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「恐竜絶滅の理由はメキシコに落下した隕石ではなく、インドで発生した大規模な火山の爆発だった」。この説を裏付ける研究結果が発表された。このコンテンツは 2007/11/10 15:25
スイスとアメリカが共同で行った研究で、インドのデカン玄武岩 ( デカン・トラップ ) を形成した火山噴火の時期がより正確に定められ、恐竜の絶滅時期に近いことがわかった。
ヌーシャテル大学地質学教授のティエリ・アダッテ氏は、「今日では、恐竜の絶滅を招いたのは火山活動だという説が有力になってきています」と語る。ただし、「まだ確実なことは言えない」との補足付きだ。
時期を限定
アダッテ氏は先日、アメリカのデンバーで開かれたアメリカ地質学協会の年次会議で、プリンストン大学のゲルタ・ケラー氏とともに彼らの研究チームが得た結果を発表した。
「インドで起こった大規模な火山の噴火がおそらく恐竜の絶滅を招いたのだろうという説は20年近く前からありました。今回、私たちのチームはデカン・トラップの中心から約1000キロメートル離れたところで、溶岩と玄武岩の間に極小の化石を含んだ海成堆積物を発見しました。そして、この化石をもとに噴火の時期をより正確に限定することができたのです」
恐竜が絶滅したのは6500万年前だが、研究者たちは集中的な噴火の時期がその頃の30万年間と重なると推測する。
小惑星はそれより前
一方、中米のユカタン半島にチクシュルブ ( Chicxulub ) クレーターを形成した小惑星は、恐竜の絶滅が引き起こされる30万年ほど前に落下している。数年前までは、この小惑星が大火事を引き起こし、空が塵で覆われた結果、恐竜は食物を失って絶滅に追いやられたと考えられていた。
アダッテ氏はこの説を根本から覆す気はないし、また覆すこともできない。白亜紀末期に落下した隕石の影響をすっかり取り去ることはできないのだ。だが、絶滅を招くには規模が少し小さ過ぎるようだ。「絶滅にはもっと大規模のものが必要です。猛烈な火山活動が起これば、絶滅は十分に起こりえたでしょう」。そう語るアダッテ氏は、これからデカン高原の溶岩をさらに詳しく調査するつもりだ。
swissinfo、トーマス・ステファンズ 小山千早 ( こやまちはや ) 訳
恐竜
恐竜は陸上脊椎動物で、1億6000万年以上にわたって地球を支配していた。恐竜が初めて出現したのは2億3000万年以上前。
恐竜はおよそ6500万年前の白亜紀末期に絶滅したとする説が有力。しかし、古生物学者にとってこの絶滅は今もなお大きな謎だ。
恐竜の骨や化石は世界5大陸で発見されている。
中米ユカタン半島のチクシュルブクレーターを形成した小惑星が恐竜を絶滅に追いやったとする説もある。
デカン玄武岩 ( デカン・トラップ )
デカン・トラップは世界有数の巨大な溶岩。
その広さは50万平方キロメートル以上で、日本の国土面積の約1.4倍に相当する。
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