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ヴァリス州の山村ゴンドを土石流が襲ってから１２日。２５日犠牲者１２人のうち６人（うち５人は１家族）の葬儀が行われた（写真）。避難生活の続く１５０人の村民は、帰宅を決断する時が来ている。
ヴァリス州の山村ゴンドを土石流が襲ってから１２日。２５日犠牲者１２人のうち６人（うち５人は１家族）の葬儀が行われた（写真）。避難生活の続く１５０人の村民は、帰宅を決断する時が来ている。
ゴンド村では復旧作業が続いており、住民１５０人は近郊のシンプロンで避難所生活を続けている。村の水道、電気はまだ止まったままで、村役場、郵便局も他の家屋と一緒に土石流にのみ込まれ破壊された。が、住民の多くは帰宅を決意している。村長のローランド・シュカラッティ氏は「早く村に帰りたい。電気と水道が復旧しだい、帰るつもりだ。」と言う。
シュカラッティ村長は、あの日からほとんど寝ていない。地元消防団員の二人の弟は土石流で死亡したが、村長には個人的な悲しみにくれている時間はない。「起きてしまった事を変えることはできないが、村を再建することはできる。弟達が私の立場にあったら、きっとこうするだろうと思われる事をしている。」と語った。
シュカラッティ村長の再建計画では、先ず雪が降る前に残骸を一掃する。そして冬の間に郵便局、村役場、新しい住居のプランを立て、春になったら建設を開始する。来年の今頃には、新しく生まれ変わった村ができているはずだ。
が、ゴンド村の未来は、住民の帰村意欲にかかっている。ジョセフ・サーバッハ牧師は、全員の帰村を確信するには時期尚早だとし、次のように語った。「最初多くの人は、２度と帰りたくないと言った。今、最初のショックが薄れてきて、何人かは再検討をはじめ、帰宅の相談を始めている。私自身は、最初の人が帰る時に一緒に帰り、教会活動を再開する。住民が通常の生活にもどれるよう支援することが重要だ。」
が、何家族かは、ゴンド村での生活に戻りたくないと言っている。ゴンド村は岩壁とドヴェリア川の急流に挟まれた位置にあり、常に自然災害の脅威にさらされている。たとえ、新たな安全対策が導入されても、完全に安心するわけにはいかない。豪雨の際には、悪夢が蘇るのは必至だ。子供のいる家族が村を出て移住していまったら、ゴンド村の将来は不安なものになる。ヴァリス州は、小学校１校に最低７人の児童の就学を義務付けており、子供の数が減ればゴンド村の小学校が廃校になる怖れがある。
それでもシュカラッティ村長は、故郷の絆の強さは災害の恐怖に打ち勝つと信じている。「我々は山の人間だ。山を愛し、危険も承知している。ゴンドの人間は谷では生きられない。我々は山と、山での自由を愛しすぎているから。」