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エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相は3月2日、アメリカの首都ワシントンで米司法相代理のデイビッド・マーゴリス氏と会見し、両国間で争われている脱税問題について話し合った。
その後、ヴィトマー・シュルンプフ司法相はスイス大使館で記者会見を開き、「マーゴリス氏によると、アメリカはこの問題がエスカレートすることを望んでいない。アメリカはまた、UBS銀行に対するアメリカの姿勢をスイスへの攻撃だと理解してほしくないと考えている」と語った。
解決策を探る話し合い
UBS問題については、激化を回避するため、この先も両財務省を交えた高官レベルでの話し合いが続けられるもようだ。ヴィトマー・シュルンプフ司法相はマーゴリス氏に対し、情報開示を通じたアメリカ当局に対する援助の実現にはある程度の時間がかかることを説明した。これに対し、マーゴリス氏はスイスの立場を理解してこれを受け入れたという。しかし、「税申告漏れ」と「脱税」を分けることに対しては理解を示さなかったようだ。
ヴィトマー・シュルンプフ司法相はエリック・ホルダー米司法相とも会見した。ホルダー司法相は2008年、メリーランド州のある係争で弁護士としてUBSを代弁した経験があるため、当初はUBS問題について話すことを控えたいという意向だった。ヴィトマー・シュルンプフ司法相はアメリカがUBSの顧客5万2000人分の情報の引き渡しを要求していることに愕然 ( がくぜん ) としており、またこの要求がスイス国民の怒りを招いていることをホルダー米司法相に伝えた。
しかし、ホルダー米司法相との話し合いの中心は、グアンタナモ米軍基地とテロ対策にあった。情報筋によると、ホルダー米司法相は、スイスがグアンタナモ収容者の受け入れを検討する準備があると表明したことに対し感謝の意を表したという。両者はまた、この先もテロ対策やテロ資金、組織犯罪に関する緊密な協力を続けていくことで合意した。
ヴィトマー・シュルンプフ司法相は同日、ドイツ語圏スイス国営テレビの夜の報道番組のインタビューを受け、税申告漏れの甚だしいケースを脱税と等しい扱いにすべきかどうか検討する必要があると述べた。これについてこの先、連邦内閣戦略委員会と専門委員会で協議したいという意向だ。しかし、犯罪の疑惑がない限り銀行情報が公開されることはなく、これが実現したとしても銀行守秘義務にメスが入ることにはならないとヴィトマー・シュルンプフ司法相は語った
一方、ジュネーブでは3月6日、ミシェリン・カルミ・レ外相とヒラリー・クリントン米国務長官の初会見が予定されている。外交筋によると、カルミ・レ外相はスイスの銀行守秘を議題に取り上げる予定だという。
swissinfo、外電