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スイスの連邦議会では間もなく、２人の新しい閣僚が選出される。今日の民主主義を主導する政治家に必要とされるスキルは何なのか？スイスインフォの読者や専門家、政治家に意見を聞いた。
優れた指導者は何が違うのだろう？資格や人脈、品位や気性の問題？それともただ単に、運よく良い時に良い場所にいただけなのだろうか？
ヨハン・シュナイダー・アマン経済相とドリス・ロイトハルト環境相の後任を決める５日の閣僚選出選挙を前に、スイスではリーダーの資質について議論されている。両氏は今年９月、年内に辞任する意向を表明した。
物事を合意によって進める合議制に基づく国スイスでは、閣僚候補になるための条件がある。まず、新しい２人の閣僚は前任と同じ政党から選ばれなければならない。７人の閣僚からなる内閣の政党バランスを保つ、いわゆる「マジック・フォーミュラー（魔法の法則）」を維持するためだ。そのため今回は中道右派の急進民主党とキリスト教民主党から新閣僚が選出される。
次に、出身地の問題がある。スイスの多様な文化・言語圏は、その言語圏の代表者が得た閣僚ポストを固守しようとする傾向がある。ロイトハルト氏もシュナイダー・アマン氏もドイツ語圏の出身。その点、候補者選びは容易になるだろう。誰に投票するかを決めるプロセスも単純だ。議会は各政党の推薦に基づいて投票するからだ。
更に、国民と政界既成勢力の両サイドから、より多くの女性閣僚を望む声や、年齢が上がりつつある内閣の若返りを熱望する声も高まっている。そうなると、ほぼ選択の余地が残されないレベルまで候補者数が絞られてくる。
読者の声
では、候補者に求められる資質や能力はどうだろう。この国の舵取りに必要なのは、米国の伝統的なケースのようにむしろ弁護士？それとも中国流に、技術者出身の官僚？デジタル時代にふさわしい科学者やテクノロジーの専門家？健全な人格者？英語以外の外国語も操るマルチリンガル？
スイスインフォの読者にSNSでこの質問を投げかけたところ、様々な回答があった。弁護士や型にはまった政治家にうんざりしている人の中には、「現実を良く知っているから」「エネルギーや環境問題を理解する人なら解決策を見つけられるかも」という理由で、科学者を望む人もいた。
実業家や経営者なら「現実世界」での問題を解決できるのでは、という点に関しては、意見が両極端に分かれた。「少なくとも１０年は民間で働いた経験者が必要」と歓迎する声や、「絶対にビジネスマンはダメ。アメリカの例を見れば一目瞭然」と非難する声もあった。
他にも、年齢（『若くても４５歳希望』）や、テクノロジーの知識（『私たちは全く新しい環境の中に生きているから』）、細かいことに行き詰まることなく複雑なテーマや問題を理解し対応できる能力、といった意見も出た。ロジャー・フェデラーなら象徴的な国王以上の存在になれると言う読者もいた。
性格も重要
だが、読者のコメントで、能力や出身、経歴よりもはるかに重要だった要素がある。それは「良識があるかどうか」という点だ。逆に「学位が多すぎる人物は望ましくない」とコメントした読者もいた。
スイスの世論調査機関gfsベルンの創立者で、政治学者のクロード・ロンシャン氏は、そのような考え方に理解を示しつつも、多少異なった結論を出している。このベテランアナリストは、典型的なスイスの政治家が、地元に根差した「住民の味方」から、様々な側面を持つ国家の指導者に変わっていく過程を見てきた。その上で、思慮深さや威厳といった人格は、能力や専門知識にも勝る重要な要素であると考える。
ロンシャン氏は、「閣僚は品格を持ってスイスという国を代表できなければならない」と主張する。閣僚たる人は、「単に」問題に対応する能力を備えるだけではなく、優れた指導者の地位とカリスマ性を示さなければならない。現在の閣僚では、大統領を兼任するアラン・ベルセ内務相が、そしてシュナイダー・アマン氏の後任候補と言われているカリン・ケラー・ズッター議員がそうした品格を備えているという。
このような考察は、政治や公人を理論的かつ正確に分析する政治学者の意見としては、いささか曖昧だと感じられるかもしれない。所詮、カリスマ性を測定することは不可能だ。だが、そこが最も重要なポイントなのだ。説得力、知識、謙虚さ、信頼性といった、真のリーダーシップに必要とされる要素は、測定不可能なものだからだ。
それは同時に、スイス独特のシステムも反映している。ロンシャン氏は、スイスの閣僚は欧州他国の閣僚とは違うと強調する。例えばフランスのように、特定のテーマを担当する専門家が大臣に指名される国もある。だがスイスでは、一つの行政機関（省庁）が多岐にわたる分野をカバーするため、専門家よりもむしろ幅広い能力を持つゼネラリストが求められる。
求められるゼネラリスト
ロンシャン氏はまた、所属政党にとらわれずに国家の利益のために打開策を打ち出す能力も重要だと指摘する。ベルセ大統領はこの点にも長けているという。中道派に比べると、極端な政治的立場の政治家はこの点を満たすのが難しい。
今年３月、２８歳のファビアン・モリーナ氏が当選するまで、ジュネーブ出身で３０歳のリザ・マッツォーネ議員（緑の党）は、長い間最年少の下院議員だった。
マッツォーネ氏は閣僚候補には上がっていない。本人も特に閣僚になりたいと思わないと言う。では官僚にはどんな人物を求めるのだろう？
フランス文学とラテン文学を研究したマッツォーネ氏は、専門的な資格や経歴を過大評価しないように努め、「ゼネラリストであることのほうが重要だ」と言う。鍵となるスキルは、問題のテーマを素早く理解し、メディア漬けの国民に、争点を単純化し過ぎることなく効果的に説明できる能力だと確信している。
また、「性格や気質が他のどんなスキルにも勝る」というロンシャン氏や読者の意見に同意する。マッツォーネ氏は、リーダーの最も重要な能力として、対人スキル、スイス的価値観に関する真の基礎知識、国の利益のために「政党の枠」を超えて行動できる心構えを挙げた。
最近は、別の分野でキャリアを積むことなく専業で政界に入る、いわゆる「職業政治家」が増えている。そのような政治家は市民の実生活や感覚からかけ離れていると批判されることもある。マッツォーネ氏も厳密にいえば職業政治家だが、他に本業を持つ政治家よりも専業の政治家がリーダーシップに優れているかどうかについては、明言を避けた。
政治を「すること」よりも政治家で「あること」に関心がある政治家も多い中、マッツォーネ氏自身の目的や動機は明確だという。「私が政界に入ったのは、社会を変えたかったからだ」
（英語からの翻訳・由比かおり）, swissinfo.ch