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セクシーで、常識を打ち破るようなスイスメイドの小型電気自動車が18カ月後に街を走る。
その名は「イモ (e’mo ) 」。エコロジーで、かつ遊びの気分で使えるおもちゃのような車を求める風潮に乗り登場した。製作者は「日常の短距離走行用セカンドカーとしてぜひ」と言う。
バイクと車の中間
イモを構想したのは、「ラッパーズヴィル技術高等学校 ( HSR ) 」のマルクス・ヘンネ教授だ。1980年代にスイスで行われたソーラーカーレースを何度か鑑賞するうちにこの発想が浮かんだ。
単に電気エンジンで動く車という考えに満足できず、車体のデザインには家具や宝石デザイなーなどと協力製作する「シュタウファッハー・ベンツ ( StauffacherBenz ) 」社を選んだ。
「バイクと車の中間を行くようなものを作りたかった。買い物やゴルフ、そして空港にちょっと出かける感じの車、都会での日々に使う車だ。それにはシンプルでミニマルなデザインが適している。デザイナーは小型車にはしばしばカーブラインを用いたがるが、私は反対で単純さを表現するためにストレートなラインが良いと思った」
と言う。
その結果誕生したのが、ドアのない軽金属製の3座席の車だ。充電可能なリチウムバッテリーで動き、1回の充電での走行距離は100キロメートル。ある製作会社が、スイスの市場用に1万5000フラン ( 約126万円 ) の販売価格を提案してきた。
バッテリーの充電には1フラン ( 約84円 ) しかかからないが、バッテリー価格は約1万フラン ( 約 84万円 ) 。2000回の充電後は新しいバッテリーに変えなくてはならない。しかしこれにはリース方式を導入する予定だ。
イモ製造の次ぎのステップは、車を市場化するための200万フラン ( 約１億6800万円 ) の資金と、コストを下げるための小規模生産方法を追求することだ。
ハイテックなおもちゃ
スイスのドライバーたちは、大型のガソリン車に慣れている。しかしヘンネ氏はイモ (e’mo) にも特別な市場があると信じる。1つは今年3月のジュネーブモーターショーに出展した後、多くの反響があったからだ。
「スイスのドライバーたちの習慣を変えることはできない。そこで、われわれはセクシーでハイテックなおもちゃといった感じの車を作り、セカンドカーとして使ってほしいと考えた」
とヘネ氏は言う。
スイスには現在1万2000台のハイブリッド車、7000台の天然ガス車が走っているが、電気自動車はほんの一握りでしかない。しかしこれも変わっていくと電気自動車及び効率の良い車を目指す協会「イモバイル ( e’mobile ) 」のスポークスマン、ヴィルフリート・ブルム氏は見ており、
「電気自動車は、実は1990年代初めから存在している。悪かったバッテリー効率も現在は向上し、一方ガソリンも値上がりしている。さらにスイスではバッテリー充電スタンド網が広がりつつある。従って電気自動車への関心はかなりの勢いで伸びている」
と分析する。
今こそ電気自動車
交通のシンクタンク「モビリティ・アカデミー ( Mobility Academy ) 」のユルク・ベックマン氏も、
「近年向上した電気自動車の技術はエコロジーの考えと一体となり、消費者は以前よりはるかに多くが電気自動車を購入したいと考えている」
と言う。
「しばらく前に、多くの人が将来の車は電気自動車だと言っていた。しかしその将来はそれ程遠くなくなった。今こそ電気自動車にとっては最高の条件が揃っている」
と結論した。
swissinfo、マシュー・アレン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳
イモ・カー ( e’mo car )
車体の長さ2.7メートル、幅1.5 メートル、高さ1.5メートル。重量325キログラム。
200～240ボルトのリチウムバッテリーで動く。
充電に6時間かかり、1つのバッテリーで100キロメートル走る。
最高時速80キロメートル。
販売予定価格は1万5000フラン ( 約126万円 ) 。約1万フラン ( 約 84万円 ) かかるバッテリーはリースされる予定。