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１９９９年チューリッヒ空港から強制送還されたパレスチナ人男性が機中で窒息死した事件で、チューリッヒ州裁判所は３日、強制送還に立ち会った医師を業務上過失致死で有罪判決を出し、５ヵ月の禁固刑と遺族へ５０、０００スイスフランの賠償金支払いを命じた。このコンテンツは 2001/07/04 11:06
１９９９年、当時２７才だったパレスチナ人男性カーレディ・アブザリファさんが難民申請を認められず強制送還のためチューリッヒ・クローテン空港からエジプト行きの便に乗せられる前、口に粘着テープをはられヘルメットを被せられた上からさらに粘着テープを縦横に巻かれ、車椅子に縛り付けられた。アブザリファさんは息苦しさを訴えたが、この医師が警官３人に生命への危険は無いと保証したため、そのままにされた。ところが数分後、アブザリファさんは意識を失い、そのまま死亡した。
判決でチューリッヒ州裁判所判事は、この医師はアブザリファさんの呼吸困難に関する自らの誤診を無視しアブザリファさんの演技であると申し立てたこと、口に粘着テープを張るという危険な行為に同意したことによる医師としての義務遂行の失敗、さらに送還されるアブザリファさん、警官らと一緒に空港へ同行することを拒否したことから、医師の有罪を認め、懲役５ヵ月を言い渡し、さらにアブザリファさんの遺族らに賠償金５０、０００スイスフランの支払いを命じた。
アブザリファさん窒息死事件直後から、アムネスティ・インターナショナルはチューリッヒ警察を強く非難し、送還に立ち会う警官と医師の再教育を要請している。事件後チューリッヒ当局は、送還者の口に粘着テープをはるうのはやめた。アムネスティ・インターナショナルのネリス・リーさんによると、９３年から２０００年までに少なくとも５人が、スイス、オーストリア、ドイツ、英国から強制送還される途中に死亡した。リーさんは、強制送還に関する各国共通の基本ガイド作成が必要だという。そして、「送還者の呼吸を損なうような活動制限手段は禁止するべきだ。そして、食事と飲料の摂取も保証されるべきだ。強制送還される人々の人権を尊重しなければならない。」と訴えた。
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