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ベネズエラでは１０月１９日、６年ぶりの大統領選挙が行われる。現職のウゴ・チャベス大統領の再選が見込まれているが、その結果次第で暴力と不平等の中で発展を遂げるこの地域が大きく変わりそうだ。
この選挙には、スイス代表団が監視員として参加する予定だ。スイスはまた、３６年間続くグアテマラ内戦の終結をめぐる和平交渉に参加し、５０年間続いた紛争で苦しんできたコロンビア国民への支援強化に乗り出す。
一方、スイスはコロンビアの和平交渉には招待されておらず、スイス政府は２０１３年、グアテマラのスイス大使館の閉鎖を決定している。こうしたことによって、表向きは平和だが暴力や人権侵害が絶えない南米諸国の再建への努力が踏みにじられるとスイスのNGOが危惧している。
多国籍企業への批判
スイスに拠点を置く多国籍企業は、南米諸国で人権を侵害し、環境を破壊し、スイスのイメージを傷つけていると語るのは、スイス・コロンビア作業部会の設立者ブルーノ・リュッチェさんだ。「スイスはもはや中立でも非利己的でもない。露骨に利己主義の国だ」
コロンビアやペルーなど南米諸国の労働組合やNGO代表者は定期的にスイスを訪れ、ネスレ（Nestlé）やグレンコア（Glencore）を公然と非難している（ネスレは２００７年、反政府組織「コロンビア革命軍（FARC）」の標的にされ、従業員１人が死亡した件で訴えられている）。
また中米事務局のディーター・ドゥリュッセル事務局長によれば、スイスの多国籍企業「シンジェンタ（Syngenta）」は、パラグアイのフェルナンド・ルゴ大統領を罷免に追いやった「議会弾劾」を支援していたという。
変化する南米諸国
南米で活動しているスイスの医療援助NGOの設立者であるフランコ・カヴァリ医師は、ベネズエラの選挙には高官から成る代表団が監視することが大事だと強調。さらに、スイスの外交政策で、南米の重要度が低くなりつつあると危惧している。
一方、スイスの外務省はこうした批判に反発する。「経済的な関心は、我々の対南米外交政策において重要な位置を占める。そして、スイスはこれまで開発援助を行い、人権啓発を推進してきた」と連邦外務省（EDA/DFAE）南米担当のピエトロ・ピッファレッティ氏は言う。
ピッファレッティ氏はまた、南米には社会格差、汚職、組織ぐるみの犯罪、権威主義など克服すべき課題は多いが、民主化プロセスや経済戦略、地域統合が確立しつつあり、それにはスイスの外交が寄与していると語る。
変わったのは経済面だけではない。「１５年前であれば、フェルナンド・ルゴ大統領の追放後に、パラグアイに対し南米諸国連合（UNASUR）や南米南部共同市場（Mercosur）への参加権停止を即時決定するのは考えられないことだった」と中米事務局のドゥリュッセル事務局長は語る。
南米の統一
南米各国が協調し始めたのは、ベネズエラのチャベス大統領が南米全体で政治的、経済的構造の統一を推し進めてきた結果だ。
「共通の歴史と言語を持ち、ほぼ同じ課題を抱える南米諸国は統合をさらに進めていくべきだ。そうすれば、世界政治で南米大陸の重要度が増すはずだ」。国連（UN）機関に務め、国際政治に詳しいファビオ・セグラさんは、南米には社会民主主義が再び根付いてきたと語る。だが、資本主義などの経済構造や統治形態はさまざまあることから、こうした制度改革をめぐる議論は「激しい対立」となってしまうと残念がる。
一方、歴史家のクリスティアン・ドゥリシュ・アコスタ氏はこう話す。「現実的に見れば、（南北アメリカの人権啓発や安全保障、犯罪撲滅を目標に１９４８年設立された）米州機構（OAS）が今後も重要な役割を果たすだろう。（南米諸国における米国の影響を減らし、共同体としての統合を進める目的で２０１０年に設立された）ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体（CELAC）はチャベス氏が力を注いでいる機関だが、これがじきに取って代わるというわけではない」
期待の勝利
チャベス大統領が推進している統合プロセスへの期待は大きい。南米では過去２０年で民主化が進み、経済も上向きになってきた。人権擁護も進み、厚生福祉面や教育面でも向上が見られる。だが、ホンジュラスやパラグアイでのクーデターやエクアドル、ボリビアでの反乱など、南米の安定を脅かす動きには気をつけねばならないと前出のカヴァリ医師は警告する。
「こうした動きに対抗する重要な手段を持っているチャベス大統領が、選挙で勝つことは大事だ。彼はそのカリスマで人々を歓喜させ、南米統一を達成しようとしている。チャベス大統領の勝利は、南米の期待がかなうことを意味するのだ」
スイスの選挙監視団
ベネズエラ国家選挙委員会（CNE）は外国の監視人を２００人招待し、国内での移動の自由を保証している。
スイス選挙監視団には連邦議会の議員数人、元在ベネズエラ・スイス大使、ジャーナリストが加わる。インフォボックス終わり
ベネズエラのジレンマ
国連（UN）でベネズエラ代表のゲルマン・ムンダライン・エルナンデス氏がスイスインフォの取材で語ったコメントは以下の通り。
「ベネズエラで行われる１０月７日の選挙は、社会的発展の促進か、過去の経済・社会モデルへの回帰かのジレンマに揺れる。
現職のウゴ・チャベス氏は変革プロセスとボリビア革命を具現化する。一方、対抗馬のエンリケ・カプリレス氏はエリート階級出身。エリート階級は長年権力を握り、多国籍企業とのつながりも深い。
選挙予想としては、以前の選挙結果のようになると考える。チャベス氏は２０００年、対立候補者よりも２０ポイント多く獲得し、２００６年では２５ポイントの差をつけた。
カプリレス氏は経済界と中流階級に支持基盤を置く。選挙で勝つためには、低所得層からの票が欠かせないが、同氏は（あらゆる面で）国の介入を減らそうとしている。市場が国民経済を機能させると考えるからだ。政権の座につけば、カプリレス氏はまず最初に国の介入を最小限に抑え、厚生福祉や教育、住宅建設などを民間企業に委ねるだろう。そして、これまでに築かれた社会福祉は後退するだろう」インフォボックス終わり
（独語からの翻訳・編集、鹿島田芙美）, swissinfo.ch