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毎年、夏に開かれるゴールデンリーグ陸上「ヴェルトクラッセ・チューリヒ」は今年で80年を迎える。
記念すべき今大会の花形は、何と言ってもジャマイカのウサイン・ボルトだ。先週末に閉幕した北京オリンピックでは、3つの世界記録を樹立するという偉業を成し遂げた。
仕事はトラックとフィールド
ボルトは「ヴェルトクラッセ ( Weltklasse ) 」で100メートルに出場する。400メートルリレーへの出場はまだ決めていない。ちなみにこの男子400メートルリレーにはジャマイカやアメリカのほか、開催国のスイス、そして日本も出場する。ボルトは8月27日午後、宿泊先のホテルで記者会見を開いて次のように述べた。
「そうですね、ここへの移動時間は長かった。でも、疲れはまったくありません。ここに来てから少しトレーニングしました。金曜の夜にはまた体が元気を取り戻しているようにね」
ボルトはオリンピックのあと、22歳の英雄をたたえようと待ち受けているジャマイカへは帰らず、北京から直接チューリヒ入りした。それについては、
「僕の仕事はトラックとフィールド。家に帰る前にまだすることがあるのです。国の人もこのことをわかってくれると思います」
と話す。
1つのオリンピック大会で、100メートル、200メートル、そして400メートルリレーの世界新記録を同時に更新したのはボルトが初めて。彼は
「北京で可能なことをすべてやったという感じ」
と言う。そして、金曜のレースについては
「楽しむつもり。チューリヒの観客の盛り上がりはトラックサイドまでのしかかってくるほど」
なのだそうだ。このときの会見ではまた、中国四川省で起きた地震の被災者のために5万ドル ( 約550万円 ) を寄付したことも伝えている。
ボルトのトレーナーを務めるグレン・ミルズ氏は、100メートルの記録更新の可能性はまだすべて汲み取られていないと考えている。記者会見では、
「北京からのバイオメカニクス・レポートをすべてチェックしたわけではないが、彼自身の水準から見ればよいスタートを切ったと思う。最初の60メートルはとてもよかった。今年は100メートルを本格的に初めた最初の年。最高潮に達するのは2年後だろう」
と述べた。
豪華メンバー
ヴェルトクラッセにはもちろん、ボルトのほかにも大勢の陸上スターが出場する。たとえば女子200メートル世界チャンピオンのアリソン・フェリックスや400メートルスペシャリストのサンヤ・リチャーズ、あるいは棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ、高飛びのブランカ・ブラシッチなど。このスターたちが北京オリンピックで獲得したメダルは合計41個に上る。うち14個が金メダルだ。
ヴェルトクラッセのマネージング・ディレクターを務めるパトリック・マグヤー氏は、今大会でも世界記録がいくつか誕生するのではないかと期待している。チューリヒでは、1960年にドイツのアルミン・ハリーが世界で初めて100メートル10秒の壁を破って以来、数多くの記録が作られてきた。アメリカのスプリンター、カール・ルイスやジャマイカのアサファ・パウエルなどもここで記録を樹立している。8月29日夜、満席のレツィグルント競技場は、再び陸上のスターのパフォーマンスに沸き上がるはずだ。
swissinfo