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木々の低くうなるようなハミング音「木の音」の量が、以前より増えていると、スイスの研究者は言う。このコンテンツは 2008/10/15 15:25
1960年代に、レコード針を木の幹に突き刺してアンプに繋ぎ、この木の音を初めて聞いたのは、スコットランドの研究者ジョン・ミルバーン氏だった。彼が聞いたものは、根から吸い上げた水が通る導管が破裂する音だったという。
水不足による苦しみの音
こうした木の音は超音波レベルなので人間には聞き取れず、録音するには複雑なマイクが必要だ。スイスの「連邦森林、雪、景観研究所 ( WSL ) 」の2人の研究者ローマン・ツヴァイフェル氏とフェビアンヌ・ツォイギン氏は、国内で一番乾燥度の高いヴァレー州の森で、木の音の測定を2年来行っている。
「この地域は、地下水が不足している上、日差しが強いので、ブナ科の木やスコットランド松などの中で、乾燥で弱っているものがかなりある」
とツヴァイフェル氏は言う。
日中、水不足で木が「苦しむ」時に、この超音波の音がピークに達する。植物が行う光合成、つまり「太陽光を化学的エネルギーに変え、それを使って空気中の二酸化炭素 ( CO2 ) と水から、自分の栄養となる糖分と酸素を作り出す仕組み」において、根から吸い上げる水は生きていく上で不可欠のものだ。
この不可欠の水が不足すると、「苦しみ」のあまり、導管が破裂しそれが日中の木の音になる。
木々は会話する？
夜や曇りの日は湿気が十分にあるので、この基本的な日中の音は消えてしまう。しかし夜の間、もう1つの音が絶えず出ているとスイスの2人の研究者は言う。この第2の音は、日中よりレベルが低い音で、夜中続き、夜明け前にピークに達する。
「この音は、もう1つの、乾燥によって導管が破裂する高レベルの日中の音によってかき消されているものだと思われる」
とツヴァイフェル氏は説明する。
この音の原因は今の所、確定はできないが、木の導管を通る水と関係していると2人の研究者は考えている。恐らく、導管の中にできる小さな泡のせいではないかという。
すでに行われた研究によると、木の内部で水のレベルが上昇すると木は光合成による養分で成長し、新しい細胞を作り出すと同時にCO2も発生させる。ドイツの科学者たちによれば、このCO2が水に溶けて小さな泡を作り、その泡同士のぶつかり合いが音の原因ではないかという。
しかしこの説を立証するにはさらに研究が必要であり、また外部の要因がこの音の発生に関係していないかを調べる必要もある。
木のこうしたハミング音は、木同士のコミュニケーションではないかという質問にツヴァイフェル氏は、
「音は純粋に物理的な現象だと思う。測定した日中の音と夜の音は非常に規則正しいパターンを描いているからだ。しかし今あるデータでは確定はできない。そしてもし、これらの音がコミュニケーションだとしたら、木々は会話しているとうことだろう」
と説明した。
swissinfo、スコット・カッパー 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳
木の力
ある研究者によれば、植物が存在しなければ、地球上の大気は人類にとって必要なだけの酸素を含まないという。植物とある種のバクテリアは光合成によって酸素を排出するからだ。
光合成とは、基本的に太陽光を化学的エネルギーに変え、それを使って空気中の二酸化炭素 ( CO2 ) と水から、自分の栄養となる糖分と酸素を作り出す仕組み。
太陽光がなければ植物は成長しないし、酸素も排出せず、従って我々も呼吸できない。植物はまた大気中の温暖化ガスであるCO2の量をコントロールすることを助ける。また植物は光合成の間に、水分も排出している。
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