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スイスで最も古いドイツ語のレシピ集が400年の時を超えてよみがえった。その昔教会で聖職者が食べていた料理が今、一般市民の台所で再現できるようになった。
「素敵な料理集」と題したこの本は、そのページ数だけでなく、515レシピにも及ぶ内容の豊富さにも目を見張る。元々は1559年に発行されたもので、手書きのオリジナルが数年前にチューリヒにある民家の屋根裏で見つかった。家主がスイス歴史家のヴォルター・レッチュ氏に献上し、今はグラウビュンデン州の州立公文書館で保管されている。
ビーバーの尻尾
レッチュ氏はレシピ集を現代ドイツ語に翻訳し、昨秋に出版。料理の作り方や由来、材料、どんな言語が使われていたかも解説している。
現代人の味覚からすると、レシピ通りの味に慣れるには少し時間がかかるかもしれない。ビーバーの尻尾やキタカワマスのレバーといった材料も、今風に見栄えするとは言い難い。
それでもこの本は歴史ファンや食品愛好家の好奇心を大いにくすぐる。ワインの保存法や、頭痛・痛風・便秘に効く「薬膳料理」も紹介されている。
聖職者のための料理
レシピ集オリジナルの編成に携わったのは少なくとも5人。グラウビュンデン州クールの教区の司教に仕えていた料理人のために執筆された。一般市民が甘味付けにハチミツを使っていた時代に、砂糖を普段に使ったレシピなど、司教たちがぜいたくな食事に舌鼓を打った様子が想像される。
（英語からの翻訳・ムートゥ朋子）