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◆エペソ人への手紙６章１０節
終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。
◎戦いへの備え
パウロは、エペソの聖徒たちに、キリストにあって強められるように命じています。それはクリスチャンが暗黒の力に立ち向かうように、戦うようにと召されているからです。
Ⅰ．主にあって
英語の聖書では in Christと訳されています。文字通り訳せば「キリストの中にあって」ということになります。パウロは度々、「キリストにあって」と言う言い回しをつか うのですが、言わんとしているところは「主なるキリストとの親しい関係の中にあって」と理解できます。大能の力によって強められるためには、主との親密な 関係の中に生きることが必要です。
Ⅱ．その大能の力によって
また、神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大 なものであるかを、あなたがたが知ることができますように。神は、その全能の力をキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上に おいてご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世ばかりでなく、次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上 に高く置かれました。 （エペソ１：１９～２１）
エペソの１章１９節、２０節、２１節から理解するならば、その大能の力とはキリストを復活させた神の全能の力です。その何よりも偉大なすぐれた力が、私たちに信じる者に対して働く、信じる者の中に働くとパウロは教えています。それは彼自身が経験してきたことでした。
Ⅲ．強められなさい
もともとの原文は受動態の命令文なので、私は「強められなさい」という新改訳聖書の訳が好きですし、適切だと思います。「強くなりなさい」と言うよ りは「神の力によって強くしていただきなさい」と理解した方が良いと思いと思うからです。私たちは自分で強くなることはできません。私たちは、「主との親 密な関係」なしには強くなることはできないのです。ならばどのようにして「主との親密な関係」を築くことができるのでしょう。いくつかあげることができま すが、大切なことの一つは、聖書を読んで「主が私をどのようにご覧になっているか」を確認することです。神様が私たちを、わが子として、尊い価値ある者と して、愛してくださっていることが分かるはずです。次に、私たちを愛してくださっている神さまの心を悲しませていることがあるならば、それを日々悔い改め ることです。そうするならば、神さまと私たちを隔てているものが取り除かれるのです。そして、もう一つ大切なことは、教会（家庭）の交わりの中で、お互い の正直な状況を分かち合い、祈り合うことです。
◇少年と偉大なピアニストの話し
あるとき、ピアノを習っている息子によい刺激を 与えようと、母親が息子をペデルスキーというピアニストのコンサートへ連れて行った。ホールに入ると母親は自分の友人がそのコンサートに来ていることに気 付いたので、その友人に声をかけるため座席に息子を残して席を立った。一 人残された子供はコンサートホールを探索すべく座席を離れ、「関係者以外立ち入り禁止」の貼り紙のあるドアを開けて中へ入って行ってしまった。会場のライ トが薄暗くなり、そろそろコンサートが始まるという時になり、座席に戻った母親は息子がいなくなっていることに気付いた。
あわてる母親をよそにカーテンは開き、ステージの上のグランドピアノにはスポットライト が当てらた。恐怖におののいた母親が見たものは、ピアノの前にすわって無邪気に「キラキラ星」を弾いている小さな息子の姿だった。ちょうどそのとき、ペデ ルスキーが舞台に現われた。彼はすばやくピアノに近づくと、その少年の耳元にささやいた。「やめないで。そのまま続けるんだよ。」そして少年の後ろから左 手を回し、少年の演奏に会わせて、ベースのパートを弾き始めたのだった。さらに右側にも手をまわし、素早い指の動きの高音のパートを併せた。少年のつたな い演奏にこの偉大なるピアニストの演奏が加わって、聴衆はどんなコンサートでもかつて聞いたことのないような素晴しい音楽にただただ魅了されるだけだっ た。このピアニストと幼い少年は、ともすればとんでもない惨事になりかねなかったこの状況を、素晴しく美しい創造的な場面へと造り変えたのである。
私たちが今おかれている状況がどんなものだとしても、どんなに滅茶苦茶で、どんなに絶望的で、どんなに霊的に枯渇し心が暗くうちひしがれていたとしても、神様は私たちの心の奥底でささやいていて下さっているのだ。「やめないで。そのまま続けるんだよ。あなたは一人ではないんだ。わたしたちは一緒に、このボロボロの状況をわたしの美しい傑作へと造り変えることができるのだ。一緒にわたしたちの平和の歌で、この世を魅了することができるのだよ。」