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都市を３Dで立体的に再現する「オンライン都市景観」を使えば、１８５０年にタイムスリップしてジュネーブの石畳の道や中世の要塞を歩くことができる。３Dモデルのオープンソースデータを使った教育アプリも今後開発される予定だ。
１９世紀のジュネーブをグーグルストリートビューのように再現した没入型マップは、制作に約１００人が関わり、約５年以上の歳月をかけて完成。３日に公開された。地図は歴史文書や高解像度の画像のほか、地元の建築家オーギュスト・マニャン氏（１８４１～１９０３年）率いる職人チームがスズと銅で作った巨大な３D模型をスキャンしたものをベースにしている。
新しい無料オンライン版ではマニャン氏の模型のように、１８５０年に城壁が破壊され、建造物と人口が大きく変化する前のジュネーブの様子が分かる。
ジュネーブは他の多くのヨーロッパの都市よりも長く要塞都市の姿をとどめていた。だが１９世紀半ばのファジー革命で城壁は壊され、街は住宅地区へと変容した。公共の建物、広場、通り、教会や橋が建てられ、鉄道と路面電車の交通網が整備された。１８９１年にはジュネーブの有名な噴水が出来た。
歴史都市の開放とそれに伴う建設作業は、社会変革をもたらした。都市部の人口は主にフランスからの外国人労働者の流入により、１８４３年の２万９２８９人から１９１０年には５万８３３７人に倍増した。
「この時期はジュネーブにとって本当に革命でした」とプロジェクトリーダーのティエリー・サンガールさんは説明する。「革命はまた、人々の考え方の変化を象徴するものでした。要塞は人々に一定の観念を植え付けていたのです。土地や建物を所有していた裕福な人々は、城壁の解体によって（土地や建物の）価値が失われ、そこに新たな建物が築かれることを恐れたのです」
オンライン版では人間は見えない。だが、デジタルエンジニアたちは歴史文書を元に、当時の建物２千軒、道路１３３３本、城壁と湖畔を復元。空間や質感、色彩、植物も忠実に再現している。
オープンソース
プロジェクトは民間財団の資金援助と、ソースコードを広く一般に公開したジュネーブ州の協力で完成した。
多くの大学や研究者がこのイニシアティブに関心を持ち、今後のプロジェクトに取り入れる予定だ。
公開されたオープンソースデータは、連邦工科大学ローザンヌ校の『ヴェネツィア・タイムマシンプロジェクト』のサーバーに統合されている。同大のフレデリック・カプラン教授が率いる研究チームが、地図、文書、原稿などの記録をスキャンしてデジタル化し、歴史学者や一般の人が歴史的な情報を検索して相互参照できるようにした。
イタリアのヴェネツィア、スイスのジュネーブに続き、同校と他の機関はパリ、アムステルダム、ブダペスト、エルサレムといった歴史・文化都市の「タイムマシン」制作に乗り出した。このプロジェクトによって、当時のヨーロッパで、社会的なネットワークや貿易、知識が何世紀もの間にどう構築されてきたかが詳しく分かるようになる。
ジュネーブ大学ではこの新しい３Dモデルを使い、歴史的な移民問題を学生に教えている。
同大のアドリアン・レイモンド助教授は「この３Dモデルは大きな可能性を秘めています」と語る。「これは、都市に関する歴史情報を持つ研究者や一般の人々が、ウィキ（ウェブブラウザ上で、不特定多数の人が共同でウェブページを編集できるシステム）を介してオンラインに情報を追加できる共同作業ツールです」
現在、ジュネーブにあるアートアニム財団と市が仮想現実（VR）を体験できるゴーグル型端末の共同開発を計画中。このVRゴーグルが完成すれば１８５０年への「タイムトラベル」が楽しめるようになる。
（英語からの翻訳・上條美穂）