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スイス時計産業は最高の景気。だが、高い技能を持つ時計職人を見つけるのはそう簡単ではない。このコンテンツは 2006/07/08 15:25
それでも、1970年代にクォーツ時計のせいで壊滅的危機に遭遇したこの産業に、若者がまた興味を持ち始めている。
スイス時計産業の伸びは著しい。2005年はついに、120億スイスフラン（約1兆1200億円）を上回る過去最高の総売上高を記録した。2007年以降の見通しも明るく、様々な開発計画の有様はまさに「雨後の竹の子」の感。
危機を乗り越えて
例えば、今年の3月中旬、スウォッチグループとロレックス社はベルン州のビール/ビエンヌ市でそれぞれ7万平方メートルと4万6000平方メートルの敷地を購入した。
1970年代半ばの壊滅的危機で、1970年代に9万人を数えた業界の従業員は1980年代には3万人に減った。ところが、スイス時計産業経営者協定(CPHI)によると、2004〜2005年に新しく1700の雇用ポストがつくられ、現在、およそ業界では4万人の人が働く。「はっきりとした数字は言えませんが、我がグループには数百の雇用ポストができます」とスウォッチグループの会長ニコラス・ハイエック氏は言う。
熟練時計職人不足
しかし、時計産業界は直ちにまた新しい危機に遭遇。高技能を持つ職人が足りないのだ。特に業界の花形である高級時計での不足が著しい。
「極端に不足しているのは、複雑時計（クロノグラフや天文学機能といった複雑機能を備えた時計）の組み立てとアフターサービスを監督できる時計職人です」と語るのはCPHIの職人養成部門の責任者ラルフ・ツルヒャー氏。
専門性
過去数年間、時計業界の職人（時計職人、マイクロテクノロジーのデザイナー、精密技師）に就職先はなく、こうした分野に若者は興味を示さなかった。が、今は違う。「今日、不足しているのは若者を養成する場なのです。来年の各講座は満員で、まだ申込者が後を絶ちません」とツルヒャー氏。
毎年スイスではおよそ140人の若者が時計職人の資格を取って卒業する。しかし、見習いが終わっただけでは、多様な側面を持つこの仕事をこなしていく専門性は身についていない。「今すぐ、こうした卒業後の若者を育成し続けるシステムを作らないとまた壁に突き当たるでしょう」と、ヌーシャテル州の時計技師育成と再教育のセンター、ヴォステップ(Wostep)の所長、マルテン・ピータース氏は懸念する。「しかし、大きな企業はこのことをよく承知していて、絶えず再教育に努めていることも確かです」
ところで、こうしたスイスの持つ専門性のお陰で、今までこの産業の他国への分散化は避けられてきた。そして願わくは今後もそうありたい。「今の所大丈夫です」とツルヒャー氏。「メイドインスイス」の時計の未来は安定しているようである。「しかし、誘惑に負けないようにしなくてはいけません。特にアジア、中でも中国で、いったん部品を作り始めると、部品の組み立てとスイス製のラベルしか残らなくなり、本質的なものを失うことになるのです」とピータース氏は警告を忘れない。
swissinfo, ダニエル・マリアニ、里信邦子（さとのぶ くにこ）意訳
補足情報
- 時計産業は主に次の各州で行われている。ヌーシャテル、ベルン、ジュネーブ、ソロトゥルン、ジュラ、ヴォー。
- 1960年代終わりの絶頂期、およそ1500の企業が約9万人の従業員を抱えていたが、主にクォーツ時計のせいで、壊滅的危機に遭遇。
- 1980年代初めには、約500の企業が3万人の従業員を抱えるだけとなった。
- 復活は、あの革命的な大量生産を行った「スウォッチ」のお陰。大量生産で工場の再稼動、雇用の再創出を狙った。- 近年、高級時計も花形商品になっている。
- 2005年、史上初めて、123億スイスフラン（約1兆1500億円）の総売上高を記録。
- スイスは世界で第3位の時計正産国。2005年、約2430万個の時計を平均377ドル（約43000円）で売った。
- 第1位の生産国は中国で、年間生産数8億8460万個、2位は香港で6億2730万個。
- 中国製の時計の平均価格は1ドル（約114円）。
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