yuiseki/g-uc · Datasets at Hugging Face

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episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	メガラニカの主、ビスト財団宗主の差し金か……我々も入ってみるか	「メガラニカの主、ビスト財団宗主の差し金か……我々も入ってみるか」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	レイアム	艦長っ	「艦長っ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	ネェル・アーガマはもう限界だ。入港後にゲートを閉鎖すれば、メガラニカを退避豪にできる	「ネェル・アーガマはもう限界だ。入港後にゲートを閉鎖すれば、メガラニカを退避豪にできる」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	ジンネマン	待ってください	「待ってください」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	レイアム	あっ	「あっ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	ジンネマン	修理状況を見てきた。ジオンの艦なら、もう一戦やれる復旧具合です	「修理状況を見てきた。ジオンの艦なら、もう一戦やれる復旧具合です」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	レイアム	ジンネマン大尉……	「ジンネマン大尉……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	ジンネマン	まだ、レウルーラがいます。フル・フロンタルがどう出てくるか分かりません。それに、ゼネラル・レビルの出足が遅いのも気になる。何があっても対処できるように、艦は外で待機しておいた方が――	「まだ、レウルーラがいます。フル・フロンタルがどう出てくるか分かりません。それに、ゼネラル・レビルの出足が遅いのも気になる。何があっても対処できるように、艦は外で待機しておいた方が――」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	何かが我々を狙っている	「何かが我々を狙っている」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	「……マリーダ中尉は、そう言っていたな」	null
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	ジンネマン	……待ちましょう、ユニコーンを。今度は俺たち大人が、あいつを守ってやる番です	「……待ちましょう、ユニコーンを。今度は俺たち大人が、あいつを守ってやる番です」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	はっ	「はっ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	サーセル	メガラニカの回転が！	「メガラニカの回転が！」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ	オットー	何っ!?	「何っ!?」
episode7	虹の彼方に	メガラニカビスト邸敷地内	コンロイ（通信）	応答しろ、バナージ！メガラニカの回転が止まりかけている。そちらの状況は!?	「応答しろ、バナージ！メガラニカの回転が止まりかけている。そちらの状況は!?」
episode7	虹の彼方に	メガラニカビスト邸敷地内	ミネバ	コンロイさん！	「コンロイさん！」
episode7	虹の彼方に	メガラニカビスト邸敷地内	バナージ	急ごう！	「急ごう！」
episode7	虹の彼方に	ビスト邸大広間	ミネバ	ここに……	「ここに……」
episode7	虹の彼方に	ビスト邸大広間	サイアムの声	待っていた	「待っていた」
episode7	虹の彼方に	ビスト邸大広間	ミネバ	!?	「!?」
episode7	虹の彼方に	ビスト邸大広間	サイアムの声	たったひとつのことを、伝えるために……	「たったひとつのことを、伝えるために……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	我が一族の末裔と、ジオンの姫御子……『ラプラスの箱』を託すのに、これ以上の適任者もおるまいな	「我が一族の末裔と、ジオンの姫御子……『ラプラスの箱』を託すのに、これ以上の適任者もおるまいな」
episode7	虹の彼方に	『カフカスの森』コマンドルーム	管制員A	ネェル・アーガマ、目標に部隊を派遣。現状を維持、待機の模様	「ネェル・アーガマ、目標に部隊を派遣。現状を維持、待機の模様」
episode7	虹の彼方に	『カフカスの森』コマンドルーム	管制員B	目標メガラニカの回転居住区に変化を確認！状況、解析に回します	「目標メガラニカの回転居住区に変化を確認！状況、解析に回します」
episode7	虹の彼方に	『カフカスの森』コマンドルーム	ブライト	ん……？	「ん……？」
episode7	虹の彼方に	『カフカスの森』コマンドルーム	管制員A	ネオ・ジオン艦隊、暗礁宙域に潜伏。残存勢力の再編成中と推定。動向に変化認められません	「ネオ・ジオン艦隊、暗礁宙域に潜伏。残存勢力の再編成中と推定。動向に変化認められません」
episode7	虹の彼方に	ネオ・ジオング	フロンタル	封印が解けるか	「封印が解けるか」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室へ続く通路	サイアムの声	海から発した生命が、陸に上がるまでに億万年……幾度かの興亡を経て、人の形を得るまでにさらに億万年の時間が必要とされた。進化とはそのようなものだ。個体に与えられた寿命で、体感できるものではない。が、ニュータイプとは認識力の拡大。個体の意識に変革が促されるという	「海から発した生命が、陸に上がるまでに億万年……幾度かの興亡を経て、人の形を得るまでにさらに億万年の時間が必要とされた。進化とはそのようなものだ。個体に与えられた寿命で、体感できるものではない。が、ニュータイプとは認識力の拡大。個体の意識に変革が促されるという」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室へ続く通路	バナージ	宇宙世紀憲章の……石碑？	「宇宙世紀憲章の……石碑？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室へ続く通路	ミネバ	……あっ。あの石碑、ほら、あそこ	「……あっ。あの石碑、ほら、あそこ」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室へ続く通路	ミネバ	「私たちが知っているのと違う。条文がひとつ多い」	null
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室へ続く通路	バナージ	えっ？	「えっ？」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	バナージ	あっ……	「あっ……」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	ミネバ	"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者たちを優先的に政府運営に参画させる" ……新人類!?	「"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者たちを優先的に政府運営に参画させる" ……新人類!?」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	バナージ	ニュータイプ……	「ニュータイプ……」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	サイアム	それが……『ラプラスの箱』	「それが……『ラプラスの箱』」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	サイアム	我々を、百年の長きに渡り縛り付けてきた、呪いの正体だ	「我々を、百年の長きに渡り縛り付けてきた、呪いの正体だ」
episode7	虹の彼方に	同・氷室	サイアム	「そして、祈りでもある」	null
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	オットー（通信）	リディ少尉、聞こえているか？オットーだ	「リディ少尉、聞こえているか？オットーだ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	ミヒロ（通信）	リディ少尉、ミヒロです。聞こえていたら応答して！	「リディ少尉、ミヒロです。聞こえていたら応答して！」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	ミヒロ少尉……	「ミヒロ少尉……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	ミヒロ	はっ	「はっ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	オットー艦長……	「オットー艦長……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	「どうにもならなかった……いや、違うな……道はほかに幾つもあった。それなのに……」	null
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	艦長。連邦は、なぜジオンをああも恐れて否定してきたんでしょうね。コロニー落としをやった悪魔の集団……それは結果であって、始まりじゃない。問題はニュータイプなんですよ	「艦長。連邦は、なぜジオンをああも恐れて否定してきたんでしょうね。コロニー落としをやった悪魔の集団……それは結果であって、始まりじゃない。問題はニュータイプなんですよ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	「"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合――」	null
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	その者たちを優先的に政府運営に参画させることにする" ……百年前に紡がれた祈りは、ジオン・ダイクンがニュータイプ論を唱えた瞬間から、呪いに変わってしまった……	「その者たちを優先的に政府運営に参画させることにする" ……百年前に紡がれた祈りは、ジオン・ダイクンがニュータイプ論を唱えた瞬間から、呪いに変わってしまった……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	オットー	それが――	「それが――」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	増えすぎた人口を宇宙に棄てたことへの贖罪のように、『未来』という名の一節を、初代首相リカルド・マーセナスは書き加えた	「増えすぎた人口を宇宙に棄てたことへの贖罪のように、『未来』という名の一節を、初代首相リカルド・マーセナスは書き加えた」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	だが彼は、連邦の支配体制の人柱にされた。宇宙世紀憲章も書き換えられ、それですべてが終わったはずだった。暗殺を実行したテロリストの一人、サイアム・ビストが本物の石碑を手に入れさえしなければ……それで……	「だが彼は、連邦の支配体制の人柱にされた。宇宙世紀憲章も書き換えられ、それですべてが終わったはずだった。暗殺を実行したテロリストの一人、サイアム・ビストが本物の石碑を手に入れさえしなければ……それで……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ガエル	この方が、サイアム・ビスト。ビスト財団の創始者にして、バナージ様、あなたの曽祖父にあたるお方です――	「この方が、サイアム・ビスト。ビスト財団の創始者にして、バナージ様、あなたの曽祖父にあたるお方です――」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	バナージ	見ていたんですか	「見ていたんですか」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	バナージ	「バナージ」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	サイアム・ビスト。あなたはこれを使って、長きに渡って連邦政府から便宜を引き出してきた。それを、なぜ今になって？	「サイアム・ビスト。あなたはこれを使って、長きに渡って連邦政府から便宜を引き出してきた。それを、なぜ今になって？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	４年後の、宇宙世紀百年をもってジオン共和国の自治権は返還される。ジオンの名はその思想ごと、忘却の淵に沈められるだろう。いずれは、ニュータイプという言葉も忘れられ、『箱』の呪いも無へと還る。祈りも……	「４年後の、宇宙世紀百年をもってジオン共和国の自治権は返還される。ジオンの名はその思想ごと、忘却の淵に沈められるだろう。いずれは、ニュータイプという言葉も忘れられ、『箱』の呪いも無へと還る。祈りも……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	絶望することなく、閉塞することなく、もう一度可能性という名の神と向き合うための祈り。今という時を逃せば――	「絶望することなく、閉塞することなく、もう一度可能性という名の神と向き合うための祈り。今という時を逃せば――」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	でもそれでは、また戦争が起きます。各国代表のサインがなされているなら、この石碑は法として機能します。ジオン残党のような、反政府勢力がこれを手にすれば、連邦を倒すまたとない武器となる。そうなれば、一年戦争の再現……善意の、真実の代償としてはあまりにも……	「でもそれでは、また戦争が起きます。各国代表のサインがなされているなら、この石碑は法として機能します。ジオン残党のような、反政府勢力がこれを手にすれば、連邦を倒すまたとない武器となる。そうなれば、一年戦争の再現……善意の、真実の代償としてはあまりにも……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	だから――	「だから――」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	あなた方ニュータイプに事を託したい	「あなた方ニュータイプに事を託したい」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ガエル	ラプラス・プログラムは、真のニュータイプを見分けるためのシステムです。強化人間のそれと違って、真のニュータイプの感応波は数値を超える。それが誰であれ、真のニュータイプを『箱』へと導く鍵。それが、ユニコーンガンダムです	「ラプラス・プログラムは、真のニュータイプを見分けるためのシステムです。強化人間のそれと違って、真のニュータイプの感応波は数値を超える。それが誰であれ、真のニュータイプを『箱』へと導く鍵。それが、ユニコーンガンダムです」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	バナージ	……………	「……………」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	オットー	たったそれだけのこと……	「たったそれだけのこと……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	彼は利口な男でした。石碑の存在を盾に、政府を脅しはしても、無茶な要求はしない。当時、新進の企業だった"アナハイム・エレクトロニクス"の発展に貢献し、ビスト財団を作り上げて――	「彼は利口な男でした。石碑の存在を盾に、政府を脅しはしても、無茶な要求はしない。当時、新進の企業だった"アナハイム・エレクトロニクス"の発展に貢献し、ビスト財団を作り上げて――」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	オットー	連邦との共生関係が始まった……。オリジナルの石碑『ラプラスの箱』を隠し奉ることで維持されるシステム……もはや中身が何であろうと関係ない、世界の秩序を象徴する『箱』か……	「連邦との共生関係が始まった……。オリジナルの石碑『ラプラスの箱』を隠し奉ることで維持されるシステム……もはや中身が何であろうと関係ない、世界の秩序を象徴する『箱』か……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	はじめはせいぜい、時の政権を脅かすスキャンダルでしかなかった。でもジオン公国の勃興がすべてを変えた	「はじめはせいぜい、時の政権を脅かすスキャンダルでしかなかった。でもジオン公国の勃興がすべてを変えた」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	分かり合えるんだ。そういう可能性も人にはあるんだ。守ると言いながら、おれは守る相手を信じていなかった。みんなを失望させて……何もかも失くしてしまった……	「分かり合えるんだ。そういう可能性も人にはあるんだ。守ると言いながら、おれは守る相手を信じていなかった。みんなを失望させて……何もかも失くしてしまった……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ（通信）	うッ……うぅ……グスッ……	「うッ……うぅ……グスッ……」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	ミヒロ	あっ	「あっ」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	オットー	ん!?	「ん!?」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	直撃……？艦砲じゃない、モビルスーツか!?	「直撃……？艦砲じゃない、モビルスーツか!?」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	ジンネマン（通信）	対空警戒！フル・フロンタルかも知れん。よく探せ！	「対空警戒！フル・フロンタルかも知れん。よく探せ！」
episode7	虹の彼方に	ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ	リディ	フル・フロンタル……	「フル・フロンタル……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	心配はいらん。その時のために、このメガラニカは強固に造られている	「心配はいらん。その時のために、このメガラニカは強固に造られている」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	その時、とは？	「その時、とは？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	『箱』の守り人として、一個の肉体としては、長すぎる時を渡りながら、私にはたったひとつの望みがあった。もし本当にニュータイプが存在するなら、彼らにこそ『箱』を託したい。彼らなら、よりよく『箱』を使い、あるべき未来を取り戻してくれるだろうと	「『箱』の守り人として、一個の肉体としては、長すぎる時を渡りながら、私にはたったひとつの望みがあった。もし本当にニュータイプが存在するなら、彼らにこそ『箱』を託したい。彼らなら、よりよく『箱』を使い、あるべき未来を取り戻してくれるだろうと」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	「人の精神……心に触れられる技術が完成しつつあるなら、確かめてみたいと思った。だが、それは私の望みだ。"たったひとつの望み"は人の数だけある。このまま『箱』を開けずともよいし、壊してくれてもかまわない。それでも気が済まないというなら、この老いぼれを殴り殺すもよかろう」	null
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	お前は何を望む？その心に何を願う？	「お前は何を望む？その心に何を願う？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	バナージ	……ニュータイプが新たな人の形であるなら、それを見分ける力は、いまの人間には無いと思います。だから、おれや彼女が、あなたが求める資質を持っているかどうかなんて分からないし、何が最善なのかも分かりません。でも……それでも、その先にあるものを、ひとりの人間として……人を……人の持つ可能性を、おれは信じたい	「……ニュータイプが新たな人の形であるなら、それを見分ける力は、いまの人間には無いと思います。だから、おれや彼女が、あなたが求める資質を持っているかどうかなんて分からないし、何が最善なのかも分かりません。でも……それでも、その先にあるものを、ひとりの人間として……人を……人の持つ可能性を、おれは信じたい」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	準備は出来ている	「準備は出来ている」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	「あらゆる通信・放送システムを介して、全地球圏への放送ができる。財団の力をもってしても容易いことではなかったが……猶予は無いぞ。連邦は総力を挙げて阻止しようとする。一刻も早く――」	null
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	バナージ	っ！	「っ！」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	あっ!?	「あっ!?」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	やめた方がいい	「やめた方がいい」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	むしろ可能性を閉ざす行為だ。『箱』の秘密は秘密のまま、連邦と取引する材料に使えばいい	「むしろ可能性を閉ざす行為だ。『箱』の秘密は秘密のまま、連邦と取引する材料に使えばいい」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	フロンタル……	「フロンタル……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	それでこそ、スペースノイドに真の繁栄がもたらされる	「それでこそ、スペースノイドに真の繁栄がもたらされる」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ周囲/バンシィ	リディ	あっ……？	「あっ……？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ周囲/バンシィ	リディ	新手のサイコ・マシーン……？フル・フロンタルか！	「新手のサイコ・マシーン……？フル・フロンタルか！」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ミネバ	退がりなさい、フル・フロンタル。お前は、シャアに似せて造り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男。お前の言うサイド共栄圏の実現も、与えられたプログラムに過ぎないのではないのか？もとより人の未来を信じていない男に――	「退がりなさい、フル・フロンタル。お前は、シャアに似せて造り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男。お前の言うサイド共栄圏の実現も、与えられたプログラムに過ぎないのではないのか？もとより人の未来を信じていない男に――」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	始まりはそうであったかも知れない。だが、いまの私は空ではない。ここへ踏み入り、この目で『箱』の正体を確かめたいと願ったのは私ではない。実は私にも分からないのです。作り物の器に注がれたこの思いが、いったい誰のものなのか……	「始まりはそうであったかも知れない。だが、いまの私は空ではない。ここへ踏み入り、この目で『箱』の正体を確かめたいと願ったのは私ではない。実は私にも分からないのです。作り物の器に注がれたこの思いが、いったい誰のものなのか……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	これは、代理人同士の交渉ではありません。鍵の受け渡しの時のような邪魔は無用に願いたい	「これは、代理人同士の交渉ではありません。鍵の受け渡しの時のような邪魔は無用に願いたい」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	お前の言うことも間違ってはいない。人が目の前の現実を生きるために、『箱』は開かれるべきではないのかも知れん	「お前の言うことも間違ってはいない。人が目の前の現実を生きるために、『箱』は開かれるべきではないのかも知れん」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	ならば――	「ならば――」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	なればこそだ。『箱』の解放の是非は、それを取引の材料としか考えられん人間の手に委ねられるべきではない。お前や私のような人間には……	「なればこそだ。『箱』の解放の是非は、それを取引の材料としか考えられん人間の手に委ねられるべきではない。お前や私のような人間には……」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	「シャアの亡霊よ。じきに宇宙世紀は百年の区切りを迎える。もう我々の時代ではない。子供たちに託すべき時が来たとは考えられんか」	null
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	……彼らこそ、真のニュータイプであると？	「……彼らこそ、真のニュータイプであると？」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	それは重要ではない。『箱』へと至る道のりを経て、彼らは決断をした。私はそれを受け容れたく思う	「それは重要ではない。『箱』へと至る道のりを経て、彼らは決断をした。私はそれを受け容れたく思う」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	フロンタル	了解した。これ以上の戦争行為は、本意ではない。が……受け容れられないなら、宇宙世紀憲章は実力を行使して貰い受ける	「了解した。これ以上の戦争行為は、本意ではない。が……受け容れられないなら、宇宙世紀憲章は実力を行使して貰い受ける」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	サイアム	むッ……！	「むッ……！」
episode7	虹の彼方に	メガラニカ氷室	ガエル（通信）	サイアム様、ご無事で!?	「サイアム様、ご無事で!?」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

メガラニカの主、ビスト財団宗主の差し金か……我々も入ってみるか

「メガラニカの主、ビスト財団宗主の差し金か……我々も入ってみるか」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

レイアム

艦長っ

「艦長っ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

ネェル・アーガマはもう限界だ。入港後にゲートを閉鎖すれば、メガラニカを退避豪にできる

「ネェル・アーガマはもう限界だ。入港後にゲートを閉鎖すれば、メガラニカを退避豪にできる」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

ジンネマン

待ってください

「待ってください」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

レイアム

あっ

「あっ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

ジンネマン

修理状況を見てきた。ジオンの艦なら、もう一戦やれる復旧具合です

「修理状況を見てきた。ジオンの艦なら、もう一戦やれる復旧具合です」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

レイアム

ジンネマン大尉……

「ジンネマン大尉……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

ジンネマン

まだ、レウルーラがいます。フル・フロンタルがどう出てくるか分かりません。それに、ゼネラル・レビルの出足が遅いのも気になる。何があっても対処できるように、艦は外で待機しておいた方が――

「まだ、レウルーラがいます。フル・フロンタルがどう出てくるか分かりません。それに、ゼネラル・レビルの出足が遅いのも気になる。何があっても対処できるように、艦は外で待機しておいた方が――」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

何かが我々を狙っている

「何かが我々を狙っている」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

「……マリーダ中尉は、そう言っていたな」

null

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

ジンネマン

……待ちましょう、ユニコーンを。今度は俺たち大人が、あいつを守ってやる番です

「……待ちましょう、ユニコーンを。今度は俺たち大人が、あいつを守ってやる番です」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

はっ

「はっ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

サーセル

メガラニカの回転が！

「メガラニカの回転が！」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ

オットー

何っ!?

「何っ!?」

episode7

虹の彼方に

メガラニカビスト邸敷地内

コンロイ（通信）

応答しろ、バナージ！メガラニカの回転が止まりかけている。そちらの状況は!?

「応答しろ、バナージ！メガラニカの回転が止まりかけている。そちらの状況は!?」

episode7

虹の彼方に

メガラニカビスト邸敷地内

ミネバ

コンロイさん！

「コンロイさん！」

episode7

虹の彼方に

メガラニカビスト邸敷地内

バナージ

急ごう！

「急ごう！」

episode7

虹の彼方に

ビスト邸大広間

ミネバ

ここに……

「ここに……」

episode7

虹の彼方に

ビスト邸大広間

サイアムの声

待っていた

「待っていた」

episode7

虹の彼方に

ビスト邸大広間

ミネバ

!?

「!?」

episode7

虹の彼方に

ビスト邸大広間

サイアムの声

たったひとつのことを、伝えるために……

「たったひとつのことを、伝えるために……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

我が一族の末裔と、ジオンの姫御子……『ラプラスの箱』を託すのに、これ以上の適任者もおるまいな

「我が一族の末裔と、ジオンの姫御子……『ラプラスの箱』を託すのに、これ以上の適任者もおるまいな」

episode7

虹の彼方に

『カフカスの森』コマンドルーム

管制員A

ネェル・アーガマ、目標に部隊を派遣。現状を維持、待機の模様

「ネェル・アーガマ、目標に部隊を派遣。現状を維持、待機の模様」

episode7

虹の彼方に

『カフカスの森』コマンドルーム

管制員B

目標メガラニカの回転居住区に変化を確認！状況、解析に回します

「目標メガラニカの回転居住区に変化を確認！状況、解析に回します」

episode7

虹の彼方に

『カフカスの森』コマンドルーム

ブライト

ん……？

「ん……？」

episode7

虹の彼方に

『カフカスの森』コマンドルーム

管制員A

ネオ・ジオン艦隊、暗礁宙域に潜伏。残存勢力の再編成中と推定。動向に変化認められません

「ネオ・ジオン艦隊、暗礁宙域に潜伏。残存勢力の再編成中と推定。動向に変化認められません」

episode7

虹の彼方に

ネオ・ジオング

フロンタル

封印が解けるか

「封印が解けるか」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室へ続く通路

サイアムの声

海から発した生命が、陸に上がるまでに億万年……幾度かの興亡を経て、人の形を得るまでにさらに億万年の時間が必要とされた。進化とはそのようなものだ。個体に与えられた寿命で、体感できるものではない。が、ニュータイプとは認識力の拡大。個体の意識に変革が促されるという

「海から発した生命が、陸に上がるまでに億万年……幾度かの興亡を経て、人の形を得るまでにさらに億万年の時間が必要とされた。進化とはそのようなものだ。個体に与えられた寿命で、体感できるものではない。が、ニュータイプとは認識力の拡大。個体の意識に変革が促されるという」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室へ続く通路

バナージ

宇宙世紀憲章の……石碑？

「宇宙世紀憲章の……石碑？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室へ続く通路

ミネバ

……あっ。あの石碑、ほら、あそこ

「……あっ。あの石碑、ほら、あそこ」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室へ続く通路

ミネバ

「私たちが知っているのと違う。条文がひとつ多い」

null

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室へ続く通路

バナージ

えっ？

「えっ？」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

バナージ

あっ……

「あっ……」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

ミネバ

"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者たちを優先的に政府運営に参画させる" ……新人類!?

「"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者たちを優先的に政府運営に参画させる" ……新人類!?」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

バナージ

ニュータイプ……

「ニュータイプ……」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

サイアム

それが……『ラプラスの箱』

「それが……『ラプラスの箱』」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

サイアム

我々を、百年の長きに渡り縛り付けてきた、呪いの正体だ

「我々を、百年の長きに渡り縛り付けてきた、呪いの正体だ」

episode7

虹の彼方に

同・氷室

サイアム

「そして、祈りでもある」

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episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

オットー（通信）

リディ少尉、聞こえているか？オットーだ

「リディ少尉、聞こえているか？オットーだ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

ミヒロ（通信）

リディ少尉、ミヒロです。聞こえていたら応答して！

「リディ少尉、ミヒロです。聞こえていたら応答して！」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

ミヒロ少尉……

「ミヒロ少尉……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

ミヒロ

はっ

「はっ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

オットー艦長……

「オットー艦長……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

「どうにもならなかった……いや、違うな……道はほかに幾つもあった。それなのに……」

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episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

艦長。連邦は、なぜジオンをああも恐れて否定してきたんでしょうね。コロニー落としをやった悪魔の集団……それは結果であって、始まりじゃない。問題はニュータイプなんですよ

「艦長。連邦は、なぜジオンをああも恐れて否定してきたんでしょうね。コロニー落としをやった悪魔の集団……それは結果であって、始まりじゃない。問題はニュータイプなんですよ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

「"将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合――」

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episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

その者たちを優先的に政府運営に参画させることにする" ……百年前に紡がれた祈りは、ジオン・ダイクンがニュータイプ論を唱えた瞬間から、呪いに変わってしまった……

「その者たちを優先的に政府運営に参画させることにする" ……百年前に紡がれた祈りは、ジオン・ダイクンがニュータイプ論を唱えた瞬間から、呪いに変わってしまった……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

オットー

それが――

「それが――」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

増えすぎた人口を宇宙に棄てたことへの贖罪のように、『未来』という名の一節を、初代首相リカルド・マーセナスは書き加えた

「増えすぎた人口を宇宙に棄てたことへの贖罪のように、『未来』という名の一節を、初代首相リカルド・マーセナスは書き加えた」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

だが彼は、連邦の支配体制の人柱にされた。宇宙世紀憲章も書き換えられ、それですべてが終わったはずだった。暗殺を実行したテロリストの一人、サイアム・ビストが本物の石碑を手に入れさえしなければ……それで……

「だが彼は、連邦の支配体制の人柱にされた。宇宙世紀憲章も書き換えられ、それですべてが終わったはずだった。暗殺を実行したテロリストの一人、サイアム・ビストが本物の石碑を手に入れさえしなければ……それで……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ガエル

この方が、サイアム・ビスト。ビスト財団の創始者にして、バナージ様、あなたの曽祖父にあたるお方です――

「この方が、サイアム・ビスト。ビスト財団の創始者にして、バナージ様、あなたの曽祖父にあたるお方です――」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

バナージ

見ていたんですか

「見ていたんですか」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

バナージ

「バナージ」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

サイアム・ビスト。あなたはこれを使って、長きに渡って連邦政府から便宜を引き出してきた。それを、なぜ今になって？

「サイアム・ビスト。あなたはこれを使って、長きに渡って連邦政府から便宜を引き出してきた。それを、なぜ今になって？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

４年後の、宇宙世紀百年をもってジオン共和国の自治権は返還される。ジオンの名はその思想ごと、忘却の淵に沈められるだろう。いずれは、ニュータイプという言葉も忘れられ、『箱』の呪いも無へと還る。祈りも……

「４年後の、宇宙世紀百年をもってジオン共和国の自治権は返還される。ジオンの名はその思想ごと、忘却の淵に沈められるだろう。いずれは、ニュータイプという言葉も忘れられ、『箱』の呪いも無へと還る。祈りも……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

絶望することなく、閉塞することなく、もう一度可能性という名の神と向き合うための祈り。今という時を逃せば――

「絶望することなく、閉塞することなく、もう一度可能性という名の神と向き合うための祈り。今という時を逃せば――」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

でもそれでは、また戦争が起きます。各国代表のサインがなされているなら、この石碑は法として機能します。ジオン残党のような、反政府勢力がこれを手にすれば、連邦を倒すまたとない武器となる。そうなれば、一年戦争の再現……善意の、真実の代償としてはあまりにも……

「でもそれでは、また戦争が起きます。各国代表のサインがなされているなら、この石碑は法として機能します。ジオン残党のような、反政府勢力がこれを手にすれば、連邦を倒すまたとない武器となる。そうなれば、一年戦争の再現……善意の、真実の代償としてはあまりにも……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

だから――

「だから――」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

あなた方ニュータイプに事を託したい

「あなた方ニュータイプに事を託したい」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ガエル

ラプラス・プログラムは、真のニュータイプを見分けるためのシステムです。強化人間のそれと違って、真のニュータイプの感応波は数値を超える。それが誰であれ、真のニュータイプを『箱』へと導く鍵。それが、ユニコーンガンダムです

「ラプラス・プログラムは、真のニュータイプを見分けるためのシステムです。強化人間のそれと違って、真のニュータイプの感応波は数値を超える。それが誰であれ、真のニュータイプを『箱』へと導く鍵。それが、ユニコーンガンダムです」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

バナージ

……………

「……………」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

オットー

たったそれだけのこと……

「たったそれだけのこと……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

彼は利口な男でした。石碑の存在を盾に、政府を脅しはしても、無茶な要求はしない。当時、新進の企業だった"アナハイム・エレクトロニクス"の発展に貢献し、ビスト財団を作り上げて――

「彼は利口な男でした。石碑の存在を盾に、政府を脅しはしても、無茶な要求はしない。当時、新進の企業だった"アナハイム・エレクトロニクス"の発展に貢献し、ビスト財団を作り上げて――」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

オットー

連邦との共生関係が始まった……。オリジナルの石碑『ラプラスの箱』を隠し奉ることで維持されるシステム……もはや中身が何であろうと関係ない、世界の秩序を象徴する『箱』か……

「連邦との共生関係が始まった……。オリジナルの石碑『ラプラスの箱』を隠し奉ることで維持されるシステム……もはや中身が何であろうと関係ない、世界の秩序を象徴する『箱』か……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

はじめはせいぜい、時の政権を脅かすスキャンダルでしかなかった。でもジオン公国の勃興がすべてを変えた

「はじめはせいぜい、時の政権を脅かすスキャンダルでしかなかった。でもジオン公国の勃興がすべてを変えた」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

分かり合えるんだ。そういう可能性も人にはあるんだ。守ると言いながら、おれは守る相手を信じていなかった。みんなを失望させて……何もかも失くしてしまった……

「分かり合えるんだ。そういう可能性も人にはあるんだ。守ると言いながら、おれは守る相手を信じていなかった。みんなを失望させて……何もかも失くしてしまった……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ（通信）

うッ……うぅ……グスッ……

「うッ……うぅ……グスッ……」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

ミヒロ

あっ

「あっ」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

オットー

ん!?

「ん!?」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

直撃……？艦砲じゃない、モビルスーツか!?

「直撃……？艦砲じゃない、モビルスーツか!?」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

ジンネマン（通信）

対空警戒！フル・フロンタルかも知れん。よく探せ！

「対空警戒！フル・フロンタルかも知れん。よく探せ！」

episode7

虹の彼方に

ネェル・アーガマブリッジ/バンシィ

リディ

フル・フロンタル……

「フル・フロンタル……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

心配はいらん。その時のために、このメガラニカは強固に造られている

「心配はいらん。その時のために、このメガラニカは強固に造られている」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

その時、とは？

「その時、とは？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

『箱』の守り人として、一個の肉体としては、長すぎる時を渡りながら、私にはたったひとつの望みがあった。もし本当にニュータイプが存在するなら、彼らにこそ『箱』を託したい。彼らなら、よりよく『箱』を使い、あるべき未来を取り戻してくれるだろうと

「『箱』の守り人として、一個の肉体としては、長すぎる時を渡りながら、私にはたったひとつの望みがあった。もし本当にニュータイプが存在するなら、彼らにこそ『箱』を託したい。彼らなら、よりよく『箱』を使い、あるべき未来を取り戻してくれるだろうと」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

「人の精神……心に触れられる技術が完成しつつあるなら、確かめてみたいと思った。だが、それは私の望みだ。"たったひとつの望み"は人の数だけある。このまま『箱』を開けずともよいし、壊してくれてもかまわない。それでも気が済まないというなら、この老いぼれを殴り殺すもよかろう」

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episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

お前は何を望む？その心に何を願う？

「お前は何を望む？その心に何を願う？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

バナージ

……ニュータイプが新たな人の形であるなら、それを見分ける力は、いまの人間には無いと思います。だから、おれや彼女が、あなたが求める資質を持っているかどうかなんて分からないし、何が最善なのかも分かりません。でも……それでも、その先にあるものを、ひとりの人間として……人を……人の持つ可能性を、おれは信じたい

「……ニュータイプが新たな人の形であるなら、それを見分ける力は、いまの人間には無いと思います。だから、おれや彼女が、あなたが求める資質を持っているかどうかなんて分からないし、何が最善なのかも分かりません。でも……それでも、その先にあるものを、ひとりの人間として……人を……人の持つ可能性を、おれは信じたい」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

準備は出来ている

「準備は出来ている」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

「あらゆる通信・放送システムを介して、全地球圏への放送ができる。財団の力をもってしても容易いことではなかったが……猶予は無いぞ。連邦は総力を挙げて阻止しようとする。一刻も早く――」

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episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

バナージ

っ！

「っ！」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

あっ!?

「あっ!?」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

やめた方がいい

「やめた方がいい」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

むしろ可能性を閉ざす行為だ。『箱』の秘密は秘密のまま、連邦と取引する材料に使えばいい

「むしろ可能性を閉ざす行為だ。『箱』の秘密は秘密のまま、連邦と取引する材料に使えばいい」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

フロンタル……

「フロンタル……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

それでこそ、スペースノイドに真の繁栄がもたらされる

「それでこそ、スペースノイドに真の繁栄がもたらされる」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ周囲/バンシィ

リディ

あっ……？

「あっ……？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ周囲/バンシィ

リディ

新手のサイコ・マシーン……？フル・フロンタルか！

「新手のサイコ・マシーン……？フル・フロンタルか！」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ミネバ

退がりなさい、フル・フロンタル。お前は、シャアに似せて造り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男。お前の言うサイド共栄圏の実現も、与えられたプログラムに過ぎないのではないのか？もとより人の未来を信じていない男に――

「退がりなさい、フル・フロンタル。お前は、シャアに似せて造り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男。お前の言うサイド共栄圏の実現も、与えられたプログラムに過ぎないのではないのか？もとより人の未来を信じていない男に――」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

始まりはそうであったかも知れない。だが、いまの私は空ではない。ここへ踏み入り、この目で『箱』の正体を確かめたいと願ったのは私ではない。実は私にも分からないのです。作り物の器に注がれたこの思いが、いったい誰のものなのか……

「始まりはそうであったかも知れない。だが、いまの私は空ではない。ここへ踏み入り、この目で『箱』の正体を確かめたいと願ったのは私ではない。実は私にも分からないのです。作り物の器に注がれたこの思いが、いったい誰のものなのか……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

これは、代理人同士の交渉ではありません。鍵の受け渡しの時のような邪魔は無用に願いたい

「これは、代理人同士の交渉ではありません。鍵の受け渡しの時のような邪魔は無用に願いたい」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

お前の言うことも間違ってはいない。人が目の前の現実を生きるために、『箱』は開かれるべきではないのかも知れん

「お前の言うことも間違ってはいない。人が目の前の現実を生きるために、『箱』は開かれるべきではないのかも知れん」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

ならば――

「ならば――」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

なればこそだ。『箱』の解放の是非は、それを取引の材料としか考えられん人間の手に委ねられるべきではない。お前や私のような人間には……

「なればこそだ。『箱』の解放の是非は、それを取引の材料としか考えられん人間の手に委ねられるべきではない。お前や私のような人間には……」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

「シャアの亡霊よ。じきに宇宙世紀は百年の区切りを迎える。もう我々の時代ではない。子供たちに託すべき時が来たとは考えられんか」

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episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

……彼らこそ、真のニュータイプであると？

「……彼らこそ、真のニュータイプであると？」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

それは重要ではない。『箱』へと至る道のりを経て、彼らは決断をした。私はそれを受け容れたく思う

「それは重要ではない。『箱』へと至る道のりを経て、彼らは決断をした。私はそれを受け容れたく思う」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

フロンタル

了解した。これ以上の戦争行為は、本意ではない。が……受け容れられないなら、宇宙世紀憲章は実力を行使して貰い受ける

「了解した。これ以上の戦争行為は、本意ではない。が……受け容れられないなら、宇宙世紀憲章は実力を行使して貰い受ける」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

サイアム

むッ……！

「むッ……！」

episode7

虹の彼方に

メガラニカ氷室

ガエル（通信）

サイアム様、ご無事で!?

「サイアム様、ご無事で!?」