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スイスへ移り住む外国人のタイプが変化した。以前は社会的地位の低い移民が多かったが、最近は優秀な人材が増加している。今では移民全体の58%が高等教育修了者だ。このコンテンツは 2008/10/02 09:53
スイスの上場企業の中では管理職の6割が外国人。このような傾向の原因は、欧州連合 ( EU ) との間で結ばれた人の往来の自由化に関する協定、および外国人政策や難民政策の強化にあるとみられている。
外国人のライバル
これは、シンクタンク「アヴェニール・スイス ( Avenir Suisse ) 」が10月1日に発行した『新しい移民‐頭脳の流入、そして外国人の占める割合の過度の増大に対する不安の狭間にあるスイス ( Die neue Zuwanderung – Die Schweiz zwischen Brain Gain und Überfremdunsangst ) 』で公表された調査結果だ。2007年に仕事のためにスイスへ移住した人は4万人近くに上る。ドイツなどの西ヨーロッパおよび北ヨーロッパ出身者が多い。2000年はおよそ2万2000人に過ぎなかった。
今日、スイスの総労働時間の27%は外国人が占めている。キーポジションだけに絞ると、この割合はさらに高まる。特に外国人の占める割合が大きいのは情報処理や研究開発といった分野だ。
現在の新しい移民はスイス人と対等な社会的地位にあり、同書の中で社会学者のクルト・インホーフ氏が述べているように、スイスの中間層は初めて外国人の競争相手と向き合うことになった。
不動産価格の高騰
こうして国民の間に仕事やステータスを失うのではないかという不安が広がり、「スイスはどれだけ多くのドイツ人に耐えうるか」などといった「ドイツ議論」という形でそれが浮き彫りになった、とインホーフ氏はその影響を説明する。
しかし、ベルン大学経済学教授のレト・フェルミ氏は、「このような不安はほとんど理由の無いものであり、新しい移民がスイスにもたらしたのは圧倒的に利益が多い」と結論づける。フェルミ氏は同調査の中で、給与、経済成長、不動産価格を30年前と比較し、国内におけるこれらの分配状況は、移民が大幅に増加したにもかかわらず、驚くほど安定していると指摘した。
そればかりか、現在の新しい移住の波は優秀な人材の給与上昇率を抑えるため、給与の格差を抑制する働きもあると言う。さらに、これらの人材は革新を多くもたらし、それによって成長が一段と促進されるとフェルミ氏はみている。
ただし、この人の流入は損失ももたらしている。ジュネーブやチューリヒの都市部では不動産価格が2000年に比べておよそ2割上昇した。フェルミ氏は、このような価格上昇の原因の少なくとも一部は新しい移民にあると考えている。これは政治的な爆薬ともなりかねず、社会に緊張をもたらす温床であると警告する。
swissinfo、外電
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