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アメリカン・カルチャーはスイスの若者の心を捉（とら）えるなにかがある。ペイントボールもその一つ。近年、米国から流入し、スイスでも人気が出てきたエンターテイメントだ。
マーカーと呼ばれるライフルの形をした発射装置を使い、染料の入った弾を撃ちあって遊ぶ。体に色が付けばアウト。愛好者は「陣地取りゲーム」というが、フェイスマスクをし、相手を威嚇するような黒っぽいコスチュームを付けて遊ぶ姿からは、大人の「戦争ごっこ」というイメージが浮かぶ。
スイスでは現在4カ所に屋内のペイントボールのアレナ（遊技場）があり、週末には予約でいっぱいになるという。観光の街ルツェルン(Luzern)からバスで20分、ペルレン村(Perlen)にあるペイントボール・アレナは2003年から営業され始めた。スイス最大のペイントボールクラブがあり、16歳から40歳までの若者120人が週2回、マーカーで撃ち合いごっこをしている。
旗取りあそび
ゲームのルールは単純。２つのチームに分かれ、それぞれ相手のチームの旗を奪い、味方の陣地に持って来ること。木や家屋の代わりとなるような空気で膨らませたプラスチックの巨大な袋、サプエアー（Sup’Air）がアレナには置かれ、プレーヤーはここに身を隠したりする。
武器はマーカー。マーカーで染料の入った直径17.3�_�bの弾を、パーンという乾いた音をたてて撃ち合う。弾が当たりはじけると、中から赤や黄色の染料が飛び散る。身体や装備品が染料でマークされたらアウト。審判は、プレーヤーが服などに付いた色をごまかさないように見張っている。
至近距離で撃った弾が当たると身体に痣ができるというが、大きな怪我に至ることはないという。ただ、目に当たると危険なので、フェイスマスクはゲーム中は取ることはできない。相手の体に手で触ったり、体当たりなどするのは禁止されているが、その他はなんでもあり。「敵の場所を仲間に教えるためのコミュニケーションが大切で、作戦を練るのが魅力」とアレナのオーナー、マルコ・マルティさん（30歳）は説明する。
ペルレンのアレナの広さは1500平方�bで、最低４人、最高20人まで遊べる大きさだ。１時間60フラン（約5400円）で、装備品と400発の弾付き。普通は敵の旗を奪って来る前に片方のチームの全員がマークされてしまい、ゲームオーバー。1ゲームは5〜10分の勝負となり、１時間に何度もゲームが繰り返される。
クラブ所属のプレーヤーだと、一人が1000発から1500発の弾をベルトに装備して戦うという。マーカーはオートマチックではないがハイテク装備で、指で連続して引き金を引くことができるようになっているため、沢山の弾が必要なのだ。ペルレンのアレナでは、１カ月に50万発の弾を使うという。そのため、アレナの掃除は大変。染料でアレナ全体が湿っぽくなっている。
ファン、アクション、ファッショナブル それだけのこと
マーカーという武器を持っての陣地取りであるペイントボールは「おとなの戦争ごっこ」のイメージがあり、批判的な目で見られる。マルティさんは「クラブのメンバーは、温和な人が多いですよ。ゲームの話のほか、最新の装備品やコスチュームに興味が集中しますね。アクション性やファッション性のとりこになってゆくようです」と言う。
何度か職場の同僚とペイントボールをしたことがあるオリバー・ブラックさん（24歳・IT技術者兼学生）は「ゲームに勝つには戦略が重要。相手に不意打ちを食らわせて勝つためには、想像力と知能を使う。プレー中は戦争をイメージすることもあるけれど、戦争ゲームというよりちょっとした遊び」という意見だ。
これまで２度、ペイントボールをしたというシュテファン・フィチさん（24歳・学生）も「こどものころ遊んだ森で遊ぶ気持ち。友だちとゲームできるのが魅力。戦争とはまったく関係ない。他のスポーツだって戦いといえば戦いだ」とあくまでもゲーム感覚なのだ。
2人とも、日本のペイントボール主催者のサイトにあるような「ストレス解消に最適」といったキャッチフレーズには同意しない。ストレスで攻撃的になっている自分をペイントボールで発散させるということはないという。
兵役で十分「戦争」のシュミレーションを体験するはずのスイスで、アメリカから輸入されたペイントボールをファッショナブルと感じる若者が多くなってきているようだ。
swissinfo、 佐藤夕美（さとうゆうみ） ペルレン ルツェルン州にて