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女性雑誌アンナベルは、兵役の際に支給される銃器を今後、家庭に保管させないためのイニシアチブに、1万7400人の署名を集めた。
イニシアチブの請願書は9月18日、連邦議会の委員会に提出され、スイスの民兵が兵役期間中、銃器を家庭に保管してきた伝統を両議会でも検討するに至った。
「家庭に銃器持ち込み反対」と題された請願書は、連邦議会の両院の法に関する専門委員会がまず検討し、次いで安全政策委員会に回されることになっている。しかし、すでに現在開催中の議会では議題として、討議中だ。
コリンヌ・レイ・ベレ家の惨事
アンナベルの記者、ヘレン・エッシェリ氏によれば、男性読者はこのイニシアチブに過敏なまでに反応し、その3分の2が武器に寛容な「プロ・テル」協会の立場と同じように、イニシアチブに反対したという。同誌は、家に保管されていた銃器で多くの悲惨な事件が発生したこと、またスイスのスキーチャンピオンのコリンヌ・レイ・ベレ家の惨事に端を発し、今年8月に署名を集め始めた。
また同誌は、家庭が危機に直面した場合、たいてい、男性がその妻、子供に対し暴力を振るうか、殺人行為に及ぶという確証を得た。だから、兵役期間中またはその期間後、銃器を家庭に保管するべきではないのだという。
兵器法の改定が第一歩
国民議会 ( 下院 ) の安全政策委員会は先週、銃器の家庭保管の問題を再検討することを拒んだ。全州議会 ( 上院 ) は、「まず、専門委員会がもっと十分に問題を検討すべきだ」という理由で、問題を先送りした。特に、兵役に従事する者が家庭に持ち込む銃器で、実際何件の犯罪が起こったのかを確認してからだという。
一方現在グラウビュンデンのフリムスで行われている議会では、銃器の所有、管理などに関する兵器法の改定が審議されている。下院は88対86票で銃器の所持をより厳しく規制する案を否決した。上院議員のアニタ・フェツ氏 ( 社会民主党 ) は、弾薬を一切家庭に保管しないという主張によって、違う側面から、この問題を解決しようとしている。
swissinfo、外電 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )
補足情報
- スイスの徴兵制は、スイスの成人男子全員が兵役につくことを義務付けている。まず、18〜20カ月の新兵の学校を終え、その後1回が3週間のコースを6〜7回やらなければならない。
- トータルで260日間の兵役日数をこなさなくてはならない。士官、下士官はこの日数が増える。普通の兵士や伍長クラスの場合、30〜34歳で兵役は終わる。
- 兵士は各自、自分の銃器 ( 弾薬付きの小銃など ) を受け取り、全兵役期間が終わるまで、自宅に保管しなければならない。
- およそ200万の銃器 ( 兵役用やその他を含む ) がスイスの民間、家庭に存在する。
- 様々な研究の中でも、犯罪学者、マルティン・キリアス氏のそれによれば、民間に存在する銃器の数と自殺率の間には相関関係があるという。
- イニシアチブ/ 国民発議スイス国民は、18カ月以内に10万人の有権者の署名を集めることにより、国民投票として発議することができる。