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アムネスティと警察、警察の暴力行為に関する討論会
１２月１０日の人権デーに先立ち、チューリッヒでアムネスティ・インターナショナル・スイスと外国人に対する暴力でしばしば名指し批判されるスイス警察の代表者による警察の暴力に関する討論会が行われた。
討論会に参加したのは、アムネスティ・インターナショナル・スイス支部のネリス・リー氏、州警察連合のヨルグ・シルト代表の他、弁護士、人権保護団体関係者など。ネリス・リー氏は討論会の冒頭で、スイスの警察が特別に暴力的だというわけではなくアムネスティは西欧各国で警察による暴力被害の報告を受けていると指摘しながら、「スイス警察の暴力に関する訴えは持続的であり、また訴えが国連人権委員会や欧州議会など幅広い機関から寄せられていることから、我々はスイスの事態に真剣に対処する必要があると認識している。」と述べた。リー氏は、強制送還の途上にあった２人の外国人男性の死が、警察による過度の拘束手段によるものであったことを上げた。死亡した男性は、他のスイスから強制送還される外国人同様、口に粘着テープを張られ、ヘルメットを被せられた上から粘着テープで縦横にグルグル巻きにされ車椅子に縛り付けられており、窒息死した。他の多くの強制送還者らも、機内で食事、水も与えられずトイレにも行かせてもらえなかったと証言している。「アムネスティは、不法滞在外国人の強制送還に立ち会う警察の任務が危険をともなうものであることは承知している。が、我々はスイス当局に、各州が警察暴力に対する苦情処理の独立機関を設置し、警官に事情聴取の過程で暴力を用いないよう要請する。」とリー氏は述べた。国連人権委員会も、スイス政府に対し警察暴力の申し立てに関する独立機関の設置を要請、また拘束中の不法滞在者の権利を保証することを求めた。
アムネスティや国連は、主に拘留中の外国人に対する暴力を懸念するのに対し、討論会に出席した弁護士らは、警察の外国人に対する日常の虐待を指摘した。チューリッヒのマルセル・ボソネト弁護士は、警察が外国人を組織的に虐待していると次のように述べた。「最も酷い扱いを受けているのは、非ヨーロッパ人の若い男性だ。典型的な一例は、２００mから３００m歩く間に３回から４回も身分証明書の提示を求められる。その都度、外国人警察当局に住所と氏名の確認を取るため、一度のチェックに数分を要する。証明書の提示を求められた人が何のためのチェックであるか質問でもしようものなら、多くの場合その場で逮捕され、警察署に連行されて服を脱がされて取り調べられてから解放される。」。
これらの訴えに対し、警察代表のヨルグ・シルト氏は、警察の暴力に関する討論を歓迎し、真剣に取り組むとしながら「警察の暴力に関しては、私個人としては大変残念に思う。が、それらは稀な例であり、警察による組織的なものという表現は正確ではないという事を申し上げたい。」と述べた。シルト氏は、警察の直面している問題の１つはスイスの連邦制度にある、スイス全２６州で２６通りの州法と２６通りの制度があり、複雑化の原因となっていると発言した。さらに、国連人権委員会からの独立機関設置の公式要請に関しては、スイス当局は州警察と連邦司法・警察省による作業部会を創設したことを上げ、「刑法と拘留中の手続きの全国統合を進めている」と述べた。
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