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過去１０年間で５分の１に減少してしまったアルプスの酪農家に、さらに厳しい国際競争と規制が迫る。ベルナーオーバーラントのスパ・リゾート、レンクで開かれる国際会議では、アルプスに暮らす人と環境にとっての酪農の意義を強調する。
農業評論家のクリスティン・ルドマン氏の調査によると「乳製品の価格下落と山岳地の農場から麓へ乳製品の高額な運送費で、乳製品から収益が上げられなくなっている。さらに、乳の品質の良い大形の牛は、急斜面のアルプスの放牧場に適さない。９０年代半ばに連邦政府の助成金が導入されたが、農家への直接投資は不足を補うには足りない。」という。
酪農に将来性が見られない以上、酪農家の子供達は後を継ぎたがらない。酪農専門学校の多くの学生は農家出身でなく、夏をスイスアルプスで過ごそうという目的で国外からやって来る者が多い。「アルプス一帯ではどこも同じような状況だ。フランスでは、多くの谷が無人となってしまった。」とルドマン氏はいう。
酪農では生き残れないため、多くの農家は効率が良く生産品の価格の高い有機農業に転向している。連邦政府は、有機農業を支援する助成金など一連の政策を決定した。が、ルドマン氏は、アルプスのコミュニティは、生産品のマーケティングを改善し、世界市場での競争には耐えられないのであるから地元でのサービスに徹するべきだという。経済省と連邦環境局は今年初め、アルプスの各地域でラベルを製造するよう提唱、ラベル付きの農産物は連邦政府が支援するとした。「nature」または「landscape」の農産物が販売されたら、山岳地で孤立している農業地域に農産物目当ての観光客がやってきて、農家は消費者に直接販売することができるというのが、期待されるシナリオだ。
一方、ルドマン氏によると、アルペン酪農家の社会および環境への貢献も大きいのだが、これらの貢献に対する評価が低く、金融価値を付加できないでいるという。酪農家は放牧地の誠和をする。放牧地には植物群があり、酪農家は生物多様性を保護していることになる。が、雪崩や土砂崩れなど自然災害からの防波堤となる森林の保護をしている林務官らだけが、アルプスの生物多様性保護に貢献しているのはこれら林務官だけと評価されがちだ。
酪農キー
酪農家の多くが有機農業に転向インフォボックス終わり