Document ID: /fineweb-2-swissfilter-quality_10-filterrobots/filtered/00427.jsonl.gz/49

「時々の深酒も健康に良くない」というのが、「スイスアルコール中毒及び他の中毒予防機関 ( ISPA ) 」が、11月16日の第10回アルコール中毒予防日に出した結論。
ISPAによると、93万人、つまり8人に1人のスイス人が、月に2回は深酒をするという。
専門家によると、男性で5杯、女性で4杯のアルコールで、医学的にはかなり危険な状態になるという。ここでいう1杯とは、ワインで100ミリリットル、ビールで300ミリリットル、スピリッツで20〜40ミリリットルを指す。「こんな量、たいしたことないと思うでしょうが、集中力や体の調整力はかなり落ちているのです」とISPAのスポークスマン、ジャニィンヌ・メッセーリ氏。
ISPAの懸念
特に若者には、アルコール5杯はかなり危険な量である。彼らの体も精神もまだデリケートだからだ。事故を起こしたり、中毒になったり、勉強、見習いで問題を起こしたり、無防備な性的関係を持ったりする。
2005年1月に、自動車運転中のアルコール規制が厳しくなって、今年の前半期で38%も事故が減っている。
専門家は「時々の深酒」がスイスに根付くのを懸念する。ISPAの2005年の調査によると、深酒、特に宴会、お祭りなどでそれをやる人は、自動車事故を起こす率がかなり高いという。
若者だけが問題ではない
ヨーロッパ諸国と同様、スイスでもアルコールを飲む若者の年齢が下がり、量も増えている。しかし、「時々の深酒」は若者だけの問題ではない。「若者に世間の目が集中していますが、実は45歳までの人々がこの『時々の深酒』をやっているのです」とメッセーリ氏。
もう一つの問題は仕事中にアルコールを飲むことである。2005年の他の調査によると、仕事中の事故の5件に1件がアルコールのせいだという。
しかし、仕事中の飲酒を会社側に考え直させるのはなかなか難しい。アルコール中毒防止日、「アルコール中毒防止ジュネーブ連盟 ( Fédération genevoise pour la prevention de l’alcoolisme ) 」がこのテーマを考えるため、1000の会社を招待したが、実際に参加したのはわずか30社であった。「会社側は飲酒の問題を認めたくないのです。飲酒者もそうですが」と同連盟の代表、ロウラン・フェールマン・リエル氏。
しかし、「時々の深酒」がもたらす危険を訴えた警告は、レストラン、バー、スポーツクラブ経営者や、お祭り、イベントの組織者たちに配布された。
swissinfo、アダム・ボーモン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳
補足情報
今年5月に出たある調査によると、スイスでは2003年の1年間で、1300人の10〜23歳の青少年、若者が急性アルコール中毒で病院に運ばれたという。
2005年のアルコール対策の中心テーマは「妊婦の飲酒」であった。専門家によると、7.4%の妊婦が度を越して飲んでいるという。その結果、毎年5000人の妊婦がお腹の赤ちゃんを危険に陥れているという。
連邦健康局 ( BAG/OFSP ) によると、自殺者の5人に1人はアルコールが関係しているという。