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スイス第2大手銀行のクレディ・スイスは、20カ国・地域首脳会議が最近発表した新しい指針に沿って報酬制度を改正することが明らかになった。対象となるのはトップレベルの管理職7000人で、固定給は上がるが、賞与の金額が小さくなるという。
クレディ・スイス ( Credit Suisse ) はさらに、長期的な功績を残した場合にのみ報酬を出す二つの新しい方法を導入する。これも今年9月にピッツバーグで開かれた20カ国・地域首脳会議 ( G20 ) の重要案件の一つだ。
長期的で収益に左右
クレディ・スイスの最高経営責任者 ( CEO ) のブラディ・ドゥーガン氏は10月20日のコミュニケの中で次のように述べている。
「今日公表した報酬制度の改正は、賞与に関する競争力の面で、また株主の利益にとっても、監督局の意向に対応するといった意味からも、政界と社会全般にとってバランスが保たれる」
クレディ・スイスが今回導入する新報酬制度は、行員に支払われる賞与は、年内に支払うのではなく、翌年以降に持ち越し、分割して支払うというもの。金額も12万5000フラン ( 約1130万円 ) 以下と定めている。これ以上の賞与については、自己資本利益率の4年間の平均を考慮した金額を株価で換算した自社株を、4年間に分割して支払う報酬 ( Scaled Incentive Share Units ( SISU )) と、自己資本利益率に応じた賞与を3年間に分割して現金で支払う報酬 ( Adjustable Performance Plan Awards ) の2本の柱で構成される。いずれも長期的な観点からの賞与で、銀行の収益に左右される賞与となる。スイスの金融界で先鞭を切る制度を発表したクレディ・スイスに追従する銀行が表れるかが注目されるところだ。
第3四半期黒字
また、22日に行われた業績発表によると、クレディ・スイスは第3四半期、24億フラン ( 約2180億円 ) の純利益を計上した。前期の純利益は16億フラン ( 約1450億円 ) で、第3四半期は予想を上回る好業績となった。
利益の上昇が著しかったのは投資部門で、税引き前利益は17億フラン ( 約1540億円 ) を計上。また、富裕層の資産管理やスイス国内の企業及び個人客を相手にしたプライベートバンク部門も9億フラン ( 約820億円 ) 、機関投資家の資産管理、アセットマネジメントも3億フラン ( 約270億円 ) の利益を計上した。そのほか、新たな資金流入額もアナリストの予想をはるかに上回り、167億フラン ( 約1兆5100億円 ) に達した。
swissinfo.ch、外電