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スイスの銀行大手クレディ・スイスのブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者（CEO）が６月末で退任することになった。後任には英保険大手プルーデンシャルCEOでコートジボワール出身のティージャン・ティアム氏が就任する。
クレディ・スイスはドゥーガン氏の退任理由を明かしていない。ウルス・ローナー取締役会長は「ドゥーガン氏が２５年以上同行のために類まれな貢献をし、高い業績を上げてきたことに感謝する」と述べ、金融業界にとって非常に困難な状況の中でもしっかりと舵を取り、難しい問題を乗り越えてきたとドゥーガン氏を称えた。
また新CEOのティアム氏については「強いリーダーシップを持ち、責任感が強く、グローバルな金融サービス業界で偉業を成し遂げてきたティアム氏が我々の銀行を今後率いていく」と語っている。
投資部門への批判
ドゥーガン氏はJPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモン氏やゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン氏同様、金融危機後もトップの座に残った数少ない大手国際金融機関のCEOの一人。リーマン・ショック後の景気低迷の中、クレディ・スイスの舵取りをうまく行ってきたドゥーガン氏は投資家の間で高く評価されてきた。
だが、同行が租税問題で米当局と和解した去年頃から、同氏に退任を求める声が高まっていた。同行が支払った制裁金はスイス銀行史上で最高額を記録。脱税に関わっていたことを認めるかわりに、ニューヨークで総合銀行のライセンスを維持するという同行の対応にも批判が集まった。また、国内のライバルUBSと違い、ドゥーガン氏が投資部門で独自の戦略を固持していたと、アナリストたちは批判している。
「この銀行にとっても、私にとっても、CEOを退任するのに適期が来た」とドゥーガン氏は述べている。同氏がクレディ・スイス（同行旧投資部門ファースト・ボストン）に入社したのは１９９０年。「今までの２５年間に経営陣や全従業員が成し遂げた業績を、私は誇りに思っている」（ドゥーガン氏）。
大臣でありマッキンゼー社員
新CEOに指名されたティアム氏は、１９６２年にコートジボワールに生まれ、その後フランスに移住。コンサルティング会社マッキンゼーに数年勤務した後、コートジボワールで国土計画開発担当大臣を務めた。
２００９年に英保険大手プルーデンシャルCEOに就任。アジア地域での業務拡大など数々の功績を収め、非常に優れたCEOとして知られている。ティアム氏の就任でプルーデンシャルの株価は約１８０％上昇。英語、フランス語、ドイツ語に堪能で、２人の子どもの父親だ。
日刊紙ターゲス・アンツァイガーによれば、グローバルな大手銀行のトップに就任する黒人としては、０３年から０９年までメリルリンチの会長兼CEOを務めていたスタンリー・オニール氏以来、ティアム氏で２人目となる。
今回の人事発表を受け、クレディ・スイスの株価は１０日、約８％上昇したと、スイスメディアは伝えている。
swissinfo.ch