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このところ、毎日タイの洪水の状況が報道されています。
４，６００メートルの大河メコンは、中国に源をもち、ビルマ、ラオス、タイ、カンボジア、ヴェトナムを通って海に注いでいます。メコン川の水位は、流域に降る雨で、雨季には毎年上がります。プノンペンあたりで、雨季と乾季の水位差は、平年で８メートルです。
バ ンコクに流れているのはチャオプラヤー川ですが、北部にはメコン川の支流も流れていて、北部で水量が増えると、チャオプラヤー流域も影響を受けます。海抜１ メートルほどしかないバンコクは、放っておけば水浸しになりますが、毎年運河につくった堰を開け閉めして水を外に逃がし、都市機能を維持してきました。
十年、数十 年に一度は、上流にいつもに増して大雨が降ることがあります。
そんなときでもバンコクでは、周辺が水浸しになると知りつつ水を逃がします。そのため、周辺にある大学が水に浸かっ てコンピュータはすべてだめになったり、学生が感電死したりと大変な年もありましたが、日本にはほとんど報道されませんでした。
ところが今では、そのバンコク周辺部がすっかり工業地帯になりました。しかも日本の企業の多くが工場を持っているので、今年にわかに日本でのタイの洪水報道が多くなったのです。
どうしてこの十年、二十年くらいで、そんなに工場が増えたのでしょう？
それは、安い地価や労働力もありますが、電力の安定供給が約束されるようになったからです。タイの北の山岳国ラオスにいくつものダムをつくり、ラオスは発電量のほとんどをタイに売るようになったので、やっとタイに工場が建てられるようになったのです。
何故ラオスではなくて工場をタイに？それは、輸出するのに必要な海(港）が、タイにはあるからです。
ラオスでは、ダム建設で移住させられた人もいます。ダムがありながら村には電気がありませんが、そんなことが報道されることは、ほとんどありません。
出来事は選ばれてニュースとなり、私たちの目や耳に、等しく入ってくるわけではないのです。
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さて、ビルマ（あるいはタイ北部、ランナー）の籃胎（らんたい）の蓋ものです。籃胎とは木ではなく、竹で編んだ籠を下地にした漆器です。
数色塗り重ねたり、引っかいてそこに別の色を刷り込んだりして、模様を描いています。
これはありふれた、今でもつくられているお土産ものですが、細い竹で編んであり、お皿が二つも組み込まれています。
ビルマのと同じ形の蓋ものですが、山岳民族がつくったものです。
ビルマのものに比べると、外側はともかく、内側は水が漏れない程度にしか漆を塗っていません。
漆を節約したことが考えられますが、ビルマのものは職人さんがつくったのに比べて、山岳民族のものは、普通のお父さんがつくったという違いがあるのかもしれません。
まあ、お弁当箱として使うのでしょうから、水さえ漏らなかったら、問題ありません。
籠の目がしっかり見えています。
タイ北部の蓋ものです。
こうして見ると、木地づくりにも見えますが、
この、底になんとなく見える同心円は、やはり編んだ籠に見えます。
蓋の内側にも、籠ではないかという感じがあります。
模様入りのものはどこででも見かけますが、シンプルな蓋ものはほとんど見かけないものです。