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スイスにも巨大ショッピングセンターの波がやってくるかもしれない。しかし、米国からやってくるこの波に、警戒の声も多い。
「スイスが何か間違ったことに手を出すとすれば、それは米国製です」。米ロサンゼルスに本社を置くジェルディ社のデービッド・ロジャース氏は言う。
現在、チューリヒ郊外、ベルン、フライブルク/フリブールで米ショッピングセンターの建設が計画されており、ルツェルンでこれに関連するシンポジウムが行われた。ここで、米国企業による前述の衝撃的な発言が飛び出し、参加者を驚かせた。
ゴーストタウンができるまで
スイスインフォがロジャース氏に取材するとさらに驚くべき発言が次々に飛び出した。なにしろ、彼の企業こそ米国で最も大きなショッピングセンター（39万平方メートル）、「アメリカ・モール」を建てた張本人なのだ。
「最も大きな挑戦は、ショッピングセンターを建設すること自体ではありません。すでにできている町の構造に、どうやって比較的大きなサイズのショッピングセンターを組み込むか、その過程が難しいのです」
ジェルディ社はこれまで米フィラデルフィアからポーランドのワルシャワ、日本の東京など、北米、欧州、アジアなどで多くの都市計画プロジェクトを実施してきた。「欧州の町の繁華街ほど大切なものはありません」とロジャース氏は語る。町の郊外に大きなショッピングセンターができると、人々の流れは中心地を通り過ぎて、町の中心がゴーストタウンになってしまうのだ。彼は米国で、そのような光景を沢山見てきた。
「スイス人もすぐに自家用車にひょいと乗って、郊外のショッピングセンターに行き、必要なものだけさっさと買って家に戻る生活に慣れていくでしょう。町の繁華街は素通りです。これはかなり怖いことですよ」
スキャンダラス
ドイツの建築および都市計画を古くから担っているgmp社のマインハルト・フォン・ゲルカン氏は、このショッピングセンター計画を「スキャンダラス」とまで言った。スイスで計画されているショッピングセンターは、７万3000平方メートルから22万平方メートルの間で、米国で最大のものや中国やドバイ（アラブ首長国連合）の巨大ショッピングセンターほどの規模ではない。しかし、何でも小さな規模に慣れているスイス人にとってこれはかなりの大きさだ。
ゲルカン氏によると、郊外の巨大ショッピングセンターは、既存の町の繁華街に悪影響をもたらす。繁華街から人の足が遠のくため、今まで町にあった店はその巨大ショッピングセンターの中やその近くに移動しなければならなくなり、町の繁華街にはますます人通りが少なくなる。やがて町は人が安全に歩けなくなるほど、退廃してしまうというわけだ。
「私だったら、もうショッピングセンターは建てませんね」とゲルカン氏は言う。彼の会社、gmp社は最近、独ベルリンの中央鉄道駅の設計を終えたところだ。中国上海の衛星都市のマスタープランにも関わっている。
オランダの銀行・保険関連グループ、INGの不動産担当者、ジョリス・デ・ファン・ジュレン氏も、巨大ショッピングセンターは地域から個性を無くし、均質化を進めると認める。彼によると、規模が大きくなればなるほど、消費者は大手の店に順応せざるをえなくなる。
「世界はどっちを向いても同じものであふれています」と語るのは、ニューヨークの建築家、マイケル・ガベリーニ氏だ。彼は有名ファッションブランド、ジョルジオ・アルマーニの店を設計した。彼はニューヨークに住む理由として「街の通りに店が並び、活気のある雰囲気が残っているからです」と言う。
そんなに脅威に感じることはありません
巨大ショッピングセンターの建設に、最も好意的なコメントを寄せたのはスイスの建築家、バルバラ・ホルツァー氏だ。彼女は２回、スイスのショッピングセンターの建築計画に関わった。ルツェルン郊外のエビスクエア（EbiSquare）とベルン近郊のウエストサイド（Westside）だ。
ウエストサイドの建築デザイナーに選ばれた米国のスター建築家、ダニエル・リーベスカインド氏を代弁してホルツァー氏は語る。「私たちの社会は変化しています。私たちは手っ取り早く物事を運ぶことや環境を変えることに慣れてきているのです」
「全ての都市はそれぞれ違った『選択肢』を住民や旅行者に提供する必要があります。だから、ベルンやルツェルンの町が脅威にさらされるということはありえません。歴史的な街というのは、もうすでに与えられた通りや広場があります。そして新しいショッピングセンターはまた新しい都市の空間を提供するというわけです」
「この新しい都市空間はもっとモダンで未来的です。歴史的な空間に慣れている人にとっては非常に楽しい空間となるでしょうが、ウエストサイドが外界から切り離されているわけではありません。これは、住宅地の中の、鉄道駅の前の古い広場に建設され、ヨーロッパの町並みに馴染むでしょう。主要道路をはさむ場所なので、町の中心へのアクセスも簡単ですし、町とうまく共存できるはずです」
しかし、一方でホルツァー氏は「社会的な変化は、ショッピングセンターの建設に関わらず、多くのスイスの町で既に起きている」と見ている。
「人々や企業はより低い税金や豊かな緑を求めて町から逃げ出しています。だから町自体がショッピングセンターとなっているのです。町にある店は有名なチェーン店ばかりで、個性なんてありません。町を活性化させるためには人々を呼び戻さなければいけません。人々が住んで、買い物をして、そこで時間を過ごす。町というものとショッピングセンターの大きな違いは、そこです」
swissinfo、デイル・ベヒテル 遊佐弘美（ゆさ ひろみ）意訳
キーワード
‐ルツェルンの2006年建築関係シンポジウムに建築家や都市計画プランナーが参加し、それぞれの意見を述べた。
‐シンポジウムの目的は企業や専門家が建築や都市計画の問題について市民に意見や情報を提供すること。
補足情報
‐ウエストサイド（ベルン）：8万平方メートル、建築費5億フラン（約460億円）、2008年オープン予定。
‐エビ・スクエア（ルツェルン）：7万3000平方メートル、建築費5億フラン（約460億円）、2011年オープン予定。
‐ゴッテロン・ビレッジ（フライブルク/フリブール）：22万平方メートル、建築費６億フラン（約560億円）、オープン日程は未定。
‐シールシティ（チューリヒ）：10万平方メートル、建築費6億2000万フラン（約575億円）、2007年オープン予定。