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スイスアルプスで一度絶滅したアイベックス。見事な角で知られるこの動物が、スイス西部で貴重な収入源になっている。
フランス語圏のスイス公共放送（RTS他のサイトへ）によると、ヴァレー（ヴァリス）州はアイベックスのハンターたちに販売する狩猟許可証（1日有効）、またアイベックスの角など「戦利品」に課す高額な手数料で、年間約65万フラン（約7150万円）の収入を得ている。
1メートルの角を持つアイベックスの手数料は1万3千フランで、1センチごとに500フランが加算される。最も見栄えのよい個体は2万フランにもなる。州は年間約100件の狩猟許可を出している。
収入を得ているのは州だけではない。旅行会社は許可取得の代行や宿泊場所、ガイド付きのアイベックス狩猟ツアーを販売。RTSは、以下の映像をテレビとインターネットに流した。アルドン近くに来た米国人ハンターにスポットを当てている。
RTSとのスカイプインタビューで、米国人ハンターのオリビア・オプレさんは「アルプスで素晴らしい冒険ができました。野生動物のレンジャーにガイドしてもらい、動物を狩りだしました。大きくて力の強いオスのアイベックスを撃ったんです。友人のデニスは2頭。うち1頭は1メートルを超す個体でした」と語った。
オプレさんは自身のフェイスブックページに狩猟体験の写真を投稿した。
野生生物が専門のスイス人フォトグラファーはRTSのインタビューで、成熟した繁殖期のオスが最も人気のある獲物であることに触れ、こうした狩猟の慣習は好ましくないと批判した。
ヴァレー州狩猟局他のサイトへのペーター・シャイブラー局長はRTSに対し、問題はないと語った。シャイブラー局長は、狩猟で射殺されるのは年老いた動物だけだと言い「多くはどちらにしろ冬を越せない」と話した。アイベックスを狩猟エリアにおびき寄せるため、塩をなめる場所を設置することをどう思うかについては、それがこの動物にとっては「必須の栄養補助食品」だと話した。
ハンターたちが持ち帰るのはアイベックスの頭だけのため、胴体はその場に放置され腐敗したり、他の野生動物に食べられたりする。オスのアイベックスは体重70〜120kgで、ハンターが頭部のない胴体をヘリコプターで運ぶことは認められていない。
アイベックスがロゴになっているスイスの自然保護団体プロ・ナチュラ他のサイトへは、アイベックス狩りを無意味だと非難する。同団体の広報担当者はRTSに「ヴァレー州と狩猟全般に悪いイメージを与える。動物を本当に規制する必要があるなら、それはレンジャーの仕事だ」と話した。
オンラインプラットフォームChange.orgでは、アイベックスの狩猟禁止を求める請願他のサイトへの署名集めが始まった。これまでに3万筆以上が集まっている。
アイベックスの数
現地の狩猟管理者の統計によると、ヴァレー州は毎年、11歳以上のアイベックスのうち36％を処分している。フランス国立科学研究センター他のサイトへの研究責任者ジャン・ミシェル・ガイヤールさんは、割合は非常に高いと指摘する。 「長い角を持つアイベックスが最も年齢が高い。これらの強力なオスは繁殖の個体だ。若い個体ではない。あまりに多くの個体が処分されると、群れのバランスが脅かされる」と、ガイヤール氏はRTSに語った。イタリア、フランスでも、アイベックスは保護種に指定されている。
ヴァレー州狩猟局は、州内の個体数は好調だと話す。アルプスには約4万頭のアイベックスがおり、うち約1万7千頭がスイスに生息する。
RTSのその後の報道他のサイトへで、地元の狩猟政策を担当する政治家のジャック・メリー氏は4月以降、アイベックスの狩猟禁止の是非を議論していると述べた。
メリー氏は「それでも州内では年間450頭のアイベックスを処分する必要がある」とした。州内の生息数は20年前の約3千頭から現在は約5千頭に増加したという。
（英語からの翻訳・宇田薫）