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グラウビュンデン州のセドルムという小さな街にアルプスの地上から1キロメートル奥深く掘られた地底の駅を作るプロジェクトが構想されている。
このプロジェクト、「ポルタ・アルピナ」（“アルプスの扉”という意）がゴタール山麓のトンネルの開通とともに実現すれば、10年後にはミラノやチューリヒから1時間でスイスのスキーリゾートまで足が伸ばせることになる。
ゴタールトンネル建設に便乗
現在、スイス連邦鉄道の支社「アルプス･トランジット・ゴタール」が57キロメートルにも及ぶゴタール山麓にトンネルを建設中だ。この鉄道専用トンネルが開通すればアルプスを20分で通過でき、チューリヒ−ミラノ間は４時間20分から2時間40分になる。鉄道用トンネルはアルプスを越えるトラック交通の軽減が狙いでスイスの主要な大鉄道計画の一つだ。トンネルは2014年に開通予定で、完成されれば世界一長いものになる。この世界一長いゴタール山麓トンネルに世界一深い地底駅を造ろうと思いついたのが「ポルタ・アルピナ・プロジェクト」の始まりだ。
プロジェクトはSFファンが考案
プロジェクトの発案者であるマルク・カトメン氏は「これは世界のどこにもまだ存在しないものだ」と目を光らせて語る。地底駅に行くには1キロメートルに及ぶトンネルをくぐり、エレベーターで800メートルの地下に降りる。駅は地上から1キロメートル下に埋まっている形になる。このプロジェクトは空想から生まれたものではなく、既に、ゴタール山麓トンネルを掘るためのアクセスとして作られたトンネルとエレベーターを利用しようというものだ。カトメン氏は「最初、このアイデアは人々に鼻で笑われた」というが、今はグラウビュンデン州がスイス連邦政府に資金援助を申請している。
賛成派と反対派
過疎化したグラウビュンデン州のスルセルバ渓谷の住人はこのプロジェクトに賛成している。グラウビュンデン州とザンクト・ガレン大学が行ったプロジェクトの事業化可能性の調査によると地底駅を作る費用は4千万フラン（約33億円）で年間運営費用は250万フラン（約2億円）とみる。チューリヒやミラノから1時間で行けるスキーリゾートには年間5万人の観光客が見込まれ､年間3千万フラン（約2億5千万円）の収入が期待できるからだ。
しかし、ゴタール山麓トンネル開発の当事者であるスイス連邦鉄道（SFR）はこのプロジェクトにあまり乗り気でない。150億フラン（約2400億円）の大計画のアルプス鉄道に小さなプロジェクトが便乗するのに批判的で、スイス連邦鉄道広報官のクリスティアン·クロイヒ氏は「何十人かの乗客が降りるためにノンストップの筈の列車を止めることはキャパシティーを減らせることだ」と言う。
最終決定は政府が下すことになるが、まだ数年間の余地がある。発案者のカトメン氏は「想像してみて下さい。ミラノに灰色の霧がかかっている日に、この駅で下車したら雪と太陽が待っているのです。必ず実現します」と語る。まさに「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の世界の実現である。
スイス国際放送、デール・べヒテル （意訳、屋山明乃（ややまあけの））
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グラウビュンデン州とザンクト・ガレン大学が行ったプロジェクトの事業化可能性調査によると、地底駅を作る費用は4千万フラン（約33億円）で年間の運営費用は250万フラン（約2億円）、1時間1本のチューリヒ−ミラノ間の電車運行が可能と見ている。
同研究によると年間5万人の観光客と年間3千万フラン（約2億5千万円）の収入が期待できる。