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このたび史上最大の旅客機の飛行で世界の注目を浴びているエアバスA380。この飛行機の心臓部分を、スイスのハイテク技術が見守っている。このコンテンツは 2005/04/01 14:15
エアバスA380のエンジンの状態をチェックする監視センサーは、スイス生まれのメーカー、バイブロメータ社が、製造したものだ。
このセンサーは、飛行機のエンジンの「健康」を逐一チェックすると同時に、修理コストの大幅節約を可能にする優れものだ。
この画期的な装置は通称「エンジン・モニタリング・ユニット（エンジン監視装置）」と呼ばれており、エアバスA380の４つのエンジンに１つずつ備え付けられている。
このセンサーの小さな箱は、振動音、回転スピード、電力の圧縮度、気温などのエンジンに関する幅広い情報を収集し、それをコンピュータ処理する。
安全性とメンテナンス
この小さな箱は、パイロットと整備工に向けて作られている点で画期的だ。「２つの目的のために、ありとあらゆる角度からエンジンに関する情報を計測します。１つは安全性。得た情報を逐一パイロットに伝え、パイロットはエンジンの状態を把握しながら飛行の判断材料にします。もう１つは後に整備工がエンジンを整備する時のために情報を集めるのです」。バイブロメータ社のペーター・フーバー会長はスイスインフォのインタビューに答える。
「エンジンから計測した数々の数字を、非常に優秀なコンピュータ・プログラムで精密に計算することによって、整備が必要な部品はどこかという事を突き止めます。エンジンを使いながら常にメンテナンスの情報も集めることができるのです。このため、エンジンが完全に悪くなる前に修理することが可能なので、全部を代える必要がなくなり、大幅なコスト削減になるのです」
これを実感するのは難しいかもしれない。フーバー会長は、「エンジンを回転する機械だと想像してみて下さい」と説明する。
「くるくる回っている機械のどこか一部がおかしくなると、回っている全体のバランスがおかしくなって来ますね。そうすると崩れたバランスで回っているために揺れが生じてきます。車に乗っていてもそうでしょう？タイヤのバランスがおかしくなれば、車はよろよろしますね」
早め早めの処方箋
言い代えれば、もしこのセンサーがエンジンの効率性や稼動状況の低下を早めに探知できれば、何か重大な事が起きる前に的確なアクション・プランを立てることができる。
システムの複雑さだけではない、この装置は高い空の上で過酷な環境に耐える強さも備えている。この精密な上に頑強な小さな箱の開発には、約1,000万フラン（約８億８千万円）もかかった。
「上空は、氷点下54度から高温の120度までのすさまじい温度差です。普通のコンピュータだったら、あっという間に壊れてしまうでしょう。つまり、このような過酷な環境では、普通のコンピュータでは役に立たないということです」とフーバー会長は言う。
しかし、努力の甲斐があったというものだ。この小さな箱は、今後、同社に毎年300万から500万フラン（約4億4千万円）の追加利益をもたらすことになる。しかも、このエアバスが飛んでいる間ずっとこの利益が見込めることになる。飛行機耐用年数の約20年間、これだけの追加利益を毎年バイブロメータ社に約束しているのだ。
「そしてこれはまだ１番初めの飛行機だと言うことを忘れてはいけません」フーバー会長はほくほく顔だ。
ビジネス好調
「米国ボーイング社の新しい787型についても交渉が進んでいます。これが決まれば、この型の飛行機全部に、わが社のエンジン監視センサーを付ける事になります。飛行機が新しく製造されるのは10年か20年ごとなので、ちょうど飛行機が入れ替わるこの年にエンジン監視装置の開発が間に合ったのは、幸運でした」会長の景気の良い話は続く。
「飛行機だけではありません。ロールス・ロイスやジェネラル・モーターズ（GM）とも交渉をしています」
1954年の創立以来、バイブロメータ社は排気や振動、圧縮などの機械部品の計測器製造を得意分野としてきた。創立初期の主な顧客はブラウン・ボベリ社（現ABB）などで、彼らにはガス・タービンなど工業機械のパラメーター感知装置などを作ってきた。
飛行機分野へ顧客を伸ばしたのは1960年代と1970年代である。
きっかけは F1
バイブロメータ社に幸運の鍵を運んだのは、同じフリブール生まれのF1レーサー、ジョー・シェファートだった。彼は自分のレーシングカーのエンジン・テストを同社に行わせた。
「この出会いが英国につながりました。そして最終的にロールス・ロイス社の飛行機部門の傘下に入ることになったのです。これで航空業界への快進撃の準備が整ったわけです」会長は振り返る。
同社は現在、航空産業のみならず海洋産業、工業、宇宙などのハイテク市場を網羅し、機械製品監視装置、電器製品、ソフトウエアその他を生産している。
現在は、航空宇宙システムメーカーの英国メギーグループに移ったが、彼らの快進撃はこれからも続きそうだ。バイブロメータ社の経営陣は今後10年から15年のうちに販売高は２倍になると見積もっている。
米国ライバル社からの追い上げも激しいが、最近、航空業界では特許規制強化の傾向にあり、これは先頭ランナーである同社にとって良いニュースだ。
「私たちは未来に非常に明るい展望を持っています。なんといっても、技術力では他の追随を許しませんからね・・・今、空を飛んでいる飛行機の全てに私たちの製品が装着されているのです」と会長は語る。
「この実績によって、私たちのオーナーは、他の企業に私たちが買収される前に、反対に私たちがどこかを買収できるくらいの資金を投入してくれるでしょう」
swissinfo ロバート・ブルックス（フリブールにて） 遊佐弘美（ゆさひろみ）意訳
補足情報
エアバスA380型機は世界で最も大きい旅客機で通常の座席数は５５０数、チャーター仕様では800人以上の乗客を運ぶ。
２階建て、４本の通路、４つのエンジンを持つ「スーパー・ジャンボ機」。
エアバスA380が一般客を乗せて通常飛行を始めるのは2006年から。
JTI基準に準拠