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1世紀前に絹取り引きで日本に駐在していたスイス人の商人が、日本全国から竹細工をおよそ1500点ほど集め、郷里に送った。長年、チューリヒの博物館の貯蔵品として眠っていたこれらの貴重な竹細工コレクションが、このほど「古い日本の竹展」の中で公開されている。
いまからおよそ100年前、横浜に駐在していたハンス・シュペーリは、チューリヒ連邦工科大学の植物学の教授の要請により、本業の傍ら、日本の竹細工を収集た。籠、笠、箪笥、虫かご、花瓶、根付など1500点以上にのぼるコレクションのおかげで、いまの日本人も目にしたことのないであろう珍しい竹細工が堪能できる展示会がチューリヒ大学付属の民族博物館で開催中である。
横浜で絹の取り引きをしていたスイス人のハンス・シュペーリが日本の竹細工の収集を始めたのは1890年のことだった。それから6年間、集められた竹細工は1500点以上にのぼる。一品、一品に番号を付け整理された工芸品は、収集途中の1893年、チューリヒで公開され、当時のメディアにも取り上げられた。
「限りない可能性を備えた竹の工芸品の展示というばかりではなく、職人の腕の器用さ、忍耐力に触れることができる」（ドイツ語圏日刊紙1893年4月28に付け「ノイエ・チュリヒャー・ツアイトゥング」）と、日本人が当時日常に使っていた家財道具を芸術品だと格上げしている。
博物館の改築後1916年から数年間は常設で展示されていたこともあったが、それ以来は博物館の倉庫に収められたまま眠っていた。初めての展示会から110年後の今年、日本の竹細工は再び同博物館で、来年2月末まで一般に公開されている。
スイスの商人の情熱
ハンス･シュペーリはチューリヒの絹商人として1890年、横浜へ派遣された。出発前、チューリヒ工科大学のカール・シュロレーター教授は、植物学者として竹に興味を持ち、シュペーリに日本の竹やその種、また竹細工を収集することを依頼した。
収集を続けてゆくうちにシュペーリは日本の竹細工に魅せられ、日用品に限らず、竹に関する多くの工芸品、美術品を収集するようになる。滞在していた横浜に留まらず、日本各地を歩きまわっての収集活動を通し、日本の風物に直接触れるようになったシュペーリは、同業者仲間では、彼が住んでいた横浜の住所をとって、「47番地さん」と愛称で呼ばれ、一風代わった人として有名になったという。籠、笠、箪笥、虫かご、花瓶、根付、団扇、茶筅など、彼の購買熱で一時、竹細工の価格が上がったともいわれている。
虫かごが人気
シュペーリ自身、当時でさえすでに入手不可能の工芸品があると指摘しているように、今回展示されている竹細工は、日本でも珍しい品が目白押しである。
4月から開催されている展示会を訪れた人は8月中旬まででおよそ6500人。主に地元のスイス人だが、日本人の顔もちらほら見え、神妙に展示品を鑑賞している。小学校の野外活動として見学に来る子供たちもたくさんいて、幅広い見学者でにぎわっている。
同博物館でこの展示に携わったレナテ・コーラーさんによれば、日本の家屋を模倣した展示に興味を示す人が多く、また「虫を籠に入れてその鳴き声を聞く習慣がないこともあり、虫かごに目を奪われる人が多い」という。
日本文化と竹のイベント
500点にのぼる竹細工の展示のほか、博物館の庭には、建築家の日詰昭男（ひづめあきお）の巨大な星籠・スターケージが展示されている。竹を巧妙に組み合わせ、釘ひとつ使わずに作り上げた籠の空間に入って上を見ると、イスラム寺院の円形天井そのものが展開する。
展示会場には、竹細工にちなんで、お茶室も設けられ、定期的にお点前のデモンストレーションが行われている。また、書道の展示会や尺八のコンサートも予定されている。
竹に関する日本の文化も紹介する今回の展示会は、まさに、シュペーリの竹を通して日本に向けた情熱を体現するかのようである。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
キーワード
チューリヒ大学民族博物館
住所 Pelikanstrasse 40
電話 +41 1 634 90 11
開館時間 火〜金: 10時-13時/14時-17時
土: 14時 - 17時
日: 11時 - 17時
今後の催し物
8月17日 13時から展示ガイド
8月20日 18時15分から展示ガイド
8月24日 14時から 裏千家お点前デモンストレーション（入場料25フラン）
8月28日から11月23日まで 書道展
8月30日 20時から尺八コンサート（入場料 20フラン）