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居酒屋、ホテル、学校、劇場、連邦議会議事堂にある幾千もの椅子が、スイス最古の家具メーカー、ホルゲングラルス社によって作られていると知る人は少ない。写真家のアンネ・ガブリエル・ユルゲンさんが、ホルゲングラルスの年季の入った工場や機械を被写体に、その「古つや」をカメラで捉えた。
座部に穴が開いているもの、肘かけがあるもの、揺り椅子用の脚が付いているものなど形はさまざまだ。しかしどれもフォルムが控えめで、素朴で頑丈、機能的。ひと目で椅子だとわかる。製造したのは、スイス最古の家具メーカー、ホルゲングラルスだ。
スイス国旗が、ホルゲングラルスの製造工場にある唯一の飾りだ。工場の機械は１９５０年代から使われている。ここでは昔ながらの技術と手作業、コンピュータ操作で行う生産工程を組み合わせて製造が行われている。
数々のコレクションは、マックス・エルンスト・ヘーフェリ、マックス・ビル、トリックス＆ロバート・ハウスマンやハンネス・ヴェットシュタインなど、著名なスイス人デザイナーたちによってデザインされた。
「ホルゲングラルスは建築家やデザイナーたちから高い評価を得ている。その時代を超えた普遍的なデザインは世界中で愛されている」と話すのはマルコ・ヴェンガー氏。２０１２年からホルゲングラルスの最高経営責任者を務めている。
（写真・Anne Gabriel-Jürgens 文・Andreas Keiser、swissinfo.ch）