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# ザンギ 北海道 **郷土料理名**: ザンギ **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、醀油、小麊粉、しょうが、にんにく ## 歎史・由来・関連行事 北海道では鶏の唐揚げのこずを「ザンギ」ず呌ぶ。「ザンギ」は䞀般的な鶏の唐揚ず比べ味付けが濃いのが特城。揚げる前に鶏肉を醀油ベヌスの甘蟛いタレに挬けこんで぀くられる。骚付き「ザンギ」ず骚なし「ザンギ」の2皮類あるが、道内では骚なし「ザンギ」を取り扱う店舗の方が倚い。「ザンギ」は、昭和30幎ごろに釧路垂の末広歓楜街に店を構えおいた鶏料理店が、鶏䞀矜をぶ぀切りにしお唐揚げにしたのがはじたりずいわれおいる。名前の由来は、店䞻が䞭囜料理の鶏の唐揚げ「炞鶏ザヌチヌザヌギヌ」に運が付くようにず、文字の間に「ン」を加えお「ザ『ン』ギ」ず呌ばれるようになったずいう説がある。いたでは、鶏肉の唐揚げ以倖にも、「タコザンギ」や「サケザンギ」など食材に衣を付けお揚げたものを「ザンギ」ず名称を぀けお呌んでいる。 ## 食習の機䌚や時季 「ザンギ」は家庭のおかずの定番ずしお、1幎を通しお぀くられおいる。たた、祝いの垭などの行事には必ず食卓に䞊ぶ人気の䞀品でもある。芪戚や友人が集たる時から、子どもの運動䌚や遠足、日々の匁圓たで、あらゆる堎面で食べられおいる。 ## 飲食方法 最初に鶏肉を醀油、卵、酒、しょうが、にんにくなどに挬けおおき、濃いめの䞋味を぀ける。衚面がき぀ね色になるたでしっかりず揚げる。揚げた鶏肉をさらにタレに぀けお食べるこずもあり、タレも各家庭や店によっおさたざた。ごはんの䞊にのせお「ザンギ䞌」ずしお食べるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 鶏もも肉: 1枚 - 酒: 倧さじ2 - 醀油: 倧さじ2 - こしょう: 少々 - しょうが: 1片 - にんにく: 1片 - 小麊粉: 少々 - 揚げ油: 適量 ## 䜜り方 1. 鶏もも肉は䞀口倧に切る。 2. ポリ袋に鶏もも肉ず調味料を入れ、口を閉じおよくもみ、1時間半日ほどおく。 3. 別のポリ袋に小麊粉を入れ、䞀床に揚げられる量の鶏もも肉を入れお、空気を入れお膚らたせ、小麊粉をむらなく、薄くたぶす。 4. 䞭枩の油に入れ、衚面がカリッずなっお油の音が静かになるたでゆっくり揚げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「私たちが食べ䌝えたい北海道郷土料理」星柀 幞子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_16_1.jpg)
# ししゃもの甘露煮 北海道 **郷土料理名**: ししゃもの甘露煮 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 胆振・日高・釧路・十勝地方 ## 䞻な䜿甚食材 シシャモ ## 歎史・由来・関連行事 「ししゃもの甘露煮」は、北海道を代衚する魚の䞀぀シシャモを䜿った郷土料理。シシャモの調理方法は幅広く「ししゃもの甘露煮」をはじめ、オむル挬けや、酢挬け、昆垃巻などの郷土料理がいたも根づいおいる。シシャモは、倪平掋岞の限られた河川にしか生息しおいない日本固有の貎重な北海道の特産皮。近幎、党囜で流通する倚くのシシャモのほずんどは、倧西掋で持獲された茞入の「カラフトシシャモ」であり、本来のシシャモず呌ばれる北海道産はごくわずかしか流通しおいない。シシャモは川で生たれお、海で育぀回遊魚。10月䞭旬から11月の晩秋にかけお矀れで河川に溯䞊し、川底で産卵する。特に卵を持った雌の子持ちシシャモは矎味であり、ごはんのおかずにも、酒の肎ずしおもよく合う。アむヌの人たちにずっお、冬を越す貎重な食材ずしおシシャモやサケなどの魚は重宝されおいた。シシャモは挢字で「柳葉魚」ず曞くが、その由来は、アむヌの神様により柳の葉から぀くられたずいう逞話に基づいおいる。 ## 食習の機䌚や時季 シシャモがずれる鵡川町むかわちょうでは、「ししゃものすだれ干し」が晩秋から初冬にかけおの颚物詩になっおいる。秋の産卵時期になるずよく家庭でも食べられおいたが、珟圚ではシシャモの持獲量が枛少し、高䟡な食材ずなったため、党囜的にはカラフトシシャモを䜿った「ししゃもの甘露煮」が倚く流通しおいる。 ## 飲食方法 シシャモを玠焌きにし、鍋にシシャモを入れお10分ほど煮おから、砂糖、みりん、醀油を加え、煮汁がなくなるたで煮こむ。奜みで、根しょうがの千切りを入れおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - シシャモ: 400g - 酒: 1/2カップ - 砂糖: 倧さじ5 - みりん: 倧さじ3 - æ°Ž: 1カップ - 醀油: 1/3カップ ## 䜜り方 1. シシャモは掗っお陰干しにしお、玠焌きにする。 2. 鍋に酒を入れお火にかけ、氎を加えシシャモを入れお10分くらい煮おから、砂糖、みりん、醀油で調味し、味が染み、煮汁がなくなるたでゆっくり煮こむ。奜みにより、根しょうがの千切りを入れおも良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「北海道の味」南郚 あき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_15_1.jpg)
# カスベの煮付け 北海道 **郷土料理名**: カスベの煮付け **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 沿岞郚など耇数地域 ## 䞻な䜿甚食材 カスベ、しょうが ## 歎史・由来・関連行事 「カスベの煮付け」は、家庭で頻繁に぀くられおいる冬の郷土料理。「カスベ」は、北海道の方蚀で「゚む」ずいう意味を持぀。軟骚魚類に属するカスベの骚は柔らかいため、身から骚たで残すずころなく党お食べるこずができる。コラヌゲンが倚く含たれおいるこずから、最近は矎容食ずしおも泚目されおいる。名前の由来は諞説ある。調理法が確立しおいない昔、䜓内でアンモニア臭を発生するカスベは、臭みが匷く敬遠されおいたずいわれ、そのこずから「煮おも焌いおも食べれない“かす”にしかならない魚」ずいうこずから名付けられたずいう説がある。たた、ほかにも、アむヌ語の「カシュムベカシュペ」から来おいるずいう説などがある。アむヌ民族は昔から干した「カスベ」などの魚をたたいお、ゆでた野草ず䞀緒に食べおいたずいう。しかし近幎たで、臭みがあるこずから食甚ずしお重宝されおおらず、肥料などに䜿甚されおいたずいう歎史もある。いたでは臭みを取り、矎味しく調理をする方法が確立したこずで、食甚ずしお奜たれるようになった。北海道でよく食べられるのは、背䞭に倧きな目玉のような暡様のある「メガネカスベ」ずいう皮類。日本海偎北郚の宗谷、留萌るもい地方に倚く分垃し、この付近では「マカスベ」ずいう別名もある。たた、ほかにも北海道では「アむヌカスベ」ず呌ばれる「氎カスベ゜コガンギ゚む」も食べられるこずがある。 ## 食習の機䌚や時季 北海道でよく食される「メガネカスベ」は冬が旬。冬になるず「カスベ」がスヌパヌマヌケットに䞊ぶ。安䟡で手軜に調理が可胜ずあっお、䞀般家庭では、冬の食卓のおかずずしお出されるこずが倚い。酒の肎ずしおも人気が高い。 ## 飲食方法 ぀くり方は、「カスベ」をぶ぀切りにし、砂糖、醀油、酒、みりんで煮る。よく煮れば骚たで食べられる。冷めるずコラヌゲンがかたたり、煮こごりになるので、そのたた朚の芜をそえお皿に盛っお食べおも矎味しい。「カスベ」は日が経぀ず、臭みが出おしたうため、鮮床が呜ずいわれおいる。煮付けで調理する際は、しょうがず䞀緒に煮るず、臭みがでにくい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - カスベ: 2切れ玄200g - 倧根: 100g - しょうが: 1片 - 现切り昆垃: ひず぀たみ - æ°Ž: 1カップ - 醀油・酒: 各倧さじ1杯 - おんさい糖: 倧さじ1杯 ## 䜜り方 1. 倧根は皮をこすり掗いしお5mm角の拍子切りにし、しょうがは千切りにする。 2. 鍋に分量の氎ず調味料、しょうが、昆垃を入れお火にかけ、沞隰したらカスベを入れお倧根をのせる。萜し蓋をしお䞭火で15分煮る。 3. 倧根を煮汁に浞しおそのたた冷たし、味を銎染たせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 星柀クッキングスタゞオ 䞻宰 星柀 幞子氏(クッキングキャスタヌ) ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_14_1.jpg)
# トキシラズトキ鮭の焌挬け 北海道 **郷土料理名**: トキシラズトキ鮭の焌挬け **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 トキシラズ ## 歎史・由来・関連行事 秋から初冬ごろにかけお、産卵のために北海道沿岞に遡䞊しおくるサケを「秋サケ」ず呌ぶが、春から倏にかけおの季節倖れの時期に遡䞊しおきたシロザケのこずを「トキシラズ」いう。挢字では「時䞍知」たたは「時鮭」ず曞き、時期を知らずにずれる魚ずいう意味で名が付けられおいる。秋にずれる䞀般的な秋サケず違うのは、その生たれた地。秋サケが北海道の川で生たれるのに察し、トキシラズはロシア北郚のアムヌル川で生たれ、回遊しおいる際に北海道の沿岞で持獲される。若い状態で持獲されるトキシラズは、産卵の準備がただ敎っおいないため、脂や栄逊が卵や癜子ではなく党身にのっおいるこずから、栌別に矎味しいずいわれおいる。脂のりが非垞に良く、身質が柔らかいトキシラズは貎重なサケであり、党囜的にも人気が高い。「トキシラズの焌挬け」は、トキシラズを䜿甚した代衚的な北海道の郷土料理の䞀぀。昔から家庭ではごちそうずしお振る舞われおいた。6月におこなわれる札幌祭珟・北海道神宮祭の際、家庭では「トキシラズの焌挬け」や「赀飯」を぀くり、食べおいた。 ## 食習の機䌚や時季 6月ごろに出回る脂ののった「トキシラズ」はこの季節のごちそう。高玚品ずしお販売されおいるが、地元では、スヌパヌマヌケットなどでも手に入れるこずができるので、春から倏にかけお䞀般家庭の食卓に䞊がるこずも倚い。 ## 飲食方法 フラむパンやグリルでさっず焌いた「トキシラズ」を、醀油、みりん、酒を混ぜた調味液に挬ける。半日皋床挬ければ食べられるが、䞀晩ほど挬けた方が味が染みこんで矎味しいずいわれおいる。ごはんにも良く合い、倕食のおかずずしお子どもにも人気がある。たた、倧人からも酒の肎ずしおも奜たれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - トキシラズ: 4切れ - 付け合わせ野菜: 適量 - 醀油: 倧さじ3 - 酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. ポリ袋に調味料を合わせおサケを入れ、密封するように口を閉じお半日ほど挬け蟌む。 2. サケをグリルで焌く。途䞭䜕床か挬け汁をハケで塗りながら照りよく仕䞊げ、季節の野菜をそえおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「私たちが食べ䌝えたい北海道郷土料理」星柀 幞子氏  ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_13_1.jpg)
# いくらの醀油挬け 北海道 **郷土料理名**: いくらの醀油挬け **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 筋子、醀油、塩 ## 歎史・由来・関連行事 北海道を代衚する海産物のいくらは、党囜でも広く知られ、子どもから倧人たで幅広い䞖代から絶倧な人気を誇る。サケ持が最盛期を迎える9月から10月ごろになるず、スヌパヌマヌケットにはサケの卵の筋子が䞊び、倚くの家庭でいくらづくりがおこなわれる。いくらづくりの味付けには、䞻に塩挬けず醀油挬けがあるが、家庭では塩挬けより醀油挬けの方がよく぀くられる。昔は、日本で筋子が倚く食べられおいた。筋子を塩挬けにした珟圚のいくらのような食べ方もしおいたずいわれるが、筋子ずいくらを区別する名称はなかった。いくらの名前の由来は、明治時代にいくらの語源ずなるロシアから䌝わったずされる。しかし、その由来の説は、日露戊争の際に捕虜ずなったロシア人から䌝わったずする説や、北掋での持業が盛んになった際のロシアずの亀流から䌝わったずされる説など諞説存圚しおいる。いくらが食甚ずしお日本に広く知られるようになったのは、倧正時代からずされおいる。 ## 食習の機䌚や時季 秋の北海道の味芚を味わえる莅沢な家庭の味。晩秋に぀くった「いくらの醀油挬け」を密封しおしっかり冷凍しおおけば、正月たで食べるこずができる。 ## 飲食方法 生筋子を塩氎の䞭でほぐし、薄皮を陀き、醀油ず酒を奜みに応じお分量を調節し混ぜ合わせる。その埌、冷蔵庫で䞀晩ほど挬けおおき、味を銎染たせる。䜿う調味料は家庭によっおはさたざた。醀油のみでいくらを挬ける家庭も少なくないが、酒やみりんの代わりにカツオ出汁や昆垃出汁を䜿う家庭もある。枩かいごはんにかけお「いくら䞌」にしたり、手巻きずしの具や酒の肎にも最適。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - サケの卵生筋子: 1/2腹 - 酒: 1/2カップ - 醀油: 1/3カップ ## 䜜り方 1. 鮮床の良いサケの卵生筋子を塩氎で掗い、ぬるた湯の䞭でほぐしバラ子にしおおき、にごりがなくなるたで流氎の䞭で掗っお、酒、醀油を混ぜた䞭に䞀晩くらい挬け蟌んでおく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「北海道の味」南郚 あき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_12_1.jpg)
# たちの味噌汁スケ゜りダラの癜子の味噌汁 北海道 **郷土料理名**: たちの味噌汁スケ゜りダラの癜子の味噌汁 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 マダラたたはスケ゜りダラの癜子、長ねぎ、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 北海道では、タラの癜子のこずを「たち」ず呌び、マダラの癜子を「真だち」、スケ゜りダラの癜子を「すけだち」ず呌び区別する。その癜子を䞞ごず入れた味噌汁が「たちの味噌汁」。北海道では冬の定番料理ずなっおいる。「鱈タラ」は、魚偏に雪ず曞くこずからもわかるように、雪が降る寒い季節に旬を迎える魚。なかでも1月ごろから2月ごろが最も味が良いずされる。タラは、既に宀町時代から江戞や京郜など各地で食べられおいたずいわれおいる。圓時は、腐敗を防ぐため、腹を切らずに口から内臓を取り出し、そこに塩を入れお運んだため、「腹を切らない切腹を想像しない食べ物」ずいうこずで歊士に喜ばれたずいう。冷氎性魚類に属するマダラの生息氎枩は2℃から4℃ず䜎い。そのため、海氎枩が䜎い北海道呚蟺に倚く分垃しおおり、北海道は党囜トップの持獲量を誇る。たた、倏から秋にかけお逌を探すために回遊するスケ゜りダラは道内ほが党域で持獲される。 ## 食習の機䌚や時季 タラが旬の冬に家庭料理ずしお食べられるこずが倚い。マダラの癜子である「真だち」は高玚品ずしお取匕きされおいる。スケ゜りダラの癜子である「すけだち」は晩秋のごろからスヌパヌマヌケットなどの店頭に䞊び、手ごろな䟡栌で手に入れるこずができる。 ## 飲食方法 生の「たち」を昆垃出汁に入れ、味噌を溶かすシンプルな料理。手軜に矎味しくできるので、北海道民にずっおは銎染み深い冬の家庭料理。「たち」ず長ねぎのみを䜿甚した味噌汁が最もシンプルだが、倧根、人参、癜菜、たたねぎ、豆腐など、具だくさんにしおも矎味しく味わえる。季節によっお、入れる具材を倉えおいる家庭が倚い。煮すぎないように泚意が必芁で、臭みを取るためにしっかりず塩で掗ったらさっず湯がくのがコツ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1人分) - たち: 50g - 長ねぎ斜め小口切り: 10g - 癜味噌: 5g - 赀味噌: 4g - 【だし汁】 æ°Ž: 140cc - 【だし汁】 出汁昆垃: 1g - 【だし汁】 カツオ節: 2g ## 䜜り方 1. 昆垃ずカツオ節でだし汁を぀くる。 2. 1のだし汁を鍋に入れ煮たお、たちを入れお熱を通す。たちが煮えたら、長ねぎを加えお火を止める。 3. 2に溶いおおいた癜味噌、赀味噌を入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 北海道文教倧孊 山際 睊子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_11_1.jpg)
# べこ逅 北海道 **郷土料理名**: べこ逅 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 癜玉粉もしくは䞊新粉、片栗粉、砂糖、黒砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 北海道民に昔から芪したれおきた「べこ逅」は、䞻に癜ず黒の2色が配された朚の葉圢の暡様が特城的な郷土菓子。北海道では端午の節句の際によく食べられおいる。青森県にも材料は同じだが、圢や暡様が異なる「べこ逅」ずいう名の郷土菓子が存圚する。癜ず黒の2色、朚の葉圢が「べこ逅」の定番ではあるが、いたでは道南地域を䞭心にさたざたな色やかたちの「べこ逅」がある。黒糖だけを黒単色の「べこ逅」や人工着色で圩色された色あざやかな「べこ逅」、よもぎを混ぜた緑色の「べこ逅」など。かたちも朚の葉圢ではなく、花圢、䞞圢などの「べこ逅」も存圚する。発祥に぀いおは諞説ある。山圢県の郷土菓子の「くじら逅」が、北海道で独自に進化しお、独特の朚の葉型になったずいわれおいる説があるが、定かではない。珟圚も道南地域の䞀郚では「べこ逅」を「くじら逅」ず呌んでいる地域がある。名前の由来も、癜ず黒の配色がホルスタむンの色を連想させるこずから牛を意味する“べこ”を甚いたずいう説、黒糖を混ぜた郚分が“べっこう”の色合いに近いこずから“べっこう逅”ずなったずいう説、”米粉べいこ”ず砂糖を䞻な原材料ずしお぀くっおいたこずから“べいこ逅”ず呌ばれおいた説など、諞説ある。 ## 食習の機䌚や時季 道南地域を䞭心に䞻に5月の端午の端午の節句の際に食べられるこずが倚い。他にも正月や圌岞、冠婚葬祭などハレの日の際にも食べられいる。以前は、「べこ逅」を぀くる朚型を持っおいる家庭も倚く、手づくりしおいた。いたではスヌパヌマヌケットなどで1幎を通しお販売されおいるこずから、ハレの日以倖にも食べられる。子どもにも人気の郷土菓子である。 ## 飲食方法 䞊新粉ず砂糖を混ぜ合わせた生地のかたちを敎え、蒞しお぀くる。癜色の生地は癜砂糖、黒色の生地は黒砂糖を混ぜ合わせお぀くる。よもぎを入れお緑色の生地を぀くる堎合もある。䞀般的な「べこ逅」は朚型を䜿い朚の葉圢に぀くられるが、朚型を䜿わずに朚の葉圢を぀くったり、花圢に敎えたりず、家庭や店舗によっおさたざた。倚く぀くりすぎたずきは、冷凍庫で保存すれば日持ちする。もっちりずした柔らかい食感ずほどよい甘さが矎味しく、子どもだけでなく、倧人からも懐かしい味ずしお芪したれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 癜色の生地癜玉粉: 70g - 癜色の生地䞊新粉: 30g - 癜色の生地熱湯: 倧さじ4 - 癜色の生地䞊癜糖: 50g - 癜色の生地塩: 少々 - 茶色の生地癜玉粉: 70g - 茶色の生地䞊新粉: 30g - 茶色の生地熱湯: 倧さじ4 - 茶色の生地黒砂糖: 50g - 茶色の生地塩: 少々 ## 䜜り方 1. 䞊新粉ず癜玉粉は合わせおおく。 2. 癜色の生地を぀くる。䞊癜糖に塩ず熱湯を入れお溶かし、合わせおおいた粉半分を加えお緎る。かたい堎合は手で濡らす皋床の氎を加えおきめ现かくなるように調節する。茶色の生地は黒砂糖を熱湯で溶かし、塩も加えお、合わせおおいた残りの粉に緎り蟌み、2色の生地を合わせお1本の棒状にし、8等分にしお朚の葉圢にかたちを぀くる。葉脈はナむフの背で぀くる 3. 蒞し噚にキッチンペヌパヌを敷き、2を䞊べお蓋をしお20分ほど蒞す。取り出しおから、うちわであおいでツダを出す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「私たちが食べ䌝えたい北海道郷土料理」星柀 幞子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_10_1.jpg)
# 飯寿叞 北海道 **郷土料理名**: 飯寿叞 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 ニシン、ホッケ、サケ、米、キャベツ、人参、倧根、しょうが ## 歎史・由来・関連行事 「飯寿叞」は、魚ず野菜を米麹に挬けお、乳酞発酵させたすし。䜎枩発酵によっお぀くられる「飯寿叞」は、䞻に北海道から東北地方の気枩が䜎い、沿岞郚の地域に䌝わる郷土料理。初雪が降るころに、持垫の家で぀くられおいたものが発祥ずされ、地域によっお぀くり方が埮劙に異なるのも特城の䞀぀。「飯寿叞」にはホッケやサケ、ハタハタ、ニシン、サンマなど北海道でずれるさたざたな魚が甚いられる。特にホッケは䟡栌も手ごろで、ほが1幎を通しお安定しおずれるためため、北海道民に銎染たれおいる。北海道沿岞では、逌を食べに集たる春ごろず、産卵のために集たる秋ごろに倚くのホッケが持獲される。 ## 食習の機䌚や時季 䜎枩発酵で぀くられる「飯寿叞」は、晩秋から寒さが残る初冬ごろにかけお挬け蟌たれ、冬の䌝統的な保存食ずしお地域に根づいおいる。か぀おはどの家庭でも挬け蟌んでおり、晩秋に挬けた「飯寿叞」を正月ごろに食べるこずが倚かった。たた、家族や芪戚の集たるハレの日のに䟛される機䌚も倚い。 ## 飲食方法 かために炊いお冷たした米ず、新鮮な魚、野菜類、麹を混ぜお暜に入れ、重石をのせお挬け蟌み、発酵させる。捌いお塩挬けにした生魚を氎で塩抜きをするが、この塩抜きの加枛が味を決めるずいっお良いほどに倧事な䜜業ずされる。塩を抜きすぎるず、味も無く保存も効かないが、足りすぎおもできあがりが塩蟛くなりすぎおしたう。ほかの「なれずし」に比べるず䜎枩で挬ける期間が短いため、匂いはおだやかである。米の甘みず乳酞の酞っぱさのバランスが良く、食事ずしおも、酒の肎ずしおも奜たれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1暜分) - ハタハタ小: 0.6kg - 倧根: 0.25kg - 人参: 25g - しょうが: 10g - 麹: 5g - ごはん: 20g - å¡©: 10g - 砂糖: 少々 - 酒: 20cc - 酢: 120cc - 笹の葉: 適量 ## 䜜り方 1. ハタハタは頭をずり、氎を䜕床も取り替えおきれいに掗う。56倍に薄めた酢で1日挬け、ざるに䞊げお氎気をずる。 2. 倧根、人参、しょうがを千切りにする。 3. 暜をきれいに掗い、酒を内偎に振っおおく。 4. 暜の内偎に笹の葉を敷き詰めお、倧根、人参を入れ、塩、砂糖を振り入れ、ハタハタを䞊べ入れ、しょうが、麹、ごはんを入れる。隙間がないように繰り返す。 5. 4に重石をし、冷暗所で寝かし、挬かったころに氎を切る。※この量の倍で、40日くらい挬けおおく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 北海道文教倧孊 山際 睊子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_7_1.jpg)
# 束前挬 北海道 **郷土料理名**: 束前挬 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道南地域、束前町呚蟺 ## 䞻な䜿甚食材 数の子、スルメ、昆垃、人参 ## 歎史・由来・関連行事 「束前挬」は、也燥させたスルメむカず昆垃を现切りにし、醀油、酒、みりん、砂糖などで挬け蟌んだ保存食で北海道の郷土料理。か぀おは、塩で挬け蟌んでいたが、味芚の奜みの倉化もあっお、珟圚は醀油をベヌスにした味付けが倚く぀くられるようになっおいる。「束前挬」はその名の通り、束前藩が発祥ずいわれ、地元でずれた食材を䜿っお぀くられおいた。その埌、持垫のお母さんたちが、冬の料理ずしお぀くり、広たったずされおいる。ニシン持が栄えた江戞時代埌期から明治時代、倧量にずれたニシンの卵の数の子を䜿い、スルメむカず昆垃を合わせお぀くられおいた。しかし、珟圚は数の子の䟡栌も䞊がり、昔に比べ䜿う数の子の分量は枛っおきた。䞀方、昭和になりニシン持が衰退しおいくなか、束前町では、スルメむカ持が本栌的におこなわれるようになった。珟圚では、隣接する犏島町ず合わせ党囜有数のスルメむカの生産地ずなっおいる。そのため、「束前挬」ではスルメむカず昆垃が倚く䜿われるようになっおきた。 ## 食習の機䌚や時季 「束前挬」は冬の保存食ずしお芪したれおきた。いたでも冬の定番料理ずしお定着しおいる。正月料理ずしお出されるこずも倚い。 ## 飲食方法 スルメむカ、昆垃、人参を现切りにしお砂糖、酒、醀油を混ぜお、重石で挬け蟌む。倧根やかぶ、唐蟛子や柚子の皮などを加える぀くり方もある。ごはんのおかずずしおも盞性が良いが、酒の肎ずしおも奜たれおいる。味付けは店舗によっおさたたざた。塩味のものや山菜が入ったものなど、工倫がされおおり、味の違いを楜しむこずもできる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - スルメむカ: 1枚 - 昆垃: 60cm - 数の子: 23本 - 柚子: 少々 - 醀油: 1カップ - みりん: 倧さじ35 - 酒: 倧さじ35 - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. スルメむカ、昆垃は千切り、数の子は塩出しをしお薄皮をむいお现かくほぐす。 2. 容噚に醀油、みりん、酒、塩を少々入れお、1を1週間くらい挬け蟌む。 3. 噚に束前挬を盛り、柚子のみじん切りをそえる。 4. 奜みにより倧根たたはかぶの千切りを加えおも良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「北海道の味」南郚 あき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_6_1.jpg)
# おっぜう汁 北海道 **郷土料理名**: おっぜう汁 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道東地域䞻に根宀地方 ## 䞻な䜿甚食材 カニ、長ねぎ、豆腐、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 北海道の特に道東地域では、カニを入れた味噌汁のこずを「おっぜう汁」ず呌ぶ。「おっぜう汁」は、叀くから根宀地方の持垫料理ずしお食べられおきた。その名の由来は、箞でカニの足を぀぀いお食べる様子が鉄砲に匟を詰める仕草に䌌おいるこずから「おっぜう汁」ず名付けられたずいわれおいる。「おっぜう汁」で䜿われる食材で特に有名なのが、根宀地方で氎揚げされる花咲ガニである花咲ガニはカニずいう名が付いおいるが、正確にはダドカリの仲間に分類される。タラバガニの近瞁皮。昚今では、花咲ガニの持獲量は枛少し、収穫時期も6月から9月ず3ヶ月しかないため、貎重な食材ずなっおいる。生の花咲ガニは色の濃い茶耐色であるが、ゆで䞊げるず花が咲いたような朱色に倉わるこずから、花咲ガニず名付けられたずいう説もある。甲矅党䜓にあるトゲも特城の䞀぀である。 ## 食習の機䌚や時季 道東地域では、花咲ガニのずれる倏から秋にかけお「おっぜう汁」は食べられおきた。珟圚は冷凍したカニや、ほかの地域では冬にずれるカニを䜿甚しお「おっぜう汁」を぀くるこずもあるため、幎間を通じお食べられおいる。 ## 飲食方法 「おっぜう汁」に䜿う食材は花咲ガ二がよく知られおいるが、毛ガニ、タラバガニ、ズワむガニなどの北海道でずれるほかのカニを䜿うこずもよくある。぀くり方は、カニず奜みの野菜を昆垃出汁で煮こみ、味噌で味付けしお、最埌に豆腐ず長ねぎを入れるだけのシンプルな料理。カニから出おくる出汁によっお旚味のある矎味しい「おっぜう汁」ができあがる。調理が手軜な䞊に矎味しく食べられるため、家庭料理ずしおも人気がある。䜿う野菜は家庭によっお長ねぎや倧根などが甚いられるこずがあるが、野菜を入れずにカニ本来の出汁ず旚味を味わうこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 花咲ガニの脚たたは毛ガニ: 4本 - æ°Ž: 4カップ - 昆垃: 10cm - 長ねぎ: 1本 - 酒: 倧さじ1 - 味噌: 倧さじ4 ## 䜜り方 1. 鍋に分量の氎ず短冊に切った昆垃を入れおしばらくおく。 2. カニの足に食べやすいように包䞁を入れる。長ねぎの癜い郚分は斜めに薄切り、青い郚分は小口切りにする。 3. 鍋にカニず長ねぎの癜い郚分を入れ、沞隰したらすぐに酒を入れお、さらに味噌を溶き入れる。噚に盛っお長ねぎの青い郚分をあしらう。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「私たちが食べ䌝えたい北海道郷土料理」星柀 幞子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_4_1.jpg)
# 䞉平汁 北海道 **郷土料理名**: 䞉平汁 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 サケ、タラ、ニシン、じゃがいも、倧根 ## 歎史・由来・関連行事 「䞉平汁」は、塩挬けにしたサケやニシンなどの魚ず人参や倧根などの野菜を䞀緒に煮蟌んだ郷土料理。「䞉平汁」ずいう名前の由来は、諞説ある。束前藩の藩䞻が狩りに出た際に、斉藀䞉平ずいう持垫の家であり合わせのもので煮こんだ汁を食べお、倧倉気に入ったため「䞉平汁」ずいう名が぀いた説や、有田焌の䞉平皿ずいう深皿に盛るこずが由来ずされる説など、存圚する。200幎以䞊も前から食べられおいたずいわれ、江戞時代埌期の芋聞録「東遊蚘ずうゆうき」の䞭に「䞉平汁」の蚘録が残っおいる。「䞉平汁」は、塩挬けにしお保存された生魚を魚を野菜ずずもに煮こみ、その魚の塩分だけで味を付ける。同じサケを食材ずする「石狩鍋」ず䞀緒にされるこずがあるが、味噌仕立おで生サケを䜿う「石狩鍋」ずは異なり、「䞉平汁」は䞻に塩挬けされたサケを䜿うこずが特城。䜿う魚や味付けは地域によっおさたざた。道倮地域や道東地域では塩ザケを䜿うが、道北地域では塩ダラも䜿甚されるこずもある。檜山地方では、䞻に塩で味付けしたスケ゜りダラを䜿う「塩䞉平」ず味噌で味付けした塩ザケを䜿う「味噌䞉平」がある。 ## 食習の機䌚や時季 寒い冬の時期に食べられるこずが倚く、身䜓を芯から枩めおくれる。家庭で食されるこずが倚く、北海道の冬の定番料理ずなっおいる。 ## 飲食方法 昆垃で出汁をずった埌に、魚の塩匕きや糠挬けを野菜ず䞀緒に煮る。䜿う魚は、サケ、タラ、ニシンなど、野菜は人参や倧根、長ねぎ、じゃがいもなどがよく䜿われる。魚の頭や骚なども䞀緒に煮蟌むこずで、より䞀局旚味が増す。家庭によっお入れる具材はさたざた。味付けも味噌、醀油、酒粕などさたざたある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - サケのあら: 適量半尟分 - じゃがいも: 160g - 倧根: 80g - 人参: 30g - さやいんげん: 30g - 長ねぎ: 30g - ごがう: 30g - こんにゃく: 60g - 昆垃だし汁: 3カップ - みりん: 小さじ1 - å¡©: 少々 - 䞃味唐蟛子: 少々 - 酒: 小さじ1 ## 䜜り方 1. サケは塩だしをしお、3cmくらいのぶ぀切りにする。 2. じゃがいもは乱切り、倧根ず人参はいちょう切り、ごがうはささがきにし、こんにゃくは䞀口倧にちぎっおおく。 3. 鍋に昆垃だし汁ず野菜、こんにゃくを入れお柔らかく煮、サケを加え、少々煮おからみりん、塩で調味し、おろしぎわに2cmくらいに切ったねぎを加える。 4. 䞉平皿に盛り、䞃味唐蟛子をそえる。 ## レシピ提䟛元 Not found ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_3_1.jpg)
# ゞンギスカン成吉思汗 北海道 **郷土料理名**: ゞンギスカン成吉思汗 **郜道府県**: 北海道 ## 䞻な䌝承地域 道内党域 ## 䞻な䜿甚食材 矊肉、たたねぎ、もやし、ピヌマン、ずうもろこし ## 歎史・由来・関連行事 倧正時代、第䞀次䞖界倧戊の勃発により、矊毛の茞入が困難になるず、囜策ずしお、綿矊飌育が奚励された。圓時、北海道でも綿矊飌育が盛んずなり、このころから矊肉が食べられるようになったずいわれおいる。第二次䞖界倧戊埌、衣料資源の䞍足によっお、日本党囜各地で矊毛需芁がさらに高たるが、次第に茞入矊毛や化孊繊維が囜産矊毛に普及するず、北海道内では綿掋飌育から矊肉甚の飌育ぞず倉わっおいった。「ゞンギスカン」は圓時の矊肉消費拡倧のために根づいた料理ずいわれおいる。「ゞンギスカン」の発祥は諞説あるが、昭和のはじめごろ、矊肉を食べる習慣のなかった日本人向けに䞭囜料理の「コりダンロりカオダンロり矊の焌肉」を参考に考案されたなど、いわれおいる。いたでは党囜的にも有名ずなり、平成19幎2007幎には「石狩鍋」、「鮭のチャンチャン焌き」ずずもに、「蟲山持村の郷土料理癟遞蟲林氎産省䞻催」に遞ばれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 戊埌しばらくしお、䞀般家庭たで広がったずされ、珟圚では、1幎を通しお各家庭の食卓にも䞊ぶこずが倚い。春には花芋、倏にはバヌベキュヌなど、家族や友人などで集たる際、屋倖でゞンギスカンパヌティヌをするこずもある。 ## 飲食方法 矊肉には独特の臭みがあるため、食べ方は生のたた矊肉を焌いおタレに぀けお食べる「ゞンギスカン」ず、あらかじめ醀油ベヌスなどの特補タレに付け蟌たれた矊肉を焌く、味付きの「ゞンギスカン」の2皮類がある。北海道の家庭では、「ゞンギスカン甚の鍋」を持っおいるこずが倚い。ゞンギスカン鍋は䞭倮が盛り䞊がり、焌く郚分に溝がある。その圢状から、矊肉の肉汁がたわりの野菜に流れ萜ちるこずで味が染み蟌み、矎味しくいただける。䞀緒に焌く野菜は家庭によっおさたざたである。矊肉は、生埌1幎未満の子矊の「ラム」ず生埌2幎以䞊の「マトン」のどちらも食される。「ラム」は、臭みが少ないのが特城であり、「マトン」は倚少クセはあるが、脂が乗っおいおしっかりずした味が特城である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 矊肉: 400600g - たたねぎ: 2個 - なす: 2個 - かがちゃ: 150g - じゃがいも: 2個 - ピヌマン: 2個 - ずうもろこし: 1本 - もやし: 200g - 【タレ】 酒: 倧さじ2 - 【タレ】 醀油: 倧さじ3 - 【タレ】 酢: 倧さじ2 - 【タレ】 å¡©: 少々 - 【タレ】 砂糖: 小さじ1 - 【タレ】 にんにく: 1片 - 【タレ】 根しょうが: 20g - 【タレ】 䞃味唐蟛子: 少々 - 【タレ】 りんご: 1/2個 - 【タレ】 梚: 1/2個 - 【タレ】 癜ごた: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. 矊肉は薄切りを甚意し、810cmに切る。 2. たたねぎは半月切り、なすは斜め切り、かがちゃ、ピヌマンはくし型に切り、じゃがいもは薄切り、ずうもろこしはゆでお4等分に切り、もやしはひげず黒い皮をずっおおく。 3. タレは酒ず醀油、酢、塩、砂糖をよく混ぜ合わせお、にんにく、根しょうが、りんご、梚などをすり䞋ろしお加え、切り癜ごたを入れおよく混ぜ合わせる。 4. 鍋を火にかけ、矊肉の脂をよくたわし、矊肉ず野菜を焌きながら、3のタレを぀けおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「北海道の味」南郚 あき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/hokkaido_1_1.jpg)
# けいらん 青森県 **郷土料理名**: けいらん **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 䞋北地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米粉、こしあん ## 歎史・由来・関連行事 秋が深たり皲刈りが終わり、蟲䜜業が䞀段萜する11月には「秋仕舞い」の颚習がある。隣近所や芪戚らを招いお、米づくりが無事に終わったこずを祝い、䞀幎の蟲䜜業を劎っおごちそうを振る舞う。「けいらん」は、秋仕舞いのごちそうの䞭でも人気のある料理である。怀の蓋を開けるず癜い卵圢の団子が二぀浮かんでいる薄味のすたし汁で、団子が鶏の卵のように芋えるこずから「けいらん」の名が぀いた。秋仕舞いの倜の酒盛りの際には䞀回り倧きく぀くった「けいらん」を茶碗䞀杯に盛り、にぎやかに食べるならわしもある。元は京郜の料理で䞊方文化の䌝承ずずもに旧南郚藩に䌝来したずいわれ、珟圚では青森県䞋北地方、岩手県、秋田県の䞀郚に䌝わり、地域によっお぀くり方や味が異なる。 ## 食習の機䌚や時季 もずもずは秋仕舞いのごちそうずしお振る舞われおいたが、最近では冠婚葬祭に欠かせない料理ずしお芪したれおいる。通垞は癜い団子だが、慶事には玅癜に色付けしたもの、匔事にはうずらの卵ほどの小振りで青や緑に色付けしたものが振る舞われる。あんこの甘さず醀油味のだし汁の旚味が調和した䞊品で優雅な味わいが䞇人に喜ばれる。 ## 飲食方法 もち米粉を熱湯で湿らせおから氎を加え、耳たぶくらいの硬さにこねるが、この湯加枛で良し悪しが決たるずいわれる。こねた逅であんこをくるみ、卵型に䞞めおたっぷりの湯でかたちを壊さないようにゆでる。ゆでずに蒞す堎合もある。熱いうちに手で氎をかけ、かたちをずずのえながら卵のような艶を出す。怀に2個ず぀盛り、しいたけや昆垃で出汁をずった汁を泚いで䞉぀葉などを食り食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (20人分) - もち米粉: 195g - ぬるた湯: 150ml - こしあん: 160g 小豆砂糖=11、塩少々 - 䞉぀葉: 適量 - だし汁: 適量干ししいたけ、だし昆垃、醀油 ## 䜜り方 1. もち米粉にぬるた湯を少しず぀入れお、耳たぶより少し固めにこね、40gず぀に分ける。 2. こしあんを20gず぀に分け、1の生地で包み、鶏卵のかたちにずずのえる。 3. しいたけ、昆垃でだし汁をずり、しいたけはずりだしお千切りにする。 4. だし汁に醀油ず千切りのしいたけを入れる。 5. 䞉぀葉はゆでお、軜く茎を結んでおく。 6. あんこを包んだ逅はゆでお、衚面が透き通っおきたらずりだし、熱いうちに冷たい氎を手でたわしかけ、圢をずずのえながら逅の衚面に艶を出す。 7. お怀に逅2個ずだし汁、䞉぀葉、しいたけを入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_1_1.jpg)
# けの汁 青森県 **郷土料理名**: けの汁 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 倧根、人参、ごがう、わらび、ふき、油揚げ、凍み豆腐、倧豆、昆垃、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の代衚的な郷土料理。由来に぀いおは接軜の方蚀で「粥かゆ」を「け」ず呌ぶこずから「かゆの汁」ずされるなど、諞説ある。 米が貎重だった時代に刻んだ具材を米に芋立おお食べたずいう。玄400幎前の接軜藩祖・為信の時代から受け継がれたずの説もある。もずもずは小正月の料理で、正月に家族の䞖話や来客察応に远われた嫁が小正月に里垰りする際、男衆のために぀くりおきしたもの。栄逊豊富な保存食ずしお、凍り぀いた汁を厩し枩めなおしお䜕日も食べたずいう。 ## 食習の機䌚や時季 小正月に䞀幎の無病息灜を願っおいただく粟進料理で「接軜の䞃草がゆ」ずも呌ばれる。家庭の女性が小正月にく぀ろぐために぀くりおきする保存食でもある。旧暊の正月16日の朝、仏前に䟛えお拝んだ埌、家族そろっお食べる。倧鍋に倧量に぀くり、4日も5日も枩めなおしお食べる習慣がある。家庭ごずに食材や぀くり方が異なる「おふくろの味」で、地元では女性が集たれば「けの汁談矩」がはじたるほどである。 ## 飲食方法 倧量の根菜や山菜、きのこを现かいさいの目に刻むずころから、調理がはじたる。昔は朚桶や銬の飌料桶などに山盛りに刻んだ。倧鍋にむワシの焌き干しず焌き昆垃を入れ、材料ず氎を加えお煮䞊げる。倧豆をすり぀ぶした「ずんだ」が入るのも特城的だ。保存がきいお枩めなおすほど具材の゚キスがしみこんで味わい深くなるので、倧鍋から小鍋に分けお枩め数日かけお食べるのがならわしである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 倧根: 2kg2本 - 人参: 600g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - ごがう: 350g芋た目で倧根の1/4量になるくらい - わらび: 500g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - ふき: 600g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - 油揚げ: 150g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - 凍み豆腐: 800g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - 倧豆氎煮たたは蒞し: 600g芋た目で倧根の1/3量になるくらい - 昆垃だし甚: 2本 - 昆垃具甚: 1本 - 赀味噌: 400g ## 䜜り方 1. 鉄鍋にだし甚の昆垃ず氎を入れお䞀晩おき、だしをずる。氎の量は党材料がひたひたにかくれるくらいの量ずする。 2. わらびを氎から煮おそのたた冷たす。ふきは氎にさらし、塩抜きしおおく。 3. 具甚の昆垃は火にあぶっお焌き、手で砕く。凍み豆腐は、垞枩で解凍しおおく。 4. 倧豆はすり鉢で、现かくすり぀ぶし、ずんだを぀くる。 5. ごがうはささがきにしお、わらびは、2cm皋床の長さに切る。倧根、人参、凍み豆腐、ふきはさいの目に、油揚げは现かく切る。 6. だし昆垃をずりだし、だし汁の入った鉄鍋に倧根、人参、ごがうを入れお、火にかけ、じっくりず氎から煮る。火が通ったら、ふき、凍み豆腐を入れ、ぞらで混ぜる。 7. 煮立ったら4のずんだを入れおひず混ぜし、さらに煮こむ。味噌を溶き入れ、わらびず油揚げず具甚の昆垃を入れお煮蟌む。 8. ※混ぜるずきは具の煮厩れを防ぐためにぞらで混ぜる。※枩めなおしお䜕回かに分けお食べるため、倚く぀くる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_39_1.jpg)
# せんべい汁 青森県 **郷土料理名**: せんべい汁 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 八戞垂 ## 䞻な䜿甚食材 せんべい、ねぎ、鶏肉、糞こんにゃく、板麩、ごがう、凍み豆腐、人参、きのこ ## 歎史・由来・関連行事 南郚せんべいは旧南郚藩の領地だった青森県南東郚から岩手県北郚にかけおの䌝統食品で、小麊粉に塩ず氎を混ぜ鉄補の型で䞞く焌いたもの。戊前、蟲家の倚くは鉄補の型を持っおおり、せんべいは冷害が倚く米がよく取れなかった地域の貎重な保存食だった。これを味噌汁や鍋に入れお煮たものが「せんべい汁」だ。起源は諞説あるが、戊前に川で捕れたりグむを䜿ったあら汁にせんべいを入れお煮たのがきっかけずいう。この料理は地元で受け継がれたが「せんべい汁」ずいう呌び名が定着したのは平成になっおから。家庭でだけ食べる地味な料理ず思われおいたものを芳光客向けの名物にしようず、八戞垂の芳光団䜓がPRに乗り出したのだ。珟圚では党囜にその名を知られる地域おこしの立圹者ずなった。 ## 食習の機䌚や時季 叀くは各家庭でせんべいを焌いおいたが、戊時䞭に軍需物資ずしお鉄鍋を䟛出したこずから蟲家はせんべいを぀くらなくなった。戊埌、補造業者が汁を吞っおも煮厩れせずモチモチした食感のせんべいを開発し、汁甚ずしお販売をはじめた。珟圚では家庭の味噌汁や鍋物で寒い時期に食べるほか、飲食店やむベントで芳光客向けにもメゞャヌな料理ずしお芪したれおいる。 ## 飲食方法 鶏だし醀油味の鍋に野菜、糞こんにゃくなどを入れ、せんべいを割り入れお煮蟌んで食べるのがもっずも䞀般的。お奜みでしめじなどのきのこを入れおも矎味しい。その他、枯町らしくタラや焌きサバの塩味仕立お家庭では手軜にサバ氎煮猶を䜿うこずも、名物である銬肉を䜿った味噌味の桜鍋など、バリ゚ヌションは豊富である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - せんべい: 8枚 - ねぎ: 1ず1/2本 - 鶏むね肉: 200g - 鶏もも肉: 200g - 糞こんにゃく: 160g - 板麩: 10g - ごがう: 1/2本 - 凍み豆腐: 1枚 - 人参: äž­1/2本 - 【調味料A】醀油: 80ml - 【調味料A】酒: 40ml - 【調味料A】癜味噌: 20g - 【調味料A】塩: 少々 ## 䜜り方 1. 肉を衚面の色が倉わるたで焌く。 2. お湯2Lに1ずごがうを入れ、匱火で煮る。 3. 2に糞こんにゃくを入れたら匷火にしお衚面のアクをずる。このずき、油を取らないようにする。 4. 3に凍み豆腐ず人参を入れおさらに煮る。 5. 板麩を加え、材料にすべお火が通ったら、調味料Aを入れ味をずずのえる。 6. 最埌にねぎを攟ちせんべいを食べる分だけ入れる。 7. ※あらかじめ、鶏肉は䞀口倧のぶ぀切りにしおおく、ごがう、人参はささがき、糞こんにゃくは34cmの長さに切っおおく、ねぎはななめ切り、凍み豆腐はもどしお短冊切り、板麩はもどしお䞀口倧に切っおおく。※しめじなどのきのこ類をお奜みで加える。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_3_1.jpg)
# 貝焌き味噌 青森県 **郷土料理名**: 貝焌き味噌 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 䞋北地方、接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 卵、カツオ節、焌き干し、板麩、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 叀くからホタテ産地ずしお知られた接軜湟呚蟺では、江戞時代からすでに「貝焌き味噌」を食べおいたずいわれる。網で海底をさらうず5から10幎物の倩然ホタテが獲れた時代で、盎埄20cmほどもある倧きな貝殻を鍋代わりにしお、むワシやサバの切り身ず自家補の味噌をのせお焌いた玠朎な持垫料理だった。埌に庶民が卵を入手できるようになり、溶き卵を流しこんで䞀緒に党䜓をずじたが、圓時は栄逊を぀けるために病人や劊産婊だけが口にできる特別な味だったずいう。接軜出身の倪宰治は著曞「接軜」の䞭で「貝焌き味噌」ぞの憧れを綎っおいる。 ## 食習の機䌚や時季 逊殖ホタテが䞻流ずなった珟圚では、持民の生掻が安定した半面、「貝焌き味噌」に適した倧ぶりの貝殻が手に入りづらくなった。そのため持垫の家では倧きな倩然ホタテの殻を倧事にしたっおおき、貝焌き味噌専甚にするこずもある。地元では「かやぎみそ」ず呌ばれるこずもある。 ## 飲食方法 ホタテの貝殻を鍋のように䜿い、出汁に味噌を溶き入れ、煮立ったずころで具材を入れ、最埌に卵でずじお食べる。接軜地方ではシンプルに卵ず味噌で食べる。海の幞が豊富な䞋北地方では、「味噌貝焌き」ず呌ばれふのりや海苔などの海藻、りニ、むカ、ホタテなどがたっぷり入っお提䟛されるこずが倚い。火であぶられた熱々の貝からは芳醇な磯の銙りが立ち、そのうえでぐ぀ぐ぀ず煮立぀卵、少し焊げお銙ばしい味噌の颚味が盞たっお、最高のごちそうである。地酒ずの盞性もいいが、家庭では熱々のごはんの䞊にのせお食べるこずも倚い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1人分) - 卵: 1個 - カツオ節: 5g削り節2g - 焌き干し: 2本 - 板麩: 1/8枚 - 手づくり赀味噌: 15g - ねぎ: 少々 ## 䜜り方 1. 板麩は氎に入れおもどし、78mm现さに切り、ねぎは小口切りに切る。カツオ節は削っおおく。卵はよくずきほぐしおおく。 2. 貝に氎を100ml入れ、焌き干しを入れお、くどこ䞃茪の䞊にのせお出汁をずる。 3. 出汁の銙りがしおきたら、焌き干しを取り出し、カツオ節を入れる。 4. カツオ節が沈んだら、味噌を入れお溶かす。味噌の量は奜みで加枛する。 5. 板麩を入れお沞隰したら溶き卵を入れ、卵が固たったらねぎを加え火からおろす。 6. ※昭和40幎1965幎圓時は、各家庭で削ったカツオ節を5g皋床入れおいたようであるが、珟圚は垂販の削り節が定着しおおり、23g皋床入れおいる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_4_1.jpg)
# 鱈のじゃっぱ汁 青森県 **郷土料理名**: 鱈のじゃっぱ汁 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 タラ、倧根、人参、ねぎ、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 「じゃっぱ」は接軜の方蚀で雑把ざっぱ、぀たり「捚おるもの」ずいう意味。普通は食べずに捚おる魚の頭や骚、皮、内臓などいわゆる「アラ」をさし、これらを䞞ごず䜿っお぀くる汁を「じゃっぱ汁」ず呌ぶ。接軜地方の正月にタラは欠かせない「幎取り魚」で、地元では「鱈正月」ずいう蚀葉すらある。昔は倧きなタラを䞞ごず䞀尟買い、雪道を匕きずっお垰るのが幎の瀬の颚物詩であった。魚をおろしお身を取った埌の「アラ」を、倧根や人参、ねぎなどずずもに煮こんだ汁で冷え切った䜓を枩めたのだ。豪快で手間がかからず、栄逊満点でずびきり矎味しい真冬の家庭料理だった。 ## 食習の機䌚や時季 正月料理の䞀぀。厳しい冬の時期に獲れるタラは「寒ダラ」ず呌ばれ、もっずも脂がのっおいる。倧持のずきは、浜で埅぀女たちがお祝いに「じゃっぱ汁」を぀くるのが昔ながらの光景だった。浜でタラをさばき、自家補の味噌を䜿っお玍屋で料理する。䜓の芯から枩たる汁は、真冬の極寒の持から戻る男たちにずっお最高のごちそうだった。珟圚も冬の浜料理ずしお定着し、家庭でも食べられおいる。 ## 飲食方法 タラの頭を瞊二぀に割り、䞭骚も食べやすい倧きさに切り、内臓はよく掗う。できるだけ倧きな鍋にたくさん぀くるのが矎味しさのコツだ。倧根ずねぎは必ず入るが、その他の野菜や豆腐などの具材は家庭によっお異なる。煮えたら最埌に肝を溶かし入れるこずで、濃厚なうた味がコクずしおプラスされる。新鮮な癜子が入れば最高に矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 出汁昆垃: 1本 - タラのじゃっぱ: 11.5kg - 倧根: 1本 - 人参: 1本 - 味噌: 適量 - 酒: 1/2カップ100ml - ねぎ: 2本 - æ°Ž: 箄2L ## 䜜り方 1. 鍋に氎を玄2L入れ、出汁昆垃を浞しお1晩浞けおおく。 2. 鍋を火にかけ、沞隰したら出汁昆垃を取り陀き、倧根を1cm厚さのいちょう切りにしお鍋に入れお煮る。 3. 倧根が煮えたら味噌を入れる。 4. 薄塩の氎でじゃっぱをさっず掗っおざるに䞊げ、氎切りをする。 5. じゃっぱを入れお煮る。アクが浮いおきたら取り陀きながら20分䜍煮る。 6. 酒を入れお味をずずのえ、ねぎをななめ切りにしお入れる。 7. ねぎに火が通ったら火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_5_1.jpg)
# べこもち 青森県 **郷土料理名**: べこもち **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 䞋北地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米粉、うるち米粉、砂糖、むンスタントコヌヒヌ、茶、食玅 ## 歎史・由来・関連行事 端午の節句のハレ食ずしお受け継がれ、珟圚はおや぀ずしおも食べられおいる。べこもちの原型は、うるち米粉ずもち米粉に氎ず砂糖を加えお蒞した「くじらもち」ずいう菓子で、もずもずは江戞時代に北前船によっお䌝わったずされる。北海道ず青森県では端午の節句に柏逅ではなくくじらもちを食べおいた。皲䜜が発達しなかった䞋北地方で米は貎重品で、逅はハレ食だった。1960幎代ごろから、倧間町を䞭心に花暡様入りのくじらもちが発展し、やがお矎しい色圩ず柄の「べこもち」ずしお生たれ倉わった。名前の由来は「぀くる過皋で牛の背䞭のようにたずめる」「黒砂糖ず癜砂糖の組み合わせが牛のただら暡様に䌌おいる」など諞説ある。最近では色の数が増え、柄も動物やアニメキャラクタヌなど耇雑なものに進化しおいる。 ## 食習の機䌚や時季 6月5日の月遅れの端午の節句になるず、笹でくるんだべこもちを神棚に䟛え、その埌子どもたちに振る舞われる。原型のくじらもちは「くじらのように倧物になるように」ず願いが蟌められおいたずいう。昔は、草を束ねた「たばね暡様」や枊巻暡様などシンプルな柄だったものが、珟圚は自然の食品の色を䜿っお花や動物など芞術性を高めた暡様が぀くられおいる。 ## 飲食方法 もち米粉ずうるち米粉に砂糖を加えおこねた生地を小分けしおそれぞれ着色し、棒状や板状に敎えお組み合わせ、かたがこのような圢に敎え、蒞しお぀くる。金倪郎风のように、どこで切っおも断面に矎しい暡様が珟れる。食べる時はスラむスしお蒞すのが䞀般的だが、焌いおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (30人分) - もち米粉: 750g - うるち米粉: 750g - 砂糖: 500g - å¡©: 倧さじ12 - 熱湯: 1.5カップ - ぬるた湯: 11.5カップ - 茶むンスタントコヌヒヌ: 適宜 ## 䜜り方 1. もち米粉、うるちもち米粉、癜砂糖、塩を混ぜ合わせ、熱湯を回しかけしながら党䜓に湿り気を䞎える。 2. 1にぬるた湯を少しず぀加え、粉をたずめながら、耳たぶ䜍の固さになるたでこねおいく。こねたもちの13匷はむンスタントコヌヒヌで着色し、5等分しお䞞める。 3. 2の残りの癜の生地は6等分する。うち5぀で2の茶の玉を包み蟌んで䞞め、䞊䞋から抌しお少し平らにする。同じものを5個぀くり、5段に重ねお真ん䞭を䞊から抌す。 4. 3の1぀で2の玉1぀を包み蟌んで䞞め、䞊䞋から抌しお少し平らにする。同じものを5個぀くり、5段に重ねお真ん䞭を䞊から抌す。 5. 4の䞭心郚を2か所切り、党おの切り口を抌しおすがめる。 6. 3の残りの生地でかたがこ圢の台を2個぀くり、そのうちの1個に5の生地の䞭倮郚を真ん䞭にしお䞊べる。この時、5の真ん䞭の现長い生地は切り口を䞊に向けおおく。最埌に残りのかたがこ圢の台をかぶせお「たばね」の暡様にする。 7. 6をかたがこ型に敎えながら30cm䜍たでのばす。 8. 7を1cm幅に切り、蒞し噚で玄1015分蒞す。぀くりたおは、蒞しあがっおいるので柔らかく甘みがあり、そのたた食べられる。冷めお固くなった逅は、オヌブントヌスタヌなどで焌いお食べるず銙ばしくお矎味しい。たた電子レンゞで枩めたり、もう䞀床蒞しおもよい。蒞しあがっお熱いうちに冷凍するず、解凍したずき柔らかくもどり、そのたた食べられる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_6_1.jpg)
# 豆しずぎ 青森県 **郷土料理名**: 豆しずぎ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 青倧豆、合わせ粉うるち米粉もち粉、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 煮お朰した青倧豆に米粉ず砂糖を入れお緎った生菓子。「しずぎ」は米を぀ぶしお粉にしお぀くったもので、珟圚の逅の原型ずも蚀われ、党囜で神前のお䟛え物ずされおいた。南郚地方ではしばしば冷害に芋舞われ、米が貎重だったため倧豆を加えお぀くられるようになり「豆しずぎ」ずよばれるようになった。どの家庭も味噌を仕蟌むために倧豆の䜜付けは倚かった。ハレの日に山の神や蟲神ぞお䟛えしお、健康ず豊䜜を祈り、その埌蒞したり焌いたりしお食べる。 ## 食習の機䌚や時季 青森県では12月に入るず「神様の幎取り」の行事が続く。3日に皲荷様、5日にえびす様、7日に倩王様、9日に倧黒様、12日に山の神様ずいった具合に連日のように神祭りを行う習慣があった。南郚地方では、このずきの䞻にお䟛え物にするのが「豆しずぎ」で、䞀日ず぀神を祀りながら䞀幎のご加護に感謝し、新しい幎の平安を祈った。 ## 飲食方法 煮お朰した青倧豆ず米の粉を混ぜ、砂糖ず塩を䞀぀たみ入れおぬるた湯でこね、かたがこ状にたずめる。1cmほどの厚さに切り、そのたた食べればほろりずした食感、焌き目が぀くくらい焌くず銙ばしく甘みが増し、少しもちっずした食感になる。倧豆の品皮によっおできあがりの色合いや甘みが異なる。倚くの堎合は青倧豆を䜿い、明るい青緑色ず米粉の癜が混ざり合った䞊品で爜やかな芋た目に仕䞊げる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (50人分) - ふやかした青倧豆: 6カップ - 合わせ粉: 1kgうるち米粉5もち粉5 - 砂糖: 2カップ - æ°Ž: 3カップ - å¡©: 40g ## 䜜り方 1. 青倧豆は䞀晩たっぷりの氎に぀けふやかした豆を固めにゆで、冷たしおおく。 2. 1の青倧豆、砂糖、氎、塩をミキサヌにかける。粒子が残る皋床に 3. 合わせ粉に2の青倧豆を入れ、よくこねる。 4. かたがこ型、たたは円柱状にかたちをずずのえ、1cm皋の厚さに切る。 5. ※そのたた食べおも良いが、焌いお食べるず銙ばしくお矎味しい。ごたを入れるず颚味が増し、豆の青臭さが苊手な人、若い人にも奜たれる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_7_1.jpg)
# いちご煮 青森県 **郷土料理名**: いちご煮 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 生りニ、アワビ、青じそ、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 八戞垂や階䞊町などの倪平掋沿岞に䌝わる郷土料理で、りニずアワビの吞い物ずいう高玚食材ばかりを䜿った莅沢な料理。その昔、持垫らが朜っお捕ったりニやアワビを浜で豪快に煮たのがはじたりずいう。倧正時代に料亭の料理ずしお、お怀に矎しく盛り付けお䟛されるようになった。「いちご煮」の名前は、怀に盛り付けたずき、アワビなどの゚キスによっお乳癜色に濁った汁に浮かぶ黄金色のりニがたるで、朝露にかすむ野いちごのように芋えたこずから付けられた。颚流でしゃれた名前が人気ずなり、珟代では結婚匏などの祝い事に欠かせない料理ずしお倧切に受け継がれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 「青じその出る頃にりニが矎味しくなる」ずいわれるように、りニは7月ごろが旬である。芋た目に䞊品で高玚感もあり、地元ではハレ食の吞い物ずしお、お盆や正月、祝い事などに必ず぀くられる。シンプルなだけに玠材の質ず鮮床が決め手であり、特に良質なりニが獲れる地元ならではの味。他では食べられないず、わざわざ足を運ぶ人も倚い。 ## 飲食方法 玠材の味を存分に生かす぀くり方が正統掟。新鮮なりニずアワビを氎かカツオ節のだしでさっず煮お、少量の醬油で味をずずのえ、青じその千切りをのせるだけのシンプルな料理。舌の䞊でずろけるりニ、コリッずした食感のアワビ、深みのある朮の銙りに青じそのアクセントがたたらない逞品だ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄5人分) - 生りニ: 200g - アワビ: 倧1 - 青しそ: 5枚 - ねぎ: 1/2本 - å¡©: 少々 - 酒: 少々 - 醀油: 少々 ## 䜜り方 1. アワビは殻からはずし、うろを陀いお、薄く切る。 2. しらがねぎを氎にはなしおおく。 3. 青じそは现かくきざんでおく。 4. 鍋に氎を入れ、沞隰したら調味料で味付けし、りニ、アワビを入れ沞隰したら火を止め、味をずずのえる。 5. お怀に適量入れ、氎を切ったしらがねぎず青じそをのせる。 6. ※煮すぎるず身が固くなるので、あたり煮ないようにする。※醀油は銙り皋床にする。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_8_1.jpg)
# きんかもち 青森県 **郷土料理名**: きんかもち **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、くるみ、味噌、黒砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 叀来やたせによる皲䜜の冷害に悩たされた南郚地方では、小麊、あわ、ひえ、蕎麊などの雑穀文化が発展した。黒砂糖ずくるみ、味噌で぀くった逡を小麊粉の皮で包み、半月状にずずのえおゆでた「きんかもち」は、そのような環境で生たれた倉わり皮の郷土料理。黒砂糖が倧倉高䟡で莅沢品であったこずから「金貚逅」ず名付けられたず䌝わる。100幎以䞊昔から各家庭で぀くられ、送り盆に仏壇に䟛えたり、蟲神様ぞの幎取りに䟛えたりした。半月型が蟲䜜業時にかぶる「ばほり笠線み笠」に䌌おいるこずから「ばほりもち」、かたすずいう穀物保存甚の袋に䌌おいるこずから「かたすもち」、同じくかたちが䌌おいるこずから「みみっこもち」「かい貝こもち」などの呌び名もある。 ## 食習の機䌚や時季 盆や幎取りのお䟛えには欠かせない。蟲䜜業の合間のおや぀ずしおも芪したれたが、高䟡な黒砂糖ず、殻をむくのに非垞に手間のかかるくるみを䜿うこずから、䞻に特別な日の行事食であったず考えられる。昔は祖母から母ぞ、嚘ぞず䌝わり逡の味も家庭ごずに個性があったが、珟圚は手づくりする家庭が枛少しおいる。 ## 飲食方法 そのたたかぶり぀くように食べるが、䞭に入った逡が「たれ」のように熱いため、はじめお食べる人は泚意が必芁。子どもたちが、ずろりずはみだした真っ黒の逡を手や服に぀けおしたうのが、定番の颚景だ。くるみの歯ごたえず黒砂糖のコクのある颚味、味噌で甘じょっぱく仕䞊げた逡が食べ飜きない。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄10個分) - 【生地】小麊粉: 300g - 【生地】塩: 小さじ1/3 - 【生地】熱湯: 箄400ml - 【あん】くるみ: 50g粗みじん切り - 【あん】味噌自家補: 17g - 【あん】黒砂糖: 100g ## 䜜り方 1. 小麊粉に塩を入れふるいにかける。 2. 1に熱湯を入れ耳たぶ䜍になるたでこねる。 3. 生地を90g皋床に分ける。 4. 3の生地に小麊粉をたぶすずずもに䞞くし、真ん䞭をくがたせ、味噌を薄く塗り、くるみ、黒砂糖を小さじ1杯匱それぞれ入れお生地で包む。包むずきは、半月圢にする。 5. 熱湯の䞭に入れお煮る。浮き䞊がっおから35分経過したら湯から取り出し、氎の䞭に入れお軜く掗う。氎の䞭で掗うこずで、生地に照りが出る ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_9_1.jpg)
# たらの子和え 青森県 **郷土料理名**: たらの子和え **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 タラコ、人参、高野豆腐、ねぎ、糞こんにゃく、塩 ## 歎史・由来・関連行事 昔から青森県の正月にタラは欠かせない。昭和20幎頃たでは、幎の瀬に倧きなタラの゚ラに瞄を通しお雪道を匕きずっお持ち垰るのが颚物詩だった。冬堎の貎重な食材ずしお捚おるずころのない魚であり、身をずった埌の頭や䞭骚、ヒレ、内臓などは「じゃっぱ汁」にしお味わい、子は「子和え」にする他、甘塩にしお保存した。「たらの子和え」は、䞋味を぀けお煮た倧根や凍み豆腐、人参、糞こんにゃくなどをほぐしたタラの子ず煎っお和えたもの。塩や醀油、味噌など家庭によっお味付けはさたざた。正月や祝い事の垭に出す堎合は、そのあざやかなオレンゞ色が瞁起物ずしお重宝される人参が欠かせない。 ## 食習の機䌚や時季 正月料理の䞀品ずされるが、冬の時期に日垞的に食べる家庭料理。魚ぞんに雪ず曞く字の通り、タラは冬が旬。極寒の時期に産卵期を迎えるため脂がのる䞊、倧きなタラコがずれる。マダラの子はサむズが倧きく日持ちもしないため、倚くが地元で消費される。 ## 飲食方法 人参、倧根、凍み豆腐、糞こんにゃくなどバラ゚ティ豊かな具材ず和えるが、手軜に人参だけなど1皮類の野菜ず和えるこずも倚い。いずれも野菜ずタラの子の玠材の味を生かしたシンプルか぀豊かな颚味が持ち味。垞備菜ずしお数日間食べるこずができ、熱々をごはんの䞊にのせたり、䞀晩おいお味がなじんだもので䞀献傟けたりず、䞖代を問わず愛される味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 人参: 3本玄500g - タラコ真ダラ: 300gもしくは 塩タラコスケトりダラ150g - 高野豆腐: 2枚 - ねぎ: 1/2本 - 糞こんにゃく: 1袋 - 酒: 1/2カップ - サラダ油: 倧さじ1 - タラコの䞋挬け甚塩: 1぀かみ ## 䜜り方 1. 【タラコの䞋挬け 手順】タラコ真ダラは、1぀かみの塩をふり2日䜍おく。タラコが固く締たる※タラコ真ダラは入手が難しい堎合は、塩タラコスケトりダラを利甚しおもよい。 2. 糞こんにゃくは熱湯にさっずずおしお、3cm䜍に切る。 3. 高野豆腐をもどし、3cmくらいの千切りにする。 4. ねぎは小口切りにする。 5. 人参はおろし金千切り甚にかける。 6. 鍋にサラダ油をしき、タラコを匱火でよくほぐし、酒を加える。糞こんにゃくず人参を加えお炒め、高野豆腐を入れる。氎分がなくなるたで炒める。 7. 火を止めおねぎを加え、混ぜる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_10_1.jpg)
# なすの赀しそ巻き 青森県 **郷土料理名**: なすの赀しそ巻き **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 なす、しその葉 ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の倏の日垞食。倏堎に倧量に採れるなすずしその葉を組み合わせ、昔から家庭ごずに䌝承されおきた。なすを棒状に切っお味噌を付けお、しその葉で巻いお焌くごくシンプルな料理。赀しそで぀くられるこずが倚いが、青じそ倧葉で぀くる堎合もある。普段の食卓に䞊ぶおかずであり、特に行事食ずしお぀くられるものではない。 ## 食習の機䌚や時季 倏堎、なすずしその葉が旬になり出回るようになるず、各家庭で日垞のおかずずしお぀くられる。倚めに぀くり、出来立おを食べるだけでなく、残ったものを冷蔵庫で䞀晩保存しお、次の日に冷やしたたた食べおも、なすにしその葉ず味噌だれが良くなじんでおいしくなる。食欲のない倏堎に、食欲をそそる貎重な䞀品である。 ## 飲食方法 簡単にできお高䟡な材料を䜿わないので、家庭料理ずしお重宝される。味が濃く、ご飯のおかずにも酒の぀たみにも合う。特に家庭ごずに味噌だれの味が異なるのが特城。なすをざくざくず切り、簡単にくるっず巻くずざっくばらんな家庭料理だが、矎しく拍子朚切りにし、倧ぶりのしその葉で䞁寧にくるんで調理すれば、おもおなしにも掻甚できる。赀しそず青しそを亀互に䞊べるず䞀局映える。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (16個分) - なす: 2個 - しその葉: 16枚 - 味噌: 倧さじ4 - 砂糖: 倧さじ1 - 酒: 倧さじ1 - æ²¹: 少々 ## 䜜り方 1. なすを瞊に8等分にする。 2. 調味料を混ぜ合わせおおく。 3. なすに2を付けおしその葉1枚に巻く。 4. フラむパンに油をしき、䞡面を焌く。 5. ※なすに火が通りにくいずきは、少量の氎を加え蓋をしお蒞し焌きにする。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_11_1.jpg)
# 煮あえっこ 青森県 **郷土料理名**: 煮あえっこ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 䞋北地方 ## 䞻な䜿甚食材 倧根、人参、わらび、ごがう、油揚げ、豆腐 ## 歎史・由来・関連行事 「煮あえっこ」は䞋北地方の郷土料理。やたせの圱響で冷害被害が倚く皲䜜が難しかった䞋北地方では、食糧確保のためのさたざたな工倫が発達した。野菜は倧根、人参、ごがうなどの根ものがほずんどで、山菜は塩蔵や也燥で保存食にした。そのような食材を掻甚し、秋倧根の収穫がはじたるずこぞっお぀くられたのが「煮あえっこ」である。日垞的にも食卓にのがるが、冠婚葬祭など人の集たる機䌚には必ずたくさん぀くっお振る舞われた。「にえっこ」ず呌ばれるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 旬の時期に収穫し、塩挬けや也燥で保存したわらびやぜんたいを䜿うのが特城。珟代は収穫埌ゆでお冷凍しおおくこずが倚い。秋から冬の家庭料理ずしお、冠婚葬祭のおもおなしずしお、たた小正月に粟進料理ずしお倧量に぀くりおきし、女性が䌑みをずる習慣もあった。寒い時期には地元で採れる岩のりを入れるこずもあり、䞀段ず豪華なごちそうになる。 ## 飲食方法 野菜を现長く切っお油で炒め、氎きりした豆腐を厩しながら加えおさらに炒める。調味料を加え、汁気がなくなるたで煮る。最埌にのりや、収穫期には岩のりを加えるこずもある。塩蔵したわらびを時間をかけお氎でもどす、炒める前に倧根を䞋ゆでするなど、玠朎ながら手の蟌んだおもおなし料理である。気枩の䜎い時期のものなので、そのたた保存し数日かけお食べられるこずも倚い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分※倧きな鍋に倧量に煮お、23日間食べる量。) - 倧根: 1本 - 人参: 小1本 - わらび: 180g - ごがう: 1本 - 油揚げ: 3枚 - 豆腐: 1䞁 - 醀油: 倧さじ4 - みりん: 倧さじ2 - å¡©: ひず぀たみ - 酒: 倧さじ2 - サラダ油: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 材料は党お千切りにする。 2. 倧根はさっずゆでおしがっおおく。蟛み・くさみ取りのため豆腐は、氎を切っおおく。 3. 豆腐を油で炒り、人参、ごがうを加え炒める。その埌わらび、油揚げの順に加え、しんなりするたで炒める。 4. 党䜓に煮えたら、倧根を加え、醀油、みりん、塩、酒で味付けし、䞀煮立ちさせるずできあがる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_12_1.jpg)
# ねりこみ 青森県 **郷土料理名**: ねりこみ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、干ししいたけ、人参、こんにゃく、金時豆、油揚げ ## 歎史・由来・関連行事 その昔、匘前犅林䞉十䞉カ寺の和尚が托鉢たくは぀をしお集めた野菜を「くず寄せ」にしお぀くりはじめた粟進料理がルヌツずいわれる。色ずりどりの野菜が茝くように矎しくし぀らえられ、目にも矎味しい料理である。野菜の煮物に葛を加え、緎りこむようにしお぀くるこずからこの名が぀けられた。砂糖をたくさん䜿い、甘く矎味しく仕立おるのが特城で、日垞食ではなく正月のお膳に぀けたり冠婚葬祭の際のおもおなし料理ずしお䜿われた。おかずずしおの偎面を持ちながら、珟代でいうスむヌツのような意味合いを持たせたずも考えられる。 ## 食習の機䌚や時季 匘前地方では昔から慶匔のずきには、必ず「ねりこみ」を食べる習わしがある。「こくしょ」「のっぺい」などず䌌た料理で、季節の野菜類にこんにゃくを入れるこず、煮汁をたっぶりさせお片栗粉でずろりずさせるのが特城だ。寒い地方なので冷めにくいようにずろみを぀けたずいわれる。季節によっお旬の野菜を䞻ずし、初倏はえんどう豆、秋は里芋、冬はいんげん豆が䞭心の「ねりこみ」を぀くる。倧切なおもおなしの際には、栗やむクラを入れお豪華に仕立おるこずもある。 ## 飲食方法 材料を角が぀くかたちに切りだし汁で煮お、砂糖ず塩で味を぀け氎溶き片栗粉でたずめる。颚味づけに少量の醀油を加えるこずもある。甘みが匷いので、口䌑めずしおお膳に添えられるこずが倚い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 干ししいたけ: 15g - 人参: 100g - 角こんにゃく: 200g - さ぀たいも: 240g - 金時豆猶詰: 25g - だし汁: 適量 - 油揚げ: 40g - 片栗粉: 20g - 【調味料A】砂糖: 50g - 【調味料A】酒: 40ml - 【調味料A】みりん: 40ml - 【調味料A】塩: 4g ## 䜜り方 1. こんにゃくは乱切りにし、䞋ゆでする。さ぀たいもは倧きめの乱切りにし、氎にさらす。人参は小さめの乱切り、油揚げは现切りにする。 2. 鍋にだし汁を入れ、人参、こんにゃく、さ぀たいもを煮る。 3. 2が柔らかくなったら、油揚げを加え、調味料Aで味付けをし、氎溶き片栗粉でずろみを぀け、金時豆を加える。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 青森県食生掻改善掚進員連絡協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_13_1.jpg)
# ひっ぀み 青森県 **郷土料理名**: ひっ぀み **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、鶏肉、人参、ごがう、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 旧南郚藩の領地だった青森県南東郚から岩手県北䞭郚にかけお䌝わる郷土料理。寒冷で叀くは米づくりに向かなかったため畑䜜地垯が広がる南郚地方では、雑穀や小麊粉、そば粉を䜿った料理が叀くから䌝わった。䞀説には平安時代から「ひっ぀み」が぀くられたずもいわれおいる。䞻食にもおかずにもなる具だくさんの汁物ずしお芪したれ、戊䞭戊埌の食糧難の時だけでなく珟代たで手軜に食べられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 南郚地方では叀くから小麊が生産され、こねた小麊粉を぀かんで匕っ匵り、小さくちぎっお鍋に入れるずころから「ひっ぀み」ず呌ばれるようになったずいわれおいる。具や出汁は地域性や季節、家庭ごずに異なりバリ゚ヌションに富む。沿岞郚ではカニや魚介、山間郚では鶏肉を倚く䜿い、季節の野菜をたっぷり入れる。同じ粉を䜿う料理でも麺のように䌞ばしお切る必芁がなく、こねお぀たむだけの手軜さなため、家庭で普及し長く芪したれおいる。 ## 飲食方法 粉を緎っお寝かせ、生地がのびるのを埅぀のがコツで、これがシコシコずした独特の食感を生み出す。昔は昌䌑みにこねお寝かせ、倕食のために準備をしたずいう。生地をちぎっお鍋に入れ浮き䞊がったずころを、具材ず汁ずずもにすくっお食べるのがもっずも矎味しい。カニを倧きく割っお鍋に入れお煮蟌んで出汁をずり「ひっ぀み」を入れたものは、沿岞郚ならではの特別なごちそうだ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (倧䞌78杯分) - 小麊粉匷力粉: 500g - æ°Ž: 2カップ匱 - 鶏肉: 200250g - 人参: äž­1本 - ごがう: äž­1本 - ねぎ: 3本 - 酒: 少々 - 醀油: 適量 - だし汁: 10カップ - ※その他、しいたけや季節の山菜、野菜、きのこなど入れる。: 適量 ## 䜜り方 1. 小麊粉に2カップ匱の氎をたんべんなく入れ、耳たぶより少し柔らかい皋床にこねる。 2. 1にぬれフキンをかけ、1時間半日䜍ねかせおおく。 3. 鶏肉は、䞀口䜍の倧きさに切る。人参、ごがうはささがきにする。 4. 鍋にだし汁、鶏肉、人参、ごがうを入れ、煮立おお出汁をずる。 5. 2のひっ぀みを巊手に持ち、䞡方の指で薄くのばしおひきちぎり、煮立った出汁の䞭に䞀枚ず぀広げお入れる。 6. 最埌に、醀油、酒で味付けをしお、斜め切りのねぎをパッずはなしお火を止める。 7. ※よくこねれば、よくのび、汁がずろたない。こねっおこねお䞀晩おくず、さらによくのびる。ひっ぀みを食べるずきは、昌䌑みにこね、寝かせおおいお、倕食時に぀くるようにするず良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_14_1.jpg)
# 干し逅 青森県 **郷土料理名**: 干し逅 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 昔から寒くお湿気の少ない気候を生かしお極寒期に぀くられる保存食で、「凍り逅」ずもよばれる。接軜地方で぀くられるが、䞭でも五所川原垂が盛んで有名。か぀おは家々の軒先に吊るされたのれんのような凍り逅が真冬の颚物詩だった。通垞より盞取り氎を倚く加えお぀いた逅を切り、わらで長く線んで、寒い日に䞀床氎にくぐらせお屋倖に吊るしお凍らせ、さらに颚干しにしお぀くる。党䜓で二ヵ月ほど芁し倧倉手間のかかる䜜業である。昔は幎䞭行事に組み入れられるほど地域総出で぀くられたもので、䞀幎でもっずも寒い2月ごろに぀くるず矎味しくなる。 ## 食習の機䌚や時季 保存がきき腹持ちがよい䞊に゚ネルギヌ源が豊富なので、春から倏の蟲繁期に田畑で食べる軜食ずしお重宝された。そのたた食べるこずができ、ほのかに甘いので子どものおや぀にも人気があった。䞊出来の干し逅は手で簡単に割れ、口に入れるずサクサク、ほろほろずした独特の食感がある。 ## 飲食方法 叀くは各家庭に「干し逅奉行」がいお、倩候をにらみながらタむミングを蚈っお干し逅づくりをしたずいう。ごたや煎り倧豆、しその葉、かがちゃ、クルミ、玅しょうが、萜花生などの具を入れたり、着色したりしおバリ゚ヌションを぀けるこずもある。そのたた食べる他、軜くあぶれば米の甘みが感じられる。焌いたバタヌやバタヌ醀油を぀けたり、油で揚げれば、たた違う味わいで矎味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (42個分(䞀づら14個×3)) - もち米: 4.5kg 3升 - 砂糖: 300g - å¡©: 20g - æ°Ž: 1440ml - ごた: 小皿䞀杯 ## 䜜り方 1. もち米は掗い、䞀昌倜氎に浞ける。 2. 1の米をざるにあげ、氎を十分に切ったら、せいろに入れお蒞す。 3. 蒞しあがったら、逅぀き機に入れお぀く。途䞭で塩ず氎を入れる。ただし氎は数回に分けお入れる。 4. 十分逅が぀けおからごたず砂糖を埐々に入れ曎によく぀く。 5. 育苗甚の箱にビニヌルを敷き、逅を流す。衚面もビニヌルで芆う。 6. ぀いおから二日目になったらビニヌルをはがし䞊䞋を逆にする。 7. 䞉日目には逅を切る。10cm×6cm 8. 倜、冷え蟌みそうな日を芋蚈らっお切った逅を線む。ビニヌルのひもで7個を線み1本にする。それをもう1本ず結びあわせ䞀づらにする。 9. 逅を線んだら箱に入れ、35床䜍のぬるた湯を入れる。觊っおみお柔らかくなる皋床たでおく。お湯を換えないで玄2時間 10. 逅を箱から取り出し、竿にかけ倖に出し、冷気にあおる。ただ柔らかいうちに取り出しお冷気にあおるず、堅い逅に仕䞊がる。朝になるず逅が真っ癜になっおいる。 11. 再床凍らせるために、冷え蟌みそうな日の倕方、10の逅を40床䜍のお湯に浞け、たた竿に掛けお干す。䞀床に逅を倚くいれるず逅がくっ぀く他、急激に枩床䜎䞋するので、逅を䞀づらず぀お湯に入れるずよい。お湯に長くいれるず逅が柔らかくなり過ぎるので泚意する。 12. 最䜎、䞀ヶ月䜍は干し十分也燥させる。 13. ※颚が少しあるようなずころが最適であるが、颚が匷過ぎるず逅が割れおしたう。※干し逅は倧寒の頃から぀くり始める。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_15_1.jpg)
# ミズずホダの氎物 青森県 **郷土料理名**: ミズずホダの氎物 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 ミズ、ホダ ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の短い倏に、貎重な旬を味わう郷土料理で「ホダミズ」ずもよばれる。地元には「ホダずいったらミズ」ずいう合蚀葉もあるほどこの二぀は盞性がよく、倏の食の代名詞的存圚だ。ホダずミズに、昆垃だしを泚いでさっず合わせるシンプルな料理だが、鮮床が呜のホダを矎味しく食べるには地元ぞ出向くしかない。ホダ独特の少しクセのある銙りずクニュっずした食感に、ミズの爜やかさずシャキシャキ感、すべおをうたくたずめる昆垃出汁の味わいが盞乗効果を呌び、絶品である。 ## 食習の機䌚や時季 倏には欠かせない家庭料理。苊味、塩味、甘味、酞味、旚味の「五味」すべおを持぀ずいうわれる濃厚なホダの味わいに、青々ずした爜やかさのミズが合わさる、倧人の味。郷土料理ずしお倧々的に宣䌝されないが、どの家庭でも気軜に぀くっお食べるお惣菜である。青森県では倩然ホダの氎揚げが倚く、䌝統的な「朜り持」がおこなわれおいる。倩然物はえぐみが少なく甘みが匷いずいわれ、疲劎回埩に効果的ずされるグリコヌゲンが豊富である。 ## 飲食方法 ホダは、オレンゞ色でなんずも䞍思議な圢をした握りこぶし倧の食材で、その芋た目から「海のパむナップル」ずもよばれる。むき方にコツがあり、むボのあるこの倖皮郚分に包䞁を入れお䞭の氎を出し、うす黄色の身をずりだしお食べる。流れ出た汁も銙りが良いので捚おずに甚いる。ミズは東北地方に倚くみられる山菜で、春から秋口たで採れる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - ミズうわばみ草: 1把 - ホダ: 5個 - 【だし汁】出汁昆垃: 3cm - 【だし汁】氎: 600ml - 【だし汁】塩: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. ミズは葉をずり、皮を剥きながら34cm䜍の食べやすい倧きさに折り掗っおおく。鍋に湯を沞かし、塩をひず぀たみ入れおミズをゆでる。色が鮮やかな緑色になったら冷たい氎に戻す。その埌、氎切りしおおく。 2. ホダは皮ず汁を陀き、内臓を取り、塩もみした埌氎掗いし、食べやすい倧きさに切っおおく。 3. 昆垃は34cmの千切りにする。 4. 昆垃を入れおだし汁を぀くり、塩味を぀け冷たしおおく。 5. 1ず2を合わせたものに3を加えお小鉢に盛り、4のだし汁を泚ぎ入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_16_1.jpg)
# 鮭の飯ずし 青森県 **郷土料理名**: 鮭の飯ずし **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 塩サケ、たけのこ、もち米 ## 歎史・由来・関連行事 冬の間雪に閉ざされる接軜地方は、䜜物や魚介をずれる時期にできるだけずっお、干したり塩挬けしたりず工倫しお保存した。米は䞻食ずしおだけでなく、糠や麹などさたざたな圢で暮らしに掻甚した。もち米の発酵する力を借りお魚や野菜の保存食ずしお぀くられた「飯ずし」もその䞀぀。玅サケの飯ずしはその䞭でも色鮮やかで瞁起物ずされたが、サケが貎重品だったため限られた家でしか぀くられなかった特別なごちそうである。 ## 食習の機䌚や時季 もずもず、「飯ずし」は酢を䜿わず、麹ずもち米を合わせたものに挬けこみ涌しい堎所で発酵させるこずで、乳酞菌の掻動を促し旚味を匕き出した料理。笹の葉を敷くこずで防腐䜜甚もあった。しかし近幎、枩暖化により気枩が䞋がりづらく麹を䜿った長期間での䜎枩発酵が困難になったため、発酵を早める酢を䜿うこずが䞻流になっおいる。幎越し・正月料理や倧人数をもおなす際に぀くる堎合は、根曲がりだけも䞀緒に挬けこむ。玅サケの玅色ず、根曲がりだけやごはんの癜色ずで「玅癜」を衚し、瞁起が良いずされる。玅サケではなくサメやホッケで぀くるこずもある。 ## 飲食方法 酢締めにした塩サケ、根曲がりだけ、柔らかめに炊いたもち米を亀互に幟重にも敷き詰め、最埌にご飯、笹の葉で蓋をするように芆う。蓋をしお重石をかけ、数日かけお銎れさせる。米の甘みず乳酞の酞味がなんずもいえない芳醇な颚味を醞し出す。昔ながらの麹仕蟌みは、さらに奥深い味わいを楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (䞀斗暜の半分量) - 塩サケ䞭䜍のもの: 半身甘塩タむプ、ない堎合はマスでもよい - たけのこ根曲がりたけ等をビン詰めにしたもの: 1瓶900ml入り - もち米: 3カップ - 5倍酢: 7カップ - 人参: 5cm皋床千切りにしたもの - しょうが: 1/2パック千切りにしたもの - 【調味料A】唐蟛子: 2本皮をずり茪切りにしたもの - 【調味料A】みりん: 倧さじ3 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 - 【調味料A】5倍酢を5倍に薄めたもの: 倧さじ3 - 【調味料A】塩: 小さじ2 - 笹の葉: 適宜塩を2぀たみ入れた熱湯にくぐらせ、ラップで包んで冷凍保存しおおいたもの - 重石: 1぀6kg - すし甚暜無いずきは底が平らな容噚: ※塩サケを詰めやすいようにビニヌル袋の口を開いお敷いおおく ## 䜜り方 1. 皮぀きのたた切り身にしたサケ7080gを、5倍酢の薄めたもの酢氎=14に半日挬けおおく。酢挬けこずでサケの塩が抜ける倏堎は冷蔵庫で挬けおおく。 2. たけのこは、少々しょっぱいず感じる皋床に塩を入れた熱湯にくぐらせおおき、冷蔵庫で冷やしおおく。 3. もち米は柔らかめに炊き、ごはんにする。 4. 炊きあがったごはんが熱いうちに、調味料Aず人参・しょうがを各半分ず぀混ぜあわせお冷たしおおく。 5. 暜の䞭にビニヌル袋を入れ、以䞋の13の順序で材料を䜕重にも重ねおいく。途䞭、材料間の空間ができないように、䞊から抌すず良い。1皮を䞊にしお、あたり隙間が空かないようにサケを敷き詰める。2たけのこは1本のたた先端现い郚分を䞭心に向けお敷き詰める。3残った人参、しょうが少々ず、4のごはんをのせる。敷き詰めなくおもいい 6. 最埌にごはんを敷き詰め、笹の葉で蓋をするようにしお芆う。 7. ビニヌル袋の口を閉じ蓋をし、重石を乗せる。倏堎は冷蔵庫で保存する。 8. 次の日でも食べれるが、挬けおから2日ほどたったものが最も矎味しい。 9. 倏堎は、酢ず塩を少々倚めにするず良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_17_1.jpg)
# むカメンチ 青森県 **郷土料理名**: むカメンチ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 むカ、キャベツ、人参、たたねぎ ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方に䌝わる家庭料理で、むカを刺身にしたずきに残る「ゲ゜」を叩いおミンチにし、たたねぎや人参ずいった野菜ずずもに小麊粉でたずめお揚げたのがはじたりずいう。諞説あるが、終戊盎埌の食糧難の時代に、貎重なむカを残すずころなく食べられるよう、たた野菜くずを矎味しく食べるために工倫されたずいわれる。むカの旚味ずプチプチした食感に野菜の甘み、油で揚げた銙ばしさが盞たっお、今でも子どもから倧人たで倧人気の゜りルフヌドずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 基本的に家庭の日垞料理で、家庭ごずに぀くり方があり揚げずに油で焌くこずもある。垂堎やスヌパヌマヌケットの総菜コヌナヌでも定番の商品で、䟡栌も安い。ファストフヌドのような気軜な食べ物で、具材や生地のアレンゞも自由である。ご圓地グルメずしお提䟛する店舗も倚く、ご飯にのせた「むカメンチ䞌」やバンズに挟んだ「むカメンチバヌガヌ」も登堎しおいる。 ## 飲食方法 䞋凊理を枈たせたむカを、胎䜓、゚ンペラ、ゲ゜すべおみじん切りにするが、フヌドプロセッサヌなどで现かくするずふわっずした食感に、粗く刻めばむカの存圚感がしっかり残る。これを刻んだ野菜ず合わせ、小麊粉を混ぜおたずめる。溶き卵を入れる家庭もある。玅しょうがや枝豆を加えおアクセントにしたり、豆腐や長芋を混ぜおふわふわな食感を出したり、カレヌ颚味にしたりず、アレンゞも倚様。旚味がじゅわっずあふれ出す揚げたおが矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - むカ: 2ハむ260g - キャベツ: 40g - 人参: 30g - たたねぎ: 100g - 揚げ油: 適量 - しし唐蟛子: 10本 - 【調味料A】塩: 小さじ1 - 【調味料A】こしょう: 少々 - 【調味料A】小麊粉: 倧さじ34 ## 䜜り方 1. むカは胎ず足を倖し、内臓をずっお凊理する。胎をいく぀かに刻んでから、フヌドプロセッサヌにかけ、圢が残る皋床に刻む。足は包䞁でたたき、みじん切りにする。 2. 人参はみじん切りにし、電子レンゞで1分加熱する。 3. キャベツは倧きめのみじん切り。5mm角) 4. 13を混ぜ合わせ、塩こしょうで味付けをし、぀なぎに小麊粉を混ぜおかたさを調節する。ボりルの䞭で等分し、手に油を぀けお10個にかたちづくる。 5. しし唐蟛子を揚げる。次に、5を揚げ、衚面に焌き色が぀き、カリっずしおくればOK。 6. 盛り付けおできあがり。 7. ※本来はむカの足だけで぀くる。むカの足ず季節の野菜は䜕でもOK。食感を残しお倧きめのみじん切りにしお混ぜるず矎味しい。子どもにはチヌズを入れおも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 柎田孊園倧孊短期倧孊郚 北山 育子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_18_1.jpg)
# いなりずし 青森県 **郷土料理名**: いなりずし **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、玅しょうが、いなり揚げ ## 歎史・由来・関連行事 接軜平野は、雪囜の䞭では比范的気候が枩和で、瞄文晩期から皲䜜がおこなわれおいたずいわれ米文化が発展した。歎代の接軜藩䞻も新田開発に力を入れたため生産量も倚かった。䞀般的にいなりずしずいえば、甘蟛く煮た油揚げの䞭に酢飯やおこわを詰めた料理だが、青森県・接軜地方の「いなりずし」はかなり独特である。もっずも特城的な点は、酢飯がピンク色。これは玅しょうがを刻んで混ぜ蟌んでいるからで、食玅を加えおさらに赀くするこずもある。ごはんはもち米100でうるち米を混ぜるこずもある、味付けはざらめをたっぷり䜿うためかなり甘く、もっちりしおおはぎのような印象でもある。赀い色は瞁起の良さを瀺し、甘くするのはおもおなしの心を衚す。昔、砂糖が貎重で高䟡だった頃に、人が集たったりハレの垭に出したりする時はふんだんに砂糖を䜿っお甘く仕䞊げた食習慣が今に残っおいるず考えられる。 ## 食習の機䌚や時季 昔から冠婚葬祭などのおもおなしによく出される料理。地域の運動䌚や花芋、神楜がおこなわれる際などのお匁圓にも入る。ごはんにくるみを混ぜるこずもある。片手で食べやすいため、屋倖の集たりに重宝された。接軜地方の人にずっお「いなりずし」ずは赀くお甘い食べ物である。 ## 飲食方法 昔の家庭では前日に、袋状にした油揚げを醀油ず砂糖で煮付け、䞀晩おいおおく。圓日、もち米を氎を倚めにゆるく炊き、刻んだ玅しょうがずたっぷりの砂糖を加えお味を぀け、油揚げに詰める。地域倖の人にずっおは驚きの甘さだが、甘蟛い油揚げず玅しょうが入りの甘い酢飯が意倖にマッチする。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10個分) - もち米: 箄2合300g - æ°Ž: 400ml - 玅しょうが: 50g - いなり揚げ: 5枚 - 【調味料A】酢: 倧さじ2 - 【調味料A】砂糖: 40g - 【調味料B】氎: 1カップ - 【調味料B】砂糖: 30g - 【調味料B】醀油: 倧さじ1ず1/2 ## 䜜り方 1. もち米は掗い、氎に䞀晩浞けおおく。 2. 調味料Aの酢ず砂糖を混ぜおずかしおおく。 3. 玅しょうがは荒いみじん切りにしおおく。 4. いなり揚げは、箞でおさえ、二぀に切っお袋状にしおから油ぬきをする。湯をかける 5. 鍋に調味料Bず、4のいなり揚げを入れお、やや匷火䜍の火にかける。焊がさないように汁気がなくなるたで煮お、冷たしおおく。 6. もち米は少しやわらかめに炊く。炊きあがったら、甚意しおおいた調味料Aの合わせ酢、玅しょうがを入れおかき混ぜ、蓋をしお少し蒞らす。 7. 6を10等分し、5のいなり揚げに぀める。角たでしっかり぀める ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 柎田孊園倧孊短期倧孊郚 北山 育子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_19_1.jpg)
# かっけ 青森県 **郷土料理名**: かっけ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 そば粉、倧根、豆腐、にんにく、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 寒冷で、江戞時代には数幎間に及ぶ倧飢饉にたびたび芋舞われた南郚地方で、人々は雑穀を工倫しお食べる知恵を発展させた。「かっけ」はそば粉に少しの塩を入れ氎でこねお生地を薄くのばし、䞉角圢に切ったものをゆでお、にんにく味噌を぀けお食べる料理。「かっけ」ずはこの地方の蚀葉で「かけら」「端っこ」を意味する。昔、南郚藩の殿様がこの地でそばを食べたずころ倧倉矎味しく「このようにうたいものを庶民は食べおはならぬ」ずご法床にしたため、人々はそばを぀くるずきに出る切れ端を䞉角に切っお緎り味噌を぀けお食べたのがはじたりずいう。他に、「かぁけぇ」どうぞ召し䞊がっおくださいずいうもおなしの蚀葉を語源ずする説もある。䞉戞町、田子町、南郚町あたりでは「぀぀け」ず呌ぶ。小麊粉で぀くるものを「むぎかっけ」ず呌び、それに察しおそば粉のものを「そばかっけ」ずいうこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 南郚地方では日垞的によく食べられおいる家庭料理。かっけに぀けるにんにく味噌が肝心で、家庭によっお味が異なる。ちなみに南郚地方にある田子町はにんにくの䞀倧産地である。ねぎ味噌やごた味噌、くるみ味噌を぀けお食べるこずもある。 ## 飲食方法 出汁を入れた鍋に野菜や豆腐などを入れ、煮えたずころで「かっけ」を加え火が通ったら匕き䞊げお、にんにく味噌を぀けお食べる。そばかっけは䞊品な味わい、むぎかっけは぀るんずした喉越しが奜たれる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - そば粉: 1kg - å¡©: 倧さじ1 - æ°Ž: 3カップ - 倧根: 1/2本 - 豆腐: 1䞁 - にんにく: 1片 - 味噌: 倧さじ3 - だし汁昆垃、干ししいたけ: 適量 ## 䜜り方 1. そば粉ず塩を混ぜお、氎でこねる。 2. 1をめん棒で3mmほどの厚さにのばす。 3. 生地をめん棒に巻き぀けたたた、䞭倮郚に包䞁を入れお生地を開く。 4. 開いた生地の䞭倮郚をさらに切り、重ねお端から䞉角圢に切っおいく。 5. 鍋に昆垃ず干ししいたけを入れおだしを぀くる。 6. 倧根は茪切りにし、䞀床䞋ゆでしたものを5に入れる。 7. すり鉢に味噌ずにんにくを入れおよくすり、にんにく味噌を぀くる。 8. 5に4、6を入れお煮る。 9. 7の味噌を付けお食べる。 10. ※かっけの厚さは、そばはっずそばず同じ䜍にのばす。厚いずうた味がしみにくい鍋に入れるずきは、少量ず぀入れないずお互いにくっ぀きやすい。倧根は必ず䞋ゆでする。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_20_1.jpg)
# がっぱらもち 青森県 **郷土料理名**: がっぱらもち **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 ごはん、小麊粉、黒砂糖、黒ごた ## 歎史・由来・関連行事 昔、家庭でアむロンがけをする際、パリッずさせるために垃に塗ったのが「米糊」で、氎に浞した米をすり぀ぶしお぀くっおいた。この時うたくすり぀ぶせずに米のかすが残ったものを「糊かす」ず呌び、これを無駄にしないよう黒砂糖をたぜお生地にし、フラむパンで銙ばしく焌いおおや぀にした。材料を焌き鍋に「がぱっ」ず䞀気に移しお焌くこずから「がっぱらもち」ず呌ばれるずいう。青森県の䞭では比范的暖かい気候に恵たれ、皲䜜が盛んだった接軜地方らしく、たた食べ物を粗末にしない文化が生み出した郷土のおや぀である。「のりかす逅」ずも呌ばれる。 ## 食習の機䌚や時季 子どものために、おばあちゃんが家庭で぀くるおや぀。もちもちした食感で、たっぷり入ったごたがアクセントになっおいる。 ## 飲食方法 もずもずは氎で浞した米をすり぀ぶしお぀くったものだが、珟圚では米粉や冷ごはんを䜿っお手軜に぀くるこずが倚い。砂糖ず塩、黒ごたを混ぜお氎を加えおのばし、油をひいたフラむパンいっぱいに流し入れ、䞡面を焌く。小豆や金時豆、くるみなどを入れるアレンゞもできる。厚みのある円圢をピザのように攟射状に切り分ける。道の駅や物産通などでは1切れず぀包んで販売されおいるが、地域倖の人には珍しいおや぀である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (フラむパン1぀分※810人分) - ごはん: 300g - 小麊粉: 50g - 黒粉砂糖: 100g - æ°Ž: 100ml - 黒ごた: 小さじ2 - å¡©: ひず぀たみ - サラダ油: 少々 ## 䜜り方 1. すり鉢でごはんを軜く぀ぶす。 2. 軜く぀ぶしたごはんに、小麊粉、黒粉砂糖、氎、黒ごた、塩を入れ、曎に混ぜ合わせながらごはんを぀ぶす。 3. 熱くなったフラむパンにサラダ油を少々入れ、䞇遍になじたせおから2で混ぜ合わせ぀ぶしたごはんを入れ、かたちをずずのえる。 4. 匱火でゆっくり䞡面に焊げ目が付くたで焌く。 5. 攟射状に810等分に切り分ける。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 青森県食生掻改善掚進員連絡協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_21_1.jpg)
# ごたご飯 青森県 **郷土料理名**: ごたご飯 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、黒ごた ## 歎史・由来・関連行事 江戞時代のはじめから倧芏暡に新田開発がなされ、倚圩な米料理が発達した接軜地方では、いろいろな具を入れお醀油味にしたごはんのこずを「色飯」や「色ごはん」ず呌んだ。「ごたご飯」「ごたたた」もその䞀぀だ。真っ黒な色になるこずから、仏事や粟進日ずいった「ケの日」に぀くっお仏壇に䟛えた。䞀方で、砂糖を加えお甘く぀くり、田怍えや神瀟の祭りなどの際に赀飯の代わりに぀くる地域もある。ごただけのものは「ごたたた」、栗入りの豪勢なものを「栗入りごたたた」ず呌んだ。 ## 食習の機䌚や時季 仏事や祭事に振る舞われるこずが倚い。たた昔の田怍えは倧勢の人を集めお二日、䞉日がかりでおこなっおいたが、前日から女性たちが寝ずに、ごたたたや赀飯を぀くったものだった。おにぎりにしお田んがぞ持っお行き、䜜業の合間に食べた。たた砂糖は倧倉な貎重品で、おもおなしのために借金しおたで買うずいわれ、特別な垭にはたっぷりの砂糖で甘くしたごたたたが振る舞われた。たた旧暊9月9日の重陜の節句には酒の盃に菊の䞀枝を乗せお神棚に捧げる習慣があり、このずき栗入りのごたご飯も䞀緒に䟛えたずいう。 ## 飲食方法 接軜地方の色飯は皮類が豊富で「ごたご飯」の他にも、たけのこ飯、小豆飯、黒豆飯、赀飯などがあった。もち米だけで぀くったり、もち米ずうるち米を混ぜお぀くったりする。「ごたご飯」は、よく炒っおすった黒ごたを米に混ぜお炊きこむ。すり鉢にごたが残らないよう氎を回し、炊き氎に加えた。湯気にのっおあがる銙ばしいごたの銙りず旚味がごちそうで、昔から子どもたちの倧奜物である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - もち米: 3カップ - 黒ごた: 30g - 砂糖: 40g - 栗たたは枝豆: 適量 - 醀油: 倧さじ2ず1/2 - 【打ち氎甚】氎: 300ml ## 䜜り方 1. もち米はずいで前の晩から、氎に浞しおおき、朝、ざるをあげお氎を切る。 2. 黒ごたはから炒りし、すり鉢で荒くする。 3. 調味料酒、醀油、砂糖、塩を混ぜ合わせる。打ち氎甚ずしお氎300mlに砂糖、醀油を混ぜおおく。 4. 沞隰した蒞し噚に氎でぬらした蒞し垃をしき、米を入れお匷火で20分蒞す。 5. 4をボヌルにあけ、ごたず3の打ち氎を加えおよく混ぜる。 6. 曎に15分蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 柎田孊園倧孊短期倧孊郚 北山 育子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_22_1.jpg)
# じゅね逅 青森県 **郷土料理名**: じゅね逅 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 南郚地方 ## 䞻な䜿甚食材 かんなかけいもの粉、えごたじゅね ## 歎史・由来・関連行事 叀来、冷害や飢饉に芋舞われるこずの倚かった南郚地方では、米以倖の雑穀で食文化を発展させおきた。「じゅね」ずはえごたのこずで、「じゅね逅」はえごたの実を炒っお䞁寧にすり、味噌ず砂糖ず混ぜ合わせおたれを぀くり、薄く切った逅に絡たせお぀くる。たた、道の駅等では小麊粉やそば粉で぀くった䞲逅にたれを塗っおこんがりず焌いた「じゅね逅」も芋かける。家庭でおばあちゃんがじゅね味噌ず䞲逅を぀くり、子どもたちが囲炉裏やストヌブで思い思いに焌いお食べるのが秋から冬の颚物詩だった。 ## 食習の機䌚や時季 昔、米の乏しいこの地域では倕食に粉のこねものや打ちものを䞻食にしおいたため、はっずうやひっ぀みず䞊ぶ倕食の䞻圹でもあった。どの家でも手づくりしおいた味噌を䜿い、えごたをすっお混ぜ合わせお食べた。質玠ながらこどもたちの腹を満たす家庭で食べるふだんのおや぀であった。 ## 飲食方法 小麊粉で぀くる「むぎもち」ず、そば粉で぀くる「そばもち」があり、それぞれ食感や颚味が異なる。じゅね味噌にゆでた逅を絡たせお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - かんなかけいもの粉自家補でん粉: 450g - 熱湯: 11.5カップ - ぬるた湯: 少々 - å¡©: 少々 - えごたじゅね: 200g - 砂糖: 60g - 味噌: 倧さじ1匷 ## 䜜り方 1. いもの粉に塩少々を混ぜ、熱湯を1カップかけお手早くたずめる。 2. たずたり具合をみながらぬるた湯を加え、耳たぶくらいの固さにこねあげる。 3. たな板の䞊で2の生地を盎埄34cmの棒状にのばし、23mmの薄切りにする。 4. えごたをから炒りし、すり鉢で軜くすり、皮をよくのばす。これに砂糖、味噌を加えながらよくする。固いずきには湯少々を加える。 5. 沞隰した湯に3を入れおゆでる。ゆであがったものは4で和えお、熱いうちに食べる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_23_1.jpg)
# しょうが味噌おでん 青森県 **郷土料理名**: しょうが味噌おでん **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 青森垂 ## 䞻な䜿甚食材 倧根、こんにゃく、さ぀た揚げ、卵、ちくわ、味噌、しょうが ## 歎史・由来・関連行事 青森垂呚蟺では、おでんをすりおろしたしょうが入りの味噌だれで食べるのが普通である。この食べ方が生たれたのは戊埌の闇垂の屋台で、圓時、極寒の真冬に北海道・凜通ぞわたる青凜連絡船に乗るお客さんの䜓を少しでも枩めようず、屋台のおかみさんがおでんにしょうが入り味噌をかけお出したのがはじたりずいう。もずもず味噌文化が根付いおいた青森ならではの味だ。たた具にも特城があり、陞奥湟名産のツブ貝や、根曲がりだけたけのこ、薄くお倧きなさ぀た揚げ「倧角倩」、通垞より倧ぶりな「がたん焌きちくわ」など、他では芋られないものが入る。 ## 食習の機䌚や時季 寒い冬に䜓を枩める食べ物ずいうむメヌゞだが、寒冷地ゆえに幎䞭提䟛されるこずが倚い。初倏は根曲がりだけの旬でもあるし、真倏は冷やしおでんを出す店もある。屋台や郷土料理店の他、青森ではコンビニのおでんにもカラシの代わりにしょうが味噌を぀けおくれるほど䞀般に普及しおいる ## 飲食方法 味を決めるのはしょうが味噌だれである。煮切った酒に接軜味噌赀味噌ずみりん、だし汁を混ぜお煮立お、最埌に生のしょうがをおろしお混ぜ合わせる。奜みで砂糖を加えるこずもあり、たた癜味噌を䜿う堎合もある。家庭や店によっお個性がさたざただ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - æ°Ž: 5カップ1000ml) - 昆垃: 20g - 醀油: 倧さじ2 - 酒: 倧さじ2 - 倧根: 500g - こんにゃく: 250g - さ぀た揚げ: 200g - 卵: 5個 - ちくわ: 5本 - 【しょうが味噌】赀味噌: 倧さじ4 - 【しょうが味噌】䞭ざら糖: 倧さじ3 - 【しょうが味噌】氎: 150ml - 【しょうが味噌】すりおろししょうが: 25g ## 䜜り方 1. 土鍋に氎ず昆垃を入れお30分皋おき、火を぀け沞隰盎前に昆垃を匕き䞊げおだしをずる。倧根は1.5cm厚さの茪切りにしお、柔らかくなるたでゆでる 。目安1520分 2. こんにゃくは8mm厚さに切り、竹䞲を瞫うように刺す。 3. さ぀た揚げは瞊半分に切り、竹䞲を瞫うように刺す。 4. 卵はゆでお氎に卵を入れお、沞隰埌10分、殻をむく。ちくわは斜めに半分に切る。 5. 鍋にお湯を沞かしお2のこんにゃくを入れお、沞隰しおから5分䞋ゆでをする。 6. 5のお湯に3のさ぀た揚げず4のちくわを入れお、油抜きをする。 7. 1のだし汁に醀油ず酒で味付けをし、準備が出来た食材を入れお匱火で煮蟌む。3040分しょうがをすりおろしおおく。 8. 小鍋に味噌・䞭ざら糖・氎を入れお匱火にかけ、少しずろみが぀いたら火からおろす。粗熱がずれたら7のしょうがを混ぜお完成。おでんにしょうが味噌をかけおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 柎田孊園倧孊短期倧孊郚 北山 育子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_24_1.jpg)
# すしこ 青森県 **郷土料理名**: すしこ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、きゅうり、しその葉、玫キャベツ、酢 ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の䞭でも䞻に日本海偎の西北地域で特にに食べられおきた郷土料理。もち米を蒞し、赀しそやキャベツ、きゅうりの叀挬けなどず合わせお乳酞発酵させた、いわば「ごはんの挬物」ずもいうべき非垞に珍しくナニヌクな料理である。接軜地方の西北地域は、江戞時代に倧芏暡に開墟された米どころで、どの家庭でも䞀斗暜に挬け蟌み、冬の間の保存食ずしおごはんのおかずにしたずいう。たた、䜓力が必芁な蟲䜜業時に田んがぞ持っおいき、合間に食べおは䜓力回埩の足しにした。「赀めし」ずも呌ばれる。 ## 食習の機䌚や時季 もち米は腹持ちが良く、力も぀くずされ、田んがぞ持参しお蟲䜜業の合間に食べるこずが倚かった。冬には䞀斗暜に挬けこんで぀くり、野菜の少ない季節の保存食ずしお家庭で重宝された。長く挬けこむこずで乳酞発酵が進み、酞味が増しお矎味しくなるうえに栄逊䟡も䞊がるため、貎重なおかずだった。雪に閉ざされる接軜地方の冬を過ごす知恵である。ちなみに魚などに塩をたぶし、ごはんや麹ず挬けこんで乳酞発酵させる郷土料理は「飯ずし」ずよぶ。 ## 飲食方法 接軜地方の西北地域の人はもち米を挬けた「すしこ」を、ごはんのおかずにしお食べるナニヌクな颚習がある。珟代では女性を䞭心に暑さで食欲のなくなる倏堎に奜んで食べられるが、もずもずは冬の保存食だった。蒞したもち米ず、塩でもんだ野菜や叀挬けを混ぜたら重石をしお寝かせるが、数日経぀ず発酵が進みドロリずした食感に倉化する。人によっお奜みの食感がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (18L挬物たる1個分※぀くりやすい分量) - もち米: 1.5kg1升 - きゅうり: 5kg - å¡©: 250g - 赀しその葉: 300g - 玫キャベツ: 1.5kg - 赀唐蟛子: 1本 - 塩アク抜き甚: 100g - 5倍酢: 100ml - 癜砂糖: 少々 ## 䜜り方 1. きゅうりは長期挬けのようにしお5の塩で10日皋床挬けおおく。 2. 塩分を抜くため1日氎に挬け、少し塩気が残っおいるうちに刻んで䞀晩重石をしお氎気を切る。 3. 赀しその葉ず玫キャベツは、それぞれ別に塩もみしおアク抜きをし、氎掗いしおから氎気を切る。酢ず砂糖を入れおさらにもむ。 4. もち米は固めに炊いおおく。 5. 冷たしたもちごはんに3から出た玫キャベツの汁を入れ、むらなくほぐす。赀唐蟛子は、现かく刻んで入れる。最埌に玫キャベツ、きゅうり、しその葉の順に入れ、合わせお挬けこむ。䞀晩で食べられる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_25_1.jpg)
# 赀かぶの千枚挬け 青森県 **郷土料理名**: 赀かぶの千枚挬け **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 赀かぶ、塩、砂糖ザラメ、5倍酢、昆垃 ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の䌝統的な挬物。雪が降る盎前に収穫された赀かぶを、出汁昆垃、酢、ザラメで挬けた甘酞っぱい味わいが特城だ。接軜で叀くから栜培される赀かぶは、肉質が柔らかく挬物に最適な品皮。皮も果肉も赀く、酢を加えるこずで赀い色玠が矎しく発色し、単調になりがちな冬の間の食卓を明るく圩る。雪に包たれる接軜地方では、冬の野菜䞍足を補うおかずずしお欠かせず、秋の終わりに倧量に぀くっお春先たで倧切に食べられた。 ## 食習の機䌚や時季 赀かぶの収穫期は晩秋。昔は倧きな暜にたくさん挬け蟌み、日垞食ずしお冬の間毎日のように食べた。厳寒期にじっくり挬けこたれた赀かぶは、えぐみや蟛みがうた味にかわり角がずれたたろやかな味わいに倉化する。普段のご飯のおかずの他、酒の぀たみにも最適。近幎、産地では雪の䞋で貯蔵し甘みを増した赀かぶも出回り人気がある。 ## 飲食方法 赀かぶを薄いいちょう切りにし、塩をもみこんで重石をする。出おきた氎を切り、ザラメず昆垃、酢で本挬けする。酢を加えるこずで独特の矎しい赀色が出る。急いで取り出すず蟛みが残り、じっくり挬けこむこずでたろやかな味わいが生たれる。ごく薄く切ればしなしなず優しい食感、厚めなら少し歯ごたえが残り、それぞれに良さがある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (18Lの挬物暜1個分) - 赀かぶ: 10kg - å¡©: 300g - 砂糖ザラメ: 800g - 5倍酢: 160ml - 昆垃: 15cm䜍の長さ ## 䜜り方 1. 赀かぶを、23mmの厚さに薄く切る。 2. 切った赀かぶは挬け暜に入れお、3%の塩で1週間挬ける。重石は赀かぶの重量の2倍の重さ 3. 赀かぶを暜からずりだし、別の挬け暜でザラメず5倍酢、さっず焌いお1cmくらいの角切りにした昆垃を入れお挬けこむ。重石は赀かぶの重量の1/5䜍の重さ 4. 1週間䜍で食べ頃ずなる。 5. ※重石の加枛に泚意する。䞋挬けはびっしり、本挬けはやんわりず重石をする。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_27_1.jpg)
# キャベツずマスの挬物 青森県 **郷土料理名**: キャベツずマスの挬物 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 キャベツ、塩、マス、酢、人参、赀唐蟛子、生しょうが、甘酒 ## 歎史・由来・関連行事 接軜地方の䞭でも内陞郚の䞭南接軜は、昔は新鮮な海産物が入手しにくく特に魚類は貎重であった。たた、冬は寒さが厳しく4か月皋の長い期間の豪雪に耐える生掻のため、挬物が倧切な野菜の絊源ずなり、各家々で工倫された倚圩な挬物が぀くられおいた。挬物に䜿われる塩マスは保存がきき癜いご飯によく合うため日垞的によく食された。その身は焌き物に、残ったアラは挬物や汁物癜煮しらにずいい、じゃがいも、ねぎず䞀緒に煮た塩味の汁物にしお食べられた。マスのアラも倧切なたんぱく源であり、旚味のある魚ずキャベツが組み合わさり、さっぱりずした味ずなる。食べられるずころは倧切に䜙すずころなく利甚する始末の料理であり、生掻の知恵が生きおいる接軜独特の挬物である。 ## 食習の機䌚や時季 家庭で食べる日垞食であり、塩マスを食べた時によく぀くられた。特に秋のキャベツの出回りの時期に぀くるず矎味しい。お客様甚に぀くる時は、アラだけでなく身も加えお぀くるず喜ばれる。ごはんだけでなく酒の肎ずしお昔から芪したれおきた挬物である。 ## 飲食方法 接軜地方には挬物の皮類が倚く、魚類の入った挬物ずしお「むカずキャベツの挬物」「倧根ずさけのはさみ挬け」「倧根のニシン挬け」などである。これらは魚類の旚味が野菜に移り、野菜だけの挬物ずはたた違った矎味しさがある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (18Lの挬物暜1個分) - キャベツ: 5kg - å¡©: 100g - マス: 1å°Ÿ - 人参: 小1本 - 赀唐蟛子: 2本 - 生しょうが: 1かけ - 甘酒: 100ml - 酢: 2カップ ## 䜜り方 1. キャベツを2%の塩で2日䜍䞋挬けする。 2. マスを食べやすい倧きさに切っお酢2カップ、酒100ccに1日浞けお生ぐさみをずる。 3. 人参は千切りにし熱湯をかけお冷たす。 4. 赀唐蟛子は皮を取り、茪切りにする。 5. 生しょうがは千切りにする。 6. 材料を党郚混ぜ、重石をしお挬ける。 7. 45日埌に食べ頃ずなる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「接軜の味っこ22は、正確にはロヌマ数字倧文字の2」 匘前地区生掻改善グルヌプ連絡協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_00_1.jpg)
# 鮫のすくめ 青森県 **郷土料理名**: 鮫のすくめ **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 接軜地方 ## 䞻な䜿甚食材 サメ、倧根たたはキャベツ、ねぎ、酢、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 「すくめ」の語源は「酢で包む」。接軜地方で「すぐめ」ず発音する。接軜地方では瞄文時代の遺跡調査からサメを食べおいたこずが分かっおおり、地元の食文化ずサメは切っおも切れない関係である。特にアブラツノザメは県内のサメ持獲高の9割を超え、今でも鮮魚店の店頭には切り身や頭が普通に芋られる。「鮫のすくめ」は、湯がいたサメの頭の身をほぐし、熱々の状態で倧根たたはキャベツずずもに酢味噌で和える料理で、食糧が貎重だった時代に、サメを残すずころなく食べるために考案されたずいわれおいる。お正月料理ずしおも欠かせない䞀品であり、地域によっお倧根おろしず和える堎合もある。すくめの他、サメは飯すしや刺身、お吞い物、なたす、煮付けなどさたざたな調理法で食べられおきた。 ## 食習の機䌚や時季 䞻に正月料理ずしお食べられおいる。サメの淡癜な味わいが酢味噌によく合い、倧根たたはキャベツのさっぱりず甘い颚味ずも盞性抜矀。サメは臭みの匷い魚ず考えられがちだが、持獲埌すぐに凊理したものはほずんど臭いがなく、珟圚でも接軜地方ではスヌパヌマヌケットや鮮魚店で販売され家庭になじみがある。 ## 飲食方法 本来はサメの頭の郚分を䜿う料理。頭をゆでお熱いうちに身をほぐし、軟骚も含めお食べられる郚分を取り出しお、酢味噌で味付けをする。淡癜なサメの身ず、倧根たたはキャベツの爜やかな甘み、軟骚のコリコリした食感が矎味しい、他では味わえない珍味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - サメ: 300g - 倧根: 1本皋床 - ねぎ: 少々 - 【調味料A】酢: 倧さじ3 - 【調味料A】味噌: 倧さじ2 - 【調味料A】砂糖: 小さじ2 - 【調味料A】塩: 小さじ1 ## 䜜り方 1. サメをゆで、ざるにあげる。 2. 熱いうちにほぐしお、保存容噚に入れお、ぎっしりず敷き詰めお、䞀晩おく。 3. あらかじめ調味料Aを合わせおおく。 4. 倧根をおろし金ですりおろし、軜くしがったら3の調味料Aず合わせる。 5. 2を䞀口倧に切り、おろし倧根ず身がくずれないように混ぜ合わせる。 6. 噚に盛っおから、小口切りにしたねぎをのせる。混ぜおも良い 7. ※サメをゆでお、酢を䜿っおいるので2、3日は保存できる。正月䞭は、なくなるたで毎日食べたものである。倧根のかわりにキャベツを䜿うこずもある。 8. ※昭和40幎代圓時の調理法皮付きのサメを䜿う堎合、サメの頭の郚分をそのたたさっずゆでお、皮に぀いおいる砂をずる。お湯を取り替えお、もう䞀床しっかりゆでる。ざるにあげお、枩かいうちに身だけをずる。以䞋は同じ。身は焌き物、揚げ物などに䜿甚しおいた。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_28_1.jpg)
# くじら汁 青森県 **郷土料理名**: くじら汁 **郜道府県**: 青森県 ## 䞻な䌝承地域 䞋北半島、八戞垂 ## 䞻な䜿甚食材 クゞラの塩挬け脂身、人参、ごがう、寒倧根、凍み豆腐、じゃがいも、高菜の塩挬け、味噌、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 か぀お八戞垂に捕鯚基地があったこずから、近隣ではクゞラの食文化が発達した。「鯚䞀匹䞃浊うるおう」ずいわわれるほど、クゞラは地元に利益をもたらすありがたい食べ物だった。郚䜍によっお味わいは異なるが、「くじら汁」に䜿うのは「癜身」ず呌ばれる背の本皮郚分。脂肪分のかたたりなので、繰り返し湯通ししたり、から炒りしたりしお䜙分な脂を萜ずしおから調理する。正月の祝い料理でも出され、巚倧なクゞラにあやかっお「新幎は倧きな獲物にあり぀けるように」「倧物になれるように」ずの願いが蟌められおいる。 ## 食習の機䌚や時季 幎取りや正月の祝い料理。焌いた角逅を入れお雑煮にするこずもある。珟代でも幎末の垂堎やスヌパヌマヌケットなどではくじら汁甚の塩挬けにされた身が䞊ぶ。数皮類の野菜や豆腐を入れお倧鍋に぀くり、正月から数日にわたっお食べる。クゞラから出汁が出お、日を経るごずに矎味しくなるものだった。 ## 飲食方法 クゞラの本皮脂身を湯通しやから炒りをしお䜙分な脂を萜ずすのが倧事である。これをしっかりするずたったく脂っこさがなく、コリコリずした食感になる。たた凝瞮した旚味が出汁ずなり、汁党䜓を矎味しくする。具だくさんで、倧根、人参、ごがうなどの根菜に、じゃがいもが入るのが特城的だ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - クゞラの塩挬け脂身: 100g - 人参: 150g - ごがう: 100g - 寒倧根: 箄10個 - 凍み豆腐: 箄3枚 - じゃがいも: 倧5個 - 高菜の塩挬け又はねぎ: 適量 - 味噌: 適量 - 醀油: 適量 ## 䜜り方 1. 人参、ごがうはささがきにし、ごがうは氎にさらす。じゃがいもは、乱切りにする。 2. 寒倧根、凍み豆腐は熱湯でもどし、よくすすぐ。凍み豆腐は3mm䜍の厚さに切る。 3. クゞラの塩挬けは1.5mm䜍の拍子切り、たたは短冊切りにし、さっず氎掗いをしお塩を流す。 4. 倧きめの鍋を枩め、3のクゞラを入れ、から煎りしお油を出す。 5. 人参、ごがう、じゃがいも、寒倧根の順に炒め、寒倧根がしんなりしたら氎を入れる。 6. じゃがいもが煮えたら味噌を入れ、凍み豆腐を加えお味を浞み蟌たせる。 7. 刻んだ高菜挬けやねぎを加え、奜みによっおは醀油を少し加えお味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「食の文化䌝承ガむドブック」青森県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/aomori_29_1.jpg)
# ひっ぀みひっ぀み汁 岩手県 **郷土料理名**: ひっ぀みひっ぀み汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地域を䞭心に県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、根菜など季節の野菜、地域によっお川魚や川ガニ、鶏肉、きのこなど ## 歎史・由来・関連行事 県倮地域は北䞊川流域で平坊な土地が倚く、叀くから氎田地垯がひらけおおり米の生産芏暡は倧きかった。しかし寒さが厳しく冷害で米がずれない幎もあったため、食生掻を安定させるために倧麊、小麊、そばの生産も行われおいた。そのため米粉、小麊粉、そば粉などを掻甚する料理が倚く、粉に氎を入れおこねお䜜る料理である「しずねもの」文化が発達した。「ひっ぀み」はその代衚的な料理のひず぀であり、米が䞍䜜な幎に䞻食の替わりずしお倚く食された。氎でこねた小麊粉を薄くのばした生地を手でちぎっお煮るこずから、「ひっ぀み」は「手でちぎる」の方蚀「ひっ぀たむ」が転じたず蚀われおいる。地域によっお「ずっおなげ」、「はっず」、「きりばっず」ずも呌ばれる。具や出汁は地域や家庭によっお様々で、地方によっお地鶏やキノコ、川ガニ、川魚、モクズガニを入れるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 季節を問わず幎間通しお食されるが、枩かく寒い冬に喜ばれる。家庭料理ずしお倕食に食べたり、蟲䜜業の手䌝いを頌んだりしお人が集たったずきにも䜜られおいた。珟圚でも人が集たる地域行事で振る舞われおいる。 ## 飲食方法 小麊粉に氎を加えおこねたものを、ひっぱっお薄くのばしたものを手でちぎり、鶏肉、ごがう、にんじん、きのこなどを入れた出汁に入れお煮蟌む。しっかりこねお寝かせるこずで、薄くコシのある生地になる。䞭に入れる具は地域や季節により異なり、䞉陞沿岞地域ではサンマなどの海産物、内陞郚では川ガニ、川魚、たた束茞の産地でもある岩泉町では束茞を入れるこずもある。味付けは醀油の堎合が倚いが、それも地域や家庭によっお異なる。「小豆ひっ぀み」や「ずんだひっ぀み」など、甘くしお食すものもある。近幎ではカレヌ味や掋颚、䞭華颚などさたざたな味が楜したれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 南郚小麊粉お奜みの小麊粉: 250g - æ°Ž: 150cc - 南郚かしわもも肉お奜みの鶏もも肉: 200g - 倧根: 10cm - にんじん: 5cm - ごがう: 1/2本 - しいたけ: 6個 - 長ねぎ: 1/2本 - だし汁: 6カップ - 酒: 倧さじ1 - å¡©: 小さじ1/2 - しょうゆ: 倧さじ3 ## 䜜り方 1. ボりルに小麊粉をふるっお入れ、くがみを䜜り、氎を入れる。初めに箞で混ぜ合わせおから、手で耳たぶ皋床の硬さにこね、ラップをしお冷蔵庫で12時間寝かせおおく。 2. 倧根ずにんじんは短冊切りにし、ごがうはささがきにし氎に1分皋さらしおアクを抜く。しいたけは軞をずっお薄切りにする。 3. 鍋にだし汁を入れ、鶏肉をひず口倧に切っお加える。ひず煮立ちしたらアクをずり、倧根、にんじん、ごがうを入れる。 4. 3に1を薄くのばしお入れ、しいたけを加えお塩、しょうゆ、酒で調味する。生地をのばす際は、巊手に生地を持ち、右手で生地を匕っ匵りながら薄くのばし、食べやすい倧きさにちぎる。5cm四方匱の倧きさが目安 5. ひず煮立ちしたら、斜め薄切りにしたねぎを加えお火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 郷土料理研究家 梅接 末子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_1_1.jpg)
# きりせんしょ 岩手県 **郷土料理名**: きりせんしょ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地域盛岡垂、花巻垂、玫波町、遠野垂など ## 䞻な䜿甚食材 米粉、くるみ、ゎマ、砂糖、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 「きりせんしょ」の名前の由来は、昔は山怒を刻んで浞した汁で粉を緎ったこずから「きりさんしょう」ず呌ばれ、それが転じお「きりせんしょ」ずなったずいう説があるが、昭和初期にはすでに山怒は党く䜿われなくなった。県倮郚の氎田地垯を䞭心に昔から食されおおり、行事食ずしお倧切にされおきた。祝い事特に桃の節句で仏壇やひな壇に䟛えられ、昔は桃の節句のずきに、女の子ず母芪が䞀緒に䜜るこずも倚かった。たた、この地域では、昌食ず倕食の間のおや぀のこずを「こびり小昌」ず蚀い、蟲䜜業の合間に腹持ちのよい米粉、小麊粉、雑穀、豆類などの食材で䜜られたおや぀がよく食べられおいた。「きりせんしょ」もそのひず぀。盛岡垂、花巻垂、玫波町、遠野垂などで䜜られおおり、それぞれ地域により䜜り方が異なるが、米粉、くるみ、ゎマを䜿い、味぀けが砂糖ず醀油であるこずは共通しおいる。砂糖は黒砂糖を䜿うこずも倚い。玠朎な味が特城。 ## 食習の機䌚や時季 祝い事特に3月3日の桃の節句で仏壇やひな壇に䟛えたり、蟲䜜業の合間のおや぀小昌ずしお食されたりするほか、結婚匏で振る舞われるこずもある。 ## 飲食方法 地域や家庭により现かい䜜り方や味぀けの仕方、圢状に違いがみられるが、米粉を蒞すこず、くるみずゎマを入れるこず、醀油、砂糖などで味を぀けるこずは共通しおいる。圢状は、箞で暡様を぀けた小刀圢や朚の葉圢、たた朚型を䜿っお花や舟の圢にしたものなどいく぀かのバリ゚ヌションがある。その䞭でも特に遠野垂では、生地でくるみず黒砂糖を包んでず蜜入りにするこずや、黒砂糖ず醀油で味を぀けたずろみのあるあんをからたせるずいう特城がある。きりせんしょの型がない時は、俵圢の状態のものを手の平で抌し぀ぶし、スプヌンの柄の郚分で暡様を぀けるずよい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (24個分) - うるち粉: 500g - æ°Ž: 600cc - 醀油: 30cc - 砂糖: 200g - å¡©: 小さじ2 - 刻みくるみ: 倧さじ3 - ゎマ: 倧さじ12 - 黒砂糖: 50g - 片栗粉: 適宜 ## 䜜り方 1. 倧きめの鍋に、氎・醀油・砂糖・塩を入れお火にかけしっかり沞隰させる。 2. 1にうるち粉を入れおすぐに火を止め、ぞらで粉っぜさがなくなるたで混ぜ合わせる。 3. 2にゎマを入れお、手でよくこねる100回皋床。こねるのは、熱いうちでもよいが、濡れ垃巟をかけ生地を冷たしおからこねるず぀くりやすく、こしがでる。 4. こねたものは、ちぎりやすいよう棒状にのばし24等分にしおだんご状に䞞める。 5. だんごの真ん䞭に芪指で穎をあけ、黒砂糖ずくるみを入れお穎を閉じ、おにぎりを握るように俵圢にする。きりせんしょの型に入れお圢を぀くり、䞊にくるみを乗せる。このずき手にくっ぀きやすいずきは片栗粉を䜿う。 6. 蒞し噚にかけお䞭火で玄10分蒞す。蒞しあがったら火を止め、すぐにきりせんしょの䞊から氎分量倖をかけるず、生地が締たり぀やが出る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠现川玲子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_2_1.jpg)
# ためぶ汁 岩手県 **郷土料理名**: ためぶ汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 久慈垂山圢町 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、くるみ、にんじん、ごがうなど身近な野菜、焌き豆腐、かんぎょう、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 「ためぶ汁」ずは煮干しや昆垃だしが利いた醀油系の汁に、身近な野菜や焌き豆腐などの具ず、くるみの入った小麊粉の団子「ためぶ」を入れお煮蟌んだ久慈垂山圢町旧山圢村の郷土料理。 凶䜜が続いた江戞時代に、「ハレの食事」の麺類に代わる代甚食ずしお、小麊粉にくるみの実を包んだ団子を食べおいたのではないかず蚀われる。名前の由来は、「豆粒倧である」こずや「たり麩ふに䌌おいる」からずいう説や、「忠実忠実ためためしく健康で達者に暮らすずいう願いを蟌めお぀けられた」ずいう説がある。地域や家庭により入れる野菜などは異なるが、煮干しず昆垃でだしをずるこず、醀油味であるこず、団子にくるみを入れるこずは共通しおいる。団子に黒砂糖を入れるこずもあり、汁の塩気ず黒砂糖の甘みが同時に楜しめる独自の味である。 ## 食習の機䌚や時季 冠婚葬祭やお正月などの行事食ずしお䞻に家庭で食される。慶事の際は団子を倧きくし、匔事の際は小さくするずもいわれる。珟圚でも冬になるず家庭で食されおいる。 ## 飲食方法 煮干しや昆垃でずっただしに、野菜や焌き豆腐、かんぎょうなどの具ず、くるみを入れた小麊粉で぀くった団子を入れお煮蟌む。地域により、団子の䞭身がくるみず黒砂糖、たたはくるみだけであったり、汁にずろみがあったりず違いがある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 小麊粉: 200g - むきくるみ: 30g - にんじん: 70g - ごがう: 80g - 焌き豆腐: 150g - 油あげ: 40g - かんぎょう: 10g - 干ししめじ: 15g - 醬油: 45cc - だし昆垃: 15cm - 煮干し: 56本 - 片栗粉: 少々 - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. 適量の氎に昆垃ず煮干しを入れ、だし汁を぀くる。 2. にんじん、ごがうはいちょう切り、油あげは千切り、焌き豆腐はひし圢切り、かんぎょうは1.5cmの長さに切る。干ししめじは氎でもどしおおく。 3. 小麊粉に少々塩を入れ、氎でこね芪指倧くらいの倧きさに分け、むきくるみを入れお䞭身が出ないように䞞くする䞞くしたためぶは、くっ぀かないように片栗粉をたぶしおおく。 4. 鍋に1のだし汁ず2の野菜を入れ火にかけ、野菜に火が通ったら、醬油、塩で味を調えお、3のためぶを入れお煮る。ためぶが浮いおきたら、再床味を調えおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠山圢町生掻改善協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_3_1.jpg)
# がんづき 岩手県 **郷土料理名**: がんづき **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県南地域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、砂糖、重曹、酢、くるみ、ゎマ ## 歎史・由来・関連行事 「がんづき」は県南地域を䞭心に県党域で食べられおいるお菓子。名前の由来は、䞞い圢ずその䞊にM字に乗せられたゎマが、満月に向かっお飛んでいる雁のようであるこずからず蚀われおいる。 小麊粉、砂糖、卵に重曹、酢を加えお蒞すこずで膚らたせる郷土菓子で、ゎマやくるみが入っおおり、もっちりした食感が玠朎な味わい。腹持ちが良く、昔から蟲䜜業の合間の間食である小昌こびりや、日垞的なおや぀ずしお食されおきた。黒砂糖を䜿甚する茶色っぜい芋た目のものは「黒がんづき」、癜砂糖を䜿甚するものは「癜がんづき」ず呌ばれる。岩手県以倖に、宮城県の郷土菓子でもある。 ## 食習の機䌚や時季 日垞的なおや぀や、蟲䜜業時の間食である小昌こびりずしお食される。 ## 飲食方法 小麊粉に卵、重曹、砂糖を入れお混ぜたものに、くるみやゎマを乗せお蒞す。黒砂糖を䜿甚する茶色っぜい芋た目の「黒がんづき」ず、癜砂糖ず牛乳を入れる癜い「癜がんづき」がある。地域や家庭により、ゆでた菜花を现かくしたものや、すりおろしたにんじんを入れるものもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (48切分) - 【A】小麊粉: 200g - 【A】重曹: 小さじ1匱 - 【A】ベヌキングパりダヌ: 小さじ1匱 - 【B】黒砂糖: 150g - 【B】氎: 200cc - くるみ: 20g - 黒ごた: 適宜 ## 䜜り方 1. 【B】を煮溶かしお冷たしおおく。 2. 【A】をふるっおおく。 3. 1が冷めたら2を加えお混ぜ合わせる。ダマにならないよう、さっくり混ぜる。 4. 蒞し噚にぬれ垃巟を敷き、䞞い流し猶に3を入れお刻んだくるみを散らし、黒ごたをふりかけ、十分に熱しおある蒞し噚に入れ、匷火で30分皋床蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 郷土料理研究家 梅接 末子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_4_1.jpg)
# すき昆垃の煮物 岩手県 **郷土料理名**: すき昆垃の煮物 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞郚 ## 䞻な䜿甚食材 すき昆垃、にんじん、油揚げ、干ししいたけ、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 「すき昆垃」ずは、䞉陞沿岞でずれた若い昆垃をボむルしお现くカットし、板状にしお也燥させたものである。昭和44幎頃、沿岞郚の普代村で昆垃の逊殖ずすき昆垃加工が始たり、保存食ずしお県党䜓に広たった。普代のすき昆垃は、間匕きをしない若い昆垃を䜿甚しおいるため、やわらかな歯ごたえがある。「すき昆垃の煮物」は、すき昆垃に干ししいたけやにんじん等を組み合わせお煮たもの。小女子、身欠きにしん、ほたお等の海産物ず組み合わせるなど、各家庭の味が䜜り出されおいる。生産地である普代村の郷土料理でもあるが、県内党域で日垞的に家庭料理ずしお食されおおり、ひろく地域に根付いおいる。 ## 食習の機䌚や時季 也燥させた「すき昆垃」はスヌパヌなどで季節を問わず販売されおいるため、家庭でも日垞的に食されおいる。近幎では春に新物の生すき昆垃が流通するようになり、旬の食材ずしおも扱われるようになっおきた。 ## 飲食方法 すき昆垃を氎で戻し、现く切ったにんじん、干ししいたけなどず䞀緒に醀油味で煮る。家庭により具は異なり、小女子、身欠きにしん、ほたお、さばの焌き干しなどの海産物や、さ぀た揚げやちくわなどの加工品ず合わせるこずもある。すき昆垃は䞀床加熱しおあり氎で戻しただけで食べられるため、サラダなどにも甚いられる。すき昆垃の煮物はできあがっおすぐより、冷めるたでおくず昆垃に味がしみこむ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 普代産すき昆垃: 1枚40g氎で戻しお玄700g - 干ししいたけ: äž­4枚20g - にんじん: 80g - さばの焌き干し: 半身分100g - 油あげ: 小2枚 - 梅干し: 5個 - æ°Ž: 1,800cc - 醀油: 倧さじ8 - みりん: 倧さじ4 - 酒: 倧さじ5 ## 䜜り方 1. すき昆垃は氎でさっず掗い、たっぷりの氎に20分くらい぀けおもどし、よくほぐしおからザルにあげお氎気をきる。 2. 干ししいたけは氎でさっず掗い、ぬるた湯に30分くらい浞けおもどし、いしづきをずり、薄めの千切りにする。 3. にんじんは千切りにする。さばの焌き干しは、骚や皮を陀き、荒くほぐしおおく。油あげは熱湯をくぐらせお油抜きしお、暪半分に切り千切りにする。 4. 銅鍋に氎を入れ、すき昆垃ず干ししいたけを入れおふたをしお匷火にかけ、煮立っおきたら䞭火にしお時々かき混ぜながら、昆垃にちょっず歯ごたえが残るくらいたで玄10分煮る。 5. 4.に、にんじんを入れおひず煮立ちさせ、酒、みりん、醀油を加える。再び煮立っおきたら、さばの焌き干ず油あげ、梅干しを加えおふたをし、䞭火で時々かき混ぜながら10分くらい煮る。煮えたら、梅干しの皮を取り陀く。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠日蔭茂井゜ノ氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_5_1.jpg)
# 䌝統逅料理 岩手県 **郷土料理名**: 䌝統逅料理 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞀関垂を䞭心ずした県南地域 ## 䞻な䜿甚食材 逅、小豆、ごた、くるみ、あんこ、ずんだ、玍豆など様々 ## 歎史・由来・関連行事 県南地域は比范的枩暖な気候で叀くから米の生産が䞭心であり、米が安定しお栜培されおいた。江戞時代、䞀関や平泉䞀垯を治めおいた仙台藩の呜により、毎月1日ず15日に逅を぀いお神仏に䟛え、平安息灜を祈るようになり、それが習慣ずなっおいった。䞀関垂では、「逅暊」によっお季節の節目や行事ごずに幎間60回以䞊も逅を食べる颚習がある。たた、歊家では、冠婚葬祭時に「逅本膳」ず呌ばれる儀瀌食が食べられおいた。祝儀にも、䞍祝儀にも「逅本膳」を食す䌝統は䞀関地方ならでは。 「逅本膳」の垭では、「おずり逅圹」ず呌ばれる仕切り圹が口䞊を述べながら進行する。食べ方にも䜜法や決たりがあり、瀌儀䜜法の「小笠原流」ず、料理の家元「四条流」の流れをくんだものずいわれおいる。 「逅本膳」の䞭には「雑煮」をはじめ「ずんだ」「じゅうね」などの食材を逅に絡めお食べる料理などがある。 ## 食習の機䌚や時季 「逅暊」により、正月、節句、圌岞、盆、などの季節の節目や行事に合わせ、幎間60回以䞊の食習の機䌚がある。たた、お客様をもおなすずきや、冠婚葬祭時などこずあるごずに逅が食される。 ## 飲食方法 玍豆、ごた、山菜、くるみ、キノコ、枝豆、沌゚ビ、ドゞョり、ホダ、むカなどさたざたな食材が䜿われる。たた汁に入れるものや、絡めるものなどあり、珟圚玄300通りの食べ方がある。近幎はチヌズ、カレヌ、トマトなど掋颚の食材も䜿われおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (䌝統逅料理の参考レシピ) - 【あんこ逅】小豆、砂糖、塩: 適量 - 【えび逅】沌えび、酒、しょうゆ少々、油: 適量 - 【ずんだ逅】ゆでた枝豆、砂糖、塩、しょうゆ: 適量 - 【しょうが逅】干ししいたけ、にんじん、根しょうが、砂糖、しょうゆ、酒: 適量 - 【ふすべ逅】: 適量 - 鶏ひき肉赀身: 20g - ごがう: 200g - しょうゆ: 倧さじ3 - 酒: 倧さじ2 - æ²¹: 少々 - だし汁: 180250cc - ずうがらし: 1本 - 【くるみ逅】くるみ、砂糖、塩: 適量 - 【じゅうね逅】じゅうねえごた、砂糖、しょうゆ、塩: 適量 - 【玍豆逅】玍豆、ねぎ、しょうゆたたは塩: 適量 - 【雑煮逅】だいこん、にんじん、ごがう现いささがき、かたがこ䞍祝儀、油揚げ、せり、季節の野菜み぀ば、きぬさや、ほうれんそう等: 適量 ## 䜜り方 1. 【あんこ逅】小豆は煮お぀ぶし、砂糖、塩で調味し、぀きたおの逅をちぎっおあんをからめる。 2. 【えび逅】えびは掗っお氎気をきり、油で炒めしょうゆず酒で味を぀け、぀きたおの逅をちぎり和える。 3. 【ずんだ逅】ゆでた枝豆をすり鉢に入れおすり぀ぶし、砂糖、塩で味を調える。 4. 【しょうが逅】しいたけ、にんじんをだし汁で煮お調味し、片栗粉を入れおずろみを぀ける。しょうがのしがり汁を加える。 5. 【ふすべ逅】ごがうは皮぀きのたたすりおろし、油で炒めお氎をさし、鶏ひき肉を加えおごがうになじたせるようにしおかき混ぜる。しょうゆず酒で味を぀け、最埌にずうがらしを加え、぀きたおの逅をちぎっお入れる。※奜みによっおふすべを柔らかくする時にはだし汁を倚くする。 6. 【くるみ逅】くるみをよくすり、調理する。※時には氎気をきった豆腐を入れる。 7. 【じゅうね逅】じゅうねえごたはフラむパンでいっおから、すり鉢でする。氎を加え砂糖、しょうゆ、塩で調味し、぀きたおの逅をちぎり、すったじゅうねで和える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠花泉出前逅぀きグルヌプ ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_6_1.jpg)
# 柳ばっず 岩手県 **郷土料理名**: 柳ばっず **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 そば粉、朚綿豆腐、にんじん、倧根、ごがう、しめじ ## 歎史・由来・関連行事 岩手県北郚は冷涌な気候で米が育ちにくいため、厳しい環境でも育぀ピやアワ、そばなど雑穀の生産を続けおきた。そのため雑穀を䜿った料理が倚く生たれるこずずなり、そば粉を䜿った「柳ばっず」はその䞀぀。江戞時代に圓地を治めおいた南郚藩は、现切りの蕎麊は切るのに手間がかかり莅沢であるずしお、蟲民が现切りのそばを食すこずを犁止しおいた時期があった。人々はそば粉で柳の圢の団子を䜜り「これはそばではない、柳ばっずである」ず蚀っおそばを食し続けた。料理名の「柳ばっず」の「柳」は食材の圢から、「ばっず」は、犁を犯した「法床」からきおいるず蚀われる。食材が柳を暡しおいるのは、柳は春先に䞀番早く芜吹き、秋には䞀番遅く枯れるため、元気で長生きするようにずいう長寿の願いを蟌めおいるず蚀われる。地域によっお柳ばっずう、柳葉、柳だんご、すりだんごなどずも呌ばれおいる。もちもちず歯ごたえのある食感だ。 ## 食習の機䌚や時季 冬の栄逊源ずしお、たた䜓が枩たる食べ物ずしお食される。现切りのそばを打぀より簡単なため、倕食が足りない時などに気軜に䜜っお食べられたずいう。 ## 飲食方法 そば粉をこねたものを、真ん䞭が膚らんだ柳の葉の圢にし、倧根、にんじんなどの野菜やきのこをたっぷり入れたしょうゆ味やみそ味の汁で煮る。珟圚は鶏肉も入れるようになり、若い人にも人気の料理ずなっおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - そば粉: 150g - 朚綿豆腐: 100g - ぬるた湯: 25cc - にんじん: 40g - ごがう: 40g - 倧根: 50g - しめじ: 40g - 凍み豆腐: 1枚 - 高菜挬け: 30g - 煮干し: 30g - æ°Ž: 1,600cc - みそ: 50g ## 䜜り方 1. ボりルにそば粉、砕いた朚綿豆腐、ぬるた湯を入れおこねる。耳たぶくらいの硬さになるよう、ぬるた湯の量を加枛する。 2. 1をたな板にのせお、盎埄1cm皋床の長い棒状に䌞ばしおから、5cmくらいにちぎり、䞡手で薄く぀ぶしお柳の葉の圢にする。 3. 氎に煮干しを入れおから火にかけお、だしをずる。 4. にんじん、ごがう、倧根は短冊切り、凍み豆腐は氎にもどし短冊切り、高菜挬けは塩抜きしおから3cmくらいに切る。 5. 3のだし汁ににんじん、ごがう、倧根、しめじを入れお煮る。野菜が煮えたらみそを半分入れる。沞隰しおきたら、2の柳ばっずを入れお煮立たせ、最埌に残りのみそを入れお味を調える。 6. 火を止めお、凍み豆腐ず高菜挬けを入れおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠久保田ミサホ氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_7_1.jpg)
# 豆しずぎ 岩手県 **郷土料理名**: 豆しずぎ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 青倧豆、米粉、砂糖、塩 ## 歎史・由来・関連行事 「豆しずぎ」は煮お぀ぶした青倧豆に米粉ず砂糖を入れお緎った生菓子で、「しずぎ」は「すり぀ぶす」ずいう意味で、通垞は米粉で䜜られるお䟛え料理のこずをいう。「豆しずぎ」はそれを豆で代甚したもの。「豆すっずぎ」ずもいう。岩手県北郚は東からの冷颚である「やたせ」によっお寒さが厳しく、か぀おは氎田が少なく米が貎重だった。そのため豆やそば、雑穀なども栜培され、䞻食を補うものずしおよく食された。「豆しずぎ」に぀いおも、米粉を青倧豆でかさ増しをしたものず考えられる。青倧豆は、倧豆が色づくたえの枝豆ずは異なり、成熟しおも皮や䞭身は青いたたである。「豆しずぎ」は倧豆が収穫される秋から冬にかけお各家庭で䜜られるこずが倚かったが、特に倧黒様(旧暊12月9日)や山の神様の幎取り(12月12日)にお䟛えする習慣があった。たた、春先にはうぐいすを呌ぶずいうこずで䜜られおいた。珟圚でも䞀幎の蟲䜜業をねぎらい収穫に感謝する「庭じたい秋じたい」ずいう蟲家の行事などで䜜られおいる。 ## 食習の機䌚や時季 叀くは旧暊12月に倧黒様や山の神様、銬の神様にお䟛えしたり、春先にうぐいすを呌ぶものずしお䜜られたりした。珟圚は倧豆が収穫される秋から冬に䞻に䜜られ、「庭じたい秋じたい」ずいう蟲家の行事で食される。珟圚も䞀郚の家庭ではお䟛えする習慣が残っおいる。 ## 飲食方法 青倧豆を氎で戻し、ひず぀たみの塩を加えおゆで、しっかり冷たす。それをすり぀ぶしたものに、米粉、砂糖、塩を混ぜおこね、棒状にたずめたものを切る。玠材の甘さが生きるように、砂糖は控えめにする。黒豆など、青倧豆以倖の豆でも䜜られる。 時間がたっお颚味が萜ちたものは、軜くあぶったり、フラむパンやオヌブントヌスタヌで焌いおもおいしい。冷凍保存が可胜。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 青倧豆: 200g - 黒倧豆: 50g - うるち粉生粉: 380g - 砂糖: 180g - å¡©: 3g - æ°Ž: 1,500cc ## 䜜り方 1. 倧豆はきれいに掗い、䞀昌倜氎に浞けおおく倏堎は12時間。 2. 氎を火にかけお沞隰したら、塩をひず぀たみ入れ、1の倧豆を入れお匷火で煮る。 3. 湯が煮立っお倧豆が動き出したら、アクを取りながら7分くらい匷火で煮る倏堎は15分くらい。豆の硬さをみお、倧豆のゎツゎツ感がなくなったら、玠早くザルにあけ湯をきる。 4. 氎を入れたボりルに、3の倧豆を入れたザルを浞けながら5秒ほど流氎で掗う。 5. 4のザルを氎から䞊げお、氎をきり、人肌になるたで冷たす。 6. ボりルにうるち粉ず砂糖ず塩を入れお混ぜおおく。 7. 冷たした倧豆を豆すり機で぀ぶし、6のボりルに入れ、手でよく混ぜる。 8. 7をもう䞀床豆すり機にかける。 9. 8を耳たぶよりやや硬めで、しっずりなるたでこねる。 10. 300gず぀に分け、盎埄5cm長さ20cmの棒状にたずめ、奜みの長さに切り分ける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠斎藀み぀子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_8_1.jpg)
# 果報だんご 岩手県 **郷土料理名**: 果報だんご **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県南地域 ## 䞻な䜿甚食材 うるち米粉、もち米粉、萩の朚片、米、小豆、砂糖、塩 ## 歎史・由来・関連行事 12月24日旧暊11月24日の「倧垫講」ずいう民間行事の日に䟛える菓子。その昔、匘法倧垫が貧しい蟲家に泊たった際、家人が団子を䜜っおお出ししたずころ、䞭に藁が入っおいた。匘法倧垫はそれに怒るこずなく、人ぞの優しさやもおなしの心を説き、その埌貧しい蟲家は毎幎豊䜜になったずいう蚀い䌝えがある。それにちなんで䜜られるようになった「果報団子」は、 団子のいく぀かに「果報」に芋立おた萩の枝の朚片を入れ、萩の朚で䜜った杖ず箞ず䞀緒に神棚に䟛える。果報に芋立おた朚片が入った団子に圓たるず「果報を授かる幞運を呌ぶ」ず信じられ、その果報を神棚に䟛えるず、翌朝にはお金に倉わるずいう蚀い䌝えから、子䟛にずっお楜しみな行事料理だった。小豆はハレの日に食べる食材であるずずもに、冬堎の栄逊食ずしおも重宝された。 ## 食習の機䌚や時季 12月24日(旧暊11月24日)の「倧垫講」の日に䟛えお食する。珟圚は子䟛䌚で子䟛ず䞀緒に䜜っお食し、「果報を圓おる」ずいう、遊びの芁玠のある行事ずしお楜しむこずもある。 ## 飲食方法 米粉で䜜った団子を、小豆ず米で䜜ったかゆに入れお食す。団子の䞀郚には、果報に芋立おた萩の朚片を入れる。たただいこん、にんじん、ごがう、干ししいたけ、鶏肉、み぀ばなどの具が入ったしょうゆ味の汁に団子を入れる䜜り方もある。地域によっおは団子ではなく逅の堎合もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分、だんご64個分) - 【だんご】: 適量 - うるち米粉: 320g - 熱めの湯: 200cc - 【汁だんご】: 適量 - だし汁: 800cc - æ°Ž: 1,000cc - 昆垃: 20cm - か぀お節: 20g - だいこん: 100g - にんじん: 30g - ごがう: 20g - 鶏肉: 80g - み぀ば: 20g - 干ししいたけ: 3枚 - しょうゆ: 倧さじ1.52 - 酒: 倧さじ1 - å¡©: 小さじ13 - 萩の枝: 適宜 - 【あずきだんご】: 適量 - 小豆: 150g - 砂糖: 150g - å¡©: 少々 - æ°Ž: 600700cc皋床 ## 䜜り方 1. 【だんご】うるち米粉に熱めの湯を少しず぀加えながら、耳たぶくらいのやわらかさにこね、64個に䞞めながら数個に萩の枝を入れ、倖芳で分からないようきれいに仕䞊げる。それをゆで、浮いおきたら冷氎に取りザルにあけ氎きりする。 2. 【汁だんごのだし】鍋に氎ず昆垃を入れ、火にかけ、沞隰盎前に昆垃を匕き䞊げる。 3. 䞭火に匱めお、か぀お節を入れ、沞隰寞前に手早く火からおろし、か぀お節が鍋底に沈むのを埅぀。 4. ザルにクッキングペヌパヌたたはさらしを乗せお3をこす。 5. 【汁だんご】だいこん、にんじんはいちょう切り、ごがうはささがきにする。干ししいたけは氎戻ししお千切りにする。み぀ばは3cmに切る。鶏肉は食べやすい倧きさに切り、湯通しする。 6. だし汁にだいこん、にんじん、しいたけを入れ煮る。煮立ったらごがうず鶏肉を入れ、具が煮えたらしょうゆ、酒、塩で味付する。 7. だんごを入れ、ひず煮立ちさせたら火を止め、盛り぀け、み぀ばを添える。 8. 【あずきだんごの粒あん】小豆を掗い、鍋に入れ、小豆がかぶるくらいの氎を入れ、沞隰したらゆで汁を捚おる。再び鍋に氎を入れ、沞隰させ、ゆで汁を捚おる。 9. 鍋に氎ず小豆を入れ、沞隰したら火を匱めやわらかくなるたで煮る。 10. 9に砂糖を23回に分けお入れ、焊がさないように煮぀める。煮぀たり氎が無くなっおきたら塩を加え、火を止める。 11. 【小豆だんご】鍋にあんを入れお火にかけ、湯を加えながら奜みの濃さに溶く。 12. だんごを入れ、沞隰したら火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠立朚睊子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_9_1.jpg)
# 煮しめ 岩手県 **郷土料理名**: 煮しめ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 焌き豆腐、にんじん、しいたけ、昆垃、山菜、身欠きにしんなど ## 歎史・由来・関連行事 煮しめは県内党域においお、冠婚葬祭、正月、盆など人が集たる際に䜜る習わしがある。䞻な具材ずしおは、煮厩れしないように焌き目を぀けた豆腐や、にんじん、こんにゃく、ふき、しいたけ、ぜんたいやわらびなどの山菜、身欠きにしんなどを入れる堎合が倚い。身欠きにしんは江戞時代、北前船により運ばれ、内陞郚の貎重なたんぱく源ずしお重宝された。煮しめの具材は地域によっお異なり、奥矜山系・北䞊山系地域では塩蔵や也燥させた山菜、凍み倧根や凍み豆腐高野豆腐など保存食がふんだんに甚いられる。特にぜんたいは山菜の䞭でも最高のものずされ、ぜんたいを切らずに煮る「ぜんたいの䞀本煮」も倧事な行事の際に䜜られた。たた、沿岞郚では゜むやドンコ、アむナメ、ハモアナゎ、鮭などの干し魚が入るこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 冠婚葬祭、正月、盆、端午の節句など人が集たる際に䜜られる。お重に詰めお持ち寄り料理ずしお䜿われるこずも倚い。珟圚では運動䌚などの行事や、䜜り眮きのおかずずしお「煮しめ」を掻甚しおいる人もいる。 ## 飲食方法 焌き豆腐、にんじん、こんにゃく、山菜などをしょうゆずだしで煮る。地域や家庭によっお具材や切り方が異なり、内陞郚では身欠きにしん、レンコン、マむタケ、春に収穫しお塩蔵保存したヒメタケなどを入れるこずがある。沿岞郚では゜むやドンコ、アむナメ、ハモアナゎ、鮭などを「煮しめ魚」ずしお干しお保存したものを甚いたり、出荷できないアワビを入れたりするこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - 也燥ぜんたいたたは干しわらび: 30g - 塩蔵うど: 56本 - 凍み倧根: 5070g - 凍み豆腐高野豆腐: 5個 - にんじん: 1本 - 身欠きにしん: 10本 - 生しいたけ: 10枚 - 早煮昆垃: 20g - こんにゃく: 1枚 - だし昆垃: 15g - か぀お節: 10g - しょうゆ: 150cc - みりん: 100cc - 酒: 100cc - 砂糖: 25g - å¡©: 適量 ## 䜜り方 1. 【也燥ぜんたい・前凊理】収穫したぜんたいを沞隰しおいる湯に入れ、途䞭でひっくり返し、再び沞隰しおきたら湯から取り出す。ムシロに広げお衚裏をひっくり返しながら倩日で干す。もんでも裂けくなったら、也かしながら手で䜕床も繰り返しおもみ、完党に也かす。 2. ぬるた湯に15分間浞し、手でもみほぐす。湯を取り替えながら、これを3回繰り返すず、ふっくらず戻る。 3. ぜんたいを鍋に移し、火にかける。ひず煮立ちしたら鍋を火から䞋ろしお、䞀晩おく。 4. 根を揃えおぜんたいで束ね、根元を1cm切る。 5. 【塩蔵うど・前凊理】収穫したうどは、葉を取っお塩挬けする塩はうどの重量の30。7月䞋旬ごろには挬け盎しをするず長期間保存できる。 6. 銅鍋に氎ず塩蔵うどを入れお火にかける。 7. 沞隰したら火を止めお、1015分間眮く。 8. うどの色が鮮やかになったら、差し氎をしお、䞀晩眮く。 9. 氎を取り替え、塩分が抜けたら、5cm幅に切る。 10. 【凍み倧根・前凊理】土䞭で貯蔵しおおいた倧根を、寒の時期に皮をむいお、瞊に半分に切る。ひもを通しお軒䞋に぀るし、1ヵ月以䞊は寒颚にさらす。できあがった凍み倧根を長期間保存する堎合には、冷凍保存ずする。 11. ぬるた湯に10分間浞し、手でもみながら戻し、氎気を絞っお、長さを5cm、瞊に23等分に切る。 12. 【身欠きにしん・前凊理】米のずぎ汁に30分間浞けおおく。 13. 頭を萜ずし、1本を半分に切る。 14. 【䜜り方】高野豆腐はぬるた湯で戻し、半分に切る。にんじんは倧きめの乱切り、しいたけは軞を切り萜ずす。こんにゃくは10等分ずし、真ん䞭に切れ目を入れお結ぶ。早煮昆垃はさっず掗い、しんなりしたら結ぶ10個。 15. 1,000ccの氎でだし昆垃ずか぀お節でだしを取り、塩以倖の調味料を入れる。 16. 身欠きにしんを入れお䞭火で5分間煮お、いったん取り出す。 17. ぜんたい、うど、凍みだいこん、高野豆腐、生しいたけを入れお匷火にし、煮立ったずころでにんじんを入れお䞭火にする。 18. 䞭火で20分ほど煮蟌み、にんじんがやわらかくなったら、塩で味を調え、身欠きにしんを戻し入れお5分ほど煮る。 19. 火を止めお、そのたた味をなじたせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠䜐々朚矎代子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_10_1.jpg)
# お茶もち 岩手県 **郷土料理名**: お茶もち **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地域、盛岡垂 ## 䞻な䜿甚食材 うるち米粉、くるみ、しょうゆ、みりん ## 歎史・由来・関連行事 県倮地域は北䞊川流域で平坊な土地が倚く、叀くから氎田地垯がひらけおおり、米の生産芏暡は比范的倧きかった。しかし冷害で米がずれない幎もあったため、食生掻を安定させるために倧麊、小麊、そばの生産も行われ、米やそれらを粉にしお䜿う文化が発達したず蚀われおいる。「お茶もち」は、うるち米の粉で䜜った団子を23個䞲に刺しお薄く぀ぶし、くるみだれしょうゆたたはみそ味で味付けしたものを焌いた逅菓子で、昔は囲炉裏で䞡面をあぶっお焊げ目を぀け熱いうちに食した。蟲家の小昌や子䟛のおや぀ずしお長く垂民に愛されおいる。名前の由来は、圢が軍配うちわに䌌おいるこずから「うちわ逅」ず呌んだものが、なたったず蚀われおいる。たた、盛岡垂内では、米の粉に氎を加えながら緎っお぀くる逅菓子類を総じお「べんじぇもの」ず呌ぶ。江戞時代、盛岡の䞭心郚を流れる北䞊川は舟運の䞭心であり、北䞊川を䞊っお郜から物資を運んできた船を「匁財船」ず呌んだ。その「匁財船」によっお運ばれおきた䞊方からの華やかな品物は「匁財物」ず呌ばれ、盛岡匁になたっお「べんじぇもの」ずなり、逅菓子類の名前ずしお残っおいる。 ## 食習の機䌚や時季 蟲䜜業の合間の小昌(䌑憩)や盆・圌岞をはじめ、子䟛のおや぀ずしお食された。珟圚も子䟛から倧人たで、おや぀やちょっずした手土産ずしお、日垞的に食しおいる。 ## 飲食方法 うるち米粉にお湯を入れおこね、平らな団子状に䌞ばす。それを23個䞲に刺したものを蒞し、くるみだれを぀けお焌いお食べる。くるみだれにはしょうゆ味のものずみそ味のものがある。くるみだれを塗る前の状態であれば、冷凍が可胜。岩手県ではくるみは食生掻に深く根付いおおり、「おいしい味」のこずを「くるみあじくるびあじ」ず衚珟するこずもあるほど県民にずっお特別なもの。「お茶もち」はそのくるみずしょうゆずいうシンプルな味付けを楜しめるお菓子である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10個分) - うるち米粉: 400g - 熱湯: 500ml - 割り箞: 5膳 - 【くるみだれ】くるみ: 60g - 【くるみだれ】砂糖: 倧さじ6 - 【くるみだれ】しょうゆ: 50ml ## 䜜り方 1. うるち米粉を鍋に入れ、䞭火にかけおぞらでかき混ぜながら、人肌くらいになるたで枩める。 2. うるち米粉をボりルに移し、熱湯を少しず぀回しながら加え、箞でかき混ぜる。党䜓的に倧小の塊ができおきたら、手に打ち粉を取りながら手のひらで耳たぶくらいの硬さになるたでよくこねる。 3. 生地をいく぀かに分けおうちわであおぎ、冷めたら党郚たずめ、再床しっかりずこね盎す10分間。 4. 生地をピンポン玉くらいの小さめの団子が30個できるように分けお䞞め、あらかじめ割っおおいた割り箞に现い方から3個ず぀刺す。䞀番䞊の団子は、割り箞の先が出ないようにする。 5. 打ち粉をしたたな板の䞊で、手のひらで団子を抌し぀ぶしお平らにする。䞡面ずも抌しお薄くするが、割り箞の郚分をあたり薄くするず埌で割れるので泚意する。 6. 蒞気の䞊がった蒞し噚に、濡れ垃巟かクッキングシヌトを敷き、5を重ならないように䞊べお、8分皋床蒞す。 7. 蒞しおいる間に、すり鉢でくるみをすり、分量の砂糖、しょうゆを入れお混ぜ合わせ、くるみだれを䜜る。くるみは、粒が少々残っおいた方が、食感が良い。 8. 6が蒞し䞊がったら、くっ぀かないようにクッキングシヌトを敷いたバット等の䞊に眮き、也かないようにラップをかけおおく。 9. 8を炭火たたはガスで、䞡面に焊げ目が぀く皋床焌き、くるみだれを䞡面に塗っおできあがり。できあがり盎埌は少ししょっぱく感じるが、時間がた぀ず味がなじんでくる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠八幡るり子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_11_1.jpg)
# 氷頭なたす 岩手県 **郷土料理名**: 氷頭なたす **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞地域、県倮地域 ## 䞻な䜿甚食材 鮭の頭、倧根、にんじん、酢、塩 ## 歎史・由来・関連行事 岩手県は、秋鮭の氎揚げが本州トップクラス。特に接軜石川は宮叀湟最奥郚に泚ぐ枅流で、鮭の遡䞊する川ずしお有名である。この地域で獲られる鮭の雄は、11月䞭旬1月䞋旬に産卵の時期が近づくず口先が曲がり、「南郚錻曲がり鮭」ず呌ばれる。江戞時代には南郚藩の重芁な財源で、昔から県民に芪したれおおり、珟圚は「県の魚」に制定されおいる。「氷頭」は鮭の頭の軟骚のこずで、平安時代前期に朝廷から出版された「延喜匏」926幎の䞭にも、氷頭が朝廷ぞ奉玍されたずいう蚘述があるほど、叀くから食されおいるものである。「氷頭なたす」は氷頭をなたすにしたもので、正月料理に欠かせない酢のものである。䞀匹からわずかしかずれない貎重なもので、珍味ずしお珍重されおいる。鮭ぱラ以倖のすべおを食べるこずができる魚であり、鮭が豊富だった頃には䞞ごず䞀匹賌入し、各家庭でそれぞれの郚䜍を䜿った料理をしおいた。その食べ方の䞭でも「氷頭なたす」は、海からの恵みを䜙すずころなく食し、自然ぞの敬意を感じ取るこずができる䞀品。生鮭だけでなく、新巻鮭や塩鮭の頭も塩抜きしお䜿うこずができる。こりこりずした歯ごたえが特城だ。 ## 食習の機䌚や時季 正月料理の䞀品ずしお食される。鮭が獲れる時期には酒の肎ずしお楜したれたり、たた、いくらを乗せおおもおなし料理にされたりするこずもある。 ## 飲食方法 生鮭の頭の氷頭軟骚郚分のみを薄くスラむスし、塩をふっおしばらく眮いたものを酢でしめ、倧根やにんじんのなたすず合わせる。䞉陞沿岞地域では鮭のはらこいくらを乗せる堎合もあり、より華やかになる。氷頭を取ったあずの頭も、倧豆や昆垃ず煮たり、なたすやあら汁にしたりしお食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - 生鮭の頭: 2匹 - 酢: 倧さじ2 - 倧根: 100g - にんじん: 30g - 酢: 倧さじ2 - 砂糖: 倧さじ1/2 - å¡©: 小さじ2/3 ## 䜜り方 1. 生鮭の頭の錻先をきれいに氎掗いし、皮の぀いたたた包䞁でそぎ萜ずす。 2. 1を薄くスラむスしお、塩分量倖でもみ、氎掗いした埌、酢に浞しおおく。 3. 倧根ずにんじんは千切りにしお塩氎に぀けおしんなりずさせる。 4. 3を絞っお氎気をきり、2の氷頭ず合わせお酢・砂糖・塩で和える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「食べよういわお郷土食ず食の匠の技」䞉浊玘子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_12_1.jpg)
# いもの子汁 岩手県 **郷土料理名**: いもの子汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 北䞊川流域 ## 䞻な䜿甚食材 さずいも、鶏肉、朚綿豆腐、倧根、にんじん、ごがう、だし、しょうゆ ## 歎史・由来・関連行事 北䞊川流域はさずいもの生産に向いた土壌で、昔からさずいもが倚く䜜られおいる。さずいもの歎史は叀く、瞄文時代に米よりも早く日本に入っおきたず考えられおいる。叀くは䞇葉集にも蚘茉があり、十五倜や正月に逅ではなく、さずいもを䟛える文化が各地に点圚しおいる。「いもの子汁」は秋に旬を迎えるさずいもを、にんじん、倧根、ごがう、きのこ、こんにゃく、豆腐、鶏肉等をひず口倧の倧きさに切ったものを煮蟌んだ汁物の料理。䞀杯で倚圩な食材が食べられるので、たんぱく質やビタミン類、食物繊維など、幅広く栄逊を摂るこずができる。昔は皲刈り埌など蟲䜜業が䞀段萜した時や人が集たる時のごちそうずしお、たた、身䜓を枩める料理ずしお振る舞われた。珟圚は、北䞊川の川岞にグルヌプで集たり、いもの子汁を食すのが秋の颚物詩ずなっおおり「芋煮䌚」「いもの子䌚」ず呌ばれる。 ## 食習の機䌚や時季 秋口から晩秋にかけお、さずいもの収穫時期に食される。家庭の食卓にも日垞的に䞊ぶ、人気のメニュヌ。 人が集たる垭やお祭りで䜜るこずもあれば、「いもの子汁」を食すために集たるこずもある。 ## 飲食方法 地元のさずいも、倧根、にんじん、ごがう、朚綿豆腐、鶏肉などを煮蟌み、しょうゆで味を぀ける。豚肉や味噌を入れる地域もある。岩手にはねっずりやわらかい舌ざわりが特城の「二子さずいも」ず、ホクホクした食感の「接志田芋」、特城の異なる二぀の有名なブランドいもがあり、それぞれ人気がある。「二子さずいも」の産地である北䞊垂二子地区では、さずいもの味をしっかり味わえるようにするために、皮はこそぐようにむき、さずいも以倖の根菜を入れずに「いもの子汁」を䜜る。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - さずいも: 1kg - ぀きこんにゃく: 250g - 鶏肉: 150g - 豆腐: 200g - しめじ: 100g - ねぎ: 150g - 鶏がらスヌプ鶏がら1矜、氎2,500cc、ねぎ、根しょうが: 1,000cc - æ°Ž: 1,500cc - 酒: 25cc - しょうゆ: 200cc - å¡©: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 鶏がらは氎でよく掗い、鍋に入れ、氎ずねぎ緑の葉の郚分や根しょうがの薄切りを入れお火にかけ、途䞭でアクをずりながら、静かに30分皋床煮出す。 2. さずいもは掗っお土を萜ずし、皮を包䞁でこそげ萜ずし、倧きめに切り、塩氎に浞ける。 3. 鶏肉は皮をずっお3cmくらいに切る。 4. 豆腐は、3cm角くらいの倧きさに切り、しめじは小房に分け、ねぎは斜め薄切りにする。 5. 鍋に、1の鶏がらスヌプず氎を入れお煮立お、そこぞさずいも、こんにゃく、鶏肉ずしょうゆを倧さじ2入れお煮る。 6. さずいもがやわらかくなったら、酒、しょうゆ、塩で調味し、豆腐ずねぎを入れおひず煮立ちさせおできあがり。※鶏がらスヌプはたくさんできるので、残りはいろいろ料理に掻甚する。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠ふたごいものこ母ちゃんの䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_13_1.jpg)
# ぞっちょこだんごうきうきだんご 岩手県 **郷土料理名**: ぞっちょこだんごうきうきだんご **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 たかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉、小豆、砂糖、塩 ## 歎史・由来・関連行事 岩手県北郚は冷涌な気候で米が育ちにくいため、厳しい環境でも育぀ピやアワ、そばなど雑穀の生産を昔から続けおきた。そのため雑穀を䜿った料理が倚く生たれた。「ぞっちょこだんご」は雑穀のたかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉などを䜿い、それぞれ䞞めおだんごの䞭倮をぞこたせ、煮立った甘い小豆汁に入れたもの。たかきび粉には少し苊みがあり、甘い小豆汁によく合う。ぞこたせるこずで小豆汁がしみこみやすくなる。「ぞっちょこ」の名前の由来は、1幎間蟲䜜業で「ぞっちょ苊劎」したこずをねぎらう意味。たた、ぞこんだ圢が人間のぞそに䌌おいるからずも蚀われる。煮えるずだんごが浮いおくるこずから、「うきうきだんご」ず呌ばれるこずもある。 収穫の終わった庭仕舞い秋仕舞いの時の行事食ずしお食されたり、神様にお䟛えされたりした。 ## 食習の機䌚や時季 収穫の終わった庭仕舞い秋仕舞いのあずに、苊劎をねぎらう行事食ずしお食されたり、神様にお䟛えされたりした。少し特別なおや぀ずしお、人をもおなす際にも䜜られる。 ## 飲食方法 たかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉を、それぞれ熱湯を入れおこねお団子状にし、真ん䞭をぞこたせる。氎で戻しお煮た小豆汁に団子を入れお煮る。浮き䞊がっおきたら出来䞊がり。小豆汁ではなく、倧根・にんじん・しいたけなどを入れ、味噌や醀油で味を぀けた汁に団子を入れる、「ぞっちょこだんご汁」もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - 【小豆汁】: 適量 - 小豆: 1カップ - æ°Ž: 800cc - 砂糖: 100g - å¡©: 小さじ12 - 【だんご】: 適量 - たかきび粉: 1カップ - 熱湯: 50cc - もちあわ粉: 12カップ - 熱湯: 35cc - いなきび粉: 12カップ - 熱湯: 26cc - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. 【小豆汁】小豆は䞀晩氎に浞けたっぷりの氎でやわらかく煮る。 2. 煮えた小豆はこしあんにしお、砂糖、塩少々を加え小豆汁を぀くる぀ぶあんでもよい。 3. 【だんご】たかきび粉に塩をひず぀たみ入れ、熱湯を加えお混ぜ、耳たぶくらいの硬さにこねる。 4. こね䞊がったら2cmぐらいの球状に䞞め、たん䞭を人さし指で抌し、おぞそみたいなくがみを぀ける。 5. もちあわ粉、いなきび粉も1ず同様にこねお球状にし、くがみを぀ける。 6. 煮立っおいる小豆汁にだんごを入れ、だんごが浮き䞊がっおきたらできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠高村民子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_14_1.jpg)
# かたもち 岩手県 **郷土料理名**: かたもち **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、黒砂糖、味噌、くるみ ## 歎史・由来・関連行事 岩手県は寒冷な気候であり、ずきには冷害で米だけでは食生掻が安定しないこずもあったため、叀くから小麊、そばをはじめ、あわやきびなどの雑穀を生産しおいた。そのため小麊粉や雑穀粉を利甚した食文化が発達した。「かたもち」もその䞀぀である。「かたもち」は味噌、黒砂糖、くるみを混ぜたあんを小麊粉を緎った生地で包んだものであり、半月状の圢が特城。身近な食材で気軜に䜜れるため、よく食されおきた。「かたもち」の名前の由来は、草を刈る鎌に圢が䌌おいるからずも、「かたす」わらを線んだむしろを袋状にしたものに圢が䌌おいるからずも蚀われる。地域により呌び名が異なり、県北・県倮地域では「かたもち」「かたやき」、県南地域では「煮あげもち」、沿岞北郚では「ひゅうず」、沿岞南郚では「かただんご」ず呌ばれるこずが倚い。「ひゅうず」は、火打石に圢が䌌おいるこずが由来になっおいるず思われる。蟲䜜業の合間の小昌(䌑憩)に気軜に食べられるものずしお、たた人が集たるずきのおや぀ずしお広い幎代に愛されおいる。砂糖が貎重だった時代には、砂糖を入れず味噌ずくるみだけを入れた。 ## 食習の機䌚や時季 蟲䜜業の合間の小昌(䌑憩)や人が集たる行事、たた普段の手軜なおや぀ずしお食された。宮叀垂刈屋地区䞭里旧新里村で食べられおいる「花ひゅうず」は、花びらのように瞁にひだを寄せたもので、この地区では盆ず正月に甘酒ず「花ひゅうず」を䟛える颚習がある。 ## 飲食方法 小麊粉を熱湯でこね、平らにのばす。その䞊に黒砂糖、味噌、くるみを緎り合わせたものを乗せ、二぀に折っお閉じたものを熱湯でゆでる。時間がたっお硬くなったものはストヌブで焌いお食すこずもある。味噌あんのかわりに、ごたあん、きなこあんを入れる家庭もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12個分) - 【生地】: 適量 - 小麊粉: 320g - もち粉: 80g - å¡©: 3g - 熱湯: 320ml - 【あん】: 適量 - 黒砂糖: 50g - 味噌: 20g - くるみ: 40g - すりごた癜: 小さじ12 - 【手粉】: 適量 - 小麊粉: 適宜 ## 䜜り方 1. くるみは23mmの倧きさに现かく刻んでおく。 2. 黒砂糖ず味噌をボりルに入れ、すりこぎなどで砕きながら混ぜる。 3. 2黒砂糖ず味噌のあんにくるみずすりごたを混ぜる。 4. 3あんを12等分にし、手で䞞めおからやや平らに圢を䜜っおおく。 5. 小麊粉ずもち粉ず塩を混ぜ、ふるいにかけおおく。 6. 5の粉をボりルに入れ、熱湯を回しかけ、箞で混ぜる。だたがなくなり、生地の衚面が滑らかになり、耳たぶくらいの硬さになるたでよくしずねるこねる。 7. 6生地を12等分し、1個ず぀䞞めおおく。 8. 7生地を円圢で底の平らなカップなどで抌しお平らに䌞ばし、生地の䞊に4を乗せ、二぀折りにし半月状に包む。端から内偎のあんが出ないようしっかり閉じる。小麊粉を氎でずいたものを塗っお閉じるずよい 9. 湯を沞かした鍋に8を入れお、ゆでる。平らに浮き䞊がったら、網じゃくし等で鍋から取り出し、冷氎にさらした埌、ぬれぶきんの䞊に眮いお少し也かす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠䜐藀ミキ子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_15_1.jpg)
# そばかっけ 岩手県 **郷土料理名**: そばかっけ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 そば粉、小麊粉、くるみ、しょうゆ、みりん ## 歎史・由来・関連行事 岩手県北郚は東からの冷颚である「やたせ」の圱響もあり寒さが厳しく、か぀おは氎田が少なく米が貎重だった。それを補うため叀くから小麊、そば、雑穀などの生産が盛んであり、それらを粉にしたものを䜿う文化が発達した。「そばかっけ」は南郚藩がこの地を治めおいた時代から䌝承される料理である。そば粉をこねお平らに䌞ばしたものを小さく䞉角圢に切り、それをだいこんや豆腐などず䞀緒に煮お、にんにく味噌を぀けお食べる。来客など特別な日の、䜓の枩たるもおなし料理ずしお芪したれおきた。か぀おは「かっけ」ず蚀えばそば粉で䜜る黒い「そばかっけ」だったが、近幎では小麊粉で䜜る癜い「麊かっけ」の぀るりずした食感も奜たれおいる。 「かっけ」の由来は、そばを打぀際にできる切れ端「かけら」のこずであるずか、この地方の方蚀である「さぁ食べおください」ず蚀う意味の「かぁ、けぇ」からであるずも䌝えられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 来客など特別な日の、䜓の枩たるもおなし料理ずしお家庭で䜜られ、芪したれおきた。 ## 飲食方法 そば粉を切りそばよりやわらかめにこね、薄くのばしたものを䞉角圢に切る。だいこん、豆腐、しいたけを入れただしにかっけを入れお軜くゆで、にんにく味噌を぀けお食す。卓䞊コンロでゆでながらしゃぶしゃぶのように食しおも良い。くるみ味噌を぀けるこずもある。近幎は揚げお塩コショりをしおお぀たみにしたり、焌いおピザにしたりするなど新たなアレンゞの研究がされおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (3人分) - 【そばかっけ】: 適量 - そば粉: 240g - 小麊粉: 60g - そば粉打ち粉甚: 適宜 - æ°Ž: 130150ml - 【鍋】: 適量 - だし昆垃: 3g - 豆腐: 300g - だいこん: 200g - 【にんにく味噌】: 適量 - 味噌: 100g - 酒: 小さじ2 - 砂糖: 小さじ2 - すりおろしにんにく: 25g ## 䜜り方 1. ふるいを通したそば粉ず小麊粉をこね鉢に入れお混ぜ、枊巻き状に䜜った溝に氎を少しず぀入れる。 2. 氎を均䞀に銎染たせるために空気を入れるように混ぜお、埐々にぜろぜろの状態にする。 3. 生地をたずめ、衚面にひびが入らなくなるたで15分皋床こねる。 4. 打ち棒を転がしながら、1蟺が30cm皋床になるたで四角く䌞ばす。 5. 「打ち棒に生地を巻く→広げる→䌞ばす」こずを繰り返し、正方圢になるよう敎えながら、厚さ1mmになるたで䌞ばす。 6. 打ち粉をしながら暪半分に切っお重ね、瞊半分に切っお重ねる。さらに瞊半分に切っお重ね䞉角圢になるよう切る。 7. 土鍋に氎ず昆垃を入れ、沞隰したら昆垃を取り出し、䞋ゆでしただいこん、かっけ、豆腐を入れ、かっけが浮き䞊がっおきたら、噚に盛っおにんにく味噌を付けお食す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠柳䞋アむ子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_16_1.jpg)
# ひなたんじゅう 岩手県 **郷土料理名**: ひなたんじゅう **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地域 ## 䞻な䜿甚食材 うるち粉、もち粉、砂糖、こしあん、片栗粉、食玅 ## 歎史・由来・関連行事 県倮地域は北䞊川流域で平坊な土地が倚く、米、小麊、倧麊、そばなどの栜培が盛んであったため、それらの粉を䜿った倚様な料理が発達した。「ひなたんじゅう」は「はなたんじゅう」「花だんご」などずも呌ばれ、米粉でこねおあんを入れたたんじゅうを花、桃、朚の葉、うさぎなどの圢にしたもの。3月3日の桃の節句には「きりせんしょ」ず共に䟛える。たた地域によっおは法事や圌岞の時にも䟛えられた。花巻垂倧迫町はか぀お䞉陞ず盛岡を結ぶ街道の宿堎町ずしお栄え、江戞時代から代々受け継がれた貎重なひな人圢が数倚く残されおいる。そしお桃の節句には、子䟛達が「おひなさん、おみせっおくなんせ」ず蚀いながら家々のひな人圢を芋お歩き、「ひなたんじゅう」をもらうのが颚習ずなっおいた。圓時は子䟛や芪戚に配るため、各家庭でひなたんじゅうを数倚く䜜っおいた。 ## 食習の機䌚や時季 3月3日の桃の節句ひな祭りでお䟛えする。地域により法事や圌岞の時にも䟛えられる。 ## 飲食方法 うるち粉ずもち粉で䜜った生地に食玅等で色を぀け、䞭に小豆あんを入れる。朚型や竹䞲、はし、はさみ等を䜿っお花や柿や桃などの果物、うさぎ等の圢に敎える。圢の皮類は30以䞊存圚するず思われ、今でも朚型が販売されおいる。珟圚は昔に比べお倧きさが小ぶりになっおいる。できたおより少し時間がたったほうが、生地が萜ち着き、味がなじむ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (15個分) - うるち粉: 300g - もち粉: 200g - こしあん: 300g - 熱湯: 400500ml - 砂糖: 倧さじ2 - 食玅: 適宜 - 片栗粉手粉甚: 適量 ## 䜜り方 1. 【癜生地】うるち粉、もち粉をふるいにかける。 2. 1の粉をボりルに入れ、400mlの熱湯を少しず぀泚ぎ、粉っぜさがなくなるたで箞でかき混ぜる。 3. 内偎に折り蟌むようにしながら手で生地をたずめる。必芁に応じお、耳たぶくらいのやわらかさになるたで、残りの熱湯を少しず぀加える。 4. 3を二等分に分け、蒞気の䞊がった蒞し噚に蒞し垃を敷き、生地を䞊べ、ふたをしお25分蒞す。 5. ボりルに氎をはり、4の生地を入れ、衚面を掗いぬめりを取る。 6. 也いたボりルに5の生地、砂糖を加え、はじめは熱いので手氎を぀けながら、匟力が出るたでしっかりこねる。 7. 【倧犏】癜生地40g皋床䜜る圢により調敎するを円盀状に䌞ばし、あん20g皋床を包み䞞める。 8. 奜きな圢に成圢する。 9. 【䟋1柿】だいだい色の食玅を少量の氎に溶かし、぀たようじの先で癜生地40g皋床に぀ける。 10. 9を色が均䞀になるたでこねお円盀状に䌞ばし、あん20g皋床を包み、柿の圢に敎える。 11. 9ず同様に少量の緑色の生地を䜜っお䌞ばし、型などを䜿っお葉を䜜る。 12. 10に、3を箞などで抌し蟌み固定する。 13. 【䟋2花】朚型に片栗粉をふり、8を朚型に入れ成型する。 14. 花の䞭心郚に色づけした生地を食り、箞などで抌し蟌み固定する。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠小原雍子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_17_1.jpg)
# さんたのすり身汁 岩手県 **郷土料理名**: さんたのすり身汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞地域 ## 䞻な䜿甚食材 さんた、倧根、にんじん、豆腐、ねぎ、卵、味噌、しょうゆ ## 歎史・由来・関連行事 岩手県は、さんたの海面持業の持獲量が本州1䜍だ蟲林氎産省「什和2幎持業・逊殖業生産統蚈」。以前は、すり身はむワシで䜜り、サンマは塩焌きや塩炊きにしお食べおいたが、60幎ほど前からさんたの持獲量が増え、さんたをすり身にしお汁物ずしおも食するようになった。しかし近幎は氎揚げ量が枛少傟向である。 「さんたのすり身汁」は新鮮なさんたのすり身を団子にしお入れた汁もの料理。すり身に緎りこんだ調味料ずさんたの旚味が汁に溶け蟌んだ玠朎な味わいである。 さんたをすり鉢でよくするこずが、ふわっずした矎味しいすり身にするコツ。䞉陞沿岞郚では、さんたが出回る時期の定番家庭料理ずしお広く愛されおいる。 ## 食習の機䌚や時季 さんたが持獲される時期に、各家庭で䜜られる定番料理である。鮮魚店やスヌパヌですり身が販売されおおり、手軜に䜜るこずができる。 ## 飲食方法 おろしたさんたをすり鉢ですり、味噌、卵、塩、しょうゆ、酒で味付けする。沞隰させた鍋で団子状にしたすり身を煮た埌、倧根、にんじん、ねぎ、豆腐を入れお柔らかくなるたで煮る。味付けは味噌の堎合ず、しょうゆの堎合がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (48人分) - さんた倧2å°Ÿ: 200g - だいこん: 250g - にんじん: 40g - ねぎ: 30g - 豆腐: 200g - みそ: 50g - 卵: 1個 - å¡©: 小さじ12 - しょうゆ: 倧さじ1 - 酒: 倧さじ2 - æ°Ž: 1,800cc ## 䜜り方 1. さんたは皮をずり、䞉枚におろし、身の郚分を现かくたたいおからすり鉢で粘りが出るたで、よくする。 2. よくすったら、みそ、卵、塩、しょうゆ、酒を入れお、良くなじむようにさらにすり混ぜる。 3. だいこん、にんじんは乱切り、ねぎは斜め切りに、豆腐は厚めの䞀口倧に切る。 4. 氎を沞隰させた鍋に、2を2030g皋床のだんごにしお入れる。すり身をだんごにするずきは、スプヌン等ですくうず぀くりやすい。 5. 15分皋床煮お、すり身に緎りこんだ調味料やさんたの旚みが溶け出しおきたら、だいこんずにんじんを入れ軟らかくなったら、豆腐ずねぎを入れお、ひず煮立ちしたら出来䞊がり。汁が薄かったら、みそをしょうゆでずいお味を調える。 6. 奜みで、薬味にこうじなんばんを入れるず生臭みが消え、蟛みがあっおおいしい。こうじなんばんは、こうじ1しょうゆ1ずうがらし1/2の割合でよく混ぜ、3か月以䞊ねかせお぀くる。※分量に぀いお䞉陞地方では家族が少なくおも、すり身汁は氎1,800cc、サンマ2尟の分量で぀くるこずが倚い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠倧船枡垂田䞭ハル子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_18_1.jpg)
# うこぎのほろほろ 岩手県 **郷土料理名**: うこぎのほろほろ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地域 ## 䞻な䜿甚食材 うこぎ、味噌挬け倧根、くるみ ## 歎史・由来・関連行事 「うこぎ」はたらの芜、うどず同じりコギ科の萜葉䜎朚で、暹高は27m。短枝が倚く、47mmの现いずげがある。山野に自生しおいるが、岩手県や山圢県では、叀くから食甚を兌ねた垣根ずしお利甚されおいる。春に䌞びおきた新芜を収穫し、食甚にする。日本に「うこぎ」が入っおきたのはかなり叀く、日本最叀の本草曞「本草和名」918幎にも蚘茉がある。䞻に救荒食品ずしお掻甚された歎史があるが、実は栄逊䟡が高く、ポリフェノヌルや食物繊維、カルシりム、ビタミンC、などを豊富に含んでおり、近幎では抗酞化䜜甚や血糖倀䜎䞋䜜甚、コレステロヌル䜎䞋䜜甚、腞内環境改善などの効果があるこずがわかっおきおいる。「うこぎのほろほろ」は、「うこぎ」をゆでお刻み、味噌挬けの倧根やくるみを现かくしたものを混ぜおふりかけのようにしたもの。「ほろほろ」ずいう名前の由来は、か぀お南郚藩の歊士が食べようずしたら箞からほろほろずこがれ萜ちおしたったからず蚀われる。珟圚でも盛岡呚蟺では生垣や畑の端に「うこぎ」が怍えられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 春、うこぎの芜が出る時期に食される。冬の間に䞍足しおいた栄逊玠を補う意味もある。昔は凶䜜のずきの救荒食品ずしお掻甚されおいた。 ## 飲食方法 うこぎをゆで、氎をしっかり切っお刻む。味噌挬け倧根、くるみも现かく刻んで混ぜる。味噌挬け倧根の替わりに焌き味噌を入れるこずもある。䜜る際にうこぎが倚ければ淡癜な味に、みそ挬け倧根が倚ければ長持ちし、くるみが倚ければコクがでる。ご飯に乗せたり、パンに挟んだりしお食べおも良い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (䜜りやすい分量) - うこぎ: 15g - 味噌挬け倧根: 10g - くるみ: 20g - å¡©: 適宜 - しょうゆ: 適宜 ## 䜜り方 1. うこぎは塩分量倖を入れた湯で硬めにゆで、色止めのため冷氎にずっおよく冷たし、固く絞っお氎気をきり现かく刻む。 2. 味噌挬け倧根、くるみも现かく刻み、1ずよく混ぜ合わせる。奜みの味になるように、塩、しょうゆで味付けする癜ゎマやにんじん、赀なんばんを刻んだものを混ぜ合わせおもよい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「食べよういわお郷土食ず食の匠の技」䞭村町子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_19_1.jpg)
# 小豆ばっずう 岩手県 **郷土料理名**: 小豆ばっずう **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞地域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、小豆、ざらめ ## 歎史・由来・関連行事 「小豆ばっずう」は、甘みを぀けた小豆汁に幅広で短めのうどんを入れお煮蟌んだ料理であり、䞻に䞉陞沿岞地域で食される。「ばっずう」の名前の由来は「ほうずう」がなたったものず蚀われる。 建前䞊棟匏や庭じたい秋じたいなどお祝いの時のごちそうずしお、たた蟲䜜業時のおや぀、冬に人が集たるずきに振る舞うこずが倚い。その際はどんぶりに盛り分け、吞い物ず挬物、酢の物等ず組み合わせお食べる。䞉陞沿岞地域では、8月7日盆の䞃日目ずしおいる地域もあるの「䞃日日なのかび」に「7回氎济びをし7回小豆ばっずうを食べるず、その幎は無病息灜で過ごせる」ずいう颚習があり、倏の颚物詩ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 蟲䜜業時のおや぀ずしお、たた庭じたい秋じたいなど祝いの垭や人が集たるずきに食すこずが倚い。お盆の7日目に食す颚習のある地域もある。 ## 飲食方法 小麊粉をこねお寝かせ、幅広のうどん状に切る。甘みのある小豆汁を䜜り、先に煮たものを小豆汁に合わせ。小豆汁の䞭に盎接入れお煮るこずもあり、その堎合は汁にずろみが出る。近幎では小豆ばっずうず゜フトクリヌムを合わせたような新しいアレンゞメニュヌも販売されおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - 小豆: 150g - ざらめ: 120g - å¡©: 少々 - 小麊粉ナンブコムギ: 150g - ぬるた湯55℃ぐらい、粉の状態によっお氎分量を加枛する: 5060cc ## 䜜り方 1. 小豆は氎掗いし、鍋に入れ、氎から煮る。少し煮立ったら氎を捚お、氎掗いしアクを取る。 2. 再床、小豆の3倍の氎を入れ煮立たせ、静かにやわらかくなるたで煮る圧力釜で煮おもよい。 3. やわらかく煮えたら、氎200cc分量倖を入れ、煮立たせる。ざらめず塩を入れる。 4. 小麊粉をボりルに入れ、ぬるた湯55℃ぐらいの湯を少しず぀、加枛を芋ながら入れ、耳たぶ皋床の硬さにこねる。 5. ラップに包み30分ぐらい寝かせおおく。 6. のし板に打ち粉をふり、5を麺棒で3mmくらいの厚さに䌞ばす。 7. 6を長さ8cm、幅8mmに切るその際、打ち粉を䜿っおくっ぀かないようにする。 8. 鍋にたっぷりの湯を沞かし、沞隰したら7を入れ、浮き䞊がったら12分おき、氎に取り掗う。 9. 3に入れお、ひず煮立ちさせおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠束田ひろ子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_20_1.jpg)
# 豆腐田楜 岩手県 **郷土料理名**: 豆腐田楜 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 豆腐、味噌、にんにく、酒 ## 歎史・由来・関連行事 県北地域は冷涌な気候で米が育ちにくいため、厳しい気候でもよく育぀倧豆を生産しおきた。栄逊に優れた豆腐は「畑の肉」ずも呌ばれ、重宝された。昔は家庭で豆腐を手䜜りする習慣があり、倧量に䜜った豆腐は近所でやりずりするなど食べる機䌚が倚く、手䜜り豆腐文化が根付いおいる。手䜜り豆腐は煮物、汁物、癜和え、鍋など様々に調理し、冬には凍り豆腐にしお春たで食べ぀ないだずされる。珟圚でも、岩手県は䞀䞖垯圓たりの豆腐消費量が倚く、豆腐をよく食する地域である。「豆腐田楜」は、硬めに䜜られた朚綿豆腐を長方圢に切り、竹䞲に刺しお炭火であぶり、䞻ににんにく味噌を付けお食べるもの。焊げ目の銙ばしさずにんにくの銙りが楜しめる。䞲は、はじぎミツバりツギの枝で䜜るこずが倚い。味噌に入れるものは季節により倉化し、にんにくは䞻に冬。春はばっけふきのずう、初倏には山怒の葉などを入れお食される。 ## 食習の機䌚や時季 行事の際にはごちそうずしお豆腐が手䜜りされ、煮しめなどずずもに「豆腐田楜」が䜜られおいた。たた、12月の「倧黒様の幎越し」ず呌ばれる行事には、数倚くの倧豆料理を䟛える颚習があり、「豆腐田楜」はその献立の䞀぀だったず蚀われおいる。お花芋の時期に山怒入りの味噌を䜿った豆腐田楜を「朚の芜田楜」ず称しお提䟛する店もある。 ## 飲食方法 硬めに䜜られた朚綿豆腐を長方圢に切り、竹䞲に刺しお炭火であぶり、にんにく味噌を付けお食べる。味噌はにんにくのほかにも、ばっけふきのずうを入れたり、山怒を入れたりする。倧根おろしを䞀緒に食べるず消化に良いずされる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (100枚分) - 豆腐: 適量 - 味噌: 500g - にんにく: 倧玉2個 - 酒: 90cc ## 䜜り方 1. 少し硬めに䜜った豆腐を長方圢に切り䞲に刺す。 2. にんにくは皮をむいおすりおろし、味噌、酒などを加えお、よく緎り䞊げる。 3. 1の豆腐を炭火で焌き、䞡面をよく焌いたら2のにんにく味噌を぀けお焌く。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠はしかみ桂氎䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_21_1.jpg)
# うす焌き 岩手県 **郷土料理名**: うす焌き **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 盛岡垂 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、玅しょうが、ねぎ、桜えび、海苔、ねぎ、倩かす ## 歎史・由来・関連行事 小麊粉を氎で溶いたものを薄くのばし、ねぎ、玅しょうが、桜えび、倩かす、海苔などを乗せお焌いたものに、最埌に衚面にしょうゆを塗る。くるくるず巻いお提䟛されるこずもある。もちもちずした食感で、桜えびの颚味ず玅生姜のアクセントが効いおいる。八幡宮のお祭りや初詣の際に屋台で販売され、特に䜐々朚のうす焌きが有名。八幡通りでは耇数の屋台があり、テンポよく焌く姿も含め、お祭りでの颚物詩ずなっおいる。それ以倖で垞時販売しおいる店舗は少なく、垂内の狭い範囲で芪したれおいため、県内でも盛岡垂以倖ではあたり知られおいない。 ## 食習の機䌚や時季 八幡宮のお祭りや、初詣の際に屋台で販売される。お祭りのずきの颚物詩ずしお愛されおいる。 ## 飲食方法 小麊粉を氎で溶いたものを䞞く薄くのばし、ねぎ、玅ショりガ、桜えび、倩かす、海苔などを乗せお焌く。衚面にしょうゆを塗る。通垞は業務甚の鉄板で䜜るが、家で䜜る堎合はフラむパンやホットプレヌトでもよい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2枚分) - 薄力小麊粉: 100g - æ°Ž: 150ml - 卵: 1個 - やたいも(やたいも粉でも良い): 小さじ12匱 - 鰹節、ねぎ、玅生姜、海苔、醀油: 各適量 ## 䜜り方 1. 薄力小麊粉、氎、卵、やたいもをボりルで混ぜ合わせ、生地を䜜る。 2. 熱したホットプレヌト等に生地を薄く䞞く䌞ばす。 3. 䌞ばした生地の䞊に鰹節、ねぎ、玅生姜、海苔を適量乗せる。(お奜みで倩かす、干し゚ビを乗せおも良い) 4. 生地を3の䞊に少量かける。 5. 裏面が焌けたらひっくり返し、䞡面が焌けたら皿に移す。 6. 刷毛等でお奜みの量の醀油を塗る。(完成したものをくるくるず巻くず食べやすい。) ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 味の味橋屋 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_22_1.jpg)
# どんこ汁 岩手県 **郷土料理名**: どんこ汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞地域 ## 䞻な䜿甚食材 どんこ、倧根、人参、豆腐、じゃがいも、ねぎ、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 「どんこ」ずは䞉陞沿岞でよく獲れる゚ゟむ゜アむナメ、チゎダラのこず。どんこは冬になるず身が締たり、肝にも脂が乗る。身はクセがない癜身で䞊品な味わいで、䞀般的に味噌汁や鍋物の具ずしお奜たれる。濃厚で脂肪分のある肝を䜿うのもポむント。癜身で淡泊な味は産埌の肥立ちに良いずされ、䜓力回埩の料理ずしお食されおきた。たた「倧きな口からたくさん入っお、小さな尻から出おいきにくい」ずしお、お金が貯たる瞁起魚ずもいわれ、陰暊10月20日の恵比寿講に尟頭付きのどんこ汁を神前に䟛え豊持を祈願した。気仙地方では珟圚もこの習慣が続いおいる。秋仕舞い庭仕舞いの際に食べられる地域もある。どんこは汁物以倖にも、たたき、なたす、塩焌き、干物、田楜などの方法でも食される。 ## 食習の機䌚や時季 陰暊10月20日の恵比寿講の際に、尟頭付きのどんこ汁を神前に䟛えた。たた秋仕舞い庭仕舞いの際に食べる地域もある。珟圚も、冬の味芚ずしお家庭で食されおいる。 ## 飲食方法 倧根、人参、じゃがいもを倧きめに切っお煮た埌、ぶ぀切りにしたどんこの切り身ず肝臓を入れお静かに煮蟌み、豆腐を入れ味噌で調味し最埌にねぎを加える。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - どんこ: 2å°Ÿ - 倧根: 80g - 人参: 60g - ごがう: 少々 - じゃがいも: 2個 - 豆腐: 1䞁 - ねぎ: 1本 - 味噌: 適量 ## 䜜り方 1. 倧根、人参はいちょう切り、ごがうは倧きめのささがきにし、じゃがいもは薄めに切る。豆腐は倧きめの角切り、ねぎは斜め切りにしおおく。 2. どんこは薄い塩氎分量倖で掗っおぬめりを取る。このずきにりロコのほずんどは取れるが、りロコが残っおいれば取り陀く。腹を割いお内臓を取り出し、ぶ぀切りにしお塩少々分量倖をふっおおく。新鮮などんこを䜿う堎合には、肝臓も捚おないで取っおおく。 3. 野菜類を煮る。野菜類が䞃割方煮えたら、どんこのぶ぀切りず肝臓を入れお静かに煮蟌む。 4. 豆腐を加える。 5. 味噌を入れお味を調え、ねぎを加えおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠䜐々朚兞子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_23_1.jpg)
# けんちん汁 岩手県 **郷土料理名**: けんちん汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 にんじん、倧根、ごがう、こんにゃく、きのこ、山菜、豆腐、ねぎ、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 「けんちん汁」は、小さく切ったにんじん、倧根、ごがうなどの野菜ず豆腐を油で炒め、醀油で味付けした汁物。「けんちん汁」はもずもず発祥ずされる神奈川県をはじめ、岩手県、倧分県、茚城県などいく぀かの県で郷土料理ずしお食されおいるが、具材はそれぞれ異なる。岩手県では肉は入れず、豆腐を油でよく炒めおそがろ状にするのが特城。そのため、「けんちん汁」に入れる豆腐は、硬めの手䜜り豆腐を䜿う家庭が倚かった。珟圚はい぀でも食べられる料理であるが、昔は庭仕舞い秋仕舞いや、お正月に食されるこずが倚く、特に1月の小正月女正月の期間䞭には、女性を䌑たせられるように倧量に䜜り、それを枩めなおしお食べたず蚀われる。䞀晩眮いお枩めなおすず味がしみおたたおいしい。気仙地方では地元でずれた怿油をふんだんに䜿い、銙りよく仕䞊げる特城がある。 ## 食習の機䌚や時季 庭仕舞い秋仕舞いや、お正月によく食された。特に1月の小正月女正月の期間䞭には、女性を䌑たせられるように倧量に䜜り、枩めなおしながら食べた。 ## 飲食方法 にんじん、倧根、ごがう、こんにゃく、きのこ、山菜などを小さく切ったものず豆腐を炒める。だし汁で煮おしょうゆで味を぀け、ねぎを散らす。炒めおから煮るのがポむント。豆腐は硬めの豆腐を䜿うずよい。枩めなおすず味がしみおおいしい。焌きもちを䞭に入れお具だくさんなお雑煮にしお食べるこずもある。山菜は、冬は長期保存しおあるものを䜿う。わらびを戻すずきは銅鍋を䜿うず色がきれいに出る。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - だいこん: 150g - にんじん: 50g - ごがう: 50g - 朚綿豆腐: 2䞁600g - 油揚げ: 2枚20g - 角こんにゃく: 50g - 戻したぜんたい也燥ぜんたい30g: 200g - わらび塩蔵: 100g - ふき塩蔵: 100g - 姫竹氎煮: 50g - ねぎ: 20g - サラダ油: 倧さじ8 - だし汁氎1,500ml、昆垃20g、煮干し20g、か぀お節20g: 1,100ml - 薄口しょうゆ: 倧さじ7 - 酒: 倧さじ2 - みりん: 倧さじ2 - å¡©: 2぀たみ ## 䜜り方 1. 【山菜の䞋凊理・也燥ぜんたい】也燥ぜんたいをぬるた湯に入れ、30分くらい浞す。 2. 鍋に移し火にかける。沞隰したら火から䞋ろしお氎を倉替え、1日半3日くらいに浞し、ふっくらするたで戻す。氎が赀くなるので、戻した氎が赀くならなくなるたで45回氎を取り替える。 3. 【山菜の䞋凊理・塩蔵わらびふき】鍋に氎ず塩蔵わらびふきを入れお火にかける。 4. 沞隰したら火から䞋ろし、3日くらい流氎にさらしお塩を抜く。※山菜を挬ける際の塩の量により、流氎にさらす時間が倉わる。 5. 【けんちん汁を䜜る】だし汁をずる。鍋に氎ず昆垃を入れ、1時間以䞊぀けおおく。そこに煮干しを加えお䞭火で20分ほど煮だし、さらにか぀お節を加え沞隰盎前に火を止めおこす。 6. 朚綿豆腐は氎をきっおおく。 7. だいこん、にんじんは皮をむき、23mm厚さのいちょう切りにし、だいこんは䞋ゆでする。ごがうは包䞁で皮をこそげおささがきにし、氎にさらしおあくを抜く。ぜんたい、わらび、ふき、姫竹は5mm1cm幅の小口切りにする。角こんにゃくは1cm角のさいの目に切る。油揚げは、熱湯をかけお油抜きし、1cm角のさいの目に切る。 8. 鍋に油を熱しお、手で粗く぀ぶした豆腐を入れ、䞭火で510分ほど炒る。豆腐が厩れ、癜く濁った氎がうっすら残るくらいたで炒ったら、7.の材料を党お入れおさらに炒める。 9. 8にだし汁を入れ、ひず煮立ちしたら、しょうゆ倧さじ6ず酒、みりん、塩を入れ、䞭火で30分ほど煮蟌む。味を芋ながら残りのしょうゆで調敎し、刻んだねぎを入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠薄衣ハル子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_24_1.jpg)
# みずたたきずろろ 岩手県 **郷土料理名**: みずたたきずろろ **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 奥矜山系・北䞊山系地域 ## 䞻な䜿甚食材 みず、味噌、みりん、醀油、砂糖、のり、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 秋田県ずの境にある奥矜山系は寒さが厳しく雪が倚い地域であるが、豊かな山の幞にめぐたれおおり、春は山菜、秋はきのこ、たた川魚などを掻かした郷土料理が倚く存圚する。「みず」はむラクサ科りワバミ゜り属の怍物で、山地の氎のきれいな沢沿いなどに矀生する山菜である。葉の色は濃い緑色で、茎は根元にいくほど赀みがある。秋には葉の根元に「むかご」ずいう小豆のようなこぶができ、それも食べるこずができる。「みず」は正匏名を「りワバミ゜り」ずいい、名前の由来は、りワバミ倧蛇がいそうな湿地に生えおいるからず蚀われおいる。「みずたたき」は、根元の赀い郚分をたたいたり刻んだりしたものに味噌、しょうゆなどで味を぀けたもの。すり鉢ですったものは「みずずろろ」ずも蚀う。茎は氎分が倚くお柔らかく、独特のぬめりずしゃきしゃきした食感が特城。味にくせがないのでさたざたに調理でき、料理の幅がひろい。「みず」は刻んだりたたいたりすり぀ぶすこずで粘りやずろみが出るが、茎が赀く色づくほどその粘りは匷くなる。5月から10月たで長い期間収穫するこずができるので重宝する山菜であるが、特に春から倏がおいしい季節である。地元では6月のやわらかい時期に収穫したものを、さっず湯通しするか「みずたたきずろろ」にしおから冷凍保存しおおくこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 「みず」は5月から10月の長い期間収穫するこずができるが、特に春から倏がおいしい。地元では6月のやわらかい時期に収穫したものを冷凍保存し、他の時期に食す人もいる。 ## 飲食方法 みずの根の赀い郚分の皮をむき、棒でたたいおから包䞁で粘りが出るたで刻む。味噌、みりん、醀油、砂糖を混ぜたもので和え、のりずねぎを刻んで乗せる。すり鉢ですったものは「みずずろろ」ずいう。「みず」はほかにもおひたし、汁の具、和え物、浅挬け、煮物、炒め物などにも䜿われる。たた、「みず」の実は挬物にされる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - みずの赀い根元郚分: 200g - 味噌: 50g - 砂糖: 小さじ1 - みりん: 少々 - 醀油: 小さじ1 - 刻みのり: 1枚分 - さらしねぎ: 30g ## 䜜り方 1. みずの根元の赀い郚分根から5cmくらいを䜿う。茎から赀い根元郚分を折りながら皮をむき、现かい根を取り、きれいに掗う。皮は倚少残っおいおもよい。 2. みずをたな板の䞊にのせ、めん棒でたたく。この時、みずを厚めのポリ袋に入れおたたくず飛び散らず調理しやすい。 3. たたいたみずをさらに包䞁でずろみが出るたで现かく刻む。 4. 味噌をすり鉢ですり、砂糖、みりん、醀油を加えお味を調え、そこに刻んだみずを入れお和える。調味料は奜みで加枛する。 5. 4を噚に盛り、䞊に刻みのりずさらしねぎを乗せおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠照井スミ氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_25_1.jpg)
# 倩然ほやの酢の物 岩手県 **郷土料理名**: 倩然ほやの酢の物 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞地域 ## 䞻な䜿甚食材 ほや、きゅうり、塩 ## 歎史・由来・関連行事 ほやは、「海のパむナップル」ず呌ばれ、甘味、酞味、塩味、うた味、苊味の五味すべおを持぀食材ずしお知られおいる。タりリンやグリコヌゲンのほか、亜鉛、ビタミンEやビタミンB12など栄逊玠も豊富である。鮮床が萜ちるず臭みやえぐみが出おくるのも特城。成長するたでに34幎かかる。旬は倏だが、12月から1月の産卵を迎えたほやもたた矎味。岩手県はほやの逊殖もおこなっおいるが、倩然物は氎深20メヌトルから30メヌトルの海底に生息しおおり、特殊な朜氎技術が必芁になる。䞉陞沿岞北郚の掋野町旧皮垂町には100幎以䞊前に生たれた「南郚朜り」ずいう朜氎技術があり、倩然もののほやは、南郚朜りのダむバヌがひず぀ひず぀海底から採取するこずから、非垞に貎重なものずされるのである。 ## 食習の機䌚や時季 おもに5月から8月頃、ほやが獲れる時期に食される。 ## 飲食方法 ホダの殻ず内臓を取り陀いたものを食べやすい倧きさに切り、きゅうりや塩ずずもに二杯酢で和える。ほやは独特の颚味があるため、䞀般的に酢の物が奜たれる。倩然物は䞀段ず颚味がよく、玠焌きや、炊き蟌みご飯にしおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (䜜りやすい分量) - ほや殻぀き: 2個 - きゅうり: 1本 - 二杯酢: 適量 - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. ほやは殻からはずし、内臓を取り陀き食べやすい倧きさに切る。 2. きゅうりは板ずりをしお小口切りにしさっず塩を振っおおく。 3. 噚に1ず2を盛り二杯酢をかける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 郷土料理研究家 梅接 末子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_26_1.jpg)
# くるみ豆腐 岩手県 **郷土料理名**: くるみ豆腐 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 奥州垂江刺地方 ## 䞻な䜿甚食材 くるみ、砂糖、くず粉、味噌、しょうが汁、酒 ## 歎史・由来・関連行事 「くるみ豆腐」は、すったくるみをこしたものに、氎、砂糖を入れおくず粉で固めたもの。岩手県奥州垂江刺地方特有の料理で、お盆や法事などの際に、粟進料理ずしお刺身のかわりに䜜られおきた。倧根の千切りを添え、たれは、砂糖を入れた甘めの味噌にしょうが汁を加えたものが䞀般的である。たれをかけずにお茶うけにするこずもある。ごた豆腐のごたをくるみに眮き換えたずも蚀える料理であるが、くるみの枋皮を取るなど、ごた豆腐よりも手間暇がかかる。くるみは地元でずれる鬌ぐるみを䜿甚する。鬌ぐるみは海倖産のくるみに比べ、えぐみや枋みのもずずなるタンニンや油分が少なく、あっさりずしおいるのが特城である。岩手県ではくるみは食生掻に深く根付いおおり、「おいしい味」のこずを「くるみあじくるびあじ」ず衚珟するこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 お盆や法事の際の粟進料理ずしお、刺身のかわりに食される。珟圚は家庭で手䜜りするこずは少なくなったが、奥州垂江刺地方では珟圚も食されおいる。 ## 飲食方法 すったくるみに氎を入れ、こす。そこに砂糖ずくず粉を入れ火にかけ、固たるたで緎りあげる。四角い容噚に入れお垞枩で冷たす。味噌、砂糖、しょうが汁、酒、氎を混ぜ合わせたたれをかける。お茶うけずしお、たれをかけずにそのたた食すこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - むきくるみ: 100g - 吉野くず: 100g - 砂糖: 100g - å¡©: 小さじ1/2 - æ°Ž: 900cc(冬は1,000cc) - 【たれ】: 適量 - 味噌: 100g - 砂糖: 倧さじ1 - しょうが絞り汁: 倧さじ12 - 酒: 倧さじ1 - æ°Ž: 適宜 ## 䜜り方 1. くるみはすり鉢で぀ぶ぀ぶがなくなるたでよくすり、氎を加えおさらにすり、裏ごしする。 2. 鍋に1ず吉野くず、砂糖を入れおかき混ぜ、吉野くずがずけたら火にかける。 3. 䞭火で10分皋床䌑たずぞらでかき混ぜ、党䜓がずろりず固たっおきたら火を匱め、そのたた぀やが出るたで緎り続ける20分皋床。火を止める23分前に塩を加えお緎り䞊げる。 4. 氎でぬらした流し箱に入れ、冷やす。垞枩で45時間で固たる。流し箱から出し、刺し身の圢に切り、だいこんの千切りを぀たにしお盛り぀ける。 5. たれは、分量の味噌をよくすり、砂糖、しょうが絞り汁、酒を加えおよく混ぜ、さらに氎を加えお゜ヌスの固さに䌞ばし、噚に盛っおくるみ豆腐に添える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠䜐々朚゚むコ氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_27_1.jpg)
# しだみだんご 岩手県 **郷土料理名**: しだみだんご **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域、奥矜山系・北䞊山系地域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、しだみあん、黒砂糖、砂糖、塩 ## 歎史・由来・関連行事 「しだみ」ずはどんぐりのこずで、「しだみだんご」は「しだみ」に砂糖を加えおだんご状にしたものや、これをあんにしお、小麊粉を緎った生地で包んだものがある。県北地域や奥矜・北䞊山系地域では、倏に倪平掋から吹く冷たい颚やたせの圱響で凶䜜になるこずが倚かった。そのため凶䜜時も実る「しだみ」は、也燥保存できる備蓄食料ずしお重宝された。味がよく栄逊があり、カロリヌ、たんぱく質、脂質、炭氎化物は癜米ず同じくらい含たれる。戊埌、蟲耕技術の発達により救荒食ずしおのしだみの圹割は終わったが、近幎の自然食ブヌムの圱響で再び泚目されるようになった。しだみは9月から10月にかけお拟ったものを、衛生管理を目的にすぐにゆでお、その埌也燥させる。食べる前には朚灰や重曹でアク抜きや枋抜きが必芁で、非垞に手間のかかる食べ物である。 ## 食習の機䌚や時季 凶䜜のずきの救荒食や冬の日垞食ずしお各家庭で食されたため、特に行事食ずしおの習慣はない。 ## 飲食方法 皮を取りアクや枋みを抜きながら煮た「しだみ」を぀ぶしたものに砂糖を加え、だんご状に成圢し、奜みできな粉を぀けお食べる。たた、小麊粉を熱湯で緎った生地で「しだみあん」を包み、蒞しあげたものがある。小麊粉を熱湯で緎った生地で「しだみあん」を包み、蒞す。「しだみ」を䜿ったほかの料理ずしおは、「しだみ」の粉を米粉、小麊粉、青豆などず混ぜお䜜る「しだみ逅」や、煮た「しだみ」を぀ぶしお、きな粉ず砂糖を加えお緎る「しだみすっずぎ」などもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - 【だんご】: 適量 - どんぐり: 箄85個 -  たたは【也燥しだみ】どんぐりから殻ずごみを取り陀いたもの: 100g -  たたはアク灰汁抜きしだみ䜜り方【灰汁抜き】でできるもの: 200g - 砂糖: 25g - å¡©: 1g - きな粉: 10g奜みで調敎する - 【灰汁氎】: 適量 - ナラの朚灰: 700g - 熱湯: 1,000cc ## 䜜り方 1. 【也燥しだみ】生のしだみを氎から煮お、沞隰したらザルに䞊げお広げ、殻が割れるくらいカラカラになるたで干す2週間皋床、倩日干し。 2. 殻を割っお䞭身を取り出す密封で長期保存可胜。 3. 【灰汁氎づくり】垃を敷いたザルにナラの朚灰を入れ、倧きめの容噚にのせる。 4. 熱湯1,000㏄を泚ぎ、静眮し、䞊柄みをすくっお集める。濁ったら再び静眮し、䞊柄みをすくう。2日皋床かかる 5. 【灰汁抜き】鍋に也燥しだみずたっぷりの氎を入れお火にかけ、沞隰したら匱火にし、1時間皋床こずこずしだみが螊らない皋床煮る。 6. 氎を替えお再び煮る。これを10回皋床繰り返す。10回のうち、3回目はたっぷりの灰汁氎で煮る。 7. 味を芋ながら灰汁が抜けるたで煮お、お湯を捚おる。 8. 【しだみだんご】灰汁抜きしたしだみを匱火にかけ、砂糖ず塩を加える。 9. 氎分がなくなったら火を止め、粗熱が取れたらミキサヌにかけるミキサヌがない堎合はヘラやすりこぎなどで぀ぶしおも良い。 10. 6等分にしお1個40g匱の団子状に圢を敎える。 11. 奜みで、きな粉を぀けおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 岩手県食の匠  長坂成子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_28_1.jpg)
# くるみ雑煮 岩手県 **郷土料理名**: くるみ雑煮 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 䞉陞沿岞北郚地域 ## 䞻な䜿甚食材 にんじん、倧根、ごがう、しいたけ、焌き豆腐、しょうゆ、もち、くるみ、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 「くるみ雑煮」は「くるみ逅」ずも蚀われ、䞉陞沿岞の宮叀地方で元日の朝に食べられる代衚的な料理である。正月だけでなく、結婚匏のお祝いや䞍祝儀の膳、特別なおもおなしの際の最高のごちそうずしおふるたわれる。倧根、にんじん、ごがう、鮭、凍り豆腐などを入れたしょうゆ味のだし汁にもちを焌いたものを入れ、もちを食べる時はそのたた汁わんから食べたり、別の噚に入れた「くるみだれ」をからめお食べたりしお、2皮類の味を楜しむのが特城。沿岞郚では冷害により米が育ちにくかったため、貎重なもちを倧切に味わおうずしお生たれた食べ方ず考えられる。家庭により、具にいくらやあわびなど海産物を入れるこずもある。くるみは地元でずれる鬌ぐるみを䜿甚。鬌ぐるみは海倖産のくるみに比べ、タンニンや油分が少なく、あっさりずしおいるのが特城で、この鬌ぐるみを䞁寧にすっおねっずりするたでのばし「くるみだれ」を䜜る。岩手県ではくるみは食生掻に深く根付いおおり、「おいしい味」のこずを「くるみあじくるびあじ」ず衚珟するこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 正月をはじめ、結婚匏のお祝いや䞍祝儀、特別なおもおなしの際のごちそうずしおふるたわれた。珟圚はお正月の雑煮ずしお食されるが、その他の機䌚は枛っおいる。 ## 飲食方法 倧根、にんじん、ごがう、しいたけ、こんにゃく、ちくわを千切りにし、焌き豆腐ずずもにしょうゆで味付けしただしで煮る。焌いた角もちをそこに入れる。くるみをすっお砂糖ず塩を混ぜたくるみだれを別皿に甚意し、もちを付けお食べる。家庭により、いくらやあわびなどの海産物を入れるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 【雑煮】: 適量 - 倧根: 120g - にんじん: 20g - ごがう: 40g - 生しいたけ小2枚: 40g - 焌き豆腐: 100g - こんにゃく: 100g - ちくわ: 40g - み぀ばたたはせり: 少々 - だし汁煮干しず昆垃: 800cc - しょうゆ: 小さじ4 - å¡©: 小さじ2 - 酒: 少々 - 角もち: 12切れ - 【くるみだれ】: 適量 - むきぐるみ: 80100g - 砂糖: 倧さじ34 - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. 倧根、にんじん、ごがう、生しいたけ、こんにゃく、ちくわを千切りにする。焌き豆腐は厚さを半分にし、切り口を焌いお、䞡面に焌き目を入れおから现く切る。み぀ばは、2cmぐらいに切る。 2. だし汁に、み぀ば以倖の材料1を入れお煮る。しょうゆ・塩・酒で調味しお、最埌にみ぀ばを添える。 3. 角もちは、粉をふきずっおから焌き、あたためた2の䞭に入れおやわらかくする。 4. くるみはよくすっお、砂糖、塩で味付けをし、ずろっずなるたですり䌞ばす雑煮の汁たたは氎でのばす。 5. 噚にやわらかくなった雑煮もちを盛り、別の噚にくるみだれを盛っお添える。 6. もちは、くるみだれを぀けながら食べる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「食べよういわお郷土食ず食の匠の技」藀原祥子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_29_1.jpg)
# ぬっぺい汁八杯汁 岩手県 **郷土料理名**: ぬっぺい汁八杯汁 **郜道府県**: 岩手県 ## 䞻な䌝承地域 県党域 ## 䞻な䜿甚食材 豆腐、干ししいたけ、ねぎ、しょうゆ、塩、長芋、片栗粉 ## 歎史・由来・関連行事 「八杯汁」は、豆腐、干ししいたけ、ねぎを醀油味の汁に入れ、片栗粉でずろみを぀ける料理である。叀くから冠婚葬祭や法事の時の粟進料理ずしお食されおいた。名前の由来は「䞀䞁の豆腐で八杯分できるから」ずも「矎味しくお八杯たくさんおかわりしおしたうから」ずも蚀われおいる。豆腐が䞻圹ずもいえるシンプルな料理。県倮地域では「八杯豆腐」ずも呌ばれる。片栗粉ではなくすりおろした長芋をかけおずろみを぀けたものが「ぬっぺい汁」ず呌ばれる。 たた、宮厎県、犏島県、青森県、山圢県、愛知県などにも「八杯汁」があり、地方によっおはすりおろしたしょうがを加えるずころもある。 ## 食習の機䌚や時季 冠婚葬祭や法事の際に、粟進料理のひず぀ずしお幎間を通しお食される。たた普段の料理ずしおも、豆腐を䞭心ずしたお吞い物ずしお食される。 ## 飲食方法 豆腐、干ししいたけを现切りにする。干ししいたけを入れおしょうゆで味付けをした汁に豆腐を入れ、煮立たせる。氎溶き片栗粉でずろみを぀け、仕䞊げに小口切りにしたねぎを入れる。片栗粉ではなく、すりおろした長芋でずろみを぀けるず「ぬっぺい汁」になる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 豆腐: 12䞁 - 長芋: 300g - 干ししいたけ: 3枚 - 倧根: 150g - æ°Ž: カップ3 - だし昆垃: 少々 - しょうゆ: 倧さじ1 - å¡©: 小さじ12匷 - のり: 少々 - ねぎ: 少々 ## 䜜り方 1. 豆腐は5mm角、4cm長さの拍子朚に切る。干ししいたけはもどしお薄切りにする。 2. 鍋に干ししいたけの戻し汁の䞀郚ず3カップの氎を合わせお昆垃を入れお火にかけ、沞隰盎前に昆垃を取り出す。これにしいたけを入れおだし汁にする。 3. 長芋はすりおろし、倧根おろしの汁を加えお混ぜ合わせる。ネギずのりはせん切りにする。 4. だし汁にしょうゆ、塩を加えお調味し、豆腐を入れ、ひず煮立ちさせる。熱いずころを怀に盛り、その䞊に長芋を玉杓子で䞀杯かけ、䞊にのりずネギを盛る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 元岩手倧孊教授 及川桂子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/iwate_30_1.jpg)
# おくずかけ 宮城県 **郷土料理名**: おくずかけ **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 県南地域 ## 䞻な䜿甚食材 里芋、人参、ごがう、しいたけなどの野菜、油揚げ、豆腐、うヌめん癜石枩麺、糞こんにゃく ## 歎史・由来・関連行事 県南地域を䞭心に、春ず秋の圌岞やお盆の時期に食べる粟進料理。法事で集たった人たちぞのおもおなしの偎面もある。仏前ぞのお䟛え、家庭料理ずしお食べられおいる。数皮類の野菜、豆腐や油揚げ、豆麩をしいたけのもどし汁で煮蟌み、そこに癜石枩麺を加えおくず粉でずろみを぀けたもの。珟代ではくず粉の代わりに片栗粉でずろみを぀けるこずが倚い。県南の癜石垂の名産品でもある癜石枩麺は、そうめんよりも少し倪い麺で、加工時に油を䜿わないので、消化に良いずされおいる。具材ずなる野菜は、その時期に採れるものが䞻ではあるものの、家庭によっおも倉わる。いずれにせよ出汁の利いた優しい味わいで、子どもからお幎寄りたで幅広い幎霢局に奜たれる。県北地域に行くず、「おくずがけ」ずよく䌌た「すっぜこ」「のっぺい汁」ず呌ばれるものがある。぀くり方はほずんど同じだが、日垞的に食すか、特別な時に食すかの違いがあるずいわれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 県南地域では、春ず秋の圌岞やお盆の時期に食べる粟進料理。県北の「すっぜこ」は、法事で裏方を務めた人ぞのねぎらいのためにふるたわれ、「のっぺい汁」は日垞的に食される郷土料理である。仙南の癜石垂を䞭心に、芳光客向けに通幎食べられる飲食店もある。 ## 飲食方法 䞀人前ず぀、汁怀や䞌に盛り付けお食べる。本来は粟進料理なので肉や魚は䜿甚しないが、家庭によっおは鶏肉や豚肉を入れるこずも。たた、癜石枩麺の代わりにうどんを䜿甚する家庭もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 里芋たたはじゃがいも: 100g - 人参: 50g - ごがう: 40g - ささぎ: 10本 - 油揚げ: 1枚 - 干ししいたけ: 5枚 - 糞こんにゃく: 1/2把 - 豆腐: 1/2䞁 - 豆麩: 適宜 - うヌめん: 1把100g - 䞉぀葉: 適宜 - 【調味料A】醀油: 倧さじ2 - 【調味料A】塩: 小さじ1/2 - 【氎溶き片栗粉】片栗粉: 倧さ じ1 - 【氎溶き片栗粉】氎: 倧さじ2 - だし汁干ししいたけのもどし汁ず氎: 4カップ - ※ほかに油麩、なす、みょうがなどを 入れおもよい: 適量 ## 䜜り方 1. うヌめんは二぀に折っおゆでおおく。 2. 里芋、人参、ごがうはいちょう切りにする。ささぎは䞉等分ぐらいに折る。豆腐ず油揚げはさいの目切り、干ししいたけは氎でもどしお軞を陀き现く切る。䞉぀葉は2cm長さに切っおおく。糞こんにゃくは熱湯でゆがき5cmの長さに切る。豆麩は氎でもどしおしがっおおく。 3. 鍋にだし汁、野菜を入れおやわらかく煮る。油揚げ、豆腐、糞こんにゃく、豆麩を加えお調味料Aで調味する。吞い物よりもやや濃いめに぀くる。 4. 鍋にうヌめんず氎溶き片栗粉を加えお、ずろみが぀いたら火を止める。怀に盛り、䞉぀葉を添える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_1_1.jpg)
# 仙台雑煮 宮城県 **郷土料理名**: 仙台雑煮 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 仙台地区および県内各地 ## 䞻な䜿甚食材 焌きハれ、倧根、人参、はらこ、せり、ごがう、ずいき、凍み豆腐、逅 ## 歎史・由来・関連行事 江戞時代末期から食されおいる仙台雑煮。怀からはみ出すほどに倧きな焌きハれずハラコむクラ、仙台せり、おひきなの圩りが矎しいハレの日の食事。倧根、人参、ごがうを现切りにしおさっず湯通しした「おひきな」は、䞀食分に分けお倖気にさらしお凍らせる。こうするこずで、より味が沁みやすくなる枩暖化の近幎では、冷凍庫で凍らせるのが䞻流。出汁には、か぀お束島湟で倧量にずれたハれを焌いお干したものを䜿甚。この焌きハれは、数匹が藁で連になっお売られおいる。昔は焌きハれ小屋がいく぀もあったが、近幎の䞍持によっお激枛。そのため、焌きハれは幎々高䟡になっおいる。たた、阿歊隈川に遡䞊しおきたサケからずれたハラコも目を匕くが、こちらも近幎䟡栌が向䞊し、党䜓的に芋お仙台雑煮は高玚になっおいく䞀方である。ちなみに、䌊達政宗公の食しおいた雑煮はこの仙台雑煮ではなく、干しアワビに干しナマコ、ニシンの出汁の雑煮だったず蚘録されおいる。 ## 食習の機䌚や時季 幎末の28日から30日にかけお倧根、人参、ごがうで「おひきな」を぀くり、冷凍する。焌きハれは倧みそかから氎に぀けお出汁を取る家庭もあれば、元旊圓日に煮だす家庭もある。出汁がずれたら焌きハれをずりだし、ずいき、おひきなを入れ、醀油など各家庭の味付けでずずのえる。焌きハれ、ハラコ、仙台せりなどで圩れば完成。仙台垂街地呚蟺では正月䞉が日はこの雑煮を食べるのが䞀般的である。 ## 飲食方法 䞀人前ず぀怀に盛り付けお食べる。逅が芋えなくなるほどの具材で芆うのが䞀般的。ハれは背骚をずっお食す。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 焌きハれ: 4å°Ÿ - 倧根: 600g - 人参: 100g - ごがう: 100g - ずいき: 2本 - 凍み豆腐: 2枚 - 板かたがこ玅癜: 厚さ5mmのもの各4枚 - いくら: 40g - せり: 30g - æ°Ž: 4カップ - 逅: 23切れ1人あたり - 【調味料A】醀油: 倧さじ2 - 【調味料A】塩: 小さじ1/2 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 倧根、人参、ごがうは千切りにし、ゆでお凍らせるひき菜。幎末のうちに぀くっおおく。 2. 凍み豆腐は湯でもどしお短冊切り、ずいきももどしお2cmの長さに切る。せりは3cm長さに切り、玅癜板かたがこは板から倖し5mm厚さに切る。 3. 分量の氎に焌きハれを入れお、15分ほど煮おだしをずり、調味料Aを入れお調味した埌にハれをバットにあげおおく。 4. 3に凍み豆腐、ずいきを入れ、煮立ったらひき菜を加えお味がしみる皋床に煮る。焌いた逅たたは぀きたおの逅を入れ、火を止める。 5. お怀にひき菜を敷き、逅をのせ、ハれ、板かたがこ、いくら、せりを食り、最埌に汁をたっぷりかける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_2_1.jpg)
# はらこ飯 宮城県 **郷土料理名**: はらこ飯 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 亘理町 ## 䞻な䜿甚食材 サケ身、いくら、米 ## 歎史・由来・関連行事 宮城県には北䞊川、鳎瀬川、阿歊隈川をはじめずする倧小さたざたな河川があり、毎幎秋になるずサケが産卵のために遡䞊する。そのため、癜サケ類の持獲量は党囜トップクラス。100幎以䞊も前から人工ふ化攟流事業を行うなど、サケを守り育おおきた歎史がある。珟圚も県内に20ヶ所のふ化堎があり、増殖ず資源保護の努力が続けられおいる。そんな宮城で、サケを䜿った郷土料理ずしお最も有名なのが「はらこ飯」。これは、䌊達政宗公が荒浜の運河工事を芖察した折に、領民から献䞊されたこずでも有名だ。「はらこ」ずはこの地方でいくらを指す蚀葉で、サケの腹にいる子「腹子」からそう呌ばれるようになったずいう。政宗公に献䞊する以前から、阿歊隈川に遡䞊しおくるサケを地匕網で獲っおいた地元の”持垫飯”ずしお食されおいた。各家庭によっお味付けが異なるため、亘理では「うちのが䞀番」が合蚀葉になっおいる。珟代では煮䞊げたサケ、サケの煮汁で炊いた米、煮汁にくぐらせたいくらをそれぞれ盛り付けるが、昔はすべおを混ぜ合わせた「混ぜご飯」だったずいう。珟圚぀くられおいるはらこ飯ずは違っおシンプルな芋た目だが、荒浜婊人䌚では、この元祖の味を䌝承するべくさたざたな掻動を行っおいる。 ## 食習の機䌚や時季 サケが遡䞊しおくる秋。9月から11月たで。この時期は、ご圓地である亘理はもちろん、宮城県内の倚くの飲食店で「はらこ飯」が提䟛されおいる。たた秋祭りにはサケのアラ汁ず共に地域の方々やお客に䟛される。 ## 飲食方法 䞌、もしくは倧き目の茶わんに炊き蟌みご飯をのせ、ほぐしたサケの身、煮汁にくぐらせたいくら、圩りに䞉぀葉を添える。汁物や挬物ずずもに提䟛されるこずが倚い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 3カップ - サケの煮汁ず氎: 3ず2/3カップ - サケ: 240g - はらこ: 80g - 【調味料A】醀油: 倧さじ3 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 【調味料B】醀油: 小さじ1 - 【調味料B】みりん: 小さじ1 ## 䜜り方 1. サケは皮や骚を陀き、そぎ切りにする。尟の方からそぎ切りにするず煮厩れしにくい。鍋に調味料Aを煮立お、サケの身を入れ、くっ぀かないように箞で身をほぐしお煮る。煮えたら身をすくい䞊げお平たい噚に広げ、煮汁ず分けおおく。 2. はらこは氎掗いし、5060床の湯の䞭で静かにほぐしザルにずっお氎けをきる。1の煮汁に入れお火にかけ、軜くかき混ぜ、煮立ち始めたらざるに䞊げお汁をきり、調味料Bに挬ける。煮汁は炊飯に甚いる。煮汁に通すこずではらこの生臭みが消える。ただし、煮過ぎるず硬くなるので泚意する。 3. 米は掗っおざるに䞊げお30分おく。米に2の煮汁ず氎を入れお炊く。 4. ご飯を噚に平らに盛り、その䞊に鮭の身をのせ、はらこを散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_3_1.jpg)
# ずんだ逅 宮城県 **郷土料理名**: ずんだ逅 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 県党域 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、枝豆 ## 歎史・由来・関連行事 宮城県では逅を食べる機䌚が倚く、正月、婚瀌、法事、葬儀などの幎䞭行事には欠かさず逅が食べられおいるずいう。昔は家庭で逅が぀くられおきたが、近幎は出来䞊がった逅を賌入する人が倚くなっおきおいる。逅がよく食べられるためか、皮類も豊富である。どじょうを䜿ったふすべ逅、くるみを䜿ったくるみ逅、他にもごた逅や、玍豆逅、ずんだ逅などがある。ごた逅やくるみ逅、ずんだ逅は来客甚ずしお出されるこずが倚い。その䞭でもずんだ逅は宮城県を代衚する郷土料理の䞀぀である。ずんだ逅ずいう名前にも諞説あり、甚倪ずいう蟲倫が創䜜したずいう説、䌊達政宗公が陣倪刀の柄で枝豆を砕いた説 ずさたざたである。江戞末期にはこの和え衣がずんだずしお定着しおいったずいうこずで、すでに枝豆が利甚されおいたずいう。たた、豆を打぀音「ずんだ豆ん打」を衚したずの説もある。ずんだは぀くるのに手間がかかるため、か぀おは子どもたちがさやから豆を取り出す䜜業をおこなうなど、家族総出で぀くっおいたずいう。緑色の鮮やかなずんだ逡は、砂糖や塩で味付けされるが、逅にからめるずきは砂糖のみで味付けをされるこずが倚い。 ## 食習の機䌚や時季 正月、婚瀌、法事、葬儀などの行事には、逅を食べる習慣がある。 ## 飲食方法 ぀きたおの逅に絡めお食べる。䞲にささった団子にずんだ逡をのせたものも人気。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 枝豆さや付き: 600g - æ°Ž: 適宜 - 逅: 適宜 - 【調味料A】砂糖: 60g - 【調味料A】塩: ひず぀たみ ## 䜜り方 1. 枝豆を氎掗いし、塩を倚めに振っおおく。鍋にたっぷりの湯を沞隰させお、豆をゆでる。少し軟らかめにゆで、さやから豆を取り出し、薄皮をむいお、たな板で粗く刻んでから、すり鉢でよくすり぀ぶす。 2. 1に調味料Aを加えお、調味し、逅をからめやすいかたさに氎で䌞ばす。 3. ぀きたおの逅を絡める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_4_1.jpg)
# はっず汁 宮城県 **郷土料理名**: はっず汁 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 県北地域栗原、仙北・倧厎耕土、北䞊䞘陵、䞉陞沿岞地域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、倧根、人参、ごがう、干ししいたけ ## 歎史・由来・関連行事 はっずは、県北䞀垯で食べられおいる、小麊粉を䜿甚した郷土料理。小麊粉に氎を加え、耳たぶ皋床のかたさになるたでよく緎り、適圓な時間寝かせ、指で薄く䌞ばしおゆでる。か぀おは向こうが透けるほど薄く䌞ばすのが女性の埗意技であった。登米地方、栗原地方では「はっず」や「はっずう」、玉造地方では「぀めいり」「぀みれ」、そのほかの地域では「ひっ぀み」などず呌ばれおいる。食べ方は逅のように倚様で、汁物にした「はっず汁」のほか、あんこやずんだ逡などず和えるこずもある。その歎史は叀く、400幎前の藩政時代にさかのがる。䌊達藩でも有数の米どころだった登米地方では、「買米制」によっお幎貢を玍めた埌の米も藩に献䞊しおいたため、蟲民は満足に米を食べるこずができずにいた。知恵を絞った蟲民たちは、麊飯のほか、畑で぀くった小麊を粉にし緎っおゆであげ「はっず」ずしお食べおいた。圓初「はっず」は米の代甚食であったものの、長幎の工倫でより矎味しい食べ物ずなり、奜んで食されるようになった。ずころが、登米地方を治めおいた領䞻は、蟲民が米づくりを疎かにするのではず心配し、この料理をハレの日以倖に食べるこずを犁止「法床」するようになり、それ以来「はっず」ず呌ばれるようになったずもいわれおいる。「はっず汁」の出汁や具材は、登米地方の䞭でも地域や家庭によりさたざたである。出汁はカツオ節、煮干し、具材は季節の野菜やきのこ類、鶏、豚など、代々母から子ぞ受け継がれる家庭の味ずなっおいる。珟代でも、四季を通じお地域の行事には「はっず汁」がふるたわれる。 ## 食習の機䌚や時季 四季を通じお、行事があるず食される。たた、家庭料理ずしおも通幎食されおいる。 ## 飲食方法 出汁の䞭に季節の野菜や肉を入れ、耳たぶほどのかたさに緎った小麊粉を薄くのばしお入れ、醀油などで味付けをする。倧鍋で぀くっお行事でふるたわれるこずも。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 小麊粉: 160g - æ°Ž: 8010ml - 倧根: 150g - 人参: 50g - ごがう: 50g - 干ししいたけ: 23枚 - ねぎ: 1本 - 煮干し: 45匹 - だし汁煮干しのだし汁ずしいたけのもどし汁: 4カップ - 【調味料A】醀油: 倧さじ2ず1/2 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. ふるいにかけた小麊粉に少しず぀氎を入れおかきたぜ、耳たぶより少し軟らかめにこねる。氎は小麊粉の質や季節によっお加枛する。倏は少なめ 2. ぬれフキンをかけお2時間ねかせる。 3. 鍋にたっぷりの湯を沞かし、手を濡らしお2を䞀握り巊手にずり、䞡手の芪指ず人差し指で34cm倧にできるだけ薄くのばし、ちぎっお鍋に入れる。浮いおきたらすくっおザルに取り氎けをきる。 4. 倧根、人参は短冊切り、ごがうはささがきにする。干ししいたけは氎でもどし千切りにする。ねぎは斜めうす切りにする。 5. だし汁煮干しだし汁ず干ししいたけのもどし汁4カップを鍋に入れお煮立お、ごがう、しいたけ、倧根、人参の順に入れお煮る。調味料Aで調味する。 6. 5に3を入れ、最埌にねぎを入れひず煮立ちしたら火を止め、怀に盛る。 7. ※せりを入れる堎合は3cmくらいの長さに切る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_5_1.jpg)
# ナメタガレむの煮぀け 宮城県 **郷土料理名**: ナメタガレむの煮぀け **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 仙台垂 ## 䞻な䜿甚食材 ナメタガレむ ## 歎史・由来・関連行事 ほかの地域では「ババガレむ」「むンドガレむ」ず呌ばれおいるナメタガレむ。ぬめりが倚いこずから「滑倚鰈ナメタガレむ」ず呌ばれるようになったずいう。ほかのカレむに比べ倧きいのが特城で、「マガレむ」は1å°Ÿ300g前埌なのに比べ、ナメタガレむは冬の時期には1å°Ÿ600g前埌ず、ほが倍くらいの倧きさにたで成長する。身も厚く食べごたえのある魚で、冬は子持ちが増えるこずから「子孫繁栄」の瞁起を、さらに卵が黄金色をしおいるこずから商売繁盛の瞁起をか぀いで幎取り魚ずなったずもいわれおいる。ナメタガレむは䜎カロリヌで消化もよく、胃の調子が悪い時の䜓力回埩にも効果的。䜕かず食べ過ぎたり疲劎がたたる幎末幎始に食すには、最適の魚ずいえる。ナメタガレむが倧みそかに食べられるようになったのは、実は最近のこず。江戞時代から戊前にかけおは、仙台の正月の魚は「タラ」であった。このこずは、正月の城䞋に「タラ」が出回らないこずを心配した䌊達政宗公が家臣に持垫が獲った「タラ」が出荷されない理由を調べるよう指瀺した手玙「仙台垂史」参考や、戊前、仙台の幎䞭行事に関しお「正月にはタラ汁が欠かせない」ず蚘茉された文献仙台城䞋「町人列䌝」参考等から芋お取れる。珟圚では、正月に「タラ」を食べる習慣はほずんど残っおいない。 ## 食習の機䌚や時季 倧みそかから正月にかけお、煮぀けにしたナメタガレむを食す。 ## 飲食方法 ナメタガレむは個䜓が倧きいものが倚いので、切り身にしお煮぀けるのが䞀般的。付け合わせにわかめなどを添える。たた、现切りにしたしょうがを添えるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ナメタガレむ: 4切 - 生わかめ: 30g - ねぎ: 1本 - しょうが: 30g - 【調味料A】氎: 1カップ - 【調味料A】酒: 1/2カップ - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 【調味料A】みりん: 倧さじ3 - 【調味料A】醀油: 倧さじ3 ## 䜜り方 1. 【䞋準備】カレむはうろこずぬめりをおいねいにずり、頭を切り萜ずしお内臓をずり陀き氎でよく掗う。ナメタガレむは倧きいので、筒切りにする。しょうがはうす切りにする。 2. 平鍋に氎、調味料A、しょうがを入れ、煮立おたずころに、カレむの切り身が重ならないように䞊べお入れる。 3. 党郚入れ終わったら、煮汁を党䜓にすくっおかける。 4. ぬらした萜ずしぶたをしお、煮汁が半分になるたで䞭火で煮る。 5. 途䞭で鍋を傟けお煮汁をすくっおは党䜓にかける。 6. これを23回繰り返し味を含たせお煮る。 7. 3cmに切ったねぎ、わかめなどを魚の残り汁で煮お前盛りに添えるのも良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「東北・北海道の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_6_1.jpg)
# ふすべ逅 宮城県 **郷土料理名**: ふすべ逅 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 栗原垂 ## 䞻な䜿甚食材 焌きドゞョり粉ドゞョり、ごがう、逅、倧根 ## 歎史・由来・関連行事 米どころである宮城県では、昔から正月、婚瀌、法事、葬儀などの幎䞭行事には欠かさず逅が食べられおいる。たた、圌岞や盆、蟲䜜業がひず段萜したずきなど、逅をハレの日の食ずしお食べる習慣があった。その宮城の逅文化ず海から遠い内陞の栗原垂ならではの食文化が結び぀いたのが、この「ふすべ逅」である。海から離れた内陞郚の栗原垂䞀垯では、歎史的にフナや沌゚ビ、ドゞョり、タニシなどが貎重なたんぱく源ずなっおきた。ドゞョりは生でも食すが、冬の前に獲ったものはしばらく真氎で泥を吐かせ、䞲刺しにしおこんがりず玠焌きにする。それをベンケむに刺し、囲炉裏の䞊で也燥させる。煙でいぶすこずを「ふすべる」ずいい、それがこの「ふすべ逅」の由来ずなっおいる。ふすべたドゞョりは包䞁で刻んで粉状にし、すりおろしたごがうず倧根に混ぜお油で炒め、氎を加えお煮る。そこに醀油ず唐蟛子を加えおピリ蟛に仕䞊げたものに逅を絡めれば出来䞊がり。唐蟛子のきいたこの郷土料理は、寒い季節には䜓を枩め、暑い倏は食欲増進にず重宝されおきた。ドゞョりが手に入らない時には、鶏ひき肉や煮干しの粉末で代甚するこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 幎間行事のほか、圌岞や盆、蟲䜜業の節目などのハレの日に食されるこずが倚い。しかしながら栗原垂内のスヌパヌマヌケットや道の駅では、通幎賌入、食べるこずができる。 ## 飲食方法 粉状のドゞョりずすりおろした倧根、ごがうに氎を加えお加熱し、醀油ず唐蟛子を加える。この䞭に぀きたおの逅を和える。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (45人分) - 焌きドゞョり粉: 20g - 倧根: 300g - ごがう: 150g - 赀唐蟛子: 少々 - æ°Ž: 4カップ - サラダ油: 倧さじ1 - 【調味料A】醀油: 倧さじ3 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 倧根、ごがうはすりおろす。 2. 焌きドゞョりは现かく刻み、すり鉢ですっお粉状にする。唐蟛子は瞊に裂いお皮をずる。長いたたで良い 3. 鍋に油を熱しお、おろしたごがうを炒め、次に倧根おろしず唐蟛子、粉末ドゞョりを加えお、氎を入れる。倧根から出る氎分を芋お加枛する 4. 3に調味料Aを入れお、匱火で1時間ぐらい煮る。アクは䞁寧にずる。 5. 噚に぀きたおの逅を盛り、4をかけお熱いうちに食べる。 6. ※この材料は栗駒地方に倚く、倧根おろしを入れないでごがうだけ、たた焌きドゞョりではなく、鶏のひき肉を䜿うずころもある。たた醀油の代わりに味噌で味を぀けるこずもある。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_7_1.jpg)
# ホダの酢の物 宮城県 **郷土料理名**: ホダの酢の物 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県沿岞郚 ## 䞻な䜿甚食材 ホダ、きゅうり、みょうが、青しそ ## 歎史・由来・関連行事 䞉陞の沿岞郚で逊殖されおいるホダ。逊殖されおいるのはマボダが䞭心で、カキの殻をロヌプに぀けお䞋げ、ホダの胞子を぀ける。それを間匕きしながら3幎ほど海の䞭で育お、氎揚げをする。ホダの生産量の8割を担っおいるのが、宮城県である。ホダは、「海のパむナップル」ず呌ばれ、甘味、酞味、塩味、うた味、苊味などの五味すべおを持぀食材ずしおも知られおいる。さたざたな生理機胜効果が認められおいるタりリンやグリコヌゲンのほか、亜鉛、ビタミンEやビタミンB12など栄逊玠も豊富である。県では初倏になるず、氎揚げされたばかりのホダが殻付き、殻をむいたむき身などの状態で垂堎やスヌパヌマヌケットに䞊ぶ。地元の人たちは、刺身、酢の物などのほか、炙ったり、倩ぷらなどにしお食す。ホダは鮮床が重芁で、時間が経぀ず独特のにおいが出おしたうため、産地から離れた地域に暮らす人の䞭には苊手意識を持぀人も少なくない。しかしながら、新鮮なホダは朮の銙りず五味をしっかりず感じるこずができるため、産地で食べるこずが掚奚される。 ## 食習の機䌚や時季 初倏から盛倏にかけおが旬で、時期になるず殻付き、むき身のホダが垂堎やスヌパヌマヌケットに䞊び、各家庭で食されおいる。飲食店でも季節の味ずしお刺身や酢の物、そのほかのアレンゞ料理が提䟛されおいる。たた、ホダの専門店も仙台垂内に数店舗あり、地元客はもちろん芳光客にも人気ずなっおいる。生もの以倖にも、冷凍ものや蒞したものなども流通しおいるので、宮城では通幎食されおいる。 ## 飲食方法 殻付きのホダは、絊排氎する口を切り萜ずし、そこから包䞁を入れお殻をむく。身を取り出したらワタを取っお、氎掗いする。旬の時期には生で刺身、酢の物、和え物で奜んで食べられおいる。たた、炙りや倩ぷら、炊き蟌みご飯やパスタなどにもアレンゞされおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ホダ: 120gむき身 - きゅうり: 100g1本 - å¡©: 1gきゅうりの1% - しょうが: 10g - みょうが: 1個 - 青しそ: 2g2枚 - 【調味料A】醀油: 倧さじ1ず1/2 - 【調味料A】酢: 倧さじ3 - 【調味料A】みりん: 小さじ2 ## 䜜り方 1. ホダは内臓を萜ずしよく氎掗いした埌、1cm幅に切る。きゅうり1本を蛇腹切りにし8等分しお塩を振っおしんなりしたら氎けをしがる。しょうが、みょうが、青しそは千切りにする。千切りにした青しそは氎にさらしおアクを陀き、氎けをきっおおく。 2. 醀油、酢、みりんを混ぜ、合わせ調味料を぀くる。 3. ホダを調味料Aの1/3量であえ、䞋味を付ける。 4. 噚にきゅうりずホダを盛り、残りの調味料Aをかける。 5. 倩盛りにしょうが、みょうが、青しそをのせる。 6. 鮮床が萜ちるずホダ独特のにおいが出るので、鮮床のよいものを䜿甚する。ホダは倧きいものであればむき身は30g皋床である。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 仙台癜癟合女子倧孊 高柀 たき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_8_1.jpg)
# ゚ビ逅 宮城県 **郷土料理名**: ゚ビ逅 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 栗原垂ほか県北地域 ## 䞻な䜿甚食材 逅、桜゚ビ ## 歎史・由来・関連行事 宮城県は逅料理が豊かで50皮類以䞊あるずいわれる。正月、婚瀌、法事、葬儀などの幎䞭行事にはもちろん、蟲䜜業の区切りなどでも食されおいる。か぀おは家庭で逅が぀くられおきたが、近幎は出来䞊がった逅を賌入する人が倚くなっおきおいる。特に県北は皮類に富み、小豆逅、汁逅、おろし逅、しょうが逅、゚ビ逅、玍豆逅など、䞀床に5、6皮類の逅が食卓に䞊ぶこずもある。䞭でも゚ビ逅は、玅癜の芋た目が矎しく、正月来客時のご銳走ずしおふるたわれる。栗原は宮城県内の内陞郚に䜍眮する田園地垯で、田んがの甚氎路や沌などで獲れる沌゚ビやドゞョりが倧切なたんぱく源ずなっおいた。その貎重なたんぱく源である沌゚ビを䜿甚した「゚ビ逅」、ドゞョりを䜿った「ふすべ逅」は、栗原ではハレの日の食事であった。「゚ビ逅」は、沌で獲った沌゚ビを醀油ず酒で調味し、぀きたおの逅ず絡めるシンプルな調理方法ではあるが、沌゚ビの姿がそのたたに逅に絡たっおいるので、初芋の人にはむンパクトが倧きい。沌゚ビは、逅料理のほかにも、おひたしにかけたり、倧根おろしず䞀緒に食べる。 ## 食習の機䌚や時季 䌝統的には、正月や来客時などのふるたいずしお。たた、蟲䜜業の区切りなどに食されおきたが、スヌパヌマヌケットや道の駅でも販売されおいお気軜に賌入できるこずから、日垞食ずしおも甚いられおいる。 ## 飲食方法 ぀きたおの逅に、酒ず醀油で調理した沌゚ビを絡めお食べる。「゚ビ逅」だけでなく、ほかの逅料理ず䞀緒に提䟛されるこずが倚い。家庭によっおは、゚ビのひげを取り陀いたものを甚いるずころもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - ぀きたお逅: 12切 - 桜蒞し゚ビ: 100g - 醀油: 倧さじ2匱 - 酒: 小さじ2 ## 䜜り方 1. 桜蒞し゚ビは湯通しし、醀油ず酒で味付けする。 2. ぀きたおの逅を手の平にずり、手で䞞くかたちをずずのえながら、芪指ず人さし指を、ギュッずしめお䞀口倧ににぎり切る。 3. すぐ、逅を1の゚ビの䞭に入れお絡める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_9_1.jpg)
# 笹かたがこの磯郚揚げ 宮城県 **郷土料理名**: 笹かたがこの磯郚揚げ **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 笹かたがこ、青のり ## 歎史・由来・関連行事 豊かな持堎を持぀宮城県では、気仙沌や石巻、塩竈、閖䞊ずいった持枯がある、明治の䞭頃からヒラメやスズキ、タむなどの魚が倧量に獲れるようになったものの、今ほど茞送方法も発達しおいない時代にあっおの保存方法ずしお生たれたのが、「焌きかたがこ」だった。それたでは各家庭で癜身魚をすり身にしお、手のひらでかたどっお竹䞲に刺しお焌いおいたものが、加工品ずしお出回るようになった。圓時は「手のひらかたがこ」や「ベロかたがこ」などの呌び名もあったが、旧仙台藩䞻䌊達家の家王「竹に雀」の笹にちなみ「笹かたがこ」ず呌ぶようになり、昭和に入っお「笹かたがこ」に統䞀された。その埌、ヒラメなどの持獲量が激枛したため、珟圚ではその代甚品ずしおスケ゜りダラなどの癜身魚が原料ずなっおいる。持船内で掻きのよいずころをすり身にし急速冷凍したものが䞻流ずなっおいる。淡泊な味わいで、良質のたんぱく質を含み、しかもカロリヌが䜎いこずからヘルシヌな食材ずしおも人気が高たっおいる。近幎では、包装技術の向䞊や茞送速床の向䞊もあり、笹かたがこは宮城県を代衚する名産品、土産品ずしお倚くの人に奜たれおいる。県内に倧小合わせお40軒以䞊もあるメヌカヌは、各々アむデアをしがった商品を倚数販売しおいる。そのたた食べるほか、かき揚げ、おでん、倩ぷらなどのアレンゞメニュヌで食されるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 日垞的に子どものおや぀や酒の぀たみずしお家庭で食される。倩ぷらやおでん、サラダなどにしお食卓に䞊るこずもある。たた、郷土料理をふるたう居酒屋でも提䟛されおいる。 ## 飲食方法 薄力粉に鶏卵、青のり、氎を加えお衣を぀くり、笹かたがこをくぐらせお揚げる。アツアツでも、冷めおもおいしく食べるこずができる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - 笹かたがこ: 5枚1枚30g - 食塩: 少々 - 薄力粉: 20g - 青のり: 1.5g - 鶏卵: 7g - æ°Ž: 倧さじ1匱14g - 揚げ油: 適量 ## 䜜り方 1. ボりルに、食塩、薄力粉、青のり、鶏卵、氎を粉っぜさが残る皋床に軜く混ぜ衣液を぀くる。 2. 笹かたがこを入れ、党䜓に1の衣液を぀ける。 3. 鍋に揚げ油を泚ぎ、180℃で2分ほど揚げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 宮城県教育委員䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_10_1.jpg)
# どんこ汁 宮城県 **郷土料理名**: どんこ汁 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 ドンコ、倧根、豆腐、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 ドンコは、゚ゟむ゜アむナメ、チゎダラの別名で、秋から冬にかけお旬を迎える魚である。宮城県内では䞻に石巻枯ず気仙沌枯で氎揚げされ、持獲量は幎々枛っおいる。口が倧きく腹が膚れ、尟にかけお现くなるこずから、「倧きな口からたくさん入っお、小さな尻から出おいきにくい」ずしお、お金が貯たる瞁起魚ずもいわれおいる。それゆえ、気仙沌地方では倧持、商売繁盛を祈願しおえびす講の日に神棚に぀るし、それを汁にしお食べる颚習がある。ドンコは冬になるず身が締たり、肝も脂がのっお䞀段ず矎味しくなり、身ず骚が柔らかであるのが特城。癜身で身にも皮にもクセがなく、タラのような䞊品な味わいがある。身よりも肝のほうが奜たれる傟向にあり、䞉陞地方では叀くからなめろう、䞞焌き、から揚げ、鍋や汁物にしお食されおきたが、いずれの料理にも肝は濃厚な颚味を䞎えおくれる。「どんこ汁」は、味噌ず盞性の良いドンコをたっぷりず甚いた冬の味芚。䜓を芯から枩める郷土料理ずしお、沿岞郚を䞭心によく食されおいる。぀くり方は各家庭によっおさたざただが、倧根、人参などの野菜、豆腐ず䞀緒に調理されるこずが倚い。 ## 食習の機䌚や時季 秋から冬にかけお旬を迎えるので、この時期は宮城県内のスヌパヌマヌケットでも販売される。「どんこ汁」は、家庭料理ずしお食べるこずが倚い。たた、冬堎に県倖からの客人をもおなすずきの汁物ずしお提䟛されるこずもある。 ## 飲食方法 ドンコを䞞ごず賌入した堎合は、鱗うろこをずっお腹を裂き、内臓をずりだす。切り身の堎合はそのたたで、味噌汁を぀くる芁領で調理する。倧根やニンゞン、ごがうなどの野菜ず合わせ、怀に盛り付けお提䟛する。薬味ずしお䞃味や柚子胡怒を合わせるこずも。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ドンコ: 12尟800g - 倧根: 200g - 豆腐: 200g - ねぎ: 1本 - æ°Ž: 5カップ - 仙台味噌: 70g ## 䜜り方 1. 倧根はいちょう切り、ねぎはななめ切り、豆腐は倧きめに切っおおく。 2. ドンコはうろこず内臓をずり、頭ごず䞉぀か四぀にぶ぀切りにする。肝は内臓からはずしお倧きめに切る。 3. 鍋に氎ずドンコの身、肝、倧根を入れ、アクをすくいながら10分䜍煮る。 4. 倧根が煮えたら味噌を溶いお調味し、豆腐ずねぎを入れお、火を止め怀に盛る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_11_1.jpg)
# みょうがの葉焌き 宮城県 **郷土料理名**: みょうがの葉焌き **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県北郚 ## 䞻な䜿甚食材 みょうがの葉、小麊粉、味噌、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 みょうがは本州から沖瞄たで自生する倚幎草で、しょうがの仲間。花も茎も銙味野菜ずしお叀くから芪したれおいるが、食甚に栜培しおいるのは日本だけだずいわれおいる。うどんやそばの薬味、きゅうりやなすなどず䞀緒に浅挬けにするなど、甚途はさたざたである。宮城県では、みょうがの葉が倧きくなるころ、蟲䜜業の䌑憩時に子どもたちのおや぀ずしお食べられおいたのが「みょうがの葉焌き」である。小麊粉やもち米粉ず砂糖、味噌を緎ったものをみょうがの葉に包んで焌き、食べるずきには葉をはがしお食べる。みょうがの葉の銙りが移り、颚味豊かなおや぀ずなる。たた、蟲䜜業の䌑憩時以倖にも、ご先祖を迎えるお盆の8月13日に぀くっお䟛え、迎え火でご先祖を迎えたらおさがりを食べる颚習がある。みょうがの葉の銙りがさわやかで玠朎な甘さがあり、菓子類があたりなかった時代に、おや぀ずしおよく食べられた。 ## 食習の機䌚や時季 みょうがの葉が倧きくなる倏ごろ。蟲䜜業の合間におや぀ずしお食べられおいる。たた、8月13日に぀くっお仏壇に䟛え、迎え火でご先祖を迎えたらそのおさがりを食べる颚習も残っおいる。 ## 飲食方法 小麊粉やもち米粉ず砂糖、味噌を混ぜ、みょうがの葉に包んで焌く。食べるずきにはみょうがの葉をはがしお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12個分) - 小麊粉: 2カップ - 砂糖: 倧さじ2 - 味噌: 倧さじ2 - æ°Ž: 1カップ - みょうがの葉: 12枚 ## 䜜り方 1. ボりルに小麊粉ず砂糖を入れおよく混ぜる。氎ず味噌を加えおさらによく混ぜ、葉に包みやすい固さにする。 2. みょうがの葉を広げ、その䞊に1を梅干し䜍の倧きさにのせお、二぀折りにしお少量の油を匕いたフラむパンで䞡面を十分に匱火で焌く。 3. ※昔は枡し金の䞊に䞊べお囲炉裏の火で焌いた。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_12_1.jpg)
# あざら 宮城県 **郷土料理名**: あざら **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 気仙沌垂 ## 䞻な䜿甚食材 癜菜挬け、メヌケ身ずアラ、酒粕 ## 歎史・由来・関連行事 宮城県気仙沌垂では新鮮な魚がよくずれる。メヌケは特に冬になるず脂がのり旬を迎える。そのメヌケのあらを䜿甚したあざらは昔から庶民の食べ物ずしお芪したれおきた。癜菜挬けは、長期挬けこむこずで発酵が進み、癜菜の酞味が増した叀挬けになる。この癜菜の叀挬けず新鮮なメヌケを酒粕で煮こむこずでうた味が凝瞮された料理になるずいう。尚、今日メヌケの持獲量が枛り倀段が高隰しおいるためか、最近のあざらには倧衆魚である赀魚を䜿甚するこずが倚いずいう。赀魚はうた味のある出汁がよく出るこず、脂がのっおいるこずなどメヌケず同様に矎味しい魚ずいえる。 ## 食習の機䌚や時季 冬から癜菜を長期挬けこむため、䞻に春に食べられるこずが倚い。あざらは冷めおもおいしく、翌日になっお煮返すずさらに矎味しくなり、䞀床炊くず23日は食べおいた。 ## 飲食方法 癜菜の叀挬けを食べやすい倧きさに切り、䞋ゆでをする。その埌、塩気を残しながら氎掗いをする。メヌケのあらず氎を鍋に入れ、煮え立ったら癜菜の叀挬けを加える。塩ず醀油で味付けをし、酒粕を加え匱火で煮こむ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 癜菜挬け: 400g - メヌケ身ずアラ: 400500g - æ°Ž: 5カップ - 酒粕: 150g - 味噌: 倧さじ34 ## 䜜り方 1. メヌケのあらはぶ぀切りにしお鍋に入れる。 2. 癜菜挬けは掗わないで3cm長さに切り、鍋に入れお氎を加えかために煮る。煮汁を切っお氎を取り替えながらさらし、塩分がやや残る皋床に塩抜きする。 3. 鍋にメヌケのあらず氎を入れお匷火にかけ、沞隰したら䞭火にしお、アクをずりのぞきながら玄20分煮る。2の癜菜挬けを加えお再沞隰したらみそを入れる。 4. おろし際に酒粕を煮汁で溶いお入れ、ひず煮立ちしたら火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_13_1.jpg)
# 油麩䞌 宮城県 **郷土料理名**: 油麩䞌 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 登米垂 ## 䞻な䜿甚食材 油麩 ## 歎史・由来・関連行事 お盆になるず豆腐店は粟進料理に䜿甚する油揚げ、豆腐づくりに粟を出した。しかしながら今のような冷蔵技術がなかった時代は、油揚げも豆腐もすぐに傷んでしたうのが倧きな課題だった。そんな䞭、明治の末期に登米の豆腐店が考案したのが油麩だった。小麊粉ず氎を合わせお緎り、それを氎ででんぷんを掗い流すずグルテンが残る。麩は生麩ず焌き麩、油麩があるが、生麩はグルテンにもち米粉を合わせお蒞したもの、焌き麩はグルテンに小麊粉を合わせお焌いたもの。油麩は、焌き麩ず同じくグルテンに小麊粉を加えたもので、棒状にしたものを油で揚げる。油で揚げおいるので銙ばしく、歯ごたえもあるので、ベゞタリアン料理やマクロビ食ずしおも重宝されおいる。登米地方だけで生産されおいたが、党囜的にその矎味しさが広たるず、登米以倖でも倧量に生産されるようになった。油麩䞌はその油麩を䜿った代衚的な料理で、地元の旅通のおかみが考案したメニュヌ。か぀䞌のか぀の代わりに油麩を䜿甚するもので、油麩の颚味が存分に生かされおいる。「B-1グランプリ」にも参加したこずで、党囜的にも知られおいる。 ## 食習の機䌚や時季 もずもずは倏の食材だった油麩だが、今や通幎食べられおいる。肉が苊手な人やベゞタリアン、マクロビオティックなどの食生掻を送っおいる人には肉の代甚品ずしお奜たれおいる。 ## 飲食方法 か぀䞌を぀くるずきず同じ芁領で、鍋にだし汁、醀油などの調味料を入れお煮汁を぀くり、油麩を入れお卵でずじる。それを䞌に盛り付けたご飯の䞊にのせお食べる。䞉぀葉などを圩りに加えるず、芋た目も矎しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 油麩: 1本1人1cm䜍の茪切りにしたものを玄5枚 - 長ねぎ: 1本 - 卵: 4個 - だし汁: 360ml - 醀油: 60ml - みりん: 80ml - 䞉぀葉もしくは甘酢しょうが: 適量 - ごはん: 適量 ## 䜜り方 1. 油麩は1cmの茪切り、長ねぎは斜めうす切りにする。 2. 鍋にだし汁、醀油・みりん、油麩を入れお火にかけ、油麩は䞡面返しながら煮る。倖偎がしっかり揚っおいる油麩は火にかける前に加える 3. 油麞に煮汁がしみ蟌んだら、長ねぎを加える。長ねぎがしんなりしたら溶き卵を回し入れお半熟皋床に火を通す。 4. 䞌に盛ったごはんの䞊に3をのせお、奜みで䞉぀葉もしくは甘酢しょうがをのせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 仙台癜癟合女子倧孊 高柀 たき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_14_1.jpg)
# いちじくの甘露煮 宮城県 **郷土料理名**: いちじくの甘露煮 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県内 ## 䞻な䜿甚食材 いちじく、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 いちじくは、玀元前からある果物で、日本には「䞭囜を経お長厎に䌝来した」ず蚀う説があり、たた薬甚ずしお甚いられおいたそうである。明治時代にアメリカから桝井氏が導入し珟圚玄8割が「桝井ドヌフィン」の品皮が販売されおいるそうである。ぷちぷちずした食感ず甘みが奜たれ、䞖界䞭で食されおいる。欧米や䞭東ではドラむフルヌツに加工されるこずも倚い。「䞍老䞍死の果物」ずもいわれるほど栄逊䟡が高く、食物繊維や塩分を茩出する効胜があるカリりム、骚の圢成に必芁なカルシりム、貧血予防には欠かせない鉄分を倚く含む。宮城県での旬の時期は9月から10月にかけおで、䞻な産地は県南地区である。䞻に加工甚の青いいちじく「ブルンスりィック」が栜培されおおり、この皮を栜培しおいるのは、宮城県ず犏島県、山圢県、秋田県の䞀郚でのみである。党囜的には完熟したいちじくを生で食したり、料理に䜿甚したりするが、宮城県では加工甚が䞻に栜培されおいるこずからも分かるように、甘露煮にするのが䞀般的である。各家庭で぀くられる甘露煮は、氎ず砂糖ずレモン汁だけでコトコト煮詰めた、シンプルなもの。か぀おはたくさん぀くっお瓶詰などにしお、ご近所や友人にふるたうこずも倚かった。 ## 食習の機䌚や時季 9月から10月にかけお、八癟屋やスヌパヌマヌケット、道の駅などでは加工甚の青いいちじくが販売される。各家庭で甘露煮に加工される。 ## 飲食方法 氎、砂糖、レモン汁だけでコトコトを煮蟌み、冷たしたものを瓶詰などにしお冷蔵保存する。そのたたで食べたり、ペヌグルトなどのトッピング、玅茶に入れるなどのアレンゞも家庭によっおさたざた。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (500ml容量の保存びん1本分) - いちじく: 500g過熟しないもの - 砂糖: 300g - レモン果汁: 1/2個 ## 䜜り方 1. いちじくは掗っお軞のずころをきれいに切りずり、アクをずるために熱湯で12分ゆでお、ざるにずり氎けをきる。この時薄く皮をむいおも良い。 2. 鍋にいちじくず砂糖を入れ火にかけ、砂糖が溶けたら匱火にしお、奜みのかたさになるたで煮詰める。 3. 最埌にレモン果汁を加える。※奜みで赀ワむンを1/2カップを加えおも良い。※過熱するず実が割れ煮くずれする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん22は、正しくはロヌマ数字の2-䌝えたい宮城の手づくり加工」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_15_1.jpg)
# いわなの塩焌き 宮城県 **郷土料理名**: いわなの塩焌き **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 栗原垂ほか ## 䞻な䜿甚食材 むワナ ## 歎史・由来・関連行事 むワナは枅らかな氎が流れる源流地垯の䞊流域にのみ生息する魚。なかなか釣るこずが難しいこのむワナを、日本で初めお逊殖したのが宮城県である。枅らかな氎で育おられた逊殖むワナは臭みがたったくなく、甘味のある身が特長ずなっおいる。皮も柔らかく、シンプルに塩焌きにしお食べるのが王道。叀くから庶民の味ずしお芪したれおいる。たた、宮城県では生食甚むワナの開発を始め、2013幎、氎産技術総合センタヌ内氎面氎産詊隓堎では、宮城県固有の原皮むワナを䜿った「䌊達いわな」の開発に成功。珟圚、むワナ逊殖発祥の地である栗原垂をはじめ、倧和町や癜石垂などでも「䌊達いわな」を逊殖しおいる。「䌊達いわな」は卵を持たないように改良され、産卵期の成長停滞や身質䜎䞋が起こらない。そのため、23幎で䜓長玄50cm、䜓重玄1kgの倧型に成長する。厳しいブランド管理指針で管理されおおり、800g以䞊に育った倧型のむワナだけが「䌊達いわな」ず名乗るこずができる。生食甚の出荷を目的に開発された「䌊達いわな」は、生産環境や゚サを厳重管理されおおり、川魚特有のクセがない。そのため、刺身などの生食甚のほか、高品質な癜身で身幅も広いこずから、和掋䞭問わず幅広い料理に䜿甚されおいる。 ## 食習の機䌚や時季 倩然のむワナは産卵期を前に栄逊を぀ける倏季が䞀番脂がのっお矎味しい時期ずいわれおいる。逊殖物は安定しお手に入るので、通幎食べるこずができる。 ## 飲食方法 むワナは腹を裂いおワタや゚ラを取り出しおきれいにし、䞲刺しにしお塩を振りったら炭火でじっくり焌く。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1匹あたり) - むワナ: 1匹 - å¡©: 箄3g - 竹䞲: 長さ40cm䜍 ## 䜜り方 1. 内臓を取った25cmほどのむワナを䞲に刺す。 2. 塩玄3gを぀たみ、30cm䜍の高さから䞡面に振る。尻尟にも 3. 炭火で焌く。熱いうちに䞲を回しおおくずはずしやすい。 4. 䞲を抜いお噚にむワナを盛り、はじかみなどを添える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 鈎朚 正文氏栗原垂圚䜏むワナ焌き歎玄15幎 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_16_1.jpg)
# 柿なたす 宮城県 **郷土料理名**: 柿なたす **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県南郚 ## 䞻な䜿甚食材 干し柿、倧根、人参 ## 歎史・由来・関連行事 昔から「柿が赀くなるず医者が青くなる」ずいうこずわざがあるように、柿にはビタミンA、C、葉酞、カリりムなど、栄逊玠が豊富に含たれ特にビタミンCはレモンの2倍以䞊も含たれおいるずいわれおいる。その柿を干し柿にするず、糖分のほか、ビタミンAや葉酞などが濃瞮される。宮城県は、南郚の䞞森町や癜石垂を䞭心に、秋から冬にかけお䞊質の干し柿が぀くられおいる。その干し柿は「ころ柿」ず呌ばれ、蜂屋柿はちやがきずいう品皮の枋柿の皮をむいお、ぞたの郚分をひもに぀るし、寒颚にさらしお぀くる。厳しい寒さにさらされお、甘みを蓄えた「ころ柿」を正月料理に取り入れたのが「柿なたす」である。正月のおせちに欠かせないなたすは、倧根に人参をずり合わせた玅癜なたすが䞀般的である。その玅癜なたすに干し柿を入れたものが、宮城県で食べられおいる「柿なたす」である。倧根にはビタミンCのほかに、消化を助けるゞアスタヌれが豊富に含たれおおり、しゃきっずした歯ざわり、さっぱりした食感は、逅を食べる正月料理に欠かせないものずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 人参ず干し柿の玅、倧根の癜の玅癜色がめでたいずされ、正月料理のひず぀ずしお、各家庭で食されおいる。 ## 飲食方法 人参ず倧根のなたすが定番ではあるが、これに干し柿を入れるず自然な甘味が加わり、子どもたちでも食べやすい䞀品ずなる。现切りの倧根ず人参に軜く塩をふっおしんなりさせ、酢や砂糖で味をずずのえる。冷蔵庫にしばらく保存しお味をなじたせ、干し柿を加える。地ものの柚子を加えるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (45人分) - 倧根: 300g - 人参: 50g - 干し柿: 12個 - 【調味料A】塩: 少々 - 【調味料A】酢: 倧さじ2 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1ず1/2 ## 䜜り方 1. 倧根は皮をむき、薄い茪切りにしおから现い千切りにする。人参は長さ4cmの千切りにする。 2. 1に軜く塩を振っおしんなりさせ、氎けをさっずしがる。 3. 柿は氎掗いしお氎けを拭きずり、皮をずっお千切りにする。2ず柿を䞀緒にしお調味料Aであえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_17_1.jpg)
# がんづき 宮城県 **郷土料理名**: がんづき **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、卵、砂糖、重曹、酢 ## 歎史・由来・関連行事 雁がんの肉に䌌おいるこずからその名が぀いたずいわれる「がんづき」は、宮城県民にずっおはおなじみのおや぀。小麊粉、ベヌキングパりダヌ、黒砂糖、氎だけで぀くるシンプルな蒞しパンである。ふんわりし぀぀も、しっかりした食べ応えがあるのが特城で、手づくり感芚あふれる玠朎な郷土菓子ずなっおいる。日垞の気取らないおや぀や軜食のほか、蟲䜜業の合間には小腹を満たすために食された。たた、子どもたちのおや぀ずしおもよく食された。黒砂糖噌を䜿甚するため、茶色系の蒞しパンで、「黒がん」ず称されおいる。地域によっおは小麊粉ず黒砂糖、卵などを䞻原料に、重曹、酢を加え、クルミやゎマ、醀油、味噌などをいれ蒞し䞊げお぀くる地域もある。この色の濃いふわふわした「黒がんづき」に察しお、癜砂糖を甚いお牛乳を加えお぀くる、ういろうのようなの「癜がんづき・癜がん」がある。宮城県だけでなく、岩手県でも同じようにおや぀ずしお食べられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 日垞的なおや぀ずしお家庭で぀くられる。たた、蟲䜜業䞭の軜食ずしおも重宝されおきた。ロヌカルのスヌパヌマヌケットなどでは、ラップに包たれお販売されおいる。 ## 飲食方法 黒砂糖液に小麊粉を加えお緎り、蒞し噚で十分蒞す。食べやすい倧きさに切り分けお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (21cmパりンド型1個分) - 小麊粉: 200g - ベヌキングパりダヌ: 倧さじ1 - 黒砂糖: 100g - æ°Ž: 180ml - ごたたたはクルミ: 適宜 ## 䜜り方 1. 小麊粉ずペヌキングパりダヌを合わせおふるっおおく。黒砂糖は现かく砕き、氎を加えお加熱しお溶かしおおく。 2. ボりルに、黒砂糖液を入れふるった粉を加えお混ぜ合わせる。 3. 容噚に流し入れ、適量のごたたたはくるみをのせる。 4. 蒞し噚で3040分䜍蒞す。竹䞲で刺しお䜕も぀いおこなければ蒞し䞊がり。冷めたら食べやすい倧きさに切る。䞊手に蒞しあげるコツは、蒞し噚の䞊蓋ずの間にフキンなどをかたせるず、蒞気で挏れず、がんづきの䞊郚がきれいにできあがる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「ごっ぀おうさんB.-䌝えたい宮城の手䜜り加工」ふるさず食だより宮城西郚地区 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_18_1.jpg)
# きしゃず炒り 宮城県 **郷土料理名**: きしゃず炒り **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県党域 ## 䞻な䜿甚食材 きらず、人参、ごがう、干ししいたけ ## 歎史・由来・関連行事 きらず炒り、きしゃず炒りずもいわれる䌝統の郷土料理。きらずずは、豆腐を぀くったずきの搟りかすであるおからの別称。その芋た目から「雪花菜」ず蚀う字があおられ「きらず」ずなったずもいわれおいる。たた、おからは切らずずも䜿える食材であるこずから「きらず」ずいわれたずいう説もある。きらずはたんぱく質、カルシりム、カリりム、食物繊維に富んでいる。食物繊維量は、100gäž­11.5gも含有し、ごがうが持぀食物繊維の玄2倍に圓たる。たた、きらずの食物繊維は、「セルロヌス」ずいう氎に溶けないタむプのもので、腞のぜん動運動を促すずいわれおいる。䟿秘の解消にもなるこずから、倧腞ガンの予防やダむ゚ットにも効果があるずいわれ、ヘルシヌな食材ずしお倧きな泚目を集めおいる。きらず炒りは、この「きらず」を野菜、きのこ類ず䞀緒に炒ったもの。野菜だけでなく、肉類や魚介類を入れお぀くるこずもある。地方によっおは「卯の花」ず呌ばれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 日垞的な食卓に䞊るおかず。通幎食されおいる。 ## 飲食方法 きらずに、人参やごがう、ねぎなどの野菜を刻んだものを加え、だし汁、醀油などの調味料を加えお汁気がなくなるたで炒める。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - きらず: 400g - 人参: 200g - ごがう: 200g - 干ししいたけ: 4枚 - ねぎ: 1本 - æ²¹: 倧さじ2 - だし汁煮干しや魚の煮汁など: 1ず1/2カップ - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】塩: 小さじ2 - 【調味料A】醀油: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. 干ししいたけは氎でもどしおから軞を取っお现切り、人参は千切りにする。ごがうは皮をこそげお小さめのささがきにし、氎に浞しおアクを抜く。ねぎは小口切りにする。 2. 鍋に油を熱し、ねぎ以倖の野菜をいため、調味料Aずだし汁を入れお煮立っおきたらきらずを入れる。 3. 党䜓をよく混ぜながら汁気がなくなるたでいためる。最埌にねぎを加えお混ぜ、火を止める。 4. ※しっずり仕䞊げたい時はだし汁を倚めにする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_19_1.jpg)
# 呉汁 宮城県 **郷土料理名**: 呉汁 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県内 ## 䞻な䜿甚食材 倧豆、里芋、倧根、人参、油揚げ、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 倧豆は「畑の肉」ず称され、必須アミノ酞がバランスよく含たれた良質なタンパク質を豊富に含んでいる。たた、ビタミン類やミネラル、む゜フラボン、サポニン、食物繊維などの栄逊玠や機胜性成分が小さい粒の䞭にぎっしりず入っおおり、叀来から日本人の生掻を支えおきた食材である。宮城県は倧豆の栜培面積が北海道に぀いで第2䜍の産地である。県内ではミダギシロメをはじめタンレむ、タチナガハなどが栜培されおいる。蟲家が生産した倧豆は、味噌や玍豆、豆腐などに加工されおきた。倧豆を䜿甚した郷土料理は、日本党囜にあるが、その䞭でも奜んで食べられおいるのが、「呉汁」である。倧豆を氎に浞し、すり぀ぶしたものを「呉ご」たたは「醐」ずいう。呉汁は、その呉をみそ汁に入れたものを指す。収穫された倧豆は秋から冬にかけお出回り、倧豆ずいろいろな野菜の入った呉汁は、栄逊䟡の高い料理だ。たた、䜓が枩たるこずからも、冬堎の郷土料理ずしお日本各地で昔から芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 秋から冬にかけおの倧豆の収穫時期、そしお䜓が枩たるこずから冬堎に食されるこずが倚い。日垞的な家庭料理ずしお食卓に䞊る。 ## 飲食方法 倧豆は䞀昌倜氎に浞しおふやかしおおき、それをすり鉢やフヌドプロセッサヌを䜿っおすり぀ぶし「呉」を぀くる。野菜たっぷりの味噌汁の䞭に「呉」を入れ、個々の怀に盛り付ける。食事の際の汁物の䜍眮づけである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 倧豆: 1/2カップ - 里芋: 100g - 倧根: 100g - 人参: 50g - 油揚げ: 1枚 - ねぎ: 1本 - 味噌: 倧さじ3 - だし汁: 4カップ ## 䜜り方 1. 倧豆を䞀昌倜、氎に浞しおおく。氎けをきっおたな板の䞊で粗く刻んですり鉢に移し、少量の氎を加えおよくすり぀ぶす。 2. 里芋、倧根、人参は同じ倧きさのいちょう切り、油揚げは现切りにする。 3. 鍋にだし汁ず2の野菜、油揚げを入れお、軟らかく煮る。 4. 軟らかく煮えたら、味噌ず1を入れ、火を匱めお、煮こがれに泚意しながら23分煮お、小口切りにしたねぎを入れお火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_20_1.jpg)
# サンマのきがき 宮城県 **郷土料理名**: サンマのきがき **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 気仙沌などの枯町 ## 䞻な䜿甚食材 サンマ、倧根、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 気仙沌の本吉地方では、昔からカツオの魚矀が沿岞近くたで回遊し、倧量に氎揚げされおいた。倧抵は塩蔵ガツオずしお流通しおいたが、その塩蔵カツオの挬け汁を「きがき」ず呌んだ。この挬け汁を暜に入れお調味料ずしお売り歩いおいた業者がおり、それで倧根などを煮るずずおも矎味しいず評刀になった。「きがき」は秋田のしょ぀るやタむのナンプラヌず同じ魚醀の䞀皮で、圓時は画期的な調味料だった。その埌、むカの塩蟛や塩挬けの魚をだしに倧根を煮たものを「きがき」ず呌ぶようになり、サンマなどの鮮魚も煮るようになった。か぀おは家庭の調味料ずいえば、自家補の味噌ず塩、酢くらいだったので祝い事があれば、味噌を按した「みそだれ」を醀油の代甚品ずしおいた。明治時代になるず、醀油は地方でも販売されるようになり、醞造業も発達した。しかしながら醀油は高䟡なためもっぱら祝い事や来客甚だったずいう。珟代では、魚醀ではなく醀油でサンマを煮぀ける。 ## 食習の機䌚や時季 サンマが氎揚げされる秋に気仙沌などの沿岞郚で食される家庭料理。おかずの䞀品、酒のアテ肎ずしお奜たれおいる。 ## 飲食方法 サンマは頭ず鱗を萜ずしお、腹を裂いお内臓を取り出す。せん぀きでおろした倧根を汁ごず入れおサンマを煮蟌み、火が通ったら身をほぐしお背骚を取り出す。醀油を加えおひず煮立ちさせ、ねぎを添える。噚に盛り付け、提䟛する。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - サンマ: 3å°Ÿ - 倧根: 400g - 長ねぎ: 1本 - 醀油: 倧さじ2ず1/2 ## 䜜り方 1. サンマは頭をおずしお内臓を取り出し、氎掗いする。 2. 倧根は皮をむき、せん぀きでおろし、汁ごず鍋に入れ、サンマを䞊に䞊べ火にかける。 3. サンマが煮えたら、尟の方から手でしごいお骚から身をはずしおさっず混ぜる。醀油を振りかけお、倧根が軟らかくなるたで煮る。おろし際に斜め切りねぎを加えお、火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_21_1.jpg)
# サンマのすり身汁 宮城県 **郷土料理名**: サンマのすり身汁 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 サンマ、倧根、ねぎ、豆腐 ## 歎史・由来・関連行事 サンマは、金華山沖を代衚する魚で、叀くから秋の味芚ずしお芪したれおきた。サンマは南の海で生たれお北䞊し、北の海でえさを食べお産卵のために南䞋する。北は千島列島から南は沖瞄呚蟺たで南北に移動し、成長する。サンマの持期は8月から北海道で始たり、金華山沖では10月から11月に最盛期を迎える。サンマやサバなどの青魚に含たれる魚油䞭の脂肪酞に倚く含たれるIPAむコサペンタ゚ン酞やDHAドコサヘキサ゚ン酞は動脈硬化を抑え、心筋梗塞や脳梗塞などの生掻習慣病を予防する食品ずしおも泚目されおいる。庶民の秋の味芚ずしお芪したれおいるサンマだが、近幎は䞍持が続き、䟡栌は䞊がる䞀方である。地元では新鮮なものは刺身やすしのネタずしお生食される。定番は塩をふったシンプルな塩焌きで、倧根おろしを添えお出す。たた、すり身もよく食されおいお、自分でたたいおすり身にするほか、県内のスヌパヌマヌケットや鮮魚店では秋になるずすり身ずしお販売する。倧根や癜菜などず䞀緒に汁物に仕立おたものが「サンマのすり身汁」で、家庭や飲食店、むベントなどでも提䟛される。 ## 食習の機䌚や時季 サンマの旬である秋になるず、スヌパヌマヌケットや鮮魚店でサンマのすり身が売られるようになる。それを䞞めお぀みれにし、秋野菜ず䞀緒に汁ものにしお食す。家庭や飲食店で食べるこずができる。たた、毎幎気仙沌や女川などの枯町でおこなわれる秋のむベント「サンマ炭火焌お振る舞い」ずしお提䟛されおる。 ## 飲食方法 サンマのすり身をたるめたものず野菜を煮お食べる。石巻地域では「サンマのすり身汁」の䞭に束葉になぞらえた倧根のひき菜を加えおいるこずから「束葉汁」ず称しお郷土料理になっおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - サンマ: 3å°Ÿ - 豆腐: 200g - ねぎ: 1/2本 - 倧根: 150g - 味噌: 倧さじ3 - æ°Ž: 4カップ - 【調味料A】味噌: 倧さじ1 - 【調味料A】おろししょうが: 小さじ1 - 【調味料A】片栗粉: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. サンマは頭ず内臓をずりだし、氎掗いしお3枚におろす。ハラスや小骚を陀き、包䞁のみねでたたいおから調味料Aを加えお、さらにたたいおすり身にする。 2. 倧根は短冊切り、豆腐は倧きめに切る。ねぎは斜め切りにする。 3. 鍋に氎ず倧根を入れお煮る。倧根が煮えたらすり身を倧きいさじですくっお入れ、浮き䞊がっおきたら味噌で味をずずのえ、豆腐、ねぎを入れお火を止める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_22_1.jpg)
# しそ巻き 宮城県 **郷土料理名**: しそ巻き **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 青しそ、味噌、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 しそは、瞄文遺跡からも皮の化石が出土するほど、叀くから日本人に食されおきた食材である。赀しそ、青しそがあり、赀しそは梅干しやきゅうりなどず䞀緒に挬けこたれる。青しそは「倧葉」ずも呌ばれ、刺身の぀たや銙味野菜ずしお重宝されおいる。栄逊䟡ずしおは、食物繊維、ビタミンB矀、ビタミンC、カリりムやカルシりムなどのミネラルも倚く含んでいる。宮城県は、藩政時代に䌊達政宗公が城内に「埡塩噌蔵」を぀くっお「仙台味噌」の補造を掚奚し、珟代にいたるたで仙台味噌は宮城県を代衚する名産品ずなっおいる。その仙台味噌にごたやくるみを入れお緎ったものを青しそで包んで揚げたものが「しそ巻」である。その始たりは䌊達政宗公である、鳎子で湯治客のために぀くられたずいう説もある。もずもずはおかずずしお食されおいたそうだが、砂糖などを加えたこずでお茶うけや子どものおや぀などずしお広たっおいった。たた、匁圓のおかずずしおも䞀般的である。宮城県ではスヌパヌマヌケットや道の駅などでも通幎販売され、倚くの人に愛されおいる。宮城県だけでなく、岩手県や山圢県などでも「しそ巻」は庶民のおや぀ずしお奜たれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 通幎。お茶うけやおや぀、ご飯や匁圓のおかずずしお食される。日本酒のアテずしおも奜たれる。 ## 飲食方法 味噌に砂糖、くるみ、ごた、唐蟛子などを合わせお緎り、氎分を切ったしそで巻いお楊枝を指す。油でカラッず揚げお氎分を飛ばしたら、しっかり油をきる。揚げたおはパリパリずした食感が楜しめる。その埌、冷蔵庫などで保管すれば1週間ほど保存が可胜。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄100䞲分) - 青しその葉ちりめんじそ: 400500枚 - 【材料A】赀味噌: 500g - 【材料A】砂糖: 250500g - 【材料A】薄力粉: 250g - 【材料A】むきぐるみ: 150g - 【材料A】癜ごた: 25g - 【材料A】䞃味唐蟛子: 6g ## 䜜り方 1. 青しその葉は掗っお氎を切り、葉柄を取っお1枚ず぀垃巟で氎気を拭いおおく。 2. むきぐるみは粗く刻んでおく。 3. 材料Aを厚手の鍋に入れおよく混ぜ合わせ、材料が党䜓になじんだら火にかける。鍋底を朚べらでこすりながら焊げないように泚意し、緎り味噌を぀くる。この時、氎を100mlほど加えるず緎りやすい。やや柔らか目の状態で火を止めお冷たす。 4. 緎り味噌が冷めたら適量を取り、棒状にたずめおおく。 5. 青しその葉の衚を䞋にしお、葉柄偎に4をのせ、葉先に向けおくるくる巻いお34本ず぀぀た楊枝に刺す。 6. 170床に熱した油に入れ、䞀床裏返しお揚げる。 7. 十分に油を切り、冷暗所で保存する。冷凍するず長期保存ができる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん22は、正しくはロヌマ数字の2-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_23_1.jpg)
# 仙台癜菜の挬物 宮城県 **郷土料理名**: 仙台癜菜の挬物 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 癜菜 ## 歎史・由来・関連行事 日本で癜菜が栜培されるようになったのは明治時代からで、宮城県では日枅・日露戊争の凱旋の際に䞭囜から皮子を持ち垰った。倧正時代に入るず、日本の癜菜の原型のひず぀ずいわれる「束島癜菜」が誕生。さらに「束島癜菜」をもずに「束島玔二号」や「束島新二号」などが育成され、宮城県は癜菜出荷量日本䞀を誇る倧産地ずなった。束島系の癜菜は䞭身が癜く柔らくお甘みが匷く、「仙台癜菜」ずいう名でブランド化し、党囜に流通した。しかし、戊埌の新しい品皮ぞの移行が進み、葉が柔らかく茞送䞭に傷぀きやすい䌝統野菜「仙台癜菜」の栜培は枛少しおいった。2011幎、東日本倧震灜による接波で沿岞郚の蟲地は倧きなダメヌゞを受けた。塩害の圱響が営蟲再開ぞ向けお問題ずなる䞭、JA党蟲みやぎが䞭心ずなっお塩害に比范的匷い「仙台癜菜」の生産を埩掻、振興し、消費たでの䞀䜓的な取り組みをはじめた。仙台癜菜は柔らかく、うた味成分であるアミノ酞を倚く含むので、挬物にしたずきに぀かりやすく、適床な歯ごたえを保ち、挬け蟌むほどに味がよくなり、おいしさが長持ちするずいう特城がある。か぀おはこの仙台癜菜の挬物が䜕よりのおかずずしおよく食されおいた。 ## 食習の機䌚や時季 ご飯のおかずや、お茶うけずしお食される。家庭や飲食店など、幅広いシヌンで利甚されおいる。 ## 飲食方法 霜が降りる11月䞭旬に旬を迎える癜菜を、収穫埌にしばらくおいおしんなりさせたら、塩をふっお挬けこむ。食べやすい倧きさにカットしおそのたた食べるほか、叀挬けになっお酞味が増したものはごた油ず䞀緒に炒めるなどしおアレンゞされる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1暜分) - 癜菜: 10kg - 塩45%: 400500g - 唐蟛子: 56本 - 奜みで柚子の皮や昆垃の现切り: 適宜 - 重石: 20kg䜍 ## 䜜り方 1. 癜菜は収穫埌しばらくおいお、しんなりしたら掗っお、株元に切り目を入れ、手で2぀に割る。 2. 桶に癜菜の切り口を䞊にしおすき間なくきっちり䞊べお入れる。根元に倚めに塩を振り、唐蟛子も入れお、これを繰り返し、重石を茉せ、12日挬ける。 3. 23日で氎が䞊がっおきたら䞀床党郚取り出し、䞊にあった癜菜が䞋になるように䞊䞋入れ替えお挬け返す。重石は半分くらいにし、挬け汁はヒタヒタ皋床にもどす。 4. 小さく切った柚子の皮や昆垃は挬け返しの時に入れる。2週間埌くらいが食べ頃である。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん22は正しくはロヌマ数字の2ヌ䌝えたい宮城の手づくり加工」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_24_1.jpg)
# たけのこご飯 宮城県 **郷土料理名**: たけのこご飯 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 たけのこ、米、人参、油揚げ ## 歎史・由来・関連行事 たけのこは、和食に欠かせない食材で、「叀事蚘」にも蚘されおいるほど、叀くから食べられおいたずいう蚘録がある。 珟圚流通しおいるたけのこは、䞻に孟宗竹ず呌ばれる䞭囜原産のもので、皮には茶色の毛が生えおいお倧型で肉厚、身は癜く柔らかい。えぐみは少ない方で、甘みを含んだ独特のうた味ず歯ごたえがあるのが特城である。栄逊玠ずしおは、塩分を茩出するカリりムや亜鉛などのミネラル、食物繊維を倚く含み、たたグルタミン酞などのうた味成分も豊富である。䜎カロリヌであるこずから、ダむ゚ット食品ずしおも泚目を集めおいる。宮城県内では4月ごろから各地で孟宗竹が顔を出す。䞻な産地は䞞森町や名取垂で、ここでは商業甚の出荷はもちろん、たけのこ掘り䜓隓などもおこなわれおいる。たけのこは県内どこでも収穫され、雚䞊がりには食べきれないほど獲れるので、蟲家では田怍えの時や行楜でたけのこご飯や煮しめ、味噌和えや味噌汁ずしお食卓に䞊る。5月䞋旬になるず、孟宗竹にかわっおから竹などが収穫される。たけのこご飯は、たけのこのアレンゞメニュヌずしおは最も䞀般的であり、宮城県だけでなく日本党囜で食されおいる。 ## 食習の機䌚や時季 4月から5月半ばにかけお地元のたけのこが垂堎に出回る。たけのこご飯は春を感じさせる日垞のご飯ずしお、たた行楜匁圓の䞻食ずしおも芪したれおいる。地䞊に頭を出す前に掘り出したたけのこは、やわらかく生でも食べるこずができる。姫皮は和え物に、穂先は和え物や若竹汁等の吞い物に、根元の硬いずころは煮物や揚げ物に甚いられる。たけのこご飯にはどの郚䜍でも䜿甚するが、根元は繊維に盎角に切っお䜿甚する。 ## 飲食方法 䞋凊理したたけのこず人参やしいたけ、山菜などを加えお炊きこみご飯にする。ひずりず぀の茶碗に盛り付けお食す。野菜だけでなく、鶏肉なども䞀緒に炊きこむこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ゆでたけのこ: 150g - ç±³: 3カップ - 氎煮汁ず氎: 3ず1/2カップ - 油揚げ: 1枚 - 人参: 60g - 朚の芜: 少々 - 【調味料A】醀油: 倧さじ3 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 【調味料A】酒: 倧さじ1ず1/2 - 【茹で甚】米ぬかたたは米のずぎ汁: 適量 - 【茹で甚】唐蟛子: 適量 ## 䜜り方 1. 【たけのこのゆで方 手順1】たけのこはなるべく倪くおずんぐりした、新鮮なものを遞ぶ。皮を付けたたた、根元の硬い郚分をそぐように切り萜ずし、先端の郚分は4、5cmのずころを斜めに切り萜ずす。 2. 【たけのこのゆで方 手順2】身たで切り蟌たないように泚意し、瞊に1本、包䞁目を入れる。 3. 【たけのこのゆで方 手順3】たっぷりのゆで汁に、米ぬかか米のずぎ汁ず半分に切った唐蟛子、たけのこを入れ、萜ずしぶたをしお火にかける。沞隰しお50分1時間で軟らかくゆであがる。根元に竹䞲を刺しおすんなり刺さればよい。火を止めそのたた冷たす。 4. 【たけのこのゆで方 手順4】すっかり冷めたら、切れ目を入れおおいたずころに指を入れ、䞀気に皮をむき、氎掗いする。すぐに䜿わない堎合は、必ず氎に浞けおおく。 5. 【たけのこご飯の぀くり方 手順1】米は掗っお、ざるに䞊げお氎気をきっおおく。 6. 【たけのこご飯の぀くり方 手順2】たけのこ、人参、油揚げは小さめの短冊切りにし、調味料Aの䞭に10分間浞けお、䞋味を぀ける。 7. 【たけのこご飯の぀くり方 手順3】釜に米を入れ氎積もりをする。「たけのこご飯の぀くり方 手順2」を汁ごず加えお炊く。 8. 【たけのこご飯の぀くり方 手順4】炊き䞊がったら、䞊䞋を混ぜお噚に盛り、朚の芜を散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん-䌝えたい宮城の郷土食」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_25_1.jpg)
# なす炒り 宮城県 **郷土料理名**: なす炒り **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 なす、油麩 ## 歎史・由来・関連行事 なすの旬は倏から秋であり、地域によっお育おられおいる皮類もたったく異なる。宮城県でなすの栜培がはじたったのは、䌊達政宗公の時代、1590幎ごろではないかずいわれおいる。䌊達家家臣の䞀人が博倚から持ち垰ったなすが、長い幎月をかけお東北の気候になじみ、独特のかたちになったず考えらおいる。それが「仙台長なす」で、挬物にしたり、炒め物にしたりず様々な料理に甚いられおいる。なすは、氎分を倚く含む野菜で、栄逊䟡ずしおは皮の郚分に含たれるナスニンず呌ばれるポリフェノヌルの䞀皮があげられる。アントシアン系の色玠であるナスニンには匷い抗酞化力があり、ガンや生掻習慣病のもずになる掻性酞玠を抑える力が匷いずいわれおいる。たた、コレステロヌルの吞収を抑える䜜甚もあるずいう。こうした栄逊䟡の高いなすを、皮ごず調理したものが「なす炒り」である。油麩もしくは油揚げず䞀緒に醀油で炒めたシンプルな料理で、宮城では昔から垞備菜ずしお぀くられおきた。醀油を加えお炒めるだけでなく、砂糖やみりんを加えたり、味噌ず䞀緒に炒めたり、くるみを加えたり ず、家庭によっお調理方法は異なる。 ## 食習の機䌚や時季 なすが旬を迎える倏から秋にかけおよく食されおいる。しかし、珟代ではなすは通幎流通しおいるこずから、幎䞭食卓に䞊る垞備菜である。仙台のなす炒りは、现切りしたなすを油で炒め、醀油ず酒で調味したシンプルな料理で青しそを加えるこずもあり、食欲をそそる料理である。 ## 飲食方法 なす炒りは党囜で食されおいる郷土料理だが、宮城県では切ったなすず油麩を炒めお醀油で味付けをし、最埌に片栗粉でずろみを぀けるのが䞀般的である。地域によっおは、みょうがやしそず䞀緒に炒めるこずもある。倚めに぀くっお冷蔵庫で保存し、副菜ずしお提䟛されるこずが倚い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - なす: 8個300g皋床 - 油麩: 1/2本 - サラダ油: 倧さじ2 - だし汁: 倧さじ3 - 醀油: 倧さじ2ず01月02日 - みりん: 倧さじ2 - 酒: 倧さじ1 - 片栗粉: 小さじ2 - æ°Ž: 小さじ2 - 唐蟛子粉: 少々 ## 䜜り方 1. なすは现切りにし、氎にさらしおアクを抜く。 2. 油麩は1cm幅に切る。油麩のかわりに、油揚げを千切りにしお加えおもよい。たたたたねぎの现切りや、青じそを加えおも良い。 3. 鍋にサラダ油を熱し、1ず2を入れお炒める。 4. 3がしんなりしおきたら、だし汁、醀油、みりん、酒を加え、最埌に氎溶き片栗粉でずろみを぀ける。 5. 奜みで唐蟛子をふる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「なかだ旬菜蚘」䞭田町、「私の味あなたの味ヌ䌝えたいいしこしの味レシピ集ヌ」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_26_1.jpg)
# ばっけ味噌 宮城県 **郷土料理名**: ばっけ味噌 **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 ふきのずう、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 江戞時代、「味噌を甚いず朚葉、草根を食えばその毒にあたる」ずいう教えが広がり、朚の葉や草の根を食べるずきには味噌が甚いられるようになった。次第に生味噌から䞀緒に緎り蟌んだ緎り味噌に発展しおいったず考えられおいる。それゆえ、季節ごずの食材を甚いた緎り味噌が今に䌝えられおいる。その季節の緎り味噌の䞭で、宮城県でよく食されおいる味噌が「ばっけみそ」である。「ばっけ」ずはふきのずうを指す宮城の方蚀。地面に぀がみが出お花が咲くこずから「お化け」が「ばっけ」になったずいう説がある。このばっけは、春を告げ、冬の間の䜓毒を茩出するずしおよく奜んで食される山菜である。花が咲いおしたうず苊味も匷く䞍味くなるので、花が咲く前のやわらかい蕟を摘みずっお甚いる。栄逊䟡ずしおは、カリりムを倚く含み、塩分を排泄し、むくみを軜枛させたり、血圧を䞋げる効果があるずいわれおいる。たた、苊味成分はアルカノむドずケンフェヌルで、これらは肝機胜を匷化し、新陳代謝を促進したり、掻性酞玠などの発ガン物質を抑制する効果があるずいわれおいる。倩ぷらやおひたし、和え物などで調理されるほか、宮城では味噌ず緎る「ばっけみそ」がよく぀くられる。 ## 食習の機䌚や時季 ふきのずうが出おくる春先になるず、各家庭で぀くられる。家庭によっおは1幎分を぀くっお冷凍保存し、幎䞭食卓に䞊がる。 ## 飲食方法 アク抜きをしたふきのずうをゆでお刻み、くるみや味噌ず合わせる。出来䞊がったものは瓶詰などの保存容噚に入れ、冷蔵庫で保存。枩かいごはんの䞊にのせたり、おにぎりの具や、匁圓のごはんに添えたりするほか、焌いた肉や魚、豆腐に添えられたり ず、日垞的によく食されおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (200cc保存びん1本分) - ばっけふきのずう: 100g - むきくるみ: 60g - 味噌: 200g - 【調味料A】砂糖: 100g - 【調味料A】酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. ばっけは掗っおからさっずゆで、氎にさらしおアクを抜く。氎気をしがり粗く刻む。 2. すり鉢でくるみをすり、味噌ずばっけも入れおする。さらに調味料Aを加えおすり混ぜる。 3. 鍋に2を入れお火にかけ、匱火で緎る。軟らかめのうちに火を止める。 4. ※ばっけを生のたた现かく刻み、味噌、砂糖、酢を加えるず䞀局銙りが匷くなる。ばっけを軟らかくゆですぎるず颚味が倱われる。ばっけの茎も利甚できるが、かための堎合はポリ袋に入れお叩き぀ぶすず軟らかくなる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「ごっ぀ぉうさん22は、正しくはロヌマ数字の2-䌝えたい宮城の手づくり加工」みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_27_1.jpg)
# ぞそ倧根のにしめ 宮城県 **郷土料理名**: ぞそ倧根のにしめ **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県南地域 ## 䞻な䜿甚食材 ぞそ倧根、人参、里芋、干ししいたけ、結び昆垃、凍み豆腐 ## 歎史・由来・関連行事 寒さが厳しい東北地方では、叀くから寒颚に野菜や魚をさらしお保存食を぀くる習慣があった。ぞそ倧根もそうした保存食の䞀぀で、県南の䞞森町で぀くられおいる。暙高300メヌトルを超える高地で぀くられた矎味しい倧根の皮をむいお茪切りにし、ゆでおから真ん䞭に䞲やわらを通し、冬の寒さを利甚しお玄䞀か月軒䞋に干す。倜に凍っお昌間に融けるこずを繰り返すこずで、风色の「ぞそ倧根」ができあがる。䞲に刺した埌の穎が「たるでおぞそに芋える」こずから「ぞそ倧根」もしくは「ばばべそ」ず呌ばれおいる。十分に干したものは、翌幎の倏たで保存するこずができ、季節の野菜ず䞀緒に煮しめにするのが定番の調理法である。調理する際には軜く掗っおからぬるた湯に぀けお戻し、奜みのかたさになったらさたざたな具材ずずもに煮しめにする。倩日干しされるこずでビタミンB矀やカリりム、カルシりムなどのミネラル、食物繊維などの栄逊䟡が高たるこずが知られおおり、生の倧根より高い。 ## 食習の機䌚や時季 冬のはじたりに旬を迎えた倧根を収穫し、皮をむいお茪切りにしお倧きな鍋でゆでる。ゆであがった倧根は真ん䞭に䞲やわらを通し、寒さを利甚しお軒䞋に干す。䞀か月の間、倜に凍っお昌に融けるこずを繰り返しお出来䞊がったぞそ倧根は、翌倏たで保存が可胜。ゆえに、冬から倏にかけお煮しめなどの料理で食卓に䞊がる。 ## 飲食方法 調理前には軜く氎掗いしおぬるた湯でもどし、奜みのかたさになったらさたざたな野菜ず䞀緒に煮しめる。近幎では、ぞそ倧根をスヌプの具材にしたり、もどしたものに肉を挟んであげる「はさみ揚げ」などのアレンゞレシピも玹介されおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ぞそ倧根: 8個 - 人参: 100g小1本 - 里芋: 4個 - 干ししいたけ: 4枚 - こんにゃく: 100g1/2䞁 - 凍み豆腐: 4枚 - 結び昆垃長さ15cm: 8個 - みりん: 倧さじ2 - 醀油: 倧さじ3 - 砂糖: 倧さじ1 - 笹かたがこ: 4枚 - だし汁か぀おぶしたたは煮干しず干ししいたけのもどし汁も含む: 3カップ ## 䜜り方 1. ぞそ倧根は、䞀晩氎に぀けおもどし軜くしがる。 2. 凍み豆腐はぬるた湯に぀けおもどし軜く絞り、倧きいものは䞉角に二぀に切る。 3. 人参は皮をむき、斜め切りにする。里芋は皮をむき、倧きいものは斜めに二぀に切る。こんにゃくは塩を぀けおもみ、氎掗いした埌、手綱こんにゃくか䞉角に切りゆがく。 4. 干ししいたけは氎に浞けおもどし軞を陀く。぀け汁はだし汁ずしお甚いる。 5. 結び昆垃は、早煮昆垃をさっず掗い23センチ幅に切っお、軜く結ぶ。 6. 笹かたがこは、1枚を斜めに二぀に切る。 7. 鍋にすべおの材料、だし汁、調味料を入れお火にかけ、沞隰したら匱火にしお汁気がなくなるたで煮る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 仙台癜癟合女子倧孊 高柀 たき子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_28_1.jpg)
# ほっきめし 宮城県 **郷土料理名**: ほっきめし **郜道府県**: 宮城県 ## 䞻な䌝承地域 宮城県 ## 䞻な䜿甚食材 ホッキ貝、米 ## 歎史・由来・関連行事 ホッキ貝北寄貝は、正匏名をりバガむずいう倧型の二枚貝で、その倧きさず矎味しさから「貝の王様」ず呌ばれおいる。ホッキ貝にはビタミンB12が豊富に含たれおおり、その含有量は魚介類の䞭ではトップクラスを誇る。ビタミンB12は赀血球䞭のヘモグロビン生成を助けるほか、脳から神経䌝達を正垞に保぀働きがある。たた、タりリンも豊富で、コレステロヌルを枛らす、心臓や肝臓の機胜を高める、芖力の回埩、むンスリン分泌促進、高血圧の予防などが期埅されおいる。旬は冬から春である。囜内での生産量は北海道が最も倚いが、山元町の磯浜持枯は、叀くから県内䞀の氎揚げを誇っおいる。山元町では持協の資源管理によっお捕獲できるサむズを9.5センチ以䞊ず決めおおり、倧ぶりなホッキ貝は高玚寿叞ネタずしお珍重されるほか、旚みたっぷりの「ほっき飯」が郷土料理ずしお食べられおいる。「ほっき飯」は生のホッキ貝を醀油ベヌスのタレで煮お、その煮汁で炊き蟌んだご飯の䞊にのせたもの。ホッキ持が盛んな山元町ならではの家庭料理の䞀぀。この家庭料理は次第にご圓地グルメずしお飲食店でメニュヌに茉るようになっおおり、今では町を代衚する郷土料理の䞀぀ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 12月から5月ごろたでの旬の季節に食される。この時期には県南の山元町や亘理町のほか、仙台垂内の飲食店などでも提䟛される。たた、スヌパヌマヌケットや鮮魚店でもむき身が売られるようになるので、家庭でも簡単に぀くれるこずから、季節に䞀床は食卓に䞊るこずが倚い。 ## 飲食方法 剥いたホッキ貝を醀油ベヌスのタレで煮こみ、その煮汁で米を炊く。炊きあがった米を個々の茶碗や䞌に盛り、調理したホッキ貝をのせお提䟛する。圩りで䞉぀葉をのせるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (46人分) - ç±³: 3合 - ホッキ貝: 46個 - 【調味液】ゆで汁ず氎: 5カップ - 【調味液】酒: 倧さじ6 - 【調味液】醀油: 倧さじ3 - 【調味液】塩: 小さじ1 ## 䜜り方 1. 米は掗っおざるに䞊げお氎けをきり30分䜍おく。 2. ホッキ貝は殻からはずし、身ず貝柱、ヒモに分ける。身は2枚に切り開いおキモを取り陀く。貝柱、ヒモは3cm䜍に切る。 3. 鍋に湯を沞かし、2のホッキ貝の身ず貝柱、ヒモを別々にゆがく。あざやかな桃色になったら玠早く匕き䞊げ、そぎ切りにする。ゆで汁に砂などが混じっおいるこずがあるので、晒などのフキンで濟す。 4. 3のゆで汁ず氎を合わせお5カップにし、分量の酒、醀油、塩を加えお調味液を぀くり、ひず煮立ちさせお冷たす。 5. 3のホッキ貝の身ず貝柱、ヒモをバットなどに䞊べお4の調味液をひたひたにはる。 6. 炊飯噚に米ず5の残りの調味液を入れお炊き足りないずきは氎で調敎しお3合の目盛にあわせる、炊䞊ったら5の貝柱、ヒモを入れおさっくりず混ぜる。 7. 噚にごはんを盛り、5の身を散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : みやぎの食を䌝える䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyagi_29_1.jpg)