Document ID: /fineweb-2-swissfilter-quality_10-filterrobots/filtered/00386.jsonl.gz/69

ベルン、チューリヒ、ジュネーブなどの地名があるのはスイスだけではない。海外移住したスイス人は昔、故郷と同じ地名を新しい居住地につけることが度々あった。その結果、世界には今でもスイスと同じものがいくつもある。
ジャーナリストのぺトラ・コチさんは、スイスの地名が世界各地にあることに興味を抱き、実際にそうした町を訪れてみることにした。スイスの公用語のドイツ語、フランス語、イタリア語のどの言語でも、「スイスの町」は世界中にあった。最近出版された写真集『Weltatlas der Schweizer Orte（スイスの町の世界地図）』には、コチさんが旅先で見つけた驚きがつまっている。
スイス人が移住の地に名をつけた「スイスの町」。その「今」はそれほど多様ではない。いくつかは繁栄しスイスとのつながりを誇りにしている。一方でスイスらしさが全く消えてしまった町もある。前者の例として挙げられるのは、アメリカ合衆国インディアナ州にあるバーン市。ここではスイスの首都、ベルンの時計塔のレプリカまで建てられている。
スイスのイタリア語圏の町の名が、全く想像もできない外国の地につけられていた。ビィジャ・ルガーノ。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにある町だ。ここでは、スイスらしさを思い出させるものは、駅の建物だけ。一方、ロカルノ・スプリングスは、オーストラリアの町の名。ここには、今でもスイス・イタリア語圏から移住した人々の子孫が住んでいる。
アルジェリアにはスイス東部の町の名「サン・モーリス」がつけられた町があった。現在は、その町名が変わり、スイスを思わせるものはいくつかの建物だけだ。
こうした発見の旅の中で、コチさんが最も驚いたのは、オランダで「チューリヒ」という名の町を見つけた時。ここは、全くスイスとの関係がない。だが、チューリヒとは、オランダのフリースラント地方の古い言葉で「南の岸」を偶然意味したのだった。（写真 :ベノ・グート 文 : ぺトラ・コチさんの写真集『Weltatlas der Schweizer Orte（スイスの町の世界地図）』から引用）