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第2次世界大戦中にナチスに迫害されスイスに逃れてきた人々を助けたことで有罪となっていた人たちが多くいる。このほどの法律改正で、こうした密入国の援助者を無罪とし彼らの名誉が回復される。このコンテンツは 2004/01/06 15:29
今年から、当人もしくは遺族が、名誉回復の要求を政府に対してできる道が開かれた。新設された名誉回復委員会の審査後、有罪判決の撤回と名誉回復がなされる。金銭的な補償はない。汚名を着せられたまますでに死亡した人も多い。
ナチスドイツの迫害を逃れスイスに亡命を希望した人の数は３万人。このうち２万人は入国を認められず、そのままナチスの手に渡ったと見られている。多くはユダヤ人だった。スイスは戦争に巻き込まれることなく、中立国であることを維持するため難民の受け入れを厳しく管理していた。
一方で、密入国者を匿ったスイス人も多くいる。見つかると罰金を科せられたり投獄されたりもした。昨年６月に法律が改正され今年から、該当者の申告により、名誉回復の道が開かれる。
死後に名誉回復 象徴的なもの
法改正は、国民議会議員のパウル・レヒトシュタイナー氏が力を尽くした。同氏は
「個人の名誉回復はもとより、スイス国家の評価にもつながる。しかも、スイス人の中に法を犯して難民の手助けをした人が多くいたということを内外に知らしめることもできる」
と従来から語っていた。
「第２次世界大戦中のスイスの実態を徹底的に調べる発端となった激しいスイスバッシングに対して、スイスのイメージアップにもつながる」
と法改定の重要性を語った。
しかし、該当者のほとんどは高齢で、多くはすでに亡くなっている。前出のレヒトシュタイナー議員は、パウル・グリュニンガー国境警官の名誉回復にも積極的にあたったことで知られている。グリュニンガー警官は多くの難民希望者の書類を偽造しスイスへ入国させたことで有罪判決が下り、不名誉な半生を送った。名誉回復は1995年。当人はこれより２３年前に死亡し、名誉回復は象徴的なものだった。
法改定により今年１月１日を機に、罰金を覚悟で人道的援助をした人々は、無罪とされ名誉は回復される。しかし、損害賠償などの補償は考慮されていない。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
補足情報
密入国した難民を匿ったスイス人も多い。
罰金を科せられたり投獄の危険を犯しての行為だった。
名誉回復の対象者は高齢で亡くなった人も多い。
スイスへの入国を拒否された人はおよそ２万人。大半がユダヤ人だった。
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