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スイスは情報技術（IT）の開発までは本腰を入れるのに、それをビジネスに役立ててお金に換えるのが下手——。このコンテンツは 2005/02/23 09:30
スイスの大企業トップが理事に名を連ねるシンクタンク「Avenir Suisse（アベニール・スイス）」が、国内IT企業のこんな問題点をまとめて本を出版した。本の著者、ハビエル・コンテッセ研究員に聞いた。
——スイスのIT企業の戦略をどう見ていますか。
技術進化が激しいIT産業で、スイス企業の行動は素早く、競争力の源泉となる研究開発に莫大なお金をかける。そこまではいいのだが、事業化する段階で、スイス企業の対応はかなりまずい。
国民1人当たりのIT投資額をみると、スイスは世界でトップ。だが、その新技術を使って利益を得ることに関しては、スイスは下位に甘んじている。莫大な研究開発費が生産性に結びついていないということだ。
ITを活用した生産性の向上は、どの先進国でも重要な課題。消費者は今日、グローバルな選択肢を持つ。どの国からサービスを受けたいのかは消費者の自由だ。競争がますます厳しくなっているのに、IT開発をこのままビジネスに役立てないのはまずい。
——携帯電話に関しては、フィンランドはノキア、スウェーデンはエリクソン。でもスイスはアスコムにはなりませんでしたね。
80年代後半から90年代前半にかけて、アスコムはノキア、エリクソンと並ぶいい技術を持っていた。だが、IT産業が急成長する中、手を組む相手を間違えて、自分達の技術を国際標準にし、広く普及させるまでには至らなかった。
アスコムの最大の失敗は、技術革新ばかりに目を向けすぎたこと。開発した技術を消費者のところまで持っていって、ビジネスにつなげることができず、市場を失った。
——スイスのIT企業で成功例はありますか。
ロジテックが挙げられる。キーボードなどパソコン（PC)向けの周辺機器を開発している小さな会社だが、なかでもヒット商品はマウス。
80年代にPCが市場を席巻した頃から徐々にマウスの需要が伸びていった。
米コンピューター大手ヒューレット・パッカードが日に2,000個のマウスを生産してほしいと依頼した日を境に、ロジテックはグローバル市場に踊り出る。
成功している企業の歴史を振り返ると、必ずそうだが、市場動向の変化に応じた大胆な決断を迫られる瞬間がある。ロジテックはいい見本だ。
他にもITをうまく活用して成功している会社はいくつかある。共通しているのは、顧客のニーズに応じたサービスや商品を提供できている点だ。顧客を無視したIT開発など、あるべき姿ではない。
swissinfo クリス・ルイス 安達聡子（あだちさとこ）意訳
補足情報
本の紹介：
スイス経済界のシンクタンク、アベニール・スイスが『Dartfish, Logitech, Swissquote And Co.』を刊行。
著者はアベニール・スイスのハビエル・コンテッセ研究員。
２部構成。前半はIT関連分野を中心とする市場分析、後半にスイスIT企業10社の軌跡を盛り込んでいる。
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