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スイス国民は欧州連合（EU）の単一市場のおかげで、1人平均2914ユーロ（約36万円）も年間収入が上乗せされている。
ドイツのベルテルスマン財団が8日、EU内外の各国・地域が単一市場から得る利益を試算した報告書他のサイトへを発表した。世界最大の単一市場であるEU市場は、関係するすべての国・地域に利益をもたらすと結論づける。
報告書は、非加盟国でありながら単一市場の一部となっているスイスは最大の受益者だと指摘する。貿易や競争上の優遇から、国民所得は毎年3000ユーロ近く上積みされている。
EU単一市場からの受益額はルクセンブルク（2834ユーロ）がスイスに次いで多く、アイルランド（1894）が続く。ベルギーやオーストリア、オランダも大きな恩恵を受けている（下図参照）。EU加盟国の1人当たり受益額は平均840ユーロで、ドイツが最も大きい（1046ユーロ）。
スペイン、ポルトガル、ギリシャなど、競争力の低い国では受益額は小さい。またイスラエルや米国など非加盟国では、単一市場の存在により損失が生まれると試算する。
繁栄とブレグジット
ベルテルスマン財団のアールト・デ・グース会長は、域内市場は「我々の繁栄のメーン・ドライバーだ」と話す。「全員が同じように利益を得るわけではないが、全員が勝者だ」
報告書は、受益額が多いのは「比較的小さいが輸出競争力が高い」国で、関税などの貿易障壁がないことから得る利益が大きい。競争力が高まると生産力や生産コスト、価格にもプラスの効果がある。
財団は、域内市場はさらに繁栄する可能性を秘めているとも指摘する。特にサービス部門の貿易では「共通の基準やEU全体にまたがる競争ルール」が繁栄をもたらす。
ブレグジットに関しては、英国のEU完全離脱は双方にとってマイナスになると分析。最もダメージが大きいのは英国（特に南部地域）で、アイルランドが続く。離脱後、スイスが単一市場から得る利益も1人当たり約200ユーロ減ると試算する。
スイスとEU
スイスとEUは複雑な関係にある。経済・社会的に重要な間柄にあるにもかかわらず、時に関係がこじれてしまう。
スイスが1992年の国民投票でEUに加盟しないことを決めたことを受け、人の移動の自由や貿易など、重要な分野を規制する多数の二国間協定に従っている。
現在、これらの二国間協定を一本化する包括的枠組条約の締結に向けた交渉が進んでいる。2014年から協議が続き、EUは年内の妥結を目指しスイス政府に圧力をかけている。
ブレグジットとそれに関する混乱に備え、スイス政府は先月、スイスの労働市場へのアクセスに関する暫定合意を英国と交わした。英国がEUから合意なし離脱をせざるを得なかった場合のみ発動する。
（英語からの翻訳・ムートゥ朋子）