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ドイツのテニス選手、ボリス・ベッカー氏はスイスの低い税率に惹かれてやってきた多くの有名人の1人。スイスは節税天国なのか、その実態を探る。このコンテンツは 2003/11/05 18:29
スイスの税制では州、市町村の税率が連邦税よりはるかに多いため住む州の税制によって税額は大きく違う。州、市町村もお金持ちが移住してくれば、税金を下げても税収が増える結果になるため、２６州あるカントン間で減税競争が繰り広げられている。
税金の安い州はどこだ？
スイスは連邦国家であるため税金も国からの連邦税、州税（カントンへ納める）、コミューンへの市町村税と3つのレベルがあるが、州・コミューンのウエイトが連邦に比べて平均2倍も高いのが特徴だ。所得税、法人税、相続税などの税率も州によって違うため、税金対策のために引っ越すスイス人も多い。財政面においても州の独立性が強いため税制に統一性がなく、むしろ不公平が大きな問題となっている。また、金持ち流出を防ぐための州の減税対策に拍車がかかっている。収入源が減る一方なので連邦政府はどうにか、これ以上減税しないように税制をある程度均一化する案が国会で話し合われている。
同じ収入で4倍違う ?
所得税でみてみると、年収が10万フラン（約800万円）のカップルでは住む場所によって所得税額が6千100フラン（約49万円）から2万１千フラン（約168万円）と4倍近い違いが出てくる。法人税もスイス平均は10,7％だが、ツーク州では4,8％と低いので多くの企業がツークに集まっている。相続税に関しては近親相続（妻、子供）は相続税がゼロもしくは僅かの州がほとんどでシュヴィーツ州とルツェルン州だと親族でなくても相続税はない。
お金持ちに頼る問題
一昔前まで最も貧しい農村州だったシュヴィーツ州は減税政策に切り替えてから収入が上がり、人口も10万人から13万人に増え、現在では7番目の金持ち州になった。この成功例を真似して、今度はシャフハウゼン州もお金持ちや企業を引き入れようと減税対策に乗り出した。
スイスの政治評論家からこの減税競争が国を駄目にしていると批判もある。確かに数人の大金持ちに頼った税制は危険も含んでいる。例えば、チューリッヒ州に税金を払っていた元億万長者のマルティン・エブナー氏は株が暴落して破産したため、何億万フラン単位だった税収が100万フランに減ったといわれている。この収税の激減に対応するためエブナー氏の住んでいるフラインバッハ市は来年20％の増税予定だ。
スイス国際放送、 ヤコブ・グレバー、 屋山明乃（ややまあけの）
補足情報
‐スイスでは連邦政府、州（カントン）、市町村と3つのレベルで個人や法人に対して課税される。
‐連邦制の強いスイスでは連邦税は少なく、殆どが州、市町村に支払われるため、住む州によって大きな違いが出てくる。
‐あるカップルの年収所得が10万フラン（約800万円）だとすると住む場所によって所得税が6千100フラン（約49万円）から2万１千フラン（約168万円）と4倍近い違いが出てくる。
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