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スイス製薬大手ノバルティス（本社・バーゼル）が、新マラリア治療薬の原料不足という深刻な問題に直面している。
急増する新マラリア治療薬の需要に対し、治療薬の原料となる中国産薬草の供給が追いつかないためだ。
ノバルティスは中国の生産者と会談し事態の改善を図るが、今後もしばらくは原料供給の回復は期待できそうにない。新マラリア治療薬の供給先である世界保健機関（WHO、本部・ジュネーブ）は、同治療薬の供給不足が来年3月までは続くとみて、代替治療薬を使用するよう途上国に呼びかけている。
新治療薬「コアルテム」
マラリアは、ハマダラ蚊がヒトを刺した際、マラリア原虫と呼ばれる寄生虫が体内に侵入し、その後に発熱や貧血を起こす病気。治療が遅れると、死に至るケースもある。
WHOによると、熱帯地域を中心に毎年3億人以上がマラリアを発症しており、100万人以上が死亡している。
WHOは現在、マラリア撲滅運動を展開しているが、問題はマラリア原虫が治療薬に対抗して変異し、耐性を持ってしまうことだ。これまで有効とされていた治療薬「クロロキン」も効かなくなっていたが、新治療薬としてノバルティスの「コアルテム」が登場した。
2001年にノバルティスが「コアルテム」を原価でWHOに供給して以来、同治療薬への需要は一気に急増。来年は6,000万人分の需要が見込まれるが、今年12月から来年3月までに供給できる量は240万人分とWHOは推計している。
生産者と交渉
供給不足の背景には、「コアルテム」の原料に使われる薬草の収穫周期と、薬草から主要成分を抽出して薬を製造する期間が絡んでいる。
ノバルティスによると、中国南部で年に１度しか収穫できないヨモギの一種、青蒿（せいこう）は生育に6カ月かかり、そこからアルテミシニンという成分を抽出し治療薬を製造するまでにさらに3〜5カ月要するという。同社は中国の生産者と協議を進めているが、状況が改善できるかは依然不透明だ。
このため、WHOは「コアルテム」の代替薬として、「キニーネ」など従来のマラリア治療薬なども使用するよう途上国に勧告している。
ＷＨＯは今月末、「コアルテム」の供給状況を改めて公表する見通しだ。
スイス国際放送、外電 安達聡子（あだちさとこ）意訳
補足情報
マラリア：
ハマダラ蚊を介して寄生虫が体内に侵入し、赤血球が破壊され、発熱・貧血を起こす病気。
治療が遅れると、脳、腎臓、肺などが侵され、死亡する危険が高くなる。
アフリカやアジアで猛威をふるうマラリアは既存の治療薬では効かなくなっている。