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スイスで５日、複数の都市で生徒らがデモ行進を行い教育費のカットに抗議した。この費用削減の影響で教育施設は休校になり、一部では校舎などのインフラのメンテナンスに支障が出るという問題まで発生している。
２０１３年～１８年の間に州の教育予算が推定１０億フラン（約１１００億円）削減されることを受け、ルツェルンとチューリヒの学生団体が始めた運動は他の都市にも広がり、５日午後にはルツェルンで約千人、チューリヒで５００人、アーラウ、バーゼル、ジュネーブではそれぞれ数百人が参加するデモにまで発展した。ベルンでも小規模の抗議運動が行われた。生徒らは「我々はここに集い、声高に叫ぶ！我々の未来を奪うな！」「教育が高すぎることはあり得ない」といった内容の自作の旗やプラカードを掲げ、街の目抜き通りを平和的にデモ行進した。
抗議運動に携わるチューリヒのティモシー・エッチさん（１７歳）と彼の仲間は、スイス全土で約３千～３５００人の生徒や教員がデモに参加すると見込んでいた。
「先ごろ行われた減税と教育予算のカットをセットにするのは間違っている」とエッチさんは言う。ルツェルンは、一般市民や企業に対する減税政策の結果、州の予算に「大きな穴」が空いた典型的な例だとエッチさんは指摘。昨年ルツェルン州は、授業料４百万フラン節約するために教育施設を休校し、学生や教師らに通常より１週間多く休みを取らせると発表した。
エッチさんの通うチューリヒの学校では、水漏れや窓が閉まらないなど、校舎のインフラ管理にも問題が出ているという。教育費が更にカットされれば、こういった不具合が近いうちに修理される見込みはなくなるとエッチさんは不満を漏らす。また、学校の教員も、特にドイツ語や外国語の科目では、給与据え置きでより多くのクラスの授業担当を強いられているという。その結果、授業の質が明らかに落ちていると指摘する。
出費は増えても取り分は減少
これに対し、連邦教育研究革新事務局のマーティン・フィッシャーさんは、スイス政府の教育に対する出費は増えていると反論。教育を終えるまでにスイス政府が負担する費用は生徒１人当たり１万９千フランと、世界一高額だとスイス公共放送（SRF）に対し回答した。ちなみに隣国のドイツでは約１万１５００フランだ。
スイス教員連合のフランツィスカ・ペーターハンスさんは、確かに全体の出費は増えているが、支給対象の教育機関も増えているため、個々の学校の取り分は減っていると指摘する。
「現在、教育に関する需要に対し供給が減っている状態だ」とペーターハンスさんはSRFに回答。「教師や生徒、父兄らは教育の質の悪化に直面している」
エッチさんによれば、学生運動の主催者とルツェルン州の教育当局は現在、予算カットに関して話し合いを行っているという。またチューリヒでは、学生団体と州政府の代表者らが協力し、資金調達の問題を解決するための作業チームを編成する予定だ。
ソーシャルメディアを利用して一致団結
教育予算のカットはスイスのドイツ語圏で最も切実な問題だが、フランス語圏のジュネーブの生徒らも団結を示し、同じく抗議運動に参加した。そこには、学生が高等教育を無料で受けられるよう求めるジュネーブの運動にも注目を集めたいという思惑もある。ジュネーブの学生団体のフェイスブックでは、スイスのフランス語圏とドイツ語圏を隔てる言語や文化の違いを象徴する「レシュティの溝」を引き合いに出し、「レシュティの溝は存在しないと実証しよう！」と学生らに訴えかけた。
ジュネーブの青少年協会のマテオ・マラノ代表は、「ドイツ語圏で教育費の問題に直面している生徒との団結を示す目的で、大半の生徒はデモ行進に参加した」と言う。また、将来ジュネーブでも同じ運命が待ち受けているかもしれないと警鐘を鳴らすとともに、そうなっても自分たちには行動を起こす準備ができていると示す意味合いもあった。
学生らはソーシャルメディアを通じて抗議の声を広め、フェイスブック上でのイベントや、ツイッターのハッシュタグ #KeLoschtを利用し、幅広く支援を呼び掛けた。ちなみにこのハッシュタグは、ウエリ・マウラー財務大臣が２０１５年に内閣に再選された際、予算に関する報道陣の質問に対し「（答える）気がない（KeLoscht）」と発言したときのルツェルン地方の方言からきている。
エッチさんは、スイス各地に散らばる代表者のネットワーク作りにおいて、ソーシャルメディアが担った役割は大きいと言う。教育予算カットに関するインタビューをラジオで一緒に放送した後、ルツェルンとチューリヒの学生代表らは、スイスの他の地域の仲間とコンタクトを取り、メッセンジャーアプリWhatsAppのグループチャットで連絡を取り合った。また、ルツェルンでの定例会議にはジュネーブ支部もスカイプを使ってミーティングに参加した。
学生団体は、小学生から大学生まであらゆる教育段階の生徒に抗議運動に参加するよう呼びかけた。エッチさんは、１５～２０歳の高学年者の参加が最も多くなるだろうと予測していた。
「教えたり学んだりすることに携わっている人なら誰でも大歓迎する」（エッチさん）
（英語からの翻訳・シュミット一恵）