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ユングフラウ、マッターホルン、ティトリスなどアルプスにある山の名前はどこから来るのか。アルプスを訪れる観光客も抱くであろう疑問の一つ。これに答えた卒業論文を書いたのは、ナタリー・ヘンセラーさん。ドイツ語と地理を大学で専攻し現在はフリージャーナリストとして活躍している。
名前は必要があって付けられる。現在の名前が定着し始めたのは1000年前ごろ、放牧などで山に人が入ってゆくようになってから。ドイツ語圏にある山の名前でもラテン語に由来する場合が多いという。
ジャーナリストのナタリー・ヘンセラーさんは、15世紀の資料と16世紀の地図を参考にし、土地の人々が方言で呼んでいる山の名前も聞きながら語源を突き止た。
アルプスの山々に対する人々の感情は時代と共に変化している。山は神聖なもので、登山の対象になるのは、19世紀に入ってから。厳しい自然があるだけで、農業にも適していない。現在でこそアルプスを美しいと思う観光客や、スポーツ感覚で山に挑む登山客が多くアルプスを訪れるが、以前の山に対する関心度は低かった。
関心がないので名前も必要ない。実はユングフラウ、マッターホルンなど山の名前が付けられ始めたのは1000年ほど前。放牧など、アルプスに人が踏み入った時からとみられる。
昔の生活がしのばれる地名
放牧と密接に関係ある例としてヘンセラーさんは、自身の出身地、シュヴィーツ州の山奥にあるムーッタタールにあるカルベルタールシュトック（Chalbertalstock）を挙げた。
カルベルシュトックは峰の下にあるカルベル谷（Chalbertal）から来る。カルベル谷は子牛のドイツ語カルブ（Kalb）が由来。カルベルタールシュトックの別名、ブルシュト（Burscht）はやわらかい草の意味の方言。カルベルタールシュトックが放牧に適していることを農民は知っていた。
シーエン（Schijen）は方言で垣根の板。土地の境を示す方言で、放牧の境。シーエンと名づけられた山が多いのはそのためという。 以下、山の名前の由来をご紹介する。
ユングフラウ
処女 山の所有者であるインターラーケンにあった女子修道院が由来
メンヒ
修道士 ユングフラウを修道女として対称的に名づけられた。
ユングフラウ（処女）をアイガーから守るためにメンヒ（修道士）が現れたというのは、後から作られたおとぎ話。
ピラトゥス
ラテン語の柱（Pila）から来る。中世には、キリストを磔にしたピラトゥスと誤解が生まれ、入山禁止で恐れられた山。
ティトリス
山の所有者トゥティロ（Tutilo）が由来
スイス国際放送 佐藤夕美（さとうゆうみ）