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現在、日本でもカジノを合法化しようという動きがあり、既にカジノ誘致を検討している自治体がいくつもある。スイスでは、既に19世紀には「クアザール（kursaal）」と名付けられた観光客や湯治客の娯楽施設としての賭博場ができていたが、1928年、憲法によって賭博場の設置が禁じられ、最大賭け金が5スイスフランと、ごく少額の賭博のみが認められるようになった。この基本法は、1992年撤回され、翌年には国民投票により圧倒的多数でカジノ設置のための新しい法律の作成が是認された。
翌年より、課税方法や営業権について徐々に整備されていったが、カジノを合法とする法律が効力を発したのは、国民投票から7年も経った2000年4月1日である。
連邦賭博場監視員会（ESBK/CFMJ）がカジノに発行するライセンスは「A」と「B」の2種類ある。Aライセンスを所有するカジノは「グランドカジノ（Grand Casino）」と呼ばれ、2013年3月現在、スイスに8軒ある。Bライセンス所有のカジノは、昔からあった「クアザール」を企業が買い取って引き継いだもので、13軒ある。
ABライセンスの違いの一部をごく簡単に説明すると、Aライセンス所有のカジノは、テーブルゲームを何種類でも置くことができる。さらにスロットマシーンの設置台数に限りはなく、賭け金にも制限はない。Bライセンスを所有するカジノでのテーブルゲームは3種類（例えば、ルーレット、ブラックジャック、ポーカーなど）で、設置できるスロットマシーンは最大250台までである。また、客の賭け金と収益にも制限がある。
先日、私が訪れたのは、カジノ・ド・ラ・ロトンド（Casion de la Rotonde）という名のクアザールを改装し、2012年11月23日にリニューアルオープンしたばかりの、ヌーシャテルのカジノ（Casino Neuchâtel SA）である。入館だけなら無料。遊ぶ前にまず館内を見学しておきたいという人は、受付でその旨を伝えれば、館内を案内してくれる。ただし、カジノ内に入るには、18歳以上であることを証明できる身分証明書が必要である。
私は、ティエリーさんという名前の、責任者の男性に案内してもらった。テーブルゲーム（合計6台）は毎日16時から開始。150台あるスロットマシーンの方は、営業時間内中、遊ぶことができる。照明は抑えられているが、中の雰囲気は至って健全な感じで美しい。全館禁煙だが、スロットマシーンが36台設置されて換気設備も整った喫煙ルームもある。
このカジノでは、フルタイムまたはパートで82名が働いている。職種は、クルピエ（ディーラー）というテーブルゲームのホスト、スロットマシーン案内係、会計係、警備員、監視係、受付、そしてレストランやバーの従業員である。カジノ従業員になるための特別な資格は特にないが、クルピエだけは、ヴァレー州サクソン（Saxon）にあるクルピエ養成学校「Casino Formation」を卒業していなければならない。
警備員と監視係の違いについて聞いてみた。警備員は、入口などにいて、泥酔していたり他の客の迷惑になりそうな人間を追い払う、武術にもある程度長けている人間である。店内の監視はクルピエなどの店内従業員、そしてゲーム台の傍に設置されたカメラによっても行われているが、監視係が別の部屋でモニターを見ている。監視体制が多様で近代的であるため、不正行為（いかさま）はすぐに見つけられるらしい。
カジノの利用客は、VIPクラスからごく一般庶民まで様々だという。一応、きちんとした服装をという注意書きはホームページやパンフレットにあるが、見渡してみたところ、ジーンズ姿あり、トレーニングウェアの男性もおり、さほど神経質にチェックはされていないようだ。
2階は明るくて簡素なレストラン（60席）になっている。一角に窓があり、カジノ内部を見下ろせる。レストラン内での写真は許可するが、カジノの中は撮らないようにと言われた。平日は手頃な価格のランチメニュー、日曜はランチビュッフェセットがある。このランチビュッフェセットは前菜とデザートだけがビュッフェ、メインディッシュは日曜ごとに決められている一品、飲み物とコーヒー、そして20スイスフラン分の賭け札がついて、98フランが59フランと、かなりの割安料金になっている。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事をした後は、この賭け札を利用してスロットマシーンで遊ぶことにした。
カジノで得た賞金には、税金をかけられることはない。つまり、何フラン儲けようと、申告義務がない。スロットマシーンは10スイスフランから賭けられる。札（さつ）をそのまま機械の中に入れ、金額に応じた回数、遊べる。ボーナスが出ればそれを元金に加算できる。全額使う前に終了ボタンを押せば、チケットが出てきて、現金に還元できる。その際は、機械を利用してもよいし、会計係のところに行ってもよい。ゲームの仕方が分からなければ、館内を巡回している案内係に聞くと、懇切丁寧に教えてくれる。
もう一つ、スイスのカジノには大きな特徴がある。賭博依存症対策が全カジノで画一化され、徹底して行われていることである。2000年、新たにカジノ法制度を創設する際に、賭博依存症対応施策を法律の枠組みの中で明確に位置づけたが、当初は各カジノでばらばらに試みが行われ、なかなか足並みが揃わなかった。しかし、ヌーシャテルカジノなど一部地域のカジノがグループとなり、ルツェルン高等社会科学大学院と協働してガイドラインを設けた。このようにして、賭博依存者の早期察知と防止のプログラムを開発し、実践するようになった。2006年以降、スイスのほぼ全カジノは、このシステムを利用し、統一された対応施策が試みられている。
例えば、カジノの従業員は毎年、専門家の指導のもと、問題のある顧客を事前に察知したり、彼らに対してアドバイスやカウンセリングを行うための訓練を受けている。また、カジノ施設は、弁済不能など、不適切と判断した顧客をカジノ施設から強制排除することができる。顧客の自己申告による排除も可能である、両ケースとも、最低一年間、スイスの全カジノ施設への立ち入りが禁止となり、データはオンライン登録される。これらの客のカジノへの復帰は、しかるべきテストを受けてからとなる。2007年末には、約20000人もが排除の対象となっている。
案内されている間、ふと上を見ると、140万スイスフラン（現在のレートで約1億3440万円）と数字が電光掲示板で表示されており、その数値は刻々と上がっていた。ティエリーさんの説明によると、これは「ミステリー・ジャックポット（Mystery Jackpot）」と呼ばれ、施設内すべてのゲームで賭けている人を対象に、この金額が思いがけなく賞金として与えられる可能性があるという。私がスロットマシーンで遊んでいたのはほんの10分ほどだが、その間にもミステリー・ジャックポットの賞金は141万フラン台に上がっていた。
誰もが、多少なりともお金は欲しいと思う。あくせく働かず、苦労せずに大金が手に入れられるとしたら、尚更のこと。一攫千金を望むのは各人の自由だが、賭け事は身の丈に応じて節度を守り、娯楽の一種として楽しむだけにとどめておいた方が無難であろう・・・人格や家庭を崩壊させないためにも。日曜ビュッフェセットの20フランをあっという間に使い果たした私は、これは潮時と悟り、早々にカジノを後にした。
Je remercie chaleureusement le personnel du Casino Neuchâtel pour votre accueil et collaboration.
マルキ明子
プロフィール：マルキ明子
大阪生まれ。イギリス語学留学を経て1993年よりスイス・ジュラ州ポラントリュイ市に在住。スイス人の夫と二人の娘の、四人家族。ポラントリュイガイド協会所属。2003年以降、「ラ・ヴィ・アン・ローズ」など、ジュラを舞台にした小説三作を発表し、執筆活動を始める。趣味は読書、音楽鑑賞。インフォボックス終わり