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スイス・ホテル協会は、ホテルの運営の効率化を図り、宿泊料金を下げ、スイスの観光業を振興しようと呼びかけている。
2月9日に開かれた記者会見でスイス・ホテル協会は、宿泊料金は隣国のそれより高いことを認める一方で、スイスの観光の魅力を維持するための対策を公表した。
高いのは現実
記者会見ではスイスの観光業を分析した2つの調査結果が発表された。まず、「バーゼル経済研究所 ( BAK ) 」の統計によると、オーストリア、ドイツ、イタリア、フランスと比較しスイスのホテルの宿泊料金の平均が12%高いという。その背景にあるのは
「スイスの物価は隣国より16%高く、労働賃金は26%高いことだ」
とBAK企画マネージャー、クリスティアン・フンツィカー氏は説明する。BAKの統計でみると、オーストリアのホテルの物品購入費と人件費はスイスのそれと比較し34%低いという。こうした実態は特に新しいことではないが、BAKはスイスは政治的な枠組みを見直し、ホテル業界内の改革が必要だと指摘している。
もう1つの調査は、経営コンサルタント会社「BHP」が行なったもので、ホテルの星の数によって価格差もさまざまであることを明らかにしたものだ。4つ星、5つ星ホテルであれば、他国との格差はさほど見られないが、3つ星であればスイスのホテルは4割高いという。
高すぎか？
スイスのホテルの宿泊費は高すぎ他国に太刀打ちできないと、長年スイスは嘆き続けている。「スイス・ホテル協会 ( hotelleriesuisse ) 」のググリエモ・ブレンテル会長は、この現状を冷静に分析し
「それが、われわれが抱くイメージだ。正しいかもしれないが、全てに当てはまるというわけではない。4つ星や5つ星など高級ホテルだけを取れば、スイスは高くない。物価が高いため、安くはできない。3つ星ホテルは少し高いかもしれないが、スイスにはそれだけの価値はある」
と言う。いずれにせよスイス・ホテル協会は、ホテル経営者と従業員の生産性の向上を呼びかけている。
そのためには「ホテルの経営者は、その規模を大きくしなければならない。スイスの平均である48床では、生産性の面で見た場合、小さすぎ。また、雇用の確保も大切だ。一方、従業員にはより柔軟性を求めたい。労働組合からの協力も必要になってくる。ホテルという商品に競争力がつき、従業員が柔軟になるというこの2つがあれば、生産性も上がる」
とブレンテル氏は語る。
また、政治家へのメッセージとして「自由市場」を挙げた。欧州連合 ( EU ) との協定をさらに勧め、農産物の自由貿易、過度の規制の撤廃が必要だという。BAKのフンツィカー氏もブレンテル氏も、ホテル同士の協力もコスト削減につながると指摘する。
「ホテル同士でまとめて購入することで値引き交渉もできる」
とブレンテル氏は指摘する。
こういった向上点のほかに、スイスのホテルには泊り客に対する「感情面でのアピール」が必要であるという指摘もあった。
「どのような形をし、どのような味がしたかということは忘れても、どのように楽しませてくれたかということは忘れないものだ。それが感情という意味。そのような感情をお客様に与えなければ」
とブレンテル氏は語った。
swissinfo、ロバート･ブルックス 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 訳
スイス･ホテル協会 ( hotelleriesuisse )
2300のホテルおよび3200人の会員を持つ。スイスの総宿泊日数の76%を会員のホテルが占めている。
売上総額は約90億フラン ( 約7000億円 ) 。