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コペンハーゲンで12月に開催される「国連気候変動枠組み条約・第15回締約国会議 」に向け、一般市民が10月24日に地球規模でイベントを行おうとしている。このコンテンツは 2009/09/14 15:26
アメリカでスタートしたこのキャンペーン「350」は、コペンハーゲンでの野心的な合意を求め、世界の一般市民、非政府組織 ( NGO ) にイベントの企画を呼び掛けている。
野心的な合意へのプレッシャー
350という数字は、大気中の二酸化炭素 ( CO2 ) の濃度 が350 ppmを超えるとこれまでのように人類が進化してきた地球の状態を保てなくなると警告した専門家たちの研究に由来する。
「ほかの国と同様にスイスからも、アメリカや中国など、CO 2排出量が多い途上国に向けメッセージが送られれば、それはコペンハーゲンへの大きなプレッシャーになるはずだ」
と、エコロジーと持続的開発を目指す科学雑誌「ラ・ルビュー・デュラーブル ( La Revue Durable )」の編集者ジャック・ミラノビッチ氏は強調した。
コペンハーゲンで12月に開催される「国連気候変動枠組み条約・第15回締約国会議 ( COP15 ) 」は、「温室効果ガスの排出をどこまで削減するか」を焦点として、ポスト京都の温暖化防止の枠組みを決める国際交渉だ。
しかし、1メートルから2メートルの海面上昇を引き起こすといわれる、北極の氷河の溶解速度が最近、一段と早まっているというニュースが流れる中、ミラノビッチ氏など、キャンペーン「350」を支持する人々は、各国の政治家の野心的な合意を促すため、今こそ市民が立ち上がるべきだという。
350の数字が記憶されることを願う
世界中で企画されているイベントなどのアクションを実行する日「10月24日」は、12月のコペンハーゲン会議に早くも遅くもない時期として選ばれたという。
「問題は、世界的中でこの日に同時に行われるということで、従って全てのイベントが同じ規模であることが大切。とにかくエコロジーでこれ程の規模の行動が実行されるのは初めてのことだ」
とミラノビッチ氏は興奮気味に語る。
彼は、スイスでの参加者に次のようなメッセージを送った。
「自分でできることをやろう。簡単でしかもアイデアに富んだもの。例えばサイクリングをやる。集会やコンサート、植樹など。何も規制はない。あなたの創造力が頼りだ。町や村でこの350の数字が多くの人の頭の中に刻みこまれることを願う」
キャンペーン「350」を構想したアメリカのマックキベン氏とその仲間は、この数字の重要さを強調し、世界の多くの人がこの数字を記憶するよう訴える。
「気候学者の多くが大気中のCO 2の濃度が350 ppmを超えると、地球が元の状態に戻れない境界の数字なのだと指摘している。一般に言われる安全限界である地球の平均気温が2度上昇という表現より、より慎重で厳格だ」
とミラノビッチ氏は説明する。
だが、現在CO 2の濃度は、すでに400 ppmに近づいているのだ。
「多くの気候学者は、できるだけ早く方向を逆転させるべきだと訴えている。最高のシナリオは2100年までに350 ppmに戻すことだ。それには例えば30年以内に火力発電を停止することだ」
とミラノビッチ氏は考える。
しかし350 ppm は非現実的
350 ppmという数字は、世界の島国連合や気候学者などから多くの支持を得ている。しかし現実的な数字ではないともいう。
今春、コペンハーゲン会議に向けての世界科学者会議に参加した、スイスの「連邦森林・雪・景観研究所 ( WSL ) 」の気候学者、マルティンヌ・ルブテ氏は、同会議の「気温の2度上昇を限界とする」という結論は意味があるが、実際問題としてあまりに抽象的で分かりにくいと考える。
そのため、この気温上昇限界に対応するCO 2の濃度を計算した場合、500ppmから550 ppm を超えないということになるという。また、現在のほぼ400 ppmの濃度で安定すると、気温は1度の上昇で抑えられる。しかし、毎年2 ppmの濃度上昇のリズムからすれば、400 ppmの濃度での安定には、明日から一切CO 2を排出しないことを意味し、非現実的なことだという。
「350 ppm という数字は、1990年に観測された研究に基づいている。現在はその当時の濃度をはるかに超えており、この数字を基準にはできない」
とルブテ氏は語る。実際、たとえ2100年から2150年に350 ppmに戻すというシナリオを実現するにしても、直ちにCO 2の排出量をゼロにすることを意味するからだという。
ピエール・フランソワ・ブッソン、swissinfo.ch
( 仏語からの翻訳、里信邦子)
コペンハーゲンに向けてのさまざまな動き
「世界自然保護基金 ( WWF ) 」、「グリーンピース ( Green Peace ) 」、「アムネスティー・インターナショナル ( Amnesty International ) 」などが一体となり世界的な連合「tck tck tck 」を作っている。
これは、コペンハーゲンでの合意が野心的なものになることを目指し、社会を動かそうとする意図を持つ。
国連の「国連環境計画（ UNEP ）」もインターネット上で署名活動を行うキュンペーンを展開している。
科学雑誌「ラ・ルビュー・デュラーブル ( La Revue Durable )」
エコロジーと持続的開発を目指す一般向けの科学雑誌。2002年に刊行。年間5回、スイスのフリブール／フリブルクで出版され、フランス、ベルギーのフランス語圏で販売されている。
記事を発表する以外に、温暖化に反対するさまざまなキャンペーンも行っている。
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