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ベンチは、スイスでは文化財として捉えられている。今、財政削減を迫られる自治体に代わり、市民らがベンチの設置や維持に奔走している。
公共ベンチはもともと富裕層向けに自治体が設置したものだった。１９世紀中ごろ、公共の公園にベンチが次々と設置された。ただ、ベンチを使ったのは富裕層ではなく、散歩を楽しむ一般市民たちだった。
財政削減
公共のベンチを維持するにはコストがかかる。昨年、チューリヒ近郊のヴィンタートゥール市は、財政削減を理由に多くのベンチを撤去した。観光都市ルツェルンは３年前に撤去しようとしたが、地元の画家や家具職人らが約１３００個のベンチをボランティアで手入れし撤去を免れた。
都市部のベンチ
チューリヒ市では昨夏、市民らがあるユニークな取り組み他のサイトへを行った。市民が自宅玄関前のベンチを活用し、音楽やデコレーション、ちょっとした食べ物などで近所の人や通行人をおもてなしするというもの。所在地を示した地図も作られた。自宅にベンチがない人向けに、ベンチを自作する講習会も開かれた。
ちなみにチューリヒでは夏になると毎年、市民から「ベンチの数が少なすぎる」という苦情が相次ぐ。その唯一の例外が２００１年。この年は「BankArt（独語で『ベンチの芸術』の意味）」と題したイベントが開かれ、ユニークなベンチ１千個超が市内中心部に登場。このベンチは夏の終わりにオークションで売却された。
（独語からの翻訳・宇田薫）