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8月３０日は、絵本「ウルスリの鈴」などで有名な画家アロイス・カリジェの生誕１００年記念日だ。
アロイス・カリジェは１９０２年8月３０日、グラウビュンデン州Surselva地方のトゥルンで生まれ、スイスで最も有名なアーティスト、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてチューリッヒで活躍後、故郷のトゥルンに戻り８５年8月１日没した。
「ウルスリの鈴」（Schellen Ursli）は、「ハイジ」に次ぐ人気を誇る絵本で、日本でもそれなりの人気がある。「ウルスリの鈴」は、グラウビュンデン州東部エンガディン地方で３月頃行われる春を呼ぶ祭りChalandamarz（カウベル祭り）が舞台（もうお察しかと思うが、本来「鈴」ではなく「カウベル」とするべきだった。）。カウベルを鳴らしながら行進するお祭りで、小さいウルスリは小さいベルしかもらえない。山の夏小屋に大きなカウベルがあるのを思い出したウルスリは、森超え谷超え雪の山道を１人で取りに行く。小屋に辿り着きベルを見つけたウルスリは、疲れて寝てしまうが、その頃ウルスリがいないので村では大騒ぎ。皆でウルスリを探している。朝、目覚めたウルスリは大きなカウベルをもって雪道をかけおりる。そして、一番大きなカウベルを持つ小さいウルスリが先頭に立って行進するというのが、お話だ。
ウルスリのファンは、お話の舞台となっているエンガディン地方を旅する。が、実はカリジェの出身地Surselva地方はグラウビュンデン州でも西のはずれ、カリジェ自身はエンガディン地方の事は良く知らなかった。エンガディンは壁画のある家と木製の噴水が特徴だが、Surselvaではシンプルな木造の家と石の噴水だ。「ウルスリの鈴」は、エンガディンGuaruda出身の児童文学作家セリナ・ケンツの原作に（原作はロマンシュ語で書かれている）カリジェが挿し絵を描いたものだが、グラウビュンデン近代美術館のベアト・シュトゥッツァー学芸員によると、「ウルスリ一家の食事のシーンでカリジェはスープとパン、チーズを描いたが、本当はエンガディン地方の伝統的な栗の料理を描くべきだった。」とカリジェ自身がエンガディンの習慣に通じていなかった事を指摘する。
カリジェが晩年を過ごしたトゥルンの家は、彼自身がデザインした尖ったフェンスに囲まれ、尖り帽子をかぶったウルスリが描かれている。