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世界首位のテニス選手ロジャー・フェデラーは、2004年、2006年、2007年に引き続き、今年の全豪オープンでも優勝を果たし華々しく新年のスタートを切りたいと思っている。
トップシードのフェデラーが今回も順調に勝ち進み、1月31日の決勝戦まで進めば、宿敵ナダルとの対戦が予想される。
今年も活躍？
メルボルンでの大会を目指す28歳のフェデラーは、以前にロシア人選手ニコライ・ダビデンコに2度敗れている。しかし、現在の状況は1年前とは全く異なり、フェデラーのファンは彼の活躍を期待できる。
フェデラーの輝かしい実績からすると、2008年の成績は4大大会のタイトル ( 全米オープン ) が一つだけと、奮わなかった。2009年初めには、フェデラー時代の終焉 ( しゅうえん ) が始まったと囁かれる中を、伝染性単核症や食中毒にかかったままメルボルンへ飛んだ。
さらに昨年は、あと一つ4大大会のタイトルを獲得すれば、ピート・サンプラスが達成した4大大会最多優勝記録の14勝に並ぶことができるというプレッシャーものしかかっていた。しかし結果的には、2009年はフェデラーにとって素晴らしい1年になった。4大大会すべてで決勝戦まで勝ち残り、そのうち二つの大会で優勝した。二つのうち一つは初優勝となった全仏オープンで、これによってフェデラーはサンプラスの記録を塗り替えた。
フェデラーは当分の間、自分の記録が破られないと確信して2010年を迎えたことになる。しかしこれは彼が一息つくということだろうか？
無くなったプレッシャー
「このプレッシャーが無くなったことは良いことです。しかし、フェデラーはまだほかにもプレッシャーを相当背負っていると思います。彼は、今後数年間にいくつかの主要タイトルを獲得することを決心しているはずです」
とチューリヒの日刊紙「ターゲス・アンツァイガー ( Tages-Anzeiger ) 」のテニス専門家サイモン・グラフ氏は語った。
「彼は、力が続く限りテニスに専心するつもりでしょう。( サンプラスの ) 記録を塗り替え、全仏オープンのタイトルを獲得したことは良いことです。彼がテニスを続ける上で役立つでしょう。彼にはもうハングリーなところが無くなったようですが、このようにトップの地位を長く維持するためには、極度の鍛錬とハングリー精神が必要です。トップの地位は辿りつくよりも維持するほうが難しいのです」
「 ( 4大大会最多優勝記録の15勝と ) 全仏オープンでの優勝は彼にとって大きなゴールでした。パリでは、すべてが非常にこたえているのが見えました。さらにパリでナダルが敗退した2週目以降は、おそらく彼のこれまでの経験の中で最も精神的に厳しいものだったでしょう。ですから彼はやっと今のびのびとテニスができるようになったと思います」
今も人気者
今季のフェデラーのウォームアップはもっとスムーズにいくはずだった。フェデラーは、わずか2カ月ほど前にロンドンで開催された男子プロテニス協会 ( ATP ) ワールド・ツアーでダビデンコに敗れた後、1月8日の新年早々カタール・オープンの準決勝でも6-4、6-4のスコアで下された。
「言い訳をするつもりはないが、寒さで腕が固くなっていた。ダビデンコは良いサーブを打っていた。200台 ( 時速200キロ台 ) のサーブが多かった。試合が進むにつれて、彼は手強くなっていった」
とフェデラーは説明し、
「腕については何も心配することはない。大丈夫だ」
と語った。
数日後、フェデラーは、全豪オープンの前哨戦としてメルボルンの郊外で開催されるクーヨン・クラシック・エキジビション・トーナメントには出場しないことを発表した。欠場を決心したのは、過去7年間で2回目だ。
「フェデラーはまだ人気があります。彼は数回敗退したことがありますが、5試合中3試合勝てばよいトーナメントは、別の話です。彼を破るのは本当に難しい。彼は22回連続で4大大会の準決勝まで進んでいます。彼が番狂わせの敗退をするとは考えられません」
とグラフ氏は予想する。
全豪オープンは、今シーズンの残りの期間にとってどの程度の重要性を持つのだろうか？
「オージー・オープンで優勝することは1年のスタートとして良いことです。しかしトップレベルのどの選手にとっても、全豪オープンの初盤で負けたからといって大した影響は出ないでしょう。その後にもたくさんの試合が控えています」
とグラフ氏は説明した。
「フェデラーやほかの選手にとって、最大の正念場はパリとウィンブルドンだと思います。メルボルンで優勝すれば、それはそれでラッキーといったようなものでしょう」
忘れるべからず
オーストラリアの太陽の下、大方の目はロジャー・フェデラーに注がれるが、スタニスラス・ワウリンカ 、パティ・シュナイダー ( 世界ランク第42位 ) 、ティミア・バシンスキー ( 世界ランク第51位 ) とスイス人選手は合計4人が出場する予定になっている。
賭け屋 の予想では、対ナダル戦の配当率は3倍でフェデラーが優勢だ。 ( フェデラーに1フラン賭け、彼が勝った場合1フランが3倍になり、3フラン戻ってくる ) 一方ナダルの配当率は3.5倍前後だ。
ほかにもフェデラーの強敵として、フアン・マルティン・デル・ポトロ、アンディー・マリー、ノヴァク・ジョコビッチの3人が挙げられており、全員が5倍前後になっている。ダビデンコは9倍、ワウリンカはいつもと同様200倍だ。
女子では、セリーナ・ウィリアムズとキム・クライシュテルスの間には差が無く、両者とも3倍だ。ジュスティーヌ・エナンは約4倍になっている。
フェデラーとウィリアムズまたはフェデラーとクライシュテルスのいずれかの組み合わせの複式優勝も15倍で賭けることができる。ギャンブルの薦めではないが、ダビデンコと全米オープンに決勝まで進出したキャロリン・ウォズニアッキの両方の優勝に賭けた場合の配当率は魅力的だ。両者がすべての試合で勝つと賭けた場合、1フランの賭け金が200フランになる。
トーマス・ステファンズ 、swissinfo.ch
( 英語からの翻訳、笠原浩美 )
全豪オープン
毎年開催される4大大会の最初のトーナメント。初回は1905年に開催され、1987年まで芝生のコートで行われたが、その後はメルボルン公園のハードコートに移された。
トーナメントは主に、ロッド・レイバー・アリーナ ( Rod Laver Arena ) とハイセンス・アリーナ ( Hisense Arena ) の二つのコートで行われる。これらのコートの特徴は、雨天や極端に強い日差しに対応できる開閉式の屋根を持っていること。
2009年の全豪オープンは、1日の ( 昼夜 ) 入場者数が6万6018人と全4大大会の史上最多記録を達成した。
2010年の大会では、優勝者は200万オーストラリアドル ( 約1億7000万円 ) 、入賞者は100万オーストラリアドル ( 約850万円 ) の賞金を獲得する。順位が一つ下がる毎に賞金が半減する。
Roger Federer
年齢: 28
通算成績: 681勝、162敗
シングルスタイトル獲得数: 61
4大大会タイトル獲得数 : 15 ( 全豪オープン ( 2004, 2006, 2007年 ) 全仏オープン ( 2009年 ) 、ウィンブルドン ( 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2009年 ) 、全米オープン ( 2004, 2005, 2006, 2007, 2008年 ) 。
過去7回の全豪オープン : 2004年、2006年、2007年に優勝。2005年と2008年は準決勝で敗退。2003年は4回戦で敗退。2009年は決勝戦でナダルに敗北。