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スイスの家庭は全体的に裕福になっているが、貧富の差は広がっているとスイス税務当局は警告する。背景にあるのは低金利と高い役員報酬だ。
連邦納税事務局が先月公表した報告書他のサイトへによると、資産額上位1％の資産総額は2003年から15年までに約43％増えた。下位75％の資産の伸び率は同じ期間で18.6％にとどまる。
スイス社会科学専門センターFORS他のサイトへのウルシーナ・クーン上席研究員は、格差拡大の理由には複数の理由があり複雑に絡み合っていると話す。それらの大半はスイス固有の理由ではなく、世界的に同じような傾向がみられる。
長引く低金利により、不動産を始め多くの金融資産は相対的に評価額が高まっている。「複数の住宅の所有者はさらに資産価値が上がる場合が多い」」（クーン氏）。
多くの国で、経営幹部の報酬が通常の賃金に比べ大きく上昇している。稼ぎの多い人はさらに多額を貯蓄・投資に回せる。富裕層はファミリーオフィスなどレベルの高い投資アドバイザーを頼ることも可能だ。
スイス特有の事情としては、外国人富裕層に対し収入ではなく純資産に課税するシステムだ。「一括税」と呼ばれ、国外の富裕層資産をスイスに引き付ける一因になっているが、論争の的にもなっている。
富のばらつき
2015年末時点のスイスの家庭の純資産総額は1兆7920億フラン、1人当たりでは平均21万5166フラン（約2311万円）だった。
だが国民の過半数（55.46％）は純資産5万フラン未満で、24.53％はゼロだ。スイスの住民の5.72％が100万フラン以上の資産を抱え、1％は1000万フラン以上を所有する。
1人当たり資産額を州別にみると、シュヴィーツ州（71万8473フラン）、ニトヴァルデン州（67万7401フラン）、ツーク州（49万2311フラン）が上位3位を占めた。最も少ないのはフリブール州の9万9099フランだった。
ジニ係数と呼ばれる統計尺度でみると、同じ州内の貧富の格差にはばらつきがある。ジニ係数は0～1で示され、1に近づくほど格差が大きい。
連邦納税事務局の報告書によると、格差が最も大きいのはジュネーブ州（0.92）で、最少はウーリ州（0.72）だった。スイス全体では03年の0.83から15年は0.86とわずかに拡大した。
報告書がまとめたデータは、社会保険費の控除前の課税対象となる純資産に基づく。国外に所有する資産や企業年金・任意の個人年金は計算に含まれていない。1人の個人が複数の州に資産を所有している場合、州の間で分割して計上される。
（英語からの翻訳・ムートゥ朋子）, Keystone-SDA/sb