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スイスの裁判所によると、2005年は若者全体の犯罪率が下がった年だった。ところが、女の子に限ると、反対に7％も増加した。
専門家によると、昔は公共物や他人に乱暴を働くのは若い男性や男の子だった。ところが最近は、性別の差がなくなってきたらしい。
連邦統計局 ( BFS/OFS ) が発表したところによると、18歳以下の女の子が起こした犯罪件数は、2004年の2710件から2005年は2917件に増えた。これは若者の犯罪総数のうち5分の1以上を占める。
性別の差があいまいに
一方、男の子が起こした犯罪件数は、4％減少した。このため、若者の犯罪総数は2004年の1万4343件から2005年は1万4106件に減少した。
ジュネーブ大学病院の心理内科( 若者専門 ) 、フランソワ・ラダーム教授によると、過去十数年間で、女の子による暴力事件は目に見えて増えた。女の子も男の子と同じようにストレスや怒りのはけ口を暴力で示すようになったと言うのだ。
「30年前には、18歳以下の若い女性が暴力事件を起こして拘留されるなどということは、非常に例外的なことでした。ところが年々、このような事件は珍しくなくなってきています」
「女の子たちが公共物や他人を攻撃する事件が増えています。昔はこんなことは男の子の専売特許だったのですがね。最近は性別の差はほとんどなくなってきています。私はこのような傾向をかなり懸念しています」
ラダーム教授によると、性別の差がなくなってきている証拠に、これまで若い女性特有の病気だった摂食障害が、若い男性の間でも広がってきている。
過去5年でも女の子の犯罪はうなぎのぼり
2001年から5年間の統計を見ると、女の子の犯罪は27％も増加している。一方で男の子の犯罪は同じ期間でも7％の増加に留まっている。
チューリヒを中心に活動している若者専門の弁護士、クリストフ・フーク氏は、日刊紙『ブリック』のインタビューに、「女の子の犯罪増加の一因は、彼らが『自分のことを真剣に扱ってくれない』と感じているためだ」と説明している。
「犯罪を起こす女の子たちの多くは、学校でも家庭でも問題を抱えています」とフーク氏は語る。「だから彼女らは暴力を通して自分の力を見せつけようとしているのです」
暴力的な女の子たちに出会ったらどのように対処したら良いのだろうか。まず、すぐに行動を起こしてリーダー格の女の子を孤立させることだという。
2005年は、1996年以来初めて成人の犯罪件数が減少し、前年と比べ4384件減って9万2917件となった。この背景にはストリート・ギャング ( 8％減 ) と麻薬の犯罪 ( 3％減 ) の減少が大きく貢献している。
2005年の犯罪件数のうち、男性は86％、外国人は50％を占める。検挙された犯罪の、最も多い処罰は執行猶予で、その後に罰金、刑務所に収監と続く。
swissinfo、アダム・ボーモン 遊佐弘美 ( ゆさ ひろみ ) 意訳