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グラールス州議会が魔女として死刑を言い渡したアンナ・ゲルディは226年経った今年8月27日、やっと無罪となり当時の裁判は「裁判による殺人」だったと同州政府と議会が認めた。
グラールス州政府は当初、名誉回復を公式に拒否していたが、市民や政治家の強い反対に合い、決定を覆した。
今の人権問題につながる
これを受け議会は、全会一致で名誉回復を承認した。アンナ・ゲルディは毒殺の疑いで1782年6月、プロテスタント議会により有罪となったが、これでやっと名誉が公式に回復された。ゲルディの汚名がこれまで回復されなかった理由は「ゲルディはグラールスの住民の意識の中で、すでに名誉を回復しているから」というものだった。
しかし、公式なゲルディの名誉回復を求めて2007年に基金が創立され、精力的な活動が続いた。基金責任者のヴァルター・ハウザー氏は今回の決定を歓迎している。
「ゲルディは有罪犯として極刑となったが、今回の決定でやっと尊厳を取り戻すことができた」
と喜ぶ。ハウザー氏はジャーナリストで、アンナ・ゲルディについての著書もある。
ハウザー氏によると、魔女とされた人の名誉が議会によって回復されたのはヨーロッパでも初めて。スイスでのこうした決定は、現在における人権や人の名誉を重んじるための今後の礎 ( いしずえ ) になるという。
swissinfo