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ロマン・ポランスキー監督 ( 76歳 ) が2カ月間にわたる拘留から釈放される可能性が強まった。連邦刑事裁判所は11月25日、同監督による訴えを正当と認めた。
これにより連邦司法警察省司法局 ( BJ/L’OFJ ) は、450万フラン ( 約4億円 ) の保釈金と引き換えにポランスキー監督を釈放するか、上訴するかの選択を迫られることになった。
裁判は続く
去る10月30日、連邦司法局は逃亡の可能性が高いという理由でポランスキー監督の釈放申請を却下したが、連邦刑事裁判所はこれを覆して同監督の申し立てを正当と認めた。25日に下された判決によると、裁判官は、ポランスキー監督の逃亡の可能性は相変わらず高いが、保釈金として提示された現金450万フランはほかの対策と合わせれば逃亡を防ぐに十分な金額だと判断した。
これを支える対策として、身分証明書の押収やベルナーオーバーラント地方のグシュタート ( Gstaad ) にあるシャレーでの拘留などが言い渡された。シャレーはビデオカメラなどで監視される。連邦司法局はこれらの対策に対する監督の確約を不十分と判断していた。
保釈金の金額に関して連邦刑事裁判所は、ポランスキー監督の資産に見合うだけのものでなければならないという考えを通した。監督はすでに高齢であり、保釈金を支払った場合、それだけの金額をまたすぐに貯蓄できるとは考えにくい。また判決文には
「ポランスキー氏は高齢でもあることから、責任感ある父親として若い人よりも余計に生計を安定させておかなければならないと基本的に考えられる」
とある。
さらに、ポランスキー監督は引き渡しをめぐる裁判を受けることを確約した。監督の弁護士によると、監督はこの約束を守らなければ、疑惑の目で自分を追っている世間に対して面目を失うことをよく認識しているという。
連邦司法局広報官のフォルコ・ガリ氏がAP通信社に答えたところによると、25日の時点ではポランスキー監督はまだ釈放されていない。連邦司法局はこれからこの判決を分析し、判決で定められた対策を受け入れて監督を釈放するか、あるいは最高裁判所に上訴するかを迅速に決定する予定だ。
異議申し立て期間は最高10日間。連邦司法局が上訴した場合、ポランスキー監督の拘留はまた数カ月間延びることになる。25日、在スイスの監督の弁護士の談話は得られなかった。
ポランスキー監督は9月26日、チューリヒ映画祭の授賞式に出席するためチューリヒ・クローテン空港に降り立った際に、アメリカの国際手配を理由に逮捕された。アメリカはその後、正式な引き渡しの申請をスイス政府に提出したが、連邦司法局はそれに対する決定をまだ行っていない。アメリカ政府は、1977年に同監督がロサンジェルスで13歳の少女に性的虐待を加えた責任を問うている。
swissinfo.ch、外電