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8月4日からスイス南部ロカルノ市で開催されていた国際映画祭が14日、閉幕した。グランプリの金のレオパルド賞は、「プライベート」（イタリア・セヴェリオ・コンスタンツォ監督）が受賞した。日本の市川準監督の「トニー滝谷」は、審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞の3つの賞を受賞した。このコンテンツは 2004/08/05 16:08
審査はスイスの写真記者ルネ・ブーリ審査委員長ほか、映画関係者7人があたった。映画祭ではメインコンペティションのほか、「ビデオ映画部門」、「ジャーナリズムと映画」など10以上の部門に分かれ、およそ250本の映画が上映された。
メインコンペティションに日本から参加した「トニー滝谷」は、審査員特別賞と国際批評家連盟賞の二つを受賞。昨年、演出賞を受賞した「女理髪師の恋」（小林正広監督）に続きロカルノでは2年連続、日本の映画が受賞した。
市川準監督は「トニー滝谷」が国際的に評価を受けたことで、「とても嬉しい。作品に対する自信がついた」と語った。「人間はどの国でも変わらない。家族のこと、人の生死などは世界に共通することだ。映画の中で描かれている人間像が、誰にも思い当たることであることが、ロカルノ国際映画祭でアピールしたのだ」と同監督は思う。
ロカルノの街を歩いていると握手を求める人もあり「ロカルノの市民は映画祭を大事にし、映画を愛していることが感じられた。再び是非訪問したい」とも語った。
「トニー滝谷」
「トニー滝谷」は同じ題名の村上春樹の短篇小説を映画化したものである。
太平洋戦争中に上海でトロンボーンを吹いていたジャズミュージシャンの父を持つトニー滝谷（尾形イッセー）は、孤独な幼年期を過ごすが、それが彼にとっては居心地が悪いわけではなかった。正確な絵を描くことがかわれ、イラストレーターとして働き、収入も十分得るようになったが、孤独であることに変わりはなかった。
ある日、出版社の編集部員（宮沢りえ）に一目ぼれし、二人は結婚する。妻は良くできた女性だが、一つだけ気になることがあった。それは、あまりにも多くの洋服を買い込むことである。目の前に綺麗な洋服があると買わずにはいられないという。妻はその性癖から抜け出そうとするが、交通事故で突然死んでしまう。残されたのは膨大な洋服。妻を失い、自分が再び一人になったトニー滝谷は、あることを思いつく。
市川準監督はコマーシャルの演出家として多くのヒットCMを生み出し、1985年にはカンヌ国際広告映画祭でも金賞を受賞した。87年には映画監督としてデビュー。以来「病院で死ぬこと」（93年作）、「竜馬の妻とその夫と愛人」（2002年作）などを製作した。「トニー滝谷」では、「引っ込み思案で、人とのコミュニケーションを怖がるような、典型的ないまの日本人を描きたかった。映画の製作を通し、人は一人で生まれ、一人で死ぬ。人は孤独で、人生ははかない。それでも意味があるのだということを言い続けたい」という。
ロカルノ国際映画祭の魅力
国際映画祭といえばベネチアやカンヌなどが、世界的に有名な監督やハリウッドの映画スターも集まることで、注目度は高い。
一方、スイスでは最大とはいえ、ロカルノの国際映画祭はこれらの華やかなものと比較すると地味だと毎年言われてきた。開催者のイレーネ・ビニャルディ氏は、「スタッフと気に入った映画を選んだ結果である。特に自分が社会派とは意識したことはないが、映画は常に政治的なものであり、政治的な思想を持っている」と言う。
上映される映画の半分は米国製だが、ロカルノ映画祭の特徴は国際性にあり、全世界を網羅していると言えよう。「スターを見に来たいのか、映画を観たいのかは観客が決める。映画好きを魅了する映画祭にしたい」（ビニャルディ氏）という。
ロカルノはイタリア語圏のチチーノ州に位置し、夏になるとテラスで食事する人たちを多く見かけるといった南欧の文化がある。映画祭もメインとなるのは街の真中にある大広場、7,000人を収容するピアッツア・グランデ。日がすっかり落ちた9時半から大スクリーンで上映となる。
これまでは雨が降ったら広場での上映は延期となっていたが、本年からは雨天決行で、雨に濡れたくない人は別の会場でも観ることができるようにした。初日は雨が降ったものの、やはりロカルノ映画祭はピアッツア・グランデで観るのが一番と、映画祭の呼び物の一つとなっている。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
キーワード
金のレオポルド賞 「プライベート」(Private)（伊）監督 サヴェリオ・コンスタンツォ
銀のレオポルド賞 「警報」（En Garde)（独）監督 アイゼ・ポラット
人権賞 「謝罪」（Forgiveness)（南ア）監督 イアン･ガブリエル
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