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スイス南部のヴァレー（ヴァリス）州の一部地域で１９３０年から７６年の間に化学企業ロンザが排出した水銀により土壌が汚染された問題で、汚染土の除去作業が２２日始まった。
この日、同州ラーロン町内の私有地８カ所で、作業員がショベルカーなどを使い汚染レベルの高い土壌を取り除いた。来年には近隣の自治体フィスプ、トゥティグで同様の作業を行う。住宅地で水銀に汚染された場所は１００カ所に上る。
作業規模は計約４千平方メートル、土壌の除去量は約３千立方メートルに上る。土壌は汚染レベルに応じてドイツ、オランダ、スイスの関係機関に送られる。汚染レベルの最も高い土壌を優先的に除去した後、残りの汚染土を取り除く。
この地域の水銀による土壌汚染は、１９３０年から７６年の間に化学企業ロンザが水銀を含む工業廃水を出したことが原因。ただこの工業廃水は、当時の国内法と規制に則って行われた。
約５０トンの水銀廃棄物は地元の運河に流れ込み、泥などに堆積。周囲の農地に汚染が広がったほか、汚染土は堤防の盛り土として９０年代まで使われていた。２０１０年に初めて問題が発覚した。
２０１７年９月、汚染地域の地主が浄化費用を負担しないことで合意に至った。ヴァレー州、フィスプやラーロンなどの自治体が浄化費用３５０万フラン（約４億円）を負担し、それ以外の事業費はロンザが負担する。しかし、同社は事前の融資契約を取り決めたことが、汚染について単独責任を取ることを意味しているわけではないと強調した。
ラーロンのラインハルド・インボーデン町長はスイス通信に対し、汚染土が放置されていたことに対して地元住民の不満が募っていたため、浄化作業がようやく始まり安堵していると述べた。町長は、多くの住民が汚染によって不安な夜を過ごしたと述べた。
州は汚染土の浄化作業を今後も注視し、水銀が混じった埃が出ないよう空気の質を独自にチェックするという。
運河に近い農地の汚染規模については現在も調査中。州環境局はスイスインフォの取材に対し、結果は来年前半にも判明する見通しだと語った。
（英語からの翻訳・宇田薫）