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日本の現代音楽作曲家の薮田翔一さん（３２）が８日、第７０回ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝の快挙を果たした。コンクールに作曲部門が導入されたのは２０１１年。受賞には何が要求されるのだろうか？また、今回決勝に進出した４人のうち薮田さん以外の２人は韓国の若手作曲家だった。なぜ、作曲家も含め、アジア人の音楽家が今日これほどまでに隆盛なのか？メディアの分析を拾った。
今年のコンクールには世界３０カ国から１１０人の応募があった。曲は２０分の長さで弦楽四重奏のためのものという条件がついていた。というのも今年の優勝曲、つまり薮田さんの曲「Billow」は、来年の演奏家のコンクール「弦楽四重奏と声楽」で決勝に残った人の課題曲になるからだ。（同コンクールでは、作曲の年と楽器演奏の年が一年ごとに交替する）
こうして、新人の優れた曲は「少なくともジュネーブでまず演奏される」。また、「コンクールの目的は、新人の質の高さを称えるとともに、作品を早く世界に広め、多くの演奏家に弾いてもらうことにある」と語るのは、ル・タン紙のインタビューに応えた、ジュネーブ国際音楽コンクールの事務総長を務めるディディエ・シュノルク氏だ。
さらに、作曲家コンクールで要求されること、ないしは評価の基準をこう語っている。「曲で使う楽器の特性を十分に知っていることが基本的な条件だ。その曲がその楽器で技術的に『弾けるもの』でなくてはならないからだ。次に、創作面で（色彩ともいえる音の）組み合わせの巧みさを持ったものが望まれる。そして、音楽言語の適切さと同時に独自性が必要だ。つまり何か主張したいものがなくてはならない。表面的にきれいでうまく構成されていても、訴えるものがない場合、それが審査員にはすぐわかってしまう」
打楽器のために昨年作曲された「Billow II」
アジア勢がなぜ優勝するのか？
一方、トリビューン・ド・ジュネーブ紙は、このコンクールで応募者１１０人中４９人がアジア勢だったこと、最後に残った４人中３人が日本人と韓国人、さらにショパンコンクール２０１５の優勝者が韓国人だったことを挙げ、「ここ２０年、なぜアジア人音楽家が多くのコンクールで優勝するのか？」と問う。
「単純に音楽人口の問題だ。韓国、日本そして中国の音楽家の数は急増している。また、それを支えるインフラの進展には目を見張るものがある。例えば、シンガポールで見た音楽教育施設には驚愕した」と指摘するのは、前出のシュノルク氏だ。そして、アジア人音楽家は、その独特の洗練された能力と音楽に対する情熱で、西洋音楽をどんどん吸収していくからだと付け加える。
シュノルク氏と同じく「アジアの国々が持つ文化的基盤が大きな要素だ」と分析するのは、ジュネーブ国際音楽コンクールの過去の優勝者でバイオリンの鬼才、テディ・パパヴラミさんだ。「アジアでは、非常に若くして猛烈な練習を始めさせる。１日に４～５時間も楽器をやり、驚くほど根気がある。また、それに合わせるように学校側も（授業時間などを）配慮する。それはヨーロッパではうらやましい程のものだ。すべてが音楽に向けて整備されている。こうしながら音楽の価値そのものも高まって行く。我々は、そのような体制からもっと学ぶべきだ」
９０年のジュネーブ国際音楽コンクールの優勝者で、昨年のショパンコンクールで審査員を務めたネルソン・ゲルナーさんは、こう言う。「アジア人は技術的には優れているが曲の解釈や音楽性に欠けているとよく言われてきた。だが、この偏見はもう意味をなさない。ワルシャワで両方に優れたアジア人ピアニストを何人も見た。彼らは欧州や米国のトップの音楽家に育てられ十分に準備してコンクールに出場している。アジアでは、音楽家の社会的地位が高く、それを目指すように子どもたちを教育する。こうした雰囲気は西欧では失われつつあるのではないか…」
以上の分析は、確かに楽器の演奏者にはあてはまるものだろう。ただ、独自な表現が要求される作曲の分野となると、音楽を育てる優れた環境を持つというアジアの強さ以外に、アジア人の持つ独特の感性や国々の伝統的な音楽文化などの要素も関係してくるのかもしれない。