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スイス生まれの有名なコウノトリ、「マックス」の人生がその10歳の誕生日を記念して本になるという。
マックス ( Max ) は実はメスだ。スイスの鳥類学者マックス・ボッシュ氏の名前を取ってつけられた。ボッシュ氏はマックスがまだ雛 ( ひな ) のときに足に送信器を取り付けた。お陰で彼女の人生のさまざまな出来事が解明され、1人の児童作家の想像力をかき立てた。
いたずら好き
「マックスが経験する人生の色々な出来事を科学的に追跡し、彼女の心の動きや考えていると思われることをわたしの想像力で脚色しました」
と児童作家のカティヤ・アルブさんは語る。
マックスは、実際の生活でもチャーミングで、いたずら好きな鳥だという。
「例えば、スイスの国境からすぐ北にあるドイツの町アッフェンベルク( Affenberg ) で自分の巣を決めるとき、カメラで観察するのに一番便利な場所を選んだのです」
と微笑む。
本の題名は『マックスと名付けられたコウノトリ、人生はカエルを食べるだけではない』。アルブさんは、マックスが誕生した時期、最初の巣立ち、上手な飛び方の学習などを「鳥の視点」から捉えて描写し、各章を誕生、旅、愛、渡り鳥としての試練に分けている。
愛の章
アルブさんは3羽のオスとの愛の顛末 ( てんまつ ) を、始まりから終わりまで詳細に記述している。
「最初の恋人は本当にばかな鳥で、格好ばかりつけていました。マックスはすぐに賢い判断を下してほかの若いオスに乗り換えましたが、この2番目も標準に達していないと分かると、彼のもとから去っていきました」
と言う。3番目に現れたオスは最高で、「上品で礼儀正しいコウノトリ」だった。
アルブさんはまた、マックスの話を本にしようと決心したとき、前と同じことが起こらなければいいがと願った。実は動物園のライオンの話を書き始めたことがあったが、本が出版されたときこのライオンが死んでしまったからだ。
「マックスがアフリカへ渡り鳥として旅立ち再び戻って来るまでの期間は、心配で夜も眠れないくらいでした。この旅は、本当に沢山の危険に満ちているからです」
と言う。しかし、恐らく今回はライオンのときとは違い、本の出版とマックスが卵を産む時期が重なり、2重のお祝いができるだろうと見ている。
アルブさんは、今ではマックスにのめり込み「自分でもカエルを食べ始めたくらいに」深く愛情を感じている。
名付け親のお陰
ところで、スイスのコウノトリの数がここ数十年安定してきたのは、マックスの名付け親ボッシュ氏のお陰だ。1900年にはつがいの数が140までに減少し、1950年には絶滅の危機に見舞われた。
そこでボッシュ氏は1955年にアルジェリアからコウノトリをスイスに持ち込んだ。その後、野生のつがいが初めて姿を見せてくれたのが1960年だった。昨年には170組のコウノトリを数えるまでに至った。
マックスは、ボッシュ氏が送信器を足に取り付けた26羽のコウノトリのうちの1羽だ。これは、フリブール州立自然博物館が行った追跡調査プログラムの一環による。マックスのその後の人生は？それは同博物館のサイトで知ることができる。
swissinfo、マシュー・アレン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳
コウノトリ
コウノトリは大型の水鳥で、カエル、昆虫、小型のネズミなどの動物やトカゲなどを食べる。木や高いビルの上に巣を作る。
体長が1メートルを超え、翼開長がおよそ2メートル。体重は4.5キログラムにも達する。
ヨーロッパでは温暖な地域に生息し、冬にはアフリカに渡る。
中央、東ヨーロッパに最も多く、スイスではアルプス北部に集中し、またドイツとの国境付近にも多く生息する。
ヨーロッパではコウノトリが赤ちゃんを運んでく来るといわれている。またほかのヨーロッパの伝説ではコウノトリが巣を作ったビルには幸運が訪れるともいう。
コウノトリはリトアニアの国鳥。