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スイスの美術館では女性よりも男性の作品が多く展示される。スイスインフォとフランス語圏のスイス公共放送（RTS）の共同調査によると、2008～18年では女性の作品はわずか26％だった。
今年は女性芸術家の年かもしれない。ロンドンのテート・ブリテン他のサイトへは4月末から、過去60年における英国出身の女性芸術家の作品を展示。男性の作品は今回は外された。芸術における女性の知名度は世界的に重要なテーマだ。米国の調査他のサイトへによると、展覧会に出展した芸術家のうち、女性はたった12％。スイスでも芸術における男女の偏りは大きなテーマだ。ただ、スイスの状況についての調査は今のところ行われていない。
そこで、スイスに存在する125の美術館を対象に、08年から18年までに展示した芸術家を問い合わせ、6割を超える80の美術館から回答を得た。結果をみると、女性芸術家の個展はたった26％。グループ展でも似たような結果だったが、女性芸術家の割合はこちらの方が幾分多かった。
詳細を調べると、美術館によって違いが大きいことが分かる。女性芸術家の作品を最も多く展示しているのが、ヴォー州モルジュのアレクシス・フォレル博物館だ。イヴァン・シュヴァーブ館長は、展示作品の一定数を女性に割り当てたりはしていないが、女性の作品には特別な配慮をしていると語る。
スイスではいくつかの美術館でも動きが見られる。近年では女性の作品だけを扱った展覧会が数回行われている。例えばヌーシャテル州のル・ロックル美術館は2月から5月まで「女性芸術家のためのシーズン」と題した企画展他のサイトへを開いた。女性作品の展覧会を行うと確かに来場者は増えるが、このテーマに注目が集まるのはいっときだけで、長くは続かない。
男性よりも女性の個展が多かった美術館はわずか八つ。割合にして全体の1割だった。来場者数の多い美術館の中で目立つのが、クンストハレ・バーゼルだ。現代アートに特化したこの美術館では、近代美術や古典美術に比べ、女性芸術家の割合が特に多い。
大きな美術館では女性はほぼゼロ
大きな美術館の傾向ははっきりしている。来場者数の多いスイスの美術館では、個展における女性芸術家の割合は平均でたったの13.6％。大きな美術館トップ10のうち、ベルン美術館、チューリヒ美術館、バイエラー財団を含む七つの美術館のデータが入手できた。それによると、女性の割合が最も高かったのがヴォー州にあるシヨン城だった。
チューリヒ美術館他のサイトへは男女比の不均衡を自覚している。ビョルン・クヴェレンベルク広報担当は次のように語る。「当館は過去600年の芸術作品を展示していますが、昔の作品には男性の作品が圧倒的に多いです。ただ、現代アートの展示では男女比が均等になるよう心掛けています」。チューリヒ美術館の個展では、パブロ・ピカソ、フェルディナンド・ホドラー、フェリックス・ヴァロットンなどの著名芸術家の名が度々登場する。「来場者に見たい芸術家の名前を尋ねると、今挙げた著名男性芸術家の名前が頻繁に挙げられます」（同氏）
「来場者に見たい芸術家の名前を尋ねると、今挙げた著名男性芸術家の名前が頻繁に挙げられます」
ビョルン・クヴェレンベルク広報担当、チューリヒ美術館
他の美術館でも男女比の不均衡を認識し、是正に乗り出したところがある。ベルン美術館のニーナ・ツィンマー館長は「男性作品と同数の女性作品を展示し、社会の多様性を全体として反映するために尽力しています」と語る。ツィンマー館長は16年に就任したばかりだが、就任後は多くの女性をプログラムに取り上げてきた。今年は二人の芸術家を個別に取り上げる。一人はヨハネス・イッテン、もう一人はミリアム・カーンだ。「コレクションには、あえて女性の作品も購入しています。男女差を埋めなければなりませんから」（同館長）
特に美術館のコレクションには男性の作品が圧倒的に多い。英ガーディアン紙の調査他のサイトへによると、ロンドンのテートが所有するコレクションのうち、女性の作品はたった15％だ。
美術大学は女性を長い間拒否
女性の作品が長い間全くと言っていいほど存在しなかったのは、文化的、歴史的背景によるところが大きい。欧州の美術大学は長いこと女性に門戸を閉じてきた。18、19世紀には欧州で芸術家の職業訓練が発達したが、女性芸術家は除外されていた。男性は専門教育を受けられたが、女性はせいぜいプライベートで、しかもそれが出来る余裕がある場合にのみ創作活動ができた。
女性がようやく芸術を学べるようになっても、女性の存在は目立たなかった。「当時の芸術評論は女性の存在をよく忘れていました。評論家がいつも男性だったからです」。そう話すのは、ティチーノ州アスコーナの現代アート美術館で女性の作品に力を入れるマーラ・フォリーニ館長だ。つまり、有名な男性芸術家しか知らない観客が、その芸術家の作品を見たいというのは当然のことなのだ。
「当時の芸術評論は女性の存在をよく忘れていました。いつも男性が評論家だったからです」
マーラ・フォリーニ館長、 ティチーノ州アスコーナの現代アート美術館
現在は少なくとも教育に関しては様相が異なる。美術系大学の学生は通常、男性よりも女性の方が多い。例えばスイスで一流の芸術大学、チューリヒ芸術大学（ZHDK）では、昨年の女子学生の割合は55％だった。スイスの他の大学の美術史学科でも似たような傾向だ。また、今回の調査結果では、スイスではキュレーターも男性より女性の方が多いことが分かった。
スイスにおける職業芸術家の男女比については、スイス美術辞典SIKART他のサイトへを参照したい。それによると、スイス人芸術家およびスイスで定期的に作品を展示する芸術家には、男性が圧倒的に多いが、女性の割合も年々増えている。89歳以下の芸術家のうち女性は38％、49歳以下では46％だ。
美術館が現代アートの展示を企画する場合、少なくとも理論上では男女ほぼ同数の芸術家が候補に入る計算だ。
挑発的な作品は男性の方が受容されやすい
だが、なぜ展覧会ではこうした女性は取り上げられないのだろうか？調査結果が示すように、スイスの美術館は男女比のバランスが取れているとは到底言えない。ローザンヌ大学のオリヴィエ・メシュラー氏（社会学）はその理由をこう考える。「今日の芸術は審美的だけでなく、挑発的でなければなりません。しかし挑発的な作品を作ることに関しては、女性よりも男性の方が圧倒的に社会的に受容されています」。つまり男女均衡の責任は美術館側にあるのではなく、社会全体にあると言える。
調査方法：スイスにある125の美術館を対象に、2008～18年までに行われた全ての個展およびグループ展を男女別に記したリストの送付を、電子メールで問い合わせた。73の美術館が送付に応じ、他の七つの美術館に関しては各美術館のウェブサイトを独自に調査。調査手順、定義、データ収集方法、データ分析方法の詳細はここ他のサイトへを参照。インフォボックス終わり
（独語からの翻訳・鹿島田芙美）, swissinfo.ch