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汚れた空気は胎児にも悪影響を及ぼしうる。ベルン市にあるインゼル病院の研究者は9月7日、このような研究結果を発表した。このコンテンツは 2008/10/08 09:17
これまで大気汚染は、義務教育に上がる年齢になって初めて人体に影響を及ぼすと考えられてきた。しかしこの研究で、妊娠中、浮遊粒子状物質に汚染された空気を吸いすぎると、後に新生児の呼吸回数に異変が生じることが判明した。
呼吸が早くなる
インゼル病院呼吸器科のフィリップ・ラツィン氏が率いる研究グループは、大気汚染と肺疾患の関係を調べるために241人の新生児を調査し、その結果をベルリンで催された会議の席で発表した。
同グループは、幹線道路の近くも含め、妊婦が吸っていた空気の質を調べるためにオゾンや二酸化窒素 ( NO2 ) 、浮遊粒子状物質などを測定した。そののち出産5週間後に、新生児の就寝中その呼吸機能を測定した。
その結果、妊娠中、幹線道路沿いに住んでいた母親から生まれた赤ちゃんは呼吸が速いことがわかった。大気汚染の少ない場所に住んでいた妊婦から生まれた赤ちゃんが1分間に平均42回呼吸するのに対して、幹線道路沿いの赤ちゃんは48回呼吸をしていた。
また、出産3カ月前を大気汚染のある地域で過ごした胎児は、その後の幼児期に気道に炎症を起こす確率が一段と高くなることも明らかになった。この研究に関しては理論的にまだすべてが明白になっているわけではないが、ラツィン氏は大気汚染が母親の肺を損ない、それによって胎盤への血液供給が減少するのではないかと推測している。胎盤は母子間で栄養素や酸素が交換される場所であることから、血液供給が少なくなると胎児に与えられる栄養も少なくなるのではないかとラツィン氏は考えている。
あるいは、汚れた粒子が子どもの血液にも混ざり込み、その呼吸リズムを乱すという推測もある。さらに、母親の新陳代謝に変化が起き、それが発育因子を抑えて子どもの肺胞を形成しにくくしていることも考えられるという。
swissinfo、外電
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