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フィリピンのミンダナオ島近隣のホロ島 で人質になっている、スイス人1人を含む国際赤十字委員会職員3人の生死が不明のまま、一夜が明けた。
1月15日、水道などインフラ設置を目的にホロ島の刑務所を訪れた3人は、イスラム原理主義過激派グループ、アブ・サヤフに誘拐され、以来ジャングルの中に監禁されている。アブ・サヤフは、要求が通らなければ3月31日現地時間午後2時を期限に、3人のうち1人を殺害すると発表していた。
交渉の可能性を探る
アブ・サヤフ ( Abou Sayyaf ) は、ホロ島 ( JOLO ) からの政府軍の撤退を要求し、赤十字国際委員会 ( ICRC ) 職員、スイス人アンドレアス・ノッター氏、イタリア人エウジェニオ・ヴァグニ氏、フィリピン人メアリー・ジーン・ラカバ氏を1月15日に誘拐した。
ホロ島のスールー族行政区のアブドゥサクール・タン知事はアブ・サヤフの代表に殺害を取りやめ考えを変えるよう説得を続け、先週アブ・サヤフ側の要求を一部呑む形で、同グループを数週間包囲していた、1000人近い海兵、警察などをジャングルから引き上げた。
「彼らが要求することはすべて実践した。しかしアブ・サヤフは考えを変えなかった。今、再び軍は元の配置に就いている」
と語った。
一方、アブ・サヤフ側は一部の軍の撤退だけではなく、ホロ島の15の村からの軍の完全撤退を要求したという。これに対しフィリピン政府は、アブ・サヤフの要求を呑むことは「物理的に不可能だ」と知らせたという。
現在、海軍のスポークスマンによれば、3人の人質を救済するための攻撃は行っておらず、アブ・サヤフとの交渉の可能性を探っているという。
アブ・サヤフはフィリピン政府とアメリカ政府から、国際テロ組織アルカイダと関係が深いと指摘されている。またインドネシアのバリ島で2002年、202人が犠牲になったテロ攻撃を行ったイスラム地下組織、ジェマ・イスラミア ( J I ) と共同で反政府活動を行っているとも言われている。
swissinfo、外電
アブ・サヤフ ( Abou Sayyaf )
イスラム教分離独立派のモロ・イスラム解放戦線 ( MILF ) が分離した後、1991年に結成されたグループ。
アブ・サヤフはフィリピン政府とアメリカ政府から、国際テロ組織アルカイダと関係が深いと指摘されるが、スイスのテロ集団に関する専門家数人によれば、むしろ「ギャング」に近い存在だという。
2001年からは身代金を目当てに、主に外国人の誘拐を行うグループとして知られており、今日までおよそ30人の外国人が殺害されたという。
一方、インドネシアのバリ島で2002年、202人の死者を出したテロ攻撃の首謀者、イスラム地下組織ジェマ・イスラミア ( J I ) と共同で反政府活動を行っているともいわれている