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チューリヒ州の小さな町、ヴァリセレンでスイスで路上での「唾吐き」に罰金が科せられることになった。ゴミのポイ捨てや犬の糞も罰金の対象となる。
この罰金を警告するために町の住人の半分以上にイエローカードが配られた。6月からは、路上や公共の場で唾吐きやゴミのポイ捨てをしている現行犯にはレッドカードが出され、罰金を払わなければならない。
これは2007年の初めにヴァリセレン市で始まった、「きれいな町のための行動計画」の一環の法改正だ。この他、瓶やペットボトルのリサイクリング用のゴミ箱や街中のゴミ箱を、ゴミが外に溢れないように、底が地下に埋まったものへ総取替えした。
唾吐きは30フラン
「世紀の大事業！これでゴミや唾を避けて歩かなくて済む」といった市の方針を支持する反応が市のウエブサイトに書きこまれた。異議を唱える住人は今のところいないという。
唾吐きに罰金を科すというアイデアは2000年に市の委員会で生まれた。「誰も反対しませんでした。ただ、唾吐きやゴミのポイ捨てなどを法的にどう導入できるかが問題でした」と市の清掃課のアレクサンドラ・タヴェルナー氏が説明する。
ヴァリセレン市では唾吐きとゴミのポイ捨ては30フラン（ 約3千円 ）、犬の糞の放置は80フラン（ 約8千円 ）の罰金。同じような罰金措置を取るバーゼル市はさらに厳しく、ゴミのポイ捨ては50フラン（ 約5千円 ）で犬の糞の放置はなんと100フラン（ 約1万円 ) の罰金だ。
お金のかかるポイ捨て
スイス都市協会はゴミのポイ捨ての清掃作業に毎年、住人1万人当たり1億フラン（ 約98億円 ）かかり、これは道路維持費の20％にも当たるという。道路局のクリスティアン・シュッツ局長は「地方公共団体が少数の不心得者の付けを払わされるのはおかしい」と言う。
現行犯の難しさ
この措置を効き目があるものにするには、ゴミ捨てや唾を吐く者を現行犯で捕まえることが必要だ。このため、ゴミと闘うための新たなポストが作られ、パトロールが強化される。
ゴミ排除キャンペーンの各市のコーディネーターをするニールス・ミヒェル局長は「バーゼルでは1年間で11件の罰金しか科さなかった。違反者を捕まえるのは非常に難しい」と語り、「だからこの措置は役に立たないとの声も上がっている」という。
それでも、シュッツ局長はヴァリセレンの町では既に効果がみられてきたと喜ぶ。「ゴミを放置しておきながら、人々に公共衛生教育をしようと思っている人は間違っています。不潔さはさらなる放置を呼び、清潔さはさらなる清潔を促進するのです」
swissinfo、ヴァリセレンにて アリアンヌ・ギゴン・ボーマン、 屋山明乃 ( ややま あけの ) 意訳
補足情報
チューリヒ州のヴァリセレン市では2007年6月からスイスで初めて路上や公共の場所での唾吐きに罰金が科せられる。
唾吐きとゴミのポイ捨ては30フラン、飼い犬の糞の放置は80フランの罰金。
既に1000枚の勧告用のイエローカードの半分が住人に配られ、道路や公共の場所での清潔さに関心を呼びさましてから、現行犯にはレッドカード配られ、罰金が科せられる。
唾吐き
- ヨーロッパでは中世から唾吐きに対する社会的認識が大きく変わってきた。昔は日常生活で唾を吐くことは普通のことで、唾を飲み込むことが行儀が悪いと考えられていた。
- 1700年代初めごろから唾を吐くことは人前ではしない方が良いことになり、1860年代頃からは特に女性の前で路上や床に唾を吐くことは品がないという認識になった。
- 19世紀にはたんつぼが使われ人々が公の場で唾を吐くことができたが、ヨーロッパを襲った1918年のインフルエンザ流行以来、たんつぼ使用は消滅した。
- シンガポールでは路上で唾を吐くと1000ドルの罰金を取られる。