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スイス国籍の取得を希望する外国人全員にドイツ語の試験を受けさせる自治体が現れた。語学の試験を課すのはスイスでは初めての試みである。このコンテンツは 2004/01/21 13:08
実施に踏み切ったのはスイスの首都、ベルンの郊外にあるオースタームンディゲン市。外国人がスイスに同化したかどうかを評価できると、語学テストを支持する人もいるが、筆記試験は差別に繋がると反対する人もいる。語学ができなければスイス人になれない。スイス人になるのは殊のほか難しいといわれるが、ハードル益々高くなった。
「スイスメーカー」（ロルフ・リッシ監督1978年）は、スイスになりたい人とそれを監査する人のやり取りを面白おかしく描き、当地で大ヒットを放った映画である。監査員が前触れもなく家庭訪問に来ると、食べていたスパゲティを隠し、あわててスイス料理を出すイタリア人の家族。サクソフォン奏者のアメリカ人が、監査官の前でスイス国歌を演奏するのだが、どうしてもジャズ調になってしまう。外国人たちがスイスの方言を苦労して学ぶ語学学校のシーンも印象的である。
オースタームンディゲンの国籍取得の監査を担当するウルスラ・ノルトン氏は、「スイス人になりたいと思う外国人のドイツ語能力は、残念ながら低い。その人がスイスに同化しているかを測るには語学」と語学試験を導入した理由を語った。
語学学校でスイス文化も教える
スイスになりたい人は、住んでいる自治体に国籍取得の申請をする。条件は自治体によって大きく異なる。スイスの首都、ベルンのベットタウンであるオースタームンディゲンでは、民間のカルチャーセンターの協力を得て、○×式のテスト問題を作成し、筆記試験をすることにした。
スイス人になりたい人を対象とした語学コースがあり、外国人の生徒には補助金も出している。授業は、2人の子どものいる絵を教材にして進められていた。1人は部屋の片隅で静かに本を読んでいる。もう1人は積み木投げている。生徒はドイツ語で「静かな子どもと遊んでいる子ども」と答えるが、これは間違い。正解は、本を読んでいる子どもは「良い子」、積み木を投げている子どもは「悪い子」。スイス人の考え方を極端に現した設問でスイス人を知ってもらおうという意図がある。
筆記試験は問題
生徒の1人、タイ出身のサイブア・グレーデルさんは「何を質問されるかわからないし、何を試されるのだろうかと緊張する。それに、ドイツ語はとても難しい」とスイス人になれるかどうか不安である。ドイツ語の試験はさほど難しくはないが、筆記試験の導入に反対の声があがっている。
民俗学者で移民問題を専門とするシュテファニー･ガス氏は、「外国人はドイツ語を習いたくないので話せないのではなく、その機会に恵まれないから」と筆記試験には反対する。外国人の多くは子どもと一緒に家に篭っている。働くのも夜間で、事務所の掃除などが多く、スイス人に接する機会がないのが現実である。「スイスでの生活模様を問うべきであろう」とガス氏は、同化しているかどうかの判断に語学が決め手になるのであれば問題だと言う。
語学もお金もある善良な市民
語学能力のほかに、スイス人になるためにはお金も重要だ。警察が発効する素行証明書のほかに、銀行口座の中身まで調べられる。「借金をしている人はだめです。ローンを組んでいる人は、きちんと返済されているのかも調べる」と前出のウルスラ・ノルトン氏。「実際のスイス人がそうなのかとは決して言えないが、スイス人のイメージが、借金をしない、順法精神があるというものである限り、スイス人になりたい人は、スイス人らしくなければならない」と説明する。もっとも、彼女自身、検査官として他人のプライバシーに踏み込むのはあまり良い気分のするものではないという。
スイス国際放送 イモーゲン・フォークス （佐藤夕美 （さとうゆうみ）意訳）
キーワード
スイス人になるための条件のいくつか
ドイツ語の筆記試験
負債の支払い状況
順法精神
JTI基準に準拠