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高レベル放射性廃棄物（HLW）の最終処分場の建設場所についてはおよそ30年の間、決着を見ずに今に至っている。しかも今後も決定には、時間が掛かりそうだ。
HLWの処分についてスイスでは、EU諸国との協力の下、例外的に外国の手にゆだねるという選択肢も検討されている。
本年2月から発効になった核エネルギー法によると、HLWは基本的に国内にて処分することが義務付けられている。処分の認可については、これまでは州の意見も考慮されていたが、いまは唯一、連邦にその権限があると定められた。
新しい可能性を検討
HLWの最終処分場として適切な場所をさらに探るため、モリッツ･ロイエンベルガー、エネルギー相は諮問機関を設けた。これまで有力とされてきたチューリヒ州北部のベンケン(Benken)は、隣接するオーストリアが反発している上、ドイツからも厳しい非難の声が上がっているため、ほかにも適切な場所を模索する必要がある。いまのところ可能性があるとされるのは、アールガウ州とゾロトゥルン州にある場所だ。
ロイエンベルガー大臣によると、放射能の漏れのない地盤がある適切な場所の選択は、来年の下半期まで待たなければならないという。その後、場所を最終決定するのは2010年になる。しかも、ボーリングをして地盤を調査する必要がでてくると、決定は2014年まで持ち越される可能性もあるという。連邦エネルギー局のヴェルナー・ビュールマン副局長は、処分所が操業するのは2040年になると見込んでいる。
外国へ輸出する可能性
HLWの処理を、外国の手にゆだねることも検討されている。国外における多国籍核廃棄物処分場の建設を検討する欧州連合(EU)の調査計画「SAPIERR」に連邦政府に近い民間企業（原子力発電所と放射性廃棄物管理組合（NAGRA））も参加し、その可能性を探っている。
SAPIERR計画には、スイスのほかEU13カ国が処分場を建設する適切な場所を探しているが、各国をまとめるのはスイスの「アリウス（Arius）事務所」の役割だ。アリウスの責任者、チャールズ・マッコンビー氏によると、ブリュッセルで開かれたSAPIERRの最終報告会議では、地盤などの評価が付いた場所のリストが発表された。今後、場所の選択が検討がされていく。
ロシアの可能性は消える
2004年の中旬までは、処分場としてロシアが挙がっていた。ドイツ語圏のラジオ放送ＤＲＳのインタビューでマッコンビー氏は「ロシアの国内から出る大量のHLWと一緒に他国の廃棄物を処分する案に、ロシアは積極的だ」と語った。ただし、そのためには国際的な厳しい基準を設ける必要があると見られていた。
しかし、マッコンビー氏は現在、以前の自分の提案を否定する。「SAPIERR計画はロシアの可能性をいまも昔も検討したことはない。EU諸国内での処分場を捜している」という。
欧州諸国全体で取り組むほうが有利
連邦エネルギー局（BFE/OFEN）のミヒャエル・エベルゾルト氏は「連邦政府はSAPIERR 計画には参加していない」と政府に近いがあくまでも民間企業によるものだと主張し、政府は外国へのHLWを輸出することは考えていないという。「法律が国内での処分を義務付けており、政府は国内に処分場を捜す努力をしている」と語った。
しかし、処分場の問題は、EUが拡大したことにより、益々欧州諸国間の協力の必要が高まっている。スイスからのHLW輸出を否定するエベゾルト氏も「各国が独自の処分場を作るより、EU内に1カ所か2カ所にまとめる方が経済的だ」と認めている。
安全管理については、テロの標的になる危険も考慮すると、近年は複数の国家がHLWの処分問題について協力するスタイルが支持されるようになっているという。前出のマッコンビー氏は「処分場が欧州全体に分散されるより1、2カ所に集中した方が、安全管理はしやすい」と指摘した。
swissinfo、 ジャン・ミシェル・ベルトゥ 佐藤夕美（さとうゆうみ）意訳
キーワード
スイス国内には原子力発電所が4基ある。
ベツナウにある発電所が一番古く 1969年操業開始した。
スイスの発電量の38％（冬季は45%）が原子力発電による。
現在のところスイスには高レベル放射性廃棄物最終処分場はない。
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