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2月10日早朝、スイス最大銀行のUBSは昨年の業務成績を発表した。それによると、2008年の純損失は197億フランに上った。
UBSはまた、新たな市場環境に備えて「ウェルスマネジメント&スイスバンク」部門および「ウェルスマネジメント・アメリカ」部門を新設することを決定した。
大損でもボーナス支給
197億フラン ( 約1兆5300億円 ) の損失の大部分は、投資部門の大幅な業績悪化が原因だ。同部門の損失は、2008年第4四半期だけでも81億フラン ( 約6300億円 ) に上った。また、今回の金融危機は大銀行UBSの信用を大きく揺さぶり、第4四半期に顧客が口座から引き出した金額は合計858億フラン ( 約6兆7000億円 ) に達した。うち582億フラン ( 約4兆5000億円 ) は資産運用、そして276億フラン ( 約2兆1000億円 ) が機関投資家対象のビジネスとなっている。しかし、第4四半期中に新規顧客状況は改善され、2009年のスタートはまずまずとのことだ。
このような巨大な損失にもかかわらず、UBSは昨年22億フラン ( 約1700億円 ) のボーナスを支給した。さらに、2010年以降に持ち越された、特定の条件をクリアした場合に支払われる給与も16億フラン ( 約1200億円 ) に上るという。
大地震のあとの組織改革
新設される「ウェルスマネジメント&スイスバンク」部門は、アメリカ全土、そしてスイスの個人および企業顧客を除いた業務を担当。「ウェルスマネジメント・アメリカ」部門はアメリカの資産運用市場を専門に扱う。
一方、投資部門では今年末までにおよそ2000人が削減され、人員は1万5000人まで減らされる見込み。しかし、投資部門はこれからもUBSのコア業務にとどまる。
また、スイス国立銀行 ( スイス中銀/SNB ) も2月10日、UBSに対してはこれまでおよそ600億ドル ( 約5兆5000億円 ) の融資を予定していたが、これを391億ドル ( 約3兆6000億円 ) に減額すると発表した。UBSと国立銀行は、学費ローンや金融保証保険会社 ( モノライン ) が扱う証券を対象からはずすことで同意した。
swissinfo、外電