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選挙のたびに、満面の笑顔を浮かべた当選者が目を描き入れたりしていますが、あのだるまはあまり見慣れたせいで、ほとんど個性が感じられません。
でも、さまざまなところにはさまざまなだるまさんがいます。
京都のだるまは小さくて優しいだるまですが、東北のだるまは個性的です。
仙台の松川だるま、右は古いものです。
松川だるまは目が飛び出していますが、古いだるまはさらに、まるで象眼したかのように目だけが光っています。
だるまは異型で、決してかわいいという存在ではありません。それが定番になって、しかもみんなに愛されてきたのは、考えてみると不思議なことです。
だるまは、軽い紙でつくり、底に錘の土を使うことによって、起き上がりこぼしになっています。日本人は教訓好きですから、たぶん、「七転び八起き」とだるまの組み合わせが、諸事に当てはめて考えるのにぴったりだったのでしょう。
その土の錘ですが、松川だるまは、底に紙を張ったりしないで、穴が開いたままなのが特徴です。
ここに指を突っ込んで絵つけできます。
個性的なお顔の、福島県三春張子のだるまです。
この迫力では、だらしなくも笑いを止めることのできない選挙の当選者の顔と並べたら、当選者が見劣りすること請け合いです。
選挙には向きませんが、受験生などを励ますには、無個性の関東だるまより、ずっと効き目がありそうです。