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日本で盛り上がる大飯原発再稼動への抗議活動「あじさい革命」。特に６月２９日の数万人デモをスイスからも支持しようと首都ベルンでは７月６日、スイス人を含む約６０人があじさいの花を手に抗議文と署名を在スイス日本大使館に渡した。
今回の抗議活動は急きょ開催が決まったもの。参加者はあじさいを手にしたり、スイスではおなじみの反原発マークの書かれた黄色い旗を掲げたりしながら、ベルン中央駅から日本大使館までの道のりを約１時間かけて歩いた。
何もしないことへの後ろめたさ
主催者のワーグナーますみさん（５８）は、福島原発事故を受けアメリカやオーストラリアなどで小規模の反原発デモが起きていることに共感。さらに日本でも数万人が原発再稼動に対し自主的に抗議している姿に胸を打たれ今回の開催を決定した。「各国では普通の人が行動を起こしている。それならばスイスでもできるのではないかと思った」
これまで原発問題に高い関心があったわけではなかった。だが、「３・１１から世界が変わってしまったと感じた。今まで（原発に）何も興味を持たずに生きてきたから、ショックがあまりにも大きかった。日本の政治の動きを知らないではいられなくなり、ほぼ毎日インターネットで情報を見てきた。野田政権の訳の分からない政策に対し、怒りが溜まった」。
同じく主催者の一人、山本まさとさん（５６）はチェルノブイリ事故後日本で脱原発運動に参加したこともあったが、スイス移住後は原発関係への関心が遠ざかっていた。しかし、「福島で事故が起き、脱原発運動を継続していかなかったことに後ろめたい気持ちがあった。官邸前のデモに共感するのであれば自分で行動を起こすしかない」と、心境の変化を語る。
今回の抗議活動の目的は、大飯原発再稼動に反対する旨を綴った抗議文と、それに賛同する人の署名を日本大使館を通し日本政府へ届けることだ。山本さんは言う。「原子力そのものに賛成か反対かには触れていない。ああいう形で再稼動されることに反対している。『自分の責任で』と言う野田首相。だが、あんなに軽くてむなしい『責任』という言葉を僕は聞いたことがない」
世代も国籍も関係なく
デモの集合場所となったベルン中央駅には子供からお年寄りまで幅広い年齢の参加者が集まった。今回の抗議活動をフェイスブックで知った、ジュネーブ在住の３０代の日本人女性は「再稼動はされてしまったが、国民の意見を聞かずに政府は決断してしまった。活断層の問題など危険要素があるにもかかわらずだ。事故後の汚染対策もままならないのに」と怒りをあらわにする。
母親と一緒にバーゼルから来た１２歳のサムエル・ビュットラー君は「この抗議活動には自分から来たいと思っていた。原発には反対だ。ミューレベルク（Mühleberg）原発やベツナウ（Beznau）原発を廃止するための署名を自分で集めたこともあるんだ」と、まっすぐな瞳で話す。
ベルン市議会議員のハシム・サンカー氏（５２）も抗議に参加。「（原発事故で）あんなに多くの被害者がでている。再稼動に反対の声を上げるのは当然だ。スイスにも原発はあるが、我々が声を張り上げない限り原発はなくならない」と述べた。
スイス人の参加者が多かったのは、緑の党（die Grüne/les Verts）やスイス・エネルギー基金（SES）が今回の抗議活動をニュースレターなどで取り上げたためだ。SESでは福島原発事故後、日本語を操るスタッフが日本の原発に関するさまざまな情報を配信している。
あじさいウォーク
実は、今回の開催は急だったためベルン市当局からデモの許可が下りなかった。「『あじさいデモ』ではなく、『あじさいウォーク』になってしまった」と、山本さんは残念そうに話す。そのため、約６０人の参加者は目的地の日本大使館まで通行人の邪魔にならないよう歩き、シュプレヒコールも控えた。
だが、日本大使館前では少しの時間、シュプレヒコールもプラカードを掲げることも許された。山本さんが代表として門越しに大使館関係者に抗議文と署名を渡した後、警察官が数人見守る中、参加者は短く「再稼動反対！」を連呼した。この抗議文と署名は日本大使館が外務省を通し日本政府へ届けるという。
また、あじさいの花を受け取れないとする日本大使館に対し、参加者はあじさいを道の脇に並べしばらく眺めた後、写真撮影した。まるで誰かが亡くなったような風景に、ある参加者は「亡くなったのは原発。未来を象徴している。反対活動を続けることにまた意欲が湧いてきた」と話した。
こうして抗議活動は終了。自分で抗議行動を起こしたのは初めてだったというワーグナーさんは、「開催されるまでは不安があった。だが、なんと言っても野田総理に私たちの気持ちを伝えたかった」と無事に終わったことに安堵の表情を浮かべた。
山本さんも初めて立ち上げた抗議活動を通し、スイス人の日本の原発に対する関心の高さに驚かされたと話す。「６日間で約１０００人分の署名が集まった。そのうちの８割はスイス人だった。またデモ参加者も日本人だけかと思ったら半分はスイス人だった」
集合場所のベルン駅に自転車でスッと現れ署名をしていった１８歳ぐらいの若い女性。そうした姿にも感動した山本さんは、最後に「大切なのは、こうしたインターネットなどを通して自分の意志でデモに集まり、署名した人々がこんなにもいるということだ。『スイスからも日本の野田政権の動きを見つめているぞ』という意思表示ができたことが重要だ。このスイスの動きが世界のほかの都市にも伝わっていって、世界中が監視している、そんな風になっていったらうれしい」と結んだ。
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