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スイス検察は、ロシアの石油会社ユコスがスイスに預けている資金、およそ数十億フランをすべて凍結したと発表した。フィリピンのマルコス元大統領など、これまでスイス当局が凍結した資金はさまざまだが、今回の凍結は最高の金額となる。このコンテンツは 2004/03/30 15:16
ユコスの弁護団は凍結は不当として、連邦裁判所に訴訟する構えである。ユコスはロシア最大の石油会社で、元社長のミハイル・ホドルコフスキー氏はロシアの大富豪だが、脱税などの疑いで昨年10月25日、起訴された。政治的な意図が働いたと見られている。
スイス連邦検察は29日、先週ユコス資金を凍結したと発表した。30日付のノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング紙（NZZ）によると、凍結総額は62億フラン（およそ5,270億円）に上る。ユコスの元社長、ミハイル・ホドルコフスキー氏の弁護団によると、ユコス石油を傘下に置くコンツェルン、メナテプの資金が主な対象となった。
40億ドル（およそ4200億円）に上るという資金の中には、スイス国籍の会社、アパティットによる肥料の取引資金も含まれると見られている。アパティット社からはユコス事件で20人が、脱税および非合法組織への資金提供などの疑いで訴訟されている。凍結の対象になったのはユコス事件としてロシアで起訴されている個人および法人がスイスに預けている全資金で、有価証券も含むため正確な金額は発表されていない。
全面的な凍結に至るまで
連邦検察および連邦警察はロシア当局の要請を受け3月4日、全国でユコス事件に関連すると疑われる事務所などを強制捜査した。ロシア当局はさらに、肥料、石油、石油製品などの非合法取引の疑いがあると前出のアパティット社の捜査をスイスに依頼。11日には既に50億ドルが凍結されたとロシア側が発表していた。
スイス当局の凍結決定のきっかけとなったのはこうしたロシアからの依頼のほか、ユコスに不利な証言を報道機関のインタビューで繰り返していたロシア人女性が、フランスで誘拐された事件が起きたため（14日付けNZZ）と見られている。
政治的意図がうかがえる干渉か
ミハイル・ホドルコフスキー氏の弁護団はジュネーブで29日、記者会見を開き、資金の凍結は政治的意図によるもので、ロシア政府がスイス銀行に対して干渉したものと語った。資金は主に、UBS銀行、BNPパリバ銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行、クレディ・アグリコル・アンドスエズ銀行、ドレスナー銀行などに預けられている模様。弁護団は、スイス当局は独自の調査をすることなく、ロシア政府の言いなりになったと批難し、連邦最高裁に訴えると発表した。
連邦検察によると、凍結された資金の所有者が直接的で賠償不可能な被害を被ることを証明すれば、凍結は解除される。しかし、長期にわたって凍結をめぐる抗争が検察と弁護団の間で繰り広げられるものと見られる。
今回の凍結金額は破格。これまでの最高金額は、アバチャ元ナイジェリア暫定統治評議会議長の6億7,000万ドル（およそ6億89億円）だった。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
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