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首都ベルンの旧市街（世界遺産の町）にある美術館だ。９０年代半ばに初めて行ったときはパウル・クレーがたくさんあったが、２００５年にパウル・クレー・センターが出来て、かなりそちらに移動した。その後、常設展示や様々な企画展をやっている。アンカーやジャコメティをやったり、現代アートをやったり。今回は３つの展示だった。
第１は、イヴ・ネツハンマーの「反復の主観化――プロジェクトＢ」というインスタレーション。ネツハンマーは１９７０年にシャフハウゼンに生まれたアーティスト。大きな部屋に、タテ４メートル、幅４メートルほどの鏡を３０度角で向き合わせる。扇の要の位置に一本の木を立て、鏡面には白い円形の物体が３つ張り付いている。３０度角なので、右の鏡面が左の鏡面に移り、左の鏡面が右の鏡面に移る。その反復で奥行きのある世界が広がる。鑑賞者は、両面鏡の外から内側に向けて立つため、鑑賞者も鏡に映る。鏡面に７つの自分を見ることになる。多元的宇宙を示すのだと言う。そして、静かな環境音楽が流れ、時々、白い物体に意味不明の映像が映写される。なかなかおもしろかったが、映像にはストーリーがなく、何かが変化することを表すと言う。解説には「認識の木」とか、ライプニッツとか、書かれていたが、よくわからない。また、鑑賞者が鏡の世界に入り、作品の一部となることで、「市民の批評」が可能となると言う。映像にもっと力を入れてほしかった。プロジェクトＡはもっと大型で野外用のプロジェクト。プロジェクトＢが屋内用だと言う。
第２は、「ここで、いま」という、ここ３０年程の間のスイスにおける映像作品（写真、フィルム、インスタレーション）から選ばれた作品群の展示だった。こちらはよくわからない。写真は、数人の写真家のシリーズ作品がずらりと並んでいたが、解説がなく、意味もよくわからなかった。９０年代前半の映像は、映像技術の進展のため、もう「古い」と言う印象しか与えない。それぞれの作品の「ここで、いま」があったのだろうが、２０１５年に日本人の私が見ても、特に感銘を受けるような作品はなかった。
第３は、ファイン・アートの常設展だ。お約束の印象派、後期印象派から、フランツ・マルク、マッケ、クレー、カンディンスキー、ミロ、イッテン、ピカソ、モンドリアン。そして、ホドラー、バロットン、アンカーなどスイスの美術家たち。良かったのは、まず、ベックリンが３点あり、絵葉書も入手したこと。クレーのアド・パルナッスムを随分と久しぶりに見たこと。たぶん１０年以上前にベルン美術館で見たのだったと記憶している。パウル・クレー・センターで見かけないのでおかしいなと思っていたが、ベルン美術館に残されていた。クレーの比較的大きめの作品が５点ある。アド・パルナッスムは譲るわけにいかなかったのだろう。もう一つの収穫はジェルメーヌ・リシエルの彫刻。リシエルとジャコメティの影響関係はおもしろそうだ。