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スイスへの国境を越えた移住をきっかけに、職業を変える人は多い。「持っている資格がスイスで認められなかった」、「移住を転機に新しい分野に挑戦したかった」など理由はさまざまだ。かつて、経済アドバイザーとしてオーストラリア州政府に勤めていたリサ・アランソンさんもその一人。今は自然療法医として、スイスのフリブール州で働いている。
アランソンさんは大学で経済学を専攻。オーストラリアのクイーンズランド州環境・遺産保護局勤務を経て、州政府内閣でのちに首相となったケビン・ラッド氏の政策顧問を務めた。その頃、夜間学校で自然療法（自然医学）を学んでいたが、それを実際に仕事にしようとは思っていなかった。
自分の仕事が環境政策に直接的な影響を与えないということに不満を抱いていたアランソンさんは、「まるで悪魔に魂を売るような心地だった」と当時を振り返る。嫌気がさして仕事を辞め、ギリシャにある鳥の保護区でボランティアを始めた。
その後、貯金が底を突いたため、ウェブデザイナー職に就こうと英国ロンドンへ渡る。だが大きなバイク事故で背中を痛め、スイスへ療養の旅へ。数週間の滞在予定が数年になり、スイスに招いてくれた友人が夫になった。今ではスイスで暮らしている。
そして７年前、自然療法医になると決意。オーストラリアの夜間学校で取得した資格ではスイスでは開業許可を得られなかったため、もう一度学び直した。
開業したのは２年前だ。今の仕事をとても気に入っているという。「経済の世界では時に私の話を聞く気のない人を相手にしなければならないこともあったが、今の仕事では私がやっていることが本当に重要になってくる」
（英語からの翻訳・大野瑠衣子）