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スイスには、何千人もの外国人家政婦がいるが、多くが不法滞在者のため虐待に甘んじている。このような外国人家政婦のために、法的権利を解説したガイドブックが、ジュネーブの人権弁護士によって出版された。
スイスには、何千人もの外国人家政婦がいるが、多くが不法滞在者のため虐待に甘んじている。このような外国人家政婦のために、法的権利を解説したガイドブックが、ジュネーブの人権弁護士によって出版された。
外国人メードのための法律ガイド「Know Your Right」の著者ジュネーブの人権弁護士ジャン＝ピエール・ガーベード氏は、今までフィリピン人家政婦関連の労働裁判を多く処理してきた。本を出版した目的は、これらの外国人労働者に、スイス国内で彼等に認められている法的権利と、法的保護を受けるためにはどのような手続きを取ればよいのかという事を知らせることだ。
「Know Your Right」は、最低賃金、休日、時間外労働、病欠、社会保険、健康保険、雇用者に対する要求や苦情申し立て等の諸問題の処理方法を分かりやすく解説したマニュアルで、緊急時駆け込み援助組織の連絡先も掲載している。９８年の初版は英語版のみだったが、今回スペイン語、仏語版も出版された。
スイスには、登録者・非登録者含め約５、０００人のフィリピン人家政婦がいる。さらに数千人のラテンアメリカ、西アフリカ出身者がいると見られ、スペイン語圏出身者は推定１８、０００人だという数字を上げる人もいる。多くは外交官や財界人の家庭で家政婦として働いている女性で、低賃金で長時間労働に甘んじている。ほとんどが不法滞在者のため、あらゆる虐待を受けても泣き寝入りだ。
が、８０ページの法律マニュアル「Know Your Right」は、たとえ労働ビサを持っていない家政婦でもスイス法のもとでは他の労働者と同様の権利と保護を認められていると解説している。賃金、時間外労働手当て、社会保険など、全く同じ権利が認められているのだとガーベード氏は説明する。それにもかかわらず、多くの家政婦や子守りは、雇い主に対し苦情を申し立て失敗したら職を失うという自身の弱い立場を承知しているため何も言い出せないでいると、法律ガイドを出版した「フィリピン人問題のためのジュネーブ・フォーラム」のイルデオフォンソ・バガサオ副委員長は言う。
バガサオ氏とガーベード弁護士は、スイス人雇用者に法の遵守を呼び掛け、また家政婦のスイス経済に与える効果への認識も高めようとしている。「家政婦がいるから夫婦共に安心して仕事に打ち込め、家庭の収入が２倍になる。また、家政婦や子守りがいるから、夫婦揃って外出できる機会も増える。」と、家政婦の労働への認識を再評価するよう要請している。