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途上国の生産者との公正な取引 ( フェアトレード ) を進める「ゲバナ ( gebana ) 」の協力で、スイス大手スーパー「ミグロ ( Migros ) 」の燃料販売子会社「ミグロール ( Migrol ) 」はこのほど、環境破壊が少ないバイオ燃料の販売に乗り出すと発表した。このコンテンツは 2007/08/31 15:33
ミグロが販売する予定のバイオ燃料は、ブラジルの農家が作った大豆が原料。生産者が十分生活できるフェアトレードが売り物だ。
スイスのNGO「南同盟 ( Alliance Sude ) 」は、主要食糧の生産のために単一栽培が進んだり、そのために森林が伐採されることを避ける試みであるとミグロの計画を評価している。
環境と社会に寄与する満足感
ゲバナはチューリヒを拠点として、5年前からブラジル南西にあるカパネマ地方( Capanema ) の350戸の農家と協力し、大豆の持続可能な栽培方法を専門家の派遣などを通して広めてきた。このほど、大豆を原料としたバイオ燃料の製造にこぎ着け、大手スーパーミグロの燃料販売の子会社ミグロールとタイアップし、農家が生活していくために十分な報酬を支払う条件で取引契約を結んだと発表した。ゲバナが提供するバイオ燃料の価格は、従来の燃料より0.6フラン ( 約57円 ) 高く2.35フラン ( 約225円 ) だ。
ミグロールはゲバナのバイオ燃料を一定量購入し、従来のガソリンやジーゼルと混合し従来の燃料の価格に抑えて販売する予定だ。消費者は、フェアトレードにより輸入され、しかも環境破壊が少ないバイオ燃料が自家用車のタンクを満たすという満足感を得ながら、ガソリンを買うことになる。
バイオ燃料の拡大
ゲバナは1リットル当たりの売り上げのうち、0.3フラン ( 約28.7円 )を農家に配分し、0.23フラン ( 約22円 ) を開発とマーケティングに当てる。また、0.07フラン ( 約6.7円 ) はブラジル農家の自立運営のための基金として貯蓄する。ゲバナの企画担当者アドリアン・ヴィドマー氏は「このプロジェクトの基本的考えは、農家が自分たちの作った農作物で満足な生活ができるようにすることです。以前は有機栽培によるドライフルーツや大豆の栽培を促進してきましたが、現在バイオ燃料の将来性を見たので」と語る。当初、大豆の栽培で安価な食用油を売るつもりでいたという。
単一栽培の危険性は？
バイオ燃料については、単一栽培が土壌に与える悪影響などを問題視する意見もある。しかし、南同盟のローズマリー・ベアー広報担当は「バイオ燃料による、環境破壊も無く、社会にもたらす悪影響も無い方法があることを示したもの」とゲバナとミグロールによるバイオ燃料を評価している。
ミグロールは環境を配慮したグリーン燃料の導入の先駆的存在で、スイスでは他社に先駆け1984年、無鉛ガソリンを導入した歴史を持つ。1992年にはエコ・ジーゼルを販売し、3年後には環境寄与度を示す「グリーンライフ」ラベルも作った。ミグロールのダニエル・フーラー社長は、こうした同社の歴史から「ゲバナがわれわれにこの話を持ってきたとき、ミグロールがこれを受け入れることはいたって自然なことでした。このプロジェクトにおいては、森林が大豆の単一栽培で伐採されないよう配慮をしていることが一番重要です」と語る。ブラジルからのバイオ燃料は、年間150万リットル輸入する予定だ。
ゲバナは今後このプロジェクトを拡大し、アフリカ、ブルキナファソの5000軒の農家と現地の植物からバイオ燃料を生産する計画を立てている。
swissinfo、マシュー・アレン 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 意訳
キーワード
スイス国内で走る自動車が使う燃料 ( 2006年 )
ガソリン65%
ジーゼル34%
その他1%
補足情報
ゲバナ( gebana ) は、ブラジルのカパネマ地方で350戸の小規模農家と2002年から協力して大豆の生産を始めた。
現在バイオ燃料の年間生産量は150万リットルだが、2010年には年間300万リットルにまで増やす予定。
ゲバナの音頭で、ブルキナファソでも同様の計画が進んでいる。現在試験中だが、2010年には年間1000万リットルの生産が期待されている。
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