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日本からはるか１万キロ離れたここスイスで、日本語の会話教室が人気だ。学んでいるのはスイス人だけでなく、欧米・中南米出身者もいる。でも、数ある外国語の中でなぜ私たちの言葉を選ぶのだろうか。ベルンで定期的に開かれている会話教室を記者がのぞくと、参加していた人たちがあふれんばかりの日本への愛を語ってくれた。
ドラゴンボールを読んで
１２月初旬のしんしんと冷える土曜日の朝。ベルン郊外のレストランで開かれた日本語の会では、スイス人と日本人の約１０人がテーブルを囲んでいた。これまで旅行した場所でどこが一番面白かったか、仕事は何をしているのか、好きな食べ物は何かー。コーヒーやお茶を飲みながら日本語での会話に花を咲かせている。ひらがなで手書きした単語帳を持参した人もいた。
ベルン近郊在住でプロダクトマネージャーの仕事をしているオリバー・シュミディガーさん（３７）は日本語を学び始めて１５年。「子供の頃にドラゴンボールやツバサ（キャプテン翼）のマンガをドイツ語で読んで日本に興味を持った」という。「日本語はドイツ語の文法と全然違うので面白い。２０１０年から空手も始めたんですよ」と流暢な日本語で話す。
まだ日本語を習い始めたばかりだという教師の女性は以前、フランスからスペインに抜けるキリスト教の巡礼路を踏破し、次の行き先をインターネットで探していたときに偶然、日本のお遍路を知った。女性は「日本語をもっと勉強して、いつかお遍路に行きたい」と夢を語る。
折り紙の鶴
１１月中旬、ベルンの在スイス日本国大使館広報文化センターが主催する「日本語を話す会」では、仕事終わりのスイス人ら約１０人が、日本人を相手に会話を楽しんでいた。参加者の国籍はスイス、スペイン、メキシコ、ウズベキスタンとさまざま。ほぼ全員が日本に行ったことがあり、日本が気に入ってまた旅行したい、日本の文化をもっと学びたいという理由で勉強している人が大半だった。「日本人の先生に習いました」と、持参した折り紙で鶴を折ってくれた女性もいた。
１０年後に埼玉で再会
日本に特別な思いを抱く人もいる。この会に毎回参加しているスペイン語教師のメキシコ人女性アレハンドラ・ケラーさん（４４）は、１７歳でカナダのバンクーバーに語学留学。その時のルームメイトがトモコさんという日本人の女性だった。
「初めてあいさつしたとき、お辞儀をしたトモコさんの頭と、頬にキスしようとした私の顔がごちんとぶつかったのを今でも覚えている」とアレハンドラさんは笑う。だが英語があまり上手でなかったトモコさんとなかなかコミュニケーションが取れず、少しでも仲良くなりたいとバンクーバーで１カ月、日本語教室に通った。
メキシコに帰ってからも大学で日本語の勉強を続け、１０年後に埼玉県でトモコさんと再会。バンクーバーの思い出話で盛り上がったという。アレハンドラさんは「日本人はとても親切。シャイだけど本当の気持ちを伝えてくれる。日本がすごく好きだから、もっともっと日本語が上手になりたい」と微笑む。
人気の日本語講座
スイス人やスイス在住の外国人が日本語を学ぶ場合、一般的には自治体や民間のカルチャースクールで講座を受講するか、趣味のサークルに参加する。小売大手ミグロが全国各地で展開する教育施設ミグロ・クラブ・スクール他のサイトへによると、アジア圏の外国語講座の中で日本語はダントツの人気。２０１７年の日本語講座の受講者は２０９０人に上り、年々増えているという。中国語講座は約１千人、タイ語は約３００人、韓国語は約１００人で、違いは歴然だ。
日本語を学ぶ理由にも変化が現れている。冒頭の日本語の会の責任者で、別のカルチャースクールでも長年教えているという日本語教師の女性（５０）は「昔は配偶者や恋人が日本人だからという理由も多かったが、そういう人はほとんど見られなくなった。今は日本のこれが好き、という明確な理由があって『ライフワーク』として長く続ける人がほとんど」と話している。