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「高圧線のすぐそばに住んでいる人は、アルツハイマー病になる可能性が高い」。ベルン大学の調査によるこのような結果が11月6日に発表された。このコンテンツは 2008/11/07 09:07
ベルン大学の研究者は、2000年から2005年までの間にアルツハイマー病で死亡した人を対象に、これらの人々がかつて220キロボルト、もしくは380キロボルトの高圧線からどの程度離れたところに住んでいたかを調査した。
電気技師や列車乗務員にもリスク
同研究の調査対象となったのはアルツハイマー病で死亡した9200人。そのうちの20人は高圧線から50メートル以内の場所に住んでいた。そこに少なくとも15年間住み続けると、アルツハイマー病になる可能性はほかの住民の2倍に増加することがわかった。
高圧線との距離が50メートルから200メートルの間になると、アルツハイマー病にかかるリスクはなくなる。ほかに多発性硬化症やパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症 ( ALS ) についても調査が行われたが、これらの病気と高圧線との関係は見つからなかった。
ベルン大学の発表によると、高圧線によって作られる磁場がアルツハイマー病などの病気の原因になることを解明する調査が行われたのは今回が世界で初めて。職業柄、強い磁場に長時間とどまっている電気技師や列車乗務員などもアルツハイマー病にかかるリスクが高いという。
原因は不明
しかし、この研究結果を速断しないよう、ベルン大学の研究者たちは警告する。その中の1人、社会医学・予防医学研究所のマティアス・エッガー氏は
「高圧線やその磁場によって近隣に住む住人が本当にアルツハイマー病にかかりやすくなるのかどうか、この研究では十分に論証できない」
と言う。
また、どのようなメカニズムで磁気がアルツハイマー病にかかる可能性を高めるのかもはっきりしない。同調査の研究者たちは「アメリカ疫学ジャーナル ( American Journal of Epidemiology ) 」誌上で、これに関しては現在のところ推測の域を出ないと述べている。このような磁場は神経細胞とほかの細胞の間の接触部を乱すという説があるほか、「フリーラジカル ( 遊離基 ) 」と呼ばれる分子がアルツハイマー病などの退化する病気を引き起こすとも考えられている。
アルツハイマー病による死亡数についても不明な点が残る。アルツハイマー病の診断は複雑であり、特に初期段階では常に死亡に至ることを予測することはできないということだ。
swissinfo、外電
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