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運転開始から１１６年たった今でも、フリブール市のケーブルカーはその輝きと魅力を失っていない。街の排水を利用して「おもりの原理」で動くため、確かににおう。だがとても人気があり、歴史遺産にも指定された。地域の環境にも優しい。熱心に仕事に取り組む運転士に同行し、このケーブルカーの魅力を探った。（写真・Ester Unterfinger 文と録音・Islah Bakhat）
午前８時４５分、上方の駅にレトロな姿が現れた。歴史遺産に指定され、市民が誇りにするケーブルカーだ。「フニキュレール（Funiculaire）」と呼ばれるこのケーブルカーはフリブール市の中心地と下方の街を結ぶ。地元観光局他のサイトへのサイトでも、「街から出る排水を使い、『おもりの原理』で動くヨーロッパで唯一のケーブルカーです」と、誇らしげに紹介されている。
この日の朝、フリブールの旧市街地には薄い霧がかかっていた。乗客が運転士と短い言葉を交わし、短いながらも趣きのある旅をするために席につく。
このケーブルカーは１８９９年、下方の街に住む従業員が無理なく工場まで通勤できるようにと、今はなきビール醸造会社「カーディナル」により設置された。
運転士のロホン・ヴェルドンさんは、２００４年から始めたこの仕事について、ユーモアを交えながら熱心に話してくれた。
このケーブルカーの運転士になるには、たった３日間の研修を受ければよいのだという。だが横で見ていると、この仕事には多くの経験と、ブレーキをかけるのに十分な腕力が必要であることが分かる。
運転士と乗客の間では、親しみのこもった会話が自然に生まれていた。とても温かい雰囲気だ。ヴェルドンさんは、切符を売り、ベビーカーを運び、車椅子の人をエレベーターまで連れて行き、すれ違うケーブルカーの運転士と会釈をかわす。全ての動作が優しく、笑顔が絶えない。ここでは、排水の嫌な「におい」がするというよりも、休暇を過ごしているような、そんな「香り」を感じる。