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事実、スイスではこれまでに、国民発議によるあらゆる種類の事案が国民投票に掛けられてきた。１８９１年７月５日より連邦憲法に定められた直接民主制度は、政治をより身近なものにすることができる。しかしその主な役割は、少数派の権利を守り、疑問を投げかけ、そして多数派から答えを引き出すところにある。
単純な構造をした直接民主制が、いかに価値があるかを如実に感じられたのが、先日イギリスで行われた、EU離脱（ブレグジット）を問う国民投票だ。この国民投票はイニシアチブ（国民発議）他のサイトへによる「下から」ではなく、キャメロン英首相による、つまり「上から」の提起によって行われた。この投票結果によって現在、イギリスとヨーロッパ全体は困難な状況に陥っている。
導入から１２５周年を迎えたスイスのイニシアチブ。基本、発議内容に制限はない。だからと言って、ただ直接民主制を分かりやすく特徴付けるものとしてこの権利を捉えては、あまりにも実際の姿と異なる。導入当初の１８９１年から、イニシアチブは連邦憲法をより発展させていくための原動力なのだ。また、政府、議会、そして有権者を守るガードレールにもなっている。
（文・Renat Kuenzi 翻訳・大野瑠衣子）