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スイス外務省が12月1日認めたところによると、2008年7月からリビアに拘束されたままのスイス人ビジネスマン2人に対しリビアの裁判所は11月30日、入国手続きの不備を理由に16カ月間の禁固刑を言い渡した。
判決の言い渡しは、2人が不在の裁判で下され、2人はいまだ在トリポリのスイス大使館に拘束中となっているという。外務省 ( EDA/DFAE ) は2人の親族と密接に連絡を取り合い、今後の対策を検討する。以上の事実は2人の所属する会社も認めた。
違法経済活動の容疑も
AFP通信によるとリビアの某責任者の証言として、2人のスイス人はさらに1600フラン ( 約14万円 ) の罰金が科されたという。AFP通信とロイター通信によると、既に2人は2008年8月、20日間の禁固刑を務めた。その後保釈金を支払い保釈されて以降、国内にとどめ置かれている状態にあると報じている。
上訴期間は2週間ある。しかし、2人はさらに、リビア国内で違法な経済活動をした疑いでも告訴されているという。
2人のスイス人は2008年7月19日、リビアへの違法入国と脱税の疑いで逮捕された。この逮捕は、リビアの最高指導者ムアンマル・ガダフィ大佐の息子夫婦が使用人に暴力を振るった疑いでジュネーブ市警察が逮捕した事件に対する報復であると見られている。息子夫婦は数日後に釈放されたが、スイスとリビアの関係は悪化の一途をたどった。
スイスは11月29日の国民投票でイスラム寺院の塔、ミナレットの建設を禁止することを要求したイニシアチブを承認した。1日のドイツ語テレビ放送では、ジュネーブのイスラム研究センターのハスニ・アビディ氏は、今回のリビアの判決は国民投票の結果を踏まえたものであると語っている。
swissinfo.ch、外電
スイスとリビアの関係 これまでの経緯
2008年7月15日 リビアの最高指導者ムアンマル・ガダフィ大佐の息子ハニバル･ガダフィ氏と妊娠中の夫人がジュネーブで逮捕される。容疑は使用人に対する傷害、恐喝など。
7月17日 逮捕後2日で夫妻は釈放される。
7月19日 リビア政府、2人のスイス人を逮捕。容疑は入国･滞在規範違反。
7月22日 ミシュリン・カルミ・レ外相、電話でリビア政府に抗議。
7月23日 リビア政府、スイスへの石油輸出を停止すると脅す。
7月25日 スイス外務省が2国間関係の「非常事態」と発表。
7月26日 リビア政府がスイス政府に対し、謝罪と今回の事件についての事情説明を要求。
7月28日 スイス、リビア両政府の直接交渉が行われる。
7月29日 保釈金が支払われ、2人のスイス人は解放される。しかし帰国は許可されなかった。
8月13日、ガダフィ大佐の息子ハニバル･ガダフィ氏の使用人2人の弁護士が告訴を取り下げないと発表。
9月2日、使用人2人が告訴を取り下げる。
9月3日、ジュネーブ州の検事総長ダニエル・ザペリ氏が事件に終止符を打つ。
2009年8月20日 ハンス・ルドルフ・メルツ大統領 トリポリで謝罪。
8月30日 ハニバル・ガダフィ夫妻逮捕事件の合法性を問う裁判の裁判官として、スイスがイギリス人エリザベス・ヴィルムシュースト氏を任命。
9月2日 リビア側はパンナム機爆破事件のリビア側弁護士サアド・ガーバー氏を任命。
9月24日 国連総会でメルツ大統領、ガダフィ大佐と会見。
10月18日 スイス政府は6人の派遣団をトリポリに送るが、拘束者2人は帰国せず。10月20日 この日は2国間の協定で正常化に向けての条件を整える期限日だった。
10月22日 メルツ大統領とカルミ・レ外相は記者会見を行い、リビアに対する非難のトーンを強めた。しかし具体的な問題解決策は提示されなかった。
11月30日 2人に、違法入国の罪で16カ月の禁固刑が言い渡された。現在、2人は在トリポリスイス大使館に拘留されている。