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スイス・ベルンの写真家、ヴェルナー・ガドリガーは、１９７０年代半ばカメラを携えポートレート写真を撮るためスイスやヨーロッパを旅した。そこでレンズに収められたのは、ごく普通の人、あるいは社会の片隅に生きる人たちの姿だった。ヴィンタートゥール・写真基金で開催中の写真集「出会い」についての展覧会の中から幾つかの写真を紹介する。
「僕は、単に人物を見せるために撮影しているのではない。その人物固有の性格を表現したいから撮影しているのだ」と、ヴェルナー・ガドリガー（Werner Gadliger）は、写真集「出会い」の前書きに記している。「出会い」は、１９７９年に約１０００冊出版された。
このスイスインフォのギャラリーに掲載されているのは、「出会い」を刷る前の写真製版だ。ガドリガーは、小さな「お話」を写真で語ろうと、わざと４枚の写真を一組にして見開きページに載せた。
これらは一見すると、なんということもない日常の一場面だ。しかし、実際はガドリガーが旅で出会った特別な人たち、つまり、パンク、ストリートミュージシャン、乞食、大酒のみ、あるいは病院の待合室で待ちくたびれた人や病人、こういった社会の片隅に生きる人たちに光を当てたものなのだ。。
「僕にとって写真とは、人生という大きな演劇の中で繰り広げられるさまざまな瞬間を写し撮ることだ。そして人々は皆、その演劇の主人公なのだ」
このような写真は、過去を蘇らせようといういかなる努力にも関わらず、ファッションであろうと音楽であろうとも、「今の時代が変わってしまった」ということを想起させる。同展覧会は、２０１７年の１月末まで開催されている。
（写真・ Werner Gadliger 文・Thomas Kern 仏語からの翻訳・里信邦子）