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チューリヒ市警察が11月6日に発表したところによると、チューリヒ在住の88歳の女性が「オレオレ詐欺」で3万フラン ( 約250万円 ) を騙 ( だま ) し取られるところだったという。このコンテンツは 2008/11/11 15:26
スイスでは、チューリヒ市などドイツ語圏で、電話を使い高齢者を狙った詐欺がここ数年横行。チューリヒ市警察は特に高齢の市民に注意を促すパンフレットを郵送するなどして、防止に努めている。
銀行員の機転
チューリヒ在住の88歳の女性は11月5日昼過ぎ、オーストリアに住む親戚だと名乗る若い男からの電話を受けた。電話でその男は、ちょうどチューリヒに来ているが、お金に非常に困っていると切り出したという。話をしているうちに女性は騙され、その男に3万フラン ( 約250万円 ) を渡す約束をした。電話の男をすっかり信用しきった女性は、電話を終えた後すぐにお金を下ろすため銀行へ行った。
窓口でお金を下ろす理由を行員に語ったところ、行員が詐欺ではないかと疑ったという。そこで女性は、警察に相談し、その若い男からの次の連絡に準備を整えた。女性が家に帰るとまもなく再び電話があった。お金を取りに来るのは本人ではなく友だちだと伝えられたが、15時ごろ女性の家に訪ねてきた男は、その場で逮捕されたという。男はドイツに住む17歳のポーランド人だったため、未成年検察に護送された。
高齢者らしい名前を電話帳で
同じような事件は4日にも発生している。75歳の女性の家に、チューリヒの知り合いだと偽った電話を掛けた女性は、その場で5万フラン ( 約413万円 ) を要求した。しかし電話を掛けられた女性は、詐欺だと気づき警察に通報すると脅したため、電話はすぐ切れたという。
こうした詐欺をスイスドイツ語圏では「孫だまし ( Enkeltrick ) 」と称している。11月6日に発覚したアールガウ州での事件では、3回にわたって合計36万フラン ( 約3000万円 ) に上る金額が騙し取られたという。現在も犯人は捕まっていない。
チューリヒ市警察のユディット・ヘデル広報担当官によると、2、3年前からこうした詐欺がチューリヒ市でも横行しはじめたが、チューリヒ市警察は2、3年前から予防キャンペーンを張り、高齢者の意識も高くなったことから、被害は少なくなってきたという。直近のデータによると、2005年には40件のオレオレ詐欺のうち、4件を検挙した。
犯人は、ターゲットになる人を電話帳で探し、高齢者に多いちょっと古めかしい名前の人を狙って電話をかけまくる。現金の振込みを要求するのではなく、要求したお金を犯人自身が取りに来るのがスイス式。ほとんどの犯人が外国人で、今回の事件の犯人もポーランド人だったが、外国に住んでいる親戚だと称すると
「非常に巧妙な手口です。ドイツ語のアクセントが違っても、すっかり騙されるのです」
ということだ。
swissinfo、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )
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