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「コンテンポラリーダンスは体のすべての部分を分割化して使い、動きを作る。耳の奥から動かすこともある。だからコンテンポラリーの動きは無限」と「ベルン・シアター」の押しも押されぬメインダンサー、首藤泉（３２）さんは言う。
ベルン・シアターは今年の秋・冬シーズンにシェークスピアの「真夏の夜の夢」を基にしたコンテンポラリー作品「冬の夜の夢」を上演している。物語を展開していく役、道化のパックを演じるのが首藤さんだ。
首藤さんのコンテンポラリーダンサーとしての道は真っ直ぐに伸びた直線だ。７歳で東京のモダンダンス教室の門をたたいた。「ダンスをやっているのが一番普通に思えた」からだ。その後、プロを目指すため数年間クラシックバレエをやり、ダンサーとしての基礎を学ぶため１６歳でドイツの「ハンブルクバレエ学校」に留学。
ハンブルクの後はコンテンポラリーの大御所イリ・キリアン氏の率いる「ネザーランド・ダンス・シアター」、次いで「憧れの振付師」マッツ・エッツク氏がいるスウェーデンの「クルベルグ・バレエ」に入る。
キリアン氏のところでは「音楽と一緒に動くことを教えられた。体の中に何個もある関節をどうやって動かすかも学んだ」。エッツクからはドラマ性を勉強した。「どこで、どういう表現をするか。何でその動きが出てくるのか、怒りからなのか、喜びからなのか。動きによって感情の表し方が違うことを学んだ」
首藤さんは自分の成長に必要なものを知っていて、それを求めカンパニーを変える。だがそれもオーディションに合格して初めて可能な話だが、新しい扉はまるで首藤さんのために用意されていたかのように、次々に開いていく。
今所属するベルン・シアターはキャッシー・マーストン氏が振付家。マーストン氏はローザンヌ国際バレエコンクールのコンテンポラリー課題曲を振り付けている若手だが、首藤さんを高く評価している。
マーストン氏の振り付け、首藤さんのコンテンポラリーダンスに対する思いやテクニックなどを聞いてみた。
swissinfo.ch ： 「冬の夜の夢」は上演時間１時間半の、ストーリー性がきちんとあるバレエ作品。しかも演劇ではなくコンテンポラリーダンスで観客を惹きつけていく。その魅力は何なのでしょう？
首藤 ： まず、マーストンはいつもストーリー性がある作品を選びます。でも演劇との違いは、ストーリーをハッと驚くような動きで次々に繋いだり、動きの大きさや小ささで感情を表したりして、いわば観客に抽象的に理解してもらう。それが結局はコンテンポラリーの醍醐味なのだと思います。
swissinfo.ch ： では、マーストン氏はこの作品を具体的にどう振り付けていったのでしょうか。
首藤 ： 道化のパック役は、私から動きを提案してマーストンと一緒に作りました。振り付けの大家たちとの長い経験があるので彼女も私を信頼してくれて、私の動きを採用してくれる。それに、マーストンとはもう３年も一緒にやっているので、彼女のやりたいことがあうんの呼吸で分かるし。いわば共同制作者的な関係ですね。
また、そもそもマーストンは作品の筋を感情で繋いでいく。まず登場人物を、内部に閉じ込められている感情、例えば「悲しい。詰まっている。自由。解放される」といった単語をたくさん書き出すことで表現する。ダンサーたちはその言葉に合った動き（マテリアル）を提示し、それがそのまま採用されたり、時に付け加えられたりして最終的には彼女が決めていきます。
結局、ダンサーからマテリアルを提案するほうが、ダンサーたちにとっても動きやすく自然なのです。このやり方、つまり「振付家が全部振り付けない」傾向はマーストンだけではなく、今フランクフルトの「フォーサイス」など、多くのカンパニーで見られるものです。
swissinfo.ch ： マーストン氏がローザンヌ国際バレエコンクールで使う動きは独特な感じがします。ここで、この動きについてもう一度説明してもらえませんか？
首藤 ： 例えば手から先導して動く。つまり手がこっちに（左側に）行きたかったらそれにつれて左側に体も動くというものです。同様に、頭から、肘から、膝から動くといった、体の一部が動力となって体のほかの部分が引っ張られて動くというのをマーストンは大切にしています。
それは私にとっても新しい身体言語で。例えば頭から動くように言われて、思ってもいない方向に体が動いていって、自分でびっくりすることがあります。
新しい動きを作るのは、今とても難しい。すべて出し尽くしたようなところがあるので。だからマーストンのこうした新しい身体言語のリサーチは貴重ですね。
swissinfo.ch ： ところで、首藤さんが東京で音楽家とコラボなさった公演「シュヴァルツ（黒）」ではもう１人のダンサーと踊っていらっしゃいますが、ご自分が振り付けしたのですか？また首藤さんご自身、振付家になりたいというお考えもありますか？
首藤 ： 「シュヴァルツ」は私がコンセプトを書いて、日本の音楽家とコラボしたものです。振り付けはベルン・シアターの仲間、マルティーナ・ラングマンと一緒にやりました。２人で振り付けていくとアイデアが尽きないというか。それでよく一緒にやります。
昔は振付家になりたくてがんばっていた時期もあって。でも今はその難しさを知って苦戦しているというか。振付家もたくさんいるし。ま、趣味程度に考えています。
仕事として考えるとストレスになるので、インスピレーションが湧いてくれば作りたいものを作り、インスピレーションが湧かなければ作らない方がいいと思うたちなので・・・。
今の、ダンサーのままで動きを提案していったり、好きなときに振り付けもやれたら、それが一番幸せだと思います。
swissinfo.ch ： そのインスピレーションですが、何かから動きのインスピレーションを得ることがありますか。
首藤 ： アニメの人物の顔の表情とか、物の形なども役に立ちます。
また木からインスピレーションを得ることが多いです。木から直接エネルギーを得たり、落ち葉の動きからインスピレーションを感じたり。
動物を見るのもためになりますね。今回の公演でも腰の動きなど、セクシャルで本能的な動きを大事にしているところがあって、動物からインスピレーションを得る場合は多いです。
swissinfo.ch ： そういえば「シュヴァルツ」の中で、首藤さんはまるで体が木の幹でそれがガクガクと微妙に動くような、それも肩から５センチ下、８センチ下の所でそれぞれ別に動いているような踊りをなさいましたが。
首藤 ： 体の一部一部が違うような動き方は、体を分割化して色々な所を動かすからです。あばら骨の一本一本を別々に動かしたり、あばら骨を先導させて腕を動かしたり。指の一本一本を違うように動かしたり、手首、肘から動かしたり。首でも顎だけを使うとか。そうした動き、身体言語のボキャブラリーはたくさん身に付けました。
想像力も大切で、後ろから人に引っ張られる感じを想像して上体を後ろに動かし、反対に前に突き出してみたり。耳の奥が引っ張られているように感じながら動いたりもしますね。
また、目玉を動かしたり、コミカルな動きは特に好きですね。
swissinfo.ch ： そんなに無限に近いような動きのバリエーションを持っている首藤さんのような方は少ないでしょうね。
首藤 ： 色々な先生について色々なことをやってきたので・・・。例えば体を静止させて、ある所だけを動かすというテクニックなどはキリアンから学び、それはラッキーでしたね。そこまで（多様な動き）に到達している人は少ないかも知れません。
でも、私だけでなく、ヨーロッパにいる日本人のコンテンポラリーダンサーは、そこまではみんな考えていると思います。
swissinfo.ch ： 最後に首藤さんの将来の夢は何でしょうか。
首藤 ： あと一年はベルン・シアターとの契約があるのでここにいますが、その後はどうなるか。もしフリーでやっていくとしても、今までカンパニーなどの中にずーっといたのでフリーということがどういうことなのか想像がつきません。
ただ、友達とコラボできる新しい形のカンパニーみたいなものができたらうれしいです。映画でも音楽でも美術でも、１人でするのではなく数人でやると色々な角度から色々なものが見えてくるので。
みんながボスでありボスでないような、いいものを作るためにみんなが一丸となってやっていけたら。「シュヴァルツ」でやったような、一応のコンセプトはあって、後は音楽もダンスも即興の形でやるようなことができたらと。それが夢です。
首藤泉さん略歴
１９７９年、東京に生まれる。
「三人三様」というクラシックバレエ、モダンダンス、日本舞踊の３人の教師が教える学校で、７歳からモダンダンスを始める。（当時、コンテンポラリーダンスをモダンダンスと言った）
１９９１年、クラシックバレエを始める。１４歳で埼玉の全国クラシックバレエコンクールで２位になり、プロのダンサーとして生きていく方向を薦められる。
１９９５年、１６歳まで続けたクラシックだが、「やはり自分はコンテンポラリーに向いている」思いコンテンポラリーに戻る。母親の勧めで「ジョン・ノイマイヤーが率いるハンブルクバレエ（Hamburg Ballet）」に入る。ここで、クラシック、バリエーション、コンテンポラリー、創作など、あらゆることを勉強。
１９９７年、１８歳で行きたいと思っていたドイツの「マンハイム・ナショナル・シアター（Mannheim National Theater）」に入る。主役としてしばしば活躍。
１９歳で同カンパニーの中で最年少に贈られる「アーノルド・ペーターセン賞」を受賞。
２００１年、イリ・キリアン氏の「ネザーランド・ダンス・シアター（Nederlands dans Theater）」に入る。
２００４年、当時憧れていたスウェーデンのマッツ・エッツクが率いる「クルベルグ・バレエ（Cullberg Ballet）」に入る。
２００８年から現在まで、キャッシー・マーストン氏率いる「ベルン・シアター（Bern Theater）」で活躍。インフォボックス終わり
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