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スイスの職業訓練制度は若者の失業率の低さに一役買っている。同制度のパイオニア的な役割を果たした企業の歴史資料から、現代におけるスイスの職業訓練制度がどのように確立され、どのような変化を経てきたのかを見た。このコンテンツは 2021/01/31 08:30
厳格なスケジュール、強い労働倫理、そして社内のバンド活動―。職場での実習と専門学校での理論学習を並行して行うデュアルシステム（2元制度）で有名なスイスの職業訓練制度だが、そのパイオニアである電機メーカーのブラウン・ボベリ（BBC）におけるかつての職業訓練はそんな風だった。
「当時、勤務時間を記録するタイムカードこそなかったものの、時間は決まっていた」と当時を振り返るのはウルスさんだ。昔、BBCで職業訓練を受けた。今は定年退職者だ。「毎朝、守衛の前を通らなければならなかった。時間に間に合っていれば問題はなかった。でも遅刻すると守衛はすぐに気がついて、指導教官に電話したものだ。これはなかなか大変だった。私の教官は実の父親だったのでね！」
のちに他の数社と合併して多国籍企業ABB他のサイトへとなったバーデンのBBCは、スイスの職業訓練制度の発展においてパイオニア的な役割を果たした。「実習と理論を社内で、1つの場所で行った会社はBBCが初めてだった」と、博物館のキャロル・ナーテル・カルティエ館長はswissinfo.chに語る。
1891年に設立されたBBCは急速に成長し、職業訓練生の人数も増えた。1918年には、会社で必要とされる実用的技術に合わせた理論を教える独自の工場学校を、敷地内に設立すると決めた。これは初めての試みだった。それまでは、職業訓練生のほとんどはバーデンの市立職人学校などの総合的な職業学校に通っていたからだ。
ABBはその後1970年代に、スイスにおけるこの種の高等職業教育機関としては初となる専門学校を設立した。
2元制度
理論と実習を組み合わせた2元制度は、スイスの現在の職業訓練制度の屋台骨をなす。義務教育を終えた人の3分の2がこの道に進む。
国際的な職業訓練の「黄金基準」と呼ばれるこの制度は、若年失業率が低い理由の1つでもある。
「BBCの職業訓練はとても人気があり、誰もが行きたがっていた」とナーテル・カルティエ館長は付け加えた。「会社にとっては投資でもあった。訓練生はその後一生、会社にとどまったからだ」
職業訓練生の生活
訓練生のスケジュールは厳しく管理されていた。午前6時15分きっかり ―ウルスさんが言っていたように― に始まり、午後6時に終わった。また訓練生たちは土曜の午前も働いた。下のABB歴史資料の写真ギャラリーにある9番目の写真は、1948年の職業訓練生の1日のスケジュールを写したものだ。午前6時50分に20分間のスポーツで始まり（運動を取り入れたのも当時画期的な試みだった）、やすりがけやハンマーの使い方などの短時間の技術実習が入っていた。
「職業訓練生には緻密さが求められた。規律が重要視され、勤勉で品行方正でなければならなかった」と、ナーテル・カルティエさんは説明する。「仕事のための技術だけでなく、仕事を取り巻く全てを学び、良い労働倫理と生活規範を身につけることを期待された」
しかし楽しみのための時間もあった。会社はスポーツや工芸などの余暇活動も提供した。BBCの訓練生のバンド（写真15）は非常に人気があった。
「BBCでは社員が大家族のようで、それが会社との一体感を高めた」とナーテル・カルティエさんは話した。一生ものの友情が育まれ、社内結婚もあった。男性優位の会社ではあったが、女性も秘書課（写真11）や検査技師分野で職業訓練を受けていた。
そして今は？
展覧会では、時を超えて現代の様子も見られる。デジタル化や技術の進歩による職業訓練の種類の変化など（かつては機械整備や技術製図が人気だったが、現在ではポリテクニックやコンピューター科学が人気だ）、さまざまなことが変わったが、似ているところも残っている。
職業訓練生は今もスケジュールに沿ってプログラムをこなし、ソフトスキルを学ばなければならない。また、この記事冒頭の写真でわかるように、一部の分野での職業訓練の様子は昔も現在もあまり変わっていない。
変わったのは、今のABBの職業訓練生は全てを現場で学ぶわけではないということだ。現代のスイスの職業訓練のほとんどは、職場での実習と職業専門学校での理論学習を組み合わせている。しかしABBでは、技術訓練生は機械工学と電気工学の職業訓練を行うバーデンの研修会社LIBSで実習ワークショップや技能習得を行う。LIBSはかつてのBBC工場学校の敷地にある。
そしてもちろん、訓練生の出社時間をチェックしていた守衛はもういない。今の職業訓練生はコンピューターで勤務時間を入力することができる。
（英語からの翻訳・西田英恵）