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「スイス健康増進基金」が3500万フラン ( 約34億円 ) をこれから4年間に渡って国民の健康改善に使うと発表した。
この基金は、肥満症と仕事のストレスを主な対象にして、対策を立てていく。
12月1日にベルンで対策を発表したスイス健康増進基金は、経済協力開発機構 ( OECD ) が公表した健康管理に関する｢悪い成績表｣を改善するよう政府から依頼を受けたもの。「基金は基本的に、プロジェクトではなく、活動を行っている組織に資金援助をします」と基金の会長、ベレナ・ディーナー氏。
子供と青少年の肥満
子供と青少年の肥満対策に関して、基金は経済的なパートナーをしっかり持っている連盟機関と州などに資金援助をしていくことになる。スイスでは標準体重を超える人の数が、およそ220万人になるという。また来年2007年からメディアを使って広く情報も流していく。
「目的は、2010年までに肥満の人の数を減らしていくこと、2018年までに肥満が増える傾向を逆転させることにあります」とディーナーさんは説明する。連邦健康局 ( BAG/OFSP ) の調査によると、肥満による病気などの治療にかかる全費用は年間、スイスで27億フラン ( 約2600億円 ) という。
ストレス対策におよそ300万フラン
スイス社会のもう１つの問題は、仕事のストレスである。基金はこれも対象にして資金援助をしていく。
「仕事、社会生活、家庭生活をうまく組み合わせていけない人がますます増える傾向にあります」とディーナーさん。連邦経済省経済管轄局 ( seco ) によると、仕事をする人の83%がストレスが強いと訴えている。このストレスが原因でかかる病気などの治療にかかる全費用は、およそ42億フラン ( 約4000億円 ) だといわれている。
基金はストレス対策に年間、およそ300万フラン ( 約2億9000万円 ) を投資する予定である。また企業内での健康増進を目的に、州と連邦が共同で行う連盟機関を作っていくことにも力を注ぐ予定。さらに企業内での政策決定者や推進者に情報を十分に提供し、改善が行われることもターゲットにしている。
他の問題にも
基金は、以上の2つのテーマ以外に、年間150万フラン ( 約1億4400万円 ) を新しい企画に資金投資する予定だ。実は今年の10月にOECDが出した報告によるとスイスは、アルコール中毒、タバコ中毒、肥満症、精神障害に対し、資金援助が十分でなかったという。
今回、肥満症、仕事のストレスにターゲットを絞りながら、その他のタバコ、アルコール中毒対策にも資金を用意しているが、あくまで新しい企画に援助するという。
swissinfo、 外電 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )
スイス健康増進基金
スイス健康増進基金基金は連邦政府によって決められた年間費用を、国民の支払う健康保険料からまかなっており、それはおよそ1700万フラン ( 約16億3000万円 ) になる。
健康保険法にのっとって、基金はスイスでの健康対策を判断したり、改善したり、コーディネートしたりする。
基金は一時期、対策が散漫で効果があまりないという批判を受けた。最近、連邦議会の委員会がこのことを問題にした。しかし、基金は今回の発表によって、こうした批判を退けたことになる。