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ジュネーブのバウアーコレクションでは、東洋美を楽しめる展覧会を9月7日まで開催。「夏と秋」をテーマに歴史を通して、仏教美術､陶器や装飾工芸に見られる蓮と菊の表現の変化を追うことができる。
キュレーターのモニック・クリックさんは「日本で菊は中国から渡来したが､新たな意味が加わり独特な文化を形成していく」と語り､「中国は蓮を模様として使うのを非常に好むが、日本では仏教的イメージが強過ぎるためか装飾としては少ない」と分析する。
菊の日本
日本を代表する春の花が桜なら、秋を代表するのは菊だ。菊の原産地は中国で､奈良時代（８世紀頃）に渡来したといわれる。これを裏付けるように万葉集には菊を読んだ歌はないが、古今集（平安前期）で１２首読まれ､源氏物語（平安中期）の頃には盛んに登場するようになるという。鎌倉期以降は皇室の紋章（16弁の八重菊）になり、江戸時代には多くの品種改良が行われる。
中国の神仙思想では菊は強く不老長寿の思想と結びついており､菊を浸した水を飲むと長寿が保てるという故事から長寿の象徴になった。また、東晋の詩人、陶淵明（陶潜、365？-427）が詠んだ歌から優雅と高い貞節と結び付けられた。
しかし、日本での菊の人気は中国を凌駕し､９月９日の重陽（ちょうよう）の節句、菊の優劣を競い和歌を歌いあう菊合わせ、菊細工､菊人形といった風習に発展していく。
蓮の中国
蓮の原産地はインドと言われる。中国では蓮はどこの公園にも植えられ親しまれていて、泥の中から美しい花を咲かせることから純粋の象徴、君子の花ともいう。蓮は約1億５千万年前の白亜紀の地層から化石で発見され、その強い生命力から長寿をも象徴している。日本でもある研究者が弥生時代の遺跡から見つかった実の発芽､開花に成功したという実話がある。中国では多くの詩人が古代から「詩経」「愛蓮説」（北宋時代）などで蓮を賛美しているが、日本では極楽浄土の花として定着し､濁世でも純粋で理想的な生き方を貫くといった仏教的な意味合いが強い。
日本の空間を再現する常設展
地下の展覧会を見終り､上階の常設展にも足を運べば障子や襖などを模した日本的な空間の中で硯箱や印篭などまるで絵画のような繊細な漆工芸や刀、鍔などが鑑賞できる。引出しを開けると様々な形をとった根付や煙草入れなどのコレクションを楽しめる。
バウアーコレクションはスイスの実業家、アルフレッド・バウアー氏が戦前に集めたもので、中国陶器の名品で有名。美術品の多くは中国のものを含めて日本の美術商、富田熊作の鑑識眼を通して集められ、日本の作品も6000点ほど所蔵している。
スイス国際放送、屋山明乃
バウアーコレクション
美術館は毎日、14時から18時まで。月曜休館。インフォボックス終わり