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フランスの連続テロ後、スイスでもテロの可能性を懸念する声が高まりつつある。イスラム教の聖戦（ジハード）を実行しようと過激化し、シリアなどに渡航後、帰国した若者がスイスにもいるからだ。だが、どうやって過激化するのか？テロリズムの本を執筆したロレンツォ・ビデノ氏は、それに答えつつ、「過激化を防ぐ方法は限られる」と話す。
欧州の多くの国では、「イスラム国」に参加するためシリアに向かう人の３０％が（キリスト教などから）イスラム教に改宗している。つまり、彼らはその社会にしっかりと根を下ろしている人々なので、過激化は社会への同化がうまくいかないからではないと、ビデノ氏は言う。
swissinfo.ch : フランスの連続テロを受け、スイスのウエリ・マウラー国防相はスイスのテロ対策を再強化する必要はないと述べました。これは正しい発言でしょうか？
ビデノ : 正しい発言だ。数カ月前から、（世界中の）専門家たちは、パリでのこのようなテロは起こると予想していた。スイスのテロ対策機関もかなり前から警戒を強めていた。よって、今更国防相が対策を再強化すると発言したら、国民は返って不信感を覚える。スイスもテロの脅威に晒されている。フランスやイギリス、または米国よりは、少しその危険度が低いとしてもだ。
swissinfo.ch : 昨年の３月、イラク人３人が、スイスでテロを計画していたとして逮捕されました。スイス国民は、スイスはイスラム過激派による襲撃の第１ターゲットの国ではないという幻想に浸っていませんか？
ビデノ : ここで私は、国の安全対策機関と国民の安全に対する認識を区別して考えたい。まず、国の安全機関はスイスもイスラム過激派の攻撃の対象になるということを十分認識している。
ただ、この３人のイラク人には、そのプロフィールに多少驚いた。彼らは、その辺にいるイスラム過激派に染まった「若造」ではなく、きちんと軍事訓練を受け、他では見られないような大規模な襲撃を周到に準備している男たちだった。
国民の安全に対する認識では、スイス人は「スイスは幸福な孤島」というイメージをかなり持っている。しかし、この認識は間違っている。
pswissinfo.ch : よく議論されることですが、スイスではイスラム過激派による「過激化」の可能性がフランスよりも低い。なぜなら、ここではイスラム教徒が社会にうまく溶け込み、同化しているからだという論理です。つまり同化すればするほど、過激化が少なくなるということですが、正しいでしょうか？
ビデノ : 正しくないと思う。同化がうまくいけば、過激化しないという論理に、専門家全員が賛成しているわけではない。私は個人的には、同化と過激化との相互性は希薄だと考える派に属している。
それは、テロリストたちのプロフィールを見ればよくわかることだ。彼らは驚くほど多様だ。社会の隅で生活するような人もいれば、社会に完全に溶け込んでいる人もいる。
swissinfo.ch : 具体的には？
ビデノ : 私は、いつもモハメット・サディック・カーンのことを思い出す。彼は２００５年のロンドン爆破事件の主犯だ。カーンは、郊外のリーズ市から、この町に最もよく溶け込んだ人物として表彰され、バッキンガム宮殿でエリザベス女王にも面会している。ところがその２年後にテロを起こし、自爆した。
欧州の多くの国では、「イスラム国」に参加するためシリアに向かう人の３０％が（キリスト教などから）イスラム教に改宗している。つまり、彼らはその社会にしっかりと根を下ろしている人々なのだから、同化に問題があって過激化したとは言えない。
しかし、もちろん個人的、心理的なレベルで、その社会にあってどうもしっくりしないと感じる人はいる。個人的な同化の問題というか。確かに、（パリ郊外のような）大都市の郊外に住んでいたり、家庭が崩壊していたり、学校生活でうまくいかなかった人が、過激化しやすい傾向はある。ただ、一方で大学出の優秀な人や、良い家庭の人や、若くて改宗する人もいる・・・
結局、過激化とは、残念ながら今の社会の一部なのだ。４０年前のドイツ赤軍を思い起こすと、その構成メンバーは中流ないしは上流の家庭の若者だった。彼らは、純粋にイデオロギーにおいて過激化していった。家庭などの環境に絶望していたからではなく、２０歳という理想を追う年頃で、冒険心もあり、またそうしたグループに入り込んでしまった結果だった。
swissinfo.ch : あなたの過激化に関する研究の中で、スイスではこの過激化が、他の国に比べ少ないと述べています。その理由は何でしょう？
ビデノ : 理由は四つある。ただどれも、そうだからスイスで過激化が全くなくなるという保証にはならないが。
一つ目は、まさに同化についてだ。社会への同化の過程がうまくいっていれば、確かに過激に走るのを多少抑えられる。（スイスではこの同化がうまくいっているケースが多いが）、だからといってこれが過激化を避ける万能薬ではない。
二つ目は、スイスの外交政策だ。スイス連邦はイラクやアフガニスタンに兵士を派遣していない。ただし、パリの連続テロの実行者たちもフランスの外交政策に反対して行ったのではないという点に注目しなくてはならない。
三つ目は、民族的な問題だ。スイスに住むイスラム教徒の８０％はバルカン半島やトルコ出身者。この二つの地域でのイスラム教は、より穏健であり、政治的ではない。
四つ目。これが実は一番重要だが、スイスには地域のさまざまな階層に伝染病のように過激思想を広め、イスラム教の「聖戦（ジハード）」を実行しようとする「ジハーディスト」の中心的人物が存在しなかったという点だ。これは偶然ではない。多くの場合、西欧でテロを行うのは、「ジハーディズム」を扇動する「大物」の手下だ。ところが、スイスにはこうしたカリスマ的な大物、例えばフランスのジャメル・ベグハルやロンドンのアブ・ハムザといった人物が存在しなかった。
swissinfo.ch : しかしこうした過激化は、モスクでというよりインターネット上で行われるのではないでしょうか？
ビデノ : インターネットは、確かにメッセージを広めるのに役立つ。しかし、コンピューターの前に座っているからといって、過激化はしない。
過激化は、しばしば小さなグループで起こる。例えばモスクで出会って友達になり、数人で一緒にサッカーをしたり、一緒に説教師の話を聞いたりして、次第に過激化していく。インターネット上では、過激な説教のリンクやビデオ、サイトなどを交換し合う。つまり、インターネットによってジハーディズムの世界に入り込み、心酔してしまうことはあっても、たった１人でインターネットを見ているだけで過激化することは非常に少ない。
swissinfo.ch : では、どうすればこの過激化を防げるのでしょう？
ビデノ : 矛盾するようだが、実はあまり手立てがない。ただ、スイスではもう少し強制的な手段を取るべきではないかと思う。もちろん、市民の自由を奪うことなく。
しかし、いずれにせよ問題は、過激化はイデオロギーによっているということだ。例え過激化した１人を捕まえても、その後にまた２人の過激な人物が現れる。問題は、決してなくならない。
宗教学的なレベルで解決を探ろうとしても、西欧の国が、この分野でできることは限られている。あるいは、政府がもう少し積極的になって、民主的なモデルを提供することも可能かもしれない。
個人のレベルでは、過激化から抜け出る「治療」をもっと展開することも考えられる。いくつかの国で、これはすでに試みられている。それは、この治療を促すのにふさわしい人物、例えば親の１人か、イマーム（宗教指導者）といった人が、過激化した若者を説得する方法だ。これは、時にうまくいき、時にうまくいかない、そうした解決策の一つだ。
（仏語からの翻訳・編集 里信邦子）, swissinfo.ch