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１７日にスイス入りした皇太子さまは１８日朝、６月のさわやかな風と光の中、首都ベルンの旧市街を散策した。皇太子さまは３０年前、イギリス留学中にベルンを一度訪問している。しかし今回は、日本・スイス国交樹立１５０周年の名誉総裁としての公式訪問。皇太子さまを案内したベルン市長は「ベルンをとても気に入っていただいたようだ。家族でぜひもう一度訪れたいとおっしゃって下さった」とコメントした。
アレクサンダー・チャペット市長の案内で皇太子さまはベルンのホテルから徒歩で旧市街のミュンスターガッセ通りを抜け、ミュンスター教会に到着した。
折しも教会の中ではパイプオルガンの演奏が行われていた。この教会は１５００年に建設が始まり１８００年に終了したという歴史の重みを感じさせるもの。
チャペット氏はこうした歴史も詳しく説明し、それに対する皇太子さまの色々な質問に「殿下は歴史に非常に興味がおありで感銘を受けた」と話した。
その後皇太子さまは、路地を抜け、旧市街のメイン通りクラムガッセを時計台へと向かった。途中、アインシュタインが３年間住んだ建物「アインシュタイン・ハウス」に立ち寄った。入口は旧市街特有の、人がやっと一人入れるほどの狭いものだった。
この建物から出たとき、歓迎に駆け付けた日本女性２人に気付いた皇太子さまは、「旅行ですか？」と声をかけ「いえ、ベルンに住み始めて１カ月です」との返事に「本当にいいところですね。お元気で」と返した。その横の赤ちゃんを抱いた日本女性が「子供は生後１カ月です」と話すと、「健やかに成長されますように」と声をかけた。
旅行者が集まる時計台の前では、中国人らしき１０人ほどの団体が皇太子さまに気づき「ハロー」と手を振って歓迎。皇太子さまもにこやかに手を振って「ハロー」と返した。
ベルンの旧市街の通りにはアーケードがあり、このアーケード空間に特有の暗さと通りの光が一緒になって「一つの織物」を醸し出し、街全体が包み込まれる。１８日の朝は、特にこの光と影のコントラストが美しく、１１９１年に建造された町並みはその中にくっきりと浮かび上がった。
皇太子さまと市長、記者団の一行は、こうした雰囲気の中をゆったりと自然なリズムで散策した。しかし同時に、こうした一行にまるで無関心な様子のベルン市民はベビーカーや自転車を押し、そばを通り過ぎる。また赤い市内バスも皇太子さまのすぐ横を通り過ぎる。ごく普通の日常がそのまま繰り広げられる。
チャペット氏はこうしたベルンの町について、スイスインフォに対しこう語った。「ベルンは、古い建物群がうねるように続く、世界でも例外的に美しい町。ユネスコの文化遺産になっただけの価値があり誇りに思う。しかし、この町は美術館ではない。こうした中で市民が普通に生活しているというのがいいのだ。これこそが本当の誇りだ」
実は、３週間前にもドイツのガウク大統領を案内してベルン旧市街を回ったというチャペット氏。最後に、皇太子さまを「殿下は謙虚で素晴らしいお人柄の方だ」と話し、「ぜひもう一度、殿下自身がそうおっしゃったように、ご家族と一緒にベルンを訪問していただきたい」と括った。
（制作 swissinfo.ch、写真 クリストフ・バルジガー、文 里信邦子 ）