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スイスの歴史と文化にまつわる膨大なコレクションを展示するスイス国立博物館の新館が今月１日、チューリヒでお披露目された。この新館の増築計画が発表されたのは２００２年。さまざまな反対や政治的衝突、そして国民投票や連邦裁判所の判決を乗り越えてのオープンとなった。
チューリヒにあるスイス国立博物館は９８年に、比較的歴史の浅いスイス国家の文化財を保管すべく作られた。同博物館なしにはスイスの重要な文化財は失われていたか、国外に売られていただろう。文化財の保管の他に、中世の城を思い起こさせる国立博物館が担うもう一つの役割は、四つの公用語と多様な文化を持つスイスのアイデンティティーを高めることだった。
スイスの文化財とアイデンティティーの保持。これら二つの目的をスイス国立博物館は百年以上果たし続けてきた。同博物館は今でもスイスで最多の来館者を誇る歴史・文化博物館だ。
新館オープンを記念し、７月３１日の夜から８月１日にかけて開催された記念パーティには、２万３千人以上の訪問者が来場した。その中にはアラン・ベルセ文化相、元閣僚のモリッツ・ロイエンベルガー氏やクリストフ・ブロッハー氏なども居合わせた。
建築家ユニット「クリスト＆ガンテンバイン（Christ & Gantenbein）」によってデザインされた新館建設の総額費用は１億１０００万フラン（約１１３億８千万円）。２２００立方メートルの空間にたたずむモダンな装いの新館には、多目的展示スペース、講堂、図書館などが入っている。
実はこの新館の増築が提案されたのはかなり前だった。しかし、１５年前にデザインコンペで新館のデザインが発表されたのを境に増築に反対する声が上がり、計画は先延ばしとなった。
増築計画の反対者は高い建設費、新館の建設による歴史的な公園の一部取り壊し、そしてクラシカルなたたずまいの本館とは対照的なコンクリートからなる新館の建築デザインを疑問視した。
最終的に増築計画が実現するためには、連邦議会での可決、チューリヒ州と自治体の国民投票での承認、そして計画反対者の異議申し立てに対する連邦裁判所による二つの判決が必要だった。国立博物館の新館はこれらを乗り越えてのオープンとなった。
（写真・Keystone 文・Armando Mombelli 翻訳＆編集・説田英香）