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人道活動機関「赤十字国際委員会（ICRC）」が構造改革を行うことになった。深刻化する危機や武力紛争に迅速に対応するため、業務移転や職員の配置換え、解雇などの再編を行う。ICRCゼネラルディレクターのイヴ・ダコー氏がスイスインフォの取材に応じ、その背景や今後の課題などを語った。
ICRCexternal linkの計画では、業務の一部がスイス・ジュネーブ本部からセルビアやフィリピンに移される。また、解雇職員への再就職支援などを盛り込んだ人事支援計画が２０１５年１月から実施される。構造改革計画の実施期間は４年間。
ジュネーブ本部の職員は、４９％がスイス人。ICRC全体では職員の国籍は１２６カ国にまたがり、１０年前に比べ倍増した。
イヴ・ダコー氏external linkは１０年、ゼネラルディレクターに就任。それ以前はICRCの広報局長を務めていた。
swissinfo.ch： なぜこのような改革を行うことになったのですか。
ダコー： 今後４年間の新戦略external linkを練ったためだ。我々の予想では、今後の状況は厳しくなり、紛争や危機は多発・長期化する。我々の支援が必要な人の数は増えるだろう。
例えば、シリアは内戦が勃発してから４度目の冬を迎えており、国内経済は壊滅状態だ。またリベリアはエボラ熱が流行しているうえに、内政状況がとても不安定だ。
そのため、我々はあえて、来年の実行予算を１４年比で２５％増の１４億フラン（約１７０９億円）に増やすことにした。２年前は９億フランだった。
職員数も来年は現在の１万３５００人から１万４５００人に増やす予定だ。今後は人材をできるだけ効率的に活用しなければならない。節約ではなく、配置転換を行うのだ。
ICRCは、毎日２４時間休みなく活動しなければならない国際機関だ。その活動拠点は太平洋のフィジー島から南米、アフリカまで広がる。
swissinfo.ch： ジュネーブ本部の役割は今後どう変わりますか。
ダコー： ジュネーブ本部はICRCの中心であり続ける。ICRCが国際化を続ける中、アイデンティティを維持し戦略を立てるのに、ジュネーブはこれまで以上に重要な拠点となる。
そのため、ジュネーブ職員のプロフィールはそれ相応でなくてはならない。任務を指揮し、国際的な人道活動を行い、法をきちんと順守できる能力が必要だ。
（ジュネーブ本部では）ITなど一部の業務はベルグラードに、また一部はマニラに移転した。マニラではすでに１９９０年代から会計業務を行っている。
swissinfo.ch： 職員採用の基準は何ですか。
ダコー： ICRCは他分野にまたがる機関なので、我々は高度な専門性と能力を持つ人材を探している。例えば、初めて派遣された職員１００人中、１２人が必要な言語能力、つまり英語とフランス語に堪能だ。あとの８８人はタイ語、ウルドゥー語、アラビア語など３カ国以上を話せる。
通訳を必要とする派遣職員は少なくなっている。困難な状況の中では、現地の人と直接やり取りができなければならないからだ。
適材を見つけるため、中東、南米、カナダ、スイス、その他欧州で人材を集めている。
swissinfo.ch： なぜ人事支援計画が必要なのですか。
ダコー： 効率化を図り、予算の増大を抑えるには、今後数年間で配置転換する必要がある。解雇対象の人には（人事支援計画で提示される）特別な条件を設けている。ICRCには労使協定があり、（人事支援計画については）労働組合と事前に協議してきた。我々は雇用者としての責任を重々承知している。
swissinfo.ch： ICRCがグローバル化するのは、介入すべき紛争地域が世界で増えていることが理由でしょうか。
ダコー： 実際、我々の活動回数は増えている。ICRCの支部は８４カ国にまたがる。世界は２００１年９月１１日以降、二極化してきた。主要国が同一意見を持つことはなくなった。１、２カ国だけで優先課題を決めることはもうない。このような緊張状態にある世界では、信頼関係が希薄になっている。こうした複雑な状況を理解する能力はこれまで以上に重要になっている。
ICRCの活動の約７割がイスラム教の国で行われている。世界が二極化している今日、赤十字の標章を掲げた団体は、こうした二極化とは無縁であることや、完全中立かつどの党派にも属さないことを日々示していかなければならない。
職員の出身国が多様でなければ、シリアやイラクでの活動はかなり限定的だっただろう。特にソマリアでは活動できなかったはずだ。（職員の出身国が多様だからこそ）シリアやイラクでは（人道援助の）扉を開くことができた。そのため、シリアでは派遣チームはダマスクスではなくアレッポに滞在している。
だが、リビアは全く異なる。この国を理解するのは難しい。我々にとってそれは全く新しいことだった。一つの国を理解するのには何年もかかるうえに、リビアは完全に混沌としている。国が極度に分裂しているのだ。
swissinfo.ch： 紛争が長引いていることを考えると、ICRCの活動分野は今後広がっていくのでしょうか。
ダコー： 我々が活動を展開するのは基本的に、紛争地や、人道面で危機的状況にある地域だ。だがここ１０年間で、パレスチナやスーダンなど紛争が長引いている地域でも活動を行っている。
派遣チームは緊急支援だけでなく、慢性的な問題にも対処しなければならない。だが、もちろんすべての問題に対応できるわけではない。慢性的な問題を解決していくには、（市民が望むような）復興の道筋を立てていかねばならない。
ここに例がある。私がICRCで働き始めた時、チームに獣医がいなかった。だが現在はサヘル地帯やソマリアなどに獣医が配置されている。理由は、特定の遊牧民族に食べ物や「典型的な」支援物資を届けることに全く意味がないと分かったからだ。彼らは気候変動に加え、武力紛争にも苦しんでいた。彼らにとって本当の助けになったのは、家畜の面倒を見ることだった。家畜は銀行としての役目があり、また食べ物としても利用されているからだ。
swissinfo.ch： こうした課題は開発支援団体の分野ではないのでしょうか。
ダコー： 開発支援団体は（現地の）状況を変えたがっているが、我々の場合は違う。彼らは教育、金融、文化など特定分野を発展させようとしているが、ICRCの任務は全く違うところにある。
赤十字国際委員会（ICRC）職員数
ジュネーブ本部：９８８人。
総務：２３４人。
経理・ロジスティック：２１０人。
人事：１５１人。
コミュニケーション・情報管理：１９１人。
ICRC全体では１万２５４０人、そのうち１５％がスイス人。
８４カ国に１００人以上が派遣されている。
（独語からの翻訳・編集 鹿島田芙美）, swissinfo.ch