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ジュネーブで世界初の人間の「感情」に関する学際的な国立リサーチセンターが9月から開設される予定。このコンテンツは 2005/04/29 14:59
この国立感情リサーチセンター (Pole de recherche national) では職場や国際紛争など様々な場面での感情の決定要因を分析する新しい研究を試みられている。
発端はクラウス・シェラー教授の率いるジュネーブ大学心理学科の感情科学プロジェクトにある。これが、スイス政府からPRNの拠点として選ばれた。世界でも最もユニークなリサーチセンターになりそうだ。
学際的な研究
PRNでは感情が人間または社会へ与える作用を様々な分野からのアプローチで分析する。ジュネーブ大学でもすでに「感情的改革」とあだ名が付けられて注目されている。
シェラー教授は「感情に関する研究自体は新しいものではありません。古代からあって、アリストテレスはすでに彼なりの“情動的知性”といった今、流行っている表現を用いているのです。ここで新しいのはあくまでも様々な分野からの学際的なアプローチです」と強調する。
感情はどのように生まれるの？
まず、第一グループの研究者は感情の芽生えについて検討する。何が始動させるのか？声や動作など生理学的にどのように表現されるのか？個人差はどのようなものか？男性と女性は同じように反応するのか？といった様々な疑問に取り組む。
このような現象の研究には研究所と現地調査（フィールドワーク）と両方が必要だとシェラー教授は説明する。そのため研究者は鬱病などの精神病を患っている人や凶暴で反社会的な行動をとる囚人なども観察することになる。
ストレスの管理
第二グループは衝動やストレス、心理的過労といった感情の制御、調整に取り組む。「この部門では社会的な要素が入ってきます」とシェラー教授。ストレスに上手に対処することによって幸福感や満足感を大幅に高めることができるという。
第三グループは社会的プロセスへの感情の関わりに焦点を当てる。この分野では哲学者や経済学者などが研究に加わり、例えば、民族紛争における宗教や神話の役割などに着目する。
さらに、法手続きにおける感情の重要性を法律学者が点検する。これに関してシェラー教授は「現行の刑事裁判では恥、罪悪感や反省といった被告人の道徳観を中心に定めた“アルターナティブ裁判”が発展している。このような法律の“感情化”に対して疑問をもって検討する」と説明した。
実際的な応用
PRNの研究の大部分は基礎研究に当てられるものの、最終的な目的は知識を実践に移すことにもある。例えば、ストレスの研究は職場の環境を改善し、当事者のストレスの軽減を直接助けることにある。シェラー教授は「これは幸福感を得られると共に労働生産性も上げられるのです」とつけ加えた。
この研究所には政府だけでなく、企業も興味を示している。薬品大手のノバルティスはPRNが研究する職場と私生活の関連研究に、また、香水会社フィルメニッヒも臭覚能力についての研究に出資する予定だ。
PRNは2005年の9月1日から開設予定。スイス政府から1千万フラン（約 8億9千万円）、ジュネーブ大学から200万フラン（約1億7千万円）の合計1,200万フラン（約106億円）の予算で40人のポストが設けられる。
swissinfo アレクサンドラ・リシャール、 屋山明乃（ややまあけの）意訳
補足情報
2005年9月から感情研究の為の国立リサーチセンター（Pôle de recherche national）がジュネーブで創設される。End of insertion
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