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スイスのホテルのオーナー家族が所有していたミニアチュールが、モーツアルトの12歳ころを描いた肖像画ではないかという。このほど、チューリヒでその肖像画が公開された。
肖像画は象牙の板の両面に描かれている。縦長の表には楽譜を持って前歯を見せる少年の像、裏は横長で、椅子に座る若い女性が、それぞれ18世紀風のヘアースタイルと洋服を纏（まと）った姿で微笑んでいる。ふたりはモーツアルトとその姉、マリーア・アンナである可能性があるという。
来年はモーツアルト生誕250周年にあたり、ウィーンをはじめ各地でモーツアルトに関する催し物が準備されている。スイスのモーツアルトとされる肖像画は、ウィーンと東京で開催される展示会にも出展される予定である。
信憑性の度合い
この肖像画は、水彩で大きさ縦8.3�a�b、横6.9�a�bの象牙の板に描かれている。細かいリリーフが施された金色のフレームに収まり、なるほど時代を感じさせる。顔は点描画の技術を施し透明感を強調。赤い洋服は生地の厚味を表現するため、グワッシュ画法を用い質の高い肖像画だ。
画家のサインはない。真贋検査に携わったウィーンの美術研究家、ロベルト・カイル博士によると、象牙の板が厚く、かなり昔のものであること。絵の技法と肖像画の独特な大きさから、18世紀のオーストリアで当時描かれた絵の特徴を示している。モーツアルトとされる少年は横長の紙の束を持っているが、これは楽譜。横に線が何本も描かれ、音符もはっきり分かる。当時の楽譜は横長が普通だったという。楽譜を絵に描きいれることで、少年が音楽に関係していることを表現したと見られる。
尊厳と喜びが伝わる
「モーツアルト生誕250周年に湧き、肖像画などモーツアルトに関連する、いかがわしい発見もしばしば出てくる。はじめてこの肖像画を見たとき、本物である可能性はほとんどないと思った。それから2年たった今、私が思う信憑性は２割まで高まった」と慎重なカイル氏である。
モーツアルトは父に連れられ姉と一緒に、11歳から13歳までウィーンに滞在した。肖像画は、その際に描かれたとも考えられる。もし、本物であるとすれば「数あるモーツアルトの肖像のなかで、7歳から10歳のパリ時代の絵と家族3人が演奏する絵（一般にヴェリネーゼと呼ばれる絵画）の間を埋める意味で重要な位置を占めることになるだろう。
ミニアチュールの所有者は、ベルン州、トゥーン湖畔にホテルを経営する、エリック・マリウス・ホルトコット氏。1997年、家族が代々保管していた書類をめくっていたとき、1939年にドイツ、ケルンでモーツアルトについて書かれた音楽家による記事を発見。子供のころから、見て親しんでいた少年の絵がその記事に載っていた。真贋を調べさせるのは、時間と労力が掛かることから、これまで躊躇していたという。
「この絵を手にすると尊厳と喜びが伝わってきます。本物である可能性が高いと信じたい」とホルトコット氏は語った。
swissinfo、 佐藤夕美（さとうゆうみ）
キーワード
モーツアルト姉弟を描いたとされる水彩画
トゥーン湖畔のホテルが代々所有。
象牙の板の両面に描かれている。
大きさ縦8.3�a�b、横6.9�a�b。厚さ0.3�a�b。
補足情報
＜ヴォルフガング･アマデウス･モーツアルト（1756〜1791）＞
ハイドン、ベートーベンと並んで古典派三大巨匠の一人。オーストリア、ザルツブルク生まれ。少年時代は宮廷作曲家でヴァイオリニストの父と5歳年上の姉、マリーア・アンナ（愛称ナンネル）とドイツ、フランス、ロンドンなどを旅行し、その才能を披露した。
このほど公開されたミニアチュールは、モーツアルトが12歳ころの肖像画とされる。
ミニアチュールはモーツアルト生誕250年の来年、ウィーンと東京で公開の予定。