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男性か、女性か？自分はそのどちらでもないエックスジェンダー（男性・女性のいずれの性別でもない人）だとパティさんは言う。ドイツが欧州で先陣を切って「第３の性別」への扉を開いたが、チューリヒ出身のパティさんはそれだけでは不十分だと言う。性別による区別から解放されるために名前と外見を変えたパティさんは、身分証明書の性別欄を廃止すべきだと主張する。
ドイツ「第３の性別」認定へ
ドイツの最高裁に当たる連邦憲法裁判所は昨年１１月、出生届に「男性」「女性」以外に「第３の選択肢」を認める判決を出した。新しく法律が制定されれば、ドイツは欧州で初めて第３の性別を登録できる国になる。
判決によれば、立法府は今年末までに「男性」「女性」に加え「その他」「インターセックス」或いは別の肯定的な表現で３番目の性別を盛り込む新しい法制度を整えなければならない。
ドイツで２０１３年に制定された法律では、出生届の性別欄を空白のままにすることを認めただけだった。
オーストラリアとネパールでは既に第３の性別が認められており、男性・女性のどちらでもないと感じる人は「中間性」或いは「インターセクシャル」と表現される。それに対しフランスの最高裁判所は昨年５月、公文書への「中間の性別」の導入を却下した。この判決により、自称「男性器も女性器も持たずに生まれた」人物の申請は取り下げられた。
引用:スイス通信（SDA）インフォボックス終わり
ミルシュ・パティさんは、男性でも女性でもない。「彼」でも「彼女」でもないのだ。そしてパティさんの戦いは、日ごろ何気なく使っている言葉から始まる。「彼とも彼女とも呼ばれたくないんです」。このような時代の流れに対応するために、英語ではパティさんのような人々を「they（彼ら）」と複数形で呼ぶことが増えてきている。ドイツ語には「sier」「xier」という３人称に当たる新しい造語が存在するが（但し辞書には記載されていない）、フランス語やその他多くの言語には、まだこの概念に対応する言葉が存在しない。もしも３番目の性別が認定されれば、今後こういった社会的な変化も伴うと予想される。これはドイツが欧州で先陣を切って起こす小さな革命だ。（インフォボックス：「ドイツ「第３の性別」認定へ」参照）
２８歳のパティさんが何故女性、あるいは男性として話しかけられたくないかを説明しようと思ったら、かなりの時間を要するだろう。レストランや店、郵便局など、あらゆる場所で説明を始めたらきりがない。男性か女性しか認めない二元性の社会から解放されるパティさんの願いを叶えるには、多くの時間と物事を深く考える気の長いプロセスが必要なのだ。
「まず女性に思われるのが不快だと気付きました。かといって自分は男性だという感覚もなかったのです」。トランスセクシャルの友達が性別適合手術を受ける決心をしたときは、この疑問が頭を離れなくなったという。「友達の決心には心を惹かれましたが、同時に何故その必要があるのか理解できませんでした」
そしてパティさんは昨年初め、自分の性的アイデンティティーを見つける決心をした。「まずジェンダー問題を専門的に扱うセラピストの所へ行きました。それから自分を変えるために幾つかしたことがあります。自分の気持ちがどう変化するか試してみたかったのです」。チューリヒ出身の化学者であるパティさんは、自分の名前を「ミルシュ」に変えた。この名前の方が両親につけてもらった名前より中性的な感じがしたからだ。
「テストステロンは摂取したくない」
新しくショートヘアにすると、前より自分の外見と気持ちがしっくりする気がした。そして外見を変えるのはとりあえずこれで終了した。「エックスジェンダーの中には、更に乳房を切除したり、ホルモン治療を行ったりする人もいます。私はテストステロン（男性ホルモン）を摂取するつもりはありません。その結果心身に現れる変化に満足できない気がするからです」
チューリヒの中心街にある流行りのカフェで、少し枯れた声のパティさんは続ける。「今日は少し調子が悪いので、いつもより声が低いですが、かえって都合が良いですね」。パティさんのアイデンティティーは男性と女性の特徴が少し重なり合った所にあるという。
パティさんの周囲の人々は、次第にパティさんの新しい名前に馴染んでくれた。友人も大半は理解を示してくれたという。「どうしても納得してくれない友人が一人いましたが、結局彼女を説得するのは諦めました。私の家族も、全員が全てを知っている訳ではありません」
２年前、パティさんがパンセクシャルであるとカミングアウトした際、周囲の人々は好意的に受け止めてくれた。しかし男性にも女性にも分類されたくない気持ちを本当に理解してもらうには、多くの説明を要した。「同性愛やトランスセクシャルは知名度が高まっていますが、パンセクシャルはまだ全く知らない人が多いため、話が複雑になります」とパティさん。
性的少数者であるLGBTIQの間でも、パンセクシャルはどちらかというと周辺現象に過ぎない。「ゲイ・プライドは同性愛の男性の話がメインです。レズビアンも時々テーマになりますが、トランスセクシャルは少し言及される程度。家長制が根強い我々の社会では、結局のどの分野でも男性が目立つということです」（パティさん）
「たとえ物事を言い表す言葉が存在しなくても、その物事が存在しないわけではない」
公共の場にも男女共用トイレを
身分証明書や登録用紙、ソーシャルネットワーキングや出会い系のポータルサイトなど、我々は至る所で性別の記入を求められる。「インターネットで洋服を買うときでさえ性別を決めなくてはいけません。これは手間がかかる上、なぜそこまで性別が重要なのか私には理解できません」とパティさんは嘆く。
ドイツが第３の性別を認めたのは正しいステップだろうか？「そう思います。しかしいつかは性別による区別から離れて、パスポートへの性別記入も廃止すべきだと考えます。この項目には何の意味もありません。人物の認証には性別よりも目の色の方がよほど役立ちます」（パティさん）
性別による分類から解放される難しさは、恋人を探すときも同じだ。出会い系サービスを提供するマッチングアプリには、男性か女性かという二つのオプションしか存在しないことが多い。「そのため、ティンダー（マッチングアプリの一つ）では自分のプロフィール欄で私の生い立ちを説明していますが、あまり理解されていない気がします」
自分は男性でも女性でもないという人は、公共トイレはどちらを使うべきなのだろう？「一人のとき、私は女性用トイレを使います。男性の友達と一緒のときは男性用トイレに行くこともありますが、トイレの入り口付近には男性用の小便器が置いてあることが多く、前を通るのが少し不快です」と言うパティさんは、代わりに男女共用トイレを設置すべきだと言う。「自宅では既にこういったトイレが使われています。小便器と男女共用トイレの個室を分ける方がよほど合理的だと思います」
パティさんは、スイス社会民主党青年部（JUSO）での活躍を通し、これまでの慣習を変えられると確信している。「このテーマを政治レベルで話し合うことが大切です。私は特に、全ての人が性別に関係なく結婚できる権利を勝ち取るために努力しています。これが認められればエックスジェンダーの人にとって大きな進歩になります」。但し、スイス政治で「彼」「彼女」に変わる言葉の認可について話し合うのはまだまだ先のことになりそうだ。
だが、問題点を伝えたくてもそれを表す言葉が存在しないときはどうしたらよいのだろう？パティさんは、こう結ぶ。「たとえ物事を言い表す言葉が存在しなくても、その物事が存在しないわけではありません」
トランスセクシャル（性転換症）とは、生まれ持った身体的性への違和感から、心と身体の性を一致させるために形成外科的（性転換）手術を望む人を指す。
パンセクシャル（全性愛者）とは、性別にとらわれずあらゆる人々に恋をしたり、性的願望を抱いたりする人を指す。
男性か女性か？スイスでは性別を決める必要がある
スイスでは子供の性別が男性・女性のどちらであるか、生後速やかに登録する必要がある。登録内容を後日変更する手続きは複雑だが、近々簡素化される予定だ。
現在、両親は生後３日以内に子供の性別を戸籍役場に届け出なければならない。しかしスイス医科学アカデミーはこの期間が短すぎるとし、２０１６年１２月に期間を３０日に延長するよう要請した。
出生届の内容を後日変更することは法的に認められているが、複雑な手続きが必要。該当者は裁判所に名前と性別の変更を申し立て、許可を受ける必要がある。
連邦司法警察省司法局（EJPD）はこの手続きの簡素化を検討中。今年には草案が審問される予定だ。昨年１０月末のEJPDの説明では、該当者は性別と名前を変更する簡単な説明を戸籍役場に提出するのみになる可能性がある。
引用：スイス通信（SDA）インフォボックス終わり
（独語からの翻訳・シュミット一恵）