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1
1
111_82-400
70 歳の女性.NASHを背景とした肝硬変と診断されている.腎機能障害の合併はなく,肝性 腹水治療としてスピロノラクトン 50 mgとフロセミド 40 mgの投与を受けているが改善はな い.今後の腹水治療として最も適切なものはどれか.1つ選べ.
[フロセミドの増量,脳死肝移植の登録,一日 4 g以下の塩分制限,入院の上トルバプタンの投与,腹水濾過濃縮再静注法(cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy:CART)]
true
[ "d" ]
1
111_82-401
肝硬変患者の肝性脳症に対する治療として推奨されないものはどれか.1つ選べ.
[BCAA製剤,就寝前補食(late evening snack:LES),蛋白制限食,ラクツロース,リファキシミン]
true
[ "c" ]
1
111_82-402
急性門脈血栓を発症した肝硬変患者の特徴として当てはまらないものはどれか.1つ選べ.
[門脈血流増加,Dダイマー値上昇,血清アンモニア値上昇,活性型プロテインC低下,Bモード超音波画像での比較的淡いエコー]
true
[ "a" ]
1
111_263-403
左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction:HFrEF)患者の薬物療法の基本薬として不適切なものはどれか. 1つ選べ.
[ACE(angiotensin-converting enzyme)阻害薬/サクビトリル・バルサルタン,α遮断薬,β遮断薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(mineralocorticoid receptor antagonist:MRA),SGLT2(sodium glucose cotransporter 2)阻害薬]
true
[ "b" ]
1
111_263-404
HFrEF患者に対して,適切かつ十分な薬物治療を施行しても心不全が症候性であり,適応が あると判断された場合に選択すべき非薬物療法を 2つ選べ.
[MitraClip(経皮的僧帽弁接合不全修復術),CRT(cardiac resynchronization therapy,心室再同期療法),EVAR(endovascular aortic repair,大動脈ステントグラフト内挿術),RDN(renal denervation,腎交感神経除神経術),LAAC(left atrial appendage closure,左心耳閉鎖術)]
true
[ "a", "b" ]
1
111_263-405
LVEFの保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)の確定診断 に有用な検査として適切なものはどれか.2つ選べ.
[運動負荷心エコー,冠動脈CT(computed tomography),血中NT-proBNP(N-terminal pro-brain natriuretic peptide)値測定,心肺運動負荷検査,心筋シンチグラフィ]
true
[ "a", "c" ]
1
111_263-406
HFpEFに高頻度で合併する併存症として不適切なものはどれか.1つ選べ.
[糖尿病,慢性腎臓病,高血圧,慢性肝炎,慢性閉塞性肺疾患]
true
[ "d" ]
1
111_263-407
HFrEF患者に対するACE阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬(angiotensin receptor blocker:ARB),アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(angiotensin receptor nepri- lysin inhibitor:ARNI)の使い方に関して,以下のうち誤っているものを 1つ選べ.
[ARBはACE阻害薬に忍容性がない場合に代替として用いる.,ACE阻害薬,ARBは少量から開始し,忍容性がある限り推奨用量まで増量する.,ACE阻害薬やARBを投与されていない入院中の心不全症例に対して,初期治療としてARNIを投与することは保険適用として認められていない.,ACE阻害薬からサクビトリル・バルサルタンに切り替える際には特に間隔をあける必要はなく,ACE阻害薬内服 24 時間後にARNIを内服しても良い.,ACE阻害薬,β遮断薬,MRAを最大用量投与しても 50 mの平地歩行で息切れを自覚する症例には,ARNIへの切り替えを検討しても良い.]
true
[ "d" ]
1
111_263-408
収縮力の低下した慢性心不全の治療薬として本邦の「急性・慢性心不全診療ガイドライン (2017年改訂版)」または「2021年 JCS/JHFS ガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療」においてクラスIで推奨されていない薬物はどれか.1つ選べ.
[ARNI,β遮断薬,MRA,SGLT2 阻害薬,カルシウム拮抗薬]
true
[ "e" ]
1
111_263-409
SGLT2 阻害薬に関する記述として誤っているものはどれか.1つ選べ.
[軽度の血圧低下作用を有する.,単剤使用では低血糖リスクは低い.,インスリン分泌増強作用により血糖を低下させる.,収縮力の低下した慢性心不全患者の心不全悪化予防効果がある.,心血管病リスクの高い 2 型糖尿病患者の心不全入院抑制効果が期待できる.]
true
[ "c" ]
1
111_263-410
経口ループ利尿薬が抵抗性を来たす要因として,不適切なものはどれか.1つ選べ.
[血圧の低下,腎機能の低下,腸管浮腫,サイアザイドの併用,低アルブミン血症]
true
[ "d" ]
1
111_263-411
我が国において慢性心不全に対して保険適用を有するβ遮断薬を 2つ選べ.
[メトプロロール,アテノロール,カルベジロール,ビソプロロール,プロプラノロール]
true
[ "c", "d" ]
1
111_263-412
イバブラジンについて誤っているものを 2つ選べ.
[対象となるのは原則β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者であるが, β遮断薬が禁忌の患者等ではβ遮断薬が投与されていなくてもイバブラジンを投与して良い.,洞調律で安静時心拍数が 70 回/分以上の患者が適応となる.,我が国ではLVEFに対する制限はないが,エビデンスがあるのはHFrEFに対してのみである.,注意するべき副作用として光視症がある.,心房細動の患者に対しても有効である.]
true
[ "b", "e" ]
1
111_263-413
ジギタリス製剤を投与する際に留意すべき点で正しいものを 1つ選べ.
[定期的な血中濃度モニタリングを行い,血中濃度0.8 ng/ml以下にコントロールすることが 推奨されている.,ジギタリスの有害事象で注意が必要な不整脈は徐脈性不整脈で,心室性不整脈は起こるこ とはない.,腎機能障害や透析患者でも安全に使用できる.,低カリウム血症の際には,ジギタリス中毒は起こりにくい.,大規模臨床研究の結果,洞調律の慢性心不全患者に対して死亡率減少効果が確認されている.]
true
[ "a" ]
1
111_263-414
65 歳男性.慢性心不全(LVEF 30%)で加療中に,心房細動が同定された.本症例において 長期的に予後改善効果が期待できる治療法はどれか.2つ選べ
[β遮断薬内服,ジギタリス製剤内服,ベラパミル内服,ピルシカイニド内服,心房細動に対するカテーテルアブレーション]
true
[ "a", "e" ]
1
111_263-415
細胞内cGMP(cyclic guanosine monophosphate)濃度を増加させる作用のある心不全治療薬 はどれか.2つ選べ.
[ACE阻害薬,β遮断薬,MRA,ARNI,ベルイシグアト]
true
[ "d", "e" ]
1
111_787-416
アジアサルコペニアワーキンググループ(Asian Working Group for Sarcopenia:AWGS)の 診断基準(AWGS 2019)について以下の文章から正しいものを 1つ選べ.
[診断には腹囲を用いる.,骨格筋量の評価:四肢の除脂肪量を体重で補正する.,身体機能の判定には 6 分間歩行を用いる.,握力低下のみで確定診断できる.,身体機能低下:5 回椅子立ち上がりで 12 秒以上]
true
[ "e" ]
1
111_787-417
以下の文章から正しいものを 2つ選べ.
[我が国において脆弱性骨折後の骨粗鬆症治療率は 50%を超えている.,高齢者においては脂肪摂取不足が筋肉量減少につながる.,サルコペニアと骨粗鬆症は合併しやすい.,フレイルは転倒・骨折のリスクである.,サルコペニアと骨粗鬆症との合併をサルコペニア肥満という.]
true
[ "c", "d" ]
1
111_787-418
原発性骨粗鬆症の薬物治療開始基準に含まれないものはどれか.1つ選べ.
[腰椎骨密度,椎体骨折の有無,2 型糖尿病の有無,橈骨遠位端骨折の有無,両親いずれかの大腿骨近位部骨折]
true
[ "c" ]
1
111_787-419
48 歳,女性.初経 14 歳で未閉経.自己免疫性肝炎のため 2 年前からプレドニゾロン 5 mg/日 を用量の変更なく処方されている.今後も同量でのプレドニゾロンによる治療が必要といわ れている.骨粗鬆症の家族歴はなく,骨折の既往歴もない.X線所見上,椎体の圧迫骨折を 認めない.骨密度を測定したところ,腰椎 2-4 が 78%YAM(young adult mean,若年成人平 均値)と骨量減少を呈していた.この症例について正しいものを 2つ選べ.
[未閉経女性は骨粗鬆症の頻度が少なく,また本症例では骨粗鬆症の家族歴はなく,骨折の 既往歴もないことから,骨粗鬆症治療薬の投与は必ずしも勧められない.,本症例では椎体の圧迫骨折を認めず,骨密度も骨減少症を呈しているに過ぎないので,骨 粗鬆症治療薬の投与は必ずしも勧められず,一般的指導と経過観察が行われる.,もし,プレドニゾロンの投与量が 5 mg/日未満であったなら,骨粗鬆症治療薬の投与は必 ずしも勧められず,一般的指導と経過観察が行われる.,本症例では今後もプレドニゾロンによる治療が必要で,かつ骨密度が骨量減少を呈してい るので,骨粗鬆症治療薬の投与は強く勧められる.,ステロイド骨粗鬆症診療における経過観察とは,定期的な骨代謝マーカーの測定である.]
true
[ "c", "d" ]
1
111_787-420
本症例(問題 4)の骨粗鬆症診療について正しいものを 1つ選べ.
[骨密度が 70%YAM未満まで低下するまで経過観察,脆弱性骨折を来たすまで経過観察,週 2 パック以上の納豆摂取を推奨するが,薬物療法は導入しない.,アレンドロネート投与,ロモソズマブ導入]
true
[ "d" ]
1
111_787-421
生活習慣病合併骨粗鬆症について正しいのはどれか.1つ選べ.
[生活習慣病は骨質を劣化させるため,骨密度検査は不要である.,診断基準や治療方針は原発性骨粗鬆症とは大きく異なる.,糖尿病治療を強化することにより骨折を防ぐことができる.,慢性腎臓病 4~5 期では骨代謝マーカーは測定できない.,慢性閉塞性肺疾患にはビタミンD欠乏が多い.]
true
[ "e" ]
1
111_787-422
骨粗鬆症の薬物療法開始基準として誤っているのはどれか.1つ選べ.
[骨密度がYAMの 70%以下,大腿骨近位部または椎体の脆弱性骨折を有する.,骨密度がYAM値の 70%より大きく 80%未満で,大腿骨近位部骨折の家族歴がある.,骨密度が正常であっても糖尿病,慢性腎臓病もしくは慢性閉塞性肺疾患を有する症例,大腿骨近位部,椎体以外の脆弱性骨折を有し骨密度がYAMの 80%未満]
true
[ "d" ]
1
111_787-423
骨粗鬆症の治療薬で適切でないのはどれか.1つ選べ.
[デノスマブ,ロモソズマブ,ビスホスホネート,副甲状腺ホルモン,グルココルチコイド]
true
[ "e" ]
1
111_787-424
骨粗鬆症について誤っているのはどれか.1つ選べ.
[椎体骨折の既往は大腿骨近位部骨折のリスクとなる.,女性では 50~65 歳以降に閉経後骨粗鬆症が生じる.,宇宙飛行士では老人性骨粗鬆症に匹敵する骨量低下を示す.,骨折は骨粗鬆症という病態の合併症として考える必要がある.,骨粗鬆症に対する薬の効果は明らかではない.]
true
[ "e" ]
1
111_787-425
75 歳の女性,高血圧で外来通院中の患者である.最近,背中が丸くなったと訴えている. この患者に対する指導として誤っているのはどれか.1つ選べ.
[骨粗鬆症外来等での骨密度の検査を勧める.,牛乳等のカルシウムの摂取を促す指導をする.,片脚立ちは開眼でテーブル等につかまりながら行う.,スクワットは「ゆっくり椅子に座るように」と説明する.,ヒールレイズでは踵を強く落とすことが望ましい.]
true
[ "e" ]
1
111_787-426
ビタミンKの供給源として重要な食品はどれか.2つ選べ.
[レバー,牛乳,納豆,干しシイタケ,ブロッコリー]
true
[ "c", "e" ]
1
111_787-427
「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」で示されている,65 歳以上の目標とするBMI(body mass index)の範囲はどれか.1つ選べ.
[18.5~24.9,18.5~26.9,20.0~24.9,20.0~26.9,21.5~24.9]
true
[ "e" ]
1
111_787-428
以下のうちで正しいものはどれか.2つ選べ.
[骨粗鬆症の薬物治療継続率は開始 1 年後時点で 10%以下である.,前腕骨(手関節部)骨折の既往は前腕骨以外の骨折リスク上昇を来たさない.,骨形成促進薬による治療では腰椎より前腕骨の骨密度上昇が大きい.,骨折リエゾンサービス(fracture liaison service:FLS)は費用対効果に優れる.,高齢者の大腿骨近位部骨折は入院後 36 時間以内の手術が推奨される.]
true
[ "d", "e" ]
1
111_965-429
次のうち,低ナトリウム(Na)血症を来たす薬剤はどれか.2つ選べ.
[炭酸リチウム,デメクロサイクリン,トリクロルメチアジド,トルバプタン,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)]
true
[ "c", "e" ]
1
111_965-430
以下の薬剤のうち,高Na血症を来たすものはどれか.2つ選べ.
[選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI),カルバマゼピン,炭酸リチウム,デメクロサイクリン,バルプロ酸ナトリウム]
true
[ "c", "d" ]
1
111_965-431
低K血症の鑑別において,U-Na/Cl比が高値である点から,以下で最も可能性の高いものは何 か.1つ選べ.
[利尿剤使用,下剤使用,嘔吐,バーター症候群,遠位型RTA]
true
[ "c" ]
1
111_965-432
次の記述のうち,誤っているものを 2つ選べ.
[腎機能が正常な場合,カリウム(K)摂取量の増加により高K血症をきたすことは稀である.,同じ重量で比較した場合,K含有量は生のフルーツよりドライフルーツの方が少ない.,腎臓におけるKの調節は,主に遠位尿細管と集合管で行われる.,糖尿病性ケトアシドーシスにおける高K血症では,通常体内の総K量が増加しているため,治療にK吸着薬を要することが多い.,高K血症に関連する死亡や合併症のリスクとなる基礎疾患として,慢性腎臓病,心不全,糖尿病等があげられる.]
true
[ "b", "d" ]
1
111_965-433
高Ca血症の特徴について適切でないものはどれか.1つ選べ.
[原発性副甲状腺機能亢進症の患者の多くで,著しいintact PTH値の上昇を認める.,脱水と腎機能障害が悪化因子として関与する.,悪性腫瘍に伴う高Ca血症は,血清Ca濃度 12 mg/dl以上で症候性の場合が多い.,PTH作用過剰,ビタミンD作用過剰,骨吸収亢進のいずれかが関与することが多い.,活性型ビタミンD製剤,Ca製剤,サイアザイド系利尿薬などを併用すると発症リスクが高まる.]
true
[ "a" ]
1
111_965-434
Mg代謝について正しいものを 2つ選べ.
[高Mg血症は多くの場合,腎機能低下とMg摂取過剰が背景にある.,高Mg血症では神経細胞の興奮性が亢進し,高Ca血症と類似した症候を呈する.,高Mg血症ではQT延長をきたし不整脈の原因となる.,低Mg血症では低Ca血症,低K血症を合併することがある.,下剤は薬剤性低Mg血症の原因として頻度が高い.]
true
[ "a", "d" ]
1
111_965-435
尿中アニオンギャップに関する以下の記述のうち正しいのはどれか.2つ選べ.
[尿中アンモニウムイオン排泄量の指標である.,下痢によるアシドーシスと遠位尿細管性アシドーシスの鑑別に有用である.,近位尿細管性アシドーシスと遠位尿細管性アシドーシスの鑑別に有用である.,アニオンギャップ開大性アシドーシスの鑑別に有用である.,尿pH 7.0 の症例に適応した.]
true
[ "a", "b" ]
1
111_965-436
Na-Clを用いた酸塩基平衡異常の評価で正しいのはどれか.2つ選べ.
[Na-Cl=40 は代謝性アルカローシスが疑われる.,Na-Cl=20 は代謝性アシドーシスが疑われる.,AG上昇代謝性アシドーシスも見つけることができる.,呼吸性アシドーシスではNa-Clは変化しない.,Na-Cl=36 は酸塩基平衡異常を否定できる.]
true
[ "a", "b" ]
1
111_1139-437
特発性肺線維症の説明として誤っているものはどれか.1つ選べ.
[特発性肺線維症は,慢性進行性で予後不良の疾患である.,臨床的には,咳嗽,労作時呼吸困難,捻髪音,ばち指(30~60%)が特徴である.,間質性肺炎の専門家による診断確信度が高ければ診断して良い.,抗線維化薬は有効な治療法である.,急性増悪は死因としてはまれである.]
true
[ "e" ]
1
111_1139-438
間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)に関して誤っているものはどれか.1つ選べ.
[NSIPパターンを認めた際には自己免疫疾患や過敏性肺炎の鑑別が重要である.,諸検査を行っても診断の確信度が高くなければ,可能であれば経気管支凍結肺生検や外科的肺生検を考慮する.,分類不能型ILDには気管支鏡検査や外科的肺生検などの検査が行えず診断がつかない場合がある.,気管支鏡検査や外科的肺生検を行えば分類不能型ILDと診断されることはない.,間質性肺炎の初診時にはベースライン評価のために専門医に紹介が望ましい.]
true
[ "d" ]
1
111_1139-439
65 歳の女性.労作時呼吸困難を主訴に来院.数年前から夏期はよく咳をしていた.本年も 7 月末から咳があり,さらに呼吸困難が出現するようになった.体温 37.8°C.脈拍 84/分,整. 血圧132/78 mmHg.呼吸音にfine cracklesを聴取する.血液検査:白血球9000,KL-6 5,632 U/ ml.胸部CTで両肺びまん性に小葉中心性淡い小結節影を認める.この症例における診断と して適切なものを 1つ選べ.
[農夫肺,加湿器肺,塗装工肺,夏型過敏性肺炎,鳥関連過敏性肺炎]
true
[ "d" ]
1
111_1139-440
膠原病に合併した間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)について正しいのはどれか. 2つ選べ.
[強皮症では,ILDの合併は少ない.,ILDが膠原病発症に先行する肺病変先行型膠原病は,多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)には少ない.,膠原病全体では,組織学的にNSIP(nonspecific interstitial pneumonia)パターンが多い.,抗MDA5(melanoma differentiation-associated gene 5)抗体は,筋症状に乏しい皮膚筋炎(clinically amyopathic dermatomyositis:CADM)に合併した急速進行性のILD患者で陽性と なることが多い.,抗線維化薬であるnintedanibは,強皮症(SSc)に合併したILDに対して有用ではない.]
true
[ "c", "d" ]
1
111_1139-441
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)について正しいものはどれか.1つ選べ.
[特発性肺線維症は代表的な疾患である.,過敏性肺炎に進行性の線維化をきたす患者は存在しない.,症状が出現するまで,かかりつけ医がフォローする.,本邦では,ピルフェニドンの保険適用が認められた.,進行性の評価として動脈血ガス分析が重要である.]
true
[ "a" ]
1
111_1139-442
薬剤性間質性肺疾患について以下のうち誤っているものはどれか.1つ選べ.
[栄養食品やサプリメントの服用によっても発症することがある.,既存の間質性肺疾患は,薬剤性肺障害発症の危険因子として重要である.,びまん性肺胞傷害(DAD)パターンは予後不良な薬剤性間質性肺疾患の病型である.,薬剤リンパ球刺激試験によって確定診断が可能である.,気管支肺胞洗浄(BAL)は,感染症や腫瘍細胞の浸潤など薬剤以外の原因の除外診断に有用である.]
true
[ "d" ]
1
111_1139-443
じん肺の疾患名と原因粉じんの組み合わせとして誤っているものはどれか.1つ選べ.
[溶接工肺 ――――――――― 溶接ヒューム,超硬合金肺 ――――――――タングステンカーバイト,珪肺 ―――――――――――タルク,石綿肺 ――――――――――アスベスト,ベリリウム肺 ―――――――ベリリウム]
true
[ "c" ]
1
111_1139-444
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)が疑われる患者の高分解能CTで通常 型間質性肺炎(usual interstitial pneumonia:UIP)パターンと診断するのに必要な画像所見 はどれか.2つ選べ.
[上中肺野優位,胸膜直下・肺底部優位,均一な分布,牽引性気管支拡張,蜂巣肺]
true
[ "b", "e" ]
1
111_1139-445
肺生検に関して正しいものを 2つ選べ.
[臨床,画像所見で特発性肺線維症の典型的なパターンとされた場合には,確定診断のため の外科的肺生検は必ずしも必要ではない.,特発性間質性肺炎の病理診断には経気管支肺生検(TBLB)が非常に有用である.,線維性過敏性肺炎は特発性肺線維症と類似した臨床経過や病理所見を示し鑑別が難しい.,外科的肺生検や経気管支クライオ肺生検は侵襲が高いため,採取は一か所で十分である.,特発性肺線維症の生検部位はもっとも病変の強い蜂巣肺部分で行う.]
true
[ "a", "c" ]
1
111_1139-446
特発性肺線維症の病理所見として誤っているものを 2つ選べ.
[蜂巣肺,上肺優位な線維化,胸膜直下の病変分布,病変の不均一性,気道中心性の線維化]
true
[ "b", "e" ]
1
111_1399-447
急性骨髄性白血病に対する分子標的療法薬として適切でないものはどれか.1つ選べ.
[リツキシマブ,キザルチニブ,ギルテリチニブ,ベネトクラクス,ゲムツズマブ オゾガマイシン]
true
[ "a" ]
1
111_1399-448
66 歳の男性.鼻出血にて近医受診,血小板減少,白血球減少を指摘され紹介受診された. 骨髄検査で急性前骨髄球性白血病と診断.染色体相互転座(t 15;17)(q22;q22)が認めら れた.本疾患について正しいものはどれか.2つ選べ.
[FAB分類でM1 に分類される.,CBFB-MYH11 融合遺伝子が検出される.,チロシンキナーゼ阻害剤による治療が行われる.,染色体による予後分類で予後良好群に分類される.,高頻度に線溶系優位の播種性血管内凝固の合併が認められる.]
true
[ "d", "e" ]
1
111_1399-449
急性リンパ性白血病で比較的予後良好な染色体異常はどれか.2つ選べ.
[(t 4;11)(q21.3;q23.3),t 12;21)(p13.2;q22.1),複雑核型,染色体数 38 本,染色体数 54 本]
true
[ "b", "e" ]
1
111_1399-450
25 歳の女性.健康診断で白血球増多を指摘されて精査目的で来院した.慢性期慢性骨髄性 白血病を疑うべき検査所見はどれか.2つ選べ.
[血小板数増多,末梢血における好塩基球増多や幼弱顆粒球の出現,ハプトグロビン低下,β2 ミクログロブリン上昇,FDP-Dダイマー上昇]
true
[ "a", "b" ]
1
111_1399-451
慢性骨髄性白血病で用いられるBCR-ABL1 チロシンキナーゼ阻害薬の種類と有害事象に関す る記述で誤っているものはどれか.1つ選べ.
[イマチニブは第 2 世代チロシンキナーゼ阻害薬と比較して有害事象が多く,薬剤の忍容性 が低い.,ダサチニブでは肺動脈性肺高血圧症の発症に注意が必要である.,ニロチニブでは耐糖能障害と脂質異常症に注意が必要である.,ボスチニブでは,投与初期に下痢が出現することが多い.,ポナチニブでは,動脈及び静脈閉塞有害事象の発症に注意が必要である.]
true
[ "a" ]
1
111_1399-452
骨髄増殖性腫瘍について誤っているのはどれか.2つ選べ.
[骨髄増殖性腫瘍は,造血幹細胞の異常に起因する血球増加を来す疾患群である.,BCR-ABL1 陰性の骨髄増殖性腫瘍では,原因となっているドライバー遺伝子変異の種類によらず,JAK-STATシグナル伝達経路の恒常的活性化が病態の中心である.,骨髄増殖性腫瘍の診断には,骨髄生検は必要ではない.,BCR-ABL1陰性の血球増加症の鑑別において,JAK2,MPL,CALR遺伝子変異がない場合は,骨髄増殖性腫瘍は否定できる.,真性赤血球増加症や本態性血小板増多症では,血栓症や出血が,主な合併症として挙げられる.]
true
[ "c", "d" ]
1
111_1399-453
76 歳,男性.高脂血症で診療している間に白血球減少が出現し次第に進行し,中核病院の 血液内科に紹介したところ,骨髄異形成症候群と診断されている.昨日から発熱があり,受 診した.全身状態は良好で,発熱と皮膚に紫斑がある以外,特に所見はなく,肺炎の徴候な どもない.誤っている対応はどれか.1つ選べ.
[アスピリンの投与,抗菌薬の投与,患者が通院中の血液内科に連絡,血液培養,血小板輸血]
true
[ "a" ]
1
111_1399-454
骨髄異形成症候群が疑われる所見はどれか.2つ選べ.
[網赤血球増加を伴う貧血,末梢血の骨髄芽球,さじ状爪,涙滴赤血球,好中球の偽ペルゲル様核異常]
true
[ "b", "e" ]
1
111_1399-455
63 歳男性.脂質異常症で通院中.2 カ月前から左頸部に母子頭大のしこりがあるのに本人が 気づいたが様子をみていた.他に症状はないが徐々に増大してきたため,かかりつけ医を予 約外で受診した.診察時,左頸部に長径 3 cm,左腋窩と両側鼠径に最大長径 2 cmの無痛性 で可動性良好の腫大リンパ節を数個触知した.この時点での以下の対応のうち正しいのはど れか.1つ選べ.
[抗菌薬を投与する.,専門診療科へ紹介する.,PET-CT検査を依頼する.,副腎皮質ステロイドを投与する.,次回予約日の 1 カ月先まで観察する.]
true
[ "b" ]
1
111_1399-456
症候性多発性骨髄腫の予後推定に用いる因子はどれか.2つ選べ.
[M蛋白量,骨髄形質細胞割合,血清カルシウム値,血清アルブミン値,血清β2 ミクログロブリン値]
true
[ "d", "e" ]
1
111_1399-457
症候性多発性骨髄腫における治療効果判定に用いる検査項目として,正しくないものはどれか.1つ選べ.
[血清LD値,尿免疫固定法,骨髄形質細胞割合,free light chain比,血清タンパク電気泳動]
true
[ "a" ]
1
111_1399-458
自家造血幹細胞移植の実施数が多い疾患はどれか.2つ選べ.
[悪性リンパ腫,多発性骨髄腫,骨髄異形成症候群,急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病]
true
[ "a", "b" ]
1
111_1399-459
近年,実施数が著しく増加している同種造血幹細胞移植はどれか.1つ選べ.
[非血縁者間骨髄移植,非血縁者間臍帯血移植,HLA半合致血縁者間移植,HLA適合血縁者間骨髄移植,HLA適合血縁者間末梢血幹細胞移植]
true
[ "c" ]
1