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イスラエルの次期首相に、右派リクードの党首でイスラエルきってのタカ派アリエル・シャロン氏が決まった。スイスの評論家らは、中東和平プロセスの行く末を意外に楽観視している。
スイス政府とユダヤ人協会は、早速シャロン氏にパレスチナとの和平会談を進めるよう要請した。外務省はシャロン氏に対し、占領地区からのイスラエル軍撤退とパレスチナ人にイスラエル人が総ﾝする権利を認めるよう要請した国連安保理決議２４２と３３８に基づき、紛争解決をはかるよう求めた。「シャロン政権がイスラエルとパレスチナの紛争の根本的解決を見い出すには、安保理決議に基づかなければならない。」とリヴィオ・ザノラリ報道官は述べた。
また、スイス・イスラエル協会は、バラク前首相が掲げた和平方針を継承することが今後の交渉を可能にする唯一の方法だという。選挙キャンペーンでシャロン氏はバラク氏が認めた譲歩を覆すと公約したため、和平プロセスは重大な局面を迎えていると同協会は見ている。
スイス・ユダヤ人委員会もシャロン氏に和平交渉を再開するよう要請したが、交渉の行く末を悲観視してはいないという。委員会のアルフレッド・ドナス総裁は、むしろシャロン氏はバラク氏が失敗した事を成功させるのではないかと期待する。「和平プロセスが急激に進むのは、右派が権力の座に着いた時だ。エジプトとの和平を成立させたのは、ベギンだった。選挙前は強硬発言もしていたが、シャロン氏はイメージとは反対に多くの譲歩をするだろう。」と語った。
スイスのメディアで中東情勢を論ｂﾄいるアナリストらは、選挙結果は国民の反バラクの結果であり、親シャロンというわけではないという。「デル ブント」紙は、選挙結果はイスラエル社会の分裂を示していると分析している。そして、イスラエル議会そのものが分裂しているためシャロン氏の連立内閣工作は難航するだろう、また２人の前任者が４年の任期を全うできなかったのも直に理解するだろうとしている。
他の評論は、シャロン氏のパーソナリティーに焦点をあてたものが多く、特にシャロン氏がヨルダン川西岸でのユダヤ人入植を強力に押し進めたことを強調している。ユダヤ人入植は、パレスチナとの恒久和平をはかる上で最大のハードルとなっている。「バゼラーツァイトゥン」紙は、シャロン氏が国防相だった８２年のレバノン侵攻の際、何百人ものパレスチナ難民を虐殺したことを上げ、シャロン氏を「平和より戦争を好む時代遅れの男」と評している。そして、シャロン氏が和平合意にことごとく反対票を投ｂｽことも上げているが、シナイ半島をエジプトに返還する前にユダヤ人入植者を強制移住させたのがシャロン氏であったことも明記している。
仏語紙「テンプ」は「シャロン氏の当選の結果、しばらくは暴動が悪化するだろう。新政権はパレスチナ人を力で抑えようとするだろう。が、紛争の激化は双方を政治合意に導くことになる。必要な譲歩を引き出すためには、イスラエルにはタカ派リーダーが必要かもしれない。かつてのベギン氏のように。」と見る。
また「トリビューン・ド・ジュネーブ」は、「シャロ氏の当選は政治的無気力状態の結果で、長期的にはバラク前首相が敷いた和平の枠組みに沿った交渉が再開されるだろう。」としている。