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1月20日、アメリカの首都ワシントンでバラク・オバマ氏が宣誓を行い、第44代大統領に就任した。戦争に疲れ、景気後退に苦しむアメリカ。新大統領にかかる期待はこれまでになく大きい。
スイスのハンス・ルドルフ・メルツ連邦大統領は、新しい大統領のもと、アメリカがグローバルな問題において指導的役割と責任を再認識することを期待している。
「アメリカは大きく力のある国家だ。しかしまた、アメリカの不動産問題は世界的な金融危機の原因ともなった。自国のためだけではなく、世界的な責任を負うことでアメリカはこれまで何度もこのような危機をくぐり抜けてきた」
アメリカン・ドリームの再来
全国紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング ( Neue Zürcher Zeitung、NZZ ) 」は
「凍てつく1月のこの日、アメリカは伝統にのっとって刷新の儀式を執り行った。これによって、アメリカ国民は危機や戦争に苦しみながらも自国が覚醒に向かっていることを示した」
と評価し、さらに
「この刷新を誰よりもよく体現しているのが、演説で『半世紀前、黒人はこのような高位のポストを手に入れるどころか、ほとんどのレストランで食事すらできなかった』と語ったオバマ氏だ」
と書いた。
演説？ジュネーブの日刊紙「ル・タン ( Le Temps ) 」は「いや、これは希望の宣誓、1つのエポックに向けた説法だ」とコメントしている。
一方、スイス南東地域の「ジュートオストシュヴァイツ ( Südostschweiz ) 」紙は、アメリカに「新しい朝」が始まったと表現する。
「純粋な、まさに純粋な喜びに満ち溢れている。カンザス出身の白人を母親に、ケニア人を父親に持つバラク・フセイン・オバマ氏は、アメリカン・ドリームの再来を体現している」
希望と期待
チューリヒの日刊紙「ターゲス・アンツァイガー ( Tages Anzeiger ) 」は
「浪費された暗い8年間は終わった。アメリカは新しい大統領を得た。バラク・オバマ氏は、希望、そしてわずかなエリートだけがあまりにも長い間手にしていた自信を、自国だけではなく世界にも必ず取り戻してくれるはずだ」
と期待する。
また、ベルンの「ブント ( Bund ) 」紙も、
「アメリカ人は、大統領執務室『オバール・オフィス』に座る初めての黒人男性が、国民が抱える真の問題を再び中心に据える政策を取るものと期待している。そして、ジョージ・W・ブッシュ前大統領とは異なり、イデオロギーに傾くことのない政治を望んでいる」
とアメリカ国民を代弁する。
「長く待ち望んだあとの希望の光」という見出しを打ったのはフランス語圏の「24時間 ( 24 heures ) 」紙だ。そして、
「演説の中でオバマ氏は、『信頼、平和、繁栄を創り上げ、より良い世界を築く』意思を示した。冷笑家はすでにそれを笑いものにしているが、放っておこう。彼らの時代はもう過ぎ去ったのだ」
とコメントを結んだ。
責任を呼びかける
バーゼルの「バーズラー・ツァイトゥング ( Basler Zeitung ) 」はオバマ氏の演説は施政方針だったと書く。
「新大統領は数々の問題を手厳しく挙げ、前大統領の失敗を指摘した。また、自分は危機に強い人間でありたいと思っていることを明確にした。 ( 中略 ) オバマ氏がポップスターのように振る舞い、幻想を売るだけで現実の問題を解決できないと思っている人は、この魔力が失われるまでまだしばらくの間待たなければならないだろう」
ルツェルンの「ルツェルナー・ツァイトゥング ( Luzerner Zeitung ) 」の見方はこれとは異なる。
「オバマ氏の演説は施政方針の新スタートではなく、今でもまだ世界を照らし続けている創設の父たちの理念にもう1度立ち戻ることを示していた。つまり、勤労と誠実、勇気と公正さ、寛容と好奇心、忠誠と愛国心に」
swissinfo