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スイス人の精子の質を調べる、スイス初の大々的な調査が今月末から始まる。この研究は男性の不妊率が上昇していることへの懸念から始まり、ローザンヌ大学病院で行われる。
専門家は環境中に存在し、摂取する汚染物質として「環境ホルモン」（内分泌攪乱物質）が男性ホルモンの機能を阻害しているのではないかと危惧している。
スイスでは15歳から34歳の男性が睾丸癌や前立線癌にかかる比率がデンマークに次いで欧州で最も高い。科学者はこの原因を不妊問題とともに、農薬や化粧品や幾つかの薬に原因があるのではないかと近年、疑っている。
1999年にはスイス環境局がすでにこのような化学物質がスイスの生態系に影響を与え、野性動物の個体数の変化をもたらしたと結論付けた。
「男性の不妊問題は睾丸癌、前立線癌などといった深刻な病気の前兆です」と説明するのは環境ホルモン研究プログラムの班長のフェリクス・アルタウス教授。「スイス人はこのような病気に罹る比率が最も高いのですが、これがどうしてか、環境ホルモンがどのようにこれに関連しているのか知りたいのです」
研究は2年間をかけ、ローザンヌ大学病院の研究者達が、徴兵された2万5000人の兵士からボランティアを募り、3000人分のサンプルを収集する。サンプルは9月から収集されその後、研究に必要な基礎的な数字、精子の密度、精液量と精子数（1回の射精での精子数）、運動力、精子奇形率などが分析される。
30年前の精子と比較
研究に参加する新兵たちは健康や生活様式に関する質問に答え、採血、尿検査を行う。調査はさらに父親の出身地、母親が妊娠時の場所など詳細を探る。研究結果が発表されるのは2007年の中旬予定だ。
ローザンヌ大学病院では、ここ30年間に渡る2万人の精子グラフを分析したところ既に平均精子数は、1945年に生まれた男性の方が1975年に生まれた男性より2倍多いことが分かっている。
「環境中に放出されているエストロゲンまたは同類の化学物質や分解物が雄の生殖機能に悪影響を与え、人間では精子密度の低下の原因と疑われている」と語るのは研究を率いる生殖医療研究家のマルク・ゲルモン教授だ。
研究はスイス人の精子の質が地域によって異なるかどうか、異なるとすれば何が原因なのかを立証するのが目的だ。「ここで初めて、地域ごとの精子の質データを作り、地域差をもとに環境的な要因に着目する」と同教授は語り、さらに精子の質が悪いとされる地域に予防策を実施することも考えているという。
「このような男性（雄）の生殖器官に影響を与える要因を探る基本的なツールや基準値を開発することは切迫した問題です」という。
これまでの研究
米国で2003年4月に発表された研究、「環境上の健康遠景」（Environmental Health Perspectives）によると、農薬が乱用されている農村に住んでいる男性の方が都市に住んでいる男性より精子の質が悪いと結論付けている。
世界で最初に環境ホルモンへの警鐘を鳴らしたのはデンマーク、コペンハーゲン大学のニルス・スキャベック教授だ。１９９２年に英医学誌ランセットに発表した。世界２０カ国の健康な男性１万5000人を調査し、過去５０年間で精子の数が半減、さらに精液の量も25％減少していることの原因として環境ホルモンとの関連を指摘したのが始まりだ。
環境ホルモン研究の一環
この研究は環境ホルモンがどのように人間、家畜、野生動物や環境に影響するかを探る27のプロジェクトの一つだ。スイス環境ホルモン研究は2007年まで続けられ、1500万フラン（約13億円）の予算でスイス政府が始めたものだ。
他にも、トゥーン湖のシロマスの生殖器の奇形が環境ホルモンによるものかどうかを立証する研究などが行われている。
swissinfo アダム・ボーモン、 屋山明乃（ややまあけの）意訳
キーワード
研究には3000人の徴兵された兵士が参加する。
今年の９月から精子のサンプルを収集し始め、研究結果は2007年の中旬に発表される予定だ。
補足情報
＜環境ホルモン（endoctrine disruptor）とは？＞
- 正式には（外因性）内分泌攪乱（化学）物質という。 プラスチックや農薬など多くの工業製品に含まれ、生態のホルモンに成りすまして生殖や性の発達を攪乱する化学物質。
- WHOはダイオキシン、DDT（有機合成殺虫剤）、コプラナPCB（ポリ塩化ビフェニル)など６７種類の物質が環境ホルモンとして働く可能性があると指摘している。
- ホルモンとは一般的に生体内での情報伝達物質でありそれが細胞表面の受容体に結合して細胞の動きを変える。しかし、環境ホルモンはあたかも種々のホルモンのふりをして受容体に結びついて、本来のホルモンバランスを狂わせ、生殖機能を破壊するなど深刻な症状を引き起こす。（以上、現代用語の基礎知識より抜擢使用）
- さらに世界各地では環境ホルモンによって性転換や生殖障害を起こした動物の例も数多く報告されてきたため、1997年に世界的な研究体制を敷くために環境ホルモンワークショップが米国で初めて開催された。 （以上、マイペディア百科事典より）
- スイスでのカワウソの絶滅は環境ホルモンによるものと見られている。
- 日本では環境庁が「SPEED98」調査研究を中心にこの問題が検討されている。