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スイスアルプスでは、新しいゴッタルド・トンネルを通すための工事が続いている。地盤の弱い部分にトンネルが当たるなど、予想外の事態も起きており、完成までにはまだ時間がかかりそうだ。
この工事はさらに、単にトンネルを掘るばかりではなく、地下800�bのアルプスの奥深くに、駅も設置される予定。ポルタ・アルピーナ計画といわれる。「アルプスのドア」の意味だ。地下の駅構想に対して地元では、これを歓迎する声と批判的な声の両方が聞かれる。
アルプス縦断鉄道（NEAT/NLFA）をスイスアルプスに通すための基本トンネルの建設工事が進んでいる。トンネルはウーリ州のエルストフェルト(Erstfeld)からティチーノ州のビアスカ（Biasca）までの57�`�bで世界一長いトンネルとなる。このトンネルを通すための工事費は80億フラン（約7000億円）。完成すれば、欧州の南北をつなぐ主要な交通網がスイスの中央を通ることになる。
以前からあった計画
グラウビュンデン州のスルセルヴァ(Surselva)地方にあるセドゥルン(Sedrun)では、トンネルにつながる地下800�bに及ぶ坑道が２本掘られている。この坑道はNEAT/NLFAがトンネル内でノンストップで走行するという計画のもと、事故などが起こったときの非常時の救済坑など、多角的な機能を持たせるために作られたものだった。
ところが、非常時の停留所として当初考えられていたものを、電車が必ず停まる駅にする、ポルタ･アルピーナ計画が浮上した。もともとの発案者は、ダム建設で有名だったハインリッヒ・エドヴァルト・グリュナー（バーゼル出身1873年〜1947年）で、彼の晩年のアイディアであった。
NEAT/NLFAは、毎日36本の電車が通る予定。トンネルの真ん中の駅に下りた乗客は、400�bほどを徒歩か電動バスで移動し、エレベーターに乗って800�b上の地上に出るというが、地方政治の対立などがあり、実現には問題を抱える案でもある。
経済活性化の期待する州間の対立
連邦政府は5万人から6万人の観光客も見込まれる駅建設案を基本的に支持している。工事費はおよそ50億フラン（約4360億円）。産業の中心地であるチューリヒやルツェルンとミラノを結ぶ鉄道のほぼ中心のスルセルヴァに駅を設けることで、地方の産業の活性化につながるという期待がある。
一方、地下の駅に対して懐疑的なのはゴッタルド地方の住民だ。NEAT/NLFAが通るエルストフェルトからビアスカの沿線地方にもたらすであろと期待されている経済活性化効果が、地下の駅によって期待はずれになる可能性があると見るからだ。
連邦制のスイスのこと。関係する州すべてが経済の活性化につながるようにポルタ・アルピーナ計画を詰めない限り、建設の実現は難しいと見られる。
こうした中、ポルタ・アルピーナ計画を実現するようにとの圧力は日増しに強くなっている。セドゥルン付近のNEAT/NFLA建設はどんどんと進んでおり、ポルタ･アルピーナ計画を実行するのであれば来年には、駅の待合所などの建設予算、およそ1000万から1500万フラン（約8億7000万円から13億円）の確保が必要になるからだ。
25年間計画で始まったNEAT/NFLAの新ゴッタルド基本トンネルの予算は、当初63億2300万フラン（約5500億円）だったが、環境・安全対策、予定外の地質対策のほか建築の遅れなどから、新たに16億8800万フラン（約150億円）の超過予算が認められている。
swissinfo、 エルヴィン・デトリンク 佐藤夕美（さとうゆうみ）意訳
補足情報
- ゴッタルド基本トンネルの建築構想はハインリッヒ・エドヴァルト・グリュナーが学生時代に発表したもの。トンネル内には駅を作る案だった。
- グリュナーのトンネル建築構想レポートには「セドゥルンのスキー場までバーゼル、チューリヒ、ミラノから１時間で行けるようになる」とある。