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現在の情報サービスは非常に多様だ。スイスでも携帯電話を使って映像や写真を受信することは日常茶飯事だし、ソーシャルネットワークサービスに休暇中の写真を公開する人も多くなった。また、テレビやラジオを視聴できる第3世代携帯電話が広まっている。
ますます、インターネットと携帯電話の違いがなくなっていく傾向にある。情報サービスの進化は、社会にも影響を与えている。消費者が新しい情報サービスへ、いつ、どのような切っ掛けで乗り換えるのかという調査がスイス情報業界大手、スイスコム ( Swisscom ) によって行われた。
情報サービスの進化には目覚しいものがあるが、実際消費者はこれをどのように使っているのだろうか。スイスコムは民俗学者シュテファナ・ブロアドベント氏と協力し、情報システムの日常生活での利用実態を調査した。
新サービスを使いこなす
調査のためブロアドベント氏率いるグループは、個々の家庭を直接訪問し、それらの家族の日常生活の実態とともに、情報媒体の利用方法を聞いて回った。家屋の見取り図とどこに情報媒体が置かれているかといったデータも集められた。家族全員の1日の過ごし方はグラフにして、それぞれを比較した。調査により、大半の人が自分にあった情報媒体を利用しているということが分かった。
プライベートな人間関係の中で電話をする相手の数は、4人が平均的。電話通話のうち8割が、よく電話する限られた相手であることも分かった。携帯電話同士でやり取りするショートメッセージサービス ( SMS ) は、ごく内輪のメッセージの送受信に使われ、マルチメディアメッセージングサービス ( MMS ) は主に写真や映像の送受信に使われている。
ブロアドベント氏によると、Eメールは事務的伝達手段だという。主に友だち、団体のメンバー、サービス提供者との連絡に使われるからだ。画像、ジョーク、プレゼンテーションなど、知り合いのグループ内で伝達されることが多く、特にチャットやビデオチャットなどのインスタントメッセンジャーで情報交換がされている。
インターネットの新しいサービス
インターネットは「Web 2.0」がスイスでも頻繁に使われている。ソーシャル・ネットワーキングといわれるのがそれで、インターネット上のコンテンツをユーザーが自ら作るようになってきた。ウェブログ、画像、映像、ビデオを共有するポータルサイトにはYoutubeやMyspaceといったものがある。そのほかウィキペディアに代表される、ユーザーによって立ち上げられ内容もオンラインで変更されるものもある。ウィキペディアのほか、Wikis、Webinhalteなどがスイスでは使われている。
また、旅行の予約や買い物をインターネットでする人も多くなった。インターネットは当初考えられていた情報検索ツールといった役割から、いまや従来の生活スタイルを変える媒体に変容している。
高齢者も積極的
夫婦、独身、家族、一人住まい、若者、高齢者などグループごとの傾向も調べられた。そのほか地域、言語圏、都市と地方の違いも比較された。これによって、60歳以上の人たちも積極的に情報媒体を利用していることが分かった。「高齢者でもラジオをインターネットで聴いたり、オンラインサービスで家族の写真を公開したり、SMSを孫に送ったりしている」とブロアドベント氏はこの調査結果に驚いたという。
「やはり若い人のほうが、自分の写真を見せたがり、外出に友達を誘ったりするため、情報交換量はおのずから多い」。世代ごとにあるモチベーションの高さの違いが、コミュニケーションの仕方にも影響しているのだと言う。
swissinfo、エティエン・シュトレーベル、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 意訳
消費者の情報利用動向
インターネットと携帯電話は相乗的に進化していく。将来の情報スタイルは先日発表されたオックスシステムズ ( oxsystems ) とスイスコムの共同開発したサービス「フリング ( Phling ) 」の例で見るように、自宅のパソコンに保存された音楽を携帯で聴いたり、画像、テキストなども携帯でダウンロードすることが日常的に行われるようになる、いわゆる「ユビキタス ( 至る所に存在する ) 社会」だ。フリングにはコミュニティーが存在し、コミュニティーの会員が他の会員の音楽コレクションを覗き、聴くこともできるようになる。こうしたサービスが行き渡るためには、携帯電話の使用料金が大幅に下がり、使用時間に関係なく支払うフラットレートになる必要がある。インフォボックス終わり