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スキーコースがインターネットのオークションで売りに出ている。中央スイス、ウーリ州のリゾート地ヴィンターホルンにある20キロメートルのスキーコースだ。2週間たった現在、この美しい場所に対する数多くの問い合わせがあり、売り手は満足のようだ。このコンテンツは 2009/07/07 15:25
オファーがあるのはオークションサイトとしてはスイスでも利用度の高い「ricardo.ch」。出品者は、このリゾート地をどうにか救おうと最後の脱出作戦に出たのだ。
直接コンタクトできるメリット
ヴィンターホルン( Winterhorn ) のスキーリフト会社の社長クラウス・ダンジェル氏は
「すでに、購入に興味を持つ国内外の何人かの人たちと話し合いを持ちました」
と明かす。「ヴィンターホルン・ゴッタルド・スポーツ鉄道 ( Winterhorn Gottard Sportbahnen ) 」は財政の立ち直しが必要となり、スキーリフトを売却することを決定したのだ。スキー場とスキーリフト、レストラン、スキーリフトの駅など合わせての売却希望価格は25万フラン ( 約2200万円 ) 。スキーリフトは標高1453メートルから2460メートルまで上がる。
「4年前に買いました。財政難に直面し、融資者に負債を支払うためこのような手段を考えたのです。インターネットの時代、良いサイトに売りに出すことができました。仲介を通さず、興味のある人と直接コンタクトが取れるので、インターネットオークションは最良の手段です」
とダンジェル氏。競売は7月17日に締め切られる。
隣町のリゾート地
ダンジェル氏にとって最も重視したいのは、購入者がこれまで通りスキーリフトを運用し、現地のホスペンタール ( Hospental ) 一帯の経済バランスを保つことにある。
「個人的利用に限るようなことは避けたい」
と言う。
ヴィンターホルンは設備更新のための資金が不足し、近年閉鎖されていた。閉鎖したことにより、リフト運営会社は15万フラン ( 約1300万円 ) の負債を抱えることになった。リフトを再開するためには、10万フラン ( 約900万円 ) が必要であると算出されている。しかも、リフト会社がこの土地を利用できる権利は、2011年に終了する。
ヴィンターホルンに近いアンデルマット ( Andermatt ) では、エジプトの投資家サミー・サヴィリス氏がリゾート地の大開発を手掛けている。ダンジェル氏によると、サヴィリス氏はヴィンターホルンには興味を示していないという。現在のところスキーリフトが利益をもたらさないことはダンジェル氏も認めるところだ。しかし、サヴィリス氏のリゾート都市が建設されれば、状況は変わるかもしれない。このスキー場は標高が高いので、雪が必ず降るという長所があるからだ。
2007年の例
スイス南部のエルナー・ガレン ( Erner Galen ) のスキー場は、その設備の一部を新しくして運用し続けることを条件として従業員12人とともに、無料で売りに出された。所有者が設備の修理などの経費約150万フラン ( 約1億3000万円 ) をねん出できなかったためだ。保険会社が、エルナー・ガレンでのスキーリフト運用ライセンス更新に、スキーリフトの椅子の検査を定期的に行うことを義務付け、修理が必要になったわけだ。椅子を新しくするだけで、70万フラン ( 約6300万円 ) の出費だったと当時のスキーリフト会社の社長、ハインツ・ザイラー氏は説明する。
エルナー・ガレンから見える景色は信じられないほど美しい。美しい風景だけではなく、雪質も非常に良い。しかし、ツェルマット ( Zermantt ) という、非常に有名なリゾート地の陰に隠れ、経営を続けることはできなかったのである。
イバン・ツゥルモ、swissinfo.ch
( スペイン語からの翻訳、佐藤夕美 )
夏スキー
スキー客の多くが忘れてしまったことだが、6月から特にフリースタイルスキーができるように一部のスキーリフトの運行が始まった。スイスでは標高3899メートルのツェルマットで運行されている。そのほかフランスで2カ所、オーストリアで4カ所、イタリアでも3カ所でも運行が開始された。End of insertion
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