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83.5キログラムの石を投げて距離を競い合う競技やスイス式相撲のシュヴィンゲン。民俗衣装を着て歌うヨーデルや地方独特の伝統文化などが披露される「民俗衣装とアルプスの羊飼いの祭−ウンシュプンネン(Unspunnen)」（以下ウンシュプンネン祭）が本年で200年を迎える。
アルプスの町インターラーケン（Interlaken）で9月2日から4日まで開催予定のウンシュプンネン祭に参加すべく、いまからスイス旅行の計画を立てる人もいることだろう。祭とその石にまつわるエピソードを紹介する。
「200周年ということより、スイスの伝統を厳格に伝える、国を挙げての唯一の祭であることを強調したい」と祭の広報担当者、ペーター・ヴェンガー氏。この日、ウンシュプンネン祭に参加するため全国から、民族衣装の人、ヨーデル歌手、スイス特有のスポーツの選手など、スイスの伝統を引き継ぐ人々が集まる。
長い伝統
ウンシュプンネン祭は中世から対立していたベルン市とベルナー･オーバーラント（Berner Oberland）地方の和解のために催された祭が、原点となっている。中世からベルナー・オーバンラント地方では、ベルン市の支配を嫌い、独立を求めた。スイスがヘルヴェティア共和国だった1798年から1803年まで、ベルナー･オーバーラント地方は独自の州を形成し、地方が都市に対して対等な立場にあった。しかしまもなく、ベルナー･オーバーラント州議会の195議席中125席がベルン市民に占領されてしまう。ベルナー・オーバーラントの住民は、こうした事実を「不平等だった昔に逆戻りした」と感じ、不満を抱くようになった。ベルン市民に反発するかれらは自らを「愛国主義者」と名乗り、地下での抵抗運動を展開した。あからさまな抵抗は危険が伴ったのである。
緊張した両者の関係をほぐそうと、当時の州議長だったニクラウス・フリードリッヒ・メリネンとインターラーケンの地方長官のフランツ・ルドヴィヒ・トルマンらが1805年に祭を開催した。これがウンシュプンネン祭の始まりである。
1805年と1808年に開催された祭は文化面からも経済面からも大成功だった。詩人や画家が祭を機会にしてスイスの伝統やアルプスの風景を内外に紹介したので、観光客が多く訪れるようになり、いまに至るまでベルナー･オーバーラントは観光地として世界にその名が知られるようになった。
石投げ競技
ウンシュプンネン祭が催されても、実際は都市と地方の対立や不信感が解消したわけではない。その後もベルン市議会は、ベルナー･オーバンラントの「愛国主義者」のリーダーを監視するため600人ものスパイを送り込んだという。規則に従わない者には厳しい取り締まりがあった。おのずとウンシュプンネン祭も中断。1905年になってから、再び祭の本来の主旨が尊重され、開催されるに至った。
「愛国精神、スイスの伝統、観光の３つの協調」が、いまからちょうど100年前にあったウンシュプンネン祭のモットーだったことも、こうした歴史背景があると理解しやすい。
しかし、祭が中断されていた間に、石投げに使われた伝統ある「ウンシュプンネンの石」が紛失してしまった。石投げ競技は力を象徴する国家的競技で、欠かすことはできない。選ばれた代わりの石も加工されていない自然のままの石だが、184ポンドだった前の石よりやや軽く167ポンド。公式の石が新しく指定され、石投げは1946年に再びウンシュプンネン祭で競われるようになった。
その後、2度の世界大戦を経て平和を心から望む市民により祭は、1955年、1968年、1981年、1993年と開催されている。
石の持つ意味
ウンシュプンネンの石はその後もスイスの「力」の象徴として深い意味を持っている。ベルン州から独立しようとしていたジュラ地方の独立運動「ジュラ人民連合」（Rassemblement jurassien）の中の青年グループが1984年、石を「誘拐」。政治的な理由からの行動だった。石はベルギーで発見されたものの、欧州連合のシンボルである黄色い星が彫り込まれていた。
前回、1993年の祭では以前から使われていた石の代わりが使われたが、今年も代わりの石が使われる予定だ。オリジナルの石は黄色い星が刻まれた分、石の重量が軽くなってしまったためである。オリジナルはホテル・ヴィクトリア･ユングフラウで催されている「ウンシュプンネン展」で観ることができる。展示される前は、インターラーケンのUBS銀行の保管金庫に保管されていたというほど、慎重に扱われた。
swissinfo エティエンヌ･シュトレーベル 意訳 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
キーワード
民族衣装とアルプスの羊飼いの祭−ウンシュプンネン祭
05年9月2日から4日まで
民族衣装を着て参加する人5,000人
ヨーデルを歌う人2,000人
スイス式相撲の選手120人
石投げ競技の選手 30人
補足情報
ウンシュプンネンの石
83.5Kg
自然石
頭の上まで石を両手で掲げ、選手の体重を利用して力の限り投げる競技に使われる。
最長記録 3.61ｍ（1981年）