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スイスの国旗にまつわる展覧会が、首都ベルンのコミュニケーション博物館で開催中だ。題して「赤地に白十字——スイスの色」。
同博物館ヤコブ・ムッソーリ館長は「ここ数年来、スイス国旗の図柄がプリントされたＴシャツやカバンを身に付ける人が街にあふれてきた。国旗がこれまでと違った意味合いで使われるようになった」と語る。
この展覧会は、食品、公共機関・企業、ライフスタイル、スポーツと大きく４つの分野に分かれている。スイスの国旗が各分野で国民の日常生活にどのように浸透していったのかがわかる仕組みだ。
現代的使い方
赤地に白十字を配したスイスの国旗は、かつてオーストリアのパプスブルク家支配に抵抗し13世紀末に独立戦争をおこした３州のうち、シュヴィーツ州が使っていた旗がもとになったと言われる。キリスト教を象徴するこの図柄は、1848年に国旗として制定された。
日本と事情が異なり、スイスでは学校行事などに国旗が使われることはなく、国民の自発的意思に基づく。最近ではTシャツや帽子、カバンなどにプリントされるなど、ファッション感覚で使われることも多くなった。
こうした動きを受け、「スイス人が愛国主義に傾きつつある」と懸念する見方も出ている。だが、ムッソーリ館長は少し違う意見だ。
「狭い意味での愛国主義よりもっと複雑だと思う。スイスの国旗をプリントしたTシャツを着れば、即、愛国主義と見なす必要はない。遊びごころかもしれないし、ファッション感覚かもしれない。若い人たちからすれば、仲間意識を表す場合だってある」と話す。
広がるシンボル
スイス国旗の図柄は、企業や公共機関のブランド戦略にも使われている。
例として、ムッソーリ館長は製菓大手カンブリー社を挙げる。以前はスイス中部エメンタール地方のビスケットメーカーと自ら称していたが、数年前から会社のロゴに白十字のマークを加えた。「会社のイメージに、良質で精密というスイスのイメージをうまく融合させ、国際市場に踊り出た戦略」と同館長は分析する。
こうした図柄の活用は公共機関でも盛んだ。スイス郵政公社は、シンボルカラーの黄色に中抜きの赤十字を大幅に小さくして、逆に民営化への脱皮をアピールした経緯がある。
スイス国旗展覧会は2005年8月28日まで開催予定。
スイス国際放送 イソベル・レイボルド・ジョンソン 安達聡子（あだちさとこ）意訳
補足情報
スイス国旗展：
ベルンのコミュニケーション博物館で開催中。題して『赤地に白十字——スイスの色』。
2005年8月28日まで。