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スイスの湖や河川の水質は一時期ずっと向上し続け、現在はその状態で落ち着いている。だが今、新たな問題が浮上してきた。ミクロ汚染物質だ。このコンテンツは 2007/08/12 15:26
現在行われようとしている「療法」は、オゾンを基本としたもの。これで水質はさらに改善されるはずだ。
スイスでは過去数十年の間に都市化が進み、それとともに水系にさまざまな悪影響が現れた。1960年代はかなり汚染されていたが、1990年代になってさまざまな対策が採られたことから、水質は大幅に改善された。現在は良好な状態で落ち着いている。
危険なミクロ汚染物質
このような水質改善のカギは、排水浄化への多大な投資にあった。しかし、まだ安心はできない。大きな課題が今、新たに浮上している。
水系保護では汚水問題を解決することが特に重要となる。そのためには、ボディケアクリームなどに含まれている物質や化学農薬、洗剤、そして医薬品などの有機物を排水から取り除かなければならない。
これらの物質はミクロ汚染物質と呼ばれる有機微量元素で、1リットル当たり10億分の1から100万分の1グラムという低濃度で検出される。ちなみに1リットル当たり10億分の1グラムという濃度は、25メートルプールに頭痛薬を1錠溶かしたくらいの薄さだ。
だが、これらの物質の中には、ごく低い濃度でも水系やそこを棲家とする生物に悪影響を及ぼすものもある。魚が性転換を起こしてしまうのもその一例だ。
現代的かつ効果的な対策
現在の水浄化装置は、硝酸塩やリン酸塩を除去するためのもの。これらの物質は水草の生長を促進するため、増殖した水草が水中の酸素を使い果たしてしまう。だが、ミクロ汚染物質は、このような装置ではほとんど除去することができない。
清潔できれいな水。この理想を叶えるためには、現代的かつ効果的な対策が必要だ。
オゾン療法
このような視点から、チューリヒ州レーゲンスドルフ ( Regensdorf ) である試みが始まった。連邦環境省環境局 ( BAFU/OFEV ) の依頼によるこの試験プロジェクトでは、従来の汚水処理にいわゆるオゾン殺菌が加えられている。このようにして問題の多いミクロ汚染物質を汚水から取り除くのだ。
このオゾン殺菌は、汚水浄化処理の補足段階として試験されている。ティチーノ州水域保護局のアルベルト・ビアンキ局長が説明する。「酸素タンクの液体酸素（ O２ ）を蒸発装置へ送り込み、その後、オゾン発生装置の中でオゾン ( O3 ) へと変化させます。これを汚水に混ぜ合わせると、ミクロ汚染物質を除去することができるのです」
元から断つ
しかし、ミクロ汚染物質という問題は技術だけで解決できるものではない。たとえば医薬品などの中には、必要がまったくないにもかかわらず広く流用されているものがある。そのような生活スタイルが水系に与える影響は大きい。
「本当に大切なのはそのような製品の分別ある消費」だとビアンキ氏は言う。「薬は本当に必要なときにだけ服用するべきなのです」
ほかの環境問題と同じく、水質汚染という問題で必要とされているのは効果的な技術だけではない。一人ひとりがもっと責任ある行動を取るようにしなければならないのだ。
swissinfo、アンドレア・クレメンティ 小山千早 ( こやま ちはや ) 意訳
新戦略
生活排水から水系へ流れ出るミクロ汚染物質を減らすため、連邦環境省環境局 ( BAFU/OFEV ) は2006年、国家プロジェクト「ミクロポール戦略」をスタート。行政や研究施設、民間企業がこれに参画している。
同プロジェクトは、汚水処理場で技術的な試験を大規模に行っている。レーゲンスドルフ ( Regensdorf ) で始まったオゾン殺菌処理もその1つ。
そのほか、活性炭を使った浄化試験も計画されている。
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