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ブルキナファソの実業家イヌッサ・カナゾエ氏は、詐欺と贈賄の疑いでジュネーブ州検察の捜査を受けている間、スイスに保有する銀行口座が2年半にわたり凍結されたことで3千万ユーロ（約40億2千万円）の損失を被ったとして、賠償を請求した。しかし、ジュネーブ州裁判所は同氏の訴えを棄却した。このコンテンツは 2021/07/06 08:30
ブルキナファソのブレーズ・コンパオレ元大統領の弟、フランソワ・コンパオレ氏と親しい他のサイトへカナゾエ氏は、食料品、石油、セメントの輸出入で財を成した。中でも、同氏が所有するセメント会社シムファソ（Cimenterie du Faso）他のサイトへは、スイスの多国籍企業でセメント大手のラファージュホルシムと子会社ソシマットを通じて提携他のサイトへしている。しかし、アフリカのニュースを伝える仏週刊誌ジュヌ・アフリック他のサイトへによると、カナゾエ氏のサクセスストーリーには「陰の部分」があるようだ。「あるリーク情報によると、この輝かしい成功の原点は、カナゾエ氏がコートジボワール北部で反政府勢力に日用品などを納入する主要業者だったことにある」と同誌は書いている。
そんなカナゾエ氏に暗雲が垂れ込めたのは2017年4月だった。かつての仕事仲間の1人の告発を受け、同氏はブルキナファソで逮捕・未決勾留された。ジュネーブ州控訴院刑事部が今年5月6日に出した判決によると、首都ワガドゥグの当局は当時、同氏に「取引文書の偽造及び偽造文書の使用、脱税、特別背任、マネーロンダリング（資金洗浄）」の疑いをかけていた。
事件の中心にいたのは、ジュネーブに拠点を置く原料商社ミクスタ・ネゴスだ。カナゾエ氏は同社を利用して、セメント製造に必要な原料の代金をシムファソに水増し計上他のサイトへしていたとされる。
カナゾエ氏に対する刑事訴訟は1年後に棄却された。だが、ワガドゥグの調査報道紙クーリエ・コンフィダンシエル他のサイトへによると、「マネーロンダリングと取引文書の偽造に加担した罪を問うだけの十分な根拠」があるとして、この棄却判決は19年2月に破棄され、同氏はワガドゥグの控訴裁判所に送致された。
ゴッサム・シティは、ブルキナファソで同氏の弁護人を務めるサリフ・デンベレ氏に連絡を取ったが、これらの司法手続きの状況について、デンベレ氏は質問に答えなかった。
ゴッサム・シティ
スイス人調査報道ジャーナリストのマリー・モーリス氏とフランソワ・ピレ氏が立ち上げたゴッサム・シティ他のサイトへは、経済犯罪を巡る司法手続きについてニュースレターを配信している。
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マネーロンダリングや詐欺の容疑でスイスでも起訴
ブルキナファソでの告発を受けて、スイスもカナゾエ氏に関心を持った。マネーロンダリング通報局（MROS）は17年夏、同氏が金融機関3行に保有する口座についてジュネーブ州検察局に通報。これらの口座には当時、3300万フラン（約41億2千万円）近い預金があり、「預金や当該口座を経由した資金の全部または一部が水増し計上に由来する可能性」は排除できなかった。
そこで、ジュネーブ検察は疑いのある口座を仮差し押さえし、カナゾエ氏を「マネーロンダリングと詐欺、さらに外国公務員への贈賄」の容疑で未決勾留した。裁判はその後、同氏のかつての仕事仲間1人と、その仲間の燃料取引会社にまで及んだ。
ジュネーブ検察は、カナゾエ氏と仲間の男性が12年から16年の間、ブルキナファソとナイジェリアの国有企業2社と「納入量や請求額（または支払額）を巧みに偽って」契約を結び、不当な利益をスイスの口座に送金していた疑いがあるとする。さらに、「目的を達するために、これら国家機関の一部の職員を買収した可能性がある」という。
ブルキナファソとの司法共助「非常に難しい」
しかし、ジュネーブ検察の捜査では何の成果も得られず、捜査は20年11月に打ち切られた、と検察はゴッサム・シティに語った。同州控訴院刑事部の19年12月4日判決他のサイトへは、「当該銀行関係で生じた特定の動きには疑わしい不透明な状況がある」にもかかわらず、「控訴人の直接的（あるいは間接的な）利益のために引き落とされた金の一部が、潜在的な買収行為による巧妙な詐欺行為に由来するとみなすだけの要素が関係文書には何もみつからない」と説明する。
特に、損害を被った可能性のあるシムファソが訴えを提起していないうえ、「ブルキナファソやナイジェリアでは、上述の潜在的な買収行為に関連するいかなる手続きも開始されていないようだ」。さらに、「スイス連邦司法警察省によると、ブルキナファソとの司法共助は非常に難しい」という。
しかし、カナゾエ氏の話はここでは終わらない。スイスの口座に対する2年半の仮差し押さえ命令によって「多大な経済的・商業的損害」を被ったと同氏は主張する。特に、もっぱら為替取引に使い、スイスにおける資産の大部分を預けていた口座では、銀行が同氏の持ち高を決済したため、毎月約100万ユーロのもうけを失ったとし、賠償請求を起こした。
損害賠償請求は棄却
ジュネーブ検察は「刑事裁判と主張された損失との因果関係は立証されなかった」としてカナゾエ氏の訴えを退けた。
ジュネーブ州裁判所への控訴でも同氏の主張は認められなかった。控訴院刑事部は5月6日他のサイトへの判決で次のように述べた。「外国為替市場で4千万ドル（約47億8千万円、15年2月当時）の与信枠に対して約4億ドルというリスクの高い持ち高を抱え、3年間でさまざまな利益を上げた。だが、当該口座に当初振り込まれた資金は2050万ユーロで、口座凍結時の価値は2730万フランだった」
「利ざやを当てにできない以上、たとえ高額でも預金の仮差し押さえは投機的な利益を狙って行うものではない。そして、控訴人が行っていた株式取引は変動が大きく、胸算用を根拠に数カ月にわたる平均利益を請求することはできない」
「このような状況では、通則と経験則に照らして、2年半の間に資産が倍増するとは考えられない」
そして、同判決は「控訴人が訴える利益の喪失や経済的負担は、同氏が属していた地元の対立する実業家の商業的関係の一環として、ブルキナファソで告発された結果だ。損害があるとすれば、（仮差し押さえではなく）それが原因だ」と結論づけた。
なお、ジュネーブ州裁判所の判決には、カナゾエ氏のスイスにおける弁護人の名前が記載されていなかったため、ゴッサム・シティは連絡を取ることができなかった。
（仏語からの翻訳・江藤真理）