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ローザンヌバレエは、競う場というより「学びの場」。その一つの例がビデオを見て用意してきたコンテンポラリーのダンスをコーチがここで指導してくれることだ。そんなコーチのなかでも、ゴヨ・モンテロさんのように振付家本人がローザンヌに来て指導する例はめずらしい。「自分の作品を正確に伝えたい。だからここに来る」というモンテロさんをスイスインフォのカメラが追った。彼は、ニュルンベルク・バレエの芸術監督でもある。
「斜め上に引っ張って伸ばしに伸ばされたゴムが離された瞬間にパンと戻るように、腕を下に戻す」と、モンテロさんの説明が入る。ときにはアクロバットのように、本人が飛んで手をパンと床につけている。全身全霊の指導だ。
説明しているのは、彼が今年のローザンヌの男子のために作った作品「Grinding the teeth（歯ぎしりをする）」だ。音楽も、友人の作曲家オーウェン・ベルトン（Owen Belton）さんが作ったもので、機械的な音も混ざる現代音楽だ。
「Grinding the teethは、目的を達成したいのだが、それがなかなかできないためにフラストレーションがたまる。それでもやろうとする、といった作品」。５分ほどの長さの曲に、複雑な動きが３０も４０も組み合わさる。「確かに難しい。でもここに来るダンサーのレベルは高い。彼らならやれる」
女子のためにやはり特別につくられた作品のタイトルは「Bow」。ルネッサンスの作曲家アルカンジェロ・コレッリの静かで精神性が感じられる曲に振りを付けている。Bowと言う英語には、「挨拶をする」と「楽器の弓」といった意味がある。「こういった意味を言葉遊びのように作品の中に入れている。ダンサーを『生かしてくれる聖なる』舞台という空間に感謝を込めて挨拶し、同時に自らが楽器を奏でる弓になるというコンセプトだ」
したがって、舞台に敬意を表しつつ、まるで楽器を弾いているように、音に添って滑らかに流れながら踊らなければならない。女子のレッスンが終わった直後、ジョン・クランコバレエスクールの岡野祐女（ゆめ）さんは「モンテロさんのコーチに感動した。本当に充実した３０分だった。ビデオを見て作った振りとはかなり違っていて、たくさんのことを学んだ」と高揚した様子で話した。
モンテロさんは昨年、コンテンポラリーについて次のように語っている。「コンテンポラリーを踊るには、まず動きに忠実であることだ。だが、単に動くのではなく、意味のある動きをすることが大切だ。すると内面性が出てきて美しいものになる」