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スイスでは今春、マダニが例年以上に発生している。外出のとき注意すべき場所や、スイスで旅行中、マダニから身を守るための対策をまとめた。
例年よりマダニが多いのは何故？
「冬の寒さが厳しかったせいで、今年の春は例年以上にマダニが発生している」とスイス・マダニ感染症連盟のノルベルト・シュッツ医師は言う。「１２月と１月に地面が凍結していたため、マダニは休眠状態から目覚めて春に活動するためのエネルギーをその間に温存できた」のが原因だ。
マダニに噛まれると何が問題？
マダニは３月から１１月が活動のピークだ。マダニに噛まれると、やっかいな事になりかねない。皮膚にマダニがついているのを見つけた場合、まず反射的に手で取り除こうとするのが普通だろう。だが、マダニはピンセットを使って完全に取り除かなくてはいけない事はあまり知られていない。手で無理やり引っ張るのは危険だ。もしマダニの体の一部が３６～４８時間以上皮膚下に残ってしまった場合、そこから病原体が体内に侵入し、ライム病に感染する恐れがあるためだ。ダニ媒介性脳炎やその他の病気にかかる危険性もある。
噛まれた場合、どんな症状が出たら危険？
マダニに噛まれてから３週間以内に以下の症状が出た場合、医師の診断を受ける必要がある。
- インフルエンザのような症状
- めまい
- 関節痛、頭痛
- 吐き気
感染症を媒介するマダニがいるのはどの地域？
深刻な感染症を媒介するマダニは、スイス北東のボーデン湖から西部のジュネーブに至るスイス全域に渡って生息している。
チューリヒ応用科学大学（ZHAW）はスマートフォン用のマダニ予防対策アプリ「Zecke他のサイトへ」を利用し、人々がマダニに噛まれた地域のデータを過去２年間に渡り収集した。下の分布図の数字は報告のあった被害件数を表している。
アプリを通じて６千件以上の報告があり、統計を見るとマダニの被害が都市部に集中している事が分かる。
もちろん都市部やその周辺は農村部と比べて人口も多いため必然的に報告数も増えるが、一つ重要な点を示唆している。チューリヒ応用科学大学でマダニの調査をするヴェルナー・ティッシュハウザーさんは、スイス公共放送（SRF）に対し「森や草むら以外の場所でもマダニに噛まれる危険性があることは知っておく必要がある」と注意を促した。
山にもマダニはいる？
マダニは海抜約１５００メートルまで生息が確認されている。標高がそれ以上のスイスのアルプスで過ごす場合、マダニに噛まれる心配はない。
マダニに関する最新情報はどこで入手できる？
連邦内務省保健局は、スイスでマダニに噛まれた被害件数の統計を取っている。マダニの現状についての情報を毎月発行し、その内容についてはスイスのメディアでもたびたび取り上げられている。
また、ベルン州のシュピーツには、マダニ感染症の診断を専門に行うスイス・マダニ感染症レファレンスセンター他のサイトへがある。
スイスでの年間ライム病発症件数は？
毎年スイスでは６千～１万２千人がライム病に感染していると推定される（ライム病を起こす病原体はボレリア）。そのうち１００～２５０人が発病する。連邦内務省保健局の統計によると、２０１７年は現時点までにスイスでのライム病の発病は確認されていない。
スイス滞在中、マダニから身を守る対策は？
ハイキングや自然を楽しむためにスイスに旅行する場合、渡航前に髄膜炎の予防接種を受ける事をお勧めするとシュッツ医師は言う。ライム病の予防接種は残念ながらできない。
他にも、マダニ予防には以下の点を守ると良い。
- 外出の際は長ズボンと足を完全に覆う靴（サンダル等は避ける）を履く
- ズボンの裾を靴下の中に入れる
- 虫よけスプレーを使う
- 外出から帰って来たら衣類や皮膚にマダニがついていないかチェックする
（英語からの翻訳・シュミット一恵）