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800 | このページでは、工業規格について、中学校技術科で学習する範囲で教授します。教科書や教員によっては、このページの内容をすべては学習しない場合などがあります。学校及び教員の指導に従って学習しましょう。
ねじや歯車などの大量生産を行う部品などは、寸法などが規格によって定められている。
と呼ぶ)。これにより、消費者は規格に沿った物を求めるため、規格のある分野は、なるべく規格に沿って作ることが望ましい(現実には、なるべく同じメーカー同士の部品を組み合わせた場合がより性能が良いことが多いたとえば[https://mori.nc-net.or.jp/qa9443934.html スウェージロック継手とフジキン継手の互換性]など、工業系では常識である。)。
この規格化により、もし部品が故障した際も、代用になりえる部品が見つかりやすくなる。このような理由から、規格化された部品は、より多くの用途が見込めるので、企業にとっては経営的にも大量生産をしやすくなる。
が制定されている。「JIS」とは''Japanese Industrial Standards ''の略である。
「JIS規格」が工業の分野での、日本国の国家標準規格である。
この他、工業の業界それぞれごとに各種の規格がある。それらの規格はなるべくJISを反映するようになっているのが一般的である。
工業以外の分野では別の国家規格がある場合もある。たとえば農業では日本農林規格であるJAS規格(ジャスきかく)がある。
JIS規格の内容は、部品の寸法や形状などのほかに、製図のきまりごと自体もJIS規格で制定されている。
(※ 備考、範囲外?)なお、JIS規格の日本語名称を、むかしは「日本工業規格」と呼んでいたが、2019年に「日本産業規格」に名称変更した。英字略称は引き続き「JIS」のままである。社会のデジタル化や(後述する)ISO国際規格などとの整合性のため、JISの対象分野を(コンピュータなどの)データや(品質管理などの)サービスや経営管理の分野にもJIS規格の対象を広げる。
※ 農業に関しては、JIS(ジス)規格では扱わない。農業や農林水産業については別途、JAS(ジャス)規格(「日本農林規格」ともいう)という規格で扱われる。日本語では農業や林業・水産業などの第一次産業も「産業」に含まれるハズである。しかしJISは、日本の他分野(JAS・日本農林規格など)の規格との整合性よりも、ISO国際規格との整合性のほうを(JISは)重視している。
である。
国家の規格とは別に、国際規格がある。ISO(アイ・エス・オー)などの国際規格がある。
ISOとは工業などの分野で国際規格を制定している国際標準化機構(こくさい ひょうじゅんか きこう)のことである。ISOの公用語はフランス語、英語、ロシア語だが、国際標準化機構のことを英語では”International Organization for Standardization”という。
英語の正式名称の各語の頭文字 I,O,S とISOとで2文字目と3文字目で語順が違っているのが、別に「ISO」の語順は誤植ではなく、そのように機構の名称が規定されている。
日本の工業規格のJIS規格も、なるべくISO規格に内容を共通化している。日本国もISOの加盟国であり、日本からもISOに規格の提案を行っている。
国際規格には、ISOの他にもある。たとえば電気業界の国際規格のIEC規格などのように、業界ごとの規格がある。IECは国際電気標準会議のこと。
それらの各種の業界の国際規格も、なるべくISOなどの他の国際規格と内容が共通化するように調整している江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、169ページにて、ISO,IEC,ITUの3組織の調整機関として2001年に世界標準化協力WSC(W3Cとは別モノ)が組織された。。
ISO規格の内容は工業の多くにわたり、ネジや歯車などの機械要素の規格や、写真のフィルムのISO感度など、ISOのいろいろな規格がある。
一般の書店や図書館などでは、ISOというと、ISO 14000シリーズ(環境マネジメントシステムに関する規格)やISO 26000(企業の社会的責任)などの社会的課題に関する分野の解説本またはISO 9000シリーズ(品質マネジメントシステムに関する規格)などの経営管理の解説本が多いかもしれないが、しかし2015年の時点でISO規格の大半の対象は機械工業や化学工業や電子工業・情報通信分野などといった工業・関連であり江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、176ページ、本文、工業分野・電子情報通信をあわせて全ISO規格のうちの50%を超えている江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、176ページ、図6.2 表『分野別 ISO 規格数(2015年)』。
※ なお、小学校の社会科『小学校の社会5下 国土のようすと情報』(日本文教出版、平成22年3月10日検定済み、98ページ)で、ISOの環境の規格も紹介している。その小学校教科書によると、「学校版環境ISO」なるものがあるらしい。
最近(執筆時点は2013年)の専門的な規格の解説書などを読めば、ISOを反映しているのが一般である。
ただし古い規格の解説書だと、まだISO規格を反映されてない場合もあるので、文献調査をする場合は注意。
文献調査をする場合には注意。
各国は、もし自国の規格が国際規格に採用されると国際競争に有利なので、自国の規格を各国にも普及させようと熱心である。
その他(※ 範囲外)
英語では、『標準』も『規格』も、ともに英語では standard という江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、13ページ。
しかし日本語では「標準」と「規格」を区別しており、ニュアンスが違う。
もし『規格』と言った場合には、たとえばJIS規格のように、国家機関や公共機関などの定める文書に基づいているという用法もある。
いっぽう『標準』と言った場合、もっと広い意味があり、「普及している」というような意味も『標準』にはある。
ただし現実には、国家機関でなく公開文書に基づいてなくても『大企業の独自規格』みたいな用法で『規格』が言われる場合もあるし、あるいは『わが社の工場での作業標準では~~』みたいな表現で『標準』が使われる場合もあるので、あまり用法の区別は厳密ではない。
法律にもとづく「○○しなければならない」などのような『規制』(きせい、英: regulation)とは、『規格』(きかく、英: standard)は意味が違います。
日本では便宜的に、工業などの分野における規制のことを「強制規格」という場合もありますが江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、13ページ、しかしそもそも英語が、規制(regulation)と規格(standard)では違っています。
JIS(日本産業規格、ジス)の対象は主に製造業や土木建築。
JAS(日本農林規格)の対象は農業。
いまのところ日本には、主にサービス業を対象とした規格は無い。JISはけっしてサービス業を対象にはしていない江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、65ページ。
いっぽう、ISO規格は形式的にはサービス業も対象にしている江藤学『標準化教本世界をつなげる標準化の知識』、日本規格協会、2016年7月29日 初版第1刷、65ページ。
しかし今後、日本でもISOをJISに反映するためや[http://www.jmra-net.or.jp/Portals/0/conference/2019/20190612_002.pdf 『市場調査のISOがJIS規格に』] 2020年4月8日に閲覧 、あるいはロボット分野におけるサービスロボットなどとの関連もあり[https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190520/pr20190520.html 『ロボットサービスの安全マネジメントに関する規格JIS Y1001発行』 ] 2020年4月8日に閲覧、日本のJISでも限定的だがサービスについて規定していく方向性のようである。
正式の規格のほかにも、消費者に普及している製品を作ってる会社の製品の仕様が、まるで規格のような影響力を持っている場合もある。
たとえばパソコンのソフトウェアでは、OS(オペレーティング・システム)という基本ソフトにはマイクロソフト社の「ウィンドウズ」というシリーズのソフトウェア製品が普及しているので、アプリケーションの開発をしている会社などは、ウィンドウズの仕様にあわせてアプリケーションを作らざるを得ない。
このウィンドウズの例のように、市場で支配的な企業の製品の仕様が、まるで規格のような影響力を持つ例を、かつて1990年代ごろは「事実上の標準」(英語: de facto standard デ・ファクト・スタンダード)などと言った。
電気製品やコンピューターソフトなど、商品開発サイクルの短い分野では、決定まで何年もかかる公定の規格よりも、その時点での市場で一般的な規格である「事実上の標準」のほうが影響力が大きい場合もある。また、このような「事実上の標準」が後の国際規格の土台となる場合もありうる。
各企業も、自社の工業製品の社内規格が国家規格として採用されたり、あるいは社内規格が「事実上の標準」になると、自社の経営的にも便利なので、大企業などは市場における自社規格の普及活動に熱心である。
コンピューターソフトの会社などでは、消費者たちに自社の製品規格を普及させるために、あえて無料でソフトウェアやサービスなどを公開している場合もある。このような売り込みの手法も、ビジネス界ではある。たとえばインターネット検索の大手企業のグーグルは、検索エンジンを無料で使わせている。(2014年に本文を記述。)ちなみに、グーグルは、ネット上での広告掲載の収入などで利益を得ている。グーグルの検索サービスが普及すれば、その分だけ、広告収入を得やすくなる、という目論見(もくろみ)なわけだ。
さて、製品の技術開発をするときも、なるべく互換性などを考えて開発すると便利である。
自社「規格」などの普及活動というと、ついつい「事実上の標準」などをめぐっての規格の主導権をめぐる競争などから、市場のシェア争いによって大企業が規格の主導権をにぎる事を連想しがちだが、しかし、もともと規格とは製品の部品の互換性などを高めるために規格が開発されているのである。
たとえば、自動車会社などは、自社がいくつかの製品を作っているときに、部品の共通化などができる場合は、共通化したほうが、予備の在庫などを少なくできるので、部品の費用を安くできる。企業での部品の共通化の実例は、自社内だけでなく提携している企業とも部品を共通化して、なるべく費用を下げる場合もある。
自動車業界だけでなく、コンピューター業界でも、規格的な開発手法がある。
たとえばコンピューターソフトのOS(基本ソフト)も、もともとOSは、「ファイルの操作」など、どのアプリケーションなどでも共通化して用いている機能を、アプリケーションの開発者がわざわざ基本的な機能を開発する手間をはぶくために、基本的な機能を一つのソフトウェア製品として製品化したものがOS(基本ソフト)である。
だから、規格的な開発をする技術者には、「共通化できそうな事を発見できる能力」が、自社規格・業界規格などの開発者には必要である。「この箇所は共通化すればいいのに、まだ誰も共通化しておらず、そのため利用者は無駄な費用を払っているじゃないか?」というような事を発見するのが、仕事である。
理科など科学の研究では、いろんな現象の観察から、共通する法則を抜き出している。数学の研究でも、いろんな計算例をもとに、公式や定理など、共通する法則を抜きだしている。
同じように、規格の技術開発も、部品の共通化など、共通化できることを発見する観察力が必要で、そのような共通化を進める実行力が必要であろう。
そもそも、技術における「研究」というのは、このように、まだ他人が気づいていない共通パターンを発見する事であろう。
何のことはない、「自社規格の普及活動」「自社規格の開発」などといっても、研究者や技術者が、あたりまえの研究活動や、あたりまえの技術開発をしているだけである。
部品などの共通化によって効率をあげる、という話は、一見、中学生には関係がなさそうである。中学生には、部品生産をする機会は、あまり無いだろうから。
しかし、物づくりにかぎらなければ、たとえば作業の共通化などは、実は学校生活などでも多く例が見受けられる。
たとえば、昼の給食の時間のとき、学生たちは、いちいち給食室に一人ずつ移動して、給食を持ち帰るだろうか?
実際には係の者や当番の者などが、クラスの人数分の給食の入った鍋などをまとめて、教室に運ぶはずである(もしくは、既に給食のおばさんが、教室前までに鍋の載った荷台を運んでいる)。このように、けっしてクラスのみんなが、いちいち給食室に移動する必要はなく、担当者だけが移動すれば済む。さらに教室内での給食の分配も、クラス内の給食当番が、クラスみんなの分の給食の分配をするはずである。
こういう作業の共通化の工夫も、作業の共通化によって効率化がされる事の実例である。
似たような作業の共通化は、きっと、学校生活のいたるところにある。
そもそも中学校教育じたいが、わざわざ家庭教師などを市民ひとりひとりが雇わなくてもすむように、住民の子供を「学校」という場所に集めさせて、まとめて教育を行うことで、なるべく安い費用で効率的に教育を行っているという事業でもある。
作業の共通化の事例は、なにも学校だけではないだろう。家庭生活にも多く例はあるだろう。
たとえば、親が子供の食事の支度をするときに、子供が2人以上いる家庭の場合、わざわざ兄弟姉妹一人ひとりの食事を別々に食事をつくるだろうか?
あまり、そういう別々に食事を作る事例は無いだろう。ふつう、親は子供の食事をつくるときは、まとめて作るだろう。まとめて作ったほうが、親の食事の支度の手間も少ないし、家族みんなで一緒に食事をしたほうがコミュニケーションにもなるからである。
作業の共通化の例は、屋外にも多く例があるはずだ。あまりにも例は多く、いちいち例を挙げてられないので、ここでは例示しない。
民間企業どうしの競争において、規格への適合をすすめた会社が、他社との競争において、販売競争において有利になる事も多い。
理由は、次の通り。
現代でこそ、パソコンのマウスがこわれても、マウスだけを新品に交換すれば、済むようになっている。パソコンのマウスがこわれた際に、いちいちパソコンごと買い換えたりはしないだろう。
パソコンのキーボードやディスプレイなどが壊れていなければ、使い回しできる。
「マウスだけを交換すればよい」という少ない手間で修理できるという事は、視点をかえれば、少ないお金で修理できる、・・・という側面もある。
壊れていない箇所は使い回しできるという事は、費用の節約につながる。
このように、マウスとキーボードを別々の商品・製品と考えるように、部品の機能ごとに、べつべつの製品として扱えるようにする事を、モジュール化という。
1つのマウスだけで1つのモジュールであるとして考える。1つのキーボードだけで、1つのモジュールであるとして考える。
モジュールどうしを組み合わえることで、パソコンという1つの完成品が、成り立っていると考える。
モジュールどうしを組み立てて機能するようになっているのは、あらかじめ、(国家制定の規格か民間の自主的な規格かは、ともかく、)規格を統一しているからである。
これは、経済的な視点で見れば、規格の統一によって、ある製品をつくる際の生産コストを、大幅に安くできるという事でもある。
商人の立場で考えよう。マウスが壊れただけの消費者に、数十万円の新品パソコンごと売ろうとする商人(かりにA氏とする)と、数千円のマウスを売ろうとする別の商人(かりにB氏とする)が居たとする。どちらの商人の商品が売れるだろうか?
まあ、普通の場合は、マウスだけを売ってくれる商人B氏のマウスのほうが、売れるだろう。消費者からすれば、安いし。
このように、規格を統一してモジュール化をする事によって、モジュールごとの販売も可能になる。
そして、モジュールごとの販売が可能になる事によって、販売価格を大幅に下げる事ができる。そして販売価格を大幅に下げることに成功すれば、他社との販売競争において勝利でき、自社をもうけさせる事ができる。なので、規格への適合をすすめた会社が、結果的に他社との競争において、販売競争において有利になる事も多い。
しかも、ついでに、余計なゴミもでない。もし、パソコン全体ごと買い換えたら、前のパソコンは中古品などとして処分する必要がある。いっぽう、マウスだけを買い換えるなら、処分する必要のある部品は前の壊れたマウスだけで済む。
このように、モジュール化は、資源の節約にも、つながる。
さて、上述では例としてパソコンをあげたが、なにも部品のモジュール化の手法は、コンピューター産業にかぎらない。
たとえば自転車でも、タイヤがパンクして壊れた場合に、いちいち自転車全体を交換しないハズだ。
自転車のタイヤがパンクしたとき、チェーンやギアごと交換したりはしないハズだ。通常、自転車のタイヤがパンクしたら、タイヤだけを交換すれば済むような設計になっている。このように、一般の自転車は、モジュール化をしてある設計である。
タイヤ修理のさいに、タイヤだけを交換すれば良く、けっしてチェーンやギアを交換する必要はない。なので、修理交換の費用が安上がりだし、余計なゴミも出ない。ゴミとして処分する必要のあるのは、前のパンクしてしまったタイヤだけである。 |
801 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第1章 設立 (コンメンタール会社法)
(引受けの無効又は取消しの制限)
第51条
民法(明治29年法律第89号)第93条ただし書及び第94条第1項 の規定は、設立時発行株式の引受けに係る意思表示については、適用しない。
発起人は、株式会社の成立後は、錯誤、詐欺又は強迫を理由として設立時発行株式の引受けの取消しをすることができない。
個々の株式申し込みの、無効・取消しをできる限り防止し、動的安全を優先させる規定。
第1項
第93条ただし書)及び第94条第1項)のおける無効の適用を排除。
第2項
株式会社成立後は、その意思決定に錯誤が介在する場合、又は、詐欺によるものであっても、引き受けそのものに無効・取消しを主張しえない。究極的には、取引の安全、すなわち、他の株主、会社債権者を含めた関係者の保護にあると解される。
また、創立総会等において、議決権を行使した引受人もまた、同様となる(会社法第102条第4項参照)
ただし、制限行為能力者による、意思表示はこの限りでない。
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{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第1章 設立
第7節 株式会社の成立
|会社法第50条(株式の引受人の権利)
|会社法第52条(出資された財産等の価額が不足する場合の責任)
051 |
802 | __NEWSECTIONLINK__
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実装済みもしくは未実装の機能についてご意見がある場合、VisualEditor/Feedbackに英語で書けば、MediaWikiの開発者に直接伝わります。
バグについては、バグの報告(日本語)あるいは[https://bugzilla.wikimedia.org/ バグジラ](英語)に直接書くこともできます。
利用方法 については mediawiki.orgの利用者ガイドをご覧ください。
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Help:ビジュアルエディター/よくある質問もご覧ください
__TOC__ |
803 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(審査請求人等による提出書類等の閲覧等)
第38条
審査請求人又は参加人は、第41条第1項又は第2項の規定により審理手続が終結するまでの間、審理員に対し、提出書類等(第29条第4項各号に掲げる書面又は第32条第1項若しくは第2項若しくは第33条の規定により提出された書類その他の物件をいう。次項において同じ。)の閲覧(電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)にあっては、記録された事項を審査庁が定める方法により表示したものの閲覧)又は当該書面若しくは当該書類の写し若しくは当該電磁的記録に記録された事項を記載した書面の交付を求めることができる。この場合において、審理員は、第三者の利益を害するおそれがあると認めるとき、その他正当な理由があるときでなければ、その閲覧又は交付を拒むことができない。
審理員は、前項の規定による閲覧をさせ、又は同項の規定による交付をしようとするときは、当該閲覧又は交付に係る提出書類等の提出人の意見を聴かなければならない。ただし、審理員が、その必要がないと認めるときは、この限りでない。
審理員は、第1項の規定による閲覧について、日時及び場所を指定することができる。
第1項の規定による交付を受ける審査請求人又は参加人は、政令で定めるところにより、実費の範囲内において政令で定める額の手数料を納めなければならない。
審理員は、経済的困難その他特別の理由があると認めるときは、政令で定めるところにより、前項の手数料を減額し、又は免除することができる。
地方公共団体(都道府県、市町村及び特別区並びに地方公共団体の組合に限る。以下同じ。)に所属する行政庁が審査庁である場合における前二項の規定の適用については、これらの規定中「政令」とあるのは、「条例」とし、国又は地方公共団体に所属しない行政庁が審査庁である場合におけるこれらの規定の適用については、これらの規定中「政令で」とあるのは、「審査庁が」とする。
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{{前後
|行政不服審査法
|第2章 審査請求
第3節 審理手続
|第37条(審理手続の計画的遂行)
|第39条(審理手続の併合又は分離)
38 |
804 | 無機化学の教科書。 |
805 | ルーマニア語の動詞は、不定詞の形態によって第一~第五変化に分けられる。そのうち第一、第四、第五変化動詞にはそれぞれ二種類の変化形態が存在する。不定詞は通常、英語の to 不定詞のように、a をともなって表される。
第一変化動詞は強勢を持つ語尾 -a におわる。第一変化 B の直説法現在第一人称単数形は -éz でおわる。
第二変化: eá
第三変化: ´-e
第四・第五変化の活用は、イタリア語の -ire 動詞に似る。両者とも活用Aの直現一単は不定形から -í, -î を除いた形となり、子音で終わる。
第四変化: -í, 第四Bの直現一単 -ésc
第五変化: -î́, 第五B直現一単 -ắsc
時制は、単純時制が直説法: 現在・半過去・完了過去・大過去、接続法現在、命令法の 6 形態。直説法未来、条件法は全て複合時制である。 |
806 | 法学>環境法>自然公園法>コンメンタール自然公園法
本項目では、便宜上、第18条の他に第19条も扱う。
(政令への委任)
第18条
(清潔の保持)
第19条
自然公園法施行令には、公園事業の執行に関連した規定がある。
本条までが第3節で、次条から第4節に入る。
)。
---
{{前後
|自然公園法
|第2章国立公園及び国定公園
第三節公園事業
|自然公園法第17条(報告徴収及び立入検査)
|自然公園法第20条(特別地域)
18 |
807 | 前)(次)
(包括的禁止命令に関する公告及び送達等)
第28条
028 |
808 | 日本銀行は、物価や景気などが安定するように、民間の金融市場に流通するお金の量を調節したりする場合があります。
このような日銀の行動を、日銀の「金融政策」(きんゆう せいさく)などといいます。
日本銀行は金融市場で国債や手形などを売買することで、民間の金融市場のお金の量を調節しています(これを公開市場操作(こうかい しじょう そうさ)といいます)。
景気が悪くなってきた場合、日銀は、民間の銀行などの金融市場のお金を増やさせる行動を取ります。そのためには、景気が悪い場合には、日銀は、民間の銀行から何かを買うという買い物を、金融市場ですればいいわけです。そうすれば、民間の銀行には、日銀が買ったぶんだけのお金が入りますので。
つまり、景気が悪いとき、日銀は、民間の銀行から、それらの銀行が保有している国債(こくさい)や手形(てがた)などを買います。
逆に、景気がよいときは、日銀は、どんどん、日銀の持ってる国債や手形などを売ります。
(※ 範囲外:) 「手形」(てがた)とは、大まかに言うと、借金がらみの有価証券(ゆうか しょうけん)の一種。中学生や普通科高校生には「手形」とは何かの説明がとても難しいので、中学の段階では「『手形』という証券がある」ことだけを当面は知っていればいい。なお、商業高校だと手形について詳しく習う。普通科高校の『政治経済』の教科書や参考書にも『手形』という用語は出てくるが、しかし普通科高校では手形の詳しい仕組みは説明されない。
昔は、公定歩合(こうてい ぶあい)(※ 日本銀行が民間の銀行にお金を貸し出すときの金利)を変化させて、景気を調節することが多かったですが、近年の日本では、日本銀行の金融政策は、原則として公開市場操作によることが主に用いられています。
(※ 資料集の範囲:) 公定歩合操作とは別に、 「預金準備率操作」という金融政策も昔はありましたが、しかし現在は行われていません。
ともかく、現在の金融政策の中心は、「公開市場操作」です。
政府も、公共事業などを通して、民間企業に入るお金の量を調節する場合があります。
不景気のときは、道路工事などの公共事業をして、民間企業に入るお金を増やします。公共事業のほかにも、減税を行うことで、民間企業の持つお金を増やす場合もあります。
ただし、これらの公共事業や減税は、政府の財政(ざいせい)を赤字に近づけてしまいます。
いっぽう、景気がよい時には、景気の加熱を防ぐため、税金を増やしたり、公共事業を減らすことで、民間企業のもつお金を減らします。
このように、政府が、公共事業の増減や、減税・増税などで、景気を調節することを財政政策(ざいせい せいさく)といいます。
じっさいには、日銀の金融政策と、政府の財政政策とが、うまく組み合わされて、景気を調節するための政策が行われます。
金融政策と財政政策をまとめて経済政策(けいざい せいさく)といいます。
外国でも、景気の変化にあわせて中央銀行は金融政策を行い、政府は財政政策を行います。 |
809 | 第15条
法務大臣は、外国の国籍を有する日本国民で前条第1項に定める期限内に日本の国籍の選択をしないものに対して、書面により、国籍の選択をすべきことを催告することができる。
前項に規定する催告は、これを受けるべき者の所在を知ることができないときその他書面によつてすることができないやむを得ない事情があるときは、催告すべき事項を官報に掲載してすることができる。この場合における催告は、官報に掲載された日の翌日に到達したものとみなす。
前2項の規定による催告を受けた者は、催告を受けた日から1月以内に日本の国籍の選択をしなければ、その期間が経過した時に日本の国籍を失う。ただし、その者が天災その他その責めに帰することができない事由によつてその期間内に日本の国籍の選択をすることができない場合において、その選択をすることができるに至つた時から2週間以内にこれをしたときは、この限りでない。
)
本条は、14条で定められた日本国籍と外国国籍を有する重国籍者が一定の期間内に日本国籍の選択をしない場合において、国籍選択の催告・効果について規定している。
法務大臣は、外国国籍を有する日本国民が期限内に日本国籍を選択しない場合において、国籍の選択をすべきことを催告することができる。催告を受けた者は、催告を受けた日から1ヶ月以内に日本国籍の選択をしなければ、日本国籍を喪失する。ただし、災害や病気などの事由で選択することができない場合には、その事由が止んで選択することができるようになった時から2週間以内以内に日本国籍を選択すれば、日本国籍を喪失しない。 |
810 | 前)(次)
(賞与額の届出)
第27条
27 |
811 | Under construction
__notoc__
(۲۲) آموزِشِ زَبانِ فارسی
第22課
条件文(仮定法)(جُملِه هایِ شَرطی)
条件文には二種類がある
I.不可能な条件の表現
条件の時制には過去完了形、過去進行形を用います。
条件節:過去完了形、過去進行形、結びの節:過去完了形、過去進行形
اَگَر بِه مَن (می گُفتی/ گُفتِه بودی)، اِمروز بِه فُرودگاه (می رَفتَم/ رَفتِه بودَم.) 「もし私に言ってくれれば、今日空港に行ったのに。」
(もはや空港に行くことは不可能)
اَگَر(agar) は省略されることがあります。
بِه مَن می گُفتی، اِمروز بِه فُرودگاه می رَفتَم
داشَتن - بودَنの過去完了形、過去進行形は、過去形と同じ形で表す。
اَگَر پول داشتَم، آن خانِه را می خَریدَم.「もしお金があれば、あの家をかったのに。」
اَگَر مُواظِب بودی، کیفَت را نِمی دُزدیدند. 「注意すれば、あなたの鞄は盗まれなかったのに。」
動詞が否定の場合は結果は肯定の意味となる。
اَگَر با او اِزدِواج نِمی کَردَم، این قَدر خُوشبَخت نِمی شُدَم. 「もし彼女と結婚しなかったら、こんなに幸せにならなかった。」
(この場合は幸せにならないことは現在不可能である。)
II.可能な条件の表現
主に用いられる形は
1.条件節は現在形で、結び節は仮定法(動詞は仮説法現在)
اَگَر تِلِویزیون را نِگاه نِمی کُنی، مَن تِلِویزیون را خاموش بُکُنَم؟ 「もしテレビを見なければ、私はテレビを消しましょうか?」
داشتَن(dāshtan:もっている)の現在形は(می - نِمی)が不要です。
اَگَر اِمروز وَقت داری، می خواهَم هَمدیگَر را ببینیم.
「もし今日時間があったら、お互いに会いましょう。」
ネ靠貘(būdan:いる) の現在形は:
هَستَم، هَستی، هَست (اَست)، هَستیم، هَستید، هَستنَد
اَگَر خَستِه هَستی، کَمی اِستِراحَت بِکُنیم.
「もしも、あなたが疲れたら、ちょっと休みましょう。」
2.条件節は現在形で、結び節は命令形
اَگَر بیرون می رَوی، مَن را هَم با ماشینَت تا ایستگاه بِرِسان.
「もし出かけるのなら、私もあなたの車で駅まで連れていってください。」
3.条件節は仮定法で、結び節は現在形
اَگَر بیشتَر تَمرین بُکُنی، حَتماً یاد می گیری. 「もっと練習したらきっと覚える。」
باشَم، باشی، باشَد، باشیم، باشید، باشَندです。
داشتِه باشَم، داشتِه باشی، داشتِه باشَد، داشتِه باشیم، داشتِه باشید، داشتِه باشَند
4.現在形の代わり過去形を用いられることあります。
اَگَر خانُم رِضایی را دیدی، سَلام مَن را بِه ایشان بِرِسان.
「もしもレザーイさんを会ったら、私からよろしく伝えてください。」
もちろん条件節と条件結び節の並び方はこれに限定されません。
وَگَرنَه ( va gar na ) は「さもないと」の意味を表す。
زود باش، وَگَرنِه بِه فیلم نِمی رسیم.
「早くしなさい、さもないと映画に間に合いません。」
مَگَر(magar) の用法
1.人に何かを認めてもらいたい場合
فارسیِ مَن بِه تازِگی خیلی بِهتر شُده، مَگَر نَه؟
「私のペルシア語は最近上達したでしょ?」
2.本当は答えを知っていても、人に何かを指摘する場合
مَگَر مَن بَچّه هَستَم!؟ 「私は子供じゃない!」
3.質問しながら、疑問や驚きの気持ちを表す「まさか」
مَگَر تُو اِمروز چِقَدر خَرج کَردی!؟ 「まさかあなたは今日幾らお金使ったか?!」
4.مَگَر اینکِه (magar īnke ):条件を言う
مَن این را قَبول نِمی کُنَم مَگَر اینکِه پولَش را اَز مَن بِگیرید.
「お金をもらわないと、私はこれを受け取れません。」
5. مَگَراینکِه - وَگَرنَه (وَاِلّا - دَر غیرِ اینصورت) (magar īnke - va gar na )「もし~でなければ、~をのぞいで、さもないと」
مَگَر اینکِه اَز یِک هَفتِه قَبل رِزِرو بُکُنی وَگَرنَه آن هُتِل اُتاقِ خالی نَدارَد.
「一週間前に予約しなければ、あのホテルには空室がありません。」
اگر با ماشین تا آنجا برویم چند دقیقه طول میکشد؟
もしも、そこまで自動車で行けば、何分かかりますか。
اگر به پستخانه میروی این نامه را هم برایِ من پست بکن.
もしも、郵便局に行くなら、この手紙も投函して下さい。
اگر به تهران آمدید حتماً به منزلِ ما تشریف بیاورید.
もしも、テヘランに来たら、必ず私の家においで下さい。
اگر هفتهٔ پیش به من میگفتید برایِ شما رزرو میکردم.
もしも先週私に言ってくれれば、あなたのために予約したのに。
باید الان بنویسم وگرنه من فراموش میکنم.
今書かなくてなりません、さもないと(私は)忘れてしまいます。
اگر + حالِ التزامی + حالِ اخباری
مثال: اگر با اتوبوس به اصفهان برویم، چقد( رطول میکشد)؟ <طول کشیدن>
۱. اگر شما برایِ من نامه بفرستید، من حتماً (———————————). <جواب دادن>
۲. اگر با یک ایرانی آشنا بشوی، فارسی ات بهتر (———————————). <شدن>
۳. اگر بیشتر تمرین بکنی، حتماً (———————————). <یاد گرفتن >
۴. در صورتیکه برنامه عوض بشود، من به شما (———————————). < خبر دادن >
۵. اگر آنجا جا نداشته باشد، من به یک هتلِ دیگر (———————————). < رفتن >
۶. اگر شما اجازه بدهید، من یک (———————————). < سیگار کشیدن >
۷. اگر قیمتِ آن ارزان باشد، من (———————————). < خریدن >
۸. اگر شما اجازه بدهید، من کمکم (———————————). < مرخص شدن >
۹. اگر فردا باران نیاید، من به کوه (———————————). < رفتن >
۱۰. حتّی اگر فردا باران ببارد، برنامه (———————————). < عوض شدن >
۱۱. به شرطی که در امتحان قبول بشوی، برایت من آن را (———————————). < خریدن >
اگر + حالِ اخباری + امری
مثال: اگر به پستخانه میروی این نامه را هم برایِ من (پست بکن). <پست کردن >
۱. اگر تلویزیون را نگاه نمیکنی تلویزیون را (———————————). < خاموش کردن >
۲. اگر به نانوایی میروی برایِ من هم نان (———————————). < خریدن >
۳. اگر وقت داری این را برایِ من (———————————). < ترجمه کردن >
۴. اگر فریبا را امروز میبینی این نامه را به او (———————————). < دادن >
۵. اگر کسی سؤال دارد (———————————). < پرسیدن >
۶. اگر برایِ شما زحمت نیست من را تا ایستگاهِ قطار (———————————). < رساندن >
۷. اگر اینجا گرم است تو کولر را (———————————). < روشن کردن >
اگر + حالِ اخباری +حالِ التزامی
مثال: اگر چای میل دارید من برایتان چای (بیاورم). < آوردن >
۱. اگر به اندازه نیست من میتوانم آن را (———————————). < عوض کردن >
۲. اگر آدرسِ هتل را بلد نیستی من از شرکت (———————————). < پرسیدن >
۳. اگر تشنه هستی من آب برایت (———————————). < آوردن >
۴. اگر گرسنه هستی من غذا برایت (———————————). < درست کردن >
۵. اگر تو هفتهٔ دیگر وقت داری با هم به (———————————). < مسافرت رفتن >
۶. اگر مینا وقت ندارد من بجایِ او میتوانم این کار را (———————————). < انجام دادن >
۷. اگر سرت هنوز درد میکند، با هم به دکتر (———————————). < رفتن>
اگر + فعلِ ماضی ساده به معنیِ حالِ اخباری +حالِ اخباری
مثال: اگر در ایران آقایِ سینایی را دیدی لطفاً سلامِ من را برسان.
باشد. اگر ایشان را دیدم سلامِ شما را (میرسانم).
۱. اگر چیزی لازم داشتی به من بگو.
باشد، اگر چیزی لازم داشتم به شما (———————————).
۲. اگر وقت داشتی خانه را تمیز بکن.
باشد، اگر وقت داشتم خانه را (———————————).
۳. اگر مینا را در دانشگاه دیدی او را هم به مهمانی دعوت بکن.
باشد، اگر مینا را دیدم او را (———————————).
۴. در صورتیکه کاری داشتید به شرکتِ ما تلفن کنید.
باشد، اگر کاری داشتیم به آنجا (———————————).
۵. اگر هواپیما جا نداشت با اتوبوس به آنجا برو.
باشد، اگر هواپیما پر بود با اتوبوس به آنجا (———————————).
۶. اگر نتیجه معلوم شد به من هم خبر بده.
باشد، اگر نتیجه را فهمیدم به تو هم (———————————).
اگر گذشته دور / گذشته استمراری + گذشته دور / گذشته استمراری
مثال: اگر با تاکسی تلفنی (میرفتیم)، زودتر میرسیدیم.
اگر با تاکسی تلفنی (رفته بودیم)، زودتر میرسیدیم.
۱. اگر یک دقیقه زودتر به ایستگاه ( میرسیدیم)، سوارِ قطار میشدیم.
اگر یک دقیقه زودتر به ایستگاه (———————————)، سوارِ قطار میشدیم.
۲. اگر با او (ازدواج میکردم)، خوشبخت میشدم.
اگر با او (———————————) خوشبخت میشدم.
۳. اگر امروز (باران نمیآمد) ما به دریا میرفتیم.
اگر امروز باران (———————————) ما به دریا میرفتیم.
۴. اگر به من (میگفتید) من هم به فرودگاه میآمدم.
اگر به من (———————————) من هم به فرودگاه میآمدم.
۵. اگر دیروز به هتل ( تلفن میکردید) اتاقِ خالی داشتیم.
اگر دیروز به هتل (———————————) اتاقِ خالی داشتیم.
۶. اگر درسَت را (ادامه میدادی) الان پزشک بودی.
اگر درسَت را (———————————) الان پزشک بودی.
حالِ التزامی + وگرنه + حالِ اخباری
مثال: باید درسَت را ادامه بدهی وگرنه در زندگی (موفّق نمیشوی). < موفّق شدن >
۱. باید تندتر بدویم وگرنه ما به قطار (———————————). < رسیدن >
۲. خیلی باید درس بخوانم وگرنه من در دانشگاه (———————————). < قبول شدن >
۳. باید عجله بکنیم وگرنه ما به فیلم (———————————). < رسیدن >
۴. باید تمرین بکنید وگرنه شما (———————————). < یاد گرفتن >
۵. باید چند روز قبل رزرو بکنید وگرنه آنجا اتاقِ خالی (———————————). < داشتن >
۶. باید پولش را بگیرید وگرنه من (———————————). < قبول کردن >
مثال: معنیِ کلمهٔ < مگر > در کدامیک از جمله هایِ الف و ب، هممعنی جملهٔ نمونه است؟
مثال: من فردا به کوه نمیروم، مگر اینکه تو هم بیایی.
×الف. من هم همین را گفتم، مگر نه؟
○ب. من معمولاً درس نمیخوانم، مگر اینکه وقتِ امتحان باشد.
نمونهٔ ۱. هنوز خیلی زود است. چرا اینقدر تند راه میروی؟ مگر عجله داری!؟
الف. مگر تو خودت خودکار نداری!؟ چرا مالِ من را همیشه استفاده میکنی؟
ب. مگر اینکه ماشین را بفروشیم، وگرنه نمیتوانیم خرجِ بیمارستان را بدهیم.
نمونهٔ ۲. من قبول نمیکنم، مگر اینکه نصفِ آن پول را امروز به من بدهید.
الف. مگر خودت دیروز قبول نکردی؟ پس چرا الان میگویی نه؟
ب. هیچکس در خارج از ایران خانه نمیخرد، مگر اینکه خیلی پولدار باشد.
نمونهٔ ۳. مگر اینکه خودت این را بخوانی، وگرنه هیچکس نمیتواند خطّ تو را بخواند.
الف. چرا حرف مادرت را قبول نمیکنی؟ مگر من دشمنِ تو هستم!؟
ب. مگر اینکه این ماه خیلی کم خرج کنیم، وگرنه نمیتوانیم به دریا برویم.
نمونهٔ ۴. مگر صدای من را نمیشنوی؟ پس چرا جواب نمیدهی!؟
الف. مگر امروز در دانشگاه امتحان نداری؟ پس چرا خوابیدی!؟
ب. مگر اینکه پول لازم داشته باشی، وگرنه تو به من تلفن نمیکنی.
مثال: من میخواهم فردا به شمال بروم البتّه اگر باران (نبارد). < باریدن >
۱. من میخواهم با او ازدواج بکنم البتّه در صورتیکه شما (———————————). < اجازه دادن >
۲ روزِ جمعه بازی انجام میشود البتّه اگر باران (———————————). < باریدن >
۳. ما میخواهم درسم را ادامه بدهم البتّه اگر پدرم خرجِ دانشگاه را (———————————). < قبول کردن >
۴. شما میتوانید فارسی را خوب یاد بگیرید البتّه اگر بعد از کلاس خوب (———————————). < تمرین کردن >
۵. ما میتوانیم آن ساختمان را بخریم البتّه اگر ماشینمان را هم (———————————). < فروختن >
داخلِ پرانتز را با شکلِ مناسبِ فعل پر کنید.
مثال: خانمِ سینایی را اگر دیدید سلامِ من را به ایشان (برسانید).< رساندن >
۱. فردا اگر صبح زود بیدار شدی من را هم (———————————).< بیدار کردن >
۲. اگر متوجّه نشدی من باز (———————————). < توضیح دادن >
۳. اگر به تهران آمدید حتماً به منزل ما (———————————).< تشریف آوردن >
۴. فردا اگر هوا خوب بود با هم به دریا (———————————). < رفتن >
۵. اگر کمک لازم داشتی به من (———————————). < گفتن >
۶. اگر معلوم شد به من هم (———————————). < خبر دادن >
مثال ۱: اگر نتیجهٔ امتحان را فهمیدم من به تو (تلفن میکنم). < تلفن کردن >
مثال ۲: اگر با من کار داشتی من امروز تا ساعتِ سه در شرکت (هستم). < بودن >
۱. اگر هواپیما جا نداشت ما با اتوبوس (———————————). < رفتن >
۲. اگر تا یکساعت دیگر او را به بیمارستان نرسانید او (———————————). < مردن >
۳. در صورتیکه برنامه عوض شد ما به شما (———————————). < خبر دادن >
۴. اگر او را دیدم به او (———————————). < گفتن >
۵. اگر متوجّه نشدید من دوباره (———————————). < توضیح دادن>
یومیکُو : اگر با اتوبوس به اصفهان بروم چند ساعت طول میکشد؟
شادی : مگر میخواهی به اصفهان بروی!؟
یومیکُو : بله، روزِ جمعه میخواهم به اصفهان بروم.
شادی : حدودِ پنج ساعت و نیم طول میکشد.
یومیکُو : شادی جان، اگر برایت زحمت نیست به هتل تلفن بکن و یک اتاق برایِ من رزرو بکن.
شادی : چرا خودت صحبت نمیکنی؟ ! مگر تو خودت فارسی بلد نیستی!؟
یومیکُو :چرا بلدم ولی تا حالا اتاقِ هتل رزرو نکردهام. اگر از من چیزی بپرسند نمیتوانم خوب جواب بدهم.
شادی : به کدام هتل میخواهی بروی؟
یومیکُو : به هتلِ عَبّاسی.
شادی : معمولاً آن هتل خیلی شلوغ است. اگر زودتر گفته بودی من برایت رزرو میکردم.
یومیکُو : عیبی ندارد. اگر اتاقِ خالی نداشت به یک هتلِ دیگر میروم.
تمرین ۱ - سؤال ۱. (جواب میدهم) ۲. (میشود) ۳. (یاد میگیری) ۴. (خبر میدهم) ۵. (میروم) ۶. (سیگار میکشم) ۷. (میخرم) ۸. (مرخص میشوم) ۹. (میروم) ۱۰. (عوض نمیشود) ۱۱. (میخرم)
تمرین ۲ - سؤال ۱. (خاموش کن) ۲. (بخر) ۳. (ترجمه کن) ۴. (بده) ۵. (بپرسید) ۶. (برسانید) ۷. (روشن بکن)
تمرین ۳ - سؤال ۱. (عوض کنم) ۲. (بپرسیدم) ۳. (بیاورم) ۴. (درست بکنم) ۵. (مسافرت برویم) ۶. (انجام بدهم) ۷. (برویم)
تمرین ۴ - سؤال ۱. (میگویم) ۲. (تمیز میکنم) ۳. (دعوت میکنم) ۴. (تلفن میکنم) ۵. (میروم) ۶. (خبر میدهم)
تمرین ۵ - سؤال ۱. (رسیده بودیم) ۲. (ازدواج کرده بودم) ۳. (باران نیامده بود) ۴. (گفته بودید) ۵. (تلفن کرده بودید) ۶. (ادامه داده بودی)
تمرین ۶ - سؤال ۱. (نمیرسیم) ۲. (قبول نمیشوم) ۳. (نمیرسیم) ۴. (یاد نمیگیرید) ۵. (ندارد) ۶. (قبول نمیکنم)
تمرین ۷ - سؤال ۱. (الف) ۲. (ب) ۳. (ب) ۴. (الف)
تمرین ۸ - سؤال ۱. (اجازه بدهید) ۲. (نبارد) ۳. (قبول بکند) ۴. (تمرین کنید) ۵. (بفروشیم)
تمرین ۹ - سؤال ۱. (میرویم) ۲. (میمیرد) ۳. (خبر میدهیم) ۴. (میگویم) ۵. (توضیح میدهم)
باریدَن / بارید / بار
|
812 | 第3編 持分会社
(社員の加入)
第604条
持分会社の社員の加入は、当該社員に係る定款の変更をした時に、その効力を生ずる。
----
{{前後
|会社法
|第3編 持分会社
第4章 社員の加入及び退社
第1節 社員の加入
|会社法第603条(業務を執行する社員の職務を代行する者)
|会社法第605条(加入した社員の責任)
604 |
813 | 液化石油ガス設備士試験は一般家庭用等のLPガス供給設備・設置工事を行う際に必要な液化石油ガス設備士を取得するために必要な試験である。筆記試験と技能試験がある。受験資格に制限はありません。
筆記試験
技能試験 |
814 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)
(裁判所による株主総会招集等の決定)
第307条
裁判所は、前条第5項の報告があった場合において、必要があると認めるときは、取締役に対し、次に掲げる措置の全部又は一部を命じなければならない。
一一定の期間内に株主総会を招集すること。
二前条第5項の調査の結果を株主に通知すること。
前項に規定する場合には、取締役(監査役設置会社にあっては、取締役及び監査役)は、前条第5項の報告の内容を調査し、その結果を第1項第一号の株主総会に報告しなければならない。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第4章 機関
第1節 株主総会及び種類株主総会
|会社法第306条(株主総会の招集手続等に関する検査役の選任)
|会社法第308条(議決権の数)
307 |
815 | SVGの動画を実行または閲覧するには、webブラウザで実行・閲覧を行ってください。Firefox, Google Chrome, Microsoft Edge はSVG動画にも対応しています。
一方、Inkscapeでは動画は無効化され、静止画しか表示されません。
次のコードは、水色の背景の上に、四角を水平方向に移動させます。
まず、移動させたい対象物に対応する開始タグと終了タグの間に、タグを入れます。
上記の場合、四角形を移動させたいので、タグおよびの間に、タグを入れることになります。
また、前提として動画SVG図形の場合、開始タグと終了タグを両方とも用意しないといけません。(一方、動画でない静止画を書くだけなら、タグは終了タグ1個でなければならない。)
自分でコードを書いた際、もし静止してしまって動かない場合には、よくあるミスですが、開始タグのつもりが末尾に/などがついて終了タグになっていないか、点検してください。(静止SVG図形用のコードをコピーしたときに、よくやるミスです。)
動画のスピードは入力せず、入力するのは初期値と最終値および、1回の描画あたりの時間(単位は秒数)を入力すると、SVGが代わりに適切なスピードを選択して、動画の描画を実行します。
回転の方向の正負(プラスマイナス)は、時計回り(右回り)が正・プラスです。
attributeName
どの属性を変動させるかの指定。
from
attributeNameで指定した属性の初期値。単位はpx(ピクセル)。単位を明治したい場合には「px」をつける。
to
dur
1回の描画あたりの秒数。単位をつけないと、単位が秒になる。秒であることを明示したい場合には「s」をつける。
repeatCount
繰り返しの回数。無限に繰り返したい場合には値を "indefinite" に指定する。
なお、durを3秒以下にすると、人間の目では、見るのが疲れます。なので閲覧者の安全のため4秒以上にすると良いでしょう。
SVGでいう回転は、数学でいう線形変換の回転行列に近いですが( 高等学校数学C/行列 )、しかし方向が数学とは違い、SVGでは時計回り(右回り)がプラスの方向になっている事に気をつけてください。
前の節の方法では、上下方向または水平方向にしか、移動できないです。
斜めに移動するには、animateTransformタグ および 属性 attributeName="transform" およびtype="translate"を使います。
解説
animateTransform は平行移動の他にも回転も扱います。type属性によって、平行移動か回転かの区別をします。
図形の移動の軌跡の指定方法は、value属性による相対座標で表します。上記コードの場合の
values="0,0; 100,50; 200,0"
は、rectタグの座標を起点とした相対座標です。
上記コードの場合、
というふうに3点の間をこの順番で移動していきます。
起点の絶対座標が(10,40)ですので、絶対座標に換算すると、
というふうに3点の間をこの順番で移動していきます。
このようにvalue属性で指定する点は3点以上でも構いません。
他の属性については、ブラウザによっては
attributeType="XML"
を省略できます。
しかし、
type="translate"
は移動の種類を決定するので、絶対に必要です。(実際、ここを削ると、ブラウザでは動画として動作しなくなります。)
attributeName="transform"
も、今のところ、どのブラウザでも絶対に必要です。(おそらく実装の都合もあるのでしょう。)
SVG動画で回転をさせたい場合animateTransformタグ および 属性 attributeName="transform"を使うことに加えて、
を指定します。type属性は transalateではなくrotate です。"translate" とは数学の用語で「平行移動」という意味ですので、もし回転させたい場合には translate は不適切です。
"Transform"(変形、変身)と "translate"(平行移動、並進) は意味が違うので、混同しないように注意してください。
SVGでは行列計算によって、図形を縦長にしたり横長にしたりなどの変形を行えますが、回転も行列計算で行っているためか、SVGでは回転は"Transform"(変形、変身)に分類されます。
仕様
from 属性で、開始時の角度と座標位置を指定します。
from="0 60,90" なら、「角度0度から開始で、座標位置は(x=60,y=90)の位置」という指定です。
rotateの場合のfromの書式は from="角度 x座標,y座標" です。
同様に、 to 属性で、終了時の角度と座標位置を指定します。
rotateの場合のtoの書式は to="角度 x座標,y座標" です。
コード例
解説
from や to のx座標とy座標は省略できますが、その場合、原点 (0,0) が回転の中心になります。
from や to を使わずにvalue で回転の方法を指定する事もできますが、回転の場合にfromとtoを使わないと集団作業でのメンテナンスがしづらくなる可能性があるので、なるべく from や to で記述しましょう。
SVGでいう回転は、数学でいう線形変換の回転行列に近いですが( 高等学校数学C/行列 )、しかし方向が数学とは違い、SVGでは時計回り(右回り)がプラスの方向になっている事に気をつけてください。
SVGのrotateは回転行列の一種なので、回転の際には一般に、自転とともに公転をしてしまいます。
もし、「公転だけをさせたい」という場合には、anmateMotionを使うことで、パスにそった平行移動が可能なので、それを流用して公転を命令できます。
たとえば次のようなコードで、公転だけをさせることができます。
path属性で、下記の「M」(m)や「A」(a)のようなパスコマンドで、移動のコマンドを入力できます。
ペンの移動コマンドMおよびm
コマンド「M」および「m」は始点のセットです。「M」とはペンの移動 Move の M だと思われます。大文字「M」だと絶対座標で始点の位置を指定します。小文字「m」だと相対座標で始点の位置を指定します。
M x座標,y座標
の書式です。
相対座標の場合の基準は、前の命令の終わった時点が基準です。
以下、別のコマンドでも位置を扱うコマンドなら同様に、大文字なら絶対座標での位置指定であり、小文字なら相対座標で位置指定をしています。
円弧コマンドMおよびm
コマンド「A」および「a」は、楕円にそった移動の命令です。「A」とは円弧 Arc の A だと思われます。
正円(小学校で習うような普通の円)の専用のアニメーション命令は用意されていないので、楕円のa命令を正円でも流用します。(後述の半径xと半径yを同じ値にすれば、正円として流用できます。)
大文字「A」だと絶対座標です。小文字「m」だと相対座標です。
aの書式は、
a 半径x,半径y 角度 large-arc-sweep-flag 回転向きフラグ 終点x座標,終点y座標
です。
回転向きフラグは、0なら反時計周りです。1なら時計周りです。
large-arc-sweep-flag とは、楕円の円弧は始点と終点の2点を定めても一通りには定まらず、長弧と短弧の2通りの弧があるので、そのうちどちらかを指定するためのものだという仕様です。仕様上では、large-arc-sweep-flag が0なら短弧で、1なら長弧という仕様です。
ですが、実際のブラウザ実装では、なぜか短い弧しか選択されない場合があるので、とりあえず180度以上の弧に沿って動かす場合には、180度以下の2つの弧の組み合わせとしてコードを記述するのがラクでしょう。 |
816 | 法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法)
(抵当権消滅請求の手続)
第383条
抵当権消滅請求の際に送付する書面についての規定である。
----
{{前後
|民法
|第2編 物権
第10章 抵当権
第2節 抵当権の効力
|民法第382条(抵当権消滅請求の時期)
|民法第384条(債権者のみなし承諾)
383 |
817 | 前)(次)
(義務違反者に対する措置)
第66条
区分所有者又は占有者が建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をした場合又はその行為をするおそれがある場合には、区分所有法第57条から第60条までの規定に基づき必要な措置をとることができる。
66 |
818 | 商行為に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,商法の規定を変更し,又は排除する特約はないものとする。(5点)
ア.最高裁判所の判例によれば,商行為の代理人が本人のためにすることを示さないで代理行為をした場合において,相手方が,代理人が本人のためにすることを過失なく知らなかったときは,相手方は本人との法律関係を主張するか,代理人との法律関係を主張するかを選択することができる。
イ.匿名組合契約は,当事者の一方が相手方の営業のために出資をし,当該営業から生ずる利益を分配することを約することによって,その効力を生ずる。
ウ.問屋が委託者の指定した金額より高値で物品を買い入れた場合には,自らその差額を負担するときも,その買入れは委託者に対して効力を生じない。
エ.場屋営業者は,客から寄託を受けた物品の保管に関して注意を怠らなかったことを証明した場合には,当該物品の滅失又は毀損につき,債務不履行に基づく損害賠償責任を免れる。
1
ア.最高裁判所の判例によれば,商行為の代理人が本人のためにすることを示さないで代理行為をした場合において,相手方が,代理人が本人のためにすることを過失なく知らなかったときは,相手方は本人との法律関係を主張するか,代理人との法律関係を主張するかを選択することができる。判例には「右但書(商法540条但書)は善意の相手方を保護しようとする趣旨であるが,自らの過失により本人のためにすることを知らなかつた相手方までも保護する必要はない」「相手方保護のため,相手方と代理人との間にも…同一の法律関係が生ずるものとし,相手方は,その選択に従い,本人との法律関係を否定し,代理人との法律関係を主張することを許容したものと解するのが相当であり,相手方が代理人との法律関係を主張したときは,本人は,もはや相手方に対し,右本人相手方間の法律関係の存在を主張することはできないものと解すべきである」とある。商法540条,最判昭43.4.24
イ.匿名組合契約は,当事者の一方が相手方の営業のために出資をし,当該営業から生ずる利益を分配することを約することによって,その効力を生ずる。商法535条
ウ.問屋が委託者の指定した金額より高値で物品を買い入れた場合には,自らその差額を負担するときもは,その買入れは委託者に対して効力を生じない。生じる。商法554条
エ.場屋営業者は客から寄託を受けた物品の保管に関して注意を怠らなかったことを証明した場合には,当該物品の滅失又は毀損につき不可抗力によることを証明した場合のみ,債務不履行に基づく損害賠償責任を免れる。商法594条1項 |
819 | 京都大学の世界史は東洋史と西洋史に関する問題がそれぞれ2題ずつ出題される。時代に関して言えば古代から現代まで広く浅く出題されており、世界史に関する広範な知識体系の確立が受験生には要求される。問題形式は短答式・小論述式の問題が2題と、長論述式問題の問題が2題というスタイルが定着している。過去には教科書の内容を逸脱した出題がなされたこともあったが、現在では基本的に、検定教科書の範疇を超えない問題が出題されるようになっている(特に論述)。
【1】【3】が300字の論述。【2】【4】が小論述を含む単問集合である。
【1】【2】がアジア系、【3】【4】が西欧系(アフリカも含む)という出題が多い。
地域別にいえばアジア史(特に中国史)とヨーロッパ史が毎年出題されている。近年はそれに加えてアメリカ史が取り上げられるようになってきた。アフリカ史はここ5年程度出題されていなかったが、2008年度と2009年度に取り上げられた。分野別にいえば政治史が頻繁に取り上げられる。当然のことながら、ここで指摘した分野以外も満遍なく勉強するべきなのは言うまでもない。
京大の世界史は問題自体は総じて標準レベルである。とはいえ、試験で要求される知識それ自体は教科書で充分に事足りるものの、問題量が時間に比べて多いため、世界史のどの分野も穴のないように仕上げておかないと、なかなか高得点は取りづらい出題形式になっているといえる。
2007年から2009年度にかけては大きな難易度の変化は見られなかった。ここ4~5年は難易度は比較的安定している。
以下のサイトに2011年度までの過去問が全部載っている。
http://www.ne.jp/asahi/wh/class/kakamon.html
まずは資料集や教科書を精読して、おおまかな時代の流れをつかんでおきたい。その上で、問題集を使用して、ゴジック体で強調されている基本語句を覚えていきたい。京都大学の世界史は幅広い分野でのオールラウンドな能力を問うているので、どの分野にも偏りのないように学習しておきたい。定期考査や模試などを活用し、知識の拡充に努めるのが良いだろう。また、資料集などに掲載されている年表を利用し、同じ時代における各地域の状況なども把握しておきたい。特に、フランス革命や第一次世界大戦など、大きな歴史の転換点になった出来事を学習する際は、時代背景とその出来事がその後その地域にいかなる影響を与えたかというようなことを他人に説明できるようになるくらいまで理解しておくことが大切である。論述問題に関しては京大の過去問や他大学の過去問を使用し、制限時間を自分で設けて答案を作成してみるのも効果的である。
京都大学の日本史入試問題は大問4題から構成されており、第1問が歴史史料をもとにした短答式問題、第2問がテーマに関する歴史文章の穴埋め短答式問題、第3問が3つ程度の文章をもとにした短答式問題、第4問が論述問題(200字×2問)、という形態が定式化している。史料問題に関しては、未見史料をもとに基礎事項を問う、というタイプの問題が多い。配点でみれば、短答式問題が1問1点×70問となっており、論述問題が一題15点×2題となっている。
基本的に古代から近代までを幅広く扱った融合問題であることが多く、偏りはあまり見られない。政治史、外交史、文化史、経済史のどれからも満遍なく出題され、また時代別に見ても、原始、古代、中世、近世、近代、現代のすべてを広く浅く網羅した問題となっている。
現在のところ、試験本番で要求される知識量は教科書や一般的な用語集で充分対応できるレベルに落ち着いている。したがって、日本史のどの分野も穴がないように学習した者にとってはそれほど難しい問題ではないと考えられる。だが、史料問題では受験生にはあまり馴染みのない史料が取り上げられることがあるので、それにも対処できる能力を養うためには、やはり相当量の学習が必要だと考えられる。また、90分で大量の問題を処理せねばならないので高い処理能力が必要である。
2007年度から2009年度にかけては難易度に大きな変化は見られなかったが、高水準の出題であったことには変わりない。
京大の日本史で解答を求められる知識の殆どは定期試験や模試等でよく書かされる基本語句レベルである。本番においてこれらを全て正確に解答することができればそれだけでほぼ合格点に近い点数を確保することができる。したがって、まずは教科書を(特にゴジック体になっている重要語句の周りは念入りに)熟読し、図説資料集などで体系的に理解を深め、その語句の意味を用語集で確認するといった作業が必要となる。(語句に関連する情報が多ければ多いほどその語句を覚え易くなるものである。その語句だけを何回も書いて覚えるのは、効率も悪いし応用も全く利かない。時間の無駄である。)もちろん、これだけでは頭に残るはずもないので、覚えた(と思われる)内容を教科書傍用問題集でチェックすることも必要である。また、京大は大問1が史料問題であるから、史料集等を活用し、史料(原典)に慣れておきたい。その際は細かい暗記に走る必要は全くない。その史料がどういう内容を表しているか大まかに掴んでおくだけで充分である。(但し、班田収受の法や、養老律令等の「超」有名な史料に関しては話は別である。この場合はキーワードとなる語句は覚えておきたい。例えば、子代・名代等)論述問題に関しては京大の過去問や、他大学の過去問も参考にしてやってみるとよい。【1】【2】【3】は京都府立大学、【4】は大阪大学の問題が本学の問題傾向と似ており参考にするとよい。
京都大学の地理は豊富な知識量と高度な論述力を受験生に要求しているといえる。よって、付け焼刃の学力では京大地理で合格点を取るのは厳しいといえるが、逆を言えば、基礎固めと問題演習を行えば合格点を確保するのは可能であると考えられる。問題形式は短答式・小論述(要するに説明問題)式の問題が中心である。
産業、社会(都市が多い)、自然及び地図、地誌の4分野からの出題がほとんどであり、自然分野は他の問題の中で小問として扱われることも多い。論述字数は他の2科目に比べて少ないので、解答をコンパクトにまとめる力が要求される。また図表や統計資料が提示されることも多く、分析能力や読解力を必要とする問題が多い。解答欄の個数は毎年約40個程度である。
近年の頻出分野は、地域別には日本やアジア、分野別には産業分野などであるが、全体的に総合問題的な色合いが強いので、どの地域(どの分野)の学習にも手を抜くべきではない。
京大地理に要求されるオールラウンドな知識・学力と、統計に対する深い読解力・分析力、ポイントを鋭く突いた記述を短時間で作成する能力は一朝一夕に養成できるものではないので易しいとは言いがたい。常日頃からの学習の積み重ねが必要である。
2008年度は2007年度に比べてやや難化した。来年度以降も高水準の出題に備えて対策すべきである。
まずは教科書や地図帳などを積極的に併用して、地名や都市名、地域ごとの気候変動のようす等をおさえることが第一歩である。その際は単なる文字列の暗記に止まるのではなく(そもそも効率が悪すぎる)、理由や仕組みなどを第三者にも説明できるくらい理解しておくということが大切である。また、地図帳や付録の統計等にも目を通しておき、なるたけ関連するような情報は(雑学的なものであっても構わないので)仕入れておきたい。農産物や工業製品の統計順位なども理由付けして覚えていくと頭に入り易い。(これは中学地理の要領で構わない。)さらに、2008年度は出題されなかったものの、京大地理では地形図に関連する問題が毎年のように出題されている。普段から教科書や資料集、問題集を使って読図の練習をしておき、地形図に熟達しておきたい。加えて、昔の地形図と現代の地形図の比較の練習もやっておくとなお良い。論述問題に関しては京大の過去問を使用しながら、解答するべき要素を素早く判断し、指定字数以内でまとめる練習をしておきたい。 |
820 | 原文テキストについてはガリア戦記/注解編#原文テキストを参照。 31. 1Eo concilio dimisso idem principes civitatum, qui ante adfuerant, ad Caesarem reverterunt petieruntque, uti sibi secreto in occulto de sua omniumque salute cum eo agere liceret. 2ea re impetrata sese omnes flentes Caesari ad pedes proiecerunt: non minus se id contendere et laborare, ne ea quae dixissent enuntiarentur, quam uti ea quae vellent impetrarent, propterea quod, si enuntiatum esset, summum in cruciatum se venturos viderent. 3locutus est pro his Diviciacus Haeduus : Galliae totius factiones esse duas: harum alterius principatum tenere Haeduos, alterius Arvernos. 4hi cum tantopere de potentatu inter se multos annos contenderent, factum esse uti ab Arvernis Sequanisque Germani mercede arcesserentur. 5horum primo circiter milia XV Rhenum transisse; posteaquam agros et cultum et copias Gallorum homines feri ac barbari adamassent, traductos plures; nunc esse in Gallia ad centum et viginti milium numerum. 6cum his Haeduos eorumque clientes semel atque iterum armis contendisse; magnam calamitatem pulsos accepisse, omnem nobilitatem, omnem senatum, omnem equitatum amisisse. 7quibus proeliis calamitatibusque fractos, qui et sua virtute et populi Romani hospitio atque amicitia plurimum ante in Gallia potuissent, coactos esse Sequanis obsides dare nobilissimos civitatis et iure iurando civitatem obstringere, sese neque obsides repetituros neque auxilium a populo Romano imploraturos neque recusaturos, quominus perpetuo sub illorum dicione atque imperio essent. 8unum se esse ex omni civitate Haeduorum, qui adduci non potuerit, ut iuraret aut liberos suos obsides daret. 9ob eam rem se ex civitate profugisse et Romam ad senatum venisse auxilium postulatum, quod solus neque iure iurando neque obsidibus teneretur. 10sed peius victoribus Sequanis quam Haeduis victis accidisse, propterea quod Ariovistus rex Germanorum in eorum finibus consedisset tertiamque partem agri Sequani, qui esset optimus totius Galliae, occupavisset, et nunc de altera parte tertia Sequanos decedere iuberet, propterea quod paucis mensibus ante Harudum milia hominum XXIIII ad eum venissent, quibus locus ac sedes pararentur. 11futurum esse paucis annis, uti omnes ex Galliae finibus pellerentur atque omnes Germani Rhenum transirent; neque enim conferendum esse Gallicum cum Germanorum agro, neque hanc consuetudinem victus cum illa comparandam. 12Ariovistum autem ut semel Gallorum copias proelio vicerit, quod proelium factum sit ad Magetobrigam, superbe et crudeliter imperare, obsides nobilissimi cuiusque liberos poscere et in eos omnia exempla cruciatusque edere, siqua res non ad nutum aut ad voluntatem eius facta sit. 13hominem esse barbarum iracundum temerarium; non posse eius imperia diutius sustinere. 14nisi quid in Caesare populoque Romano sit auxilii, omnibus Gallis idem esse faciendum, quod Helvetii fecerint, ut domo emigrent, aliud domicilium, alias sedes, remotas a Germanis, petant fortunamque, quaecumque accidat, experiantur. 15haec si enuntiata Ariovisto sint, non dubitare quin de omnibus obsidibus qui apud eum sint gravissimum supplicium sumat. 16Caesarem vel auctoritate sua atque exercitus [vel] recenti victoria vel nomine populi Romani deterrere posse, ne maior multitudo Germanorum Rhenum traducatur, Galliamque omnem ab Ariovisti iniuria posse defendere.
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テキスト引用についての注記
adfuerant : Gertz による修正で、Klotz はこれを支持し、Hering は挿入提案 <ad>fuerant とする。
fuerant : 主要写本ω の記述で、Constans, Seel らは、こちらを支持する。
Scaliger は fuerant を削除(del.)している。
Ciacconius は、qui ante adfuerant を削除(del.)し、Fuchs はこれを支持する。
secreto : 主要写本ω の記述で、現代の校訂者たちはこれを支持する。
Davisius は削除提案(secl.)している。
in occulto :主要写本ω の記述で、現代の校訂者たちはこれを支持する。
最初の印刷本(ed. pr.)は、削除(del.Klotz, Constansによる。)、または削除提案(secl.Seelによる。)している。
flentes : 写本Q・φ系・β系の記述で、現代の校訂者たちはこれを支持する。
gentes : 写本A の記述。
primo : 写本A では primum となっている。
centum et viginti : Constans は centum et XX 、Hering らの校訂版は C et XX と表記している。
imploraturos : Constans は inploraturos と表記している。
quominus : Constans は quo minus と表記している。
se : χ系・β系写本にはあるが、φ系写本では省かれている。
hominum : Klotz の校訂版では hominium となっているが、誤植の類いと思われる。
XXIIII : Constans は XXIV と表記している。
ad eum venissent : ρ系写本では venissent ad eum の語順となっている。
Ariovistum : 写本M・β系写本では Ariovistus となっている。
ad Magetobrigam : より後代の写本 ς (corr.recc.) や Glueck による修正で、写本によって ad magetobriae などとなっており、Constans は Admagetobrigae としている。
siqua : Constans は si qua と表記している。
整形テキストについてはガリア戦記/注解編#凡例を参照。 XXXI. ①Eō conciliō dīmissō īdem prīncipēs cīvitātum, quī ante fuerant, ad Caesarem revertērunt petiēruntque, utī sibi sēcrētō in occultō dē suā omniumque salūte cum eō agere licēret. ②Eā rē impetrātā sēsē omnēs flentēs Caesarī ad pedēs prōiēcērunt: nōn minus sē id contendere et labōrāre, nē ea, quae dīxissent, ēnūntiārentur, quam utī ea, quae vellent, impetrārent, proptereā quod, sī ēnūntiātum esset, summum in cruciātum sē ventūrōs vidērent. ③Locūtus est prō hīs Dīviciācus Haeduus: Galliae tōtīus factiōnēs esse duās: hārum alterīus prīncipātum tenēre Haeduōs, alterīus Arvernōs. ④Hī cum tantopere dē potentātū inter sē multōs annōs contenderent, factum esse utī ab Arvernīs Sēquanīsque Germānī mercēde arcesserentur. ⑤Hōrum prīmō circiter mīlia quīndecim (XV) Rhēnum trānsīsse; posteāquam agrōs et cultum et cōpiās Gallōrum hominēs ferī ac barbarī adamāssent, trāductōs plūrēs; nunc esse in Galliā ad centum et vīgintī (XX) mīlium numerum. ⑥Cum hīs Haeduōs eōrumque clientēs semel atque iterum armīs contendisse; magnam calamitātem pulsōs accēpisse, omnem nōbilitātem, omnem senātum, omnem equitātum āmīsisse. ⑦Quibus proeliīs calamitātibusque frāctōs, quī et suā virtūte et populī Rōmānī hospitiō atque amīcitiā plūrimum ante in Galliā potuissent, coāctōs esse Sēquanīs obsidēs dare nōbilissimōs cīvitātis et iūre iūrandō cīvitātem obstringere, sēsē neque obsidēs repetītūrōs neque auxilium ā populō Rōmānō implōrātūrōs neque recūsātūrōs, quōminus perpetuō sub illōrum diciōne atque imperiō essent. ⑧Ūnum sē esse ex omnī cīvitāte Haeduōrum, quī addūcī nōn potuerit, ut iūrāret aut līberōs suōs obsidēs daret. ⑨Ob eam rem sē ex cīvitāte profūgisse et Rōmam ad senātum vēnisse auxilium postulātum, quod sōlus neque iūre iūrandō neque obsidibus tenērētur. ⑩Sed pēius victōribus Sēquanīs quam Haeduīs victīs accidisse, proptereā quod Ariovistus, rēx Germānōrum, in eōrum fīnibus cōnsēdisset tertiamque partem agrī Sēquanī, quī esset optimus tōtīus Galliae, occupāvisset, et nunc dē alterā parte tertiā Sēquanōs dēcēdere iubēret, proptereā quod paucīs mēnsibus ante Harūdum mīlia hominum quattuor et vīgintī (XXIIII) ad eum vēnissent, quibus locus ac sēdēs parārentur. ⑪Futūrum esse paucīs annīs, utī omnēs ex Galliae fīnibus pellerentur atque omnēs Germānī Rhēnum trānsīrent; neque enim cōnferendum esse Gallicum cum Germānōrum agrō, neque hanc cōnsuētūdinem vīctūs cum illā comparandam. ⑫Ariovistum autem, ut semel Gallōrum cōpiās proeliō vīcerit, quod proelium factum sit ad Magetobrigam, superbē et crūdēliter imperāre, obsidēs nōbilissimī cūiusque līberōs poscere et in eōs omnia exempla cruciātūsque ēdere, sīqua rēs nōn ad nūtum aut ad voluntātem ēius facta sit. ⑬Hominem esse barbarum, īrācundum, temerārium; nōn posse ēius imperia diūtius sustinēre. ⑭Nisi sī quid in Caesare populōque Rōmānō sit auxiliī, omnibus Gallīs idem esse faciendum, quod Helvētiī fēcerint, ut domō ēmigrent, aliud domicilium, aliās sēdēs, remōtās ā Germānīs, petant fortūnamque, quaecumque accidat, experiantur. ⑮Haec sī ēnūntiāta Ariovistō sint, nōn dubitāre quīn dē omnibus obsidibus, quī apud eum sint, gravissimum supplicium sūmat. ⑯Caesarem vel auctōritāte suā atque exercitūs vel recentī victōriā vel nōmine populī Rōmānī dēterrēre posse, nē māior multitūdō Germānōrum Rhēnum trādūcātur, Galliamque omnem ab Ariovistī iniūriā posse dēfendere.
語釈 |
821 | 体言( sumti )の転換
selbri に冠詞を付けると、 sumti になるということは学びました。 selbri が結ぶ x1 の位置の意味になります。lo mlatu は「猫であるもの( x1 )」、すなわち「猫」です。le mlatu も同じです。ただ、この場合の「猫」は、話し手の頭の中にある特定の猫になります。しかし、 x1 でない意味の体言( sumti )を作りたい時にはどうするのでしょう?例えば、以下の文を見てみます。
lo prenu cu dunda le cukta mi
「ある人は( x1 )与える、あげる物はその本( x2 )で、与えられるのは私( x3 )。」
この lo prenu 「人」は le dunda 「その与える人」と言い表せます。では、この場合の「本」や「私」は?それを x1 にしてみましょう。
mi te dunda le cukta
「私は( x1 )与えられる、与えられるものはその本( x2 )。」
こうして、 le te dunda 「そのもらう人」という sumti を作ることができるのです。同じように本のことなら、
le cukta cu se dunda lo prenu mi
「その本は( x1 )与えられた、与えたのはある人( x2 )で、受け取ったのは私( x3 )」
となり、 le se dunda 「その与えられた物」と言えます。ですから当たり前のことをこう言えます。
le dunda cu dunda le se dunda le te dunda
「その与える人はその与えるものをその受取人に与える。
このような転換は gismu に限らず、用言のような役割をする全ての語に当てはまります。例えば、 go'i 「(今言ったこと)」です。これはその前の bridi を表します。これを以下のように使った文も作れます。
le go'i cu go'i le se go'i le te go'i le ve go'i le xe go'i
「前述の x1 は( x1 )前述の通りだ、前述の x2 は前述の通り( x2 )で、前述の x3 は前述の通り( x3 )で、前述の x4 は前述の通り( x4 )だ。」
うまく訳せませんが、こうなるでしょうか。「それはそれで( x1 )、そうなるのがそうなり( x2 )、そうするのがそうなり( x3 )、そうするのがそれ( x4 )。」つまりは、前の文を繰り返しているだけですが、各 sumti が明確に表されています。前の文の何番目に来る sumti かが言い表せるのです。なので、
.i la suzyn. zgana lo nanmu goi ko'a .i ko'a melbi
「スーザンは( x1 )観察する、されるのは男性( x2 )で、これをこれから ko'a と呼ぶ。ko'a (男性)は美しい( x1 )。」
という文をこう言い換えることができます。
.i la suzyn. zgana lo nanmu .i le se go'i cu melbi
「スーザンは( x1 )観察する、されるのは男性( x2 )だ。前述の文の x2 にあたるものは( x1 )美しい。」
「スーザンは男性を観察した。そのされた方は美しかった。」
(前の文の前置詞( sumti tcita )に続く sumti を言い表すこともできるのですが、今はそこまで立ち入りません。)「~ということ」という cmavo のいくつかにも se を付けることができます。例えば、 du'u 「~ということ(考え)」です。これは selbri のようにも使われ、「~ということは( x1 )~ということだ、それを言い表すために使われる言葉は~( x2 )」というように、 x1 と x2 をつなげます。即ち、次のように言うことが出来ます。
le la jan. se pensi cu {du'u ri nelci la suzyn. kei} lu do dirba mi li'u
「ジャンの考えたこと(se pensi)は以下のこと、すなわち、彼がスーザンを好きだということ( x1 ) だ、それは以下に引用する言葉となって表現される( x2 )「あなたは愛おしい( x1 )、私にとって( x2 )」
「スーザンを好きだ、というジャンの考えは、『あなたは愛おしい』という言葉になった。」
le se du'u は、考えというよりはその思考に「使われた言葉」になります。 |
822 | 民事訴訟規則
民事訴訟規則の逐条解説書。 |
823 | 前)(次)
(届出の報告)
第9条
09 |
824 | __NOTOC__
本書は、ウェブページの標準的なマークアップ言語であるHTMLHyperText Markup Language・ハイパーテキストマークアップランゲージの解説書です。
テキストエディタとウェブブラウザがあれば、ウェブページを作成したり、作成したページを閲覧したり、世界中の人と情報を共有したりすることができます。
本書では、簡単なHTMLの構文を説明しています。ウェブサイトの動的な動作については、JavaScriptのWikiBookをご覧ください。
また、全体の見栄えやスタイルを調整するCSS(Cascading Style Sheets)については別の本で紹介していますが、本書ではCSSについて簡単に説明しています。
HTMLは見出しや段落などの各種要素をタグと呼ばれる表記法を用いマークアップしたテキストファイルです。テキストファイルなのでテキストエディタ(例えばWindowsのメモ帳)で編集でき編集環境は比較的入手容易です。
一方、Microsoft Edge・Google Chrome・Mozilla Firefox・OperaやSafari等のウェブブラウザでウェブページを表示するとテキストエディタで開いたときとは違い、レイアウト・文字種・色など多く修飾が構造に加えれ表示されます。これらはHTMLをHTMLレンダリングエンジンが解釈しレンダリングされた結果です。
かつてブラウザ戦争がありました。そのころもウェブ標準はありましたが競合勢力との差別化のため積極的に標準とは異なる要素・標準とは異なる解釈を行うHTMLレンダリングエンジンが複数市場に存在することとなりました。
その結果、複数のブラウザで望み通りの表示を行うことがウェブ製作者にとって困難なこととなり「このページは XXXX の バージョン NNNN の 1024x768ピクセルで表示して下さい」の様に、ページ閲覧者側にウェブ閲覧環境を強制したり、本来は表組のためのTABLE要素をつかってレイアウトするなど、HTML文書の本来の目的「文書の構造化」とは逆行するバッドノウハウが蔓延し、FONT要素の様な本質的に装飾が目的で構造とは無関係な要素が「ウェブ標準」に含まれる事態にまでなってしまいました。
時は流れ2021年6月現在、HTML規格の最新はW3Cから標準策定を引継いだWHATWGが標準化する[https://html.spec.whatwg.org/multipage/ HTML Living Standard]となりW3Cが策定していたHTML5は、2021年1月に廃止され、HTML Living StandardがHTMLの標準規格となりました。、高い標準への準拠度を実現したモダンブラウザが一般に使われ、クライアントの主流もPCからスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに移りました。
本書には、HTML5や、更に古いHTML4.01を対象とした記述がまだ多く残っています。多くのページはHTML Living Standardでマークアップされています(このページ自身も2022年7月現在HTML Living Standardでマークアップされています)ので適宜差異について解説を加えます。
ここでは2022年10月現在の現行の規格である HTML Living Standard でのマークアップ例を紹介します。
HTMLは、要素をタグを用いて階層的な文書構造をマークアップします。
要素
要素は、開始タグ、内容、終了タグの3つから成り立ちます。
META要素のように、内容と終了タグを伴わないものもあります。
またLI要素のように終了タグが省略可能なものもあります。
開始タグ
開始タグは、 < で始まり、要素名、属性リスト(省略可能)、 > で終わます。
内容
内容は、0個以上の要素(子要素)あるいはテキストです。
テキストの改行は1つの空白に置き換えられ、詰め込み処理されます。
これが日本語のように分かち書きをしない言語では不都合が生じるのですが、改行位置の工夫などでなるべく違和感がないようマークアップで回避しています。
終了タグ
終了タグは、 </ で始まり、要素名、 > で終わます。
また要素名は大文字小文字を区別しませんが、HTML Living StandardのXML構文では小文字に限られます。
以下では簡単な例を用いて紹介することにしましょう。
マークアップ例:
簡単な例
この文書は非常に簡単な例だ!
とシンプルです。技術的に言うとDTDを伴わないのでHTML5以降はもはやSGMLではなくなりました。
HTML文章は必ず1つだけのHTML要素を持ちます。lang属性で言語を指定することが推奨されます。
<html lang="ja"> は < で始まり、> で終わるので「開始タグ」です。最終行の </html> は </ で始まり、 > で終わるので「終了タグ」です。<html> という開始タグと </html> という終了タグで、一つの対をなしており、その間に挟まれたものは内容です。
<head> と6行目の </head> も同じ関係にあります。
HTML要素には、必ずHEAD要素とBODY要素をそれぞれ1つ持ちます。
は、キャラクターコードをUTF-8に指定しています。既定値がUTF-8なので必須ではませんが、指定しないとレンダリングが崩れる(文字化けする)場合があります。
表示方法
上記のhtmlのコード内容を書いたファイルを.html拡張子で保存し、新しめのwebブラウザで閲覧すれば、下記のように表示できるはずです。
表示例:この文書は非常に簡単な例だ!
HTML文章の非常に簡単でなおかつ、重要な点をこの例は示しています。
HTML文章の1行目はドキュメントタイプ。
HTML文章のルート要素はHTML要素。
HTML要素の子要素は、HEAD要素とBODY要素。
HEAD要素の中には、必ず1つのTITLE要素。
この例文をウェブブラウザで見ると次のような事が分かります。
TITLE要素の内容がタブなどに表示される。
BODY要素の中の文章が表示される。
{{コラム|HTMLのScaffolding|2=
HTMLのScaffoldingは、ウェブサイトの基本構造を簡単に設定する方法です。Scaffoldingを使用することで、HTML文書の基本的な構造を素早く設定することができます。
以下は、HTMLのScaffoldingに必要な要素の例です。
DOCTYPE宣言
DOCTYPE宣言は、HTML文書のバージョンと型を指定する必要があります。以下は、HTML5のDOCTYPE宣言の例です。
要素
要素は、HTML文書のルート要素であり、すべての要素を含む必要があります。
要素
ページのタイトル
要素
要素は、ウェブページの実際のコンテンツを含む必要があります。
これらの要素を組み合わせることで、ウェブサイトの基本構造を素早く設定することができます。ただし、Scaffoldingはあくまでも基本的な構造を設定するためのものであり、ページのスタイルや機能については別途設定する必要があります。 |
825 | 前)(次)
(裁判所の選任する清算人の報酬)
第56条の5
56の5 |
826 | Rickettsia japonica
Rickettsia japonicaはリケッチア属の一種[1]で日本紅斑熱[2][3]の病原体である(日本紅斑熱リケッチア)。日本の関東以西の地域に患者が発生し、患者血液や媒介マダニから分離された菌株のゲノム解析で遺伝的にかなり均一なことが示された [4]。中国大陸で分離されたRickettsia heilongjiangensis (極東紅斑熱リケッチア)は日本の東北地方でも検出され、Rickettsia japonicaとは近縁のリケッチア種で鑑別がなされている[5][6][7]。
脚注
1. Uchida T, Uchiyama T, Kumano K, Walker DH (1992). Rickettsia japonica sp. nov., the etiological agent of spotted fever group rickettsiosis in Japan. Int J Syst Bacteriol 42:303–305. DOI:10.1099/00207713-42-2-303 PMID:1581190
2. Mahara F (1997). Japanese spotted fever: report of 31 cases and review of the literature. Emerging Infect. Dis. 3 : 105–11. DOI:10.3201/eid0302.970203PMID:9204291
3. 日本紅斑熱 IASR Vol.20 No.9 September1999;日本紅斑熱1999~2019年 IASR Vol. 41 p133–5 (2020年8月号)
4. Akter A., Ooka T., Gotoh Y., Yamamoto S., Fujita H., Terasoma F., et al. (2017). Extremely low genomic diversity of Rickettsia japonica distributed in Japan. Genome Biol. Evol. 9: 124–133. DOI: 10.1093/gbe/evw304 PMID:28057731 PMCID:PMC5381555
5. Hanaoka N, Matsutani M, Kawabata H, Yamamoto S, Fujita H, Sakata A, et al. (2009). Diagnostic assay forRickettsia japonica. Emerging Infect Dis. 15:1994–7. DOI:10.3201/eid1512.090252 PMID:19961684 PMCID:PMC3044520
6. Kasama K, Fujita H, Yamamoto S, Ooka T, Gotoh Y, Ogura Y, et al. (2019). Genomic features of Rickettsia heilongjiangensis revealed by intraspecies comparison and detailed comparison with Rickettsia japonica. Front Microbiol.10: 2787. DOI:10.3389/fmicb.2019.02787 PMID:31866968 PMCID:PMC6908463
7. 日本紅斑熱リケッチアと極東紅斑熱リケッチアのゲノム特性 IASR Vol. 41 p142–3 (2020年8月号) |
827 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
(清算株式会社についての破産手続の開始)
第484条
清算株式会社の財産がその債務を完済するのに足りないことが明らかになったときは、清算人は、直ちに破産手続開始の申立てをしなければならない。
清算人は、清算株式会社が破産手続開始の決定を受けた場合において、破産管財人にその事務を引き継いだときは、その任務を終了したものとする。
前項に規定する場合において、清算株式会社が既に債権者に支払い、又は株主に分配したものがあるときは、破産管財人は、これを取り戻すことができる。
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{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第9章 清算
第1節 総則
|会社法第483条(清算株式会社の代表)
|会社法第485条(裁判所の選任する清算人の報酬)
484 |
828 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)
(持分会社の社員の除名の訴え)
第859条
二第594条第1項(第598条第2項において準用する場合を含む。)の規定に違反したこと。
四持分会社を代表するに当たって不正の行為をし、又は代表権がないのに持分会社を代表して行為をしたこと。
五前各号に掲げるもののほか、重要な義務を尽くさないこと。
----
{{前後
|会社法
|第7編 雑則
第2章 訴訟
第5節 持分会社の社員の除名の訴え等
|会社法第858条(役員等責任査定決定に対する異議の訴え)
|会社法第860条(持分会社の業務を執行する社員の業務執行権又は代表権の消滅の訴え)
859 |
829 | カッコ内に適切な語をいれなさい。
次の対を完成させなさい。
次の対を完成させなさい。
次の表を完成させなさい。
ich bin wir ( )
du ( ) ihr ( )
er/sie/es ( ) sie ( )
-------------------------------------------
Sie ( ) Sie ( )
カッコ内に適切な語をいれなさい。
次の語をそれぞれ対に分類しなさい
Amerikaner Deutsche Student Japanerin Autorin Arzt Professor
Amerikanerin Japaner Franzose Professorin Autor Berliner
Studentin Berlinerin Ärztin Deutscher Franzose |
830 | 6人制と9人制があり、6人制は1チーム6人、9人制は1チーム9人のプレイヤーに分かれて、ネットが張られたコートに1つのボールを相手のコートに叩き込むことで得点となる。
試合開始前のコイントスでサーブをする方を決定しサーブをする。チームの中からサーバーが選出されサーバーのサーブで試合が開始され、もう一方のチームがレシーブ、トス、スパイクで攻撃したり、それらをサーバーをしたチームがブロックで防ぎながら打ち合う。ゲームごとに交替する。なお、サーバーは相手のコート内に落ちるように叩き込むように打つ。ボールを落とさないように相手のコートに打ち返しながらラリーを続ける。これをラリーポイント制という。また、ラリーの勝者はサーブ権も持っているため、前回サーブを打ったプレイヤーが同じくサーバーを務める。次のような時に失点(相手方の得点)となる。
6人制ではサーブを1回でもミスしたとき。9人制では2回サーブをミスしたとき。この場合、相手にサーブ権も移行する。
ブロック、アタック、レシーブをミスしてボールがコート外(アウト)、もしくは自分のコート内に落としたとき。
9人制では相手のコートに3回以内に返球しなかったとき(ネットプレーの場合は4回以内)。6人制では反則となる。
相手チームの空間内でブロックしたとき(オーバーネット)。6人制ではオーバーネットの他、サーブブロック、サーブスパイクは禁止されている。
得点は、1点ずつ加算され、6人制では1セット25ポイント先取(5セット目は15ポイント先取、小学生のみ1セット21ポイント先取)、9人制では1セット21ポイント先取で行われ、これを6人制では5セット(小学生では3セット)、9人制では3セット繰り返す。9人制でも大会によっては5セット行われる場合もある。6人制においても大会によっては3セットで行う場合もある。6人制の場合は24対24(5セット目は15対15)、9人制の場合は20対20がデュースとなり、2ポイント連取で1セットを獲ることになる。勝敗は6人制が5セットの場合は3セット先取、3セットの場合は2セット先取、9人制が3セットの場合は2セット先取、5セットの場合は3セット先取で決定する。
道具は6人制と9人制で大きく異なる。
長辺18m、短辺9mの長方形のラインが引かれたコートを用いる。その中央にはコートを二分する形で幅1m、長さ約10mのネットが張られている。ネットの高さは男子が2.43m、女子が2.24mと定められている。ネットからそれぞれ3mにはアタックラインと呼ばれるラインがある。
コートの外には3m以上の空間(フリーゾーン)、天井までの高さは7m以上が必要とされる。国際バレーボール連盟および日本バレーボール協会主催の競技会では、フリーゾーンは最小限サイドラインから5m、エンドラインから8m、天井の高さは12.5m必要と定められている。
また最低気温(10℃以上)や照度(1000-1500lx)なども規定がある。
に統一することとなっている。
250px
長方形のコートおよびフリーゾーンを含むエリアからなる。コートの広さは下記の通り。
フリーゾーンは、最低限サイドラインから8m以上、エンドラインから5m以上のスペースが必要。高さは競技場表面から12.5m以上。
サイドラインの直上のネットにサイドバンドが設置され、サイドバンドの外側から20cm離してアンテナが設置される。(''6人制ではサイドバンドの外側に接してアンテナが設置される。'')
センターライン
アタックライン
6人制で設置されているアタックラインは設置されない。中衛や後衛選手のアタックやブロック参加も可能である。
ボールはママさんバレーでは白色とカラーボール(全国大会のみ白一色)、一般は6人制と同じカラーボールを用いる。 |
831 | 体言はさらに名詞と代名詞に分けることができる。
名詞は、事物の呼び名を示す。名詞にはさらに特定のものの名を示す固有名詞(例:ドラえもん、任天堂など)、逆に、一般的なものをあらわす普通名詞(例:家、森林など)、またものの数量をあらわすものを数詞(例:3番、5冊など)、修飾語についてもとの意味を表さない形式名詞(例:これから食べるところだにおける「ところ」など)がある。
代名詞(例:私、これ、そちらなど)は、事物を名詞の代わりに示す。 |
832 | (2007年2月現在)直近試験での「午前の試験」知識分野ごとの出題状況(1/9)
I.コンピュータ科学基礎
大分類
中分類
試験区分ごとの重点度と、問題番号
AN,PM,AE
SW
テクニカルエンジニア
SU
SD
AD
AU
FE
NWDBSMESSV
-○III
-----
----○II
1 情報の基礎理論
1.1 数値変換とデータ表現
1
1-6
1.2 情報と論理
5-7
8-9,11
1.3 数理応用
2-4
7,10
小計
-7
-----
----11
2 データ構造とアルゴリズム
2.1 データ構造
8-9
12-13
2.2 アルゴリズム
10-15
14-15
小計
-8
-----
----4
I.コンピュータ科学基礎計/全問題数
-15/80
-----
----15/80
出題比率%
-18.8
-----
----18.8 |
833 | replaceメソッドは文字列を指定されたパターンにしたがって置換し、新しい文字列を返します。
let replacedString = string.replace(oldString||regexp, newString||callback, flags);
文字列''string''に含まれる部分文字列''oldString''(または正規表現''regexp''にマッチした部分)を、文字列''newString''(または関数''callback''の戻り値)で置き換えます。第3引数''flags''はSpiderMonkeyの独自拡張で他の多くの処理系には実装されていません。
let replacedString = "Hello, world!".replace("world", "JavaScript");
alert(replacedString); // "Hello, JavaScript!"
replaceメソッドはもとの文字列を変更せずに置換した文字列を返します。必ず返された文字列''replacedString''を受け取ってください。string = string.replace(oldString, newString)のようにreplaceメソッドの戻り値をもとの文字列''string''に代入すると、''string''自身を変更することができます。
どの部分を置き換えるかは文字列または正規表現のパターンによって指定し、何に置き換えるかは文字列または関数の戻り値によって決定されます。第2引数に関数を渡すのは、ちょうどPerlのs///eeと等価ですが、Safariの一部のバージョンではサポートされていません。
第3引数には正規表現のフラグを渡すことができますが、Mozilla以外のほとんどの処理系ではサポートされていません。第1引数に
を使用することができます。詳しくはRegExpオブジェクトを参照してください。 |
834 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法
(株式の価格の決定等)
第470条
株式の価格の決定について、効力発生日から30日以内に協議が調わないときは、株主又は前項の株式会社は、その期間の満了の日後30日以内に、裁判所に対し、価格の決定の申立てをすることができる。
前条第7項の規定にかかわらず、前項に規定する場合において、効力発生日から60日以内に同項の申立てがないときは、その期間の満了後は、株主は、いつでも、株式買取請求を撤回することができる。
第1項の株式会社は、裁判所の決定した価格に対する同項の期間の満了の日後の法定利率による利息をも支払わなければならない。
第1項の株式会社は、株式の価格の決定があるまでは、株主に対し、当該株式会社が公正な価格と認める額を支払うことができる。
株式買取請求に係る株式の買取りは、効力発生日に、その効力を生ずる。
株券発行会社は、株券が発行されている株式について株式買取請求があったときは、株券と引換えに、その株式買取請求に係る株式の代金を支払わなければならない。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第7章 事業の譲渡等
|会社法第469条(反対株主の株式買取請求)
|会社法第471条(解散の事由)
470 |
835 | コンメンタール海岸、林地荒廃防止施設、地すべり防止施設及び漁港に関し公共土木施設災害復旧
海岸、林地荒廃防止施設、地すべり防止施設及び漁港に関し公共土木施設災害復旧(最終改正:平成一二年三月八日農林水産省令第一六号)の逐条解説書。 |
836 | 法学>民事法>商業登記法>コンメンタール商業登記法
(一時会計監査人の職務を行うべき者の変更の登記)
第55条
----
{{前後
|商業登記法
|第3章 登記手続
第5節 株式会社の登記
|商業登記法第54条(取締役等の変更の登記)
|商業登記法第56条(募集株式の発行による変更の登記)
055 |
837 | 第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
(持分会社の組織変更計画)
第746条
組織変更後株式会社が監査等委員会設置会社である場合には、前項第三号に掲げる事項は、監査等委員である取締役とそれ以外の取締役とを区別して定めなければならない。
{{前後
|会社法
|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
第1章 組織変更
第3節 持分会社の組織変更
|会社法第745条(株式会社の組織変更の効力の発生等)
|会社法第747条(株式会社の組織変更の効力の発生等) |
838 | 第2編 株式会社>第2編第1章 設立
(株式会社不成立の場合の責任)
第56条
発起人が設立に必要な行為に要する(事務員の給料、印刷費、会合費等)を他から借り受ける行為は、本条1項の「会社ノ設立ニ関シテ為シタル行為(現行法「株式会社の設立に関してした行為」)」と言うことはできない。
会社設立目的の範囲に属しない物品買入行為による代金債務は、会社設立後も発起人が負担する。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第1章 設立
第8節 発起人等の責任
|会社法第55条(責任の免除)
|会社法第57条(設立時発行株式を引き受ける者の募集)
056 |
839 | x_1(t), x_2(t) を微分可能な二つの関数とし,c_1, c_2 を定数とすると,
となることはよく知られている
f, g を t の関数,k を定数として,\frac{d}{dt}(f + g) = \frac{df}{dt} + \frac{dg}{dt} および \frac{d}{dt}(kf) = k\frac{df}{dt}
.さらに D^m の定義から,
が従い
第2次導関数についていえば,
\frac{d^2}{dt^2}(kf) = \frac{d}{dt}\frac{d}{dt}(kf) = \frac{d}{dt}\left(k\frac{df}{dt}\right) = k\frac{d}{dt}\frac{df}{dt} = k\frac{d^2f}{dt^2}
また \frac{d^2}{dt^2}(f+g) = \frac{d}{dt}\frac{d}{dt}(f + g) = \frac{d}{dt}\left(\frac{df}{dt} + \frac{dg}{dt}\right) = \frac{d}{dt}\frac{df}{dt} + \frac{d}{dt}\frac{dg}{dt} = \frac{d^2f}{dt^2} + \frac{d^2g}{dt^2}
,このことから
が導かれることは明らか
\frac{d}{dt}\left(f + g\right) = \frac{df}{dt} + \frac{dg}{dt}, \quad \frac{d^2}{dt^2}\left(f + g\right) = \frac{d^2f}{dt^2} + \frac{d^2g}{dt^2}, \quad \frac{d^3}{dt^3}\left(f + g\right) = \frac{d^3f}{dt^3} + \frac{d^3g}{dt^3}, \cdots 等から,
\frac{d}{dt}(kf) = k\frac{df}{dt}, \quad \frac{d^2}{dt^2}(kf) = k\frac{d^2f}{dt^2}, \quad \frac{d^3}{dt^3}(kf) = k\frac{d^3f}{dt^3}, \cdots 等から,
であろう.もちろん x_i(t) は 2 個に限る必要はない.
この事実を微分作用素 p(D) は線形性をもつとか,加法的であるという.この意味で,式(3.1) または式(3.2) の微分方程式を“線形”微分方程式と呼ぶのである.線形方程式の特徴は次の重ね合わせの原理が成立することである.
[重ね合わせの原理Ⅰ,同次式の場合]
が式(3.1) の解ならば,
も式(3.1) の解である.ここに c_i は定数とする.
証明
p(D) の線形性から
となるからである
x_i(t) が式(3.1) の解ならば,
\sum_{i = 1}^k c_ix_i(t) が式(3.1)の解かどうかは,
式(3.1)に実際に代入してみるとよく,すなわち,p(D)\left\{ \sum_{i = 1}^k c_ix_i(t) \right\} の値が
①のもとで 0 であれば \sum_{i = 1}^k c_ix_i(t) も 式(3.1) の解であり,実際にそうであった.
.
\diamondsuit
例66\quad
\cos\beta t, \sin\beta t はいずれも,
の解である.したがって A, B を定数とするとき,A\cos\beta t + B\sin\beta t も上式の解となる.
\diamondsuit
この結果は非同次式に対しては,次のように拡張される.
[重ね合わせの原理Ⅱ,同次式の場合]
x_i(t) (i = 1, 2, \cdots, k) を
の解とすると,
は,
の解となる.
\diamondsuit
証明は,同次の場合と同じであるから省略する.
証明:p(D)x_i(t) = f_i(t)…①
例67\quad
x_1(t) = -e^{-t} + 1は x' + x = 1 の解,
x_2(t) = e^{-t} + t -1 は x' + x = t の解である.このとき,
は,
の解となる.
\diamondsuit |
840 | 前)(次)
(一般優先債権)
第122条
122 |
841 | 前)(次)
(支給の繰下げの際に加算する額)
第4条の5
4の5 |
842 | 別表第3
(い)
(ろ)
(は)
(に)
建築物がある地域、地区又は区域
第52条第1項、第2項、第7項及び第9項の規定による容積率の限度
距離
数値
1
第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域若しくは第2種中高層住居専用地域内の建築物又は第1種住居地域、第2種住居地域若しくは準住居地域内の建築物(4の項に掲げる建築物を除く。)
10分の20以下の場合
20メートル
1.25
10分の20を超え、10分の30以下の場合
25メートル
10分の30を超え、10分の40以下の場合
30メートル
10分の40を超える場合
35メートル
2
近隣商業地域又は商業地域内の建築物
10分の40以下の場合
20メートル
1.5
10分の40を超え、10分の60以下の場合
25メートル
10分の60を超え、10分の80以下の場合
30メートル
10分の80を超え、10分の100以下の場合
35メートル
10分の100を超え、10分の110以下の場合
40メートル
10分の110を超え、10分の120以下の場合
45メートル
10分の120を超える場合
50メートル
3
準工業地域内の建築物(4の項に掲げる建築物を除く。)又は工業地域若しくは工業専用地域内の建築物
10分の20以下の場合
20メートル
1.5
10分の20を超え、10分の30以下の場合
25メートル
10分の30を超え、10分の40以下の場合
30メートル
10分の40を超える場合
35メートル
4
第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域又は準工業地域内について定められた高層住居誘導地区内の建築物であつて、その住宅の用途に供する部分の床面積の合計がその延べ面積の3分の2以上であるもの
35メートル
1.5
5
用途地域の指定のない区域内の建築物
10分の20以下の場合
20メートル
1.25又は1.5のうち、特定行政庁が土地利用の状況等を考慮し当該区域を区分して都道府県都市計画審議会の議を経て定めるもの
10分の20を超え、10分の30以下の場合
25メートル
10分の30を超える場合
30メートル
備考
建築物がこの表(い)欄に掲げる地域、地区又は区域の2以上にわたる場合においては、同欄中、「建築物」とあるのは、「建築物の部分」とする。
建築物の敷地がこの表(い)欄に掲げる地域、地区又は区域の2以上にわたる場合における同表(は)欄に掲げる距離の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
この表(い)欄一の項に掲げる第1種中高層住居専用地域若しくは第2種中高層住居専用地域(第52条第1項第2号の規定により、容積率の限度が10分の40以上とされている地域に限る。)又は第1種住居地域、第2種住居地域若しくは準住居地域のうち、特定行政庁が都道府県都市計画審議会の議を経て指定する区域内の建築物については、(は)欄一の項中「25メートル」とあるのは「20メートル」と、「30メートル」とあるのは「25メートル」と、「35メートル」とあるのは「30メートル」と、(に)欄1の項中「1.25」とあるのは「1.5」とする。
表3 |
843 | 後に力学の法則を扱う。力学とはある物体に何らかの力をかけたときに、その物体がどのように動作するかを記述する方法である。力学の法則は物体の動作を具体的に記述する方法として有用であるが、実際にはその法則だけを用いて身の回りの現象を説明することは困難である。例えば、水面に物を投げ込んだときに波(なみ)が水面を伝搬していく様子は、基本的には力学の法則に従って記述されるものである。これは、このときに実際に動作しているものが水の分子であり、これは力学で扱われる物体(質点)として扱うことができるからである。しかし、後に扱うことだが、力学で扱う法則は個々の水分子の相互作用に対して適用できるものであり、それらが非常にたくさん集まった場合に粒子全体の運動を見るために、適用できるものではない。実際に気体のように比較的密度の小さい物質であっても、それらは1リットルあたりにアボガドロ数程度の粒子を含むのである。このように多くの粒子を扱うことは、例え個々の粒子の運動の様子が知られていたとしても実際には困難である。
正確には常温常圧で、22.4リットルにつき1モルの気体分子が含まれる。高等学校化学を参照。
幸いにも、極めて多くの質点を含む運動の様子が、少数のパラメータを用いて記述できる場合がある。ここで扱う波の運動はそのような例の一つであり、多くの粒子の運動を近似的に記述する方法として有効である。もちろん実際には非常に多くの自由度を含む運動が少数のパラメータで表されるのは特別な場合に限られ、実際に波として運動を記述することが可能であるかを議論することは大切である。
ここでは実際に日常生活において見られる波の例をあげる。まず、波を"性質の似た物体が数多く集まっているときに、お互いの間の力学的な相互作用を通じて、互いの位置を大きく動かすこと無く、本来個々の物体がある位置からの変移を伝搬させていく現象"と定める。例えば、一般的な固体は何らかの分子がお互いに結合することで固体としての形を保っているが、これは波を伝搬させるための状況を満たしている。つまり、固体を作る分子は互いに似た性質を持っていると期待され、それらの分子が固体を成している相互作用自体を、波の伝搬に使われる相互作用として用いることができるからである。実際に例えば金属はある一点で起こった振動を広く伝える性質があり、その伝搬はまさに波の現象そのものである。
金属の棒を持って来て片方を軽く叩いてみる。このとき、反対側に振動が伝わってくることを確かめる。
thumb|right|横波の伝わり方。
thumb|right|縦波のイメージ。上図が縦波で、下図は疎密をグラフ化したもの。
実際には、この振動には2種類が存在する。まず一方は、振動が伝搬する方向と各点の変移が垂直である場合である。もう一方は、振動が伝搬する方向と各点の粒子の変移の方向が一致している場合である。
これらの波は、変移の波の伝搬方向に対する向きから区別され、伝搬方向と振動方向とが垂直の波を横波(よこなみ、transverse wave)と呼び、もういっぽうの伝搬方向と振動方向とが同じ波を縦波(たてなみ、longitudinal wave)と呼ぶ。一般には固体中を伝搬する縦波と横波の速度は、互いに異なっている。
固体を伝搬する波の例として地震]より生じる振動伝搬があげられる。地震の波は地震波(じしんは)と呼ばれ、その伝搬は固体としての地面そのものだけではなく、地面の上にある建造物などにも激しいゆれを与える。地震波にも縦波と横波があり、それらはそれぞれP波とS波と呼ばれる。一般に、P波はS波よりも速度が大きいが、地面の上に大して大きな振動を与えるのはS波の方であるので、P波と思われる波を感じたら後に来る振動に備えて対処するのがよい。
実際には固体中の振動伝搬以外にも、波が関わる現象はいくつかある。例えば水の中で振動を起こしても、その振動はある程度水中を伝わっていく。これは、水や一般的な液体を構成する分子も、固体の場合程ではないにせよ、お互いに相互作用を持っているからである。実際には気体のように固体や液体と比べて密度が非常に低い物体でも、それを構成する各分子はお互いに相互作用を持っており、その振動は気体分子間の相互作用を通じて伝搬していく。この振動は音]]となって我々の耳に届く。実際には我々が耳にする音は、気体の振動を通して伝搬して来た波として解釈できる。気体中を伝搬する音は縦波であることが知られている。これは相互作用の性質上、音は気体中の各点に生じる密度の揺らぎの伝搬として解釈されるからである。また、このような密度のゆらぎが縦波として伝わっていく波を疎密波(そみつは、compression wave)という。
音が気体の振動として我々の耳に届いているなら、固体を介して振動が伝搬して来たときには、その振動は気体の振動を介して伝搬してきた振動よりも明瞭であると考えられる。糸電話はその例であり、話者の声は糸を通して伝搬するため、遠距離でも割合よく音を聞き取ることができる。また、音を媒介する気体が少ない宇宙空間では通常の方法で会話を行うことはできず、ヘルメットとヘルメットの振動を介して会話を行う必要がある。(実際の例 )
我々がよく見る波として、水面に生じる波があるが、この波はこれまでにあげた水中の振動伝搬とは異なる例である。実際には水面に生じる波は重力波と呼ばれ、(重力波(流体力学)を参照)その速度は波が伝搬する水の深さに関連する。実際には水が浅くなるほど波の速度は下がり、波高は増すことが知られている。津波は典型的な重力波であり、その高さは海岸近くでは遠方にあるときと比べて、非常に大きくなり得る。(実際の例 )そのため、海の近くにいるときに地震にあったときには、すぐに高いところに避難することが重要である。
身近な波の例として、最後にあげるのが光である。すでに中学校理科で光と音については似た性質があることが説明された。音と同様、光もまた波としての性質を持つ。これは、例えば後で述べる回折や、干渉などの現象が、光に対しても観察されることから明らかである。
一方、光はここまでにあげた波と異なった性質を持つことが知られている。実は、いままでの波と違って、光はこれを媒介する物質を持たない。例えば、音は気体を媒介として伝搬されるので、真空の宇宙を通過することはできない。一方、光は真空の宇宙ですら自由に通過することができる。これは、例えば太陽からの光が地球に届いて来ることから、確かである。光の性質についてより詳しくは、下の発展の項を参照。
既に述べたが、光は波の性質を持ちながら、それを媒介する物質を持たないという性質を持つ。これは一見矛盾して見える。実際にはこのことは光だけでなく、粒子の一般的な性質を知る上で、重要な事柄である。この矛盾の現代的な解釈は、光は波であると同時に一つの粒子としての性質を持っている(粒子としての性質を強調するとき、特に光子と呼ばれることがある)という事である。つまり、波であるから光が波の性質を持つのは当然であり、同時に粒子でもあるので媒介する物質を持たないことも当然であるというのが矛盾に対する答えである。この性質は波と粒子の二重性と呼ばれ、光子だけでなくあらゆる粒子に関して成立する事柄である。ここではこの性質について詳しく述べることはできない。詳細は、高等学校理科 物理II、量子力学などを参照。
ここでは、波の性質とその記述法について一般的に扱う。これらは波を伝える物質がどんなものであっても、それが波である限り成立する性質である。
例えば海の波のように、ある物体を媒介にして遠くにエネルギーに伝えて行く現象を波(なみ、wave)という。波を伝える物質を媒質(ばいしつ、medium)という。海の波の例では、媒質は海水である。また、振動が伝わる元となった点を波源(はげん)という。媒質や媒質の上にある物体は波と共に進行することは無い。波の上にある物体を観察してみる(例えば水面にボールを浮かべて波を起こし、ボールを観察してみる)と、周期的な上下運動をしているはずである。
thumb|right|300px|正弦波(赤色)と余弦波(青色)の関数グラフ
一般に波は様々な形を取る。これは、波がある時刻にある地点で起こった振動を伝搬する現象であり、その地点で起こる現象の複雑さ次第で、波は様々な形となり得るからである。しかし、波の性質を議論する上では、波の形をある程度限った方が都合がいい。ここでは、波の形として正弦波(せいげんは、sinusoidal wave)を考える。
正弦波に関わらず、周期的な波を与えるには媒介物質の1点に周期的な振動を与える必要がある。このときこの振動は物質間の相互作用を通じて、周りの物体に伝搬される。このとき波の形は周期的運動の種類で決まる。正弦波を発生させたいときには、周期的運動として正弦関数で与えられる振動を与えればよい。正弦関数は周期的な運動であるので、これは周期的な振動の一種である。ここでは簡単のため、媒介物質は1次元方向に広がっているものと仮定する。
このとき正弦波について成り立つ事柄について述べる。実際にはここで扱う事柄は周期的な波には常に当てはまるが、ここでは正弦波しか扱わない。周期的な波を考えるときには、波が媒介されて来るいずれかの点で振動の様子を観察すると、その点での振動はある時間が経過するごとに、同じ値に至ることがわかるはずである。ここで、同じ値が現れるまでの時間を周期(しゅうき、period)と呼ぶ。周期は時間経過であるので、単位は [sec] である。また、周期は、しばしば記号にTを用いて書かれる。
"T秒ごとに正弦波中の1点が現れる"が周期の定義であった。ここで、"1秒間にf回正弦波中の1点が現れる"によって振動数(しんどうすう、frequency)を定義する。振動数は、しばしば記号に f を用いて書かれる。上の例では、T秒間に点が1度現れるのだから、1秒間には 1/T回の点が現れる。このことから、一般に正弦波については、
f = \frac 1 T
が成り立つ。振動数の単位はHz(ヘルツ)が用いられるが、この単位は1/secと等しい。
ここで、物質中を振動が伝わる速度をvと置く。物質の性質によって異なる定数であり、振動の性質にはよらない。例えば、音が空気中を伝わる速度は音の高低に関わらず一定である。波が伝わる速度と波の周期が与えられたとき、波が1周期のうちに進む距離を計算することができる。これは、例えば正弦波では波のある1点(例えば最も振動が正の向きに大きいとき)間の距離に対応する。この距離を波の波長(はちょう、wavelength)と呼ぶ。
thumb|right|300px|変位量の最大値 ''y'' が波の振幅である(λは波長)。
波長は通常\lambdaで表される。波長\lambdaは振動が1周期内に進む距離なので、波の速度vと周期Tを用いて計算できる。一般に
v = \frac \lambda T
が成り立つ。
最後に、(減衰が無ければ)波が与える振動の大きさは波源で起きた振動の大きさと等しい。ここで、振動の大きさを波の振幅(しんぷく、amplitude)と呼ぶ。振幅は、しばしば記号がAで書かれる。
ここまでである1点で生じた周期的な振動が持つ性質を見て来た。ここまでを用いて、振動が始まってからt秒後の波源からの距離xでの振動について記述することができる。位置x=0のとき、その振動は
A \sin (2\pi \frac t T)
である。これは振動が周期Tの正弦振動であるので当然である。更に、この振動が速度vで広がることを考えると、点xでの式は
A \sin (2\pi \frac 1 T(t - \frac x v))
となる。この式は地点xでは、振動が(x/v)だけ遅れて来ることを表している。この式は正弦波に関する一般的な式だが、v = \frac \lambda Tの関係を用いると、この式は
A \sin (2\pi (\frac t T - \frac x \lambda))
となる。また、上の式では時刻t=0で点x=0では振動が0だったと仮定しているが、実際にはその地点でちょうど正弦運動の最も高い部分や最も低い部分にいてもその波は正弦波となる。この分を取り入れるため、上の式に
A \sin (2\pi(\frac t T - \frac x \lambda) + \delta)
のように定数(ここでは\delta)を入れることもある。ここで\deltaは位相(いそう、phase)と呼ばれる。\delta = \frac \pi 2では、振動は正弦運動の最も高い部分から始まり、\delta = \frac {3\pi} 2や、\delta = - \frac \pi 2では最も低い位置から始まる。
振幅2[m], 周期2[s], 波長0.5[m]で与えられる正弦波の式を述べよ。ただし位相は0としてよい。
A \sin (2\pi (\frac t T - \frac x \lambda))
を使えばよい。答えは
2 \sin (2\pi (\frac t 2 - \frac x {0.5}))
となる。
複数の波が重なりあったとき、そこで得られる波の振幅はそれらの波の振幅を足しあわせたものになる。これを重ね合わせの原理(principle of superposition)という。このことは、波の振幅が小さいとき(例えば波の幅と比べて)にしか成り立たない。しかし、このことが成り立つときには、個々の波の性質から波の性質が得られるため、この結果は重要である。
例えば、同じ振動数を持つ正弦波で振幅がA _1,A _2である場合、2つの波の和によって得られる波の振幅は|A _1-A _2|からA _1+A _2となる。このとき、2つの波の位相が0, 2\pi, 4\pi ... だけずれているときにはこの波の振幅はA _1+A _2となる。一方位相が\pi, 3\pi, 5\pi ... だけずれているときには、波の振幅は|A _1-A _2|となる。
波の位相が等しい点をつないだ面を、波面(はめん)と呼ぶ。波面についての実験を紹介する。
ある1点から伝わる波(例えば水面に何かを落とした場合)を作り、その様子を観察する。
この場合、生じる波は波が生じた1点(波源)を中心として、円になるはずである。これは、波源からの距離が等しい点は、同じ時刻に等しい位相を持つからである。
上の例は波がある1点から始まる場合である。波が複数の点から始まる場合には生じる波は既に述べた重ね合わせの原理から、これらの重ね合わせになるはずである。このことは例えば、波面が直線になる場合(平面波)のように、波源が連続的に存在する場合にも同様である。
しかし、波源が連続的に存在する場合には、得られる波面が簡単な形になることがある。波面の各点が波源と考えると、その波源からの距離が等しい点は包絡線(ほうらくせん)を持つことがある。この場合には、この線が新たな波面と考えることができる。包絡線については包絡線などを参照。また、このことをホイヘンスの原理(Huygens' principle)と呼ぶ。
ホイヘンスの原理を用いると波面の進行についていくつかの事柄を述べることができる。これらは個別に実験的に確認できる。
平面波(へいめんは、plane wave)の各点を波源とした場合、平面波の波面上の各点から等距離にある包絡線は、波面に平行な直線となる。このことから、平面波は直進することがわかる。
平面波が壁などにぶつかったとき、壁の各点を波源とした包絡線は、壁と平面波の波面の角度を保って、方向を反対にした平面となる。これは、反射(はんしゃ、reflection)の法則を表す結果である。
平面波が[屈折率(くっせつりつ、refractive index)の異なる2つの物質の間を通過したとき、その波面は物質の屈折率の比に応じて屈折(refraction)する。このことも反射の場合と同様の理由で示される。ただし、屈折率の違いに応じて、物質中の波の速度が異なることを用いる。
また、屈折率に応じてある反射角に対する屈折角は変化するが、その大きさを表す式をスネルの法則(Snell's law)と呼ぶ。
n _i \sin \theta _i = n _r \sin \theta _ r
ここで、
\theta _i,\theta _r,n _i,n _rはそれぞれ入射角、屈折角、入射する側の物質の屈折率、入射される側の物質の屈折率に対応する。
屈折率が大きい媒質から小さい媒質に光が入るときに、入射光が境界面を透過せず、すべて反射する現象が起きる。これを全反射(ぜんはんしゃ、total reflection)という。全反射は、入射角が大きくなると起こる。
全反射が起こる限界の角度を臨界角(りんかいかく、critical angle)という。
臨界角よりも入射角が大きいと全反射が起こる。
臨界角 ''θc'' は以下のように表される。
thumb|回折
平面波が細いスリットを通過したとき、通過した後の波は円状になる。これは、波源が1点に収縮されたためである。
波源や観測者が動くと、振動数が変化する現象が見られる。これを、ドップラー効果(Doppler effect)という。
以下、波の速さを''V''[m/s]、波の振動数を''f''[Hz]、波源の速さを''vs''[m/s]、観測者の速さを''vo''[m/s]、観測される振動数を''f' ''[Hz]として考える。
まず、静止している観測者に波源が近づく場合を考える。
時刻0[s]には波源も波も0[m]の位置にある。
時刻''T''[s]になると、波は''VT''[m]、波源は''vsT''[m]の位置に来る。
ここで、波源から波の到達点までの距離は''VT-vsT''[m]である。
この距離を時間''T''[s]で割ると、''V-vs''[m/s]になるが、観測者はこの速さを波の速さと観測する。
すると、観測される波長''λ' ''[m]は
\lambda'=\frac{V-v_s}{f}
であり、
f'=\frac{V}{\lambda'}=\frac{V}{V-v_s}f
となる。
音はどの方向にもおおよそ
同じ速さで伝わる。
音の速さは有限であり、
速度は常温付近では気温t[℃]にほぼ比例しており0.6t+331.5で表される。15℃の時はおよそ、340[m/s]である。
空気中の音については、通常は重ね合わせの原理が成り立つ。このことを用いて波の重ね合わせの様子を調べてみる。
2つの同じ振動数の正弦波を用意し、位相の差が\piの奇数倍の場合と\piの偶数倍の場合を観察してみよ。実際には各音源からの距離の差が、\lambda/2の奇数倍と偶数倍に対応する。
この場合距離の差が\lambda/2の奇数倍の時には、音の大きさは2倍になり、偶数倍の時には音はほとんど聞こえなくなるはずである。これは同じ形の波が符号が同じで足された場合と、符号が反対で足された場合に対応するからである。
同じ事柄に基づいた話題だが、ある周波数の音と、それと少しだけちがう周波数の音を重ねて聞くと、音が大きくなったり小さくなったりするように聞こえる。
これを"うなり"と呼ぶ。この時音の大きさが変化する周波数は2つの波の振動数の差に等しい。
"うなり"は上の例と同様三角関数の計算によって見ることができる。詳しい解説は次の発展を参照。
うなりの計算は三角関数の計算に帰着する。このとき、波の振幅の式が振動数が2つの波の振動数の差となる三角関数となればよい。
まず、2つの波を
A\sin (\omega t + \delta), B \sin (\omega t + \Delta \omega t)
とおく。ここで、\delta,\omega,\Delta \omega,A,Bはそれぞれ2つの波の位相差、片方の波の角振動数、2つの波の角振動数の差、各波の振幅に対応する。
2つを足しあわせて、三角関数の加法定理(高等学校数学II)などを用いると、
A\sin (\omega t + \delta)+ B \sin (\omega t + \Delta \omega t)
= A (\sin \omega t \cos \delta + \sin \delta \cos \omega t)
+ B (\sin \omega t \cos \Delta \omega t + \sin \Delta \omega t \cos \omega t)
= (A\cos \delta + B \cos \Delta \omega t ) \sin \omega t
+ (A\sin \delta + B \sin \Delta \omega t ) \cos \omega t
= \sqrt{A^2 + B^2 + 2AB (\cos \delta \cos \Delta \omega t + \sin \delta \sin \Delta \omega t)}
\sin (\omega t + \gamma)
= \sqrt{A^2 + B^2 + 2AB \cos (\Delta \omega t - \delta )}
\sin (\omega t + \gamma)
となる。ただし、\gamma は条件を満たす位相である。
最後の式は、角振動数\omegaの振動の式と、時間的に変化する振幅の積になっており、確かに'うなり'の現象を説明する。
光も音と同様、ある一点から光を出すとあらゆる方向に同じ速度ですすむ。
光はある一方から入射した場合、直進する。
実際には音も同じ性質を持っており、音を上手くスリットなどで分離すると直進することが知られている。
光の速度は極めて速いが有限であり、その速さは、
2.99792458 × 108 [m/s]
である。
光はせまいスリットを通すと、広がって行くように伝搬することがある。これを回折(かいせつ、diffraction)と呼ぶ。
thumb|300px|二重スリットの実験。
また、光はスリットを上手く使うことで、強めあったり弱めあったりすることがある。
(:ヤングの実験?)
光は実際には空間の中を伝搬する波動である。波動には振動数があるが、振動数によって光の色が変わることが分る。
thumb|left|200px|プリズムによる光の分散
振動数が低いものから光の色は赤から紫へと変わって行く。これ以上に振動数が大きくなると、光は人間の目には見えなくなる。このように振動数が可視領域より高くなった光のことを紫外線(しがいせん、ultraviolet)と呼ぶ。
さらに振動数が高いものをX線(エックスせん、X-ray)、 γ線(ガンマせん、Gamma ray)と呼ぶ。いっぽう、赤い光よりもさらに振動数が少ない光も、また同様に、人間の目では見ることが出来ない。このような可視領域よりも振動数の低い光を赤外線(せきがいせん、infrared)と呼ぶ。
そもそも、光の波長は、どうやって測定されたのだろうか。
ドイツのレンズの研磨工だったフラウンホーファーが、回折格子を作るために細い針金を用いた加工装置を製作し、その加工機で製作された回折格子を用いて、光の波長の測定をし始めたのが、研究の始まりである。1821年にフラウンホーファーは、1cmあたり格子を130本も並べた回折格子を製作した。『現代総合科学教育大系SOPHIA21第7巻運動とエネルギー』、講談社、発行:昭和59年4月21日第一刷発行発行
また、1870年にはアメリカのラザフォードがスペキュラムという合金を用いた反射型の回折格子を製作し(このスペキュラム合金は光の反射性が高い)、これによって1mmあたり700本もの格子のある回折格子を製作した。
より高精度な波長測定が、のちの時代の物理学者マイケルソンによって、干渉計(かんしょうけい)というものを用いて(相対性理論の入門書によく出てくる装置である。高校生は、まだ相対性理論を習ってないので、気にしなくてよい。)、干渉計の反射鏡を精密ネジで細かく動かすことにより、高精度な波長測定器をつくり、この測定器によってカドミウムの赤色スペクトル線を測定し、結果の波長は643.84696nmだった。マイケルソンの測定方法は、赤色スペクトル光の波長を、当時のメートル原器と比較することで測定した。川上親考ほか『新図詳エリア教科辞典物理』、学研、発行:1994年3月10日新改訂版第一刷、P.244 および P.233
なお、現代でも、研究用として干渉計を用いた波長測定器が用いられている。メートル原器は、マイケルソンの実験の当時は長さのおおもとの標準だったが、1983年以降はメートル原器は長さの標準には用いられていない。現在のメートル定義は以下の通り。
メートルの定義
と定めることによって定義される。
ここで、秒はセシウム周波数 ''∆ν''Cs によって定義される。
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844 | 商人及び商行為に関する次の記述のうち,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)
ア.中小企業等協同組合法に基づいて設立された信用協同組合は,商人ではない。
イ.宅地建物取引業者は民事仲立人であるから,商人ではない。
ウ.質屋営業者の金員貸付行為は,銀行取引ではないから,営業的商行為ではない。
エ.土を買い入れてこれで瓦を製造販売する営利行為は,絶対的商行為ではない。
2
ア.中小企業等協同組合法に基づいて設立された信用協同組合は,商人ではない。最判平成18年6月23日,最判昭和48年10月5日
イ.宅地建物取引業者は商事仲立人(商法543条)ではなく,民事仲立人であるからが,「仲立ち又は取次ぎに関する行為」(502条11号)を営業とする者であるから,商人ではない。である。商法502条11号4条1項,最判昭和44年6月26日
ウ.質屋営業者の金員貸付行為は,銀行取引ではないから,営業的商行為ではない。最判昭和50年6月27日,最判昭和30年9月27日
エ.土を買い入れてこれで瓦を製造販売する営利行為は,絶対的商行為ではない。である。商法501条1号,大判昭和4年9月28日 |
845 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(執行停止の裁判)
第403条
次に掲げる場合には、裁判所は、申立てにより、決定で、担保を立てさせて、若しくは立てさせないで強制執行の一時の停止を命じ、又はこれとともに、担保を立てて強制執行の開始若しくは続行をすべき旨を命じ、若しくは担保を立てさせて既にした執行処分の取消しを命ずることができる。ただし、強制執行の開始又は続行をすべき旨の命令は、第三号から第六号までに掲げる場合に限り、することができる。
一第327条第1項(第380条第2項において準用する場合を含む。次条において同じ。)の上告又は再審の訴えの提起があった場合において、不服の理由として主張した事情が法律上理由があるとみえ、事実上の点につき疎明があり、かつ、執行により償うことができない損害が生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
二仮執行の宣言を付した判決に対する上告の提起又は上告受理の申立てがあった場合において、原判決の破棄の原因となるべき事情及び執行により償うことができない損害を生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
三仮執行の宣言を付した判決に対する控訴の提起又は仮執行の宣言を付した支払督促に対する督促異議の申立て(次号の控訴の提起及び督促異議の申立てを除く。)があった場合において、原判決若しくは支払督促の取消し若しくは変更の原因となるべき事情がないとはいえないこと又は執行により著しい損害を生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
四手形又は小切手による金銭の支払の請求及びこれに附帯する法定利率による損害賠償の請求について、仮執行の宣言を付した判決に対する控訴の提起又は仮執行の宣言を付した支払督促に対する督促異議の申立てがあった場合において、原判決又は支払督促の取消し又は変更の原因となるべき事情につき疎明があったとき。
五仮執行の宣言を付した手形訴訟若しくは小切手訴訟の判決に対する異議の申立て又は仮執行の宣言を付した少額訴訟の判決に対する異議の申立てがあった場合において、原判決の取消し又は変更の原因となるべき事情につき疎明があったとき。
六第117条第1項の訴えの提起があった場合において、変更のため主張した事情が法律上理由があるとみえ、かつ、事実上の点につき疎明があったとき。
前項に規定する申立てについての裁判に対しては、不服を申し立てることができない。
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{{前後
|民事訴訟法
|第8編執行停止
|第402条(電子情報処理組織による督促手続における所定の方式の書面による支払督促の申立て)
|第404条(原裁判所による裁判)
403 |
846 | ----
ここまでで2Dのゲームプログラミングを見てきました。ここまででもある程度高度な数学が現れています。例えば,ベクトルや三角比はその例でどちらも高等学校数学で扱われる題材で、割合高度な数学といえます。残念ながら3Dプログラミングでは更に高度な数学が必要となります。
3Dプログラミングでは4x4までの行列の演算が必要になります。2x2までの行列演算についてはクラメールの公式、ガウスの消去法など)までを学習しておくとよいでしょう。
また、ゲームによっては初等的な力学の法則を扱う場合があります。残念ながら3次元空間での一般的な力学運動は高等学校物理の範囲を超えます。このような内容を習得するには,古典力学を読む必要があります。
いずれにしても、3Dプログラミングに必要な数学は理系の大学1, 2年程度で習う内容です。
3D (3 Dimension) プログラミングは3つの数値で表される座標を持つ物体を扱うプログラミング技法です。普通コンピュータで画面表示として用いられているディスプレイは、厚みのある事柄を表示することはできません。これは、ディスプレイの表示方法が2つの座標(縦と横)で表される表示方法であることによります。一方,計算機上のデータとしては,3つの数値を組として扱うことは,2つの数値を組として扱うことと比べて格別に難しいことではありません。そのため、ある物体が存在する位置を3次元の座標で表し,その座標を操作することで物体の3次元中での移動などを扱うことができます。この時,最終的に操作の結果を表示するには2次元のディスプレイを扱う必要があるため,3次元の座標を2次元の座標に変換する方法が必要になります。
3次元の座標から2次元の座標を引き出す方法として,射影行列(線形代数などを参照)を利用する方法があげられます。射影行列P_iは,
(和を取らない)を満たす行列のことです。ここでは、z軸方向を厚みの方向として取り,射影行列として,
1&0&0\\
0&1&0\\
0&0&0
\end{pmatrix}
0&0&0\\
0&0&0\\
0&0&1
\end{pmatrix}
を取ります。この2つの行列は
P_1 + P_2 = 1, P_1 ^2 = P_1, P_2 ^2 = P_2
を満たします。ここで、ある点\vec xの3次元座標を
とした時,その点の2次元座標を
のx, y成分で表します。これはあらゆる3次元座標にただ1つの2次元座標を与える射影で,3次元座標から2次元座標を取り出す1つの方法ということになります。
ここまでで3次元座標から2次元座標を取り出す方法を述べました。ここからは、実際にこの方法をプログラムする方法を述べます。上の方法を扱うには、行列の計算と、ベクトルを扱う方法が必要です。実際にはこれらの方法はいろいろなライブラリで扱われており(例えば,en:GSL(GNU Scientific Library)など),実際のプログラミングではそれらを用いるとよいでしょう。もちろん自力で実装することもできます。
上で述べた通り,行列やベクトルを扱う演算はプログラムで扱うこともできますが,実際にはそれはあまり行われません。それはそのような計算はCPUにとって手間がかかることが多く,全てをCPUを使って計算しようとすると多くの時間がかかるからです。このような計算を扱うためには,グラフィックボード、ビデオカードと呼ばれる機器を使うことが推奨されます。これらは、3次元の計算をするために特化した演算装置(CPUに対して,GPUと呼ばれることがある)を持っており,CPUを使って計算を行うよりも速く演算を行うことができます。ただし、そのような機器がない環境でも全ての計算をCPUを使って行うことで3Dの描画を行うことは可能です。
ここまでで、3Dの計算を扱うために専用の機器を使えることを述べました。ここからは実際にそのような機器を使う方法について述べます。また、そのような機器がなくとも,同じプログラムを使ってCPUに計算をさせる方法があることについても述べます。
実際に何らかの機器を用意した時,その機器に実際に計算をさせるための手法が必要になります。この手法は環境によって少し異なっています。各社が発売しているWindowsからは両方の関数群が使えることが普通です。一方,他の環境(Mac OS X、Linuxなど)からはOpenGLしか使えません。これらの関数群は互いに互換性が無いので,実際に使用するときは注意が必要です。ここではOpenGLについて扱います。
ここで,グラフィックボードなどの機器が用意できないなどの理由で全ての計算をCPUに行わせる場合のことを述べます。この場合は基本的にグラフィックボードが提供する機能を1つ1つプログラムしていくことになります。実際には,このような場合にはen:Mesa 3Dなどのライブラリを使うのが1つの手段です。Mesaは、OpenGLが提供する機能を実際にプログラムしたもので、1つ1つプログラムする手間が省けます。Mesaはオープンソースライセンスで配布されているので自由に手に入れて使うとよいでしょう。
ここまでで3Dの計算を行う方法について述べました。ここでは実際にOpenGLのプログラムを扱います。OpenGLのチュートリアルはWeb上で公開されているので,紹介します。(OpenGL Redbook http://fly.srk.fer.hr/~unreal/theredbook/ ) また、OpenGLの詳細な規定は、http://www.opengl.org/documentation/specs/ で入手できます。
OpenGLを利用して計算を行うのですが、OpenGLが行うのはあくまで計算であり,画面への描画では無いことに注意が必要です。画面への描画はOpenGLでの計算結果に従って描画を扱うプログラムが行います。Linuxでは描画はX Window Systemが行い,Mac OS Xでは、quartzが行います。そのため、結果の描画を行うためには,描画を行うプログラムに,OpenGLを利用することを知らせる必要があります。
残念な事にこの作業を行う方法はウィンドウシステムによって異なっています。Xの場合にはglX関数を使い,Xに指示を出しますが、この方法は他のプラットフォームでは使えません。幸いにもこのような作業を様々なプラットフォームで使う方法として,GLUT、SDLなどを利用することができます。ここでは、SDLを利用する方法について述べます。
GLUTは本来GLの利用を簡単にするために作られました。一方,SDLは本来ゲームプログラミングを行うことを目的として作られたライブラリです。しかし、いずれにしろ3Dプログラミングを行うためにはOpenGLの利用は必須なので,SDLもGLUTに近い機能を持っています。どちらもWindows, Mac OS X, Linux上でOpenGLの動作を始めることができます。
SDLでOpenGLを利用するときには
int main()
{
if (SDL_SetVideoMode(200, 200, 0, SDL_OPENGL) == NULL)
return 10;
/* OpenGLの処理 */
SDL_GL_SwapBuffers();
return 0;
}
とします。ここではこのプログラムについて順に説明していきます。まず、OpenGLを使わなくとも、SDLを利用する場合でも、1, 3, 4, 5, 6, 9, 10行は必要となります。ただし,4行目は、
SDL_Surface *surf;
if (surf = SDL_SetVideoMode(200, 200, 0, 0))
などと書き換える必要があります。
1行目は,SDLを利用する際に必要となるヘッダファイルです。これは常に必要になります。
2行目はOpenGLの関数を利用する時に必要となるヘッダです。この部分は例え,GLUTを利用するとしても,変わりはありません。それは、SDLであるにしろ,GLUTであるにしろどちらもウィンドウシステムからOpenGLの領域を受け取ることに変わりはないからです。そのため、利用するヘッダも、2つのライブラリで共通のものを利用します。
3,4, 9, 10行目はほとんど全てのCプログラムで必要になります。
5行目でOpenGLの領域をウィンドウシステムから受け取っています。SDL_SetVideoModeは本来のSDLでは書き換えられたプログラムの5行目のように描画を行うSDL_Surfaceという構造体を返します。しかし、4つめの引数にSDL_OPENGLのフラグを受け取った時には,OpenGLの領域を初期化するように動作が変化します。仮にこの動作が失敗した場合には,この関数はNULLを返すので,その場合にはここでプログラムを終了するのが普通です。
7行目以降でOpenGLの関数を書きます。ここについては後で述べます。
8行目ではSDL_GL_SwapBuffersという関数を使っています。この関数はOpenGLの関数で描画した図形を、実際にウィンドウに描画する関数です。この方法はダブルバッファを簡単に実現してくれます。GLで描画された内容が実際に表示されるのは,この関数以降です。また、実際に描画を行ってもこのままではすぐにプログラムが終了してしまうので,描画結果を見るためには,whileループかsleepなどの関数を利用して,プログラムの実行を続ける必要があります。実際にはSDLはSDL_Delayというプログラムの実行を一時的に遅らせる関数を持っているので,この関数を使うのもよいでしょう。
ここからは、実際にOpenGLの関数を書いていきます。ここで書かれるプログラムは上のプログラムの7行目以降に書かれるものです。
glBegin(GL_LINE_LOOP);
glVertex3d(0,0,0);
glVertex3d(0,1,0);
glVertex3d(1,0,0);
glEnd();
このプログラム(tri.cとする)をコンパイルするには,いくつかのコンパイラオプションが必要です。コンパイラがGCCなら、
$gcc -Wall tri.c -L libGLのある場所 -I GL/gl.hのある場所 -lGL $(sdl-config --cflags --libs)
となります。実際にGLの関数が置かれている場所は環境によります。X+MesaではXが置かれているディレクトリにあることが普通ですが,グラフィックボードのドライバを利用するなら,メーカーの指定したディレクトリを使う必要があります。また、上の例では必要ないですが,-lGLUをつける場合もあります。これはglu.hで定義された関数を利用する場合に使います。glu.hの関数は実際にはgl.hの関数をいくつか組み合わせた関数ですが,よく用いられる組み合わせなので、gl.hの関数とともに配布されます。
このプログラムを実行すると,黒い背景の中に白い3角形が描かれるはずです。
上のプログラムの結果を説明するにはいくつかの事柄を説明する必要があります。まず、上のプログラム内で,
glBegin(), glEnd()
という関数が使われています。この関数はその中で指定された事柄(主に頂点に関する事柄)を記録させます。記録できる事柄は頂点の位置や色などがあります。頂点の位置を指定するには
glVertex3f()
を使うことができます。ここでこの関数名はOpenGLに特徴的な事柄をいくつか含んでいます。最後の3fがそれでこれはそれぞれこの関数が"3つ"の引数を取ることと、その型が"GLfloat"であることです。ここでGLfloatはほとんどの場合float型のtypedefになっています。これ以降にもこの種の関数名は何度か出てきます。glVertex3fは、3つの引数によってそれぞれ3次元の座標を指定します。
さて、ここまでで上のGLプログラムの1-5行が、3つの座標を指定したことがわかります。実際にそれらの座標をどう使うかについてはglBegin()の引数が使われます。ここではGL_LINE_LOOPを使ったので,指定された座標は指定された順に直線でつながれます。
ここまでで、上のプログラム中で座標 (0,0,0),(0,1,0),(0,0,1) が指定され,これらが直線でつながれることがわかりました。これは3次元中で3角形を描くことがわかります。次の問題は,この三角形がどのようにディスプレイに投影されるかです。
OpenGLは3次元中に指定された座標の2次元中での位置を定めるために2つの行列を利用します。ここで、OpenGLでは行列を"扱う"場所は1つしか用意しなくてもいいことが定められています。もちろん、値を保存しておく場所は複数あるのですが,これらの値を変更するのに使う領域は1つです。そのため、これらの行列を使い分けるには,これらを所定の場所に呼び出す必要があります。ここで行列を指定するには,glMatrixMode()関数を使います。この関数は1つの引数を取り、その値で行列を指定します。2次元中での位置を指定するのに使う行列はそれぞれGL_MODELVIEW, GL_PEROJECTIONで指定されます。これらの行列の初期値は4x4の単位行列です。また、実際に使われるのはこれらの積であるので,値を変更するのは片方の行列だけでもあらゆる変換を指定することは可能です。
ここで2つの行列のそれぞれについてその性質を述べます。GL_MODELVIEW行列はそれぞれの頂点の座標を変更するのに利用します。実際には大抵の場合、この行列は
glRotatef(), glScalef(), glTranslatef()
の3つの関数から利用されます。 これらの関数は順に,座標を"回転", "拡大縮小", "平行移動"します。これらの関数はそれぞれ対応する変換を行う行列を生成し、選択されている行列を変換します。ここではそれらの行列の詳細について解説します。対応する行列についてはそれぞれのmanを参照してください。(OpenGLのspecification http://www.opengl.org/documentation/specs/man_pages/hardcopy/GL/html/ )
translateの生成する行列は、
\begin{pmatrix}
1&0&0&x\\
0&1&0&y\\
0&0&1&z\\
0&0&0&1
\end{pmatrix}
で与えられます。この行列は、元の頂点の3次元座標が\vec vで表されるときの同次座標(v_1, v_2, v_3, 1)を、(v_1+x, v_2+y, v_3+z, 1)に変換しますが、これはまさに平行移動によって引き起こされる座標変換に対応しています。
scaleの生成する行列は、
\begin{pmatrix}
x&0&0&0\\
0&y&0&0\\
0&0&z&0\\
0&0&0&1
\end{pmatrix}
です。この変換は3次元座標(v_x,v_y,v_z)を、(xv_x,yv_y,zv_z)に変換します。これはx,y,zの値によってそれぞれの座標を拡大縮小する変換に対応します。
最後に、rotateで得られる行列を紹介します。
\begin{pmatrix}
n_x^2(1-c) + c&n_xn_y(1-c)-n_zs&n_xn_z(1-c)+n_ys &0\\
n_xn_y(1-c) + n_zs&n_y^2(1-c)+c&n_yn_z(1-c)-n_xs &0\\
n_xn_z(1-c) - n_ys&n_yn_z(1-c)+n_xs&n_z^2(1-c)+c&0\\
0&0&0&1
\end{pmatrix}
この変換の導出は少し厄介です。まず、原点から始まり、回転の方向を向いている単位ベクトルを\vec nとし、ある頂点の座標を表すベクトルを\vec aとします。このとき、この回転で変化するのは、\vec aのうち、\vec nに平行でない成分のみです。
\vec nに平行な成分は、
\vec a_{\parallel} = (\vec a \cdot \vec n) \vec n
で表されるので、実際に回転によって変化する成分は、\vec aから上の分を取り除いたベクトルです。このベクトルを\vec a_{\perp}と呼びます。このベクトルは回転によって変化しますが、これを表すには、\vec a_{\perp}と\vec nの両方に直交するベクトルが必要です。このベクトルを、
と取ります。このとき、回転する角度を\thetaとすると、後のベクトルは、\vec r = \cos \theta \vec a _{\perp}+\sin \theta \vec bと書けます。
結局得られるベクトルは、
となります。ここからは、この結果が上の式と一致することを示すため、この式を整理していきます。まず、\vec a_{\parallel}について、3x3行列
N = \vec n {}^t\vec n =
\begin{pmatrix}
n_x^2&n_xn_y&n_zn_x\\
n_xn_y&n_y^2&n_yn_z\\
n_zn_x&n_yn_z&n_z^2
\end{pmatrix}
を定義すると、\vec a_{\parallel} = N\vec aが成り立ちます。また、\vec bについて、3x3行列
R =
\begin{pmatrix}
0&-n_z&n_y\\
n_z&0&-n_x\\
-n_y&n_x&0
\end{pmatrix}
を定義すると、\vec b = R\vec aが成り立ちます。このことから結果の式について、
が得られますが、これを整理すると求めていた行列x\vec aが現れます。
次に、GL_PROJECTION行列について述べます。OpenGLでは、頂点の座標についてこれらの行列をかけた後 (-1, -1, -1), (1,1,1) で指定される立方体内にある図形を描きます。このため、例えば (0,0,10) にある図形は一般には描かれません。しかし、図形を3次元中に描くときの事情で、これらの位置を自由に指定できないと不便です。GL_PROJECTION行列は"描画される範囲を広げる"目的で利用されます。また、この行列は、"遠くにあるものほど小さく見える"という状況を扱うためにも利用されます。
まず、"描画される範囲を広げる"場合について行列の指定の仕方を説明します。実際には範囲を広げているのでは無く,"(-1,-1,-1)(1,1,1) 内に入るように、遠くにあるものを近くに持ってきている"のが正しいのですが、どちらにしろ結果は同じです。これを指定するにはglOrtho()関数を利用します。glOrtho関数は6つの引数を取り,それぞれ描画する立方体(一般には直方体)を指定する座標を取ります。引数は順に
glOrtho(left, right, bottom, top, near, far)
と呼ばれ,描画される直方体は(left, bottom, near)(right, top, far)で指定されます。このとき、glOrthoを利用しないときは
glOrtho(-1, 1, -1, 1, -1, 1)
が指定されたときと同じ結果になることがわかりますが、実際にはこの指定は4x4の単位行列を返すので指定を省略したときと結果は同じになります。対応する行列は
となります
次に、"遠くにあるものほど小さく見える"の場合について説明します。これを指定するためには,いくつかの変数が必要になります。まず、"物体を観察するもの"が (0,0,0) にあるとします。次に,遠くの物体が縮小される割合を指定します。これは、投影された後のx座標とy座標に対応して2つのパラメータが必要です。更に,見える方向がz方向で無い場合を扱うために2つのパラメータが必要となります。最後に,上で指定した角度の方向に実際に描画するz座標の範囲を指定します。これらを全て指定すると、描画される領域は角錐 (en:frustum) になります。
実際にこの領域を指定するにはglFrustum関数を利用します。glFrustum関数は6つの引数を取りますが,それぞれの引数は
glFrustum(left, right, top, bottom, near, far)
で与えられる名前をもっており、縮小される割合を定める四角形がl, r, t, b、四角形の位置がn、描画される範囲がfで定められます。glFrustumで与えられる行列は
です。 |
847 | 文字式の分類
次数
同類項
式の加減
分配法則
複雑な式の加減
単項式の乗法
単項式の除法
指数法則
乗除混合計算
代入と式の値
体積,表面積の変化
連続する数についての説明
2けた以上の整数についての説明
倍数についての説明
基本問題
応用問題
発展問題 |
848 | 法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)
(財産分与)
第768条
前項の場合には、家庭裁判所は、当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮して、分与をさせるべきかどうか並びに分与の額及び方法を定める。
日本の婚姻制度において夫婦の財産関係は別産・別管理制が採用されており(民法第755条)、原理的には、離婚に伴った金銭等のやり取りは発生しないはずである。しかしながら、婚姻中に得られた財産で、夫婦のいずれに属するか明らかでない財産は、その共有に属するものと推定されており(民法第762条第2項)、少なくとも、この共有を分割する必要がある。
そして、何よりも「婚姻中自己の名で得た財産(民法第762条第1項)」で占有・名義等が夫婦の一方になっているものであっても、その取得については他方による貢献(共同就労は勿論、家事労働の提供等を含む)が不可欠であったと認められる場合が少なくなく、それは実質的な共有財産であって、その財産形成にかかる貢献相当額について、財産分与を請求できるとする趣旨である。なお、家制度・家督財産制度が原則である明治民法には本条項に相当する条文はない。
離婚において最も重要な論点のひとつであり、裁判離婚においては、「付帯処分」についての裁判として、子の監護案件とともに判決を要する事項であるが、協議離婚においては親権が決定されていることが必須である一方で、離婚自体の成立要件とはなっていない。
夫婦がその一方甲の有責不法な行為によつて離婚のやむなきに至つたときは、その行為が必ずしも相手方乙の身体、自由、名誉等に対する重大な侵害行為にはあたらない場合でも、乙は、その離婚のやむなきに至つたことについての損害の賠償として、甲に対し慰藉料を請求することができる。
慰藉料を請求することができる場合において、財産分与請求権を有することは、慰藉料請求権の成立を妨げるものではない。
内縁の夫婦関係についても財産分与に関する規定が準用される。
離婚訴訟において裁判所が財産分与を命ずるにあたつては、当事者の一方が婚姻継続中に過当に負担した婚姻費用の清算のための給付をも含めて財産分与の額及び方法を定めることができる。
協議あるいは審判等によつて具体的内容が形成される前の財産分与請求権を保全するために債権者代位権を行使することは許されない。
離婚に伴う財産分与は、民法768条3項の規定の趣旨に反して不相当に過大であり、財産分与に仮託してされた財産処分であると認めるに足りるような特段の事情のない限り、詐害行為とはならない。
離婚に伴う財産分与として金銭の給付をする旨の合意は、民法768条3項の規定の趣旨に反してその額が不相当に過大であり、財産分与に仮託してされた財産処分であると認めるに足りるような特段の事情があるときは、不相当に過大な部分について、その限度において詐害行為として取り消されるべきである。
離婚に伴う慰謝料として配偶者の一方が負担すべき損害賠償債務の額を超えた金額を支払う旨の合意は、右損害賠償債務の額を超えた部分について、詐害行為取消権行使の対象となる。
内縁の夫婦の一方の死亡により内縁関係が解消した場合に、民法768条の規定を類推適用することはできない。
明治民法においては、本条に以下の条文があったが、家族法改正に伴い継承なく削除・廃止された。
----
{{前後
|民法
|第4編 親族
第2章 婚姻
第4節 離婚
|民法第767条(離婚による復氏等)
|民法第769条(離婚による復氏の際の権利の承継)
768 |
849 | (経過措置)
第二十条 この法律の規定に基づき政令又は経済産業省令を制定し、又は改廃する場合においては、その政令又は経済産業省令で、その制定又は改廃に伴い合理的に必要と判断される範囲内において、所要の経過措置(罰則に関する経過措置を含む。)を定めることができる。
{{前後
|不正競争防止法
|第4章 雑則
|19条の2
|21条 |
850 | (条約による国外犯)
第4条の2
第2条から前条までに規定するもののほか、この法律は、日本国外において、第二編の罪であって条約により日本国外において犯したときであっても罰すべきものとされているものを犯したすべての者に適用する。
この条文は、各国に共通する一定の法益を侵害する犯罪について、犯人の国籍や犯罪地などに関わりなく犯人を処罰するという世界主義を採用したものである。世界主義の妥当する代表的なものとして、海賊行為などがある。
本条文は、人質禁止条約の批准等に際して設けられ、条約に定められた国際犯罪の行為類型がわが国の刑法上の罪に該当し、かつ、その罪に関して国外犯規定がないものの、条約上の義務に基づいて処罰を求められる場合に、当該義務との自動的調整をはかる規定である。
本条文が設けられる前にも、航空犯罪に関する条約のために外国人の国外犯を処罰する規定が必要となったことがあったが、その際には特別法の中に刑法第2条の例に従うという規定を設けて、この条文と同様の法的効果を及ぼした。ただし、刑法第2条は保護主義を具体化した条文であり、本来の意味で適用されたのではなく、当時外国人の国外犯を処罰する唯一の根拠であったために、その法的効果を借りたに過ぎないと言える。
----
{{前後
|刑法
|第1編 総則
第1章 通則
|刑法第4条(公務員の国外犯)
|刑法第5条(外国判決の効力) |
851 | 本項は、広島修道大学の入学試験対策に関する事項である。
広島修道大学は広島県広島市安佐南区にある私立大学である。商学部、人文学部、法学部、経済科学部、人間環境学部、健康科学部、国際コミュニティ学部(2018年4月開設)の7学部が設置されており、およそ6,000人の学生が在籍している。
一般入試前期日程は各学部とも前期A・B・C・D・E日程で5日間行われ、一回の受験で1学科のみ出願できる。A日程及びB日程は2科目型・3科目型のベーシックな入試であり、各科目バランス良く得点できる受験生におすすめである。C日程は所持する資格・検定(例:英検2級)によって加点がある入試であり、評価される資格を所持する受験生には非常におすすめである。D日程は受験された科目から高得点だった科目を採用して判定する入試であり苦手な科目がある受験生にお勧めであるが、高得点の科目を採用するので他の日程と比較して合格ラインが引き上がるため注意が必要である。E日程は高得点科目の配点を上げて高得点科目をより評価する入試であり、得意科目がある受験生におすすめである。入試問題のレベルとしてはセンター試験レベルの知識で十分対応可能であり、基礎・基本的な内容は確実に身につけておきたい。
一般入試後期日程は1日のみ行われる入試で一回の受験で全学部全学科出願できる。前期日程と比べ募集定員が少なく遅い時期に行われるため激しい競争となっている。
一般・センター併用入試は一般入試前期日程とセンター試験の指定科目を受験することで出願でき、法学部法律学科以外の学科で実施されている入試である。一般入試とセンター試験それぞれの高得点科目で判定されるのが特徴であり、人文学部英語英文学科に関しては一般入試とセンター試験の英語の得点のみで判定されるため、実質1科目入試となる。 |
852 | 前)(次)
第1条
01 |
853 | 小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校 生物基礎>植物と環境の関わり
適応では、生物のもつ形態や生理的機能などの性質が、その環境のもとで生活していく上で都合よく出来ており、結果的に生物の生存や繁殖に役立っています。
寒冷で雪の多い地域に生育する樹木には、温暖な地域に生育する近縁な種に比べて背丈が低く、柔軟な茎をもつものがあります。この形態は、樹木の上に雪が積もっても折れにくいという特徴があります。また、砂漠のように乾燥した地域に生育する植物には、根を非常に長く伸ばし、地中深くの水分を吸収しているものもあります。環境への適応を反映した形態を生活形といいます。
生活形には様々なものがあります。種子が発芽してから1年以内に結実して枯死する植物を一年生植物、地下部などに養分を貯蔵しながら1年をこえて生育する植物を多年生植物といいます。
木本は、普通は、2m程度より低い低木と、低木より高い亜高木や高木に分けられます。また、木本は、冬季や乾季に葉を落とすかどうかで常緑樹と落葉樹に分けられます。広葉樹と針葉樹にも分けられます。
サムネイル|クリステン・ラウンケルの生活形分類
多くの植物は生育に不適切な冬季や乾季には成長を止め、休眠芽を作ります。休眠芽は、ある一定期間、発芽しない芽で、低温や乾燥に強い特徴を持ちます。クリステン・ラウンケルは、休眠芽の位置の違いによって植物の生活形を分類しました。熱帯では地上植物が、寒帯では半地中植物が、乾燥する砂漠では一年生植物がよく実ります。
植物の光合成について、単位時間あたりの植物の二酸化炭素の吸収量を光合成速度、放出量を呼吸速度といいます。ある光の強さのもとでは、呼吸速度と光合成速度がつり合い、見かけ上、二酸化炭素を放出も吸収もしない状態になります。この時の光の強さを光補償点といいます。
光が十分な強さになると、それ以上、光を強くしても、光合成速度は光の強さに関係なく一定になります。この時の光の強さを光飽和点といいます。また、この一定になった時の光合成速度を最大光合成速度といいます。
植物の光の利用の仕方は、植物の種類によって異なります。草原や耕地など、日当たりのよい環境でよく生育する植物を陽生植物といいます。陽生植物の性質をもつ樹木を陽樹といいます。陽樹には、ヤシャブシ、クロマツなどがあります。陽樹の芽生えや幼木は、日陰では光合成による物質生産を十分に行えず、病原菌に感染したり昆虫などに食べられたりして、よく枯死します。
一方、森林の中など、日陰の環境に生育する植物を陰生植物といいます。芽生えや幼木の耐陰性が高く、ある程度成長すると、明るいほど成長がよくなります。このような陰生植物の性質をもつ樹木を陰樹といいます。陰樹には、タブノキ、アラカシなどがあります。遷移が進むにつれて目陰の環境が多くなり、陽樹が育ちにくくなるため、遷移が進むにつれて陰樹がよく実ります。そのため、陰樹は、極相に達した森林を構成する樹種によくみられます。
遷移の進行を促す環境要因の1つが地表に届く光の量です。草原の明るい環境では、陽樹は陰樹に比べて葉の光合成速度(葉の単位面積あたりの二酸化炭素の吸収速度)が大きく成長も速くなります。樹木は、草本に比べてより高く成長するため、草本は樹木の陰になります。そのため、草原の植生の次に陽樹林の植生によく遷移します。陽樹林が出来ると、地表に届く光が少なくなるので、陽樹の芽生えは生育しにくくなります。しかし、陽樹林に陰樹が侵入した場合、陰樹の芽生えは生育出来るので、陽樹が枯死すると陰樹を主とした森林に遷移していきます。
1本の植物体でも、日当たりのよい場所と悪い場所では、葉の特徴が異なります。日当たりのよい場所にある葉を陽葉といい、厚くて葉の面積が狭くなります。一方、日当たりの悪い場所にある葉を陰葉といい、薄くて葉の面積が広くなります。陽葉は陰葉より、葉の面積あたりの最大光合成速度が速くなります。 |
854 | 法学>民事法>コンメンタール不動産登記法>コンメンタール不動産登記令>コンメンタール不動産登記規則
(申請書に記名押印を要しない場合)
第47条
----
{{前後
|不動産登記規則
|第3章 登記手続
第3節 権利に関する登記
第3款 書面申請
|不動産登記規則第46条(契印等)
|不動産登記規則第48条(申請書に印鑑証明書の添付を要しない場合)
047 |
855 | 索引
数学 |
856 | 法学>コンメンタール>民事法>コンメンタール建設業法施行規則
(法第六条第一項第六号 の書類)
第4条
許可の更新を申請する者は、第一項の規定にかかわらず、同項第二号、第七号から第十一号まで及び第十三号から第十六号までに掲げる書類の提出を省略することができる。ただし、同項第七号、第八号、第十一号、第十三号及び第十六号に掲げる書類については、その記載事項に変更がない場合に限る。
----
{{前後
|建設業法施行規則
|
|施行規則第3条(法第6条第1項第五号 の書面)
|施行規則第5条(許可の更新の申請)
04 |
857 | コンメンタール>労働基準法
第59条
未成年者は、独立して賃金を請求することができる。親権者又は後見人は、未成年者の賃金を代って受け取ってはならない。
前条第1項の趣旨同様、親権者等による子の私物化を回避するものである。
----
{{前後
|労働基準法
|第6章 年少者
|労働基準法第58条(未成年者の労働契約)
|労働基準法第60条(労働時間及び休日)
059 |
858 | コンメンタール公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法施行令
公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法施行令(最終改正:平成二〇年六月一三日政令第一九四号)の逐条解説書。 |
859 | 私たちの生活には、テレビ・携帯電話・冷蔵庫といった電気製品があり、私たちは日々『電気』を使って生活をしている。
普段使っている電気製品は電池・コンデンサといった電子回路から作られている。
この章では、電圧・電流・電気抵抗といった電気工学である基礎を学び、主な電気的な成り立ちを学んでいく。
すべての物質は原子で構成されている。原子は中心にある原子核と、その周りを周る電子から成り立っている。
原子核は正の電気をもち、電子は負の電気をもつ。基本的に、正の電気と負の電気は足すと0になり、電気的に中性である。
物質によっては、電子が物質内を自由に動くことができ、その電子を自由電子という。自由電子が多ければ、電気が伝わりやすくなる。
電気が伝わりやすい物質(鉄・銅)などを導体といい、逆に電気がほとんど伝わらない物質(ビニール)などを不導体あるいは絶縁体という。 |
860 | コンメンタール>コンメンタール美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律>第4章 海岸漂着物対策の推進>第1節 海岸漂着物等の円滑な処理
(処理の責任等)
第十七条海岸管理者等は、その管理する海岸の土地において、その清潔が保たれるよう海岸漂着物等の処理のため必要な措置を講じなければならない。
2海岸管理者等でない海岸の土地の占有者(占有者がない場合には、管理者とする。以下この条において同じ。)は、その占有し、又は管理する海岸の土地の清潔が保たれるよう努めなければならない。
3市町村は、海岸漂着物等の処理に関し、必要に応じ、海岸管理者等又は前項の海岸の土地の占有者に協力しなければならない。
4都道府県は、海岸管理者等又は第二項の海岸の土地の占有者による海岸漂着物等の円滑な処理が推進されるよう、これらの者に対し、必要な技術的な助言その他の援助をすることができる。
{{前後
|美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律
|
|第十六条(海岸漂着物対策活動推進員等)
|第十八条(市町村の要請)
17 |
861 | 当社は割賦販売業を営んでおり,収益の認識基準として回収期限到来基準,また,会計処理方法として対照勘定法を採用している。次の〔資料〕に基づき,X1 年度(X1 年4 月1 日〜X2 年3 月31 日)における売上高および営業利益の金額の組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。(8点)
〔資料〕
1.X2 年1 月5 日に,売価75,000 千円(原価45,000 千円)の商品を10 回払いの割賦契約で販売した。
2.当該割賦契約では,X2 年1 月からX2 年10 月にわたり,毎月末に7,500 千円を支払うこととされている。
3.X2 年1 月末とX2 年2 月末は,契約どおりに入金された。しかし,X2 年3 月分は客先都合により入金がなされず,また,決算整理中においても入金されていない。
4.回収期限が到来している割賦債権については, 5 %の貸倒引当金を設定する。なお,貸倒引当金の期首残高はゼロであり,貸倒引当金繰入額は営業費用(販売費及び一般管理費)として処理する。
5.割賦債権に含まれる金利要素(利息相当分)に重要性はなく,金利部分は区分処理しないこととする。
3
売上高(X1年度回収期限到来分:1月~3月)
売上原価
営業費用(販売費及び一般管理費)
営業利益 |
862 | リスト( ''list'' )は、任意のオブジェクトをゼロ個以上、順次付けて保持できるコレクションです{{Cite web
|url=https://docs.python.org/3/reference/datamodel.html#the-standard-type-hierarchy
|title=3.10.1 Documentation » The Python Language Reference » 3. Data model ¶3.2. The standard type hierarchy
|date=2021/12/16
|accessdate=2021/12/16
。
[https://paiza.io/projects/StOoGkrXSTVONEu3n9Y4Eg?language=python3 リストリテラル]:
print(f"""\
{[]=}
{list()=}
{list((1,2,3))=}
{list(i for i in range(5))=}
{[10,"ABC"]=}
{1,"one"], [2,"two"],[3,"three"=}
{[
[1,"壱"],
[2,"弐"],
[3,"参"]
]=}
""")
実行結果:
[]=[]
list()=[]
list((1,2,3))=[1, 2, 3]
list(i for i in range(5))=[0, 1, 2, 3, 4]
[10,"ABC"]=[10, 'ABC']
1,"one"], [2,"two"],[3,"three"=1, 'one'], [2, 'two'], [3, 'three'
[
[1,"壱"],
[2,"弐"],
[3,"参"]
]=1, '壱'], [2, '弐'], [3, '参'
リストは、要素を ,(カンマ) で区切り全体を [ ] で囲みます。
要素の型は同じである必要はありません。
[https://paiza.io/projects/noLUTdGE3ILe98IGva2U2g?language=python3 リストと演算子]:
li = [10 ,"ABC" ,30]
print(f'''\
{li=}
{li[1]=}
{li[-1]=}
{li + [2,3,4]=}
{li * 2=}
{2 * li=}
{li == [10 ,"ABC" ,30]=}
{li != [10 ,"ABC" ,30]=}
{li < [10 ,"ABC" ,30]=}
{li > [10 ,"ABC" ,30]=}
''')
実行結果:
li=[10, 'ABC', 30]
li[1]='ABC'
li[-1]=30
li + [2,3,4]=[10, 'ABC', 30, 2, 3, 4]
li * 2=[10, 'ABC', 30, 10, 'ABC', 30]
2 * li=[10, 'ABC', 30, 10, 'ABC', 30]
li == [10 ,"ABC" ,30]=True
li != [10 ,"ABC" ,30]=False
li < [10 ,"ABC" ,30]=False
li > [10 ,"ABC" ,30]=False
リストの要素は、インデックス演算子で参照できます。
リスト内の要素の順位はタプルやレンジと同じく、0番から始まります。
を表します。
リスト同士の足し算は、連結した新しいリストを返します。
リストtと整数nとの乗算は、tをn回繰り返したリストを返します。
整数nとリストtとの乗算は、tをn回繰り返したリストを返します。
リスト同士は、比較や大小判別ができます。
リストの各要素を、代入・置き換えすることもできます。
myList = [10 ,"ABC" ,30]
myList[0] = 4
print (myList)
実行結果:
[4, 'ABC', 30]
です。「10」が「4」に置き換わっています。
リストの中にリストを入れることも出来ます。ただし、下記のように入れたリストの項目数が等しくなるようにする必要があります。
リストの中にリストを入れたものを2次元リスト(または2重リスト)といい、
リストの中にリストを入れたもののなかに、さらにリストを入れたものを3次元リストと言います。
carList = [ ["山田" , "red" , 1234 ] , ["伊藤" , "blue" , 555 ] ]
print(carList[0][0] )
print(carList[0][1] )
print(carList[1][0] )
実行結果:
山田
red
伊藤
組込み関数mapを使うと、iterableオブジェクトの全ての要素に、一括で何かの関数を適用する事ができます。
関数宣言:
map(function, iterable)
[https://paiza.io/projects/8z11rz-XoYKJczWR_AGOhg?language=python3 コード例]:
myList = [-7 , -2, 5]
print(f'''\
{myList=}
{map(abs, myList)=}
{list(map(abs, myList))=}
{list(abs(x) for x in myList)=}
{[abs(x) for x in myList]=}
{[-x if x < 0 else x for x in myList]=}
''')
実行結果:
myList=[-7, -2, 5]
map(abs, myList)=
list(map(abs, myList))=[7, 2, 5]
list(abs(x) for x in myList)=[7, 2, 5]
[abs(x) for x in myList]=[7, 2, 5]
[-x if x < 0 else x for x in myList]=[7, 2, 5]
リスト myList の要素の絶対値を得るプログラムです。
map関数の第一引数は関数が要求されますが、1つの引数を取り値を帰っす必要があります。ここでは組込み関数absを使いました。
map関数はリスト...ではなく map object を返します。
map objectはリストコンストラクタであるlist関数でリスト化できます。
map関数はジェネレーター式(function(x) for x in iterable)と等価です。
またリスト化するなら、リスト内包表記[function(x) for x in iterable]と等価です。
内包表記であれば、absの呼出しは条件演算子-x if x < 0 else xで置換える事ができます。
abs のような組込み関数だけでなく、ユーザー定義関数やlambdaもmap関数の第一引数にすることができます。
組込み関数filterは、iterableオブジェクトの要素の中から、条件に適合するものだけを選び出して、新たなリストを作ります、
関数宣言:
filter(function, iterable)
引数
コード例:
myList = [5, 2, 8, 3, 6, 1]
print(f'''\
{myList=}
{filter(lambda x:x >= 3, myList)=}
{list(filter(lambda x:x >= 3, myList))=}
{list(x for x in myList if x >= 3)=}
{[x for x in myList if x >= 3]=}
''')
実行結果:
myList=[5, 2, 8, 3, 6, 1]
filter(lambda x:x >= 3, myList)=
list(filter(lambda x:x >= 3, myList))=[5, 8, 3, 6]
list(x for x in myList if x >= 3)=[5, 8, 3, 6]
[x for x in myList if x >= 3]=[5, 8, 3, 6]
リスト myList から3より多い要素を残すプログラムです。
filter関数の第一引数は関数を要求されますが、名前は不要で繰返し使う予定もないので lambda を使いました。
filter関数はリスト...ではなく filter object を返します。
filter objectはリストコンストラクタであるlist関数でリスト化できます。
filter関数はジェネレーター式(x for x in iterable if function(x))と等価です。
またリスト化するなら、リスト内包表記[x for x in iterable if function(x)]と等価です。
コード例:
myList = [5, set(), 8, "", 3, False, 6, None, 1, tuple(), 0, 3, []]
print(f'''\
{myList=}
{filter(None, myList)=}
{list(filter(None, myList))=}
{list(x for x in myList if x)=}
{[x for x in myList if x]=}
''')
実行結果:
myList=[5, set(), 8, '', 3, False, 6, None, 1, (), 3, []]
filter(None, myList)=
list(filter(None, myList))=[5, 8, 3, 6, 1, 3]
list(x for x in myList if x)=[5, 8, 3, 6, 1, 3]
[x for x in myList if x]=[5, 8, 3, 6, 1, 3]
リスト myList からfalsyfalsy: 組込み関数bool() に与えると False を返すような式。False, None の他、空集合(set())、空文字列('')、0、空タプル(tuple())、空リスト([])などでない要素を残すプログラムです。
filter関数の第一引数は関数を要求されますが、Noneを渡すとfalsyな要素を除去します。
この場合も、filter関数はリスト...ではなく filter object を返します。
この場合も、filter objectはリストコンストラクタであるlist関数でリスト化できます。
この場合は、filter関数はジェネレーター式(x for x in iterable if x)と等価です。
この場合はリスト化するなら、リスト内包表記[x for x in iterable if x]と等価です。
上記のmap関数とfilter関数の使用例はリスト内包表記をつかうと
コード例:
myList = [-7 , -2, 5]
obj = [abs(i) for i in myList]
print(obj)
myList = [5, 2, 8, 6, 1]
obj = [i for i in myList if i >= 3]
print(obj)
と表現できます。
for式やif式、if-else式(条件演算子)はリスト内包表記と組合わせると関数呼出しを使わないでもイテレーションやケース分けができます。
絶対値を求める部分も、
obj = [-i if i < 0 else i for i in myList]
とインラインで表現できます。
[https://paiza.io/projects/NfxtvMLBiEA7loliJxOAXw?language=python3 リストのフィールド一覧]:
obj = []
for i in dir(obj):
print(i, eval(f"type({obj}.{i})"))
実行結果:
__add__
__class__
__contains__
__delattr__
__delitem__
__dir__
__doc__
__eq__
__format__
__ge__
__getattribute__
__getitem__
__gt__
__hash__
__iadd__
__imul__
__init__
__init_subclass__
__iter__
__le__
__len__
__lt__
__mul__
__ne__
__new__
__reduce__
__reduce_ex__
__repr__
__reversed__
__rmul__
__setattr__
__setitem__
__sizeof__
__str__
__subclasshook__
append
clear
copy
count
extend
index
insert
pop
remove
reverse
sort
[https://paiza.io/projects/A2QBiNY-ssDCOstAXDhXhA?language=python3 リストと演算子]:
print(f'''\
{[1,2,3] + [7,8,9] =}
{[1,2,3] * 2 =}
{2 in [1,2,3] =}
{[1,2,3] == [7,8,9] =}
{[1,2,3] == [1,2,3] =}
{[1,2,3] != [7,8,9] =}
{[1,2,3] != [1,2,3] =}
{[1,2,3] > [1,2] =}
{[1,2,3] < [1,2] =}
''')
import operator
print(f'''\
{operator.__add__([1,2,3], [7,8,9]) =}
{operator.__mul__([1,2,3], 2) =}
{operator.__contains__([1,2,3],2)=}
{operator.__eq__([1,2,3], [7,8,9]) =}
{operator.__eq__([1,2,3], [1,2,3]) =}
{operator.__ne__([1,2,3], [7,8,9]) =}
{operator.__ne__([1,2,3], [1,2,3]) =}
{operator.__gt__([1,2,3], [1,2]) =}
{operator.__lt__([1,2,3], [1,2]) =}
''')
print(", ".join(vars(operator)))
実行結果:
[1,2,3] + [7,8,9] =[1, 2, 3, 7, 8, 9]
[1,2,3] * 2 =[1, 2, 3, 1, 2, 3]
2 in [1,2,3] =True
[1,2,3] == [7,8,9] =False
[1,2,3] == [1,2,3] =True
[1,2,3] != [7,8,9] =True
[1,2,3] != [1,2,3] =False
[1,2,3] > [1,2] =True
[1,2,3] < [1,2] =False
operator.__add__([1,2,3], [7,8,9]) =[1, 2, 3, 7, 8, 9]
operator.__mul__([1,2,3], 2) =[1, 2, 3, 1, 2, 3]
operator.__contains__([1,2,3],2)=True
operator.__eq__([1,2,3], [7,8,9]) =False
operator.__eq__([1,2,3], [1,2,3]) =True
operator.__ne__([1,2,3], [7,8,9]) =True
operator.__ne__([1,2,3], [1,2,3]) =False
operator.__gt__([1,2,3], [1,2]) =True
operator.__lt__([1,2,3], [1,2]) =False
__name__, __doc__, __package__, __loader__, __spec__, __file__, __cached__, __builtins__, __all__, _abs, lt, le, eq, ne, ge, gt, not_, truth, is_, is_not, abs, add, and_, floordiv, index, inv, invert, lshift, mod, mul, matmul, neg, or_, pos, pow, rshift, sub, truediv, xor, concat, contains, countOf, delitem, getitem, indexOf, setitem, length_hint, attrgetter, itemgetter, methodcaller, iadd, iand, iconcat, ifloordiv, ilshift, imod, imul, imatmul, ior, ipow, irshift, isub, itruediv, ixor, __lt__, __le__, __eq__, __ne__, __ge__, __gt__, __not__, __abs__, __add__, __and__, __floordiv__, __index__, __inv__, __invert__, __lshift__, __mod__, __mul__, __matmul__, __neg__, __or__, __pos__, __pow__, __rshift__, __sub__, __truediv__, __xor__, __concat__, __contains__, __delitem__, __getitem__, __setitem__, __iadd__, __iand__, __iconcat__, __ifloordiv__, __ilshift__, __imod__, __imul__, __imatmul__, __ior__, __ipow__, __irshift__, __isub__, __itruediv__, __ixor__
|url=https://docs.python.org/3/library/operator.html
|title=operator — Standard operators as functions — Python 3.10.1 documentation
|date=2021/12/15
|accessdate=2021/12/15
。
他のプログラミング言語とPythonの類似点と差異をリストを中心に比較します。
Python:
compound = [ 10, 20, 30 ]
Ruby:
compound = [ 10, 20, 30 ]
JavaScript:
let compound = [ 10, 20, 30 ]
JavaScript(TypedArray):
let compound = new Int32Array([10,20,30])
ECMAScript 2015(ES6)でTypedArray(型付き配列)が追加されました。
TypedArrayはJSの配列とは違い、単一要素型で連続したメモリーに割当てられます。
C言語:
int compound[] = { 10, 20, 30 };
意味的にも、C言語の配列は全ての要素の型は同一で連続したメモリーに割り付けられます。
Go(配列):
compound := [...]int{ 10, 20, 30 }
意味的には、C言語の配列と同じく全ての要素の型は同一で連続したメモリーに割り付けられます。
Go(スライス):
compound := []int{ 10, 20, 30 }
スライスの要素は離散的なアドレスに配置され、動的に長さ(要素数)の変更が可能です。
宣言と初期化の部分に注目し様々な差異がありましたが、要素の参照は、
Python:
compound[1]
の構文で、この部分はどの言語でもほぼ同じですが、FortranとBASICでは、
Fortran, BASIC:
compound(1)
のように丸括弧になります。
それぞれの言語のリストに似た型
Pythonに「配列」というデータ型は存在しません標準モジュールの array あるいは、拡張モジュールの NumPy で連続した領域に要素が配置される配列が提供されますが、組込みオブジェクトの配列はありません。。C言語などに、配列というデータ型があります。
言語によっては、「配列」データ型と「リスト」データ型とが別個に存在するものもあります(たとえば Kotlin という言語には、配列(array)データ型と、リスト list データ型とが別々に存在します)
なお、kotlin は現在では、Android スマートホンのアプリケーションプログラムの開発などで、よく使われる言語です。
また、Goには「リスト」はなく「スライス」slice があります(Goのスライスの機能はPythonやkotlinの「リスト」と一見似ていますが、Goのスライスは「要素の型が一致している必要がある」ので本質的に「リスト」とは違い、異種リストの実装には interface{} を使います)。
Goには、配列型と「スライス」slice の2つのデータ型がありよく混同されますが、スライスは要素のアクセスは線形時間 O(n)、配列の要素のアクセスは定数時間 O(1)であることが大きな違いです。
リストや配列に類似した型は、要素の参照にかかる時間によって
線形時間 O(n)が必要なもの
定数時間 O(1)で済むもの |
863 | 定義13.\quad
二つの集合 M, N が与えられているとする.任意の a \in M に対して,
ある f(a) \in N が対応するとき f を M から N への写像といい,
f : M \to N と表す.
定義14.\quad
A \subset M に対し,
を A の(f による)像といい,特に f(M) = N のときに f を全射という.
定義15.\quad
全射であるとは
定義14は定義15といってもよい.また f が1対1,すなわち
定義16.\quad
の成り立つときに f は単射という.
さらに
定義17.\quad
f が全射でありかつ単射のときに全単射という.
定義18.\quad
A \subset N に対して
のとき,f^{-1}(A) は A の(f による)逆像という
逆像 f^{-1} は写像ではない.さらにこの定義を「f^{-1}(A) は,\forall x (x \in f^{-1}(A) \to f(x) \in A) かつ \forall x(x \not\in f^{-1}(a) \to f(x) \not\in A) を満たす」と解釈する.
.
定義19.\quad
特に f が M から N への全単射であれば b \in N に対して b = f(a) となる
a \in M が一意的に定まるから f^{-1}(b) = a によって逆写像 f^{-1} を定義する.
このとき f^{-1} も全単射であり,集合 A \subset N による逆像は,A の逆写像 f^{-1}(A) に一致する.
演習2.\quad
M = [-1, 1], \quad N = \mathbf{R}, \quad f(a) = a^2 とするとき f\left( \left[ 0, \frac{1}{2} \right] \right), \quad f^{-1} \left( \left[ 0, \frac{1}{2} \right] \right) を求めよ.
(解答例)
\right].
定理5.\quad
f : M \to N について次の命題が成り立つ.
A \subset M であれば A \subset f^{-1}(f(A))
証明\quad
y \in f(A) とすると f が単射でない場合 f(x_1) = y である x_1 \in A が存在することは必要であるが,同時に
f(x_2) = y, \quad x_2 \not\in A となる x_2 \in M が存在する可能性がある.よって A \subset f^{-1}(f(A)) \subset M.
(証明終)
定理6.\quad
f : M \to N について次の命題が成り立つ.
A, B \subset M であれば f(A \cup B) = f(A) \cup f(B) かつ f(A \cap B) \subset f(A) \cap f(B).
証明\quad
定義より任意の y \in f(A \cup B) に対して,ある x \in A \cup B で y = f(x) となるものが存在する.
このとき x \in A または x \in B であるから y = f(x) \in f(A) または y \in f(B).
すなわち,y \in f(A \cup B) ならば y \in f(A) または y \in f(B).よって f(A \cup B) \subset f(A) \cup f(B).…①
逆は,明らかに f(A) \subset f(A \cup B), f(B) \subset f(A \cup B) だから f(A) \cup f(B) \subset f(A \cup B)
A \subset C かつ B \subset C ならば A \cup B \subset C.
.…②
①②より f(A \cup B) = f(A) \cup f(B)
さらに A \cap B \subset A, A \cap B \subset B であるから f(A \cap B) \subset f(A) \cap f(B)
A \cap B \subset A かつ A \cap B \subset B,従って f(A \cap B) \subset f(A) かつ f(A \cap B) \subset f(B).
これに 「C \subset A かつ C \subset B ならば C \subset A \cap B」を適用すれば,
f(A \cap B) \subset f(A) \cap f(B) が誘導される.
一方「f(A) \cap f(B) \subset f(A \cap B)」とはいえない.例えば f が単射でなく、x_1 \in A で y = f(x_1) かつ同じ y で x_2 \in B, x_2 \not\in A, y = f(x_2)
の場合、y = f(x_1), x_1 \in A より y \in f(A).それと同時に y = f(x_2) \in B より y \in f(B) でもある.すなわち、
y \in f(A) \cap f(B). つまり f が単射でないので、 x_2 \not\in A であっても y = f(x_2), x_2 \in B である限り y \in f(A) \cap f(B).
\right] のとき、f(A) \cap f(B) = \left[ 0, \frac{1}{2} \right], A \cap B = \emptyset, f(A) \cap f(B) \not\subset f(A \cap B).
.
(証明終)
定理7.\quad
f : M \to N について次の命題が成り立つ.
A, B \subset N であれば f^{-1}(A \cup B) = f^{-1}(A) \cup f^{-1}(B).
証明\quad
定義より任意の x \in f^{-1}(A \cup B) について f(x) \in A \cup B すなわち f(x) \in A または f(x) \in B となる.
したがって x \in f^{-1}(A) または x \in f^{-1}(B) であり,ゆえに f^{-1}(A \cup B) \subset f^{-1}(A) \cup f^{-1}(B).
逆はあきらかに f^{-1}(A) \subset f^{-1}(A \cup B), f^{-1}(B) \subset f^{-1}(A \cup B) であるから f^{-1}(A) \cup f^{-1}(B) \subset f^{-1}(A \cup B)
A \subset C, B \subset C \therefore A \cup B \subset C
.
(証明終)
定理8.\quad
f : M \to N について次の命題が成り立つ.
A, B \subset N であれば f^{-1}(A \cap B) = f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B).
証明\quad
x \in f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B) のとき
さて,いきなり冒頭からこう書き下してしまってよいのだろうか?そもそも定理6 の後半部分は等号ではなかったというのに、f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B) \ne \emptyset である保証はあるのだろうか?これは「逆像 f^{-1} は実は写像ではない」という点に注意して以下のように説明できる.
定義18 の註の定義を仮定すると,f^{-1}(A) および f^{-1}(B) は以下の4式をすべて満たす,すなわち
\forall x (x \in f^{-1}(A) \to f(x) \in A)…①,
\forall x(x \not\in f^{-1}(A) \to f(x) \not\in A)…②,
\forall x (x \in f^{-1}(B) \to f(x) \in B)…③,
\forall x(x \not\in f^{-1}(B) \to f(x) \not\in B)…④.
特に②④より,
\forall x (x \in f^{-1}(A) \lor f(x) \not\in A)…②’,
\forall x (x \in f^{-1}(B) \lor f(x) \not\in B)…④’.
今,f(x) \in A \cap B であるとき f(x) \in A,したがって ②’が真となるためには x \in f^{-1}(A) が成立する必要がある.また同様に f(x) \in B より ④’が真となるためには x \in f^{-1}(B) が成立する必要がある.
以上より f(x) \in A \cap B ならば x \in f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B).→すごくおかしい…検討が必要、ここでストップ
x \in f^{-1}(A) かつ x \in f^{-1}(B).
ゆえに f(x) \in A かつ f(x) \in B.
ゆえに f(x) \in A \cap B.
ゆえに x \in f^{-1}(A \cap B).
すなわち x \in f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B) ならば x \in f^{-1}(A \cap B) だから f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B) \subset f^{-1}(A \cap B).
逆については,A \cap B \subset A かつ A \cap B \subset B,よって f^{-1}(A \cap B) \subset f^{-1}(A), f^{-1}(A \cap B) \subset f^{-1}(B) より f^{-1}(A \cap B) \subset f^{-1}(A) \cap f^{-1}(B)
C \subset A, C \subset B \therefore C \subset A \cap B.
.
(証明終)
定理9.\quad
f : M \to N について次の命題が成り立つ.
A \subset N であれば f^{-1}(A^C) = (f^{-1}(A))^C.
証明\quad
(証明終) |
864 | 法学>環境法>自然環境保全法>コンメンタール自然環境保全法
(生態系維持回復事業の実施)
第30条の3
第1項は、自然環境保全地域において、国が生態系維持回復事業計画に従って生態系維持回復事業を行うことを規定している。地方公共団体は、第2項により、環境大臣の確認を受けて生態系維持回復事業を行うことができる。
国や地方公共団体以外の者が生態系維持回復事業を行う場合については、第3項以下に規定がある。
自然公園法にも本条と類似した規定がある(#参照条文)。
本条に直接関係する環境省令を一括して掲載する。
(生態系維持回復事業の確認)
第三十条の二
地方公共団体が、法第三十条の三第二項 の確認を受ける場合は、次の各号に該当することについて、環境大臣の確認を受けるものとする。
一 その行う生態系維持回復事業が自然環境保全地域における生態系維持回復事業計画に適合すること。
二 その行う生態系維持回復事業の内容が次のいずれかに該当すること。
(生態系維持回復事業の認定)
第三十条の三
国及び地方公共団体以外の者が、法第三十条の三第三項 の認定を受ける場合は、次の各号に該当することについて、環境大臣の認定を受けるものとする。
一 その者が次のいずれにも該当しないこと。
二 その行う生態系維持回復事業が自然環境保全地域における生態系維持回復事業計画に適合すること。
三 その行う生態系維持回復事業の内容が前条第二号イからヘまでのいずれかに該当すること。
(生態系維持回復事業の確認又は認定の申請)
第三十条の四
法第三十条の三第四項 の生態系維持回復事業の確認又は認定の申請は、書面を提出する方法又は電子情報処理組織を使用する方法をもつて行うものとする。
法第三十条の三第四項第四号 に規定する環境省令で定める事項は、生態系維持回復事業を行う期間とする。
法第三十条の三第五項 に規定する環境省令で定める書類は、次の各号に掲げるものとする。
前項の書類の添付については、第一項の規定の例による。
(変更の確認又は認定を要しない軽微な変更)
第三十条の五
法第三十条の三第六項 ただし書に規定する環境省令で定める軽微な変更は、同条第四項第一号 に掲げる事項に係る変更とする。
(生態系維持回復事業の内容の変更の確認又は認定の申請)
第三十条の六
法第三十条の三第六項 の規定による変更の確認又は認定を受けようとする者は、次の各号に掲げる事項を記載した申請書を環境大臣に提出して行うものとする。
----
{{前後
|自然環境保全法
|第4章自然環境保全地域
第三節生態系維持回復事業
|自然環境保全法第30条の2(生態系維持回復事業計画)
|自然環境保全法第30条の4(生態系維持回復事業の実施)
30の3 |
865 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(当事者による更正)
第57条
具体的事実については、訴訟代理人よりも当事者の方がより正確に知っていることから、当事者にどのような事実を訴訟資料として提出するかについての判断権を認めたものである。したがって法律上の陳述については取消、更正はできない。
----
{{前後
|民事訴訟法
|第1編総則
第3章 当事者
第4節 訴訟代理人及び補佐人
|第56条(個別代理)
|第58条(訴訟代理権の不消滅)
057 |
866 | (相続債権者及び受遺者に対する弁済)
第957条
第952条第2項の公告があったときは、相続財産の清算人は、全ての相続債権者及び受遺者に対し、2箇月以上の期間を定めて、その期間内にその請求の申出をすべき旨を公告しなければならない。この場合において、その期間は、同項の規定により相続人が権利を主張すべき期間として家庭裁判所が公告した期間内に満了するものでなければならない 。
第927条第2項から第4項まで及び第928条から第935条まで(第932条ただし書を除く。)の規定は、前項の場合について準用する。
2021年改正により、第1項が以下の条項より改正。
2006年(平成18年)改正により、民法第79条が削除されたため、かつての民法第79条の規定内容が民法第927条に規定されることとなった。それにあわせ、本条の第2項の準用対象となる条文が「民法第79条」から「民法第927条」に変更されている。
相続人の存在が明らかにならなかったときは、相続財産の清算手続に入ることになる。
一定の期間が公告される意味は、期間内に現れなかった相続債権者及び受遺者を弁済対象から除外するためである(第2項前段)。弁済手続は、限定承認手続に準じて行われることになる(第2項後段)。
準用条項
明治民法において、本条には扶養の順位に関する以下の規定があった。民法第878条に吸収された。
----
{{前後
|民法
|第5編 相続
第6章 相続人の不存在
|民法第956条(相続財産の管理人の代理権の消滅)
|民法第958条(権利を主張する者がない場合)
957
957
957 |
867 | 小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校保健体育>生活習慣病の予防
生活習慣病を予防するためには、どのような対策をしなければなりませんか?
生活行動・特定健康診査・健康診断・早期発見・早期治療
※生活習慣病にかからないようにするためには、どのような生活を心掛けなければなりませんか?
健康をいつまでも守り、生活習慣病にかからないようにするためには、生活習慣を出来るだけ工夫しましょう。例えば、次のような工夫が必要です。
年齢や生活環境に合わせて無理のない運動をしましょう。
毎日、時間を決めて食事をしましょう。
年齢や運動量から栄養素のバランスを考えましょう。
年齢や運動量から食事の量を決めて健康的な体重(適正体重)を守りましょう。
休養や睡眠をとりましょう。
ストレスをためないようにしましょう。
定期的に歯磨きをしましょう。
生活習慣病は大人になってからよくかかるので、中学生は生活習慣病に無関係に思えるかもしれません。しかし、生活習慣は、毎日の生活行動の積み重ねから生まれます。小さい頃から健康的な習慣を身につけて、それを続けるとずっと健康で幸せな生活を送れます。そうすれば、あなたの生活習慣から生活習慣病にあまりかからなくなります。
★生活習慣に関係する国内の推定死亡者数(2019年)
フレームなし|797x797ピクセル
上のグラフは[https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/backdata/02-08-04-02.html 厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」リスク要因別の関連死亡者数]から抜粋しています。
★肥満と痩せの割合(2022年)
フレームなし|628x628ピクセル
上のグラフは文部科学省「令和4年度学校保健統計」から抜粋しています。
★適正体重の求め方の例
◆肥満・痩せ傾向の出し方
→肥満度が20%以上の人を肥満傾向としています。
上の資料は公益財団法人日本学校保健会『児童生徒の健康診断マニュアル(平成27年度改訂)』から抜粋しています。
歯と口は、食べ物を細かくして食べやすくしたり、話したり、表情を作ったり、体の動きを支えたりなど、様々な働きをしています。歯と口の状態は、全身の健康と生活の質に大きな影響を与えます。
★食べ物をよく咬むと次の効果が表れます。
食べ過ぎを防ぎ、早くお腹がいっぱいになります。
顔や口の筋肉を鍛えると、表情が豊かになり、はっきりと話せるようになります。
脳の機能が活性化します。その結果、記憶力や集中力も高まります。
唾液をたくさん出すと、食べ物を美味しく感じられるようになります。
唾液をたくさん出すと、飲み込みやすくなります。
唾液をたくさん出すと、消化しやすくなります。その結果、虫歯や歯周病を防ぎます。
日本歯科医師会と厚生労働省は、1989年から[https://www.jda.or.jp/enlightenment/8020/ 8020運動]に取り組んできました。8020運動に取り組むと、80歳までに全員に少なくとも20本の歯が残っているはずです。そのため、歯科検診を受けて、自分で歯や口の手入れをするように呼びかけています。2009年になると、8020運動と合わせて[https://saneikai.jp/kaming30/ カミングサンマル運動]も取り組むようになりました。カミングサンマル運動では、1口30回以上食べ物を噛むように伝えています。その結果、歯と口の健康を守れるようになります。
★80歳で自分の歯が20本以上残っている人
上の資料は厚生労働省「歯科疾患実態調査」80歳(75~84歳)から抜粋しています。
なお、2022年の統計は各種新聞等資料から抜粋しています。
★60歳で自分の歯が24本以上残っている人
上の資料は厚生労働省「歯科疾患実態調査」60歳(55~64歳)から抜粋しています。
肥満を防ぐのは、生活習慣病の予防に欠かせません。しかし、痩せすぎはいけません。若い女性は健康的な体重(適正体重)なのに「体重を減らしたい」と思う人もいます。思春期に食事制限を厳しくすると、健康的な発育や発達が妨げられ、何も食べられなくなる摂食障害の原因になります。また、女性の場合は無月経や低出生体重児出産の原因になるかもしれません。
自分の適正体重を知り、自分の体型をよく考えて、ぴったりの食事を健康的にとっていきましょう。
★自分の体型をどのように見ていますか?(2016年調査)
フレームなし|892x892ピクセル
上のグラフは公益財団法人日本学校保健会「平成30年度・令和元年度児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書」から抜粋しています。
※生活習慣病を予防するために、国や地方はどのような対策を取っていますか?{{コラム|メタボリックシンドローム|内臓脂肪は内臓とその周辺に脂肪がたまります。内臓脂肪は生活習慣病の発症に深く関わっています。内臓脂肪がたまり、高血圧・高血糖・脂質異常の中から2つ以上を伴うとメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になります。
国や地域は生活習慣病を予防するために、健康情報の提供や特定健康診査の実施などを進めています。生活習慣病の初期段階は、明らかな自覚症状を示しません。そのため、長い間病院に行かず、病院に行ってみたら病状がかなりひどくなっているかもしれません。定期的に健康診断を受けて、早期発見・早期治療に努めましょう。
★生活習慣病の予防
現代社会は、食生活の乱れ・運動不足・ストレスの傾向にあります。健康的な生活習慣を送るためには、個人の意識的な取り組みと社会的環境の整備も必要です。
日本生活習慣病予防協会の考え方「一無」「二少」「三多」があります。「一無」の意味は、無煙・禁煙です。「二少」の意味は、少食・少酒です。そして、「三多」の意味は、体を多く動かし(多動)、しっかり休養をとり(多休)、様々な人や出来事に親しむ生活(多接)です。 |
868 | かくれんぼとは、複数人で行う外遊びである。特に子供の中では人気の遊びとなっている。
thumb|250px|かくれんぼの様子
まず、鬼をじゃんけん等で決める。鬼は指定された秒数を数え、その間に隠れる人は移動して見つからないような場所に隠れる。鬼は数え終わったら、隠れている人を探す。隠れている人を見つけたら、「○○さん見つけた」と宣言する(しないこともある)。また、見つけたら隠れている人に触れることもある。全員見つけるなどした後、通常はそこでかくれんぼは終了だが、もし続ける場合は最初に見つかった人が鬼になるか、じゃんけんをするなどして鬼を決め、同じことを繰り返す。
おにごっこの基本の遊び方は地域や遊ぶ人によって異なり、上記の内容が完全に正しいとも限らないので、ご注意願いたい。 |
869 | 特殊相対論 > 4元運動量
----
解析力学を考えると、空間の等方性から運動量保存が
示されるのと同様に、時間に対する一様性からエネルギーの
保存則が導き出される。
そのため、
x^\mu =
\begin{pmatrix}
ct \\
x \\
y \\
z
\end{pmatrix}
のように組み合わせて4元ベクトルを作ったことに対応して、
p^\mu =
\begin{pmatrix}
\epsilon / c \\
p _x \\
p _y \\
p _z
\end{pmatrix}
によって、4元ベクトルを作ることが出来る。
ここで、
\epsilon
はエネルギーである。
この4元ベクトルを4元運動量と呼ぶ。
ある静止した物体については
\vec p = 0
が成り立つので、
p^\mu =
\begin{pmatrix}
\epsilon / c \\
0\\
0 \\
0
\end{pmatrix}
となる。
このときの \epsilon の値を、ある質量mをもつ物体に対して、
mc と置く。
\epsilon / c = mc
つまり,
\epsilon = mc^2
に注意。
(エネルギーの定数値はどのようにでも取れるが、特にこのように
選ぶのは実験的に質量とエネルギーの同値性が知られていることに
よっているものと思われる。)
このとき、
\epsilonと
| \vec p |
の関係は、4元運動量の2乗がローレンツスカラーであることから
p^\mu p _\mu =\epsilon ^2 /c^2 - \vec p^2 = m^2 c^2
となる。
よって、
\epsilon =c \sqrt {|\vec p |^2 + m^2 c^2 }
が得られる。
\vec p ^2 が小さいとしてテイラー展開を行なうと、
\epsilon = mc^2 + \frac {\vec p^2} {2m} + O (\vec p^4)
が得られ、通常のエネルギーと運動量の関係式
\epsilon = \frac {\vec p^2} {2m}
と、定数mc^2を除いて一致する。
定数mc^2を静止エネルギーと呼ぶことがある。 |
870 | お知らせ
初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)は2009年(平成21年)度春期の試験を最後に廃止されました。ただし、初級シスアドの後継であるITパスポート試験や基本情報技術者試験にも、コンピュータシステムに関する問題が出題されています。
ITパスポート試験や基本情報技術者試験の合格を目指される方はしっかり学習してください。
このページは、コンピュータなど情報機器のハードウェアと、OS(基本ソフトウェア)についてのページです。
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)
この試験を受けるには、ある程度のPCの基礎知識が必須です。ですが特に説明は不要ですね。OSは、WindowsやMacOSを搭載しているものが一般的です。
PDA(Personal Data Assistance)
おもに個人の情報管理を行うために、持ち歩きに便利なサイズの情報端末のことです。スケジュール管理や住所録などの機能が入っています。シャープの液晶ザウルスや、iモードなどの携帯電話端末にこの機能を盛り込んだものも、PDAに含みます。
近年はノート型PCだけでなく、PDAを営業担当者に持たせて、客先での商談に活用する事例が増えています。生命保険の見積もり機能をPDAに盛り込み、客の目の前で見積もりができる、などの例があります。
ワークステーション(WS:Work Station)
サン・マイクロシステムズ社の[http://jp.sun.com/products/desktop/ws/index.html ワークステーション]が有名です。今日ではPCとワークステーションの役割上の違いはほとんど無いですが、特に高性能が要求されるCAD分野(建築や電子設計など)やCAM分野(車の衝突シミュレーションなど)、コンピュータグラフィックス分野などで好んで用いられています。多くはOSとして、UNIXを搭載しています。
汎用コンピュータ(メインフレーム)
汎用機とも呼ばれます。[http://www.sw.nec.co.jp/acosclub/ NECのACOS]や、[http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/Mparallel/AP8000/index.html 日立のエンタープライズサーバ]が有名です。ハードウェアの単価は高価ですが、そのかわり長く培われた技術のため信頼性が非常に高く、過去の資産(蓄積されたデータやソフトウェア)を活かせることから、金融機関や保険・証券業の、基幹系(業務の生命線を握る部分)に根強い人気があります。また今日では、ハイエンドサーバとしての位置付けが注目されています。
HPC(High Performance Computer)
スーパーコンピュータとも呼ばれます。科学技術、特に気象予測や天文、核物理学、ゲノム解析などの分野で用いられます。[http://www.es.jamstec.go.jp/ 地球シミュレータ]が有名です。
集積回路(IC、LSI(Large Scale IC))
集積回路(IC)は、Integrated Circuitの略です。その作り方は、半導体(主にシリコン)の薄板上に、写真製版と似た技術を使って細かく電子回路を作り込んでいきます。
主記憶装置と補助記憶装置
主記憶装置 : 物理的にも電気的にもCPUの近くにあって、データやプログラムを頻繁に書き換えたい場合に使う記憶装置です。一般には、RAMのIC(PCでは、DIMMと呼ばれるメモリモジュール)が、これにあたります。
補助記憶装置 : CPUが直接アクセスしに行けない場所にある記憶装置です。補助記憶装置に入っているデータを扱う場合は、一度そのデータを主記憶装置に持って来ないといけません。ハードディスクやCD-ROM、DVDなどが、これにあたります。
情報素子(RAM(ラム)とROM(ロム)の違い)
集積回路で作られたメモリICにおいて、電源を絶たれた時(PCの電源OFFなど)に、それまで記憶していた内容が消えてしまう性質(これを「揮発性」と呼びます)のメモリがRAMで、消えない性質(不揮発性)のものがROMです。なお、CD-ROMやDVD-RAMは集積回路ではないため、ここには分類されません。
SRAM(Static RAM)とDRAM(Dynamic RAM)の違いについて
データの最小構成である1ビットを記憶させるために、SRAMではフリップフロップ回路と呼ばれる回路を用います。それに対してDRAMは、キャパシタ(コンデンサ)を用い、そこに電荷(静電気)がたまっているか否かで1ビットを表します。SRAMはその高速性から、CPU内部など高速にデータを書き換えたい場所に使われることが多く、DRAMはSRAMに較べて(同じ記憶容量あたり)安く作れることから、大容量が好まれる主記憶装置に、よく用いられます。
フラッシュメモリ
ディジタルカメラの画像データ保存用や、USBメモリに用いられています。ROMに分類されますので、一度書き込んだ内容はバックアップ電源なしでも消えません。また、何度も消しては再書き込みができます。フラッシュメモリは「セクタ」と呼ばれる区画ごとにメモリ領域を管理していて、データはセクタ単位で消去・再書き込みができます。
{{コラム|フラッシュメモリの語源|
CPU(MPU・マイクロプロセッサ)
コンピュータシステムの中で、主に演算処理を行う装置を指す言葉です。中央処理装置(Central Processing Unit)とも呼ばれます。汎用コンピュータ(メインフレーム)では、CPUは巨大な装置を指していましたが、今日のパーソナルコンピュータではIC化されたMPU(Micro Processing Unit)を指します。
CCD(固体撮像素子)、CMOSイメージセンサ(CIS)
主にディジタルカメラやテレビカメラの受光部に用いられる、映像を取り込むための素子です。また、CCDと同様の機能を持ちながら、CMOSプロセスを採用することで消費電力とコストを抑えたCMOSイメージセンサのシェアが最近伸びています。今日の携帯電話のカメラの多くは、このCMOSイメージセンサが使われています。
CPUクロック
コンピュータのCPUが演算処理を行う際には、CPUの回路内部で、処理する回路同士でタイミングを取りながら(これを「同期をとる」と呼びます)処理をこなしています。これは丁度オーケストラの指揮者が、各楽器間のタイミングをとるのと同じです。そしてCPUにとっての指揮者のような存在が“CPUクロック”です。一般には、同一のCPUであればクロック数の値が大きいほど(クロックサイクルが早いほど)演算スピードが速くなり、ひいては処理能力が高くなると言えます。
CPUクロックの波形
CPUが演算処理を行う際の、いわば指揮者のような存在が、CPUクロックでした。CPUクロックの速さの単位は、ヘルツ(Hz)を用います。信号のオンとオフの定期的な繰り返しによる電圧の変化を、波とみなします。一度オンになってから次にオンになるまでの時間の幅が、1クロックの幅です。
【例題】 : 1GHzのクロックの、1サイクル分の時間は、何ミリ秒・何マイクロ秒・何ナノ秒になるでしょうか?それぞれ換算して下さい。
【解答】 : 1GHzなので、10億分の1秒ごとにオン・オフされます。
\frac{1}{1000000000}秒
= 0.000001ミリ秒
= 0.001マイクロ秒
= 1ナノ秒
MIPS値(ミップスち)
MIPS(Million Instructions Per Second)とは、CPUの処理能力を表す指標の一つで、1秒あたりCPUが処理できる命令語の個数(単位は100万)を表す値です。たとえば50MIPSとは、1秒あたり50\times 1000000=50000000なので、5000万個の命令をこなせる、という意味です。
メモリキャッシュ
メモリキャッシュとは、ツボを押さえた高速化に用いられる技法です。キャッシュ(cache)とは「隠し持つ・貯蔵する」という意味を持つ単語で、よく使うデータやプログラムを高速アクセスできるメモリに記憶させておき、そのメモリをCPUのすぐ近くに置いておくことで、高速なデータ処理を目指す技術のことです。具体的には、CPUのすぐ隣(今日ではCPUに内蔵)に高速なSRAMのキャッシュメモリを配置し、頻繁に使うデータをそこに置いておきます。
メモリの容量と性能について
SRAMとDRAMには、「速くて高いSRAM」「低速で安いDRAM」という違いがあります。そのため、大容量が求められる主記憶(今日のPCでは、DIMMのメモリモジュール)には安価なDRAMを用い、キャッシュメモリのように「ここぞ」という場所にはSRAMを用います。こうすることで、処理スピードとコストのバランスが取れたシステム構成が可能となります。
メモリの種類
RAMは大きく分けて、SRAMとDRAMに分けられます。また、DRAMを高速化したSDRAM(シンクロナスDRAM)が、今日のPCでは主記憶装置に用いられています。
ROMはフラッシュメモリ以外に、PROM、EPROM、EEPROM等の種類がありますが、出題頻度はごく低いので、メモリに関心ある方のみお調べ下さい。なお、CD-ROMやDVD-RAMは集積回路ではないので、ここには分類されません。
ビデオRAMについて
PCの画面をよく見ると、画面上の絵や文字は小さな粒の集まりで描かれていることがわかります。その粒(画素、ドット、ピクセル)ごとに色番号を指定することで、絵や文字を表示しています。
PCの画面制御には、ビデオコントローラと呼ばれる専用ICを用いるのが一般的です。そして今日のPCでは、主記憶とは別にビデオコントローラのためのメモリ(ビデオRAM(VRAM))も持たせる構成が一般的です。
より大容量のビデオRAMを搭載する事で、より多い色数や、より多くのピクセルを(つまり、より精細に)表示させることができます。ただし、いくらPC側にビデオRAMを搭載しても、それに対応できる高性能なディスプレイも用意しておく必要があります。
【例題】 : 2MバイトのビデオRAMを用い、1024×768ドットで表示可能な色数は、以下のどれか。
ア16色イ256色ウ65536色エ16777216色
【解き方】 : 表示可能な色数は、「1ピクセルあたり何ビットの情報量(ビット数)を用いるか」で決まります。各選択肢は1ピクセルあたり、アが4ビット(0.5バイト)、イが8ビット(1バイト)、ウが16ビット(2バイト)、エが24ビット(3バイト)の場合です。この画面の総ピクセル数は1,024×768で786,432ドットです。選択肢エだとメモリ容量が足りないので、ウ(2バイト×786,432ドット=1,572,864バイト≒1.6Mバイト)を選んでください。
ハードディスク(HD)
磁性体が塗られた円盤を1~複数枚用い、回しながら同心円状に磁気的に記録するものです。PCの起動時などにPC内部から「カラカラ(コリコリ)」という音が聞こえますが、これはハードディスク内のヘッド(読み書きのためのセンサ)が動いている音です。なお、ハードディスクは衝撃に弱く、また高速回転による発熱にも弱いため、取り扱いには注意が必要です。
CD(CD-ROM、CD-R)
読み出し時、ピットと呼ばれる小さな穴に赤色レーザ光線をあて、ピットの長短を検知することで0か1かを判別します。1枚で640Mバイトまで記録可能です。また、CD-ROMの記録フォーマットの規格(ISO9660フォーマット)に則っていれば、WindowsのPCで焼いた(書き込んだ)CD-RをMacintoshのPCで読んだり、オーディオ用のCDとして楽しむこともできます。
DVD(Digital Veasatile Disk)
原理はCDと同じですが、より短波長な青色レーザ光線を用いることで、記録密度を高めています。また2枚のディスクを貼り合わせて1枚のディスクとする(片面2層)事で、1枚あたり約4.7Gバイトまで扱えます。
レーザ光線で熱し、冷える瞬間に磁場をかけることで、磁気データを記録するものです。過去に書き込んだデータの消去や、再書き込みも可能です。オーディオ用のMD(Mini Disk)も同じ原理を利用しています。
磁気テープ(MT)
もともとディジタル録音用であったDAT(Digital Audio Tape)など、磁気テープにデータを記録するものです。サーバのデータをバックアップする際によく用いられます。DDS-4などのテープストリーマもMTに分類されます。数10Gバイト単位の大容量データをバックアップできますが、バックアップに数時間から一晩かかる事もあるので、頻繁なバックアップには向きません。
半導体ディスク
USBメモリが代表的です。ハードディスクと同様に扱うことができる装置ですが、磁気ディスクのかわりにICメモリを用いるため、アクセス時間の短縮が図れます。また衝撃に強いことから、航空機のボイスレコーダ等にも用いられています。
スマートメディア
メモリカードの規格の一つです。ディジタルカメラの画像保存用や、ノートPC等に用いられる、主にフラッシュメモリを用いたメモリカードです。ソニーが中心となって策定した「メモリースティック」や、松下電器が中心となって策定した「SDメモリー」なども、広い意味でスマートメディアに分類されます。
記憶装置の、アクセス速度の比較
アクセス速度とは、CPU等から「データが欲しい」と要求されてから、実際にデータが取り出され始めるまでの時間を指します。主な記憶装置を、アクセス速度が速い(時間が短い)順に並べると、
となります。
保管性(バックアップ媒体として用いた場合のメリット・デメリット)
サーバ等に入っているデータを、障害に備えてバックアップをとる際に用いるバックアップ先の媒体は、以下の基準で選ぶと良いでしょう。
バックアップは定期的に(日次・週次・月次バックアップ)行い、複数世代(もしバックアップ先が故障しても、最悪の事態を避けられる)に渡ってとるのが理想です。また、データ保存専用のネットワークであるSAN(Storage Area Network)や、LAN上のファイルサーバから発展したNAS(Network Attached Storage)を利用し、そこをバックアップ先とする運用方法も、最近のトレンドです。
補助記憶装置、特にハードディスクやフロッピーディスクの記憶容量を計算問題が、午前試験でよく出題されます。キーワードとして、同心円状の「トラック」と、扇形の「セクタ」との違いを押さえておきましょう。
【例題】初級シスアド平成13年春期午前問3 : フロッピーディスクを次の仕様でフォーマットしたとき,容量は約何Mバイトか。
総トラック数160
セクタ数/トラック9
セクタ長(バイト)512
ア0.5イ0.7ウ1.2エ1.4
この例題の場合、全ての値を掛け算すれば求まります。
磁気ディスクではディスク内を、トラックと呼ばれる同心円と、セクタと呼ばれる扇形の区切りで管理していることも押えておきましょう。
ディスクのフラグメンテーション(fragmentation)
ハードディスクで、データの書込み・消去・再書込みを繰り返すと、書き込まれたデータがツギハギ状になった領域が生じます。これがディスクの断片化(フラグメンテーション)と呼ばれる状態です。ディスクが断片化してしまってもファイルの読み書きそのものは可能ですが、ディスクアクセスの効率が落ちてしまい、ひいてはPC全体として処理が遅くなります。断片化を解消するためには、デフラグツール(Windowsに標準で入っている“ディスクデフラグ”と呼ばれるユーティリティツールなど)を用いて再編成を行うのが一般的ですが、データを一度別のメディアにコピーした上でハードディスクを初期化後、データを元のように書き込んでも同様の効果があります。
【例題】初級シスアド平成14年午前問9 : 使用しているパソコンの処理能力が低下してきたので調査したところ,磁気ディスク装置の入出力時間が増大してきたことが分かった。この状況を改善するためにユーティリティを導入し,シーク動作を減少させて効率よくアクセスできるようにしたい。このとき,ユーティリティが行うべき適切な処理はどれか。ここで,利用する磁気ディスク装置は1台とする。
ア大きなサイズのファイルを同一のディレクトリ(フォルダ)に格納する。
イ各ファイルを磁気ディスク装置内の複数の領域に分散化する。
ウ参照頻度の高いファイルを磁気ディスク装置内の連続した領域に格納する。
エ参照頻度の高いファイルを同一のディレクトリ(フォルダ)に格納する。
【考え方】 : シーク動作とは、ハードディスク内部の磁気ヘッドが動く時のカラカラ音のことです。このカラカラができるだけ少なくなる(平均シーク時間の短縮)ようにするためには、ウのようにディスク上の連続した領域にデータが書き込まれている形が理想です。
入出力インタフェースについて
コンピュータと周辺機器や、周辺機器同士を電気的につなぐ際、お互いの接点になる部分を「インタフェース(interface)」と呼びます。インタフェースには様々な規格があり、コネクタの形状から通信スピード、信号の際の電圧などのプロトコルも規定されています。
バス(bus)
データが流れる道のことを、「バス」と呼ぶことがあります。これは、乗合バスにデータを乗せて行き来するイメージからついた名前です。
大きく分けて、シリアルバスとパラレルバスに分かれます。
シリアルバス(serial bus) : データを、1本の信号線をオン/オフさせることでビットを送るイメージです。USB、シリアルATA、RS-232C、イーサネットのツイストペアケーブルは、シリアルでデータを送り届けています。
パラレルバス(pararell bus) : シリアルバスが複数本あって、平行して一度にデータを送るイメージです。PC基板とハードディスクを接続するためのATAやSCSIなどは、パラレルでデータを送り届けています。
PC基板に、拡張ボードを接続するためのバス
PCIバス : 今日のPCに一般的に採用されている規格です。
AGPバス : 主にビデオコントローラとの接続を目的とした高速なバスです。
PCI Expressバス : PCIを基にした、ビデオコントローラを接続する際に有利なバスです。
ISAバス : 以前ののPCに一般に採用されていたバスで、今日では主流の座をPCIバスに譲りました。
PC基板と、内蔵ハードディスクとを接続するためのバス
シリアルATA (またはSATA) : 今日の新しいPCの主流です。従来のATAに比べて細い(扱いやすい)ケーブルで接続でき、高速な伝送に対応しています。
ATA (またはIDE (Integrated Drive Electronics)) : PCの基板と、内蔵ハードディスクやCD-ROMドライブを接続するインタフェースです。ほとんどのPCに標準で搭載されています。パラレル伝送のため、幅広のケーブル(リボンケーブル)を用いて接続します。
SCSI (Small Computer Standard Interface) : スカジーと発音します。IDEに比べて高速な伝送に向くため、主に業務用サーバなどハイエンドな用途で用いられています。パラレル伝送で、デイジーチェーン接続と呼ばれる数珠つなぎ式で機器を増設できます。
eSATA (external SATA) : シリアルATAが主に「内蔵」ハードディスクを接続するのに対し、eSATAは「外付け」ハードディスクの接続に向きます。
SAS (Serial Attached SCSI) : SCSIインタフェースのシリアル版とも呼べます。シリアルATAとの間で上位互換性があります。
PC本体と、周辺機器とを接続するインタフェース
USB(Universal Serial Bus) : USBは、PCと周辺機器を接続する際に一般に用いられるシリアルインタフェースで、USBハブを介して最大127台までの周辺機器をつなげることができます。
IEEE1394 : 動画像など、高速な伝送をしたい時に使います。ソニーのハンディカムからPCに動画像を取り込む時のインタフェース(i.Link端子)も、正式な呼び名はIEEE1394です。
IrDA(Infrared Data Association) : 赤外線を使ったデータ通信の規格です。数mまでの距離をワイヤレスで通信でき、多くのノートPCや、一部の携帯電話が対応しています。
Bluetooth : 2.4GHz帯の周波数の電波を使ったデータ通信の規格です。10m程度の距離をワイヤレス通信でき、通信速度は1Mビット/秒です。一部のノートPCや、一部の携帯電話が対応しています。
RS-232C : 主にPCとTA(ターミナルアダプタ)、PCとアナログモデムなど、比較的低速な機器の接続に使う、歴史あるシリアルインタフェースです。
GPIB : 計測機器・医療機器・分析機器の業界では比較的標準的なインタフェースです。SCSIに似てパラレル伝送で、デイジーチェーン接続で最大15台までのデバイスを接続することができます。
なお、今日のPCでは、RS-232CやISAバスなどの古くからあるインタフェースがPC基板設計上のネックとなることが多いため、これらに替わってUSBやIEEE1394、PCIなどのインタフェースに絞った基板設計、いわゆる「レガシーフリー」と呼ばれる設計のPCが一般的です。
キーボード、ポインティングデバイス
ポインティングデバイスとは、マウスなどGUI画面上の位置を指し示すための装置です。ここでは特に説明しません。
OCR(Optical Character Reader)
活字印刷や手書きの文字を、コンピュータにデータとして取り込む仕組みの総称です。たとえば郵便番号を読み取って自動的に仕分ける装置や、「読んde!ココ」などスキャナから活字を読み取るソフトウェアが、これにあたります。なお、マークシートを読み取るものはOMR(Optical Mark Reader)と呼びます。
ディスプレイの種類
TFT液晶 : 今日の液晶ディスプレイの、主流となっている方式です。なお液晶ディスプレイは自分では発光せず、バックライトと呼ばれる光で後ろから照らしてやる必要があります。同じ画面サイズのCRTより、消費電力を低く抑えられます。
PDP(プラズマディスプレイパネル) : 薄型テレビの方式の一つとして、TFT液晶とシェアを争っています。液晶ディスプレイとの決定的な違いは、画素自体が光るため、バックライトを使わなくても色がわかる点です。
有機EL : これも画素自体が光ります。一部の携帯電話で、液晶ディスプレイの置き換えとして採用されています。
CRT : ブラウン管を使ったディスプレイです。古くからあり値段も安いですが、消費電力や重さの点で液晶ディスプレイに劣ります。
STN液晶 : 最近は中古品としても見かけなくなったタイプです。TFT液晶よりも低コストで作れるのがメリットですが、画質や視野角の点でTFT液晶に劣ります。
プリンタ
プリンタについての出題は、dpi(Dot Per Inch)という単位を覚えて下さい。これはプリンタの性能を表す単位で、1インチの長さに何ドットを印刷できるかを表す値です。
たとえば100dpiのプリンタだと、1インチ(約2.54cm)の長さに100ドット印刷できるため、1インチ四方だと10,000ドットの印刷できるという意味です。もちろん、dpiの数字が大きいほど、より細かく印刷できることを表します。
WindowsやMacOSなどのOSは、人間の目にはきれいなGUIの部分しか見えませんが、OSの本当の値打ちは、GUIの裏で働いてくれているプログラム(ファイル管理、プロセス管理、メモリ管理など)の良し悪しで決まります。ここの出来が良いOSは、簡単に言えば「アプリケーションソフトの動作中に、原因不明で止まってしまう」ことが少なくて済みます。
OS選定、特に業務で使うPCのOS選定は、ぜひ「止まりにくい」かどうかを基準にして下さい。
オペレーティングシステム(OS:Operating System)とは
PCなどでアプリケーションソフトを実行する時は、コンピュータの資源(リソース)をうまく活用して、特にCPUやメモリをムダなく効率的に使いながら実行する必要があります。そのための制御をしてくれるものが、OSです。OSの実体はプログラムの一種です。
OSの種類(UNIX、Linux、Windows、MacOS)
情報処理技術者試験では、各社・各団体が作るこれらOSの種類や特徴を問わせる問題は出題されません。出題ポイントは、OSによって特殊文字が文字化けすることと、UNIXおよびLinux上でウィンドウシステムを実現させるための仕組み(X Window System)の名称です。
文字化け
WindowsとMacOSでは、同じ文字コードに全く別の文字が定義されていることがあり、それが元での文字化け、または〓(ゲタ文字)が表示されることがあります。詳しくは、[http://www.shtml.jp/mojibake/machine.html Webマスターのための文字化け講座]の「Windowsでは表示されるが、Macでは文字化けする文字」をご参照下さい。初級シスアド試験の、特に午前問題では、「丸囲み数字」「全角ローマ数字」は、よく文字化けするという知識問題が出題されます。
仮想記憶とスラッシング
あるソフトウェアを動作させるために必要なメモリとして「512Mバイト以上を推奨」と書かれているソフトを、実際には256Mバイトの主記憶メモリしか積んでいないPCにインストールし実行させようとすると、どうなるでしょうか?
この時、多くの場合ソフトは起動し、ほとんどの機能が動作します。ただし、時には使い物にならないまでに動作が遅くなる(「動作が重い」と感じる)ことが多いです。
ここに、2つの疑問点があります。
の答は、OSが持つ「仮想記憶」と呼ばれる仕組みが働いたためです。
の答は、仮想記憶が働く際には、ハードディスクへのアクセスが頻発するからです。
では、これらについて詳しくご説明しましょう。
搭載メモリよりも大きいデータを扱える~仮想記憶~
仮想記憶とは、今日のほとんどのOSが持つ機能の名前です。これはOSが、アプリケーションソフトなどの実行中に「メモリが足りない」と判断した時、現在メモリ上にあるデータを一旦ハードディスクに書き出した(退避させた)上で、必要な別のデータをメモリ上に持ってきて、処理を続行する機能を指します。
これが、実際には256Mバイトしかメモリがないのに、512Mバイトのデータでも扱えた理由です。ソフトウェアの視点ら見れば、コンピュータ上にはありもしない512Mバイトのメモリがあるかのように見えることから、「仮想記憶」という名がつけられています。
動作が遅くなる~スラッシング~
次に、動作が極端に重くなった理由を考えましょう。
メモリ上のデータをハードディスクに書き出し、必要な時にはまた元のメモリに戻す入れ替えサ行のことを、「スワッピング」と呼びます。そしてスワッピングが頻発し、動作が極端に重くなることを「スラッシング」と呼びます。
初級シスアド試験では、このスラッシングが頻発する際の対処方法を問わせる問題がよく出題されます。最も効果的な対処方法は「PCに搭載するメモリを増やす」、または「とりあえず使っていない他のアプリケーションソフトを終了させて、現在使用中のソフトに主記憶領域を譲る」です。
OSが担う役割の中で、身近なものの一つに「ファイル管理機能」があります。ほとんどのOSでは、ファイルを「階層ディレクトリ構造」と呼ばれる形式で管理します。これはWindowsでいえば、丁度「フォルダ」の考え方と同じです。「Windowsでいうフォルダ = ディレクトリ」と覚えておいても差し支えありません。
親ディレクトリを表す“../”表記について
たとえばHTMLで、別のディレクトリにある画像ファイルの場所を指定する記述にも、この知識が必要です(なお、日本語環境のWindowsのコマンドプロンプトで同じことを行う場合は、“/(スラッシュ)”を“\(円記号)”に読み替えて下さい)。
[homepage]
|-----------------+
[gazou] [source]
aPicture.gif index.html
sourceディレクトリにあるHTMLファイル(index.html)から、[gazou]ディレクトリにあるaPicture.gifというファイル名を指定する際の書き方は、以下のようになります。
<img src="../gazou/aPicture.gif">
ファイル・レコード・フィールドの関係について
情報処理、特に古くからある帳票処理に用いられる(主にCOBOL言語で扱うデータの)ファイルは、多くの場合このような形式で保存されています。
0001井上陽助055東京都新宿区高層ビル町1-2-3[改行]
0002宇多山光021大阪府吹田市太陽の塔2-3-4[改行]
0003真田まさし050静岡市清水区次郎町5-1[改行]
0004松山千秋048札幌市中央区時計台3-3[改行]
0005吉田拓太郎054福岡市博多区辛子明太町1-23[改行]
このファイルでは、左から順に、
4バイト : 会員番号
16バイト : 氏名
3バイト : 年齢
40バイト : 住所
[改行]コード : 1行分(1件分)のデータの終了を示す
を表してみました。
レコードとは、今回のファイルでいえば1行分(1人分・1件分)のデータのことで、関係データベースで言う「タプル」に相当します。
フィールドとは、各データ項目(社員番号・氏名・年齢・住所)のことで、関係データベースで言う「属性」に相当します。
1つのファイルの中には個々のレコードがあり、1つのレコードの中には個々のフィールドがあるという、以下の図式が成り立ちます。この図式は、午前試験でたまに問われます。
ファイル>レコード>フィールド
マルチタスク(マルチプログラミング)
マルチタスク(マルチプログラミング)とは、OSが同時に複数の仕事をこなすことができるという意味です。これも今日のPC用OSでは当たり前のことですが、たとえばWebサイトからファイルをダウンロードしながら、その間に文書を編集するといった処理が同時進行でできるよう作られたOSを「マルチタスクOS」と呼びます。
リアルタイム処理
リアルタイム処理とは、入力した処理の結果がすぐに返ってくるという意味です。マルチタスクOSが当たり前となった今日では、リアルタイム処理が当たり前のことではありますが、特に「バッチ処理(処理させたいデータをある程度ためてから、頃合をみて処理す方式)」の反対語として用いられることが多い言葉です。
排他制御(はいたせいぎょ)
排他とは、いわば「おまえ、あっち行け」と言った、のけものにすることを指す言葉です。人間世界ではあまり良い意味には使いませんが、コンピュータの世界では欠かせない考え方の一つです。たとえばLAN上のファイルサーバで共有されたWordのファイルを、誰かが編集しているとします。その途中で後から来た別の人が、同一のWordファイルを開こうとしたら、後の人のPCではそのファイルを編集させてはくれない仕組みが働きます。これが、OSが持つ排他制御の例です。
デッドロック
排他制御は便利な仕組みですが、排他制御には「デッドロック」と呼ばれる困った現象が起こる可能性がついてまわります。デッドロックとは、マージャンにたとえると「持ち持ち」の状態を表します。
{{コラム|マージャンにおける「持ち持ち」とは?|ある人が欲しい牌をもう一方が持っている、という関係が互いに成り立っていて、お互いに和了(あが)ることができない状態を指す言葉です。「Aさんが和了るために必要な牌Xを、Bさんが手離すのを待っている(Aさんは牌Yを抱えていて離さない)」「Bさんが和了るために必要な牌Yを、Aさんが手離すのを待っている(Bさんは牌Xを抱えていて離さない)」という場合です。
インタフェース(interface)とは、日本語でいえば「接点」のことです。ヒューマンインタフェースとは、人間とコンピュータの接点、具体的にはコンピュータにとっての「外ヅラ」だととらえて下さい。
CUIとGUI
1990年代前半のPC、特にMS-DOSと呼ばれるOSを搭載していたPCでは、今日のWindowsでいうアイコンをクリックするかわりに、起動したいプログラム名をキーボードから打ち込んでEnterキーを押すことでプログラムを起動させていました。このように、コマンド(の文字列)をキーボードから入力しながら処理を進める形態を、CUI(Character User Interface)と呼びます(和製英語だそうです)。なお、ここでいうキャラクタとは「文字」という意味です。
ですが今日、PCというと、WindowsやMacOSなど、きれいな画面で操作できるPCが一般でしょう。統一感あるデザインの画面上で、やらせたい作業のアイコン(絵文字)をクリックすることで、ソフトウェアを起動したり必要なファイルを編集したりする、あれです。CUIが素っ気無い文字ベースのやり取りなのに対し、これらはカラフルなグラフィックスなので、GUI(Graphical User Interface)と呼ばれます(こちらは外人にも通用する英語です)。
GUIコンポーネント
この分野の出題ポイントは、GUIを構成する部品(GUIコンポーネント)の名前を問わせる問題です。具体的には、ボタン、チェックボックス、ラジオボタン、テキストボックス、プルダウンメニューの名称を覚えて下さい。他には、「画面遷移図(その実体は、状態遷移図)」を読ませる問題が、午前・午後ともに出題されることが多いです。詳しくは「状態遷移図」の項目をご覧下さい。
チェックボックスとラジオボタン : チェックボックスとラジオボタンの決定的な違いは、チェックボックスは複数個(0個から全部まで)選択できるのに対し、ラジオボタンは1個だけしか選べない(これを「排他的に選択」と呼びます)、という違いがあります。
テキストボックスとテキストエリア : 2ちゃんねる等の掲示板システムには必須のものです。いわゆる「カキコミ」など、文字列を入力するための空欄のことです。テキストボックスが1行だけ入力できるのに対し、テキストエリアは複数行の文字列を入力できます。
プルダウンメニューとプルアップメニュー : Windowsでいう、ウィンドウの上部に「 ファイル(F) 編集(E) 表示(V) 挿入(I) お気に入り(A) ツール(T) ヘルプ(H) 」と表示され、マウスでクリックすると下向きに伸びて表示されるメニュー項目が、プルダウンメニューです。対して、Windows画面の左下にあるスタートボタンのように、上向きに伸びて表示されるメニュー項目を、プルアップメニューと呼びます。
エンベデッドOS(組み込みOS、とも訳されます)とは、PCほど大きくはないけど、立派にCPUを積んでいる装置(たとえば携帯電話やPDA、ちょっと複雑な家電製品など)に使われるOSです。有名なものではITRONや、WindowsCEなどがあります。
PCなどのOSが、周辺装置を制御する際に使うソフトウェアのことです。今日では、制御用のソフトウェアはOSにほとんど組み込まれており、その組み込まれたソフトウェアに指示を与えるための詳細な設定項目一覧のことをデバイスドライバと呼びます。普通、周辺装置(特にPCIバスやPCカードといった、PCのハードウェアにベッタリと接続する装置)を買ってくると、その装置専用のデバイスドライバが、フロッピーディスクなどの形で同梱されています。
OSとアプリケーションソフトの中間に位置するソフトウェアを、ミドルウェアと呼びます。ミドルウェアは、さまざまな利用分野で共通に使える、基本的な処理機能を提供します。ミドルウェアに分類されるソフトウェアには、このようなものがあります。
DBMS (DataBase Management System) : Microsoft SQL Serverなど、データベースの管理やSQLの実行環境を提供するソフトウェア
通信管理システム (ネットワークモニタ) : MRTGなど、ネットワークの混雑状況や装置の稼働状況を表示するソフトウェア
ソフトウェア開発支援ツール : ソフトウェア開発の手助けをするCASEツール(Computer Aided Software Engineering)など
ディスクアレイ(Disk Array)
ハードディスクを複数個使う事で、アクセス速度の向上や、信頼性アップを目指す技術の総称です。主にRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)の技術が用いられます。
RAID0 : 複数台のディスクスでストライピングし、アクセス速度を高速化する
RAID1 : 複数台のディスクでミラーリングし、信頼性を向上させる
RAID3 : パリティディスクを1台用意し、いずれか1台が故障してもデータの復旧を可能とする
RAID5 : 原理はRAID3と同じだが、パリティデータを分散させる
{{コラム|1=排他的論理和とRAID3、RAID5|2=RAID3とRAID5の処理を行うには「排他的論理和(はいたてきろんりわ)」と呼ばれる計算を素早く行わないといけません。
排他的論理和
入力1入力2出力
000
011
101
110
バッチ処理とオンラインリアルタイム処理
バッチ(batch)とはもともと、パンや陶器を釜で焼く時の1焼き分のことです。転じて、まとめて1束分という意味もあります。
コンピュータの世界でバッチ処理とは、仕事をある程度ためておいて、頃合を見てまとめて一気に処理を行う、という意味になります。たとえばマークシート解答用紙を人数分まとめて採点したり、ためておいた一ヶ月分の取引データを月末に一気に処理する、などです。
対してオンラインリアルタイム処理とは、仕事をためずスグに処理することです。たとえば銀行のATMでお金をおろす場合、数秒後には処理が終わってくれますが、これはオンラインリアルタイム処理の一つの例です。なお、呼べば応えるような処理なので「対話型処理」という言葉も同じ意味で使われます。
なおマイクロソフト社のOSの用語「バッチファイル」は、綴りは同じですが、今回のバッチ処理とは全く違う意味の言葉です。
集中処理と分散処理(クライアントサーバシステム)
汎用機(メインフレーム)に処理を集中させるTSS(Time Sharing System)処理は、1990年代前半頃まで一般に用いられてきた処理形態でした。しかしたとえば、PC200台分の性能を持った1台の汎用機に処理を集中させるのと、PCを200台買ってきてLANで接続するのでは、後者のほうがはるかに安くつくことに世間が気づき始めました。
そこで今日では、処理を各PCに分散させ、専門的な処理が必要な場合にはサーバを用いる「クライアントサーバシステム(CSS : Client Server System)」と呼ばれる処理形態が一般的となりました。
クライアントサーバシステムにより、お値段は格段に安くなりました。ですがコンピュータの運用管理の点では、集中処理の場合はほぼ一ヶ所(中央のみ)を押さえておけば済んでいたものが、分散処理の場合はエンドユーザ側にも負担がかかる、という問題点があります。
エンドユーザコンピューティングの推進役である初級シスアドとしては、運用管理は大事な仕事の一つとなり、また試験出題の重要なポイントでもあるのです。
集中処理と分散処理を比べると…
比較項目集中処理(マスタスレーブシステム)分散処理(クライアントサーバシステム)軍配
エンドユーザ教育の手間そもそもユーザに触らせないユーザが多いので面倒集中処理
処理能力の価格性能比低い(ハードの単価が高い)高い(ハードの単価が安い)分散処理
セキュリティの高めやすさ守るべき箇所が限られている全体を守らないといけない集中処理
システム全体の信頼性高い(古くからの実績あり)低い(故障率が高い)集中処理
拡張性低い(やや面倒)高い(非常に簡単)分散処理
インターネットとの親和性最近は高くなりつつある非常に高い分散処理
3層クライアントサーバシステム(3層C/S)
特にデータベースを用いる処理では、実際のデータベースをアクセスする処理はサーバに任せて、クライアントは画面表示に徹する、という形をとることがあります。その場合の構築の考え方として、「3層クライアントサーバシステム」という考え方があります。これはシステム(特にデータベースのシステム)を論理的に「プレゼンテーション層」「ファンクション(アプリケーション)層」「データベース層」の3つの階層に分け、それぞれ別々のコンピュータに役割を振り分ける考え方です。そのメリットは、各コンピュータに機能を振り分けるメリットは、どこかの層に変更が加わったとしても、他の層の変更が最小限で済むことです。
各層の名前各層の役割実体
プレゼンテーション層データの表示や入力を担当する層検索結果を表示するソフトや、ブラウザがインストールされた、クライアントのPC
ファンクション
(アプリケーション)層業務処理を行うプログラム(アプリケーションソフト)や、Webサーバ機能を実現させるソフトの層アプリケーションサーバや、Webサーバ(IISやApache)
データベース層実際のデータ管理(データ格納など)を担当する層DBMSがインストールされたデータベースサーバ
ストアドプロシージャ
3層クライアントサーバシステムで、データベース検索することを考えましょう。そして検索するたびに、クライアントPCからサーバに向かってSQLステートメントが少しずつ流れるとします。
これでは通信回線の無駄使いにもなりますし、なにより辛気臭いです。
そこで、よく使うSQLステートメントをあらかじめサーバ側に登録しておいて、それに名前をつけておくと、クライアントPCからはその名前を指定するだけですぐに検索処理を行うことができます。この、よく使うSQLステートメントの集まりのことを「ストアドプロシージャ」と呼びます。
分散データベース
何台かのデータベースサーバに同じデータを重複して持たせる構成を、分散データベースと呼びます。これによりサーバ1台あたりの負荷を減らせるメリットがありますし、たとえば東京本社と大阪支店のデータベースサーバに同じデータを持たせておけば、東京本社だけにデータを置いておく場合に比べて、全体の通信量を減らすこともできます。
2相コミットメント
分散データベースを用い、複数台のデータベースサーバで同じデータを共有する場合には、どこかの拠点で書き換わったデータを他の全てのデータベースサーバに反映させなければなりません。その際に使われるのが、2相コミットメントと呼ばれるやり方です。簡単に言えば、「みんな、データを書き換える準備は良いか?」と問いかけ、全員からのOKの返事が来てから「では、書き換えて下さい」と指示し、全員からの書き換え完了の通知を得てから処理を終了する、という2段階を踏む仕組みです。
なお、一台でも異常があったならば「ロールバック」と呼ばれる、いわば「なかったことにする処理」を行い、再度2相コミットメントを試みます。
なおロールバックの反対語「ロールフォワード」は、データベースの障害回復(システムが停止した際、再度データベースを復旧させる)の際に行われるもので、障害発生までに行われたデータ更新の内容を、更新ログを基にして忠実にたどる処理を指します。
トランザクション管理
トランザクションとは「一件分の処理」と考えて下さい。マルチタスクOSのコンピュータでは、トランザクションが2本以上、平行して実行されることがあります。そこで欠かせないのが排他制御(共有ロック、占有ロック)です。排他とは「お前、あっちへ行け」という意味の言葉ですが、あるトランザクションが作業の途中に他人にいじられたくないデータがあった場合に、そのデータにロックをかける処理のことを排他制御と呼びます。
あるトランザクションがデータにかける排他制御には、大きく分けて2種類あります。
共有ロック : 他のトランザクションが参照するだけなら、許可されます(データの更新はさせません)。
占有ロック : 他のトランザクションには全く触らせません(データの更新も参照もさせません)。
デュアルシステム、デュプレックスシステム
ともにシステムの信頼性を上げるための仕組みで、たいへん紛らわしい用語ですが、その違いを見てみましょう。
2台のシステムで同じ処理をさせて、出てきた結果が同じ値ならば、その答えを信用するというやり方です。ここ一番でのミスが許されないシステム(軍事防衛や宇宙開発など)に使われる方式で、高い信頼性ですがお金のかかるシステムです。
2台のシステムを用意し、片方がダウンしたら、予備であるもう片方を使うやり方です。予備のシステムがどのように待っているかで、以下の3種類に分けられます。
待ち行列理論とは、処理の窓口(郵便局の窓口やWebサーバなど、何らかの処理を到着順に受け付ける窓口)の混み具合によって、処理を待たされる時間がどのように変化するかを予測する、OR(オペレーションズリサーチ)手法の一つです。
ここでは一例としてM/M/1待ち行列モデルの計算式を挙げます。この数式を用いると、待たされる平均時間がおよそ見積もれます。
平均待ち時間 = \frac{\rho}{1-\rho} \times Ts
なお、窓口利用率は忙しさを表す率であり、Tsは平均サービス時間です。たとえば、1時間あたり24人の来客があり、来客1件あたり平均2分の処理時間がかかる場合には、
窓口利用率 \rho = \frac{24}{30} = 0.8
Tsは2分なので、\frac{0.8}{1-0.8}\times 2で、平均8分待たされる、と見積もられます。
ところで、Tsを定数とすると、窓口利用率 ρ の値によって、平均待ち時間が変わってきます。
窓口が処理の限界に近づくほど、並んでいて待たされる時間が長くなることがわかります。実生活でもそうですね、急な仕事が入った場合、暇な時だとすぐに対応できますが、忙しい時だとなかなか対応できないものです。そしてこの待ち行列理論のグラフは、CSMA/CD方式のLANであるイーサネット(共有のLAN媒体にアクセスが集中すると、コリジョンによってLANが使い物にならなくなる)や、車の量が倍に増えただけで渋滞になってしまう道路などもこの理論で説明がつきます。
レスポンスタイム、ターンアラウンドタイム
レスポンスタイム(平均応答時間) : 前述の「待ち行列理論」などで求めた「平均待ち時間」に、自身の処理をしてもらう時間を足した上で、処理結果が返ってき始めるまでの時間を指します。
ターンアラウンドタイム : 上記のレスポンスタイムに、処理結果が全て返ってくるまでの時間を足した値を指します。
たとえば、クライアントのWebブラウザにURLを打ち込み、Enterキーを押したとします(この瞬間にストップウォッチを押します)。そしてしばらく待って、あて先のWebサーバが処理をした後に、返答であるHTMLデータを送り返し始めます。
クライアントのWebブラウザで表示が始まる瞬間までの時間、それはレスポンスタイムです。
そしてそのまま計り続け、全てのHTMLデータが表示され終わるまで計ると、それがターンアラウンドタイムです。
運用しているシステムのレスポンスタイムを体で覚えておくと、「今、Webサーバにアクセスが集中しているな」といったネットワーク診断が、勘でできるようになります。
スループット
スループット(実効速度)とは、その名の通り「実際に使い物になるスピード」のことです。たとえばイーサネット(CSMA/CD)、特に全二重対応していない10BASE2や10BASE5などでは、先の待ち行列理論のグラフにもあるように、10Mビット/秒の限界近くまで使おうとするとLANとして使い物にならなくなります。条件にもよりますが、伝送効率はせいぜい30%位で考えておいて下さい。そしてこの場合のスループットは、3Mビット/秒と言えるわけです。
ベンチマーク
「情報化と経営」分野で出てくる用語「ベンチマーキング」との混同に注意して下さい。
コンピュータの性能評価におけるベンチマークとは、システムの性能を測る時の指標のことです。たとえばパソコン雑誌、特に自作PCが好きな人が読む雑誌には、最新のPCの処理能力を多角的に比べるグラフ(たとえばMS-Wordのマクロばかりを処理させてみたり、ゲームソフトであるFINAL FANTASYの画面表示の速さを競ってみたり)がいっぱい出ていますが、これらこそがベンチマーク(ベンチマーク・テスト)です。
稼働率(アベイラビリティ)の計算
稼働率の計算問題とは、いわば「ある瞬間に、システムが使いものになっている確率」を計算することです。まずは「稼働率」と「故障率」という言葉を覚えて下さい。
たとえば稼働率が0.9という値だったとすると、
という意味です。そして故障率は、「システムは、動いているか故障しているかの、どちらかしかない」と考えるため、故障率 = (1 - 稼働率)の式で求まります。
この手の計算問題を解くために覚えていただく用語は、MTBFとMTTRです。ここでは、システムは「動いている」か「(故障などで)止まっている」かのどちらかの状態しかない、とします。そして動いている時間のことをMTBF、止まっている時間のことをMTTRと呼びます。システムは「動いている」か「止まっている」かのどちらかの状態しかないため、(動いている時間+止まっている時間)でトータルの時間が求まります。そして稼働率とは、「トータルの時間のうち、動いている時間の割合」のことですので、稼働率はこう定義されます。この式は覚えて下さい。
稼働率 = 動いている時間÷(動いている時間 + 止まっている時間)
= \frac{MTBF}{MTBF + MTTR}
詳しく言うと、MTBF(Mean Time Between Failure)は「平均故障間隔」とも呼ばれ、システムが動き始めてから故障するまで(故障したものは修理して再使用)の平均時間を表します。そしてMTTR(Mean Time To Repair)は「平均修理時間」とも呼ばれ、システムが壊れてから修理してまた動くまでの平均時間を表します。
【例題】 : 初級シスアド平成14年秋期午前問16
あるシステムにおいて,MTBFとMTTRがともに1.5倍になったとき,アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
MTBFとMTTRから稼働率を求める数式を覚えていないと解けない問題ですが、覚えていれば小学校の算数のレベルです。答はエだと求まりましたでしょうか。
初級シスアド試験で確率の問題を問わせる場合、システムの稼働率にからめて出題するパターンが多いです。ここでは稼働率を用いての出題パターンを見てみましょう。
なお、システムは「きまぐれな時に壊れ、きまぐれな時間が経てば勝手に復旧する」というのが、この手の計算問題の大前提です。そのため、ただの確率計算の問題だととらえて解いて下さい。
直列の場合の、全体の稼働率
2台のシステムがあって、先のシステムで処理したデータをもとに後のシステムが処理する(ダイヤルアップルータの次にPCが来る、など)、とします。
----[ A ]---[ B ]----
そして、それぞれの稼働率が、0.8と0.7だとします。この場合の、2台あわせた「システム全体の稼働率を求めよ」という場合の解き方は、単に掛け算で求めます。
0.8 \times 0.7 =0.56
システム単体の場合の稼働率より、どうしても小さい数字になりますね。
並列の場合の、全体の稼働率
次に、2台のシステムがあって、そのうちどちらか1台でも動いていればとりあえずOK、という場合の稼働率の計算を考えます。
+--[ A ]--+
----+ +----
+--[ B ]--+
これには公式があります。
全体の稼働率 = 1 - (1 - 稼働率A) × (1 - 稼働率B)
= 1 - 故障率A × 故障率B
実際に計算する問題が出た場合に備え、全部の組み合わせとそれが起こる確率を書き出す方法も覚えておいて下さい。ここで○印は稼働している、×印は壊れているという意味です。
システムAシステムBそれが起こる確率その値を採用?
○(0.8)○(0.9)0.72はい
○(0.8)×(0.1)0.08はい
×(0.2)○(0.9)0.18はい
×(0.2)×(0.1)0.02いいえ
2台のうち1台でも○であれば構わないので、その値を採用するかどうかは右端の列のようになります。そして、採用する確率の値を、すべて足し算してやればOKです。ですので0.72+0.08+0.18=0.98が求まりす。
システム単体の場合の稼働率より、大きな数字になりますね。信頼性の高いシステムを組む時の考え方の一つに、このように「システムを二重化する」というものがあります。ちなみに先ほどの公式は、ここでいう「いいえ」の行の値を求め、それを1から引いた値を求める式です。
【例題】初級シスアド平成13年度秋期午前問12 : 稼働率Rの装置で構成された,図のようなシステム全体の稼働率を表す式はどれか。ここで,並列に接続されている部分は,どちらかの装置が稼働していればよく,直列に接続されている部分は両方の装置が稼働していなければならない。
+--[ R ]--+ +--[ R ]--+
---+ +--+ +---
+--[ R ]--+ +--[ R ]--+
ア(1-(1-R2))2
イ1-(1-R2)2
ウ(1-(1-R)2)2
エ1-(1-R)4
【解き方】 : 並列になっている部分を先に求め、その値が左右に直列になっている、と考えます。並列になっている部分1ヶ所は、(1-(1-R)×(1-R))から、(1-(1-R)2)になります。それが左右に2つあるため、直列とみなして(1-(1-R)2)2となり、答はウになります。更に解く時間を短縮するには、Rに計算しやすい数字(0.9など)を入れて、図から稼働率(0.9801)を求め、その数字と同じ答が求まる数式を四択から選んであげてください。
【応用】 : 3台のシステムA,B,Cがある。それぞれの単体の稼働率は,0.7, 0.8, 0.9 である場合の、全体の稼働率を求めたい。
【解き方】 : すべての組み合わせを書いてみます。
システムAシステムBシステムCそれが起こる確率問題1の条件で採用?問題2の条件で採用?問題3の条件で採用?
○(0.7)○(0.8)○(0.9)0.504はいはいはい
○(0.7)○(0.8)×(0.1)0.056はいはいいいえ
○(0.7)×(0.2)○(0.9)0.126はいはいいいえ
○(0.7)×(0.2)×(0.1)0.014はいいいえいいえ
×(0.3)○(0.8)○(0.9)0.216はいはいいいえいいえ
×(0.3)○(0.8)×(0.1)0.024はいいいえいいえ
×(0.3)×(0.2)○(0.9)0.054はいいいえいいえ
×(0.3)×(0.2)×(0.1)0.006いいえいいえいいえ
【正解】 : それぞれの条件で、○の行の値を足すと、
が求まります。
信頼性設計
試験によく出る用語(5つの“フ”)は、以下の4つに分類できます。違いをしっかり押さえておいて下さい。
フールプルーフ(fool proof) : 使用者が、操作を間違えようにも間違えられないように作っておくこと。
フェールセーフ(fail safe) : 故障した信号機が赤信号のままになるなど、システムに障害が発生しても安全な側へと働くこと。
フェールソフト(fail soft) : システムに障害が発生しても、全面停止には至らないように作っておくこと。なお、フェールソフトで辛うじて動き続けている状態を、縮退運転(フォールバック(fall back))と呼ぶ。
フォールトトレラント(fault tolerant) : システムに障害が発生しても、本来の性能をすべて維持しながら運転し続けるように作っておくこと。
信頼性評価とRAS(Reliability, Availability, Serviceability)
システムの信頼性を語る上で出てくる用語、RAS(Reliability, Availability, Serviceability)とは、以下の3種類の特性を言います。なお、通信ネットワーク用語のRAS(Remote Access Server:プロバイダ側でダイヤルアップ接続を受け付ける装置)とは全く別物ですので注意して下さい。
信頼性(Reliability) : システム障害の起こりにくさ。MTBFの長さで表されます。
可用性(Availability) : システムが使い物になっている確率。いかに稼働率が1(100%)に近いかで表されます。
保守性(Serviceability) : システムに障害が起こった場合、修理のしやすさ。MTTRの短さで表されます。
{{コラム|RASIS(Reliability, Availability, Serviceability, Integrity, Security)|RASISとは、上記のRASに以下の2点を加えたものです。
完全性(Integrity) : 複数のユーザがシステムを使ったとしても、データが一貫していること。排他制御の良し悪しなどで決まってきます。
経済性(システムの採算)
採算性の計算については、中学校レベルの連立方程式で解ける出題が中心です。
バスタブ曲線
風呂のバスタブを横から見たような形のグラフであることから名付けられました。多くの方に経験があると思いますが、買ってきた工業製品が一番故障しやすい時期というのは、買ってすぐ(数週間以内)の時期です。これを初期故障と呼びます。その時期が済むと、ときたま故障(偶発的故障)するけども、おおむね安定して動いてくれる時期が長く続き、やがて古さからくる故障(経年劣化)で悩まされる時期が来ます。これをグラフで描いたものが、バスタブ曲線です。
この章で学んだことを確認しましょう。
{{一問一答四択カナ|2MバイトのビデオRAMを用い、1024×768ドットで表示可能な色数は、以下のどれか。|正解:エ
{{一問一答四択カナ|フロッピーディスクを次の仕様でフォーマットしたとき,容量は約何Mバイトか。(総トラック数:160,セクタ数/トラック:9,セクタ長(バイト):512)|正解:イ |
871 | 強弱記号は、音符の下、または上に付して書かれます。
この記号が書いてある音符よりあとの音符も、同じ強さで演奏することを表します。最も大切なのは次の6つです。
また、より強い、また弱い音を表すために、15pxや15pxを3つ以上連ねることもあります。
これらの記号は、実はイタリア語の略語です。ですから、「やや」とか「もっと」といったことばを添えたい場合などには、イタリア語として扱う必要があります。
ときどき、次のようなことばが使われることがあります。
だんだん大きく、またはだんだん小さくすることを表す強弱記号には、文字によるものと図形によるものとの2通りがあります。意味は同じですが、文字によるものが通常変化の開始点に書かれるのに対し、図形では変化の開始から終了までにわたって書かれます。また、それらの両方が書かれて意味を強調することがあります。
文字の記号を用いて、変化の開始から終了までにわたって書かれることもあります。たとえば、次のように表されます。
文字の記号は、''poco a poco''、''poco''、''molto''などと同時に使われることがあります。
Accento003.png(アクセント)- その音を他の音よりも強く(できる楽器ではその音のはじめだけを強くしその後弱める)音符の上に付けられる。
Accento004.png(アクセント)- その音を他の音よりも強く(できる楽器ではその音のはじめだけを強くしその後弱める)音符の下に付けられる。
Accento005.png(アクセント)- その音を最初弱く、だんだん強くしてからだんだん弱く。 |
872 | 法学>コンメンタール>コンメンタール刑事>コンメンタール軽犯罪法
。 |
873 | 第29条
内閣総理大臣たる議員は、皇室会議の議長となる。
本条は、皇室に関する事務を行う内閣の長、皇室会議が属する内閣の長である内閣総理大臣が皇室会議を組織し、議長となることを規定している。 |
874 | 法学>コンメンタール>司法書士法
(会則)
第53条
----
{{前後
|司法書士法
|第7章 司法書士会
|司法書士法第52条(設立及び目的等)
|司法書士法第54条(会則の認可)
53 |
875 | の形式で展開されることを意図して書かれています。
この手法は
ページ分割すると、inline のようなページ内リンクが大量に切れる。
ページ分割すると、 のような名前のついた参照引用情報が大量に切れる。
スマートフォンやタブレットではページ遷移は好まれない。
MediaWikiは、圧縮転送に対応しているので1ページのサイズが大きくなるのはトラフィック的には問題が少なく、ページ分割によりセッションが多くなる弊害が大きい。
編集はより小さなサブパート(このページ)で行える。
という技術的背景があります。
Kotlinのサブページ
Kotlin/JVM では、Kotlin のソースファイルからJARファイルをコンパイルします。
Kotlin のソースファイルの拡張子は .kt です。
hello.kt をコンパイルして hello.jar を得るのであれば
コンパイル:
kotlinc hello.kt -include-runtime -d hello.jar
とします。
生成された hello.jar を実行するには
kotlinから生成したJARファイルの実行:
java -jar hello.jar
とします。
-jar を忘れると:
$ java hello.jar
Error: Could not find or load main class hello.jar
Caused by: java.lang.ClassNotFoundException: hello.jar
別のKotlinのソースファイル universe.kt をコンパイル/実行するには hello を filename に読替えて同じ手順を行えばいいのですが、このような単純作業はコンピューターに任せましょう。
ビルド手順の自動化を行うツールに make があります。
make にはいくつかの方言がありますが、BSD-make と GNU-make に共通した構文を紹介します。
Makefile:
.SUFFIXES: .kt .jar .run
.kt.jar:
kotlinc $^ -include-runtime -d $@
.jar.run:
java -jar $^
all:
この内容をカレントディレクトリーに Makefile の名前で保存します(カレントディレクトリーに hello.kt がある場合)。
タブと空白には区別され、先頭の空白8つ分はタブです。
コマンドラインでの操作は
tcshの場合:
% cat hello.kt
fun main() {
println("Hello world!")
}
% make hello.jar
kotlinc hello.kt -include-runtime -d hello.jar
% make hello.run
java -jar hello.jar
Hello world!
% sed -e s/world/universe/ hello.kt > universe.kt
% cat universe.kt
fun main() {
println("Hello universe!")
}
% make universe.run
kotlinc universe.kt -include-runtime -d universe.jar
java -jar universe.jar
Hello universe!
rm universe.jar
% make universe.jar
kotlinc universe.kt -include-runtime -d universe.jar
% make universe.run
java -jar universe.jar
Hello universe!
.kt.jar:
kotlinc $^ -include-runtime -d $@
kotlinc hello.kt -include-runtime -d hello.jar
が実行されます。
.jar.run:
java -jar $^
java -jar hello.jar
が実行されます。
universe.jar がない状態で make universe.run とすると。
.kt.jar:
kotlinc $^ -include-runtime -d $@
.jar.run:
java -jar $^
java -jar universe.jar
Hello universe!
rm universe.jar
となります。
もともと universe.jar はなかったので最後に rm universe.jar して消しています。
この様に、make を使うとファイルのタイムスタンプから必要な処理を判断し実行します。
----
make と同じくビルドツールに gradle があり、gradle のビルドルールは Kotlin Script で書けるので、Kolin の学習には gradle が適しているとも言えますが、ビルドルールを書くためにKotlinのコードを読み書きする必要があるという「鶏卵問題」に陥るので、より一般的な make を紹介しました。
ここでは、kotlinソースからJARファイルをコンパイルし実行する最小限のルールを書きましたが、機会をみて、make のチュートリアルを書こうと思います。 |
876 | ウィキペディアの書き方 中級編
入門編では、記事をどのように育てていくか、ということを主に説明してきました。しかし、ウィキペディアの記事は必ずしも望ましい方向に育っていくとは限りません。雑多な内容が羅列されたり、記事が細切れにされすぎて情報を一覧しにくくなる、など、間違った方向に成長してしまうことも多々あります。ここでは、間違った方向に育ってしまった記事を矯正し、より良い記事にするための方法を、いくつか紹介します。
記事の分割とは、ある記事の一部を、独立した記事にすることをいいます。
記事の分割は、次のような場合に適しています。
次のような場合は、記事の分割を行うべきではありません。
基本的に、分割は無断で行ってはいけません。ノートページで分割提案を行う必要があります。手順は以下の通りです。
を張り付けます。ウィキプロジェクトのノートページで、特定の系統の記事について、まとめて分割を行う場合が考えられます。
を張り付けます。
こうすることで、分割元の記事がCategory:分割提案に掲載されます。
分割元記事のノートページで、「話題追加」を押し、題に「分割提案」、本文に「この記事の(分割する部分)の部分を分割先記事名に分割することを提案します。理由は、(理由)からです。--~~~~」と入力し、投稿してください。
分割提案の、今日の日付が属するところの末尾に、「*分割元記事名にて。--~~~~」と入力し、投稿してください。
1週間待って反対意見がなければ、分割してかまいません。
反対意見があった場合は、よく話し合い、妥協案を探るようにしてください。
分割を行わないことになった場合は、告知文を除去し、分割提案にもこの旨を報告してください。
分割の際には、ウィキペディアのライセンス要件上、要約欄への記入が重要になります。
分割元記事の編集画面から、分割する部分を切り取ります。案内文は除去します。
余裕があれば、分割する部分の概略を残しておきましょう。
要約欄に分割先の記事名を全て記入し、投稿します。
分割先の記事にアクセスし、1.で切り取った部分を張り付けます。
重要・要約欄に「分割元記事名(分割部分を除去する「直前」の版の投稿日時。「UTC」をつけ忘れない。くれぐれも、分割部分を除去した版の投稿日時を書かないように!)より分割」と記入し、投稿します。
分割先の記事を再編集し、独立記事としての体裁を整えます。
ノートページと分割提案のページに、分割を行った旨を報告します。
記事の統合とは、複数の記事をまとめて、1つの記事にすることをいいます。
記事の統合は、以下のような場合に適しています。
「日本」と「日本の歴史」のように、「親記事と子記事」の関係にある記事で、子記事の記述量が極端に少なく、成長の見込みがない場合→ある記事の内容を全て別の記事に移す「吸収統合」を行います。
「アメリカ英語」と「イギリス英語」のように、類縁関係のある記事で、双方ともに記述量が少ない場合→複数の記事の内容を、新設する記事に移す「新設統合」を行います。
次のような場合、統合を行うべきではありません。
基本的に、統合も無断で行ってはいけません。基本的な流れは分割提案と同じです。
と記入します。統合先の候補が2つある場合は、「|」で区切って記入します。
と記入します。統合元の記事が複数ある場合は、「|」で区切って記入します。
と記入します。統合候補の記事が複数ある場合は、「|」で区切って記入します。
こうすることで、告知を行った記事がCategory:統合提案に掲載されます。
統合元または統合先の記事のノートページで、「話題追加」を押し、題に「統合提案」、本文に「統合元記事名を統合先記事名に統合することを提案します。理由は、(理由)からです。--~~~~」と入力し、投稿してください。
統合提案の、今日の日付が属するところの末尾に、「*議論を行う場所にて。--~~~~」と入力し、投稿してください。
1週間待って反対意見がなければ、統合してかまいません。
反対意見があった場合は、よく話し合い、妥協案を探るようにしてください。
統合を行わないことになった場合は、告知文を除去し、統合提案にもこの旨を報告してください。
統合の際にも、ウィキペディアのライセンス要件上、要約欄への記入が重要になります。
統合元記事の編集画面から、全文を切り取り、「#転送 統合先の記事名」と書きます。
要約欄に統合先の記事名を記入し、投稿します。
統合先の記事にアクセスし、1.で切り取った部分を張り付けます。
重要・要約欄に「統合元記事名(全文を除去する「直前」の版の投稿日時。「UTC」をつけ忘れない。くれぐれも、全文を除去した版の投稿日時を書かないように!)より統合」と記入し、投稿します。
統合先の記事を再編集し、告知文を除去し、重複する導入文などを整理します。
ノートページと統合提案のページに、統合を行った旨を報告します。 |
877 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
(裁判所の選任する清算人の報酬)
第485条
裁判所は、第478条第2項から第4項までの規定により清算人を選任した場合には、清算株式会社が当該清算人に対して支払う報酬の額を定めることができる。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第9章 清算
第1節 総則
|会社法第484条(清算株式会社についての破産手続の開始)
|会社法第486条(清算人の清算株式会社に対する損害賠償責任)
485 |
878 | 生物>植物の生殖と発生
サムネイル|230x230ピクセル|ABCモデルの花式図
花の各部分は、植物ごとに色や形、数が違っても、花のつくりは同じです。花は同心円状に配置されており、4つの領域に分かれています。外側から見て、これらの領域は領域1から領域4と呼ばれます。萼片は領域1、花弁は領域2、雄蕊は領域3、雌蕊は領域4で作られています。ヘチマの花のような雄花と雌花には、その雌蕊と雄蕊の痕跡が残っています。この組み合わせを模式図にしたのが花式図です。花器官とは、このような花の4つの部分を指します。
植物の種類ごとに一定の条件を満たすと、それまで葉を作っていた頂端分裂組織から、花器官が違って見えるようになります。葉から花までの違いを変えるには、器官を決定する複数の遺伝子のはたらきに由来します。シロイヌナズナやキンギョソウでは、ある遺伝子が機能を失うと、花の形が変わるホメオティック突然変異を起こすそうです。このように、A、B、Cの遺伝子は、花の器官がどのように作られるかを制御しています。また、今回の調査結果、A、B、Cの遺伝子からつくられる蛋白質は、花器官の成長に必要な異なる遺伝子の転写を制御するはたらきをもっていました。ABCモデルとは、花器官が時間とともに成長して、変化する様子を表した分子構造モデルです。A、B、Cは次のようにはたらくと考えられています。
Aクラス遺伝子は領域1と2、Bクラス遺伝子は領域2と3、Cクラス遺伝子は領域3と4ではたらきます。一番外側の領域1では、Aクラス遺伝子のみがはたらき、萼片の形が違って見えます。その内側の領域2では、Aクラス遺伝子とBクラス遺伝子がはたらき、花弁の形が違って見えます。さらにその内側の領域3では、Bクラス遺伝子とCクラス遺伝子がはたらき、雄蕊の形が違って見えます。そして、最も内側の領域4では、Cクラス遺伝子のみがはたらき、雌蕊の形が違って見えます。
また、Aクラス遺伝子とCクラス遺伝子は、お互いのはたらきを抑制します。言い換えると、次の事実がいえます。萼片(領域1)と花弁(領域2)では、Aクラス遺伝子がCクラス遺伝子のはたらきを抑制しています。一方、雄蕊(領域3)と雌蕊(領域4)では、Cクラス遺伝子がAクラス遺伝子のはたらきを抑制しています。したがって、Aクラス遺伝子が働かなくなると、外側の領域1、領域2でもCクラス遺伝子が働き、花全体でCクラス遺伝子がはたらきます。このため、萼片や花弁は変化せず、最も外側の領域1が雌蕊、その内側の領域2が雄蕊になります。一方、Cクラス遺伝子がはたらかなくなると、Aクラス遺伝子も領域3、領域4ではたらくようになります。その結果、雄蕊ではなく花弁が領域3で作られ、雌蕊ではなく萼片が領域4で作られます。Cクラス遺伝子は頂点の細胞分裂を止めるはたらきも持っているので、Cクラス遺伝子を持たない突然変異体はこのはたらきを失い、細胞分裂は進み、萼片と花弁は離れ続けるので、萼片と花弁が増えます。Bクラス遺伝子が機能を失うと、領域2の花弁は萼片に、領域3の雄蕊は雌蕊に変化します。また、A、B、Cの3クラスの遺伝子の機能が全て失われると、花器官は変化しないで、代わりに葉が成長します。
動物の器官形成では、区分けごとに異なるボックス遺伝子が働き、個性的な仕組みが作られています。これは、花の形が変わるABCモデルのような仕組みです。実は、動物のボックス遺伝子と同じように、各クラスの遺伝子に何をしたらよいかを指示する調節遺伝子です。花を作るA、B、Cクラスの遺伝子に備わる転写因子にはDNA結合領域(MADSボックス)があります。調整遺伝子から作られる調整蛋白質の種類とその組み合わせによって調節されています。細胞の分化の方向は、動物でも植物でも同じ仕組みです。
シロイヌナズナは、北半球の温帯に生育するアブラナ科の植物です。結構地味で特別な特徴がありませんが、ショウジョウバエのように遺伝子研究に利用されているのは、次のような理由からです。
植物の中でも世代交代が早いので、種子を植えてから2ヶ月後には、次の世代の種が手に入ります。
小さいので実験室での栽培が簡単です。
結実のほとんどが自家受粉なので、純系を得やすく、維持するのも簡単です。
1本のしっかりした株から、大量の種子が出来ます。
遺伝学や分子生物学の研究材料として注目されたのは、各ゲノムあたりのDNA量が極めて少なかったからです。このうち、シロイヌナズナは、初めて全ゲノムが解読された植物です。これは2000年末に解読されました。このように研究基盤が整えられたので、現在、植物科学のあらゆる分野でシロイヌナズナを使った研究が行われています。 |
879 | 前)(次)
(時効)
第74条
74 |
880 | Maxima > 具体的な使い方
----
数式処理システムなので、
計算させる数式がないと使い道もない。
例えば、数学の教科書があれば、
計算させたい式がみつかるだろう。
もちろん夏休みの宿題も簡単だ。:-)
文章題や、読書感想文は無理だが...。
例えば、分数の足し算
1/2 + 1/3
を計算させたいとしよう。
maximaは、command lineモードと
batchモードで使うことが出来る。
長い式を書くときなどは式の書き変えができない
と書くのが大変だが、
command lineモードのmaximaでは、
実際に式の書き変えができない。
そのため多くの場合にbatchモードを
使うことになると思う。
まずcommand lineモードでは、
$maxima
と打つ。
すると、maximaが起動し
(%i1)
と表示されるので、(iはinputの略)
(%i1) 1/2 + 1/3;
とかく。
(最後の;を忘れるとあまりおもしろくないことが
起こるので注意すること!)
上手く書きこめば、
(%o1)
5
-
6
と表示される。(oはoutputの略)
よって、答は5/6だと分る。
batchモードでは、まず計算させたい内容を
ファイルに書き出す。
例えば、aaaというファイルを使うとする。
(Linuxは拡張子をつけないファイルを
使うことがある。実際問題として
maximaは拡張子を使ってファイルを判定するのでは
無いようなので、ここでは何とつけても差し支えない。)
つまり、好きなエディタを使ってaaaを編集するのである。
しかし、もちろんこのように書くのが好きな人間もいるだろう。
$cat >>aaa
1/2 + 1/3;
[Ctrl-d]
何にせよaaaの用意が出来たなら、
$maxima -b aaa
と打てばよい。
結果は標準出力に表示されるだろう。
結果が長くなった場合には
$maxima -b aaa > bbb
とすると、結果の式が
bbbに書きこまれるので、後からゆっくり
読むことが出来る。
maximaは分数の足し算を行うことができる。
command: 3/5 + 1/5;
maximaは異なる分母の計算を正しく行なうことが出来る。
command: 1/5 + 1/3;
maximaは分数のかけ算を行なうことが出来る。
command: 1/5 * 2/3;
maximaは分数の割り算を行なうことが出来る。
command: 1 / (1/2);
command: 1 / (2/3);
(かっこは省略できない。)
Maximaは正負の数が混じった四則演算を
行なうことが出来る。
command: -3 + 4;
command: -3*4;
command: 1*(-1)*(-1);
Maximaは文字式の四則演算を
行なうことが出来る。
command: x+x;
command: x+y;
command: x+3*y+4*y;
command: 2*x * 3*y;
command: x * 2*x;
or command: x*2*x;
maximaは方程式も扱える。
command:solve([x+3=4],[x]);
command:solve([2*x=1],[x]);
maximaは2元方程式も扱える。
command: solve([x+2*y = 1, 2*x+y = 3],[x,y]);
maximaは平方根の値を任意の桁まで求めることが出来る。
command:bfloat(sqrt(3));
Maximaは式の展開と因数分解を行なうことが出来る。
command:expand((a+b)*(c+d));
command:factor(a^2-b^2);
maximaは二次方程式も扱うことができる。
command:solve([x^2-1=0],[x]);
maximaは複素数をサポートしている。
command: %iがiに対応する。
Note:maximaは指数eの値を知っている。
(実際には通常のコンピューターは
この値を計算できるようになっているはずである。
)
command:bfloat(%e);
maximaは、微積分をサポートする。
command:diff(f(x),x);
command:integrate(f(x),x);
command:integrate(f(x),[x,a,b]);
note: maxima は微分法をサポートする。
command: diff(f(x)+g(x),x);
command: diff(af(x),x);
command: diff(f(x)*g(x),x);
command: diff(1/f(x),x);
maximaは行列の演算をサポートする。
command: A:matrix([a,b],[c,d]);
command: B:matrix([e,f],[g,h]);
command: A + B
command: A.B (行列の積)
command: A^^-1 (逆行列) |
881 | 一学年の定員は110名であり、そのうち66名程度が一般受験組、残りの44名程度が附属高校推薦入学者である。
慶應医学部の1次試験では、英語(150点)・数学(150点)・理科2科目選択(200点)の4科目(計500点満点)が課される。慶應医学部は、第一志望の受験生だけでなく東大理Ⅲなどの受験生の大部分も併願受験するため、合格難易度は非常に高い。
出題傾向はあまりはっきりせず、全科目記述・論述問題が多く出題される。よって、過去問題集をしっかりとやり込み、医学部特有の難問にも取り組める深い思考力を養うべきである。
文系科目の英語は他学部と比較しても標準レベルであるが、理系科目、特に生物、数学の難易度はずば抜けて高い。例えば、数学は短時間で相当な量の計算を要求され、難度の高い問題が多く出題される。 全問完答を狙うのはまず無理なので、標準レベルの問題を確実に取り、難度の高い問題も部分点を少しでも取れるように訓練していくのが大切だ。
例年、実質倍率は8~10倍程度である。
試験時間は90分、配点は150点。文・経済・法ほどの難易度ではないが、それでも受験英語の中では最高レベルの英語力が求められる。非常に高い語彙力、構造解釈力が求められる。大学受験用の単語帳に載ることはまずないような単語・構文が含まれた英文を和訳させる問題も出題される。慶應義塾大学の出題英文は接続詞が少なく文脈の方向を把握しにくい傾向にあるが、医学部の英語では特にその傾向は目立たない。稀に難度調整(得点調整?)のためにとてつもなく特殊な英文が出題されることもあるが、それらの例外を除けば、概して真面目に受験勉強に取り組んでいれば対処出来るはず。かつ、医学部の出題文は文系理系などという瑣末な範疇を超越した、質の高い「名文」が多く、他学部の受験者でも医学部英語をトレーニング素材としていることはよく知られている。
なお出題文中、比較的特殊性の高い語彙については特に解釈リファレンスが付録でついている。さらに、英作文は「書き手の主客を変えて書いてみる」など大きな発想転換を求めるものが多く、これまた極めて良質な出題といえる。学力上位の受験生の得点差はこの英作文で大きく発生すると思われる。
試験時間は100分、配点は150点。慶應医学部の数学は理系最高峰の受験生らを篩に掛けることを意識して作られているため、難易度も大学受験最高レベルである。 大問は4題あり、毎年半分は数ⅢCから出題されている。特に微積からは毎年出題されている。大問1だけは例年標準レベルの小問(空所補充問題)で構成されることが多い。そして、毎年1、2題はかなり難易度の高い問題が出題されているが、受験生のレベルと倍率を考えると、これらの問題にもしっかりと食らいついていくことが求められる。2次曲線・行列・微積分(解析系)・数列・数列(漸化式)が多く、100分で完答するには予備校講師でさえも厳しい。問題の特徴としては、いくつかの分野が融合されている総合(融合)問題(2つの粒子が複雑に動く確率漸化式、帰納的に処理する関数列、多項式の漸化式など)が頻出である。したがって、単純に解法パターンを暗記するだけの勉強をしてきた人では全く歯が立たない。大学入試数学の中でも最高レベルの論証能力・計算処理能力が求められる。よって、しっかりと基礎を固めたら様々な応用問題に挑戦していき、発想力を高め、過去問演習をすることでその計算力をさらに高める必要がある。
また、近年、大問2、3では「操作(T)」の確率問題が出題されることが多くなっているため、この分野は徹底的に対策し得点できるようにしよう。予備校には長年の慶應医学部数学対策のノウハウもあるので、過去問研究には予備校の冬期講習や直前講習の「慶医数学」みたいな講座を受講すると良いかもしれない。
試験時間はもう一つの選択科目と合わせて120分、配点は100点。論述問題・作図問題・数値計算問題が頻出。日本国内では見慣れないレベルの題材が出され、実力が無いと現象を理解することすら難しい。1999年度以降、大問は3題でⅠは小問集合という構成が続いている。学習指導要領の「物質と原子」の「原子・電子と物質の性質」及び「原子と原子核」が出題範囲に含まれているため、原子分野を重要だと考えている教授が多い為か、必ずと言って良い程、原子物理が出題され、力学も必ず出る。難易度は化学・生物に比べると易しい。グラフ作図の練習、数値に対する勘を養い、京大・東工大等の過去問演習も有効であろう。また、日本の大学入試物理最高難易度と呼ばれている滋賀医科大の問題もやってみるとよい。
試験時間はもう一つの選択科目と合わせて120分、配点は100点。大問は3題の構成で、論述問題は必ず出題される。高校範囲外からの出題や参考書外からもあり、有効数字については問題文には触れられないため、自らで判断する必要がある。受験者層を考慮すれば、標準~やや難なレベルと言えるため、高得点争いが必至であり、1つの取りこぼしが命取りになり、ほぼ満点に近い得点が必要である。理論または無機1問と有機が2問出題されることが多い。生物に絡んだ問題も多く出題される。2008年度入試で易化したことにより、今後の展開が読めない状況になっているが、09・10では難化している。生命化学や高分子化学まで、幅広い知識が必要で、有機分野は重視傾向にある。反応速度・平衡移動・電離平衡等の演習も欠かせない。
試験時間はもう一つの選択科目と合わせて120分、配点は100点。大問は3題であるが、ほとんどが記述・論述であり、時間に対する分量も多い。考察問題では見慣れない題材を扱った実験考察問題及び知識問題では細かな知識が問われ、複雑な考察問題が課されるため、現在では対策無しには高得点を望めない問題構成になっているが、対策次第では7〜8割程度の点数で安定させることはさほど難しくない。そのための対策として、教科書の基本的事項を暗記した後、当該学部の過去問の考察問題を解き、解説を熟読し、自分なりの解答をまとめるといった地道な作業が必要である。論述問題の文章が長いため、相当な考察力と読解力が必要である。また、「Nature」などの科学雑誌で生物関係の記事があればそれを読んでみるのも良い。ブルーバックス等でもそういった生物関連の書籍がいくつもあるはずだから、興味があれば読んでみて、大学入試生物にとらわれずに生物学を学ぼうとする姿勢も重要である。物理と生物を両方履修しているわけではないにも関わらず、物理選択者よりも不利と(主にネット上で)吹聴されている生物選択者だが、高校卒業時点で物理・化学・生物全てを履修し、生物と化学で当該学部を受験した筆者からすれば、その差は個人の努力によるものがかなり大きい。ここを読んだ生物選択者は、物怖じせずに自分の道を突き進もう。あなたの健闘を心より願っている。
慶應医学部の2次試験は複数回の面接と小論文が行われる。受験できるのは1次試験(学科)で合格ラインを超える成績をおさめた者だけである。この2次試験を突破し入学許可を勝ち取るのは、例年1次試験(学科)を通過した者の5~6割であるので、しっかりと面接対策と小論文対策をしておくべきである。
医学部にふさわしい人材かどうかの適性をみる質疑応答がされる。医師になる自分をどれだけ具体的に現実的に考えられているかが重要になってくる。医師になる姿勢が本気でないと答えられない質問内容もあるので、「どうして医師になりたいのか」「医師になって何をしたいのか」など今一度じっくり考え、その内容を必ず「自分の言葉で」相手に伝えられるようにすることが重要なポイントである。 通常15分程度の面接が2回行われるが、再受験生や3浪以上、宅浪生などは3回行われる。面接1回目と2回目の内容で言っていることが違わないように注意すること。実施前にカードを記入するので、記入した内容を覚えておくこと。
面接の質問内容例
試験時間は50分。2008年までは難易度の高い生命科学に関する課題文を読ませて、要約させ、自分の考えを記述させるものであったが、2009年度から内容ががらりと変わり、受験生の人間性を問うような内容が出題されている。他学部と違って問題は非公開。
新傾向の内容例
2010年自分の中の背反する2つの性格に悩む医師の文章を読み、医師へのアドバイスと自分の意見を書く。
2011年大洪水で被災した途上国の衛生状態の実態調査を行うチームのリーダーになったと仮定する。同行する医師A,B,Cの意見(どれもあまり好ましくない)を読んで、このような部下を持ったことについての感想と、今後最も関わりを持つべき部下を一人あげ、その部下とどのように関わるかを述べる。 |
882 | \, dx = \arcsin\frac{x}{a}+C \quad (a > 0)
\,dx = \ln \left|x + \sqrt {x^2 + A}\right|+C \quad (A \ne 0)
+C |
883 | 周期表の2族の元素は、すべて金属元素である。2価の価電子をもち、2価の陽イオンになりやすい。天然には塩として存在している。
2族元素のことをアルカリ土類金属というアルカリ土類金属の定義として、「Be,Mgを除く2族元素」と定義しているところもある。これは、後述するようにBe,Mgとその他の2族元素の性質に異なるところがあるからである。。
right|250px|thumb|マグネシウムの燃焼
2族元素の単体は、いずれも、空気中で激しく燃焼して酸化物を生じる。たとえばマグネシウムは白い強い光を出しながら燃焼して白色の酸化マグネシウム(MgO)を生じる。
→ 2MgO
マグネシウムは二酸化炭素とも熱や光を出しながら激しく反応する。
→ 2MgO + C
2族元素の酸化物はいずれも塩基性酸化物であり、酸と反応する。たとえば酸化マグネシウムは塩酸と反応して塩化マグネシウムを生じる。
O
right|200px|thumb|塩化マグネシウムの潮解
塩化マグネシウムは白色の固体であり、潮解性がある。
ベリリウム・マグネシウムとアルカリ土類金属とでは、次のような違いがある。
ベリリウムとマグネシウムの単体は、炎色反応を示さない。アルカリ土類金属元素は炎色反応を示し、イオンの水溶液を白金線の先につけてガスバーナーの炎に入れると、カルシウムでは橙赤色に、ストロンチウムでは紅色に、バリウムでは黄緑色に、それぞれ炎が色づく。
アルカリ土類金属の単体は常温で水と反応し、水素を発生する。
↑
一方で、ベリリウムやマグネシウムの単体は常温では水と反応しない。ただし、マグネシウムは熱水と反応して水素を発生しながら水酸化物となる。
↑
例外的に、水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウムは水に溶けにくい。だが、それ以外のアルカリ土類金属の水酸化物は水に溶けやすい。
例外的に、硫酸ベリリウム、硫酸マグネシウムは水に溶けやすい。だが、それ以外のアルカリ土類金属の硫酸塩は水に溶けにくい。
水酸化バリウムの水溶液などに希硫酸を加えると、硫酸バリウム BaSO4 の白色沈殿が得られる。
硫酸バリウム BaSO4 は白色の粉末で、水に溶けず、酸にも反応しない。
硫酸バリウムの実社会の用途として、医療では、この性質(水に溶けにくい、酸に反応しない、など)を利用して、人体のX線撮影の造影剤として、胃や腸など消化器官のようすを撮影するための造影剤として、硫酸バリウムは用いられる。
なおバリウムおよび硫酸バリウムは、X線を透過させにくい。そのため、X線撮影の際、人体内のバリウムのある場所でX線が遮断され、撮影装置にX線が届かなくなるので、胃や腸でのバリウムのようすが見える、という仕組みである。
right|200px|thumb|カルシウムの単体
カルシウム(Ca)はアルカリ土類金属のひとつである。単体は塩化カルシウムの融解塩電解により得られる。
right|250px|thumb|二酸化炭素の発生
単体を空気中で燃焼させると酸化カルシウム(CaO)を生じる。酸化カルシウムは生石灰(せいせっかい)とも呼ばれる。
→ 2CaO
)を生じる。水酸化カルシウムは消石灰とも呼ばれる。
酸化カルシウムは水を吸収し、そのさい発熱することから、乾燥剤や発熱材として用いられる。
)を生じる。
逆に、水酸化カルシウムを加熱すると酸化カルシウムが得られる。
O
水酸化カルシウムはカルシウムを水と反応させることによっても得られる。
水酸化カルシウムは白色の粉末であり、水酸化カルシウムは消石灰(しょうせっかい)とも呼ばれる。水酸化カルシウムの水溶液は塩基性を示し、一般に石灰水(せっかいすい、lime water)と呼ばれる。石灰水に二酸化炭素を通じると、炭酸カルシウムの白色沈殿を生じて白濁する。この反応は二酸化炭素の検出に用いられる。
O
しかし、白濁した石灰水にさらに二酸化炭素を通じ続けると、炭酸水素カルシウムとなって沈殿は溶解し、無色の水溶液になる。
この炭酸水素カルシウム水溶液を加熱すると、ふたたび炭酸カルシウムの沈殿が生じる。
O
水酸化カルシウム水溶液に塩酸を加えると、塩化カルシウムを生じる。塩化カルシウムは吸湿性があり、乾燥剤としてしばしば用いられる。
O
水酸化カルシウム水溶液に塩素を通じると、さらし粉を生じる。
O
の固体は、天然には石灰岩や大理石として存在する。
鍾乳洞(しょうにゅうどう)や鍾乳石(しょうにゅうせき)は、炭酸カルシウムが地下水にいったん溶けて、水中で炭酸水素ナトリウムとなり、その後、炭酸カルシウムに戻り、再度、固まったものでる。
炭酸カルシウムは塩酸などの強酸と反応して、二酸化炭素を発生する。
↑
炭酸カルシウムは、セメントの原料や、チョークの原料、ガラスの原料、歯みがき粉の原料などとして、使われている。
の白色沈殿を生じる。硫酸カルシウムは天然には二水和物がセッコウ(石膏)として存在する。セッコウを約130℃で焼くことにより、二分の一水和物である焼きセッコウの白色粉末となる。
O
焼きセッコウの粉末に水を少量まぜると、硬化して、体積が少し増え、セッコウになる。セッコウ像や医療用ギプスは、この性質を利用している。
----
カルシウムやバリウムの硫酸塩は水に溶けにくく、この性質は陽イオンの系統分離において重要である。また日常生活においても重要で、硫酸カルシウムは建築材や医療用ギプスに、硫酸バリウムBaSO4はX線撮影の造影剤として用いられる。
を多く含む水を硬水という。それらが少量しか含まれていない水のことを軟水という。
日本では一般に、地下水には硬水が多い。日本では河川水には軟水が多い。
また、硬水を飲むと、下痢を起こしてしまう。なので、食用には硬水は不適切である。
しかし、農業用水に硬水を使う分には問題がない。
もしボイラーで硬水を使うと、沈殿が残るので、配管の詰まりを起こしやすく、危険であり不適切である。
工業用水や生活用水には、硬水は不適切である。
大陸の河川水では、硬水が多い。その理由は、大陸の河川水は緩流なので、鉱物質が溶けこんでいるので、硬水が多い。
いっぽう、日本では急流が多いことが、日本の河川水に軟水が多い。
{{コラム|水の硬度|Ca^2+ や Mg^2+ をすべて CaCO3 と考えたときの CaCO3 の 1L 当たりの質量(mg)を硬度という。
基本的に水の硬度の数値が低いほど軟水である。いっぽう、水の硬度の数値が高いと硬水である。
硬度60までが「軟水」。
硬度120以上は「硬水」。
硬度60~120は「中硬水」というのに分類する。
なお、フランスノミネラルウォーターの「エビアン」は硬度が約300であり、硬水である。フランスでも、ボルヴィック(ミネラルウォーターの商品のひとつ)は硬度が約60で、軟水に近い。
ベリリウムとマグネシウムは、金属に分類されている(高校教科書でも、ベリリウムなどは金属に分類されている。)。しかし、上述のように特殊な性質を示すこともあり、一説には、ベリリウムはやや共有結合よりの金属結合をしている中間的な結合であるかもしれないと解釈する理論も存在する。(※ 参考文献: 東京化学同人『無機化学 - その現代的アプローチ -』、第二版、94ページ )
ベリリウムに他の金属が衝撃的にぶつかっても火花が飛び散りづらい性質があるので、そのため特殊なカナヅチの材料としてベリリウム系の合金(ベリリウムと銅の合金)が使われていることも多い。
またベリリウムはX線および電磁波を透過するので、X線管の材料のうち、X線を透過させたい部分の材料に使われる。
天然では、宝石のエメラルドにベリリウムが含まれる。
なお、化学的には、ベリリウムはアルミニウムに近い反応をすることも多い。(※ 参考文献: 東京化学同人『無機化学 - その現代的アプローチ -』、第二版、94ページ )
エメラルドにも、アルミニウムは含まれる。(エメラルドの主成分は、シリコンとアルミニウムとベリリウムである。)
酸化マグネシウム MgO は融点が高く(約2800℃)、耐火レンガやるつぼの材料などに用いられている。(※ 数研出版のチャート式にこのように書かれている。)
※ 古い版のチャート式では、融点が高いから耐火レンガに使われていると書かれているが、最新の版では訂正されており、これらは別個のこととして説明されている。
※ 検定教科書では、啓林館の科目『科学と人間生活』教科書で、組成は書かれてないが、耐火レンガというものが存在する事が書かれている。
熱の伝わりやすさの調節
(チャート式などでは範囲外(普通科高校の範囲外)なので触られてないが)、耐火レンガの材料などに酸化マグネシウムや酸化アルミニウムなどが用いられる理由のひとつとして、融点の高さのほかにも、熱の伝わりやすさという、重大な理由がある。(※ 工業高校などの一部の学科で習う。)(※参考文献: 文部科学省著作教科書『セラミック工業』平成15年3月25日 初版発行、平成18年1月25日、実教出版 発行、188ページや203ページなど。)転炉や電気炉で近年、マグネシアカーボンれんが が用いられているという。なお、高炉はアルミナ質れんが や 炭化ケイ素れんが が用いられているという。また、製鉄の溶融スラグは塩基性であると考えられており、酸化マグネシウムは耐塩基性としての耐腐食性が高い(つまり、腐食しにくい)と考えられていることも、各所で酸化マグネシウムが使われる一因である。
もし るつぼ等の使用中に高熱が一箇所に蓄積すると、るつぼ等が溶融してしまい破壊されてしまうので、熱を伝えやすい材料を適切な場所に用いることで、るつぼ等の寿命をのばしているのである。
酸化マグネシウムや酸化アルミニウムなど、いちぶの金属の酸化物は(金属酸化物を含まない単なる粘土レンガと比べれば)比較的に熱を伝えやすい。
名前こそ「耐火」レンガであるが、酸化マグネシウムを含まないからといって、耐熱性が低いわけでもないし、燃えやすいわけでもない。
酸化マグネシウム系レンガなどが必要とされる本当の理由は、熱を分散・拡散しやすいことである。
※ 『耐火レンガ』という名称が、あまり適切ではないかもしれないが、社会では、この名前で定着してしまっている。
耐火レンガを作る際、そもそもレンガの母材として粘土が必要であるが、それに酸化マグネシウムや酸化アルミニウムなどを適量に混ぜることで、熱の伝わりやすさを調節して、耐火レンガは設計される。 |
884 | 疑問文を作るには、通常の文に"Ĉu"を付けます。これは、文頭に付けるのが普通ですが、文末に付けても意味は変わりません。
又は、
否定文を作るには、副詞の"ne"を付けます。
ここで、注意しなければならないのは、二度出て来る"ne"です。前者は''いいえ''という意味ですが、後者は文を否定する副詞の"ne"です。
ちなみに、先程の質問を''はい''で答える場合は、 |
885 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(口頭弁論を経ない訴えの却下)
第140条
訴えが不適法でその不備を補正することができないときは、裁判所は、口頭弁論を経ないで、判決で、訴えを却下することができる。
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{{前後
|民事訴訟法
|第2編 第一審の訴訟手続
第1章 訴え
|第139条(口頭弁論期日の指定)
|第141条(呼出費用の予納がない場合の訴えの却下)
140 |
886 | 10.3 構文解説
文1 の主部は אַנְשֵׁי סְדֹם で、 רָעִים 以下が述部であるが、
その構造については以下 3 通りの解釈が可能である。
(1) לְיהוה 《ヤハウェに対し》は חַטָּאִים だけを修飾し、
מְאֹד は述部全体を修飾する。すなわち
[ מְאֹד ] [( לְיהוה חַטָּאִים )וְ( רָעִים )]。
(2) לְיהוה も מְאֹד もともに חַטָּאִים だけを修飾する。すなわち
[(לְיהוה מְאֹד) חַטָּאִים]וְ [רָעִים]
(3) לְיהוה も מְאֹד もともに רָעִים וְחַטָּאִים を修飾する。すなわち [לְיהוה מְאֹד] [רָעִים וְחַטָּאִים]
協会訳(創世記1313)等は第 2 の、上の訳は第 3 の解釈にしたがうもの。
文2 は二つ節から成る(節とは文より小さく句より大きい言語単位。このように文と同じ形をしていることが多いが、文の一部をなしているため、文と区別して節と呼ぶ)。第一の節の主部は אַתָּה 、述部は עַם רַב である。 עַם は集合名詞(個物―この場合は人―の集合を表す名詞)であるから、 רַב という形容はその構成要素に対するもの、すなわち《多くの民族》ではなく《多数の人々から成る民族》ということ。《多くの民族》は複数形 עַמִּים רַבִּים で表される。第二の節は接続詞 וְ に導かれた従属節で名詞句 כֹחַ גָּדוֹל と לְךָ とから成る。 לְךָ は文1 に出た前置詞 לְ に二人称男性単数接尾代名詞 ךָ が付いた形。文1 の לְיהוה が修飾句として機能しているのに対し、ここの לְךָ は述部として機能している。לְ の意味は日本語のニに近い。ただし לְ は前置詞であるのに対し、ニは後置詞で、この点でもヘブライ語と日本語は対蹠的である。
文3 では前置詞 בְּ と名詞とが結合した前置詞句(10.4参照)が三つ並べられて、述部の中心たる כָּבֵד を修飾している。例えば英語などのように、同じ前置詞の繰り返しを避けて最初の一つだけで済ますということは、ヘブライ語ではしないのが原則である。これは連語句において同じ連語が繰り返されるということ(7.4.2)と同類の規則であって、同格関係にある二つの名詞句においても守られることがある。例えば
文4 は名詞句 עֵץ הַחַיִּים と前置詞句 בְּתוֹךְ הַגָּן とから成る。文2 におけると同じく、名詞句と前置詞句が〈主―述〉の関係で統合された名詞文である(前置詞句については 10.4参照。
文5 の主部は指示詞 זאׁת 。この文だけでは分からないが、創世記2章の文脈では「女」を指しているから女性形なのである。
הַפַּ֫עַם は時を表す副詞で、 בָּשָׂר מִבְּשָׂרִי が述部である。ここでは、前置詞 מִן と בְּשָׂרִי とが結合した前置詞句が בָּשָׂר を修飾している。
文6 の主部は אַתָּה 、述部は צַדִּיק מִמֶּנִּי 。 צַדִּיק אַתָּה 《きみは正しい》だけでも文として成立するが、 צַדִּיק はこの場合相対的な概念を表しているので、比較の基準として מִמֶּנִּי 《私より》を補っているのである。この מִמֶּנִּי は文5 にあった前置詞 מִן に接尾人称代名詞の נִי 《私》が付いた形であり、英語の than I に相当するわけだが、形容詞の方は英語のように more や -er を付けたり、better のような「比較級」に変化することはない。ついでながら最上級という文法範疇も、ヘブライ語には無い。この点、ヘブライ語は英語などより(מִן)日本語に近い。
例: |
887 | (総株主通知)
第151条
振替機関は、次の各号に掲げる場合のいずれかに該当するときは、発行者に対し、当該各号に定める株主につき、氏名又は名称及び住所並びに当該株主の有する当該発行者が発行する振替株式の銘柄及び数その他主務省令で定める事項(以下この条及び次条において「通知事項」という。)を速やかに通知しなければならない。
発行者が基準日を定めたとき。
株式の併合がその効力を生ずる日が到来したとき。
振替機関等が第135条第3項(同条第4項において準用する場合を含む。)の規定による抹消をしたとき。
事業年度を1年とする発行者について、事業年度ごとに、当該事業年度の開始の日から起算して6月を経過したとき(発行者が会社法第454条第5項に規定する中間配当に係る基準日を定めたときを除く。)。
特定の銘柄の振替株式を取り扱う振替機関が第22条第1項の規定により第3条第1項の指定を取り消された場合又は第41条第1項の規定により当該指定が効力を失った場合であって、当該振替機関の振替業を承継する者が存しないとき。
特定の銘柄の振替株式が振替機関によって取り扱われなくなったとき。
その他政令で定めるとき。
前項の場合において、振替機関は、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、それぞれ当該各号に定める者を株主として通知しなければならない。
振替機関は、第1項の場合において、振替株式が質権欄に記載され、又は記録されている口座の加入者からの申出があったときは、同項の通知において、当該振替株式の質権者の氏名又は名称及び住所並びに当該振替株式の銘柄及び当該振替株式についての第129条第3項第4号に掲げる事項その他主務省令で定める事項を示さなければならない。
加入者は、前項の申出をするには、その直近上位機関を経由してしなければならない。
第147条第1項又は第148条第1項の場合において、振替機関が第1項の通知をするときは、当該振替機関は、当該振替機関又はその下位機関の加入者の口座に記載又は記録がされた振替株式のうち第147条第1項又は第148条第1項の規定により発行者に対抗することができないものの数を示さなければならない。
口座管理機関は、その直近上位機関から、当該口座管理機関又はその下位機関の加入者の口座に記載又は記録がされた振替株式につき、第1項の通知のために必要な事項(第3項及び前項に規定する事項を含む。)の報告を求められたときは、速やかに、当該事項を報告しなければならない。
第1項第1号、第2号、第4号及び第7号に掲げる場合(政令で定める場合を除く。)には、発行者は、主務省令で定めるところにより、当該各号に定める日(同項第4号にあっては、同号の事業年度の開始の日)その他主務省令で定める事項を当該発行者が第13条第1項の同意を与えた振替機関に通知しなければならない。
発行者は、正当な理由があるときは、振替機関に対し、当該振替機関が定めた費用を支払って、当該発行者が定める1定の日の株主についての通知事項を通知することを請求することができる。この場合においては、第1項から第6項までの規定を準用する。
第1項本文、「通知事項」中、「その他主務省令で定める事項」/第3項「その他主務省令で定める事項」
放送法、航空法、NTT法において規制する、株主が外国人であることの情報など。
第1項第7号 その他政令で定めるとき/第7項「政令で定める場合」
法第151条第1項第7号に規定する政令で定めるときは裁判所が会社更生法第194条第1項に規定する基準日を定めたときとし、同号に規定する政令で定める日は当該基準日とする。
第3項「当該振替株式についての第129条第3項第4号に掲げる事項」
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{{前後
|社債、株式等の振替に関する法律
|第7章 株式の振替
第4節 会社法等の特例
|社債、株式等の振替に関する法律第150条(株式の発行に関する会社法の特例)
|社債、株式等の振替に関する法律第152条(株主名簿の名義書換に関する会社法の特例)
151 |
888 | コンメンタール>労働安全衛生法
(定義)
第2条
この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することをいう。
労働基準法第9条に規定する労働者(同居の親族のみを使用する事業又は事務所に使用される者及び家事使用人を除く。)をいう。
事業を行う者で、労働者を使用するものをいう。
元素及び化合物をいう。
作業環境の実態をは握するため空気環境その他の作業環境について行うデザイン、サンプリング及び分析(解析を含む。)をいう。
適用範囲
労働安全衛生法は、同居の親族のみを使用する事業または事務所を除き、原則として労働者を使用する全事業について適用されるが、つぎの1から3に掲げる者については適用されない。
なお、鉱山保安法第2条第2項および第4項の規定による鉱山の保安(衛生に関する通気および災害時の救護を含む。)については、第2章の規定(労働災害防止計画)を除き、この法律の規定は適用されない。 また、機械等または有害物に対する流通規制については、労働基準法の適用範囲より拡大され、政令で定める一定の機械等または有害物の製造等を行なう者は、何人も、この法律による規制を受けることとなった。
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事業者の意味づけ
労働安全衛生法における主たる義務者である「事業者」とは、法人企業であれば当該法人(法人の代表者ではない。)、個人企業であれば事業経営主を指している。
これは、従来の労働基準法上の義務主体であった「使用者」と異なり、事業経営の利益の帰属主体そのものを義務主体としてとらえ、その安全衛生上の責任を明確にしたものである。
なお、法違反があった場合の罰則の適用は、法第122条に基づいて、当該違反の実行行為者たる自然人に対しなされるほか、事業者たる法人または人に対しても各本条の罰金刑が課せられることとなることは、従来と異なるところはない。
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定義
第4号の「デザイン」とは、測定対象作業場の作業環境の実態を明らかにするために当該作業場の諸条件に即した測定計画をたてることをいい、その内容としては、生産工程、作業方法、発散する有害物の性状その他作業環境を左右する諸因子を検討して、サンプリングの箇所、サンプリングの時間及び回数、サンプリングした試料を分析するための前処理の方法、これに用いる分析機器等について決定することをいうものであること。
第4号の「サンプリング」とは、測定しようとする物の捕集等に適したサンプリング機器をその用法に従って適正に使用し、デザインにおいて定められたところにより試料を採取し、必要に応じて分析を行うための前処理、例えば、凍結処理、酸処理等を行うことをいうものであること。
第4号の「分析(解析を含む。)」とは、サンプリングした試料に種々の理化学的操作を加えて、測定しようとする物を分離し、定量し、又は解析することをいうものであること。
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{{前後
|労働安全衛生法
|第1章 総則
|第1条(目的)
|第3条(事業者等の責務)
02 |
889 | 第2編 株式会社>第2編第2章 株式
(公開会社における募集株式の割当て等の特則)
第206条の2
公開会社は、募集株式の引受人について、第1号に掲げる数の第2号に掲げる数に対する割合が2分の1を超える場合には、第199条第1項第4号の期日(同号の期間を定めた場合にあっては、その期間の初日)の2週間前までに、株主に対し、当該引受人(以下この項及び第4項において「特定引受人」という。)の氏名又は名称及び住所、当該特定引受人についての第1号に掲げる数その他の法務省令で定める事項を通知しなければならない。ただし、当該特定引受人が当該公開会社の親会社等である場合又は第202条の規定により株主に株式の割当てを受ける権利を与えた場合は、この限りでない。
前項の規定による通知は、公告をもってこれに代えることができる。
第1項の規定にかかわらず、株式会社が同項の事項について同項に規定する期日の2週間前までに金融商品取引法第4条第1項から第3項までの届出をしている場合その他の株主の保護に欠けるおそれがないものとして法務省令で定める場合には、第1項の規定による通知は、することを要しない。
総株主(この項の株主総会において議決権を行使することができない株主を除く。)の議決権の10分の1(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する株主が第1項の規定による通知又は第2項の公告の日(前項の場合にあっては、法務省令で定める日)から2週間以内に特定引受人(その子会社等を含む。以下この項において同じ。)による募集株式の引受けに反対する旨を公開会社に対し通知したときは、当該公開会社は、第1項に規定する期日の前日までに、株主総会の決議によって、当該特定引受人に対する募集株式の割当て又は当該特定引受人との間の第205条第1項の契約の承認を受けなければならない。ただし、当該公開会社の財産の状況が著しく悪化している場合において、当該公開会社の事業の継続のため緊急の必要があるときは、この限りでない。
第309条第1項の規定にかかわらず、前項の株主総会の決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の過半数(3分の1以上の割合を定款で定めた場合にあっては、その割合以上)を有する株主が出席し、出席した当該株主の議決権の過半数(これを上回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合以上)をもって行わなければならない。
2014年改正にて新設。
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{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第2章 株式
第8節 募集株式の発行等
|会社法第206条(募集株式の引受け)
|会社法第207条【金銭以外の財産の出資】
206の2
206の2 |
890 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)
(反対株主の株式買取請求)
第806条
新設合併等をする場合(次に掲げる場合を除く。)には、反対株主は、消滅株式会社等に対し、自己の有する株式を公正な価格で買い取ることを請求することができる。
前項に規定する「反対株主」とは、次に掲げる株主をいう。
消滅株式会社等は、第804条第1項の株主総会の決議の日から2週間以内に、その株主に対し、新設合併等をする旨並びに他の新設合併消滅会社、新設分割会社又は株式移転完全子会社(以下この節において「消滅会社等」という。)及び設立会社の商号及び住所を通知しなければならない。ただし、第一項各号に掲げる場合は、この限りでない。
前項の規定による通知は、公告をもってこれに代えることができる。
第1項の規定による請求(以下この目において「株式買取請求」という。)は、第3項の規定による通知又は前項の公告をした日から20日以内に、その株式買取請求に係る株式の数(種類株式発行会社にあっては、株式の種類及び種類ごとの数)を明らかにしてしなければならない。
株券が発行されている株式について株式買取請求をしようとするときは、当該株式の株主は、消滅株式会社等に対し、当該株式に係る株券を提出しなければならない。ただし、当該株券について第223条の規定による請求をした者については、この限りでない。
株式買取請求をした株主は、消滅株式会社等の承諾を得た場合に限り、その株式買取請求を撤回することができる。
新設合併等を中止したときは、株式買取請求は、その効力を失う。
第133条の規定は、株式買取請求に係る株式については、適用しない。
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{{前後
|会社法
|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
第5章 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転の手続
第3節 新設合併等の手続
第1款 新設合併消滅会社、新設分割会社及び株式移転完全子会社の手続
第1目 株式会社の手続
|会社法第805条の2(新設合併等をやめることの請求)
|会社法第807条(株式の価格の決定等)
806 |
891 | 原文テキストについてはガリア戦記/注解編#原文テキストを参照。 48. 1Eodem die castra promovit et milibus passuum sex a Caesaris castris sub monte consedit. 2Postridie eius diei praeter castra Caesaris suas copias traduxit et milibus passuum duobus ultra eum castra fecit, eo consilio uti frumento commeatuque qui ex Sequanis et Aeduis supportaretur Caesarem intercluderet. 3Ex eo die dies continuos quinque Caesar pro castris suas copias produxit et aciem instructam habuit, ut, si vellet Ariovistus proelio contendere, ei potestas non deesset. 4Ariovistus his omnibus diebus exercitum castris continuit, equestri proelio cotidie contendit. 5Genus hoc erat pugnae, quo se Germani exercuerant. Equitum milia erant sex, totidem numero pedites velocissimi ac fortissimi, quos ex omni copia singuli singulos suae salutis causa delegerant; cum his in proeliis versabantur. 6Ad eos se equites recipiebant: hi, si quid erat durius, concurrebant; si qui graviore vulnere accepto equo deciderat, circumsistebant; 7si quo erat longius prodeundum aut celerius recipiendum, tanta erat horum exercitatione celeritas ut iubis equorum sublevati cursum adaequarent.
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テキスト引用についての注記
整形テキストについてはガリア戦記/注解編#凡例を参照。 XLVIII.
① Eōdem diē castra prōmōvit et mīlibus passuum sex (VI.) ā Caesaris castrīs sub monte cōnsēdit. ②Postrīdiē ēius diēī praeter castra Caesaris suās cōpiās trādūxit et mīlibus passuum duōbus ultrā eum castra fēcit eō cōnsiliō, utī frūmentō commeātūque, quī ex Sēquanīs et Haeduīs subportārētur, Caesarem interclūderet. ③Ex eō diē diēs continuōs quīnque (V.) Caesar prō castrīs suās cōpiās prōdūxit et aciem īnstrūctam habuit, ut, sī vellet Ariovistus proeliō contendere, eī potestās nōn dēesset. ④Ariovistus hīs omnibus diēbus exercitum castrīs continuit, equestrī proeliō cotīdiē contendit. ⑤Genus hoc erat pugnae, quō sē Germānī exercuerant: (5*) equitum mīlia erant sex (VI), totidem numerō peditēs vēlōcissimī ac fortissimī, quōs ex omnī cōpiā singulī singulōs suae salūtis causā dēlēgerant; (6*)cum hīs in proeliīs versābantur, (6**) ad eōs sē equitēs recipiēbant; (6***) hī, sī quid erat dūrius, concurrēbant; (7*)sī quī graviōre vulnere acceptō equō dēciderat, circumsistēbant; ⑦sī quō erat longius prōdeundum aut celerius recipiendum, tanta erat hōrum exercitātiōne celeritās, ut iubīs equōrum sublevātī cursum adaequārent.
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注記
原文の Aeduīs, supportārētur などは、それぞれ Haeduīs, subportārētur などとした。
(5*) equitum mīlia erant ・・・ versābantur. : Constans は、この部分を⑤項とする。
(6*) cum hīs ・・・ concurrēbant; : Klotz, Seel らは、この部分を⑥項とする。
(6**) Ad eōs ・・・ circumsistēbant; : Pontet, Constans らは、この部分を⑥項とする。
(6***) hī, sī quid erat ・・・ circumsistēbant; : Hering は、この部分を⑥項とする。
ad eōs : 主要写本ω の記述で、Pontet, Constans, Hering らは、これを支持する。
ad hōs : Klotz による修正で、Seel はこれを支持する。
(7*) sī quī graviōre ・・・ adaequārent. : Klotz, Seel は、この部分を⑦項とする。
⑦ sī quō erat longius ・・・ adaequārent. : Pontet, Constans, Hering らは、この部分を⑦項とする。
equōrum sublevātī : 主要写本ω の語順で、Pontet, Constans, Seel, Hering らは、これを支持する。
sublevātī equōrum : Meusel による修正で、Klotz は、これを支持する。
語釈 |
892 | バターとは?
乳製品の一つで、牛乳より特に脂肪分の高いクリームが主成分。香りが強く、料理に
風味を持たせるため欠かせない調味料となる。市販されている通常のバターは、パン
などに塗って食べる際の味付けとして塩を入れているが、菓子の調理用に無塩バター
(やや高価)も市販されている。
性質
・融点が低いため、調理に用いやすい(逆に言えば、焦げやすい)
・一度溶けたものは脂肪酸が分離してしまい元に戻らないので、風味を損なう。その
ため、出しっぱなしにせずきちんと冷蔵庫に保存しておく必要がある。
バターを使った主な調理例
<和食>
じゃがバター(ふかしたジャガイモにそのままバターを塗る)
<洋食>
ほうれん草のソテー(バターを絡めてほうれん草を炒める)
たらこスパゲティ(麺と絡める前に、たらこと溶かしたバターを混ぜる)
トースト(焼いたトーストにそのまま塗る、もしくは塗ってからトーストを焼く)
<中華>
<その他>
<菓子類>
ホットケーキ(出来上がったホットケーキにそのまま塗る)
クレープ(生地に混ぜる、焼くときに油としてひく、食べる際にそのまま塗るなど) |
893 | 法学>民事法>商業登記法>コンメンタール商業登記法
(株券を発行する旨の定款の定めの廃止による変更の登記)
第63条
株券を発行する旨の定款の定めの廃止による変更の登記の申請書には、会社法第218条第1項 の規定による公告をしたことを証する書面又は株式の全部について株券を発行していないことを証する書面を添付しなければならない。
----
{{前後
|商業登記法
|第3章 登記手続
第4節 株式会社の登記
|商業登記法第62条(株式譲渡制限の定款の定めの設定による変更の登記)
|商業登記法第64条(株主名簿管理人の設置による変更の登記)
063 |
894 | 前)(次)
(令第7条第2項第1号の厚生労働省令で定める場所)
第18条の2
令第7条第2項第1号の厚生労働省令で定める場所は、人口が集中している地域内における道路上若しくは道路に隣接した場所又は鉄道の軌道上若しくは軌道に隣接した場所とする。
統括安全衛生責任者の選任関係
「人口が集中している地域」とは、最新の国勢調査における「人口集中地区」をいうものであること。
各調査年の国勢調査時に人口5,000人以上を有する場合、当該地域をいうものとされていること。 |
895 | 主に江戸時代を指す。
武家による封建時代がまだまだ続く。 |
896 | 小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校公民>高等学校公共>地方自治と住民の生活Ⅳ
小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校公民>高等学校政治経済>地方自治と住民の生活Ⅳ
本節は、国・地方間の財政調整の仕組みについて解説します。
第二次世界大戦後、連合国軍総司令部のダグラス・マッカーサーが日本を支配しました。1949年、カール・シャウプ税制調査使節団が日本を訪問すると、戦後日本の税制をどのようにしたらよいのかを提案しました(シャウプ勧告)。なお、シャウプ勧告は地方自治の条件も挙げています。シャウプ勧告に基づいて、都道府県と市町村で税源を分けるように勧められました。例えば、都道府県税として付加価値税を導入したり、市町村税として市町村民税や固定資産税を導入したりしました(市町村優先の原則)。しかし、都道府県が市町村優先の原則に反対したので、都道府県と市町村の間で地方自治について対立を繰り返すようになりました。1950年代、教育委員の公選制廃止・小中学校教員任用事務を都道府県に移管・市町村警察の廃止・東京都特別区区長の公選制廃止などが行われました(「逆コース」の改革)。その結果、市町村の自治を弱めて都道府県と市町村の上下関係を強めるようになりました。 |
897 | マクロとその意味、値の制約(または制限)を示します。 |
898 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(相手方の指定ができない場合の取扱い)
第236条
証拠保全の申立ては、相手方を指定することができない場合においても、することができる。この場合においては、裁判所は、相手方となるべき者のために特別代理人を選任することができる。
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{{前後
|民事訴訟法
|第2編第一審の訴訟手続
第4章 証拠
第7節 証拠保全
|第235条(管轄裁判所等)
|第237条(職権による証拠保全)
236 |
899 | 法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
(期間の定めのない賃貸借の解約の申入れ)
第617条
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{{前後
|民法
|第3編 債権
第2章 契約
第7節 賃貸借
|民法第616条の2(賃借物の全部滅失等による賃貸借の終了)
|民法第618条(期間の定めのある賃貸借の解約をする権利の留保)
617 |