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赤十字国際委員会は5月27日、2008年の年間レポートを発表し、戦争の被害の増加と自然災害、また食糧費の値上がりが年間予算をつり上げていると説明した。
赤十字国際委員会 ( ICRC ) の会長ヤコブ・ケーレンバーガー氏はまた、スリランカ、コンゴ、パキスタンなどでは、一般市民が攻撃の標的になるケースなどもあり、今年に入ってさらに人道的状況の悪化が見られると語った。
食糧配給は2倍に
ICRCは2007年度の経費をさらに上回る7億2400万ユーロ ( 約970億円 ) を2008年に使ったと発表した。主な原因は戦争の被害の増加と自然災害、また食糧費の値上がりで、
「アフガニスタン、ソマリア、パキスタンの3カ国は、自然災害に加え、戦争で疲弊した市民を食糧費の値上がりが襲い、生活は困窮している」
とケーレンバーガー氏は語った。。
昨年ICRCはジュネーブ本部から、2007年の2倍に当たる12万1000トンの食糧を配給した。しかし配給を受けた人は2億5200万人から2億7900万人に増加したに過ぎなかった。一方、ICRCは昨年世界83カ国で500万人の捕虜を訪問している。
人道的状況の悪化
ICRCが昨年最も多くオペレーションを行った国はスーダンで、続いて、ソマリア、イラク、アフガニスタン、イスラエルと続く。地域別では、アフリカがオペレーションの47% を中東が20%を占めた。
今年に入っても人道的状況の悪化が見られ、オペレーションをさらに増加させている地域は、スリランカ、コンゴ、パキスタンで、またICRCだけが活動を許可されている地域も増えており、特にイラク、ソマリア、グルジアで顕著だという。
「こうした地域では数え切れないほどの市民の苦しみが続いている。1つには、一般市民が故意に攻撃の標的になり、また1つには戦争当事者が一般市民と兵士を正確に区別できないからだ」
とケーレンバーガー氏は語り、
「しかし多くの場合、もし戦争当事者が国際人道法を守る意志が少しでもあれば、避けられるものだ」
と指摘した。
外電、swissinfo.ch