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レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の絵画「サルバトール・ムンディ（Salvator Mundi）」が１５日、米ニューヨークで競売にかけられ、芸術品では史上最高額の４億５千万ドル（約５０４億円）で落札された。この絵画を巡っては、スイス人画商と大富豪の間で訴訟に発展し、スイス国内で話題になっていた。
「サルバトール・ムンディ」は、ダ・ヴィンチが描いたイエス・キリストの肖像画。過去の芸術品の落札価格の２倍以上の金額だった。
現存するダ・ヴィンチの絵画は２０点に満たず、「サルバトール・ムンディ」は個人が所有する作品では唯一のもの。主催した競売会社クリスティーズは落札者の名前を明らかにしなかった。
この油絵は２０１３年、大富豪ドミトリ・リボロフレフ氏がスイス人画商イブ・ブーヴィエ氏から１億２７５０万ドルで購入したとされる。だがその後、販売価格などを巡って訴訟に発展。ブーヴィエ氏が同年のサザビーズ主催の競売で、リボロフレフ氏に売った価格よりも５０００万フラン（約５７億５千万円）安く手に入れたとされている。
リボロフレフ氏はブーヴィエ氏が、ダ・ヴィンチの絵画や他の芸術作品も合わせ、１０億フラン近く不当に値を吊り上げた価格で売りつけられたと批判。一方ブーヴィエ氏は、リボロフレフ氏は自分の意志で購入を決めたと反論していた。
スイスの新聞各紙は１０月、この訴訟により、ブーヴィエ氏は所有するジュネーブの美術品用の倉庫や運送会社を売却せざるを得なくなったなどと報じた。
「サルバトール・ムンディ」は１５００年ごろに描かれたもの。１６００年代半ばには英国のチャールズ１世の所蔵品だったが、１７６３年、バッキンガム公の息子によって競売にかけられた。その後、１９００年に再び所在が分かり、英国人のコレクターが購入するまで１３０年近く行方が分からなくなっていた。
１９５８年に再び人手に渡り、２００５年に画商の団体が購入。作品は一部が上塗りされるなど損傷が激しく、当時の購入価格は１万ドル以下だった。この団体が作品を修復し、ダ・ヴィンチ本人の作品だと確認した。