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グリーンなEURO 2008にしよう！
欧州サッカー選手権 「EURO 2008」を開催するオーストリアとスイスはこのほど、環境基準を設定した「持続的憲章」に調印した。
モリッツ・ロイエンベルガー環境相は「特にアルペン諸国にとって環境問題は重要。サッカーの祭典は環境を配慮したものになる」と調印式で語った。
まずは観客の輸送手段。公共交通機関の利用をできるだけ高める。スイスでは近距離移動の8割、オーストリアは6割を公共交通機関で行うことを目標としている。
積極的な対策
具体的には、ドライバーにガソリン消費量の削減のための教育を施したり、公共交通網の充実を図るといったことのほか、駐車場は故意に最小限にとどめ、歩行者が広い道を歩けるようにする。
省エネやごみ削減でも基準を定めている。再生可能なエネルギーを使うなどで「環境に優しいスタジアム」にする。観客にもゴミをなるべく出さないよう呼びかけるほか、スタジアムや開催地での飲み物には再利用可能なコップを使うようにするという。
ビールよりソフトドリンク
こうした持続可能な政策は、経済や社会面への影響も出てくる。今回両国が作った「持続的憲章」は、両国の経済の促進に多くの良い効果を生みだし、雇用促進にもなるとうたっている。また、観光国としてのイメージアップも図られるという。
社会・文化面では、人種差別問題に取り組み、サッカーファンが楽しめる祭典作りに努めるという。青少年のサッカー選手やアマチュアの試合も開催し、ファンの一体感を作り出すことも計画されている。
さらに、集まってくる人たちの健康管理や青少年保護の観点において、先駆的であろうとしている。たとえば、スタジアム内のアルコールは禁止される。もっとも、欧州サッカー協会による催し物はすべてアルコール禁止だ。一方で、スタジアム外では、ソフトドリンクがアルコール類より安く販売されるようにする。
このほか女性の人身売買対策にも積極的に取り組むことになる。すでにスイスでは、10万フラン ( 約1000万円 ) の予算で、この問題について市民の啓蒙 ( けいもう ) キャンペーンが行われる予定だ。
EURO 2008は来年6月7〜29日まで開催される。憲章でうたう、持続的運営の結果は開催中に排出された二酸化炭素量とともに閉会後、公表される。
swissinfo、外電 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )
補足情報
「EURO 2008」は来年6月7〜29日までスイスとオーストリアで開催される。
31ゲームのうちスイスでは15ゲーム、オーストリアでは16ゲーム行われる。決勝戦はウィーン。
チケットの発行数は105万枚。
スイスでは540万人の観客 ( このうち国外からの観客数は140万人 ) が予想される。経費は1億8210万フラン ( 約182億円 ) で、連邦政府から828万フラン ( 約82億8000万円 ) の補助金が出る。
サッカーの町と化すチューリヒ
「EURO 2008」には140万人のファンがチューリヒを訪れる見込み。スタジアムの外でもサッカーを観戦できるようにチューリヒ湖畔に巨大スクリーンを設置し、6万人が観戦できるようにする予定だ。
市内の中心は通行禁止として車を締め出すことも計画中。
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