Document ID: /fineweb-2-swissfilter-quality_10-filterrobots/filtered/00303.jsonl.gz/16

チューリヒ大学病院の研究グループは11月11日、花粉症をより効果的に予防できる注射を開発したと、医学専門誌「PNAS」上で発表した。注射は3回打つだけで、現在処方されている数年かかる治療法より早く効果がみられるという。このコンテンツは 2008/11/12 09:44
チューリヒ大学皮膚科のトマス・キュンディク教授を中心とした研究グループの発表によると、花粉症に対する予防薬は、免疫機能の中心にあるリンパ腺に注射するため、抗体が早く形成されるという。現在広まっている過敏性を治す予防注射は、皮膚に施している。
迅速で効果的
研究では、約160人の花粉症患者をランダムに2つのグループに分け、1つのグループには8週間にわたって3本の注射をリンパ腺に施した。もう1つのグループには3年間にわたり、54回の予防薬を注射した。
リンパ腺に注射したグループはすでに1回目の注射で効果が現れ、花粉に対する敏感さがほかのグループより10倍低くなり、3年後の花粉シーズンになっても、アレルギーの症状が目に見えて改善した。一方、従来の過敏治療では効果が測定できるまで1年かかった。3年後にはしかし、従来の治療法でも新しい治療法と同等の効果が達成できたという。
いずれにせよ、3年間かかる治療では失敗例が多く見られた。長期治療グループの約半分の患者は、1回目の治療にも顔を見せず、残りの患者も6割しか治療を最後まで受け続けなかったという。一方、リンパ腺注射グループは誰一人として治療を中断した患者はいなかった。
新しい治療法は、安全で副作用も少なくこれまでの治療法より患者の不調の訴えも少なかった。しかも、リンパ腺は肌のすぐ下にあり注射の痛みもほとんどないという。スイスでは、花粉症で悩む人が人口の35%、約140万人いるとみられている。
swissinfo、外電
この記事は、旧サイトから新サイトに自動的に転送されました。表示にエラーが生じた場合は、<email-pii>に連絡してください。何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いします