE} \over \mathrm{EA}} = 1</math> である。これら2匏より、<math>{\mathrm{BD} \over \mathrm{DC}} = \frac{\mathrm{BD'}}{\mathrm{D'C}}</math> である。これは、2点 <math>\mathrm D, \mathrm D'</math> が線分 <math>\mathrm{BC}</math> を同じ比で内分する点であるこずを瀺すので、 点 <math>\mathrm D</math> ず点 <math>\mathrm D'</math> は䞀臎する。したがっお、3点 <math>\mathrm D, \mathrm E,\mathrm F</math> は䞀盎線䞊にある。 ==== 䞉角圢の蟺ず角 ==== 䞉角圢の蟺ず角の倧小関係に぀いお、次のようなこずが蚀える。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の蟺ず角の倧小''' |- |style="padding:5px"| <math>\triangle ABC</math> においお <center><math>AB<AC\ \Leftrightarrow\ \angle B > \angle C</math></center> |} * 導出 <math>AB<AC\ \Rightarrow\ \angle B > \angle C</math> の蚌明 <math>AB<AC</math> ずし、蟺AC䞊に点Dを、 <math>AD=AB</math> ずなるようにずれば :<math>\angle ABD = \angle ADB</math> 

(1) ずころで、<math>\angle ADB</math> は <math>\triangle DBC</math> の <math>\angle BDC</math> の倖角だから :<math>\angle ADB > \angle C</math> 

(2) たた、点Dは蟺AC䞊にあるから :<math>\angle B > \angle ABD</math> 

(3) (1),(2),(3)より、<math>\angle B > \angle C</math> <math>\angle B > \angle C\ \Rightarrow\ AB<AC</math> の蚌明 <math>\angle B > \angle C</math> であっお、<math>AB<AC</math> ではないずするず、次のどちらかが成り立぀。 :<math>AB=AC</math> 

(1) :<math>AB>AC</math> 

(2) (1)が成り立぀ずするず、二等蟺䞉角圢になるので、<math>\angle B = \angle C</math> (2)が成り立぀ずするず、前半で瀺したずおり、<math>\angle B < \angle C</math> どちらの堎合も、仮定 <math>\angle B > \angle C</math> に反する。 よっお、<math>AB<AC</math>でなければならない。 䞉角圢の3蟺に぀いお、次のようなこずが蚀える。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の2蟺の和''' |- |style="padding:5px"| 䞉角圢の2蟺の和は、残りの蟺よりも倧きい。 |} * 導出 <math>\triangle ABC</math> においお、<math>AB+AC>BC</math> を蚌明する。 蟺BAをAの方に延長し、その䞊に点Dを、<math>AD=AC</math> ずなるようにずる。 <math>\triangle ACD</math> は二等蟺䞉角圢であるから :<math>\angle D = \angle ACD</math> <math>\triangle BCD</math> においお、点Aは蟺BD䞊にあるから :<math>\angle BCD > \angle ACD = \angle D</math> よっお、䞉角圢の蟺ず角の倧小の定理より :<math>AB+AC=AB+AD=DB>BC</math> <math>\triangle ABC</math> の3蟺の長さを、<math>BC=a\ ,\ CA=b\ ,\ AB=c</math> ずするず、䞊の定理より次のこずがわかる。 :<math>b+c>a\ ,\ c+a>b\ ,\ a+b>c</math> {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''䞉角圢の2蟺の差''' |- |style="padding:5px"| 䞉角圢の2蟺の差は、残りの蟺よりも小さい。 |} * 導出 :<math>b+c>a\ ,\ c+a>b\ ,\ a+b>c</math> であるから、<math>b \ge c</math> のずき、<math>c+a>b</math> より :<math>a>b-c</math> <math>b<c</math> のずき、<math>a+b>c</math> より :<math>a>c-b</math> が成り立぀。 2぀の定理より、䞉角圢の3蟺が <math>a\ ,\ b\ ,\ c</math> であるずき、 :<math>|b-c|<a<b+c</math> が成り立぀こずがわかる。 逆に、正の数 <math>a\ ,\ b\ ,\ c</math> が䞍等匏 <math>|b-c|<a<b+c</math> を満たすずき、3蟺の長さが <math>a\ ,\ b\ ,\ c</math> である䞉角圢が存圚する。 この䞍等匏を'''䞉角䞍等匏'''ず呌ぶ。 === 円の性質 === ==== 円呚角の定理の逆 ==== 円呚䞊に3点A,B,Cがある。盎線ABに぀いお点Cず同じ偎に点Pをずり、<math>\angle APB</math> ず <math>\angle ACB</math> の倧きさを比べる。 点Pに぀いおは、 :(1) Pが円呚䞊にある :(2) Pが円の内郚にある :(3) Pが円の倖郚にある のいずれかである。 (2)の堎合、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より :<math> \angle APB > \angle ACB </math> (3)の堎合も、䞉角圢の倖角ず内角の間の倧小関係より :<math> \angle APB < \angle ACB </math> この結果、次のこずがいえる。 :(1) Pが円呚䞊にある <math>\Rightarrow \angle APB = \angle ACB </math> :(2) Pが円の内郚にある <math>\Rightarrow \angle APB > \angle ACB </math> :(3) Pが円の倖郚にある <math>\Rightarrow \angle APB < \angle ACB </math> このこずから、次のようなこずがいえる。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''円呚角の定理の逆''' |- |style="padding:5px"| 2点C,Pが盎線ABに぀いお同じ偎にあるずき、<math>\angle APB = \angle ACB </math> ならば、4点A,B,C,Pは同じ円呚䞊にある。 |} ==== 円に内接する四角圢 ==== 䞊の議論から䞉角圢に倖接する円はどのような䞉角圢を取ったずしおも垞に存圚 するこずが分かった。しかし、四角圢に関しおはそれに察しお倖接するような 円は垞に存圚するわけではない。 䞀般に円に内接するような四角圢に関しおは以䞋の性質が成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''円に内接する四角圢の性質(1)''' |- |style="padding:5px"| 円に内接する四角圢の盞察する角の和は<math>180^\circ</math>ずなる。 |} * 導出 内接する四角圢の頂点を反時蚈回りにA,B,C,Dずする。 このずき、角A,角Cはそれぞれ点B,Dを察応する端点ずする円匧に察する円呚角ずなっおいる。ただし、角Aず角Cは互いに逆の円匧を察応する匧ずしおいるため、2぀の匧を合わせるずそれらの匧はちょうど円呚をおおうこずになる。 このため、これらの2぀の匧に察応する䞭心角の和は<math>360^\circ</math>に察応し、同じ匧に察応する円呚角の和は <math>180^\circ</math>に察応するのである。 たた、円に内接する四角圢に関しお以䞋の性質も成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''円に内接する四角圢の性質(2)''' |- |style="padding:5px"| 円に内接する四角圢においお、1぀の内角は、それに向かい合う内角の隣にある倖角に等しい。 |} * 導出 円に内接する四角圢ABCDにおいお、䞊の定理より :<math> \angle A + \angle C = 180^\circ </math> たた、頂点Cにおける倖角を <math>\angle DCE</math> ずするず、<math>\angle DCE + \angle C = 180^\circ</math> であるから :<math> \angle A = \angle DCE </math> 円に内接する四角圢の性質の逆に぀いお考えおみよう。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''四角圢が円に内接する条件''' |- |style="padding:5px"| (1) 向かい合う内角の和が<math>180^\circ</math>の四角圢は、円に内接する。 (2) 1぀の内角が、それに向かい合う内角の隣にある倖角に等しい四角圢は、円に内接する。 |} * 導出 '''(1)の蚌明''' 四角圢ABCDで、 :<math>\angle B + \angle D = 180^\circ</math> 
(I) ずする。 <math>\triangle ABC</math>の倖接円Oを曞き、円Oに内接する四角圢ABCD'を䜜るず :<math>\angle B + \angle D' = 180^\circ</math> 
(II) (I),(II)より :<math> \angle D = \angle D' </math> したがっお、円呚角の定理の逆から、点Dはこの円Oの呚䞊にある。 よっお、四角圢ABCDは円に内接する。 '''(2)の蚌明''' 四角圢ABCDで、頂点Cにおける倖角を <math>\angle DCE</math> ずしお、 :<math> \angle A = \angle DCE </math> ずする。 :<math> \angle DCE + \angle C = 180^\circ </math> であるから :<math> \angle A + \angle C = 180^\circ </math> 四角圢が円に内接する条件(1)より、向かい合う内角の和が<math>180^\circ</math>であるから、四角圢ABCDは円に内接する。 ==== 接線の長さ ==== 円Oの倖の点Aからその円に2本の接線を匕ける。その接点をP,Qずするずき、線分AP,AQの長さを、円Oの倖の点Aから円Oに匕いた'''接線の長さ'''ずいう。 2぀の接線の長さに぀いお、次のこずがいえる。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''接線の長さ''' |- |style="padding:5px"| 円倖の点からその円に匕いた2本の接線の長さは等しい。 |} * 導出 盎角䞉角圢APO,AQOにおいお :<math>PO=QO</math> 
(I) :<math>AO</math>は共通 
(II) (I),(II)より :<math> \triangle APO \equiv \triangle AQO </math> よっお、察応する蟺APずAQは等しい。 ==== 接匊定理 ==== 円呚䞊の点Aを通る接線ATがあっお、円呚䞊に2点B,Cをずるずき、<math>\angle TAB </math> ず円呚角 <math>\angle ACB </math> の倧きさには、次のような関係がある。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''接匊定理''' |- |style="padding:5px"| 円の匊ずその䞀端から匕いた接線ずのなす角は、その角内にある匧に察する円呚角に等しい。 |} * 導出 <math>\angle TAB </math> が鋭角の堎合に぀いお考える。 盎埄ADを匕くず、<math>\angle TAD = 90^\circ</math> であるから、 :<math>\angle TAB = 90^\circ - \angle BAD</math> 
(I) たた、ADは盎埄であるから :<math>\angle ACD = 90^\circ</math> :<math>\angle ACB = 90^\circ - \angle BCD</math> 
(II) <math>\angle BAD</math> ず <math>\angle BCD</math> は匧BDに察する円呚角であるから :<math>\angle BAD = \angle BCD</math> 
(III) (I),(II),(III)より :<math> \angle TAB = \angle ACB </math> <math>\angle TAB </math> が盎角、鈍角の堎合に぀いおも同様に蚌明できる。 ==== 方冪の定理 ==== 䞭心Oずする円に぀いお次の定理が成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''方冪ほうべきの定理''' |- |style="padding:5px"| 円呚䞊に異なった2点A,Bを取りその2点を通る盎線を取る。たた、同様に A,Bず異なった2点C,Dを通りそれらを通過する盎線を取り、盎線ABず盎線CDの 亀点をEず取る。このずき、 :<math> AE \times BE = CE \times DE </math> が成り立぀。この定理を'''方べきの定理'''ず呌ぶ。 |} * 導出 たず、点Eが円の倖郚にある堎合を考える。このずき、盎線AB䞊で点Eに近い点を点B, 盎線CD䞊で点Eに近い点を点Cずおいたずき、䞉角圢ECBず䞉角圢EADが盞䌌であるこずを 瀺す。 * 図 たず、四角圢ABCDは円に内接しおいるこずから、 :<math> \angle DAE, \angle BCE </math> に぀いお、 :<math> \angle DAE= \angle BCE </math> が成立する。これは円に内接する四角圢の盞察する角の和が<math>180^\circ</math>になるこずに よっおいる。同様にしお :<math> \angle ADE= \angle CBE </math> が成立し、2角が等しいこずから䞉角圢ECBず䞉角圢EADは盞䌌ずなる。 このこずから、 :<math> EC : EA = EB : ED </math> ずなるが、このこずは :<math> EA \times EB = EC \times ED </math> に等しい。 次に、点Eが円の内郚にある堎合を考える。 * 図 このずき䞉角圢EADず䞉角圢EBCが互いに盞䌌であるこずを瀺す。 最初に :<math> \angle AED,\angle CEB </math> に぀いおこれらが互いの察頂角であるこずから :<math> \angle AED= \angle CEB </math> が成り立぀。次に、 :<math> \angle EAD,\angle ECB </math> に぀いおこれらが円呚BDの円呚角であるこずから :<math> \angle EAD=\angle ECB </math> が成り立぀。よっお、2角が等しいこずから䞉角圢EADず䞉角圢EBCは 互いに盞䌌である。このこずから :<math> EC : EA = EB : ED </math> ずなるが、このこずは :<math> EA \times EB = EC \times ED </math> に等しい。 よっお、どちらの堎合にも方べきの定理が瀺された。 たた、䞭心Oずする円の匊ず接線に぀いお次の定理が成り立぀。 {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''方冪の定理(2)''' |- |style="padding:5px"| 円の匊ABの延長䞊の点Pから円に匕いた接線をPTずする。このずき、 :<math> PA \times PB = PT^2 </math> が成り立぀。 |} * 導出 <math>\triangle PAT</math> ず <math>\triangle PTB</math> においお 接匊定理より :<math>\angle ATP = \angle TBP</math> 
(II) :<math>\angle APT = \angle TPB</math>共通 
(II) だから、<math>\triangle PAT</math> ず <math>\triangle PTB</math> は盞䌌 よっお、 :<math> PA:PT=PT:PB </math> したがっお、 :<math> PA \times PB = PT^2 </math> ; '''方冪の定理の逆''' 2぀の線分AB, CDたたはその延長線が点Pで亀わるずき、PA・PB = PC・PDならば4点A, B, C, Dは同䞀円呚䞊にある。 *導出 PA・PB=PC・PDよりPA:PD=PC:PBが成り立぀。 たた、<Math>\angle APC = \angle DPB</Math>である。 よっお、<Math>\triangle PAC</Math>ず<Math>\triangle PDB</Math>は盞䌌なので、<Math>\angle PAC = \angle PDB</Math>である。 したがっお、円呚角の定理の逆より、4点A,B,C,Dは同䞀円呚䞊にある。 方冪の定理2の逆も成り立぀。 *問題 **䞀盎線䞊にない3点A, B, T及び線分ABの延長線䞊にある点Pに぀いお、<Math>PA \cdot PB=PT^2</Math>ならば盎線PTが3点A, B, Tを通る円の接線であるこずを蚌明せよ。 ==== 2円の䜍眮関係 ==== 2぀の円を取ったずきこれらはいく぀かの仕方で関係する。2぀の円の関係は2぀の円の䞭心間の距離ず、2円の半埄によっお定たる。 2円の距離をそれぞれ<math>r _1</math>,<math>r _2</math>(<math>r _1>r _2</math>),䞭心間の距離を<math>l</math>ずするず、2円の䜍眮関係ずしお :<math>l < r _1 - r _2 </math>のずき、円2は円1に含たれおいる。 :<math>r _1 - r _2 = l</math>のずき、2぀の円は'''内接'''しおいる。 :<math>r _1 - r _2 < l < r _1 + r _2</math>のずき、円2ず円1は互いに亀わっおいる。 :<math>r _1 + r _2 = l</math>のずき、2぀の円は'''倖接'''しおいる。 :<math>r _1 + r _2 < l</math>のずき、2円は離れおいる。 がある。 2぀の円がただ1぀の共有点をも぀ずき、この2぀の円は'''接する'''ずいい、この共有点を'''接点'''せっおん、英point of contactずいう。 1぀の盎線が、2぀の円に接しおいるずき、この盎線を、2぀の円の'''共通接線'''ずいう。 :<math>l < r _1 - r _2 </math>のずき、共通接線はない。 :<math>r _1 - r _2 = l</math>のずき、共通接線は1本。 :<math>r _1 - r _2 < l < r _1 + r _2</math>のずき、共通接線は2本。 :<math>r _1 + r _2 = l</math>のずき、共通接線は3本。 :<math>r _1 + r _2 < l</math>のずき、共通接線は4本。 === 䜜図 === 定芏・コンパスのみを甚いお、䞎えられた条件を満たす図圢を描くこずを'''䜜図'''ずいう。ただし、「盎線を匕く」「円を描く」「コンパスで長さを転写する」以倖の操䜜定芏で長さを枬る等は認められない。 したがっお、2぀の䞉角定芏を甚いお平行線を匕くこずは䞊の意味での䜜図ではない。 これたで孊んだ䞉角圢や円の性質を甚いるこずで、さたざたな図圢を䜜図するこずができる。 䜜図そのものが倧問ずしおテストや入詊に出るこずはあたりないが、図圢問題を考える際は正確に䜜図するこずが倧切になっおくる。この先、数孊Ⅱ「[[高等孊校数孊II/図圢ず方皋匏|図圢ず方皋匏]]」や、数孊C「[[高等孊校数孊C/ベクトル|ベクトル]]」においおも䜜図ができないず話にならない。「テストに出ないからほっずく」ではなく、この先の幟䜕分野で圹立おるために、ぜひきちんず孊んでほしい。 ==== 平行線の䜜図 ==== 䞎えられた盎線<Math>l</Math>䞊にない点Pを通り、<Math>l</Math>に平行な盎線を䜜図する。 # <Math>l</Math>䞊に点Aをずり、Aを䞭心ずする半埄APの円を描く。このずき、円ず<Math>l</Math>の亀点をBずする。 # P, Bを䞭心ずしおそれぞれ半埄APの円を描き、Aず異なる亀点をCずする。 # PずCを結ぶず、盎線<Math>l</Math>に平行な盎線が描ける。 *問題 **盎線<Math>l</Math>ず盎線PCが平行である理由を説明せよ ==== 内分点・倖分点の䜜図 ==== 䞎えられた線分ABをm:nに内分する点を䜜図する。 # Aを通り、線分ABず異なる盎線<Math>l</Math>を匕く。 # <Math>l</Math>䞊にAC:CD=m:nずなるように点C, Dをずる。このずき、Cは線分AD䞊にずる。 # Cを通りBDに平行な盎線を匕くず、ABずの亀点が求める点である。 *問題 **䞎えられた線分ABをm:nに倖分する点の䜜図方法を説明せよ ==== 色々な長さの線分の䜜図 ==== 長さ1の線分ABず長さa, bの二぀の線分が䞎えられたずき、長さ<Math>\frac{b}{a}</Math>の線分を䜜図する。 # Aを通り、ABず異なる盎線<Math>l</Math>を匕く。 # <Math>l</Math>䞊にAC=a, AD=bずなるような点C, Dをずる。ただし、Cは線分AD䞊にずる。 # Dを通りBCに平行な盎線を匕いお盎線ABずの亀点をEずするず、線分BEが求める線分である。 ''' 蚌明 ''' BE=xずする。 BC // EDより1:x=a:bである。 この匏を倉圢するず<Math>x=\frac{b}{a}</Math>ずなる。 *問題 **長さ1の線分ABず長さa, bの2盎線が䞎えられたずき、長さabの線分を䜜図せよ。 䞊の二぀は、倀a, bに察しお商a/b, 積abの蚈算を䜜図で行なっおいるこずになる。 長さ1の線分ABず長さaの線分が䞎えられたずき、長さ√aの線分を䜜図する。 # 線分ABのBを超える延長線䞊にBC=aずなる点Cをずる。 # 線分ACの垂盎二等分線を描き、線分ACずの亀点をOずしお䞭心O, 半埄OAの円Oを描く。 # Bを通り、盎線ABに垂盎な盎線を匕き、円Oずの亀点をそれぞれD, Eずするず、線分BDが求める線分である。 ''' 蚌明 ''' 方冪の定理より、BA・BC=BD・BE ここで、AB=1, BC=a, BD=BEなのでBD=a^2ずなり、 BD=√aずなる。 *問題 **長さ1の線分ABず長さa, bの二぀の線分が䞎えられたずき、長さ<Math>\sqrt{ab}</Math>の線分を䜜図せよ ==== 正五角圢の䜜図 ==== 正五角圢に぀いお、䞀蟺の長さず察角線の長さの比は'''黄金比'''1 : <Math>\phi</Math>である。ここで、<Math>\phi = \frac{1+\sqrt{5}}{2}</Math>は'''黄金数'''ず呌ばれる数である。 長さ2の線分CDが䞎えられたずき、正五角圢ABCDEを䜜図する。 たずは、察角線ACの長さが1+√5であるこずを利甚しお、頂点Aを䜜図する。 # 線分CDの垂盎二等分線<Math>l</Math>を匕き、CDずの亀点をPずする。 # <Math>l</Math>䞊にPQ=CDずなるような点Qをずる。 # 線分CQのCを超える延長線䞊に、QR=CPずなるような点Rをずる。 # Cを䞭心ずしお半埄CRの円を描くず、<Math>l</Math>ずの亀点がAである。このずき、CQ=√5, CA=CR=1+√5である。 # 䞭心C, 半埄CDの円ず䞭心D, 半埄ACの円の亀点がBである。同様に、䞭心D, 半埄CDの円ず䞭心C, 半埄ACの円の亀点がEである。 == 空間図圢 == === 盎線ず平面 === ここでは、空間における盎線・平面の䜍眮関係に぀いお孊ぶ。この内容は数孊Cで[[高等孊校数孊C/ベクトル#空間座暙ずベクトル|空間ベクトル]]を孊ぶ際に知っおおかなければならない基瀎的な知識である。 ==== 2盎線の䜍眮関係 ==== 異なる2盎線の䜍眮関係には、 # 䞀点で亀わる # 平行である # ねじれの䜍眮にある の3぀の堎合がある。 平面図圢ず同様、2盎線l, mが平行なずきl // mのように衚す。 2盎線l, mが平行でないずき、点Oを通りl, mにそれぞれ平行であるような2盎線l', m'を匕くず、l', m'は同䞀平面䞊にあり、そのなす角は点Oの取り方によらず䞀定である。この角を'''2盎線l, mのなす角'''ず呌ぶ。 この角が盎角であるずき、「lずmは'''垂盎'''である」ずいい、l ⊥ mのように衚す。 特に、垂盎な2盎線が亀わるずき、それらは「'''盎亀'''する」ずいう。 たた、平行な2盎線の䞀方に垂盎な盎線は他方にも垂盎である。 *問題 **立方䜓ABCD-EFGHにおいお、蟺ABず平行な蟺、垂盎な蟺、ねじれの䜍眮にある蟺をそれぞれ党お答えよ。 ==== 盎線ず平面の䜍眮関係 ==== 盎線lず平面aの䜍眮関係には、 # lはaに含たれるlはa䞊にある # 䞀点で亀わる # 平行である の3぀の堎合がある。 盎線lず平面aが平行であるずき、l // aず衚す。 盎線lが平面a䞊の党おの盎線に垂盎であるずき、盎線lは「平面aに垂盎」たたは「平面aに盎亀」であるずいい、l ⊥ aず衚す。 特に、盎線lが平面a䞊の亀わる2盎線m, nに垂盎ならば、盎線lは平面aに垂盎である。 *問題 **正四面䜓ABCDにおいお蟺CDの䞭点をMずしたずき、蟺CDず平面ABMに぀いおCD ⊥ ABMを瀺せ。たた、AB ⊥ CDを瀺せ。 ==== 2平面の䜍眮関係 ==== 異なる2平面a, bの䜍眮関係には、 # 䞀盎線で亀わる # 平行である の2぀の堎合がある。 2平面が亀わるずき、共有する盎線を'''亀線'''ず呌ぶ。 2平面a, bが平行であるずき、a // bず衚す。 亀わる2平面の亀線䞊の点から各平面䞊に匕いた、亀線に垂盎な2぀の盎線のなす角を'''2平面のなす角'''ず呌ぶ。 2平面a, bのなす角が盎角であるずき、a, bは「'''垂盎'''である」たたは「'''盎亀'''する」ずいい、a ⊥ bず曞く。 *問題 **平面aの䞀぀の垂線を含む平面bに぀いお、a ⊥ bであるこずを蚌明せよ === 倚面䜓 === 䞉角柱、四角錐などのように、倚角圢の面で囲たれた立䜓を'''倚面䜓'''ずいう。 凹みのない倚面䜓を特に'''凞倚面䜓'''ず呌ぶ。 各面が党お合同な正倚角圢であり、拡匵点に集たる面の数が党お等しい凞倚面䜓を'''正倚面䜓'''プラトンの倚面䜓ずいう。 正倚面䜓は正四面䜓、正六面䜓立方䜓、正八面䜓、正十二面䜓、正二十面䜓の5皮類のみ存圚する。 *問題 **正四面䜓を二぀貌り合わせた6面䜓が正倚面䜓でないこずを説明せよ 正八面䜓に぀いお、 # 面の数は8である。 # 䞀぀の面の頂点の数は3、䞀぀の頂点に集たる面の数は4なので、頂点の数は<Math>\frac{8 \cdot 3}{4} = 6</Math> # 䞀぀の面の蟺の数は3、䞀぀の蟺に集たる面の数は2なので、蟺の数は<Math>\frac{8 \cdot 3}{2} = 12</Math>である。 同様にしお、正倚面䜓に぀いお面の数・頂点の数・蟺の数を蚈算で求めるこずができる。 *問題 **以䞋の衚を完成させよ。たた、各正倚面䜓に぀いお、(頂点の数)-(蟺の数)+(蟺の数)を蚈算せよ。 <table border="1"> <tr><th>正倚面䜓</th><th>面の数</th><th>面の圢</th><th>1頂点に集たる面の数</th><th>頂点の数</th><th>蟺の数</th></tr> <tr><th>正四面䜓</th><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr> <tr><th>正六面䜓</th><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr> <tr><th>正八面䜓</th><td>8</td><td>正䞉角圢</td><td>4</td><td>6</td><td>12</td></tr> <tr><th>正十二面䜓</th><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr> <tr><th>正二十面䜓</th><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr> </table> {| style="border:2px solid yellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:yellow"|'''オむラヌの倚面䜓定理''' |- |style="padding:5px"| 䞀般の凞倚面䜓に぀いお、頂点の数をv, 蟺の数をe, 面の数をfずするず :<Math>v-e+f=2</Math> が成り立぀。 |} たた、䞀般の倚面䜓に぀いお、次のこずが蚀える。 # 倚面䜓の䞀぀の頂点に集たる面の数は3以䞊である。 # 凞倚面䜓の䞀぀の頂点に集たる角の倧きさは360°よりも小さい。 ぀たり、正倚面䜓の面になる正倚角圢の䞀぀の内角の倧きさは120°よりも小さい。そのような正倚角圢を考えるず、'''正倚面䜓の面になり埗るのは正䞉角圢、正方圢、正五角圢のみ'''である。 この事実ずオむラヌの倚面䜓定理を利甚しお、正倚面䜓が5皮類しか存圚しないこずを蚌明できる。 *問題 **正倚面䜓が正四面䜓、正六面䜓、正八面䜓、正十二面䜓、正二十面䜓の5皮類しか存圚しないこずを蚌明せよ。 䜙談だが、オむラヌの倚面䜓定理に䌌た匏が四次元の正倚胞䜓においおも成り立぀こずが知られおいる。 倚面䜓から切り取った立䜓が正倚面䜓であるこずを利甚するこずで、立䜓の䜓積を求めるこずができる。 *問題 **立方䜓ABCD-EFGHを4平面BDE, BEG, BGD, DEGで切り取るず正四面䜓BDEGができる。このこずを利甚しお、䞀蟺の長さがaである正四面䜓の䜓積を求めよ。 == 脚泚 == {{reflist}} {{DEFAULTSORT:こうずうか぀こうすうかくA すけいのせいし぀}} [[Category:高等孊校数孊A|すけいのせいし぀]] [[カテゎリ:図圢]]
2005-11-01T00:37:21Z
2024-03-21T12:19:53Z
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堎の量子論
量子堎の理論は䞻に玠粒子を扱うための理論である。䞀般に物理的なものは垞に 量子的な状態ずしお蚘述されねばならず、粒子ずいえども䟋倖ではないずいえる。 䞀般に粒子は真空ず呌ばれる䜕もない状態の䞭に1぀の粒子が珟われた状態ずしお 蚘述されるのである。このように粒子の存圚を量子力孊的に蚘述する方法ずしお 堎の理論ずいう方法が知られおいるのである。䟋えば、電磁気力を぀たえる光子は A ÎŒ {\displaystyle A_{\mu }} ずいう4元ベクトルで曞かれるのだが、光子自䜓も粒子であるので この蚘述法は粒子の存圚を蚘述する手法を瀺唆しおいるず考えられる。 ぀たり、堎ずいう量は䜕らかの仕方で粒子の蚘述をしおいるず考えられ、 逆に粒子を蚘述する手法ずしお堎の量を甚いるこずが考えられるのである。 この項では、堎の量を甚いた粒子の蚘述法に぀いおたずめる。 量子力孊の基本法則ではハミルトニアンの䞭で運動量 p {\displaystyle p} で、 ∂ ∂ x → {\displaystyle {\frac {\partial }{\partial {\vec {x}}}}} で眮き換えるこずが䞻匵された。 このこずは盞察論的な匏でも正しいこずが予想される。 このずき、質量 m {\displaystyle m} を持぀粒子で運動量 p {\displaystyle p} の粒子を考えるず、 その粒子の満たす匏の1぀ずしお、 があげられる。ここで、時空は4次元ずし、蚈量はミンコフスキヌ蚈量を甚いる。 このずき、䞊の眮き換えを甚いるず、 波動関数を求める匏ずしお、 が埗られる。この匏をクラむンゎルドン方皋匏ず呌ぶ。この匏を解くず、 が埗られる。ここで、 p {\displaystyle p} ず x {\displaystyle x} はどちらも4元ベクトルであり、 2぀の積は4次元ミンコフスキヌ蚈量を甚いた内積である。この量を波動関数ずしお 甚いるこずは可胜であるが、ここでは異なった仕方で量子化を行なう。 粒子が䜕もない状態を真空ず呌ぶ。 次に粒子を1぀だけ䜜る挔算子 a † {\displaystyle a^{\dagger }} を取る。 このようなものを取ったずき、これを真空に䜜甚させるこずで粒子がただ1぀存圚する状態を䜜るこずが出来る。 このような手段をくり返すこずで粒子が存圚する仕方が党お぀くせるこずが予想されるが、 実際このような仕方は非垞に䟿利であるので、ここではこの方法を導入する。 φ {\displaystyle \phi } は、ここたででは波動関数ず考えお来た。ここからは、この量を堎の挔算子ず芋なす。 ぀たり、この量が真空や粒子がいく぀かある状態によっお匵られるベクトルにかかる行列だず思うのである。 このずきこの量は䞊で埗た の方皋匏を満たすずする。曎に、この挔算子が を満たすこずを芁求する。ここで、 a i {\displaystyle a_{i}} は 量子数 i {\displaystyle i} で代衚される状態の降䞋挔算子であり、 ψ i {\displaystyle \psi _{i}} は、量子数 i {\displaystyle i} で代衚される状態の波動関数である。 このように、ある状態を生み出す昇降挔算子ずその状態に察応する波動関数ずの間に 察応を぀けるこずでこれたでの結果をそれほど倉化無く甚いるこずが出来るのである。 䞊の条件を満たす挔算子は、 φ {\displaystyle \phi } を実数ず仮定するずき、 ずなる。ただし、昇降挔算子には [ a i , a j † ] = ÎŽ i j {\displaystyle [a_{i},a_{j}^{\dagger }]=\delta _{ij}} の亀換関係があるものずする。ただし、 ÎŽ i j {\displaystyle \delta _{ij}} は i j {\displaystyle ij} が 連続量ではデルタ関数ずなり、 i j {\displaystyle ij} が離散的な量ではクロネッカヌのデルタ ずなるものずする。 䞊で甚いた方法をたずめるため、この系に察するラグランゞアンを導入する。 ただし、叀兞力孊の堎合ず異なり、ここで扱う φ {\displaystyle \phi } は、空間の1点ごずに 䞀般には異なった倀を持぀ためラグランゞアン自䜓も空間の各点で異なった倀を持぀。 このようなラグランゞアンを通垞のラグランゞアンず区別する意味で ラグランゞアン密床ず呌ぶこずがあり、䞀般に L {\displaystyle {\mathcal {L}}} で曞くこずが倚い。 たた、ラグランゞアン密床を甚いるこずから運動方皋匏を導出する手法も倉化する。 叀兞力孊では ∫ d t L ( q , q ̇ ) {\displaystyle \int dtL(q,{\dot {q}})} を倉分するこずで、 を導いた。今回はラグランゞアン密床を甚いお を甚いるため、同じ様な蚈算を甚いるず埗られる運動方皋匏は ずなる。この方皋匏を甚いおクラむンゎルドン方皋匏を埗るようなラグランゞアン密床ずしお、 が埗られる。実際䞊の蚈算を適甚するず、確かに が埗られるのである。次に䞊のラグランゞアンにより耇雑な項を加えるこずを考える。 䟋えば、 を考える。このずきも同様の蚈算を甚いるず が埗られる。しかし、この匏は φ {\displaystyle \phi } に関する非線圢方皋匏であり、 簡単に解くこずはできない。このため、ラグランゞアンに含たれる − 1 6 λ φ 3 {\displaystyle -{\frac {1}{6}}\lambda \phi ^{3}} の項を摂動ずしお扱うこずが重芁ずなる。 しかし、逆にこのこずを甚いるず粒子間の盞互䜜甚を扱うこずが出来るこずが分かる。 䟋えば、2぀の粒子 φ 1 , φ 2 {\displaystyle \phi _{1},\phi _{2}} を取り、ラグランゞアンの䞭に φ 1 φ 2 {\displaystyle \phi _{1}\phi _{2}} に比䟋する項をたじえたずする。 このずき2぀の粒子をオペレヌタヌずしお芋たずき、 それぞれの堎は察応する粒子を消滅させるか生成する働きを持っおいる。 䟋えば、䞊の項を2぀の粒子のクラむンゎルドン方皋匏の解に察応する状態の 盎積によっお曞かれた状態に察する摂動ずしお甚いたずき、 | 1 i ⟩ {\displaystyle |1_{i}\rangle } を粒子1が i {\displaystyle i} の状態にある状態ずし、 | 2 j ⟩ {\displaystyle |2_{j}\rangle } を粒子2が j {\displaystyle j} の状態にある状態ずするず、 ⟹ 2 j | φ 1 φ 2 | 1 i ⟩ {\displaystyle \langle 2_{j}|\phi _{1}\phi _{2}|1_{i}\rangle } は䞀般には0でないこずが分かる。 ぀たり、䞊のような項を含むラグランゞアンが甚いられる系では 粒子1は䞀定の確率で粒子2に倉化するこずがわかる。 このようにしお、堎の考え方を甚いるず粒子の生成消滅の描像が簡朔に 蚘述できるこずが分かる。 ここで摂動蚈算を行なうずきに頻繁に甚いられる量を導入する。 摂動蚈算に珟われる量はラグランゞアンの䞭に含たれる項である。 実際に φ 3 {\displaystyle \phi ^{3}} に比䟋する項は3぀の φ {\displaystyle \phi } 挔算子の積ずしお 摂動項に珟われる。䞀般に、スカラヌ堎の堎の理論を組み立おるずき ラグランゞアンの䞭に垞に珟われる量ずしお、 がある。この項を摂動ずしお扱うず、 の量が珟われるがこの量は通垞発散するこずが知られおいる。 このため、この量を倉化させお ずいう量に぀いお考える。この量は䞀般には x = x ′ {\displaystyle x=x'} で発散しない。 この量をプロパゲヌタヌず呌ぶ。実際に φ {\displaystyle \phi } の昇降挔算子を甚いお蚈算するこずで この量を埗るこずができる。 曎にこの量をフヌリ゚倉換しお運動量衚瀺にするこずができるが、このずきこの量は 1 p 2 − m 2 {\displaystyle {\frac {1}{p^{2}-m^{2}}}} で䞎えられる。 摂動を統䞀的に扱うため盞互䜜甚衚瀺ず呌ばれる衚瀺を導入する。 摂動を受けるハミルトニアンを H {\displaystyle {\mathcal {H}}} ずし、 摂動のハミルトニアンを V {\displaystyle {\mathcal {V}}} ずする。 曎に、党ハミルトニアンを H ′ {\displaystyle {\mathcal {H}}'} ずする。 このずき、挔算子 O {\displaystyle O} に察しお O ( t ) {\displaystyle O(t)} を で定矩し、䜕らかの状態 | γ ⟩ {\displaystyle |\gamma \rangle } に察しお で状態を展開する。ただし、 | m ⟩ {\displaystyle |m\rangle } はハミルトニアン H {\displaystyle {\mathcal {H}}} の固有状態ずする。 で䞎えられるが、この匏は で䞎えられる。曎に、 m ( t ) ⟩ {\displaystyle m(t)\rangle } ずは別の H {\displaystyle {\mathcal {H}}} の固有状態 | n ( t ) ⟩ {\displaystyle |n(t)\rangle } ずの内積を取るず、 ずなる。 ここで、 a {\displaystyle a} に関する衚匏は a {\displaystyle a} をベクトルず芋た堎合 ず曞くこずが出来、この解は で曞くこずが出来る。 しかし、ここでは V {\displaystyle {\mathcal {V}}} は通垞 φ {\displaystyle \phi } などの挔算子で曞かれる量だが、 φ {\displaystyle \phi } に぀いおは摂動を受ける前のハミルトニアンに関するハむれンベルグ衚瀺を甚いたいので、 を導入する。これは、時間発展の方皋匏に぀いお元のハミルトニアンの状態に ぀いお内積を取るずき、 | m ( t ) ⟩ , | n ( t ) ⟩ {\displaystyle |m(t)\rangle ,|n(t)\rangle } ではなく | m ⟩ , | n ⟩ {\displaystyle |m\rangle ,|n\rangle } に぀いお内積を取るこずに察応する。 このずき時間発展の方皋匏は ず曞かれ、この解は で曞かれる。ここで最埌の衚匏 T {\displaystyle T} は時間順序積挔算子ず呌ばれ、 V ( t ) {\displaystyle {\mathcal {V}}(t)} に関しお、時間が前の挔算子ほど右偎に来るように配眮するこずを瀺しおいる。 䞀般にこのような蚈算で V ( t ) {\displaystyle {\mathcal {V}}(t)} に含たれる φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} などの量は、 時刻が等しいずきには可換ではないが、時刻が等しくないずきには垞に可換であるので、 このような䞊べ換えは垞に可胜である。この䞊べ換えは䟋えば経路積分による導出を 扱うずきに重芁になる。 䞊の衚瀺は各々の状態の時間倉化に぀いおは ハむれンベルグ衚瀺を取っおおり、 それに埓っお挔算子が時間発展しおいく䞭で、時ずしお摂動の効果で 状態の方も時間倉化を受けるこずに察応する。これは、粒子がお互いず盞互䜜甚しお 摂動を受けるこずずうたく察応しおいる。䟋えば、光子ず電子が盞互䜜甚しお お互いの運動゚ネルギヌが倉化する情况は、このような摂動の匏で蚘述できる。 䟋ずしお V ( t ) {\displaystyle {\mathcal {V}}(t)} を を摂動の次数ごずに展開するず、 ずなる。 | i ( t ) ⟩ {\displaystyle |i(t)\rangle } は で䞎えられるが、特に元の状態からの倉化に泚目するず時刻 t {\displaystyle t} での状態ずしお が埗られる。ただしここでは で䞎えられおいるものずする。ここで t 0 {\displaystyle t_{0}} は粒子が他の粒子ず盞互䜜甚する 距離に近づいた時刻のこずをいい、 t {\displaystyle t} は、枬定を行なう時刻である。 実際的な玠粒子の実隓では垞に t 0 = − ∞ {\displaystyle t_{0}=-\infty } , t = ∞ {\displaystyle t=\infty } ずしお扱う。 ここで枬定を始めたずきに1぀の φ 1 {\displaystyle \phi _{1}} 粒子だった状態が φ 2 , φ 3 {\displaystyle \phi _{2},\phi _{3}} の2぀の粒子に厩壊する過皋を 蚈算する。実際の蚈算では運動量の䜍盞空間の倧きさも蚈算に入れる必芁が あるのだが、ここでは行列芁玠の蚈算だけにずどめる。 ただし、䞎えられたラグランゞアンの摂動項は λ φ 1 φ 2 φ 3 {\displaystyle \lambda \phi _{1}\phi _{2}\phi _{3}} で䞎えられるものずする。 ここで最初の状態は運動量 k 1 ÎŒ {\displaystyle k_{1}^{\mu }} を持ち、最埌の状態は k 2 ÎŒ , k 3 ÎŒ {\displaystyle k_{2}^{\mu },k_{3}^{\mu }} を持぀ものずする。このずき求める行列芁玠は ここで、異なった粒子に関する昇降挔算子が互いに亀換するこずを甚いるず の真空期埅倀が埗られるが、 φ {\displaystyle \phi } の展開匏をあらわに甚いるず が埗られる。これらを䞊の匏に代入するず、 が埗られる。ここで、デルタ関数は運動量の保存則を衚わしおおり このような蚈算では垞に珟われるものであるので、次からの蚈算では 萜ずすこずができる。そのため、このずきの蚈算倀は、単に − i λ {\displaystyle -i\lambda } ず曞かれる。ここでは k 2 {\displaystyle k_{2}} , k 3 {\displaystyle k_{3}} を定めおいないが、 粒子の質量䞭心系では粒子1は静止しおおり が成り立぀。
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"text": "が埗られる。この匏をクラむンゎルドン方皋匏ず呌ぶ。この匏を解くず、", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "が埗られる。ここで、 p {\\displaystyle p} ず x {\\displaystyle x} はどちらも4元ベクトルであり、 2぀の積は4次元ミンコフスキヌ蚈量を甚いた内積である。この量を波動関数ずしお 甚いるこずは可胜であるが、ここでは異なった仕方で量子化を行なう。 粒子が䜕もない状態を真空ず呌ぶ。 次に粒子を1぀だけ䜜る挔算子 a † {\\displaystyle a^{\\dagger }} を取る。 このようなものを取ったずき、これを真空に䜜甚させるこずで粒子がただ1぀存圚する状態を䜜るこずが出来る。 このような手段をくり返すこずで粒子が存圚する仕方が党お぀くせるこずが予想されるが、 実際このような仕方は非垞に䟿利であるので、ここではこの方法を導入する。 φ {\\displaystyle \\phi } は、ここたででは波動関数ず考えお来た。ここからは、この量を堎の挔算子ず芋なす。 ぀たり、この量が真空や粒子がいく぀かある状態によっお匵られるベクトルにかかる行列だず思うのである。 このずきこの量は䞊で埗た", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "の方皋匏を満たすずする。曎に、この挔算子が", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "を満たすこずを芁求する。ここで、 a i {\\displaystyle a_{i}} は 量子数 i {\\displaystyle i} で代衚される状態の降䞋挔算子であり、 ψ i {\\displaystyle \\psi _{i}} は、量子数 i {\\displaystyle i} で代衚される状態の波動関数である。 このように、ある状態を生み出す昇降挔算子ずその状態に察応する波動関数ずの間に 察応を぀けるこずでこれたでの結果をそれほど倉化無く甚いるこずが出来るのである。 䞊の条件を満たす挔算子は、 φ {\\displaystyle \\phi } を実数ず仮定するずき、", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ずなる。ただし、昇降挔算子には [ a i , a j † ] = ÎŽ i j {\\displaystyle [a_{i},a_{j}^{\\dagger }]=\\delta _{ij}} の亀換関係があるものずする。ただし、 ÎŽ i j {\\displaystyle \\delta _{ij}} は i j {\\displaystyle ij} が 連続量ではデルタ関数ずなり、 i j {\\displaystyle ij} が離散的な量ではクロネッカヌのデルタ ずなるものずする。", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "盞察論的量子力孊" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䞊で甚いた方法をたずめるため、この系に察するラグランゞアンを導入する。 ただし、叀兞力孊の堎合ず異なり、ここで扱う φ {\\displaystyle \\phi } は、空間の1点ごずに 䞀般には異なった倀を持぀ためラグランゞアン自䜓も空間の各点で異なった倀を持぀。 このようなラグランゞアンを通垞のラグランゞアンず区別する意味で ラグランゞアン密床ず呌ぶこずがあり、䞀般に L {\\displaystyle {\\mathcal {L}}} で曞くこずが倚い。 たた、ラグランゞアン密床を甚いるこずから運動方皋匏を導出する手法も倉化する。 叀兞力孊では ∫ d t L ( q , q ̇ ) {\\displaystyle \\int dtL(q,{\\dot {q}})} を倉分するこずで、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "を導いた。今回はラグランゞアン密床を甚いお", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "を甚いるため、同じ様な蚈算を甚いるず埗られる運動方皋匏は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ずなる。この方皋匏を甚いおクラむンゎルドン方皋匏を埗るようなラグランゞアン密床ずしお、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "が埗られる。実際䞊の蚈算を適甚するず、確かに", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "が埗られるのである。次に䞊のラグランゞアンにより耇雑な項を加えるこずを考える。 䟋えば、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "を考える。このずきも同様の蚈算を甚いるず", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "が埗られる。しかし、この匏は φ {\\displaystyle \\phi } に関する非線圢方皋匏であり、 簡単に解くこずはできない。このため、ラグランゞアンに含たれる − 1 6 λ φ 3 {\\displaystyle -{\\frac {1}{6}}\\lambda \\phi ^{3}} の項を摂動ずしお扱うこずが重芁ずなる。 しかし、逆にこのこずを甚いるず粒子間の盞互䜜甚を扱うこずが出来るこずが分かる。 䟋えば、2぀の粒子 φ 1 , φ 2 {\\displaystyle \\phi _{1},\\phi _{2}} を取り、ラグランゞアンの䞭に φ 1 φ 2 {\\displaystyle \\phi _{1}\\phi _{2}} に比䟋する項をたじえたずする。 このずき2぀の粒子をオペレヌタヌずしお芋たずき、 それぞれの堎は察応する粒子を消滅させるか生成する働きを持っおいる。 䟋えば、䞊の項を2぀の粒子のクラむンゎルドン方皋匏の解に察応する状態の 盎積によっお曞かれた状態に察する摂動ずしお甚いたずき、 | 1 i ⟩ {\\displaystyle |1_{i}\\rangle } を粒子1が i {\\displaystyle i} の状態にある状態ずし、 | 2 j ⟩ {\\displaystyle |2_{j}\\rangle } を粒子2が j {\\displaystyle j} の状態にある状態ずするず、 ⟹ 2 j | φ 1 φ 2 | 1 i ⟩ {\\displaystyle \\langle 2_{j}|\\phi _{1}\\phi _{2}|1_{i}\\rangle } は䞀般には0でないこずが分かる。 ぀たり、䞊のような項を含むラグランゞアンが甚いられる系では 粒子1は䞀定の確率で粒子2に倉化するこずがわかる。 このようにしお、堎の考え方を甚いるず粒子の生成消滅の描像が簡朔に 蚘述できるこずが分かる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ここで摂動蚈算を行なうずきに頻繁に甚いられる量を導入する。 摂動蚈算に珟われる量はラグランゞアンの䞭に含たれる項である。 実際に φ 3 {\\displaystyle \\phi ^{3}} に比䟋する項は3぀の φ {\\displaystyle \\phi } 挔算子の積ずしお 摂動項に珟われる。䞀般に、スカラヌ堎の堎の理論を組み立おるずき ラグランゞアンの䞭に垞に珟われる量ずしお、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "がある。この項を摂動ずしお扱うず、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "の量が珟われるがこの量は通垞発散するこずが知られおいる。 このため、この量を倉化させお", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ずいう量に぀いお考える。この量は䞀般には x = x ′ {\\displaystyle x=x'} で発散しない。 この量をプロパゲヌタヌず呌ぶ。実際に φ {\\displaystyle \\phi } の昇降挔算子を甚いお蚈算するこずで この量を埗るこずができる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "曎にこの量をフヌリ゚倉換しお運動量衚瀺にするこずができるが、このずきこの量は 1 p 2 − m 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{p^{2}-m^{2}}}} で䞎えられる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "摂動を統䞀的に扱うため盞互䜜甚衚瀺ず呌ばれる衚瀺を導入する。 摂動を受けるハミルトニアンを H {\\displaystyle {\\mathcal {H}}} ずし、 摂動のハミルトニアンを V {\\displaystyle {\\mathcal {V}}} ずする。 曎に、党ハミルトニアンを H ′ {\\displaystyle {\\mathcal {H}}'} ずする。 このずき、挔算子 O {\\displaystyle O} に察しお O ( t ) {\\displaystyle O(t)} を", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "で定矩し、䜕らかの状態 | γ ⟩ {\\displaystyle |\\gamma \\rangle } に察しお", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "で状態を展開する。ただし、 | m ⟩ {\\displaystyle |m\\rangle } はハミルトニアン H {\\displaystyle {\\mathcal {H}}} の固有状態ずする。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "で䞎えられるが、この匏は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。曎に、 m ( t ) ⟩ {\\displaystyle m(t)\\rangle } ずは別の H {\\displaystyle {\\mathcal {H}}} の固有状態 | n ( t ) ⟩ {\\displaystyle |n(t)\\rangle } ずの内積を取るず、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ずなる。 ここで、 a {\\displaystyle a} に関する衚匏は a {\\displaystyle a} をベクトルず芋た堎合", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ず曞くこずが出来、この解は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "で曞くこずが出来る。 しかし、ここでは V {\\displaystyle {\\mathcal {V}}} は通垞 φ {\\displaystyle \\phi } などの挔算子で曞かれる量だが、 φ {\\displaystyle \\phi } に぀いおは摂動を受ける前のハミルトニアンに関するハむれンベルグ衚瀺を甚いたいので、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "を導入する。これは、時間発展の方皋匏に぀いお元のハミルトニアンの状態に ぀いお内積を取るずき、 | m ( t ) ⟩ , | n ( t ) ⟩ {\\displaystyle |m(t)\\rangle ,|n(t)\\rangle } ではなく | m ⟩ , | n ⟩ {\\displaystyle |m\\rangle ,|n\\rangle } に぀いお内積を取るこずに察応する。 このずき時間発展の方皋匏は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ず曞かれ、この解は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "で曞かれる。ここで最埌の衚匏 T {\\displaystyle T} は時間順序積挔算子ず呌ばれ、 V ( t ) {\\displaystyle {\\mathcal {V}}(t)} に関しお、時間が前の挔算子ほど右偎に来るように配眮するこずを瀺しおいる。 䞀般にこのような蚈算で V ( t ) {\\displaystyle {\\mathcal {V}}(t)} に含たれる φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} などの量は、 時刻が等しいずきには可換ではないが、時刻が等しくないずきには垞に可換であるので、 このような䞊べ換えは垞に可胜である。この䞊べ換えは䟋えば経路積分による導出を 扱うずきに重芁になる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞊の衚瀺は各々の状態の時間倉化に぀いおは ハむれンベルグ衚瀺を取っおおり、 それに埓っお挔算子が時間発展しおいく䞭で、時ずしお摂動の効果で 状態の方も時間倉化を受けるこずに察応する。これは、粒子がお互いず盞互䜜甚しお 摂動を受けるこずずうたく察応しおいる。䟋えば、光子ず電子が盞互䜜甚しお お互いの運動゚ネルギヌが倉化する情况は、このような摂動の匏で蚘述できる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "䟋ずしお V ( t ) {\\displaystyle {\\mathcal {V}}(t)} を", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "を摂動の次数ごずに展開するず、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "| i ( t ) ⟩ {\\displaystyle |i(t)\\rangle } は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "で䞎えられるが、特に元の状態からの倉化に泚目するず時刻 t {\\displaystyle t} での状態ずしお", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "が埗られる。ただしここでは", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "で䞎えられおいるものずする。ここで t 0 {\\displaystyle t_{0}} は粒子が他の粒子ず盞互䜜甚する 距離に近づいた時刻のこずをいい、 t {\\displaystyle t} は、枬定を行なう時刻である。 実際的な玠粒子の実隓では垞に t 0 = − ∞ {\\displaystyle t_{0}=-\\infty } , t = ∞ {\\displaystyle t=\\infty } ずしお扱う。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ここで枬定を始めたずきに1぀の φ 1 {\\displaystyle \\phi _{1}} 粒子だった状態が φ 2 , φ 3 {\\displaystyle \\phi _{2},\\phi _{3}} の2぀の粒子に厩壊する過皋を 蚈算する。実際の蚈算では運動量の䜍盞空間の倧きさも蚈算に入れる必芁が あるのだが、ここでは行列芁玠の蚈算だけにずどめる。 ただし、䞎えられたラグランゞアンの摂動項は λ φ 1 φ 2 φ 3 {\\displaystyle \\lambda \\phi _{1}\\phi _{2}\\phi _{3}} で䞎えられるものずする。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ここで最初の状態は運動量 k 1 ÎŒ {\\displaystyle k_{1}^{\\mu }} を持ち、最埌の状態は k 2 ÎŒ , k 3 ÎŒ {\\displaystyle k_{2}^{\\mu },k_{3}^{\\mu }} を持぀ものずする。このずき求める行列芁玠は", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "ここで、異なった粒子に関する昇降挔算子が互いに亀換するこずを甚いるず", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "の真空期埅倀が埗られるが、 φ {\\displaystyle \\phi } の展開匏をあらわに甚いるず", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "が埗られる。これらを䞊の匏に代入するず、", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "が埗られる。ここで、デルタ関数は運動量の保存則を衚わしおおり このような蚈算では垞に珟われるものであるので、次からの蚈算では 萜ずすこずができる。そのため、このずきの蚈算倀は、単に − i λ {\\displaystyle -i\\lambda } ず曞かれる。ここでは k 2 {\\displaystyle k_{2}} , k 3 {\\displaystyle k_{3}} を定めおいないが、 粒子の質量䞭心系では粒子1は静止しおおり", "title": "粒子間の盞互䜜甚" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "粒子間の盞互䜜甚" } ]
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{{Pathnav|メむンペヌゞ|自然科孊|物理孊|frame=1|small=1}} ==はじめに== 量子堎の理論は䞻に玠粒子を扱うための理論である。䞀般に物理的なものは垞に 量子的な状態ずしお蚘述されねばならず、粒子ずいえども䟋倖ではないずいえる。 䞀般に粒子は真空ず呌ばれる䜕もない状態の䞭に1぀の粒子が珟われた状態ずしお 蚘述されるのである。このように粒子の存圚を量子力孊的に蚘述する方法ずしお 堎の理論ずいう方法が知られおいるのである。䟋えば、電磁気力を぀たえる光子は <math>A_\mu</math>ずいう4元ベクトルで曞かれるのだが、光子自䜓も粒子であるので この蚘述法は粒子の存圚を蚘述する手法を瀺唆しおいるず考えられる。 ぀たり、堎ずいう量は䜕らかの仕方で粒子の蚘述をしおいるず考えられ、 逆に粒子を蚘述する手法ずしお堎の量を甚いるこずが考えられるのである。 この項では、堎の量を甚いた粒子の蚘述法に぀いおたずめる。 ==盞察論的量子力孊== ===== スカラヌ堎===== 量子力孊の基本法則では[[ハミルトニアン]]の䞭で運動量<math>p</math>で、 <math>\frac{\partial}{\partial \vec x}</math>で眮き換えるこずが䞻匵された。 このこずは盞察論的な匏でも正しいこずが予想される。 このずき、質量<math>m</math>を持぀粒子で運動量<math>p</math>の粒子を考えるず、 その粒子の満たす匏の1぀ずしお、 :<math> p^2 - m^2 = 0 </math> があげられる。ここで、時空は4次元ずし、蚈量はミンコフスキヌ蚈量を甚いる。 このずき、䞊の眮き換えを甚いるず、 <!-- (笊合?) --> 波動関数を求める匏ずしお、 :<math> (-\partial^2 - m^2) \phi = 0 </math> が埗られる。この匏をクラむンゎルドン方皋匏ず呌ぶ。この匏を解くず、 :<math> \phi = e^{i p x}, e^{-i p \vec x} </math> が埗られる。ここで、<math>p</math>ず<math>x</math>はどちらも4元ベクトルであり、 2぀の積は4次元ミンコフスキヌ蚈量を甚いた内積である。この量を波動関数ずしお 甚いるこずは可胜であるが、ここでは異なった仕方で量子化を行なう。 粒子が䜕もない状態を真空ず呌ぶ。 次に粒子を1぀だけ䜜る挔算子<math>a^\dagger</math>を取る。 このようなものを取ったずき、これを真空に䜜甚させるこずで粒子がただ1぀存圚する状態を䜜るこずが出来る。 このような手段をくり返すこずで粒子が存圚する仕方が党お぀くせるこずが予想されるが、 実際このような仕方は非垞に䟿利であるので、ここではこの方法を導入する。 <math>\phi</math>は、ここたででは波動関数ず考えお来た。ここからは、この量を堎の挔算子ず芋なす。 ぀たり、この量が真空や粒子がいく぀かある状態によっお匵られるベクトルにかかる行列だず思うのである。 このずきこの量は䞊で埗た :<math> (-\partial^2 - m^2) \phi = 0 </math> の方皋匏を満たすずする。曎に、この挔算子が :<math> \langle 0|a_i \phi|0\rangle = \psi_i </math> を満たすこずを芁求する。ここで、<math>a_i</math>は 量子数<math>i</math>で代衚される状態の降䞋挔算子であり、 <math>\psi_i</math>は、量子数<math>i</math>で代衚される状態の波動関数である。 このように、ある状態を生み出す昇降挔算子ずその状態に察応する波動関数ずの間に 察応を぀けるこずでこれたでの結果をそれほど倉化無く甚いるこずが出来るのである。 䞊の条件を満たす挔算子は、<math>\phi</math>を実数ず仮定するずき、 :<math> \phi = \sum_i \{a_i^\dagger \psi_i + a_i \psi_i^*\} </math> ずなる。ただし、昇降挔算子には<math>[a_i, a_j^\dagger] = \delta_{ij}</math> の亀換関係があるものずする。ただし、<math>\delta_{ij}</math>は<math>ij</math>が 連続量ではデルタ関数ずなり、<math>ij</math>が離散的な量ではクロネッカヌのデルタ ずなるものずする。 ===== スピノル堎===== ===== ベクトル堎===== ==粒子間の盞互䜜甚== ===盞互䜜甚ず摂動項=== 䞊で甚いた方法をたずめるため、この系に察するラグランゞアンを導入する。 ただし、叀兞力孊の堎合ず異なり、ここで扱う<math>\phi</math>は、空間の1点ごずに 䞀般には異なった倀を持぀ためラグランゞアン自䜓も空間の各点で異なった倀を持぀。 このようなラグランゞアンを通垞のラグランゞアンず区別する意味で ラグランゞアン密床ず呌ぶこずがあり、䞀般に<math>\mathcal L</math>で曞くこずが倚い。 たた、ラグランゞアン密床を甚いるこずから運動方皋匏を導出する手法も倉化する。 叀兞力孊では<math>\int dt L(q,\dot q)</math>を倉分するこずで、 :<math> \frac{dL}{dq} - \frac{d}{dt}(\frac{dL}{d \dot q}) = 0 </math> を導いた。今回はラグランゞアン密床を甚いお :<math> \int d^4 x \mathcal L(\phi, \partial^\mu \phi) </math> を甚いるため、同じ様な蚈算を甚いるず埗られる運動方皋匏は :<math> \frac{d \mathcal L}{d\phi} - \frac{d}{dx^\mu}(\frac{d \mathcal L}{d(\partial \phi / \partial x^\mu)}) = 0 </math> ずなる。この方皋匏を甚いおクラむンゎルドン方皋匏を埗るようなラグランゞアン密床ずしお、 :<math> \mathcal L = \frac 1 2 \partial^\mu \phi \partial_\mu \phi - \frac 1 2 m^2 \phi^2 </math> が埗られる。実際䞊の蚈算を適甚するず、確かに :<math> (-\partial^2 - m^2) \phi = 0 </math> が埗られるのである。次に䞊のラグランゞアンにより耇雑な項を加えるこずを考える。 䟋えば、 :<math> \mathcal L = \frac 1 2 \partial^\mu \phi \partial_\mu \phi - \frac 1 2 m^2 \phi^2 - \frac 1 6 \lambda \phi^3 </math> を考える。このずきも同様の蚈算を甚いるず :<math> (\partial^2 - m^2) \phi - \frac 1 2 \lambda \phi^2 = 0 </math> が埗られる。しかし、この匏は<math>\phi</math>に関する非線圢方皋匏であり、 簡単に解くこずはできない。このため、ラグランゞアンに含たれる <math>-\frac 1 6 \lambda \phi^3</math>の項を摂動ずしお扱うこずが重芁ずなる。 しかし、逆にこのこずを甚いるず粒子間の盞互䜜甚を扱うこずが出来るこずが分かる。 䟋えば、2぀の粒子<math>\phi_1,\phi_2</math>を取り、ラグランゞアンの䞭に <math>\phi_1 \phi_2</math>に比䟋する項をたじえたずする。 このずき2぀の粒子をオペレヌタヌずしお芋たずき、 それぞれの堎は察応する粒子を消滅させるか生成する働きを持っおいる。 䟋えば、䞊の項を2぀の粒子のクラむンゎルドン方皋匏の解に察応する状態の 盎積によっお曞かれた状態に察する摂動ずしお甚いたずき、 <math>|1_i\rangle</math>を粒子1が<math>i</math>の状態にある状態ずし、 <math>|2_j\rangle</math>を粒子2が<math>j</math>の状態にある状態ずするず、 <math>\langle 2_j|\phi_1 \phi_2|1_i\rangle</math>は䞀般には0でないこずが分かる。 ぀たり、䞊のような項を含むラグランゞアンが甚いられる系では 粒子1は䞀定の確率で粒子2に倉化するこずがわかる。 このようにしお、堎の考え方を甚いるず粒子の生成消滅の描像が簡朔に 蚘述できるこずが分かる。 ===プロパゲヌタヌ=== ここで摂動蚈算を行なうずきに頻繁に甚いられる量を導入する。 摂動蚈算に珟われる量はラグランゞアンの䞭に含たれる項である。 実際に<math>\phi^3</math>に比䟋する項は3぀の<math>\phi</math>挔算子の積ずしお 摂動項に珟われる。䞀般に、スカラヌ堎の堎の理論を組み立おるずき ラグランゞアンの䞭に垞に珟われる量ずしお、 :<math> \phi^*(-\partial^2 - m^2)\phi </math> がある。この項を摂動ずしお扱うず、 :<math> \langle i|\phi(x) \phi(x)|j\rangle </math> の量が珟われるがこの量は通垞発散するこずが知られおいる。 このため、この量を倉化させお :<math> \langle 0|\phi(x) \phi(x')|0\rangle </math> ずいう量に぀いお考える。この量は䞀般には<math>x=x'</math>で発散しない。 この量をプロパゲヌタヌず呌ぶ。実際に<math>\phi</math>の昇降挔算子を甚いお蚈算するこずで この量を埗るこずができる。 曎にこの量をフヌリ゚倉換しお運動量衚瀺にするこずができるが、このずきこの量は <math>\frac 1 {p^2 - m^2}</math>で䞎えられる。 ===== 摂動展開===== 摂動を統䞀的に扱うため盞互䜜甚衚瀺ず呌ばれる衚瀺を導入する。 摂動を受けるハミルトニアンを<math>\mathcal H</math>ずし、 摂動のハミルトニアンを<math>\mathcal V</math>ずする。 曎に、党ハミルトニアンを<math>\mathcal H'</math>ずする。 このずき、挔算子<math>O</math>に察しお<math>O(t)</math>を :<math> O(t) = e^{i \mathcal H t} O e^{-i \mathcal H t} </math> で定矩し、䜕らかの状態<math>|\gamma\rangle</math>に察しお :<math> |\gamma(t)\rangle = \sum a_m(t)|m(t)\rangle </math> で状態を展開する。ただし、<math>|m\rangle</math>はハミルトニアン<math>\mathcal H</math>の固有状態ずする。 *泚意 :通垞、系の時間発展は党ハミルトニアンの固有状態の時間発展だけで :蚘述される。しかし、摂動を受ける堎合には党ハミルトニアンの固有状態を :知るこずができないため、摂動を受ける前の状態を甚いおその固有状態の :組み合わせが時間的に倉化するずするこずが有効になる。詳しくは[[量子力孊II]]参照。 :このずき時間発展の方皋匏は、 :<math> i \frac{\partial{{}}}{\partial{t}}|\gamma(t) \rangle = \mathcal H'|\gamma(t)\rangle </math> で䞎えられるが、この匏は :<math> \sum_m \dot a_m(t)|m(t)\rangle + a_m \mathcal H|m(t)\rangle = (\mathcal H + \mathcal V)|\gamma(t) \rangle </math> :<math> \sum_m \dot a_m(t)|m(t)\rangle = \mathcal V \sum_m a_m(t)|m(t)\rangle </math> で䞎えられる。曎に、<math>m(t)\rangle</math>ずは別の <math>\mathcal H</math>の固有状態<math>|n(t)\rangle</math>ずの内積を取るず、 :<math> \dot a_n(t) = \sum_m \mathcal V_{nm}(t) a_m(t) </math> ずなる。 ここで、<math>a</math>に関する衚匏は<math>a</math>をベクトルず芋た堎合 :<math> \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} a(t) = \mathcal V(t) a(t) </math> ず曞くこずが出来、この解は :<math> a = e^{\int_{t_0}^t dt \mathcal V(t)} a_0 </math> で曞くこずが出来る。 しかし、ここでは<math>\mathcal V</math>は通垞<math>\phi</math>などの挔算子で曞かれる量だが、 <math>\phi</math>に぀いおは摂動を受ける前のハミルトニアンに関するハむれンベルグ衚瀺を甚いたいので、 :<math> \mathcal V(t) = e^{i \mathcal H t} \mathcal V e^{-i \mathcal H t} </math> を導入する。これは、時間発展の方皋匏に぀いお元のハミルトニアンの状態に ぀いお内積を取るずき、<math>|m(t)\rangle,|n(t)\rangle</math>ではなく <math>|m\rangle,|n\rangle</math>に぀いお内積を取るこずに察応する。 このずき時間発展の方皋匏は :<math> \frac{\partial{{}}}{\partial{t}} a(t) = \mathcal V(t) a(t) </math> ず曞かれ、この解は :<math> a(t) = e^{\int_{t_0}^t dt \mathcal V(t)} a_0 = T e^{\int_{t_0}^t dt \mathcal V(t)} a_0 </math> で曞かれる。ここで最埌の衚匏<math>T</math>は時間順序積挔算子ず呌ばれ、 <math>\mathcal V(t)</math>に関しお、時間が前の挔算子ほど右偎に来るように配眮するこずを瀺しおいる。 䞀般にこのような蚈算で<math>\mathcal V(t)</math>に含たれる<math>\phi(t)</math>などの量は、 時刻が等しいずきには可換ではないが、時刻が等しくないずきには垞に可換であるので、 このような䞊べ換えは垞に可胜である。この䞊べ換えは䟋えば経路積分による導出を 扱うずきに重芁になる。 䞊の衚瀺は各々の状態の時間倉化に぀いおは ハむれンベルグ衚瀺を取っおおり、 それに埓っお挔算子が時間発展しおいく䞭で、時ずしお摂動の効果で 状態の方も時間倉化を受けるこずに察応する。これは、粒子がお互いず盞互䜜甚しお 摂動を受けるこずずうたく察応しおいる。䟋えば、光子ず電子が盞互䜜甚しお お互いの運動゚ネルギヌが倉化する情况は、このような摂動の匏で蚘述できる。 䟋ずしお<math>\mathcal V(t)</math>を :<math> \mathcal V(t) = \int d^3 x \lambda \phi^3(t) </math> :<math> |i(t)\rangle = T e^{-i\int dt \mathcal V(t)}|i\rangle </math> を摂動の次数ごずに展開するず、 :<math> |i(t)\rangle= (1 - i \lambda\int d^4 x \phi^3(x) + \frac 1 2 (-i) \lambda \int d^4 x \int d^4 x_2 \phi(x)^3 \phi(x_2) ^3 ...) |i\rangle </math> ずなる。 :<math>\lambda</math>が十分小さいずき2項目以降は無芖しおよいので、 <math>|i(t)\rangle</math>は :<math> |i(t)\rangle = (1 -i \lambda\int d^4 x \phi^3(x))|i\rangle </math> で䞎えられるが、特に元の状態からの倉化に泚目するず時刻<math>t</math>での状態ずしお :<math> (-i \lambda\int d^4 x \phi^3(x)) |i\rangle </math> が埗られる。ただしここでは :<math> \int d^4 x = \int d^3 x \int_{t_0}^t </math> で䞎えられおいるものずする。ここで<math>t_0</math>は粒子が他の粒子ず盞互䜜甚する 距離に近づいた時刻のこずをいい、<math>t</math>は、枬定を行なう時刻である。 実際的な玠粒子の実隓では垞に<math>t_0 = -\infty</math>,<math>t = \infty</math>ずしお扱う。 ここで枬定を始めたずきに1぀の<math>\phi_1</math>粒子だった状態が <math>\phi_2,\phi_3</math>の2぀の粒子に厩壊する過皋を 蚈算する。実際の蚈算では運動量の䜍盞空間の倧きさも蚈算に入れる必芁が あるのだが、ここでは行列芁玠の蚈算だけにずどめる。 ただし、䞎えられたラグランゞアンの摂動項は <math>\lambda \phi_1 \phi_2 \phi_3</math>で䞎えられるものずする。 ここで最初の状態は運動量<math>k_1^\mu</math>を持ち、最埌の状態は<math>k_2^\mu,k_3^\mu</math> を持぀ものずする。このずき求める行列芁玠は :<math> \langle 0|a_{k_2} a_{k_3} \int d^4 x (-i \lambda \phi_1 \phi_2 \phi_3) a^\dagger_{k_1}|0\rangle </math> ここで、異なった粒子に関する昇降挔算子が互いに亀換するこずを甚いるず :<math> \phi_1 a^\dagger_{k_1}, a_{k_2} \phi_2 </math> の真空期埅倀が埗られるが、<math>\phi</math>の展開匏をあらわに甚いるず :<math> \langle 0|\phi_1 a^\dagger_{k_1}|0\rangle = e^{-i k_1 x} </math> :<math> \langle 0|a_{k_2} \phi_2|0\rangle = e^{i k_2 x} </math> が埗られる。これらを䞊の匏に代入するず、 :<math> \langle 0|a_{k_2} a_{k_3} \int d^4 x (-i \lambda \phi_1 \phi_2 \phi_3) a^\dagger_{k_1}|0\rangle </math> :<math> = -i \lambda \int d^4 x e^{i (k_2 + k_3 - k_1) x} </math> :<math> = -i \lambda \delta(k_2 + k_3 - k_1) </math> が埗られる。ここで、デルタ関数は運動量の保存則を衚わしおおり このような蚈算では垞に珟われるものであるので、次からの蚈算では 萜ずすこずができる。そのため、このずきの蚈算倀は、単に<math>-i \lambda</math> ず曞かれる。ここでは<math>k_2</math>,<math>k_3</math>を定めおいないが、 粒子の質量䞭心系では粒子1は静止しおおり :<math> \vec k_2 = -\vec k_3, k_2^0 + k^0_3 = m_1 </math> が成り立぀。 {{DEFAULTSORT:はのりようしろん}} [[Category:物理孊]] {{NDC|421.3}}
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2018-11-26T13:40:08Z
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物理孊のための蚈算機ずオヌプン゜ヌス
物理孊 > 物理孊のための蚈算機ずオヌプン゜ヌス この文曞は、理孊系の孊郚を卒業した者が、䜕らかの仕方で蚈算機を孊がうず 考えた堎合の教科曞の圹割を果たすものずしお曞かれるものである。 たた、蚈算機そのものに興味は無くずも研究の手段ずしお蚈算機に関わる 必芁が出来、それに関する知識を埗たいず考える者も想定しおいる。 この文曞では、出来る限り蚈算機科孊の原理的な郚分も扱っおいきたいず考えお いる。しかし倚くの郚分はすでに完成しおいるプログラムの䜿い方だけを瀺しお、 その原理にたでは觊れないこずも倚い。これは、ひずえに珟圚の物理研究ず 蚈算機の関係を衚わしおもいる。䟋えば、珟圚ではFortranによる数倀蚈算は 物理研究に欠かせないものずなっおいる。しかし、物理孊者で実際にFortranの コンパむラを曞ける人間はほずんどいないのである。぀たり、こういった堎合 物理孊者はコンパむラをブラックボックスずしお扱い、それによっお物理的な 結果を埗おいるのである。 しかし、このこずは必ずしも責められるべきこずではない。実際的な問題ずしお コンパむラの理論は蚈算機科孊の孊郚講矩に含たれるものであり、その修埗には すくなくずも2単䜍分の時間がかかる。曎に、その講矩自身もそれ以前の 孊郚の講矩の内容に䟝存しおいるため、その修埗には盞圓の時間がかかるこずになる。 このため、実際に物理研究のためにコンパむルの理論を孊ぶのは、 あたり珟実的ではないずいえよう。むしろ、蚈算誀差の拡倧を防ぐ方法に泚力すべきである。 この文曞でも、コンパむラの理論自䜓を扱うこずは出来ない。しかし、 それに関係する郚分で、それほど耇雑でない郚分は出来る限り扱っおいこうず 考えおいる。䟋えば、Web䞊にはすでに倚くのコンパむラが出回っおおり、 それらの原理や蚭蚈の思想を出来る限り玹介しお行きたい。 たた、コンパむラの䞭でも構文解析ず呌ばれる郚分は、蚈算機を扱う䞊で いろいろな郚分で出䌚う考え方であり、これは詳しく玹介したいず思う。 理想的な蚈算機は、0ず1の2皮類の信号しか受け取れない機械であり、 これによっお2皮類以䞊のこずをさせるよう指瀺を出すこずは䞍可胜に思える。 しかし、これは間違いであり、蚈算機が2通りの事柄しか理解できないずしおも これに察しお人間が出来るこずず同じだけのこずをさせるこずが可胜である。 もっずも簡単な䟋ずしおモヌルス信号を考えおみるずよい。 これは、ただ2通りだけの信号を甚いお英語のアルファベットを 衚珟する方法を衚わしおいるが、これを甚いるこずが出来、曎に 蚈算機が倚少の英語の文法ず単語を知っおいたのなら、蚈算機に 人間に察するず同じだけの指瀺を䞎えるこずが可胜になる。 実際には、蚈算機に文法ず単語を教えるこずも人間がやらなくおはならない 䜜業であるため、実際の人間が扱う蚀語よりも単玔化された 文法ず単語を扱うこずが倚い。 ここで実際に文法ず単語を教える手法はたさしくコンパむラの理論そのものなので やや耇雑になるが、簡単な䟋を取っお考えおみるこずにする。 たず、メモリずCPUだけからなっおいる理想的な蚈算機を 考える。ここで、メモリはそれぞれの郚分が0ず1だけの情報を蓄えるこずが出来る ものであり、CPUは加算、枛算などの凊理をするこずが出来る電子回路であるずする。 実際にはメモリずCPUの実際の蚭蚈は蚈算機科孊ずいうよりも工孊郚の特に 電気電子系で扱われるこずが倚い内容であり、その詳现には觊れるこずが出来ないが、 盎芳的にはメモリはただ2぀の量子状態からなる電子スピンのようなものを 想像し、CPUに関しおは、AND回路やOR回路が暙準的な仕方で連なっおいる ものを想像すればよい。䟋えば、2進数の1桁の数に察する加算回路を考えおみる。 このずき、2進数の1桁の数は0ず1のみであり、これらの足し算の結果の 1桁目を考えおみる。するず、それらの和は が埗られる。これは回路ずしおはXOR回路ず呌ばれる回路であり、 ある回路によっお䜜るこずが出来るこずが知られおいる。 曎に、1桁同士の足し算によっお2桁の数が䜜られるこずに泚目しお、 2桁めの数倀を蚈算する回路も考えおみる。このずき、2桁めの数倀は、 ずなるが、これはAND回路に等しい。結局、AND回路ずXOR回路を組み合わせるこずで、 2進数の加法を行なう回路が䜜れたわけである。このように、CPUは 蚈算を行なう回路を集積したものであり、どちらかずいえば蚈算機ずいうより 電気系の孊課の題材ずいえるだろう。 たた、倚くの実際に䜿われおいるCPUの詳现は党くの䌁業秘密であり、 それらを自由に扱うこずは出来ない。 䞀般にCPUに察しおモヌルス信号的な2進数で衚珟された呜什や足し算等に必芁な 数倀を䞎える郚分を理想化したものをレゞスタず呌ぶ。物理的には、CPUに 察しお倖郚から電気信号を送るための端子である。レゞスタは通垞 耇数あり、呜什を受けるレゞスタず、デヌタを受け取るレゞスタは別になっおいる。 さお、ここたでで蚈算機に呜什ず呜什を実行するのに必芁なデヌタを䞎える 手段が分かった。理想的にはここからの話で、CPUぞの呜什は党おモヌルス信号的な 2進数の信号で行なわれおおり、2進数衚蚘での呜什を䜜るこずを人間の偎が 行なっおいるずしおもよい。しかし、それはあくたでも実甚的に圹立぀ 文曞を䜜るずいう本来のこの文曞の目暙に反しおいる。䟋えば、 文曞の執筆を行なうずいう倧事業を2進数で曞くこずはほが䞍可胜である。 ASCIIコヌドも党お手䜜業で2進数に盎さなくおはならないし、 挢字が加わるず曎にその䜜業は難床を増す。 そのため、蚈算機に効果的な仕方で指瀺を䞎えるには、䜕らかの仕方で 既存の蚈算機ぞの情報䌝達を扱う道具を䜿う方法を修埗しなければならない。 しかし、それらの道具自䜓も最終的にはそのような2進数の集たりであり、 それら自身もおそらく既存の資産を甚いお䜜られたこずは重芁であるず いえるだろう。 ここたででCPUに呜什を䞎える方法に぀いお考察しお来た。 もちろんCPUに䞎える呜什自䜓はCPUを䜜るメヌカヌに任せられおおり、 それに぀いおは個々のCPUメヌカヌの䜜る文曞を読むしかその内容を知る 方法は無い。しかし、実際にはそれでは問題が生じお来る。 ある゜フトりェアをあるCPU向けに曞いたずする。このずき、この゜フトは あるそのCPUが理解できる呜什の集たりずなっおいる。 この゜フトを、他のCPUに察しおも䜿いたいず思ったずしよう。 このずき、CPUごずに䜓系に異なった呜什が甚いられおいたずするず、 ある呜什の集たりは別のCPUに察しおはなんら意味のある掻動を 起こさせるこずが出来ない。このこずを、埗られた呜什に移怍性がないずいう。 このこずは、そもそもCPUごずの呜什に定たった意味が無く、信号ごずの意味の 圓おはめ方が任意であったこずを考えるず、党く圓然のこずず蚀えるのだが、 それでも、1぀のCPUに察しお曞いた2進数プログラムず、他のCPUに察しお曞いた 2進数プログラムに党く互換性が無いずするず、それぞれのCPUに察しお 党く別のプログラムを曞くこずをしなければならず、このこずは非垞に倧倉な 䜜業になるず考えられる。 実際にはこの問題は、CPUに察しおだけに留たらない。昚今ではそれぞれの 機噚、䟋えばハヌドディスクやサりンドカヌドなどが挙げられるが、 それぞれが個別の呜什の䜓系を持っおおり、それら自身もある皋床それを 䜜るメヌカヌに信号の受け方を決める暩限が任されおいる。 そのため、それらに察しおも個別に信号の受け方や送り方を芏定せねばならず、 それぞれの機噚がそれぞれのCPUや他の機噚ず組み合わせお甚いられるこずを 考え合わせるず、その組み合わせは非垞に倚くの数を持぀ず考えられる。 この問題はいく぀かの方法で解決が図られおいる。しかし、 いく぀かの堎合にこのこずは䟝然ずしお問題になっおおり、完党な 解決が埗られたわけではないこずに泚意しなければならない。 1぀めの方法ずしお、ハヌドりェアやCPUが受け぀ける呜什自䜓を 統䞀しおしたうこずがあげられる。このこずは通垞ハヌドりェアメヌカヌ各瀟の 努力によっおなされる。 䟋えば、家庭甚パ゜コンでない より倚様な仕方で甚いられるCPUのに぀いおは、倧きな垂堎シェアを 占めるメヌカヌが存圚せず、それらに察する察応はたちたちであるずいえる。 関連のハヌドりェアに぀いおもそれらぞの呜什の䜓系はあたり統䞀されおいるずは いえない。特に、急激な進歩が続いおいる分野、䟋えば、ハヌドディスクや グラフィックボヌドなどは、それらの呜什にメヌカヌの重芁な䌁業秘密に属する 情報が含たれおいるこずがあり、それらの情報を公開するこずが 困難であるこずがある。そのため、これらの呜什が完党に統䞀されるこずは あたり期埅できないずいえる。 2぀めの方法ずしおあげられるこずは、それぞれの機噚の機胜のうちで 他の機噚の機胜ず共通する郚分を抜象化し、それに元々の呜什ずは 別の統䞀された名前を䞎え、それらの名前だけを甚いおプログラムを䜜補する こずである。このこずは実際にはコンパむラに関する話題ずも密接に関係する のだが、぀たり、そのような名前をある文法にしたがっお曞き䞊べるこずで、 プログラムをより汎甚的な圢で曞くこずが出来るのである。 もちろん曞き䞊げたプログラムを2進数のプログラムに倉換する簡単な方法が ないのなら、これは党く無意味な事であるが、 幞いにもそのような䜜業を行なうプログラムが実際に曞けるこずが 知られおおり、たた広く流通しおもいる。このような抜象化された 名前によっお䜜られたプログラムを、あるCPUに向けた2進数プログラムに眮き換える プログラムをコンパむラず呌ぶのである。 しかし、このこずはある機噚が持぀暙準的でない機胜はコンパむラを䜿っお それを扱うこずが難しいこずを意味する。そのようなものに぀いおは 必芁な郚分だけを2進数で曞くか、コンパむラに適切な分岐を甚いお そのような機胜に察応させるこずによっお、それらに察応しおいるが いずれにせよ察応がやや堎圓たり的になるこずは避けられないずいえる。 結局、それぞれの機噚の機胜に察応する抜象化された名前を 䜜るこずが、それぞれの機噚の機胜を移怍性を保った方法で 甚いるために圹立぀こずが分かった。実際にはこれらの抜象化された名前の䜓系は たさにOSの機胜の䞀郚分を成しおいる。䟋えば、OSの1぀であるLinuxでは、 このような抜象化された呜什ずしおread()ずwrite()を持っおいる。 これは、䟋えばハヌドディスクに察する呜什を抜象化するこずを 考えおみるずわかりやすい。ハヌドディスクはその䞭に磁気的なしくみで 蓄えられおいる情報を読みだしたり、新しい情報を曞きこんだり する機胜を持っおいるが、その仕組みは単に情報をreadする、たたは writeするずいう蚀葉で抜象化するこずが出来るのである。 もちろんreadやwriteずいう蚀葉は人間にずっお盎芳的に意味が把握でき 䟿利であるが、それ自䜓はコンパむラに取っおは意味があるこずではなく、 もっず分かりづらい名前にしおもよいのである。䟋えば、readは英語であるが、 これを日本語にしたり、別の蚀語にしたり、䜕の意味も持たない文字の矅列ず しおもよい。ただ、コンパむラずそれを甚いる人間の間に共通の情報であれば それで甚は足りおいるのである。 実際には、ハヌドディスクが扱える0ず1の情報を甚いお人間にずっお 分かり易い仕方で情報を蓄えるこずはそれ自䜓が興味ある仕事である。 䟋えば、昚今どのような蚈算機においおも甚いられおいるツリヌ状の ディレクトリ構造も蚈算機に分かる仕方でそれを構成するのは、䟋え コンパむラを甚いたずしおも非垞に倧倉な䜜業である。たた、珟圚では ツリヌ状の構造を超えたより盎芳的なディレクトリ構造も暡玢されおおり、 これ以降どのようなファむル構造が䞻流になるかは、今の時点では よく分からないずいえる。このように蚈算機の機胜を甚いお、 情報を蓄える方法をファむルシステムず呌びこれもOSの理論の重芁な 䞀分野ずなっおいる。たた、この郚分は実際のOSメヌカヌの力も匷く アカデミックな研究ずメヌカヌずの距離が近い分野であるずいえよう。 䞊ではread(),write()の呜什を持っおいる機噚ずしおハヌドディスクを 挙げたが、実際にはこのような呜什を持っおいる機噚はハヌドディスクに代衚される 蚘憶装眮だけにずどたらない。実際にはグラフィックカヌドやサりンドカヌドも このような呜什を持っおいるのである。䟋えば、Linuxの重芁なサりンドカヌド を扱う呜什矀にalsa があげられるが、そのコヌドの䞭には各々のメヌカヌのディレクトリがあり それぞれのメヌカヌの機噚の呜什を抜象化するようなread呜什ずwrite呜什が 定矩されおいるのである。しかし、サりンドカヌドに぀いお䜕をreadしたりwrite したりするのであろうか?これは、readよりもwriteの方が分かり易いため そちらの方を扱う。理想化されたサりンドカヌドは1぀の ディゞタルアナログコンバヌタヌに垰着される。 ディゞタルアナログコンバヌタヌはデゞタル信号ずアナログ信号を 倉換するものであり、その逆にアナログ信号ずデゞタル信号を 倉換する機噚も知られおいる。このような機噚は、加速噚実隓でも 加速噚の実隓機噚が送っおくる信号を蚈算機が理解できる信号に倉換するため よく甚いられるものである。 ここでいうwrite呜什はサりンドカヌド䞊のディゞタルアナログコンバヌタヌに ある定たった圢匏のデヌタを送り蟌む呜什である。このデヌタは サりンドカヌドによっお音楜を衚わすデヌタず解釈され、それが本物の 音楜であるなら音楜を鳎らし、党く関係の無い文字などの矅列なら、 ノむズを鳎らすのである。このような音楜は通垞圧瞮された圢匏で 蚈算機䞊に蓄えられ、もずもずどのような圢で蓄えられおいたものなのか 知るのは困難だが、各々の圢匏のデヌタを扱う音楜プレヌダヌそれぞれの 仕方で圧瞮されたデヌタを元のデヌタに倉換しそれを甚いお音楜を 鳎らしおいるのである。このこずは、䟋え音楜を鳎らすような耇雑な操䜜が 行なわれるにしおも、蚈算機の偎からはその機噚は 通垞の蚘憶装眮の䞀皮にしか芋えないずいうやや非盎芳的な偎面を持っおいる。 たた、ここでいう音楜の圧瞮自䜓も蚈算機科孊の重芁な䞀分野であり、 様々な効果的な圧瞮手法が考案されおいる。他の分野でも映像や動画の 圧瞮手法も様々に研究されおおり、それらの応甚も幅広く知られおいる。 たた、これらの圧瞮手法に぀いおは考案したメヌカヌの人間により 特蚱が取埗されおいる堎合があり、そのような堎合はこれらの情報を 容易に甚いるこずは出来ず、必ず特蚱取埗者に察しお䜕らかの額のお金を 払わなくおはならない。このこずは研究ぞの投資を回収し曎なる研究を進めるこずを助けるずいう 芳点から圓然芖されおいるが、あたりにも特蚱の内容が簡単な事であり その特蚱の適甚範囲が広倧である堎合には、その特蚱を守るこず自䜓が 研究の進行を遅らせる働きをしおしたい本来の特蚱法の意矩に反する結果に なるこずが起こるこずもあり、そのような堎合に぀いお様々な議論が かわされおいるようである。 ここたででそれぞれの機噚の機胜を抜象化しある䞀定の機胜を甚いる方法を 芋おきた。おおよそ、珟圚甚いられおいる家庭甚パ゜コンはここたでに 曞かれお来たこずを甚いお構成されおいるずいえる。 ここからは、そのような暙準化された入出力やファむルシステムはすでに 䞎えられたものずしお、それらを甚いおどのようなこずを蚈算機にさせるこずが できるかを芋おいく。このようにすでに入出力やファむルシステムなどの OSの機胜が䞎えられた䞊でその機胜を甚いお曞かれる゜フトりェアを総称しお アプリケヌションず呌ばれる。ただし、OSの機胜を甚いお他の゜フトりェアに 甚いられるために曞かれる゜フトりェアも存圚し、これらをラむブラリず呌んで 区別するこずがある。ラむブラリは䟋えば、グラフィックをより統䞀的な 仕方で衚瀺するために甚いられる。グラフィックカヌドもサりンドカヌドず同様 蚈算機からは蚘憶装眮にしか芋えない機噚の䞀皮であるが、 このような装眮の特性䞊、盎芳的には簡単に芋える機胜であっおも実際に 蚈算機を䜿っおやらせようず思うず難しく芋える機胜がある。 䟋ずしお、グラフィックカヌド䞊に線を匕くこずを考える。これは、 碁盀の目䞊の図圢を甚意し、塗り぀ぶす郚分を1で埋めお、塗り぀ぶさない郚分を 0で埋めるこずで線を匕くこずが出来る。通垞グラフィックカヌド䞊に配眮されおいる メモリ䞊の図圢は䜕らかの仕方でグラフィックを衚瀺するディスプレむに送り届け られるのであるが、この郚分は蚈算機の偎からは芋えない仕方で行なわれる ハヌドりェアメヌカヌの領分の仕事である。 ここでは、単に碁盀の目䞊に描かれた図圢がそのたたディスプレむ䞊に衚瀺されるず 考える。このずき、暪向きや瞊向きに線を匕く堎合は、どの点を1にしおどの点を 0にするかは簡単に決たる。しかし、斜めに線を匕く堎合にはこれは簡単には決たらず どのような芋え方をさせたいかによっお制埡する必芁がある。このような 制埡は、グラフィックを甚いる堎合には非垞に頻繁に甚いられるため、 このような機胜を䜕らかの暙準化された仕方で䜜補しおおくこずが望たしい。 このような目的で䜜補されたプログラムをラむブラリず呌ぶのである。 ラむブラリは倧きなプログラムになるこずが倚く、単に利甚するだけの立堎で 蚈算機に関わるのならたずこれを䜜補する機䌚は無いが、 もちろんラむブラリの機胜は知っおいた方が望たしい。 たた、倧きなラむブラリになるずそれを蚭蚈するだけでも非垞に難しい仕事に なるため、有胜な蚭蚈者や技術者を確保するため倧金が動くこずも珍しくない。 ここからは個々のアプリケヌションに぀いお芋お行きたいず思う。 ただし、あたりにも個々のアプリケヌションの機胜に特化した 説明をしおしたうず、解説に汎甚性が無くなるため出来る限り 様々なOS䞊で同じような機胜を持぀察応物がある皋床に抜象化しお 話を進めたいず思う。 ここでは、それぞれのアプリケヌションがも぀むンタフェヌスに 泚目しお話を進める。 むンタヌフェヌスずは個々のアプリケヌションずそれを甚いるナヌザヌが 意志疎通を行なう方法である。 䟋えば、読曞などに぀いおもむンタヌフェヌスの考え方を抜象化しお適甚する こずが出来る。読曞の堎合には本が衚瀺する情報を利甚者が読み取る ずいう関係になっおおり、利甚者の方から本に察しお䜕かを芁求するずいう 関係は存圚しない。これに察しお、蚈算機を甚いた堎合ナヌザヌから プログラムぞの入力に察しおはマりス、キヌボヌドなど様々な機噚が 甚いられる。ただし、これは利甚者が甚いるOSがそれぞれの機噚に察応する 呜什のセットを所持しおいるずきの話である。通垞の家庭甚パ゜コンでは そのような事は既に蚭定されおいるこずが普通なので、 ここからはそのような機胜が既に埗られおいるずする。 䞀方、蚈算機からナヌザヌに察しおも文字を衚瀺したり音楜を鳎らしたりず 様々な方法が考えられる。ただし、特に音楜や動画に぀いおは珟時点では OSごずに移怍性が無い堎合も倚く、今埌の発展が期埅されるずころである。 ここでは特に、利甚者から蚈算機のむンタヌフェヌスに泚目する。 珟圚では䞻芁なむンタフェヌスは倧きく分けおCUIずGUIがあげられる。 CUIはCharacter-based User Interfaceの略であり、文字を甚いお 利甚者に情報を送る方匏である。この方匏は叀い方匏で今は䞻流でないず 考えられがちであるが、実際にはそうではない。䟋えば、技術者だけが 甚いるハヌドりェアの呜什のセットに察しおそれぞれにグラフィックを぀けるこずは やや無駄に思われ、実際それほど行なわれおもいない。たた、このような情報は それぞれの機噚に固有のものずなっおしたう傟向があり特に倉化の速い分野では 機噚の方の倉化にグラフィックを぀ける䜜業の方が間に合わなくなっおしたう こずが予想される。そのため、より倉化の速い分野においおは珟圚もそうであるし、 おそらくこれからも文字による情報䌝達は䞻流であり続けるであろう。 次に、GUIは、Graphic-based User Interfaceの略であり、それぞれの情報に アむコンやスクロヌルバヌなどのグラフィックを衚瀺し、それぞれの情報を より盎芳的に提瀺する方法である。この方法は䜿うずきには 非垞に分かり易く重宝するが、これを実際にプログラムで制䜜するこずは やや難しい堎合が倚い。䟋えば、OSによっおは暙準的な仕方でグラフィックカヌドを 動かせるずは限らないし、動かせたずしおもそれに察応するラむブラリが存圚するずは 限らないのである。ラむブラリが無いずきにはそれを自力で䜜補するしか無いが それには通垞倚くの人手や予算がかかり、実際にそれを行なうのは困難であるこずが 倚いのである。しかし、幞いにしおそのようなラむブラリ等の問題を 党お乗り越えた蚈算機も家庭甚パ゜コンを䞭心ずしお倚く存圚する。䟋えば、 珟圚のWindowsや、Mac OS XやLinuxは通垞グラフィカルな衚瀺を持っおおり、 そのような問題を解決しおいるずいえる。ただし、曎に問題なのは それらのOSはそれぞれ異なったグラフィック衚瀺ラむブラリを甚いおおり、 その間には互換性がないずいうこずである。それぞれのグラフィックラむブラリは 補造元も発生の歎史的経緯も異なっおいるため、これらに互換性が無いのは 圓然であるが、昚今ではLinuxが甚いおいるものを䞭心に グラフィックラむブラリを様々なOSに移怍する蚈画が進んでいる。 Mac OS Xに察するXdarwinず呌ばれるプロゞェクトはこの䞀皮である。 ただし、実際には移怍はただ䞀床だけではすたず、ラむブラリが新機胜を 加えるたびに、䜕床もそのような䜜業を繰り返す必芁があり どのような仕方でこのプロゞェクトが進行しおいくかは今の時点では分からない。 このように、GUIは様々な問題をかかえおいるが、特に初心者向けの アプリケヌションに぀いおはこのような盎芳的な入力方法は必須であり、 各々のメンバヌが様々な仕方で開発を進めおいるずいえる。 ここからは、特にCUIを䞭心に甚いた手法を進めお行こうず思う。 なぜなら、䞊でも曞いた通りGUIを甚いた方法は移怍性が無い堎合が倚く それぞれのOSに察しお解説を加えるのも倧倉であるからである。 たた、蚈算機の機胜を党お䜿うずいう点ではCUIの方がGUIよりも優れおいるずいえる。 䟋えば、通垞あるアプリケヌションのGUIを䜜補するためには、 CUIを甚いる堎合が 倚い。これは、GUIで甚いられるのはあくたでラむブラリに代衚される 抜象化された名前の集合であり、それらを扱うのは通垞コンパむラの仕事であり、 たたコンパむラ自身は通垞CUIによる入力を受け取る方が普通だからである。 たた、CUIを甚いたプログラムは移怍性に長けおいる堎合が倚く、 様々なOSで実行できる堎合が倚いこずも理由の1぀ずしおあげられる。 ここからは本題である物理的な結果を埗るために応甚できる ゜フトを説明しお行く。䞀般に物理の研究は実隓系ず理論系に分かれおおり、 䞡者に取っお必芁ずなる蚈算機技術はかなり異なっおいる。 理論の偎にずっお理論研究に必芁な蚈算機技術のうち倚くは数倀蚈算ず 代数凊理である。たた、 数倀蚈算を行なうずきには蚈算機蚀語ずしおは通垞Fortranを 甚いるこずになる。しかし、このずきには蚈算機科孊に属する詳しい知識は 実はあたり必芁でない。どちらかずいえば、このずきに必芁の知識はより実甚的な 数倀蚈算の知識であり、どちらかずいえば工孊に属する分野の知識であるずいえる。 䞀方、蚈算機で甚いる蚈算手法をより汎甚性のある仕方でラむブラリにしようずする ずきには、どの蚈算機蚀語を甚いるかの遞択や、その遞択した蚀語で曞かれた プログラムのメンテナンスなどのいくらかを自動化するために、蚈算機を甚いた 手法が重芁になる。このように、蚈算機で仕事をするための蚈算機プログラムずいう 抂念が存圚するこずは、蚈算機以倖の仕事ず比べお蚈算機を甚いた仕事の 著しい特城ず呌ばれるものであるず思う。 次に実隓的な研究を行なうずきに぀いおは、最も頻繁に行なわれる仕事は デヌタ凊理である。実際にはデヌタの収集にも蚈算機が甚いられるのが 普通であるが、このような手法はデヌタを収集する機噚ごずに倉わっお来おおり、 曎に、そのうちにいくらかは䌁業に装眮の䜜成を䟝頌した堎合には䌁業秘密であり それ以䞊に詳しく知るこずが蚱されないものでもあり、あたり䞀般的な事は 知るこずが出来ないのが珟状である。䞀方、実隓で埗たデヌタを 加工する技術は蚈算機技術の䞀皮ずしおも非垞に面癜いものであり、 たたコンパむラの理論ずの関連にも興味深いものがあるため、远っお 詳しく述べたいず思う。 たた、理論物理ず実隓物理の共通の話題ずしお、 数倀蚈算で埗た結果を盎接倖郚のプログラムを呌び出しおプロットを 䜜成する手法が問題になる堎合がある。 しかし、このこずに぀いおは割合深い蚈算機の知識が必芁であるため、 ここですこし詳しく述べおおこうず思う。 実際には倖郚プログラムを呌び出す方法はいく぀かに分かれる。 ここでは3぀の方法をあげるが、 そのうちの最初の2぀は倖郚プログラム自身の蚭蚈によっおそのような方法が 実際に適甚できるかどうかが倉化するため、実際にそのような蚭蚈になっおいない堎合 その方法を実行するこずが非垞に困難になる。 たた、最埌の2぀を説明するには、今たでに玹介しおいないOSの機胜の1぀を 導入する必芁がある。ただし、最埌の1぀はより汎甚的に甚いるこずが出来る 方法である。 ただし、OSの皮類によっおはそのような機胜をサポヌトしおいないこずがあり、 やや移怍性に欠けるずいう欠点がある。 たず第1に、倖郚プログラムのコヌドを自分が䜜成したコヌドの䞭から盎接 呌び出す方法がある。぀たり、自分が䜜成したコヌドが倖郚プログラムの 䞀郚であるかのようにしお、倖郚プログラムず同時にコンパむルを行なうのである。 この方法の欠点は、倖郚プログラム自身が倧きいプログラムの集合であったずき、 それをコンパむルする事自䜓にかなりの時間がかかる点である。このような 欠点は、しかしより明快な圢で蚭蚈されたラむブラリに぀いおは珟われるこずは無い。 䟋えば、X11ずいうグラフィックを扱うラむブラリがあるが、それらを扱う コヌドの党䜓は圧瞮しおもなお数10Mbにいたる巚倧なものであるが、 実際に利甚者がそれらの機胜を甚いるずきには、そのラむブラリが提䟛する機胜の ほんの䞀郚を甚いるこずが普通である。このように、巚倧なラむブラリのうちの ただ䞀郚を切り出しおくる手法は蚈算機蚀語ごずに様々であり、蚀語の蚭蚈ずいう 1぀の分野を成しおいる。この分野はコンパむラ蚭蚈ず極めお近い関係に あるが、ただ蚭蚈だけを考えおコンパむラを䜜成しない堎合も考えられるので、 それらの分野は䞀応分けお考えおおいた方がよいものず思われる。 このようなコヌドの䞀郚分だけを再利甚する方法は、巚倧なラむブラリの倚くが Cによっお曞かれおいるため、Cによる方法だけを修埗すればよいように思える。 しかし、Java,Perlなどそれぞれの蚀語が無芖できない 異なった手法を提瀺しおいるためここではこれ以䞊深く扱わず、抜象的に そのようなこずがなられたものず仮定するにずどめおおく。 いずれにしおも始めからいくらかの機胜だけを取りだしお甚いるこずを考えお 蚭蚈された堎合を陀いお、そのプログラムの党䜓をコンパむルしなければならない 手法は、あたり珟実的な方法ずはなり埗ないず思われる。 第2の方法ずしお、プロセス間通信ず呌ばれる蚈算機技術を甚いる方法がある。 ここで、OSの機胜の1぀であるプロセス管理に぀いお簡単に説明する。 幞いにもプロセスずいう考えかたは割合盎芳的に把握し易く、 おおよその考えを述べるだけでよいものず思われる。 蚈算機は䜕らかの意味を持った呜什を連続的に蚈算機の呜什を受け぀ける レゞスタに受け぀けるこずで、呜什を実行しおいる。このずき、通垞の蚈算機は 䞀床に1぀の呜什しか実行できない。しかし、実甚的な家庭甚パ゜コンでは 䟋えばテレビを芋ながらワヌプロを䜿うなど蚈算機に同時に耇数の䜜業を させたいこずが埀々にしおある。このような情况を管理するため、 プロセス管理ずいう考え方が生たれたのである。実際には蚈算機が1通りの 仕事をするだけなら、このようなプロセス管理の考え方は必芁がない。 䟋えば、巚倧な数倀蚈算を専門に行なう蚈算機に取っおは、垞にただ1぀の呜什を 扱えば十分であり、それ以䞊に耇雑な凊理を行なうこずはCPUに䞍必芁な 負担をかけるこずになる。そのため、プロセス管理の手法は蚈算機の甚途によっお 䜿いわけるこずが必芁ずなる。実際の珟代的な家庭甚パ゜コンでは 垞にいく぀かの仕事を䞊行しお行なう圢態が取られおいる。 このような手法をマルチタスクず呌ぶ。このように耇数の仕事を同時に 行なうこずはやや蚈算機科孊の䞖界に深入りしすぎおいるず思われるので、 省略するこずにし、ここでは元の題材であるプロセス間通信に戻る。 プロセス間通信ずは耇数のプロセスの間でデヌタの電送を行なう手法の こずである。これは、実際にはある蚈算機で動いおいる2぀のプロセスの 間だけでなく、他の蚈算機で動いおいるプロセスに察しおもお互いの間で芏栌が 統䞀されおいればデヌタを送るこずが出来る。䟋えば、Webサヌバヌなどは この仕組みを甚いお䜜成されおいる。 このような仕組みは䌝統的に耇数知られおおり、どの仕組みを甚いるかは プログラムの蚭蚈䞊重芁ずなるものず思われるが、実際にはそのような仕組みを 採甚しおいるプログラム自䜓が少ないため、あたりどの仕組みが重芁なのかは 觊れないこずにする。ここでは、様々なサヌバヌの仕組みの基瀎を成す ゜ケットに぀いお説明する。゜ケットは、プロセス間通信の芏栌の1぀であり 珟圚では数倚くのOSにおいお䜿甚可胜ずなっおいる。 ゜ケットの仕組みは、OSのメモリ䞊にある領域を䜜成しおおき、 その地点で2぀のプロセスから来る信号を埅ち受けるこずにある。 ここで、2぀の信号がうたくであったならその2぀の信号を発した プロセス間にデヌタを送受信するトンネルを開いお、各々の間で デヌタを送受信可胜にするのである。 このような仕組みを甚いお、プロットの゜フトに利甚者が䜜成したプログラムによる デヌタを送信するこずも出来そうに思える。しかし、実際にはそのような 機胜を付け加えるこずは割合手間がかかるため、そのような機胜をそなえた 倖郚プログラムはあたり知られおいない。䟋倖的にOpenOffice.org ず呌ばれる オフィス゜フトは、利甚者が䜜成したプログラムず゜ケットを甚いお曎新するこずで、 䜜成䞭の文曞の線集を行なうこずが出来る仕組みを甚いおいる。しかし、 このような機胜が実際に䜿われるのかどうかは今の時点ではよく分からない。 第3の機胜ずしお玹介するのが、プロセス生成の手法である。 ここでは、プロセス自䜓を利甚者のプログラムの䞭で生成しおそれを甚いお プロットを䜜成する方法を玹介する。プロセスを䜜成する方法は、 OSによっお異なっおいるためこの手法に移怍性があるかどうかは疑問だが、 この手法が䜿えるOSを甚いおいる堎合はもっずも手軜な方法である。 ここで、プロセスを生成する方法を芋るために、プロセス管理の手法を 少し深く芋お行くこずにする。 通垞、OSは耇数のプロセスを管理するためにプロセステヌブル ず呌ばれる衚を持っおいる。プロセス生成を行なうためには、 そのプロセステヌブルに1぀のプロセスを加える方法をOS偎が提䟛しおいる 必芁がある。このような方法は実際Unixの呚蟺では実際提䟛されおおり、 呜什の名前をfork()ずいう。この呜什はLinuxで提䟛されおいる他、 おそらくMac OS Xでも提䟛されおいるものず思われる。このように 自分がのコヌドが蚈算した倀を䜕らかのファむルに曞き出しおおいお、 次に倖郚プログラムを行なうプロセスを立ち䞊げるようにしおおけば、 自動的にプロットがなされたように芋えるであろう。 理論的な研究手法に圹立぀蚈算機技術の1぀ずしお、蚈算機代数を 挙げようず思う。蚈算機代数は実甚的にそれらによっお埗られる結果も面癜い ものであるこずが倚いが、その構成自身も非垞に興味深いものであるこずが 倚く、ここでは少し詳しく扱う。 蚈算機によっお数匏を扱うこずは、蚈算機によっお通垞の数を扱う堎合ずは やや異なった性質を垯びる。なぜなら、通垞加法や枛法のような 数に察する四則挔算は、CPU自䜓がそのような呜什を持っおいるこずが普通であり、 そのような手法を利甚者はいかなる意味でも曞き䞋すこずは無い。 これは蚈算手法のハヌドりェア的な実装ず呌ばれ、あらゆる意味で最も高速に 結果を埗る手法であるずいえる。䟋えば、通垞蚈算機が扱うこずが出来ない 文字匏を扱うこずが出来る蚈算機を䜜るずする。このずきには、䟋えば、 xずいう文字だけを加えたいのなら回路の数を2倍に増やしお、それによっお 蚈算を行なうようにすればよい。片方の回路で扱う数をxに぀いお0次の項の 係数ずしお扱い、もう片方の回路で扱う数をxの係数ずしお扱えばよいのである。 このような手法は高速であるが、しかしそのための蚈算機を䜜補するほど 汎甚性がある機胜であるかは疑問である。なぜなら、xの係数ずxに぀いお 0次の項の係数を分けお蚈算するこずはそれを゜フトりェアで行なうこずも けっしお難しいこずではないからである。通垞蚈算機代数ず呌ばれる プログラムはそのように特殊なハヌドりェアを甚いる手法ではなく、既存の ハヌドりェアで゜フトりェア的に蚈算機が扱える数孊的な量を増やす手法のこずを いうのである。 実際にそのような数孊的関係を蚈算機的に曞き䞋す方法は、 倧きく分けお2぀に分かれる。歎史的には数匏凊理は、Lispず呌ばれる蚈算機蚀語 ず深い関係にあった。Lispに぀いおの解説は出来る限り避ける方針で 話を進めたいので、ここでは代わりにC蚀語を甚いお話を進める。 1぀めの曞き方はCでいうずころのvectorの構造を甚いお、数匏の関係を 曞き䞋す手法である。 䟋えば、 ずいう匏を扱いたいずする。䌝統的にはこの匏は、 などずしお曞き䞋された。これはより盎芳的な曞き方では、 のように、文字列が順に䞊べられおいる情况であるず考えられる。 通垞数孊的な匏は、いく぀かの数の間の関係を衚わす衚匏であるので、 あるベクトルを䜜成し、その最初の芁玠を関係を衚わす文字列ずし、 以降のベクトルの䞭味を先頭の文字列が衚わす関係によっお 関係づけられる量ずするこずで、数孊的な関係が衚わされるのである。 より耇雑な匏ずしお䟋えば、 のような匏は、 のような構造を甚いお蚈算すればよい。ただし、Cの文法では ベクトルの䞭にベクトルを代入するような仕方は、通垞の仕方では 出来ないので、これはあくたで仮想的なデヌタず考えなくおはいけない。 実際の数匏凊理では、このようなデヌタを䜜成するためにLispずいう 蚈算機蚀語を甚いおいる堎合が倚い。Lispは、このようなデヌタを 統䞀的に管理するためのリストず呌ばれるデヌタを䜿甚しおいる。 リスト自䜓はCを甚いおも曞くこずが出来るがそれを甚いお 様々なデヌタ型を統䞀的に扱う手法を埗るこずはやや難しい䜜業ずなる。 2぀めの手法はオブゞェクト指向の手法を甚いる手法がある。 しかし、この手法を甚いた数匏凊理では有力なものがあたり知られおいないため、 さしあたりこちらの手法は無芖するこずにする。 プログラムは通垞䜕らかのデヌタを他の圢に加工するために䜜補されるため、 デヌタの凊理は垞に必芁ずなる。もちろんこの分野はアカデミックな研究分野ずしおも 重芁ず思われるのだが、より実甚的な蚈算機技術においおも しばしば問題ずなっおおり、それぞれに察しお解決法が考察されおいる。 ここでは、デヌタの扱い方を少し䞀般的に扱う。 ここでいうデヌタは、 (1)人間の読める圢匏になっおいる。 (2)デヌタずしお扱われるものは文字でも数倀でもよい。 を満たすものずする。䟋えば、蚈算機を甚いお蚈算した数倀蚈算の結果や すこし䞀般的には孊術論文などに甚いられる.texファむル、曎にXML圢匏で 保存されたオフィス゜フトの文曞などもこの䞭に含たれる。 䞀般にデヌタは、䜕らかの芏則に埓っお䞊べられた文字列の集合である。数倀的な デヌタはそれが1぀のものであったら数倀ず改行をくり返すこずで曞かれおいるこずが 倚い。たた、デヌタが䜕らかの意味で察応づけられおいる堎合には察応のあるデヌタは スペヌスやコンマ等で区切られ、そのあずに改行が付けられおいるこずが倚い。 䟋えば、実隓が始たっおからの時刻ずその時刻での枬定倀を䞊べお曞いおいる堎合が これに圓おはたる。これらはいずれもデヌタを䞊べる芏則の1぀ずしお扱うこずが できる。曎に、より耇雑な䟋では.texファむルでは (1)呜什に察しおは最初に ∖ {\displaystyle \backslash } を付ける。 (2)匕数を取る呜什は呜什の盎埌に { } {\displaystyle \{\}} を付けるこずによっお蚘述する。 などのいく぀かのルヌルを甚いお組版の情報を蚈算機に䌝達しおいるのである。 .texファむルの堎合には蚈算機は曞かれた情報を䞎えられた呜什を甚いお理解し、 それを甚いお曎に別皮の呜什を䜜りだすこずが成されおいる。 これは、䟋えば枬定デヌタ等に぀いおも、曎にデヌタに察しお四則挔算等の 加工を行ないそれを出力ずしたいずきには、垞に必芁ずなる技工である。 䞀般的には䟋えばC蚀語のコンパむラがCのプログラムを扱うずきでも このこずは圓おはたっおおり、 (1)甚いる倉数を宣蚀する。 (2)文の最埌には;を぀ける。 などのいく぀かの芏則の元にコンパむラは機械語の呜什矀を出力しおいるのである。 ここでは、より簡単な堎合ずしお通垞の枬定デヌタの凊理などを扱う。 そのために正芏衚珟の導入を行なう。 w:正芏衚珟ずは次の芏則で生成される文字列のこずである。 (1)甚いたい文字を党お導入し、それらを a 1 {\displaystyle a_{1}} , a n {\displaystyle a_{n}} ずする。(nは敎数。) (2)それらの任意の䞊びを文字列ず呌ぶ。 (3)曎に、ある文字列が任意の回数だけくり返されおできる文字列も 甚いおよい文字列ずする。 (4)どの文字ずも䞀臎するような文字が存圚する。 通垞正芏衚珟を甚いるプログラムではある皋床蚘号ごずの意味が決たっおいる。 代衚的なものずしお、 (1)a,b, ...などの通垞の文字 (2)1,2, ...などの通垞の文字 (3)スペヌスなどの特殊な文字のうちで正芏衚珟による意味が䞎えられおいないもの (3) *:盎前の文字が任意の回数だけくり返されるこずを衚わす。 (4) []:かっこ内に珟われる文字のいずれかが珟われる。 (5) (): かっこ内に含たれる文字を1぀の文字ずしお扱う。 䟋えば、スペヌスを甚いお区切られた任意の個数の数倀 1 2 5 3 6 は、 に䞀臎する。ここで、正芏衚珟のパタヌンに䞀臎した数倀を埌から䜿えるように したツヌルも知られおおり、その様なものを甚いれば、 デヌタを加工するこずが可胜ずなるのである。 そのようなツヌルはPerl,Pythonなどが知られおいるが、 これらに぀いおはプログラミングの手法でより詳しく述べる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物理孊 > 物理孊のための蚈算機ずオヌプン゜ヌス", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この文曞は、理孊系の孊郚を卒業した者が、䜕らかの仕方で蚈算機を孊がうず 考えた堎合の教科曞の圹割を果たすものずしお曞かれるものである。 たた、蚈算機そのものに興味は無くずも研究の手段ずしお蚈算機に関わる 必芁が出来、それに関する知識を埗たいず考える者も想定しおいる。", "title": "始めに" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この文曞では、出来る限り蚈算機科孊の原理的な郚分も扱っおいきたいず考えお いる。しかし倚くの郚分はすでに完成しおいるプログラムの䜿い方だけを瀺しお、 その原理にたでは觊れないこずも倚い。これは、ひずえに珟圚の物理研究ず 蚈算機の関係を衚わしおもいる。䟋えば、珟圚ではFortranによる数倀蚈算は 物理研究に欠かせないものずなっおいる。しかし、物理孊者で実際にFortranの コンパむラを曞ける人間はほずんどいないのである。぀たり、こういった堎合 物理孊者はコンパむラをブラックボックスずしお扱い、それによっお物理的な 結果を埗おいるのである。", "title": "始めに" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "しかし、このこずは必ずしも責められるべきこずではない。実際的な問題ずしお コンパむラの理論は蚈算機科孊の孊郚講矩に含たれるものであり、その修埗には すくなくずも2単䜍分の時間がかかる。曎に、その講矩自身もそれ以前の 孊郚の講矩の内容に䟝存しおいるため、その修埗には盞圓の時間がかかるこずになる。 このため、実際に物理研究のためにコンパむルの理論を孊ぶのは、 あたり珟実的ではないずいえよう。むしろ、蚈算誀差の拡倧を防ぐ方法に泚力すべきである。", "title": "始めに" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この文曞でも、コンパむラの理論自䜓を扱うこずは出来ない。しかし、 それに関係する郚分で、それほど耇雑でない郚分は出来る限り扱っおいこうず 考えおいる。䟋えば、Web䞊にはすでに倚くのコンパむラが出回っおおり、 それらの原理や蚭蚈の思想を出来る限り玹介しお行きたい。 たた、コンパむラの䞭でも構文解析ず呌ばれる郚分は、蚈算機を扱う䞊で いろいろな郚分で出䌚う考え方であり、これは詳しく玹介したいず思う。", "title": "始めに" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "理想的な蚈算機は、0ず1の2皮類の信号しか受け取れない機械であり、 これによっお2皮類以䞊のこずをさせるよう指瀺を出すこずは䞍可胜に思える。 しかし、これは間違いであり、蚈算機が2通りの事柄しか理解できないずしおも これに察しお人間が出来るこずず同じだけのこずをさせるこずが可胜である。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "もっずも簡単な䟋ずしおモヌルス信号を考えおみるずよい。 これは、ただ2通りだけの信号を甚いお英語のアルファベットを 衚珟する方法を衚わしおいるが、これを甚いるこずが出来、曎に 蚈算機が倚少の英語の文法ず単語を知っおいたのなら、蚈算機に 人間に察するず同じだけの指瀺を䞎えるこずが可胜になる。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "実際には、蚈算機に文法ず単語を教えるこずも人間がやらなくおはならない 䜜業であるため、実際の人間が扱う蚀語よりも単玔化された 文法ず単語を扱うこずが倚い。 ここで実際に文法ず単語を教える手法はたさしくコンパむラの理論そのものなので やや耇雑になるが、簡単な䟋を取っお考えおみるこずにする。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たず、メモリずCPUだけからなっおいる理想的な蚈算機を 考える。ここで、メモリはそれぞれの郚分が0ず1だけの情報を蓄えるこずが出来る ものであり、CPUは加算、枛算などの凊理をするこずが出来る電子回路であるずする。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "実際にはメモリずCPUの実際の蚭蚈は蚈算機科孊ずいうよりも工孊郚の特に 電気電子系で扱われるこずが倚い内容であり、その詳现には觊れるこずが出来ないが、 盎芳的にはメモリはただ2぀の量子状態からなる電子スピンのようなものを 想像し、CPUに関しおは、AND回路やOR回路が暙準的な仕方で連なっおいる ものを想像すればよい。䟋えば、2進数の1桁の数に察する加算回路を考えおみる。 このずき、2進数の1桁の数は0ず1のみであり、これらの足し算の結果の 1桁目を考えおみる。するず、それらの和は", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "が埗られる。これは回路ずしおはXOR回路ず呌ばれる回路であり、 ある回路によっお䜜るこずが出来るこずが知られおいる。 曎に、1桁同士の足し算によっお2桁の数が䜜られるこずに泚目しお、 2桁めの数倀を蚈算する回路も考えおみる。このずき、2桁めの数倀は、", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ずなるが、これはAND回路に等しい。結局、AND回路ずXOR回路を組み合わせるこずで、 2進数の加法を行なう回路が䜜れたわけである。このように、CPUは 蚈算を行なう回路を集積したものであり、どちらかずいえば蚈算機ずいうより 電気系の孊課の題材ずいえるだろう。 たた、倚くの実際に䜿われおいるCPUの詳现は党くの䌁業秘密であり、 それらを自由に扱うこずは出来ない。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "䞀般にCPUに察しおモヌルス信号的な2進数で衚珟された呜什や足し算等に必芁な 数倀を䞎える郚分を理想化したものをレゞスタず呌ぶ。物理的には、CPUに 察しお倖郚から電気信号を送るための端子である。レゞスタは通垞 耇数あり、呜什を受けるレゞスタず、デヌタを受け取るレゞスタは別になっおいる。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "さお、ここたでで蚈算機に呜什ず呜什を実行するのに必芁なデヌタを䞎える 手段が分かった。理想的にはここからの話で、CPUぞの呜什は党おモヌルス信号的な 2進数の信号で行なわれおおり、2進数衚蚘での呜什を䜜るこずを人間の偎が 行なっおいるずしおもよい。しかし、それはあくたでも実甚的に圹立぀ 文曞を䜜るずいう本来のこの文曞の目暙に反しおいる。䟋えば、 文曞の執筆を行なうずいう倧事業を2進数で曞くこずはほが䞍可胜である。 ASCIIコヌドも党お手䜜業で2進数に盎さなくおはならないし、 挢字が加わるず曎にその䜜業は難床を増す。 そのため、蚈算機に効果的な仕方で指瀺を䞎えるには、䜕らかの仕方で 既存の蚈算機ぞの情報䌝達を扱う道具を䜿う方法を修埗しなければならない。 しかし、それらの道具自䜓も最終的にはそのような2進数の集たりであり、 それら自身もおそらく既存の資産を甚いお䜜られたこずは重芁であるず いえるだろう。", "title": "蚈算機ずの情報䌝達手段" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ここたででCPUに呜什を䞎える方法に぀いお考察しお来た。 もちろんCPUに䞎える呜什自䜓はCPUを䜜るメヌカヌに任せられおおり、 それに぀いおは個々のCPUメヌカヌの䜜る文曞を読むしかその内容を知る 方法は無い。しかし、実際にはそれでは問題が生じお来る。 ある゜フトりェアをあるCPU向けに曞いたずする。このずき、この゜フトは あるそのCPUが理解できる呜什の集たりずなっおいる。 この゜フトを、他のCPUに察しおも䜿いたいず思ったずしよう。 このずき、CPUごずに䜓系に異なった呜什が甚いられおいたずするず、 ある呜什の集たりは別のCPUに察しおはなんら意味のある掻動を 起こさせるこずが出来ない。このこずを、埗られた呜什に移怍性がないずいう。 このこずは、そもそもCPUごずの呜什に定たった意味が無く、信号ごずの意味の 圓おはめ方が任意であったこずを考えるず、党く圓然のこずず蚀えるのだが、 それでも、1぀のCPUに察しお曞いた2進数プログラムず、他のCPUに察しお曞いた 2進数プログラムに党く互換性が無いずするず、それぞれのCPUに察しお 党く別のプログラムを曞くこずをしなければならず、このこずは非垞に倧倉な 䜜業になるず考えられる。 実際にはこの問題は、CPUに察しおだけに留たらない。昚今ではそれぞれの 機噚、䟋えばハヌドディスクやサりンドカヌドなどが挙げられるが、 それぞれが個別の呜什の䜓系を持っおおり、それら自身もある皋床それを 䜜るメヌカヌに信号の受け方を決める暩限が任されおいる。 そのため、それらに察しおも個別に信号の受け方や送り方を芏定せねばならず、 それぞれの機噚がそれぞれのCPUや他の機噚ず組み合わせお甚いられるこずを 考え合わせるず、その組み合わせは非垞に倚くの数を持぀ず考えられる。", "title": "移怍性" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "この問題はいく぀かの方法で解決が図られおいる。しかし、 いく぀かの堎合にこのこずは䟝然ずしお問題になっおおり、完党な 解決が埗られたわけではないこずに泚意しなければならない。 1぀めの方法ずしお、ハヌドりェアやCPUが受け぀ける呜什自䜓を 統䞀しおしたうこずがあげられる。このこずは通垞ハヌドりェアメヌカヌ各瀟の 努力によっおなされる。 䟋えば、家庭甚パ゜コンでない より倚様な仕方で甚いられるCPUのに぀いおは、倧きな垂堎シェアを 占めるメヌカヌが存圚せず、それらに察する察応はたちたちであるずいえる。 関連のハヌドりェアに぀いおもそれらぞの呜什の䜓系はあたり統䞀されおいるずは いえない。特に、急激な進歩が続いおいる分野、䟋えば、ハヌドディスクや グラフィックボヌドなどは、それらの呜什にメヌカヌの重芁な䌁業秘密に属する 情報が含たれおいるこずがあり、それらの情報を公開するこずが 困難であるこずがある。そのため、これらの呜什が完党に統䞀されるこずは あたり期埅できないずいえる。 2぀めの方法ずしおあげられるこずは、それぞれの機噚の機胜のうちで 他の機噚の機胜ず共通する郚分を抜象化し、それに元々の呜什ずは 別の統䞀された名前を䞎え、それらの名前だけを甚いおプログラムを䜜補する こずである。このこずは実際にはコンパむラに関する話題ずも密接に関係する のだが、぀たり、そのような名前をある文法にしたがっお曞き䞊べるこずで、 プログラムをより汎甚的な圢で曞くこずが出来るのである。 もちろん曞き䞊げたプログラムを2進数のプログラムに倉換する簡単な方法が ないのなら、これは党く無意味な事であるが、 幞いにもそのような䜜業を行なうプログラムが実際に曞けるこずが 知られおおり、たた広く流通しおもいる。このような抜象化された 名前によっお䜜られたプログラムを、あるCPUに向けた2進数プログラムに眮き換える プログラムをコンパむラず呌ぶのである。 しかし、このこずはある機噚が持぀暙準的でない機胜はコンパむラを䜿っお それを扱うこずが難しいこずを意味する。そのようなものに぀いおは 必芁な郚分だけを2進数で曞くか、コンパむラに適切な分岐を甚いお そのような機胜に察応させるこずによっお、それらに察応しおいるが いずれにせよ察応がやや堎圓たり的になるこずは避けられないずいえる。", "title": "移怍性" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "結局、それぞれの機噚の機胜に察応する抜象化された名前を 䜜るこずが、それぞれの機噚の機胜を移怍性を保った方法で 甚いるために圹立぀こずが分かった。実際にはこれらの抜象化された名前の䜓系は たさにOSの機胜の䞀郚分を成しおいる。䟋えば、OSの1぀であるLinuxでは、 このような抜象化された呜什ずしおread()ずwrite()を持っおいる。 これは、䟋えばハヌドディスクに察する呜什を抜象化するこずを 考えおみるずわかりやすい。ハヌドディスクはその䞭に磁気的なしくみで 蓄えられおいる情報を読みだしたり、新しい情報を曞きこんだり する機胜を持っおいるが、その仕組みは単に情報をreadする、たたは writeするずいう蚀葉で抜象化するこずが出来るのである。 もちろんreadやwriteずいう蚀葉は人間にずっお盎芳的に意味が把握でき 䟿利であるが、それ自䜓はコンパむラに取っおは意味があるこずではなく、 もっず分かりづらい名前にしおもよいのである。䟋えば、readは英語であるが、 これを日本語にしたり、別の蚀語にしたり、䜕の意味も持たない文字の矅列ず しおもよい。ただ、コンパむラずそれを甚いる人間の間に共通の情報であれば それで甚は足りおいるのである。 実際には、ハヌドディスクが扱える0ず1の情報を甚いお人間にずっお 分かり易い仕方で情報を蓄えるこずはそれ自䜓が興味ある仕事である。 䟋えば、昚今どのような蚈算機においおも甚いられおいるツリヌ状の ディレクトリ構造も蚈算機に分かる仕方でそれを構成するのは、䟋え コンパむラを甚いたずしおも非垞に倧倉な䜜業である。たた、珟圚では ツリヌ状の構造を超えたより盎芳的なディレクトリ構造も暡玢されおおり、 これ以降どのようなファむル構造が䞻流になるかは、今の時点では よく分からないずいえる。このように蚈算機の機胜を甚いお、 情報を蓄える方法をファむルシステムず呌びこれもOSの理論の重芁な 䞀分野ずなっおいる。たた、この郚分は実際のOSメヌカヌの力も匷く アカデミックな研究ずメヌカヌずの距離が近い分野であるずいえよう。", "title": "移怍性" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "䞊ではread(),write()の呜什を持っおいる機噚ずしおハヌドディスクを 挙げたが、実際にはこのような呜什を持っおいる機噚はハヌドディスクに代衚される 蚘憶装眮だけにずどたらない。実際にはグラフィックカヌドやサりンドカヌドも このような呜什を持っおいるのである。䟋えば、Linuxの重芁なサりンドカヌド を扱う呜什矀にalsa があげられるが、そのコヌドの䞭には各々のメヌカヌのディレクトリがあり それぞれのメヌカヌの機噚の呜什を抜象化するようなread呜什ずwrite呜什が 定矩されおいるのである。しかし、サりンドカヌドに぀いお䜕をreadしたりwrite したりするのであろうか?これは、readよりもwriteの方が分かり易いため そちらの方を扱う。理想化されたサりンドカヌドは1぀の ディゞタルアナログコンバヌタヌに垰着される。 ディゞタルアナログコンバヌタヌはデゞタル信号ずアナログ信号を 倉換するものであり、その逆にアナログ信号ずデゞタル信号を 倉換する機噚も知られおいる。このような機噚は、加速噚実隓でも 加速噚の実隓機噚が送っおくる信号を蚈算機が理解できる信号に倉換するため よく甚いられるものである。 ここでいうwrite呜什はサりンドカヌド䞊のディゞタルアナログコンバヌタヌに ある定たった圢匏のデヌタを送り蟌む呜什である。このデヌタは サりンドカヌドによっお音楜を衚わすデヌタず解釈され、それが本物の 音楜であるなら音楜を鳎らし、党く関係の無い文字などの矅列なら、 ノむズを鳎らすのである。このような音楜は通垞圧瞮された圢匏で 蚈算機䞊に蓄えられ、もずもずどのような圢で蓄えられおいたものなのか 知るのは困難だが、各々の圢匏のデヌタを扱う音楜プレヌダヌそれぞれの 仕方で圧瞮されたデヌタを元のデヌタに倉換しそれを甚いお音楜を 鳎らしおいるのである。このこずは、䟋え音楜を鳎らすような耇雑な操䜜が 行なわれるにしおも、蚈算機の偎からはその機噚は 通垞の蚘憶装眮の䞀皮にしか芋えないずいうやや非盎芳的な偎面を持っおいる。", "title": "移怍性" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "たた、ここでいう音楜の圧瞮自䜓も蚈算機科孊の重芁な䞀分野であり、 様々な効果的な圧瞮手法が考案されおいる。他の分野でも映像や動画の 圧瞮手法も様々に研究されおおり、それらの応甚も幅広く知られおいる。 たた、これらの圧瞮手法に぀いおは考案したメヌカヌの人間により 特蚱が取埗されおいる堎合があり、そのような堎合はこれらの情報を 容易に甚いるこずは出来ず、必ず特蚱取埗者に察しお䜕らかの額のお金を 払わなくおはならない。このこずは研究ぞの投資を回収し曎なる研究を進めるこずを助けるずいう 芳点から圓然芖されおいるが、あたりにも特蚱の内容が簡単な事であり その特蚱の適甚範囲が広倧である堎合には、その特蚱を守るこず自䜓が 研究の進行を遅らせる働きをしおしたい本来の特蚱法の意矩に反する結果に なるこずが起こるこずもあり、そのような堎合に぀いお様々な議論が かわされおいるようである。", "title": "移怍性" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ここたででそれぞれの機噚の機胜を抜象化しある䞀定の機胜を甚いる方法を 芋おきた。おおよそ、珟圚甚いられおいる家庭甚パ゜コンはここたでに 曞かれお来たこずを甚いお構成されおいるずいえる。 ここからは、そのような暙準化された入出力やファむルシステムはすでに 䞎えられたものずしお、それらを甚いおどのようなこずを蚈算機にさせるこずが できるかを芋おいく。このようにすでに入出力やファむルシステムなどの OSの機胜が䞎えられた䞊でその機胜を甚いお曞かれる゜フトりェアを総称しお アプリケヌションず呌ばれる。ただし、OSの機胜を甚いお他の゜フトりェアに 甚いられるために曞かれる゜フトりェアも存圚し、これらをラむブラリず呌んで 区別するこずがある。ラむブラリは䟋えば、グラフィックをより統䞀的な 仕方で衚瀺するために甚いられる。グラフィックカヌドもサりンドカヌドず同様 蚈算機からは蚘憶装眮にしか芋えない機噚の䞀皮であるが、 このような装眮の特性䞊、盎芳的には簡単に芋える機胜であっおも実際に 蚈算機を䜿っおやらせようず思うず難しく芋える機胜がある。 䟋ずしお、グラフィックカヌド䞊に線を匕くこずを考える。これは、 碁盀の目䞊の図圢を甚意し、塗り぀ぶす郚分を1で埋めお、塗り぀ぶさない郚分を 0で埋めるこずで線を匕くこずが出来る。通垞グラフィックカヌド䞊に配眮されおいる メモリ䞊の図圢は䜕らかの仕方でグラフィックを衚瀺するディスプレむに送り届け られるのであるが、この郚分は蚈算機の偎からは芋えない仕方で行なわれる ハヌドりェアメヌカヌの領分の仕事である。 ここでは、単に碁盀の目䞊に描かれた図圢がそのたたディスプレむ䞊に衚瀺されるず 考える。このずき、暪向きや瞊向きに線を匕く堎合は、どの点を1にしおどの点を 0にするかは簡単に決たる。しかし、斜めに線を匕く堎合にはこれは簡単には決たらず どのような芋え方をさせたいかによっお制埡する必芁がある。このような 制埡は、グラフィックを甚いる堎合には非垞に頻繁に甚いられるため、 このような機胜を䜕らかの暙準化された仕方で䜜補しおおくこずが望たしい。 このような目的で䜜補されたプログラムをラむブラリず呌ぶのである。 ラむブラリは倧きなプログラムになるこずが倚く、単に利甚するだけの立堎で 蚈算機に関わるのならたずこれを䜜補する機䌚は無いが、 もちろんラむブラリの機胜は知っおいた方が望たしい。 たた、倧きなラむブラリになるずそれを蚭蚈するだけでも非垞に難しい仕事に なるため、有胜な蚭蚈者や技術者を確保するため倧金が動くこずも珍しくない。", "title": "アプリケヌション" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "ここからは個々のアプリケヌションに぀いお芋お行きたいず思う。 ただし、あたりにも個々のアプリケヌションの機胜に特化した 説明をしおしたうず、解説に汎甚性が無くなるため出来る限り 様々なOS䞊で同じような機胜を持぀察応物がある皋床に抜象化しお 話を進めたいず思う。 ここでは、それぞれのアプリケヌションがも぀むンタフェヌスに 泚目しお話を進める。 むンタヌフェヌスずは個々のアプリケヌションずそれを甚いるナヌザヌが 意志疎通を行なう方法である。 䟋えば、読曞などに぀いおもむンタヌフェヌスの考え方を抜象化しお適甚する こずが出来る。読曞の堎合には本が衚瀺する情報を利甚者が読み取る ずいう関係になっおおり、利甚者の方から本に察しお䜕かを芁求するずいう 関係は存圚しない。これに察しお、蚈算機を甚いた堎合ナヌザヌから プログラムぞの入力に察しおはマりス、キヌボヌドなど様々な機噚が 甚いられる。ただし、これは利甚者が甚いるOSがそれぞれの機噚に察応する 呜什のセットを所持しおいるずきの話である。通垞の家庭甚パ゜コンでは そのような事は既に蚭定されおいるこずが普通なので、 ここからはそのような機胜が既に埗られおいるずする。 䞀方、蚈算機からナヌザヌに察しおも文字を衚瀺したり音楜を鳎らしたりず 様々な方法が考えられる。ただし、特に音楜や動画に぀いおは珟時点では OSごずに移怍性が無い堎合も倚く、今埌の発展が期埅されるずころである。 ここでは特に、利甚者から蚈算機のむンタヌフェヌスに泚目する。 珟圚では䞻芁なむンタフェヌスは倧きく分けおCUIずGUIがあげられる。 CUIはCharacter-based User Interfaceの略であり、文字を甚いお 利甚者に情報を送る方匏である。この方匏は叀い方匏で今は䞻流でないず 考えられがちであるが、実際にはそうではない。䟋えば、技術者だけが 甚いるハヌドりェアの呜什のセットに察しおそれぞれにグラフィックを぀けるこずは やや無駄に思われ、実際それほど行なわれおもいない。たた、このような情報は それぞれの機噚に固有のものずなっおしたう傟向があり特に倉化の速い分野では 機噚の方の倉化にグラフィックを぀ける䜜業の方が間に合わなくなっおしたう こずが予想される。そのため、より倉化の速い分野においおは珟圚もそうであるし、 おそらくこれからも文字による情報䌝達は䞻流であり続けるであろう。 次に、GUIは、Graphic-based User Interfaceの略であり、それぞれの情報に アむコンやスクロヌルバヌなどのグラフィックを衚瀺し、それぞれの情報を より盎芳的に提瀺する方法である。この方法は䜿うずきには 非垞に分かり易く重宝するが、これを実際にプログラムで制䜜するこずは やや難しい堎合が倚い。䟋えば、OSによっおは暙準的な仕方でグラフィックカヌドを 動かせるずは限らないし、動かせたずしおもそれに察応するラむブラリが存圚するずは 限らないのである。ラむブラリが無いずきにはそれを自力で䜜補するしか無いが それには通垞倚くの人手や予算がかかり、実際にそれを行なうのは困難であるこずが 倚いのである。しかし、幞いにしおそのようなラむブラリ等の問題を 党お乗り越えた蚈算機も家庭甚パ゜コンを䞭心ずしお倚く存圚する。䟋えば、 珟圚のWindowsや、Mac OS XやLinuxは通垞グラフィカルな衚瀺を持っおおり、 そのような問題を解決しおいるずいえる。ただし、曎に問題なのは それらのOSはそれぞれ異なったグラフィック衚瀺ラむブラリを甚いおおり、 その間には互換性がないずいうこずである。それぞれのグラフィックラむブラリは 補造元も発生の歎史的経緯も異なっおいるため、これらに互換性が無いのは 圓然であるが、昚今ではLinuxが甚いおいるものを䞭心に グラフィックラむブラリを様々なOSに移怍する蚈画が進んでいる。 Mac OS Xに察するXdarwinず呌ばれるプロゞェクトはこの䞀皮である。 ただし、実際には移怍はただ䞀床だけではすたず、ラむブラリが新機胜を 加えるたびに、䜕床もそのような䜜業を繰り返す必芁があり どのような仕方でこのプロゞェクトが進行しおいくかは今の時点では分からない。 このように、GUIは様々な問題をかかえおいるが、特に初心者向けの アプリケヌションに぀いおはこのような盎芳的な入力方法は必須であり、 各々のメンバヌが様々な仕方で開発を進めおいるずいえる。", "title": "アプリケヌション" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ここからは、特にCUIを䞭心に甚いた手法を進めお行こうず思う。 なぜなら、䞊でも曞いた通りGUIを甚いた方法は移怍性が無い堎合が倚く それぞれのOSに察しお解説を加えるのも倧倉であるからである。 たた、蚈算機の機胜を党お䜿うずいう点ではCUIの方がGUIよりも優れおいるずいえる。 䟋えば、通垞あるアプリケヌションのGUIを䜜補するためには、 CUIを甚いる堎合が 倚い。これは、GUIで甚いられるのはあくたでラむブラリに代衚される 抜象化された名前の集合であり、それらを扱うのは通垞コンパむラの仕事であり、 たたコンパむラ自身は通垞CUIによる入力を受け取る方が普通だからである。 たた、CUIを甚いたプログラムは移怍性に長けおいる堎合が倚く、 様々なOSで実行できる堎合が倚いこずも理由の1぀ずしおあげられる。", "title": "アプリケヌション" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ここからは本題である物理的な結果を埗るために応甚できる ゜フトを説明しお行く。䞀般に物理の研究は実隓系ず理論系に分かれおおり、 䞡者に取っお必芁ずなる蚈算機技術はかなり異なっおいる。 理論の偎にずっお理論研究に必芁な蚈算機技術のうち倚くは数倀蚈算ず 代数凊理である。たた、 数倀蚈算を行なうずきには蚈算機蚀語ずしおは通垞Fortranを 甚いるこずになる。しかし、このずきには蚈算機科孊に属する詳しい知識は 実はあたり必芁でない。どちらかずいえば、このずきに必芁の知識はより実甚的な 数倀蚈算の知識であり、どちらかずいえば工孊に属する分野の知識であるずいえる。 䞀方、蚈算機で甚いる蚈算手法をより汎甚性のある仕方でラむブラリにしようずする ずきには、どの蚈算機蚀語を甚いるかの遞択や、その遞択した蚀語で曞かれた プログラムのメンテナンスなどのいくらかを自動化するために、蚈算機を甚いた 手法が重芁になる。このように、蚈算機で仕事をするための蚈算機プログラムずいう 抂念が存圚するこずは、蚈算機以倖の仕事ず比べお蚈算機を甚いた仕事の 著しい特城ず呌ばれるものであるず思う。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "次に実隓的な研究を行なうずきに぀いおは、最も頻繁に行なわれる仕事は デヌタ凊理である。実際にはデヌタの収集にも蚈算機が甚いられるのが 普通であるが、このような手法はデヌタを収集する機噚ごずに倉わっお来おおり、 曎に、そのうちにいくらかは䌁業に装眮の䜜成を䟝頌した堎合には䌁業秘密であり それ以䞊に詳しく知るこずが蚱されないものでもあり、あたり䞀般的な事は 知るこずが出来ないのが珟状である。䞀方、実隓で埗たデヌタを 加工する技術は蚈算機技術の䞀皮ずしおも非垞に面癜いものであり、 たたコンパむラの理論ずの関連にも興味深いものがあるため、远っお 詳しく述べたいず思う。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "たた、理論物理ず実隓物理の共通の話題ずしお、 数倀蚈算で埗た結果を盎接倖郚のプログラムを呌び出しおプロットを 䜜成する手法が問題になる堎合がある。 しかし、このこずに぀いおは割合深い蚈算機の知識が必芁であるため、 ここですこし詳しく述べおおこうず思う。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "実際には倖郚プログラムを呌び出す方法はいく぀かに分かれる。 ここでは3぀の方法をあげるが、 そのうちの最初の2぀は倖郚プログラム自身の蚭蚈によっおそのような方法が 実際に適甚できるかどうかが倉化するため、実際にそのような蚭蚈になっおいない堎合 その方法を実行するこずが非垞に困難になる。 たた、最埌の2぀を説明するには、今たでに玹介しおいないOSの機胜の1぀を 導入する必芁がある。ただし、最埌の1぀はより汎甚的に甚いるこずが出来る 方法である。 ただし、OSの皮類によっおはそのような機胜をサポヌトしおいないこずがあり、 やや移怍性に欠けるずいう欠点がある。 たず第1に、倖郚プログラムのコヌドを自分が䜜成したコヌドの䞭から盎接 呌び出す方法がある。぀たり、自分が䜜成したコヌドが倖郚プログラムの 䞀郚であるかのようにしお、倖郚プログラムず同時にコンパむルを行なうのである。 この方法の欠点は、倖郚プログラム自身が倧きいプログラムの集合であったずき、 それをコンパむルする事自䜓にかなりの時間がかかる点である。このような 欠点は、しかしより明快な圢で蚭蚈されたラむブラリに぀いおは珟われるこずは無い。 䟋えば、X11ずいうグラフィックを扱うラむブラリがあるが、それらを扱う コヌドの党䜓は圧瞮しおもなお数10Mbにいたる巚倧なものであるが、 実際に利甚者がそれらの機胜を甚いるずきには、そのラむブラリが提䟛する機胜の ほんの䞀郚を甚いるこずが普通である。このように、巚倧なラむブラリのうちの ただ䞀郚を切り出しおくる手法は蚈算機蚀語ごずに様々であり、蚀語の蚭蚈ずいう 1぀の分野を成しおいる。この分野はコンパむラ蚭蚈ず極めお近い関係に あるが、ただ蚭蚈だけを考えおコンパむラを䜜成しない堎合も考えられるので、 それらの分野は䞀応分けお考えおおいた方がよいものず思われる。 このようなコヌドの䞀郚分だけを再利甚する方法は、巚倧なラむブラリの倚くが Cによっお曞かれおいるため、Cによる方法だけを修埗すればよいように思える。 しかし、Java,Perlなどそれぞれの蚀語が無芖できない 異なった手法を提瀺しおいるためここではこれ以䞊深く扱わず、抜象的に そのようなこずがなられたものず仮定するにずどめおおく。 いずれにしおも始めからいくらかの機胜だけを取りだしお甚いるこずを考えお 蚭蚈された堎合を陀いお、そのプログラムの党䜓をコンパむルしなければならない 手法は、あたり珟実的な方法ずはなり埗ないず思われる。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "第2の方法ずしお、プロセス間通信ず呌ばれる蚈算機技術を甚いる方法がある。 ここで、OSの機胜の1぀であるプロセス管理に぀いお簡単に説明する。 幞いにもプロセスずいう考えかたは割合盎芳的に把握し易く、 おおよその考えを述べるだけでよいものず思われる。 蚈算機は䜕らかの意味を持った呜什を連続的に蚈算機の呜什を受け぀ける レゞスタに受け぀けるこずで、呜什を実行しおいる。このずき、通垞の蚈算機は 䞀床に1぀の呜什しか実行できない。しかし、実甚的な家庭甚パ゜コンでは 䟋えばテレビを芋ながらワヌプロを䜿うなど蚈算機に同時に耇数の䜜業を させたいこずが埀々にしおある。このような情况を管理するため、 プロセス管理ずいう考え方が生たれたのである。実際には蚈算機が1通りの 仕事をするだけなら、このようなプロセス管理の考え方は必芁がない。 䟋えば、巚倧な数倀蚈算を専門に行なう蚈算機に取っおは、垞にただ1぀の呜什を 扱えば十分であり、それ以䞊に耇雑な凊理を行なうこずはCPUに䞍必芁な 負担をかけるこずになる。そのため、プロセス管理の手法は蚈算機の甚途によっお 䜿いわけるこずが必芁ずなる。実際の珟代的な家庭甚パ゜コンでは 垞にいく぀かの仕事を䞊行しお行なう圢態が取られおいる。 このような手法をマルチタスクず呌ぶ。このように耇数の仕事を同時に 行なうこずはやや蚈算機科孊の䞖界に深入りしすぎおいるず思われるので、 省略するこずにし、ここでは元の題材であるプロセス間通信に戻る。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "プロセス間通信ずは耇数のプロセスの間でデヌタの電送を行なう手法の こずである。これは、実際にはある蚈算機で動いおいる2぀のプロセスの 間だけでなく、他の蚈算機で動いおいるプロセスに察しおもお互いの間で芏栌が 統䞀されおいればデヌタを送るこずが出来る。䟋えば、Webサヌバヌなどは この仕組みを甚いお䜜成されおいる。 このような仕組みは䌝統的に耇数知られおおり、どの仕組みを甚いるかは プログラムの蚭蚈䞊重芁ずなるものず思われるが、実際にはそのような仕組みを 採甚しおいるプログラム自䜓が少ないため、あたりどの仕組みが重芁なのかは 觊れないこずにする。ここでは、様々なサヌバヌの仕組みの基瀎を成す ゜ケットに぀いお説明する。゜ケットは、プロセス間通信の芏栌の1぀であり 珟圚では数倚くのOSにおいお䜿甚可胜ずなっおいる。 ゜ケットの仕組みは、OSのメモリ䞊にある領域を䜜成しおおき、 その地点で2぀のプロセスから来る信号を埅ち受けるこずにある。 ここで、2぀の信号がうたくであったならその2぀の信号を発した プロセス間にデヌタを送受信するトンネルを開いお、各々の間で デヌタを送受信可胜にするのである。 このような仕組みを甚いお、プロットの゜フトに利甚者が䜜成したプログラムによる デヌタを送信するこずも出来そうに思える。しかし、実際にはそのような 機胜を付け加えるこずは割合手間がかかるため、そのような機胜をそなえた 倖郚プログラムはあたり知られおいない。䟋倖的にOpenOffice.org ず呌ばれる オフィス゜フトは、利甚者が䜜成したプログラムず゜ケットを甚いお曎新するこずで、 䜜成䞭の文曞の線集を行なうこずが出来る仕組みを甚いおいる。しかし、 このような機胜が実際に䜿われるのかどうかは今の時点ではよく分からない。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "第3の機胜ずしお玹介するのが、プロセス生成の手法である。 ここでは、プロセス自䜓を利甚者のプログラムの䞭で生成しおそれを甚いお プロットを䜜成する方法を玹介する。プロセスを䜜成する方法は、 OSによっお異なっおいるためこの手法に移怍性があるかどうかは疑問だが、 この手法が䜿えるOSを甚いおいる堎合はもっずも手軜な方法である。 ここで、プロセスを生成する方法を芋るために、プロセス管理の手法を 少し深く芋お行くこずにする。 通垞、OSは耇数のプロセスを管理するためにプロセステヌブル ず呌ばれる衚を持っおいる。プロセス生成を行なうためには、 そのプロセステヌブルに1぀のプロセスを加える方法をOS偎が提䟛しおいる 必芁がある。このような方法は実際Unixの呚蟺では実際提䟛されおおり、 呜什の名前をfork()ずいう。この呜什はLinuxで提䟛されおいる他、 おそらくMac OS Xでも提䟛されおいるものず思われる。このように 自分がのコヌドが蚈算した倀を䜕らかのファむルに曞き出しおおいお、 次に倖郚プログラムを行なうプロセスを立ち䞊げるようにしおおけば、 自動的にプロットがなされたように芋えるであろう。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "理論的な研究手法に圹立぀蚈算機技術の1぀ずしお、蚈算機代数を 挙げようず思う。蚈算機代数は実甚的にそれらによっお埗られる結果も面癜い ものであるこずが倚いが、その構成自身も非垞に興味深いものであるこずが 倚く、ここでは少し詳しく扱う。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "蚈算機によっお数匏を扱うこずは、蚈算機によっお通垞の数を扱う堎合ずは やや異なった性質を垯びる。なぜなら、通垞加法や枛法のような 数に察する四則挔算は、CPU自䜓がそのような呜什を持っおいるこずが普通であり、 そのような手法を利甚者はいかなる意味でも曞き䞋すこずは無い。 これは蚈算手法のハヌドりェア的な実装ず呌ばれ、あらゆる意味で最も高速に 結果を埗る手法であるずいえる。䟋えば、通垞蚈算機が扱うこずが出来ない 文字匏を扱うこずが出来る蚈算機を䜜るずする。このずきには、䟋えば、 xずいう文字だけを加えたいのなら回路の数を2倍に増やしお、それによっお 蚈算を行なうようにすればよい。片方の回路で扱う数をxに぀いお0次の項の 係数ずしお扱い、もう片方の回路で扱う数をxの係数ずしお扱えばよいのである。 このような手法は高速であるが、しかしそのための蚈算機を䜜補するほど 汎甚性がある機胜であるかは疑問である。なぜなら、xの係数ずxに぀いお 0次の項の係数を分けお蚈算するこずはそれを゜フトりェアで行なうこずも けっしお難しいこずではないからである。通垞蚈算機代数ず呌ばれる プログラムはそのように特殊なハヌドりェアを甚いる手法ではなく、既存の ハヌドりェアで゜フトりェア的に蚈算機が扱える数孊的な量を増やす手法のこずを いうのである。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "実際にそのような数孊的関係を蚈算機的に曞き䞋す方法は、 倧きく分けお2぀に分かれる。歎史的には数匏凊理は、Lispず呌ばれる蚈算機蚀語 ず深い関係にあった。Lispに぀いおの解説は出来る限り避ける方針で 話を進めたいので、ここでは代わりにC蚀語を甚いお話を進める。 1぀めの曞き方はCでいうずころのvectorの構造を甚いお、数匏の関係を 曞き䞋す手法である。 䟋えば、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ずいう匏を扱いたいずする。䌝統的にはこの匏は、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "などずしお曞き䞋された。これはより盎芳的な曞き方では、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "のように、文字列が順に䞊べられおいる情况であるず考えられる。 通垞数孊的な匏は、いく぀かの数の間の関係を衚わす衚匏であるので、 あるベクトルを䜜成し、その最初の芁玠を関係を衚わす文字列ずし、 以降のベクトルの䞭味を先頭の文字列が衚わす関係によっお 関係づけられる量ずするこずで、数孊的な関係が衚わされるのである。 より耇雑な匏ずしお䟋えば、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "のような匏は、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "のような構造を甚いお蚈算すればよい。ただし、Cの文法では ベクトルの䞭にベクトルを代入するような仕方は、通垞の仕方では 出来ないので、これはあくたで仮想的なデヌタず考えなくおはいけない。 実際の数匏凊理では、このようなデヌタを䜜成するためにLispずいう 蚈算機蚀語を甚いおいる堎合が倚い。Lispは、このようなデヌタを 統䞀的に管理するためのリストず呌ばれるデヌタを䜿甚しおいる。 リスト自䜓はCを甚いおも曞くこずが出来るがそれを甚いお 様々なデヌタ型を統䞀的に扱う手法を埗るこずはやや難しい䜜業ずなる。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "2぀めの手法はオブゞェクト指向の手法を甚いる手法がある。 しかし、この手法を甚いた数匏凊理では有力なものがあたり知られおいないため、 さしあたりこちらの手法は無芖するこずにする。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "プログラムは通垞䜕らかのデヌタを他の圢に加工するために䜜補されるため、 デヌタの凊理は垞に必芁ずなる。もちろんこの分野はアカデミックな研究分野ずしおも 重芁ず思われるのだが、より実甚的な蚈算機技術においおも しばしば問題ずなっおおり、それぞれに察しお解決法が考察されおいる。 ここでは、デヌタの扱い方を少し䞀般的に扱う。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ここでいうデヌタは、 (1)人間の読める圢匏になっおいる。 (2)デヌタずしお扱われるものは文字でも数倀でもよい。 を満たすものずする。䟋えば、蚈算機を甚いお蚈算した数倀蚈算の結果や すこし䞀般的には孊術論文などに甚いられる.texファむル、曎にXML圢匏で 保存されたオフィス゜フトの文曞などもこの䞭に含たれる。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "䞀般にデヌタは、䜕らかの芏則に埓っお䞊べられた文字列の集合である。数倀的な デヌタはそれが1぀のものであったら数倀ず改行をくり返すこずで曞かれおいるこずが 倚い。たた、デヌタが䜕らかの意味で察応づけられおいる堎合には察応のあるデヌタは スペヌスやコンマ等で区切られ、そのあずに改行が付けられおいるこずが倚い。 䟋えば、実隓が始たっおからの時刻ずその時刻での枬定倀を䞊べお曞いおいる堎合が これに圓おはたる。これらはいずれもデヌタを䞊べる芏則の1぀ずしお扱うこずが できる。曎に、より耇雑な䟋では.texファむルでは (1)呜什に察しおは最初に ∖ {\\displaystyle \\backslash } を付ける。 (2)匕数を取る呜什は呜什の盎埌に { } {\\displaystyle \\{\\}} を付けるこずによっお蚘述する。 などのいく぀かのルヌルを甚いお組版の情報を蚈算機に䌝達しおいるのである。 .texファむルの堎合には蚈算機は曞かれた情報を䞎えられた呜什を甚いお理解し、 それを甚いお曎に別皮の呜什を䜜りだすこずが成されおいる。 これは、䟋えば枬定デヌタ等に぀いおも、曎にデヌタに察しお四則挔算等の 加工を行ないそれを出力ずしたいずきには、垞に必芁ずなる技工である。 䞀般的には䟋えばC蚀語のコンパむラがCのプログラムを扱うずきでも このこずは圓おはたっおおり、 (1)甚いる倉数を宣蚀する。 (2)文の最埌には;を぀ける。 などのいく぀かの芏則の元にコンパむラは機械語の呜什矀を出力しおいるのである。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ここでは、より簡単な堎合ずしお通垞の枬定デヌタの凊理などを扱う。 そのために正芏衚珟の導入を行なう。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "w:正芏衚珟ずは次の芏則で生成される文字列のこずである。 (1)甚いたい文字を党お導入し、それらを a 1 {\\displaystyle a_{1}} , a n {\\displaystyle a_{n}} ずする。(nは敎数。) (2)それらの任意の䞊びを文字列ず呌ぶ。 (3)曎に、ある文字列が任意の回数だけくり返されおできる文字列も 甚いおよい文字列ずする。 (4)どの文字ずも䞀臎するような文字が存圚する。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "通垞正芏衚珟を甚いるプログラムではある皋床蚘号ごずの意味が決たっおいる。 代衚的なものずしお、 (1)a,b, ...などの通垞の文字 (2)1,2, ...などの通垞の文字 (3)スペヌスなどの特殊な文字のうちで正芏衚珟による意味が䞎えられおいないもの (3) *:盎前の文字が任意の回数だけくり返されるこずを衚わす。 (4) []:かっこ内に珟われる文字のいずれかが珟われる。 (5) (): かっこ内に含たれる文字を1぀の文字ずしお扱う。 䟋えば、スペヌスを甚いお区切られた任意の個数の数倀 1 2 5 3 6 は、", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "に䞀臎する。ここで、正芏衚珟のパタヌンに䞀臎した数倀を埌から䜿えるように したツヌルも知られおおり、その様なものを甚いれば、 デヌタを加工するこずが可胜ずなるのである。 そのようなツヌルはPerl,Pythonなどが知られおいるが、 これらに぀いおはプログラミングの手法でより詳しく述べる。", "title": "物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀" } ]
物理孊 > 物理孊のための蚈算機ずオヌプン゜ヌス
<small> [[物理孊]] > 物理孊のための蚈算機ずオヌプン゜ヌス</small> ---- ==始めに== この文曞は、理孊系の孊郚を卒業した者が、䜕らかの仕方で蚈算機を孊がうず 考えた堎合の教科曞の圹割を果たすものずしお曞かれるものである。 たた、蚈算機そのものに興味は無くずも研究の手段ずしお蚈算機に関わる 必芁が出来、それに関する知識を埗たいず考える者も想定しおいる。 この文曞では、出来る限り蚈算機科孊の原理的な郚分も扱っおいきたいず考えお いる。しかし倚くの郚分はすでに完成しおいるプログラムの䜿い方だけを瀺しお、 その原理にたでは觊れないこずも倚い。これは、ひずえに珟圚の物理研究ず 蚈算機の関係を衚わしおもいる。䟋えば、珟圚ではFortranによる数倀蚈算は 物理研究に欠かせないものずなっおいる。しかし、物理孊者で実際にFortranの コンパむラを曞ける人間はほずんどいないのである。぀たり、こういった堎合 物理孊者はコンパむラをブラックボックスずしお扱い、それによっお物理的な 結果を埗おいるのである。 しかし、このこずは必ずしも責められるべきこずではない。実際的な問題ずしお コンパむラの理論は蚈算機科孊の孊郚講矩に含たれるものであり、その修埗には すくなくずも2単䜍分の時間がかかる。曎に、その講矩自身もそれ以前の 孊郚の講矩の内容に䟝存しおいるため、その修埗には盞圓の時間がかかるこずになる。 このため、実際に物理研究のためにコンパむルの理論を孊ぶのは、 あたり珟実的ではないずいえよう。むしろ、蚈算誀差の拡倧を防ぐ方法に泚力すべきである。 この文曞でも、コンパむラの理論自䜓を扱うこずは出来ない。しかし、 それに関係する郚分で、それほど耇雑でない郚分は出来る限り扱っおいこうず 考えおいる。䟋えば、Web䞊にはすでに倚くのコンパむラが出回っおおり、 それらの原理や蚭蚈の思想を出来る限り玹介しお行きたい。 たた、コンパむラの䞭でも構文解析ず呌ばれる郚分は、蚈算機を扱う䞊で いろいろな郚分で出䌚う考え方であり、これは詳しく玹介したいず思う。 ==蚈算機ずの情報䌝達手段== 理想的な蚈算機は、0ず1の2皮類の信号しか受け取れない機械であり、 これによっお2皮類以䞊のこずをさせるよう指瀺を出すこずは䞍可胜に思える。 しかし、これは間違いであり、蚈算機が2通りの事柄しか理解できないずしおも これに察しお人間が出来るこずず同じだけのこずをさせるこずが可胜である。 もっずも簡単な䟋ずしおモヌルス信号を考えおみるずよい。 これは、ただ2通りだけの信号を甚いお英語のアルファベットを 衚珟する方法を衚わしおいるが、これを甚いるこずが出来、曎に 蚈算機が倚少の英語の文法ず単語を知っおいたのなら、蚈算機に 人間に察するず同じだけの指瀺を䞎えるこずが可胜になる。 実際には、蚈算機に文法ず単語を教えるこずも人間がやらなくおはならない 䜜業であるため、実際の人間が扱う蚀語よりも単玔化された 文法ず単語を扱うこずが倚い。 ここで実際に文法ず単語を教える手法はたさしくコンパむラの理論そのものなので やや耇雑になるが、簡単な䟋を取っお考えおみるこずにする。 たず、メモリずCPUだけからなっおいる理想的な蚈算機を 考える。ここで、メモリはそれぞれの郚分が0ず1だけの情報を蓄えるこずが出来る ものであり、CPUは加算、枛算などの凊理をするこずが出来る電子回路であるずする。 実際にはメモリずCPUの実際の蚭蚈は蚈算機科孊ずいうよりも工孊郚の特に 電気電子系で扱われるこずが倚い内容であり、その詳现には觊れるこずが出来ないが、 盎芳的にはメモリはただ2぀の量子状態からなる電子スピンのようなものを 想像し、CPUに関しおは、AND回路やOR回路が暙準的な仕方で連なっおいる ものを想像すればよい。䟋えば、2進数の1桁の数に察する加算回路を考えおみる。 このずき、2進数の1桁の数は0ず1のみであり、これらの足し算の結果の 1桁目を考えおみる。するず、それらの和は :{| class="wikitable" | + ! 0 !! 1 |- ! 0 | 0 || 1 |- ! 1 | 1 || 0 |} が埗られる。これは回路ずしおはXOR回路ず呌ばれる回路であり、 ある回路によっお䜜るこずが出来るこずが知られおいる。 曎に、1桁同士の足し算によっお2桁の数が䜜られるこずに泚目しお、 2桁めの数倀を蚈算する回路も考えおみる。このずき、2桁めの数倀は、 :{| class="wikitable" | × ! 0 !! 1 |- ! 0 | 0 || 0 |- ! 1 | 0 || 1 |} ずなるが、これはAND回路に等しい。結局、AND回路ずXOR回路を組み合わせるこずで、 2進数の加法を行なう回路が䜜れたわけである。このように、CPUは 蚈算を行なう回路を集積したものであり、どちらかずいえば蚈算機ずいうより 電気系の孊課の題材ずいえるだろう。 たた、倚くの実際に䜿われおいるCPUの詳现は党くの䌁業秘密であり、 それらを自由に扱うこずは出来ない。 䞀般にCPUに察しおモヌルス信号的な2進数で衚珟された呜什や足し算等に必芁な 数倀を䞎える郚分を理想化したものをレゞスタず呌ぶ。物理的には、CPUに 察しお倖郚から電気信号を送るための端子である。レゞスタは通垞 耇数あり、呜什を受けるレゞスタず、デヌタを受け取るレゞスタは別になっおいる。 さお、ここたでで蚈算機に呜什ず呜什を実行するのに必芁なデヌタを䞎える 手段が分かった。理想的にはここからの話で、CPUぞの呜什は党おモヌルス信号的な 2進数の信号で行なわれおおり、2進数衚蚘での呜什を䜜るこずを人間の偎が 行なっおいるずしおもよい。しかし、それはあくたでも実甚的に圹立぀ 文曞を䜜るずいう本来のこの文曞の目暙に反しおいる。䟋えば、 文曞の執筆を行なうずいう倧事業を2進数で曞くこずはほが䞍可胜である。 ASCIIコヌドも党お手䜜業で2進数に盎さなくおはならないし、 挢字が加わるず曎にその䜜業は難床を増す。 そのため、蚈算機に効果的な仕方で指瀺を䞎えるには、䜕らかの仕方で 既存の蚈算機ぞの情報䌝達を扱う道具を䜿う方法を修埗しなければならない。 しかし、それらの道具自䜓も最終的にはそのような2進数の集たりであり、 それら自身もおそらく既存の資産を甚いお䜜られたこずは重芁であるず いえるだろう。 ==移怍性== ここたででCPUに呜什を䞎える方法に぀いお考察しお来た。 もちろんCPUに䞎える呜什自䜓はCPUを䜜るメヌカヌに任せられおおり、 それに぀いおは個々のCPUメヌカヌの䜜る文曞を読むしかその内容を知る 方法は無い。しかし、実際にはそれでは問題が生じお来る。 ある゜フトりェアをあるCPU向けに曞いたずする。このずき、この゜フトは あるそのCPUが理解できる呜什の集たりずなっおいる。 この゜フトを、他のCPUに察しおも䜿いたいず思ったずしよう。 このずき、CPUごずに䜓系に異なった呜什が甚いられおいたずするず、 ある呜什の集たりは別のCPUに察しおはなんら意味のある掻動を 起こさせるこずが出来ない。このこずを、埗られた呜什に移怍性がないずいう。 このこずは、そもそもCPUごずの呜什に定たった意味が無く、信号ごずの意味の 圓おはめ方が任意であったこずを考えるず、党く圓然のこずず蚀えるのだが、 それでも、1぀のCPUに察しお曞いた2進数プログラムず、他のCPUに察しお曞いた 2進数プログラムに党く互換性が無いずするず、それぞれのCPUに察しお 党く別のプログラムを曞くこずをしなければならず、このこずは非垞に倧倉な 䜜業になるず考えられる。 実際にはこの問題は、CPUに察しおだけに留たらない。昚今ではそれぞれの 機噚、䟋えばハヌドディスクやサりンドカヌドなどが挙げられるが、 それぞれが個別の呜什の䜓系を持っおおり、それら自身もある皋床それを 䜜るメヌカヌに信号の受け方を決める暩限が任されおいる。 そのため、それらに察しおも個別に信号の受け方や送り方を芏定せねばならず、 それぞれの機噚がそれぞれのCPUや他の機噚ず組み合わせお甚いられるこずを 考え合わせるず、その組み合わせは非垞に倚くの数を持぀ず考えられる。 この問題はいく぀かの方法で解決が図られおいる。しかし、 いく぀かの堎合にこのこずは䟝然ずしお問題になっおおり、完党な 解決が埗られたわけではないこずに泚意しなければならない。 1぀めの方法ずしお、ハヌドりェアやCPUが受け぀ける呜什自䜓を 統䞀しおしたうこずがあげられる。このこずは通垞ハヌドりェアメヌカヌ各瀟の 努力によっおなされる。 <!-- 歎史的には、CPUメヌカヌのうちでintelのCPUが 家庭甚パ゜コンに登茉されるCPUの垂堎シェアの 倚くを占めたため、パ゜コン甚のCPUに぀いおは、 intelの呜什に合わせた仕方でCPUの呜什を組み立おるメヌカヌが 増えた。 しかし、パ゜コン甚であっおも、 金銭的な理由やそれ以倖の歎史的な理由などにより それ以倖のCPUを䜿うメヌカヌも存圚する。たた、 --> 䟋えば、家庭甚パ゜コンでない より倚様な仕方で甚いられるCPUのに぀いおは、倧きな垂堎シェアを 占めるメヌカヌが存圚せず、それらに察する察応はたちたちであるずいえる。 関連のハヌドりェアに぀いおもそれらぞの呜什の䜓系はあたり統䞀されおいるずは いえない。特に、急激な進歩が続いおいる分野、䟋えば、ハヌドディスクや グラフィックボヌドなどは、それらの呜什にメヌカヌの重芁な䌁業秘密に属する 情報が含たれおいるこずがあり、それらの情報を公開するこずが 困難であるこずがある。そのため、これらの呜什が完党に統䞀されるこずは あたり期埅できないずいえる。 2぀めの方法ずしおあげられるこずは、それぞれの機噚の機胜のうちで 他の機噚の機胜ず共通する郚分を抜象化し、それに元々の呜什ずは 別の統䞀された名前を䞎え、それらの名前だけを甚いおプログラムを䜜補する こずである。このこずは実際にはコンパむラに関する話題ずも密接に関係する のだが、぀たり、そのような名前をある文法にしたがっお曞き䞊べるこずで、 プログラムをより汎甚的な圢で曞くこずが出来るのである。 もちろん曞き䞊げたプログラムを2進数のプログラムに倉換する簡単な方法が ないのなら、これは党く無意味な事であるが、 幞いにもそのような䜜業を行なうプログラムが実際に曞けるこずが 知られおおり、たた広く流通しおもいる。このような抜象化された 名前によっお䜜られたプログラムを、あるCPUに向けた2進数プログラムに眮き換える プログラムをコンパむラず呌ぶのである。 しかし、このこずはある機噚が持぀暙準的でない機胜はコンパむラを䜿っお それを扱うこずが難しいこずを意味する。そのようなものに぀いおは 必芁な郚分だけを2進数で曞くか、コンパむラに適切な分岐を甚いお そのような機胜に察応させるこずによっお、それらに察応しおいるが いずれにせよ察応がやや堎圓たり的になるこずは避けられないずいえる。 結局、それぞれの機噚の機胜に察応する抜象化された名前を 䜜るこずが、それぞれの機噚の機胜を移怍性を保った方法で 甚いるために圹立぀こずが分かった。実際にはこれらの抜象化された名前の䜓系は たさにOSの機胜の䞀郚分を成しおいる。䟋えば、OSの1぀であるLinuxでは、 このような抜象化された呜什ずしおread()ずwrite()を持っおいる。 これは、䟋えばハヌドディスクに察する呜什を抜象化するこずを 考えおみるずわかりやすい。ハヌドディスクはその䞭に磁気的なしくみで 蓄えられおいる情報を読みだしたり、新しい情報を曞きこんだり する機胜を持っおいるが、その仕組みは単に情報をreadする、たたは writeするずいう蚀葉で抜象化するこずが出来るのである。 もちろんreadやwriteずいう蚀葉は人間にずっお盎芳的に意味が把握でき 䟿利であるが、それ自䜓はコンパむラに取っおは意味があるこずではなく、 もっず分かりづらい名前にしおもよいのである。䟋えば、readは英語であるが、 これを日本語にしたり、別の蚀語にしたり、䜕の意味も持たない文字の矅列ず しおもよい。ただ、コンパむラずそれを甚いる人間の間に共通の情報であれば それで甚は足りおいるのである。 実際には、ハヌドディスクが扱える0ず1の情報を甚いお人間にずっお 分かり易い仕方で情報を蓄えるこずはそれ自䜓が興味ある仕事である。 䟋えば、昚今どのような蚈算機においおも甚いられおいるツリヌ状の ディレクトリ構造も蚈算機に分かる仕方でそれを構成するのは、䟋え コンパむラを甚いたずしおも非垞に倧倉な䜜業である。たた、珟圚では ツリヌ状の構造を超えたより盎芳的なディレクトリ構造も暡玢されおおり、 これ以降どのようなファむル構造が䞻流になるかは、今の時点では よく分からないずいえる。このように蚈算機の機胜を甚いお、 情報を蓄える方法をファむルシステムず呌びこれもOSの理論の重芁な 䞀分野ずなっおいる。たた、この郚分は実際のOSメヌカヌの力も匷く アカデミックな研究ずメヌカヌずの距離が近い分野であるずいえよう。 <!-- Linuxに関しおいうのなら、珟圚䞻流になっおいるのはext3fs --> 䞊ではread(),write()の呜什を持っおいる機噚ずしおハヌドディスクを 挙げたが、実際にはこのような呜什を持っおいる機噚はハヌドディスクに代衚される 蚘憶装眮だけにずどたらない。実際にはグラフィックカヌドやサりンドカヌドも このような呜什を持っおいるのである。䟋えば、Linuxの重芁なサりンドカヌド を扱う呜什矀に[[w:Alsa|alsa]] があげられるが、そのコヌドの䞭には各々のメヌカヌのディレクトリがあり それぞれのメヌカヌの機噚の呜什を抜象化するようなread呜什ずwrite呜什が 定矩されおいるのである。しかし、サりンドカヌドに぀いお䜕をreadしたりwrite したりするのであろうか?これは、readよりもwriteの方が分かり易いため そちらの方を扱う。理想化されたサりンドカヌドは1぀の ディゞタルアナログコンバヌタヌに垰着される。 ディゞタルアナログコンバヌタヌはデゞタル信号ずアナログ信号を 倉換するものであり、その逆にアナログ信号ずデゞタル信号を 倉換する機噚も知られおいる。このような機噚は、加速噚実隓でも 加速噚の実隓機噚が送っおくる信号を蚈算機が理解できる信号に倉換するため よく甚いられるものである。 ここでいうwrite呜什はサりンドカヌド䞊のディゞタルアナログコンバヌタヌに ある定たった圢匏のデヌタを送り蟌む呜什である。このデヌタは サりンドカヌドによっお音楜を衚わすデヌタず解釈され、それが本物の 音楜であるなら音楜を鳎らし、党く関係の無い文字などの矅列なら、 ノむズを鳎らすのである。このような音楜は通垞圧瞮された圢匏で 蚈算機䞊に蓄えられ、もずもずどのような圢で蓄えられおいたものなのか 知るのは困難だが、各々の圢匏のデヌタを扱う音楜プレヌダヌそれぞれの 仕方で圧瞮されたデヌタを元のデヌタに倉換しそれを甚いお音楜を 鳎らしおいるのである。このこずは、䟋え音楜を鳎らすような耇雑な操䜜が 行なわれるにしおも、蚈算機の偎からはその機噚は 通垞の蚘憶装眮の䞀皮にしか芋えないずいうやや非盎芳的な偎面を持っおいる。 たた、ここでいう音楜の圧瞮自䜓も蚈算機科孊の重芁な䞀分野であり、 様々な効果的な圧瞮手法が考案されおいる。他の分野でも映像や動画の 圧瞮手法も様々に研究されおおり、それらの応甚も幅広く知られおいる。 たた、これらの圧瞮手法に぀いおは考案したメヌカヌの人間により 特蚱が取埗されおいる堎合があり、そのような堎合はこれらの情報を 容易に甚いるこずは出来ず、必ず特蚱取埗者に察しお䜕らかの額のお金を 払わなくおはならない。このこずは研究ぞの投資を回収し曎なる研究を進めるこずを助けるずいう 芳点から圓然芖されおいるが、あたりにも特蚱の内容が簡単な事であり その特蚱の適甚範囲が広倧である堎合には、その特蚱を守るこず自䜓が 研究の進行を遅らせる働きをしおしたい本来の特蚱法の意矩に反する結果に なるこずが起こるこずもあり、そのような堎合に぀いお様々な議論が かわされおいるようである。 ==アプリケヌション== ここたででそれぞれの機噚の機胜を抜象化しある䞀定の機胜を甚いる方法を 芋おきた。おおよそ、珟圚甚いられおいる家庭甚パ゜コンはここたでに 曞かれお来たこずを甚いお構成されおいるずいえる。 ここからは、そのような暙準化された入出力やファむルシステムはすでに 䞎えられたものずしお、それらを甚いおどのようなこずを蚈算機にさせるこずが できるかを芋おいく。このようにすでに入出力やファむルシステムなどの OSの機胜が䞎えられた䞊でその機胜を甚いお曞かれる゜フトりェアを総称しお アプリケヌションず呌ばれる。ただし、OSの機胜を甚いお他の゜フトりェアに 甚いられるために曞かれる゜フトりェアも存圚し、これらをラむブラリず呌んで 区別するこずがある。ラむブラリは䟋えば、グラフィックをより統䞀的な 仕方で衚瀺するために甚いられる。グラフィックカヌドもサりンドカヌドず同様 蚈算機からは蚘憶装眮にしか芋えない機噚の䞀皮であるが、 このような装眮の特性䞊、盎芳的には簡単に芋える機胜であっおも実際に 蚈算機を䜿っおやらせようず思うず難しく芋える機胜がある。 䟋ずしお、グラフィックカヌド䞊に線を匕くこずを考える。これは、 碁盀の目䞊の図圢を甚意し、塗り぀ぶす郚分を1で埋めお、塗り぀ぶさない郚分を 0で埋めるこずで線を匕くこずが出来る。通垞グラフィックカヌド䞊に配眮されおいる メモリ䞊の図圢は䜕らかの仕方でグラフィックを衚瀺するディスプレむに送り届け られるのであるが、この郚分は蚈算機の偎からは芋えない仕方で行なわれる ハヌドりェアメヌカヌの領分の仕事である。 ここでは、単に碁盀の目䞊に描かれた図圢がそのたたディスプレむ䞊に衚瀺されるず 考える。このずき、暪向きや瞊向きに線を匕く堎合は、どの点を1にしおどの点を 0にするかは簡単に決たる。しかし、斜めに線を匕く堎合にはこれは簡単には決たらず どのような芋え方をさせたいかによっお制埡する必芁がある。このような 制埡は、グラフィックを甚いる堎合には非垞に頻繁に甚いられるため、 このような機胜を䜕らかの暙準化された仕方で䜜補しおおくこずが望たしい。 このような目的で䜜補されたプログラムをラむブラリず呌ぶのである。 ラむブラリは倧きなプログラムになるこずが倚く、単に利甚するだけの立堎で 蚈算機に関わるのならたずこれを䜜補する機䌚は無いが、 もちろんラむブラリの機胜は知っおいた方が望たしい。 たた、倧きなラむブラリになるずそれを蚭蚈するだけでも非垞に難しい仕事に なるため、有胜な蚭蚈者や技術者を確保するため倧金が動くこずも珍しくない。 ===ナヌザヌむンタフェヌス=== ここからは個々のアプリケヌションに぀いお芋お行きたいず思う。 ただし、あたりにも個々のアプリケヌションの機胜に特化した 説明をしおしたうず、解説に汎甚性が無くなるため出来る限り 様々なOS䞊で同じような機胜を持぀察応物がある皋床に抜象化しお 話を進めたいず思う。 ここでは、それぞれのアプリケヌションがも぀むンタフェヌスに 泚目しお話を進める。 むンタヌフェヌスずは個々のアプリケヌションずそれを甚いるナヌザヌが 意志疎通を行なう方法である。 䟋えば、読曞などに぀いおもむンタヌフェヌスの考え方を抜象化しお適甚する こずが出来る。読曞の堎合には本が衚瀺する情報を利甚者が読み取る ずいう関係になっおおり、利甚者の方から本に察しお䜕かを芁求するずいう 関係は存圚しない。これに察しお、蚈算機を甚いた堎合ナヌザヌから プログラムぞの入力に察しおはマりス、キヌボヌドなど様々な機噚が 甚いられる。ただし、これは利甚者が甚いるOSがそれぞれの機噚に察応する 呜什のセットを所持しおいるずきの話である。通垞の家庭甚パ゜コンでは そのような事は既に蚭定されおいるこずが普通なので、 ここからはそのような機胜が既に埗られおいるずする。 䞀方、蚈算機からナヌザヌに察しおも文字を衚瀺したり音楜を鳎らしたりず 様々な方法が考えられる。ただし、特に音楜や動画に぀いおは珟時点では OSごずに移怍性が無い堎合も倚く、今埌の発展が期埅されるずころである。 ここでは特に、利甚者から蚈算機のむンタヌフェヌスに泚目する。 珟圚では䞻芁なむンタフェヌスは倧きく分けおCUIずGUIがあげられる。 CUIはCharacter-based User Interfaceの略であり、文字を甚いお 利甚者に情報を送る方匏である。この方匏は叀い方匏で今は䞻流でないず 考えられがちであるが、実際にはそうではない。䟋えば、技術者だけが 甚いるハヌドりェアの呜什のセットに察しおそれぞれにグラフィックを぀けるこずは やや無駄に思われ、実際それほど行なわれおもいない。たた、このような情報は それぞれの機噚に固有のものずなっおしたう傟向があり特に倉化の速い分野では 機噚の方の倉化にグラフィックを぀ける䜜業の方が間に合わなくなっおしたう こずが予想される。そのため、より倉化の速い分野においおは珟圚もそうであるし、 おそらくこれからも文字による情報䌝達は䞻流であり続けるであろう。 次に、GUIは、Graphic-based User Interfaceの略であり、それぞれの情報に アむコンやスクロヌルバヌなどのグラフィックを衚瀺し、それぞれの情報を より盎芳的に提瀺する方法である。この方法は䜿うずきには 非垞に分かり易く重宝するが、これを実際にプログラムで制䜜するこずは やや難しい堎合が倚い。䟋えば、OSによっおは暙準的な仕方でグラフィックカヌドを 動かせるずは限らないし、動かせたずしおもそれに察応するラむブラリが存圚するずは 限らないのである。ラむブラリが無いずきにはそれを自力で䜜補するしか無いが それには通垞倚くの人手や予算がかかり、実際にそれを行なうのは困難であるこずが 倚いのである。しかし、幞いにしおそのようなラむブラリ等の問題を 党お乗り越えた蚈算機も家庭甚パ゜コンを䞭心ずしお倚く存圚する。䟋えば、 珟圚のWindowsや、Mac OS XやLinuxは通垞グラフィカルな衚瀺を持っおおり、 そのような問題を解決しおいるずいえる。ただし、曎に問題なのは それらのOSはそれぞれ異なったグラフィック衚瀺ラむブラリを甚いおおり、 その間には互換性がないずいうこずである。それぞれのグラフィックラむブラリは 補造元も発生の歎史的経緯も異なっおいるため、これらに互換性が無いのは 圓然であるが、昚今ではLinuxが甚いおいるものを䞭心に グラフィックラむブラリを様々なOSに移怍する蚈画が進んでいる。 Mac OS Xに察する[[w:Xdarwin|Xdarwin]]ず呌ばれるプロゞェクトはこの䞀皮である。 ただし、実際には移怍はただ䞀床だけではすたず、ラむブラリが新機胜を 加えるたびに、䜕床もそのような䜜業を繰り返す必芁があり どのような仕方でこのプロゞェクトが進行しおいくかは今の時点では分からない。 このように、GUIは様々な問題をかかえおいるが、特に初心者向けの アプリケヌションに぀いおはこのような盎芳的な入力方法は必須であり、 各々のメンバヌが様々な仕方で開発を進めおいるずいえる。 ここからは、特にCUIを䞭心に甚いた手法を進めお行こうず思う。 なぜなら、䞊でも曞いた通りGUIを甚いた方法は移怍性が無い堎合が倚く それぞれのOSに察しお解説を加えるのも倧倉であるからである。 たた、蚈算機の機胜を党お䜿うずいう点ではCUIの方がGUIよりも優れおいるずいえる。 䟋えば、通垞あるアプリケヌションのGUIを䜜補するためには、 CUIを甚いる堎合が 倚い。これは、GUIで甚いられるのはあくたでラむブラリに代衚される 抜象化された名前の集合であり、それらを扱うのは通垞コンパむラの仕事であり、 たたコンパむラ自身は通垞CUIによる入力を受け取る方が普通だからである。 たた、CUIを甚いたプログラムは移怍性に長けおいる堎合が倚く、 様々なOSで実行できる堎合が倚いこずも理由の1぀ずしおあげられる。 ==物理孊研究に際しお応甚䞊重芁なアプリケヌション矀== ===物理孊研究に必芁な蚈算機技術に関する䞀般論=== ここからは本題である物理的な結果を埗るために応甚できる ゜フトを説明しお行く。䞀般に物理の研究は実隓系ず理論系に分かれおおり、 䞡者に取っお必芁ずなる蚈算機技術はかなり異なっおいる。 理論の偎にずっお理論研究に必芁な蚈算機技術のうち倚くは数倀蚈算ず 代数凊理である。たた、 数倀蚈算を行なうずきには蚈算機蚀語ずしおは通垞Fortranを 甚いるこずになる。しかし、このずきには蚈算機科孊に属する詳しい知識は 実はあたり必芁でない。どちらかずいえば、このずきに必芁の知識はより実甚的な 数倀蚈算の知識であり、どちらかずいえば工孊に属する分野の知識であるずいえる。 䞀方、蚈算機で甚いる蚈算手法をより汎甚性のある仕方でラむブラリにしようずする ずきには、どの蚈算機蚀語を甚いるかの遞択や、その遞択した蚀語で曞かれた プログラムのメンテナンスなどのいくらかを自動化するために、蚈算機を甚いた 手法が重芁になる。このように、蚈算機で仕事をするための蚈算機プログラムずいう 抂念が存圚するこずは、蚈算機以倖の仕事ず比べお蚈算機を甚いた仕事の 著しい特城ず呌ばれるものであるず思う。 次に実隓的な研究を行なうずきに぀いおは、最も頻繁に行なわれる仕事は デヌタ凊理である。実際にはデヌタの収集にも蚈算機が甚いられるのが 普通であるが、このような手法はデヌタを収集する機噚ごずに倉わっお来おおり、 曎に、そのうちにいくらかは䌁業に装眮の䜜成を䟝頌した堎合には䌁業秘密であり それ以䞊に詳しく知るこずが蚱されないものでもあり、あたり䞀般的な事は 知るこずが出来ないのが珟状である。䞀方、実隓で埗たデヌタを 加工する技術は蚈算機技術の䞀皮ずしおも非垞に面癜いものであり、 たたコンパむラの理論ずの関連にも興味深いものがあるため、远っお 詳しく述べたいず思う。 たた、理論物理ず実隓物理の共通の話題ずしお、 数倀蚈算で埗た結果を盎接倖郚のプログラムを呌び出しおプロットを 䜜成する手法が問題になる堎合がある。 しかし、このこずに぀いおは割合深い蚈算機の知識が必芁であるため、 ここですこし詳しく述べおおこうず思う。 実際には倖郚プログラムを呌び出す方法はいく぀かに分かれる。 ここでは3぀の方法をあげるが、 そのうちの最初の2぀は倖郚プログラム自身の蚭蚈によっおそのような方法が 実際に適甚できるかどうかが倉化するため、実際にそのような蚭蚈になっおいない堎合 その方法を実行するこずが非垞に困難になる。 たた、最埌の2぀を説明するには、今たでに玹介しおいないOSの機胜の1぀を 導入する必芁がある。ただし、最埌の1぀はより汎甚的に甚いるこずが出来る 方法である。 ただし、OSの皮類によっおはそのような機胜をサポヌトしおいないこずがあり、 やや移怍性に欠けるずいう欠点がある。 たず第1に、倖郚プログラムのコヌドを自分が䜜成したコヌドの䞭から盎接 呌び出す方法がある。぀たり、自分が䜜成したコヌドが倖郚プログラムの 䞀郚であるかのようにしお、倖郚プログラムず同時にコンパむルを行なうのである。 この方法の欠点は、倖郚プログラム自身が倧きいプログラムの集合であったずき、 それをコンパむルする事自䜓にかなりの時間がかかる点である。このような 欠点は、しかしより明快な圢で蚭蚈されたラむブラリに぀いおは珟われるこずは無い。 䟋えば、X11ずいうグラフィックを扱うラむブラリがあるが、それらを扱う コヌドの党䜓は圧瞮しおもなお数10Mbにいたる巚倧なものであるが、 実際に利甚者がそれらの機胜を甚いるずきには、そのラむブラリが提䟛する機胜の ほんの䞀郚を甚いるこずが普通である。このように、巚倧なラむブラリのうちの ただ䞀郚を切り出しおくる手法は蚈算機蚀語ごずに様々であり、蚀語の蚭蚈ずいう 1぀の分野を成しおいる。この分野はコンパむラ蚭蚈ず極めお近い関係に あるが、ただ蚭蚈だけを考えおコンパむラを䜜成しない堎合も考えられるので、 それらの分野は䞀応分けお考えおおいた方がよいものず思われる。 このようなコヌドの䞀郚分だけを再利甚する方法は、巚倧なラむブラリの倚くが Cによっお曞かれおいるため、Cによる方法だけを修埗すればよいように思える。 しかし、[[w:Java|Java]],[[w:Perl|Perl]]などそれぞれの蚀語が無芖できない 異なった手法を提瀺しおいるためここではこれ以䞊深く扱わず、抜象的に そのようなこずがなられたものず仮定するにずどめおおく。 いずれにしおも始めからいくらかの機胜だけを取りだしお甚いるこずを考えお 蚭蚈された堎合を陀いお、そのプログラムの党䜓をコンパむルしなければならない 手法は、あたり珟実的な方法ずはなり埗ないず思われる。 第2の方法ずしお、プロセス間通信ず呌ばれる蚈算機技術を甚いる方法がある。 ここで、OSの機胜の1぀であるプロセス管理に぀いお簡単に説明する。 幞いにもプロセスずいう考えかたは割合盎芳的に把握し易く、 おおよその考えを述べるだけでよいものず思われる。 蚈算機は䜕らかの意味を持った呜什を連続的に蚈算機の呜什を受け぀ける レゞスタに受け぀けるこずで、呜什を実行しおいる。このずき、通垞の蚈算機は 䞀床に1぀の呜什しか実行できない。しかし、実甚的な家庭甚パ゜コンでは 䟋えばテレビを芋ながらワヌプロを䜿うなど蚈算機に同時に耇数の䜜業を させたいこずが埀々にしおある。このような情况を管理するため、 プロセス管理ずいう考え方が生たれたのである。実際には蚈算機が1通りの 仕事をするだけなら、このようなプロセス管理の考え方は必芁がない。 䟋えば、巚倧な数倀蚈算を専門に行なう蚈算機に取っおは、垞にただ1぀の呜什を 扱えば十分であり、それ以䞊に耇雑な凊理を行なうこずはCPUに䞍必芁な 負担をかけるこずになる。そのため、プロセス管理の手法は蚈算機の甚途によっお 䜿いわけるこずが必芁ずなる。実際の珟代的な家庭甚パ゜コンでは 垞にいく぀かの仕事を䞊行しお行なう圢態が取られおいる。 このような手法をマルチタスクず呌ぶ。このように耇数の仕事を同時に 行なうこずはやや蚈算機科孊の䞖界に深入りしすぎおいるず思われるので、 省略するこずにし、ここでは元の題材であるプロセス間通信に戻る。 プロセス間通信ずは耇数のプロセスの間でデヌタの電送を行なう手法の こずである。これは、実際にはある蚈算機で動いおいる2぀のプロセスの 間だけでなく、他の蚈算機で動いおいるプロセスに察しおもお互いの間で芏栌が 統䞀されおいればデヌタを送るこずが出来る。䟋えば、Webサヌバヌなどは この仕組みを甚いお䜜成されおいる。 このような仕組みは䌝統的に耇数知られおおり、どの仕組みを甚いるかは プログラムの蚭蚈䞊重芁ずなるものず思われるが、実際にはそのような仕組みを 採甚しおいるプログラム自䜓が少ないため、あたりどの仕組みが重芁なのかは 觊れないこずにする。ここでは、様々なサヌバヌの仕組みの基瀎を成す ゜ケットに぀いお説明する。゜ケットは、プロセス間通信の芏栌の1぀であり 珟圚では数倚くのOSにおいお䜿甚可胜ずなっおいる。 ゜ケットの仕組みは、OSのメモリ䞊にある領域を䜜成しおおき、 その地点で2぀のプロセスから来る信号を埅ち受けるこずにある。 ここで、2぀の信号がうたくであったならその2぀の信号を発した プロセス間にデヌタを送受信するトンネルを開いお、各々の間で デヌタを送受信可胜にするのである。 このような仕組みを甚いお、プロットの゜フトに利甚者が䜜成したプログラムによる デヌタを送信するこずも出来そうに思える。しかし、実際にはそのような 機胜を付け加えるこずは割合手間がかかるため、そのような機胜をそなえた 倖郚プログラムはあたり知られおいない。䟋倖的に[[w:OpenOffice.org|OpenOffice.org]] ず呌ばれる オフィス゜フトは、利甚者が䜜成したプログラムず゜ケットを甚いお曎新するこずで、 䜜成䞭の文曞の線集を行なうこずが出来る仕組みを甚いおいる。しかし、 このような機胜が実際に䜿われるのかどうかは今の時点ではよく分からない。 第3の機胜ずしお玹介するのが、プロセス生成の手法である。 ここでは、プロセス自䜓を利甚者のプログラムの䞭で生成しおそれを甚いお プロットを䜜成する方法を玹介する。プロセスを䜜成する方法は、 OSによっお異なっおいるためこの手法に移怍性があるかどうかは疑問だが、 この手法が䜿えるOSを甚いおいる堎合はもっずも手軜な方法である。 ここで、プロセスを生成する方法を芋るために、プロセス管理の手法を 少し深く芋お行くこずにする。 通垞、OSは耇数のプロセスを管理するためにプロセステヌブル ず呌ばれる衚を持っおいる。プロセス生成を行なうためには、 そのプロセステヌブルに1぀のプロセスを加える方法をOS偎が提䟛しおいる 必芁がある。このような方法は実際Unixの呚蟺では実際提䟛されおおり、 呜什の名前をfork()ずいう。この呜什はLinuxで提䟛されおいる他、 おそらくMac OS Xでも提䟛されおいるものず思われる。このように 自分がのコヌドが蚈算した倀を䜕らかのファむルに曞き出しおおいお、 次に倖郚プログラムを行なうプロセスを立ち䞊げるようにしおおけば、 自動的にプロットがなされたように芋えるであろう。 ===蚈算機代数=== ====抂説==== 理論的な研究手法に圹立぀蚈算機技術の1぀ずしお、蚈算機代数を 挙げようず思う。蚈算機代数は実甚的にそれらによっお埗られる結果も面癜い ものであるこずが倚いが、その構成自身も非垞に興味深いものであるこずが 倚く、ここでは少し詳しく扱う。 蚈算機によっお数匏を扱うこずは、蚈算機によっお通垞の数を扱う堎合ずは やや異なった性質を垯びる。なぜなら、通垞加法や枛法のような 数に察する四則挔算は、CPU自䜓がそのような呜什を持っおいるこずが普通であり、 そのような手法を利甚者はいかなる意味でも曞き䞋すこずは無い。 これは蚈算手法のハヌドりェア的な実装ず呌ばれ、あらゆる意味で最も高速に 結果を埗る手法であるずいえる。䟋えば、通垞蚈算機が扱うこずが出来ない 文字匏を扱うこずが出来る蚈算機を䜜るずする。このずきには、䟋えば、 xずいう文字だけを加えたいのなら回路の数を2倍に増やしお、それによっお 蚈算を行なうようにすればよい。片方の回路で扱う数をxに぀いお0次の項の 係数ずしお扱い、もう片方の回路で扱う数をxの係数ずしお扱えばよいのである。 このような手法は高速であるが、しかしそのための蚈算機を䜜補するほど 汎甚性がある機胜であるかは疑問である。なぜなら、xの係数ずxに぀いお 0次の項の係数を分けお蚈算するこずはそれを゜フトりェアで行なうこずも けっしお難しいこずではないからである。通垞蚈算機代数ず呌ばれる プログラムはそのように特殊なハヌドりェアを甚いる手法ではなく、既存の ハヌドりェアで゜フトりェア的に蚈算機が扱える数孊的な量を増やす手法のこずを いうのである。 実際にそのような数孊的関係を蚈算機的に曞き䞋す方法は、 倧きく分けお2぀に分かれる。歎史的には数匏凊理は、Lispず呌ばれる蚈算機蚀語 ず深い関係にあった。Lispに぀いおの解説は出来る限り避ける方針で 話を進めたいので、ここでは代わりにC蚀語を甚いお話を進める。 1぀めの曞き方はCでいうずころのvectorの構造を甚いお、数匏の関係を 曞き䞋す手法である。 䟋えば、 :<math> x + y </math> ずいう匏を扱いたいずする。䌝統的にはこの匏は、 char * exp[10]; exp[0] = "plus"; exp[1] = "x"; exp[2] = "y"; などずしお曞き䞋された。これはより盎芳的な曞き方では、 ["plus","x","y"] のように、文字列が順に䞊べられおいる情况であるず考えられる。 通垞数孊的な匏は、いく぀かの数の間の関係を衚わす衚匏であるので、 あるベクトルを䜜成し、その最初の芁玠を関係を衚わす文字列ずし、 以降のベクトルの䞭味を先頭の文字列が衚わす関係によっお 関係づけられる量ずするこずで、数孊的な関係が衚わされるのである。 より耇雑な匏ずしお䟋えば、 :<math> 1 + x y </math> のような匏は、 ["plus", "1" , ["mul", "x","y"]] のような構造を甚いお蚈算すればよい。ただし、Cの文法では ベクトルの䞭にベクトルを代入するような仕方は、通垞の仕方では 出来ないので、これはあくたで仮想的なデヌタず考えなくおはいけない。 実際の数匏凊理では、このようなデヌタを䜜成するためにLispずいう 蚈算機蚀語を甚いおいる堎合が倚い。Lispは、このようなデヌタを 統䞀的に管理するためのリストず呌ばれるデヌタを䜿甚しおいる。 リスト自䜓はCを甚いおも曞くこずが出来るがそれを甚いお 様々なデヌタ型を統䞀的に扱う手法を埗るこずはやや難しい䜜業ずなる。 2぀めの手法はオブゞェクト指向の手法を甚いる手法がある。 しかし、この手法を甚いた数匏凊理では有力なものがあたり知られおいないため、 さしあたりこちらの手法は無芖するこずにする。 <!-- ====実際の䜿い方==== 䞊のような手法で数孊的な蚈算手法を蚈算機で扱うこずが出来るこずが分かった。 しかし、手法ずしお知られおいおも実際にそれらが䜿える仕方で配付されおいないなら そのようなこずはあたり䟿利であるずはいえない。しかし、 様々な事情で、珟圚倚くの数孊的手法を既に扱えるようになっおいる数匏凊理 ゜フトは、有料無料を問わず䜿えるものが耇数ある。 代衚的なものにmathematica,axiom,maximaなどがあげられる。 ここで、有料であるmathematicaはずりあえず眮いおおいお、無料のものの䞭でも 特に有名なmaximaに぀いお詳しく述べる。 maximaは、䞊で述べた蚈算手法の䞭ではLispを甚いお蚈算を進める圢匏の 数匏凊理゜フトである。この゜フトはもずもず有料で配付されおいたが 様々な事情によっお珟圚では無料で配付されおいる。この事情はそれだけでも 非垞におもしろいのだが、さしあたりここでは関係ないので省略する。 実際にはもずもず商甚であっただけのこずはあり通垞の䞍定積分皋床なら きちんずこなしおくれるので割合信甚が眮けるずいえる。 maximaはそれ自䜓が1぀のコンパむラのようになっおおり、maxima自身が定矩した 蚀語を理解するこずが出来るようになっおいる。これは䞀芋神秘的に芋えるが、 実際には単に数匏凊理の郚分ずその郚分ずはあたり関係がないコンパむラ的な郚分を たずめお1぀の゜フトずしおいるだけであり、なぜ数匏凊理郚分だけを 取りだしお䜿わなかったのか非垞に疑問が残るずころである。 実際にはこのこずには歎史的な問題もあるらしく、単にそれがmaximaが 商甚だった頃に流行りだったからずいう皋床の理由であるようすでもあるが、 本圓のずころはよくわからない。 この機胜の利点ずしおは、実際にlispの文法を扱うよりもmaxima自身が定矩した 文法の方が盎芳的であるこずがあげられる。しかし、欠点ずしおは そのためにmaxima自身のメンテナンスがより倧倉になっおいるずいう点を あげられるため、どちらを優先すべきであったかは難しい問題であるずいえる。 ここからはmaxima自身が定矩する蚀語の文法に぀いお述べるこずも出来るが、 それは必芁になっおからでもよいず思われるので、それに぀いおは 省略するこずにする。maximaには簡単なチュヌトリアルが附属しおいるため、 それを甚いればよいであろう。 --> ===デヌタ凊理=== ====抂説==== プログラムは通垞䜕らかのデヌタを他の圢に加工するために䜜補されるため、 デヌタの凊理は垞に必芁ずなる。もちろんこの分野はアカデミックな研究分野ずしおも 重芁ず思われるのだが、より実甚的な蚈算機技術においおも しばしば問題ずなっおおり、それぞれに察しお解決法が考察されおいる。 ここでは、デヌタの扱い方を少し䞀般的に扱う。 ここでいうデヌタは、 (1)人間の読める圢匏になっおいる。 (2)デヌタずしお扱われるものは文字でも数倀でもよい。 を満たすものずする。䟋えば、蚈算機を甚いお蚈算した数倀蚈算の結果や すこし䞀般的には孊術論文などに甚いられる.texファむル、曎に[[w:XML|XML]]圢匏で 保存されたオフィス゜フトの文曞などもこの䞭に含たれる。 䞀般にデヌタは、䜕らかの芏則に埓っお䞊べられた文字列の集合である。数倀的な デヌタはそれが1぀のものであったら数倀ず改行をくり返すこずで曞かれおいるこずが 倚い。たた、デヌタが䜕らかの意味で察応づけられおいる堎合には察応のあるデヌタは スペヌスやコンマ等で区切られ、そのあずに改行が付けられおいるこずが倚い。 䟋えば、実隓が始たっおからの時刻ずその時刻での枬定倀を䞊べお曞いおいる堎合が これに圓おはたる。これらはいずれもデヌタを䞊べる芏則の1぀ずしお扱うこずが できる。曎に、より耇雑な䟋では.texファむルでは (1)呜什に察しおは最初に<math>\backslash</math> を付ける。 (2)匕数を取る呜什は呜什の盎埌に<math>\{ \}</math> を付けるこずによっお蚘述する。 などのいく぀かのルヌルを甚いお組版の情報を蚈算機に䌝達しおいるのである。 .texファむルの堎合には蚈算機は曞かれた情報を䞎えられた呜什を甚いお理解し、 それを甚いお曎に別皮の呜什を䜜りだすこずが成されおいる。 これは、䟋えば枬定デヌタ等に぀いおも、曎にデヌタに察しお四則挔算等の 加工を行ないそれを出力ずしたいずきには、垞に必芁ずなる技工である。 䞀般的には䟋えばC蚀語のコンパむラがCのプログラムを扱うずきでも このこずは圓おはたっおおり、 (1)甚いる倉数を宣蚀する。 (2)文の最埌には;を぀ける。 などのいく぀かの芏則の元にコンパむラは機械語の呜什矀を出力しおいるのである。 ここでは、より簡単な堎合ずしお通垞の枬定デヌタの凊理などを扱う。 そのために正芏衚珟の導入を行なう。 ====正芏衚珟==== [[w:正芏衚珟]]ずは次の芏則で生成される文字列のこずである。 (1)甚いたい文字を党お導入し、それらを<math>a _1</math>,<math>a _n</math>ずする。nは敎数。 (2)それらの任意の䞊びを文字列ず呌ぶ。 (3)曎に、ある文字列が任意の回数だけくり返されおできる文字列も 甚いおよい文字列ずする。 (4)どの文字ずも䞀臎するような文字が存圚する。 通垞正芏衚珟を甚いるプログラムではある皋床蚘号ごずの意味が決たっおいる。 代衚的なものずしお、 (1)a,b, ...などの通垞の文字 (2)1,2, ...などの通垞の文字 (3)スペヌスなどの特殊な文字のうちで正芏衚珟による意味が䞎えられおいないもの (3) *:盎前の文字が任意の回数だけくり返されるこずを衚わす。 (4) []:かっこ内に珟われる文字のいずれかが珟われる。 (5) (): かっこ内に含たれる文字を1぀の文字ずしお扱う。 䟋えば、スペヌスを甚いお区切られた任意の個数の数倀 1 2 5 3 6 は、 ([1-9] )* に䞀臎する。ここで、正芏衚珟のパタヌンに䞀臎した数倀を埌から䜿えるように したツヌルも知られおおり、その様なものを甚いれば、 デヌタを加工するこずが可胜ずなるのである。 そのようなツヌルは[[w:Perl|Perl]],[[w:Python|Python]]などが知られおいるが、 これらに぀いおはプログラミングの手法でより詳しく述べる。 ==プログラミングの手法== ===CVS=== ===Fortran=== ==CUIの技術== ===vi゚ディタ=== ===shellプログラミング=== ==最近の話題== [[Category:物理孊|けいさんきずおうふんそうす]] [[Category:情報技術|ふ぀りかくのためのけいさんきずおうふんそうす]]
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高等孊校生物 生物I‐環境ず生物の反応に関する探求掻動
高等孊校生物 > 生物I > 環境ず生物の反応に関する探求掻動
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高等孊校生物 > 生物I > 環境ず生物の反応に関する探求掻動
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 環境ず生物の反応に関する探求掻動 </small> == ゟりリムシの浞透圧調節 == == りシの県球 == == パの味芚 == == カ゚ルの骚栌筋の収瞮 == == メダカの䜓色倉化 == == ゟりリムシの走性 == == カむコガの性フェロモン == == 光合成速床の枬定 == == オヌキシンの働き == [[Category:高等孊校教育|生1かんきようずせいふ぀のはんのうにかんするたんきゆうか぀ずう]] [[Category:生物孊|高1かんきようずせいふ぀のはんのうにかんするたんきようか぀ずう]]
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高等孊校生物 生物I‐生呜の連続性に関する探求掻動
高等孊校生物 > 生物I > 生呜の連続性に関する探求掻動 仮に、ある条件Aが、ある珟象の芁因ずした堎合、条件A以倖を同じにしお条件Aだけを倉曎しお実隓をしお、どういう結果になるかの確認を取る必芁がある。 たずえば怍物のある実隓で、仮に光が、ある珟象に必芁な堎合は、さらに、光以倖の氎分や枩床などの他の条件をなるべく同じにしお別の実隓をするこずで、比范のための実隓を行う。 このような実隓を察照実隓(たいしょうじっけん)ずいう。
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高等孊校生物 > 生物I > 生呜の連続性に関する探求掻動
<small> [[高等孊校生物]] > 生物I > 生呜の連続性に関する探求掻動 </small> == 察照実隓 == 仮に、ある条件Aが、ある珟象の芁因ずした堎合、条件A以倖を同じにしお条件Aだけを倉曎しお実隓をしお、どういう結果になるかの確認を取る必芁がある。 たずえば怍物のある実隓で、仮に光が、ある珟象に必芁な堎合は、さらに、光以倖の氎分や枩床などの他の条件をなるべく同じにしお別の実隓をするこずで、比范のための実隓を行う。 このような実隓を'''察照実隓'''たいしょうじっけんずいう。 == ミクロメヌタヌによる现胞の倧きさず栞の倧きさ == == オオカナダモの葉の原圢質流動 == == ほ乳類の血液の溶血 == == ナキノシタの原圢質分離 == == タマネギの䜓现胞分裂 == == バラの花匁の組織 == == ムラサキツナクサの枛数分裂 == == ハナニラの花粉、花粉管、粟现胞 == == りニの発生 == == カ゚ルの発生 == == カむコガの卵の色の遺䌝 == == キむロショりゞョりバ゚の県の色の遺䌝 == == ナスリカのだ液腺染色䜓 == [[Category:高等孊校教育|生1せいめいのれんそくせいにかんするたんきゆうか぀ずう]] [[Category:生物孊|高1せいめいのれんそくせいにかんするたんきゆうか぀ずう]]
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貞芳政芁
貞芳政芁の教科曞。
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文孊叀兞文孊䞭囜の叀兞貞芳政芁 貞芳政芁の教科曞。
*[[文孊]][[叀兞文孊]][[䞭囜の叀兞]][[貞芳政芁]] [[w:貞芳政芁|貞芳政芁]]の教科曞。 == 目次 == *[[はじめに]] *[[君道]] *[[政䜓]] *[[任賢]] *[[求諫]] *[[玍諫]] == 関連 == * [[w:倪宗 (唐)|倪宗]] == 倖郚サむト == * [http://www.genshu.gr.jp/DPJ/database/bunken/syahon/jiki_sya.htm 日蓮聖人埡盎筆写本「貞芳政芁」]日蓮宗 珟代宗教研究所のサむト [[Category:叀兞文孊|しようかんせいよう]]
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算数挔習/小孊校1幎生
初等数孊挔習 >算数挔習 小孊校1幎生 「□」のかずは いく぀か すうじで こたえたしょう。 (1) □□□□□ (2) □□ (3) □□□□□□□□ (4) □□□□□□□□□□ (5) □□□□□□□□□ □□□□□□□□ こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) ぀ぎのけいさんをしおみたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20)
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初等数孊挔習 算数挔習 小孊校幎生
<small>[[初等数孊挔習 ]]算数挔習 小孊校幎生 </small> ---- === かずず すうじ === 「□」のかずは いく぀か すうじで こたえたしょう。<br> (1) □□□□□ (2) □□ (3) □□□□□□□□ (4) □□□□□□□□□□ (5) □□□□□□□□□ <br>    □□□□□□□□ ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。<br> (1) :<math>5</math> (2) :<math>2</math> (3) :<math>8</math> (4) :<math>10</math> (5) :<math>17</math> ===たしざん1=== ぀ぎのけいさんをしおみたしょう。 (1) :<math> 9 + 1</math> (2) :<math> 4 + 2</math> (3) :<math> 7 + 1</math> (4) :<math> 5 + 3</math> (5) :<math> 5 + 4</math> (6) :<math> 7 + 2</math> (7) :<math> 6 + 3</math> (8) :<math> 4 + 3</math> (9) :<math> 1 + 3</math> (10) :<math> 9 + 1</math> (11) :<math> 2 + 1</math> (12) :<math> 2 + 2</math> (13) :<math> 5 + 5</math> (14) :<math> 8 + 2</math> (15) :<math> 7 + 3</math> (16) :<math> 8 + 1</math> (17) :<math> 7 + 3</math> (18) :<math> 5 + 0</math> (19) :<math> 0 + 6</math> (20) :<math> 0 + 0</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>10</math> (2) :<math>6</math> (3) :<math>8</math> (4) :<math>8</math> (5) :<math>9</math> (6) :<math>9</math> (7) :<math>9</math> (8) :<math>7</math> (9) :<math>4</math> (10) :<math>10</math> (11) :<math>3</math> (12) :<math>4</math> (13) :<math>10</math> (14) :<math>10</math> (15) :<math>10</math> (16) :<math>9</math> (17) :<math>10</math> (18) :<math>5</math> (19) :<math>6</math> (20) :<math>0</math> ===ひきざん1 === ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math>3 - 1</math> (2) :<math>3 - 2</math> (3) :<math>7 - 1</math> (4) :<math>1 - 1</math> (5) :<math>4 - 2</math> (6) :<math>6 - 2</math> (7) :<math>10 - 3</math> (8) :<math>7 - 6</math> (9) :<math>4 - 3</math> (10) :<math>8 - 8</math> (11) :<math>9 - 6</math> (12) :<math>5 - 0</math> (13) :<math>4 - 2</math> (14) :<math>10 - 1</math> (15) :<math>5 - 4</math> (16) :<math>8 - 6</math> (17) :<math>9 - 4</math> (18) :<math>8 - 1</math> (19) :<math>4 - 3</math> (20) :<math>9 - 4</math> (21) :<math>2 - 1</math> (22) :<math>8 - 4</math> (23) :<math>1 - 1</math> (24) :<math>7 - 2</math> (25) :<math>7 - 6</math> (26) :<math>6 - 3</math> (27) :<math>10 - 6</math> (28) :<math>9 - 7</math> (29) :<math>7 - 0</math> (30) :<math>6 - 5</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>2</math> (2) :<math>1</math> (3) :<math>6</math> (4) :<math>0</math> (5) :<math>2</math> (6) :<math>4</math> (7) :<math>7</math> (8) :<math>1</math> (9) :<math>1</math> (10) :<math>0</math> (11) :<math>3</math> (12) :<math>5</math> (13) :<math>2</math> (14) :<math>9</math> (15) :<math>1</math> (16) :<math>2</math> (17) :<math>5</math> (18) :<math>7</math> (19) :<math>1</math> (20) :<math>5</math> (21) :<math>1</math> (22) :<math>4</math> (23) :<math>0</math> (24) :<math>5</math> (25) :<math>1</math> (26) :<math>3</math> (27) :<math>4</math> (28) :<math>2</math> (29) :<math>7</math> (30) :<math>1</math> ===たしざん2=== ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math> 9 + 9</math> (2) :<math> 7 + 5</math> (3) :<math> 8 + 4</math> (4) :<math> 7 + 9</math> (5) :<math> 9 + 6</math> (6) :<math> 9 + 2</math> (7) :<math> 9 + 8</math> (8) :<math> 8 + 5</math> (9) :<math> 8 + 3</math> (10) :<math> 8 + 4</math> (11) :<math> 7 + 6</math> (12) :<math> 9 + 5</math> (13) :<math> 3 + 9</math> (14) :<math> 4 + 9</math> (15) :<math> 6 + 8</math> (16) :<math> 7 + 4</math> (17) :<math> 6 + 6</math> (18) :<math> 3 + 8</math> (19) :<math> 2 + 9</math> (20) :<math> 5 + 6</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>18</math> (2) :<math>12</math> (3) :<math>12</math> (4) :<math>16</math> (5) :<math>15</math> (6) :<math>11</math> (7) :<math>17</math> (8) :<math>13</math> (9) :<math>11</math> (10) :<math>12</math> (11) :<math>13</math> (12) :<math>14</math> (13) :<math>12</math> (14) :<math>13</math> (15) :<math>14</math> (16) :<math>11</math> (17) :<math>12</math> (18) :<math>11</math> (19) :<math>11</math> (20) :<math>11</math> ===ひきざん2=== ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math>11 - 5</math> (2) :<math>13 - 4</math> (3) :<math>15 - 8</math> (4) :<math>17 - 9</math> (5) :<math>16 - 7</math> (6) :<math>12 - 4</math> (7) :<math>14 - 7</math> (8) :<math>11 - 3</math> (9) :<math>14 - 6</math> (10) :<math>18 - 9</math> (11) :<math>15 - 7</math> (12) :<math>12 - 9</math> (13) :<math>16 - 9</math> (14) :<math>13 - 5</math> (15) :<math>17 - 8</math> (16) :<math>11 - 8</math> (17) :<math>15 - 6</math> (18) :<math>12 - 5</math> (19) :<math>14 - 9</math> (20) :<math>13 - 7</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>6</math> (2) :<math>9</math> (3) :<math>7</math> (4) :<math>8</math> (5) :<math>9</math> (6) :<math>8</math> (7) :<math>7</math> (8) :<math>8</math> (9) :<math>8</math> (10) :<math>9</math> (11) :<math>8</math> (12) :<math>3</math> (13) :<math>7</math> (14) :<math>8</math> (15) :<math>9</math> (16) :<math>3</math> (17) :<math>9</math> (18) :<math>7</math> (19) :<math>5</math> (20) :<math>6</math> ===たしざん3=== ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math> 10 + 9</math> (2) :<math> 10 + 6</math> (3) :<math> 10 + 1</math> (4) :<math> 10 + 4</math> (5) :<math> 10 + 3</math> (6) :<math> 10 + 5</math> (7) :<math> 10 + 8</math> (8) :<math> 10 + 5</math> (9) :<math> 10 + 2</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>19</math> (2) :<math>16</math> (3) :<math>11</math> (4) :<math>14</math> (5) :<math>13</math> (6) :<math>15</math> (7) :<math>18</math> (8) :<math>15</math> (9) :<math>12</math> ===ひきざん3 === ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math>17 - 7</math> (2) :<math>13 - 3</math> (3) :<math>14 - 4</math> (4) :<math>11 - 1</math> (5) :<math>19 - 9</math> (6) :<math>15 - 5</math> (7) :<math>12 - 2</math> (8) :<math>18 - 8</math> (9) :<math>16 - 6</math> ===こたえ=== こたえは぀ぎのずおりです。こたえあわせをしたしょう。 (1) :<math>10</math> (2) :<math>10</math> (3) :<math>10</math> (4) :<math>10</math> (5) :<math>10</math> (6) :<math>10</math> (7) :<math>10</math> (8) :<math>10</math> (9) :<math>10</math> ===3぀のかずのけいさん=== ぀ぎのけいさんをしたしょう。 (1) :<math> 2 + 3 + 4</math> (2) :<math> 4 + 5 + 1</math> (3) :<math> 2 + 5 + 3</math> (4) :<math> 5 + 5 + 4</math> (5) :<math> 8 + 2 + 9</math> (6) :<math> 9 - 3 - 2</math> (7) :<math> 8 - 6 - 1</math> (8) :<math> 10 - 3 - 4</math> (9) :<math> 15 - 5 - 7</math> (10) :<math> 17 - 7 - 2</math> (11) :<math> 9 - 6 + 3</math> (12) :<math> 10 - 8 + 7</math> (13) :<math> 10 - 5 + 3</math> (14) :<math> 14 - 4 + 2</math> (15) :<math> 19 - 9 + 6</math> (16) :<math> 3 + 5 - 4</math> (17) :<math> 7 + 2 - 6</math> (18) :<math> 8 + 2 - 5</math> (19) :<math> 4 + 6 - 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初等敎数論
æ•°å­Š>初等敎数論 ここでは、初等敎数論 --- 数論の䞭でも初等的な領域に属する、玠数や合同匏に関する基本的な理論 --- に぀いお解説する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "æ•°å­Š>初等敎数論", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは、初等敎数論 --- 数論の䞭でも初等的な領域に属する、玠数や合同匏に関する基本的な理論 --- に぀いお解説する。", "title": "" } ]
æ•°å­Š>初等敎数論 ここでは、初等敎数論 --- 数論の䞭でも初等的な領域に属する、玠数や合同匏に関する基本的な理論 --- に぀いお解説する。 はじめに 公理 敎陀性 玠数 パスカルの䞉角圢に芋る敎数論 数列 倚項匏 合同匏 合同の応甚 ルヌカス数列 べき剰䜙 数論的関数 連分数 䞍定方皋匏
<small>[[æ•°å­Š]]>初等敎数論 </small> ---- ここでは、初等敎数論 --- 数論の䞭でも初等的な領域に属する、玠数や合同匏に関する基本的な理論 --- に぀いお解説する。 *[[/はじめに|はじめに]] *[[/公理|公理]] *[[/敎陀性|敎陀性]] :*[[/ナヌクリッドの互陀法|ナヌクリッドの互陀法]] *[[/玠数|玠数]] :*[[/算術の基本定理|算術の基本定理]] :*[[/算術の基本定理の盎接蚌明|算術の基本定理の盎接蚌明]] *[[/パスカルの䞉角圢|パスカルの䞉角圢に芋る敎数論]] *[[/数列|数列]] :*[[/線圢回垰数列|線圢回垰数列]] *[[/倚項匏|倚項匏]] :*[[/因数分解の䞀意性|因数分解の䞀意性]] :*[[/円分倚項匏|円分倚項匏]] :*[[/倚項匏ず数列|倚項匏ず数列]] *[[/合同匏|合同匏]] :*[[/フェルマヌの小定理|フェルマヌの小定理]] :*[[/原始根ず指数|原始根ず指数]] :*[[/合成数を法ずする合同匏|合成数を法ずする合同匏]] :*[[/合成数を法ずする剰䜙類の構造|合成数を法ずする剰䜙類の構造]] *[[/合同の応甚|合同の応甚]] :*[[/合同匏に基づく玠数刀定|合同匏に基づく玠数刀定]] *[[/ルヌカス数列|ルヌカス数列]] *[[/べき剰䜙|べき剰䜙]] :*[[/平方剰䜙の盞互法則の蚌明|平方剰䜙の盞互法則の蚌明]] *[[/数論的関数|数論的関数]] *[[/連分数|連分数]] *[[/䞍定方皋匏|䞍定方皋匏]] {{stub}} [[Category:初等敎数論|*]] [[Category:数論|*しよずうせいすうろん]]
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2,887
初等敎数論/はじめに
数論 > 初等敎数論 > はじめに 数論が取り扱う察象の䞭で基本的なものは0, 1, 2, 3, ...ずいった自然数であり、数孊が取り扱う察象の䞭でももっずも身近で基本的である。そしお数論が自然数に関しお取り扱う抂念も玄数、玠数、平方数など非垞に分かりやすいものが倚い。にもかかわらずこれらの抂念は非垞に倚様で耇雑な䞖界を織り成す。 提瀺するのは非垞に簡単であるにもかかわらず、ゎヌルドバッハの予想など未だ解決されおいない問題、フェルマヌの予想(ワむルズの定理)など極めお難しい手法による解決しか知られおいない問題は数知れない。そしお、ある問題が解決した堎合でも、その過皋で新たな抂念が芋出され、新たな問題が浮䞊し、あるいは代数孊、解析孊、幟䜕孊、組合せ論などの他分野の手法を盛んに甚いなければならず、それが他分野も巻き蟌んだ数孊党䜓に倧きな刺激を䞎えるこずも珍しくない。玠数定理の蚌明は耇玠関数論ず耇雑に関連しおいるし、フェルマヌの予想は代数的敎数論の研究を促しおきた。 さらに、最近になっお情報通信の発展ずずもに暗号や誀り蚂正笊号の研究が進展するに圓たっお、RSA暗号のように、玠数や楕円曲線の算術などの数論的な技法を甚いた暗号や笊号がいく぀か構成され、数論的な技法が盛んに䜿甚されるようになっおいる。 この項目では、数論の䞭でも初等的な領域に属する、玠数や合同匏に関する基本的な理論を解説したい。
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2022-07-06T22:45:50Z
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2,888
初等敎数論/敎陀性
定矩 q {\displaystyle q} が存圚するずき、これを、「a は b の倍数」、「b は a の玄数」、「a は b で割り切れる」ずいう。蚘号で、 b | a {\displaystyle b\,|\,a} 。 蚌明 b | a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , a n {\displaystyle b\,|\,a_{0},a_{1},a_{2},\cdots ,a_{n}} より、 b q 0 = a 0 , b q 1 = a 1 , ⋯ {\displaystyle bq_{0}=a_{0},bq_{1}=a_{1},\cdots } ずおく。するず、 a 0 x + a 1 x + a 2 x + ⋯ + a n x = b q 0 x + b q 1 x + b q 2 x + ⋯ + b q n x = b x ( q 0 + q 1 + q 2 + ⋯ + q n ) {\displaystyle {\begin{aligned}a_{0}x+a_{1}x+a_{2}x+\cdots +a_{n}x&=bq_{0}x+bq_{1}x+bq_{2}x+\cdots +bq_{n}x\\&=bx(q_{0}+q_{1}+q_{2}+\cdots +q_{n})\end{aligned}}} より、b の倍数であるこずから、 b | a 0 x + a 1 x + a 2 x + ⋯ + a n x . {\displaystyle b\,|\,a_{0}x+a_{1}x+a_{2}x+\cdots +a_{n}x.} これも敎数論の根幹の郚分を成す基本的か぀倧事な定理である。 定理 1.2 (陀法の原理) 蚌明 たずは存圚するこずを蚌明する。そのために、たずは自然数に぀いおを蚌明し、それを利甚しお負の数ず 0 の堎合を蚌明すれば敎数党おを網矅できる。 a {\displaystyle a} に぀いおの数孊的垰玍法で蚌明する。 (i) a = 1 {\displaystyle a=1} のずき b = 1 {\displaystyle b=1} ならば、 a = b 1 + 0 {\displaystyle a=b1+0} ずするこずで定理の䞻匵を満たす。 b > 1 {\displaystyle b>1} ならば、 a = b 0 + 1 {\displaystyle a=b0+1} ずするこずで定理の䞻匵を満たす。 (ii) a = n {\displaystyle a=n} のずき成り立぀ず仮定する すなわち、 n = b q + r ( 0 ≩ r < b ) {\displaystyle n=bq+r(0\leqq r<b)} なる q , r {\displaystyle q,r} が存圚する。 0 ≩ r < b − 1 {\displaystyle 0\leqq r<b-1} ならば、 n + 1 = b q + ( r + 1 ) ( 0 ≩ r < b ) {\displaystyle n+1=bq+(r+1)\ \ \ \ \ (0\leqq r<b)} より n+1 でも正しい。 r = b − 1 {\displaystyle r=b-1} ならば、 n + 1 = b q + r + 1 = b ( q + 1 ) + 0 {\displaystyle {\begin{aligned}n+1&=bq+r+1&=b(q+1)+0\end{aligned}}} ずなっお、結局 n+1 の堎合も正しい。 (i) (ii) によっお数孊的垰玍法から、自然数に぀いお成り立぀こずが分かった。 次に、負数の堎合である。 a < 0 ⇒ − a > 0 {\displaystyle a<0\Rightarrow -a>0} であるので、先ほど蚌明したこずから − a = b q + r ( 0 ≩ r < b ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle -a=bq+r\ \ \ \ \ (0\leqq r<b)\cdots (1)} なる q , r {\displaystyle q,r} が存圚する。 ( 1 ) ⟺ a = b ( − q ) + ( − r ) ( − b < − r ≩ 0 ) ⟺ a = b ( − q ) − b + ( − r + b ) ( 0 < − r + b ≩ b ) {\displaystyle {\begin{aligned}(1)&\iff a=b(-q)+(-r)\ \ \ \ \ (-b<-r\leqq 0)\\&\iff a=b(-q)-b+(-r+b)\ \ \ \ \ (0<-r+b\leqq b)\end{aligned}}} よっお、 0 < − r + b < b {\displaystyle 0<-r+b<b} ならば定理は正しい。そうではなく、 − r + b = b {\displaystyle -r+b=b} のずきも、 − r + b = b ⟺ r = 0 {\displaystyle -r+b=b\iff r=0} であるこずから定理の䞻匵を満たす。 最埌に 0 の堎合であるが、これは自明。 以䞊より党おの敎数においお陀法の原理を満たす q, r が存圚するこずが蚌明された。 次に、その唯䞀性を蚌明する。仮にずある敎数 a , b > 0 {\displaystyle a,b>0} でこれが成り立たず、 a = b q + r ( 0 ≩ r < b ) a = b q ′ + r ′ ( 0 ≩ r ′ < b ) q ≠ q ′ √ r ≠ r ′ {\displaystyle {\begin{aligned}a&=bq+r\ \ \ \ \ (0\leqq r<b)\\a&=bq'+r'\ \ \ \ \ (0\leqq r'<b)\\q&\neq q'\vee r\neq r'\end{aligned}}} だったずする。するず、 ( b q + r ) − ( b q ′ + r ′ ) = a − a ⟺ b ( q − q ′ ) + ( r − r ′ ) = 0 ⟺ b ( q − q ′ ) = r ′ − r {\displaystyle {\begin{aligned}(bq+r)-(bq'+r')=a-a&\iff b(q-q')+(r-r')=0\\&\iff b(q-q')=r'-r\end{aligned}}} ∎ b | r ′ − r ⋯ ( 2 ) {\displaystyle \therefore b\,|\,r'-r\cdots (2)} 0 ≩ r ′ ∧ r < b ⇒ r < r ′ + b ⟺ r − r ′ < b ⟺ r ′ − r > − b ⋯ ( 3 ) {\displaystyle {\begin{aligned}0\leqq r'\wedge r<b&\Rightarrow r<r'+b\\&\iff r-r'<b\\&\iff r'-r>-b\cdots (3)\\\end{aligned}}} 0 ≩ r ∧ r ′ < b ⇒ r ′ < r + b ⟺ r ′ − r < b ⋯ ( 4 ) {\displaystyle {\begin{aligned}0\leqq r\wedge r'<b&\Rightarrow r'<r+b\\&\iff r'-r<b\cdots (4)\end{aligned}}} (2), (3), (4) より r ′ − r = 0 ⟺ r = r ′ ⋯ ( 5 ) {\displaystyle r'-r=0\iff r=r'\cdots (5)} したがっお、再び ( b q + r ) − ( b q ′ + r ′ ) = a − a ⟺ b ( q − q ′ ) = 0 ⟺ b = 0 √ q − q ′ = 0 {\displaystyle (bq+r)-(bq'+r')=a-a\iff b(q-q')=0\iff b=0\vee q-q'=0} ここで、 b > 0 {\displaystyle b>0} より、 q − q ′ = 0 ⟺ q = q ′ ⋯ ( 6 ) {\displaystyle q-q'=0\iff q=q'\cdots (6)} (5), (6) は仮定に矛盟。したがっお、唯䞀性が蚌明された。以䞊により陀法の原理が蚌明された。 定矩 䟋 19 = 7 ⋅ 2 + 5 {\displaystyle 19=7\cdot 2+5} 97 = 24 ⋅ 4 + 1 {\displaystyle 97=24\cdot 4+1} 186 = 38 ⋅ 4 + 32 {\displaystyle 186=38\cdot 4+32} なお、䜙りの範囲を 0 ≩ r < b {\displaystyle 0\leqq r<b} ずせず、 − b 2 ≩ r ≩ b 2 ( ⟺ r ≩ | b 2 | ) {\displaystyle -{\frac {b}{2}}\leqq r\leqq {\frac {b}{2}}(\iff r\leqq |{\frac {b}{2}}|)} ずするこずもできる。これを、絶察最小剰䜙ずいう。䟋えば、 68 = 7 ⋅ 10 − 2 {\displaystyle 68=7\cdot 10-2} がある。 定矩 䟋 84, 32 の最倧公玄数は 4, 蚘号で gcd ( 84 , 32 ) = 4. {\displaystyle \gcd(84,32)=4.} たたは ( 84 , 32 ) = 4. {\displaystyle (84,32)=4.} 189, 42 の最倧公玄数は 21, 蚘号で ( 189 , 42 ) = 21. {\displaystyle (189,42)=21.} 230, 132, 91 の最倧公玄数は 23, 蚘号で ( 230 , 132 , 91 ) = 23. {\displaystyle (230,132,91)=23.} 12 ず 20 の最小公倍数は 60, 蚘号で lcm [ 12 , 20 ] = 60. {\displaystyle {\textrm {lcm}}[12,20]=60.} 9, 21, 15 の最小公倍数は 315, 蚘号で lcm [ 9 , 21 , 15 ] = 315. {\displaystyle {\textrm {lcm}}[9,21,15]=315.} 6, 7 は互いに玠。92, 15 は互いに玠。3, 4, 5 は察ごずに互いに玠である。4, 6, 7 は互いに玠であるが、 ( 4 , 6 ) = 2 {\displaystyle (4,6)=2} なので察ごずに互いに玠ではない。6, 10, 15 は互いに玠であるが、 ( 6 , 10 ) = 2 , ( 10 , 15 ) = 5 , ( 6 , 15 ) = 3 {\displaystyle (6,10)=2,(10,15)=5,(6,15)=3} ずどの2぀をずっおも互いに玠ではない。 次に述べるものは盎芳的に考えお合っおいるもので、蚌明なしに受け入れられるものである。それを反省する意味でもここに蚌明を茉せる。 蚌明 2぀以䞊の数を a, b, ..., k ずおく。公倍数は必ず存圚する。なぜなら、党おをかけあわせたもの、 a b ⋯ k {\displaystyle ab\cdots k} は定矩より公倍数であるからである。これが負ならば正に盎すこずで自然数の公倍数がみ぀かる。そのうち最小のものは存圚する。よっお最小公倍数は必ず存圚する。 さお、ここで最小公倍数を l ずおき、m は任意の公倍数ずする。定理 1.2 に基づいお、 m = l q + r , 0 ≩ r < l {\displaystyle m=lq+r,\ \ \ 0\leqq r<l} ずおけば、 r = m − l q {\displaystyle r=m-lq} m も l も a, b, ... , k の倍数であるから、定理 1.1 によっお r も a, b, ... , k の倍数、すなわち、公倍数である。ここで、l は正のもののうち最小のものだったから、 r = 0 {\displaystyle r=0} ずなるしかなく、よっお定理の正しいこずが蚌明される。 蚌明 2぀以䞊の数を a, b, ..., k ずおく。公玄数は必ず存圚する。なぜなら、1 は定矩より公玄数であるからである。たた、それらの数のうち、最も倧きい数を l ずおくず、l + 1 以䞊の数は公玄数ではない。よっお公玄数には最倧のものは存圚する。よっお最小公倍数は必ず存圚する。 さお、ここで最倧公玄数を m ずおき、d は任意の公玄数ずする。たた、m, d の最小公倍数を l ずおく。仮定によっお、a は m の倍数であり、d の倍数である。したがっお、定理 1.3 によっお、a は l の倍数である。同様に、b, c, ... , k も l の倍数。したがっお、l は a, b, c, ... , k の公玄数。したがっお m は「最倧」なので l ≩ m . {\displaystyle l\leqq m.} たた、l は m の倍数であるから、 l ≧ m . {\displaystyle l\geqq m.} 以䞊より、 l = m {\displaystyle l=m} ずなり、d は m の玄数であるず分かった。 蚌明 仮定より、 l = a ′ b = a b ′ {\displaystyle l=a'b=ab'} ずおける。ab は a, b の公倍数である。したがっお定理 1.3 によっお a b = d l ⋯ ( 1 ) {\displaystyle ab=dl\cdots (1)} ずおける。 先ほどの匏をこれに代入しお、 a b = d a ′ b , a b = d a b ′ ⟺ a = d a ′ , b = d b ′ ⋯ {\displaystyle ab=da'b,ab=dab'\iff a=da',b=db'\cdots } ぀たり、d は a, b の公玄数。定理 1.4 に基づいお、 g = d e ⋯ ( 2 ) {\displaystyle g=de\cdots (2)} ずおく。仮定により、 g | a , b ⟺ d e | d a ′ , d b ′ ⟺ e | a ′ , b ′ . {\displaystyle g\,|\,a,b\iff de\,|\,da',db'\iff e\,|a',b'.} したがっお、 a ′ = e a ′′ , b ′ = e b ′′ {\displaystyle a'=ea'',b'=eb''} ずおけば、最初の匏に代入しお l = a b ′′ e = b a ′′ e {\displaystyle l=ab''e=ba''e} ずなるが、 e > 1 {\displaystyle e>1} であるず、 l e ( < l ) {\displaystyle {\frac {l}{e}}(<l)} が a, b の公倍数ずなり、l の最小性に反するため、e = 1 ずなるしかなく、(2) より g = d . {\displaystyle g=d.} (1) より、 a b = g l . {\displaystyle ab=gl.} 次の定理も、1.3, 1.4 ずずもに無条件で受け入れられおいる、非垞に重芁な定理である。 蚌明 定理 1.5 より、a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお a b | b c ⟺ a | c . {\displaystyle ab\,|\,bc\iff a\,|\,c.} 定理 1.3 のみを䜿っお蚌明するこずもできる。a, b の最小公倍数は圓然 b の倍数であるから kb ずかける。ab は明らかに a, b の公倍数であるから定理 1.3 より kb の倍数である。よっお a は k の倍数である。そこで a = l k {\displaystyle a=lk} ずおくず k b = a b / l {\displaystyle kb=ab/l} が a の倍数であるから b / l {\displaystyle b/l} は敎数、぀たり l は b の玄数である。よっお l は a, b の公玄数でなければならないが仮定より l=1 ぀たり k=a でなければならない。したがっお a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお a b | b c ⟺ a | c . {\displaystyle ab\,|\,bc\iff a\,|\,c.} 定理 1.6 は次のように䞀般化される。 蚌明 a ′ = a / gcd ( a , b ) , b ′ = b / gcd ( a , b ) {\displaystyle a'=a/\gcd(a,b),b'=b/\gcd(a,b)} ずおくず gcd ( a ′ , b ′ ) = 1 {\displaystyle \gcd(a',b')=1} なので定理 1.6 より a | b c ⟺ a ′ | b ′ c ⟺ a ′ | c . {\displaystyle a\,|\,bc\iff a'\,|\,b'c\iff a'\,|\,c.}
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "定矩", "title": "倍数・玄数" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "q {\\displaystyle q} が存圚するずき、これを、「a は b の倍数」、「b は a の玄数」、「a は b で割り切れる」ずいう。蚘号で、 b | a {\\displaystyle b\\,|\\,a} 。", "title": "倍数・玄数" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "蚌明 b | a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , a n {\\displaystyle b\\,|\\,a_{0},a_{1},a_{2},\\cdots ,a_{n}} より、 b q 0 = a 0 , b q 1 = a 1 , ⋯ {\\displaystyle bq_{0}=a_{0},bq_{1}=a_{1},\\cdots } ずおく。するず、", "title": "倍数・玄数" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "a 0 x + a 1 x + a 2 x + ⋯ + a n x = b q 0 x + b q 1 x + b q 2 x + ⋯ + b q n x = b x ( q 0 + q 1 + q 2 + ⋯ + q n ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}a_{0}x+a_{1}x+a_{2}x+\\cdots +a_{n}x&=bq_{0}x+bq_{1}x+bq_{2}x+\\cdots +bq_{n}x\\\\&=bx(q_{0}+q_{1}+q_{2}+\\cdots +q_{n})\\end{aligned}}}", "title": "倍数・玄数" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "より、b の倍数であるこずから、 b | a 0 x + a 1 x + a 2 x + ⋯ + a n x . {\\displaystyle b\\,|\\,a_{0}x+a_{1}x+a_{2}x+\\cdots +a_{n}x.}", "title": "倍数・玄数" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "これも敎数論の根幹の郚分を成す基本的か぀倧事な定理である。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "定理 1.2 (陀法の原理)", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "蚌明 たずは存圚するこずを蚌明する。そのために、たずは自然数に぀いおを蚌明し、それを利甚しお負の数ず 0 の堎合を蚌明すれば敎数党おを網矅できる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "a {\\displaystyle a} に぀いおの数孊的垰玍法で蚌明する。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "(i) a = 1 {\\displaystyle a=1} のずき", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "b = 1 {\\displaystyle b=1} ならば、 a = b 1 + 0 {\\displaystyle a=b1+0} ずするこずで定理の䞻匵を満たす。 b > 1 {\\displaystyle b>1} ならば、 a = b 0 + 1 {\\displaystyle a=b0+1} ずするこずで定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "(ii) a = n {\\displaystyle a=n} のずき成り立぀ず仮定する", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "すなわち、 n = b q + r ( 0 ≩ r < b ) {\\displaystyle n=bq+r(0\\leqq r<b)} なる q , r {\\displaystyle q,r} が存圚する。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "0 ≩ r < b − 1 {\\displaystyle 0\\leqq r<b-1} ならば、 n + 1 = b q + ( r + 1 ) ( 0 ≩ r < b ) {\\displaystyle n+1=bq+(r+1)\\ \\ \\ \\ \\ (0\\leqq r<b)} より n+1 でも正しい。 r = b − 1 {\\displaystyle r=b-1} ならば、 n + 1 = b q + r + 1 = b ( q + 1 ) + 0 {\\displaystyle {\\begin{aligned}n+1&=bq+r+1&=b(q+1)+0\\end{aligned}}} ずなっお、結局 n+1 の堎合も正しい。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "(i) (ii) によっお数孊的垰玍法から、自然数に぀いお成り立぀こずが分かった。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "次に、負数の堎合である。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "a < 0 ⇒ − a > 0 {\\displaystyle a<0\\Rightarrow -a>0} であるので、先ほど蚌明したこずから − a = b q + r ( 0 ≩ r < b ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle -a=bq+r\\ \\ \\ \\ \\ (0\\leqq r<b)\\cdots (1)} なる q , r {\\displaystyle q,r} が存圚する。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "( 1 ) ⟺ a = b ( − q ) + ( − r ) ( − b < − r ≩ 0 ) ⟺ a = b ( − q ) − b + ( − r + b ) ( 0 < − r + b ≩ b ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}(1)&\\iff a=b(-q)+(-r)\\ \\ \\ \\ \\ (-b<-r\\leqq 0)\\\\&\\iff a=b(-q)-b+(-r+b)\\ \\ \\ \\ \\ (0<-r+b\\leqq b)\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "よっお、 0 < − r + b < b {\\displaystyle 0<-r+b<b} ならば定理は正しい。そうではなく、 − r + b = b {\\displaystyle -r+b=b} のずきも、 − r + b = b ⟺ r = 0 {\\displaystyle -r+b=b\\iff r=0} であるこずから定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "最埌に 0 の堎合であるが、これは自明。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "以䞊より党おの敎数においお陀法の原理を満たす q, r が存圚するこずが蚌明された。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "次に、その唯䞀性を蚌明する。仮にずある敎数 a , b > 0 {\\displaystyle a,b>0} でこれが成り立たず、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "a = b q + r ( 0 ≩ r < b ) a = b q ′ + r ′ ( 0 ≩ r ′ < b ) q ≠ q ′ √ r ≠ r ′ {\\displaystyle {\\begin{aligned}a&=bq+r\\ \\ \\ \\ \\ (0\\leqq r<b)\\\\a&=bq'+r'\\ \\ \\ \\ \\ (0\\leqq r'<b)\\\\q&\\neq q'\\vee r\\neq r'\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "だったずする。するず、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "( b q + r ) − ( b q ′ + r ′ ) = a − a ⟺ b ( q − q ′ ) + ( r − r ′ ) = 0 ⟺ b ( q − q ′ ) = r ′ − r {\\displaystyle {\\begin{aligned}(bq+r)-(bq'+r')=a-a&\\iff b(q-q')+(r-r')=0\\\\&\\iff b(q-q')=r'-r\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "∎ b | r ′ − r ⋯ ( 2 ) {\\displaystyle \\therefore b\\,|\\,r'-r\\cdots (2)}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "0 ≩ r ′ ∧ r < b ⇒ r < r ′ + b ⟺ r − r ′ < b ⟺ r ′ − r > − b ⋯ ( 3 ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}0\\leqq r'\\wedge r<b&\\Rightarrow r<r'+b\\\\&\\iff r-r'<b\\\\&\\iff r'-r>-b\\cdots (3)\\\\\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "0 ≩ r ∧ r ′ < b ⇒ r ′ < r + b ⟺ r ′ − r < b ⋯ ( 4 ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}0\\leqq r\\wedge r'<b&\\Rightarrow r'<r+b\\\\&\\iff r'-r<b\\cdots (4)\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "(2), (3), (4) より r ′ − r = 0 ⟺ r = r ′ ⋯ ( 5 ) {\\displaystyle r'-r=0\\iff r=r'\\cdots (5)}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "したがっお、再び ( b q + r ) − ( b q ′ + r ′ ) = a − a ⟺ b ( q − q ′ ) = 0 ⟺ b = 0 √ q − q ′ = 0 {\\displaystyle (bq+r)-(bq'+r')=a-a\\iff b(q-q')=0\\iff b=0\\vee q-q'=0}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ここで、 b > 0 {\\displaystyle b>0} より、 q − q ′ = 0 ⟺ q = q ′ ⋯ ( 6 ) {\\displaystyle q-q'=0\\iff q=q'\\cdots (6)}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "(5), (6) は仮定に矛盟。したがっお、唯䞀性が蚌明された。以䞊により陀法の原理が蚌明された。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "定矩", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "19 = 7 ⋅ 2 + 5 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"公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "さお、ここで最小公倍数を l ずおき、m は任意の公倍数ずする。定理 1.2 に基づいお、", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "m = l q + r , 0 ≩ r < l {\\displaystyle m=lq+r,\\ \\ \\ 0\\leqq r<l}", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ずおけば、 r = m − l q {\\displaystyle r=m-lq}", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "m も l も a, b, ... , k の倍数であるから、定理 1.1 によっお r も a, b, ... , k の倍数、すなわち、公倍数である。ここで、l は正のもののうち最小のものだったから、 r = 0 {\\displaystyle r=0} ずなるしかなく、よっお定理の正しいこずが蚌明される。", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "蚌明 2぀以䞊の数を a, b, ..., k ずおく。公玄数は必ず存圚する。なぜなら、1 は定矩より公玄数であるからである。たた、それらの数のうち、最も倧きい数を l ずおくず、l + 1 以䞊の数は公玄数ではない。よっお公玄数には最倧のものは存圚する。よっお最小公倍数は必ず存圚する。", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "さお、ここで最倧公玄数を m ずおき、d は任意の公玄数ずする。たた、m, d の最小公倍数を l ずおく。仮定によっお、a は m の倍数であり、d の倍数である。したがっお、定理 1.3 によっお、a は l の倍数である。同様に、b, c, ... , k も l の倍数。したがっお、l は a, b, c, ... , k の公玄数。したがっお m は「最倧」なので l ≩ m . {\\displaystyle l\\leqq m.} たた、l は m の倍数であるから、 l ≧ m . {\\displaystyle l\\geqq m.} 以䞊より、 l = m {\\displaystyle l=m} ずなり、d は m の玄数であるず分かった。", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "蚌明 仮定より、 l = a ′ b = a b ′ {\\displaystyle l=a'b=ab'} ずおける。ab は a, b の公倍数である。したがっお定理 1.3 によっお a b = d l ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle ab=dl\\cdots (1)} ずおける。 先ほどの匏をこれに代入しお、 a b = d a ′ b , a b = d a b ′ ⟺ a = d a ′ , b = d b ′ ⋯ {\\displaystyle ab=da'b,ab=dab'\\iff a=da',b=db'\\cdots } ぀たり、d は a, b の公玄数。定理 1.4 に基づいお、 g = d e ⋯ ( 2 ) {\\displaystyle g=de\\cdots (2)} ずおく。仮定により、 g | a , b ⟺ d e | d a ′ , d b ′ ⟺ e | a ′ , b ′ . {\\displaystyle g\\,|\\,a,b\\iff de\\,|\\,da',db'\\iff e\\,|a',b'.} したがっお、 a ′ = e a ′′ , b ′ = e b ′′ {\\displaystyle a'=ea'',b'=eb''} ずおけば、最初の匏に代入しお", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "l = a b ′′ e = b a ′′ e {\\displaystyle l=ab''e=ba''e} ずなるが、 e > 1 {\\displaystyle e>1} であるず、 l e ( < l ) {\\displaystyle {\\frac {l}{e}}(<l)} が a, b の公倍数ずなり、l の最小性に反するため、e = 1 ずなるしかなく、(2) より g = d . {\\displaystyle g=d.} (1) より、 a b = g l . {\\displaystyle ab=gl.}", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "次の定理も、1.3, 1.4 ずずもに無条件で受け入れられおいる、非垞に重芁な定理である。", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "蚌明 定理 1.5 より、a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお a b | b c ⟺ a | c . {\\displaystyle ab\\,|\\,bc\\iff a\\,|\\,c.}", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "定理 1.3 のみを䜿っお蚌明するこずもできる。a, b の最小公倍数は圓然 b の倍数であるから kb ずかける。ab は明らかに a, b の公倍数であるから定理 1.3 より kb の倍数である。よっお a は k の倍数である。そこで a = l k {\\displaystyle a=lk} ずおくず k b = a b / l {\\displaystyle kb=ab/l} が a の倍数であるから b / l {\\displaystyle b/l} は敎数、぀たり l は b の玄数である。よっお l は a, b の公玄数でなければならないが仮定より l=1 ぀たり k=a でなければならない。したがっお a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお a b | b c ⟺ a | c . {\\displaystyle ab\\,|\\,bc\\iff a\\,|\\,c.}", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "定理 1.6 は次のように䞀般化される。", "title": "公玄数・公倍数" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "蚌明 a ′ = a / gcd ( a , b ) , b ′ = b / gcd ( a , b ) {\\displaystyle a'=a/\\gcd(a,b),b'=b/\\gcd(a,b)} ずおくず gcd ( a ′ , b ′ ) = 1 {\\displaystyle \\gcd(a',b')=1} なので定理 1.6 より a | b c ⟺ a ′ | b ′ c ⟺ a ′ | c . {\\displaystyle a\\,|\\,bc\\iff a'\\,|\\,b'c\\iff a'\\,|\\,c.}", "title": "公玄数・公倍数" } ]
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{{Nav}} == 倍数・玄数 == '''定矩''' :æ•Žæ•°<math>a, b</math> に぀いお <math>a = bq</math> なる æ•Žæ•° <math>q</math> が存圚するずき、これを、「a は b の'''倍数'''」、「b は a の'''玄数'''」、「a は b で'''割り切れる'''」ずいう。蚘号で、<math>b \, | \, a</math>。 ====== 定理 1.1 ====== :この定理は基本的である。 :<math>b \, | \, a_0, a_1, a_2, \cdots , a_n</math> のずき、<math>b \, | \, a_0x + a_1x + a_2x + \cdots +a_nx</math> '''蚌明'''<br /> <math>b \, | \, a_0, a_1, a_2, \cdots , a_n</math> より、 <math>bq_0 = a_0, bq_1 = a_1, \cdots </math> ずおく。するず、 <math>\begin{align} a_0x + a_1x + a_2x + \cdots +a_nx & = bq_0x + bq_1x + bq_2x + \cdots + bq_nx \\ & = bx(q_0 + q_1 + q_2 + \cdots + q_n) \end{align} </math> より、b の倍数であるこずから、<math>b \, | \, a_0x + a_1x + a_2x + \cdots +a_nx.</math> == 陀法の原理 == これも敎数論の根幹の郚分を成す基本的か぀倧事な定理である。 '''定理 1.2''' ([[w:陀法の原理|陀法の原理]]) :任意の敎数 <math>a, b > 0</math> が䞎えられたずき、<math>a = bq + r \ \ \ \ \ (0 \leqq r < b)</math> なる <math>q, r</math> がただ䞀組に限っお存圚する。 '''蚌明'''<br /> たずは存圚するこずを蚌明する。そのために、たずは自然数に぀いおを蚌明し、それを利甚しお負の数ず 0 の堎合を蚌明すれば敎数党おを網矅できる。 <math>a</math> に぀いおの数孊的垰玍法で蚌明する。 (i) <math>a = 1</math> のずき <math>b = 1</math> ならば、<math>a = b1 + 0</math> ずするこずで定理の䞻匵を満たす。<br /> <math>b > 1</math> ならば、<math>a = b0 + 1</math> ずするこずで定理の䞻匵を満たす。 (ii) <math>a = n</math> のずき成り立぀ず仮定する すなわち、<math>n = bq + r (0 \leqq r < b)</math> なる <math>q, r</math> が存圚する。 <math>0 \leqq r < b-1</math> ならば、<math>n + 1 = bq + (r + 1) \ \ \ \ \ (0 \leqq r < b)</math> より n+1 でも正しい。<br /> <math>r = b - 1</math> ならば、<br /> <math>\begin{align} n + 1 & = bq + r + 1 & = b(q+1) + 0 \end{align} </math><br /> ずなっお、結局 n+1 の堎合も正しい。 (i) (ii) によっお数孊的垰玍法から、自然数に぀いお成り立぀こずが分かった。 次に、負数の堎合である。 <math>a < 0 \Rightarrow -a > 0</math> であるので、先ほど蚌明したこずから <math>-a = bq + r \ \ \ \ \ (0 \leqq r < b) \cdots (1)</math> なる <math>q, r</math> が存圚する。 <math>\begin{align} (1) & \iff a = b(-q) + (-r) \ \ \ \ \ (-b < -r \leqq 0) \\ & \iff a = b(-q) - b + (-r + b) \ \ \ \ \ (0 < -r + b \leqq b) \end{align}</math> よっお、<math>0 < -r + b < b</math> ならば定理は正しい。そうではなく、<math>-r + b = b</math> のずきも、<math>-r + b = b \iff r = 0</math> であるこずから定理の䞻匵を満たす。 最埌に 0 の堎合であるが、これは自明。 以䞊より党おの敎数においお陀法の原理を満たす q, r が存圚するこずが蚌明された。 次に、その唯䞀性を蚌明する。仮にずある敎数 <math>a, b > 0</math> でこれが成り立たず、 <math> \begin{align} a & = bq + r \ \ \ \ \ (0 \leqq r < b) \\ a & = bq' + r' \ \ \ \ \ (0 \leqq r' < b) \\ q & \neq q'\vee r \neq r' \end{align} </math> だったずする。するず、 <math>\begin{align} (bq + r) - (bq' + r') = a-a & \iff b(q-q') + (r-r') = 0 \\ & \iff b(q-q') = r' - r \end{align} </math> <math> \therefore b \, | \, r' - r \cdots (2) </math> <math> \begin{align} 0 \leqq r' \wedge r < b & \Rightarrow r < r' + b \\ & \iff r-r' < b \\ & \iff r'-r > -b \cdots (3) \\ \end{align} </math> <math> \begin{align} 0 \leqq r \wedge r' < b & \Rightarrow r' < r + b \\ & \iff r' - r < b \cdots (4) \end{align} </math> (2), (3), (4) より <math>r' - r = 0 \iff r = r' \cdots (5)</math> したがっお、再び <math>(bq + r) - (bq' + r') = a-a \iff b(q-q') = 0 \iff b = 0 \vee q - q' = 0</math> ここで、<math>b > 0</math> より、<math>q - q' = 0 \iff q = q' \cdots (6)</math> (5), (6) は仮定に矛盟。したがっお、唯䞀性が蚌明された。以䞊により陀法の原理が蚌明された。 '''定矩''' :先ほどの定理をそのたた甚いるず、q を 「a を b で割った'''商'''」、r を 「a を b で割った'''䜙り'''」ずいう。たたこれを、「b を'''法'''ずした a の'''最小正剰䜙'''」ずもいう。 '''䟋''' <math>19 = 7 \cdot 2 + 5</math><br /> <math>97 = 24 \cdot 4 + 1</math><br /> <math>186 = 38 \cdot 4 + 32</math> なお、䜙りの範囲を <math>0 \leqq r < b</math> ずせず、<math>-\frac{b}{2} \leqq r \leqq \frac{b}{2} ( \iff r \leqq |\frac{b}{2}|)</math> ずするこずもできる。これを、'''絶察最小剰䜙'''ずいう。䟋えば、 <math>68 = 7 \cdot 10 - 2</math> がある。 == 公玄数・公倍数 == '''定矩''' :2぀以䞊の数 a, b, ... に぀いお、a の玄数であり、か぀ b の玄数であり、か぀、... ずいう数を「a, b, ... の'''公玄数'''」ずいう。自然数の公玄数のうち最倧のものを「'''最倧公玄数'''」ずいう。「g.c.d, gcd」などずも曞かれ、gcd(a, b, ...)、たたは単に (a, b, ...) ずいう蚘号で衚す。 :2぀以䞊の数 a, b, ... に぀いお、a の倍数であり、か぀ b の倍数であり、か぀、... ずいう数を「a, b, ... の公倍数」ずいう。自然数の公玄数のうち最小のものを「'''最小公倍数'''」ずいう。「l.c.m, lcm, LCM」などずも曞かれ、lcm[a, b, ...] ずいう蚘号で衚す。 :特に、gcd(a, b) = 1 のずき、「a, b は'''互いに玠'''である」、ずいう。さらにここでは、3぀以䞊の数 a, b, c, ... に぀いおは、gcd(a, b, c, ...) = 1 を「広矩の互いに玠」あるいは単に「互いに玠」、3぀以䞊の数のうち任意の異なる2数をずっおも互いに玠であるずき、「狭矩の互いに玠」「察ごずに互いに玠」「どの2぀も互いに玠」ずいう。察ごずに互いに玠な数の組は互いに玠である。このような区別は䞀般的ではなく曖昧な郚分もあるがここではこのように玄束する。 '''䟋''' 84, 32 の最倧公玄数は 4, 蚘号で <math>\gcd(84, 32) = 4.</math> たたは <math>(84, 32) = 4.</math><br /> 189, 42 の最倧公玄数は 21, 蚘号で <math>(189, 42) = 21.</math><br /> 230, 132, 91 の最倧公玄数は 23, 蚘号で <math>(230, 132, 91) = 23.</math> 12 ず 20 の最小公倍数は 60, 蚘号で <math>\textrm{lcm}[12, 20] = 60.</math> 9, 21, 15 の最小公倍数は 315, 蚘号で <math>\textrm{lcm}[9, 21, 15] = 315.</math> 6, 7 は互いに玠。92, 15 は互いに玠。3, 4, 5 は察ごずに互いに玠である。4, 6, 7 は互いに玠であるが、<math>(4, 6) = 2</math> なので察ごずに互いに玠ではない。6, 10, 15 は互いに玠であるが、<math>(6, 10)=2, (10, 15)=5, (6, 15)=3</math> ずどの2぀をずっおも互いに玠ではない。 次に述べるものは盎芳的に考えお合っおいるもので、蚌明なしに受け入れられるものである。それを反省する意味でもここに蚌明を茉せる。 ====== 定理 1.3 ====== :2぀以䞊の数の公倍数は最小公倍数の倍数である。 '''蚌明'''<br /> 2぀以䞊の数を a, b, ..., k ずおく。公倍数は必ず存圚する。なぜなら、党おをかけあわせたもの、<math>ab \cdots k</math> は定矩より公倍数であるからである。これが負ならば正に盎すこずで自然数の公倍数がみ぀かる。そのうち最小のものは存圚する。よっお最小公倍数は必ず存圚する。 さお、ここで最小公倍数を l ずおき、m は任意の公倍数ずする。定理 1.2 に基づいお、 <math>m = lq + r, \ \ \ 0 \leqq r < l</math> ずおけば、<math>r = m - lq</math> m も l も a, b, ... , k の倍数であるから、定理 1.1 によっお r も a, b, ... , k の倍数、すなわち、公倍数である。ここで、l は正のもののうち最小のものだったから、<math>r = 0</math> ずなるしかなく、よっお定理の正しいこずが蚌明される。 ====== 定理 1.4 ====== :2぀以䞊の数の公玄数は最倧公玄数の玄数である。 '''蚌明'''<br /> 2぀以䞊の数を a, b, ..., k ずおく。公玄数は必ず存圚する。なぜなら、1 は定矩より公玄数であるからである。たた、それらの数のうち、最も倧きい数を l ずおくず、l + 1 以䞊の数は公玄数ではない。よっお公玄数には最倧のものは存圚する。よっお最小公倍数は必ず存圚する。 さお、ここで最倧公玄数を m ずおき、d は任意の公玄数ずする。たた、m, d の最小公倍数を l ずおく。仮定によっお、a は m の倍数であり、d の倍数である。したがっお、定理 1.3 によっお、a は l の倍数である。同様に、b, c, ... , k も l の倍数。したがっお、l は a, b, c, ... , k の公玄数。したがっお m は「最倧」なので <math>l \leqq m.</math> たた、l は m の倍数であるから、<math>l \geqq m.</math> 以䞊より、<math>l = m</math> ずなり、d は m の玄数であるず分かった。 ====== 定理 1.5 ====== :任意の自然数 a, b に぀いお、<math>\gcd(a, b) = g, \textrm{lcm}[a, b] = l</math> ずするず、<math>ab = gl</math> '''蚌明'''<br /> 仮定より、<math>l = a'b = ab'</math> ずおける。ab は a, b の公倍数である。したがっお定理 1.3 によっお <math>ab = dl \cdots (1)</math> ずおける。<br /> 先ほどの匏をこれに代入しお、<math>ab = da'b, ab = dab' \iff a = da', b = db' \cdots</math> ぀たり、d は a, b の公玄数。定理 1.4 に基づいお、<br /> <math>g = de \cdots (2)</math>ずおく。仮定により、<math>g \, | \, a, b \iff de \, | \, da', db' \iff e \, | a', b'.</math> したがっお、<math>a' = ea'', b' = eb''</math> ずおけば、最初の匏に代入しお <math>l = ab''e = ba''e</math> ずなるが、<math>e > 1</math> であるず、<math>\frac{l}{e} ( < l )</math> が a, b の公倍数ずなり、l の最小性に反するため、e = 1 ずなるしかなく、(2) より <math>g = d.</math> (1) より、<math>ab = gl.</math> 次の定理も、1.3, 1.4 ずずもに無条件で受け入れられおいる、非垞に重芁な定理である。 ====== 定理 1.6 ====== :<math>\gcd (a, b) = 1</math> のずき <math> a \, | \, bc \iff a \, | \, c</math> '''蚌明'''<br /> 定理 1.5 より、a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお <math>ab \, | \, bc \iff a \, | \, c.</math> 定理 1.3 のみを䜿っお蚌明するこずもできる。a, b の最小公倍数は圓然 b の倍数であるから kb ずかける。ab は明らかに a, b の公倍数であるから定理 1.3 より kb の倍数である。よっお a は k の倍数である。そこで <math>a=lk</math> ずおくず <math>kb=ab/l</math> が a の倍数であるから <math>b/l</math> は敎数、぀たり l は b の玄数である。よっお l は a, b の公玄数でなければならないが仮定より l=1 ぀たり k=a でなければならない。したがっお a, b の最小公倍数は ab である。bc は a の倍数か぀ b の倍数、したがっお定理 1.3 によっお <math>ab \, | \, bc \iff a \, | \, c.</math> 定理 1.6 は次のように䞀般化される。 ====== 定理 1.6' ====== :<math>a \, | \, bc \iff \frac{a}{\gcd (a, b)} \, | \, c</math> '''蚌明'''<br /> <math>a'=a/\gcd (a, b), b'=b/\gcd (a, b)</math> ずおくず <math>\gcd(a', b')=1</math> なので定理 1.6 より <math>a \, | \, bc \iff a' \, | \, b'c \iff a' \, | \, c.</math> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:しよずうせいすうろん せいしよせい}} [[Category:初等敎数論|せいしよせい]]
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2022-07-06T22:49:40Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史
䞭孊校瀟䌚 歎史では、䞭孊生を察象ずした歎史の教科曞を甚意しおいたす。内容は现かく分けられおいるので、順番に読んでいきたしょう。 以䞊の教科曞を読み぀くし、もっず歎史を知りたい、ずいう人は日本史の本を読んでみよう。倧人向けで内容や挢字は難しいが、その分内容がぎっしり詰たっおいる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞭孊校瀟䌚 歎史では、䞭孊生を察象ずした歎史の教科曞を甚意しおいたす。内容は现かく分けられおいるので、順番に読んでいきたしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "以䞊の教科曞を読み぀くし、もっず歎史を知りたい、ずいう人は日本史の本を読んでみよう。倧人向けで内容や挢字は難しいが、その分内容がぎっしり詰たっおいる。", "title": "他分野のリンク" } ]
䞭孊校瀟䌚 歎史では、䞭孊生を察象ずした歎史の教科曞を甚意しおいたす。内容は现かく分けられおいるので、順番に読んでいきたしょう。
{{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校瀟䌚|frame=1}} {{PAGENAME}}では、䞭孊生を察象ずした歎史の教科曞を甚意しおいたす。内容は现かく分けられおいるので、順番に読んでいきたしょう。 === 叀代 === ==== [[䞭孊校瀟䌚 歎史/人類の出珟|人類の出珟]] (旧石噚時代) ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/新石噚時代|新石噚時代]] 日本の瞄文時代 * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/文明の誕生|文明の誕生]] 四倧河文明 ** 参考[[䞭孊校瀟䌚 歎史/幎代枬定法|幎代枬定法]]攟射性幎代枬定、幎茪幎代枬定など ** [[䞭孊校瀟䌚 歎史/䞭囜文明|䞭囜文明]]䞭囜の叀代文明から挢王朝たで * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/叀代のギリシャ文明ずロヌマ文明|叀代のギリシャ文明ずロヌマ文明]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/䞉倧宗教の始たり|䞉倧宗教の始たり]] ==== 叀代の日本 ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史 旧石噚時代から瞄文時代ぞ|旧石噚時代から瞄文時代ぞ]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/匥生時代|匥生時代]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/叀墳時代|叀墳時代]] === 叀代囜家の成立ず展開 === * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/隋ず唐|{{Ruby|隋|ずい}}ず{{Ruby|唐|ずう}}]]䞭囜の6䞖玀7䞖玀前埌 * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/飛鳥時代|飛鳥時代]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/飛鳥・奈良時代の蟲民の暮らし|飛鳥・奈良時代の蟲民の暮らし]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/奈良時代|奈良時代]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/平安時代|平安時代]] ** [[䞭孊校瀟䌚 歎史/平安時代/院政ず平氏の台頭|{{Ruby|院政|いんせい}}ず{{Ruby|平氏|ぞいし}}の台頭]] === 侭侖 === * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/鎌倉時代|鎌倉時代]] :* [[䞭孊校瀟䌚 歎史/鎌倉時代/元寇|{{Ruby|元寇|げんこう}}]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/宀町時代|宀町時代]]<ref>宀町時代のうち、倩皇家が2぀に{{Ruby|分裂|ぶんれ぀}}した時代は「南北朝時代」ず呌ばれるこずもある。</ref><ref name="sengoku">戊囜倧名が党囜に乱立した時代は「戊囜時代」ず呌ばれるこずもある。宀町時代末期たたは宀町時代末期から安土桃山時代たでのこずである。</ref> * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/䞖界の䞭䞖や近䞖|䞖界の䞭䞖や近䞖]]十字軍、ルネサンス、宗教改革、倧航海時代 * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日本に来航したペヌロッパ人|日本に来航したペヌロッパ人]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/戊囜時代ず安土桃山時代|戊囜時代ず安土桃山時代]]<ref name="sengoku"/> === è¿‘äž– === * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/江戞幕府の始たり|江戞幕府の始たり]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/瀟䌚の倉化ず江戞幕府|瀟䌚の倉化ず江戞幕府]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/江戞時代の文化ず孊問|江戞時代の文化ず孊問]] === 近代 === ==== 近代化ず䞖界進出 ==== ==== 欧米の近代化 ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/垂民革呜ず欧米諞囜|垂民革呜ず欧米諞囜]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/産業革呜ず欧米諞囜|産業革呜ず欧米諞囜]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/アメリカの南北戊争|アメリカの南北戊争]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/欧米の近代囜家建蚭|欧米の近代囜家建蚭]] ==== 欧米の䞖界進出ず日本の察応 ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/ペヌロッパ諞囜によるアゞア䟵略|ペヌロッパ諞囜によるアゞア{{Ruby|䟵略|しんりゃく}}]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日本の開囜|日本の開囜]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/江戞時代のおわり|江戞時代のおわり]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治時代のはじたり|明治時代のはじたり]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治維新の改革|明治{{Ruby|維新|いしん}}の改革]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日本の文明開化ず殖産興業|日本の文明開化ず{{Ruby|殖産|しょくさん}}興業]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治日本の囜際関係|明治日本の囜際関係]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治日本の北海道ず沖瞄|明治日本の北海道ず沖瞄]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日本の立憲政治のはじたり|日本の立憲政治のはじたり]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治日本の改革の進展|明治日本の改革の進展]] ==== 日枅・日露戊争ずアゞアの近代化 ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/垝囜䞻矩の䞖界|垝囜䞻矩の䞖界]]䞖界史 * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日枅戊争|日枅戊争]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日枅戊争から日露戊争たでのあいだ|日枅戊争から日露戊争たでのあいだ]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日露戊争|日露戊争]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/韓囜䜵合|韓囜䜵合]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日本統治䞋の怍民地|日本統治䞋の怍民地]] {{進捗|00%|2015-10-03}} * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/蟛亥革呜|蟛亥革呜]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/明治時代の瀟䌚ず文化|明治時代の瀟䌚ず文化]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日系ハワむ移民|日系ハワむ移民]] ==== 二぀の䞖界倧戊 ==== * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/第䞀次䞖界倧戊|第䞀次䞖界倧戊]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/倧正時代|倧正時代]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/䞖界恐慌ず各囜の察応|侖界{{Ruby|恐慌|きょうこう}}ず各囜の察応]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/満州事倉|満州事倉]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/日䞭戊争|日䞭戊争]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/第二次䞖界倧戊|第二次䞖界倧戊]] === 第二次䞖界倧戊埌 === * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/戊埌の日本の再建|戊埌の日本の再建]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/冷戊|冷戊]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/高床経枈成長ず日本の圹割|高床経枈成長ず日本の圹割]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/冷戊の終結|冷戊の終結]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/冷戊埌の瀟䌚|冷戊埌の瀟䌚]] == コラム == * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/幎代の衚し方|幎代の衚し方]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/昭和倩皇の死去|昭和倩皇の死去]] == 資料 == * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/資料集]]史料集など * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/甚語集]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/幎衚]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/語呂合わせ|幎号の{{Ruby|語呂|ごろ}}合わせ]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/怜定教科曞で玹介されおいるコラム的話題など]] 仮タむトル == 緎習問題 == * [[䞭孊校瀟䌚 歎史/緎習問題]] == 関連項目 == === 孊習方法 === * [[孊習方法/䞭孊校瀟䌚党般]] * [[孊習方法/䞭孊校歎史]] * [[孊習方法/䞭孊校地理]] * [[孊習方法/䞭孊校公民]] == 他分野のリンク == * [[䞭孊校瀟䌚 地理]] * [[䞭孊校瀟䌚 歎史]] * [[䞭孊校瀟䌚 公民]] === もっず歎史に興味をもった人ぞ === 以䞊の教科曞を読み぀くし、もっず歎史を知りたい、ずいう人は[[日本史]]の本を読んでみよう。倧人向けで内容や挢字は難しいが、その分内容がぎっしり{{Ruby|è©°|぀}}たっおいる。 [[Category:䞭孊校歎史|*]] [[Category:䞭孊校教育|れきし]] [[Category:瀟䌚|ちゆうか぀こうしやかいれきし]]
2005-11-12T12:43:42Z
2023-07-19T13:47:31Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:進捗" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E6%AD%B4%E5%8F%B2
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元玠蚘号
高校範囲においお、この衚の、党おを蚘憶する必芁はないが、原子番号1番から20番たで、及びFe,Cu,Zn,Br,Kr,Ag,I,Auの28個を最䜎限芚えおおくずよい。 䞋蚘の呚期衚に、元玠蚘号ず原子量ずの察応を瀺す。原子量は日本化孊䌚原子量専門委員䌚が䜜成した4 桁の原子量衚による。 元玠名は、次節の呚期衚にある。(別衚) 本衚の原子量の信頌性は、有効数字の四桁目で±1 以内であるが、亜鉛に぀いおは有効数字の四桁目で±2 以内の信頌性である。リチりムに぀いおは原子量の倉動幅が倧きいため原子量を䞉桁で䞎えた。たた、安定同䜍䜓がなく、倩然で特定の同䜍䜓組成を瀺さない元玠はその代衚的な攟射性同䜍䜓の質量数を( )内に瀺した。 呚期衚の、各元玠の元玠蚘号ず元玠名の察応を瀺す。 ※暙準状態(枩床25°C、1気圧たたは、垞枩0°C、1気圧) 画像版 PDF版(文郚科孊省) 䞀家に1枚|科孊技術週間 SCIENCE & TECHNOLOGY WEEK この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 氎兵リヌベがくの船、なヌたがるシップス・クラヌクか、スコッチバヌで苊劎マンの培子にどうも䌚えんが人を斡旋ブロヌカヌ
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高校範囲においお、この衚の、党おを蚘憶する必芁はないが、原子番号1番から20番たで、及びFe,Cu,Zn,Br,Kr,Ag,I,Auの28個を最䜎限芚えおおくずよい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞋蚘の呚期衚に、元玠蚘号ず原子量ずの察応を瀺す。原子量は日本化孊䌚原子量専門委員䌚が䜜成した4 桁の原子量衚による。", "title": "呚期衚" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "元玠名は、次節の呚期衚にある。(別衚)", "title": "呚期衚" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "", "title": "呚期衚" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "本衚の原子量の信頌性は、有効数字の四桁目で±1 以内であるが、亜鉛に぀いおは有効数字の四桁目で±2 以内の信頌性である。リチりムに぀いおは原子量の倉動幅が倧きいため原子量を䞉桁で䞎えた。たた、安定同䜍䜓がなく、倩然で特定の同䜍䜓組成を瀺さない元玠はその代衚的な攟射性同䜍䜓の質量数を( )内に瀺した。", "title": "呚期衚" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "呚期衚の、各元玠の元玠蚘号ず元玠名の察応を瀺す。", "title": "元玠名ありの呚期衚" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "※暙準状態(枩床25°C、1気圧たたは、垞枩0°C、1気圧)", "title": "元玠名ありの呚期衚" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "画像版", "title": "元玠名ありの呚期衚" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "PDF版(文郚科孊省)", "title": "元玠名ありの呚期衚" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞀家に1枚|科孊技術週間 SCIENCE & TECHNOLOGY WEEK", "title": "元玠名ありの呚期衚" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "芚え方の䟋" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "氎兵リヌベがくの船、なヌたがるシップス・クラヌクか、スコッチバヌで苊劎マンの培子にどうも䌚えんが人を斡旋ブロヌカヌ", "title": "芚え方の䟋" } ]
高校範囲においお、この衚の、党おを蚘憶する必芁はないが、原子番号1番から20番たで、及びFe,Cu,Zn,Br,Kr,Ag,I,Auの28個を最䜎限芚えおおくずよい。 第1呚期 H:氎玠 He:ヘリりム 第2呚期 Li:リチりム Be:ベリリりム B:ホり玠 C:炭箠 N:窒玠 O:酾箠 F:フッ玠 Ne:ネオン 第3呚期 Na:ナトリりム Mg:マグネシりム Al:アルミニりム Si:ケむ玠 P:リン S:硫黄 Cl:塩玠 Ar:アルゎン 第4呚期 K:カリりム Ca:カルシりム
{{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校理科|高等孊校化孊|frame=1}} 高校範囲においお、この衚の、''党お''を蚘憶する必芁は'''ない'''が、原子番号1番から20番たで、及びFe,Cu,Zn,Br,Kr,Ag,I,Auの28個を最䜎限芚えおおくずよい。 * 第1呚期 H:氎玠 He:ヘリりム * 第2呚期 Li:リチりム Be:ベリリりム B:ホり玠 C:炭箠 N:窒玠 O:酾箠 F:フッ玠 Ne:ネオン * 第3呚期 Na:ナトリりム Mg:マグネシりム Al:アルミニりム Si:ケむ玠 P:リン S:硫黄 Cl:塩玠 Ar:アルゎン * 第4呚期 K:カリりム Ca:カルシりム ==呚期衚== 䞋蚘の呚期衚に、元玠蚘号ず原子量ずの察応を瀺す。原子量は日本化孊䌚原子量専門委員䌚が䜜成した4 桁の原子量衚による<ref>[https://www.chemistry.or.jp/know/atom_2023.pdf 日本化孊䌚. “原子量衚2023”.] (2024幎3月25日閲芧)</ref>。 元玠名は、次節の呚期衚にある。別衚 :※ 衚瀺の郜合䞊、元玠名ず原子量を、たずめお衚瀺するず衚サむズを倧きくさせるを埗ず、衚瀺が困難です。原子量ず元玠名が別衚になり、読者にずっおはお手数ですが、ご容赊ください。䞀般の呚期衚では、元玠名ず原子量は、同じ衚に蚘茉される堎合が倚いです。 {| border="0" cellspacing="1" cellpadding="0" |-align="center" !valign="bottom" width="36"|1 |width="36"| ||width="36"| ||width="36"| ||width="36"| |width="36"| ||width="36"| ||width="36"| ||width="36"| |width="36"| ||width="36"| ||width="36"| ||width="36"| |width="36"| ||width="36"| ||width="36"| ||width="36"| !width="36"|18 |-align="center" |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|1<br/>[[w:氎玠|'''H''']]<br/>1.008 !valign="bottom"|2 | || || || || || || || || || !valign="bottom"|13 !valign="bottom"|14 !valign="bottom"|15 !valign="bottom"|16 !valign="bottom"|17 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|2<br/>[[w:ヘリりム|'''He''']]<br/>4.003 |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|3<br/>[[w:リチりム|'''Li''']]<br/>6.94 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|4<br/>[[w:ベリリりム|'''Be''']]<br/>9.012 | || || || || || || || || || |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|5<br/>[[w:ホり玠|'''B''']]<br/>10.81 |style="border:solid #999 2px"|6<br/>[[w:炭箠|'''C''']]<br/>12.01 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|7<br/>[[w:窒玠|'''N''']]<br/>14.01 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|8<br/>[[w:酾箠|'''O''']]<br/>16.00 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|9<br/>[[w:フッ玠|'''F''']]<br/>19.00 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|10<br/>[[w:ネオン|'''Ne''']]<br/>20.18 |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|11<br/>[[w:ナトリりム|'''Na''']]<br/>22.99 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|12<br/>[[w:マグネシりム|'''Mg''']]<br/>24.31 !valign="bottom"|3 !valign="bottom"|4 !valign="bottom"|5 !valign="bottom"|6 !valign="bottom"|7 !valign="bottom"|8 !valign="bottom"|9 !valign="bottom"|10 !valign="bottom"|11 !valign="bottom"|12 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|13<br/>[[w:アルミニりム|'''Al''']]<br/>26.98 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|14<br/>[[w:ケむ玠|'''Si''']]<br/>28.09 |style="border:solid #999 2px"|15<br/>[[w:リン|'''P''']]<br/>30.97 |style="border:solid #999 2px"|16<br/>[[w:硫黄|'''S''']]<br/>32.07 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|17<br/>[[w:塩玠|'''Cl''']]<br/>35.45 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|18<br/>[[w:アルゎン|'''Ar''']]<br/>39.95 |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|19<br/>[[w:カリりム|'''K''']]<br/>39.10 |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|20<br/>[[w:カルシりム|'''Ca''']]<br/>40.08 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|21<br/>[[w:スカンゞりム|'''Sc''']]<br/>44.96 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|22<br/>[[w:チタン|'''Ti''']]<br/>47.87 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|23<br/>[[w:バナゞりム|'''V''']]<br/>50.94 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|24<br/>[[w:クロム|'''Cr''']]<br/>52.00 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|25<br/>[[w:マンガン|'''Mn''']]<br/>54.94 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|26<br/>[[w:鉄|'''Fe''']]<br/>55.85 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|27<br/>[[w:コバルト|'''Co''']]<br/>58.93 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|28<br/>[[w:ニッケル|'''Ni''']]<br/>58.69 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|29<br/>[[w:銅|'''Cu''']]<br/>63.55 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|30<br/>[[w:亜鉛|'''Zn''']]<br/>65.38 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|31<br/>[[w:ガリりム|'''Ga''']]<br/>69.72 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|32<br/>[[w:ゲルマニりム|'''Ge''']]<br/>72.63 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|33<br/>[[w:ヒ玠|'''As''']]<br/>74.92 |style="border:solid #999 2px"|34<br/>[[w:セレン|'''Se''']]<br/>78.97 |style="border:solid #09f 2px;color:#f33"|35<br/>[[w:臭玠|'''Br''']]<br/>79.90 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|36<br/>[[w:クリプトン|'''Kr''']]<br/>83.80 |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|37<br/>[[w:ルビゞりム|'''Rb''']]<br/>85.47 |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|38<br/>[[w:ストロンチりム|'''Sr''']]<br/>87.62 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|39<br/>[[w:むットリりム|'''Y''']]<br/>88.91 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|40<br/>[[w:ゞルコニりム|'''Zr''']]<br/>91.22 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|41<br/>[[w:ニオブ|'''Nb''']]<br/>92.91 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|42<br/>[[w:モリブデン|'''Mo''']]<br/>95.95 |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|43<br/>[[w:テクネチりム|'''Tc''']]<br/>(99) |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|44<br/>[[w:ルテニりム|'''Ru''']]<br/>101.1 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|45<br/>[[w:ロゞりム|'''Rh''']]<br/>102.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|46<br/>[[w:パラゞりム|'''Pd''']]<br/>106.4 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|47<br/>[[w:銀|'''Ag''']]<br/>107.9 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|48<br/>[[w:カドミりム|'''Cd''']]<br/>112.4 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|49<br/>[[w:むンゞりム|'''In''']]<br/>114.8 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|50<br/>[[w:スズ|'''Sn''']]<br/>118.7 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|51<br/>[[w:アンチモン|'''Sb''']]<br/>121.8 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|52<br/>[[w:テルル|'''Te''']]<br/>127.6 |style="border:solid #09f 2px"|53<br/>[[w:ペり玠|'''I''']]<br/>126.9 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|54<br/>[[w:キセノン|'''Xe''']]<br/>131.3 |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|55<br/>[[w:セシりム|'''Cs''']]<br/>132.9 |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|56<br/>[[w:バリりム|'''Ba''']]<br/>137.3 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*1</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|72<br/>[[w:ハフニりム|'''Hf''']]<br/>178.5 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|73<br/>[[w:タンタル|'''Ta''']]<br/>180.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|74<br/>[[w:タングステン|'''W''']]<br/>183.8 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|75<br/>[[w:レニりム|'''Re''']]<br/>186.2 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|76<br/>[[w:オスミりム|'''Os''']]<br/>190.2 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|77<br/>[[w:むリゞりム|'''Ir''']]<br/>192.2 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|78<br/>[[w:癜金|'''Pt''']]<br/>195.1 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|79<br/>[[w:金|'''Au''']]<br/>197.0 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff;color:#f33"|80<br/>[[w:氎銀|'''Hg''']]<br/>200.6 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|81<br/>[[w:タリりム|'''Tl''']]<br/>204.4 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|82<br/>[[w:鉛|'''Pb''']]<br/>207.2 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|83<br/>[[w:ビスマス|'''Bi''']]<br/>209.0 |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|84<br/>[[w:ポロニりム|'''Po''']]<br/>(210) |style="border:solid #09f 2px"|85<br/>[[w:アスタチン|'''At''']]<br/>(210) |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|86<br/>[[w:ラドン|'''Rn''']]<br/>(222) |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|87<br/>[[w:フランシりム|'''Fr''']]<br/>(223) |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|88<br/>[[w:ラゞりム|'''Ra''']]<br/>(226) |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*2</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|104<br/>[[w:ラザホヌゞりム|'''Rf''']]<br/>(267) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|105<br/>[[w:ドブニりム|'''Db''']]<br/>(268) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|106<br/>[[w:シヌボヌギりム|'''Sg''']]<br/>(271) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|107<br/>[[w:ボヌリりム|'''Bh''']]<br/>(272) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|108<br/>[[w:ハッシりム|'''Hs''']]<br/>(277) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|109<br/>[[w:マむトネリりム|'''Mt''']]<br/>(276) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|110<br/>[[w:ダヌムスタチりム|'''Ds''']]<br/>(281) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|111<br/>[[w:レントゲニりム|'''Rg''']]<br/>(280) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|112<br/>[[w:コペルニシりム|'''Cn''']]<br/>(285) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|113<br/>[[w:ニホニりム|'''Nh''']]<br/>(278) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|114<br/>[[w:フレロビりム|'''Fl''']]<br/>(289) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|115<br/>[[w:モスコビりム|'''Mc''']]<br/>(289) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|116<br/>[[w:リバモリりム|'''Lv''']]<br/>(293) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|117<br/>[[w:テネシン|'''Ts''']]<br/>(293) |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|118<br/>[[w:オガネ゜ン|'''Og''']]<br/>(294) |- |&nbsp; |-align="center" |colspan="3" align="right"|<small><span style="color:red;">*1</span> [[w:ランタノむド|ランタノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|57<br/>[[w:ランタン|'''La''']]<br/>138.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|58<br/>[[w:セリりム|'''Ce''']]<br/>140.1 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|59<br/>[[w:プラセオゞム|'''Pr''']]<br/>140.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|60<br/>[[w:ネオゞム|'''Nd''']]<br/>144.2 |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|61<br/>[[w:プロメチりム|'''Pm''']]<br/>(145) |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|62<br/>[[w:サマリりム|'''Sm''']]<br/>150.4 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|63<br/>[[w:ナりロピりム|'''Eu''']]<br/>152.0 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|64<br/>[[w:ガドリニりム|'''Gd''']]<br/>157.3 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|65<br/>[[w:テルビりム|'''Tb''']]<br/>158.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|66<br/>[[w:ゞスプロシりム|'''Dy''']]<br/>162.5 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|67<br/>[[w:ホルミりム|'''Ho''']]<br/>164.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|68<br/>[[w:゚ルビりム|'''Er''']]<br/>167.3 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|69<br/>[[w:ツリりム|'''Tm''']]<br/>168.9 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|70<br/>[[w:むッテルビりム|'''Yb''']]<br/>173.0 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|71<br/>[[w:ルテチりム|'''Lu''']]<br/>175.0 |-align="center" |colspan="3" align="right"|<small><span style="color:red;">*2</span> [[w:アクチノむド|アクチノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|89<br/>[[w:アクチニりム|'''Ac''']]<br/>(227) |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|90<br/>[[w:トリりム|'''Th''']]<br/>232.0 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|91<br/>[[w:プロトアクチニりム|'''Pa''']]<br/>231.0 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|92<br/>[[w:りラン|'''U''']]<br/>238.0 |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|93<br/>[[w:ネプツニりム|'''Np''']]<br/>(237) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|94<br/>[[w:プルトニりム|'''Pu''']]<br/>(239) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|95<br/>[[w:アメリシりム|'''Am''']]<br/>(243) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|96<br/>[[w:キュリりム|'''Cm''']]<br/>(247) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|97<br/>[[w:バヌクリりム|'''Bk''']]<br/>(247) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|98<br/>[[w:カリホルニりム|'''Cf''']]<br/>(252) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|99<br/>[[w:アむンスタむニりム|'''Es''']]<br/>(252) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|100<br/>[[w:フェルミりム|'''Fm''']]<br/>(257) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|101<br/>[[w:メンデレビりム|'''Md''']]<br/>(258) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|102<br/>[[w:ノヌベリりム|'''No''']]<br/>(259) |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|103<br/>[[w:ロヌレンシりム|'''Lr''']]<br/>(262) |- |&nbsp; |- |colspan="18" align="right"| {| border="0" cellspacing="4" cellpadding="0" style="margin-left:auto;text-align:left" |- |style="border:solid #999 1px;"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:固䜓|固䜓]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#f0f0ff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:金属元玠|金属元玠]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #f90 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ金属|アルカリ金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#f33"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:液䜓|液䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ccffff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:半金属元玠|半金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #9f0 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ土類金属|アルカリ土類金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#3f3"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:気䜓|気䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:非金属元玠|非金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #09f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:ハロゲン|ハロゲン]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ffffcc"|&nbsp; &nbsp;||[[w:人工元玠|人工元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #0f9 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:垌ガス|垌ガス]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #00f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:遷移元玠|遷移元玠]] |} |} <small>本衚の原子量の信頌性は、有効数字の四桁目で±1 以内であるが、亜鉛に぀いおは有効数字の四桁目で±2 以内の信頌性である。リチりムに぀いおは原子量の倉動幅が倧きいため原子量を䞉桁で䞎えた。たた、安定同䜍䜓がなく、倩然で特定の同䜍䜓組成を瀺さない元玠はその代衚的な攟射性同䜍䜓の質量数を 内に瀺した。</small> <references /> ==元玠名ありの呚期衚== 呚期衚の、各元玠の元玠蚘号ず元玠名の察応を瀺す。 ;呚期衚 {| border="0" cellspacing="1" cellpadding="0" |-align="center" !valign="bottom" width="60"|1 |width="60"| ||width="60"| ||width="60"| ||width="60"| |width="60"| ||width="60"| ||width="60"| ||width="60"| |width="60"| ||width="60"| ||width="60"| ||width="60"| |width="60"| ||width="60"| ||width="60"| ||width="60"| !width="60"|18 |-align="center" |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|1<br/>[[w:氎玠|'''H''']]<br/>氎玠 !valign="bottom"|2 | || || || || || || || || || !valign="bottom"|13 !valign="bottom"|14 !valign="bottom"|15 !valign="bottom"|16 !valign="bottom"|17 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|2<br/>[[w:ヘリりム|'''He''']]<br/><small>ヘリりム</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|3<br/>[[w:リチりム|'''Li''']]<br/><small>リチりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|4<br/>[[w:ベリリりム|'''Be''']]<br/><small>ベリリりム</small> | || || || || || || || || || |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|5<br/>[[w:ホり玠|'''B''']]<br/>ホり玠 |style="border:solid #999 2px"|6<br/>[[w:炭箠|'''C''']]<br/>炭箠 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|7<br/>[[w:窒玠|'''N''']]<br/>窒玠 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|8<br/>[[w:酾箠|'''O''']]<br/>酾箠 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|9<br/>[[w:フッ玠|'''F''']]<br/>フッ玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|10<br/>[[w:ネオン|'''Ne''']]<br/>ネオン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|11<br/>[[w:ナトリりム|'''Na''']]<br/><small>ナトリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|12<br/>[[w:マグネシりム|'''Mg''']]<br/><small>マグネシりム</small> !valign="bottom"|3 !valign="bottom"|4 !valign="bottom"|5 !valign="bottom"|6 !valign="bottom"|7 !valign="bottom"|8 !valign="bottom"|9 !valign="bottom"|10 !valign="bottom"|11 !valign="bottom"|12 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|13<br/>[[w:アルミニりム|'''Al''']]<br/><small>アルミニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|14<br/>[[w:ケむ玠|'''Si''']]<br/>ケむ玠 |style="border:solid #999 2px"|15<br/>[[w:リン|'''P''']]<br/>リン |style="border:solid #999 2px"|16<br/>[[w:硫黄|'''S''']]<br/>硫黄 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|17<br/>[[w:塩玠|'''Cl''']]<br/>塩玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|18<br/>[[w:アルゎン|'''Ar''']]<br/>アルゎン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|19<br/>[[w:カリりム|'''K''']]<br/>カリりム<small></small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|20<br/>[[w:カルシりム|'''Ca''']]<br/><small>カルシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|21<br/>[[w:スカンゞりム|'''Sc''']]<br/><small>スカンゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|22<br/>[[w:チタン|'''Ti''']]<br/>チタン |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|23<br/>[[w:バナゞりム|'''V''']]<br/><small>バナゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|24<br/>[[w:クロム|'''Cr''']]<br/>クロム |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|25<br/>[[w:マンガン|'''Mn''']]<br/><small>マンガン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|26<br/>[[w:鉄|'''Fe''']]<br/>鉄 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|27<br/>[[w:コバルト|'''Co''']]<br/><small>コバルト</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|28<br/>[[w:ニッケル|'''Ni''']]<br/><small>ニッケル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|29<br/>[[w:銅|'''Cu''']]<br/>銅 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|30<br/>[[w:亜鉛|'''Zn''']]<br/>亜鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|31<br/>[[w:ガリりム|'''Ga''']]<br/><small>ガリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|32<br/>[[w:ゲルマニりム|'''Ge''']]<br/><small>ゲルマニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|33<br/>[[w:ヒ玠|'''As''']]<br/>ヒ玠 |style="border:solid #999 2px"|34<br/>[[w:セレン|'''Se''']]<br/>セレン |style="border:solid #09f 2px;color:#f33"|35<br/>[[w:臭玠|'''Br''']]<br/>臭玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|36<br/>[[w:クリプトン|'''Kr''']]<br/><small>クリプトン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|37<br/>[[w:ルビゞりム|'''Rb''']]<br/><small>ルビゞりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|38<br/>[[w:ストロンチりム|'''Sr''']]<br/><small>ストロンチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|39<br/>[[w:むットリりム|'''Y''']]<br/><small>むットリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|40<br/>[[w:ゞルコニりム|'''Zr''']]<br/><small>ゞルコニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|41<br/>[[w:ニオブ|'''Nb''']]<br/><small>ニオブ</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|42<br/>[[w:モリブデン|'''Mo''']]<br/><small>モリブデン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|43<br/>[[w:テクネチりム|'''Tc''']]<br/><small>テクネチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|44<br/>[[w:ルテニりム|'''Ru''']]<br/><small>ルテニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|45<br/>[[w:ロゞりム|'''Rh''']]<br/><small>ロゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|46<br/>[[w:パラゞりム|'''Pd''']]<br/><small>パラゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|47<br/>[[w:銀|'''Ag''']]<br/>銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|48<br/>[[w:カドミりム|'''Cd''']]<br/><small>カドミりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|49<br/>[[w:むンゞりム|'''In''']]<br/><small>むンゞりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|50<br/>[[w:スズ|'''Sn''']]<br/>スズ |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|51<br/>[[w:アンチモン|'''Sb''']]<br/><small>アンチモン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|52<br/>[[w:テルル|'''Te''']]<br/>テルル |style="border:solid #09f 2px"|53<br/>[[w:ペり玠|'''I''']]<br/>ペり玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|54<br/>[[w:キセノン|'''Xe''']]<br/><small>キセノン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|55<br/>[[w:セシりム|'''Cs''']]<br/><small>セシりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|56<br/>[[w:バリりム|'''Ba''']]<br/><small>バリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*1</small><br/><small>ランタノむド</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|72<br/>[[w:ハフニりム|'''Hf''']]<br/><small>ハフニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|73<br/>[[w:タンタル|'''Ta''']]<br/><small>タンタル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|74<br/>[[w:タングステン|'''W''']]<br/><small>タングステン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|75<br/>[[w:レニりム|'''Re''']]<br/><small>レニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|76<br/>[[w:オスミりム|'''Os''']]<br/><small>オスミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|77<br/>[[w:むリゞりム|'''Ir''']]<br/><small>むリゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|78<br/>[[w:癜金|'''Pt''']]<br/>癜金 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|79<br/>[[w:金|'''Au''']]<br/>金 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff;color:#f33"|80<br/>[[w:氎銀|'''Hg''']]<br/>氎銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|81<br/>[[w:タリりム|'''Tl''']]<br/>タリりム |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|82<br/>[[w:鉛|'''Pb''']]<br/>鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|83<br/>[[w:ビスマス|'''Bi''']]<br/><small>ビスマス</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|84<br/>[[w:ポロニりム|'''Po''']]<br/><small>ポロニりム</small> |style="border:solid #09f 2px"|85<br/>[[w:アスタチン|'''At''']]<br/><small>アスタチン</small> |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|86<br/>[[w:ラドン|'''Rn''']]<br/><small>ラドン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|87<br/>[[w:フランシりム|'''Fr''']]<br/><small>フランシりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|88<br/>[[w:ラゞりム|'''Ra''']]<br/><small>ラゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*2</small><br/><small>アクチノむド</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|104<br/>[[w:ラザホヌゞりム|'''Rf''']]<br/><small>ラザホヌゞりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|105<br/>[[w:ドブニりム|'''Db''']]<br/><small>ドブニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|106<br/>[[w:シヌボヌギりム|'''Sg''']]<br/><small>シヌボヌギりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|107<br/>[[w:ボヌリりム|'''Bh''']]<br/><small>ボヌリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|108<br/>[[w:ハッシりム|'''Hs''']]<br/><small>ハッシりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|109<br/>[[w:マむトネリりム|'''Mt''']]<br/><small>マむトネリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|110<br/>[[w:ダヌムスタチりム|'''Ds''']]<br/><small>ダヌムスタチりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|111<br/>[[w:レントゲニりム|'''Rg''']]<br/><small>レントゲニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|112<br/>[[w:コペルニシりム|'''Cn''']]<br/><small>コペルニシりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|113<br/>[[w:ニホニりム|'''Nh''']]<br/><small>ニホニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|114<br/>[[w:フレロビりム|'''Fl''']]<br/><small>フレロビりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|115<br/>[[w:モスコビりム|'''Mc''']]<br/><small>モスコビりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|116<br/>[[w:リバモリりム|'''Lv''']]<br/><small>リバモリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|117<br/>[[w:テネシン|'''Ts''']]<br/><small>テネシン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|118<br/>[[w:オガネ゜ン|'''Og''']]<br/><small>オガネ゜ン</small> |- |&nbsp; |-align="center" |colspan="3" align="right"|<small><span style="color:red;">*1</span> [[w:ランタノむド|ランタノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|57<br/>[[w:ランタン|'''La''']]<br/><small>ランタン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|58<br/>[[w:セリりム|'''Ce''']]<br/><small>セリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|59<br/>[[w:プラセオゞム|'''Pr''']]<br/><small>プラセオゞム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|60<br/>[[w:ネオゞム|'''Nd''']]<br/><small>ネオゞム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|61<br/>[[w:プロメチりム|'''Pm''']]<br/><small>プロメチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|62<br/>[[w:サマリりム|'''Sm''']]<br/><small>サマリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|63<br/>[[w:ナりロピりム|'''Eu''']]<br/><small>ナりロピりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|64<br/>[[w:ガドリニりム|'''Gd''']]<br/><small>ガドリニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|65<br/>[[w:テルビりム|'''Tb''']]<br/><small>テルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|66<br/>[[w:ゞスプロシりム|'''Dy''']]<br/><small>ゞスプロシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|67<br/>[[w:ホルミりム|'''Ho''']]<br/><small>ホルミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|68<br/>[[w:゚ルビりム|'''Er''']]<br/><small>゚ルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|69<br/>[[w:ツリりム|'''Tm''']]<br/><small>ツリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|70<br/>[[w:むッテルビりム|'''Yb''']]<br/><small>むッテルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|71<br/>[[w:ルテチりム|'''Lu''']]<br/><small>ルテチりム</small> |-align="center" |colspan="3" align="right"|<small><span style="color:red;">*2</span> [[w:アクチノむド|アクチノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|89<br/>[[w:アクチニりム|'''Ac''']]<br/><small>アクチニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|90<br/>[[w:トリりム|'''Th''']]<br/><small>トリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|91<br/>[[w:プロトアクチニりム|'''Pa''']]<br/><small>プロトアクチニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|92<br/>[[w:りラン|'''U''']]<br/>りラン |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|93<br/>[[w:ネプツニりム|'''Np''']]<br/><small>ネプツニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|94<br/>[[w:プルトニりム|'''Pu''']]<br/><small>プルトニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|95<br/>[[w:アメリシりム|'''Am''']]<br/><small>アメリシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|96<br/>[[w:キュリりム|'''Cm''']]<br/><small>キュリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|97<br/>[[w:バヌクリりム|'''Bk''']]<br/><small>バヌクリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|98<br/>[[w:カリホルニりム|'''Cf''']]<br/><small>カリホルニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|99<br/>[[w:アむンスタむニりム|'''Es''']]<br/><small>アむンスタむニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|100<br/>[[w:フェルミりム|'''Fm''']]<br/><small>フェルミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|101<br/>[[w:メンデレビりム|'''Md''']]<br/><small>メンデレビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|102<br/>[[w:ノヌベリりム|'''No''']]<br/><small>ノヌベリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|103<br/>[[w:ロヌレンシりム|'''Lr''']]<br/><small>ロヌレンシりム</small> |&nbsp; |- |colspan="18" align="right"| {| border="0" cellspacing="4" cellpadding="0" style="margin-left:auto;text-align:left" |- |style="border:solid #999 1px;"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:固䜓|固䜓]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#f0f0ff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:金属元玠|金属元玠]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #f90 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ金属|アルカリ金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#f33"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:液䜓|液䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ccffff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:半金属元玠|半金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #9f0 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ土類金属|アルカリ土類金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#3f3"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:気䜓|気䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:非金属元玠|非金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #09f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:ハロゲン|ハロゲン]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ffffcc"|&nbsp; &nbsp;||[[w:人工元玠|人工元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #0f9 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:垌ガス|垌ガス]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #00f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:遷移元玠|遷移元玠]] |} |} ※暙準状態(枩床25℃、1気圧たたは、垞枩0℃、1気圧) '''画像版''' [[ファむル:Atom(ver.2018.06).jpg|䞭倮|フレヌムなし|400x400ピクセル|呚期衚2018幎6月時点の版]] '''PDF版文郚科孊省''' [https://www.mext.go.jp/stw/series.html 䞀家に枚科孊技術週間 SCIENCE & TECHNOLOGY WEEK] == 芚え方の䟋 == {{節スタブ|date=2019幎12月}} ===1~4呚期 (暪向き)===  {{ruby|æ°Ž|H}}{{ruby|兵|He}}{{ruby|リ|Li}}ヌ{{ruby|ベ|Be}}{{ruby|が|B}}{{ruby|く|C}}{{ruby|の|N O}}{{ruby|船|F Ne}}、{{ruby|なヌ|Na}}{{ruby|た|Mg}}{{ruby|がる|Al}}{{ruby|シ|Si}}ッ{{ruby|プ|P}}{{ruby|ス|S}}・{{ruby|クラヌ|Cl Ar}}{{ruby|ク|K}}{{ruby|か|Ca}}、{{ruby|スコッ|Sc}}{{ruby|チ|Ti}}{{ruby|バヌ|V}}で{{ruby|苊劎|Cr}}{{ruby|マン|Mn}}の{{ruby|培|Fe}}{{ruby|子|Co}}{{ruby|に|Ni}}{{ruby|どう|Cu}}も{{ruby|䌚えん|Zn}}{{ruby|が|Ga}}人を{{ruby|斡|As}}{{ruby|旋|Se}}{{ruby|ブロヌ|Br}}{{ruby|カヌ|Kr}} ===1族 (瞊向き)=== *{{ruby|゚ッチ|H}}で{{ruby|リッチ|Li}}{{ruby|な|Na}}{{ruby|母|K}}さん{{ruby|ルビ|Rb}}ヌを{{ruby|せし|Cs}}めお{{ruby|フラ|Fr}}ンスぞ *{{ruby|ホット|H}}な{{ruby|リ|Li}}{{ruby|ナ|Na}}が{{ruby|ク|K}}{{ruby|ラブ|Rb}}で{{ruby|腰|Cs}}を{{ruby|振る|Fr}} * ===2族 (瞊向き)=== *{{ruby|ベ|Be}}ル{{ruby|マヌク|Mg}}{{ruby|化|Ca}}{{ruby|する|Sr}}{{ruby|バ|Ba}}{{ruby|ラ|Ra}} ===16族 (瞊向き)=== *{{ruby|おっ|O}}{{ruby|さ|S}}ん{{ruby|線|Se}}路に{{ruby|定|Te}}期を{{ruby|ポ|Po}}トリ *北の{{ruby|おっ|O}}{{ruby|さ|S}}ん{{ruby|戊|Se}}争始めお{{ruby|テ|Te}}{{ruby|ポ|Po}}ドン発射 ===17族 (瞊向き)=== *{{ruby|ふ|F}}っ{{ruby|くら|Cl}}{{ruby|å‘š|Br}}{{ruby|囲|I}}の{{ruby|暖|At}}かい *{{ruby|ふ|F}}っ{{ruby|くら|Cl}}{{ruby|ブラゞャヌ|Br}}{{ruby|愛|I}}の{{ruby|è·¡|At}} ===18族 (瞊向き)=== *{{ruby|ぞ|He}}んな{{ruby|姉|Ne}}ちゃん{{ruby|アル|Ar}}{{ruby|コヌル|Kr}}{{ruby|臭|Xe}}い [[カテゎリ:元玠|蚘]]
2005-11-13T07:51:12Z
2024-03-26T14:09:01Z
[ "テンプレヌト:Pathnav", "テンプレヌト:節スタブ", "テンプレヌト:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%85%83%E7%B4%A0%E8%A8%98%E5%8F%B7
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Perl/制埡構造
プログラミング > Perl > Perl/制埡構造 この項目では、Perlの制埡構造に぀いお説明したす。 Perlの分岐構文には、if,unlessがありたす。 if文によっお、ある条件をみたしおいるかを刀定し、刀定の内容により動䜜を切り替えるこずができたす。 elseは「さもなければ」ずいう意味で、盎前のif文の条件が満たされおいない堎合の凊理を担圓したす。 elseのないifはありたすが、ifのないelseはありえたせん(else節はif構文の構成芁玠の1぀です)。 elsif ( 匏 ) BLOCK は、else { if ( 匏 ) BLOCK }の構文糖です。 なお、elifでもelseifではなくelsif です。 英語でunlessは「もし...でなければ」ずいう意味です。 Perlのunlessは、EXPRが停の堎合、BLOCKを実行したす。 Perlの繰返し構文には、for,while, until,do-while, do-until,foreachず基本ブロックがありたす。 forずforeachはシノニムの関係にありたすが、ここではルヌプカりンタヌを䜿ったC颚の繰返し構文をfor、リスト・配列やハッシュの芁玠を察象にむテレヌトする構文をforeachずしたした。 Perlには、Cのfor文颚の繰返し構文がありたす。 while文は、EXPRが真である限り、ブロックを実行し続けたす。 for文の䟋ず同等のものは次のようになりたす(厳密には $i のスコヌプがルヌプを抜けた埌も続くずころが違いたす)。 continueブロックをfor文の継続匏をむミュレヌションできたす。 untilは、EXPRが停である限り、ブロックを実行し続けたす。 for文の䟋ず同等のものは次のようになりたす(厳密には $i のスコヌプがルヌプを抜けた埌も続くずころが違いたす)。 continueブロックをfor文の継続匏をむミュレヌションできたす。 doブロックにwhileが埌眮された堎合は、たずdoブロックが䞀床実行されおから、whileの条件が真である間繰り返したす。 doブロックはルヌプではないので、埌述する実行制埡文を甚いるこずはできたせん。LABELを付ける事も出来たせん。 doブロックにuntilが埌眮された堎合は、たずdoブロックが䞀床実行されおから、untilの条件が停である間繰り返したす。 doブロックはルヌプではないので、埌述する実行制埡文を甚いるこずはできたせん。LABELを付ける事も出来たせん。 foreachはforのシノニムで、盞互に眮換えるこずが出来たす。 䞀行プログラム(ワンラむナヌ)などでは、foreachずしおforを䜿うこずがしばしばありたす。 { ず } に囲たれた基本ブロック( Basic block )が、ルヌプの節にあるのは奇異に感じるかもしれたせんが、Perl では基本ブロックは「1呚しかしないルヌプ」で、ルヌプ制埡文を䜿うこずができたす。 doブロックは基本ブロックではなく、ブロックの最埌の匏の倀を返す匏です。 doブロックが匏だからこそ、while 文修食子 や until 文修食子 ずも結合できるのです(やる気になれば、if/until/foreach文修食子ずも結合できたす)。 doブロックでは、ルヌプ制埡文を䜿うこずはできたせん。 Perl 5.36.0 で、埅望の defer が远加されたした。 色々な甚途が考えられたすが、open で開いたファむルハンドルの close 凊理を defer で登録する䜿い方が真っ先に思い぀きたす。 Perlの真理倀のルヌルはやや難解です。 倚くの説明では、数倀にしか蚀及しおいたせんが、他にも条件匏で「停」ず評䟡される倀がありたす。特に文字列には泚意しおください。 [TODO:節を改めおの builtin の解説] Perlには、他のいく぀かのプログラミング蚀語にある、真理倀定数 true ず false がありたせんが、constant プラグマを䜿うこずで実珟できたす。 次の制埡構文は、文修食子( Statement Modifiers )ずしおも䜿甚できたす。 ルヌプ制埡を行なう実行制埡文の説明をしたいず思いたす。 前出のdo-while以倖のルヌプ構文ず空のブロックでは、ルヌプの挙動を制埡する各皮実行制埡文が䜿甚出来たす(doブロックでルヌプ制埡文を䜿いたい堎合、基本ブロックを䜵甚したす)。 䟋倖ずしお、continue BLOCK 䞭でそれらの実行制埡文を䜿甚した堎合には、盎近のルヌプブロックを制埡する振舞いをしたす。 ラベルを指定するこずで入れ子になったルヌプの制埡もできたす。省略した堎合、もっずも内偎にあるルヌプを指定したずみなされたす。 即座にルヌプから脱出したす。continueブロックは実行されたせん。 残りの文をスキップし、次の反埩に移りたす。 ルヌプ条件匏は評䟡されたす。continueブロック、for文の継続匏も評䟡されたす。 残りの文をスキップし、反埩をやりなおしたす。 ルヌプ条件匏は評䟡されたせん。continueブロック、for文の継続匏も評䟡されたせん。 continueブロック䞭の制埡の䟋を䞊げたす。 この堎合のredoは#1のブロックではなく、盎近の#2ブロックを制埡する振舞いをしたす。
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<noinclude> {{Nav}} {{pathnav|プログラミング|Perl}} == 制埡構造 == </noinclude> <includeonly> = 制埡構造 = {{先頭に戻る}} </includeonly> この項目では、Perlの制埡構造に぀いお説明したす。 : 以䞋の構文説明では、EXPRは匏、BLOCKはコヌドブロック、VARは倉数、LISTはリスト、LABELはラベルを瀺したす。 : 角括匧 [ ] で囲たれたものは省略可胜です。 : 波括匧 { } で囲たれたものは0回以䞊の繰返しが可胜です。 == 条件分岐 == Perlの分岐構文には、[[#if|if]],[[#unless|unless]]がありたす。 :か぀お given/when/default 構文の実隓的実装がありたしたが、Perl6珟圚のRakuのテストベッドに䜿っただけらしく、幟぀かのバグが発芋され、Perl-5.24 ではレキシカルな $_ の仕様がキャンセルされるなど、蚀語コアにも取り蟌たれおいないので、ここでは扱いたせん。 === if === if文によっお、ある条件をみたしおいるかを刀定し、刀定の内容により動䜜を切り替えるこずができたす。 ;[https://paiza.io/projects/6piOAvS2y7b7IdKQxzU85w?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 5; if ($x > 1) { say '$xの倀は1より倧きい'; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $xの倀は1より倧きい </syntaxhighlight> :䞊蚘の䟋の堎合、倉数 $x が 1 より倧きいかどうかの区別を刀定しおいたす。 ;[https://paiza.io/projects/6UG7P5DLG9viFe8eg8Qp5w?language=perl 耇数行の䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 5; if ($x > 1) { say '$xの倀は1より倧きい'; } </syntaxhighlight> :のように改行しお曞いおも、構いたせん。 === else === elseは「さもなければ」ずいう意味で、盎前のif文の条件が満たされおいない堎合の凊理を担圓したす。 elseのないifはありたすが、ifのないelseはありえたせんelse節はif構文の構成芁玠の぀です。 ;[https://paiza.io/projects/56olWLNhsHzEtfh2kKdrFQ?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=8> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 5; if ($x > 9) { say '$xの倀は9より倧きい'; } else { say '$xの倀は9以䞋'; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $xの倀は9以䞋 </syntaxhighlight> === elsif === <code>elsif ( 匏 ) BLOCK</code> は、<code>else { if ( 匏 ) BLOCK }</code>の構文糖です。 なお、<code>elif</code>でも<code>elseif</code>ではなく<code>elsif</code> です。 ;[https://paiza.io/projects/MxhZKvYenI_bRHeU8rpk8A?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=8> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 2; if ($x > 3) { say '$xは3より倧きい'; } elsif ($x > 1) { say '$xは4より倧きい'; } else { say '$xは1以䞋'; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $xの倀は4より倧きい </syntaxhighlight> :先行するifの条件が成立せず、elsifの条件匏が成立しおいるのでelsifの BLOCK が実行されたす(そしおelseのBLOCKは実行されたせん。 ;[https://paiza.io/projects/I6x3PBpM65PbxBhfXUj3Lw?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=8> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 5; if ($x > 3) { say '$xの倀は3より倧きい'; } elsif ($x > 4) { say '$xの倀は4より倧きい'; } else { say '$xの倀は1以䞋'; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $xの倀は3より倧きい </syntaxhighlight> :先行するifの条件がしおいるのifのBLOCKが実行され、elsifの条件匏の成吊にかかわらずelsifの BLOCK は実行されたせん(そしおelseのBLOCKも実行されたせん。 ;構文:<syntaxhighlight lang=text> if ( EXPR ) BLOCK { elseif (EXPR) BLOCK }* [ else BLOCK ] </syntaxhighlight> === unless === 英語でunlessは「もし でなければ」ずいう意味です。 Perlのunlessは、EXPRが'''停'''の堎合、BLOCKを実行したす。 ;[https://paiza.io/projects/8dDFQy40Q7sNRj8XN5cX_w?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = 5; unless ($x <= 1) { say '$xの倀は1以䞋でない'; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $xの倀は1以䞋でない </syntaxhighlight> ;構文:<syntaxhighlight lang=text> unless ( EXPR ) BLOCK { elsif (EXPR) BLOCK }* [ else BLOCK ] </syntaxhighlight> : unless にも任意個のelsif節ず任意のelse節が埌続可胜です。 :: else if ⇒ elsif のような、else unless ⇒ elsunless は'''ありたせん'''。 == ルヌプ == Perlの繰返し構文には、[[#for|for]],[[#while, until|while, until]],[[#do-while, do-until|do-while, do-until]],[[#foreach|foreach]]ず[[#基本ブロック|基本ブロック]]がありたす。 forずforeachはシノニムの関係にありたすが、ここではルヌプカりンタヌを䜿ったC颚の繰返し構文を[[#for|for]]、リスト・配列やハッシュの芁玠を察象にむテレヌトする構文を[[#foreach|foreach]]ずしたした。 === for === Perlには、Cのfor文颚の繰返し構文がありたす。 ;[https://paiza.io/projects/uNiY129xVRqm9qvZEaRGag?language=perl コヌド䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; for (my $i = 0; $i < 5; $i++) { say "Hello $i" } # say $i; # $i のスコヌプは for ルヌプ内なのでここで参照するず、グロヌバル倉数 $i の参照になりたす。</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello 0 Hello 1 Hello 2 Hello 3 Hello 4 </syntaxhighlight> # my $i = 0が評䟡され、レキシカルスコヌプのルヌプ倉数$iが初期化されたす。 # $i < 5が評䟡されたす。真であれば BLOCK が実行され、文字列が出力されたす。停であればその時点でルヌプを終了したす。 # $i++が評䟡され、$iの倀が1増加したす。 #: 2ず3を繰り返したす。 ;構文:<syntaxhighlight lang=text> [ LABEL ] for ( [ EXPR ]; [ EXPR ]; [ EXPR ] ) BLOCK </syntaxhighlight> : カッコの䞭に3぀の匏をコンマで区切っお蚘述したす。いずれも省略可胜です。 : 最初のEXPRは初期化匏です。ルヌプの開始時に1回だけ評䟡されたす。䞻にルヌプ倉数の初期化に䜿われたす。 :: ここで my 宣蚀されたレキシカルスコヌプのルヌプ倉数のスコヌプはforルヌプの䞭です。 : 次のEXPRは条件匏です。BLOCKが実行される前に毎回評䟡され、停ずなった時点でルヌプは終了したす。 :: ''この匏が最初から停だった堎合、BLOCKは1回も実行されたせん。''初期化匏は実行されたす :: 条件匏を省略した堎合、真が仮定され無限ルヌプずなりたす。 : 最埌のEXPRは継続匏です。BLOCKが実行された埌に毎回評䟡されたす。䞻にルヌプ倉数を倉化させるのに䜿われたす。 === while === while文は、EXPRが'''真'''である限り、ブロックを実行し続けたす。 [[#for|for]]文の䟋ず同等のものは次のようになりたす厳密には $i のスコヌプがルヌプを抜けた埌も続くずころが違いたす。 ;[https://paiza.io/projects/oBw37zOlIRLcFXzY7L1paQ?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 0; while ($i < 5) { say "Hello $i"; $i++; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello 0 Hello 1 Hello 2 Hello 3 Hello 4 </syntaxhighlight> === while w/ continue BLOCK === continueブロックをfor文の継続匏をむミュレヌションできたす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 0; while ($i < 5) { say "Hello $i"; } continue { $i++; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello 0 Hello 1 Hello 2 Hello 3 Hello 4 </syntaxhighlight> ;構文:<syntaxhighlight lang=text> [ LABEL ] while ( EXPR ) BLOCK [ continue BLOCK ] </syntaxhighlight> :whileは、EXPRが真である間BLOCKを繰り返し実行したす。 === until === untilは、EXPRが'''停'''である限り、ブロックを実行し続けたす。 [[#for|for]]文の䟋ず同等のものは次のようになりたす厳密には $i のスコヌプがルヌプを抜けた埌も続くずころが違いたす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 0; until($i >= 5) { say "Hello $i"; $i++; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello 0 Hello 1 Hello 2 Hello 3 Hello 4 </syntaxhighlight> === until w/ continue BLOCK === continueブロックをfor文の継続匏をむミュレヌションできたす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 0; until ($i => 5) { say "Hello $i"; } continue { $i++; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello 0 Hello 1 Hello 2 Hello 3 Hello 4 </syntaxhighlight> ;構文:<syntaxhighlight lang=text> [ LABEL ] until ( EXPR ) BLOCK [ continue BLOCK ] </syntaxhighlight> :untilは、EXPRが停である間BLOCKを繰り返し実行したす。 :぀たり、 while ( EXPR ) は until ( ''!'' EXPR ) ず等䟡です。 === do-while === doブロックにwhileが埌眮された堎合は、たずdoブロックが䞀床実行されおから、whileの条件が真である間繰り返したす。 doブロックはルヌプではないので、埌述する実行制埡文を甚いるこずはできたせん。LABELを付ける事も出来たせん。 ;構文:<syntaxhighlight lang=text> do BLOCK while ( EXPR ) ; </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/raWcnkYhPXCDVQJVZ9wg8w?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 4; do { say $i; } while ($i--); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 4 3 2 1 0 </syntaxhighlight> : 䞊に構文ず曞きたしたが、実際は <code>EXPR1 while EXPR2</code> の EXPR1 が <code>do BLOCK</code> になった耇合構文です。 === do-until === doブロックにuntilが埌眮された堎合は、たずdoブロックが䞀床実行されおから、untilの条件が停である間繰り返したす。 doブロックはルヌプではないので、埌述する実行制埡文を甚いるこずはできたせん。LABELを付ける事も出来たせん。 ;構文:<syntaxhighlight lang=text> do BLOCK until ( EXPR ) ; </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/vzTBfzbvBiHUZ3R89hdcKw?language=perl 䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $i = 4; do { say $i; } until ($i-- <= 0); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 4 3 2 1 0 </syntaxhighlight> : 䞊に構文ず曞きたしたが、実際は <code>EXPR1 while EXPR2</code> の EXPR1 が <code>do BLOCK</code> になった耇合構文です。 === foreach === ;構文:<syntaxhighlight lang=text> [ LABEL ] foreach [ VAR ] ( LIST ) BLOCK [ continue BLOCK ] </syntaxhighlight> : リストの倀を順番にVARに代入し、BLOCKを実行したす。 : VARはルヌプ内のlocal倉数ずみなされるので、プログラムの他の堎所で䜿甚しおいおも問題ありたせん。 : VARを省略した堎合、local倉数の$_が䜿われたす。 : ルヌプ内をスコヌプずするmy倉数を䜿甚したい堎合、次のようにしたす: :<syntaxhighlight lang=perl> foreach my $i ( 0..4 ) { say "Hello $i"; } </syntaxhighlight> : これもfor文の䟋ず同等ですが、while文、until文の䟋ず同様に厳密には等䟡ではありたせん。 :foreachにもcontinueブロックを蚭けるこずが出来たす。 ==== foreachはforのシノニム ==== foreachはforのシノニムで、盞互に眮換えるこずが出来たす。 䞀行プログラムワンラむナヌなどでは、foreachずしおforを䜿うこずがしばしばありたす。 === 基本ブロック === <code>{</code> ず <code>}</code> に囲たれた基本ブロック( ''Basic block'' )が、[[#ルヌプ|ルヌプ]]の節にあるのは奇異に感じるかもしれたせんが、Perl では基本ブロックは「呚しかしないルヌプ」で、ルヌプ制埡文を䜿うこずができたす。 ==== doブロック ==== doブロックは基本ブロックではなく、ブロックの最埌の匏の倀を返す匏です。 doブロックが匏だからこそ、while [[#文修食子|文修食子]] や until [[#文修食子|文修食子]] ずも結合できるのですやる気になれば、if/until/foreach[[#文修食子|文修食子]]ずも結合できたす。 doブロックでは、ルヌプ制埡文を䜿うこずはできたせん。 ;[https://paiza.io/projects/uOKdKk2oOzY-ZCaZf6Fskw?language=perl doブロックは匏]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.12; use warnings; my $x = do { my $i = 100; $i+100 }; say $x </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 200 </syntaxhighlight> ;do ず next の組合わせ:<syntaxhighlight lang=perl> do {{ next if $x == $y; ... }} until $x++ > 0; </syntaxhighlight> : doブロックの {} の内偎に、基本ブロックの {} を入れたす。 ;do ず last の組合わせ:<syntaxhighlight lang=perl> { do { last if $x == $y; ... } while $x++ <= 0 } </syntaxhighlight> : doブロックの {} の倖偎を、基本ブロックの {} で囲みたす。 === defer === Perl 5.36.0 で、埅望の defer が远加されたした。 ;deferで登録されたブロックは、スコヌプを抜けたずきに実行されたす:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.36.0; use feature 'defer'; no warnings "experimental::defer"; say "Befor"; { defer{ say "One" } defer{ say "Two" } defer{ say "Three" } say "Done!" } say "After"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Befor Done! Three Two One After </syntaxhighlight> : ブロックは、登録した逆順に実行されたす。 色々な甚途が考えられたすが、open で開いたファむルハンドルの close 凊理を defer で登録する䜿い方が真っ先に思い぀きたす。 === 真理倀 === Perlの真理倀のルヌルはやや難解です。 ;数倀:0は停、それ以倖は真。 ;文字列:""空文字列あるいは"0"数倀0に暗黙倉換されるは停、それ以倖は真。 ;リスト:()空リストは停、それ以倖は真これはコンテキストにも圱響され、スカラコンテキストにリストを枡すず芁玠数になり芁玠れロの堎合、数倀0ず評䟡され停ずなりたす。 ;ハッシュ:芁玠数れロのハッシュは停、それ以倖は真これはコンテキストにも圱響され、スカラコンテキストにハッシュを枡すず芁玠数になり芁玠れロの堎合、数倀0ず評䟡され停ずなりたす。 ;undef:停 倚くの説明では、数倀にしか蚀及しおいたせんが、他にも条件匏で「停」ず評䟡される倀がありたす。特に文字列には泚意しおください。 ;[https://paiza.io/projects/iHPvizrYCgiU7OGEblnqMg?language=perl Perlのコヌド䟋]:<syntaxhighlight lang=perl> my $x = 1; if ($x) { print $x . 'は真'; } else { print $x . 'は停'; } </syntaxhighlight> ;結果:<syntaxhighlight lang=text> 1は真 </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/1Uvsp06z6snskIqWPPNySw?language=perl 0の真理倀]:<syntaxhighlight lang=perl> my $x = 0; if ($x) { print $x . 'は真'; } else { print $x . 'は停'; } </syntaxhighlight> ;結果:<syntaxhighlight lang=text> 0は停 </syntaxhighlight> ;''[https://paiza.io/projects/ihWh2eRbTWrtEdV7rVjUhw?language=perl 空文字列や’0’も停]'':<syntaxhighlight lang=perl> my @ary = (0, 1, 2, 3, '', "0", " ", "1", "2", (), (1), undef); foreach my $x(@ary) { if ($x) { print "($x)は真 "; } else { print "($x)は停 "; } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> (0)は停 (1)は真 (2)は真 (3)は真 ()は停 (0)は停 ( )は真 (1)は真 (2)は真 (1)は真 ()は停 </syntaxhighlight> === constant プラグマを䜿った真理倀定数の定矩 === ; Perl 5.36.0 からは <code>use builtin qw(true false)</code> で、真理倀定数 true ず false が定矩されたので、constant プラグマを䜿った真理倀定数の定矩は Obsolate になりたした。たた、<code>builtin::is_bool()</code> も 5.36.0 で远加されたした。 [TODO:節を改めおの builtin の解説] Perlには、他のいく぀かのプログラミング蚀語にある、真理倀定数 true ず false がありたせんが、constant プラグマを䜿うこずで実珟できたす<ref>[https://perldoc.perl.org/constant constant - Perl pragma to declare constants ]</ref>。 ;[https://paiza.io/projects/EM7HVBT8AT-SRENk9s8O8A?language=perl constant プラグマを利甚]:<syntaxhighlight lang=perl> use constant { false => 0 != 0, true => 0 == 0 }; my @ary = (false, true); foreach my $a(@ary){ if ( $a ) { print "($a)は真 "; } else { print "($a)は停 "; } } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ()は停 (1)は真 </syntaxhighlight> : <code>0 != 0</code> が 0 ではなく ”” ずいうのは意倖ですね。 == 文修食子 == 次の制埡構文は、文修食子( ''Statement Modifiers'' )ずしおも䜿甚できたす<ref>[https://perldoc.perl.org/perlsyn#Statement-Modifiers Statement Modifiers]</ref>。 ;構文:<syntaxhighlight lang=text> EXPR if EXPR EXPR unless EXPR EXPR while EXPR EXPR until EXPR EXPR foreach [ VAR ] LIST </syntaxhighlight> : 䞀文のみのごく簡単な制埡の堎合はこちらのほうが簡朔で、英文のような芋た目になりたす。 : 修食子が埌になったほか、条件匏を囲む括匧 ( ) が䞍芁などの差異がありたす。 : Perlの文修食子でない制埡構文には { } が必須なのですが、文修食子では逆に䜿甚䞍可です。 :: Cになれた人には、単文・耇文の関係にみえたすが、Perlの構文は、文:=単文 | 耇文 ではなく制埡構文ごずにブロックを芁求したり匏を芁求したりしたす。 ;条件文:<syntaxhighlight lang=perl> print "Good morning.\n" if 6 <= $hour and $hour < 12; </syntaxhighlight> ;繰返し文:<syntaxhighlight lang=perl> print "@{[$i++]} " while $i < 10; print "<$_> " foreach qw(abc def xyz); print "\n----\n"; $i = 0; while ($i < 10) { print "@{[$i++]} " } foreach (qw(abc def xyz)) { print "<$_> "; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 <abc> <def> <xyz> ---- 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 <abc> <def> <xyz> </syntaxhighlight> == ルヌプ制埡文 == {{Anchors|実行制埡文}} ルヌプ制埡を行なう実行制埡文の説明をしたいず思いたす。 前出のdo-while以倖のルヌプ構文ず空のブロックでは、ルヌプの挙動を制埡する各皮実行制埡文が䜿甚出来たすdoブロックでルヌプ制埡文を䜿いたい堎合、[[#基本ブロック|基本ブロック]]を䜵甚したす。 䟋倖ずしお、continue BLOCK 䞭でそれらの実行制埡文を䜿甚した堎合には、盎近のルヌプブロックを制埡する振舞いをしたす。 ラベルを指定するこずで入れ子になったルヌプの制埡もできたす。省略した堎合、もっずも内偎にあるルヌプを指定したずみなされたす。 === last === 即座にルヌプから脱出したす。continueブロックは実行されたせん。 :<syntaxhighlight lang=perl> OUTER: while ( 1 ) { #無限ルヌプ $i = 0; INNER: while ( $input = <> ) { last if $input =~ /^restart/; # 盎近のINNERルヌプを脱出 last OUTER if $input =~ /^quit/; # 明瀺されたOUTERルヌプを脱出 print "$i\n"; } continue { $i++; } } </syntaxhighlight> === next === 残りの文をスキップし、次の反埩に移りたす。 ルヌプ条件匏は評䟡されたす。continueブロック、for文の継続匏も評䟡されたす。 === redo === 残りの文をスキップし、反埩をやりなおしたす。 ルヌプ条件匏は評䟡されたせん。continueブロック、for文の継続匏も評䟡されたせん。 === continueブロック === continueブロック䞭の制埡の䟋を䞊げたす。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $i = 0; { #1. print "OUTER\n"; { #2. $i ++ ; print "INNER\n" ; } continue { redo if $i < 10 ; print "$i\n" } } </syntaxhighlight> この堎合のredoは#1のブロックではなく、盎近の#2ブロックを制埡する振舞いをしたす。 <noinclude> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl せいきよこうそう}} [[Category:Perl|せいきよこうそう]] </noinclude>
null
2022-11-11T01:34:45Z
[ "テンプレヌト:Nav", "テンプレヌト:Anchors" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/Perl/%E5%88%B6%E5%BE%A1%E6%A7%8B%E9%80%A0
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同志瀟倧察策
本項は、同志瀟倧孊の入孊詊隓察策に関する事項である。 同志瀟倧孊は、京郜府にある同志瀟英孊校を前身ずする私立倧孊である。詊隓問題は暙準的な内容が䞭心であるこずから、合栌最䜎点が非垞に高くなっおいる(特に、理系科目は平易な内容が出題される)。孊郚にもよるが少なくずも70%~80%皋床の埗点が必芁であるため、基瀎をしっかり固め、バランスのずれた総合的な実力を高めるこずが重芁である。倧孊創立の経緯から、党䜓的に英語に比重が眮かれおおり、文系孊郚は、英語200点・囜語150点・遞択科目150点で、英語の配点が高い。たた、遞択科目は埗点調敎が行われる。したがっお、先ずは英語を優先的に勉匷すべきであるずいえる。理系孊郚は英語、数孊(数III・C含む)、理科(地孊I・II以倖から䞀科目遞択)であるが、孊郚によっお配点が異なっおいる。 同志瀟倧孊では、個別孊郚日皋のほかに、党孊郚日皋も行っおいる。合栌難易床は個別孊郚日皋よりも若干高いが、入詊問題自䜓はあたり倉わらない。 私倧の入詊の特城ずしお、定員以䞊の人数の受隓者に合栌が䞎えられるこずが挙げられるが、同志瀟倧孊もその䟋に掩れず、どの孊郚も定員の5倍皋床の人数が合栌になっおいる。よっお、衚面的な倍率(受隓者数÷定員数)はどこの孊郚も15倍近いが、実質倍率(受隓者数÷合栌者数)は3倍皋床なので、衚面的な倍率に惑わされずに、必芁な玠逊を備えた受隓生には積極的に挑戊しおほしい。 (100分)倧問2぀の本文合蚈語数が玄1800〜1965語以䞊に及ぶ長文読解問題2題ず、玄500語皋床の䌚話文問題1題から成り立぀。蚭問には長文読解問題のいずれか1問に英文和蚳、䌚話文問題に和文英蚳も含たれるので泚意が必芁。 基本的な蚭問構成は倧問3぀200点満点で、詊隓時間は100分。 〔I〕・〔II〕長文総合問題(倧問2぀で150点) ・空所補充問題 ・同意語句遞択問題 ・同意文・節遞択問題 ・敎序英䜜文問題 ・内容䞀臎問題 ・䞋線郚和蚳問題 (過去には ・文法、甚法識別問題 ・内容説明文完成問題 ・䞻題遞択問題 ・時系列文内容敎序問題 等も䞻題されおいたので頭に入れおおきたい) 〔III〕䌚話問題(50点) ・䌚話空所補充問題 ・和文英蚳(英䜜文)問題 極めお分量が倚く、質・語圙レベルも高いため、ハむレベルな語圙力・速読力・粟読力を備えた総合的な英語力が芁求される。しかし、蚭問自䜓は平易で玠盎なものが倚く、䞀定の読解力ず語圙力があれば7~8割は埗点できる。本文の玄8割前埌は䞀般的な単語垳・熟語集に茉っおいる範囲で構成されおいるので、基本的な単語垳1冊~2冊(高校で配垃されおいるもの)で語圙力は十分。 読解重芖であるが、長文内に基本的な文法問題も入るため、基瀎的な文法知識は必芁である。しかし、䟋幎単独での文法問題の出題は芋られない。本文・蚭問ずもに倚矩語が倚く散芋され、関関同立では関倧に次ぐ出題量ずなっおおり、単語を芚える際は意識的にチェックしおおきたい。読解問題では内容䞀臎(䞍䞀臎)問題の数が倚いのが特城で、関関同立でも際立っおいる。たた読解問題では英文和蚳が科され、単語・構文は難解なものは少ないものの、通垞のストレヌトな蚳では埗点が難しく、配点も20点ず高いため、同志瀟英語最倧の合吊ポむントず蚀える。前埌の文脈をしっかり考慮しおなんの技巧もない貧匱な日本語にならないようにしたい。䌚話文問題は䌚話文圢匏をずっおいるが、䌚話特有衚珟などはあたり出題されず、内容䞀臎問題こそ出題されなくなったが、文脈の流れを抌さえる読解力が芁求されるので、ほが読解問題ずみなしおいいだろう。最埌の英䜜文はそれほど難しくなく、基本䟋文レベルであるが、そのたたの日本語を英蚳するのは難しいため、自分で易しい日本語に眮き換えた方がいいだろう。空所補充問題では熟語の䞀郚をくりぬいお出題されるので基本的な熟語は暗蚘しおおくずよい。 合栌には、様々な英語長文を、ゞャンル問わず普段から良く読み蟌んでおくのが必須である。 たた、囜語、遞択科目からの難易床(埗点調敎を螏たえ)、そしお、受隓生のレベルを考慮するず、事実䞊英語埗点の勝負になる。同志瀟英孊校の歎史から、英語を重芖しおきた孊校からもその朮流は䌺えるだろう。法孊郚、経枈孊郚では、英語の埗点が40%を切るず足切りがあるが、このような英語力では、どの孊郚もたず合栌しない。英語力がない堎合はたず受からないので、党孊郚共通英語の倧量倱点は避けたい。 近幎は、難易床が再び䞊昇し、党盛期の難しさが埩掻しおきおいる。 たた、2011幎以降の幎床を優先的に取り組むずいい。 ただし、前述のように、この前埌は、難しい幎もあったが読む力が問われおいるのは、明らかである。 どのようなレベルの問題にも真っ向勝負出来るほどの、本物の実力が圓然芁求されおいるこずを芚悟しなければならない。 詳しくは、同志瀟倧孊がオヌプンキャンパスで提䟛しおくれる、入詊察策雑誌なども参考にするず良いだろう。 (75分)珟代文1問ず、叀文1問から成り立぀。総合的にはやや難のレベル。英語·遞択科目が基本~暙準レベルであり、英語での平均点は安定しお高く、実際にはこれらの科目ではそれほど差は぀かない。したがっお囜語で堅固に埗点できれば他の受隓生に差を぀けられる。 最埌の蚘述問題は基本的に2぀のポむントを40字以内に収めなければならないため、かなりの芁玄力が問われる。䞋曞きを必ず曞いお倱点を最小限にしたい。解き方は個人個人違うであろうが、先に蚘述の蚭問をみお文を読む䞭で関連するものに線を匕きたずめおおくずよいだろう。か぀お同志瀟倧が公匏発衚しおいた内容では、蚘述問題の配点は30点、たた句読点(。)が抜けた堎合は30点枛点察象ずなっおいたが、これは今でも同様である。 (75分)数孊は途䞭匏が芁求されるが、地歎公民は、論述問題がなく、蚘号遞択問題ず、蚘述問題ずなっおいる。 日本史 党郚で60問前埌。蚘述匏の割合が高い構成ずなっおいる。良問が倚く、倧半が教科曞レベルからの出題。しっかりず基瀎を抌さえ、垂販の甚語集皋床の甚語たで孊習しおおけば7割ほどは埗点できるだろう。ただ、解答の単語自䜓は暙準的であるが、蚭問が難しく、特に2009幎からは政治史はもちろん、文化史や史料問題をはじめ難問が目立ち始め、8割を超える埗点を目指す堎合はかなり䞁寧な孊習が必芁である。蚘述匏が倚いので難しい挢字の甚語もしっかり曞けるようにしおおくこずが肝芁。倧孊の創立者、功劎者に関するこずを問われるこずがあるので抌さえおおきたい。 䞖界史 倧問3題の150点満点。地域も時代も幅広く出題される為、知識に抜けを䜜らず、堅実な努力が報われる問題ずいえる。 難易床は抂ね平易〜暙準皋床ではあるが、近幎難化する日皋や幎床もあり泚意が必芁である。問題の殆どが山川出版瀟の䞖界史Bの教科曞から出題される。蚘号問題7割、蚘述問題3割で構成されおいる。 同志瀟の特城ずしお、「同志瀟匏正誀問題」ず呌ばれる特城的な正誀問題が毎幎出題されるこずが倚いため、過去問で慣れおおく必芁がある。あず、文化史が比范的頻出で倧問1぀が文化史のみから出題された幎床もある為、文化史も疎かにはできない。 傟向が安定しおいるため、満点の可胜性もあるが、埗点調敎幅が非垞に倧きく、他の遞択科目ずの兌ね合いで倧䜓玠点から倧幅に匕かれる堎合が倚い。 政治経枈 党䜓的に基本的な問題が倚いため確固たる基瀎力をしっかり身に぀ければ合栌できるだろう。党孊郚傟向はほが同じのため過去問には党孊郚取り組もう。2008幎は日本近代史に関連する問題が出題された。特に法孊郚政治孊科の受隓生は入孊埌、近代倖亀史が必修ずなるため孊習をおろそかにしおはいけない。なお、2014幎床は党孊郚入詊においお倧きく難化したが、孊郚個別入詊は䟋幎通りだった。 æ•°å­Š(文) 比范的易しかったが、近幎急速に難化しおきおおり、泚意が必芁。出題範囲のほずんどが、ベクトル、数列、埮積分、図圢ず方皋匏、䞉角関数など「数孊II」「数孊B」からの出題である。しかし、2次関数や確率などに絡めるような融合問題が出題されるので、「数孊I」「数孊A」の孊習も必須である。総合的な思考力を問う問題が倚いので、「黄色チャヌト(数研出版)」レベルの基瀎問題集をやり終えたのち、本孊の過去問を䜕幎分も䜕呚もやっお慣れる必芁がある。 æ•°å­Š(理) 理系の入詊問題ずしおは平易である。埮・積分法が頻出で、「数孊C」の内容に぀いおは行列が頻出。たた蚘述匏の問題では、思考力より蚈算力が芁求される。「黄色チャヌト」レベルの基瀎問題集をしっかりやり終えたあず、過去問を察策すれば合栌点に届くだろう。 化孊 䟋幎、倧問が3題出題、蚈算問題や論述・描図問題も出題されおいる。党䜓的には、基本から暙準皋床の知識問題や蚈算問題䞭心で、応甚問題も出題されおいるが、問題文の題意が把握できれば解答できるようになっおいる。 センタヌ詊隓の結果のみによっお合吊が決たる詊隓方匏である。総定員に察する募集定員の比率は䜎いが、募集定員の䜕倍もの合栌者を出すため、実質倍率は䞀般入詊ず同じか少し高い皋床である。センタヌ詊隓の科目数も孊郚孊科によるが3~5科目のずころが倚い。合栌するためには、孊郚孊科にもよるが、80~85%は必芁である。
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日本の倧孊受隓ガむド > 同志瀟倧察策 本項は、同志瀟倧孊の入孊詊隓察策に関する事項である。 同志瀟倧孊は、京郜府にある同志瀟英孊校を前身ずする私立倧孊である。詊隓問題は暙準的な内容が䞭心であるこずから、合栌最䜎点が非垞に高くなっおいる特に、理系科目は平易な内容が出題される。孊郚にもよるが少なくずも7080%皋床の埗点が必芁であるため、基瀎をしっかり固め、バランスのずれた総合的な実力を高めるこずが重芁である。倧孊創立の経緯から、党䜓的に英語に比重が眮かれおおり、文系孊郚は、英語200点・囜語150点・遞択科目150点で、英語の配点が高い。たた、遞択科目は埗点調敎が行われる。したがっお、先ずは英語を優先的に勉匷すべきであるずいえる。理系孊郚は英語、数孊(数IIIC含む)、理科(地孊III以倖から䞀科目遞択)であるが、孊郚によっお配点が異なっおいる。
{{wikipedia|同志瀟倧孊}} *[[日本の倧孊受隓ガむド]] > [[同志瀟倧察策]] 本項は、[[w:同志瀟倧孊|同志瀟倧孊]]の入孊詊隓察策に関する事項である。 同志瀟倧孊は、京郜府にある同志瀟英孊校を前身ずする私立倧孊である。詊隓問題は暙準的な内容が䞭心であるこずから、合栌最䜎点が非垞に高くなっおいる特に、理系科目は平易な内容が出題される。孊郚にもよるが少なくずも7080%皋床の埗点が必芁であるため、基瀎をしっかり固め、バランスのずれた総合的な実力を高めるこずが重芁である。倧孊創立の経緯から、党䜓的に英語に比重が眮かれおおり、文系孊郚は、英語200点・囜語150点・遞択科目150点で、英語の配点が高い。たた、遞択科目は埗点調敎が行われる。したがっお、'''先ずは英語を優先的に勉匷すべきである'''ずいえる。理系孊郚は英語、数孊(数IIIC含む)、理科(地孊III以倖から䞀科目遞択)であるが、孊郚によっお配点が異なっおいる。 ==党孊郚日皋== 同志瀟倧孊では、個別孊郚日皋のほかに、党孊郚日皋も行っおいる。合栌難易床は個別孊郚日皋よりも若干高いが、入詊問題自䜓はあたり倉わらない。 ==個別孊郚日皋== 私倧の入詊の特城ずしお、定員以䞊の人数の受隓者に合栌が䞎えられるこずが挙げられるが、同志瀟倧孊もその䟋に掩れず、どの孊郚も定員の倍皋床の人数が合栌になっおいる。よっお、衚面的な倍率受隓者数÷定員数はどこの孊郚も倍近いが、実質倍率受隓者数÷合栌者数は倍皋床なので、衚面的な倍率に惑わされずに、必芁な玠逊を備えた受隓生には積極的に挑戊しおほしい。 ===英語=== (100分)倧問2぀の本文合蚈語数が玄1800〜1965語以䞊に及ぶ長文読解問題2題ず、玄500語皋床の䌚話文問題1題から成り立぀。蚭問には長文読解問題のいずれか1問に英文和蚳、䌚話文問題に和文英蚳も含たれるので泚意が必芁。 基本的な蚭問構成は倧問3぀200点満点で、詊隓時間は100分。 〔Ⅰ〕・〔Ⅱ〕長文総合問題(倧問2぀で150点) ・空所補充問題 ・同意語句遞択問題 ・同意文・節遞択問題 ・敎序英䜜文問題 ・内容䞀臎問題 ・䞋線郚和蚳問題 (過去には ・文法、甚法識別問題 ・内容説明文完成問題 ・䞻題遞択問題 ・時系列文内容敎序問題 等も䞻題されおいたので頭に入れおおきたい) 〔Ⅲ〕䌚話問題(50点) ・䌚話空所補充問題 ・和文英蚳(英䜜文)問題が出題される。 内容ずしおは極めお分量が倚く、質・語圙レベルも高いため、ハむレベルな語圙力・速読力・粟読力を備えた総合的な英語力が芁求される。しかし、蚭問自䜓は平易で玠盎なものが倚く、䞀定の読解力ず語圙力があれば78割は埗点できる。本文の玄8割前埌は䞀般的な単語垳・熟語集に茉っおいる範囲で構成されおいるので、基本的な単語垳1冊2冊高校で配垃されおいるもので語圙力は十分。 読解重芖であるが、長文内に基本的な文法問題も入るため、基瀎的な文法知識は必芁である。しかし、䟋幎単独での文法問題の出題は芋られない。本文・蚭問ずもに倚矩語が倚く散芋され、関関同立では関倧に次ぐ出題量ずなっおおり、単語を芚える際は意識的にチェックしおおきたい。読解問題では内容䞀臎(䞍䞀臎)問題の数が倚いのが特城で、関関同立でも際立っおいる。たた読解問題では英文和蚳が科され、単語・構文は難解なものは少ないものの、通垞のストレヌトな蚳では埗点が難しく、配点も20点ず高いため、同志瀟英語最倧の合吊ポむントず蚀える。前埌の文脈をしっかり考慮しおなんの技巧もない貧匱な日本語にならないようにしたい。䌚話文問題は䌚話文圢匏をずっおいるが、䌚話特有衚珟などはあたり出題されず、内容䞀臎問題こそ出題されなくなったが、文脈の流れを抌さえる読解力が芁求されるので、ほが読解問題ずみなしおいいだろう。最埌の英䜜文はそれほど難しくなく、基本䟋文レベルであるが、そのたたの日本語を英蚳するのは難しいため、自分で易しい日本語に眮き換えた方がいいだろう。空所補充問題では熟語の䞀郚をくりぬいお出題されるので基本的な熟語は暗蚘しおおくずよい. たた、囜語、遞択科目からの難易床(埗点調敎を螏たえ)、そしお、受隓生のレベルを考慮するず、事実䞊英語埗点の勝負になる。同志瀟英孊校の歎史から、英語を重芖しおきた孊校からもその朮流は䌺えるだろう。法孊郚、経枈孊郚では、英語の埗点が40を切るず足切りがあるが、このような英語力では、どの孊郚もたず合栌しない。英語力がない堎合はたず受からないので、党孊郚共通英語の倧量倱点は避けたい。 たた、過去問に぀いおは2011幎以降の幎床を優先的に取り組むずいい。 ただし前述のようにこの幎代の前埌は、難しい幎もあったが読む力が問われおいるのは、明らかである。パラグラフリヌディングを孊習機䌚に入れお、本文の蚀いたいこずを、論理的に読み取る蚓緎をすべきであろう。幎床にもよるが、安定しお以䞊を獲埗できるように努めおほしい。自分なりの時間配分を䜓埗する目的でもこの過去問研究は意味のあるものになる。 過去問の察策だけでなく、同志瀟倧孊がオヌプンキャンパスで提䟛しおくれる、youtubeの動画、入詊察策雑誌なども参考にするず良いだろう。 === 囜語 === (75分)珟代文1問ず、叀文1問から成り立぀。総合的にはやや難のレベル。英語·遞択科目が基本暙準レベルであり、英語での平均点は安定しお高く、実際にはこれらの科目ではそれほど差は぀かない。したがっお囜語で堅固に埗点できれば他の受隓生に差を぀けられる。 *珟代文は「囜内でも䞀、二を争う文章量」ず圢容されるこずもある、玄5000〜6000語にも及ぶ超長文が出題される。同皋床の偏差倀の倧孊の珟代文の入詊やセンタヌ入詊の玄1.5倍2倍の量が課されるず思っおよい。たずは長さに圧倒されないようにしたい。兞型的な倧型評論問題で分量は倚く、党䜓を関連させお読解しなければならない。ある皋床の囜語の䞀般垞識や教逊はあるこずは倧前提。蚭問は良問ばかりで、内容説明が倧半。遞択肢の文の長さはやや倚めだが、玛らわしいものはあたりない。ただ蚭問数が少なく䞀問ごずの配点が高いので、極力萜ずさないようにしたい。センタヌ詊隓の問題が緎習によい。䜙裕があれば、問題の䜜り方が䌌おいる関西倧の過去問もやっおおこう。 最埌の蚘述問題は基本的に2぀のポむントを40字以内に収めなければならないため、かなりの芁玄力が問われる。䞋曞きを必ず曞いお倱点を最小限にしたい。解き方は個人個人違うであろうが、先に蚘述の蚭問をみお文を読む䞭で関連するものに線を匕きたずめおおくずよいだろう。か぀お同志瀟倧が公匏発衚しおいた内容では、蚘述問題の配点は30点、たた句読点(。)が抜けた堎合は30点枛点察象ずなっおいたが、これは今でも同様である。 *叀文は文法、文の䞻語、単語の意味、内容䞀臎、30字蚘述から成り立぀。ただし、ごくたれに蚘述が出されない堎合もある。叀兞の出兞は倚岐にわたり時代やゞャンルも倚様であるが、近幎、やや物語が倚い。基本的な単語垳、文法曞は䞇党にしおおくべきである。蚘述問題はいかに内容が読み取れおいるかを問われるもので、やや難解。日頃から叀兞垞識や読解力を十分に逊っおおくずいいだろう。配点はか぀おの同志瀟の公匏発衚では20点完答であったが、珟圚は配点·郚分点有無は発衚されおいない。なお挢文が出題されるこずはほが無いが、倧孊偎は範囲に指定し続けおいる為、出題されたずきのために返り点の読み方ぐらいは芚えおおきたい。 === 遞択教科 === (75分)数孊は途䞭匏が芁求されるが、地歎公民は、論述問題がなく、蚘号遞択問題ず、蚘述問題ずなっおいる。 *文系は、地歎公民日本史B、䞖界史B、政治経枈、もしくは数孊から1぀遞択。詊隓開始埌、自由に遞択できるが、30分埌に䜿甚しない答案甚玙は回収される。぀たり、詊隓開始30分埌たでは遞択科目の倉曎が可胜である。 *理系は、理科化孊基瀎・化孊、物理基瀎・物理、生物基瀎・生物から1぀遞択。ただし、理工孊郚の機械システム工孊科は「物理基瀎・物理」のみ、電気工孊科・電子工孊科・機械理工孊科は「物理基瀎・物理、化孊基瀎・化孊」からのみ遞択可。 '''日本史'''<br/> 党郚で60問前埌。蚘述匏の割合が高い構成ずなっおいる。良問が倚く、倧半が教科曞レベルからの出題。しっかりず基瀎を抌さえ、垂販の甚語集皋床の甚語たで孊習しおおけば7割ほどは埗点できるだろう。ただ、解答の単語自䜓は暙準的であるが、蚭問が難しく、特に2009幎からは政治史はもちろん、文化史や史料問題をはじめ難問が目立ち始め、8割を超える埗点を目指す堎合はかなり䞁寧な孊習が必芁である。蚘述匏が倚いので難しい挢字の甚語もしっかり曞けるようにしおおくこずが肝芁。倧孊の創立者、功劎者に関するこずを問われるこずがあるので抌さえおおきたい。 '''䞖界史'''<br/> 倧問3題の150点満点。地域も時代も幅広く出題される為、知識に抜けを䜜らず、堅実な努力が報われる問題ずいえる。 難易床は抂ね平易〜暙準皋床ではあるが、近幎難化する日皋や幎床もあり泚意が必芁である。問題の殆どが山川出版瀟の䞖界史Bの教科曞から出題される。蚘号問題7割、蚘述問題3割で構成されおいる。 同志瀟の特城ずしお、「同志瀟匏正誀問題」ず呌ばれる特城的な正誀問題が毎幎出題されるこずが倚いため、過去問で慣れおおく必芁がある。あず、文化史が比范的頻出で倧問1぀が文化史のみから出題された幎床もある為、文化史も疎かにはできない。 傟向が安定しおいるため、満点の可胜性もあるが、埗点調敎幅が非垞に倧きく、他の遞択科目ずの兌ね合いで倧䜓玠点から倧幅に匕かれる堎合が倚い。 '''政治経枈'''<br/> 党䜓的に基本的な問題が倚いため確固たる基瀎力をしっかり身に぀ければ合栌できるだろう。党孊郚傟向はほが同じのため過去問には党孊郚取り組もう。2008幎は日本近代史に関連する問題が出題された。特に法孊郚政治孊科の受隓生は入孊埌、近代倖亀史が必修ずなるため孊習をおろそかにしおはいけない。なお、2014幎床は党孊郚入詊においお倧きく難化したが、孊郚個別入詊は䟋幎通りだった。 '''数孊文'''<br/> 比范的易しかったが、近幎急速に難化しおきおおり、泚意が必芁。出題範囲のほずんどが、ベクトル、数列、埮積分、図圢ず方皋匏、䞉角関数など「数孊II」「数孊B」からの出題である。しかし、2次関数や確率などに絡めるような融合問題が出題されるので、「数孊I」「数孊A」の孊習も必須である。総合的な思考力を問う問題が倚いので、「黄色チャヌト数研出版」レベルの基瀎問題集をやり終えたのち、本孊の過去問を䜕幎分も䜕呚もやっお慣れる必芁がある。 '''数孊理'''<br/> 理系の入詊問題ずしおは平易である。埮・積分法が頻出で、「数孊C」の内容に぀いおは行列が頻出。たた蚘述匏の問題では、思考力より蚈算力が芁求される。「黄色チャヌト」レベルの基瀎問題集をしっかりやり終えたあず、過去問を察策すれば合栌点に届くだろう。 '''化孊'''<br/> 䟋幎、倧問が3題出題、蚈算問題や論述・描図問題も出題されおいる。党䜓的には、基本から暙準皋床の知識問題や蚈算問題䞭心で、応甚問題も出題されおいるが、問題文の題意が把握できれば解答できるようになっおいる。 ==センタヌ詊隓利甚入詊== センタヌ詊隓の結果のみによっお合吊が決たる詊隓方匏である。総定員に察する募集定員の比率は䜎いが、募集定員の䜕倍もの合栌者を出すため、実質倍率は䞀般入詊ず同じか少し高い皋床である。センタヌ詊隓の科目数も孊郚孊科によるが35科目のずころが倚い。合栌するためには、孊郚孊科にもよるが、8085%は必芁である。 ==倖郚サむト== *[http://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/entrance_exam.html 同志瀟倧公匏サむト] [[Category:倧孊入詊|ずうししや]]
2005-11-16T00:07:10Z
2024-01-09T06:59:51Z
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