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スイスには春の訪れを祝う伝統行事が数多くある。ファスナハト（カーニバル）、チューリヒのセクセロイテン、エンガディン地方のカランダマルツのような行事は良く知られているが、マイナーなものも忘れてはならない。
あまり知られていないものの一つに、スイス北西部アールガウ州で古くから続く「アイヤーレーゼット（Eierleset/卵拾い）」がある。これは「冬と春が戦って春が勝利する」行事で、今日では地元のスポーツクラブが恒例行事として開催する。エッフィンゲンで行われるアイヤーレーゼットの公式サイト他のサイトへには、昨年撮影された写真が載っている。行事の目玉、卵は繁殖の象徴だ。「アイヤーレーゼットは自然の目覚め。生気に満ちあふれた春が、すでに疲れ切った冬に勝利する行事だ」
準備は何週間も前から始まる。行事に使う衣装を取り出し、傷んだ部分を直して寸法を合わせる。人が中に入った状態で縫い合わせるものもある。イベントの直前に完成させるのは、麻袋に約30キロのわらを詰めて作る「わら男」の衣装だ。人が中に入った状態でわらを詰め、袋を縫い合わせる。
卵が村の通りに並べられたら、いよいよアイヤーレーゼットがスタート。春と冬を象徴するさまざまな衣装を着た参加者が春と冬に分かれ、戦いを繰り広げる。緑（春）と渇き（冬）がぶつかる瞬間だ。
道に置かれた卵を拾うのは、白い服を着た「ランナー」。結婚式の衣装と仮面を身に着けた「新郎」と「新婦」、そして「鶏男」がランナーを守る。「鶏男」は昔、本物のめんどりを腕に抱えていた。卵がどこから来るのか、そして「繁殖」が今も卵を食べる習慣とつながっているという信仰を人々に見せるためだった。
一方、冬の乾きを象徴する「わら男=冬の便り人」が従えるのが「老爺」と「老婆」のカップル。春を援護する若き「新郎」と「新婦」に相対する存在だ。
春と冬の戦いを見届ける審判は、村のお偉いさん、「牧師」と「警察官」だ。スポーツクラブの男性5人が黒いスーツを着て「Fünferrat（5人の委員）」に扮する。この5人はかつて冬や春の一員として戦い、お役御免となった人たちだ。