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連邦保健局は全国で、未成年者に破傷風、MMR、ポリオなどの予防接種を受けさせる活動を開始した。国民のワクチン接種率が全人口の８０％より下がると、伝染病の大流行が起きる危険が大きい。
スイスでもより多くの子供達に予防接種を受けさせないと、これらの病気が致命的な猛威を振るう可能性があるという。
連邦保健局は、１０代以下の子供の９０％から９５％に、死に至る危険のある病気の予防接種を受けさせる全国キャンペーンを展開中だ。現行では、２ヵ月から１５才の国民の８０％が、MMRワクチン（麻疹、流行性耳下腺炎（おたふく風邪）、風疹の混合ワクチン）、破傷風、ポリオ、百日咳、インフルエンザB型、Ｂ型肝炎の予防接種をすでに受けている。連邦保健局のハルトマン次長によると、全人口のワクチン接種比率が８０％を割った場合には、伝染病の流行が起きる危険性が極めて高いことが国内外で証明されているという。
１９９０年代末、ジフテリアが大流行し１５０、０００人も死者が出た。うち４０００人は旧ソ連邦諸国で、ワクチン計画の怠慢によるものだった。また、９０年代初めにはオランダでポリオが流行、７０年代末には英国で百日咳が大流行した。
スイスでも予防接種制度が導入される前は、毎年３０００人がジフテリアにかかり、２００人がインフルエンザから脳炎を発症、７００人がポリオにかかりうち８０人が死亡、さらに破傷風で５０人が死亡した。が、予防接種導入後、これら病気の発生、死亡は激減したとハルトマン保健局次長はいう。
ワクチン接種には副作用などのリスクが皆無とはいえない。が、「予防接種による副作用のリスクと予防接種を受けないで病気にかかるリスクを比べたら、後者の方が比較にならないほど大きい。」と、副作用の危険を誇張しすぎないようにとハルトマン次長はいう。連邦保健局の統計によると、インフルエンザB型ワクチンに対するアレルギー反応は６０万人中１人に起きただけだ。一方、MMRワクチンを接種しなかった場合、子供達の罹病率は２００倍から１０００倍も高かった。
過去１〜２年、MMRワクチンと自閉症の関連についての議論が持ち上がった。これについて、ハルトマン次長は「保健局では、真剣に注意深く経緯を見守っている。研究の結果、科学的にはMMRワクチンと自閉症発症の間には関連がないことが証明され、安心した。先進国での自閉症は増加傾向にあるが、MMRワクチンとは無関係と思われる。」と述べた。
予防接種は、個人を病気から守るだけではない。これらの病気を撲滅するための国際的な努力の一環でもある。連邦保健局は、子供一人当りの予防接種費用は約５００スイスフランという。が、子供や未成年者が破傷風に罹った場合、治療費は１万スイスフラン異常になるとハルトマン次長はいう。連邦および各州保健当局は、予防接種キャンペーンに毎年６０万スイスフランを投入、スイス医療協会が活動を支援している。「両親と医師に十分な情報を提供し、予防接種に対する理解と対話を促進して、接種率を高めていきたい。」とハルトマン次長は語った。