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スイスホテル協会が星の数で評価するホテルランキングを発表した。今回発表されたランキングは来年から有効で、ホテルの入り口などに表示される。
今回初めてランキングにスペリオル・クラスが設けられた。一方で、安全の保障ができないホテルもリストアップ。覆面審査官の極秘チェックも導入された。
スイスホテル協会は1979年からスイスのホテルをチェックし、ホテルの星の数を与えてきた。しかし、ホテルとレストランをまとめるガストロ･スイスも今年からランキングを始めたため、スイスにはヨーロッパでは稀に見る2つのランキング制度ができた。両者は対立し「星の戦争」とも呼ばれている。
高級ホテル、特徴のあるホテルは好業績
今年ランキングの対象となったのは、会員およそ3500軒のうち、ホテルの会員2125軒で、スイスのホテル全体の7割以上にあたる。5つ星に選ばれたのは83軒 ( 前年比3軒減 ) 、4つ星443軒 ( 同4軒増 )、3つ星976軒 ( 同36軒減 ) と続く。
安全が保障できないとされたホテルは、94軒あった。このカテゴリーは今年初めて導入されたもの。「スイスには個人経営のホテルが多く、チェーンホテルが少ない。アメリカの旅行会社などは、安全が最優先条件。このホテル協会のランキングがその目安になれば」と会長のギリエルモ・ブレンテル氏は言う。
特に良い成績を上げたのは高級ホテルで、その5割がスペリオル･クラスと評価された。表示は星の上に王冠で示される。また、旅行者に健康志向が強くあり、ウェルネスや、山歩きなどのスポーツをアピールするホテルが昨年と比較し25.7％も増加した。レストランに宿泊施設が付属しているといった特別なスタイルも好調という。
一方で、3つ星ホテルで特徴を出し切れていないホテルは不調。中には経営不振で廃業に追い込まれたところもあるという。このカテゴリーでも「安くともシック」「小さいがスマート」といったホテルは人気だ。
ミステリー･チェック
今年からは覆面審査官による｢ミステリー･チェック｣も行われた。今回21軒が対象となったが、今後は毎年50〜70軒の目標で行う予定だ。チェックの項目はハードとソフトの両面。施設や家具・じゅうたんなどの損傷の有無、救急医への連絡先の表示や料金表の明示の有無、ミニバーに置かれた食品や飲料水の質、泊り客の期待に応えられたか、特別な要望への応じ方などがチェックされる。
あわせて、バスルームの浴槽、便座、シャワーカーテン、レストランのドアのノブなど衛生チェックも、行われた。現場で、無菌処理された綿棒でチェックの対象を拭い、これを試験用液に浸し、変化した色具合で衛生状態を調べ、科学的なデータを作る。21軒のうち14軒のホテルが「向上の余地あり」と評価された。「スイスのホテルは衛生的といわれるが、それに安穏としていてはいけない。世界でも初めての試みだが、衛生さを数字で明示することで、ホテルの質を向上させる」とブレンテル会長は語った。
スイスホテル協会のホテルランキングはインターネットで公表されている。スイスへの旅行の参考になるかもしれない。
swissinfo、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )
キーワード
＜スイスホテル協会のランキング＞
5つ星83軒、4つ星443軒、3つ星976軒、2つ星301軒、1つ星62軒、星なし166軒、安全が保障されないとされたホテル94軒
＜クレーム件数＞
2155件。協会が現場で調査に当たったのは1870件。うち協会にホテルに非があると判断されたのは92件。協会を脱退したホテル45軒。