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保険会社の「チューリッヒ」は、加盟希望者のボディマス指標 ( BMI ) によって保険の掛け金を変動させる商品を検討中という。具体化はまだだが、商品化されればスイスで初めての試みだ。このコンテンツは 2008/03/05 15:25
こうした動きに「スイス肥満基金 ( SAP ) 」は批判的だ。保険料金がBMIに左右されるのは、肥満者に対する差別だというのがその理由だ。
SAPの会長ハインリッヒ・フォン・グリューニゲン氏は「太っている人が、また差別される」とBMIによって掛け金が異なるような生命保険はあるべきではないという意見だ。連邦保険局 ( BAG/OFSP ) のダニエル・ダウヴァルダー氏も「保険の連帯はやせている人と太っている人との間でも同様に作用しなければならない」と言う。
ほかの保険会社も検討中
「これまで、喫煙者と非喫煙者という区別をしてきたが、BMIを考慮するかどうか検討している」
スイス･チューリッヒ･ライフ ( Zurich Life Switzerland･ZLS ) の最高経営責任者 ( CEO ) イヴォ・フーラー氏が2月20日付けの経済新聞「ハンデルスツァイトゥング ( Handelszeitung ) 」に語った。ZLSは、保険大手の「チューリッヒ・ファイナンシャル･サービシス( Zurich Financial Services ) 」の生命保険専門の子会社である。
ほかの生命保険会社でもBMIに関連付けた商品の開発が行われているという。BMIのほか、加盟希望者の生活習慣、性別、年齢なども検討項目だ。
「個別の生活習慣とリスクを掛け金の計算で考慮するのは意味がある」
とZLSの広報担当者は言う。ZLSの調査は、新しい商品について、それぞれのリスクに合った保険を望む顧客に応じているというのが保険会社の主張だ。
食事とアルコールは違う
一方、スイス健康保険協会のサンテスイス ( Santé Suisse ) の調査では、アンケートに答えた人の66%が、生活習慣が掛け金を左右することに反対しているという結果が出た。
フォン・グリューニゲン氏は肥満の人はえてして、やせては太り、太ってはやせるという「ヨーヨー的な解決法」になってしまい、肥満を治すのは難しいと指摘する。
「誰も喫煙しなければならないわけではないし、アルコールを飲まなければならないわけでもない。タバコもアルコールもやめることはできる。しかし、人は食べなければならない」
食べることをアルコールやタバコの消費と比較されるべきではないとフォン・グリューニゲン氏は言う。
これに対しスイス肥満基金は、肥満の3分の2は、自分の責任で肥満なのではなく、肥満になる素因を抱えているのだと主張する。肥満基金によると、スイス人の4割強が肥満。さらに今年は、5割まで上昇すると見られている。
swissinfo、ジュスティン・ヘーネ 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 訳
ボディマス指標 ( BMI )
体の全体量を測るもので、脂肪を測るのではないが、体の全体量が増えると脂肪も増える。医師の診断にもよく使われるが、平均的な体格の人でデスクワークをしている人を対象としたものであるため、汎用に対する批判もある。
BMIが18.5から25は理想的な体重とされる。それ以下ではやせすぎ、それ以上は太りすぎ。17.5以下だと、拒食症など支障がある人だと評価される。また、30以上であれば、非常に肥満、40以上であれば病的に肥満と評価される。
JTI基準に準拠