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ボリビアの小農家、ジャーマン・アムバ・タンカラ氏は「不公正な取引を止めよう」をモットーに、甘味料として使用されるステビアの宣伝活動をスイスで行っている。このコンテンツは 2010/05/03 15:25
アムバ氏が運営する農業共同組合は、これまで栽培していたコカの代替として甘味ハーブのステビアを栽培し、現在スイスで公正に取引できる販売ルートを求めて活動している。
コカ栽培に代わる収入源
今年52歳を迎えたボリビアの小農家、アムバ氏は、人道支援組織「全ての人にパンを( Brot für alle )」、「四旬節の供物 ( Fastenopfer ) 」、「ミッション21 ( Mission 21 )」の招待を受け、スイス国内でステビアの宣伝活動を行っている。彼はスイス全国の教会組織や教育機関で、ボリビアの村、サンタフェ ( Santa Fé ) にある農業協同組合「メプロソール ( Meprosor )」が栽培しているステビアについて理解を深めてもらうために彼自身の経験談を語る。
バーゼルを拠点とする人道支援組織「ミッション21」は、天然の甘味ハーブを栽培する農家を支援している。この組織はここ10年間でボリビアにある「ウニャタタヴィ財団 ( Stiftung Uñatatawi )」を通じてスパイスや薬草の天然栽培も支援し、コカ栽培の代わりになる収入の道を切り開いてきた。
ステビアの公的認可を目標に
サンタフェの農家はステビア栽培によって、以前にコカ栽培を行っていた時とほぼ同等の収入を得ているとアムバ氏は語る。ステビアは既に天然のハーブとして公式に認可されているが、農業組合は国際フェアトレードラベル機構 ( Fairtrade Labelling Organization / FLO ) による保証を得ようと試みている。
現在、アムバ氏はスイスで新しい販売ルートを開拓するため、「ミッション21」が経営するフェアトレードショップ「カルバッセ ( Kalebasse )」やフェアトレード商品に品質保証ラベルを与える「マックス・ハーフェラー財団 ( Max Havelaar-Stiftung )」とフェアトレードを実現させるために商談を行っている。
わずかな需要
「マックス・ハーフェラー」の品質保証ラベルを取得するためには、その商品に携わる労働者に対して公正な労働条件が課され、商品が常に公正な商品価格で取り引きされていることが条件となる。また、市場に充分な需要があり、それに対して販売側は商品供給の安定を確保しなければならない。
「ステビアはスイスではまだあまり知られていないので、需要はわずかです」
とマックス・ハーフェラーの広報担当のヴェスナ・スティマック氏は説明する。
また、これまでステビアにはフェアトレードをする上で国際基準がなかったため、今後、組合がスイス市場で販売するためだけにステビアの公式認可を得るには大変な労力を要することになるだろう。
しかし、スティマック氏はこの甘味ハーブを「とりわけ国を発展させていくための政治政策として興味深い商品」だとしている。サンタフェの小農家にとってこの植物はコカ栽培に取って代わる大切な商品なのだ。
企業契約
「わたしたちにはまだ有力なステビア市場がありません」
とアムバ氏は語る。主な買い手はボリビアの地方市場であったり、隣国のペルーやチリだ。農業組合は既にステビアを商品の甘味料として使用する企業と複数の契約を結んでいるが、アムバ氏と「メプロソール」はヨーロッパにもステビアの市場を広げたいと意欲的だ。
お茶の中に調合される天然のハーブとしてのステビアは欧州連合 ( EU ) では禁止されているが、スイスは最大2％まで使用が許可されているため、スイスは市場としては特に魅力的だ。しかし、ステビアで甘味が加わった新商品は毎回、個々に連邦内務省保険局 ( BAG/OFSP ) によって認可されなければならない。
農業組合「メプロソール」はボリビア市場では乾燥させたハーブをキロ単位で販売している。しかし、ステビアがスイス市場で天然ハーブとして販売されず、商品の添加物として販売される限りは、組合はスイス当局から認可を得るまで辛抱強く待つことを強いられている。
ボリビアの商品をスイス市場に
「ミッション21」のボリビア農家支援プロジェクト責任者、ハインツ・ビヒセル氏は、今後ステビア市場を開拓する際にはボリビア国内市場とラテンアメリカ市場を優先させるが、同時に国際販売ルートも開拓すべく「メプロソール」をさらに支援していく計画だと説明する。
5月にはスイスでボリビア製の商品がフェアトレードに関心のある企業に紹介されるが、ステビアもその中に含まれている。その際、ボリビアの農家は、ステビアを天然ハーブとして規定の質を保つことが可能で、需要に対する充分な量を常に供給できることを企業にアピールしなくてはならない。
ビヒセル氏によると、農業組合メプソールはヨーロッパ内のフェアトレード販売ルートが比較的安定したものになり、公正な価格で取引されることを期待しているようだ。
フランチスカ・ヘレン、swissinfo.ch 、 InfoSüd
( 独語からの翻訳、白崎泰子 )
甘味ハーブ ステビア
ステビア ( 学名 Stevia Rebaudiana ) は南米原産の多年生植物。ステビアの葉に含まれる成分 ステビオシド ( Stevioside ) は甘く、原住民によって長年甘味料として、または薬草として使用されてきた。
ステビアは砂糖の約300倍の甘味があるが、カロリーはなく、歯を傷めない。そのためステビアは奇跡のハーブとも言われている。
しかし、ヨーロッパ委員会の食品科学委員会 ( SCF ) は「既存のデータはステビアを使用するにあたり、健康上問題がないと判断するには充分ではない」と結論づけている。
スイスでは、ステビアはハーブティーの成分として少量 ( 1～2％ ) だけ使用が許可されている。しかし、ハーブティー以外にステビアの葉を使用することは健康上の理由により許可されていない。
ステビアに含まれる成分、ステビオール配糖体 ( Steviol-Glycoside ) は甘味料に該当する。ステビアは添加物としての許容使用量が定められていないため、食品に使用する度に認可が必要になる。
スイスでは今日までステビアエキスが混合された36種類の商品が認可、販売されている。認可されているのは、飲料、甘味料、トマトケチャップ、チョコレート、キャンディー、アイスクリーム、クッキー、コーンフレークバーなど。
JTI基準に準拠