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降誕したキリスト、赤子を囲むヨセフと聖母マリア、祝福する天使や動物たち。スイス北部の修道院で、南仏発祥のサントン人形が聖なる夜を描く。
キリスト降誕の情景を描いたのは、スイス人美術史家のルドルフ・フェルハーゲンさんが率いるチーム。アールガウ博物館の歴史部門を統括するフェルハーゲンさんは、南仏マルセイユで美術史を教えていた頃、キリストの降誕を描く「サントン人形」に出会った。そしてスイスに持ち帰ろうと決めた。
フランス人作家マルセル・カルボネルが作ったサントン人形には、普通の降誕だけでなくプロヴァンス社会共通の民俗も登場する。それはパン屋だったり編み物をするおばあさんだったり、漁師、旅人、民族衣装に身を包んだ男女だったりする。
新しい家
フェルハーゲンさんのサントン人形コレクションは６０体を超える。一つひとつの人形に居るべき場所があり、社会の全体像を表現している。キリスト降誕を描いているという直接的な説明はない。人形たちは、南仏での暮らしにある喜びや哀しみを描いたアルフォンス・ドーデの短編集「風車小屋だより」から多くの着想を得ている。
人形は、政治・社会的条件に即して配置されている。伝統的なサントン人形は、羊飼いや天使、東方の三賢者が毎日少しずつ移動し、キリストの生誕地に近づいていく。
この展覧会は、アールガウ州にあるムーリ修道院博物館他のサイトへで２月上旬まで開かれている。ムーリ修道院は１０２７年に建立されたが、１９世紀に解散した。現在、修道院はムーリのカトリックのコミュニティが運営している。