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スイスは欧州経済地域（当時ＥＥＡ/以後ＥＵと表記）への加盟を国民投票で否決して１０年が経った。当時は、賛成派は否決されればスイス経済の破綻を招くと警告し、反対派はヨーロッパの大きな波に飲み込まれずに存続する唯一の方法だと主張した。
さて、１０年経った今、これをどう評価すれば良いのか。
スイスは欧州経済地域（当時ＥＥＡ/以後ＥＵと表記）への加盟を国民投票で否決して１０年が経った。当時は、賛成派は否決されればスイス経済の破綻を招くと警告し、反対派はヨーロッパの大きな波に飲み込まれずに存続する唯一の方法だと主張した。さて、１０年経った今、これをどう評価すれば良いのか。
欧州連合（EU）への加盟投票は１９９２年、１２月６日に行われ僅差によって否決された。（賛成49.7％、反対50.3％）賛成派にとっては最悪の「黒い日曜日」と後々まで言われ、スイスの運命を大きく左右することになる。投票結果は仏語圏が圧倒的な賛成派を占めたのに対し、独語圏と伊語圏がこれを上回って反対。言語地域別に亀裂を招いてしまったため「ロスティグラベン」(“rostigraben”とは独語圏とフランス語圏の境目にスイスをたてに流れる川の名前で言語、文化的違いの象徴として使われている)の溝が深まったと騒がれた。
週刊誌「エヌゼットゼット・ソンタグ」（ＮＺＺ ａｍ Ｓｏｎｎｔａｇ）へのインタビューに答えたダイス外相は「あの時、ＥＵに加盟していたら構造改革が行われ、自由化へ大きく前進していただろう」と話す。実際１９９２年以来、スイスの経済は隣国の欧州諸国に比べて伸び悩んでいる。１９９２年から２００１年までの成長率は西洋諸国でも一番低い1,1％に留まった。サンクト・ガルン大学の経済学教授であるヤイガー氏はスイス経済を類似点の多いオーストリア経済と比較する。オーストリアは１５年前には輸出水準でスイスをかなり下回っていた。ところが１９９０年にＥＵ加盟を果たした後、輸出が回復し、１９９９年にはスイスを６％も上回ることになった。そして、１９９０年代後半には失業率もスイスより低くなった。（その後スイスの失業率は持ち直し２００２年１１月で3,3％）ヤイガー教授によると、オーストリアはＥＵに加盟したことで厳しい経済競争への拍車がかった結果、多大な生産増加を果たし経済を持ち直すことができたと説明する。
一方、スイス連邦貿易連合（Swiss Trade Union Federation）の局長であり、経済学者のガイヤール氏はＥＵへの非加盟は経済の伸び悩みとは直接関係ないとする。むしろ、１９９０年代のスイス連邦銀行の金融引き締め政策と連邦、州政府の緊縮予算政策に由来すると分析する。また、右派国民党のブロハー議員は、現在の経済不振は常にＥＵの政策に多面に渡り、歩調を合わせようと税金を上げ続けた政府の政策のせいだと主張する。
現在交渉中のＥＵとの二国間協定（bilateral agreement）が結ばれれば、主権は守られるうえ、ＥＵ市場へのアクセスや自由な物や人の移動などが可能になり、ＥＵ加盟と結局同じことになるという意見もある。だがＥＵから孤立したことでスイスが払わされた犠牲は政治的に最も大きいと主張するのが当時チューリッヒ新聞「ターゲス・アンザイガー」（Tages Anzeiger）論説委員のデ・ヴェック氏である。経済的には昨年秋のスイス航空の破綻につながっただけでなく、現在交渉中の欧州との二国間協定でも結果的に弱い立場に立たされることになったという。現在、非居住者の貯蓄に対する課税について情報交換体制の導入を要求するＥＵに対し、スイスは預金者の秘密保護を理由に拒否している。しかし、これが何処まで守れるかは分からない。
９２年に熱心な加盟反対キャンペーンを打った右派政党の国民党党首ブロハー議員は「現在ＥＵに誰も加盟したがっていない」のがよい決断だった証拠だと言う。しかし、ＥＵ派の議員フェルバー氏は現在では多くの独語圏スイス人はＥＵ加盟が必要だと考えていると言う。「ＥＵ加盟によってスイスのアイデンティティーを失うわけではない。また孤立によって払わされている犠牲は政治的に大きく、スイスはＥＵなしで本当に生きていけるのか考えなければならない。」と語った。
補足情報
− ＥＵ参加の損得では依然決着付かず。
− 外相らはＥＵに加盟していたら必要な構造改革ができていただろうと主張。
− スイス経済の伸び悩みは非加盟とは関係なく金融引き締めや緊縮予算がまずかったからだとする専門家と反対にスイス航空の破綻など経済打撃を関連させる見方がある。
− ＥＵからの孤立はスイスに政治的困難をもたらしている。守ろうとしている銀行の守秘義務もどこまで守れるか分からない。