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10月4日に幕を閉じた第5回チューリヒ映画祭で最後に注目されたのはやはり映画だった。スイスとドイツの共作映画も受賞した。また、ロマン・ポランスキー監督の逮捕をきっかけに、スイスではポランスキー監督のドキュメンタリー映画が上映されることになった。
スイスとドイツの共作映画が受賞したのは国際ドキュメンタリー映画部門だ。パトリック・セルゲル氏とスヴェン・O.ヒル氏の「嵐の後の音 ( The Sound After the Storm ) 」は今回が世界初公開だった。
ティル・シュヴァイガー氏は欠席
「嵐の後の音」はアメリカを襲ったハリケーン「カタリーナ」の被害者たちを映像に収めたドキュメンタリーで、マスコミが報道しなくなって久しい彼らを訪れたその気概が称賛された。
国際劇映画部門では、ロシアのバシリ・シガレフ監督による「ウルフィ ( Wolfy ) 」が受賞。審査員は同作品を、観客に強く訴えかける、濃縮された作品と評した。
チューリヒ映画祭にはドイツ語映画部門も設けられている。この部門の賞を手にしたのはカルステン・ルートヴィヒ氏とヤン・クリストフ・グラーザー氏による「66/67 ― 昨日のフェアプレイ戦争 ( 66/67 – Fairplay war gestern ) 」だ。報復、暴力、忠誠という悪循環から逃れることのできないあるサッカーファングループの葛藤を描いた。同部門の審査委員長にはドイツの俳優ティル・シュヴァイガー氏が予定されていたが、インフルエンザで欠席したため、代わってプロデューサーのティス・ブルンナー氏が起用された。
昨年、シルベスター・スタローン氏が受賞した「ゴールデン・アイコン ( Golden Icon ) 」賞は、今年は50年以上にわたる俳優生活の中でさまざまなキャラクターを見事に演じ分けてきたアメリカの俳優モーガン・フリーマン氏に授与された。
今年は、突然のポランスキー監督の逮捕で運営陣にとってはこれまでになく波乱万丈の映画祭となったが、授賞式は無事終わり、映画祭もこれで幕を閉じた。概算では、観客動員数は昨年の3万6000人をわずかに超えたと発表された。
チューリヒ映画祭が幕を下ろした後、意外なニュースが飛び込んだ。今回の逮捕をきっかけに、ドキュメンタリー映画「ロマン・ポランスキー：ウォンテッド・アンド・デザイアード ( Roman Polanski: Wanted and Desired ) 」がスイスの映画館で上映されることになったのだ。映画配給会社「アスコット・エリート ( Ascot Elite ) 」のロマン・ギュッティンガー氏は日曜紙「NZZアム・ゾンターク ( NZZ am Sonntag ) 」で
「1年以上前に配給権を獲得したが、当時はどこも反応を示さなかった。ポランスキー監督の逮捕でこの作品に対する関心が爆発した」
と語った。同作品の監督マリナ・ゼノヴィッチ氏はチューリヒを訪れ、第2弾の作品のために調査をするつもりだという。
swissinfo.ch、外電