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デンマークの織り機（正確には綜絖、そうこう）です。
|デンマーク野外博物館蔵|
あの、デンマークの野外博物館で見たのがこれ、これを使うと経糸（たていと）５３本までの織物を織ることができ、私が手に入れたのを使うと、経糸４１本までの織物を織ることができます。
糸を、孔と、長いスリットに一本ずつ通します。
スリットに通した糸は、織り機を上下しても、スリットの範囲であれば、それに連れて上下しないで、同じ高さにとどまります。ところが、孔に通した糸は、織り機を上に上げれば上に行き、下に下げると下に行きます。
それを利用して、一本おきに上下している経糸の間に、緯糸（よこいと）を入れると一段織れ、経糸の位置を上下反対にしてから次の緯糸（よこいと）をくぐらせると二段目が織れ、これを繰り返すと布が織れます。
経糸はしかし、ぴんと張っていないと織れません。
経糸の端は、まとめて遠くの何かに結びつけ、手元の、織りあがった部分は、板にでも巻いて、自分の身体にくくりつけて、引っ張ったのでしょうか？
それとも、この幅の狭さですから、あまり見たことはありませんが、経糸の両端を柱などにくくりつけて固定的に張っておき、横から手を伸ばして織り進んだのかもしれません。
|右利きなら向きが反対。取っ手を持って操作します|
また、このような刀杼（とうじょ）ともセットではなかったのかと思います。
織り機（綜絖）で経糸の上下を操作した後、刀杼を寝かせて突っ込んでｊから立てると、交互の経糸が、大きく安定的に開きます。
そこに緯糸を通したら、刀杼を寝かせて、筬（おさ）として緯糸を締めるのです。
この織り機には、１８０８と彫ってあります。
１８０８年と言えば、２００年以上昔、日本でいえば江戸時代（文化５年）につくられました。
とても普及していた、簡易織り機だと思われますが、残念ながら、この織り機を使っている絵や写真は見たことがないので、どんな織物ができたのかは、あくまで想像です。
この織り機を使って規則的に織ると、糸が交互に上下した平織しかできません。
しかし、板杼を操作して、規則的に並んでいる経糸を飛ばしてすくったりすることで、模様織りにすることもできます。
これは羊毛で織った、夫が愛用したネクタイですが、ちょっとした手間で、こんな模様織りができます。
デンマークの帯は、こんなだったかもしれませんし、まったく違ったものかもしれません。
また、織る糸によっては、帯だけでなくマフラーのようなものもつくったのかもしれません。
似た織り方で、こんな帯もできます。
上から、ビルマ、ネパール、メキシコの木綿の帯ですが、デンマークの帯は羊毛か麻だったと思われます。
この薄い板、これまでにデンマークの田舎で、どんな織物や織る人の生活を見てきたのでしょうか。
何年も使われて、虫食いだらけですから、何年も放っておかれたに違いありません。
そして、なぜか遠い、極東の私のところまで旅してきました。