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チューブを貼り付けたような形状のアウトソールが特徴的なスイスのスポーツシューズメーカー「On（オン）」は、長い道のりを経てニューヨーク証券取引所への上場にこぎつけた。このコンテンツは 2021/08/30 14:45
ブランド名「On（オン）他のサイトへ」は、「running on clouds（雲の上の走り）」というキャッチコピーに因んで付けた。投資家はまもなく、同社の株を持つことが雲の上の天国に匹敵するかをその目で見ることになる。
テニス界の大スター、ロジャー・フェデラーが参画する同社は、評価額を最大80億ドル（約8800億円）としてニューヨーク証券取引所への上場を申請した。
時機を得た申請だ。ナイキやアディダス、プーマといった大手ブランドの株価は、過去最高またはその近辺にある。その背景はパンデミック（世界的大流行）後の業績持ち直しだ。ナイキとアディダスの売上高は、4～6月期に米欧で急増した。
米国と欧州がオンの売り上げのほとんどを占める。ブランドへの価格プレミアムを払うことをいとわない熱心なフィットネス愛好家をターゲットにしているためだ。株の購入の検討には、同じようにプレミアムを払う心構えが必要だ。
オンの2021年1～6月期の売上高は前期比85％増の3億1500万フラン（約380億円）と、他の大手ブランドと同じ大幅増を記録した。それでも上場評価額の80億ドルに達するには9半期が必要なペースだ。アディダス株が先物取引で3乗、ナイキ株が5乗の倍率で取引されているのに比べると強気さが目立つ。
業績を見れば、ある種のプレミアムがついてもおかしくない。オンの昨年の粗利益率は54％だった。アディダスは49％、ナイキは45％だった。利益率の高い消費者への直接販売比率は、オンが38％、アディダスは41％だった。
オンはニッチな商品提案を強みに、直接販売を大きく増やす潜在力がある。
アディダスやナイキは大規模な「アスレジャー（アスレチックとレジャー）」市場を牛耳っている。強気の評価額はオンに多様化を迫り、大手2社の強力な競争相手に成長する可能性がある。
オンは既に多様なアパレルやアクセサリーの製造にも行っている。ただ成長への野心でプレミアムをアピールしすぎるあまり、ランニング愛好家の心が離れていくリスクもある。
Copyright The Financial Times Limited 2021