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スイスのサンタクロースはクリスマスに来ない。１２月６日の聖ニコラウスの日に来る。しかも、悪い子を懲らしめるためムチを持ってやって来る。北極からトナカイの橇に乗って来て煙突から家宅侵入しない。森からシュムッツリ（Schmutzli, scumut＝ほこり）という従者を従えロバで来る。このコンテンツは 2001/12/06 05:14
商業サンタ誕生以前の旧い伝統を伝える欧州大陸諸国では、日米型サンタクロースは存在しない。１２月６日の聖ニコラウスの日に、聖ニコラウスがやって来る。各国、またスイスでも地方によって細かい違いはあるが、ほぼ全国共通スイスの「基本」は、ニコラウスは赤いフード付きのガウンを纏い、茶色のガウンを着た従者シュムッツリを引き連れやって来る。雪深い森の中から、ロバに乗ってやって来る。ニコラウスは枝を束ねたムチを持ち、シュムッツリは背中に白い袋を背負い、手には分厚い大きな本を抱えている。これは、良い子悪い子のリストだ。
ニコラウスは、まず子供達がこの１年間良い子だったが悪い子だったか、リストを読み上げ確認し審査する。良い子には、小さめのミカンとナッツをくれる（せこい）。悪い子には、お仕置きをする。お仕置きは、大部分の地方では、持ってきたムチでたたくというものだが、バーゼルのお仕置きは格別に恐い。独仏国境の町バーゼルは、独のシュバルツバルト（黒い森）に近いせいかニコラウスはシュバルツバルトから来るとされ、悪い子は白い袋に詰めシュバルツバルトに連れて帰る。森へ連れて行ってどうする？放っておく。この季節、ドイツで森に放っておかれたら凍死する。ニコラウスが手を下すまでもない。サンタクロースの背中の袋に入っていたのは、クリスマスのプレゼントなんかじゃなく、この日拉致されたドイツ、スイス、オーストリア界隈の悪い子がぎっしり詰まっておったのだ。
こんな「なまはげ」のようなニコラウス、当然だが子供達に歓迎される存在ではない。子供達にとっては年末試験のようなものだ。実際、子供達にアンケートを取ると、「ニコラウスは恐い！」と答えている。ニコラウスの日が近付くと、親達も「良い子にしていないとニコラウスにお仕置きされるよ。」と脅しをかける。それでも、聖ニコラウスの日は、子供にとっても大人にとっても楽しいお祭りの日だ。この日は、人形型のパンを食べる。１１月も末になると（ベルンでは玉ねぎ市が終わった頃から）、町のパン屋に人型のパンが並ぶようになる。また、カゴもりのミカンとナッツなども店頭に並び、スイスの職場では上司が「良い子」の部下達にふるまう。
また、聖ニコラウスを守護聖人に持つフリブールでは、１２月６日の夜、ロバに乗ったニコラウスが旧市街を練り歩き大聖堂前で止まる。そこで、ニコラウスは今年１年間の出来事を振り返る演説を行う。フリブールには、聖ニコラウスはフリブールから連れ去られ肉屋に屠殺された３人の子供を生き返らせたという伝説が伝わり、大聖堂のポーチに描かれている。
さて、子供達以外にも、今年は格別にニコラウスを怖がっている人々が出現した。UBS銀行だ。スイス最大手銀行のUBSは、全国の支店へのニコラウスおよびサンタクロース（米型の）の来店を禁止する通達を出した。シュタイナーUBSスポークスマンは、「警備上の理由から行内にマスクをかぶった人が入ることを許可するわけにはいかない。」という。銀行警備の法規制には特に「ニコラウス条項」などはないが、来店者には銀行内に入る前に仮面、マスク、ヘルメットなどの冠り物を取ることを義務付ける条項がある。これまで銀行がサンタやニコラウスの扮装をした強盗に襲われたことはないが、９月１１日の米同時多発テロ以降のテロ対策強化のため、今年はニコラウスに遠慮してもらいたいとUBSはいう。
UBSの姿勢に対し、ニコラウス側は、UBSには絶対に近寄らないし、銀行の決定に文句をいうつもりもないとしている。聖ニコラウス協会（本部チューリッヒ）のハンス＝エルンスト・ウェーバー副議長は、ニコラウスは誰のことろにも平等に行くことを示すため、UBSチューリッヒ店の行員らを１日前の５日に市内のレストランに訪ねる。「来年はもっと良い子になるよう、彼等によく言ってきかせるつもりだ。」とウェーバー氏は語った。
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