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ザンクトガレン州のザクセリート ( Saxerriet ) 監獄ではこのほど、「動物セラピー」を行うようになった。社会性に欠ける受刑者に効果があるとされるもので、スイスでは初めての試みだ。このコンテンツは 2008/01/09 15:26
2人の受刑者が3頭のロバと使役をするセラピーだが、受刑者の希望ではなく、強制的に割り当てられる。
マルティン・ヴィンセンツ監獄長はロバをセラピーに使うことについて「ロバは頑固でストイックな動物です。犬、猫、馬などと比べても世話が難しい。それがセラピーに適しているのです。もっとも、ロバに乗って監獄周辺を歩くといったセラピーではありません」と言う。
社会性を欠いた受刑者の増加
ロバを使っての使役は、受刑者の身体の健康や精神、感情の安定に効果があるという。動物を使ったセラピーを通し受刑者は、動物に気を配ること、問題を解決し、建設的な態度で動物に接し、自分の限界を知りそれを受け入れることを学ぶという。
「従来のセラピーでは対応できないような受刑者が多くなったためです」
とヴィンセンツ氏は語る。社会との断絶、将来への展望が無い、責任感の無さなど社会性が欠如した受刑者に対してのセラピーだ。
強制使役
動物セラピーは、病人が「正常な」生活や労働環境に戻ることを促進するためのもので、世界的に行われているが、受刑者に対してはアメリカとカナダくらいのもの。ザクセリート監獄の試みはスイスで初めてとなる。
ザクセリート監獄では2007年12月初旬から、2人の受刑者と3頭のロバが1週間に2時間の使役を始めた。使役に当たる受刑者は精神医療専門家により選出され、受刑者の希望は聞き入れられない。ヴィンセンツ氏によると、成功のカギは受刑者に、協力しようとする意思があることだという。この結果は1年後に公表されることになっている。
swissinfo、外電
キーワード
2007年の連邦統計によると受刑者の95%が男性で、外国人は64%を占める。また63%が自由刑者だ。
平均年齢は34歳。実刑日数は長くなる傾向にある。1984年は平均4週間だったが2004年には6週間に延びた。
受刑者数は減少する傾向にあるが、実刑期間の延長により常におよそ3500人の受刑者が監獄で生活している。
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