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経済専門の月刊誌ビランツによる今年のスイスの長者番付が発表された。同誌の発表は年末の恒例となっており、国内では特に注目されているランキングだ。
富豪上位300人の資産を合わせると、3,690億フラン（およそ33兆2,100億円）だ。たとえば、これをスイスに住むすべての人に分配するとしたら一人およそ450万円になる。もしくは、スイスの労働者全員に一人ずつ18カ月分の給料を払うことができる。
上位8位までにランクされた12人および一家のうちヴォー州に住んでいる人が5人、ジュネーブ州に住む人が1人とフランス語圏に「富豪の中の富豪」が集中している。一方、経済週間新聞キャッシュによると、資産が100万フラン（約9,000万円）以上の富裕層は経済の中心であるドイツ語圏のチューリヒ州、税金の安いツーク州やニトヴァルデン州、オプヴァルデン州などに集中している。また、スイスに住む人の25人に1人は100万フラン以上の資産を持つという。
外国人の富豪が目立つ
ビランツ誌が挙げた富豪上位300人のうち60人はドイツ人となるなど、外国人が多いことも目立つ。
「金持ちの中の金持ち」とビランツ誌が名づけるのは、資産150億から160億フラン（約1兆3,500億円）と見込まれる家具大手製造販売会社のイケアの創始者、イングヴァル・カンプラード氏。ヴォー州に住む。カンプラード氏自身は、イケア財団に寄贈し「資産はない」と主張しているが、ビランツ誌は、その寄贈した資産を実際は彼が所有していると見なした。
2位もヴォー州に住むスウェーデン人で、ミルクのパッケージなどで有名なテトラ・ラベルのオーナー、ラウシング家で、一家の財産は150億から160億フラン（約1兆3,500億円から1兆4,400億円）と見込まれる。3位は医薬品会社ロシュの大株主でスイスの由緒あるエーリ・ホフマン家。資産額は120億から130億フラン（約1兆800億円から1兆1,700億円）と見込まれた。4位も医薬品会社の社長でヨット競技のアメリカ杯で優勝したこともあるエルネスト・バルタレリ氏が続く。資産は90億から100億フラン（約8,100億円から9,000億円）。
その他、Ｆ１のミヒャエル・シューマッハー（ドイツ人）は8億から9億フラン（約720億円から810億円）と見込まれる。同氏もヴォー州に住む。
司法相のクリストフ・ブロッハー氏は20億から30億フラン（約1,800億円から2,700億円）の資産があるとされ、58位となった。入閣するまでは化学薬品会社の社長だった同氏は、閣僚の中ではスイス近代史上一番の金持ちだ。
外国人の金持ちが増える理由
キャッシュ紙によると、1997年から100万フラン以上の資産を持つ人の数は23％増加した。増加の理由として同紙は、スイスが高齢化していることを挙げている。一般に、人は50歳になってから貯蓄を始める場合が多いからだ。また、スイスの税率は低く、さらに納税額が行政と納税者との交渉で決められる自治体もあり、スイスに住めば税金対策になると考える裕福な外国人が増えたことも挙げられる。
スイス国際放送 佐藤夕美 （さとうゆうみ）
キーワード
1989年に始まったビランツ誌による長者番付は毎年年末に発表される。
1位はスウェーデン人で家具製造販売のイケア創始者。
300人の富豪のうち60人がドイツ人。