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チューリヒ在住、２人の子持ちでフルタイム労働の既婚女性。しかし彼女の勤め先はサイエントロジーだ。巷では何かと物議を醸しているこの組織。信者として「ほぼ完璧に」生きる彼女の生い立ちに迫った。
「私たちの生活は普通そのもの。週末はハイキングをしたり映画を観に行ったりする。近所付き合いも円滑で、サイエントロジーの信者以外にも友人はたくさんいる」とヴンダラーさんは話す。慎重で控え目に話してはいるが、常に笑顔を絶やさない。
ヴンダラーさんとの面会はチューリヒの商業地域にあるサイエントロジー教会で行われた。にこやかに挨拶をする受付の女性スタッフ、せわしなく人が行き交う廊下。喫茶コーナーでは人々がなごやかに談笑し、上階の部屋では幅広い年齢層の人たちが何やら真剣に勉強の真っ最中だ。教会の至る所にはサイエントロジー創始者の写真、名言、書籍、DVDなどが置いてある。壁には組織図や、より高い精神レベルに進むための学習ステップや図解が貼ってある。
ヴンダラーさんは牧師的な役割を持つ「オーディター（聞く人）」だ。「私の仕事は、悩みや成長を妨げている過去のトラウマを解消する手助けをすること。そうすれば人々は精神的により高い次元に達し、幸せになれる」
いわゆる「オーディティング」には、Eメーターという機器が使われる。これはサイエントロジーの反対派が「ウソ発見器」や「ペテン療法」と呼んでいる電子機器だ。被験者の精神が「チャージ」された状態だと、Eメーターの針が振れるという。ヴンダラーさんはこの機器を絶賛し「Eメーターは（サイエントロジー創始者の）ハバードが何十年も研究を重ねてきた機器。自分自身の経験からも、この機器は正確だと実感している。目的はうその発見ではなく、人々の精神状態をより良くすること」と言う。
ありふれた普通の家庭に育つ
ヴンダラーさんは、ドイツで公立の学校に通った。サイエントロジーの信者はクラスの中で彼女１人だけだったが、特に問題視されていなかったという。「友達とは距離を置かず、普通の付き合いをしていた」。だが一度だけ、サイエントロジーの信者であることを理由に友達の母親から交友を禁止されたことがある。「それ以外は今まで不快な経験をしたことはない」。当時は１０歳前後だった。
「時々、もめごとを解消するために母がシンプルなサイエントロジーのメソッドを実践することはあったが、それ以外は全く普通の生活をしていた」。１１歳の時に初めてきょうだいと一緒にサイエントロジーのコースに参加した。学習をサポートし、自分に自信をつけるのが目的のコースだった
サイエントロジーを選んだのはあくまでも自分の意思だと強調する。「もし両親に強制されていたら、絶対に反発していたと思う。でも反抗しようと思ったことは一度もない」
両親はヴンダラーさんが６歳の時に離婚している。父親は既にサイエントロジーを脱会したという。
子どもたちには自分の道を自由に選ばせてあげたい、と思う。「人は皆、自分の手で自分の人生を築き上げたいもの。自分が本当に行きたいと思う道を歩ませてあげたい。例えどこへ行ったとしても、私の息子であることに変わりはないのだから」
何が真実で、何が偽りなのか？
細身で礼儀正しいこの女性の話を聞いていると、メディアで非難されているサイエントロジーのマイナスイメージとはどうも結びつかない。自分の意思でサイエントロジーを選んだというのは本当だろうか？抑圧や、マインドコントロールが背景にあるのではないのか？
「サイエントロジーに関する記事は事実に反することが多い。例えば『麻薬がなくても幸せになれる』といった我々の考えを好ましく思わない団体もある」
信者は洗脳されるのでは？「とんでもない。自分の考えを他人に指図されるなんてまっぴら」。また、信者がサイエントロジーを批判しても問題ないという。「なぜならサイエントロジーの目的は、絶対服従ではなく、自立することだから」
そして、気になるお金に関してはどうだろう。「５５フラン（約６７００円）程度の安いコースもある。何を受講したいかは信者が自分で決める。ちなみに私は借金を抱えてない」。ヴンダラーさんはオーディターとして働いているおかげでコースが無料だ。しかし給料は低く「主人に普通の収入があるからまだしも、私の給料だけではとても生活できない」。
人生の指針
ヴンダラーさんは自分の人生に満足げだ。自分自身を精神が安定していて「悩みが少ない」と形容する。「問題が起きたら放置せずにそれを解決するよう努める。どうやって問題を解決しようかと、私たちはいつも考えている」
ではサイエントロジーは、より良い人生を送る方法を教えてくれるということなのか？「その通り」とヴンダラーさんは言う。「完璧な人間などいない。でもサイエントロジーの教えがなかったら今の私はないだろう」
（独語からの翻訳・シュミット一恵）, swissinfo.ch