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若いスイス人男性の精液を調べた初の全国調査外部リンクで、60％が精子濃度や運動率、形態率のどれか１つで世界保健機関（WHO）の下限値を下回ったことが分かった。専門家は「スイスの若者の精子の質は危機に瀕しており、将来の出生率に影響を及ぼす可能性がある」と警告している。
ジュネーブ大学外部リンクの研究者らが、スイス軍に入隊した18〜22歳の2523人の精子量、精子濃度（1ミリリットル当たりの精子数）、運動率、形態率を調べた。
精子濃度の中央値は4700万/mlで、デンマーク、ノルウェー、ドイツと並び最も低かった。欧州の中央値は4100万～6700万/ml。
研究の共同著者セルジュ・ネフ氏は「精子濃度が4000万/mlを下回ると、パートナーが妊娠するまでにかかる時間が飛躍的に伸びる」と話す。
世界保健機関外部リンク（WHO）が2010年に出した精液検査マニュアルでは1500万/mlを正常下限値としており、スイス人男性の17％がそれを下回った。1500万/ml未満の場合は男性不妊症とされ、パートナーの自然妊娠の可能性が難しくなる。不妊症は、妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにも関わらず、1年経っても妊娠できないことと定義している。
精子の運動率が40％未満だったのは25％、形態率が4％未満だったのは40％だった。被験者の60％が、WHOの定める濃度、運動率、形態率の少なくとも1つを下回った。3つとも下回った人は約5％だった。
母親の妊娠中の喫煙と質の悪い精子は相関関係にあることも分かった。生殖能力が低い男性の18％は母親が妊娠中に喫煙しており、比較的健康な精子を持つ男性の11％よりも多かった。ただ、質の悪い精子の原因が喫煙にあるという意味ではない。
研究の共同著者アルフレッド・セン氏は「単一のスペルモグラム（男性の精液を研究する方法）には注意が必要。それだけで男性の生殖能力を完全に予測できるというわけではない」と指摘。「ただ全体として見た場合、スイスの若い男性の精子の質は危機に瀕しており、将来の出生率に影響を及ぼす可能性がある」としている。
精子の質に関する生物モニタリング
ジュネーブ大学の調査結果を受け、連邦内務省保健局は精液に関する「生物モニタリング」の試験プロジェクトを立ち上げると発表した。精子の質に悪影響を及ぼす有害物質の特定が狙いだ。
今秋、ドイツ語・フランス語圏の1千人を対象に実施する。1年を通し、被験者は血液・尿検査を受け、自身の健康や環境について質問に答える。この段階で良好な結果が得られれば、被験者の数を10万人に広げる予定という。
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