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近代には、おもちゃは外貨を稼ぐために輸出されるものとして、とくに途上国や、孤立した国の経済牽引品目として、高い位置を占めてきました。
日本製、香港製、そして中国製などなど、おもちゃ輸出で外貨を稼ぐことによって、経済成長のための足腰を鍛えてきた国もたくさんありました。
マトリョーシカもそんな商品で、ロシア国内向けというより、外貨を稼ぐものとして、１００年も前から盛んにつくられてきました。
そのマトリョーシカは、ロシア製だけでなく、東欧諸国製のものがあり、近年ではインド、中国、ヴェトナム製などのものもあります。
また、ロシア産の、白木の轆轤で挽いた生地を輸入し、それに彩色してつくるマトリョーシカとなると、日本やアメリカ、ヨーロッパなど、つくっている国はもっと範囲が広がります。
中国製のマトリョーシカを見ると、ソ連時代のコピーもありますが、イースターのうさぎやクリスマスのサンタクロースを題材にしたマトリョーシカが目立ちます。
たぶん、「まず、マトリョーシカありき」ではなく、つくったものがたまたまマトリョーシカの形をとっているものと思われます。
一方に伝統的に轆轤を挽く技術があって、他方にクリスマスやイースター用のおもちゃの需要があり、技術、マトリョーシカ、それにサンタやうさぎを組み合わせてみた、そんな感じではないでしょうか。
そんな、中国製のうさぎのマトリョーシカです。
お母さんうさぎは帽子をかぶっていますが、帽子の模様もなんとなくうさぎの顔を思わせます。
というわけで、耳はお母さんの耳か、もともと帽子についていた耳か、よくわかりません。
ロシアのマトリョーシカは、身と蓋には、乾燥方法が違う別の木を使ってつくります。
それほど、轆轤技術の完成度が高いのですが、中国のマトリョーシカはどうでしょう？
開けるのに、ロシアのマトリョーシカよりちょっと力が要りますが、パチッと音をたてて、小気味よく閉まります。
また、轆轤で挽くとき、ロシアのマトリョーシカのようなお椀型ではなく、壺型で口がすぼまっている形だと、閉めたときの微調整は少なくてすむかもしれませんが、中をくり抜くのは大変です。
ロシア、中国のどちらにも轆轤の技があり、それが同一ではないということでしょう。
お母さん兎の中には、子うさぎが六羽入っています。
この耳のつくり方は、マトリョーシカではわりと見かけるものですが、もしかしたらロシアにはなくて、中国固有のつくり方かもしれません。
ただ、轆轤技術はせっかく褒めたのに、しっかり立たないで、傾いでいるのもあります。
目の位置は、高すぎるのもあります。
日本人が描くのだったら、右のうさぎでさえ目が高すぎると感じるでしょう。そこがお国柄というか、面白いところです。
多産、そして子孫繁栄の祈りを込めたイースターのうさぎ。
このうさぎの一家は、幸せそのものに見えます。