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スイス人は昨年1年間に電車で移動した距離において、日本人を抜いて1位になった。
回数でみると、スイス人は1人平均42回電車を利用。これはヨーロッパでは1位だが、世界的には1人平均68回利用した日本人が1位の座を占める。
「2004年に比べたら驚くべき伸びです。これも『鉄道2000計画』導入のお陰です」と喜ぶのは、「公共交通情報サービス ( LITRA ) 」の責任者、トニー・ルュヒンガー氏。この計画で、主に電車の本数が12%増え、時刻表が改善された。これは利用者が自分たちの要求に沿うようサービスが改善される限り、運賃の値上げを認めた証拠だとルュヒンガー氏は分析する。
距離で金メダル
「国際鉄道連合 ( UIC ) 」の調査によると、2004年のスイス人1人あたりの年間電車利用回数は平均37回だったのが、2005年は42回に増加。その結果、ヨーロッパの競争相手であるデンマーク とルクセンブルク ( 各々28 回 ) を大きく引き離し、ヨーロッパで1位の座を占めた。
利用回数では、ヨーロッパで1位でも世界的には日本に次いで2位銀メダルのスイス。しかし移動距離では日本を抜いて金メダルを受賞。2005年に、スイス人は1人あたり年間平均1929キロメートル電車で移動した。ここでも2004年の1739キロメートルに比べると大きな伸びを示した。
日本人も1人あたり年間平均1926キロメートル移動しており、スイス人とほとんど変わらない。次いでベラルーシの1385キロメートル、フランスの1290キロメートル、ロシアの1149キロメートルが続く。
連邦制と直接民主制も一役
ルュヒンガー氏によれば、スイスの鉄道システムは、限られた国土と高い人口密度という条件のなかで、非常にうまく機能しているという。
「スイス連邦鉄道 ( SBB/CFF ) は、インフラもサービスも両方を自分たちで管理できるので、安全と効率の良さにおいて他国の国有鉄道に勝るのです」とルュヒンガー氏。スイスの連邦制と直接民主制もスイス鉄道がうまく機能するのに一役買っているという。
「鉄道のすべての大型プロジェクトは国民が賛成したものなのです」とルュヒンガー氏は誇らしげだ。
swissinfo、外電 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )
補足情報
国際鉄道連合 ( UIC ) の統計は連盟のメンバーのみを対象にしたもの。基本的には国有鉄道か州に属する鉄道がメンバーである。スイスではスイス連邦鉄道 ( SBB/CFF ) 、レッチュベルク鉄道 ( BLS ) 、キサルピノ鉄道 ( Cisalpino SA ) がメンバーになっている。従ってスイスで特に多い私有鉄道はこの統計には含まれていない。インフォボックス終わり
1人あたりの利用回数 ( 2005年 )
日本 : 68
スイス : 42 ( 2004年 / 37 )
デンマーク : 28
ルクセンブルク : 28
オーストリア : 24
ドイツ : 22
オランダ : 20
1人あたりの移動距離 ( キロメートル、2005年 )
スイス : 1929 ( 2004年 / 1739 )
日本 : 1926
ベラルーシ : 1385
フランス : 1290
ロシア : 1149
ウクライナ : 1118
オーストリア : 1047
デンマーク : 1011