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２００１年９月１１日、乗っ取られた民間旅客機２機が相次いでニューヨークの世界貿易センターに激突した。この米国同時多発テロ事件をめぐり、ニューヨーク州裁判所は３日、ビル倒壊が２回あったと数えて、再保険会社スイス・リに対し、掛けた保険金の２倍支払うよう求めていた原告側の訴えを棄却した。スイス・リは、敗訴すれば2,000億円近くの支払いを迫られる可能性もあった。このコンテンツは 2004/05/05 11:01
今回の判決により、再保険会社スイス・リは保険金の支払いを最高8億7,700万ドル（約965億円）以下に抑えられることになった。
再保険会社は、一般の保険会社が持つリスクの一部を「再保険」して肩代わりする会社のこと。大規模な災害やテロなど突発的な巨額の保険金支払いに備え、多くの損害保険会社が利用している。
米国同時多発テロが起きた当時、世界貿易センタービルのオーナーは複数の再保険会社と契約していたが、このうちスイス・リは契約全体の２２％を占め、再保険会社の中で一番割合が高かった。このため、訴訟で求められた保険金も再保険会社の中で一番高いとされる。
対立する解釈
保険金を２倍支払うよう訴えたのは、ラリー・シルバースタイン氏（７２）。世界貿易センタービルのオーナーだ。
世界貿易センタービルは長い間、ニューヨーク州とニュージャージ州当局が共同出資で設立した都市開発公団が所有していた。土地は現在も同公団が所有しているが、同時多発テロが起こる数ヶ月前に都市開発公団は建物だけをシルバースタイン社に売却。同社がビルの賃貸を始めたのは同時多発テロの6週間前だった。
事件後、スイス・リを筆頭に、再保険会社とシルバースタイン氏の間で保険契約内容の解釈をめぐり意見が対立。再保険会社は２つのビル倒壊そのものを１回と数えることを主張したが、シルバースタイン氏はこれを受け入れず、訴訟までもつれ込むことになった。
スイス・リの勝訟に先立って、ニューヨーク州裁判所は先週も、他の再保険会社を訴えた同じ内容の訴訟ケースでシルバースタイン氏の訴えを却下している。別の再保険会社２社との訴訟判決も近日中に明らかになる見通しだ。
今回の判決に対し、スイス・リ米国支社のジャック・ドュボア社長は「事件が起きた後で、保険金支払いの条件を変えることはできないという原則論が守られた」と述べ、この裁判は決着がついたとしている。
このニュースを受け、スイス証券取引所では４日、スイス・リの株価は2.5％上昇し、午前の取引で88・10フラン（約7,544円）の値をつけた。
シルバースタイン氏は、仮に世界貿易センタービル倒壊による保険支払い裁判で全敗しても、再保険会社による保険金の支払いで総額35億ドル（約3, 850億円）を受け取ることになる。
スイス国際放送 安達聡子（あだちさとこ）意訳
補足情報
米国同時多発テロで2,700人以上もの人がなくなったと推定されている。End of insertion
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