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スイス人の生活レベルは向上し、スイス人は贅沢な生活をするようになった。そのためにエネルギーの消費量が増加するのは仕方のないことなのか？このコンテンツは 2007/08/06 15:31
贅沢を我慢せずに省エネが可能だというのは、連邦エネルギー局で省エネを推進する部門「エネルギー効率化局 ( S.A.F.E )」の責任者ミヒャエル・カウフマン氏である。
カウフマン氏のキーワードは「エネルギー効率」だ。高い生活水準を保ちながら、エネルギー消費量を減らすという高い目標を掲げている。「『エネルギー効率』とは、エネルギーの消費量を可能な限り少なくする一方で、エネルギーを最大限に生かすことです」とカウフマン氏は説明する。
増加するエネルギー消費量
「現在の技術を使えば、家電や自動車がこれまでの半分のエネルギー量で十分その効力を発揮して動く」とカウフマン氏は言う。スイス国内で消費されるエネルギー量は年々増加しているが、いうまでもなく地球の温暖化対策の面からも、省エネは緊急に解決されなければならない大きな課題であり、スイスは今、国家を挙げてこれに取り組んでいる。
非常に大まかな数字であることを考慮しなければならないものの、スイス国内におけるエネルギー消費量は2005年で、89万テラジュール ( Terajoule、テラは1兆 ) に上り、前年より1.3％増加した。キロワット ( kW ) に直すと、2500億キロワット時で、国民1人当たり4万2000キロワット時消費したことになる。
家、車、家電
カウフマン氏によると、現在より5〜8割の省エネができるのは家の建て方の工夫によるという。また、車や家電でも省エネは可能だ。スイスでは、家電などにA、A+、A++といった省エネ度を示すラベルが貼られており、エネルギー消費量が一目で分かるようになっている。
省エネ度ラベルが付いた家電は他のものより高価で、消費者の手が出にくいかもしれないが「長年使うことを考えれば、省エネできる分、高いお金を払っても、最終的には相殺される」とカウフマン氏は、省エネラベルが付いた家電の購入を勧める。最新の技術を使った器具の電気の使用量は、2005年を基準とした場合、3分の1になるといわれている。
最新技術を使った家電を新しく購入するまでもなく、日常生活で省エネは可能だ。たとえば、テレビなどスタンバイを止め電源を切ること。スタンバイ状態は使用中で消費される電気量の3分の1以下しか節電できていないのである。
「自主的に電源を切ろうとする人は、まずいない。電気もさほど高いわけではないので、気にならないからスタンバイのままにしてしまう。スタンバイで省エネできるような技術的なサポートが必要だ。電源の元締めを1カ所作り、スイッチ1つですべての電気器具に電気が行き渡るようにするのもひとつの方法だ」とカウフマン氏は提案する。
産業促進につなげる
スイスが省エネ大国になるためには、産業界の協力が必要だ。カウフマン氏は効率的なモーター、制御装置などに大きな省エネの余地があるという。二酸化炭素排出量の削減のために、スイスはさまざまな対応策を進めているが、産業界も現在は、省エネを目的とした方向に目を向けているという。
省エネ促進の音頭を率先して取るカウフマン氏だが、何かを犠牲にすることで省エネを図るといった考えには反対だ。現在の生活レベルを保ったままで省エネは可能だと考えるからだ。「国民に我慢するよう説教するのではなく、頭を使って、理性的に省エネすることを勧めます」と言う。
国際比較でみても、スイスの省エネ度はかなり高い。しかし、生活水準が高いことがネックなのだ。「エネルギー効率で省エネしても、何しろ消費量が多いので、省エネになりにくい」とカウフマン氏は今後も精力的に省エネに取り組む。
swissinfo、クリスティアン・ラフラウブ、ガビー・オクセンバイン 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 意訳
補足情報
欧州連合 ( EU ) では昨年秋、エネルギー効率計画として70件のプロジェクトが開始された。
スイス政府は政策の第1課題として省エネを掲げており、エネルギー局は今年末までに省エネ目標とその対策を提示する予定だ。
2008年より省エネのために1600万フラン ( 約16億円 ) の年間予算が認められた。
キーワード
＜スイス国内のエネルギー消費量＞( 2005年 )
石油製品 1180トン、50万2890テラジュール ( 前年比0.5％増 ) 、全消費量に占める割合56.5%。
電気 5万7330ギガワット時 ( gWh ) 、20万6390テラジュール ( 同2.1％増 ) 、全消費量に占める割合 23.2%。
ガス 3万228ギガワット時 、10万8820テラジュール ( 同2.7％増 ) 、全消費量に占める割合12.2%。
再利用可能なエネルギー 2292ギガワット時、8250テラジュール ( 同7.7%増 ) 、全消費量に占める割合0.9% 。
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