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スイス人画家カスパー・ヴォルフ（１７３５～１７８３）は、アルプスの山々を描いた画家の中でも先駆者的存在だ。山を理想化せず、荒々しい自然な姿を劇的なタッチでキャンバスに表現した。そんなヴォルフの特別展示が、バーゼル美術館で来年２月１日まで開催されている。
ヴォルフがアルプスの山を描くことになったのは、ベルンの出版会社社長から依頼を受けて、旅行ガイドブックに挿入するスイスアルプスの風景のイラストを担当したことがきっかけだった。
叙事的な詩集「アルプス」（１７９２年）の著者として有名な自然学者、アルブレヒト・フォン・ハラーは、ヴォルフの描く荒涼とした自然の風景についてこう書いている。「…ヴォルフの美しい視点では、霧に溶け込んだ水の流れさえも見えてくる」
１８世紀末のアルプスに対する視覚的認識に大きな影響を与えたヴォルフの作品と、その当時の画家たちの作品１２６点を集めた特別展示「Caspar Wolf and the aesthetic conquest of nature（カスパー・ヴォルフと自然の審美的な征服）」は、バーゼル美術館で来年２月１日まで開催中。
（写真・バーゼル美術館、ProLitteris、文・Igor Petrov、編集・swissinfo.ch）