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ベルン州イッティゲン ( Ittigen ) 出身の自転車競技選手ファビアン・カンチェラーラは、ロジャー・フェデラーと同様、北京オリンピックでのメダル獲得が最も確実と期待されるスイス人だ。2008年8月13日、カンチェラーラはオリンピックのタイムトライアルレースで金メダルに向けて走る。このコンテンツは 2008/07/16 13:24
「この時を4年間も待ちました。タイムトライアルレースはまったく問題ないと思います。しかしタイムトライアルはほかのレースより重要なので、勝つためにはすべてできるだけのことをします」 とカンチェラーラは数週間前から語っている。
路上の戦士
2007年にカンチェラーラは、ロンドンから開始されたツール・ド・フランスのプロローグと第3ステージで勝利を収めた。このときも長い競技の間中、トップ走者のみに許される尊敬すべきレモン色のウェアーを9日間着続けた。
剣闘士の肉体と鋼鉄の精神力を持ち、道路上を走る本物の戦士、ベルン出身のカンチェラーラは、チームの仲間から「スパルタカス」というニックネームをつけられた。
古代ローマの反逆者スパルタカスのように、カンチェラーラは勝利を積み重ね、自転車競技界で彼の名声は高まった。2006年と2007年の2つのタイムトライアルレースで世界チャンピオンの座を獲得したことで、1番確実なオリンピックメダル受賞候補となった。
1997年から2005年の間、スイスのジュニアチームのコーチだったイヴァン・ジラール氏は、昨年のフリブールの『ラ・グリエール紙 ( La Gruyère ) 』に、まだ年若いカンチェラーラが、スピードに関してはすでに上位に入っていたことを記したコラムを記憶している。
カンチェラーラはその卓越した能力で、昨年ミラノ－サンレモ間、パリ－ルーベ間などいくつかのクラシックロードレースにも出場し、優勝を果たした。そしてハイリ・スーターに次いで、「北の地獄」と呼ばれるパリ－ルーベのレースで83年ぶりに優勝した2番目のスイス人となった。
優先目標、北京オリンピック
カンチェラーラはいつかジロ・デ・ロンバルディアやツール・ド・フランスのような大きなレースでも優勝するだろう。しかし彼はその前に、自分のキャリアにとって大きな勝利となるオリンピックメダルを獲得するために、中国のレースコースを走る。
何か月も前からカンチェラーラは、2008年8月13日に目標を定めた。周囲の期待の中、カンチェラーラは、専属のマッサージ師と所属チームCSCの整備士を8月13日に中国へ同伴する権利を得るために綿密な準備をしてきた。
「今までの経験から自分のよく知らない人、そして私が必要なものを知らない人たちと一緒では、最高の状態で競技に挑めないことは分かっています。自分たちでコントロールできるので安心です」
とカンチェラーラは説明した。
ポジティブなエネルギー、プレッシャー
カンチェラーラは、オリンピックのレースコースをDVDで事前に確認した後、
十分早めに中国へ行き、優勝を飾ることになる地を自分自身で確かめるつもりだ。
「スイス・オリンピック協会とスイス・サイクリング協会の責任者と一緒に何度も話し合いましたが、現地に行くまでははっきりした考えは出てきません。十分早めに到着したら、異国の環境に慣れることができますし、できるだけ良い訓練の場所も選べます」
まるで自分自身を説得するかのように、カンチェラーラは、自分はオリンピックのタイムトライアルレースで成功するための十分な経験、特に重要なあるものを持っていると断言する。
「過去に走ったコースとその経験から、そうしたレースに必ず伴うプレッシャーをエネルギーとして使うことを学びました。プレッシャーに「食われる」ままになっていたら、もう負けです。そうなったら問題外でしょう」
swissinfo、マチアス・フロワドヴォー 笠原浩美 ( かさはら ひろみ ) 訳
人間特急
ファビアン・カンチェラーラは、1981年にベルンの近くのヴォーレン ( Wohlen ) に生まれた。自転車競技でのニックネームは「スパルタカス」。
ジュニアのタイムトライアルで世界チャンピオンになった元電気工見習は2001年にマペイ・チームに入籍しプロに転向。2003年と2005年の間はファッサ・ボルトロの一員として走り、2006年にCSCへ移籍した。
身長186センチメートル、体重80キロのカンチェラーラは、その能力をタイムトライアルで発揮している ( タイムトライアルレースの世界チャンピオン2回 ) 。1日で競技を終了するワンデイのクラシックレースでは、無我夢中の追走集団を引き離して猛スピードで逃げ切る。
受賞歴
ファビアン・カンチェラーラは、今年すでにティレーノ－アドリアティコとミラノ－サンレモを制し、パリ－ルーベでも2位を獲得した ( 2006年に優勝したコース )
2006年と2007年はタイムトライアルの世界チャンピオンの座を連覇し、2007年のツール・ド・フランスでもいくつかのステージを制し、9日間黄色のウェアーを着用し続けた。
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