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スイスのナショナルチームは今年エジンバラで開催されるサッカー世界選手権に向けて、最後の追い込みにかかっている。この世界選手権に参加できる選手は、ホームレスであることが条件。
勝つことより、そのプロセスが大切。ホームレスや失業者が世界選手権に参加することで、再びやる気を起こしたり、人生を変えようとすることができたなら、それだけで、勝ったのである。
第３回ホームレスサッカー世界選手権に臨むスイスチームは、一人の選手が３点もシュートしようとするかのような意気込み。勝つほどがんばれば、ホームレスからも這い上がれるかもしれないという希望も湧く。
７月20日から24日まで、スイスや日本を含む32カ国からホームレスや失業者、およそ250人の選手がエジンバラで開催される「ホームレス・サッカー世界選手権」に出場する。参加できるのは、固定の家のない人、無職の難民希望者、ホームレスが編集する雑誌を販売して収入を得ている人に限られている。
サクセスストーリー
スウェーデンで開催された昨年の選手権でスイスは２勝9敗。104つのゴールを奪われた。しかし、チームリーダーのトム・ヴィーダーケール氏は「勝つことが目的ではない」と語る。「ホームレスや失業者にとって、選手権に参加できただけで、すでに彼らの人生で勝利を得たようなものだ。トーナメントで戦い続けることで、人生を変えるためのエネルギーを得ることができる。少なくとも、自分の人生を変えなければと考えるようになるはず」
ホームレスたちは、チームの一員として協力し合うことで、再びやる気が出たり、人生の意義を見出すようになる。コーチの権威やルールを認めることもサッカーを通して学ぶ。ホームレスは「権威」との関係をうまく築くことができない人が多いため、彼らにとっては重要な課題だ。
結果は明らかに良好だ。昨年のチームの中の２人の選手は、いまやホームレスではなく、一人はコックとして、もう一人は農家で働いているという。昨年の世界選手権に参加した204人の選手のうち、92％の人が選手権後、またやる気になったと答えている。38％の人が職を得、27％の人が麻薬から解放されたという結果が出た。「スイスでは良い生活ができることを再認識した。「アフリカのナミビア・チームの選手と話をして、彼らの生活を知ったら、自分の目が覚めたよ。自分の問題を別の視点から見ることができるようになった」スイスチームのラエル・フィヒター選手（１６歳）は語る。
08年にスイスで開催を目指す？
スポーツを通してホームレスや失業者を社会に溶け込ませるのが目的で04年に創立した「in-kick.org」は、今年開催された第１回サッカー・スイス杯に参加した選手からナショナルチームの選手を選抜しトレーニングをしている。意外にもスポンサーが集まり、年間の予算は15万フラン（約1300万円）に膨らんだ。欧州選手権がオーストリアとスイスで共同開催される08年に合わせ、ホームレスの世界選手権をスイスに誘致することも検討されている。
エジンバラ大会を前に、選手に選ばれた幸運者のミヒャエル・オムリン選手（32歳）は「サッカーは自分が置かれている立場を忘れさせてくれる。サッカーをしている自分は生き生きしているし、人生のやる気を起こさせてくれる」と満足そうに語った。
swissinfo マシュー・エイレン 佐藤夕美（さとうゆうみ）意訳
補足情報
＜ホームレスサッカー世界選手権＞
− 第1回（03年）グラーツ（オーストリア）／第２回（04年）イエーテボリ（スウェーデン）／第３回（05年）エジンバラ（英国）
− スイス、ブラジル、米国、香港、ケニア、日本など32カ国250人の選手が参加
− 選手になれる条件は、ホームレス、労働許可のない難民希望者、ホームレスが編集する雑誌を販売して収入を得ている人。