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をろしや遊覧記
- Сумбур вместо земли человеки
(― 人の地ならざる荒唐無稽)
エルミタージュとネヴァ川 (手前は全部凍った川)
день 1 続き
前座
さて，前回は少しネタに走り過ぎてしまったきらいがありますが，その理由は圧倒的に写真がないからです．予め日記を書こうと決めていたわけではないので１日目の写真がほとんどありません．というより，決めていたとしても，実は写真は両親が撮っていて自分はカメラ類がMacBook Airの内蔵カメラしかないという状況だったので無理ですが．
これからは写真も増えてくるのでネタに走り過ぎることはなくなると思います．というか早く写真で埋めていかないとロシアでの出来事を書くより出来事を忘れるスピードのほうが速くなるといったことになりかねません．心して．
今回の文章は，シベリアが寒くて人が住める場所じゃないだろ・・・という感想を持ったということです．
元ネタはというと，当時ショスタコーヴィチの不倫オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」がブルジョア的であるとしたプラウダ批判の文章のタイトル，「音楽ならざる荒唐無稽」です．当時ショスタコーヴィチは交響曲の他このオペラで大衆に人気が出ていましたが，前衛的な音楽と反社会的な不倫を扱うオペラを政府は嫌い，共産党機関紙プラウダにこのタイトルが冠された匿名の文章が乗りました．匿名と言っても機関紙であり，実質当時大粛清を進めつつあったスターリンの意向が汲まれていると言っても過言ではありません．人々は一気にショスタコーヴィチとのかかわりをやめ，人民の敵というレッテルを貼られてしまいます．この後，作曲し終え初演の最終リハーサルまで行った交響曲第四番(筆者が一番好きな交響曲!)をショスタコーヴィチは取りやめます．前衛的で批判を浴びるのを恐れたのでしょうか．関係者が粛清をおそれ逃げてしまったのでしょうか．それはわかりません．そこで再起をかけて新しい交響曲を作りました．それがショスタコーヴィチの交響曲で一番有名な交響曲第五番です．これは，
え？長いって？ここはショスタコのサイトですよ？まあいいや．興味を持った人は調べてみてください．ぽい．
飛行機内計画
えーと前回どこまで書いたというと，「昼過ぎにやっと離陸したけど，モスクワ時間だとまだ朝７時」でしたね．つらくて退屈なことが予想されます．今回はそのために色々持ってきたんでした．再掲含め書き出します．
- 「内藤詰将棋選集」 - 詰将棋が１００問ある
- 「千と千尋の神隠し」 ５巻 - フィルムマンガ
- 「ショスタコーヴィチ ある生涯」 - 豊富な資料に基づいたショスタコーヴィチの伝記
- MacBook Air with ３時間程度のバッテリ
- ロシアガイドブック
- 搭乗時に貰ったロシア語のノーヴイエ・イズヴェスチヤとプロフィーリ，日本語の各種新聞
もう一つ小説上下巻を持ってきたつもりだったけど出発する直前にやめたんでした．大体の予定は，まずかさ張るマンガをこなしてしまいこみ，次に詰将棋を解きつつたまに気分転換にロシアガイドブックとか新聞を読む．そしてパソコンは萎えた頃に取り出す最終兵器．実際はそれに加え，２回の機内食と，１日が３０時間になるので途中で昼寝するというのも含めてなんとか１０時間半過ごします．
それに加えて機内にあったのが機内向けのおみやげ販売，座席にさして聞くイヤホン，そして何かのアニメをやってる中央のディスプレイ．お土産販売はページ数も多くいろいろな国の紹介が乗っていたりして面白かったんですが，配られたイヤホンが片耳断線していて聞こえない．おまけに内容もクラシック的なものはなくてポップとかロックみたいなものばかりでした．なんかあればよかったのになあ，落語とか．
機内食その１
そうこうしているとジュースが配られ，そのあと食事が配られました．ビーフorチキン選択．
機内食のビーフ選択 - アエロフロート機内にて
こういうこまごまとした食事ってなんか楽しいですよね．ご飯とか海苔巻きがあるのはロシアの航空会社の日本風アレンジですね．これはビーフシチューですがすでに欧米っぽい感じ．パンも白パンと黒パンがあるというロシア風です．ちなみに左端には読もうとしてる千と千尋の神隠しがありますね．
そしてぺろりと平らげ食後のドリンク．ロシア人乗員がきました．
「☆ー オア コーフィ?」
「？？」
「チー オア コーフィ?」
「？？」
ティー(tea)でした（ぇ
状況的にティーしかないだｒロシア語ではtiの音が「チ」のようにつづまるのでそういう発音になったんですね．
暇つぶし
さて，食後は千と千尋です．読み終わり次第後ろの席の父親へ．５冊はあっという間に読み終えました．それでも，食事と千と千尋で２時間半は経過しました．なんか早いですが，基本的に座ってるだけでイベントはほとんどないのでこのあたりはさっさと進んでいきましょう．ちなみに，機内は毛布があるのですが，別にそれほど暑くも寒くもなくて体の横においやられており，毛布の中は本が挟まれる場所になっていました．複数の本をとっかえひっかえ．
千と千尋に続いて，詰将棋．休み休み５０問解いてかれこれ出発から６時間経過．日本時間夜７時，モスクワ時間昼１時です．途中３０分くらいうとうともしてましたが基本的には本を読んでここまで．うおー．このあたりに来るともう走りまわりたくなってきます．足を伸ばしてみたり，靴を脱いで座席の上に乗せて膝を抱える格好になってみたり．あー疲れたし飽きたな．
そんな時にこれ１つ！最終兵器MacBook Air!残り４時間くらいで，電源は持っても３時間ですが，間に食事とか入国のための紙を書くのでもう取り出してしまいます．そしてまさおコンストラクションの逆コンパイルソースを読んでいるともう飯の時間に．
機内食その２
２回目の機内食 - アエロフロート機内にて
うどんとはまた日本らしい．みかんゼリーにいたっては日本語だし．まあもうそろそろ説明はいいですよね．
風景について
ところで，外の風景について何も触れていませんでした．窓際に座ったので終始よくみえていました．日本時間の１３時に出発し，モスクワ時間の１７時に到着するので，日もずっと出ている．
で，地表を見ると雪，雪，雪．シベリアさむそー．たまに直線的に雪になっていないところが見えて，道路っぽかったりするんですが，それが唯一の人工物で，他はもう雪と地形の模様．たまに川があって，すごくうねっていました．三日月湖も．地理でロシアは上流のほうが先に氷が溶けるのでよく氾濫して洪水が起きるから川が蛇行するって習いましたね!
そんな感じでずーーーっと雪で特に面白い風景はなく，シベリア鉄道の旅はどれだけ物好きな人がやるのかがこの10時間で体験できました．
ロシア到着!!
またその後飲み物が出てのんびり将棋ったー作ったり入国カードを書いたりしているとようやく着陸の時間です．日本時間で夜11時，モスクワ時間で夕方5時．シェレメチェヴォ空港はモスクワ郊外の空港で，少し田舎にあります．日本の田園地帯みたいに家が1件ずつぽつぽつと立っている集落がところどころに見えてくる．雪は一面．やっと人工物を見てこれがロシアかといった印象．(今までのはロシアじゃなくてシベリアとしか感じなかった．)そして降り立ちます．滑走路は除雪してあるけど路肩は雪が積もってる．寒い国に来たな〜．あ，残念ながら写真はないです．
さて，降ります．長かった10時間半!飛行機と建物をつなぐ連絡通路は外気の寒さを伝えていました．外寒そー．
しかし降りて１時間でまたサンクトペテルブルグ行きの便が搭乗開始！添乗員含めた８人揃ってダッシュします．まずは入国チェック．「ロシア人用のゲートを使っていいよ」と言われそちらへ通る．列は各ゲート２，３人ほどという短さ．その後荷物を受け取り再度預ける．終わってみれば空いてて結構楽だったな．無事間に合いました．ちなみに現地時間夜６時過ぎでだんだん空が暗くなっています．日本時間では翌日０時過ぎ．でも飛行機でだらだらしたのでまだ眠くはありません．
さて，サンクトペテルブルグ行きは次回にしますか．なかなかホテルに辿りつけない！