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ディディエ・ブルカルテール外相は今年１年間、スイスの連邦大統領を務める。スイスインフォとのインタビューで、欧州連合との２者間関係、欧州安全保障協力機構の議長国としての務め、２月に行われる移民に関する国民投票などについて大まかな方針を語った。
ウエリ・マウラー国防相の後任として連邦大統領の任に就くブルカルテール外相。税金問題は残っているものの、隣接諸国との良好な関係を維持することも優先事項の一つだと言う。
swissinfo.ch ： 「小国スイスは大国から攻めたてられ身を守らなければならない」というのが、前任者が世界に伝えたイメージでした。今年は国際舞台でどのようなイメージを伝えたいですか。
ディディエ・ブルカルテール ： まず言っておきたいのだが、私はマウラー大臣とはとてもよく理解し合っている。物の見方や考え方は異なるが、理解し合えることも数多くある。これが合議制内閣を採用しているスイスの処方箋だ。異なる考えを持つ人が同じテーブルにつき、そこで建設的な議論をして、全員にとってベストの解決策を見つけようとする。
内閣は連邦大統領の役割を明白に定義した。我々は世界におけるスイスの立ち位置と価値に関する議論を望んでいる。空論的なものではなく、具体的な議論だ。主なテーマは、青少年、労働、開放の三つだ。
swissinfo.ch ： この１年間は連邦大統領だけでなく、外務大臣、欧州安全保障協力機構（OSCE）の議長も務められます。この三つの任務をどのようにこなしていくのですか。
ブルカルテール ： 国を治めるということは、物事の本質に集中し、必要なところに優先順位を置いていくということでもある。この優先順位は当然ながら、必要性の他、連邦大統領が定める大まかな方針に左右される。
OSCEの議長は基本的に追加の任務だが、補足的な意味合いも含む。大統領レベルで連絡を取り合うとき、連邦大統領という役職が役に立つのは間違いない。
swissinfo.ch ： あなたは、にぎわう湖水浴場へ出かけていってざっくばらんに楽しむ大衆的な政治家とは対照的ですが、国内では連邦大統領としての任務をどのように果たしたいと考えていますか。
ブルカルテール ： 連邦大統領としての任務や責任は、ふだんのものに積み増しされるものだ。私はスイス国内のみならず外国でも、もっと盛んに表舞台に出て行くつもりだ。だが、自分らしさは失わないようにしたい。連邦大統領だからといって自分を変えるつもりはない。自分なりの方針があるし、それを維持していく。
swissinfo.ch ： この１年間、スイスとEUの関係が非常に大切な案件となるでしょう。間もなく交渉が始まりますが、楽観的に臨めそうですか？
ブルカルテール ： 交渉の焦点は制度的な問題の調整にある。その中には、２者間協定で定められた内容を実行に移す際に、EUの法律をそのまま受け入れるかどうかという問題も含まれる。これは、欧州市場で活動しているスイス企業などが他社と同じ環境で動くための前提条件の一つだ。
我々はこの問題を解決するための提案をすでに行った。ここでの目的は二つ。現在の生活レベルとスイスの主権を維持することだ。この提案は州や連邦議会の委員会からも支持されている。
政府もまた１２月１８日に交渉の委任を承認した。EU側も委任を認めれば、交渉を開始できる。最終的な決定を行うのは連邦議会、場合によっては国民だ。
我々の目的は、２者間路線を新たに敷き直したいという意図をはっきりと示すこと。スイスにとって将来の、少なくともこの先数十年の展望を開くには、これが唯一の方法だからだ。スイスが２者間路線を歩み続けたいのであれば、この修繕は必要不可欠だ。スイスとしては、EUと良好な関係を持ち続けたいと強く望んでいるのだから。
swissinfo.ch ： ２年前に外務大臣に着任した直後、隣接諸国との関係改善を優先事項に引き上げましたが、税金関係においてはあまり関係が良いとは言えません。
ブルカルテール ： これは確かに、スイスの外交政策で依然、最優先して扱わなければならない問題だ。私はもっと力を入れる必要があると思っている。
だが、隣国との関係においては肯定的な面もたくさんある。フランスとは税金に関する建設的な対話を開始し、今後も続けていくつもりだ。イタリアに関しては、スイスは２０１５年にミラノで開かれる万博への参加を一番に名乗り出ており、関係はとても良い。また、スイスは隣接諸国とともに死刑反対や個人情報保護に関わる活動を行っている。
このようにうまく運んでいる事柄も多いが、税金問題や運輸インフラの分野でもっと進歩が求められるのは事実だ。緊密な話し合いを進めているところなので、この２年間で発展すると期待している。
swissinfo.ch ： ２月９日には国民党の大量移民イニシアチブに関する投票があります。これはスイスに流入する移民の数を制限し、定員制の再導入を意図するものです。これが可決されれば、控えめに言っても、スイスとEUの関係は脅かされるでしょう。否決に持ち込まれるように、どのように国民を説得しますか。
ブルカルテール ： 答えは三つある。まず、スイスは１５年ほど前からどちらかというと有利な立場にあり、それはこの２者間協定によるところが大きい、特に人の往来の自由によるところが大きいということをはっきりと打ち出さなければならない。スイスの移民・融合政策および２者間政策の効果は実証済みということだ。
だが、賃金ダンピングなどの問題も確かにある。政府はこの問題に真剣に取り組んでおり、援護策を策定してより組織的な検査が行われるようにした。人口増加にインフラが追いつかなくなっているというような他の問題は、人の往来に自由だけにその原因があるわけではない。これに対する政策も取っており、２月９日には鉄道インフラの改善についても投票される。
最後には、このイニシアチブが問題を解決してくれるわけではないということを言っておきたい。イニシアチブが再導入しようとしている定員制度は非常に鈍重でお役所式である上、企業にもばく大な金銭的負担がかかる。経済的なスイスの魅力は減るだろう。過去にこの制度を利用したこともあったが、その当時、つまり１９６０年代に移民数を抑えることはできず、今の倍もあった。
swissinfo.ch ： 外務省は領事館の再編成を行いましたが、在外スイス人はこれに不満を示しています。彼らに対するメッセージは？
ブルカルテール ： 多くのスイス人が外国に住んでおり、スイスは幸運だと私は思っている。彼ら一人一人がある意味スイスの大使であり、５つ目のスイス（在外スイス人）が持つ重要性は理解しているつもりだ。
領事館に関しては、できる限り新しい形態で任務をこなし、その中で仕事の質を維持していくと決められた。領事出張サービスを行うので、へき地に住む人もこれを利用できる。また、新しい技術もある。ほとんどの用件は今日、Eメールや電話で済ませられるようになった。
我々は、サービスは向上したと考えている。この数年間、予算は４億フラン（約４７２億円）から増えていない。このことから見ても、この再編成は必要だと確信している。
スイスは現在外国に１７０の公館を置いている。うち１０３軒が大使館で３１軒が領事館だ。スイスと同じくらいの大きさの国々と比較すると、スイスのネットワークは密な方だ。
ディディエ・ブルカルテール氏略歴
１９６０年生まれ。ヌーシャテル湖畔のオヴェルニエ（Auvernier）で育つ。ヌーシャテル大学で経済学を学び、修士号を取得。
その後、大学や民間企業でさまざまな役職に就く。既婚、３人の子どもがいる。
１９８５年、急進民主党に入党。１９９１年にヌーシャテル市参事会に当選。２００５年まで参事会員を務める。
２００３年、連邦議会国民議会（下院）議員に当選。２００７年に全州議会（上院）議員に。
２００９年９月１６日、連邦議会の両議会から内閣閣僚に選出される。２０１０年と２０１１年は内務省を担当。２０１２年１月１日以降、外務省を率いる。
２０１４年は連邦大統領の他、欧州安全保障協力機構（OSCE）の議長も務める。
（出典：外務省）インフォボックス終わり
（独語からの翻訳 小山千早）, swissinfo.ch