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ルビーの歴史、有名なルビー
いつルビーが初めて発見され、宝石として使われ始めたのかはわかっていません。しかし歴史的記録や古い時代のルビーなどから、スリランカが古代ルビーの原産地と考えられています。スリランカの5世紀の詩、マハバムサの中に、サファイアや真珠に加えてルビーについての記述が見られます。ルビーとそれ以外の赤い宝石を鉱物学的に見分ける手段がまだ確立されていない時代には、それ以外の赤い宝石もルビーと呼ばれることがよくありました。「バラス・ルビー」はそのよい例で、実際にはこの石はスピネルです。ルビーの語源はラテン語で「赤」を意味する「ruber」からきています。
古代のインドの伝説では、神は最初にルビーを作り、その後にその所有者として人間を創造したと言われています。ルビーは宝石の王を意味する「Ratnaraj」、宝石の指導者を意味する「Ratnanayaka」と呼ばれました。また別名、蓮の花のような赤を意味する「Padmaraga」もその呼称として使用されました。
赤い宝石は聖書の中で美しさや知恵と関連づけられて4度言及されており、またルビーは神が人類を創造した際に同時に作り出した12種類の貴石の一つとして挙げられています。
中世ヨーロッパではサファイアをはじめとした色石が王族に好まれましたが、その中でもとりわけルビーとエメラルドはルネサンス以降こぞって求められた宝石でした。ギリシャ人はルビーを「全ての宝石の母」と呼び、ローマ人はダイヤモンドよりも価値がある宝石として珍重し、「宝石の中の一輪の花」と呼びました。有名なジュエラーのベンヴェヌート・チェッリーニは1560年に、ルビーの価格はダイヤモンドの8倍だと記しています。
ヨーロッパにはルビー鉱山はなかったので、王族・貴族たちは商人たちが東方のスリランカやビルマからルビーを持ち帰ってくるのを待つしかありませんでした。東方商人たちが、有名なビルマ・モゴクのルビー鉱山に至るのは大変困難でした。
モゴク産ルビー
19世紀までモゴクのルビー鉱山は様々なビルマの統治者によって厳しく統制され、自由な採掘はほとんどできませんでした。1886年に英国が上ビルマを併合し、モゴク・ストーン・トラクト地域の実効的な支配も手に入れました。
モゴクの鉱山は英国籍のビルマ・ルビー鉱山会社に1889年から1931年まで貸与され、宝石の産出量増加と利益増大を目的に採掘の機械化が試みられました。この初期の試みはなかなか大変でした。というのも最も豊富な鉱床は村の真下にあったからです。そのため、村そのものを移動させ採掘を行うことになりました。
モゴク渓谷はこれまでに多くの有名なルビーを過去数世紀にわたり産出してきました。
20世紀から21世紀にかけてのルビー
限られた供給量から長く王族・貴族の特権だったルビーですが、20世紀に入り新たな鉱山の開発に伴い、より多くのルビーがジュエリーに使用されるようになりました。名だたるジュエリーハウスがルビーをデザインに取り入れるようになり、マハラジャや時の女優たちがそれらを身に着けることにより、ルビーはより人気を高めていきました。近年ではルビー需要は特にアジアで高く、2009年に見つかったモザンビークの巨大な鉱床は「宝石の王」の未来を明るいものとしています。
著名なルビー
「グラフ・ルビー」（8.62カラット）。2006年、クリスティーズ・サン・モリッツにおいて当時のカラットあたり世界記録価格である425,000ドル／カラットをつけました。その後2014年のサザビーズ・ジュネーブのオークションにおいて、再度カラット当たりの最高値を更新する860万ドルでグラフに買い戻されました。 SSEFレポートNo. 45948 写真：クリスティーズ
エトセトラによるルビー（6.04カラット）のリング。2012年にクリスティーズ・香港にて330万ドルで落札されました。 SSEFレポートNo. 59356 写真：クリスティーズ
リリー・サフラ婦人コレクションの「ホープ・ルビー」（32.08カラット）。ショーメのリングにセットされたこのルビーは、2012年にクリスティーズ・ジュネーブでオークションにかけられ、当時のルビー単独価格としては世界記録の674万ドルの値をつけました。 SSEFレポートNo. 61748 写真：クリスティーズ
傑出したルビーに対するSSEF特別追記レポートの例。
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