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国内に流入する移民の数は国外に流出する移民の数を超え、スイスは「移民流入の国」である。スイス南部チチーノ州のルガノ・ガンドリアにある通関博物館ではスイスと移民のかかわりの歴史を紹介する特別展示が始まった。このコンテンツは 2004/04/26 17:49
移民や難民としてスイスに安住の地を求めてきた人々の姿を通し、スイスに与えた影響などを探った。連邦通関局と国立博物館が共同で手がけた同展は、移民、難民問題について考える機会を与えてくれる。
第二次世界大戦以来、スイスに流入した移民や難民とその子孫の数は200万人にのぼると見られる。祖国を捨て、スイスに居を構えるようになった理由はいろいろである。政治的に圧力をかけられた人、経済的理由がある人、スイス人と結婚した人もいる。通関博物館で催されている移民の歴史の特別展示では、実際の例として12人に焦点を当てその姿を紹介している。
具体的な移民の姿を例に挙げる
イタリア、スペイン、ポルトガルといったヨーロッパ諸国はもとより、南米、アジア、アフリカと移民の出身国も世界に散らばる。展示会では、実際スイスに住んでいる移民や難民を取り上げることで、展示会の訪問者が移民の生の生活に触れられるような工夫をした。
1960年代、イタリアから労働力として多くの移民を受けいれた歴史があるスイス。エミリオ・バレストレロ（83歳）もその一人である。労働組合での活動が当局に記録されたことも展示されている。タミル人のビジェジャクマー・ナデス（35歳）は、80年代初期に起こったスリランカでタミル人の分離独立運動に参加したことで難民となり、スイスに来た。スイスに感謝する彼の大判のポースターは、展示会場でも目立っている。ほかに、ピノチェット政権から逃れてきたチリ人の姿なども展示されている。
スイスに留まらず世界的な現象
移民問題は、受け入の伝統があるスイスだけが抱えているわけではない。全世界で移民、難民の数は1億7,500万人ともいわれる。一人一人の背景や受け入れ諸国の体制など、複雑な要素が絡み合い、移民や難民の現象は当人と受け入れ側の双方に不安や心配を生む。
「たとえば市長が黒人だったらどうだろう。アジア人が警察官で、駐車違反を告示する紙を車に貼り付けたら、違和感を抱く人もいるだろう」と受け入れ側の許容度にも言及している。
一方で、移民や難民がスイス人の生活に刺激を与え、豊かになったという事実も指摘されている。特に食生活。オリーブ油、醤油などは、いまや欠かせない食材であり、ピザや春巻きは、近所のスーパーマーケットでも売られている。
スイス人も移民
通関博物館の展示を担当するトマス・ブオンベルガー氏は「移民のことを考える重要性が増している。国境警察の仕事も知られていない面が多いと思う」と語った。特別展示は連邦通関と国立博物館の手によるもので、「政治的な意図で展示しているのではない。複雑に入り組んでいる移民、難民の現象に光を当てた」という。
移民、難民と受け入れ側のスイスといったコントラストを浮き彫りにしながら、スイス人の移民も取り上げている。同展示を通し、スイス人のおよそ1割にあたる60万人が、国外に住んでいるという現実も訪れる人は思い出すことであろう。
スイス国際放送 ゲハルト・ロブ （佐藤夕美 （さとうゆうみ）意訳）
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通関博物館 ルガノ・ガンドリア
4月12日から10月24日まで
開館時間 13時30分から17時30分まで
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