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戦争と差別と貧困の強制の時代は、非国民の時代です。まともな感性の持ち主は精神の非国民になるしかありません。ここ数年、「非国民」という授業をしていますが、たぶん日本の大学でこんな授業をしているのは私だけでしょう。
他方、平和運動は元気がありません。９条改悪の危機になったときだけ盛り上がる護憲運動も。９条にもたれかかった平和運動、悪法反対しか唱えない平和運動――一歩後退二歩後退の平和運動を立て直すために、一歩前に出る平和運動、平和をつくる平和運動の提案をしてきました。民衆法廷運動や無防備地域運動です。少しでも励みになるように、各地の運動の現場で歌っているミュージシャンを紹介する試みも続けてきました（雑誌「マスコミ市民」の連載「空に歌えば――平和・人権・環境」）。
「非国民」を受講している学生の提案で、日本の平和の歌を振り返る試みをしていたところ「放送禁止歌」に話が進展しました。
岡林信康の「手紙」「チューリップのアップリケ」「くそくらえ節」「がいこつの唄」。高田渡の「自衛隊に入ろう」「スキンシップ・ブルース」「三億円強奪事件の歌」。フォーク・クルセダーズの「イムジン河」。高石友也の「受験生ブルース」の替え歌「機動隊ブルース」。泉谷しげるの「黒いカバン｣｢戦争小唄｣。頭脳警察の「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」。
戦争、差別、貧困の強制に反対する歌こそが「放送禁止歌」の候補となります。
ジョン・レノンの「イマジン」。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」。ピーター・ポール＆マリーの「パフ」。
ならば、渋谷の路上を歩いただけで逮捕される今こそ非国民の放送禁止歌の時代ではないでしょうか。２００９年、私たちの運動の中から、どのような放送禁止歌が登場するでしょうか。
『無罪！』４５号（２００９年１月）より