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夫の会社の新年会に、2～3年ぶりに招待された。夕食の前に何かしらのイベントがあることが多いのだが、今回は航空救助隊Regaの見学だった。約2時間のとてもていねいな案内で、PPを使った説明に始まり、電話の応対などをするオフィスを窓越しに見学したり、整備中の小型ジェットの中に入らせてもらったり。
最後にパイロットや医師のインタビューをまとめたビデオを観たのだが、このときRegaで働くパイロットは普通の旅客機のパイロットとは違うことに気がついた。Regaはヘリや小型ジェットで事故現場からけが人を病院に運んだり、病人をある病院から別の病院に運んだりする公益財団だ。つまり、乗客が機内で死亡することもある。もちろんパイロットの仕事は操縦だけれど、重傷を負ったけが人や重症患者が設備の整った小さな機内で死亡すれば、それは直接パイロットの心に響く。そんな日常と健全な距離を取ることができない人には、きつい仕事だ。
Rega見学のあとは、以前診療所だった古い大きな館で夕食。私たちが案内されたのは屋根裏の広い1室で、古い木の匂いなのか、独特の匂いがしていた。床も天井も木でできていて、壁は漆喰だろうか、天井と同じ茶色い木の柱が所々に埋め込まれている。いい雰囲気。
7人掛けのテーブルには、まだ会ったことのない新しい社員とその彼女。元書店店員だったという彼女とは波長が合い、会話が弾んでとても楽しい夜になった。普段、特にスイス人の間では聞き役が多い私の話に、この夜は同じテーブルの人がみんな聞き入っていた。自分でも饒舌になっていたのを感じた。なぜだろう。あの部屋とも相性が良かったのだろうか。