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米軍のアフガン攻撃開始から一ヵ月。ビンラディン氏のビデオ声明放映やアフガン国内からの空爆現地報告で、カタール初の民放アルジャジーラが世界の注目を集めている。SRIはベルン本社にアルジャジーラ放送のニュースキャスターを招いた。このコンテンツは 2001/11/06 08:57
アルジャジーラ衛星TV放送は、米政府がテロの黒幕とするオサマ・ビンラディン氏のイスラム教徒にジハード参加を呼び掛けるビデオを放映して以来、一躍世界の脚光を浴びた。米国はアルジャジーラ放送出資者エメリ国王に対し、テロリストのメッセージの報道を自粛するよう要請したが、アルジャジーラ放送は毅然と拒否した。以前にもアルジャジーラ放送は、タブーに踏み込む報道でアラブ諸国から批判された事が度々ある。
５日ベルンのスイス国際放送を訪れたアルジャジーラ放送のモハメド・クリシェネ・キャスターは、米国は西側メディアの多元性の限界を証明して見せたという。「我々がアルジャジーラ放送局をスタートした時は、CNNなど欧米のテレビ局をモデルとした。アラブ世界では、厳しく統制された一元的なメディアしかないのが現状だった。だから、我々のモデルとした西側メディアから、我々が彼等と違う考えを報道した事に対して批判された時は、非常に驚いた。我々は、多様性・多元性に反対する勢力は、アラブ世界や途上国だけでなく欧米にも存在するという事実を認識した。」。
実際、欧米のアフガン攻撃報道は、米国の立場・視点からのものがほとんどだとクリシェネ氏はいう。それゆえに、アルジャジーラ放送は、情報のバランスを取ることを使命としているという。「CNNなど他のマスメディアは米政府べったりの報道だ。これでは視聴者は、タリバンとは誰なのか、ビンラディンとは何者なのか、彼等は何に対して戦っているのか理解することはできない。アルジャジーラ放送の存在がなかったら、ビンラディン氏の考えやタリバンの反応について、我々は全く知る事はできなかった。アルジャジーラ放送は、米国人に他の人々が何を考えているのかを知らせる役割も果たしているのだ。」。
クリシェネ・キャスターは、アルジャジーラ放送は、常に全当事者について報道する方針だという。「我々はいつも、２つの視点を持つようにしている。そのうちの１つが容認できないものであったとしてもだ。」。米国、タリバン、ビンラディン氏全当事者を取り上げるアフガン報道も、アルジャジーラ放送がこの方針を貫いている事を証明する。「我々はパウエル国務長官、ラブズフェルド国防長官、ライス国家安全保障アドバイザーら米国の声を伝えるために尽力している。同時に、タリバンの意見、ビンラディン氏の声も伝える努力をしているのだ。」。
アルジャジーラ放送が過激派の宣伝機関となっているという批判に対し、クリシェネ・キャスターは、「確かに過激派のプロバガンダ流布に利用されかねないというリスクはある。が、我々はビンラディン氏であろうと誰であろうと情報操作はさせない。ビンラディン氏の最初のビデオを放映したのは、米軍の報復攻撃開始直後に我々に送られて来たからだ。」と述べた。また、アラブ諸国内からのアルジャジーラ放送への批判に対しては、「アラブ諸国の政府はアルジャジーラが反政府勢力の声を報道するのを嫌っている。我々はアラブ諸政権からしばしば非難され、圧力を受けている。が、我々は我々の報道の独立を維持するために戦い続ける。」と断言した。
クリシェネ・キャスターは、アルジャジーラ放送の台頭で戦争報道に根本的な変化が起きたという。「湾岸戦争報道がCNNの独壇場だったのに反し、アフガン攻撃では米国は『メディア戦争』を支配・統制できなくなった。」と語る。クリシェネ氏は、欧米はアルジャジーラが配信したニュースを検閲し削除していると証言する。「世界の報道機関は、ビンラディン氏のビデオには大きな関心を示した。が、米軍の空爆で殺されたアフガン国民の死体の映像には、何の興味も示さない。」とクリシェネ氏は語った。
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