human: 実用新案の利用価値は？
assistant: 実用新案制度は、無審査登録になって以来、利用価値が低下してしまったのか？
平成６年に無審査登録制度に移行して以来、確かに出願件数は大幅に減り、現状は年間１万件を切る程度である（特許出願は４０万件超）。改正当時、新実用新案制度の負の面のみが多く指摘され、制度廃止論まで飛び交った様である。例えば、存続期間が出願から１０年と短い（特許は２０年）、出願後、内容を修正することができない、特許出願への変更（乗り換え）が困難、権利行使をするには結局、審査（評価書）を受けなければならい、権利行使をした後、登録が無効になった場合、無過失を立証しなければ損害賠償責任を負う等である。
しかし、特許出願は厳しい審査を経て初めて権利が付与されるが、権利行使の際に無効になる事案も少なくない。評価書が肯定的でも無効になる実用新案権が有るのはむしろ当然である。そもそも将来無効になる様な考案だけを想定して、制度の利用価値を議論するのはあまりに悲観的過ぎる。真に要件を充たし無効理由のない様な優れた考案については、迅速な権利化・権利行使が可能であるという利点は大きい。むしろ使い方次第で利用価値のある強力な戦力になるであろう。実用新案制度は再び改正され、上述した負の面がかなり解消されて来ている。存続期間が６年から１０年に延び、出願から３年間は登録後であっても特許出願への変更が可能となった。制度廃止論などは存在しない。
そもそも、実用新案と言えども侵害の場合の損害賠償の額が特許より低くなるというものでもないし、裁判において無効の判断のなされる事件が多くなっている特許よりも無効になりにくい実用新案権の価値は高まって行くと思われる。