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スイス国立銀行（SNB、スイス中銀）は6日、フリッツ・ツアブリュック副総裁が2022年7月末に辞任すると発表した。後継者選びは既に始まっている。このコンテンツは 2021/12/06 13:00
ツアブリュック氏は2012年8月に理事に就任し、15年7月から副総裁を務めている。SNBの声明他のサイトへは辞任理由を明らかにしなかったが、同氏は今年10月に心臓手術を受けている。
SNBの意思決定機関である理事会のメンバーは総裁、副総裁を含む3人。ツアブリュック氏の後継者は連邦内閣が選出する。誰がどのような理由から候補に選ばれるのだろうか？swissinfo.chが有力候補として挙げる人のほとんどが、国際的なネットワークを築いている人たちだ。
マレーネ・アムシュタート
最有力候補の1人が、マレーネ・アムシュタート氏（53）だ。すでに2000年代にSNBで勤務した経験があり、同行調査部門で2年間、金融市場分析部門の副ディレクターを6年間務めた。
12年にSNBを退職後、国際決済銀行（BIS）のコンサルタントや香港中文大学の教授を務めた。その間に、中央銀行デジタル通貨に関する先駆的な著書などを出版した。
20年春、連邦内閣から連邦金融市場監督機構（Finma）の理事長に選出され、現在にいたる。
文句なしの経歴を持つアムシュタート氏は、中長期的にみても、年齢から言っても、女性として初めてSNBのトップになる可能性が高い。SNBの構造改革も臆さないだろう。SNBに近い関係者によれば、同氏はSNBに勤めていた当時から、SNBに新しいアイデアを取り入れようとしていた。
アムシュタート氏は、中央銀行関連機関での国際的な経験と、他人から左右されない判断能力が高く評価される。不利な点は、現在のSNB総裁からの支持が期待できないことだ。
SNB理事会メンバーの選出方法
第一段階として、SNB銀行評議会が候補者名簿をまとめて連邦内閣に提出する。銀行評議会はSNBの監督機関であり、州、学界、経済の代表者で構成される。
その後、連邦内閣がSNB理事会の新メンバー3人を選出する。選出に際して、連邦内閣は銀行評議会の候補者名簿には拘束されないが、候補者名簿に記載された人物以外の人を選出する場合はその理由を明らかにしなければならない。ただその場合、連邦内閣はSNBを政治的に侮辱したとみなされる。
同様に、連邦内閣はSNB理事会の総裁を決定する。連邦議会に共同決定権はない。End of insertion
ベアトリーチェ・ウェーダー・ディ・マウロ
同じくSNB理事会役員の最有力候補の1人がベアトリーチェ・ウェーダ―・ディ・マウロ氏（56）だ。スイスでの評価が極めて高いエコノミストであり、広い人脈を持つ。
1990年代に米ワシントンで国際通貨基金（IMF）と世界銀行に勤務。東京では国連大学で研究を行い、ドイツでは2004年から12年にかけて経済賢人会議のメンバーを務めた。19年にジュネーブ国際開発高等研究所（IHEID）の教授に就任し、現在にいたる。また、屈指の政策シンクタンクとして有名な、ロンドンの英国経済政策研究センター（CEPR）の所長も兼任する。
ウェーダ―・ディ・マウロ氏は最近、炭素税とインフレの関係について研究を行ったほか、銀行規制についての論文を数本発表している。こうした専門分野を持つ同氏は、金融の安定性を担うSNB第Ⅱ部を率いるのに適格な人物だろう。
ドイツ語、フランス語、英語に加えて、イタリア語とスペイン語が堪能な点も有利と言える。経済政策委員会での経験、国際的なネットワーク、学術研究に数々の貢献をしてきた点もプラス要素だ。
不利な点は、SNB理事会メンバーの候補者に上がった前回、自ら辞退し、大手銀行UBSの取締役を引き受けたことだ。
マルティン・シュレーゲル
同様にチャンスがあるのが、SNB内でスーパースター的な存在のマルティン・シュレーゲル氏（45）だ。SNB調査部に配置された後、わずか33歳で為替市場部の部長に就任。16～18年には、SNBのシンガポール支店を率いた。現在は拡大理事会の役員を務め、SNBトップと共に金融政策の決定に直接加わっている。
シュレーゲル氏はSNBのヨルダン総裁の弟子という有利な立場から候補戦に臨める。金融政策の分析を行う基幹部門のI部と、通貨市場への介入を行うオペレーショナルなIII部の両方を経験済みなことも強みだ。
人脈に関しては、SNB関係者にしては珍しくオープンで社交的であり、SNB内で非常に人気がある。長けた能力と、ヨルダン総裁との良好な関係は強みだが、新たな風を起こすことには積極ではない点が不利なところだ。
セドリック・ティル
アウトサイダーの立場から候補に名乗り出る可能性があるのが、セドリック・ティル氏（51）だ。1990年代末に名門プリンストン大学で、経済学の権威であるマイケル・ウッドフォード氏とケネス・ロゴフ氏に師事して博士号を取得。2007年からIHEIDの教授を務める。また、SNB銀行評議会のメンバーとして、ヨルダン総裁を中心とするSNB理事会を監督する。
ティル氏は、国際的な資本移動と通貨市場に関する論文を多数発表しており、中にはスイスに焦点を当てたものも含まれる。同氏の金融政策への考えは、米国で教育を受けた影響が色濃く、SNBの保守的な姿勢を非公開の場で批判したこともある。候補戦で有利な点は、通貨の専門家として実績があることだ。一方、SNB理事会メンバーに選出される際は、銀行評議会から退かなければならない点が不利と言える（下の囲み欄参照）。
アイモ・ブルネッティ
SNB理事会の候補として長年注目されてきたのが、アイモ・ブルネッティ氏（58）だ。しかし、同氏が選ばれる可能性は低いだろう。03年から12年まで連邦経済省経済管轄庁（SECO）の首席エコノミストを務め、08年のUBS経営危機後の銀行規制を議論する連邦政府専門家グループを率いた。現在はベルン大学の教授を務め、その優れた教育指導能力で知られる。
ブルネッティ氏はスイスでは広い人脈を持つが、国外ではあまり知られていない。有利な点は、リーダーとしての経験だ。不利な点は、研究活動の幅が限定的である点と、金融政策に関しては極端に保守的な立場を擁護しているところだ。今年6月には、候補者になる予定はないと自ら発言している。
ファビオ・カネッジ氏はベルン大学・仏トゥールーズ経済学院で金融政策の博士号を取得。現在ヌーシャテル大学で教鞭を執る。
またフリーランスジャーナリストとしてswissinfo.chやスイスのウェブマガジン「レプブリーク」に執筆。swissinfo.chドイツ語版では金融政策に関するポッドキャスト他のサイトへを配信している。
（独語からの翻訳・鹿島田芙美）
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