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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%20%28%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6%29
エジンコート (原子力潜水艦)
エジンコート(HMS Agincourt, S125)は、イギリス海軍の原子力潜水艦。アスチュート級原子力潜水艦の7番艦。艦名は百年戦争でのアジャンクールの戦いの英語読みにちなむ。その名を持つ艦としてはバトル級駆逐艦17番艦(D86)以来6隻目である。 艦歴 「エジンコート」は2018年5月14日に起工した。2024年頃の就役とスコットランドのクライド海軍基地への配備が予定されている。 脚注 出典 アスチュート級原子力潜水艦
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台湾鉄路管理局DHL100型ディーゼル機関車
台湾鉄路管理局DHL100型ディーゼル機関車(たいわんてつろかんりきょくDHL100がたディーゼルきかんしゃ、)は、台湾鉄路管理局(以下、「台鉄」)の入換用のディーゼル機関車。2002年から2003年までの間に、合計16両納入された。 概要 台鉄で使用しているS200型、S300型、S400型といった入換用のディーゼル機関車は、いずれも1960年頃に購入され、更新が必要とされていた。 そこで、台湾各地区のニーズを満たしつつ、入換機の性能向上のため、2002年から日本の新潟トランシスから新型の入換用ディーゼル機関車を購入することとなった。これが、DHL100型ディーゼル機関車である。 DHL100型は、台鉄で初めて入換専用として設計された液体式ディーゼル機関車で、初めて軌間が1,067mmのディーゼル機関車として設計されたものである。以前導入した液体式のDH200型ディーゼル機関車は、軌間が762mmのLDH200型ディーゼル機関車を1,067mmに変更したものであった。 DHL100型は全部で16両製造され、1号機(DHL101)は、新潟トランシスで製造し、台湾へ輸入されたものであるが、その他の15両は、日本から部品を輸出し、台湾車輌において組み立て、テストを行った。 車輌概要 米国カミンズ製のKTA38ディーゼルエンジンを使用し、1,200馬力、牽引力15,000kgの能力があり、15両編成のPP自強号の牽引が可能となっている。 設計最高速度は75km/hであり、車輌重量が軽いため、支線などにも乗り入れが可能である。運転室は、凸型に設置されているが、前後のエンジンルームの長さは異なる。運転室からの視界は良好で、エンジン音も抑えてあり、台鉄で使用されているディーゼル機関車の中でも静音性に優れているとされている。 配備駅 各地の主要機務段に配備され、入換用途に使用されている。かつては、平渓線において蒸気機関車CK124号機の補助機関車として運用されたり、深澳線、高雄第2臨港線、集集線などにおいて貨物列車の牽引も行われていた。 七堵機務段 彰化機務段 高雄機務段 画像ギャラリー 事故 2015年10月14日、潮州車両基地において試運転を行っていた8711次列車の後補機となっていたDHL113に火災事故が発生した 。 関連項目 台湾鉄路管理局LDH200型ディーゼル機関車 台湾鉄路管理局LDH100型ディーゼル機関車 脚注 書籍  蘇昭旭《台灣鐵路火車百科》. 人人出版. 2009-02-10 [1999]. ISBN 978-986-711-298-9 出典 LDH100 2002年製の鉄道車両 ディーゼル機関車
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%99%BD%E5%B9%A1%E5%8F%B0%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1
川崎市立白幡台小学校
川崎市立白幡台小学校(かわさきしりつしらはただいしょうがっこう)は神奈川県川崎市宮前区南平台にある公立小学校。 沿革 出典 1971年(昭和46年)11月25日 - 校名と学区域が決定。 1972年(昭和47年) 3月7日 - 校舎完成。 4月1日 - 開校。 4月5日 - 最初の始業式と第1回入学式挙行。 4月10日 - 入校式挙行。向丘小学校から355名、菅生小学校から81名が本校に転籍。 12月5日 - 校章と校歌を制定。開校記念式典挙行。 1973年(昭和48年) 2月1日 - 第2期増築校舎竣工。 7月13日 - 体育館完成。 1974年(昭和49年)7月13日 - プール完成。 1975年(昭和50年)3月25日 - 校舎増築12教室完成。 1978年(昭和53年)12月2日 - 校庭造成工事完了。 1981年(昭和56年)11月24日 - 創立10周年記念式典挙行。 1982年(昭和57年) 8月25日 - 放送スタジオ完成。音楽室内装と便所換気扇設置工事が完了。 12月22日 - 防球ネット完成。 1984年(昭和59年)9月22日 - 米飯給食実施に伴う給食室設備整備工事実施。 1988年(昭和63年)3月31日 - 体育館放送設備取替と体育館外装工事、プール用更衣室、便所等小屋竣工。体育館出入口通路改修工事。 1989年(平成元年) 9月28日 - 第1期窓枠アルミサッシ化完了。特別教室(視聴覚室・多目的教室・図工室・音楽室・図書室)改修工事。 10月31日 - 校庭全面改修工事完了。 1990年(平成2年) 9月27日 - 体育館床張替工事。 10月4日 - 第2期窓枠アルミサッシ化完了。 10月11日 - テレビ放送スタジオ、校庭用放送設備新設。 1991年(平成3年)10月26日 - 創立20周年記念式典挙行。 1992年(平成4年) 9月12日 - 学校週5日制「遊びの広場」開始。 9月17日 - 給食緒調理用ボイラー室新設、ゴミ容器置場新設。 12月3日 - 本館東階段・新館手すり、渡り廊下スロープを新設(新館側)。 1993年(平成5年)。 3月9日 - 生活科学習用流水池本体工事。 4月2日 - 校舎本館1階廊下・職員室塗装。 7月20日 - 管理室全面改修、事務センター・用務員室・校長室新設。 1994年(平成6年)11月29日 - 「潜龍」碑建立了。 1995年(平成7年)3月3日 - 用務員作業所新設。 1996年(平成8年)7月10日 - プールサイドマット新設。 1998年(平成10年) 1月 - 新館外装塗装完了。 8月6日 - 落雷被災により、電気・通信ライン修理。 1999年(平成11年)10月 - コンピュータルーム設置。 2000年(平成12年) 3月25日 - 新館教材室を防災倉庫に転用。 3月30日 - 給食調理員専用トイレ設置工事。 3月31日 - 昇降口マット全面張り替え。 2001年(平成13年) 3月 - 「池ちゃん池」改修。創立30周年シンボルマーク・スローガン・記念歌作成。校旗再制作。 11月17日 - 創立30周年記念式典挙行。 2002年(平成14年) 夏季休業中 - 新館耐震と給食室改修の両工事。 2003年(平成15年) 3月14日 - 附属幼稚園終園式挙行。 4月1日 - わくわくプラザ開設。 5月 - 本館4階5教室に扇風機設置。 夏季休業中 - 本館耐震工事。 2004年(平成16年) 4月 - 職員室隣に印刷室設置。 夏季休業中 - 新館耐震工事。 2005年(平成17年) 4月 - 学校2学期制試行実施。 7月 - 「わくわくプラザ」別棟建設。 夏季休業中 - サマースクール実施。 2006年(平成18年)3月 - 全普通教室に扇風機設置。 2008年(平成20年)7月 - 校庭側溝。 2009年(平成21年) 5月16日 - 全普通教室のエアコン化工事開始。 12月26日 - 本館階段天井改修。 12月28日 - 給食室床改修。 2010年(平成22年)5月8日 - この日から5月29日まで、非常階段改修工事実施。 2011年(平成23年) 2月19日 - この日から3月17日まで、体育倉庫改修工事実施。 3月11日 - 14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、保護者による児童引取下校実施。最後の児童が引き渡しされたのは23時30分だった。また、地震の影響により、23時30分まで停電した。 3月13日 - 地震による、新館環境整備。 3月14日 - 地震により、臨時休校の措置を採る。 3月17日 - この日と3月18日・3月23日の3回、計画停電実施。 7月25日 - この日から8月25日まで、新館の床と壁の改修工事実施。 9月17日 - 本館の水道管新設工事。 11月19日 - 創立40周年記念式典挙行。 2012年(平成24年)10月17日 - 西門前舗装改修工事。 2013年(平成25年) 1月26日 - 新館2階教室・廊下の蛍光灯増設工事。 2月13日 - 新館2階に洋式便所設置。 3月15日 - エレベーター設置。 3月27日 - 体育館水銀灯増設・スイッチ新設。 2014年(平成26年)11月15日 - フェスタしらはた開催。 2015年(平成27年)1月6日 - この日から3月31日まで、外壁舗装工事実施。 2021年(令和3年)12月4日 - 創立50周年記念式典挙行。 教育目標 心身ともにたくましく、自ら学ぶ子どもの育成 (知)しっかり学ぶ 自ら学び、自ら考える力を培い、よりよく問題を解決する実践力のある子どもを育成します。 (徳)ゆったりかまえる 自らを律しつつ、他と協調し、他を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性や社会性の備わった子どもを育成します。 (体)たっぷりうごく 心身ともに健康で活力のある子どもを育成します。 通学区域 出典 宮前区 白幡台1丁目(全域) 白幡台2丁目(全域) 平4丁目(6番) 南平台(全域) 初山2丁目(9番10号~9番22号、10番21号~10番49号、10番51号~16番、23番60号~23番63号) 進学先中学校 出典 川崎市立犬蔵中学校 学校周辺 白幡台第一公園 - 敷地が隣接 白幡台住宅 南平台公園 南平台なかよし公園 JR武蔵野線(貨物線) - ただし、地下を通る。 東名高速道路 東京料金所 東名向ヶ丘バス停 交通 川崎市営バス「溝15」・「溝16」、「た83」の各系統で、「南平」バス停下車後、 蔵敷・宮前平駅・たまプラーザ駅方面行バス停から、徒歩約550m・約9分。 溝口駅・向ヶ丘遊園駅方面行バス停から、徒歩約560m・約9分。 高速バス東名向ヶ丘バス停下車後、 東京駅・新宿方面行バス停から、徒歩約930m・徒歩14分。 名古屋駅・静岡駅・箱根方面行バス停から、徒歩約1.2km・約19分。 市営バス「南平」バス停、高速バス「東名向ヶ丘」バス停共、直線距離では近いが、道路との関係で、やや遠回りとなる。 有名な卒業生 今市隆二(三代目J SOUL BROTHERS) 脚注 外部リンク 川崎市立白幡台小学校 しらはたたい しらはたたいしよう 1972年設立の教育機関 学校記事
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E8%BB%8A%20%28%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%29
風車 (レンブラント)
『風車』(ふうしゃ、、)は、オランダ黄金時代の巨匠レンブラント・ファン・レインが1645年から1648年に制作した風景画である。油彩。丘の上に建てられた風車を動力源とする製粉所を描いている。芸術家や美術評論家から賞賛され、絶大な名声を得た作品で、かつては濃い色に変色したワニスが画面を覆っていたために、暗く陰鬱な雰囲気を備えた作品と思われていた。19世紀になるとこの陰鬱な雰囲気が1650年代半ばの深刻な経済的困窮に陥ったレンブラントの精神に由来すると解釈された。しかしその一方でレンブラントへの帰属は大きな論争となった。オルレアン・コレクション、ランズダウン侯爵家のコレクションに属したのち、1911年にフィラデルフィアの実業家が100,000ポンドという巨額で購入した。現在はワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーに所蔵されている。 作品 レンブラントは嵐を予感させる不吉な空模様の下にある、崖の上に建てられた風車を描いている。画面右側の空は青空をのぞかせているが、白い雲が風車の背後の空を横切り、画面左側から上端にかけて暗い雲となって渦を巻き、舞台に劇的な動きをもたらしている。風車は前景の平らな丘の上ではなく、その奥の中景に位置している。風車は周囲を柵で囲まれ、ピンク色の帆は澄んだ空の方を向き、日の光に照らされている。 画面左下には丘を登る帽子を被った男性がおり、その右側には橋を渡ってきた老女と少女の姿がある。彼女たちが歩く方向には水辺があり、水中に防波堤が設けられている。その近くに土手にもたれるようにして立っている1人の男と、水辺で洗濯している女がいる。彼女の洗濯によって水面に大きな波紋が生じ、画面右側へと広がっている。さらにその先には男が漕いでいる小船が浮かんでいる。画面右下の水面は灰色と青で、空の色彩を反射している。遠景の岸辺には2頭の牛と羊がおり、その姿が水面に映りこんでいる。さらに遠くに森と教会の尖塔が見える。 風車はと呼ばれる古いタイプのもので、干拓地の排水を担った。図像的源泉としては、レンブラントが1640年代から1650年代初頭にかけて頻繁に描いたアムステルダム郊外のブラウホーフト要塞()の、あるいはライデンのペリカンス城塞()の風車が考えられる。後者は実際にレンブラントの父の風車であったとされる。 絵画はおそらく制作から長い期間を経ずしてトリミングされ、画面のサイズが縮小されている。レンブラントの他の風景画の高さと横幅の比例関係の調査から、本来のサイズは高さ約90センチ、横幅約120センチであったと考えられている。 1911年、1977年から1979年に修復を受け、変色したワニスの厚い層が除去された。 賞讃と修復 嵐の空を背景にした風車のドラマチックな照明と荒々しいシルエットは、特に19世紀のロマン主義の時代に大いに賞賛された。しかし当時画面を覆っていたワニスの層は変色しており、絵画に金色の色調と、暗く陰鬱な雰囲気を与える反面、風景画の多くのディテールを覆い隠していた。絵画はまたレンブラントの人生と結びつけて解釈された。『風車』がレンブラントの父の製粉所を描いているという伝説は作品に個人的な側面を追加し、同時に暗く陰鬱で不吉な雰囲気は、1650年代半ばに深刻な経済的困窮に陥ったレンブラントの精神に起因すると解釈された。こうした19世紀の評価や解釈は変色したワニスによるところが大きかった。 キアロスクーロ(明暗法)の効果は19世紀の芸術家・批評家たちによって賞賛された。風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーはレンブラントが力強い明暗のコントラストを使用していることに注目し、同じく風景画家のジョン・コンスタブルは『風車』を「キアロスクーロだけで感情を表現した最初の絵画」と呼んでいる。 19世紀半ばまでに、絵画の詩的な魅力の多くは豊かな金色のトーンに帰されるようになった。たとえば美術商チャールズ・J・ニーウェンホイス()は絵画を次のように説明した。 1977年、『風車』は構造的に不安定であることが判明し、絵画の修復が決定された。この修復は絵画の表面を覆っている変色したワニスの厚い層を取り除くことで本来の色調と絵画技法を明らかにし、絵画の帰属を判断する材料を提供すると期待された。しかしこの決定はアメリカ合衆国で論争を巻き起こした。レンブラントの帰属を信じる者は、ワニスの除去が作品の持つ感情的な効果を致命的に変えてしまい、画家の生涯について信じられていた通念を脅かすのではないかと危惧した。 修復は1977年から1979年にかけて行われ、絵画の陰鬱な雰囲気はワニスが変色して濃くなった結果であることが明らかになった。ワニスの除去で最も大きく変化したのは空である。修復以前の空は金色の色調が際立っていたが、修復後は画面右側の空は青くなり、左側から上端にかけてスチールグレーになっている。それ以外の場所でも劇的ではないものの同様に変化した。未分化であった茶色の崖はより豊富な描写が現れた。人物像、特に画面左の坂道を登っている男性は修復後に見えるようになった。風車の外観も変化し、以前と同じ大きさではないように見える。 絵画技術 『風車』は他のレンブラントの風景画からやや逸脱している。1630年代後半の想像上の風景画や、カッセルのの1646年の小さな風景画『冬の風景』()では多数の小さな要素を統合しているが、本作品では単一のモチーフに劇的に焦点を当てている。 さらにレンブラントの風景画の通常の支持体である板ではなくキャンバスに描いている。本作品におけるキャンバスの使用は、レンブラントの他の風景画よりも大きなサイズであることと関連している。描法は他のレンブラントのキャンバス画と一致しており、絵具は1640年から1642年に制作したルーヴル美術館の板絵『城のある風景』()よりも厚く塗られている。板絵の場合、レンブラントは非常に流動的で薄く描き、釉薬を使用して半透明の効果を生み出した。これに対してキャンバス画の場合は、特に十分に絵具を乗せた絵筆で粗い表面を引きずり、質感に変化を作った。このテクニックは『風車』の大まかに描かれた水の波紋が円を描いて広がっている箇所で効果的に使用されている。 制作年代 レンブラントの人生と絵画の陰鬱な性格を関連づけて考えた初期の研究者たちは、制作年代を一貫して1650年代とした。しかし修復後に出現した色調は1640年代の作品と一致しており、構図のいくつかの要素もまた1640年代を示唆している。たとえばドラマティックな要素(嵐の雲とシルエットの風車)と日常的な要素(水辺で洗濯している女)を組み合わせた構図は、レンブラントの1643年のエッチング『三本の木』()と共通している。このエッチングでは、嵐の雲が迫るドラマティックな風景の中で、日常生活を送る多数の人物が描かれている。 アダム・エルスハイマーのような遠くの水面に映った木々や動物の要素は1640年代のレンブラントの作品を彷彿とさせる。こうした描写が与える効果は1647年の『エジプトへの逃避途上の休息のある夜の風景』()で最も明確に発展している。 また人物像のタイプは1640年代半ばのレンブラントの素描に見られるものと同じである。小道を歩く老人は1643年から1644年頃の大英博物館の3点の老人の習作と似ており、ボートを漕ぐ男性はブダペスト国立西洋美術館の素描『ボートを漕ぐ二人の男性』()を連想させる。 解釈 修復以前、絵画の象徴性は経済的困窮に陥った晩年のレンブラントと結びつけて解釈されてきた。しかし修復以降は否定的ではなくむしろ肯定的な意味を持つことが指摘されている。風車はオランダの文学的伝統において、宗教や政治など様々な象徴的意味が与えられている。たとえば、は1625年に出版したエンブレム・ブックの中で、風が吹くときにだけ回転する風車と、精神によって命を与えられ、完全な存在になるまで、心の中で死んでいる人間との間に類似点を描いている。または、1614年にアムステルダムで出版したエンブレム・ブック『Zinne-poppen』で、風車に政治的な象徴性を与えており、「」(彼らが立ち上がることができるように)と題したエンブレムに対して、本作品に似た柱風車のイラストを載せている。そして風に耐え、それを利用して土地の排水を行い、大衆のために発展可能な土地に変える風車を、国民の幸福のために絶えず努力する善良な王子にたとえている。 美術史家によると、本作品においてより重要なのは後者である。嵐が近づく中、高台の風車はその下で生きる人々にとって守護者として機能し、穏やかな空と静かな水が流れるイメージによって、人々が戦争や不確実性を恐れずに日常生活を送ることができるという安心感を与えている。レンブラントが本作品を制作した1640年代はオランダ独立戦争の末期にあたり、オランダ総督・オラニエ公のフレデリック・ヘンドリックはオランダの領土を拡大するとともに、オランダの独立を承認するヴェストファーレン条約の締結に尽力した。ローマー・フィッセルが風車を善良な王子にたとえたように、レンブラントが風車を1648年の条約締結を見ることなく世を去ったフレデリック・ヘンドリックにたとえたかどうかは不明であるにしても、条約締結と前後して、オランダの風景画家によって文化的・政治的遺産を祝うためと思われる絵画が多数制作されており、典型的なオランダの風景を想像力豊かに描いた『風車』は、これらの作品の中で最も深遠なものの1つと言える。 帰属 帰属の問題は20世紀を通じて大きな論争となっている。レンブラントへの帰属に疑問点があることを最初に指摘したのはドイツの美術史家である。ザイドリッツは1902年以来、この問題を取り上げていたが、1911年の売却の直後に最初の本格的な様式的分析を美術雑誌『Kunst und Künstler』で発表した。ザイドリッツは『風車』のコンセプトがレンブラントの他の風景画と異なり、地平線が低く、多様性が欠如しており、そして特にコントラストの強い明暗がレンブラントの特徴ではないと指摘した。ザイドリッツは、レンブラントの弟子の1人アールト・デ・ヘルデルが『風車』に見られる温かみのある透明な色彩を好んでいたという事実から、デ・ヘルデルを本作品を制作した画家と見なしうることを示唆した。しかしデ・ヘルデルの風景画が知られていないことも認めた。 さらに制作者の候補として風景画家ヘラクレス・セーヘルスが有力視されるようになった。ヴィルヘルム・フォン・ボーデ、、、ザイドリッツ、は、1912年10月号の『Kunst und Künstler』で風車に関する一連の短いエッセイを発表した。ザイドリッツ以外の美術史家・美術評論家はレンブラントへの帰属を擁護し、ザイドリッツの説を拒否した。ザイドリッツは『風車』の制作者がセーヘルスでないことには同意したが、レンブラントへの帰属については疑問視し続けた。 その後60年以上もの間、帰属の問題は議論されていない。レンブラントへの帰属は、アメリカ合衆国の研究者やは受け入れたが、ヨーロッパの研究者は本作品を画家の作品リストから除外した。たとえばブレディウスは1911年に『風車』の帰属を擁護した後、1935年にレンブラントの画集から削除しており、また (1966年)や(1969年)も、レンブラントの全作品のカタログから除外している。 1977年から1979年にかけて行われた修復によって『風車』に対する誤解は大きく正されたが、帰属の問題はすぐに解決しなかった。アーサー・K・ウィーロック、シンシア・シュナイダー()はレンブラントへの帰属を支持したが、、は、レンブラントに関するモノグラフに『風車』を含めなかった。しかし、時間の経過とともにレンブラントへの帰属の幅広い合意が生じて現在に至っている。 来歴 絵画の初期の来歴は不明である。絵画が最初に現れるのは、オルレアン公フィリップ2世が収集した500点以上にもおよぶ絵画で構成されたオルレアン・コレクションである。絵画は歴代のオルレアン公によって相続されたが、1792年、フィリップ2世の曾孫ルイ・フィリップ2世ジョセフは借金を返済するため、ロンドンの美術商にコレクションのオランダ、ドイツ、フランドル絵画を売却した。この売却により『風車』はイギリスに持ち込まれ、展示販売された。翌年、絵画は奴隷制度廃止論者の最初の1人であり、風景画家ウィリアム・ターナーの知人でもある政治家によって購入された。購入価格は500ポンドであった。絵画は少なくとも1815年までウィリアム・スミスのもとにあり、1824年に第3代ランズダウン侯爵ヘンリー・ペティ=フィッツモーリスによって840ポンドで購入された。その後、絵画は1世紀近い間、ランズダウン侯爵家が所有するウィルトシャーのにあった。 1911年、第5代ランズダウン侯爵ヘンリー・ペティ=フィッツモーリスは、ロンドンの美術商を通じて、絵画をフィラデルフィアの実業家ピーター・アレル・ブラウン・ワイドナーに100,000ポンドという巨額で売却した。『風車』はイギリスを離れる前に、ロンドンのナショナル・ギャラリーでわずか2日間だけ公開展示され、2日で約22,000人の人々が絵画を見るために美術館を訪れた。ベルリンのカイザー・フリードリヒ美術館の初代館長であり、当時のレンブラント研究の権威であったは、後にフィラデルフィアのワイドナーの邸宅を訪ね、彼の息子に『風車』を「世界で最も偉大な絵。あらゆる芸術家による最高の絵」と宣言した。 1942年にワイドナーの息子によって絵画が寄贈されると、『風車』はナショナル・ギャラリーが所有するレンブラントの絵画の中で最重要の作品と見なされた。1969年に当時の館長が引退したとき、『風車』の前で写真撮影した。 ギャラリー 脚注 参考文献 Rembrandt van Rijn Dutch, 1606 - 1669 The Mill 1645/1648. National Gallery of Art, Washington. 外部リンク ワシントン・ナショナル・ギャラリー公式サイト, レンブラント・ファン・レイン『風車』 レンブラント・ファン・レインの作品 1640年代の絵画 風景画 ナショナル・ギャラリー (ワシントン) の所蔵品
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%AF%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%20%28%E6%94%BF%E5%85%9A%29
ドネツク共和国 (政党)
ドネツク共和国(どねつくきょうわこく、 )は、ウクライナのドネツィク州で主に活動する親露派分離主義勢力が展開するウクライナからの分離主義活動及び、政党である。この政党はウクライナ東部、南部合わせて6つの地域を含んだ「ドネツク連邦共和国」の樹立を目標としていた。2007年にウクライナ政府によって活動が禁止されたが、2014年には武装蜂起を経て、ドネツク人民共和国(以下、DPR)の樹立を宣言し、活動を再開した。2014年のDPRドンバス総選挙に出馬し、68.53%の得票率と68議席を獲得して勝利、DPRの与党となった。しかしこの選挙は合法的でなく、ミンスク合意に反するものとして批判を浴びた。 歴史 ウクライナ紛争(2014年-)まで ドネツク共和国は、2004年末から2005年初めにかけて、ヴィクトル・ユシチェンコが大統領の座につき、政権を握ったことに対する反発として設立された。そして2005年12月6日、アレクサンドル・ツルカン、、オレグ・フロロフも携わり、ドネツク共和国が正式に設立された。この組織の目的は、ウクライナ東部がウクライナ政府とは別の特別な地位を得ることであり、ヴィクトル・ユシチェンコのオレンジ革命と戦う意思を示した。このときからドネツク共和国はドネツク州に「ドネツク連邦共和国の樹立」を求めて活動を続けることになる。そして「ドネツク連邦共和国」はドネツク共和国が2006年に発表した地図によると、ハルキウ州、ルハーンシク州、ドネツィク州、ドニプロペトロフスク州、ザポリツィア州、ヘルソン州の6つの州から構成されていると主張した。 ドネツク共和国は2014年の紛争までは多くの支持を集めることはなく、地方に留まっており、 定期的に行われる集会は平均して約30-50人が参加していた。2006年11月17日から22日にかけてはドネツィク州の中心的都市ドネツクで大規模な活動を開始、ドネツク連邦共和国の樹立に関する署名活動を行った。この活動は当時の大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチに不信感を与えた。2007年初頭には、ドネツク連邦共和国について議論する活動をウクライナ東部の様々な都市で行った。 しかし2007年11月12日、ドネツク地方行政裁判所の判決により、ドネツク共和国の活動はウクライナ国内で禁止され、その指導者に対しての裁判が開始された。組織の関係者は地下などに逃れ、活動を継続した。2008年にはロシアで生まれたSNSであるフコンタクテに「ドネツク共和国」というグループが作られ、支持者達のコミュニティとなった。このコミュニティは、ドネツク州の若者をターゲットに過激なプロパガンダ発信が行われるようになった。 2009年2月9日、ドネツク共和国の活動家たちは、ドンバスとケルソンは「主権を持ち、独立したロシア連邦の国家」であるという宣言を発表した。同年10月、ドネツク共和国の指導者アレクサンドル・ツルカンは、ユシチェンコ大統領がロシアとの戦争、ロシア人の大量虐殺を企んでいると主張し、非難した。12月11日、ウクライナ保安局は捜査の結果、ドネツク共和国のリーダー3人に2年〜5年の刑を言い渡した。 ウクライナ紛争(2014年-)勃発 2014年3月1日、ドネツクでの親露派集会の際、ドネツク共和国の代表とその武装勢力が、自称「ドンバス人民知事」のとともににの辞任を要求し、武装勢力がデモ隊と共にドネツク市の州庁舎に突入した。突入した武装勢力とデモ隊は、ドネツク州のウクライナからの分離独立を問う住民投票の実施を要求し、州庁舎に掲げられていたウクライナ国旗を捨て、ロシア国旗を掲揚した。 そして同年4月7日、ドネツク共和国はドネツク人民共和国を樹立し、ドネツィク州一帯を占領、ウクライナの主権が及ばなくなったことにより、活動を再開した。ウクライナ政府はDPRをテロ組織とみなし、敵対している。この際ドネツク共和国のリーダーであるアンドレイ・プルギンはウクライナ保安局によって逮捕されたが、3日後には釈放された。 そしてドネツク共和国は同年に行われたドンバス総選挙で68.53%の得票率と68議席を獲得して勝利した。この時、多くの宣伝活動、演説を行ったのがアレクサンドル・ザハルチェンコである。 脚注 ウクライナ紛争 (2014年-) 2014年のウクライナ ウクライナの政治 ロシア語圏 ウクライナによりテロリスト認定された組織
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E5%AE%B6%E5%B1%8B
水上家屋
水上家屋(すいじょうかおく)とは、船や浮島の上に建てられた住居、もしくは杭上住居である。それらが集落となった場合は、水上集落と呼ばれる。 このような水上を生活する者たちを水上生活者と呼ぶ。筏や船などの上に建設された航行可能な住宅は、自由に場所を移動でき、水上輸送が主に利用される環境では合理性と安全性を持つ居住形態であった。 例 世界最大級のブルネイの水上集落カンポン・アイール アフリカ最大の水上集落ガンビエ - 奴隷狩りから逃れるために形成された。 アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群 - 2011年に国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が世界遺産に登録 ヴェネツィア(ベニス) Schoonschip - オランダで地球温暖化による海面上昇に備えた対策のために形成された水上都市。 インレー湖 - ミャンマー連邦共和国 トンレ・サップ湖 - カンボジア 船・筏住居 船屋 - 日本にかつてあった居住形式 中国福建省福州の筏家 タイ王国では、20世紀以前では一般的な住居であったが、1995年時点で8つの州のみで確認されるほど減少した。 その他 第10回東書フォトコンテスト国際理解部門賞に、カンボジアのトンレ・サップ湖にある集落コンポンプロックの様子を撮影した『水上集落の子供たち』(撮影者:佐藤隆史)が受賞した。 海洋プラスチック問題 ごみの集積サービスが無いことから、プラスチックゴミが水環境へ大量廃棄される事態となっている。 水面面積の低下・水質汚染 浮畑(floating plots)なども作られ水面の面積が低下、農薬も使用されることから水質汚染を招いてる。 浮畑 インレー湖ではトマトなど。トンレ・サップ湖では、ねぎ、パクチー、とうがらし、レモングラス、マンゴー、ココナッツ、バナナ、パパイヤなど。 畜産・生け簀 トンレ・サップ湖では、豚・鶏・鴨などが浮島で育てられ、魚やワニの生け簀が作られる。 出典 関連項目 海上都市、人工島 メガフロート、ポンツーン ウォーターフロント (Lilypad) - シリコンバレーの起業家がアメリカの法に関わらずに起業できるようアメリカ沿岸の国際水域に浮かぶ船の上を拠点とする計画。 家船、ハウスボート、高床式住居、 海中居住施設 住宅類型 ボート 構造別の船 水運
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藤原大夢
藤原 大夢(ふじわら ひろむ、2000年〈平成12年〉4月1日 - )は、日本の野球選手(内野手)。東京都福生市出身。ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の信濃グランセローズ所属。右投げ左打ち。 来歴 2021年にベースボール・チャレンジ・リーグのトライアウトを受験し、信濃から特別合格を得る。はシーズン開始後の4月に負傷のため練習生となったが、約1か月後に契約選手に復帰した。最終的に同シーズンは28試合に出場して打率.258、打点7の成績だった。 詳細情報 独立リーグでの打撃成績 出典は「一球速報.com」。 2022年度シーズン終了時 背番号 2 (2022年 - ) 脚注 2000年生 東京都出身の人物 信濃グランセローズの選手 流通経済大学付属柏高等学校出身の人物 明星大学硬式野球部の選手 日本の野球選手 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A01%E4%B8%96%20%28%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%92%EF%BC%9D%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%EF%BC%9D%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%AC%29
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世 (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=ベック公)
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(Friedrich Wilhelm I. von Schleswig-Holstein-Sonderburg-Beck, 1682年5月2日 - 1719年6月26日)は、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=ベック家の第3代公爵(在位1689年 - 1719年)。 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=ベック公アウグストと、その妻でシャウムブルク=リッペ伯の娘であるヘートヴィヒ・ルイーゼの間の長男。一族の所領の属するブランデンブルク=プロイセンの軍隊の陸軍中佐となった。1702年ブランデンブルク=シュヴェート公子アルブレヒト・フリードリヒの幕僚となり、1706年6月陸軍大佐に昇進。同年、神聖ローマ皇帝(ハプスブルク帝国)の軍隊に移り、陸軍元帥となると同時に、カトリックに改宗した。この後、同名の従弟フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に荘園を売却している。1719年、フランカヴィッラの戦いで戦死した。 1708年2月8日、バイエルン選帝侯領の将軍アントン・エマヌエル・イスナルディ・ディ・カステッロ・ディ・サンフレ伯爵の娘マリー・アントーニエ(1682年 - 1762年)と結婚し、間に2人の娘が成育した。 マリア・アンナ・レオポルディーナ(1717年 - 1789年) - 1736年ポルトガル王室近衛隊長マヌエル・デ・ソウザ・イ・カリャリスと結婚 アレシャンドレ・デ・ソウザ・ホルステイン(1751年 - 1803年) - サンフレ伯爵、デンマーク駐在ポルトガル大使 ペドロ・デ・ソウザ・ホルステイン(1781年 - 1850年) - パルメラ公爵、ポルトガル首相 ヨハンナ・アマーリア(1719年 - 1774年) - 1740年オーストリア宮廷首席建築家伯爵と結婚 参考文献 Geschichte und Nachrichten von dem königl. preuß. Infanterie Regimente Prinz Friedrich August von Braunschweig, Teil 2, S. 69 f. Neues genealogisch-schematisches Reichs- und Staats-Handbuch: vor das Jahr 1765, S. 168. Weblinks 外部リンク Stammbaum シュレースヴィヒ=ホルシュタイン公 ホルシュタイン=ベック家 ハプスブルク帝国の軍人 戦死した人物 1682年生 1719年没
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%92%E4%BA%95%E8%8F%9C%E6%91%98
酒井菜摘
酒井 菜摘(さかい なつみ、1986年(昭和61年)7月24日 - )は、日本の政治家・看護師。立憲民主党所属の江東区議会議員(1期)。 来歴 福岡県北九州市出身。自由ケ丘高校看護専攻科を卒業後、単身上京し東京都西東京市の佐々総合病院で産婦人科の看護師として勤務。2011年助産師免許を取得。2013年より、昭和大学江東豊洲病院の周産期センターオープニングスタッフとして勤務。 2014年28歳で子宮頸がんに罹患。休職しながら子宮温存手術・抗がん剤治療を受け勤務を続ける。 2015年の統一地方選、選挙掲示板のポスターでシングルマザーや保育士の女性候補を見かけたことから政治家を志す。 体外受精と顕微授精による不妊治療を受け、切迫流産・早産ののち2017年長女を出産。2018年復職。 2019年4月21日、江東区議会議員選挙にて初当選。 脚注 外部リンク 酒井なつみ 立憲民主党・江東区 officialweb 日本の女性地方議会議員 江東区議会議員 立憲民主党の人物 (日本 2020) 日本の看護師 自由ケ丘高等学校出身の人物 北九州市出身の人物 1986年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E9%81%93264%E5%8F%B7%E6%B9%AF%E5%B7%9D%E8%B5%A4%E5%9D%82%E7%B7%9A
福岡県道264号湯川赤坂線
福岡県道264号湯川赤坂線(ふくおかけんどう264ごう ゆがわあかさかせん)は、福岡県北九州市内を通る一般県道である。 概要 国道10号と国道3号を結ぶ一般県道。国道10号と接続する起点の湯川交差点では、2018年(平成30年)に18件の人身事故が発生(全国の交差点の中で最多タイ)するなど、2019年(平成31年)1月に右折車両分離信号機が導入されるまで事故が多発していた。朝日新聞の記事では「日本一危ない交差点」と評されている。 路線データ 起点:福岡県北九州市小倉南区湯川二丁目(湯川交差点、国道10号交点) 終点:福岡県北九州市小倉北区赤坂一丁目(赤坂一丁目西交差点、国道3号交点) 路線状況 交通量 24時間自動車類交通量(上下合計)(単位:台) 道路交通センサス 出典:国土交通省ホームページ「平成22年度全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査 箇所別基本表(福岡県)」p.67、「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査 箇所別基本表(福岡県)」p.61) 地理 通過する自治体 福岡県 北九州市(小倉南区 - 小倉北区) 接続・交差する道路 沿線 脚注 出典 外部リンク 福岡県庁ホームページ トップページ 北九州県土整備事務所 大管内図(全体版) - 福岡県庁ホームページ (fukuoka.lg.jp) 264
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https://ja.wikipedia.org/wiki/IRRIS
IRRIS
IRRIS(アイリス、)は、2022年にデビューした韓国の4人組女性アイドルグループ。TAEWON ENTERTAINMENT(テウォンエンターテインメント)傘下のJUSTICE RECORDS所属。 概要 2022年7月6日にミニアルバム『WANNA KNOW』でデビュー。メンバーはGOOD DAY、REDSQUAREのメンバーであったI.L、リブ、ユンスルの3人にニナが合流した4人で構成される。 グループ名の「IRRIS」は、ギリシャ語「Ἶρις(イーリス)」から由来した「IRIS」に着目しており、内面の魂を照らして輝く女神たちを意味するIRRISは、魂と連結、自由と解放を意味するシンボルに基づいて、無限の光を放つという意気込みが込められている。 来歴 2022年 7月6日、1stミニアルバム『WANNA KNOW』をリリースし、デビュー。 11月24日、デジタルシングル『STAY W!TH ME』をリリース。 メンバー ディスコグラフィ ミニアルバム デジタルシングル 脚注 出典 外部リンク IRRIS (아이리스) - YouTube 多国籍音楽グループ 韓国のガール・グループ 韓国のポップ・グループ 2022年に結成した音楽グループ 4人組の音楽グループ
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%82%A4
ブリタイ
ブリタイ ブリタイ・クリダニク - アニメ『超時空要塞マクロス』の登場人物。 ブリタイ王国 - コンピュータゲーム「イースシリーズ」に登場する国家。 #ブリタイ - ラジオ番組『Blissful Time』のTwitterハッシュタグ。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%82%E3%82%82%E3%81%A1%E6%B5%B7%E6%B5%9C%E5%85%AC%E5%9C%92
シーサイドももち海浜公園
シーサイドももち海浜公園(しーさいどももちかいひんこうえん)は、福岡県福岡市中央区地行浜二丁目及びその地先並びに福岡市早良区百道浜二丁目及び百道浜四丁目並びにその地先にある市営の海浜公園(港湾施設)である。東側で菰川の河口左岸に、西側で室見川の河口右岸に位置し、地行浜地区と百道浜地区の間に樋井川の河口があり、北側で海浜公園の砂浜が博多港(博多湾の奥部)に面する。 歴史 シーサイドももち海浜公園は、福岡市中央区地行及び早良区百道の地先において1981年度(昭和56年度)から実施された公有水面の埋立整備事業(シーサイドももち)に伴い、その前面に造成された人工海浜を中心とする海浜公園であり、博多港(博多湾の一部)の港湾区域の中で行われたため、港湾施設の一つに位置づけられる。埋立以前の博多湾に面した海岸は、白砂青松の景勝の地として、海水浴場などとして市民の憩いの場であったが、海岸の埋立後は、市街地としてのシーサイドももちと一体化して、かつての海岸を再現するように、海岸緑地と砂浜が一体となった海浜公園として、隣接するマリナタウン海浜公園とともに整備された。1989年(平成元年)3月31日に福岡市海浜公園条例が制定され、同年12月1日から開園した。 施設の概要 シーサイドももち海浜公園の施設概要は次のとおりである。 中央プラザ 「中央プラザ」は2階建ての建築物であり、福岡タワーの北側、シーサイドももち海浜公園(百道浜地区)の南側入口から階段又はスロープで上ると、福岡高速道路の環状線の上を跨ぐ2階の広場に出て、さらに北側に進み、階段又はスロープで下がると、遊歩道、松林、海浜、利便施設(マリゾン)などに至る。広場は、博多湾、博多港などの眺望に優れ、球体状、ピラミッド状などの噴水、ベンチ、照明などの設備が設けられている。また、公園入口が早良区西新の脇山口交差点から続く「サザエさん通り」の北端にあたるため、広場の南東側に説明板などが設置されている。1階の一部には駐車場、便所、AED等がある。 休憩所 休憩所としては、ビーチハウス(温水シャワー室有り)、パーゴラ(百道浜地区に東西2個所、それぞれ40メートルの幅)、四阿(あづまや)がある。 公衆便所 松林の中に配置された公衆便所は周辺の景観に溶け込むような外観で造られている。 遊歩道・橋梁 埋立地である百道浜及び地行浜の護岸敷きは舗装された遊歩道となっており、海浜公園の百道浜地区と地行浜地区の間を流れる樋井川の河口には「なぎさ橋」と称する人道橋が架かっている。 緑地 緑地の植栽については、もともと福岡市が1,400本の松を植える計画であったが、市民の手でもっと植えようという発想で、福岡市の女性同志が中心となって、1987年(昭和62年)に特定非営利活動法人はかた夢松原の会を設立し、植栽の活動が続けられ、今では成長した松原が公園に日陰を提供している。また、現地には植栽活動を記念して「夢松原の石碑」などが設置され、全国からの募金者の名前が焼き込まれた有田焼の陶板が松原の砂留ブロックに貼り付けられている。 海浜 海浜には飲食店、物品販売店のほか、ビーチバレーボールのコート、ボードウォーク、更衣室付きのシャワーなどが設けられている。 桟橋 福岡ウォーターフロント・プロムナード:「マリゾン」は、百道浜の中央を南北に走る通称サザエさん通り、福岡タワー、公園の正面入口、噴水等が一直線に並んだ軸線上に、砂浜から海面上に突き出るように配置された桟橋である。コンクリート杭に支えられた桟橋の人工地盤の上には、結婚式場及び「うみなかライン」の発着所がある。詳細は次のページを参照。 マリゾン 多目的広場 海浜公園の西南に室見川、福岡高速道路及び松林に囲まれてた「多目的広場」がある。 港湾施設 シーサイドももち海浜公園は博多港の港湾区域中にあり、砂の流出を防止するためなどの目的で、次の施設が設置されている。 突堤(室見川、樋井川、菰川の流れに沿って海に突出している。) 離岸堤(突堤の先端から、それぞれ海岸線と平行に位置している。) 潜堤(離岸堤の間にある。) 眺望 シーサイド海浜公園から博多湾に面する北側の眺望については、向かって左より、室見川の河口を挟んで愛宕、豊浜、愛宕浜、今津湾を挟んで今津(毘沙門山)、博多湾を挟んで能古島、志賀島、海の中道(西戸崎等)、福岡アイランドシティ(みなと香椎及び香椎照葉)、香椎浜ふ頭(香椎パークポート)、鵜来島(無人島)、菰川を挟んで福浜などを一望することができる。また、南側の眺望については、この海浜公園が埋立地であるシーサイドももちと一体的な計画により整備されたことから、福岡市の一面を象徴する新しい都市景観と調和し、松林越しに向かって右より、超高層マンション群、福岡タワー、「福岡ソフトリサーチパーク」の高層建築物群、ヒルトン福岡シーホーク、福岡ドームなどを一望することができる。 交通アクセス 鉄道 鉄道は南方に通っており、最寄りの鉄道駅は福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄空港線の次の駅である。 地行浜地区 唐人町駅(距離は道程で約2キロメートル) 百道浜地区 西新駅(距離は道程で約2キロメートル) 藤崎駅(距離は道程で約2キロメートル) バス バスについては、西日本鉄道株式会社が運営するバスが運行しており、次の停留所がある。 地行浜地区 九州医療センター 百道浜地区 都市高速道路 都市高速道路としては、公園の南側に接して福岡高速道路の福岡高速環状線が通っており、最寄りの出入り口は次のとおりである。 百道出入口(百道浜二丁目) 船舶 「うみなかライン」の発着所がマリゾンの北端にある。結婚式場の右側にある入口より連絡通路を通って発着所に至る。 脚注 注釈 出典 外部リンク 福岡市海浜公園条例 福岡市海浜公園条例施行規則 福岡市海浜公園『海っぴビーチ』シーサイドももち・マリナタウン海浜公園 福岡市の公園 1989年開業の施設
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB
ドンクール
ドンクール(欧字名:)は、日本の競走馬。2005年の兵庫チャンピオンシップ、2006年の名古屋大賞典の勝ち馬である。 経歴 2歳(2004年)- 3歳(2005年) 2004年12月26日の2歳新馬(阪神ダート1200m)で熊沢重文鞍上でデビュー。8番人気と伏兵扱いだったが好位から抜け出しデビュー勝ちを決める。連闘で挑んだ明け3歳初戦の3歳500万下は600mの距離延長となったが中団から直線で前を捕らえて連勝を飾った。次走、バイオレットステークスも中団から上がり最速の脚を見せて3連勝でオープン戦を勝利すると、初の関東遠征となったヒヤシンスステークスも上がり最速で逃げ粘るアグネスジェダイを半馬身交わして1着、無傷の4連勝を飾る。重賞挑戦となった兵庫チャンピオンシップは道中3・4番手から3コーナーで逃げるアグネスジェダイに並びかけ最後の直線での叩き合いをクビ差制して1着。5戦5勝で重賞初制覇となった。続くユニコーンステークスは好位からレースを運んだが前を捕らえられず3着、初黒星となる。次走のジャパンダートダービーも好位につけたが直線でやや後退し5着に敗れた。古馬との初対戦となったエルムステークスは10着と惨敗に終わった。新馬戦からコンビを組んでいた熊沢から後藤浩輝に乗り替わって挑んだダービーグランプリは4コーナーで先頭に並んだが直線で突き放され3着となる。続くエニフステークスはヴァーミリアンにハナ差の2着と惜敗。中1週で挑んだ武蔵野ステークスは10着に終わった。 4歳(2006年) 4歳初戦、平安ステークスは13着と大敗。しかし、佐賀記念でマイネルボウノットに4馬身差の2着に入ると、続く名古屋大賞典は中団を追走し、4コーナーでマイネルボウノットと並ぶと競り合いを半馬身差制して優勝。重賞2勝目を飾った。次走はかしわ記念に進み4着、さきたま杯はアグネスジェダイにハナ差敗れ2着となった。次走、エルムステークスは7着に負けると、エニフステークスは馬番発表後、蕁麻疹により回避、その後、武蔵野ステークスは7着に終わった。続くジャパンカップダートは6着と入ると、名古屋グランプリは勝ったヴァーミリアンには離されたものの3着と好走した。 5歳(2007年) 5歳になり川崎記念は好位からそのまま踏ん張り3着に入る。その後は長めの休養に入り、6か月ぶりの実戦となったプロキオンステークスでも3着に入り、中長距離から短距離までの幅広い距離で好走を続けた。1.7倍の断然人気で挑んだ関越ステークスはマコトスパルビエロに逃げ切られ2着に敗れる。続くエルムステークスは7着、アルデバランステークスはワンダースピードに3馬身半差の2着となり、その後はトパーズステークス7着、師走ステークス4着とそれぞれ敗れた。 6歳(2008年) 6歳になり、門松ステークスは5着に終わる。その後は平安ステークス5着、すばるステークス11着と凡走が続いたが、仁川ステークスで1馬身半差の2着と善戦した。しかし、コーラルステークスは最下位の16着と大敗した。その後、栗東の梅内忍厩舎から美浦の鈴木伸尋厩舎に転厩のブリリアントステークス5着、関越ステークス3着と好走を続ける。しかし、その後は2戦続けて惨敗に終わった。 7歳(2009年) 前走から7か月ぶりとなったブリリアントステークスで15着に終わるとその後も勝ち馬から1秒以上離される競馬が続いた。シリウスステークス15着が中央最後のレースとなり、10月07日付で競走馬登録を抹消、園田に移籍となった。 8歳(2010年)- 12歳(2014年) 田中範雄厩舎に入厩後は、実戦から離れていたが、10か月ぶりとなった移籍初戦の炭火焼肉たむらカルビオンシップは5着に敗れる。続く3歳上A1は4着に終わった。 その後は蹄の内出血や腸捻転の手術により長期間実戦から離脱、9歳、10歳は全休となる。2013年に11歳になり、2年7か月ぶりに出走した兵庫馬事畜産特別は後方追走から直線差し切って1着、長期休み明けでいきなり勝利を挙げ、これが7年1か月ぶりの勝利となった。休み明け2戦目の大日本プロレスカップは10着に敗れた。その後はレースに出走せず翌年の2014年4月2日付けで地方競馬登録を抹消された。 競走成績 以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく。 血統表 母の半兄メイショウワカシオは京都ジャンプステークスの勝ち馬 脚注 外部リンク 日とんくうる サラブレッド 日本生産の競走馬 日本調教の競走馬 父内国産の競走馬
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E5%9D%82%E3%82%8A%E3%82%93%E3%81%8B
桜坂りんか
桜坂 りんか(さくらざか りんか、1999年7月10日 - )は、日本のAV女優。Wish所属。 略歴・人物 長野県出身。趣味・特技は、カラオケ・トランペット。 2021年10月にAVデビュー。 作品 アダルトDVD 夢?それとも就職? 将来に悩む就活中の現役女子大4年生が好きな事に踏み出したくて思い切って中出しAVデビュー!!(10月26日、本中) 極イキ射精爆弾! 〜都内某所で開催されたオフパコ会場に新人AV女優を連れて凸!エグいくらいの連続絶頂大量ぶっかけ顔射!〜(12月21日、BALTAN) 顔出しMM号 ザ・マジックミラー Wデート中の仲良し大学生カップル限定企画 女子大生2人組がオイル素股マッサージ体験! クリトリスとチ○ポが擦れ合う気持ちよさに我慢できず2人揃ってヌルッと挿入! 彼氏たちの目の前で寝取って生中出し!!(1月4日、ディープス) 完全撮り下ろし 乳もみナンパ! おっぱいパワーで日本を元気にしよう!! 恥じらう赤面素人娘100人の色・形・大きさの違う生おっぱいを揉んで!触って!鷲掴み! 街行く女の子たちに交渉→即揉み! vol.09 「今ここで!?さっき出会ったばかりなのに恥ずかしい…(照)」 5時間スペシャル!!(2月1日、ディープス) 中出し中毒 変態ジョガー悶え受精(2月22日、豊彦)※「濱川あやめ」名義 羞恥! 彼氏連れ素人娘をマシンバイブでこっそり攻めまくれ! 21 素人VSマシンバイブ 激安居酒屋にマジックミラー特設スタジオを設置 令和4年お正月だヨ! 美人姉妹が酒とノリでNTRスペシャル!編(2月23日、サディスティックヴィレッジ)※「さくら」名義 彼氏に内緒で中出しする変態ドMセフレOL(3月4日、SUKESUKE)※「りんか」名義 一般男女モニタリングAV×マジックミラー便コラボ企画 勉強漬けの毎日をすごす性欲の溜まった10代の予備校生がまたがり顔面騎乗クンニで人生初の大失禁イキ!! インタビュー中にずぅーっと生クリトリスを激しくジュルジュルと舐められ膣内に舌をねじ込まれて発情してしまった禁欲中の未成年オマ○コはデカチン中出しSEXしてしまうのか!? 8(4月5日、ディープス)※「りな」名義 興奮確定!20代女子限定街頭ガチインタビュー! ギャルの性事情を聞いたらたくさんの黒歴史を持っていた‥お酒で直ぐ打ち解け新たな黒歴史作っちゃいました!(4月15日、ピーターズ) 王様ゲームで乱交しまくり! 若妻だらけの町内会は誘惑だらけ! 王様ゲームをやりたがるドスケベ若妻がハメを外し過ぎてまさかのハーレム大乱交! 4(9月27日、Hunter) 「そんなに溜まってるの?じゃ〜ちょっとだけだよ」 情けないボクを放っておけない女子(幼馴染、会社の同僚、バイトの同僚…)が一肌以上脱いでエロく慰めてくれた! 2(10月11日、Hunter) 秘密のパンチラスポットでは同じマンションのお姉さんのパンツが丸見え!と思ったらわざと?(10月11日、Hunter) アダルトVR ハメ撮りアングルで 同級生との生セックス(2022年1月28日、CASANOVA) ネット配信 家庭教師の僕は従順な巨乳生徒に孕ませ生SEXで何度もイカせてやった(2月3日、アキノリ) 射精しても許してくれない!! 追撃フェラで何度もヌカされたボク(2月17日、アキノリ) 【近親相姦ファイル】危険な三角関係 1 〜僕はお母さんとお姉ちゃんに挿れてしまいました。(4月1日、パラダイステレビ) 街頭シ●ウトナンパ 「あなたのパイパン見せて下さい」 ノリでSEXもお願い 4(5月27日、パラダイステレビ) 【個人撮影】絶世のアイドル級美少女りんかちゃん。制服のままで生ハメに中出しまで成功(10月26日、インディ)※削除済 けつあな確定な【Vlog】男にとって都合の良すぎる理想的な美女_性欲処理の穴にされて喜ぶセフレとの情事を無断配信(11月18日、れいわしろうと) イメージDVD アンインストール(2022年7月5日、未満)※「杉崎あん」名義 出演 YouTube マネージャーと大喧嘩しました。もう限界です【ドッキリ】(2022年4月23日、天然ちゃんねる) 【真剣勝負】負けたら脱ぎます!セクシー野球拳!(2022年5月7日、天然ちゃんねる) 脚注 外部リンク 日本のAV女優 1999年生 長野県出身の人物 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E5%AF%A7
夏寧
夏 寧 (なつ ねい Natsu Nei)英語:Ning Xia 日本半導体技術・MEMS工学研究者,東北大学工学研究科機械機能創成専攻卒業。 発表論文: 1.166 ピコリットル液体サンプルのためのマイクロチャンネルを有するカロリーメーター(マイクロ・ナノ工学I,一般講演) 2.Microchanneled Calorimetric Concentration Sensor for Picoliter Liquid Samples of Cytochrome c
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%B3
中野みやび
中野 みやび(なかの みやび、2006年1月23日 - )は、日本の歌手。長良プロダクション所属。 略歴 2006年に群馬県に生まれる。民謡ガールズ(のちのWAWAWA)でデビュー。グループ解散後、ソロ・デビュー。 2022年、日本テレビの第10回『全日本歌唱力選手権 歌唱王』に、二万人以上の中から勝ち残った15人のファイナリストの一人として出演した。歌った曲は、Aimerの『残響散歌』 。 人物 好きな動物は猫 太田市在住 桐生第一高等学校在学。 ディスコグラフィー YouTubeオフィシャル・オリジナル曲MV参照 崩月 渾然 脚注 外部リンク 事務所プロフィール YouTubeオフィシャル 群馬県出身の人物 桐生第一高等学校出身の人物 日本の歌手
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC
ライアン・ボリンジャー
ライアン・マイケル・ボリンジャー(Ryan Michael Bollinger、1991年2月4日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。現在は、楽天モンキーズ所属。CPBLでの登録名は霸林爵。 経歴 フィリーズ傘下時代 のMLBドラフト47巡目(全体1427位)でフィラデルフィア・フィリーズから一塁手として指名され、入団。傘下ルーキー級に配属された。 2009年シーズンは同チームで7試合に出場し打率.174の成績を残したが、翌2010年6月15日にフィリーズから放出された。 米独立リーグ時代(第1期) 2010年7月に米独立リーグのフロンティアリーグに加盟するウィンディシティ・サンダーボルツと契約を結び、この際に一塁手から投手に転向。同年は6試合に登板し、5.0回を投げて防御率0.00の成績を残した。 ホワイトソックス傘下時代 2010年10月7日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結ぶ。 ホワイトソックス傘下マイナーでは翌2011年から2013年の3シーズンに渡ってプレーし、最高で傘下A級まで昇格した。 米独立リーグ時代(第2期) 2013年シーズンオフにホワイトソックスから放出され、2014年シーズンは米独立リーグのアメリカン・アソシエーションに加盟していたセントポール・セインツと契約を結ぶ。 同チームでは7試合に登板して防御率9.00の成績で、シーズン途中に退団しカナディアン・アメリカン・リーグに加盟するトロワリヴィエール・エーグルスと契約。さらに同年8月15日にトレードでウィニペグ・ゴールドアイズに移籍した後、約1ヶ月後の9月23日に再びトレードされトロワリヴィエール・エーグルスに復帰した。最終的に同年シーズンは独立リーグ3球団を渡り歩く形となり、合計で24試合に登板し防御率6.48の成績を残した。 その後、トロワリヴィエール・エーグルスでは2016年シーズンまでプレーし、主に先発投手として起用された。 ドイツ球界時代 2017年2月1日、ドイツのブンデスリーガに加盟すると契約。同地では先発投手として10勝1敗、防御率0.76の好成績を残し、ブンデスリーガ南地区の最優秀投手に選ばれた。同年は106.0回を投げて178奪三振を記録し、ブンデスリーガにおける1シーズンの最多奪三振記録を更新した。 シーズン終了後にはオーストラリアン・ベースボールリーグに加盟するブリスベン・バンディッツと契約。同年のほか、翌2018年と2年後の2019年シーズンオフも同チームでプレーした。 ヤンキース傘下時代 2017年12月16日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結ぶ。同年は当初傘下AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーした後、傘下AA級トレントン・サンダーでプレーしていたが、5月23日にジオバニー・ガジェゴスに替わってAAAを飛び越えメジャー初昇格を果たした。しかしメジャーでの出場機会はなく、翌日マイナー降格となった。 同年はこの後7月31日にもメジャー昇格を果たしたが、またしても翌日にマイナー降格となり、9月1日にDFAとなった。 富邦時代 2018年11月26日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、翌2019年のスプリングトレーニングには招待選手として参加したが、3月27日に放出された。 同年6月5日、KBOリーグのSKワイバーンズへ移籍したヘンリー・ソーサの代替選手として、中華職業棒球大聯盟に加盟する富邦ガーディアンズと契約した。富邦時代の登録名は包林傑。 初年度となった同年は19試合に登板して6勝5敗、防御率4.31を記録し、シーズン途中入団ながら127奪三振を記録した。 2020年も引き続き富邦に在籍したが、同年は足の故障により登板機会がなく、8月6日に放出された。 楽天時代 2020年12月15日、楽天モンキーズと契約を結んだことが発表された。 2021年シーズンは19試合に先発登板して5勝7敗、防御率2.80を記録し、106.0回を投げて114奪三振を記録した。同年12月28日、翌2022年シーズンも楽天と契約を結んだことが発表された。 2022年シーズンは23試合に登板して8勝6敗、防御率4.01の成績を残した。しかしシーズン中に負傷したため同年楽天が進出した台湾シリーズでは登録メンバーから外れ、代わりに同年11月6日に行われた台湾シリーズ第2戦(楽天桃園野球場)では始球式を務めた。 詳細情報 年度別投手成績 記録 背番号 49(2019年 - 2020年) 27(2021年 - ) 脚注 外部リンク アメリカ合衆国の野球選手 フィラデルフィア・フィリーズ傘下の選手 シカゴ・ホワイトソックス傘下の選手 ニューヨーク・ヤンキース傘下の選手 ブリスベン・バンディッツの選手 富邦ガーディアンズ及びその前身球団の選手 楽天モンキーズ及びその前身球団の選手 在台外国人の野球選手 サンバーナーディーノ郡出身の人物 1991年生 存命人物
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浜野矩随
浜野 矩随(はまの のりゆき、元文元年(1736年)- 天明7年8月29日(1769年11月23日))は、江戸時代中期の装剣金工家である。通称は忠五郎。号は蓋雲堂、望窓軒、青柳軒、生寿軒等。 経歴 浜野派を開いた浜野政随の門人となり、装剣金工を学ぶ。10代後半で師から浜野の苗字と矩随の名を許されて、江戸の神田の小柳町(現在の神田須田町)に住んだ。浜野派の豪快な高肉彫りと共に杉浦乗意の影響を受けて肉合彫りの研鑽にもはげみ、色絵を施した独自の境地を創りあげて、師と共に浜野流の興隆に大きく貢献した。 落語『浜野矩随』のモデルとされており、同作では装剣金工家の浜野矩康の子とされているが、「浜野矩随」の名乗りは浜野派を開いた師匠由来のものであるため、事実ではない。 脚注 参考文献 加島勝「浜野矩随(初代)」『朝日日本歴史人物事典』(朝日新聞社、1994年) ISBN 978-4-02-340052-8 P1338. 装剣金工家 江戸時代の技術者 武蔵国の人物 1736年生 1787年没
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https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%20%282022%E5%B9%B42%E6%9C%88%20-%204%E6%9C%88%29
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年2月 - 4月)
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年2月 - 4月)(2022ねんロシアのウクライナしんこうのタイムライン 2022年2月 - 4月)では、2022年2月24日に開始されたロシアのウクライナ侵攻の経過の2022年2月から4月について述べる。 2022年2月 日時は特記のない場合、ウクライナ時間(UTC+2)。日本標準時との時差は-7時間。 2月21日 午後10時35分(UTC+3)、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派の2つの分離地域の独立を承認すると発表した(ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立承認に関するウラジーミル・プーチンの演説)。これを受けて、翌日に北大西洋条約機構(NATO)諸国から第一弾の経済制裁が発動された。 発表に先立つテレビ演説で、プーチンは、ウラジーミル・レーニンがウクライナの「創作者および建築家」であるとの考えを示し、レーニンの記念碑を破壊したウクライナ人を「恩知らずの子孫」と呼び、「これは彼らが言う非共産化である。あなた方は非共産化を望むのか?いいだろう。それは我々にとてもよく合っている。しかし、彼らが言うように、途中で停止する必要はない。我々はウクライナにとって真の非共産化が何を意味するのかを示す用意がある」と語った(この発言の背景については、レーニンが主導した「ロシア革命」とそれにより成立した「ソビエト連邦」、および「ソビエト連邦の崩壊」を参照)。 2月23日 ウクライナの大統領ウォロディミル・ゼレンスキーは首都キーウで、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領、リトアニアのギタナス・ナウセダ大統領と会談した。 アメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンはNBCニュースのインタビューに答え、ロシアが24日夜明けまでにウクライナに侵攻するとの見方を示した。 ウクライナは、ドンバスの占領地を除く全国で非常事態を宣言すると発表。 駐ウクライナロシア大使は大使館から避難し、掲げられたロシア国旗を降ろした。 午後7時頃(モスクワ時間):アメリカ合衆国国防総省の高官は、記者団に「ロシア軍の部隊は最大限の準備ができており、部隊のおよそ80%がいつでも出動できる準備を終えた」と述べ、異例とも言える機密情報開示を行った。 2月24日 モスクワ時間2月24日午前6時0分(UTC+3)の少し前:プーチンは特別軍事作戦に関する演説の中で、ウクライナ東部で「特別軍事作戦」を開始することを決定したと発表した。プーチン大統領は演説の中で、ウクライナの領土を占領する計画はなく、ウクライナの民族自決権を支持すると主張した。プーチンはまた、ロシアはウクライナの「非軍事化と非ナチ化」を求めていると述べた。そして「起こりうる流血に対する全責任は、すべてウクライナの領土を支配する政権の良心にある」と述べた。ロシア国防省はウクライナの航空交通管制部隊に飛行を停止するよう要請し、ウクライナの空域は非民間の航空交通に制限され、欧州連合航空安全機関はウクライナ全域を活発な紛争地帯と見なした。 プーチンの発表から数分以内に、ウクライナ国内のキーウ、ハルキウ、オデッサ、ドンバスで爆発が報告された。ウクライナ当局は、ロシア軍がマリウポリとオデッサに上陸し、キーウ、ハルキウ、ドニプロの飛行場、軍司令部、軍事基地に向けて巡航ミサイルと弾道ミサイルを発射したと発表した。軍車両は、現地時間午前6時48分頃にウクライナがベラルーシ、ロシアと三国の国境が接する地点センキフカからウクライナに入った。ロシアが併合したクリミア半島からウクライナに入るロシア軍の様子が撮影された。 クレムリン(ロシア政府)は、最初に大砲とミサイルで指揮統制センターを狙い、次に戦闘機と戦闘ヘリコプターを送って制空権を迅速に獲得することを計画した。海軍分析センターは、ロシアがキーウを包囲するために翼包囲を作り、東部のウクライナ軍を包囲するだろうと述べ、戦略国際問題研究所は北のベラルーシからと、東のドネツクから、南のクリミアからという3つのロシアの侵攻軸を特定した。米国は、ロシアがウクライナ政府を「排除」し、独自の政府を設置する意向があると考えていると述べ、米国のインテリジェンス当局者は、現地の状況を考慮すればキーウは96時間以内に陥落すると考えていた。 午前6時30分(UTC+2)過ぎ:元ウクライナ副大臣のアントン・ヘラシュチェンコ(現政府顧問)によると、ロシア軍はハルキウ市付近に陸路侵入し、アゾフ海の港湾都市マリウポリでは大規模な水陸両用軍の上陸が報告されたという。午前7時40分には、ベラルーシ領内からも軍隊が侵入した。ウクライナ国境警備隊は、ルハンシク州、スームィ州、ハルキウ州、チェルニーヒウ州、ジトームィル州の拠点への攻撃とクリミア半島からの攻撃を報告した。ウクライナ内務省は、ロシア軍がルハンシク州のホロディシュチェとミロベの村を占領したと報告した。ウクライナ戦略通信センターは、ウクライナ軍がシュチャスティア(ルハンシク近郊)近くで攻撃を撃退して同町を奪還し、ロシア側は50人近くの死傷者が出たと報告した。 午前7時0分(UTC+2)直前:ゼレンスキーはウクライナに戒厳令を導入すると発表した。ゼレンスキーはまた、ロシアとの関係を即座に断絶すると発表した。ロシアのミサイルは、キーウの東29キロメートルにあるウクライナ最大の空港であるボルィースピリ国際空港を含むウクライナのインフラを標的にした。 午前10時0分(UTC+2):ウクライナ大統領府のブリーフィングで、ロシア軍が北からウクライナに侵入したことが報告された(国境の南5キロメートルまで)。ロシア軍は、ハルキウ州、チェルニーヒウ州、およびスームィ近郊で活動中とされた。ゼレンスキーの報道官はまた、ウクライナがヴォルィーニ州で攻撃を撃退したと報告した。午前10時30分(UTC+2)、ウクライナ国防省はチェルニーヒウ州のロシア軍は阻止され、ハルキウ近郊で大規模な戦闘が進行中であり、ウクライナ軍がマリウポリとシュチャスティアを完全に奪還したと報告した。 午前10時頃:ロシア空挺軍がキーウ近郊の空港へ降下したが、ウクライナ軍は反撃の末、奪還したと主張した。 早朝にヘリコプターで輸送されたロシア空挺軍がキーウ郊外のホストメリにあるホストーメリ空港(アントノフ国際空港)を占領した。その日の午後に空港を奪還するためのウクライナの反撃が開始された。ウクライナ国家親衛隊の即応対応旅団は、同飛行場で戦闘を行い、ロシアのヘリコプター34機のうち3機を撃墜したと表明した。 午前11時0分(UTC+2):ウクライナの国境警備隊は、ベラルーシがロシア軍が北からウクライナに侵入することを容認していたため、キーウ州ビルチャでロシア軍の国境侵犯を報告。ジトームィル州の国境警備隊はロシアのロケットランチャー(おそらくBM-21)から砲撃された。伝えられるところによると、標識のないヘリコプターがベラルーシからスラヴィティチの国境警備隊を爆撃した。午前11時30分(UTC+2)に、ロシアのミサイル爆撃の第2波がキーウ、オデッサ、ハルキウ、リヴィウの各都市を標的にした。ドネツィク州とルハンシク州で激しい地上戦が報告された。 午後12時4分(UTC+2)までに、クリミア半島から進軍するロシア軍はヘルソン州のノバカホフカ市に向けて移動した。その日遅くにロシア軍はヘルソン市に入り、北クリミア運河を支配した。これにより、クリミア半島への水の供給を再開することができるようになった。 午後1時0分と午後1時19分(UTC+2):ウクライナの国境警備隊と軍隊は、スームィ(「コノトプ方面」)とスタロビルスク(ルハンシク州)の近くで2つの新しい衝突を報告した。13時32分(UTC+2)、Valerii Zaluzhnyiは、ベラルーシの領土から南西方向に4発の弾道ミサイルが発射されたと報告した。キーウ地下鉄とハルキウ地下鉄のいくつかの駅は、地元住民の防空壕として使用された。Vuhledar (ドネツク州)の地元の病院が爆撃を受け、4人の民間人が死亡、6人の医師を含む10人が負傷した。 午後4時0分(UTC+2):ゼレンスキーは、ゴーストタウンのチェルノブイリとプリピャチでロシア軍とウクライナ軍の間で戦闘が勃発したと述べた。 午後6時20分(UTC+2)頃までに、チェルノブイリ原子力発電所はロシアの支配下に置かれ、周辺地域も同様にロシアが支配していた。 午後4時18分(UTC+2):キーウ市長のビタリ・クリチコは、午後10時0分から午前7時0分までの夜間外出禁止令を宣言した。 午後6時頃:チェルノブイリ原子力発電所とその周辺地域をとみられるロシア軍が占領した。 午後10時0分(UTC+2):ウクライナ国家国境庁は、ロシア軍が黒海西部のズミイヌイ島に海と空から爆撃を行った後、同島を占領したと発表した。ズミイヌイ島の13人の国境警備隊は全員、ロシアの軍艦への降伏を拒否した後に砲撃で殺害されたと推定された。降伏要求を拒否した警備兵の音声記録はSNSで話題になった。ゼレンスキー大統領は、死亡したと推定される国境警備隊に、ウクライナ最高の栄誉であるウクライナ英雄の称号を死後授与すると発表した。ウクライナ南部の13人、マリウポリの3人、ハリコフの1人と計17人の民間人の死亡が確認された。ゼレンスキー大統領は、侵攻初日に137人のウクライナ人(兵士と民間人の両方)が死亡したと明らかにした。なお、のちになって、全員無事であることを確認したとウクライナ海軍が発表した。 午後10時頃:ウクライナ国防省はTwitterで「ロシアに占領されていたヘルソン近郊のドニエプル川にかかる橋の奪還に成功して防衛陣地を構築した」と発表した。 午後11時0分(UTC+2)直後:ゼレンスキー大統領は18歳から60歳までの全てのウクライナ人男性の動員を命じた。同じ理由からその年齢層のウクライナ人男性はウクライナ出国を禁止された。 キーウ市長を務める元プロボクシング世界ヘビー級王者のビタリ・クリチコはイギリスのテレビ番組『グッド・モーニング・ブリテン』に出演し、「武器を手に取り戦う」と徹底抗戦を宣言した。 元大統領ペトロ・ポロシェンコは「地獄を準備している」「ウクライナは勝利する」などとツイート。2019年ウクライナ大統領選挙でゼレンスキー大統領と争ったポロシェンコも、同盟国に武器供与を要請するなどウクライナ防衛に向けて協力を表明した。 2月25日 午前1時頃:ゼレンスキー大統領はウクライナ軍の総動員令を発令し、18歳から60歳までの全てのウクライナ人男性が国を離れることを禁止することを発表した。 午前1時39分:24日未明より始まったスームィ郊外での市街戦の結果、ロシア軍が同都市から撤退したと報じられた。 午前3時頃:チェルニーヒウに展開していたロシア軍の一部が降伏した。 午前4時0分(UTC+2)頃:キーウでは巡航ミサイルと弾道ミサイルによる2回の爆発が起きた。ウクライナ政府は、キーウ上空で敵機を撃墜し、撃墜機体は住宅に墜落して炎上したと発表した。その後、同機がウクライナのSu-27であることが確認された。 午前4時25分:南部ザポロジエ州の国境検問所がミサイル攻撃を受けたとウクライナ国境警備当局は発表した。 午前6時47分頃:ウクライナ軍がキーウ近郊のにかかる橋を爆破し、ロシア軍戦車部隊の進軍を停止させた。また、80台のロシア軍車両がキーウ州のデマル村へ移動している。 10時半頃、ロシア軍はメリトポリに侵入。同地は激しく砲撃され、市街地戦が続いた。メリトポリの指導部は同日午後に降伏し、都市はロシアの占領下に置かれたと、ロシア国防省は翌26日に発表した。メリトポリ市の近くには港湾都市マリウポリがある。 イギリスのベン・ウォーレス国防大臣は、これまでにキーウで450人のロシア人兵士が殺害されたと推定した。 ロシア地上軍がキーウに侵攻したとウクライナ軍が発表した。また、それによるキーウの陥落が示唆されている。ベラルーシから侵入したロシア軍は、首都キーウに迫っており、数時間以内にキーウが陥落する恐れがあるという情報が出ていた。アメリカ合衆国政府は、ロシア軍がチェルノブイリ原発の職員を人質にとっているという情報を発表した。ロシア軍からのミサイルは住宅などの民間施設にも命中し、一般市民にも被害が出ている。当初はロシア軍の総攻撃で数時間でキーウが陥落するとの見方もあったが、ウクライナ側の予想外の善戦より失陥は免れている。これに関しては市民を含むウクライナ側とロシア軍の士気の差、およびロシア軍の新兵の練度の低さが要因と見られており、米国防総省高官からはロシア軍の士気の低さが指摘されている。 独立系軍事アナリストは、北部のロシア軍がウクライナ軍と激しく交戦しているように見えると指摘した。ロシアの部隊はキーウを包囲し、ハルキウに進軍しようとしたが、激しい戦闘で行き詰まり、SNSに投稿された画像では一部のロシア軍の装甲車列が待ち伏せされたことが示唆されている。対照的に、東部と南部でのロシアの作戦はより効果的であり、訓練と装備が最も充実していたロシアの部隊は南東部のドンバス郊外に配置され、準備されていた防御塹壕を回避し、ウクライナの防御陣地の後方を攻撃したとみられる。一方、クリミアから進軍するロシア軍は2つの隊列に分かれており、ロシア軍はドンバスでウクライナ軍を包囲し陥れ、準備した防御を放棄させて野外で戦わせようとしていたのではないかとの分析がなされている。 朝、ゼレンスキーはロシアが民間施設を標的にしていると非難した。ウクライナ内務省の代表バディム・デニセンコは、過去24時間に33の民間施設が攻撃されたと明らかにした。 ウクライナ国防省は、ロシア軍がキーウのオボロン地区に侵入し、ヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高議会)議事堂から約9キロメートル地点にいたと発表した。一部のロシア軍はキーウ北部に侵入したが、それ以上は進まなかった。ロシアの特殊部隊スペツナズが、政府関係者を「狩る」目的で都市に潜入した。キーウ北部で、標識のない装甲車両が道路を横切って一般車両を押し潰す様子が撮影された。ロシア軍の戦車によるものとして大々的に報じられたが、専門家は、誰がこの軍用車両を操作し、なぜ事件が発生したのかは不明であると示唆した。車を運転していた民間人の老人は一命をとりとめ、地元の人々に救助された。 ロシアが支援する「ドネツク人民共和国」のゴルロフカの市長は、ウクライナ軍が発砲した弾薬が地元の校舎に直撃し、教師2人が死亡したと発表した。 ロシア軍がキーウに近づくと、ゼレンスキーは敵を「無力化」するために住民に火炎瓶を準備するように求めた。一方、プーチンはウクライナ軍に政府を転覆するよう求めた。ウクライナは戦う意思を示したキーウの住民に1万8000丁の銃を配布し、キーウ防衛のためにウクライナ軍の予備部隊である領土防衛軍を配備した。国防省はまた、全てのウクライナ市民は年齢に関係なく兵役に志願する資格があると発表した。 夕方までに、米国防総省はロシアがウクライナ領空の制空権を確保していないと述べた。米国のアナリストは、戦闘が始まった後すぐにロシアが制空権を確保すると予測していたが、実際はウクライナの防空能力はロシアの攻撃によって低下するも機能し続けており、両国の軍用機はウクライナ上空を飛行し続けた。国防総省はまた、ロシア軍は米国の諜報機関やロシア政府が考えているほど速く前進しておらず、ロシアは人口密集地を占領しておらず、ウクライナの指揮統制は依然として無傷であると述べた。米国防総省は、ロシアがウクライナに送ったのは国境に集まった15万〜19万人の軍隊の30パーセントに過ぎないと警告した。 ウクライナにいるロシア軍への航空支援に使用されるのを防ぐために、ロシアのミルレロヴォ空軍基地に対してウクライナがミサイル攻撃を行ったとの報道がなされた。 ゼレンスキーは、ウクライナ政府は「中立的な地位について話すことを恐れていない」ことを明らかにした。同日、プーチン大統領は、中国の最高指導者である習近平・中国共産党中央委員会総書記に対し、「ロシアはウクライナとのハイレベルな交渉を行う意思がある」と述べた。 国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは、ロシア軍が24日にドネツク州の病院付近にクラスター弾を搭載したOTR-21 トーチカ戦術弾道ミサイルによる攻撃を行ったとする調査結果を公表した。 愛媛県が所有するパナマ船籍の船がロシア軍のミサイルに攻撃された。この攻撃でフィリピン人に負傷者がでた。ロシアによるウクライナ侵略以後、3隻以上の民間船が被害をうけている。 2月26日 午前0時0分(UTC):キーウの南、ヴァスィリキーウ市と同市の空軍基地付近で激しい戦闘が報告された。ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナのSu-27戦闘機が同市付近で空挺部隊を乗せたロシアのIl-76輸送機を撃墜したと主張した。ヴァスィリキーウ市長のは、ウクライナ軍は同市の防衛に成功しており、戦闘は終結しつつあると語った。 未明:ゼレンスキー大統領がfacebookに動画を投稿。動画内で「今夜は非常に難しい夜になる」と話し、ロシア軍のキーウへ近く予想される攻撃に対して警戒を呼びかけ、「今夜、敵はあらゆる力を使って我々の抵抗を破ろうとするだろう。彼らは今夜、攻撃をしてくる。我々は耐えなければならない。ウクライナの運命はいま、決まろうとしている」「私たちは皆、ここ(キーウ)で国の独立を守っている」と語り、自身が国外逃亡しておらず首都にとどまっていることを伝え、また高齢者など市民には危険があればシェルターに入るよう呼びかけた。在英ウクライナ大使館によれば、ゼレンスキーはアメリカ政府からの脱出の申し出に対し「自分が必要なのは、乗り物ではなく砲弾です」と断った。 午前3時0分頃:キーウ周辺で30分間で48回以上の爆発があり、ウクライナ軍が北部地区TroieshchynaのCHP-6発電所付近で戦闘を行っていると報告された。 BBCニュースは、攻撃は都市への電力を遮断する試みである可能性があると報じた。キーウ動物園とシュリアフカ地区付近で激しい戦闘が報告された。 2月26日未明、ウクライナ軍はキーウの主要道路であるペレモヒアベニューにある陸軍基地へのロシアの攻撃を撃退したと発表し、また、黒海に面するムィコラーイウ市へのロシアの攻撃も撃退したと主張した。米当局は、ロシアのIl-76輸送機がキーウの南約80キロメートルのビーラ・ツェールクヴァ付近でウクライナ軍によって撃墜されたと明らかにした。キーウに残っているゼレンスキー大統領は米国の退避の申し出を拒否し、代わりにウクライナ軍への弾薬の追加を要求した。 キーウでの夜間の戦闘で数百人の死傷者が報告され、砲撃によりアパートの建物、橋、学校が破壊された。午前11時0分、ウクライナの参謀本部は、同軍の航空機が過去24時間に34回の出撃を行ったと報告し、ロシアが予想外に制空権を獲得できない状態が続いていることを示していた。 午後までに、ウクライナ周辺に集結していたロシア軍のほとんどは、ウクライナ国内で戦っていた。キーウのビタリ・クリチコ市長は土曜日の午後5時から月曜日の午前8時まで夜間外出禁止令を出し、その間に外に出た者は敵の破壊工作や偵察グループと見なされることを警告した。ウクライナの一部、特に南部と東部でインターネット接続が途絶えた。ウクライナの副首相であるミハイロ・フェドロフからのスターリンクのステーション提供要請を受け、イーロン・マスクは「ウクライナでスターリンクのサービスを利用できるようになった。追加の端末を配送中」とツイートした。 午後2時33分(ウクライナ時間):イギリス国防省の確認した情報によると、1.ロシア軍はキーウ中心まで30kmの地点にいる。2.ロシア軍は依然ウクライナ上空の制空権を確保しておらず、ロシア空軍の有効性は低下している。3.ウクライナの武装勢力(おそらく軍のこと)は依然ウクライナ中で抵抗している。4.ロシア軍の死傷者数はクレムリンの想定を上回っていると考えられる。 午後3時20分: ロシア国防省はウクライナ南東部ザポリージャ州の都市メリトポリをロシア軍が占領したと発表した。 午後3時30分:ロシア軍は、ウクライナ軍の軍事インフラを合計821箇所破壊したと発表した。破壊したのは軍事飛行場が14箇所、無線通信所を48箇所などとしている。 北大西洋条約機構(NATO)はウクライナに侵攻中のロシア軍に対応し即応部隊の一部を東欧加盟国に派遣を決定した。 ウクライナ軍はFacebookで、これまでの侵攻でロシア兵3,500人以上が死亡、約200人が捕虜になり、ロシア軍軍用機14機、軍用ヘリ8機、戦車102台を失ったと報告した。 ゼレンスキー大統領は、ロシア側の当初の計画では25日夜から26日にかけてゼレンスキー大統領を拘束する計画であったが、ウクライナ軍が阻止したと述べ、「ここへ来てこの国を守ろうと思う人は誰でも、来てください。武器は提供します」と徹底抗戦の構えを見せた。 ゼレンスキー大統領は国連事務総長アントニオ・グテーレスと電話会談し、国連安全保障理事会でのロシアの投票権を剥奪し、ロシアの行為をウクライナ人に対する「ジェノサイド(集団殺害)」と認定するよう求めた。 停戦協議の開催地をめぐって、ロシアはベラルーシを、ウクライナはポーランドを提案。 ウクライナ内務省の代表であるバディム・デニセンコは、ロシア軍がエネルホダルとザポリージャ原子力発電所に向かってさらに前進したと述べた。デニセンコはロシア軍が現地にグラッドミサイルを配備していると述べ、同軍が原発を攻撃するかもしれないと警告した。ザポリージャ州管理局は、エネルホダルに向けて進軍していたロシア軍は、同日に同市から30キロメートル離れたBolshaya Belozerka村に戻ったと発表した。 20人の乗組員を乗せていた日本が所有する貨物船「ナムラ・クイーン」は、黒海でロシア軍の艦艇から砲撃を受けた。モルドバ船籍のケミカル船「ミレニアル・スピリット」もロシア軍の艦艇に砲撃され、乗員のロシア人2人が重傷を負った。 ロシアの共和国の一つ、チェチェンの首長ラムザン・カディロフは、チェチェン共和国に忠実な部隊であるカディロフツィがウクライナにも配備されたことを認めた。ウクライナ国家安全保障・国防会議長官のオレクシー・ダニーロフは、ロシア連邦保安庁(FSB)職員が、カディロフツィがキーウに潜入し、ゼレンスキー大統領を暗殺しようとしていることをウクライナに密告していたと述べた。ダニロフは、カディロフツィが2つのグループに分かれ、1つはウクライナ軍によって破壊されたと述べた。 キーウのOkhmatdyt小児病院が砲撃され、6歳の少年が死亡、他の複数の少年が負傷した。ウクライナ軍は、チェルニーヒウ州でロシア軍向けのディーゼル燃料を積んだタンカー56台の車列を爆破したと主張した。 この日の終わりまでに、ロシア軍は、機械化攻撃と空挺攻撃にもかかわらず、キーウを包囲し孤立させる試みに失敗した。ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍がキーウ北部に向かう14個の大隊戦術群(BTG)の前進を阻止した後、ロシアが17個のBTGから成る北部作戦予備隊を投入したと報告した。ロシアは、ウクライナの断固とした抵抗によって攻撃が撃退された後、チェルニーヒウとハリコフを占領する試みを一時的に放棄し、これらの都市を迂回してキーウに向かって進んだ。南部では、ロシアがベルジャンシクを占領し、マリウポリを取り囲むと脅迫した。 米国のシンクタンク戦争研究所(ISW)は、計画と実行の不備が、ウクライナ北部のロシア軍の士気と兵站の問題につながっていると述べた。米英の当局者は、ロシア軍がガソリンとディーゼル燃料の不足に直面し、戦車と装甲車両が失速して進軍が遅れていると報告した。道端に立ち往生するロシアの戦車や装甲兵員輸送車(APC)の映像もネット上に公開された。ロシアは全兵器を使っておらず、 ISWはこれは大量の民間人犠牲者が出ることによる外交・広報上の影響を回避するためと、自軍の前進を妨げる瓦礫を生み出すことを避けるためである可能性が高いと述べた。 2月27日 前夜にハルキウ郊外のガスパイプラインがロシアの攻撃によって爆破されたと報告され、ヴァスィリキーウ近くのクリアチキー村の石油貯蔵所がミサイル攻撃を受けて発火した。ヴァスィリキーウ空軍基地付近での激しい戦闘により、消防士がこの火災に対処できなかった。また、夜には、ウクライナのロマ(ジプシー)のグループが、ヘルソン州のカホフカに近いリウビミフカでロシアの戦車を奪取したと報じられた。さらに、大統領府は、ジュリャーヌィ空港も爆撃されたと発表した。ルハンシク州のロシアの支援を受けた分離主義者は、ロベンキーの石油ターミナルがウクライナのミサイル攻撃を受けたと発表した。ハリコフの9階建ての住宅ビルにロシアの砲撃が命中し、建物に甚大な被害を受けた。ウクライナの国家緊急サービスは同ビルから80人が救出したが、女性一人が死亡した。 ノバ・カホフカのVladimir Kovalenko市長は、同市がロシア軍に制圧されたことを認め、 KozatskeとVeseleの集落を破壊したとしてロシア軍を非難した。ロシア軍もハルキウにも進攻し、市中心部を含む街中で戦闘が行われた。同時に、ロシアの戦車はスームィに押し寄せ始めた。一方、ロシア国防省は、ロシア軍がヘルソンとベルジャンシクを完全に包囲し、加えてヘニチェスクとチェルノバエフカのヘルソン国際空港を制圧したと発表した。昼過ぎにハルキウ州知事のオレ・シニェフボフは、ウクライナ軍がハルキウの完全な支配権を取り戻したと述べ、ウクライナ当局は、市内で数十人のロシア兵が降伏したと発表した。クピャンスク市長のHennadiy Matsegoraはその後、ロシア軍に同市の支配権をロシア軍に引き渡すことに同意した。 プーチン大統領は国防相(セルゲイ・ショイグ)と参謀総長(ワレリー・ゲラシモフ)と会議を行い、NATOの主要加盟国が「ロシアに対して攻撃的な発言をしている」と述べ、核戦力を念頭に「ロシア軍の抑止力を特別警戒態勢に引き上げる」よう国防相らに命じた。プーチンが使用した言葉、すなわち「特別警戒態勢」は、オープンソースに基づくと不明であった。命令の意図するものは脅威と解釈され、NATO、欧州連合(EU)および国連からの批判に直面した。 NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグは、プーチンの命令は「危険で無責任」だと批判し、国連当局者のステファン・デュジャリックは核戦争の考えは「あり得ない」と述べた。 情報分析会社のRochan Consultingは、ロシアはマリウポリとベルジャンシクを包囲することにより、クリミアと親露派勢力が保有するウクライナ東部の地域を結ぶことに成功したと発表。ゼレンスキー大統領の顧問であるオレクシー・アレストビッチは、ベルジャンシクがロシア軍に制圧されたと述べた。クリミアからのロシア軍の主力はザポリージャに向かって北上し、ドニプロ川の東岸にいるロシア軍はムィコラーイウを脅かしていた。 ロシア軍はキーウの北西にあるブチャとイルピンで押し戻された。英国の軍事情報によると、ロシアの機械化部隊は、チェルニーヒウを迂回しキーウへと移動した。ルハンシク州知事SerhiyHaidaiは、ロシア軍がスタニツィア・ルハンスカとシュチャスティアを制圧前に破壊したと非難し、ドネツク州知事パブロ・キリレンコもヴォルノヴァーハの破壊を非難した。 ISWは、ウクライナ北部のロシア軍は、追加兵力と物資を配備するために、前日から「作戦休止」を行った可能性が高いとし、以前は侵攻軍の一部ではなかったロシアの軍事資源は、当初の予想よりも困難な紛争を見越してウクライナに向けて移動していると述べた。 午前1時半頃:ロシア軍が北東部にあるハリコフのパイプラインを爆破したことをウクライナのメディアとロイター通信が伝えた。 また、北東部のハルキウ(ハリコフ)にはロシア軍が入った。 夕方、キーウの戦闘は前夜よりは強度が低いと英国国防総省が伝えた。 ヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高議会)は、ウクライナ軍がキーウ近郊のホストーメリ空港周辺においてカディロフツィの一部隊を殲滅、ロシア国境軍第141連隊司令官マゴメド・トゥシャエフを殺害したとTelegramの公式アカウントにおいて発表した。 激戦が続いていたハリコフにおいて、ウクライナ軍が市街戦の末、街に進撃したロシア軍を駆逐したとウクライナ当局が発表した。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナが国際司法裁判所(ICJ)にロシアを提訴したとTwitter上で表明した。提訴の具体的な根拠は明らかになっていない。 プーチン大統領は「北大西洋条約機構(NATO)側から攻撃的な発言が行われている」として、核戦力を含む核抑止部隊の高度警戒態勢を取るよう軍司令部に命じた。 ゼレンスキー大統領は朝、動画を公開し、ロシアによる侵攻にベラルーシが加担しているとして、ベラルーシ南東部の都市ホメリでの停戦交渉を拒否すると述べた。そして代わりとなる場所として、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、トルコ、アゼルバイジャンの都市の名前を挙げた。 ゼレンスキー大統領は「ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と対談した結果、ウクライナの代表団が、ロシア側とベラルーシ国境のプリピャチ川地域で前提条件なしに会談することで合意した」と、自身のFacebookで明らかにした。ロシア側は、交渉はベラルーシ南東部ホメリ州で行うと述べた。 2月28日 マリウポリ周辺では夜通し戦闘が行われた。 2月28日朝、英国防省はほとんどのロシア陸軍はキーウの北30キロメートルに留まっており、ホストーメリ空港でのウクライナの抵抗によって進軍が鈍っていると述べた。また、チェルニーヒウとハリコフの近くで戦闘が行われており、両都市は依然としてウクライナの支配下にあることを明らかにした。Maxar Technologiesは、戦車や自走砲を含むロシアの車列がイヴァンキフ付近のキーウに向かって移動していることを示す衛星画像を公開した。同社は当初、車列の長さは約27キロと説明していたが、同日、車列が実際には64キロを超えていることを明らかにした。 『タイムズ』紙は、ロシア系軍事会社ワグナー・グループがアフリカからキーウに再配置され、ロシア侵攻の最初の数日間にゼレンスキーを暗殺するよう命じられたと報じた。 ウクライナの顧問オレクシー・アレストビッチは、14:00EETまでにイルピンとジトーミル間の高速道路で200台以上のロシアの軍用車両が破壊または損傷したと主張した。ハリコフ市長のIhorTerekhovは、日中のロシアの砲撃により9人の民間人が死亡し、37人が負傷したと述べた。駐米ウクライナ大使オクサナ・マルカロワは、ロシアが燃料気化爆弾を使用したと非難した。 ベラルーシのホメリでのウクライナとロシアの代表者間の会談では進展がなかった。侵攻を終わらせるための条件として、プーチンはウクライナの「中立化」「非ナチ化」「非軍事化」そしてクリミアをロシアの領土として認めることを要求した。 ロシアは、ウクライナ空軍を機能停止にするためと西側諸国からの補給を妨害するために、特に西部でウクライナの飛行場と兵站センターへの攻撃を増やした。北部では、ISWは、ハリコフで重砲を使用するという決定を「危険な変化」と呼んだ。ベラルーシ南部の追加のロシア軍と兵站部隊は、キーウの攻撃を支援するために機動しているように見えた。英国王立防衛安全保障研究所のアナリストは、ウクライナの正規軍はもはや編隊を組んで機能するのではなく、ほぼ固定された防衛力を持ち、領土防衛隊や義勇兵との統合が進んでいると述べた。 ロシア空軍がマリウポリ近くのウクライナ系ギリシャ人が過半数を占めるブハスとサルタナの2つの集落を攻撃し、12人のギリシャ人を殺害し、ギリシャとロシアの関係に外交危機が生じた。ギリシャは強く抗議し、ロシア大使を召喚した。フランス大統領エマニュエル・マクロンとアメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンは、ドイツやその他の国々とともに、ギリシャに哀悼の意を表した。ロシア当局はこの攻撃の責任を否定したが、ギリシャ当局はロシアの関与の証拠があると述べた。これに対し、ギリシャのキリアコス・ミツタキス首相は、自国がウクライナを支援するために防衛軍事装備と人道援助を送ると発表した。 スカイニュースの取材班がキーウに戻ろうとしているときに、何者かに(ウクライナはロシアの破壊工作・偵察部隊であると主張)銃撃を受けた。取材班の一人であるスチュアート・ラムゼイは腰を負傷した。 ロシア軍中央軍管区第41諸兵科連合軍副司令官のアンドレイ・スホベツキー陸軍少将がウクライナ国内で殺害された(殺害時の状況不明)。 ロシア国防省は、セルゲイ・ショイグ国防相がプーチン大統領に対し、戦略核部隊、太平洋艦隊などが「特別態勢」に入ったと報告したと発表した。これについてアメリカ合衆国大統領ジョー・バイデンはアメリカ国民は核戦争を心配すべきかという質問に対し否定した。また、アメリカ国防総省の高官は28日(日本時間)、記者団に対し「ロシア側を監視しているが、プーチン大統領の命令を受けた具体的な動きはまだ確認されていない」と指摘した。 国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官は、ロシアによる侵攻を含む近年のウクライナ情勢を巡り、戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで近く捜査を開始する方針だと明らかにした。 午前11時頃:ベラルーシのホメリで、侵攻後初めてのロシアとウクライナの停戦交渉が開始。ウクライナ側は即時停戦とロシア軍の撤退を求めたとしているが、ロシア側の交渉目標は明らかになっていない。1回目の交渉では合意に至らず、双方が結果を持ち帰って協議した後、2回目の交渉を行う見通しとなった。ロシア代表団高官によると、次回の交渉はポーランドとベラルーシの国境付近で行われる見通しだとした。 午前10時(米国東部時間):国連総会緊急特別会合の開催が決定。ロシアの安保理での拒否権発動を契機として開かれるもので、安保理の求めによって緊急特別会合開催が開かれるのは40年ぶり。緊急会合の開催はウクライナが要請し、日米欧や韓国のほか、対ロ制裁に参加していないブラジルを含む29か国が賛成した。ロシア、中国、キューバ、ベネズエラ、エリトリアの5か国が反対し、インドなど13か国は棄権した。3月3日に決議が採られ、193か国中141か国の賛成で可決された。非難決議の圧倒的多数の賛成は、法的拘束力がなくとも国際社会でのロシアの孤立を浮き彫りにしたとされるが、敵対的行為自体にのみ反対表明しているUAEやサウジアラビア、ブラジルといった中立国も賛成を投じている点に留意。 プーチン大統領は、フランスのマクロン大統領との電話会談で、ウクライナが「非軍事化、非ナチ化」されることで中立化し、クリミアのロシア支配が完全に承認された場合のみに和平となると述べた。 2022年3月 3月1日 スームィ州知事のDmytro Zhyvytskyiによると、ロシアによるオクティルカ軍事基地への砲撃で70人以上のウクライナ兵が死亡した。その後、ハリコフへの砲撃中にロシアのミサイルがフリーダムスクエアの地方行政庁舎に命中し、少なくとも10人の民間人が死亡し、35人が負傷した。ウクライナ南部では、ヘルソン市がロシア軍の攻撃を受けていると報告されている。ウクライナ政府は、ウクライナ軍の資金調達のために戦時国債を販売すると発表した。 ウクライナ議会は、ベラルーシ共和国軍がロシアの侵略に加わり、首都の北東にあるチェルニーヒウ州にいたと述べた。 ウクライナ独立通信社は、33台の軍用車両の隊列が同地域に入ったと報じたが、米国は、ベラルーシが侵攻した「兆候はない」として、これらの主張に同意していない。その数時間前、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ベラルーシは戦争に参加しないと述べた。 ロシア国防省が「ロシアへの情報攻撃」を抑えるためにキーウの技術インフラを攻撃すると宣言した後、キーウテレビ塔がロシア軍によるものとみられるロケット攻撃を受け、塔は倒壊を免れたが一部の国営放送が停止した。ウクライナ当局は、この攻撃により5人が死亡し、近くのバビ・ヤール・ホロコースト・メモリアル・センター(独ソ戦でナチス・ドイツが行なったウクライナでのホロコーストの追悼施設)が被害を受けたと発表した。 アメリカ国防総省の関係者は、ロシア軍がベルジャーンシクとメリトポリを占領したと述べた。 午後8時43分頃:ゼレンスキー大統領を殺害するためにプーチンによって送り込まれた、チェチェン共和国の独裁者ラムザン・カディロフの精鋭暗殺部隊がウクライナ国内から排除されたことが報じられた。 駐日ロシア連邦大使館は「非ナチ化」の根拠の一つとして、ネオナチ思想を持つグループが母体となったウクライナ国家親衛隊のアゾフ連隊を挙げた。 3月2日 ウクライナ軍は、ハルキウ北西部でロシアの空挺部隊による襲撃があり、現地では軍病院が攻撃を受けていると報告した。Zhyvytskyiは、ロシア軍が午前1時3分にTrostianets市に侵入した後、同市を制圧したと発表した。 ウクライナの顧問オレクシー・アレストビッチは、ウクライナ軍が戦争中で初の攻勢に転じ、ゴルロフカに向かって前進したと述べた。ロシア軍も前進し、ヘルソン市を占領した。 ウクライナ軍の最高司令官ヴァレリー・ザルジニーは、ウクライナ軍がマカリウを奪還したと発表した。マリウポリ市長のヴァディム・ボイチェンコは、市内の住宅地がロシア軍に「執拗に」砲撃されており、民間人の間で「多数の」死傷者が出ていると報告した。 17時25分、ムィコラーイウ州のオルビア港に停泊していたバングラデシュのばら積み貨物船「バングラー・サムリッディ」にミサイルが着弾して火災が発生し、乗船していたエンジニア1人が死亡した。 ウクライナ・プラウダは、ウクライナの情報筋の話として、マイダン革命で追放された親露派のヴィクトル・ヤヌコビッチ元大統領がベラルーシの首都ミンスクに滞在しており、それはロシア軍がキーウを制圧した場合、ヤヌコビッチを大統領に据える意向だと報じた。一方で、一部のアナリストは、ウクライナが降伏した場合、プーチンが親露派のヴィクトル・メドヴェドチュクを大統領に据える可能性があると考えている。 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、NATOとEUが核戦争を起こそうとしていると非難し、「第三次世界大戦は核(戦争)となり、破壊的なものになる」と警告した。 ロシア国防省は、ロシア軍がヘルソン中心部を完全に掌握したと発表した。 12時(米国東部時間):国連総会の緊急特別会合で、ロシアを非難し軍の即時撤退などを求める決議案が賛成141、反対5(ロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリア)、棄権35(中華人民共和国、インド、キューバなど)の賛成多数で採択された。 ウクライナ政府関係者は、今回の侵攻以来初めてウクライナ軍が攻勢に転じ、ドネツク州ホルリフカへ進軍を開始したと発表した。同地域は、侵攻以前よりドネツク人民共和国による実効支配下にある。 国際刑事裁判所(ICC)は、ウクライナ情勢に伴う戦争犯罪、人道に対する犯罪について、検察官による捜査開始の申立てを受け、日本の赤根智子判事を含む3名の裁判官による検討の段階に入った。 3月3日 2回目の停戦協議で、ロシアとウクライナは民間人の避難のために人道回廊を開くことに合意した。エストニアの貨物船「ヘルト」がオデッサ近くで爆発した後に沈没したが、6人の乗組員全員が生き残った。 ドイツ連邦経済省は、ウクライナに地対空ミサイル(SAM)2700発の供給を承認した。ヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高議会)は、ロシア政府または国民が所有する資産の差し押さえを許可する法律を可決した。 ロシア国防省は、バラクレヤを占領したと主張した。一方、ゼレンスキーは、ロシアのプーチン大統領と直接会談するよう求め、「この戦争を止める唯一の方法」だと述べた。米国は、侵攻開始前にウクライナ周辺に集まっていたロシア軍の約90%がウクライナに入ったと明らかにした。 ロシア軍のロケット攻撃により、イジュームで8人の民間人が死亡し、町の中央病院が重大な被害を受けた。 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍と戦うために国際義勇兵の最初の一団がウクライナに到着したことを発表。また、ウクライナは西側諸国から定期的に武器を受け取っていたと述べた。 ウクライナとロシアが行った2回目の停戦対話について、交渉にあたったウクライナ大統領府のポドリャク顧問は、期待した結果は得られなかったが、「人道回廊」を巡る協議が行われたほか、対話を継続することで合意したと発表した。人道回廊についてはロシアによる都市攻撃の正当化に利用される可能性が危惧されている。さらに、人道回廊を通って避難している避難民がロシア軍に攻撃されている。 プーチン大統領は安全保障会議で「我々はまさにネオナチと戦っている」と述べ、ロシア軍はウクライナの非武装化と非ナチ化のために戦っていると主張した。 ゼレンスキー大統領は「民間人によるロシア兵殺害」を合法化する法案にサインを行った。施行は翌4日からとなる。 3月4日 ザポリージャ原子力発電所では、発射体が敷地内の建物(原子炉の一部ではない)に当たり、局地的な火災が発生した。ウクライナの国家原子力規制検査官は放射線量に変化はなかったと述べ、当局は数時間後に火災が鎮火したと報告した。6号機の変圧器も損傷していた。ウクライナ兵3人が死亡した戦闘の後、ロシア軍は発電所を占領した。ロシア国防省の担当者であるイゴール・コナシェンコフは、発電所への攻撃はウクライナの破壊工作集団による挑発の試みであると発表した。ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニーロフ長官は、発電所の砲撃はロシア側が行ったと述べた。国際原子力機関|(IAEA)は周辺の放射線量に「変化はない」としつつ、原子炉に当たれば「重大な危険」を招くと警告、ロシア軍に攻撃をやめるよう求めた。ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「(最悪の場合)チェルノブイリの10倍の被害になる。ロシア軍は直ちに攻撃をやめよ。」と抗議した。しかし、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は砲撃について「ウクライナ政府が人工的なヒステリーを起こそうとしている」とロシア軍による原発攻撃の可能性を否定し、「ウクライナの民族主義者やテロリストが核による挑発行為を行わないようにするためロシア軍の管理下に置いた」と原発占拠の正当性を主張した。稼働中の原発への攻撃は明確な国際法違反であり、人類史上初の出来事であった。 朝、上記ザポリージャ原子力発電所がロシア軍に占領されたとウクライナ原子力規制当局が発表した。 NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグは、ウクライナに飛行禁止区域設置を求める同国の要求について、ロシアとの本格的な戦争につながると述べて拒否した。米国防総省は、ロシアがウクライナで500発以上のミサイルを発射し、キーウから15マイルで大規模な車列を前進させていることを明らかにした。 英紙『タイムズ』は、ウクライナ当局者の話として、ゼレンスキー大統領が過去1週間の間に少なくとも3回、暗殺を仕掛けられていたと報じた。暗殺を試みようとしたのはロシアの民間軍事会社「ワグナー・グループ」の傭兵部隊とされる。 3月5日 ロシア軍は、水と電気が不足しているマリウポリから約20万人が避難できるように人道回廊を整備する停戦を発表した。しかし、直後に停戦は崩壊し、その原因を作ったとロシアとウクライナ双方が相手を非難した。一方、アレストビッチは、ロシア軍が日中にブチャとホストメリを制圧したと明らかにした。 ウクライナのドミトロ・クレーバ外相はブリンケン米国務長官との会談後、NATOにウクライナ領空を飛行禁止区域にするよう求めた。ロシアは、NATOが飛行禁止区域を設定すれば「武力紛争への参加」とみなし、「欧州のみならず世界全体に甚大かつ破滅的な結果」をもたらすと警告した。 プーチン大統領は、欧米の対ロシア制裁は宣戦布告に等しいと述べた。また、ウクライナに飛行禁止区域を設ける試みは、世界に破滅的な結果をもたらすと警告した。 AFP通信は今後のシナリオとして以下を報じた。 西側の支援や制裁による膠着。 ロシア国内の変化によるプーチン政権倒壊。ただし、その可能性は低い。 ロシアの軍事的勝利。ただし、キングス・カレッジ・ロンドン戦争学部名誉教授のローレンス・フリードマンは「侵攻と占領は別物だ」と指摘しており、ウクライナ制圧後の占領は難しいとされる。 バルト三国、NATO、モルドバなどへの戦火拡大。プーチンはNATO加盟国のバルト三国のロシア系住民の保護についても語っており、NATO対ロシア戦争に発展するリスクもある。 ほか、核兵器の実戦使用について欧州外交評議会グスタフ・グレッセル研究員はロシアは核兵器を情報戦として使っており、実際に使用しないと予測する。 3月6日 ヴィーンヌィツャ国際空港は、日中にロシアのミサイル攻撃を受け、破壊された。ジトーミル兵器工場もロシアの空爆で破壊された。一方、マリウポリから民間人を避難させるための2回目の試みは頓挫した。後に米国の防衛当局者は、戦争開始前にロシアがウクライナ周辺に駐留させていたロシア軍の約95%がウクライナ国内にいると明らかにした。 プーチン大統領は、ウクライナが抵抗をやめてロシア側の要求を満たした場合のみ、軍事作戦を停止すると述べた。 ウクライナ原子力規制監督局は、ハルキウ(ハリコフ)で小型研究用原子炉がある「物理技術研究所」がロシア軍の砲撃を受け、複数の施設が損壊したと発表した。 3月7日 ホストメリ市議会は、同市のユーリイ・プリリプコ市長がロシア軍に殺害されたと発表した。一方、イルピン市長のオレクサンドル・マルクシンが拘束されたと報じられた。 ウクライナ軍は、ロシア軍がヴァシリフカ、トクマク、ポロヒを占領したと発表した(いずれも南部のザポリージャ州)。ムィコラーイウ州知事のヴィタリー・キムは、ウクライナ軍がムィコラーイウ国際空港を奪還したと述べた。一方、ウクライナ軍は、夜間の反撃でチュヒウを奪還し、さらにロシアの司令官2人を殺害したと主張した。ウクライナ空軍はまた、ロシアが支配するヘルソン国際空港の軍用飛行場を爆撃した。 ロシア国防省は、6つの人道回廊を開くと表明した。ウクライナ政府は、そのうち2つだけが他のウクライナの領土につながり、他の人道回路はロシアまたはベラルーシ行きのため、この発表を批判した。 米国の防衛当局者は、ロシアが侵攻前にウクライナ周辺に集結させていた軍隊のほぼ100%を投入し、625発以上のミサイルを発射したと発表した。 ウクライナ国防省は日中、ハリコフ近郊でロシア軍のヴィタリー・ゲラシモフ少将を殺害したと発表した。一方、ロシアのミサイル2発が夜にジトーミルとチェルニーヒウの石油貯蔵所に直撃し、炎上させた。 ロシア政府は制裁に対する対抗措置として「非友好的な国家・地域」にウクライナ、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、欧州連合諸国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、韓国、アイスランド、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、モナコ、サンマリノ、シンガポール、モンテネグロの各国を認定した。 ロシアとウクライナは、3回目の停戦交渉をベラルーシで行った。ロシア側代表のメジンスキー大統領補佐官は交渉後、「(停戦に向けての)大きな進展はなかった」と説明した。 ロシアとの第1回停戦協議に参加したウクライナの情報機関の男性職員1名がロシアの二重スパイと判明し、反逆罪の容疑で身柄を拘束されそうになったところ、逃走を試みたために射殺されたことが報道された。一方、ロシア側もウクライナのスパイだと主張し、情報戦となっている。 ゼレンスキー大統領はこの日の夜に放映された米ABCのインタビューで、通訳を介し、NATO加盟を断念する意向を示した。 3月8日 マリウポリから民間人を避難させる別の試みはまたしても頓挫し、ウクライナ政府はロシア軍が避難回廊を標的にしたと非難した。その一方で、人道回廊に関するウクライナとロシア間の合意の一部としての最初の民間人退避がスームィで実現した。 コーカサス地方のNGOであるは、ウクライナ側の義勇兵としてチェチェン・イチケリア共和国勢力が参戦していることを報道した。 ゼレンスキー大統領の妻のオレーナ・ゼレンシカは各国メディア宛てに公開書簡を送信。書簡の中で「ロシアの報道機関は侵攻を『特別軍事作戦』と呼び、市民の安全を保証しているが、実際にはウクライナ市民の大量殺人だ」と非難した。メディアはウクライナ大統領府にオレーナ夫人がキーウにいるか問い合わせたが、回答は得られていない。 3月9日 ポーランドは、保有する23機のMiG-29戦闘機全てを米国に無償譲渡し、戦闘機をドイツのラムシュタイン空軍基地に輸送し、その後に米国がウクライナに輸送することを提案した。米国はこの提案を拒否し、米国防総省はポーランドの提案を「支持できない」と宣言した。ロシアとの会談でウクライナの交渉担当者であるDavyd Arakhamiaは、日中に各都市から4万人以上の民間人が避難したと述べた。 ロシアの軍系テレビ局の報道に基づき、英国防省はロシアがウクライナでTOS-1Aから燃料気化爆弾を発射したことを認めたと発表した。 ロシア国防省はロシア軍の徴集兵がウクライナ侵攻に関与していたことを認め、後方支援任務を遂行する部隊の一つが破壊工作員の襲撃を受けた際に一部が拘束されたことを明らかにした。この前日、プーチン大統領が国際女性デーに合わせて兵士の母や妻を前に行った「皆さんが最愛の人を心配していることは理解している。徴集兵は衝突に参加しておらず、今後も参加しないと強調する」「予備役の追加招集もない」「侵攻に関わっているのは職業軍人のみ」という演説とはまったく異なる内容となる。なお、現在は戦闘区域への徴集兵の動員防止や、拘束された要員の解放を目指して「包括的な措置」が取られているという。 3月10日 トルコは、同国のアンタルヤで三か国の外相会談を主催した。ウクライナのクレーバ外相は、ラブロフとの会談は何の結果も得られず、困難なものであったと述べた。一方、ロシア国防省は、ロシア軍が毎日10:00からロシアへの人道回廊を開放すると表明した。 米国防総省の高官は、キーウ西部では、ロシア軍がホストーメリ空港付近のキーウ中心部に約5キロメートル接近し、一方で東から進軍している隊列はキーウから40キロメートル離れていることを明らかにした。さらに、同高官はチェルニーヒウが現在「孤立」していると主張した。一方、ウクライナ軍はブロバリーラヨンでロシア軍の隊列に待ち伏せ攻撃を行い、戦車数台を破壊し、戦車長を殺害した後、ロシア軍の部隊は撤退を余儀なくさせた。 マクサー・テクノロジーズによれば、北からキーウに接近するロシア軍の車列の一部は、その間、大部分が分散して再配置されたという。英国防省は、ロシアがキーウ攻撃のために再編成している可能性が高いと述べた。 クロアチアの首都ザグレブでロシアのドローンが墜落した。 ウクライナのドミトロ・クレーバ外相とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はトルコ南部のアンタルヤで会談した。会談にはトルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相が仲介役として参加したが、停戦合意に関する進展はなかった。ラブロフは会談で「ウクライナを攻撃していない」と述べた。 ロシア国防省は「(米国の支援を受けた)ウクライナの研究所が、コウモリのコロナウイルスのサンプルを使った実験をしていた」と主張し、自国によるウクライナ侵攻を正当化する発言を行った(ロシアの主張については、「生物兵器」参照)。 EUはパリ郊外ベルサイユで非公式首脳会議を開き、ウクライナの加盟について協議したがフランスやオランダが難色を示し見送りとなることが濃厚になった。オランダのマルク・ルッテ首相は「EU加盟は長期的プロセス」と述べ、特例で早期加盟を認めることに否定的な立場を表明。フランスのエマニュエル・マクロン大統領も「交戦中の国と加盟交渉できるとは思えない」と述べている。 プーチン大統領は閣僚会議で、ウクライナ侵攻を受けてロシアから撤退する外国企業の資産を国有化するとの政府方針を了承した。 3月11日 ロシア軍は、ウクライナ西部に攻勢を拡大し、イヴァーノ=フランキーウシクとルーツィクを標的にした。ルーツィク空軍基地へのロケット攻撃でウクライナ兵4人が死亡し、6人が負傷した。 また、ボイラープラント2基が停止し、空軍基地は破壊された。ミサイルはドニプルにも直撃し、民間人1人が死亡したが、ロシア国防省はイヴァーノ=フランキーウシク国際空港の軍用飛行場を使用不能にしたと主張した。 ロシアの司令官アンドレイ・コレスニコフ少将が戦死したと、ウクライナ当局から報告された。西側の当局者は、約20人のロシアの主要な将軍が、士気が低いロシア軍を鼓舞するために侵略に個人的に参加していたと考えている。 キーウの北東と東で日中戦闘が激化。ウクライナ空軍は後に、ロシアがベラルーシとウクライナの国境近くのコパニ村でウクライナ領空から砲撃することにより、ベラルーシ軍を戦争に参加させるために偽旗作戦を実施したと主張した。また、他の2つのベラルーシの集落も攻撃を受けたと主張した。しかし、ベラルーシ国防省は、そのような攻撃は発生していないと発表した。 プーチン大統領は、日中に中東から最大1万6000人の義勇兵をウクライナに派遣することを承認し、ワグナーグループは既に4000人以上のシリア人を採用したと報告されている。中央アフリカ共和国からの戦闘員もウクライナでロシアのために戦う準備を進めていると主張した ロシアの戦車がクレミンナの介護施設を砲撃し、入居者56人が死亡したとされた。 ロシア国営ノーボスチ通信はロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領がモスクワ入りした、とSNSで速報した。タス通信によると、ルカシェンコ大統領はロシアのプーチン大統領と会談し、両国関係や、ウクライナ侵攻に伴って世界各国が科している制裁措置などについて協議するとみられる。ベラルーシ国営ベルタ通信は、「この会談でプーチン氏はベラルーシに近く最新の軍事装備を供与すると表明した」と報道した。一方、ウクライナ内務省のデニセンコ顧問は同日、「ベラルーシ軍は少数で実戦経験がない上、ルカシェンコ氏は侵攻で国民の支持を失うことを恐れている」と指摘。同国軍参戦の可能性は現時点でそれほど高くないとする見方を示した。 ウクライナの戦略コミュニケーション・情報セキュリティーセンターはプーチンとルカシェンコの会談の結果、ベラルーシがウクライナへの攻撃に踏み切る恐れがあるとし、「暫定データによると、ベラルーシ軍は11日GMT(グリニッジ標準時)19:00に紛争に巻き込まれる可能性がある」と述べた。ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は、ウクライナはこれまでベラルーシに対し抑制的な姿勢を示しているものの、「兵士1人がウクライナの国境を越えれば、反撃する」と言明した。 イェニン内務次官はウクライナでの紛争にベラルーシを引きずり込むためにロシアがあらゆる手段を講じているとテレビのインタビューで述べた。同時に「ベラルーシ政府が紛争への関与を避けるためにあらゆる手段を講じていることも理解している」と語った。 ウクライナ国営通信は、ロシア軍の爆撃機がベラルーシ領内の複数の集落を空爆したと報じた。ウクライナ軍や内務省は、ロシアが同盟国のベラルーシに派兵を迫るため、ウクライナによる攻撃と見せかける偽装工作を行ったと指摘したが、ベラルーシ国防省はこれを否定。米国防総省高官はベラルーシ軍の動向に関し、「ウクライナ領内に入ったとの情報はない」と説明し、ロシア軍がベラルーシの集落を爆撃したとの情報については、「確認できない」と述べた。 ロシア国防省は、ウクライナ東南部ドネツィク州ヴォルノヴァーハ市を制圧したと発表した。 ウクライナ南東部のメリトポリで、イワン・フェドロフ市長が同市の危機管理センターで物資供給問題に対処中、10人のロシア兵に拉致された。拘束されたフェドロフ市長はルガンスク地方の分離勢力および親ロシア派の検察によってテロ罪で起訴され、市役所前で数百人のデモ隊がこれに抗議した。 「アメリカがウクライナと生物兵器を開発している」と主張するロシアの要請により国連安全保障理事会の緊急会合が開かれ、ロシアと擁護の姿勢を見せる中国の調査要請に対し、国連及びアメリカ、イギリス、フランス、アルバニアなどがロシアの主張を一蹴し、非難した。ロシア側から決定的な証拠が示されていないので陰謀論に過ぎないが、"良質な研究"をする平凡な研究所しかないはずにもかかわらず、米議会上院外交委員会の公聴会での、ウクライナが生物兵器を保持しているかとの質問に対し、ビクトリア・ヌーランド国務次官は「ウクライナには生物学研究施設があり、ロシア軍が掌握しようと試みるのではないかと深く懸念している」と語った。また、侵攻直後の2月26日、在ウクライナ米国大使館が公式サイトから、米国防総省がウクライナの生物研究所を支援していることに関する全ての文書を削除したことなどがナラティブを確立させたために、話題がくすぶった。 プーチン大統領は安全保障会議の場でウクライナ軍との戦いに加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示した。また、ウクライナから奪った西側のミサイルシステムを親ロシア派武装勢力に提供することを承認した。 3月12日 ウクライナ当局は、衝突とロシアの空爆が民間人避難の脅威となっていると述べている間、キーウの北部と他の包囲された都市周辺で激しい戦闘が日中に起こった。ロシア軍はヴァスィリキーウ空軍基地を破壊したが、ロシア国防省はまた、ブロバルイのウクライナ軍の無線および電子情報の主要な中心地を破壊したと主張した。 ドミトロ・クレーバ外相は、ロシア政府が親露派の政府が統治する「ヘルソン人民共和国」を創設するためにヘルソンで住民投票を行うことを計画していると非難した。その間、ドネツク人民共和国(DPR)の軍隊がヴォルノヴァーハを占領した。 ウクライナ軍参謀本部は、ロシアの前進が鈍化し、多くの場所で阻止されたと述べた。一方、ウクライナの副首相イリーナ・ヴェレシチュークは、日中に約1万3000人の民間人が避難したと述べた。 ウクライナ当局は、3月12日遅くにポパスナを攻撃しているときにロシアがリン爆弾を使用したと非難した。一方、生神女就寝スヴャトヒルシク大修道院は、22時頃のロシアの爆撃で被害を受けた。 3月13日 リヴィウ州知事のマクシム・コジツキーによると、ロシア軍は、ウクライナ軍がNATO諸国との訓練の大半を行う軍事基地であるヤーヴォリウ国際平和維持・安全保障センターを30発以上のミサイルで爆撃した。彼は後に35人が殺され、134人が負傷したと述べたが、ロシア国防省は最大180人の外国人傭兵が殺され、他国からウクライナに供給された多くの武器が破壊されたと主張した。これは、戦争が始まって以来、ロシアが行った最西端の攻撃であった。また、イバノフランコフスク市長が市の空港が再び攻撃されたと述べている間、スタリチの別のウクライナの軍事施設が攻撃されたと主張した。 日中、激しい戦闘が複数の戦線で報告された。ウクライナはハルキウ州とムィコラーイウ周辺で反撃していると主張し、英国国防省は、ロシア軍がウクライナ東部でウクライナ軍を孤立させようとしており、ロシア海軍はウクライナの黒海沿岸を事実上封鎖して国際海上貿易を止めていると発表した。 ゼレンスキー大統領は、人道回廊協定の下で12万5000人近くの民間人が避難したと述べ、ロシアとウクライナの交渉担当者は和平交渉の進展を報告した。キーウ警察によると、アメリカのジャーナリスト、ブレント・ルノーは、イルピンでロシア軍に射殺された。 非武装のロシアのオルラン10偵察ドローンがルーマニアのTărpiu村で墜落した ウクライナ軍当局がポーランド国境から約20キロメートルと近いリヴィウ北西にある演習場がロシア軍の攻撃を受けたと発表した。30発以上のミサイルが発射され、35人が死亡、134人が負傷した。ロシアがウクライナ西部の軍事拠点にも攻撃対象を広げていたこととなる。 ウォール・ストリート・ジャーナルは、「ロシアの検察当局が、同国事業の停止や撤退を発表した外国企業に対し、電話や書簡もしくは職員の訪問を通じて、ロシア政府を批判した関係者の逮捕・知的財産を含む資産の差し押さえなどを警告した」と報じた。これらの企業にはコカ・コーラ、マクドナルド、P&G、IBM、ケンタッキーフライドチキンとピザハットの経営企業であるヤム・ブランズが含まれるという。また対象企業のうち少なくとも1社は、従業員間の電子メールやテキストメッセージが傍受される恐れがあるとして、ロシア事業部門とそれ以外の部門との間の通信制限に乗り出した。 メリトポリで11日にロシア兵により拉致・拘束されたイヴァン・フェドロフ市長に代わり、元市議会議員のガリーナ・ダニルチェンコが「市長」に就任としたと主張した。ダニルチェンコは、Telegramによるテレビ演説で、自身の主な任務は「市を正常に戻すために必要なすべての措置を取ること」だと述べ、さらに市内には今も状況を不安定化させ、悪い行動をあおる人々がいると主張。市民に「冷静さを保ち、挑発に乗らないでほしい」と呼び掛け、議員らには「市民に選ばれたのだから、市民の幸せを考えることが皆さんの務めだ」と強調した。そのうえで、ロシアのテレビを放送するよう指示。メリトポリの「重大問題」の解決に向け、市議会の解散とそれに代わる「市民の選択」委員会の設立を提案した。一方、ウクライナ検察は、ダニルチェンコに対する反逆罪の捜査に着手した。 はザポリージャ州市のエフゲニー・マトベーエフ市長が「ロシアの侵略者」に拘束されたと報じた。州政府幹部がSNSで13日、マトベーエフの拘束を明らかにした。この幹部は「戦争犯罪は体系的になりつつある」とロシア側を非難したという。 ギリシア正教の研究機関であるボロス神学研究アカデミーは「『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言」を発表。正教の教義と教会間の対立を悪用して「大ロシア主義」を掲げ宗教的にもウクライナ侵攻を正当化するロシア政府とモスクワ総主教庁、ならびにキリル総主教に対し、聖書や1872年のコンスタンティノープル公会議等を引用して「正教の教えではないとして非難拒絶する」と強い言葉で糾弾した。 3月14日 DPRのトップ、デニス・プシーリンは朝にドネツク市上空でウクライナ軍のOTR-21 トーチカミサイルを撃墜したが、市内中心部にミサイルの破片に襲われたと発表した。ロシア国防省は民間人23人が死亡したと述べた。しかし、ウクライナ軍は、この攻撃の背後にロシア軍がいると主張した。報復として、ロシア国防省は、ウクライナの防衛産業組織を破壊するための措置を講じることを約束した。また、ロシアは全ての「ウクライナにいる外国傭兵」の場所を把握しており、ロシア軍は彼らを今後も正確に攻撃し続けると述べた。 リウネ州知事のビタリー・コバルによると、ロシアのミサイル攻撃が同州のアントピ村の送電塔に直撃した。リヴネ地域軍事局長のビタリー・コバは後に、民間人21人が死亡、9人が負傷したと明らかにした。ドニプロ州知事のバレンティン・レズニチェンコは、夜間にドニプロ国際空港へのロシアの砲撃が滑走路を破壊し、ターミナルを破損させたと述べた。民間人は初めて日中にマリウポリから避難することができた。一方、米国防総省の高官は、ロシアの進撃はほぼすべて全ての戦線で停滞しているが、ロシア軍が攻撃を止めることはなさそうだと語った。 シリア人権監視団は、4万人以上のシリア人がウクライナでロシア側として戦うために登録したと報告した。また、同監視団は過去にシリア政府とイスラム国グループの間の仲介役を務めていたアルカテルジの民兵に求人通知が送られたと付け加えた。 チェチェン共和国のカディロフ首長はTelegramを通じ、ロシア軍と共にウクライナ入りしたと明らかにした。キーウ近郊ホストメリの飛行場にいるというが、裏づけはとれていない。一方でウクライナ・プラウダはアプリを利用してカディロフの入国が虚偽であることを即日確認した。 3月15日 ロシア国防省は3月15日、ロシア軍がヘルソン州を完全に支配し、過去24時間に6機のバイラクタル TB2ドローンを撃墜したと主張した。その間、ロシア海軍の揚陸艦がオデッサの海岸に接近していた。ヘラシェンコは後にロシアのオレグ・ミチャーエフ少将がマリウポリで死亡したと主張した。その間、ウクライナ空軍はヘルソン国際空港の軍用飛行場を再び攻撃し(ヘルソン空港攻撃)、複数のロシアのヘリコプターを破壊した。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナはすぐにNATOに加盟することはないと述べた。 ロシア外務省は、アメリカなどによる制裁の報復として、同国のバイデン大統領、アントニー・ブリンケン国務長官、ロイド・オースティン国防長官、ヒラリー・クリントン元国務長官などアメリカ政府高官と関係者13人、さらにカナダのジャスティン・トルドー首相などを入国禁止としたことを発表した。 これに対し、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「まず大統領の名前は、ジョー・バイデン・ジュニアなので、大統領のお父様が制裁対象になった可能性がある。お父様、どうぞ安らかにお眠りください。」「それから皆さん誰も驚かれないと思うが、私たちの誰1人、ロシアへの観光旅行を計画していない。凍結されて使えない銀行口座も特にないので、今まで通りだ」と、既に他界しているジョー・バイデン・シニアを引き合いにしたジョーク交じりの返答で対応した。 在英NGOのシリア人権監視団は、11日の義勇兵受け入れの表明に伴い、ロシア政府がシリア国内の体制支配地域で志願兵の登録事務所を開設、シリア軍や政権側民兵組織と調整し志願兵約4万人分のリストを作成したと伝えた。このほか、シリアの政権与党バース党を通じて、別に1万8000人が志願兵として登録されており、ロシアの民間軍事会社ワグナー・グループ(Wagner Group)が審査する運び。ただし、これまでシリアから志願兵が出発したとの情報は確認されていないという。 アメリカ政府は、欧州とアジアの同盟国に対し「中国政府はロシアからの軍事面並びに財政面での支援要請にある程度前向きな姿勢を示したとみられる」「支援が提供されたかについては明言できない」「軍事支援に関しては、中国は支援の提供を否定する公算が大きい」と外交公電を通じて伝えた。同時に、西側の当局者と米外交官はCNNの取材に対して「中国がロシアに支援を提供するつもりなのかどうかはまだ判然としない」と述べた。また米国政府高官のひとりによれば、ローマで開かれた会合で、バイデン米大統領の最側近の1人は中国側に向け、「ロシアへの支援に踏み切ろうとするならそれに対する結果や影響が生じる可能性がある」と警告したという。 なお、ロシアが要請した支援の中には戦闘糧食が含まれており、「兵器供給と異なり西側から挑発的な動きととられる恐れがないため、中国側が糧食の支援要請に応じる可能性が高い」と情報筋の一人は示唆した。さらに2人の当局者は「中国共産党指導部はロシアからの支援要請にどう応じるかについて合意しておらず、中国側に経済的な影響を避けたいとの願望から、ロシアへの支援は限定的なものになる可能性がある」と述べた。 また、武装ドローンの提供をロシアが中国に要請したことをアメリカは同盟国に警告したと米メディアのBloombergが報じた。 ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相、チェコのペトル・フィアラ首相、スロベニアのヤネス・ヤンシャ首相はキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、外国の首脳がキーウを訪れるのは初めて。3首脳は列車で現地入りした。また、ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ副首相も同行した。 ロシア政府は欧州評議会に対して脱退を通告したことを欧州評議会報道官が明かした。これに伴い欧州人権条約からも離脱するため、ロシア国民は欧州人権裁判所に救済を申し立てられなくなる。脱退通告を受けて翌16日、欧州評議会はロシアの除名を決定した。タス通信によると、ロシア外務省は声明で「NATOと欧州連合の国々は、平等な対話を拒否し、この機関を反ロシアの道具に変えようとしている」と主張している。 ロシア軍がマリウポリ市内に所在する重症患者の集中治療を行っている病院を占拠。患者や医療スタッフを含め、400名を人質にとり、さらに病院の建物の中から攻撃を行っていると当局者が発表。これによりマリウポリ市民の避難ルートが危険にさらされているとして、赤十字国際委員会がロシア側と交渉している。 3月16日 在キーウ米国大使館は、ロシア軍がチェルニーヒウでパンを求めて列を作っていた10人を射殺したと主張したが、証拠を示さなかった。その後、別の人物が事件後と見られる動画をSNSに投稿した。ウクライナは後に、その軍隊がキーウに接近するロシア軍を撃退するための反撃を開始し、ブチャ、ホストメル、およびイルピンで戦ったと発表した。さらに、ウクライナ軍もムィコラーイウ近郊でヘルソンに向けて攻撃を開始した 。 ラブロフとゼレンスキーは交渉が進んでいると述べ、ラブロフはウクライナの中立化が現在議論されていると述べた。プーチン大統領の報道官であるドミトリー・ペスコフは、独自の軍隊を持つオーストリアやスウェーデンの路線に沿った非軍事化モデルを検討していると述べたが、ゼレンスキーの事務所はその後まもなくこれを拒否した。ウクライナの交渉担当者の1人であるミハイル・ポドリャクによると、提案された和平計画の下で、ウクライナは中立を維持し、ロシア語話者の権利を祀り、紛争地域の問題を無視すると述べた。その見返りに、それは軍隊を維持し、再侵略された場合には同盟国が介入する。軍隊を保有する中立国モデルについては「武装中立」を参照。 ウクライナ大統領府長官のアンドリー・イェルマクは、ロシア軍がメリトポリ市長のイヴァン・フェドロフを釈放したと発表した。マリウポリにある約1,000人の民間人を保護する地域の演劇劇場は、後に日中に爆撃された。 オランダのハーグにある国際司法裁判所は、提訴したウクライナの求め通り、ロシアに侵攻を即時停止させる仮保全措置を命じた。 ロシア軍に拉致・拘束されていたイバン・フェドロフ市長が解放された。キリロ・ティモシェンコ大統領府副長官はTelegramでフェドロフ市長を救出する特別作戦に成功したと述べた。市長は無事で、ゼレンスキー大統領や大統領府長官を交えて話もしたという。近くメリトポリ市長の職務に復帰するとしている。 プーチン大統領は、米国およびその同盟国と密かに協力していると自身が見なしている自国民をロシアから一掃すると警告した。RIAノーボスチ通信が動画サイト「Rutube」に配信した動画で、プーチンは次のように述べた。「どのような人であっても、特にロシアの人々は、くずどもと裏切り者()を愛国者と常に見分けることができ、誤って口の中に飛び込んだ小虫のように吐き出すことができる」 また、「ウクライナでの軍事作戦は全て予定通り成功裏に進んでいる」と強調、以前よりウクライナがドンバス地方などを攻撃する計画だったとして侵攻の正当性を改めて訴えた。停戦交渉については、「ロシア側は真剣に臨んでいるものの、好戦的なウクライナ側のせいで進展していない」という認識を示した。 停戦協議におけるウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問はアメリカメディアのインタビューのなかで、「ロシアが立場を大きく軟化させた」「数日のうちに停戦が実現すると確信している」と述べ、両国の大統領が署名する文書のとりまとめを進めていると答えた。協議の内容について、『フィナンシャルタイムズ』はウクライナがNATOに加盟しないことなどを条件にロシア軍が撤退する案が検討されていると伝えている。この中でウクライナ側は再び侵攻された場合にアメリカやイギリスなどが安全保障を担う法的枠組みを設けることを提案していると報道した。 ゼレンスキー大統領は、包囲されているマリウポリで数百人が避難している劇場がロシア軍の攻撃を受け、破壊されたと述べた。犠牲者の数は明らかになっていない。 ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、ロシアの侵略によるウクライナの直接的損失は推定5650億ドル(約67兆円)に上ると、ポーランドとチェコ、スロベニアの首相との会談で述べた。 アメリカ合衆国上院はウクライナ侵攻を進めたロシアのプーチン大統領を非難する決議を全会一致で採択した。決議はウクライナ支援も表明している。 アゾフ連隊によりオレグ・ミチャーエフ少将が殺害された。 ウクライナ・プラウダは13日にTelegramに投稿されたチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長のウクライナ入国に際し、ソーシャルな電話追跡サービスを利用したトラップを用いた結果、即日にして彼の入国が虚偽だと発覚したことを報道した。 ウクライナ保安庁によれば、カディロフは2つの携帯電話を所有しているが、ウクライナの携帯電話会社によると、過去7日間、どちらの電話もウクライナ国内の通信システムへは接続されていなかった。ウクライナ・プラウダはカディロフの現在位置を確認すべく、「RIAノーボスチのジャーナリスト」を詐称した、電話追跡サービスへのリンク付きメッセージを13日当日にTelegramメッセンジャーでカディロフに送信したところ、ロシア連邦グロズヌイ市の座標にいることが確認された。3月15日、カディロフは「すでにチェチェンに戻っている」という内容の動画をTelegramに投稿した。 3月17日 日中、ウクライナ東部のルビージュネ市がロシアに占領された。同じくウクライナ東部にあるイジューム市が占領されたと報じられたが、同市での戦闘は続いていた。 前日に発生したマリウポリの劇場の空爆について、ウクライナメディアは劇場跡からこれまでに130人の生存者を救出したと報じた。国際人権団体によると、劇場には子どもを含む500人近くが避難していたという。引き続き救出活動が行われているものの、ロシア軍の攻撃も継続していることから死傷者の数を確認できる状況にはないとみられている。 これに対し、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は空爆について「それは嘘だ」と強調し、「ウクライナ政府側が我々のせいにしている」「ロシア軍は市街地を攻撃しない」と強く否定した。 ロシア大統領府は、前日に国際司法裁判所から出されたウクライナ侵攻即時停止の仮保全措置を拒否した。 英国防省の情報当局は、ウクライナに侵攻中のロシア軍の動きがここ数日、陸・海・空の全てでほぼ止まっているとの見解を示した。ロシア軍は甚大な損失を被り続けているという。同省は、ウクライナ側の抵抗は依然激しく、よく連携が取れていると分析。全ての主要都市を含め、ウクライナの領土の大半は引き続きウクライナの統治下にあると指摘した。 ウクライナ・プラウダは、モスクワのヴヌーコボ空港から政府専用機7機がロシア東部の都市複数へ向かったことを報じた。目的地域はオムスク、ノボシビルスク、ウファ、チュメニおよびシベリア方面で、いくつかの機体は着陸せず再びモスクワに帰還したり、上空でトランスポンダーをカットしたりしたという。 ロシア地方国営テレビ「GTRKコストロマ」は軍事行政機関の話として、「ウクライナでの特殊作戦中、第98親衛空挺師団第331親衛パラシュート降下連隊の隊員がロシアの安全保障のために命を落とした。連隊指揮官セルゲイ・スハレフ大佐、セルゲイ・レベデフ上級軍曹、アレクサンダー・リモノフ軍曹、ユーリ・デクティアレフ伍長、アレクセイ・ニキティン大尉の5人の隊員の戦死が確認されている」と報じた。 3月18日 約200人の兵士が駐屯していたムィコラーイウのウクライナ軍兵舎にロシア軍が砲撃し、就寝中の兵士50人以上が死亡した。 ウクライナ軍はキーウへの主要2ルートを封鎖したと述べ、首都防衛に関し楽観的な見方を示した。 ウクライナ軍幹部のオレクサンドル・フルゼビッチ准将によると、ロシア軍は首都キーウの包囲制圧を目指しているとみられるが、同市を南北に流れるドニエプル川の両側で足止めされている。18日の時点で右岸側のロシア軍はキーウから約70キロメートルの位置にとどまっており、対地ロケット弾以外での攻撃は不可能な状況にある。左岸でも進軍は停止、主な攻撃手段を無効化されている。加えてロシア軍はキーウ北東郊のブロヴァルィー周辺と南東郊のボリースピリでの攻勢行動を断念。2つの防衛線を構築したウクライナ軍はさらに遠方で3つ目の防衛線の強化を進めているという。 一方、巡航ミサイルについてはキーウ周辺の防空システムが依然健在ながら、やはり脅威であることを認めた。先んじてキーウ市議会は午前に発生した市内上空でのミサイル撃墜の際1名が死亡したと発表していた。また、西部域のリヴィウでは同日午前、黒海上空の軍用機から発射された巡航ミサイルのうち2発が防空システムによって撃破されたものの、4発が航空機部品工場に着弾した。フルゼビッチ准将は黒海とベラルーシからのミサイルへの対応が難しい事を認めつつも、迎撃のために有効なシステムが開発されたと説明。現在は民間人への被害を最小限に抑えるシステムを開発中だとしている。 同じく、リヴィウのアンドレイ・サドビー市長はTelegramを通じて巡航ミサイルが空港近郊に着弾したことを速報。ウクライナ独立通信社はKh-555と見られる巡航ミサイル6発が黒海方面から発射され、うち4発が操業停止中のリヴィウ州立航空機修理工場に着弾、一人が重傷を負ったものの命に別状はないと報じた。 ウクライナ独立通信社は、ロシアはミサイルと弾薬を損耗しており、特に3M-54 「カリブル」とBM-30「スメーチ」の生産工場の操業を24時間体制に切り替えていると報じた。 プーチン大統領はこの日行われたモスクワ・ルジニキ・スタジアムで行われたロシアのクリミアの併合から8周年を記念するコンサート「クリミアの春」とハンティ・マンシースクで開幕した独自のパラリンピック代替大会の開会式に相次いで出席して演説を行い、ウクライナ侵攻を「人々を苦しみと集団虐殺から救うことが我々の特別軍事作戦の主な原因であり、動機だ」と正当化する主張を行った。 プーチン大統領は、フランスのマクロン大統領との電話会談で、例として「ドンバス地方の都市への大規模なロケット弾攻撃や砲撃」を挙げ、「ウクライナ軍が日々行っている戦争犯罪が注目されている」と非難した。一方、ロシアはウクライナの民間人を守るために「あらゆる手を尽くしている」と主張した。さらに「(ロシア軍は)平和を愛する市民の命を守るためにあらゆる手を尽くし、無事に避難できるよう人道回廊の設置なども進めてきた」とも主張したという。 ベラルーシのルカシェンコ大統領はJNNの単独インタビューに応じ、「ロシアはこの戦争に負けません。条約がまとまるまでは、ロシアが軍事作戦を停止することはない」「ウクライナがロシアの提案に応じなければ、“降伏文書”に署名するしかない。このチャンスを逃してはいけない」などと述べ、「降伏文書」という脅しとも取れる強い言葉でウクライナ側をけん制した。 また、ルカシェンコ大統領はチェルノブイリ原発にベラルーシが電源を供給した件について「プーチン大統領から『使用済み核燃料を冷却できないとヨーロッパが危機に晒される』と電話で要請された」などと述べた。 3月19日 ロシア軍は、400人が避難していたマリウポリの美術学校を爆撃したとされる(マリウポリの芸術学校への爆撃)。 NHKは、「ロシア軍は、東部の要衝マリウポリで都市を孤立させたうえで激しい市街戦を行っているとみられるなど、東部や黒海沿岸周辺の南部で攻勢を一層強めている」と報じた。 情勢の分析を続けるイギリスの国防情報当局のトップは、地元メディアに対して「ロシア軍は、ウクライナ軍の激しい抵抗などで、当初の目標が達成できていない。無謀で無差別な攻撃を含む消耗戦に移行し始めた」と指摘するなど、市民の犠牲がさらに増えることが懸念されている。また、避難所となっていたマリウポリの劇場が破壊されたことについてゼレンスキー大統領が「これまでに130人以上が救助されたと聞くが、いまだに数百人ががれきの下にいる」と述べるなど、救助は依然難航しているとみられる。 ロシアのプーチン大統領と18日に電話会談を行ったフランスのマクロン大統領は、マリウポリの情勢について「非常に懸念している」と伝えるとともに軍による包囲を解除し、すぐに停戦するよう求めた。一方、首都キーウをめぐる戦況についてアメリカ国防総省は、ロシア軍の地上部隊に目立った前進はみられず、ウクライナ側の激しい抵抗にあっていると分析した。 ロシア国防省報道官は極超音速空対地ミサイル「Kh-47M2 キンジャール」を18日に使用し、イヴァーノ=フランキーウシク州に所在するウクライナ軍の大規模地下武器貯蔵施設を破壊したと発表した。イタルタス通信によると、ウクライナでの軍事作戦で極超音速ミサイルが使用されたのは初めてという。米国や英国の国防当局が「ウクライナ軍の激しい抵抗によりロシア軍が想定外の苦戦を強いられている」と分析する中、最新鋭の極超音速兵器の投入を公表したのは軍事力を誇示する狙いではないかと時事通信は分析、これによりロシア軍が攻撃を一層激化させる懸念も高まっていると報じた。 キンジャールについては、ロシア軍は侵攻開始前の2月19日に発射演習を実施していた。 また、国防省報道官はオデッサ州にある軍の無線偵察施設を地対地ミサイル「バスチオン」で破壊したことも発表した。 ウクライナのメディアは、マリウポリの鉄鋼会社が所有する欧州最大規模の工場がロシア軍により破壊されたと伝えた。ロシア国防省は18日、マリウポリの包囲強化と市中心部での戦闘を発表し、攻撃拡大を予告していた。一方でウクライナ軍はマリウポリが面するアゾフ海へのアクセスが一時的にできなくなったと明らかにした。 マリウポリの市議会は、「この1週間で数千人の市民が強制的にロシア領へ連れて行かれた」と発表した。これに対し、ロシア側は「ロシアへ避難しているのは本人たちの希望だ」と主張している。 戦争研究所(ISW)は、19日に公開した報告書「ロシアの攻撃戦評価」で、ウクライナを掌握しようとするロシアの攻撃が「最上限に達した」と評価、米軍当局同様、膠着状態が数週から数カ月続く可能性があると分析し、「特に長引く場合、戦況は非常に暴力的で血みどろになる可能性が高い」と見通した。またISWはこの動的膠着状態はロシア・ウクライナ両国が状況の転回なく戦闘を展開する条件になると指摘、「ロシアはウクライナの戦闘継続の意志をくじくためにウクライナの民間人に対する爆撃を拡大するだろう」と見通した。 これに関し、英国王立防衛安全保障研究所のジャック・ワトリングは「今後2週間が非常に決定的になるだろう」「ロシアは攻撃を強化するシグナルを示している」と述べたと、『ワシントン・ポスト』が報じた。 元アメリカ欧州陸軍司令もまた「西側はベルリン空輸作戦のような規模と緊迫感を持ってウクライナに対する支援を早急に拡大しなければならない」と述べたとニューヨーク・タイムズが報じた。 ウクライナ軍はロシア南部軍管区の司令官であるアンドレイ・モルドビチェフ中将を殺害したと明らかにした。ロシア側の確認はない。これでウクライナで死亡したとされるロシア軍の将軍は5人目となる。 3月20日 ロシア海軍黒海艦隊副司令官アンドレイ・パリーがウクライナ軍に射殺されたことが確認された。 ロシア国防省が19日発表した極超音速空対地ミサイル「キンジャール」使用に関する発表について、同省がTwitterなどソーシャルメディアで公開した動画を米メディアなどがGoogle Earthを通じて検証したところ、着弾地点はイヴァーノ=フランキーウシク州デリヤティンというロシア側の主張とは異なり、ウクライナ東部の農業地帯とみられることが明らかになった。毎日新聞も同じ手法で追試を行っている。 また、米メディアや専門家はロシアが公開した動画について、「ミサイル貯蔵施設が破壊されたのであれば爆発規模が小さい」など疑義を指摘しており、キンジャールを使用した可能性はあるもののミサイル施設が破壊されたかは定かではないとしている。 ロシア国防省はクリミア上空からキンジャールを発射し、ミコライウに所在するウクライナ軍の燃料貯蔵施設を破壊したと発表した。 ウクライナ国防省は、数少ない信頼する人物の一人にプーチン大統領が新たな攻撃命令を出し、ゼレンスキー大統領やシュミハリ首相らウクライナ首脳陣の殺害を目的に新たな傭兵が投入されたと明らかにした。ウクライナ国防省はこれまでの同様の試みは全て失敗してきたと指摘したうえで「ウクライナ当局はロシア側の計画を把握しており、いかなるテロ攻撃も成功しない」とロシア側を牽制している。 マリウポリ市当局はTelegramで「昨日(19日)、ロシア軍に美術学校が爆撃された」と公表。学校には女性や子ども、高齢者約400人が避難していたが、「今もがれきの下敷きになっている」と訴えた。ゼレンスキー大統領は20日に公開した動画で、数百人が避難していた学校への爆撃は「テロ」だと非難。戦争を終わらせる唯一の方法として、プーチン大統領との直接会談の開催を改めて呼び掛けた。 また市当局は、住民の一部がロシアに強制連行され、ウクライナのパスポートを没収されたとしている。マリウポリが属するドネツク州の行政担当者は、これまでに1,000人以上がロシア軍に強制連行されて収容所に送られ、パスポートなどの書類を没収されたほか、携帯電話も検査されているとして、国際社会の介入を呼び掛けた。 壊滅的な被害を受けているマリウポリについて、ロシア国防省は21日午前5時までに降伏するよう最後通牒を送ったと、ロシア国営メディアが報道した。降伏すれば、避難ルートを開くとしている。 これに対し、ウクライナの副首相は「降伏は選択肢にない」と現地メディアの取材に答えた。また、子どもらがロシアに連れ去られていることに憤慨し、避難ルートの即時開放を求めた。 3月21日 ウクライナのスームィにあるスームィキンプロム化学工場からアンモニア漏れが発生した。 ウクライナ国防省は、ウクライナがアゾフ海北岸へのアクセスを失い、ロシア軍がウクライナ東部の親露派支配地域とクリミア半島をつなぐ回廊を一時的に確保したと発表した。 ロシア外務省は、日本による制裁を受けて北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表した。北方領土への旧島民の墓参などを目的とした日本とのビザなし交流の停止や、北方領土での日本側との共同経済活動から撤退する意向を表明した。 ヘルソンで住民が行っていた抗議デモに対し、ロシア軍が発砲。BBCの記者は、発砲の模様を撮影した動画とともにこれを報じた。クレーバ外相は銃撃で負傷した男性をとらえた動画をTwitterに投稿し、「平和的に抗議していた非武装の人々に発砲した」と訴えた。 ウクライナ内務省によるとロシア兵1人がウクライナ軍に投降したと発表した。ロシア兵は戦車を持参して投降した為、戦後に賞金の1万ドルと市民権が与えられるという。 ウクライナ外務省は、東部ドネツク、ルガンスクの2州から19日に、子供2389人がロシア軍によりロシア領に連れ去られたとの情報を得たと発表した。 CNNは、「ロシア軍が作戦を統括する司令官を任命しないままウクライナ侵攻に踏み切った可能性がある」との見方を報じた。米当局は司令官任命を確認できていないという。当局者らは、ロシアのプーチン大統領が侵攻作戦の全容を政府中枢だけにしか知らせず秘密主義を取っていたと指摘。結果、現場に展開する多くの軍司令官は侵攻直前まで任務を知らず、各軍が連携して準備できなかったと分析。現地やウクライナ周辺においても全体を統括する司令官がいないため、ロシア各地から動員された各部隊は補給物資を奪い合うなど、連携せずに独自に行動しているもようで、統率が取れず侵攻停滞の主要因になっていると指摘している。加えて、ロシア軍は通信手段も確保できておらず、前線の兵士と各部隊の司令官が携帯電話など機密性のない手段を使っているため、通信を傍受されて反撃を招いているという。 3月22日 ウクライナ軍は3月22日朝の定例作戦報告において、北東部スムイ州のオクティルカ地区で「不服従」により、約300人のロシア軍の兵士が命令の遂行を拒否したと発表した。 東部のルガンスク州では、一時占領地域でロシア軍が市民を徴用したものの、人口の大部分が占領者の政策を支持していないため、武器を取ることを望まず軍から隠れているという。加えて、動員される人々はほとんどが軍務についたことがなく、軍事的専門性も持っていない。 ウクライナ軍はFacebookへの投稿で、「数日間にわたる戦闘を経て、首都キーウの約48キロ西部に位置するマカリウを奪還した」と発表した。なお、CNNはウクライナ軍の主張について独自に確認できていないとしている。 米国防総省高官は、ウクライナに侵攻したロシア軍が投入した戦力の1割以上を失った可能性があるとの分析を明らかにした。ロシア軍が補給の計画を怠り、食料や燃料の不足に悩まされ続けていると強調。防寒具も足りず、兵士が凍傷にかかって戦線離脱した部隊もあると指摘した。 ロシア軍の生物・化学兵器使用に関しては「差し迫った兆候はない」とし、状況を注視していると語った。ロシア軍は生物・化学兵器を扱う部隊を保有しており、ウクライナでの活動について情報収集しているという。 3月23日 アメリカ国防省の高官はウクライナに侵攻したロシア軍がウクライナ側の激しい反撃を受け、首都キーウ周辺から後退したとの分析を明らかにした。 ロシアの独立系メディア「アギェンツトォバ」はセルゲイ・ショイグ国防相が3月11日に国営テレビに出演したのを最後に表舞台から姿を消し、ロシア軍のウクライナ侵攻を統括指揮する立場にありながら、この2週間近く公式の場に姿を現していないことを指摘した。これに対しロシア大統領府は多忙のためだと説明した。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は報道陣に対し、「国防相には現在、対応を要することが多々ある。特別軍事作戦が進行中だ」「今はメディア活動の時ではない」と説明した。また同日に、アントン・シルアノフ財務大臣と国防調達に関する財政支援と、ロシア軍に対する財政支援について話し合ったとの報道がされた。 ロイターは、ロシアのウクライナ侵攻への抗議行動として、ロシア大統領特使アナトリー・チュバイスが辞任して出国したと報道した。ロシアに戻るつもりはないという。ロイターはチュバイス特使にコメントを求めたが拒否された。大統領府のペスコフ報道官も、チュバイス特使の辞任を確認した。 ウクライナ政府は、欧州連合の資金拠出を受け、廃棄物サンプルや廃棄物処理に使われるパッケージングの現場分析などを行っていたチェルノブイリ原子力発電所近くの研究施設をロシア軍が破壊、放射性核種のサンプルが同研究所から持ち出されたと伝えた。これに関しウクライナ政府は、ロシアが同サンプルを使って「文明世界ではなく自らを害する」ことを望むと述べている。 3月24日 ウクライナ海軍は、ベルジャーンシク港に停泊していたロシア軍のアリゲーター型戦車揚陸艦「オルスク」を撃沈したことを公表し、動画と写真を公開した。 ロシア軍の空爆により、マリウポリにあったドミトリー・チェレパノフ(Dmitry Cherepanov.)運営の個人博物館「Club-8bit」が焼失したことがTwitterやFacebook等のSNSを通じて報告された。これにより、同博物館が所蔵していた500を超えるレトロPCやゲーム専用機なども失われた。所蔵品にはApple IIc、Atari 400、Commodore 64といった西側の名機のみならず、ソビエトで生産された極めて希少な機器も含まれていた。現在、チェレパノフはバーチャル博物館も含め、博物館再構築を望んでいるという。 3月25日 ウクライナ軍参謀本部は昨日のベルジャーンシク港への攻撃戦果の情報を更新。撃沈したのはタピール級揚陸艦BDK-69「オルスク」ではなく同級揚陸艦BDK-65「サラトフ」であったと訂正、またロプーチャ級揚陸艦BDK-64「」と同級揚陸艦BDK-46「」にも損傷を与えたと発表した。 ロシアの国防省は作戦の重心について、ウクライナの東部にある親露派の支配地域を拡大する方針を明らかにした。また、ロシア軍幹部は、当初立てていた戦略について、ウクライナの東部にある2つの州を制圧することを優先する姿勢を示した。 アメリカ国防総省の高官は、「2008年の侵攻以降、ロシア軍がジョージアに駐留させている部隊のうち、ある程度の数が移動している」と明かし、「ウクライナに援軍を送り込もうとする初めての兆候だ」と指摘した。ただし正確な数や日程は分からないと述べ、今後も状況を注視するとしている。一方、ベラルーシ軍の動きに変化はなく、侵攻に参戦する様子や兆候はみられないとも述べた。 3月26日 ロシア国防省は、ウクライナ軍使用の西部のリビウ一帯にある燃料施設に加え、修理の工場を高精度のミサイルで攻撃したことを3月27日に明らかにした。リビウの当局によれば、この攻撃によって、7人がけがをしたという。これについて、リビウのサドビー市長は記者会見の中で、「侵略者たちはきょうの攻撃で、ポーランドにいるバイデン(米)大統領にあいさつしたいのだろう」と述べた。 イギリスの国防省は分析として、「ロシア軍は、人口密集地を含むウクライナ全土の標的に対し、空軍の戦力とミサイルによる攻撃を続けている」と、ミサイルを用いた「遠距離からの攻撃」を強めていることを明らかにした。 ロシア軍はウクライナの北部にあるチェルノブイリ原発近くのスラブチッチという都市を制圧した。これについて、国際原子力機関のグロッシ事務局長は3月26日の声明の中で、「ウクライナ側から通知があった」ことをと明らかにした上で、チェルノブイリ原発では、1週間近くにわたって、原発の作業員の交代が行われていないと述べている。 テレグラフ紙のインタビューに応じたリズ・トラス英外相は、ロシアの個人と企業に科している資産凍結制裁について、「ロシアがウクライナから部隊を撤退させて侵攻の終結を約束すれば解除が可能になる」との認識を示した。また、「制裁は完全な停戦と撤退に加え、さらなる侵攻がないことをロシアが確約した場合にのみ解除すべきだ」と述べ、その上でロシアが制裁解除後に再び侵攻した場合は直ちに再制裁を科す可能性があるとも強調した。 なお、英政府がこれまでに凍結しているロシアの銀行の資産は5,000億ポンド(約6,550億ドル)相当、オリガルヒおよび家族の純資産は1500億ポンド(約1,965億ドル)超にのぼるという。 ロシア連邦共産党の モスクワ市議会議員は、ウクライナに続いてカザフスタンの「非ナチ化」と「非軍事化」を求めた。 サボスチャノフの提出したレポートには「ウクライナの非軍事化と非ナチ化は、ウクライナ、ロシア、そしてヨーロッパ全土の人々の持続可能な安全を確保することだろう。ロシア連邦の安全を確保するためのより完全なプロセスとして、ウクライナに加え、バルト諸国(リトアニア、ラトビア、エストニア)、ポーランド、モルドバ、カザフスタンを非ナチ化および非軍事化することが適切だと考える」と述べられている。このレポートをSNSで公開したヤブロコ党モスクワ支部副支部長キリル・ゴンチャロフ連邦局員はサボスチャノフの主張に対し「恥を知れ」とコメントしている。 3月27日 ウクライナ国防省の情報総局トップは、「キーウ攻略作戦は失敗していて、もはやウクライナ政府を転覆させることは不可能だ」と述べた上で「すでにロシアの作戦の焦点はウクライナの南部と東部に移っている」とした。さらに、ウクライナの国防省情報機関トップは「ロシアのプーチン大統領が制圧した地域との間に分断ラインを設置」した上で「ウクライナを韓国と北朝鮮のように二つに分割することを考えている可能性がある」とも発言している。 ゼレンスキー大統領はロシアのジャーナリストとのビデオインタビューで、ロシアとの和平合意の一環として、ウクライナの中立化と東部ドンバス地方を巡る譲歩を協議する用意があると述べた。大統領は「安全保障の確約と中立性、非核保有国の地位。われわれはこれに向かって進む用意がある」とロシア語で述べ、「和平合意は第三者が保証し、国民投票にかける必要がある」「停戦とロシア軍の撤退なしでは和平合意の実現は不可能だ」との考えも示した。これに対し、ロシア政府はこのインタビューをロシア国内で報道しないようメディアに警告したという。 一方、ウクライナ軍の情報機関トップは、「プーチン大統領がウクライナを二つに分断し、東部を掌握しようとしている」との見方を示し「ウクライナに南北朝鮮をつくろうとする試みだ」と述べた。 トルコ大統領府は、同日レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がプーチン大統領と電話協議し、ウクライナとロシアの次回の和平交渉を今週イスタンブールで行うべく合意したと明らかにした。ウクライナとロシアの交渉担当者らも、協議が3月7日のベラルーシ以来の対面形式で行われる事を確認した。 ウクライナ東部の親ロシア派地域である「ルガンスク人民共和国」の現職首長レオニード・パセチニクは、ロシアへの編入の是非について「共和国で近い将来に住民投票が行われると思う」とした上で「住民は憲法上の権利を行使し、ロシア連邦への加入について意見を表明するだろう」と述べ、住民投票を行う可能性があると明らかにした。 ドネツィク州マリウポリで、ロシア軍が2000人以上の子どもを連れ去っているとゼレンスキー大統領は主張した。 3月28日 米国務省高官は、プーチン大統領が現時点で戦争終結に向け「妥協する用意はないもよう」で、ゼレンスキー大統領がどのような決断をしなければならないかは不明という認識を示した。また、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、停戦交渉がトルコで29日から始まる可能性があるとし、対面交渉の重要性を強調した。 イルピンのオレクサンドル・マルクシン市長は、Telegramに投稿した動画でウクライナ軍がイルピンを完全に奪還したと表明。「さらなる攻撃を受けるだろうが、勇気を持って防衛する」と述べた。 英国防省は、民間軍事会社ワグネルの傭兵がウクライナ東部に展開していると発表した。ロシアは作戦の重心を東部に移す方針を表明しており、戦力強化のため正規軍とは別に投入されたと推察される。ロシアの傭兵がウクライナで公式に確認されたのは今回が初めてとなる。 ワグネルはプーチン政権に近く、シリアやアフリカなどの活動において民間人殺害への関与も指摘されている。英国防省は、ロシアが「重大な損害と侵攻の停滞」を受け、ワグネルを投入せざるを得なかった模様だと分析、幹部を含む1,000人以上が投入される見込みと述べた。 ウクライナ軍参謀本部は、ジョージアの南オセチア自治州に駐留するロシア軍部隊150名がクリミア半島に到着したと発表した。この部隊も東部攻略に投入される可能性があるという。 米国防総省高官は、ロシア軍がウクライナ東部で侵攻の動きを強めていると記者団に明らかにした。キーウ方面への侵攻は25日頃から停滞しているものの、依然長距離砲撃は継続されている事実についても言及した。 ウクライナ国営通信によると、マリウポリの市長は民間人の死者が約5,000人にのぼっていると公表した。このうち約210人が子どもであり、また依然として約16万人が市内から脱出できない状態にあるという。 スビリデンコ第一副首相兼経済相は、ロシアの軍事侵攻でこれまでに被ったウクライナの経済損失が約5,650億ドル(約70兆円)に上るとの試算をフェイスブックに投稿した。その上で、国内で凍結したロシア資産の接収などにより、一部を穴埋めする意向を示した。副首相は「ウクライナはあらゆる障害を乗り越え、侵略者に賠償金を要求することを目指す」と訴えた。 『ウォールストリート・ジャーナル』(WSJ)は、関係者の話として、ロシア人富豪ロマン・アブラモビッチとウクライナの交渉代表団が、両国間の停戦交渉を妨害しようとするロシアの強硬派により毒を盛られた疑いがあると報じた。AFPが取材した関係筋も、同紙の報道を事実と認めた。ロシア政府同様に西側諸国の制裁を受けているアブラモビッチは各地で行われる両国間の交渉に参加していると報じられている。 関係者がWSJ紙に語ったところによると、キーウでの協議後、アブラモビッチと少なくとも2人のウクライナ代表者が、目の充血や痛み、涙目、顔や手の皮膚の剥離などの症状を訴えた。その後回復し、命に別条はないとされている。実行者の正体は不明だが、被害者達は停戦交渉を妨害しようとするロシアの強硬派による犯行を主張しているという。また、WSJ紙の取材に応じた英検証サイト「ベリングキャット」のクリスト・グロゼフ(Christo Grozev)研究員は「これは殺害の意図はなく、単なる警告」であるとの見方を示した(2020年、グロゼフ研究員はアレクセイ・ナワリヌイが神経剤による毒殺未遂に遭った事件について、ロシア政府の工作員が実行したとの調査結果を出している)。グロゼフ研究員はアブラモビッチの被害の様子を捉えた画像は見たものの、毒物検出のためのサンプル採取は間に合わなかったと述べている。また、グロゼフ研究員はツイッターへの投稿で、被害に遭った3人は「症状が出るまでの数時間、チョコレートと水しか口にしていなかった」とも説明している。 ウクライナのドミトロ・クレーバ外相は翌29日からトルコで行われるロシアとの協議において、「ウクライナの最も野心的な目標は停戦に合意することだ」「(今週トルコで行われるロシアとの和平交渉について)最小限のプログラムは人道的問題だ。そして最大限のプログラムは停戦に関するもので、永続的な合意に達することだ」「大統領は我々の代表団に明確な指示を出した。我々は市民、土地、主権を取引しない。これは交渉の対象にはならない。我々の立場は、国際法とウクライナ軍、ロシアに対する国際的な制裁、侵略者を阻止するために我々に渡された兵器によって強化され、支えられている」とウクライナのテレビで表明した。また、アブラモビッチが和平交渉後に中毒が疑われる症状を発症していたとの報道に言及し、「ロシアとの交渉に向かう人は、何も食べたり飲んだりしないことを勧める。そして、できれば、何の表面にも触れないほうがいい。第2に、誰かがどこかで聞いた話、どこかの情報筋によると、といった話は沢山ある。誰もがニュースやセンセーションに飢えているからだ」と述べた。 同様に、アブラモビッチに関する報道についてウクライナ代表団のポドリャク大統領顧問は「多くの臆測、様々な陰謀論がある」と指摘し、否定的な見解を表明。他の交渉担当者も「信ぴょう性の低い情報」を信用しないよう呼び掛けた。 3月29日 ロシアとウクライナは29日、トルコのイスタンブールで高官級の停戦交渉を対面形式で再開した。この協議でウクライナ側は関係国による安全保障と引き換えにNATO加盟を断念する「中立化」方針を伝えたと明らかにした。ウクライナは軍事同盟に加わらず軍事基地も提供しないこととなる。また、協議終了後にロシアのフォミン国防次官は停戦交渉を前進させるための信頼醸成措置として、首都キーウと北部チェルニヒウ方面での軍事作戦を大幅に縮小すると表明した。 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、28日の「ロマン・アブラモビッチ氏がウクライナをめぐる停戦交渉参加中に毒を盛られた疑いがある」という報道に対し、「情報妨害の一環、情報戦の一環」であり、現実に即していないと一蹴した。ウクライナ代表団のミハイロ・ポドリャク大統領顧問はこの件に関する見解を示していない。 一方でペスコフ報道官は、ロシアの他のオリガルヒと共に制裁対象となっているアブラモビッチが、イスタンブールでの停戦交渉に参加している事実については認めた。ペスコフ報道官によると、アブラモビッチはロシア代表団の公式メンバーではないが、仲介役として「ロシア、ウクライナ間の接触を維持する」ことに関与。この役割には双方の承認が必要となるものの、「アブラモビッチ氏については承認が得られている」としている。 ロシア国防省のフォミン次官は、イスタンブールで記者団に対して「キエフ周辺とチェルニヒウでの軍事作戦を大幅に縮小することを決めた」と述べた。 米英独仏伊の首脳は電話会談によってロシアとウクライナの停戦協議を受けた対応などを協議した。ホワイトハウスによると、5か国首脳は約50分間の会談で対露制裁措置や対ウクライナの軍事支援の継続を確認、ウクライナ国内外の避難民への人道支援についても話し合ったという。バイデン大統領は会談後に記者会見し、ロシアがキーウ周辺などで軍事行動を大幅に縮小すると発表したことについて「ロシアの行動がどういうものか見るまでは(その意図を)読み取ることはしない。状況を注視し続ける」と、慎重な見方を示した。 また、英首相官邸によると、5か国首脳は会談でロシア産エネルギーの依存脱却に向けた協力についても議論、対露制裁に関しては「ウクライナでの恐怖が終わるまで、西側諸国の決意の緩和はあり得ない」との認識で一致したという。ボリス・ジョンソン首相はプーチン大統領について「言葉ではなく行動で判断しなければならない」と強調し、ロシア軍が完全撤退しない限り安易に妥協すべきでないとの立場を示した。 ウクライナ軍参謀本部は、「ロシア軍が一部の部隊をキーウ周辺などから移動させる一方、チェルニヒウやハリコフなどの包囲を続けている」と発表した。キーウ周辺など約10カ所の地域に対しても攻撃の兆候が見られるとし、「敵はウクライナに全面的な武力攻撃を続けている」と結論づけた。 3月30日 ウクライナ当局と赤十字国際委員会は、マリウポリの赤十字の施設がロシア軍による攻撃を受けたと発表した。ウクライナ議会のリュドミラ・デニソワ(Lyudmyla Denisova)人権委員はSNSへの投稿で、公式な赤十字のマークが描かれていたにも関わらず、赤十字国際委員会所有の建造物がロシア軍の空爆や砲撃を受けたと説明。爆撃が行われた日時には言及しておらず、死傷者数は不明としている。 赤十字国際委員会の広報担当者もAFPに対し、SNSに出回っている破壊された建物の画像がマリウポリにある赤十字の倉庫であることを認めた。倉庫に保管されていた援助物資は全て分配済みだったが、現地に職員がいないため被害状況は確認できていないという。 米国防総省のカービー報道官は記者会見で、キーウ周辺を離れた一部のロシア軍部隊がベラルーシ国内に入ったことを明らかにした。ただし、キーウ周辺を離れた部隊は現地に集結していた全体の「20%以下」に過ぎず、しかもロシア国内の駐屯地に帰投する部隊は確認されていないことから「撤退ではなく、部隊の再配置だ」との見方を強調。ドンバス地方などでのロシア軍の攻勢に警戒感を示した。また、キーウ周辺に派遣されている部隊の大部分は依然として現地にとどまり続けており、キーウは現在もロシア軍の砲撃や空爆を受け続けていると強調した。 ゼレンスキー大統領は、担当国にウクライナへの武器供与や対ロシア制裁を実施させるための働き掛けが不十分だったとして、モロッコ、ジョージア両国に駐在する各ウクライナ大使を解任すると発表した。大統領はビデオ演説で「ウクライナが自衛し、未来のために戦えるよう働く者もいれば、地位にしがみ付き時間を浪費する者もいる」として、後者を解任すると説明した。既に駐ジョージア大使は3月、ジョージアが対ロシア制裁に加わらなかったことを受けて、審議に出席するために呼び戻されていた。なお、ジョージアはウクライナへの義勇兵の渡航も禁止している。 大統領は「申し訳ないが、武器(供与)も(対ロシア)制裁もロシア事業への制限も実現できないのでは、他の仕事を見つけてもらいたい」と述べ、さらに「外交戦線は重要な場であり、全員が効率的に働かねばならない」として、「中南米や中東、東南アジアに駐在するわが国の外交官や武官が近日中に成果を出すことを期待する」と呼び掛けた。 3月31日 イギリス政府通信本部のジェレミー・フレミング長官は、オーストラリア国立大学で行った講演で、ウクライナに侵攻したロシア軍が自軍の航空機を誤って撃墜したと明らかにした。一部のロシア兵が命令に背いたり、自分たちの装備を破壊したりしているとも述べた。いずれも証拠に基づくものだといい、ロシア軍の士気の低下や指揮命令系統の混乱が軍事活動に影響しているとの見方を示した。 フレミング長官は「プーチン大統領は状況を著しく見誤っている」と強調。ウクライナの抵抗や西側諸国の制裁の影響などを過小評価する一方、自軍の実力を過大評価していると指摘した。「プーチン大統領の顧問らが真実を伝えることを恐れている」ことが背景にあると付け加えた。 エネルゴアトム社は、チェルノブイリ原発について、ロシア軍が完全撤退し、かつ同日付の文書によりウクライナ側に正式に移管されて管理を取り戻したと発表、国際原子力機関も近日中の支援団派遣に向けウクライナ当局と調整していると明らかにした。 また、エネルゴアトムは1986年のチェルノブイリ原発事故による放射性物質の汚染が深刻な地域で、ロシア兵らが塹壕を掘っていたと指摘。「被ばくで健康被害の兆候が出たことに驚き、慌てて退却したとしてもおかしくない」との臆測も示した。国際原子力機関も駐留していたロシア軍部隊がベラルーシ方面に向かったとの報告をウクライナ側から受けたものの、ロシア兵らの被ばくの程度は確認できていないという。 プーチン大統領は徴兵(兵役期間1年、18~27歳の男性が対象)に関する大統領令に署名した。4月1日から7月15日の間に新たに13万4500人を招集する。ロシアメディアによると、規模は例年並み。ショイグ国防相は29日に「対象者が『ホットスポット』に送られることはない」と述べており、徴兵もウクライナでの「軍事作戦」には関係ないとしているが、ロイター通信は、「数カ月の訓練後、前線に送られる可能性を指摘する見方もある」と報じている。 ロシアはマリウポリからウクライナ側へ市民を退避させるため人道回廊を4月1日に設けると発表した。 ベレシュチュク副首相は、人道回廊を通じてメリトポリを出発したバスがロシア軍に止められ、搬送していた赤十字の人道支援物資ごと「持ちさられた」と明らかにした。12台のバスには14トンの食糧や医薬品が積まれていたという。副首相は「国際赤十字の仕切りが悪く、ロシア軍の没収を招いた」とも批判した。また、「バスを取り戻せるよう4月1日にもロシア側と交渉する」と述べた。現地では翌1日以降、人道回廊を通じて多くの市民が街を脱出する予定で、ウクライナ政府もさらに支援するとしている。 ロシアの副首相は、海外からのリース機をロシア籍に再登録することを認める法律が成立したことから、対ロシア制裁によりリース契約を解除されロシア国内で保管されている航空機400機余り(市場価格約100億ドル)を返還せず国内にとどめると発表した。 既にこれらのリース機の登録先の大半を占める英領バミューダとアイルランドが各機の耐空証明を停止していることから、通常は運航停止が義務となる。また、ロシアの各航空会社も提携企業との関係悪化を憂慮して新法の活用を躊躇しているが、ボリソフ副首相は全てのリース機の再登録が完了したと強調した。 2022年4月 4月1日 ロシアのベルゴロド州知事は朝、ウクライナ国境に近いベルゴロド市の燃料貯蔵施設で火災が発生したと報告した。同氏は「ロシア連邦領内に低空飛行で進入したウクライナ軍ヘリコプター2機の空爆で、燃料貯蔵施設に火災が起きた」と述べた。火災で施設の従業員2人が負傷したが命に別条はないという。付近の住民には退避措置がとられた。ウクライナのドミトロ・クレーバ外務大臣は情報不足でコメントを避け、国防省と参謀本部はコメントの要請に応じなかった。 タイムズは、ロシア軍がジョージアの国内で親ロシア派が支配する2地域からの派遣された援軍(南オセチアからの約1200人と、アブハジアからの約800人)のうち約300人が持ち場を離れ脱走#軍隊における脱走し、ヒッチハイクをするなどして原隊駐留地である南オセチアに戻ったと報道。今回の侵攻での「初の大規模な反乱」とみられると伝えた。 クラスノダールでロシア国家親衛隊員12人がウクライナへの出動命令を拒否して免職され、不当解雇訴訟を起こしたことが『フィナンシャル・タイムズ』によって報じられた。この訴訟における親衛隊員らの弁護士ミハイル・ベニヤシは、これまで弁護チームには約1,000人から連絡があったと語り、「戦いに行きたくない兵士は多い」とコメントした。 ロシア与党「統一ロシア」に所属するロシア連邦国家院議員はBBCの番組『ハードトーク』に出演し、ウクライナでの「特別軍事作戦」は完全に計画通りに進んでいると述べた。ただしその後に、「作戦の内容は国会に共有されていない」とも語った。また、「ロシア側にそのつもりがあれば軍事作戦を一気に終わらせることもできるが、ロシア側は民間人に被害を出さないよう慎重に動いている」とも話した。これはウクライナ国内では3月29日時点で民間人1179人死亡・1860人負傷という国連人権高等弁務官事務所の発表とは大きく異なる。 キーウ北西近郊のブチャに入ったAFP通信の記者が、ロシア軍が後退した後の路上で少なくとも20人の遺体を発見。ロシア軍に殺害された約280人を埋葬した集団埋葬地があることも報じられた。 テレビサの取材班は、キーウに隣接するイルピンで無差別に殺害されたとみられる住民の遺体複数を発見した。リポーターはバラバラにされた遺体も何体かあったと証言。イルピンやホストメリ、ブチャなどでロシア軍が戦争犯罪に該当する残虐行為を働いたとして、訴追のための証拠を収集している。 4月2日 ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は、キーウを含むキーウ州全域をロシア軍から解放したと発表。 『ガーディアン』紙は、ブチャからロシア軍が撤退する際、子供を「人間の盾」として使用していたと報じた。さらに全国各地の前線でウクライナ軍を牽制するため、子供たちが多数人質にされたとの訴えが上がっている。ウクライナ最高会議の人権担当調査官は「未成年者に対するこういった残忍な行動はウクライナ政府および国際機関によって文書化されている。(終戦後)これらすべての軍事犯罪と戦争犯罪のデータが国際刑事裁判所に提供され、正当な裁きを受けるでしょう」と語っている。 加えて、ブチャでの民間人に対する虐殺や戦争犯罪がオブザーバーに対しても多数報告されており、これに対してゼレンスキー大統領は「退却するロシア軍は、地雷を家屋や遺体に仕掛けてゆくことで"A complete disaster" を生み出している」と述べた。こうした戦術については「ブービートラップ」を参照。 ローマ教皇フランシスコはキーウ訪問を検討していると述べ、「私たちは他の国々への侵略、野蛮な市街戦、そして核の脅威は遠い過去の悲惨な記憶だと思っていました」と、ウクライナへの侵略についてプーチン大統領を暗に批判した。 ウクライナの軍事諜報機関は、ウクライナ東部のイジュームの住民が、ロシア陸軍の兵士に毒入りパイを振る舞い、2名を殺害、28名を重態に至らしめたと報告した。 ウクライナ大統領顧問は、クレムリンがウクライナを分断する作戦を再計画していると警告した。 「キーウとチェルニーヒウから撤退後のロシア軍の再配備と集中方向とを分析すると、まず東南方面に(ドネツク州とルハンシク州以外にも)新たな足掛かりとなる支配領域を確保する戦術に出ていることが明らかだ。そこから防空網内部に侵入、損耗を抑えようとしている」。 赤十字国際委員会は、人道回廊構築に失敗したマリウポリへ新規に救援チームを派遣していると発表した。 4月3日 ゼレンスキー大統領は、ブチャで数百人規模の非戦闘員の遺体が見つかったことを受け、アメリカのCBSニュースに対して「実のところ、これは虐殺だ」と述べた。ロシア軍が大規模な殺害を行った可能性があり、ウクライナ当局が現地の被害状況の把握を急いでいる。遺体は手を縛られたままのものや、体の一部が切断され、拷問されたとみられる跡があるものもあり、また地雷をしかけられている遺体もあった。ロシア国防省はタス通信に対し、ブチャの状況に関し、関与を否定。ウクライナ側による「挑発」と主張した。 AP通信は、3月23日にロシア軍に誘拐されたキーフ近郊モティジン市のオルガ・スチェンコ市長が、ロシア側の要求を拒否したため夫と息子と共に射殺されていたと報じた。証言を行った住民によれば、ロシア軍はモティジン全域の地方公務員を標的にし、協力しない者を殺害した。市長とその家族は射殺された後、ロシア軍が占拠していた地域に掘られた穴の中に投げ込まれたという。この報道を受けた副首相は、スチェンコ市長が殺害されたことを確認し、現在ウクライナ全土で11人の市長や地域のリーダーがロシアに拘束されていると述べた。 EU欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、ロシア軍による「残虐行為の恐ろしい映像にショックを受けた」とツイートし、EUのロシアに対するさらなる制裁措置が「進行している」と発表した。 4月4日 ゼレンスキー大統領はブチャを訪問。記者に対し「残虐な行為に責任がある人を必ず見つける」と述べ、大量虐殺が行われたとの認識を示した。また、「ウクライナのNATO加盟の是非を決めた主要国の要人」についても言及し、「彼らはここに来て、こうしたゲームがどのような結果に終わるのかを目の当たりにすべきだと思う」などと述べた。 『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』は、画像分析を基にハルキウ州イジューム近郊にロシア航空宇宙軍のSu-35が墜落したと報じた。これはSu-35が戦闘で損失された初の事例となる。ウクライナ軍は撃墜と認定して動画を公開した。パイロットは射出座席を利用して脱出したが、すぐに拘束されたとされる。また、ウクライナ内外の複数のメディアによれば、ウクライナ内務省の顧問がウクライナ軍によるSu-35撃墜の事実を確認したという。 一方、Su-57についてはいまだウクライナ戦線への投入が確認されていない。 アメリカ合衆国財務省は、ロシアによるドル建て国債の償還や利払いについて、JPモルガン・チェースを中継銀行として支払うことを即日禁じた。同日に支払期限を迎えた5億5,000万ドルの国債(8400万ドルの利払いを含む)も禁止対象に含まれるとみられる。4月4日は米欧を中心としたロシアへの経済制裁発動後、5回目の国債支払期限だった。既に制裁による口座凍結で、ロシア中央銀行は約6400億ドルの外貨準備の半分程度を活用できなくなっている。 『ニューヨーク・タイムズ』はマクサー・テクノロジーズによるブチャの衛星写真とウクライナ側から提供されたビデオとを専門チームを編成して検証、4月1日にビデオに映された11体の遺体が既に3月9日~11日にかけて路上に放置されていたことを確認するとともに、4月3日付のロシア国防省からの虐殺否定声明について虚偽であると結論付けた。 ロシア軍が包囲を続けるウクライナ東部マリウポリで、市街地に放置されていた遺体がロシア側が支援する部隊によって収容される様子が撮影された。地元住民やウクライナ兵とみられる遺体が街頭や建物から運ばれ、車に乗せられていく様子をロイターの記者が目撃した。遺体は安置所に運ばれるという。 ウクライナのオレクシー・アレストビッチ大統領府顧問は、キーウ州で判明した民間人殺害などの犯罪行為について、カディロフツィを含む十余りのロシア部隊が関与したとの分析を公表した。 4月4日時点でラムザン・カディロフはマリウポリを拠点に指揮しているとみられ、ウクライナから「町を解放している」と主張。ウクライナメディアは、ロシア軍が多数の正規兵を失うことを懸念し、犠牲が多くなりがちな市街戦にカディロフツィを参加させ、「汚れ役」を引き受けさせているとの見方を示している。 イリーナ・ベネディクトワ検事総長は、「キーウ郊外のボロディアンカからブチャを上回る民間人虐殺が報告されている」と述べた。同様の虐殺は、スクイやチェルニヒウでも起こっていたとみられている。 4月5日 アメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンは、ブチャの虐殺に対して「意図的な作戦」と述べ、露軍が組織的・計画的に実行したとの認識を示した。 キーウ郊外でロシア軍の撤収後に多数の民間人とみられる遺体が見つかった問題を受け、検事総長は、約5,000件について捜査していると発表。米欧とも連携し、責任を追及する構えを強めている。同日5日にブチャを訪れたウクライナ最高会議のリュドミラ・デニソワ人権担当調査官は、長さ約14メートルの巨大な集団墓地に「150~300体の遺体が埋められていた」と述べ、「全ての犠牲者の死の状況を明らかにする」と強調した。 また、デニソワ調査官は、キーウ州の児童療養施設の地下から後ろ手に縛られた男性5人の遺体が見つかったことや、スームィ州で民間人3人が拷問によって殺害されたことも明らかにした。ウクライナのメディアによると、ザポロジエの州当局者も5日、ロシア軍が撤収した複数の村で最大20人の遺体が見つかったと述べたと報道している。 ウクライナ国防省の情報機関は、ブチャでの民間人殺害への関与が疑われるロシア軍部隊が、近く東部の激戦地に配備されるとの分析を公表した。危険地に送り込み、犯罪の実態を隠す「口封じ」の意図もあるとしている。 リビウのラデキフ地区で深夜に複数の爆発があり、翌6日にリビウのウクライナ軍当局責任者はTelegramへの投稿で、国防軍がラデキフ上空で巡航ミサイル2発を迎撃、これを撃墜したと発表。リビウ郊外に残骸が落下し、使用されていない民間施設で爆発が起きたと述べた。爆発後に発生した火災は緊急当局がただちに消火し、死傷者の報告はなかったという。 同じく翌6日、ウクライナ空軍西部司令部は「ベラルーシから飛来した戦闘機がリビウの民間施設を狙ったとみられるミサイルを射出したが、ウクライナ空軍が対空ミサイルで迎撃、標的への攻撃を阻止した」と表明を行った。 ゼレンスキー大統領は、国連安全保障理事会の緊急会合でオンライン演説し、ロシア軍によるブチャなどでの民間人殺害について「第二次世界大戦終結以降、最もひどい戦争犯罪だ」「安保理が保障すべき安全保障はどこにあるのか。平和の保障を担うべき国連が、効果的に機能していないことは明らかだ」と述べ、安保理改革と国連加盟国とによる行動を求めるとともに、「ロシアを侵略者、戦争の元凶として排除するか、改革を通じて平和のために機能できると示すか、いずれもできない場合の選択肢は(国連)を完全に解散することになるだろう」と国連変革を訴えた。 ゼレンスキー大統領が安保理で演説するのはウクライナ侵攻が始まって以来初めてで、大統領は「ブチャでの大虐殺は、残念ながら過去41日間、われわれの土地で占領者が行ってきたことの氷山の一角にすぎない」とも指摘、「世界中の潜在的な戦争犯罪者たちに、最大の戦争犯罪がどのように罰されるのか示すべきだ」と強調した。また、国際刑事裁判所(ICC)による調査を含めて「真実を明かし、説明責任を果たすことに国連の全加盟国が関心を持つべきだ」と訴えた。 リンダ・トマス=グリーンフィールド米国連大使は「米国、はロシア軍がウクライナで戦争犯罪をしたと評価している」と明言したうえで「ロシアの国連人権理事会への参加は国連全体を弱体化させる」と述べ、国連総会での採決を通じてロシアの資格を停止するよう求めた。 アントニオ・グテーレス国連事務総長もウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の可能性に触れ「国際人道法の重大かつ深刻な違反がある」と糾弾し、独立した調査を呼びかけた。「安保理が分裂し行動できずにいるのは大変残念だ」とも語り、加盟国にも行動を求めた。国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官は民間人の避難と救命物資の輸送の安全性確保に向けた具体策をめぐりロシアと協議したと説明し「非常に長い道のりだが、歩き続ける」と表明した。 日本ハリストス正教会は3月13日に発表されたボロス神学研究アカデミーの「『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言」に対し日本語訳を提供した。 4月6日 ゼレンスキー大統領は、アイルランドの議会でビデオ演説を行い、「ロシアはウクライナで全ての港湾と、輸出食料を積載する船舶を遮断し(人々を)兵糧攻めにしている」と非難した。大統領は燃料貯蔵所が攻撃を受けるとともに食料貯蔵庫も標的となり、ロシアがウクライナ人の暮らしを破壊していると指摘。「故意に食料危機を引き起こそうとしている」と訴えた。マリウポリではロシアが人道支援を妨害しており、遺体は庭や集合住宅に埋葬され、道路に野ざらしになっているケースもあると強調した。 ウクライナ国防情報局は、「プーチン大統領とセルゲイ・ショイグ国防相が17〜18歳の未成年者をロシア・ウクライナ戦争に巻き込む準備をしている」と報告した。これらの未成年者はユナルミヤから選ばれる予定である。国防情報局は、彼らの戦線投入は戦闘要員の大幅な不足が原因であると分析している。 また、3月15日、ショイグ国防相は「ウクライナ領土での特別作戦を開始するために、軍事・愛国市民運動ユナルミヤのメンバーを参加させることについて」という命令書に署名しており、ロシア軍軍事・政治総局長ゲンナジー・ジドコがこの命令を実行する形となる。既にロシア軍は先行して17歳から21歳の士官・将校候補生を第6独立戦車旅団に派遣しており、イジューム近郊では戦車の残骸から記章を含む士官候補生の私物が発見されている。 ロシア大統領府は、プーチン大統領がハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相と電話会談し「ブチャにおけるウクライナの政権の粗雑で恥知らずな挑発」について話し合ったと発表した。 マリウポリの市議会は、「ロシア軍が移動式の火葬施設を運用している」とSNSに投稿し、ロシア側が市民の遺体を焼却して証拠の隠滅を図っていると訴えた。 ハカス共和国駐留のロシア国家親衛隊緊急対応特殊課スペツナズ隊員少なくとも11人が、プーチン大統領のウクライナ侵攻作戦に参加する意思がないことを上官に告げたことが、ハカス共和国の地元メディアであるニューフォーカスにより報じられた。 その後、隊員たちはウクライナ国境付近の野営地から連れ出され、ハカス共和国の原隊へ送り返された。軍幹部は「任務に不適任」と、この兵士たちを免職しようとした。11人の隊員は、「指揮官から、負傷者やウクライナでの日々の作戦について沈黙を守るよう命じられた」「家族にも詳細を話さないように指示された」「軍司令部がウクライナにおけるロシア軍の実際の損失をモスクワの中央政府から隠している」として、この決定に異議を唱える用意があるとしている。2022年4月6日時点で、『ニューズウィーク』誌は情報確認を行っているという。 ウクライナ最高会議のリュドミラ・デニソワ人権担当調査官は、1日の捕虜交換で解放されたウクライナ軍兵士86人の中に含まれていた女性兵士15人が拘束中、「拷問や虐待を受けていた」と明らかにした。 ロシア軍による拘束後、彼女らはまずベラルーシに移送された後、ブリャンスクの公判前収容施設に連行されて男性の前で裸にされたり、スクワットや髪を切ることを強制されたり、尋問を受けたりした。ロシアのプロパガンダ動画撮影への協力を強要された人もいるという。デニソワ調査官はこれらの行動は、捕虜の人道的待遇を定めたジュネーブ条約第13条違反に当たると指摘した。また、これに先立ちデニソワは4日、ウクライナ人捕虜が拘束中に殴打や飢餓の強制、凍傷、脅迫を受けたと明らかにしていた。 4月7日 ウクライナ最高議会のオリガ議員は、自身の選挙区であるボロディアンカの被害について調査し、「ボロディアンカは人道的危機に陥っています。ほぼすべての建物が破壊され、街に人の姿は全くありません」「侵攻が始まる前、ボロディアンカとその周辺の村には合わせると約1万8000人が住んでいた」「現在も5000人ほどが残っている模様だが、無数の地雷が埋められており、殺された人たちの遺体を見て回ることができないため、何人が生存しているかは誰にも分からない」「爆撃による死者は3,000人以上になると考えている」と、住民の6人に1人が犠牲となった可能性を指摘した。また、「ロシア軍は、ボロディアンカの住民に“ニセの避難計画”を伝えました。そして、ウクライナ国内へ避難できると思っていた住民をベラルーシやロシアの収容所へ強制的に連れて行ったのです。連れて行かれた人の数は、1000人以上だと考えています。その人たちをロシア軍がどうしたか、我々はまだ把握できていません」と述べた。 ヒューマン・ライツ・ウォッチの笠井哲平は、2月27日から3月14日の間でチェルニヒウ・ハルキウ・ブチャにいる民間人に対してロシア軍による銃殺での即決処刑、性暴力、食料や生活必需品の強奪が遠隔調査や聞き取りにより明らかになっている事実を告げ、「まだ現地調査員が入ることができていない地域も多数あるため、被害は今後、さらに明らかになる可能性がある」「マリウポリのようにまだウクライナ軍が奪還できていない地域で、かつ戦闘がより激しい所は、ブチャよりもひどい状況になっている可能性が高い」との危惧を伝えた。 ウクライナのオレクシー・ダニーロフ国家安全保障国防会議(NSDC)書記はテレビ番組出演中、「以前、ロシア人がウクライナ軍や私たちの複数の町に対する化学攻撃の準備をしている可能性があるという話があった。関連する作業が行われ、医療関係者の訓練が行われた。今日、解毒剤は病院にも防衛部隊にも十分にある」と発言した。 ドイツの『デア・シュピーゲル』は、同国の連邦情報局(BND)が、キーウ近郊においてロシア兵が民間人を殺害したことを語る無線通信を傍受していたと報じた。同誌によると、BNDが傍受した会話では、ある兵士が他の兵士に「自転車に乗った人を撃ったところだ」と話しているという。なお、ブチャでは自転車に乗った体勢のまま倒れた遺体の映像が報じられている。他の傍受された通信も分析が続いており、個別の事例と照合するのは難しいものの、ブチャ以外でも同様な殺害が起きていることを示す音声もあるという。 ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ベラルーシがウクライナ国内で「特別作戦」を実施したと明らかにした。国営ベルタ通信が報じたもので、「ベラルーシ国民が捕らえられ解放するため特別作戦を行った」などと述べていた。特別作戦を行ったのがベラルーシ軍かどうかなど、詳細は明らかにしていない。 ロシアのウクライナ侵攻を巡る緊急特別会合で、国連総会(193カ国)はアメリカからの決議案を受け、ロシアの国連人権理事会のメンバー資格停止について投票を行い、賛成93票、反対24票、棄権58ヵ国、無投票18カ国で有効投票数の2/3以上が賛成だったことから決議を採択、ロシアに追放処分を下した。人権理の理事国は総会選挙で選出され、ロシアは3年任期の2年目だった。過去に人権理理事国の資格が停止されたのは反体制派への弾圧を続けた2011年のリビアだけのみであり、安全保障理事会常任理事国が国連機関から追放されるのは史上初となる。ロシアのゲンナジー・クズミン次席国連大使は採決前に「アメリカは自国の支配力を強めるため、人権理事会を植民地的に運用しようとしている」と反発する一方で「棄権および無投票も我が国に友好的ではない行動だと認識しており、(反対以外は)今後の二国間関係に影響を与えるだろう」と書いたメモを大使間に回し、不特定多数の国に対して圧力を及ぼしていた。中国の張軍国連大使も採決前に「人権問題を政治問題化することに固く反対する」「国連総会でのこのような早急な採択は、各国に所属を選択させることで加盟国間の分裂を悪化させ、対立を激化させるだろう。それは火に油を注ぐようなものだ」と述べた。 採択後、ウクライナのセルギー・キスリツァ国連大使は「人権理の浄化であり、結果にとても満足している」と強調。アメリカのリンダ・トマス=グリーンフィールド国連大使は米メディアに「性急だったわけではない。そうであれば勝てなかった」と述べた。ロシアのクズミン次席国連大使は追放処分が正式に下される前に国連人権理事会の理事を辞任すると主張したうえで「今回の決議は違法かつ政治的な動機によるものだ」と述べ、賛成した国々をけん制した。 バイデン米大統領はこの決議採択を受け、「プーチンの戦争が、いかにロシアを国際的なはぐれ者にしたかを示す意義のある一歩だ」と歓迎する声明を発表した。更にバイデン大統領は「ロシア軍は戦争犯罪を行っている」と明言。ロシアの資格停止により「人権理事会の調査委員会がロシアの人権侵害を調査する際に、作業に参加することも偽情報を流すこともできなくなる」と意義を強調、(ロシア軍の撤退に伴い)「人々がレイプされ、拷問され、処刑され、場合によっては遺体が冒とくされている姿は、普遍的な人間性に対する暴挙だ」と非難。「(戦争犯罪を否定する)ロシアの嘘は、証拠にはかなわない」と指摘した。同様にアントニー・ブリンケン米国務長官も採択を歓迎し、「人権への大規模かつシステマティックな犯罪を行っている国家は人権保護を担う国連理理事会に座すべきではない」と記者団に語った。また、ウクライナのドミトロ・クレーバ外相は「戦争犯罪者は、人権保護を目的とした国連機関には居場所がありません。関連する国連総会決議を支持し、歴史の正しい側面を選んだすべての加盟国に感謝します」とツイッターで述べた。対して、クレムリンのスポークスマンであるドミトリー・ペスコフは、この決定について遺憾の意を表明し、英国のスカイニュースとのインタビューで「私たちはあらゆる可能な法的手段を使って私たちの利益を守り続ける」と述べた。 なお、アルジャジーラのクリステン・サロミーは、「(ブラジルのように、人権委による)調査前にロシアを選び出しているという理由で」反対意見を表明した大使もいたと語っており、「(同様に、棄権票のうちには)決議案(の性急さ)に不快感を示している国も多くみられる」と分析している。 4月8日 ウクライナドネツク州クラマトルスクの鉄道駅が早朝、ミサイル攻撃を受け、少なくとも子供5名を含む50名が死亡した。ウクライナ当局によると、負傷者も87人に達している。ドネツク州のパブロ・キリレンコ知事は、同駅に命中したのはクラスター弾を搭載したトーチカU短距離弾道ミサイルだったと述べた。米国防総省も、初期分析の結果として、ウクライナ国内にあるロシア軍の陣地からSS21 スカラベ(トーチカUのNATOコードネーム)短距離弾道ミサイルが使用されたとの見方を強めている。ミサイルの残骸の側面には「(これは)子どもたちのため」と書かれていた。このメッセージについて、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は「血も凍るような振る舞いは類を見ない。信じ難い」と激しく非難した。 クラマトルスクは国内のより安全な場所に避難するための拠点の一つであり、クラマトルスク市長によると、攻撃された時、駅には女性や子ども、高齢者など4,000人程度がいたという。アレストビッチ・ウクライナ大統領府顧問は「(ロシア軍)は早朝で市民を攻撃するとわかったはずだ。現地には避難しようとする人が何千人もいた」と述べた。この地域では前日も避難民を乗せた列車が空爆で運行を妨げられたという。キリレンコ知事は同地域からの列車による避難は今後も継続するとした。 ゼレンスキー大統領は意図的に市民を狙った攻撃だと非難。「戦場でわれわれに立ち向かう力と勇気がないため、血も涙もなく民間人を殺害しようとしている」とし、「際限のない悪だ。罰をもって止めるしかない」と述べた。さらにその後行ったフィンランド議会でのオンライン演説で、攻撃当時、ウクライナ軍は駅にいなかったことも証言した。欧州連合外交・安全保障上級代表ジョセップ・ボレルとイギリスのベン・ウォーレス国防相も攻撃を非難。ホワイトハウスのケイト・ベディングフィールド広報部長は「ロシア軍がウクライナで戦争犯罪を犯しているという証拠が増えている」と述べた。国務省のポーター筆頭副報道官も記者団に対し「この残虐行為に恐怖を覚えている」と述べた。在ウクライナ米大使館は、ウクライナでのロシア軍による「新たな残虐行為」とし、「世界はロシアのプーチン大統領の責任を追及する」と言明した。 一方、RIA通信によると、ロシア国防省は攻撃への関与を否定、攻撃に使われたミサイルはウクライナ軍しか使用していないと指摘。ロシア軍は8日にクラマトルスクへの攻撃を指示されていないと説明した。ただしロシア軍がトーチカU短距離弾道ミサイルおよび9N123クラスター弾頭をいまだ所持・使用していることはヒューマン・ライツ・ウォッチの2月25日の公開報告の際に判明している。 ユニセフはクラマトルスクへの弾道弾攻撃に対し、「クラマトルスクの駅が攻撃されたことを強く非難する。犠牲になった子どもの数はまだ分からないが、最悪の事態を恐れている。この駅は大きな被害が出ているドネツク州から人々が避難する主要なルートだった」と声明を発表、現地の人々がこの駅を避難のために使っていたことを強調した。 また「この1週間、ユニセフは急速に悪化する東部の状況に対応するためクラマトルスクに医薬品などおよそ50トンを届けてきた。攻撃があった時は駅から1キロ離れた場所で地域の保健当局に救命物資を届けているところだった」と明かし、今回の攻撃で現地の人道支援も脅かされたと訴えた。 スロバキアは、ウクライナにS300地対空ミサイルを提供したと発表した。ウクライナが供与を要請し、ロイド・オースティン国防長官が3月中旬にスロバキアを訪問するなど米国が中心となってNATO内で調整を進めていた。バイデン米大統領はS300の受領を受けて声明を出し、スロバキアに謝意を表明。「ロシアが侵攻の次の段階に向けて態勢を整えている。ウクライナが必要な高度な兵器を提供するための努力を惜しまない」と強調した。この引き渡されたS300の代替兵器として、米国はスロバキアにパトリオットミサイルを一時的に配備する予定である。ロイター通信によると、スロバキアにはドイツとオランダからもパトリオット3基がすでに引き渡されている。 ウクライナは防空態勢を強化するため、上空への飛行禁止区域設定や旧ソ連製戦闘機の提供を米国やNATOに求めてきた。しかしロシアとの直接軍事衝突に発展する可能性があることから米国等が難色を示したため、ウクライナは次善の措置として自国も所有しており運用に習熟しているS300の供与を要請していた。なお、NATO加盟国ではスロバキアの他にギリシャ、ブルガリアがS300を保有している。 EUのウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とジョセップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表はキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。ブチャも訪問し、集団墓地から掘り起こされた20体の遺体を視察。フォン・デア・ライエンはロシア軍の「残酷な顔、無謀で冷淡な行動」が明示されたと述べ、ウクライナへの支援を確約した。 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、記者会見で「彼ら(ウクライナ人)はボルシチのレシピを共有するつもりはありませんでした。それ(レシピ)は、一つの民族、一つの国家のものでなければなりませんでした。世界中の主婦が自分流に料理できるようになることに、彼らは耐えられなかったのです。これが私たちが話していることです。つまり外国人恐怖症、ファシズム、過激主義…」と奇妙な発言を行った。この会見はその後ツイッターなどでも拡散され話題となった。 ゼレンスキー大統領はウクライナ国民向け動画メッセージで、「今日、私たちは欧州委員会からアンケートを受け取った。このアンケートへの回答が欧州委員会がEU加盟協議へ向けたウクライナの準備についての結論を作成する基本書面となる。私たちは回答を1週間で行う。その後欧州委員会の結論が数か月後に作成され、次に加盟国の決定と加盟協議となる」と発言、ウクライナを待ち受けているのは成功だとの確信を表明し、ウクライナは長年の目標の実現であるEU加盟にようやく近付いたと発言した。 大統領は「ウクライナは欧州という家庭において平等な一員となる。ウクライナはEU加盟国となる。平和で、主権ある、復興した国となる。私たちは、それを確保する。一切の疑念はない」と強調した。その他、9日にはワルシャワでフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とカナダ首相ジャスティン・トルドーが主導する大型のウクライナ応援行事「スタンド・フォー・ウクライナ」が開催されると伝えた。 ウクライナのエネルギー省大臣のハーマン・ガルシェンコ(Herman Galushchenko)は「チェルノブイリの立入禁止区域に侵入したすべてのロシア軍兵士は多量の放射線を浴びており、軍用装備も汚染されている」と報道向けレポートにおいて伝えた。 「ロシア兵のアホさは、連中が荒らしていった地域の汚染度を測定した線量計のメーターと同じくらい振り切れてる。奴らは素手で汚染された土壌を掘り、放射性物質を含有した土砂を、その土埃を吸い込みながら土嚢に詰めた。そんな曝露を一ヶ月も続けた以上、あいつらはせいぜい1年程度しか生きられない。むしろこれからじわじわ弱りながら死んでいくあたり、もうとっくに人生が終わっていると言ってもいい」とガルシェンコ大臣は述べた。また、ロシア軍が封鎖されていたはずの原発プラントや管理事務所から、食器からスペアパーツ、調度品に至るまであらゆるものを略奪していったことも告げた。 「汚染されているのは占領軍とその戦利品だけじゃない。チョルノーブィリの汚染区域を通過した1万個の軍用装備も同様だ。撤退していった奴らが帰路でくたばったとしても、『チョルノーブィリのかけら』は(遺品として)家まで送られるというわけだ」と語った。 大臣はまた、金属は特に放射線の影響を受けやすく、放射性同位体に変質しうるとも述べた(編注:チェルノブイリ原子力発電所内の什器や機械に接触することは人体への放射能汚染の点で極めて危険)。 「ロシア人はすべての人に死をもたらす。彼らは爆弾でウクライナ人を殺し、チェルノブイリ原発由来の放射能で身近な人々をも殺す」と大臣は結んだ。 4月9日 イギリスの首相ボリス・ジョンソンがキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ジョンソン首相の訪問は事前に予告しておらず電撃訪問となった。会談でジョンソン首相はウクライナに対し、120台の装甲車と新しい対艦ミサイルシステムの追加軍事支援を提示した。これは前日に発表された、防空システム「スターストリーク」の追加供与、対戦車ミサイル800個などへの支援に加えられるものだという。さらに、世界銀行のウクライナへの5億ドルの追加融資を保証することを確認、融資保証の総額が最大10億ドルとなることを認めた。加えて、英国はウクライナ政府の要請に応えて、ウクライナからの輸入関税を全て自由化し、関税緩和を提供すると伝えた。 会談後に発表されたビデオ声明でジョンソン首相はプーチン大統領がブチャやイルピンなどで行ったことは戦争犯罪だと強調したうえで「ロシア軍が撤退しているのは一種の戦術で、ドンバス地域やウクライナ東部への圧力を強めようとしている」と指摘、ほかの国々と協力して今後ロシアへの経済制裁をさらに強化するとともに、軍事面での支援も行っていく考えを改めて示した。またゼレンスキー大統領もイギリスによる支援に謝意を示したうえで「制裁という形でロシアに圧力をかける必要がある。そして、いまこそロシアのエネルギー資源を完全に禁輸するときだ」と各国に強く呼びかけた。ジョンソン首相のキーウへの訪問は、ロシアによる軍事侵攻後、G7の首脳としては初めて。 オーストリアのカール・ネハンマー首相はキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。ネハンマーは記者会見で「戦争が終わるまでEUは制裁を強化し続ける」と述べた。 ヨーロッパのある当局者は、「ウクライナ侵攻に使用されたロシア軍は損耗と兵站の破綻のため4分の1が機能不能に陥っている」と語った。 侵攻に先立ち、CNNは「ロシアはウクライナ周辺に約120の大隊戦術群(BTG)を配置していた」と報告した。開戦から6週間が経過した現在、そのうちの29BTGが現在前線から消失していると当局者は述べた。現在ロシア軍は2ないし3のBTGの残存部隊を統合・再編することによって1個BTGの再構築を図っていると当局者は付け加えた。 なおCNNはウクライナで死亡したロシア軍兵員の数を現時点では確認できていない。先月、親プーチン派のタブロイド紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』は「死亡者数はクレムリンの公式発表数の数倍となる9,861人」と伝えたが、後にこれはハッキングによる偽情報として撤回された。米国とNATOの当局者は先月の時点でロシアの死傷者数は3,000~10,000人の範囲であると推定したが、ウクライナ当局は、それ以上の人数を主張している。 BBCは、ロシア軍の南部軍管区(司令部ロストフナドヌー)トップのアレクサンドル・ドヴォルニコフ上級大将が、ウクライナ侵攻の総司令官に任命されたと伝えた。これまでは調整役がおらず、各方面がそれぞれ作戦を担っていたとされる。 上級大将は、ショイグ国防相らと並ぶ階級。BBCによると、ドヴォルニコフは2015年からのシリア内戦軍事介入の総司令官として「豊富な経験」(欧米当局者)を有する。内戦で市民の犠牲を顧みず、弱体化したアサド政権の形勢挽回を指揮した。 4月10日 3月23日のCNNの記事の補足として、ウクライナ当局はロシア軍がチェルノブイリ原発占拠から撤退までの間に、併設された研究所に保管されていた核種サンプルのうち計133個を略奪していったとフェイスブックで明らかにした。この核種については扱い方によっては人を「死に追いやる可能性がある」と指摘している 。 ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、CNNテレビなどに対し、昨日プーチン政権がウクライナ侵攻の総司令官に任命したドヴォルニコフ上級大将について、「シリアで市民に残虐行為を行った過去がある」と述べ、ウクライナ市民にも同様の行為を行う恐れを警告した。サリバン補佐官は、侵攻後の最初の数週間でロシアがウクライナを支配できないことが明らかになったと指摘。総司令官任命に関し、「プーチン大統領が誰を任命しても(状況は)変わらない」と強調し、「(ドヴォルニコフ上級大将は)ウクライナ市民に対する犯罪と残虐行為の新たな当事者となる」とけん制した。ブチャなどで多数の民間人が殺害されたことについては「大規模に行われた戦争犯罪と残虐行為の問題はクレムリンとロシア大統領に責任がある」と語り、プーチン大統領らの責任を追及する考えを示した。 ウクライナのイリーナ・ベネディクトワ検事総長は英Sky Newsに対し、これまでに北部キーウ州で1222人の遺体が見つかったと明らかにした。東部では砲撃などで犠牲者が増えている。プーチン政権は5月9日の対ドイツ戦勝記念日を控え、「成果」を得る狙いとみられる。 ベラルーシのマズィルにある宅配サービス会社から、ロシア兵達がウクライナから略奪したとみられる荷物をロシアに送ろうとしている4月2日付の動画が、ベラルーシのメディア「ガユン・プロジェクト」により公開された。 この防犯カメラによる映像を公開した、ガユン・プロジェクトの代表であるアントン・モトルコは「なぜ略奪品をロシアに送ったと分かった?」という質問に、「マズィルの住民たちが宅配会社にトラックが来ていると連絡をくれた。もし、それほどの量や重い製品をベラルーシで買ったなら地元住民は気が付くはずだ」と答えている。このロシア兵10人以上が発送した荷物は2トン以上にも及び、多くはアルタイ地方のルブツォフスクに送られていたという。「これは“ジェノサイド”と呼べるもので、少なくとも戦争犯罪だ。ロシア軍のイメージ、ロシア軍の評判が…ちゃんとした軍だったら、こんなことは絶対にしない。ちゃんとした軍は規則を守る」(アントン・モトルコ談)。なお、送り先のうち16件に電話を掛けたところ、電話番号が公開された結果なのか、ブロックや留守番電話に切り替えられるなどの対応を受け、1件も電話に出ることはなかったという。動画の内容に対してはウクライナ政府も怒りをあらわにしており、ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官は「ロシア軍は一般市民の家に押し入って家財を略奪している。なんという侮辱か。軍人として、あるまじき行為だ。私たちはこのことを決して忘れないし、許さないだろう」とコメントした。 また、ベラルーシのホメリで撮影された4月5日付の映像では、ウクライナからの盗難車とみられるナンバープレートが外された一般車両・ウクライナの企業のロゴが付いたトラック等が記録されている。これらは国際法で禁じられた「戦時の略奪行為」として戦争犯罪に問われる可能性が高い。 4月11日 英紙『タイムズ』はフィンランドとスウェーデンが今夏にもNATOに加盟する見通しだと報じた。米当局者が同紙に明らかにしたところによると、フィンランドとスウェーデンも出席した先週のNATO外相会議で両国の加盟が議題に上ったという。 オーストリアのカール・ネハンマー首相はモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談。ネハンマーはその後、米国のNBCテレビの取材に応じ、プーチンは「戦争に勝っていると信じている」との印象を受けたことを明らかにした。 国連女性機関「UN Women」の事務局長は、安全保障理事会で、ウクライナにおけるレイプや性暴力に関する訴えが増えていると明らかにした。ウクライナの人権団体「ラ・ストラーダ・ウクライナ」のカテリーナ・チェレパカ代表は、安保理にオンラインで出席し、団体の緊急ホットラインにロシア兵によるレイプ事件9件(12人の女性と少女が被害)を訴える電話があったと述べ、「これは氷山の一角にすぎない。われわれはウクライナで暴力とレイプがロシア人侵略者によって戦争の武器として使われていることを知っているし、見ている。われわれの声を聞いてほしい」と訴えた。 一方、ロシアのドミトリー・ポリャンスキー次席国連大使は「ロシアはこれまで何度も述べてきたように、市民に対しては戦争を行っていない」と釈明、ウクライナとその同盟国が「ロシア兵をサディストやレイピストとして見せようとする明確な意図がある」と非難した。バホス事務局長は、正義と説明責任を果たすために全ての疑惑を独立して調査する必要があると述べた。 イギリスのリズ・トラス外相は、マリウポリでロシア軍が化学兵器を使用したとのウクライナ側の主張について、検証を進めていると明らかにした。トラス外相は「こうした兵器の使用は紛争の激化につながりかねない。われわれはプーチン大統領とその政権の責任を追及していく」とツイッターに投稿した。 ウクライナの議員はツイッターで、ロシア軍はマリウポリで「属性不明の物質」を使用したと指摘。市民らが呼吸困難を訴えているとして、「(使われたのは)化学兵器である公算が大きい」との見方を示していた。ウクライナのアゾフ連隊も、Telegramで「ロシア軍が無人機を使ってマリウポリのウクライナ兵と市民に毒物を投下した」と主張。被害者は呼吸困難や神経障害を訴えていると説明した。連隊の創設者であるアンドリー・ビレツキーは、毒性物質に触れた症状を示している人が3人いると語った。 AFPはウクライナ側の主張について裏付けを取れていない。一方でRIAノーボスチによると、ドネツク州の一部を実効支配する親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」の人民民兵部大佐は同日、製鉄所の建物に残る兵士について「あそこは地下室だから、建物を急襲しても意味がない。モグラを穴からいぶりだす化学兵器部隊の協力を求めるべきだ」と化学兵器使用について言及した。 ロシア政府は、ウクライナ侵攻では戦争犯罪を一切していないと主張している。 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、「今回の我々のウクライナにおける特別軍事作戦は、米国ならびにその支配下にある西側諸国による『世界の完全な支配』を目的とした無謀な勢力拡大および思想とに終止符を打つことを意図している」と述べた。 「国連ではコソボは投票なしで独立が認められたにもかかわらず、クリミアの独立は認められなかった。アメリカはイラク戦争の結果、攻撃に足る証拠を発見できなかったにも関わらず謝罪すらしなかった。だが、ロシアのすぐ側にあるネオナチと過激派の領土ではペンタゴンの方針により生物兵器を生み出すための数十もの研究所が設立され、実験が繰り返されているという確実な証拠が見つかった。我々はこの国境付近の脅威に対し、断固たる否定を行う」とラブロフ外相は語った。 さらに『プラウダ』紙は「西側のこういった行動は国際法における重大な違反である」と報じた。 ウクライナの第36独立海軍歩兵旅団はFacebookへの投稿で、「弾薬が尽きつつあるため、きょうの戦いが最後になるだろう」と説明。ロシア通信のRIAは、親ロ派武装勢力ドネツク人民共和国の指導者デニス・プシーリンが既にマリウポリの港を制圧したと語ったことを報じている。 マリウポリのワジム・ボイチェンコ市長はAP通信に対し、市内には最大約12万人が残っている一方、開戦以来の死者については2万人を超える可能性があると述べた。また、市長は市内の通りには「遺体が絨毯のように敷き詰められている」「何千人もが路上に横たわっていたが、全員を収容することはできなかった。死者は恐ろしい数で、言うのもはばかれるが1万人以上だ。2万人以上かもしれない。残念ながら」と惨状を表現した。市長によると、ロシア軍は移動型の火葬施設で遺体を処理しているほか、冷蔵施設のあるショッピングセンターにも遺体を運んでいるという。民間人殺害を隠す意図があるとみられる。 ロシア国防省は、市街へ車両で脱出しようとした、製鉄所に籠もるウクライナ軍の「残党」のうち約50人を深夜に殺害したと発表した。ドネツク人民共和国はウクライナ軍とアゾフ連隊最大3,000人が潜伏している製鉄所周辺を、マリウポリにおける事実上最後の拠点と認識しているという。 4月12日 ルハンスク州知事はSNSで、露軍が昨日夜から州内のセベロドネツクなどを広範囲に砲撃し、民家など17か所が被害を受けたことを明らかにした。ドンバス地方に隣接するハルキウ(ハリコフ)州でも11日の砲撃で8人が死亡したという。 NATO加盟を検討中の隣国フィンランドとの国境地帯にロシア側がミサイルシステムなどの軍事装備を移動していると報じられた。 英タイムズ紙は、プーチン大統領が連邦保安局(FSB)所属の情報員約150人を「追放」したと報じた。同紙は、侵攻が難航していることに対するプーチンの怒りの表れで、スターリン的な大粛清と指摘した。 ゼレンスキー大統領は、SNS「テレグラム」で、親ロシアのウクライナの政治家で富豪のヴィクトル・メドヴェドチュクを「特別作戦」で拘束したと発表した。 米国の防衛高官は、同日スロバキアによるウクライナへのMiG-29の供与に協力したことを公表、また諸外国からの同様の寄贈申し立てにも「拒みはしない」と発表した。これは、ポーランドからのMiG-29の供与計画が頓挫してから新たに発表された情報となる。 これまでアメリカ当局は、ウクライナへの戦闘機供与およびその仲介はロシアとの対立をよりエスカレートさせるリスクを踏まえ、ポーランドからの供与計画を打ち切っていた。一方で昨日、スロバキアのエドゥアルド・ヘーガー首相は昨日、自国のMiG-29をウクライナに送るという考えを浮かび上がらせ、そのような移管を行う前に特定の安全保障が必要であると付け加えた。スロバキア空軍は、今後数年の間にF-16C/Dを新規調達する見込みで、現在はMiG-29Sの改装機を装備している。同国が所有しているMiG-29のうち、何機がウクライナに対して供与されるのかは不明。また、スロバキア当局は既に引き渡し済のS-300地対空ミサイルの供与に関し、パトリオットミサイルを受領したことなど、詳細を説明した。このMiG-29の供与にあたっても、米軍およびNATO同盟国はスロバキアの空域防衛のため同様に航空機を優先配備する可能性がある。 米国政府は、ジョー・バイデン大統領が先月4月中旬までに発表した8億ドルの軍事支援パッケージの提供を本日完了する予定であることを発表した。国防総省高官によると、2機の貨物機が昨日、機関銃、手榴弾、防弾チョッキなどを積載しウクライナへの移送に入ったという。高官は100機のスイッチブレードが既に送付され、前線で使用されていると述べた。 またこの会見で、ウクライナ東部での戦闘集中に備えてロシア軍がイジュームの北方60キロメートルまで進軍しているという報告に加え、米国政府はロシア軍が非致死性の暴動鎮圧剤と致死性の化学兵器を併用して化学兵器使用の隠蔽を試みている可能性についても調査しているとした。化学兵器の使用の有無については、ウクライナのハンナ・マリヤール副国防相も検証が困難だと述べている。同時に、副国防省は問題の弾薬が実際には白リン弾であった可能性があることについても言及した。昨日には英国国防省もロシア軍がマリウポリで白リン弾を使用する可能性について警告している。一方、ロシア当局は、「証拠なしに化学兵器使用をでっち上げようとしている」とウクライナ政府を非難した。ただし、複数の有識者は逆にロシアが「偽旗作戦」を流布して兵器使用のハードルを下げようとしている可能性について懸念を示している。以前よりロシア軍は第二次チェチェン戦争やシリア政府による化学兵器の使用に加担している疑いがもたれている。 プーチン大統領はアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と共にボストチヌイ宇宙基地を見学した。ここしばらくベラルーシがロシア政府と距離を取っていたことに関し、ルカシェンコ大統領は「私の兄(プーチン)が反ロシア路線へとベラルーシを傾けさせたままにする可能性も一時考えていたが、そうではなかったと今は思っている」と語った。また、プーチン大統領は、ウクライナで起きていることは悲劇だとしつつも、「ロシアにはほかに選択肢がなかった」というスタンスを改めて発言、そして、軍事作戦の終了時期は「戦闘の激しさ」次第だとした。大統領はさらに、ウクライナとの停戦協議について「行き詰まっている」と指摘し、ウクライナ側の主張が3月下旬の停戦協議から「後退している」と一方的に批判した。両大統領は、「ロシア軍がウクライナ侵攻で無数の戦争犯罪を犯した」という国際社会からの糾弾を否定し、全て偽旗作戦であると無根拠に主張している。 Newsweekは、ロシア軍がフィンランドとの国境近くに軍用車両を移動させたことを報じた。11日にSNSに投稿された映像は、少なくとも2台のK-300Pと思われるロシア軍用車両がフィンランドとの国境に向かって移動していることを示している。米国当局によると、フィンランドは早ければ今年の夏にNATOに加盟することを目指しているが、ロシア政府は11日にもフィンランドとスウェーデンの両国に対し、加盟を行わないよう警告している。 クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は「NATOはロシアとの対立を目的としており、そのさらなる拡大は欧州大陸に安定をもたらさないと繰り返し述べてきた」と語った。フィンランドのサンナ・マリン首相は既に今月初め、NATO加盟を申請するかどうかについて「春の終わりまでに決定を下す」と述べており、NATOのイェンス・ストルテンバーグ事務総長も同時期にCNNに対して「加盟するかどうかは最終的にフィンランドが決める」「我々はフィンランドの主権と領土保全の意志とを尊重し、フィンランドの加盟を審議する。それは現在ロシアがないがしろにしていることで、彼らはフィンランドがNATO加盟を決定した場合、何らかの結果が生じるだろうと威嚇している」と語った。 ドイツの大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイアーは、ポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアの大統領と共に今週中に首都キーウを訪問することを要望したものの、ウクライナ側から拒否されたことを明らかにした。メルケル政権下で外相を務めた経歴を持つシュタインマイヤー大統領はノルド・ストリーム2建設推進など過去にロシアに友好的な姿勢を取ってきたことで国内外から批判が集中。最近になり、「プーチン大統領に対する親善的な姿勢は間違いだった」と認めていた。 独紙『ビルト』は匿名のウクライナ外交官の話として、「シュタインマイヤー氏がロシアと密接な関係にあることは誰もが知っており(中略)キーウでは現時点では同氏は歓迎されない。それが変わるかどうかはこれからだ」と伝えた。 ラトビアのリンケーヴィチ外相は、ツイッター上で「ロシア軍がウクライナで実行したジェノサイド、軍事犯罪、人道に対する罪の多くの凄惨な場面を見た後では、世界で真の非ナチ化を必要としている唯一の国が、ロシア連邦であることは明らかである」と指摘した。 4月13日 フィンランドのサンナ・マリン首相とスウェーデンのマグダレナ・アンデション首相はストックホルムで共同記者会見を行い、中立の立場を離脱しNATO加盟への意欲を公表した。 ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領、エストニアのアラル・カリス大統領、ラトビアのエギルス・レヴィッツ大統領、リトアニアのギタナス・ナウセダ大統領はボロディアンカを訪れ、黒焦げになった高層住宅を視察。ドゥダらは、戦争犯罪として訴追する必要性を訴えた。4人は視察後、キーウでゼレンスキー大統領と会談し、全面的な支援を表明した。 ドネツク州のキリレンコ知事はCNNの取材に対し、同州マリウポリでの民間人の死者を「2万~2万2000人」と推計していると明らかにした。同市で化学兵器が使われたとの情報については、まだ詳細は確認されていないという。一方、ロシアのウクライナ侵攻を巡る人権侵害を調査していた全欧安保協力機構の専門家グループは、ロシア軍による明確な国際法違反を確認したとする暫定報告書をまとめた。 報告書では3月9日に発生したマリウポリの産科小児科病院への攻撃などを挙げて、これらをロシア軍による戦争犯罪にあたると指摘。「人命尊重」や「拷問の禁止」など最も基本的な人権に対する侵害行為の証拠が見つかったとし、その多くがロシアの支配地域で起きたと述べている。 ロイター通信によると、ロシア国防省はマリウポリ港で1,000人近いウクライナ軍の海兵隊員が投降したと発表した。同通信はウクライナ側の抵抗が続く港湾地区を攻略すれば、市全体を制圧したことになると報じた。ウクライナ国防省の報道官は同日、海兵隊の投降について「情報がない」とした。 4月14日 ロシア国防省は、黒海艦隊旗艦「モスクワ」が「重大な損傷」を被り、乗組員全員が退避したことを明らかにした。艦内で火災が発生し、搭載していた弾薬が爆発したためと説明している。ウクライナ南部オデッサ州知事は、対艦ミサイル「ネプチューン」で深刻な打撃を与えたと述べた。その後ロシア国防省は、モスクワが港への曳航中に船体の損傷が原因でバランスを崩し、荒波にもまれて沈没したと発表した。 4月16日 ロシア国防省は、マリウポリの市街地全域を完全に制圧したと発表した。 4月18日 ロシア大統領府は、プーチン大統領が、ブチャでの虐殺に関与したとされるロシア軍の第64独立自動車化狙撃旅団に対し、「親衛隊」の名誉称号を授与する大統領令に署名したと発表した。プーチンは同日付の書簡で、同狙撃旅団が「祖国を防衛し、ロシアの主権と国益を守る」ために示した「特別な功績、偉大な英雄行為と勇気」を称賛した。 4月20日 EUのシャルル・ミシェル欧州理事会議長はキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ミシェルは会談後、ゼレンスキーとの共同記者会見で、侵攻終結までウクライナを全力で支援することを約束した。ゼレンスキー大統領はウクライナ軍にはマリウポリでロシア軍を撃退するだけの十分な「本格的な重兵器」がないと訴えた。 4月21日 ロシア政府は、ロシア軍がマリウポリを完全に掌握したと改めて発表。プーチン大統領は、ウクライナ兵がたてこもり徹底抗戦を続けるマリウポリのアゾフスタリ製鉄所への総攻撃を中止し、「ハエ1匹逃げられないよう」封鎖するよう命じた。 ゼレンスキー大統領は、ロシアがマリウポリを掌握したと発表したことについて、これを否定した。 デンマークのメッテ・フレデリクセン首相とスペインのペドロ・サンチェス首相はキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナに追加の軍事支援を約束した。サンチェスは共同記者会見で、スペインは新たに200トンの弾薬と軍事物資をウクライナに送ると述べた。フレデリクセンは、ウクライナへの武器供与を6億デンマーククローネ(8,760万ドル)増やすと述べた。また、フレデリクセンはボロディアンカも訪問した。 4月23日 ゼレンスキー大統領は、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が26日にロシアを、28日にウクライナを訪問する予定となっていることについて、ウクライナの前にロシアを訪問するのは「間違い」だと批判した。 4月24日 アメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンとアメリカ合衆国国防長官ロイド・オースティンはキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。7億ドル(約900億円)超の直接・間接的な追加軍事支援を約束した。うち3億ドル(約400億円)はウクライナの武器購入費に充てられる。また、同国に武器を供与した近隣の協力国に対しても、新規の武器購入費として充当される。 4月25日 ロシアのRIAノーボスチ通信は、モルドバの分離派支配地域トランスニストリアの「首都」とされるティラスポリにある国家保安省の建物周辺で爆発音が相次いだと報じた。ウクライナ国防省は、この爆発について、ロシアの秘密機関による「計画的な挑発」との見解を示した。 4月26日 モルドバの大統領マイア・サンドゥは、国家保安省周辺の爆発を受け、緊急の安全保障会議を招集。会見で「現時点で入手された情報によると、地域の不安定化を狙うトランスニストリア域内の戦争推進派の企て」という認識を示した。 早朝、トランスニストリアの中部の村で爆発があり2つのラジオ電波塔が壊された。トランスニストリア(沿ドニエストル共和国)の「大統領」を務めるクラスノセルスキーは、爆発などは「テロ」だとし、トランスニストリア側が事件を起こしたとするサンドゥ大統領を批判した。メディアは「モルドバで緊張高まる」と報じた。 アントニオ・グテーレス事務総長はモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談。テレビ放送された会談の映像で、長テーブル越しにグテーレスと対面したプーチンは、軍事侵攻はウクライナ東部のロシア系住民を保護するためだと改めて正当性を強調した。ブチャで多くの市民が殺害されて見つかったことについても、「ロシア軍は関与しておらずウクライナ側による挑発だ」と主張した。また、「軍事作戦が進行中だが、われわれは外交路線で合意に達することを望んでいる。われわれは交渉中であり、(協議を)拒否はしない」と述べた。 4月28日 グテーレス事務総長はボロジャンカ、ブチャ、イルピンを訪問し、キーウでゼレンスキー大統領、クレーバ外相と会談。会談後の記者会見で、国連安全保障理事会がロシアのウクライナ侵攻を阻止できなかったと批判。「大きな失望といら立ち、怒りを覚えている」と語った。 4月30日 マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で民間人25人が脱出したと、ロシア国営メディアのタス通信が報じた。脱出した民間人の中には14歳未満の子ども6人が含まれる。アゾフ大隊の副司令官は20人の女性と子供が製鉄所から脱出したことを確認し、「適切な場所へ移動させた。ウクライナが支配する領土の、ザポリージャへ避難できるよう期待している」と述べた。4月21日のプーチン大統領の製鉄所の封鎖命令以来初の脱出となった。まだ製鉄所の中に立て籠っている約1000人の民間人の解放についても、ロシアとウクライナで協議が続いている。 米国のナンシー・ペロシ下院議長は予告なしでキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談した。ウクライナへはグレゴリー・ミークス下院議員、アダム・シフ下院議員、ジェイソン・クロウ下院議員らも同行した。翌5月1日、ペロシは自身のオフィスを通じて「われわれの代表団は間違えようのないはっきりとしたメッセージを送るためにキーウを訪れた。米国は断固としてウクライナを支持するということだ」と述べた。 脚注 注釈 出典 関連項目 2022年ロシアのウクライナ侵攻 2022年ロシアのウクライナ侵攻における軍事衝突の一覧 ハルキウの戦い (2022年) マリウポリの戦い (2022年) ヘルソンの戦い ブチャの虐殺 たいむらいん 軍事の年表
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https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%20%282022%E5%B9%B45%E6%9C%88%20-%208%E6%9C%88%29
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年5月 - 8月)
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年5月 - 8月)(2022ねんロシアのウクライナしんこうのタイムライン 2022年5月 - 8月)では、2022年2月24日に開始されたロシアのウクライナ侵攻の経過の2022年5月から8月について述べる。 2022年5月 5月3日 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが2014年に併合を宣言したクリミア半島も奪還目標とすることを表明。 5月5日 ウクライナ大統領府のオレクシイ・アレストビット顧問が、米欧からの支援兵器が揃う「6月中旬」以降にロシア軍への反転攻勢を始めると表明。 5月6日 ウクライナのニュースサイト「ドゥムスカヤ」はロシア軍のフリゲート艦アドミラル・マカロフに対しウクライナの対艦ミサイル「ネプチューン」が命中し、火災が起きていると報じた。これに対し、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「我々にはそのような情報はない」と述べている。また、ウクライナ大統領府顧問も「検証された情報はない」と述べ確認を避けており、米国防総省や米シンクタンクの戦争研究所なども確認できないとしている。 5月7日 ロシア軍がルガンスク州ビロホリフカの学校を空爆し、避難民のうち約60人が死亡したとゼレンスキー大統領が8日発表。 5月8日 東欧訪問中のジル・バイデン米国大統領夫人はスロバキアから国境を越え、ウクライナに入国。バイデン夫人はゼレンスキー大統領の妻のオレーナ・ゼレンシカとウージュホロドの学校で会談した。ゼレンシカが公の場所に出るのはウクライナ侵攻が始まって以来初めて。 カナダのジャスティン・トルドー首相は、ウクライナを訪問。予告なしでイルピンを視察後、ゼレンスキー大統領と対面で会談した。トルドーは記者会見で、ウクライナへ追加軍事支援を提供するほか、ロシアの個人や法人への追加制裁も発動すると発表した。 ナチス・ドイツに対するヨーロッパ戦勝記念日に合わせて、先進民主主義諸国でつくるG7がオンライン首脳会議を開催し、「ウクライナと欧州、国際社会の人々のため、自由のために戦い続ける責任を負っている」などとした声明を発表。同日発表されたウクライナのゼレンスキー大統領のビデオメッセージでは「血塗られたナチズムが再建された」と、ロシアを非難した。これらは翌9日のロシアの対独戦勝記念日で予想されるプーチン大統領演説によるウクライナ侵攻の正当化などをあらかじめ牽制する狙いがあると報じられている。 アメリカ政府が追加経済制裁を発表。ロシア政府のプロパガンダを流しているとしてチャンネル1などテレビ局3局、ロシアとベラルーシの軍関係者約2600人を対象としたほか、アメリカの会計事務所や経営コンサルティング企業にロシア向けのサービス提供を禁止。 5月9日 ロシアのプーチン大統領が対独戦勝記念日の演説でウクライナでの軍事行動を改めて正当化するも、「戦争」宣言は見送り。 5月12日 国連難民高等弁務官事務所はウクライナ侵攻が2月に始まって以降、ウクライナから国外に逃れた難民が600万人を超えたと発表した。 5月14日 プーチン大統領は、フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領との電話会談で、同国のNATO加盟申請に言及し、「軍事的中立の政策を放棄することは間違いになる」と警告した。 5月15日 ウクライナ国防省は、ハルキウ北方のロシア軍を撤退に追い込み、ロシアとの国境に到達したと発表した。 フィンランドのニーニスト大統領とサンナ・マリン首相は共同記者会見を開き、NATOへ加盟申請する政府方針を決定したことを明らかにした。 5月16日 旧ソ連構成国のうちロシアなど6カ国が加盟する集団安全保障条約(CSTO)がモスクワで首脳会議を開き、「ネオナチ思想の拡散」や一方的な制裁に反対する共同声明を発表。 スウェーデンはNATOへの加盟を申請することを正式に決定した。 5月17日 ウクライナ軍参謀本部は、マリウポリの戦いで最後の抵抗拠点となってきたアゾフスタリ製鉄所の部隊に撤退命令(実質的には降伏許可)。ロシア国防省も265人の降伏を発表。 5月20日 ロシアのショイグ国防相がプーチン大統領にアゾフスタリ製鉄所とマリウポリの制圧を報告したとロシア国防省が発表。 5月21日 ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシア軍を2月24日の侵攻開始前の状態へ押し戻せば「勝利」で、「戦争は対話で終わる」「最も重要なのは、より多くの人命を守ることにある」と国内メディア向けに語ったとウクライナ国営通信が報道。一方でウクライナ国防省情報総局のキリル・ブダノフ局長はクリミアを含めて全領土からロシア軍を撤退させるまで戦闘を続行する旨を米『ウォールストリートジャーナル』紙に表明している。 5月22日 ウクライナ議会が、戒厳令と総動員令(18~60歳男性を徴兵)を90日間延長する大統領令を承認。 ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領がウクライナ議会で登壇し、難民の受け入れや滞留しているウクライナ産穀物の輸出を促進し、「両国の国境は分離されるのではなく一体となるべきだ」と演説。 5月23日 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン演説し、「企業ブランドが戦争犯罪と結びついてはならない」と各国要人にロシアからの企業撤退と貿易停止、経済制裁強化を要請。ロシア企業は活動資格を停止されて参加できず、かつてロシアが投資誘致に使っていた施設は、ウクライナにおけるロシアの残虐行為を展示する戦争犯罪ハウスに転用された。 5月24日 この日公開されたロシア紙『論拠と事実』のインタビューで、プーチン大統領側近のニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が、ウクライナでの作戦は「特定の期限を目指していない」「ナチズムは100%除去しなければ数年後に再び台頭する」と語った。 5月25日 ロシアのプーチン大統領が、占領したウクライナ南部のへルソン州、ザポリージャ州の住民がロシア国籍を取得する要件を「人道目的」で緩和する大統領令に署名(ロシア国内居住5年以上の要件撤廃など)。ウクライナ外務省が批判する声明を発表。 ロシア上下両院が、志願兵の年齢上限を撤廃する法案を可決(従来はロシア国民18~40歳、外国人18~30歳)。 5月28日 鉄道網の要衝である結節点であるドネツク州リマンを制圧したことをロシア国防省が発表。 5月29日 ウクライナのゼレンスキー大統領が北東部ハルキウ州を訪問し、ロシア軍と戦う前線の兵士らを激励。ロイター通信によると、キーウ州を離れるのは2月24日に侵攻が始まってから初めてとなる。 また侵攻当初街を守るためではなく自身の保身に走ったハルキウ州のウクライナ保安庁長官を解任した。 5月31日 米国のバイデン大統領が同日付『ニューヨークタイムズ』への寄稿で、ロシアとNATOの戦争やプーチン大統領の追放は求めず、軍事支援はウクライナに外交交渉力を持たせるためと表明。 2022年6月 6月1日 アメリカサイバー軍のポール・ナカソネ司令官が、ウクライナを支援するためサイバー防衛や情報収集だけでなくロシアに対して「攻撃」を含めた一連の作戦を実施したと語った独占インタビューを英Sky Newsテレビが放映。ナカソネは作戦の詳細は明らかにしなかったが、国防総省が決定した政策に基づく文民統制下の行動であったと説明。同日の記者会見でホワイトハウス報道官カリーヌ・ジャン=ピエールはロシアとの直接的な軍事衝突を避ける方針に変更はない旨を表明した。米軍がサイバー攻撃の実施を認めたのはこれが初めてとされる。 6月3日 侵攻開始から100日目の節目を迎えるこの日、ゼレンスキー大統領は「軍はロシアの侵攻を撃退し、勝利はわれわれが手中に収めるだろう」とビデオ映像を通じて演説した。同大統領は大統領府前で、ウクライナが「世界で2番目に強い軍隊」(ロシア軍)を100日間も食い止めるという「不可能と思われていたことを実現した」」と語る動画をインスタグラムに投稿した。 6月4日 ウクライナ東部ルハンシク州の主要な拠点のセベロドネツクで、大規模な交戦が起こっており、ロシア軍は「最大で部隊の90%が壊滅する致命的な損失を与えた」として戦闘で優位に立っていると強調、ウクライナ側は「ウクライナ軍が2割押し戻し、露軍が支配しているのは市の約半分だ」と説明し、「兵士と装備で露軍に大きな損害を与えた」とも強調した。 6月5日 ドンバス地方で戦闘を指揮していたロシア軍のドネツク人民兵第1軍団司令官ロマン・クトゥーゾフ少将と陸軍第29諸兵科連合軍司令官ロマン・ベルドニコフ中将が戦死。ロシア軍は開戦以来将官の戦死が過去に例のないペースで続いているが、一日に2人の将官が戦死する事態となった。 6月8日 ロシア外相セルゲイ・ラブロフはトルコの首都アンカラでトルコのチャブシュオール外相との共同記者会見中、ウクライナメディアの記者がラブロフに「穀物以外にロシアは何をウクライナから盗んだのか」と質問する場面があった。これに対し、ラブロフは「穀物に関してロシア連邦が引き起こした障害や困難は何ひとつない」と返答。また、ロシアはウクライナを「ネオナチ政権から解放する」という「明確な意図と目標」を持っていると述べ、ウクライナ政府に関するクレムリンの虚偽の主張を再び持ち出した。 ラブロフは問題を引き起こした責任は我々にはないとし、「ボールはウクライナの側にある」と主張している。 ウクライナ外務省の報道官はラブロフの発言に反論。ツイッターに「ラブロフ氏の言葉は空疎だ」と書き込み、同氏の発言を要約したニュースの見出しの写真を添えた。 6月15日 ウクライナ軍のウォロディミル・カルペンコ地上部隊後方支援司令官は、米軍事専門誌「ナショナル・ディフェンス」とのインタビューでロシア軍とのこれまでの戦闘で、歩兵戦闘車約1300台、戦車約400両、ミサイル発射システム約700基など、それぞれ最大で50%を失ったと明らかにした。 6月16日 フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。 6月17日 イギリスのジョンソン首相が、キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ジョンソン首相のキーウ訪問はロシア軍のウクライナ侵攻以後、4月以来2度目で事前に公表されない電撃訪問であった。 6月18日 ゼレンスキー大統領がロシア軍の侵攻後初めてウクライナ南部のミコライウ州やオデーサ州を訪問し、軍関係者らに勲章を贈って激励した。 6月22日 イギリス国防省は、ロシア軍の支援を受けているドネツク州の親露派武装集団の死傷者数が、兵士数全体の約55%に上っているとの試算を明らかにした。東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)を巡る激戦で、露軍側の人的消耗が「異常な水準になっている」と分析した。 ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」がネット上の公開情報などをもとに、2月24日から6月16日までに、ロシア軍の戦死者が少なくとも3798人、貧しい地域の出身者や若者が多いとの推計を発表した。 6月23日 EUは、ブリュッセルで開いた首脳会議で、EU加盟を申請したウクライナとモルドバを「加盟候補国」として認定した。全27加盟国が同意し、認定に必要な全会一致で決まった。 6月24日 セベロドネツクからウクライナ軍が撤退したことを、ルハンシク州のハイダイ知事が発表した。 ウクライナのオレクシー・レズニコウ国防大臣はアメリカが供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」の受領を明らかにした。 ウクライナの非常事態庁は、ウクライナ国内のすべての地雷を除去するのに、少なくとも10年はかかるという見通しを明らかにした。 6月25日 ウクライナ軍のザルジニー総司令官がアメリカが供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」を実戦使用し「敵に命中させた」と明らかにした。 ロシア軍がセベロドネツク全市を制圧、ルハンスク州最後の拠点都市リシチャンスク市内に侵攻していると報道された。 6月27日 ウクライナ中部ポルタワ州の都市クレメンチュクのショッピングモールに対してロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナ非常事態庁は、死者が16人、負傷者が59人に上っていると明らかにした。G7は「民間人に対する無差別攻撃は戦争犯罪にあたる」とする声明を出し、プーチン露大統領は責任者を追及すべきだと主張した。ロシア航空宇宙軍は、ショッピングセンター隣の道路工事用機材工場敷地内にあった欧米供与の兵器や弾薬の格納庫を空中発射型の精密誘導兵器で攻撃し破壊したと主張した。 6月28日 国連安全保障理事会はクレメンチュクのショッピングモールが6月27日にロシア軍のミサイル攻撃を受け、民間人の死傷者が出たことをめぐり、緊急特別会合を開催した。ゼレンスキー大統領がオンラインで演説し、ロシアを「テロリスト国家」と非難して国連総会や安保理での権利を剥奪するよう強く求めた。 6月29日 ウクライナとロシアがこれまでで最大規模の捕虜交換を実施。互いに、捕らえていた兵士ら約150人を相手国側に返したとされる。 NATOがマドリードで開催された首脳会議でスウェーデンとフィンランドの加盟議定書に署名することに合意した。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、長年の軍事的な中立政策からの脱却を決断した北欧2カ国がNATOに加盟することが確実となった。また、ロシアを「加盟国の安全保障に対する最も重要かつ直接的な脅威」として正式に扱うことにも同意した。 6月30日 ウクライナ軍は、ロシア軍が占拠していた黒海西部のズミイヌイ(蛇)島を奪還したと発表した。ロシア軍防省も同日、部隊の撤収を認めた。この撤退には、黒海を封鎖しているとするウクライナや米欧からの批判に反論する思惑もあるとみられる。 2022年7月 7月1日 7月1日午前1時に、ロシア軍のミサイルが、ウクライナのオデッサ州セルヒイフカの住居ビルに1発、リゾート施設に2発命中し、少なくとも21人が死亡した。 7月3日 ルハーンシク州知事のハイダイはウクライナ軍が同州内で最後の防衛拠点としていたリシチャンスクについて「ロシアが確保した」と発表した。ロシア国防省は「国防相のショイグが州全域を掌握したとプーチン大統領に報告した」と発表した。 7月4日 リシチャンスクについてウクライナ軍参謀本部も、「リシチャンスクをめぐる激しい攻防の末、ウクライナの防衛部隊は後退を余儀なくされた」、「ウクライナの防衛者たちの命を守るため、撤退すると判断した」と述べ、陥落を認めた。ゼレンスキーは「ウクライナ軍がいずれ優れた戦術と、最新兵器の供給増加のおかげで、リシチャンスクに戻ることになる」と述べた。 7月6日 ロシア国防相がアメリカがウクライナ軍に提供したHIMARS2輌をドネツク州で破壊したと発表した。 この2輌は7月3日にロシア軍の占領下にあるメリトポリ空軍基地を攻撃した2輌だと言われているが視覚的な証拠は挙がっていない。 7月9日 ウクライナ大統領府のアレストビッチ長官顧問は、アメリカから供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」により過去2週間で約20カ所の露軍の弾薬庫や兵器修理施設を破壊したと発表した。ウクライナは露軍の兵站に打撃を与え、継戦能力を低下させる戦略を取っているとみられる。 7月11日 プーチン大統領がすべてのウクライナ国民を対象に、ロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名。ウクライナ軍は南部における反転攻勢を開始した。 ロシア軍が占領したザポロジエ原発を軍事基地化していることがマスメディアにより報道された。 7月13日 北朝鮮がウクライナ東部の親ロシア派勢力が統治する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国家として承認。ウクライナ外務省が北朝鮮との断交を発表。 ロシア、ウクライナ、トルコ、国連による4者協議がトルコのイスタンブールで開かれた。会談後、トルコ政府は4者が穀物の海上輸送再開について大筋で合意したと発表した。 7月15日 ウクライナ国防省の報道官は、ここ数週間にロケット攻撃で30カ所以上のロシア軍の輸送拠点を破壊し、ロシアの攻撃力を著しく低下させたと発表。同報道官は、これには米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が貢献していることを示唆した。 ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は、高性能のM270多連装ロケットシステム(MLRS)を受領したと発表。 ウクライナ国防省の報道官は、ロシア軍によるウクライナへの攻撃のおよそ7割は民間施設などを標的にしていて、軍事施設などの目標に向けられたのは3割にとどまるという見方をウクライナメディアに明らかにした。 7月16日 イランのアブドラヒアン外相がウクライナのクレバ外相と電話で会談し、「ロシアに対し、イランが無人航空機を供与する準備をしている」というアメリカの分析に対して、「根拠のない主張だと否定した」と発表した。その上で、アブドラヒアン外相は「われわれは戦争に反対し、この争いを継続させたり、激化させたりするいかなる措置にも反対する」と述べた。 戦況を分析しているイギリス国防省は、「ロシアは部隊を進軍させていると主張しているが、実際の攻撃の規模や範囲は縮小している」とする一方、ウクライナ軍については「ロシア軍を前に戦力を集中させ撃退に成功している」と指摘し、ロシア軍が部隊を集中させている東部で、ウクライナ側の激しい反撃を受け、苦戦を強いられているとの分析を明らかにした。 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「ドンバスで露軍の砲撃がここ最近、大幅に減っている」と指摘。ウクライナ軍が進めるハイマースでの兵站破壊戦術が露軍の戦闘力を低下させている一因だと分析した。 ロシアのショイグ国防相は各方面の指揮官に対し、ウクライナ軍からの長距離攻撃を防ぐよう指示。事実上、ハイマースへの対処を命じたもので、戦争研究所は「攻勢再開の表明だ」との見方を示した。 7月17日 セルビアのステファノビッチ国防相は、ウクライナの航空会社が運航するアントノフ12型輸送機が7月16日夜にギリシャ北部で墜落し、搭乗していた8人全員が死亡したと発表した。バングラデシュに向け、地雷など約11トンの武器を積載していたという。 ロシア国防省は、ウクライナ南部オデッサで、NATOが供与した対艦ミサイル「ハープーン」を保管していた産業施設を空中発射ミサイルで、また東部ドネツク州でアメリカ供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を地上発射ミサイルで破壊したと発表した。 ゼレンスキー大統領はイリーナ・ベネディクトワ検事総長とイワン・バカノブSBU長官の解任を発表した。ロシア軍の占領下で多数の検察、SBUの職員らがロシアに協力している疑いがあるとし、その責任を負わせた。 7月20日 CIAのバーンズ長官は、コロラド州アスペンで開かれた安全保障セミナーに出席し、ウクライナに侵攻したロシア軍の損害について「約1万5000人が死亡し、その3倍の数の負傷者が出ている」との推定を示した。ウクライナ軍の損失に関しては「(ロシア軍を)少し下回る」と述べるにとどめた。 ウクライナ軍は、南部ヘルソン州でロシア軍が支配する、要衝の橋である「アントノフスキー橋」を7月19日、20日の両日攻撃した。アメリカからウクライナに供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」によって砲撃されたとみている。損傷が大きいためトラックの通行はできない状態になっている。イギリス国防省は、この橋は、ロシア軍が物資を補給し、部隊を移動させるために必要なルートだったと指摘し、ドニプロ川を渡る手段をめぐる攻防が、今後の南部の戦況をうらなう重要な要素になると分析している。 アメリカのブリンケン防長官は20日、ウクライナにに高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」4基を追加供与すると発表した。アメリカがウクライナに提供するハイマースの数は計16基となる。 7月21日 イギリスの対外情報機関、MI6のムーア長官は、ロシア軍について「失速し、力を失う寸前にある」とする見解を明らかにした。ムーア長官は「今後数週間、人的資源の供給がますます困難になるだろう」と述べ、ロシア軍が作戦行動を何らかの形で一時的に停止せざるを得なくなる可能性を指摘した。 7月22日 ゼレンスキー大統領が、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイが正式加盟国である「メルコスール」が7月21日に開いた首脳会議でのオンライン演説を申し入れたが、拒否されていたことが明らかとなった。パラグアイのカノ外務副大臣は記者会見で、演説拒否について「(加盟国の)同意が得られなかった。その旨をウクライナ側に伝えた」と説明し、どの国が反対したかは明かさなかった。 ゼレンスキー大統領がウォール・ストリート・ジャーナルの取材に答え、ロシアがウクライナ領土を支配し続ける形での停戦はさらなる紛争拡大を招き、ロシアに次の作戦に向けて軍の立て直しを図る絶好の機会を与えることになると危機感を示した。ゼレンスキー大統領はロシアを世界最大のクジラにたとえ「2つの地域を飲み込んだマッコウクジラが、今になって戦闘をやめろと言っている」と反論。「クジラは一休みして、2年後か3年後にさらに2つの地域を占領し、またこう言う、戦闘をやめろと。それが何度も何度も繰り返されることになる」と述べた。 7月23日 オデーサ州の当局者などは、黒海に面したオデーサの港が、ロシア軍のミサイル攻撃を受け、2発が着弾して港湾施設が被害を受けたと発表。ロシアとウクライナはトルコと国連を仲介役として、輸出の再開に向けオデーサなど3つの港から船を安全に航行させる手順などについて、7月22日に合意したばかりであった()。ウクライナ外務省は「ロシアは、トルコや国連の尽力で合意に至った約束を、24時間もたたないうちに破り、台なしにした。今回の攻撃は、合意に多大な貢献をしたトルコのエルドアン大統領や国連のグテーレス事務総長に、プーチン大統領が唾を吐きかけたものだ」とする報道官の声明を発表した 。トルコのフルシ・アカル国防相は「ロシアから攻撃に一切関与していないと説明があった」と述べていたが、7月24日、ロシア外務省のザハロワ情報局長は巡航ミサイル「カリブル」による攻撃だと認めつつも、標的は軍事施設だと強調し穀物輸出の合意には反していないとの立場を示した。 7月24日 アメリカの高官がアメリカが供与したハイマースがもたらす破壊力をそぐため、ロシア軍が兵力の展開場所の変更など様々な対応策を講じている兆候があるとの分析を明らかにした。 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ウクライナ軍が高機動ロケット砲システム「ハイマース」を活用、ロシア軍がこれまで繰り返してきた大規模砲撃を阻んでいるとの分析を明らかにした。NASAが提供している観測データによると、ハイマースの導入以降、ロシアが完全支配を狙う東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)で火災が減っていた。大規模砲撃の減少によるものとみられる。 ゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻から5ヵ月経過したことを受け、「敵に可能な限り最大の損害を与えるとともに、ウクライナのために可能な限り多くの支持を集められるよう全力を尽くす」と表明した。 ロシアのラブロフ外相が、記者会見で「われわれはロシアの穀物輸出業者がすべての責任を果たすことを確認した」と述べる一方、ロシア産の農産物の輸出についても「パッケージで解決される問題だ」と述べ、欧米によるロシアへの制裁を解除すべきだと改めて主張した。 7月25日 ロシア連邦捜査委員会のアレクサンドル・バストルイキン委員長は、ウクライナ兵92人を「人類の平和と安全に対する罪」で起訴したことを明らかにした。同委員長はまた、国際法廷を開くよう提案。法廷は、ボリビア、イラン、シリアなどの国々で構成されるべきだと主張した。 7月27日 ロシア国防省は、ドネツク州にあるウクライナ軍の指揮所4か所を破壊したほか、ミコライウ州や南東部のザポリージャ州にある弾薬庫をミサイルで攻撃したと発表。 トルコのイスタンブールに、船の安全な航行を監視する「共同調整センター」が設置され、日本時間の27日夜、現地で開所。ロシア軍による封鎖で黒海に面するウクライナの港から小麦などの輸出が滞っている問題の解決に向けての対応。 ウクライナのアレストビッチ大統領府長官顧問は、ロシア軍がウクライナ南部の3地域に部隊の「大規模な再配置」を実施し、戦略的防衛に注力しているようだと指摘した。また、ウクライナ東部にある国内第2の発電所をロシア軍が制圧したと述べた。 英国防省は、バフムト近郊の火力発電所周辺で、「ロシアの民間軍事会社ワグネルが戦術的な前進に成功した公算が大きい」との分析を明らかにし、「ウクライナの部隊の一部が同地域から撤退したとみられる」との見方を示した。 7月28日 イギリス国防省は、ウクライナ軍がロシア占領下の南部ヘルソン州で攻勢を強め、戦略的要衝である州都ヘルソン市が事実上、周囲から孤立したとする分析を明らかにした。ロシア軍は侵攻開始後の早い時期にヘルソン州を制圧したが、占領地の「防衛」で劣勢に回り始めた可能性がある。 7月29日 ゼレンスキー大統領は、親ロシア派に支配されている東部ドネツク州オレニウカで、ロシア側の収容所への攻撃で50人以上のウクライナ側の捕虜が死亡したと、SNSに投稿した。この攻撃をめぐってはロシア国防省が同日、「ウクライナ軍の攻撃を受けた」と発表している。この攻撃に対しては欧州連合のボレル外交安全保障上級代表は「EUは、ロシア軍とその代理人によって行われたこの残虐行為を最も強い言葉で非難する」との声明を発表した。赤十字国際委員会は、「全ての捕虜は国際人道法で保護されており、攻撃されるべきでない」との声明を発表した。同委員会は現場への立ち入りを求め、負傷者の避難の支援を申し出たことも明らかにした。 7月31日 ロシア軍兵士がウクライナ軍兵士と思われし男性の性器をカッターで切り取り、殺害するなどの様子がインターネット上で投稿された。アムネスティ・インターナショナルは、ロシア軍の人命軽視を表す明白な例として、責任追及と戦争犯罪の捜査を呼び掛けた。これを受けてウクライナ政府は、ロシア軍兵士による捕虜に対する拷問の容疑で捜査を開始した。 2022年8月 8月1日 ウクライナの警察当局は、ミコライウ州に約40発のミサイル攻撃があり、集合住宅や宿泊施設など70か所以上が被害を受けたと明らかにした。ミコライウのセンケビッチ市長は声明で、建物の窓やバルコニーがクラスター爆弾で破壊されていると報告。「これまでで最も激しい攻撃だろう」と述べた。この攻撃でウクライナ最大級の穀物生産・輸出企業「ニブロン」の創業者オレクシー・ワダトゥルスキーと妻のライサが死亡した。 8月2日 ロシア最高裁は、ウクライナのアゾフ連隊を「テロリスト」組織に認定した。これにより、所属隊員に長期の拘禁刑を科すことが可能になる。 8月8日 ウクライナ保安庁などは、レズニコフ国防相とブダノフ情報局長の暗殺を企てたとして、ルガンスク州出身の30代の男2人をボルイニ州で拘束したと発表した。男は2014年に「ルガンスク人民共和国」の部隊に参加し、侵攻後はロシア側に雇われ、5月に要人暗殺の任務を受けていた。ロシア側は1人あたり10万ドルの報酬を約束しており、男はさらに別の者を雇い、実行しようとしていた 8月9日 クリミア半島の西部に位置するロシア軍基地で、大規模な爆発が発生。これに対し、ロシア国防省は飛行場にある航空機の弾薬庫が爆発したとものと発表し、攻撃によるものではないと主張している。また、航空機などに被害は出ていないと主張しているが、アメリカの戦争研究所は10日に「衛星画像では少なくとも8機のロシア軍の航空機が破壊された」として、航空戦力が損害を受けたと話している。ウクライナ政府はこの爆発について言及はしていないが、ワシントン・ポストは10日にウクライナ政府当局者からの話として、攻撃はウクライナ特殊部隊が行ったと報道した。また、ウクライナ政府高官の話として「ウクライナ政府に忠誠を尽くすパルチザン部隊が関与した」とするなどウクライナ政府が軍事基地の爆発に関与したという見方も報道している。 8月10日 ドニプロペトロウシク州で、ロシア軍が占領しているザポリージャ原子力発電所の近くを流れる川の対岸にある2つの町の住宅地が、ロシア軍によるロケット弾の攻撃を受け、13人の民間人が死亡したと、地元州知事が発表した。 ドネツク州知事キリレンコは、SNSで「ロシア軍の砲撃により、少なくとも6人が死亡し3人が負傷した」と明らかにした。砲撃を受けたのは、バフムトにある12棟の住宅で、このうち4棟で火災が発生した。キリレンコ知事が投稿した写真には、消防隊員が消火活動に当たる様子や、兵器とみられるものが地面に突き刺さっている様子が映っている。 今年の3月に、ロシア国営テレビのニュース番組の放送中に反戦を訴えたマリーナ・オフシャンニコワが、ロシア軍に対する偽りの情報を拡散した容疑で起訴された。ロシアのメディアは、弁護士の話として、オフシャンニコワが7月、モスクワ、クレムリンの近くで、プーチンを「殺人者」と批判する紙を持って抗議する写真をSNSに投稿していたなどとして起訴され、最大で懲役または禁錮10年が言い渡される可能性があると伝えている。これに対し、オフシャンニコワはSNSに「私がまだ寝ていた今朝6時、警察が家宅捜索に来た。小さな娘が怖がっている。いま私は連れて行かれている」などと投稿した。オフシャンニコワは今年3月にもプーチンを批判し、抗議活動を呼びかけるビデオメッセージをSNSに投稿したことを巡り、罰金刑の判決が下されていたが、その後も反戦を訴える活動を続けていた。 8月11日 ウクライナ国境から30km離れたベラルーシ南東部にあるジャブロフカの軍用飛行場で爆発があった。同飛行場はロシア軍が使用しているとの見方がある。未明から複数回の爆発音が聞こえ、少なくとも8回の閃光が目撃されたと伝えられている。ウクライナのイグナト空軍報道官はベラルーシの反政府系メディアに対し「ベラルーシのパルチザンはウクライナを助けてくれている」と述べたが、この爆発についてウクライナが関与したかは否定も肯定もしていない。同日ベラルーシ国防省は「車両のエンジンを交換したあと、試運転中に火災が発生した。死傷者は出ていない」と発表し、攻撃を受けた可能性を否定した。 8月17日 18日にゼレンスキー大統領、トルコのエルドアン大統領の三人で会談を行うために、国際連合のアントニオ・グテーレス事務総長がウクライナのリビウに到着した。国連のハク副報道官は会見で「グレーテス事務総長は、農作物の輸出やザポリージャ原子力発電所の問題、ウクライナの緊張緩和のために取り組んでおり、これらが議論の一部になるだろう」と述べた。 8月18日 モルドバは8月1日の時点で、約50万人に及ぶウクライナからの避難民を受け入れているが、医療物資の枯渇が問題となっている。そこで日本政府は、首都キシナウを始めとした5つの公的医療機関に対し人工透析装置や、手術用機器、がん治療に使用する内視鏡など医療機器を提供する10億円規模の無償資金協力を行うことを決定した。 8月19日 ゼレンスキー大統領はリビウを訪れている国連のグテーレス事務総長とトルコのエルドアン大統領と会談を行った。会談後の共同記者会で、ゼレンスキー大統領はロシア軍が占領しているウクライナ南東部ザポリージャ原発やその周辺で砲撃が相次いでいることをIAEAによる視察や調査を目指して対応を協議したことと、「ロシアは原発から軍を無条件に撤退させるべきだ。ロシアは私たちを核の大惨事の瀬戸際に追い込んでいる」と発言した。また、グテーレス事務総長も現在の原発の状況に強い懸念を表明、「原発周辺は非武装化されるべきだ」と、軍事行動の停止とロシア軍の撤退を求めた。 脚注 注釈 出典 関連項目 2022年ロシアのウクライナ侵攻 2022年ロシアのウクライナ侵攻における軍事衝突の一覧 ハルキウの戦い (2022年) マリウポリの戦い (2022年) ヘルソンの戦い ブチャの虐殺 たいむらいん 軍事の年表
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https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%20%282022%E5%B9%B49%E6%9C%88%20-%2012%E6%9C%88%29
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年9月 - 12月)
2022年ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン (2022年9月 - 12月)(2022ねんロシアのウクライナしんこうのタイムライン 2022年9月 - 12月)では、2022年2月24日に開始されたロシアのウクライナ侵攻の経過の2022年9月から12月について述べる。 2022年9月 9月6日 東部ハルキウ近郊にて、ウクライナ陸軍はロシア陸軍に対して反攻作戦を開始。 9月7日 ウクライナ軍のザルジニ―総司令官が国営通信に共同論文『2023年の軍事作戦の展望』を寄稿し、サキ飛行場爆発(8月9日)以降のクリミアのロシア軍基地への攻撃がウクライナのミサイルによるものだったと公表したうえで、ロシアはミサイル戦力で依然優勢であり、戦争が何年も続く可能性を指摘した。 9月8日 アメリカのブリンケン国務長官がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談し、日本円にして4000億円規模の軍事支援を表明し、領土奪還に向けて支える姿勢を強調した。 アメリカ軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長が記者会見を行い、ハイマースでロシア軍の補給路や弾薬供給拠点など400拠点を攻撃し「壊滅的な打撃を与え、継戦能力に直接的なダメージを与えている」との見方を明らかにした。 ゼレンスキー大統領がロシアに占領されていた東部ハリコフ州バラクリヤ市を奪還したと発表した。 ウクライナ軍幹部が記者会見を行い、東部ハリコフ州でロシア軍から「20以上の集落を奪還した」と発表した。 9月9日 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ウクライナ軍が最近、同州内で約2500平方キロメートルの領土を奪還したとする分析を公表。ウクライナ軍は既にクピャンスク郊外まで達していると指摘し、ウクライナ軍が前進を続け、「今後数日間でイジューム周辺の露軍は孤立する可能性が高い」とした。 ウクライナメディアの「リビウ・ジャーナル」が、ロシア軍西部軍管区司令官アンドレイ・シチェヴォイ中将とされるロシア人捕虜の映像を公開。「キーウ・ポスト」も「ウクライナに配備された部隊の半分を担当するロシアのトップ将軍を捕らえた可能性が高い」「第二次世界大戦以降、捕虜となった最高位のロシア将校となるだろう」と報じた。中将という将軍クラスが捕虜となれば、第二次大戦以来の大戦果となる。ロシア軍はこれまで12人の将官が戦死しており、将官の戦死は非常に稀だが、捕虜となるのは更に稀な事態となる。シチェヴォイ中将の捕虜についてはウクライナ、ロシア双方ともに公式発表はされていない。 9月10日 複数の米欧メディアが、ウクライナ軍が東部ハリコフ州の要衝イジュームを奪還したと報じた。 ロシア国防省が、イジュムとバラクレヤに展開していたロシア軍部隊を東部ドネツク州方面に再配置すると発表した。事実上の撤退表明とみられる。ロシア軍が統制の取れていない形で敗走しているとみられ、ロシア軍にとって2022年3月末の首都キーウ周辺からの兵力撤収に次ぐ痛手となる。 ハルキウ州の幹部が「(ハルキウ州の交通の要所である)クプヤンシクを露軍から解放した」と表明した。 イギリス国防省は、「露軍はウクライナ軍の反攻に衝撃を受けている」と指摘。ウクライナ軍がハリコフ州の複数の都市を包囲し、州の重要都市イジューム周辺で露軍を孤立させているほか、クピャンスクも奪還する可能性があるとの見方を示した。クピャンスクは最前線である東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)への補給ルートで、イギリス国防省は「クピャンスクを喪失すれば露軍に大打撃となる」と分析している。 9月11日 ウクライナ軍が、ロシア軍が東部ルハンシク州の補給拠点スバトボから撤退したと発表した。スバトボは、ドネツク州との境界に沿った9月10日時点の前線から40キロほど北に位置し、ロシア軍が前線への補給拠点にしていた。 ゼレンスキー大統領がビデオ演説で、ウクライナ軍が東部ハルキウ州の反転攻勢で、ロシア軍が占領下で軍事拠点にしていたイジュームなどを奪還したと宣言した。 9月12日 アメリカのブリンケン国務長官は、ウクライナのロシア軍に対する反転攻勢はまだ初期段階だが、ウクライナ軍は「著しい進展」を遂げていると述べた。 ゼレンスキー大統領が東部や南部についてルクセンブルクの2倍以上の広さに相当する6000平方キロメートル以上の領土を奪還したと明らかにした。 ウクライナ軍の広報担当者が、ヘルソン州の一部のロシア軍部隊が戦争捕虜の人道的扱いを決めたジュネーブ条約を守る条件で、投降の用意があるとウクライナ軍に伝えてきたとの情報あると語った。 9月13日 イギリス国防省は、ウクライナの戦況をめぐり、北東部ハルキウ州から撤退したロシア軍のなかには最精鋭部隊が含まれていたとする分析を公表した。イギリス国防省によると、ハルキウ州から撤退したのはロシアの西部軍管区に属する第一親衛戦車軍。ロシア軍の誇る精鋭部隊の一つで、首都を防衛し、NATO軍と交戦になった場合に反撃を指導する役割を担っている部隊であったが、侵攻初期に大きな打撃を受け、ウクライナ軍の反攻の前に、十分に戦力を回復することができていなかった。英国防省はこの部隊を含む西部軍管区の勢力が劣化したため、ロシア軍の対NATO戦力は著しく弱体化したと指摘。「ロシアが戦力を再建するには何年もかかるだろう」と述べた。 ロシア軍が対ウクライナの全ての前線で「大規模攻撃」を開始したと発表。 ウクライナ南部メリトポリの市長は「ロシア軍部隊が市内からクリミア半島に向けて逃走を始めた」と述べた。 ウクライナ大統領府が、ロシアに再侵略を許さないことを目的にした自国の「安全の保証」に関する作業部会の提案を公表。安全の保証を確約する国際条約からロシアを排除し、自国の中立化も拒否しているのが特徴で、2022年3月末の提案から様変わりしている。 9月14日 ヘルソン州当局者が、ウクライナ軍が州都ヘルソン市から北西約15キロメートルに位置する要衝キセリョフカをロシア軍から奪還したと発表した。 ゼレンスキー大統領が、ウクライナ軍が9月9日にロシア軍から奪還した北東部ハルキウ州のイジュームを訪問した。 首都キーウでゼレンスキー大統領の乗った車に乗用車が衝突する事故が発生。ウクライナ捜査当局は9月15日、衝突について捜査を開始したと発表した。テロの可能性を念頭に置いているとみられる。 ゼレンスキー大統領およびウクライナ大統領府副長官によると、ロシア軍がクリビーリフに巡航ミサイル8発を撃ち込み、インフレツィ川のダムが損壊して浸水被害が生じた(戦争研究所は下流に架けられた浮橋のウクライナ軍による利用阻止が狙い可能性を指摘)。 ロシア大統領府(クレムリン)は、NATO加盟に向けたウクライナの意欲はロシアの安全保障に対する脅威との見方を示した。 ロイター通信が、2022年2月のウクライナ侵攻開始前後にロシアのコザク大統領府副長官がウクライナ側と交渉に臨み、NATOに加盟しないとの暫定合意を取り付けてプーチン大統領に受け入れを進言したが、プーチンが拒否して侵攻を進めていたと報じた。複数の関係者の話としている。 9月15日 ウズベキスタンのサマルカンドで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせてプーチン露大統領が中国最高指導者の習近平と会談し、ウクライナ問題についての「中国側の疑問や懸念を理解している」などと表明。 イギリス国防省がウクライナ北東部ハルキウ州の大部分から撤退したロシア軍をめぐり、撤退の際に砲撃を中心とするロシア軍の戦い方を支える対砲台レーダーなど貴重な装備品を放棄していったと指摘した。「一部の部隊の無秩序さと局所的な指揮統制の破綻の可能性を浮き彫りにしている」と述べた。 9月16日 同じくSCO首脳会議に参加したインドの首相ナレンドラ・モディもプーチン露大統領と会談し、「今は戦争の時ではない」と苦言を呈し、ブリンケン米国務長官は同日「世界中の懸念の反映」とモディ首相発言に支持を表明。 SCO首脳会議後の記者会見でプーチン露大統領は、ウクライナ東部制圧の目標に「修正はない」「ペースは遅いが占領地域は拡大している」「戦果は急がない」などと発言する一方で、「作戦の進め方は軍参謀本部が決めている」とも述べた。 9月17日 アメリカのシンクタンクの戦争研究所が、ロシアがハルキウ、ルハンシク両州に大規模な援軍を出せなかったとして「ウクライナ北東部の大部分で、ロシア軍はウクライナの反攻に対し非常に脆弱な状態になっている」と分析した。 ゼレンスキー大統領はロシア軍から奪還したハルキウ州の計10カ所以上で、住民らが拷問を受けたとみられる部屋や器具が見つかったことを明らかにした。州検察も拷問用の電気ショック用の器具を押収したと発表している。 9月18日 ウクライナ軍が、ハルキウ州でオスキル川を渡河して東岸の支配権を奪還したと発表。 ハルキウ州で侵攻後初めてロシア軍の最新鋭戦車T-90Mプラルィブの鹵獲が確認された。 9月19日 『百万本のバラ』を代表曲とするロシアの国民的歌手アーラ・プガチョワ (ロシア語版)が事実上、ウクライナ侵攻を批判するメッセージをSNSに投稿した。 ロシア軍がミコライウ州にある「南ウクライナ原発」にロケット攻撃を行った。ミサイルは原子炉から300メートル離れたところの敷地内に着弾して大きな爆発があったが、原子炉に被害はなかった。ゼレンスキー大統領はSNSで、原発への攻撃で短時間の停電が発生したと指摘し「ロシアは世界全体を危険にさらしており、我々は手遅れになる前に止めなければならない」と訴えた。 ハリコフ州イジュームで多数の民間人らの遺体が発見されたことを巡り、ロシアのペスコフ大統領報道官がウクライナ側の発表を「ブチャと同じシナリオであり、うそだ。我々は真実を守っていく」と述べ、ロシア軍の責任を全面的に否定した。「イジュームの集団墓地」を参照。 ルガンスク州のガイダイ知事が、ウクライナ軍が同州の主要都市リシチャンスク西方約10キロの集落ベロゴロフカをロシア軍から奪還したと発表した。 9月20日 ウクライナ軍参謀本部が、ロシア軍がシリアに駐留する第217空挺部隊を現地からウクライナの戦場へ移す動きを見せていると発表した。 9月21日 プーチン大統領が国営テレビでの演説で、部分的動員令の大統領令への署名を発表するとともに、核兵器使用の可能性と、ロシア軍が占領しているウクライナ東南部でのロシア編入への賛否を問う住民投票への支持を表明。予備役30万人の動員。 ロシアとウクライナが、271人を対象とする捕虜交換を実施した。ロシアのウクライナ侵攻開始以降最大の規模で、ロシアからは東部マリウポリで長期にわたりロシア軍に抵抗したアゾフ連隊の司令官と隊員108人を含む205人のウクライナ兵と外国人の雇い兵10人が、ウクライナからはロシア兵55人と、親ロシア派のウクライナ人政治家でオリガルヒのヴィクトル・メドヴェチュクが解放された。今回の捕虜交換はトルコとサウジアラビアが仲介した。解放された司令官5人はロシアとの交戦が終わるまでウクライナに帰還せず、トルコにとどまるのが条件。外国人10人はサウジアラビアに移送された。 アメリカのバイデン大統領が、国連総会で一般討論演説に臨み、ロシアによるウクライナ侵攻について、領土保全や武力行使禁止などの原則を定めた国連憲章に違反したと強く非難した。 ショイグ国防相が、国営テレビで放映されたインタビューで、ウクライナ侵攻に伴うロシア側の戦死者が5937人に上ったと明らかにした。ロシア国防省は2022年3月下旬に死者1351人と発表後、更新していなかった。 ロイター通信の報道で、ロシアと国境を接するラトビア、エストニア、リトアニアのバルト3国、招集拒否を理由にしたロシア人の入国に厳しく対処する方針を示した。ロシア国内での厭戦気分を高める意図があるとみられている。 ロシア全土で、プーチン大統領が出した部分的動員令への抗議デモが行われ、「人権団体OVD」インフォによると、拘束者は38都市で1400人以上に上った。内訳は首都モスクワと第2の都市サンクトペテルブルクで各500人規模。 9月22日 ロシアのぺスコフ大統領報道官が、息子のニコライの徴兵拒否疑惑について、「発言の一部が切り取られたものだ」としてニコライを擁護した。ロシアの反体制派グループが、徴兵施設の担当者に成り済ましてニコライに電話し、出頭を命令した。ニコライはこれを拒否し、「上のレベルで解決する」などと発言。同氏と通話する様子を収めた映像がSNSで急速に広まっていた。 ウクライナのゼレンスキー大統領が動画声明で、ロシアのプーチン大統領が出した部分動員令について、反転攻勢に転じたウクライナ軍の強さに「ロシア正規軍が耐えきれず崩壊したことを認めたものだ」とし、全土奪還に向け戦い続ける方針は不変だと宣言した。 ドイツのナンシー・フェーザー内相は「深刻な弾圧を受ける恐れがある脱走者は原則、ドイツで国際保護を受けることができる」と説明し、部分的動員令から逃れたロシアの脱走者を受け入れる用意があると表明した。 ロシアのラブロフ外相が、国連安全保障理事会のウクライナに関する会合で欧米の非難を退け、ウクライナが国際法に違反していると主張した。ラブロフはウクライナ軍が「平和なドンバス市民」に対して「違法」な攻撃を行ったと主張。また、ウクライナのゼレンスキー大統領と「キーウ政権」が「人種差別的」で「反ロシア的」な動機による攻撃を行っていると非難した。 9月23日 東部のドネツクとルガンスク、南部のへルソンとザポロジエの4州のロシア側支配地で「ロシア編入」の賛否を問う住民投票が開始。 ロシア国防省が、プーチン大統領が9月21日に署名した「部分動員令」について一部の銀行員やIT専門家のほか、報道関係者らの招集を免除すると発表した。 プーチン大統領の政治運動体「全ロシア人民戦線」がモスクワで愛国主義を打ち出した官製デモを開催した。プーチンは姿を見せなかったが「5万人」(警察発表)を動員した。 ウクライナ外務省は、ロシアによる攻撃にイラン製武器が使われているとして、イランの駐ウクライナ大使の承認を取り消すと発表した。ロシアへの武器供与は、敵対行為に当たると非難した。イランはロシアに、軍事用の無人機(ドローン)を提供している。 国連人権理事会が設置した国際調査委員会のエリック・モーセ委員長が、ロシア軍による処刑や拷問、性的暴行が確認されたとし、「ウクライナで戦争犯罪が行われたと結論づけた」と述べた。モーセが開会中の人権理事会で行った中間報告によると、視察先の16か所で処刑が行われていたことを確認した。犠牲者は事前に拘束され、遺体には頭部への銃創や喉の切り裂かれた傷痕、後ろ手に縛られた痕跡があった。4~82歳の被害者が露軍兵の性的暴行を受けたことも確認された。ウクライナ側によるロシア軍兵士への虐待も2件確認された。 9月24日 ロシアのプーチン大統領が、軍人の自発的な投降などに関する罰則を厳しくした刑法改正を承認した。タス通信によると、今回の改正では自発的に投降した場合の刑罰が追加され、3~10年の懲役刑とした。これを受けて同日ウクライナのゼレンスキー大統領は動画声明で、ロシア兵には投降を促し、投降した場合、ウクライナは国際法を守って接し、投降が自主的だったとは公言しないと約束。「ロシアに戻るのを恐れるなら解決策を見つける」とも訴えた。 ニューヨーク・タイムズ紙が、プーチン大統領が、ロシア軍現地指揮官によるウクライナ南部ヘルソン市からの撤退要請を拒否したと報じた。 国連総会で日、中国、インドの外相が演説し、ウクライナ侵攻を続けるロシアに一定の距離を置く姿勢を示した。一方、ロシアのラブロフ外相は中国が重視する台湾問題をめぐり米国を非難したほか、中印やアフリカ、中南米諸国と会談を重ねるなど世界での孤立回避に腐心している。 プーチン大統領が、ドミトリー・ブルガコフ国防次官を解任した。ロシア国防省が発表した。ブルガコフ次官は、ウクライナ侵攻におけるロシア軍の物資補給を担当していた。補給の混乱がウクライナ南部などでのロシア軍の苦戦の原因とされているだけに、その責任を問われた可能性がある。 ゼレンスキー大統領が、アメリカから中距離の地対空ミサイルシステム「NASAMS」を受け取ったことを明らかにした。 9月25日 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ロシアが、併合した南部クリミアで、反ロシア感情の強い先住民族「クリミア・タタール人」の多くを部分的動員の対象にしているとし、「新たなジェノサイド政策だ」と非難した。プーチン政権はこれまでも、クリミア併合に反対するクリミア・タタール人を弾圧してきた。地元人権団体は、クリミアでの招集令状の約9割がクリミア・タタール人に渡されたとし、「クリミア・タタール人はウクライナ国民だ。自分たちの国との戦争に投入され、一掃される可能性がある」と訴えた。 9月26日 イギリス国防省はウクライナ戦況分析で、ロシアによる予備役の部分動員令に関し「招集を受けた初期部隊が軍基地に到着を始めた」との見方を明らかにした。また、経験や戦う意欲に乏しい兵士を前線に送り込むことで、今後一層の人的損害を受けることになると予測した。 ウクライナ軍参謀本部が、ロシア軍が占領している東部ルハンスク州の一部で、18歳以上のウクライナ人男性にロシア軍への参加を求める招集令状の配布を始めたと表明した。ロシアが占領地域の一方的な併合を前提に、ロシア国内で着手している部分的動員を強化しているものとみられる。占領地での住民の徴兵は国際条約に違反しており、ロシア軍の強引な兵員補充が目立っている。 ロシアは解任した補給担当のブルガコフ次官の、後任にロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナの激戦地マリウポリ制圧を指揮した強硬派、ミジンツェフ大将を任命した。 アメリカ政府は、ウクライナ向けに11億ドルの追加軍事支援を発表した。高機動ロケット砲システム「ハイマース」18基や弾薬、ドローンシステム、レーダーシステムなどが含まれる。 プーチン大統領がエドワード・スノーデンにロシア国籍を付与する大統領令に署名。 9月27日 ウクライナの親ロシア派がウクライナ東・南部4州の編入計画に絡み、「住民投票」が終了し、暫定結果として編入賛成が「97~98%」に上ったと発表した。タス通信が伝えた。あらかじめ用意した結果とみられ、先進7カ国(G7)が「偽の投票」を無効と見なす中、プーチン大統領は9月30日にも領土編入を強行する見通し。 カザフスタン内務省の高官は「およそ9万8000人のロシア市民が入国した」と明らかにした。カザフスタンのトカエフ大統領は、ロシアから入国する市民について「彼らは絶望的な状況から国を去ることを余儀なくされていて、安全を守る必要がある」と述べ、動員の不安が広がるロシアを「絶望的な状況」としたうえで、逃げてきた人々を保護する考えを示した。 1600以上のロシアのプロパガンダアカウントがFacebookから削除された。 9月28日 「ルガンスク人民共和国」の指導者レオニード・パセチニクと、ロシアが「ヘルソン州知事」に任命したウラジーミル・サリドの両氏がプーチン大統領に対し、両州を正式に併合するよう要請した。 ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」が、ウクライナ侵攻を巡る部分動員を逃れるためロシアを出国する人が続出する中、市民の不満拡大を懸念するロシア当局が国境を閉鎖できずにいると伝えた。 アメリカ国務省のプライス報道官は、親ロシア派の勢力がウクライナ東部や南部の支配地域で、大多数がロシアへの編入に賛成したとする結果を一方的に発表したことについて、記者会見で「結果は完全なねつ造だ。ウクライナの人たちの意志ではなく、ロシア政府の意志の表れだ」と強調した。 9月29日 ロシアの予備役兵動員によりフィギュアスケート選手のドミトリー・アリエフ、マカール・イグナトフ、サッカー選手のディニャル・ビリャレトディノフに召集令状が届いた。 自民党の松野博一官房長官は記者会見で「ウクライナ国内で実施されたロシア編入に向けた『住民投票』と称する行為は、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害し、国際法に違反する行為であり、認められてはならず強く非難する」と発言した。 ウクライナのポドリャク大統領府顧問が、ロシア大統領府が、プーチン大統領が9月30日にウクライナの東部と南部4つの州の併合に関連する式典を開くと発表したことについて、SNSに「クレムリンの見せ物小屋だ。法的には何の意味もない」と投稿してロシア側の動きを批判した。 国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、ニューヨークの国連本部で記者会見し、武力によってほかの国の領土を併合することは国連憲章と国際法に違反していると指摘した。そのうえで「ロシアは安全保障理事会の常任理事国の一つとして国連憲章を尊重する特別な責任がある。併合のためのいかなる決定も法的な価値を持たず、非難に値する」と強調した。また「国連の目的と原則を侮辱している。現代の世界ではありえない」と述べ、容認されてはならないと指摘した。 プーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領との電話会談を行い、ウクライナの東部と南部の4つの州で強行された「住民投票」だとする活動について「国際法の規範と原則に完全に従い、透明性のある方法で行われた。地域の住民はみずからが決定する権利を行使した」などと説明した。 9月30日 プーチン大統領が、モスクワの大統領府で演説し、東部ドネツク、ルハンスク両州と南部ヘルソン、ザポリージャ両州、4州の併合を宣言した。 ウクライナのゼレンスキー大統領が、NATOへの加盟を正式に申請すると表明した。ロシアによる核兵器使用に対する懸念が強まる中、NATO加盟で抑止力を強化する狙いとみられる。 ウクライナ軍は、ロシア軍の占領下にある東部ドネツク州の要衝リマンの包囲をほぼ完了したと発表した。リマンはロシア軍の拠点の1つで、ウクライナ軍がハルキウ州の奪還に成功後、次の軍事目標として進軍している。ウクライナ軍は北部、南部、西部の3方向から進軍し、リマンを包囲し、5000人程度のロシア軍部隊が補給路、退却路を絶たれ、孤立しているとみられる。アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ロシア軍がリマンを喪失した場合、既に全域の制圧を宣言しているルガンスク州の中心都市セベロドネツクやリシチャンスクの支配を維持できなくなる可能性があると指摘した。親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」の指導者デニス・プシリンも、ロシアの占領下にある同州北部の要衝リマンのロシア軍がウクライナ軍に一部包囲されていることを認め、前線からの報告は「憂慮すべきもの」だと述べた。 リマンは鉄道の重要な分岐点でロシア軍が2022年4月に数週間をかけて占領していた。 ザポリージャで、人道支援のための民間人の車列にロシア軍の砲撃を加え、少なくとも23人が死亡、28人が負傷した。親ロシア派当局は、攻撃はウクライナ軍によるものだとし、ロシア軍の関与を否定した NATOのトルテンベルグ事務総長が、ロシアによる最近の行動はロシア軍が2022年2月にウクライナに侵攻して以来の「最も深刻なエスカレーション」だと述べた。 トルコ外務省は声明で、ロシアによるウクライナの東・南部4州の併合について「国際法の原則に対する重大な違反だ」と述べ、容認しないと表明した。 ゼレンスキー大統領が、日本の岸田文雄総理大臣との電話会談でを行った。岸田総理は、ウクライナの主権と領土の保全に対する日本の明確な支持を表明し、ゼレンスキー大統領は謝意を示した。また、これまでに日本側が提供した防弾チョッキや防護服など、殺傷能力のない装備品についても謝意を示したうえで、「完全な勝利まで、重要かつ幅広い支援が継続され、拡大することを望んでいる」とさらなる支援を訴えた。 ジョージアのズラビシビリ大統領が「偽の住民投票を正式に承認し、強制的な併合の裏付けにしようとしても、正当性がなく、将来性もない」と、ツイッターに投稿し、ロシアを非難した。そのうえで、「こうした重大な国際法違反をわれわれは認めない。ウクライナの領土の一体性を改めて全面的に支持する」と投稿した。ジョージアは2008年に、ロシアの軍事侵攻を受け、一部の地域には今もロシア軍に占領されている。 2022年10月 10月1日 ルハンシク州のハイダイ知事が、ウクライナ東部ドネツク州の要衝リマンについて、「ウクライナ軍がロシア側の兵士5000人以上を包囲した」としてウクライナ軍は、リマン奪還に向けて攻勢を強めていると明らかにした。また、リマンにいるロシア軍の兵士らは、投降を願い出たものの上官から認められないでいるとしている。 「ドネツク人民共和国」の指導者イゴール・ガーキンは、要衝リマンのロシア軍がウクライナ軍に包囲されたことについて、ロシア軍司令部の「プロ意識の低さ」を痛烈に批判した。「なぜ、撤退支援に必要な部隊を投入して撤退路を維持しなかったのか、私には答えが見当たらない」と述べた。 ロシア国防省がドネツク州の重要拠点リマンに駐屯していたロシア軍が撤退したと明らかにした。ロシアのプーチン大統領は前日、ドネツク州を含むウクライナの東部・南部4州を併合すると一方的に宣言していたが、その翌日にロシア軍が要衝からの撤収を余儀なくされた。インタファクス通信によると、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は「包囲による脅威のため、より有利な戦線へと撤退した」と説明した。 チェチェン共和国のカディロフ首長は、リマンを防衛していた指揮官を無能だとして、「前線で機関銃を持って戦うべきだ」と痛烈に批判。「個人的な意見」と前置きした上で、「国境地帯での戒厳令の発令や低出力の核兵器の使用まで、より抜本的な対策を講じるべきだ」と主張した。核戦争の危機を煽る発言だが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は10月1日のレポートの中で、「カディロフの暴言は特に注目に値しない」と冷静な反応だった。その理由を以下のように述べている。カディロフが戦術核の使用を求めたのは、ウクライナ領土をさらなるロシアの支配下に置く「特別軍事作戦」の継続要求と矛盾している可能性が高い。現在のロシア地上軍を構成する疲弊した契約兵、急遽動員された予備役、徴兵、傭兵の混沌とした集合体は、(放射線濃度が高い)核環境では機能し得ないだろう。したがって、ロシアの戦術核兵器の影響を受けた地域はロシア軍にとって通行不能となり、ロシアの進攻を阻む可能性が高い''。 10月2日 ゼレンスキー大統領がSNSに動画を投稿し、「リマンから完全に敵を排除した」と述べ、リマンを奪還したことを明らかにした。 リマン包囲戦でウクライナ軍は、ロシア軍部隊の脱出路となる道路1本をあえて封鎖せず残した。ロシア軍を追いつめて徹底抗戦を決断させるよりも、撤退中のロシア軍に砲撃などを加えた方が自軍の損害がより軽微になると判断したとみられている。事実、10月2日イギリス国防省は、「ロシア軍はリマン撤退時に唯一残った脱出路を使用せざるを得ず、大損害を受けた」と分析。戦略上の要衝であるリマンの喪失で、ロシア軍は目標達成がいっそう困難になると予測した。イギリス国防省はさらに、リマンはプーチン露大統領がロシア編入を宣言したウクライナ4州のうちの一つであるドネツク州に位置するとし、直後のリマンの喪失は「ロシアにとって政治的にも大きな後退だ」とした。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がヘルソン州の小規模な集落、「アルハンヘルスケ」と「ミロリュビフカ」を解放したと表明した。 ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は「プーチン氏が併合式典前にリマン撤退を認めなかったためロシア軍は1500人もの兵を失った」と主張した。リマンは9月29日段階でウクライナ軍に包囲されており、ロシア軍部隊がリマンから撤退できたかは不明。 ウクライナ軍のチェレワチイ報道官は、ウクライナ軍がリマンから東に約10キロ離れたドネツク州の村トルスケを奪還したと表明した。トルスケはリマンとルハンスク州の都市クレミンナの中間に位置しており、ウクライナ軍はクレミンナで防衛線を築こうとしているロシア軍部隊にも砲撃を加えているという。 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「リマンでのロシアの敗北は、クレムリンが効果的かつ公平に部分的な動員を実施できなったことと重なり、ロシアの言論空間に大きな変化をもたらした」としたうえで、今回の撤退について「ロシア軍のキーウやハルキウ州からの撤退以上に混乱と否定的な報道が出てきている」と指摘した。 10月3日 ロシア極東ハバロフスク地方で、新たに徴兵された人員の半数が基準を満たさず、徴兵取り消しとなる事態が発生し、当地のロシア軍兵站担当将校が解任されたと、ハバロフスク地方のミハイル・デグチャレフ知事が明らかにした。ミハイル・デグチャレフ知事はSNSへの投稿で「10日間で数千人が招集令状を受け取り、軍の登録・入隊事務所に出頭した。その約半数は基準を満たさず帰宅させられた」と明かした。 ロシア政府は西部軍管区のアレクサンダー・ズラブリョフ司令官を解任し、後任にロマン・ベルドニコフ中将を任命した。 ウクライナ軍は、南部ヘルソン州で、ドニプロ川のロシア軍陣地を突破した。ロシアが任命したヘルソン当局トップのウラジーミル・サルドは、ウクライナ軍は、前線だった地点の南約30キロにある、ドニプロ川沿いの町ドゥドチャニ付近を突破したとした。ウクライナ軍当局もドニプロ川に沿って前進し、複数の村を奪還。南部では開戦以来最大の戦果を挙げたとしている。 NATOに加盟する中・東欧9カ国の首脳が、ウクライナのNATO加盟申請を支持する共同声明を発表した。声明には、バルト3国とポーランド、チェコ、スロバキア、ルーマニア、北マケドニア、モンテネグロが名を連ねた。 10月4日 ショイグ国防相は部分動員令に署名して以降、20万人超が招集されたと発表した。 ゼレンスキー大統領が、ウクライナ南部・東部のクリミア、ドネツィク州、ルハンシク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州に関する、ロシア大統領の大統領令及び関連決定を無効とするウクライナ大統領令に署名した。 アメリカ政府が、高機動ロケット砲システム「ハイマース」4基、155mm榴弾砲16門や同榴弾砲の砲弾7万5000発、地雷防護性能を持つマックスプロ対地雷装甲車200両などを含む6億2500万ドル(約900億円)の追加軍事支援を行うと発表した。 イギリスの日刊紙タイムズが、ロシアのプーチン大統領がウクライナとの国境近辺で核実験を計画し、核兵器を使う意志を示そうとしているとの見方があり、NATOが加盟国に警告したと報じた。ロシア国防省で核兵器の管理を担う秘密部門に関連があるとみられる列車がウクライナ方面に向けて動き出したとも報じた。核弾頭を搭載可能な新型原子力魚雷「ポセイドン」を積んだロシアの原子力潜水艦「ベルゴロド」が北極海に向かい、ポセイドンの発射実験に向けた準備が進んでいるとの報道もある。 ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻に「われわれは参加している」と認め、一方で「誰も殺していないし、どこにも兵士を送っていない」とも述べた。国営ベルタ通信が伝えた。 10月5日 ロシア政府が、プーチン大統領がウクライナ東・南部4州を併合する「条約」の批准書と関連法に署名したと発表した。 イギリス国防省は、ウクライナ軍がハルキウ州を流れるオスキル川を越えてロシア側の防衛地帯に最大20キロ進攻し、ルガンスク州スバトボに向かっていると明らかにした。 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」が、「ウクライナ軍の反撃は東部ハルキウ州で終わらず、ルハンシク州西部でも前進している」として、ウクライナ軍がヘルソン州とルハンシク州でそれぞれ優位に立っているという見方を示した。 ニューヨーク・タイムズが、プーチン大統領の外交政策に影響を与えてきたとされる思想家、アレクサンドル・ドゥーギンの娘でジャーナリストのダリアが2022年8月に車の爆発で死亡した事件について、複数の当局者の話として、アメリカの情報機関はウクライナ政府の一部が爆発物による暗殺計画を許可したとみていると伝えた。また、暗殺計画の標的が実際はドゥーギンだった可能性があるとしている。 プーチン大統領の最側近の1人で、安全保障会議書記のパトルシェフが「アメリカとイギリスなどはウクライナでの軍事作戦を長引かせている。実質はNATOとの戦いになっている」と述べ、ウクライナに軍事支援を続けるアメリカやイギリスなどとの戦いの構図になっていると指摘した。 プーチン大統領が、ザポリージャ原子力発電所について、ロシア政府の管理下に置くことを命じる大統領令に署名した。 チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長が、ロシア軍で3番目に高い上級大将の称号を授与されたと発表した。メッセージアプリのテレグラムにプーチンから「個人的に」決定を知らされたと投稿。自身にとって「大きな名誉」だとした。 キーウ州のクレバ知事、首都キーウ南方約75キロの都市ビラ・ツェルクヴァに対して、ロシア軍のイラン製無人機「シャハド136」による爆撃が計6回あったと明らかにした。 10月6日 プーチン政権寄りの新聞社タブロイド紙が、ドネツク州の要衝リマンからのロシア軍の退却に関連し、兵員不足、貧弱な連絡系統や司令官の判断ミスが決め手になったとの暴露記事を掲載した。 ゼレンスキー大統領が、東・南部4州の併合を宣言したロシアが「自衛」名目で核兵器を使用する恐れが指摘されていることについて、「ロシアの指導者は自分の命を愛している。核を使えば自分の命も終わると理解しているはずだ」と述べ、プーチン露大統領は核兵器を使用できないとの認識を示した。 ロシアが任命したヘルソン州の高官、キリル・ストレモウソフ次官が、ロシアの「軍高官と閣僚」は前線で発生している問題を理解していないとし、「もし自分がこうした状況を許している国防相だったなら、将校として自ら命を絶ったと言う人は多い」と述べ、ショイグ国防相を非難した。 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が、ウクライナの首都キーウを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。グロッシは会談後の記者会見で、ロシアが一方的に国有化を宣言した南部のザポリージャ原子力発電所について、「ウクライナの施設だ」と述べ、国有化を認めない考えを強調した。 ウクライナ軍の関連組織「国民レジスタンスセンター」が、ロシアが一方的な併合を強行した東部ルハンスク州で、地元男性を強制的に動員して最前線に投入し、ウクライナ軍との戦闘に参加させていると指摘した。兵員補充だけでなく、同士打ちをさせてウクライナ人の結束を乱す意図があるとみられている。 10月7日 2022年のノーベル平和賞に、ウクライナの人権団体「市民自由センター」が、ロシアの人権団体「メモリアル」とベラルーシの人権団体「春(ヴャスナ)」のアレシ・ビリャツィキ代表とともに選ばれた。「市民自由センター」はロシアの侵攻後、ウクライナ市民に対するロシアの戦争犯罪を特定し、記録する取り組みを続けている。ただし同センターのアレクサンドラ・マトビチュクは翌8日のキーウでの記者会見で「この賞はウクライナ国民に与えられたもの」と喜びを表明しつつ、「兄弟の賞」と呼ぶべきではないとも述べ、ウクライナをロシアやベラルーシと兄弟国扱いすることを批判した。 ロシア軍東部軍管区のアレクサンドル・チャイコ司令官が解任、新たにルスタム・ムラドフ中将が任命された。ロシア軍は10月3日にも西部軍管区のアレクサンダー・ズラブリョフ司令官が解任されている。 イギリス国防省は、侵攻開始以降、ウクライナ軍がロシア軍から主力戦車440両以上、装甲車約650両を奪取したとする分析結果を示した。ウクライナ軍が配備している戦車の半数以上が奪取したものである可能性があるという。 ウクライナ最高会議(議会)が、日本の北方領土について「ロシアの占領下にある」との立場を確認し、領土交渉で日本の立場を支持する決議を可決した。ゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で、「北方領土がロシアの占領下に置かれているが、ロシアにはこれらの領土に何の権利もない」と強調。「ロシアが占領し続けようとしている土地を全て奪還しなければならない」と述べ、国内の関連文書に署名したとし、北方領土交渉で日本の立場を支持するよう国際社会に訴えた。 10月8日 クリミア大橋爆発が発生した。事件についての声明は発表されておらず、ロシア軍の補給路に影響があると報道されている。ロイター通信によれば、「ウクライナ南部に侵攻するロシア軍の「重要な補給路に打撃を与えた」」と伝えている。また、複数のウクライナのメディアによれば、「背後にウクライナ保安局が関与している」と伝えていて、ウクライナの大統領府長官顧問であるポドリャクは「これが始まりだ。違法なものはすべて破壊されなければならない」とSNSに投稿したものの、これに関してのウクライナ政府の公式な発表はない。 IAEAのグロッシ事務局長の声明によれば、ザボリージャ原発に接続している送電線が何らかの砲撃で損傷し外部からの電力供給が失われた。その送電線は復旧の作業をしていて、安全に問題はないという。 ロシアの国防省は「ウクライナでの軍事作戦を指揮する総司令官」にロシアの「空軍・宇宙軍の総司令官」であるセルゲイ・スロヴィキンを任命。9月上旬にロシア軍はウクライナ北東部ハリコフ州から撤退したりと苦戦を強いられている為、司令官を刷新し、軍の立て直しするという意図がある。 イギリスの国防省は9日(日本時間)、ロシアにとってクリミア大橋はクリミアなどに物資を運ぶ戦略的に重要な補給路だとし、「通行が再開されたことはほぼ確実だが、供給量は大幅に低下する」などと指摘し、ロシア軍の兵力の維持に大きな影響を与える可能性が高いとの見方を示した。 10月9日 ザボリージャにある集合住宅にロシア軍による12発のミサイル攻撃を受け、死傷者が出た。物的被害では、5棟が倒壊し、9階建ての集合住宅に大きな被害が出た。 ロシアのプーチン大統領はロシアでの重大事件を扱うロシア連邦捜査委員会のバストルイキン委員長から報告を受けた。また、この中でプーチン大統領は「ロシアの極めて重要なインフラの破壊をねらったテロ行為であることは疑いの余地がない。計画の立案者であり、実行者で、黒幕でもあるのは、ウクライナの情報機関だ」と述べ、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示し、非難した。 また、独立系メディアによれば、当局が明らかにした51歳のロシア人のトラック運転手が、インターネットで、貨物を受注して運送していたと見られるという。 アメリカのホワイトハウス国家安全保障会議のジョン・カービー戦略広報調整官はアメリカABCの「ジス・ウィーク」の番組内で、「われわれはウクライナ側とほぼ毎日連絡を取り、安全保障のための支援を続ける方針だ」と述べ、ウクライナに対して、武器の供与を続けることを明らかにした。 ウクライナの国営原子力企業であるエネルゴアトムとIAEAによれば、ロシアが占拠するザボリージャ(ザポロジエ)原子力発電所において外部の電源が復旧した。 10月10日 キーウのクリチコ市長は10日8時30分にSNS上で「市内の中心部で複数の爆発があった」と明らかにした。その爆発の1時間以上前には空襲警報が鳴っていた。ウクライナのメディアは、現地時間の8時過ぎに「ロシア軍のミサイル攻撃によるとみられる3、4回の爆発が起きた」と伝えた。キーウ市内のホテルの中にいる朝日新聞の記者も、現地時間の8時20分に「少なくとも3回の爆発音が聞こえた」という。最初の爆発音からおよそ1時間後の9時15分に、爆発音が再び聞こえた。この爆発直後の映像によれば、攻撃は広い範囲にわかって行われ、焼け焦げた車からは煙や炎が上がっていた。キーウ市内の中心部にある交差点では、大きな穴が見られ、その近くにあった車は完全に大破したという。キーウの街頭では、複数の車が激しく燃えたため、消防隊員が消火活動をしており、道路には多くの破片が散乱していて、公園と見られる敷地には大きな穴が開いた。内相顧問のゲラシェンコは自身のツイッターアカウントに、遊び場とみられる画像をツイートし「攻撃後のキーウ中心部の子どもの遊び場」と付け加えた。また、このミサイル攻撃による爆発は、キーウ中心部の情報機関・ウクライナ保安局の本部から、数百メートルの場所でも発生した。キーウのクリチコ市長は「重要なインフラが被害を受けた」とテレグラムに投稿している。キーウ市では、地下鉄を停め、市民らに対して、地下シェルターへ避難するように求めた。ドイツ外務省は一連のミサイル攻撃で領事館ビザオフィスが被害を受けたと発表した。ウクライナの政府高官はクリミア橋の崩落への報復攻撃の見方を示している。一連の爆発の被害について、ウクライナ内務省の高官はSNSへの投稿で8人が死亡し24人がけがをしたと明らかにした。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、ロシア軍があわせて75発のミサイルを発射したという分析を明らかにした。 リビウとテルノピル、フメリニツキー、ジトミル、それに、ドニプロの複数の都市でもミサイル攻撃を受けて、爆発があり、リビウでは停電が発生し、また、フメリニツキーにおいては、防空システムが作動している。 ザポリージャでロシア軍が住宅地を再び攻撃した。 ロシアのプーチン大統領は日本時間の10月10日の夜に、安全保障会議を開催し、クリミア大橋で発生した爆発を「ウクライナ側によるテロ行為だ」を非難した上で「(ロシア時間の)けさ、ロシア軍がウクライナのインフラ施設に大規模な攻撃を開始した。これからもロシアの領土でテロ行為が続けば、その脅威のレベルに応じた規模で厳しく対応していく」として、ウクライナ側を強くけん制した。 アメリカのバイデン大統領は「米国は、首都キーウを含むウクライナ各地で行われたロシアのミサイル攻撃を強く非難する」した上で「これら攻撃は民間人を殺傷し、軍事目的でない標的を破壊した。プーチン氏のウクライナ市民に対する不当な戦争の完全な残虐性を改めて示している」との声明を出した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのブリンク駐ウクライナ大使と会談を行った。ゼレンスキー大統領はテレグラムへ投稿を行い、「米国はロシアによるウクライナのインフラ施設への攻撃を非難し、ウクライナで行われている戦争犯罪や残虐行為の責任をロシアに問うことにコミットしている」と明らかにした。 ウクライナ保安局は、「ウクライナの領土保全を侵害した」ことを理由に、前ロシア大統領で国家安全保障会議副議長を務めるメドベージェフをウクライナの刑法110条に基づき、指名手配リストに半年以上にわたって掲載していたことを発表した。 ドイツ政府は日本時間の10月11日21時にG7の緊急首脳会議をオンライン形式で開催することを明らかにした。ドイツのショルツ首相はゼレンスキー大統領と電話会談を行い、改めて、G7の連帯について約束することを伝え、「特に電力や熱供給など、破壊された民間インフラの修復と復旧を支援する」ことを表明した。 アメリカのバイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、「高度防空システムなどウクライナの防衛に必要な支援を引き続き供与する」とウクライナに対する支援を約束した。 ウクライナのエネルギー省はウクライナ国内の「エネルギーインフラがロシアに攻撃された」ことを理由にEUへの電力の輸出を停めることを明らかにした。ウクライナのエネルギー省は「本日、火力発電所と変電所がミサイル攻撃を受け、自国のエネルギーシステムを安定させるため、11日以降の電力輸出の停止を余儀なくされた」との声明を明らかにした。ウクライナのエネルギー相であるハルシチェンコは今回のエネルギーシステムの攻撃について「戦争全般を通じて最大規模」と述べた上で「供給網全体に対するミサイル攻撃は代替供給をできる限り困難にする意図があった」との見方を明らかにした。 今回の大規模攻撃について、ウクライナ国防省情報総局は、10月2日から3日にかけて「(ロシア軍が)爆撃機や艦艇の準備が進んでいた」との見解を明らかにした。 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオでの演説で「ウクライナをおびえさせることはできない」とした上で「(ロシアのプーチン政権は)戦場でわれわれに対抗できず、こうしたテロに頼っている」と批判した。 イスラエルのラピド首相は、自身のツイッターアカウントにこのミサイル攻撃に関して「市民に対するロシアの攻撃を強く非難する。犠牲者の家族とウクライナ国民に深い哀悼の意を表する」とツイートした。 10月11日 リビウや南部ザポロジエなど複数の都市において、攻撃が続き、ウクライナのメディアでは、このうちザポロジエではミサイルの着弾で住宅や医療施設が破壊される被害が出た。 ロシアの国防省は「軍事・エネルギー施設に対する「大規模な攻撃を続ける」」ことを明らかにした。 ウクライナの国営原子力企業であるエネルゴアトムは、10月10日にロシアが占拠したウクライナ南部ザポロジエ(ザボリージャ)原子力発電所の副所長がロシア軍に拘束されたことを明らかにした。 G7主要7カ国の首脳はオンライン会合を行い、ウクライナへの支援を継続することを約束した上で、激化しているロシアによる攻撃を非難した。 ロシアのショイグ国防相とトルコのアカル国防相は電話会談の中で、このウクライナ戦争の停戦について、トルコのアカル国防相が「これ以上人命が失われることを防ぎ、地域の平和と安定を回復するための停戦の重要性を強調した」として、「停戦に関して共通の認識が得られた」ことをトルコの国防省が明らかにしている。 ロシア南西部にあるベルゴロド州の知事はウクライナ東部のハリコフ州との国境に近いシェベキノの変電所がウクライナ軍の砲撃を受けたことを明らかにし、この影響で、停電が起こり、2000人を超える人々に影響が出ている。 ウクライナのエネルギー相であるヘルマン・ハルシチェンコはアメリカのCNNに、今回の「ロシアの広範なミサイル攻撃が始まった10日以降、エネルギー関連施設の3割が被弾した」ことを明らかにした。西部リビウ州など10の地域のインフラが被害を受け、大統領府高官によれば、10月11日の時点でおよそ3850の市町村の電気が復旧したものの、およそ100の市町村では停電が継続しているという。 10月12日 国連総会のウクライナ情勢を協議する緊急特別会合で、ロシアによる東部・南部4州の一方的な併合を違法だとする非難決議案を賛成多数で採択した。また全ての国に対し、ロシアの行動を承認しないよう要請した。ロシアの外交的孤立が一段と深まった。決議には193カ国中143カ国が賛成。ロシアのほか、シリア、ニカラグア、北朝鮮、ベラルーシが反対した。中国、インドを含む35カ国は棄権した。2022年3月にロシアのウクライナ侵攻の非難決議を採択した際の賛成した141カ国を上回り、今回はアンゴラやモロッコなどアフリカ諸国を中心に賛成票が増えた。国際社会では、いわゆる「ウクライナ疲れ」が指摘されるようになっていた。2022年3月のロシア非難決議の賛成国数(141)を下回る可能性もあると考えていたが、やはり、ロシアに対する不満や反発、抵抗が強い状況に変わりはないとはっきりした形となった。国連総会の決議に法的拘束力はないが、採択されれば国際社会としての総意を示す。中国は前回に続き棄権票を投じたが、中国の耿爽次席大使は棄権しながらも「直近の地上戦激化を深く憂慮し、民間人の犠牲や民間施設への損害を非難する」と強く批判する場面もあった。ロシアのネベンジャ国連大使は「(住民投票が実施された)地域の人々はウクライナに戻りたくないと十分な情報を得た上で自由に決めた。投票結果は明確だ」と主張した。 ロシアの連邦保安庁は、クリミア大橋の爆発に関連し、5人のロシア人に加え、3人のウクライナとアルメニアの市民の身柄を拘束した。 ウクライナ東部のドネツク州の町アウディーイウカの混雑した市場がロシアの攻撃を受けた。ドネツク州のキリレンコ知事は「多くの人で混雑していた中央市場をロシアが攻撃した」という声明を明らかにした。 ウクライナを支援している国際移動司法チームがキーウを訪問し、民間人や民間インフラの被害について検証した。国際移動司法チームの首席検事は「エネルギー・通信インフラに広範な攻撃があったとされているが、軍事作戦への影響は最小限のようだ。冬が近づく中、民間人の健康、苦痛、恐怖の蔓延には最大限の影響が出ているとみられる」とした上で「戦争犯罪の可能性があるとして捜査を進めている」と述べた。 NATO国防相会議で、ウクライナに新たな防空システムを供与することが発表された。ウクライナに対する強固な軍事支援の継続も再確認した。オースティン米国防長官は、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ全域での「軍事目標ではない標的」へのミサイル攻撃をについて「全世界はプーチン氏の選んだ戦争の悪意と残酷さを改めて目にした」と非難した。同時に「ウクライナ国民の決意を深め、地球上のあらゆる地域の友好国の結束を強めた」と言明した。ストルテンベルグNATO事務総長は、ロシアのミサイル攻撃は弱さの表れとし、戦場では「ウクライナには勢いがあり、大きな成果を上げている一方、ロシアは民間人や主要インフラに対する無差別攻撃という手段に訴える状況となっている」と述べた。 ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、10月13日に、プーチン大統領がカザフスタンでトルコのエルドアン大統領と会談することを明らかにした上で、エルドアン大統領がこの会談において、「ウクライナ和平に向けた提案」をする可能性が高いと明かした。 アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は記者会見で「ロシアは民間人を傷つける目的で、意図的に民間インフラを攻撃した」と指摘した上で「ロシアはウクライナの高齢者、女性、子どもをターゲットにしている。民間人を標的とした無差別かつ意図的な攻撃は戦争に関する国際規則における戦争犯罪だ」と述べた。 ブルームバーグ通信の報道によれば、「ウクライナでのロシアの攻撃がエスカレートしていることに対抗した措置」として、アメリカがロシア製のアルミニウム輸入を全面禁止することを検討していることが明らかになった。これを受けて、ロンドン金属取引所で、アルミ価格が一時7.3%高くなって、1トン2400ドルまで上昇した。 ロシアの独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は、ロシア連邦保安局などの情報機関に加えて、現役将校とOBの話として、ロシア兵の戦死傷者と行方不明者が合わせて9万人に上っているとの見方を示した。 10月13日 ロシア連邦安全保障会議の副書記であるアレクサンドル・ベネディクトフは、ロシア国営のタス通信とのインタビューの中で「ウクライナはこのような措置が間違いなく第3次世界大戦に至ることを意味すると十分認識している」と述べ、ウクライナがNATOに加盟することが、第3次世界大戦を引き起こす可能性があることを明らかにした。 ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官はテレグラムにキーウ州において、重要なインフラ施設が、いわゆる「神風ドローン」といわれるイラン製ドローン「シャヘド136」の攻撃を受けたことを投稿した。また、キーウ州のクレバ知事は州内の集落において、イラン製ドローンの攻撃を受けたことをテレグラムに投稿した。 EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表が、ロシアがウクライナに対して核兵器を使用すれば、ロシア軍が全滅する結果になると発言した。ボレルは「プーチン氏ははったりではないと言っている。確かにはったりを言う余裕はないだろう。明確にしておかなければならないのは、ウクライナを支援する人々、EUとその加盟国、NATOもはったりを言っていないという点だ」と述べた。 ウクライナ軍とロシア軍のドローンが、空中で一騎打ち対戦している様子を捉えたという動画がインターネット上に公開され、注目を集めている。航空ニュースを伝える「エアロタイム・ハブ」は、この映像は「ドローンによる空対空の戦闘が捉えられた最初の例ではないか」との見方を示した。 10月14日 タジキスタンのラフモン大統領は、カザフスタンの首都アスタナで開かれたロシアと中央アジア5カ国の首脳会議で、プーチン露大統領に対し、「旧ソ連時代のように中央アジア諸国を扱わないでほしい」と述べ、タジクは属国扱いではない対等な国家関係を望んでいると表明した。ロシアが「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国の首脳が、公の場でロシアに批判的な発言をするのは異例。ウクライナ侵略を受け、旧ソ連諸国の多くがロシアから一定の距離を置こうとする動きを強めており、ラフモンの発言はそうした傾向の表れである可能性がある。 また、ベラルーシの独立系軍事監視団体「ガユン」は、この直近の1週間において、ベラルーシ軍からロシア軍に70台近くの戦車が引き渡されたことを指摘していて、ロシア軍が戦車を数多く無くしたことによって、ウクライナの反転攻勢を許した一つの理由となっており、ロシア軍が外国から戦車を補充している可能性があると分析している。 アメリカのニューヨーク・タイムズはアメリカ政府の報告書を基にして、「米欧の制裁がロシアの防衛産業に損害を与え、露軍は兵器の補給が消費に追いついていない」として、部品の不足に伴い、戦車の修理が思った通りに進行していないとした上で「ロシアの情報機関が米欧の技術を不法に入手するよう命じられている」として、「先端技術の輸出制限で精密兵器の製造も打撃を受け」ていることを伝えている。 10月15日 ウクライナの検察当局は、捜査の対象となっているロシア軍による戦争犯罪が、10月15日の時点で4万233件に上ると発表。 ベラルーシ国防省は、ロシア軍の部隊がベラルーシに到着したことを明らかにしているが、ベラルーシの独立系軍事監視団体「ガユン」によれば、「合同部隊編成は、ロシアの部分的動員で招集された予備役をベラルーシで訓練するためのカムフラージュの可能性がある」との見方を示している。 10月16日 ウクライナ軍参謀本部によれば、ロシア軍が10月15日に30か所以上で攻撃を受けたことを公表。また、ウクライナ国営の電力会社によれば、キーウ州にあるエネルギー関連施設が攻撃を受けたことを明らかにしている。 ウクライナの南部のヘルソン州当局によれば、ロシア軍がヘルソン州北部で空爆をしているなど激しい戦闘が継続しているという。 ザポリージャ州の知事は、SNSに、ロシア軍がザポリージャ州にある2か所の学校を攻撃したことを投稿した。 ロシア国営のノーボスチ通信が伝えたところによれば、ウクライナ東部のドネツク市を占拠・支配する親ロシア派幹部が、ドネツク市の中心部が、現地時間の朝にウクライナ軍がアメリカ軍から提供した高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を用いた砲撃によって、親ロシア派が本拠としているドネツク市役所の庁舎が被害を受け、親ロシア派幹部によれば、男性2人が負傷したという。この砲撃は行政地区のみならず、ドネツク市の中心部の広い範囲に及んだ。 10月17日 キーウの中心部において、複数回の爆発が発生したことを、キーウ市当局が、通信アプリの中で明らかにした。また、AFPの記者は、キーウで現地時間の6時35分と6時45分に爆発音が聞こえたという。大統領府長官のイエルマークは、キーウにドローン攻撃があったことを明らかにしている。さらに、大統領府副長官のイエルマークは、この攻撃に使われたドローンは、イラン製の自爆型ドローンを使って攻撃したという見方を明らかにしている。このドローンの破片には「ベルゴロドのために」というふうに書かれていたという。攻撃を受けたのは、キーウ中心部のシェフチェンキウスキー地区で、この攻撃によって、複数の住宅に対して被害が出たことをキーウのクリチコ市長が通信アプリで明らかにしている。また、住宅以外の建物からも出火した。キーウにおいては、現地時間の17日早朝から防空警報が発令されていた。この爆発が発生したのは現地時間8時過ぎで、その1時間前に「一連の爆発」が発生していて、キーウ市の当局によれば、重要なインフラが攻撃を受けたという。 ロイター通信の報道によれば、ウクライナ東部のドニエプロペトロフスク州でロシア軍によるミサイル攻撃の影響で、エネルギー関連のインフラ施設において、大規模火災が発生。 ウクライナ原子力企業のエネルゴアトムによれば、ウクライナ南部にあるザポロジエ原子力発電所が、再度外部電源を喪失し、現地時間の未明に非常用ディーゼル発電機が起動したという。 イギリスの国防省によれば、クリミア橋が爆発による損傷で、ウクライナ南部におけるロシア軍への「補給の問題が深刻化している」ことを指摘している。 ウクライナ文化情報省が、地元のジャーナリストの話としてフェイスブックに投稿したところによれば、ロシアが一方的に併合を宣言している南部ヘルソン州において、地元オーケストラの首席指揮者であるユーリー・ケルパテンコが「ロシアへの協力を拒否」したため、自宅において、ロシア軍によって射殺された。ロシア側はヘルソン州において、「平和的な生活の回復」をアピールするために、10月1日の「国際音楽の日」に地元のオーケストラによるコンサートを開催することを計画していたが、ユーリー・ケルパテンコは「占領者への協力を断固拒否した」と述べていた。 EU外相会議がルクセンブルクで開かれ、EU加盟国がウクライナ軍兵士1万5千人に訓練を実施することで合意した。EUとウクライナの連携が一層深まることとなる。また、ウクライナへの軍事支援を5億ユーロ(約720億円)増額することを決め、EUからのウクライナへの軍事支援は今回分を含め総額31億ユーロとなる。 10月15日から日本を訪れているウクライナの議会にあたる最高会議の議員団が、国会内で超党派の日本の国会議員連盟と面会した。ウクライナの議員団は日本の支援に謝意を表明し、「早期に勝利しても、戦後の復興という課題が残っている」と協力を求めた。日本側は、「独立を守り抜き、平和を成し遂げてほしい」と支援を約束した。 NATOが核抑止に焦点を当てた年次軍事演習「ステッドファスト・ヌーン」を開始した。NATOのストルテンベルグ事務総長は、演習についてウクライナ侵攻前から計画されていたと指摘。「NATOの核戦力の安全性や確実性、効果を維持するための年に1度の定期的な演習だ」と説明している。 10月18日 ウクライナ側は首都キーウの「発電施設」が攻撃を受けたことを明らかにした上で、ウクライナ大統領府の副長官であるキリロ・ティモシェンコはソーシャルメディアに対して、「現時点でドニエプル川西岸の発電施設に3発の攻撃があったことが分かっている」ことを投稿している。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ツイッターに10月10日以降にウクライナの国内の発電所の30%が破壊されたことをツイートした上で、この攻撃で、ウクライナの各地で、大規模な停電が発生していることを指摘した。これより先に、ゼレンスキー大統領は、通信アプリの「テレグラム」に「市場や公園など「明らかに平和的な施設」が狙われている」ことを指摘した上で、「責任は必ず追及されなければならない」ことを訴えている。 ロイター通信が伝えたところによれば、ウクライナのクレバ外相は、イランを非難した上でロシアに自爆型無人機(ドローン)を提供しているとして、ゼレンスキー大統領にイランとの国交断絶を提案したという。 ロイター通信が複数のイラン高官の話を引用して伝えたところによれば、ロシアの求めに応じ、無人機(ドローン)を追加に供与すると共に、弾道ミサイル「ファテフ」や「ゾルファガール」についても提供を行うことだという。 ウクライナの国営の通信社であるウクルインフォルムによれば、ウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長はインタビューの中で「戦争は来夏(2023年の夏)までにすべて終わるだろう」との見通しを明らかにした上で、ウクライナの南部のヘルソン州を念頭にして、「今年(2022年)の年末までに、我々は大きな進展を遂げる。すぐにわかるだろう」と強調した上で、「(クリミア半島を含む)1991年の国境線まで到達することがなによりも重要だ」と述べた。さらに、キリロ・ブダノフ情報総局長は「一部の地域がロシアから分離するだろう」と指摘した上で、コーカサス地方から始まるという考えを示したうえで、「ロシアには領土問題がたくさんある。ロシア連邦の『連邦』は、ただの名前にしか過ぎない。政権が崩壊したとたんに、すべて崩壊する」と述べている。 国連のウクライナに関する独立調査委員会は、ロシアによるウクライナ侵攻の初期に発生した「数多くの戦争犯罪や人権侵害、国際人道法違反」は「大部分はロシアに責任がある」と指摘した報告書を明らかにした上で、ウクライナ軍にも「戦争犯罪と見なされる人道法違反があった」と指摘している。 ロシア軍のセルゲイ・スロビキン総司令官が、ヘルソン州でウクライナ軍の攻勢により「困難な状況」が発生しているとし、状況次第では「容易ではない決断」も排除しないと述べた。報道陣への発表をタス通信が伝えた。ヘルソン州の少なくとも一部地域を放棄する可能性を示唆した形とみられている。 10月19日 プーチン大統領が、ロシアが併合したウクライナ東・南部4州に戒厳令を導入する大統領令に署名。厳戒令により居住者の移動の自由などを制限し、ロシア軍による統治体制を強化する。ウクライナの攻撃激化に伴い、戦時体制への備えを進める狙いとみられている。 10月20日 ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧州連合首脳会議に向けたビデオメッセージの中で、「ロシアはEU域内への新たな移民の波を引き起こそうとしている」とした上で「ウクライナのエネルギー施設に対するロシアのテロ行為は、この秋と冬に電力と暖房を巡る問題を最大限作り出し、ウクライナから欧州諸国に多くの移民が流入するように仕向けることを目的としている」と述べた。 アメリカ国務省のプライス報道官は、ロシアがウクライナにおいて、イラン製の無人機(ドローン)を使用していると断定した上で、「クリミアを拠点とするロシア軍兵士がイラン製無人機を操縦し、数日にわたるキーウ(キエフ)攻撃を含めウクライナ全土に攻撃を実施したと確認した」として「イラン軍兵士がクリミアに現地入りし、ロシアの作戦を支援した」という風に分析している。 ロシアのインタファクス通信が裁判所高官の話として伝えたところによれば、ロシアの裁判所は、国営テレビの生放送中に抗議を行ったかつての番組編集者のマリーナ・オフシャンニコワの逮捕を命令したという。 EU議長国であるチェコがSNSで明らかにしたところによれば、欧州連合の加盟国はイランがロシアにドローンを供給したことを理由に、関係者らに対して、EU域内の資産を凍結するなどの追加の制裁を行うことで合意した。 10月21日 ロシア当局は、「ロシア空軍がウクライナ南部ヘルソン州の武器庫を破壊した」ことを明らかにした上で、ウクライナのゼレンスキー大統領が主張しているダムの爆破計画については否定している。 ウクライナのエネルギー相であるハルシチェンコはロイター通信のインタビューで「10月10日以降のロシア軍の攻撃により、ウクライナの火力発電能力の少なくとも半分が失われ、被害額は数十億ドルに上る」ことを明らかにした上で、「ロシア軍の攻撃はウクライナのエネルギーシステムの破壊を意図しており、ウクライナの電力インフラ全体の30-40%が攻撃された」とも述べており、被害の規模については、「少なくとも火力発電能力の半分か、それ以上だ」と明らかにした。 ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍が南部ヘルソン州にある大型ダム「ノバ・カホフカ」に爆薬を仕掛け、爆破を計画している」ことを明らかにした上で、「ロシアの新たなテロ攻撃を防ぐために、世界中の誰もが強力かつ迅速な行動を取る必要がある。ダムを破壊すれば大規模な災害を引き起こす」とも訴えており、もし、ダムが爆破されると「大量破壊兵器の使用と同様と見なされ」るため、「ロシアが核や化学兵器を使用した場合と同様の重大な結果につながる」ということを明確にした方がいいと西側諸国に対して呼びかけている。 アメリカのブリンケン国務長官は、「ロシアがウクライナ侵攻を終了させることに関心を持っている証拠はなく、むしろ反対の方向に向け進んでいる」との認識を示したうえで「何らかのきっかけを得られれば、米政府はロシアとの外交を進めるためにあらゆる手段を検討する」とも述べている。 10月22日 アメリカのシンクタンクである「戦争研究所」はウクライナの南部であるヘルソン州を占拠していたロシア軍がヘルソン州の西部から「撤退を始めた」という見方を示したうえで、「ロシア軍は州都ヘルソンがあるドニプロ川の西岸から東岸へ、弾薬や装備、部隊を頻繁にフェリーで移動させている」とした。一方で、ウクライナ軍は、「ロシア軍がドニプロ川を渡る際、攻撃されるリスクを抑えるためにウクライナの民間人を「人間の盾」にしていると、主張している」という。 ヘルソン市のロシア占領当局が、ウクライナ軍の進軍による緊迫した情勢を理由に、市民に直ちに退避するよう勧告した。 10月23日 ロシアのショイグ国防相が、アメリカのオースティン国防長官をはじめ、NATOに加盟する一部の国の国防トップと相次いで電話会談を行った。ショイグ国防相は、このうち、フランス、トルコ、イギリスの国防相との会談の中で、ウクライナ側が放射性物質をまき散らす爆弾、いわゆる「汚い爆弾」を使用する可能性について一方的に懸念を表明した。これを受け、同日、アメリカ国務省が、アメリカとイギリス、それにフランスの3か国の外相による共同声明を発表。この中ではショイグ国防相が放射性物質をまき散らす爆弾、いわゆる「汚い爆弾」をウクライナが使用する可能性に一方的に懸念を表明したことについて「われわれは見え透いた虚偽の主張は受け入れられないと明確にした」とした。また、そのうえで「世界は、事態を悪化させる口実にこのような主張を利用するいかなる試みも見抜くだろう」としてロシア側をけん制した。 ウクライナの治安機関「ウクライナ保安庁」(SBU)が、ロシアに軍事装備を違法に供給したとして、ウクライナの世界的航空エンジン企業「モトール・シーチ」トップのボグスラエフと同社幹部を反逆罪で拘束したと発表した。「東アジアや中東、欧州に供給する」との名目で、モトール・シーチの戦闘ヘリ用エンジンをロシアに輸出していたとみられている。モトール・シーチを巡っては、50%を超す株式が中国企業に取得されていたことが2020年までに発覚し、中国による軍事技術の取得を警戒するアメリカは中国企業に制裁を発動している。ウクライナも2021年3月、中国による買収を阻止するため、モトール・シーチを国有化していた。 ウクライナ軍参謀本部が戦況報告で、ヘルソン州のノバカホウカで、ロシア兵約150人を負傷させ、六つの軍事装備などを破壊したと発表。 10月24日 ロシアの国営メディア・RTが放送した番組内で司会者が「ウクライナの子供達を溺死させるか焼き殺す必要がある」と発言、これを問題視したウクライナのクレバ外相は「全世界でRTを禁止せよ」と呼びかける事態に発展、同局は問題の司会者を解雇して謝罪した。RTのシモニャン編集長は「ウクライナの子供たち、ドンバスの子供たち、その他の子供たちのために、一刻も早く全てが終わり彼らに再び平和が、彼らが母国語と考える言語で生活と勉強ができるよう願っている」と述べている。 アメリカ軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長が、ロシア軍制服組トップワレリー・ゲラシモフ参謀総長、ウクライナ軍ヴァレリー・ザルジニー総司令官とそれぞれ電話会談を行った。ゲラシモフ参謀総長との会話では、安全保障に関する複数の懸念事項を話し合い、連絡を保ち続けることで合意した。ザルジニー総司令官との会話では、継続中のロシア軍によるウクライナ侵攻について話し合い、展望と評価を共有した。ウクライナの主権と領土の一体性に対する支持は揺るぎないものであると改めて明言した。 イギリス国防省が、ウクライナに侵攻しているロシアがイラン製無人機(ドローン)を使った攻撃を全土で継続しているとの分析を発表した。無人機は自爆型のイラン製「シャヘド136」で、戦闘の長期化で不足しているロシア製の高精度兵器の代替として投入されているみられている。また、同省はウクライナ軍による迎撃はおおむね成功しているとの見方も示した。 イランのアブドラヒアン外相が、「イラン製ドローンがウクライナ戦争で使用されていることが証明されれば、イランは無関心ではいられなくなる」と述べた。ただ、イランとロシアの防衛協力は継続すると語った。 ゼレンスキー大統領は、イスラエルメディア「ハアレツ」が主催した会合で、事前録画された動画を通じて発言した。イラン製ドローンによる被害を訴え、さらに「残念ながらウクライナはイスラエルの防空システム「アイアンドーム」は保有していない」と語り、ウクライナには空を守ることができる近代的で効果的な防空・ミサイル防衛システムが配備できておらず、だからこそ、ロシアは空中でのテロ行為で地上での敗北を補おうとしているとの見方を示した。 ヘルソン州の親ロシア当局が、一部の地元住民による民兵部隊を組織していると明らかにした。地元の男性が自らの意志でヘルソンに残ることを決めた場合、領土防衛部隊に参加する「機会」があるとテレグラムで告知した。ドネツク州などのウクライナの他の占領地域では、これまでに男性が親ロシア派部隊に加わるよう強制されたことがあり懸念が広がっている。また、支配地域の民間人に占領国の軍隊への加入を強制することは、ジュネーブ条約に抵触するとされている。 ウクライナの情報当局トップであるキリロ・ブダノフ情報総局長が、ヘルソン市について、ロシア軍が撤退の準備をしているとしてきた従来の見解を変え、ロシア軍が兵士を追加派遣しており、道路で「防衛戦」の準備を進めているとした。アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も同様の見方をしており、同日ヘルソンでの戦況について、ロシア軍が中心都市ヘルソンでウクライナ軍との戦闘に向けた準備をしている可能性が高いと指摘した。今後数週間にわたる激しい防衛戦が行われる見方がでている。 ルーマニアでクラウス・ヨハニス大統領に「ロシアとの交渉を示唆した」として批判を受けていたヴァシレ・ディンク国防相が、辞表を提出した。ルーマニアは、過去に周辺国から侵略されてきた歴史を持つことから、ロシアの脅威に敏感であり、ポーランドに次ぐ規模のNATO軍とアメリカ軍部隊の計5000人を自国に受け入れている。 10月25日 10月25日に就任したイギリスのリシ・スナク首相が、ウクライナのゼレンスキー大統領が電話会談を行い、スナク首相は「ロシアの侵攻に対応するため、引き続き全面支援をする」と表明。 国連の安全保障理事会の緊急会合が開かれ、ロシアは「汚い爆弾」を使用する計画をウクライナ側が持っていると主張した。イギリスのカリウキ国連次席大使は「ロシアから証拠は示されなかった。ロシアによるあからさまな虚偽の主張で、われわれがこれまで何度もみてきたものだ」と述べ、ノルウェーの国連代表部もツイッターに「ロシアは証拠のない主張を広めるべきではない」と投稿するなど、欧米各国は「汚い爆弾」をめぐるロシアの主張は虚偽の情報だと非難している。 アメリカのバイデン大統領が、ロシアが「汚い爆弾」や核兵器を使用する可能性があると考えるかどうか記者団から問われ、「これだけは言っておきたい。戦術核兵器を使用すれば、考えられないほどの重大な過ちを犯すことを意味する」と述べ、ロシアを警告した。一方で「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性についてロシアが一方的に懸念を表明していることが、ウクライナ側から攻撃を受けたかのように装って攻撃の口実を得る「偽旗作戦」につながるかどうかについては「わからない」と述べるにとどめた。 アメリカ国防総省のライダー報道官が記者会見で、ロシアが定期的に行っている核軍事演習「グロム」を実施すると、アメリカ側に通知があったと明らかにした。演習にはミサイル発射実験などが含まれ、双方の誤解のリスクを減らすため、米ロ間には条約上の通知義務がある。 ロシアのプーチン大統領が、同月19日に署名した大統領令で設置を命じた、対ウクライナ戦への軍需物資供給のための「調整会議」に初出席し、地方政府を含む各機関に連携を命令。 10月26日 ロシアのショイグ国防相が、中国の魏鳳和国防相、インドのシン国防相とそれぞれ電話会談を行い、この中でショイグ国防相は、ウクライナ側が「汚い爆弾」を使用する可能性について一方的に懸念を表明した。 プーチン大統領が、旧ソビエト諸国の治安機関のトップによる会議にオンラインで出席し、「ウクライナ側が『汚い爆弾』を挑発として利用する計画は知られたところだ」と述べ、「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性があるとするこれまでのロシア側の主張を繰り返した。また、ウクライナについて「この国は実質的に主権を失いアメリカから直接、支配されている」と主張した。 ロシア大統領府が核戦力を運用する陸海空軍部隊による核弾頭搭載可能なミサイルの発射演習などを含む定例核軍事演習「グロム」を実施したと発表した。 アメリカのブリンケン国務長官が、ロシアの対ウクライナ戦争で核兵器が使用された場合の結果について、ロシアのプーチン大統領に直接伝えていると明らかにした。ブリンケン国務長官はブルームバーグのイベントで、「我々はロシア側、プーチン大統領に直接、そして非常に明確に、その結果について伝えた」と語った。 ロシアのアンドレイ・ケリン駐イギリス大使が、ロンドンでCNNの取材に答え「ロシアは核兵器を使わない。論外だ」と述べた。 10月27日 プーチン大統領が国内外の有識者を集めたワルダイ(バルダイ)会議で3時間にわたり質疑に応じ、対ウクライナ戦について以下のように語った。(1)核兵器の使用を「ロシアが言及したことはない」が、核兵器が存在する限り使用の危険性は常にあり、ロシアの軍事ドクトリンでは「主権や領土保全、国民の安全のためには使用できる」(2)「汚い爆弾」をロシアが使うのは「政治的にも軍事的にも意味はない」が、ウクライナ側の製造場所は「大体わかっている」(3)ロシアとウクライナは基本的に同一であり内戦という面もあり、ウクライナの主権や領土を保全できるのはロシアだけである(4)西側諸国はウクライナのほか、台湾周辺でも挑発行為をしており、ロシアと中国の関係は前例のない高い水準にある。 アメリカのオースティン国防長官が、ロシアが実施している核戦力運用部隊による定例の大規模演習「グロム」について、実際の配備のための偽装である可能性を示すものはないと述べた。オースティン国防長官は記者団に対し「現時点では、グロムが何らかの偽装活動だと思わせるものは何も出ていない」と述べた。 ウクライナ大統領府のオレクシイ・アレストビッチ顧問がYouTubeの番組で、勝利の条件として、1991年の独立時に国際的に承認された(クリミア半島を含む)領土の全面解放、ロシアによる戦争犯罪人の引き渡しと賠償金支払い、プーチン大統領の退任を挙げた。 10月31日 キーウ市内で複数の爆発音が確認され、ウクライナ軍関係者は通信アプリで「キーウ州内でミサイルによる攻撃があった」と明らかにした。キーウ市のクリチコ市長によれば、キーウ市の一部の地域で水道の供給が停止したほか、停電が発生しているという。また、東部のハリコフ州や南部のザポロジエ州などでも攻撃を受け、電力供給などが一部で止まった。今回の攻撃について、ウクライナ内務相の顧問はSNSにおいて「露軍が約40発のミサイルを発射した」ことを明らかにしている。 2022年11月 11月3日 ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官がロシア侵攻を始めた2月から10月の約8カ月で、ロシア軍の航空機計278機を破壊したと明らかにした。旧ソ連は約10年に及んだアフガニスタン侵攻で118機を失ったとし「アフガンの倍だ」と述べた。 11月4日 プーチン大統領がヘルソン州の州都ヘルソン市一帯の情勢に関し、「住民は最も危険な戦闘地帯から避難する必要がある」と述べた。反転攻勢を強めるウクライナ軍に対し、ロシア軍が苦戦していることを初めて認めたと受けとめられている。 11月5日 イランのアブドラヒアン外相が、ロシアへのドローン供与について「限定的な数のドローンをウクライナでの戦争が始まる数カ月前に提供した」と述べ、イランとして初めて公に認めた。イランはこれまで「ウクライナで使用される武器をロシアに供与していない」という言い回しで、供与の有無についてあいまいな態度を取っていた。 ウクライナ軍のナタリア・グメニュク報道官が、ロシア軍がヘルソン州から撤退すると見せかけ、ウクライナ側の部隊を市街戦におびき出そうとしていると主張した。 イランのアブドラヒアン外相が、イランとして初めてロシアにドローンを提供していることを公式に認めたことを受けて、日本の松野博一官房長官は、午前の記者会見で「強く非難する。イラン製ドローンによるとされるロシアの攻撃により、ウクライナ各地で多くの市民が犠牲となっていることを極めて深刻に受け止めている」と述べた。 11月6日 ウクライナのゼレンスキー大統領は6日夜に配信した国民向けのビデオ演説で、イランがロシアに自爆型ドローンを提供したとして、イランによる対露支援を改めて非難、「イランによるロシアのテロ行為への加担は必ず断罪されねばならない」と述べた。ゼレンスキー大統領は同日もイラン製ドローンによる攻撃で、「残念ながら被害が発生した」と指摘。イランがロシアにドローンを供給しなければ「世界はより平和な状況に近づいていた」として、「ロシアによる戦争の長期化を支援したものは、その結果に対する責任を負わねばならない」と強調した。その上で、イランが「まだうそをついている」とし、アブドラヒアン外相の「限られた数を供与した」との主張に対し、「毎日少なくとも10機のイランのドローンを撃墜している」と指摘した。さらに、「イランの要員がロシアのテロリストにドローンの使い方を教えていたのは確かだ」とし、「イランはそれについて沈黙している」と批判した。 アメリカの研究グループ「38ノース」が、北朝鮮がロシアに武器を輸出している疑いが持たれていた中、北朝鮮からロシア側に運行される3両編成の列車を確認したと発表した。北朝鮮とロシアの間の列車は新型コロナウイルス感染症の影響で2020年からは運行がされていなかった。国営のロシア通信は同月4日、北朝鮮にあるロシア大使館の話として、ロシアが北朝鮮から衣類や靴などの輸入に非常に関心を持っていると伝えていた。戦地で兵士の装備品などが不足しており、兵士の服や靴である可能性が伝えられた。 11月7日 ウクライナのレズニコフ国防相が、自身のSNS上の投稿で、アメリカが約束していた地対空ミサイルシステム「NASAMS」がウクライナに到着したことを明らかにした。 ウクライナのシュミハリ首相、レズニコフ国防相、オレクシー・ダニーロフ国家安全保障・国防会議書記が記者会見し、開戦時に施行された戦時体制法に基づき、モトール・シーチなど戦略的企業5社をウクライナ国防省管理下に接収したと発表。 11月8日 北朝鮮からロシアへの兵器供与を否定する北朝鮮国防省軍事対外事業局副局長名の7日付談話を、朝鮮中央通信が報道。 11月9日 ロシアのプーチン大統領が、対ロシア経済制裁を実施する「非友好国」の企業などが、ロシア国内で展開している資源開発関連の合弁企業や現地法人など191社を対象に、株式譲渡や売買を禁止する大統領令に署名。 11月10日 アメリカ政府が、ウクライナに対して移動式の防空システム「アベンジャーシステム」4基や防空用の地対空ミサイル「ホーク」など、計4億ドル(約560億円)相当の追加の軍事支援を行うと発表した。 11月11日 松野博一官房長官は11日の記者会見で戦闘に参加していた日本人の20代男性が9日に死亡したと明らかにした。ウクライナ侵攻をめぐっては日本人の犠牲者は初となる。 ロシア国防省が、へルソン州の州都ヘルソンを含むドニエプル川西岸地域から部隊の撤退を完了したと主張した。同日、ウクライナのゼレンスキー大統領もウクライナ軍の特殊部隊がヘルソン市内に入ったと明らかにした。ロシアのプーチン大統領にとっては侵攻開始以降で最大規模の後退となる。 11月16日  所属不明のミサイルがポーランド領プシェヴォドゥフに着弾して2名が死亡し、同国のマテウシュ・モラヴィエツキ首相は緊急閣僚会議を召集した。 米ホワイトハウスによると、インドネシア滞在中のアメリカのバイデン大統領はポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領と16日に電話会談した。 ロイター通信によると、NATO加盟国のエストニアのレインサル外相は報道を受け「(ポーランドへの着弾は)きわめて深刻な事件だ」と非難した。「NATOは領土の隅々まで守る」と強調した。NATOのストルテンベルグ事務総長は15日、自身のツイッターで、ドゥダ大統領と協議したと明らかにした上で「NATOは状況を注視しており、同盟国と緊密に協議している」と述べた上で「すべての事実が確立されることが重要だ」とし、状況の把握に努める考えを示した。 ポーランド外務省は15日「プシェボドゥフに『ロシア製ミサイル』が落下してポーランド国民2名が死亡した。この事件に関連してロシア大使を外務省に召喚、直ちに詳細な説明を行うよう要求した」と発表、着弾したミサイルの所有者を「ロシア製ミサイル」とぼかしているもののポーランド政府は、「NATO第4条に基づく手続きを開始する根拠があるか確認することにした」と発表した。 11月26日  欧州議会がロシアを「テロ支援国家」に認定する決議を採択(賛成494票、反対58票、棄権44票)。 11月26日  ベラルーシのウラジーミル・マケイ外相が急死。ウクライナの内務相顧問は同日、SNSでマケイについて「ロシアの影響下にない数少ない人物だった」と指摘し、死因に強い関心を示した。 11月29日  ルーマニアの首都ブカレストで始まったNATO加盟国外相会議は、電力などインフラの攻撃を受けているウクライナの越冬を支援することを共同で声明。 2022年12月 12月5日 ロシア国防省は、戦略爆撃機の拠点となっていたモスクワの南東約200キロメートルにあるジャーギレボ軍用飛行場(リャザン州)と、エンゲルス軍用飛行場(サラトフ州)が、ウクライナ軍の無人機により攻撃されたと発表した。同日、ウクライナ政府高官も、米紙『ニューヨーク・タイムズ』の取材に、ウクライナ軍による攻撃と述べており、ロシアのウクライナ侵略開始後、ウクライナ軍がロシア領内深くに攻撃した初めてのケースとみられる。両飛行場の軍用機はウクライナへの巡航ミサイルの発射に使用されているとされており、同日、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「ロシアの空軍基地への攻撃は、ウクライナ軍が行った可能性が高い。ロシア軍がウクライナのインフラ施設を攻撃しているのに対し、ウクライナ軍がこれを妨害できる能力を示している」として、ロシア軍が繰り返すエネルギーなどインフラ施設を標的とした、ミサイル攻撃を防ぐねらいだと指摘した。 12月7日 米誌『タイム』がパーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)に、ゼレンスキー大統領と「ウクライナの精神」を選び、対露戦への支援で「世界中に行動の波を起こした」と讃えた。 12月8日 アメリカのバイデン大統領は、2022年2月に大麻オイルを所持していたとしてモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港で拘束され、薬物密輸などの罪で禁錮9年の実刑判決を受けたアメリカ女子バスケットボールのブリトニー・グライナー選手が解放されたと発表した。ロシア外務省も同日、解放を発表した。武器密輸に関与した罪で米国で収監中だったロシアの武器商人ビクトル・ボウト氏も釈放され、アラブ首長国連邦の空港で2人の身柄が交換された。 12月9日 イギリスBBC放送ロシア語版が、ウクライナ侵攻で死亡したロシア兵1万2人の名前を確認したと報じた。うち約400人は2022年9月の部分動員令による招集兵だったという。ロシアの独立系メディア「メディアゾーナ」などと合同で、ロシア各地の墓地や記念碑を調査し裏付けた結果としており、確認できた死者数は、実際の死者の4~6割程度と推定した。 12月12日 日本の今年の漢字に「戦」が選ばれ、理由の一つにロシアのウクライナ侵攻が挙げられた。 アメリカ軍の高官は、「ウクライナへの侵略を続けるロシア軍の砲弾やロケット弾の在庫が減少し、2023年初頭にも枯渇する公算が大きい」という分析を示した。 12月13日 ウクライナ軍は、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部ザポロジエ州において、「メリトポリを含む複数のロシア軍拠点を過去数日の間に破壊した」ことを明らかにした。このメリトポリという地域はロシア軍の物流拠点とされ、ロシアが支配下にしている南部クリミア半島へのいわば「玄関口」とされる。 ベラルーシ国防省が、ルカシェンコ大統領の指示により、ベラルーシ軍の「緊急の戦闘準備点検」を開始したと発表した。ウクライナ軍の注意をベラルーシ方面に引き付けるためのロシアと連携した陽動戦術の一環だとする見方が強いが、同日、ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記が「仮にベラルーシが侵略に加わる場合でも、われわれはあらゆる備えができている」と指摘するなど、ウクライナ側は警戒を緩めていないとされる。 イギリス国防省は、12月13日までにロシアが侵攻後に制圧した地域の54%をウクライナが奪還したとの分析を発表した。 12月14日 ウクライナの首都キーウにおいて、未明に複数の爆発音が聞こえたという。これは、キーウ市内にある2つの行政機関の建物を狙ったもの。また、この攻撃は無人機によるもので、キーウ市のビタリ・クリチコ市長は「市内のシェフチェンコ地区で爆発があった。(救急)隊員が現場に向かっている」と、SNSに投稿した。また、キーウ市とその近郊で、「防空部隊がイラン製無人機「シャヘド」10機を撃墜した」という。 ウクライナ最高会議の人権委員会は14日の記者会見で、東部ヘルソンなどロシア軍から奪還した地域で、子供用の拷問部屋が10か所見つかったと表明した。地元住民や被害者の証言などから存在が明らかになり、露軍に抵抗した子供が拷問の対象になったとみられる。 12月19日 英国やバルト三国などが、NATOを補完する合ため構成している合同遠征軍(JEF)に参加している欧州10カ国がラトビアの首都リガで会合を開き、ロシアが侵略を続ける限り和平交渉を支持しないことで合意した。 12月21日 ゼレンスキー大統領が訪米のため、ウクライナを出国した。ゼレンスキー大統領が自国を離れたのはロシアのウクライナ侵攻が始まって以降初となる。 アメリカでゼレンスキー大統領とバイデン大統領が会談し、バイデン大統領は地対空ミサイル「パトリオット」を含む総額18億5000万ドル(当時レートで2400億円)規模の追加支援を伝えた。同日、連邦議会でゼレンスキー大統領が演説し、アメリカのウクライナ支援は「世界の安全保障と民主主義への投資だ」と訴えた。 ウクライナ東部の主要都市ドネツクで、ロシアのロシア連邦政府元副首相であるドミトリー・ロゴージンと親ロシア派「ドネツク人民共和国」政府のビタリー・ホツェンコ首相がウクライナ軍の砲撃を受けて負傷した。 12月22日 ロシアがウクライナ南部ヘルソン州の支配地域に置く占領当局が、ヘルソン州リュビモフカでシュテパ首長の乗った自動車が爆発し、シュテパ氏が死亡したと発表した。占領当局は「ウクライナによるテロ」と主張している。シュテパ氏が死亡したヘルソン州リュビモフカは、ロシア占領下にあるヘルソン州のドニエプル川東岸地域にあり、要衝ノバヤ・カホフカに近い。2022年11月に州都ヘルソンを含むドニエプル川の西岸地域を奪還したウクライナ軍が将来的な東岸地域の奪還に向け、破壊工作を進めている可能性がある。 12月25日 ウクライナ軍参謀本部は25日の発表で、ヘルソン州にあるロシア軍司令部を攻撃したことを明らかにし、会議中の露軍将校ら約70人が負傷し、死者も出ているとの見方を示した。 プーチン大統領は、国営テレビ「ロシア1」に対して、ロシアはウクライナ戦争に関わる全ての当事者と交渉する用意があるが、ウクライナとその西側の支援者が交渉に関与することを拒否していると主張した。 12月28日 ウクライナ軍高官が、ロシア軍の占領下にあるルガンスク州の要衝クレミンナからロシア軍司令部がルビージュネに撤退し、クレミンナの奪還が近づいているとの認識を示した。米シンクタンク「戦争研究所」などもクレミンナ方面でウクライナ軍が優勢だとする見方を示したほか、ロシア側も同方面の戦況が「緊迫している」と認めた。 脚注 注釈 出典 関連項目 2022年ロシアのウクライナ侵攻 2022年ロシアのウクライナ侵攻における軍事衝突の一覧 ハルキウの戦い (2022年) マリウポリの戦い (2022年) ヘルソンの戦い ブチャの虐殺 たいむらいん 軍事の年表
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%BD%E3%82%B9%E5%B7%9D%20%28%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%8D%29
キフィソス川 (アテネ)
キフィソス川(, Kifisos)とは、ギリシャのアテネの西方を流れている河川。名前は神話のケーピーソスに由来する。 「キフィソス川」という読み方は現代ギリシャ語風のものであり、古風な発音で「ケピソス川/ケフィソス川」等と表記されることもある。 脚注 ギリシャの河川 アテネの地理
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E5%85%89%E3%81%AE%E8%BA%AB%E4%BD%93
栄光の身体
『栄光の身体』(えいこうのしんたい、)は、オリヴィエ・メシアンが1939年に作曲したオルガン作品。『オルガンのための復活した者たちの命に関する7つの短い幻影』という副題を持つ。7曲から構成され、演奏時間は約50分。 日本語の題名はほかに『栄光ある体』、『栄光に輝く身体』など一定しない。『栄光の御体』と呼ばれることもあるが、原題は複数形であってキリストの体ではなく世の終わりに復活する人々の体を指す。 概要 『栄光の身体』は1935年の『主の降誕』についで発表されたオルガン作品で、前作がキリストの降誕を扱っているのに対し、本作は復活祭に関連して世の終わりにおける復活を扱う。題名は「コリントの信徒への手紙一」の15章43節「卑しいもので蒔かれ、栄光あるものに復活し、弱いもので蒔かれ、力あるものに復活し、」に由来する。 使われている技術は移調の限られた旋法やインドのリズムなど『主の降誕』と共通する点が多いが、構成曲同士がより密接な関連性を持つ。 イゼール県プティシェの山荘で作曲され、1939年8月25日に完成した。しかし間もなく第二次世界大戦が勃発してメシアンは兵として動員され、翌年にはドイツ軍の捕虜になってゲルリッツの捕虜収容所に収容されたために初演は遅れた。釈放されてパリに戻った後の1941年7月22日、トリニテ教会でメシアン本人のオルガンによって私的に演奏された。1941年12月28日にシャイヨ宮で第4曲と第6曲が公開初演された。全曲の公開初演は1943年11月15日にトリニテ教会で行われた。演奏はいずれもメシアン本人による。楽譜は1942年6月にルデュック社から出版された。 構成 以下の7曲からなるが、中央に置かれた第4曲「死と生の戦い」がもっとも長く20分ほどの長さを持つ。それ以外の曲は5分前後である。 栄光の身体の精妙さ - 「コリントの信徒への手紙一」15章44節「自然の体で蒔かれ、霊の体に復活します。自然の体があるのですから、霊の体もあるわけです。」を引用する。グレゴリオ聖歌「サルヴェ・レジーナ」の冒頭部分にもとづく、移調の限られた旋法第2番の主題を持ち、曲の進行とともに新しい要素が加わっていく単旋律の曲。 恩恵の水 - 「ヨハネの黙示録」7章17節「玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へと導き」を引用する。右手(移調の限られた旋法第2番、和音の連続を使用)、左手(同第4番、16分音符の連続)、ペダル(同第1番、8分音符の連続)が互いに異なる旋法で演奏され、とらえどころのない音楽が形成される。 香を持った天使 - 「ヨハネの黙示録」8章4節「香の煙は、聖なる者たちの祈りと共に天使の手から神の前に立ち上った。」を引用する。A-B-A-C-B-A-Cの7つの部分から構成される。Aでは最初に登場するときには単旋律として演奏され、2回目は同じ旋律がペダルに出現し、3回目はごく短い。Bでは右手・左手・ペダルに異なるリズムが割りあてられる(右手と左手のリズムは互いに逆行する)。Cはペダルを使わない高速な二声のインベンションになっている。 死と生との戦い - ミサ典礼書の復活祭の入祭唱・続唱を引用する。地の底から這いだすような低音の第1主題と、それに次いで激しい和音の連続による第2主題が出現し、この2つの主題がくり返しながら展開し、ぶつかりあって強烈な和音による叫びが生じる。後半は一転して穏やかに変った第1主題が高く昇ったり下降したりし、嬰ヘ長調の六の和音で終わる。 栄光の身体の強さと敏捷さ - 「コリントの信徒への手紙一」15章43節「弱いもので蒔かれ、力あるものに復活し」を引用する。第3曲冒頭の主題を変形した単旋律による舞曲。最後に和音が現れ、やはり六の和音を伸ばして終わる。 栄光の身体の喜びと輝き - 「マタイによる福音書」13章43節「その時、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。」を引用する。復活した正しい人々の喜びの音楽。この曲はジャズの影響があると言われるが、メシアン本人はジャズを過去の音楽の盗用に過ぎないとして嫌っており、自分の曲とジャズとの関係を否定している。 聖三位一体の神秘 - ミサ典礼書の三位一体の前文を引用する。三位一体を象徴する3つの声部は互いにずれて進行し、極端なヘテロフォニーが奏でられる。左手は単旋律聖歌の「キリエIX」に由来し、一方ペダルはインドのリズムをくり返す。 脚注 注釈 出典 参考文献 メシアンの楽曲 1939年の楽曲 オルガン曲
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0
オタゴ・スタジアム
フォーサイス・バー・スタジアム()は、ニュージーランド・ダニーデンにある多目的スタジアム。現在はニュージーランドの大手投資会社であるフォーサイス・バーが命名権を取得してる為、その呼称を用いている。ネーミングライツを用いない際の呼称としては、正式名称のオタゴ・スタジアム()が使われる。 概要 透明な屋根に覆われており、温室に似た外観が特徴で「グラスハウス」とも呼ばれる。スーパーラグビーに参加するハイランダーズの本拠地でもあり、2023 FIFA女子ワールドカップの試合が行われる予定。 ギャラリー 脚注 外部リンク Forsyth Barr Stadium(英語) ニュージーランドのラグビーユニオン競技施設 ラグビーワールドカップ競技場 ニュージーランドのクリケット競技施設 ニュージーランドのラグビーリーグ競技施設 ラグビーリーグワールドカップ競技場 FIFA女子ワールドカップ競技場 2011年開業の施設
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%98%8C%E5%B9%B8
田中昌幸
田中 昌幸(たなか まさゆき、1961年2月1日 - )は、日本の政治家。北海道深川市長(1期、予定)。元深川市議会議員(5期)。 概要 北海道深川市出身。北海道深川西高等学校、室蘭工業大学工学部建築工学科卒業。1983年に深川市役所に入り、建築係長などとして勤務した後、2003年に深川市役所を退職し、深川市議会議員選挙で初当選。以降、市議会議員を5期20年近く務め、2019年より副議長も務めた。 2022年12月、16年ぶりの選挙戦となった深川市長選に無所属で立候補し、現職の山下貴史を約700票差で破り、初当選。 脚注 外部リンク 深川市議会議員田中昌幸のホームページへようこそ 深川市長 深川市議会議員 立憲民主党の人物 (日本 2020) 立憲民主党の人物 (日本 2017) 民進党の人物 民主党の人物 室蘭工業大学出身の人物 北海道内の地方公務員出身の人物 北海道出身の人物 1961年生 存命人物
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フレデリクセン内閣
フレデリクセン内閣(フレデリクセンないかく) 第1次フレデリクセン内閣 第2次フレデリクセン内閣
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E7%99%BE%E6%B2%A2%E5%9C%9F%E7%9F%B3%E6%B5%81%E7%81%BD%E5%AE%B3
岩木山百沢土石流災害
岩木山百沢土石流災害(いわきさんひゃくざわどせきりゅうさいがい)は、1975年(昭和50年)8月6日未明に、当時の青森県中津軽郡岩木町(後の弘前市)百沢集落で発生した大規模な土砂災害。岩木山南麓の蔵助沢で発生した土石流が集落を襲い、死者22名、重軽傷者31名、家屋の全壊17戸、半壊9戸の被害が出た。 この災害は、「青森県水災害史上最大のものといえる」とされている。 土石流 「昭和50年8月5日から7日にかけての東北地方の大雨」により、岩木山南麓で、標高1200m以上に源を発する6渓流(後長根川、蔵助沢、毒蛇沢、滝の沢、平沢、柴柄沢) に土石流が発生した。 このうち蔵助沢では、8月6日午前3時前後に土石流が発生した。まず、標高1460m地点の崖錐で山腹崩壊が発生し、およそ460m3の土砂が流出した。土石流は途中の3基の砂防施設を一部破壊し、流路の堆積物を洗掘しながら流下し、30,000m3以上の土砂が、百沢集落に達した。移動した土砂の総量はおよそ50,000m3となった。 訴訟 災害後、被害者遺族たちは、「災害は防災対策を怠った行政の責任」だとして、国、青森県、岩木町に損害賠償を求める裁判を起こしたが、提訴から10年余りを経た1989年5月25日、青森地方裁判所弘前支部は、国の予見可能性を認めず、原告全面敗訴の判決を下した。一部の遺族は控訴したが、1995年7月7日、仙台高等裁判所秋田支部は一審同様、原告の訴えを棄却した。 示現堂 被災から2年後の1877年8月6日、犠牲者を供養する施設として「示現堂」が建立され、犠牲者の写真や土石流についての説明展示が公開された。 脚注 参考文献 寺島治男・東浦将夫 (1975): 青森県岩木町百沢地区に発生した土石流災害, 主要災害調査, 8, 1-20. PDF 道淵梯之助 (1976): 岩木山蔵助沢土石流の概要, 砂防学会誌 29 (2), 26-34. 宮澤清治 (2006): 防災歳時記(45) ―深夜の土石流、集落を襲う―, 消防防災の科学 85, 54-55. PDF 外部リンク 百沢土石流災害について 1975年8月 1975年の日本における災害 日本の土砂災害 弘前市の歴史
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E2%80%A6YOU%E2%80%A6
…YOU…
…YOU…(:en:Getting Straight)は1970年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。監督リチャード・ラッシュ。公開コロンビアピクチャーズ。 あらすじ キャスト 脚注 外部リンク 1970年の映画 アメリカ合衆国の映画 アメリカ合衆国のコメディ映画 コロンビア映画の作品 アメリカ合衆国のドラマ映画
4710242
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%8D
ジャン=ジャック・ラグルネ
ジャン=ジャック・ラグルネ(Jean-Jacques Lagrenée、1739年9月18日 - 1821年2月13日)はフランスの画家、版画家である。兄の画家、ルイ=ジャン=フランソワ・ラグルネ(Louis-Jean-François Lagrenée:1725-1805)と区別するために、「 Lagrenée le jeune(若いほうのラグルネ)」と呼ばれることがある。 略歴 パリで生まれた。兄のルイ=ジャン=フランソワ・ラグルネは王立絵画彫刻アカデミーの教授やサンクトペテルブルク美術アカデミーの校長を務めた画家であり、兄から絵を学び、兄とともに1760年から1762年の間はロシアで働き、1765年から1769年はローマで活動した。イタリアではヘルクラネウムの遺跡やポンペイの遺跡の発掘に参加した。フランスに戻った後、主に歴史画を描いた。 1769年に王立絵画彫刻アカデミーの会員候補に選ばれ、1771年から1804年の間、パリのサロンに毎年出展した。1775年に会員になった。1776年にアカデミーの助教授に任じられ、ジャン=バティスト・デュエズ(Jean-Baptiste d'Huez: 1729-1793)の後任として教授に任じられ、1795年まで、教授を続け、シャルル・メニエにその職を譲った。 ナポリで調査した、建物の彫刻壁(frieze)や装飾のモチーフを網羅した版画集を1784年に出版した。1785年にセーヴル焼の王立製作所(Bâtiments du Roi)の所長の、ダンジヴィレ伯シャルル・クロード (Charles-Claude Flahaut de la Billaderie, comte d'Angiviller)に招かれ、彫刻家のルイ=シモン・ボワゾ(Louis Simon Boizot: 1743-1809)とともに陶器のデザインもした 。 作品 脚注 参考文献 Patrick Ramade, La Fuite en Egypte de Lagrenée le Jeune (1739-1821), exposition-dossier, Rennes, musée des Beaux-arts, septembre 1986, (ISBN 2-901430-12-0). Marc Sandoz, Les Lagrenée, II. Jean-Jacques Lagrenée (le jeune), 1739-1821, Tours, 1988 Ferdinand Hoefer, Nouvelle Biographie générale, tome 28, Paris, Firmin-Didot, 1859, pp. 862-863. Prosper de Baudicour , Le Peintre-graveur français continué, Bouchard-Huzard, Rapigny et Vignères, tome 1, Paris, 1859, pp. 200-202. Jacques-Alphonse Mahul, Annuaire nécrologique, ou Supplément annuel et continuation de toutes les biographies ou dictionnaires historiques, 2e année, 1821, Paris : Ponthieu, 1822, p. 229-230 [2] [archive] Selma Schwartz, « Un air d'Antiquité, le service de Sèvres réalisé pour la laiterie de Marie-Antoinette à Rambouillet », Versalia, 2007, p. 154-181 18世紀フランスの画家 19世紀フランスの画家 パリ出身の人物 1739年生 1821年没
4710243
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B9%E5%B1%B1
イミトス山
イミトス山(, Hymettos)とは、ギリシャのアテネの東方にある山。 「イミトス山」という読み方は現代ギリシャ語の発音に合わせた読み方であり、古風な発音で「ヒュメットス山/ヒメトス山」等と表記されることもある。 脚注 ギリシャの山 アテネの地理
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https://ja.wikipedia.org/wiki/MMN
MMN
MMN 多巣性運動ニューロパチー (multifocal motor neuropathy) ナイジェリア多数運動 (Masses Movement of Nigeria) パリ・サンジェルマンFCにおける2021-22シーズンの3トップを構成する、リオネル・メッシ、キリアン・エムバペ、ネイマールの頭文字
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%8A%AC%E8%94%B5%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1
川崎市立犬蔵小学校
川崎市立犬蔵小学校(かわさきしりつ いぬくらしょうがっこう)は、神奈川県川崎市宮前区犬蔵1丁目にある市立小学校。 沿革 1976年(昭和51年)4月1日 - 開校。 児童数 2022年(令和4年)度時点で1080名。 教育目標 めざす学校像「みんな いきいき 楽しい学校」 笑顔がいっぱい 緑がいっぱい 活気がいっぱい 思いやりのある子どもを育てる 明るく仲良しの子どもを育てる 進んで学ぶ子どもを育てる がんばる子どもを育てる 通学区域 出典 宮前区 犬蔵1丁目(全域) 犬蔵2丁目(全域) 犬蔵3丁目(1番~7番、8番27号、9番18号~9番20号、10番以降) 菅生5丁目(23番1号~23番29号) 菅生6丁目(1番~32番、35番34号~35番40号、36番21号~36番23号、37番) 初山2丁目(17番~22番、23番45号~23番47号、27番、29番) なお、犬蔵2丁目3番~9番については、鷺沼小学校へ指定変更可能。 主な進学先 出典 川崎市立犬蔵中学校 周辺 川崎市道向ヶ丘遊園駅菅生線 南菅生公園 川崎市消防局宮前消防署犬蔵分団 川崎市立犬蔵中学校 宮前スポーツセンター 東名高速道路 このほか、宮前平コートステージなどのマンション・アパートなども点在する。 交通 川崎市営バス「溝15」・「溝16」、「た83」の各系統で、「犬蔵小学校前」バス停下車。 脚注 外部リンク 川崎市立犬蔵小学校ホームページ いぬくら いぬくらしよう 1976年設立の教育機関 学校記事
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A1
コラリ・ハイメ
コラリ・ハイメ(Coralie Haymé 2001年1月26日- )はフランスの柔道選手。階級は78kg超級。 経歴 2021年のヨーロッパジュニア78㎏超級で2位となった。世界ジュニアでは個人戦、団体戦ともに優勝した。グランドスラム・パリとグランドスラム・アブダビでは3位になった。2022年の地中海競技大会では3位だった。グランドスラム・東京では準々決勝でオリンピックチャンピオンの素根輝に一本背負投で敗れるなどして5位だった。ワールドマスターズでは準々決勝で素根を小外掛で破って、素根の連勝記録を42で止めるも、決勝で世界チャンピオンである同僚のロマヌ・ディッコに敗れて2位だった。 IJF世界ランキングは2220ポイント獲得で17位(22/12/23現在)。 主な戦績 2021年 - ヨーロッパジュニア 個人戦 2位 団体戦 優勝 2021年 - 世界ジュニア 個人戦 優勝 団体戦 優勝  2021年 - グランドスラム・パリ 3位 2021年 - グランドスラム・アブダビ 3位 2022年 - 地中海競技大会 3位 2022年 - グランドスラム・東京 5位 2022年 - ワールドマスターズ 2位 (出典、JudoInside.com) 脚注 外部リンク フランスの女子柔道家 2001年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AB
アンジェリカ・シマンスカ
アンジェリカ・シマンスカ(Angelika Szymańska 1999年10月16日- )はポーランド出身の柔道選手。階級は63kg級。 経歴 2015年の世界カデ57kg級で5位だった。その後階級を63kg級に上げると、2018年のヨーロッパジュニアで2位になった。2021年にはグランドスラム・パリで3位になると、U23ヨーロッパ選手権では優勝した。2022年のグランドスラム・パリでは準決勝で鍋倉那美に敗れて3位だった。グランドスラム・ブダペストでは決勝で堀川恵に敗れた。世界選手権では準々決勝でポルトガルのバルバラ・ティモに敗れるなどして5位にとどまった。グランドスラム・東京では準々決勝で世界チャンピオンになった堀川に敗れると、その後の3位決定戦でも鍋倉に敗れて5位だった。ワールドマスターズでは3位に入った。 IJF世界ランキングは3803ポイント獲得で8位(22/12/23現在)。 主な戦績 2015年 - 世界カデ 5位(57kg級) 2018年 - ヨーロッパジュニア 2位 2019年 - ヨーロッパオープン・クルジュ=ナポカ 優勝 2020年 - ヨーロッパオープン・ワルシャワ 優勝 2020年 - U23ヨーロッパ選手権 2位 2021年 - ヨーロッパ選手権 5位 2021年 - グランドスラム・パリ 3位 2021年 - U23ヨーロッパ選手権 優勝 2022年 - グランドスラム・パリ 3位 2022年 - グランドスラム・ブダペスト 2位 2022年 - 世界選手権 5位 2022年 - グランドスラム・東京 5位 2022年 - ワールドマスターズ 3位 (出典、) 脚注 外部リンク ポーランドの柔道家 1999年生 存命人物
4710260
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%82%A6
ラウラ・ファズリウ
ラウラ・ファズリウ(Laura Fazliu 2000年9月28日- )はコソボ出身の柔道選手。階級は63kg級。 経歴 2017年のヨーロッパカデ63㎏級で3位だった。2019年にはヨーロッパジュニアと世界ジュニアで3位になった。2022年にはヨーロッパ選手権で2位となった。地中海競技大会とU23ヨーロッパ選手権では優勝した。ワールドマスターズでは決勝で高市未来に敗れるも2位となった。 IJF世界ランキングは2492ポイント獲得で21位(22/12/23現在)。 主な戦績 2017年 - ヨーロッパカデ 3位 2017年 - ヨーロッパユースオリンピックフェスティバル 5位 2019年 - ヨーロッパジュニア 3位 2019年 - 世界ジュニア 3位 2020年 - ヨーロッパジュニア 2位 2020年 - U23ヨーロッパ選手権 3位 2021年 - グランプリ・ザグレブ 3位 2022年 - ヨーロッパ選手権 2位 2022年 - 地中海競技大会 優勝 2022年 - U23ヨーロッパ選手権 優勝 2022年 - ワールドマスターズ 2位 (出典、) 脚注 外部リンク コソボの女子柔道家 2000年生 存命人物
4710262
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%9F%B3%E7%94%9F%E5%A4%A9%E5%BF%83%E6%B5%81%E5%85%B5%E6%B3%95
江戸柳生天心流兵法
江戸柳生天心流兵法(えどやぎゅうてんしんりゅうひょうほう)は、天心流兵法が主張する武術 流祖・時沢弥平は柳生石舟斎に新陰流を学び、柳生宗矩に仕えた。その後、弥平は宗矩が編み出した二百数十の技法を整理し、天心流を編み出した。 しかし、歴史的な史料は一切なく天心流兵法がホームページにて主張している以外に確認はできない。 同名の「天心流」は、石舟斎ではなく宗矩から新陰流を学んだ時沢弥兵衛によって創始されたため、江戸柳生天心流兵法とは別流派と推測される。 しかし、時沢弥兵衛は時沢弥平も名乗っており、何代が流祖か不明であると主張している為、真偽の程は不明である。 脚注 外部リンク 天心流兵法 武道 武術 居合
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E5%B1%B1%20%28%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF%29
華山 (曖昧さ回避)
華山、崋山 かざん 華山(崋山) - 中華人民共和国陝西省華陰市にある山。 華山駅 - 縦貫線 (台湾鉄路管理局)の廃駅。 横山華山 - 江戸時代の医師、画家。 渡辺崋山(渡辺華山) - 江戸時代の学者・画家。 樺山華山(華山樺山資紀) - 日本の軍人、政治家。 茅原華山(茅原廉太郎) - 日本の評論家、ジャーナリスト。 華山 (お笑いコンビ) - にこらす、やすいの2名からなる日本のお笑いコンビ。旧名:エンペラー。 げさん 華山 (山口県) - 山口県下関市にある山。 かやま 華山美玲 - 日本のAV女優。 華山梨彩 - 日本の声優景山梨彩の旧芸名。 はなやま 華山親義 - 日本の官僚、政治家。 華山謙 - 日本の農学者。 華山益夫 - 日本の俳優。 華山志歩 - 日本のタレント。 関連項目 華山県 華山郡
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%88%E7%90%B2%E3%81%AE%E9%9D%92%E5%B1%B1
珈琲の青山
珈琲の青山(コーヒーのあおやま)は、かつて日本に存在したコーヒーチェーン店。 概要 1948年創業の株式会社青山珈琲(兵庫県尼崎市)が展開していた喫茶店で、大阪や神戸の繁華街に出店していた。値段が高く、豪華さを売りにし、多い時には36店舗営業していた。しかし、大手コーヒーチェーンや、コンビニエンスストアのコーヒーの伸びで業績が悪化。2014年2月に現存していた11店舗を全店閉店した。 脚注 日本の外食事業者 かつて存在した日本の喫茶店 尼崎市の企業
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%82%AA
ダリオ・オソリオ
ダリオ・オソリオ(Darío Osorio, 2004年1月24日 - )は、チリ共和国のプロサッカー選手。チリ代表。クルブ・ウニベルシダ・デ・チレ所属。ポジションはミッドフィールダー。 経歴 クラブ 幼少期はサンティアゴ・ワンダラーズや地元ののクラブの下部組織に所属していたが、で行われたウニベルシダ・デ・チレのトライアルに参加し、トップチームの選手であるの推薦もあり、2015年にウニベルシダ・デ・チレに入団した。 2021年にトップチームに召集されたが公式戦の出場機会はなく、2022年1月、アルゼンチンで開催された国際トーナメントに参加。コロコロ戦でプロデビューし、初ゴールも記録した。2月21日、リーグ第3節ので59分から交代出場し、プリメーラ・ディヴィシオンデビュー。 代表 2021年12月、U-20代表として親善大会に出場し、パラグアイ戦ではゴールを挙げた。7月12日に行われた、ペルーとの親善試合では2ゴールを挙げた。9月21日にはイングランドとも対戦した。 2022年6月、キリンカップサッカーのメンバーに選出され、10日のチュニジア戦でA代表デビュー。 8月31日、に向けた強化試合で、U-23代表としてペルーと対戦し、1-0で勝利した。 個人成績 クラブ |- |2022||ウニベルシダ・デ・チレ||24||プリメーラ||27||7||colspan="2"|-||4||1||31||8 27||7||colspan="2"|-||4||1||31||8 27||7||0||0||4||1||31||8 |} 代表 |- |2022||3||0 |- !通算||3||0 |} 脚注 外部リンク チリのサッカー選手 サッカーチリ代表選手 クルブ・ウニベルシダ・デ・チレの選手 バルパライソ州出身の人物 2004年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E6%B3%89
中山泉
山中 泉(やまなか せん、1958年 - )は、在米企業経営者、著述家。 学歴 イリノイ大学ジャーナリズム科卒。卒業後、ニューヨーク野村證券で米国株トレーダーとして勤務し、起業。 2022年現在、シカゴで複数の企業を経営しつつ、同時に日本メーカーの北米代表も務める。 著作 『アメリカの崩壊 : 分断の進行でこれから何が起きるのか』方丈社 2022 『「アメリカ」の終わり : "忘れられたアメリカ人"のこころの声を聞け』方丈社 2021 人物 国際武道空手連合三浦道場師範代として米国で空手を指導してきた。生活者・納税者としての視点から、日本のメディアでは報道されない米国の社会をSNSで発信している。 脚注 外部リンク イリノイ大学出身の人物 青森県出身の人物 1958年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/INTERCEPTOR/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC
INTERCEPTOR/インターセプター
『INTERCEPTOR/インターセプター』(原題:Interceptor)は、マシュー・ライリーがスチュアート・ビーティーと共同執筆した脚本をもとにして、自ら監督も務めた2022年のアクションドラマ映画。 主演はエルサ・パタキーで、共演は。 ロシアのタブリンカから盗んだ移動式大陸間弾道ミサイルでアメリカに核攻撃を仕掛けようとするテロリストが、太平洋に位置するミサイル防衛拠点を無力化するために基地を襲撃するも、たまたま赴任したばかりの将校(E・パタキー)が唯一無二の存在となった防衛設備を守るために抵抗することになる。 あらすじ キャスト ※括弧内は日本語吹替 Joanna Julia "J.J." コリンズ大尉 - エルサ・パタキー(松井茜):ミサイルシステム特技兵 アレグザンダー・ケッセル - (田村真):テロ計画の首謀者 ビーバー・Baker - Aaron Glenane(烏丸祐一) ラウル・シャー伍長 - Mayen Mehta(石狩勇気):半年前に赴任 クラーク・マーシャル中佐 - Rhys Muldoon Ensign ワシントン少尉 - Belinda Jombwe ダイソン大将 - Marcus Johnson(楠大典) Frank Collins - コリン・フリールズ(平林剛) ウォレス大統領 - (塩田朋子) Fox News Anchor - Janelle McMenamin CNN News Anchor - Nick Barker-Pendree ゲーム理論の戦略家 - Mark Dessaix:大統領に助言する テレビ販売員 - クリス・ヘムズワース(三宅健太):カメオ出演 日本語版 スタジオ:東北新社 翻訳:赤池ひろみ 演出:太田敏哉 調整:吉本晋 日本語字幕:東條加奈子 製作 企画開発 2017年に本作の脚本執筆に取り掛かったM・ライリーであったが、映画の製作費を1,500万ドル以内に収めたかったため、ストーリー上のアクションは主に1つのセットで行うことにした。S・ビーティーはライリーから脚本のコピーを送られたことで脚本執筆に参加することになったが、送られた当時、脚本を数ページ読んだ後で「彼(S・ビーティー)を呼び出して、『最高に気に入ったよ。で、書き直してもいいかい?』と言ったんだ。そしたら、彼は『ああ、もちろんだ、やってみろ』という感じだった」と述べている。 ビーティーは脚本執筆だけでなくプロデューサーも兼任することになり、製作陣はライリーが監督を務める予定であることを明らかにした。以降、幾度かの製作延期を経験しながらも、ライリー自身は本作の監督としての地位を維持し続けた。 キャスティング Netflixが本作の撮影にゴーサインを出し、エルサ・パタキーが主人公のJ・J・コリンズ役で出演する契約を締結した。彼女は、エグゼクティブプロデューサーも務め、クレジットされてはいないがテレビ販売員役でカメオ出演した夫のクリス・ヘムズワースの助けを借りて、毎日最大5時間のトレーニングを行い、役作りの準備を行った。 撮影 撮影は、2021年3月29日から33日間にわたり、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で行われた。 公開 本作は2022年6月3日にNetflixで配信が開始された。 当初、2021年にオーストラリアで劇場公開する計画が発表されたが、結果的に計画は頓挫した。代わりに、Netflixでの世界配信の前週となる2022年5月26日にオーストラリアで短期間の劇場公開が行われた。 評価 レビュー収集サイトであるRotten Tomatoesでは、45人の批評家のレビューの44%が肯定的であり、平均評価は4.70/10であった。同サイトのコンセンサスでは、「『INTERCEPTOR/インターセプター』は、ナンセンスなアクションスリラーを求める視聴者の興味をわずかに惹くかもしれないが、そのような視聴者が以前に見たことがない展開はここにはない」と評価している。Metacriticでは、6人の批評家からのレビューに基づき加重平均スコアで51/100となり、「賛否両論または平均的なレビュー」と評価された。 脚注 外部リンク 2022年の映画 2022 action drama films 2022 directorial debut films 2020s English-language films American action drama films Australian action drama films English-language Netflix original films 核兵器を題材とした映画作品 テロリズムを題材にした映画作品 アメリカ陸軍が登場する映画作品 Films set in the Pacific Ocean ニューサウスウェールズ州で製作された映画作品 Films with screenplays by Stuart Beattie 2020s American films ガールズ・ウィズ・ガンズ映画
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E4%B8%89%E4%BD%8D%E4%B8%80%E4%BD%93%20%28%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3%29
聖三位一体 (エル・グレコ)
『聖三位一体』(せいさんみいったい、、) は、ギリシャ・クレタ島出身であるマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコが、スペイン到着後まもない時期 (1577-1579年) に制作した「聖三位一体」を主題とするキャンバス上の油彩画である。本作は、画家がのために委嘱された祭壇衝立の1部をなしていたもので、『聖衣剥奪』(トレド大聖堂) とともにエル・グレコがスペイン・トレドで衝撃的なデビューを果たした記念碑的作品である。作品は、マドリードのプラド美術館に所蔵されている。 歴史的背景 エル・グレコは、おそらく1567年に故郷のクレタ島からヴェネツィアに渡り、その後ローマにも滞在してイタリアで美術の研鑽に励んだ。そして、1576年後半、35歳の時にローマを離れ、スペインに渡った。美術の先進国イタリアでは職業画家としての展望が開けなかったに違いない。スペインへの渡航はローマのアレッサンドロ・ファルネーゼの宮殿で親交のあったスペイン人聖職者で、トレド大聖堂参事会長を父に持つルイス・デ・カスティーリャの進言が大きかったと思われる。当時、スペインでは国王フェリペ2世によりエル・エスコリアル修道院の装飾事業にイタリア人画家たちが招聘されていた。エル・グレコがフェリペ2世の宮廷画家になる大志を抱いていたとしても不思議ではない。いずれにしても、スペイン到着後まもない時期にエル・グレコは本作『聖三位一体』を含むサント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂の祭壇衝立と、トレド大聖堂の『聖衣剥奪』の受注を受けている。祭壇衝立がヨーロッパでもっとも発達したスペインにおいて、その制作を委嘱されるということは将来の保証を得ることであった。 サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂祭壇衝立 サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂はシトー会系の女子修道院であった。フェリペ2世の王妃イサベルの元女官・尼僧であったが1575年に没した時、サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂内に彼女の霊を祀る墓廟礼拝堂が建てられたが、エル・グレコはそのための祭壇衝立の制作を委嘱されたのである。エル・グレコはイタリアでは比較的小さな作品しか描いていないが、この大作である祭壇衝立はイタリアでの情熱的な研鑽の爆発といってもいい成果であった。2年の歳月をかけて完成された祭壇衝立は8枚の絵画連作からなり、イエス・キリストと聖母マリアを通じての救済に深い関心を抱いていたマリア・デ・シルバの葬儀記念的性格を持っていた。したがって、婦人の名前の由来である聖母マリアの昇天図である『聖母被昇天』 (シカゴ美術館) と、人類救済のために差し出されるキリストを描いた本作『聖三位一体』を中心とし、シトー会女子修道院のマリア信仰と深くかかわった『聖ベルナルドゥス』、『聖ベネディクトゥス』、『洗礼者聖ヨハネ』、『福音書家聖ヨハネ』が左右に配置されて、中央祭壇を構成していた。また、袖廊にの祭壇脇には『キリストの昇天』と『羊飼いの礼拝』が配置された。 作品 祭壇衝立の中で、本作『聖三位一体』は『聖母被昇天』の上に配置された。すなわち、聖母マリアが仰ぎ見る頭上に、父なる神に抱かれる、十字架から降ろされた死せるキリストの姿が描かれたのである。「聖三位一体」とは、「神は1つの本質で、父・子(キリスト)・聖霊の「三位格」 (ペルソナ) からなるというキリスト教の基本的真理で、聖霊はハトの姿で、永遠なる父のもとに戻ったキリストはしばしば十字架に磔にされたままの姿で描かれる。しかし、本作でキリストは神に抱かれた姿となっており、聖痕の描写は最小限に抑え、受難を象徴する要素を配して、「ピエタ」のような父と子の感動的で温かな関係が表現されている。 トレドに移住したばかりのエル・グレコは本作を制作する際、その構図の面でドイツ・ルネサンスの巨匠デューラーの版画に触発されている。また、色彩面ではヴェネツィア派の影響が見て取れる一方、キリストの「く」の字状のひねりを持つ身体はミケランジェロの『ピエタ』(ドゥオーモ付属美術館、フィレンツェ) へのオマージュであるかのように鮮烈である。しかし、この作品にはまだ後のエル・グレコ独自の様式というものは見られない。 脚注 外部リンク プラド美術館の本作のサイト (英語) エル・グレコの作品 1570年代の絵画 プラド美術館の所蔵品 聖書を題材とした絵画
4710298
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3
アーサー・ゴールデン
アーサー・サルツバーガー・ゴールデン(Arthur Sulzberger Golden、1956年12月6日 - )は、アメリカ合衆国の小説家である。1997年のベストセラー小説『さゆり』(Memoirs of a Geisha)の作者である。 若年期と教育 ゴールデンは1956年12月6日にテネシー州チャタヌーガでベン・ヘイル・ゴールデンとの間に生まれた。母のルースはユダヤ系で、『ニューヨーク・タイムズ』発行人アーサー・ヘイズ・サルツバーガーの娘である。よってゴールデンはアドルフ・オックスの曾孫に当たる。ゴールデンが8歳の時に両親が離婚し、その5年後に父が死去した。 ゴールデンは、チャタヌーガ近郊のジョージア州で育ち、隣接するテネシー州の小学校に通学していた。中学と高校は、チャタヌーガの全寮制男子校であるに通い、1974年に卒業した。同年にハーバード大学に入学して日本美術を専攻した。その後、コロンビア大学大学院に入学して、1980年に日本史の修士号を取得したほか、中国語を学んだ。北京大学に短期間滞在した後、東京で働き、アメリカに戻ってボストン大学で英語の修士号を取得した。 キャリア ゴールデンの代表作は、1997年に発表されベストセラーとなった小説『さゆり』(Memoirs of a Geisha)である。この作品は6年かけて執筆されたが、その間に3回全面的に書き直された。書き直すごとに視点が変更され、最終的に「さゆり」の視点となった。 この小説の取材中、ゴールデンは多くの芸者・元芸者に取材を行った。この小説の日本語版『さゆり』が出版された後、ゴールデンの取材を受けたうちの一人である元芸者の岩崎峰子は、契約違反と名誉棄損でゴールデンを訴えた。芸者社会では顧客の情報を守ることは暗黙の了解であるため、小説の登場人物は全て匿名性を保つという契約だったが、それが守られていないと原告は主張した。2003年2月、ゴールデンが原告に賠償金を支払うことで和解した。 この本はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに発売から2年間載り続けた。英語版は400万部以上を売上げ、32の言語に翻訳された。2005年、ロブ・マーシャル監督、チャン・ツィイー主演で映画化され、第78回アカデミー賞で3部門を受賞した。 2000年、アカデミー・オブ・アチーブメントのゴールデン・プレート賞を受賞した。 私生活 ゴールデンはトルーディー・レジー(Trudy Legge)と結婚し、2人の子供をもうけた。ゴールデンはマサチューセッツ州ダートマスに居を構えている。 脚注 1956年生 存命人物 20世紀アメリカ合衆国の小説家 ドイツユダヤ系アメリカ人 ボストン大学出身の人物 コロンビア大学出身の人物 ハーバード大学出身の人物 チャタヌーガ出身の人物 サルツバーガー家
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%80
ビクトル・アルバレス・ロサダ
ビティ(Viti)ことビクトル・アルバレス・ロサダ(Víctor Álvarez Rozada、1997年9月16日 - )は、スペイン・アストゥリアス州ラ・ポラ・ジャビアナ出身のサッカー選手。レアル・オビエド所属。ポジションはFWまたはMF。 クラブ経歴 レアル・オビエドのカンテラで育成され、2016年5月26日、セグンダ・ディビシオンのCDレガネス戦にてわずか18歳でトップチームデビューを果たし、2019-20シーズンからトップチームに昇格した。 脚注 外部リンク スペインのサッカー選手 レアル・オビエド・べトゥスタの選手 レアル・オビエドの選手 アストゥリアス出身の人物 1997年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BC%B8%E4%BA%BA
中村伸人
中村 伸人(なかむら のぶと、1974年12月18日 - )は、日本の実業家。 経歴 2002年5月、スポーツコミュニティ株式会社を設立(現:代表取締役)。固定施設を持たない体操教室を全国に展開。体操単一種目で日本最大級の会員数を持つほどに成長させた。「子どもに成長してもらうためには、指導者も一緒に成長する必要がある」という「共育」を指導理念とし、スポーツを通じた人間教育・非認知能力の向上を提唱している。 2019年には、台湾に子会社を設立し、日本のスポーツ教育を世界へ伝える活動にも力を入れている。 脚注 日本の実業家 体操に関する人物 日本のスポーツ指導者 1974年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A2%E6%B6%9B%20%28%E9%9B%91%E8%AA%8C%29
波涛 (雑誌)
『波涛』(はとう)は、海上自衛隊幹部学校の兵術同好会が出版していた雑誌。1975年11月の創刊時は隔月刊だったが、2013年1月発行の第38巻4号(通巻223号)より季刊となった。令和元年(2019年)度をもって同会が解散したことから、2020年3月発行の通巻250号をもって廃刊となり、著作権管理は水交会に寄託されている。 概要 1975年7月の『海幹校評論』の廃刊ののちに創刊された雑誌である。私的定期刊行物と位置づけられることから、海上自衛官以外にも広く読者、筆者を得て、その記載内容も私的出版の特性を生かし、読者のニーズに応えた柔軟かつ幅広いものとなっていた。論文・評論的性格のもののほか、海上自衛隊の日常勤務に密着したものや随筆・随想、更には紀行文や漫談的なものまで、幅広く原稿を募集していた。 市販はされておらず、国立国会図書館など全国でも限られた図書館に一部が所蔵されている程度であり一般の入手は困難だったが、現在では一部が国立国会図書館のデジタルコレクションに収録されているため、デジタル化資料送信サービスに参加する図書館からの閲覧も可能や遠隔複写サービスが利用できる。 出典 関連項目 陸戦研究 - 陸戦学会が出版している雑誌。 鵬友 - 航空自衛隊幹部学校の幹部会が出版している雑誌。 外部リンク [ 波濤] - 国立国会図書館デジタルコレクション 衆議院議員金田誠一君提出自衛隊における私的サークルに関する質問に対する答弁書(内閣衆質一五〇第一五号 平成十二年十一月二十四日) 海上自衛隊 日本の学術雑誌 軍事関連の雑誌 1975年創刊の雑誌 2020年休廃刊の雑誌
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E4%B9%85%E8%8A%B3
清水久芳
清水 久芳(しみず ひさよし)は、日本の地球惑星物理学者。東京大学地震研究所教授。 人物・経歴 北海道大学理学部地球物理学教室で西田泰典に師事し、北海道大学大学院理学院地球物理学専攻を経て、フロリダ州立大学地球流体力学研究所大学院博士課程で、デビッド・ローパーの指導を受け、Ph.D(Geophysical Fluid Dynamic)取得。 1996年東京大学地震研究所COE研究員。1997年東京大学地震研究所助手。2007年東京大学地震研究所助教。2009年東京大学地震研究所准教授。2019年東京大学地震研究所教授。 受賞 2000年 地球電磁気・地球惑星圏学会大林奨励賞 2021年 地球電磁気・地球惑星圏学会 SGEPSS 論文賞 脚注 日本の地球物理学者 東京大学地震研究所の人物 東京大学の教員 Doctor of Philosophy取得者 理学修士取得者 理学士取得者 北海道大学出身の人物 フロリダ州立大学出身の人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E7%94%BA%E9%95%B7%E6%9A%B4%E8%A1%8C%E4%BA%8B%E4%BB%B6
石井町長暴行事件
石井町長暴行事件(いしいちょうちょうぼうこうじけん)とは2009年の事件。 概要 2009年7月9日夜に徳島県徳島市の飲酒店で河野俊明石井町長がフィリピン人女性の飲食店従業員に怪我を負わせた。その2日後の7月11日に被害者が徳島県警に通報した。徳島県警は2009年12月に河野町長を傷害罪で書類送検したが、2010年12月に徳島地検は暴行罪に切り替えて「偶発的な犯行で事案が軽微」として起訴猶予の不起訴処分とした。被害者は徳島検察審査会に審査を申し立て、2011年4月に「起訴し、有罪無罪の白黒をつける機会を設けるべき」として起訴相当の議決をした。2011年9月26日に徳島地検は「女性の顔に拳を押し付けるようにして殴っているとはいえ、強度の暴行とは言えず偶発的」として、再び起訴猶予の不起訴処分とした。2011年12月16日に徳島検察審査会は「町長という公職にある者の行為であることを重要な要素として考慮すべきであるにもかかわらず検察官がその点を十分考慮したとは思われない」と指摘した上で、河野町長が完全否認していることも問題視した上で「不起訴処分で終止符を打つことは双方にとって何の解決にもならず、司法の場で真実を明らかにすることが重要」として起訴議決をした。指定された3人の指定弁護士によって2012年3月27日に強制起訴された。 2012年9月に徳島地裁で初公判が開かれた。公判では指定弁護士は被害女性による河野町長の暴行に関する供述が具体的と主張して罰金20万円を求刑したが、一方で弁護側は女性幹部従業員らによるでっちあげの事件と反論し、女性らの供述が事件直後から変節していること等を理由に信用できないとして無罪を訴えた。また、当時店内にいた客や従業員らの公判証言も、河野町長の暴行現場を見たという者から、「殴ってはいない」「気づかなかった」という者まであり異なった。 2013年2月8日に徳島地裁は河野町長に対して暴行罪の有罪を認定して科料9000円を言い渡した。河野町長の弁護士は有罪判決を批判した上で、検察審査会強制起訴制度の被告の負担の大きさについて「長年、この事件に引っ張られた結果、わずか科料9000円の罪になるといかにもむごい制度。果たして起訴に値したのか。」と述べた。検察審査会強制起訴制度において起訴された事件としては初の有罪判決であった。河野町長は控訴した。 一審の有罪判決後に石井町議会では町長に対する辞職勧告決議案が同年2月18日に採決されたが、賛成6票・反対7票で否決され、町長リコール運動が起こるも有権者の3分の1以上の署名が集められる見込みが無くなったことで同年6月29日に不実施が決まった。 高松高裁の公判では一審で河野町長が女性を叩くのを見たと証言した客が控訴審で「見ていない」と証言を覆したが、2014年2月12日の判決公判で客の控訴審での発言を「信用できない」とした上で、科料9000円の有罪判決を維持して控訴を棄却した。 河野町長は上告するも、2015年4月27日に最高裁は上告を棄却し、科料9000円の有罪判決が確定した。河野は同年4月26日の町長選で敗れ、同年4月30日までで町長任期は終了となった。 脚注 参考文献 関連項目 検察審査会 2009年の日本の事件 徳島市の歴史 ちようちようほうこうしけん 2009年7月
4710329
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E6%9F%94%E9%81%93%E4%BA%8B%E6%95%85
松本柔道事故
松本柔道事故(まつもとじゅうどうじこ)とは2008年に発生した柔道事故。 概要 2008年5月27日に長野県松本市の柔道教室において、柔道歴1年半の小学6年男子(身長 ・体重)が背負い投げの指導をされていた時に気合が入っていないとして30代の男性柔道指導者(当時11歳・身長約・体重約)に力を加減することなくいきなり基本技ではない「片襟体落とし」で力強く投げられたことで、頭を打たなかったものの強く揺さぶられて急性硬膜下血腫等を起こして意識不明になって、意識回復後も体が動かせない等の重度の障害が残って長期のリハビリを必要とするようになった。 被害者の男児と両親は2009年4月に男性柔道指導者と松本市と松本体育協会を相手に約3億5000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こし、2011年3月16日に長野地裁松本支部は松本市と松本体育協会に対する請求は棄却する一方で、男性柔道指導者に対して「注意を払っていれば、事故は回避可能だった」として約2億4000万円の支払いを命じた。男性柔道指導者は控訴するも、2011年9月22日に東京高裁で一審判決の賠償額から4000万円増額した約2億8000万円の支払いを同年10月21日までに被害者側に支払うこと、及び被害者への謝罪と「二度と事故を繰り返さないことを誓約する」等の文言が盛り込まれた条項で被害者側と和解が成立した。 男性柔道指導者は2010年9月8日に業務上過失傷害罪で書類送検されるも、2012年4月25日に長野地検で嫌疑不十分で不起訴処分となった。被害者側が長野地検の処分を不服として長野検察審査会に審査申し立てをし、同年7月24日に長野検察審査会は起訴相当を議決した。同年12月14日に長野地検は再び不起訴処分とした。2013年3月6日に長野検察審査会は起訴議決をした。同年5月21日に男性柔道指導者は長野検察審査会に指名された指定弁護士によって強制起訴された。 2013年8月1日に長野地裁で初公判が開かれる。指定弁護士による起訴状には「力を加減することなく」「いきなり」という文言があったことから、男性柔道指導者の弁護側から「力加減とはどの程度の力か」「いきなりとはどの程度の時間か」等を訪ねる求釈明申立書が提出されたが、指定弁護士は「釈明の必要はない」等と答えた。男性柔道指導者は「事故当日も今までと同じように稽古をして、同じように投げ技をかけた。投げ技をかけた際には、頭をぶつけないように十分注意していた。」「(被害者は)柔道の大会に何度も出場しており、必要な受け身は十分とれていた」と述べ、弁護側は直接頭を打たなくても急性硬膜下血腫が生じることについて、全日本柔道連盟発行の「柔道の安全指導」にこの可能性が記載されたのは事故から約3年が経過した2011年が初めてであり柔道整復師向けの教科書には記載がなかったことから「被告人に被害者が大けがするのを予見し、回避することは不可能だった」と主張した。一方、指定弁護士側は柔道指導者には技量が低い相手を投げる場合は大けがを負う危険を回避する義務があり、直接頭を打たなくても急性硬膜下血腫が生じることについてはスポーツ指導者向け書籍に記載があり柔道整復師の受験教科には外科学があることから、柔道整復師の資格を持ち柔道教室で指導をしていた被告人は「危険を十分に予見できた」と主張した。 2014年4月30日に長野地裁は被告人に対して事故を予見可能だったとして業務上過失傷害罪で有罪とし、禁錮1年執行猶予3年(求刑:禁錮1年6月)を言い渡した。伊東顕裁判長は判決の言い渡しの後で「頭を打たなくても重大事故が起こることが審理等を通じてわかった。柔道をやってきた者として、このような事故が起きることを、事故を起こしたあなたが伝えていかなくてはいけない。」と説諭した。弁護側も指定弁護士側の控訴をしなかったため、判決が確定した。 この事件は検察審査会によって強制起訴された事件としては初めて有罪が確定した最初のケースとなった。 脚注 参考文献 関連項目 検察審査会 2008年の日本の事件 しゆうとうしこ しゆうとうしこ 柔道の歴史 2008年5月
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%85%A5%E8%AB%AD
塩入諭
塩入 諭(しおいり さとし、1958年 - ) は、日本の視覚科学者。東北大学電気通信研究所所長や、東北大学総長特別補佐、日本視覚学会会長、映像情報メディア学会副会長などを歴任した。 人物・経歴 長野県上田市生まれ。長野県上田高等学校を経て、1981年東京工業大学工学部機械物理工学科卒業。1983年東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報工学専攻修士課程修了。1986年東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報工学専攻博士後期課程修了(工学博士)。 同年東京工業大学総合理工学研究科研究生、モントリオール大学博士研究員。1989年国際電気通信基礎技術研究所視聴覚機構研究所研究員。1990年千葉大学工学部画像工学科助手。1992年日本光学会常任幹事。1995年千葉大学工学部画像工学科助教授 。2004年千葉大学工学部メディカルシステム工学科教授。 2005年東北大学電気通信研究所教授。2008年日本視覚学会会長。2018年東北大学電気通信研究所所長。2021年映像情報メディア学会副会長。2022年東北大学総長特別補佐(研究担当)。静岡大学電子工学研究所外部評価委員、NHK放送技術審議会委員等も務めた。 受賞 1988年 Fight for Sight ARVO '87 Best Poster Award 1999年 照明学会論文賞 2000年 映像情報メディア学会丹生高柳著述賞 2003年 応用物理学会光学論文賞 脚注 日本の人間工学者 東北大学電気通信研究所の人物 国際電気通信基礎技術研究所の人物 東北大学の教員 千葉大学の教員 工学博士取得者 工学修士取得者 工学士取得者 東京工業大学出身の人物 長野県上田高等学校出身の人物 長野県出身の人物 1958年生 存命人物
4710371
https://ja.wikipedia.org/wiki/Fantasia%20%28KAT-TUN%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0%29
Fantasia (KAT-TUNのアルバム)
『Fantasia』(ファンタジア)は、KAT-TUNのオリジナル・アルバム(フルアルバムとしては11作目、通算では12作目)。2023年2月15日にジェイ・ストームから発売予定。 概要 前作『Honey』から約1年ぶりとなるオリジナル・アルバム。オリジナル・フルアルバムとしては11作目。 初回限定盤1、初回限定盤2、通常盤の3種類で発売。 本作には、2022年10月10日に配信されたデジタルシングル「ゼロからイチヘ」に加え、リード曲「Fantasia」をはじめとする、計17曲が収録されている。 収録曲 CD 通常盤 DIRTY LUV Wild Rose Fantasia Love Lots Together Perfect Date Lament Sail on earth FLIGHT ゼロからイチへ作詞・作曲:水野良樹、編曲:TAKAROT 日本テレビ系プロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL 2022」第2弾イメージソング 日本テレビ系「Going!Sports&News」テーマソング 2022年10月10日に配信されたデジタルシングル ELIZA Kissing your hurts 未完成な(亀梨和也ソロ曲) ユダ(上田竜也ソロ曲) New sight(中丸雄一ソロ曲) KAT-TUN の現場 初回限定盤1 DIRTY LUV Wild Rose Fantasia Love Lots Together Perfect Date Lament Sail on earth FLIGHT ゼロからイチへ ELIZA Kissing your hurts 透明な朝 夢で逢いたい 初回限定盤2 DIRTY LUV Wild Rose Fantasia Love Lots Together Perfect Date Lament Sail on earth FLIGHT ゼロからイチへ ELIZA Kissing your hurts 窓を開けて DVD・Blu-ray 初回限定盤1 「Fantasia」 Music Video + Making 初回限定盤2 「Love Lots Together」 Music Video + Making 「ゼロからイチへ」 Music Video 特典 仕様・封入特典 初回限定盤1 三方背デジパック仕様 60P歌詞ブックレット 初回限定盤2 28P歌詞ブックレット 通常盤 32P歌詞ブックレット 脚注 外部リンク J Stormによる紹介ページ Johnny's netによる紹介ページ KAT-TUN PARK KAT-TUNのアルバム 2023年のアルバム
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%87%8E%E9%9B%84%E4%B8%80
上野雄一
上野 雄一(うえの ゆういち)は、日本の地方公務員、技術士、防災士、地すべり防止工事士。東京都都市整備局長や、東京都技監を経て、東京都職員信用組合理事長。 人物・経歴 埼玉県出身。1986年千葉大学大学院工学研究科修了、東京都入庁。品川区まちづくり事業部都市開発課長兼品川区都市景観ガイドプラン策定庁内連絡会委員、東京都都市整備局都市づくり政策部土地利用計画課長(統括課長)等を経て、2011年東京都都市整備局再編利活用推進担当部長。 2013年東京都都市整備局市街地建築部長。同年東京都都市整備局都営住宅経営部長。2014年東京都都市整備局都市づくり政策部長。2016年東京都都市整備局技監兼東京都オリンピック・パラリンピック準備局技監。2017年東京都都市整備局技監。 2020年東京都技監兼東京都都市整備局長、首都圏新都市鉄道取締役、東京臨海高速鉄道取締役、多摩都市モノレール取締役、東京都技術会議座長、関越自動車道整備促進同盟会副会長。 2022年東京都職員信用組合理事長。日本建築センター評議員、斜面防災対策技術協会関東支部長等も歴任した。技術士(建設、総合技術監理)、RMO認定災害コーディネーター、地すべり防止工事士、防災士。 脚注 東京都庁職員出身の人物 日本の都市計画官僚 日本の技術公務員 技監 千葉大学出身の人物 埼玉県出身の人物 1961年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%B0%B8%E6%88%BF%E7%A4%BC
光永房礼
光永 房礼(みつなが のぶひろ、1983年12月2日 - )は、日本の男性ブラジリアン柔術家。愛知県出身。福住柔術に所属。 略歴 1983年、愛知県名古屋市の生まれ。チームバルボーザジャパン名古屋に入会。2014年3月フェザー級白帯、2015年青帯に昇格(ブラジリアン柔術アカデミーTEAM BARBOSA JAPAN名古屋)。福住柔術に所属。紫帯に昇格。 戦績 2015年月23日「DUMAU KANSAI JIU JITSU CHAMPIONSHIP 2015」(吹田市武道館開催)にて、マスター白帯ライトフェザー級 優勝。 2016年7月3日、第1回全日本マスター柔術オープントーナメント(1st All Japan Master JIU-JITSU Open Tournament) (愛知県武道館開催)にて、マスター1青帯ライトフェザー級3位。 2022年10月23日「第14回関西柔術選手権(青・紫帯)」(14th KANSAI JIU-JITSU Championship(BL,PL)、大阪市立修道館開催)にて、マスター2紫帯ライトフェザー級優勝。 脚注 関連項目 ブラジリアン柔術選手一覧 愛知県出身の人物一覧 外部リンク 日本ブラジリアン柔術連盟 日本の男子スポーツ選手 日本のブラジリアン柔術家 愛知県出身の人物 1983年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E5%AE%9A%E9%81%93
佐々木定道
佐々木 定道(ささき さだみち、1911年7月10日 - 2006年3月26日)は、日本の経営者。富士重工業社長を務めた。鳥取県出身。 経歴 1937年に京都帝国大学工学部機械工学科を卒業し、同年に日産自動車に入社。 1960年5月に取締役に就任し、常務、専務を経て、1973年11月に副社長を就任。1978年10月に富士重工業社長に就任し、1985年6月に会長を経て、1987年6月から相談役を務めた。 1975年11月に藍綬褒章を受章し、1982年11月に勲二等瑞宝章を受章。 2006年3月26日肺炎のために死去。。 脚注 参考文献 20世紀日本の実業家 日本の自動車実業家 日産自動車の役員 SUBARUの役員 藍綬褒章受章者 勲二等瑞宝章受章者 京都大学出身の人物 鳥取県出身の人物 1911年生 2006年没
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%83%81%E5%A4%AB%20%28%E5%AE%9F%E6%A5%AD%E5%AE%B6%29
森郁夫 (実業家)
森 郁夫(もり いくお、1947年8月19日 - )は、日本の経営者。富士重工業社長を務めた。高知県出身。 経歴 1970年に早稲田大学理工学部を卒業し、同年に富士重工業に入社。 2002年6月に執行役員に就任し、2005年6月に常務を経て、2006年6月に社長に就任。社長在任時には、海外事業中心への事業構造に転換し、2010年度には、世界販売台数で過去最高の約66万台を達成。 2011年6月に会長に就任し、翌年6月からは相談役を務めた。 脚注 参考文献 21世紀日本の実業家 日本の自動車実業家 SUBARUの役員 早稲田大学出身の人物 高知県出身の人物 1947年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E6%B4%A5%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%8E%89%E5%B7%9D%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1
草津市立玉川中学校
草津市立玉川中学校(くさつしりつたまがわちゅうがっこう)は、滋賀県草津市野路に所在する公立中学校。略称は「玉中(たまちゅう)」。 概要 滋賀県草津市の南東部に位置する。「自律、友愛、創造」を「スクールモットー」に掲げている。また、東日本大震災後より、宮城県の塩竃市立玉川中学校との交流事業を執り行っている。2017年度からは3年連続で、修学旅行で実際に同校を訪ねた。 沿革 1992年 - 開校 部活動 運動部 野球 サッカー 陸上 ソフトテニス  女子バレーボール バスケットボール 文化部 吹奏楽 美術 科学 隣接する学校 草津市立老上中学校 - この学校より分離する形で玉川中学校が設置された。 周辺施設 南草津駅 立命館大学びわこ・くさつキャンパス 脚注 関連項目 滋賀県中学校一覧 外部リンク 草津市の学校 1992年設立の教育機関
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
トキシック・アトラクション
トキシック・アトラクション (Toxic Attraction) は、ジジ・ドリンとジェイシー・ジェインによるプロレスタッグチームである。 来歴 NXT2021年7月13日、ローズはNXTに戻り、SARRAYとドリンの試合をスカウトし、SARRAYがドリンを破った。翌週、ローズはジェインとフランキー・モネの試合中にリングサイドに現れ、モネがジェインを破った。NXTの8月10日の、ドリンとジェインは力を合わせ、ジェインはアマリ・ミラーとの試合でドリンに同行し、ドリンが勝利を収めた。 NXTの8月31日、ドリンとジェインはローズとの試合に同行し、ローズがSARRAYにドロップキックされた後、ドリンとジェインに連れ去らせた後、ローズはカウントアウトで負けた。翌週、ローズ、ドリン、ジェインは、NXT女子タッグチーム王座の紫雷イオとゾーイ・スターク、ケイシー・カッタンゾーロとケイデン・カーターの両方を攻撃し、ヒールとしての地位を確立した。NXT 2.0のデビューのデビューで9月14日、ドリンとジェインはタッグマッチでカーターとカッタンゾーロと対戦しましたが、ローズが干渉した後、コンテストは終了しなかった。この試合は、ドリン、ジェインが勝利を収めた。翌週、自らを「Toxic Attraction」と名づけ、NXT の女性部門の未来であり、ファンやレスラーからの無礼にうんざりしていると叫んだ。 これに続いて、ローズはNXT女子王座のラクエル・ゴンザレスと争い始め、ドリンとジェインはNXT女子タッグチーム王座選手権をめぐってイオとスタークと争い始めた。NXT 2.0の9月28日、ドリンとジェインはイオとスタークにNXT女子タッグチームチャンピオンシップに挑戦しましたが、負けた。試合後のメインイベントでは、トキシック・アトラクションがロバート・ストーン・ブランド(ジェシー・カメア、ロバート・ストーン、フランキー・モネ)とゴンザレスを攻撃した。ハロウィン・ハボックで、ドリンとジェインがイオとスターク、インディ・ハートウェルとペルシャ・ピロッタをスケアウェイ・トゥ・ヘル・ラダーの トリプルスレット・タッグチームマッチで破った。NXT女子タグチームチャンピオンシップに出場し、ドリンとジェインは、NXTタッグチーム王座を獲得した。その日と同じ夜、ローズはNXT女子王座選手権でゴンザレスを破り、ローズのキャリアで最初のタイトルをマークし、トキシック・アトラクションをNXT女子部門のすべてのタイトルを一晩で同時に保持した。 2022年1月4日のNXT・ニュー・イヤーズ・エヴィルで、ローズはトリプルスレットマッチでコーラ・ジェイドとゴンザレスに対して タイトルを保持した。NXTの2月8日、ケイ リー レイと対戦し、ローズは再びタイトルを擁護した。NXT復讐の日、ドリンとジェインは、インディ・ハートウェルとペルシャ・ピロッタに対してNXT女子タグチーム選手権を維持した。NXT Stand & Deliver Kickoff で、ドリンとジェインは NXT女子タッグチーム王座をダコタ・カイとゴンザレスに奪われた。これにより、最初のタイトルの保持期間は158日で終了した。しかし、3日後にタイトルを取り戻した。その後、トキシック・アトラクション は、NXTの5月10日、ドリンとジェインがウェンディー・チューとロクサーヌ・ぺレスと対戦してタイトルを保持し、Roseが6月のNXT In Your Houseでチューに対して保持した。同じイベントで、ドリンとジェインはカタナ・チャンスとケイデン・カーターと対戦した。The Great American Bashで、彼らはジェイドとペレスにタイトルを失い、91日で2度目のタイトルの保持期間を終えた。翌週、トキシック・アトラクションとヒールになったジェイドからの裏切りにより、ローズはペレスに対してNXT女子王座を保持した。2週間後のNXTの8月2日のエピソードで、ドリンとジェインは、致命的な4ウェイエリミネーションマッチで空いているNXT女子タグチームチャンピオンシップに勝つことができなかった。ドリンとジェインは、ニッキー・ASHとドゥドロップtと対戦した。その試合でも、勝利した。 2022年8月19日のスマックダウンで、ドリンとジェインは、WWE女子タッグチーム王座トーナメントの第1ラウンドの試合で、ナタリアとソーニャ・デヴィルを破ってメインの名簿デビューを果たした。しかし、ドリンの負傷により、彼らは次のラウンドから抜かれた。彼らは9月9日でSmackDownに復帰し、 WWE女子タッグ王座のアリーヤとラクエル・ロドリゲスに敗れた。2022 Worlds Collideイベントで、NXT女子王座のマンディ・ローズがNXT UK女子王座の 里村明衣子とブレア ダベンポートをトリプルスレットマッチで破り、両方のチャンピオンシップを統一した。2022年10 月11日、ローズのパートナーであるデヴィルは、ドリンとジェインがアルバ・ファイアを攻撃するのを助けた。10月22日のハロウィーン・ハボックで、ローズはドリンとジェインの干渉を受けて、ファイアに対してタイトルを保持した。NXTの11月15日のエピソードで、ローズは、デビューしたアイラ・ドーンからの干渉を受けて、 Last Woman Standingの試合でファイアに対してタイトルを保持した。 2022年12月13日、ローズはロクサーヌ・ペレスにタイトルを失い、413日間のタイトルの保持期間を終えた。WWEは、ローズの露骨なソーシャルメディアコンテンツを理由に、ローズを翌日契約から解雇した。 外部リンク プロレスラーのユニット
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https://ja.wikipedia.org/wiki/Xinmsn
Xinmsn
xinmsnは、シンガポールのネット利用者向けにニュースやエンターテインメント情報を提供していたポータルサイト。MSNシンガポールの置き換え目的で2010年3月にメディアコープとMSNの共同事業として立ち上げられ、2015年4月1日にMSNシンガポールを再開する形で終了した。 主な事業 xinmsnはシンガポールでの多彩な情報を知らせていた。主な内容は以下のとおりである。 地域・世界のニュース エンターテインメントニュース 気象情報 キャッチアップTV ラジオ "インタラクティブ"ドラマ このほか、メディアコープの有するテレビ・ラジオチャンネルの情報も提供していた。 脚注 外部リンク 2010年開設のウェブサイト 2015年廃止のウェブサイト マイクロソフトのサービス ニュースサイト
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%9C%9D%E4%B9%8B%E5%8A%A9%20%284%E4%BB%A3%29
木村朝之助 (4代)
4代 木村 朝之助(きむら あさのすけ、1972年9月2日 - )は、大相撲の幕内格行司である。本名は石田 勝也(いしだ かつや)。高砂部屋所属。血液型はA型。 人物 神奈川県横浜市旭区出身。神奈川県立都岡高校卒業後の1991年3月場所で若松部屋から初土俵を踏んだ。2002年2月に若松部屋が高砂部屋に吸収されたため、同年3月場所以降は高砂部屋所属となった。2008年1月場所で十両格に昇進し、師匠の33代木村庄之助が立行司昇進前まで名乗っていた木村朝之助の4代目を襲名。2022年12月26日付(2023年1月場所番付発表日)で幕内格に昇進。 行司としては珍しく高校を卒業してからの入門であり、2022年12月時点では朝之助より年下ながら序列上位の行司が4人いる。 履歴 1991年3月場所 - 初土俵:木村勝也 1991年5月場所 - 序ノ口格昇進。 1992年1月場所 - 序二段格昇進。 1994年1月場所 - 三段目格昇進。木村勝次郎に改名。 2000年1月場所 - 幕下格昇進。 2008年1月場所 - 十枚目格昇進。4代木村朝之助を襲名。 2023年1月場所 - 幕内格昇進。 脚注 外部リンク 木村朝之助 - 高砂部屋公式サイト 1972年生 存命人物 横浜市出身の人物 行司 若松部屋 高砂部屋
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC48%E5%9B%9E%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A%E8%B3%9E
第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞
2021年12月11日 作品賞: 第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞は、ロサンゼルス映画批評家協会が2022年の映画作品に贈る賞である。2022年12月11日に受賞者が発表された。作品賞は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『ター』が同時受賞し、2作品が作品賞を同時受賞するのは通算4回目となる。 今回からジェンダーに配慮する形で演技部門の賞が主演俳優賞と助演俳優賞に名称が変更され、それぞれ受賞者と次点者が2人ずつ選出されることになった。 受賞一覧 作品賞 受賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 受賞:『ター』 監督賞 受賞:トッド・フィールド - 『ター』 次点:S・S・ラージャマウリ - 『RRR』 主演俳優賞 受賞:ケイト・ブランシェット - 『ター』 受賞:ビル・ナイ - 『生きる LIVING』 次点: - 『Till』 次点:ミシェール・ヨー - 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 助演俳優賞 受賞: - 『逆転のトライアングル』 受賞:キー・ホイ・クアン - 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 次点:ジェシー・バックリー - 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』 次点:ブライアン・タイリー・ヘンリー - 『Causeway』 脚本賞 受賞:トッド・フィールド - 『ター』 次点:マーティン・マクドナー - 『イニシェリン島の精霊』 撮影賞 受賞:マイケル・ディメック - 『EO』 次点:ホイテ・ヴァン・ホイテマ - 『NOPE/ノープ』 編集賞 受賞:ブレア・マックレンドン - 『Aftersun』 次点:モニカ・ウィリー - 『ター』 音楽賞 受賞:M・M・キーラヴァーニ - 『RRR』 次点: - 『EO』 美術賞 受賞:、ベン・プロクター - 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 次点:ジェイソン・キスヴァルデイ - 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 外国語映画賞 受賞:『EO』 次点:『Saint Omer』 ドキュメンタリー/ノンフィクション映画賞 受賞:『All the Beauty and the Bloodshed』 次点:『Fire of Love』 アニメ映画賞 受賞:『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』 次点:『Marcel the Shell with Shoes On』 新人賞 受賞:、パク・ジミン - 『』 受賞:シャタラ・ミシェル・フォード - 『Test Pattern』 功労賞 クレール・ドニ ダグラス・エドワード実験/自主映画賞 『De Humani Corporis Fabrica』 特別表彰 グウェン・デグリーズ - における四半世紀の活動を通して、ロサンゼルスにおける映画のキュレーション・セレブレーション活動に従事したことに対する表彰。 出典 外部リンク 48 2022年の映画賞 2022年のアメリカ合衆国 2022年12月
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E7%A7%80%E6%A8%B9%20%28%E8%B2%A1%E5%8B%99%E5%AE%98%E5%83%9A%29
山田秀樹 (財務官僚)
山田秀樹(やまだ ひでき)は日本の財務官僚。 来歴 一橋大学経済学部卒業。内閣官房内閣安全保障室内閣審議官や、北海道大学公共政策大学院教授等を経て、2010年から鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事として、大阪駅北地区再開発に取り組んだのち、2013年から大阪税関長を務めた。2015年から跡見学園女子大学マネジメント学部マネジメント学科教授。 略歴 1984年7月:潮来税務署長 1994年7月:広島国税局課税第一部長 1995年7月:内閣官房内閣審議官(内閣安全保障室) 1997年7月:日本開発銀行国際部参事役 1998年7月:財政金融研究所研究部長 1999年7月:宮内庁長官官房主計課長 2001年7月:関東財務局管財第一部長 2002年7月:関東財務局管財第二部長兼務 2003年7月:近畿財務局総務部長 2004年7月:近畿財務局金融安定監理官 2005年7月:財務省大臣官房付、北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授、財務総合政策研究所特別研究官 2007年7月:預金保険機構金融再生部長 2009年7月:関東信越国税不服審判所長(首席国税審判官) 2010年7月:財務省大臣官房付、辞職、鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事 2013年7月:大阪税関長兼税関研修所大阪支所長 2014年7月:財務省大臣官房付、辞職 2015年4月:跡見学園女子大学マネジメント学部マネジメント学科教授 著書 『ソフト化・サービス化の国際比較(ソフトノミクス・フォローアップ研究会報告書)』共著 大蔵省大臣官房調査企画課財政金融研究室 1986年 脚注 注釈 出典 日本の財務官僚 日本の内閣官房官僚 財務総合政策研究所の人物 日本の宮内庁関係者 跡見学園女子大学の教員 北海道大学の教員 経済学士取得者 一橋大学出身の人物 生年未記載 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%91%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%89%E4%BA%BA%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E9%8A%83%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6
2022年パリクルド人地区銃撃事件
2022年パリクルド人地区銃撃事件(2022ねんパリクルドじんちくじゅうげきじけん)は、2022年12月23日にフランスのパリ中心部で発生した銃撃事件。クルド系住民が集まる施設などが銃撃され、この事件がヘイトクライム(憎悪犯罪)であるとの見方が示されている。 事件の経過 2022年12月23日、パリ10区・ダンジャン通りで発生した。クルド人の文化センターとその周辺施設(レストラン・美容院)が標的になり、発砲は複数回行われた。事件当時、クリスマスに向けた買い物などで人通りが多かったという。銃撃で3人が死亡し、3人が負傷した。死亡した3人はいずれもクルド人であったとの証言がある。容疑者も負傷した。 事件後(同日)に現場で会見したフランス内務大臣のジェラルド・ダルマナンは、容疑者が「外国人を狙っていたのは明らかだ」と述べた。 容疑者 目撃者によると、容疑者は白人の男であった。『BFM TV』は、男がフランス国籍であると報じ、内相のダルマナンは、男が69歳であると述べた。また、元国鉄職員とも報じられている。 男は2021年12月8日に、パリ・ベルシー地区の移民キャンプをナイフで襲撃し、逮捕・起訴されている。こちらについても人種差別的な動機であるとして捜査されていた。男は2022年12月12日に仮釈放されたばかりの身であった。 反応 事件直後よりクルド人らが結集し、抗議のデモが行われた。レピュブリック広場では、数百人のクルド人らが参加する平和的な追悼集会が開かれた。一方、現場周辺では一部が暴徒化し、自動車を破壊したり放火するといった行為が見られ、警察と衝突した。 フランス大統領エマニュエル・マクロンは、「フランスのクルド人が凶悪な攻撃の標的にされた」として非難した。 脚注 関連項目 くるとしんちくしゆうけきしけん2022 くるとしんちくしゆうけきしけん2022 フランスにおける大量虐殺 銃乱射事件 2022年のフランス 2022年12月 クルド人の歴史 外国人嫌悪 ヘイトクライム
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%20%28%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%94%E5%B7%9E%29
オークランド大学 (ミシシッピ州)
オークランド大学(オークランドだいがく、Oakland College)はアメリカ合衆国ミシシッピ州近くにあった私立大学である。1830年に博士により設立され、アメリカ合衆国長老教会とは提携関係にあった。再統合期間中に閉鎖された昔のキャンパスは現在、にある。 歴史 設立 オークランド大学は、1830年にアメリカ合衆国長老教会により若者向けの大学として設立された。彼らはディキンソン大学とプリンストン神学校で教育を受けたアメリカ合衆国長老教会の牧師である初代学長のジェレミア・チェンバレン博士に雇用された。チェンバレンはと(現在のルイジアナ州立キリスト教大学)の学長も務めた。 南北戦争前の時代 この大学はミシシッピ州ジェファーソン郡にあるのやサウスカロライナ州にあるのスミス・ダニエル(Smith Daniell)のような農園主により寄贈された。その上、アメリカ合衆国長老教会のジョン・カーから神学校教職のために2万5000米国ドル(2021年時点の相場で63万6000米国ドルに相当)が寄付され、農園主のロバート・コクラン(Robert Cochran)からは広さがある土地が寄贈された。1838年、オークランド記念教会堂が建てられた(錬鉄製の階段は1890年に教会堂のためにウインザー・プランテーションから移築されたもの)。階段は教会堂ではなく、寧ろ教室や事務所のための追加的空間がある図書館の方で役立てられた。1976年、教会堂はアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。長年に渡って学長の住宅、3人の教授の住宅、15軒の一戸建て住宅といった、より多くの建物が建てられた。それらの建物は学生の寄宿舎に役立てられた。 1830年5月14日、3人の学生が出席して奴隷貿易者の妻であるジョン・E・ドルームグール夫人(Mrs. John E. Droomgoole)の自宅で最初の授業が行われ、6ヶ月後には22人の学生が入学した。長年に渡って1000人以上の学生がこの大学で学んだ。歴史学者のメアリー・キャロル・ミラーによれば、大学の卒業生には「21人の牧師、39人の弁護士、そして9人の内科医」が含まれているという。ジョン・チェンバレン(John Chamberlain)は英語と数学で教鞭を執った。1837年、S. ビーチ・ジョーンズ尊師(Rev. S. Beach Jones)の後任としてゼブロン・バトラー尊師(Rev. Zebulon Butler)が宗教学教授に就任した。 1833年に卒業した最初の学生はジェームス・M・スマイリー(James M. Smiley)で、副学長を務め続けた。著名な卒業生には「ワランティズム(保証主義)、warrantism)という経済的概念を発展させた社会学者のや、のちの米国聖公会主教でテキサス州サンアントニオにある(のちのTMI聖公会学校)の創立者であるジェームズ・ステプトー・ジョンストンがいる。南北戦争でアメリカ連合国陸軍准将を務めた弁護士のもオークランド大学の卒業生である。 1850年代に奴隷制度に関する緊張が生じた。連邦主義者、および奴隷制度廃止主義者であったチェンバレン学長は地元の奴隷制度支持者であった農園主であるジョージ・ビスコ(George Biscoe)に刺殺された。その後、どうやらビスコは良心の呵責に苛まれたらしく1週間後に自殺を図った。 南北戦争 財政的困難に陥ったにもかかわらず、大学は1861年から1865年までに起きた南北戦争まで開かれ、1851年から1854年までが第2代学長、ジェームス・パーヴィアンス(James Purviance、1807年-1871年)が第3代学長を務めた。1860年にはウィリアム・L・ブレイケンリッジ(William L. Breckenridge)が第4代学長となり、南北戦争の間まで務め上げた。戦争期間中に学生と教員のいずれかがアメリカ連合国陸軍に入隊、もしくは連邦主義の見解から殺害された場合には大学を閉鎖した 。キャンパスは軍のキャンプとして利用され、大学の経済基盤は酷く損害を受けた。戦争が終了してから間もなくジョン・カルビン(Rev. John Calvin)尊師が第5代学長に就任したが、任命後間もなく亡くなり、大学は再び休止に追い込まれた。 再統合期 1871年、キャンパスはミシシッピ州に4万米国ドル(2021年時点の相場で90万5000米国ドル相当)で売却された。 建物と場所 共同墓地や歴史記念碑はロドニー西端にあり、ジェレミア・チェンバレンや妻、そして4人の子供たちの墓もある。チェンバレンの墓碑には「オークランド大学の最愛なる父(the beloved father of Oakland College)」と刻まれている。なお、チェンバレンに敬意を表する形で記念方尖塔が設置された。 遺産 再統合立法府はキャンパスを買い上げ、共和主義の知事であるに敬意を表しの場所とし、土地付与大学と歴史的黒人大学が設立され、国家初の黒人陸軍大学となった。再統合立法府はすべての学生が土地付与の恩恵を得る条件資格を保つ機会を持たせるために、黒人土地付与大学を設立するための教育制度を差別化している州に会議を行うように要求した。 再統合後の1879年、アメリカ合衆国長老教会はミシシッピ州にある軍の私立学校であったを設立した。学校名は牧師で教育者のジェレミア・チェンバレンと農園主のデイヴィッド・ハント(David Hunt)を記念して命名された。 大学教員、大学理事、およびミシシッピ州のアメリカ合衆国長老教会からのオークランド大学に関する2件の報告書は、ノースカロライナ州チャペルヒルのノースカロライナ大学チャペルヒル校のキャンパスにあるルイス・ラウンド・ウィルソン・スペシャル・コレクション・ライブラリー(Louis Round Wilson Special Collections Library)に保存されている。大学の全教科課程はミシシッピ州ジャクソンにあるに保護されている。 脚注 1830年設立 1871年廃止 ミシシッピ州の大学 ミシシッピ州の建築物 ギリシア・リヴァイヴァル建築 学校記事
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https://ja.wikipedia.org/wiki/AndroidOneS9
AndroidOneS9
Android One S9(アンドロイド ワン エスナイン)は、Googleと京セラにより共同開発され、Y!mobileから発売されたAndroidスマートフォン。Android Oneシリーズに属する。 概要 2022年3月17日にY!mobileより発表され、同年3月24日より販売開始した。 Y!mobileで販売された価格は定価31,680円(税込)。 Android Oneシリーズとして初めて5Gに対応し、高速・大容量通信を可能とした。 新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する中で安心して利用できるよう、端末に抗菌・抗ウイルス塗装を施した。またFCNTが展開するarrowsシリーズと同様に国内メーカー製の泡ハンドソープでの洗浄やアルコールによる除菌も可能とし、端末を清潔に保つことが可能。91%の医師が推奨している。 従来のAndroid One(Sシリーズ)では『ナンバリングが奇数の場合はシャープ製、偶数の場合は京セラ製』という規則性があったが、当機種は奇数(S9)だが京セラが製造している。 Android Oneの確約により、発売から2年間に最低1回以上のOSバージョンアップと発売から3年間、毎月のセキュリティアップデート配信を保証している。 キャッチコピーは「抗菌・抗ウイルスボディの5Gスマホ」。 沿革 2022年 3月17日 - 発表 3月24日 - Y!mobileより発売。 その他の仕様 SIM nano-SIM eSIM 対応周波数 ※出典 5G - n3/n28/n77/n78/n79/n257 4G FDD-LTE - 1/2/3/4/5/7/8/11/12/17/18/19/21/25/26/28 4G TDD-LTE - 38/39/40/41/42 3G W-CDMA - 1/2/4/5/6/8/19 2G GSM - 850MHz/900MHz/1800MHz/1900MHz Wi-Fi - a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) 比吸収率(SAR) 側頭部:0.439W/kg 体に装着した場合:0.755W/kg 防水・耐衝撃性能 ※出典 防水性能:IPX5・IPX8 防塵性能:IP6X 耐衝撃:MIL規格準拠 脚注 外部リンク Android One S9 - 京セラ Android One S9 - ワイモバイル Android端末 (京セラ) Googleのハードウェア
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC
インダス・シャー
インダス・シャー (Indus Sher) は、ヴィア・マハーンとサンガ、によるインドのプロレスタッグチームである。 来歴 2018年9月28日、ダニー・バーチ & オニー ローカンとのライブ イベントで初めてデビューした。その後、様々なアマチュアチームを破り、2021年1月26日、リンクとグルジャールは、ドリュー・マッキンタイアとチームを組み、ジンダー・マハル & シン・ブラザーズ (サミル・シンとスニル・シン)に試合を挑んだ。結果、マッキンタイア組が勝利した。 リンクのその後 2021年10月4日リンクは、スマックダウンにドラフトで指名を受けた。その後は、マハルのマネージャーとしてシャンキーと共に活動した。リンクは、リングネームを ヴィア と変えた。ヴィアは、ロウに移籍した。ここでは、リングネームを ヴィア・マハーン と変えた。ロウでは、ミステリオス (レイ・ミステリオとドミニク・ミステリオ)と対戦を行ったり、その他のメインロースター入りをしていないレスラーと対戦した。 グルジャールのその後 グルジャールは、NXTにとどまり、グレイソン・ウォーラーのマネージャーとして活動した。2022年1月18日、グルジャールはリングネームを サンガ に変更した。 インダス・シャー再結成 2022年10月5日、ヴィアがNXTに帰ってきて、サンガのインタビューに口を挟んだ。最初の試合は、勝利した。12月6日、クリード・ブラザーズ (ブルータス・クリード & ジュリアス・クリード)との試合をインダス・シャーは、希望した。 入場曲 War Of The Pharaos 現在使用中 外部リンク プロレスラーのユニット
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%9C%9E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E6%9C%9D%E9%9C%9E%E7%AC%AC%E5%8D%81%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1
朝霞市立朝霞第十小学校
朝霞市立朝霞第十小学校(あさかしりつ あさかだいじゅうしょうがっこう)は、埼玉県朝霞市の公立小学校。市内では「十小」、他市からは「朝十小」と呼ばれる。 2022年時点で朝霞市内で開校からの年が一番新しい学校。 沿革 2001年(平成13年)4月1日 - 児童増加に伴い、朝霞一小・五小・六小から分離する形で朝霞市十番目の学校として開校。 周辺 黒目川 朝霞第一小学校 朝霞第三中学校 朝霞市立みぞぬま児童館 滝の根公園 西朝霞公民館 溝沼子供プール 溝沼市民センター 朝霞台駅 脚注 関連項目 埼玉県小学校一覧 外部リンク 公式ホームページ 埼玉県の公立小学校 朝霞市の小学校 2001年設立の教育機関
4710425
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%85%89%E7%B6%B1
松下光綱
松下 光綱(まつした みつつな、生没年不詳)は、戦国時代の武将。通称小源太、内膳 。 略歴 父は今川家に仕えた松下連綱。徳川家康に仕え、伊賀越えにも同行した 。後に松下重綱の領地である遠江国久野藩に籠居した 。 参考文献 『寛政重脩諸家譜第3輯』(栄進舎出版部、1917年、124p) 『参河志下巻』(参河志再版刊行会、1934年、23p) 脚注 外部リンク   遠江国の人物 生没年不詳 戦国武将
4710428
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B1%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BE%20%28%E9%AB%98%E5%B2%A1%E5%B8%82%E4%BA%8C%E5%A1%9A%29
白山神社 (高岡市二塚)
白山神社(はくさんじんじゃ)は、富山県高岡市二塚にある神社。惣社白山神社(そうしゃはくさんじんじゃ)とも称する。 祭神 菊理媛神 伊弉諾尊 伊弉冉尊 歴史 創建は不明。12代景行天皇の時代(西暦71年-130年)、8代孝元天皇の曾孫武内宿禰が北陸を巡行の途中、当地に斎庭を設けたことが起源ともいう。 54代仁明天皇の時代(西暦833年-850年)、付近を流れる雄神川(庄川)の水源が加賀国の白山周辺であることから白山信仰を受容し、白山本宮(白山比咩神社)より分霊を勧請し、白山社と称されるようになった。 鎌倉時代に越中守護名越流北条氏の祈願所となり社殿が新築され、越中国内の神々を一堂に祀る惣社となったが、元弘3年(西暦1333年)、名越一族滅亡の争乱(元弘の乱)により社殿は焼失した。暦応元年(西暦1338年)4月26日に社殿は再建された。 江戸時代には加賀前田家2代前田利長や10代前田重教が鷹狩りの際に参拝し、崇敬した。 鎮座地名の「二塚」は『太平記』にも記載があり、鎌倉時代、越後国の武士岩本兼佐が境内に黄金の鶏・蚕を埋納した塚に由来する、あるいは武内宿禰の孫平郡大臣の墓に由来するともいう。 行事 1月1日 - 歳旦祭 1月上旬 - 左義長 2月17日 - 祈年祭 3月8日 - 火鎮祭 4月26日 - 春季例大祭 7月5日 - 夏越大祓満願祭 7月13日 - 水神祭 7月土用の三番 - 熱送り 9月15日 - 稲荷祭 10月26日 - 秋季例大祭 11月25日 - 新嘗祭 12月31日 - 師走大祓 文化財 伝後醍醐天皇宸翰法華経切 元和十年銘鋳鰐口 木造狛犬 奉務神社 春日神社 - 高岡市戸出春日 徳市神明社 - 高岡市戸出徳市 気多社 - 高岡市東二塚 秋葉神社 - 高岡市東二塚舘島 神明社 - 高岡市西二塚菅袋 神明社 - 高岡市西二塚南川原 一万当社 - 高岡市西二塚庄川堤防 神明社 - 高岡市東藤平蔵 鹿島神社 - 高岡市東藤平蔵林 諏訪社 - 高岡市東藤平蔵林 神明社 - 高岡市東藤平蔵西島 神明社 - 高岡市林新 八幡社 - 高岡市上黒田 神明社 - 高岡市上黒田黒田新町 五社神社 - 高岡市下黒田 白山宮 - 高岡市上伏間江 日宮社 - 高岡市下伏間江 神明社 - 高岡市十二町島 神明社 - 高岡市大野 赤祖父神社 - 高岡市赤祖父 春日神社 - 高岡市京田 日枝社 - 高岡市神主町 天満社 - 高岡市寺町 神明社 - 高岡市三女子 八幡社 - 高岡市上石瀬 神明社 - 高岡市下石瀬 枇杷首神社 - 射水市枇杷首 恵比寿社 - 射水市枇杷首 稲荷社 - 高岡市二塚(中越パルプ工業内) 脚注 関連項目 神社一覧 外部リンク 惣社白山神社 - 庄川左岸三十三ヶ村惣社 白山神社 高岡市の神社
4710430
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%AF%8D%E8%A2%AB%E6%98%87%E5%A4%A9%20%28%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3%29
聖母被昇天 (エル・グレコ)
『聖母被昇天』(せいぼひしょうてん、、) は、ギリシャ・クレタ島出身であるマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコが、スペイン到着後まもない時期 (1577-1579年) に制作した聖母マリアの昇天を主題とするキャンバス上の油彩画である。本作は、画家がのために委嘱された祭壇衝立の1部をなしていたもので、『聖衣剥奪』(トレド大聖堂) とともにエル・グレコがスペイン・トレドで衝撃的なデビューを果たした記念碑的作品である。画面右下の白い紙片 (カルテッリーノ) には、エル・グレコのギリシャ時代の作品と同じ、ギリシャ文字による署名と年記がある。作品は、1906年にアメリカ合衆国のシカゴ美術館に収蔵された。 歴史的背景 エル・グレコは、おそらく1567年に故郷のクレタ島からヴェネツィアに渡り、その後ローマにも滞在してイタリアで美術の研鑽に励んだ。そして、1576年後半、35歳の時にローマを離れ、スペインに渡った。美術の先進国イタリアでは職業画家としての展望が開けなかったに違いない。スペインへの渡航はローマのアレッサンドロ・ファルネーゼの宮殿で親交のあったスペイン人聖職者で、トレド大聖堂参事会長を父に持つルイス・デ・カスティーリャの進言が大きかったと思われる。当時、スペインでは国王フェリペ2世によりエル・エスコリアル修道院の装飾事業にイタリア人画家たちが招聘されていた。エル・グレコがフェリペ2世の宮廷画家になる大志を抱いていたとしても不思議ではない。いずれにしても、スペイン到着後まもない時期にエル・グレコは本作『聖母被昇天』を含むサント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂の祭壇衝立と、トレド大聖堂の『聖衣剥奪』の受注を受けている。祭壇衝立がヨーロッパでもっとも発達したスペインにおいて、その制作を委嘱されるということは将来の保証を得ることであった。 サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂祭壇衝立 サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂はシトー会系の女子修道院であった。フェリペ2世の王妃イサベルの元女官・尼僧であったが1575年に没した時、サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂内に彼女の霊を祀る墓廟礼拝堂が建てられたが、エル・グレコはそのための祭壇衝立の制作を委嘱されたのである。エル・グレコはイタリアでは比較的小さな作品しか描いていないが、この大作である祭壇衝立はイタリアでの情熱的な研鑽の爆発といってもいい成果であった。2年の歳月をかけて完成された祭壇衝立は8枚の絵画連作からなり、イエス・キリストと聖母マリアを通じての救済に深い関心を抱いていたマリア・デ・シルバの葬儀記念的性格を持っていた。したがって、婦人の名前の由来である聖母マリアの昇天図である本作と、人類救済のために差し出されるキリストを描いた『聖三位一体』(プラド美術館) を中心とし、シトー会女子修道院のマリア信仰と深くかかわった『聖ベルナルドゥス』、『聖ベネディクトゥス』、『洗礼者聖ヨハネ』、『福音書家聖ヨハネ』が左右に配置されて、中央祭壇を構成していた。また、袖廊にの祭壇脇には『キリストの昇天』と『羊飼いの礼拝』が配置された。 作品 本作は祭壇衝立中央に配置された。聖母はその神聖さと純潔ゆえに死後、石棺から蘇り、キリストの使徒 (弟子) たちに見送られながら天国に迎えられようとしている。この構図は、明らかに16世紀ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノによる『聖母被昇天』(サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂) へのエル・グレコのオマージュであるが、画家がローマで学んだモニュメンタルな様式も加えられている。しかし、エル・グレコの独創もあり、それは「三日月」に乗る聖母の図像である。三日月は「無原罪の御宿り」を描いた絵画に見られるアトリビュートで、聖母崇拝を認めないプロテスタンティズムに対し、聖母の無原罪を熱烈に主張し、聖母を神に近い存在とした当時のスペインのカトリック信仰を反映したものとみなすべきである。とはいえ、様式的に見ると、本作には後年の画家独自の画風はまだ見られない。 脚注 外部リンク シカゴ美術館の本作のサイト (英語) エル・グレコの作品 1570年代の絵画 シカゴ美術館の所蔵品 聖書を題材とした絵画
4710432
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E7%99%BD%E7%9F%B3%E6%A9%8B
根白石橋
根白石橋(ねのしろいしばし)は、宮城県仙台市泉区根白石に所在する、七北田川にかかる橋である。仙台市道町東古屋敷線を通す。 概要 全長50.5m、幅員10.5m、片側1車線の道路および片側歩道を有する道路橋(純合成床版 鋼単純合成床版 鋼単純合成床版I桁橋)。2022年10月に竣工し、同年12月25日に供用を開始した。事業主体は仙台市。 沿革 平成27年9月関東・東北豪雨により、当橋の約150m上流に所在する馬橋が被災。左岸の橋台が崩壊したほか、橋脚に滞留した流木によって川の流れが堰き止められ、周辺の住宅や農地が浸水する被害を受けた。 豪雨被害を受けて、新たな橋の架け替えが計画され、馬橋の約150m下流に(仮称)新馬橋を建設することが決定。新橋建設にあたり、車両の上下線相互通行を可能とし、地元の祭事の神輿が通行できるための幅員の確保や、浸水の原因となった橋脚をなくした設計とされた。また、新橋を含めた国道457号をつなぐ約210mの区間が仙台市道町東古屋敷線として、一体的に整備されている。2020年10月より橋梁工事を開始し、2022年12月25日に供用を開始した。 なお馬橋は被災後、2017年8月に復旧されたが、根白石橋の供用開始とともに通行止めとし、橋脚のない歩行者専用橋として架け替えられることとなっている。 出典 外部リンク (仮称)新馬橋橋梁整備等事業 仙台市 根白石まちづくり協議会(新馬橋の建設について) 仙台市 仙台市の橋 仙台市泉区の交通
4710433
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%AF%E7%94%BA%20%28%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%B8%82%29
窯町 (瀬戸市)
窯町(かままち)は、愛知県瀬戸市下品野連区の町名。丁番を持たない単独町名である。 地理 瀬戸市の中央部に位置する。西から北を品野町、東を鳥原町、南を馬ケ城町・五位塚町と隣接している。 丘陵斜面に古いモロ(工場)や窯場が築かれ、エンゴロ(匣鉢)やタナ板などの窯材を利用した石垣や塀の民家が集中する。 近年、県道沿いの二又池周辺、五位塚町に隣接する丘陵地に新興住宅地が増加している。 河川 鳥原川 : 町の北端部、鳥原町・品野町との町境を西流している。 南鳥原川 : 町の東部を北流し、北東端で鳥原川に注ぎ込んでいる。 南洞川 : 町の中央部を北流し、北東端で鳥原川に注ぎ込んでいる。 池沼 二又池 : 町の南部にある。 学区 市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。また、公立高等学校普通科に通う場合の学区は以下の通りとなる。 歴史 町名の由来 尾張藩の御用窯があったとされるところからつけられたといわれる。 沿革 1965年(昭和40年)5月1日 - 瀬戸市大字下品野字東山・九反田・洞田・竃谷・清水洞・五反田の各一部により、同市窯町として成立。 世帯数と人口 2022年(令和4年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである。 人口の変遷 国勢調査による人口の推移 世帯数の変遷 国勢調査による世帯数の推移。 交通 鉄道 町内に鉄道は走っていない。最寄り駅は名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅になる。 バス 瀬戸市コミュニティバス「「岩屋堂線」 道の駅しなの - しなのバスセンター - 岩屋堂 系統 : 窯東山バス停・二又池北バス停・窯町バス停 道路 愛知県道22号瀬戸環状線 : 町の北部を東西に通っている。 施設 秋葉神社 オンリーワン陶芸教室 (有限会社加山) : 出張体験、工房体験教室、絵付(染付)体験、ブライダルギフト制作と様々なシチュエーションに対応している陶芸教室。 ガラススタジオデルタスⅡ : ガラス教室も兼ねたギャラリー。陶芸の窯を作ってガラス作りを行っており、瀬戸ならではのガラスと陶器の融合した作品づくりをしている。 窯町Iちびっこ広場 : 町の中央部にある小さな公園。ブランコ・すべり台・砂場がある。 窯町IIちびっこ広場 : 町の中央部にある小さな公園。ブランコ・すべり台・砂場がある。 窯町IIIちびっこ広場 : 町の東部にある小さな公園。鉄棒・すべり台・ジャングルジムがある。 窯町IVちびっこ広場 : 町の中央部にある小さな公園。すべり台とスプリング遊具がある。 窯町Vちびっこ広場 : 町の西部にある小さな公園。鉄棒とすべり台がある。 窯町VIちびっこ広場 : 町の南部にある小さな公園。鉄棒とすべり台がある。 窯町VIIちびっこ広場 : 町の西部にある小さな公園。すべり台がある。 二又池防災広場 : 町の南部、二又池の東部に整備された防災広場。敷地内に東山三集会所がある。 その他 日本郵便 郵便番号 : 480-1219(集配局:瀬戸郵便局)。 脚注 出典 参考文献 関連項目 瀬戸市の地名 窯町 (曖昧さ回避) 外部リンク 瀬戸市ホームページ コミュニティバス利用案内 | 瀬戸市ホームページ 瀬戸市の町名 1965年制定の町・字
4710440
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%90%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3%20%28%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%29
狐塚古墳 (京都市)
狐塚古墳(きつねづかこふん、大覚寺4号墳)は、京都府京都市右京区嵯峨大覚寺門前堂ノ前町にある古墳。形状は円墳。大覚寺古墳群を構成する古墳の1つ。史跡指定はされていない。 概要 京都盆地(山城盆地)西部の有栖川扇状地に築造された古墳である。一帯では4基の古墳が分布して大覚寺古墳群を形成し、本古墳はそのうち最南端に位置する。古くから石室が開口し、墳丘周囲裾部は削平されて宅地化が進んでいる。1970年(昭和45年)に測量調査が、2014年度(平成26年度)以降に測量・発掘調査が実施されている。 墳形は円形で(ただし方形の可能性も残る)、直径28メートル・高さ4.5メートルを測る。墳丘周囲には周溝が巡らされ、周溝を含めた古墳全体としては直径45メートル以上におよぶと推定される。埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南東方向に開口する。チャート自然石の巨石を用いて構築された石室になる。副葬品は明らかでないが、墳丘南側(石室前面裾)の発掘調査では須恵器片(坏身・坏蓋・高坏:TK43-209型式期)が検出されている。築造時期は古墳時代終末期の7世紀初頭-前半頃と推定される。 現在では石室内への立ち入りは制限されている。 来歴 少なくとも近世期には開口(土師器皿の出土)。 1936年(昭和11年)まで、石室開口部前面に稲荷社の祠が所在。 1970年(昭和45年)、墳丘測量・石室実測調査:第1次調査(京都大学考古学研究室、1971年に報告)。 2014年度(平成26年度)、石室実測および羨道・前庭部の発掘調査:第2次調査(龍谷大学文学部考古学研究室、2016年に報告)。 2015年度(平成27年度)、墳丘測量調査:第3次調査。方墳の可能性を示唆(龍谷大学文学部考古学研究室、2017年に報告)。 2016年度(平成28年度)、墳丘東側の発掘調査:第4次調査(龍谷大学文学部考古学研究室、2018年に報告)。 2018年度(平成30年度)、墳丘南側の発掘調査:第5次調査。須恵器片の出土(龍谷大学文学部考古学研究室、2020年に報告)。 2020年度(令和2年度)、墳丘周辺試掘調査(京都市文化財保護課、2022年に報告)。 埋葬施設 埋葬施設としては両袖式横穴式石室が構築されており、南東方向に開口する。石室の規模は次の通り。 石室全長:現存6.8メートル 玄室:長さ3.8メートル、幅2.0-2.4メートル、現在高さ2.1-2.3メートル 羨道:現存長さ3.0メートル、幅1.5メートル、現在高さ1.2メートル 石室の石材はチャートで(一部の小型石材に砂岩等)、自然石を使用して構築される。玄室の奥壁は各段1石の3段積みであるが、1段目は土砂の堆積のため詳らかとせず、3段目はやや持ち送る。側壁は各段2石の3段積みと推定されるが、奥壁同様に1段目は土砂の堆積のため詳らかとしない。縦目地・横目地を意識した様子はあまり見受けられず、隙間には小型石材を充填する。前壁は持ち送らず垂直に積む。玄門部の立柱石は1石。羨道は土砂の堆積のため詳らかとしない。 脚注 参考文献 地方自治体発行 - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。 龍谷大学発行 。 関連文献 関連項目 大覚寺古墳群 京都府の古墳 右京区の歴史 円墳 太秦
4710441
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%B0%B8%E9%9A%86%E5%BF%97
光永隆志
光永 隆志(みつなが たかし、1982年6月22日 - )は、日本の元俳優、モデル。福岡県の生まれ、愛知県出身。 来歴 1982年、福岡県にて生まれる。その後、愛知県名古屋市に移住。バグジーヒーローズクラブに所属していた。俳優・モデルとして活躍。船橋競馬場のナビゲーターもしていた。引退後は、株式会社光志の代表となる。 人物 趣味:映画鑑賞(ヒューマン映画など)・サッカー 身長:184cm 靴のサイズ:27.5 出演 テレビ  2009年 - 第56回日本テレビ盃(JpnII、1800メートル)」キャンペーン出演。審査員として参加。 CM CM『名鉄グループ』 CM『ザ・グランドティアラ』 スチール『積水ハウス シャーメゾンI.』 スチール『TOYOTA「新型エスティマ」』 雑誌『東海Walker』 YouTube CM 2018年 - 吉本坂46CM「泣かせてくれよ」 2019年 吉本坂46CM「やる気のない愛をThank you!、今夜はええやん」(2ndシングル) 吉本坂46CM「不能ではいられない」(3rdシングル) 映画作品 2010年 - 『最高でダメな男 築地編』「かんからちん」 - 明彦役 Vシネマ 『裏盃の軍団2』(原作:村上和彦、出演:中野英雄/松田一三/虎牙光揮/倉見誠/Koji/光永隆志/マコト/猪瀬孔明/森羅万象(ナレーション)/武蔵拳/山本竜二/小野進也/藤原喜明/加納竜/山本昌平) 『裏盃の軍団3』 台本 『ジャンク最凶極悪少年院』(製作/スターコーポレーション21、制作/メディア・ワークス、脚本/松平章全、監督/大月栄治、キャスト/浪岡一喜、虎牙光揮、KOJI、倉見誠、熊井幸平、光永隆志、安岡新八、皆川尚義、武尊、小山鉄平、ニック安藤、SUEKICHI、御木裕、鈴木みのる、武蔵拳) 脚注 外部リンク FODプレミアム 光永隆志 Filmarks 映画 ameblo光永隆志 Vシネマ俳優 ヤクザ映画の俳優 日本のモデル 日本の俳優 名古屋市出身の人物 愛知県出身の人物 福岡県出身の人物 1982年生 存命人物
4710442
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%A8%97%E5%8E%9F%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1
川崎市立稗原小学校
川崎市立稗原小学校(かわさきしりつ ひえばらしょうがっこう)は、神奈川県川崎市宮前区水沢3丁目にある市立小学校。 沿革 1986年(昭和61年) 4月 - 創立。 6月 - 校章制定。 10月 - 校歌完成。 1990年(平成2年)4月 - 障害児学級新設。 1996年(平成8年)4月 - 聖マリアンナ医科大学病院内に、院内学級新設。 2003年(平成15年)4月 - わくわくプラザ開設。 児童・学級数 2022年(令和4年)度時点 22学級・636名(聖マリアンナ医科大学病院内含む)。 教育目標 「よく遊び よく学ぶ子」 「認め合い 助け合う子」 「粘り強く 挑戦する子」 通学区域 出典 宮前区 菅生3丁目 菅生ケ丘 潮見台 水沢1丁目 水沢2丁目 水沢3丁目 主な進学先 出典 川崎市立菅生中学校 周辺 鷲ヶ峰子供の里公園 鷲ヶ峰児童公園 鷲ヶ峰老人いこいの家 特別養護老人ホーム鷲ヶ峰 菅生こども文化センター 神奈川県立生田高等学校 - 麻生区に所在 このほか、本校がある水沢3丁目は、宮前区西端部に位置するため、麻生区との区境線や横浜市との市境線も近い。 交通 川崎市営バス「溝11」・「溝18」・「生01」・「登05」・「登32」の各系統で、「天王下」バス停下車後、徒歩約380m・約6分。 脚注 外部リンク 川崎市立稗原小学校ホームページ ひえはら ひえはらしよう 1986年設立の教育機関 学校記事
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB
ナターシャ・ピルク・ムサール
ナターシャ・ピルク・ムサール(、1968年5月9日 - )は、スロベニアの弁護士兼作家、元ジャーナリスト、政治家。2022年12月より同国大統領を務めている。ドナルド・トランプ前大統領の妻であるメラニア・トランプ専属の弁護士とスロベニア赤十字社の社長を歴任。 で、元外務大臣であるを破り、同年12月23日にスロベニア初の女性大統領として就任。 来歴 1992年にリュブリャナ大学法学部で、欧州司法裁判所長官の一人であるの指導で法学を学び、卒業。1997年に司法試験に合格後、公共放送であるスロベニアラジオテレビジョンの報道番組「」のキャスターを6年間務めた他、民放のポップテレビで報道番組「」のキャスターを5年間務めた。2001年には現在の夫であるアレシュ・ムサールが勤務するアクティバグループの企業コミュニケーション部門の責任者となった。その後、アトランタのCNNやBBC、Sky Newsで研修を受け、2015年にはプライバシー及び情報公開の公正の均整に関する論文でウィーン大学法学部の博士号を取得。 法律家として  スロベニア最高裁判所の教育情報センター所長を歴任後、2004年から10年間、欧州刑事警察機構の情報コミッショナーとして勤務。情報コミッショナー退任後は2016年に法律事務所「Pirc Musar & Lemut Strle」を開設。2017年から数年、メラニア・トランプ専属の弁護士を務めた。2010年から2021年まで、スロベニアで最も影響力のある弁護士トップ10に選ばれた。公正な知識を促進するために、女性法律専門家4人で「オナベ協会」を設立。情報の自由、プライバシーに関する本を英語、スロベニア語、クロアチア語で数冊執筆している。 政治活動 2022年6月23日に同年の大統領選挙への立候補を発表。立候補者の中でムサールが最初に大統領選挙への立候補を表明したことで、ミラン・クーチャンやダニロ・テュルクなどの歴代大統領からも支持された。選挙の公約として生物多様性の保全、NATOへの参加、介護政策を備えた年金改革への推進を掲げた。同年6月末に立候補を表明した大統領選挙の対抗馬である「オナベ協会」の創設メンバーで元ドイツ駐在スロベニア大使であったとの不仲説について、メディアに追及されたが、互いに友人であると宣言。選挙後はオナベ協会も精力的に取り組むと述べた。しかし、対抗馬のマルタ・コスは9月に大統領への立候補を取り消した。 その後、ムサールの支持率は急増し、11月の大統領選挙での最後の2人の候補となった。11月23日の選挙で元外務大臣であるを53.89%対46.11%で破り、女性大統領として選出されることが確定した。12月23日に大統領官邸でボルト・パホルに出迎えられ、大統領移譲式を行った。 私生活  アレシュ・ムサールとの間に息子1人を儲けた。現在は製造されていないロールス・ロイス製のロールス・ロイス・ファントムVIを所有している。 脚注 外部リンク 公式サイト スロベニアの大統領 女性大統領 スロベニアの弁護士 女性弁護士 スロベニアのジャーナリスト 女性ジャーナリスト 赤十字の人物 リュブリャナ出身の人物 1968年生 存命人物
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%AE
コシジロウズラシギ
コシジロウズラシギ(腰白鶉鴫、Calidris fuscicollis)は、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に分布するチドリ目シギ科の一種。 分布 北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に分布する。日本では迷鳥として神奈川県と新潟県に記録されている。 形態 全長17㎝。雌雄同色。腰は白い。成鳥夏羽の頭は茶色みが強い。 生態 大草原、干潟などの海岸に生息する。夏には、ツンドラ、浸水した畑、浅い池、淡水湿地の端、干潟、砂浜に生息する。日本では干潟や河口で見られる。濁りのない小さい声で「チッ」と鳴く。主に無脊椎動物を食す。 繁殖 繁殖地では昆虫を食す。4個稀に3個の卵を産む。卵はオリーブ色から緑色、稀に茶色や灰色。雌は約22日間卵を温める。飛行できるようになる年齢は生後約16-17日。その後すぐ独立する。 脚注 シギ科
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https://ja.wikipedia.org/wiki/ZUTOMAYO%20FACTORY%E3%80%8C%E9%B7%B9%E3%81%AF%E9%A3%A2%E3%81%88%E3%81%A6%E3%82%82%E8%B8%8A%E3%82%8A%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%80%8D
ZUTOMAYO FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」
『ZUTOMAYO FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」』は、日本の音楽ユニット・ずっと真夜中でいいのに。の映像作品である。2022年8月24日発売。発売元はEMI Records。 背景とリリース 前作『CLEANING LABO「温れ落ち度」』以来、約1年ぶりのリリースとなる2作目のライブ映像作品である。2022年4月16日・17日にさいたまスーパーアリーナで2日間に渡って行われた、『Z FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」』と題したワンマン・ライブから2日目の最終公演「[day2 “ob_start”]」の模様が収録されている。 さらに前作同様、ACAね本人によるライブについてのゆるい解説を聞きながら映像を楽しむ事ができる特別副音声「ACAね ライブ反省会 ソロ」も収録されている。 今作は、総勢18人の重厚なバンド構成による過去最大規模のライブで、ゲスト・ミュージシャンに、YouTuberとしても活動しているピアニスト・けいちゃんが特別参加している。また、リリース前の2022年8月18日には、今作の発売を記念して全国20ヶ所の映画館で、一夜限りの先行上映会が実施された。 通常盤・初回生産限定盤の2形態で発売。初回生産限定盤のみBlu-ray2枚組の魔導書パッケージ仕様となり、Disc 2には初日公演「[day1 “memory_limit = -1”]」の模様が収録されている。 なお、リリースに合わせてDisc 1本編から「JK BOMBER」「あいつら全員同窓会」の2曲の映像がYouTubeの公式チャンネルにて特別公開された。 店舗別特典 「ZUTOMAYO FACTORY」ライブフォト3枚セット(全8種類) チャート成績 オリコン2022年9月5日付の週間ランキングで最高1位を記録。 収録内容 Disc 1 Disc 2 演奏 Z FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」 Vocal / Guitar / Electric Fan Harp / Break the Microwave - ACAね Keyboards / Band Master - Jun☆Murayama Drums - Yoshihiro Kawamura Drums - Jumpei Kamiya Guitar - Takayuki "Kojiro" Sasaki Bass - Takashi Adachi Trumpet - Tatsuhiko Yoshizawa Trombone - Nobuhide Handa Saxophone - Juny-a Violin - Yu Manabe Violin - Naoko Ishibashi Viola - Ayaka Jomoto Cello - Toshiyuki Muranaka Tsugaru-Shamisen - Yutaka Oyama TV Drums / Electric Fan Harp - Ei Wada Open Reel - Haruka Yoshida Open Reel / Tape Recordion - Masaru Yoshida Special Piano - Keichan 脚注 注釈 出典 2022年のライブ・ビデオ ユニバーサルミュージックジャパンの映像作品
4710448
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%94%B0%E5%88%87
中田切
中田切(なかたぎり) 中田切 (利根町) - 茨城県北相馬郡利根町の地名。 中田切 (印西市) - 千葉県印西市の地名。 関連項目 中田切川 - 長野県の河川。
4710454
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E9%80%9A
中島通
中島通・中島通り 中島通り (東根市)(なかじまどおり) - 山形県東根市の地名。 中島通 (一宮市)(なかしまどおり) - 愛知県一宮市の地名。 中島通 (神戸市)(なかじまどおり) - 兵庫県神戸市中央区の地名。
4710460
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8D%97
中央南
中央南(ちゅうおうみなみ) 中央南 (浜頓別町) - 北海道枝幸郡浜頓別町の地名。 中央南 (東根市) - 山形県東根市の地名。 中央南 (印西市) - 千葉県印西市の地名。 中央南 (田布施町) - 山口県熊毛郡田布施町の地名。 関連項目 中央 - 中央北 - 中央東 - 中央西
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8C%97
中央北
中央北(ちゅうおうきた) 中央北 (浜頓別町) - 北海道枝幸郡浜頓別町の地名。 中央北 (印西市) - 千葉県印西市の地名。 中央北 (上田市) - 長野県上田市の地名。 関連項目 中央 - 中央南 - 中央東 - 中央西
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中央東
中央東(ちゅうおうひがし) 中央東 (東根市) - 山形県東根市の地名。 中央東 (南陽市) - 山形県南陽市の地名。 中央東 (上田市) - 長野県上田市の地名。 中央東町 - 山形県酒田市の地名。 関連項目 中央 - 中央北 - 中央南 - 中央西
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中央西
中央西(ちゅうおうにし) 中央西 (東根市) - 山形県東根市の地名。 中央西 (上田市) - 長野県上田市の地名。 中央西町 - 山形県酒田市の地名。 関連項目 中央 - 中央北 - 中央南 - 中央東
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E8%B2%9D%E5%A1%9A
下貝塚
下貝塚(しもかいづか) 下貝塚 (市川市) - 千葉県市川市の地名。 下貝塚 (九十九里町) - 千葉県山武郡九十九里町の地名。 関連項目 貝塚 (曖昧さ回避) 上貝塚
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上貝塚
上貝塚(かみかいづか) 上貝塚 (流山市) - 千葉県流山市の地名。 上貝塚 (大網白里市) - 千葉県大網白里市の地名。 関連項目 貝塚 (曖昧さ回避) 下貝塚
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下布田
下布田(しもふだ) 下布田 (山武市) - 千葉県山武市の地名。 下布田 (川崎市) - 神奈川県川崎市多摩区にかつて存在した地名。現在の布田。 下布田町 - 東京都調布市の地名。 上記のほか、東京都調布市で使われる地名。布田 (調布市)や布田五宿を参照。 関連項目 布田 上布田
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BE%20%28%E8%A3%85%E7%94%B2%E8%89%A6%29
バローゾ (装甲艦)
バローゾ (Barroso) はブラジル海軍の艦艇。低乾舷で、甲板上に装甲砲廓がある艦である。ブラジル海軍での類別は装甲砲艦 (canhoneira couraçada)。 リオ・デ・ジャネイロの海軍工廠で建造。1965年2月21日起工。1865年11月4日進水。1866年1月11日竣工。同月就役。 パラグアイ戦争中の1865年から1866年にかけて「タマンダーレ」、「バローゾ」、「リオ・デ・ジャネイロ」という基本的な設計は同じ装甲砲艦が建造されたが、「リオ・デ・ジャネイロ」は「タマンダーレ」より船体が長くなっており、また「バローゾ」は拡大型である。3隻の船体は当初は鉄製とされていたが、資材調達の困難さや鉄製船建造の経験不足から木製へと変更となった。 常備排水量980トン、満載排水量1354トン、全長61.44m、幅10.97m、吃水(平均)2.74m。起倒式の1.1mのブルワークを有し、それを含む乾舷は1.7mであった。艦首には青銅製の衝角を備えた。 2気筒単式のトランク機関1基と煙管缶2基を搭載し、出力273指示馬力。1軸推進で、速力8ノット。 兵装はホイットワース120ポンド前装砲1門、同70ポンド前装砲2門、68ポンド滑腔砲2門、12ポンド滑腔砲2門。砲弾が飛び込まないように砲眼は小さくされており、砲の水平方向の指向可能範囲は12度であった。 装甲は錬鉄製で、厚さは装甲帯が中央部102mm、両端部51mm、甲板12.7mm、砲廓102mm。 1866年3月17日、「バローゾ」は「ブラジル」、「タマンダーレ」、「バイア」や輸送船群などと共にパラナ川をパラグアイ川との合流地点まで遡航。3月22日(23日)、「バローゾ」など装甲艦4隻他からなるブラジル艦隊をchata(8インチ砲1門搭載の無動力の船)を曳航するパラグアイ汽船「グアレグアイ」が攻撃。ブラジル側も反撃し、スキフ3艘を降ろして追跡するも、パラグアイの歩兵に撃退された。同様の攻撃はその後も行われ、3月28日には「バローゾ」は被弾して6名が死亡し、7インチ砲1門が破壊された。また、「バローゾ」は3月26日から28日にかけてItapirúを砲撃しており、20発被弾した。 1866年9月1日、「バローゾ」は「タマンダーレ」、「リオ・デ・ジャネイロ」、「ブラジル」、「バイア」、「リマ・バロス」とともにCuruzúを砲撃。砲撃は翌日も行われた。1867年1月8日、「バイア」、「Colombo」とともにCurupaytyを砲撃。 1867年8月15日、「バローゾ」や「ブラジル」他からなるブラジル艦隊はCurupaytyの場所を突破した。1868年2月18日から19日の夜、「バローゾ」、「タマンダーレ」など6隻はHumaitáの場所を突破。それから68ポンド砲12門を有するTimbóを攻撃した。この2つの戦闘で3隻が脱落。残る「バローゾ」他2隻は2月24日にアスンシオンを砲撃した。また、パラグアイ汽船「Piraveve」と遭遇したが、逃走された。3月22日、Timbóで「バローゾ」、「バイア」、「パラ」、「リオ・グランデ」はパラグアイの「Tacuari」と「Ygurey」を攻撃。「Tacuari」は自沈し、「Ygurey」は「バローゾ」などによって沈められた。7月9日、「バローゾ」と「リオ・グランデ」は20ないし24艘のカヌーに乗ったパラグアイ兵の襲撃を受けたが撃退した。「バローゾ」では12名が負傷した。 1868年10月2日、「バローゾ」など8隻はVilletaまで進むが、水位低下のため10月5日には引き返した。 「バローゾ」は1882年に退役したが、解体されたのは1937年であった。 脚注 参考文献 橋本若路『海防戦艦 設計・建造・運用 1872~1938』イカロス出版、2022年、ISBN 978-4-8022-1172-7 George A Gratz, "The Brazilian Imperial Navy Ironclads, 1865–1874", Warship 1999-2000, Conway Maritime Press, 1999, ISBN 0-85177-724-4, pp. 140-162 Hartmut Ehlers, "The Paraguayan Navy: Past and Present", Warship International, 2004, Vol. 41, No. 1 (2004), pp. 79-97 Hartmut Ehlers, "THE PARAGUAYAN NAVY PAST AND PRESENT: PART II", Warship International , 2004, Vol. 41, No. 2 (2004), pp. 173-206 Thomas L. Whigham, Road to Armageddon: Paraguay Versus the Triple Alliance, 1866–70, University of Calgary Press, 2017 Terry D. Hooker, Armies of the Nineteenth Century: The Americas: 1: The Paraguayan War, Foundry Books, 2008, ISBN 1-901543-15-3 ブラジル海軍の艦船
4710485
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%B8%83%E7%94%B0
上布田
上布田(かみふだ) 上布田 (東金市) - 千葉県東金市の地名。 上布田 (川崎市) - 神奈川県川崎市多摩区にかつて存在した地名。現在の布田。 上布田町 - 東京都調布市の地名。 上記のほか、東京都調布市で使われる地名。布田 (調布市)や布田五宿を参照。 関連項目 布田 下布田
4710490
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E7%94%B0%E6%86%B2%E4%BA%8C
出田憲二
出田 憲二(いでた けんじ、1923年1月19日 - 2010年10月13日)は、昭和時代後期から平成時代日本の作曲家。平成音楽大学創立者。 来歴 熊本県上益城郡御船町出身。料理屋を営む家庭で6人兄弟の次男として出生し、18歳の時に中国大陸へ渡り華北交通のブラスバンド部に入隊したところ才能を見出され、北京音楽院に留学生待遇で入学した。1945年(昭和20年)3月の卒業後、終戦に伴い郷里の熊本へ引き揚げ弟や友人たちと新嶺楽団を結成、トランペットを担当する。この時に結成された楽団は熊本放送交響楽団を経て、九州交響楽団の源流の一つとなっている。 1952年(昭和27年)11月、熊本県警察の警察音楽隊発足と同時に講師へ迎えられ、1958年(昭和33年)より初代楽長を拝命した。県警楽長時代は第15回熊本国体開会式の中央指揮者を務め、国体開催に合わせて制定された「熊本県民の歌」が作曲家としての代表作となっている。 1972年(昭和47年)、学校法人御船学園熊本音楽短期大学を創立し、初代学長に就任。同短大は2005年(平成17年)に改組され、4年制の平成音楽大学となった。 2010年(平成22年)10月13日死去。享年88(満87歳没)。 家族・親族 平成音楽大学学長の出田敬三は長男、マリンバ奏者の出田りあは孫。 宝塚歌劇団48期生の風さやかは姪(姉の長女)。 主な作品 熊本県民の歌(作詞:坂井秀雄、歌:伊藤久男) 鎮台さん(作詞:馬場武士、歌:水前寺清子) 校歌 熊本県立小川工業高等学校校歌(作詞:中村静雄) 旧熊本県立水俣工業高等学校校歌(作詞:坂井秀雄) 山鹿市立菊鹿中学校校歌(作詞:渡辺恵) 球磨村立球磨中学校校歌(作詞:山口白陽) 参考文献 週刊熊本新聞社出版局 編『熊本紳士録』1964年版(週刊熊本新聞社、1964年) 熊本日日新聞社 編『九州人国記』(熊本日日新聞社、1966年) 出典 関連項目 日本のクラシック音楽の作曲家一覧 平成音楽大学の人物一覧 熊本県出身の人物一覧 日本の男性作曲家 現代音楽の作曲家 平成音楽大学の教員 (音楽) 日本の警察官 熊本県出身の人物 1923年生 2010年没
4710491
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E6%B8%85%20%28%E5%BD%AB%E5%88%BB%E5%AE%B6%29
中川清 (彫刻家)
中川 清(なかがわ きよし、1897年5月21日 - 1977年3月11日)は、大正から昭和にかけて活動した日本の彫刻家。 経歴 当時の滋賀県坂田郡西黒田村(後の長浜市)八条町に生まれる。若くして美術に才能を発揮し、1915年には17歳で二科展に洋画を出品して初入選を果たした。東京美術学校彫刻科に学んで1923年に卒業し、さらに研究科、別科に在籍して修業した。 1924年、第5回帝展に「腰かけた女」が初入選して以降、帝展への出品を続け、1927年第8回帝展で「立女」が特選となり、1937年からは文展無鑑査となった。 第二次世界大戦後は、日展に出品を続けるとともに、審査員を務め、1958年に評議員、1969年に理事となり、1973年に参与となった。この間、「あるく」で1963年に日本芸術院賞を受賞した。 おもに、「堅実な写実技法による人体裸像や、肖像彫刻を制作した」と評され、肖像彫刻では「三木武吉像」(香川県高松市)などが知られるが、動物の写実彫刻や仏像なども手がけた。 脚注 日本の彫刻家 東京芸術大学出身の人物 滋賀県出身の人物 1897年生 1977年没
4710492
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E9%AD%9A%E5%B8%82%E6%BD%9F
年魚市潟
年魚市潟(あゆちがた)とは、かつて現在の愛知県名古屋市の大半が海だった頃、鳴海〜熱田にかけて干潟だった頃の名称。 概要 愛知県(あいちけん)の地名の由来にもなる『年魚市潟(あゆちがた)』この時代、熱田神宮は海と陸の境目に鎮座していた。年魚市潟は広範囲に渡るため、鳴海潟など地域ごとに呼び名がある。 当時の交通手段としては、陸路は鎌倉街道、海路は船の渡しで、熱田神宮から松巨島、笠寺観音や村上社を参り、松巨島から野並を渡った等と考えられている。 現在でも地名に『島』のつく場所は、昔から島となっていたり、『新田』とつく場所は、その後干潟を田として開発している。 愛知県名古屋市南区の白毫寺(びゃくごうじ)境内には「年魚市潟勝景」という碑が建てられている。 歴史 万葉集に「年魚市潟 潮干にけらし 知多の浦に 朝漕ぐ舟も 沖に寄る見ゆ」とある。7巻-1163の歌。 他にも高市連黒人(たけちのむらじくろひと)の「桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市潟 潮干にけらし 鶴鳴き渡る」という歌があり、現在の南区桜本町あたりの年魚市潟で詠んだとされる。近辺には『鶴里』という地名も残る。 1973年(昭和48年)白毫寺は展望地として名古屋市の名勝に指定。 脚注 名古屋市の地理
4710494
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%98%A5%E7%BF%BC
孫春翼
孫 春翼(ソン・チュニク、、1940年11月28日 - 2000年9月4日)は、大韓民国の教員、児童文学作家、小説家、童話作家。 本貫は慶州孫氏。 生涯 慶尚北道慶州市道只洞(現・月城洞)出身。浦項初等学校、同志中学校、同志商業高等学校(現・同志高等学校)を経て浦項水産初級大学(現・浦項大学校)卒業。1965年より丑山港初等学校で教員を務めた。1966年に朝鮮日報と大邱毎日新聞が催した新春文芸に童話が当選し登壇した。1974年には現代文学に短編小説『死の道』を発表し、児童文学作家、小説家として活動した。60歳で死去した。2000年8月23日に脳梗塞により入院したが、翌月60歳で死去した。環湖ヘマジ公園に碑文と文学碑が建てられている。 外部リンク 포항출신 작가 손춘익 경북매일, 2008.04.25 韓国の随筆家 韓国の小説家 児童文学作家 韓国の教育者 慶尚北道出身の人物 1940年生 2000年没
4710495
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E9%87%8E%E7%A5%9E%E7%A4%BE%20%28%E9%AB%98%E5%B2%A1%E5%B8%82%E7%86%8A%E9%87%8E%E7%94%BA%29
熊野神社 (高岡市熊野町)
熊野神社(くまのじんじゃ)は、富山県高岡市熊野町にある神社。別名、先宮(まずのみや)と呼ばれる。 祭神 伊弉册命 速玉男命 事解男命 歴史 創立年月は不詳。 興国3年(1342年)、後醍醐天皇の皇子、宗良親王が父尊像を自ら刻み本殿に安置したとの伝承がある。 慶長14年(1609年)、高岡城築城の際、加賀前田家2代前田利長より鬼門除の守護神として崇敬されたという。 嘉永3年(1851年)、現在の拝殿を再建。 昭和26年(1951年)、幣殿を整備。 昭和55年(1980年)、外拝殿を整備。 昭和56年(1981年)、神輿殿を整備。 平成2年(1990年)、手水舎を整備。 平成4年(1992年)、参道を整備。 平成22年(2010年)、神輿の大修理、駐車場の整備。 境内 本殿 - 神明造こけら葺 拝殿 - 権現造木造瓦葺、嘉永3年(1851年)築 幣殿 - 昭和26年(1951年)築 外拝殿 - 昭和55年(1980年)築 神輿殿 - 昭和56年(1981年)築 手水舎 - 平成2年(1990年)築 脚注 関連項目 神社一覧 外部リンク 熊野神社 - 熊野町の神社 熊野神社 高岡市の神社
4710496
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%AC%E6%9C%A8
三本木
三本木(さんぼんぎ、さんぼぎ) 地名 (さんぼんぎ) 三本木 (青森市) - 青森県青森市の地名。 三本木 (十和田市) - 青森県十和田市の地名。 三本木 (おいらせ町) - 青森県上北郡おいらせ町の地名。 三本木 (大崎市) - 宮城県大崎市の地名。 三本木 (那須塩原市) - 栃木県那須塩原市の地名。 三本木 (上三川町) - 栃木県河内郡上三川町の地名。 三本木 (五泉市) - 新潟県五泉市の地名。 三本木 (大垣市) - 岐阜県大垣市の地名。 三本木 (大治町) - 愛知県海部郡大治町の地名。 三本木 (京都市) - 京都府京都市上京区の地名。 (さんぼぎ) 三本木 (藤岡市) - 群馬県藤岡市の地名。 関連項目 三本木町 一本木 - 二本木 - 四本木 - 五本木 - 六本木 - 七本木
4710498
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E6%B8%85%20%28%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF%29
中川清 (曖昧さ回避)
中川 清(なかがわ きよし) 中川清 - 社会学者 中川清 (政治家) - 元茨城県土浦市長 中川清 (彫刻家) 桂米朝 (3代目) - 本名・中川清
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%80%E3%82%8D%E3%81%A4%E4%B8%B8
むろつ丸
むろつ丸(英語:MUROTSU MARU)は、2012年に畑山造船にて建造された日本船籍のタグボート。 概要 外見は、三層のタグで大きいファンネルがあるのが大きな特徴。エスコート許可は右舷側に「AB34C-・4-5海229」、左舷側に「AB34C-16-6海351」と表示されている。 令和2年11月19日、香川県坂出市与島沖で発生した修学旅行中の小学生ら62名を乗せた小型客船が沈没した事故において、緊急出動のうえ救助支援を行ったとして、むろつ丸を含む、いよ丸、しなの丸の乗組員が、高杉典弘第六管区海上保安本部長、浜田恵造香川県知事及び綾宏坂出市長から感謝状を贈与されている。 歴史 2012年‐竣工 2015年‐加古川港から水島港に移る。 脚注 令和3年4月26日 与島北沖海難救助にかかる感謝状贈呈式に出席しました。 Ship MUROTSUMARU (Tug) Registered in Japan - Vessel details, Current position and Voyage information - MMSI 431003663, Call Sign JD3363 | AIS Marine Traffic 日本の船 2012年竣工船
4710505
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E8%B5%B0%E7%A5%9E%E7%A4%BE
火走神社
火走神社(ひばしりじんじゃ)は、大阪府泉佐野市にある神社。式内社で、旧社格は郷社。日本遺産『旅引付と二枚の絵図が伝えるまち-中世日根荘の風景-』の構成文化財の一つでもある。 祭神 主祭神 - 軻遇突智神(かぐつちのかみ) - 火の神。 歴史 創建年は不詳であるが、推古天皇2年(594年)2月には祭礼が行われているので、それ以前の創建であろう。 延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳では、「日根郡 火走神社」と記載されている。 当社の南東の犬鳴山にある七宝瀧寺とは深い関りがあり、当社の神宮寺である上宝院瀧本坊瀧音寺はその影響下にあった。当社の社名である「火走」とは、江戸時代の『和泉名所図会』にあるようにかつて男巫が火渡り神事として火の上を走ったことが由来であるとされているが、火渡り神事は修験道でも行われているので七宝瀧寺との深い関係を想起させる。また、社伝では後村上天皇により「火走」の社号が与えられたとされているが、それ以前からこの社名であった。瀧宮、瀧大明神とも呼ばれていた。 天正13年(1585年)に行われた羽柴秀吉による紀州征伐の兵火に掛かって焼失するが、元和8年(1622年)8月16日に本殿が再建されている。 享保11年(1726年)8月5日、正一位の神階に叙せられている。 明治時代になると廃仏毀釈により神宮寺である上宝院瀧本坊瀧音寺は廃寺とされ、仏像や仏具は七宝瀧寺に移された。 1872年(明治5年)に村社に列し、1907年(明治40年)1月には饌幣帛料供進社に指定されている。1912年(大正元年)12月6日、郷社に昇格した。 境内は「日根荘遺跡」の一つとして国の史跡となっている。また、2013年(平成25年)10月17日に大阪府で唯一の重要文化的景観として選定された「日根荘大木の農村景観」にも当社は含まれている。 境内 本殿(泉佐野市指定有形文化財) - 元和8年(1622年)8月16日再建。一間社春日造。 幣殿 中門 社務所 - もとは神宮寺である上宝院瀧本坊瀧音寺本堂。廃寺となった後は社務所とされた。 拝殿(割拝殿) - この拝殿が境内の入口となっている。修験道に関わりのある寺社によく建てられていた建物・「長床」も兼ねているようである。 摂・末社 幸神社(重要文化財) - 御祭神:大己貴命、少彦名命、事代主大神、市杵嶋姫命、誉田別尊、奥津日子神、奥津比売命。摂社。室町時代の建立。一間社春日造。 春日神社 - 祭神:武甕槌神、経津主神、天児屋根命、比売神、大山祇神。宝暦2年(1750年)の建立。 八坂神社 - 祭神:素盞鳴尊 大年神社 - 祭神:大年神 丹生神社 - 祭神:稚日女尊 文化財 重要文化財 幸神社本殿 国指定史跡 境内 - 日根荘遺跡の一つとして当社の境内も含まれている。 重要文化的景観 境内 - 「日根荘大木の農村景観」の一つとして当社の境内も含まれている。 泉佐野市指定有形文化財 本殿 犬鳴山七宝瀧寺並びに大木村絵図 泉佐野市指定無形民俗文化財 大木火走神社秋祭りの担いダンジリ行事(上大木町会、中大木町会、下大木町会) - 泉州地域のだんじり祭りの中で最も古い形態を残している。このだんじりは一般的な曳くタイプのものではなく、人が担ぐタイプのものである。 祭事 秋季例祭 10月10日 交通アクセス JR阪和線 日根野駅または南海電気鉄道南海本線 泉佐野駅より犬鳴山行きバス「中大木」下車すぐ 参考文献 火走神社由緒 大阪府の旧郷社 和泉国の式内社 泉佐野市の建築物 泉佐野市の歴史
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A
マイナ
マイナ(Maina) 姓 リントン・マイナ (1999 - ) - ケニア系ドイツ人のサッカー選手 (MF) 女性名 MAINA - アイドル、本名は舞奈 島形麻衣奈 - 声優 長田麻衣奈 (1997 - ) - 歌手 南端まいな (2000 - ) - アイドル その他 マイナンバーカードの略 - マイナポイント事業等 関連項目 マイネ (Maine) マイナー (minor) Wikipedia:索引 まい#まいな :en:Special:PrefixIndex/Maina 日本語の女性名
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%B8%AF%E4%BA%BA
井上港人
井上 港人(いのうえ みなと、1999年12月26日 - )は、日本の歌手、ラッパーで、日台ダンスボーカルグループ・BUGVELのメンバー。BUGVELとしての活動名は、MINATO(ミナト)。滋賀県出身。DREAM PASSPORT、Future Passport所属。 略歴 滋賀県出身。中学生の時にケーブルテレビで流れていたMVをみてBTSに憧れ、アーティストを志す。2019年、大学生の時に公開オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に出演し、ファイナルに進出。2020年10月30日にBUGVELの結成を発表し、2022年3月30日にデビューシングル「bad guy」でデビュー。同年6月、ORβIT、HICO、BUGVELによる音楽ユニットDream Gateに参加。 2022年12月26日、2023年3月から銀座・博品館劇場で上演される舞台『ラストアンコール~死者の夜明け~』で、主演・大牙役を務めることが発表された。 人物 BUGVELではラップを担当し、作詞にも携わっている。 チャームポイントは、「滑舌の悪さ」。 趣味は、ダンス、ビリヤード、サーフィン。特技は、ダンス(スタイルヒップホップ、クランプ、スワッグ、ロック)、ビリヤード。 作品 参加楽曲 PRODUCE 101 JAPAN 「ツカメ 〜It's Coming〜」 - 『ツカメ 〜It's Coming〜』収録 「クンチキタ」 - 『PRODUCE 101 JAPAN - 35 Boys 5 Concepts』収録(「クンチキタンポポ」名義) 「GrandMaster」 - 『PRODUCE 101 JAPAN - FINAL』収録 「さよなら青春」 - 『PRODUCE 101 JAPAN - FINAL』収録 出演 『ラストアンコール~死者の夜明け~』 - 主演・大牙 役(2023年3月~4月) 脚注 出典 関連項目 BUGVEL - 所属する日台ダンスボーカルグループ。 外部リンク MINATO Instagramアカウント BUGVEL OFFICIAL SITE DREAM PASSPORT (芸能事務所) BUGVEL 日本の男性歌手 日本のラッパー PRODUCE 101シリーズに出演した人物 滋賀県出身の人物 1999年生 存命人物