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今年を代表する言葉としてドイツ語圏で１位に輝いたのは「コンセンサス」だった。総選挙の年で内閣の再編成もあり、注目された言葉だ。その年の世相を現す言葉が選ばれ、今年の流行語より整除職が濃い。人を中傷したり差別したりして、言葉としては認められないような「悪語」として挙げられたのは、身体障害者と偽って保険金を受給する人を指した「偽身体障害者」だった。
毎年、その年を代表する単語を選出するドイツに見習い、スイスのドイツ語圏でも今年初めて、「今年の言葉」と「今年の悪語」が発表された。来年からは、フランス語圏やイタリア語圏でも発表される予定である。今年のスイスの世相を体現する言葉の数々。スイスの事情に通じていないと理解が難しいニュアンスも含め紹介する。
今年の言葉として挙げられた2万7千語の中から、メディアなどを代表する６人の審査員が選んだ。特に政治関係の単語が多く挙がったのは今年が総選挙の年であり、内閣の再編成もあったためという。今年の言葉として選ばれたのは「コンセンサス」。ドイツ語では「Konkordanz」という。スイスの政治が与野党の対立ではなく、４党の連立政権で自発的で合意の下に行われることを指す。特に、年末に行われた閣僚再編成の際、コンセンサスが重要な意味を発揮したと選出の理由が挙げられた。
また、今年の「フレーズ」としては、政治を皮肉るのが得意なお笑い芸人が、新聞記事に書いた「ブロッハーを選出せよ！彼は刑罰を受けるに値する」が選ばれた。クリストフ・ブロッハー氏は国民党の下院議員で、「悪ガキ」や「暴れオヤジ」と呼ばれたが、今年末の閣僚編成で見事入閣。コンセンサスがモットーの閣僚の一員となれば、言いたいことも言えなくなる。これまでの所業の刑罰として黙らせるために入閣させよ、という内容だ。
乱暴で言葉としてふさわしくない悪語
人を抽象したり差別したりする「今年の悪語」として選ばれたのは「偽身体障害者」（ドイツ語でScheininvalide)。前出のクリストフ･ブロッハー新大臣が議員時代に発した言葉である。国民年金や身体障害者保険などの運営が行き詰まっている。障害者と偽り、働けるのに働かず国に頼っている人のことを指した言葉。これと同等に「年金泥棒」も上位にランキングされた。
その他、「帆船国」（ヨットの「アメリカス杯」でスイスが優勝した後によく使われた。「帆船国でないスイスが優勝」といった具合）、「SARS」（新型肺炎）、「世紀的猛暑」（日本は冷夏、スイスの夏は暑かった）、メトロセクシャル（サッカーのベッカム選手の女性的側面を指した単語）が挙がった。
また、サッカーの第１リーグを「スーパーリーグ」と呼び、第２リーグを「チャレンジリーグ」と名前を変更したことがスポーツ界では大きな話題を呼んだが、審査員には不要な英語化であると不評をかった。ドイツ語圏では単語の英語化が目だって進んでいる。
来年からはフランス語圏やイタリア語圏も
「今年の悪語」の本家はドイツで、1971年から毎年発表されている。1991年にはナチス・ドイツ時代を思い出させる「外人排除」（ユダヤ人を排除したことを思い出させる）が挙げられ、1992年には「ジェノサイト」、93年にはドイツが移民に占められるという不安に由来する「異国化」など、排他的な言葉が悪語として選ばれた。90年代半ばには「年金受給者の洪水」、「福祉国家のごみ」（故意に失業して失業保険を受ける人のこと）など、福祉政策の限界を指摘する言葉が悪語として選ればれ、ドイツの世相を浮き彫りにしている。
ドイツに倣った試みはスイスでは今年が初めて。審査員にはドイツ語国営ラジオのキャスターや新聞社のデスクのほか広告代理店の代表者など６人で構成されている。来年からはフランス語圏やイタリア語圏でも選考される予定という。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）