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2007年のスイス大統領に選出された外相、ミシュリン・カルミ・レ氏は出張の際、外国に住むスイス人にできるだけ会い、その声を聞きたいという。
また昨今、連邦制のまとまりが疑問視される状況において、「国民はスイスをつなぎ留めているきずなについて再考すべきだ」と訴える。
スイスの内閣は、各々１つの省を担当する7人の閣僚 ( 大臣 ) によって構成されており、その中の1人が1年ごとの交替制で大統領を兼任する。2007年は、外相で、社会民主党 ( PS/SP ) のカルミ・レ氏 が大統領に選出された。昨年、ジュネーブの国連人権理事会 ( United Nations Human Rights Council ) 創設などに奔走した外相に、今年の抱負を聞く。
swissinfo ： スイスの大統領としてまた外相としても、「国民に出会うこと」は大切な任務の1つかと思いますが、特に外国に住むスイス人に向けてのメッセージをいただけますか？
カルミ・レ ： 外国に住むスイス人にはいつも感謝しています。こうしたスイス人こそ、スイスの国のイメージ作りに貢献する「スイス大使」なのです。
だから、彼らに会って、話を聞きたいといつも思い、外相として外国に行く度に実行してきましたし、これからも継続していきたいと思っています。
swissinfo ： 国連人権理事会 での討論でしばしば、南北格差が国際問題の基にあるといわれますが、スイスが果たす役割はなんでしょうか？
カルミ・レ ： 国連人権理事会でスイスは、調停者の役を果たすよう努力しています。この機関は、国連安全保障理事会と肩を並べて「国を裁判する」ような機関ではなく、むしろ人権を尊重するよう各国が協力していく機関なのです。
人権侵害が行われていることを告発しながら、スイスは同時に、関係国間に橋を架けていく。二面性を持たない政治を行う中立国スイスにとっては当然なことです。
さらに、国際政治において、スイスは権利の尊重を挙げています。国連にも、尊重すべき権利や規則があるのだと訴えています。このように色々な場で調停を続けながら同時に、スイスは各国との２国間関係も大切にしています。
swissinfo ： 数年前に、国際的な女性大臣の会を組織されましたが、今後もこの会を継続される予定ですか？
カルミ・レ ： 女性の外相の会は、出会ってお互いの経験を交換したり、女性に関する問題を展開させるため生まれたものです。
国連総会や人権理事会の会期以外の時に、年に2回会おうとしています。例えば2005年は、女性差別撤廃条約の事務所をジュネーブに設置することに成功しました。
swissinfo ： 新しく潘基文 ( パン・ギムン ) 氏が国連事務総長に就任されましたが、今後スイスはどのような関係を国連と構築される予定ですか？
カルミ・レ ： 前事務総長アナン氏と同様、潘基文 ( パン・ギムン ) 事務総長とも良い関係を作り上げていく予定です。
国連ヨーロッパ本部がジュネーブにあるので、事務総長と関係が深まるのは当然です。さらに、スイスは国連改革に、例えば安全保障理事会の仕事のやり方や人権理事会創設などに、随分貢献してきました。
swissinfo7 ： 閣僚の１人、国民党 ( UDC/SVP ) のクリストフ・ブロッハー氏が、昨年12月に党のリーダーとしての役を再表明しました。今年は総選挙の年ですが、スイス政府内での、合議制を維持していくための政策はどのようなものでしょうか？
カルミ・レ ： 総選挙がある年はいつも特別です。しかしスイスの大統領としての任務は、政府が正しい決断を、それも組織という集団の中で行えるよう導くことです。
もう１つの任務として、最大限に多くの国民と会う機会を作り、その声を聞き、彼らの関心事、政府への期待を政府の他の同僚に伝えることがあります。
また、大統領としては国民に、「スイスを１つにつなぎ留めているきずな」についてよく考えて欲しいと訴えたい。スイスは国民が一緒に生きていきたいと願って１つになった特殊な国家、そして連邦制と直接民主制を使って、異なる州が統一して生きていくことに成功した稀な国家なのです。多くの国がそうありたいと願っている、現代的ないわばモデル国家なのです。
しかし、今日、多くのスイス人が経済的困難、失業に苦しんでいます。裕福な者と貧困者の溝は深まるばかりです。が、実は平和と社会的均衡こそ、スイス国家が統一を保って生きていくための源だということを認識する必要があります。
聞き手 swissinfo、フレデリック・ビュルナン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳
ミシュリン・カルミ・レ
1945年7月8日ヴァレー州生まれ。2002年12月4日に閣僚に選ばれた。
スイス連邦の大統領としての任務は、内閣を指揮し、国民の声を聞く機会を増やし、国の代表として国際舞台で活躍することにある。
今年は、外相としての任務と大統領としての任務を兼任することになる。