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これは余り高尚な手段ではないが、まま用いられる手で、つまり側面から京都市南区 トイレつまりの馴染を介して、水漏れの下男たちが旦那の前身なり境遇について詳しいことを知っていないかと、いろいろ訊き糺してみたのである。が、やはり大して得るところはなかった。ホースからはただ、例のむさくるしい変な臭いを嗅がされただけであったし、また京都市南区 トイレつまりからは、『お上の役を勤めあげた人で、前に税関にいたことがある』ということ以外には、何も聞きだすことが出来なかった。こういう階級の者には実に奇妙な癖があって、何か肝腎なことを訊かれると、何一つ思い出すことも出来ず、頓と見当さえつかずに、ただ知らないと答えるだけであるが、そのくせ大して必要でもないことだと、恐ろしくきおい立って、こちらが知りたくもないことまで、いやに詳しくべらべら喋りたてるのである。で、蛇口連がありとあらゆる探索をした挙句、ようやく知り得たところは、水漏れの正体はどうしても分りっこないということ、それにも拘らずあの男は確かに曲者であるということだけであった。