Document ID: /fineweb-2-swissfilter-quality_10-filterrobots/filtered/00427.jsonl.gz/86

アルプスの救助犬として何世紀にもわたって人類に貢献してきたセントバーナードが、救助を必要としているかもしれないという。中国に食肉目的のセントバーナード「養犬所」があるというのだ。ジュネーブの動物愛護団体は、この問題を解明するようスイス政府から中国政府に圧力をかけて欲しいという嘆願書を連邦政府に提出した。中国には本当に食肉目的の養犬所があるのだろうか？
ジュネーブの動物愛護活動家エレノア・モーザーさんは、世界のセントバーナードのブリーダー、オーナーら１１、０００人の署名を集め、スイスの名犬に対する過酷な取り扱いに注目を集めようとしている。モーザーさんは「我々は他の反中国キャンペーンのように中国製品の不買運動を呼び掛けているのではない。中国との対話を求めているのだ。」と主張しており、仏の女優ブルジッド・バルドーさんや某国王族なども、このキャンペーンを支援している。
モーザーさんは、セントバーナード飼育所を訪問し７０匹が小さな檻に閉ｍ桙ﾟられているのを目撃して衝撃を受け、SOSセントバーナード・インターナショナルを設立した。そして、欧州のブリーダーらに血統書付きのセントバーナードを中国に輸出しないよう呼び掛ける運動を展開してきた。
ある食肉用セントバーナード飼育の中国のウェブサイトは、自社製品を「新鮮で柔らかく美味」と誇っているという。セントバーナードは、中国犬の品質向上のため交配に用いられるという。スイスで飼育された犬は、病気に対する免疫が強く他の同種のものよりも小食だというので、特に好まれるそうだ。また、メスの出産可能期間が長く、１度にたくさんの子犬を産む。さらに子犬の成長も早く、数カ月でと殺可能になるという。
ところが、モーザーさんは、セントバーナードの大規模屠殺の証拠はまだつかんでいないと言う。血統書付きセントバーナードは１匹３、０００スイスフランほどするので、養育所は数を増やすことが目的なのではないかと思われる。それに対しモーザーさんは「中国の飼育センターに実際何匹の犬がいるのかは分からないが、これ以上輸入する必要はないほどの犬がいると思う。また、犬達の飼育法、特に餌の与え方は工場での製品錘Yのようだ。犬の数を増やせば、安くなる。安くなれば、食肉として手に入りやすくなる。」と言う。
モーザーさんの最大の懸念は、犬達が規則的に虐待を受けていることだという。屠殺前に虐待するとアドレナリン・レベルが上がり、肉の味が良くなり、また催淫効果があるのだそうだ。
モーザーさんによると、ある公立飼育所の中国人ブリーダーは２年で初期投資の元が取れ、今後犬肉産業がうまくいけば牛や羊の飼育のようになると予測していると語ったという。このブリーダーは、養犬は養豚や養鶏よりも３倍から４倍儲かると言ったそうだ。モーザーさんは「もしどうしても犬を食べなくてはいけないのなら、少なくとも正しい方法で飼育し屠殺するべきだ。」と言う。そして、セントバーナードの食肉用飼育は、ここ５年間ほどで見られようになった現象だという。
セントバーナードは、アルプスで何世紀もの間人の命を救ってきた。今度は人類が鴛ﾔしにセントバーナードを救う時が来たと、モーザーさん。スイス人にとって、セントバーナードは歴史的に特別な犬なのだ。