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アフリカ南部ジンバブエのロバート・ムガベ大統領（９３）が２１日、議会にあてた手紙で辞任を表明し、１９８０年から３７年にわたって続いた独裁政治に幕が下りることになった。スイス通信（SDA/ATS）が報じた。不安定な状況が続く中、スイス連邦外務省は在留スイス人に安全の確保を喚起している。
スイス通信によると、エマーソン・ムナンガグワ前副大統領（７５）が暫定政府の新大統領に就任する見通し。ムガベ氏は今月初め、ムナンガグワ氏を突然解任。軍や与党はムガベ氏が４１歳年下の妻グレース氏（５２）を後継者に推そうとしているとみて反発。１５日夜にクーデターと見られる動きを起こし、ムガベ氏を自宅軟禁下に置いた。その後もムガベ氏は辞任を受け入れようとせず、議会が２１日、大統領の弾劾手続きに踏み切った。この審議の中で、ムガベ氏の手紙が読み上げられた。
政争を理由に国外退避していたムナンガグワ氏は、大統領の辞任を受け２１日夜、すぐに帰国すると発表した。同氏は「クロコダイル」の愛称で知られ、国内の政治エリート集団の中心的人物。強硬路線論者で、ムガベ政権下では諜報機関や司法省の要職を務めた。同氏は与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線（ZANU-PF）と軍の支持を受けている。
ムガベ氏が後継者に推そうとしていた妻のグレース氏は、浪費癖があるなどとして国民からは「グッチ・グレース」と呼ばれるほど不人気だった。
ムガベ氏は１９８０年、ジンバブエが英国から独立した際の首相に就任。８７年からは同大統領として政権を掌握した。当初は英国からの独立運動に身をささげた「英雄」とたたえられていたが、後になって独裁政権色が強まり、批判を浴びていた。
スイス大使館閉鎖
スイス連邦外務省は首都ハラレが軍に制圧されたことを受け１６日、大使館を閉鎖。現地に在留するスイス人に安全を確保するよう注意喚起したほか、ジンバブエへ不必要な渡航を控えるよう勧告した。
スイス大使館によると、ジンバブエに在留するスイス人は約２６０人。ジンバブエ観光局によると、２０１６年にジンバブエを訪れたスイス人観光客は前年比１６％増の７７１７人だった。