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９月２４日、スイスの銀行最大手UBSのCEO（最高経営責任者）オズワルト・グリューベル氏が引責辞任した。理由は２３億フラン（約１９２２億円）の損失を出したロンドンの同行社員の不正取引だ。このコンテンツは 2011/09/26 15:14
スイスのマスコミは金融界の変化を読み取れなかったUBS経営陣の弱体を指摘し、銀行の体質改善が今後の課題になるとみている。
UBSを建て直したグリューベル氏の功績をたたえる声は聞かれるものの、退陣を惜しむコメントはない。それを遺憾に思うのはカスパー・フィリガーUBS取締役会長のみのようだ。
かつて連邦大臣を務めたフィリガー氏は、グリューベル氏の即時辞任表明直後、「グリューベル氏は取締役会の後ろ盾を失うことはまったくなかった。そればかりか、続投してくれるようこちらから懇願したほどだ」とドイツ語圏の日曜新聞「NZZアム・ゾンターク（NZZ am Sonntag）」に語った。
「グリューベル氏は去り、問題は残る」
しかし、その経営陣をチューリヒの日刊新聞「ターゲス・アンツァイガー（Tages Anzeiger）」は「力不足」とバッサリ切る。グリューベル氏を思いとどまらせることができなかったのみでなく、その後任となった５１歳のセルジオ・エルモッティ氏を単なる暫定CEOとしたことに異を唱える。「せっかくトップの世代交代を行い、また『新キャプテンの舵取りは困難になるはずだ』とまで言うのに、なぜ暫定措置にとどまるのか」
エルモッティ氏は今年４月にUBSに入社した、ヨーロッパ・中東・アフリカ部門の責任者だ。
ドイツ語圏のもう一つの日曜新聞「ゾンターク（Sonntag）」も「エルモッティ氏をなぜ正式に任命しないのか。辞任したグリューベル氏の意志の強さが取締役会には見られない」と同じ見方だ。
フランス語圏の日刊紙「ル・タン（Le Temps）」も「グリューベル氏はいずれにしても１、２年以内に退任が予定されているのに、その後任準備が整っていないという印象を受ける」とこの措置を批判する。また、グリューベル氏退任後のUBSの変化を期待する様子もなく、「UBSの投資部門が抱える問題も、『つぶすには大きすぎる（Too big to fail）』というステータスの問題もそのまま残る」と書く。
一方、エルモッティ氏の出身州であるティチーノ州の日刊新聞「コリエレ・デル・ティチーノ（Corriere del Ticino）」は「エルモッティ氏がCEOの素質を証明でき、UBSが進路を固持することを明らかにすれば」正式に任命されることになるだろうと読む。
「NZZアム・ゾンターク」は、UBSが抱える問題を「業務上というより戦略的なもの」と見る。「UBSは主要業務の資産管理に立ち戻るべきだ」と指摘し、「コントロールの利かない資本破壊マシンから、目立たなくとも持続的な利益を得られる、尊敬に値する企業になることが肝心だ」と論評する。
フィリガー会長への批判
このような進路選択の責任をフィリガー会長に問うメディアも少なくない。ベルンの日刊新聞「ベルナー・ツァイトゥング（Berner Zeitung）」の論調は明白だ。「オズワルト・グリューベルの辞任表明で一息つけるか？答えは『ノー』だ。問題はグリューベルではなくカスパー・フィリガーだからだ」
戦略の分岐点は投資部門にあり、「その戦略の責任を負うのはCEOではなく取締役」というのが同紙の見方だ。フィリガー氏は２０１３年に退任し、後任にはドイツ人のアクセル・ヴェバー氏が予定されている。「ベルナー・ツァイトゥング」は予定より早くヴェバー氏が会長に就任し、進路を変更できないものかと問う。
フランス語圏の日刊経済紙「ラジェフィ（L’AGEFI）」もまたヴェバー氏に対し、「傘下企業を作り、業務の分離を推進してもらいたい」と期待する。
「ターゲス・アンツァイガー」も退任時期がすでに決まっているフィリガー氏の早期退陣を要望しているが、フィリガー氏は同紙のインタビューでその可能性を否定した。同紙の唯一の希望は「辞任は、密かに決意していても、表では最後までそれを否定すべきだ」とフィリガー氏が語ったことだという。