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2010年8月28日土曜日
おはじきの思い出
小学生のころ、季節によって流行る遊びが違いました。女の子は鞠つき、ゴムとび、石蹴り、おはじき、綾取り、お手玉など、男の子は、ビー玉、めんこ、独楽回しなどでした。もっとも、男の子は、高学年になると、野球ばかりしていたような気がします。
そのほか、ドッジボール熱が上がるのは冬、これは男の子も女の子も一緒に遊びました。学校中でわっと流行りだして、また潮が引くように廃れてしまうという繰り返しでした。
おはじきは、室内と屋外では遊び方が違いました。
雨 の日の、廊下や階段の踊り場に座り込んでの室内遊びは、数十個をほどよい間隔にばらまいて、一つをはじいて別のおはじきに当て、一つ取るという遊びでし た。一度に二つ以上に当てたり、当たらなかったりすると、遊び手の交代です。二人だけでも、二組でも遊びました。たくさん取った方が勝ちです。
ビー玉とは違って、おはじきは、お互いに取ったり取られたりしませんでした。一度に、一人が持ってきたおはじきだけで遊びました。お母さんにつくってもらったり、自分でつくったりした信玄袋に、きれいなおはじきをたくさん持っている子は、とても得意げでした。
外では、校庭の片隅に、直径６、７０センチほどの円を描いて遊びました。
円の対照的なところに、気球の籠のような、提灯の上下のような、小さな四角の箱を描き、それをベースにして、おはじきを置きます。おはじきを三回はじいて、三回目にもとの箱に入れたら、おはじきの軌跡どおりに陣地をとることができます。
最初はできるだけ相手のベース近くまではじき、二はじき目は確実に自分のベースに帰れるように、近づけてはじきます。外円からおはじきを出してしまったり、三はじきで戻れなかったら、陣地は取れません。二人で、変わりばんこにはじきます。
二順目からは、小さな箱ではなく、取った陣地のどこからでも出発できて、どこにでも帰れます。できるだけ、自分のベースに近づかれないように、相手の邪魔をしながら、自分の陣地を拡張して行きます。取りっこをして、取れる陣地がほぼなくなったら、残りは適当に分配します。
今度は、自分の陣地の中の、相手のベースに近いところから、相手のベースに向けておはじきをはじきます。ちゃんとベースに入れることができたら、 おはじきを最初に置いた点を起点に、親指を軸にして手のコンパスで円を描き、敵の陣地を丸く分どっていきます。こうやって、どちらかの陣地がなくなるまで 遊ぶのですが、決着がつく前に、始業のベルが鳴ってしまったのではなかったでしょうか。
石も落ちてない、でも硬くなくて指で線が描けるような、平らな土の校庭は、子どもたちが地道につくり出したような気がします。
当時のおはじきは、ただの緑がかったガラス色のものか、それにちょっと色が入っていて、格子の押し型がついたものが主流でした。
そして、赤や緑がちょっと入っている透明なおはじきも、ありました。
私の、幼いときにもっていたおもちゃや絵本は、わずかです。しかも、祖母や母が処分したり、誰かにあげてしまったりして、ほとんど残っていません。
しかし、おはじきだけは、珍しく母が手元に残していました。もっとも私のおはじきだけでなく、妹たちのものも混じっていますが。
以前からあったものに、買ったものも加えますと、今ではずいぶん数が増えました。
なかで、私が一番好きなのは、乳白色のものです。