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２０１２年１１月２６日、月曜日。スイスの首都、ベルン（Bern）の旧市街で毎年１１月の第４月曜日に行われる「タマネギ祭り」が開催されました。長い歴史を持つお祭りですが、お祭りの由来に関しては、２通りの説があります。一つは地元の人々が支持している説で、１４０５年のベルン大火災の際、消火を手伝ったフリブール(Fribourg)の町と近辺の農民に感謝の気持ちを示すために、ベルンが玉ねぎを売る権利を与えたことが始まりとするもの。もう一つは、１８５０年代、フリブール地方のムルテン(Murten)近郊の農婦たちが、収穫祭とも呼ばれる１１月１１日の聖マルティヌスの祝日の頃に、農作物を売りにベルンにやって来たことに由来するという説です。どちらの説が正しいかは別として、今日では、５０トン以上に及ぶ玉ねぎが販売されるという大規模なお祭りです。ご参考までに、２０１３年は１１月２５日が、ベルン「タマネギ祭り」の日です。
朝８時、我が家に近いレザン・ヴェルモン（Leysin Vermont）駅発の登山電車に乗ると、エーグル(Aigle)駅で国鉄に乗り換えて１０時２０分過ぎにはベルン駅に到着します。ベルン市内は、あいにくの雨模様でしたが、すでにコンフェティ（紙吹雪）が舞い、プラスチックのハンマーを持った子供たちが人々の頭を狙って待ち構えていました。この「タマネギ祭り」は、美しく細工された玉ねぎを中心に、野菜、果物、ハーブ茶などの農産物品に、手工芸品や名物玉ねぎタルトを含め、いろいろな食品が販売されるお祭りで、大勢の人出で、早朝から１日中賑わいます。その年の暦によって多少の変化がありますが、このお祭りの前後の日曜日から、キリスト教のアドヴェント（待降節、１２月２５日の前の４回の日曜日を数える季節で、クリスマスを迎える準備期間）に入るので、屋台を飾るクリスマス用品に目が留まります。中でも、常緑樹を丸くまとめて、４本のロウソクを立てた美しいアドヴェント・リースはクリスマス・シーズンの象徴です。教会や家庭で、日曜ごとに、アドヴェント・リースの希望（第１週）、愛（第２週）、喜び（第３週）、平和（第４週）を意味するロウソクを灯して、イエス・キリストの誕生を祝う２５日のクリスマスの日を待つのです。
スイスでは、１１月末からクリスマスまでの間、各地域でクリスマス市（いち）が開催され、手作り品や自家製食品等がたくさん販売されます。ヴォー(Vaud)州モルジュ(Morges)、ローザンヌ(Lausanne)、ヴヴェ(Vevey)、モントルー(Montreux)などのレマン湖畔の町々や、その他の多くの町で開催されるクリスマス市では、必ずと言って良いほど、子供たちの人気者、ペール・ノエル（Père Noël、サンタクロース）の訪問があり、この時期、ペール・ノエルは大忙しです。私の住むレザンでも今年はクリスマス市が１２月８日、９日と２日間開催され、大雪であったにもかかわらず、たくさんの人出がありました。もちろん、ペール・ノエルも来てくれて、子供たち一人ずつに、「今年はお利口だったかい」と質問しながらお菓子の入った袋を配ってくれました。
クリスマス市やペール・ノエルやらで、アドヴェントの期間には、スイスの多くの家庭でもクリスマス色が濃くなってきます。１２月１日からは、アドヴェントカレンダーと呼ばれる日付けのところが開くようになっているカレンダーを使って、クリスマスまでのカウント・ダウンを始めます。カレンダーには、２５個の窓があって、毎日１つずつ開けるのです。窓を開くと中に、聖書の言葉があったり、美しい景色や、可愛い絵があったり、大人も子供も楽しめる仕掛けになっています。１２月６日は、パン職人の守護聖人でもあった聖ニコラウスの日で、この日には、人形の形をした特別なパンを焼きます。この日、子供のいる家庭では、この特別のパンを含め、落花生、みかん、お菓子を詰め込んだ靴下を子供部屋のドアノブにかけて、プレセントにします。そして、クリスマスの１週間から２日前になるとクリスマスツリーを飾ります。昔は多くの家庭で本物のロウソクをツリーに飾っていたそうですが、最近は安全面を考慮して電気のライトを利用する家庭がほとんどです。スイス人の友人によると、生のツリーを家に持ち込むと、樹木の香りが部屋を満たすので、そのツリーに本物のロウソクを飾って、クリスマス・イヴに火を灯すと格別なクリスマス気分になるのだそうです。クリスマス・イヴの日（１２月２４日）は、家族で夕食を楽しんだり、プレセントを渡したり、教会に行ったりして時間を過ごします。そして、いよいよ、クリスマスの日を迎え、人々は、「ジョワイユー・ノエル！(Joyeux Noël!)」と挨拶を交わします。
２０１２年も間もなく幕を閉じようとしています。銀世界のレザンから見るローヌ谷の夜景は、きらきらと美しく輝いています。その夜景を見ながら、遠い日本のことを思います。そんな時、頭をよぎるのは、２０１１年の東日本大震災の際、レザンに住む日本人コミュニティーが行った義援金活動に対してのレザン住民の反応です。涙を流しながら寄付してくれた母娘、財布にある現金を全て寄付してくれた男性、義援金を集めるためのチャリティー昼食会用の鶏肉を、「代金はいらないよ」と、そっと呟いて寄付してくれた肉屋さん、その他レザンに住む大勢の人々の顔が脳裏に焼き付いています。世界は繋がっているということを強く感じた瞬間でした。遠い国での出来事として素通りしなかったレザンの人々、スイスの人々に今も感謝の気持ちで一杯です。２０１２年のアドヴェント・リースは、すでに、「希望」、「愛」、「喜び」の３本のロウソクが灯されています。来る１２月２３日には、「平和」を意味するロウソクに火が灯ります。２０１３年、日本が平和に貢献し、より良い国となることを願いつつ、がんばろう日本、そして、がんばろう世界。
小西なづな
プロフィール：小西なづな
１９９６年よりイギリス人、アイリス・ブレザー（Iris Blaser）師のもとで絵付けを学ぶ。個展を目標に作品創りに励んでいる。レザンで偶然販売した肉まん・野菜まんが好評で、機会ある毎にマルシェに出店。収益の多くはネパールやインド、カシミア地方の恵まれない環境にある子供たちのために寄付している。家族は夫、１女１男。スイス滞在１６年。インフォボックス終わり