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地球に似ていて、何らかの生命の存在が予想される惑星がついに発見された。平均温度20度、表面は岩と水に覆われていると考えられる。
4月24日この惑星発見を発表したのは、「ジュネーブ大学 ( UNIGE ) 天文観測所」のマイヨール教授研究グループ。
夜空の星は恒星。太陽も恒星の1つで、その周りを回る地球は惑星である。そして水星、金星などの惑星を含めたものが太陽系。惑星は自ら光を放出しないので太陽系外にある惑星の発見は難しかった。「ジュネーブ大学天文観測所」のマイヨール教授研究グループは、太陽系外惑星を1995年に世界で初めて発見し、そして今回再び、何らかの生命の存在が予想される惑星を発見したとあって、興奮の渦に包まれている。
水が表面を覆っているらしい
この惑星は地球から20.5光年の距離に位置する。温度は平均20度。地球より5倍大きいが、知られている限りの惑星の中で最も軽い。中心の恒星から受ける光は地球の1.5倍の強さ。重力は地球の2倍。
「中心の星からちょうど良い距離にあるので、温度も平均20度。そのお陰で氷などが解けて、水分が水の形で岩石を覆っていると予想されます。水があり、岩石があり、重力、光などの点からも地球にかなり似ています。したがって、何らかの生命の存在が予想されます」とジュネーブ大学天文観測所の天文学者、ステファン・ウドゥリ氏。
地球に似た惑星を求めて様々な惑星を研究していたが、「偶然発見されました。まったく予想していませんでした」とウドゥリ氏は興奮を隠さない。
しかし、この惑星に将来移動して住むことは不可能。月より6億倍も遠く、行き着くのに何世紀もかかるという。「こうした惑星の発見は哲学的、社会学的に大切で、どのように生命が誕生したのか、世界はどう創られたのか、我々人間とは何かという問題の理解に役立ちます」と天文学者は付け加える。
Gl581
さて、この惑星が13日間かけて周りを回るその中心の恒星は、「Gl581」と名づけられている。天秤座の中に位置し、太陽の3分の1の大きさの赤く小さい星、赤色矮星 ( わいせい ) である。
こうした赤色矮星は地球に似た惑星を探すのに、標的にされてきた。なぜなら太陽より50倍光が弱いので、生命の存在が予想される惑星が周りを回っている可能性が高いからである。
ジュネーブ大学の研究グループはジュネーブ大学で開発した「惑星研究者のための高精密放射高速分光器 ( HARPUS ) 」をチリのラ・シリャ ( La Silla ) にある「ヨーロッパ南部の望遠鏡 ( ESO )」に取り付け、研究を続けてきた。
こうして、今日まで太陽系外惑星はおよそ220個発見されているが、全て、重く、ガスで覆われているか、温度が極端に高いかまたは低いかで、生命の存在が予想されるものは存在しなかったという。
swissinfo、 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )
太陽系外の惑星第1号と今回の惑星
「ジュネーブ大学 ( UNIGE ) 天文観測所」のマイヨール教授研究グループは1995年、世界で初めて太陽系外に、惑星を発見した。それは恒星ペガサス座51番星の周囲を回る惑星だった。
教授たちは自ら光を放出しない惑星を発見するのに、恒星の光の揺れを観察し、ドップラー効果の法則から惑星の存在を考え、発見した。
今回の惑星発見に、「ジュネーブ大学天文観測所」のマイヨール教授研究グループは、グルノーブルの天文物理学研究グループ、パリの天文学研究所、リスボンの天文学センターと共同研究を行ってきた。
今まで発見されたおよそ220個の太陽系外惑星の中で、今回の惑星は1番小さい。
中心の恒星、赤色矮星「Gl581」の光の強さは太陽に比べると50倍も弱い。
太陽系外の惑星を探している天文学者を「プラネットハンター」と呼ぶ。