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スイス相撲「シュヴィンゲン」の、おがくずを敷き詰めたリングでは、「異議あり」は通用しない。投げ倒され、背中が地面に付いた方が負けだ。優勝者は高々とかつがれて祝福され、賞品の花輪や雄牛を受け取る。スイスでとても人気があり、伝統的なスポーツでもあるこの相撲には、外国人の出場も認められている。
ティアゴ・マルケス・ヴィエイラさんは、先週末の６月１４、１５日に行われたスイス相撲大会に出場した。見た目はスイス人選手となんら変わりはない。
２３歳のヴィエイラさんは、身長１９０センチ、体重１４０キロの巨漢だ。ドイツ語圏の方言を話し、この人気スポーツの伝統を忠実に守る。試合に勝てば、相手選手の両肩からおがくずを払い、馬の水飲み場で顔を洗う。リングの上では、誰もが平等だ。勝敗を分けるのは単なる力の強さではなく、さまざまなテクニックを、いかに巧みに用いることができるかにかかっている。
ヴィエイラさんがほかの選手と違ったところがあるとすれば、それはスイス国籍を持たないことだ。スイス相撲で高いレベルにまで進んだ、数少ない外国人選手の１人だ。ポルトガル人の両親のもとに生まれ、１０年前にスイス相撲を始めた。これまでに、地域大会で７回優勝し、全国大会でも良い成績を収めた。今、ヴィエイラさんの夢は「スイス相撲の王者」、つまりスイスチャンピオンになることだ。
（写真・Thomas Kern, swissinfo.ch、文・Alexander Thoele, swissinfo.ch）