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律儀で責任感もしっかり。契約を守ることでは優等生であるはずのスイス人が、最近は支払期限を過ぎても平気に滞納するという。
ヨーロッパ各国と比較しても、スイス人は支払期限にルーズになっていることが、企業コンサルタント会社の調査で分かった。滞納による中小企業への負担が大きく、国内経済への影響も懸念される。
スウェーデンに本社を持つ企業コンサルティング会社の「イントゥム・ユスティチア」が先日発表した調査によると、スイス人の支払いモラルが低下している。調査は、スイス、オーストリア、ドイツ、オランダ、イタリア、ポルトガル、スペインの7カ国にある3万社を対象に行った。
前回1997年に行った調査と比較すると、スイスの支払いモラルは大幅に低下し、7カ国の中では平均的。律儀で責任感の強いといったかつての模範生の姿はすっかり消え去ってしまった。
支払期限の長さには関係ない
スイス人は平均すると期限を14日も過ぎてからやっと支払う。調査の対象になった7カ国の中では第4位。6年前の調査では滞納日数は10日だったスイスは第3位から1ランク転落した。
今回の調査でモラルが一番高いと評価されたのはオーストリー人で、滞納日数は10.8日。次がドイツ人で11日。第３位がスペイン人で13日だった。ドイツを例外として、各国ともは前回の調査より滞納日数が延長しているのが特徴。
スイスの一般的契約では支払期限は30日と設定され、オーストリア、ドイツ、オランダと同じ。ポルトガルは45日から60日。イタリアは60日から90日となっており、スイスと期限が同じ長さの、オーストリー人やドイツ人のモラルの良さが、それぞれ1位と2位を占めている。一方、支払期限が長いイタリアの滞納日数は28日と最高。期限の長さには支払いモラルは関係ないようである。
半分は期限を過ぎてから支払われる
未払いが問題で経理に不都合が生じていると応えた企業はイタリアでは82％、スペインは45％、スイスは43％だった。未払いにより資金繰りがうまく行かず、実際に倒産まで追い込まれる企業は少ないものの、スイスでは９％が倒産の危機に立たされており、7カ国のうち最高である。
従業員が250人未満の中小企業では、資金繰りに余裕があまりないことが多く、未払いによる経営への影響も大きい。スイスでは中小企業の占める割合が7割で、イタリア、スペインの次に高いため、滞納により倒産まで追い込まれる企業が多い理由として挙げられる。
欧州共同体（EU）は、支払い基準に関する指令を2000年に作成した。EU各国はこれを受け、基準の実践化を検討している。指令では、支払期限は30日、利子は欧州中銀の利子プラス7％のほか手数料を取ることなど、契約がスタンダード化され、違反者を統一基準で取り締まることができるようになる。
契約の2つに１つは期限が守られなくなってしまったスイスは、支払いモラルの向上のためにEUに倣い、対策を講じる必要がありそうだ。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
キーワード
スイス人の滞納の主な理由
経済的理由 71％
故意に滞納 54％
事務処理の問題から 36％
商品に欠陥があったので支払いを延ばした 9％
支払期限の日数
30日 スイス、オーストリア、ドイツ、オランダ
45日から60日 ポルトガル
60日から90日 イタリア