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リスボンはほとんど初夏の暖かさだ。街中を歩く若者たちはＴシャツとパンツだ。坂の多い町なので上り下りで歩くと汗をかく。なるべく歩かずに路面電車とバスを利用する。２４時間有効の地下鉄等チケットを買ったので便利だ。
グルベンキアン美術館は、リスボンの中心部、地下鉄サンセバスチャン駅からすぐだ。グルベンキアン財団の敷地にグルベンキアン美術館と現代美術館があるが、今回はグルベンキアン美術館だけにした。ベルナ通りから美術館の玄関に向かう。１０時開館の１５分前に、すでに１０数人の客が待っていた。
グルベンキアンはアルメニア人の富豪だそうで、晩年はリスボンに住んだ。古代エジプト、ギリシア、ローマからアラビア、東アジアの古物、装飾品、貨幣、絨毯、家具、工芸品などを収集し、近代絵画や彫刻も集めた。亡くなった後に財団が作られ、そして２つの美術館が作られた。
常設展は、エジプトの食器、人物像、猫の像、レリーフ、マスク。同様に、ギリシア、メソポタミア、イスラム、アルメニア、極東、近世西欧、近代西欧と続く。極東では中国の陶器と、日本の漆器が中心。近世・近代西欧の家具、調度品、銀器もなかなか。よくこんなものまでと思うくらい、膨大な品々だ。雑多に見えるし、次から次へと買い漁ったのかと思ったが、古物専門家の助言をえながら蒐集したのだという。
近代絵画・彫刻では、ルーベンス、レンブラントなどフランドル派、マネ、モネなど印象派、そしてロダン。ターナーもあった。ルーベンスのヘレナ・フォーメント像、フラゴナールの愛の島、マネのシャボン玉、モネの氷解、ルノアールのモネ夫人、ドガの自画像、ロダンのカレー市民、ウードンのダイアナ、バーン・ジョーンズのヴィーナスが見どころ。
売店には立派なカタログが置いてあったが高価だし重いので、小さなガイドブックだけ買った。時間がなかったので２時間ほどでざっと見ただけだが、次回は現代美術館の方にも行ってみたいものだ。
＊FAVI, Assenblage de Cepages Rouges, AOC Valais Sion, 2015.