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双子の兄弟が執筆した、720ページのファンタジー小説の第1巻が大ヒットし、ドイツ語版10万冊がヨーロッパで発刊された。このコンテンツは 2008/04/02 15:26
『カラスピアの陰謀』と題されたこの小説は、想像上の惑星カラスピアを陰謀の手から救う、1人の青年が主人公だ。
インド人を父に、イギリス人を母に持つ双子のジョティ、スレシュ・グプタラ兄弟は、今年11月22日で20歳になる。礼儀正しいが、一方で機知に富み、やんちゃな面も持つ2人は7歳の時から両親とトゥールガウ州のヴァインフェルデン ( Weinfelden ) に住む。スイスドイツ語、ドイツ語、英語を母国語のように堪能に使いこなす2人の人生の冒険は、小説で語られる主人公の冒険と同じ位素晴らしい。
国際的な成功の確率は高い
『カラスピアの陰謀』はまず英語で書かれ、2006年にインドで出版された。インドでただちに大評判になり、「インド・フィクッション・ベストセラー」の第2位に躍り出た。このヒットを受け、ドイツの大手出版社「ロヴォルト ( Rowolt ) 」は10万冊を発刊した。イタリアの出版社「モンダドリ ( Mondadori ) 」も4月に出版を予定。イギリス、アメリカの出版社も出版を交渉中だ。
販売部数が未定のため、今の段階で断定はできないが、この小説が『指輪物語』や『ハリー・ポッター』級の国際的成功をおさめる確率の高さは、以下のような理由が示している。
まず、この兄弟は驚くべき創作意欲と情熱、生の意味に対する深い興味、想像力などを持っている。『カラスピアの陰謀』の第2巻は1000ページに及び、すでに執筆が完了し、第3巻も9月には仕上がる予定。さらに、惑星カラスピアの真実と整合性を破壊する邪悪な力という意味で「狂気」と呼ぶ、『狂気のサガ ( 武勇伝) 』と題されている部分は6～7のエピソードから成るという。
もう1つの理由は、『指輪物語』を想起させる、小説が持っている道徳的な側面による。兄弟の家族は敬虔なキリスト教徒だが、彼らは開かれた宗教観を持ち、そこには、人間の持つ弱さや欠点に対する愛やユーモアが歴然としてある。それらが文章中に読み取れ、けっして宗教的でなく、心地良い。
真実の追究
実際、善と悪、真実の追究がこの小説の中では多く扱われている。しかし作者たちは、こうした大きなテーマは慎重にアプローチするべきだと言いたいようである。そのせいであろう、登場人物はしばしば、悪人でもなく善人でもない。また第１のエピソードの結末は、驚くべきことに「真実はしばしば相対的で複雑なものである」ことを示唆して終了する。
『カラスピアの陰謀』の第1回目のシナリオは、兄弟が11歳の時に書かれたという。その後、10回も書き直された。そして、兄弟の1人、ジョティさんは小説に専念するため15歳で学校を去り、通信教育で高校を卒業した。
ジョティさんは昨年の12月にスイス国籍を取得。今後も小説家を続けるつもりだが、映画のシナリオも書きたいと思っている。一方スレシュさんの方は、哲学と物理学の勉強を始めたいという。
swissinfo、ミッシェル・バルター 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳
惑星を救う
『カラスピアの陰謀』は、貴族階級出身の青年ブライアンが主人公。ブライアンは16年ぶりに故郷の村に戻る。
村に着くやいなや、村人がいなくなったと信じていたモンスター、オスタントゥムによる恐ろしい攻撃に遭遇する。
その後、ブライアンは小人のガラー・スチューリソンや友人たちとカラスピアの首都に赴き、ブラインが属する種族、バル族の消滅を企てる陰謀を指導者たちに通報する。
グプタラ家
ジョティ、スレシュ・グプタラ兄弟は、紀元後１世紀にさかのぼるインドのケララ ( Kerala ) 地方のキリスト教徒コミュニティー出身の父親を持つ。
この父、プラブ・グプタラ氏はオックスフォード大学出身の、世界的に有名な経済学者であり、また人道主義者、詩人としても知られている。現在、スイスの大手銀行UBSの研究センターのディレクターを務めている。
ジョティ、スレシュには、兄と姉がいる。29歳の兄はチューリヒでインド・レストランのチェーン店「キングズ・カレー ( King’s Kurry ) 」を経営し、26歳の姉はロンドンに住み、女優である。
姉以外は、全員スイスのトゥールガウ州のヴァインフェルデン( Weinfelden ) に住んでいる。
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