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環境および動物保護活動家で国際的に有名なフランツ・ヴェーバーさんが守ろうとしているのは絶滅寸前の動物や自然だけではない。
ヴェーバーさんはこれまでカナダでアザラシの乱獲を止めさせたり、オーストラリアで野生の馬を保護する活動に関わったりしてきた。このような数々の活動と平行して、スイスでも様々な活動を活発に続けている。
ヴェーバーさんの住むモントルーまでの鉄道の旅はなかなか快適だ。窓の外に見えるラヴォー地域（Lavaux）のブドウ畑は良く手入れがなされ、ジュネーブ湖畔に美しく広がっている。
ブドウ畑からホテルまで
ヴェーバーさんの根気強い活動のおかげで、こののどかな風景は開発から免れた。去年12月、スイス政府がこの地域をユネスコの世界遺産に申請したのだ。
ヴェーバーさんがスイス全土に残した業績は少なくない。恩恵をこうむったのは、時には山の原生林だったり、19世紀から20世紀初頭に建てられた由緒正しいホテルだったり。
「当時、ホテルは周りの環境と調和して設計されたものでした」と78歳の闘志は語る。彼の設立した基金の本部となっている建物自体、100年以上前の建築物を改装したものだ。
スイスにも利益至上主義の波
ヴェーバーさんが最もくつろげるのは、こんな年代ものの建物だ。緑豊かな湖畔に建つ彼の事務所や自宅も同じような作りだ。隣の家は1904年に亡くなったトランスヴァール共和国（現南アフリカ）の大統領だったポール・クルーガー氏のものだった。当時は、スイス中で同じようなグランド・ホテルや荘厳な建物が建設されたものだった。
ヴェーバーさんの活動がスイスで大きく注目されたのは、ブリエンツ湖畔にあるグランドホテル・ギースバッハの取り壊し反対運動で、20年以上も前のことだ。これはまさにターニングポイントとなる事件だった。それまでは、活動家が観光ビジネス業界の計画を撤回させるということは考えられないことだったのだ。
観光業界としては、伝統的だが経費のかかる昔ながらのホテルを取り壊して、お城を真似たコンクリートの塊で新しいホテルを建設したい思惑がある。その方が断然利益が上がるのだ。
「私は100年前から活動家だったわけではありません」とヴェーバーさんは笑う。「スイスは100年前、素晴らしい場所でした。この国が破壊されていくのを目にして初めて、活動を始めたのです。彼らは取り返しのつかないことをしておいて、結局、一部の人間が莫大な利益を手にすれば何をしても良い、というわけです」
戦闘機の演習をやめよ
ヴェーバーさんが連邦政府や地方政府にとって、喉にささった棘のような存在であることは想像に難くない。彼の容赦ない批判と正義感あふれるアプローチは、国民の心をつかむ。スイスだけでもヴェーバー基金のプロジェクトは５〜６種類にも及ぶ。
最近では、スイス空軍の戦闘機演習に終息を打つべく、国民投票に必要な署名を集めてしまった。戦闘機演習はブリエンツ湖畔のような、景観豊かな場所の上で行われるのだ。
どん！ヴェーバーさんは声を荒げて机をたたいた。「スイス人のために非常に心配しています」
「FA/18機は他の国を爆撃するために米国によって作られた戦闘機です。この戦闘機を使って我々は何をしようというのでしょう？これは世界で最も騒音がひどく、観光客を怖がらせる以外のことは何ももたらしません」
政府はこの戦闘機購入のために1990年初頭にすでに何十億フラン（何千億円）の予算をつけている。ヴェーバーさんは「政府が国民のイニシアチブを妨害しないよう願っています」と述べた。
政府には頭の痛い存在
痛烈な政府批判は止まらない。「地方政府の議員が空軍予算に積極的なのは、単に彼らが空軍関連の場所でも働いているからです」。スイスは議員でも他の職を持っている。「彼らは自分の懐が潤うからやっているのです」
ブリエンツ湖畔の小さな村、イゼルトバルトもヴェーバーさんの集中砲火から逃れることはできない。イゼルトバルト議会では、最近同じ山脈に観光客用のアパート群を６つ、建設することを決定した。
ヴェーバーさんが評するイゼルトバルトは「湖畔の真珠」だ。この素朴でのどかなたたずまいが観光客を惹きつけるのだ。ヴェーバーさんは、新しいアパートを次々に建設するよりも数年前に閉鎖された村の古いホテルを再開するほうがずっと現実的だという。
「現在、イゼルトバルトがやろうとしている開発プロジェクトは、まるでマッターホルンをばらばらに引き裂いてしまうようなものです。正気とは思えないほど短期的な視野ですね」
永遠の若者
「私がいつも問題にしているのは、私たちはもっと目に見えない価値を忘れてはいけないということです。長期的に見れば、何十億フラン（何千億円）の観光収入に結びつくかもしれないものを、短期的視野で数億フラン（数百億円）にしがみつくのは馬鹿げています」
「コンクリートの建物が林立しているような場所にわざわざ観光に行く人がどこにいるでしょう？」。疲れを知らない闘志は続ける。
ヴェーバーさんには土曜も日曜もない。週７日間、ノンストップで働いている。もう何年間も、１日も休暇を取っていないという。
「もうそろそろ80歳の大台にのりますね」と環境に関係ない質問をしてみると、ヴェーバーさんは肩をすくめた。「私は戦い続けますよ。まあ、年を取ったら考えますけれどね、まだ若いですからね」とにっこりしてみせた。
インタビューが終わると見るや、このかくしゃくたる永遠の若者は階段を２段飛びで駆け上がって、風のように仕事に戻って行った。
swissinfo、デイル・ベヒテル（モントルーにて） 遊佐弘美（意訳）
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環境活動家になる前は、ヴェーバーさんはパリを本拠地にしたジャーナリストだった。現在、78歳。
カナダでは、仏女優ブリジット・バルドーが会長を務める環境保護団体で、アザラシ乱獲を止めさせる活動を行った。
彼がトーゴで設立した基金では、野生の象の保護を、オーストラリアで設立した基金では野生の馬の保護を行っている。