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電車の中でわざとほかの人の顔に向かって咳をする、隔離措置を守らず外出する、イタリアに住む人が移動制限を無視してスイス南部のティチーノ州に来る―。新型コロナウイルスの影響で日常生活に様々な規制がかかっているが、これを無視したら罰せられるのだろうか。
スイスの刑法外部リンクによると、故意に危険な伝染病を広めることは禁じられている。違反すると1年~5年の懲役刑となる。
また感染症法では「指示の下の医療的監視措置」を守らなかった場合、つまり今の状況で言えば新型コロナウイルスによる10日間の隔離措置から勝手に逃げると、制裁の対象となる。
具体的に見てみよう。
最高5000フランの罰金
連邦内務省保健局（BAG）はswissinfo.chに対し、新型コロナウイルスは刑法231条の規定する「危険な病気」に該当すると答えた。
ただ刑法上の違反行為にあたるかどうかは個々の事情による、という。まず病気の感染拡大が犯罪者の主たる目的であり、またそれが故意に行われたものでなければならない。許可を取らずに隔離措置から離れた場合は、この条件を満たさない可能性が高い。BAGは「刑法第231条はコロナウイルスに関しては意味をなさない」と回答した。
一方、隔離措置に置かれたにも関わらず勝手に離れると、感染症法上の罰金が科せられる可能性がある。感染症法は罰金額を最高5千フラン（約55万円）と規定する。ただ州の担当部局は、決定権限は州検察庁にあると話す。現時点で、同州では該当するケースはない。
罰金は、政府が禁止した大規模なイベントを敢行した場合にも適用される。スイス連邦政府は2月28日、1千人以上のイベントを一時的に禁止すると発表した。
咳は対象外
BAGによると、咳をして周囲にパニックを引き起こしたとしても、感染症法の違反行為には当たらない。連邦内閣が呼びかける予防策の1つ「咳エチケット」には法的拘束力がなく、あくまでも守るべき情報に過ぎないからだ。
ティチーノ州政府はswissinfo.chに、他人に向けて故意に咳をするだけでは、刑法第258条が定める「国民を恐怖に陥れる」行為と判断するには不十分と回答した。
仕事や緊急の理由がないのに、いわゆる危険地域の「レッドゾーン」に入った場合はどうだろう。ティチーノ州政府は「スイス国内の法体系では、レッドゾーンの概念が規定されていない。この問いはイタリア政府に向けられるべきだ」とした上で、域内で感染症法第40条に基づく感染予防措置が取られた場合外部リンク、「違反する行為はいずれの場合も犯罪行為だ」と述べた。
イタリアとロシアでは刑務所行き
スイスの法律は、他の国よりも罰則が緩やかなようだ。イタリアの主要メディアの報道によると、イタリアでは新型コロナウイルス感染予防のための首相令（3月8日付）により▽相手との距離を1メートル開ける▽移動の制限▽バー、レストラン、店舗、ショッピングセンターへの指示―に違反した場合は罰則の対象になる。
ミラノ新聞は、逮捕もあり得ると報じている。例えば移動制限に違反した場合の罰則は最高懲役3カ月と最高206ユーロ（約2万3800円）の罰金だ。同紙によると、ロベルト・スペランザ保健相は感染者が規則を無視して移動するようなことがあれば、厳しい措置を取ると述べた。
香港では、隔離措置を守らない場合は懲役6カ月、罰金3200フランが科せられる。
モスクワ市は、違反者には8万ルーブル（約11万円）の罰金を科すと発表した。人を死なせた場合は最高5年の懲役刑となる。
（独語からの翻訳・宇田薫）
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