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昨年、スイス世論に一旋風を巻き起こした、第2次世界大戦中のスイスの行動についてまとめた「ベルジエ報告書」を教科書に載せるかどうかが議論されている。チューリヒ州が学校教科書（14歳から18歳用）が掲載を決めればドイツ語圏で各学校が選択できるようになる。このコンテンツは 2003/10/06 09:20
独立した歴史家９人の審議会であるベルジエ委員会が出した「ベルジエ報告」は第二次大戦中スイス当局は少なくとも2万4千5百人のユダヤ人亡命希望者を追い返したこと、ユダヤ人の休眠口座の返済が滞ったこと、ドイツの戦費調達の主要拠点になっていたことなどを明らかにした。
ベルジエ委員会設置の背景
ベルジエ委員会（The Independent Commission of Expert）は委員長、ジャン・フランソワ・ベルジエ歴史教授にちなんで呼ばれている国際委員会で第二次世界大戦中にスイスがナチス・ドイツやユダヤ人に対しどのような行動を取ったか調査し、膨大な報告書を発表した。ベルジエ委員会はスイス議会の委託を受け、1996年から2002年3月まで、5年間かけて、25巻、1万千ページにも及ぶ報告書を発表し、各国9人の専門家が当時の民間企業を含め中立国スイスの実態を明らかにした。スイス議会が報告書を依頼した背景にはユダヤ人口座の流用問題で国際的批判を浴びたことから「過去の清算」に踏みきった。なお、ユダヤ人犠牲者休眠口座問題は95年以降、米国の遺族が集団訴訟を開始し、98年にスイス銀行がユダヤ組織に12,5億ドルを支払うことで和解が成立している。
ベルジエ、国際調査報告
ベルジエ報告の調査は多岐にわたるが、結果は当時のスイス政府と民間産業に対してかなり手厳しいものになった。例えば、対戦中にナチスが売却した金魂の77％をスイスが購入し、実質、ドイツの戦費調達の助けになっていたと明らかにし、「金塊の出所が怪しいことはわかっていて当然だった」と結論付けた。なお、産業経済界は対戦中、ナチス・ドイツに協力して利益を上げ、ナチスの外貨獲得の窓口となっていたことなどを実証。戦争当事国には武器を売却しないというスイスの永世中立の原則に「７回は違反があった」と指摘した。
痛い事実？
このレポートが発表された時、スイス世論に旋風を巻き起こした。今までの「中立を守ってきたスイス」の歴史観を大きく覆すとともにスイスが過去とのけじめをつけるきっかけとなった。「自虐的過ぎる」との議論も出ているが著者の１人、ベルジエ氏は常に報告書が「アンチ・スイス」ではないと主張してきた。しかし、国民党議員、ルッツィ・スタン氏は「報告書はマイナス面しか強調しておらず。例えば国境から追い返した避難民について強調するが、受け入れた人々については言及しない。６年間の戦争で勿論、間違いも起きるものだ」と言う。
ベルジエ氏の反応
委員長のベルジエ教授は報告書を教科書に載せることに「報告書は一万ページもあるので若者ように判りやすい、要約版が必要だ」と喜び、「国民が自国の歴史を良い面も悪い面も含めて知ることが重要。自国の歴史がはっきりと見えてきて始めて、将来のビジョンがはっきりする」と語った。日本には耳の痛い話ではなかろうか。
スイス国際放送、 屋山明乃（ややまあけの）
補足情報
「ベルジエ委員会」とは?
委員長、ジャン・フランソワ・ベルジエ歴史教授にちなんでつけられた国際委員会で第二次世界大戦中にスイスがナチス・ドイツやユダヤ人に対しどのような行動を取ったかを調査を発表した。報告書はスイス議会の委託を受け、1996年から2002年3月まで、5年間かけて書かれ、25巻、1万千ページにも及び、各国9人の専門家が当時の民間企業を含め中立国スイスの実態を明らかにした。
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