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スイスのテレビ時代の幕開けは１９５３年。初めは普及の歩みは遅く、懐疑的な声も多かったが、徐々にスイスの一般家庭の居間に浸透し、マスメディアの媒体手段として変貌を遂げていった。その変遷に光を当てた展示がバーゼルで開かれている。
バーゼルの歴史博物館で開催中の展示「テレビ―幻と真実の間の６０年（Flimmerkiste – 60 Jahre Fernsehen zwischen Illusion und Wirklichkeit）」では、テレビ放送が始まった当時から現在までの歴史を振り返り、動く映像の力を改めて検証することができる。
この数十年間でテレビが人々の日常を変えたのはまぎれもない事実だ。初期の頃、テレビの放送時間はたった数時間だけだったが、放送局の数は次第に増えていき、今では数えきれないほどになった。視聴者の利用方法も近年は激変した。流行りはオンデマンド。視聴できる番組の数も莫大に増えたが、これまでのようにテレビを見る人は減っている。
展示では、スイス国営放送（SRG SSR）が保管する大量のアーカイブや個人所蔵のお宝など、合わせて４００点以上の展示品を紹介。映像や台本はもちろん、写真、メモ、撮影に使う小道具からテレビ用撮影装置など盛りだくさんだ。
（文・Gaby Ochsenbein）