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豪雨と高温による大量の雪解け水の発生で、ベルナー・オーバーラント地方は１０月１０日、スイスでは稀に見る大洪水に襲われた。この被害により、各地で交通が遮断された。
同日夜までの報告によると、けが人や死者は出ていないもよう。降水量も減り、夜にはヴァレー/ヴァリス地方や中央スイス地方で状況はひとまず落ち着いた。しかし、アーレ（Aare）川など中央平野部を流れる川では水位が上昇している。
ベルン州ガステルンタール（Gasterntal）ではインフラの３分の２が破壊され、住民全員が避難している。ミトホルツ（Mitholz）でも、道路トンネルを通って大量の水が押し寄せたため、１０日夜に住民に避難命令が出された。
レガ航空救助隊（Rega）は、スイスアルペンクラブ（SAC）、消防隊、警察などの協力を得、同日午後から夜にかけて、ベルナー・オーバーラントの被害地域からおよそ５０人を救出。中には家屋上階のバルコニーに救助用ウィンチを下ろし、ヘリコプターに直接引き上げられた人もいる。
ベルン市では同日夜までにアーレ川の水位が約２メートル上昇したが、氾濫はしていない。川近くのマッテ地区（Mattequartier）では地下室が浸水し、ポンプで水が汲み上げられた。沿岸のシュヴェレンメッテリ（Schwellenmätteli）とシュタウヴェーア・エンゲハルデ（Stauwehr Engehalde）間の道路は当面通行止めとなる。
一方、トゥーン湖周辺では１１日早朝まで被害は認められていない。
大きな被害
国営テレビ局ドイツ語放送の気象台SFメテオ（SF Meteo）によると、ベルン州アデルボーデン（Adelboden）では１２時間強で約６０ミリメートルの降雨量を記録。グリムゼル（Grimsel）では７０ミリメートルに及んだ。これに加え、数日前に降った雪が高温で溶け出し、川の水が河岸からあふれ出した。
また、連邦環境省環境局（BAFU/OFEV）はカンデル（Kander）川とリュチネ（Lütschine）川で１００年に１度しか見られないほどの大量の水量を計測した。
フルティゲン・ニーダージメンタール（Frutigen-Niedersimmental）はとりわけ被害が大きく、クリスティアン・ルビン村長はスイス国営テレビドイツ語放送のニュース番組で、被害額は間違いなく数百万フラン（数億円）に及ぶだろうと語った。
洪水警報発令
環境局は１０日午後、トゥーン湖とアーレ川沿岸部に「洪水警報３」を発令した。このレベルは洪水の危険性が相当高いことを示すもので、河川や湖では一部で水が流出する可能性が高くなる。このレベルが発令された際、近くの住民は車両を安全な場所へ移動させ、家屋を洪水から守る手立てを講じなければならない。
１１日早朝の時点では、アールガウ州のアーレ川とリマト（Limmat）川の合流地点やライン川で水位がかなり上昇していたが、夜中に比べると状況は落ち着いているという。中央スイスでは河川の水位は下がっている。
ヴァレー/ヴァリス州では１０日夜以降、新たな被害は報告されていない。ローヌ（Rhone）川の水位が上昇しているほか、シエール/ジダース（Sierre/Siders）で小規模の洪水が発生した程度。だがこれより前に、レッチェンタール（Lötschental）やガンペル・シュテーク（Gampel-Steg）地域で大きな被害が出た。
交通機関
ベルナー・オーバーラント、カンデルタールの状況はまだ不安定で、フルーティゲン（Frutigen）とカンデルシュテーク（Kandersteg）間の鉄道は不通となっている。
ラウターブルンネン（Lauterbrunen）へ通じる道路は昨晩通行止めが解除された。しかし、ツヴァイリュチネン（Zweilütschinen）間では鉄道がおよそ１０日間不通となる見込みで、現在バスが運行されている。また、ブリエンツ（Brienz）とマイリンゲン（Meiringen）間の鉄道も不通となっている。
一方、ザンクト・シュテファン（St. Stephan）とレンク（Lenk）間、およびインターラーケン（Interlaken）とグリンデルヴァルト（Grindelwald）間の鉄道は運行が再開された。
swissinfo.ch