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「今日の展示会の訪問者が、明日の出展者」をテーマに、イタリアとの国境に近いバレルナ（Balerna）で１２月１４日から翌年１月６日まで、キリスト降誕の場面を再現する人形の展示会が開催されている。これらの人形は、スイス・イタリア両国で制作されたものだ。訪問者が自ら制作を体験することで、この古くからの風習・慣習を後世に伝えたいというのが、主催者の意向だ。
キリスト降誕の場面を再現する人形たちのセットは、フランス語でクレーシュ、ドイツ語でクリッペと呼ばれる。この言葉はベツレヘムの馬小屋で生まれたばかりのイエス・キリストを、マリアが寝かせた「飼い葉おけ」を意味し、新約聖書の「ルカによる福音書」に基づく。キリスト降誕を人形で再現するカトリック教会の伝統は、１３世紀アッシジの聖フランチェスコが始めたといわれている。
時が経つにつれて、その場面を劇のように描写するようになっていった。教会のみならず一般家庭にも飾られ、イタリアから世界中に広がった。
スタイルや表現が多様になった今日、人形によるキリスト降誕の場面再現は、「芸術」となった。聖家族や生誕を祝いに訪問する東方の三賢者、またその人形を取り囲むセットを作る材料も、陶器や木材などと豊富になった。
ここ数十年、愛好者のおかげで、美術館が建てられ展示会も開催。このクリスマス特有の伝統は広く行き渡った。このスイスのティチーノ州の展示会もその一つ。フラビオ・ネグリーさんとルチオ・ネグリーさん父子が、１６世紀に建てられた建物の中で、イタリア・スイス両国の「クレーシュ/クリッペ」を初めて紹介したのは２００６年だった。
多くの訪問者にとって、この展示会は「出発点」でもある。なぜなら、ネグリー父子の講習会で「クレーシュ/クリッペ」を制作することができるからだ。情熱を伝えることが父子の願い。スイスインフォの写真家クリストフ・バルジンガーがその準備の様子を撮影した。
(写真: クリストフ・バルジンガー, スイスインフォ, 文: ソニア・フェナッツィ, スイスインフォ)