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南アフリカのマラパ洞窟で発見されたアウストラロピテクス・セディバ（セディバ猿人）の骨の化石は、人間の起源についての定説を変える可能性があるとスイス人の人類学者は語る。このコンテンツは 2011/09/21 14:08
２００８年にヨハネスブルグの北部のマラパ洞窟で５体のセディバ猿人の骨の化石が発見されて以来、チューリヒ大学の人類学部のペーター・シュミッド教授はチームを率いて発掘と分析を続け、９月上旬この研究結果を米科学誌サイエンスに発表した。
発見された骨格化石は保存状態が良く、現生人類とアウストラロピテクス・セディバ（Australopithecus sediba、セディバ猿人）の両方の特徴を併せ持っているとシュミッド教授は説明する。セディバ猿人は発達した足首の関節と、驚くほど小さいものの進化した脳を持っている。
９月上旬に出版されたサイエンスに、発見された５人のセディバ猿人のうち、１０歳から１３歳の少年と２０歳代の女性２体の詳細な分析結果が発表された。
約１９８万年前に生存していたこれらの２人の猿人が現生人類の直接の祖先だとすると、約８万世代前まで遡（さかのぼ）ることになる。
swissinfo.ch ： セディバ猿人の骨格化石をこれまで３年間かけて分析した結果、何が分かったのでしょうか。
シュミッド ：これらの化石からは、（セディバ猿人にはヒト属とアウストラロピテクス属の）特徴が混在するというかなり驚異的な発見があった。
セディバ猿人の腕は非常に長く、肩帯も非常に猿のものに似ている。従って、彼らはまだ樹木に登る生活をしていたと考えられる。しかし手を見ると、驚くべきことに人間のように強くて長い親指を持っている。これは石器を作り、操るという進化の過程における身体的な適応と以前から考えられてきた。猿のような４本の長い指と短い親指ではない。
さらに１９７４年にエチオピアで発見された「ルーシー」（３９０万年から３００万年前の初期人類、アファール猿人）のようなもっと古い時代の猿人の骨盤と比較すると、セディバ猿人の骨盤は後傾していて、長距離を走れるヒト属により近い。
人間が二足歩行を始め走れるようになったのは、この骨盤の変化が関係している。大腿骨は歩行中に骨盤を安定させる役割を果たしている。骨盤は、骨盤の腸骨から始まる大腿筋によって大腿骨とつながっている。そのため人間は１本足で立っている間に、もう１本の足を前後にけり上げることができる。チンパンジーにこの動作はできない。つまり哺乳類動物でサッカーができるのは人間だけということになる。ルーシーのように古い時代のアウストラロピテクス属にはこのような骨盤が見られない。
swissinfo.ch ： それでは世界初のサッカー選手について話しているということですね。
シュミッド ： 奇妙なことに、セディバ猿人の骨盤は人間の骨盤に非常に近い上、足の主要な関節も人間の関節のようだが、アキレス腱に付いている踵骨（かかとの骨）の形は非常に猿人的だ。従って、両方の特徴が混在している。これは今まで知られていなかったことだ。
さらに、脳は極めて小さいが、歯は人間のものに非常に似ている。こうした特徴の混在から、セディバ猿人は、原始のアウストラロピテクス属からヒト属への過渡期の段階の種であると私たちは考えている。
swissinfo.ch ： セディバ猿人は人間の直系の祖先なのでしょうか。それとも遠い親戚でしょうか。
シュミッド ： 両者の特徴の混在から、私たちはセディバ猿人を最初期のヒト属と見なしている。遠い親戚という可能性もあるが、もしそうならばヒト属に非常に近い特徴を備えていることをどう説明するのかが問題になる。
swissinfo.ch ：今回の発見の意義は何でしょうか。
シュミッド ： 非常に重要な意義がある。なぜなら、一個体の猿人の頭蓋骨と後部頭蓋の間の関係（および頭蓋骨とそのほかの部分との間の関係）を発見したからだ。これらの化石は、同じ時代に発見されたどの化石よりも完全に揃っている。
ルーシーの場合完全な頭蓋骨は無いが、今回は一個体の全身の骨格が揃っているため、体全体に対する各部位の比率についての考察ができる。それまで完全に揃った腕の骨は発掘されていなかったが、今回は完全に揃っている。ヒト属の最初の祖先の一つであるホモ・エレクタスに至るまで、ヒト属とアウストラロピテクス属の特徴の両方を備えた猿人は発見されていない。
swissinfo.ch ： この発見以降さらに探さなければならないヒトの祖先が存在するということでしょうか。 それとも巨大なジグソーパズルをはめ込んでいくだけのことなのでしょうか。
シュミッド ： ２０００年にティム・ホワイト（ルーシーの研究を行ったアメリカの人類学者）は、人間の主要な進化はすでにすべて発見された、そして今後重要な発見をすることは無いと言った。しかし重要な発見があることをセディバ猿人が証明した。私たちがどのように解釈しようとも、これは新しい発見だ。さらにこれまで新発見があったアフリカを見れば、私たちがこれらの化石を発見した場所は、隔絶された地域にあるほんの数か所の地点にすぎない。従ってまだ発見すべきものがあると思う。何もかも分かっているなどと断言することはできない。
swissinfo.ch ：それら２人の不運なセディバ猿人には何が起きたのでしょうか。
シュミッド ： 南アフリカでの発見は常に洞窟の中で起きている。そしてほとんどの場合、発見された化石は肉食動物の餌食となった遺体の骨の断片だ。従って、あばら骨や脊椎は食べられてしまっているため、発見は非常にまれだ。
しかし今回私たちは完全な全身の骨格を調査できた。２人は地面の裂け目から転落し、地下に広がる洞窟の穴に落ちて脱出できなかったか、あるいは転落したときに死んでしまったため完全な骨格が残ったようだ。さらに、われわれはサーベルタイガーの完全な化石も見つけた。サーベルタイガーも一緒に穴に落ちたものと思われる。落とし穴のような場所だったようだ。
swissinfo.ch ：サーベルタイガーと一緒に穴の中に落ちたとは恐ろしい状況ですね。骨格化石は一般公開されますか。すでに展示されているのでしょうか。
シュミッド ： 化石のレプリカを見られるのはチューリヒが世界唯一の場所だ。昨年出版した資料に基づいた展覧会を開催中だ。化石の現物は、南アフリカの金庫の中に保管されている。
先祖の肖像？
人間、つまりホモ・サピエンスは、二足歩行ができるヒト科の霊長類（チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オラウータンを含む）のヒト属の中で唯一現存する種族。
解剖学的には、現在の人間の祖先は約２０万年前のアフリカに遡（さかのぼ）る。完全な行動的現代性（道具の作成と使用、身体の装飾、壁画など象徴的表現、音楽など、現生人類とその祖先に特有の行動）を備えたのは約５万年前。アウストラロピテクス属として分類されるヒト科の動物は、アウストラロピテクス・アフリカヌス、アウストラロピテクス・アファレンシス（アファール猿人）、アウストラロピテクス・ガルヒ。
アウストラロピテクス・セディバ（セディバ猿人）は、アウストラロピテクス・アフリカヌスの直系の子孫と考えられている。１９７４年にエチオピアで発見されたアファール猿人「ルーシー」の化石は、全身の約４０％に相当する骨格が揃った貴重な資料。アウストラロピテクス属は、約２００万年前にヒト属に進化したと考えられている。
アウストラロピテクス・セディバの頭の体積は４２０cm3でアウストラロピテクス・アフリカヌスより小さく、顔の特徴はヒト属に近い。猿のように下腕が長く、指の骨が湾曲している。指の関節が大きいため筋繊維がしっかりと固着し、樹木によじ登るのに適している。
セディバ猿人は木登りに適した上腿、下腿、足を持っていたが、二本足で立つことができた。また、骨格構造のわずかな違いから、アウストラロピテクス・アフリカヌスよりもヒト属に近い恰好で歩きまわれた可能性がある。End of insertion
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