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8月14日、シェンゲン情報システムSISがスイスで稼動を開始した。これまで利用されていたインターポールのシステムと異なり、コンピューターで直接、手配中の人物や物に関する情報を得ることができる。
スイス国民がシェンゲン・ダブリン協定加盟に賛成したのは3年前。これによってスイスはシェンゲン・ダブリン協定の「資産」を受け継ぎ、開発を続けることを義務付けられた。
直接照会で効率的に
同協定のシステムの完全導入は今年12月に予定されている。それより一足早く、シェンゲン加盟国内で人や物の捜査に利用される共有システムSIS ( Schengen Information System ) が昨日、スイスの各州で稼動を開始した。
このシステムにより、スイスの警察や国境監視所などは、越境犯罪により効率的に、またより早く対処できるようになった。疑わしい人物や物について調べる場合、これからは連邦警察 ( fedpol ) のSIRENEオフィス ( Supplementary Information Request at the National Entry ) に照会することになる。
SIRENEオフィスは25カ国のシェンゲン加盟国各国に設置されている。スイスのオフィスの職員は31人。うち11人が警察官だ。ベルンの連邦警察にあるが、権限はこれまで通り各州の予審判事や警察官が持つ。
SISの統計によると、このシステムを最も多く利用しているのは警察で、1日およそ1万6000件の照会がある。そのほかにも税関や旅券窓口、道路交通局、連邦移民局、あるいは外交団などからも問い合わせがあり、合計すると1日およそ2万件に及ぶ。
2008年7月現在、SISには2700万件を超えるデーターが登録されている。うち2600万件は銃砲、自動車、銀行紙幣、証明書類などの盗難物。およそ100万件の人物に関するデーターのうち、約73万件はシェンゲン圏への入国を禁止されている人物、7万件が指名手配中の人物、2万3000件が引き渡しのために逮捕礼状が出されている人物となっている。
スイスはこれまで1200人を指名手配中の人物として登録。また、入国禁止は2万1000人、盗難物などに関しては28万件が登録されている。これらの掲示に対して外国で3000件、スイス国内でも同数の検挙数が期待されている。
15日朝のドイツ語国営ラジオのニュースによると、システム導入の初日、スイスでは早速成果が上がった。ジュラ、バーゼル、シャフハウゼンなどの国境で、盗難物や違法出国書類を所持した人物など6件の検挙があった。SIRENEオフィスは期待以上の成果だと喜んでいる。
swissinfo、外電