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スイスで１８日、全州議会（上院）と国民議会（下院）の総選挙が行われた。下院では右派の国民党が最も議席数を伸ばし、同じく右派の急進民主党も議席を増やした。一方、前回の総選挙で躍進した中道派政党や緑の党は議席数を大幅に減らす結果となった。
第一党の国民党は、議席数を前回から１１議席増やし、２００議席中６５議席を占めた（２９．４％、前回比+２．８％）。同党がここまで勢力を増したのは初めてのことだ。
これまで厳しい外国人政策を訴えてきた国民党は選挙戦でも「同党だけが移民数を制限し、不法移民に厳しい態度で臨む唯一の党だ」と主張してきた。今年になってシリアなどからの難民･移民問題が欧州各国で大きな問題となっていることを背景に、「このままではスイスで年間５万件の難民申請が行われることになる」と強調。難民問題を選挙戦のテーマに据えていた。
トーニ・ブルンナー党首は今回の選挙で好成績を残したことについて、「本当に迫害されている難民と、経済目的でやってくる移民とを区別しようとしているのは我が党だけだ」とスイス公共放送に話し、歴史的な快挙に満足げな笑みを浮かべた。
消えたフクシマ効果
第二党で左派の社会民主党は３議席を失い４３議席（１８．８％、前回比+０．１％）、右派で経済政策を優先する第三党の急進民主党は３議席を伸ばし３３議席（１６．３％、+１．３％）、中道派のキリスト教民主党は１議席を失い２８議席を確保している（１１．６％、-０．７％）。
国民党の躍進の裏で議席数を大幅に減らしたのが、前回２０１１年の総選挙で大幅に議席を伸ばした中道派の自由緑の党だ。福島第一原発事故が社会に大きなインパクトを与えた前回では、脱原発を掲げながらも現実的な経済政策を推し進めていた自由緑の党が１２議席を獲得するという好成績を収めた。
しかし、難民問題で大きく揺れる今年の総選挙では、自由緑の党は有権者へのアピールに失敗し、５議席を失う結果となった（４．６％、-０．８％）。同じく脱原発を訴えていた左派・緑の党も、今回は５議席減らし、１１議席となった（７．１％、-１．３％）。
右派政党が勢力を強めたことで、スイス政府がこれまで推し進めていた段階的脱原発計画が見直される可能性が高まったと、一部の識者は主張している。
上院の選挙結果は未確定
州を代表する上院（定数４６議席）では、議員は各州から２人が選ばれる（準州は１人）。州の多くは投票総数の過半数を当選ラインとしており、今回の選挙では準州を含む２６州中１２州でどの候補者も得票数が過半数に達しなかった。そのため、これらの州では後日、２回目の上院議員選挙が行われる見通し。
政党よりも候補者の人柄に重点が置かれる上院議員選挙では、これまでのところ国民党５議席（増減なし）、社民党６議席（５議席減）、急進民主党８議席（３議席減）、キリスト教民主党７議席（５議席減）、無所属１議席が決定している。
今回の連邦議会総選挙の投票率は、１８日１９時現在のスイス公共放送の予想では４７．９％。１９７９年以来、総選挙の投票率はつねに５０％以下を切っている。
連邦閣僚選挙への影響
スイスの内閣を構成する連邦閣僚７人は、連邦議会の総選挙後の１２月に新しく選ばれることになっている。合議制を取っているスイスでは、連邦閣僚は複数の政党が担っている。連邦閣僚ポストは慣例的に、３大政党に各２人、第四党に１人が割り当てられてきた。
１９５９年から２００３年までは社民党、急進民主党、キリスト教民主党から２人、国民党から１人が閣僚に選ばれてきた。前回の選挙では国民党が第一党になったため、同党から２人が閣僚に選ばれるものと思われていたが、結果的に１人だけとなった。
そのため、今回の総選挙で大幅に議席数を伸ばした国民党が２人分の閣僚ポストを獲得できるかどうかに、今後は注目が集まることになる。
swissinfo.ch