Document ID: /fineweb-2-swissfilter-quality_10-filterrobots/filtered/00638.jsonl.gz/58

スポーツ界でのセクハラから青少年を守るキャンペーンが3月3日にスタートした。アルペンスキー人気選手のソーニャ・ネーフやポップスターなどが協力し、アピール度を高めることになる。
最近、スポーツの場で青少年がセクハラの対象になっていることが問題として取り上げられるようになった。キャンペーンはスイス政府とスイス・オリンピック協会が中心となっている。
青少年が参加するスポーツクラブでのセクハラの犠牲者は、分かっているだけで、およそ5000人。1998年から余暇におけるセクハラ防止に携わる専門機関「ミラ」が発表した。犯行に及ぶのはコーチやクラブの責任者。近年、問題が表面化し、裁判で有罪判決が下されたものもある。青少年のスポーツの場でのセクハラ問題は昨年夏、連邦スポーツ局でも「政府の介入が必要になった」と重視され、国を挙げて対処することになった。
タブーを破る
3日、連邦スポーツ局とスイス・オリンピック協会は共同で、「スポーツ界のセクハラ防止」キャンペーンをスタートさせた。予算は35万フラン（およそ3000万円）。キャンペーンは4年から5年後にはセクハラを撲滅する目的で、対象は青少年、保護者、コーチ、監督のほか、競技場の職員を含み、各スポーツ協会はセクハラ対策に責任を持って対処することを義務づける。
トレーナーと青少年はお互いに尊重することで肉体的にも精神的にも傷つけ合わないようにすることを目指す。
セクハラ防止に携わる専門機関ミラもキャンペーンを推し進める。ミラの代表者、ウルス・ホフマン氏は、連邦政府がセクハラ問題に取り組もうとしているのは大歓迎すると語る。「セクハラ予防に積極的に取り組めば、協会の質も向上する。青少年やその保護者の信頼も得られるようになるだろう」と期待する。
スポーツ界で横行しているセクハラ
まずキャンペーンのスタートにあたり、被害にあったり、問題を抱えている青少年のために、まずはインターネットのサイトを開設し、相談所の紹介などの情報を載せた。スイス・オリンピック協会の担当者、ユディット・コンラード氏は「情報は常に更新する。助言、セクハラのチェックリスト、リンクなどを今後、盛り込んでゆくつもり」と徐々にサイトを充実させる。青少年向けのみならず、コーチや監督、保護者向けの情報も、専門家と相談しながら載せてゆく計画である。指導者には、セミナーを受講してもらうようにする。「スポーツ界では青少年へのセクハラが長年、トレーニングの一部として横行していた」とコンラード氏。秋には、キャンペーンを活発に行う予定で、街にはポスターを張り、新聞などに広告も出す予定。メディアを通してのキャンペーンも行い、ポップスターがセクハラ問題を取り上げるコンサートも開催される。
繊細な感覚と何でもいえる雰囲気作り
前出のウルス・ホフマン氏によると、スポーツ界のセクハラの6分の1は小児性愛症者による犯行。「セクハラの犯罪者を不潔な悪党呼ばわりするだけのキャンペーンは、逆効果」と、繊細な感覚をもって対処することが必要だという。さらに、「たとえばコーチが、セクハラ容疑にされないために、プールの更衣室でみんなの前で着替えをしたくないと思うなら、はっきりと言える雰囲気を作ることが大切」という。
スイス国際放送 レナート・クンツィ （佐藤夕美 （さとうゆうみ）意訳）
Fakten
年間5000人の被害者
1997年に教師と器械体操のコーチがセクハラで問題化
禁固3年半の有罪判決が下る