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スイス・ヨーデルに魅せられて
高校生の時に聴いたヨーデルに魅せられ、外国人としては数少ないヨーデル歌手になった川上博道さん。アルプスの山の中で歌うのが似合うスイスの曲が一番好きという。4人の仲間と作った音楽グループ「クーグロッケン」（ドイツ語でカウベルの意味）の演奏活動をしながら、観客にスイス人の気質も伝える。
このコンテンツは 2004/05/14 分
スイス人は郷土愛が強く、保守的。「意見を変えることをしないし、頑固だ」。ヨーデルコンクールには、スイス人でないと参加は認められないし、プロとしてお金をもらうことも許されない。川上さんのように日本語とドイツ語で歌うヨーデル歌手は、「きっと、もってのほかと思われているに違いない」。
だが、ドイツやオーストリアのように、明るくアップテンポのものより、返ってくるこだまとの調和を考えているかのように、ゆったりと歌うスイスのヨーデルに魅力を感じてきた。野良仕事を無事に終えた夕方、神に感謝の祈りをささげる「ベートルーフ」をアルプスの緑の牧草地で聴いた。ほとんどメロディらしいものがないが、これもヨーデル。感動の極みだった。
ドイツ語を学び、将来は教師になるつもりでいたが、サークルでヨーデルを歌っているうちにスキー場のイヴェントなどに招かれ、自然と歌手に進路を変更した。予想外のことに、家族はびっくり。いまでも両親の職業を尋ねられた娘が、「お父さんはヨーデル歌手」と答えても信じてもらえない。 コンサートでは、歌の合間にスイスのことを話す。「貧しさと戦い、豊かになった国。4つの言葉が国語なのに大きな争いがない平和な国」として紹介するが、川上さんは、直接民主主義を保ち、EUに加盟しないスイスは、とても変わった国だと思っている。
スイス国際放送 聞き手 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
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