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2007年のスイス最高演劇賞「ハンス・ラインハルト・リング」をマイノリティーなロマンシュ語圏のジョバニーニ・ネツァー氏が受賞。このコンテンツは 2007/08/17 15:25
孤立した山奥の故郷で演劇を行う喜び、そして困難さなどを語ってもらった。
ネツァー氏はスイス東部のグラウビュンデン州サボンニ村 ( Savognin ) に生まれた。ここではわずか0.5%の国民が話すマイノリティー言語、ロマンシュ語が使われている。ネツァー氏はその後、神学を学び、ミュンヘンで演劇の博士号を取得した後、故郷の村に戻った。そこで少年時代から親しんだ城を劇場に変え、ロマンシュ語の演劇協会も設立した。その彼に2007年のスイス最高演劇賞「ハンス・ラインハルト・リング」が贈られた。
swissinfo : 宗教と演劇はどう関わっていますか？
ネツァー : 舞台への興味を持ち始めた場所は、劇場ではなく教会でした。わたしは祭壇で儀式を手伝う少年たちの一員でしたが、すべてはそれを指導した司祭のお陰です。本当に魅了されました。わたしはまた聖歌隊にも属していて、それは音楽的、感情的側面を教えてくれました。
神学を勉強している時、演劇と教会での儀式に共通性を見出しました。演劇から自然の要素を取り除くと、残るのは礼拝的なものです。
宗教と演劇は両者とも精神的な部分、非現実的な部分を持っています。この複雑さが演劇を魅力あるものにしています。
swissinfo : ミュンヘンに長く住んでおられましたが、時に都会生活が懐かしくなりませんか？
ネツァー : 都会のいいところは、文化的交流があることです。しかし、誰もこんなことが起こるなど思ってもいないところで、演劇を行うことはおもしろいことです。
ミュンヘンではすべてがもう出来上がっていて、何も貢献することがないように思えました。ここ山奥のグラウビュンデンでは文化的に孤立しないよう、大きなネットワークを作り上げなければなりません。それをやりたいと考えています。
swissinfo : グラウビュンデン州を「宝箱」と表現しておられますが、どのような宝が入っているのでしょうか？
ネツァー : アルプスの山々や自然が、人間を越えたものの巨大さを教えてくれます。
人間と自然の闘いは多くのロマンシュの伝説の中に残っており、それはわたしの大切なインスピレーションのもとになります。
この形而上学的な自然の存在。それは天候や風景のさまざまに移り変わる色合いと共に異なる「劇」を日々演じている。それはわたしにとって重要なことです。
swissinfo : ロマンシュ語はどういう役割を演じることになりますか？
ネツァー : グラウビュンデンでの多言語環境は非常に魅力的です。人々はロマンシュ語やスイスドイツ語などさまざまな言葉を日常レベルで使っています。これを反映するため、幾つかの言語を同時に使う劇を上演しました。
ロマンシュ語だけを使う「ロマンシュ語のゲットー」を作らないことだけは確かです。反対にロマンシュ語のちょっと耳障りな音を聞かせて、それがきちんと生きていることを知らせるような演劇環境を作りたいと思っています。
swissinfo : いつごろ、リオム城を劇場にしようと思いつかれたのですか？
ネツァー : 30年も前のことです。それを単に今実現しただけです。お城はいつもわたしの人生の一部でした。子供の頃、お城に入ったら王様や王女様が住んでいなくて空っぽだったのでがっかりしました。
その後、考えを変えました。するとそれはとても貴重な空間に変貌していったのです。とにかく巨大で、なんの飾りもない基本構造だけに還元された空間。これに演劇的インパクトを与えられるのではないかと。
swissinfo : 40歳の若さで、スイスの最高演劇賞を受賞された感想は？
ネツァー : この賞は長い間演劇に関わったこの道のプロに贈られるのが常だということは知っています。わたしはこのカテゴリーに入らない。まだまだ将来実現したいたくさんのプロジェクトやアイデアがあります。
今回の受賞はチャレンジ精神と勇気を与えてくれました。それに、わたしの劇場をより広く知ってもらういい宣伝になります。多くの人に知ってもらいたい。そうでなければこの劇場は死んでしまうでしょう。
swissinfo、 聞き手 アンドレア・トニア 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳
ジョバニーニ・ネツァー氏
1967年グラウビュンデン州に生まれる。
スイスのクール ( Chur ) で、神学を学んだ後、ミュンヘンでバロック時代のロマンシュ語の演劇に関する論文で博士号を取得。
後、ロマンシュ語のラジオ、テレビ放送の仕事に携わる。「ロマンシュ語文学協会」の会長、「国際演劇インスティテュート」の副会長、グラウビュンデン州サムダンの美術館の館長も勤める。
200７年度のスイス最高演劇賞「ハンス・ラインハルト・リング」を始め、スイス芸術審議会、プロ・ヘルベティア、ロマンシュ語地域の幾つかの協会などから数多くの賞を贈られた。
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