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アメリカのバラク・オバマ新大統領は、就任1日目にして早くもグアンタナモ収容所閉鎖にに向けて動き出した。これを受けてスイス政府は、キューバにあるグアンタナモ米軍基地の収容所が閉鎖される場合には、釈放される収容者の受け入れを検討する準備があることを明らかにした。
1月21日、連邦政府の広報担当官オズヴァルト・ジグ氏が発表したところによると、スイス連邦政府は新しいアメリカ政府に対し、すでにこの意思を表明済みだ。
単独か合同か
声明には
「スイスは、キューバのグアンタナモにおける人の拘留を国際法に違反するものと受け止めており、グアンタナモ収容所を早急に閉鎖するというバラク・オバマ新大統領の意図を歓迎する」
とあるほか
「グアンタナモから釈放される収容者を受け入れられるか、またどの程度受け入れられるかということを検討する準備がある。これには詳細にわたる入念な分析が必要であり、安全面と法的な意味を吟味しなければならない」
と記されている。
スイスはこの受け入れを単独で行うのか、それとも他国も受け入れを遂行する場合のみ、それらの国と合同で行うのかはまだ明らかにされていない。だが、連邦政府はすでに欧州連合 ( EU ) に対しても、グアンタナモ収容者受け入れの準備があるというシグナルを送った。
エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相はおよそ2週間前、スイスフランス語圏の日刊新聞「ル・タン ( Le Temps ) 」の紙上インタビューで
「キューバ南東部にある海軍基地内の収容所は第一にアメリカの問題であり、その閉鎖に伴う問題もアメリカが解決するべきものだ。だが、ヨーロッパ全体で解決しようとする動きが明らかになれば、スイスもそれに参画することはありうる」
と述べ、スイスはグアンタナモから釈放された収容者を単独で受け入れる義務を負わないと発言したため、今回の発表は意外性を持って受け止められている。しかし、国民党 ( SVP/UDC ) 以外の各政党は政府の受け入れ案に賛成の意を示した。
「閉鎖は難しい」
欧州議会人権調査官でスイス連邦全州議会議員でもあるディック・マーティ氏 ( 急進民主党、FDP/PRD ) は、グアンタナモ特別軍事法廷の審理を120日間にわたって停止するというオバマ大統領の予告を「ポジティブ」だと評価する。
「しかし、収容所閉鎖には大きな問題がある。それは、グアンタナモをどのようにして閉鎖すべきか分からないことだ」
アメリカは収容者がテロリストである証拠は無いと発表しているが、収容者のほとんどは母国に帰ることができない。母国が収容者の帰還を拒否していたり、母国に帰還後、収容者が死刑に処せられる恐れがあるからだ。
現在、グアンタナモには200人以上が収容されている。マーティ氏は、グアンタナモ収容所を批判した国はすべて、収容者を難民として受け入れるよう宣言すべきだと要求する。
「ヨーロッパは収容者に対してさまざまな義務を負っている。ヨーロッパの秘密情報機関も不法な拘禁にかかわっていたのだから」
swissinfo、外電