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5月7日に開かれたオークションハウス「クリスティーズ」の印象派およびモダンアートのセールで、彫刻家アルベルト・ジャコメッティの「女性の大立像II ( Grande femme debout II ) 」が約2750万ドル ( 約28億円 ) で落札された。
昨年も、別の作品「よろめく男 ( L’homme qui chavire ) 」がやはりスイス芸術作品としては最高の1850万ドル ( 約19億円 ) で落札されている。
才能と人気
クリスティーズの広報担当者は、
「スイスの芸術家は今、収集家の間で人気が高まっています。特にジャコメッティが流行」
と話す。
ジュネーブ市の芸術歴史博物館 ( Museum of Art and History ) で20世紀および21世紀のコレクションのキューレターを務めるナディア・シュナイダー氏も、ジャコメッティはスイス人芸術家の中で国際的に最も重要視されている人物だと言う。そして、
「彫刻は彼の得意とするところ。ユニークでオリジナリティにあふれるスタイルを作り出した」
と評価する。
だが、このような高額な買値は美術館などの公的機関には支払えない。
「芸術家の才能に見合わない買値がつけられることもある。しかし、ジャコメッティは違う。彼はすでに芸術史の第一人者だ」
と言う。
国際派
「女性の大立像II」は高さ274センチメートル。ジャコメッティの作品の中では最大で、4人からなるグループの中の1像だった。クリスティーズによると
「この彫刻はまれにみる高価格となった。ジャコメッティは今とても人気がある芸術家。彼は真の国際派で、もうかなり前からスイスアートという扱いを受けていない」
ジャコメッティに次いで人気のスイス人芸術家は、画家のフェルディナント・ホドラーだ。彼の最後の作品は昨年、約1100万フラン ( 約11億円 ) で落札された。クリスティーズは、5年後にはホドラーもジャコメッティのような国際的な画家になるとみている。
swissinfo