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スイス連邦鉄道の駅の中で最大の駅はチューリヒの中央駅である。ショッピングセンターとしても全国第4位を誇る規模だ。一年365日営業している駅の商店街では、日用品のほとんどがそろう。このコンテンツは 2004/07/16 14:01
毎日の利用客数は35万人。人口730万人のスイスで、およそ5％の人が毎日チューリヒ中央駅を通過する割合である。特に地上1階と地下1階には多くの商店が集まり、買い物客でにぎわっている。正に、チューリヒの市内に作られた小都市の様相だ。
ハンス・バウマン氏はスイス連邦鉄道で車掌をしながら広報も担当し、チューリヒ中央駅は隅から隅まで知っている同駅のエキスパートである。彼の案内でまず紹介されたのは、駅の大ホールの天井から吊るされ宙に浮いている、金の羽根が印象的なカラフルな彫刻。ニキ・ド・サンファル（1930-2002）作の「ナナ」である。フランス人の芸術家サンファルは、彫刻家でスイス人のジャン・ティンゲリーの奥さん。1.5�dの重さのナナは、1997年からチューリヒ中央駅の利用者を見守ってきた旅の守護神である。天使のナナは、イタリア人の芸術家、マリオ・メルツ（1925-2003）作のオブジェを見据えている。オブジェは長さ134メートルで、数字と動物が施されたもの。駅の往来を象徴するという。
大ホールをみんなに利用してもらう
バウマン氏の説明によると、1871年に操業を開始したチューリヒの中央駅では当時、今の大ホールまで路線が敷かれホームだった。ホールの天井を見上げると、蒸気機関車が発した煤の跡がかすかについている。ホールの端が列車の出発点で、ここから距離が計られ乗車料金が換算されたという。建物は新バロック様式で作られたが、時と共に何度か改築され続け、一部は大変モダンなデザインとなっている。
前出のナナが宙吊りになっている大ホールの大きさは、サッカー場にほぼ匹敵するという。イベント業者に貸し出しており、ファッションショー、ビーチバレーボール大会、コンサート、映画上映などの催し物が頻繁にある。毎水曜日は青物市が立つ。
地下への拡張
1990年代には地下を拡張する大工事が行われた。地下からは近距離電車が発着するようになり、駅の様相も大きく変化した。
駅構内のショッピング街は、レイルシティと呼ばれ、120店舗が年中無休で早いところでは朝7時から深夜9時まで営業している。スイスでは日曜日は休業し、普段でも夕方6時半には閉まる店が多い中、中央駅のショッピング街は例外的存在である。
今では多くの利用者に親しまれている地下の下に実は、まだ地階がある。そこには、連邦鉄道の事務所、セミナー会場、更衣室、車内食堂、運行監視室、鉄道警察事務所などがある。また、地上階にある多くのレストランの台所もここにあり、駅の胃袋が賄われていると言えよう。
このほか地下には、貨物センターがあり、直接トラックが横付けされるようになっている。運び込まれた貨物は、届け先ごとに分別され、列車に乗せられる。32年間この仕事に携わっているハリム・バルシャ氏は旧ユーゴスラビアのコソボからスイスに来た移民だ。貨物を電気自動車で電車に運び込む作業では、「朝と夕方のラッシュ時間には、特に気を使う」と言う。
望まれないお客
人にとって駅は通過地点。ところがここに住みついているのがハト。「ハトは大問題」と前出のバウマン氏は語る。「そもそも不衛生な上、ハトの糞で電線が錆びてしまう」のだという。
駅ではハトを一掃しようと、いろいろな工夫をしたが、結局断念してしまった。現在40羽に印をつけ、それ以外のハトの居住は認めない方針だ。新たに侵入して来るハトは定期的に殺され、チューリヒの動物園で動物の餌となってしまうという。
旅行者が駅を観光することはまれかもしれないが、今度チューリヒの中央駅を訪れたなら、時間を取って散策するのも一興ではなかろうか。
スイス国際放送 フィリップ・クロップ （佐藤夕美 （さとうゆうみ）意訳）
キーワード
チューリヒ中央駅
1日の利用客 およそ350,000人
運行列車数 およそ1,600本
ホーム数 22
連邦鉄道の従業員およそ2,000人が当駅で働いている。
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