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雨がざんざんと降っている。アフリカからの難民が橋の下に眠る。彼らは警察の目を気にし、おびえ、物乞いをしながら生きている。このコンテンツは 2007/12/03 15:26
この2分間弱のテレビスポットのメッセージは明らかに「自国にとどまりなさい。スイスは天国ではありません」というもの。アフリカ諸国からの移民を阻止する目的で、スイス連邦政府移民局 ( BFM/ODM ) と欧州連合 ( EU ) の出資で製作された。
スイスのイメージをダウンさせるテレビスポットは現在、カメルーンとナイジェリアで、放映されている。
間違ったイメージの修正
家具が整ったアフリカのアパートで、老人がソファーに腰を下ろしている。電話が鳴った。つい最近、スイスに渡った息子からの電話だ。若者は冷たい雨の降る中、公衆電話から電話をしている。
「アパートは見つかったかね」
と父親が聞く。
「友だちの家に間借りさせてもらっているよ」
と答える息子だが、実は橋の下で寝起きしているのだ。
「勉強の方は、どうなった？」
「もちろん大学に入学したさ」
息子は父親に嘘をつく。道端で物乞いをし、警察におびえるのが彼の日常なのだ。スイスでこの若者の生活はうまくいっていない。希望も夢もかなえられなかった。
「聞いたことすべてを信じないで下さい。祖国を離れても、必ず良い生活ができるとは限らないのです」
とテレビスポットは訴える。
「スイスに来ようとしている難民希望者に、その結果がどうなるのかを示したかった。難民は、スイスに対する間違ったイメージを持つべきではない。スイスに来ても、職はない」
と連邦移民局のエドアルド・グネサ氏。このテレビスポットは、ショックキャンペーンだと認める。確かにスイスでは、単純労働者の雇用がこの数年間で30万件も減っている。EUとの協定により、EU諸国から労働者を自由に雇用できるようになったため、EU圏外からの労働者にとって、就職は難しくなっている。
効果のほどは？
カメルーンやナイジェリアからは、政治的な理由でスイスに亡命したいと望む人はほとんどいない。よって、その申請は基本的には却下される。こうしたテレビスポットを流すのは
「地中海を渡ってスイスに来る間に、海の波に呑み込まれてしまう人も少なくなく、こうした危険性も知って欲しいからです」
とグネサ氏は言う。
このテレビスポットは難民問題を現地で解決するよう仕向けるキャンペーンの1つ。詳しい説明を書いたパンフレットも配布されている。現在、カメルーンとナイジェリアで実施中。今後、コンゴなどでも展開される予定だ。
1年半前からスタートしたこのキャンペーン。国際移民機関が音頭をとっている。反応についてグネサ氏は、基本的に良いという。一方、人道援助団体「カリタス ( Caritas )」 のユルク・クルメナッハ氏は、このテレビスポットの主旨は基本的に好意的な意図から来るものと認めるものの
「カメルーンやナイジェリアの人たちは、テレビでヨーロッパの生活を常に見ている。渡航で危険な目にあうことも分かっている。だから、スイス政府のテレビスポットに大きな効果があるとは思えない」
と言う。今年になってカメルーンからは105人、ナイジェリアからは286人の難民希望者がスイスに来た。
「何千人もの人たちが夢を見ているが、本当に来る人は少ない」
クルメナッハ氏によると
「アフリカ諸国からの難民希望者およそ2800人のうち、エリトリアとソマリアからが多い。彼らは脱走兵。つまり、戦争難民だ。拷問や差別が日常の祖国から逃れてきた人たちだ」
と言う。このテレビスポットは確かに、アフリカからの難民が仕事を求めてスイスに来ることが前提で、スイスでの受け入れを希望する難民の大半を占める戦争難民を対象としていない。
swissinfo、アンドレアス･カイザー 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 訳
JTI基準に準拠