Edit model card

MobileBERT 日本語事前学習済みモデル爆誕!!

AI関係の仕事をしている櫻本です。
2020年に発表されたBERTの発展型モデルの一つである「MobileBERT」の、日本語事前学習済みモデルを構築しました。
このページを見つけた方はかなりラッキーですから、ぜひ一度使ってみてください!!
BERTの推論速度の遅さを嘆いている方にお薦めです。

利用方法

既にtransformersでBERTを利用されている方向けの説明です。
トークナイザは東北大学さんのモデル(cl-tohoku/bert-large-japanese)からお借りしましたのでご指定ください。
後は、BertForなんちゃら~のクラスをMobileBertForなんちゃら~に直して、このリポジトリを指定するだけです!

tokenizer = BertJapaneseTokenizer.from_pretrained("cl-tohoku/bert-large-japanese")
model = MobileBertForSequenceClassification.from_pretrained("ysakuramoto/mobilebert-ja") # 文書分類の場合

(注意:文書分類などのタスクに利用するには、ファインチューニングが必要です)

BERTとの性能比較

文書分類と固有表現抽出について、ファインチューニング・性能評価を行いました。
参考程度にご覧ください。(ファインチューニング後の性能を保証するものではありません)

  • 文書分類(MobileBertForSequenceClassification)

    メトリック BERT MobileBERT(高速化前) MobileBERT(高速化後)
    学習時間(s) 585.0 399.7 -
    推論時間(s) 259.0 108.7 70.5
    精度 86.4% 85.5% 86.4%
    モデルファイルサイズ(MB) 440.2 - 41.8
    • 条件
      • ライブドアニュースコーパスのタイトルとカテゴリで学習・推論。
      • 比較対象のBERTモデルは東北大学さんの"cl-tohoku/bert-base-japanese-whole-word-masking"。
      • 推論データ n=1,474。精度はAccuracy
      • 学習パラメータ: エポック数=10, lr=1e-4
      • 推論時の高速化として、枝刈り(-20%)・量子化・jitコンパイルを実施。
      • Google Colabにて、学習にGPU、推論にCPUを利用。バッチ処理でなく1件ずつ推論。
      • それぞれ、学習~推論を3回実施した平均値。
  • 固有表現抽出(MobileBertForTokenClassification)

    メトリック BERT MobileBERT(高速化前) MobileBERT(高速化後)
    学習時間(s) 428.0 294.0 -
    推論時間(s) 163.5 78.4 40.9
    精度 86.4% 82.5% 83.3%
    モデルファイルサイズ(MB) 440.2 - 41.8
    • 条件
      • ストックマーク社さんのwikipediaデータセットで学習・推論。(https://github.com/stockmarkteam/ner-wikipedia-dataset)
      • 比較対象のBERTモデルは東北大学さんの"cl-tohoku/bert-base-japanese-whole-word-masking"。
      • 推論データ n=2,140。精度は完全一致のf-measure
      • 学習パラメータ: エポック数=10, lr=1e-4
      • 推論時の高速化として、枝刈り(-20%)・量子化・jitコンパイルを実施。
      • Google Colabにて、学習にGPU、推論にCPUを利用。バッチ処理でなく1件ずつ推論。
      • それぞれ、学習~推論を3回実施した平均値。

モデルの説明

  • モデルの構造
    • 論文中の"MobileBERT"構造に従いました。(論文中にはMobileBERTTINYというバージョンもありますがそちらではないです)
  • 学習に利用したデータ
  • トークナイザ
    • 東北大学さんのモデル"cl-tohoku/bert-large-japanese"からお借りしました。vocab sizeは32,768です。
  • 学習方法
    • Google ColabからTPUを用いて学習しました。
      1. IB-BERTLARGEをlr=5e-4で1Mステップ学習しました。
      2. IB-BERTLARGEを240kステップ蒸留後、mobileBERTをlr=5e-4で2Mステップ学習しました。
    • トータルで2ヶ月半くらいかかりました。。エラー出まくってつらかったです。

ライセンス

CC-BY SA 3.0
トークナイザについては東北大学さんのモデル"cl-tohoku/bert-large-japanese"からお借りしました。

免責

このモデルを利用・参照することで発生したあらゆる不都合や損害について、一切の責任を負いかねます。

Downloads last month
112
Unable to determine this model’s pipeline type. Check the docs .

Dataset used to train ysakuramoto/mobilebert-ja