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経済月刊誌ビランツが年末恒例に発表する今年の長者番付によると、スイスに住むスーパーリッチ上位300人の資産の合計は今年4550億フラン ( 約43兆8300億円 ) に達し、史上最高額を記録した。
富豪たちの資産が増加したのは、好景気、株価上昇、不動産価格の上昇のおかげという。ビランツの長者番付に登場するのは大富豪で、巨額の富を持ってスイスに移住してきた外国人が多い。
長者番付上位300人の資産の合計は前年より550億フラン増加し、史上最高の4550億フランに達した。1人頭15億1700万フラン ( 約1460億円 ) になる。しかし、上位10者がその4分の1に当たる1230億フラン ( 約11兆8500億円 ) を所有。富は上位に集中している。これは、同雑誌が長者番付を始めた18年前の上位100人の合計資産に当たるという。
ロシア人の台頭
資産で見たスイスに住む富豪の1位は去年と同じく、家具大手製造販売会社イケア( Ikea、本社ルクセンブルク ) の創始者、イングヴァル・カンプラード氏。資産は昨年より50億フラン増加し250〜260億フラン ( 約2兆4000〜2兆5000億円 ) 。2位も引き続き製薬会社ロシュ ( Roche ) の大株主エーリ・ホフマン家で資産は200〜210億フラン ( 約1兆9000〜2兆230億円 ) だ。
3位はチューリヒ州に住むロシア人のヴィクトール・ヴェクセルベルク氏 で今年の新顔でもある。彼は、レノヴァ・ホールディング ( Renova Holding ) の会長で、傘下に世界最大のアルミグループやロシア第4位の石油会社を持つ。ロシアの宝飾、ファベルジェのイースターエッグの収集家としても有名だ。資産は140〜150億フラン ( 1兆3800〜1兆4500億円 ) という。
カムバックや新顔
今年の新顔は14人。ヴェクセルベルク氏と同じロシア人で、肥料製造会社社長のディミトリ・リボロフレフ氏も新顔だ。一度、番付から姿を消した投資家のマルティン・エブナー氏は、以前の10分の１に資産を減らし、4〜5億フラン ( 約385〜480億円 ) でカムバックした。
一方、今年の番付に登場しなかったクリスタルアクセサリーで有名なスワロフスキーのジェルノ・ランジ・スワロフスキ氏は、オーストリアに移住したため姿を消したが、その資産は3〜4億フラン ( 約290〜385億円 )。インド人のプラカシュ・ヒンドゥヤ氏は、資産を27億5000万フランも減らしたが、4人の兄弟に一家の資産を分配したことが理由と見られる。
雇われ社長や会長の中、13人が上位300人に食い込み、その総資産額は42億フランという。クレディ・スイスの最高経営責任者 ( CEO ) のオスヴァルト・グリューベル氏の資産は1〜2億フラン ( 約96〜190億円 )。石油精製業ペトロプラス ( スイス証券市場上場 ) のCEOトマス・オマレー氏は、10〜15億フラン ( 約960〜1445億円 ) の資産を持つという。
swissinfo、外電 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )
キーワード
長者番付300位のうち、14人が新顔。
上位10位の合計資産は1230億スイスフラン。
会社社長・会長は13人がランク入りし、その合計資産は420億フラン。
上位300人のうち5人に1人がチューリヒ州に住んでいる。