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2028175#0
大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち 〜封印された3日間〜
『土曜プレミアム特別企画・大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち~封印された3日間~』(どようぷれみあむとくべつきかく・だいかんこうくうきばくはじけんからにじゅうねん きむひょんひをとらえたおとこたち~ふういんされたみっかかん~)は、フジテレビ系で、2007年12月15日の21:00~23:10(JST)に放送されたテレビドラマかつドキュメンタリー番組である。視聴率は16.4%。
2028175#1
大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち 〜封印された3日間〜
1987年11月29日、115人の犠牲者を出した「大韓航空機爆破事件」。逃亡寸前に捕らえられた実行犯は「蜂谷真由美」と名乗る北朝鮮国籍で、20代の若き女性金賢姫(キム・ヒョンヒ)であった。今回の内容は、この事件の裏側を在バーレーン日本大使館員側から見た視点でドラマ化し、関係者のインタビューや当時のニュース映像を交えた構成となる。
2029126#0
ジョージ・ヤング (ミュージシャン)
ジョージ・ヤング(George Young)ことアルフレッド・レッドバーン・ヤング(Alfred Redburn Young、1947年11月6日 - 2017年10月23日) は、スコットランド出身のオーストラリアのロック・ミュージシャン、ソングライター、音楽プロデューサーである。1960年代に活躍したオーストラリアのバンド、イージービーツ()のメンバーであり、世界各国でヒットした「」や「」の共作者のひとりである。また、実弟であるマルコム・ヤングとアンガス・ヤングをフィーチャーしたハード・ロック・バンドAC/DCのプロデューサーとしても知られている。
2029126#1
ジョージ・ヤング (ミュージシャン)
ヤングは、スコットランド最大の都市グラスゴーの東郊クランヒル()で生まれた。父の名はウィリアム・ヤング(William Young)、母の名はマーガレット(Margaret)といい、母の旧姓もヤング(Young)であった。1963年に、一家はオーストラリアへ移住した。このとき、長兄のアレックスだけはスコットランドに残り、後にというバンドのメンバーとなった。
2029126#2
ジョージ・ヤング (ミュージシャン)
やがて、シドニーで高校(Sefton High School)在学中に音楽活動を始めたヤングは、イージービーツのリズムギターとして、1960年代に最初の国際的な成功を手にした。ヤングは、初めのうちはヴォーカルのスティーヴィー・ライト()と、後にはリードギターのハリー・ヴァンダ()と曲作りに取り組み、イージービーツのほとんどの曲の共作者となった。
2029126#3
ジョージ・ヤング (ミュージシャン)
1970年にイージービーツが事実上解散した後、ヴァンダとヤングは、ポップ系やロック系の楽曲を他のアーティストたちに提供することに注力し、また、、など様々な名儀で活動した。そのような、スタジオでのレコーディングのみで実演をほとんどしないグループのひとつが、ヴァンダとヤングに、ヤングの弟たちマルコムとアンガスを加えたMarcus Hook Roll Bandという名のバンドであった。
2029126#4
ジョージ・ヤング (ミュージシャン)
ヴァンダとヤングは、AC/DCの『ハイ・ヴォルテージ』や『パワーエイジ』など初期のアルバムを共同でプロデュースした。ヤングはまた、AC/DCの初期にはステージに助っ人で上がることもあり、デビュー・アルバムの『ハイ・ヴォルテージ』では、ベーシストとしてクレジットされている。ヤングはまた、2000年に、AC/DCのアルバム『スティッフ・アッパー・リップ』を単独でプロデュースしている。
2029642#0
Radiko
radiko(ラジコ)とは2010年4月に配信開始したIPサイマルラジオサービスを行なっているradiko.jp(ラジコ ドット ジェイピー)の愛称かつ同運営会社・株式会社radiko("radiko Co., Ltd.")。
2029642#1
Radiko
「radiko.jp」は、日本のラジオ放送をインターネットで同時にサイマル配信(ライブストリーミング)する、IPサイマルラジオ(Internet Protocol simulcast radio)サービスである。 このサービスが開始された背景としては、 などラジオ業界が抱える諸問題が挙げられる。その対応・打開策として、インターネットのIP通信を利用し、地上波ラジオ放送と原則同じ内容をサイマル配信するサービスが考案された。「IPサイマルラジオ協議会」として2010年3月15日から実用化試験配信を行い、翌12月1日、在京・在阪民間放送局と電通の計14社で「株式会社radiko」を設立し本格運用を開始した。
2029642#2
Radiko
開始当初は在京・在阪の一部局のみが参加していたが徐々に増加、2012年4月にはラジオNIKKEI・放送大学が全国配信を開始し、聴取エリアが全都道府県に拡大。都道府県域のローカル配信は、2018年2月1日時点で46の都道府県を対象に93局が行っている(以下「基本サービス」と記す)。また、2017年10月2日から2018年3月30日まで、NHKと民放連との共同ラジオキャンペーンの一環として、関東広域圏など一部地域を対象に、実験的にNHKのラジオ放送をradikoで期間限定で配信することが決まっている。
2029642#3
Radiko
基本サービスは、ユーザーのIP情報やGPS情報を基に地域判定を行い、地域ごとの放送局を無料配信している。基本サービスの地域制限は、ラジオ放送の広告形態の問題からかけられているが、2014年4月からは加盟局を全国で聴取可能とする有料サービス「radiko.jp プレミアム(エリアフリー聴取)」も開始され(以下「radikoプレミアム」と記す)、フリーミアムサービスに移行している。電波によってリアルタイムで受信出来る地域でも放送対象地域外の場合はプレミアム会員となってエリアフリーを申し込む必要がある。
2029642#4
Radiko
今後、radiko本体は全民放ラジオ局の参加を目指すとしているが、未配信の放送局の中にはradikoサービス自体に否定的な局や、経費上の都合から不参加の局も存在している。
2029642#5
Radiko
AM放送についてもラジオチューナーの問題点としてあったノイズの問題が解消されており、着うたフルと同等レベル(HE-AAC48kbpsのステレオを採用)の音質で聴取できる。
2029642#6
Radiko
なお、非会員・プレミアム会員を問わず、録音機能サービスは現在まで提供されていない。radikoで放送される番組音源を録音するにはライン出力により別機器で録音を行うか録音のためのソフトを別途用意する必要がある。radiko公式では2016年10月11日より放送番組を最大7日前の番組から再生出来る「タイムフリー聴取」機能を実証実験として追加している。また、日本国内限定サービスとしている事から、海外ではプレミアム会員でも聴取出来ず、公式サイトの会員設定ページにもアクセス出来ない仕組みとなっている。2019年1月1日現在、93の放送事業者により95のラジオ局が参加している。地域・放送局名の表記はradikoで表記されるものに可能な限り合わせている。 都道府県別の配信局一覧は公式サイトの配信エリアのページを参照。 参加放送局は増加傾向にあるが、民放ラジオ(県域・広域)102局のうち、不参加はAM1局・FM8局ある。
2029642#7
Radiko
佐賀県のみ地元県域局が参加しておらず、通常時の基本サービスではラジオNIKKEIと放送大学の2局3波しか配信されない。
2029642#8
Radiko
FM局については「ドコデモFM・WIZ RADIO」・「LISMO WAVE」などを通じて聴取が可能。
2029642#9
Radiko
またFM秋田とFM山形は、2018年5月1日に開始された北海道・東北地区向けのi-dioで提供されるサイマル放送を通じて、FM山陰・FM岡山・FM徳島・FM高知は、2018年6月26日に開始された中国・四国向けのi-dioで提供されるサイマル放送を通じて、双方とも地区内であれば放送対象地域外でも聴取が可能である。
2029642#10
Radiko
AM局で唯一不参加のNBCラジオ佐賀は、2019年1月現在radiko以外の手段も含めてインターネットによるサイマル再送信を全く行っていないが、長崎放送との共通番組については聴くことができる。
2029642#11
Radiko
2017年10月2日正午頃から「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環としてNHKラジオの実験配信を開始している。当初は2018年3月30日までの予定だったが、その後一旦終了後同年4月12日正午に再開し2019年3月末まで行うことになっている。
2029642#12
Radiko
対象となるのはNHKラジオ第1放送・NHKラジオ第2放送・NHK-FM放送の3波で、配信対象地域は以下の通りとなる。
2029642#13
Radiko
なお、NHKの独自配信サービス「らじる★らじる」も、radikoによる実験的配信と並行して引き続き提供されており、こちらは拠点8局17波の放送が日本国内エリア制限なしで配信されている他、一部番組の聴き逃し配信も行われている。
2029642#14
Radiko
対象地域でパソコンかスマートフォン・タブレットが使用可能であれば、登録なしにradiko.jpの公式ウェブサイト・公式アプリ・radikoに参加している各放送局の公式ウェブサイトより即座に利用できる。
2029642#15
Radiko
配信の対象は、主なものとしてパソコンやスマートフォンがある。聴取には、公式ウェブサイトにウェブブラウザからアクセスするか「radikoガジェット」「radikoアプリ」など公式の対応アプリケーションソフトウェアを利用する。専用サイトには各局の番組表が当日・翌日の2日分あり、確認することができる。実用化試験配信期からユーザー登録は不要(プレミアム利用時は除く)、さらにOSやブラウザソフトによる制約も少ない。これ以外にも各種対応機器が順次発売されている(後述)。
2029642#16
Radiko
専用サイトはインターネットへの接続地域によって表示される内容が異なる。対象地域外や対象機器以外からアクセスすると、「サービス地域外のためラジオを聴くことができません」と表示され、聴取できない。地域の判断はIPアドレス(スマートフォン・タブレットはGPSと併用)で行うが、環境によって実際の住所と異なる地域が表示されることがある。そのため、対象地域内でも利用できない場合もある一方、対象外でも対象地域と判別され利用できる場合や、別の対象地域と判別されることから本来の対象地域のラジオ局が聴取できない場合もある。後者の例として企業内LANや携帯電話などのモバイルブロードバンド、広域でインターネット事業を行っているプロバイダ(接続元情報に地域名を含まないプロバイダ)などでこの現象が発生している。このようなエリア制限は「実質的な放送エリアに沿った対象地域内での配信を前提として、権利者や広告主から合意を得ている」という事情がある。試験配信中から「エリア外聴取環境の提供」や「収益を得るもの」などradikoの存続を危うくする行為が一般化すると実用化が困難になる可能性もあるため、それらに対し、かつて運営側だったIPサイマルラジオ協議会はしかるべき措置や適切な対応を行う方針としていた。その一方で、ユーザーに対するアンケート調査では「エリアの枠を越えて聴取を行いたい」という要望があった。これを受ける形で2014年4月1日より、エリアフリー聴取が可能となる有料サービス「radiko.jpプレミアム」を開始。radikoプレミアムでも地域判定は行われており、基本サービスを提供する地域の判定に使用されている。
2029642#17
Radiko
radikoのサイマル配信による遅れ時間(タイムラグ)は地上波放送と比べた際、パソコン・スマートフォンではHTTP Live Streaming(HLS)を使用しており20秒程度の遅れだが、「ラジコオーディオアド」の実証実験を行っている局は2分程の遅れとなる。パソコンの場合FlashPlayerを使用していた頃は、当初の試験配信中は20秒程遅れていたが本配信開始と同時に改善され、AM局でおおよそ5秒程度、FM局ではおおよそ2秒程度の遅れとなっていた。時報や緊急地震速報は地上波よりも遅れる事象が発生する。対策については、マスター設備にそれらを含まない音声系統がない局も多いため、各局で時報前後の処理対応が異なる。緊急地震速報も前述の理由により、地上波と比較して必ず遅れを生じることから、ほとんどの局で速報音をカットして対応しているが、J-WAVEなど一部の局ではそのまま配信している。
2029642#18
Radiko
radikoで掲載される番組表や番組紹介は、配信を行う放送局が個別に作成している。特に、各局へのネット番組は局によって作成具合が大きく異なり、番組名と放送時間のみの場合もあれば、番組説明まで詳細に記載したり、パーソナリティの写真を掲載している場合もある。
2029642#19
Radiko
システムメンテナンスなどの事情により、試験サイマル配信を一部停止することがある。
2029642#20
Radiko
radikoの聴取傾向は、試験配信初期において「夕方から深夜帯」「週末」に聴取者が多いデータが出ており、地上波ラジオの聴取傾向と一部異なる部分がある。また、北海道の傾向として難聴取地域が多かったAIR-G'を聴くため、中継局整備が追いついていない道北や道東沿岸部で使われることが多い。
2029642#21
Radiko
2014年4月1日開始の定額有料会員制サービス。radikoの基本サービスは無料で利用できるが、月額350円(税別)を支払うことで、放送対象地域以外の放送を聴取できるサービスである。株式会社radikoではこのサービスの開始を、「radiko.jpにおける『第1フェーズ』(新規参加局の増加・サービスエリアの拡大・配信システムの充実)から『第2フェーズ』(新しいラジオの楽しみ方の提供・ユーザーサービスの向上)への移行」と位置付けている。
2029642#22
Radiko
月額利用料の支払い方法は、クレジットカード決済のほか、携帯電話会社による合算決済、「フレッツ・まとめて支払い」がある。
2029642#23
Radiko
運用開始の時点では、ユーザーの所在地域を対象にしていないCMや情報も放送と同時に配信されるが、配信局によっては一部クライアントのCMをフィラーに差し替えるケースがある。また、地上波放送や基本サービスで配信している番組の一部はプレミアムでは配信されない(#サイマル配信できないコンテンツ参照)。公式サイトやアプリからの聴取では、エリア内での聴取と比べて約20秒程遅れての配信となる。他の同様のラジオアプリケーションとは異なり、CMも番組と同様にほとんどそのまま流れるのが特徴。
2029642#24
Radiko
一方で、プレミアムに対応しない配信局(非対応局)のサービスエリア内で大規模な災害が発生した場合には、「時限措置」として非対応局からプレミアム会員に向けて情報を配信することがある。以下にRCCラジオでの例を挙げる。
2029642#25
Radiko
RCCラジオは、radikoプレミアムにはサービス開始当初から参加していたが、プロ野球広島東洋カープ戦中継(関連番組含む)と『RadiPrism』の番組のみを配信していた。しかし、2014年(平成26年)8月豪雨による広島市の土砂災害が発生した際、通常はプレミアムで配信しない番組も同日早朝から「時限措置」扱いで全国に配信を行った。その後「時限措置」扱いを外した形の運用に移行し、自社制作のワイド番組を中心に配信対応番組を拡大。2015年4月改編時点では「月・金 7:00 - 23:55、火・水・木 7:00 - 21:50、土 7:00 - 16:00、日 9:00 - 15:00」というルールの下、運用を行った。ただし、配信終了時間を過ぎてもカープ戦野球中継が続いている場合、中継終了まで配信された。2015年7月頃からは、毎日7:00 - 24:00まで配信が行われるようになり、2015年度ナイターオフ編成がスタートした2015年9月28日より、権利処理の難しい一部の番組を除き、正式に他局同様の終日配信体制となった。
2029642#26
Radiko
2016年(平成28年)10月11日正午に開始したサービスで、実証実験と位置付けられていて過去1週間の番組を無料聴取可能にした。
2029642#27
Radiko
聴取する番組を再生開始後3時間の「聴取可能時間」を設けており、その時間内であれば早送り・早戻し・一時停止なども可能となる。聴取可能局は基本サービスと同様で、無料会員は自分のいる地域で利用可能な放送局、プレミアム会員はエリアフリー聴取同様に全国の放送局となる。
2029642#28
Radiko
なお、1つの番組につき聴取可能時間は最初の再生開始から3時間以内であるため、番組表上で放送時間が3時間超の番組はタイムフリーで全編を聴取する事ができない。このため、放送局によっては番組を1〜2時間毎に分けたりして、タイムフリー聴取で番組全編を聴取できるように配慮していることもある。また、聴取時間はエリアごとに管理されているため、エリアフリーに入っていて別エリアの局で同じ番組を配信している場合その局で聞き直すことも可能である。
2029642#29
Radiko
気に入った番組をソーシャルメディアを通じて知らせて共有し、タイムフリーで聴取可能にする「シェアラジオ」機能も同時に開始しており、Webやアプリ上にある「シェアボタン」を押すことで、ソーシャルメディアにその番組の聴かせたいところ(指定開始時点)が定められたURLと共に通知でき、URLをクリックすることでその時点からの再生が可能となっている。
2029642#30
Radiko
なお、特定のタレントが出演する番組やスポーツ中継など、権利上の問題で一部聴取出来ない番組があるほか、放送局ごとの編成判断で当該番組の配信が停止される場合もある。このため、エリアフリーで聴取可能でもタイムフリーでは聴取出来ない番組が発生することもある。
2029642#31
Radiko
2017年10月2日に聴取可能時間が再生開始時刻から24時間に増えたが聴取可能な番組の長さは合計3時間までと従来と変更はない。
2029642#32
Radiko
以下のコンテンツが放送される場合、BGMにのせて「大変申し訳ありませんが、現在お聴き頂いているこの時間は、番組の配信を停止しております。ご了承ください」というコメントが放送枠いっぱい流れる(ナレーション:一丸志帆)。 IPv4のユニキャストを採用。試験配信開始時の採用コーデック・ビットレートは全局統一でHE-AAC 48kbpsのステレオで、着うたフルと同等レベルとしていた。
2029642#33
Radiko
パソコン向け配信システムにはAdobe Flash Media Serverを採用し、HE-AAC 48kbpsでエンコードされ、Flash形式で配信されている。音声レベルは規定レベル-20dBfsでは音が小さくなりすぎるため、平均-6dBfs、ピーク時-3dBfsに調整されている。スマートフォン・タブレット向けの配信システムはこれとは異なる内容で構築されている。
2029642#34
Radiko
音声については、ほとんどの局でステレオ音声を採用。AMステレオ放送の運用を終了した局や、AMステレオ放送を実施しなかった局も地上波のモノラル放送とは異なり、radikoではステレオ音声で配信している。また局舎の移転やマスター設備の更新などを機にモノラルからステレオに切り替えた局もある(CRT栃木放送、MRO北陸放送ラジオ、宮崎放送、ラジオNIKKEI、IBCラジオ、高知放送など)。ただし、AM局を中心にキー局発のラインネット番組や一部中継放送番組(プロ野球中継など)はモノラル音声となる場合がある。
2029642#35
Radiko
聴取方法はAdobe Flashを利用したサイト上のプレーヤー、もしくは対応アプリケーション・ソフト(後述)で再生を行う。パソコンからの音声出力はアナログ出力、USBオーディオ、Bluetooth、光デジタル出力などで聴くことが可能であり、そこから私的録音することも可能である。
2029642#36
Radiko
出典: IPラジオ研究協議会が運営する有線ラジオ放送として運営。送信所に設置されているモニター用受信機で受信した音声を、各社が自社内で音声をエンコードして再配信した。NTT西日本フレッツ光の地域IP網(大阪府内限定)を通じて、IPv6マルチキャストで配信。利用にはモニター登録が必要で、1000人限定・大阪府内在住・フレッツ光プレミアムに加入・Windows Vistaが動作するパソコンを使用していることが条件であった。
2029642#37
Radiko
朝日放送(ABC)にメディアセンターを設置し、在阪6社は光回線(ダークファイバー)を使い非圧縮ベースバンド伝送 、在京7社は各局任意のインターネット回線でVPNを構築し各局所有のIPコーデックを使ってAES/EBU信号(PCM 1.6Mbps)を伝送。メディアセンターが音声をエンコードし、コンテンツデリバリネットワークを通じてユニキャストで配信した。
2029642#38
Radiko
メディアセンターまでの伝送は3系統あり、在阪6社の光回線・在京7社のA系(本線)のインターネット回線は従来通り。新規参加局と在京7社のB系(バックアップ)はradiko独自開発のIP音声伝送専用機器を使って、NTT東日本・西日本のフレッツVPNワイドでAES/EBU信号をメディアセンターに伝送。なお2011年4月から、東日本地域の放送局は東京都内のradiko本社への伝送に順次変更され、本社からメディアセンターまではradikoが所有する局間伝送装置によって伝送されている。そしてメディアセンターでAES/EBU信号をエンコードし、NTTスマートコネクトのデータセンタの配信システムを経由し、アカマイ・テクノロジーズのコンテンツデリバリネットワークを通じて配信。
2029642#39
Radiko
実用化試験配信開始当初の公式周辺サービスは「番組表」「choose your favorite(サイトの色変更)」程度だったが、のちに以下のようなサービスがリリースされた。
2029642#40
Radiko
以後、順次各種モバイル端末向け公式アプリケーションをリリースすることやネット利用の放送連動サービスを検討している。本格運用では、公式ソフト・アプリケーションによるradiko独自の広告収入を想定している。
2029642#41
Radiko
対応機器はパソコン・スマートフォン以外にも、下記のような各種機器が順次発売されている。
2029642#42
Radiko
非公式アプリケーション・ソフト・サービスについて、かつてradikoの運営側だったIPサイマルラジオ協議会では「黙認するつもりはない」としているが「ラジオの楽しみを広げるためのさまざまなアプリを排除することが目的ではない」と見解を示し「権利者に不利益が、また当協議会と権利者との向き合いに支障を来たすものに関しては、対応策を検討中」「リスナーの皆様が聴取不能になるような配信障害を引き起こす恐れのあるサービスに関して、アクセスの制限かけさせていただきます」としており、当時の協議会では公式アプリケーション・ソフトの公開や各種サービスの実施など公式サービスの充実、セキュリティ強化のようなシステム面などの対応策を随時実施する方針としていた。
2029642#43
Radiko
非公式な周辺サービスはAPI未公開にも関わらず、個人開発者などによって開始から数日後にradikoを便利に使うための各種ソフト「Webブラウザ起動不要でradiko聴取可能なソフト」「radiko予約録音対応ソフト」「radikoと匿名掲示板やTwitterを連携・連動させて利用可能なソフト」などが続々とリリースされ盛り上がっている。
2029642#44
Radiko
2010年4月6日にはiPhone用アプリケーションとして非公式(個人ユーザー開発)の無料アプリ 「iRadiko」と「iラジ朗」が同時に公開され使用可能となっていたが同年4月7日16時に実施されたセキュリティ強化によりエリア外聴取機能が制限されたため、その影響を受ける無料アプリは使用制限・困難・不可状態となった。
2029642#45
Radiko
2010年4月20日未明(19日深夜)の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)サイマル配信時にアクセスが集中してサービスに接続不可となる不具合が発生、当時radikoの運営側だったIPサイマルラジオ協議会で調査した結果「配信システムの増強を行ったにも関わらず、このような事象が起きた原因を調査した結果、特定の録音アプリケーションからの過大なアクセス集中(ループ状態)が原因」と判明したことで不具合発生の恐れがあるサービスに対してアクセス制限が行われた。
2029642#46
Radiko
スマートフォン(Android)向けの非公式アプリも存在しており、中には「Raziko」「Radiko Player」「録音ラジオサーバー」などのようにradikoとNHKネットラジオ らじる★らじるがシームレスで選局可能なアプリもある。
2029642#47
Radiko
radikoの試験配信開始時点においても、他のシステムを利用したサイマル配信やサイマル放送が既に行われている。※ラジオCMは、各局ごとに独自のCMを制作・放送している。
2029642#48
Radiko
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災者への情報を提供するため、2011年3月13日 17:00からエリア制限を解除。当時radikoに参加していた全13局が全国で聴取可能となった。2011年3月25日から当初の予定通り中京地区各局でも本配信が開始されたが、これについても全国に配信された。この制限解除は近畿・中京地区各局は同年3月31日まで、関東地区各局については同年4月11日まで続けられた。
2029642#49
Radiko
同年4月28日12:00より順次、被災地の全7局のラジオ放送をエリア制限なしで全国に配信した。この7局については通常のradiko.jpとは異なり、「radiko.jp復興支援プロジェクト」で、番組情報・楽曲情報表示がない状態で配信していた。また開始当初は被災局からメディアセンターまでのIP回線が引けなかったため、既設の中継回線を使用してデータセンターに音声を送っていた。対応機種はPCとスマートフォン以外にも、復興支援プロジェクトの配信に対応した機種やアプリでも聴取可能であった。対象局のうち茨城放送は、4月12日から通常のradikoでも茨城県域にて配信を開始したことにより、両サービスで配信された。
2029642#50
Radiko
地上波で放送される番組のうち、『天使のモーニングコール』など一部番組は配信されなかった。また、FM3局ではCMを流さずフィラーに差し替え、ラジオ福島ではいわき局のCMが配信されていた。プロ野球中継については、IBC岩手放送・ラジオ福島はすべて配信休止、東北放送はKスタ宮城などで行われる東北楽天ゴールデンイーグルスの主催試合に限り配信、茨城放送は地上波と同内容を配信した。配信は同年10月末までの6ヶ月程度を予定していたが、2012年3月31日まで延長して配信された。
2030188#0
ブライト地区
ブライト地区(Belait)は、ブルネイ・ダルサラーム国西端に位置する同国の最大の地区である。ブルネイの地区(マレー語:)は日本における都道府県に相当する行政区画である。「ブライト」の名はこの地区に住む原住民のブライト人に由来する。
2030188#1
ブライト地区
行政庁所在地はクアラブライト(Kuala Belait)である。ブライト地区の首長は地区長(District Officer)が務め、現在はジャマイン・モミン(Awg. Haji Jamain bin Momin)がその地位にある。他の著名な町にセリアとスンガイ・リアン(Sungai Liang)がある。
2030188#2
ブライト地区
北岸は南シナ海に面し、東をツトン地区、西と南をマレーシアのサラワク州に接する。
2030188#3
ブライト地区
地区の面積は2,727kmで、ブルネイの約半分を占める。風景は海岸から内陸に向かうにつれて、泥炭の湿地、低地の林、山間の熱帯雨林へと変化していく。
2030188#4
ブライト地区
ブルネイ最長の河川であるブライト川(Sungai Belait)が地区内を流れる。この川は支流も含めば、地区のほぼ全域を流域に持つ。
2030188#5
ブライト地区
ブライト地区は更に8つの郡(マレー語:)に分けられる。以下に掲げる郡名の多くは、郡内の主要な町村から名付けられたものである。
2030188#6
ブライト地区
それぞれの郡は複数の村(マレー語:kampong)を有する。
2030188#7
ブライト地区
2006年の統計によると人口はおよそ70,000人で、大半は行政庁所在地のクアラ・ブライトと油田の町セリアである。原住民はブミプトラ()と呼ばれ、ブライト人が多数派を形成する。人口の多い少数民族は漢民族で、主に広東語・台山語・客家語を話す。ほかにはイバン人()やペナン人()が暮らす。近年拡大している民族集団にコーカソイド・インド人・フィリピン人がいるが、彼らは石油や天然ガス産業に従事あるいは参与している者が多い。
2030188#8
ブライト地区
ブルネイで国内で2番目に人口の多い地区でありながら、人口密度は23人/kmと、最低である。これは地区の面積が広いのが理由である。人口分布は一様ではなく、内陸の森林地帯に比べ沿岸部に集中している。都市圏はクアラブライトとセリアの2つがあり、両者を合わせてブルネイ南西都市圏を形成する。
2030188#9
ブライト地区
東方面へはセリア-ルムトバイパス(Seria/Lumut bypass)経由でムアラ-ツトン高速道路(Muara-Tutong highway)と接続し、西方面へはトゥジョー川(Sungai Tujoh)に架かるラサウ橋(Rasau Bridge)を渡り、マレーシアのミリまでつながっている。スンガイトゥジョーには入国管理局が置かれている。海岸沿いの道路、特にクアラブライト、セリア、スンガイ・リアン都市圏では舗装が整い、地区内で路面は最良である。ラビ、メリラス、スカンいった内陸に向かう道路は部分的に舗装されているが、雨季には洪水や地滑りの被害を受けることがある。
2030188#10
ブライト地区
第二次世界大戦中に日本人がセリア郡バダス(Badas)から海岸部まで木製の鉄道を整備した。これは現在使われておらず、補修されることなく放置されている。
2030188#11
ブライト地区
クアラブライト港はブルネイにある3つの港のうちの1つである。ブライト川の河口に位置し、港には小さな運送会社が立地している。(詳しくはクアラブライトを参照)
2030188#12
ブライト地区
ブライト川河口を経由してクアラブライトとスンガイ・テラバン村(Kg. Sg. Teraban)を結ぶフェリーが運航していたが、2005年以降、運航を取りやめている。
2030188#13
ブライト地区
セリア郊外にアンドゥキ飛行場があり、ロイヤル・ダッチ・シェルグループの従業員が乗降する設備とプラットホームを設けている。(詳しくはセリア (ブルネイ)#航空を参照。)
2030188#14
ブライト地区
スカン郡の内陸の村々ではフライングドクターが定期的に実施されている。
2030188#15
ブライト地区
商業用の地区内外を結ぶ航空路線は存在しない。
2030188#16
ブライト地区
ブライト地区、特にセリアはブルネイの石油・天然ガス産業の中心地であり、多数の外国人街があり、その中にはオランダ人も多い。これはロイヤル・ダッチ・シェルがこの地区に拠点を持っていることによる。
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ブライト地区
ブライト地区には2つの陸上油田・ガス田がある。大きい方がセリア油田で1929年に発見されて以来、現在でも炭化水素を生産し続けている。小さい方はラサウ油田でクアラブライトに近接する。セリア油田を拡張したタリ油田(Tali Field)はセリアの沖合に位置する。更に沖合には南西アンパ(South-West Ampa)、フェアレイ(Fairley)、フェアレイ・バラム(Fairley Baram)、エグレット(Egret)という油田がある。
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ブライト地区
地区で生産される原油の多くはセリア近隣で産出され、専ら輸出用である。一部はセリアの精製所で精製して国内で消費される。天然ガスはルムトにあるブルネイ液化天然ガスプラント(Brunei Liquefied Natural Gas Plant、BLNG)にて冷却し液化される。石油や天然ガスはタンカーで主として日本や韓国に輸出される。
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ブライト地区
地区の東部にあるリアンは近年、SPARKという271haに及ぶ世界規模の石油化学の拠点が建設されたことにより著しい経済発展を遂げている。ブルネイシェル石油と日本の2つの大企業三菱ケミカルホールディングスと伊藤忠商事の合弁事業による「ブルネイメタノール会社」が設立され、SPARKのメタノールプラントに450百万ドルが投資された。そのプラントは2010年の第一四半期までに完成予定である。
2030526#0
温家宝
温 家宝(おん かほう、ウェン・チアパオ、1942年9月15日 ‐ )は、中華人民共和国の政治家。第6代国務院総理(首相)、第16期・第17期中国共産党中央政治局常務委員を務めた。中国共産党の第4世代では最高指導者の胡錦濤党総書記とともに重要な位置を占め、胡錦濤体制における党内序列は胡錦濤、呉邦国に次ぐ第3位であった。
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温家宝
1942年9月、中華民国の天津郊外の教員の家に生まれる。天津南開中学卒業後、1960年に北京地質学院(現・中国地質大学)へ入学。1965年4月、中国共産党に入党し、1968年に研究生課程を卒業、地質関係の技術者として働き始める。1968年から1978年までの間、甘粛省地質局に配属され、地質鉱産部門の技術員・行政指導員として業務に従事。1979年には甘粛省地質局副局長に就任。後に党総書記・最高指導者となる胡錦濤と同様に、当時の甘粛省委員会書記だった宋平によって抜擢された温家宝は、1982年、国務院の地質鉱産部政策法規研究室主任となる。
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温家宝
温家宝が甘粛省から北京の国務院に移った当時、共産党総書記であった胡耀邦は、若手の有能な人物の登用を進めていた。地質鉱産部長(大臣)の孫大光の賞賛を受けた温は、1983年10月、地質鉱産部副部長(次官)に就任。その後、胡耀邦によって抜擢され、1986年5月に党中央弁公庁主任となる。1993年に中央財経領導小組秘書長に転出するまで、温家宝は胡耀邦、趙紫陽、江沢民の3代の総書記の下で中央弁公庁主任を務めた。温は、この3人の総書記に仕えた唯一の人物である。1987年11月には党中央委員に選出され、党中央書記処候補書記となる。
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温家宝
趙紫陽に同伴する温家宝(1989年5月19日・写真中央右)
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温家宝
1989年5月19日、民主化を要求して天安門広場を占拠した学生たちと対話を試みるため、趙紫陽は彼らの下へ向かった。温家宝は趙に同行した(天安門事件を参照)。この趙の行動は「重大な反抗」とされ、趙は総書記を解任されて失脚、2005年1月の死まで自宅軟禁に置かれた。しかし温は、当時の立場や自己批判が考慮されたことで、天安門事件の余波を受けて失脚することもなく政治的に生き残った。
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温家宝
その後、1992年10月に党政治局候補委員・中央書記処書記となり、1997年には党政治局員となった。そして、1998年に朱鎔基内閣が発足すると、温家宝は金融・農業担当の国務院副総理に任命された。朱内閣において、温は経済、農業、財政、防災政策を監督し、中国の重要方針である世界貿易機関への加入の準備活動に従事した。温は1998年から2002年まで中央金融工作委員会()の書記を務めた。
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温家宝
2002年11月15日、第16期党中央委員会第1回全体会議(第16期1中全会)において、胡錦濤指導部が発足。温家宝は政治局常務委員に選出された。政治局内での序列は第3位で、翌年3月に正式に発足する胡錦濤政権において温が国務院総理(首相)に指名されることが確実なものとなった。
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温家宝
2003年3月に開催された第10期全国人民代表大会第1回会議にて、温家宝は正式に国務院総理に就任した。共産党員や官僚の腐敗に対しては厳しい態度で臨んでいる。
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温家宝
総理となった温は改革開放を監督し、国家目標を、ほかの社会的目標(公衆衛生や教育など)とともに平等主義の富を重視した成長から何としてでも中国経済を成長させようという目標に転換した。加えて、中国政府は温の指導のもとで、環境や労働者の健康への被害を含む経済発展の社会的費用に焦点を合わせ始めた。この、より包括的な定義は「小康社会」()に要約された。温の広範な経験と専門知識は、改革による過去20年間で除外された地方の経済を活性化させようという朱鎔基の農業政策のもとで議長を務めるあいだに培われた。当初寡黙で出しゃばらないと思われていた温は、「良き伝達者」、そして「人民の味方」として知られた。温は20年間の経済成長(とくに地方や中国の西方)で除外されたかに見えた人々に手を差し伸べるために多大な努力をしたと思われている。温家宝と胡錦濤の両者は、江沢民および中央政治局常務委員会で彼の保護下にある者、いわゆる「上海幇」を結成していた者たちとは異なり、広漠な中国国内での政治的基盤を強化した。人々は、「人民の味方」こと温家宝と胡錦濤、対する江沢民との対比に注意した。
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温家宝
頑健で直接的にものを言う前任の朱鎔基に比べ、穏やかで融和的な温は、合意に基づく政権運営を旨としていた。これは大きな信用を得たが、より厳格な政策決定を支持する者は、温の政権運営を批判した。温は中央政府の方針と一致しない上海市党委員会書記(当時)の陳良宇と衝突していたことが知られている。
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温家宝
温は総理に就任すると、まず公衆衛生問題に力を注いだ。総理就任直後に中国で発生したSARSの危機では、中国当局の怠慢を厳しく批判し、SARSの伝染防止に尽力した。また、雲南省と河南省で拡大していたエイズを中国発展にかかる大きな負担と捉え、同年11月から、中国の総理として初めてエイズの撲滅に公式に取り組みはじめた。2004年5月、温はエイズの被害に遭った地域を訪問し、その訪問の様子は全国のマスコミによって大きく報じられた。そして薬物依存症の問題にも取り組み、同年3月、中国南方にある複数の薬物依存治療施設を訪問して、国内のエイズが、性交渉よりもむしろ薬物乱用と皮下注射器の再利用によって蔓延しやすいことを認めた。
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温家宝
さらに温は地方の貧困の解決にも取り組んだ。温は頻繁に地方の比較的貧しい区域を視察したが、地方当局がしばしば行う貧困の事実の隠蔽を防ぐために、温の訪問先の決定は無作為に行われた。温は国務院の会議で、地方の経済格差の問題に取り組むことを明らかにした。党総書記の胡錦濤とともに、温は農業、農村地帯、農民のいわゆる三農問題について、研究と発展を要する分野であると強調した。胡温政権は、2005年に農業税を完全に廃止した。これは地方の経済モデルを大きく変えた大胆な手段であった。
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温家宝
外交では、台湾独立運動、チベット独立運動、そして中国の人権問題といった政治的に敏感な難題にしばしば直面した。2003年12月、温はアメリカ合衆国を初めて訪問した。この訪問では、大統領ジョージ・W・ブッシュに対して中華民国総統の陳水扁(当時)に対する非難を訴えた。続くカナダとオーストラリアへの訪問では、経済問題が主要議題に上った。なお台湾問題について、2005年3月15日、全国人民代表大会で2896の過半数(棄権2)であった反分裂国家法が可決された際、温は「我々は外国からの干渉を望まないが、それを恐れない」と述べ、アメリカの姿勢を言外に批判した。温は中国の標準にしては珍しく長い拍手を受けた。
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温家宝
2007年3月5日、温は軍事予算を増やすことを発表した。2007年末までの軍事予算は、前年の450億ドルと比較すると17.8%増加している。これはアメリカ国内で緊張状態を生んだ。
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温家宝
2007年の第17回党大会を前に、温が引退することと、陳良宇との衝突があったという噂が立った。一部の情報源では、温が疲労による引退を請うつもりであったことを示唆していたが、結局、温は総理の座にとどまり続けた。この党大会で胡錦濤が中国の今後5年間の方向性を示す政治報告を行ったが、温はその草稿を作成する責任を負った。
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温家宝
温は中国国民との直接対話を進めた。2005年の旧正月、温は山西省の炭鉱で炭鉱作業員の一団と過ごした。また、2008年1月の旧正月直前、大雪による雪害が中国を襲った。温は長沙と広州の鉄道駅を訪れると、帰省のために列車を長時間待っていた市民たちの怒りを鎮めるために演説した。このように国民との対話を重ねる温は、多くの人から、「国民の総理」であり、「人民主義者」であり、そして「一般人の需要を知り、理解している普通の国民」であると評価されている。彼の態度は一見誠実であり、温和であり、かつての周恩来と比較されることがある。
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温家宝
2008年3月16日、国務院総理に再選された温家宝は、急激に進行するインフレーションの抑制と、北京オリンピックの成功による中国の国威発揚に努力した。一方、同年にアメリカ合衆国で発生した経済危機(リーマン・ショック)が世界中に影響を及ぼすと、中国もそれを免れることはできず、温は深刻な経済問題に直面した。そのため、社会の安定に力を入れたが、2008年3月にチベットで発生した暴動では、政策面で大きな集中力が要求された。チベット騒乱のさなかの温は、「ダライ・ラマとその追随者が全ての分離独立活動を断念することを選ばない限り、彼らとの協議を拒否する」として、共産党政府の報道官として動いた。温が総理に再選された閉会後の記者会見(2008年3月18日)の場で、温はチベットでの暴動を受けてダライ・ラマ14世とその支持者を非難し、「ダライ・ラマが『チベット独立』を放棄し、『台湾を中国不可分の領土と認める』なら対話してもいい」と発言した。
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温家宝
2009年2月28日、温家宝は中国共産党政府の公式ウェブサイト『gov.cn』と『新華社ネット』が主催したビデオ会議でオンラインによる質問に答えた。温は政府の透明性と見解について公然と述べた。多数の中国人ネットユーザーから広範囲に亘る質問を受けた温は、大きな経済問題(世界的な財政破綻など)についての質問を選び、それに答えた。同年3月ので、温は中国の経済成長が2009年には8%を割ることはないという声明を伝えた。温は、新しい景気刺激策を導入せず、中央政府の支出額1兆1800億人民元の一部が財政出動に充てられなかったという考察を重視しなかった。温は中国が保有するアメリカの財務省の負債について懸念を表明した。温はより変わった身振りで台湾訪問への関心も示し、「歩けなければ這ってでも行く」と述べた。
2030526#18
温家宝
2011年1月24日、全国からの陳情を受け付ける北京市内の国家信訪局を訪問し、賃金の未払いや土地の強制収用などを巡る陳情者の訴えを直接聞いた。これは、中華人民共和国が建国されて以来初めてのことである。温は陳情者の切実な訴えに「私たちの政府は人民の政府であり、私たちの権力は人民が付与したものだ。人民の困難や問題を解決する責任がある」と述べ、対策を取る方針を示した。また、「すべての行政行為は社会からの監督を受ける必要があり、一切の行政権力は白日の下にさらされて運営されるべきだ」と、政治改革について踏み込んだ発言もした。かねてから温は言論の自由の緩和など、中国版ペレストロイカとも言える政治改革の必要性を主張してきた。しかし、一方で温は党内の保守派や既得権益を重んじる層(上海閥、太子党)から批判の矢面に立たされており、そして最終的には政治改革を訴える温家宝は権力闘争に敗れ、改革派とされる李克強を中国の次期党総書記(最高指導者)に据える事に失敗し、軍部や保守派が推したとされる習近平が胡錦濤の後継者に確定したという経緯が日本のマスメディアで報道されている。
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温家宝
2012年3月14日、全人代閉幕後の記者会見で、薄熙来への批判と思われる発言を行った。
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温家宝
2008年5月12日に四川大地震が発生した際、地震発生からわずか数時間で地震の被災地に向かったことで、温の人気はさらに上昇した。彼は災害後、直ちに地震救援活動事務局長に指名された。温の被災地への訪問を受けて、その姿は全国のマスコミに映され、「人民の総理」と呼ばれた周恩来と温家宝とを比較した多数のビデオが中国国内のブログにアップロードされ、その人気は著しく高まった。中国の指導者たちが、堅く、じっと動かずに座っているように見える姿が国営テレビに映し出されると、温の現場での姿と率直な性格は、中国国民から大きな支持を得た。海外メディアと同様にこの大地震の科学的予測の有効性がインターネットフォーラムにて考察された。温は科学的予測を発表しようとした唯一の中国の指導者として伝えられ、それを公表したが、強大な権限を持つ共産党常務委員会のほかの委員によって防がれた。
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温家宝
温家宝の政治的見解に関して、香港と台湾のジャーナリストと同様に、中国国内でもいくつか論争がある。記者会見の場では胡錦濤よりも多く姿を見せるため、彼らの全てを評価することは困難だが、温の観点を識別するのは胡よりも容易である。通常、中国内外のメディアは、温を普通の人々の要求に触れる「人民主義者」と信じている。最大の社会問題には、温の政策の種類として、社会調和に基づく政権の主要なイデオロギーである科学発展観()を規定している。政治改革に関する温の見解が何なのかは明らかにされてはいない。温は「中国では今後100年、社会主義制度が続くでしょう」と述べた にもかかわらず、のちに第十回全国人民代表大会にて「民主主義は、社会主義制度の基本的な狙いの1つです」と述べた。