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トルコ軍の一部がクーデターを試みた件に対し、スイス各紙は、「エルドアン大統領はこれを契機に、権威主義的な態度を強め、全権を掌握する方向に動き出す可能性がある」との見方を示している。
社説に「エルドアン氏をさらに強化するクーデター」との見出しをつけたのは、有力紙のNZZ。この見出しは、スイス各紙の見解を要約している。
「誰が計画したものかは分からないが、このクーデターが失敗に終わるのは必至だった。あまりにも軽薄なものであり、国民からも拒否されていたからだ。しかし悲劇的なのは、これを機にトルコの民主主義ではなく、エルドアン氏だけが強化されたことだ」（NZZ）
日刊紙ズードオストシュヴァイツは、「トルコで自身を頂点とする大統領制を導入しようと目論むエルドアン氏は、過去数カ月に渡り、すべての人を自分に服従させてきた」と書き、こう続ける。
「民主主義のためにエルドアン氏の支配を終わらせようと、反乱者が今回の行動に出たのであれば、彼らは権力を奪うことにのみ失敗したのではない。彼らは大統領の独裁的な傾向を更に強化してしまった可能性がある」
待ち望まれていたクーデター？
エルドアン大統領が「このような機会を心底望んでいたかにみえる」と書くのは、日刊紙ターゲス・アンツァイガーとブント。
両紙は共同の記事で「エルドアン氏のやり方をみると、国内情勢の悪化が想定される。彼は週末に裁判官３千人を解雇もしくは停職にした。数千人の上官や兵士を逮捕し、死刑を再導入することにも前向きでいる」と述べ、「法治国家の解体が進みつつある」と憂慮する。
両紙はまた、クルド人に対する対応など、エルドアン氏の政策に反対する人たちが今回のクーデターで怒りをあらわにしたと分析。しかし、エルドアン氏はこうした批判に向き合う代わりに「民間の独裁者への道を歩もうとしている。軍の反乱が失敗に終わった後、今度はエルドアン氏の『反乱』が起きようとしている」とみる。
民主主義の強化にならず
「国民が軍のクーデターを止めたことは、一見、民主主義が勝利したかのようにみえる」とするのは日刊紙アールガウアー・ツァイトゥング。「だが、トルコの民主主義はこれで強化されたとは言えない」と続ける。また、エルドアン氏が独裁路線を強化するのであれば、トルコ国内にすでに存在する社会の亀裂が深刻化するとみる。
ベルンの日刊紙ベルナー・ツァイトゥングも同様の見方をしている。「トルコ国民は、軍が非民主的に権力を掌握するのを防いだ。エルドアン氏がその後、批判者と向き合い、和解に努めるのであれば、同氏は大きな功績をあげることになるだろう。だが、その可能性は低い」
（独語からの翻訳＆編集・鹿島田芙美）