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アルプス山脈など標高の高い位置にある湖や高緯度の海の水が、残留性有機汚染物質によって汚染されている事が明らかになった。グリンピースの調査によると、検出された物質は主に昨年国連が禁止したものの代替物質だった。
環境保護団体グリンピースの調査で、山岳地に生息する魚類や動物の体内から高濃度の残留性有機汚染物質（Persistent Organic Pollutants = POPs）が検出された。グリンピースが上げた例によると、欧州で最も高い位置にある湖・オーストリアのSchwarzee oc Soelden湖（標高９１８５フィート）に生息するチャー（イワナ、カワマスの類）から１kg当たり９１１ミクログラムの有機汚染物質が検出された。
また、欧州連合（EU）が西欧の山岳地の湖１９を対象に行った水質調査では、スイスの湖からも高濃度の汚染物質が検出された。スイスの連邦環境科学技術研究所（ドゥベンドルフ）、環境研究所（ルガノ）、チューリッヒ大学を含む１３カ国の合同調査では、スイスのハーゲル湖（Hagelsee）とジョリ湖（Jorisee）が対象となったが、いずれのも高濃度の残留性有機汚染物質が検出されたという。グリンピースのマンフレッド・クロイター氏は、スイスの水には発ガン性化学物質が入っていないという通説は間違いだとし、「山が高く、気温が低いところに汚染物質が最終的に集積される」と述べた。
クロイター氏によると、欧州山岳地帯で検出された残留性有機汚染物質は、北米大陸および欧州大陸の重工業で生産されたもので、昨年国連が禁止した残留性有機汚染物質の代替え品としてコンピューターや家電製品のフレームに使用されている物質や、密閉剤やケーブルの覆いに用いられているクロロパラフィンなどだ。これら残留性有機汚染物質は、「グローバル蒸留効果」を通して大気中に放出される。すなわち、温暖な地域で大気中に蒸発された後、気流に乗り寒冷地まで運ばれ氷結し、雪となって地上に還る。寒冷地の低い気温は、残留性有機汚染物質の破壊を妨げるため、高濃度汚染物質として食の連鎖に入り込む。
食の連鎖に入り込んだ残留性有機汚染物質は、発がん物質や遺伝子を傷つける物質となり、長期的には人体に致命的な悪影響を及ぼす。クロイター氏によると、残留性有機汚染物質で汚染された北極海の魚やアザラシの肉を常食するグリーンランドの母親の母乳は、欧州中部の母親の母乳の３０倍も汚染されている。
グリンピースはEUに対し、現行法では新物質のみ登録を義務付ける危険化学物質を完全認可制にするよう要請している。クロイター氏は、汚染を抑制するには残留性有機汚染物質の使用を全面的に禁止にし、すでに入手可能な代替物質に切り替える以外にないとしている。
アルプス残留性有機汚染物質キー
パソコン、家電に使用される残留性有機汚染物質で、高緯度・高地に環境汚染。
昨年国連が禁止した残留性有機汚染物質の代替物質が、新たな汚染物質となる。
温暖な地域で蒸発された汚染物質が、気流で寒冷地に運ばれ汚染された雪になる。
高地ほど、また寒冷地ほど汚染がひどくなる。