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国際赤十字･赤新月社運動のマークに新たに赤ひし形（非公式名）が、やっと認められた。これまでの赤十字と赤新月のほかに赤ひし形が加わることで、赤十字に相当するイスラエルの赤盾ダビド公社も、正式にその活動を認められることになる。
12月5日から、赤十字の活動を定めたジュネーブ諸条約の委託者として任命されたスイスと赤十字国際委員会が中心となって締約国会議が開催された。
当初2日間の予定だった会議だが、シリアを中心とするイスラム諸国の抵抗があり、会議は１日延長。７日深夜長年の懸案に決着をつけた。賛成票98、反対票27、白紙10票だった。ジュネーブ諸条約成立後、条約に関係する審議で今回初めて、投票で決着をつけるような事態に至った。
マークのせいで認められなかった活動
中立の立場から人道援助を続ける国際赤十字・赤新月運動は、25人のスイス人から構成される赤十字国際委員会、国際赤十字･赤新月連盟、各国赤十字・赤新月社からなる。創始者はスイス人のアンリー･デュナン。赤地に白十字のスイスの国旗の逆の配色で「白地に赤い十字」が創始時代のマークだった。その後、十字架はキリスト教を想像させるという理由もあり、イスラム諸国も参加できるようにと、赤新月のマークが1876年に認められた。その後、イランの赤獅子のマークも認められたが、イラン革命後は使用されていない。
3つ目のマークを作るという案はイスラエルが出したもの。赤十字に相当するイスラエルの赤盾ダビド公社（またはマーゲン・ダビド公社、Magen David Adom）は赤いダビデの星のマークの下、活動をしているため国際赤十字･赤新月運動とは完全には認められないでいた。宗教や特定の国を連想させない中性的なマークがユニバーサルな活動をするためには必要と考えられていたが、イスラム諸国の反対にあい長年の間、認められなかった。
混乱の後、採決へ
赤十字国際委員会のコルエリオ・サマルガ委員長（当時）は1992年、まったく新しいマークを作る必要性を訴えていたが、この問題が重要性を持ち始めたのは、米国が1999年、800万フラン（約7億円）の年会費を納めないと言い出してから。
新しいマークの承認については、2000年に会議を開催する予定だったが、パレスチナ人の住民蜂起「インティファーダ」が激化し、中止となった。米国が年会費を支払わなくなって5年。マーク問題は早期に解決しなければ、財政にも響くという危機感があった。
11月28日にはスイスの仲介で、赤盾ダビド公社とパレスチナの赤新月社の間で話し合いがもたれ、ガザ地域については、赤新月社の活動を認める文書への調印がジュネーブでなされた。調印式でスイスのカルミ・レ外相は「小さい一歩だが、信頼を築く過程において重要な一歩である」と感想を述べた。この合意は、新しいマークの導入への一つの突破口の意味もあった。
しかし本会議は、再び中東問題で迷走。シリアは、ゴラン高原に病院を建設したい意向だが、この地域の活動はイスラエルの手に委ねられておりシリアが介入する余地はなく、活動は制限されていると反発。「このように、活動が制限されるのはジュネーブ諸条約に反する」と訴え、会議は延長を余儀なくされた。
スイスの役割に批判の声も
７日深夜、話し合いでは会議が無駄に長引くだけだと判断した会議進行役のスイスは、採決で結論を出すことにした。結果は賛成98、反対27、白紙10で、賛成が3分の2を超えたことから承認された。反対したのは、イスラム諸国のほか、中国、北朝鮮、キューバなどだった。
最後まで反対していたシリアは「人道援助問題を、少数の国々に負担を強いて多くの国の意見で強制的に決めた。こういった問題にはもっと時間を掛けるべきだ」と語り、スイスの進行に不手際があったと批判。一方、赤十字国際委員会のヤコブ･ケーレンベルガー委員長は、新しいマークの承認により「人道援助活動が強化され、よりユニバーサルな活動が進められることになる」と語った。
swissinfo、 佐藤夕美（さとうゆうみ）
キーワード
国際赤十字・赤新月運動は以下3つの総称
1．赤十字国際委員会
スイス人実業家アンリー・デュナンの提唱によって、1863年にジュネーブで設立された。25人からなる委員はすべてスイス人。
国際オブザーバーの地位を持ち、新しく生まれる赤十字社の承認、ジュネーブ条約に定められた任務を遂行する。
2．国際赤十字･赤新月連盟
1919年、各国赤十字社・赤新月社の連合体として設立された。
加盟国181カ国
3．各国赤十字・赤新月社
補足情報
- 白地に赤十字の旗は創始者であるアンリ･デュナンが考案し1864年に公式のマークとなった。赤地に白十字のスイスの旗の色を逆に使った。
- 赤新月は1876年に公認。オスマントルコの旗の新月の向きを反対にして使っている。
- イスラエルは、キリスト教を思い起こさせる十字やイスラム教を思い起こさせる新月などを使うことを嫌って、赤十字に相当する赤盾ダビド公社（マーゲン･ダビド公社）は、赤ダビデの星を使っていた。そのため、宗教、国家、文化、政治、人種などと無関係で中立なマークを新たに認める必要があった。
- 今後、各国は3つのマークのうちいずれかを選ぶことができるようになる。