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「犯罪 時代を反映するチューリヒの犯罪史展 ( KRIMINELL Verbrechen in Zürich als Spiegel ihrer Zeit ) 」 が1月23日から5月9日まで、チューリヒ市庁舎で開催されている。このコンテンツは 2008/01/26 15:26
過去100年間にチューリヒ市で起こった犯罪の中から、それぞれの時代を象徴する12件を取り上げた。市役所に用事がある人がついでに見に行けるよう、市庁舎の3階の廊下に展示されている。
同展を企画したのは、日曜新聞「NZZアム･ゾンターク( NZZ am Sonntag ) 」の社会部記者ヴィリ・ヴォトレンク氏だ。「いつの時代でも事件は起こる。しかし、時代によって犯罪とみなされたり、事件にもならなかったりすることなども見学者に分かって欲しい」という主旨の展示会だ。
同情されると無罪
1920年、12歳の少女が病気になって2週間後に死亡した。少女の体内からは致死量を大きく上回る5グラムのヒ素が検出された。夫に離縁されたばかりの母親は化粧品店を経営。ヒ素の痕跡がある器具が家からも発見され、母親が犯人であることに間違いはない。しかし裁判では、母親の真摯 ( しんし ) な態度が裁判官の心を打ち、離婚で経済的に不安定になるなど社会的にすでに裁かれているという理由により、無罪になったという事件が、展示の冒頭に紹介されている。
「現在ではまったく考えられないことです」
とヴォトレンク氏は説明する。
そのほか、女性が犯人だった事件も多い。チューリヒの最高級ホテルに宿泊する「ミス・ティンター」 ( 1923/24年 ) の詐欺事件。アメリカ人の大金持ちと偽って、チューリヒの上流階級をだまし続けた。
「非常に傲慢な女性で、市内のブティックで買おうと思った帽子が無かった時『飛行機でパリに飛んで買って来なさい』と店員に怒鳴ったそうです。そして結局、宿泊代も買い物代も一銭も払わなかった」
という。また、若い愛人と一緒になりたいため、バイクの事故を装って夫を殺したという事件 ( 1933年 ) や、殺すことに快感を覚えるというだけで1991年と1997年の2回にわたり起こったナイフによる殺人事件などだ。
スイスらしい犯罪
金融の街のチューリヒを象徴するのは紙幣偽造事件( 1970年代と1990年代 ) 。イタリアからの注文で、100フラン札を偽造したのはスイスの印刷業者。注文の見返りはなかった上、見つかって4年の禁固を食らった。これに懲りず、2度目は1000フランに桁を上げて再び偽造。1000フランにはアリがデザインされている。自分が偽装した紙幣だと彼だけが分かるように、アリの触角の先に「スマイリーフェイス」を書き込んだというユーモア付き。
「スイスフランは安定した通貨ですが、広範囲で流通していないので、紙幣偽造事件はあまりありません。元偽造犯人自ら、展示会を見に来ていましたよ」
と展示デザインを担当したハインツ・クリーシ氏は明かす。
スイスらしいとクリーシ氏が思う事件は、1951/52年に発生した銀行強盗事件だ。銀行強盗と警察官の撃ち合いとなり
「平和なスイスもシカゴのギャングが引き起こすような事件が発生するようになった、と当時の市民は思ったものです。『銀行強盗が撃て、撃て、撃て』といった歌詞の、事件後に作曲された歌をわたしも口ずさみました」
この事件を報道するラジオニュースで「深夜、家にいなかった人を知っていますか？事件翌日の朝、仕事に遅く来た人はいませんでしたか？特に医者の方で、けがを治療に来た人を知りませんか？不信なことがあれば最寄りの警察に届け出てください」と市民に呼びかけた。他人を監視し、隣人がどこで何をしているかなどは、すぐ知れ渡った当時のスイス独特の社会があったことを垣間見る犯人探しだった。
swissinfo、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )
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探偵小説朗読、関連映画の上映も企画されている。
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