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ドイツ・ナチスが押収したトーマス・マンの蔵書75冊が11月19日、ミュンヘンのバイエルン州立図書館からチューリヒの「トーマス・マン資料館」に返還された。これらはマンの小説の翻訳本で、孫に当るフリド・マン氏に直接渡された。このコンテンツは 2008/11/20 09:29
1933年、マンの家族は蔵書の3分の2をミュンヘンの自宅からチューリヒに避難させたが、8月にはナチスによってマンの家は没収。『ブッデンブローク家の人々』、『魔の山』などマンが意識して収集した翻訳本は、その際バイエルンの図書館に移された。
図書館の謝罪
2003年からバイエルン州立図書館は、ナチスの手による略奪品の捜査を始めている。チューリヒにあるトーマス・マン資料館から得た情報を元に館内での捜査が行われたところ、61種類の合計75冊が発見された。このうち2冊には翻訳者に捧げるマンのサインがあった。
バイエルン州立図書館は、75冊の本が、現存するマンの仕事のために集められた蔵書と一緒になったことは喜ばしいと書面で発表した。また、1933年にマンの蔵書が図書館に没収された背景や、これまで本が返還されなかった事実について、深い遺憾の意を表した。
バイエルン州立図書館は、ナチスがユダヤ人から略奪した書籍の返還を現在行なっている。返還予定の書籍の中には、エホバの証人、フリーメーソン、労働者運動などに関連した本がある。
トーマス・マン
1875年～1955年
1929年ノーベル文学賞を受賞した近代ドイツ文学を代表する作家。
1933年、ナチスに追われチューリヒ近郊に移住。1942年に渡米しアメリカの市民権を取得するが、再びスイスに戻り、キルヒベルク ( Kilchberg ) で没する。
「トーマス・マン資料館 ( Thomas-Mann-Archive ) 」はチューリヒ市内あり、連邦工科大学チューリヒ校 ( ETHZ ) が運営する。
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