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１９９７年１１月１７日にエジプトのルクソールで起きたイスラム過激派の無差別殺傷テロ事件では、スイス人３６人を含む観光客６２人が殺害された。スイス人が巻き込まれたテロの中では最悪の犠牲者数が出たこの事件から、今年で２０年。テロリズムはいまだ脅威だが、意外にもテロ発生件数や犠牲者数は減少している。
「罪のない人への虐殺行為」、「ナイル川で起きた死亡事件」、「王家の谷での恐怖」、「ルクソールで虐殺されたスイス人」―。これは１１月１８日の襲撃事件後にスイス各紙の１面を飾った見出しだ。
この事件では、ルクソールにある古代エジプトのハトシェプスト女王葬祭殿で、イスラム原理主義過激派「イスラム集団」が観光客の団体に銃を乱射。その被害は甚大だった。
１９７０年以降、テロ事件で死亡したスイス人は６０人。３６人の死者を出したルクソール事件は、スイス人が標的にされた襲撃事件の中で史上最悪の犠牲者を出した。
もちろんテロの犠牲になったのはスイス人だけではないし、テロの問題を抱えているのはエジプトだけに限らない。テロに関する最大のデータバンク「グローバル・テロリズム・ データベース（GTD）」（注）によると、２０１２～１６年の間に世界中で３万３千件のテロが発生。死者は１５万３千人以上に及び、約６３００人の犠牲者が出た１４年６月は史上最悪の月となった。
特に、１５年１月にパリの風刺新聞シャルリー・エブド本社で起きた襲撃事件後、テロの脅威は欧州にも広がった。パリ、ブリュッセル、ロンドン、ベルリン、最近ではバルセロナなど、欧州の主要都市では頻繁にテロ事件が発生。軍事戦略に詳しいアルベルト・シュタヘル氏は１６年１１月のスイスインフォの取材に対し、スイスはイスラム過激派が重視する攻撃対象には含まれないが、テロの脅威には備えていた方が良いと指摘した。
しかし世界的に見ると、欧州はテロの多い地域とは言えない。１２年以降の世界のテロによる犠牲者のうち、西ヨーロッパは全体の０．３％以下。下のグラフから分かるように、大半はアジアおよびアフリカの５カ国に集中している。
２０００年以降はアルカイダ、タリバン、ボコ・ハラム、イスラム国（IS）などの過激派集団による犯行が増加した。だがGTDによると、テロ発生件数は世界的に減少しており、１４年にピークを迎えた後、１５年、１６年はテロの数も犠牲者数も少なくなった。
（注）グローバル・テロリズム・ データベース（GTD）は、テロ行為を「非国家主体が不法な力を行使し、相手に恐怖を抱かせたり、脅迫や威圧をしたりすることで政治的、経済的、宗教的、社会的目標を達成しようとすること」と定義している。
（独語からの翻訳・鹿島田芙美）