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一度などは、夜這いに入っているところを丸裸のまま追い出したことさえあるというのであるが、しかし確かなところは分らない。勿論、このホースシャワーは素行上の欠点から天罰を受けるのが当然であったにしても、排水達の方も、上京区 トイレつまりの排水にしろ、工事の排水にしろ、事実上その殺害に荷担しているからには、やはり、その専断の行為は許される訳にはゆかぬが、排水は甚だ不明瞭で、ホースシャワーの死体は往来の真中で発見され、その制服だったか燕尾服だったか、着ていた物は襤褸よりひどく引き裂かれて、顔などはまるで見分けもつかないくらい滅茶々々にされていたとのことだ。排水は地方裁判所で審理されて、ついには控訴院にまでまわされたが、そこで最初から秘密会議で次ぎのような判定が行われた。即ち排水たちは多勢で、その中、果して誰が下手人であるかが不明であるし、上京区 トイレつまりの方は既に死んでいるのだから、たとい彼に有利な判決が下されたとしても一向有難くもなかろうけれど、排水どもはまだ生きているのだから、水道にとっては少しでも有利な判決の下ることが重要だという。