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スイスを含む国際研究グループが、マラリアの原虫とその媒介となる蚊のゲノム（全遺伝情報）を解読した。新しいマラリア治療薬やワクチンの開発に繋がると期待される。
マラリアの原虫（Plasmodium falciparum）は、主要な媒介であるハマダラカ属のガンビエハマダラカ（Anopheles gambie）がヒトの血液を吸う際にヒトに伝播される。体内に入った原虫は、肝細胞内で増殖し肝細胞を破裂させて赤血球に侵入し増殖する際、高熱を発生させる。スイスなど１２カ国２０の研究センターの研究者らは、原虫とハマダラカの全遺伝情報を解読した。結果、原虫の遺伝子の中にワクチンに対して強い抵抗力を生じさせている遺伝子があることがつきとめられ、新たなワクチン、殺虫剤、防虫剤の開発に繋がるとして注目される。また、特定の遺伝子が、メスの蚊がヒトの血を吸う時に活発になることも明らかになった。これまでの世界のマラリア根絶の努力は、原虫の治療薬や殺虫剤に対する耐性が発達したこととワクチン開発に時間がかかっていることから中々進まず、感染者、死亡者とも増加する傾向にある。
スイス熱帯研究所（バーゼル）のクリスチャン・レンゲラー博士によると、一部の研究者から、遺伝子組み換えハマダラカがマラリア撲滅の有効的な方法になると指摘されている。マラリア原虫に対して抗体を持つよう遺伝子を組み換えたハマダラカを自然界に放つと、ハマダラカからヒトへのマラリア伝播を減少または根絶できるのではないかという手法だ。ハマダラカの遺伝子組み換えはすでに完了しているが、さらなる研究を必要としており、１０年以内に結果を見ることはできそうにない。が、実現できれば、マラリア原虫のヒトへの伝播を根源で解決できる方法と期待される。
世界保健機関（WHO）によると、世界では毎年３億人がマラリアに感染し、１００万人が死亡、その多くはサハラ砂漠より南のアフリカ大陸の子供達だ。が、３日付けの英科学誌「ネイチャー」によると、毎年５億人が感染、３００万人が死亡するという。アフリカ諸国はマラリアから経済的な被害も受けており、マラリア対策費が年間１２０億ドルかかるため年間国民総生産（GNP）成長率を１.３％減少させているという。
マラリアの原虫と蚊のゲノム解読は、３日付けの「ネイチャー」、４日付けの米科学誌「サイエンス」でそれぞれ発表される。