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昨年１２月国連教育科学文化機関（ユネスコ）世界遺産に登録されたアレッチ・ユングフラウ・ビーツホーン氷河地域の新スポットの山開きが６日、ユネスコ職員らによって行われた。濃霧の中を粉雪が舞う悪天候の中、標高４０００mでヨーデルやカウベルの伝統の響きとレーザーショーで山開きを祝った。
全長２３kmのアレッチュ氷河とその周辺のアレッチュ・ユングフラウ・ビーツホーン氷河地域は、総面積４７１平方キロメートル（ヴァリス州４０１平方キロメートル、ベルン州７０平方キロメートル）の、スイス・アルプスの３高峰・アイガー、メンヒ、ユングフラウを含む雪と氷と岩石に覆われた壮大な自然景観で、多様な生態系で知られる。中でも全長２３km、氷体積約３００億トンのアレッチュ氷河は、アルプス最大の氷河だが、地球温暖化の影響で年平均３０mから５０mずつ後退している。ユネスコは昨年１２月、この地域を「氷河形成史上、そして気候変動に関連した進行中のプロセス上、科学的に意義深いアルプス最大の氷河地域」と評価、世界遺産リストへの登録を認定した。ユネスコ世界遺産事務局のメチルド・リュスラーさんは「アレッチ氷河の地形学上プロセスと、アレッチ森林の生物多様性は、他に類を見ない貴重な自然環境だ。」という。
６日に行われた山開きは、この地域の夏季観光客誘致が目的だ。ベルン、ヴァリスの２州にまがたるアレッチ氷河地域では、ベルン側は夏季・冬季ほぼ同数の観光客誘致に成功しているが、ヴァリス側は冬のスキーシーズンに比べ夏の観光客は極端に少ない。Bettmealp、Riederalpなどヴァリス側リゾートのホテルは、冬はスキー客で満員だが夏はガラガラだ。この地域でホテル数軒を経営するアルト・フュラーさんは「ユネスコの思想は、自然保護だけでなくここに暮らす人々の保護も含まれる。我々が自然を守る一方で、経済的に恩恵を受ける。それが観光業の未来の保障となる。」という。山開きを企画したスイス政府観光局では、スイスの５つの世界遺産（アレッチ・ユングフラウ地域、ベルン旧市街、ザンクト＝ガレンの大修道院、ミュスタイアの聖ヨハネ大修道院、ティチーノ州ベリンツォーナの城）を一括して、春夏秋の観光客誘致を図る計画があるという。
世界遺産に登録されたことにより、この地域には厳しい保存条件が課せられるため、今後ケーブルカーやリフトなどの新設は不可能だが、既存のユングフラウ鉄道はそのまま残る。これまでの例によると、ある地域が世界遺産に登録されると訪れる観光客は３０％増になる。世界遺産リストをミシュランガイドとして活用し、全リスト制覇を狙う人がいる。スイス政府は世界遺産委員会に、増加する観光客への対策などの氷河地域の管理計画を３年以内に提出しなければならない。観光業と環境保護の間だけでなく、農業・林業と狩猟団体、さらに軍など相反する利益の調整が急務だ。世界遺産の上空で、スイス軍の戦闘機が低空飛行訓練をしている。