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水道の蛇口をひねるとき、スイスで考えなければならないことはだいたい次の二つだけ。量はどのくらいなのか。そして、お湯が要るのか、あるいは冷たい水が要るのか。つまりスイスでは、きれいな水は「ごく普通のぜいたく」なのだ。
「水が無ければ生きていけない」。これはスイスの小さな子どもでも知っていることだ。しかし、まさにその水が多くの人を病気にし、死に至らしめている国も少なくはない。
スイスの飲料水にもわずかな汚染が認められているが、連邦水圏科学技術研究所（EAWAG）のマックス・マウラーさんによると、何の心配もいらない程度。このような飲料水の質の高さには、それなりの代償が必要だ。とはいえスイスでは、汚水処理や飲料水の浄化にかかる費用は、住人の意識の端にも上らないほど低い。スイスの日常で、飲料水の代わりにリサイクル水、いわゆる「グレーウォーター」を使えるケースを見てみよう。
写真：Keystone/RDB