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新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）で、子供を一時的に学校に行かせず、家で学習させる「ホームスクール」を選択する親がスイスの一部地域で増加している。主な理由は、マスクの着用義務や集団検査に対する反発だ。
8歳のリアム・ザルツマンさんは、昨年の秋休みから学校に行かず、自宅で学んでいる。ザルツマンさんの家庭では以前からホームスクールが話題に挙がっていたが、通っている小学校で新型コロナの感染対策が導入されたことが最後の一押しとなった。
母親のヤスミン・ザルツマンさんは1月はじめ、ドイツ語圏のスイス公共放送（SRF）の取材に対し、「リアムと話し合ったところ、彼が感染対策を嫌がった」と語った他のサイトへ。また、マスクが学習に与える影響についても懸念しているという。「マスクの一番悪いところは、表情や感情が見えないこと。議論する相手の口元が見えない中で言語を学ぶのは、本当に難しいはず」
マスクの着用に疑問を持つ親は、ザルツマンさんだけではない。SRFが入手した最新の統計他のサイトへによると、チューリヒ州ではパンデミックが始まって以来、一時的にホームスクールをする子供の数は大幅に増加。現在は536人と、19年秋の82人を大きく上回る。
チューリヒでホームスクールに移行する子供の数は、特に州内の学校の感染対策がより厳しくなった昨年12月以降、急激に増加した。「（これらの）措置を受けて子供を学校に行かせない親が出てきた。逆に対策が十分でないという理由から、子供を学校に行かせない親もいる」。チューリヒ州教育委員会のミリアム・ツィーグラー氏はSRFに対しそう語る。
教育は州の管轄だ。チューリヒ州では、ホームスクールに関してかなり寛容なアプローチを取っている。特別な許可や教える側のトレーニングが義務付けられているのは、ホームスクールが1年以上に及ぶ場合だけだ。いくつかの州では、教える側のトレーニングは期間にかかわらず必須だ。
SRFの報道他のサイトへによると、ベルン州やアールガウ州など、ドイツ語圏の他の州でも、ホームスクールに関する問い合わせは増えた。ベルン州の広報担当はswissinfo.chに対し、今年1月に低学年の児童を対象にマスク着用が義務付けられた頃から、問い合わせ件数が増えたと話した。
スイス流
スイスは隣国のドイツやイタリアとは異なり、新型コロナ対策として全国的に学校を閉鎖したのは、2020年春の1回きりだ。小学生のマスク着用も全国的な義務ではなく、州・自治体が要否をそれぞれ判断している。
例えば昨年のクリスマスにかけて小学生の間でデルタ株の感染者が急増したのを受け、マスク着用を復活させた地域もある。また、複数の州はもう実施していないが、唾液検査を中心とする集団検査も各地でたくさん行われていた。
現在はオミクロン株が猛威を振るっていることから、多くの州では1～2月にかけて、マスクの着用を義務付けている。リアム・ザルツマンさんが学校に通うチューリヒ州では、小学1年生（6歳）からマスク着用が義務付けされているが、オミクロン株感染者の増加を受けて2月下旬まで延期された。
地域による違い
ベルン州やイタリア語圏のティチーノ州でも6歳からマスク着用義務がある。一方フランス語圏のヴァリス（ヴァレー）、フリブール、ヴォーの3州では、協調して8歳以上の生徒にマスク着用を義務づけていたが、31日から12歳以下は義務がなくなった。義務撤廃の理由について、ヴァリス州政府のクリストフ・ダルベレー氏はフランス語圏のスイス公共放送（RTS）に対し、オミクロン株の「感染力は高いが、危険性は低い」と説明他のサイトへした。
一時的なホームスクールへの関心は、スイスのドイツ語圏でより顕著だ。フランス語圏では、「クリスマス休暇の直後はマスク着用を理由に子供を学校に行かせない親もいたが、当局と話し合って考えを改めた。そのため、ホームスクールを行う家庭の数は実際には増えていない」（フランス語圏教師連盟のサミュエル・ロールバッハ代表）という。
深い懸念
だがマスクに対して強い懸念を抱く親は存在する。冬の休暇を終え学校が再開した今年はじめ、抗議活動が全国各地で行われ、ベルン州とティチーノ州の抗議に至っては参加者500人と大規模なものに発展した。
ベルン州は今月20日、小学校低学年（1～4年生）の児童にマスクを着用させたくない親に、2月14日までホームスクールを許可すると発表他のサイトへした。
同州の広報担当者によると、ベルン州では1年生からのマスク着用義務について、おおむね好意的に受け入れられているものの、「（マスクに）抵抗のある親がいることで、学校関係者や教育委員会が苦労しているケースはいくつか存在する」という。
「このような状況において、子供は親と教師の間で苦しい立場に立たされる。子供にとっては、両者ともが大切な存在だ。（ホームスクール解禁が）状況の改善に役立つと思う」
チューリヒ州はSRFに対し、多くはパンデミックが収束すれば学校に戻ってくるが、平時に戻ってもホームスクールを続ける子供もいるだろう、との見方を示した。
（英語からの翻訳・大野瑠衣子）
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