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{
"title": "アース(あーす)",
"text": "家電製品などで余分な電気や、漏電火災や感電事故、過大電流の機器への侵入を防止する為に、その一部を地中と接続する装置全般。接続する線をアース線、地中に埋設する部分をアース棒などに分けられる。個別の機器は、アース付きコンセントを使用して、1ヶ所または複数に集約して、アース棒で地中へと電気を逃がす。アースで余分な電気を地中へと逃がす行為を接地ともいう。"
},
{
"title": "RC造(あーるしーぞう)",
"text": "鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete「補強されたコンクリート」)の略。圧縮に強いコンクリートと引張に強い鉄筋を一体化させた、耐震性や耐久性、耐火性に優れた構造。柱と梁で構成されるラーメン構造と、壁と床で構成される壁式構造に分かれる。"
},
{
"title": "I型ジョイスト(あいがたじょいすと)",
"text": "断面がI型のエンジニアードウッド。I字型のため、2×10などの幅広材に比べて材積が小さく、その分効率よく強度特性を発揮する。両端材(フランジ)には、構造用LVLか、たて継ぎしたMSR材、面材(ウェブ)には構造用合板かOSBを使用しているため、サイズ対応力も高い。"
},
{
"title": "相決り(あいじゃくり)",
"text": "「本実(ほんざね)」参照"
},
{
"title": "煽り止め(あおりどめ)",
"text": "ドアや窓を開放状態のままにしておく為の、床や巾木などに取り付ける金具。"
},
{
"title": "上がり框(あがりかまち)",
"text": "玄関内側の土間と床との段差先端に取り付けられる横木。"
},
{
"title": "アルコープ(あるこーぷ)",
"text": "廊下や通路などのくぼんだ空間。"
},
{
"title": "板目(いため)",
"text": "丸太の芯を外し縦方向に製材した際に現れる木目のこと。木目の間隔が均一でなく山形模様などの不規則な模様になる。柾目に比べて1本の丸太から多くとれる為、柾目よりも安価。"
},
{
"title": "入隅(いりすみ)",
"text": "「出隅(ですみ)」参照"
},
{
"title": "ウェブ(うぇぶ)",
"text": "「I型ジョイスト(あいがたじょいすと)」参照"
},
{
"title": "内断熱(うちだんねつ)",
"text": "建築物の躯体内側に断熱材を施工する工法。鉄筋コンクリート造の建築物では主流の断熱工法。現場発泡硬質ウレタンフォームの吹き付けが一般的。"
},
{
"title": "ALC(えーえるしー)",
"text": "Autoclaved Lightweight aerated Concrete(ALC)。軽量気泡コンクリート。珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末と水を混ぜて発泡させ、高温・高圧の蒸気釜で製造する。厚形ALCパネル(厚さ75ミリ以上)は、主に鉄骨造建築の外壁、間仕切り壁、屋根、床に使用される。薄形ALCパネル(厚さ50ミリ以下)は鉄骨造・木造建築の外壁や屋根(野地板)に使用される。厚さ37,35ミリの薄形ALCパネルは木造建築の外壁や床に使用されている。ALCは軽量で断熱、耐火、防音などの機能に優れている。"
},
{
"title": "エコキュート(えこきゅーと)",
"text": "高効率給湯器の一つ。自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯器の統一名称。少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技術のこと。"
},
{
"title": "エコジョーズ(えこじょーず)",
"text": "高効率給湯器の一つ。潜熱回収型ガス給湯器の統一名称。エコジョーズは、従来の給湯器では水蒸気として空気中に排気していた熱(潜熱)を回収し、水を温めるために使用する仕組み。従来のガス給湯器に比べ熱効率が向上し、同じ量の湯を沸かすために使用するガスの量を減らすことができる。"
},
{
"title": "エコフィール(えこふぃーる)",
"text": "高効率給湯器の一つ。灯油を使う石油給湯器で、エコジョーズと同じ仕組みの潜熱回収型。従来の石油給湯器に比べ、同じ量の湯を沸かすために使う灯油の量が減る。"
},
{
"title": "エコマーク(えこまーく)",
"text": "「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルのこと。環境省所管の日本環境協会が審査し、認定された商品のみがマークをつけることが許される。"
},
{
"title": "SI住宅(えすあいじゅうたく)",
"text": "「スケルトンインフィル(すけるとんいんふぃる)」参照"
},
{
"title": "S造(えすぞう)",
"text": "鉄骨造、鉄骨構造の略称。SはSteelの頭文字。主要構造部材に鉄製や鋼製の部材を使用した建築物。"
},
{
"title": "N値(えぬち)",
"text": "標準貫入試験によって得られる値。地盤の安定性を推定する目安とすることができる。"
},
{
"title": "エネファーム(えねふぁーむ)",
"text": "家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのこと。給湯器と発電機が一体化した設備。都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり出すと同時に、発生する熱で貯湯ユニット内の水を温める。"
},
{
"title": "LCCM住宅(えるしーしーえむじゅうたく)",
"text": "ライフサイクルカーボンマイナス(Life Cycle Carbon Minus)住宅(以下LCCM住宅と略す)とは、住宅の建設・運用・解体・廃棄までの一生涯に排出する CO2 を徹底的に減少させるさまざまな技術導入と、それらを使いこなす省エネ型生活行動を前提としたうえで、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギー利用によって、ライフサイクルトータルの CO2 収支がマイナスとなる住宅のことである。"
},
{
"title": "LVL(えるぶいえる)",
"text": "Laminated Veneer Lumber(LVL)。単板積層材のこと。切削機械で切削された単板の繊維方向を、平行に積層、接着して造られる木材加工製品。乾燥単板を使用するので含水率が均一化され、寸法安定性に優れるとともに、用途に応じた厚さに製造できるのが特徴。"
},
{
"title": "縁甲板(えんこういた)",
"text": "和風建築に使用される本実加工された幅10センチ前後の長細い板。日本家屋で廊下などの板の間に使用される。壁の仕上げ材として使用されることもある。"
},
{
"title": "エンジニアードウッド(えんじにあーどうっど)",
"text": "Engineered Wood Products(EW)。強度性能が計算、評価、保証される構造用材。構造用集成材や構造用LVL、PSL、OSB、構造用MDF・パーティクルボードなど。"
},
{
"title": "横架材(おうかざい)",
"text": "建築物の骨組みにおいて、水平方向に架け渡される部材。妻梁や軒桁、土台などが該当する。"
},
{
"title": "黄金比(おうごんひ)",
"text": "2分割する際に、双方の比が1:1.618となる比率。最も美しい比とされる。"
},
{
"title": "OSB(おーえすびー)",
"text": "「パーティクルボード(ぱーてぃくるぼーど)」参照"
},
{
"title": "大壁(おおかべ)",
"text": "柱が壁の内側に在り、柱が外から見えない壁のこと。"
},
{
"title": "大引(おおびき)",
"text": "1階部分の床根太を受ける横木のこと。下から束で支えられ、端部は土台または大引き受けに載せる。"
},
{
"title": "置床(おきゆか)",
"text": "「乾式遮音二重床(かんしきしゃおんにじゅうゆか)」参照"
},
{
"title": "押えコンクリート(おさえこんくりーと)",
"text": "ルーフバルコニーなどで防水層の保護を目的に、防水層の上に打設されるコンクリート。一般的には防水押えなどとも呼ぶ。通常は、軽量コンクリート(シンダーコンクリート)が使用される。"
},
{
"title": "折上げ天井(おりあげてんじょう)",
"text": "中央部を周囲より一段高くした天井。開放感が生まれ、部屋を広く見せることが可能。"
},
{
"title": "カーテンウォール(かーてんうぉーる)",
"text": "強度を考慮しない内外を遮断する為だけに設けられた壁。高層ビルなどのガラス張りの外壁が、一番身近に多用されている例。"
},
{
"title": "カーボン・オフセット(かーぼん・おふせっと)",
"text": "削減することが出来ない自らの温室効果ガスの排出量を他の場所での削減・吸収活動(削減・吸収量)で埋め合わせて相殺すること。主に先進国や大企業が、新興国や中小企業、農林水産業へ資金を提供し、排出量削減の取り組みを資金面で支援する代わりに、その取り組みで削減できた量を自らの削減量にできる仕組み。"
},
{
"title": "カーボン・ニュートラル(かーぼん・にゅーとらる)",
"text": "環境における炭素量に対して中立(ニュートラル)であるという意味。ある生産や活動を行う場合に排出されるCO2(カーボン)の量と吸収されるCO2の量が同じ量である状態のこと。植物由来の原料や燃料を燃焼して排出されるCO2量と、植物が成長する過程で光合成によって吸収したCO2量は同じであるということ。"
},
{
"title": "外皮性能計算(がいひせいのうけいさん)",
"text": "外皮性能(建物または躯体の断熱性能)は、外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率(イータA値)によって算出される。2013年施行の省エネ基準で、基準適合を示すためにはこの2つの計算が必要となった。"
},
{
"title": "界壁(かいへき)",
"text": "共同住宅や連続した住宅における隣の家との境にあり、かつ接している壁。「戸境壁」「戸界壁」ともいう。"
},
{
"title": "確認申請(かくにんしんせい)",
"text": "建築主は、建築物の建築、一定面積以上の増築、用途変更などを行う前に、建築関係基準規定に適合する行為であることを、建築主事に確認する為に行う申請。都市計画区域内外、用途、規模によって不要な場合もある。"
},
{
"title": "確認済証(かくにんずみしょう)",
"text": "確認申請による申請内容が建築基準関係規定に適合することが確認された場合に、建築主事が建築主に交付する書類。"
},
{
"title": "瑕疵担保履行法(かしたんぽりこうほう)",
"text": "正式には「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」という。新築住宅を供給する事業者に対して、瑕疵の補修等が確実に行われるよう、保険や供託を義務付けるもの。平成21年10月1日以降に引き渡される新築住宅が適用対象。万が一、事業者が倒産した場合等でも、2000万円までの補修費用の支払いが保険法人または供託金から受け取れる。民法では瑕疵担保期間を2年と定めているが、この法律では10年間を義務化。"
},
{
"title": "笠木(かさぎ)",
"text": "手摺や塀などの最上部に取り付ける横木部材。"
},
{
"title": "仮設費(かせつひ)",
"text": "建築物などを建築する為に、工事期間中一時的に設置する施設や設備などに要する費用の総称。さらに直接仮設費、共通仮設費等に分類されることがある。"
},
{
"title": "鴨居(かもい)",
"text": "「敷居・鴨居(しきい・かもい)」参照"
},
{
"title": "乾式遮音二重床(かんしきしゃおんにじゅうゆか)",
"text": "コンクリートスラブに防振ゴムを付けた支持脚を設置し、その上にパーティクルボードなどで二重の床版を施工する床下地。マンションや集会施設、文教施設等で、階下への遮音性能を保つために用いる。置床とも呼ばれる。"
},
{
"title": "完了検査(かんりょうけんさ)",
"text": "確認申請を要した建築物の工事が完了した際に、建築主が受ける検査。"
},
{
"title": "木表・木裏(きおもて・きうら)",
"text": "木表は板目材の外側面で、木裏は木の芯側。一般的に、木表は木裏より色合いが濃く、光沢があって美しい。木裏は逆目が出やすい。木表は樹齢が若い為、木の収縮が大きく乾燥すると木表が縮むので木表側に反る。"
},
{
"title": "基礎断熱(きそだんねつ)",
"text": "床の充填断熱の代わりに、基礎の外周部立ち上がりの外側または内側、あるいは両面で断熱する方法。基礎断熱の場合、基礎と土台の接点には基礎パッキンではなく、気密パッキンが使用される。床下を広く活用できる利点がある。"
},
{
"title": "CASBEE(きゃすびー)",
"text": "「建築環境総合性能評価システム(けんちくかんきょうそうごうせいのうひょうかしすてむ」参照"
},
{
"title": "CAD/CAM(きゃど/きゃむ)",
"text": "Computer Assisted Drawing (CAD)、Computer Aided Manufacturing (CAM)。コンピューターを使い設計および加工または製造を行うシステム。CADはコンピューターによって設計すること。CAMはコンピューターによって加工または製造機械を操作すること。建築のプレカット加工においては、CADによって作られた図面データが加工機に送られ、自動的に接合部を加工すること。"
},
{
"title": "Q値(きゅーち)",
"text": "「熱損失係数(ねつそんしつけいすう)」参照"
},
{
"title": "許容応力度計算(きょようおうりょくどけいさん)",
"text": "許容応力度計算は、鉛直荷重、水平荷重に対する建物の応力を求め、その応力に部材が耐え得るかを確認するための計算。"
},
{
"title": "管柱(くだばしら)",
"text": "木造2階建て以上の建物で、土台から軒まで1本で通っていない柱。各階の横架材である梁や桁を支える。"
},
{
"title": "グルーラム(ぐるーらむ)",
"text": "「集成材」参照"
},
{
"title": "ケイカル板(けいかるばん)",
"text": "ケイ酸カルシウム板の略。消石灰(石灰質原料)、珪藻土(ケイ酸質原料)、無石綿以外の繊維と水を混合して作られるボード。防・耐火性能が必要なところに用いられる。"
},
{
"title": "ケーシング(けーしんぐ)",
"text": "ドア枠、窓枠の周囲に額縁のように廻す装飾部材のこと。"
},
{
"title": "蹴込(けこみ)",
"text": "階段の垂直部分。階段一段分の高さ。"
},
{
"title": "桁(けた)",
"text": "「梁(はり)、桁(けた)、母屋(もや)」参照"
},
{
"title": "建築環境総合性能評価システム(けんちくかんきょうそうごうせいのうひょうかしすてむ)",
"text": "Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency (CASBEE)。建築物を環境性能で評価し格付けする手法。エネルギーや環境負荷の少ない資材や機材の使用といった環境配慮と、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価する。特徴は3つで、建築物のライフサイクルを通じた評価、建築物の環境品質(Q)と建築物の環境負荷(L)の両側面からの評価、環境効率の考え方を用いて新たに開発された評価指標「BEE(建築物の環境性能効率)」で評価できること。"
},
{
"title": "検査済証(けんさずみしょう)",
"text": "完成した建物が建築基準関係規定に適合していると認められた場合、建築主事が建築主に交付する証明書。"
},
{
"title": "公共建築物等木材利用促進法(こうきょうけんちくぶつとうもくざいりようそくしんほう)",
"text": "「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の略称。2010年10月に施行された。戦後、造林された人工林が資源として利用可能な時期を迎える一方、木材価格の下落等の影響や、林業従事者減少などにより森林の手入れが十分に行われず、国土保全など森林の多面的機能の低下が大いに懸念される事態となった為、木を使うことにより、森を育て、林業の再生を図ることが急務であり、木造率が低く(平成20年度7.5%床面積ベース)今後需要が期待できる公共建築物にターゲットを絞り、国が率先して木材利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にも国の方針に即して主体的な取組を促し、住宅など一般建築物への波及効果を含め、木材全体の需要を拡大することをねらいとした法律。対象は国または地方自治体が整備するすべての建築物、民間事業者が整備する学校、老人ホームなどの社会福祉施設、病院や診療所、体育館や屋内プール、図書館、駅などの公共交通機関の旅客施設など。"
},
{
"title": "構造計算(こうぞうけいさん)",
"text": "建築物の構造部分に作用する自重(固定荷重)や積載荷重、積雪や風圧、土圧、水圧、地震、衝撃などに対して安全性を確かめるために、応力(建物の構造内部に生じる抵抗力のこと)や断面、接合部、基礎などについて計算すること。"
},
{
"title": "構造材(こうぞうざい)",
"text": "建築物の骨組みを構成する部材。木造軸組工法の場合、柱、梁、土台、桁、筋かいなどに使われる製材品のこと。"
},
{
"title": "構造用集成材(こうぞうようしゅうせいざい)",
"text": "「集成材」参照"
},
{
"title": "高齢者施設(こうれいしゃしせつ)",
"text": "高齢者を対象とした施設で、有料老人ホーム、老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅など高齢者の利用を見込んだ福祉系の施設を総称していう。"
},
{
"title": "コールドドラフト(こーるどどらふと)",
"text": "窓で冷やされた空気が、暖房で暖まった室内で下降し、床付近で滞留する現象。断熱性能の低い窓を配置している部屋に起こる。"
},
{
"title": "国土交通大臣認定(こくどこうつうだいじんにんてい)",
"text": "仕様規定などで定められている仕様以外で、個別に試験方法を性能評定機関などと協議したその試験方法によって、性能が確認されたものを国土交通大臣が認定すること。"
},
{
"title": "混構造(こんこうぞう)",
"text": "2つ以上の構造方法を同一の建築物で用いること。平面的な混構造と立体的(上下階など)な混構造がある。"
},
{
"title": "再生可能エネルギー(さいせいかのうえねるぎー)",
"text": "一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しない太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などから得られるエネルギーのこと。"
},
{
"title": "サイディング(さいでぃんぐ)",
"text": "建物の外壁に使用する耐水・耐候性などの機能を持った板状の外装材。窯業系サイディングや金属サイディングがある。"
},
{
"title": "桟木(さんぎ)",
"text": "桟は断面の狭い横木の総称で、建具の帯桟、木材製品を積み上げる際に挟む桟積みなどでも用いられる。また、コンクリート型枠の合板等を補強する為に裏添えされる木として接合し、パネル化する際にも用いられる。"
},
{
"title": "三層フロア(さんそうふろあ)",
"text": "木の繊維方向に対し直交になるよう3枚の天然木の板を接着する三層構成のフロア。ヨーロッパでは一般的。無垢フローリングに比べ、寸法安定性に優れるため、幅広で無垢の味わいを求める層に対応する。"
},
{
"title": "CLT(しーえるてぃー)",
"text": "Cross Laminated Timber (CLT)。JASでは直交集成板と訳している。ひき板(ラミナ)を繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用される。"
},
{
"title": "C値(しーち)",
"text": "「隙間相当面積(すきまそうとうめんせき)」参照"
},
{
"title": "JIS(じす)",
"text": "「日本工業規格(にほんこうぎょうきかく)」参照"
},
{
"title": "JAS(じゃす)",
"text": "「日本農林規格(にほんのうりんきかく)」参照"
},
{
"title": "J-グレード(じぇーぐれーど)",
"text": "2×4製材のうち、日本向けに適用される等級格付け。明確な基準はなく、仕入れ先で基準が異なる。通常、節や丸みなどが少ない良材で、そりや曲がりも厳しい基準が適用される。"
},
{
"title": "シェルター(しぇるたー)",
"text": "住居の原型として雨風がしのげる隠れ場所、避難場所。"
},
{
"title": "敷居・鴨居(しきい・かもい)",
"text": "和室の襖や障子などの建具を建て込む開口部の上下に取り付ける部材。上部に取り付ける鴨居と下部に取り付ける敷居で対になっている。"
},
{
"title": "仕口(しぐち)",
"text": "柱と梁、柱と土台など2つ以上の部材を、同方向に延長する継ぎ手に対し対角方向に接合する方法。近年の在来工法ではプレカット加工機による加工がされることが多く、また金物によって補強されることも多い。"
},
{
"title": "湿式工法(しっしきこうほう)",
"text": "モルタル、土壁、聚楽壁、珪藻土、漆喰など、乾燥や水和反応を利用して硬化させる材料を、水分を含んだ状態で施工する工法のこと。対義語:乾式工法。"
},
{
"title": "地盤保証(じばんほしょう)",
"text": "地盤に起因する不同沈下などの事故を保証する制度。品確法の瑕疵担保責任の対象に、基礎は含まれるが、地盤は含まれていない。適切な基礎設計のためには地盤情報が必要なことから基礎設計の一部と考えて瑕疵保険の対象とする考え方が出来る為、地盤調査または地盤補強工事に起因して、住宅が不同沈下した場合に行われる補修に対し、費用の一定割合を保険金として支払われる仕組み。"
},
{
"title": "住生活基本法(じゅうせいかつきほんほう)",
"text": "2006年6月8日に住宅政策分野におけるはじめての基本法として施行された。今後制定されるや法律や講じられる施策の核もしくは根拠となる法律。具体的に4つの基本理念が示されている。・現在及び将来における国民の住生活の基盤となる良質な住宅の供給(第3条)・住民が誇りと愛着をもつことのできる良好な住環境の形成(第4条)・居住のために住宅を購入する者及び住宅の供給等に係るサービスの提供を受ける者の権益の擁護及び増進(第5条)・低額所得者、被災者、高齢者、子どもを育成する家庭その他住宅の確保に特に配慮を有する者の居住の安定の確保(第6条)"
},
{
"title": "集成材(しゅうせいざい)",
"text": "小片の木材の繊維方向を平行にそろえ、厚さ、幅や長さの方向に接着している日本農林規格(JAS)で定められた木質材料。不良部分を削除し、乾燥させて接着しているので、木材本来の特徴を生かしながらも寸法精度は高い。"
},
{
"title": "住宅省エネラベル(じゅうたくしょうえねらべる)",
"text": "住宅省エネラベルとは、省エネ法に基づき住宅の省エネ性能を表示するためのラベル。住宅の省エネ性能を示すラベルには2種類の「住宅省エネラベル」が規定されています。(1)「登録建築物調査機関」による評価に基づく緑色ラベル(第三者評価ラベル)(2)建築主等が自ら行った評価に基づく青色ラベル(自己評価ラベル)グリーンラベルの住宅は、住宅金融支援機構のフラット35Sエコの省エネ性能(トップランナー基準適合)の要件を満たすもの。"
},
{
"title": "住宅性能表示制度(じゅうたくせいのうひょうじせいど)",
"text": "2000年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき制定された、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度。住宅を買う時や建てる時に、国土交通大臣に登録された登録住宅性能評価機関が、国が定めた技術基準で住宅の性能評価を行い、その結果を住宅性能評価書として交付する。性能評価を受けるか受けないかは、任意である。"
},
{
"title": "充填断熱工法(じゅうてんだんねつこうほう)",
"text": "主に木造建築物に用いられ、柱と柱の間や、根太や大引きの間になどの構造体の間に断熱材を充填する。他には外張り断熱もあるが、一概にどちらが良いとは言えない。"
},
{
"title": "準耐火構造(じゅんたいかこうぞう)",
"text": "通常の火災において、建物の倒壊と延焼を防止するために必要とされる性能。火災時に一定時間構造耐力上の支障がないことが求められ、30分、45分、60分などの性能がある。木造も、「燃えしろ設計」を用いることで準耐火構造とすることが可能。"
},
{
"title": "省エネ建材等級ラベル(しょうえねけんざいとうきゅうらべる)",
"text": "窓等の断熱性能を分かりやすく示す目的で、2011年4月に施工された。断熱性能の高さが、熱貫流率によって★1つから★4つまで段階的に表示される。★が多いほうが断熱性能は高い。"
},
{
"title": "森林認証(しんりんにんしょう)",
"text": "環境ラベリング制度の一つ。森林の環境保全に配慮され、継続可能な体制で生産された木材に付与される。独立した第三者機関が、一定の基準をもとに認定する。森林認証制度は、適切に管理された森林に対する認証(森林認証/FM認証)と、加工・流通の認証(COC認証)の2つの認証で構成される。国際的な認証にFSCとPEFCがあり、日本には独自の認証としてSGECなどもある。"
},
{
"title": "末口(すえくち)",
"text": "丸太の伐り口(木口)で、立木の時に上側で細くなった方を末口、根元側を元口という。製材された商品についても同じ。建築の柱に使う場合も元口を下に、末口を上に使う。反対に使用する逆さ柱は敬遠される。"
},
{
"title": "隙間相当面積(すきまそうとうめんせき)",
"text": "建物全体の気密性能を表す値。C値ともいう。単位は㎠(隙間面積)/㎡(延べ床面積)。数値が小さいほど建物の気密性が高く、熱の出入りが少ないことを示す。建物を密閉した状態で強制的に空気を送り込み、どれだけ空気が漏れ出たのかを測定した値。"
},
{
"title": "スケルトンインフィル(すけるとんいんふぃる)",
"text": "スケルトンは骨組み、構造体のこと。内部の設備や間仕切り、内装部分のことをインフィルという。改修が容易な内部の間仕切り、設備と構造体を分離して設計された住宅をスケルトンインフィルいう。"
},
{
"title": "筋違(すじかい)",
"text": "水平方向の加重を負担する斜材。骨組みの歪みや変形を防ぐ為に、柱と土台、梁などに斜めに取り付ける。木製筋違は圧縮方向には効くが、引っ張り方向には効きにくく、配置と接合部なども考慮する必要がある。ブレースともいう。"
},
{
"title": "スタッド(すたっど)",
"text": "ツーバイフォー工法の住宅で使用される構造用部材で、面材を受ける縦材として使われる。在来工法の間柱に相当。"
},
{
"title": "ステイン(すていん)",
"text": "生地に染み込ませて着色する塗料のこと。木材に塗ると木目を損なわずに美しく仕上げることができる。"
},
{
"title": "捨て貼り(すてばり)",
"text": "仕上げ材だけでは強度が弱い時などに、仕上げ材の下にベニヤなどを貼って強度を上げる施工方法。"
},
{
"title": "スパン(すぱん)",
"text": "梁(柱と柱の間)の支点間の長さ。"
},
{
"title": "スマートハウス(すまーとはうす)",
"text": "ITを使って家庭内で消費するエネルギーを最適に制御する住宅。太陽光発電や蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅設備機器などをコントロールし、エネルギーをマネジメントすることで、CO2の排出を削減する住宅のこと。"
},
{
"title": "隅柱(すみばしら)",
"text": "建築物の角(入隅、出隅)にある柱。他の柱より大きい荷重が掛かる場合が多いため、隅柱には通常よりやや太い材を用いられる。"
},
{
"title": "接合金物(せつごうかなもの)",
"text": "木造建築で土台と柱、柱と梁、筋違、仕口や継手を緊結、補強する場合に使用する金物のこと。在来工法向けの金物を日本住宅・木材技術センターが規格化したものがZマーク金物。Cマーク金物は、日本住宅・木材技術センターが定めた2×4工法用の接合金物。"
},
{
"title": "石膏ボード(せっこうぼーど)",
"text": "鉱物である石膏を主成分とした芯材を板状にして、特殊な紙で包んだ建築用資材。石膏には結晶水が多く含まれており、火災時などの際はこの結晶水が蒸発することで火災などを遅らせることが出来る為、建築の内装下地として欠かせない資材。遮音性能にも優れており、フローリングの下などにも敷かれることが多い。"
},
{
"title": "ZEH(ぜっち)",
"text": "「ゼロエネルギー住宅」参照"
},
{
"title": "ゼネコン(ぜねこん)",
"text": "建築一式工事を請け負う建設業者と、土木一式工事を請け負う土木業者がある。「総合建設業」「総合工事業」ともいう。"
},
{
"title": "ゼロエネルギー住宅(ぜろえねるぎーじゅうたく)",
"text": "Zero Energy House (ZEH)。住宅の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅。"
},
{
"title": "ゼロエミッション(ぜろえみっしょん)",
"text": "Zero emission。廃棄物のリサイクルを徹底し、自然界への排出をゼロにする仕組みを構築すること。1994年に国連大学が提唱した。ある産業で廃棄物とされるものを、別の産業で原料として使い、社会全体で廃棄物をゼロにする活動。"
},
{
"title": "総合建設業(そうごうけんせつぎょう)",
"text": "「ゼネコン」参照"
},
{
"title": "外断熱(そとだんねつ)",
"text": "蓄熱してしまう鉄筋コンクリート造(RC造)で、外壁面全体をボード状の断熱材で覆う方法。欧米では一般。"
},
{
"title": "外張り断熱(そとばりだんねつ)",
"text": "木造、鉄骨造での外断熱のこと。外断熱といわれることがあるが、蓄熱しない木造、鉄骨造では使わない。住宅の外壁面に断熱材を張る。充填断熱と外張り断熱を組み合わせた付加断熱もある。"
},
{
"title": "耐火建築物(たいかけんちくぶつ)",
"text": "主要構造部が耐火構造であるもの又は耐火性能検証法等により火災が終了するまで耐えられることが確認されたもので、外壁開口部で延焼の恐れのある部分に、防火戸その他の政令で定める防火設備を設けたもの。"
},
{
"title": "耐火構造(たいかこうぞう)",
"text": "1時間耐火構造の場合は1時間までの耐火性能の確保に加え、火災継続時間以降も非損傷性、遮熱性、遮炎性が求められている。1時間耐火で4層(4階)、2時間耐火で14階までが建物が建築可能になる。"
},
{
"title": "耐火性能(たいかせいのう)",
"text": "通常の火災が終了するまで倒壊、延焼を防止するために必要とされる性能のことで、火熱が一定時間(1時間、2時間、3時間などに区分されている)加えられた場合でも構造耐力上支障のない性能。"
},
{
"title": "耐火被覆(たいかひふく)",
"text": "熱に弱い鉄骨造の柱や梁などの表面を、耐火性能を有する材料で覆うこと。"
},
{
"title": "耐火集成材(たいかしゅうせいざい)",
"text": "耐火性能を持たせた集成材のこと。2000年の建築基準法改正で、耐火性能を確保した建築物であれば木質構造建築の建設が可能になった。大断面構造用集成材を基材とし、鋼材とのハイブリッド、石膏ボードとの融合、不燃薬剤の含浸、燃え止まり設計の活用による耐火集成材が開発されている。耐火集成材は公的な性能評価機関で耐火性能試験を実施し、建築基準法で規定される耐火性能を持つ構造部材として国土交通大臣認定を取得している。これにより、防火準耐火地域での木造耐火建築物の可能性が広がった。"
},
{
"title": "大規模木造建築(だいきぼもくぞうけんちく)",
"text": "明確な定義は無く、一般的には延べ床面積500㎡以上、軒高9m以上、最高高13m以上の木質構造建築をいう。2015年6月から一定の耐火性能を持った壁で区画することにより3000㎡以上の建物を一体として建築することが可能になった。また、学校の校舎では庇の設置や天井面の防火処置などにより、準耐火構造の3階建ても可能になった。"
},
{
"title": "耐震(たいしん)",
"text": "地震により建物が損傷、倒壊しないこと。制震は地震力を減衰させたり、増幅を防いだりすること。"
},
{
"title": "耐震基準(たいしんきじゅん)",
"text": "地震に対して建物が備えていなければならない構造上の技術的基準。新耐震基準は、およそ震度5程度の地震に対して建物の構造に損害がない、および、およそ震度6強の地震に対して致命的な損害がなく人命を保護できるように定められている。"
},
{
"title": "耐力壁(たいりょくへき)",
"text": "地震力や風などの水平力を負担する壁。耐力の大きさは壁倍率で表現される。建物の壁は全てが耐力壁とは限らない。"
},
{
"title": "建方(たてかた)",
"text": "主要な構造部材を屋根までの骨組みを組み立てること。棟上げまでの作業工程。木造建築だけでなくS造やRC造でも同様の作業を建て方という。"
},
{
"title": "タルキ(たるき)",
"text": "木質構造建築においては主に屋根材で、母屋に直交するように傾斜方向に設置される小割り材。タルキの上に野地を施工し、防水材などを用いた上に屋根材を載せる。マンションなどでは天井下地の桟組みなどにも用いられる。"
},
{
"title": "地域材(ちいきざい)",
"text": "明確な定義がなく、地域型住宅ブランド事業化では次の3つのいずれかに該当するもので、国産材に限定しないとされている。①都道府県により産地が証明される制度、またはこれと同程度の内容を有する制度により認証される木材・木材製品。②森林経営の持続性や環境保全への配慮などについて、民間の第三者機関により認証された森林から産出される木材・木材製品。③林野庁作成の、木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドラインに基づき合法性が証明される木材・木材製品。"
},
{
"title": "長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)",
"text": "2009年6月に施行された長期優良化住宅法で定められた住宅。長期にわたり良好な状態で使用するために、以下の措置が講じられている。①長期に使用するための構造及び設備を有していること ②居住環境等への配慮を行っていること ③一定面積以上の住戸面積を有していること ④維持保全の期間、方法を定めていること。"
},
{
"title": "直交集成板(ちょっこうしゅうせいばん)",
"text": "「CLT」参照"
},
{
"title": "通気工法(つうきこうほう)",
"text": "壁体内の通気を確保し、構造体の耐久性を上げる工法。外壁では、壁体内の湿気を透湿防水シートで壁を覆い、外壁材との間に外気が流れる層をつくることによって、壁内の湿気を透湿防水シートから通気層を通して外部に放出する。"
},
{
"title": "2×4工法(つーばいふぉーこうほう)",
"text": "枠組壁工法による住宅のこと。主に2×4インチの木材を使用して建築されるのでツーバイフォーという。耐火性を高めるために石膏ボードを取り付けることが規格で決められ、気密断熱性に優れており、耐火性能も高い。"
},
{
"title": "定尺(ていじゃく)",
"text": "定尺とは寸法が統一されていること。乱尺は長さが一定ではなくばらつきがあること。"
},
{
"title": "低炭素建築物(ていたんそけんちくぶつ)",
"text": "二酸化炭素の排出抑制に資する建築物で、所管行政庁(都道府県、市又は区)が認定する。認定低炭素住宅は、改正省エネ基準と同等の断熱性能を確保するなどの条件にあった住宅。"
},
{
"title": "出隅(ですみ)",
"text": "建物の角で、凸になる部分が出隅、凹になる部分が入隅。"
},
{
"title": "胴差(どうさし)",
"text": "木造建築において外周周りの下階と上階の中間に掛け渡し、上階の荷重を分散して下階に伝える横架材。"
},
{
"title": "胴縁(どうぶち)",
"text": "壁面にボードや羽目板などを取り付けるため、柱や間柱(まばしら)に渡した水平材。近年は外壁通気層を確保するために外壁側に通気胴縁として使用することが多い。"
},
{
"title": "通し柱(とおしばしら)",
"text": "木造2階建て建築物で、土台から軒桁まで、1階、2階を1本で使用する柱。隅柱や大黒柱として使用されることが多く、胴差などが2方向、4方向から掛かる場合がある。"
},
{
"title": "土台(どだい)",
"text": "基礎と柱の間に設置する横架材で、基礎とはアンカーボルトで緊結され、柱とはホールダウン金物などで緊結される。建築物の総重量を水平方向に受ける。通常は防腐・防蟻処理などを行うが、比較的耐久性の高い樹種を使用する。"
},
{
"title": "トラス(とらす)",
"text": "複数の三角形による骨組構造のことであり、結合部である「節点」はボルトやピンなどで結合されている。部材には圧縮力と引っ張り力だけが作用し、曲げモーメントは作用しない。"
},
{
"title": "内装制限(ないそうせいげん)",
"text": "室内の床、壁、天井などの仕上げ材に、不燃性や難燃性の材料を使用しなくてはならない制限。"
},
{
"title": "日本工業規格(にほんこうぎょうきかく)",
"text": "Japanese Industrial Standards (JIS)。我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家規格。工業標準化法に基づき制定される規格。基本規格、方法規格、製品規格の3種類がある。繊維板(ファイバーボード)、削片板(パーティクルボード)、石膏ボード、断熱材などはJISに規定されている。"
},
{
"title": "日本農林規格(にほんのうりんきかく)",
"text": "Japanese Agricultural Standard (JAS)。「農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)」に基づいて、農林物資の①品質改善、②生産合理化、③取引単純公正化④使用又は消費の合理化を図るため、農林水産大臣が制定した日本農林規格による検査に合格した製品にJASマークをつけることを認める「JAS規格制度」と、一般消費者の選択に資するために内閣総理大臣が制定した品質表示基準に従った表示を全ての製造業者又は販売業者等に義務付ける「品質表示基準制度」の2つからなり、これら2つの制度によって、農林物資の生産及び流通の円滑化、消費者の需要に即した農業生産等の振興並びに消費者の利益の保護に寄与することを目的としている。製材(構造用、造作用、下地用)、合板、集成材、構造用木質パネル(含むOSB)、CLTなどがJASで規定されている。"
},
{
"title": "認定低炭素住宅(にんていていたんそじゅうたく)",
"text": "「低炭素建築物(ていたんそけんちくぶつ)」参照"
},
{
"title": "抜け節(ぬけぶし)",
"text": "木材の節が抜け落ちた後の穴。"
},
{
"title": "布基礎(ぬのぎそ)",
"text": "木質構造建築における、1階壁の下に設けられる連続した立ち上がりを有する基礎。"
},
{
"title": "根太(ねだ)",
"text": "床組みを構成する水平材。1階根太は床板、荒板を支え大引きに対して、直角方向に取り付ける。2階は2階の床梁に対して直角方向に取り付ける。床荷重を支えるために強度を必要とし、米松などが主に使われる。近年は根太の代わりに厚物構造用合板を使用して、床剛性を確保することが増えている。"
},
{
"title": "根太レス工法(ねだれすこうほう)",
"text": "根太を用いず構造用合板を直接大引きに配置して固定する方法をいう。床が剛床になるため床構面の耐力強度が増し、今後は中・大規模木造の壁や床構面での利用が期待されている。"
},
{
"title": "熱貫流率(ねつかんりゅうりつ)",
"text": "熱が床、壁、窓などを通じて、温度の高い空間から低い空間へ伝わることを熱寒流と呼び、その熱の伝わりやすさを表す数値を熱貫流率という。単位はW/(㎡・K)。値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高くなる。従来はKの記号で示されていたが、現在はUの記号で示される。"
},
{
"title": "熱損失係数(ねつそんしつけいすう)",
"text": "建物全体の断熱係数を表す値。Qの記号で示される。単位はW/(㎡・K)。数値が小さいほど断熱性能が高い建物である。"
},
{
"title": "熱抵抗値(ねつていこうち)",
"text": "材料の熱の伝わりにくさを表す値。Rの記号で示される。単位は㎡・K/W。値が大きいほど熱が伝わりにくく、断熱性能は高くなる。"
},
{
"title": "熱伝導率(ねつでんどうりつ)",
"text": "材料の熱の伝わりやすさを表す値。λ(ラムダ)の記号で示される。単位はW/(m・K)。値が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能は高くなる。同じ条件で材料の断熱性能を比較できる。"
},
{
"title": "野地板(のじいた)",
"text": "屋根面の下地材に用いられる板材や木質パネル(合板やOSBなど)。"
},
{
"title": "野縁(のぶち)",
"text": "天井仕上げ材をビス等で留めるための40×30ミリ程度の下地材。近年は鋼製のものを使う場合もある。"
},
{
"title": "パーティクルボード(ぱーてぃくるぼーど)",
"text": "Particle Board (PB)。木材の小片で多層構成されており、接着剤によって成型熱圧した板。家具の芯材・木工や建築で多く使われている。JISでは、耐水性に応じて、Uタイプ、Mタイプ、Pタイプを区別している。Oriented Strand Board (OSB)は、大型の切削片(ストランド)の向きをそろえて並べ(オリエンテッド=配向性)その層を直交させる。一般には3層構成。OSBは住宅の構造用面材として広く用いられている。"
},
{
"title": "バイオマス(ばいおます)",
"text": "生物資源(bio)の量(mass)を表しており、再生可能な生物由来の有機性エネルギー資源(化石燃料は除く)のこと。木材からなるバイオマスが木質バイオマスで、燃料種類は薪、チップ、ペレット等となる。"
},
{
"title": "羽柄材(はがらざい)",
"text": "構造材の対義語で、化粧材を含まない非構造の下地材。筋違、タルキ、間柱、根太などの総称。"
},
{
"title": "パッシブハウス(ぱっしぶはうす)",
"text": "ドイツのパッシブハウス研究所がつくった建築メソッド。建てたい場所の気象データを元に太陽から熱を取り入れ、風を通して流す、あくまで自然なエネルギーの流れを活かす考え方を重視して建てられる住宅。"
},
{
"title": "羽目板(はめいた)",
"text": "主に、内装の壁や天井に張る板。"
},
{
"title": "梁(はり)、桁(けた)、母屋(もや)",
"text": "建物の短辺方向に渡される横架材が「梁」、梁の直交方向(長辺)に渡される部材が「桁」、梁の両端から屋根を構成するよう架けられる斜材が「タルキ」、タルキの交点で屋根の最も高いところに桁と平行に置かれるのが「棟木」、棟木と建物の軒にある軒桁との間に平行に置かれるのが「母屋」。"
},
{
"title": "PEFC森林認証プログラム(ぴーいーえふしーしんりんにんしょうぷろぐらむ)",
"text": "Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes (PEFC)。ヨーロッパ11か国の林業団体によって、1999年に設立された。当初はヨーロッパ中心だったが、相互承認によってヨーロッパ以外にも広がり、国際的な森林認証制度となった。"
},
{
"title": "BL認定品(びーえるにんていひん)",
"text": "建材、住設機器などの審査認定機関であるベターリビングが認定する、品質、性能、アフターサービス等に優れた建材、設備機器など。認定を受けた住宅部材は、「BLマーク証紙」の貼付等により優良住宅部材(BL部品)であることを表示する。BL認定品には瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険が付く。"
},
{
"title": "ヒートショック(ひーとしょっく)",
"text": "暖かい空間から冷たい空間に移動した際に血管が縮み、血圧が急に上昇することによる心臓への負担が原因で、脳卒中や心筋梗塞などの悪影響を及ぼすこと。特に、冬季に暖かいリビングから寒い浴室やトイレなどに行くとリスクは高くなる。近年は省エネの観点だけでなく健康面からも高断熱・高気密が推奨されている。"
},
{
"title": "火打ち(ひうち)",
"text": "建築物の床などの水平構面の隅部分に設置する斜材。水平方向の力を受けるもので、2階床組の隅(角)に設置、建物の水平剛性を確保する。構造用合板を使って2階の床剛性を確保できる場合は省略できる。"
},
{
"title": "平角(ひらかく)",
"text": "木造軸組住宅の構造材のうち、梁・桁、胴差しといった横架構造部分に使用される断面が長方形に製材されたもの。現在は、構造用集成材や構造用LVLも増えている。また、現し工法の普及から、国産杉のKD平角も増えている。"
},
{
"title": "平割(ひらわり)",
"text": "JASでは厚さ75ミリ未満で、幅が厚さの4倍未満の、横断面が長方形の製材品。"
},
{
"title": "広小舞(ひろこまい)",
"text": "軒先先端、垂木の上に取り付ける厚め(20ミリ×70ミリ程度)の平割部材。屋根のうち、軒と呼ばれる雨どいが付いている側に付いている場合は「広小舞」。ケラバと呼ばれる雨どいが付いていない屋根の妻側にある場合は「登淀(のぼりよど)」と呼ばれる。瓦葺き屋根の純和風建築に見られる。"
},
{
"title": "干割れ(ひわれ)",
"text": "乾燥、特に人工乾燥によって木材の水分が拡散されて繊維組織が収縮し、部分的に収縮率が不均衡となって生じる割れ。"
},
{
"title": "ピンホール(ぴんほーる)",
"text": "昆虫に食害されて木材に生じた小さな穴のこと。この穴があると製材品の評価は低くなり、価格は極端に安くなる。"
},
{
"title": "フィンガージョイント(ふぃんがーじょいんと)",
"text": "Finger Joint(FJ)。材料の木口端部をカッターで手の指状(フィンガー)に加工し、その加工部に接着剤を塗ってはめ合せ、圧締接着して長い材料を作る方法。材料の損失が比較的少なく、機械化に向いているため、自動化された高効率な機械が普及している。たて継ぎされた材は一般にFJ材と呼ばれる。"
},
{
"title": "付加断熱(ふかだんねつ)",
"text": "外壁面の断熱を、内側の充填断熱と外側の外張り断熱の両方を行う方法。北海道では一般的に普及している。本州以南ではまだ珍しいが、ゼロエネルギー住宅などの高断熱住宅で増え始めている。"
},
{
"title": "複合フロア(ふくごうふろあ)",
"text": "複合フローリングの通称。表面化粧材と合板や木質ボードを組み合わせた2つ以上の構成層を持つ床材。表面化粧は天然木のツキ板やオレフィンシートをはじめとした印刷物が用いられる。"
},
{
"title": "伏図(ふせず)",
"text": "上から見下ろした(見下げ図)で、主に構造図に用いられる図面。小屋伏、床伏、基礎伏などの水平構面ごとに作成される。"
},
{
"title": "付属工事(ふぞくこうじ)",
"text": "建築物に付属するカーポートや門扉、フェンス工事など。"
},
{
"title": "付帯工事(ふたいこうじ)",
"text": "建築物に付帯する電気、水道、ガス工事などの設備工事の総称。"
},
{
"title": "不燃構造(ふねんこうぞう)",
"text": "柱や梁などの主要構造部において、不燃材料が使われる構造。"
},
{
"title": "不燃材料(ふねんざいりょう)",
"text": "不燃性能に関して政令で定める技術的基準に適合し、国道交通大臣が定めた建材、または国土交通大臣の認定をうけた建材。"
},
{
"title": "不燃性能(ふねんせいのう)",
"text": "通常火災で燃焼しない性能、またはその他政令で定める性能。"
},
{
"title": "踏面(ふみづら)",
"text": "階段の段板上面。"
},
{
"title": "フランジ(ふらんじ)",
"text": "「I型ジョイスト(あいがたじょいすと)」参照"
},
{
"title": "プレカット(ぷれかっと)",
"text": "木質構造建築において、柱や梁の継ぎ手、仕口を機械で行なう技術です。近年のプレカットは、平面図や立面図等を基に加工データをCAD入力し、その情報をCAMに転送して自動的に切削することで加工精度の高い柱や梁、羽板材、パネル等を生産する。"
},
{
"title": "HEMS(へむす)",
"text": "Home Energy Management System (HEMS)。家電や給湯器、太陽光発電システムの発電量や、家電や設備機器のエネルギー消費量を、モニターなどで見えるようにしたり、制御する仕組み。"
},
{
"title": "防火管理者(ぼうかかんりしゃ)",
"text": "多数の人が利用する建物などの「火災による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者。"
},
{
"title": "防火構造(ぼうかこうぞう)",
"text": "建築物の外壁または軒裏の構造のうち、防火性能に関して政令で定める技術的基準に適合する構造で、国道交通大臣が定めた、または国土交通大臣の認定をうけた構造方法。"
},
{
"title": "防火性能(ぼうかせいのう)",
"text": "建築物周囲に発生する通常の火災による延焼を抑制するため、外壁や軒裏に必要とされる性能。"
},
{
"title": "防火地域(ぼうかちいき)",
"text": "都市計画で指定される地域であり、火災を防止するため建築制限が行なわれる地域。防火地域での建築規制は①すべての建築物は少なくとも「準耐火建築物」としなければならない②階数が3以上(地階含む)の建築物、または延べ面積が100平方メートルを超える建築物は必ず「耐火建築物」としなければならない。"
},
{
"title": "ホールダウン金物(ほーるだうんかなもの)",
"text": "正式名称はHold down connector。柱と土台・基礎を緊結するための構造用接合金物。柱脚部と柱頭部に強い引き抜き力が作用する場合に設置する。"
},
{
"title": "本実(ほんざね)",
"text": "床材などを左右・前後に接続する加工方法。加工方法には2種類ある。一つは本実で、両側を凹凸に削り、合わせるもの。エンドマッチは4辺本実加工し、縦横どちらにも接続できる。もう一つは相決り(あいじゃくり)で、板の両側(長辺)の厚さを半分に削り、その部分を重ね合わせるもの。"
},
{
"title": "柾目(まさめ)",
"text": "木材の縦断面に並行する木目。板目に比べ収縮率が小さく、板材の場合は表と裏の収縮率に差がないため形状の狂いが小さい。"
},
{
"title": "マスキングテープ(ますきんぐてーぷ)",
"text": "塗料などの塗り分け、はみ出しを防ぐために用いられるテープ。"
},
{
"title": "間柱(まばしら)",
"text": "柱と柱の間に垂直に施工する材。石膏ボードなどを壁に張る際下地になる。"
},
{
"title": "無垢材(むくざい)",
"text": "集成材や合板のように接着加工されていない製材品。"
},
{
"title": "免震(めんしん)",
"text": "地盤と建物の間に免振装置などを設置して建物に地震力が伝わらないようにすること。"
},
{
"title": "燃えしろ設計(もえしろせっけい)",
"text": "木造建築における構造体の部材表面から燃えしろ分を除いた残存断面を用いて許容応力設計を行い、耐力に支障がないことを確かめ倒壊防止する防火設計法。準耐火構造に対応できる。製材の場合は含水率15%以下のJAS材で30分は30ミリ、集成材・LVLは30分で25ミリの燃えしろを必要とする。"
},
{
"title": "燃えどまり(もえどまり)",
"text": "燃焼が終了すること。燃えどまり層として石膏ボードやモルタル、薬剤処理木材などが用いられる。"
},
{
"title": "モールディング(もーるでぃんぐ)",
"text": "建築物や家具などに施される装飾建材。素材は木材のほか、ウレタン、石膏などがある。"
},
{
"title": "木質バイオマス(もくしつばいおます)",
"text": "「バイオマス(ばいおます)」参照"
},
{
"title": "木質ペレット(もくしつぺれっと)",
"text": "木材粉をプレスしてペレット状に押し出し成型した木質燃料。ペレットはサイズや含水率、硫黄や窒素などの成分で品質規格がある。湿気や雨に弱く、保管には上屋が必要。"
},
{
"title": "木質構造(もくしつこうぞう)",
"text": "主要な骨組みが木材で造られた構造。"
},
{
"title": "役物(やくもの)",
"text": "瓦やレンガ、タイルなどで、基本形とは異なる特殊な場所に用いられるために作られた特殊な形状の部材。"
},
{
"title": "U値(ゆーち)",
"text": "「熱貫流率(ねつかんりゅうりつ)」参照"
},
{
"title": "容積率(ようせきりつ)",
"text": "建築物の延べ床面積に対する土地面積の割合。"
},
{
"title": "用途地域(ようとちいき)",
"text": "用途地域は全ての土地に定められるのではなく、都市計画法により都市の環境保全や利便の増進のために「市街化区域」は必ず設けられ、「非線引き区域」「準都市計画区域」では必要に応じて設けられる。用途地域は大きく分けて、「住居系」「商業系」「工業系」の3つに分けられ、さらに12種類の地域が規定されている。"
},
{
"title": "ラーメン構法(らーめんこうほう)",
"text": "柱、梁の接合部を剛接合で一体化したもの。Rahmen (ラーメン)はドイツ語で枠を意味する。トラスのように斜材を必要とせず、大開口が設けられる。"
},
{
"title": "ラミナ(らみな)",
"text": "集成材を構成する板状の材や小角材。"
},
{
"title": "乱尺(らんじゃく)",
"text": "「定尺(ていじゃく)」参照"
},
{
"title": "ランバーコア(らんばーこあ)",
"text": "幅の狭い木材の小片をブロック集成した板を芯材に、両面に単板か合板を張り合わせた特殊合板。"
},
{
"title": "リノベーション(りのべーしょん)",
"text": "厳密な定義はとくにない。リフォームは和製英語であり、英語圏は改修工事を総称してrenovation、remodelと使う。日本においては、間取りや用途の変更を伴うような比較的大規模改修工事にリノベーション、設備や部材の交換のみにとどまる改修工事をリフォームが使われる傾向がある。"
},
{
"title": "レディミクスコンクリート(れでぃみくすこんくりーと)",
"text": "あらかじめ工場で練り混ぜ、生コン車(アジテーター)で運搬するコンクリート(レミコンともいわれる)。"
},
{
"title": "Low-Eガラス(ろういーがらす)",
"text": "Low Emissivity (低放射)ガラスの略称。特殊金属膜をコーティングした低放射ガラスを使ったもの。夏は日光による日射熱を防ぐ遮熱性、冬は暖房の熱を外部に逃がさない断熱性に優れたガラス。"
},
{
"title": "RC造(あーるしーぞう)",
"text": "鉄筋コンクリート構造を省略したもの"
},
{
"title": "網入り板ガラス",
"text": "割れても破片が飛散しないよう金網や金属線をはさみ込んだ防水性に優れた板ガラス。「ワイヤーガラス」又は「網入りガラス」という。"
},
{
"title": "RC造(あーるしーぞう)",
"text": "鉄筋コンクリート構造を省略したもの"
},
{
"title": "網入り板ガラス",
"text": "割れても破片が飛散しないよう金網や金属線をはさみ込んだ防水性に優れた板ガラス。「ワイヤーガラス」又は「網入りガラス」という。"
}
]