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スイスアルプスにある氷河の融解が予想を越える速度で進んでいる——。
チューリヒ大学の研究チームが、地球観測衛星ランドサットによる写真を基にまとめた分析結果を明らかにした。
同大学によると、アルプス氷河の表面積も氷の厚さも1990年以降、後退の割合が急速に拡大している。二酸化炭素の増加などで進む地球温暖化や猛暑の影響でアルプス地域の気温が上昇しているため、と専門家は見ている。
加速する融解
チューリヒ大学地理学部の研究チームを率いたフランク・ポール研究員は、「ここ最近、スイスの氷河融解のテンポが早すぎる」と話す。徐々に上昇している気温が大きな要因だと指摘する。
特に、標高の高いスイスアルプスでは過去150年間で気温が1〜1.5度ほど高くなっていることが記録されており、平野部を合わせた国全体の平均0.6度の上昇よりも上回っている。
ポール研究員らは、地球観測衛星ランドサットによる1973〜85年と1985〜2000年の実測記録を比較した。
ランドサットは米国が1972年に世界ではじめて打ち上げた地球観測衛星で、地球を99分で1周、１日に約15週し、同じ場所には16日ごとに戻ってくる仕組みになっている。現在はランドサット7号が活躍しているという。
ランドサットの画像によると、スイスにある氷河の表面積は1973〜85年で約1％減少と、ほぼ横ばいだったのが、1985〜2000年は約18％も後退。アルプス地域に限定すれば、約22％も減っていることが分かった。
氷の厚さも、欧州で記録的な猛暑を経験した昨夏だけで平均約3メートルも薄くなったという。ポール研究員は「氷河の融解は今後もずっと続くだろう」と予測している。
スイス国際放送、外電 安達聡子（あだちさとこ）意訳
補足情報
チューリヒ大学地理学部が行った今回の研究には、スイス国立科学財団も参加している。インフォボックス終わり