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寿命を全うすることなく飲酒で命を落とすスイス人が多い。こんな調査結果が出た。
2002年にアルコール消費がもとで死亡した人は約3500人に上った。男性の数は女性の2倍に相当する。
連邦内務省保健局( BAG/OFSP ) の要請を受けてチューリヒ大学中毒研究所が調査を行った結果、スイスの男性と女性の死亡原因のうちそれぞれ5.2%および1.4%を飲酒が占めていることが分かった。アルコールの摂取が早期死亡につながるケースは少なくない。現在の平均寿命は男性が78.7歳、女性が83.9歳。この年齢に達する前に死亡する男性のうち10.5%、また女性の4.9%は飲酒が原因と推測されている。
現状
たとえ死亡にまで至らなくとも、飲酒はさまざまな疾患や障害を招くことから危険因子のトップ5に入っている。アルコールの摂取と関連があるとされる病気は60以上に及ぶ。
リヨンの国際癌研究所は以前行った調査でアルコールを発癌物質に分類している。チューリヒ大学の調査チームはこれを引用して、飲酒は肝臓や腸、食道など、特定の癌を誘発する可能性を高めるという結果を引き出した。たとえば、何らかのアルコールを毎日グラス1杯摂取すると、乳がんになる可能性が高くなるという。
このような問題に対し、調査チームはアルコール税の引き上げを提案、さらにイベントの際には青少年に対するアルコール飲料の販売の禁止や制限を奨励している。
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麻薬アルコール問題研究所のジャニン・メッセルリ氏は次のように語る。「やろうと思えば、できることはいくらでもあります。しかし、本当に効果のある大切な処置は、アルコール飲料を手に入れにくくするといった政治的かつ構造的なものです。たとえば店の営業時間もその1つですが、いつでもどこでもアルコールが手に入るという状態をなくすことが一番なのです。このような処置は消費や薬物消費を大きく左右します。それから、アルコール類の価格もあまり低すぎてはいけません。物価は消費率や薬物消費率と大きく関連しているのですから」
メッセルリ氏はさらに、青少年へのアルコール飲料の販売に関する法律をもっと厳しく適用するべきだと付け加える。連邦法は、蒸留酒を18歳以下の若者に、またビールやワインなどの醸造酒を16歳以下の青少年に販売してはならないと定めている。
「ところが、実際には15歳の青少年の3分の1がアルコール入りドリンクを購入しているのです。これまで考慮されてきた視野には、アルコール消費の危険性を訴える情報活動が欠けています。価格や購入アクセスといった政治的な処置だけでなく、このような危険性も訴えて効果的な飲酒予防を行うべきです」
事故の原因にも
チューリヒ大学の調査によると、飲酒によって肝臓を患った場合、そのまま死に至ることも珍しくない。飲酒はまた事故を引き起こす確率を著しく高める。にもかかわらず、とくに心臓血管疾患の危険性など、たまの深酒が健康に与える影響はまだまだ軽んじられていると調査チームは警告する。
一方で、飲酒による疾患や事故を減らすために効果的な処置が数多く実施されている割には、アルコールに関連する問題が多すぎるとの指摘も行っている。隣国のフランスやイタリアと違って、スイスは成人のアルコール消費量を十分に削減できていない。アルコール依存症を患っている人々により効果的な治療を施すことも忘れてはならない点だ。
swissinfo 外電、小山千早 ( こやま ちはや )
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2002年の数字では、スイスのアルコール濫飲による死亡率は2.7%で欧州連合 ( EU ) の平均にほぼ等しい。
イギリスの同死亡率は1.4%、スウェーデンは3.5%。最も高いのはスロベニアの6.4%で、そのあとにドイツの5%が続く。
一方、アメリカのアルコールに関連した死亡率は7%に近く、男性だけに限ると11%に上る。
2002年に毎日何らかのアルコールを摂取したスイス国民は全体の15.9%を占め、逆にまったく飲まなかった人も5分の1以上に上る。
飲酒の習慣がある男性は7.5%、女性は4.6%。
査定によると、男性の4.1%と女性の4.6%がアルコール消費によって平均的な健康リスクを負っている。
ハイリスクを負う男性は3.4%、女性は0.9%。