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スイスと米国の科学者グループが肥満治療のメカニズムを発見した。普段の食生活を続けていても肥満が解消できるという画期的な治療法で、飽食の西洋社会では大きな需要が見込まれる。このコンテンツは 2004/02/11 16:45
摂食抑制とエネルギー消費を促進するホルモンのレプチンを、脂肪を蓄積する細胞に注射すると脂肪を燃やす細胞に変化することが、ネズミを使った実験で判明した。ヒトに応用されるまでは、あと10年かかるという。
2週間で280グラムのネズミが3割減量して207グラムに。しかも、体内の脂肪の蓄積はゼロになってしまった。食事の量が減らされたわけではないが、ネズミの摂取量はそれまでより自然と3割減った。ジュネーヴ大学とテキサス大学の研究グループは、レプチン注射による肥満治療は人間にも応用できると見ている。
発見の意味
「これまで、カロリーを消費する方法は、食べる量を減らすか運動をするしかなかった。今回の研究で、ホルモンの一種であるレプチンを注射されると、脂肪を蓄積する役割を持った細胞が、蓄積した脂肪を燃やし始めることが判明した」。ジュネーヴ大学の研究者、ジャック・フィリップ氏は、脂肪の燃焼の新しいメカニズムを発見したという意味で重要な発見だと語った。健康を害するような副作用は見られず、ネズミは元気で活発に運動するという。
実用化までにはあと10年
レプチンを2週間投与すると、細胞にあるミトコンドリアの数が急増した。ミトコンドリアは細胞の中でもエネルギーが集中し、脂肪を燃やすのを助ける役割がある。肥満の人にレプチンを摂取させて肥満を解消させるというような実験はこれまでも行われているが、ことごとく失敗してきた。肥満の人はレプチンに免疫力が備わってるため。同チームは、レプチンと同じように脂肪を燃焼させる代用薬品の発見に力を注いでいるが、実用までには10年は必要の見込みである。
「飽食の欧米諸国」向けに、肥満治療は医薬品会社が巨額の投資で進めるに値する研究課題である。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
補足情報
スイスと米国の科学者チームが、ネズミを使って肥満治療を開発した。
摂食抑制に働くホルモンのレプチンを脂肪を蓄積する細胞に注射すると、脂肪を燃やす細胞に変化する。
注射されたネズミは、2週間でこれまでどおりの食事を続けたにもかかわらず、3割の減量。
人間にも応用可能だが、実用までには10年は必要。