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4月20日に開かれた国際連合 ( UN ) の人種差別反対会議 ( ダーバン・レビュー会議 ) では、イランのマフムード・アフマディネジャド大統領が演説の中でイスラエルを人種差別的だと批判したことから、欧州連合 ( EU ) の代表者が会場を退場する騒ぎとなった。
アフマディネジャド大統領はまず国連安全保障理事会を厳しく批判し、その後、イスラエル政府を「パレスチナ地域を占領しており、完全に人種差別的」と攻撃した。
言論の自由
さらに
「シオニズムは人種差別の擬人化だ。イスラエル国家は第2次世界大戦下のユダヤ人の苦悩を口実に建国された」
と主張した。
この演説の後、欧州各国の代表者およそ40人が抗議の意味で席を立ち、会場を後にした。国連大使のダンテ・マルティネリ氏らスイスの代表団はそのまま残った。連邦外務省 ( EDA/DFAE ) の広報官はこれに関し、
「スイスが会場に残ったのは、言論の自由の権利を尊重したためだ」
と説明している。
スイスとイランの関係
国連会議に先立ち、ハンス・ルドルフ・メルツ連邦大統領はジュネーブのホテルでアフマディネジャド大統領を迎えて両国のエネルギーおよび経済に関する協力について話し合った。
イスラエルはこの会談に対して非常に厳しい反応を見せ、
「民主国家の大統領が、イスラエルを明らかに世界地図から抹消しようとしているアフマディネジャドのような悪名高きホロコースト否定論者と会談するなどということは、スイスの規則と相容れないものだ」
と批判した。また、「協議のため」イスラエル大使を本国へ召還したほか、テルアビブのスイス代理公使を召喚した。
一方のメルツ連邦大統領は
「気持ちはわかるが、この批判は不当なものだ。現在は対話が必要とされており、スイスはその中で1つの役割を果たしている。中東全域は紛争の大きな危険性をはらんでおり、その前線が硬化し出すようなことがあってはならない。さまざまな文化や国家が歩み寄るよう努力をすべきで、スイスはそのような対話に貢献したい」
と会見の正当性を主張する。
また、連邦外務省の広報官によると、メルツ連邦大臣は会見の際、イランの人権状況をはっきりと批判し、ホロコーストやイスラエルの生存権に関するイラン大統領の論説を率直に厳しく批判したという。
スイスは1980年からイランとアメリカの外交的利益代表を務めており、スイスに対する批判が強まる中、今週いっぱい続く会議において今後仲介役としての力量が問われそうだ。
swissinfo、外電