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9月から「スイスの金融業界、時計技術、先端技術の卓越した技能は教育にも及ぶ」とスイスの教育を売り出すため、「スイス･ラーニング ( Swiss Learning ) 」という民間団体が設立された。
世界に名だたるホテル学校、世界の名門の子息、子女が集まる名門校や公立の大学、連邦工科大学などから厳選された学校がこの団体を通して世界に名を売り出す。そのうたい文句は「国際性」にある。
スイス･ラーニングのキャンペーンは日本をもターゲットとし、10月25日に東京のグランド・ハイアット・ホテルで同窓生300人ほどを招待し、この「スイスネットワーク」を広げつつ、スイスの教育を売り出そうとしている。
スイス名門校とは如何に
スイスの名門校で最も古く、有名なのはローザンヌとジュネーブの間のロマン湖畔にある全寮制のル・ロゼ学院 ( le Rosey ) だ。過去にアガ・カーン4世、モナコの王子、ベルギー王家など多くの王室や貴族、日本人ではデザイナーの芦田多恵氏などが卒業している。冬季はスキーをしに全校がシュタッドに移動するという至れり尽くせりの教育だ。
ここロゼ学院では9歳から18歳までの生徒を受け入れており、教育は英、仏のバイリンガル教育だ。全校生徒数は約400人と多くはないが国籍は50カ国に及ぶ。言語は12カ国語も学べる。学院長のマイケル・グレイ氏によると「年齢が低いほど3カ月ぐらいでほかの言葉が分かるようになる」という。
日本人は毎年、5～10人入学するというが「1国の出身者が10％以上にならないように国籍別に割り当てが決められている」。同校では毎年、何百人という生徒を断っている。このような国際的な名門学校はスイスではほかに幾つもある。
スイスがほかと違うのは？
スイスの教育の特色は「国際性と将来性だ」とスイス・ラーニングの所長、クリストフ・グザビエ・クリヴァ氏は強調する。実際、学校の生徒の国籍が35カ国以上ないとスイス・ラーニングのメンバーにはなれない。将来性とはビジネスのネットワークのことで、全寮制などで寝食を共にした同窓生とのつながりやスイスの研究者などのネットワークを利用することを目的とする。
スイスの全寮制中学校、高校の卒業生で、日本でスイス留学を仲介する「FESスイス留学コンサルタント」の河野瑠衣（こうのるい）氏もこのネットワークについて「親同士がビジネスをすることになったり、卒業した後、ビジネスにつながったりすることが多い」と語る。河野氏は自らの体験を「長い間会っていなくても、一緒に生活しただけに、再会すれば直ぐに気が合う。質の良い友達に会えて、学校をスイスにしてよかった」と悔いがない。もう1人、高校時代を3年間スイス留学経験し、現在、金融メディアに勤める五木田ニガオ氏も日本への就職の際「スイスで勉強したことは間違いなくプラスのイメージ」という。
クリヴァ氏は「スイスの教育は想像されるほど高価ではない。イギリスと比較すれば魅力的な値段だ」という。確かにジュネーブ大学など公立大学の学費は年間1500フラン ( 約15万円/生活費は別 ) と日本と比較しても格安だ。しかし、私立の全寮制名門校の学費は年間、40万～80万フラン ( 約390万～780万円 ) 。これに、遠足代などの雑費や休暇のための往復航空運賃を加えなければならない。
英語に押されるスイスの教育
もう1つの名門校、セント・ジョージズ学校のオーナー、フランシス・カーン氏は「今後、世界中のエリートを惹きつけるには英語しかない。国際競争で効果的に闘っていくには仕方ない」という。
公立大学でも多くのマスター・コースが現地のドイツ語やフランス語でなく、英語で行われているのが現状だ。スイス・ラーニングによると「外国人にとって、英語プラス現地語のフランス語やドイツ語をマスターできるのが魅力」という。
しかし、スイスの教育を売り出すためにスイス政府は一銭も出していない。例えば、フランスでは同様の団体でフランスの教育を売り出す「キャンパス・フランス」の年間予算は4300万フラン ( 約42億円 ) である。これに比べてスイス・ラーニングの年間予算は80万フラン ( 約7800万円 ) と慎ましい。政府の補助金なしで、全て民間企業の寄付で賄っているというところがスイスらしい。
swissinfo、 屋山 明乃 ( ややま あけの )
キーワード
スイスの全寮制の名門校はル・ロゼ学院、セント・ジョージズ・スクール、コレージュ・ボー・ソレイユ、コレージュ・デュ・レマンなど多くある。
これらの学校は若くて6、7歳から18歳までの子息、子女を受け入れ、英語、フランス語、ドイツ語など多言語の教育を行っている。高校卒業証書は国際的なものが多く、それぞれ進学を希望する大学に合った証書を準備するコースになっている。
スイスで中学校、高校を過ごした生徒の25～35%がスイスの大学に残る。