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ヨーロッパチャンピオンのスペインを相手に、スイスが1対0で勝つという奇跡のような勝利にスイス中が沸いた。このコンテンツは 2010/06/17 11:17
思いがけない快挙の興奮に包まれたまま、スイスの各新聞は、勝利を形容する適切な表現を見い出せないように見える。その反応を追ってみた。
密かにこつこつと準備
ジュネーブの日刊紙「トリビューン・ド・ジュネーブ ( Tribune de Genève ) 」は、
「快挙」と言う大文字を、ゴールを決め右手を高く上げるジェルソン・フェルナンデス選手の写真に重ねて一面に載せ、次いで「勇者スイスの歴史的勝利」と続けた。さらに
「組織力に優れ、勇気があり、必要な時には巧妙に切り抜ける技を持つチーム」
と表現した。
「とにかくジェルソンだ」と、試合開始後52分でゴールを決めたフェルナンデス選手をたたえ、さらに監督のドイツ人オットマー・ヒッツフェルト氏のトレーニングのお陰だと述べ、彼にスイス国籍を与えることさえ提案するのは、ドイツ語圏の大衆紙「ブリック ( Blick ) 」だ。
フリブールの日刊紙「ラ・リベルテ ( La Liberté ) 」は皮肉を込め
「闘牛場を支配したのは、実はスイス人だった。2年間、サッカーの世界を最も美しく、最も強く牛耳ってきたスペインを、スイスは密かにこつこつと準備をして倒した」
と書く。
フランス語圏の日刊紙「ル・タン ( Le temps ) 」は、特にヒッツフェルト監督のトレーニングの質を称え
「適切な準備、即ち、身体的、精神的、戦略的な準備を怠らなかった」
と書いた。
グループHで１位に？
夕方、まだ多くの人がオフィスで働く午後4時から6時にかけての試合だったが、大画面が設けられたジュネーブ州のファンゾーン「ベルネ」では6000人の観衆が集まった。勝利の後、旗を振り歓声の声を上げながらジュネーブ市内まで行進を続けた。
ファンは「信じられない勝利。すごいサスペンスだった」「まるでお手上げ状態でうれしい。スイスは素早さと、ゴールキーパーの驚くべき技で勝てた」などと口ぐちに語った。また、夕方から夜にかけ、ジュネーブ市内では車のクラクションの音や歌声などが絶え間なく続いたとトリビューン・ド・ジュネーブは伝えている。
一方、勝利後、スイスはチリと21日月曜日に、その後ホンデュラスと対戦するが、
「この16日の勝利で、ヒッツフェルト監督が行ったトレーニングに対する信頼度は高まった。このままこの二カ国にも勝てる」
とドイツ語圏の日曜新聞「NZZ・アム・ゾンターク ( NZZ am Sonntag ) 」は見ている。
「試合前には考えもしなかったが、この勝利で希望が開けた。このグループHで1位になる可能性もあり、最終の8カ国に残るかもしれない」
とトリビューン・ド・ジュネーブも書いている。
外電、swissinfo.ch
ジェルソン・フェルナンデス ( Gelson Fernandes ) 選手略歴
ポルトガルの旧植民地カーﾎﾞヴェルデ共和国出身のスイス人、23歳。
5歳の時、両親とスイスに移住。
2004年、ヴァレー/ヴァリス州のFCシオンでサッカー選手としてのキャリアをスタートさせる。
2007年、マンチェスター・シティFCに入る。
2009年からフランスのASサンテティエンヌ所属。
欧州選手権EURO2008 では、3回スイスナショナルチームの選手として活躍した。
「歴史に名を残すためにサッカーをする」とEURO2008で語ったフェルナンデス選手は、W杯南ア大会のスイス対スペイン戦でゴールを決め、この言葉を実現した。
バレンシアFCのマヌエル・フェルナンデス選手は彼のいとこにあたる。
フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、英語の6カ国語を話す。