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スイス・グラウビュンデン州で１３日午後、土砂崩れによる列車の脱線事故が起き、日本人の乗客２人が病院に収容された。事故を起こしたレーティッシュ鉄道によると、この列車は夏に多くの観光客が利用する「氷河特急」ではなく、地域の駅を結ぶ普通列車だったという。
今回の事故は、２０１０年７月に脱線事故を起こした「氷河特急（Glacier Express）」と同じ路線で起きたため、日本の観光業関係者にとって当時を思い起こさせる衝撃となった。４年前の事故では日本人観光客１人が死亡、４２人が負傷。負傷者のうち２８人が日本人という大惨事になったからだ。
実は、この大参事を起こしたマッターホルン・ゴッタルド鉄道（MGB）とレーティッシュ鉄道（RhB）は、夏の期間「氷河特急」を共同運行し、サンモリッツとツェルマット間約２７０キロメートルの半分の距離をそれぞれが担当している。しかし、今回事故を起こしたのは普通列車。「１日３本走る氷河特急は、今日の朝から事故の区間だけ別ルートを利用して通常通り運行されている」とRhBの広報担当はスイスインフォに対し強調した。
事故現場では現在、脱線した列車をそのままにして事故原因が調べられている。２日後にグラウビュンデン州警察の記者会見が行われ、最終結果が発表される予定だ。
１１人の負傷者
現時点でのグラウビュンデン州警察の発表によると、ティーフェンカステル発トゥシス方面に向かっていた列車は１３日の１２時３０分ごろ、サロンス（Salons）トンネルとミスタイル（Mistail）トンネルの間にある区間で起きた土砂崩れに巻き込まれた。脱線した３両のうちの１両が谷の斜面を滑り落ちたが、１０メートル下にある木にひっかかり停止した。
この事故で１１人が負傷（５人が重傷、６人が軽傷）。負傷者は日本人２人、オーストラリア人１人、そのほかはスイス人だった。負傷者はスイス航空救助隊レガのヘリコプター４機と救急車１１台で近くの病院に運ばれた。
事故当時、列車には約１４０人の乗客がいたが、負傷者以外はティーフェンカステル駅でまず手当てを受けた。救助活動には約１８０人の消防隊員、レガ、救急隊、アルプス救助隊、ケアチーム・グリシュン（グラウビュンデン州のケアチーム）、グラウビュンデン州警察、レーティッシュ鉄道職員が駆けつけた。
土砂崩れは予知できなかったのか？
グラウビュンデン州では７月、例年を上回る量の降水量を記録。事故の２４時間前には４０～６０ミリの降水量があり、実際に同州では土砂崩れが数カ所で発生し、河川の水量も多くなっていた。
しかし州警察は土砂崩れの可能性について、「どこでこのような災害が起こるのかは予測がつかない。傾斜面の角度、地盤の緩み、降水量、地学的要素によって異なるためだ」との見解を発表している。
一方、RhBの広報担当は「土砂崩れのため列車が運行できなくなる事故は、過去に何回かあった。はっきりとしたことは今言えないが…。しかし、この路線で土砂崩れが起きたのは今回が始めてだ」と説明した。また土砂崩れの危険性を予知できなかったのかとの質問には「確かにひどい雨が２日間降り続き、土砂崩れの危険性はあったが、過去この路線では起きたことがなかったし、どこで起きるか予知できないものだ」と続けた。
また、「幸いにも死者を出さなかったことだけが、救いだ」と話し、日本人を含む負傷者の補償などに関しては、現在のところ詳細は語れないものの全面的な支援をする予定だと括った。
swissinfo.ch