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南米、アンデス山脈に生息するラマやアルパカがスイスアルプスに多く放牧されるようになった。このコンテンツは 2005/01/10 09:08
国の補助が縮小され多角化を強いられている農家では、飼育の経費が安くてすむこれらの家畜の導入が進んでいる。ラマとアルパカはアンデス山脈で荷物を運んだり、毛の生産に使われる家畜である。
1990年の国の農家への補助額は一軒あたり62,822フラン（約549万円）だったが2003年には51,500フラン（約450万円）まで縮小された。このため農業から離脱する人も増え、山岳地方での農家の件数は1995年から6年間で8％減少した。特にゴッタルド峠地方、ベルンとグラウビュンデンの山岳地方の減少は目立っている。
スイスの農家は国の援助が縮小され収入が減ってしまうことから、経営の多角化を進めたり消費者に魅力ある農産物や商品を作り出す工夫をしている。副業による収入は農家1軒あたりで1990年には16,264フラン（約142万円）だったのが2003年には18,522フラン（約162万円）に増加した。
浸透したかに見える南米産の家畜
南アメリカのアンデス山脈で飼われているアルパカやラマをスイスのアルプスで飼育している農家を見かけるようになった。スイス東部、グラウビュンデン州の農家、デプラツェス・カトーメンさんの家では、乳業のかたわらラマを飼い、ラマに乗って周囲を散策するアトラクションを観光客の呼び物としている。ラマと同じラクダ科のアルパカを飼う農家は、その毛を刈り収入を得ている。
スイスには350人が会員となっているラマ・アルパカ協会がある。リューディ・モジマン理事によると会員の半数が収入のためにラマやアルパカを飼育しているという。「農家が廃業せずに、放牧のための土地に別荘などが建てられることもなく自然が保たれるので、アルプスの景観を保つことにもつながり、環境保護にも良いことだ」と語る。
飼育の苦労
国内で飼育されているラマやアルパカの5割はアルゼンチン、チリ、ペルーから輸入されたものだ。一部はドイツや英国からも輸入されている。
一方で、現在スイスで飼われているラマとアルパカおよそ3,500頭のすでに半数以上がスイス生まれだ。先出のカトーメンさんが飼育する8頭のラマもスイス生まれ。ラマを繁殖させ欧州諸国へ輸出するようにもなった。
前出のモジマン理事は、「ラマもアルパカもスイスの山岳地方にすぐ馴染んだ。国内への導入は成功した」と語るが、実際に飼育に携わるカトーメンさんによると、外国の家畜を飼育するための特別な苦労がある。「生で柔らかい牧草を食べ過ぎると下痢を起こしてしまう。スイスの環境に慣れるためには何世代かの時間が必要だと思う」という。
連邦経済省家畜局では、外国産の家畜をスイスで飼育することの影響を調査している。たとえば、ラマやアルパカは大群をなして生息するが、土地が限られたスイスでは群れといっても数頭となってしまう。食糧を求めて何キロも歩き噛み下して食べる習性があるが、スイスではいとも簡単に食糧にありつくことができる。こうした環境の変化が動物に与える影響など未知の部分があり、スイスに馴染ませる飼育方法などはいまだに検討を要する。
swissinfo ロサ・アメリア・フィエロ 意訳 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
補足情報
国の援助が減り廃業する農家が増えている。
多角経営をする農家が増え、1970年代からスイスアルプスでもラマやアルパカが飼われ始めた。
いずれも群れをなす動物で最低でも雄雌のペアで飼うが、限られた土地しかないスイスで馴染むのか。
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