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31歳の若さで国民議会（下院）議長を務めたパスカル・ブリュドレー氏は、2019年、起業に専念するために政治を引退した。それ以来メディアと距離を置いてきたブリュドレー氏が、swissinfo.chの取材に応じた。このコンテンツは 2022/05/16 08:30
swissinfo.ch：あなたが立ち上げた、自治体の住人同士の交流や助け合いを促進するオンラインプラットフォーム「クロシエティー（Crossiety）」は、その後どうなりましたか？
パスカル・ブリュドレー：順調に発展しています。昨年は100番目となる自治体をパートナーに迎えました。また、当社のプラットフォーム（基盤技術）の拡張性が優れていることも証明され、損益分岐点（損益がゼロとなる売上高）にも達しました。ドイツ市場への進出にも成功し、オーストリアでの事業展開に向けてモチベーションが高まっています。ですが、スイスのスタートアップとしては、いち早くフランス語圏に定着することもより重要です。
パスカル・ブリュドレー氏略歴
1977年生まれ。チューリヒとスウェーデン・ベクショーの大学で学び、政治学、公法、社会経済史で学士号、社会科学で修士号を取得。
アールガウ州出身の社会民主党員で、同州バーデン市の市議会議員（1997～2003年）、アールガウ州議会議員（01～02年）、国民議会（下院）議員（02～11年、10年に下院議長）、全州議会（上院）議員（11～19年）を歴任した。
19年に政界を引退し、共同経営者・取締役としてスタートアップ「クロシエティー（Crossiety）」を設立。また、デジタルプラットフォームの「ＴＸグループ（TX Group）」、ベルンエキスポ、製薬会社ガレニカなどで取締役会役員を務める。
swissinfo.ch：クロシエティーの目的は素晴らしいですが、投資家の興味を引くタイプのスタートアップではありません。
ブリュドレー：私たちの最終目的は利益を上げつつ地域社会に貢献することです。収益性の最大化を目指してはいません。収益性を追うのであれば、ユーザーデータを商業的に利用するなど、今と違った活動をするでしょう。信頼性のあること、プライバシーを守ることは、他の大手グローバル企業とは異なる、私たちの重要な「クオリティー」なのです。
swissinfo.ch：議員時代に学んだことで、起業の際に役に立ったことは？
ブリュドレー：私は常に、問題を異なる視点から分析すること、つまり政治に関わらない人の立場も含め、他者の立場に立って考えることを心がけてきました。そうすることで、女性起業家になってからも、びっくりするようなことはありませんでした。とはいえ、政治家時代も今も、毎日新しいことを学んでいます。とても恵まれていると思いますし、今でも日々知的好奇心を刺され、熱中できる仕事に取り組めることにとても感謝しています。
swissinfo.ch：クロシエティーでは、管理職の女性が比較的少ないようですが、ダイバーシティー（多様性）に賛成ではないのですか？
ブリュドレー：その反対です。私にとってダイバーシティーとインクルージョンは、今もそしてこれからも、常に中心にあるテーマです。私はジェンダー平等だけではなく、職業や個人的な経験の多様性も重視しています。弊社の理事会（2人構成）は男女同数で、オペレーションチームも非常に優秀な女性たちで構成されています。
swissinfo.ch：19年に政治家を辞めて民間に転身した理由は？
ブリュドレー：私が引退したときは驚かれました。なぜこんなに早く引退するのかと多くの人が思ったようです。ですが、私は20年以上議員をして、この引退はむしろ遅い方だと思いました。政治は非常に面白く、常に熱意をもって取り組んでいましたが、２年前にアールガウ州政府の選挙に出るか、起業家として挑戦するかを選ぶ機会があり、私は後者を選びました。
それまでに政治家として多くの経験を積むことができたので、理想的なタイミングでした。民間企業で働くようになって自分の知識をフルに活かせるようになったのです。それに、私がこれまで守り続け、ビジネスに求めていた政治的価値を実際に実現できる機会でもありました。
swissinfo.ch：連邦議会議員だったとき、大企業から役員のオファーを受けたことはありましたか？
ブリュドレー：何度も誘われましたが、独立性を保つために全て断りました。企業が、議員以外の私にも興味を持っているならば、政界を引退した後に再び声をかけてくれるだろうと思いました。そして、その通りになったのです。現職の連邦議会議員にもこのアプローチをお勧めします。
swissinfo.ch：理事会は特に右派の政治家を中心に構成されることが多いです。左派のあなたに居場所はありますか？
ブリュドレー：時代は変わったのです！サステナビリティー（持続可能性）といったテーマが重要課題となり、経済の中心に位置づけられるようになったのには正当な理由があります。私は、社会自由主義者で環境保護主義者である「にもかかわらず」様々な理事を務めているのではなく、そうである「からこそ」役員を務められているのです。
swissinfo.ch：以前は社会民主党の右派に所属されていました。党の考え方に完全には納得できなかったのですか？
ブリュドレー：政治家になる前、私は社会民主党と急進民主党の思想を比較しました。最終的に社会民主党を選びましたが、後悔したことは一度もありません。社会民主党にも社会自由主義的な考え方があることを示したかったからです。それでも、連邦議員時代に一番好きになれなかった側面は、「政党政治」でした。幸い、全州議会（上院）では「実践的政治」が重視されていました。
swissinfo.ch：24歳で下院議員に選出されたとき、連邦議会議員では最年少でした。今振り返ってみて、早すぎたと思いますか？
ブリュドレー：若い世代の代表が連邦議会にいることは重要ですから、社会的観点からは全くそうは思いません。31歳で下院議長に選出されたことも含め、若い議員に道を開けたことを誇りに思っています。もちろん、若い私を信頼してくれたスイス国民には心から感謝しています。
swissinfo.ch：米国では、連邦議会議員1人に約30人の専門家がついてサポートしていますが、スイスの連邦議会議員にはほとんど支援がありません。
ブリュドレー：スイスの「副業としての政治家」という伝統的なシステムは、国民と密接な距離を保てるという点でとても好ましいと思います。ですが2つの問題を感じています。まず、連邦議会議員の年金が不十分で、第2の柱（企業年金）さえないことです。幸い一部は改善されましたが。次に、連邦議員を補佐するアシスタントが不足していること。他の国のように必ずしも専門スタッフがいる必要はないかもしれませんが、例えばパートタイムのアシスタントがいれば、議会決定の質を高めると同時に、ロビイストの重圧を減らせるでしょう。
swissinfo.ch：政界からの引退は決定的なものですか？それとも、例えば州政府や連邦政府の幹部職など、政治に復帰する可能性がありますか？
ブリュドレー：私はこれまでキャリアプランを立てたことはなく、今でもそれは変わりません。ですが、任された仕事には常に情熱を持って取り組んできました。今は起業プロジェクトに全力を注いでおり、クロシエティーの他にも、スイスの決済インフラのデジタル化に積極的に取り組んでいます。
（仏語からの翻訳・由比かおり）
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