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[ウィリアム・テルは、フランス革命を初め、圧政から立ち上がる民衆の自由と独立のシンボル、英雄として語り継がれ受け継がれてきた。今からちょうど200年前、ドイツの詩人・劇作家フリードリッヒ・シラーが、ウィリアム・テルの英雄物語を戯曲にしたことが引き金になって、テルの名は世界中に轟いていくことになる。ロッシーニのオペラでさらにその名は世界中に広がり、英雄ウィリアム・テルは今日までスイスNr.1の有名人である。今年は、シラーの戯曲『ウィリアム・テル』が発表された200年目に当たる。それを記念して、テル伝説の残るVierwaldstaettersee（四森林州湖）を中心に多彩なプログラムが企画されている。]
◇ウィリアム・テルを知っていますか？
『グリエツィ』第22号で紹介した『スイス探訪 したたかなスイス人のしなやかな生き方』（國松孝次著、角川書店、ISBN 4-04-883820-2）の中に、「ウィリアム・テルを知っていますか？」という一章がある。著者の調べによると、年輩の人々はウィリアム・テル物語、とくにリンゴを弓矢で射るシーンを知っている人は多いが、30歳台より若い人になるとテルの名前すら知らない人が結構多いそうである。まして、そのウィリアム・テルがスイス建国にまつわる英雄として名を馳せていた人物であることを知っている人は案外少ないようである。
ウィリアム・テルについて少しおさらいをしてみよう。
13世紀の終盤、ハプスブルグ家がSt. Gotthardを含む中央スイスに直接支配の手を伸ばそうとした時、それまで神聖ローマ帝国内で、皇帝からかなり自由な自治権を認められていたウリ、シュヴィッツ、ウンテルヴァルテンの3つの山岳地方の人々が、その自治権が脅かされることを懸念し、相互に援助しあい、パプスブルグの支配をはねのけていくことを約束することを誓約した。1291年のことである。そして1308年に3つの地方は先の同盟を再確認し、1315年のモルガルテンの戦いでハプスブルグの勢力を駆逐し、その同盟を一層強固にしていく。これが、スイス建国のスタートとなったのである。
このスイス建国にまつわって、決定的な役割を果たしたとされるのがウィリアム・テルである。ハプスブルグ支配を誇示するために代官ゲスラーは、アルトドルフの菩提樹広場に羽根帽を竿の上に掛け、その前を通るときは挨拶をするようにお触れを出す。ある日、この広場を横切ったウィリアム・テルは、この帽子に挨拶もしない。警護の兵がすぐにテルを捕まえて代官ゲスラーの前に突き出す。かねてよりウィリアム・テルが弓の名手であることを聞いていたゲスラーは、テルに命じて息子 ヴァルターの頭の上に載せたリンゴを射落とす試練を課す。テルは矢を2本持ち、見事リンゴを射落とすが、2本目の矢を見とがめたゲスラーは、テルがゲスラーを撃ち殺すつもりであることを知り、キュスナハトの館の牢獄へ幽閉すべく、舟で護送する。ところが、湖上に乗り出すと嵐で舟が転覆しそうになったので、船頭としても腕のあるテルの縄を解き、この難を避けようとする。しかし、テルは舟を岸壁に近づけ一人岩場に飛び移るのである。命からがら館に戻る途中のゲスラーを「窪み地」で待ち伏せしていたテルは、一矢でゲスラーの命を奪う。この事件はすぐに地元の人々に急報され、3つの地方の代表がリュトリの丘に集まり、安全保障を約束しあう誓いを立てるのである。
◇ウィリアム・テル伝説の発祥とシラーの戯曲
この話の原型は、15世紀初頭に初めて歴史的記録に登場してくる。オブヴァルテンの高等行政官が記録していた『サルネン白書』がそれである。そして1507年に印刷されたスイスで最も古い年代記には、「リンゴを射るシーン」が絵入りで紹介されている。古くから民衆の中に残っていた伝承をもとにまとめられたものであろうが後にフリードリッヒ・シラーが戯曲『ウィリアム・テル』を書く材料となったと考えられている。
ドイツのワイマールにいたシラーは、生涯テルの活躍した地を踏んでいない。一説では、親しかったゲーテが、中央スイスのことを彼に語って聞かせたと言われている。その話に啓発されて『ウィリアム・テル』を仕上げたといわれている。
◇『ウィリアム・テル』200年を記念する企画
今年が戯曲『ウィリアム・テル』が書かれて200年にあたり、中央スイスでは、多様なプログラムを準備している。現在既に決まっているものを紹介しよう。
◎特別展『Tell, bitte melden !』（「テルよ、本当の姿を見せてくれ！」）
Musee Suisseの一つForum der Schweizer Geschichteでは、ウィリアム・テル伝説の跡を辿り、意外な面を紹介する特別展を企画。
期間：2004年6月19日-10月31日
場所：Forum der Schweizer Geschichte、Schwyz （シュヴィッツ）
＊シュヴィッツ市の中心地、バス停Schwyz Post の横。
料金：大人10フラン、16歳以下無料（各種割引あり）
www.musee-suisse.ch/schwyz
◎ドイツ国立劇場ワイマール『ウィリアム・テル』野外劇（Lukas Leuenberger演出）
期間：初演 2004年7月23日（金）20h00-
2004年7月24日-8月29日
火曜-土曜20h00-22h00、日曜16h00-18h00
ナショナルデー：2004年8月1日 20h00-
場所：リュトリの丘（行き帰りは特別の船が運航されます。）
問い合わせ先：Tel 031 351 80 71
入場券の発売：2004年3月17日より、Ticketcorner
www.lukasleuenberger.ch
◎アルトドルフ、テル劇場での『ウィリアム・テル』劇上演
期間：初演2004年8月14日（土）15h00-
2004年8月20日-10月16日
土曜19h45-、水曜・金曜19h45-、日曜17h00-
料金：49.- / 37.-フラン
入場券発売：Tourist Info Uri/Altdorf
Tel 041 872 01 70
<email-pii>
www.tellspiele-altdorf.ch
これらの企画をオーガナイズするのは、kulturschweiz 2004
Posfach 635 6460 Altdorf
TEl 041 871 20 20
www.kulturschweiz2004.ch
<email-pii>