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ルビーの色
ルビーとピンクサファイア
クロムを微量元素として含むコランダムは、暗赤色から鮮やかな赤、薄い赤（ピンク）まで幅広い赤系統色を生じます。宝飾市場においては、これらをルビーとピンクサファイアの二つのタイプに分けて扱います。これら二つのタイプの境界は国際的に明確に定義されてはいませんが、その違いは価格に大きく影響し、取引上非常に重要な要素となっています。
一見、含有するクロムの濃度で二つのタイプを定義すればいいように見えるかもしれませんが、実際にはそう単純ではありません。というのもそのような化学分析は、ルビー中の化学組成の不均一性や、カットスタイル・プロポーションによって影響を受けてしまいます。従って単純な濃度分析は一貫性のない結果を招いてしまいます。言うまでもなく、それぞれの研究所における分析体制の違いは、クロム濃度の測定結果に大きく影響します。
ルビーとピンクサファイアを区別するより良い方法は、マスターストーンとの色の比較を視覚的に行うことです。マスターストーンを使用した場合、光の反射パターンや多色性についても同時に比較することが可能なので、この方法が最もシンプルに色の評価を行うことができます。別の方法としてひだのついた金属箔製のカラーチャート（例：Color Codex™）を使用する方法があり、この色見本はカットされた宝石表面の反射効果をある程度模倣することができます。
ピジョン・ブラッド・レッド
ルビーの色を指す「ピジョン・ブラッド・レッド」という表現は、数世紀にわたり取引で使用されてきました。ピジョン・ブラッドといえば、その際立った色だけでなく、石自体のクオリティも間違いなく最高級であり、したがって全ての宝石の中でも最も切望されてやまないものとなっています。
しかし、明確な国際的定義なしに研究所の分析レポートにおいてこの用語を使用することは、あいまいさを招き、歴史的にピジョン・ブラッドが意味していた特徴に合致しないルビーにも濫用され、むやみに価格を吊り上げる可能性があります。SSEFではこの色を指す用語について、業界との議論のための原案として2015年に初めて基準を公表しました。
1) SSEFによる色基準：
ルビーが「ピジョン・ブラッド・レッド」に該当するためには、その色は濃く、鮮やかで、均一な赤色でなくてはならない。より正確な該当する色相、彩度、色調はマスターストーンセットにより定義される。
ピジョン・ブラッド・レッドの見かけ上の色は、他の色相（青やブラウン）を帯びていない赤色として描写される。僅かに紫の色合いが存在する場合はこれを許容する。ピジョン・ブラッド・レッド・ルビーの地色は、紫外線照射された際に強い赤の蛍光を発することで補完される。この蛍光は高いクロム濃度と低い鉄濃度に由来し、鑑別士が高く評価する特徴的な「インナー・グロウ」を生じる。
歴史的に「ピジョン・ブラッド・レッド」は、ミャンマー（ビルマ）、モゴク・ストーン・トラクト産の大理石中に生じる鉄含有量が非常に低いルビーに使用されていた。しかし、ビルマの他の鉱床（例：モンシュー）や他国の鉱床における大理石ルビーの発見に伴い、「ピジョン・ブラッド・レッド」はモゴク産のルビーのみに限定されず使用されるようになった。しかし、ビルマ産以外のルビーは蛍光を抑制する鉄含有量が高く、結果としてこの基準には該当しないことが多い。
2) SSEFによる品質基準：
品質に関して、「ピジョン・ブラッド・レッド」は、高品質かつ色・クラリティの人為的変化を行っていないもののみに適用される。全ての人為的処理（例：加熱、亀裂の充填）については、それらの実施が確認された場合には「ピジョン・ブラッド・レッド」からは除外される。更に裸眼で確認できる暗色のインクルージョンが含まれておらず、色の分布が一様であり、鮮やかな内部反射を有するものが該当する。寸法は基準には考慮されず、従って小さなルビーも「ピジョン・ブラッド・レッド」に該当しうる。
より詳細なピジョン・ブラッドの基準については以下のリンクを参照ください(Presentation, PDF)。
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