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2003年以来サン・ジョルジョ山 ( Monte San Giorgio ) は、ユネスコ世界遺産のリストに登録されている。この山では三畳紀の類まれな化石群が発掘された。現在、モンテ・サン・ジョルジョ財団は世界遺産としてのこの土地の名を高めようと取り組んでいる。このコンテンツは 2010/05/04 09:01
ティチーノ州の南に位置するサン・ジョルジョ山 ( 標高1096メートル ) を探索する出発点はメリデ村 ( Meride ) にある。この村は、太陽がふりそそぐ、絵に描いたように美しい山の中腹にある。300人の村人が住むこの地域の景観は美しく保たれ、職人によって作られた家の装飾は訪れる人を魅了する。
2億年前の時代のしるし
メリデ村にあるごく小さな化石博物館の入り口の小さな看板に、ユネスコ世界遺産指定地であることが次のように記されている。
「文化遺産、自然遺産としてユネスコのリストに登録された地域は、類稀なる普遍的な価値があるため、人類のために保護されるべきである」
それは、2億年前、サン・ジョルジョ山が亜熱帯地域にある、深さおよそ100メートルの海であったことを証明する山の岩石が、いかに価値あるものかということを示している。いわば、三畳紀中期の生命の記録が現在、墓標となり、この場所に残っているのだ。この時代の魚類、昆虫などの無脊椎動物、海生爬虫類は世界に類を見ないものだ。
これまでの功績を称えて
多くの専門家は、この山の地中深部は、かつてアフリカ大陸プレートに属していたと確信している。
「南ティチーノの岩壁が、しばしばアフリカを連想させるのはそのためです」
と地質学者のマルクス・フェルバー氏は語る。
フェルバー氏は、サン・ジョルジョ山が世界自然遺産として認定されるまで、一人こつこつと運動してきた。当時、彼はユネスコに提出する書類をすべて単独で用意した。今日、同氏はこの世界遺産、サン・ジョルジョ山の第一人者だ。研究を共にしているイタリア人の同僚たちは、新種の魚類を発掘した際に、フェルバー氏のこれまでの功績を称え、彼の名にちなんで「フェルベリア・エクスセルサ ( Felberia excelsa ) 」と名付けた。この標本は、現在ルガーノにある州立自然博物館に展示されている。
発掘された化石の大部分はチューリヒに
サン・ジョルジョ山で世界遺産として保護されている地区の面積は840平方キロメートルだが、そこからは、1万点を越す化石が発見されている。その中には大変貴重で珍しい30種類の海生爬虫類と80種類の魚類、そして約100種類の無脊椎動物もある。
チューリヒ大学とミラノ大学は、この土地で100年以上にわたり研究を行い、1924年以来発掘に取り組んでいる。従って、多くの発掘品はチューリヒにある考古学博物館に展示され、メリデの博物館にはごくわずかの標本しか展示されていない。
1973年の開設以来、メリデにある化石博物館は姿をほとんど変えていない。木製の展示ケースは時代の古さを感じさせるが、唯一ドキュメンタリー映画だけは最新で、ここ、メリデの時計の針が止まっていないことを証明している。
財団設立による変化
しかし、この状況に間もなく変化が訪れるだろう。2008年8月末に紆余曲折を経て、モンテ・サン・ジョルジョ財団が設立されたからだ。ユネスコ委員会や、メンドリジオット地方の交通協会などを含め、スイスの世界遺産に関わる地方自治体が代表となり宣伝活動の話を進めている。
「財団が設立されて初めて、世界遺産の宣伝活動や事務手続きを行うための窓口ができます」
とフェルバー氏は力説する。財団設立によって、サン・ジョルジョ山が世界遺産として世界的に名が通るよう計画がスムーズに進んでいくはずだ。
この財団が現在最も力を入れているのは、現在の訪問センターの改築や拡張を行い、設備を新しくすることだ。この計画のために300万スイスフラン ( 約2億7000万円 ) の予算が承認され、建築家はマリオ・ボッタ氏の名が挙がっている。
同じティチーノ州の世界遺産である、ベリンツォーナにある3つの城塞と比べ、この「ザウルスパーク」はこれまで全く宣伝がされていなかった。州交通局は、道路が整備され、充分な数の駐車場や公共交通機関の準備が整って初めて、世界遺産としてサン・ジョルジョ山を積極的に宣伝する計画だ。
ゲーアハルト・ロープ、フランソワ・ゲーリンク、メリデにて、swissinfo.ch
( 翻訳 白崎泰子 )
スイスのユネスコ世界遺産
世界文化遺産：
－ベルン旧市街 ( 1983年認定 )
－ザンクトガレン修道院 ( Stiftsbezirk St. Gallen ) ( 1983年認定 )
－ミュスタイアの聖ヨハネベネディクト会修道院 ( 1983年認定 )
－ベリンツォーナ ( Bellinzona ) の3つの城塞と街を囲む城壁 ( 2000年認定 )
－ラヴォー ( Lavaux ) 地区の段々畑とブドウ栽培地域 ( 2007年認定 )
－レーティッシュ鉄道 ( die Rhätische Bahn ) のアルブラ線 ( Albula ) とベルニナ線( Bernina ) と周辺の景観 ( 2008年認定 )
－ラ・ショードフォン ( La Chaux-de-Fonds ) 、ル・ロクル ( Le Locle ) ( 2009年認定 )
世界自然遺産：
－ユングフラウ・アレッチ ( Jungfrau-Aletsch ) ( 2001年認定 )
－サン・ジョルジョ山 ( Monte San Giorgio ) ( 2003年認定 )
－グラールス押しかぶせ断層「テクトニック・アレナ・サルドナ ( Arena Sardona ) 」 ( 2008年認定 )
生物圏保護地区：
－生物圏エントレブッフ ( Entlebuch )
－スイス国立公園
ユネスコの見解によるサン・ジョルジョ山
サン・ジョルジョ山には三畳紀 ( 地質年代で中生代の最初の時代 ) における海中と地上の生命の痕跡が最良の状態で残されている。
その中でも多くの化石は、完璧な形を残し、非常に良い状態で保存されている。
調査では、発掘された化石が文書で記録され、良質の化石収集が可能となっている。
サン・ジョルジョ山は、将来的に三畳紀の海の動物、生物の化石発掘において参考となる重要な地域。
サン・ジョルジョ山 ( Monte San Giorgio )
サン・ジョルジョ山は三畳紀の化石が残る場所として重要な地とされ、山の岩石は、2億年前に亜熱帯地方のおよそ水深100メートルの海底で形成されたものだ。
今日のこの岩山では化石化した魚類、昆虫などの無脊椎動物、海生爬虫類が発掘され、その中には全長6メートルの化石も含まれる。
発掘された化石のほとんどは、チューリヒにある考古学博物館に保存され、メリデの博物館の展示品はごくわずか。
1924年以来、古生物学者によって発掘された化石のほかに、大理石も採掘された。天然アスファルトから、生物遺骸などの粒子が堆積し、続成作用を受けてできた油粘板岩も採掘され、数々の自然の洞穴も発見されている。
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