akaiwa310_006.txt | ええ。私が神に殺された理由は、その少年と同じなのです akaiwa310_007.txt | 私は先天的に、強い力を持った魂を有していました akaiwa310_008.txt | 世界をねじ曲げることさえ、可能なほど akaiwa310_015.txt | 強大な力に呼応することで、娘の魂も力を取り戻す可能性がありました akaiwa310_016.txt | ですから私は、眠りに付き、静かにあの子の幸せを見守り続けました akaiwa310_017.txt | 真実を告げることで、影響を及ぼすことが、怖かった akaiwa310_018.txt | ずっと、ずっと貴方を見ていたかったから akaiwa310_020.txt | 母親というものは、子供が心配なもの akaiwa310_023.txt | 最初、貴方にあった時、事実を話さなかったのは貴方の娘への気持ちを見極めるためでした akaiwa310_024.txt | でも、貴方は終始、娘を大切にしてくれた akaiwa310_025.txt | 疑って申し訳ありませんでした akaiwa310_026.txt | 最後に、改めて教えてもらえますか? akaiwa310_027.txt | 私は娘の幸せを見届けるために、現世に留まり続けているのだと思っていました akaiwa310_030.txt | ようやく母として、あの子を守ることができました akaiwa310_032.txt | 娘をもらってくれますか? akaiwa310_033.txt | 娘を幸せにしてくれますか? いえ―― akaiwa310_034.txt | 2人で一緒に、幸せになってくれますか? akaiwa310_035.txt | でしたら、安心ですね。幸せになれば、高嶺さんの魂が肥大化することは、もうないのでしょう? akaiwa310_036.txt | なら、今回のようなことは、もう二度と起きないはずです akaiwa310_038.txt | お別れです akaiwa310_039.txt | さあ、最後に一緒に舞いましょう ana003_001.txt | おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか電源が入っていない為かかりません ao_0002.txt | ところでお兄、そこのお菓子何? ao_0003.txt | ひゅーう。さっすが会長さん、モッテモテぇー ao_0004.txt | こんな兄ですが、よろしくお願いします ao_0005.txt | お兄、「個性的」ってとりあえず「こいつヤバくね?」って意味だよね? ao_0006.txt | いいか、お兄。ちやほやされて調子に乗らないように、私がちゃんと見ててやるからな? ao_0007.txt | 由依お姉ちゃん! ao_0008.txt | ぶたれたくないから私も良い子にする!全然個性的じゃないよ! ao_0009.txt | 確信した。結城先輩、この人振ってくれてよかった ao_0010.txt | さすがお兄。手が早い! ao_0011.txt | つまり山吹先輩は、今でもお兄が邪魔で邪魔で仕方ないと? ao_0014.txt | 副会長にまで告られるとか!お兄ヤバいよモテモテじゃん!明日死ぬんじゃない!? ao_0015.txt | やっぱり副会長、お兄のこと好きなんじゃん ao_0016.txt | ひゅー。お兄モテモテ ao_0017.txt | 逃げちゃダメでしょ ao_0018.txt | 栞織姉、女の子なんだし口は閉じよ? ao_0019a.txt | ええええぇぇぇーーッ!? ao_0020.txt | 栞織姉、いつからお兄のこと!? ao_0021.txt | だってさお兄!でもなんだかんだで私もお兄は嫌いじゃないぞ! ao_0022.txt | まあまあ。これでこそ彩楓姉って感じでいいじゃん ao_0023.txt | 栞織姉、お兄のこととなると本気になるからねー ao_0024.txt | 隣じゃなくてよかったの? ao_0025.txt | お兄、クリームソーダおかわりしていい? ao_0026.txt | あっ、お兄おっそーい! ao_0027.txt | 彩楓姉んちのキャベツ焼き早く食べたーい! ao_0028.txt | いや両方でしょ!食べながら花火しよー! ao_0029.txt | いいじゃん、お祭りなんだしー ao_0030.txt | よーし、火付けよう!着火ァ! ao_0031.txt | ほらほら由依!うんこ花火! ao_0033.txt | あははっ、やだなあ山吹先輩! ao_0034.txt | それうんこじゃなくてチョコバナナですよ! ao_0035.txt | えー、だって栞織姉、線香花火始めたら5分は身動き一つしないんだもん ao_0036.txt | いやいや、花火は騒いでこそでしょ!? ao_0037.txt | というわけで、ここにねずみ花火が10個あります ao_0038.txt | その言葉を待ってた! ao_0042.txt | フグぅ!? ao_0044.txt | 私は賛成!この前の花火も超楽しかったし! ao_0045.txt | でも、その…山吹先輩はいいんですか?由依もだけど ao_0046.txt | だってみんな、お兄のこと狙ってるライバルですよね? ao_0047.txt | 彩楓姉も誘うってことだけど、声かけなきゃ、山吹先輩と由依だけお兄と一緒に過ごせるのに ao_0049.txt | よっ山吹社長!山吹大統領!クリスマスの時期もまた期待してますよ! ao_0050.txt | はい賛成ーッ! ao_0051.txt | 私、彩楓姉のおっぱい揉み ao_0053.txt | 肉うめぇーーッ! ao_0054.txt | ねえ萌楓。小清水先輩の口にはお肉突っ込まないの? ao_0055.txt | まさか禁断の妹愛!? ao_0057.txt | 確かに生徒会でまで、お兄と顔合わせるのはお腹いっぱいだったけど ao_0058.txt | 楽しかったし、引退ってなるとなんか寂しいよね ao_0059.txt | それさ、言いたいことはわかるんだけど、もうちょっとなんとかなんなかったの? ao_0060.txt | 副会長どしたの? ao_0061.txt | でも由依、ここはお兄の言うとおり、バカにならなきゃ損だって! ao_0062.txt | 明日はバカになって一緒にはしゃごう!? ao_0063.txt | もーッ、由依は頑固だなあ ao_0064.txt | それはそうだけど ao_0065.txt | でも由依だってお兄と思い出作りたいでしょ? ao_0066.txt | きっと栞織姉たちもお兄のこと誘ってくるだろうしなー ao_0067.txt | みんなでいろんなクラスのお菓子食べて楽しいんだろうなー ao_0068.txt | えっ、なのに由依だけイチャイチャしないの!? ao_0070.txt | ご、ごめん、もぐっ…由依…はむっ! ao_0071.txt | 私も、悪いとは思ったんだけど…モグモグ、お兄にお菓子あげるから協力してくれって、仕方なく…! ao_0072.txt | お兄のクラスのお菓子ウマァーーッ! ao_0073.txt | あっ、胸は私1センチ勝ってる! ao_0074.txt | キュウゥー ao_0075.txt | またまたぁ!どう見ても私とたいして変わんないじゃん ao_0076.txt | くっ…おっ、おぉ…!? ao_0078.txt | サササ…ッ! ao_0079.txt | ふふふっ、脱出成功! ao_0080.txt | ガハハ!お金持ち確実! ao_0081.txt | 見てろ由依!明日には由依よりも金持ちになってみせるからな! ao_0082.txt | 私に行く宛なんてねえ。行き着くのは裏社会。世の中の闇さ ao_0083.txt | 嬢ちゃんはまだ、汚れるには早すぎるぜ! ao_0084.txt | なん…だとぉ…!? ao_0085.txt | さすが裏社会。私のワルさも霞んじまうたあな ao_0086.txt | って、栞織姉もいるじゃん! ao_0087.txt | メスキングオブワルだ!かっけえ! ao_0088.txt | この私の崇高な計画がこんなところで狂ってしまうとは ao_0089.txt | だが忘れるな!ここで私が果てようと、この意志を次いで第二、第三の私が現れることをなあ! ao_0090.txt | ってあれ、萌楓?どうしたの? ao_0091.txt | あれ、そうだっけ? ao_0092.txt | い、いや、でもさ、お金が私を呼んでたんだって! ao_0093.txt | だ、だから豪遊だよ!転売で得た利益でマンガを買って!美味しいもの食べて!伸び伸び暮らしたいじゃん! ao_0094.txt | そんな都合のいい話があるわけ…! ao_0095.txt | ホンマやで! ao_0096.txt | そうか、私の幸せの青いバードちゃんはこんな近くにいたんだね ao_0097.txt | どうしよう ao_0098.txt | ごめんなー。隣がお兄じゃなくてほんとごめんなー ao_0099.txt | やっぱりお兄たちのこと気になる? ao_0100.txt | 小清水先輩、お兄のこと誘惑しまくりだもんねー! ao_0101.txt | 私だったらあのおっぱいの誘惑には勝てないけど ao_0102.txt | うーん…まさか正直に答えるなんて ao_0103.txt | ならさ、これからお兄探して合流しちゃう? ao_0104.txt | 由依だって、そんな簡単に諦めるつもりじゃなかったんでしょ? ao_0105.txt | 今だって、寂しそうっていうか、何かを考えてる顔だったし ao_0106.txt | でも私の場合妹だし、そんなに変な感じはしないと思うよ? ao_0107.txt | 本当にいいの? ao_0108.txt | そっか。じゃあ今日は二人で豪遊だあ! ao_0109.txt | あっ、そうだ。なら萌楓のとこ行ってみる? ao_0110.txt | 砂時計もなんかお店やってるみたいだし ao_0111.txt | あははっ、由依ってば堅いなあ ao_0112.txt | 大丈夫だって、こっちはお客さんだよ!?ゴッドだよ!? ao_0113.txt | なんかお供えしてくれるかも! ao_0114.txt | お小遣いも限られてるし、そうなればラッキーだよねー! ao_0115.txt | そうだなあ、じゃあ食べ歩きと考えても ao_0116.txt | あんず飴と焼きそばと、じゃがバターは外せないっしょ! ao_0117.txt | あとわたあめはマスト!3個はいかなきゃね! ao_0118.txt | ほら、海水浴行った時と同じで、こういうとこで食べると特別おいしく感じるじゃん? ao_0119.txt | しかも、こんな時じゃなきゃ屋台の味って楽しめないし ao_0120.txt | って、あれ?花火? ao_0121.txt | ところでさ、一つ思いついたんだけど ao_0122.txt | うん、あれあれ! ao_0124.txt | 打ち上げ花火もいいけど、手持ち花火もなかなかオツじゃない? ao_0125.txt | それにこれならみんなでできるし、お兄も誘ったら多分来てくれると思うよ ao_0126.txt | じゃあ今からお兄にも連絡するね ao_0127.txt | 大丈夫でしょ。小清水先輩優しいし ao_0128.txt | それに由依も本気なら、時には正面からぶつかってかなきゃ! ao_0130.txt | ふっ、愚問だな! ao_0131.txt | これは私から友人への、ささやかな応援さ! ao_0132.txt | やっべキマった!今の私超カッコいい! ao_0133.txt | えっ、もしかして奢り!? ao_0134.txt | やったー!よくわかんないけど由依様最高! ao_0168.txt | 私に刀を抜かせたこと、あの世で後悔するがいい! ao_0169.txt | ピーマン!?ピーマンだと!? ao_0170.txt | この私をその苦味で散々苦しめてきた、あの憎きピーマン! ao_0171.txt | ガハハハハ!今こそ八つ裂きにしてくれるわ! ao_0172.txt | うん!積年の恨みを晴らせた気がする!チョーすっきりした! ao_0173.txt | 赤いのがお母さんでオレンジのが娘!? ao_0174.txt | ほほう。お前に娘がいたとはな、ではお前の最期を愛する娘に見届けてもらうとしよう! ao_0175.txt | デュク!ザシュ!ズシュ! ao_0176.txt | えっ、どうしたの? ao_0177.txt | この人と? ao_0178.txt | そうだなあ、栞織姉はたまにご飯作ってくれるし、山吹先輩は勉強教えてくれるし ao_0179.txt | 彩楓姉みたいなカッコ可愛い女の人になりたいし、由依みたいなみんなを自分のために動かすカリスマも欲しいよね ao_0180.txt | 小清水先輩…? ao_0181.txt | お兄が小清水先輩と付き合ったら、小清水先輩のおっぱい毎日触れる!? ao_0182.txt | お兄だけズルい!私も小清水先輩の巨乳モミモミしたい! ao_0183.txt | わたあめ!チョコ!ケーキ! ao_0184.txt | でもそんなの訊いてどうするの? ao_0185.txt | え?なんで? ao_0186.txt | 私誕生日でもないし、別に良いこともしてないよ?なのに何でプレゼントしてくれるの? ao_0187.txt | タダより怖いものはないってお兄が言ってたよ? ao_0188.txt | なるほど、私と交渉しようというわけか ao_0190.txt | オーッ、なんか強そー!ベルギーってどんな犬!?角生えてる!? ao_0191.txt | そうなんだ!食べていい!? ao_0192.txt | やったー小清水先輩ありがとう! ao_0193.txt | 他にチョコないの!? ao_0194.txt | 小清水先輩すげえ! ao_0195.txt | リヒテンシュタインってどんな犬!? ao_0196.txt | ううん私猫派! ao_0197.txt | 外国のチョコうまぁーッ!外国の味がする! ao_0199.txt | あ、一つ絶対これが好きってのはあったかも! ao_0201.txt | だから、おっぱい!小清水先輩くらい大きかったら、水着で迫ればイチコロだよ! ao_0202.txt | 私がおっぱいマスターになったのも、お兄の影響だからね!適当だけど! ao_0204.txt | ふふん、悩むなんて愚の骨頂 ao_0205.txt | 乙女なら片っ端から食い尽くすべし! ao_0206.txt | うんうん。むしろ制服でいる方が浮いてるんじゃない? ao_0207.txt | え?めっちゃ仮装してたけど? ao_0208.txt | だから仮装。ブーメラン的な海パン一枚 ao_0208_2.txt | ガハハハハー!ウッソだよーん! ao_0209.txt | ぐっ…おっ、んほおおおぉ ao_0210.txt | ほんとは知らないけど、まあ何かの仮装はしてるんじゃない? ao_0211.txt | つまり由依の特別なオンナ!? ao_0212.txt | 実は私も、由依のことは特別なオンナだと思ってるぜ☆ ao_0213.txt | 要するにお兄にいいとこ見せて褒めてほしいんでしょ? ao_0214.txt | てかそんなこと気にしてたの? ao_0216.txt | 萌楓隊長、これは私たちがひと肌脱ぐしかありませんかねえ? ao_0217.txt | だいじょぶだいじょぶ!だってお兄から、ミスターハロ ao_0218.txt | おっ、おおおおおおぉん…!? ao_0220.txt | だって萌楓、クラスの子に頼まれていろんな衣装作ってたし ao_0221.txt | エロいの ao_0222.txt | いや男子なんてみんなエロいの好きでしょ!? ao_0223.txt | もうなんでもいいから絢星館の方行ってみようよ。スイーツは向こうにもあるんだし ao_0224.txt | 食べに行かないのはもったいないでしょ? ao_0225.txt | 由依お待たせー! ao_0226.txt | いやー、クリームソーダ飲みすぎてお腹冷えちゃったのかなあ ao_0227.txt | もうね、あれはダムの放水だったね!でもまだ出し切ってない気がするから第二波くるかも! ao_0228.txt | あれ、お兄いつの間に? ao_0229.txt | 何言ってんの、私ら超友達だよ! ao_0230.txt | ああそうだ、はいコレ。トイレだけ借りるの悪いからおいしい棒買ってきた。お兄にあげるよ ao_0231.txt | というわけで第二波きたからまたトイレ借りてくる。二人は先帰っちゃって ao_2000.txt | あっ寮長、こっちこっち! ao_2001.txt | ほらよくあるでしょ!?連絡取れなくなった友達が、実は孤独死してたって話! ao_2002.txt | それにさっき中から情けなーい悲鳴が聞こえてきたんだよ! ao_2003.txt | どう考えてもただごとじゃないよ! ao_2006.txt | でもお兄、いつもならとっくに起きてるじゃん ao_2007.txt | 誰!誰!彼女!? ao_2008.txt | なーんだ栞織姉か ao_2009.txt | あっ、切れた ao_2010.txt | と思ったらまたかかってきた! ao_2011.txt | えっ、てか出ないの?私別に気にしないよ ao_2012.txt | なんか私が悪者みたいになってない? ao_2013.txt | お?なんだお兄その意味深な発言は? ao_2014.txt | ねえお兄お兄 ao_2015.txt | いやそうじゃなくてさ ao_2016.txt | もしかして二人、付き合ってるよね? ao_2017.txt | いやこんな甘酸っぱい空気、ひと目でわかるでしょ ao_2018.txt | しかもお兄がハロパで告白するって、話題になってたし ao_2019.txt | てか栞織姉だったんだね ao_2020.txt | にへへぇ ao_2021.txt | うーん…納得できない ao_2022.txt | いやお兄に彼女ができるのは正直どうでもいいんだけどね ao_2023.txt | でも栞織姉って私にとっても「お姉ちゃんみたいな」存在でしょ? ao_2025.txt | なのに今度は「お姉ちゃん」になっちゃうなんて! ao_2026.txt | これから私、栞織姉のこと何て呼べばいいの!? ao_2027.txt | いやそうなんだけど、呼び方だけじゃないっていうか ao_2028.txt | とにかく納得できないの! ao_2029.txt | どうしたらって、うーむ ao_2030.txt | よし、こうしよう!栞織姉! ao_2031.txt | 今から私が、栞織姉がお兄の彼女としてふさわしいか見極めてあげる! ao_2032.txt | 上から目線にしてるつもりはないけど、栞織姉は本当にお姉ちゃんになるかもしれないんでしょ? ao_2033.txt | だったら私にとっても他人事じゃないよ ao_2034.txt | えっ、その時は ao_2035.txt | 電話相談室に訊いてみる ao_2036.txt | その点については大丈夫! ao_2037.txt | さっき謝った時、お兄の部屋の掃除ってことで山吹先輩に許可は取ってあるから ao_2038.txt | わかった、エロいやつだ? ao_2039.txt | うわぁ、本気で引くわぁ ao_2040.txt | あいつ結婚しても絶対奥さんに逃げられるパターンでしょ ao_2042.txt | この際だからお兄もエロいやつ捨てちゃえば? ao_2043.txt | フヘヘへ、これからは栞織姉にお世話してもらえるんだし! ao_2044.txt | そ、そういうことなら ao_2045.txt | 仕方ないかな。オマケだけど、ごうかぁーく! ao_2046.txt | 私も食べたーい!栞織姉の料理超美味しいし! ao_2047.txt | でもいいの?栞織姉、お兄のこと喜ばそうとしてたんでしょ? ao_2048.txt | ありがとう、栞織姉! ao_2049.txt | ハグハグハグ、もぐもぐもぐ ao_2050.txt | くぅー!空きっ腹にみずみずしいキュウリが染み渡る! ao_2051.txt | お兄ツナ美味いよ! ao_2052.txt | そのカラシ辛くないの? ao_2053.txt | おい愚兄、そんな雑な演技で賢い私を誤魔化せるとお思いか ao_2054.txt | ちょーだい!ちょーだい!私にもハニーマスタード! ao_2055.txt | あっ、栞織姉パンチラしてる! ao_2056.txt | ヌハハハハッ、獲ぉーったぞぉーーッ! ao_2057.txt | う、うん大丈夫 ao_2058.txt | お兄ごめんなさい、カーペット汚しちゃって…もぐもぐ ao_2059.txt | なにこれ栞織姉すごーい! ao_2060.txt | 圧倒的嫁力や ao_2061.txt | イエスマム! ao_2062.txt | やだやだ!あんなのと一緒にされるくらいならカンガルーに殴り殺されたほうがマシ! ao_2063.txt | 栞織姉、カンガルーに殴り殺されるような私が妹になったら嫌? ao_2064.txt | そ、それは…何ていうか ao_2065.txt | 栞織姉がお兄にふさわしいことはよくわかった ao_2066.txt | でも、その…あらためてお姉ちゃんっていうのは恥ずかしいから ao_2068.txt | 栞織姉はママってことで認めてあげる! ao_2069.txt | だけじゃない! ao_2070.txt | ずっとお姉ちゃんみたいに思ってきたのに、いきなりお兄の彼女ですって言われてもすぐには割り切れないよ ao_2071.txt | ママ、好き…! ao_2072.txt | う、うっさいな。言われなくてもそのくらい ao_2073.txt | えっと、おめでと ao_2074.txt | あのさ、さっきから二人して、恥ずかしくないの? ao_2075.txt | さっきお兄の鼻からシュルンって ao_2076.txt | まああれだけイチャイチャしてれば気づかないだろうけどね ao_2077.txt | いたけど、そりゃあんなの見せつけられたら、みんな気まずくもなるって ao_2078.txt | そゆこと ao_2079.txt | てかデートなんでしょ? ao_2080.txt | だったらこんなとこでちんたらしてないで、早く出かければいいのに ao_2081.txt | そんなの栞織姉の服見ればわかるって ao_2082.txt | そうだよー。あははっ、あの時の栞織姉ったら、お兄聞いた? ao_2083.txt | それが栞織姉、お兄の好みに合わせるんだって、めずらしく自分から店員さんにも声かけててさ ao_2084.txt | 「どっちが似合いますか?」ってすっごい真剣な顔で質問してるんだもん ao_2085.txt | あいあーい! ao_2086.txt | じゃあ下着売り場に行った話しよっか? ao_2087.txt | え、ええぇーッ!? ao_2088.txt | うん。私の中の野生がやめとけって全力で騒いでる ao_2089.txt | うわぁ…余計なのが来た ao_2090.txt | おいホセ、お兄たちは取り込み中だから邪魔するなよ? ao_2091.txt | わかったから。とりあえず、そこの廊下の一番手前の部屋 ao_2092.txt | そこにホセ専用の個室取ってあるからそこで待ってて ao_2093.txt | まーた声優か ao_2094.txt | よしきた!クソセクハラブタ野郎は徹底的に心折ってやるからな ao_2095.txt | うわ…二人で何してんの? ao_2096.txt | というか貴様あ!妹の私を差し置いて、お兄に頭を撫でてもらうとは何様のつもりだ! ao_2097.txt | へえ、てめえこの野郎、私に対する挑戦状と見た! ao_2098.txt | お兄、私もナデナデして!このバカの3倍ね! ao_2099.txt | じゃあ二人きりでナデナデしてー! ao_2100.txt | あれ、お兄? ao_2101.txt | てか何してんの?栞織姉と家戻るんでしょ? ao_2102.txt | ホントだよ。せっかく「娘さんを僕にください!」ってするチャンスだったのに ao_2103.txt | 萌楓も呆れてるじゃん、ねえ? ao_2104.txt | 幼馴染だし、ほぼ確定みたいなもんじゃん? ao_2105.txt | あっバイト先から電話!ごめん私行くね! ao_2106.txt | 仕方ない。こうなりゃ私も、たまには人様のために一肌脱いじゃいますかね! ao_2107.txt | ところで栞織姉は?一緒だったんじゃないの? ao_2108.txt | なーんだ、そうだったんだ ao_2109.txt | てっきりプロポーズって言葉を意識して、耐えられなくなっちゃったのかと思ったよ ao_2110.txt | 萌楓、恋愛漫画とかドラマが大好きだから ao_2111.txt | うんうん。それでこそ私のお兄だ! ao_2112.txt | ああお兄が栞織姉に頼んでたことって、こういうことだったんだ? ao_2113.txt | 順調、順調。場所さえわかればもう終わったようなもんだねー! ao_2114.txt | ちゅかれたぁー ao_2115.txt | いいよー。プリンとシュークリーム買ってもらったし! ao_2116.txt | うん、寝ながら食べるから大丈夫ー ao_2118.txt | って、なにこの人の量!?近づけないじゃん!お兄ー!お兄ったらあーーッ! ao_2119.txt | なら全部脱いでカバンに入れてきちゃえば? ao_2120.txt | 全裸で走ってくればセーフ! ao_2121.txt | あ!お兄見つけた! ao_2122.txt | ねえねえお兄!彩楓姉と付き合ってるんだよね!? ao_2123.txt | あの日寝坊しちゃってなんかやってたの見てないから、本当なのか信じられなくて ao_2124.txt | んほぉーーッ!ヤバいヤバい!何がヤバいかわかんないけどとにかくヤバい! ao_2125.txt | 祝う?むしろ私は文句しかないけどね ao_2126.txt | だって、お兄と付き合い始めてから、彩楓姉捕まらないんだもん! ao_2127.txt | 前までは萌楓と一緒にいたら彩楓姉の方からきたのにさ ao_2128.txt | うん。最近話せてないから彩楓姉エネルギーが足らなくて ao_2129.txt | 彩楓姉、休みの日も大忙しだもんね ao_2130.txt | てことなら、彩楓姉んとこに、ご飯食べに行けばいいんじゃない? ao_2131.txt | ん?私なんか変なこと言った? ao_2132.txt | 彩楓姉に会えるのは嬉しいけど、なんでお兄と一緒に食べに行かなきゃいけないの? ao_2133.txt | もーしょうがないなー。本当は私から誘おうと思ってたのに! ao_2135.txt | へえー、二人の時は彩楓さんって呼んでるんだ? ao_2136.txt | べっつにー! ao_2137.txt | あーそれわかる。年上の人を呼ぶ時ってちょっと意識しちゃうよね ao_2138.txt | 萌楓、やっほー! ao_2139.txt | お兄とご飯食べにきたんだー! ao_2140.txt | 今日のおすすめは? ao_2141.txt | なら私、強そうだからガパオライスにするー! ao_2142.txt | この店で一番高いのを。なんたって今日はお兄の奢りだからね ao_2143.txt | ねえ萌楓、彩楓姉は?今日お店の手伝いしてるってお兄から聞いたんだけど ao_2144.txt | 露骨にってそんなに? ao_2145.txt | ああ、デートに誘ったってやつ? ao_2146.txt | 彩楓姉お邪魔してまっす! ao_2147.txt | お兄も彩楓姉に会いたがってたから、そこはもうお互い様なんじゃない? ao_2148.txt | うん?いつもこんな感じだよ? ao_2149.txt | 実際萌楓の方がお姉ちゃんみたいって、よく言われるし ao_2150.txt | そうだねー。カップルの邪魔したら馬に蹴られて殺されちゃうし ao_2151.txt | 萌楓たちのお父さんって優しいよね ao_2152.txt | やったパフェだー! ao_2153.txt | そ、そうなんですよ! ao_2154.txt | ちょっとお兄には男一人ってのが気まずいかもしれないけど、買い物に付き合ってもらおうと思って! ao_2156.txt | てかせっかく空気読んだのに! ao_2157.txt | お兄良かったね。ある意味公認じゃん ao_2158.txt | いただきまーす! ao_2159.txt | まったく、家まで送る時間を計算してなかったなんて ao_2160.txt | お兄のドジ ao_2161.txt | 私の部屋に泊まるなら大歓迎だけど、さすがにお兄の部屋はちょっと無理じゃないかな ao_2162.txt | って、もう暗くなってるんだし萌楓が心配しちゃうんじゃない? ao_2163.txt | ねえねえ。てか思ったんだけど、いつまで敬語で喋ってるの? ao_2164.txt | あーあー、恋人同士になったってのに、どうして敬語を続けようと思ったんだかねえ? ao_2165.txt | だそうですよ?彩楓姉 ao_2166.txt | はーい!おやすみなさーい! ao_2168.txt | お兄、さすがに浮かれすぎじゃない?さっきからずっとそこで彩楓姉のこと待ってるじゃん ao_2169.txt | それを浮かれてるって言うんだよ ao_2170.txt | じゃあ私はヴィクパ行ってくるからごゆっくりー ao_2171.txt | 彩楓姉!おはよー! ao_2172.txt | ん?今日は特別…彩楓姉が頑張る ao_2173.txt | お兄…いくら二人が初めて交わるからって、そんなソワソワしなくても ao_2174.txt | 彩楓姉の手作り!?私も食べたい! ao_2175.txt | うぅ…お兄半分ちょうだい ao_2176.txt | ケチぃ!いいもん、ランチでハンバーグ食べてくるし! ao_2177.txt | ん?お兄、彩楓姉と何かあったの? ao_2178.txt | ホント大丈夫なのそれ? ao_2179.txt | でも無理に会おうとするのも良くないよ? ao_2180.txt | その意気やよし! ao_2181.txt | 彩楓姉が引きこもりになるって相当じゃない? ao_2182.txt | え、嘘でしょ!?全然イメージできないんだけど! ao_2183.txt | てか今その話するってことは、もしかして ao_2185.txt | ちょっと何してんのお兄!危ないでしょー!? ao_2186.txt | 彩楓姉おっはよー! ao_2187.txt | 今日も朝からこんなお兄のためにここ寄ってもらっちゃって…無理して寄らなくてもいいんだよ? ao_2189.txt | おいお兄、私の彩楓姉に何した? ao_2190.txt | インモラぁーール!? ao_2191.txt | こんなに彩楓姉がお兄にデレデレしてるなんて絶対おかしいって! ao_2192.txt | こんなデレッデレな彩楓姉見たことないし、絶対お兄がなんかしたでしょ!? ao_2193.txt | なんか怪しいけど ao_2194.txt | んじゃいってきまーす! ao_2200.txt | ぬはっはは!お兄よどこを見ておる!妹はこっちぞよ! ao_2201.txt | てかお兄、急に一緒にご飯食べようってどったの? ao_2202.txt | お兄…何してんの? ao_2203.txt | そりゃ栞織姉は幼馴染だし、そんな風にもなるんじゃん? ao_2204.txt | お兄、例えば私が二人でデートしようって言ったらどうする? ao_2205.txt | お?やるか? ao_2206.txt | なんか、今の彩楓姉ってちょっとめんどくさいメンヘラっぽいよね ao_2207.txt | お兄!彩楓姉! ao_2208.txt | どうしたのじゃないよ!彩楓姉がとうとう周りを気にしないでイチャつき始めたって聞いたんだけど! ao_2210.txt | そんなことしてたの!?見たかったなー! ao_2211.txt | えーお兄ずるーい! ao_2212.txt | てかお兄、あとで部屋消臭スプレーしといた方がいいかも ao_2213.txt | そうじゃなくて二人からえっちい匂いするから、ほどほどにね ao_2214.txt | お兄の匂いで何となく覚えた。はじめてはお兄がまだ思春期を迎えるかどうか ao_2215.txt | あんまり時間ないから門限破んないようにねー ao_2217.txt | お、彼氏が来たよー! ao_2218.txt | 失礼な!私がおかしな顔だったらお兄はおかしな顔のお兄だよ! ao_2219.txt | あははー、だってお兄が由依と付き合うなんてビックリだし ao_2220.txt | 嬉しい半面由依のこと取られたーってショック受けてるんだよ? ao_2221.txt | そう?割とショックだよ ao_2223.txt | とりあえず二人で帰るんでしょ? ao_2224.txt | こっちも山吹先輩から連絡きて二人きりにしてあげなさいって言われたから、由依をよろしくね ao_2225.txt | んじゃお兄あとよろしくね。私は向こう戻るから ao_2227.txt | 由依、デート中にごめん。ちょっとお兄貸して! ao_2228.txt | 次の授業理科なんだけどさー、先生がカエル使うっていって、実験室までカエル運べって言うの! ao_2229.txt | お兄運ぶの手伝ってー! ao_2230.txt | キャーーーッ!カエル!死ねえ! ao_2231.txt | お兄ありがとぉぉぉぉ! ao_2232.txt | うぇえええ!あれ解剖するの!?絶対無理! ao_2233.txt | 聞いてたけどムリ!由依は見たことないからそんなこと言えるんだ! ao_2234.txt | あれは私が小さい頃 ao_2235.txt | 雨上がりの道路、足の踏み場もないほど潰れて内臓が飛び出したアマガエルたちの死体 ao_2237.txt | それじゃ、こっちにあいつら置いてきたから ao_2238.txt | 別に日に当たってても問題ないっしょ。どのみち解剖されるなら死んでても別にいいし ao_2239.txt | だよね!?超キモイ! ao_2240.txt | 一人一匹ってこと!?ヤダヤダヤダ絶対無理ぃぃ! ao_2241.txt | よかった…同じ班の子に丸投げ出来る ao_2243.txt | 無理無理無理!お兄なんでこんなの見てビビんないの!? ao_2245.txt | お兄ホントありがとう…マジで助かった ao_2246.txt | だ、だってだって!今日の実験のアレ運んどいてって言われてカエルなんて言われなかったんだもん! ao_2247.txt | カエルって言われてたら絶対拒否ってたもん!だから先生が悪い! ao_2248.txt | うん、次は燃やす ao_2249.txt | 私保健室行ってそのままサボる ao_2250.txt | いないよ?童貞のはず ao_2251.txt | お兄も完璧人間じゃないからねえ。どんなに振る舞おうが青臭い想像だし ao_2252.txt | いいじゃん。私だって常に処女の妄想炸裂しまくりだよ? ao_2253.txt | そういえばお兄、さっきから由依って呼んでるけど、前まで名字で呼んでたよね? ao_2254.txt | へー?由依は二宮先輩のままなのに? ao_2255.txt | なんだよー!せっかく照れ照れしちゃう由依が見られると思ったのにー! ao_2256.txt | うわこのクソバカップル殴りてええぇ! ao_2257.txt | ち、チクショー!お兄は私のお兄なんだからなぁー! ao_2258.txt | お兄やっほー ao_2259.txt | 私は別だけど、うっちょん達も用があるらしくて ao_2260.txt | あれ、由依もお兄に用? ao_2261.txt | 私だってお兄が有名で大変なんだけど? ao_2262.txt | 私の場合、先生たちが「二宮さんにもきっと才能はあるから、諦めないで!」って過剰に期待されちゃって困るんだよねー! ao_2263.txt | 胸の膨らみでお腹部分まで膨らんで見えちゃうから、寸胴に見えちゃうんだよ ao_2264.txt | それチョーわかる!胸元開いてる服着られるのって巨乳の特権だよね! ao_2265.txt | なのに山吹先輩はそういう服着ないなんて ao_2266.txt | ワガママ言うのはこの乳か!?この巨乳か!? ao_2267.txt | 男子の視線を独り占め出来るなんて、巨乳じゃないと出来ないのにぃ ao_2268.txt | 私たちはちっぱいだから、乳カーストの底辺だし…ね、由依? ao_2269.txt | え?だってうちらの中で一番ち ao_2270.txt | っ!そ、そうだよね!私たちはまだ大きくなれる! ao_2271.txt | よし、言い値で買おう ao_2272.txt | 由依はいつも胸に悩んでるもんね ao_2273.txt | 胸を…乗っける、だとぉ!? ao_2274.txt | 微乳…?お兄中途半端なおっぱいがいいの? ao_2275.txt | じっくり見たいなんて、お兄エッロー! ao_2276.txt | えっお兄、私の服破いてウヘヘってするつもり!? ao_2277.txt | え?あれ…なんだったっけ? ao_2278.txt | あはは、わすれちった☆ ao_2280.txt | えっ、い、いくら払えば…? ao_2281.txt | だったら山吹先輩と一緒に帰ろうかなー ao_2282.txt | 由依は…聞くまでもないよね ao_2283.txt | 看板この位置で曲がってなーい? ao_2284.txt | 由依ー?どしたー? ao_2285.txt | ええー!ちょっと休もうよ!? ao_2286.txt | えー?とかなんとか言っちゃってぇー? ao_2287.txt | さっきもお兄のこと見てたし、本当は早くお兄と帰りたいだけでしょ? ao_2288.txt | 鬼!悪魔!由依! ao_2289.txt | ひいっ!?うそうそ!由依ちゃん大天使! ao_2290.txt | えー、窓拭きぃ。お湯ある? ao_2291.txt | うーん…しょうがないなあ。後でチーズちょうだいよ? ao_2293.txt | お兄ー、由依にさっきなんか言った? ao_2294.txt | なんかね、お兄に褒められたーってめっちゃデレデレしてるんだよね ao_2295.txt | ええー?さっきから口元がニヤニヤしてるのに、それはちょっと説得力がないんじゃない? ao_2296.txt | 「出来る女って感じでかっこよかった」って言われたって、嬉しそうに話してきたのは誰だったかなー? ao_2297.txt | むう、ちょっと前まではそんな風に言わなかったくせに ao_2298.txt | ちっ、ちがうし!そんなわけないじゃん! ao_2299.txt | その上から目線ムカつくーーッ! ao_2300.txt | ふんっ!取られたってお兄は私のお兄だもん! ao_2301.txt | ちょ、撫でるなー!妹扱いしてもいいけど子供扱いはするなー! ao_2302.txt | 仕返しか!イジった仕返しなんだな!? ao_2303.txt | スルーすんなー! ao_2304.txt | もしかして本気で照れてる? ao_2305.txt | 青葉青葉、先ほど肇さんから出来る女と言われましたの! ao_2306.txt | 私、褒められてしまいましたわ! ao_2307.txt | さっきの仕返しだしー! ao_2308.txt | いいよいいよー!もっと顔赤くしてみようかー! ao_2309.txt | あーん!もうしないからぁー! ao_2310.txt | はーい!由依もまた明日! ao_2312.txt | 失礼しまーす ao_2313.txt | そしたらさ、先生なんて言ったと思う? ao_2314.txt | いやいや。それがさあ ao_2315.txt | 「台風は二宮くんに追い払ってもらいましょう!」だって ao_2316.txt | お、お兄がキレた ao_2317.txt | さーて私も、これ以上風が強くなる前に帰りますかねー ao_2318.txt | 大丈夫!ほら見てよ! ao_2319.txt | 下にハーパン履いてるから全然恥ずかしくないもんねー! ao_2320.txt | なーんだ。だったら最初からそう言ってよ ao_2321.txt | 過剰なサービスでお兄喜ばせちゃったじゃん。次からお金とるよ? ao_2322.txt | はいはい帰りますよーだ ao_2323.txt | じゃあ由依、お兄のことよろしくねー ao_2324.txt | お兄、今日の定例会って何話すの? ao_2325.txt | あー、確かにお兄と山吹先輩がバカップル化したら問題だもんね ao_2327.txt | ちょっとお兄大丈夫なの?これナチュラルにバカップル化してもおかしくないよ? ao_2328.txt | なら生徒同士で注意を促しあって気をつけるようにすれば、大丈夫ってこと? ao_2329.txt | そうだねー ao_2330.txt | 山吹先輩には悪いけど、私もそう思う ao_2331.txt | とりあえず山吹先輩は校舎内でお兄とイチャイチャするのを控えてもらえればなんとかなると思うんで ao_2332.txt | つまりはお兄!ラブホデビューだ! ao_2333.txt | ラブホに金なんて使うな!ヤルなら寮でヤレ寮で! ao_2334.txt | 山吹先輩のことわかってるっていうか、保護者目線になってない?それ性癖としてはヤバいよ? ao_2335.txt | すご…お兄が山吹先輩を手玉に取ってる ao_2336.txt | うん、後輩組と会長副会長でいいんじゃない? ao_2337.txt | じゃあ一緒に来ます? ao_2341.txt | 先輩…さすがにちょっと、いや、私が言ったところでなんとかなる話じゃないよね ao_2342.txt | いや、いいんです!今見たことは忘れるんで! ao_2343.txt | だから賄賂ください!お菓子でいいんで! ao_2344.txt | お兄もだよ!あたしじゃなくて他の人が見てたら大問題だよ!? ao_2346.txt | とりあえずイチャつくならよそでやった方がいいですよ ao_2347.txt | なんかお兄と付き合ってから山吹先輩って色々ハッチャケてない? ao_2348.txt | なにそれ?でもたしかに山吹先輩ってこう話してみるといじりたくなるような感じする ao_2349.txt | 山吹先輩ってアレだよね。見回り前の時もそうだったけど、構ってくれないと死んじゃう病じゃない? ao_2350.txt | じゃあ彼氏限定で構ってくれないと死んじゃう病だ。お兄からずっと目を離さないし ao_2351.txt | お兄…さすがにそれは甘やかしすぎじゃない? ao_2352.txt | お兄が手綱握ってないと大変そうだね ao_2354.txt | でもなんでそれが問題なの? ao_2355.txt | じゃあさ、それって副会長の友達ってことはないの? ao_2356.txt | 恋愛解禁に反対だったんだし。可能性はあるでしょ? ao_2357.txt | とりあえず「あいつを…私たちのお兄を信じろ!」って言っとけばいいんでしょ? asumi013_001.txt | なに昂晴、どうしたの? asumi013_002.txt | なに? 昂晴、絵を描いたの? asumi013_003.txt | そうなの? これも和史さんの血かしら? asumi013_004.txt | それで? どんな絵を描いたの? asumi013_005.txt | 私? 母親を描くのがお題だったの? asumi013_006.txt | それで、お母さんを描いてくれたの? お父さんは? 和史さんは描かないの? asumi013_007.txt | そっかぁ~。でもそうね、私もどれくらい会ってないかしら asumi013_008.txt | 外国で沢山絵を描いてるからよ asumi013_009.txt | あの人はね、絵を描かなきゃダメなの asumi013_011.txt | 和史さんはね、絵を描いてなきゃダメな人なの asumi013_012.txt | そう。ダメ asumi013_013.txt | 寂しくないわよ。和史さん、ちゃんと絵を送って来てくれるもの。和史さんの絵を見られるのが、私は一番嬉しい asumi013_014.txt | だから和史さんには絵を描いていて欲しいの asumi013_015.txt | それにね。昂晴がいるから寂しいことなんてないわよ、うりうり asumi013_016.txt | えー? でもダメ。私は今、昂晴を抱きしめたい気分だから。離さない asumi106_001.txt | なに、昂晴? asumi106_002.txt | 急にどうしたの? asumi106_003.txt | そっか。不安になっちゃったか~ asumi106_004.txt | 和史さんは嫌いになってなんてない。今でもちゃんと私たちのことを思ってくれてる asumi106_005.txt | 思ってるわけじゃなくて、知ってるの asumi106_006.txt | 和史さんの気持ちなんて、送ってきてくれる絵を見ればわかるんだから asumi106_008.txt | あえて言うなら、夫婦だから? 私はね、和史さんの絵が好きなの。だから、見ればわかるのよ asumi106_009.txt | そういうもんよ asumi106_010.txt | 和史さんは風景しか描かないわよ asumi106_011.txt | だって、人を描くのが下手なんだもの。あの人は風景だけ描いていれば、それでいいの asumi106_012.txt | っていうか描いてなきゃダメ。だから私がわがまま言って、描いてもらってるのよ asumi106_013.txt | その代わりに、沢山描いて送って来てくれるでしょ? それこそがあの人の愛情なのよ asumi106_014.txt | だからね。嫌ってるなんてことはない。私のことも。昂晴のことも asumi106_015.txt | ありがとう、昂晴。でもね、私は自分の絵を描かれるの、あんまり好きじゃないかな asumi106_016.txt | それよりも昂晴には自由に生きて欲しい。好きなことを見つけてそれを精一杯楽しんで欲しい asumi107_001.txt | それに昂晴のことも好きー! asumi111_001.txt | 絵なんて描いて、意味あるの? asumi111_002.txt | そんな絵を描いて、何の意味があるの? って聞いてんの asumi111_003.txt | 風景を切り取りたいなら、写真の方が綺麗なのに。何の意味があるわけ? asumi111_004.txt | で? 今描いてる絵には、その心情ってのは乗ってるの? asumi111_005.txt | そんなの全然伝わってこないんだけど? つまんない絵 asumi111_007.txt | あ、ゴメン。確認するまでもないか。見た目からしてバカそうだもんね。なにその頭、きったない色。ダッサ asumi111_008.txt | 相変わらずヘッタクソな絵 asumi111_009.txt | 暇じゃなけりゃこんなとこに来るわけないじゃない asumi111_011.txt | アンタさ、ここまでコケにされてるのに、なんでまた絵を描いてるわけ? asumi111_012.txt | はあ? なら、何のためにくだらない絵なんて描いてるわけ? プロとかでもないんでしょ、ヘタだし asumi111_013.txt | 見た人間の心を動かすだっけ? 私の心、動かざること山の如しなんですけど? asumi111_015.txt | この程度のことを無視するくらい集中しなさいよ asumi111_016.txt | そんなんだから、ヘタクソな絵しか描けないのよ、バーカ asumi111_017.txt | そんな四字熟語はないし、あえていうなら貧困。うわー、本当にバカなんだ、可哀想 asumi111_019.txt | 今まで散々コケにされて好きとか、マゾなの? asumi111_021.txt | 止めてよね、そういうの。わ、私には、そういうつもりないんだから asumi111_022.txt | 気のせいでしょ? asumi111_024.txt | か、からかうんじゃないわよ! asumi111_028.txt | 今さらだろうから、単刀直入に言うね。私は私の都合に誰かを巻き込んだり、縛り付けたくない asumi111_030.txt | これからもしない保証だってない asumi111_031.txt | 私はね、和史の絵が好き。綺麗な風景を私に見せたいって気持ちが乗ってるから asumi111_033.txt | それよりも、私に色んな景色を見せてよ。私の知らない世界をもっと見せて欲しい asumi111_034.txt | 旅行も難しい私だけど、実際に見るよりも、ずっとずっと素敵な風景を見せてもらってる asumi111_035.txt | それが出来ないって言うなら、結婚なんてしてあげない asumi111_036.txt | 絵を描かなくなったら、愛されてないってみなす。手を抜いた絵でも愛されてないってみなす asumi111_037.txt | 当然離婚一択 asumi111_038.txt | は? 今さら? バッカじゃないの? asumi111_039.txt | でしょ? 私も懐かしい asumi111_040.txt | でもね、さっきの条件は冗談でもなんでもない。本気だから ay_0002.txt | せっかく声かけてもらって悪いんだけど、告白だったらごめんなさいってことで ay_0003.txt | でも告白でしょ?なら聞いたところで、私の答えは変わらないし ay_0004.txt | はいというわけで、お話はここまで! ay_0005.txt | 気持ちはちゃんと受け取ったから。ありがとねー! ay_0007.txt | だからどーしてもみんなの注目集めちゃうのよねー ay_0008.txt | てことで、何くんだっけ…あーまっいいや。そんな感じだからさ、その分男の子の方が普通過ぎると ay_0009.txt | キミ、潰されちゃうよ? ay_0010.txt | たくさんの人からの羨望、嫉妬。もしかしたら恨みの目だって向けられちゃうかもね ay_0011.txt | だからそんな覚悟のキミじゃ、私と付き合ったって、周囲の重圧にきっと潰されちゃう ay_0012.txt | まあその程度で潰れる器じゃさ、私の愛も受け止めきれないよねーって話 ay_0013.txt | あんだーすたん? ay_0014.txt | え?どんな男の人? ay_0015.txt | 私を振り向かせるって、そんなの今は一人しかいないでしょ ay_0016.txt | って、おっ!?マジで!? ay_0017.txt | キミだよ、キミ! ay_0018.txt | だーかーらぁ!キミだよ、キ・ミ! ay_0019.txt | そうだよ!キミだよ!キミ! ay_0020.txt | 彼よ彼!パーフェクトな可愛さを誇るこの私に釣り合う相手、そんなの彼しかいないわ! ay_0021.txt | 二宮会長! ay_0022.txt | 今うちの学園で、一番注目を浴びてる女子生徒といえば? ay_0023.txt | でしょ。で、一番注目を浴びてる男子生徒が二宮会長 ay_0024.txt | 言っとくけど、私は自分を過小評価するつもりも、安売りだってするつもりもないわ ay_0025.txt | その上で二宮会長とだったら、私はさらに輝ける、そう思ったのよ ay_0027.txt | あれれれぇー?二宮会長? ay_0028.txt | 赤くなっちゃって、もしかして案外脈アリ? ay_0029.txt | へぇ、意外と可愛いとこあるんだ! ay_0030.txt | むっ。そういう社交辞令は可愛くないなぁ? ay_0031.txt | えっ、そ、そ、そんなことは…! ay_0032.txt | や、だから、それは ay_0033.txt | フッ…や、やるわね、二宮会長 ay_0035.txt | ってゆいポン!いたの!? ay_0036a.txt | そうだよ」・「違いますわ ay_0038.txt | 二宮会長の妹さんとも一緒に遊びに行ったことあるけど、話聞かない? ay_0039.txt | って青葉ちゃんはともかく、二宮会長とは実ははじめてだったよね ay_0040.txt | まあお互いのことは知ってるみたいだけど ay_0041.txt | あははっ、そうね。ということで、あらためて ay_0042.txt | 可愛さパーフェクトなミス絢星館、結城彩楓よ。よろしく、二宮会長! ay_0043.txt | ちょ!?こ、これはお店で使う食材!私が食べるわけじゃないの! ay_0044.txt | こ、これ、本当に私が食べるわけじゃないから!勘違いしないでね…!? ay_0045.txt | そうそう。わかってくれればいいのよ、わかってくれれば ay_0046.txt | って私も早く帰らなきゃ。萌楓ちゃんに怒られちゃう ay_0047.txt | ほんと!?助かるー! ay_0048.txt | なーんて、ありがと。でもお店のことは好きでやってることだから、気持ちだけ受け取っとくね ay_0049.txt | それよりうちのお店、ここを真っ直ぐ行った所だから、よかったら今度青葉ちゃんと食べにきて ay_0050.txt | もちろんお茶だけでも大丈夫だから。おすすめは特製のブレンドコーヒー ay_0052.txt | そ、そんなこと、今はどうでもいいわ ay_0053.txt | え、えっと、ごめんなさい ay_0054.txt | ってそれより、例の子はどこ!? ay_0055.txt | 三年の間でももう噂になってるわ。二宮くんのクラスに美少女編入生がきたってね ay_0056.txt | それにその子、二宮くんに告白したそうじゃない? ay_0057.txt | そうそれ!その名前よ!小清みじゅ香しゅ ay_0058.txt | 小清水香純! ay_0059.txt | そんな生ぬるい話じゃないわ! ay_0060.txt | だいたい昨日まで学園中、私の話題で持ち切りだったのに ay_0061.txt | 今朝からどこに行っても小清水香純、小清水香純って ay_0062.txt | パーフェクトに可愛いこの私を差し置いて話題になるなんて、いい度胸してるじゃない! ay_0063.txt | でも美少女って言っても噂は噂。ぎゃふんと言わせてあげるんだから! ay_0064.txt | ほら、どこ?噂の小清水香純さん ay_0066.txt | あ、あなたが噂の ay_0067.txt | チッ。た、確かに可愛いじゃない ay_0068.txt | 小清水香純さん、あなたの目的は何! ay_0069.txt | 美少女編入生ってだけでも話題性抜群なのに。オマケに編入早々、二宮くんに告白って ay_0070.txt | 密かにミス絢星館の地位を狙ってるとか? ay_0071.txt | どうしたのゆいポン? ay_0073.txt | 私がライバル? ay_0075.txt | ちょ、ちょっと待って!そういうことなら私も! ay_0076.txt | あっ、やっ、その ay_0077.txt | ミス絢星館2連覇中、パーフェクトに可愛い私はみんなに注目される存在! ay_0078.txt | だからこそ私は、お付き合いする相手にも妥協なんてしないわ! ay_0079.txt | というわけで二宮くん! ay_0080.txt | 私の彼氏は、キミ以外あり得ない ay_0081.txt | キミには私の彼氏になって欲しいの! ay_0082.txt | 鼻にかけるわけじゃないけど、私ビジュアル的には悪くないと思うの ay_0083.txt | それとも、二宮くんのタイプはもっと違う子? ay_0084.txt | そんなの所詮噂よ。私の瞳には、二宮くんしか映ってないわ! ay_0085.txt | ど、どう?悪いようにはしないわ ay_0086.txt | 私自身と向き合って ay_0087.txt | ふふっ!そっか、やっぱりキミで正解だったな ay_0088.txt | そういうことならもちろんよ。じっくり私を見てちょうだい ay_0089.txt | ああでも二宮くん、これだけは覚えといて ay_0090.txt | 私のことを知れば知るほど、二宮くんはきっと私を好きになる。いいえ ay_0091.txt | 私を好きにさせてみせるから、覚悟してね! ay_0092.txt | そのためにも、早速だけど今日の放課後予定ある? ay_0093.txt | ならうちのお店に来てちょうだい。たーっぷりサービスして・あ・げ・る! ay_0094.txt | いらっしゃいませ。カフェレストラン砂時計へようこそー! ay_0095.txt | あっ、二宮くーん! ay_0096.txt | そろそろかなーって待ってたとこ ay_0099.txt | ふっ、ふふふっ…この私のパーフェクトな作戦を邪魔するなんて、さすがゆいポンね ay_0101.txt | ふぅん?ポスター作り? ay_0102.txt | なら私もやるー! ay_0103.txt | だって私、2年連続ミス絢星館よ?えっ、適任じゃない? ay_0104.txt | 二宮くんはどう思う? ay_0106.txt | どうしたの? ay_0107.txt | 告白?誰に? ay_0108.txt | えっ!?あの堅物恋愛反対女王が!? ay_0109.txt | まさかここにきて副会長が出てくるとは ay_0110.txt | あっ、お客さん来ちゃったから。みんなはゆっくりしてってね ay_0112.txt | いやー、ごめんごめん ay_0113.txt | ただえっと、私としてはもちろん選ばれる気でいるけど、念のためというか ay_0114.txt | 別に誰か一人じゃなくてもいいかなーなんて ay_0115.txt | あはは。や、やだなぁ、あくまでみんなにチャンスをあげようって優しさよ? ay_0116.txt | どう考えたって、パーフェクトに可愛い私以外にはありえないんだから ay_0120.txt | ぱーふぇくと…ぱーふぇくとなこの私が ay_0123.txt | 二宮くんどういうこと!? ay_0124.txt | 私だって!絶対二宮くんを惚れさせてみせるんだから! ay_0126.txt | 今度はどこに行くつもり? ay_0127.txt | はーい、何を隠そう天下無敵のパーフェクトな可愛さを誇るこの私こそ ay_0128.txt | ミス絢星館、結城彩楓でーっす! ay_0130.txt | 二宮くんにはちゃーんと、覚えてもらわなきゃいけないからねー! ay_0131.txt | えっ、そうなの? ay_0132.txt | そっかそっか、二宮くんが私のファンクラブにねえ ay_0133.txt | あっ、それじゃあー…? ay_0134.txt | 二宮くんは、私とこーんなことするの…想像してたの? ay_0135.txt | それとも、もっとスゴイこと ay_0136.txt | 想像してた? ay_0137.txt | ほらほら、答えてよー? ay_0138.txt | 正直に答えてくれたら、もーっとサービスしちゃうのになあー? ay_0139.txt | うん?どうしたの? ay_0142.txt | その質問はちょーっといただけないなあ? ay_0143.txt | 私、そんなに軽そうに見える? ay_0144.txt | でしょ?そもそもこんなこと、誰かにしようと思ったこともないし ay_0145.txt | 二宮くんが、はじめてなんだからね? ay_0146.txt | わかってくれればいいのよ。わかってくれれば ay_0147.txt | 今度は変なこと言わない? ay_0150.txt | やっ、あっ、えっと…!?い、今のはね!?そのぉ…! ay_0151.txt | は、恥ずかしい! ay_0153.txt | な、なに?そんな見ないでよ ay_0154.txt | もういいからあ! ay_0155.txt | え?どうして? ay_0156.txt | そりゃ二宮くんが、私たちの誰かをデートに誘うって聞いたから ay_0157.txt | だったら自分から誘おうっかなって ay_0158.txt | 私のファンクラブの子よ。二宮くんと話すために、ここの入り口を固めといてもらったの ay_0159.txt | そりゃ大人数で固めてたら怪しまれるかぁ ay_0160.txt | というわけだから二宮くん!私とデートしない!? ay_0161.txt | えっ、ちょ二宮くん!? ay_0162.txt | いらっしゃいませ、カフェレストラン砂時計へようこそー! ay_0163.txt | って二宮くんいらっしゃーい!早速会いに来てくれたの!? ay_0166.txt | 二人ともそんな仲良かったっけ!? ay_0167.txt | 今はお客さんいないから、お好きな席へどうぞ ay_0168.txt | い、今のはちょっと、テンションが上がっちゃったというか ay_0169.txt | ごめんなさい ay_0170.txt | はい、二宮くん。特製ふわとろオムライスね ay_0171.txt | 美味そうじゃなくて、本当に美味しいの! ay_0172.txt | わかればよろしい! ay_0174.txt | ってちょっと小清水香純ぃ!食べ物をなんてとこにしまってんのよ!? ay_0175.txt | 入っちゃいましたので、じゃない! ay_0176.txt | あんたどんだけ胸大きいのよ!? ay_0177.txt | に、二宮くん…! ay_0178.txt | ご飯中に、そ、そういうエッチなことはちょっと…! ay_0180.txt | に、二宮くん…!? ay_0181.txt | うっちょん、なんかハァハァ言ってるし ay_0182.txt | その…き、気持ちイイって…ハマっちゃうって…!? ay_0183.txt | わ、私たちというものがありながら ay_0184.txt | 二人で隠れて、気持ちイイことするなんて…! ay_0185.txt | 二宮くんの…二宮くんの…! ay_0186.txt | エロエロ生徒会長ぉーーッ! ay_0187.txt | まったく、紛らわしいことしないでくれる? ay_0188.txt | だいたい、女の子の鼻にこより突っ込むって何してるのよ ay_0189.txt | あ、あなた、平等の意味履き違えてない? ay_0190.txt | ねえそれって、とにかく売れればなんでもいいの? ay_0191.txt | なら話は早いわ! ay_0192.txt | えっ、ううん。二宮くんが見えたから、ついてきただけ ay_0193.txt | だからここは、「先輩可愛いー!」って感謝してくれればいいよ! ay_0194.txt | うっちょんも、ここまできてダメとか言わないよね? ay_0195.txt | あー、一生はいいかな…あはは ay_0196.txt | で、その作戦なんだけど ay_0197.txt | アイドルがすることと言えば? ay_0198.txt | そういう話してなかったでしょお!? ay_0199.txt | ああ、もう ay_0200.txt | じゃあ言うな! ay_0201.txt | アイドルと言ったら、握手会でしょ? ay_0202.txt | 例えば「お素麺を5袋買ってくれたら、握手できますよー」って感じで売るのよ ay_0203.txt | 握手する人の人気にもよるけど、これならすぐに完売するはず! ay_0204.txt | ふ、フフフフフ ay_0205.txt | ブチ殺すわよ? ay_0206.txt | それで、やるの?やらないの? ay_0207.txt | 集客を考えたら、私と二宮くんが妥当なところね! ay_0209.txt | 前に言ったでしょ?私に見合う男の子は、二宮くんしかいないって ay_0210.txt | 二宮くんの注目度は、男子の中じゃダントツなんだから ay_0211.txt | 間違いなく、うちの学園で最強のペアよ! ay_0212.txt | それに何より、私も二宮くんと握手したいからね ay_0213.txt | あーダメダメ!気をつけて! ay_0214.txt | いい?今の私たちは、みんなから「特別な存在」として注目されてるの ay_0215.txt | つまり特別だからこそ、ただの握手でも笑顔になってくれるし、喜んでくれる ay_0216.txt | それなのに、普段からホイホイ握手してたら、その人にとって「特別の敷居」が下がっちゃうでしょ? ay_0217.txt | 目いっぱい喜んでほしいのに、そんなのお互い嬉しくないじゃない ay_0218.txt | だからこそ、私も5袋買っちゃうから! ay_0219.txt | ごめん二人ともー!準備できてるー? ay_0220.txt | って二宮くん!?どうしてここに小清水香純が!? ay_0221.txt | へ、へえー…訳あって、ねえ? ay_0222.txt | でも人が集まるこのタイミングで、わざわざ手伝いをしようなんて ay_0223.txt | やっぱりあなた、ここで人気をかっさらって、ミス絢星館を狙ってるんじゃ…? ay_0224.txt | そ、そんな称号?興味ない? ay_0225.txt | さあうっちょん!パーフェクトに可愛いこの私は準備オッケーよ! ay_0226.txt | いつでも始めてちょうだい! ay_0227.txt | 悔しいけど、今日は完敗かなー ay_0228.txt | 「会長の握手で恋愛運アップだ!」なんて噂、誰が流したのかなあー ay_0229.txt | ねえ二宮くん? ay_0230.txt | あははっ!うんうん、さすがは「パーフェクトに可愛い結城彩楓先輩」ね! ay_0231.txt | ゆーいポン?何してるの? ay_0232.txt | じゃあ私が握手してあげよっか? ay_0233.txt | じゃあ私と握手してくれる? ay_0234.txt | 今日はほとんどの子が、二宮くん目当てだったからねー ay_0235.txt | ゆいポンと同じことやってる ay_0236.txt | ま、待ちなさい!そんな横暴許されないんだから! ay_0237.txt | え、ええー?何のことかしらー?私ちっともわからなーい? ay_0238.txt | 雑ってなによ!? ay_0239.txt | だいたい、私のことは置いとくとして ay_0240.txt | 好きな人の自由を奪って、それが本当の愛だなんて、あなたたち恥ずかしくないの!? ay_0242.txt | やめて!恥ずかしいから本気で反省しないでえぇーーッ! ay_0244.txt | いいんじゃない。まっ、二宮くんの隣は私だけどね! ay_0245.txt | 二宮くんの隣とーった! ay_0246.txt | えっ、なにブッキー!?もしかして胸押し当ててるの!? ay_0247.txt | わーお、だいたーん! ay_0248.txt | 小清水さんがイケるなら、大きさ的には私もイケるのかな ay_0249.txt | って、や、やらないけどね!? ay_0250.txt | 変な期待しないでよ!? ay_0251.txt | 二宮くん。ゆいポンの胸ガン見してるのはちょっと危ない気がする ay_0252.txt | 二宮くん、そのまま前向いててね? ay_0253.txt | いいから! ay_0255.txt | 二宮くんのほっぺ、ごちそうさまー! ay_0256.txt | 事情はわかったけど、その言い方はズルいんじゃないかなー? ay_0257.txt | 二宮くんにそんな事言われて、私たちが断れると思う? ay_0258.txt | まあゆいポンが言ってるのもそうだけど ay_0259.txt | 私としてはそっちの方々が ay_0260.txt | ブッキーたちからのプレッシャーハンパないし ay_0261.txt | 感じるよ?「来ないなら、私たちが二宮くんをいただいちゃうから!」みたいな? ay_0262.txt | ねえ、ブッキー? ay_0263.txt | あははっ、いいね栞織ちゃん! ay_0264.txt | そうやってストレートに気持ちぶつけてくれるの、私大好きなんだよねー! ay_0265.txt | でーもいくら栞織ちゃんでも、今のお願いはちょーっと聞けないかなー ay_0267.txt | 私もいいんだけど、花火大会自体、1時間半で終わるのは知ってる? ay_0268.txt | 確かにこういうイベントって、二宮くんのポイント稼ぐには絶好のチャンスだと思うの! ay_0269.txt | でも時間が時間だし、みんなで回るにしても、一人ひとり順番で回るにしてもたぶん中途半端になりそうでね ay_0270.txt | だからここは、二宮くんさえよければ、誰か一人とデートしてもらいたいの! ay_0271.txt | でも急に決断を迫ったって、二宮くんは困っちゃうだろうし ay_0272.txt | そこで、私たちの二宮くんに対する本気を示すって意味で、ひとつゲームをしようと思うんだけど ay_0273.txt | 繰り返すけど、気持ちを試す本気のゲームよ!題して ay_0274.txt | クリアできなきゃ即敗退、王様ゲームデスマーッチ! ay_0275.txt | みんな王様ゲームは知ってるわよね? ay_0276.txt | うそっ、知ってるの栞織ちゃんだけ!? ay_0277.txt | できれば二宮くんにも参加してもらいたいんだけど、いいかな? ay_0278.txt | ただしこの王様ゲーム、二宮くんも参加してくれるということは…? ay_0279.txt | そう!つまり運が良ければ、二宮くんにあんな命令やこんな命令もできちゃうってことなの! ay_0280.txt | もちろんそこはセルフジャッジってことで ay_0281.txt | 二宮くんだって、王様になれば誰かにキスさせることだってできるんだから ay_0282.txt | 悪くないでしょ! ay_0283.txt | まあデスマッチ的な説明は、実際にやりながらってことで ay_0284.txt | いい?ここからは笑いなしの真剣勝負よ? ay_0287.txt | はーい!はーい!私最初の王様ー! ay_0288.txt | 今回のルールの特徴だけど ay_0289.txt | 一つ、相手ができない内容を命令して、リタイアさせるか ay_0290.txt | 二つ、可能性に賭けて二宮くんとのイチャイチャを狙うか ay_0291.txt | もちろんリタイアしたらそこで即終了だから、自分が生き残るためには周りを蹴落とすのが効率的ね ay_0292.txt | そういうこと! ay_0293.txt | でも忘れないでね? ay_0294.txt | 無責任な命令をして、それが二宮くんに当たるかもしれないってこと ay_0295.txt | じゃあいくわよー?最初だから、様子見ということで ay_0296.txt | 3番の二宮くんが、王様をお姫様抱っこしなさい! ay_0297.txt | 3番の人は?二宮くんじゃないの? ay_0298.txt | なんだ栞織ちゃんかー。まあ最初はこんなもんよね ay_0299.txt | はーい、それじゃお姫様抱っこしてもらおっかな?それともギブアップ? ay_0300.txt | えっ!?ちょ、ちょっと本当に力入れてる…!? ay_0301.txt | どう見てもスリムだし、あなたとたいして変わらないでしょ!? ay_0302.txt | おいコラぁ!マジでぶっ飛ばすわよ!? ay_0303.txt | ああもうわかったから!クリアよ!クリア! ay_0304.txt | やりきった顔してるけど、お情けクリアだからね!? ay_0305.txt | これで進め方はわかったと思うから、この調子で続けるよー? ay_0307.txt | 二宮くんがいるんだから、内容はちゃんと考えてよ? ay_0308.txt | あははははっ!もうダメ!ブッキー面白すぎ! ay_0309.txt | やった!また私王様ー! ay_0310.txt | さーて、今度はどんな命令にしてやろうかしらねー? ay_0311.txt | あはは、語尾はさすがにもういいかな ay_0312.txt | と思わせて3番の人!このゲームが終わるまで語尾に「ポン」を付けなさい! ay_0313.txt | あっははははっ!ごめんブッキー!まさかの展開! ay_0314.txt | でもポッチーは?何か買ってくる? ay_0315.txt | えっ、私に訊く!? ay_0316.txt | いや、だけど…! ay_0317.txt | 宣戦布告ね!いいじゃない、受けて立ってあげる! ay_0318.txt | まあでも私の番号を当てられたら、だけど! ay_0319.txt | ふ、ふーん、セクシー系が好きなんだ? ay_0320.txt | そ、そんな恥ずかしい言葉…!二宮くん本当に正気!? ay_0321.txt | だ、だってぇー…! ay_0323.txt | ち、ちん…ちんすこう ay_0325.txt | まだ読むの!? ay_0326.txt | ぐうぅ、わかったわよ ay_0331.txt | そんなの言えるわけ無いでしょ! ay_0332.txt | うるさいバーカバーカ! ay_0333.txt | ごめんなさい!もう許して!? ay_0334.txt | 命令に従うにしても、リタイアするにしても、二宮くんへの気持ちを否定することになる ay_0335.txt | でも栞織ちゃんがリタイアってことは ay_0336.txt | 小清水さん、優勝! ay_0337.txt | 屋台でいろいろ買ってきたから、みんなで食べよー ay_0338.txt | ちなみにうちのシーフードキャベツ焼きは、毎年大盛況なんだからね! ay_0339.txt | いいのいいの!みんなで集まるんだから楽しまなきゃ! ay_0340.txt | そうそう。今日だけは堅いこと言わなくていいじゃない! ay_0341.txt | ちょっとなんで追っかけてくるのよお!? ay_0342.txt | 何言ってるの。まだまだ始まったばっかりじゃない ay_0343.txt | ほら、小清水さんもいっぱい食べて ay_0345.txt | でも今日は、誘ってくれてほんとありがとね ay_0346.txt | 三年のこの時期に、こんな風に遊べるとは思わなかったし ay_0347.txt | だよねだよね。ありがとね、ブッキー! ay_0348.txt | そうかもしれないけど、ブッキーのおかげで思い出が一つ増えたんだもん ay_0349.txt | 私だけじゃないよ。それはみんなも同じはず ay_0350.txt | だからここは、素直に感謝されときなさい! ay_0351.txt | でも私の中のブッキーってさ ay_0352.txt | まだちょーっとお堅いとこあったから、誘われた時は驚いたけどね ay_0353.txt | 「あのブッキーが誘ってくれた!?」みたいな ay_0354.txt | とまあブッキーに感謝した後で悪いんだけど ay_0355.txt | 先に謝っとく、ごめんね ay_0358.txt | だって栞織ちゃんたちはともかく、今日は私とゆいポンもお泊りなんだよ!? ay_0359.txt | 一晩のロマンスが! ay_0361.txt | あ、あなたはできるっていうの…? ay_0362.txt | も、もちろん私でしょ? ay_0364.txt | 先生、ちょっとお話しませんか! ay_0365_.txt | お互いに気になってると思うんだけど ay_0366_.txt | ずばり栞織ちゃんたちってさ、二宮くんとどんな感じなの? ay_0367_.txt | 私とかゆいポンと違って、一緒の寮で生活してるわけじゃない? ay_0368_.txt | やっぱりあるんじゃないの、事故で急接近とか? ay_0369_.txt | さあというわけで、今のところ誰がリードしてるのか、一度腹を割って話しましょう! ay_0370_.txt | そういうブッキーは?生徒会も一緒だし、一番なにかありそうだけど? ay_0371_.txt | 栞織ちゃんがキレた…!? ay_0372_.txt | うわー、ブッキーだいたーん! ay_0373_.txt | オチ!? ay_0374_.txt | ちょっとブッキー、それ意味深なんだけど ay_0375_.txt | ま、まさか感じてたとか…!? ay_0377_.txt | えッ、てか女の子同士でしょ!?本当に気持ちいいの!? ay_0378_.txt | えっ、ちょ、それってエッチな勉強ってこと!? ay_0379_.txt | 本当にしてるの!? ay_0380_.txt | し、しないって何を!? ay_0381_.txt | ゆいポンは聞いちゃダメえ! ay_0383_.txt | てか栞織ちゃん、あんまり喋んないけど、ちょいちょいぶっ込んでくるよね ay_0385_.txt | にーのみーやくーん! ay_0386_.txt | パーフェクトに可愛い私が体を洗いに来てあげたわよ! ay_0387_.txt | 小清水香純!? ay_0388_.txt | に、二宮くん?これはどういうことかなー? ay_0389_.txt | もしかして二宮くん!ゆいポンみたいな膨らみかけスタイルがドンピシャ!? ay_0390_.txt | わ、私じゃないもん!最初に来てたのは小清水さんだからね!? ay_0392_.txt | やっぱり栞織ちゃんたちくらいの大きさが好きなんじゃないの? ay_0393_.txt | エッチな顔してるし ay_0396_.txt | ぶっちゃけ二宮くんが巨乳派なのか、スレンダー派なのか確かめてたところよ ay_0397_.txt | でもブッキーも来たしちょうどいいじゃない! ay_0398_.txt | 二宮くんに聞かせてもらいましょ! ay_0399_.txt | 確かに内面については、お互いに知っていく必要がある、それはわかるよ ay_0400_.txt | でもルックス的な好みってやっぱりあるでしょ? ay_0401_.txt | それこそショートカットが好き、ロングが好き、おっぱいが大きい方がいい、お尻がむっちりしてた方がいいとか ay_0402_.txt | そういうことー! ay_0403_.txt | ご、ごめん二宮くん…私、スゴイことに気づいちゃって ay_0405_.txt | い、言っていいのこれ!? ay_0407_.txt | 二宮くんの、タオル…モコっとしてるのって!? ay_0408_.txt | だから言っていいのか訊いたじゃない! ay_0409_.txt | ほ、本当に見るの!?なんか雰囲気ヤバそうなんだけど…! ay_0411.txt | なるほどね。私も今年で最後だから、二宮くんの言ってることはよくわかるよ ay_0412.txt | そういうことならうちの萌楓ちゃんが相談に乗っちゃう! ay_0413.txt | もしかして、私たちに気を遣ってる? ay_0414.txt | ダメダメ、萌楓ちゃんはうちの子だからあげないもんねー! ay_0415.txt | というか抜け駆け禁止! ay_0416.txt | でもゆいポンが自分の口で楽しみたいって言ったなら、二宮くんが誘えばコロッといきそうだけど ay_0417.txt | いくでしょ。大好きな人に誘われて、嬉しくないわけないじゃない? ay_0418.txt | 私だったら、迷わずついてくし ay_0419.txt | だから、ほら! ay_0420.txt | 明日一緒に回る人決まってないのよねー?あーあ、誰か誘ってくれないかなー? ay_0421.txt | というか二宮くん、わかってはいたけどそんなに忙しいの? ay_0422.txt | えっ、ゲストって二宮くんになったの!? ay_0423.txt | だって私、ミス絢星館ってことで、ゲストの男子のパートナー役頼まれたんだけど ay_0424.txt | その時はまだ決まってないって言われたから、断っちゃった ay_0425.txt | あんた絶対ざまあみろとか思ってんでしょ!? ay_0427.txt | し、失礼しました ay_0428.txt | うーん、それは聞いてないけど ay_0429.txt | ううんまったくー ay_0430.txt | だって下なんて見てもしょうがないじゃない? ay_0431.txt | 私は常に上を、パーフェクトな可愛さを目指すオンナなんだから! ay_0432.txt | ちょっと聞いてる!? ay_0433.txt | あなたに言われるとバカにされてる気がしてならない! ay_0434.txt | あー、あはは…萌楓ちゃんがここまでやる気なのもめずらしいし ay_0435.txt | なんかもう一回立候補できる雰囲気じゃなさそうね ay_0436.txt | はいはいというわけだから二宮くん行くよー? ay_0437.txt | いいから、細かいことは気にしない!むしろ二宮くんは会長なんだから堂々としてなきゃ! ay_0438.txt | ああ、そんなに心配しなくても大丈夫! ay_0439.txt | 二宮くんだって、せっかくの晴れ舞台なのに、華がなきゃカッコつかないでしょ? ay_0440.txt | こんなこともあろうかと、様子を見てて正解だったよね! ay_0441.txt | フフンッ、知ったことじゃないわ! ay_0442.txt | むしろ私がステージに上がった方がみんな盛り上がる、それが事実で正義よ! ay_0443.txt | ほーら、私に見とれるのは後にして、今はステージを盛り上げるわよー! ay_0444.txt | ああ、いいよいいよ ay_0445.txt | 私だって最後のハロパだし、いい思い出ができてよかった! ay_0446.txt | まあ思い出にするにしても、二宮くんと恋人として過ごした方が印象には残ると思うけどねー? ay_0447.txt | そりゃ特別な相手を誘うらしい、なんて聞いたらじっとしてらんないって! ay_0448.txt | というわけだから二宮くん?このあと少しでいいから、私と一緒に回らない? ay_0449.txt | それにさっきだって、みんな私を見て盛り上がってたでしょ? ay_0450.txt | そんなパーフェクトに可愛いー子と一緒に回れるなんて、二宮くんにとっても思い出になると思うし ay_0451.txt | あーそういえば! ay_0452.txt | あっ、ごめーん!何か言おうとしてた!? ay_0453.txt | いやー、そういえばせっかく仮装してるのに、二宮くんに褒めてもらってないなーと思って ay_0454.txt | そうだよ!私そういうのは絶対忘れないし! ay_0455.txt | うーん…10点、かな ay_0456.txt | なんか気持ちが足りないというか、客観的というか ay_0457.txt | というわけで、二宮くんの言葉でもう一度! ay_0461.txt | い、今のって、その…告白? ay_0463.txt | そ、そっか。あはは…ビックリした ay_0464.txt | 言い方がいちいちヤラシイのよ! ay_0465.txt | そ、そこは気づいても気づかないふりしてよ…!? ay_0466.txt | 私だって気づかないふりしてたんだから ay_0468.txt | というか二宮くんがご主人様なら、私たちだってお嬢様でしょ? ay_0469.txt | てことはそれなりにもてなすのが、メイドのお勤めじゃないの? ay_0470.txt | 小清水さん、私たちのことバカにしてない!? ay_0471.txt | このぉ、小清水香純ぃーーッ! ay_0472.txt | あんた、絶対クリパのミスコンで倒してやるんだから覚悟してなさいよ ay_0473.txt | あっ、ズルい! ay_0474.txt | ゆいポン!? ay_0475.txt | でもゆいポンやるわね。このタイミングで仕掛けてくるなんて ay_0476.txt | えっ、なに!?栞織ちゃん何したの!? ay_0477.txt | 逃がすかぁーッ! ay_0478.txt | 離したら絶対逃げるでしょ! ay_0479.txt | 一番不利って、ブッキー生徒会でも寮でも一緒じゃない! ay_0481.txt | うん、おはよー! ay_0482.txt | この子は確か会員番号43番、二宮くんと同じクラスの女の子だっけ ay_0483.txt | 今日も私、最高に輝いてる! ay_0484.txt | 可愛さがパーフェクト過ぎて、自分でも怖いくらい! ay_0485.txt | どしたの? ay_0486.txt | あーじれったいー ay_0487.txt | いいよ。全然気にしないから、言ってごらん? ay_0488.txt | そうだけど、それがどうかした? ay_0489.txt | そりゃもちろん! ay_0490.txt | 恋愛解禁になった日だけだって、片手じゃ足りないくらい告られたし! ay_0491.txt | ああ、そういうこと ay_0492.txt | 私、今年もミス絢星館獲って、三連覇目指す気満々なんだよね ay_0493.txt | それってもう誰もが認める可愛さってことでしょ? ay_0494.txt | ノンノンノン ay_0495.txt | パーフェクトが抜けてるよ? ay_0496.txt | うん。ありがとー! ay_0497.txt | そんな私がだよ?学園で誰もが認めるヒーロー、王子様みたいな人と付き合ったらどうなると思う? ay_0498.txt | そういうことー! ay_0499.txt | え?でも私、有言実行の人って好きよ? ay_0500.txt | みんなだって、解禁なんてムリだって心の何処かでは思ってる人もいたんじゃない? ay_0501.txt | そんな人、カッコいいに決まってるじゃん! ay_0502.txt | ああいいよいいよ。そりゃさっきのとこだけ聞いたら、そう思ってもしょうがないし ay_0503.txt | それに女子のみんなからしたら、いざって時、二宮くんなら頼りになりそうでしょ? ay_0504.txt | つまりそれがカリスマってやつね ay_0505.txt | 男子のみんなはそんな二宮くんみたいな男性目指したらきっとモテモテだよ? ay_0506.txt | うんうん。私の彼氏になるような人だもん、このくらいみんなに慕われてくれないとね! ay_0507.txt | それに二宮くんの妹さん。青葉ちゃんってうちの萌楓ちゃんと大親友でね ay_0508.txt | その青葉ちゃんから二宮くんの話は聞いてて、かなりいいお兄さんやってるみたいよ? ay_0509.txt | えっ、そうなの? ay_0511.txt | んー?どうしたの? ay_0513.txt | それは由々しき事態ね ay_0514.txt | みんな、出番よ!二宮くんを探してきてちょうだい! ay_0516.txt | もうひと押し、何か箔をつけられればな ay_0517.txt | もっと二宮くんに褒めてもらうには ay_0519.txt | えっ?馬!? ay_0520.txt | 何アレ!?超気になるんですけど!? ay_0521.txt | ね、ねえあなたたち、何してるの? ay_0522.txt | あ、あなたのお友達はどうしてこんな恰好を? ay_0523.txt | 正直みんなドン引きしてるわよ? ay_0524.txt | はい、ドウドウ…で? ay_0525.txt | でもラッキーアイテムってことなら、別にかぶる必要ないんじゃないの? ay_0526.txt | 競走馬にでもなったつもりかしら ay_0527.txt | そっちの馬の彼女? ay_0528.txt | 確かに嫌なことがあったり、上手くいかないことがあった時、何かのせいにしたくなるのはわかるよ ay_0529.txt | だってその方が気は楽だもん。だからそれは悪いことじゃない ay_0530.txt | でもね、全部を何かのせいにして、何も学ばないのはすごくもったいない ay_0531.txt | ダメだったってことは、そこに良くなるヒントが隠れてるかもしれない ay_0532.txt | なのに、全部から目を逸らして、大切なヒントを拾えないなんて ay_0533.txt | きっとそれが一番不幸なことよ? ay_0534.txt | だから占いを見て気をつけるのはいいけど、自分を磨くヒントから目を逸らさないでね ay_0535.txt | そしたらあなたも、私ほどじゃないかもしれないけど ay_0536.txt | パーフェクトに可愛い女の子に、なれるかもね! ay_0537.txt | なんかよくわからないうちに人生相談みたいになっちゃったけど ay_0538.txt | あっ、でもこれって ay_0539.txt | というわけでそんなあなたたちにアドバイスなんだけど、放課後のお素麺の販売会は知ってる? ay_0540.txt | 本当にそれでいいの? ay_0541.txt | 私を慕ってくれるのは嬉しいけど、もう一人はあの二宮くんよ? ay_0543.txt | そんな女子に告白された二宮くんの握手だもん ay_0544.txt | 恋愛運がアップするって言ったら…どうする? ay_0545.txt | うんうん。そうでしょ!? ay_0546.txt | さあ、そうとわかったら、どんどん宣伝しちゃってね! ay_0548.txt | まさか小清水香純の策略!? ay_0549.txt | はーい!合計で800円でーす! ay_0550.txt | あーもう、お客さん来なかったら作戦練ったり出来るのに…! ay_0551.txt | まっ、これも私がパーフェクトに可愛いからなんだけど! ay_0552.txt | ありがとうございまーす! ay_0553.txt | 来てくれないなら、なんとかして会いにいけないかな ay_0554.txt | ん?まあね ay_0555.txt | うん。わかってるわかってる ay_0556.txt | 見てもいいけど、お客さんに見られないようにね?お父さんたちにバレたら怒られちゃうし ay_0557.txt | ポテトに魚のフライにビール!チューハイもご用意してまーす!いかがですかー! ay_0559.txt | ちょ、ちょっと待って!断っちゃダメ!私行く!行きたい! ay_0560.txt | そ、それは ay_0561.txt | お父さんたちも忙しいだろうし、無茶は言えないよなあ ay_0562.txt | お父さんタイミングよくて大好きーッ! ay_0563.txt | え、えっと、そのことなんだけど ay_0564.txt | あ、あのね、この前うちにきた、二宮くんって覚えてる? ay_0565.txt | そ、そうなの! ay_0566.txt | それでね、その二宮くんたちの寮でこれから花火をやるらしいんだけど ay_0567.txt | えっ、いいの!? ay_0568.txt | そうなんだけど ay_0569.txt | あ、ありがとう! ay_0570.txt | ありがとう二人とも。それじゃ、帰りは遅くならないようにするから ay_0605.txt | よし!今日も私、パーフェクトに可愛い! ay_0606.txt | ううん、チャンスは自分で掴んでやるんだから…! ay_0607.txt | あ、萌楓ちゃん!ちょうどよかった! ay_0608.txt | 今日持ってく水着なんだけど、これってどう思う? ay_0609.txt | 個人的には攻めすぎず、地味すぎず。絶妙なとこ突いてると思うんだけど ay_0610.txt | ほら栞織ちゃんって「ザ・清純系」って感じじゃない? ay_0611.txt | 二宮くんって、そんな栞織ちゃんを見て育ってきたわけだから、派手なのってそんな好きじゃない気がするし ay_0612.txt | どう?これで私も、パーフェクトに可愛い清純系って感じでしょ? ay_0613.txt | 萌楓ちゃんとか? ay_0614.txt | 一晩同じ寮で過ごすんだし、機会はいくらでもあるでしょ? ay_0615.txt | それだけ私も、二宮くんに対して本気ってことよ! ay_0616.txt | というか ay_0617.txt | 萌楓ちゃん的に見て、私ってどうかな? ay_0618.txt | 正直に言うと私、可愛くなるために自分磨きはしっかりしてるし ay_0619.txt | みんなに負けてるところだってないと思ってるよ? ay_0620.txt | 実際ミス絢星館は二連覇中だし。今年だって絶対優勝するつもりだし ay_0621.txt | で、でもさ、やっぱり恋とかって人の気持ちだし ay_0622.txt | いくら可愛くても、ダメな時はダメなわけじゃない? ay_0623.txt | だから萌楓ちゃんから見て、私と二宮くんってどうなのかなって ay_0626.txt | どういう意味!? ay_0627.txt | そ、そりゃ私だって、不安になることくらいあるわよ ay_0628.txt | そ、そりゃそうよ。私が認めた男の人だもん! ay_0629.txt | って萌楓ちゃん。それなんかオバちゃんくさいかも ay_0630.txt | あははっ!これでお互いさま! ay_0631.txt | 不安を口に ay_0632.txt | うん。そうかもね ay_0633.txt | 萌楓ちゃん ay_0634.txt | まさか萌楓ちゃんまで二宮くん狙いなのおおおおぉ!? ay_0635.txt | だって萌楓ちゃん、二宮くんのこと信じてるみたいだし…女のカン? ay_0636.txt | やっぱり清純系のリアクションだ ay_0637.txt | でもそれって、憧れてた先輩に恋する、少女マンガの典型じゃない? ay_0638.txt | もし私が降りる前に来たらちょっと待ってもらってー! ay_0639.txt | ちょっ!?パーフェクトに可愛い私に、そんな汚点は認められないんだから! ay_0640.txt | 萌楓ちゃん!?萌楓ちゃーーん!? ay_0641.txt | えーっと、次は教室に戻ってクラスの様子見て ay_0642.txt | やっぱりこの服装も目立つ理由になってるのかな! ay_0643.txt | うん、悪くない反応! ay_0644.txt | うちのクラスのカスタードパイ食べにきてねー! ay_0645.txt | よろしくねー ay_0646.txt | 広告塔みたいでちょっと笑っちゃうけど、私ほどの適任はいないものね ay_0647.txt | だって私はパーフェクトに可愛い結城彩楓だから! ay_0649.txt | 二宮くんって今そっちに行ってたりしない? ay_0650.txt | ちなみにそこにゆいポンもいるの? ay_0651.txt | 急に電話しちゃってごめんね。それじゃまた後で ay_0652.txt | うーん、悩ましい ay_0653.txt | はいはーい!パーフェクトに可愛い結城彩楓ですよー! ay_0654.txt | あ、この感じ ay_0655.txt | 私の答えは決まってるけど ay_0656.txt | 場所はここでもいい?このあと教室に戻らないといけなくてさ ay_0657.txt | そっか。じゃあ早速だけど、お話…聞かせてもらおうかな? ay_0658.txt | うん、ありがとう。気持ちは嬉しいよ ay_0659.txt | でもごめんね。あなたが私を想ってくれるように、私にも好きな人いるから ay_0660.txt | 0点かな ay_0661.txt | 確かに私は二宮くんの返事を待ってる ay_0662.txt | それに待ってたって、いい返事をもらえるとは限らない ay_0663.txt | そこはあなたの言う通り ay_0664.txt | 私自身、今年もミス絢星館狙ってるし、誰よりも可愛いって言われたい。みんなの上に立ちたい ay_0665.txt | でもね、それは私自身が誰よりも輝くことによって完成するの ay_0666.txt | 周りを蹴落とすことじゃない ay_0667.txt | でもあなたは、自分が輝くために二宮くんを蹴落とそうとした ay_0668.txt | たぶんその時点で、私とあなたは考え方が違う ay_0669.txt | 勝手なこと言うようで悪いけど、きっと付き合ったとしても、上手くいかないと思う ay_0670.txt | そうだよ。だから彼は、私と真剣に向き合おうとしてくれてる ay_0671.txt | 待つのは正直ちょっとツラくなってきてるけど、でもそんなことはいいの ay_0672.txt | だって私は ay_0673.txt | やっぱり二宮くんが好きだから! ay_0674.txt | 誰よりも輝く自分を見て欲しい、そんな相手に巡り会えるように、私も応援してるね ay_0676.txt | 冷静にならなきゃ ay_0677.txt | こっちだって、本気なんだから ay_0678.txt | よし、可愛さパーフェクト! ay_0679.txt | いらっしゃ ay_0680.txt | って、どしたの?忘れ物? ay_0681.txt | 忘れ物じゃないんだ? ay_0682.txt | あっ、じゃあ当てちゃおっかなあー! ay_0683.txt | ズバリ、私に会いに戻ってきた!そうでしょ!? ay_0684.txt | 当然!実はさっきのオムライスにそういう呪いかけといたから ay_0685.txt | お腹が痛くなって、お手洗い借りに来る呪い ay_0686.txt | ごめんごめん、すぐ行ってくるから…! ay_0687.txt | うーん、ちょっと買い出しにね ay_0688.txt | ああちょっと待って!買い出しって言っても、夕飯の方だから! ay_0689.txt | そうそう。だからゆっくりはできないけど、少しくらいなら大丈夫 ay_0690.txt | というか二宮くん?私は勝手に会いに来てくれたんだと思ってるけど、本当にそれでよかった? ay_0692.txt | あはは、そういうことを言うと本気で喜んじゃうよ? ay_0693.txt | 私はヴィクパ。だから二宮くんとは途中までになっちゃうけど ay_0694.txt | ならよかった! ay_0695.txt | あっ、ちなみに手をつなぐのはあり? ay_0696.txt | だってこれ、デートみたいなものでしょ? ay_0697.txt | あらら、残念 ay_0698.txt | じゃあ腕組んで歩こーッ! ay_0699.txt | ふふーん、それが私のポリシーなのだ! ay_0700.txt | だいたい私はみんなから注目される存在よ ay_0701.txt | なのに自分が笑顔じゃなきゃ、みんなを笑顔にすることなんてできないでしょ? ay_0702.txt | つまりそれが、二宮くんも知ってる結城彩楓ってわけ ay_0703.txt | えっ、ちょ二宮くん!? ay_0704.txt | ううん、私はいいんだけど ay_0705.txt | あの子、はじめから追ってきてなかったよ? ay_0706.txt | まあ今朝はいろいろあったし、二宮くんの気持ちもわからなくないから ay_0707.txt | とりあえずビックリさせたことを謝ってあげればいいんじゃない? ay_0708.txt | それはそうと ay_0709.txt | 手、つないでくれたね! ay_0710.txt | あれ、もう離しちゃうの? ay_0711.txt | もお。そこはせめて、「先輩と手つなぐのが恥ずかしくて!」とか言ってくれた方が可愛げあるのになー? ay_0712.txt | あははっ、可愛い可愛い! ay_0713.txt | にぎにぎしちゃって、そんなに私の手、気に入った? ay_0714.txt | あははっ!そんなに慌てて離さなくてもいいのに ay_0715.txt | 照れてる二宮くんいただきましたー! ay_0716.txt | え、えっと、二宮くん? ay_0717.txt | そんなにジッと見つめられると、恥ずかしいんだけど ay_0719.txt | ど、どうして!ここ、二宮くんが恥ずかしがるところでしょ!? ay_0720.txt | それじゃ私、そろそろ行かなきゃ ay_0721.txt | 遅くなったらまた萌楓ちゃんに怒られちゃうし ay_0722.txt | それじゃ、またね! ay_0723.txt | 大丈夫、大丈夫よ…私はミス絢星館…最強無敵、常勝無敗 ay_0724.txt | 誰もが認めるパーフェクトに可愛い美少女なんだから、この私が臆することなんて ay_0726.txt | さ、さあどこからでもかかってきなさい!私の可愛さで一発ノックアウトよ…!? ay_0727.txt | えっ、いやそんなことないけど ay_0731.txt | あああ、あ、あなた、正直って…!そ、そんなストレート過ぎでしょ!? ay_0733.txt | ご、ごめん…なさい ay_0734.txt | だ、ダメよ!原因を作ったのは私なんだから、ケジメはケジメ! ay_0735.txt | うん。ありがと! ay_0736.txt | でもなんか意外。二宮くんって案外大人なところあるのね ay_0737.txt | そうよ。わざわざあそこで「お願い」って言ったのは、私に気を遣わせないためでしょ? ay_0738.txt | あははっ。ならもっと上手い嘘のつき方、覚えないとね! ay_0739.txt | こう見えて私、人を見る目には自信あるから ay_0740.txt | でも私としてはちょーーっと不満なのよねえ ay_0741.txt | そこは忖度ってことで ay_0742.txt | まあとりあえず、二宮くんが笑って流そうって言ってくれたことには感謝してるよ? ay_0743.txt | おかげでちょっとは自然に話せるようになったし ay_0744.txt | チッチッチッ。問題はそこなのだよ、二宮くん ay_0745.txt | 確かに「嬉しかった」って言ってくれた二宮くんの言葉に、嘘はなかったと思う ay_0746.txt | でもさ、その割りにはずいぶん冷静じゃない? ay_0747.txt | 「本当に嬉しいと思ってるのかなあ?」ってくらいにはね ay_0748.txt | というかもっと「どうしよう!結城先輩にキスされちゃったよ!恥ずかしくてもう顔も見られないー!」とかならない? ay_0749.txt | 違ぁーーうの!プライドの問題よ! ay_0750.txt | ガマンしてるって? ay_0751.txt | だったら、そのガマンってガードの上からブチかますまでよ! ay_0752.txt | 私に憧れてる男子をメロメロにできないなんて、ミス絢星館としても、オンナとしても由々しき事態だわ! ay_0753.txt | だから二宮くん、今からキミを、意地でもドキドキさせてやるんだから!覚悟してね! ay_0755.txt | 目を閉じてください ay_0756.txt | いいから。早く ay_0757.txt | 私がいいって言うまで、絶対目開けちゃダメだからね? ay_0758.txt | それじゃ…いくよ? ay_0760.txt | あっ、まだいいよって言ってないのに ay_0761.txt | そうだけど ay_0762.txt | ふふっ!なーに、期待しちゃった? ay_0763.txt | 照れない照れない。ドキドキさせるって、宣言したでしょ? ay_0764.txt | まあでも、本当のファーストキスを奪いたかったら、ちゃんと私を選んでね? ay_0765.txt | そしたらキスなんて、いくらでもさせてあげるんだから! ay_0766.txt | って、ちょっ、何か言ってよ!? ay_0767.txt | わ、私だって恥ずかしいんだからあ…! ay_0768.txt | ううん。私だって、デートはできなかったけど、結局二宮くんと一緒に過ごせたし ay_0769.txt | win-winってやつよ ay_0771.txt | せっかくいい雰囲気なのに。二人っきりでお金の話とか、普通する? ay_0773.txt | ふうん…!そ、そう、心がけとしてはいいんじゃない…!? ay_0774.txt | それだけ真剣に、考えてくれてるってわかったし ay_0775.txt | ストップ ay_0776.txt | 気持ちはちゃんと受け取ったよ ay_0777.txt | でも二宮くんもいい男になるなら、奢られ方も覚えなきゃダメ ay_0778.txt | うん。だってこっちは喜んで欲しくてしたことなのに、その場で返されたら…ねえ? ay_0779.txt | 確かに一度は喜んでくれたかもしれないけど ay_0780.txt | それってきっと「悪いな」って気持ちが前に来たからだよね? ay_0781.txt | はいそれじゃここで問題! ay_0782.txt | この場合、私は二宮くんに「1、ただ喜んで欲しいだけ」、「2、お返しをして欲しい」さあどっち? ay_0783.txt | これで外したら怒っちゃうよねー? ay_0784.txt | はいブッブー! ay_0785.txt | まったく、頭固いよー? ay_0786.txt | あはは…違うって ay_0787.txt | だって、好きな人に「お返しがしたい」なんて言われたらさ ay_0788.txt | 普通期待しちゃうじゃん! ay_0789.txt | おっと、先にお礼がしたいって言ったのは二宮くんだからね? ay_0790.txt | 言ったからには責任取ってもらわないと ay_0791.txt | それじゃあ ay_0793.txt | べ、別に照れてないし…? ay_0794.txt | えっと、でもほんと大したことじゃないんだよ? ay_0795.txt | ただなんか、想像するだけでも不思議な感じがして ay_0796.txt | ほら私たち、学年も違うでしょ? ay_0797.txt | でもさ、たまに思うんだよね ay_0798.txt | 私も栞織ちゃんたちみたいに、二宮くんと同じ学年だったら、同じクラスだったら ay_0799.txt | 教科書見せてもらったり、授業中手紙交換して怒られたりしたのかなーとかさ ay_0800.txt | なんて、あははっ、女の子っぽすぎて変かな? ay_0802.txt | あっ、えっとね、お願いっていうのは ay_0803.txt | 一度でいいから、私のこと、呼び捨てで呼んでみてくれない? ay_0805.txt | 呼び捨てって、名字の方だってば! ay_0806.txt | クラスメイトだって、名前で呼ばないでしょ!? ay_0807.txt | うーん。ちょっとぎこちないけど ay_0808.txt | 合格かな!二宮くんのお返し、確かに受け取ったよ ay_0809.txt | 私が良いって言ってるんだからいいの! ay_0810.txt | さーてと、お返しもしてもらったし。うちまで来てもらったら帰りも遅くなっちゃうだろうし ay_0811.txt | もうここでいいよ。送ってくれてありがとね! ay_0812.txt | うん、おやすみ。二宮くん! ay_0814.txt | って二宮くん、どうしたの?夜中だよ? ay_0815.txt | あははっ、バカ ay_0816.txt | 二宮くんも最初のうちはどっか遠慮があったのにさあ ay_0817.txt | なーんか、だんだん言うようになったよね? ay_0818.txt | ううん。いいよ ay_0819.txt | だって、それだけ距離は近づいてるってことでしょ? ay_0820.txt | ホームシック ay_0821.txt | だから二宮くん、私をギュッてしてなぐさめて! ay_0822.txt | さあそれはどうかなー? ay_0823.txt | 二宮くんに言われて、「あっ、私ホームシックだ!」って気付いたのかもよ? ay_0824.txt | じゃあ二宮くんは嫌? ay_0825.txt | パーフェクトに可愛ーいこの私が、こうして抱きついてるのに ay_0826.txt | はっきりしないなあー ay_0827.txt | 普通だったらどんなに頼まれたってこんなことしないんだよ? ay_0828.txt | それとも、やっぱり胸が当たらないと喜んでもらえない? ay_0829.txt | ふふん!ちゃーんと知ってるんだからね ay_0830.txt | まっ、安い女って見られたくないし、そう簡単には当ててあげないけど ay_0831.txt | あっ、待って!せっかくだから、もうちょっと…! ay_0832.txt | 私は全然平気!むしろ今だって、散歩して戻ってきたとこなんだから ay_0833.txt | あっ、バレちゃった ay_0834.txt | だって、二宮くんがすぐ近くで寝てるって思ったら、ドキドキして眠れなくて ay_0835.txt | それでなんとなーく、窓から外を眺めて、青春してたの ay_0836.txt | そしたら、やっぱり昼間の景色とは全然違くて。ほら私、実家から通ってるでしょ? ay_0837.txt | だから夜の学園がどんな感じなのか興味あったし、卒業する前に探検してみようって思ったの ay_0838.txt | オバケこわーい!とか言ってた方が可愛げあるならそうするけど? ay_0840.txt | って待って。なんかバカにされなかった? ay_0841.txt | 私、これでもお姉ちゃんだからね ay_0842.txt | 萌楓ちゃんってしっかりしてるけど、意外と怖がりなとこあるし ay_0843.txt | だから昔から、暗いとこってそんな苦手じゃないの ay_0844.txt | あっ、上手くまとめたな? ay_0845.txt | というかほんと誤魔化すの上手くなったよねー? ay_0846.txt | さっきだって私、二宮くんを想って眠れないって言ったんだよ? ay_0847.txt | なのに二宮くん、なんかニヤニヤしてスルーしてたし ay_0848.txt | それにさっきからいろいろ試してるのに、なーんかドキドキしてるの、コッチだけって気がするんだよね ay_0849.txt | だからこっちも、二宮くんをドキッとさせるまでは中に入らないの ay_0850.txt | じゃあ早くドキッとして! ay_0851.txt | 仕方ないなあ ay_0852.txt | ドキドキできるように、手伝ってあげる! ay_0853.txt | この状況でわからないほど、鈍くないよね? ay_0854.txt | えっ、そこまでって? ay_0855.txt | あっ、ちなみに私、キスとはひと言も言ってないからね? ay_0856.txt | あらあら?二宮くんはいったい何を想像してたのかな! ay_0857.txt | はい、ここまで! ay_0858.txt | どう?ドキドキした? ay_0859.txt | あははっ!やだなあ、いくら私だって、本当にしたりしないって ay_0860.txt | 私だって一応夢みる女の子だもん。ファーストキスは、好きな人からして欲しいから! ay_0861.txt | ふふっ!ビックリさせてごめんね ay_0862.txt | そんなに怖がらなくても、本当にするつもりはなかったから大丈夫だよ ay_0863.txt | ドキッとさせるつもりが、やりすぎちゃったね。怒った? ay_0864.txt | でもほんとごめんね。途中から二宮くんも意識してるのわかって、つい悪ノリしちゃった ay_0866.txt | いや許すっていうのも変だけど、真剣に考えてくれてるのもわかってるから ay_0867.txt | 納得がいくまで考えてみて? ay_0869.txt | あはは…目的を果たしたら急に肌寒くなってきちゃった ay_0870.txt | あははっ、わかってるって!それじゃ私、部屋に戻るね! ay_0871.txt | うん、ありがとう。おやすみ ay_0872.txt | ああうん。どうぞ ay_0873.txt | んー?どうだろう、確か30分くらい前かな? ay_0874.txt | なんかね、みんな思い出作りがしたいんだって ay_0875.txt | そっ。誘ってくれるのはもちろん嬉しいんだけど ay_0876.txt | ただずっと断ってたら、だんだん申し訳なくなってきちゃって ay_0877.txt | で、それ以上お誘いを受けないように、ここに隠れてたってわけ ay_0878.txt | それで、二宮くん ay_0879.txt | 一応訊いときたいんだけど ay_0880.txt | どうして呼ばれたのかなんて、きっともう気づいてるよね? ay_0881.txt | あはは…だよねー ay_0882.txt | でも大丈夫?誰か誘った後じゃなかった? ay_0883.txt | えっ。それってどっちにしろ邪魔しちゃったってことじゃない? ay_0885.txt | うん、ありがとう ay_0886.txt | それじゃ、ちょっとだけ、私の話聞いてもらえる? ay_0887.txt | ほんと時間は取らせないから! ay_0889.txt | うん。わかった ay_0890.txt | まずはじめに ay_0891.txt | ごめんなさい! ay_0892.txt | 私、本当に恋愛解禁を成し遂げちゃった二宮くんは、カッコいいと思ったし、頼りがいのある人だって思ったよ? ay_0893.txt | それに青葉ちゃんから話も聞いてたし、素敵な人だなって思ってた ay_0894.txt | でもそれって、好きとはやっぱりちょっと違くて ay_0895.txt | 今思えば、ただの言い訳でした! ay_0896.txt | あの時は、学園で一番話題の男子を捕まえれば、きっと私への注目度も上がる ay_0897.txt | そしたらもっとみんなが私を褒めてくれるかも…そう思ってたの ay_0898.txt | そんなのどう考えても酷い女だし、だから私は二宮くんが好きなんだって思い込もうとしてたのかも ay_0899.txt | で、でも今は違うよ…!? ay_0900.txt | 正直いつからかは覚えてないの。でも ay_0901.txt | 今は本当に二宮くんのことが好き!好きなの! ay_0902.txt | こんなこと言った後じゃ、簡単には信じてもらえないかもしれないけど ay_0903.txt | 二宮くんを見てるとドキドキが止まらなくなって、二宮くんが笑ってくれると私も嬉しくなって ay_0904.txt | 前の気持ちがあったから、今の私が二宮くんに恋してるって、本気でわかるの ay_0905.txt | え?二宮くんも? ay_0906.txt | お互いさまって ay_0907.txt | ふふっ。あははっ、なによそれ ay_0908.txt | そっか。じゃああらためて ay_0909.txt | 私の気持ち、聞いてくれる? ay_0910.txt | 私は二宮くんが好きです。だから ay_0911.txt | お願いします。わ、私の ay_0912.txt | 私の、恋人になってくれませんか? ay_0913.txt | ああうん。どうぞ ay_0914.txt | ずっとってほどじゃないけど、30分くらい前かな? ay_0915.txt | なんかね、みんな思い出作りがしたいんだって ay_0916.txt | そっ。誘ってくれるのはもちろん嬉しいんだけど ay_0917.txt | ただずっと断ってたら、だんだん申し訳なくなってきちゃって ay_0918.txt | で、それ以上お誘いを受けないように、ここに隠れてたってわけ ay_0923.txt | い、いいよ。それだけ真剣に考えてくれてたんでしょ? ay_0928.txt | ほ、ほんとに? ay_0930.txt | し、信じるよ?本気で信じちゃうから ay_0931.txt | う、嘘だったら怒るよ…!? ay_0933.txt | あ、ありがとう ay_0934.txt | 私も、好きだよ ay_0935.txt | いつもの私? ay_0936.txt | ちょ、そ、それじゃ普段の私はなんなのよ…? ay_0937.txt | ガオオオォーーッ! ay_0938.txt | って、変なこと言ってると本当に噛み付くよ? ay_0939.txt | ううん。こっちこそありがとう ay_0940.txt | 私を選んでくれて、ほんと嬉しい ay_0941.txt | 私たちのことが知れればきっと大騒ぎね ay_0942.txt | せっかくだけど、私はもう少しこのままがいいかな ay_0943.txt | 今くらい、彼氏と二人っきりで過ごしたいし! ay_0944.txt | そうそう、途中までは私とゆいポンも一緒なんだからね? ay_0945.txt | あら、それは聞き捨てならないわね? ay_0946.txt | 待ちなさーい! ay_2000.txt | やっほー二宮くーん! ay_2001.txt | きちゃった! ay_2002.txt | いやいや萌楓ちゃんこう言ってるけど、二宮くんはわかるよね!? ay_2003.txt | 撮影には私みたいな華があった方が見栄えもいいでしょ!? ay_2004.txt | 話逸らされた!? ay_2005.txt | てかモデルって、栞織ちゃんだったんだ? ay_2006.txt | 学生でいいなら、私にも声かけてくれればよかったのにー ay_2007.txt | わかってるって。でも手綱は放さないでね ay_2008.txt | あーなるほどね。確かに栞織ちゃんも純和風な美人って感じだし ay_2009.txt | まあでも次があれば遠慮なく声かけてね ay_2010.txt | このパーフェクトに可愛い私がモデルになれば、集客間違いなしなんだから! ay_2011.txt | やーん!もおー、上手いこと言っちゃって! ay_2012.txt | 案外戦国武将なんかもいけたりして? ay_2013.txt | おおっ、栞織ちゃんハイカラさんだ! ay_2015.txt | ハッ!? ay_2016.txt | パ、パーフェクトに可愛いこの私が思わず見とれるなんて ay_2017.txt | あーッ!ほら来た!二宮くぅーーん! ay_2018.txt | 気になりすぎて、休み時間まで待てなかったよ ay_2019.txt | ってそんなことより、あの写真ってなんだったの? ay_2020.txt | 間違えた、とは聞いたけど ay_2023.txt | いやそれはもういいよ。何となくそうなんじゃないかなーって思ってたし ay_2024.txt | この前の撮影 ay_2025.txt | あんな素敵な栞織ちゃん、恋人じゃなきゃあの魅力は引き出せなかったと思う ay_2026.txt | まあここで栞織ちゃんが謝ったりしてきたら、どうだったかわからないけどねー? ay_2027.txt | あはは、そうだね。私が栞織ちゃんの立場でも、同じように考えてたと思う ay_2028.txt | だから勝者は堂々としてなきゃ。二人ともおめでとッ! ay_2029.txt | それで、えっと ay_2030.txt | 二人が付き合ってるのはわかったし ay_2031.txt | それに、こ、こここ恋人同士なんだから、燃え上がっちゃうこともあると思うのよ!うん! ay_2032.txt | だからその ay_2034.txt | あ、あの写真って、やっぱりエッチした後だったの!? ay_2035.txt | いらっしゃいませ。カフェレストラン砂時計へようこ ay_2036.txt | ふふっ…ついに来たわね ay_2037.txt | ええどうぞ。それではお席へご案内します ay_2038.txt | 温かいお茶をお持ちしますので、ご注文は後ほど承ります ay_2039.txt | ご注文、お決まりですか? ay_2041.txt | えっへへへぇー?私何も企んでなんてないわよ? ay_2042.txt | あー、二宮くんの言いたいことはわかるけど ay_2043.txt | 私、そんな嫌な女になるつもりはないわよ? ay_2044.txt | だって嫌われちゃったら、それこそ本当におしまいでしょ? ay_2045.txt | でも友達だったら、まだチャンスはあるかもしれないし。ね! ay_2046.txt | な、なんか栞織ちゃん、最近アグレッシブになってるような…あはは ay_2047.txt | さらっとノロケ挟んだ!? ay_2049.txt | あはは!ホント今の栞織ちゃん、前よりキラキラしてる! ay_2050.txt | お姉さんそういうのには弱いから、つい応援したくなっちゃうなあ ay_2051.txt | ごめんごめん。すぐ戻るから ay_2052.txt | ううん。気にしないで ay_2053.txt | こんな風にきちんと話せて、私も嬉しかったから ay_2054.txt | 特に用はなかったし、もし本当に忙しかったら断ってるから。安心して ay_2055.txt | それ以前に顔だよね、顔! ay_2056.txt | もう、めちゃくちゃニヤついてるんだもん。ゆいポンみたいに、消去法なんて使わなくてもわかるわよ ay_2057.txt | あはは。二宮くんが謝る事じゃないって ay_2058.txt | うんうん…ちゃんと考えて選んでくれたんだもんね? ay_2059.txt | そりゃあ、小清水さんに負けたっていうのは悔しいよ。でも、二宮くんの気持ちを決めるのは二宮くんだから ay_2060.txt | でも、それはそれとしてえー ay_2061.txt | 小清水さんを選んだなら、それなりの責任取ってもらわないとね! ay_2062.txt | ああ大丈夫大丈夫!変なことさせるつもりはないから! ay_2063.txt | それでそれでっ!?どうして小清水さんを選んだの!?顔は負けてないわよね!? ay_2064.txt | 小清水さんの笑顔が胸に突き刺さる! ay_2065.txt | あはは!なーんてね! ay_2066.txt | 大事なのは二人がちゃんと決めて、それで納得して幸せかどうかだもん ay_2069.txt | はぁー…なんかもう…なんだろうね?余計な事訊くんじゃなかったー! ay_2071.txt | 二人きりだからって、サボっちゃダメだからね? ay_2072.txt | ちょっと失礼! ay_2073.txt | うんうん、みんなありがとー! ay_2074.txt | それでなんだけど、二宮くんはいる? ay_2075.txt | あーいたいた!ちょっとお邪魔するね? ay_2076.txt | あー、ごめん。もしかして二人でお昼行くところだった? ay_2077.txt | 大したことじゃないんだけど、生徒会が人を集めてるって聞いて ay_2078.txt | 放課後何かするんでしょ? ay_2079.txt | 抜け駆けじゃないって。誰よりも早く二宮くんを助けてあげようと思っただけ! ay_2080.txt | とりあえずゆいポンはわからないけど、私は手伝おうと思ったからここに来たの ay_2081.txt | ど、どうしよう…やっちゃった? ay_2082.txt | どしたの? ay_2083.txt | ううん、持ってきてないよ? ay_2084.txt | って、うわ!めっちゃ雨降りそうじゃん! ay_2085.txt | でも萌楓ちゃんは傘持ってるだろうし、最悪入れてもらえばなんとかなるよ ay_2086.txt | 二宮くーん! ay_2087.txt | 二宮くん、ちゃおー! ay_2088.txt | むぅ、二宮くん。ちゃおー? ay_2089.txt | ちゃおー? ay_2090.txt | そ、そうじゃなくて!挨拶はしっかりしないとダメでしょ!? ay_2091.txt | ま、まあ気持ちはわからなくもないけどね…? ay_2092.txt | んー、計画と言うか ay_2093.txt | 演劇部の子に「ぜひ!」って言われて ay_2094.txt | 私はそれに乗っかっただけだから ay_2095.txt | 二宮くんも、本当はわかってるんでしょ?私たち、この学園じゃ有名人だし ay_2097.txt | それとこれとは別なの! ay_2098.txt | アカデミー賞のことね ay_2099.txt | フフン!私にはぴったりじゃない! ay_2102.txt | ほ、ほら、早く行くわよ ay_2103.txt | ご、ごめん、忘れて ay_2104.txt | いいからほら、早く歩くの! ay_2105.txt | 始めちゃったんだし、今さらよ ay_2106.txt | だからほら二宮くんも、会長なんだからみんなに笑顔笑顔! ay_2107.txt | みんなー!おっはよー! ay_2108.txt | あら?それは隣に私がいるからってこと? ay_2109.txt | そりゃそうでしょ ay_2110.txt | でも恥ずかしさより、幸せって気持ちで胸がいっぱいなんだから! ay_2111.txt | 二宮くんはそうじゃないの? ay_2112.txt | あははっ。ならこれからはいっぱい注目されるから、もっと慣れなきゃねー ay_2113.txt | ほら、今は私達が主役なんだから笑顔笑顔! ay_2115.txt | 私たちはどうする?一応校舎の中までカーペットは続いてるみたいだけど ay_2116.txt | 急に真剣な顔になってどしたの? ay_2117.txt | じゃあ真面目な方 ay_2118.txt | 真面目か! ay_2120.txt | そ…そうね ay_2121.txt | それでふざけた方は? ay_2122.txt | それ、ふざけてってことは ay_2123.txt | 本気でそう思ってくれてないってこと? ay_2125.txt | なら、楽しみにしてるわね ay_2126.txt | 二宮くん、なんか用があるって聞いたけどどうしたの? ay_2127.txt | あ、あはは、そういうことね ay_2128.txt | え!?それは…! ay_2129.txt | ほ、ほら!アレよアレ!私のテクニックで二宮くんを骨抜きにしたの ay_2130.txt | えぇっ!?ちょ待 ay_2131.txt | だから待ってって! ay_2133.txt | フフフッ、そこまで言われちゃ仕方ないわねぇ! ay_2134.txt | 私のテクニックは、チュッてしてペロッ!みたいな ay_2135.txt | ええ、任せといて! ay_2136.txt | って、ドサクサに紛れて何言ってるのよ!? ay_2138.txt | こらー!みんなして先輩をからかうなー! ay_2139.txt | な、なによチュッペロリストって!?私はそんなのじゃないから! ay_2140.txt | だからからかうなってばあ! ay_2141.txt | というかどうして二宮くんまでそっち側なの!? ay_2143.txt | ふ、ふんっ!もうこの話はいいでしょ!? ay_2144.txt | まだ昼休み終わってないし、今からでも学食に行きましょ! ay_2145.txt | お気遣いどーも! ay_2146.txt | あれ?行かないの? ay_2148.txt | それもそうね ay_2149.txt | ね、ねえ…さっきの、本当にやらないとダメ? ay_2150.txt | へ、変な言い方しないでよ! ay_2151.txt | いいじゃない!私が本気になったら今すぐにでもやってやれるんだから! ay_2152.txt | そ、そんなにしてほしいの? ay_2154.txt | べ、別に!?どこに居ようが私の勝手じゃない! ay_2155.txt | そ・れ・と・もー?私とくっついてイチャイチャしたいの? ay_2157.txt | ああもう ay_2158.txt | なんでキミは、そうやってド直球に言ってくるかなあ ay_2159.txt | そう?じゃあ今一つだけいいかな? ay_2160.txt | ならね、私のこと、下の名前で呼んで欲しいな? ay_2161.txt | 二宮くん、萌楓ちゃんのことは名前で呼んでるでしょ? ay_2163.txt | も、もう一声 ay_2164.txt | 先輩って、無くしてみて? ay_2165.txt | じゃあ今度は彩楓って呼び捨てにしてみて!? ay_2166.txt | む、また先輩って呼んだ ay_2167.txt | いいわよ。名前で呼ぶくらい簡単よ! ay_2170.txt | ひ、卑怯ってひどくない!? ay_2171.txt | んなっ…!?だって言うのは簡単だけど恥ずかしいじゃん! ay_2172.txt | 私はちゃんと肇って呼んだんだから、次はそっちの番! ay_2173.txt | ちょ待って待って!そういうの混ぜるのずるいって! ay_2174.txt | ちゃっかり呼び捨てにしてるし、私の心臓もたないわよ! ay_2175.txt | やあああ!私のココロの準備が!準備が! ay_2178.txt | 知らない。バカ ay_2179.txt | 好きにすれば?私も好きにさせてもらうし ay_2180.txt | そ、そういうことは言わなくていいの ay_2182.txt | ううん、なんていうか…この感じ気持ちいいなあって思って ay_2184.txt | あら、デートのお誘い? ay_2186.txt | ふっふー!そんな風に誘われたら断るわけにはいかないわね! ay_2187.txt | まっ、断る選択肢なんてないんだけど! ay_2188.txt | え!?もう予鈴!? ay_2189.txt | そこなの!?二人きりの時間が終わっちゃうのが悲しんじゃなくて!? ay_2190.txt | え、うん食べてないけど ay_2191.txt | いいよいいよ。朝食べてないならそっちが全部食べた方がいいでしょ ay_2192.txt | それに女の子は、お菓子袋を持ってるからなんとかなるのよ! ay_2193.txt | だから変に気を遣わないで全部食べちゃって ay_2194.txt | うん。どんな風に迎えに来てくれるか楽しみにしてるわね! ay_2196.txt | ねえ、どこか寄ってくの? ay_2197.txt | そうなの? ay_2198.txt | それは…ちょっと厄介ね ay_2199.txt | そうね、わかったわ ay_2200.txt | でも、その…肇の口からデートって言われると照れくさくなるわね ay_2201.txt | 今になって急に恥ずかしさが出てきたというか、とにかく気になっちゃうの! ay_2202.txt | 行ってみたいところねー? ay_2203.txt | 肇と一緒に行ったことない場所に行きたいかな!あと付き合う前に行ったところにも行ってみたい ay_2204.txt | 付き合う前と付き合った後で見てた景色の感想が違ってくるかもしれないし、そういうのも楽しみたいの ay_2205.txt | だから私に主導権を握らせると大変よ? ay_2206.txt | そこは私も一緒なんだからお互い頑張りましょ ay_2208.txt | そ、そうね ay_2210.txt | ちょっと、遠回りしていかない? ay_2212.txt | なんかいいね、こういうの! ay_2219.txt | 萌楓ちゃん、休憩上がったよー ay_2220.txt | えっ!?肇たち!?なんで!? ay_2221.txt | そ、そうなんだ? ay_2222.txt | しっかり休んだから、もう大丈夫だって! ay_2224.txt | そ、それはそれ、これはこれよ! ay_2225.txt | 手伝いをするって決めたからには、最後までやり通すから ay_2226.txt | う…そうだけど、初めてのお誘いだったじゃない? ay_2227.txt | びっくりしたけど、嬉しかったし ay_2228.txt | お、落ち込んでなんてないから!ただ悪いことしちゃったかなって思ってただけで ay_2231.txt | ね、ねえ、お昼食べ終わったら帰っちゃう? ay_2233.txt | え!?い、今部屋散らかってるから無理よ! ay_2234.txt | ちょ、待って!いきなり部屋にあげるのって変じゃない!? ay_2235.txt | お、お待たせ!もう大丈夫だから…! ay_2236.txt | へ?そうなの?じゃあなんで私の ay_2237.txt | え、みんなして何必死に隠そうとしてるの? ay_2238.txt | お父さんもう肇と付き合ってるの知ってるよ? ay_2239.txt | さっき片付けてる時に伝えたから大丈夫! ay_2240.txt | まあまあ、結果オーライでしょ! ay_2241.txt | というか早く食べちゃわないと冷めるよー? ay_2242.txt | あんまりジロジロ見ないでよ? ay_2243.txt | 絶対わざと言ってるでしょ? ay_2244.txt | よ、世の中にはそういう人もいるんじゃない? ay_2245.txt | それに女の子の部屋だったら青葉ちゃんの部屋で慣れてるでしょ? ay_2246.txt | クラゲよ ay_2247.txt | その変なオブジェっぽいやつがクラゲだよ? ay_2248.txt | サカサクラゲって言うの。傘がぴょこぴょこ動いてるから気付くと思ってたけど、意外と気付かないのね ay_2249.txt | 普通はそうだよねー。でもこの子だって立派なクラゲなのよ? ay_2250.txt | あははっ。私もね、この子を見つけた時は、店員さんに声かけられるまでずっと眺めてたの ay_2251.txt | それはいいんだけど ay_2252.txt | 肇、今あなたは誰の部屋にいるの? ay_2253.txt | その彩楓さんを放置してうちの子を愛でてるのは誰? ay_2254.txt | せっかく二人きりなのに ay_2255.txt | とにかく、私に集中すること!わかった? ay_2259.txt | 私は独占欲強いんだから、その辺わかってくれないとこれから大変よ? ay_2260.txt | あんまり掃除は得意な方じゃないからねー ay_2261.txt | といっても足の踏み場がないとかじゃないし、萌楓ちゃんも自分の部屋のついでに掃除機もかけてくれるから ay_2262.txt | うん。だから自慢の妹! ay_2263.txt | こうして二人きりになれたわけだし、言い出してくれた萌楓ちゃんには感謝しないとね ay_2264.txt | ふふっ、肇も普通の人と同じなんだ? ay_2265.txt | え?そうだなあー ay_2266.txt | パーフェクトに可愛い私を恋人にした、スーパー生徒会長? ay_2267.txt | あははっ!普通にカッコいいと思うけど? ay_2268.txt | ん?どうしたの? ay_2269.txt | えぇっ!?きゅ、急じゃない!? ay_2270.txt | い、色々ってどんなことしたいと思ってるのよ? ay_2272.txt | へえ…!そ、そうよね、恋人らしいこと、いいんじゃないかしら!? ay_2273.txt | ちょっ、いずれじゃなかったの!? ay_2274.txt | いきなりとか、想定外だし…! ay_2277.txt | う、あぅ…そ、そんな見られるといきづらいんだけど ay_2278.txt | ちょっ!そういうのやめてってば!絶対面白がってるでしょ!? ay_2279.txt | い、今から行くわよ…!行くからね!? ay_2281.txt | こ、これで文句ないでしょ? ay_2284.txt | って、ええ!?い、い、いきなりそんな、キスって…! ay_2285.txt | パ、パーフェクトに可愛いのはいつものことだし、それじゃ肇はいつもキスしたいと思ってたってこと!? ay_2287.txt | え、あ…ダ、ダメじゃ…ない ay_2290.txt | ぷはっ、はあ…あ、はあ ay_2292.txt | 私も…すっごくドキドキしてるし、もっとしたい ay_2295.txt | えっと、あの ay_2296.txt | や、やっぱりそういうのはまだ早いっていうか、覚悟が必要っていうか ay_2297.txt | もしかして肇も、私のこと軽そうとか、雰囲気に流されやすそうとか思ってる? ay_2300.txt | あの、肇を疑ってたわけじゃないよ!? ay_2301.txt | それにそういうこと、したくないってわけでもないし…! ay_2302.txt | ただ初めては痛いって聞くし、痛くて泣いちゃったらどうしようとか思っちゃって、今のはその言い訳というか ay_2303.txt | そ、それは…肇となら興味ある、かも ay_2305.txt | そんな、本当にすること前提で話進められても ay_2306.txt | そこまで言われたら断れないじゃん ay_2307.txt | わかった。エッチしよう? ay_2308.txt | 私も興味あるし ay_2309.txt | それにそんな切なそうな顔されたら、応えてあげたくなっちゃうって ay_2310.txt | ふふっ、しちゃったね ay_2311.txt | ううん、もう大丈夫。肇パワーをもらって回復力も高いんだから! ay_2312.txt | 肇の気持ちよさそうな顔も見れたし、可愛かったわよ? ay_2313.txt | どさくさに紛れておっぱい触ろうとしない。あとそれ可愛くない ay_2314.txt | や、やめてよ…! ay_2315.txt | だいたいそんなの褒めてるうちに入らないし ay_2316.txt | だからやめてって!ほんと恥ずかしいし ay_2317.txt | なーに、ウブな女は嫌い? ay_2318.txt | なにそれ、バーカ! ay_2319.txt | ねえ、今日は何時くらいまでいられるの? ay_2320.txt | そっか!じゃああと1時間ぐらいこうやってイチャイチャして、着替えたら萌楓ちゃんたちとも遊びましょ! ay_2321.txt | 何言ってるの。それだといつもと変わらないじゃない ay_2323.txt | せっかく彼氏が側にいるのに、私は恋人を放置してクラゲ見たりしないし ay_2324.txt | だからその分、気まずいかもしれないけど、少し付き合ってね! ay_2325.txt | 失礼しまーす ay_2326.txt | お昼のお届け! ay_2327.txt | 教室に行ったら、肇が仕事行ったって聞いたから ay_2328.txt | まだなんでしょ? ay_2329.txt | ちょ、なに泣いてるの!? ay_2330.txt | そ、そう?そんなにタイミングよかった? ay_2331.txt | つ、つまりこれが愛の力ね! ay_2332.txt | ハッ! ay_2333.txt | 今のは忘れてちょうだい! ay_2334.txt | みんなの分も買ってあるから、食べて食べてー ay_2335.txt | それで、肇はお昼休みが終わるまで仕事? ay_2336.txt | ならせっかくだし、お願いがあるんだけど ay_2337.txt | 無茶ではないと思うけど ay_2338.txt | 今日肇のお部屋行っていい? ay_2339.txt | えー!ダメなのー!? ay_2340.txt | いやいやブッキー、この前みたいに泊まってこうってわけじゃないんだから ay_2341.txt | 問題ないでしょ? ay_2342.txt | へぇ?そいつは聞き捨てならないわね ay_2343.txt | てことは、夜這いとかかけようと思えば、いつでもかけられたってことじゃない? ay_2344.txt | でもブッキー、よく考えて? ay_2345.txt | 確かに寮には寮のルールがあるのかもしれない ay_2346.txt | でも私寮生じゃないし、そこは治外法権的な? ay_2347.txt | ちゃんと門限は守るし、遊びにいくっていうのがダメなら勉強を教えに行くってことならどう? ay_2348.txt | 肇だって生徒会長なんだし、私と付き合ったことで成績落ちました、なんて示しつかないでしょ? ay_2349.txt | 仕方ないわねえ…肇 ay_2350.txt | ブッキーに礼のものを。買収よ ay_2351.txt | 私のせいで肇のイメージを悪くしたくないし ay_2352.txt | 真面目に勉強しないとね! ay_2353.txt | 放課後は迎えに行くから教室で待っててね! ay_2354.txt | 二宮くんいる? ay_2355.txt | にーのみーやくん。もう帰る支度は出来てる? ay_2356.txt | じゃあ早く行きましょ? ay_2357.txt | え、ええもちろん!私だって片付ける時間もらったし ay_2358.txt | やっ、それは ay_2359.txt | そういうことなら ay_2360.txt | してる。男子の部屋って初めてだし ay_2361.txt | この前のこと思い出しちゃって ay_2362.txt | だ、だって彼氏の部屋でするのってちょっと憧れっていうか ay_2363.txt | うん、もう全然痛くないし大丈夫だよ ay_2364.txt | わ、私だって…! ay_2365.txt | でも仕方ないじゃない。気持ちよかったんだから ay_2366.txt | あんなの、そう簡単に忘れられないわよ ay_2367.txt | でもでも、本当に勘違いしないでね!? ay_2368.txt | 私、ああいうのはじめてだったし、ハマってるとかじゃないからね!? ay_2369.txt | 好きな人の部屋なんだし、見るなって方がムリでしょ? ay_2370.txt | どうしてもダメ? ay_2371.txt | なら勝手にじっくり見るからいいもん ay_2372.txt | はいはーい。私のサインだから、きっといい値段つくわよ ay_2373.txt | じゃあ特別にキスマークつけちゃおっかなー? ay_2374.txt | はい。失礼しました ay_2375.txt | これは私も責任重大ってことね! ay_2376.txt | うん。一度でも肇の部屋が見られれば満足だから ay_2377.txt | そうね。そうさせてもらおうかしら ay_2378.txt | へ、へえ…!ここが肇の部屋なんだ ay_2379.txt | ん?なんか美味しそうな匂いがするけど…スモーク系の匂い? ay_2380.txt | え、もしかして部屋でやってるの? ay_2381.txt | 燻製って匂いとかキツいし時間も結構かかるんじゃない?寮でやれるの? ay_2382.txt | へえ、話には聞いてたけどそんなに美味しいんだ? ay_2383.txt | いいなー、楽しそうで。私も週二くらいでここに住んじゃおっかなー ay_2384.txt | ほんと!?楽しみにしてるわね! ay_2385.txt | でも美味しいものを目の前にして食べられないってのもなー?なー? ay_2386.txt | だから!私は食べさせてって言ってるの! ay_2387.txt | さあ肇!ひと口だけでもよこしなさい!じゃないとベッド占領しちゃうわよ!? ay_2389.txt | と言いたいところだけど、夕飯もあるからチーズにしとこうかな ay_2390.txt | いただきまーす! ay_2391.txt | んっ!?これホントに手作り!?お店とほとんど変わらないじゃない! ay_2392.txt | 燻製独特の臭みもキツくないし、いい塩梅に仕上がってて美味しいー! ay_2393.txt | これ、お父さんたちに相談してメニューに加えられないかな ay_2394.txt | だってこれホント美味しいんだもん!趣味でとどめておくのは惜しいわよ! ay_2395.txt | マンガとかで見る男の子の部屋って感じかな。ちゃんと綺麗にされてるし感心しちゃった ay_2396.txt | あはは、そこは私もたまに ay_2398.txt | い、いただいてもいい!?チーズで喉乾いちゃった! ay_2399.txt | だ、大丈夫大丈夫!ペットボトルだとお茶作る手間もないし持ち歩けるもんね! ay_2401.txt | ぐふっ!?ゲホッ!ゲホッ! ay_2402.txt | うぉぇっ!ゲホッ…!だ、大丈夫…肺に入っただけだから ay_2403.txt | ちょっと、むせて体力使ったから休ませて ay_2406.txt | うむ、よろしい ay_2407.txt | んふー!これ気持ちいいー! ay_2408.txt | ございませーん! ay_2409.txt | ふふふ、パーフェクトに可愛い私くらいになると、甘やかしたくなっちゃうオーラを常に出してるから ay_2410.txt | 結果的に甘えられればそれでいいの! ay_2411.txt | ん?どうしたの? ay_2412.txt | 私だって肇のこと独占してるけど? ay_2413.txt | こうして二人きりでいられる時間が、唯一お互いを独占出来るんだから、ずっとこうしてましょ! ay_2416.txt | そりゃそうでしょ。むしろ照れてもらわないと困るわよ ay_2417.txt | 私ばっかりドキドキしてるなんて不公平だし ay_2420.txt | もう…どうしてそう急にキスしてくるのよ ay_2421.txt | いきなりされたら驚いて楽しめないでしょ? ay_2424.txt | どう?ドキドキした? ay_2425.txt | 恥ずかしいとか、そういうことを言ってられない状況だって改めて自覚したの ay_2426.txt | 付き合ったとはいえ、あなたが人気なのは変わらないから ay_2427.txt | 心変わりしないようにしっかり捕まえとかないとね! ay_2428.txt | 勉強、そうね ay_2429.txt | なら肇はもっと私の事知りたくない? ay_2430.txt | うん。だから今日は、私のことをもっと肇に知ってもらうための勉強会ってことで! ay_2431.txt | わかってるなら聞かないでよ! ay_2432.txt | まったくもう ay_2435.txt | どう?気持ちよかった? ay_2436.txt | も、もう、変な使い方しないでよ…! ay_2437.txt | むしろ今日はこっちがやられちゃったし ay_2438.txt | 俺の中でって、私以外付き合ったことないよね? ay_2440.txt | もう、なんでカッコイイこと言ってるのにそうやって恥ずかしがっちゃうかなー ay_2441.txt | 私の彼氏なんだからそこはもっとかっこよくなってよね ay_2442.txt | 私も…あなたの彼女として、最高の彼女になって ay_2443.txt | 最高の奥さんになるんだから! ay_2444.txt | そうよー?私ってば理想高いから大変よ? ay_2445.txt | このくらいで潰れるほどヤワじゃないでしょ? ay_2446.txt | 大丈夫よ。肇はそのプレッシャーに打ち勝つ強さを持ってるんだからしっかりしなさい! ay_2447.txt | それじゃあ、またね。今日は楽しかった ay_2448.txt | ふふっ、次からちゃんと計算に入れとかないとダメね ay_2449.txt | どうせならハロパの前みたいに泊まれたらいいのに ay_2450.txt | やっぱそうよねー ay_2451.txt | ならお泊りは諦めるけど ay_2452.txt | 肇、今度デート行きましょうね ay_2453.txt | たまに敬語抜ける時あるけど、いつも敬語だよね ay_2454.txt | 私としては、出来れば敬語抜きで喋ってほしいなーって、前から思ってたけど ay_2455.txt | 青葉ちゃんグッジョブ! ay_2456.txt | さてと…このまま喋ってると帰るのも忘れちゃいそうだから。そろそろ行くわね ay_2457.txt | 二人ともおやすみ!帰ったらメールするから ay_2458.txt | お邪魔しまーす ay_2459.txt | 噂?やっぱり私みたいにパーフェクトに可愛いと、どこでも噂になっちゃうのね ay_2460.txt | ごめんね、罪なオンナで! ay_2461.txt | あー。あはは、あんまり連絡取ってなくて驚かれたでしょ? ay_2462.txt | あら、何もなきゃ来ちゃいけない? ay_2464.txt | ならよかった。でもほんと、今度からはもっと気をつけなきゃね ay_2465.txt | そんなこと言って、肇ならわかってるでしょ? ay_2466.txt | おっ、せいかーい! ay_2467.txt | どっちも!私、好きなことには貪欲なのよ ay_2468.txt | さてと。それじゃ私、そろそろ行くわね ay_2469.txt | そうだよ。でも私のワガママでみんなの邪魔するわけにもいかないでしょ ay_2470.txt | どうせ構ってもらうなら、余計な気を遣わないで思いっきり甘えたいし ay_2473.txt | それってつまり ay_2474.txt | 肇の目が届かないところで、私が誰と会ってるか気になって、仕事が手に付かないとか? ay_2475.txt | ヤキモチ!?そうなの!? ay_2476.txt | ぁ…そ、そそ、そう。ふーん ay_2477.txt | あー、うん。ありがとう ay_2478.txt | ふふん!私たちの話は自然とノロケになるから仕方ないわね! ay_2479.txt | 私だけ!?肇は!? ay_2480.txt | そんなことないと思うけどな。それに肇はミス絢星館の彼氏なんだから ay_2481.txt | え?もちろん出るけど、なんで? ay_2482.txt | 彼氏持ちが出場しちゃいけない、なんて決まりもないし ay_2483.txt | 頑張るから、ちゃんと見ててね! ay_2484.txt | あーでも ay_2485.txt | 今年は余裕で優勝ってのは難しそうなのよねー ay_2486.txt | いるわよ!ほんととんでもないのが一人! ay_2487.txt | 今年も余裕で勝って、有終の美を飾ろうと思ってたのに ay_2488.txt | よりにもよって、こんなタイミングで編入してくるなんて ay_2489.txt | そう!小清水香純よ! ay_2490.txt | だからこそあの子とは、ミスコンの舞台で決着付けなきゃ真の勝者とは言えないのよ! ay_2491.txt | それがちょっと悩んじゃってて ay_2492.txt | えーっと、どんなのだったっけ? ay_2493.txt | そうそうこれよ!さすが去年の私。パーフェクトに可愛いじゃない! ay_2494.txt | ふふん!でしょ? ay_2495.txt | どうだったかしら?人が多すぎてそこまで覚えてないんだけど ay_2496.txt | ちょっとちょっと!肇はミスコンに興味なかったの!? ay_2497.txt | それでもミス絢星館と踊れるかもしれないチャンスよ? ay_2498.txt | それをみすみすスルーするってどうなの? ay_2499.txt | ま、まあ!一人くらい私のこと見てなくたって、気にしないけど! ay_2500.txt | 私くらいの人間になると、付き合う相手にも相応のものが求められるからね ay_2501.txt | つまり肇の努力の勝利ってこと! ay_2502.txt | い、いいでしょ別に…実際好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない ay_2503.txt | わかってないわね。ダントツ、つまり「断然」で「トップ」よ? ay_2504.txt | それこそパーフェクトに可愛い私のための言葉じゃない! ay_2505.txt | それに今年は自分のためだけじゃなくて、彼氏のために優勝したいしね! ay_2506.txt | そうねえ ay_2507.txt | 優勝出来なかったらなんでも言うこと聞いてあげる ay_2508.txt | どうしてそうなるのよ!? ay_2509.txt | ふ、ふんッ!いいわよ!こっちだって本気なんだから! ay_2510.txt | ナメられたままじゃ終われない ay_2511.txt | 優勝できなきゃ何だってやってやるわ! ay_2513.txt | まったく…冗談は二人きりの時だけにしてよね ay_2514.txt | ちなみに、どんなことお願いしようとしてたの? ay_2515.txt | へ、へぇ…!ふぅん…!そんなことでいいんだ? ay_2516.txt | そ、そんなことないわよね!? ay_2517.txt | ブッキー無言やめて! ay_2518.txt | 彼女の晴れ舞台を見ないなんてありえないもんね! ay_2519.txt | え、ちょっと待って?ダンスパーティーだけじゃなくてもしかしてミスコンも見てなかったの? ay_2520.txt | はあ…生徒会長になるためって、どれだけ頑張ってたのよ ay_2521.txt | つまりそれって私が肇に近づかなかったら、こうして付き合うこともなかったかもしれないってことでしょ? ay_2522.txt | うん、多分そうかも ay_2523.txt | あははっ、ごめーん、やっぱそうかも! ay_2524.txt | これで二人の距離がもっと近くなって、ラブラブ度もアップね! ay_2525.txt | あれ、照れてる!? ay_2526.txt | いいんだよ、遠慮しなくて。むしろ肇の照れる顔が見たいな? ay_2527.txt | むぅ、ちょっと扱いが雑になってきて悲しいんですけど? ay_2528.txt | でもそういうのを見れるから楽しいんじゃない! ay_2529.txt | 恥ずかしそうに照れる姿が可愛いんじゃない!逃げるのもそれはそれで可愛いからね! ay_2530.txt | あとは一生懸命頑張ってる姿にキュンッて来るわよね ay_2531.txt | 泊和くんって結構ヤバい性癖持ってたんだね ay_2532.txt | 肇はこんな道に進まないでね? ay_2533.txt | ちょっ、なんで興味津々になってんのよ! ay_2534.txt | もう堕ちてるじゃない!他の人に聞いてよもー! ay_2535.txt | ああもう解散解散!私他のところで待ってるから! ay_2536.txt | 私がいいよって言っても? ay_2537.txt | あと1ヶ月くらいしたら5時ぐらいには真っ暗になりそうだよね ay_2538.txt | いいわね!でも買い食いはパスで。夕飯入らなくなっちゃうから ay_2539.txt | うん、いいじゃない。それじゃ早速しゅっぱーつ! ay_2540.txt | よかった、ギリギリね ay_2541.txt | ん?どうしたの? ay_2542.txt | ふふっ、もしかして私に見惚れちゃった? ay_2543.txt | あれ、今日はなんか素直? ay_2544.txt | たまに意地悪なこと言ってきたりするくせに ay_2547.txt | なんでも言うこと聞いてあげるって言った時、本当はどんなことをお願いしてくるつもりだったの? ay_2548.txt | うそ、肇のことだから絶対もっとエッチなこと考えてた ay_2549.txt | 顔見ればわかるし ay_2550.txt | 帰り際、あ、あんないやらしいお願いしてきたのに…? ay_2551.txt | え、私が甘えるだけ? ay_2552.txt | そのくらいやろうと思えばやれるから、もっとハードなのお願いしてきてもいいのよ? ay_2553.txt | か、勝手に自滅なんてしないし! ay_2554.txt | 肇のためならどんなことでもしてあげるよ? ay_2555.txt | むっ、あんまり期待してないな? ay_2556.txt | 絶対満足させてやるんだから! ay_2557.txt | ねえねえ、家に着くまでに、肇のことドキッとさせられたらなにかご褒美ちょうだい? ay_2558.txt | そこは肇に考えてほしいなー? ay_2559.txt | バ、バカ!それって肇がしたいだけじゃない! ay_2560.txt | わ、私は別に ay_2561.txt | ま、まあ私も?したくないって言ったら嘘になるけどさ ay_2562.txt | でもご褒美は今日出来るやつじゃないとダメー ay_2563.txt | 帰るまでに考えといてね! ay_2565.txt | すぐドキッとさせようとしても、警戒されてるのは見え見えだからなー ay_2566.txt | 出来れば不意打ちで、驚いた肇の顔を見たいし! ay_2568.txt | な、なんでそっちが不意打ちするのよ!?ビックリするじゃない! ay_2569.txt | いつ!?私全然気づかなかったんだけど!? ay_2570.txt | えっ、ズルい! ay_2571.txt | も、もおっ!肇のイジワルぅーーッ! ay_2572.txt | フフン!なんたって、パーフェクトに可愛い私のお父さんたちの料理だからね ay_2573.txt | 私?出来ないわけじゃないけどあんまり得意じゃないなー ay_2574.txt | お店が忙しくて、お母さんの代わりに夕飯作るくらいね。それもめったにないけど ay_2575.txt | でも苦手ってわけでもなくてね ay_2576.txt | お母さんの作る味が、世界で一番大好きだから。自分で作っても全然満足できないの ay_2577.txt | 得意じゃないって言ったのに振ってくるの? ay_2578.txt | それは…実際燻製食べさせてもらったし ay_2579.txt | それで自分だけ作らないのは ay_2580.txt | しょうがない!美味しくなかったらごめんなさいってことで、やれるだけやってみよっか! ay_2581.txt | お腹壊しても知らないけどね? ay_2582.txt | そこは逆にしっかりやらないとお父さんたちに怒られるし、絶対確認するわよ! ay_2583.txt | それじゃ手料理を作るにあたって、肇の好きな食べ物とか改めて聞いてもいい? ay_2584.txt | うん。それならなんとか ay_2585.txt | じゃあハンバーグを作るとして、早速だけど作りに行くの明日でもいい? ay_2586.txt | っと、それじゃあこのあと用事があるから先に帰るわね ay_2587.txt | あれ?兄妹そろってどしたの? ay_2588.txt | おっはよー!青葉ちゃん今日も元気だね ay_2589.txt | それじゃ今日は私、頑張るからね! ay_2590.txt | 遠回しに言ってもそれは女の子から聞くようなことじゃないし ay_2591.txt | 今日は肇にハンバーグ作ってあげるってだけだよ。手作りのね ay_2592.txt | ごめんね。肇の分だけって考えてたから、材料も一人分しか持ってきてないの ay_2593.txt | ん?なにが? ay_2594.txt | うん、大丈夫だけど、何を持ってきたかは見せられないわ ay_2595.txt | ち、違うわよ!とにかくダメなの!わかった!? ay_2596.txt | よしっと、これで一安心だわ ay_2597.txt | そう?絶対に見ちゃダメだからね? ay_2598.txt | うーん…弱気になってるつもりはないんだけど ay_2599.txt | 肇に強くお願いされたら、断れなさそうな自分がいて…ね? ay_2600.txt | 彼氏としては、ぱ、パーフェクトに可愛い私に甘えたくなるのは当然でしょ!? ay_2601.txt | さてと、肇? ay_2602.txt | ご飯はひとまず置いといて、今日一日、いっぱい甘えていいからね! ay_2603.txt | それは…ほら、この前一日中甘えさせて欲しいって言ってたじゃない? ay_2604.txt | だから、その…私なりに叶えてあげようかなーって ay_2605.txt | いい!?余計なことは聞かないでね!?肇はただ甘えてくるだけでいいから! ay_2606.txt | そうなの? ay_2607.txt | でも甘え方に正解なんてないんだし ay_2608.txt | ほら!どーんとお姉ちゃんに甘えなさーい! ay_2609.txt | ふふっ、私のお姉ちゃんオーラに屈したようね ay_2610.txt | またまたー、強がんなくていいのに! ay_2611.txt | そんなことないし。肇が普段人前で頑張ってる分、こうして彼女が労ってるだけよ? ay_2612.txt | それにこうやって撫でられてると、なんだか落ち着かない? ay_2613.txt | お?ようやく甘える気になった? ay_2614.txt | それは私のお姉ちゃんオーラに対する挑戦…ととっていいのかな? ay_2615.txt | 寝顔が見れるチャンスだし、私は構わないわけど? ay_2616.txt | 全力で胸に顔押し付けながら言っても説得力ないよ? ay_2617.txt | ねえ、ブラ外してあげよっか?その方が気持ちよさそうでしょ? ay_2618.txt | それだと甘やかせないからダメね ay_2619.txt | もう…そんな悲しそうな声出さないでよ ay_2620.txt | ちょっとごめんね ay_2621.txt | 直接のおさわりはダメだからねー? ay_2622.txt | 言っとくけど、それはこっちも同じだからね? ay_2623.txt | エッチなことしたらそこでおしまいだから ay_2624.txt | なんか動かなくなったけど、そんなにおっぱい好きなの? ay_2625.txt | 私の彼氏じゃなきゃこんな幸せなこと出来ないんだから、ありがたく思ってよ! ay_2626.txt | 普段リードしてくれてるし、私だって甘えさせてもらってるんだからお互い様よ ay_2627.txt | 私も肇のこと…大好き! ay_2628.txt | ならこのまま寝ちゃう?私はそれでもいいけど ay_2629.txt | 私はもうちょっとこうしてたいんだけど、ダメ? ay_2630.txt | 何バカなこと言ってるのよ。そんなことしたら危ないでしょ? ay_2631.txt | なんで肉オンリーのハンバーグを作ることになってるのよ ay_2632.txt | ちゃんとたまねぎとかパン粉入れるから、包丁も使うんだからね? ay_2633.txt | 私が作る手料理がそんなワイルドなものなんて嫌よ!綺麗なハンバーグを作るの! ay_2634.txt | さ、作りますか! ay_2635.txt | 材料はー、ひき肉にパン粉にタマネギにー ay_2636.txt | 温めるだけのハンバーグ! ay_2637.txt | 落ち着いて肇、まずは私の話を聞いて欲しいの ay_2638.txt | 私だってこんなことはしたくなかった!でも仕方なかったの! ay_2639.txt | 保険を用意したっていいじゃない!お母さんの作ったハンバーグだからちゃんと美味しいし! ay_2640.txt | あーん!鬼!ドS! ay_2641.txt | ブッキー!さっきから肇がいじめるー! ay_2642.txt | これは保険なんだから、完成品なのは当然でしょ!? ay_2643.txt | その保険を没収するなんてあんまりじゃない? ay_2644.txt | うぅ…わかったわよ ay_2645.txt | 使ったら洗って元の場所に戻しておけばいいのよね? ay_2646.txt | じゃあ…悪いけど外してもらっていい? ay_2647.txt | 好きな人に見られてるって思うと、緊張しちゃって失敗するかもしれないし ay_2648.txt | そんな風にされたら、危ない料理作ってるみたいに思われそうだけど ay_2649.txt | そうしてくれた方が助かるかも ay_2650.txt | 私のイメージ的にも、料理に苦戦してる姿は見られたくないし ay_2651.txt | じゃじゃーん!お待たせしましたー! ay_2652.txt | 形はちょっと変になっちゃったけど、ごめんねー ay_2653.txt | あと、生焼けがちょっと怖くてレンチンしちゃった ay_2654.txt | でも味は保証するから、安心して食べて! ay_2655.txt | むっ、さすがにそれはひどくない?家から持ってきたハンバーグはここにあるし ay_2656.txt | 味見もしたから大丈夫よ! ay_2657.txt | さ、めしあがれ! ay_2659.txt | よかったあ…! ay_2660.txt | 私も肇に喜んでもらえて、作った甲斐があったわ! ay_2661.txt | ううん、私は大丈夫だから。味見でちょっと食べたし ay_2662.txt | わ、私今あんまりお腹減ってないから、そんないっぱい食べられないって! ay_2663.txt | うぅ…それなら、まあ ay_2664.txt | いただきまーす ay_2665.txt | さすがにお母さんの味には勝てないなあ ay_2666.txt | 焼いた肉汁でデミグラスソース作るの忘れたし ay_2667.txt | うーん、たしかにこれも美味しいけど…まだまだね ay_2668.txt | やっぱお母さんの作ったハンバーグ美味しいなあー! ay_2670.txt | えへへ、なんか恥ずかしいな! ay_2671.txt | でしょでしょ!?お母さんの料理最っ高に美味しいの! ay_2672.txt | お母さんの料理は世界一って言っても過言じゃないわ ay_2673.txt | な…もう、ほんとにこの人ってば ay_2674.txt | な、なんでもない!いいからほら、食べよ!? ay_2694_.txt | それは…うん、ごめん ay_2700_.txt | リフレッシュ? ay_2705.txt | いや、あっ、えっ…? ay_2706.txt | き、来ちゃいましたって ay_2708.txt | 肌の手入れも全然出来てなかったし、今の私なんて全然見れたもんじゃないでしょ!? ay_2709.txt | こんな私なんて見たら百年の恋も冷める勢いなのに、なんで見ちゃうのよぉ ay_2710.txt | 妄想じゃないもん!絶対幻滅してるでしょ! ay_2712.txt | それも気を遣って言ってくれてるんでしょ? ay_2713.txt | こんなことで肇たちに心配かけて、何がパーフェクトに可愛いミス絢星館よ ay_2715.txt | 不規則な生活と、ご飯の食べ過ぎ…あとは夜食いっぱい食べちゃった ay_2716.txt | どうして ay_2717.txt | どうしてそんな優しく出来るの?今の私、全然可愛くないでしょ? ay_2718.txt | 見た目だけじゃない? ay_2719.txt | 全部で私 ay_2720.txt | ごめん、そこまで深く考えたことなかったかも ay_2722.txt | ふふっ、ホントだよ ay_2723.txt | もう、バカじゃないの? ay_2724.txt | そんなのただのバカップルじゃん ay_2726.txt | 私が部屋から出た瞬間、冷めた目で見てくるとかヤダよ? ay_2727.txt | あはは、しないよ。だって ay_2728.txt | 肇は最高の彼氏だもん! ay_2731.txt | え…?な、なんで ay_2733.txt | 優しくしすぎなんだよばかあ…! ay_2735.txt | うん、ありがとう…! ay_2736.txt | うん。どうぞ ay_2737.txt | うん。肇たちにもだけど、やっぱり萌楓ちゃんには一番迷惑かけちゃったから ay_2738.txt | あらためて、ちゃんと謝っときたくて ay_2739.txt | そ、その言い方だと、普段から私が迷惑かけてるみたいなんだけど…? ay_2740.txt | そりゃあったけど ay_2741.txt | ふふっ、今でも十分可愛がってるつもりなんだけどなー ay_2742.txt | なら今度一緒に、ケーキ食べに行こっか?もちろん私の奢りでね ay_2743.txt | あはは…この状況でバイキングはキッツいなあー ay_2744.txt | わかったわかった。それまでに意地でも体重落とさなきゃなー ay_2745.txt | 戻る前に、もう一個だけいいかな? ay_2746.txt | いや、その ay_2747.txt | 萌楓ちゃん的に、肇のことどう思う? ay_2748.txt | それでね、そんな肇が、私にこう言ってくれたの ay_2749.txt | 普段の私も、今のこんな私も、全部合わせて結城彩楓なんだって ay_2750.txt | それが、肇の好きになった、パーフェクトに可愛い私なんだって ay_2751.txt | うん。私の自慢の彼氏だから! ay_2752.txt | あっ、えっと、そうじゃなくて ay_2753.txt | そりゃもちろん、今までだって肇のことは好きだったよ? ay_2754.txt | でもさ、そんな風に私の全部を受け止めてくれたら ay_2755.txt | やっぱりそういう夢だって見ちゃうじゃない? ay_2757.txt | や、やっぱり学生のうちからおかしいかな? ay_2758.txt | 付き合ってすぐだし ay_2759.txt | こんなこと相談できるのさすがに萌楓ちゃんしかいないし ay_2760.txt | 正直に言ってくれていいからね!? ay_2761.txt | そ、それって…! ay_2762.txt | お兄ちゃん ay_2763.txt | ふふっ、でもそっか ay_2764.txt | ありがとう、萌楓ちゃん。なんか、いろいろ吹っ切れたよ! ay_2765.txt | うん。おやすみ ay_2767.txt | お、おはよっ! ay_2768.txt | きょ、今日はその、急に来ちゃってごめんね ay_2769.txt | 迷惑…だったかな? ay_2770.txt | うん、青葉ちゃんおはよー ay_2771.txt | そ、そうよ!は…肇は!最っっっ高に!カッコイイんだから! ay_2774.txt | で、でもそういうのも、悪くないかなーなんて ay_2776.txt | お、俺の彼女…! ay_2777.txt | あ、青葉ちゃん落ち着いて!私なんもされてないから! ay_2778.txt | え、えへへ…!ちょっと、ね! ay_2781.txt | ええ、おはよう ay_2782.txt | い、いまさら何言ってるのよ! ay_2783.txt | そんな、ねえ? ay_2784.txt | そ、そう?私、釣った魚にはエサをあげすぎて太らせるタイプよ? ay_2785.txt | そ、そんなの絶対ダメ!その時は絶対私も一緒にいるからね! ay_2787.txt | うん、またあとでー! ay_2789.txt | 肇、絶対に1人で行っちゃダメだからね? ay_2790.txt | 肇は私の彼氏なんだから、彼女のこと放置したら、妹たちが制裁にやってくるわよ ay_2791.txt | ふふん!当然ね! ay_2793.txt | クラスでの肇の様子も見ときたかったのよー ay_2794.txt | さてと、それじゃ、青葉ちゃんと萌楓ちゃんも呼んでみんなで食べよっか! ay_2795.txt | まあまあ。私は萌楓ちゃんにかけるから、青葉ちゃんはよろしくね! ay_2796.txt | ええ、今から肇も連れて行くから。それじゃ ay_2797.txt | 二人して電話かけてくるから、びっくりしたって萌楓ちゃんに笑われちゃった ay_2798.txt | まあまあ、元気なのはいいことじゃない ay_2799.txt | それじゃいきましょうか ay_2800.txt | 青葉ちゃんは元気だねー ay_2801.txt | ゆいポーン!会いたかったよぉー! ay_2802.txt | ゆいポンって、いつになったら私にデレてくれるの? ay_2803.txt | ゆいポンがいるとは思わなかったけど、まあ嬉しい誤算だわ ay_2804.txt | それより、家族会議「仮」を始めようと思います ay_2805.txt | 議題は「肇が栞織ちゃんと密会の約束をしていた件について」よ ay_2806.txt | だ、だってだって!金曜の放課後よろしくって!すっごい自然に言ってたんだよ!? ay_2807.txt | で、でも…心配にもなるわよ!相手は栞織ちゃんなのよ!? ay_2808.txt | じゃ、じゃあ!萌楓ちゃんならどう!?萌楓ちゃんとデート! ay_2809.txt | はぐらかすってことは、アリなんだ ay_2810.txt | はい…ごめんなさい ay_2811.txt | 肇ぇぇ…優しすぎて逆に不安になるよぉぉぉ! ay_2814.txt | い、言ってくれるじゃない ay_2815.txt | 当然、しないわね ay_2816.txt | まっ、私より優れた彼女なんてどこにもいないんだから ay_2817.txt | 他の女のところに行くようなことなんてありえないし! ay_2818.txt | 肇、ごめんなさい。ちょっと弱気になってた ay_2819.txt | でも大丈夫!もう嫉妬しない! ay_2820.txt | じゃあ次からはそうするね! ay_2822.txt | 肇いるー? ay_2823.txt | 一緒にかーえろ! ay_2824.txt | うん!こうしてた方が周りにアピール出来るし、誰も肇のこと取ろうなんて考えないでしょ? ay_2826.txt | あ、それならもう気にしないで? ay_2827.txt | 少なくとも、この学園で私に勝てる女性はいないと思うし! ay_2828.txt | またねー! ay_2829.txt | ねね、今日肇の部屋行っていい? ay_2830.txt | でもうちだとお父さんかお母さんが顔出しそうで落ち着かないし ay_2831.txt | 今日のこと、二人きりでちゃんと話したいの ay_2833.txt | えっと、それについては ay_2834.txt | 純粋に惚れ直したというか…肇をいい男って再認識したというか ay_2835.txt | だ、だからぁ!もっと肇のことが好きになっちゃって、誰にもとられたくないって思っちゃったの! ay_2836.txt | ダイエットに付き合ってもらって、あんな私を見ても変わらず好きでいてくれてるし ay_2837.txt | その…なんていうの?肇のくれる愛ってこんなに深くて幸せなものなんだなあって ay_2838.txt | そう思ったらどんどん好きって気持ちが溢れてきちゃって、照れちゃって顔が見れなくなったりしました ay_2841.txt | その、はしたないと思わないでね? ay_2842.txt | 今日はいっぱい…肇にしてもらいたいっていうか ay_2843.txt | めちゃくちゃにして欲しいなって思うんだけど…ダメ? ay_2844.txt | ふふっ!ありがと! ay_2845.txt | んー!はーじめ! ay_2846.txt | えっへへー!もうだーい好き! ay_2847.txt | 肇のことどんどん好きになってって、もう完全に肇依存症よ ay_2848.txt | むぅ、こっちを見なさい ay_2849.txt | もーっと肇の顔見たいの! ay_2850.txt | したくなったらしちゃえばいいじゃん ay_2852.txt | このキスに誓うわ。私、肇にとって最っっ高の彼女になる ay_2853.txt | だから、ゆくゆくはお嫁さんにしてね? ay_2854.txt | 誓いと言えばやっぱりキスじゃない? ay_2856.txt | なになに、どうしたの? ay_2857.txt | 残念でしたー!もうあんな風にするのは肇の前だけなんだから ay_2859.txt | 私は何も聞いてないから、うん ay_2860.txt | 私そろそろ帰るわね!? ay_2861.txt | うーん…そうねえ ay_2862.txt | クレープ…パンケーキ…焼肉 ay_2863.txt | う…いや、ちょっと!ホントちょっとだけお腹空いたなーって! ay_2864.txt | こ、小腹が空いた程度だから今がっつり食べたらお肉がついちゃうし ay_2865.txt | ううん、肇は脂肪を舐めてる ay_2866.txt | あいつらは知らないうちに私達の体内でひっそり仲間を増やしてるんだから! ay_2867.txt | そして気がついたら1キロ…2キロと体重を ay_2868.txt | あ、ごめんお父さんからだ ay_2869.txt | もしもし?どうしたの? ay_2870.txt | え?今?肇と一緒にいるよ? ay_2871.txt | あー…今日だったっけ ay_2872.txt | ごめんちょっと相談してみるからあとでかけ直すね ay_2873.txt | はあ…やっちゃったなー ay_2874.txt | えっと…今日午後から家族で出掛ける日だったみたいで ay_2875.txt | 明日と勘違いしてたからダブルブッキング的な感じです。はい ay_2876.txt | え、それ本気で言ってる? ay_2877.txt | あはは、そうね。肇じゃまだ勝てないかなー ay_2878.txt | なんて、うっそだよー! ay_2879.txt | あははっ、今の肇の顔!本気でビックリしちゃって可愛いー! ay_2880.txt | あらあら、怒るってことは図星ってことだけど?認めちゃう? ay_2881.txt | あらそう?そりゃもう私は家族を大切にするパーフェクトに可愛いミス絢星館ですから? ay_2882.txt | でも肇?別に私、本気で嘘ついたつもりはないからね? ay_2883.txt | だってほら、私たち ay_2884.txt | いつかはその…家族になるかもしれないでしょ? ay_2885.txt | だから、嘘とは言い切れないし ay_2886.txt | ふふっ、いいじゃない。バカな肇ほど可愛いって言うし ay_2887.txt | あれ、勘違いだった?でも、こういうドキドキもたまには悪くないでしょ? ay_2888.txt | そういう照れた顔するから可愛いって言ってるのに、隙だらけね! ay_2889.txt | そうだなあ ay_2890.txt | ねえ、もし肇が良かったら…一緒に行かない? ay_2891.txt | だから、お父さんたちと一緒に行かない? ay_2892.txt | 大丈夫、そこは私がなんとかするから! ay_2893.txt | お父さんたちも大事だけど、肇のことも本当に大好きだから、どっちかなんて選べないの! ay_2894.txt | だからお願い!お父さんたちと一緒にお出かけしよ? ay_2895.txt | 今日一日私と一緒にいたいよね? ay_2896.txt | だーかーら、肇も家族ってことでいいじゃない? ay_2897.txt | はいけってーい!お父さんに電話するから! ay_2898.txt | え、じゃあ…! ay_2899.txt | ちょっと待ってね。今訊いてみる! ay_2900.txt | 早く早く ay_2901.txt | あ、もしもしお父さん?肇も一緒にいい? ay_2902.txt | え、無理矢理じゃないよ!ちゃんと一緒にいたいって言ってくれたし! ay_2903.txt | それで、肇が住んでる寮の門限が6時なんだけど、それより遅くなったら厳しいんだって ay_2904.txt | うん…うん、わかった ay_2905.txt | え、キャンプ場?それだと門限きつくならない? ay_2906.txt | お婆ちゃんも来るの!?ならうちでワイワイしてた方がいいんじゃない? ay_2907.txt | うん、うん…じゃあ家に向かうから、じゃあね ay_2908.txt | 門限にもし間に合わなそうだったら車で送ってくれるって ay_2909.txt | これで夕方まで一緒にいられるね! ay_2910.txt | 結果オーライだからキニシナーイ ay_2911.txt | お父さんただいまー ay_2912.txt | ちょっと二人とも謝りすぎ ay_2913.txt | ちょっと何言ってるのよ。強引にじゃないわよ ay_2915.txt | ちょっと、そこは否定してくれないと私が振り回してるって言ってるようなもんじゃない? ay_2916.txt | そこで黙らないでよー! ay_2917.txt | いやいやお婆ちゃん、せめて私の花嫁姿見るまでは生きててよ! ay_2919.txt | ちょっとお! ay_2920.txt | ハイブリッド!? ay_2921.txt | 覚えんでいい! ay_2922.txt | プロ並みの美味しさだからお父さんびっくりするわよ! ay_2923.txt | むぅ…さっきからお父さんとばっか話してる ay_2924.txt | そーだそーだー! ay_2925.txt | おばあちゃんね、缶からケチャップ移す音を聞くと、昔のこと思い出していつもこうなるの ay_2926.txt | う…お婆ちゃん、もういいや ay_2927.txt | でもあらためて肇の口から説明されると、急に恥ずかしくなってくるわね ay_2928.txt | ちょ、ちょっと肇!?そういうのお父さんたちに言うの恥ずかしいからやめてよー! ay_2929.txt | ちょっ!?萌楓!そういうの言わなくていいから! ay_2930.txt | なら私もついてく!お父さんばっかりずるい! ay_2932.txt | もーお婆ちゃん気が早いってー! ay_2933.txt | まったくもう…みんなして言いたい放題 ay_2934.txt | そういってくれるのは嬉しいけど、フリーダムすぎて疲れるでしょ ay_2935.txt | え?うん、いいけどどうしたの? ay_2936.txt | ぶっ!な、べ、べべべつにそんなこと思ってないし! ay_2937.txt | い、いつも送ってもらってるし、たまには私が送ってあげる! ay_2938.txt | もー!みんなしてー! ay_2939.txt | むう…そうだけどさあ ay_2940.txt | 夕焼け…綺麗だね ay_2941.txt | そう?楽しんでくれたみたいでよかった! ay_2942.txt | だって今日一日でもう家族公認みたいな感じになったんだよ? ay_2943.txt | うまくいって良かったーって安心したの ay_2944.txt | 肇なら心配はないと思ってたけど、もしかしたらっていう可能性もあるじゃない? ay_2945.txt | わーい!また食べたいなって思ってたんだよね ay_2946.txt | 肇の作る燻製ってホント美味しいんだもん ay_2947.txt | 最近新しいメニュー考えてたから、取り扱ってない物とか入れたくて興味持ったんじゃないかな ay_2948.txt | お酒も置いてるし、自家製燻製チーズとかメニューに入れられたら美味しそうじゃない? ay_2949.txt | そこまでは知らないけど、お父さん凝り性だからねー ay_2950.txt | それはないない。私の料理の腕見たでしょ? ay_2951.txt | それに私の目標は、美しすぎる経営コンサルタントだから ay_2952.txt | ふふん、きっとすぐ上達するわよ ay_2953.txt | だって自慢のお父さんとお母さんなんだから! ay_2969.txt | 萌楓ちゃんったら、私が料理するとこ見たらすぐ逃げ出すのよ? ay_2970.txt | 「ヒヤヒヤして見てられない」とか言って、お母さん呼びに行っちゃうし、ひどくない? ay_2971.txt | 失礼ね。ちょっと薄切りとかが苦手なだけよ ay_2972.txt | ど、どうしてわかるの!? ay_2973.txt | まだまだ練習が必要ってことね ay_2974.txt | そうね…じゃあ今度お店が休みの時か、またこっちで何か作る時にね ay_2975.txt | あれ?萌楓ちゃんからだ ay_2977.txt | もしもし?どしたのー? ay_2978.txt | え!?ちょ…わかったすぐ戻る! ay_2979.txt | ごめん…今日はもう帰らなきゃ ay_2980.txt | お母さんが…倒れたって ay_2981.txt | お父さんが、病院連れて行ったって ay_2982.txt | 今、萌楓ちゃんが一人で家にいるみたいで ay_2984.txt | うん、ありがとう ay_2985.txt | 萌楓ちゃん…! ay_2986.txt | お父さんから連絡あった!? ay_2987.txt | というか、お母さんに何があったの!? ay_2988.txt | そ、そうね。ありがとう ay_2989.txt | 萌楓ちゃんも、ごめんね?急に大きな声出しちゃって ay_2990.txt | え?あ、うん ay_2993.txt | お母さんは大丈夫なの!?容態は!? ay_2996.txt | だったら私が肇のこと送ってくる ay_2997.txt | ちょっと話したいこともあるからね ay_2998.txt | それじゃお父さん、行ってくるね ay_3000.txt | ん?なにが? ay_3001.txt | あはは、バレちゃった? ay_3002.txt | でも肇のおかげでもうだいぶ落ち着いてきたから。心配してくれてありがと ay_3004.txt | はあ…今日のでなんかもうよくわかんなくなっちゃったな ay_3005.txt | 私、推薦決まったじゃない? ay_3006.txt | まだ漠然としてるけど、そこで経済のこと学んで、お父さんたちの役に立ちたいって話したの覚えてる? ay_3007.txt | でもね、今日のこともあって、本当にそれでいいのかなって ay_3008.txt | どうせお父さんたちの役に立つなら、進学はやめて、卒業と同時に家を手伝った方がいいんじゃないかなって思ったの ay_3009.txt | それに萌楓ちゃんもいるし、お姉ちゃんとしては、家族を支えるのも悪くないかなって ay_3010.txt | うん。すごく喜んでくれた ay_3011.txt | 私らしくない? ay_3012.txt | だ、だから私は、お父さんたちを手伝うために…! ay_3015.txt | じゃ、じゃあどうしたらいいの…!? ay_3017.txt | そ、そうだよね…うん ay_3019.txt | ごめんね。肇にこんなこと相談するのもおかしいとは思ってるんだけど ay_3020.txt | あはは…こんな情けない私見せられるの、肇しかいないからさ ay_3021.txt | うん。肇が彼氏で、やっぱりよかったよ! ay_3022.txt | うん、ありがとう。大好き ay_3023.txt | ごめんね、無理言っちゃって ay_3024.txt | さっきお父さんから連絡きて、もう家にいるみたい ay_3025.txt | うん、だけど…お母さんも一緒に進路の話をするとなると、また混乱しちゃいそうで ay_3026.txt | だから一緒に来てくれてありがとう ay_3027.txt | あと、もし私が冷静でいられなくなったら、その時は止めて欲しいんだけど…いい? ay_3028.txt | ありがとう ay_3029.txt | ごめん…あと3時間待って ay_3030.txt | ああああ待って!ホントに不安で心の準備出来てないの! ay_3031.txt | だから待ってってばああああ! ay_3032.txt | た、ただいま ay_3033.txt | じゃあ私も鞄置きに ay_3035.txt | に、ニゲマセンヨ ay_3036.txt | な、なによお ay_3037.txt | お母さん!どこも異常ないってお父さんから聞いたけどホント!? ay_3038.txt | もう…倒れるくらい疲れてるなら言ってよー! ay_3039.txt | うう…まだ心の準備出来てないって言ったのに ay_3040.txt | それは…そうだけど ay_3042.txt | 相談したいことっていうのはね、その…進路のことなの ay_3043.txt | そのことなんだけど ay_3044.txt | あの、私…進学するのやめて、卒業したらそのままお店手伝うのもいいのかなって思って ay_3045.txt | うん。もともと私、どうしたらお父さんたちに、楽させてあげられるかなってずっと考えてたから ay_3046.txt | 進学は、あくまで一つの手段だったの ay_3047.txt | だからこれは、私の意志だよ ay_3048.txt | 違うの!私の夢は、お父さんたちと一緒にお店をやっていくこと ay_3049.txt | 私はお父さんたちとこのお店で働ければそれでいいの! ay_3053.txt | えっと私、みんな知っての通り、料理とかそんな得意じゃないし ay_3054.txt | だから経営コンサルタントになって、経理とか、そっち方面でお父さんたちのフォローをしたい ay_3055.txt | それでいつかは、このお店をもっと大きくして、お母さんの料理、たくさんの人に食べてもらいたいって思って ay_3056.txt | そこに肇も一緒にいて、ゆくゆくは2号店の店長?みたいな風に考えてた ay_3059.txt | やりたいように ay_3061.txt | ううん。ごめん…やっぱり進学する。進学したい ay_3062.txt | 全力で1000年に一人のパーフェクトに可愛い経営コンサルタントを目指して、2号店まで叶えてみせる! ay_3063.txt | それで…その、肇? ay_3064.txt | その…さっきのお母さんの言葉どおり、私には私の…肇には肇の道がある ay_3065.txt | もしかしたら、どこかで別々の道を進むことがあるかもしれないけど ay_3066.txt | でも、だからこそ別々の道に進むことになっても、私はずっと肇と一緒にいたい ay_3067.txt | だから肇はずっと私のものだから、約束ね! ay_3068.txt | あ、あー…そりゃあ大好きだからね?ずっと一緒にいたいのは当然だし? ay_3070.txt | はーい、おはよう。お寝坊王子様! ay_3071.txt | えー、起こしたわよ? ay_3072.txt | 起こしたってばあ。こう ay_3073.txt | 朝ですよー、チュッ!みたいな? ay_3074.txt | 普通にねえー ay_3075.txt | と言っても肇だっていい年なんだから、自分で起きられるようになりなさい? ay_3076.txt | ああそうそう。肇の代わりにゴミは出しといたから。安心してね ay_3077.txt | お礼はコンビニスイーツでいいからね! ay_3078.txt | えっ、じゃあゆっくりしてけばいいじゃない ay_3079.txt | この前その授業は代返できるって自慢してたでしょ? ay_3080.txt | ふーん?なら来年もう一回とるとか? ay_3081.txt | あははーッ、おかげで朝はのんびりー! ay_3082.txt | ちょ、こら待ちなさい! ay_3083.txt | もうすぐ淹れ終わるから、あとちょっと待って! ay_3085.txt | 賢明な判断ね! ay_3087.txt | そんなに見られると落ち着かないんだけど ay_3088.txt | ちょっ…!?そういうこといきなり言うと手元が狂う! ay_3089.txt | 肇は今のままでいいの ay_3090.txt | それは最初の話 ay_3091.txt | 今はもう、肇以外には考えられないんだから! ay_3092.txt | それに肇がこれ以上カッコよくなったら、彼女としてはいろいろ心配になるの ay_3093.txt | へー、だいぶ口が上手くなったんじゃない? ay_3094.txt | あら感心! ay_3095.txt | それで、肇の方は心配じゃないの?こんなにパーフェクトに可愛い私よ? ay_3096.txt | 私の理想が高すぎるから? ay_3098.txt | フ、フンッ!よくわかってるじゃない…! ay_3099.txt | よ、よーし!はいお待たせー! ay_3100.txt | うん。召し上がれ ay_3101.txt | 美味しい? ay_3102.txt | なによ。さっきは飲まないで行こうとしたくせに ay_3103.txt | うん、勉強頑張ってね ay_3104.txt | いってらっしゃい! ay_3105.txt | パーフェクトに可愛い私と同じで、二宮くんもここじゃ有名人だし、あながち間違ってはいないけどね ay_3106.txt | ま、二宮くんの趣味とか色々あるだろうし仕方ないわね! ay_3107.txt | 負けちゃったのは悔しいけど ay_3110.txt | それより、私たちもお昼食べない?みんなまだ食べてないでしょ? ay_3111.txt | じゃあ私はゆいポンに奢ってあーげる! ay_3112.txt | ちなみに二宮くん、さっき健全なって言ってたけど、あれ嘘でしょ? ay_3113.txt | ゆいポン気をつけてね?痛いことされたらお姉さんが怒ってあげるから ay_3114.txt | なっ!?ゆいポ…!? ay_3115.txt | あ、いたいた! ay_3116.txt | 二宮くんを探してここに来たんだけど、急にブッキーが出てきてから、反射的に捕まえちゃっただけよ ay_3117.txt | それにブッキーがこんな風に真っ赤になる相手って、二宮くんくらいしかいないし ay_3118.txt | これは何かあるなーと ay_3119.txt | 二宮くんはそうかもだけど、ブッキーは…ねえ? ay_3120.txt | そ、それはもったいな ay_3121.txt | に、逃げてもおかしくないわね、うん ay_3122.txt | ちょ、ゆいポン!? ay_3123.txt | じゃあ私も見たい! ay_3124.txt | ハロパ明けで二宮くんの周りは騒々しいかもしれないけど、私たちが居れば安心出来るでしょ? ay_3125.txt | な、なによその顔? ay_3126.txt | あ、あれは冗談だから! ay_3127.txt | ねえ、今日のブッキーなんか調子悪いのかな? ay_3128.txt | うーん…なんていうか、女の勘? ay_3129.txt | ブッキーって隠し事するの下手だし、あれは絶対何か隠してるって! ay_3130.txt | うっ…それもそうよね ay_3131.txt | うーん、まああんまり気にしすぎても仕方ないし、そうしよっかな ay_3132.txt | そ・れ・よ・りー ay_3133.txt | 結局ハロパの後夜祭、相手は誰だったの? ay_3134.txt | 当たり前じゃない! ay_3135.txt | このパーフェクトでキューティクルな私をさし置いてってことだもん! ay_3136.txt | そんな言い方するってことは、誰かと一緒にいたって言ってるようなものよ? ay_3137.txt | 責めてるように聞こえたらごめんね ay_3138.txt | まあ今の二宮くんを見るに、まだ誰と付き合うか決まってなさそうな気もするけど ay_3139.txt | へえ、本当は自分も混ざりたいくせにー ay_3140.txt | 今日はそういう方向で攻めてくるのねー! ay_3141.txt | ならゆいポンみたいにアグレッシブにしたって、私たちの勝手じゃない? ay_3143.txt | 減るもんじゃないし、二宮くんにとっては得しかないんじゃない? ay_3145.txt | あはは…実は萌楓ちゃんから、大人しくした方がいいかもって言われてたんだけど ay_3146.txt | そういうことだったんだね ay_3147.txt | さて、ブッキーと ay_3148.txt | コホン、失礼。山吹さんとのことだけど ay_3149.txt | あー、あはは、やっぱ夢じゃないんだよね ay_3150.txt | そうね。二宮くんの気持ちは確かに受け取ったけど ay_3151.txt | 負けは負けでも、ブッキーがあんな調子じゃこっちも納得いかないわよ ay_3152.txt | なんで一番喜ぶはずのあの子が、一番苦しい思いしてるのよってこと ay_3153.txt | 勝者には勝者らしく、ドーンと構えててもらいたいもん! ay_3154.txt | いや、ここは言ってあげた方がいいでしょ? ay_3155.txt | 二宮くん、振った女の子たちを目の前にして、よくそんなにノロケられるよねー? ay_3156.txt | 全力でブッキーとのお付き合い、オープンにさせちゃお! ay_3157.txt | さ、というわけで二宮くん?私たちはどんなお手伝いをしたらいいのかな? ay_3158.txt | あっ、おっそーい! ay_3159.txt | こらこら、生放送中なんだから静かにしましょーねー? ay_3160.txt | え?何が? ay_3161.txt | 私たち仕掛け人側だし知ってたよ。当然じゃーん! ay_3162.txt | えぇー、まさかぁ。あんなデレデレ状態で隠せてるだなんて、子供じゃあるまいし。ねえ? ay_3163.txt | というかー、そもそもブッキーが初めから自分の気持ちに素直になってれば、こんな風にならなくて済んだんじゃない? ay_3164.txt | というわけだからー!もう一度、自分の気持ちに素直になってみよっか? ay_3165.txt | 二宮くんも、ブッキーの愛の言葉、もう一回聞きたいよね? ay_3166.txt | え?なに聞こえなーい? ay_3167.txt | いらっしゃい山吹さん、二宮くん ay_3168.txt | 本当ですか?よく言われますー! ay_3169.txt | 山吹さんからお話は聞いております。お二人には学園でお世話になっております。結城彩楓といいます ay_3170.txt | それではお席にご案内しますのでこちらへどうぞ ay_3171.txt | ご注文がお決まりになりましたらお呼びください ay_3172.txt | うん。そうだけど ay_3173.txt | オッケー! ay_3174.txt | ねえねえ、ところで明日の放課後予定空いてる? ay_3175.txt | 駅前のスイーツショップで、期間限定のブルーベリーシュークリームが出てるんだけど、興味ない? ay_3176.txt | そ、そうね。落ち着くわね ay_3177.txt | それは…これからエッチ、するんだなーって思ったら ay_3178.txt | 服だってカフェの制服のままだし ay_3179.txt | か、可愛いのは当然だけど…! ay_3180.txt | 電話でデートを断った時は、こんな展開になると思わなかったから ay_3181.txt | んー…こ、これからどうするの?肇は、こういうの詳しい? ay_3182.txt | 興味はある!でも、詳しくはない! ay_3183.txt | ってそんな事言わせないでよ、もうっ! ay_3184.txt | よ、よろしくお願いします ay_3186.txt | だ、大丈夫…ちょっとびっくりしただけだから ay_3187.txt | いきなり胸を触るなんて…肇って結構大胆なのね ay_3188.txt | い、いいから…ほらっ、好きに触って! ay_3189.txt | い…痛くしないでね? ay_3191.txt | 痛くないわ。大丈夫だから…続けて ay_3194.txt | か、か、かっ…感じてるなんてイマセンケド? ay_3195.txt | ミス絢星館でもあるこの結城彩楓が、服の上からちょっと胸を触られたくらいで感じるわけないでしょ!? ay_3196.txt | そ、そうなの? ay_3198.txt | 嫌…じゃ、ないわ ay_3199.txt | ちょっ、ちょっと待って! ay_3200.txt | は、恥ずかしいんだから…あんまりジロジロ見ないで ay_3201.txt | うわーん!だから、意地悪な事言わないでよー! ay_3205.txt | うぅ…き、訊かないでってばぁ ay_3208.txt | や、ぁ…そこばっかり…触らない、でよぉ ay_3212.txt | 私も、すごくドキドキして…あったかくて ay_3213.txt | 気持ち、いい…かな ay_3215.txt | 直接…触るの? ay_3216.txt | ちょ、ちょっと待って。一回心の準備させて! ay_3219.txt | 大丈夫かな、私 ay_3220.txt | さっきから、身体がビクビクして…すごく変な感じで ay_3221.txt | これ以上やったらどうなっちゃうのかなと ay_3222.txt | ちがっ…は、ない…のかもしれないけど ay_3224.txt | それに…私も、ほんとはもっと触ってほしいから ay_3226.txt | 肇っ、はげ、しい…! ay_3227.txt | う、ううん。でも、ちょっと怖い ay_3228.txt | ドキドキしすぎて、苦しくて…なんだろう?この感じ ay_3230.txt | 肇…もっとぎゅっとして。ぎゅーって ay_3231.txt | はぁ…うん。こうしてると落ち着く ay_3232.txt | うん…いいよ。もう大丈夫だから。私の胸、いっぱい触って…? ay_3235.txt | はあ…はあ…肇、どうしよう…私、すごく気持ちいいよぉ ay_3237.txt | 肇、私もう…! ay_3238.txt | はあっ、はあっ、はあっ…! ay_3239.txt | ああ…なんかもう…胸だけでめちゃくちゃだよぉ ay_3240.txt | うぅ…もう。肇のエッチ ay_3243.txt | だってだって、恥ずかしいんだもん! ay_3244.txt | それに、肇のことだから間違いなくジロジロ見てくるしっ! ay_3245.txt | ば、ばか…!ほんと何言ってんのよ…! ay_3246.txt | それは ay_3248.txt | は…ははは、肇、それっ!? ay_3249.txt | ごごご、ごめん ay_3250.txt | って、そうじゃなくてぇ! ay_3251.txt | 想像以上におっきいんだけど…!? ay_3252.txt | 私が…?ふ、ふーん、そっか…へぇ?まあこの私だもの、当然よね!? ay_3253.txt | でも…ちょっと安心した。私ばっかり…その…気持ちよく?なってるかと思ったから ay_3254.txt | 本番…本番 ay_3255.txt | これから…その…するんだよね?エ…エッチ ay_3256.txt | 無理だと思ったら、無理だって言うから…大丈夫よ ay_3257.txt | それより、私…もしかしたら泣いちゃうかもしれないけど ay_3258.txt | ここまで来たんだもの。やめないで…最後までしてほしいな ay_3259.txt | へ?ど…どういたしまして? ay_3260.txt | うん…肇を信じてるから…来て ay_3263.txt | あはは…正直、あんまり大丈夫じゃないかも ay_3264.txt | でも、これも肇とひとつになるためだから ay_3267.txt | 肇と…一つに…あはっ!うん、肇が中にいるの、ちゃんとわかるよ ay_3270.txt | うん、オッケーだよ…ふぅ、くぅ…は、肇、続けて ay_3271.txt | ここまで言わせたんだもん…女に恥、かかせちゃダメ ay_3274.txt | 肇のもね…すごく、熱いよ ay_3276.txt | 肇、ちゃんと気持ちよくなれてる…? ay_3278.txt | あはは…不思議…肇が私の中で動いてるのを感じると、苦しいのに…安心するっていうか ay_3279.txt | ふふ、そうだね。なんだろう、落ち着いてきたっていうか…ふぅ ay_3280.txt | 優しくしてくれてありがと。でも、もう大丈夫だから…ね? ay_3283.txt | わかんない、けど…あふっ、あっ、あっ…ひっ、ひりひり、みたいな ay_3288.txt | わかんない、けど…嬉しく、て…! ay_3289.txt | はっ、はっ、はひっ…わ、私も。私も、肇、好き。大好き…! ay_3290.txt | ぎゅーってされるの、好き…肇が、すごく近いの…! ay_3291.txt | あっ、あっ、んくぅ…肇の、ドキドキ…伝わってきて、気持ちいいの ay_3294.txt | まだ遠慮…してるよね?思いっきり…いいよ ay_3295.txt | 肇…私の事、大切にしてるの、わかるから…ふっ、はっ、ぁ…だいじょぶ、だから ay_3296.txt | それに…私も、もう大丈夫。だから、もっと…気持ちよくしてほしい…な ay_3298.txt | はあっ、すっごい…これ…だめ、気持ちいい…気持ちいいよぉ! ay_3300.txt | だめ、だめ、だめ…これ、だめぇっ! ay_3303.txt | いいよ…いっぱい気持ちよくなって! ay_3304.txt | 出して…出して、出してぇっ! ay_3306.txt | んっ、はあ…あ、ああ…すご ay_3307.txt | どくどくって…いっぱい…熱いのが出てるよぉ ay_3308.txt | あっ…あぁ…中、出されるの…こんな気持ち、なんだ ay_3310.txt | はあ、はあ、はあ…すごかった…エッチ、すごかったね ay_3311.txt | うん、ありがと…肇の方こそ、大丈夫? ay_3312.txt | そ、そんなに?ふふ…そっか ay_3313.txt | あっ、なんだろうこれ?変な匂い ay_3315.txt | でも、ドキドキして、嫌いな匂いじゃないかな ay_3316.txt | お疲れ様、肇。頑張ってくれてありがとう! ay_3320.txt | あはは…そっか、今のが男の子の…射精なんだ ay_3321.txt | これが、肇の…ねばねばしてて、すごくエッチなにおいがする ay_3323.txt | うえぇ…にがっ ay_3324.txt | 見た目はクリームっぽいのに…味は全然違うんだ…? ay_3325.txt | ううん、ないよ。だって、肇のだもん…! ay_3326.txt | 肇の全部、もっともっと知りたいから。精液だって、肇の味も覚えたいし ay_3327.txt | こんなに出したってことは、気持ちよくなれたんだよね? ay_3328.txt | えへへ、そうだよね。こーんなにいっぱい、出しちゃったもんねぇ! ay_3329.txt | お礼を言うのはこっちだよ。ありがとう肇、私のわがまま聞いて、最後までしてくれて ay_3332.txt | も、もう大きくなってる…えっ?なんで?もしかして男の子っていつもこうなの? ay_3333.txt | エロいって…まあいいわ。それって期待してくれたってことでしょ? ay_3334.txt | そ、そう!なら、ご期待に添えるよう、彼女としてやり遂げて見せるわ! ay_3335.txt | そういえば前回はこっちから全然触ったりしなかったわね。どんな風にしたら気持ちよくなれるのかしら? ay_3336.txt | でも、物足りないでしょ?それくらいわかるわよ。ねぇ、肇がどうして欲しいのか、教えて? ay_3337.txt | あら、遠慮することはないのに。注文を受けるのは慣れてるし! ay_3338.txt | はぁい、ご注文ありがとうございまーす! ay_3339.txt | って、なな、なめ!? ay_3340.txt | これを舐めるのよね?な、なるほど…ふーん…?し、知ってたけどね!? ay_3341.txt | 舐める…これを…舐める…うぅ ay_3342.txt | はい、ストップ!今日はそういうのはなし! ay_3343.txt | 私を気遣ってくれるのは嬉しいけど…言ったでしょ?ちゃんと肇の心を捕まえておきたいの ay_3344.txt | 私は肇の彼女なんだから…だから…ね? ay_3345.txt | ぺろ…れろっ ay_3346.txt | 肇、大丈夫?痛かったりしないよね? ay_3347.txt | もう…ほんと肇ってエッチだよね ay_3348.txt | でも、喜んでもらえたならよかった! ay_3350.txt | ちゅう…れろ…ん、ふっ、ぺろっ ay_3352.txt | あはっ!肇、気持ちいいんだー?んーっ? ay_3353.txt | なんかこれ、結構好きかも。肇の可愛い顔が見られるし! ay_3354.txt | 私が可愛いのは当然だけど、彼女だって感じてもらえるのは悪くないわね! ay_3358.txt | そっか!なら遠慮する必要はないわね! ay_3364.txt | んー?なんか、口の中がヌルヌルする? ay_3365.txt | え?もう出ちゃったの? ay_3366.txt | つまりまだなのね?ってことは、もっと刺激が必要ね ay_3367.txt | うん、大丈夫大丈夫。私に任せておいて! ay_3375.txt | はふっ、んっ、ビクビクして…出るの?出ちゃうの? ay_3383.txt | すごい味…口の中が肇でいっぱいだよ ay_3384.txt | ううん。それだけ私で気持ちよくなってくれたってことだもん! ay_3386.txt | んべー。ふふふ、せいかーい! ay_3387.txt | 無理してないよ?思ったより変な味じゃないし。男の子はこうしてもらうのが好きなんでしょ? ay_3389.txt | あひっ、あっ、すごっ…こんな風に出るの…!? ay_3392.txt | ふああ…すっごい…こんなにたくさん ay_3393.txt | ハァ、ハァ…いっぱい、かかっちゃった…ふふ、あったかーい! ay_3394.txt | ううん。それだけ私で気持ちよくなってくれたってことだもん! ay_3395.txt | うわぁ、ねばねばだー…これが肇の中から出てきたんだね ay_3396.txt | んーと、もっと刺激したら更に出るのかなーと思って? ay_3398.txt | あー、そ、そっか。もっと可愛い肇の顔を見てたかったんだけど、残念! ay_3399.txt | ねぇ…私、はじめてだけど上手にできたかな? ay_3400.txt | んふふ!まだまだよ。もーっと上手くなって、他の女の子なんか見られないようにしちゃうんだから! ay_3401.txt | え?ってことはもしかして…? ay_3402.txt | う…そ、それは…そうだけど ay_3403.txt | って、うそ!?またおっきくなってるよぉー!? ay_3404.txt | か、可愛いって…だからそれは、当たり前でって…きゃあっ!? ay_3405.txt | ちょ、ちょっとぉー!?もう、肇ったら強引なんだから! ay_3407.txt | う、うぅ…恥ずかしいこと言わないでよぉ ay_3408.txt | い、いやぁ…!そんなに見ないでよぉ…! ay_3409.txt | うぅ…肇が意地悪だよぉー…そんなところも好きだけどーっ! ay_3410.txt | やだっ、そういうことは…!は、恥ずかしいんだってばぁ…! ay_3414.txt | えっ、待っ ay_3418.txt | どうしてって…そんなの…言えないよぉっ ay_3423.txt | 違わない、けどぉ…んひぃっ!? ay_3435.txt | あ…れ?は、肇? ay_3437.txt | 違うよぉ…だめだけど…だめじゃ、なくてぇ ay_3438.txt | だめじゃなくて…いい ay_3439.txt | 肇の…すごく…いいよぉ ay_3441.txt | 肇の、いっぱい動かしてほしい…このままじゃ切ないよぉ ay_3442.txt | ねぇ、意地悪しないで?私、肇をもっといっぱい気持ちよくするから…ねっ? ay_3443.txt | 動いてください…動いて、思いっきり私で…気持ちよくなって…? ay_3450.txt | 息、でき、なっ…肇…肇、好きぃ…! ay_3451.txt | あぁ…肇だ…肇…肇、肇ぇ! ay_3452.txt | わ、私…こわれ、そうっ!気持ち良すぎて…ヘン、だよぉっ! ay_3454.txt | うんっ、うんっ!出して…出して、くだ…さいぃぃっ! ay_3455.txt | 出して出して!肇のたくさん…いっぱい…全部ちょうだいっ! ay_3461.txt | あはは、ちょっと頭…ぼーっとしてるけど、大丈夫 ay_3462.txt | お腹の中…ハァ、ハァ…肇ので、熱いの…いっぱい、出されちゃった…! ay_3463.txt | あっ…んっ…ゾクゾクする ay_3464.txt | 肇の精液、溢れちゃう…もったいない ay_3465.txt | うん。肇の精液、たくさんちょうだいね…! ay_3466.txt | 今日の肇、ちょっとイジワルだったけど ay_3467.txt | ふふっ、そんな肇でも、やっぱり大好きだよ! ay_3468.txt | あああっ、今抜いちゃ…! ay_3470.txt | あひっ…あっ、あっ…やっ、ハァハァ…あ、あ、熱いの…すごぉい ay_3473.txt | こ、これで…らいじょうぶに…見える…? ay_3476.txt | このままじゃ…ほんとに肇のがなきゃ、満足できなくなっちゃうじゃん ay_3477.txt | ここまでしたんだから…ちゃんと、責任取ってよね?じゃなきゃ怒るから ay_3478.txt | もう…ほんとばかなんだから ay_3479.txt | でもそんな肇が、大好き! ay_3480.txt | んっ…!いきなり、強く触りすぎ! ay_3481.txt | いいの。だってこっちからお願いしたことだし ay_3482.txt | 遠慮なんかしないで。久しぶりにこうして二人きりになれたんだから ay_3483.txt | ほら…ね?肇の好きなようにしていいのよ。私はあなたの全部を受け入れるから! ay_3484.txt | あん…んっ、そうそう…! ay_3485.txt | ふふっ!肇は私のおっぱい、好き…? ay_3486.txt | 私も肇に触ってもらうの、大好き。優しくて温かくて、カッコいい男の子の手だから ay_3487.txt | トーゼンでしょ?私、すごくすっごーく、我慢したんだから! ay_3488.txt | 毎日毎日、肇とお喋りしたかったし…触れ合いたかったし、キスしたかったし ay_3489.txt | 大事な受験なのに…何回も投げ出しそうになったんだからね!? ay_3490.txt | そうよ!ふふん、もっと褒めてもいいのよ? ay_3491.txt | なんか、バカにされてる気がするけど ay_3492.txt | 今日は特別、機嫌がいいから許してあげる! ay_3496.txt | 私の方こそごめんね…受験はともかく…あんなこともあって…すぐに会いに行けなくて ay_3498.txt | そうよね。あなたはそうだった。ありのままの私を受け入れてくれた ay_3499.txt | だからこそ、もっと綺麗でいたいの。私はみんなのアイドルだけど ay_3500.txt | 肇だけの女だからね! ay_3501.txt | でもね、肇。私の前でくらい、格好つけたりしなくていいんだよ? ay_3502.txt | 肇の気持ち、すごく嬉しかった。だから肇をもっと好きになった。大好きだから…もう待てないの ay_3503.txt | ほら…私はあなたのものだよ?あなたの彼女、あなたの大好きな女の子。だから…ね? ay_3504.txt | 私を…めちゃくちゃにして、いいんだよ? ay_3505.txt | そう…いいよ、肇。私に触れて。私を…求めて? ay_3507.txt | そうだよ。やっぱり、自分じゃ気づいてなかったんだね ay_3508.txt | 肇って、他人のことはよく見てるくせに、ほんと自分のことになると不器用だよね ay_3509.txt | まあ、そこがカワイイんだけど! ay_3511.txt | 可愛くて、優しくて、かっこよくて…ふふ。私の大好きな彼氏…だよ ay_3514.txt | 気持ちいい…気持ちいいよ、肇…! ay_3515.txt | きゃっ!ん…そう、そうだよ、肇 ay_3516.txt | 余裕なくていいよ。いっぱい求めていいよ。私、もっと肇に愛されたい ay_3517.txt | 我慢してたのは…んっ…私も…同じだから、ね? ay_3519.txt | もう…言わないでよ。ずっと我慢してたんだから、仕方ないでしょ…? ay_3520.txt | 肇は…エッチな女の子は嫌い? ay_3521.txt | うん、知ってた! ay_3522.txt | あっあっ…!す、ご…! ay_3523.txt | ちょっと、触られた…だけ、でぇっ! ay_3525.txt | うん、うん…!肇をねっ、好きだから…止まらないの ay_3526.txt | 好き…好き、好き! ay_3529.txt | ご褒美…!ご褒美、欲しいよぉ…! ay_3530.txt | イかせて、肇ぇ…!あなたの指で…いっぱい、いっぱい! ay_3535.txt | はっ…あ、ハァ、ハァ…はぁ、ぁ…う、ん…? ay_3536.txt | え?あ…肇ぇ? ay_3540.txt | はあ、はあ…音、やだよぉ…エッチだよぉ ay_3547.txt | また…イっちゃったぁ ay_3548.txt | も、もう…!いくらなんでも、激しすぎ ay_3549.txt | それより…ね?もう私、我慢できないよ ay_3552.txt | ふふっ。なんだかこうして見つめあうのも久しぶりな気がする ay_3553.txt | やっと肇とエッチできる…嬉しい! ay_3554.txt | そうよ?私はいつも自分の気持ちに正直でいたいの。自信満々、堂々としていたいから ay_3555.txt | だって、あなたを好きになったから。そこに間違いなんてあるはずないんだもん! ay_3556.txt | 誰にも恥じる必要はない。そう、心から信じてるのよ ay_3557.txt | もちろん、わかってるよ。だって肇は私のことが大好きでしょ? ay_3558.txt | ふふっ!こっちこそ、空になるまで搾り取ってあげるんだから! ay_3560.txt | それは…肇があんなにするからでしょ? ay_3561.txt | だから、私のここは、もうずっと肇だけの場所なんだから! ay_3563.txt | ハァ…ハァ…肇の、太くて固いの…気持ちいいよ…! ay_3568.txt | えへへ!今日はもう、よだれでべっとべとにしちゃうんだから! ay_3569.txt | ダーメ!今のうちにあなたが誰のものなのか、しっかり刻んでおかなきゃね! ay_3572.txt | あっ、ん…あっあっ!はぁ…それは…しょうがない、かな? ay_3573.txt | はああ…!これ、これだよ…!久しぶりの、エッチ…! ay_3574.txt | んふ…!肇の腰、いやらしいの…! ay_3578.txt | ぷぁ!肇の唇、たっぷり食べちゃった! ay_3579.txt | ふっふーん!私のものなんだから、何をしたってオッケーでしょ? ay_3588.txt | えぇっ?あっ、あぁあっ! ay_3591.txt | うぅっ、ダメダメ…まだ肇がイってないのにぃ、私ばっかり…! ay_3595.txt | もうちょっと…だったのに ay_3597.txt | こ、この…んっ!ちょっと、なんで…なんか、気持ちいい…? ay_3598.txt | 確かに…肇と一緒にイきたかったから…止まって良かったんだけど…? ay_3600.txt | ふぇ!?な、なにそれ…なんかすごくエッチな女の子みたいな感じがするんですけど!? ay_3602.txt | ね、ねぇ…肇?そろそろ…また、動いてもいいんじゃない? ay_3603.txt | 肇ぇ…ね?意地悪しないでよぉ ay_3604.txt | うぅ…おねだりってぇ ay_3606.txt | ちゅ、ちゅう…ね、肇…いいでしょ?ねっ? ay_3607.txt | いっぱい突いて、今度こそ…イかせて欲しいの。このままじゃ…肇のが欲しくておかしくなっちゃう ay_3610.txt | 肇もいっぱい溜まってるでしょ?ね?私の中に…いっぱい出したいでしょ…? ay_3612.txt | ほら、熱くてトロトロで…肇を受け入れたくて仕方ないって言ってる、ここに ay_3613.txt | いーっぱい、いーっぱい…溜まった熱いの…出してほしいのぉ ay_3615.txt | あっ、あっ…そう、これ!これぇ! ay_3616.txt | うん、うんっ!気持ちいい…肇とエッチ、気持ちいい! ay_3619.txt | あっ!あは…!あっ、あっ、はっ、ハァ…肇の、すごく…びくびく、して、るぅっ! ay_3620.txt | 膨らんで…あっ、やあん、あっ、あっ、ああっ…太いぃ…! ay_3621.txt | イきそうなの!?出るのっ!?出ちゃう!? ay_3623.txt | 出して…出して出して!いっぱい出して、私の中に…一番、奥にぃっ! ay_3631.txt | あはっ…すごい…私の中、肇の精液で…タプタプしてる気がする…! ay_3632.txt | はあ…すごい、ね。中で暴れてるの、はっきりわかったよ ay_3633.txt | やっぱり肇も我慢してたんだね! ay_3634.txt | あはは…久しぶりの、エッチだったもんね!私も…すっごく、気持ちよかった! ay_3635.txt | でも…やっぱりエッチはすごいね。お互いの気持ちが伝わって、幸せーっ!って感じがするの ay_3636.txt | えへ!私も…幸せ、だよ? ay_3637.txt | ん、ちゅ…ちゅうっ! ay_3639.txt | 肇…大好きだよ。あなたの全部が…優しいところ、心配性なところ、お節介なところも…激しいところも ay_3642.txt | うんうん、もっと感謝して?でもね、それと同じくらい私も肇に感謝してるってこと、忘れないでね! cake005_001.txt | いらっしゃいませー cake005_002.txt | お決まりですか? cake005_009.txt | 先ほどは失礼しました。私、もう少しで休憩ですから、ここで待っていてもらえますか? cake005_011.txt | すみません。ではまた後で cake005_012.txt | すみません、お待たせしました cake005_013.txt | 連絡が取れないって仰ってましたよね? cake005_015.txt | 汐山さん、ショックを受けているのかもしれませんから、ご家族の方は知ってた方がいいんじゃないかと思って cake005_017.txt | まさか! オーナーは結婚してますし、汐山さんもそんな気持ちは欠片もなかったと思いますよ cake005_018.txt | むしろ折り合いは悪いぐらいでした cake005_025.txt | 信憑性はともかく、オーナーと揉めたくない人も多いですから cake005_026.txt | いえ。お礼を言われるようなことではありませんから。むしろ、何の力にもなれなかったので cake005_027.txt | それじゃあ、私はこれで失礼します cake009_004.txt | 汐山さんの様子はどうでしたか? cake009_006.txt | へー、そうなんですか cake009_007.txt | 美味しい。さすが汐山さんですね cake009_008.txt | それは楽しみですね。それじゃあ私はこれで cake010_001.txt | あっ、どうも cake010_003.txt | 意外でした cake010_004.txt | だと思います。それを見た人たちが、オーナーがオススメしてるなら美味しいのかも、みたいな cake010_005.txt | あと他の同業者にも話したみたいです。その流れで色々と cake010_011.txt | みたいですね cake010_012.txt | わかりました。オーナーにはそう伝えておきます。あと、このケーキも cake010_013.txt | また来ますね classa206_001.txt | え? 何だったかな? まあ、適当に喋ってただけだから。あんまり覚えてない classb004_001.txt | いらっしゃいませー。2名様でしょうか? classb004_002.txt | こちらのお席へどうぞー classb004_003.txt | お決まりですか? classb004_004.txt | 畏まりました。少々お待ちください classb004_005.txt | お待たせしましたー classb206_001.txt | ハズレは唐辛子を入れてみたけど、そんなでもなくて。結局、普通に食べただけだよ classc014_002.txt | すみません。お会計をお願いします classc014_003.txt | 本当に美味しかったです。ご馳走様でした classc014_005.txt | ストレスを感じたら、やっぱり美味しい物を食べて解消するのが一番ですね classc206_001.txt | それよりも、今度アイス食べに行かない? 特殊な作り方の、可愛いのが流行ってるんだって dakyaku012_001.txt | ありがとう dakyaku012_002.txt | ほぅ。これは素晴らしい dakyaku012_003.txt | 舌の上で華やかに彩りが広がる。嫌な酸味もなくコクもある。そして、まろやかな苦味。バランスが取れている dakyaku012_005.txt | そう。例えるなら、少女が春の森の中を踊るように歩く散歩のような味だ dakyaku102_001.txt | 生きす魂とは生霊のことですね dakyaku102_002.txt | 六条御息所の生霊が憑りついて、葵上が亡くなったとは源氏物語に書いてありますけれども―― dakyaku102_003.txt | それは以前にも説明したはずですよ dakyaku102_004.txt | 少し変に見えるかも知れませんが異時同図法と言いまして、一つの絵に異なる時間帯を描いたものです dakyaku102_005.txt | 当時としては普通のことだったんです dakyaku102_006.txt | 伴大納言絵詞の子供の喧嘩などは有名な―― dakyaku102_009.txt | あっ。ちょっと君たち、こらっ dkanjaa212_001.txt | 入り口で止まるなよ。後ろがつっかえてるんだから dkanjaa212_004.txt | 忘れたんじゃなくて、言い間違えただけだろっ dkanjaa212_005.txt | おっ、正解だ! dkanjaa212_006.txt | なんだ、彼氏いるのかよ dkanjaa212_007.txt | このコーヒー、うまいぞ。インスタントコーヒーと全然違う dkanjaa212_009.txt | 本人が満喫してるのなら、いいんじゃないの? あの頃から憧れてたんだから dkanjaa212_010.txt | 流石にプロにはなれなかった。というか、なれるわけないだろ、プロなんて dkanjaa212_011.txt | でも、サッカーはすることが出来た。部活にも入って、インハイの県予選ベスト4のレギュラーにまではなったんだぞ dkanjaa212_012.txt | 俺の地元、全国行くのはだいたい同じトコなんだよ。勝てるかよ、あんな連中に dkanjaa212_015.txt | だってなぁ dkanjaa212_016.txt | それが懐かしくて、来る気になった部分もあるしな dkanjaa212_018.txt | 最初連絡をもらった時は、ビビったけどな dkanjaa212_020.txt | 俺たちも、退院以来だよな? dkanjaa212_021.txt | ネットで見たけど、評判もいいんだろ? dkanjaa212_022.txt | 最初、旦那様とかお嬢様とか言われた時はかなりびっくりしたけどな dkanjaa212_024.txt | それ覚えてる。そのせいでコイツ、しばらく1人でトイレに行けなくなったんだよな dkanjaa212_025.txt | あったって。毎回連れションさせられて、面倒だったんだからな。俺は覚えてる dkanjaa212_026.txt | あのー。すみません、コーヒー。同じのもらえますか? dkanjaa212_027.txt | ケーキの持ち帰りなら、1人で来てもなんとでもなりそうだけどな dkanjab212_001.txt | え? どれどれ? うわっ、マジだ! dkanjab212_002.txt | よく言うぜ。俺の名前、桐ヶ谷とか言ったくせに dkanjab212_003.txt | 久しぶりだな dkanjab212_004.txt | そりゃまあ、そうだわな dkanjab212_006.txt | あっ、止めろよ! いらないとは言ってないだろ! dkanjab212_007.txt | そのせいで、足を折って入院までしたのにか? dkanjab212_009.txt | 怖い怖い! その顔怖い! dkanjab212_010.txt | そんなこともあったなー dkanjab212_011.txt | いや、俺もそう思う。純真無垢な四季はどこに行ってしまったのか dkanjab212_012.txt | 一応、医学部だよ。まだ勉強中 dkanjab212_013.txt | 山越は結婚したのか? たしか、ウェディングドレスを着るのが夢だったんだろ? dkanjab212_014.txt | それに、こうして話しながらだしな。1人で思い出そうとしても出来なかったかも dkanjab212_015.txt | 実際にこうして顔を合わせて話していると楽しいもんだな dkanjab212_016.txt | 俺も。面倒臭いって思った dkanjab212_017.txt | 妙に懐かしくて。みんながどうしてるのかも気になってきてな dkanjab212_018.txt | ああ。家も近いわけじゃなかったからな dkanjab212_019.txt | 可愛過ぎてドキッとしちまった dkanjab212_023.txt | うるせー、黙れ fem_aik_00001.txt | おや。これはお邪魔だったね fem_aik_00002.txt | や、久しぶり。おじゃまだったかな…! fem_aik_00003.txt | すまないねぇ…あーん!はむっ! fem_aik_00004.txt | うん、サクサクふんわり…海老天の中身はプリッとして、料理の腕前上がったね fem_aik_00005.txt | うむ、そっちはぜひ、抹茶塩でいただきたいな fem_aik_00007.txt | こっちも素晴らしいな。やはりまゆまゆは料理上手だなぁ fem_aik_00008.txt | こっちも舞雪が作ったのかな? fem_aik_00009.txt | もぐもぐ…ふむ、これも美味い! fem_aik_00010.txt | いやぁ、最近はこういう家庭の味に餓えていてねぇ fem_aik_00011.txt | いつも、すまないねぇ fem_aik_00012.txt | おや、嫉妬か? fem_aik_00013.txt | だって、私がまゆまゆと仲良くしていると、ひどく不満そうだからね fem_aik_00014.txt | 久しぶりに帰ってきたら、ずいぶん大人な雰囲気になってたじゃないか。邪魔されて、複雑なんだろう? fem_aik_00015.txt | まゆまゆと…くふふ! fem_aik_00016.txt | なんだ、まだ言ってなかったのかい? fem_aik_00017.txt | こんなに簡単に推測できることはないよ fem_aik_00018.txt | ふふふ、いいタイミングで帰ってこれたよ fem_aik_00019.txt | なんだ、付き合ったらダメだとか、言われたかったのかい? fem_aik_00020.txt | おー、おかえり fem_aik_00021.txt | どうだ?おやすみのチューでもしてきたか? fem_aik_00022.txt | なんだ、ちゅーはまだだったのか。ということは…これは、さっき邪魔して悪かったね fem_aik_00023.txt | でも、いいな。恋は実に良い fem_aik_00024.txt | いやいや、それがそうでもないんだな。私のむす友人がね。最近、恋人と婚約してね fem_aik_00025.txt | いやー、めでたいことが続く続く fem_aik_00026.txt | まあまあ、とにかく恋愛はいいということだ。この先の二人の門出を、私も祝福しているよ fem_aik_00027.txt | ふふふ、可愛い弟と妹のためだからね。もし、ちゅーとか、何か悩んだことがあったら、相談してくれたまえ fem_aik_00028.txt | やあやあ、君たちの愛の巣にお招きありがとう fem_aik_00029.txt | ふふ、否定はしないんだね fem_aik_00030.txt | まゆまゆは、いい表情になったねぇ fem_aik_00031.txt | 無論、弟よ。キミもだよ fem_aik_00032.txt | もちろんだとも!…で、どこまでいったのかな? fem_aik_00033.txt | ちゅーはしただろう!私は詳しいんだ fem_aik_00034.txt | おっ、その動揺しない態度。間違いなくクリア済みだね fem_aik_00035.txt | 答えを言っているようなものだが…ふふ、では模範解答を聞いてみようか fem_aik_00036.txt | まゆまゆーっ、弟とキスは済ませたのかな? fem_aik_00037.txt | ふーむ、では、愛し合ったのかな? fem_aik_00038.txt | ほう、朝から晩までずっと愛し合うとは…捗るね fem_aik_00039.txt | ふふふ…わかってたけど、まゆまゆも潔いぐらい、隠す気がまったく無いねぇ fem_aik_00040.txt | まゆまゆは素直でいいなあ fem_aik_00041.txt | 年長者からの忠告だ。こと恋愛においては、素直になるのが長続きの秘訣だ fem_aik_00042.txt | おおー、まゆまゆ、いい香りだねー! fem_aik_00044.txt | おっ、ではいただくとしようか…はぁーーー、お出汁の香りとピリ辛の香り…素晴らしい fem_aik_00045.txt | それじゃ、さっそく…はむっ、あちち fem_aik_00046.txt | も、もちろんだとも!ふーふー、まゆまゆの料理は美味しいからね。ついついがっつこうとしてしまったよ fem_aik_00047.txt | わかっているさ…ふーふー…はむっ、うん、シンプルなお出汁はあっさりしてるところがいいね fem_aik_00048.txt | 若さだねぇ…おっと、肉ばかりじゃなくて君たちは野菜も食べたまえ fem_aik_00049.txt | 私は成長期だからいいのさ fem_aik_00050.txt | ほら、まゆまゆに笑われてしまったではないか fem_aik_00051.txt | ふふふ…これはまゆまゆに一本取られたなぁ…ほら、まゆまゆ、あーん fem_aik_00052.txt | うむ、まゆまゆは成長期だからね。しっかり栄養を取り給え fem_aik_00054.txt | いつもやってるんだろう?そんなに照れなくてもいいじゃないか fem_aik_00055.txt | おっと、そんなことじゃ困るね fem_aik_00056.txt | 私がまゆまゆに、まゆまゆが君にあーんをしたんだから、当然、私があーん、される番だろう? fem_aik_00058.txt | うむ、あーんっ…はむっ、もぐもぐ…ふふふ、弟からの、あーんというのも、なかなかオツなものだね fem_aik_00059.txt | ほいほい、私だよ fem_aik_00060.txt | ということで、戸締まりは頼んだよ fem_aik_00061.txt | まぁ、私の場合、趣味と実益が一緒になっているからね。そこまで大変でもないよ fem_aik_00062.txt | また、まゆまゆのご飯、食べさせてくれ fem_aik_00064.txt | と、いうことでだ fem_aik_00065.txt | 今日はまゆまゆと二人きりだ。私も一緒だと思って、あの子も泊まると向こうの家には言ってるはずだ fem_aik_00066.txt | どういうことか、わかるな fem_aik_00067.txt | 二人きりにさせてやるから…バッチリ決めてこい fem_aik_00068.txt | キスもしたんだろう?まゆまゆだって甘えたいだろうし、恋人が喜ぶことをしてやるのも、彼氏のつとめだ fem_aik_00069.txt | はっはっは、それでは、仲睦まじく頼むよ! fem_aik_00070.txt | ほほぅ…なるほどなるほど! fem_aik_00071.txt | 我が弟ながらいい趣味じゃないか fem_aik_00072.txt | やぁやぁ、仲良くやってるみたいだねぇ? fem_aik_00073.txt | やあ、まゆまゆ。メイド服とはお姉さんを喜ばせてくれるじゃないか fem_aik_00074.txt | うん、実によく似合っているし、素晴らしいメイド姿だ fem_aik_00076.txt | いやぁ、弟よ。いい趣味に目覚めたねぇ fem_aik_00077.txt | これは前以上に、関係が進んでいるみたいだね fem_aik_00078.txt | そうだ、お茶会の最中だったようだね。私もおじゃましていいかな? fem_aik_00079.txt | おっ、メイドさんにお茶を淹れてもらうなんて光栄だ fem_aik_00080.txt | いやぁ、また邪魔してしまったかな fem_aik_00081.txt | まぁねぇ…いや、邪魔をするつもりはなかったんだ。それは天地神明に誓って言うよ fem_aik_00083.txt | むしろ、研究をすればするほど、神秘の存在を感じずにはいられないものだよ fem_aik_00084.txt | ま、私個人の考えだから、それはともかくだ。まゆまゆと前よりずっと仲良くなったみたいで良かったよ fem_aik_00085.txt | 遠慮みたいなものもなくなっていたし、より「恋人」らしくなったってことかな fem_aik_00086.txt | 君たち二人のオシメを交換した私が言うんだ。間違いないね fem_aik_00087.txt | なぁに、別に礼を言われるようなことは…はっ!? fem_aik_00088.txt | お前が私に感謝するなんて…もしやっ、上手くヤッたってことなのかい? fem_aik_00089.txt | はっはっは。それが答えてるというのさ。もう少し学習したまえ fem_aik_00090.txt | もぐもぐ…で、どうしてまた、メイドの格好を? fem_aik_00091.txt | ま、まさか!愚弟が無理やり…いや、だがメイド服を着せたのなら、賢弟というべきか fem_aik_00092.txt | ほう、なるほど。形から入るというやつだ fem_aik_00094.txt | ああ…それは間違いなくイヴだね fem_aik_00095.txt | ああ、私のむ fem_aik_00096.txt | こほん、まぁ、友人、友人だ…ははは fem_aik_00097.txt | うん、まぁ、気が置けない仲というやつだね fem_aik_00098.txt | いいよー。まぁ、イヴに確認とってからだけどね fem_aik_00099.txt | おっ、メイドまゆまゆに抱きつかれる…これはいいものだねぇ fem_aik_00100.txt | うむっ、ハグを返してあげよう! fem_aik_00101.txt | うん。ほらほら、緊張しなくていいよ。私の家みたいなものだ fem_aik_00103.txt | おじゃまするよー fem_aik_00104.txt | ふふふ、どうだい私の自慢の弟は fem_aik_00105.txt | おや、何が悲しくて肉親を愚弟だなんだと貶めないといけないのかな? fem_aik_00106.txt | いやぁ…若い者たちは、達者でいいねぇ。お熱いお熱い fem_aik_00107.txt | 私は仕事が伴侶みたいなものだからいいのさ。君たちは君たちで、幸せになってくれたまえ! fem_aik_00108.txt | 私は、君たちの幸せ成分をいただきながら、楽しく生きていくことにするよ fem_aik_00109.txt | ほら、ぼーっとしてないで、恋愛の先輩に色々と秘訣を聴くと良い fem_aik_00110.txt | なんたって、この二人は君たちよりずっと先を行ってるわけだからね fem_aik_00111.txt | あっ、もちろん、私は出席するよー! fem_aik_00112.txt | やぁ、まゆまゆじゃないか fem_aik_00113.txt | ちょっと時間ができたから遊びに来たのさ fem_aik_00114.txt | はぁ…やっぱりイヴの淹れる紅茶は、心が休まるねぇ fem_aik_00115.txt | ほほう、マーブル模様がフラクタルを想起させる。もっとも、この美味しさだと分析より先に胃の中だねぇ fem_aik_00116.txt | どうだいまゆまゆ。恋人さんとは? fem_aik_00117.txt | ほほう…それじゃ、行くところまで行っちゃった感じか fem_aik_00118.txt | すまないねぇ。でも、知りたくなるのも科学者のサガなのだよ! fem_aik_00119.txt | くふふ、細かいことは言いっこナシだよ。弟が「恋人」と仲良くしているのは嬉しいことだからね fem_aik_00120.txt | つまり照れるほど…そういうことだね fem_aik_00121.txt | ふふふ。もちろんさ。今日は女の子同士の秘密の会だからね fem_aik_00123.txt | えっ、結婚?君たちの将来は、もちろんそうなることを私だって望んでいるのだが…少し早すぎないかな? fem_aik_00125.txt | いや、私にはさっぱりわからないよ。恋人がいるもの同士は、なんだか納得してるみたいだけど fem_aik_00126.txt | そりゃそうだね fem_aik_00128.txt | 不安なんてあるのかい?私からしてみれば、新しいことなんてワクワクするけどねぇ fem_aik_00129.txt | おっ、聞いちゃう? fem_aik_00130.txt | なぁに、まゆまゆだってそういう 「出会い」はできるだろう? fem_aik_00131.txt | ふっふっふ。私は知っているのだよ。まゆまゆがメイド服を持っていることを! fem_aik_00132.txt | だとしたら、まゆまゆの選択肢は一つだね fem_aik_00133.txt | そりゃもう! fem_aik_00134.txt | 「メイドさんのいる暮らし」だよ fem_aik_00135.txt | なんだい、緊張して。別にお前が結婚するわけでもないのに fem_aik_00136.txt | これは…想像以上だね fem_aik_00137.txt | 本当に…娘の晴れ姿というのは…思った以上に良いものだね fem_aik_00138.txt | ああ、いや!私にとっては、娘ぐらい大事ってことさ! fem_aik_00139.txt | ほら!こっちに来るんだから、花をまいたまいた! fem_asu_00001.txt | 逃げた先に何が待っているのだろう? fem_asu_00002.txt | 昔々、ある少女が可愛らしく微笑みながら問うてきた fem_asu_00003.txt | 辛く苦しい場所を離れて、ここから逃げよう fem_asu_00004.txt | 昔々、ある少女が手をさし出しながら口にした fem_asu_00005.txt | 他人はそれを臆病と言うかもしれない。見知らぬものは負け犬と蔑むかもしれない fem_asu_00006.txt | 古い自分というコートも、矜持という帽子も、しがらみという靴すら脱ぎ捨ててしまおう fem_asu_00007.txt | 忘却という花束を買って、大切な人に贈ろう。共に辛い過去を忘れてしまうために fem_asu_00008.txt | 逃げた先に大事な物を見つけよう。逃避した先に居場所を作ろう fem_asu_00009.txt | きっとそこが、私達の安らげる陽だまりなのだから fem_asu_00010.txt | めでたしめでたしで終わるおとぎ話。逃げ続けた物語の最終章に、その文言が書かれている fem_asu_00011.txt | だけど誰が知っているだろう?一握りの真実から、おとぎ話は作られると fem_asu_00012.txt | だから…今から始まるおとぎ話も、一握りの真実から始まる fem_asu_00013.txt | それは雲の上で紡がれる、めでたしめでたしへと向かう物語 fem_asu_00014.txt | 見下ろすのは空の海。絶え間なく降り注ぐ陽光 fem_asu_00015.txt | 舞台も照明も準備できている。あとは共に歩む演者を見つけよう fem_asu_00016.txt | さあ、自分だけのおとぎ話を紡いでいこう fem_asu_00017.txt | きてやったぞ fem_asu_00018.txt | ふふっ、閑古鳥が鳴いていて虫の居所が悪いんだろう fem_asu_00019.txt | 妾が恐れ多すぎるから故か、それは残念だ。市民に親しまれる市長がモットーなのにな fem_asu_00020.txt | そう言ってやるな、ネモ。色々とストレスが溜まってるんだろ fem_asu_00021.txt | うむ。今日のお勧めは? fem_asu_00022.txt | 妾はホットワインと生ハム fem_asu_00023.txt | 仕事終わりの一杯は、人生の潤いだぞ fem_asu_00024.txt | 部下に適度な仕事を振るのが、市長の責務なのだよ fem_asu_00025.txt | そうだろう?ほら、司。早く調理にかかれ fem_asu_00026.txt | ああ、いつも通り良い仕事だ fem_asu_00027.txt | ああ。とはいっても、苦労したらしいな? fem_asu_00028.txt | さて、ネモとの話は終わったか? fem_asu_00029.txt | 先の仕事の件だが、報酬はいつもの口座に振り込めば良いな? fem_asu_00030.txt | うむ。では、そのようにしよう。明日になれば振り込まれるはずだ fem_asu_00031.txt | そうか。では、ネモよ狩りに行くか fem_asu_00032.txt | なんだ?めったなことで電話をかけるなと言ったのに fem_asu_00033.txt | 妾だ。どうした?ああ、そうか。うむ、分かっている。いつも通りに、よきにはからえ fem_asu_00034.txt | うむ、ご苦労 fem_asu_00035.txt | この街で厄介事は、24時間365日営業だぞ? fem_asu_00036.txt | ふふっ。妾の街らしいだろ? fem_asu_00037.txt | いや、それよりも日常的なものだよ。密航者と密輸品だ fem_asu_00038.txt | そうだろうそうだろう?もっと褒めても良いぞ? fem_asu_00039.txt | 当然だ。それすらクリアーできぬ者には、住む資格などないよ fem_asu_00040.txt | それは構わないが、後始末はしっかりとしろよ。ネモの逃がした魔獣による被害が、ちょくちょく出てるからな fem_asu_00041.txt | 良い心がけだ。捨てる命は作らない、そのようなことすらできない者が、最近増えているからな fem_asu_00042.txt | おお、ダリア。先の仕事、ご苦労だったな fem_asu_00043.txt | 妾は常温のビールとチョリソーを所望する fem_asu_00044.txt | ああ、これは楽しめそうだ fem_asu_00045.txt | 仕方ない。助け船を出すことにするか fem_asu_00046.txt | 司の言っていることは本当だ。この妾が保障しよう。この男は正真正銘の常盤木司だ fem_asu_00047.txt | 証拠もあるぞ。ネモ、あれを見せてやれ fem_asu_00048.txt | ああ、この写真は…あれか。初めて検挙された時の写真だな。罪状は…傷害だったかな fem_asu_00049.txt | うむうむ。素晴らしいな、家族の再会とは fem_asu_00050.txt | ふむ…雪よ、おまえの願いは理解した fem_asu_00051.txt | うむ。今のおまえには、ある視点が欠けている fem_asu_00052.txt | ああ、おまえはカグヤのことなど、何も知らないだろう? fem_asu_00053.txt | そして、それは司も同じだ。この街が雪にとって害悪と決め付けている fem_asu_00054.txt | え?なにも。今から考える fem_asu_00055.txt | そうだぞ司。怒鳴るのはよくないな。さて、話を戻すぞ…雪よ、この街にしばらく逗留するのはどうだ? fem_asu_00056.txt | そして、雪が意外にもこの街に馴染む可能性があるだろ? fem_asu_00057.txt | 今の二人の会話を聞く限りでは、様々な可能性をひたすらに潰すだけのものでしかない fem_asu_00058.txt | というわけで、妾としては、これがベストかと思うがどうだ? fem_asu_00059.txt | ああ、そうだったな。しまったしまった。妾としたことが失念してたよ fem_asu_00060.txt | ああ、妾こそ連続37期当選中の偉大なる市長アスマザ・ライヒナームリントヴルムだ fem_asu_00061.txt | まあ、それについては追い追い教えてやろう。とにかく、今の問題はおまえの処遇だよ fem_asu_00062.txt | 先にも言ったが、市長として密航者を見逃すわけにはいかぬのだよ。個人的な心情としては、雪を応援してやりたいが…ああ、ままならないな fem_asu_00063.txt | おいおい、そんなこと言うはずがないだろう?妾には法に則って職務を遂行する義務があるのだよ fem_asu_00064.txt | まったく五月蝿い小童だ。食品衛生管理者の免許を没収するぞ fem_asu_00065.txt | 妾としても、この店の営業を停止するのは心苦しいが fem_asu_00066.txt | 古物商許可証も妾の許認可が必要だぞ? fem_asu_00067.txt | 今、何でもするって言ったよな? fem_asu_00068.txt | 適当にからかってから、居住を許可しようと思ったが、これは僥倖だな。妾、超ラッキー fem_asu_00069.txt | なるほど…そこまで言うならば、妾も考えないでもない fem_asu_00070.txt | ああ、もちろんだとも。しかしな…そのためには、一つだけ条件がある。ネモ、説明を fem_asu_00071.txt | もしも邪魔をする者がいるならば、適宜処分してくれて構わない。そいつらは密航者ではなく、我が街に害を与える者だからな fem_asu_00072.txt | そんなことをしたら、市の予算を使うことになるだろうが fem_asu_00073.txt | なーに、心配するな雪よ。優しく高潔な兄の率いるペイ・バックというチームが助けてくれるだろう fem_asu_00074.txt | まあ、ショックを受けるのは分からなくもない。しかしな、考えてみろ? fem_asu_00075.txt | この交換条件を果たさなければ、兄との関係がさらに冷え込み、過去を共にした他人になってしまうかもしれぬ fem_asu_00076.txt | 加えて、今回の仕事に限れば、公共の利益の方が大きくはないか?市民を違法薬物から守り、ならず者を一掃することもできる fem_asu_00077.txt | とは言ってもだ…お姫様には厳しい条件かもしれないな。おまえは手を汚さなくても構わんよ fem_asu_00078.txt | 司達だけで条件を満たしても、雪には居住権をくれてやろう。結果さえ得られれば、問題はないのだからな fem_asu_00080.txt | うむ。どうやら話はまとまりそうだな。雪よ、しっかりと仕事に励むのだぞ fem_asu_00081.txt | とりあえず、仕事の結果が出るまでは、暫定として居住権を与えようではないか。妾は寛容な市長だからな fem_asu_00082.txt | もぐもぐ。司が言うには、ネモもあの場にいたのだから、依頼完了を見届けろとのことだ fem_asu_00083.txt | ああ、珍しいこともあるものだな。まあ、妾としては依頼が果たされれば問題ないが fem_asu_00084.txt | そうか?本来使うはずだった経費を、他の部分で有意義に使えるのだ。為政者としては、非常に真っ当だと思うが? fem_asu_00085.txt | もぐもぐ。仕方ないだろ。妾もいい歳なのだからな。それに、まだまだ気温が低いから、体が重いのだよ fem_asu_00086.txt | 2867歳だ。間違えるでない fem_asu_00087.txt | おまえも年齢を間違えられると、面白くはないだろ? fem_asu_00088.txt | 少なくとも、おまえに言われたくないな。寛容な妾だから友として隣にいられると知るが良い fem_asu_00089.txt | だからこそだよ。もしもあの絵を司を経由せずに入手した場合、奴に取り返される可能性があるからな fem_asu_00090.txt | しかし、妾からの依頼で盗んだのならば、それを盗み返すことなど、奴の職業意識からしてできぬよ fem_asu_00091.txt | うむ。もらおう fem_asu_00092.txt | そのようだが…何故、奴らは追われているのだ? fem_asu_00093.txt | 全く…あの娘は fem_asu_00094.txt | 妾のチョコレートもだ fem_asu_00095.txt | ああ、そうだな。誰に向かって下賎な鉛弾を吐き出したのか、きっちりと教えてやろうではないか fem_asu_00097.txt | 面倒だ。一気に消してやろう fem_asu_00099.txt | なっ!?違うだろうネモ!そもそもおまえが、お菓子を買ってきたのが悪い! fem_asu_00100.txt | うむ。気にするなナツ。有史以来の偉大な市長たる妾ですらミスはする。故に気に病むことはないぞ fem_asu_00101.txt | というわけで、色々と手打ちにしようではないか。未来志向とは非常に素晴らしい言葉だと思うが fem_asu_00102.txt | うっ、それは fem_asu_00103.txt | ま、まあ…そうなるか fem_asu_00104.txt | なるほど…文字通り燃え尽きてるな。ネモ、薬物の残滓はあるか確認してくれ fem_asu_00105.txt | そして、湖畔にても…この通りか fem_asu_00106.txt | 気にするな。むしろ、これだけでも残ってたのはさすがと言えるだろう fem_asu_00107.txt | いや、良いさ。この絵は、ここで終わる運命だったのだろう fem_asu_00108.txt | ああ、そうだな。焼け焦げ、煤がついているが…目にできる部分だけでも、この絵がいかに素晴らしいかが分かる fem_asu_00109.txt | だから…ここで終わらせてやるべきだろう fem_asu_00110.txt | ああ、そうだな。人類の宝と言える芸術品が、失われたのは非常に残念だが fem_asu_00111.txt | 違法薬物の流入を水際で防いだことだけでも、依頼した価値はあったと言えるだろう fem_asu_00112.txt | ああ、依頼完了と同時に告げよう。常盤木雪の居住を許すと fem_asu_00113.txt | 今この瞬間から、おまえは私の市民だ。故に義務は一つだけ。楽しめ、幸福になるのだ fem_asu_00114.txt | 邪魔するぞ fem_asu_00115.txt | では、妾はビールとチョリソーを所望する fem_asu_00116.txt | おい、司。その壁に飾られている絵は fem_asu_00117.txt | ふふふっ…これはあくまでも「湖畔にて」に非常に似た絵ということか fem_asu_00118.txt | 確かに、良い絵だ。喉から手が出るほど欲しくなるほどにな fem_asu_00119.txt | あの夜目にした絵も中々だが…ああ、考えると、随分と「奇跡的」な燃え方だったな fem_asu_00120.txt | その部分だけを見れば…間違いなく湖畔にてだと断定できる部分だけが残っていた fem_asu_00121.txt | ちなみに…あの夜燃えた他の絵に、よく似たものもあるのではないか? fem_asu_00122.txt | ふふっ…そうかそうか。なあ、どうだ?この絵を正規の値段で妾に売らぬか? fem_asu_00123.txt | ああ、そうだなそうだった。しかし、何故ここに飾った?ここまでの絵ならば、隠しておくに越したことはあるまい fem_asu_00124.txt | ははっ!そうかそうか!愉快だ本当に愉快だ! fem_asu_00125.txt | ああ、最高だ。妾がこんな気分になったのは久方ぶりだよ fem_asu_00126.txt | 感謝するぞ雪。おまえのおかげで、ここまで楽しめた fem_asu_00127.txt | 何か礼をすべきだな。言ってみろ、大概の願いは叶えてやろう fem_asu_00128.txt | 時を戻したいか?至高の力が欲しいか?それとも…100の転生を経ても使いきれぬ金銀財宝を望むか? fem_asu_00129.txt | その願い、しかと受け取った fem_asu_00130.txt | ほら、せっかくだからネモも、好きなだけ鑑賞すると良い fem_asu_00131.txt | まあ、そう言うな。たまには悪くないものだぞ fem_asu_00132.txt | さて、どうしたものか fem_asu_00133.txt | 市長たる妾の執務室だ。どうしようが勝手ではないか fem_asu_00134.txt | それで話を戻すぞ。これをどうするべきだと思う?個人的には解放してやりたいと思うが fem_asu_00135.txt | ざっと見た感じでは、魔法具自体がバグを起こしているようだな fem_asu_00136.txt | となると、力ずくでこじ開けるか。魔力を大量に流し込めば何とかなるだろ? fem_asu_00137.txt | うん?妾やネモの魔力では足りないと言うのか? fem_asu_00138.txt | しかし、人間の生の魔力とは言っても、生半可な量ではあるまい? fem_asu_00139.txt | 魔女レベルでないと無理か? fem_asu_00140.txt | 八葉の魔女か fem_asu_00141.txt | おまえの知り合いでもあるだろ?友人ではないがな fem_asu_00142.txt | 却下だ。奴が来たら、確実に面倒なことになる fem_asu_00143.txt | そうだな fem_asu_00144.txt | 今日は寒いな。暖房をもっと上げるが良い司 fem_asu_00145.txt | うむ。よきにはからえ fem_asu_00146.txt | ふむ。魔力感知能力は中々のものだな。懐にしまい込んでても分かるとは fem_asu_00147.txt | ああ、箱の封印ならば妾とネモが解除した fem_asu_00148.txt | 取り乱すのは良くないぞ。ネモが言った通り、大元の封印は解けていないからな。つまりは、ただちに影響はない fem_asu_00149.txt | くどいな。妾のことがそこまで信用できぬか? fem_asu_00150.txt | 少しは妾を信用しろ。絶対に安全だ。万が一何かあれば、妾が全力で対処しよう fem_asu_00151.txt | 当然だ。妾を誰だと思っている?このカグヤの絶対者にして、市民からの尊崇をあまねく受ける市長だぞ? fem_asu_00152.txt | おいちょっと待て。妾の言葉に関して、何かないのか? fem_asu_00153.txt | ああ、ここは誰がこの街で最も偉大なのかを教育してやるべきだな fem_asu_00154.txt | そ、そうか?さすがはナツだ。よく分かっているな fem_asu_00155.txt | 心配するな。触っても影響はないだろ? fem_asu_00156.txt | なあ、あの魔物見たことがあるのだが、妾の気のせいか? fem_asu_00157.txt | 非常に心引かれる提案だが、それは難しいな。役所からの救援要請が、先ほどから五月蝿いほどにかかってきているからな fem_asu_00158.txt | そうだな。では、奴にコンタクトは取れるか? fem_asu_00159.txt | そうか…それはむしろ、まずいな。半覚醒状態ということは、間違いなくヤル気満々だぞ fem_asu_00160.txt | なあ、ネモ。妾の中で最悪の可能性がよぎったぞ fem_asu_00161.txt | 奴のせいかもしれぬな fem_asu_00162.txt | さ、さあ…何のことやら fem_asu_00163.txt | う、うむ、その通りだ。妾達は市民に顔向け出来ぬことなど何一つしていないぞ fem_asu_00164.txt | アメリアを…出入り禁止にしないな? fem_asu_00166.txt | それはだな fem_asu_00167.txt | なんだ?もしや、魔王やドラゴンなどは伝説やおとぎ話にのみ生きていると思っているのか? fem_asu_00168.txt | 故に何がしかの定義があるわけではないが、条件は存在する fem_asu_00169.txt | 魔女が人々に希望を与えるものならば、その対極に位置するのが魔王だ fem_asu_00170.txt | 2500年ほど前に暴れ回った魔王の一人であり、当時の勇者によって件の魔法具に封印されていた者…そして、妾の友だ fem_asu_00172.txt | いや、それは事態を悪化させる可能性が高い fem_asu_00173.txt | そんなところに、妾達が行ってみろ。勇者の手先になったと思われて、本気で戦うことになるぞ? fem_asu_00174.txt | 封印された時、シモーネの他に六人の魔王もいたのだよ。そして、奴らは封印される直前に誓い合ったのだ fem_asu_00175.txt | 飛び抜けた強さのシモーネがいなかったからな。残念ながら、当然の結果と言えるだろう fem_asu_00176.txt | しかし、それが悪かったらしい。シモーネは寝ているところを発見され、さらに強い封印を施されたようだ fem_asu_00177.txt | まあ、それだけ頭がアレなシモーネだ。自らを復活させた相手を勇者と考えるのは、自然だろう? fem_asu_00178.txt | ふふふっ。封印される直前にも、そんなことを言っていたからな fem_asu_00179.txt | す、すまぬ fem_asu_00180.txt | 長年探してはいたのだが、偶然にもこの街に流れてきたのでな。好機と思い、司達に依頼したのだよ fem_asu_00181.txt | それはいいな。未来志向は素晴らしいと思うぞ fem_asu_00182.txt | 無論だ。目覚めたばかりのシモーネに勇者と認定されれば、聞く耳など持ってもらえぬだろうよ fem_asu_00183.txt | ふむ。どうやら終わったようだな fem_asu_00184.txt | それには深いわけがあってな fem_asu_00185.txt | 誤解、すれ違い…それらは人の歴史に暗い影を落とし、また影のように付きまとうものだ fem_asu_00186.txt | ああ、その通りだ。さて、これにて一件落着だな。妾達は帰るとしよう fem_asu_00187.txt | 妾としては、それに水を差すのは無粋だと思うのだよ fem_asu_00190.txt | ふふっ、何を言っている。絶対などこの世界にはないのだぞ? fem_asu_00191.txt | さすがはナツだな。妾が見込んだだけのことはある fem_asu_00192.txt | さて、ナツ。おまえは妾に何を望む? fem_asu_00193.txt | あい分かった。しかるべく手を打とう fem_asu_00195.txt | うん?なんだ、言ってみるがよい fem_asu_00196.txt | お金?慰謝料ということか? fem_asu_00197.txt | ふむ…なるほど。ナツの思いは理解した。そして、それに応えるのも問題ないだろう fem_asu_00198.txt | ふふふっ、良い従業員を持ったではないか、司 fem_asu_00199.txt | おい、司。グラスが空になったぞ fem_asu_00200.txt | うん?妾は出資者だぞ? fem_asu_00201.txt | 司…おまえ、何をしたのだ? fem_asu_00202.txt | ああ、あれか…憂鬱になる番組だな。人々の愚かさを痛感させられる fem_asu_00203.txt | まさか、かつての魔王がドキュメンタリー番組一つで、こうなってしまうとは fem_asu_00205.txt | 何故争うか…妾も2860年生きてきたが、その絶対的な答えはないよ fem_asu_00206.txt | ぐっ!ま、まあ、それはともかくとして、シモーネの問い自体は賞賛されるべきものだろう fem_asu_00207.txt | 妾達には力がある。誰よりも強い力がな。故に妾達は弱き者、心の醜き者とは異なる戦いをせねばなるまい fem_asu_00208.txt | ああ、そうだな。争いをなくすための争い、とても愚かしいが…それが答えの一つだと思う fem_asu_00209.txt | うん?どうした? fem_asu_00210.txt | ふむ。人間の契約というのは、双方が存命のときにのみ有効なのだぞ? fem_asu_00211.txt | ふっ、ちょろいな fem_asu_00212.txt | ああ、それは妾も気になってたな。ナツがいかにして封印を解いたのか fem_asu_00215.txt | うんふぇあ…?いや、うんあり…違うな。ああ、そうだ…「うんてい」…? fem_asu_00216.txt | なあ、ところでシモーネ…おまえ、体験版の内容はしっかりと把握しただろうな? fem_asu_00217.txt | そうか…残念だよシモーネ。そのような身勝手な心構えだから、二流のサブヒロインなのだ fem_asu_00218.txt | まあ、色々と言いたいことはあるが…サブとはつまり脇役だ fem_asu_00220.txt | シモーネよりもワンランク上のサブヒロイン…つまり一流のサブヒロインなのだよ fem_asu_00221.txt | その中で、妾とネモは大活躍するのだよ。ああ、アペンドディスクというのは、本編外のお楽しみといった感じのものだ fem_asu_00222.txt | 男女のまぐわいのことだ。それくらいは、知っているだろ? fem_asu_00223.txt | おぉ…「これは、望外の玩具 fem_asu_00224.txt | ごほんっ、シモーネ。ここで提案があるのだが fem_asu_00225.txt | 我々は莫逆の友といえる無二の親友同士ではないか。こういった時には、共に活躍するべきだと思うのだよ fem_asu_00226.txt | 堪えろネモ。ここは我慢だ fem_asu_00227.txt | なに気にするな。では、早速だが契約書にサインをしてもらおうか fem_asu_00228.txt | こことここに、直筆で署名してくれ。うむ、そうだ…これで契約は結ばれたな fem_asu_00229.txt | まぐわうとは、口付けを交わすことではないのだぞ? fem_asu_00230.txt | これが、本当のまぐわい。現代風に言うとエッチというやつだな fem_asu_00232.txt | 是非とも、雲上のフェアリーテイルを予約してもらいたい fem_asu_00233.txt | 息災にするがよい fem_asu_00234.txt | うん?おまえ達は fem_asu_00235.txt | それはこちらの台詞だ。何故、貴様らがあの場にいたのだ?夜の散歩というわけでもあるまい fem_asu_00236.txt | もちろんだ。怪我一つ負っておらぬよ fem_asu_00237.txt | 何?B−2だと?そのような依頼などした覚えは一切ないぞ fem_asu_00238.txt | なるほど、な…どうやら、はったりではなさそうだ。しかし、厄介な事態ではある fem_asu_00239.txt | このような状況だ。情報を提供する義務はあるだろうな fem_asu_00240.txt | 貴様らが盗みに入った場所は、市警の秘匿された証拠保管庫だ。そこに盗みが入るという情報が今日の夕方に匿名で入った fem_asu_00241.txt | その様な場所に忍び込む相手だからこそ、妾も最大の警戒と敬意を払って対応したのだが…それが仇となったな fem_asu_00242.txt | さらに厄介なことに…あの場からはある物が盗み出されていた fem_asu_00243.txt | ああ、安心しろ。ナツ達が盗んだのではないと分かっているよ fem_asu_00244.txt | それでだな、盗まれた物というのは…偽造紙幣の原版とそれに使用される特殊インクだ fem_asu_00245.txt | その通りだよ。口惜しい話だが、原版と特殊インクの質は、本物と寸分違わぬものだ。本当に頭の痛い話だ fem_asu_00246.txt | 印刷技術や紙の質にもよるが…チー27号事件の再来と言ってもいいだろうな fem_asu_00247.txt | 馬鹿を言うな。そのようなことになったら、どれほどの損失が出ると思う?既に自動販売機を初めとするインフラの整備も終わっているのだぞ? fem_asu_00248.txt | それに何より、妾や市の信用に関わる。知っているだろ?紙幣とは発行する者の信用によってのみ成り立つことを fem_asu_00249.txt | そうであろうな。原版と特殊インクが盗まれたならば、妾は間違いなく貴様らにも依頼を出していた。どんな手段をもってでも、奪取せよと fem_asu_00250.txt | そのようだな。しかし、ここまでの信頼関係があるのまでは知らぬようだ fem_asu_00251.txt | だろうな。貴様らをハメた奴らは、妾が問答無用で貴様らをブタ箱に押し込むとでも思っていたのだろうな fem_asu_00252.txt | うん?無罪放免?何を言っているのだ?窃盗罪には問えないが、不法侵入は成立しているぞ?ああ、窃盗未遂はおまけしてやるがな fem_asu_00253.txt | まあ、普通ならばそうだな。しかし、今回は話が違う。なにせ侵入したのが市警の施設であり、警備部も駆り出したのだからな fem_asu_00254.txt | 好きなように判断するが良い。しかし、現実問題として即時釈放は不可能だ、現状ではな fem_asu_00255.txt | 盗まれた物の奪取と、企てた者の特定。ふふっ、どちらにせよ貴様らには、この依頼からは逃げられぬようだな fem_asu_00256.txt | しかし、だからこそ向こうも油断はしているだろう?妾も必死に貴様らを追っているフリくらいしてやろうではないか fem_asu_00257.txt | うむ。ナツ達を即時釈放してやろう。それまでは、刑務所での無事な生活を保障する fem_asu_00258.txt | それがな、カグヤらしい話だが留置場は満杯なのだよ。そこに運よく、女子刑務所に三名の空きができたのでな fem_asu_00259.txt | いやいや、そっちの方が貴様らもやる気になるだろ?それに、女子刑務所は留置場や拘置所よりも快適なはずだぞ? fem_asu_00260.txt | ああ、約束しよう。これで取り引きは成立だな fem_asu_00261.txt | 刑務所の職員には、ナツ達に別格の待遇を与えるように伝えておこう。ではな、期待してるぞ、眠りを阻むもの、見エザルモノ fem_asu_00262.txt | 妾をこき使うとは、良い度胸ではないか。人手が足りず、ネモに頭を下げることになったのだぞ fem_asu_00263.txt | 棒読みで言われても嬉しくなどないな。演技くらいはしてみせたらどうなのだ fem_asu_00264.txt | とりあえず、頼まれていたものは、いつものアドレスに送っておいた fem_asu_00265.txt | ふんっ、そう思うならば早く結果を出すが良い fem_asu_00266.txt | 8のフォーカード。ふふふっ、妾の勝ちだな fem_asu_00267.txt | それこそがポーカーフェイスというものよ。卑怯ではなくテクニックの一つと知るが良い fem_asu_00268.txt | 種銭がないだろが。無理を言うでない fem_asu_00269.txt | おお、司よ、ご苦労だったな fem_asu_00270.txt | 何故?ふふっ、さて何故だろうなぁ。ああ、そこにいるのは池山か。ふふっ、妾を裏切るとは…その気概だけは褒めてやろう fem_asu_00271.txt | ああ、完璧だよ。先ほどのルカ達の顔を見たか?くくくっ、あれを見れたのだから、司達には追加報酬を与えねばな fem_asu_00272.txt | ああ、もちろんだ。万全を期して、処理しよう fem_asu_00273.txt | 即時釈放でも構わなかったのだが、ナツが既におねんねのようでな。そのために、明日にしようと思うのだが fem_asu_00274.txt | 心得た。では、そのように話を通しておこう fem_asu_00275.txt | なあ、ルカ、池山…そして他の者達よ。妾を謀るのは問題ない。裏切るのも許そう。反逆も大歓迎だ fem_asu_00276.txt | だがな…それにはそれ相応の覚悟と技量と、少しの遊び心が必要なのだよ fem_asu_00277.txt | ルカ、池山…貴様らは、これで終わりだ。覚悟も後悔もいらぬ。ただ、諦めるが良い fem_asu_00278.txt | 邪魔するぞ fem_asu_00279.txt | いやいや、今日は客として来たわけではないのだよ fem_asu_00280.txt | 全く…妾に言えば、合法的に資料を提供してやったというのに fem_asu_00281.txt | 決まっているだろう。妾の街で起きている異常に関してだよ fem_asu_00282.txt | こちらが把握しているのは、その程度だな fem_asu_00283.txt | 鋭意行ってはいる。しかし、今のところ芳しくはないな。それに加えて、こちらも手が足りない状態でもあるしな fem_asu_00284.txt | それでは司達に面目が立たんよ。それにな、妾も部下に甘すぎたと悔いているのだ fem_asu_00285.txt | まあ、だからこそ猫の手も借りたいのだよ。妾として患者への対応と情報統制、並びにパニックの回避にも注力したいからな fem_asu_00286.txt | 猫の手を借りたいのだが、事が事だからな。どんな猫でも良いというわけではなくて、頭が痛いのだよ fem_asu_00287.txt | 市民達、幸福か?うむ、よろしい。幸福は市民に課せられた義務だからな fem_asu_00288.txt | おお、店主。これが初孫か。貴様に似て良い面構えをしているではないか fem_asu_00289.txt | ふむ、これは困ったな fem_asu_00290.txt | 市民。楽しいだろ?笑うのだ。笑うことと幸福は義務だぞ? fem_asu_00291.txt | うん?そこにいるのは、司と雪ではないか fem_asu_00292.txt | 見ての通り、市民生活の視察だ。妾は市民に最も近しい奉仕者なのでな fem_asu_00293.txt | どうした、雪?何か言いたいことがあるのなら、申すがよい fem_asu_00294.txt | うむ、いかにも。今年は38期目を目指す身なのだ fem_asu_00295.txt | そうなのだよ。妾としても対立候補がいることで、市政に関する議論を深めたいと思っているのだ fem_asu_00296.txt | だからな、妾は代わりに信任投票を行っているのだよ。妾が市長に就任する事に、賛成か反対かとな fem_asu_00297.txt | ふむ…まさか、専制君主制の権化であるお姫様に、独裁呼ばわりされるとはな fem_asu_00298.txt | そう言えばそうだったな。まあ、そう固く考えるな。妾が気に食わぬならば、その座から引き摺り下ろせば良い話だ fem_asu_00299.txt | とはいっても、37期の市長の在任中に、そのような輩はいなかったがな fem_asu_00300.txt | うん?司から聞いていないのか? fem_asu_00301.txt | いかにも。妾はエルートの身ながら、死した竜を喰らったことにより、その枠を外れた存在だ。故に、最上の敬意を払うが良い fem_asu_00302.txt | ふふっ、魔王と一戦を交え、悠久の時を生きる錬金術師と懇意にしているにもかかわらず、竜程度信じられんでどうするのだ? fem_asu_00303.txt | 随分なもの言いだな fem_asu_00304.txt | レグント?ああ、実在してたぞ? fem_asu_00305.txt | だから、レグントだろ?八柱の竜の一つで綾羅木王国の近くに存在していた fem_asu_00306.txt | ならば、間違いない。妾がよく知る竜だな fem_asu_00307.txt | それ以上の話は、そうだな…妾に清き一票を投じるなら、考えてやろう fem_asu_00308.txt | 市民、幸福か?残念ながら、今の妾は決して幸福とは言えぬ事態になっている fem_asu_00309.txt | 先日、妾の部下であったカーク・シャイブが何者かに殺害されるという、痛ましい事件があったのは、市民の知るところであろう fem_asu_00310.txt | 彼は誰かにとってよき父であり、よき夫であり、よき子であり、よき友人であった。そして、妾にとってはよき部下であった fem_asu_00311.txt | 彼に対して哀悼の意を捧げると同時に、彼に向けて宣言する。カグヤは、彼を殺害した者を必ず見つけ出し、然るべき罰を与えると fem_asu_00312.txt | 同時に、妾は今回の事件の重要性を鑑みて、報奨金を用意することとした fem_asu_00313.txt | シモーネの部下か…厄介な。それで、他に件の人物の情報は?シャイブと何か接点はあるのか? fem_asu_00314.txt | なるほどな。ところで、現在その土地はどうなっているのだ? fem_asu_00315.txt | では、事件当日の増山の足取りは? fem_asu_00316.txt | なるほど、な。では、増山は現在どこにいるか掴んでいるのか? fem_asu_00317.txt | さて、どうしたものかな fem_asu_00318.txt | あくまでも妾達の中だけで留めるのだぞ。市民達には絶対に悟らせずに、増山の行方を追うように fem_asu_00319.txt | 同時に、シモーネ達には手を出すな。妾が話をつけることにする fem_asu_00320.txt | ああ、ありがとう。心遣い痛み入るよ fem_asu_00321.txt | そうだな…その前にいくつか説明しておくべきことがある fem_asu_00322.txt | いや、違うな。最重要容疑者だ。犯人と断定したわけではない。だからこそ、外に情報を出していないのだから fem_asu_00323.txt | その通りだが、その相手が増山とは言っていないだろう?とは言っても、このまま奴が消えたままでは、犯人と断定せざるを得ないな fem_asu_00324.txt | そうは言っていないが…もしも、そうならば、素直に差し出す方がお互いにとって好ましいと思うがな fem_asu_00325.txt | 馬鹿なことを言うな。殺されたのは妾の部下だぞ? fem_asu_00326.txt | では、こうしよう。お互いに捜査を行い、適宜情報を融通し協力しあうこと。同時に、互いの立場に最大限の配慮を行うこと fem_asu_00327.txt | まさか。妾がそのような馬鹿げた真似などするはずがない fem_asu_00328.txt | どう思おうが、やってないとしか答えられぬ。そもそも、このような形で増山を殺して何の得がある? fem_asu_00329.txt | それに…もしも殺すならば、決して露見しないようにするがな fem_asu_00330.txt | 貴様…やる気か? fem_asu_00331.txt | カグヤ市警の全警官に非常召集をかけろ。市の各種施設は必要最低限のもの以外は、全て閉鎖だ fem_asu_00332.txt | 市の消防、並びに医療機関には不測の事態にも対応できるように命じておけ。ああ、それから市の重要施設の警備を一層厳重にするように fem_asu_00333.txt | 同時に、カグヤ市の全警備会社に連絡。金に糸目はつけぬ、可能な限りの人員を供出させろ fem_asu_00334.txt | それから、増山の死体の画像を最初にネットにアップした人物を何としてでも特定しろ fem_asu_00335.txt | 市の職員は単独行動を厳に慎むように。場合によっては、警備会社か警察の警護をつけるのも許可する fem_asu_00336.txt | あいつは、昔からそういうことを口にするのが苦手な奴だからな fem_asu_00337.txt | 問題はシモーネではなく…これに乗じて、血気盛んな者達が暴れ出すことだな fem_asu_00338.txt | ああ、知っているさ。だが店ではなくおまえに用件があるのだから、問題ないだろう? fem_asu_00339.txt | ああ、すこぶるな。だからこそ、妾は友と楽しみを分かち合いたいのだよ。今すぐにダリアと共に、出頭するように fem_asu_00340.txt | ああ、それから留守番する雪に伝えろ。後で来客があるから、そいつの話を聞いてやれとな fem_asu_00341.txt | まあ、そう突っかかるでない。妾としては、協力を願いたいだけなのだよ。もちろん、タダとは言わぬさ fem_asu_00342.txt | なに、内容は単純だよ。シャイブと増山の殺害事件について独自に捜査をして欲しい fem_asu_00343.txt | そうしたいのだが、今のカグヤの状況では、それ以外に人手を割かねばならなくてな fem_asu_00344.txt | 妾としては構わぬのだが、シモーネがヤル気を出しているのだよ。つい先ほど、他の組織の者も含めて会合を持ったのだが fem_asu_00345.txt | ああ、ネモはダメだ。抗争が激化して多くの死人が出れば、魂が溢れて研究がはかどる、などと言う始末だ fem_asu_00346.txt | ふむ…今しがた、ナツと真琴、そして雪がシモーネに拉致されたと連絡があった fem_asu_00347.txt | ご忠告痛みいるよ。さて、それでは話を元に戻そうか。先ほど捜査をして欲しいと言ったが、それは別に犯人を挙げろというわけではない fem_asu_00348.txt | それも違うな。ただ、捜査をして思った所を報告して欲しいだけだ fem_asu_00349.txt | そうなるな。実際、シモーネも言葉にはできていないが、似たような感覚があるはずだ。だからこそ、あいつは妾に本格的な戦いを挑んでいない fem_asu_00350.txt | そこを言われると反論できぬな。相手がシモーネだからこそ、こうなっているのは否定しない fem_asu_00351.txt | しかし、向こうにナツ達がいるのだから、妾とシモーネの橋渡し役にはなるだろう?コミュニケーション不足も、これで改善されたな fem_asu_00352.txt | まあ、適当にやってくれれば良い。ついでに、夜な夜なこの市長室に忍び込む賊などを撃退してくれれば、ありがたいがな fem_asu_00353.txt | まさか、雪を拉致する阿呆がいるとはな fem_asu_00354.txt | いや、気にすることなど無いよ。それで、先ほどもらった情報は確かなのか? fem_asu_00355.txt | となると、シャイブと増山を殺したのも、そいつらという可能性が高いな…妾もあいつらに恨まれているだろうしな fem_asu_00356.txt | そうだな。むしろ、今回の抗争の拡大で、妾とシモーネの組織が、相対的に強くなってしまったほどだ fem_asu_00357.txt | さあな。そこに関して調査するのは、後でも構わぬだろう fem_asu_00358.txt | 逆探知失敗?あれだけの時間があったのにか? fem_asu_00359.txt | あいつ…大人しくしていると思ったら、そんな馬鹿なことをしていたのか fem_asu_00360.txt | 馬鹿を言うな。テロとの交渉などするはずないだろう fem_asu_00361.txt | 不幸な出来事として処理するしかあるまい fem_asu_00362.txt | 聞いたな?その場所に警備中隊を集合させろ。ただし、奴らには決して悟られるな fem_asu_00363.txt | 突入経路は確保した。さて、ここからが問題だが、妾としてはテロリストを生け捕りにしたい fem_asu_00364.txt | ああ、もちろんだ。そうなると、可能な限り銃撃を避けたい。そこで、ナツの魔法とダリアの歌で fem_asu_00365.txt | 全員突入だ!突入せよ!抵抗する者は、全員射殺して構わん! fem_asu_00366.txt | ああ、間違いない。雪はカグヤの中にいるはずだ fem_asu_00367.txt | 爆発物処理班を向わせているところだ。おまえ達は…ああ、聞くまでもないな。これを使うが良い fem_asu_00368.txt | 司。雪はきっと助かるから…貴様は無理をするなよ fem_asu_00369.txt | さて、今日の昼から頻発している地震だが、カグヤの心臓に溜められている魔力が落ちているためだ fem_asu_00370.txt | しかし、魔力の低下の原因は、妾にも分からぬ fem_asu_00371.txt | まあ、宿願が果されるという言葉は、近いか。実はな…昨日、あそこで冬那と会った fem_asu_00372.txt | しかし、管理者権限の委譲は行っておらぬ fem_asu_00373.txt | だから分からぬのだよ。委譲はしていないが、権限が弱まっているのは感じているがな fem_asu_00374.txt | そこまでは至っていない。故に、最後の手段を取るしかあるまい fem_asu_00375.txt | カグヤが暴走する前に、市民を避難させ、後に落とす fem_asu_00376.txt | 気合いでどうにかなるのだったら、苦労などせぬよ fem_asu_00377.txt | それよりだ。おまえ達には頼みたいことがある fem_asu_00378.txt | ああ、感謝するよ。それで、おまえ達に頼みたいことは fem_asu_00379.txt | 妾は市長だ。最後の職務を全うするだけだ fem_asu_00380.txt | まあ、そうなるな。誰かがついてねば、可哀想であろう fem_asu_00381.txt | となれば…あいつらには、先に話しておくか fem_asu_00382.txt | 邪魔するぞ fem_asu_00383.txt | ああ、それに近いかもしれないな fem_asu_00384.txt | 市民達。悪いが席を外してはくれぬか? fem_asu_00385.txt | いや、今回は仕事の依頼ではないのだよ fem_asu_00386.txt | ああ、あったよ。これは今夜正式に発表することなのだが…妾と近しい貴様らには、直接伝えたかったのだ fem_asu_00387.txt | 単刀直入に話そう。カグヤは三日後の夜に墜落する fem_asu_00388.txt | まずは、カグヤの浮力の減衰だが fem_asu_00389.txt | 冗談などではない。どうやら…歯がゆいが、妾の力も及ばず、といったところだ fem_asu_00390.txt | ああ、その兆候だよ。どうにもカグヤを浮遊させるだけの魔力が足りぬようでな fem_asu_00391.txt | そうだな…妾の衰え、といったところか。実際問題として、本当の原因は不明だ。そもそも、調べる必要もないがな fem_asu_00392.txt | 妾も手をこまねいたわけではないぞ?部下達を総動員し、何とかカグヤを生かす方法を探したが…もはや、時間切れなのだよ fem_asu_00393.txt | 伝えるべきことは伝えた。いくらでも妾を詰ってくれても構わぬよ。だがな…市民達は、何に替えてでも、必ず無事に脱出させてみせる fem_asu_00394.txt | それが、妾にできる唯一の仕事だからな fem_asu_00395.txt | ああ、ナツ…本当は、貴様にもきちんと別れの言葉を告げたかった。見送りの花火も用意しておいたと言うのにな fem_asu_00396.txt | 残念だ…そして、すまない fem_asu_00397.txt | 市民達の避難完了まであと十二時間…それでカグヤは終わるのだな fem_asu_00398.txt | ふふっ、冬那。拗ねておるな fem_asu_00399.txt | ああ、だが救われたよ。おまえと会えて、おまえの話を聞けて…妾は、あの娘を犠牲にせずに済んだのだからな fem_asu_00400.txt | しかし、大分魔力を使ってしまったな。落ちても被害の少ない場所に移動させるのは、中々に骨が折れた fem_asu_00401.txt | 妾としたことが迂闊だったな。まさか、あいつがカグヤの心臓から、魔力を盗んでいたとは fem_asu_00402.txt | しかし…遅かったか fem_asu_00403.txt | その前に気付いていれば fem_asu_00404.txt | ふふっ、本当に面白い魔法使いだ。さすがは、アレの娘であり、アレの孫だ fem_asu_00405.txt | ナツ。貴様、どうしてここに? fem_asu_00406.txt | いやいや、妾が聞いているのは、HOWではなく、WHYなのだが fem_asu_00407.txt | 貴様は、バカか?予感だけで、妾を捜しに来たというのか? fem_asu_00408.txt | そうか。なるほどな…では、さっさと fem_asu_00409.txt | 全く…貴様という奴は fem_asu_00410.txt | ああ、これがカグヤの心臓だ。今は鈍く光るだけだが…本来ならば、虹色に輝く美しい魔法具なのだよ fem_asu_00411.txt | 貴様は、カグヤの心臓と繋がっている。その回路から、魔力が吸い上げられていたのだよ fem_asu_00412.txt | 想定していない現象だったので、気付くのに時間がかかってしまった。そして、気付いたときには、既に手遅れだった fem_asu_00413.txt | 知らなくても良いことがあるとは思わないのか? fem_asu_00414.txt | 魔力の吸い上げが増えたのは、貴様が実家から手紙をもらった時からだ fem_asu_00415.txt | それまでは、ほとんど気付かないような量しか、吸い上げてはいなかった。恐らく、カグヤを離れたくないという、思いからの行為なのだろう fem_asu_00416.txt | その後に、カグヤを離れる決意をしたようだが、それと惜別の感情は別のものだからな fem_asu_00417.txt | しかし、分からないのは…貴様がいつ、カグヤの心臓と繋がったのかだ fem_asu_00418.txt | 無茶なことをする。それは繋がったではなく、無理やり繋げたと言うべきだな fem_asu_00419.txt | だが、体に違和感はなかったのか?それ以後、ずっと魔力を吸い上げていたのだろ?特にここ数日は、膨大な量になったはずだ fem_asu_00420.txt | 実家に帰ると決意した事と、司に懸想しているのを自覚した事だな fem_asu_00421.txt | ふふっ、おまえのような年齢の女ならば、成長するきっかけは色恋だと相場は決まっているのだよ fem_asu_00422.txt | まあ、何にせよ…疑問は解けただろう?本題が済んだのだから、そろそろ司達の下に戻るが良い fem_asu_00423.txt | 妾は全市民が避難するまでは、カグヤをもたせてみせる。なに心配するな、その後に脱出する。ここで死ぬつもりなど、毛頭ないのでな fem_asu_00424.txt | その程度のこと、妾も考えたさ。しかしな、無理なのだよ fem_asu_00425.txt | 貴様が吸い上げた魔力は、全量が貴様の中に残っているわけではない。カグヤから吸い上げた魔力を使って、幾度が魔法を行使しただろ? fem_asu_00426.txt | おまけに貴様は魔力の調整が下手くそだから、消費する魔力が常人とは、桁が違う。故に、余計に魔力が足りなくなっている fem_asu_00427.txt | さらに言うとだな、カグヤの浮上する力が弱まったために、いつも以上に魔力を使って何とか維持しているのだよ fem_asu_00428.txt | まあ、貴様の中にあるカグヤの魔力は、駄賃のようなものだと思え。偉大な魔女になるのだろ?有用に使うが良い fem_asu_00429.txt | 妾の魔力も合わせればどうかか?妾はカグヤと魔力を共有しているのでな。譲渡しても、意味がないのだよ fem_asu_00430.txt | それでも足りぬ。そうさな…ナツの魔力で必要量の二割程度。ネモとシモーネで、七割といったところか fem_asu_00431.txt | ふむ、ナツよ足し算はできるな?残りの一割が足りぬだろ fem_asu_00432.txt | ああ、司か。このバカを引き取ってくれ。飼い主は貴様だろ? fem_asu_00433.txt | さっきまでのナツは…多少なりとも、決意と自信に溢れ、凛々しかったのにな fem_asu_00434.txt | ナツがやらかした fem_asu_00435.txt | しまったー、ではない!さっき言ったではないか!貴様がカグヤにいたいと思うほどに、魔力を急速に吸い上げると! fem_asu_00436.txt | 今のは洒落にならんぞ!残りの8割方を持っていきおった! fem_asu_00437.txt | 約三時間…といったところか fem_asu_00438.txt | 吸い上げる量と注ぐ量の速度差を鑑みると、一時間ほど稼げるか fem_asu_00439.txt | 一回だけならば可能だ。しかし、それをしてしまえば、ナツとカグヤを繋ぐ回路が焼き切れてしまうことになる fem_asu_00440.txt | ああ、その通りだ。だからこそ、一度で必要量を注ぎ込まなければならない fem_asu_00441.txt | 変わらぬよ、ナツで二割、シモーネとネモで七割、残りの一割が足りぬ fem_asu_00442.txt | もう良い…逃げぬか、バカ娘 fem_asu_00443.txt | もう限界だろう。早く逃げろ、間に合わなくなるぞ fem_asu_00444.txt | まあ、カグヤの魔力を吸い取っても、なんか調子が良いで済ませるくらいだからな fem_asu_00445.txt | ああ、そうだが…最初のうちは少量ずつ fem_asu_00446.txt | 司っ!止まらぬか! fem_asu_00447.txt | ああ…ナツがやらかして、爆発が起こり、それで空いた穴からだ。ナツが落下し、それを追って司も fem_asu_00448.txt | それがな…恐らく、ナツは魔力切れだ。故にマントが起動することはないだろう fem_asu_00449.txt | うむ、分かった。港に着くころには用意されているようにしておく fem_asu_00450.txt | 救助したなら伝えてくれ。二人とも感謝する、とな fem_asu_00451.txt | ふふっ、本当に貴様らは仲が良いな。くくくっ…ほらほら、せっかくだから記念写真でも撮ってやろうか? fem_asu_00452.txt | ふぅ、アメリアに来るのも久しぶりだな fem_asu_00453.txt | シモーネが口にしたことに時間を取られてな。妾はジャーマンポテトとビールで fem_asu_00454.txt | ほぉ〜…それはそれは…ついにダリアも未通女を卒業したか fem_asu_00455.txt | いやいや、満足だよ。いずれは我がカグヤに市民が増えるということだからな fem_asu_00456.txt | 真琴は特殊すぎるのだよ。こいつは、自らの空想に没入する癖があるからな fem_asu_00457.txt | ああ、お似合いだな。ふふっ、どうだ?妾の権力をもって、貴様らの交際記念日を制定してくれようか? fem_asu_00458.txt | しかし、市長としては市民が交際し始めて、祝福の言葉のみを与えるのでは面子が立たぬのだよ fem_asu_00459.txt | ふむ。おめでとう、司、ダリア fem_asu_00460.txt | まあ、そう怒るではない。怒りっぽい女は男に嫌われるぞ? fem_asu_00461.txt | うむ、妾だ。ふむ…なるほど、それで fem_asu_00462.txt | なあ、司…妾からお主らに交際記念としてのプレゼントを与えようではないか fem_asu_00463.txt | ふふっ、そうだな。肩慣らしには丁度いい依頼だと思うぞ。これをもって、妾からの祝いとしようではないか fem_asu_00464.txt | 貴様ら…何をしている…? fem_asu_00465.txt | なあ、痛いではないか fem_asu_00466.txt | 悲しいな…市民よ。今の行為は、妾に対しての宣戦布告とみなすしかあるまいな fem_asu_00467.txt | ふふっ、市民よ…どこへ行くのだ? fem_asu_00468.txt | なあ、別に妾は怒ってなどおらぬよ。だから逃げる必要もないのだぞ? fem_asu_00469.txt | なんだ?もう逃げるのは止めたのか?それとも、覚悟を決めたのか? fem_asu_00470.txt | それならば、良い。苦しまずに逝かせてやろうではないか fem_asu_00471.txt | 事情?ほお、面白い言ってみろ fem_asu_00472.txt | 妾に対する無礼を依頼する者がいるとはな fem_asu_00473.txt | それは誰だ? fem_asu_00474.txt | ほぉ…シモーネ…面白いことをするではないか fem_asu_00475.txt | シモーーーネーーーっ! fem_asu_00476.txt | ああ、望むところだよ fem_asu_00477.txt | その様な理由ならば、今回だけは大目に見るしかあるまい fem_asu_00478.txt | うむ。ぶつかって後は流れだな fem_asu_00479.txt | ふむ…それならば、妾が協力してやろうではないか fem_asu_00480.txt | なに?それは…後始末が面倒だな fem_asu_00481.txt | せーんせーに、いってやろー fem_asu_00483.txt | なあ、ネモ。ダリアは薬を飲むまで、声が出ないのでは? fem_asu_00484.txt | ふふっ…これはこれは fem_asu_00485.txt | ふむ、なるほどな fem_asu_00486.txt | いやいや、妾も同じ意見だぞ?中々に…ふふっ、この司が可愛らしいのでな fem_asu_00487.txt | 確かにこれは…相当だな fem_asu_00488.txt | 大げさかもしれないが、そう言いたくなるのも分かる fem_asu_00489.txt | ふふっ…それはそれは fem_asu_00490.txt | 市長として妾も、市民が幸福なのは歓迎すべきことだが…それに現を抜かして仕事をおろそかにするでないぞ? fem_asu_00491.txt | うむ。しかし、大したものではないぞ?妾の部下の行動を監視してもらってるのだよ fem_asu_00492.txt | そこまで大それたものではない。公金を流用している愚か者がいるようなので、その確認だ fem_asu_00493.txt | ああ、女に貢いでいるらしいのだよ。司達には、その女の人数の特定も任せている fem_asu_00494.txt | 待っていたのは、虚構の日々 fem_asu_00495.txt | 見つけたからこそ苦しくなる fem_asu_00496.txt | だからこそ、足を止めてしまいたくなる fem_asu_00497.txt | それは、誰のための「めでたしめでたし」なのだろうか? fem_asu_00498.txt | ああ…できるものなら、そうしたいものだ fem_asu_00499.txt | 全く…情けないものだな fem_asu_00500.txt | ふふっ…そうだよな fem_asu_00501.txt | ああ、掴んでみせるさ fem_asu_00502.txt | そのために、妾は生き恥をさらしているのだから fem_asu_00503.txt | 逃げるわけにはいかぬのだよ fem_asu_00504.txt | これは、妾だけのおとぎ話なのだから fem_asu_00505.txt | 文句ならば…いくらでも聞いてやるさ fem_asu_00506.txt | そうか…あいつらがな fem_asu_00507.txt | カグヤの全てを知っている、二人ならばな fem_asu_00508.txt | まあ、良いさ。あの二人らしいではないか fem_asu_00509.txt | 残る約束は、あと一つか fem_asu_00510.txt | だからこそ、おまえには怒られてしまう気がするのだよ fem_asu_00511.txt | ふふっ…妾もまだまだ臆病なのだな fem_asu_00512.txt | 潮時、だろうな fem_asu_00513.txt | 冬那…すまぬな fem_asu_00514.txt | 心配するな…貴様は死なぬ。いや、死ねぬよ fem_asu_00515.txt | 予想はしていた想定もしていた確信もしていた。だが…こうなると、少々の悲しみもあるな fem_asu_00516.txt | ああ、そうだ。とても悲しい。貴様らを裏切ることが、絶望に陥れざるを得ないのが悲しい fem_asu_00517.txt | 貴様らに恨まれるのが悲しい、貴様らに嫌われるのが…とても悲しいのだよ fem_asu_00518.txt | さあな、それはそのうち分かることだ。それに…どうせ、この会話も忘れるのだからな fem_asu_00519.txt | そこまでサービスするつもりはないよ fem_asu_00520.txt | さて、そろそろ起きたらどうだ眠り姫?これ以上引っ張るのは、演出が冗長との謗りを受けるぞ? fem_asu_00521.txt | ああ、それで良い。今は、それで良いのだ fem_asu_00522.txt | ああ、来たか。二人とも fem_asu_00523.txt | ふふっ、良かったぞ。気付かれなかったら、どうしようかと思っていた fem_asu_00524.txt | だが、これで信じただろう? fem_asu_00525.txt | 理解はしているが、納得はしていないだろ? fem_asu_00526.txt | 妾としては、雪の存在価値を貴様らに、納得してほしくてな fem_asu_00527.txt | 協力しろとは言わぬさ。ただ、傍観していろ fem_asu_00528.txt | これは全て、あやつのためのおとぎ話なのだからな fem_asu_00529.txt | うん?司に雪か。ふむ…市民よ幸福か? fem_asu_00530.txt | なるほどな fem_asu_00531.txt | 風の噂に聞いていたが、妾からも祝福の言葉を送ろうではないか。おめでとう、司…真琴 fem_asu_00532.txt | 市民の幸福は、妾の幸福だ。貴様らの未来にさらなる幸せがあることを願うよ fem_asu_00533.txt | 市長選挙が近いのでな。少々立て込んでいるのだよ fem_asu_00534.txt | ではな。清き一票を期待しているぞ fem_asu_00535.txt | ああ、そうだ。雪 fem_asu_00536.txt | 以前、レグントの話を妾に尋ねたのを覚えているか? fem_asu_00537.txt | あの件だがな…近いうちに教えてやろうと思っている fem_asu_00538.txt | どうして、とは? fem_asu_00539.txt | ふふっ、妾からの交際記念の品だと思うが良い。ではな、市民達 fem_asu_00540.txt | 貴様は、会うたびに言ってるな fem_asu_00541.txt | 幸福など、妾には分からぬよ fem_asu_00542.txt | 義務とは随分な言い草だな fem_asu_00543.txt | また、あの夢か fem_asu_00544.txt | ままならぬな fem_asu_00545.txt | だからこそ、やらねばなるまい fem_asu_00546.txt | これ以上は、ただ冗長になるだけだな fem_asu_00547.txt | さて、物語を進めよう fem_asu_00548.txt | 妾だけのおとぎ話をな fem_asu_00549.txt | すまぬな…雪、司 fem_asu_00550.txt | 今、時間はあるか? fem_asu_00551.txt | ああ、すまない。驚かせてしまったか fem_asu_00552.txt | ああ、少しだけ妾に付き合ってもらえぬかなと fem_asu_00553.txt | なに、本当に時間はかからぬよ fem_asu_00554.txt | ああ、それには及ばない。実はな、内密にしておきたいのだよ fem_asu_00555.txt | ああ、安心しろ。司達に危険が及ぶような話ではない fem_asu_00556.txt | この前、交際記念の品を与えると言っただろう?その件だよ fem_asu_00557.txt | まあ、楽にしろ fem_asu_00558.txt | ああ、重要な話だよ。妾と貴様にとってはな fem_asu_00559.txt | さて…どこから話せば良いのやら fem_asu_00560.txt | レグントの話をする前に、最も重要な話をしようか fem_asu_00561.txt | 簡単に言うとな。貴様にカグヤをやろうと思っているのだよ fem_asu_00562.txt | そのままの意味だよ。さて、次はレグントと冬那の話に移ろうか fem_asu_00563.txt | 焦るでない。両者は密接に関係しているのだから、聞けば、先の妾の言葉の意味が分かるだろう fem_asu_00564.txt | さて…貴様が知りたいレグントと冬那の話は、少々長い話になるな fem_asu_00565.txt | かつて、綾羅木王国の地に一人のエルートがいた。彼女は元々は卑しい民であり、虐げられることを義務として課さられていた fem_asu_00566.txt | しかしな、ある時全てが変わったのだよ。八柱の竜の一つ、レグントを喰らうことで。彼女はエルートの身でありながら、神に近しい存在となった fem_asu_00567.txt | さて、体に竜を宿した彼女は、酷く暇だった。それは当然だな。悠久の時と強靭な精神は、心を蝕むものだ fem_asu_00568.txt | どれくらいの時間が流れただろうか。やがて、彼女の前に一人の少女が現れる。少女は世界から恐れられている彼女に、躊躇することなく話しかける fem_asu_00569.txt | あなたは、幸福ですかと fem_asu_00570.txt | 少女の名は冬那。綾羅木王国の王女が一人にして、最も忌み嫌われた存在だ。まあ、彼女の出自は割愛するとしよう、話すと奴に怒られるのでな fem_asu_00571.txt | さて、彼女と冬那はいつの間にか、友と呼べる間柄になっていた。正確に言うと、ふふっ、彼女の根負け…となるだろうな fem_asu_00572.txt | そうするうちに、彼女には他の友もできた。享楽を求める錬金術師、そして駆け出しの魔王を名乗る二人だ fem_asu_00573.txt | しかし、その豊かな時間は長く続かない。綾羅木王国において、様々なしがらみから混乱が生じたのだ fem_asu_00574.txt | 権謀術数、手練手管…人の暗い側面をいかんなく発揮した結果、ある解決策が見出された fem_asu_00575.txt | 生贄の羊を捧げるのは、世の常だ。そして、その数は多ければ多いほうが良い fem_asu_00576.txt | 主役たる生贄は常盤木冬那。脇役たる生贄は彼女を守ろうとした人々 fem_asu_00577.txt | その時、冬那は願ったのだよ。逃げたいと。辛く苦しい場所を離れて、ここから逃げたいと fem_asu_00578.txt | しかしな…彼女は守れなかったのだよ、冬那を fem_asu_00579.txt | だから、彼女は作った。せめて、冬那が大事に思った者達を守る場所をな fem_asu_00580.txt | 彼女はまず土地を作った。数多くの人々が住めるような広大な土地だ fem_asu_00581.txt | 次に彼女は隔離した。そこに住む者に脅威が及ばぬように…そして、その土地はいつしかこう呼ばれるようになる fem_asu_00582.txt | 望郷都市:迦具夜と fem_asu_00583.txt | ああ、そうだよ。より正確に言うならば、冬那の意思でもある fem_asu_00584.txt | さて、昔話は一旦ここまでにしよう。他に問いがあるなら、口にすることを許す fem_asu_00585.txt | ああ…記録やおとぎ話とは違うがな fem_asu_00586.txt | 正解であり間違いだ。エルートと竜が融合した存在。とは言っても、レグントと名乗っていたがな fem_asu_00587.txt | ああ、そうだ。この地の母であり守護者となるために、自らを縛ったのだよ fem_asu_00588.txt | 妾は竜の死体から生まれた、大地を創造した者…アスマザ・ライヒナームリントヴルムだ fem_asu_00589.txt | おとぎ話の続きをするためだよ fem_asu_00590.txt | カグヤを創造した妾は、この街と同化することとなった。故に、ここはカグヤの心臓でもあり、妾のそれでもある fem_asu_00591.txt | この心臓には膨大な魔力が溜め込まれている。それは妾の魔力であり、市民から極々微量の魔力を吸い上げたものだ fem_asu_00592.txt | まあ、市民からの魔力供給は市民税のようなものだな。決して健康被害が出ぬ程度に抑えられたものだ fem_asu_00593.txt | さて、カグヤの心臓の働きだが…それは道中で話した通りだ fem_asu_00594.txt | 実はな、そこにもう一つだけ機能が付け加えられるのだよ fem_asu_00595.txt | これはな、冬那の魂のシェルターでもあるのだ fem_asu_00596.txt | 冗談などではない。既に貴様の体は器たる条件を満たしている。その好例は、先日の一件だな fem_asu_00597.txt | 流れ弾を操作し、貴様に当てたのは妾だ。だが、貴様の体を癒したのは…このカグヤだ fem_asu_00598.txt | カグヤはその支配者たる者が死ぬことを許さない。それは当然のことだよな?支配者が死ねば、カグヤも死ぬのだから fem_asu_00599.txt | だから最初に言っただろう?カグヤをくれてやると fem_asu_00600.txt | 妾はな…この時のために、長い年月を生きてきた。恥をさらしながらな fem_asu_00601.txt | 綾羅木王国にパイプを作り、冬那の器たる者が生まれるまで待ち続けた fem_asu_00602.txt | そして、生まれた娘をここに辿りつかせる為、まずは彼女の兄を…ここに導いた fem_asu_00603.txt | そして、その娘が冬那と同じ年齢になった時、彼女の兄の情報を与えてやった fem_asu_00604.txt | ああ、そうだよ。司の方は、ここに導くのに苦労したよ。風来坊を気取っていたからな、奴の道中に様々な細工をさせてもらった fem_asu_00605.txt | 奴が向おうとする地への交通手段を潰し、カグヤの情報を吹き込む者を近づけ…そして、ようやく来たと思ったら…ふふっ fem_asu_00606.txt | 姿を見せた司は、笑えるくらいに弱かった。死なぬよう、狙われぬように手を回し、真琴との生活を見守り…ようやく、強くなってくれた fem_asu_00607.txt | まあ、その点では貴様は楽だったよ。頭が良い分だけ、誘導するのはな fem_asu_00608.txt | さあ…妾のおとぎ話の最後を紡ごうではないか fem_asu_00609.txt | やはりきたか fem_asu_00610.txt | しかし…間に合わねば意味はない fem_asu_00611.txt | 後は、冬那の魂を移すだけか fem_asu_00612.txt | ふふっ、妾が消えるのは問題ない fem_asu_00613.txt | まったく…ままならんな fem_asu_00614.txt | ふふっ…昔からのくせだな。まあ、寝ながらに髪を食わぬようになったのは成長か fem_asu_00616.txt | おまえは、幸福だったか? fem_asu_00617.txt | ああ、遅かったな。ネモ、シモーネ…やはり、貴様らは我が友だよ fem_asu_00618.txt | では、どうしてここへ来た?妾を止めにきたか?それとも、応援でもしてくれるのか? fem_asu_00619.txt | そうか、残念だよ。友に裏切られるとはな fem_asu_00621.txt | あははっ!そうかそうか。ああ、そうだな。貴様らは、我が友であり同時に司達の友だものな fem_asu_00622.txt | くくくっ、これは愉快だ。妾の物語のオチにしてやっても良いぞ fem_asu_00623.txt | ふふっ、陳腐な台詞だな。もっと気の利いた言葉はないのか? fem_asu_00624.txt | そうさな…そこに眠る雪を口説いたような台詞くらいは欲しいものだ fem_asu_00625.txt | 冬那が喜ばない?ああ、そうだろう。あいつは、誰よりも優しく、慈悲深く、利他的な奴だ fem_asu_00626.txt | きっと目覚めれば、怒り悲しむだろう。そして、罪悪感を覚えるはずだ…子孫を犠牲にして目覚めたことにな fem_asu_00627.txt | ふふっ、だが…貴様らがいるではないか fem_asu_00628.txt | ふふっ、強がるなダリア・キルジャプキナ。貴様ほど保護欲の強い女はいまいて fem_asu_00629.txt | 予言するぞ。貴様らは冬那を見捨てない。彼女には「君は悪くない」と心から告げるだろう fem_asu_00630.txt | そして、自分達の元に迎えるはずだ。雪の犠牲を無駄にしないために、冬那の罪悪感を打ち消すために fem_asu_00631.txt | ああ…そうだな、安養寺真琴。自分で自分に吐き気を覚えるよ fem_asu_00632.txt | ずっと…この娘を見守ってきた fem_asu_00633.txt | ネモから聞いただろう?妾が綾羅木王国を常に監視し、冬那の器を待っていたことを fem_asu_00634.txt | それはつまりな…妾は綾羅木王国の王室を永遠に見守ってきたことでもあるのだよ fem_asu_00635.txt | この娘を生まれた時から、妾は知っているのだよ。初めて寝返りをうった時、初めて歩いた時、初めて言葉を発した時も見ていた fem_asu_00636.txt | 雷が怖いと言って兄に泣きつき、兄の背中を一生懸命に追いかけ…そして、兄がいなくなり泣いた時もな fem_asu_00637.txt | 妾が仕組んだことではあるがな、見ていて辛かったよ。なあ、常盤木司…貴様は知っているか? fem_asu_00638.txt | 兄がいないと泣き、兄に会いたいと泣き、誰もいない兄の部屋で泣いた雪を、貴様は知っているのか? fem_asu_00639.txt | やがて成長し決意する。兄を捜そうと。一つの情報に歓喜し、それが外れて落胆し泣く fem_asu_00640.txt | そして、ついに兄の本当の居所を知って泣いた雪を…貴様は知っているのか? fem_asu_00641.txt | 雪はな…奇跡なのだよ fem_asu_00642.txt | 雲上にあるこの街には冬がない。そんな街に降るはずのない奇跡なのだよ fem_asu_00643.txt | だからこその、雪なのだ fem_asu_00644.txt | 愛おしいし、守ってやりたい。だがな…ダメなのだよ fem_asu_00645.txt | この呪いにも似た宿願は…止められないのだ fem_asu_00646.txt | ふふっ、無駄だよ。冬那が復活するまで、五分程度しかない。魔法の解除など不可能だ fem_asu_00647.txt | 貴様、何を考えている? fem_asu_00649.txt | なっ!?司、貴様正気か!? fem_asu_00650.txt | 馬鹿なことは止めろ!貴様まで犠牲になるなど fem_asu_00651.txt | なにを…何を馬鹿なことを言っている!?ダリア、真琴、ナツ!司を止めぬか! fem_asu_00652.txt | ああ、分かってるよ…雪がいるということは、そういうことだ fem_asu_00653.txt | 全く…あの馬鹿…妾の魔法を自らの命を以って無とするとは…馬鹿が fem_asu_00654.txt | さて…煮るなり焼くなり好きにしろ。自らの罪により、罰せされるのは当然だからな fem_asu_00655.txt | そうか…ならば、侮蔑の言葉を投げるか? fem_asu_00656.txt | そうか…奴は、怒っていただろうな fem_asu_00657.txt | ああ…その問いを聞かせてくれ fem_asu_00663.txt | 市民を幸福にしたい…子供も大人も老人も、善人も悪人も幸福に…してやりたい fem_asu_00665.txt | ああ…ああ、そうだな…ぐすっ、えぐっ fem_asu_00667.txt | うむ。幸福か、市民よ fem_asu_00668.txt | うむ。それは重畳重畳。幸福は市民の義務だからな fem_asu_00669.txt | うむ。その通りだ fem_asu_00670.txt | ふふっ、元気だな。また、お腹を蹴ってるぞ fem_asu_00671.txt | 子供はやんちゃなくらいが丁度良いのだよ fem_asu_00672.txt | この世に出てくるのを楽しみにしているが良い fem_asu_00673.txt | この世界は幸福で満ち溢れている fem_asu_00674.txt | 新しき市民よ…幸福になるのだ fem_asu_00675.txt | ふふっ…楽しみだな fem_asu_00676.txt | 幸福だな fem_asu_00677.txt | うむ。先の墜落騒動は不幸だったが、それを切っ掛けに幸福が生まれたのならば、無駄ではなかったな。妾からも祝福しようではないか fem_asu_00678.txt | うむ。今のところは、問題ないな。とは言っても、状況が状況だ、慎重に様子を見る必要はあるがな fem_asu_00679.txt | ほうほう、中々に熱いことだな fem_asu_00680.txt | そうなると…貴様らの子は、あれの孫であり、ひ孫でもあるのか fem_asu_00681.txt | ふふっ…ダリアらしくて良いじゃないか fem_asu_00682.txt | ダリアさん…ダリねぇ?はは、それはないか fem_asu_00683.txt | 最悪だな fem_asu_00684.txt | 妾の責任だ fem_asu_00685.txt | 二度とカグヤに足を踏み入れることはできぬが、こうはならなかったはずだ fem_asu_00686.txt | ナツの意思に触れて、感化でもされたのか fem_asu_00687.txt | それならば…さらに問題が発生するぞ fem_asu_00688.txt | それならば、ナツをカグヤに渡さない場合に予想されることは? fem_asu_00689.txt | 妾達三人の力をもってもか? fem_asu_00690.txt | すまんな。そこまでの力はすでにないのだよ fem_asu_00691.txt | くそっ! fem_asu_00692.txt | これしか解決法が見つからないとはな。妾は自らの無力を呪うよ fem_asu_00693.txt | どうする…どうすれば良い?そうだ、世界を創り変えることは? fem_asu_00694.txt | ああ、そうか…そうだったな fem_asu_00695.txt | 話すだけだ。それで、終わりだぞ fem_asu_00696.txt | 市民よ、幸福か?うむ、結構。さて、市民達に報告すべきことがある fem_asu_00697.txt | 現在、カグヤにおいて複数名の魔力欠乏症患者が発生している fem_asu_00698.txt | 同時に、現在…カグヤの周囲には結果が張られており、外部との行き来ができない状態だ fem_asu_00699.txt | さて、その原因だが…こいつらだ fem_asu_00700.txt | 現在、状況の対処に全力で当たっている。恐らくは、十日ほどで事態は解決するはずだ fem_asu_00701.txt | では、以上だ市民よ。幸福であれ fem_asu_00702.txt | ああ、司か。悪いが、ナツに代わってくれ fem_asu_00704.txt | 妾からナツへと管理者権限の移行を、着実に進めている fem_asu_00705.txt | カグヤは自らを生かすために、足りない魔力を手当たり次第にかき集めている状態だ fem_asu_00706.txt | そして、唯一つの解決策がナツ…おまえなのだよ fem_asu_00707.txt | 話は以上だ。後は好きにせよ、しかし他言はするなよ fem_asu_00708.txt | ああ、構わぬよ。しかし、すまないな…妾達の力不足で、このような事態になってしまった fem_asu_00709.txt | そうだな…しかし、妾には強制できぬよ。市長ならば…そうすべきなのだろうが fem_asu_00710.txt | 困ったことに…それができぬのだよ fem_asu_00711.txt | ここからは、市長ではなく一人のアスマザとして話すぞ…ナツ、司と共にいろ。最期のときまで fem_asu_00712.txt | 止めろ、ナツ。妾を卑怯者にするな fem_asu_00713.txt | すまない fem_asu_00714.txt | ああ、何でも言うが良い fem_asu_00715.txt | 市民よ、幸福か? fem_asu_00716.txt | 妾はビールとチョリソーを所望する fem_asu_00717.txt | さて、シモーネ、ネモ。早速狩りにいくか fem_asu_00718.txt | ふふっ、あいつは泣くと可愛いからな fem_asu_00719.txt | そうだな。心の奥底では、思い出して欲しくて仕方ないのだろう。ふふっ、あいつらしい fem_asu_00720.txt | しかし…ナツを救うということは、色々と問題があるぞ? fem_asu_00721.txt | ふふふっ、そうだよな。いや、すまん。試すようなことをしてしまった fem_asu_00722.txt | 問題はカグヤの心臓に至る道の防犯装置に似た魔法具どもだ fem_asu_00723.txt | 他にも、進む道には、ナツの妨害があるだろうな fem_asu_00724.txt | そうだな…止まらないと撃ちます、としか言えぬだろうな fem_asu_00725.txt | あー、ナツ。申し訳ないことをしたな fem_asu_00726.txt | 頼りにしてるぞ、ナツ fem_asu_00727.txt | しかし…これは fem_asu_00728.txt | まだ、確保してるようだな。問題ない。これはただの前触れだ fem_asu_00729.txt | 手短に言うぞ。ナツ、管理者権限の半分を司に渡せ fem_asu_00730.txt | ああ、そうだな。おまえが例外なだけだ fem_ch2_00001.txt | スヴェちゃん、こんばんは fem_ch2_00002.txt | もちろん、元気よ。スヴェちゃんとまた遊びたいって、いっつも言ってるくらい fem_ch2_00003.txt | ありがとうねー。そうしてくれると嬉しいな fem_ch2_00004.txt | それでスヴェちゃん…どうしたの?元気がないけど、美玖ちゃんに怒られたの? fem_ch2_00005.txt | 本当に立派だったわよ。私も見てて感動しちゃった fem_ch2_00006.txt | ロシアから来たとか関係ないわよ。スヴェちゃんは南逢瀬人なんだから fem_cla_00001.txt | なんだじゃありませんよ。先輩ちゃんと見張ってますか? fem_cla_00002.txt | 見張ってるフリして、今寝てませんでした? fem_cla_00003.txt | ほんとですかぁ? fem_cla_00004.txt | 何があっても先輩の言うことを信用しない fem_cla_00005.txt | それが、私のモットーですから fem_cla_00006.txt | で、寝てましたよね? fem_cla_00007.txt | 先輩も意地を張りますね fem_cla_00008.txt | え、いったい何の話が始まるんですか fem_cla_00009.txt | は、はぁ。余計な話をしている場合じゃないと思いますが fem_cla_00010.txt | とてもそうは思えませんが fem_cla_00011.txt | 信頼のある人だったら、言ってることは分かりますけど fem_cla_00012.txt | 先輩の信頼は0だから、どっちにしろ変わりませんよね? fem_cla_00013.txt | 前科が多すぎて、それが真実でも信頼は0のままですね fem_cla_00014.txt | ということで無意味な話はナシにしましょう fem_cla_00015.txt | 今の流れを全部無視する強引さ、流石ですね fem_cla_00017.txt | まったくこれっぽっちも健全じゃないですよね? fem_cla_00018.txt | 健全じゃないどころか、明らかに悪ですよ悪 fem_cla_00019.txt | 不愉快で結構ですので、ちゃんと見張ってください fem_cla_00020.txt | 先輩の行動なんて筒抜けです fem_cla_00021.txt | そうなんですか?ちょっと怪しいですけど fem_cla_00022.txt | どんな人なんですか?その目星付けてる人 fem_cla_00023.txt | 不用心ですねぇ fem_cla_00024.txt | どうしたんですか、先輩 fem_cla_00025.txt | 先輩が居眠りしてる間に、すられてもうなくなってたりして、財布 fem_cla_00026.txt | ものすごい動揺見せましたけど…図星? fem_cla_00028.txt | これでやっと、早朝の見張りから解放されます! fem_cla_00029.txt | わきゃあ!? fem_cla_00030.txt | 助けてくださいせんぱーーい! fem_cla_00031.txt | す、すみません! fem_cla_00033.txt | 逃げられ…ちゃいましたね fem_cla_00034.txt | なんで急に突風なんて fem_cla_00035.txt | エルフの犯罪者 fem_cla_00036.txt | 悲しいことではありますが、それはありません fem_cla_00037.txt | 私だって刑事になってもう1年が過ぎます。どんな種族であれ悪い人は一定数いることは分かってます fem_cla_00039.txt | それは大丈夫ですよ fem_cla_00040.txt | それはありません fem_cla_00041.txt | どれだけ犯人を逃がしたって、先輩の評価はもう地に落ちてますからね fem_cla_00042.txt | 痛い痛い痛い痛い! fem_cla_00043.txt | どういうことですか? fem_cla_00044.txt | 全然気づかなかったです fem_cla_00046.txt | ちょ、私のせいだけにしないでくださいね!? fem_cla_00048.txt | 先輩にもまだ、そんな優しい心が残ってたんですね fem_cla_00049.txt | 鬼というか…いえ、何でもないです fem_cla_00050.txt | そ、そうですね fem_cla_00051.txt | 本当に…いいんですか? fem_cla_00052.txt | あ、ありがとうございます fem_cla_00053.txt | 格好良かったです先輩 fem_cla_00054.txt | 私ももっと先輩の力になれるよう頑張ります fem_cla_00055.txt | どうして先輩がため息つくんですか fem_cla_00056.txt | 何を言ってるかさっぱりわかりませんね fem_cla_00057.txt | 良くない噂? fem_cla_00058.txt | なんだか、嫌な噂ですね。取り潰しなんて fem_cla_00059.txt | 実際になくなってしまう可能性もあるんですか fem_cla_00060.txt | 先輩が言ったような危険性もあるのに? fem_cla_00061.txt | たまに事件で他の刑事さんと会うと、物凄く嫌な顔されることありますもんね fem_cla_00062.txt | 先輩、大人しくした方がいいんじゃないですか? fem_cla_00063.txt | それはそうかもしれませんが fem_cla_00064.txt | もっともらしいことを言ってもダメです fem_cla_00065.txt | この手のは先輩が一番アレじゃないですか fem_cla_00066.txt | 私と先輩を一緒にされるのは心外ですね fem_cla_00067.txt | 行くぞって、そう言えばどこに行くんです? fem_cla_00068.txt | 今朝の事件は宗助さんが解決しましたから、私たちが抱えてる事件は今なかったはずです fem_cla_00070.txt | 真っ先に向かったのが、喫茶店って fem_cla_00071.txt | おはようございます涼子さん fem_cla_00072.txt | それはいいですけど、お会計は別ですからね? fem_cla_00073.txt | 分かってると言っても信用なりませんからね fem_cla_00074.txt | 涼子さんよろしくお願いしますね? fem_cla_00075.txt | ありがとうございます fem_cla_00076.txt | 痛い痛い!引っ張らないでください! fem_cla_00077.txt | 全然ポーカーフェイスじゃないですよ fem_cla_00078.txt | さ、流石涼子さん fem_cla_00079.txt | そんなことも分かっちゃうんですか? fem_cla_00080.txt | 逃がしちゃったのが原因ですけどね fem_cla_00081.txt | 泳がせる必要性は全くなかったと思います fem_cla_00082.txt | その割には悔しそうでしたけど fem_cla_00083.txt | いっさい、これっぽっちも求めてません fem_cla_00084.txt | 私は安全で無理のない事件を担当したいです fem_cla_00085.txt | 先輩ってそんな凶悪事件望む人でしたっけ? fem_cla_00086.txt | 熱血から一番かけ離れてる人が何を言ってるんだか fem_cla_00087.txt | 今日の窃盗犯とか、食い逃げ犯とか、そういうのを追いかけて無難に過ごしましょうよ fem_cla_00089.txt | 先輩、なんか雰囲気変わりましたよね fem_cla_00090.txt | 私が刑事になりたてで、十三課に配属された時のこと覚えてます? fem_cla_00091.txt | 即答ですね…私は覚えてますよ fem_cla_00092.txt | アレは、今から1年ほど前のことです fem_cla_00093.txt | 初めて見た先輩の印象は fem_cla_00095.txt | いえ、表面上は何も変わってないなって fem_cla_00096.txt | 出世の見込みはありませんし、人生適当に生きてますし fem_cla_00097.txt | お金はないし、優しくもないし fem_cla_00098.txt | だけど、なんか最近は前よりもどこかよそよそしいって言いますか fem_cla_00099.txt | 前よりも冷たくなった気がします fem_cla_00100.txt | あ、ただ念のため言っておきますが、前から優しかったわけではないですからね? fem_cla_00101.txt | そうですかねー fem_cla_00102.txt | それはいいですけど fem_cla_00103.txt | とか言って私に払わせないですよね? fem_cla_00105.txt | いえ、エルフの得意分野ですからね fem_cla_00106.txt | でも、どうして屋上なんです? fem_cla_00107.txt | 先輩らしくない発言ですね fem_cla_00108.txt | それ、この間私が提唱したじゃないですか! fem_cla_00110.txt | つまりまたエルフですか fem_cla_00111.txt | それで先回りってことですね? fem_cla_00112.txt | 確かに空の上って盲点かもしれませんね fem_cla_00113.txt | 怪しい取引って、地下とか密室がセオリーですもんね fem_cla_00114.txt | 人の気配全くありませんけど fem_cla_00116.txt | 寒い、ですね fem_cla_00118.txt | 上着、持ってくればよかったなぁ fem_cla_00120.txt | また変わった雑談ですね fem_cla_00121.txt | 寒がってる後輩にコートを貸してあげるとか、そういう紳士的なことはないんですか? fem_cla_00123.txt | まあ、何て言えばいいですかね…悪くはないですよ fem_cla_00124.txt | 私の思い描いていた理想の刑事とは程遠いですが fem_cla_00125.txt | 強気を挫き弱気を助ける? fem_cla_00126.txt | あるじゃないですか、格好いい刑事像 fem_cla_00127.txt | そうですそうです、子供に感謝されたりとか fem_cla_00128.txt | そういう展開全然ないですよね fem_cla_00129.txt | ですねえ fem_cla_00131.txt | あの先輩、それってどういう fem_cla_00133.txt | キーパー、でしょうか? fem_cla_00134.txt | そうですね…ゴキブリみたいな感じですし fem_cla_00135.txt | どうします? fem_cla_00137.txt | エルフ、ですね fem_cla_00138.txt | 立て続けにエルフだと、少しへこみます fem_cla_00139.txt | 裏、ですか fem_cla_00140.txt | 相手は3人、こっちは2人です fem_cla_00141.txt | それにエルフの機動力は先輩も知ってますよね fem_cla_00142.txt | 応援を呼ぶべきでは? fem_cla_00143.txt | 協力し合えば、もっと検挙率は上がると思うんですが fem_cla_00144.txt | あの先輩 fem_cla_00145.txt | 一応、ここ最近は聞かないようにしていたんですが fem_cla_00146.txt | 体調の方はどうなんですか? fem_cla_00147.txt | 薬の方は飲まれてますよね? fem_cla_00148.txt | それでいいと思います fem_cla_00149.txt | 事件は事件でも、先輩が命を削ることではないかと fem_cla_00150.txt | そ、それは心配しますよ fem_cla_00151.txt | 一応…私の先輩なんですから fem_cla_00152.txt | それは多分無理ですっ! fem_cla_00153.txt | と言いますと? fem_cla_00154.txt | な、なるほど fem_cla_00155.txt | し、しかし二兎追う者は一兎をも得ず、と言いますし fem_cla_00156.txt | 立て続けに失敗なんてなったら fem_cla_00157.txt | そ、そうですね fem_cla_00158.txt | 頑張ってみます fem_cla_00160.txt | 少なくともキーパーではなさそうですね fem_cla_00161.txt | 先輩、何か手渡ししているようです fem_cla_00163.txt | なんですかっ!? fem_cla_00167.txt | せ、せんぱぁい! fem_cla_00168.txt | 精一杯やってまぁああす! fem_cla_00170.txt | 何バカなこと言ってるんですか! fem_cla_00171.txt | さっきも、先輩のバカな発言で死にかけたんですよ? fem_cla_00172.txt | まったくもう! fem_cla_00173.txt | 気づかれてたみたいです! fem_cla_00175.txt | 取り逃がしました! fem_cla_00176.txt | おはようございます、先輩 fem_cla_00177.txt | 大変なことになりましたね、先輩 fem_cla_00178.txt | 了解です fem_cla_00179.txt | おはようございます、冬美さん fem_cla_00180.txt | はい。期限を突き付けられちゃいましたけど fem_cla_00181.txt | す、すみません fem_cla_00182.txt | 間違いなく訴えられますよ fem_cla_00183.txt | それにしても先輩、最近は割と平和ですよね fem_cla_00184.txt | あぁいや、えと fem_cla_00185.txt | そうなんですけど、こう、命の危機みたいなのはないですよね fem_cla_00186.txt | 私、刑事って本当に命がけなんだなって fem_cla_00187.txt | 刑事の勘…ですか? fem_cla_00188.txt | そう、ですね fem_cla_00189.txt | 確かに軽犯罪だからって、必ずしも警官が安全なわけじゃありませんでした fem_cla_00190.txt | そうですね fem_cla_00191.txt | こういうのって、妙な前振りになったりしますし fem_cla_00192.txt | 珍しいですね、先輩がやる気出すなんて fem_cla_00194.txt | で、どうしてここにいるんですか? fem_cla_00195.txt | まったくもう、そんなんだからバカにされるんですよ fem_cla_00196.txt | 後者ですね fem_cla_00197.txt | でも先輩は真面目にやらずバカにされて成果もあげられない刑事じゃないですか fem_cla_00198.txt | 3択の中で一番酷いと思いますが fem_cla_00200.txt | 理不尽すぎません?それ fem_cla_00201.txt | でもその2つには当てはまるものがなくて fem_cla_00203.txt | とんでもない扉ですね fem_cla_00204.txt | どちらの扉にも入らず、空を飛んで逃げます fem_cla_00205.txt | じゃあ、窓ガラ fem_cla_00206.txt | 後ろに後退して撤退しますね fem_cla_00207.txt | 至って大真面目な回答です fem_cla_00208.txt | こうなったら、風の魔術で消し去るしか fem_cla_00209.txt | そんなの存在しないと思います fem_cla_00211.txt | じゃあ真面目にやってバカにされないが成果をあげられない刑事の扉、で fem_cla_00212.txt | 別に先輩と重ねてませんし fem_cla_00213.txt | 適当に左を選んだだけです fem_cla_00214.txt | ありがとうございます、涼子さん fem_cla_00215.txt | あ、あー。そうだ先輩、今追ってる事件のことなんですが fem_cla_00216.txt | 珠子さんから、ちょっと変わった話を聞いたんです fem_cla_00217.txt | 街の中は監視カメラで溢れていて、怪しい取引の大抵は屋内で行われるじゃないですか fem_cla_00218.txt | でも警察だってそれは分かってますから、屋内に出入りする映像とかを元に詰めていきますよね fem_cla_00219.txt | でも、今回の麻薬関連ではその気配もない fem_cla_00220.txt | もしかしたら犯罪者は監視カメラのない場所にいるのかもって fem_cla_00221.txt | 監視カメラマニアの珠子さんによると、実は設置の甘い箇所があるそうなんです fem_cla_00222.txt | 屋上です fem_cla_00223.txt | それぞれ、別の場所から屋上に出て、何らかの方法で合流している…としたら? fem_cla_00224.txt | え、えぇ。無視していいんですか? fem_cla_00225.txt | 今日から交代で屋上を見張ってみるのもありなんじゃないかと私は思うんですが fem_cla_00226.txt | じゃ、まずは先ぱ fem_cla_00227.txt | ど、どうして私からなんですかっ fem_cla_00229.txt | 屋上とか、寒そうじゃないですか fem_cla_00231.txt | そんなこと言われても…これが犯人逮捕のきっかけになるかもですし fem_cla_00232.txt | 遅すぎます!10分くらいで来てくださいよ! fem_cla_00233.txt | だとしても2時間は遅すぎます fem_cla_00234.txt | それでも遅すぎますよ fem_cla_00235.txt | どんなに最悪でも30分以内に駆けつけてください fem_cla_00236.txt | 人生で一番信じられない善処を聞いた気がします fem_cla_00237.txt | 聞いてくださいよ涼子さーん fem_cla_00238.txt | そんなことないと思いますけど fem_cla_00239.txt | いえ、私求めたことないですから fem_cla_00240.txt | いつも先輩に言われて嫌々来てるだけですし fem_cla_00242.txt | あ、いや、えと、そういうことではないですっ! fem_cla_00243.txt | 違うんですよぉ! fem_cla_00244.txt | 私、このお店はとっても大好きですし! fem_cla_00245.txt | 涼子さんはもっと好きです! fem_cla_00246.txt | 誤解なんですー! fem_cla_00247.txt | な、なんですかその挨拶 fem_cla_00248.txt | まあ、眠いのは伝わってきましたけど fem_cla_00249.txt | お知り合いの警護ですか? fem_cla_00252.txt | 私の顔に何かついてます? fem_cla_00253.txt | 超最低ですね fem_cla_00254.txt | かわいそうですよ fem_cla_00255.txt | 強引に飲み会を開くのはパワハラですよ fem_cla_00256.txt | 今、そういうのが結構問題なんですから fem_cla_00257.txt | 参加したくない人を、無理強いはダメです fem_cla_00258.txt | 先輩が歓迎会をしたがるなんて変ですよ fem_cla_00259.txt | 先輩も極めて最低ですよね fem_cla_00261.txt | 仕方ないですね…何かご馳走してくださいよ? fem_cla_00264.txt | な、なんでもないです fem_cla_00265.txt | 任せてくださいっ! fem_cla_00266.txt | それはいいですけど…先輩って外でも平気で吸いません? fem_cla_00268.txt | 先に行ってますね fem_cla_00269.txt | 一番暇な人が何を言ってるんですか fem_cla_00270.txt | 新しい血…ですか fem_cla_00271.txt | あの、私は追い出されたわけじゃ fem_cla_00274.txt | なんか私の扱い酷くないですか!? fem_cla_00275.txt | なんだか納得いきませんが fem_cla_00276.txt | なんで妙な間があったんです? fem_cla_00277.txt | ん?なんですか先輩 fem_cla_00278.txt | 初めまして、よろしくお願いいたします fem_cla_00279.txt | あの、何か? fem_cla_00280.txt | そ、そうですか fem_cla_00281.txt | 褒められてます?私 fem_cla_00282.txt | 先輩に褒められても不思議と心は全く踊りませんね fem_cla_00283.txt | アレックスさん、大丈夫でしょうか fem_cla_00284.txt | い、嫌な言い方しないでくださいっ! fem_cla_00285.txt | 先輩、アレックスさんが居ました fem_cla_00286.txt | 随分と嫌われてますね、先輩 fem_cla_00287.txt | 私も面と向かって嫌いだと言われましたし、やっぱり仲間が増えると嬉しいじゃないですか fem_cla_00288.txt | それは私も思います fem_cla_00289.txt | 先輩先輩、この場合どっちが1号でどっちが2号でしょうね fem_cla_00290.txt | どうやら先輩の方が1号だったみたいですね fem_cla_00291.txt | どうしますか fem_cla_00292.txt | 後を追わなくていいんですか? fem_cla_00294.txt | でもどこに行ったかなんてわかりませんよね? fem_cla_00295.txt | 無茶言わないでくださいよ! fem_cla_00296.txt | そんなことって fem_cla_00297.txt | 私今日はいちごパフェが食べたい気分です fem_cla_00298.txt | 先輩の奢りで食べたいなー、なんて fem_cla_00299.txt | 自分で支払って食べます fem_cla_00300.txt | 何の事件追ってるか分かりました? fem_cla_00301.txt | と言うと? fem_cla_00302.txt | あ、聞いたことあります fem_cla_00303.txt | でも私が刑事になる前の話ですよ? fem_cla_00304.txt | まだ犯人捕まってなかったんですね fem_cla_00305.txt | じゃあ、その店に宗助さんが? fem_cla_00306.txt | ですが私たちが合流したら、怪しまれるんじゃ? fem_cla_00308.txt | 電話でもしてみます? fem_cla_00309.txt | 店の中とか? fem_cla_00310.txt | 屋上、ですか fem_cla_00311.txt | 確かに先輩も意味なく突然高いところに昇ったりしますもんね fem_cla_00312.txt | 類は友を呼ぶということでしょうか fem_cla_00313.txt | や、やだなそんなわけないじゃないですか fem_cla_00314.txt | 先輩の冷静かつ賢い推理に感心してたんですよ fem_cla_00315.txt | どんな方か分からないと確かに難しそうですね fem_cla_00316.txt | そ、そうですよ fem_cla_00317.txt | 係長だって組むように言っていましたし fem_cla_00318.txt | 命令違反は止めた方が fem_cla_00321.txt | わ、分かりました fem_cla_00322.txt | 本当に良かったんですか? fem_cla_00323.txt | このまま帰ったら、きっと係長がっかりします fem_cla_00324.txt | アレックス刑事も含めて皆、ショックですよ fem_cla_00326.txt | ですから、違反 fem_cla_00328.txt | まさか宗助さんの事件に首を突っ込むつもりですか? fem_cla_00329.txt | でも宗助さんは怒ると思いますっ fem_cla_00330.txt | そんな強引な fem_cla_00332.txt | い、いいんですか? fem_cla_00333.txt | もう少し粘ったら宗助さんも考えを変えるんじゃ fem_cla_00334.txt | そんな子供みたいな fem_cla_00335.txt | 私は帰りますよ? fem_cla_00336.txt | だって凶悪犯ともなれば、危険な仕事ですし fem_cla_00337.txt | そもそも私たちが頼まれたのはアレックス刑事を宗助さんと組ませることです fem_cla_00338.txt | 勝手なことして宗助さんに嫌われたり、係長から信用を失ったりと踏んだり蹴ったりですよ fem_cla_00339.txt | しかも、相手次第じゃ怪我じゃ済みませんし fem_cla_00340.txt | 百害あって一利なしです fem_cla_00341.txt | 相当って…どれくらいですかね fem_cla_00343.txt | ま、待ってください fem_cla_00344.txt | 先輩には頼りになるパートナーが必要だと思いませんか? fem_cla_00346.txt | ぜひ、私と事件を解決してボーナスをッ fem_cla_00350.txt | 潜入にしても、べろべろに酔ってたら意味ないですよ fem_cla_00351.txt | あの、誰に話しかけてるんですか fem_cla_00352.txt | それ薬局のマスコットキャラクターですよ fem_cla_00353.txt | ものすごく酔ってるじゃないですか fem_cla_00354.txt | 足だって見事な千鳥足ですよ fem_cla_00357.txt | アレックス刑事について、何か知ってるんですか? fem_cla_00359.txt | いいアイデアじゃないですか fem_cla_00360.txt | 窮鼠猫を噛むじゃないですけど、追い詰められていいのが出てきましたね fem_cla_00361.txt | 大丈夫ですか、先輩 fem_cla_00362.txt | 宗助さんが納得するのは、相当難しいと思いますが fem_cla_00363.txt | そうだといいんですが fem_cla_00364.txt | それにしても、どうして一課に? fem_cla_00365.txt | 宗助さんと組めるように、ですか? fem_cla_00366.txt | 確かに生田警視にお願いすれば fem_cla_00367.txt | え、違うんです? fem_cla_00368.txt | あ、なるほど fem_cla_00369.txt | アレックス刑事だって分かっていそうですよね fem_cla_00370.txt | まさに天と地、ですね fem_cla_00371.txt | アレックス刑事に、遠くに行けと fem_cla_00372.txt | つ、強気ですねアレックス刑事 fem_cla_00373.txt | ま、待って下さい。速報です! fem_cla_00374.txt | 殺人事件です。現場はここから約2キロ fem_cla_00375.txt | 八つ裂きの死体が発見されたそうです! fem_cla_00376.txt | 詳細は分かりませんが、急いで向かいましょう fem_cla_00377.txt | そうですね、ここならカメラに映ってると思います fem_cla_00379.txt | あれ?さっきまでそこにいたんですが fem_cla_00380.txt | 帰っちゃったんでしょうか fem_cla_00382.txt | でもそんなことしても、宗助さんが fem_cla_00383.txt | じゃなくて、生田警視? fem_cla_00385.txt | とどまり続けるほど愚かじゃないってことですね fem_cla_00386.txt | 聞こえますよ先輩 fem_cla_00387.txt | そ、そうでしょうか fem_cla_00388.txt | 先輩、これからどうするんですか? fem_cla_00389.txt | そうですね fem_cla_00391.txt | 先輩の寿命なんて、どうでもいいことですよっ fem_cla_00392.txt | 私のことを心配してください! fem_cla_00393.txt | 私の机がああああ fem_cla_00395.txt | それはアレックス刑事に言ってくださいよ fem_cla_00396.txt | 酷いです。人種差別です fem_cla_00397.txt | でも! fem_cla_00398.txt | ほ、ほんとですか? fem_cla_00399.txt | 頼もしいです、先輩! fem_cla_00400.txt | よろしくお願いしますっ fem_cla_00401.txt | 大船?なんです? fem_cla_00402.txt | あ、あの先輩? fem_cla_00403.txt | びしっと言って頂けるのでは? fem_cla_00404.txt | え、いや、でも fem_cla_00405.txt | そ、そうでしょうか? fem_cla_00407.txt | ありがとうございます、ヴァースさん! fem_cla_00408.txt | うう…優しさが身に沁みます fem_cla_00409.txt | 感じたいのはやまやまなんですが fem_cla_00410.txt | まぁ、それなりに感謝しています fem_cla_00413.txt | 私の机ですよ! fem_cla_00414.txt | 先輩は怒らないんですか!? fem_cla_00415.txt | 先輩ともお付き合いが長いですがそんな立派な教訓を聞いたのは初めてです fem_cla_00417.txt | 私よりも悲惨ですね fem_cla_00418.txt | でも、刑事として冷静でいるなんて凄いですね fem_cla_00420.txt | ルカ先輩は、ちょいちょい切れてるイメージです fem_cla_00421.txt | ズバリ、だったりするんですか、先輩 fem_cla_00422.txt | 見捨てられましたね先輩 fem_cla_00423.txt | ともかく、打ち解けあうのは難しそうですね fem_cla_00424.txt | 先輩もそうですしね fem_cla_00425.txt | おはようございます、朝倉刑事 fem_cla_00426.txt | なんでもありませんよ fem_cla_00427.txt | だって…事実 fem_cla_00429.txt | 呼び出し、何か問題があったんですか? fem_cla_00430.txt | さっき山田係長、偉い人に呼び出されてたんです fem_cla_00431.txt | 本人を前にしてよく言えますね fem_cla_00432.txt | お待たせしました! fem_cla_00433.txt | えええ、まだ出勤前の時間なんですけど!? fem_cla_00435.txt | お、おはようございます fem_cla_00436.txt | 二人で朝から何をされてるんです? fem_cla_00438.txt | 腕を組んでるようにみ…!? fem_cla_00439.txt | あれ、私まだ寝ぼけてるのかな fem_cla_00440.txt | お二人の腕が、貫通してくっついてるように見えます fem_cla_00441.txt | 本当にくっついてる!? fem_cla_00442.txt | は、はい。タオルですけど fem_cla_00443.txt | あの、いったい何があったんです? fem_cla_00444.txt | な、なんだか物騒な能力ですね fem_cla_00445.txt | 痛くは…ないんですか? fem_cla_00446.txt | でも、元に戻せるんでしょうか fem_cla_00447.txt | 今回の事件のことは、内密なんですよね? fem_cla_00448.txt | このまま警察署に戻ったら怪しいですよ fem_cla_00449.txt | 確かにパッと見は隠れてますが fem_cla_00450.txt | うん、どうみても怪しいです fem_cla_00451.txt | もしかして…ストライコスさんですか? fem_cla_00452.txt | 流石にストライコスさんのせいではないと思うのですが fem_cla_00453.txt | 仕方ありませんよ先輩 fem_cla_00454.txt | 私だって同じような状況ならきっと辛いです fem_cla_00455.txt | 至近距離で先輩の臭いを嗅がされ続けるなんて fem_cla_00456.txt | ストライコスさんは、元刑事なんですよ fem_cla_00457.txt | 厄介なのは、先輩たちの身動きが取れないことですよね fem_cla_00458.txt | う、うわっ、見るからに顔が青ざめてますよ!? fem_cla_00459.txt | こ、怖い。本気ですよルカ先輩ぃ fem_cla_00460.txt | はい、私に出来ることであれば fem_cla_00461.txt | 我慢してください先輩 fem_cla_00462.txt | でも、毎回こうも行きませんよね? fem_cla_00463.txt | 服だって脱げませんし fem_cla_00464.txt | 一着無駄にする覚悟を持つしかないんでしょうか fem_cla_00465.txt | お二人って…うん、仲、いいですよね fem_cla_00466.txt | すみません無理です fem_cla_00467.txt | 今の一連の流れで分かりますよ fem_cla_00468.txt | 先輩を家に入れるとか、ゴキブリを招き入れるのと一緒です fem_cla_00469.txt | 1回招き入れたら、1000回は入り浸られる気がします fem_cla_00470.txt | ルカ先輩にはデリカシーが存在しませんから fem_cla_00471.txt | 真面目に取り合うだけ無駄だと思います fem_cla_00472.txt | 二人とも、仲良くしましょうよ fem_cla_00473.txt | どれだけ詰んでるんですか fem_cla_00474.txt | ルカ先輩は絶対借りないほうがいいですよ fem_cla_00475.txt | 返せなくなって、臓器失くしちゃいますから fem_cla_00476.txt | 家は貸しませんよ? fem_cla_00478.txt | なるほど、確かに仰りたいことは分かりました fem_cla_00479.txt | すみません、お断りします fem_cla_00480.txt | だって…仕事時間外、ですよね fem_cla_00481.txt | 既にやってることは職務に違反してますし fem_cla_00482.txt | その上タダで残業はちょっと fem_cla_00483.txt | なので、私は定時になったら帰ります fem_cla_00485.txt | おいくらですか? fem_cla_00486.txt | 喜んで協力しますよ、冬美ちゃん fem_cla_00487.txt | お友達として、手を貸すんですよね? fem_cla_00488.txt | 2万円のお友達だね fem_cla_00489.txt | 仕方ありませんよ fem_cla_00490.txt | 先輩は悪いところを上げればきりがありませんからね fem_cla_00493.txt | 急に言われると困りますが fem_cla_00494.txt | 容赦ないですね…冬美ちゃん fem_cla_00495.txt | もう、そんな要求する時点でまともじゃないですけどね fem_cla_00496.txt | 無理ですって先輩には fem_cla_00497.txt | 突然、そんな無茶始めるつもりですか fem_cla_00498.txt | 正解です冬美ちゃん fem_cla_00499.txt | 私のこともクラリスちゃんって呼んでね fem_cla_00500.txt | はい、もうアウトです fem_cla_00501.txt | セクハラど真ん中ですからね fem_cla_00502.txt | 何一つ、フォローできる要素はありませんよ fem_cla_00503.txt | 何ちょっと本気で取り組むぞ、みたいな顔をしてるんですか fem_cla_00504.txt | 衣類の調達が必要ですよね fem_cla_00505.txt | 友達として、当然のことだよ fem_cla_00506.txt | ちゃんと購入資金とお小遣いさえ頂ければ fem_cla_00507.txt | 本当の友人ならそうだね fem_cla_00509.txt | 了解です fem_cla_00510.txt | 私服でいいですよね? fem_cla_00511.txt | では早速行ってきますね fem_cla_00512.txt | じゃあお弁当買ってきますね fem_cla_00513.txt | 了解しました fem_cla_00514.txt | お待たせしましたっ fem_cla_00515.txt | ヨーキケンのシーマイ弁当です fem_cla_00516.txt | ここのお弁当美味しいんですよね fem_cla_00517.txt | それがいいんじゃないですか fem_cla_00518.txt | はい冬美ちゃんも fem_cla_00519.txt | ところで、服は買って来たんですけど fem_cla_00520.txt | その、どうやって着替えるんです? fem_cla_00521.txt | あ、また減点 fem_cla_00522.txt | 携帯にあったメモですよね fem_cla_00523.txt | 上手く回収してきましたよ fem_cla_00524.txt | あー…確かにそんな気もしますね fem_cla_00525.txt | あ、あの、これ以上は危ないのでは? fem_cla_00526.txt | スタンガンのスイッチ離した方が fem_cla_00527.txt | もしかして痺れて手を離せない? fem_cla_00528.txt | わ、わ!二人ともしっかりしてください! fem_cla_00530.txt | き、気がつきましたか?先輩 fem_cla_00531.txt | でも二人とも気絶するんで、ある種防衛では? fem_cla_00532.txt | 夜中は私が起きて先輩を見張りますけど、朝以降は仕事に行きますからね fem_cla_00533.txt | あの、私シャワー浴びて来てもいいですか? fem_cla_00534.txt | よ、よろしくお願いしますね?冬美ちゃん fem_cla_00535.txt | ふー、気持ち良かったです fem_cla_00537.txt | あ、そうだ。先輩先輩 fem_cla_00538.txt | あの方に、登場願うのは如何ですか? fem_cla_00539.txt | あの方なら服を切ったり捨てたり、そういうことをしなくても済むんじゃないかなと fem_cla_00540.txt | 以前先輩がメリッサちゃんを助けたことがあって、それからずっと行動を共にされてるんです fem_cla_00541.txt | そ、そう言えばスタンガンは大丈夫でした? fem_cla_00542.txt | さっきビリビリ来ませんでした? fem_cla_00543.txt | それじゃ先輩はまた目隠ししますね fem_cla_00544.txt | それじゃ、この腕の部分を切りますね fem_cla_00545.txt | 私も生で初めて見ますが、凄いです fem_cla_00546.txt | あ、確かに fem_cla_00547.txt | そうですね fem_cla_00548.txt | それじゃ、先輩にはヘッドフォンしますね fem_cla_00549.txt | じゃ、こっち来てください fem_cla_00550.txt | お疲れ様でした、先輩 fem_cla_00551.txt | これで先輩のやることは、本日終了です fem_cla_00552.txt | ボディーソープとか、しっかり使ってくださいね fem_cla_00553.txt | ご心配なく、対策は既に考えてあります fem_cla_00554.txt | ここのテーブルの足とくっつけて、と fem_cla_00555.txt | これで悪さは出来ませんね fem_cla_00556.txt | 信用度は0ですから、仕方ありません fem_cla_00557.txt | 我慢してください fem_cla_00558.txt | 買ってきましたッ fem_cla_00559.txt | いえいえ、先輩のパシリは慣れてますから fem_cla_00560.txt | 是非お願いします fem_cla_00561.txt | わ、気を付けてくださいよ?こぼれます fem_cla_00562.txt | 流石ですね、珠子さん fem_cla_00563.txt | 好都合ですね fem_cla_00564.txt | 任せてください fem_cla_00565.txt | それじゃ、私は空から向かいます fem_cla_00566.txt | はい、ばっちりです fem_cla_00567.txt | こ、こっちに来るんですか? fem_cla_00568.txt | わ、私一人で対処できませんよっ!? fem_cla_00569.txt | わ、分かり fem_cla_00570.txt | でででで、出てきました! fem_cla_00571.txt | ま、待ちなさい! fem_cla_00572.txt | あなたたちは、既に包囲されています! fem_cla_00573.txt | 無駄な抵抗はやめなさい! fem_cla_00575.txt | か、勝手に決めつけないでください! fem_cla_00576.txt | すでにあなたたちは大勢の警官に囲まれています! fem_cla_00578.txt | それは、あの…500人!です fem_cla_00579.txt | し、知りませんからね! fem_cla_00582.txt | ひええええ! fem_cla_00587.txt | って、あ、あれ!? fem_cla_00588.txt | 浮遊能力、戻ってきました! fem_cla_00589.txt | 助かりました! fem_cla_00590.txt | 了解です! fem_cla_00591.txt | でも、どう対応するんですか! fem_cla_00592.txt | また同じ能力を使われたら、私は飛行能力を維持することが出来ません! fem_cla_00593.txt | きっと冗談じゃないと思いますぅ! fem_cla_00594.txt | 屋上に出ます! fem_cla_00595.txt | 援護します! fem_cla_00596.txt | え、エルフ!? fem_cla_00597.txt | うわ、わわわ!? fem_cla_00598.txt | ふ、二人とも言い合いしてる場合じゃないですよ! fem_cla_00599.txt | 風の障壁きゃあっ! fem_cla_00600.txt | させません! fem_cla_00603.txt | お、置いて行かないでくださいよ先輩! fem_cla_00604.txt | 助かりました、冬美ちゃん…いえ、冬美刑事! fem_cla_00605.txt | そうですよね fem_cla_00606.txt | 仲間の手柄は自分のモノ fem_cla_00607.txt | 自分の失態は仲間のせい fem_cla_00608.txt | それがルカ先輩ですよね fem_cla_00609.txt | だから感謝する必要なんてないと思いますよ fem_cla_00610.txt | 素直じゃないですね、先輩 fem_cla_00611.txt | そうは見えませんけどね fem_cla_00612.txt | 冬美刑事を追いかけていきましたね fem_cla_00613.txt | あれ、マスターもいませんね fem_cla_00614.txt | お知り合いですよね?先輩の fem_cla_00615.txt | 冗談やめてくださいよ fem_cla_00616.txt | 先輩と似てますよね fem_cla_00617.txt | そうですか? fem_cla_00618.txt | なんか…先輩の未来像とマッチしますけど fem_cla_00619.txt | そういえばそうですよね fem_cla_00620.txt | もしかして偽者? fem_cla_00621.txt | それは、私から謝ります fem_cla_00622.txt | この人誰に対してもこうですから fem_cla_00624.txt | そうですよね fem_cla_00625.txt | それに宗助さんだって同じですし fem_cla_00626.txt | 色々、聞くこともありますし fem_cla_00627.txt | 完全な買いかぶりだと思います fem_cla_00628.txt | じゃ、じゃあ私が見てみようかな fem_cla_00629.txt | せ、先輩何が写ってるんです? fem_cla_00630.txt | こ、これって!? fem_cla_00631.txt | 先輩、さっきの写真…本物、でしょうか? fem_cla_00632.txt | でも、死体が消えたのは本当なんですよね? fem_cla_00633.txt | でも、万が一ですよ? fem_cla_00634.txt | 万が一生きていたら…大変なことになりませんか fem_cla_00635.txt | どうしてそう言えるんです? fem_cla_00636.txt | どうするんです? fem_cla_00637.txt | 刑事ですよ?一応あの人も fem_cla_00639.txt | 先輩…ルカ先輩っ! fem_cla_00640.txt | 気がつきましたか fem_cla_00644.txt | ここがどこだか分かりますか? fem_cla_00645.txt | ぼーっとしていたので fem_cla_00646.txt | 先生に聞きました。ひどい怪我だったって fem_cla_00647.txt | え、縁起でもないこと言わないでくださいよ fem_cla_00648.txt | 酷い状態です…住人が7名亡くなりました fem_cla_00649.txt | 実は…あの爆発の時、自宅に居たそうなんです fem_cla_00650.txt | 時間も時間でしたから、当然ですが fem_cla_00652.txt | こんなぼろぼろの状態の先輩の前で、こんなことを言うのは躊躇われるのですが fem_cla_00653.txt | 無理しない方がいいです fem_cla_00654.txt | 人のせいにしないでくださいよ fem_cla_00655.txt | 先輩がぼろぼろなのに、シフォンさんは無傷だったので言いづらかったんです fem_cla_00656.txt | さらっとまとめましたね fem_cla_00657.txt | 先輩は随分寝ていましたからね fem_cla_00658.txt | はい。まず爆発源ですが…これはルカ先輩の部屋でした fem_cla_00659.txt | 不在の部屋をたまたま狙った可能性もありますが fem_cla_00660.txt | まず間違いないかと fem_cla_00661.txt | それは私も思いました fem_cla_00662.txt | シフォンさんが頑丈なこともありますが、普通あの爆発の規模なら無事ではすみません fem_cla_00663.txt | どうやら、かなり工夫された爆弾の配置だったそうで fem_cla_00664.txt | 扉に向かって縦に一番威力の出る仕組みだったそうです fem_cla_00666.txt | 心当たりないんですか? fem_cla_00667.txt | そうですね fem_cla_00668.txt | 私が見張ってますから、安心して寝てください fem_cla_00670.txt | 先輩本当に退院していいんですか? fem_cla_00671.txt | でもどうして、私がお迎えに? fem_cla_00673.txt | どんな大けがをしても変わりませんね fem_cla_00674.txt | 知りません fem_cla_00675.txt | ソウデスカヨカッタデスネ fem_cla_00676.txt | 理由は話すまでもありませんよね? fem_cla_00677.txt | 何が、え、ですか fem_cla_00678.txt | 後でちゃんと返してくださいよ? fem_cla_00679.txt | 全く期待できません fem_cla_00680.txt | それより、これからどうするつもりですか fem_cla_00681.txt | 先輩は命を狙われたんですよね? fem_cla_00682.txt | 誰に恨みを買ったんですか fem_cla_00683.txt | 私にわかるわけありません fem_cla_00684.txt | と、言いたいところですが fem_cla_00685.txt | 思い当たる節が多すぎます fem_cla_00686.txt | そうですね、やっぱり最初に浮かぶのは隣の地区の金融屋さんです fem_cla_00687.txt | 先輩お金を摘まむだけ摘まんで返してませんよね fem_cla_00688.txt | それから、ホライズン地区の金融屋もそうですし fem_cla_00689.txt | ご近所の飲食店も、ツケが多すぎて恨んでそうです fem_cla_00691.txt | ざっと16件くらいでしょうか fem_cla_00692.txt | でしょう?先輩を殺したいと思ってるはずです fem_cla_00693.txt | 甘いですよ fem_cla_00694.txt | 相当、恨まれてるとみるべきです fem_cla_00695.txt | 私も先輩にお金を貸している身ですから fem_cla_00696.txt | それはもう、殺…こほん fem_cla_00697.txt | とにかく、容疑者を挙げればきりがありませんね fem_cla_00699.txt | 今先輩を殺しても1円の得にもなりませんし fem_cla_00700.txt | もしもの時は、きっちり回収してからです fem_cla_00701.txt | 保護を依頼しては如何ですか? fem_cla_00702.txt | 警察にお願いするんですよ fem_cla_00703.txt | 命を狙われているので守ってくださいと fem_cla_00704.txt | 意味なさそうですねっ fem_cla_00705.txt | バレましたか fem_cla_00706.txt | とにかく、無茶はしないでくださいね fem_cla_00707.txt | 先輩がこんなことで死んだら寝覚めが悪すぎますから fem_cla_00708.txt | やっぱり休んだ方が良かったんじゃないですか? fem_cla_00709.txt | どういうことです? fem_cla_00710.txt | それはそうですよ fem_cla_00711.txt | 爆弾を仕掛けて、爆破させました fem_cla_00713.txt | 病院に留まり続けたら、病院が危ないですね fem_cla_00714.txt | それは困ります fem_cla_00715.txt | 先輩が死んじゃう100倍くらい困ります fem_cla_00716.txt | い、いはいいはい! fem_cla_00717.txt | 頬っぺた引っ張らないでくださいよ! fem_cla_00718.txt | そ、そんな風にほめてもダメですからね! fem_cla_00719.txt | な、なるほど fem_cla_00720.txt | 先輩もちゃんと考えてるんですね fem_cla_00722.txt | 先輩の評価、50上がりました! fem_cla_00723.txt | 最大値は10万で、今50になったんですけどね fem_cla_00724.txt | 私少し先に行っておきますね fem_cla_00726.txt | あまり良いことじゃない気もしますが fem_cla_00727.txt | 分かりました fem_cla_00729.txt | 十三課が閉鎖されちゃうらしいんです! fem_cla_00730.txt | 私たちはどうなってしまうんですか? fem_cla_00731.txt | ま、まさかクビ fem_cla_00732.txt | 他の課で?そ、それなら良かったぁ fem_cla_00733.txt | み、皆さんひどいですよ! fem_cla_00734.txt | 係長が皆さんのために頑張ってくれたのに! fem_cla_00735.txt | で、でも実際に係長は限界まで fem_cla_00736.txt | ですよね?係長? fem_cla_00737.txt | 先輩、なんだか感傷に浸る暇もありませんね fem_cla_00739.txt | 最後の望み?もう解体されるのに? fem_cla_00740.txt | そう…なんでしょうか? fem_cla_00741.txt | 頑張ってくださいね、先輩っ fem_cla_00742.txt | なんでライター取り出すんですか? fem_cla_00743.txt | って、資料燃やそうとしちゃだめですよ! fem_cla_00744.txt | せ、先輩が交通…頑張ってくださいね fem_cla_00745.txt | いいじゃないですか。初志貫徹って感じで fem_cla_00746.txt | そうかもしれません fem_cla_00747.txt | ともかく1度やってみたらいいじゃないですか fem_cla_00748.txt | 意外と天職…ぷぷっ fem_cla_00750.txt | うう、思わず笑ってしまいました fem_cla_00751.txt | おはようございます fem_cla_00752.txt | な、なんですか先輩 fem_cla_00753.txt | いえ…こう、不気味な感じと言いますか fem_cla_00754.txt | ものすごい笑顔が怖いんですけど fem_cla_00756.txt | なんだか嫌な予感がします fem_cla_00757.txt | えぇ…拒否したい気持ちが強いんですが fem_cla_00759.txt | あ、私今日用事があったんでした fem_cla_00760.txt | 係長、ね。そうですよね? fem_cla_00761.txt | ひええ。たしけてくださいー! fem_cla_00762.txt | それにしても先輩、食事はどうするんです? fem_cla_00763.txt | マンションがなくなっちゃったわけですよね fem_cla_00764.txt | こっち見ないでください fem_cla_00765.txt | お金は貸しませんし、食料支援もしません fem_cla_00766.txt | そんなところで頼らないでください fem_cla_00767.txt | まさか強盗? fem_cla_00768.txt | もしくは窃盗ですか? fem_cla_00770.txt | なんでしょう、もっとひどいような? fem_cla_00771.txt | メルさんならきっと先輩を助けますよね fem_cla_00772.txt | 同情を誘った汚いやり方だなって fem_cla_00773.txt | 先日、ルカ先輩のマンションが爆破されまして fem_cla_00774.txt | それが正解です涼子さん fem_cla_00775.txt | ですです fem_cla_00776.txt | 先輩さっきカレー食べてましたよ fem_cla_00777.txt | それも大盛りで fem_cla_00778.txt | な、なんですか物騒な! fem_cla_00779.txt | 私は本当のことを言っただけなのにっ fem_cla_00780.txt | だったら最初から食堂で食べてくださいよ fem_cla_00781.txt | 先輩のマンションなくなっちゃいましたもんね fem_cla_00782.txt | ちょ、ダメですよ先輩 fem_cla_00783.txt | 何サラッとお金借りようとしてるんですか fem_cla_00784.txt | なんて極悪非道なタイプですか fem_cla_00785.txt | 違いますよメルさん fem_cla_00786.txt | マンションが爆破されちゃったんです fem_cla_00787.txt | 金庫も大金も持ってないじゃないですか fem_cla_00788.txt | あ、でも空っぽの貯金箱はありましたっけ fem_cla_00789.txt | しかも底が壊れてるヤツ fem_cla_00790.txt | 貯蓄しようとして買ったはいいものの、やっぱり貯められなくて壊したんでしょ? fem_cla_00791.txt | う、眩しすぎてメルさんが見れないっ fem_cla_00792.txt | なんというか、善意を利用してますよね fem_cla_00794.txt | というか先輩気付かなかったんです? fem_cla_00796.txt | 現実逃避しちゃだめですよ先輩 fem_cla_00797.txt | 先輩は交通課です fem_cla_00798.txt | 一部事務を除いてそうですね fem_cla_00799.txt | ど、どうなったんですか? fem_cla_00801.txt | 本当にこの日が来ちゃったんですね fem_cla_00802.txt | 先輩、今までいろいろとお世話になりました fem_cla_00803.txt | 先輩とは…まあ、その、良い思い出も一応あります fem_cla_00804.txt | 7割、いえ8割は大変な思い出でしたが fem_cla_00805.txt | それでも感謝しています、ちょっとだけ fem_cla_00806.txt | とにかく、お元気で fem_cla_00807.txt | そうですね fem_cla_00808.txt | 先輩交通課ですし、よく会いそうですね fem_cla_00809.txt | 必ず戻って来ましょうね、先輩 fem_cla_00810.txt | ええええええっ!?そ、その話本当ですか!? fem_cla_00811.txt | 十三課の部屋ではありますけど fem_cla_00812.txt | そそそ、そうですね fem_cla_00813.txt | ですが能力が使えなくなったことと、その偉い人との関係性は間違いないんです? fem_cla_00814.txt | ですが先輩の命を狙ったのなら、能力を封じた後完全に消しているはずですよね fem_cla_00815.txt | 今生きている説明がつきません fem_cla_00816.txt | 弾丸で能力を封じる…凄い武器ですね fem_cla_00817.txt | 何をどうやっても、能力が使えないんですよね? fem_cla_00818.txt | まさに無能になったってこと、ですね? fem_cla_00819.txt | え?無能ですよね? fem_cla_00820.txt | 無能……力者、ですね? fem_cla_00821.txt | い、いはいいはい! fem_cla_00822.txt | むにょうりょくちゃ! fem_cla_00823.txt | それで、その…どうするんですか?これから fem_cla_00824.txt | もし…一生治らないとしたら? fem_cla_00825.txt | 私としては…先輩はこのままの方がいいと思います fem_cla_00826.txt | だって、能力を行使すると寿命を減らすようなものじゃないですか fem_cla_00827.txt | それならいっそ、今の方が健康でいられます fem_cla_00828.txt | そうかもしれませんが fem_cla_00829.txt | そ、そうですよ先輩っ fem_cla_00830.txt | い、良いんですか先輩、この人警視長なんですよね? fem_cla_00831.txt | わ、私のこともご存じなんですか? fem_cla_00833.txt | 無能…力者、ですもんね fem_cla_00834.txt | すみません fem_cla_00835.txt | は、はい…失礼します fem_cla_00837.txt | 何度も連絡したのに何してたんですか!? fem_cla_00838.txt | 先輩が撃退したっていうストーカーのことです! fem_cla_00839.txt | 逮捕っていうか…被疑者死亡で送検されました fem_cla_00840.txt | 現場に駆け付けた警官が死亡を確認したそうです fem_cla_00842.txt | 先輩、殺ってしまったんですね…ついに fem_cla_00843.txt | なにしたんですか fem_cla_00844.txt | それ、死ぬには十分だと思うんですが fem_cla_00845.txt | 犯罪者、ですね? fem_cla_00846.txt | と、それは冗談です fem_cla_00847.txt | いえ死んだのは本当です fem_cla_00848.txt | 血という血を抜き取られて、干からびてました fem_cla_00849.txt | 何か言ってくださいよ fem_cla_00850.txt | まあ、通りすがりの吸血鬼の仕業ですね fem_cla_00851.txt | 現場を迂闊に離れたのが失敗でしたね fem_cla_00852.txt | この事件は別の人が担当することになるようです fem_cla_00853.txt | ルカ先輩は書類アレルギーですもんね fem_cla_00854.txt | 二人ともやめてください fem_cla_00855.txt | 先輩、子供じゃないんですから fem_cla_00856.txt | なんだか上手くやっていきそうです fem_cla_00857.txt | 宗助さんは一課でしたよね fem_cla_00858.txt | でも先輩、私と同じ交通課じゃないですか fem_cla_00859.txt | あ、そうか fem_cla_00860.txt | なんか交通課のイメージが定着し始めていたのでつい忘れていました fem_cla_00861.txt | また異動みたいです fem_cla_00862.txt | でも、一課なんて凄いじゃないですか fem_cla_00863.txt | どういう意味です? fem_cla_00865.txt | 私はどこでも真面目にやりますから fem_cla_00866.txt | 短い間でしたが、ありがとうございました fem_cla_00867.txt | う、最後まで厳しい fem_cla_00868.txt | わざわざありがとうございます fem_cla_00870.txt | 後で小町さんと合流する予定なんです fem_cla_00871.txt | 先輩はどこに行くんですか? fem_cla_00872.txt | 調べもの? fem_cla_00873.txt | いや、でも私今は十三課じゃないですし fem_cla_00875.txt | これ、爆発音、ですよね? fem_cla_00877.txt | 生田警視が fem_cla_00878.txt | でも、そんな話は出てませんよね? fem_cla_00879.txt | それ、不味くないですか? fem_cla_00880.txt | 先輩の爆破とは比べ物になりませんよ fem_cla_00881.txt | 先輩の場合は死んでも警察組織に微塵も影響を与えませんが、生田警視は別です fem_cla_00882.txt | 指揮系統の混乱は避けられません fem_cla_00883.txt | 難しい相談ですね fem_cla_00884.txt | 大丈夫でしょうか。本当に心配です fem_cla_00885.txt | いざとなれば、先輩を盾にして逃げますので fem_cla_00887.txt | 目立った不審な点はありませんね fem_cla_00888.txt | でもどちらの建物も、普通に今日も活動している一般企業です fem_cla_00889.txt | もし爆発があれば誰か気づきますよね? fem_cla_00890.txt | 私たちの考えすぎだったかもしれませんね fem_cla_00891.txt | 一度、生田警視の出勤を確認しませんか? fem_cla_00892.txt | 先輩、ダメでした fem_cla_00893.txt | やっぱり生田警視から連絡はないそうです fem_cla_00894.txt | 流石に一課も、少し慌てだしたみたいですね fem_cla_00895.txt | あれですか? fem_cla_00896.txt | 分かりました fem_cla_00897.txt | やけに汚れてはいますけど、特に壊れてるような感じはしませんね fem_cla_00898.txt | はい、やっぱり問題なさそうです fem_cla_00899.txt | 心配なんですね、生田警視のこと fem_cla_00900.txt | じゃ、なんでそんなに必死に探すんです? fem_cla_00901.txt | 最低ですね fem_cla_00902.txt | 先輩って本当路地に詳しいですよね fem_cla_00903.txt | 暗いし臭いし怖いしで、メリットありませんもん fem_cla_00905.txt | 先輩が検挙する犯罪者たちは、大抵こういうところに逃げ込んだ人たちですもんね fem_cla_00906.txt | 日流ルカ改め、路地裏刑事と名乗りましょうよ fem_cla_00907.txt | でもそう考えると、警察ってよく逮捕できますよね fem_cla_00908.txt | 多くが路地じゃないところで逮捕してますし fem_cla_00909.txt | 私が犯罪者だったら、ずっと路地に隠れてるのに fem_cla_00910.txt | どういう意味ですか? fem_cla_00911.txt | 私はしたくありません fem_cla_00912.txt | 不衛生と、治安の悪さ、です fem_cla_00913.txt | 1週間…2週間できるのかなあ fem_cla_00914.txt | 正直、息苦しくなってやめるかもしれません fem_cla_00915.txt | なんだか説得力ありますね fem_cla_00916.txt | なるほど fem_cla_00917.txt | 先輩でも、ずっとは過ごせないんですね fem_cla_00918.txt | ためにはなりました fem_cla_00919.txt | 記憶のリソースとしては、やや不満はありますが fem_cla_00920.txt | そうですね fem_cla_00921.txt | ひとまず、私は捜査に戻ります fem_cla_00922.txt | 生田警視は自宅にもいなかったそうですね fem_cla_00923.txt | でも、どうして警察は動きが鈍いんでしょう fem_cla_00924.txt | もっと大々的に捜索すべき事案では? fem_cla_00926.txt | 命には代えられないと思います fem_cla_00928.txt | で、でも警察なら情報は集まりますよね? fem_cla_00929.txt | 私も戻ります fem_cla_00930.txt | 今日は帰れそうにありませんね fem_cla_00931.txt | 先輩、ひねくれてますね fem_cla_00932.txt | ど、どこにです? fem_cla_00933.txt | そう、ですね fem_cla_00935.txt | 問題起こしたら、逃げますよね? fem_cla_00937.txt | 信じられますか? fem_cla_00938.txt | ですよねえ fem_cla_00939.txt | 確かにここにとどまっていても進展しませんよね fem_cla_00940.txt | 少し変わりましたよね、冬美刑事 fem_cla_00941.txt | 少しだけ先輩っぽくなった気がします fem_cla_00942.txt | こんなところに来て、どうするつもりですか? fem_cla_00943.txt | それはそうですね fem_cla_00944.txt | 全然見えませんし、ここからじゃ fem_cla_00946.txt | もちろん、一番信頼できる人です fem_cla_00947.txt | この人なら助けてくれる fem_cla_00948.txt | そう確信を持てる人に連絡します fem_cla_00949.txt | 絶対に違いますね fem_cla_00950.txt | 怒られると思ったのに fem_cla_00951.txt | それは…そうですね fem_cla_00952.txt | 生田警視なら、警察の上層部だって動かせます fem_cla_00953.txt | 先輩が、一番信頼できる人だった…? fem_cla_00954.txt | それはそうですけど fem_cla_00955.txt | でも、半分本当で半分嘘です fem_cla_00956.txt | 普段の先輩は頼りにならない人だし、すぐ裏切るし、汚い言葉も使うし、優しくないし fem_cla_00957.txt | でも…いざって時には助けてくれるっていうか fem_cla_00958.txt | もしかしたら生田警視も、同じ気持ちだったのかも fem_cla_00959.txt | 考えてみればいいじゃないですか fem_cla_00960.txt | 先輩が窮地に陥った時に誰に連絡するかですよ fem_cla_00961.txt | 誰を頼りますか? fem_cla_00962.txt | もし先輩の頭の中に生田警視がいたなら fem_cla_00963.txt | 逆があってもおかしくないですよね fem_cla_00964.txt | ないですね fem_cla_00965.txt | 真面目に考えてますよ fem_cla_00966.txt | 先輩が一課の人たちに勝ってる点はありません fem_cla_00967.txt | あるわけないじゃないですか fem_cla_00968.txt | さっきも言いましたけど、マイナスだらけですし fem_cla_00969.txt | むしろ悪い方向では突き抜けてますよね fem_cla_00970.txt | だから生田警視が欲しかったのは fem_cla_00971.txt | 規律を守らない自由なところを求めた、みたいな? fem_cla_00972.txt | いえ、何となく考えてみただけです fem_cla_00973.txt | 先輩だけが持ってるものって、そこですし fem_cla_00974.txt | 何か思いついたんですか? fem_cla_00975.txt | どういう意味です? fem_cla_00976.txt | と、突拍子もない話ですね fem_cla_00977.txt | 警察の中に敵がいるなんて fem_cla_00978.txt | ま、まぁまぁ、喧嘩はやめましょうよ fem_cla_00979.txt | どうしたんです? fem_cla_00980.txt | 一体どういうことなんです? fem_cla_00982.txt | 確かにそうですよ先輩 fem_cla_00983.txt | 門真刑事のいうことが本当なら、輝きの同盟に察知された時点で危ないのでは? fem_cla_00984.txt | それって輝きの同盟に関する…? fem_cla_00985.txt | でも先輩は信頼とは一番程遠い人ですよ? fem_cla_00986.txt | 良かったじゃないですか先輩 fem_cla_00987.txt | 涙が出るほどうれしいのでは? fem_cla_00989.txt | 珍しいこともあるものですね fem_cla_00990.txt | 先輩、ここは賭けてみるべきかと fem_cla_00991.txt | その人なら何か知っているかもしれません fem_cla_00992.txt | 行ってみましょう fem_cla_00994.txt | どうやってお会いすればいいんでしょう? fem_cla_00995.txt | 普段からその鮫郭さんという人は、その手紙でやり取りをしているんですか? fem_cla_00996.txt | 凄く…情熱的な文章だと思います fem_cla_00997.txt | 冒頭から会いに来なければ殺すという一言 fem_cla_00998.txt | 私なら胸を打たれる気持ちになると思います fem_cla_00999.txt | 何より、この一言しか書かれていない潔さ fem_cla_01000.txt | もしかしたら返事を書く余力もないかも fem_cla_01001.txt | 本当に出していいんですか?この手紙 fem_cla_01002.txt | 嫌われたら、連絡貰えないと思いますけど fem_cla_01003.txt | 知りませんからね fem_cla_01004.txt | 了解です fem_cla_01005.txt | 結局連絡は来ませんでしたね fem_cla_01006.txt | そんな悠長なこと、言ってられるでしょうか fem_cla_01008.txt | 一刻一秒を争う可能性もあるのでは? fem_cla_01009.txt | そう、ですね fem_cla_01010.txt | でも待つしかないのはつらいです fem_cla_01011.txt | なんですか? fem_cla_01012.txt | 嫌ですよ fem_cla_01013.txt | また奢らせる気なんでしょう? fem_cla_01015.txt | りょ、了解です fem_cla_01016.txt | あ…ただいま戻りました fem_cla_01017.txt | あの、この人は? fem_cla_01018.txt | この人が?! fem_cla_01019.txt | ど、どうりで凄い気配なわけですね fem_cla_01020.txt | 話は進んでるんですか? fem_cla_01021.txt | 連絡がつかないんです fem_cla_01022.txt | アテが外れましたね、先輩 fem_cla_01023.txt | そんなの先輩が呼び出したからじゃないですか fem_cla_01024.txt | それはそうかもしれませんけど fem_cla_01025.txt | 先輩はしつこいですからね fem_cla_01026.txt | 何が気になるんですか fem_cla_01028.txt | そうですよ先輩 fem_cla_01029.txt | ちょっと言いすぎです fem_cla_01030.txt | よ、良かったんですか?あんなこと言って fem_cla_01031.txt | あの人、今回の事件に関係ないと思うんですけど fem_cla_01033.txt | じゃあ、先輩は本気で鮫郭さんが怪しいと? fem_cla_01034.txt | 確か、妙な雑音が入ってたんですよね fem_cla_01035.txt | でも珠子さんが解析しても何も出なかった fem_cla_01036.txt | 違いますか? fem_cla_01037.txt | 雑音が聞こえてきた…? fem_cla_01038.txt | 聞き間違いなんじゃないです? fem_cla_01039.txt | いつの間に fem_cla_01040.txt | 意外と頭が回るんですね、先輩 fem_cla_01042.txt | た、確かに聞こえました fem_cla_01043.txt | 奇妙な音 fem_cla_01044.txt | ま、全く一緒です! fem_cla_01045.txt | でも…どういうことですか fem_cla_01046.txt | つまり…キーパーってことですね? fem_cla_01047.txt | そして、あの雑音が能力に関係してる fem_cla_01048.txt | もし鮫郭さんがかかわってるとしたら、それって教団のせいじゃないってことですか fem_cla_01049.txt | 政府の命令で生田警視が捕まったとか fem_cla_01050.txt | ま、またまた fem_cla_01051.txt | それは幾らなんでも fem_cla_01053.txt | 縁起でもないこと言わないでくださいよ fem_cla_01054.txt | 能力が分かれば結び付けられるかもしれませんね fem_cla_01055.txt | 先輩、どうします? fem_cla_01056.txt | なんだか重そうな話ですね fem_cla_01057.txt | 手相くらいいいんじゃないです? fem_cla_01058.txt | どうせ時間はありますし fem_cla_01059.txt | 一人で行かせて大丈夫でしょうか? fem_cla_01060.txt | なんだったんでしょう? fem_cla_01062.txt | 全く気付かなかったです fem_cla_01063.txt | 先輩は気づいていたんですか? fem_cla_01064.txt | それ、どっちですか fem_cla_01065.txt | 気づいてなかったんですね fem_cla_01066.txt | 二重尾行って、そういうものなんですか? fem_cla_01067.txt | でも理屈は分かりましたけど、だとしたら鮫郭さんには気づかれていたんじゃ? fem_cla_01070.txt | ななな、なにするんですか!? fem_cla_01071.txt | ジッとしてろと言われても!? fem_cla_01072.txt | 人前で触らないでくださいよ! fem_cla_01073.txt | よ、よくはありません! fem_cla_01074.txt | ひゃああああ! fem_cla_01076.txt | い、いつの間に?! fem_cla_01078.txt | うう、リアルな突っ込みは身に沁みますね fem_cla_01080.txt | それじゃ私は帰ります fem_cla_01081.txt | え、まだ何かあるんですか? fem_cla_01082.txt | 調べるって…どうやって fem_cla_01083.txt | まさか今からお願いするんですか? fem_cla_01084.txt | ものすごく面倒です fem_cla_01085.txt | ひ、ひどすぎます fem_cla_01087.txt | なんか、空気が重たいですね先輩 fem_cla_01088.txt | こういうとき先輩の図太さが羨ましいです fem_cla_01089.txt | 相手が上司でも平気なんですから fem_cla_01090.txt | でも、その割に係長には腰が低めですよね fem_cla_01091.txt | 言ってることは正しいと思いますけど fem_cla_01092.txt | 多分先輩は好かれてはいないかと fem_cla_01093.txt | そういうものです? fem_cla_01094.txt | よく考えたら、これって超残業ですよね fem_cla_01095.txt | それは、まぁそうなんですけど fem_cla_01096.txt | わ、分かってますよ fem_cla_01097.txt | 今日は最後までお付き合いしますから fem_cla_01099.txt | 何かあったんですか!? fem_cla_01100.txt | 何かあったんでしょうか fem_cla_01102.txt | 良かったんですか、大門寺さんを無視して! fem_cla_01103.txt | そ、そうですけど! fem_cla_01104.txt | 私たち2人が駆け付けたところで、どうにもならないかもしれませんよ! fem_cla_01106.txt | ぶ、不気味ですね fem_cla_01107.txt | ほ、本当に入るんですか? fem_cla_01109.txt | だ、誰も見当たりませんね fem_cla_01110.txt | も、もう終わったってことでしょうか fem_cla_01112.txt | もしかして、死 fem_cla_01113.txt | ど、どうして?どういうことですか fem_cla_01114.txt | 帰っちゃだめですか…? fem_cla_01116.txt | ぜ、全員倒れてます fem_cla_01118.txt | 全員息はあるようです fem_cla_01119.txt | 応援を呼びましょう fem_cla_01121.txt | そ、そうですね! fem_cla_01122.txt | じゃあ私は外で待ってます! fem_cla_01123.txt | 骨は後で拾いますねっ fem_cla_01124.txt | ご、ご無事を心からお祈りしております fem_cla_01125.txt | おはようございますー! fem_cla_01126.txt | 私は先にいた先輩の方が驚きますけどね fem_cla_01127.txt | え、いやです fem_cla_01128.txt | だってまだ仕事時間になってませんし fem_cla_01129.txt | 早く来たからって、早く働く必要性はないんですから fem_cla_01130.txt | その分早く上がれるわけでもないですし fem_cla_01131.txt | 分かります fem_cla_01132.txt | そう思ってるのは先輩だけです fem_cla_01133.txt | まあ、新人時代に比べて楽にはなりましたが fem_cla_01134.txt | そうなんですよ。肌とか荒れちゃいますし fem_cla_01135.txt | 見えないところで努力してるんです fem_cla_01136.txt | どこに行くんですか? 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fem_cla_01181.txt | そ、それはそうですけど fem_cla_01183.txt | 情報と言えば、良い手がありますよ! fem_cla_01184.txt | ストライコスさんにお願いしましょう fem_cla_01185.txt | あの人なら、399人パパっと調べられるんじゃ fem_cla_01186.txt | 先輩が好きじゃないのは分かってます fem_cla_01187.txt | でも私たちだけじゃ無理ですよ fem_cla_01189.txt | どれだけ嫌いなんですか fem_cla_01190.txt | それは…元刑事だからですか? fem_cla_01191.txt | でも、あくまでも元ですよね fem_cla_01192.txt | 今、警察内部と繋がってないなら大丈夫なのでは? fem_cla_01193.txt | まあクリーンな仕事をしてるかと聞かれたらちょっと疑問があるのは認めますが fem_cla_01194.txt | でも、これまでも幾度となく助けてもらいました fem_cla_01196.txt | 同期、なんですよね? fem_cla_01197.txt | それでも疑うんですか? fem_cla_01199.txt | なんか皮肉ですね fem_cla_01200.txt | でも、やっぱり無理だと思います fem_cla_01201.txt | 私たちだけで399人を調べるのは fem_cla_01202.txt | あ、そうか fem_cla_01203.txt | もっと人手がいればいいんですよ fem_cla_01204.txt | 生田警視は絶対に敵じゃないんですよね? fem_cla_01205.txt | だったら生田警視を味方につけましょう fem_cla_01206.txt | 今回のこと、まだ話してないんですよね? fem_cla_01207.txt | まずは相談してみませんか? fem_cla_01208.txt | ここではダメなんですか? fem_cla_01209.txt | どこですどこです? fem_cla_01210.txt | 了解です fem_cla_01211.txt | わ、食べたいです食べたいです fem_cla_01212.txt | 私も半信半疑なんです fem_cla_01213.txt | 一応、先輩の言うことを信じていますが fem_cla_01214.txt | 先輩の言うことって、4つのうち5つ嘘ですし fem_cla_01215.txt | 私もそう思っていました fem_cla_01216.txt | 真実は残酷ですもんね fem_cla_01217.txt | 同期って思うと、なんていうか fem_cla_01218.txt | あの中にいるとは思いたくないです fem_cla_01220.txt | え、先輩知らないんですか? 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fem_dal_00018.txt | 了解。それじゃあ、警報装置が死んでいるうちに、さっさと逃げましょうか fem_dal_00019.txt | 少しでも動かしたら、バラバラになりそうね fem_dal_00020.txt | はぁ…もう良いからさっさと逃げるわよ! fem_dal_00021.txt | あーー、もう!今の今まで言わなかったけど、どうして新車がコンパクトカーなのよ!? fem_dal_00022.txt | あいつ、頭おかしいんじゃないの!?逃走用の車に、なんでコンパクトカーを用意してるのよ! fem_dal_00023.txt | 前回の上がりをつぎ込んで最高の車を用意するつもりだったのに!V8、5リッターはどこへいったのよ!? fem_dal_00024.txt | ええ、上等じゃない。あの馬鹿への殺意が強くなるのは大歓迎よ fem_dal_00025.txt | いつか殺してやる fem_dal_00026.txt | あーー、もう! fem_dal_00027.txt | 色々と言いたいことはあるけれど、背に腹は代えられないわね…それで、やり方は? fem_dal_00028.txt | 何よそれ。私に街宣車の真似ごとをしろってこと? fem_dal_00029.txt | 却下。絶対に却下 fem_dal_00030.txt | 私は、これしかないわね fem_dal_00031.txt | 射撃の腕が悪くないのは知ってるけれど、それで車を潰せるの? fem_dal_00032.txt | 前に弾が飛ばない拳銃って、一度見てみたいわね fem_dal_00033.txt | 距離を取るって…ああ、そっちの方が良いわね fem_dal_00034.txt | それじゃあ…行くわよ! fem_dal_00035.txt | 調子に乗ってるんじゃないわよ! fem_dal_00036.txt | 外したら、ただじゃおかないわよ?銃弾は5発しかないんだから fem_dal_00038.txt | 乗ってる奴らに同情するわ fem_dal_00039.txt | あーっと…それよりも、ちょっとまずいわよ fem_dal_00040.txt | 真琴!いけそう!? fem_dal_00041.txt | 良い返事じゃない。それじゃあ、カウントいくわよ! fem_dal_00042.txt | 3、2、1、今! fem_dal_00043.txt | また映画に影響を受けたの?二人とも fem_dal_00044.txt | まあ、何はともあれ…これで完了って感じね fem_dal_00045.txt | おじゃまするわよ fem_dal_00046.txt | 相変わらず、二人がいると客が来ないわね fem_dal_00047.txt | そうね、今日のおすすめは? fem_dal_00048.txt | じゃあ、それで。砂糖とミルクはいらないから fem_dal_00049.txt | は?なんで感動してるのよ、気持ち悪い fem_dal_00050.txt | あー…なるほどね fem_dal_00051.txt | そう言えば、ナツがいないわね?この時間は勝手にお店のケーキを食べてるのに fem_dal_00052.txt | なるほどね。すごく嫌な予感がする話ね fem_dal_00053.txt | マンティコアの子供を拾ってきたりね fem_dal_00054.txt | ナツと真琴は、どこから餌を仕入れるつもりだったのかしら fem_dal_00055.txt | 何にせよ、何事もなく帰ってくることを祈ってるわ fem_dal_00056.txt | 賭けましょうか?あの子たちが厄介事を持ち込むのに2000 fem_dal_00057.txt | 賭けは私の勝ちね fem_dal_00058.txt | 困ってる人を助けて連れてきたって感じね fem_dal_00059.txt | なるほどね。いかにもナツと真琴らしいじゃない fem_dal_00060.txt | 性格が悪いって言うのも足さないとダメよ fem_dal_00062.txt | ちょっと何よそれ?オレオレ詐欺みたい fem_dal_00064.txt | 常盤木…?それって、綾羅木王国の王族の姓よね? fem_dal_00065.txt | 確か…大陸の端の方にあるちっこい国よね。名前がごつい割には、取り立てて特徴のない国 fem_dal_00066.txt | 似ても似つかない?あっ、私の名前はダリアっていうの、よろしくね fem_dal_00067.txt | それなら、証拠を出してもらえば良いんじゃない?二人だけの思い出とか fem_dal_00068.txt | 乙女の秘密をばらすなんて最悪ね。やっぱり、人違いなんじゃない?雪の話だと、高潔で立派な人物らしいし fem_dal_00069.txt | 悪人だとは思ってたけど、ここまでとはね。見下げ果てた男ね fem_dal_00070.txt | あら?意外に可愛らしいじゃない fem_dal_00071.txt | なるほど…一応は、人助けだったのね fem_dal_00072.txt | ああ、考えてみると、アメリアがなければ、私はあんたと会わなかったのよね fem_dal_00073.txt | そうね。口と鼻は一つずつだしね fem_dal_00074.txt | でもさ、どうするわけ? fem_dal_00076.txt | 残念だけど、当然の話よね fem_dal_00077.txt | そうよ。ここは一つ冷静になって fem_dal_00078.txt | しっ、聞こえるわよ fem_dal_00079.txt | 同じく、見エザルモノこと、ダリア・キルジャプキナでーっす fem_dal_00080.txt | あら、良いじゃない。あの二人が徹夜で考えた名前なんだから fem_dal_00081.txt | あの二人が大きくなってから、からかえる良い材料じゃない? fem_dal_00082.txt | ふふっ、若気の至りを大人になってから掘り返されるのは、ものすごく恥ずかしそうよね fem_dal_00083.txt | 車は役に立たなかったけどね fem_dal_00085.txt | あら?市長との約束はどうするの? fem_dal_00086.txt | あー、そうか。だから市長とネモにあまり強く反抗しなかったのね fem_dal_00087.txt | そんな性格に感謝しなさいよ、ナツ。そうじゃなかったら、あんたはカグヤで路頭に迷ってたわよ fem_dal_00088.txt | 司が折れたところで、質問があるんだけど。雪ってどこか泊まる所はあるのかしら? fem_dal_00089.txt | それなら、私が良い場所を紹介しようかしら? fem_dal_00090.txt | 大丈夫よ。何かが減るわけじゃないし。失うことはあってもね fem_dal_00091.txt | お邪魔するわよ〜 fem_dal_00092.txt | ピッキング fem_dal_00093.txt | 用件?そんなの決まってるじゃない? fem_dal_00094.txt | そりゃー、酔うわよ。酔っちゃうわよ fem_dal_00095.txt | クレームと八つ当たりって感じかしらね fem_dal_00096.txt | さっきね、ネモに呼び出されたの。新しい車を用意したって fem_dal_00097.txt | ええ、本当に良かったわ。司が口ぞえをしてくれたお陰で、前よりも大きな車を用意してくれてたわ fem_dal_00098.txt | 本当に可愛らしいプチバンだったわ fem_dal_00099.txt | しかもね…ふふっ、ネモったら可愛いのよー。車内を可愛らしくデコレーションまでしてくれたんですもの fem_dal_00100.txt | もうね、車内がふかふかのファーでいっぱいなの。ルームミラーにまでファーカバーをつけてくれてるのよ? fem_dal_00101.txt | ああ、もしかして…エルートである私をイメージしてくれたのかしら? fem_dal_00102.txt | それにね…ふふっ、ハイブリッドなのよ?すごいわねー。環境にまで配慮してくれて fem_dal_00103.txt | というわけで…今は最悪な気分なの。浴びるほどに飲んだ酒でも誤魔化せないほどにね fem_dal_00104.txt | いいえ、もう無理。だから、八つ当たりに来たのよ fem_dal_00107.txt | 何って、私の歌であんたを身動きできないようにしただけよ? fem_dal_00108.txt | ふふっ。もしかして、まだ理解できてないのかしら? fem_dal_00109.txt | これが、八つ当たりよ…あんたを好き勝手にいじめることがね fem_dal_00110.txt | そうでしょう?気持ち良い八つ当たりなんて、そうそうあるものじゃないでしょ? fem_dal_00111.txt | だって、こうしないと好きにできないでしょ?そんなことも分からないのかしら? fem_dal_00112.txt | ふふっ、そんなこと言ってるけど…ここはもう元気になってるじゃない fem_dal_00113.txt | 嘘でも私に興奮したって言ってくれないの?デリカシーの欠片もない男ね fem_dal_00114.txt | それはお互い様でしょ?女に好き放題にされて、あんたも軽く死にたくなるはずよ fem_dal_00115.txt | だからね…八つ当たりっていう言葉で、納得しましょう? fem_dal_00116.txt | ふふっ 今のは魔法関係なしの反応みたいね? fem_dal_00117.txt | もっと喜びなさいよ。妹と再会して、さらにその夜には、こんな事をしてもらえるんだから fem_dal_00118.txt | つれないわね。こういうことをするのは、私達初めてじゃないでしょ?いつもみたいに楽しみましょうよ fem_dal_00119.txt | この街で好き勝手に生きてる、刹那を楽しみましょうよ fem_dal_00120.txt | そうかもしれないけれど、あんたも楽しんでたんだから、偉そうなこと言えないでしょ? fem_dal_00122.txt | ちょっと傷つくじゃない。あの夜は、一生忘れられない思い出なのに。今夜も、あれくらいに熱くてドロドロしたの出してくれるわよね? fem_dal_00123.txt | なに紳士ぶってるのよ。いいわ…その余裕をすぐに消してあげるんだから…んっ fem_dal_00154.txt | ふふっ、盛りのついたオス犬みたいな顔になってるわね…こんな格好、他の人に見せられないでしょ? fem_dal_00155.txt | ええ、すごく楽しめた。胸がすっとした感じね。八つ当たりしに来た甲斐があったわ fem_dal_00156.txt | ふふっ。楽しんだだけで、満足はしてないわよ? fem_dal_00157.txt | ねえ、司。八つ当たりなんて関係なく fem_dal_00158.txt | 最後までしましょうか? fem_dal_00159.txt | あら?二人ともどうしたの?もしかして、あなた達も混ざりたいとか? fem_dal_00160.txt | あら?気付かれてたのは、意外だったわ fem_dal_00161.txt | へぇ、案外鼻が利くのね。それで、雪は納得してくれたかしら? fem_dal_00162.txt | あら?随分な言い方ね。そこまで嫌われることなんてした覚えがないんだけど fem_dal_00163.txt | へぇ…そう fem_dal_00164.txt | 本当に、これっぽっちも受け入れられないの?ちゃんと見たでしょ?司のアレを。すごく太くて熱い、ガチガチの fem_dal_00165.txt | じゃあ…私が教えてあげる。まずは太さなんだけど fem_dal_00166.txt | あら?そうなの?それにしては fem_dal_00167.txt | さーて、帰ろうかしら fem_dal_00168.txt | なに?私にフォローしろって?まあ、任せてくれるなら、喜んで引き受けるわよ?ないことないことを二人に吹き込んであげる fem_dal_00169.txt | それとも…あなたの部屋で続きをしましょうか? fem_dal_00170.txt | あははっ、こっわーい fem_dal_00171.txt | 仕事に関しては明日から動くから、適宜連絡でお願いね fem_dal_00172.txt | さっきのでぜーんぶ、水に流すことにしてあげるから fem_dal_00173.txt | それで、雪とは上手くやれそうかしら? fem_dal_00174.txt | 多分って、本当に大丈夫なの? fem_dal_00175.txt | 出会ったばかりの頃は、嫌われてると思ったくらいだしね fem_dal_00176.txt | どれくらい、仲良くなりたいの? fem_dal_00177.txt | そう。頑張りなさい fem_dal_00178.txt | 前にも言ったけど、街中で話しかけるのは控えているんでしょうね? fem_dal_00179.txt | それが怖がられてる一因なんだからね fem_dal_00180.txt | 謝らなくて良いのよ。気をつければ良いだけのことだし fem_dal_00181.txt | その調子で頑張りなさい。一歩一歩進んで行けば良いんだからね fem_dal_00182.txt | 優しくて良い娘なんだけどね fem_dal_00183.txt | そう言えば、友達と話すことリストの更新は順調かしら? fem_dal_00184.txt | ちなみに、最新のネタは何かしら? fem_dal_00186.txt | じゃあ、私も一個ネタを提供してあげる fem_dal_00187.txt | クマ蜂っているでしょ?あの虫は、どうして飛べるのかまだ科学的に解明されてないのよ fem_dal_00188.txt | 体の大きさの割に羽が小さいから、航空力学の観点から言えば飛ぶことが不可能なの fem_dal_00189.txt | ええ、そうね。だから、こういう風に理由付けがされてるの fem_dal_00190.txt | 彼らは飛べると信じているから、飛べるんだってね fem_dal_00191.txt | だからね。真琴も友達ができるって思えば、願いは叶うのよ fem_dal_00192.txt | できるだけ、彼らに危害は加えたくないわね fem_dal_00193.txt | あとは、内部にどれだけの警報装置と、見張り役がいるかよね fem_dal_00194.txt | 警報装置は、倉庫の施工業者の関連企業が、一括で管理してたはずよね? fem_dal_00195.txt | お邪魔するわよ fem_dal_00196.txt | 問題ないわよ。それにしても、ジョンの仕事は相変わらず速いわね。さすが市長が出来る男って言うだけのことはあるわ fem_dal_00197.txt | あら?そうかしら?友達なら、これくらいが普通じゃないかしら。少なくとも、雪と同年代 fem_dal_00198.txt | あー、そっかそっか。雪はお姫様だから、同年代の普通が分からないのよねー fem_dal_00199.txt | それなら、ナツ達の話題に乗っかっていかないと。それが最初の一歩なんだから fem_dal_00200.txt | ふふっ、努力はするわよ fem_dal_00201.txt | 私の歌で眠らせるっていうのが、ベターかしら? fem_dal_00202.txt | あー、それは止めた方が良いと思う fem_dal_00203.txt | 一ヶ月も、じゃなくてたった一ヶ月前よ。過去というには最近すぎるでしょ fem_dal_00204.txt | 既に上場廃止になってるからへーきじゃない? fem_dal_00205.txt | 寝すぎて腰と頭は痛くなるし fem_dal_00206.txt | りょーかい fem_dal_00207.txt | ガスマスクって、作れる? fem_dal_00208.txt | まあ、ナツの成長の機会と捉えなさいな fem_dal_00209.txt | というわけで、倉庫の中に詰めているのは、基本的にこの8人の男性 fem_dal_00210.txt | どうしたの?もしかして知り合いでもいた? fem_dal_00211.txt | もしかして、こいつらはカグヤに進出してくるつもりかしら? fem_dal_00212.txt | その端緒となる薬物売買を、私達に潰させるってわけね fem_dal_00213.txt | あら?これって司と雪の家の持ち物なのね。いわゆる王家の至宝ってやつかしら? fem_dal_00214.txt | 王宮の中では、家族の次に可愛がってくれた人とか? fem_dal_00215.txt | そうよね。そもそも現在、その絵がどこにあるのかを調べるなんて fem_dal_00217.txt | 真琴の鑑定眼は間違いなくカグヤ一なのよ。だから、でかいヤマになると、裏美術館が慎重を期すために真琴に鑑定を依頼するわけ fem_dal_00218.txt | そうね。残念ながら盗んだものは、市長に渡さないとダメって事。もちろん、その絵も含めてね fem_dal_00219.txt | そう言えば、最近、市長が懇意にしている下界の政治家は行場幸則の蒐集家なのよね。絵をどうするのかも、想像はできるわ fem_dal_00220.txt | 決まってるわよ。そういう奴らが何に優越感を持つと思う? fem_dal_00221.txt | 世の中が全員雪みたいな考えなら、さぞかし平和でしょうね。正解は自分だけっていう言葉 fem_dal_00222.txt | さすがの私もドン引きだわ。雪に至っては、ゴミくずを見るような目になってるわよ fem_dal_00223.txt | まあ、ナツとしてはそう言うわよね。そもそも、追われたのって貴女のドジのせいだし fem_dal_00225.txt | あんた、よくこんなに食って胃がもたれないわね fem_dal_00226.txt | まあ、良いじゃない。どーせしばらくは、他の客もこないわけだし fem_dal_00227.txt | 司〜、コーヒーお代わり fem_dal_00228.txt | つまり、バレなければOKってことね fem_dal_00229.txt | ちゃんと車のエンジンを暖めておきなさいよ fem_dal_00230.txt | 中々良い絵ね。芸術に疎い私でも、素直にそう思うわ fem_dal_00231.txt | 昼間からここで粘ってたかいがあったわ。市長のそんな顔を見れたんだからね fem_dal_00232.txt | え?あっ、ええ。タバコは吸わないわ fem_dal_00233.txt | え、ええ。大丈夫よ fem_dal_00235.txt | な、なに?私こんな店、知らないわよ fem_dal_00236.txt | さすがはカグヤ一の剣士。刺さる言葉を吐くわよね fem_dal_00238.txt | あーっと、それなら、ランチセットで fem_dal_00239.txt | ええ、お願い fem_dal_00240.txt | 良いじゃない。それだけ楽しみにしてるんだから fem_dal_00241.txt | 私は今夜の仕事が終わってからの参加だけど、今から楽しみで仕方ないわ fem_dal_00242.txt | あら?飛び入り参加しないの? fem_dal_00243.txt | 終わるまでって…明け方に帰って来るつもりなの? fem_dal_00244.txt | 適当に外で飲んでから、ここで寝たらどう?酔ってれば、多少のことは気にならないでしょ? fem_dal_00245.txt | いやー、参加する私が言うのもあれだけど、無理だと思うわよ fem_dal_00246.txt | 理解したわ。雪…私と真琴のこと嫌いでしょ? fem_dal_00247.txt | 冗談はさておいて、雪。見てたけど、あなたってナツみたいにドジじゃなくて fem_dal_00248.txt | 致命的に不器用なのね fem_dal_00249.txt | はぁ…ナツの場合はパンが下まで切れてないとか、パンの耳を切り忘れたってのはあるけど fem_dal_00250.txt | あなたの場合は、ベクトルが違うみたいね fem_dal_00251.txt | 仕方ないわね…私も手伝ってあげるわよ fem_dal_00252.txt | あなたに仕事を教えることを、よ。誰がナツにこの店の仕事を教えたと思ってるの? fem_dal_00253.txt | あの男にできるわけないでしょうが。変な所で細かく教えるし、変な所で甘いところがあるし fem_dal_00254.txt | ほとんど毎日この店に来てれば、嫌でも覚えるわよ fem_dal_00255.txt | ほらほら、さっさと始めるわよ fem_dal_00256.txt | あんたは、笑顔を売ってなさい fem_dal_00257.txt | 適当に外で飲めばって言ったけど、まさかここに来るなんてね fem_dal_00258.txt | あら?嘘でも私に会い来たって言ってくれないのかしら? fem_dal_00259.txt | ふふっ、そうね。よく分かってるじゃない fem_dal_00260.txt | それで、もう始まってたんでしょ?どんな感じだった? fem_dal_00261.txt | 私としては、よく三十分もったと思うわよ。あっ、私にも同じのをくれるかしら? fem_dal_00262.txt | 今夜の出番はさっきので終わりよ。さっさとナツ達のところに行こうかと思ったら、あんたが見えたから来てあげたの fem_dal_00263.txt | 別に期待なんてしてないわよ。まあ、どうしてもって言うなら、聞かないでもないわよ?あっ、ありがとう fem_dal_00264.txt | 何にかは分からないけど、とりあえず乾杯 fem_dal_00265.txt | あのさ、いつも思うんだけど…この店に来るなら、もう少し良い服を着てきたらどうなの? fem_dal_00266.txt | そりゃー、そうよ。この店にとって、あんたは恩人なんだから、文句なんて言うはずないじゃない fem_dal_00267.txt | なにそれ?時間差で言えば、喜ぶとでも思ったの? fem_dal_00268.txt | まあ…お礼だけは言っておくわ fem_dal_00269.txt | はい、これ差し入れ。大人の間で人気のオレンジジュースよ fem_dal_00270.txt | 店内で寝てるわ。さっきまで私が歌ってるクラブで飲んでたから fem_dal_00271.txt | そうね。司を玩具にするのは、次の機会になさい fem_dal_00272.txt | ありがと。それにしても…また本が増えたわね fem_dal_00273.txt | そう?じゃあ、ちょっと見せてもらうわね fem_dal_00274.txt | うーん…配置を換えたみたいね…なんだか、変な換え方だけど fem_dal_00275.txt | まあ、何を隠したのかは察しがつくけれど fem_dal_00276.txt | ふふっ、やっぱりね。みーつけた fem_dal_00277.txt | 今朝、窓辺に一羽の小鳥が止まった。小さな羽根なのに、どうして小鳥はこの大空を自由に飛べるのだろうか? fem_dal_00278.txt | 私も小鳥のように空を飛んでみたい。きっと、空は果てしなく広がっていて、私を優しく迎えてくれるはずだ fem_dal_00279.txt | それから、今日食べたずんだクリームドーナッツは、とーっても美味しかった。これからも、頑張れそうだ fem_dal_00280.txt | 題名は、ある魔法使いの日記って感じかしらね fem_dal_00281.txt | あまりにも名文だったから、ついね fem_dal_00282.txt | 店長…ダメです。わたしは、彼の逞しい腕に抱きすくめられて身を捩る fem_dal_00283.txt | だけど、わたしの言葉は最後まで続かない。彼の唇が、わたしのそれを強引に塞いだからだ fem_dal_00284.txt | 店長…ようやく唇が離れると、わたしは震える声で呟いた。その言葉に応えるように、彼がわたしを優しくベッドに fem_dal_00285.txt | 一応、私も泥棒だしね fem_dal_00286.txt | ていうか、ナツ。司に抱かれたいの? fem_dal_00287.txt | 我慢は体に毒よ?なんなら、あいつに夜這いをかければ良いんじゃない? fem_dal_00288.txt | あら?妹が横で寝てるのにするっていうのも、中々背徳感があって乙じゃない? fem_dal_00289.txt | いわゆる、お酒よね fem_dal_00290.txt | もしも、本当に嫌なら止めておきなさい。好きなら、もっと飲んで良いわよ。潰れたら、ちゃんと介抱してあげるから fem_dal_00291.txt | 玩具にしやすい組み合わせよね fem_dal_00292.txt | まあ、前向きに検討してみるわ fem_dal_00293.txt | そうね。そう考えてもらって良いわよ fem_dal_00294.txt | 考えなしに、家を飛び出してきたのよね fem_dal_00295.txt | だから、故郷を飛び出したのね fem_dal_00296.txt | 逃げるってことなのかもしれないけれど、その選択をできるのは誇るべきよね fem_dal_00297.txt | ちなみにその時、私もこのお店にいたわね fem_dal_00298.txt | ランチしてたら、店の外からものすごい音が聞こえたのよ fem_dal_00299.txt | で、驚いて外に出ると、ナツが腹の虫を鳴らしながら、倒れてたってわけ fem_dal_00300.txt | で、結局見かねた司が、皿洗いをするなら飯を食わせてやるって話になって fem_dal_00301.txt | 感動的って…この店に来て三日後に fem_dal_00302.txt | あら?私と司は入らないのかしら? fem_dal_00303.txt | ふふっ、言うようになったじゃない fem_dal_00304.txt | 何かしら?お義姉さんに言ってみなさい fem_dal_00305.txt | ええ、私も真琴みたいな妹がいたら嬉しいわね。友達ができないほどに独占してあげる fem_dal_00306.txt | それで、気になってたことって何かしら? fem_dal_00307.txt | だから、アメリアの店員であるナツと雪に手を出す輩はそうそういないでしょうね fem_dal_00308.txt | 他の街から来た魔女と探偵…そして、そのお友達がカグヤに忍びこんで、市長とネモに喧嘩を売ったのよ fem_dal_00309.txt | 市長はそいつらを探して暴れ回るし、ネモはここぞとばかりに召喚した魔物を街に放つし fem_dal_00310.txt | ナツは、その時いなかったから良いわよね。真琴なんかずっと街で標的を捜索してたのよ fem_dal_00311.txt | 真琴。その時の市長から直に受けた指令は? fem_dal_00312.txt | 手打ちで終わったらしいわよ。詳細は当事者しか知らないけれど fem_dal_00313.txt | まさか。私が、そんな面倒なことに首を突っ込むとでも思った?適当にお茶を濁して、高みの見物よ fem_dal_00314.txt | ねえ、真琴知ってる?告白するのに成功率が高い時間帯は、ダントツで深夜なのよ fem_dal_00315.txt | はいはい、ごめんなさい。次の話題を出してちょうだい fem_dal_00316.txt | すぅーすぅー…そんなに…飲んでないわよ fem_dal_00317.txt | 上手く行ったみたいね fem_dal_00318.txt | どういうことって、こういうことよ? fem_dal_00319.txt | 交際相手は岩瀬充。芳子よりも三つ年下で交際暦は三年 fem_dal_00320.txt | そんなことないわよ。ナツが言ったかもしれないけれど、私達は背中を押しただけだから fem_dal_00321.txt | 雪。さっきの女の人だけど、料金に文句を言ったりした? fem_dal_00322.txt | それなら、オッケーじゃない?私達はお金がもらえて、相談者もハッピーなんだから。正にwin−winってやつよ fem_dal_00323.txt | お金も稼げて、人助けもできて最高よね。あっ、司。一番上等なコーヒーちょうだい fem_dal_00324.txt | ちょっと何騒いでるのよ?外まで声が聞こえたわよ fem_dal_00325.txt | よし、逃げましょう fem_dal_00326.txt | 司。ブレンドをLサイズで fem_dal_00327.txt | あーはいはい。次の選挙も一票入れてあげるわよ fem_dal_00328.txt | トイレにでも行ったんじゃないの? fem_dal_00329.txt | このドアからも外に出てないわよ?さすがにナツが通ったら気付くからね fem_dal_00330.txt | 気付かれずに外に出る方法としては、何が考えられる? fem_dal_00331.txt | 自分達が原因ではあるけど、ここは中立地帯になってるしね。警戒する必要はないって思ってるんでしょう fem_dal_00332.txt | それに、店長が司で、ナツもいて…常連客には真琴もいるのよ?ここよりも安全な場所なんて、カグヤでもそうそうないわ fem_dal_00333.txt | 最初に思いつくのは、何らかの理由で、ナツが自身に魔法をかけて姿を消した fem_dal_00334.txt | そうよね。ふらっと放浪の旅に出るにしても、お菓子を残して行くのはあり得ないわ fem_dal_00335.txt | 今の時点では、止めておいた方が無難ね。あの二人が動くと…私達でも制御できなくなる可能性が高いから fem_dal_00337.txt | そっちはどう? fem_dal_00338.txt | 残念ながら、こっちも…本当に…厄介な事態になってきたわね fem_dal_00339.txt | 真っ先に浮かぶのが、カラスカと六楽街の奴らよね fem_dal_00340.txt | ねえ、聞いてる?ぼーっとしてないでよ fem_dal_00341.txt | 分かってるわよ。引き際を心得てる私だから、頼んだんでしょ? fem_dal_00342.txt | 探った限りでは、ナツに似た人物が、六楽街とカラスカに連れ込まれた形跡はないわね fem_dal_00343.txt | ナツが拉致された、それだけじゃ収まらない話ね fem_dal_00344.txt | あっ…外から来たと言えば fem_dal_00345.txt | あのさ…この前の女子会で、探偵と魔女の話がでたのを覚えてる? fem_dal_00346.txt | ああ、真琴もそう思った?ナツが好きそうな話題なのに、打ち切るなんてらしくないって思ったのよね fem_dal_00347.txt | ありえなくない話でしょ?あいつらなら、私達に気付かれないようにナツを拉致ることもできるはずだし fem_dal_00348.txt | そうかしら?雪だって似たようなことをしてなかったかしら? fem_dal_00349.txt | その場合、奴らにとっては拉致ではなく、保護ということになるわね fem_dal_00350.txt | ええ、その通りよ。例え誰であろうと、ナツの自由を侵すことなんて許せないわね fem_dal_00351.txt | さあ…私に聞かないでよ fem_dal_00352.txt | そうね。ネモがやらかして以来だから fem_dal_00353.txt | どう思う?例の魔女の仕業なら、陽動かしら? fem_dal_00354.txt | 今、本気で殺意を抱いてるわ fem_dal_00355.txt | ねえ、これって何かしら?暗号?7・Qc2 Bd7…? fem_dal_00356.txt | なるほどね…私達の中では既定の事実だけど、ナツからの言質が取れたのは大きいわね fem_dal_00357.txt | え?どうして分かるわけ? fem_dal_00358.txt | 自分をクイーンなんて、ナツらしいわね fem_dal_00359.txt | ナツって将棋の香車の方がしっくりくるけどね fem_dal_00360.txt | どこまでも進めるけど、前しかいけない fem_dal_00361.txt | 良い感じに目が泳いでるわね fem_dal_00362.txt | さっきナツが触った魔法具が、原因でしょ? fem_dal_00364.txt | あんた達の友達なら、話し合いで何とかできないの? fem_dal_00366.txt | 危うく魔法なんかじゃなくて、脱出装置で死ぬところだったわよ fem_dal_00367.txt | 思ったよりも怪我はないみたいね fem_dal_00368.txt | 司、少しは冷静になりなさい。相手は一応魔王なんだから fem_dal_00369.txt | ちょ、ナツ!?あー、もう泣かないの。ほら、鼻水出てるわよ fem_dal_00371.txt | ナツを泣かせた奴をボコボコにしましょう fem_dal_00372.txt | ええ、ここまでの馬鹿って中々いないわよ fem_dal_00373.txt | まあ、この状況で吠えられるのは、上等だとは思うけどね fem_dal_00374.txt | 手加減?するわよ、死なない程度に fem_dal_00375.txt | やるわよ fem_dal_00376.txt | まあ、こんなものかしらね fem_dal_00377.txt | 過ちを許すことはできても、責任を逃れることは許されないわよ? fem_dal_00378.txt | さらに言うと、心的外傷後ストレス障害も負ってるわ fem_dal_00379.txt | そもそもシモーネが、ナツとの話し合いに応じればこうならなかったのにね fem_dal_00380.txt | 司、馬鹿につける薬はないわ。こいつを簀巻きにして港から放り投げましょう fem_dal_00381.txt | はあ?ナツ…何言ってんの?こいつらの骨までしゃぶる権利が、あんたにはあるのよ? fem_dal_00382.txt | は?あんたいつから、そんな甘い fem_dal_00383.txt | はぁ…分かったわよ、それで良いわ。実際のところ、私にはほとんど実害がなかったしね fem_dal_00384.txt | 変にナツを理解してるのよね、あいつら fem_dal_00385.txt | 市長達は、責任があるのは理解していたのよ。そして、私達がそれをとことん追求すれば、折れざるを得ないことも fem_dal_00386.txt | 言っちゃえば良いのに。ナツの意志の方が、実利より大事だって fem_dal_00387.txt | ほら、こっちの方がちゃんと伝わって良いじゃない。尊敬の念のこもった目で、あんたを見てるわよ fem_dal_00388.txt | もしかして、ナツも結構怒ってたのかしら? fem_dal_00390.txt | ぷはーっ、ただで飲む酒って最高ねー。ねえねえ、雪もそう思うでしょ? fem_dal_00391.txt | あっ、そうだったそうだった。ナツが市長から巻き上げたものだったわね fem_dal_00392.txt | ありがとうね、ナツ fem_dal_00393.txt | ふふふっ、雪は面白いわね〜 fem_dal_00394.txt | ふふっ…いつもは司に絡むんだけど、やっぱり女の子の方が良いわよね〜 fem_dal_00395.txt | だって、ナツと真琴だったら、嫌がらずにハグしてくれるんだもん fem_dal_00396.txt | え〜?雪の抱き心地が最高って話ー fem_dal_00397.txt | まあ、自称未来の偉大な魔女だから、できて当然よね fem_dal_00400.txt | まあ、外から来たならそうなるわよね fem_dal_00401.txt | 飛ばしてるのはナツの方よ。メインヒロインなのに、イベントCGでまともな顔してないし fem_dal_00402.txt | あー、ごめんなさい。ちょっとだけ…反省してるわ fem_dal_00403.txt | まあ、カグヤに住んでいれば、色々とあるわよ。これくらいで泣いてたら、この先もたないわよ fem_dal_00404.txt | ふふっ、だーめ。ナツ達には、まだ早い内容だからね fem_dal_00405.txt | ふふっ、いつかちゃんと話してあげるからね fem_dal_00406.txt | え?私なの?どうして? fem_dal_00407.txt | 分かったわよ…次回 雲上のフェアリーテイル、第二話 信用と信頼の距離 お楽しみにね fem_dal_00461.txt | ねえ…あんた、他にやることないの?というか、このままだとまずくない? fem_dal_00462.txt | 何がってあんた…今のままじゃ住所不定無職もいいところじゃない fem_dal_00463.txt | ね?全然伝わってないでしょ? fem_dal_00464.txt | おまけにニートよね。就学、就労、職業訓練をしてないし fem_dal_00466.txt | シモーネの所に行ってたんですって? fem_dal_00467.txt | あっ、それならもう大丈夫よ fem_dal_00468.txt | 味も悪くないし。司がいなくてもアメリアは、安泰って感じね fem_dal_00469.txt | 頭は残念だけど、上司としては存外理想的なのよね fem_dal_00470.txt | 各種保険も完備、有給休暇は年間25日。ボーナスは年間六ヶ月分…アメリアよりも待遇が良いんじゃないかしら? fem_dal_00471.txt | 雪とナツなら、シモーネも喜んで雇うんじゃないかしら? fem_dal_00472.txt | さすがは、偉大な魔女と名探偵の娘さんよね fem_dal_00473.txt | まあ、あの二人は置いておいても、他の住人にはばれないようにしなさいよ? fem_dal_00474.txt | 全然捨ててないじゃない。今、素で反応したわよね? fem_dal_00475.txt | でもさ、本当に真琴はなんとも思ってないの? fem_dal_00476.txt | だって、仕方ないじゃない。あの日から、こうやって腹を割って話す機会なんてなかったんだし fem_dal_00477.txt | でしょ?だからね、ここは私が憎まれ役を買って出ようって思ってるわけ fem_dal_00478.txt | そう言えばさ、真琴の友達とやりたい事リストに、友達の実家に遊びに行くってなかった? fem_dal_00479.txt | それから、あんたと戦ったあの女とも会えるのは、楽しみでしょうね fem_dal_00480.txt | な、なによ?何か言いたいことでもあるの? fem_dal_00481.txt | うるさい。それに、ナツもそこまで単純な頭はしてないでしょ fem_dal_00482.txt | あんた…本当に良い性格になってきたわよね fem_dal_00483.txt | 良いじゃない。楽しそうなんだから fem_dal_00484.txt | でもさ、この方法って市長しか使わないものよね。それも、緊急かつ秘匿性が高い場合のみ fem_dal_00485.txt | 何にせよヘビーな内容であることは間違いないでしょうね。それに加えて、早急に片付ける必要もあるし fem_dal_00486.txt | 場所は、この前湖畔にてを盗んだ倉庫の近くみたいね。違法に持ち込まれた魔物の卵を回収ね fem_dal_00487.txt | 頭の悪い感想になるけれど、それはヤバいわね。市長とネモと正面から喧嘩する魔女が言うくらいだもの fem_dal_00488.txt | そろそろ、あの娘達にフラグって言葉を教えてあげましょうか? fem_dal_00489.txt | ふふっ…快楽供給者…ぷぷっ。二十年後にその名前で呼んであげたら、どんな反応をするのかしら…ぶふっ fem_dal_00490.txt | 個人的には、ここで時間をかけている方がリスクは高いと思うけど。市長の依頼だから、カグヤ市警を警戒する必要もないし fem_dal_00491.txt | 少なくとも、私が知る限りではないわね fem_dal_00492.txt | 臭いわね fem_dal_00493.txt | ナツ、雪、真琴!こっちよ! fem_dal_00494.txt | 冗談でしょ fem_dal_00495.txt | しかし、どうして奴らが出てくるわけ?市長の依頼のはずなのに fem_dal_00496.txt | 後悔しても遅いわよ!真琴が時間を稼いでいる間に逃げるわよ! fem_dal_00497.txt | なによ?全員で玉砕でもしろっていうのかしら? fem_dal_00498.txt | あんた…まだ、あの件を引きずってるの? fem_dal_00499.txt | 絶対に無理だけはしないでよ。怪我なんてしたら、本気で怒るからね fem_dal_00500.txt | ごめんね、二人とも fem_dal_00501.txt | とりあえず、一杯やって落ち着きなさい fem_dal_00502.txt | まあね。そこら辺にしかお金の使い道はないからね。それから、掃除は業者任せだから fem_dal_00503.txt | あのね…こんなタワーマンションでルームシェアなんてしてみなさいよ。懐具合がヤバいって思われて、追い出されるのがオチよ fem_dal_00504.txt | ふふっ、前向きに考えてみるわ fem_dal_00505.txt | それで、どうしましょうか?ナツ達を助け出さないと、この部屋ではしゃがせることもできないし fem_dal_00506.txt | ええ、もちろん。市長も驚いていたみたいだし fem_dal_00507.txt | そうね…状況から鑑みるに、私達でしょうね。根拠としては、侵入した先に盗むべきブツがなかったこと fem_dal_00508.txt | だとしても、今回の流れは厄介としか言い様がないわね。よりによって、依頼の手法が、市長からの緊急のものだったし fem_dal_00509.txt | だから市長にはいつも言っているのにね。身内の調査くらいしろって fem_dal_00510.txt | 度量が大きいって言うよりも、部下を疑うことにアレルギーでもあるって感じよね fem_dal_00511.txt | しかも、ご丁寧にB−2方式のコンタクト方法よ fem_dal_00512.txt | それって、もしかして来月に発行される予定の新紙幣の物かしら? fem_dal_00513.txt | となると、最悪の場合は新紙幣の発行は先送りってことになるわよね fem_dal_00515.txt | それは、とてつもなく皮肉が利いているわね。とは言っても、向こうとしてはそれが誤算でしょうけど fem_dal_00516.txt | そうよね。ナツ達が、こんなに早く無罪放免になるとも考えていないだろうし fem_dal_00517.txt | あんたの面子に関わるって話かしら?それとも、取り引きの前振り? fem_dal_00518.txt | 分かったわよ。その依頼を完遂すれば fem_dal_00519.txt | あいつ、わざわざ嫌がらせにコードネームで呼びやがったわね fem_dal_00520.txt | ええ、その方が良いと思うわ。警察の警戒も強いだろうし、何より私自身がクタクタだもの fem_dal_00521.txt | それじゃあ、夕飯にでもしましょうか。腹が減ってはなんとかって言うしね fem_dal_00523.txt | だいじょーぶ。あんたはゆっくり休んでなさい。それに使い慣れてないキッチンで動かれたら、逆に足手まといだし fem_dal_00524.txt | やることないなら、お風呂でも入ってきたら?ご飯の前に汗を流してきなさいよ fem_dal_00525.txt | ちょっと、何を遠慮してるのよ?家主が良いって言うんだから、問題ないわよ fem_dal_00526.txt | はいはい。あっ、そうだ。お風呂で変なことしたら、ただじゃおかないわよ fem_dal_00527.txt | 随分と生々しい返しね。もしかして、ナツとか雪に、そんなことしてるのかしら? fem_dal_00528.txt | はいはい。信じてる信じてる。あっ、そうだ。着替えとかタオルは洗濯機の上にあるからね。それから、シャンプーとかは fem_dal_00529.txt | どうしてって、来客用に備えてるだけだけど?もしかして…ふふっ、自分のために用意してたとでも思ったのかしら? fem_dal_00530.txt | あら、そうだったの?それなら、嘘でも司のために用意したって、言っとくべきだったかしら。泣いてる司なんて、そうそう見れるもんじゃないし fem_dal_00531.txt | まあね。これでもナツには女子力が高いって尊敬されるくらいだいから fem_dal_00532.txt | ふふっ、ほれちゃったかしら? fem_dal_00533.txt | そうねぇ…いいこといっぱい、してあげるわ fem_dal_00534.txt | ふふっ、そんなところ。ほら、早く食べてよ。冷めないうちに fem_dal_00535.txt | まあ、本職のあんたには敵わないかもしれないけれど fem_dal_00536.txt | そう。それなら、晴れてあんたは無職ってわけね fem_dal_00537.txt | まあ、そしたら司を雇ってあげる fem_dal_00538.txt | ええ、一緒に厨房に立って、優しく指導してあげる fem_dal_00539.txt | あら?期待してるの? fem_dal_00540.txt | さあ、どうでしょうね fem_dal_00541.txt | あのね…使い道がないからって、無駄使いするのは話が違うでしょ?外食なんてアメリアでするくらいなのよ? fem_dal_00542.txt | ふふっ、期待してるわよ。その言葉、絶対に忘れないでよ fem_dal_00543.txt | ええ、そうね。私は今回の依頼の出所を探ってみる。あんたは、原版とインクを盗んだ奴らを探る形で行きましょう fem_dal_00544.txt | 別に、悪いなんて思うことはないわよ。こんなこともあろうかと、この部屋は誰にも知られないようにしてるし fem_dal_00545.txt | それじゃあ、明日から…ふわぁ〜 fem_dal_00546.txt | なによ…?仕方ないでしょ、疲れてるんだから fem_dal_00547.txt | さて、明日に備えてそろそろ寝ましょうか fem_dal_00548.txt | はいはい。こっちこそよろしくね。あっ、そうだ。部屋はどこでも好きなの使っても良いから fem_dal_00549.txt | 構わないわよ?そのまま二度と目覚めなくても良いならね fem_dal_00550.txt | ふふっ、そうかもね。少なくとも、私の目の前にいる男は違うみたいだけど fem_dal_00551.txt | お休み、司 fem_dal_00552.txt | おはよう。昨夜は良く眠れたかしら?ああ、朝食はもう少しでできるから、ちょっと待っててね fem_dal_00553.txt | ふふっ、それは良かった。何なら、これから毎日、眠るためにここに来たらどうかしら? fem_dal_00554.txt | 一応、あんたの好みに合わせてあげたわ。砂糖とミルクはなしで良いのよね? fem_dal_00555.txt | こう見えても、尽くす女なのよ? fem_dal_00556.txt | 死が二人を分かつまでの、無償の愛と忠誠かしら fem_dal_00557.txt | 女が先に死ぬって保証はないと思うけれど? fem_dal_00558.txt | あー、薀蓄はなしでお願い。あんたに評論されるために淹れたわけじゃないんだから fem_dal_00559.txt | はい、どうぞ。適当に作ったから、味には期待しないでよ fem_dal_00560.txt | まあ、でも…感想を聞かせてくれると嬉しいかも fem_dal_00561.txt | ちょっと、何をしみじみしてるのよ。それなら、ナツとか雪にも作らせたらどうなの? fem_dal_00562.txt | はい、めしあがれ。ていうか、あんたって自分がやった方が早いって判断すると、そうしちゃうのが問題よね fem_dal_00563.txt | そ、そう…?感想を言うには、ちょっと早すぎないかしら? fem_dal_00564.txt | ふふっ、じゃあプロに認められた味ってことね fem_dal_00565.txt | さて、それじゃあそろそろ行きましょうか fem_dal_00566.txt | あー、よしよし、すぐに助けてあげるからね。ちょっとだけ我慢してなさい fem_dal_00567.txt | 安心しなさい。真琴達がムショの中にいるのに、そんな暇なんてないわよ fem_dal_00568.txt | 一応、市長からは格別の待遇を与えるって言われたけど、実際どうかしら? fem_dal_00569.txt | 止めた方が良いわね。それを言うと、真琴は無駄に気負いそうだし、ナツは無駄に怯えそうだし fem_dal_00570.txt | さて、さっさとあの娘達の代わりに、クソッたれ共をムショにぶち込んでやらないとね fem_dal_00571.txt | 大丈夫、今来たばっかりだからって…こう言うと逢引しているみたいよね fem_dal_00572.txt | なによ、そのナチュラルな反応。もっとうろたえたりしても良いんじゃないの? fem_dal_00573.txt | うん…それならよし fem_dal_00574.txt | それで、倉庫の出退記録は手に入った? fem_dal_00575.txt | でも、これってあくまでも、倉庫を管理する公社の正式な記録よね? fem_dal_00576.txt | それで、結果は?って、ちょっと待ってね当ててみせるから fem_dal_00577.txt | 私達が侵入する数時間前の画像が、加工されていたのよね? fem_dal_00578.txt | その細工をできる人間は? fem_dal_00579.txt | となると、空振りってことね fem_dal_00580.txt | ふふっ、そうね…あいつをこき使えるなんて、中々あるもんじゃないわよ fem_dal_00581.txt | ふふふっ、面白そうだからスピーカーにしてよ。あいつの不機嫌そうな声を是非とも聞いてみたいから fem_dal_00582.txt | ぷぷっ…怒ってる怒ってる fem_dal_00583.txt | こっちは…当たりかもよ fem_dal_00584.txt | え?あっと fem_dal_00585.txt | え?あっ…えっと、あんた、私のシャンプーを使ったでしょ? fem_dal_00586.txt | べ、別に良いわよ。間違えたなら…次から気をつけてね fem_dal_00587.txt | そ、それで…どう? fem_dal_00588.txt | だ、だから…シャンプーの香り、とか fem_dal_00589.txt | そう。気に入ったなら、問題ないわ fem_dal_00590.txt | あっ、えっと…これよ。この車なんだけど見てくれるかしら? fem_dal_00591.txt | ええ、時間的にも倉庫街の監視カメラ映像に細工が施された時刻とタイミング的に合致するわね fem_dal_00592.txt | 該当車両なし。つまりは、偽造ナンバー fem_dal_00593.txt | 司ー、あんたって納豆食べられたっけ? fem_dal_00594.txt | あはははっ!それで、ナツは懲罰房行きなの!?ふふふっ、ほんとーにナツらしいわね…ふふふっ fem_dal_00595.txt | あの子は孤独が苦手そうだから、良い薬に…ふふっ、なるかもしれないわね…ぷぷっ fem_dal_00596.txt | はぁ…だから、こいつと話すと疲れるのよ fem_dal_00597.txt | 本当にお願いするわよ。この男が唯一といって良い手がかりなんだからね fem_dal_00598.txt | はぁ…なんだか嫌な予感しかしないわね fem_dal_00599.txt | 正直な話をすると、芳しくないわね fem_dal_00600.txt | ごめんなさい。原版と特殊インクを盗んだ男の特定はできたんだけど、行方を掴めていないの fem_dal_00601.txt | 分かってるわよ。それでも…ごめんなさい fem_dal_00602.txt | 随分とニッチな勉強ね…ちなみに、どんな隠語を覚えたのかしら? fem_dal_00603.txt | そう…とりあえず、アスマザに連絡して、ナツの隣にいた囚人を特定しないとね fem_dal_00604.txt | それで、その話を持ちかけてきた奴は誰なのかしら? fem_dal_00605.txt | あー…ルカ・マルチネスね fem_dal_00606.txt | もちろん断った、というか無視したわよ。そしたら、何を思ったのかあの男、私の勤めるクラブの権利書をグレーな手法で手に入れてね fem_dal_00607.txt | 実際のところ、私としてはクラブがどうなろうが、あんまり興味ないし、それを盾にされても愛人になるつもりはなかったんだけどね fem_dal_00608.txt | 最初は敵かと思ったけど、目的はほとんど一致してたからね、共闘することになったわけ fem_dal_00609.txt | そしてそれを公表して、ルカは無事にムショ送り。クラブもアスマザの部下も助かって大団円って感じ fem_dal_00610.txt | どうやら、当たりのようね fem_dal_00611.txt | しぶとい奴なんてそんなもんよね…それにしても、今泉の方ではどん詰まりだったのに、首謀者の方で簡単に掴めるなんてね fem_dal_00612.txt | 了解。警戒される前に全部終わらせちゃいましょう fem_dal_00613.txt | それにしても…手応えがなかったわね fem_dal_00614.txt | もしかして、特殊インクと原版の保管場所が知られることはないって高を括っていたとか? fem_dal_00615.txt | そうよね。打てる手は全て打っておかないと fem_dal_00616.txt | よくいるのよねぇ。こういう風に、意外な場所に保管しておけば大丈夫って思う奴 fem_dal_00617.txt | まあ、そこら辺からもルカの頭の悪さが分かるって話よね。さて、それじゃあ行きましょうか fem_dal_00618.txt | 奇遇ね、私もよ fem_dal_00619.txt | そりゃー忘れるわけないじゃない。あんたみたいな、ひどい不細工な男なんて fem_dal_00620.txt | どうしてもこうしても、あんた私に復讐したいんじゃなかったの? fem_dal_00621.txt | それで、私たちをどうするつもりかしら?謝ったら許してくれる?仲直りの握手でもしましょうか? fem_dal_00622.txt | あらあら、イチモツは役に立つのかしら。ムショで御稚児さんにされて、ネコに目覚めたんじゃないの? fem_dal_00623.txt | ふふっ、ご愁傷さま。自分だけ逃げようなんて都合の良いことを考えるからよ fem_dal_00624.txt | それにしても、よく集めたわね。ここにいるのは、シモーネに潰された奴らでしょ?それに…ああ、そこの眼鏡の男も見たことがあるわね fem_dal_00625.txt | バカよねー。市長を裏切ったら、どうなるか分からないのかしら? fem_dal_00626.txt | まあ、そうかもね。それでどうするの?ここで私を直ぐに抱いてみる? fem_dal_00627.txt | お生憎さま。今は手元にないの fem_dal_00628.txt | ふふっ、知りたい?それなら、這いつくばっておねだりしたらどう?どうせムショで覚えたんでしょ fem_dal_00629.txt | 私の男…?まさか、こいつのことかしら? fem_dal_00630.txt | あははっ、馬鹿じゃないの?こいつは、私の男なんかじゃないわよ。そんな安っぽい言葉で括れるはずないじゃない fem_dal_00631.txt | 背中と命を預けられる相棒 fem_dal_00632.txt | はぁ…分かったわよ。原版の場所に案内してあげる fem_dal_00633.txt | ええ、そうよ。この店って意外に防犯はしっかりしてるから、誰かに盗まれる心配はないしね fem_dal_00634.txt | でも、司の言う通りよ。このドアを開ければ、もう後戻りはできないからね fem_dal_00635.txt | 地獄へようこそ。ルカ・マルチネス fem_dal_00636.txt | あんたの部下も絡んでるんだから、これを期にしっかりと膿を出しておくことね fem_dal_00637.txt | 人の忠告を素直に聞かないからよ fem_dal_00638.txt | さよなら、ルカ・マルチネス fem_dal_00639.txt | お疲れ様ー fem_dal_00640.txt | ぷはぁ〜、やっぱり仕事終わりの一杯は最高よね〜 fem_dal_00641.txt | ふふっ、なんだか今の台詞ナツっぽいわよ fem_dal_00642.txt | ふふっ、昼間に泣き疲れちゃったんじゃないの?まあ、良いじゃない。そのお蔭で、二人きりで楽しめるんだし fem_dal_00643.txt | それにしても…ルカ達が小細工をしなければ、もう少しかかったかもしれないわよね fem_dal_00644.txt | そのことごとくが、逆効果だったわよね。傑作なのは、ナツにガセツウを吹き込んだ顛末よね fem_dal_00645.txt | 誘導するにしても、もう少し考えろって話よね。それに、今泉の周辺には気を使うくせに、肝心のルカのガードが弱かったのも悪手よね fem_dal_00646.txt | あら?もしかして、同情してるの?ショックだわー、私を慰みものにしようとした男に同情するなんて fem_dal_00647.txt | え?そ、そうなんだ…ふ、ふーん fem_dal_00648.txt | それじゃあ…あれかしら?私がルカにいやらしい目で見られたときは、気分が悪かった? fem_dal_00649.txt | じゃあ…アイツが私の髪の匂いを嗅いだときは…どうだった? fem_dal_00650.txt | 良いから答えなさいよー fem_dal_00651.txt | じゃあ、私が、ルカに唇を奪われたときは? fem_dal_00652.txt | あー、じゃあ、ずっと私を見ててくれたのねー fem_dal_00653.txt | それって、もしかして fem_dal_00654.txt | え…?う、うん…そ、そうね…でも…それって、本気? fem_dal_00655.txt | ふ、ふーん…そうなんだ…そう、なんだ fem_dal_00656.txt | そ、それならさ…もしも…もしもの話よ? fem_dal_00657.txt | さ、作戦が失敗して…その…私が本当にルカのものになったら、どうした? fem_dal_00658.txt | ふ、ふーん、そうなんだ。それは…まあ、悪くない答えよね fem_dal_00659.txt | 裏社会に入ったばっかりの、いきがってるチンピラの若造みたいね fem_dal_00660.txt | 背伸びしたい年頃なんでしょ。可愛らしいじゃない fem_dal_00661.txt | ところで雪は、さっきから何をしてるのかしら? fem_dal_00662.txt | 数日のムショ生活で、そこまで親しくなるって、あんたも中々の大物よね fem_dal_00663.txt | あんた…そんなこともしてるわけ? fem_dal_00664.txt | それで、上手くいきそうなのかしら? fem_dal_00665.txt | ねえ、ナツ、真琴。雪ってムショの中で、どんな感じだったの? fem_dal_00666.txt | 多分、違うと思うわよ…確認するけど、ナツたちは囚人達にイジメとかは受けてなかったのよね? fem_dal_00667.txt | わずか数日でムショをしめるなんて、やるじゃない雪。それも雰囲気と言葉だけで、暴力を使わずに fem_dal_00668.txt | まあ、馬鹿だから仕方ないわよね fem_dal_00669.txt | ちょっとー、私には声をかけないの?ついてきてくれないか、とか?この前は二人で危機を乗り越えた仲じゃない fem_dal_00670.txt | 行くわけないじゃない fem_dal_00671.txt | 盗むブツの保管場所、そこの警備体制 fem_dal_00672.txt | ここまでお膳立てされてると、むしろ罠じゃないかって疑うくらいよね fem_dal_00673.txt | ねえ、ナツ。さっきあんたが割ったお皿だけど、ちゃんと司に報告したのかしら? fem_dal_00674.txt | そうね…報酬は悪くないし、積極的に反対する理由はないわね fem_dal_00675.txt | ええ、シモーネが過去に所持していた魔法具でしょ?厄介な臭いがするのよね fem_dal_00676.txt | ふわぁ〜…おーじゃま〜 fem_dal_00677.txt | まあねぇ。本当は来る予定じゃなかったけど、今日のデザートがチーズケーキってのを思い出してね fem_dal_00678.txt | 久しぶりのメニューだから、食べようかなーって fem_dal_00679.txt | ランチセットとデザート。それから、ドリンクはコーヒーで fem_dal_00680.txt | ちょっと何よ、どうして微妙に私から目をそらすわけ? fem_dal_00681.txt | もしかして、あれでラスト? fem_dal_00682.txt | ちょ、ちょっと、もしかしてあんた、ナツに一つもあげてないわけ? fem_dal_00683.txt | それなら、どうしてこんなことになってるのよ!?在庫管理もできないわけ!? fem_dal_00684.txt | ちょ、ちょっと!それって最悪のタイミングじゃないの!完全に、私が悪者じゃない!? fem_dal_00685.txt | それはそうだけど、材料の余りってないの?ささっと作ってあげれば問題ないじゃない fem_dal_00686.txt | あー、もう。本当に最悪じゃない fem_dal_00687.txt | 分かってるなら、助けなさいよ fem_dal_00688.txt | あんた、笑顔できっぱりと言い切るわね fem_dal_00689.txt | と、とりあえず、注文はするわ。だけど、ちょっとだけお願いがあるの fem_dal_00690.txt | あのね fem_dal_00691.txt | あー、食べた食べたー。ごちそーさまー fem_dal_00692.txt | それにしてもー。なんだか、今日のランチは多めじゃなかったかしら〜 fem_dal_00693.txt | あっ、そう?でも、困ったわね〜。おなか一杯でチーズケーキが全部食べられそうにないわよ fem_dal_00694.txt | あー、困ったわね〜。誰か半分くらい食べてくれる人はいないかしら〜 fem_dal_00695.txt | うっさい!元はといえば、ちゃんとナツの分を用意してない司が悪いんだから fem_dal_00696.txt | あっ、そうだ。ナツ、良ければ半分食べてくれないかしら? fem_dal_00697.txt | だって、食べ残すともったいないでしょ?それなら、最初から半分ずつにしましょ fem_dal_00698.txt | ここまできて裏切ったら殺すわよ fem_dal_00699.txt | ええ、もちろんよ。ほら、隣に座りなさい fem_dal_00700.txt | ええ、そうね。喜んでくれて何よりよ fem_dal_00701.txt | 知らん振りして帰っても良いわよね fem_dal_00702.txt | ねえ、真琴…あんた、どうしたの?なんか、おかしいわよ?そこのシモーネに何かされたの? fem_dal_00703.txt | おかしくなったって…あんた。これ、冗談でしょ? fem_dal_00704.txt | 元魔王が神に誓うって、それこそ冗談でしょ fem_dal_00705.txt | ねえ、シモーネ。ちょっと話を聞かせてもらっても良いかしら?真琴が、どうしてこうなったのかについて fem_dal_00706.txt | つまり…真琴は知ってる人間についての記憶が、ごっそり抜けてるってわけね fem_dal_00707.txt | でも、気になるのは、例のブツが空だったってことよね。あれって、本来ならシモーネが昔に所持していた魔法具が入ってるのよね? fem_dal_00708.txt | それなら、どんな機能がある魔法具なの? fem_dal_00709.txt | となると、その魔法具が原因というのは、考えにくいってことね fem_dal_00710.txt | あの二人には、真琴のフォローをしてもらうつもりだから、情報は後で降ろすことにするのよ fem_dal_00711.txt | 案外頭は回るのね…その通りよ。記憶を失くした真琴に、「裏」の顔を見せて、変なストレスを与えたくないの fem_dal_00712.txt | 記憶喪失の相手に、無駄なストレスを与えるのは、可能な限り避けた方が良いでしょ? fem_dal_00713.txt | まず初めに考えられるのは、コネを使って優秀な医者に真琴を診せるとかよね fem_dal_00714.txt | ナツと雪の検査でも異常が発見できなかったから、少なくともそれ以上の技量を持つ医者…という前提があるけど fem_dal_00715.txt | 司、貸しなさい fem_dal_00716.txt | 留守録を聞いたら、速攻で折り返しなさい。さもないと…殺すわよ fem_dal_00717.txt | は?何言ってるの、あんた? fem_dal_00718.txt | それじゃあ、私はカグヤで似たような症状が、これまでに出てないか探ってみるわ fem_dal_00719.txt | はいはい、暗い話はそこまでにしなさいな fem_dal_00720.txt | あんた達、何やってるのよ。忘れちゃったことを、言ってても何も始まらないでしょ? fem_dal_00721.txt | あのね、私は事実を言ってるまでよ?それに、真琴の記憶が戻らないとも言ってないわよ? fem_dal_00722.txt | そう。それなら、真琴はどう?記憶が戻って、またナツ達と友達になりたいって思う? fem_dal_00723.txt | それならさ、ここでウジウジしてるより、その時に備えた方が建設的じゃない? fem_dal_00724.txt | 真琴が記憶を取り戻した。また友達になれた。良かったわね、それは確かにハッピーエンドよ fem_dal_00725.txt | でも、それまでの過程で、あんた達が今みたいに暗い顔してたら、真琴はどう思う? fem_dal_00726.txt | ええ、真琴からお誘いのメールを貰ったわ。断るのが、すごく気が引けたけれど fem_dal_00727.txt | なーに言ってるのよ。記憶を失くした女の子が、あんたみたいな男を誘えるはずないでしょ? fem_dal_00728.txt | さて…バカ話はここまでにして、話を進めましょうか fem_dal_00729.txt | まさか、カグヤで同様の症状が続発してるなんてね fem_dal_00730.txt | そうなれば、カグヤがパニックになってもおかしくはないわね fem_dal_00731.txt | たまには、あの市長も頭を使ってもらわないとね。良い機会じゃないの? fem_dal_00732.txt | 記憶喪失患者の生活習慣、持病に共通点はなし。近親者にも同様の疾患を持つ者はなし fem_dal_00733.txt | MRIを初めとする画像検査は異常なし。薬物、ならびに毒物検査の結果も異常なし fem_dal_00734.txt | 気持ち良いほどに、異常なしが並んでるわよね。つまりは、医学的にはお手上げってことか fem_dal_00735.txt | 賛成。可能性がゼロじゃないけれど、それに注力するのはバカらしいし fem_dal_00736.txt | 魔法、もしくはそれに類似するもの fem_dal_00737.txt | さらに言えば、その原因はナツと雪の簡易検査でも検知されないものになるわね fem_dal_00738.txt | ねえ、ネモ。ちゃんと私の伝言は聞いたのかしら?それにしては来るのが遅すぎない? fem_dal_00739.txt | シモーネの事務所の調査はどうなってるのかしら?あそこから全部始まったのよね fem_dal_00740.txt | 特に、何かあるってわけじゃなさそうよね fem_dal_00741.txt | この患者もっていうか、全ての患者が何の兆候もないままに記憶を失ってるのよね fem_dal_00742.txt | 了解。任せておいて fem_dal_00743.txt | ダメね。感知できたのは、時々ここら辺に出てくる小さな魔物の魔力くらい。そっちはどうだった? fem_dal_00744.txt | とはいっても、ここで何かが起きたのは間違いないのよね fem_dal_00745.txt | やってみる価値はあると思うけど、問題が一つあるわよ fem_dal_00746.txt | ええ、できないことはないけれど、雪と私達じゃ精度に雲泥の差があるから fem_dal_00747.txt | まあ、腕が鈍らないように、久しぶりにやってみるのも良いかもしれないけれど fem_dal_00748.txt | 予想はしていたけど、画像が粗すぎるわね fem_dal_00749.txt | それじゃあ、私は患者の共通点を探してみるわね fem_dal_00750.txt | どうしたの?何か見つけたのかしら? fem_dal_00751.txt | ふふふっ、笑わせないでよ司。いきなり言うなんてズルいじゃない fem_dal_00752.txt | ふふっ、そうじゃなくてね…あー、おっかしー。そんなこと今更じゃない fem_dal_00753.txt | 真琴の隣にいるのは、ナツと雪なのよ?それだけで答えにならないかしら fem_dal_00754.txt | そうだけどね。まあ、考えてみれば心配するのは、あんたの特権だから良いのかもね fem_dal_00755.txt | あら?違ったの?名実共に保護者はあんたじゃない fem_dal_00756.txt | でしょ?だから、前言を撤回する感じになるけど、あんたが心配するのは良い事だと思うわ fem_dal_00757.txt | 予定変更になって、送り忘れたって感じじゃないかしら。ほら、ナツが一番ビクビクしてるし、間違いないでしょ fem_dal_00758.txt | ふふっ、仲間外れね。まあ、考えようによっては、そうかも fem_dal_00759.txt | 真琴は本当に気が利くわね〜 fem_dal_00760.txt | そう?ちゃんとやってるじゃない fem_dal_00761.txt | これだけでも、私達には充分すぎるわよ。だから、そんな顔しないの fem_dal_00762.txt | そうしないと、あんたが記憶を取り戻してから、この画像でいじめちゃうんだから fem_dal_00763.txt | いやいや、そういう問題じゃなくてね。どういう原理でそうなったのかっていう話なんだけど fem_dal_00764.txt | あっ…ごめんね。原理とか聞いた私が馬鹿だったわ fem_dal_00765.txt | なんというか…今の擬音語だけの説明って、ナツや真琴に似てるわよね fem_dal_00766.txt | ええ、出会った頃が懐かしいわ。純粋で常識人だったお姫様は、もういないみたいね fem_dal_00767.txt | それにしては、動きが速すぎないかしら? fem_dal_00768.txt | 急いで他の患者が記憶を失った瞬間の映像を、ピックアップすることにしましょう fem_dal_00769.txt | 女の命である髪に無許可で触れるなんて、恋人にしか許されない行為よ fem_dal_00770.txt | まあ、カグヤは温暖な気候だから一年中蚊はいるし、刺された跡なんて珍しいものじゃないでしょ? fem_dal_00771.txt | じゃあ、雪はその虫がこの事件の元凶だと考えているわけね? fem_dal_00772.txt | でも、あのバカがすぐに仕事をするかは疑問よね fem_dal_00773.txt | ええ、そうね。あいつが市長と一緒に依頼を持ってきたときには、そんな素振りはなかったし fem_dal_00774.txt | とりあえず、ミッシングリング…じゃなくて、ミッシングリンクとやらを探してみることにしましょうか fem_dal_00775.txt | あー、それなら私はパス。司と雪で行って来て fem_dal_00776.txt | ええ、あったわ。患者のミッシングリンクが判明したの fem_dal_00777.txt | それにしても…本当に共通点がないのよね fem_dal_00778.txt | 職業、年齢、居住地、種族…考えられるところは、全部洗ったんだけどね fem_dal_00779.txt | ううん、そうでもないわよ fem_dal_00780.txt | 真琴としては、何か気になることないのかしら? fem_dal_00781.txt | ちょっと待って。真琴と会ったことがあるって、どうして知ってるのよ? fem_dal_00782.txt | じゃあ、待ってよ…まさか fem_dal_00783.txt | ええ、灯台下暗しとでも言うのかしら?答えは案外近いところにあったわ fem_dal_00784.txt | ええ、そうよ。記憶を失った患者は、全員がそこに名前があるの fem_dal_00785.txt | 市のデータベースには、市民一人一人の魔力量が添付されてるんだけど、その項目と患者番号が、ある程度一致してるのよ fem_dal_00786.txt | それでも、近似値って言って良いくらいの信頼度はあると思うわ fem_dal_00787.txt | 謹んで拝聴するわ fem_dal_00788.txt | その台詞だけ聞くと感動的な作品の感動的なシーンのような気がするけれど、大人しくダイエットしなさい fem_dal_00789.txt | でもさ、ナツの言葉からすると、魔法生物って何がしかの目的を持って作成されてるのよね? fem_dal_00790.txt | 確実に非人道的な実験に手を染めてるわよね fem_dal_00791.txt | あー、はいはい。分かったから話を続けなさい fem_dal_00792.txt | その時にしっかりと最後まで読んでれば、こんな騒ぎにはならなかったのにね fem_dal_00793.txt | ということは、この魔法生物が魔力量の低い順に真琴の店の来店者を襲ったのは fem_dal_00794.txt | ええ、そうね。まずは魔法生物の居場所を捕捉すること fem_dal_00795.txt | そうね。いつ出てくるか分からないから、シモーネとアスマザにも人員を回してもらうように要請しましょう fem_dal_00796.txt | こちらも了解。二分で行くから、見失うんじゃないわよ fem_dal_00797.txt | 無理ね。あの虫には聴覚がないみたいだから fem_dal_00799.txt | さて、まずいわね。これで残弾ゼロよ fem_dal_00800.txt | そうね…メインディッシュって感じかしら? fem_dal_00801.txt | 絶対に動いちゃダメだからね。ナツの魔法が当たるかもしれないんだから fem_dal_00802.txt | もしもそうなら、お腹一杯お菓子をご馳走してあげる fem_dal_00803.txt | 真琴。落ち込んでるんじゃないわよ。まだ終わってないん fem_dal_00804.txt | 私、一体何してるのかしら fem_dal_00805.txt | そうね…うーん、あんた誰だっけ? fem_dal_00806.txt | あー、ごめんごめん!冗談だからね!ここにいるのは、司っていう性格が歪んでて、皮肉屋で、料理だけが取り柄の男だって覚えてるから fem_dal_00807.txt | ふふっ…個性的な襟足になってるわね fem_dal_00808.txt | どうせなら、もう少し切っても良かったのよ?頭を挿げ替えれば、もう少しまともな性格になると思うし fem_dal_00809.txt | そうよねぇ。真琴がいなかったら、間違いなく詰んでたわ fem_dal_00810.txt | 私の名前はダリア・キルジャプキナ。よろしくね、真琴 fem_dal_00811.txt | はい、二人脱落っと。二人はどうするの? fem_dal_00812.txt | あら?本当に珍しく悩んでるのね fem_dal_00813.txt | はいはい。それじゃあ、最後のカードね fem_dal_00815.txt | ぶふっ…ポ、ポーカー、フェイス…ぷぷっ fem_dal_00816.txt | ダメ…もう、限界…ぷくくくっ fem_dal_00818.txt | 正解。良い勘してるじゃない、雪 fem_dal_00819.txt | どこのバカよ、こんなことするなんて fem_dal_00820.txt | きっと草の根を分けてでも犯人を捜し出て、処分するでしょうね。そして、その過程で割を喰うのは、一般市民ってわけ fem_dal_00821.txt | 強いて言うなら…ナツの両親とその愉快な仲間達がカグヤに来たときくらいかしら fem_dal_00822.txt | あーあ、どこかのバカのせいでクラブもお休みになっちゃったわよ fem_dal_00823.txt | あら?良い香りがするわね fem_dal_00824.txt | 良いの?それなら、いただくわ。丁度甘い物を食べたかったのよねー fem_dal_00825.txt | ええ、おかげでしばらくは無収入よ。こんな状況だと、ペイ・バックの仕事もないだろうし fem_dal_00826.txt | コーヒーありがと、雪。えっとね、私は完全に歩合制なのよ。ステージ一回でいくらって感じで fem_dal_00827.txt | じゃあ、教えてあげる。実はね fem_dal_00828.txt | ああ、そう言えば、ナツと雪は私の部屋に来たことがなかったわよね? fem_dal_00829.txt | それなら、今度は私の部屋に招待しないとね。フルーツロールまでご馳走になるんだから、お礼をさせてもらわないと fem_dal_00830.txt | へぇ、思った以上の出来栄えね。司も手伝ったのかしら? fem_dal_00832.txt | 分かってる分かってる。冗談よ fem_dal_00833.txt | はいはい、ギャフンギャフン fem_dal_00834.txt | 随分な言い草じゃない。あっ、これ美味しいわね fem_dal_00835.txt | 良いんじゃないかしら。ムサい男より、可愛い女の子が作った方が、お客さんの受けも良いはずよ fem_dal_00836.txt | もしかして…気付いてないの?既に、あの二人目当ての客は増えてるのに。ただでさえ、真琴目当ての男が少なからずいるのにね fem_dal_00837.txt | マジよ。本気と書いてマジと読むくらい。とは言っても、怖いお兄さんがいるからアプローチできてないらしいけれど fem_dal_00838.txt | あら、意外ね。俺の妹と従業員と幼馴染に手を出すなーって言ってくれると思ったのに fem_dal_00839.txt | とは言っても、今は色気よりも食い気みたいだけどね fem_dal_00840.txt | まあ、それが上手くいくかは疑問だけどね fem_dal_00841.txt | 味方にならないかってオファーがひっきりなしだものねぇ fem_dal_00842.txt | 私も司の言葉に同意するけれど、それってあいつらからのオファーがないのを前提にしてるわよね? fem_dal_00843.txt | とりあえず、話を聞いてみることにしましょう。ここで、無駄に反抗しても面倒なだけだし fem_dal_00844.txt | あのさ、勘違いしてるかもしれないけれど、私達は捜査機関じゃないのよ?そんなのは、あんたの部下にやらせなさいよ fem_dal_00845.txt | それなら、もう一人のお友達は?あいつは、今回の抗争には関係のない立場だから、仲介役としてはうってつけじゃない? fem_dal_00846.txt | もしかして、何か気になる所でもあるってわけ?その違和感が正しいか、私達で確認しようと fem_dal_00847.txt | それにしても、本当に理解できない事件よね fem_dal_00848.txt | 市長の手配した警察が来るまで。この三日間の賊の中では、一番座り心地が良いのよ、こいつら fem_dal_00849.txt | それで、話を戻すわよ。百歩譲って、本当に増山がシャイブを殺害したとする。ここまでは、まだ理解できるのよね fem_dal_00850.txt | 動機はアスマザとシモーネを敵対させるため?それこそ、誰も得はしないわよね? fem_dal_00851.txt | それに、そもそも抗争をやりたいなら、そんな面倒なことをすると思う? fem_dal_00852.txt | ええ、そうよね。少なくとも「カグヤ」の人間なら、そんな面倒なことはしない fem_dal_00853.txt | あんたも、カグヤに染まってるわね。こう考えたらどうかしら?首謀者達にもカグヤの住人の行動は読めなかったって fem_dal_00854.txt | そいつらの想像以上に、カグヤの連中がお祭り好きだったってわけ fem_dal_00855.txt | まあ、アスマザも同じ事を考えてるでしょうね。でも、事が事だから私達の意見も聞きかったってところかしら fem_dal_00856.txt | そうよねぇ。シモーネの方にいるナツ達も苦労してるみたいだし。ああ、雪だけは馴染んでるみたいだけれど fem_dal_00857.txt | ふふっ、それなら雪がシモーネの部下にならないうちに、事態を解決しないとね fem_dal_00858.txt | ルビー・アラートを発動させたけれど、今のところ空振りね。現在、カグヤ市警の6割を動員して捜索中 fem_dal_00859.txt | 登録なし。十中八九偽造ナンバー。ちなみに、主要道路のカメラにも映ってないわ fem_dal_00860.txt | それはないと思う。雪がシモーネに協力し始めたのは、ほんの数日前だから fem_dal_00861.txt | なに?もしかして、こいつを知ってるの? fem_dal_00862.txt | どんな思想の奴らなの?極右、それとも極左? fem_dal_00863.txt | となると、この後の行動も読めてくるわね。身代金か仲間の釈放の要求ってところかしら fem_dal_00864.txt | カグヤ市民からすれば、このメチャクチャな状況は容易に想像できるけれど、外から来た奴らには無理だったんでしょうね fem_dal_00865.txt | だとしてもさ、ナツの魔法って…まあ、威力だけはあるんでしょ?精度は別にしても fem_dal_00866.txt | ええ、奇遇ね。私もよ fem_dal_00867.txt | あんたが来ると、面倒なことになるからよ fem_dal_00868.txt | 雪…ちゃんと生きてなさいよ fem_dal_00869.txt | となると、こいつらに吐いてもらうしかないわね fem_dal_00870.txt | 開店前のショッピングモールね。爆弾に繋いだまま放置するなんて、良い度胸してるじゃない fem_dal_00871.txt | ええ、ありがたく使わせてもらうわ。久しぶりに、まともな車を運転できそうだし fem_dal_00872.txt | アメリア始まって以来の危機じゃないのかしら? fem_dal_00873.txt | 無理無理。言っても聞かないんだから、あの二人 fem_dal_00874.txt | この際、司が治るまで店を休めば良いのに fem_dal_00875.txt | ドジっ娘属性好きって言うのかしら?そんな奇特な趣味の男が群がってる感じよね fem_dal_00876.txt | まあ、それでも頑張ってる二人を応援するのは、良いことじゃないかしら? fem_dal_00877.txt | 随分安いお礼じゃない fem_dal_00878.txt | 心配しないの。本当にヤバくなったら、無理にでも私が手伝うから fem_dal_00879.txt | へぇ、それは面白そうな映画ね。いつまで上映してるのかしら? fem_dal_00880.txt | それじゃあ、明日にでも観に行くことにしましょうか fem_dal_00881.txt | あー、確かに…微妙にがに股になってるわね。心なしか、肩で風を切ってる感じだし fem_dal_00882.txt | ええ、ばっちりよ fem_dal_00883.txt | ふふっ、ちゃんとコピーをとっておいて、数年後三人に見せてやることにしましょう fem_dal_00884.txt | ねえ、そう言えば、アスマザとネモはどうしたの?今日は、あいつらが来る日じゃなかったかしら?まあ、静かで良いけど fem_dal_00885.txt | それもそうだけどさ、こんな事を言ってると、来たりするのよねぇ fem_dal_00886.txt | 何だか、ひどく味気ない郵便ね fem_dal_00887.txt | ナツはどうしちゃったの?変よあの娘。いや、いつも変といえば変なんだけど fem_dal_00888.txt | もしかして、とうとうダイエットを始めたのかしら?急なダイエットって、体の調子が悪くなったりするのよね fem_dal_00889.txt | となると、糖分を取らせたほうが良いのかしら fem_dal_00890.txt | ダイエットじゃない。となると、本当に異常事態ね fem_dal_00891.txt | ねえ、司。あなた心当たりはないの? fem_dal_00892.txt | 最低ね。乙女にとって体重の話はデリケートなものなんだから fem_dal_00893.txt | あのね、つまらない冗談を聞きに来たんじゃないの fem_dal_00894.txt | というと…あんたは、差出人を知ってるわけ? fem_dal_00895.txt | なるほどね…確かに、ありそうだわ fem_dal_00896.txt | そこまで分かってるなら、何とかしなさいよ fem_dal_00897.txt | うわぁー、聞いた雪?あんたの兄って、やっぱり別人じゃないの? fem_dal_00898.txt | まあ…そこまで司が言うなら、そうするけど fem_dal_00899.txt | ええ、ようやく話してくれる気になったみたいだしね fem_dal_00900.txt | 頑張ったわね、ナツ fem_dal_00901.txt | あー、もう。せっかく褒めたのに、泣くんじゃないの fem_dal_00902.txt | これで良かったのよね? fem_dal_00903.txt | ええ、そうよね。あんな風に泣いている三人を見てると…そう思えるわ fem_dal_00904.txt | 確かに、みんなが言う通りに面白い映画だったわね。公開最終日に間に合って良かったわ fem_dal_00905.txt | それに…司が言っていたことも本当だって証明されたし fem_dal_00906.txt | それじゃあ、次はどうしましょうか?今日はアメリアも休みなのよね? fem_dal_00907.txt | あの三人…本当に似てきたわね fem_dal_00908.txt | はいはい。店の前で騒がないの fem_dal_00909.txt | ここは私が出してあげるから、好きなのを頼んじゃいなさい fem_dal_00910.txt | 三つって…そんなに食べて大丈夫なの? fem_dal_00911.txt | 分かったわよ、三つでも四つでも五つでも、好きな物を頼みなさい fem_dal_00912.txt | あんた、やっぱり大物だわ fem_dal_00913.txt | 気に入ってくれて何よりだわ fem_dal_00914.txt | ええ、私の手作り。良かったら、食べてみて fem_dal_00915.txt | ええ、もちろんよ。ナツが戻ってきたら、作ってあげなさい fem_dal_00916.txt | 良いじゃない。キャラが立ってて fem_dal_00917.txt | そうかしら?私が知る中で一番お菓子作りが上手なのは…司じゃないの? fem_dal_00918.txt | え?ちょっと、ナツ…?まさかあんた fem_dal_00919.txt | 恋愛感情とまではいかなくても、惹かれているってことで良いのかしら? fem_dal_00920.txt | まあ、同居している年上の男が、自分に優しくしてくれれば、嫌でも惹かれるわよね fem_dal_00921.txt | そうね…私としては、良い機会だと思うわよ fem_dal_00922.txt | ええ、ナツがカグヤを離れる直前に、その感情に気付いたことよ fem_dal_00923.txt | カグヤを離れている間、じっくり考えてみなさい。あなたにとって、司がどんな存在なのか。離れて分かることは、いっぱいあるはずだから fem_dal_00924.txt | 考えて考えて、考え抜いて…カグヤに戻ってきなさい。その時、ナツが本当に司を好きなら fem_dal_00925.txt | 私も全力で応援するから。あっ、もちろんそれまで司に手を出す女は排除しといてあげる fem_dal_00926.txt | ええ、約束する。女同士の約束よ fem_dal_00927.txt | 雪ー、コーヒーおかわりー fem_dal_00928.txt | ふふっ、ようやくナツらしくなってきたわね fem_dal_00929.txt | 司、あんた何かしたのかしら? fem_dal_00930.txt | ありがと、雪 fem_dal_00931.txt | あら?意外ね。雪なら誰とでも上手くやれそうなのに fem_dal_00932.txt | とはいっても、即戦力のバイトなんて逆に嫌じゃない? fem_dal_00933.txt | ていうか、ナツと雪は地震が少なくない地域から来たんじゃないの? fem_dal_00934.txt | まあ、実際のところ大した揺れじゃなかったし fem_dal_00935.txt | ナツが来る3年位前かしら。その時も、同じように地震があったんだけど、原因は分かるかしら? fem_dal_00936.txt | あの後は大変だったわよねぇ。カグヤが核の炎に包まれるところだったし fem_dal_00937.txt | まあ、私達は良いんだけどさ…それより、ナツの方が問題じゃないの?明日、ちゃんと帰れるのかしら? fem_dal_00938.txt | ちょっと市長。さすがにそれはないんじゃない? fem_dal_00939.txt | カグヤが魔力で浮いてるなんて初耳だけど…ああ、そうじゃない。聞きたいのは、どうして今まで分からなかったの? fem_dal_00940.txt | 雪の言う通りよ。居場所を作るのは、あくまでも生きている人間なんだから fem_dal_00941.txt | ナツが心細かっただけじゃないのかしら? fem_dal_00943.txt | あり得ないわね。何か、変なことを企んでないでしょうね? fem_dal_00944.txt | あー、それはあり得るわね fem_dal_00945.txt | 確かに、それは大変そうよね。ナツ、ちゃんと帰れる? fem_dal_00946.txt | ちょっとちょっと、マズい予感がするんだけど fem_dal_00947.txt | ものすごく頭が痛くなってきた fem_dal_00948.txt | ナツの顔が想像できるわよね。自信と決意を持ってカグヤを助けるために向ったけど fem_dal_00949.txt | だから、最初から私達に言えば良かったのに fem_dal_00950.txt | さらに言うと、自分で「いけない」ことだって自覚してるから、止められないように黙ってたりするのよね fem_dal_00951.txt | それなら、二度と勝手に行動しない? fem_dal_00952.txt | で、返事は? fem_dal_00954.txt | それじゃあ、いくわよ fem_dal_00955.txt | 雪…ナイフを手にして笑うのは止めてくれないかしら fem_dal_00956.txt | そこまで慌てなくても良いから。ていうか、ナイフを振り回さないの fem_dal_00957.txt | あー、そこまで深刻にならなくても fem_dal_00958.txt | さて、それじゃあ気を取り直して行きましょうか fem_dal_00959.txt | それくらい、我慢しなさい。魔王様なんでしょ? fem_dal_00960.txt | ほら、さっさと行って、ナツを助けてきなさい fem_dal_00961.txt | はぁ!?二人が海に落ちた!? fem_dal_00962.txt | アスマザ。部下に言ってすぐに水上艇を用意させて fem_dal_00963.txt | ええ、必ず伝えるわ fem_dal_00964.txt | 何言ってるのよ。あんた達も連れて行くわよ。目は多いに越したことないんだから fem_dal_00965.txt | 助けに行くまで、死ぬんじゃないわよ fem_dal_00966.txt | まあ、普通のお姫様なら、刑務所になんか入らないわよね fem_dal_00967.txt | 一生懸命背伸びしている非行少女っぽいわよね fem_dal_00968.txt | ちなみに、三人はムショの生活を楽しめたのかしら? fem_dal_00969.txt | ああ、そう言えばそうだったわね。懲罰房行きなんて、中々レアな経験したじゃない fem_dal_00970.txt | あの娘達は、一体何をしたいのかしら? fem_dal_00971.txt | あんたにも一応は、あの年頃があったでしょ? fem_dal_00972.txt | とは言われてもね…あの年頃の自分なんて、未だに理解できてないし fem_dal_00973.txt | というか、よく話しながら盛り付けができるわよね fem_dal_00974.txt | ふふっ、気にしないで良いわよ。三人には助けられたんだからね fem_dal_00975.txt | それに使われてる素材がね、中々手に入らないのよ。ミルクもフルーツも…まあ、言ってしまえば幻の一品って感じかしらね fem_dal_00976.txt | ほらほら、無駄話してないで食べちゃいなさいよ fem_dal_00977.txt | お気に召したかしら? fem_dal_00978.txt | ふふっ、それは良かったわね。他にもデザートは用意してるから、安心して食べなさい fem_dal_00979.txt | それにしても、本当に全部食べるとはね fem_dal_00980.txt | あんたのソウルは何個あるのよ fem_dal_00981.txt | 悪いことじゃないところが、面倒なのよね fem_dal_00982.txt | もしかすると、無事に逃げることができたかもしれないわね fem_dal_00983.txt | そうね。ナツがドジって建物から落ちそうになったときとか fem_dal_00984.txt | カロリー消費の的になれってことね fem_dal_00985.txt | あー、それなら私で良いわよ。ナツの魔法に興味があるし fem_dal_00986.txt | それに、失敗したとしても…ナツをイジる材料が増えるだけだし fem_dal_00987.txt | そんなことないわよ。友人とのコミュニケーションのネタが増えて嬉しいなって fem_dal_00988.txt | しかも、何か気の抜けたような音が聞こえたんだけど fem_dal_00989.txt | はぁ…良いじゃない、そのうちお腹を空かせて戻ってくるわよ fem_dal_00992.txt | ちょっと、司!下手に動くと fem_dal_00994.txt | ええ、まずはそこよね。このままだと、危なくて動けないし fem_dal_00995.txt | あー、なるほどね。それ以上離れると、くっつく魔法が発動して…ああなるわけ fem_dal_00996.txt | あー、もう。怒ってないから、安心しなさい。それより、この魔法はどれくらい効果が続くのかしら fem_dal_00997.txt | え…そ、それは fem_dal_00998.txt | でも、厄介な状況よね。それも、絶妙なレベルで fem_dal_00999.txt | そうね…はぁ fem_dal_01000.txt | え?べ、別に…楽しんでなんかはないわよ fem_dal_01001.txt | ふふっ、なーにその言い方は?もしかして、この部屋に来るのが嫌なのかしら? fem_dal_01002.txt | あら?不満なのかしら?近くに、こんな美女が侍ってる状況が fem_dal_01003.txt | 自分の容姿に自信を持って、何が悪いのかしら? fem_dal_01004.txt | 心配しすぎじゃないの?あの二人だって子供じゃないんだし。それに、朝になったらアメリアに戻るんだから fem_dal_01005.txt | 夜はクラブよね fem_dal_01006.txt | 私としては司のベッドでも構わないけれど、雪と同室なのよね? fem_dal_01007.txt | あー、それなら雪には、悪いことをするかもしれないわね。私と司が五月蝿かったら、ごめんなさいね fem_dal_01008.txt | あっ、なんなら耳栓でもしてた方が良いかもね fem_dal_01009.txt | せっかくだから、色々と楽しもうじゃない…司 fem_dal_01010.txt | 司が何かするって言うか…二人でする、かしらね? fem_dal_01011.txt | ふふっ…雪は私と司が何をするつもりだと思ってたのかしら? fem_dal_01012.txt | あらあら、雪ったらませてるわね〜。ただ私は、司と夜遅くまで話が盛り上がりそうって言おうとしただけなのに。ね、司? fem_dal_01013.txt | さて、雪をからかうのはこれくらいにして…夜は私の部屋に泊まった方が良いと思うのだけど? fem_dal_01014.txt | ああ、冗談を抜きにしての話よ。さすがに私がいると、部屋も狭くなるでしょ? fem_dal_01015.txt | 色々と?ふふっ、何かしら? fem_dal_01016.txt | なんだ、残念。それで、雪としてはどれが良いのかしら? fem_dal_01017.txt | ふふっ…あの時の雪ったら可愛かったわねー fem_dal_01018.txt | シスコンねー。まあ、雪も雪でブラコンの気もあるしねー。さっきだって、司の貞操を守るのに必死だったし fem_dal_01019.txt | へ?何を言ってるの? fem_dal_01020.txt | え…?そ、そうなの? fem_dal_01021.txt | そ、そう…なんだ fem_dal_01022.txt | あっ、ごめんなさいね。今、持って来るから fem_dal_01024.txt | だ、ダメに決まってるでしょうが! fem_dal_01025.txt | そ、そんな事言っても…予期せぬアクシデントで、その距離を越えたらどうするのよ fem_dal_01026.txt | だから、できるだけ近くにいるしかないのよ。でもさ、そうすると fem_dal_01027.txt | さすがね、司。良いこと言うじゃない fem_dal_01028.txt | 冗談に見える? fem_dal_01029.txt | 乙女の尊厳と、男の意識なんて天秤にも乗らないじゃない? fem_dal_01030.txt | それは、あんたが努力しなさいよ。お、音を消すとか…い、色々 fem_dal_01031.txt | 良いけれど、わざと見せるとかしないでよね fem_dal_01032.txt | ちょっと、隣で大きな欠伸しないでよ。せっかくの朝ごはんが、美味しくなくなるでしょうが fem_dal_01033.txt | へぇ、そうなんだ。隠れていやらしいことでもしてたの? fem_dal_01035.txt | へ、へぇ…それでドキドキして眠れなかったんだぁ fem_dal_01036.txt | もしかして…それで、私の匂いを嗅いだりしたのかしら? fem_dal_01038.txt | はぁ?そうやって、人のせいにするんだ fem_dal_01039.txt | え?どういうこと? fem_dal_01040.txt | う、うるさい!こ、この尻尾は毛が生えてるから…その…色々と手入れもあるし fem_dal_01041.txt | ま、まあね。それくらいは、分かる審美眼はあるのね fem_dal_01042.txt | ええ、もちろん。自分に安眠の効果がある歌を聞かせたから fem_dal_01043.txt | え?今みたいに寝不足になっている司を見たかったから fem_dal_01044.txt | そしたら、そうね…涙を流しながら、司に初めてを奪われてたでしょうね fem_dal_01045.txt | どう?今夜は…試してみる? fem_dal_01046.txt | 最近ね、寝室に新しい防犯装置を取り付けたのよ。私以外の人物を狙い撃つ fem_dal_01047.txt | あっ、司。ちょっと待ってくれるかしら? fem_dal_01048.txt | ちょっと、そのまま立っててね fem_dal_01049.txt | ねえ、マーキングって知ってるかしら? fem_dal_01050.txt | 良いから良いから fem_dal_01051.txt | ふふっ、おはよう fem_dal_01052.txt | ふふっ、マーキングって言ったでしょ fem_dal_01053.txt | あら?ごめんなさい…司に私の香りが移っちゃったみたいね fem_dal_01054.txt | ええ、ちょっと色々あってね。ふふっ、雪としては気になるかしら? fem_dal_01055.txt | そうなの?ということは…貴女、私達が来るのを窓からずっと見て待ってたわけ? fem_dal_01056.txt | え?あっ、そうなんだ…あ、ありがとう、雪 fem_dal_01057.txt | ふふっ、知ってる。もっと感動しても良いのよ? fem_dal_01058.txt | うーん、そこまで言うなら、コレ次第ね fem_dal_01059.txt | そうねぇ、その時次第って感じかしら fem_dal_01060.txt | 決まってるじゃない?ぜーんぶ時価よ fem_dal_01061.txt | ていうか、シャワーって何よ。風俗と勘違いしてない? fem_dal_01062.txt | ちょっと本気で言ってるわけ? fem_dal_01063.txt | この店のステージを見れば分かりそうなものだけど fem_dal_01064.txt | それは無理でしょ。あそこに衝立なんて、無粋以外の何者でもないし fem_dal_01065.txt | それにね…どうせ、客はあんたなんか見てないわよ fem_dal_01066.txt | だからあんたは、黙って私を見てれば良いの fem_dal_01067.txt | せっかくの特等席なんだから、私以外を見たら、ダメなんだからね fem_dal_01070.txt | どうもありがとう fem_dal_01071.txt | ほら、ぼーっとしてないで、ステージを降りないと fem_dal_01072.txt | はい、お疲れ様ー fem_dal_01073.txt | はぁ…今日はいつもより疲れたー fem_dal_01074.txt | まあ、仕方ないけどねー。それは分かってるけれど、ちょっとだけ愚痴を言ってみた fem_dal_01075.txt | うーん、でもそれだけって言うのもねー fem_dal_01076.txt | もう一杯頂戴。司のツケで fem_dal_01077.txt | それで、一番私に近いところから見てた人間として、ご感想は? fem_dal_01078.txt | そ、そう?それなら良いんだけど…他には? fem_dal_01079.txt | へえ、覚えてたんだ…意外ね fem_dal_01080.txt | ねえ、それなら…その後に私と会った時に、何て言ったか覚えてる? fem_dal_01081.txt | いや、そうじゃなくて…ほら、あれよ。ここで、少しだけ話したでしょ? fem_dal_01082.txt | ほらほら、続きは? fem_dal_01083.txt | 正解。ご褒美に一杯奢ってあげるわ fem_dal_01084.txt | でも、あんた最低よねー fem_dal_01085.txt | だって、ルカの屋敷で会ったとき、私って気付かなかったじゃない fem_dal_01086.txt | ステージで私を見てたくせに fem_dal_01087.txt | それで言ったのが、歌声しか覚えてなかった。喧嘩を売ってるかと思ったわよ fem_dal_01088.txt | それなら…本当は、私の顔も覚えてたの? fem_dal_01089.txt | その0.2秒の間が答えよね fem_dal_01090.txt | そんなこと言われたのはじめてよ…この店に来る客も、ほとんどは私の容姿に気を取られる感じだし fem_dal_01091.txt | まあ、良いんだけどね。結果的に、司の言葉で目が覚めたようなもんだし fem_dal_01092.txt | あら?興味をそそられたかしら? fem_dal_01093.txt | ふふっ、正解。気が向いたら、教えてあげるわ fem_dal_01094.txt | ねえ、司ー fem_dal_01096.txt | 今日って…暇? fem_dal_01097.txt | あっ、別に暇じゃないなら…良いんだけど fem_dal_01098.txt | あー、確かにそれはあるかもね。他には予定あるのかしら? fem_dal_01099.txt | うーん、予定って言うか…そんな感じのはあるかしらね fem_dal_01100.txt | あら?優しいじゃない fem_dal_01101.txt | もしかして…何か要求されるのかしら? fem_dal_01102.txt | へー、好意ねぇ fem_dal_01103.txt | ふふっ、カグヤにレディーが何人いるのかしら? fem_dal_01104.txt | あら?何か不満でもあったのかしら? fem_dal_01105.txt | だって、この映画は今日までだし。夜の席は埋まってたんだもん fem_dal_01106.txt | それに、せっかくなら誰かと一緒に観た方が良いじゃない? fem_dal_01107.txt | え?知らないの?ナツと真琴は、ホラー映画が大の苦手なのよ? fem_dal_01108.txt | ええ、一回だけ一緒に観たんだけど、隣の席でガタガタ震えながら泣いてたわ。特にナツが酷かったわね fem_dal_01109.txt | ふふっ、正解。ちなみに、雪も一緒に観てたんだけど、微動だにしなかったわね fem_dal_01110.txt | それで、映画のご感想は?あんたホラー映画って結構好きよね? fem_dal_01111.txt | はいはい、残念でした。ていうか、あんたそんな女って嫌いでしょ? fem_dal_01112.txt | 次?そうね…そろそろ良い時間だからご飯でも食べに行きましょうか fem_dal_01113.txt | 決まってるでしょ?いつもの店よ fem_dal_01114.txt | んー…オムレツ fem_dal_01115.txt | シンプルにひき肉とたまねぎで。そっちのリクエストは? fem_dal_01116.txt | せっかくだから、交換しましょうよ。私があんたのを作って、あんたが私のを作るの fem_dal_01117.txt | まあ、何とかなるでしょ。それで、司は何を食べたいのかしら? fem_dal_01118.txt | ああ、ご飯がちょうど一人分余ってるしね、ちょうど良いか fem_dal_01119.txt | なるほど。だから、そんなに落ち着いてお菓子を食べてるわけね? fem_dal_01120.txt | 分かってるわよ。冗談よ、冗談。でも…食べすぎは太るわよ? fem_dal_01121.txt | まあ、ナツが羨むスタイルでも反応しない朴念仁はいるけどね fem_dal_01122.txt | でも…後三日かぁ fem_dal_01123.txt | バカ言わないの。それまでに、あんたをどうこき使ってやろうか、考えてただけ fem_dal_01124.txt | 色々と買いたい物があるから、あんたに荷物持ちでもさせようかなって fem_dal_01126.txt | もしも、さ…三日あれば、何か fem_dal_01127.txt | あー、やっぱり止め。なんでもない fem_dal_01129.txt | こいつと合うわけない fem_dal_01132.txt | え、ええ…映画を観てきたわ fem_dal_01133.txt | そうね…ソファが古くなってきたから、インテリアショップで見繕って、それから新しいバッグが欲しいから fem_dal_01135.txt | そ、そうね fem_dal_01136.txt | そもそもデートって、男女が恋愛的な動機の元に行動を共にすることでしょ? fem_dal_01137.txt | それなら、これは違うでしょ。恋愛的って言うか…魔法的な動機じゃない fem_dal_01138.txt | 恋の魔法、か fem_dal_01139.txt | まあ、ナツの年頃からすれば、そうかもしれないわね fem_dal_01140.txt | それなら…本当にデートしましょうか?大人のデートを fem_dal_01141.txt | 冗談よ、冗談。さて、それじゃあ…そろそろ行きましょうか司 fem_dal_01142.txt | ああ…あれは司に関係ないことよ。気にしないで fem_dal_01143.txt | あんたに…どうこうできる話じゃないから fem_dal_01144.txt | ふふっ…今夜で司との生活も終わりね fem_dal_01145.txt | 確かにそうかもね。じゃあ、賭けましょうか?今日で魔法が切れるかどうか fem_dal_01146.txt | やってみなければ、分からないじゃない fem_dal_01147.txt | 解けない fem_dal_01148.txt | そうかしら? fem_dal_01150.txt | さあ?そういう司の方はどうなのよ? fem_dal_01152.txt | この前…あんたとこんな状態になってから、初めてステージに立った日のことなんだけど fem_dal_01153.txt | その時に、司の言葉で目が覚めたって言ったの覚えてる? fem_dal_01154.txt | その言葉の意味…教えてあげましょうか? fem_dal_01155.txt | 今夜はそうね…ウィスキー一杯で良いわ fem_dal_01156.txt | まあ、そこまで大きな話じゃないのよ?その時の私はね…歌を止めようって思ってたの fem_dal_01157.txt | そうかしら?私にとっての歌って…そうね、最初はただの生きる糧だったの fem_dal_01158.txt | 私がスラム出身なのは…まあ、薄々気づいているでしょうけど。とにかく、そこから這い上がるための糧だったのよ fem_dal_01159.txt | それでね、色々と運も良くて、この店のステージに立てることになったわけ fem_dal_01160.txt | まあ、私としては、ここに立つことで段々と歌も好きになっていったのよ fem_dal_01161.txt | なんだかんだ言っても、歌声を褒められるのは嬉しいし、上手くなった分だけ報酬も増えるし。もしかすると、刷り込みだったのかもしれないけど fem_dal_01162.txt | でもね、段々と客の目的が変わっていくのよ fem_dal_01163.txt | もちろん、私も女だから、それ自体は嬉しいわよ?カグヤの名士が、私に見惚れてるんだもん。そして、それだけでお金を払ってくれるし fem_dal_01164.txt | 私も、容姿だけで金が入るなら、楽だなって思ったくらいだし fem_dal_01165.txt | でもね…段々とそれが嫌になってくるのよね。本当に…私って何様のつもりなのかしら fem_dal_01166.txt | 一流の表現者ぶって、何よりも私の歌を聞いて欲しい…そう思ってしまうのよ fem_dal_01167.txt | 空しい、憂鬱…不満…ちょっと違うわね。ああ、そうだ…自分自身が面倒臭くなったって感じかしら fem_dal_01168.txt | そこで起きたのがルカの一件でしょ?私の体目当ての男に、店を潰されそうになるんだから fem_dal_01169.txt | そんな時にね…あんたに言われたのよ。あの歌を聴いただけでも、生きてて良かったって思えるって fem_dal_01170.txt | しかも、次に会ったときは、私の顔なんて忘れてるし…ふふっ fem_dal_01171.txt | 本当にね…喧嘩を売られてると思ったわ。自惚れてるなって fem_dal_01172.txt | そして…あんたに言われた言葉で、私も生きてた意味があったなって思えた fem_dal_01173.txt | そんな色々と勘違いしてる女の話よ。少なくとも…私が男なら、蹴り上げたくなるようなタイプね fem_dal_01174.txt | 司が?ふふっ、それはないわよ。王宮暮らしを捨てる男が、私と同じなんてあり得ないわ fem_dal_01175.txt | 逃げた?あんたが? fem_dal_01176.txt | それなら、こう続けたいのかしら?自分に比べて、ダリアは立派だって fem_dal_01177.txt | それで…何を言いたいわけ? fem_dal_01178.txt | そう…ありがと fem_dal_01179.txt | ふふっ…夜風が気持ちいい fem_dal_01180.txt | 全然飲んでないわよ? fem_dal_01181.txt | それなら、司は飲みすぎなのかしら? fem_dal_01182.txt | ねえ、司ー fem_dal_01183.txt | 今夜で、終わりなのかしら…? fem_dal_01184.txt | それならさ…今夜で終わりになりたい? fem_dal_01187.txt | さっきさ…私が逃げるときは、手伝ってくれるって言ったわよね? fem_dal_01188.txt | それならさ…今から逃げたいんだけど fem_dal_01189.txt | 逃げるのは…私だけじゃない fem_dal_01190.txt | 司も…一緒に fem_dal_01191.txt | うん…一緒に逃げようよ…お互いの体に fem_dal_01193.txt | お待たせ fem_dal_01194.txt | ひゃいっ!?あっ、つ、司も…シャワー浴びる? fem_dal_01195.txt | ひゃい!?な、何かしら…司 fem_dal_01196.txt | そ、そんなの当たり前じゃない…恥ずかしいし fem_dal_01197.txt | ひうっ!?な、なに…? fem_dal_01198.txt | あ、あのさ…そのことなんだけど fem_dal_01199.txt | こ、今夜は…止めておかない fem_dal_01200.txt | だ、だって…ほ、ほら…司にも、色々とあるじゃない?だ、だから…今夜は、ここまでというか fem_dal_01201.txt | もう少し、私が…こう、落ち着いたらって言うか…あっ、司と…そ、その…するのが、嫌っていうわけじゃなくて fem_dal_01205.txt | へ?そ、それって fem_dal_01208.txt | ね、ねえ…やっぱり、今日は止めとかない? fem_dal_01209.txt | そ、そうだけど…ほ、ほら、あれよ。今日は…その、日取りも、悪いし…色々と、あれだし fem_dal_01210.txt | だ、だから…また日を改めてってことで fem_dal_01211.txt | そ、そんなわけないじゃない。ただ私は、あんたのために言ってあげているわけで fem_dal_01212.txt | だ、だって…あれじゃない?す、するのよ?私達…本当に fem_dal_01213.txt | そ、そそそ、そうだけど。こ、こっちにも心の準備があったりなかったり…そ、それは司も同じだろうし fem_dal_01214.txt | 心の準備って…何の? fem_dal_01215.txt | 〜〜〜〜〜〜っ! fem_dal_01216.txt | べ、別に嫌じゃないけど fem_dal_01217.txt | い、良いけど…その…優しく、してくれるなら fem_dal_01221.txt | んっ…やだ…そんなに見ないで fem_dal_01222.txt | う、ううっ…嬉しいけれど…その、あの…んんっ…この、変態 fem_dal_01223.txt | な、なに間抜けな顔してるのよ fem_dal_01224.txt | っ〜〜〜! fem_dal_01225.txt | ば、バカじゃない?そ、そんな可愛いって言えば…お、女が喜ぶと思っているの?これだから…司ってダメなのよね〜 fem_dal_01229.txt | 司のバカ…そんなの言わなくても分かるじゃない fem_dal_01230.txt | わ、分かれば良いのよ…そ、それじゃあ下らないこと言ってないで…続きをしたら? fem_dal_01238.txt | そ、それは fem_dal_01254.txt | ああっ、きてる…きてるぅ…きちゃう、きちゃうよぉ…ああっ、司…私…あぁん、もう…もうっ! fem_dal_01266.txt | は、恥ずかしいから fem_dal_01267.txt | だ、だって…司の顔が見えるのも…顔を見られるのも…恥ずかしいし fem_dal_01268.txt | そ、それとも…司は、嫌なの? fem_dal_01269.txt | この格好でするのが…嫌なの?男の人って、そういうのに拘るって聞いたし fem_dal_01270.txt | そ、そうなんだ…良かった fem_dal_01271.txt | うん…来て…司… 早く…司を感じさせて fem_dal_01274.txt | そ、そうなんだ…んっ、んんっ…ふふっ、わ、私の初めて…司にあげちゃったんだ fem_dal_01275.txt | ちょっと…んっ、もう少し、喜んでくれても…良いじゃない…傷つくわよ fem_dal_01276.txt | 感動って…そこまで、大げさに言わなくても fem_dal_01278.txt | ふふっ…それなら、動いても良いわよ fem_dal_01280.txt | うん…我慢しないで…さっきは優しくしてくれたから…んっ、今度は…司の好きなようにして欲しい… fem_dal_01297.txt | 司…司ぁ…ああっ、気持ち良いよ…んっ、すごく…んっ、気持ち良い…あああっ fem_dal_01300.txt | こんなにされたら、私…わたしぃ… fem_dal_01311.txt | ねえ…司…少しだけ、このままで良いかしら…? fem_dal_01313.txt | すごく恥ずかしかったんだけど…優しくしてほしいって…言ったのに fem_dal_01314.txt | うぅ〜、バカにしてる fem_dal_01315.txt | 可愛いって言えば…なんでも許すと思ってる fem_dal_01316.txt | 謝って fem_dal_01317.txt | だ、だから…謝ってよ。優しくしてくれなかったのと、恥ずかしい事をしたのを謝ってよ fem_dal_01318.txt | 恥ずかしいことをしたのも fem_dal_01319.txt | そ、それは…そうかもしれないけれど fem_dal_01320.txt | で、でも…その…色々と、司は足りないし fem_dal_01321.txt | な、なによ…? fem_dal_01323.txt | え?そ、それって fem_dal_01324.txt | ちょ、ちょっと待って…ちょっとだけ待って fem_dal_01326.txt | い、いつから…? fem_dal_01327.txt | そ、そうなんだ…ふ、ふーん…司が…わ、私を…愛してるんだ fem_dal_01329.txt | そ、それは fem_dal_01330.txt | あ、愛してる…私も fem_dal_01331.txt | 私も…出会った時から、司が好きだった。愛してる…大好き fem_dal_01332.txt | わ、私も…司の恋人になりたい fem_dal_01333.txt | ね、ねえ…司…本当に私で良いの? fem_dal_01334.txt | だ、だって…私って、面倒な女でしょ?それに…嫉妬深いし fem_dal_01335.txt | だから…その…浮気とか…心配で fem_dal_01336.txt | そ、そんなことしたら…怒るんだから…泣くんだから fem_dal_01337.txt | は、初めてを…あげたのに…捨てられても…泣くんだから fem_dal_01339.txt | う、うん…知ってる fem_dal_01340.txt | うん…安心した fem_dal_01341.txt | ふふふっ…司の恋人かぁ…私が…司の恋人 fem_dal_01342.txt | 今の音って fem_dal_01343.txt | だけど…違う絆で繋がってる気がする fem_dal_01345.txt | 眠る前に…もう一度だけ、聞かせて fem_dal_01346.txt | うん…私も、愛してる fem_dal_01347.txt | 司…大好き fem_dal_01349.txt | これって…夜明けのコーヒーよね fem_dal_01350.txt | え?ねえ、司?ど、どうしたの? fem_dal_01351.txt | そ、そうなんだ fem_dal_01352.txt | そ、そんなに見つめないでよ…恥ずかしい fem_dal_01353.txt | なーに、司? fem_dal_01354.txt | そうよね…アメリアに戻らないと fem_dal_01355.txt | あっ、ごめんなさい。司がアメリアに戻るのは、当然だとは思うし、そうすべきだっていうのは分かってる fem_dal_01356.txt | 向こうには雪とナツもいるし、何よりあそこの責任者は司だから fem_dal_01357.txt | た、たまには…泊まりに来ても、良いんだからね fem_dal_01358.txt | この部屋は…司のために借りたんだから fem_dal_01360.txt | い、言ったわよ fem_dal_01361.txt | その前から…好きだったもん fem_dal_01362.txt | だ、だって…つ、司と…いつか、こんな関係になるって期待して fem_dal_01363.txt | つ、司と…二人で…その…眠るため fem_dal_01364.txt | 男の来客なんて…司以外は嫌だもん fem_dal_01365.txt | 男物のシャンプーも、下着も、寝巻きも…全部、司のためのものだもん fem_dal_01366.txt | 謝らなくても…良い。全部、叶ったから fem_dal_01367.txt | だから、謝罪の言葉じゃなくて…他の言葉が、欲しい fem_dal_01368.txt | うん…私も愛してる fem_dal_01369.txt | 何かしら、司? fem_dal_01370.txt | 知らないの?良い女の秘訣は、オンとオフの切り替えなんだから fem_dal_01371.txt | 似たようなものよ。大体ね、一日中甘い空気で過ごしてたら、心が太っちゃうじゃない fem_dal_01372.txt | でしょ?だからね fem_dal_01373.txt | 甘いときは…蕩けるくらいに甘い方が良いの fem_dal_01374.txt | あら?どうしてかしら? fem_dal_01375.txt | ふふっ、考えておく fem_dal_01376.txt | お邪魔するわねー fem_dal_01377.txt | 何かしら、雪? fem_dal_01378.txt | え…?ちょっと、雪…いきなりどうしたの? fem_dal_01379.txt | いや、だからね…どうして、そんな事を fem_dal_01380.txt | そ、それは…えっと fem_dal_01381.txt | そ、そうね…うん。司と付き合ってるわ fem_dal_01382.txt | ええ、そうね。雪…ありがとう fem_dal_01383.txt | ふふっ、その時はよろしくね fem_dal_01384.txt | なんていうか…あの娘には勝てる気がしないわ fem_dal_01385.txt | ええ…やっぱり、あんたの妹だなって思うわ。クリティカルな所で勘が良いし fem_dal_01386.txt | それだけじゃないわよ。私が司を好きなことも、バレてたしね fem_dal_01387.txt | そうね…雪が口に出したのは、司と朝から映画を観た日ね。多分、気付いたのはもっと前でしょうけど fem_dal_01388.txt | あの日に雪が、私のことを姉のように思えるって言ったの覚えてる? fem_dal_01389.txt | えっとね…実は、前に女子会をしたのよ。ほら、あんたがクラブで酒を飲んでから、適当にアメリアで寝るとか言ってたやつ fem_dal_01390.txt | その時ね、雪を少しからかったのよ。私のことをお義姉さんって呼んでも良いわよって fem_dal_01391.txt | ええ、それで合ってるわ。雪も、そう捉えてたし fem_dal_01392.txt | それから、私の背中を押してくれた。雪のあの言葉も…司に、その…体を委ねる切っ掛けになったし fem_dal_01393.txt | だからこそ味方としては心強いわね fem_dal_01394.txt | ええ、大変なことになると思うわよ? fem_dal_01395.txt | 司、コーヒーお代わり fem_dal_01396.txt | ねえ、ナツ、真琴。本当に、私達がイチャイチャしてるところを見たいの? fem_dal_01397.txt | それなら、見せてあげましょうか? fem_dal_01398.txt | 付き合うイコールデートって言うのが、可愛らしいわね fem_dal_01399.txt | ご心配なく。次のアメリアの定休日にする予定だから fem_dal_01400.txt | さて…それじゃあ、私は帰ることにするわ fem_dal_01401.txt | 最後が21時から fem_dal_01402.txt | ええ、待ってるわ fem_dal_01403.txt | お待たせ、司 fem_dal_01404.txt | ふふっ、歯の浮くような台詞だけど、ありがとうって言っておくわ fem_dal_01405.txt | はい、それじゃあお疲れ様 fem_dal_01406.txt | それで、今夜は出てくるときに雪にからかわれたりした? fem_dal_01407.txt | ふふっ、そうかしら?自覚はないけれどね fem_dal_01408.txt | なによ?じーっと私の顔を見つめて fem_dal_01409.txt | まさか。好きなだけ、見つめても良いわよ fem_dal_01410.txt | 今夜はいつまでいられるの? fem_dal_01411.txt | ふふっ、それは良いことを聞いたわ fem_dal_01412.txt | ちょっと待っててね。面白いことを思いついたの fem_dal_01413.txt | あら?何か不満でもあるのかしら? fem_dal_01414.txt | 良いじゃない。ここでするって、何だか背徳的で fem_dal_01416.txt | せっかくだから、サービスしてあげるわよ fem_dal_01417.txt | 今夜だけ、司のために…そういうお店になったの fem_dal_01418.txt | ふふっ。楽しみでしょ? fem_dal_01419.txt | でしょ?それなら…体を楽にして、私に全部任せなさい fem_dal_01429.txt | ふふっ…それじゃあ、してあげる fem_dal_01432.txt | それなら…もっと、強く挟んであげないとね fem_dal_01443.txt | ふふっ、可愛い… 女の子みたいな声になってるわよ…んぢゅっ、ぺろ、れろっ fem_dal_01447.txt | ふふっ、よく言えました…それなら、思いっきりイかせてあげるからね fem_dal_01452.txt | ほらほら、いつ出しても良いのよ?あむっ、れろっ、んぢゅっ、ちゅうううっ、いっぱい出しちゃいなさい fem_dal_01462.txt | ふふっ…どういたしまして fem_dal_01463.txt | でも、まだ終わりじゃないわよね。元気だけど苦しそうよ? fem_dal_01464.txt | ふふっ、仕方ないわね…付き合ってあげる fem_dal_01469.txt | つかさぁ…もう一回…して…お願い fem_dal_01495.txt | うん…すき…だいすき… fem_dal_01503.txt | 司…つかさぁ… fem_dal_01513.txt | 司…愛してる…大好き fem_dal_01515.txt | ええ、昨夜は司のせいで寝不足なの fem_dal_01516.txt | ありがと fem_dal_01517.txt | 別にからかってないわよ。昨夜、寝不足だったのは本当だし fem_dal_01518.txt | 交際は順調だけど、どうしてそう思ったの? fem_dal_01519.txt | そっか、それは恋人として嬉しいわね fem_dal_01520.txt | ねえ、真琴。私達は、友達よね? fem_dal_01521.txt | それと同じよ。事実なんだから、恥ずかしがる必要なんてないんだし fem_dal_01522.txt | なによ、気持ち悪い fem_dal_01523.txt | はいはい。司と付き合い始めたのよ、これで満足したかしら? fem_dal_01524.txt | あのね、からかうなら、もう少し面白いことを言いなさいよ。そんなので、顔を赤くするのって真琴くらいよ? fem_dal_01525.txt | はぁ…バカなこと言わないでよ fem_dal_01526.txt | それ、絶対に呪いがかけられてるでしょ fem_dal_01527.txt | あんた達、本当に喧嘩でも売ってるの? fem_dal_01529.txt | え?あっ、うん…そうね fem_dal_01530.txt | され、これからどうしましょうか?アメリアで打ち上げでもする? fem_dal_01531.txt | ふふっ、可愛らしいじゃない fem_dal_01532.txt | えっとね…司の部屋が良い fem_dal_01533.txt | ううん…そうじゃなくて。司の部屋に入るのが初めてだったから fem_dal_01534.txt | だから…少しだけ緊張してる。司の匂いがいっぱいで…司が、ここで生活してるんだなって思うと fem_dal_01535.txt | それでね…そこに恋人としているのが、幸せなの fem_dal_01536.txt | 自分でも、おかしく思うくらい。こんなに思春期の女の子みたいなことを考えるなんてね fem_dal_01537.txt | 本当は、付き合っても…いつも通りに振舞えると思ってたのに。他の人がいる時はできるけど fem_dal_01538.txt | 司と二人っきりになると…もうダメなの fem_dal_01540.txt | でも…いざ二人っきりになると…あなたに抱かれたい…そんな願望しか湧いてこなくなるの fem_dal_01542.txt | うん…愛してる、司 fem_dal_01545.txt | それに…今日の仕事中も、チラチラ見てたのに、気付いてるんだからね fem_dal_01548.txt | それなら…ふふっ、好きにしても良いわよ? fem_dal_01562.txt | もっと…もっと、気持ち良くなって…司いつも…私を愛してくれて…気持ち良くしてくれる…お礼なんだから fem_dal_01577.txt | もっと…司としてたいけど…わたし、ああっ、弱いからぁ…もう無理だよぉ… fem_dal_01578.txt | ほんと?まだ…ああっ、してくれるの?司にイかされちゃった、わたしに…もっと、してくれるの? fem_dal_01579.txt | うん…うんっ、いっぱいしようね…司 fem_dal_01589.txt | でも…まだ、終わりじゃないよね?もっともっと…してくれるんだよね? fem_dal_01590.txt | うん…嬉しい…司、大好き fem_dal_01591.txt | どうしたの?何かして欲しいことでもある? fem_dal_01592.txt | 良いわよ…司が望むことなら、なんでもしてあげたいから fem_dal_01593.txt | んっ…つかさぁ… fem_dal_01594.txt | そ、そんなに見ないでよ fem_dal_01595.txt | す、少しだけ fem_dal_01596.txt | で、でも…司の顔を見るのは…嫌いじゃ、ない fem_dal_01598.txt | ね、ねえ…司 fem_dal_01599.txt | ま、まだ…しないの? fem_dal_01626.txt | 司が…私のことを嫌いになるんじゃないかって、不安なんだから…ああっ、ひうっ、あぁんっ fem_dal_01628.txt | 本当?信じちゃうよ?私…信じちゃうからね? fem_dal_01629.txt | うん…うん…愛してる…司、大好き、司のこと…信じてる… fem_dal_01632.txt | ああっ、すごいよぉ…司に愛してるって、だいしゅきって言われると…それだけで、気持ちよくなっちゃう fem_dal_01644.txt | つかさ…つかさぁ だいしゅきぃ…あいしてるぅ… fem_dal_01645.txt | うん…あいしてる、だいしゅき…司 fem_dal_01647.txt | あっ、真似したー fem_dal_01648.txt | そんなことないわよ。私の方が先にしたんだからね fem_dal_01649.txt | それにー、私が眠いのは司のせいなんだから fem_dal_01650.txt | 応えたのは、司の方じゃない fem_dal_01651.txt | その話なんだけれどね…実は、特にないのよね。したいことは、司と離れられないときにしちゃったし fem_dal_01652.txt | あの時は、司とこんな関係になるなんて想像してなかったから…色々と欲張っちゃって fem_dal_01653.txt | ええ、そんなところよ fem_dal_01654.txt | そうね。適当で良いと思うわ fem_dal_01655.txt | ふふっ、心配しないでも大丈夫よ。今からデートに行く予定だから fem_dal_01656.txt | どこへって言っても fem_dal_01657.txt | ええ、そうね fem_dal_01659.txt | さっき言ったかもしれないけれどさ、司と付き合ってから、何をしたいのか色々想像してたの fem_dal_01660.txt | でもね…それで良かったのかなって思ってる fem_dal_01661.txt | だってさ、そうしなかったら…今頃私は前のめりになって倒れてたと思うから fem_dal_01662.txt | 司と付き合えて幸せで、あれもこれもしたいって思って…きっと上手くいかなかったと思う fem_dal_01663.txt | そんなことあるわよ。あー、でも…そんな事ないかも…きっと付き合ったら、司に気を使いすぎて、どこに行きたいかって言い出せなかったかも fem_dal_01664.txt | え?あっ…い、今の台詞にグッときたと言うか…嬉しいというか fem_dal_01665.txt | そ、それなら…今…やりたいことが、一つだけ出てきたけど…分かる? fem_dal_01668.txt | す、少し…歩きにくいわね fem_dal_01669.txt | そ、そうなのかしら?司は…そんな経験があるの? fem_dal_01670.txt | そ、そうなんだ fem_dal_01671.txt | それなら…一緒に慣れていくのかな、この距離に fem_dal_01672.txt | ふふっ…やっぱり、こうなっちゃうのよね fem_dal_01673.txt | それで、何もすることがないんだもんね fem_dal_01674.txt | ふふっ…なんか真琴みたい fem_dal_01675.txt | それを言ったら、真琴が喜びそう fem_dal_01676.txt | 何かしら?あっ、ちょっと待ってね当てるから fem_dal_01677.txt | えーっと、私に車の運転を習うとか? fem_dal_01678.txt | それじゃあ、歌を習うとか? fem_dal_01679.txt | ふふっ…それってどんな状況よ? fem_dal_01680.txt | それなら、ちゃんと教えてあげないとね fem_dal_01681.txt | 期待しててちょうだい。それなら、次は私の番ね fem_dal_01682.txt | 思いついたけど、当てられるかしら? fem_dal_01683.txt | それはデートって言うのかしら?残念ながら外れ fem_dal_01684.txt | そうね…ヒントはナツ fem_dal_01687.txt | 次は…司の番よ fem_dal_01688.txt | 当てて…みせましょうか? fem_dal_01693.txt | つかさぁ…つかさぁ… fem_dal_01696.txt | んっ、ひんっ、しゅきぃ…だいしゅきぃ fem_dal_01698.txt | うん…嬉しいけれど fem_dal_01701.txt | だって…そんなの私も同じなんだから…もう、司に溺れちゃってるんだもん… fem_dal_01703.txt | 司の…意地悪… fem_dal_01704.txt | でも…そんな司が、大好き 好きで好きで、仕方ないの fem_dal_01705.txt | 大好き…司、だーい好き fem_dal_01707.txt | 私達のデートの最後に…それを証明してちょうだい… fem_dal_01720.txt | エッチかな?はしたないかな?気持ち良さそう?それとも…幸せそう? fem_dal_01744.txt | んっ…ああっ、それじゃあ fem_dal_01754.txt | つかさに…されることは、全部気持ちよくて、だいしゅきだからぁ、あっ、ああっ、あぁんっ fem_dal_01756.txt | うれしいよ…ずっと、ずーっと、そうなりたかった。司と…こうなりたかったから… fem_dal_01771.txt | もっと、しゅきって、愛してるって言って…今までに言えなかった分も…全部、言って欲しい fem_dal_01780.txt | ひんっ、ああっ、だいしゅきな、つかさのせーし…いっぱい、私の中に入ってる… fem_dal_01781.txt | 嬉しいよ、幸せだよ… つかさの…気持ち良い証拠が…わたしの中に、いっぱいだからんっ、司…つかさぁ… fem_dal_01785.txt | えっとね…あのね…考えるとさ、私って…とんでもないこと言ってるかも fem_dal_01786.txt | セ、セックスの最中に…わ、私…ずっと、司と一緒って言って、司も同じ事を言って fem_dal_01787.txt | あっ、別にそれが嫌って言うことじゃなくて、嬉しいんだけど…う、嬉しいのは本当なんだからね!? fem_dal_01788.txt | それなら良いんだけど…えっと、それってさ、つまり…あの…つまり、そういうことよね fem_dal_01789.txt | そ、そうよね…そういうことよね fem_dal_01790.txt | ちょ、ちょっとダメ!い、今はダメ! fem_dal_01791.txt | い、今はダメなの!つ、司がね…もしも、私が想像している通りの言葉を言うつもりなら…ダメなの fem_dal_01792.txt | あっ、その言葉を聞きたくないってわけじゃなくて、今がダメなだけだから fem_dal_01793.txt | だ、だってね…今、その言葉を聞くと fem_dal_01794.txt | そ、そうじゃなくて…絶対に、嬉しくて、心臓が止まるから…嬉しくて死んじゃうから fem_dal_01795.txt | だ、だからね、それは…またの機会って言うか、その…落ち着いてからって言うか fem_dal_01796.txt | そ、そんなのダメに決まってるでしょ!?ぜーったいに、心臓が止まるもん fem_dal_01797.txt | む、無理無理!そんなことされたら、心の準備ができなくて、大変なことになるんだから! fem_dal_01798.txt | そ、そこは…司が考えてよ fem_dal_01799.txt | た、楽しみに…してるんだから fem_dal_01800.txt | えへへっ…司… fem_dal_01801.txt | かさっ!さっ…! fem_dal_01802.txt | 仕方ないでしょ。護衛の対象があんたなんだから fem_dal_01803.txt | ねえ、どうしてそこまで護衛に拘るわけ?あんたが、そこまで言うほどにヤバい話なの? fem_dal_01804.txt | その話を聞く限りだと、会場には入らなくても良いのね? fem_dal_01805.txt | 絶対にお断り。どうせロクでもないオークションなんでしょ? fem_dal_01806.txt | 司!つかさっ! fem_dal_01807.txt | 目を開けなさい!司! fem_dal_01808.txt | わ、私を庇って…そ、それで fem_dal_01809.txt | 真琴…私…どうすれば fem_dal_01810.txt | 司っ!目を開けてよ! fem_dal_01811.txt | そうだ…ナツ…ナツの魔法なら! fem_dal_01812.txt | ふざけないでよ!私を庇って死ぬなんて…あんたらしくないじゃない! fem_dal_01813.txt | 早く目を開けなさい、司! fem_dal_01814.txt | 私を置いていくな!司! fem_dal_01815.txt | あんたがいなくなったら…生きていけないんだから fem_dal_01816.txt | だれか…司を助けてよ fem_dal_01818.txt | 嘘じゃ、ないでしょうね…? fem_dal_01819.txt | 何でも差し出してあげる fem_dal_01820.txt | 分かった…それで、その代償は? fem_dal_01821.txt | 良いわよ。さっさと持って行きなさい fem_dal_01823.txt | 愛してる…司 fem_dal_01829.txt | 生きててくれて、ありがとう。私は大丈夫だから fem_dal_01831.txt | やっぱり、戻らないか fem_dal_01832.txt | でも、後悔なんてしてないし、するはずない fem_dal_01833.txt | ただ声が出なくなっただけで、他に不自由はないし fem_dal_01834.txt | まあ、やれることは少なくなったけどね fem_dal_01835.txt | それでも、司がいてくれれば良い fem_dal_01836.txt | 司に歌を教えるか…できなくなっちゃったわね fem_dal_01837.txt | これじゃダメなのに…司に気付かれる fem_dal_01838.txt | 司…会いたいよ fem_dal_01839.txt | 司に…愛してるって言いたい。もっと、私の歌を聴いて欲しい fem_dal_01840.txt | もう…司に歌を褒めてもらえない、抱かれるときの声が可愛いって…言ってもらえない fem_dal_01841.txt | 司…つかさ fem_dal_01844.txt | 司は、体に不調はない? fem_dal_01845.txt | そんなことしたら、誰かが代償を支払わないとダメになる fem_dal_01846.txt | 寂しいな fem_dal_01847.txt | 私…弱くなってる fem_dal_01848.txt | 早く…司に会いたいな fem_dal_01852.txt | そ、そんなのダメに決まってるでしょ!?ぜーったいに、心臓が止まるもん fem_dal_01853.txt | む、無理無理!そんなことされたら、心の準備ができなくて、大変なことになるんだから! fem_dal_01858.txt | そんなこと…ないから…嬉しいよ…司 fem_dal_01859.txt | 愛してる…司 fem_dal_01860.txt | さあ、誰かしらねー fem_dal_01861.txt | ダーメ。この娘、あなたの胸からどけると、必ず泣き出すんだから fem_dal_01862.txt | 私とシオンが満足するまで fem_dal_01863.txt | 大丈夫よ。きっとナツと雪…それから真琴が上手くやってくれるし fem_dal_01864.txt | 良いじゃない。周りからの愛情は、子供にとって大切なんだから fem_dal_01865.txt | ふふっ、一応はね fem_dal_01867.txt | 司は…幸せかしら? fem_dal_01868.txt | ええ、私も…幸せよ fem_dal_01869.txt | あなたにプロポーズされた時が、人生で一番幸せだと思ってたのに fem_dal_01870.txt | 毎日毎日…どんどん幸せになってるの fem_dal_01871.txt | このまま変わらずに、幸せでいたい fem_dal_01872.txt | そうよね…きっと変わるわよね。誰かがいなくなって、誰かが新しくやって来る fem_dal_01873.txt | でも…きっと変わらないこともあるわよね fem_dal_01874.txt | ふふっ…そうよね fem_dal_01875.txt | ええ、父親の音痴は治らなかったけど、この娘には才能があると思うし fem_dal_01876.txt | なによ、それは司も同じじゃない。この前シオンが、私の歌を聴いてリズムをとったら fem_dal_01877.txt | 俺達の娘は天才に違いない!とか言ってたじゃない fem_dal_01878.txt | ふふっ…幸せね、司 fem_dal_01880.txt | そうじゃないけれど、ちょっと夜更かししちゃって fem_dal_01881.txt | 随分と生々しいこと聞いてくるわね fem_dal_01883.txt | そうなのよね。何か心当たりは? fem_dal_01884.txt | 何でもないって? fem_dal_01885.txt | そうだけど…あの一件が尾を引いているようには、思えないのよね fem_dal_01886.txt | むしろ、それが逆に厄介なのよねぇ。下手をすると、自分でも気付いてない可能性もあるし fem_dal_01887.txt | まあ、いずれ相談してくれると期待することにしましょうか fem_dal_01888.txt | ぷはぁ〜…仕事終わりの一杯は最高ねー fem_dal_01889.txt | 何言ってるのよ。雪もそのうち、こうなるんだから fem_dal_01890.txt | まあ、今回は司と雪が大活躍だったからねー。真琴なんて、一度も剣を抜いてないくらいだし fem_dal_01891.txt | あら、随分と謙遜するじゃない。ここは私のおかげで、仕事が成功したって言っても良いのよ? fem_dal_01892.txt | 本当に良いの?つーかーさー、酔っちゃったから介抱してー fem_dal_01893.txt | あら?お望み通り司を相手にしてあげたのよ fem_dal_01894.txt | 確実に悪化してるわよね fem_dal_01895.txt | ねえ、その会議の題名…いえ、なんでもないわ fem_dal_01896.txt | ええ、しかも日々悪化している感じがするし fem_dal_01897.txt | なに?雪って魔法使いを目指してるわけ? fem_dal_01898.txt | じょ、女子力…ぷぷっ…しかも、大真面目に fem_dal_01899.txt | ねえ、真琴…何か悩み事でもあるの? fem_dal_01900.txt | 私も…悪いこと聞いたわね、真琴 fem_dal_01901.txt | でも、あの時のリアクションは、今まで見た事がないものだったのは確かよ fem_dal_01902.txt | あそこで頬を染めたり、その前から司の動きを目で追っていたら話は早いんだけどね fem_dal_01903.txt | 真琴くらいの女の子が急に変になったり、いきなり目を逸らしたりするのって…それ以外にないでしょ? fem_dal_01904.txt | そうかなぁと思ったんだけどね。でも、そう判断する条件を満たしてないなって fem_dal_01905.txt | そうなると、前提が間違えていたのかしら。司は関係なくて、他に理由があるのかもね fem_dal_01906.txt | ふふっ、ナツらしいわね。確かに、あーだこーだ考えるよりも、行動した方が得策かも fem_dal_01907.txt | うーん、大丈夫だと思うわよ。何せ、相手は真琴だし fem_dal_01908.txt | ええ、そのサインって真琴なら、すごく分かり易く出してくれるだろうし fem_dal_01909.txt | 何これ、可愛い fem_dal_01910.txt | ふふっ…そんななりで言うと、一生懸命に背伸びしてるみたいで可愛いわねぇ fem_dal_01911.txt | ねえ、雪。司が着てる服ってどうしたの? fem_dal_01912.txt | しばらくは、このままで良いんじゃないかしら? fem_dal_01913.txt | 特に真琴の場合は、知り合った当時の司だもんね fem_dal_01914.txt | ほらほら、お姉さんの膝に座って良いのよ?一緒にご飯を食べましょう? fem_dal_01915.txt | ああ、そう言えばそうよね。少し前までの真琴は、司を避けてる感じがあったけど fem_dal_01916.txt | だって仕方ないじゃない。こーんなに、今の司が可愛いんだもの fem_dal_01917.txt | それから、お酒なんて飲んでないでしょうね? fem_dal_01918.txt | まあ、そこに関しては真琴に勝てるとは思ってないけどさ fem_dal_01919.txt | ふふっ…嬉しそうね、真琴 fem_dal_01920.txt | ああ、それは良いわね。私も色々見繕ってあげるわよ fem_dal_01921.txt | それで、どうして真琴を呼ばなかったのかしら? fem_dal_01922.txt | は?ちょっと待ちなさいよ…なにそれ?反則じゃない? fem_dal_01923.txt | だとしても、強力すぎるでしょ fem_dal_01924.txt | それじゃあ、最悪の場合は、勇者となる最低限の条件だけ揃えて終わりってこと? fem_dal_01925.txt | そして今は、真琴の骨董品店にあるってことね fem_dal_01926.txt | ちょ、ちょっと待ってよ…それなら、真琴は何を願ったわけ?司を小さくして、何の手助けになるって言うのよ? fem_dal_01927.txt | うっ…確かに、そうなんだけど fem_dal_01928.txt | つまり…本人が把握していようがいまいが、一番強い願いを叶えるってこと? fem_dal_01929.txt | 話の流れだと良い予感はしないわね…もしかして、その大事な人が死ぬことで、手助けをするとか? fem_dal_01931.txt | 本当に水臭いじゃない。願い事なんて魔法具より先に、友達である私達に聞かせなさいよ fem_dal_01932.txt | ええ、友達として出来る限りのことをしてあげたいと思ってる fem_dal_01933.txt | ちょ、ちょっと!なんで、あの娘逃げてるのよ!? fem_dal_01935.txt | なんか、司が嫌がる真琴を手篭めにしてるみたい fem_dal_01936.txt | となるとさ、この後の流れが読めるんだけど fem_dal_01937.txt | ね、ねえ…シモーネも、真琴の願い事を叶えない限り消えないのかしら? fem_dal_01938.txt | こいつはこっちで何とかするから、司は真琴の方へ! fem_dal_01940.txt | 応えてやりなさいよー司ー fem_dal_01941.txt | 結局、騒動の根幹は色恋沙汰かぁ。なんか、置いてけぼりって感じよね fem_dal_01942.txt | 完全に、私達を無視してるわよね fem_dal_01943.txt | 多分だけど、真琴の願いが叶って消えたんじゃない? fem_dal_01944.txt | はぁー、つかれたー。ナツ、雪、夜ご飯でも食べていかない?奢るわよ? fem_dal_01945.txt | ええ、もちろん fem_dal_01946.txt | ダーメ。この面倒臭いイベントは二人が元凶なんだから、司の治療ついでに反省会でもしてなさい fem_dal_01949.txt | ある意味すごいわよね。ただ司の姿を見て、あれだけ幸せになれるんだから。コストパフォーマンスが良すぎない? fem_dal_01950.txt | カグヤ最強の剣士が、あんな感じでずっと笑ってるんだから、怖がられて当然よね fem_dal_01951.txt | あんた時間なんて計ってたのね fem_dal_01953.txt | キース、キース、キース fem_dal_01954.txt | ぷくっ…ぷぷっ…本当に、するなんて fem_dal_01955.txt | ほら、見なさい雪。あれが貴女が一生懸命探して再会した兄の本性よ fem_dal_01956.txt | 前から思ってたけどナツって、結構ムッツリよね fem_dal_01957.txt | それで、真琴。司の恋人になっての感想は? fem_dal_01958.txt | そう…聞いた私が馬鹿だったわ fem_dal_01959.txt | あー、もう止め止め。馬鹿らしくなってきた。司、ビールちょうだい fem_dal_01960.txt | 飲まないとやってられないわよ fem_dal_01961.txt | はぁ…色々と言いたいことはあるけれど、おめでとう二人とも fem_dal_01963.txt | あんたね…昨日付き合ったばっかりなんだから、聞かなくても分かるでしょうが fem_dal_01964.txt | でも、初めてなんてただの通過点よ?もっとすごいことをしていくことになるんだから fem_dal_01965.txt | それはねぇ fem_dal_01966.txt | まずはね fem_dal_01967.txt | それから、最初のデートでは fem_dal_01968.txt | ということで、勝負は最初のデートよ真琴。既に昨夜の時点で王手をかけてるんだから、後は一押しするだけなんだから fem_dal_01969.txt | へぇ…やるじゃない fem_dal_01970.txt | 二人で、ね…ふふっ fem_dal_01971.txt | もちろん。最初にガツンとやっておけば、きっと司も真琴から離れられなくなると思うわ fem_dal_01972.txt | まあ、見てて飽きるものじゃないし fem_dal_01973.txt | 今の口ぶりだと、自分でも痛い奴って思ってるんでしょ? fem_dal_01975.txt | 確実に、司と真琴のせいじゃない? fem_dal_01976.txt | 今時、そんなの需要があるのかしら? fem_dal_01977.txt | 公金をジャブジャブ流用している市長が、よく言うわよ fem_dal_01978.txt | 了解。ここからは、私達が引き継ぐわ。お疲れ様 fem_dal_01979.txt | へぇ、良かったじゃない fem_dal_01980.txt | まあ、こういうのは勢いも大事なんじゃないの? fem_dal_01981.txt | それで、ようやく勇気を振り絞って声をかけたと…ぷぷっ fem_dal_01982.txt | いえ…なんか、面白くなさそうな顔をしてるなって fem_dal_01983.txt | そうねー。私達の他にも友達ができて良かったわ fem_dal_01984.txt | まあ、そうよねぇ…真琴にとっては雪以来のご新規さんだし fem_dal_01985.txt | 良いことだけど、真琴にはハードルが高そうね fem_dal_01987.txt | ふふっ、雪も強がちゃって fem_dal_01988.txt | そんなに自己嫌悪しなくても良いのよ。普通の感情なんだから fem_dal_01989.txt | そうね。私も少し寂しいわ fem_dal_01990.txt | それで、一昨日はどうだったのかしら? fem_dal_01991.txt | はい、そこの店主。幸せそうな顔をしないの fem_dal_01992.txt | こいつね、昨日あんたが友達を連れてくるかもって思って fem_dal_01993.txt | 慌てて午前中に買い出ししてたくせに fem_dal_01994.txt | そうよねー。真琴の友達に司を取られるかもよ? fem_dal_01995.txt | まあ、そうよね。真琴が警戒するのは、新しくできたお友達じゃなくて fem_dal_01996.txt | 真琴が警戒すべきは、恋人と同居しているアイツじゃないのかしら? fem_dal_01997.txt | ええ、司を寝取るには一番のポジションじゃない fem_dal_01998.txt | まあ、そうよね。色気よりも食い気だし fem_dal_01999.txt | 普通に聞けば良いのに。今度、リリィ達を紹介してって fem_dal_02000.txt | え?もしかして、また新しく友達ができたわけ? fem_dal_02001.txt | なんか、変な話よね fem_dal_02002.txt | しかもさ、リリィ達から三日とおかずにでしょ? fem_dal_02003.txt | 何か狙いがあるとしても、露骨過ぎるとは思うけどね fem_dal_02004.txt | 直感が変だって告げてるのかしら? fem_dal_02005.txt | ええ、そうよね fem_dal_02006.txt | ええ、反社会的組織との繋がりもなかったし、真琴との過去の接点もゼロ fem_dal_02007.txt | それで…私達がいなくなってから、真琴と楽しんだのかしら? fem_dal_02008.txt | あら?雪も昨夜から気にしているみたいだったけど? fem_dal_02009.txt | それで、どうなの? fem_dal_02010.txt | それは恋人として?それとも、一組の男女として? fem_dal_02011.txt | 内部に侵入はさせてないんでしょ? fem_dal_02012.txt | 私に聞かないでよ fem_dal_02013.txt | 真琴も自分でやっちゃえば、良かったのに fem_dal_02014.txt | まあ、そうか。あの娘って優しいもんね fem_dal_02015.txt | 熱烈な真琴ファンに押しかけられたってわけね fem_dal_02016.txt | はぁ…また歌うことになるのか fem_dal_02017.txt | そうね。後でもらうことにするわ。それで何人くらい来てるのかしら? fem_dal_02018.txt | バカ言わないでよ。出来なくはないけれど、事態が好転するとは思えないわね fem_dal_02019.txt | だから、そのままよ。奴らの目的は真琴なの fem_dal_02020.txt | そして、私達が何か変だなって思い始めたのが、一週間くらい前 fem_dal_02021.txt | なるほどね…どうしてか分からないけれど、あんたなら納得するわ fem_dal_02022.txt | 真琴にできた新しい友達が、シモーネの馬鹿な行為に巻き込まれた結果なのかもしれないんだから fem_dal_02023.txt | あんた、妹をどう教育してるのよ? fem_dal_02024.txt | しかし…このビルの周囲を見れば、警戒しそうなものだけどね fem_dal_02025.txt | 確かにね。今なら、少なくとも雪に殺されることはないし fem_dal_02026.txt | よりによって、あの魔法具を改造するなんて fem_dal_02027.txt | 元々、真琴と友達になりたいって思ってた? fem_dal_02028.txt | はぁ…仕方ないわね。こういうのって、ガラじゃないんだけど fem_dal_02029.txt | 良い、真琴?ぶった切りなさい fem_dal_02030.txt | ええ、そうよ。あんたの周りを見てみなさい。全員が全員、ピーキーな奴ら揃いでしょ? fem_dal_02031.txt | そんな奴らを親友って呼べるんだったら、怖いものなんてないじゃない fem_dal_02032.txt | 特に私なんて、そうよ。知り合いは多いけれど、友達なんて、ここにいる奴らくらいよ fem_dal_02033.txt | 友達なんて、数じゃないんだから。多ければ多いほど良いんだったら、苦労なんて誰もしないんだから fem_dal_02034.txt | それにね…何があっても、私はあんたの親友よ。それだけは、覚えておいてね fem_dal_02036.txt | へぇ、そうなの。勉強になったわ fem_dal_02037.txt | それじゃあ、司。あんた、何でため息なんて吐いたのよ? fem_dal_02038.txt | まあ、司も色々あるでしょうけど、無理は禁物よ fem_dal_02039.txt | 随分とお堅い本じゃない。しかも、あんたの国の伝承よね? fem_dal_02040.txt | それで、どうしてまた自分の国の伝承なんて読んでるの? fem_dal_02041.txt | まあ、店も暇だからゆっくり話しなさいな fem_dal_02042.txt | まさか。国名だけゴツくて、歴史だけ長い国なのよ?国旗なんて知らない人の方が多いに決まってるじゃない fem_dal_02043.txt | そりゃー、司の国だもの。出会った日に調べたんでしょ? fem_dal_02044.txt | この娘のことだから、無駄に人口とか産業形態とか調べてるはずよ fem_dal_02045.txt | ありがちな神話よねー。それで護国のシンボルになったって話でしょ? fem_dal_02046.txt | まあ、普通なら実在するって思わないわよねー。あっ、でもナツは最初から信じてたっけ fem_dal_02047.txt | いわゆる、異類婚姻譚よね。そういうの結構好きよ、王道中の王道って感じで fem_dal_02048.txt | なるほどねー。でもさ、そのレグントって竜と冬那っていうお姫様は実在するのよね?ということは fem_dal_02049.txt | そんなに気になるなら、アスマザに聞いてみたら?あいつなら、知っててもおかしくないと思うわよ fem_dal_02050.txt | しかも、考えるだけだしね fem_dal_02051.txt | まあ、確かにそうよね。それに、案外真実なんて知らないほうが良いかもしれないし fem_dal_02052.txt | あら、今日は割と混んでるのね fem_dal_02053.txt | ありがと fem_dal_02054.txt | 昨夜は夜更かししちゃったのよね fem_dal_02055.txt | あっ、そうだ…それで思い出したんだ fem_dal_02056.txt | うるさいわねー。あんたは仕事しなさい。あっ、私はランチセットでドリンクはアイスコーヒーね fem_dal_02057.txt | ねえ、雪。ちょっとこっちに来てくれる? fem_dal_02058.txt | レグントと冬那のお話をね、私も読んでみたのよ fem_dal_02059.txt | あの話って、雪も大好きなのよね? fem_dal_02060.txt | じゃあさ、これは知ってるわよね?レグントの名前の意味って fem_dal_02061.txt | そう。知ってるなら良いわ fem_dal_02062.txt | うーん、後一つだけ。雪の名前の由来って fem_dal_02063.txt | 別に大したことじゃないわよ fem_dal_02064.txt | どうして、私を見るのよ? fem_dal_02065.txt | そう?それなら良いんだけどね fem_dal_02066.txt | 思うんだけどさ、ナツを一番甘やかしてるのって実は雪なんじゃないの? fem_dal_02067.txt | まあ、あんなのがこの世にもう一体いてたまるかって話よね fem_dal_02068.txt | ねえ、今のってボイスチェンジャーを使ってたけれど fem_dal_02069.txt | だけど、こんな馬鹿みたいな電話をシモーネがかけてくるってことは、危害を加えられる可能性はゼロでしょうね fem_dal_02070.txt | ああやってブレないのは、羨ましいと思うわ fem_dal_02071.txt | ぷくっ…くくっ fem_dal_02072.txt | 共犯もゲロってくれるなんて、親切よね fem_dal_02073.txt | ぶふっ…もう、無理。勘弁して fem_dal_02075.txt | 雪には悪いけれど、今年一番の傑作だったわ fem_dal_02076.txt | ネモも一枚噛んでるから、警戒しておくに越したことはないわよね fem_dal_02077.txt | なんというか…同情するわ fem_dal_02078.txt | 魔法をかけたのはネモでしょうね。シモーネにそんな器用な魔法が使えるとは思えないし fem_dal_02079.txt | そりゃー、聞いてるこっちですら恥ずかしくなるしね fem_dal_02080.txt | ねえ…今のうちに雪を助けた方が良いんじゃない? fem_dal_02081.txt | 司!傷口を圧迫しなさい!ナツ、魔法で出血を止めることはできる!? fem_dal_02082.txt | 良いから、早く! fem_dal_02083.txt | 司!早く、傷口を押さえなさい! fem_dal_02084.txt | 雪っ!死ぬんじゃないわよ!あんたが死んだら、私が取っちゃうんだからね! fem_dal_02085.txt | 呼吸と心拍が止まった!真琴!救急車は!?クソっ!間に合わない! fem_dal_02087.txt | ええ…分かってる fem_dal_02088.txt | どう、して…? fem_dal_02089.txt | 馬鹿…心配させないでよ fem_dal_02090.txt | それにしても、傷も残らなくて良かったわね fem_dal_02091.txt | あんた…なんで、そんなこと知ってるのよ? fem_dal_02092.txt | でもさ、明日からアメリアを開くのは、止めておいた方が良いんじゃない? fem_dal_02093.txt | それで、今日呼び出した理由は何かしら?もちろん、それがなくても雪の様子を見に来たけどね fem_dal_02094.txt | 良いんじゃない?おめでとう、二人とも fem_dal_02095.txt | もしかして、どこまでいったのか聞いて欲しいとか? fem_dal_02096.txt | え?だから? fem_dal_02097.txt | めでたいことねぇ、ってしか思わないけど? fem_dal_02098.txt | それで、どこまでいったの? fem_dal_02099.txt | 若いわね〜。恋人になったその夜に、しちゃうなんて fem_dal_02100.txt | まことー、戻ってきなさーい fem_dal_02101.txt | もしかして、仕事を自分じゃなくて雪に振られたのが悔しかったりする? fem_dal_02102.txt | 具体的に言うと、どこら辺が? fem_dal_02103.txt | 付き合うイコールデートっていうのが、何とも可愛いわね fem_dal_02104.txt | そんなに気になるなら、司と雪の洗う前の洗濯物を見てみれば良いじゃない fem_dal_02105.txt | あんた、本当に将来大変よ?甘いものばっかり食べてたら fem_dal_02106.txt | 違うわよ。目先の体重計から逃避してるだけよ fem_dal_02107.txt | はぁ…だから言ったのに fem_dal_02108.txt | 良いわよ、貸してみて fem_dal_02109.txt | ええ、間違いないわ fem_dal_02110.txt | 今日は、随分と張り切ってたじゃない fem_dal_02111.txt | まさか、盗み出すのが催淫効果のある魔法具なんてね fem_dal_02115.txt | どうせゲームでもしてたんでしょ fem_dal_02116.txt | ああ、暑くて眠れなかったのかしら?昨夜は、久しぶりに熱帯夜だったから fem_dal_02117.txt | ああ、なるほどね fem_dal_02118.txt | 良いけれど…真琴には刺激が強いかもよ? fem_dal_02119.txt | つまりね、司と雪が屋上で熱い夜を過ごす声が、窓を開けっ放しにしてるナツの部屋に入ってきたってわけ fem_dal_02120.txt | それでムッツリなナツは、一晩中悶々としてたわけね。あっ、もしかして一人で fem_dal_02121.txt | ふふっ、雪もいっちょ前に嫉妬するのね fem_dal_02122.txt | えっと…そうね。司、コーヒーのお代わり fem_dal_02123.txt | えー、またあの馬鹿騒ぎはごめんよ fem_dal_02124.txt | 誰よ?さっさとそいつの名前を言いなさい fem_dal_02125.txt | ちょっと、待ってよ。それなら…冬那の魂が、カグヤの心臓にあるっていうのも fem_dal_02126.txt | ほら、司。さっさと行くわよ fem_dal_02127.txt | は?なんで私達が出てくるのよ? fem_dal_02128.txt | まあ、あんまり役に立てるかは分からないけれど、私も一応ね fem_dal_02129.txt | ええ、思いっきりカッコつけちゃいなさい fem_dal_02130.txt | お疲れ様。ちなみに、あんたの頭が痛いのは、起こすためにナツが何度も殴ったせいよ fem_dal_02131.txt | まあ、そういうこと fem_dal_02132.txt | ふふっ、ほらお姫様に付き合ってあげなさいよ fem_dal_02133.txt | まあ、無事に生まれてくれれば、それで良いんだけどね fem_dal_02134.txt | かもしれないけれど、子育ては大変そう fem_dal_02135.txt | まあ、でも…生まれたら、あの三馬鹿も五月蝿そうよね fem_dal_02136.txt | 司…絶対に言葉をちゃんと話すまで、シモーネには会わせちゃダメよ fem_dal_02137.txt | はいはい、幸福です幸福です fem_dal_02138.txt | ニヤニヤ…ほらほら、早く言いなさいよー fem_dal_02139.txt | ふふっ、噛んでる噛んでる fem_dal_02140.txt | おめでとう、二人とも fem_dal_02141.txt | うわー、司が照れてるー fem_dal_02142.txt | でもさ…ふと思ったんだけど fem_dal_02143.txt | いや、司に彼女ができるのって初めてよね fem_dal_02144.txt | 恋人よりも妹の方が反応が早いのは、どうなのかしら?まあ、そこは良いとしても、本当のことよ fem_dal_02146.txt | ちょ、ちょっと司。その件について、しっかり説明してなかったの? fem_dal_02147.txt | ああ、微妙にご馳走様。それよりも、まずいわよ。ナツが今にも泣きそうになってるじゃない fem_dal_02148.txt | ええ、良いわよ。というか、そうしないと私が自己嫌悪で死にたくなるから fem_dal_02149.txt | ええ、話がついたわ。あれは…そう、若気の至りなの fem_dal_02150.txt | そう、本当よ!もう司はナツの恋人なんだから、絶対に手を出したりしないし! fem_dal_02151.txt | ええ、もう一押しね fem_dal_02152.txt | そうそう、そうよねー。やっぱり、初めての恋人ができると、人は変わるものだわー fem_dal_02153.txt | ねえ、私がいうのもなんだけどさ…あんたの恋人チョロくない? fem_dal_02154.txt | なに真顔で言ってるのよ fem_dal_02155.txt | はぁ…それならキスの一つでも、してみなさいよ。そうすれば、私も安心するんだから fem_dal_02156.txt | ニヤニヤ fem_dal_02157.txt | キース、キース、キース fem_dal_02159.txt | ふふっ…本当に恋人同士なのね fem_dal_02160.txt | でもさ、ナツって実家に帰らなくて大丈夫なの? fem_dal_02161.txt | ナツ…絶対に言うんじゃないわよ? fem_dal_02162.txt | ちょっと、どうしたのよ?なんでため息なんて吐いてるわけ? fem_dal_02163.txt | えっと、司がいない時にいつも思うって…あんた達昨日付き合ったばかりよね? fem_dal_02164.txt | 昨日付き合ったばっかりなのに、どうしてそんな事で悩んでるのよ fem_dal_02165.txt | 何かしら? fem_dal_02166.txt | ええ、そうね。でも、それをナツに正直に言うのはよくないと思うわ。手助け程度なら、良いでしょうけど fem_dal_02167.txt | そういうことはね、自分で気付くことが大事なのよ fem_dal_02168.txt | そうすれば、きっとナツは自分に自信を持てるようになるはずだから fem_dal_02169.txt | 多分だけど、そうなった理由は、あの娘の故郷だと思う fem_dal_02170.txt | 両親があの探偵と魔女でしょ?他にも真琴と戦った、あいつとも親しいみたいだし fem_dal_02171.txt | まあ、そうなんだけどね。それでも、コンプレックスを抱くには充分な環境でしょ? fem_dal_02172.txt | まあ、そういう意味もあるんでしょうね fem_dal_02173.txt | そういうのは、自分で気付けないものなのよ fem_dal_02174.txt | ナツが一番勘違いしてるのは、「誰に」とって魅力的なのかってところよね fem_dal_02175.txt | ねえ、ナツ fem_dal_02176.txt | あんたのどこか魅力的かって、私達なりの答えをあげましょうか? fem_dal_02177.txt | 「私は」ね、あんたの元気なところが魅力的だと思う fem_dal_02178.txt | あーあ、やっぱり fem_dal_02179.txt | あんたさ、ナツを見守るー、とか考えてるでしょ? fem_dal_02180.txt | あんたがさっさと、そのままのナツが好きだって言えば、ハッピーエンドになるのに fem_dal_02181.txt | ほら、こうなるに決まってるじゃない fem_dal_02182.txt | 賭けても良いわ、今日は似たようなことが5回は起きる fem_dal_02183.txt | 甘いわね。恋をして悩む少女のバカさ加減と無謀と、視野の狭さを侮ったら、痛い目に遭うわよ? fem_dal_02185.txt | あいつ…本当に酷い男よね fem_dal_02186.txt | あいつ、本当にバカじゃないの?本気で、ショックを受けてるわよ? fem_dal_02187.txt | 司。ちょっときなさい fem_dal_02188.txt | あんた、このままだと、ナツがパンクするわよ? fem_dal_02189.txt | どうぞ。言っておくけれど、ここに弁護人はいないからね fem_dal_02190.txt | はぁ…なにだらしない顔してるのよ fem_dal_02191.txt | それはあんたの判断だから、文句は言わないけどさ fem_dal_02192.txt | こうなるって、分かってたでしょ? fem_dal_02193.txt | 明日も、ナツがあんな感じだったら、本当にあんたとは縁を切るからね fem_dal_02194.txt | まあ、そう言うなら任せてあげる fem_dal_02195.txt | わざわざ口にするところに、あんたの意地の悪さを感じるわ fem_dal_02196.txt | べっつにー。それじゃあ、お休みなさい司 fem_dal_02197.txt | もうあれよね…昨夜色々と心配した自分をくびり殺してやりたいくらいよ fem_dal_02198.txt | しかも、微妙に幸せそうな表情をしてるのも、ムカつくわよね fem_dal_02200.txt | あれよね。もう完全にドツボにはまってるわよね fem_dal_02201.txt | あー、そうよね。アメリアの客でも、勘違いしてる奴がいるくらいだし fem_dal_02202.txt | あー、確かに。ホステスっぽいもんね、男への対応が fem_dal_02203.txt | おっと、司くんピーンチ fem_dal_02204.txt | さすがは真琴ね、言うことが違うわ fem_dal_02205.txt | おっと、司くん起死回生の作戦を考え付いたみたいですねー fem_dal_02206.txt | なるほど…司くんの作戦についてどう思いますか?ゲスト解説の雪さん fem_dal_02207.txt | まあ、本人は本気で祝ってるというのが、ポイントよね fem_dal_02208.txt | 良かったわね司。妻の実家に帰省する必要が出てきたわよ fem_dal_02209.txt | ナツと雪って、変な所で似てるのよね fem_dal_02211.txt | う、うっさいわね fem_dal_02212.txt | え?そんなの普通に、ダリアで良いわよ fem_dal_02214.txt | はぁ…何やってるのよ fem_dal_02215.txt | そうねぇ fem_dal_02216.txt | ちょーっと待った fem_dal_02217.txt | はいはい。これからは、ますます司に独占されるんだから、今日くらいは良いじゃない fem_dal_02218.txt | もう、いつまでも泣いてるんじゃないの fem_dal_02219.txt | それで、夕方から夜までは、司のものってこと fem_dal_02220.txt | それで、司とは良い感じなのかしら? fem_dal_02221.txt | 陳腐な言い方だと、ハート泥棒って感じかしら fem_dal_02222.txt | それは、毒されてるって言うのよ fem_dal_02223.txt | どうせ、ネモ辺りが何かやらかしたんでしょ fem_dal_02224.txt | はぁ…本当にバカじゃないの? fem_dal_02225.txt | すごいのは、ここで私に歌わせるナツの方よ fem_dal_02226.txt | ああ、そうだ。昨日、お客さんからケーキをもらったんだけど、食べるかしら? fem_dal_02227.txt | 良いのよ。まあ、機会があれば、いつでもきなさい fem_dal_02228.txt | ふふっ…明日のデートは楽しんでね fem_dal_02229.txt | それじゃあ、またね fem_dal_02230.txt | 何よ?そんなにあのケーキが美味しかったの? fem_dal_02231.txt | ふふっ、大げさよ。気をつけて帰りなさいね fem_dal_02232.txt | ええ、またね fem_dal_02233.txt | あら?あの娘…最後の挨拶が、変だったような fem_dal_02234.txt | さようなら、か fem_dal_02235.txt | レンズって言うんでしょ? fem_dal_02236.txt | そんなことないわよ。会話の合いの手を入れただけじゃない fem_dal_02237.txt | うんうん、やっぱり行きつけの店だと話が早くて助かるわねー fem_dal_02238.txt | まあ、あれよ。あんたの料理してるところを見て勉強してるのよ fem_dal_02239.txt | そうよね。問題ないわよね fem_dal_02240.txt | いつから動く予定かしら? fem_dal_02241.txt | 了解。私も今日はステージがないから、丁度良かったわ fem_dal_02242.txt | はいはい、ペイバックペイバック fem_dal_02243.txt | そうなんだけれどね…やっぱり…ちょっとね fem_dal_02244.txt | ま、まあ…気が向いたらやってあげるわよ fem_dal_02245.txt | そうなの?顔色悪いわよ fem_dal_02246.txt | ふふっ、どうしたの?熱があるみたいだけど fem_dal_02247.txt | そりゃー、誰だって命は惜しいしね fem_dal_02248.txt | 魔王の角も、竜の逆鱗も近くにあるじゃない fem_dal_02249.txt | まあ…誰もやりたがらない仕事を押し付けられたようなものだしね fem_dal_02250.txt | あのバカ!何勝手にやってるのよ!って…見事に気付かず、忘れてた私の台詞じゃないわよね fem_dal_02251.txt | それで、司…どうするの? fem_dal_02252.txt | は?そんなこと知らないわよ。私達のことを無視した決意なんて、無効よ無効。ノーカウントなんだから fem_dal_02253.txt | あのねー、あのナツが危険な魔法具を、私達に使えると思うの? fem_dal_02254.txt | ええ…さすがに予想外だったわ fem_dal_02255.txt | そうね帰りましょうか。あー、夜中に無駄なことしちゃったわ fem_dal_02256.txt | ダメよ、笑ったら…ぷぷっ fem_dal_02257.txt | はいはい、ご馳走様 fem_dal_02258.txt | 司…本当に良いの? fem_dal_02259.txt | まあ、セーフよね fem_dal_02262.txt | 性格が悪くて、お菓子好きに? fem_dal_02263.txt | ちょっとー、なに二人だけの世界を作ってるのよ fem_dal_02264.txt | そう、それなら良いけどねー fem_dal_02265.txt | 良いじゃない。それがナツなんだから fem_dal_02266.txt | ふふっ、良い経験をしたじゃない fem_dal_02267.txt | 雪も一緒に抱き合えば?それとも私と抱き合いたいのかしら? fem_dal_02268.txt | 大丈夫、そのうち慣れるから。というわけで、真琴、次回予告をお願いね fem_dal_02269.txt | そうなの?ちなみに、昨日はどんなことがあったのかしら? fem_dal_02270.txt | ふふっ、これで身も心もカグヤ市民ね fem_dal_02271.txt | あんたの場合、カグヤのお菓子しか、体が受け付けないってことでしょ? fem_dal_02272.txt | 硝煙と血の匂い fem_dal_02273.txt | じゃあ、ナツにとってのカグヤといえば? fem_dal_02274.txt | あー、分かった分かった。あんたがカグヤを愛してるのが、よーく分かったわ fem_dal_02275.txt | お小遣いくらいならくれるかもよ? fem_dal_02276.txt | 出会いは偶然 fem_dal_02277.txt | 再会は必然 fem_dal_02278.txt | それなら…この感情は偶然?それとも必然? fem_dal_02279.txt | ふふっ、大人の女はね悩み事が多いのよ fem_dal_02280.txt | ふふっ、そうね。ありがとう、みんな fem_dal_02281.txt | それじゃあ、次回予告いくわね fem_dal_02282.txt | 次回 雲上のフェアリーテイル ダリア・キルジャプキナ 個別ルート 人魚姫の恋と憂鬱 お楽しみに fem_dal_02283.txt | そうね。役に立てるかは分からないけれど、話だけは聞いてあげられるわよ fem_dal_02284.txt | ちょっと、私は仲間外れなのかしら? fem_dal_02285.txt | なによ、いきなり。この世界は分からないことだらけなんだから、もっと気楽にいきなさいよ fem_dal_02286.txt | そうそう、その意気よ雪 fem_dal_02287.txt | 分かった、司に意地悪されたんでしょ? fem_dal_02288.txt | ああ、行き倒れてた時のことね fem_dal_02289.txt | じゃあ、元気が出たところで、次回予告いってみましょうか fem_eve_00001.txt | こんにちは。ふふっ、美味しそうですね。それでは1つ、いただきます fem_eve_00002.txt | はい!とても…優しくしていただいております fem_eve_00003.txt | 大丈夫ですよ fem_eve_00004.txt | ああ、痛いですよね fem_eve_00005.txt | 大丈夫、大丈夫ですよ fem_eve_00006.txt | あなたも…大丈夫 fem_eve_00007.txt | ちょうど薬局に寄ったところですから、おまかせください fem_eve_00009.txt | いえいえ、おうちに帰ったらもう一度キレイに洗って、手当てしてくださいね fem_eve_00010.txt | ありがとうございます fem_eve_00011.txt | そんなことありません。あの子に最初に駆け寄ったのはあなたですから。おかげですぐ私も駆けつけられました fem_eve_00013.txt | 謝らないで、あなたは偉いです…とっても fem_eve_00014.txt | あの子にとって、声をかけてくれた人の存在はとても、大きなものだったと思います。偉いですよ…ありがとう fem_eve_00015.txt | いえ、私こそ不注意であら fem_eve_00016.txt | 先日の…こんにちは fem_eve_00017.txt | そんな、こちらこそ、ありがとうございました fem_eve_00018.txt | ええ、お夕飯の買い出しです。学校帰りですか? fem_eve_00020.txt | あの…急なことで、とても無作法なのはわかっているのですが fem_eve_00021.txt | 少し、お時間をいただけませんか? fem_eve_00022.txt | 舞雪さん、とおっしゃるのですね。お付き合いいただき、ありがとうございます fem_eve_00023.txt | 喫茶店なんて久しぶりです fem_eve_00024.txt | ふふ、メイドとしてのお仕事がありますから。ですけど、佑馬さまご主人さまとそうやって過ごすことはあります fem_eve_00025.txt | もちろんです。ですが、一般的なメイドと雇い主、とは違いますね fem_eve_00026.txt | はい…私の、誰よりも大切でお慕いしている方ですので fem_eve_00027.txt | はい、その…お互いの想いを確かめて…今は、恋人です fem_eve_00028.txt | 舞雪さんにも、そういう大切な方がいるのではありませんか? fem_eve_00029.txt | はい…ご主人さまと愛し合うようになってから、なんとなく近い雰囲気の方のことはわかるようになりました fem_eve_00030.txt | その雰囲気を「幸せ」と呼ぶのかも知れません fem_eve_00032.txt | 舞雪さん、元気がないようでしたので fem_eve_00033.txt | 差し出がましいことは重々承知していますが、それでも、何かできたらと思いまして fem_eve_00034.txt | かまいません fem_eve_00035.txt | ヘン…恋人さんがですか fem_eve_00036.txt | そうでしたか fem_eve_00040.txt | とても、がんばりましたね fem_eve_00041.txt | きっと、恋人さんのことをとても…とても深く考えられたのだと思います fem_eve_00042.txt | 偉いです fem_eve_00043.txt | それだけ、愛してるのでしょう fem_eve_00044.txt | 好きという想いも、大切に思う心も、すべて混ぜ込んで。もっとも愛おしい気持ち…私はそうだと思っています fem_eve_00045.txt | 私も、そうでしたから fem_eve_00046.txt | 初めて「愛してる」の気持ちに気づいた時、意識を失うほど戸惑ってしまったんです fem_eve_00047.txt | はい、ご主人さまのことばかり考えるようになってしまい、壊れてしまったのだと、そう思うほどでした fem_eve_00048.txt | はい…きっと人も、同じ気持ちなのでしょう fem_eve_00049.txt | 私は伝えました。誰よりも愛する方に、私の想いも、戸惑いも、全てを fem_eve_00050.txt | そして答えをいただきました…この気持ちの意味と、嬉しさと…愛してるを fem_eve_00051.txt | 思い悩むことはきっとあります。でも、そんな時こそ、愛する人は、きっと一緒に答えを探してくれます fem_eve_00052.txt | ふふ…とても、素敵な顔ですね fem_eve_00053.txt | こちらこそ…また気づかせていただけましたから fem_eve_00054.txt | はい…誰かを愛おしく思う気持ちというのは、やはりとても…とても素晴らしいのだと fem_eve_00056.txt | それでも、この想いは間違っていない…そう、改めて確信できました fem_eve_00057.txt | はい、きっとご主人さまも同じ気持ちです…だから、私は私でいられるのです fem_eve_00058.txt | ありがとうございます。舞雪さん fem_eve_00059.txt | こんにちは、相川様。よくいらしてくださいました fem_eve_00060.txt | 舞雪さん、こんにちは。連絡をいただいてから、またお会いできるのを楽しみにしていました fem_eve_00061.txt | そして…相川様の弟さんですね。こんにちは fem_eve_00062.txt | はじめまして…ですよね。この家でメイドをしております。イヴと申します fem_eve_00063.txt | いえ、そんな。私こそ相川様にはいつもお世話になっております fem_eve_00064.txt | ふふふ、相川様も和樹さんも仲の良いご姉弟なんですね fem_eve_00065.txt | それから fem_eve_00066.txt | ああ、やっぱり。でも、相談なんて…私こそ、舞雪さんに大切なことを教えていただきました fem_eve_00067.txt | ああ、そうでした。お客様をずっと玄関にいさせるなんていけませんね。どうぞ上がってください fem_eve_00068.txt | ふふふ、でしたら何よりですね。佑馬さんもどうぞ fem_eve_00069.txt | はい、私のご主人さまです fem_eve_00072.txt | ふふふ、相川様ったら fem_eve_00074.txt | はい、ありがとうございます fem_eve_00075.txt | あっ、そうです。佑馬さん fem_eve_00076.txt | もしよろしかったらなのですが…私たちの結婚式に出席してもらえませんか? fem_eve_00077.txt | もちろんです。相川様の弟さんをお誘いしない理由はありません fem_eve_00078.txt | そして、舞雪さんは私の「友人」…ですから、是非 fem_eve_00079.txt | あら、舞雪さん fem_eve_00080.txt | はい、こんにちは。ふふふ、どうされました? fem_eve_00081.txt | まぁ…ありがとうございます! fem_eve_00082.txt | ええ、ちょうど終わったところです。舞雪さんは? fem_eve_00083.txt | そうでしたか。もしお時間ありましたら、うちに寄っていきませんか? fem_eve_00084.txt | はい、またお話したいですから。もちろんです! fem_eve_00085.txt | ふふふ…すぐに紅茶をお入れしますね fem_eve_00086.txt | ふふ、ありがとうございます fem_eve_00087.txt | 良かった。クッキーも焼きましたので、どうぞ fem_eve_00089.txt | 秘密の会ですね fem_eve_00090.txt | よろしいのでしょうか? fem_eve_00092.txt | ああ、そういうことですね fem_eve_00093.txt | 私も最初は佑馬さんと、メイドとご主人さまという関係でした fem_eve_00094.txt | 私は、恋人になり、婚約もいたしました fem_eve_00095.txt | はい…きっと fem_eve_00096.txt | ええ、そうですね。メイドと主人という関係から踏み出すのは、やはり戸惑いがありましたから fem_eve_00098.txt | そうですね。メイドと主人という関係から、さらに恋人…婚約者…と、愛を深めていけるのですから fem_eve_00099.txt | でも、幼馴染という変わらない関係から愛を深めていくことは、私にはできなかったことですから、正直うらやましいですね fem_eve_00100.txt | はい。私と佑馬さんの付き合いは…舞雪さんと和樹さんの関係と比べたら、どうしても短いものですからね fem_eve_00101.txt | はい、運命…そうですね! fem_eve_00102.txt | ふふふ、いえ、今は秘密のお話をしているところですから fem_eve_00103.txt | 私と佑馬さんの出会いですが…この家の前で倒れていた私を、助けてくれたのですよ fem_eve_00104.txt | そのお礼…というわけではないのですが、佑馬さまに 「癒やされて」欲しくてこの家にご厄介になりました fem_eve_00105.txt | そして…その、今に至るわけです fem_eve_00106.txt | メイド服を…ですか? fem_eve_00107.txt | 私みたいになんて恐縮です fem_eve_00108.txt | そ、そうでしょうか fem_eve_00111.txt | ふふっ、ありがとうございます fem_eve_00112.txt | はい、ご主人さま…いえ、だんなさま! fem_fea_00001.txt | 少しお時間よろしいでしょうか? fem_fea_00002.txt | 少しこちらへ fem_fea_00003.txt | わざわざお時間作ってくださってありがとうございます fem_fea_00004.txt | 急なお話なんですが…連絡先をお聞きしてもいいですか? fem_fea_00005.txt | もちろんです。それから、住所もお聞きしたいです fem_fea_00006.txt | それから、年齢、家族構成、年収などもお伺い出来ますか? fem_fea_00007.txt | ナンパ?いえ、そのような軽率なものではありません fem_fea_00008.txt | あなたは神を信じますか? fem_fea_00009.txt | なるほど、やはり私の目に狂いはなかったようです fem_fea_00010.txt | 神を信じる者、信じない者、共におすすめの飲み物があります fem_fea_00011.txt | これは神の加護を受けた水、神加護水です fem_fea_00012.txt | これを毎日飲めば、加護を得られるとか、そうでないとか fem_fea_00013.txt | もちろん得られます fem_fea_00014.txt | 今なら初回お試し24本入り1箱を無料で差し上げます fem_fea_00015.txt | はい。お教えいただいた住所にお送りしてもよろしいでしょうか? fem_fea_00016.txt | もちろんです fem_fea_00017.txt | では今後とも、神加護水をよろしくお願いいたします fem_fel_00002.txt | ブルックリン通りへはどう向かえばいいでしょう? fem_fel_00003.txt | 道に迷ってしまいまして、すみません fem_fuy_00001.txt | あなたを善良な警察官だと思ったことは一度もありません fem_fuy_00002.txt | 傍にいたら、勝手に独り言を言っただけですよね fem_fuy_00003.txt | むしろ聞かされた方の気持ちも考えて頂きたいものです fem_fuy_00004.txt | 思考回路がおめでたいですね fem_fuy_00007.txt | 今回は何をやったんですか fem_fuy_00008.txt | 上層部が集められての審問会、ですよね fem_fuy_00009.txt | 上層部なんですから当然です fem_fuy_00010.txt | あなたごときのために足は運びませんよ fem_fuy_00011.txt | それで何をしたんですか fem_fuy_00012.txt | 何もしていないなら、こんなことにはなりません fem_fuy_00014.txt | 日流刑事。もし何かあるのなら、早いうちに素直になるべきです fem_fuy_00015.txt | 不思議そうな顔をしていますね fem_fuy_00016.txt | 確かにあなたには消えてもらった方がいい fem_fuy_00017.txt | 生田警視のことを考えれば、それは当然のことです fem_fuy_00018.txt | しかし fem_fuy_00019.txt | おはようございます fem_fuy_00020.txt | まだ刑事を続けられてるんですね、日流刑事 fem_fuy_00021.txt | 麻薬絡みの事件を追われているとか fem_fuy_00022.txt | でしょうね。いつまでも解決しないようじゃ任せていられないと判断されても不思議ではありません fem_fuy_00023.txt | 失礼します fem_fuy_00025.txt | わ、私は違います! fem_fuy_00029.txt | そんなところよ fem_fuy_00031.txt | それはこっちのセリフです fem_fuy_00032.txt | どういうつもりですか fem_fuy_00033.txt | 副業が認められている仕事をしてるんですか? fem_fuy_00035.txt | これには、果たしてデータが入ってるかどうか fem_fuy_00036.txt | あなたはこの仕事が運び屋だと思ってるようだけど、それは見せかけだけという噂よ fem_fuy_00037.txt | さあ。それを確かめるための捜査よ fem_fuy_00038.txt | 少なくとも分かっていることは、このバイトをして無事だった人はいないと言うこと fem_fuy_00039.txt | 調べて分かった限りで、バイトした人間は全員死んでいるのよ fem_fuy_00040.txt | それを調べるために、私がここにいるのよ fem_fuy_00041.txt | どうして、とは? fem_fuy_00042.txt | あなたに答える必要はありません fem_fuy_00043.txt | このメモリを受け取ってから6日以内よ fem_fuy_00044.txt | 私はこれから、念のために持ち帰って調べるつもりです fem_fuy_00045.txt | どうしましたか fem_fuy_00046.txt | 失礼します fem_fuy_00047.txt | どうしてここに? fem_fuy_00048.txt | なるほど、届けに行った、と fem_fuy_00049.txt | 無事に賃金を受け取れて満足ですか fem_fuy_00050.txt | 軽蔑します fem_fuy_00051.txt | そうですね fem_fuy_00052.txt | 限りなく0に近いですけど fem_fuy_00053.txt | もしそうだとしても、副業している時点でアウトですよ fem_fuy_00054.txt | 一緒にしないでください、こっちは捜査です fem_fuy_00056.txt | 少なくとも、このヤマを追っていることは認められています fem_fuy_00057.txt | だとしたらどうしますか fem_fuy_00058.txt | 生田警視に報告するなら、どうぞしてください fem_fuy_00059.txt | どうぞご勝手に fem_fuy_00060.txt | どういう意味ですか fem_fuy_00061.txt | あなたには関係ありませんよね fem_fuy_00062.txt | もし私のことを黙っていることがバレれば、あなたにも同じような叱責が来るかもしれませんよ fem_fuy_00063.txt | なるほど。確かにあなたが何をしても驚きませんし fem_fuy_00064.txt | それには全く期待できませんが…いいでしょう fem_fuy_00065.txt | 今回、私がこの事件を追っているのは fem_fuy_00066.txt | まさにあなたが言ったことと、ニアミスしています fem_fuy_00068.txt | 闇のアルバイトについては、少し前から噂が聞こえてきていました fem_fuy_00069.txt | 何人もの人間がアルバイトをして、命を落としたと fem_fuy_00070.txt | そしてその中に…私の身内がいる可能性があるんです fem_fuy_00071.txt | 詳しく話すには、あなたとの信頼関係が足らなさすぎます fem_fuy_00072.txt | ただ、私の身内が自殺してしまった可能性がある、とだけ fem_fuy_00073.txt | 誰が通報したわけでもない、このアルバイトをですか? fem_fuy_00074.txt | 殺されたわけでもなく、警察は自殺として処理しています fem_fuy_00075.txt | そういうことです fem_fuy_00076.txt | 毎日、路地裏で人員を集めていることしか分かってないわ fem_fuy_00077.txt | 全員が、このメモリを持って死んでるってことね fem_fuy_00078.txt | ええ。だからあなたは除外されたことになる fem_fuy_00079.txt | それを確かめようとしているんです fem_fuy_00080.txt | 入ってはいました。テキストデータですが fem_fuy_00081.txt | しかし、意味不明な文字の羅列で、一見しただけでは何もわかりません fem_fuy_00082.txt | ですが、ひとつ分かったことがあります fem_fuy_00083.txt | このメモリ自体には、追跡機能などは見当たらないということです fem_fuy_00085.txt | 取り越し苦労である可能性はあります fem_fuy_00086.txt | 一応、噂されている時間が経過するまで様子を見ます fem_fuy_00087.txt | 怖い?私は刑事です fem_fuy_00088.txt | そんなことを、考えるはずありませんよね? fem_fuy_00089.txt | 私は怖くありません fem_fuy_00090.txt | もういいですか、これで失礼します fem_fuy_00091.txt | 結構です fem_fuy_00092.txt | あなたに送られる方が危険ですから fem_fuy_00093.txt | 日流刑事 fem_fuy_00094.txt | どこに行くつもりですか、おひとりで fem_fuy_00095.txt | アルバイトのことを調べるつもりですか fem_fuy_00096.txt | これ以上、余計なことをしないでください fem_fuy_00097.txt | あなたがかかわると、解決するものも解決しません fem_fuy_00098.txt | 紛れもない事実です fem_fuy_00099.txt | そうですか…だったら好きにしてください fem_fuy_00100.txt | あなたが邪魔をする前に、私が解決するだけですから fem_fuy_00101.txt | それじゃ、私はこれで fem_fuy_00102.txt | あなた何か知っているんですか fem_fuy_00103.txt | 話してください fem_fuy_00104.txt | もし協力しないのであれば、こちらにも考えがあります fem_fuy_00105.txt | あなたの顔は覚えましたし、調べさせてもらいますよ fem_fuy_00107.txt | なんですか fem_fuy_00108.txt | 一体何の話をしてるんですか fem_fuy_00109.txt | 私、自己紹介しましたっけ fem_fuy_00110.txt | これから起こる未来を見通す、力 fem_fuy_00111.txt | 俄かには信じられませんが fem_fuy_00112.txt | だとしても、とてつもない力ですね fem_fuy_00113.txt | どういうことですか fem_fuy_00115.txt | え、えぇまあ。財布は持ってますが fem_fuy_00116.txt | 事情を説明してください fem_fuy_00117.txt | 胡散臭い人ですね fem_fuy_00119.txt | 知ってるんですね fem_fuy_00120.txt | ひゃ fem_fuy_00121.txt | わ、私ですか? 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fem_fuy_00639.txt | あなたがさっき右に逃げたからです! fem_fuy_00640.txt | 私が合わせたのに! fem_fuy_00641.txt | あなたは人に合わせるような人じゃないでしょう!? fem_fuy_00642.txt | 日流刑事! fem_fuy_00643.txt | だ、大丈夫ですか!? fem_fuy_00644.txt | 絶対に嫌です! fem_fuy_00645.txt | って、割と平気そうですね! fem_fuy_00647.txt | 近くで見ると、一層不衛生、ですね…顔 fem_fuy_00649.txt | この状況で、ここまで能力が出せるなんて fem_fuy_00650.txt | それで、この後はどうするんですか fem_fuy_00651.txt | この後3人は絶対に距離を取って戦います fem_fuy_00652.txt | どう対処するんです fem_fuy_00653.txt | 考えもせず、唯一の攻撃方法を披露したんですか? fem_fuy_00655.txt | 死んだ、んですか? fem_fuy_00656.txt | 能力を解除してください fem_fuy_00657.txt | いいんです fem_fuy_00658.txt | 私たちは犯罪者を殺すために捜査しているわけではありません fem_fuy_00660.txt | はい、処罰は覚悟しています fem_fuy_00664.txt | ま、待ってください fem_fuy_00665.txt | 今回の違法捜査を主導したのは、彼ではありません fem_fuy_00666.txt | 私が行ったことです fem_fuy_00667.txt | ど、どういうことですか fem_fuy_00668.txt | あの生田警視 fem_fuy_00669.txt | 彼は、日流刑事は fem_fuy_00670.txt | 納得できません fem_fuy_00671.txt | 事実は逆なんです、私があの人を fem_fuy_00672.txt | それなら fem_fuy_00673.txt | ど、どうして fem_fuy_00675.txt | 日流刑事! fem_fuy_00677.txt | あ、あの、えっと? fem_fuy_00680.txt | ではコーヒーを…ではなくて、話を聞いてください fem_fuy_00681.txt | どうしてあんな真似したんですか fem_fuy_00682.txt | あの事件に巻き込んだのは私ですよ fem_fuy_00683.txt | それは、そうですけど fem_fuy_00684.txt | でもあのアルバイトが嘘だと分かった時点で、あなたは降りることが出来たはずです fem_fuy_00685.txt | なのに私が捜査を続けると言って、付き合ってくれたんですよね fem_fuy_00686.txt | 納得いきません fem_fuy_00687.txt | 発端がどうあれ、私の主導だと言い逃れするべきでした fem_fuy_00688.txt | むしろ、あなたはそういう人じゃないですか fem_fuy_00689.txt | まさか…私のためを思って? 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fem_fuy_00737.txt | 厳密には、調査結果を買い取っていただき調査費と相殺していただきました fem_fuy_00738.txt | 日流刑事以外への情報共有は認められていません fem_fuy_00739.txt | 本当にそうですね fem_fuy_00740.txt | あなたと合体させられて、あの能力が如何に外道であるかよく分かりました fem_fuy_00742.txt | ですから、あなたと合体 fem_fuy_00743.txt | ふざけないでください fem_fuy_00744.txt | とにかく、マルゲッツィの件は全て解決しました fem_fuy_00745.txt | あなたには一応、ちょっとだけ感謝しておきます fem_fuy_00746.txt | それは無理です fem_fuy_00747.txt | あなたには借りもありましたが、多くの貸しを同時にしたと思っていますから fem_fuy_00748.txt | え?いえ、それはまぁ、それくらいは全然いいですが fem_fuy_00749.txt | 子供ビール出してあげてください fem_fuy_00750.txt | 私からの報告は以上です fem_fuy_00751.txt | 結構です。そもそも仕事中ですよ今は fem_fuy_00752.txt | こうして抜け出してきているのも問題です fem_fuy_00753.txt | これが普通です fem_fuy_00754.txt | 放っておいてください fem_fuy_00755.txt | なんですか。手短にお願いします fem_fuy_00756.txt | それが何か fem_fuy_00757.txt | 何を言ってるんですか fem_fuy_00758.txt | 私の家族は全員殺されています fem_fuy_00759.txt | 父も、母も、兄も全員殺されたはずです fem_fuy_00760.txt | からかっている、のなら怒りますよ fem_fuy_00761.txt | 分かりました、聞きます fem_fuy_00764.txt | 間違いない情報なんでしょうか fem_fuy_00765.txt | そうですか fem_fuy_00766.txt | では羽柴刑事も? fem_fuy_00767.txt | なるほど fem_fuy_00768.txt | いえ、驚いてはいます fem_fuy_00769.txt | しかし身近な人ですから、ね fem_fuy_00770.txt | どうもしません fem_fuy_00771.txt | 本当の生き別れの兄だったとしても fem_fuy_00772.txt | すでに私の中で、彼は羽柴刑事という無関係な人です fem_fuy_00774.txt | それでは、失礼します fem_fuy_00775.txt | あなたには多少恩義もありますが、それは別問題です fem_fuy_00776.txt | それに、今回の件は生田警視の発案ではありませんから fem_fuy_00777.txt | 分かりました fem_fuy_00778.txt | こちらに来てください、日流刑事 fem_fuy_00779.txt | 1ミリも歓迎していません fem_fuy_00780.txt | 生田警視はまだのようなので、改めてあの方に正式な挨拶をしに行きましょうか fem_fuy_00781.txt | 生田警視から指揮を任されているケーニッヒ警部です fem_fuy_00782.txt | お連れしました fem_fuy_00783.txt | その一言は余計です fem_fuy_00784.txt | 分かりました fem_fuy_00785.txt | こちらへどうぞ fem_fuy_00786.txt | 失礼いたしました fem_fuy_00787.txt | 言葉を慎みなさい fem_fuy_00788.txt | これ以上はあなたの首を絞めるだけですよ fem_fuy_00789.txt | 実際に偉い人です fem_fuy_00790.txt | 生田警視が来られる前から、一課で常に戦い続けている人なんですから fem_fuy_00791.txt | 出世の話を全て断っていますからね fem_fuy_00792.txt | あなたと違って出世しようと思えばできたということです fem_fuy_00793.txt | ケーニッヒ警部はここに骨を埋めるつもりですから fem_fuy_00794.txt | ここがあなたの席よ fem_fuy_00795.txt | 当然でしょう? fem_fuy_00796.txt | あなたも、そろそろ空気を読んでくれないかしら fem_fuy_00797.txt | そうよ。これまでの経歴なんて無いも同然 fem_fuy_00798.txt | あなたは今、刑事としての資質を問われているの fem_fuy_00799.txt | ここでのケーニッヒ警部に対する態度だけじゃない fem_fuy_00800.txt | 私やその同僚に対しての接し方の一つ一つ、その全てが審査の対象になっていると思って fem_fuy_00801.txt | 当然でしょう? fem_fuy_00802.txt | あなたもそれくらいは分かっていたはず fem_fuy_00803.txt | だとしたら、お気楽が過ぎるわね fem_fuy_00804.txt | ともかく、これからは一切の勝手な行動を禁止します fem_fuy_00805.txt | 喫煙所に行く際にも、当然記録を付けますのでそのつもりで fem_fuy_00806.txt | 喫煙しない人は、あなたが喫煙している間も働いているの fem_fuy_00807.txt | 説明するまでもないことだけど、一応説明します fem_fuy_00808.txt | 勤務時間中の外出も、当然厳禁です fem_fuy_00809.txt | 昼食の1時間休憩で済ませるように fem_fuy_00810.txt | 一応一課内でも簡単な軽食なら認めています fem_fuy_00811.txt | 事前にコンビニで買うなりしておいて fem_fuy_00812.txt | さっきからそう言ってるでしょう? fem_fuy_00813.txt | 監視のためよ fem_fuy_00814.txt | 分かりました fem_fuy_00815.txt | 口に気を付けてと言ったばかりよ? fem_fuy_00816.txt | 直ってるようで直っていません fem_fuy_00817.txt | ではこの書類整理、よろしくお願いします fem_fuy_00818.txt | 軽犯罪リストの見直しですね fem_fuy_00819.txt | これはまだファイル1だから、全部で…いくつあったかしら fem_fuy_00820.txt | ともかく、しっかりと取り組んでください fem_fuy_00821.txt | よろしくお願いします fem_fuy_00822.txt | 寝ないでください fem_fuy_00823.txt | 今、寝てましたよね? fem_fuy_00824.txt | そうですか…? fem_fuy_00825.txt | 寝ないでください fem_fuy_00826.txt | 今、寝てましたよね?間違いなく fem_fuy_00827.txt | 寝てました。真面目に働く気あるんですか? fem_fuy_00828.txt | 静かにしてもらえますか fem_fuy_00829.txt | 十三課が特殊過ぎるんです fem_fuy_00830.txt | どこに行くんですか fem_fuy_00831.txt | それなら、記録カードに記入してからどうぞ fem_fuy_00832.txt | 喫煙で席を離れた時間、残業が発生します fem_fuy_00833.txt | 何もおかしなことではありませんよね fem_fuy_00834.txt | 喫煙でサボってる分、働いてもらうのは fem_fuy_00835.txt | そうですか fem_fuy_00836.txt | ですが、決まりですので fem_fuy_00837.txt | ちなみに、このルールは警察全体のルールです fem_fuy_00838.txt | 適用されていないとしたら十三課の異常性ですから fem_fuy_00839.txt | またですか fem_fuy_00841.txt | 書類整理ですね fem_fuy_00842.txt | え、全くありませんが? fem_fuy_00843.txt | もういいですか、時間の無駄なので fem_fuy_00845.txt | その事実を変えることは不可能です fem_fuy_00847.txt | 直接ケーニッヒ警部にお願いしてみてください fem_fuy_00848.txt | 答えは何も変わらないと思いますが fem_fuy_00849.txt | 頼んでいる態度には見えませんが fem_fuy_00850.txt | とにかくあなたに振る仕事はありません fem_fuy_00851.txt | そういえば、ひとつだけ思い当たることが fem_fuy_00852.txt | 今朝、殺人犯を一人捕まえました fem_fuy_00853.txt | その取り調べで良ければ、させても構いませんよ fem_fuy_00854.txt | それが嫌なら、諦めて書類整理を fem_fuy_00855.txt | 成功すれば、多少評価も上がる fem_fuy_00856.txt | 上がる保証は出来ませんが fem_fuy_00857.txt | しかし、まずはそのキッカケくらいにはなるかと fem_fuy_00858.txt | 全く期待はしていません fem_fuy_00859.txt | 私は一本電話してから行きますので、先に向かっていてください fem_fuy_00860.txt | お待たせしました fem_fuy_00861.txt | あなたは fem_fuy_00862.txt | お邪魔しましたか? fem_fuy_00863.txt | 頼りになればいいですが fem_fuy_00865.txt | 何か、とは? fem_fuy_00866.txt | 何も耳にしていません fem_fuy_00867.txt | していたとしても、あなたには話しません fem_fuy_00868.txt | 捜査じゃないでしょうか fem_fuy_00869.txt | 時々、生田警視は単独で動かれますので fem_fuy_00870.txt | と、言いますと? fem_fuy_00872.txt | 信じていますから fem_fuy_00873.txt | 生田警視は、常に結果を残される方です fem_fuy_00874.txt | 私如きが何か言うのは差し出がましい話ですよ fem_fuy_00875.txt | だとしてもです fem_fuy_00876.txt | あなたも今のうちに、成果を積んでください fem_fuy_00877.txt | そうしないと本当に居場所はありませんよ fem_fuy_00878.txt | 彼はケーニッヒ警部から単独で事件を任されました fem_fuy_00879.txt | あなたにはあなたの出来ることをやるべきです fem_fuy_00880.txt | 生き恥を晒さないで貰えますか fem_fuy_00881.txt | 反応するなと本能が告げていました fem_fuy_00882.txt | で、なんです? fem_fuy_00883.txt | 生田警視の? fem_fuy_00884.txt | 随分と情報を掴むのが早いですね fem_fuy_00885.txt | 一体どういうことですか fem_fuy_00886.txt | なんて地味なことをしているんですか fem_fuy_00887.txt | あなたらしいですね fem_fuy_00888.txt | 来ていないのは事実です fem_fuy_00889.txt | これは隠されていることではありませんので fem_fuy_00890.txt | 満足ですか? fem_fuy_00891.txt | まあ…そういうことになりますね fem_fuy_00892.txt | 特に生田警視からは、聞いていません fem_fuy_00893.txt | 恐らく病欠だとは思いますが fem_fuy_00894.txt | 30分待って連絡がなければ、こちらからするつもりです fem_fuy_00896.txt | 勝手に決めつけないでください fem_fuy_00897.txt | 一課全員、同じ考えではありませんから fem_fuy_00898.txt | 急ぐので fem_fuy_00899.txt | いえありません fem_fuy_00900.txt | 考える努力、というより事実です fem_fuy_00901.txt | 日流刑事の、いわゆる経歴というヤツですね fem_fuy_00902.txt | 過去にどのような活躍をしたかが記されています fem_fuy_00903.txt | 解決した事件の数は111と10年以上の刑事の中では圧倒的な最低数を誇っていますね fem_fuy_00904.txt | そうですね、おめでとうございます fem_fuy_00906.txt | プラス評価は398 fem_fuy_00907.txt | 確かに1事件当たりで見ると、高い評価なのは事実ですね fem_fuy_00908.txt | ふざけた経歴です fem_fuy_00909.txt | 羽柴刑事です fem_fuy_00910.txt | 彼の平均評価は5.8です fem_fuy_00911.txt | 解決した事件数は69と少ないですが警察への貢献はあなた以上です fem_fuy_00912.txt | 情報が漏れています fem_fuy_00913.txt | 生田警視とあなたが独自に動き、警察内部を探ろうとしている動きですよ fem_fuy_00914.txt | そうです fem_fuy_00915.txt | 手を打つためでしょうね fem_fuy_00916.txt | あなたのことを心配してくださってるんです fem_fuy_00917.txt | 生田警視を裏切るような真似、しませんよね? fem_fuy_10001.txt | 日流刑事。お話があります fem_fuy_10003.txt | あなたの、人を不愉快にさせる才能には驚かされます fem_fuy_10004.txt | 自覚がないというのは恐ろしいものですね fem_fuy_10005.txt | そうではありません。あなたと話していると、自然とこうなるだけです fem_fuy_10006.txt | すみません。このようなことを話しに来たのではありませんでした fem_fuy_10007.txt | 今回出向いたのは、あなたに借りを返したいからです fem_fuy_10008.txt | そう言うと思いました。しかし、お断りします fem_fuy_10009.txt | 私はあなたに借りがあると認識してますし、それは「いつか」ではなく「すぐに」返します fem_fuy_10010.txt | これは決定事項です fem_fuy_10011.txt | そうですね。自分でも、めんどくさい行動を取っていると思います fem_fuy_10012.txt | ですが、あなたがどう感じるかは関係ありません。これは私の中のケジメの問題です fem_fuy_10013.txt | それは確かに…そうかもしれません fem_fuy_10014.txt | あなたが決める…ですか。嫌な予感しかしないのですが? fem_fuy_10015.txt | 受けて立ちましょう fem_fuy_10016.txt | リスクを取らなければ前に進めない。今はそのような状況だと認識します fem_fuy_10018.txt | あなたの決めたことを履行した時点で、完全に貸し借りはなくなるものとします fem_fuy_10019.txt | その前に fem_fuy_10020.txt | 当然ではありますが、いくつかの条件はつけさせていただきます fem_fuy_10021.txt | さすがにそんなことを言いだすとは思いませんが、命に関することや、肉体関係を求めることなどは禁止です fem_fuy_10022.txt | なんですか、今の間は fem_fuy_10023.txt | 図星だとしたら、最悪です fem_fuy_10024.txt | ならいいのですが。では、お望みをどうぞ fem_fuy_10026.txt | それはそうですが…お金とかで解決した方が良くありませんか? 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fem_fuy_10132.txt | 最悪です fem_fuy_10133.txt | でも、確かに…これまでにない体験ではありました fem_fuy_10134.txt | その前に、コンドームの着用をお願いします fem_fuy_10135.txt | 一時の快楽と私の将来を天秤にかけるなんてありえません fem_fuy_10137.txt | えっと…ちょっとだけ時間をください。やっぱりその…怖くて fem_fuy_10139.txt | あなたを信じるなんて fem_fuy_10141.txt | あ、えっと…はい fem_fuy_10142.txt | いえ、それほどは fem_fuy_10144.txt | 知りません! fem_fuy_10145.txt | でも…痛いよりは、いいかもしれません fem_fuy_10147.txt | はい…そのようです fem_fuy_10148.txt | すごい…とは? fem_fuy_10150.txt | んくっ!あなたと…んはぁ…長く一緒にいるつもりはありませんから fem_fuy_10152.txt | 身体に嘘をついても、仕方がないですから fem_fuy_10154.txt | ちょっとだけわかってしまう自分が、んあっ、くっ…自分で信じられません fem_fuy_10157.txt | でも…動きを止める気は…んくっ、ないんでしょう? fem_fuy_10162.txt | これ、イキますっ!無理ですっ!すぐっ、すぐにイッちゃいますっ! fem_fuy_10167.txt | あなたも…イッたんですよね…? fem_fuy_10168.txt | こんなに…出るんですね fem_fuy_10169.txt | 不覚にも、コンドームに溜まった大量の精液を見て、少し嬉しいと思ってしまいました fem_fuy_10170.txt | そう…かもしれませんね。触れ合った相手が嬉しいと、自分も嬉しくなるもの…ですか fem_fuy_10171.txt | これで貸し借りはありません fem_fuy_10172.txt | こういうことは、これが最初で最後です fem_fuy_10173.txt | もし、今日のことを誰かに話したら、あなたを殺して、私は生きます fem_fuy_10174.txt | 生き恥を晒すことになったとしても、あなたのために死ぬのはもったいないと思いまして fem_fuy_10175.txt | まったく信用できない言葉です fem_fuy_10176.txt | ですが…信用しようと思います fem_fuy_10177.txt | あなたがここに来る方が珍しいのでは? fem_fuy_10178.txt | まあ、そんなところだと思いました fem_fuy_10179.txt | 私はひと月ほど前から、週に二回程度このお店に通っています fem_fuy_10180.txt | ですから現在、この店で珍しいのはあなたの方です fem_fuy_10181.txt | お酒に弱いことを自覚したからです fem_fuy_10182.txt | マスターにお願いして、弱いお酒から少しずつ慣れていっているところです fem_fuy_10183.txt | そうでしょうか? fem_fuy_10184.txt | 酔った私は…可愛かったですか? fem_fuy_10185.txt | そうかもしれません fem_fuy_10186.txt | あの日から、少し変なんです fem_fuy_10187.txt | 別に好きなわけでもないのに、あなたのことが頭に浮かんできて fem_fuy_10188.txt | 本当に変なんです。訳もわからず、胸がモヤモヤするんです fem_fuy_10189.txt | 馬鹿なことを言わないでください fem_fuy_10190.txt | と言いたいところですが、実際はその通りなのでしょう fem_fuy_10191.txt | 仕方ないじゃないですか。自分のことがよくわからないんです fem_fuy_10192.txt | 他の人がいる前だと、あなたにどう接していいのかわからなかったので、署内では可能な限りあなたを避けてました fem_fuy_10193.txt | でも、そうしていると胸のモヤモヤは大きくなるばかりで fem_fuy_10194.txt | だから、自然な形で出会えることを期待して、このお店に通い始めた…んだと思います fem_fuy_10195.txt | 私の胸は、どうしてモヤモヤしているんでしょう? fem_fuy_10196.txt | 教えてくれるのですか? fem_fuy_10197.txt | そう…なのでしょうね fem_fuy_10198.txt | わかりました fem_fuy_10199.txt | キス…してください fem_fuy_10200.txt | 前回の行為では、順番を飛ばし過ぎました fem_fuy_10201.txt | キスから始めれば、このモヤモヤした気持ちが、ちゃんとした形になるかもしれません fem_fuy_10202.txt | その先もするために、ここに来たのでしょう? fem_fuy_10203.txt | では…お願いします。あなたが嫌でなければ fem_fuy_10204.txt | ん…はむ、ちゅ…ちゅむ fem_fuy_10207.txt | 処女喪失より、ファーストキスが後になりました fem_fuy_10208.txt | モヤモヤは晴れましたが…さっきより頭がふわふわしてる気がします fem_fuy_10209.txt | して欲しい、というか。してみたいことがあるのですが fem_fuy_10210.txt | 改めて見ると、やっぱり大きいですね fem_fuy_10211.txt | 前回はされるばかりだったので。今回は、私も…その、する側に回ろうかと fem_fuy_10212.txt | もちろん、初めてではありますが、動画などである程度勉強はしてきました fem_fuy_10213.txt | 否定はしません fem_fuy_10214.txt | あの日から、あなたのコレを思い出して、何度か体が熱くなったことは事実です fem_fuy_10215.txt | 今日は嘘を吐かないと決めてきました fem_fuy_10216.txt | 明日の自分のために、です fem_fuy_10217.txt | んちゅ…ん、んちゅ fem_fuy_10218.txt | すごい…熱くなってます fem_fuy_10220.txt | かもしれません。自分でも…頬の熱さは知覚しています fem_fuy_10221.txt | んちゅ…ちゅ、れろ…ほんとに熱くて硬い…でも…ふふっ、先端はちょっとぷにぷにしてます fem_fuy_10222.txt | 思った以上に大きかったので、少々躊躇していましたが…わかりました fem_fuy_10223.txt | 覚悟を決めたいと思います fem_fuy_10231.txt | ああ…すごい…いっぱい、出してくれたんですね fem_fuy_10232.txt | そう言われると、お世辞でも嬉しいです fem_fuy_10233.txt | 才能…あるんでしょうか? fem_fuy_10234.txt | ふふっ…精液の匂い…嫌いじゃないかもしれません fem_fuy_10235.txt | 今日は…コンドームの着用は必要ありません fem_fuy_10236.txt | お互い、その方が気持ちいいのでしょう? fem_fuy_10237.txt | さあ、どうでしょう? fem_fuy_10238.txt | もしかして、怖気づいたんですか? fem_fuy_10239.txt | それはありがとうございます。ですが、今日は大丈夫です fem_fuy_10240.txt | ですから、思い切り…気持ち良くして、ください fem_fuy_10245.txt | あなたは…気持ち良くないですか? fem_fuy_10248.txt | 生の方が…気持ちいいですっ fem_fuy_10257.txt | はぁ…熱いの…いっぱいぃ fem_fuy_10258.txt | これが…中に出される感覚…んふふ…ふふ fem_fuy_10259.txt | はい。気持ち良かったので大丈夫です fem_fuy_10260.txt | 自分がこんなに快楽に流されやすいとは思いませんでした fem_fuy_10261.txt | 妊娠したら、どうするつもりなんでしょう? fem_fuy_10262.txt | 意外です。あなたがそんなことを言うとは思いませんでした fem_fuy_10263.txt | では、責任を取る可能性を上げる勇気はありますか? fem_fuy_10264.txt | もう一度…セックスしましょう fem_fuy_10266.txt | もう、手遅れです fem_fuy_10267.txt | 私…あなたとのセックスに、もう、ハマっちゃってます fem_fuy_10268.txt | だって…こんなに気持ち良くて…気持ち良くて…それから気持ち良いんですっ! fem_fuy_10281.txt | ルカもイッてっ!出してっ!私の中にびゅびゅーって出してぇっ! fem_fuy_10286.txt | 私も…限界です…もう、起きていられない…かも fem_fuy_10290.txt | ルカ、私と一緒に暮らしませんか? fem_fuy_10293.txt | もう少し近くで、あなたのことを知りたい。そう思いました fem_fuy_10294.txt | 嫌ですか? fem_fuy_10295.txt | 私のことを知るには、長い時間がかかると思いますよ? fem_fuy_10296.txt | そうでしたね fem_fuy_10297.txt | では、お互いを知っていきましょうか。これから長い時間をかけて fem_fuy_30001.txt | いよいよ発売ですね涼子さん fem_fuy_30002.txt | まあ日流刑事は不真面目な人ですから fem_fuy_30003.txt | あとは、本編でじっくり、ですね fem_fuy_30004.txt | それでは日流刑事の活躍には期待せず、お楽しみください fem_fuy_30005.txt | かけていませんっ fem_int_00001.txt | 大きな怪我からの復活、ということですけど。心が折れそうになったことはないですか? fem_int_00002.txt | それでも、立ち直れたのは…誰かの支えがあったからですか? fem_int_00003.txt | この町の人たちの支えも大きかったんですね? fem_int_00004.txt | では、そんな高萩選手に、これからの目標を書いてもらいました fem_int_00005.txt | オリンピックに出場して、メダリスト。これはもう、聞くまでもなくそのままですよね? fem_int_00006.txt | やはり、今まで支えてくれた人に報いたい、という思いでしょうか? fem_int_00007.txt | 一番大事な人、ですか? fem_int_00008.txt | そ、それは…すごいですね fem_kak_00004.txt | ねえ、お父さん fem_kak_00005.txt | 本当に良かったの? fem_kak_00006.txt | お母さんを残して…私達だけ引っ越すこと fem_kak_00008.txt | ありがとう fem_kak_00009.txt | うん…そうだね fem_kak_00010.txt | そう、なりたいな fem_kak_00012.txt | そうです…えっと…高萩香子です fem_kak_00013.txt | 美玖…ちゃん…? fem_kak_00014.txt | それに…ムネくんに、ヒロくん…だよね…? fem_kak_00015.txt | 本当に久しぶりだね…まさか来てくれるのが美玖ちゃんたちだなんて fem_kak_00016.txt | でもさ…最初見た時は、三人だって一瞬思わなかったよ fem_kak_00017.txt | 美玖ちゃんはすっごく綺麗だし、ムネくんとヒロくんはすっごくカッコよくなってるし fem_kak_00018.txt | え?あっ…そっか…美玖ちゃん達は、私よりも一個年上だったよね fem_kak_00019.txt | あっ、そうですね。えっと…スヴェ先輩 fem_kak_00020.txt | それに美玖先輩、宗冬先輩…広中先輩 fem_kak_00021.txt | でも、私としてはそっちの方が、しっくりくるっていうか fem_kak_00022.txt | えっと…小さいころの友達で。幼稚舎でよく一緒に遊んでました fem_kak_00023.txt | 美玖先輩は、いつも私の面倒を見てくれて…広中先輩と宗冬先輩は、私とよく鬼ごっこをしてくれて fem_kak_00024.txt | その後すぐに桑野市に引っ越しちゃって…今でも覚えてるんですけど、その時は恥ずかしいくらいに大泣きしちゃってました fem_kak_00025.txt | でも、それからは会えてなくて、私は…いつか会えたら良いなって思ってたりして fem_kak_00026.txt | え…?あっ、そう…なんですか fem_kak_00027.txt | あっ!き、気にしないでください!こっちが勝手に覚えていて、勝手に盛り上がっちゃっただけですし! fem_kak_00028.txt | そ、それに幼稚舎に通ってたのって、一か月もなくて fem_kak_00029.txt | すぐに母の仕事の都合で引っ越しちゃったので fem_kak_00030.txt | え…?は、はい!よろしくお願いします!わ、私の名前は…高萩香子です! fem_kak_00031.txt | はい、よろしく願いします。羽染先輩 fem_kak_00032.txt | えっと…それなら私も高萩さんじゃなくて、香子って呼んでもらって良いですか? fem_kak_00033.txt | はい、広中先輩 fem_kak_00034.txt | 美玖先輩…で良いですか? fem_kak_00035.txt | あっ、ロシアの方だったんですか fem_kak_00036.txt | ロシアデスマンって…ヴィーフホリでしたっけ?この前テレビでやってた絶滅危惧種ですよね? fem_kak_00037.txt | スヴェ先輩って、どうしてヴィーフホリがあだ名なんですか? fem_kak_00038.txt | あっ、もしかして泳ぎが上手だから…とかですか? fem_kak_00039.txt | 騙された?スヴェ先輩がですか? fem_kak_00040.txt | そうでしたか。それに、スヴェ先輩ってヴィーフホリみたいに可愛いからぴったりですね fem_kak_00043.txt | そ、そうだったんですか…美玖先輩ってお嬢様だったんですね fem_kak_00044.txt | あっ…ごめんなさい fem_kak_00046.txt | はぁ…分かりました fem_kak_00047.txt | あっ、そう言えば fem_kak_00048.txt | 美玖先輩の家の話ですけど…お姉さんがいましたよね?すっごく綺麗な人だった記憶があります fem_kak_00049.txt | そうだったんですか…知りませんでした fem_kak_00050.txt | はぁ…そうですか fem_kak_00051.txt | あまり仕事の話をしないのは、お医者さんだから仕方ないかもしれませんね fem_kak_00052.txt | お、お邪魔します fem_kak_00053.txt | スヴェ先輩の家…ですか? fem_kak_00054.txt | ああ、なるほど fem_kak_00055.txt | えっと…はい、ごちそうになります fem_kak_00056.txt | え、えっと…高萩香子、です…今度、この町に引っ越してきて fem_kak_00058.txt | スヴェ先輩って…いつもあんな感じですか? fem_kak_00059.txt | はあ、そうなんですか fem_kak_00060.txt | うわぁー、可愛いワンちゃんですねー。撫でても良いですか? fem_kak_00061.txt | 可愛いですねー。イケメンさんですねー。毛がつやつやですねー fem_kak_00062.txt | あっ、お名前はなんていうんですか? fem_kak_00063.txt | にゅーくんですかー。いい子ですねー fem_kak_00064.txt | あれ?もしかして、スヴェ先輩とにゅーって仲が悪いんですか? fem_kak_00065.txt | ライバル…?スヴェ先輩とにゅーが? fem_kak_00066.txt | 最初は勘違いしましたけど、にゅーとスヴェ先輩は仲良しなんですね fem_kak_00067.txt | お、美味しいですね…お菓子屋さんなんかよりも、断然 fem_kak_00068.txt | 気に入るというか、美味しくて感動してるレベルです fem_kak_00069.txt | え?私ですか…? fem_kak_00070.txt | 理由の一つは、怪我の治療ですね fem_kak_00071.txt | あっ、とは言っても治りかけてる感じなんで。右膝を怪我しちゃって、それを宗明先生 fem_kak_00072.txt | 宗冬先輩のお父さんが主治医になってくれてて、リハビリというかそういうのを受けるために fem_kak_00073.txt | ありがとうございます。本当に完治寸前なので、あともう一息ってところなんです fem_kak_00074.txt | でも、引っ越してきた理由は、それだけじゃなくて…父の仕事の都合みたいのもあって fem_kak_00075.txt | 父の創作?のモチベーション的なものも、理由の一つなんです fem_kak_00076.txt | 芸術家っていうほど大層じゃないですけど、そんな感じです fem_kak_00077.txt | 私の父は、小説家をやってまして fem_kak_00078.txt | あっ、いえ…そんなことないです fem_kak_00079.txt | 樫村功って知ってます…? fem_kak_00080.txt | あっ、ご存知でしたか fem_kak_00081.txt | もしかして、美玖先輩とスヴェ先輩って fem_kak_00082.txt | あっ、観ていただけてたんですか、ありがとうございます。父も映画の出来には大満足してました fem_kak_00083.txt | ガタガタ…ですか?スヴェ先輩が? fem_kak_00084.txt | あっ、はい!父に伝えておきます。きっと喜んでくれると思います fem_kak_00085.txt | あの…スヴェ先輩?お聞きしても良いですか? fem_kak_00086.txt | スヴェ先輩は、どうしてここに留学してきたんですか? fem_kak_00087.txt | そ、そうですね fem_kak_00088.txt | 日本語に堪能なのは、分かりますけど…ウィンタースポーツですか? fem_kak_00089.txt | そ、そうですか fem_kak_00091.txt | 美玖先輩って…良い人なんですね fem_kak_00092.txt | 交換日記って、久々に聞いた気がしますね fem_kak_00093.txt | それは、とても素晴らしいですね。美玖先輩とスヴェ先輩は、仲が良くて羨ましいです fem_kak_00094.txt | あっ、いえ。気にしないでください。皆さんとお話しできて、良かったです fem_kak_00095.txt | それにわざわざ送っていただいて申し訳ないです fem_kak_00096.txt | はい、私もみなさんと仲良くできれば嬉しいです fem_kak_00097.txt | 前に住んでたって言っても、本当に昔のことですし。それに短い時間でしたけど fem_kak_00098.txt | でも…だからこそ、最初に会えたのが宗冬先輩たちで良かったですし、不安だった心が軽くなった気がします fem_kak_00099.txt | はい、正直な話をすれば…不安でしたし、少し怖いとも思いました fem_kak_00100.txt | 特に面白いことはないと思いますよ?普通に学園に行って、部活して、帰宅してマンガを読んだり、スマホを弄ったり fem_kak_00101.txt | この町に来ても、そこら辺は変わらないんじゃないかなって fem_kak_00102.txt | 変わる?何がですか? fem_kak_00103.txt | そう、かもしれませんね fem_kak_00104.txt | 少なくとも、向こうでの友達にはいないタイプの人たちでしたね fem_kak_00105.txt | だとすれば…楽しみですね、これからが fem_kak_00106.txt | 良いんですか? fem_kak_00107.txt | そういうことを面と向かって言われたのは初めてです fem_kak_00108.txt | でも、そっちの方が…私に合うかもしれません fem_kak_00109.txt | やってしまった fem_kak_00111.txt | こう…もっと明るくて健気で、元気いっぱいな後輩キャラを頑張って演じるべきだったー! fem_kak_00112.txt | まあ…それは今更言ってもどうしようもないけど fem_kak_00113.txt | 私と他の皆さんを比べること自体がおこがましいわけだし fem_kak_00114.txt | ていうかさ、美玖先輩はなんなんですか?あの我が道を行くって感じの態度は? fem_kak_00115.txt | 私についてくる人だけが、傍にいれば良い。その他の人は好きにすれば?そんな奴ら興味ないし、何を言われても痛くも痒くもないです fem_kak_00116.txt | って、カッコいいんですけど!カッコよすぎるんですけど! fem_kak_00117.txt | しかもそれで、不器用だけどめちゃくちゃ優しいし、おまけに美人とかチートですか!? fem_kak_00118.txt | 前世でどんだけ善行を積めば、そんな人間になれるんですか!? fem_kak_00119.txt | それにスヴェ先輩もおかしいですよ! fem_kak_00120.txt | 聞きにくいはずのことをずけずけ聞いてくるくせに、全然不快じゃないとか、私に催眠術でもかけてるんですか!? fem_kak_00121.txt | おまけに臆病者でお調子者なのに憎めないってキャラもいい味出してるし! fem_kak_00122.txt | それにそれに、肌は白いし、髪の毛は綺麗だし、めっちゃ可愛いし!ぶっちゃけ抱きしめたくなるし! fem_kak_00123.txt | そんでもって将来期待のアイスホッケーの選手とか、属性盛り過ぎなんじゃないですかね fem_kak_00124.txt | 広中先輩もイケメンぶりに磨きがかかってるし fem_kak_00125.txt | 宗冬先輩は fem_kak_00126.txt | シンパシーは感じるけど…何気にあの人があのグループの中心って気がする fem_kak_00127.txt | とにもかくにも、あれだよ…スクールカーストの最上位者だよ fem_kak_00128.txt | あー…日照時間が少ない町なのに、なんであんな陽キャがいるのかなぁ fem_kak_00129.txt | ふふっ、無理。主に精神的な意味で fem_kak_00131.txt | そして、これですか fem_kak_00132.txt | ていうか、このグループ名はどうなんでしょうか fem_kak_00133.txt | スヴェと愉快な仲間たちって fem_kak_00134.txt | スヴェ先輩…押しが強すぎますよ fem_kak_00135.txt | 間違いなく私は陰キャだよね fem_kak_00136.txt | えっと…まだ二日目なので fem_kak_00137.txt | 緊張はしましたけど、寝不足ではきゃっ! fem_kak_00138.txt | すみません…ありがとうございます fem_kak_00139.txt | ありがとうございます、美玖先輩 fem_kak_00140.txt | あれ?スヴェ先輩ってロシア出身ですよね?それなら、雪に慣れてるんじゃないですか? fem_kak_00141.txt | あっ、そうだったんですか。…すみません fem_kak_00142.txt | 昨日から本当に迷惑をかけっぱなしで fem_kak_00143.txt | スヴェ先輩がですか…? fem_kak_00144.txt | それは…大変でしたね fem_kak_00145.txt | ちなみに、どうやって美玖先輩の家にたどり着いたんですか? fem_kak_00146.txt | へ?ドナドナですか…? fem_kak_00147.txt | あっ、それは運が良かった…でしょうか…? fem_kak_00148.txt | ふふっ、禅の精神ですか fem_kak_00149.txt | あれ?でも、スヴェ先輩の愛称ってスヴェータだったんですか? fem_kak_00150.txt | すべたって…あのすべたですよね?ものすごい罵りの言葉の fem_kak_00151.txt | 確かにそうかもしれませんね。スヴェ先輩って、スヴェータよりもスヴェって感じがしますから fem_kak_00152.txt | え?そ、そうですか?そんなつもりはなかったんですけど fem_kak_00153.txt | 高萩香子です。桑野から来ました fem_kak_00154.txt | 視線ってさ、けっこう痛いの…知ってるかな?もうちょっとくらいさ、優しい視線を向けてほしいな fem_kak_00155.txt | 小さい頃は南逢瀬に住んでいたので、すっごく懐かしいです fem_kak_00156.txt | なんだか穏やかじゃない気がしますけど…南逢瀬の人は実は好戦的って本当なんでしょうか…? fem_kak_00157.txt | この町に戻って来れて、本当に嬉しく思ってます fem_kak_00158.txt | これからよろしくお願いします fem_kak_00160.txt | いや、決して不満があるとか、そういうわけじゃないけど fem_kak_00161.txt | へ?美玖先輩と? fem_kak_00162.txt | 誰から聞いたの? fem_kak_00163.txt | 田舎のネットワーク…怖い fem_kak_00164.txt | 知り合いっていうか、小さいころ仲が良かったんだ fem_kak_00165.txt | ちょっかいって…そんなことあるの? fem_kak_00166.txt | あっ、大丈夫。それは分かってるから fem_kak_00167.txt | あっ、スヴェ先輩だけは呼び捨てなんだ fem_kak_00168.txt | 用心棒って fem_kak_00169.txt | なにそれ、怖い fem_kak_00170.txt | その三つの家って…そんなにすごいの? fem_kak_00171.txt | そ、そうなんだ…教えてくれてありがとう fem_kak_00172.txt | でも、ここって fem_kak_00173.txt | 美玖先輩って写真部だったんですね fem_kak_00174.txt | ということは、入ったことがあるんですか? fem_kak_00175.txt | なるほど、気をつけます。でも、良いんですか?秘密基地なんて言っちゃって? fem_kak_00176.txt | あの…でも、写真部の部活はしないんですか? fem_kak_00177.txt | 部活に適宜って初めて聞きましたよ fem_kak_00178.txt | あっ、そうなんですか?よければ見せて欲しいです fem_kak_00179.txt | これを全部美玖先輩が撮影したんですか? fem_kak_00180.txt | スヴェ先輩の写真ですか…? fem_kak_00181.txt | 何をって言うと…部活ですか? fem_kak_00182.txt | アイスホッケーはちょっと fem_kak_00183.txt | あっ、大丈夫ですよ。えっと…前の学園での部活ですか? fem_kak_00184.txt | スキーを…少しだけ。膝を怪我したのも、それが理由なんですよね fem_kak_00185.txt | 田舎だと思って侮ってたけど fem_kak_00186.txt | 探していた本がこんなところにあるなんて…しかも、格安で fem_kak_00187.txt | 田舎の古本屋…恐るべし fem_kak_00188.txt | ふふっ、読むのが楽しみ fem_kak_00189.txt | 決して遺伝とかそういうわけではないはず fem_kak_00190.txt | そう言えば、南逢瀬には色々と怪談話がありますよね fem_kak_00191.txt | 確か有名なのは…狐の話ですよね fem_kak_00192.txt | もしかすると、美玖先輩が色々知ってるかも fem_kak_00194.txt | スマホ、落としたの気づいてないのかな fem_kak_00195.txt | あの、落としましたよ fem_kak_00196.txt | お婆ちゃん、スマホを落としましたよ fem_kak_00197.txt | 壊れてないとは思いますけど、一応確認してみてくださいね fem_kak_00198.txt | それじゃあ、もう落とさないように気をつけてくださいねー fem_kak_00199.txt | 誤配とかでしょうか…? fem_kak_00200.txt | はい。玄関先にあった時は、狐が置いていったのかと思ったくらいです fem_kak_00201.txt | あっ、いえ。何でもないです fem_kak_00202.txt | そうですよね。誰がくれたのか分からないものをいただくのは fem_kak_00203.txt | え?はい、もちろんです fem_kak_00204.txt | へ?いやいや…え?本当ですか?冗談とかではなく fem_kak_00205.txt | そ、そんな…理不尽な fem_kak_00206.txt | ど、どうしましょう…心当たりなんて全然ないですよ fem_kak_00207.txt | すみません…ちゃんと玄関に出ていれば fem_kak_00208.txt | 手掛かりって、中身から分かるものなんですか? fem_kak_00209.txt | なんで見て分かるんですかとか、どうして熊の肉が…とか色々とツッコミどころが fem_kak_00210.txt | いえ、そういうことじゃなくて fem_kak_00211.txt | ちょ、ちょっと止めてくださいよ!?美玖先輩も肉を持ったまま固まらないでください!なんだかホラー映画みたいじゃないですか…! fem_kak_00212.txt | スヴェ先輩、ストップです! fem_kak_00213.txt | 牛の仲間…?ヤギとかですか? fem_kak_00214.txt | へ?干しシイタケですか?え…?でかくないですか? fem_kak_00215.txt | あ、あ、ああ、あの…私の勘違いじゃなかったら、そのキノコって fem_kak_00216.txt | ただのって fem_kak_00217.txt | マ、マッカーサー…? fem_kak_00218.txt | シシダケですか?聞いたことないです fem_kak_00219.txt | へ?マツタケよりもですか?ていうか、買い取ってくれるって…? fem_kak_00220.txt | はい!是非ともお願いします!欲しい物とか買いたい物とかいっぱいあるんで! fem_kak_00221.txt | 特に欲しい本とかいっぱいあるんです!今日も本屋さんで欲しいのがいっぱいあって、困ってたところなんです! fem_kak_00222.txt | はい、本は昔から好きって…そう言えば fem_kak_00223.txt | 本屋さんから帰る途中に、不思議なお婆ちゃんに会いました fem_kak_00224.txt | はい。そのお婆ちゃんがスマホを落としたので、拾ってあげました fem_kak_00225.txt | へ?スマホを拾っただけですよ? fem_kak_00226.txt | えっと、そこまで私って有名になってるのかなって fem_kak_00227.txt | すみません。ちょっと何言ってるか分かりません fem_kak_00228.txt | えっと…だいぶ高齢だったと思います。それから手押し車を使ってました fem_kak_00229.txt | あっ、そうだ。落としたスマホが、最新の機種だったのに驚きました fem_kak_00230.txt | これってわりとヒントになったりは…? fem_kak_00231.txt | 他には…えっと…腰が曲がってて…それから fem_kak_00232.txt | 失礼かもしれませんが…何を言ってるのか分からなかったんです fem_kak_00233.txt | あっ、そうじゃなくて…何ていうか…こう…呻くっていうか…そういう感じの言葉を発するというか fem_kak_00234.txt | あっ、ですです。私が話しかけた時も「う?」って返されました fem_kak_00235.txt | え?広中先輩はわかりますけど…スヴェ先輩もですか? fem_kak_00236.txt | あっ…え?そ、そうです fem_kak_00238.txt | 勿来っていうことは fem_kak_00239.txt | ほ、本当ですか?曽お祖母ちゃんって fem_kak_00240.txt | そ、そうでしたか…えっと、はじめまして…じゃないですね。高萩香子です、色々とごちそうさまでした fem_kak_00241.txt | あー…何となくわかります fem_kak_00242.txt | それは…何と言いますか…ていうか、広中先輩が子供の頃にその年齢って fem_kak_00243.txt | まったまたー、スヴェ先輩ったらーって…本当に? fem_kak_00244.txt | すごいですね…そういう人が本当にいるんだ fem_kak_00245.txt | あっ…うー、以外の言葉を初めて聞いたかも fem_kak_00246.txt | 通訳ですか…? fem_kak_00247.txt | スヴェ先輩が、全く理解してないのは、私でも分かりました fem_kak_00248.txt | ありがとう…ございます fem_kak_00249.txt | アオのお肉…ですか? fem_kak_00251.txt | 特別天然記念物ですよね…?獲って良いんですか…? fem_kak_00252.txt | 目を逸らしながら、断言しないでくださいよ! fem_kak_00254.txt | いただいても、捕まりませんか? fem_kak_00255.txt | 美味しくいただきます fem_kak_00256.txt | 何ですか?もう大抵のことでは驚きませんから fem_kak_00257.txt | 遠慮しておきます fem_kak_00258.txt | えっと…まだ考え中で fem_kak_00259.txt | ううん。軽めの練習ならいつでも再開して良いって。本格的なのは年明けくらいから徐々にって感じかな fem_kak_00260.txt | う、うん…前向きに検討するね fem_kak_00261.txt | え?う、うん fem_kak_00262.txt | ああ…また増えていく fem_kak_00263.txt | は、はい…また fem_kak_00264.txt | でも、部活か fem_kak_00265.txt | もう…写真部に入ろうかな fem_kak_00266.txt | 別に美玖先輩って怖くないと思うんだけどな fem_kak_00267.txt | あー…でもなぁ fem_kak_00268.txt | はぁ…部室に行こう fem_kak_00269.txt | 失礼します fem_kak_00270.txt | あっ、すみません fem_kak_00271.txt | え?あっ、はい fem_kak_00272.txt | ありがとうございます fem_kak_00273.txt | いえ、自分なんて…そんな大したことないですから fem_kak_00275.txt | 入ろうかなって…思ってはいます。さっきも勧誘をされて、前向きに検討するって言ったばかりでして fem_kak_00276.txt | それに、スヴェ先輩が言ったように、膝もスキーができるくらいに治ってますし fem_kak_00277.txt | スヴェ先輩の誕生日とか…じゃないですよね? fem_kak_00278.txt | あー、エイプリルフールですか fem_kak_00279.txt | スヴェ先輩は、何かやりたいことがあるんですか? fem_kak_00280.txt | そ、そうですか…他にはあるんですか? fem_kak_00281.txt | ウサギ狩りっていうのはちょっと fem_kak_00282.txt | えっと、私が言いたいのはそこじゃなくてですね fem_kak_00283.txt | あの…ずっと気になってたんですけど、スヴェ先輩が見ている手帳って何なんですか? fem_kak_00284.txt | そうだったんですか。リストに書かれていることが、いっぱいできれば良いですね fem_kak_00285.txt | え?あっ、はい…そうですね。一緒に色々やりましょう fem_kak_00286.txt | そう言えば、ここら辺ってサイクリングの名所なんですよね。そのために道路も整備したとか fem_kak_00287.txt | 来週から入ろうかなって fem_kak_00288.txt | ああ…また期待されてる fem_kak_00289.txt | そんなに喜ばれても、私なんて大したことないし fem_kak_00290.txt | それにしても、どうして私はこんなにも中途半端なんだろ fem_kak_00291.txt | 美玖先輩とかスヴェ先輩なら、絶対にしないんだろうけど fem_kak_00292.txt | うん、また明日ね。部活頑張って fem_kak_00293.txt | 羨ましいな…みんなに好かれて fem_kak_00294.txt | それでスヴェ先輩。どうしたんですか? fem_kak_00295.txt | ていうか、今日はアイスホッケー部がありますよね? fem_kak_00296.txt | はぁ…大事なことですか fem_kak_00297.txt | え?そんなにガチで大事な話なんですか? fem_kak_00298.txt | わ、分かりました。絶対に秘密にします fem_kak_00299.txt | へ?自転車ですか?もちろん乗れますよ fem_kak_00300.txt | もしかして…乗れないんですか…? fem_kak_00301.txt | 分かりました。協力しますね、秘密で fem_kak_00302.txt | こういうのは、悪くないかも fem_kak_00303.txt | あー…できるかな、私に fem_kak_00304.txt | スキー部か fem_kak_00305.txt | あー…なんだかなぁ fem_kak_00306.txt | どうせなら…しっかりと壊れてた方が良かったのかな fem_kak_00307.txt | 辞めたいなら、言えば良いだけなんだよね fem_kak_00308.txt | なんでこう…中途半端なんだろう fem_kak_00309.txt | あー、もう止め止め。スキーのことは、ここでストップ fem_kak_00310.txt | それよりも大事なのは…スヴェ先輩の自転車だよね fem_kak_00311.txt | いや、自転車に乗るのにセンスが必要かは分かんないけど fem_kak_00312.txt | 雪解けまでに間に合うかな fem_kak_00313.txt | スヴェ先輩なら、すぐに乗れるようになりますよ fem_kak_00314.txt | はい、何でしょうか? fem_kak_00315.txt | へ?そ、そうですけど fem_kak_00316.txt | えっと…しばらくは、続きそうです fem_kak_00317.txt | 母がこちらに越してくるまでは fem_kak_00318.txt | 正直…分かりません。転勤願は出してるみたいですけど、なかなか簡単に通るものじゃないみたいで fem_kak_00319.txt | あの…どうして、それを知ってるんですか? fem_kak_00320.txt | はい。家の近くですし、手ごろなので fem_kak_00321.txt | つ、伝わってるものなんですね…色々と fem_kak_00322.txt | 父は原稿がかなり先まで詰まってて、私のことは察していただけると fem_kak_00323.txt | そうなんですか?難しそうなイメージしかないですけど fem_kak_00324.txt | なるほど fem_kak_00325.txt | 分かりました。味見だけはしっかりやります fem_kak_00326.txt | ずっと思ってたんですけど…いきなりレベル高くないですか? fem_kak_00327.txt | 了解です…それにしても、美玖先輩って料理上手なんですね fem_kak_00328.txt | 苦手っていうか…面倒なので fem_kak_00329.txt | そんなものなんですか?あんまりイメージがわかないです fem_kak_00330.txt | へ?良いんですか? fem_kak_00331.txt | そ、そんなことないですよ!美玖先輩に料理を教えてもらえるんですから! fem_kak_00332.txt | あ、あの…美玖先輩 fem_kak_00333.txt | いえ、そうじゃなくて…その fem_kak_00334.txt | どうして、ここまで良くしてくれるんですか? fem_kak_00335.txt | 気づいてましたか fem_kak_00336.txt | でも、そんなに大したことじゃないですけど fem_kak_00337_2.txt | ス、スヴェ先輩!ちょっと早すぎですよー! fem_kak_00340.txt | だだだ、大丈夫ですか!?痛くないですか!?怪我してないですか!? fem_kak_00341.txt | ス、スヴェ先輩、大丈夫ですか? fem_kak_00342.txt | どういたしまして。スヴェ先輩が自転車に乗れて、私も嬉しいです fem_kak_00343.txt | 母親ですか…美玖先輩 fem_kak_00344.txt | なんだか、すっごく微妙な気持ちです fem_kak_00345.txt | えっと…なんかやることが決定してますけど、本当に良いんですか? fem_kak_00346.txt | えっと…それは、まあ fem_kak_00347.txt | あの…かまくらって、そんなに簡単に作れるんですか? fem_kak_00348.txt | それなら、私にも手伝わせてください。せっかく美玖先輩に習ってるんですし fem_kak_00349.txt | それにしても…かまくらにあんな作り方があるなんて fem_kak_00350.txt | かまくらメイドくんって…最初見た時はただのバルーンだと思いましたけど fem_kak_00351.txt | 形が整ったら出入り口を作って、中にあるバルーンの空気を抜くだけですからね fem_kak_00352.txt | かまくら作りの概念が変わりましたよ…もう感動ってレベルですよ fem_kak_00353.txt | スヴェ先輩…怖いこと言わないでくださいよ fem_kak_00354.txt | それにしても…このお料理美味しいですね fem_kak_00355.txt | 美玖先輩って、本当にお料理が上手なんですね fem_kak_00356.txt | あっ、そうでした。けんちん汁とアンコは、宗冬先輩と広中先輩が持ってきてくれたんでした fem_kak_00357.txt | 先輩がたのお母様にも、ごちそうさまでしたって、お伝えください fem_kak_00358.txt | え?本当ですか…?めちゃくちゃ美味しかったんですけど fem_kak_00359.txt | 料理系…男子…なんだろう…負けた気がします fem_kak_00360.txt | 面倒だからって料理をしなかった私からすれば、さらに負けた気がします fem_kak_00361.txt | 綺麗な星空ですね fem_kak_00362.txt | 本当に美味しかったです、ごちそうさまでした fem_kak_00363.txt | ありがとうございました。とっても楽しかったです fem_kak_00364.txt | 本当に…ここに泊まって良いんですか…? fem_kak_00365.txt | そ、それはそうですけど…敷地が同じじゃないですか fem_kak_00366.txt | へ?どういうことですか? fem_kak_00367.txt | そ、それは…なんとも豪勢な fem_kak_00368.txt | そうでしたか…後でお礼を言わないとですね fem_kak_00369.txt | でも、そう言いたくなる気持ちは分かりますね fem_kak_00370.txt | スヴェ先輩と美玖先輩は、よくこのお風呂を使ってるんですか? fem_kak_00371.txt | それにしても…隠れた名湯って感じですね fem_kak_00372.txt | あっ、すみません。馬鹿にしたつもりじゃ fem_kak_00373.txt | えっと…はい fem_kak_00374.txt | 分かりました fem_kak_00375.txt | 美玖先輩って…スタイル良いですね fem_kak_00376.txt | わ、私はそんなこと fem_kak_00377.txt | え?そ、それで…? fem_kak_00378.txt | なんか…今の私って変態っぽい fem_kak_00379.txt | あっ、そう言えば…スヴェ先輩からロシア語を聞いた覚えがないですね fem_kak_00381.txt | ここがスヴェ先輩の部屋ですか fem_kak_00382.txt | はい、良い部屋だと思います fem_kak_00383.txt | えっと…実は友達の家にお泊まりするのって、初めてで fem_kak_00384.txt | 気になると言いますか fem_kak_00385.txt | この部屋って元々は旅館の一室なんですよね? fem_kak_00386.txt | でも、部屋番号がおかしくないですか? fem_kak_00387.txt | 237号室って、どう考えても合わなくないですか? fem_kak_00388.txt | ていうか、その部屋番号は私もよく知ってるものだけど、さすがに…ないよね? fem_kak_00389.txt | ということは fem_kak_00390.txt | その禅って書かれたやつもですか? fem_kak_00391.txt | 禅マスター…? fem_kak_00392.txt | え?時宗なのに禅ですか…? fem_kak_00393.txt | なるほど…でも fem_kak_00394.txt | そうなんですか。それはお気の毒…?でしたね fem_kak_00395.txt | あとは…それはベースですか? fem_kak_00396.txt | どんな音楽をやるバンドですか? fem_kak_00397.txt | ヘビメタ…ですか? fem_kak_00398.txt | へ?な、なんかマズい言い方なんですか? fem_kak_00399.txt | ということは、ブルータル・デスメタルが、カリカチュアされたデスメタルのイメージと言えるんですね fem_kak_00400.txt | そうですね。メタルだと思えば、全てがメタルですし fem_kak_00402.txt | メタルの事は理解しましたけど…先輩たちのバンドってボーカルいなくないですか? fem_kak_00403.txt | どうして春からなんですか? fem_kak_00404.txt | え?わ、私がですか!? fem_kak_00406.txt | あっ、特にないです。スヴェ先輩のお好みで fem_kak_00407.txt | 美玖先輩とスヴェ先輩は、ホラー映画をよく観るんですか? fem_kak_00408.txt | え?そうなんですか? fem_kak_00409.txt | そこまでなんですか fem_kak_00410.txt | ああ…スヴェ先輩らしいですね fem_kak_00411.txt | ジョン・ドゥの解剖ですか fem_kak_00412.txt | 未見ですね。観たいとは思ってましたけど fem_kak_00413.txt | 面白い映画ですね fem_kak_00414.txt | トロルを狩る猟師を追った、モキュメンタリー映画ですよね fem_kak_00415.txt | 父と一緒に観ることが、ちょくちょくあるので fem_kak_00416.txt | そんな感じですね。とはいっても、ホラー映画は好きな方ですけど fem_kak_00417.txt | 楽しみ方としては、スヴェ先輩の方が正しいんでしょうけど fem_kak_00418.txt | そうですね…キャビネットとか面白かったです fem_kak_00419.txt | ああ、分かります。あれだけで観る価値がありますよね fem_kak_00420.txt | 怖いという評判は本当でしたね。BGMの使い方が良かったです fem_kak_00421.txt | いえいえ、ちゃんと怖かったですってば fem_kak_00422.txt | それよりも、スヴェ先輩はホラー映画を観た後は、大丈夫なんですか? fem_kak_00423.txt | 映画を観た後は、一人で寝ることが多いですよね? fem_kak_00424.txt | いや、一人で眠れるのかなって fem_kak_00425.txt | だいゆう様…? fem_kak_00426.txt | はい、なんでしょうか? fem_kak_00427.txt | この県で一番人口が多い街ですからね。とは言っても、千代市なんかには負けますけど fem_kak_00428.txt | そうですけど、スヴェ先輩は南逢瀬に行く途中に、桑野には寄らなかったんですか? fem_kak_00429.txt | え?東京から直接南逢瀬にですか…? fem_kak_00430.txt | そ、そうだったんですか?意外に東京から近いんですね fem_kak_00431.txt | 知りませんでした…同じ県内に住んでたのに fem_kak_00432.txt | えっと…クリームボックスと、最近はグリーンカレーを推してる…はずです fem_kak_00433.txt | 厚切りの食パンに、ミルク風味のクリームをたっぷり塗った菓子パンのこと…ですね fem_kak_00434.txt | 美玖先輩、どうしました? fem_kak_00435.txt | は、はい…楽しみ、です fem_kak_00436.txt | そ、そんなに大きくないですよ fem_kak_00437.txt | それじゃあ、最初はどこに行きます? fem_kak_00438.txt | チャーハン…? fem_kak_00439.txt | 有名なお店を知ってるわけでもないですが fem_kak_00440.txt | 分かりました。それじゃあ、行きましょうか fem_kak_00441.txt | 気に入ってもらえたなら嬉しいです fem_kak_00442.txt | 美玖先輩は、どうでしたか? fem_kak_00443.txt | えへへっ、よかったです fem_kak_00444.txt | もちろん、良いですよ。ちなみに、どこに行きたいんですか? fem_kak_00445.txt | お勧めっていうか、私が通ってたところがありますので fem_kak_00446.txt | はい。それじゃあ、案内しますね fem_kak_00447.txt | ふふっ、プレイするの久しぶりかもしれません fem_kak_00449.txt | 桑野に住んでいた時は、ちょくちょくやってたんですけどね fem_kak_00450.txt | 唯一不満があるなら、それかもしれないですね fem_kak_00451.txt | はい、肩慣らしって感じです fem_kak_00452.txt | そ、そんなことないですよ。私くらいのレベルの人なんて、いっぱいいますから fem_kak_00453.txt | あっ、はい。そのつもりです。えっと…この曲が良いかな fem_kak_00455.txt | ふふふっ、そんなことないですよー fem_kak_00456.txt | いえいえ、私なんて大したことないですよ fem_kak_00457.txt | ふふふっ、スヴェ先輩も慣れればできますよ fem_kak_00458.txt | あっ、ここからが難しいんですよねー fem_kak_00460.txt | えへへっ、ありがとうございます fem_kak_00461.txt | え?私のことを見てた人が、そんなにいたんですか? fem_kak_00462.txt | えっと…ゲームをしてると周りが見えなくなるタイプで fem_kak_00463.txt | がっくん、ていう桑野市のご当地キャラですね fem_kak_00464.txt | そうですね。桑野市って音楽都市としても有名ですから。週末のがっくんは色々なイベントに引っ張りだこみたいです fem_kak_00465.txt | 何を書いてるんですか? fem_kak_00466.txt | ちょ、スヴェ先輩!?それ大きな声で言ったら、ダメなんですからね! fem_kak_00467.txt | がっくんは、桑野市ではすっごい人気なんですから。ローカル局が五分アニメを作成するくらいに fem_kak_00468.txt | も、もちろん、南逢瀬のご当地キャラも好きですよ?ほら、LETTERのスタンプでもよく使うくらいですし! fem_kak_00469.txt | 私の心は、南逢瀬に染まりつつありますし fem_kak_00470.txt | えっと…慣れてはいませんが、好きになってます fem_kak_00471.txt | 出会う人皆さんが良い人ですし fem_kak_00472.txt | ほとんどの人が…以前の私を知らないので fem_kak_00474.txt | えっと…それは fem_kak_00475.txt | ごめんね…急に決まったことだから。連絡する暇がなくて fem_kak_00476.txt | そ、それは fem_kak_00477.txt | どうして、結ちゃんが知ってるの…? fem_kak_00478.txt | そ、そう…だよ? fem_kak_00479.txt | スキーを捨てたわけじゃ fem_kak_00481.txt | 私、スキー辞めてないよ。スヴェ先輩が言ったのは本当だから fem_kak_00482.txt | 明日からスキー部に入って、練習を再開するつもり…軽めのものからだけど fem_kak_00483.txt | うん…去年と変わってなければ fem_kak_00484.txt | 結ちゃんと私は…その…幼馴染みで fem_kak_00485.txt | 親同士も幼馴染み…みたいな感じで…それで家族ぐるみの付き合いをしていて fem_kak_00486.txt | クラスとかもずっと同じで、部活も同じスキー部で fem_kak_00487.txt | 今では、結ちゃんの方がずっと先に行ってますけどね fem_kak_00489.txt | 行き詰まりを感じて…それで環境を変えたかったんです fem_kak_00490.txt | はい、何でしょうか? fem_kak_00492.txt | そんなこと、ないよ fem_kak_00493.txt | 自意識過剰かもしれないけど fem_kak_00494.txt | え?あ、ありがとうございます fem_kak_00494_2.txt | そんなこと fem_kak_00495.txt | でも…うん、確かにブランクはいっぱいあったかも fem_kak_00496.txt | 練習できなかったという意味ですよね? fem_kak_00497.txt | えっと…何もしなかった期間とかですか? fem_kak_00498.txt | それなら、美玖先輩が言うところのブランクは…? fem_kak_00499.txt | 逃げたことに意味を見いだせれば…空白じゃない、か fem_kak_00500.txt | だけど、意味なんて見出せるはずないですよ fem_kak_00501.txt | はぁ…なんか疲れた fem_kak_00502.txt | あっ、そうだ…LETTER送らないと fem_kak_00504.txt | さて…どうしてこんなことになってるのでしょうか? fem_kak_00505.txt | うわぁー、綺麗な顔立ちですねー fem_kak_00506.txt | えっと…つまりですね fem_kak_00507.txt | 美玖先輩と喧嘩して、家出をしてきたと…? fem_kak_00508.txt | そ、そうですか fem_kak_00509.txt | あっ…美玖先輩だ fem_kak_00510.txt | え?あーっと…そうです fem_kak_00511.txt | えっと…いつも通りでした fem_kak_00512.txt | えっと…にゅーに食べられたお菓子は、美玖先輩にも分けようとしたんですか? fem_kak_00513.txt | ていうか、お饅頭を丸々一個食べるって、大丈夫なの…? fem_kak_00514.txt | どうしてそれを美玖先輩に言わなかったんですか? fem_kak_00515.txt | いやいや、話を聞いてると滅茶苦茶言い訳してますよね!? fem_kak_00516.txt | えっと…それは fem_kak_00517.txt | あー…もしかすると fem_kak_00518.txt | どんだけ、美玖先輩のことが好きなんですか fem_kak_00519.txt | そうですね…どっちも悪くはないと思いますよ fem_kak_00520.txt | そうですよ。だから、まあ fem_kak_00521.txt | 気が済むまで、ここにいて良いですから fem_kak_00522.txt | それじゃあ電気消しますけど…良いですか? fem_kak_00523.txt | 気にしなくて良いですよ。スヴェ先輩はお客様ですので fem_kak_00524.txt | はい、どうしました? fem_kak_00525.txt | ふふっ、良いんですよ。スヴェ先輩は、私にとって大事な先輩ですから fem_kak_00526.txt | そう言ってもらえて、嬉しいです fem_kak_00527.txt | ありがとうございます。でも、褒められると照れちゃいますね fem_kak_00528.txt | ありがとうございます…私もスヴェ先輩がアイスホッケーを上手くなれるように、応援してますから fem_kak_00529.txt | あっ、スヴェ先輩。それに、宗冬先輩と広中先輩も fem_kak_00530.txt | そうですけど…その前にスヴェ先輩、お見舞いに行きませんか? fem_kak_00531.txt | 分かりました。それなら、一緒に帰りましょうか fem_kak_00532.txt | あっ、そうだ。帰りに夕飯の食材の買い出しもしないと。えっと…ピーマンと玉ねぎと fem_kak_00533.txt | あっ、この本ですか?ロシアの食文化について書かれた本なんです fem_kak_00534.txt | はい、どうしました? fem_kak_00535.txt | 持ってますよ。美玖先輩からお勧めされたんですから。ですけど、それがどうかしました? fem_kak_00536.txt | え?ロシア料理を作る予定があるからって言ってました。作ろうとした理由は聞かなかったんですけど fem_kak_00537.txt | ひどいこと、ですか? fem_kak_00538.txt | 私もそう思いますよ?だから、その…落ち込まないでも fem_kak_00539.txt | スヴェ先輩…? fem_kak_00540.txt | まあ、そんな日もあるよ fem_kak_00541.txt | それじゃあ、帰ろうか fem_kak_00542.txt | えっと…幼馴染みだよ fem_kak_00543.txt | えっと…スヴェ先輩以外は大体 fem_kak_00544.txt | 何って言われても fem_kak_00545.txt | 今の私の滑りかな fem_kak_00546.txt | ま、雅恵ちゃん…落ち着いて。別に私は気にしてないから fem_kak_00547.txt | 結ちゃんには関係ないでしょ fem_kak_00548.txt | 私がどんな動機で、どんな気持ちで滑っても、それは私だけの問題だよ fem_kak_00549.txt | それを結ちゃんにどうこう言われる筋合いはないよ fem_kak_00550.txt | 私に何を期待してるのかも、どうして欲しいのかも分からないし、知りたくない fem_kak_00551.txt | だからって、周りの人を巻き込むようにして、いちゃもんなんてつけないでよ! fem_kak_00552.txt | 行こう、雅恵ちゃん fem_kak_00553.txt | 分かってるんですけど、つい癖で fem_kak_00554.txt | ご両親はお出かけでしたか? fem_kak_00555.txt | デートって fem_kak_00556.txt | そうなんですか。素敵ですね fem_kak_00557.txt | 私も…そういう人と結婚したいです fem_kak_00558.txt | 宗冬先輩は、そうじゃないんですか? fem_kak_00559.txt | でも…デートとかはしてみたいと思いません? fem_kak_00560.txt | それなら、結婚は? fem_kak_00561.txt | ふふっ、それなら宗冬先輩も同じじゃないですか。デートしたくて結婚もしたいんですから fem_kak_00562.txt | えっと…それじゃあ、そろそろ失礼しますね…お茶ごちそうさまでした fem_kak_00563.txt | はい、暇ですけど fem_kak_00564.txt | 構いませんけど、何をするんですか? fem_kak_00565.txt | キャッチボールなんて、子供の時以来です fem_kak_00566.txt | え?どうしてですか? fem_kak_00567.txt | そんなのがあるんですか…? fem_kak_00568.txt | それって学園の野球部の人が出たら、無双しちゃうじゃないですか fem_kak_00569.txt | なるほど…でも、私が役に立てるかどうか fem_kak_00570.txt | そういうわけでは fem_kak_00571.txt | やっぱりですか…美玖先輩から? fem_kak_00572.txt | そうなんですよね。それが良いっていう人もいるみたいですけど fem_kak_00573.txt | 広中先輩の事、ですか? fem_kak_00574.txt | だから分かるんですね fem_kak_00575.txt | どうすれば、良いんでしょうか…? fem_kak_00576.txt | 三つですか? fem_kak_00577.txt | それができれば苦労はしませんよ…それで、三つ目は? fem_kak_00578.txt | それは…もうやっちゃってますよ fem_kak_00579.txt | はい、是非とも教えてください fem_kak_00580.txt | 開き直る…ですか? fem_kak_00582.txt | そう…ですね fem_kak_00583.txt | はい、すごく楽になりました。ありがとうございます fem_kak_00584.txt | ふふっ、宗冬先輩って相談に乗るのが上手ですね? fem_kak_00585.txt | 私としては、そっちの方が意外です。身近な問題から恋愛相談まで、なんでも答えてくれそうです fem_kak_00586.txt | 恋愛の相談を受けたことはないんですか? fem_kak_00587.txt | 私なら、真っ先に宗冬先輩に相談しますけど fem_kak_00588.txt | ふふっ、意外に宗冬先輩って、人をからかうの好きなんですね fem_kak_00589.txt | スヴェ先輩、無理はしちゃだめですよ。こういう時には怪我とかしやすいんですから fem_kak_00590.txt | 奇遇ですね、私もです fem_kak_00591.txt | あれ?スヴェ先輩…? fem_kak_00592.txt | え?え?一体何が起きてるんですか? fem_kak_00593.txt | ああ、なるほど。それで怖じ気づいたスヴェ先輩を連行していると fem_kak_00594.txt | あー…分かりました。父に少し遅くなるって電話かけますね fem_kak_00595.txt | 大丈夫ですよ、私たちもついてますから fem_kak_00596.txt | じゃあ、私も fem_kak_00597.txt | パクりましたよね…? fem_kak_00598.txt | 心配なんて…する必要なかったですね fem_kak_00599.txt | スヴェ先輩が…武士…? fem_kak_00600.txt | 毎日って酷いですよ。二、三日に一回くらいじゃないですか? fem_kak_00601.txt | 確かに、そっちの方がスヴェ先輩らしいですね fem_kak_00602.txt | えっとですね…スヴェ先輩が昨日落ち込んで歩いていたらしいじゃないですか? fem_kak_00603.txt | どこまで役に立てるかは、分かりませんけど fem_kak_00604.txt | ちなみに何て言ってました? fem_kak_00605.txt | そうなるとやっぱり…難しいって言われたイルミネーションですかね? fem_kak_00606.txt | スヴェ先輩って…どんだけ愛されてるんですか fem_kak_00607.txt | それはすごいですね…国内随一の名門私立大学じゃないですか fem_kak_00608.txt | それにしても、スヴェ先輩ってみんなに好かれてますよね。皐さんが言うように、人徳のなせることなんでしょうけど fem_kak_00609.txt | 今日も今からスキー部で色々な人に聞かれそうです。スヴェ先輩は大丈夫かって fem_kak_00610.txt | 他の理由ですか…なんでしょう? fem_kak_00612.txt | 羨ましいですね…スヴェ先輩は fem_kak_00613.txt | なりたいって思うことすら、私にはできそうにないです fem_kak_00614.txt | スヴェ先輩の日頃の行いの結果ですね fem_kak_00615.txt | あれ?私のときは fem_kak_00616.txt | あっ、そうでしたか fem_kak_00617.txt | そんな小動物みたいな fem_kak_00618.txt | でも、順調で良かったです。このままなら、スヴェ先輩の望むイベントができるかもですね fem_kak_00619.txt | え?わ、私なにか変なこと言いました? fem_kak_00620.txt | なるほど。昨夜、皐さんから宿題を出されたんですね fem_kak_00621.txt | えーっと、宿題を整理すると fem_kak_00622.txt | まずは催し物ですね。スヴェ先輩の提案したイベント内で、何か目玉になるものが欲しいと fem_kak_00623.txt | それからイベント会場で開く予定である喫茶店のメニューと制服のデザインコンセプトを考えるですか fem_kak_00624.txt | あれ?でも、それならスヴェ先輩は、どうして悩んでるんですか? fem_kak_00625.txt | メニューを考えるだけで、実際の調理はプロの人がするんですよね? fem_kak_00626.txt | それなら、喫茶店の制服は私が協力できるかもしれません。あっ、料理もお手伝いしたいんですが、良いですか? fem_kak_00627.txt | もちろん、本当にできる範囲でですけど fem_kak_00628.txt | あっ、はい。えっとですね…私、スキーの遠征で色々な所を回ってたんです fem_kak_00629.txt | 国内もですし、場合によっては国外も fem_kak_00630.txt | 甘いものが好きなので、遠征先ではちょくちょく fem_kak_00631.txt | なので、デザインのコンセプトのアイディアくらいなら、私でも考えられるかなって fem_kak_00632.txt | 例えば…スヴェ先輩のやりたいことがいっぱい書いてある手帳にないですか? fem_kak_00633.txt | 良さそうなのは、ないですか? fem_kak_00634.txt | ああ、確かに美玖先輩の言う通りですね fem_kak_00635.txt | ロシア料理ってボルシチとかビーフストロガノフくらいしか知らなかったんですけど、他にも色々とあるんですね fem_kak_00636.txt | それはそうかもしれませんけど…あっ、このブリヌイって良いですね fem_kak_00637.txt | あっ、宗冬先輩。部活帰りですか? fem_kak_00638.txt | 私も部活帰りです fem_kak_00639.txt | あっ、分かります? fem_kak_00640.txt | あははっ、お恥ずかしながら fem_kak_00641.txt | あっ、心配しないでください。怪我の程度としては軽いんで fem_kak_00642.txt | 明日にでも宗冬先輩のお父さんに診てもらいますけど、さっき診てくれたお医者さんも軽いって言ってくれましたから fem_kak_00643.txt | それでも、念のために部活は一週間くらい休まないとダメですけどね fem_kak_00644.txt | 気にしないでくださいよ。全然問題ないですから fem_kak_00645.txt | あ…えっと、遠慮しておきます。誰かに見られたら恥ずかしいので fem_kak_00646.txt | うーん…じゃあ、お願いしますね fem_kak_00647.txt | ちょっとでも気を抜くのは、やっぱり駄目ですね fem_kak_00648.txt | はい。顧問の先生の車で。帰りも駅までは、それで送ってもらって fem_kak_00650.txt | せっかく宗冬先輩からアドバイスをもらって、開き直ろうかなーって思った時にこれですからね fem_kak_00651.txt | 本当に私って間が悪いというか、なんというか fem_kak_00652.txt | ふふっ、確かにそっちの方が良いかもしれませんね fem_kak_00653.txt | でも、宗冬先輩のお父さんには怒られそうです。せっかく膝が治りかけてるのに、次は足首かって fem_kak_00654.txt | 考えよう、ですか? fem_kak_00655.txt | 意外ですね。お告げとか、スピリチュアルなことを言うなんて fem_kak_00656.txt | そういうものは信じないタイプだと思ってました fem_kak_00657.txt | ふふっ、確かにそうですね。それに丁度よかったかもしれません fem_kak_00658.txt | イベントに向けての準備に集中できるって言うことですし fem_kak_00659.txt | 衣装のデザインをスヴェ先輩から頼まれて、頑張ってるところなので fem_kak_00660.txt | はい、大丈夫です。全然痛くもないですし、腫れもほとんどないんで fem_kak_00661.txt | はい。大した怪我じゃないんですけど、主治医になっていただいてるので一応 fem_kak_00662.txt | ありがとうございます。無理はしないから、大丈夫ですよ fem_kak_00663.txt | というわけで、昨夜のうちにぶわーって、いくつか制服のデザインを描いてみました fem_kak_00664.txt | 才能ってほどでも fem_kak_00665.txt | そんなに褒めないでくださいよ…全然大したことないですから fem_kak_00666.txt | はい、お願いしますね fem_kak_00667.txt | でっかいシャベルつきの車って、もしかして fem_kak_00668.txt | そんな簡単に言わないでくださいよ…ていうか、運転して良いんですか? fem_kak_00669.txt | いやいや、そういう問題じゃ fem_kak_00670.txt | 桑野に住んでいると、想像もできないですね…ていうか、重機ってそんなに簡単に運転できるものなんですか?普通の車とは大違いなのでは? fem_kak_00671.txt | 大丈夫です。遠慮しておきます fem_kak_00672.txt | 今日も顧問の先生からも、休むようにって言われました fem_kak_00673.txt | 同じようなことを宗冬先輩にも言われました。私も…その通りだなって思ってます fem_kak_00674.txt | ふふっ…似てますね。先生と宗冬先輩 fem_kak_00675.txt | それに…やることも他にありますし fem_kak_00676.txt | はい。スヴェ先輩のお手伝いです fem_kak_00677.txt | 順調です。ついさっきもイベント会場の喫茶店…アイスカフェって言うんですけど、そこの制服のデザインが通ったって連絡がありましたし fem_kak_00678.txt | えっと…私がコンセプトというか、素案を作りました fem_kak_00679.txt | へ?問題ですか? fem_kak_00680.txt | 終業式とイベントの開会式ですよね? fem_kak_00681.txt | 南逢瀬スノーフェスティバルです fem_kak_00682.txt | いや、さすがに知ってないとマズいですよ fem_kak_00683.txt | はい、順調です。家庭科部の人たちだけじゃなくて、OGの人もどこからか話を聞きつけたのか、こぞって作成に参加してくれてまして fem_kak_00684.txt | 今朝家庭科室に行ったらびっくりしましたよ…見知らぬ先輩方がいっぱいいるんですから fem_kak_00685.txt | そのおかげで、サンプルはすぐにでも出来上がりそうです。本当にこの町の人ってお祭りごとが、大好きなんだなって思いました fem_kak_00686.txt | そして、そこから先がなんというか…さらにあれでして fem_kak_00687.txt | 南逢瀬にある裁縫工場に皐さんが話を持って言ったら、すっごいやる気になってくれたらしくて fem_kak_00688.txt | サンプルが届き次第急ピッチで作業を進めるから。イベント開始には、何が何でも間に合わせるって言ってくれたそうです fem_kak_00689.txt | 問題ないです。皐さんにも満足してもらいましたので fem_kak_00690.txt | 喫茶店のオープンまでには、調理を担当してくれる方もマスターできるだろうって言ってました fem_kak_00691.txt | もしかして、忘れてたんですか? fem_kak_00692.txt | そういうこと言うと、美玖先輩と皐さんに怒られますよ? fem_kak_00693.txt | スヴェ先輩、大丈夫ですかね fem_kak_00694.txt | 料理に限らず、私には三つとも欠けてるんですよね fem_kak_00695.txt | 心配にならないはずがないですよ。宗冬先輩がさじを投げないかって fem_kak_00696.txt | それを美玖先輩が言いますか fem_kak_00697.txt | 十秒で二十回してますね fem_kak_00698.txt | お相撲さんみたいですね…それ fem_kak_00699.txt | はい、頑張ってきてくださいね fem_kak_00700.txt | さっき隠れて目元を拭ってましたもんね fem_kak_00701.txt | はい、私も楽しみです。晴れて本当に良かったですね fem_kak_00702.txt | まあまあ、良いじゃないですか。こんなに花火が綺麗なんですし fem_kak_00703.txt | お疲れ様でした。最高の名誉実行委員長でしたよ。スヴェ先輩以外だったら、務まらなかったと思います fem_kak_00704.txt | それなら、私もですよ。この町に来て…皆さんに会えて良かったです fem_kak_00705.txt | こうして色々な経験をして、こんなに綺麗な花火も見れたんですから fem_kak_00706.txt | ふふっ…でも、すごく綺麗なサインですね fem_kak_00707.txt | 兆しなら…きっといい兆しなんでしょうね fem_kak_00708.txt | 最後は、こんな大きなイベントに参加しちゃいました fem_kak_00709.txt | でも、それが年末の風物詩かもです fem_kak_00710.txt | 多分ですけど…ちょっと違うと思います fem_kak_00711.txt | スヴェ先輩のことですから、期待半分不安半分になりますね fem_kak_00712.txt | スヴェ先輩…可愛い fem_kak_00713.txt | スヴェ先輩…とても似合ってます fem_kak_00714.txt | はい、正に完璧です! fem_kak_00715.txt | スヴェ先輩の可愛さしさが全面に出ていて、作っている最中から似合うだろうって思ってましたけど、そんな想像なんて飛び越えちゃってますね! fem_kak_00716.txt | 正に天使!ロシアの妖精!南逢瀬のロシアデスマンです! fem_kak_00717.txt | あっ、写真撮らせてください!衣装を作ってくれた家庭科部のみんなに送りますので! fem_kak_00718.txt | でも、私と両親まで招待されて良かったんですか? fem_kak_00719.txt | こんなに完璧なおせち料理なんて初めてですよ。あっ、昆布巻きも絶品ですね fem_kak_00720.txt | しかも、これが全部手作りなんて…恐ろしいです fem_kak_00721.txt | スヴェ先輩が家出をしたこともありましたね fem_kak_00722.txt | いえ、そんな…どういたしましてです fem_kak_00723.txt | でも、あれって半分くらいの人がやったことあるって、なんかの番組で見ましたよ fem_kak_00724.txt | となると fem_kak_00725.txt | むしろ、この歳だからレアな体験かもしれませんね fem_kak_00727.txt | ふふっ、かもしれませんね fem_kak_00728.txt | 今年は一年怪我無くすごせますように fem_kak_00729.txt | はぁ…叶えば良いな fem_kak_00730.txt | それにしても、振り袖って初めて着ましたけど fem_kak_00731.txt | でもでも、貴重な体験でしたよ。写真もいっぱい撮ってもらえましたし fem_kak_00732.txt | ありがとうございます。えへへっ、思い出の一枚になりますね fem_kak_00733.txt | あっ、美玖先輩とスヴェ先輩の写真もいただいていいですか? fem_kak_00734.txt | あっ、それなら今からみんなで一緒に撮りませんか? fem_kak_00735.txt | なんか、タイマー使うと緊張しますね fem_kak_00736.txt | あっ、その写真私も見ました。でも可愛かったですよ? fem_kak_00737.txt | ロシアでも、それ使うんですか? fem_kak_00739.txt | ダメですか? fem_kak_00740.txt | だって…こうすると…んっ、宗冬先輩の匂いがいっぱい嗅げますし fem_kak_00741.txt | それに…色々とご迷惑をかけたお詫びと言いますか fem_kak_00742.txt | それなら…お礼ではダメですか? fem_kak_00746.txt | 口と胸でするのは初めてですけど…勉強はしたので安心してくださいね fem_kak_00747.txt | ネットで…その…口でする方法を調べたり、アイスとかバナナを使って…練習しました fem_kak_00749.txt | それじゃあ…今から、いっぱい気持ちよくしてあげますから fem_kak_00751.txt | あっ…嫌でしたか? fem_kak_00759.txt | ぺろっ、れるっ…どこでも良いですよ…?宗冬先輩のして欲しいことを…してあげますから fem_kak_00761.txt | そうですか…それなら、このまましてあげますね…ぺろっ…れろっ…ちゅうっ fem_kak_00768.txt | はい…もちろんです fem_kak_00777.txt | 私って…ぢゅっ、んぢゅっ、思っていたよりも…エッチな子なのかもしれませんね fem_kak_00780.txt | 少しだけ…んぢゅっ、心配になりましたから…ちゅうっ、れろっ、んぢゅっ fem_kak_00782.txt | あっ…ごめんなさい…つい嬉しくて、強くしすぎちゃいました fem_kak_00783.txt | んぢゅっ、ちゅうっ…それなら、このままイかせてあげますね…ちゅうっ、んぢゅっ fem_kak_00789.txt | んぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅうっ、ぢゅるっ、んぢゅぅ! fem_kak_00800.txt | もっと…宗冬先輩を感じたいんです fem_kak_00803.txt | はい…構いません…ちょっとだけ恥ずかしいですけど fem_kak_00804.txt | でも…この体勢だと…宗冬先輩に乱暴にっていうか…その…何というか fem_kak_00805.txt | 男らしい宗冬先輩に…女にされてるっていうか fem_kak_00806.txt | あ、ありがとう…ございます…そ、それじゃあ…その fem_kak_00809.txt | あっ…はい、私も愛してます…宗冬先輩 fem_kak_00819.txt | 宗冬先輩は…あぁんっ、宗冬先輩は…気持ちいいですか? fem_kak_00827.txt | ああああっ、んっ、ひうっ、んっ、あぁんっ、きゃううぅ…! fem_kak_00835.txt | 気持ちよすぎて…ああっ、我慢できないんです fem_kak_00845.txt | あうっ、あああっ、入ってきてる…んっ、あうっ、宗冬先輩のせーしが…んっ、流れてきてる…! fem_kak_00849.txt | あうっ…んっ、ああっ…ひうっ、きゃうっ、あぁんっ…! fem_kak_00851.txt | いっぱい…出してくれましたね fem_kak_00852.txt | 私も…すごい気持ちよかったです…本当に…信じられないくらいで fem_kak_00854.txt | まだ…時間はありますよね? fem_kak_00855.txt | それなら fem_kak_00856.txt | ふふっ…いっぱいしちゃいましたね fem_kak_00857.txt | でも…すごく幸せです fem_kak_00858.txt | ふふっ…宗冬先輩の匂いがします fem_kak_00859.txt | はい…お医者さんを目指すんですよね fem_kak_00860.txt | 私も…宗冬先輩のお陰で、夢を思い出せました。その夢が…本当に夢になったんです fem_kak_00861.txt | それに…もう一つ夢ができたんです fem_kak_00862.txt | そ、それは…今は秘密です fem_kak_00863.txt | はい、どうしてもです fem_kak_00864.txt | もちろんです。その時は…ちゃんと話したいと思います fem_kak_00865.txt | これからも…いっぱいしていくんですよね? fem_kak_00866.txt | そんなことないですよ。私も…いっぱいしたいって思ってますから fem_kak_00867.txt | う、嬉しいですけど…いきなり言わないでくださいよ。心臓が止まるかと思いました fem_kak_00868.txt | そ、そうですけど…耳元で言われるのは慣れてないですし fem_kak_00869.txt | た、確かにそうですけど fem_kak_00870.txt | はい…私も愛してます fem_kak_00871.txt | 宗冬先輩 fem_kak_00872.txt | 私を愛してくれて…ありがとうございます fem_kak_00873.txt | 私を選んでくれて…ありがとうございます fem_kak_00874.txt | はい…よろしくお願いします fem_kak_00875.txt | 愛してます、宗冬先輩 fem_kak_00918.txt | そうですよ。それにダメだったら待ったすれば良いんですし fem_kak_00919.txt | 私としては両親が迷惑をかけてないか心配です fem_kak_00920.txt | あれだけのお酒って、一日で抜けるんですかね…? fem_kak_00921.txt | あー、その予定だったんですけど、母が南逢瀬を気に入ったらしくて、正月休みはこっちで過ごすことになりました fem_kak_00922.txt | それに、あれだけ飲んでたら…父も母も明日桑野に移動はできない気がしますから fem_kak_00923.txt | そうですね。スヴェ先輩と同じことを母も言ってました fem_kak_00924.txt | まあ、そう…ですね。父を強引に口説き落として、結婚したくらいですから fem_kak_00925.txt | そうですね…なので今年の目標は泰然自若でいこうかなと。何があっても動じない精神を身につけるつもりです fem_kak_00926.txt | それで、なんて書いたんですか? fem_kak_00927.txt | 禅…ですかね? fem_kak_00928.txt | となると、天下布武とかもありそうですね fem_kak_00929.txt | 心頭滅却…ですか? fem_kak_00930.txt | 私はスキーを去年よりも頑張ろうかなって fem_kak_00931.txt | な、何にせよあれですよね。みんなが目標を達成できればいいですよね! fem_kak_00932.txt | 高萩香子です。初めまして fem_kak_00933.txt | で、では…柊佳さんで fem_kak_00934.txt | え?それって…美玖先輩も fem_kak_00935.txt | 私もそう思いますよ?えっと…スヴェ先輩の部屋のルームナンバーをわざわざ変えたんですよね? fem_kak_00936.txt | 他にも家具とかを揃えてくれたって、お泊まり会の日に嬉しそうに言ってましたし fem_kak_00937.txt | そう言えば…前に宗冬先輩と広中先輩は、15分は警戒されたって言ってましたよね? fem_kak_00938.txt | それは…まあ、スヴェ先輩らしいですね…南逢瀬に来てから、何度も言ってる気がしますけど fem_kak_00939.txt | 広中先輩ってたまーに遠慮ない言い方しますよね fem_kak_00940.txt | 尊敬はしてますよ、尊敬は fem_kak_00941.txt | 美玖先輩と柊佳さんって仲いいんですね fem_kak_00942.txt | 雪って意外に重いんですね fem_kak_00943.txt | スヴェ先輩ですか?えっと…西側の方を担当してるはずですけど fem_kak_00944.txt | 雪かきに熱心なのはスヴェ先輩のキャラなら分かりますけど、子供が怯えるくらいって…なんですか、それ fem_kak_00945.txt | そうですね。私も雪かきのコツが掴めてきましたから fem_kak_00946.txt | 手袋が破けて、手から血が流れるって、ちょっと入れ込み過ぎというか、必死過ぎと言いますか fem_kak_00947.txt | あのリストってそんなにスヴェ先輩にとっては、大事なものなんでしょうか fem_kak_00948.txt | そうですけど、スヴェ先輩が怪我をするのは、見たくないですよ fem_kak_00949.txt | うーん、このパフェ…何度食べても美味しいね fem_kak_00950.txt | 結ちゃんのジェラートも美味しそうだね。今度来た時は、そっちも注文してみようかな fem_kak_00951.txt | うん、美味しいよ fem_kak_00952.txt | はい、そうなんです fem_kak_00953.txt | えっとですね…お正月が明けてから桑野に帰らなかったのがきっかけでして fem_kak_00954.txt | えっと…その件では色々とご迷惑を fem_kak_00955.txt | へ?そうなの? fem_kak_00956.txt | えっと…そうですけど fem_kak_00957.txt | そうなの、結ちゃん? fem_kak_00958.txt | そっか。それじゃあシェアしようか fem_kak_00959.txt | お疲れ様です。宗冬先輩、広中先輩 fem_kak_00960.txt | 柊佳さん、スヴェ先輩の言い方がうつってますよ fem_kak_00961.txt | 結ちゃんからも聞いたんですけど、桑野からも来てる人がいるみたいですよ fem_kak_00962.txt | 出世レースって…なんかのドラマで出てきたんですか? fem_kak_00963.txt | うわぁ…これは fem_kak_00964.txt | もちろん、私にもですよ? fem_kak_00965.txt | あぁー…言わないでくださいよ、広中先輩 fem_kak_00966.txt | いや…その…学園が始まると冬休みの課題を出さないとダメじゃないですか fem_kak_00967.txt | そんなことないですよ…面倒なのは後回しにしまくるタイプなので fem_kak_00968.txt | その時は、お願いしますね fem_kak_00969.txt | 耳を揃えての使い方って、あれで合ってます? fem_kak_00970.txt | えっと…美玖先輩が言いたいのは、アイスカフェで出す料理としてどう?ってことかと fem_kak_00971.txt | むしろ、最初から私が聞けばよかったですよね。アイスカフェのメニューから、どういう方向性が良いのかを fem_kak_00972.txt | となると、次の方針としては手ごろで簡単な料理ですか fem_kak_00973.txt | あははっ…遠慮しておきます fem_kak_00974.txt | スヴェ先輩 fem_kak_00975.txt | 美玖先輩…元気出してください fem_kak_00976.txt | それに、元気がない理由も分かります。でも、気にする必要はないとも思いますよ? fem_kak_00977.txt | それにしても、この和風ポンチキ美味しいですねー。おやつにピッタリですよ fem_kak_00978.txt | あっ、そうだ。今度、結ちゃんを誘って食べに来ますね fem_kak_00979.txt | え?柊佳さんって、そんな危険人物なんですか? fem_kak_00980.txt | 書き置き一つ残して、いきなりだったんですよね? fem_kak_00981.txt | なんか変な所で器用なことしてますね fem_kak_00982.txt | えっと、明日のバイトが終わってからでしたっけ? fem_kak_00983.txt | 私は明日部活があるから…うーん、間に合うかは微妙ですね fem_kak_00984.txt | はい。間に合うようでしたら見学させてもらいます fem_kak_00985.txt | でも、そのインタビューって写真付きなんですよね。記事になったら fem_kak_00986.txt | スヴェ先輩が地元の有名人になるんだろうなって fem_kak_00987.txt | あっ、いや。そういうことじゃなくてですね fem_kak_00988.txt | スヴェ先輩目当てのお客さんが、ますます来るようになるんじゃないかなって fem_kak_00989.txt | だって、スヴェ先輩って美人で可愛くて、アイスカフェの制服も似合ってますし fem_kak_00990.txt | でも、そう思いませんか?美玖先輩 fem_kak_00991.txt | あれ?美玖先輩、地味に不機嫌ですか? fem_kak_00992.txt | 心配しすぎって…もうちょっと自覚しましょうよ fem_kak_00993.txt | 自分が美人ってことです fem_kak_00994.txt | 宗冬先輩も、そう思いません? fem_kak_00995.txt | あれ…?スヴェ先輩? fem_kak_00997.txt | スヴェ先輩…なんか落ち着いてますねぇ fem_kak_00998.txt | あれ…うーん。なんかスヴェ先輩の視線が変じゃないですか? fem_kak_00999.txt | はい。取材している記者さんの方を見てないことがありますから fem_kak_01000.txt | かと言って、美玖先輩の方…カメラを見てるわけでもないですし fem_kak_01001.txt | 宗冬先輩ですか? fem_kak_01002.txt | 分かりやすいですよねー fem_kak_01003.txt | 着火すると一気に燃え上がってましたねー fem_kak_01004.txt | まあ…確かにそうですね fem_kak_01005.txt | でも、美玖先輩はそれで良いんですか? fem_kak_01006.txt | ですから、宗冬先輩のことです fem_kak_01007.txt | そうですか…わたしはてっきり fem_kak_01008.txt | えっと…はい fem_kak_01009.txt | それなら、どうして fem_kak_01010.txt | へ?私ですか? fem_kak_01011.txt | それは…まあ fem_kak_01012.txt | でも、美玖先輩と同じですね…例えば、無人島で宗冬先輩と二人きりになるじゃないですか? fem_kak_01013.txt | そうなったら、迷うことなく私は宗冬先輩とそういう仲になるために動くと思います fem_kak_01014.txt | でも、現実は違いました。南逢瀬は無人島でもないし、私と宗冬先輩の二人きりってわけじゃないですし fem_kak_01015.txt | それに何より…私自身より大事にしたい人がいて、その人を応援したいって思うんです。美玖先輩の言葉を借りれば、ただそれだけの話なんです fem_kak_01016.txt | ふふっ、そうですね。ドロドロの痴情のもつれを演じなくて良かったです fem_kak_01017.txt | え?そうですか? fem_kak_01018.txt | なんか、美玖先輩の当たりが強い気がします fem_kak_01019.txt | お帰りなさい、スヴェ先輩て fem_kak_01021.txt | 間違いないですね fem_kak_01022.txt | どうします? fem_kak_01023.txt | 何してるんでしょうね fem_kak_01024.txt | いやいや、無理に決まってますよ。ここは落ち着いてスヴェ先輩の話を聞くべきです fem_kak_01025.txt | 美玖先輩、ストップ!ストップです!無言で拳を固めないでください! fem_kak_01027.txt | おめでとうございます、スヴェ先輩 fem_kak_01029.txt | だって…宗冬先輩と付き合うことになったんですよね? fem_kak_01030.txt | えっと、それなら…どういうことですか…? fem_kak_01031.txt | それで、どうしたんですか…? fem_kak_01032.txt | 答えも言わずにですか…? fem_kak_01033.txt | そうですよね…さすがにそれは fem_kak_01034.txt | 告白したのに寒空の下に一人残されるって fem_kak_01035.txt | というか、いきなりだから「告白」って言うんじゃないですか? fem_kak_01036.txt | 私は…正しいことをするのは、早ければ早いほど良いって思います fem_kak_01037.txt | それに、宗冬先輩も答えを待ってるはずです fem_kak_01038.txt | ほら、スヴェ先輩。待たせるのは禅の精神に反しますよ? fem_kak_01039.txt | 焦って転ばないでくださいね fem_kak_01040.txt | それは…スヴェ先輩のことですか、宗冬先輩のことですか? fem_kak_01041.txt | 私も…なんだか分かる気がします fem_kak_01042.txt | ふふっ、それは私の方ですよ。美玖先輩が誰かのものになったら、泣いちゃます fem_kak_01044.txt | あっ、そうでした。交際おめでとうございますって父から伝えてくれと言われてました fem_kak_01045.txt | えっと…スヴェ先輩と宗冬先輩の大声が聞こえたそうです fem_kak_01047.txt | 正にお似合いのカップルですね fem_kak_01048.txt | え…?古いですか? fem_kak_01049.txt | 合ってるようで合ってないですね fem_kak_01050.txt | スヴェ先輩って、本当に分かりやすいですよね fem_kak_01051.txt | スヴェ先輩…本当に無理はしない方が良いですよ fem_kak_01052.txt | いや、だから言ってるんです fem_kak_01053.txt | あっ、スヴェ先輩ー! fem_kak_01054.txt | お疲れ様です、スヴェ先輩、宗冬先輩、広中先輩 fem_kak_01055.txt | あっ、これですか? fem_kak_01056.txt | 求人情報誌です、さっきスキー場近くの駅にあったのを一部貰って来たんです fem_kak_01057.txt | あっ、そうじゃないんです。実はこの雑誌を集めるのが趣味でして fem_kak_01058.txt | 実は…このマスコットキャラが好きで、毎号なるべく集めてるんです fem_kak_01059.txt | どうしたんですか、スヴェ先輩? fem_kak_01060.txt | おめでとうございます、スヴェ先輩。一生懸命働いてましたもんね fem_kak_01061.txt | ああ…それは素晴らしいですね fem_kak_01062.txt | あっ、それなら、今度一緒にみんなで桑野に行きませんか?私も是非お手伝いしたいですし fem_kak_01063.txt | 水臭いですよ、スヴェ先輩。もう決まってるのを教えてもらえれば、お店をピックアップしておきますから fem_kak_01064.txt | あっ、スキー部もその日はおやすみです fem_kak_01065.txt | それじゃあ、ご挨拶は上手くいったんですね fem_kak_01066.txt | 四人での食事はどうでした? fem_kak_01067.txt | お父さん…お母さん…? fem_kak_01068.txt | なるほど…多分、漢字が違う気がしますけど fem_kak_01069.txt | ああ、宗冬先輩のお父さんにですか? fem_kak_01070.txt | そうだったんですか…なんか意外ですね fem_kak_01071.txt | それは…大丈夫なんですか? fem_kak_01072.txt | 前に行ったのは…あっ、私の歓迎会の翌日でしたね fem_kak_01073.txt | その節は色々とご迷惑を fem_kak_01074.txt | そう言えば、今日行く予定のお店は、結ちゃんから勧められたのもあるんですよ fem_kak_01075.txt | そうしてもらえると嬉しいです。結ちゃんも一生懸命にお店を探してくれてましたので fem_kak_01076.txt | そうなんですけど…どうしても外せない用事があるそうで、今日は来れないって言ってました fem_kak_01077.txt | えへへっ、私の一番のおすすめのお店なんです fem_kak_01078.txt | 美玖先輩が日常で使うものですか…うーん、靴とかですか?あー…でもサイズの問題がありますよね fem_kak_01079.txt | 確かにそういうのは本人のセンスに合わない物だと、微妙なプレゼントになっちゃいますよね fem_kak_01080.txt | あー、なるほど。メンテナンス用品とかも良いかもですね fem_kak_01081.txt | 思った以上に寒いですね…厚着してきてよかったです fem_kak_01082.txt | あっ、私にも来ました fem_kak_01084.txt | やった、できました fem_kak_01085.txt | ビギナーズラックっていうやつですね fem_kak_01086.txt | スヴェ先輩、なんでポカンとしてるんですか fem_kak_01087.txt | ぐすっ…えぐっ、スヴェ先輩 fem_kak_01088.txt | でも…でもぉ…えぐっ fem_kak_01089.txt | スヴェ先輩…大丈夫ですかね? fem_kak_01090.txt | スヴェ先輩…? fem_kak_01091.txt | え?それってまさか fem_kak_01092.txt | そ、それなら…スヴェ先輩がお母さんから、愛されていたっていうのは fem_kak_01093.txt | ちょっと待ってください…それならうー婆は fem_kak_01094.txt | スヴェ先輩…辛いのは分かります…私も…ぐすっ…辛いですし fem_kak_01095.txt | ごめんなさい…ぐすっ、何言ってるか、分かりませんよね fem_kak_01096.txt | いつでも待ってますから。話したくなったら、電話でもなんでも…してください fem_kak_01097.txt | LETTERも既読がつかないですし fem_kak_01098.txt | スヴェ先輩がいないと…本当に静かですね fem_kak_01099.txt | 元々スヴェ先輩って強情って言ったら変ですけど、そういうところがありますからね fem_kak_01100.txt | 美玖先輩っ! fem_kak_01101.txt | そうですよ。スヴェ先輩ですよ?あんなに人懐っこくて、寂しがり屋の人なんですから fem_kak_01102.txt | 美玖先輩、本気で怒ってましたからね fem_kak_01103.txt | 間違いないです。あの映画でも窓から逃げましたから fem_kak_01104.txt | ほ、本気で怖がってますね fem_kak_01105.txt | え?宗冬先輩ってナルなんですか? fem_kak_01106.txt | なんですか、それ…怖いですよ fem_kak_01108.txt | うわぁ…見てるだけでお腹いっぱいですよ fem_kak_01109.txt | この町に禅宗のお寺が無かったのが、不幸でしたね fem_kak_01110.txt | あっ、美玖先輩がデレました fem_kak_01111.txt | いえ、何でもないです fem_kak_01112.txt | そのまま一緒にいれば、スヴェ先輩に辛い思いをさせるって思ったからかもしれませんね fem_kak_01113.txt | すみません。また父がお世話になりまして fem_kak_01114.txt | でも、うるさ過ぎたりしないですか?ご近所迷惑じゃ fem_kak_01115.txt | た、確かに fem_kak_01116.txt | いえ、スヴェ先輩ほどじゃないですよ fem_kak_01117.txt | でも、宗冬先輩に助けてもらえてよかったです fem_kak_01118.txt | いやー…いきなり孫の嫁に来てくれって言われた時は困りました。父は面白そうに笑っているだけですし fem_kak_01119.txt | それは分かってるんですけど、どうにも苦手で…その…賑やかな場でのコミュニケーションというか、そういうのが全般的に fem_kak_01120.txt | え?宗冬先輩もですか? fem_kak_01121.txt | 全然そんな感じはしないです。どっちかって言うと、コミュ力にあふれる感じがします fem_kak_01122.txt | 宗冬先輩が人と話すのとか、仲良くするのが苦手って意外でした fem_kak_01123.txt | 全然そんな気がしないんですよね。どっちかって言うと明るい性格の印象がありましたから fem_kak_01124.txt | でも…本人にとっては辛いですよね。スヴェ先輩に関しては大丈夫だったかもですけど、それだけじゃないでしょうし fem_kak_01125.txt | 私から見ると、宗冬先輩はみんなの中心って言うか、なんだかんだでまとめ役に見えて fem_kak_01126.txt | 人当たりも良いですし、優しいですし…だから、自然と社交性のある人って思われるんですよね? fem_kak_01127.txt | 勘違いされる相手によっては…きつかったんじゃないかなって fem_kak_01128.txt | 美玖先輩は fem_kak_01129.txt | いいえ。すごいんだなって fem_kak_01130.txt | そうですよね。でも、それが…できない人もいますから fem_kak_01131.txt | 周りにいる人と比較されて…勘違いされて、苦しむこともあったんじゃないかなって思うんです fem_kak_01132.txt | 天才的スキー選手である弓田結の幼馴染みで、同時期にスキーを始めている高萩香子も才能があるに違いない fem_kak_01134.txt | 宗冬先輩が…私と同類だって思ってしまうことなんです fem_kak_01135.txt | やっぱり、初売りは人が多いなぁ。お土産を買うのには一番向いてない時期かも fem_kak_01136.txt | スヴェ先輩と美玖先輩には、お菓子が良いと思うけど、宗冬先輩と広中先輩はどうしようかな fem_kak_01137.txt | お土産を買うことがあるなんて…私はリア充 fem_kak_01138.txt | あっ、芽衣ちゃんと莉子ちゃん。それにスキー部の人たちにも買っていかないと fem_kak_01139.txt | いやいや、大丈夫。それであっているはず fem_kak_01140.txt | その点、結ちゃんはすごかったなぁ。友達もいっぱいいてお土産もいっぱいで…はぁ fem_kak_01141.txt | 子供の頃は、一緒に初詣とかに行ってたのにな fem_kak_01142.txt | 私が悪いのは分かってるけど fem_kak_01143.txt | 耐えられるはず、ないよ fem_kak_01144.txt | 結ちゃん…えっと…あけましておめでとう fem_kak_01145.txt | 別に…そういうわけじゃ fem_kak_01146.txt | えっと…色々と用事があって忘れちゃってた。ごめんね fem_kak_01147.txt | そうじゃなくて…お土産を買おうと思ってるんだけど fem_kak_01148.txt | そ、そうだけど…結ちゃんに関係ある? fem_kak_01149.txt | 結ちゃんに買ったことないのは、ほとんど一緒だったからだし fem_kak_01150.txt | えっと…用事はそれだけ?連絡を忘れてたのは謝るよ fem_kak_01151.txt | え?足首? fem_kak_01152.txt | 大したことじゃないよ…ただの捻挫だから fem_kak_01153.txt | 部活が再開したら、普通に戻る予定だよ fem_kak_01154.txt | 気を抜いたつもりはないけど fem_kak_01156.txt | するつもりなんて、ないよ fem_kak_01158.txt | うん、想像よりも人が多くて大変だから、帰りに桑野駅で買おうかなって思ってる fem_kak_01159.txt | うん、それじゃあね…結ちゃん fem_kak_01160.txt | どうしたの? fem_kak_01161.txt | え?そうだけど fem_kak_01162.txt | 大丈夫。結ちゃんが苛立つような滑りはしないようにするから fem_kak_01163.txt | あっ、そうだった fem_kak_01164.txt | 今年もよろしくね、結ちゃん fem_kak_01165.txt | すみません、夜分遅くに fem_kak_01166.txt | えっと…実は結ちゃんと会いまして fem_kak_01167.txt | 少しだけ fem_kak_01168.txt | 今度は足首を怪我したのは、気が抜けた滑りをしてるからだとか…二度と自分の前でそんな滑りをするなとか fem_kak_01169.txt | それから fem_kak_01170.txt | そう、ですよね fem_kak_01171.txt | それは分かってるんですけど fem_kak_01172.txt | でも、それだけじゃないんです。結ちゃんが重いと言うか fem_kak_01173.txt | 結ちゃんが期待してるのは…分かります fem_kak_01174.txt | はい…そう思うのは、間違ってるというのは分かってますけど fem_kak_01175.txt | そのせいで周りからは結ちゃんのライバルなんだから、すごい選手なんだって思われたり fem_kak_01176.txt | そう、ですね。私にはまだ…できそうにないですけど fem_kak_01177.txt | はい…宗冬先輩の言う通りにやってみます fem_kak_01178.txt | そんなこと、ないですよ…頑張りたいって、宗冬先輩の言葉を聞いて思ってます fem_kak_01179.txt | 少しなんかじゃないです。いっぱいですよ fem_kak_01180.txt | はい…ありがとうございます fem_kak_01181.txt | あけましておめでとう、雅恵ちゃん fem_kak_01182.txt | どういたしまして。こっちもありがとうね。えっと、グアムに行ってたんだって? fem_kak_01183.txt | 雅恵ちゃんのお婆ちゃんって七十超えてるんだよね?元気だよねぇ fem_kak_01184.txt | まあ、確かにね fem_kak_01185.txt | うん、そうだね fem_kak_01186.txt | ごめんね、嫌な思いさせて fem_kak_01187.txt | ビシッと言うじゃなくて、やるんだね…でも、私は大丈夫。気にしてないから fem_kak_01188.txt | そうだね。私もタイムは微妙だったけど、楽しかった fem_kak_01189.txt | え?うん、楽しかったよ? fem_kak_01190.txt | そ、そんな…雅恵ちゃんが気にすることじゃないよ fem_kak_01191.txt | うん、そうだよね。楽しいのが一番だよね fem_kak_01192.txt | それじゃあ、帰ろうか fem_kak_01194.txt | 今日の滑り…良かったね fem_kak_01196.txt | うん、楽しかったよ fem_kak_01197.txt | スキーが楽しいって、久しぶりだった fem_kak_01199.txt | ちょ、ちょっと雅恵ちゃん? fem_kak_01200.txt | そ、それじゃあね、結ちゃん fem_kak_01201.txt | もしもし…あの、夜分遅く…じゃなくて、こんばんは fem_kak_01202.txt | はい。とっても楽しかったです fem_kak_01203.txt | はい。宗冬先輩のアドバイスのお陰です fem_kak_01204.txt | ふふっ、そういうことにしておきます fem_kak_01205.txt | アイスホッケー部はどうでしたか?そちらも今日からってスヴェ先輩から聞いてましたけど fem_kak_01206.txt | はい、そうですね fem_kak_01207.txt | その…実は fem_kak_01208.txt | そうなんですか?最初はそんな印象がなくて、びっくりしましたよ fem_kak_01209.txt | え?あっ、そうです。説明が足りなかったんですけど、よく分かりましたね fem_kak_01211.txt | それは…希望としてはなくはないですけど、実際には難しいかなって fem_kak_01212.txt | でも、結ちゃんがいつも言っているような、勝ち負けだけでスキーをしたくないっていうのもあるんです fem_kak_01213.txt | ですよね…話していて自分でも気づきました fem_kak_01214.txt | 勝ち負けをくだらないとは言いませんけど、それを考えるのは私には向いてないって fem_kak_01215.txt | やっぱり、宗冬先輩と話すと…気が楽になりますね fem_kak_01218.txt | あ、あってます。実は…その…水道管が壊れてしまって、お風呂を貸していただけることになって fem_kak_01219.txt | そ、それで…その…ここにいるわけで fem_kak_01220.txt | 応急処置をするって言って、父と一緒に宗冬先輩のご両親も我が家に fem_kak_01221.txt | 宗冬先輩にも連絡はしたんですけど、スマホを家に忘れてしまってたようで fem_kak_01222.txt | い、いや…不幸な行き違いですから fem_kak_01224.txt | その…先に入ります? fem_kak_01225.txt | そ、そうですか…ありがとうございます fem_kak_01226.txt | な、なんなら…い、一緒に…入ります? fem_kak_01227.txt | そ、そうですよね…さすがにですよね fem_kak_01229.txt | はい…お風呂ごちそうになりますね fem_kak_01230.txt | い、いえ…私も書置きとかをしてれば良かったです。脱衣所の扉に張り紙をしていても良かったですね fem_kak_01231.txt | み、水に流すということで…ちょうどお風呂に入りますし fem_kak_01232.txt | はい…それでは fem_kak_01233.txt | スカートが捲れて見えちゃいますよ fem_kak_01234.txt | いやでも…あれですよ。そういうのでも覗く人がいるかもしれませんから fem_kak_01236.txt | そ、そうですね…宗冬先輩もですか? fem_kak_01237.txt | そ、そんなこと、水に流したって言ったじゃないですか…ず、ずっと考えないようにしてて、よーやく思い出さずに済むかなって思ってたのに fem_kak_01238.txt | アイスカフェでも考えないように頑張って、何とかいつも通りに振舞ってたんですから fem_kak_01239.txt | そ、それに…私にも非があるんですから、最後にもう一度だけ謝らせてください。ごめんなさい fem_kak_01240.txt | それじゃあ…その話はもうなしでお願いします。絶対にですからね?また持ち出したら、本当に怒りますから fem_kak_01241.txt | はい、元通りです fem_kak_01242.txt | でも、久しぶりの学園だって思うと、なんだかウキウキしてワクワクするのもわかりますね fem_kak_01244.txt | え?い、いや fem_kak_01245.txt | じ、実は終わってないです fem_kak_01246.txt | 数学と生物基礎です fem_kak_01247.txt | 苦手というか、嫌いです。憎んでいるとすら言えるかもしれません fem_kak_01248.txt | あー…でも、たしかに大変ですよね。今日から一生懸命やらないと fem_kak_01249.txt | そうなんですか?なんか勝手に宗冬先輩って文系だと思ってました fem_kak_01250.txt | はい、お願いします!わりとピンチなんで fem_kak_01251.txt | あっ、私も同じです。早速今日からで良いんですか? fem_kak_01252.txt | はい…お願いします! fem_kak_01253.txt | ふふっ、でしょうね。広中先輩もなんだかんだで、手伝うことになっちゃいましたし fem_kak_01254.txt | それにしても、なんでさらに隠してたんでしょうね?白状するなら、一度に全部すれば良いのに fem_kak_01255.txt | 大丈夫です。心配してくれて、ありがとうございます。あっ、皮肉じゃないですよ? fem_kak_01256.txt | 足首の捻挫は完治で、右膝もほとんど治ってますから、本格的な練習も再開したところなんです fem_kak_01257.txt | 膝の怪我は本当に羽染先生のお陰なんです。下手すると、スキーどころか後遺症の程度によっては、日常生活にも苦労する可能性もありましたから fem_kak_01258.txt | はい。しばらくは車いすでしたし…全部終わったなって思うくらいでした fem_kak_01259.txt | でも、さすがは名医って言われる羽染先生ですよね。本当に以前のように元通りにしてくれました fem_kak_01260.txt | たくさんのスポーツ選手を治してきたって評判なんですよ fem_kak_01261.txt | それに、町の人にも頼りにされてるみたいですよね。本当に尊敬できるお医者様です fem_kak_01262.txt | やっぱり、宗冬先輩も羽染先生を尊敬してますか…? fem_kak_01263.txt | えっと…バ、バソプレシン…? fem_kak_01264.txt | 水の再吸収…だった気がします fem_kak_01265.txt | 分かりました。やってみます fem_kak_01266.txt | えっと…甲状腺から分泌されるのはチロキシンで、代謝を活性化するホルモンで…チロキシンの濃度調整は fem_kak_01267.txt | それで、これを負のフィードバックって言うんだよね…? fem_kak_01268.txt | 仰る通りです fem_kak_01269.txt | ですね…英語と現代文、数学はそこそこですけど fem_kak_01270.txt | 単純に面倒だから放っておいたと言いますか fem_kak_01271.txt | 理系と文系のどっちを選んでも、苦手な物があって辛いですよ fem_kak_01272.txt | ちなみに、先輩たちって文系と理系どっちですか? fem_kak_01273.txt | スヴェ先輩は…興味があることしかしなさそうですから、文系と理系なんていう枠じゃ意味ないですね fem_kak_01274.txt | 宗冬先輩は進路は決めたんですか? fem_kak_01275.txt | あっ、なくなっちゃいました?持ってきますね。今ちょうど問題も終わったところですから fem_kak_01276.txt | はい、よろしくお願いします。あっ、そうだ。宗冬先輩はクッキーとか好きですか?良ければ召し上がりませんか? fem_kak_01277.txt | わ、分かりました、それでは少しだけ待っててくださいね fem_kak_01278.txt | はぁ…良かったです fem_kak_01279.txt | そう願ってます fem_kak_01280.txt | はい、お願いします。横文字がいっぱいで難しいです。なんか…頭に入ってこないんですよね fem_kak_01281.txt | はぁ…意外って言ったら失礼ですけど、宗冬先輩って本当に勉強ができるんですね fem_kak_01282.txt | 進学先はもう決めてるんですか? fem_kak_01283.txt | そう、ですか fem_kak_01284.txt | え?あっ…ごめんなさい…その…聞きたいような顔してました? fem_kak_01285.txt | 周囲からの期待っていうと…羽染先生ですか? fem_kak_01286.txt | それじゃあ、誰から期待されてたんですか?宗冬先輩が医者になるっていうのは fem_kak_01287.txt | 進路、ですか? fem_kak_01288.txt | え?私がオリンピック選手ですか?いやいや、無理ですよそんなのー。私なんかが目指して良いものじゃないですし fem_kak_01289.txt | でも、進路ですか…今はまだ分かりませんし、見つかる気がしないんです…自分のことなのに遠いもののような気がするんです fem_kak_01290.txt | 宗冬先輩は…あるんですか?将来の夢が fem_kak_01291.txt | なんか…私と宗冬先輩って似てますね fem_kak_01292.txt | はい。明確な将来の夢がないのに、周りに流されるのが嫌で fem_kak_01293.txt | 周囲から期待をされていても、それを重荷と感じたり fem_kak_01294.txt | 期待に応えるのが不安というよりも、嫌で嫌で仕方ないところとか fem_kak_01295.txt | 他の人…周りにいる人を羨ましいって思いませんか? fem_kak_01296.txt | スヴェ先輩なんか、本当に良いなって思います fem_kak_01297.txt | はい…羨ましいです fem_kak_01298.txt | あんな風に人の気持ちなんて関係なく、自分の思ったことを口にできて…我が道を行く人間にになりたいです fem_kak_01299.txt | 絶対になれないって分かってるから、なりたいって思うんでしょうけど fem_kak_01300.txt | ふふっ…あの人たちみたいに生きてみたいですね、本当に fem_kak_01301.txt | え…あ、あの…それは私が作ったんです fem_kak_01302.txt | きょ、恐縮です…美玖先輩から教えてもらったんです fem_kak_01303.txt | あ、ありがとうございます fem_kak_01304.txt | そうですね。これでいつ嫁に出しても恥ずかしくないって言ってました fem_kak_01306.txt | な、なな、なんでもありませんよ!あっ、そうだ!それなら今度、私のスキルアップした料理の腕を宗冬先輩に披露しても良いですか? fem_kak_01307.txt | ほ、ほら、色々お世話になっているわけですし!私の修行の成果をお見せしたいとも思いますし! fem_kak_01308.txt | おおおぉぉ…マジか…マジですか fem_kak_01309.txt | あんなことで…こんなに動揺するなんて fem_kak_01310.txt | 作ったクッキーが美味しいって、言われただけなのに fem_kak_01311.txt | お、おおお、お嫁さんって…正気ですか…?マジですか?普通に口に出せる言葉なんですか? fem_kak_01312.txt | お嫁さんかぁ fem_kak_01313.txt | いやいやいや、人によっては勘違いされますよ…痴情のもつれの原因になりますよ fem_kak_01314.txt | そう…だから、私は勘違いしない。あれはただの社交辞令だからセーフ。勘違いするほど、自惚れてない…はず fem_kak_01315.txt | でも、それなら…どうして fem_kak_01316.txt | もしかして…いえ、万が一もないですし、考えることも畏れ多いですし、身の程知らずなのですけど fem_kak_01317.txt | わ、私は…宗冬先輩のことを fem_kak_01318.txt | 好き…なの? fem_kak_01319.txt | でも、そう、だと…しても fem_kak_01320.txt | 普通は顔が好みとか、性格が良いとか、趣味が合うとか…そういうのが理由なのに fem_kak_01321.txt | あっ、違いますよ!?宗冬先輩が不細工とか、性格が悪いとか、悪趣味だっていう意味じゃないですから! fem_kak_01322.txt | むしろイケメンですし、優しいですし、趣味は…まあ、そこはお互いに妥協点を探るとしてもです fem_kak_01323.txt | 好きになった理由が…親近感っていうのは、きっと良くないよ fem_kak_01324.txt | え?そうかな…? fem_kak_01325.txt | えー、何それ?私の隠された才能が開花したとか?いやいや、ないってばそんなこと fem_kak_01326.txt | へ?ごめん。何言ってるか、ちょっと分からないんだけど fem_kak_01327.txt | スヴェ先輩が、どうして出てくるの? fem_kak_01328.txt | あー、うん。言いたいことは分かったよ。確かにスヴェ先輩ってメンタルとかが、パフォーマンスにもろに出るしね fem_kak_01329.txt | でも、私はスヴェ先輩とは違うかなぁ。そもそも良いことなんて fem_kak_01330.txt | え?ううん、何でもないよ fem_kak_01331.txt | 宗冬先輩、お邪魔しますー fem_kak_01332.txt | えへへっ、インターフォン鳴らさないのって緊張 fem_kak_01333.txt | ゆ、結ちゃん…? fem_kak_01334.txt | そ、それは宗冬先輩に勉強を教えてもらう約束が fem_kak_01335.txt | ていうか、結ちゃん…宗冬先輩とそんな距離で何してるの…? fem_kak_01336.txt | へ?つ、つつつ、付き合う!? fem_kak_01337.txt | あっ…お邪魔してます…ノ、ノックはしたんですけど fem_kak_01338.txt | ちゃんと返事を待たなかった、私が悪いですよね…そ、その…お邪魔でしたか? fem_kak_01339.txt | あのね、結ちゃん。宗冬先輩が言ったのは本当だよ? fem_kak_01340.txt | 私が宗冬先輩からもらったアドバイスは、先輩が言った通りのものだし…付き合ってるとかじゃないから fem_kak_01341.txt | うん…でもね、それだけじゃないよ。スキーから離れて、スキーって私にとって何だろうって考える時間が取れたのも大きかったかな fem_kak_01342.txt | もちろん、一番大きかったのは結ちゃんにも説明した通り、宗冬先輩のアドバイスだけど fem_kak_01343.txt | 結ちゃん。…気にかけてくれて、ありがとう fem_kak_01344.txt | うん。宗冬先輩に冬休みの課題を見てもらう fem_kak_01345.txt | あははっ…なんか、変な勘違いされちゃいましたね fem_kak_01346.txt | そ、そうですよね…結ちゃんって昔から思い込みが激しいところがありましたから fem_kak_01347.txt | 宗冬先輩は結ちゃんに…どう答えたんですか? fem_kak_01348.txt | わ、私と…付き合ってるのかっていうことです fem_kak_01349.txt | 残念だけど、ですか fem_kak_01350.txt | 残念…ですか…残念とは思ってくれるん…ですね? fem_kak_01351.txt | 何に…ですか? fem_kak_01352.txt | それは…その fem_kak_01354.txt | その残念を…残念じゃないようにしませんか…? fem_kak_01355.txt | 私と…付き合ったりしません…か? fem_kak_01356.txt | ほ、ほら、私と宗冬先輩って似てるじゃないですか? fem_kak_01357.txt | だ、だから、あれですよ。価値観が同じなんですよ。付き合うなら価値観が同じって大事じゃないですか? fem_kak_01358.txt | そ、それにそれに、私って意外に尽くす女ですし。あっ、別に今まで誰かに尽くしたってわけじゃなくて、そう思うだけですけど! fem_kak_01359.txt | ほ、他にも料理を絶賛勉強中だったり、メタルも勉強中だったりしますし! fem_kak_01360.txt | だ、だから…ど、どう…ですか?わ、私と fem_kak_01361.txt | え?い、良いん…ですか…? fem_kak_01362.txt | そ、そうですけど?私ですよ…? fem_kak_01363.txt | ほ、本当ですか? fem_kak_01364.txt | そ、それじゃあ…私は現時刻をもって宗冬先輩の彼女って…ことですか? fem_kak_01365.txt | そ、そ、そそ、それじゃあ…よ、よろしく、お願いします fem_kak_01366.txt | あ、あの…こういうのって皆に言った方が良いんでしょうか? fem_kak_01368.txt | わ、私も…ちょっと恥ずかしいので、そっちの方が嬉しいです fem_kak_01369.txt | なんか、少しだけ緊張してます fem_kak_01370.txt | バレないかどうかドキドキしますし fem_kak_01371.txt | こうやって…手も繋いじゃってますし fem_kak_01372.txt | そ、そんなこと言わないでくださいよ。恥ずかしいじゃないですか fem_kak_01373.txt | い、いえ…怒ってるとか不快っていうわけじゃなくて fem_kak_01374.txt | そ、それなら…良いです fem_kak_01376.txt | そろそろ、ですよね fem_kak_01377.txt | また、明日ですね fem_kak_01379.txt | 宗冬先輩…? fem_kak_01381.txt | 宗冬先輩のおかげで、全部終わりました。私も全部完璧です fem_kak_01383.txt | スノーフェスもそうですけど、部活が楽しくなったことです fem_kak_01384.txt | スヴェ先輩…結局ダメでしたね fem_kak_01385.txt | 今日は一日中ドキドキしてました。誰かに宗冬先輩と付き合ってることが、バレちゃうんじゃないかなって fem_kak_01386.txt | はい。私って隠し事が下手なので、すぐにばれると思ってました fem_kak_01387.txt | それに秘密の関係ということ自体がドキドキしますし。宗冬先輩はどうですか?ドキドキしてます? fem_kak_01388.txt | はい。それなら、もっと大胆になっても良いかなって思えるくらい fem_kak_01389.txt | こうしてみると、宗冬先輩って…大きいですね fem_kak_01390.txt | すごく近くだから、そう思えるのかもしれませんけど fem_kak_01391.txt | そうかもですね。理想の身長差らしいですよ? fem_kak_01392.txt | キスをする時の…です fem_kak_01393.txt | 本当に良いの?とか確認しないでくださいね? fem_kak_01394.txt | 聞かれるのは大事にされてるって分かって嬉しいですけど、それ以上に答えるのが恥ずかしいので fem_kak_01395.txt | は、はい…何でしょうか? fem_kak_01396.txt | ふふっ…むしろ、そっちの方が一生の思い出になりますよ fem_kak_01397.txt | 宗冬先輩 fem_kak_01399.txt | スヴェ先輩 fem_kak_01400.txt | そ、そうです。か、かか、勘違いじゃないですかね? fem_kak_01403.txt | ありがとう、ございます fem_kak_01404.txt | まさか…こんなに早く学園中に広まるなんて思いませんでした fem_kak_01405.txt | はい。雅恵ちゃんを始めとしたスキー部の人たちに、芽衣ちゃん莉子ちゃんといったクラスメート fem_kak_01407.txt | まあ、それはスヴェ先輩だから仕方ないですけど fem_kak_01408.txt | 確かに、いつかはバレますもんね fem_kak_01409.txt | 今更ですけど、付き合ってるって実感が出てます fem_kak_01410.txt | 雅恵ちゃんから慌てたような質問のLETTERが来て、それに答えたら…おめでとうって言ってくれて fem_kak_01411.txt | 変な話ですけど、スヴェ先輩が色々と広めたくれたから、そんな風に実感を持てたんだなって fem_kak_01412.txt | はい、スヴェ先輩には言わないようにしますね fem_kak_01413.txt | 宗冬先輩っ! fem_kak_01414.txt | えへへっ…すっごく嬉しいです fem_kak_01415.txt | はい。他にあるわけないですよ fem_kak_01416.txt | LETTERもらってから、そわそわしてました。電車が早く着けばいいなって、ずっと思ってました fem_kak_01417.txt | 温かいですね fem_kak_01418.txt | 最近部活が楽しいっていう話しましたよね? fem_kak_01419.txt | タイムはまだまだですけど、スキーをまた好きになれて…それが一番嬉しいんです fem_kak_01420.txt | この町で膝の怪我を治してもらって、背中を押してもらって、色々な人に励まされて fem_kak_01421.txt | 全部この町…南逢瀬町のおかげなんです。だから私…この町が大好きなんです fem_kak_01422.txt | それだけは、信じてもらえますか? fem_kak_01423.txt | え?なんで分かったんですか? fem_kak_01424.txt | 宗冬先輩が言うなら fem_kak_01428.txt | 宗冬先輩 fem_kak_01430.txt | しちゃった…しちゃったよ fem_kak_01431.txt | キス…しちゃった fem_kak_01432.txt | ちょ、え?マジですか?本当にしちゃったの?キス、しちゃったんですか? fem_kak_01433.txt | と、とにもかくにも、もう完璧に恋人同士だよね。名実ともに、宗冬先輩の彼女だよね? fem_kak_01434.txt | キスしちゃったんだしーーー。もうやだぁー、恥ずかしいじゃないですかー! fem_kak_01435.txt | しちゃったんだ…キス fem_kak_01436.txt | 宗冬先輩も…リップクリームしてるんだ fem_kak_01438.txt | どうしよう…今夜眠れるかな…? fem_kak_01440.txt | 宗冬先輩も…考えてるのかな? fem_kak_01441.txt | うん、順調だよ fem_kak_01444.txt | え、えっと…一昨日 fem_kak_01446.txt | う、うん…おかしいかな? fem_kak_01447.txt | 寒かったけど、気温って関係あるのかな? fem_kak_01448.txt | そ、それは…その…キス…だよ fem_kak_01449.txt | 勘違いって? fem_kak_01451.txt | そ、そそそそ、そんなのまだに決まってるよ!? fem_kak_01452.txt | 上級者っていうか犯罪だよ fem_kak_01453.txt | うん、ありがとう fem_kak_01454.txt | あっ、結ちゃん。こんばんは fem_kak_01455.txt | え?何をかな? fem_kak_01456.txt | うん。結ちゃんが来た日から fem_kak_01457.txt | えっとね。結ちゃんが、私と宗冬先輩が付き合ってるって勘違いしたでしょ? fem_kak_01458.txt | その勘違いを…その…本当のことにしませんかって告白して fem_kak_01459.txt | うん、じゃあね雅恵ちゃん fem_kak_01460.txt | えっと…とにかく、付き合ってるのは本当だよ fem_kak_01461.txt | え?結ちゃん、美玖先輩と連絡とってるの? fem_kak_01462.txt | ううん、全然悪くないよ fem_kak_01464.txt | そんなことないよ。ちゃんと話すつもりだったから fem_kak_01465.txt | 結ちゃんには、部活で会った時に話そうって思ってたんだ。LETTERとか電話じゃなくて、直接 fem_kak_01466.txt | だから、ちょうど結ちゃんが話しかけてきてくれて良かったなって思ってた fem_kak_01467.txt | ありがとう。結ちゃん fem_kak_01468.txt | うん、上手くいってるよ fem_kak_01469.txt | あははっ…まあ、そう思われるよね。私なんか宗冬先輩と似てるところはあるけど、吹けば飛ぶような軽さだし fem_kak_01470.txt | それでも…私なんかを好きになってくれるのは、宗冬先輩くらいっていう現実もあるしね…あははっ fem_kak_01471.txt | だからね…釣り合うとかそういうことを、考えないようにしてるんだ fem_kak_01472.txt | え?どうしたの? fem_kak_01473.txt | 結ちゃんに釣り合わないんじゃないって、言われちゃいました fem_kak_01474.txt | それでも…大丈夫、ですよね? fem_kak_01475.txt | そんなことないですよ!宗冬先輩は私にとってもったいないっていうか、畏れ多いっていうか fem_kak_01476.txt | そう…かもしれませんね。私たちは似てるから…その、付き合えたというか fem_kak_01477.txt | はい。そうですね fem_kak_01478.txt | そう、なんですか?でも、私って別に話がうまくもないですし fem_kak_01479.txt | そんなことありません。私も、宗冬先輩と一緒にいるだけで良いです fem_kak_01480.txt | 特別なことをしなくても、ただ一緒に歩いたり、手を繋いだり…それだけで楽しいです fem_kak_01481.txt | 宗冬先輩…んっ fem_kak_01482.txt | 宗冬先輩 fem_kak_01483.txt | あの…今夜父は…その…打ち合わせで東京に行っていまして fem_kak_01484.txt | だから…その fem_kak_01488.txt | あっ、宗冬先輩…どうぞ fem_kak_01489.txt | えっと…最近、寒い…ですね fem_kak_01491.txt | 明日の昼頃に戻るそうです fem_kak_01493.txt | はい。も、もちろん…です fem_kak_01494.txt | あっ、暖房の設定温度上げますね。ちょっと待っててください fem_kak_01495.txt | え?あっ、はい!も、もも、もちろんです fem_kak_01496.txt | え、えっと…宗冬先輩って温かい、ですね fem_kak_01497.txt | そ、そう、ですか?た、確かに体温は、平均よりも高めですけど fem_kak_01498.txt | つ、つけてませんけど…臭います? fem_kak_01499.txt | か、かか、香りって…そんな滅相もないです fem_kak_01501.txt | あっ、違います。嫌ってわけじゃなくて、その…びっくりして…そ、その…えっと、も、もも、もっと…嗅ぎますか? fem_kak_01502.txt | は、はは、はい!もちろんですよ。何なりと仰ってください! fem_kak_01504.txt | そ、それは…つ、つまり…あ、あれですよね?えっと…そ、その…つ、つつ、つまり fem_kak_01506.txt | そ、そんなことないです!むしろ、ごちそうさまって感じです! fem_kak_01508.txt | ちょ、直球で fem_kak_01510.txt | だ、だだだ、大丈夫です!問題ありません! fem_kak_01511.txt | え、えっと…その…あ、あの…本当に…良いんですか? fem_kak_01512.txt | そ、そうじゃなくて…その…えっと、私…初めてなので…そういうの気にするかなって…わ、私的には責任とか、そういうのは求めないですけど fem_kak_01513.txt | 宗冬先輩って優しいし、真面目ですから…そういうの気にして、責任とか感じて欲しくないですし fem_kak_01514.txt | そ、そそそ、それなら…い、良いですよ…むしろ、貰ってくれると…ありがたい、です fem_kak_01515.txt | ううぅー…恥ずかしいですよ…これなら押し倒された方が、良かったかもしれません fem_kak_01516.txt | そ、そう言われたら…何も言えないじゃないですか…宗冬先輩って、ナチュラルに意地悪です fem_kak_01517.txt | 大好きですよ…私の初めてをあげても良いくらいに fem_kak_01521.txt | い、いえ…そうじゃなくて、逆で…んっ、気持ちよかったから…その…声が fem_kak_01541.txt | あうっ、あああっ…いつもは…んっ、もっと、ああっ、時間がかかるんですけど…ひうっ、ああっ、宗冬先輩にされると…あうっ、もう…我慢できなくて fem_kak_01545.txt | ああああっ、イっちゃってる…私…ひうっ、あああっ、えっちな汁出しながら、イっちゃってるううぅ! fem_kak_01547.txt | そ、そんな…恥ずかしいです…それに…ごめんなさい、手を汚してしまって fem_kak_01550.txt | そ、その…つ、次は…んっ、宗冬先輩も fem_kak_01551.txt | はい…もちろんです。私も…宗冬先輩が欲しいです。宗冬先輩と…一つになりたいです fem_kak_01552.txt | ど、どうぞ fem_kak_01553.txt | わ、笑わないでくださいよ fem_kak_01554.txt | だって、皺になっちゃいますし…それに fem_kak_01555.txt | そうですけど…そこまで分かってるなら、笑わなくても良いじゃないですか fem_kak_01556.txt | 愛してるって…言ってくれれば、直してあげます fem_kak_01557.txt | わ、私も…愛してます、宗冬先輩 fem_kak_01558.txt | はい…私の初めてを、宗冬先輩にあげます。もらって…くれますよね? fem_kak_01559.txt | はい…宗冬先輩 fem_kak_01563.txt | はい…奥まで…来てください fem_kak_01566.txt | 大丈夫…です…全部、入ったんですよね? fem_kak_01586.txt | ひうっ、あうっ、なんで…お礼を言うんですか…? fem_kak_01589.txt | あうっ、ああああっ、ひうっ、宗冬先輩…宗冬先輩…! fem_kak_01591.txt | それなら…一緒に…ああっ、一緒に、イってください…私ひとりじゃなくて…宗冬先輩も…一緒に fem_kak_01599.txt | 私も…宗冬先輩が、気持ちよくなってくれて嬉しいです fem_kak_01600.txt | これからも…してくれますよね…?あっ…ごめんなさい。なんかはしたないというか fem_kak_01603.txt | 落ち着け…落ち着け、私…ここは深呼吸をして fem_kak_01605.txt | マズい…ああ、マズいですよ fem_kak_01606.txt | ど、ど、どうしよう?このままだと寝れないよ fem_kak_01607.txt | シ、シーツを変えるとか!?そ、それでなくとも消臭スプレーを fem_kak_01608.txt | だ、ダメダメダメダメ!そんなもったいないことできるはずないですよ! fem_kak_01609.txt | と、とりあえず…今夜はこのままで。うん…このままでいよう fem_kak_01610.txt | しちゃった fem_kak_01611.txt | 軽い女とかちょろい女って思われてないよね? fem_kak_01612.txt | でも、それより fem_kak_01613.txt | 義理堅いっていうか…真面目だからな fem_kak_01614.txt | 足を引っ張ることに…ならないかな fem_kak_01617.txt | お、お楽しみって…その…まあ…あれですけど fem_kak_01618.txt | 気にしないでください。慣れたというか、平気になりましたから fem_kak_01619.txt | で、でもですね…えっと、まだ安泰とか、羽染家とか…そういうのは早いと申しますか fem_kak_01620.txt | ま、まさか!そんなはずないですよ fem_kak_01621.txt | そ、そうです!未来は結婚か破局かの二つってわけでもないですし! fem_kak_01622.txt | で、ですよね!それはさすがにあれですからね! fem_kak_01623.txt | も、もちろん私も真剣ですから!遊びで宗冬先輩と付き合うなんて、畏れ多いですし! fem_kak_01624.txt | あ、あのスヴェ先輩…東北国際大学って知ってます? fem_kak_01625.txt | 間違いないですね。いかにも美玖先輩って感じです fem_kak_01626.txt | 宗冬先輩は、進路を決めてるんですか? fem_kak_01627.txt | そ、そう…ですか fem_kak_01628.txt | え、えっと…そ、そんな感じですね fem_kak_01629.txt | 宗冬先輩は…私と違うんですね。希望の進路を決められるなんて fem_kak_01630.txt | いいえ、私の許可なんて必要ないですよ。良いですね…宗冬先輩はやりたいことがあって fem_kak_01631.txt | 本当に羨ましいですし、私とは違いますね fem_kak_01632.txt | ふふっ、私のやりたいことですか?あるわけないですよ。もしかして、スキーでオリンピックって言えば良いんですか? fem_kak_01633.txt | スキーなんて、しょせんただの部活ですよ?それなのにオリンピック?バカなこと言わないでくださいよ fem_kak_01634.txt | 才能ですか?普通の人より、ちょっと上手い程度ですよ。宗冬先輩から見たら才能でも、その程度なんです fem_kak_01635.txt | そんなのあるわけないじゃないですか fem_kak_01636.txt | なんで宗冬先輩まで才能があるとか、私ならできるとか…そういうこと言うんですか? fem_kak_01637.txt | 結ちゃんも…みんな…ぐすっ…なんで、そうやって…えぐっ…私に才能があるって…勘違いするんですか fem_kak_01638.txt | 宗冬先輩は…同じだと思ってました fem_kak_01639.txt | 似た者同士で…やりたいことも、才能がなくて…周りからの期待が嫌で嫌で仕方なくて fem_kak_01640.txt | それなのに…なんで…すぐっ…なんで、先に行っちゃうんですか? fem_kak_01641.txt | 行っちゃってるじゃないですか! fem_kak_01642.txt | せっかく宗冬先輩と一緒だって…一緒に歩けるって、一緒の視線で毎日を過ごせるって思ったのに fem_kak_01643.txt | それなのに、置いていくなんて酷いじゃないですか! fem_kak_01644.txt | そんなことない!私に才能がないのは、私が一番よく知ってるんですから!目指す意味がないんですよ!何をやっても意味なんてないんです! fem_kak_01646.txt | それって…すごく感じが悪いですよ? fem_kak_01647.txt | 頑張れって、頑張れる人だから言えるんですよ?そういう人って、頑張れない人がいるの知らないんですよね fem_kak_01648.txt | 頑張ってるから前だけ見て、後ろでつまずいて泣いている人を見ることなんてないんです fem_kak_01649.txt | だから宗冬先輩は、私を置いて行ってることにも気づかないんですよ fem_kak_01650.txt | 私なんて眼中にないから。小さな存在で、ただの付属品だから fem_kak_01651.txt | 私だって言いたくないですよ!でも…実際にそうじゃないですか…! fem_kak_01652.txt | 私は宗冬先輩が…ぐすっ、えぐっ…新しい夢を見つけたことを知りませんでした fem_kak_01653.txt | 教えてもらえなかったことを言ってるんじゃないんです、気づけなかった私が嫌なんです fem_kak_01654.txt | ほら、付属品ですよね?ただ宗冬先輩にくっついてるだけで…何も知ろうとしない fem_kak_01655.txt | それどころか、こうやって宗冬先輩に理不尽な言葉ばっかり言って fem_kak_01656.txt | 私?私がなんですか? fem_kak_01657.txt | もしかして…私がスキーをして…オリンピックを目指すのをサポートしたいからですか? fem_kak_01658.txt | 誰が…誰がそんなことを頼んだって言うんですか!?私はそんなことなんてして欲しくないです! fem_kak_01659.txt | 勝手に私に期待して、勝手に支えようなんてしないでください!勝手に…勝手に私の人生を決めつけないでください! fem_kak_01660.txt | フォローなんてしなくて良いです!それが…宗冬先輩の本音なんですよね? fem_kak_01661.txt | 結局宗冬先輩も…私がスキーをしているから、見てくれるんですよね?スポーツ界に貢献って…大嘘じゃないですか…! fem_kak_01662.txt | そんな嘘なんて聞きたくなかったですし、私をどれほど傷つけるのか分かってるんですか!? fem_kak_01663.txt | 先輩がお医者さんを目指す理由が…スキーをしている私なら…そのせいで置いて行かれるなら fem_kak_01664.txt | いっそのこと治らなければ fem_kak_01666.txt | 結ちゃんは届かない所に…ぐすっ、美玖先輩とスヴェ先輩は、元から…えぐっ、私と違いますし…広中先輩も同じです fem_kak_01667.txt | そして…宗冬先輩まで、私を置いて行くんですか…!? fem_kak_01668.txt | それなら…そんな辛い思いをするなら、南逢瀬町に来るんじゃなかった fem_kak_01670.txt | 私を…こんな想いにして…好きにさせてから、裏切るなんて…ひどいじゃないですか fem_kak_01672.txt | 何でもないです fem_kak_01673.txt | してません fem_kak_01675.txt | 別に喧嘩なんて fem_kak_01676.txt | そんなこと、ないです fem_kak_01677.txt | え?で、でも…宗冬先輩は fem_kak_01678.txt | ど、どうしてそんなこと fem_kak_01679.txt | でも…私は…そんな価値のある人間じゃ fem_kak_01680.txt | 私は…宗冬先輩にひどいことを言ったんです fem_kak_01681.txt | 一人で置いて行かれるのがショックで、怖くて、寂しくて fem_kak_01682.txt | 宗冬先輩はやりたいことがあって良いですねって…そんなことないって言ってくれたのに…私は fem_kak_01683.txt | 勝手に期待しないで欲しいとか…私の気持ちは分からないとか、私はしょせん…宗冬先輩の付属品だとか fem_kak_01684.txt | 最後には…脚が治らなければ良かったって…南逢瀬町に来なければ良かったって fem_kak_01685.txt | でも、美玖先輩とスヴェ先輩には分かりませんよね fem_kak_01686.txt | 美玖先輩はカッコよくて強くて凛としてて…スヴェ先輩は才能がいっぱいあって fem_kak_01687.txt | そんな二人には私の気持ちなんて、少しも分かりませんよね fem_kak_01688.txt | 私にも夢はあったんですよ?まあ、二人には笑われるかもしれませんけどね fem_kak_01689.txt | いいえ、笑いますよ。最初の夢を知ってますか?小説家ですよ?父みたいな小説家です。ふふっ…笑っちゃいますよね? fem_kak_01690.txt | その後はオリンピック選手でした。ふふっ…本当にバカな夢ですよ。自分には才能がある、絶対になれるって思ってたんです fem_kak_01691.txt | そんなわけ…ぐすっ、なかったのに fem_kak_01692.txt | ほら、全然二人とは違いますよね?ぐすっ…こんなバカで世間知らずで、なにも持ってない人間なんですから fem_kak_01693.txt | 持ってる人たちには、分からないんですよ…持っていない人の気持ちなんて fem_kak_01694.txt | 結ちゃんにはスキーの才能があって羨ましかった…かけられる期待すら、私を惨めにさせるだけだから、遠ざけたんです fem_kak_01695.txt | それで逃げるように南逢瀬に来ました。ふふっ…美玖先輩とスヴェ先輩なら、そもそも逃げるなんてこと…ぐすっ、しないですよね fem_kak_01696.txt | そんなこと…ないですよ…!美玖先輩は…そんな人じゃないです fem_kak_01697.txt | それにスヴェ先輩もですよ…本番までは弱々しいくせに…本番になったら、あんなに強いじゃないですか…! fem_kak_01698.txt | 広中先輩も広中先輩で自分を持っていて、何事にも動じなくて…やっぱり才能があって fem_kak_01699.txt | 逃げた先で…そんな人たちに囲まれたんですよ?私の気持ち…本当に分かります?逃げた先でも…惨めになるんですよ? fem_kak_01700.txt | 謝らないでください…余計に惨めになりますから fem_kak_01701.txt | それでも宗冬先輩がいたんです…私と同じで何も持ってないように見えた宗冬先輩が fem_kak_01702.txt | その時、ようやく…安心したんです。同類がいるって…同じような人がいるって fem_kak_01703.txt | だから…私と近い宗冬先輩なら、私を置いて行かないって…ずっとそばにいてくれるって fem_kak_01704.txt | それなのに置いて行かれた…裏切られたって思って、私は…私は fem_kak_01705.txt | スヴェ…先輩 fem_kak_01706.txt | ううぅ…ぐすっ…スヴェ先輩…スヴェ先輩 fem_kak_01707.txt | え…?で、でも fem_kak_01708.txt | ぐすっ…美玖先輩 fem_kak_01710.txt | それでも…ぐすっ、私は fem_kak_01711.txt | はいー、大丈夫ですー fem_kak_01712.txt | はい、大丈きゃぁっ!? fem_kak_01713.txt | 宗冬先輩っ!? fem_kak_01714.txt | 宗冬先輩 fem_kak_01715.txt | 宗冬先輩っ!? fem_kak_01716.txt | 宗冬先輩っ!宗冬先輩 fem_kak_01718.txt | ごめんなさい…ごめんなさい fem_kak_01719.txt | だって…私のせいで…ぐすっ、宗冬先輩が怪我して、手術して…最後の大会にも出られないなんて fem_kak_01720.txt | はい、宗冬先輩のお陰です。ありがとう、ございました fem_kak_01721.txt | ぐすっ…宗冬先輩が…ですか? fem_kak_01723.txt | 本当は…宗冬先輩みたいに前に進みたいんです。でも…私はしょっちゅう転んじゃうんです…ぐすっ fem_kak_01724.txt | 転んで立ち上がって、また歩き出しても…その間に周りには誰もいなくなって fem_kak_01725.txt | それなのに、周りからは…もっと早く歩け、お前ならできるはずだって…言われてる気がして fem_kak_01726.txt | だから…宗冬先輩と一緒に歩けば、また転んで、置いて行かれるって思うと fem_kak_01727.txt | はい…ものすごく寂しかったし、怖かったです。そして、妬ましかったです fem_kak_01729.txt | ぐすっ、私なんて…スキーがちょっと上手いくらいで fem_kak_01730.txt | でも…だとしても私は臆病者なんです。才能があったとしても…失敗することが怖いんです fem_kak_01733.txt | でも…私は宗冬先輩を fem_kak_01734.txt | それは…ぐすっ。そう、かもしれないですけど fem_kak_01735.txt | そんなの…見つけられませんよ。見つけて良いはず…ないじゃないですか fem_kak_01737.txt | それなら…ぐすっ、私はどうすれば良いんですか?何の機会にすれば…ひぐっ、良いんですか? fem_kak_01739.txt | 教えてください…私、頭悪いから…宗冬先輩がどうすれば喜ぶのか分からないんです fem_kak_01741.txt | そんなこと fem_kak_01742.txt | はい…覚えています fem_kak_01743.txt | そんな…そんなこと fem_kak_01744.txt | まだだ…まだ、こんなもんじゃないはず…! fem_kak_01745.txt | 怖がるな…失敗を恐れるな fem_kak_01746.txt | 考える前に体を動かせ…それが自然だと思うくらいに fem_kak_01747.txt | 宗冬先輩 fem_kak_01749.txt | なんで…私は fem_kak_01750.txt | 宗冬先輩を心配してるくせにここにいて、それなのに…スキーに集中できていない fem_kak_01751.txt | こんなの…一番ダメなのに fem_kak_01752.txt | これじゃあ…宗冬先輩に笑われる fem_kak_01754.txt | ああ、また…結ちゃんに怒られる fem_kak_01755.txt | なんで私は…どうしてこんなにもダメなんだろう fem_kak_01756.txt | 美玖先輩、スヴェ先輩 fem_kak_01757.txt | 広中先輩 fem_kak_01758.txt | ごめんなさい…私は…私は fem_kak_01760.txt | 私…何をしてるんだろ fem_kak_01762.txt | 美玖先輩から聞いたの? fem_kak_01763.txt | あははっ…そっか…ダメな彼女だよね fem_kak_01764.txt | ううん、大丈夫。宗冬先輩も自分が原因で、結ちゃんからの話を断ったら悲しむと思うし fem_kak_01765.txt | あのさ…少しだけ話を聞いてもらえるかな? fem_kak_01766.txt | あのね fem_kak_01767.txt | だよね…私って本当に fem_kak_01768.txt | え…?結、ちゃん…? fem_kak_01769.txt | ゆ、結ちゃん…落ち着いて fem_kak_01770.txt | ううん、良いよ。私のことで怒ってくれて…嬉しいから fem_kak_01771.txt | どうしたの、結ちゃん? fem_kak_01773.txt | え?ちょ、ちょっと…え?何のこと…? fem_kak_01774.txt | う、うん…そうだね fem_kak_01775.txt | え?えっと…それってつまり fem_kak_01776.txt | うん…私の方こそごめんね fem_kak_01777.txt | そんなことないよ。結ちゃんと約束したことなんて、本当に忘れてた fem_kak_01778.txt | それに…結ちゃんを重荷に感じてたんだ fem_kak_01779.txt | 結ちゃんの言葉を額面通りに受け取って、そこにある想いなんて全然考えてなかった fem_kak_01780.txt | もっと早く言ってればよかったんだよね fem_kak_01781.txt | 結ちゃんが何を言いたいのか分からない、結ちゃんの言葉が重すぎるって fem_kak_01782.txt | そうすれば、もっと早く分かり合えたはずなのに fem_kak_01783.txt | 一歩踏み出すだけだったのにね fem_kak_01784.txt | すごく簡単なことだったのに fem_kak_01785.txt | ちゃんとはっきり言えばよかった fem_kak_01786.txt | 結ちゃんも、あんなに謝らなくて良いのに fem_kak_01787.txt | 本当は、私と宗冬先輩も…もっと早く、そうするべきだったのに fem_kak_01788.txt | 成長したい、変わりたい、宗冬先輩に尊敬されたい fem_kak_01789.txt | 美玖先輩とスヴェ先輩なら、答えてくれるかな fem_kak_01790.txt | いつもながら、大きいよね fem_kak_01791.txt | こんばんはー fem_kak_01792.txt | 美玖先輩、いらっしゃいますか? fem_kak_01793.txt | こんばんは、にゅー。美玖先輩とスヴェ先輩はいるかな? fem_kak_01794.txt | あっ、うー婆。こんばんは fem_kak_01795.txt | そうですか…それなら出直すことにしますね fem_kak_01796.txt | えっと…分かりました fem_kak_01797.txt | どうしました? fem_kak_01799.txt | そ、そうですか…これで美玖先輩の通訳なしでも、スヴェ先輩と話せますね fem_kak_01800.txt | え?そう、ですね fem_kak_01801.txt | そうです…その、アドバイスをもらおうかと fem_kak_01802.txt | そんなことないですよ。私が悪いんですから fem_kak_01803.txt | えっと…それは fem_kak_01804.txt | それなら、話を聞いてもらえますか? fem_kak_01805.txt | それで…やりたいことは見つかりそうなんです。でも、どうしても…それが宗冬先輩のため、という理由に繋がってしまいそうなんです fem_kak_01806.txt | 宗冬先輩から否定されて、結ちゃんと仲直りして fem_kak_01807.txt | だからこそ気づけました。私には本当は夢があったって。それをただ隠して気づかないふりをしてただけなんです fem_kak_01808.txt | 宗冬先輩から否定されて悲しくて悔しかったのは…その夢そのものを否定された気がしたからなんだと思います fem_kak_01810.txt | 分かります。オリンピックを目指すことで、様々な犠牲を払いますし fem_kak_01811.txt | 他の可能性を潰すことがあるって、改めて指摘してくれてるんですよね? fem_kak_01812.txt | それなら、私は…どうすれば良いんでしょうか? fem_kak_01813.txt | 自由にですか…? fem_kak_01814.txt | そう、なんですか…? fem_kak_01815.txt | 誰かがいなかったらしない事なんて価値がない fem_kak_01816.txt | それじゃあ fem_kak_01817.txt | い、いやいや、それはさすがに fem_kak_01818.txt | うー婆って…辛口というか…美玖先輩に似た言い方をしますね fem_kak_01819.txt | でも、自由に生きて…失敗したら、どうしましょう。私ってそんなに器用でもないですし fem_kak_01820.txt | はい…そうですよね fem_kak_01821.txt | ふふっ、ありがとうございます fem_kak_01822.txt | もしもし fem_kak_01823.txt | 気にしないでください。私も…声を聞きたかったですし fem_kak_01824.txt | そのことなら、私も話したいことがあるんです fem_kak_01825.txt | だけど、電話越しじゃなくて、直接会って話したいんですけど良いですか? fem_kak_01826.txt | それなら、明日の放課後で良いですか? fem_kak_01827.txt | はい。もちろんです fem_kak_01828.txt | 正直、折れてました。立ち直れないって思いました fem_kak_01829.txt | そうですね…誰かというよりみんなです。両親、友人、幼馴染み…あっ、前回このコーナーにでた弓田結さんのことですけど fem_kak_01830.txt | それに…この南逢瀬に引っ越してきたことも大きいと思います fem_kak_01831.txt | はい。尊敬できる先輩達、新しくできた友人、部活の仲間、温かい町の人々が、本当によくしてくれました fem_kak_01832.txt | もちろん、それもあります。心が折れていた私を支えてくれた人たちがいたから、改めて夢を持つことができましたので fem_kak_01833.txt | でも、それと同じくらいに自分のためです。誰かのためでもあって、私のためでもあるんです fem_kak_01834.txt | 私自身が、オリンピックに出てメダルを取りたいんです fem_kak_01835.txt | そして、何より…一番大事な人のためです fem_kak_01836.txt | その人は、私に聞いてきたんです。誰かのためにやることに、価値はあるのかって fem_kak_01837.txt | だから…私はその人に言ってやりたいんです、見せてやりたいんです fem_kak_01838.txt | だからなんだって fem_kak_01839.txt | 私が誰かのためにやりたいことなんだから私の自由だ。黙って見てろ、文句を言わずに支えろ、私と一緒に来いって fem_kak_01840.txt | そして、目標を達成したら言ってやるんです。どう?私は間違えてないでしょって。そして fem_kak_01841.txt | あなたがいてくれたからここまで来れた…ありがとうって fem_kak_01842.txt | だって…その人には、私を尊敬して欲しいんです。一緒に歩くに値する、人間だって思って欲しいんです fem_kak_01843.txt | それくらいしないと、ダメなんです。きっと釣り合わないし、劣等感を抱えちゃいますから fem_kak_01844.txt | だからこそ、一番大切で大好きな恋人のために、オリンピックでメダルを目指すんです fem_kak_01845.txt | 宗冬、先輩 fem_kak_01846.txt | はい…私もですっ! fem_kak_01847.txt | 愛してます、宗冬先輩 fem_kak_01848.txt | おかえりなさい、宗冬先輩 fem_kak_01849.txt | ありがとうございます fem_kak_01850.txt | あの…宗冬先輩 fem_kak_01851.txt | 左手をポケットに入れてるのって fem_kak_01852.txt | 洗濯ばさみですか? fem_kak_01853.txt | そう…ですか fem_kak_01854.txt | 違うんです。謝ろうとか罪悪感があるっていう、ことじゃなくて fem_kak_01855.txt | リハビリが大変なのは、私も知ってますから。それで…その fem_kak_01856.txt | 何度も投げ出したくなりましたけど fem_kak_01857.txt | はい…じゃなくて、が、頑張ってください fem_kak_01858.txt | あっ、その…あれは勢いというか fem_kak_01860.txt | それは…その fem_kak_01861.txt | あれは、うー婆にアドバイスを貰ったから言えたんです fem_kak_01862.txt | そうじゃなくて、スマホで fem_kak_01864.txt | ついちゃいましたね fem_kak_01865.txt | まだ話し足りないですし fem_kak_01866.txt | えっと…その、お邪魔しても、良いですか? fem_kak_01867.txt | ねえ、結ちゃん fem_kak_01868.txt | 昨日のテレビ…見た…? fem_kak_01869.txt | ど、どうだった…? fem_kak_01870.txt | どうしたの? fem_kak_01871.txt | あっ、今日は部活休みなんだ。虫歯で歯医者に行くんだって fem_kak_01872.txt | でも、それは fem_kak_01873.txt | あー…やっぱり、そうだよねぇ fem_kak_01874.txt | そんな物好きな人っているのかな? fem_kak_01875.txt | ううん。そうじゃなくて…何ていうんだろ?勉強会みたいなのを今度しないかなって fem_kak_01876.txt | ううん。そうじゃなくて、スキーの勉強会 fem_kak_01877.txt | スキーを真剣にやる上で、結ちゃんとそういうお話ができればなって fem_kak_01878.txt | そういうのをね、結ちゃんに時間が fem_kak_01879.txt | 本当?嬉しいな。じゃあ、都合がいい時を fem_kak_01880.txt | それなら、明 fem_kak_01881.txt | えっと…大丈夫なの? fem_kak_01882.txt | 分かった。あっ、ウチの場所は分かる…よね fem_kak_01883.txt | うーん…やっぱり他の人と一緒に映像を見ると、違う視点にも気づかされるよね fem_kak_01884.txt | 実はまだなんだよねー。どこに目標を定めるか迷ってるところ fem_kak_01885.txt | あっ、でもね…スキー以外で目標はできたんだ fem_kak_01886.txt | あのね…宗冬先輩のお嫁さんになりたいなって fem_kak_01887.txt | きゃっ、やだー、言っちゃったー、恥ずかしーーー fem_kak_01887_2.txt | う、うん、言ったよ…えへへっ、言葉にすると照れちゃうね fem_kak_01888.txt | う、うん…他にお嫁さんってあるのかな? fem_kak_01889.txt | え…?そ、そうだね fem_kak_01891.txt | ちょ、ちょっと、ストップ!つまり…話が難しいんだけど、どういうこと? fem_kak_01894.txt | で、でも、すぐにってわけじゃないよ? fem_kak_01895.txt | そ、そんな今すぐ結婚なんてできるわけないよー fem_kak_01896.txt | 将来的には、そうなれればなっていう話だよ fem_kak_01897.txt | う、うん…だから、まだ内緒だよ?話したのは結ちゃんだけなんだかね fem_kak_01898.txt | ゆ、結ちゃん…? fem_kak_01899.txt | うん、その前にやるべきことは色々あるしね fem_kak_01900.txt | でもね…そうなった時のことを想像するんだけど、こう…胸が温かくなるんだ fem_kak_01901.txt | こんばんはー fem_kak_01902.txt | あははっ、ちょっと慣れただけですよ fem_kak_01903.txt | あっ、うー婆もこんばんは。この前のアドバイスのおかげで、上手くいきました fem_kak_01904.txt | えっと、宗冬先輩からはそう誘われたんですけど、用事があるって遠慮したんです fem_kak_01905.txt | えっと…その…美玖先輩って料理だけじゃなくて家事全般が得意ですよね? fem_kak_01906.txt | そ、その…あのですね fem_kak_01907.txt | は、花嫁修業をしたいんです fem_kak_01908.txt | やっぱり…変でしょうか?私の年で、そんなことを言うのは fem_kak_01909.txt | しょ、将来的にそうなれば良いなって…だから、今のうちに準備しておきたくて fem_kak_01910.txt | まだ伝えてないので、知らないはずです fem_kak_01911.txt | それはですね fem_kak_01912.txt | 厳しいのは分かってますけど、一生懸命頑張りますから fem_kak_01913.txt | 実は…結ちゃんにも、同じことを言われました fem_kak_01914.txt | 幼馴染みですから、最初に話そうかなって fem_kak_01915.txt | もちろん、今すぐにお嫁さんになれるなんて、思っていないですし、さっき言ったように将来的にはということで fem_kak_01916.txt | 婚約者って…いや、た、確かにそうですね…それを目指すのと同じですよね fem_kak_01917.txt | つ、つまり…私が一生懸命に花嫁修業して、宗冬先輩と、ご両親と、みんなに認められれば…婚約者…えへへっ、えへっ、えへへへっ fem_kak_01918.txt | えっと…はい。いつか、私が自分に納得したら fem_kak_01919.txt | 外堀ですか? fem_kak_01920.txt | てください…先輩 fem_kak_01921.txt | 起きないな…どうしよう fem_kak_01922.txt | こ、これは…まさか、目覚めのキスが必要とか…? fem_kak_01923.txt | い、いやいや、さすがにそれは大胆な気がするけど fem_kak_01924.txt | で、でもでも、もっと大胆なことしたことあるし…今更なのかな fem_kak_01925.txt | よ、よし…女は度胸。ここは覚悟を決めて fem_kak_01926.txt | え…?あっ、え、えっと…こ、これは…その fem_kak_01927.txt | ゆ、夢じゃないです!現実ですから! fem_kak_01928.txt | マジです fem_kak_01929.txt | 宗冬先輩を、起こしに来たんです fem_kak_01930.txt | かわ、可愛いですか!? fem_kak_01932.txt | そ、それはですね…あれです…えっと…その…宗冬先輩の寝顔が可愛いと申しますか fem_kak_01933.txt | なかなか起きてくれないので、キスをすれば起きるんじゃないかなー…なんて思ったり思わなかったり fem_kak_01935.txt | やっちゃった…やっちゃった…朝から起こしに来て、眠ってる隙にキスをしようなんて引かれて当然だよぉぉぉ fem_kak_01937.txt | お、お、おお、おはよう、ございます fem_kak_01938.txt | ど、どどど、どういたしまして! fem_kak_01939.txt | キスされた…キスされちゃった fem_kak_01940.txt | あっ、はい!なんでしょうか!? fem_kak_01941.txt | はい、お会いしましたよ? fem_kak_01942.txt | スヴェ先輩のアドバイスです fem_kak_01943.txt | はい、何でしょうか? fem_kak_01944.txt | え?も、もしかして、手伝って欲しいですか…? fem_kak_01945.txt | で、でも…もう着替えとかそういう話以上に、宗冬先輩の体は fem_kak_01946.txt | はい!落ち着きました、ばっちりです! fem_kak_01947.txt | え…私のお手伝いはいらないんですか? fem_kak_01948.txt | え?あ、あの fem_kak_01949.txt | む、宗冬先輩がご所望なら…良い、ですよ? fem_kak_01950.txt | あっ…そ、そうですね!も、もちろん分かってますよ? fem_kak_01951.txt | そ、それでは…リビングで待ってますね fem_kak_01952.txt | え?いや、ですか…? fem_kak_01953.txt | ほっ…良かったです fem_kak_01954.txt | お口に合うかは分かりませんけど、一生懸命作ったので fem_kak_01955.txt | はい、私が作りました。宗冬先輩の好きな味付けを、お母様に教わって fem_kak_01956.txt | それに美玖先輩からもいっぱい教わってますから。あっ、料理だけじゃなくて、他の家事もですけど fem_kak_01957.txt | えへへっ、楽しみにしててくださいね fem_kak_01958.txt | 今の今まで我ながらよくやったかなって思ってましたけど…引かれましたかね…? fem_kak_01959.txt | スヴェ先輩からのアドバイスですって言いました fem_kak_01960.txt | そ、それが…まだなんです fem_kak_01961.txt | お口にあったなら、嬉しいです。宗冬先輩が多めに作ってくれって言ったのは、スヴェ先輩がいるからなんですね fem_kak_01962.txt | そ、それは…恥ずかしいですし fem_kak_01963.txt | だ、だってだって、奥さんですよ?お嫁さんですよ?レベルが違うじゃないですか? fem_kak_01964.txt | そ、そう…でしょうか? fem_kak_01967.txt | 面目ないです fem_kak_01968.txt | は、はい。必ず言います! fem_kak_01969.txt | 私もあそこのカレー大好きです。今まで行った、どのゲレンデよりも美味しいですね fem_kak_01970.txt | ゲレンデで食べるご飯だから、ゲレ食らしいですよ fem_kak_01971.txt | はい、私も大丈夫ですよ。たまには部活以外で滑ってみたいですし fem_kak_01972.txt | え?わ、私ですか…? fem_kak_01973.txt | 上手に教えられるか分からないですけど、頑張りますね fem_kak_01974.txt | すごいですね…なんか歴史を感じます fem_kak_01975.txt | アイスホッケーをやってるのもあるのかな? fem_kak_01976.txt | スヴェ先輩、無理しないでくださいねー fem_kak_01977.txt | やっぱり、たまには息抜きも大事だよね fem_kak_01978.txt | ていうか、想像した以上に上手なんですけど…美玖先輩って運動神経も良いのかな? fem_kak_01980.txt | いえ、そんなこと fem_kak_01981.txt | はい…そうですね fem_kak_01982.txt | 本当ですね。息抜きって大事だと思います fem_kak_01983.txt | 焦ってるように、見えますか…? fem_kak_01984.txt | 結ちゃん。来てくれたんだね fem_kak_01985.txt | あれ?まだ着替えてないの? fem_kak_01986.txt | いえ、そんなことないですよ。スヴェ先輩に才能があっただけですから fem_kak_01987.txt | そんなに持ち上げないでくださいよ。とりあえずの腕試しって感じですし fem_kak_01988.txt | 宗冬先輩はその日、模試ですもんね fem_kak_01989.txt | いえいえ、そんなことないですよ。宗冬先輩が頑張ってるって思えば、私も頑張れますので fem_kak_01991.txt | ものすごく恥ずかしいです fem_kak_01992.txt | 宗冬先輩は楽しかったですか? fem_kak_01993.txt | そうですか…良かったです fem_kak_01994.txt | お礼ですか?そんな必要ありませんよ。受け取れませんってば fem_kak_01995.txt | 明日もお休みです fem_kak_01996.txt | はい、喜んでします! fem_kak_01998.txt | そ、そうですね。お出かけ日和ですね fem_kak_02000.txt | そうですね…不思議です fem_kak_02001.txt | ふふっ、本当に不思議ですよね。二人きりで出かけるだけなのに fem_kak_02002.txt | それじゃあ、どこに行きますか? fem_kak_02003.txt | はい、喜んで。私、良い場所知ってるんで、そこに行きましょう fem_kak_02004.txt | えへへっ、そうですか? fem_kak_02005.txt | 私、音ゲーが少しだけ得意なんですよ fem_kak_02006.txt | お互いに知らない事っていっぱいあるんでしょうね fem_kak_02007.txt | でもでも、私が一番嬉しかったのはこれですね fem_kak_02008.txt | もしかして、恥ずかしかったりします…? fem_kak_02009.txt | ですよね。ふふっ、宗冬先輩もしますか? fem_kak_02010.txt | そうですね…でも、それはそれで楽しいかもしれません fem_kak_02011.txt | そういう知らない事を、どんどん知っていける。そう思うだけで、毎日が楽しくなりそうです fem_kak_02012.txt | えっと…はい fem_kak_02013.txt | ふふっ、そうですね。早速です fem_kak_02014.txt | えっと…本当に良いんですか? fem_kak_02015.txt | でも、奢っていただくなんて fem_kak_02016.txt | 宗冬先輩が稼いだお金ですか?バイトしてたんですか? fem_kak_02017.txt | 分かりました。では、遠慮なくいただきますね fem_kak_02018.txt | 男性に奢ってもらうなんて…これがデート…名実ともに間違いなくリア充 fem_kak_02019.txt | ふふっ、そうですね。そう言えば、宗冬先輩ってチョコが好きなんですね fem_kak_02020.txt | はい。スキー遠征でイタリアに行った時、これを食べて感動したんたんですよねぇ…こんなに美味しいのがこの世界にあるのかって fem_kak_02021.txt | ふふっ、気になります? fem_kak_02022.txt | それじゃあ、どうぞ。はい、あーんしてください fem_kak_02023.txt | もちろんです。あと、嬉しくて笑ってますけど、わりと恥ずかしいので、お早めにお願いします fem_kak_02024.txt | どうですか? fem_kak_02025.txt | ふふっ、それ以外に言いようがないですよね fem_kak_02026.txt | 好きな人は本当に好きですけど、苦手な人はとことん苦手な味ですよね fem_kak_02028.txt | で、では…あーん fem_kak_02029.txt | 美味しいですね fem_kak_02030.txt | えっと…できれば fem_kak_02031.txt | 今度は…私のをどうですか? fem_kak_02032.txt | はい。名残惜しいですけど fem_kak_02033.txt | あっ、こっちの方が近道ですよ fem_kak_02034.txt | えっと、いや、これは…えっと…その fem_kak_02035.txt | ち、違うんですよ!?そ、そういう意味じゃないんです! fem_kak_02036.txt | わ、私が通るの昼間だけだったので、あんまり…こうビカビカしてなくて気にならなかったと言うか fem_kak_02037.txt | あっ、もちろん、ここがどういう場所かは分かってますけど、他意があったわけじゃなくて、いつも通っているって言うだけで、手拍子で来てしまったというか fem_kak_02038.txt | はい…大丈夫です fem_kak_02041.txt | え?あ、ありがとうございます…ふふっ…宗冬先輩に褒められると嬉しいですね fem_kak_02042.txt | あの…宗冬先輩 fem_kak_02043.txt | えっと…その…しないんですか? fem_kak_02044.txt | 真顔で言わないでくださいよ…照れるじゃないですか fem_kak_02045.txt | たまーに思うんですけど…宗冬先輩ってナチュラルに女たらしですよね fem_kak_02046.txt | でも…それが私にだけ向けられてるから、許してあげますね fem_kak_02047.txt | はい…来てください、宗冬先輩 fem_kak_02052.txt | さっきだって…すぐに入れてくれませんでしたし…私を焦らして…あうっ、楽しんでるんだなって fem_kak_02058.txt | そう…ですか?ふふっ…それなら、嬉しいです。宗冬先輩が喜んでくれるんですから fem_kak_02081.txt | イってる…ああっ、私…イっちゃってるっ…!宗冬先輩と…一緒にイっちゃってる…! fem_kak_02085.txt | あ、あの…次は…私がしてあげたいんですけど、良いですか…? fem_kak_02086.txt | ふふっ…いつもは私が下ですけど…たまにはこうするのも良いですよね fem_kak_02087.txt | そんなことないですよ…ふふっ、宗冬先輩…可愛いですね…このまま食べちゃいたいくらいです fem_kak_02089.txt | 宗冬先輩 fem_kak_02090.txt | もう…我慢できないんです。動いて良いですよね?動いちゃいますよ?絶対に気持ちよくしますから、安心してくださいね fem_kak_02091.txt | ふふっ…一応は手加減してあげますね fem_kak_02106.txt | 宗冬先輩って…イジメるのも好きですけど…んっ、あぁんっ、イジメられるのも好きなんですね fem_kak_02109.txt | 付き合う前から抱いていた…んっ、あぁんっ、宗冬先輩への印象は…やっぱり間違えてませんでしたね fem_kak_02123.txt | ふふっ…たまには良いですよね、こういうのも fem_kak_02125.txt | そうですね…最初は宗冬先輩にしてもらって、次は私がしましたから fem_kak_02126.txt | 今度は…二人で一緒に動けるようにしませんか…? fem_kak_02127.txt | 大丈夫ですよ…上手とか下手は関係ないんです。宗冬先輩となら絶対に気持ちよくなれますから fem_kak_02128.txt | そ、それに…宗冬先輩は、すごく上手ですし fem_kak_02129.txt | な、なんか…大人の階段を上ったっていう感じがします fem_kak_02130.txt | 何度も通りがかったところですけど、まさか自分が入るなんて思いませんでした fem_kak_02131.txt | 私も…たまにはいいかなっていう感じですけど fem_kak_02132.txt | わ、私は…宗冬先輩の部屋が…一番いいかなって fem_kak_02133.txt | そ、その…宗冬先輩の匂いというか、そういうのが…ベッドからするのが…好きで fem_kak_02134.txt | あっ…えっと…良い、ですよ? fem_kak_02135.txt | そ、そうですよね!今度の機会ですよね! fem_kak_02136.txt | そうですね。再来週に向けて良い気分転換になりました。本当に今日は楽しかったです fem_kak_02137.txt | あの…宗冬先輩…再来週の模試の自信ってあります? fem_kak_02138.txt | 全然です。でも、楽しみですね fem_kak_02139.txt | 自分の実力を試せるのが楽しみで、結ちゃんと同じ大会に出られるのが楽しみです fem_kak_02140.txt | ちょっとだけ成長できた自分の記録を見るのも楽しみで、新しい壁にぶつかるのも楽しみです fem_kak_02141.txt | ふふっ、そうですね fem_kak_02142.txt | 私も…同じように大会の結果が出て、自分が成長してるって思えたら…お話したいことがあるんです fem_kak_02143.txt | はい…私もそのために頑張ります fem_kak_02144.txt | お待たせ、結ちゃん fem_kak_02145.txt | そっか、よかった fem_kak_02146.txt | うん、大会が近いからね。もちろん、無理はしてないよ fem_kak_02147.txt | でもね、大会に向けて気合いは本当に入ってるんだよ。だって…大会で納得いく成績を出したら fem_kak_02148.txt | 宗冬先輩に…結婚を前提にお付き合いしてくださいって、伝えようかなって fem_kak_02149.txt | うん、頑張るよ。そして、それだけじゃなくて fem_kak_02150.txt | 結ちゃんのライバルは私だって思わせてみせるから fem_kak_02151.txt | 応援に来てくれて、ありがとうございます fem_kak_02152.txt | ありがとうございます。良い滑りを必ずお見せしますので fem_kak_02153.txt | それじゃあ、行ってます fem_kak_02154.txt | 宗冬先輩も、頑張ってください fem_kak_02155.txt | 私も…頑張りますから fem_kak_02156.txt | それがあれば、次も頑張ろうって思えるから fem_kak_02157.txt | ふふっ、そうですね fem_kak_02158.txt | そっちの方が、意味深かもしれないですけど fem_kak_02159.txt | どうでした? fem_kak_02160.txt | 良くなってました、思ったよりも fem_kak_02161.txt | そして、これからも頑張れそうです fem_kak_02162.txt | もちろんです。お互いに話したい事がありますよね fem_kak_02163.txt | はい、一緒に…ですね fem_kak_02164.txt | 結婚を前提に付き合ってください fem_kak_02165.txt | そんなこと言わないでくださいよ。私も色々とお世話になった場所なんですから fem_kak_02166.txt | それに…宗冬先輩と一緒にいられるのは、あと少しだけですから fem_kak_02167.txt | はい…待ってますね fem_kak_02168.txt | 一年ですか…ちょっと長いですね fem_kak_02169.txt | ふふっ…確かにそうでね。宗冬先輩と出会ってから今までが、一年ちょっとですから fem_kak_02170.txt | そうですね…ふふっ、その時が楽しみです fem_kak_02171.txt | それも良いですけど fem_kak_02172.txt | はい…えっと、実はですね…お医者さんとしての宗冬先輩を支えたいなって fem_kak_02173.txt | 看護師を…考えてます。スキーをいつか引退したら、お金を貯めて看護学校に入ろうかなって fem_kak_02174.txt | もちろん、まだおぼろげな夢ですけどね fem_kak_02175.txt | 私、時々想像するんです。宗冬先輩がお医者さんで、私が看護師として働いてる毎日を fem_kak_02176.txt | えっとですね fem_kak_02177.txt | 先生…ダメです…んっ、止めてください fem_kak_02178.txt | 違います…そんなことをありません…離してください fem_kak_02181.txt | そ、それは先生が…ひゃうぅ!? fem_kak_02182.txt | あうっ…んっ…やんっ、変なことしないでください fem_kak_02197.txt | そ、それは…でも、私…そんなこと言えません fem_kak_02198.txt | して…ください fem_kak_02203.txt | やだ…ダメです…今日は危ない日なんです…だから…だから、お願いします…! fem_kak_02204.txt | あああっ、あうっ、ひうっ、先生…ああっ、ダメ…嫌…出さないでください…あぁんっ! fem_kak_02223.txt | い、言えば…本当に優しくしてくれるんですか? fem_kak_02248.txt | はい…よろしくお願いします…先生 fem_kak_02249.txt | という感じで、私は宗冬先輩に一生調教されるんです fem_kak_02250.txt | もー、宗冬先輩ったらえっちなんですからーー fem_kak_02251.txt | それでそれで、私は日中の診療が終わったら、毎晩夜の診療をされちゃうんですよ fem_kak_02252.txt | 色々な器具を使って、宗冬先輩は私の体を開発していくんです fem_kak_02253.txt | 昼間は患者さんに信頼される看護師ですけど、夜になれば先生の愛人兼淫乱ナースって感じなんです fem_kak_02254.txt | 宗冬先輩は温厚な人柄で信頼されてるんですけど、夜になると野獣のように私を求めてくるんです fem_kak_02255.txt | ふふふっ、香子君。今日はバイブを着けての勤務だったが、どうだったかね?おやおや、こんなに濡れてはしたないね君は fem_kak_02256.txt | なーんて言っちゃったりするんですよーー!もーー、やぁだーーー! fem_kak_02257.txt | それで、宗冬先輩的にはどうですか? fem_kak_02258.txt | は、はい、何でしょうか?あっ、そうだ!私としては分娩台に拘束されてのプレイが良いかなって思うんです fem_kak_02260.txt | あ、あの…宗冬先輩 fem_kak_02261.txt | その…可愛がってくれるっていうのは、現実だとどうですか…? fem_kak_02262.txt | えへへっ…宗冬先輩…大好きです fem_kak_02330.txt | 高萩香子です。はじめまして fem_kak_02331.txt | あっ、覚えていてくれたんですね。会ったことなんてほとんどなかったのに fem_kak_02332.txt | えっと、まあ…そうですけど、今は仲良くしてもらってるんで fem_kak_02333.txt | シカゴって私行ったことないんですけど、どんな町なんですか? fem_kak_02334.txt | いっつも世話を焼いてる印象ですね。もちろん、私もいっぱいお世話になってますけど fem_kak_02335.txt | 確かに、私のクラスでは…怖がってる人もいますね。もちろん、そうじゃない人もいますけど、多くはないと思います fem_kak_02336.txt | あの、美玖先輩…この前のアドバイス通りに結ちゃんにLETTERを昨夜送ってみました fem_kak_02337.txt | 改めて言うのも恥ずかしかったんですけど…心配してくれてありがとう、これからも仲良くしてねって fem_kak_02338.txt | 年明けに桑野に帰った時に結ちゃんと会ったので、その時に、思い切って言ってみたんです。今年からはもっと仲良くなろうね…みたいなことを fem_kak_02339.txt | あまりにもLETTERが刺々しいので、もしかして、これは好意の裏返しなんじゃないかなって思って、美玖先輩に相談したらそうだって言われました fem_kak_02340.txt | えっと…はい。結ちゃんも喜んでくれましたし、私も嬉しいです…昔みたいに仲良くできる気がします! fem_kak_02341.txt | はい…本当にありがとうございました fem_kak_02342.txt | なるほど…スヴェ先輩が相談をですか。嫌な予感しかしませんね fem_kak_02343.txt | え?えっと、さっきの発言はなしで fem_kak_02344.txt | え?ちょっと、本気で私のせいですか? fem_kak_02345.txt | そう言えば、この舞台って映画化されてますよね。そっちは観たことあるんですけど、舞台も舞台で良いものですね fem_kak_02346.txt | チラッと見ましたけど、大変そうでしたね…幸代さんのことはあまり知らなかったんですけど、演技指導に関しては容赦ないみたいですし fem_kak_02347.txt | あっ、そういえば昨夜観た舞台のDVDポチっちゃいました。あまりにも良かったので、衝動的に fem_kak_02348.txt | あっ、すみません。ポチるっていうのは、主にネットショップで購入ボタンを押すことを言うんです。ボタンを押す擬音語の、ポチからきた言葉ですね fem_kak_02349.txt | 私の方も順調です。まあ、ちょこっとだけのお手伝いですけど fem_kak_02350.txt | 昨夜スヴェ先輩達と一緒に観て、あまりにも良かったので思わず…わりと財政がひっ迫してるんですけど、抗えなくて fem_kak_02351.txt | やっぱり、変ですよね fem_kak_02352.txt | 宗冬先輩と美玖先輩が…こう、あまり絡まなくなりましたよね。ギクシャクしてるって感じじゃないですけど fem_kak_02353.txt | にゅーなら、何か知ってるかもしれませんね fem_kak_02354.txt | スヴェ先輩が言うなら、本当なんでしょうね…それにしても、気になりますね fem_kak_02355.txt | そうですね…そうなると fem_kak_02356.txt | あっ、どうしても話せないなら、もちろんこれ以上は聞きませんので fem_kak_02357.txt | でも…それが今回のギクシャクというか、そういうのに繋がるんですか? fem_kak_02358.txt | あの…もしかしてですけど、それって柊佳さんがアメリカに旅立つ直前ですか? fem_kak_02359.txt | でも、それよりも…柊佳さんの穴埋めになりたいって思ったんでしょうか? fem_kak_02360.txt | 宗冬先輩が、もっと遠い人なら良かったんでしょうね fem_kak_02361.txt | あっ…あぁ…私、地雷踏んでたぁ fem_kak_02362.txt | 昨夜雪の客の舞台DVDを観てる時に、美玖先輩に映画版の話を振っちゃいました fem_kak_02364.txt | 付き合ってる意味あるのって言葉は…重いですよね。美玖先輩は宗冬先輩が同情を拒絶するほどに傷ついたって思ってるでしょうし fem_kak_02365.txt | はぁ…そんなことがあったんですね fem_kak_02366.txt | でも、私たちにできる事ってあるんでしょうか…? fem_kak_02367.txt | そうですね…美玖先輩って周囲に心配されたり、背中を押されると、逆に意固地になりそうです fem_kak_02368.txt | スヴェ先輩…念のために確認ですけど、課題は全部やりましたか? fem_kak_02369.txt | そこまで面倒を見るつもりなのがすごいですよ fem_kak_02371.txt | いや、想像以上にスヴェ先輩が上手で fem_kak_02372.txt | うん、大丈夫だよ。あとは、ここに仮止めをして fem_kak_02373.txt | えへへっ、そうかな?でも、こういう作業は好きだな fem_kak_02374.txt | 本当?それなら、今度一緒に何か作ろうよ。あっ、そうだ。おそろいのぬいぐるみとかどうかな?南逢瀬町のマスコットキャラなんだけど fem_kak_02375.txt | でも、私は…結ちゃんと一緒にお裁縫するの楽しいな fem_kak_02376.txt | 美玖先輩、どうしました…? fem_kak_02377.txt | ひゃうっ!びびび、びっくりしたー fem_kak_02378.txt | 美玖先輩っ!? fem_kak_02379.txt | そうですよ。何はともあれ、宗冬先輩が軽傷だったんですから fem_kak_02380.txt | でも、大道具の製作を手伝って大丈夫なんですかね?アイスホッケーは接触が多い競技だから、論外なのは分かりますけど fem_kak_02381.txt | あー、確かにそうですね。宗冬先輩って責任感強そうですし fem_kak_02382.txt | 怪我の功名ですか? fem_kak_02383.txt | このままなら…いける可能性はかなりありますね fem_kak_02384.txt | そうですよ、宗冬先輩。ここは美玖先輩に甘えるべきです fem_kak_02385.txt | でも、美玖先輩の前で宗冬先輩を取るような真似をしたんですから、柊佳さんには何か考えがあるはずですしね fem_kak_02386.txt | は?いやいやいや、それはないですよね?だって広中先輩と宗冬先輩…それに美玖先輩も連絡はしてたんですよね? fem_kak_02387.txt | それでも…柊佳さんは気づかなかったんですか?美玖先輩と宗冬先輩の間の空気が変だって fem_kak_02388.txt | となると、柊佳さんが宗冬先輩を攫って行ったのは、狙いもなにもない…ただのやらかしなんですか? fem_kak_02389.txt | でも…それを言ったら、柊佳さんは速攻で美玖先輩に土下座して謝ると思いますよ…そしたら、余計に面倒なことになりそうですし fem_kak_02390.txt | そうですね…でも、どうしようもないですね fem_kak_02391.txt | ありがとうございます…そんなに大した fem_kak_02392.txt | もうここに至っては fem_kak_02393.txt | なんか、美玖先輩が妙に優しいから、ものすごく心配してるみたいです fem_kak_02394.txt | おめでとうございます、美玖先輩、宗冬先輩 fem_kak_02395.txt | 広中先輩、かなり胃が痛くなってません? fem_kak_02396.txt | うわぁ…本当にあんなやり取りする人いるんですね fem_kak_02397.txt | 私たち…もしかして邪魔だったりしますか? fem_kak_02398.txt | いや、今だって実質的に一人じゃないですか fem_kak_02399.txt | え?なんですか、それ…? fem_kak_02400.txt | でもでも、宗冬先輩と美玖先輩の関係が良い感じで、私も嬉しいです fem_kak_02401.txt | いやいや、フラれるも何も…宗冬先輩と私たちってそんな関係じゃないですし fem_kak_02402.txt | はい、狙ってましたよ?スヴェ先輩は違うんですか? fem_kak_02403.txt | 初恋とその失恋って言うには、ちょっと味気ないかもしれませんね fem_kak_02404.txt | そうですね…私ももっと本格的にスキーを頑張ろうって思いますし fem_kak_02405.txt | もちろんです。スヴェ先輩の留学時間は一分一秒たりとも無駄にできませんもんね fem_kak_02406.txt | まだどこの大学に進学するかまでは決めてないけど、大きな目標として…そうしようかなって fem_kak_02408.txt | そ、そうだね…ていうか、スヴェ先輩と比べられる人なんてそうそういないと思うよ fem_kak_02409.txt | 仰る通りです…ていうか、広中先輩に大学からオファーがあるの? fem_kak_02410.txt | そうなんだ…結ちゃんってすごいねぇ fem_kak_02411.txt | えーっと…良いのかな?私なんかを紹介したら、結ちゃんの顔に泥を塗り fem_kak_02412.txt | あれ?結ちゃんが付き添ってくれるの? fem_kak_02412_2.txt | それなら、是非お願いします fem_kak_02413.txt | 今度さ、お礼ってわけじゃないけど、二人で桑野に遊びに行かない?62万石のクリームボックスご馳走するから fem_kak_02414.txt | もちろんだよ。結ちゃんには色々お世話になってるし fem_kak_02415.txt | 広中先輩に大学から推薦の話が、あるのって本当ですか?青葉大学って聞きましたけど fem_kak_02416.txt | あっ、はい。結ちゃんのコーチと、青葉大学のコーチが知り合いらしくて fem_kak_02417.txt | ものすごく独善的な理由ですよね…まあ、スヴェ先輩らしいですけど fem_kak_02418.txt | 理由は何でしょうか…?宗冬先輩と広中先輩に聞いてみました? fem_kak_02419.txt | それは…困りましたね。理由もはっきりと分からず、予想もできないなんて fem_kak_02420.txt | へ?そんなの当然じゃないですか?だって、宗冬先輩と広中先輩は fem_kak_02421.txt | だから野球からアイスホッケーに引き込んだんですか…? fem_kak_02422.txt | 大学は日本とは聞いてましたけど、永住するんですか…? fem_kak_02423.txt | スヴェ先輩って、美玖先輩なしで生きていけるんですかね? fem_kak_02424.txt | いやいや、呆れてて良いんですか?美玖先輩と結婚したら、スヴェ先輩がついてくる可能性大なんですよ? fem_kak_02425.txt | あっ、今気づいたって顔してますね fem_kak_02426.txt | 美玖先輩もスヴェ先輩を見捨てることはないでしょうしね fem_kak_02427.txt | そうですね…大学に行ってスキーを続ける予定です。進学先は結ちゃんと同じ青葉大学を考えてます fem_kak_02428.txt | 結ちゃんの知り合いが青葉大学のコーチをやっていて、今度紹介してもらうことにしてるんです fem_kak_02428_2.txt | 先方の都合でお会いするのは東京なんですけど、結ちゃんが付き添ってくれるので心強いです fem_kak_02429.txt | えっと…結ちゃんに発破をかけられまして…今から動いてないなんて遅すぎるって fem_kak_02430.txt | ということで、話を聞かせてもらって私に合う環境なら、青葉大学を目指してみようかなって思ってるんです fem_kak_02431.txt | 何かのきっかけがあればすぐに解決するかもっとは思うんですよね…時間が解決するかもしれませんけど、それは嫌ですし fem_kak_02432.txt | テンションが上がってれば、良いんですか fem_kak_02433.txt | てっきりサッカーのPKみたいなのだと思ってましたけど、違うんですね fem_kak_02434.txt | すみません…全然分からないです fem_kak_02435.txt | え?あんな風に手を掲げるのって、柊佳さんの真似なんですか…? fem_kak_02436.txt | いきなり乱入して、あれだけ暴れれば楽しいに決まってますよ fem_kak_02437.txt | 知ってますよ…雪かきが憂鬱です fem_kak_02438.txt | いやいや、八甲田山には登りませんから fem_kak_02439.txt | えっ!?明日のバレンタインデーの用意は何もしてないんですか!?正気ですか…!? fem_kak_02440.txt | そんなものというか、そうあるべきなんですよ!ていうか、今まで美玖先輩はチョコとか贈ったことないんですか? fem_kak_02441.txt | えぇ…でも、今年はそうはいかないと思いますよ fem_kak_02442.txt | ほら、スヴェ先輩でさえ正論を言ってるんですよ! fem_kak_02443.txt | いやいや、それだと物足りないですよ。もっとこう…ドーンっていう感じにしないと fem_kak_02444.txt | ダメですよ美玖先輩。せっかくスヴェ先輩が、アイディアを出してくれるんですから fem_kom_00001.txt | お兄ちゃん! fem_kom_00002.txt | お兄ちゃん…だよね? fem_kom_00003.txt | あたしだよ、小町だよ。覚えてない? fem_kom_00004.txt | 小さいころ生き別れになった、妹の小町だよ! fem_kom_00005.txt | かーっ、もう。なにその白けたリアクション fem_kom_00006.txt | もっとあるでしょ、兄妹の感動的な再会とかさ fem_kom_00007.txt | あたしが妹だったら、きっと嬉しいだろうなって思ってさ fem_kom_00008.txt | 女優ばりの演技力でやってみてあげたわけ fem_kom_00009.txt | うわ失礼な奴。あたしこう見えても学生時代は演劇を2回か3回は見に行ったことあるんだからね? fem_kom_00010.txt | 朝倉さん?もちろん知ってるけど? fem_kom_00011.txt | あ、今日だったっけ fem_kom_00012.txt | 何よ、美人だからって早速狙うつもり? fem_kom_00013.txt | あんたには無理だから諦めたら? fem_kom_00014.txt | あー、まぁ極度の人間嫌いみたいな感じだしね fem_kom_00015.txt | 一日に一回口を開けばいい方みたいな fem_kom_00016.txt | そうね、あたしとも似たようなものかな fem_kom_00017.txt | 無理に話しかけたりはしてない感じ fem_kom_00018.txt | うーん、詳しくはわかんないけど fem_kom_00019.txt | 特別優秀でも、足を引っ張ってるわけでもないみたいな? fem_kom_00020.txt | だけどとにかく人とかかわるのが嫌いみたいで fem_kom_00021.txt | 失礼だけど、そういうことね fem_kom_00022.txt | そんなことあたしに言われても fem_kom_00023.txt | あんたみたいにだれかれ構わず迷惑かけたわけじゃないし fem_kom_00024.txt | 失点もないのにクビになんて出来ないでしょ fem_kom_00025.txt | お兄ちゃんお仕事頑張ってー fem_kom_00026.txt | あれルカじゃない。どうしたの? fem_kom_00027.txt | 宗助さん?ブロードウェイの方に歩いてったけど? fem_kom_00029.txt | あんた、昨日死にかけたんだってー? fem_kom_00030.txt | やだなそんなわけないじゃない fem_kom_00031.txt | 香典代だってバカにならないんだからさ fem_kom_00032.txt | 一体どんな危ない事件に首突っ込んだの? fem_kom_00033.txt | 突っ込んでないと、マンション爆破なんてされないでしょ fem_kom_00034.txt | でも奇妙なのはさ…怖いくらいニュースになってないんだよね fem_kom_00035.txt | じゃあ上の人たちが、圧力をかけたってこと? fem_kom_00036.txt | 無理無理。娘って言ったって、仕事は別問題だから fem_kom_00037.txt | 無事でよかったじゃん fem_kom_00038.txt | 無理し過ぎないで頑張りなさいよ fem_kom_00039.txt | 強烈なのはあんたの方よ fem_kom_00040.txt | あんたタバコ吸ってきたでしょ fem_kom_00041.txt | 普段からルール守らないあんたが、守った時だけルールを振りかざすのはダサいわよ fem_kom_00042.txt | ま、確かにルール上はね fem_kom_00043.txt | でも聞いて驚きなさい fem_kom_00044.txt | この交通課は禁煙率100%を達成してるの fem_kom_00045.txt | 誰一人喫煙者じゃないってこと fem_kom_00046.txt | 無駄に強いわね fem_kom_00047.txt | あんたが吸うと100%が崩れるわけ fem_kom_00048.txt | だとしても! fem_kom_00049.txt | 服についたそのタバコの臭い、気を付けなさいよ fem_kom_00050.txt | 間違いなく嫌われるわよ交通課の人たちに fem_kom_00052.txt | 喫煙者が現れて警戒してるのよ fem_kom_00053.txt | ずばり当てちゃうわけね fem_kom_00054.txt | 伊達に嫌われ続けてないわね fem_kom_00056.txt | だとしても好かれるように努力しなさいよ fem_kom_00057.txt | 交通課のためにタバコ止めたら好感度も上がるかも fem_kom_00058.txt | やれやれ fem_kom_00059.txt | えー、それじゃこれからパトカーに乗るわよ fem_kom_00060.txt | 新人くん、ちゃんと人の話聞いてる? fem_kom_00061.txt | ちょっと、ルカ。心をどこか遠くへ飛ばさないの fem_kom_00062.txt | まだ言ってるわけ? fem_kom_00063.txt | いい加減現実と向き合いなさいよ fem_kom_00064.txt | そもそもエースじゃないでしょ fem_kom_00066.txt | 検挙率が一番高い人がエース、分かりやすいでしょ fem_kom_00067.txt | 確かに単独行動ばっかり、よね fem_kom_00068.txt | でもあんたも絶望的にないわよね fem_kom_00069.txt | リーダーシップ fem_kom_00070.txt | 仮にエースだとしても、十三課じゃ威張れないけどね fem_kom_00071.txt | そういうわけにもいかないのよ fem_kom_00072.txt | 交通課の先輩からは、くれぐれもルカをよろしくと頼まれてるんだから fem_kom_00073.txt | ま、誰もあんたなんか相手にしたくないわよね fem_kom_00074.txt | つまり貧乏くじ引かされたってこと fem_kom_00075.txt | ワーウレシイ fem_kom_00076.txt | ほら乗った乗った fem_kom_00077.txt | これまでのように王様気分じゃいられないわよ? fem_kom_00078.txt | あんたは一番下の新人なんだから fem_kom_00079.txt | 最悪なのはあんたを押し付けられた交通課よ fem_kom_00080.txt | 分かるでしょ、違反者を待つのよ fem_kom_00081.txt | それが交通課の重要な仕事なのよ fem_kom_00082.txt | あんたにしてみれば大したことないかもしれないけど、こういった日々の積み重ねが大切なのよ fem_kom_00083.txt | あたしたちが国を守ってるとも言えるわけ fem_kom_00084.txt | とりあえず昼まではね fem_kom_00085.txt | 沢山捕まえる日もあれば、0の時もあるからね fem_kom_00086.txt | 言った瞬間から寝ないの fem_kom_00087.txt | 叩くことあるのよ fem_kom_00089.txt | なにそれ fem_kom_00090.txt | まーあんたを押し付けられた身にしたら、確かに今更って感じはしなくもないわよね fem_kom_00091.txt | たまたまなんじゃないのー? fem_kom_00092.txt | あんたの命が狙われるなんて日常茶飯事でしょ fem_kom_00093.txt | 確かに臭いかも fem_kom_00094.txt | いや、そっちのことじゃなくて車内が fem_kom_00095.txt | 饐えた臭いっていうの? fem_kom_00096.txt | あんた昨日ちゃんとお風呂入った? fem_kom_00097.txt | うわー汚いんだ fem_kom_00098.txt | あーヤダヤダ、憂鬱すぎ fem_kom_00100.txt | 今日は3件、とりあえずそこそこってところね fem_kom_00101.txt | お疲れ様今日のあたしっ fem_kom_00102.txt | あんたに言うわけないでしょ fem_kom_00103.txt | 違反者に対して、殴り掛かる勢いで詰め寄るなんてナンセンスよ fem_kom_00104.txt | 交通課の何たるかは、いい加減覚えなさいよね fem_kom_00105.txt | 新人でも一日で理解するって fem_kom_00106.txt | アウトだから fem_kom_00107.txt | 違反者の言い訳は大体テンプレだからねー fem_kom_00108.txt | 他の人もしてる、向こうの方が速かった fem_kom_00109.txt | あっちも捕まえろ不公平だ fem_kom_00110.txt | 大体そんなのばっかりなんだから fem_kom_00111.txt | ちょっと、パトカーだからって出し過ぎないでよ fem_kom_00112.txt | それは非常時だけ fem_kom_00113.txt | 今日の報告書 fem_kom_00114.txt | 本当はもうちょっと違反者を見つけたかったけどね fem_kom_00115.txt | そうだけど、ノルマはあるからさ fem_kom_00117.txt | そりゃそうよ fem_kom_00118.txt | だからあたしたちも隠れてみてたんだし fem_kom_00119.txt | そりゃまあ、多少はね? fem_kom_00120.txt | うん、サイテーな案だったわ fem_kom_00121.txt | おめでとうルカくん、今は君が交通課だ fem_kom_00122.txt | はい、戻るわよー fem_kom_00123.txt | この後は、交通課に戻って一日の報告 fem_kom_00124.txt | それで仕事は終わりよ fem_kom_00125.txt | それはあたしも魅力に感じてる fem_kom_00126.txt | ちなみに…一応歓迎会をするかどうかの話が出てるんだけど fem_kom_00127.txt | 自由参加にすると誰も来ないから、強制的な歓迎会を開こうか悩んでるみたい fem_kom_00128.txt | ご明察、そう言うと思って断っておいたから fem_kom_00129.txt | はいお疲れ、また明日ね fem_kom_00131.txt | ほら、ちゃんと前向いて fem_kom_00132.txt | 感傷に浸っちゃって fem_kom_00133.txt | 交通課は十三課よりも、ずっとずっとしっかりしてるってのに fem_kom_00134.txt | それは、まあ確かに fem_kom_00135.txt | 一応その辺調べてみたんだけどね? fem_kom_00136.txt | クラリスちゃんは上手くやってるみたい fem_kom_00138.txt | あの子可愛いし愛嬌もあるから fem_kom_00139.txt | それにあんたにこき使われてたことは知ってるからね fem_kom_00140.txt | 特におじさんたちから大人気 fem_kom_00141.txt | あんたが望む十三課復活を一番望んでないかもね fem_kom_00142.txt | それは、うーん、どうかな fem_kom_00143.txt | 十三課が初めての配属だったクラリスちゃんとは違って他の人たちは出戻りみたいなもんだからね fem_kom_00144.txt | やっぱり色々とあるわよね fem_kom_00145.txt | あんたみたいに露骨に口にするのはヴァースくらい fem_kom_00146.txt | あとは、黙々と感情殺してって感じ fem_kom_00147.txt | さって、そろそろ戻ろっか fem_kom_00148.txt | 警察ってさ、融通が利かないじゃない? fem_kom_00149.txt | 露骨に網を張ってるのって、結構皆分かるっていうか fem_kom_00150.txt | 今日は違反者が2件、昨日までは大体10件はあったでしょ? fem_kom_00151.txt | この場所は違反者が多い場所なんだけど、その分警察が網を張ってることもすぐにバレちゃうわけ fem_kom_00152.txt | 多分、情報として出回ってるんじゃないかな fem_kom_00153.txt | 毎月0の付く日に見張ってるからねぇ fem_kom_00154.txt | まぁでも、逆に言えば0の付く日はあたしたちが居なくても違反者は減るんじゃない? fem_kom_00155.txt | てことで、引き上げるわよ fem_kom_00156.txt | 警察署までよろしくねー fem_kom_00158.txt | なによ、どういうこと?勝手はやめてよ? fem_kom_00159.txt | ちょっとちょっとー fem_kom_00160.txt | なに、どういうこと? fem_kom_00162.txt | あたしたちのことを分かってると、意外とそういう反応だったりするけど fem_kom_00163.txt | 刑事の勘、ってヤツ? fem_kom_00164.txt | まさか、助手席の男が麻薬常習犯だったなんてね fem_kom_00165.txt | 目が超ギラギラだった fem_kom_00166.txt | やるじゃない fem_kom_00167.txt | あんたの勘も当たることがあんのねー fem_kom_00169.txt | こういう時、ここぞとばかりに自慢すると思ってた fem_kom_00171.txt | ん?うん、わかった fem_kom_00172.txt | はいはいお疲れ様 fem_kom_00173.txt | 仕事に楽しいも退屈もないと思ってるけどね fem_kom_00174.txt | 事務的に淡々とやるだけ fem_kom_00175.txt | 後はオフで好きに弾ければいいんだからさ fem_kom_00176.txt | どうぞどうぞ、いつまでもどうぞっ! fem_kom_00177.txt | その雑用を押し付けられたのが、あんたなんでしょー fem_kom_00178.txt | ウチの中でも目立つからね、あんたは fem_kom_00179.txt | まぁ、ある種生き様にはカッコいい部分もあるかもね fem_kom_00180.txt | 褒めてない褒めてない fem_kom_00181.txt | ってか交通課に残ってた方が良かったんじゃないの? fem_kom_00182.txt | 麻薬常習犯を見つける才能はあるみたいだし fem_kom_00183.txt | 今回は何やらかしたわけ? fem_kom_00184.txt | ないない fem_kom_00185.txt | 大門寺警視長について調べて欲しいとか? fem_kom_00186.txt | あんたの頼みそうなことくらいわかるわよ fem_kom_00187.txt | それに聞いたところによると、あの人あんたのためだけに出張ってきてるみたいだし fem_kom_00188.txt | 何言ってんだか。相当な問題児だからでしょ fem_kom_00189.txt | まあ、しばらくは大人しくしておきなさいよ fem_kom_00190.txt | それがあんたのためだし、さ fem_kom_00191.txt | それじゃ、あたしもそろそろ仕事に戻るから fem_kom_00192.txt | おはよーございまーす fem_kom_00193.txt | そんな性格悪くないわよ fem_kom_00194.txt | クラリスちゃんを迎えに来たの fem_kom_00195.txt | あんたじゃないんだから fem_kom_00196.txt | 交通課だって一枚岩じゃないからね fem_kom_00197.txt | ご心配なく、クラリスちゃんとはうまくやるからさ fem_kom_00198.txt | 激しく棒読みじゃないの fem_kom_00199.txt | 仕事押し付けて一服なんて、立派なもんねー fem_kom_00200.txt | ちょっと、急に押しかけてきてなんなの!? fem_kom_00201.txt | いや全然意味わかんないし fem_kom_00202.txt | 4人目?仲間? fem_kom_00203.txt | って生田警視いるし!? fem_kom_00204.txt | 了解ですじゃないし! fem_kom_00205.txt | 何なのか説明してもらっていいかな!? fem_kom_00206.txt | 許可するわけないでしょ生田警視が! fem_kom_00207.txt | 許可するんだ!? fem_kom_00208.txt | って、だからこれは何の集まりなわけ!? fem_kom_00209.txt | 身近な関係者に裏切り者? fem_kom_00210.txt | うん、いやあるわけないし fem_kom_00211.txt | っていうか、あったらやばいでしょ fem_kom_00212.txt | 本当にそんな危険人物いるわけ? fem_kom_00213.txt | 仕方ないじゃない fem_kom_00214.txt | ルカと生田警視とじゃ言葉の重みが違うし fem_kom_00215.txt | 外見でしょー fem_kom_00216.txt | 地位でしょー fem_kom_00217.txt | 資産でしょー fem_kom_00218.txt | 本題に戻れって言われてもねえ fem_kom_00219.txt | あたしには全く心当たりはないし fem_kom_00220.txt | ここにいる人たちもそうなんでしょ? fem_kom_00221.txt | どうやってねえ fem_kom_00223.txt | まー知ってたら、自分が刑事である不可思議さに疑問を持つよね fem_kom_00224.txt | ほら、やっぱり知らないんじゃん fem_kom_00225.txt | そんなわけないでしょ fem_kom_00226.txt | え、そ、そうなんですか? fem_kom_00227.txt | なるほどなるほどー fem_kom_00229.txt | 全然無難じゃないし! fem_kom_00230.txt | あたしのプライベートはどうなるわけ?! fem_kom_00231.txt | 全然小さくないし! fem_kom_00232.txt | 如何なる時も尊重されるべき権利よ! fem_kom_00233.txt | じゃあクラリスの部屋にしてよ、ね? fem_kom_00234.txt | あたしだって同じよ! fem_kom_00235.txt | よくないし!あーシミできてるー! fem_kom_00236.txt | 冗談じゃないわよ! fem_kom_00237.txt | カルシウムをとるより、あんたたちを排除する方が健康的よっ fem_kom_30001.txt | いよいよあと4日で発売日ッ!もうすぐね! fem_kom_30002.txt | そうですか?4日間って直ぐだと思うんですけど fem_kom_30003.txt | へ、へえ。流石宗助さんですね fem_kom_30004.txt | な、なるほど!じゃあそう言うことで…気を抜かない4日間を皆も過ごしてねっ fem_lin_00001.txt | こっちにも事情があるからね fem_lin_00002.txt | たまには顔でも見ておこうと思ってさ fem_lin_00003.txt | 逮捕?殺すの間違いじゃなくて? fem_lin_00004.txt | 物騒な話だね fem_lin_00006.txt | もしもの時は、派手にやってもらうことになってる fem_lin_00007.txt | 本当はルカをもう少し信用したいんだけどね fem_lin_00008.txt | ふふ、それは残念 fem_lin_00009.txt | 携帯は、どこで盗聴されてるか分からないからね fem_lin_00010.txt | そうなんだけどね fem_lin_00011.txt | 怖い顔してるね fem_lin_00012.txt | 心配しないで、私はルカに何もしないよ fem_lin_00014.txt | 教団に弓を引いた時点で、私の運命は決まってる fem_lin_00015.txt | 騙したりする意味はないんだけどね fem_lin_00016.txt | 確かにね fem_lin_00017.txt | でも、こんな話し合いのために来たんじゃないでしょ? fem_lin_00018.txt | ところで、警察の方はどうなの? fem_lin_00019.txt | 教団の事件に関して考え方は変わった? fem_lin_00020.txt | やっぱりそうなんだね fem_lin_00021.txt | ルカの行動は、誰にもキャッチされてない? fem_lin_00022.txt | そう、それは良かった fem_lin_00023.txt | だけど、教団側だけはそうはいかない fem_lin_00024.txt | 狩る者がいることは、周知されているからね fem_lin_00025.txt | 今、教団の内部は騒がしくなってきてる fem_lin_00026.txt | 誰がどうやって、教団のメンバーを特定しているのか fem_lin_00027.txt | これからもっと、激しくなっていくよ fem_lin_00028.txt | いずれは、ルカのことにも気づかれるかも fem_lin_00029.txt | ルカは強い、でも fem_lin_00030.txt | 教団の力をけして侮らないで fem_lin_00031.txt | 向こうもなりふり構わなくなってきてるはずだから fem_lin_00032.txt | どんな手を使うか、私にも想像できない fem_lin_00033.txt | そう、かもね fem_lin_00034.txt | 私のキーパーとしての能力は、悪党に対してはそんなに強いものじゃないからね fem_lin_00035.txt | ん?どうかした? fem_lin_00036.txt | え?あ、その理由はね fem_lin_00037.txt | ルカの元気な顔が見たかったんだよ fem_lin_00038.txt | 嘘じゃないんだけどな fem_lin_00039.txt | それは嫌だから、逃げないとね fem_lin_00040.txt | とにかく気を付けてね fem_lin_00041.txt | きっと、これからルカは大変になっていくから fem_lin_00042.txt | 時間がないから手短に伝えるね fem_lin_00043.txt | 教団にルカのことがバレたみたい fem_lin_00044.txt | この先、1秒たりとも油断しないで fem_lin_30001.txt | やっほー。待ち合わせには遅れずに来たね fem_lin_30002.txt | 私の掴んだ情報によると、あと2日で発売みたい fem_lin_30003.txt | 教団の連中も、落ち着きなくソワソワしてるって噂だよ fem_lin_30004.txt | 私?私はいつも通りかな fem_lin_30005.txt | でも、ちょっと胸の中が熱くなってる部分はあるかも fem_lin_30006.txt | 早く会えるといいね fem_mak_00002.txt | 警報装置も…事前情報通り。ナツの魔法の役に立てて良かった fem_mak_00003.txt | えへへ。そんなことないよ…ナツの方こそ fem_mak_00005.txt | ナツの言う通りだよ。ここまで来れたのは…ダリアのおかげ fem_mak_00006.txt | そ、そんなことないよ。ロマンはないけど…えーっと fem_mak_00007.txt | マロンは、ある fem_mak_00008.txt | 腕が…鳴るよね。わ、私も…頑張るから fem_mak_00010.txt | そうだよ。いつもじゃなくて…た、たまにだよね fem_mak_00011.txt | 大丈夫。謝罪は…ちゃんと受け取ったから。次は失敗しないように…い、一緒に頑張ろう? fem_mak_00012.txt | うん…私もナツがいなくて心細いよ fem_mak_00013.txt | 司…ナツの魔法は、この後も使うことになるはず。だから…その fem_mak_00014.txt | だから…私が、やる fem_mak_00015.txt | できないはずなんてない。ナツのためなら fem_mak_00016.txt | うん、私に任せて。タイミングは、1、2、3で fem_mak_00017.txt | 絶対に…ナツを助ける fem_mak_00020.txt | ナ、ナツ!? fem_mak_00021.txt | あっわわわっわわ! fem_mak_00022.txt | あわわわわわわわわっ! fem_mak_00023.txt | 長くは…剣がもたないから、あわわっ、は、早くして〜! fem_mak_00024.txt | 5秒…頑張る…頑張ってみせる。見ててね…ナツ fem_mak_00025.txt | りょ、了解…!司の方にだけは、銃弾を流さないように…やってみる fem_mak_00026.txt | 友達が二人。絶対に…やらせない fem_mak_00028.txt | 友達を守るのは…当然 fem_mak_00029.txt | うん…ど、どういたしまして fem_mak_00030.txt | 一番の問題は…あの銃だね fem_mak_00031.txt | 司…狙える? fem_mak_00032.txt | ナツらしくて…うん、良いと思う。ナツの魔法は、優しいから fem_mak_00033.txt | 確かできるはず。装填には…えっと、二秒くらいかかるかな fem_mak_00034.txt | かっちゃんは…ちょっとお疲れモード。回復まで15分欲しい fem_mak_00035.txt | つ、司…ナツをいじめるの、良くないよ fem_mak_00036.txt | ナツ…見ちゃダメ fem_mak_00037.txt | あの金平糖…高いんだよね fem_mak_00038.txt | え…?さっきは、反省すれば良いって…理不尽だよ fem_mak_00039.txt | だ、大丈夫…だから。私でよければ、作ってあげるから fem_mak_00040.txt | 友達の好きなものは、ちゃんと把握してる。そして…その作りかたも完璧 fem_mak_00041.txt | 私のじゃ…美味しくないかもしれないけど、我慢してくれると嬉しいな fem_mak_00042.txt | 司…さすがの腕。グッジョブだったね fem_mak_00043.txt | 拾って食べたらダメだよ…?汚くなっちゃってるから fem_mak_00044.txt | 確か…ダリアの話だと、ここら辺に隠し扉があるって fem_mak_00045.txt | すごいね fem_mak_00046.txt | できそう? fem_mak_00047.txt | 司…お見事 fem_mak_00048.txt | 実は…私も、結構気になっていた fem_mak_00049.txt | ここまでくると…逆に清々しいレベルだね fem_mak_00050.txt | これ…相当な魔法封印だよね、ナツ fem_mak_00051.txt | うわぁ…切り替え早いね。さすが、って言った方が良いのかな? fem_mak_00052.txt | でも…良いの? fem_mak_00053.txt | あっ…ちょ、ちょっとナツ fem_mak_00054.txt | う、うん…もっと正確に言うと…えっと、キュビスムから生まれた、オルフィスムっていうカテゴリーの作品 fem_mak_00055.txt | うん…間違いなくラクル・モリサの真作。私が…保証する fem_mak_00056.txt | 四平正孝の作品だと思うけど…ナツって魔法で年代測定は fem_mak_00057.txt | ありがとう…それなら、この茶碗も本物だと思う fem_mak_00058.txt | うん。あらかた回収した…私の骨董品店に並べれば、すぐにでも売れると思う fem_mak_00059.txt | 待たせて…ごめんね fem_mak_00060.txt | この状態でもってるのが、奇跡だね fem_mak_00061.txt | お、落ち着いて…まずは、固定化の魔法を fem_mak_00062.txt | ナツを…一人にはさせない。私も一緒に足止めする fem_mak_00063.txt | 問題はないよ…夜風が気持ち良いから。あっ…ナツも上に来る? fem_mak_00064.txt | 来た fem_mak_00065.txt | 一台…だけど、振り切るのは無理だと思う。なんかもう…スピードが段違いで…どんどん迫ってきてる fem_mak_00066.txt | このままだと、もたないと思う fem_mak_00067.txt | 私が…出る fem_mak_00068.txt | ダリアの歌で一網打尽…うん、すごい fem_mak_00069.txt | ダリアの歌…聴きたいなぁ fem_mak_00070.txt | でも…どうにかしないと、ダメだよね fem_mak_00071.txt | 私は、かっちゃん…だけ。銃弾を弾くくらいなら…問題ないけど fem_mak_00072.txt | そういう問題じゃないよ…ナツ、銃が苦手だから fem_mak_00074.txt | うん…かっちゃんも、回復。いつでも、いける。友達は、絶対に守る fem_mak_00075.txt | また…つまらぬものを切ってしまった fem_mak_00076.txt | これで良かったっけ…ナツ? fem_mak_00077.txt | こうするのが様式美って、ナツに習った fem_mak_00078.txt | あっ、すごい…生きてるよ fem_mak_00079.txt | うん。みんな…お疲れ様 fem_mak_00080.txt | え?あっ…大丈夫だよ。全部ナツが食べて良いよ fem_mak_00081.txt | べ、別に遠慮してるわけじゃなくて…その fem_mak_00082.txt | 友達、との…買い食い fem_mak_00083.txt | あった。うん…まだ未達成 fem_mak_00084.txt | そ、それじゃあ…一個もらうね fem_mak_00085.txt | うん…甘くて、美味しいね fem_mak_00086.txt | えへへ〜 fem_mak_00087.txt | え?あ、そ、それもあるけど fem_mak_00088.txt | だ、大丈夫…一個で充分 fem_mak_00089.txt | あのね…そのお金って、司が買い出しのために、くれたんだよね…?そんなにお菓子を買っても…大丈夫? fem_mak_00090.txt | ナツ…いくら研究でも、5つは多すぎないかな…? fem_mak_00091.txt | セーフ…なのかな? fem_mak_00092.txt | 大丈夫。わ、私も一緒に…謝るから fem_mak_00093.txt | 私も…今、そう思ってた fem_mak_00094.txt | うん…どこからどう見ても、お姫様 fem_mak_00095.txt | ど、どうだろう…あからさま過ぎて、判断に迷うかも fem_mak_00096.txt | でも、似たようなことが…前にもあったよね fem_mak_00097.txt | それに…なんだか、不思議な感じがする fem_mak_00098.txt | ナツ…多分、撮影なんかじゃない fem_mak_00099.txt | フォローは…いる? fem_mak_00100.txt | いえ〜い! fem_mak_00101.txt | まともに頭を打ったから…しばらく起きないと思う fem_mak_00102.txt | あっ…え、えっと fem_mak_00103.txt | わ、私は…安養寺、真琴って言います fem_mak_00104.txt | そ、そうだね fem_mak_00105.txt | わ、わたしも…ナツと同じで…呼び捨てが、良い fem_mak_00107.txt | 呼び捨て…が良い fem_mak_00108.txt | う、うん…雪…えへへ fem_mak_00109.txt | えっと…ドレスは生地も仕立ても最高級。それよりも…そのティアラがすごい fem_mak_00110.txt | それにそのティアラは…イミテーションじゃない fem_mak_00111.txt | あうっ…えっと、あっと…そのティアラは fem_mak_00112.txt | うん。さすが、ナツ。正解 fem_mak_00113.txt | あ、あの…雪は、どうして…カグヤに? fem_mak_00114.txt | そんな人いたら…私達が、知らないはず…ない fem_mak_00116.txt | なるほど…事情は分かった fem_mak_00117.txt | 思ったよりも…むぼ、じゃなくて…アグレッシブ fem_mak_00118.txt | で、でも…雪がお兄さんを尊敬しているのは、とてもよく分かった fem_mak_00119.txt | うん…多分、もう fem_mak_00120.txt | でも…大丈夫。問題なく、無力化できる fem_mak_00121.txt | ナツ…司に一緒に…怒られよう? fem_mak_00122.txt | チャン、ス…?はっ! fem_mak_00124.txt | 雪が…こっちを見てる fem_mak_00126.txt | とりあえず…アメリアに戻るのが良いと思う fem_mak_00127.txt | ふっ!てやぁ! fem_mak_00128.txt | よし…もっと頑張ろう fem_mak_00129.txt | これで…最後 fem_mak_00130.txt | た、ただいま fem_mak_00131.txt | ナツ…ばれてるよ fem_mak_00132.txt | うん…街でばったり会って…助けて…連れてきて…ちょっとだけ…友達になった fem_mak_00133.txt | う、うん…そんな感じ fem_mak_00134.txt | えへへっ…そうかな fem_mak_00135.txt | 司…どうしたの? fem_mak_00138.txt | あ、あのね…それは…私が司に言ったんだ。本名を名乗るのは危ないから…偽名にした方が良いって fem_mak_00139.txt | ど、どうしよう…どうすれば…みんなが仲良くなれるんだろう fem_mak_00140.txt | 懐かしいな…このころの司は、カグヤで…生きていけないかと思った fem_mak_00141.txt | これは…初めて二人で用心棒をした…ときの写真だね fem_mak_00142.txt | うん…できる仕事は…なんでもやってきた fem_mak_00143.txt | えっとね…捕まった理由は…お婆さんに絡んでた人を…怪我させたから fem_mak_00144.txt | え…?あ、うん…そ、そうだね fem_mak_00145.txt | そ、そうかな?結構変わってると思う fem_mak_00146.txt | 司…本気だ fem_mak_00148.txt | そ、それなら私が説得 fem_mak_00150.txt | お、同じく…悲鳴食いこと、安養寺真琴 fem_mak_00151.txt | 仕事の時は銃撃を受けたり爆発があったりで、危ないからその防護服を作ってくれる魔法具なんだ fem_mak_00152.txt | え…雪と一緒に…仕事は? fem_mak_00153.txt | うん。おまえには関係ないだろ、さっさと出てけって言えば良いのに fem_mak_00154.txt | もしもそうなら…私とナツは手伝うから fem_mak_00155.txt | この街に住む権利…それは市長以外には、妨げられないもの fem_mak_00156.txt | う、うん…任せて fem_mak_00157.txt | え、えっと…多分、大丈夫 fem_mak_00158.txt | う、うん…それに、仲良くなりたいから fem_mak_00159.txt | えっとね…ナツとダリアくらい fem_mak_00160.txt | うん…が、頑張る。かっちゃんも、頑張れって言ってくれてるし fem_mak_00161.txt | あうっ…ごめんね fem_mak_00162.txt | うん。なるべく小さな声で話してる fem_mak_00163.txt | う、うん…ダリアに言われて…頑張って書いてる fem_mak_00164.txt | えっとね…実はガラスは液体…だから、水の中だとハサミで切れる fem_mak_00165.txt | え、本当?ダリア…ありがとう fem_mak_00166.txt | で、でも…普通に飛んでる。今日も…見たよ? fem_mak_00167.txt | おぉ…そ、そうなんだ fem_mak_00168.txt | わ、分かった。友達が、できる…友達が fem_mak_00169.txt | やっぱり…巡回は30分…一回のペース fem_mak_00170.txt | うん…無関係の人を…巻き込むのは良くないよね fem_mak_00171.txt | ちゃんと武装はしてるけど…巡回の感覚は長め。だから、脅威レベルは…低いと思う fem_mak_00172.txt | そ、それに…設計図。司が…市長から手に入れるはず fem_mak_00173.txt | うん…だから、詳細を手に入れるのは、楽 fem_mak_00174.txt | こ、こんばんは fem_mak_00175.txt | うん…そ、そうだと、思う…だって fem_mak_00176.txt | ナ、ナツも…お菓子好きだから fem_mak_00177.txt | それなら…目標の25番倉庫の密航業者は? fem_mak_00178.txt | で、でも…熟睡して疲れが取れたから fem_mak_00179.txt | 司…ナツにチャンスを、あげて欲しい fem_mak_00180.txt | ファ、ファイトだよ fem_mak_00181.txt | ず〜っ…そうだね〜 fem_mak_00182.txt | うん、多分そうだと思う。雪もカグヤにある組織のシンボルマークは覚えた方が良いよ fem_mak_00183.txt | うん…あんまり仲良くしたくない fem_mak_00184.txt | 孤高の風景画家…行場幸則の晩年の作品。うん…本当に良い絵 fem_mak_00185.txt | つ、司…その言い方はダメ fem_mak_00186.txt | ちょ、ちょっと待って…もしかして fem_mak_00187.txt | 風景画…水彩、10号 fem_mak_00188.txt | ちょっと前、裏美術館の館長から…オファーがあった。近々持ち込まれる…美術品の鑑定 fem_mak_00189.txt | ナツの想像通りだと思う…きっとこの絵の鑑定を私に依頼するつもり fem_mak_00190.txt | あくまでもオファーだから…本決まりじゃない。けれど…おおまかに聞いた情報からすると fem_mak_00191.txt | うん…9分9厘 fem_mak_00192.txt | この件は…実は市長が丸儲け。財政を…節約して、違法薬物も潰せて…贈り物も手に入る fem_mak_00193.txt | 名画を鑑賞できるのは…自分だけ。それが、そんな人には…最高の贅沢 fem_mak_00194.txt | 大丈夫。私達は、雪の味方だから fem_mak_00195.txt | うわぁ…ちょっとないよ、司 fem_mak_00196.txt | あ、あれは不可抗力…仕方ないよ fem_mak_00197.txt | で、でも…修復すれば…これだけの名画が失われるのは fem_mak_00198.txt | 美味しいけれど…全部、食べるの…? fem_mak_00199.txt | わ、私は…オレンジジュースが良いな fem_mak_00200.txt | 司…プランは? fem_mak_00201.txt | えへへ〜。今日は…雪が初めてお店に fem_mak_00202.txt | 話題は…完璧。昨夜、予習したから fem_mak_00203.txt | よ、ようこそ…私の、お店に fem_mak_00204.txt | ちょっと…硬い、かな…? fem_mak_00205.txt | こんにちは…きょ、今日も、良い天気だね fem_mak_00206.txt | こ、こんちには〜…まこちゃん…ごきげんよう、真琴 fem_mak_00207.txt | えっと…ま、まずはこのお店の、せひゅめい fem_mak_00208.txt | ま、まずは…お店の説明を、するね fem_mak_00209.txt | お店の名前は…安養寺骨董品店…今年で創業50年で fem_mak_00210.txt | み、みんな…きき、き、来てたの? fem_mak_00211.txt | き、聞かれた…聞かれ、ちゃった fem_mak_00212.txt | 雪…すごい…それは、真作だよ…贋作は、八割もあるのに fem_mak_00213.txt | 有名になるとね…私に優先的に…作品を卸してくれるんだ fem_mak_00214.txt | えへへ。て、照れるよ fem_mak_00215.txt | もしかして…興味がある? fem_mak_00216.txt | そ、それなら fem_mak_00218.txt | っていう感じ…かな fem_mak_00219.txt | あっ…つまらなかった、かな…? fem_mak_00220.txt | う、うん!絶対…連絡するね fem_mak_00221.txt | 問題、ない…画材一式は…「湖畔にて」が描かれたのと、同じ130年前のもの…確認済み fem_mak_00222.txt | でも…まだ贋作のコネが残ってたんだね。ちょっとだけ…意外だった fem_mak_00223.txt | 地下の工房のセッティングは…完璧。あとは…描くだけだよ fem_mak_00224.txt | でも…司の贋作も久しぶり fem_mak_00225.txt | 司の贋作は…その界隈では、結構有名だったね fem_mak_00226.txt | 了解…今から、入るね fem_mak_00227.txt | すり替えも大丈夫…きっと気付かれないから fem_mak_00228.txt | 私は、この絵を見てるだけで…幸せ fem_mak_00229.txt | わ、私も吸わない fem_mak_00230.txt | 問題ない、です fem_mak_00231.txt | お、お願いします fem_mak_00232.txt | 良かった。いつも通り fem_mak_00234.txt | そ、そんなことない、から fem_mak_00236.txt | 私も…同じので fem_mak_00237.txt | う、うん…氷抜きでお願い fem_mak_00238.txt | えへへっ…あと、八時間 fem_mak_00239.txt | 特別ゲスト…うん、良いと思う fem_mak_00240.txt | そうなの?司なら、ナツも雪も歓迎すると思うんだけど fem_mak_00241.txt | ナツが、言ってたよ?今夜はオール…だって fem_mak_00242.txt | え?普通に…司の部屋で寝れば、良いんじゃないかな? fem_mak_00243.txt | そ、そうなのかな…? fem_mak_00244.txt | え…そ、そんな fem_mak_00246.txt | そっか。良かった…えへへっ、友達 fem_mak_00247.txt | ダリア…その言い方は酷いよ…雪も、一生懸命なんだから fem_mak_00248.txt | ダリア…お疲れ様 fem_mak_00249.txt | ねえ、ダリア…司は…?さっき…一緒に来たんだよね? fem_mak_00250.txt | ダリア…どうぞ fem_mak_00251.txt | うわぁ…よく見つけたね。でも、最後の部分は、とってもナツらしかった fem_mak_00252.txt | ふ、不思議な味のジュースだけど…美味しいね fem_mak_00254.txt | ナ、ナツ…落ち着いて fem_mak_00255.txt | よ、よば、夜這い fem_mak_00256.txt | あっ…あった。夜這いを成功させるポイントは、相手がアルコールなどで…ぜ、前後不覚になってから fem_mak_00258.txt | ゆき〜。えへへぇ〜 fem_mak_00259.txt | 良かったぁ…雪にもカグヤを気に入ってもらえて。えへへっ…私の生まれ故郷だしね fem_mak_00260.txt | も、物語の…主人公になりたかった? fem_mak_00261.txt | 司には…行き倒れてたって聞いた fem_mak_00262.txt | 路銀は…カグヤでのお菓子食べ歩きで、使い果たしたんだよね…? fem_mak_00263.txt | でも…私は、ナツと雪がカグヤに来てくれて…う、嬉しい fem_mak_00264.txt | えへへ〜 fem_mak_00265.txt | 私は、ダリアみたいな…お、おねーさんがいたら嬉しいな fem_mak_00266.txt | うっ…や、やっぱり、遠慮しておく fem_mak_00267.txt | 市長とネモの遊び場だから…誰も刺激しなくなったんだ fem_mak_00268.txt | だから…このお店は街の騒ぎとは…基本的に無縁 fem_mak_00269.txt | うん。全市民戦闘令が出た時は…話が別。そうなると…アメリアの従業員でも、戦わないとダメだから fem_mak_00270.txt | でも…そこまで頻繁に出るわけじゃないよ。最近だと…えっと、三年くらい前かな fem_mak_00271.txt | 見つけ次第殺せ fem_mak_00272.txt | うん…一緒にカグヤに来た、奴らの仲間と fem_mak_00273.txt | 結構強くて…逃げられたけど fem_mak_00274.txt | うん…カグヤの全員を敵に回して、生き残ったのは、すごいと思う fem_mak_00275.txt | 恋バナ。つまり恋愛…わ、話題はばっちり fem_mak_00276.txt | あ、あのね…告白が成功する確率が…一番高いのは fem_mak_00277.txt | あうっ…い、今…言おうと思ったのに fem_mak_00279.txt | え、えっとね fem_mak_00280.txt | えへへっ…そんなことないよぉ…友達のためなら…こ、これくらいとーぜん fem_mak_00281.txt | あの女の人…嬉しそう、だった fem_mak_00282.txt | 一之瀬芳子。中込商事において…最年少で、課長に昇進した…女性 fem_mak_00283.txt | そして…相手の男性。岩瀬さんは、最近頻繁に…宝石店に出入りしている fem_mak_00284.txt | うん…あの男の人は酷かった…正に女の敵だったね fem_mak_00285.txt | 何を信じるかは…その人次第だから。それに…その噂で、ナツへの相談が増えるのも事実 fem_mak_00286.txt | わ、私は…奮発して生絞りメロンジュース fem_mak_00287.txt | 何か…トラブル? fem_mak_00288.txt | そうだね。ここは危ないと思う fem_mak_00289.txt | わ、私は、オレンジジュース fem_mak_00290.txt | 大丈夫…ちゃんと信じてるから fem_mak_00291.txt | あれ…?そう言えば、ナツは? fem_mak_00292.txt | 二階…かな?ちょっと見てくるね fem_mak_00293.txt | 二階を全部調べたけれど、いなかった fem_mak_00294.txt | 気配遮断と…不可視化の魔法 fem_mak_00295.txt | あの二人は…アメリアの中だけは、完全にガードを緩めてる fem_mak_00296.txt | 自分達に…魔力制限をかけてるくらい、安心しきってる。今の二人は…一般人と変わらない程度の強さ fem_mak_00297.txt | でも、ナツが…何も言わずにいなくなるはず、ない fem_mak_00298.txt | う、うん…異常事態 fem_mak_00301.txt | 不可能…じゃないと思う。でも、それならかなりの腕利き fem_mak_00302.txt | そして…その人達は、私達を敵に回すなんて…あり得ない fem_mak_00303.txt | カラスカと六楽街って fem_mak_00305.txt | 私達にも…手が負えない fem_mak_00306.txt | うん…あの時のナツ…変だった fem_mak_00307.txt | で、でも…ダリアの言うことが当たってたら fem_mak_00308.txt | そう…だね。私…ナツにもう一度会いたい fem_mak_00309.txt | あんな魔物…見たこともないよ fem_mak_00310.txt | 避難と迎撃は…既に行われてるみたい fem_mak_00311.txt | うん…この地域にも出たみたい fem_mak_00312.txt | 変に気を回さずに…聞けば良かったね fem_mak_00313.txt | え!?な、何て書いてある? fem_mak_00314.txt | 司…何してるの? fem_mak_00315.txt | ツークツワンクって?それがナツと関係あるの? fem_mak_00317.txt | e5=Q…? fem_mak_00318.txt | ひどい…香車は、成れるんだよ? fem_mak_00319.txt | 正直に話して、怒らないから fem_mak_00320.txt | それに、今気付いたけど…あの魔法具から、魔力が消えてる fem_mak_00321.txt | 魔王〜〜!? fem_mak_00322.txt | それは…なおさらに厄介だね fem_mak_00323.txt | それって…失われた年月のこと? fem_mak_00324.txt | この前…お店に流れてきた古文書に書いてた。2500年くらい前に…数多くの魔王が世界で暴れ回って…勇者が立ち向かった fem_mak_00326.txt | 二人とも…大丈夫…? fem_mak_00327.txt | ナツ…痛いところ、ない? fem_mak_00328.txt | ナツ…泣かないで fem_mak_00329.txt | ここまでくると…見事かも fem_mak_00330.txt | だからって…手を抜くつもりはない fem_mak_00331.txt | ナツの思いは受け取ったから。二度と起き上がれない体にしてあげる fem_mak_00333.txt | ナツ…仇は取ったよ fem_mak_00334.txt | 落とし前…つけてもらう fem_mak_00335.txt | きっと…これから毎晩、悪夢にうなされる fem_mak_00336.txt | 市長とネモも…ちゃんと反省して fem_mak_00337.txt | ダリア…もう一人追加 fem_mak_00338.txt | わ、私は…ううん、私もそれで良い fem_mak_00339.txt | そうか…ナツに一任された方が、不利益は少ない。ナツ…すごく優しいから fem_mak_00340.txt | それなら…うん。納得、する fem_mak_00341.txt | うん。市長とネモが嫌そうな顔してるし fem_mak_00342.txt | かんぱーい fem_mak_00343.txt | ダリア…これも全部ナツのおかげだよ fem_mak_00344.txt | だ、大丈夫。ナツに何があっても…わ、私達がいるから fem_mak_00346.txt | そ、それなら…わたしも fem_mak_00347.txt | ナツ…あ、あの fem_mak_00349.txt | ええええええええええぇ〜!? fem_mak_00350.txt | だ、大丈夫だよ…きっと、住めば都だから fem_mak_00352.txt | ダリア…それは言ったらダメだよ fem_mak_00353.txt | ナツ…可哀想 fem_mak_00354.txt | と、友達を助けるのは…当然 fem_mak_00355.txt | うん…亀の甲より…あっ、な、なんでもない fem_mak_00356.txt | お、大人…格好良い fem_mak_00410.txt | ダリア…ちょっと容赦ないよ、その言い方 fem_mak_00411.txt | うん…そうだね fem_mak_00412.txt | あれ?でも、魔王ってナツに禁止されてなかった…? fem_mak_00413.txt | えっと…なんだろうね…? fem_mak_00414.txt | でも…このままだと生活費もなくなるんじゃ fem_mak_00415.txt | え?それはちょっとまずいよ。あんまりやり過ぎると…ナツと雪に怒られると思う fem_mak_00416.txt | うん…そうとう。このままだと市長とネモに散々馬鹿にされると思う。…無職魔王って fem_mak_00417.txt | それなら…まずは、司が言ったみたいに、仕事と家を探さないと fem_mak_00418.txt | 大丈夫だよ…今、来たばっかりだから fem_mak_00419.txt | うん。雪が…やってくれたんだ fem_mak_00420.txt | それで司…シモーネの様子はどうだった? fem_mak_00421.txt | うん…そうみたい。それに待遇も以前とは格段に、違うみたいだし fem_mak_00422.txt | そうだよ…雪とナツが、このお店からいなくなったら…寂しい fem_mak_00423.txt | すごい…いっぱいだね、ナツ fem_mak_00424.txt | うん、あり得そう。ナツをチクチクいじめて、憂さ晴らしをしているのかも fem_mak_00425.txt | 私は、本当になんとも思ってないよ?確かに、ナツの知り合いと戦ったけど、それはナツとは関係ないから fem_mak_00426.txt | だから、ナツとは親友のままだよ fem_mak_00427.txt | そ、それは…う、うん…ナツのお父さんとお母さんにも会いたい、し fem_mak_00428.txt | そ、そうなんだ。楽しみだよ…うん。仲直りは、大事、だからね fem_mak_00429.txt | え?雪が言ったのって24文字目じゃないの…?23文字目は「て」だよ? fem_mak_00430.txt | 私達の協力の成果だね fem_mak_00431.txt | あ、あのさ…持ち込まれるエイシストっていう魔物は、初めて聞いたんだけど、どんな感じなの? fem_mak_00432.txt | 間違いなく争奪戦になるよね。そして、その間に魔物が孵化して暴れ始めるところまで、想像できた fem_mak_00433.txt | 救命胴衣もいらないくらい、安全な大船 fem_mak_00434.txt | 悲鳴食いも…同様 fem_mak_00435.txt | 連帯感が…そっちの方が強くなるから fem_mak_00436.txt | どうしても、ダメ…かな? fem_mak_00437.txt | 特徴的な外見だから、見つけやすいはずなんだけど。鎖でがんじがらめにされた30センチ四方の魔法具の箱…だったよね? fem_mak_00438.txt | もしかして、もう盗み出されたとか? fem_mak_00439.txt | ダブルブッキングじゃないかな?市長にしては珍しいけれど fem_mak_00440.txt | 撤収する時に、ついでに何かとって行った方が良いかな? fem_mak_00442.txt | 司、ダリア、グッドタイミング fem_mak_00443.txt | マズいね…警備部の警備中隊だよ fem_mak_00444.txt | 大丈夫だよ、ナツ。ここは…私が引き受けるからみんなは逃げて fem_mak_00445.txt | うん、そうだね fem_mak_00446.txt | 皆、走って! fem_mak_00447.txt | もしもし?司とダリアは大丈夫?本当に、怪我とかしてない? fem_mak_00448.txt | そっか…うん、それなら良かった。あっ、でも喧嘩とかしてない?司とダリアって、二人っきりだと子供っぽくなるから fem_mak_00449.txt | 良かった…えへへ、友達同士は仲良くしないとダメだからね。あっ、そうだ、雪にも代わるね fem_mak_00450.txt | ナツ…大丈夫だよ、私もいるからね。何があっても、私が守るから fem_mak_00451.txt | 無理だけはしないでね。約束、だよ? fem_mak_00452.txt | 司。ナツが…糖分欠乏症になってる fem_mak_00453.txt | 司、ナイスだよ…ナツが嬉しそう。だから、私も嬉しい…あ、愛してる fem_mak_00454.txt | 仲良しで…良いね。司、朝ごはんはちゃんと食べないとダメだよ? fem_mak_00455.txt | あ、あのね…この電話は刑務所で検閲というか、職員が聞いてるんだ。だから、脱獄なんて口にしたら fem_mak_00456.txt | え…あっ、どど、ど、どうしよう fem_mak_00457.txt | うん、やったねナツ。これでひもじい思いをしなくてすむね fem_mak_00458.txt | あ、あのね…ムショ暮らしも、そんなに悪くないよ?ナツと雪といつも一緒にいれるから fem_mak_00459.txt | うん、もちろんだよ。穏便に…説得して情報をもらう fem_mak_00460.txt | うん…ちゃんと穏便に話を聞くことができて良かったよ fem_mak_00461.txt | 私たちは、非暴力がモットーだから fem_mak_00462.txt | えっとね…ガセツウの話を持ちかけてきたのは、ルカ・マルチネス fem_mak_00463.txt | うん…といっても、名前を聞くまで忘れてたけど fem_mak_00464.txt | 確か、市長からの依頼だったよね。部下のスキャンダルの証拠を盗んでくるようにって fem_mak_00465.txt | 懐かしいね…ダリアとの出会い fem_mak_00466.txt | ルカの不正の証拠…裏帳簿とか架空名義の口座とか…色々な証拠も盗みだした fem_mak_00467.txt | そうだね…ムショの中では気を抜く暇もなかったもんね…ずーっ fem_mak_00468.txt | ムショの中から比べると、ちょっと温いかも fem_mak_00469.txt | これで名実ともに…わたしたちも完全なワル。臭い飯を食べて、お務めも果たしたから fem_mak_00470.txt | えっと…囚人達に説教したり…色々してた fem_mak_00471.txt | 笑顔で怒ったりして、ちょっと…怖かったかも fem_mak_00472.txt | うん。みんな…優しかった。特に雪が一緒だと fem_mak_00473.txt | すごいね…ここまで声が、聞こえてくるよ fem_mak_00474.txt | ウザいのは分かるけれど、途中で切ったらかわいそうだよ fem_mak_00475.txt | つ、司…私がついていくよ fem_mak_00476.txt | う、うん…そうだけど…その、この前はあんまり手伝えなかったから fem_mak_00477.txt | シモーネの依頼って…なんだろうね? fem_mak_00478.txt | 大丈夫だよ…何があっても、私がいるから fem_mak_00479.txt | そんなことないよ、仲間だから…仕事の依頼に立ち会うのは、普通 fem_mak_00480.txt | え?ムショの中でのこと…?私、何かしたかな? fem_mak_00481.txt | 守る…なんて、すごいことはしてないよ。ただ、ナツと雪に悪いことをしようとしてた人を fem_mak_00482.txt | そ、そこまでは…してない。病院棟に行ってもらった、だけだから fem_mak_00483.txt | だ、だって…怖がられたら、嫌だよ。ナツと雪には…怖がられたくない fem_mak_00484.txt | ナツと雪には…内緒にしてくれる? fem_mak_00485.txt | ありがとう、司。ムショは良い思い出だったから、嬉しい fem_mak_00486.txt | 雪とナツが一緒だから、良い思い出だよ? fem_mak_00487.txt | うん、そうだけど?おかしいかな? fem_mak_00488.txt | あっ、ナツと雪だけじゃないよ?司とダリアが一緒でも、良い思い出だからね fem_mak_00489.txt | 「辛い」と「良い」は別の問題だよ…辛くても、良い思い出はあるから fem_mak_00490.txt | えへへっ。きっとこれからも…良い思い出が、どんどん増えていくんだろうな fem_mak_00491.txt | うん、思い出が増えるのは良いことだよね fem_mak_00492.txt | え…雪が斡旋する就職先って fem_mak_00493.txt | えっと…遠慮しておく fem_mak_00494.txt | あー…盗むよりも、強奪になっちゃうんだ fem_mak_00495.txt | う、うん…そうだね。優秀だよね fem_mak_00496.txt | うん…部下は上司に似るって言うし fem_mak_00497.txt | ナ、ナツ…どっしり、構えよう? fem_mak_00498.txt | でも、それだけ厄介なものを放置するのも、良くないとは思う fem_mak_00499.txt | い、忙しそうだね fem_mak_00500.txt | そっか…何かお手伝い、しようか? fem_mak_00501.txt | 分かった…じゃあ、私も早く食べ終えて、席を空けるから fem_mak_00502.txt | 店長として、その見通しは…どうなんだろう fem_mak_00503.txt | あ、あの…司 fem_mak_00504.txt | あ、あのさ…シモーネの所には、私が、行くよ fem_mak_00505.txt | 大丈夫。それまでには、間に合うから。受け渡しだけなら…一時間もかからないし fem_mak_00506.txt | うん。任せて…私、頑張るから! fem_mak_00507.txt | あっ、うん。これだよ fem_mak_00508.txt | え?あっと…ちょっと緊張してる fem_mak_00509.txt | う、うん…ありがとう fem_mak_00510.txt | それにしても…これも厳重な封印魔法がかかってるよね fem_mak_00511.txt | もしかして…ここで封印を解いちゃうの? fem_mak_00512.txt | え…あ、うん…なんか、前にもその台詞を聞いた覚えがあるんだよね fem_mak_00513.txt | 意外に…魔力制御は上手いんだね fem_mak_00514.txt | どうしたの?もしかして…箱の中身が、壊れてたりした…? fem_mak_00516.txt | もしかして、元から fem_mak_00521.txt | あなたは、誰、ですか…?ここは…どこ、です? fem_mak_00524.txt | 皆さん…あの fem_mak_00525.txt | どちら様…ですか?どうして、私のことを…知っているのですか? fem_mak_00527.txt | は、はい…ごめん、なさい fem_mak_00529.txt | ご、ごめんなさい fem_mak_00531.txt | も、もしかして…違ったら、ごめんなさい。お、お二人は…わ、私の、友達…だったの? fem_mak_00532.txt | そ、そうだったんだ fem_mak_00533.txt | ううん…そう、じゃないよ。ごめんね…二人のことを、忘れちゃって fem_mak_00534.txt | うん…ありがとう fem_mak_00536.txt | そう…なんだ。みんなと、そんなに…仲良く fem_mak_00537.txt | う、うん…ナツと雪が、それで良いって、言ってくれるなら fem_mak_00538.txt | で、でも…二人は、良いの?私は、皆の知ってる真琴じゃ、ないんだよ? fem_mak_00539.txt | ご、ごめんね fem_mak_00540.txt | ありがとう…ナツ、雪 fem_mak_00541.txt | え?そんなことして、良いの…? fem_mak_00542.txt | う、うん!すごく、楽しみ fem_mak_00543.txt | ゆ、雪…大丈夫? fem_mak_00544.txt | あ、ありがとう。でも、ごめんね…原因が分からなくて fem_mak_00545.txt | お菓子の食べ歩き fem_mak_00546.txt | 友達としたいことリストに…丸がついてる fem_mak_00547.txt | 他にも、いっぱい丸がついてるのに…あんなにしたかったことなのに、それを忘れちゃってる fem_mak_00548.txt | ナツ…食べすぎは良くないよ fem_mak_00549.txt | はるかにって、そんなにすごかったの? fem_mak_00550.txt | 他にって、何をしたの? fem_mak_00551.txt | え?どうしたの?な、何か、変なこと言ったの…かな? fem_mak_00552.txt | あっ…読もうとは思ったんだけど、できなかったんだ fem_mak_00553.txt | なんだか、他の人が書いた日記みたいで…その無理だったんだ fem_mak_00554.txt | で、でも…今は、すごく楽しい fem_mak_00555.txt | 他には…どんなことをしてたのかな? fem_mak_00556.txt | う、うん…ナツと雪が良いなら、そうしたいな fem_mak_00557.txt | ふふっ…楽しいね fem_mak_00558.txt | うん。とても、幸せなお話だった fem_mak_00559.txt | そ、そんなこと…ないよ fem_mak_00560.txt | ナ、ナツと雪は…どんな映画が好きなの? fem_mak_00561.txt | そうなんだ…えへへ fem_mak_00562.txt | ナツと雪のことを知れて…嬉しい fem_mak_00563.txt | ちょ、ちょっと…ナツ? fem_mak_00565.txt | あっ、あうっ…き、気持ちは嬉しいけれど fem_mak_00566.txt | え?そんな人…いたの? fem_mak_00567.txt | い、いたのかな?そんな感じはしないけど。恋人からのプレゼントとか、そういうのは無かったと思う fem_mak_00568.txt | え、えっと…憧れまではいかないけれど、そういうのは良いなって思う fem_mak_00569.txt | 今日観た…映画みたいな恋愛とか fem_mak_00571.txt | 店長って…常盤木さんのことだよね? fem_mak_00572.txt | そ、そうじゃないよ。ただ…常盤木さんって私と一番付き合いが長いみたいだから。その…特別というか fem_mak_00573.txt | それにね、多分だけど…私、常盤木さん以外に男友達は、いない気がするし…あううぅ fem_mak_00574.txt | う、うん…そんな感じ、かも。上手く言えないけど fem_mak_00575.txt | 静かなのが、美術館の良いところだと思うんだけど fem_mak_00576.txt | あれって…常盤木さんとダリアだよね? fem_mak_00577.txt | もしかして…デートとか? fem_mak_00578.txt | でも…おかしいな。デートなのに、あんな大きすぎるケースを持ってるなんて fem_mak_00579.txt | 二人とも…デートなのに荷物がいっぱいだね fem_mak_00580.txt | でも…二人とも、ビルの監視カメラを指差して相談してるよ? fem_mak_00581.txt | もしかして…あのビルに押し入るとか? fem_mak_00583.txt | 私達…友達、だよね? fem_mak_00584.txt | それなら…隠し事をしないで。そんなの、すごく寂しいから fem_mak_00585.txt | そう、なんだ。私のために、常盤木さんとダリアも頑張ってくれてたんだ fem_mak_00586.txt | それに…ナツと雪にも気を使わせちゃったね fem_mak_00587.txt | ありがとう…ナツ、雪 fem_mak_00588.txt | そう、だよね。でも、私は、自分のことは自分でやってみたいと思う fem_mak_00589.txt | ナツと雪が一緒にいれば、記憶を取り戻せるかもしれないけれど fem_mak_00590.txt | でも、常盤木さんとダリアも大事な友達だから、二人とも一緒にいたいんだ fem_mak_00591.txt | あ、あのね…ナツと雪は悪くないから、怒らないであげて fem_mak_00592.txt | うん。常盤木さんとダリアが仲間外れは嫌だから fem_mak_00593.txt | うん。私にできることなら、何でもするよ fem_mak_00594.txt | ペイ・バック…格好良いよね fem_mak_00595.txt | はい、ナツ…えっと、あの…ブルーベリージュースを、作ってみた fem_mak_00596.txt | あっ、ダリアと雪…それに常盤木さんの分もあるからね fem_mak_00597.txt | えへへっ、そうかな…で、でも、これくらいしか私にはできないし fem_mak_00598.txt | でも、自分のことは自分でやりたいって言ったのに…何も、できてないよ fem_mak_00599.txt | あうっ…ダリアの意地悪 fem_mak_00600.txt | なんだろうね?私には…虫っぽく見えるけど fem_mak_00601.txt | うん…SF映画みたいだね fem_mak_00602.txt | うん、どうしたの常盤木さん? fem_mak_00603.txt | ひゃうっ!?常盤木さん、な、なな、何…するの?い、いい、いきなり触るなんて fem_mak_00604.txt | あっ…ううん、わ、私こそ…お、大きな声出して、ごめんね fem_mak_00605.txt | うん…お、お願い。あ、あのね常盤木さん…こ、今度は、その前に声をかけてくれると、嬉しいな fem_mak_00606.txt | ううん、特にはないよ。言われるまで全然気付かなかったくらいだし fem_mak_00607.txt | え?ネモも…記憶を失くしちゃうの? fem_mak_00608.txt | 泣かないで、ナツ。小さな間違いなんて、気にしないで良いんだよ fem_mak_00609.txt | ダリア、疲れてる? fem_mak_00610.txt | 気になるところ…気になるところ fem_mak_00611.txt | ごめんね…分からないや fem_mak_00612.txt | たのしみだなぁー fem_mak_00613.txt | えっと、みんなに愛されるユニークなキャラクターだと思うよ fem_mak_00614.txt | え?ナツって…空を飛べるの? fem_mak_00615.txt | でも、雪の話からすると、最近は飛んでないんだ? fem_mak_00616.txt | あっ…ごめんね fem_mak_00617.txt | すごい…ナツが魔法使いっぽくてカッコいい fem_mak_00618.txt | み、みんな…好き勝手言いすぎだよ。人を見かけで判断したら fem_mak_00619.txt | うん…ありがとう fem_mak_00620.txt | で、でも…それなら、どうして箱には封印がされてたの?せっかく完成させた魔法生物なのに fem_mak_00621.txt | 今、さらっと「前は」って言ったよね fem_mak_00622.txt | うん…ありがとう、みんな fem_mak_00623.txt | こ、こんばんは fem_mak_00624.txt | 眠れないってわけじゃないけれど…その fem_mak_00625.txt | うん…ありがとう fem_mak_00626.txt | え?わ、私…お酒なんて飲んでた?もしかして、常盤木さんと一緒のときは飲んだのかな? fem_mak_00627.txt | そ、そっか…うん、そうだよね fem_mak_00628.txt | うん…お願い fem_mak_00629.txt | そ、そんな…私、子供じゃないもん fem_mak_00630.txt | あ、あのさ…私と、常盤木さんって…長い付き合いなんだよね? fem_mak_00631.txt | そ、それじゃあ…親友なんだ fem_mak_00632.txt | え…じゃ、じゃあ…こ、ここ、恋人とか? fem_mak_00634.txt | 恩人って…私が常盤木さんの? fem_mak_00635.txt | え?そ、そうなの?今の常盤木さんからは想像できないよ fem_mak_00636.txt | 生きる術って…そんなこと、私が教えられたの? fem_mak_00637.txt | あうっ…それは、もう良いよ fem_mak_00639.txt | ご、強引だよ…それって fem_mak_00640.txt | それ…嘘だよね? fem_mak_00641.txt | うん、バレバレだよ fem_mak_00642.txt | 分からないけれど…なんだか、嘘だって分かった fem_mak_00643.txt | きっと…常盤木さんとは親友で幼馴染だから分かったんだと思う fem_mak_00644.txt | わ、私も…すぐにかけつけるから。気をつけてね、ナツ fem_mak_00645.txt | このっ!ちょこまかと! fem_mak_00646.txt | え?それって…どういうこと? fem_mak_00647.txt | み、みんな…それなら、早く逃げないと fem_mak_00649.txt | ダリア…ナツ fem_mak_00650.txt | え?あ、あの fem_mak_00651.txt | 分からない…分からないよ fem_mak_00652.txt | でも…今の私じゃ、上手く剣を扱えないかも fem_mak_00655.txt | 常盤木さん! fem_mak_00657.txt | 常盤木さんっ! fem_mak_00658.txt | それは…えっと、あの…と、友 fem_mak_00659.txt | う、うん…と、友達になれそう、だったから fem_mak_00660.txt | う、うん…ダメ、かな? fem_mak_00662.txt | そ、そう…だったんだ…ごめんね fem_mak_00663.txt | えへへ…初めての友達 fem_mak_00664.txt | わ、私の名前は…安養寺真琴。よ、よろしくね…司 fem_mak_00665.txt | あうっ…苦しいよ、ナツ fem_mak_00666.txt | う、うん…もちろんだよ、雪 fem_mak_00667.txt | ダリア…もしかして、記憶が fem_mak_00668.txt | そっか…それなら、良かった fem_mak_00670.txt | ご、ごめんね…ちょっとだけ、手元が、狂った fem_mak_00671.txt | え?そ、そんな…私、なんて fem_mak_00672.txt | ちょっと…待ってくれるかな?聞いて、欲しいことがあるんだ fem_mak_00673.txt | あ、あのね…私、みんなに…その、言ってないことがあったんだ fem_mak_00674.txt | わ、私の…名前は、安養寺真琴 fem_mak_00675.txt | 私と…と、友達に fem_mak_00676.txt | 友達に…なってくれますか? fem_mak_00678.txt | うん!みんな、よろしくね! fem_mak_00679.txt | えっと…ダウン fem_mak_00680.txt | ナツが…司にカモにされてる fem_mak_00681.txt | あれって、完全にブラフだよね fem_mak_00682.txt | ナツ…次は、頑張ろうね。まだ勝負は終わってないんだから fem_mak_00683.txt | 間違いなく、市長は激怒してるよね fem_mak_00684.txt | だから、カグヤの治安が一気に悪くなる…と思う fem_mak_00685.txt | でも、その時は…市長の身内には死傷者が出てないから fem_mak_00686.txt | それにしても…大変なことになったよね fem_mak_00687.txt | それは確かに…あるかもしれない。カグヤ名物の抗争が、ほとんど起きてないから fem_mak_00688.txt | ナツ…もしかして、知らないの?朝のニュースでやってたよ? fem_mak_00689.txt | え、えっとね…カグヤから外に出ることは、禁止されてるんだ。飛行艇は、全面運休になってるから fem_mak_00690.txt | 運休の期限は…市長の部下を殺害した犯人を見つけるまで、だって fem_mak_00691.txt | それなら…私が作るから fem_mak_00692.txt | さ、最近…ロールケーキの作り方を覚えたんだ fem_mak_00693.txt | うん…だから、覚えてみた fem_mak_00694.txt | うん…えへへっ、友達と一緒にお菓子作り。やりたい事リストが、一つ埋まった fem_mak_00695.txt | 雪にも…私ができる女だと、知ってもらわないと fem_mak_00696.txt | こっちの準備は…完璧にできてるよ fem_mak_00697.txt | うん、ここまでは完璧だね fem_mak_00698.txt | 大盤振る舞い…司、お大尽 fem_mak_00699.txt | でも、巻くのが難しそう fem_mak_00700.txt | とても良い名前だと思う…独創的で fem_mak_00701.txt | あっ、それなら私も手伝うよ fem_mak_00702.txt | ダリアの、お店も休みになったんだ? fem_mak_00703.txt | え?そう言えば…聞いたことなかったかも fem_mak_00704.txt | すごい fem_mak_00705.txt | だから、あんなにすごいマンションに…住めるんだね fem_mak_00706.txt | これは…私と、ナツと、雪の三人で作った fem_mak_00707.txt | あの二人って…仲良いよね。何だか、姉妹って感じがする fem_mak_00708.txt | え?どうしたの司? fem_mak_00709.txt | うん、いただきます fem_mak_00710.txt | うん…それが、友達と一緒に作ったのなら、もっと良い fem_mak_00711.txt | そ、それなら良いんだけど fem_mak_00712.txt | えっとね…それは fem_mak_00713.txt | 注意を向けるために、わざと不安にさせる音にしてるんだって fem_mak_00714.txt | えへへっ…調べてて良かった fem_mak_00715.txt | 市長の今の口ぶりだと…犯人が捕まったていうのは、なさそうだよね fem_mak_00716.txt | うん…多分、無理だと思う。火に油を注ぐかもしれない fem_mak_00717.txt | でも…私は、何か組織に属するのは、嫌だな fem_mak_00718.txt | え…?危なく、ないかな…? fem_mak_00719.txt | き、気をつけてね。何かあったら、すぐに逃げないとだめだよ? fem_mak_00720.txt | シモーネ…どうしたの? fem_mak_00721.txt | ゆ、雪…何が起きてるの? fem_mak_00722.txt | ごめん…ちょ、ちょっとよく分からないや fem_mak_00723.txt | 誰か…通訳してくれないかな fem_mak_00724.txt | はぁ…ナツ、あきらめよう fem_mak_00725.txt | あ、あの…それは…無理、なんです fem_mak_00726.txt | ひうぅ…そ、そんなに怒鳴らない、で…あの…だから、その fem_mak_00727.txt | 無理なものは…無理だし…予算も厳しいから、派遣できなくて fem_mak_00728.txt | ぐすっ…そ、そんなこと、言われても…無理なんです fem_mak_00729.txt | ううぅ…それは、こっちの責任じゃ…ぐすぅ、ないから fem_mak_00730.txt | う、うん…ごめんね、雪 fem_mak_00731.txt | ありがとう…雪 fem_mak_00732.txt | ううん…大丈夫。次は、頑張るから fem_mak_00733.txt | うん…良いと思う。司とダリアも仲間だから、協力するのは、当然 fem_mak_00734.txt | ナツは…探偵、じゃなくて、お父さんから何か探偵としての秘訣は習ったの? fem_mak_00735.txt | なるほど…それは、探偵らしいね fem_mak_00736.txt | でもさ、現場って…どっちを先にすれば良いのかな? fem_mak_00738.txt | 大丈夫…私が追いかける、から! fem_mak_00739.txt | びっくり…した fem_mak_00740.txt | 大丈夫…この服のおかげ。でも、雪を見失った fem_mak_00741.txt | 私は、本当に大丈夫…だから、早く司達に連絡しないと fem_mak_00742.txt | うん…そうする fem_mak_00743.txt | 司、ごめんな fem_mak_00744.txt | で、でも…雪がお姫様なのは秘密にしてる…知ってるのは、私達と市長達くらいだから fem_mak_00745.txt | う、うん…言われると、確かにこんな顔だった fem_mak_00746.txt | えっと…その組織って、有名なの?私は、初めて聞いたけど fem_mak_00747.txt | もしくは、その両方 fem_mak_00748.txt | 恨まれた…?何かしたの? fem_mak_00749.txt | う、うん…大丈夫、だよ。私達のことは心配しないで fem_mak_00750.txt | それなら…使われた魔法具も、普通のものじゃない fem_mak_00751.txt | そうだね。カグヤでも、なかなか手に入る物じゃないと思う fem_mak_00752.txt | こっちには、時間がない。要求の期限までに、雪を助けないとダメだから fem_mak_00753.txt | うん…考えなしに、協力していても問題ない。それより、情報を頂戴 fem_mak_00754.txt | そろそろ、自分を抑えられなくなる fem_mak_00755.txt | 分からない…けれど、私は本気だよ fem_mak_00757.txt | それから、雪も…無事じゃないとダメ fem_mak_00758.txt | どんなことしても…雪だけは助ける fem_mak_00759.txt | 雪が…いない fem_mak_00760.txt | うん…急がないと、雪が危ない fem_mak_00761.txt | うん…ナツと雪は頑張ってるけど fem_mak_00762.txt | うん…司の怪我が治るまで、絶対に二人で切り盛りするって fem_mak_00763.txt | それを言ったら…ダメだよ fem_mak_00764.txt | 頑張る二人を…目当てにしてるお客さんがいるから fem_mak_00765.txt | それは…店長としてどうなのかな? fem_mak_00766.txt | うん…私も、協力するよ fem_mak_00767.txt | お、俺の、イイ、イチモツにご挨拶、しな fem_mak_00768.txt | えっと…今週末まで fem_mak_00769.txt | うん…してないよね fem_mak_00770.txt | し、仕方ないよ…良い映画だったし fem_mak_00771.txt | 雪…グッジョブだよ fem_mak_00772.txt | それなら…まだ、気まぐれで来ない方が、しっくり来る fem_mak_00773.txt | そ、そんなこと、ないよ?私のお店には、手書きのお手紙が結構来る fem_mak_00774.txt | ナ、ナツ…どうしたの?なんだか、ぼーっとしてるけど fem_mak_00775.txt | うん…絶対に変だよ。元気もないし fem_mak_00776.txt | まさか…ナツが変なのは、ダイエットの弊害?糖分が足りてないとか? fem_mak_00777.txt | ナツ…お菓子食べる? fem_mak_00778.txt | そ、そう…も、もしかしてダイエット中とか? fem_mak_00779.txt | 司…その冗談は、ないよ fem_mak_00780.txt | 何か知ってるなら…教えて。ナツの力になりたいから fem_mak_00781.txt | うん…ちょうど、市長とネモの噂をしていたとき fem_mak_00783.txt | そうだよ…司、冷たい fem_mak_00784.txt | そ、そうかもしれないけれど…ナツが困ってるのは…見たくない。元気なナツが、大好きだから fem_mak_00785.txt | わ、私も…司の言う通りにするよ。我慢して…ナツを見守る fem_mak_00786.txt | うん…わたしも、ナツの話を聞きたい fem_mak_00787.txt | ナツ…帰っちゃうの…?カグヤから、いなくなっちゃうの…? fem_mak_00788.txt | 約束、だよ?絶対…だからね…私…ずっと待ってるから fem_mak_00789.txt | 泣かないでよ…ナツ…私も、ひぐっ、泣かないように…してるのに…えぐっ fem_mak_00790.txt | ぐすっ…わたしも大好きだよ fem_mak_00791.txt | お、俺の、イイ、イチモツにご挨拶、しな fem_mak_00792.txt | きっと…勘違いだと思う fem_mak_00793.txt | すごく…良い匂い fem_mak_00795.txt | ダメだよ雪…ナツはそう思わないと、生きていけないから fem_mak_00796.txt | うん…私も知らなかった fem_mak_00797.txt | ダリア…後でレシピを教えて fem_mak_00798.txt | うん…ナツには、秘密だからね fem_mak_00799.txt | そんなこと、ないよ…今のナツの顔を見れば、許してくれるはず fem_mak_00800.txt | え…?う、嬉しいけれど…ナツと私は女の子同士だから fem_mak_00801.txt | まさかの、展開 fem_mak_00802.txt | あ、あのさ…ナツは司と…恋人になりたいの? fem_mak_00803.txt | わ、私も…ナツが本気なら、断然応援するよ。友達同士が…もっと仲良くなれるのも、嬉しいし fem_mak_00804.txt | わ、わたしも…オレンジジュースをお代わり fem_mak_00805.txt | うん…昨日までは、少し無理してた気がしたから fem_mak_00806.txt | 司が何もしてないって言うことは…何かした証拠 fem_mak_00807.txt | ねえ、司…そう言えば、ナツが帰った後は、雪と二人でアメリアをやるの? fem_mak_00808.txt | 雪は…アメリアの同僚は、ナツしか認めない? fem_mak_00809.txt | でも…雪が来るまでは…あっ、ごめん fem_mak_00810.txt | あのね…そもそも地震って、どうして起こるのかは…分かる、よね? fem_mak_00811.txt | ネモが、地下核実験をしたから fem_mak_00812.txt | ど、どうだろう…でも…何となく、あの時の揺れとは違った気がする fem_mak_00813.txt | あっ、そう言えばそうだよね…地震のせいで飛行挺が運休になったら、大変だよね fem_mak_00814.txt | 地震のせいで遊園地が休園になっちゃった fem_mak_00815.txt | もしかして…最近の地震って fem_mak_00816.txt | ナツ…泣かないで。お願いだから fem_mak_00817.txt | それにしても…順調に流れているよね fem_mak_00818.txt | うん…市職員が、一生懸命だから fem_mak_00819.txt | うん…むしろ、こういう時は…港に顔を出して、市民に声をかけるはず fem_mak_00820.txt | ネモなら…やりかねない fem_mak_00821.txt | 不正の証拠の…処分 fem_mak_00822.txt | そうなんだ…それなら、そのままナツは降りちゃうのかな? fem_mak_00823.txt | それならナツは…そこから実家に帰らないとダメなんだね fem_mak_00824.txt | い、言われると…確かに。誰も…ナツに話を振らなかった fem_mak_00825.txt | えっと…ネモとシモーネに会ったとき fem_mak_00826.txt | 多分…そうだと思う fem_mak_00827.txt | やっぱり、アスマザの所だった fem_mak_00828.txt | うん…そのくせに、迷惑をかけたくないから…何も言わないことがある fem_mak_00829.txt | 次からは…色々と私達にも、相談…してくれる? fem_mak_00831.txt | うん…問題、ない fem_mak_00832.txt | あれだけの量…どうやって持ち出すんだろう fem_mak_00833.txt | あと四人…このまま、やっちゃおう fem_mak_00834.txt | 残り一時間二十分…ギリギリだよね fem_mak_00835.txt | えっと…名前はベン・レイダー。六楽街で用心棒をしている魔法使い fem_mak_00836.txt | でも、仕方ないよね…厄介な方が、奪える魔力も多いし fem_mak_00837.txt | やっぱり…素直に事情を話して、魔力を供出してもらった方が fem_mak_00838.txt | そう、だね…ナツを助けるためにも fem_mak_00839.txt | うん…魔力欠乏って…こんなに辛いんだね fem_mak_00840.txt | 司…一番美味しいところだよ fem_mak_00841.txt | ど、どうしよう…二人とも、大丈夫かな fem_mak_00843.txt | ネモも…来ないとダメ fem_mak_00844.txt | うん…そうだね。でも、あの経験で私達は絆も深まった。雪もそう思うよね? fem_mak_00845.txt | でも…箔がついた fem_mak_00846.txt | あの時は…心配したよ fem_mak_00847.txt | うん。示談は…司と仲の良いマフィアのボスがやってくれた fem_mak_00848.txt | 考えてみると、そうだね…その時は、遠慮なく頼って良いからね、司 fem_mak_00849.txt | ありがとう…司、ダリア fem_mak_00850.txt | うん…大したことしてないから fem_mak_00852.txt | 仕方ないよ…ナツの夢の一つがかなったんだから fem_mak_00853.txt | うん…その時は、私もアメリアにいたから覚えてる fem_mak_00854.txt | 常連さんの子供の誕生日に、特別に作ってあげてた fem_mak_00855.txt | うん…素材を集めるだけでも大変って…前に司が言っていた fem_mak_00856.txt | いただきます fem_mak_00858.txt | 舌が…びっくりしてる fem_mak_00859.txt | え?他にも…? fem_mak_00861.txt | うん…すごく美味しかったから fem_mak_00862.txt | ナツって…本当にナポリタンが好きだよね fem_mak_00863.txt | 私も…幸せ…はぁ fem_mak_00864.txt | あうっ…ごめんね fem_mak_00865.txt | おぉ〜…ナツ、すごい fem_mak_00866.txt | そ、それじゃあ…私が fem_mak_00867.txt | あっ、あうっ、ど、どうしよう fem_mak_00868.txt | い、今…司が、ダリアにくっついた fem_mak_00869.txt | これって…ナツが言ってた魔法の通りだよね fem_mak_00870.txt | くしゃみしちゃったもんね fem_mak_00871.txt | 離れられない…関係 fem_mak_00872.txt | ネモか市長…シモーネに頼んでみる? fem_mak_00873.txt | で、でも…大変だよね。二人とも仕事があるし fem_mak_00874.txt | でもさ…二人はどこで寝泊りするの?やっぱり、司の部屋? fem_mak_00875.txt | ふわぁ〜…二人とも大人だね fem_mak_00876.txt | そうだよね…私もそう思ってた fem_mak_00877.txt | おはよう、二人とも fem_mak_00878.txt | えへへ〜。友達が大変なら…助けるのが当然 fem_mak_00879.txt | そ、そうなんだ…お、おめでとう…二人とも。そういう関係になっても…わ、私とは友達でいてくれる? fem_mak_00880.txt | あっ…でも、デートとかで忙しいから、遊ぶ時間は減るかもで…ちょっと寂しいけれど、うん…仕方ないよね fem_mak_00881.txt | わ、私は、応援してるから fem_mak_00882.txt | え…?雪はさっきまでずっと、窓の外を見てたよ fem_mak_00883.txt | 司とダリアが心配って。怪我してないかとか、言ってた fem_mak_00884.txt | 今日はアメリアもお休みだから、ダリアの家で…ご飯を食べると思ってた fem_mak_00885.txt | 1メートル以上離れられないのに、普通に料理してる fem_mak_00888.txt | どっちに?司?それとも…ダリア? fem_mak_00889.txt | うん…墓場まで持っていくから fem_mak_00890.txt | ダリアが言うと、言葉に重みがある fem_mak_00891.txt | わ、私も司とダリアと…映画、観たかった fem_mak_00892.txt | ナツが、トイレに行けなくなるのは困るな fem_mak_00894.txt | うん…しかも、男の人に主導権がないタイプの fem_mak_00895.txt | あっ…恋愛の恋と、過失の対義語の故意をかけてるんだね fem_mak_00896.txt | ドキドキ fem_mak_00897.txt | あっ、おはよう…良かったね、魔法が解けて fem_mak_00898.txt | ううん、そんなこと、ないよ…ナツと雪と一緒で…楽しかったし fem_mak_00900.txt | うん…私も…全然 fem_mak_00901.txt | 私も…嬉しい…ダリアと司が、こ、恋人になって fem_mak_00902.txt | う、うん…やっぱり、観察眼が…違うのかな? fem_mak_00903.txt | ドキドキ fem_mak_00904.txt | そ、そうだよ…ちょ、ちょっとだけ…ドキドキしながら見てたけど fem_mak_00905.txt | ちょ、ちょっとだけ…見たいかも fem_mak_00906.txt | う、うん…多分、私達には刺激が強すぎると思う fem_mak_00907.txt | そうだよね…きっと、目の前で見たら…あうぅ〜 fem_mak_00908.txt | で、でも…恋人なら、しないと…ダメじゃないの? fem_mak_00909.txt | でも…雪は気にならないの? fem_mak_00910.txt | い、今の…すごく自然だった fem_mak_00911.txt | ダリア…眠そうだね fem_mak_00912.txt | うわぁ〜、そ、そうなんだ…お、大人だね fem_mak_00913.txt | あっ…今のって fem_mak_00914.txt | 友達と、大人な恋愛話をする…うん、できた fem_mak_00915.txt | あ、ありがとう fem_mak_00917.txt | へ?あっ…そ、そうなんだ。わ、私てっきり fem_mak_00918.txt | で、でもでも…二人とも、交際が順調で嬉しいな。友達同士が、もっと仲良くなってくれて fem_mak_00919.txt | 司が…料理を自分で、持ってきた…ダリアのために fem_mak_00920.txt | ふわぁ〜…恋人って、は、恥ずかしがらずに、よく言えるよね fem_mak_00921.txt | わ、私だったら…あうっ、無理だと…思う fem_mak_00922.txt | う、うん…友達、だよ fem_mak_00923.txt | な、なるほどだよ…参考に、なる fem_mak_00924.txt | あ、あのね…三人とも…そういうので、からかうのは…よ、良くないと思う fem_mak_00925.txt | そ、そっか…そうだよね…いつかは、司とダリアの子供が生まれるかもしれないんだよね fem_mak_00926.txt | 司とダリアの子供かぁ…えへへっ、きっと可愛いよねー。まことおねーちゃんって、呼ばれたら…うふふっ…きっとわがままも聞いちゃいそう fem_mak_00927.txt | そしたら…色々教えてあげたないぁ…えへへっ、骨董品の鑑定とか…あっ、でも、子供って、そういうのに…興味があるのかな…? fem_mak_00928.txt | うん…今回は、トラブルがなくて…ほっとした fem_mak_00929.txt | う、うん…その予定 fem_mak_00930.txt | ご、ごゆっくり fem_mak_00931.txt | 今日って…デートだよね…? fem_mak_00932.txt | あっ…別に、後をつける…わけじゃないよ?い、今から…みんなでゲームするから fem_mak_00933.txt | なんか…想像と…違う fem_mak_00934.txt | そうだよね…ネモが護衛を必要だなんて…裏があるとしか思えない fem_mak_00935.txt | ダリアっ!司は!? fem_mak_00936.txt | まずい…動脈が裂けてる fem_mak_00937.txt | まずは止血して、すぐに治療を受けないと fem_mak_00938.txt | さっき、オークションの関係者が救急車を呼んでたから fem_mak_00939.txt | ここに来るまで…40分はかかる…でも、それじゃ fem_mak_00940.txt | 司…ダメだよ…ダリアが…泣いちゃうから fem_mak_00941.txt | やだよ…いかないでよ…つかさぁ fem_mak_00942.txt | っ!そんなこと fem_mak_00945.txt | つ、司…い、痛いところとかない? fem_mak_00946.txt | えっと…私が説明するね fem_mak_00947.txt | つ、司は…どこまで覚えてる? fem_mak_00948.txt | そっか…そこまでは覚えてるんだね。それじゃあ、その後なんだけど fem_mak_00949.txt | それで、司は…ダリアを庇って致命傷を負ったみたいなんだ…それで…三日後の今日になって…目が覚めた fem_mak_00950.txt | うん…ネモが魔法薬で司を、治した fem_mak_00951.txt | そ、それは fem_mak_00952.txt | あ、あのね…司…ダリアが、差し出したのは fem_mak_00953.txt | う、うん…司を最も愛している人が持つ、最も大事なモノ…それが、ダリアの声だったんだ fem_mak_00955.txt | 本当に…ダリアの傍にいなくて良いの? fem_mak_00956.txt | うん…知り合いに聞いても、誰も見てないって fem_mak_00957.txt | あれだけ連絡したのに fem_mak_00958.txt | でも…ネモだしね fem_mak_00959.txt | だから…性質が悪いんだよね fem_mak_00960.txt | ネモ…雪を脅さないで fem_mak_00961.txt | ち、違うよ…司。俺が、じゃなくて…俺達がだよ fem_mak_00962.txt | ちょっと、ネ fem_mak_00963.txt | 眠い…三日三晩…不眠不休 fem_mak_00964.txt | 司は…ダリアの傍にいるのが…一番。いただきます fem_mak_00965.txt | 美味しい…ありがとう、司 fem_mak_00966.txt | そう言えば…誰も教えてなかったかも fem_mak_00967.txt | でも…逆鱗って…どうすれば良いのかな?市長に…鱗ってないよ? fem_mak_00968.txt | うん…市長とシモーネにお願いして、わけてもらう fem_mak_00969.txt | で、でもさ…譲り受けるのがダメで、所有権が向こうにある状態って fem_mak_00970.txt | う、うなじの毛って…切ったらダメなのかな? fem_mak_00971.txt | 冗談抜きで…命がけだよね fem_mak_00972.txt | このくらいの危険で…ダリアの声が戻るなら、安いもんだよ fem_mak_00973.txt | うん…静かにね fem_mak_00974.txt | これくらいで…良いかな? fem_mak_00975.txt | ご、ごめんね…起こして…すぐに帰るから、そのまま寝てて良いよ fem_mak_00976.txt | い、色々と fem_mak_00978.txt | ナツ…舌をかまないでね fem_mak_00979.txt | でも…ナツの体力強化の魔法…すごいね fem_mak_00980.txt | さすがは…魔王 fem_mak_00981.txt | あったら…魔王じゃないよ fem_mak_00982.txt | 大丈夫…公園について…ネモが調合すれば fem_mak_00983.txt | お待たせ fem_mak_00984.txt | あ、あのね…ネモ。調合ってどれくらいかかるかな? fem_mak_00985.txt | 三分か…キツいかも fem_mak_00986.txt | え?じ、事情って…言ったらダメなんじゃないの? fem_mak_00988.txt | カグヤが…壊滅するかも fem_mak_00989.txt | でも、付近に被害がなくてよかった fem_mak_00990.txt | 胆力が…すごいよね fem_mak_00991.txt | そ、そうだけど…今のダリアをどうやれば…幸せなことで泣かせられるのかな…? fem_mak_00992.txt | やっぱり…当たって流れしかないよ fem_mak_00993.txt | で、でも…準備する時間はあんまりないよ? fem_mak_00994.txt | そ、そうなんだよ…だ、だから怒らない…ご、ごめんなさい fem_mak_00996.txt | え?あっ、お願い fem_mak_00997.txt | う、うん…あっ、グラスは、そのままで良いから fem_mak_00998.txt | あ、ありがとう fem_mak_01001.txt | なんだか…私、変だな fem_mak_01002.txt | なんでだろう fem_mak_01003.txt | 分からないな fem_mak_01004.txt | 相談するにも…自分でもよく分からないから fem_mak_01005.txt | でも…司なら fem_mak_01009.txt | 司も…そう思ってくれてる fem_mak_01012.txt | 少し…寂しい fem_mak_01013.txt | どうして…寂しいんだろう? fem_mak_01014.txt | 私は…何を寂しがってるんだろう? fem_mak_01015.txt | 分からない、な fem_mak_01016.txt | う、うん…そうだね fem_mak_01017.txt | ね、ねえ…司 fem_mak_01018.txt | きょ、今日は…司が大活躍だったね fem_mak_01019.txt | うん…大活躍だったね fem_mak_01020.txt | どうしよう…嫌われちゃったかな fem_mak_01021.txt | みんなと…いつもよりも上手く話せなかったし、絶対におかしいって思われたよ fem_mak_01022.txt | でも…寂しさが消えない fem_mak_01023.txt | 昔は、もっと司が頼って fem_mak_01024.txt | そんなはず…ないのに fem_mak_01025.txt | 司が…強くなって、嬉しかったはずなのに fem_mak_01026.txt | それが…段々と援護をしてくれるようになって fem_mak_01027.txt | いつの間にか隣に、立ってくれてて fem_mak_01028.txt | それが、寂しいの…? fem_mak_01029.txt | 分からないよ…司 fem_mak_01031.txt | え?ご、ごめん。よく、聞こえなかったんだ fem_mak_01032.txt | そ、そんなこと…ないよ fem_mak_01034.txt | ううん。心配してくれて、ありがとう fem_mak_01035.txt | そ、それじゃあ…私は帰るね fem_mak_01036.txt | え?う、うん…そうなんだ。それじゃあね fem_mak_01037.txt | うううぅ…どうしよう、どうしよう fem_mak_01038.txt | き、きっと嫌われた。司に、嫌われちゃったよ fem_mak_01039.txt | 思わず…目を逸らしたって言っても、絶対に信じてくれないよね fem_mak_01040.txt | どうしよう…?明日から、どうやってアメリアに行けば良いんだろう fem_mak_01041.txt | うぅ…顔なんて、もう出せないよ fem_mak_01042.txt | しばらく、アメリアに行かないようにしよう fem_mak_01044.txt | はぁ…でも、仕方ないよね fem_mak_01045.txt | とりあえず…中身を確認しないと fem_mak_01046.txt | 本当に送ってきたんだ fem_mak_01047.txt | 胡散臭いから引き取ってくれっていうのも、すごい話だよね fem_mak_01048.txt | 魔法具に関しては専門じゃないけれど、綺麗な細工だね fem_mak_01049.txt | うん。これなら普段使いにもできそう fem_mak_01050.txt | 魔法具の効果が、使用者の願いをかなえるって…あからさま過ぎるよね fem_mak_01051.txt | とりあえず、いつものお店に鑑定をお願いしてからかな fem_mak_01052.txt | でも…願い事を叶える、か fem_mak_01053.txt | あの頃に…戻りたいな fem_mak_01054.txt | はぁ、何考えてるんだろう fem_mak_01055.txt | 叶うことなんて、ないんだけどね fem_mak_01056.txt | 自分が…分からないよ fem_mak_01057.txt | つ、司!大丈夫!? fem_mak_01059.txt | え?あっ…電話では聞いてたけど、実際に見ると、なんか fem_mak_01060.txt | そ、そうだね。懐かしい、かな fem_mak_01061.txt | そ、それより…原因は、分かってるのかな? fem_mak_01062.txt | そ、そっか…うん。あの三人なら、原因を探れるかも fem_mak_01063.txt | あれって、私とこの魔法具のせいだよね fem_mak_01064.txt | 使用者だから…それが分かったんだよね fem_mak_01065.txt | でも、みんなに言えなかった fem_mak_01066.txt | どうしてなんだろう…? fem_mak_01067.txt | どうして…嬉しかったんだろう? fem_mak_01068.txt | 司も、困ってるのに fem_mak_01069.txt | それでも…嬉しいって思うなんて嫌だよ fem_mak_01070.txt | あの頃に、戻れた気がしたから fem_mak_01071.txt | ごめんなさい…司 fem_mak_01072.txt | ごめんなさい…皆 fem_mak_01073.txt | え?う、うん fem_mak_01074.txt | 司も一人で食べれるから。えっと、そこまでしなくても…大丈夫、だよ? fem_mak_01075.txt | え?ど、どうしたのかな? fem_mak_01076.txt | 私…司を避けてた? fem_mak_01077.txt | そうだったんだ。ごめんね fem_mak_01078.txt | えっと…お酒に関しては、ダリアと同じかな fem_mak_01080.txt | あっ…ごめんね。昔を思い出しちゃって fem_mak_01081.txt | うん…そうだね fem_mak_01082.txt | 大丈夫だよ。私が…守ってあげるから fem_mak_01083.txt | えへへ。困ったことがあったら、何でも言ってね fem_mak_01084.txt | えへへ。困ったことがあったら、何でも言ってね fem_mak_01085.txt | うん…駆けつける fem_mak_01086.txt | そ、そんなこと、ないよ…? fem_mak_01087.txt | うん…そうだ。私は喜んでる fem_mak_01088.txt | 司を困らせてるのは…私なのに fem_mak_01089.txt | ダメだよ…司をいじめたら fem_mak_01090.txt | どうしよう…すごく、ドキドキしてる fem_mak_01091.txt | 司に変なことしたら…お、怒るんだからね fem_mak_01092.txt | ああ…そうか fem_mak_01093.txt | 司を独占したい…司には私だけを見て欲しい。私だけを頼って欲しい fem_mak_01094.txt | うん…私が司を守るから fem_mak_01096.txt | 私は司に fem_mak_01097.txt | 私は、何を望んでいるのだろう fem_mak_01098.txt | でも…心が、温かい fem_mak_01099.txt | それだけは、変わらないはずだったのに fem_mak_01100.txt | だれか…教えてよ fem_mak_01101.txt | あっ…みんな、いらっしゃい fem_mak_01102.txt | も、もしかして…えっと、遊びに来てくれたのかな? fem_mak_01103.txt | あっ、そ、そうだ…えっとね、新しい掛け軸が手に入って fem_mak_01104.txt | それに…お茶も出さないなんて、ダメだよね。今、用意するから fem_mak_01105.txt | え、えっと…なんの、話かな? fem_mak_01106.txt | ね、願い事…?話が…よく、分からないよ fem_mak_01107.txt | そ、それは fem_mak_01108.txt | わ、私は…別に…願い事なんて fem_mak_01109.txt | だ、だから…願い事なんて…もう、叶って fem_mak_01110.txt | そ、そそそ、それは fem_mak_01111.txt | で、でで、でも…だ、だって…その願いは fem_mak_01113.txt | い、いや…こ、来ないで fem_mak_01114.txt | だ、だから…それは fem_mak_01115.txt | い、いや…来ないで。誰か…助けて fem_mak_01116.txt | だ、誰か…誰か、助けてっ! fem_mak_01117.txt | え、えっと…シモーネ…? fem_mak_01123.txt | いやだ!知らない!司なんて…知らないんだからぁ! fem_mak_01127.txt | あ、あのね…バカって言ったのも…知らないって言ったのも…嘘、だからね? fem_mak_01128.txt | だ、だだ、だからね…あ、あのね fem_mak_01129.txt | 好き fem_mak_01132.txt | 私は、司のことが…好き fem_mak_01135.txt | じゃ…じゃあ fem_mak_01137.txt | 大好きだよ、司 fem_mak_01138.txt | うん…叶ったよ。司のおかげで fem_mak_01139.txt | あ、あの…司、怪我してない…? fem_mak_01140.txt | え…?びょ、病院に行かないと fem_mak_01142.txt | 私が…司の治療? fem_mak_01143.txt | あっ…み、みんな fem_mak_01145.txt | あっ…えっと、その fem_mak_01146.txt | わ、私の…家に、行こう…か fem_mak_01147.txt | うん…今日は、ありがとう。それから、ごめんね fem_mak_01148.txt | うん…私も嬉しいよ fem_mak_01150.txt | あ、あのさ…私は…司のことが、好き。司も私のこと…好き、なんだよね? fem_mak_01152.txt | そ、それなら…その fem_mak_01154.txt | マナー違反なんかじゃないよ…私も…そう、思ってたから fem_mak_01155.txt | どうしたの、司? fem_mak_01156.txt | う、うん…だ、だって…私と司は、恋人だから fem_mak_01157.txt | う、うん…えへへ、照れるね fem_mak_01158.txt | え?もしかして…嫌、かな? fem_mak_01159.txt | 私が?そんなこと、ないよ…恋人から、求められて…そ、その…私も応えたい、から fem_mak_01160.txt | つ、司は知らないかもしれないけれど…わ、私も…こういうことには興味があるんだよ? fem_mak_01161.txt | 今からすることが…どういうことなのかも、知ってるし…私が望んだことだから fem_mak_01162.txt | だからね…怖がらないで、司 fem_mak_01163.txt | 司は…優しいから、怖がってる…だけど、私は…司が思うほど、純情じゃないし…繊細でもないんだよ fem_mak_01164.txt | 恋人と…エ、エッチもいっぱいしたいし…激しいこともしてみたいんだ…だ、だから…その fem_mak_01165.txt | う、うん…が、頑張る、ね fem_mak_01167.txt | つ、司…?どうしたの?も、もしかして、痛かった? fem_mak_01168.txt | そ、そうなんだ…えへへっ、良かった…するのは、初めてだし…自信なかったけど fem_mak_01169.txt | それなら…このまま、続けるね fem_mak_01171.txt | な、なんか…先っぽから…ネバネバしたのが、出てきたよ…も、もしかして…我慢汁っていうやつなのかな? fem_mak_01172.txt | う、うん…勉強、したから fem_mak_01175.txt | んっ…んんっ、ぺろっ、もっと、気持ち良くなって…良いんだよ?私も…頑張るからね fem_mak_01178.txt | そ、そうなんだ fem_mak_01179.txt | それなら…ど、どうすれば良いの、かな? fem_mak_01180.txt | う、うん…分かったよ…痛かったりしたら、言ってね fem_mak_01210.txt | えへへっ…ありがとう、司 fem_mak_01211.txt | うん…良かった…頑張って…私も…司が気持ち良くなってくれて…嬉しいよ fem_mak_01212.txt | えっと…どう、したの…? fem_mak_01213.txt | だ、抱くって…ギュッてするんじゃないよね? fem_mak_01214.txt | ひうっ…ううっ…う、うん…わ、私も…つ、司と…気持ち良くなって fem_mak_01215.txt | 私の初めてを、司に…あげたい fem_mak_01216.txt | あ、あのね…は、初めては…その…ちゃんと、ベッドでして欲しいな fem_mak_01218.txt | うん…私も、愛してる…司…愛してるよ fem_mak_01219.txt | 私もだよ…司が恋人になってくれて、幸せだよ fem_mak_01221.txt | 司…我慢しないで良いよ fem_mak_01222.txt | 私も…早く司と、したいから fem_mak_01225.txt | だ、だからね…早く…そ、その…司にしてほしいんだ…愛し合って…初めてをあげて…いっぱい気持ち良くなって fem_mak_01226.txt | 私を…司のものにしてください fem_mak_01228.txt | んっ…そんなに、見ないでよ fem_mak_01233.txt | ありがとう…司… ごめんね、わがままで fem_mak_01234.txt | そ、それなら…わがままを言っても、良いかな? fem_mak_01235.txt | あ、あのね…もう、我慢できないから…早く、して、欲しいな…司に抱いて欲しいんだ fem_mak_01236.txt | い、痛いのは大丈夫だから…ゆっくりじゃなくて、一気に…して…欲しくて…そ、その…と、とにかく…大丈夫だから fem_mak_01237.txt | 司に…いっぱい、して欲しい fem_mak_01238.txt | うん…司…愛してる fem_mak_01272.txt | つ、司は…どう…? fem_mak_01273.txt | えへへっ…嬉しいな fem_mak_01276.txt | えへへっ…えへっ fem_mak_01277.txt | えへへ…でへっ fem_mak_01280.txt | でへへっ…えへっ fem_mak_01281.txt | ふえっ!?え?ええっ!? fem_mak_01283.txt | えっ?あっ…そう、だよね fem_mak_01287.txt | えへへっ…キス、しちゃった fem_mak_01288.txt | ふえっ!?そ、それは…えっと fem_mak_01289.txt | 司を見てるだけで…幸せになれる fem_mak_01290.txt | う、うん…もちろんだよ fem_mak_01291.txt | ありがとう…みんな fem_mak_01292.txt | え、えっと…さ、最後まで fem_mak_01293.txt | す、すごいこと?そ、それって fem_mak_01295.txt | ふ、ふわぁ…そんなこともするんだ fem_mak_01296.txt | う、うん…分かった、頑張るよ fem_mak_01297.txt | 明後日…デートしようって fem_mak_01298.txt | 緊張してきたよ fem_mak_01299.txt | あううっ…や、やっぱり最初が肝心なんだよね? fem_mak_01300.txt | 分かった…ダリアのアドバイス通り頑張る fem_mak_01301.txt | えへへっ、後…二十三時間で司とデートだ fem_mak_01302.txt | 初めてのデート…えへへっ fem_mak_01303.txt | ちゃんと待ち合わせができるかな fem_mak_01304.txt | それから…一緒に、昼ごはんを食べて fem_mak_01305.txt | あーんってするのは…ちょっと、今回はハードルが高いかも fem_mak_01306.txt | それから…て、手を繋ぐ…あううっ fem_mak_01307.txt | で、できれば…司の方から、握って欲しいけれど fem_mak_01308.txt | でも…司と手を繋ぐのかぁ fem_mak_01309.txt | んっ…すごく、ドキドキしてきちゃう fem_mak_01312.txt | んんっ、お腹が…ジンジンして…んっ、ひうっ、頭がおかしくなりそうだからぁ fem_mak_01316.txt | 私…こんなに、エッチだったんだ fem_mak_01320.txt | 私の体は…ああっ、司になら、何をされても…んんっ、喜ぶんだから fem_mak_01324.txt | 愛してる…んんっ、大好き…司…ああっ、つかさぁ… fem_mak_01329.txt | んっ、足りないよ…直接、触って…ああっ、お願いだから…司 fem_mak_01361.txt | うん…愛してる、司 fem_mak_01363.txt | 司…一緒に…気持ち良くなりたいよ fem_mak_01365.txt | ごめんね…司 fem_mak_01367.txt | 司…愛してるよ… fem_mak_01368.txt | お、お待たせ fem_mak_01369.txt | はぁ…良かった fem_mak_01370.txt | 照れるよ…司 fem_mak_01372.txt | うん…そうだね fem_mak_01376.txt | えへへっ…一番の目標クリアーしちゃった fem_mak_01377.txt | ううぅ〜…恥ずかしかった fem_mak_01378.txt | そ、そうだけど…確かに、今日のデートの目標にはしてたよ fem_mak_01379.txt | で、でも…ちょっとハードルが高かったから、諦めてた fem_mak_01380.txt | うう…でも、いきなりされたから、ビックリした fem_mak_01381.txt | でも…どうして、司は分かったの?私が、してほしいって fem_mak_01382.txt | そっか…えへへっ。絆かぁ〜 fem_mak_01383.txt | それなら…次はどこに行きたいのか分かる…? fem_mak_01385.txt | すごい、当たってる fem_mak_01386.txt | うん…絆だね fem_mak_01387.txt | えへへっ、今日は楽しかった fem_mak_01388.txt | うん…あ、あのね、また fem_mak_01389.txt | また…デート、してくれる? fem_mak_01390.txt | ありがとう、司 fem_mak_01392.txt | 愛してる…司 fem_mak_01393.txt | あれ?な、なんか…硬いものが fem_mak_01394.txt | これ…何に使うのかな? fem_mak_01395.txt | ナツが…せっかく作ってくれたんだから、使ってみようか fem_mak_01396.txt | 魔法具が機能したのは分かったけど fem_mak_01397.txt | あのね…人が、いなくなってる fem_mak_01398.txt | そうだと思う fem_mak_01399.txt | えっとね…ナツは公園で使うって分かってたんだ fem_mak_01400.txt | この前、ナツの部屋でみんなと話したときに…初めてのデートでは…最後にここに来たいなって fem_mak_01401.txt | だから、ナツが作ってくれたんだと思う fem_mak_01402.txt | えへへっ、ナツのおかげで…司と二人っきり fem_mak_01404.txt | まだ、デートは終わりじゃないよね? fem_mak_01405.txt | それなら…次に何をして欲しいか、分かるかな? fem_mak_01408.txt | うん…わ、私は…司と、したいと思ってる…で、でも…司が嫌なら fem_mak_01409.txt | そっか…良かった…私、ずっと司としたかったから fem_mak_01410.txt | わ、私ね…司と手を繋いで…すごくドキドキしたんだ…デートしてるときに、司の横顔を見て…胸がドキドキした fem_mak_01411.txt | そ、それにね…あ、あのね fem_mak_01412.txt | 司としたかったのは…初めての夜からなんだ…あの夜から、ずっと司としたかった fem_mak_01413.txt | したくてしたくて…どうしようもなくて fem_mak_01414.txt | え?な、なんで分かるの…? fem_mak_01415.txt | うぅ〜、もしかして、カマかけた? fem_mak_01416.txt | え?つ、司も…? fem_mak_01417.txt | う、うん…そうなんだ…えへへっ fem_mak_01424.txt | 司…お願い fem_mak_01459.txt | 司…きて…ああっ、んっ、一緒に、一緒に…きてぇぇ… fem_mak_01466.txt | うん…お願い、司… fem_mak_01468.txt | ふわぁ…す、すごく…ドキってした fem_mak_01469.txt | え?う、嬉しいけれど…ダメだよ fem_mak_01470.txt | そ、そうじゃなくて…それだけで、満足しそうで怖いから fem_mak_01471.txt | い、今から…エッチするのに、その言葉だけで満足…したくないから fem_mak_01472.txt | き、嫌いに…なった? fem_mak_01473.txt | そ、そうだけど…やっぱり、心配になるから fem_mak_01474.txt | あ、あのね…司 fem_mak_01475.txt | あっ、ち、違う…そうじゃなくて fem_mak_01476.txt | つ、司も…カッコ良いよ fem_mak_01477.txt | えへへっ、よかった…ちゃんと言えた fem_mak_01478.txt | うぅ…それは、ダメって言ったのに fem_mak_01481.txt | も、もう…司…お、怒るよ fem_mak_01482.txt | うん…きて、司 fem_mak_01500.txt | 司の優しいところも、意地悪なところも、エッチなところも、カッコいいところも、全部…ぜんぶ大好き…愛してる… fem_mak_01515.txt | あぁんっ…司…つかさぁ fem_mak_01517.txt | うん…司もカッコいいよ…えへへっ fem_mak_01518.txt | えへへっ…つーかーさー fem_mak_01519.txt | えへへっ〜、呼んでみただけー fem_mak_01520.txt | うん…私も聞いた事ない fem_mak_01521.txt | 司と…してみたいなぁ fem_mak_01522.txt | なかなか出てこないね fem_mak_01523.txt | うん…後はよろしくね fem_mak_01524.txt | え…?う、うん fem_mak_01525.txt | え、えっとさ…監視してた相手って…その…し、してたんだよね…? fem_mak_01526.txt | そ、そう…だよね fem_mak_01527.txt | うん…ここで、しよう fem_mak_01530.txt | だ、だって…司と二人きりだから fem_mak_01531.txt | そ、それも…司のせいだもん。司が…いっぱい、いやらしくてエッチなことしたから fem_mak_01532.txt | あぁんっ、んっ…今みたいな…エッチなことするから…こうなっちゃったんだよ? fem_mak_01534.txt | いやらしくて、エッチでも良いから…司に、いっぱい…気持ち良いことして欲しい fem_mak_01535.txt | そ、それに fem_mak_01536.txt | あ、あのね…その…わ、私が…んっ、こうなったのって…つ、司のためだよね? fem_mak_01537.txt | そ、それならさ…えっと、あの…せ、せせ、責任…とって…くれる、よね? fem_mak_01538.txt | ほ、本当…?こ、このままだと…た、大変なんだよ?司がいないと…ダメになるんだからね…ずっと…あの…えっと fem_mak_01539.txt | 本当?ずっとだよ?ずっとって、ずーっとって言う意味なんだからね? fem_mak_01540.txt | うん…うん…司…つかさぁ… fem_mak_01543.txt | そ、それならさ…え、えっと…どう、かな? fem_mak_01564.txt | うん…そうだよ…ね、ねえ…それって、変なこと…なのかな? fem_mak_01589.txt | も、もしも…本当に嫌だったら…ちゃんと…あの…その fem_mak_01591.txt | でも…本当に嫌なことでも…愛してるとか、大好きって言われたら…我慢して応えちゃうかも fem_mak_01598.txt | すごく気持ち良くて…おかしくなりそうだけど、んんっ、ああっ、司に愛されてるって、分かるから…このままが良い… fem_mak_01612.txt | うん…ひうっ、あうっ、二人だけしか感じられないって…ああっ、何だか…怖いけれど、幸せだよね… fem_mak_01627.txt | 惚れた女って…なんか、ワイルドな感じで、グッときたかも fem_mak_01628.txt | わ、私も…惚れた男が相手だから…興奮、したよ fem_mak_01629.txt | やっぱり、私は…愛してると大好きの方が、言い易いかも fem_mak_01630.txt | 愛してる…大好き、司… fem_mak_01631.txt | えっと、必要なのはこれで全部だよね? fem_mak_01632.txt | そんなことないよ。なんだか…デートっぽくて良いと思う fem_mak_01633.txt | それに…買出しに付き合うって言ったのは、私だから fem_mak_01634.txt | むしろ、ナツと雪の仕事を取っちゃって…悪いことしたかも fem_mak_01635.txt | あっ…そうだ。明日って、アメリアは夜だけだよね? fem_mak_01636.txt | そ、それならさ fem_mak_01637.txt | えっと、どちら様ですか? fem_mak_01639.txt | 優しそうな感じだった fem_mak_01640.txt | う、うん…ありがとう fem_mak_01641.txt | ううん、嬉しいよ。でも…なんだか実感がなくて fem_mak_01643.txt | リリィの他の友達も来るんだって fem_mak_01645.txt | 知らない人と一緒に遊ぶなんて…できるかな? fem_mak_01646.txt | うぅ〜…雪ぃ fem_mak_01647.txt | もちろん…親友だよ fem_mak_01648.txt | うん…名前も知らない同士だった fem_mak_01650.txt | えへへっ…うん、司とは恋人 fem_mak_01651.txt | うん…そうだよね。頑張ってみる fem_mak_01652.txt | えっと、最初は…ちゃんと自己紹介すれば、問題ないんだよね? fem_mak_01653.txt | じゃ、じゃあ…その次は? fem_mak_01654.txt | う、うん…分かった fem_mak_01655.txt | うん…すごく楽しかった。喫茶店でお茶を飲んだり…ゲームセンターに行ったんだ fem_mak_01656.txt | 本当は…アメリアに行こうかって、皆が言ったけれど fem_mak_01657.txt | ちょっと恥ずかしかったし。それに、サツキ…あっ、リリィの友達で、昨日友達になった子がね fem_mak_01658.txt | アメリアに一回行った事があるらしくて、その…司が fem_mak_01659.txt | ち、違うよ…アメリアは良いお店って言ってた fem_mak_01660.txt | そうじゃなくて…司が、カッコ良いって言ってたから fem_mak_01662.txt | え…?そ、そうだったの…? fem_mak_01663.txt | ご、ごめんね…準備を無駄にしちゃって fem_mak_01664.txt | そっか…次は、必ず皆を連れてくるね fem_mak_01666.txt | そ、そうだよね。うん…大丈夫 fem_mak_01667.txt | そうだよ…ナツはそんなこと、しないよ? fem_mak_01668.txt | えっと…うん、必ず紹介するね fem_mak_01669.txt | 他にも…紹介したい友達がいるし fem_mak_01670.txt | うん…昨日は、私のお店を開けてたでしょ?そしたら…友達になってって言いに来た人がいて fem_mak_01671.txt | 前から気になってたけれど…中々入りにくくてって言ってた fem_mak_01672.txt | ち、ちがうよ!?女の子だよ? fem_mak_01673.txt | ううん…三人でお店に来た fem_mak_01674.txt | うん…良いよ。えっとね fem_mak_01675.txt | えへへっ…司と一緒 fem_mak_01676.txt | で、でも…お邪魔してよかったのかな?なんか、雪に気を使わせちゃった気がするんだ fem_mak_01678.txt | そ、そんなこと…ないよ…でも…次は、私もダリアの家に行ってみたいな fem_mak_01679.txt | うん…頼んでみる fem_mak_01680.txt | え?だ、だって…司の部屋に入るの、初めてだから fem_mak_01681.txt | そんなことないよ…なんだか、すごくドキドキする fem_mak_01682.txt | それに…良い匂いがする…男の人の部屋って…もっと違う匂いがすると思ってたから fem_mak_01683.txt | もしかして…雪? fem_mak_01690.txt | この部屋って…司と雪の部屋なんだよね? fem_mak_01692.txt | 司の匂いの隣に…雪の匂いが…あるから…悔しい fem_mak_01693.txt | わ、私だって…変な嫉妬だって分かってるよ…でも…抑えられないんだ fem_mak_01694.txt | 雪は…大事な友達で…司の妹って分かってるけれど fem_mak_01695.txt | 司の部屋には…私の香りがあって…つ、司が、朝起きて感じるのは…私であって欲しくて…ううぅ〜 fem_mak_01696.txt | い、良いの…? fem_mak_01697.txt | い、今の話を聞いて…き、嫌いにならなかったの? fem_mak_01698.txt | そ、そんなことないよ!つ、司は…悪くなくて fem_mak_01699.txt | わ、私も…そんな司が…大好き、愛してる fem_mak_01700.txt | うん…ありがとう、司… fem_mak_01723.txt | いつもは…んっ、ああっ、司の方が、私に合わせてくれる感じだったのに fem_mak_01725.txt | だからね…今度は、私が合わせる番なんだ fem_mak_01737.txt | えへへっ、どうしたしまして fem_mak_01739.txt | うん…足りないよ…もっと…してくれる?もっと、私を愛してくれる? fem_mak_01759.txt | え…司…それって…え? fem_mak_01762.txt | 私も…司が良い、司じゃないとダメなんだ fem_mak_01763.txt | すき…大好き 司、愛してる fem_mak_01766.txt | ああっ、んっ、司…早く、早くちょうだい…んんっ、ああっ、私に…司のせーしをはやく…はやくぅ fem_mak_01767.txt | わたしも…だいしゅき…ひうっ、きゃうっ、あいしてるよ…司… fem_mak_01769.txt | 気持ち良すぎて…ああっ、嬉しくて、頭がクラクラしてくるよ…んんっ、ああっ fem_mak_01772.txt | だからね…んっ、私の中に…司との…未来を…ください… fem_mak_01779.txt | うん…愛してる…愛してるよ…だいしゅきだよ…司… fem_mak_01786.txt | こんなにいっぱい出されて…んっ、私…ああっ、んんっ…幸せで、んっ、おかしくなりそう… fem_mak_01790.txt | 私…司に会えてよかった… fem_mak_01791.txt | うん…私も、司に会えて幸せになれたよ。ありがとう…司 fem_mak_01792.txt | うん…うん!愛してるよ、司…だいーすき fem_mak_01793.txt | おはよう…司 fem_mak_01794.txt | うん…可愛かった fem_mak_01795.txt | もしかして、照れてる? fem_mak_01797.txt | だって…司と、こんな会話ができて幸せだから fem_mak_01798.txt | えっ…もっと、お話しようよ fem_mak_01802.txt | ねえ、司…今日の予定は…?アメリアはお休みだよね? fem_mak_01803.txt | うん…そうするつもり fem_mak_01805.txt | うん…ありがとう…司 fem_mak_01807.txt | うん…雪も、まだ…帰ってこないはずだし fem_mak_01808.txt | 一回で…済むのかな? fem_mak_01810.txt | だって…すごく久しぶりなんだもん。司と二人っきりで、ここに座るの fem_mak_01811.txt | 司が…アメリアを開いて、ここを離れてからはしばらく寂しかったな fem_mak_01812.txt | でも、その寂しいのが…段々なくなっていくのも、寂しかった fem_mak_01813.txt | 司がいないことに慣れちゃうみたいで…嫌だった fem_mak_01814.txt | それなら…この幸せにも慣れちゃうのかな? fem_mak_01815.txt | そう、だね fem_mak_01816.txt | 毎日毎日…司と一緒なら、違う幸せを見つけられそう fem_mak_01817.txt | ならないよ…もぉ fem_mak_01819.txt | ありがとう fem_mak_01820.txt | 私と一緒にいてくれて…愛してくれて fem_mak_01821.txt | ふふっ…どういたしまして fem_mak_01822.txt | つ、司…助けて…! fem_mak_01823.txt | え、えっと…お店を大勢の人に囲まれて fem_mak_01824.txt | 武装はしてないけれど…人数は二十人くらい fem_mak_01825.txt | う、うん…入り口の鍵もかけてシャッターも降ろしてある fem_mak_01826.txt | わ、分かった fem_mak_01827.txt | うん…お願い fem_mak_01828.txt | ううぅ〜…怖かったよ〜 fem_mak_01829.txt | うん…そろそろお店を閉めようかなって、思ったら fem_mak_01830.txt | ご、ごめんね…迷惑をかけて fem_mak_01831.txt | え…それって fem_mak_01832.txt | で、でも…リリィは fem_mak_01833.txt | それは…そうかもしれないけれど fem_mak_01834.txt | そうだね fem_mak_01835.txt | え?わ、私…? fem_mak_01836.txt | でも…私は fem_mak_01838.txt | でも、ちゃんと来て良かったのかもね fem_mak_01839.txt | 友達が…いっぱい欲しい fem_mak_01840.txt | それなら、リリィ達は fem_mak_01841.txt | やっぱり、そうなんだね fem_mak_01842.txt | そっか…少しだけ、安心した fem_mak_01845.txt | ありがとう。ナツ、雪 fem_mak_01846.txt | ありがとう…みんな fem_mak_01847.txt | そうだよね。どんな切っ掛けでも、友達は友達 fem_mak_01848.txt | でも…友達は多いほうが、必ずしも良いわけじゃない fem_mak_01849.txt | うん…そうだね。どっちも、その通りだよ fem_mak_01850.txt | 私は、どっちも欲しいんだ。どんな切っ掛けでも fem_mak_01851.txt | それに、友達になりたい人とだけ友達になりたい fem_mak_01852.txt | 私、わがままだから。人見知りだし、怒鳴る人は苦手だし…誰とでも友達になんてなれない fem_mak_01853.txt | でも…私のせいで迷惑をうけた人がいる。困らせた人がいる fem_mak_01854.txt | 私は、そんな人と、友達にはなりたくない fem_mak_01855.txt | だから、自分の願望に自分で決着をつけないとダメなんだ fem_mak_01856.txt | そうじゃないと、きっと私は自分を嫌いになる fem_mak_01857.txt | 正しいかどうかは…関係ない fem_mak_01858.txt | だけど、これが…友達に胸を張れる選択だと思ってる fem_mak_01859.txt | だから…これで、良いんだ fem_mak_01860.txt | そ、それでね…酔っ払ったダリアが、マイクを離さなくなってね fem_mak_01861.txt | で、でも…楽しかったよ?えへへっ、友達と初めてカラオケに行っちゃった fem_mak_01863.txt | 本当は…司も一緒が良かったけど fem_mak_01864.txt | そ、それならさ…次は、二人で行こう? fem_mak_01865.txt | うん…雪から聞いた fem_mak_01866.txt | お風呂場でよく歌ってるけど…それを聞くたびに、噴き出しちゃうって fem_mak_01871.txt | でも…い、いきなり声をかけるなんて fem_mak_01873.txt | え、えっと…私は、安養寺真琴って言います fem_mak_01874.txt | 私と、お友達になってください fem_mak_01875.txt | 良い天気だね fem_mak_01876.txt | こら琴音…引っ張らないの fem_mak_01877.txt | そうやって、お父さんに助けを求めない fem_mak_01878.txt | ナオちゃんも、エリーちゃんも、アダムくんも、待っててくれるからね fem_mak_01879.txt | ふふっ。ご近所だと、琴音の声を聞いた日は、幸運に恵まれるって言われてるくらいだからね fem_mak_01880.txt | そう言えば、明後日ナツが帰ってくるって fem_mak_01881.txt | ふふっ、そうみたいだね。魔物一体退治するのに、報酬はお菓子一つなんて、ナツらしいよね fem_mak_01882.txt | それから、雪も近いうちに遊びに来るって fem_mak_01883.txt | うん…今では大スターだもんね fem_mak_01884.txt | そうだね。また、一緒にお歌が歌えるね fem_mak_01885.txt | また、賑やかになるね。少しの間だけど fem_mak_01886.txt | ふふっ…今日もいっぱい遊ぼうね fem_mak_01887.txt | うん…幸せだね fem_mak_01888.txt | うん…そうだね、琴音 fem_mak_01890.txt | 友達と、仲良くするんだよ fem_mak_01891.txt | ずずっ…うん、ありがとう fem_mak_01892.txt | え、えっとね…実は、ため息は我慢しないで吐いた方が良いんだって fem_mak_01893.txt | えへへっ…良かった fem_mak_01894.txt | ううん…そもそも、ため息を吐く状態にならない方が、理想的なんだって fem_mak_01895.txt | だ、だからね…我慢しない方が良いけど、ため息が出るような状況は変えるべきなんだって fem_mak_01896.txt | うん…そうだね fem_mak_01897.txt | 私も…頑張るよ fem_mak_01898.txt | 我慢は…よくないよ fem_mak_01899.txt | うん…雪がよく読む本は、恋愛小説っていうイメージだった fem_mak_01900.txt | 気になること…? fem_mak_01901.txt | うん…レグントっていう竜が描かれてる fem_mak_01902.txt | う、うん…友達の国だから、調べた fem_mak_01903.txt | えへへっ…頑張った fem_mak_01904.txt | うん。下界から来たのに珍しいよね fem_mak_01905.txt | うわぁ…ひどいねぇ fem_mak_01906.txt | うん…もうちょっと周りの人たちは…冷静になった方が良いよね fem_mak_01907.txt | じゃあ、雪は…その子孫が気になるってこと? fem_mak_01909.txt | 清き一票と引き換えで、考えるって fem_mak_01910.txt | お、お邪魔します fem_mak_01911.txt | はぁ…お腹すいた fem_mak_01912.txt | う、うん…今日は朝ごはん食べてなくて fem_mak_01913.txt | う、うん…あのね、昨夜はずっと本を読んでたんだ fem_mak_01914.txt | レグントと王女冬那の本 fem_mak_01915.txt | 私もランチセットと…ドリンクはオレンジジュースで fem_mak_01916.txt | ねえ、ダリア。雪に何を話したの? fem_mak_01918.txt | えっと…どっちも fem_mak_01919.txt | うん…あれだけで誰だか分かるよね fem_mak_01920.txt | もしかして…何かトラブルでも起きたのかな? fem_mak_01921.txt | シモーネ…だよね fem_mak_01922.txt | つ、司…ちゃんと話してあげなよ fem_mak_01923.txt | 多分、本人としては…本気だと思う fem_mak_01924.txt | 完全におちょくってる fem_mak_01925.txt | うん…心からそう思う fem_mak_01928.txt | うん…あれは、ちょっとズルいと思う fem_mak_01929.txt | うん…絶対に、雪を助ける fem_mak_01930.txt | うん…私だったら、恥ずかしくて死にたくなると思う fem_mak_01931.txt | 雪…すごく恥ずかしそう fem_mak_01932.txt | 雪、危ないっ! fem_mak_01934.txt | やだよ…雪 fem_mak_01936.txt | ゆき…ゆきぃ fem_mak_01937.txt | 雪…体は大丈夫? fem_mak_01938.txt | でも…無理はしちゃダメだよ? fem_mak_01939.txt | も、もしかして…雪は下界に戻っちゃうの?でも、あんなに危ない目に遭ったら当然だよね fem_mak_01940.txt | 司、雪…おめでとう。すごく嬉しいよ fem_mak_01941.txt | そ、それは…少し興味があるかも fem_mak_01942.txt | だから…むしろ、上手くいくと思うんだけど fem_mak_01943.txt | うん…好きになったら、そんなこと関係なさそうだと思ってた fem_mak_01944.txt | そうだよ。司と雪が幸せなら…それで良いんだから fem_mak_01945.txt | ふわぁ〜…すごいなぁ fem_mak_01946.txt | 司と…雪が…ふわぁ〜 fem_mak_01947.txt | どうしたの? fem_mak_01948.txt | 違う?アメリアはいつも通りだと思うよ? fem_mak_01949.txt | でも、ナツの言いたいことが分かった…司と雪が、デートしてないってことだよね? fem_mak_01950.txt | うん…頑張ったから、甘い物を取らないとね fem_mak_01951.txt | なんか、カッコいいね fem_mak_01952.txt | でも…健康は大事だよ、ナツ fem_mak_01953.txt | でも…一週間で効果ってあるのかな? fem_mak_01954.txt | ブツがあった倉庫に侵入する時の動きが、いつもよりスムーズだったよ fem_mak_01955.txt | でも…これ一個ですごい値段なんだよね fem_mak_01959.txt | でも、すごく眠そうだね…昨夜は夜更かししてたの? fem_mak_01960.txt | え?なに…?気になるよ fem_mak_01961.txt | ダリア…分かったなら、教えてよ fem_mak_01962.txt | あ、熱い…夜 fem_mak_01963.txt | そ、そうだったんだ。興味を持って…ごめんね fem_mak_01964.txt | ナツが…一人で fem_mak_01965.txt | わ、私も…オレンジジュースのお代わり fem_mak_01966.txt | わ、わたしも fem_mak_01967.txt | うん…絶対に嫌だ fem_mak_01968.txt | ど、どうしたの、ナツ? fem_mak_01969.txt | うん…ネモとシモーネは、そこまでの案内をお願い fem_mak_01970.txt | でも…それで雪を犠牲にすることは、正当化されない fem_mak_01971.txt | それに…私もいる fem_mak_01972.txt | 絶対に、雪と一緒に戻ってきてね fem_mak_01973.txt | よかった…司が戻ってきた fem_mak_01974.txt | 完全に…寝たふりだよね fem_mak_01975.txt | 間違いないと思う fem_mak_01976.txt | でも…楽しみだな fem_mak_01977.txt | それは、理想的だね fem_mak_01978.txt | 大丈夫…赤ちゃんの写真を毎日送ってあげるから fem_mak_01979.txt | え、嫌だよ…二人の子が、シモーネみたいな笑い方をするなんて fem_mak_01980.txt | それは…遊んでるじゃなくて、遊ばれてるんだと思う fem_mak_01982.txt | お祝いの言葉は、ちゃんと考えてきてるし…準備は完璧 fem_mak_01983.txt | いざというときは、強いんだけどね fem_mak_01984.txt | うん…おめでとう。完璧なカップルだと思う fem_mak_01985.txt | ふふっ…楽しみだな、イチャイチャする司とナツを見るのが fem_mak_01986.txt | え…?そうだけど fem_mak_01987.txt | こんなに必死な、司とダリア…初めて見た fem_mak_01988.txt | うん…雨降って地固まるだね fem_mak_01989.txt | でも、それがダリアだと思うし fem_mak_01990.txt | うん、ナツの思いを裏切ったら、ダメだよ fem_mak_01992.txt | うん…実際に、そういうのを見るとね fem_mak_01993.txt | え?どうして…?やっぱり、恥ずかしい? fem_mak_01994.txt | なにか、悩みでもあるの? fem_mak_01995.txt | え?どうして…? fem_mak_01996.txt | そうなの…? fem_mak_01997.txt | ナツも…大概常識離れだけれど fem_mak_01998.txt | あっ…だからなんだ。ナツが故郷を飛び出したのって fem_mak_01999.txt | 司のことだから…ギリギリまで言わなさそう fem_mak_02000.txt | 「私」は、いざというときのカッコよさ…かな fem_mak_02001.txt | ここは…司に期待するしかないかな fem_mak_02002.txt | こうなるかもって、思ってた fem_mak_02003.txt | 何となく司なら、そうすると思ってたけど fem_mak_02005.txt | そういうので、賭けをするのは…よくないよ fem_mak_02007.txt | 普段は甘いくせに、どうして無駄に厳しいときがあるんだろう fem_mak_02008.txt | 司って…ナツが美味しそうにご飯とかお菓子を食べてるのを見るのが…好きなんだよね fem_mak_02009.txt | ナツって傷つきやすいんだからね fem_mak_02010.txt | それは…司がナツを過小評価してるから fem_mak_02011.txt | とにかく、何とかしないとダメだよ。きっと…ナツは夜の部でも、無理しちゃうから fem_mak_02012.txt | フォローできるの? fem_mak_02013.txt | ナツ…可哀想 fem_mak_02014.txt | 私も…本気で怒るんだから fem_mak_02015.txt | 司…信じてるからね fem_mak_02016.txt | うん…だって、司が、どんな手を使っても、ナツをフォローするって言ったから fem_mak_02017.txt | また、明日ね fem_mak_02018.txt | うん…二人が仲良くなったのは嬉しいけれど、何だか複雑 fem_mak_02019.txt | あそこにいるのが、司じゃない誰かのような気がしてきた fem_mak_02021.txt | ナツって、狙わないでそういうことができるもんね fem_mak_02022.txt | そういうところは…雪が上手だと思う fem_mak_02023.txt | え?わ、私?えっと…キ、キスとか? fem_mak_02024.txt | な、なにか変なこと言ったかな? fem_mak_02025.txt | 今までも、そんな光景を何回も見てきたしね fem_mak_02026.txt | うん…ナツって、結構王道に弱いからね fem_mak_02027.txt | なんだか…祝福って言うより、呪いっぽいよね fem_mak_02028.txt | で、でも…司とナツの子供かぁ。きっと可愛いよね〜。わ、私も…子育てに協力するから fem_mak_02029.txt | 雪…もしかして、二人の交際に反対?やっぱり、親友が義理のお姉さんになるのは、抵抗が…あるのかな? fem_mak_02030.txt | 生々しい…!? fem_mak_02031.txt | あっ…そうか…雪の甥っ子か姪っ子になるんだね fem_mak_02032.txt | 雪がナツと同じ状態になってる fem_mak_02033.txt | うん、そうだよね fem_mak_02034.txt | え?そ、そんなことないよ…? fem_mak_02035.txt | わたしは…まこちゃん、が良いな fem_mak_02036.txt | じゃ、じゃあ…子供に骨董品の鑑定と、剣術も教えて…良いかな? fem_mak_02037.txt | ダリアの尻尾が揺れてる…ダリねぇが良いんだ fem_mak_02038.txt | 司が…妄想の中でナツに介護されてる fem_mak_02039.txt | どうしたの? fem_mak_02040.txt | よしよし、でも頑張ろうね。小姑一人は鬼千匹に向かうって言うけれど、ナツなら大丈夫だよ fem_mak_02041.txt | それじゃあ…これからどうしようか fem_mak_02042.txt | 今日だけは、ナツを借りるね fem_mak_02043.txt | うん…たまには、女の子だけで遊ぼう fem_mak_02044.txt | 私達と一緒だと…楽しくない? fem_mak_02045.txt | うん…夕方までは、ナツは私達のもの fem_mak_02046.txt | ど、どうなのかな…? fem_mak_02047.txt | うわぁ…そうなんだぁ fem_mak_02048.txt | うん、そうだね…微笑ましくなってきた fem_mak_02049.txt | ふふっ…司も嬉しそう fem_mak_02050.txt | うわぁ…嫌な予感がするよ fem_mak_02051.txt | でも、原因が分かってるのはよかった fem_mak_02052.txt | うん、そうだね fem_mak_02053.txt | うん…こういう風に上手に修理すると、逆に価値が高くなったりもするんだ fem_mak_02054.txt | でも…今日はアメリアを休んで良かったの? fem_mak_02055.txt | そうじゃなくて…司と一緒にいなくて、良いのかなって fem_mak_02056.txt | そうなんだ…すごいね fem_mak_02057.txt | えっとね…三百年くらい前の雪空っていう僧侶が描いた水墨画の真作だよ fem_mak_02058.txt | それはね fem_mak_02059.txt | うん…また来てね fem_mak_02060.txt | ダリアとも…楽しんできてね fem_mak_02061.txt | え?う、うん!今日は楽しかったから、ずっと忘れないよ fem_mak_02062.txt | うん、またね…ナツ fem_mak_02063.txt | あれ?どうして…いつもみたいに、またね…じゃないんだろう? fem_mak_02064.txt | そ、それでね…実はレンズはレンズ豆の形をしてるから fem_mak_02066.txt | うん…そうだね fem_mak_02067.txt | そ、それは…司と私が親友だから fem_mak_02068.txt | うん…問題ない fem_mak_02069.txt | それなら…今夜会議をするのかな? fem_mak_02072.txt | 私達…チーム・ペイ・バック! fem_mak_02073.txt | ううぅ…どうして、みんな一緒に言ってくれないの? fem_mak_02074.txt | そんなことないよ…二人で一緒に考えたんだから fem_mak_02075.txt | ううぅ…みんな、意地悪だよ fem_mak_02076.txt | 本当?えへへっ、嬉しいな fem_mak_02077.txt | 司…どうしたの? fem_mak_02078.txt | ダリア…ずるい fem_mak_02079.txt | すごいね…お客さんがみんな逃げていくよ fem_mak_02080.txt | そうだけど…ゲームだから fem_mak_02081.txt | でも…可哀想 fem_mak_02082.txt | ナツ…ぐすっ、ごめんね fem_mak_02083.txt | えっと、ちょっとだけ手加減してあげようね fem_mak_02084.txt | それに…ナツを思い出した私達には、権利がある。悪いのは、思い出さない他の人たち fem_mak_02085.txt | うん…絶対に無理 fem_mak_02086.txt | ねえ、ナツ fem_mak_02087.txt | ここに来るまで、警報装置の魔法具が発動しなかったのはどうして? fem_mak_02088.txt | 早く寝ないと…明日が大変 fem_mak_02089.txt | みんな…酷いよ fem_mak_02090.txt | 雪…嬉しそう…私も嬉しいよ fem_mak_02091.txt | カグヤの暴走が…始まるみたい fem_mak_02092.txt | うん…文字通りの比翼連理 fem_mak_02093.txt | 私は…まこちゃんだからねー fem_mak_02094.txt | うん…きっと、ナツと司みたいに、成長する fem_mak_02095.txt | 結婚すると、友達付き合いが悪くなるって…本当なんだね fem_mak_02096.txt | ふふっ…楽しいね fem_mak_02097.txt | ふふっ…そうだね fem_mak_02098.txt | で、でも…ムショの生活で私達の絆は深まったよ fem_mak_02099.txt | ナツっ! fem_mak_02100.txt | うん、永遠…ダリアと雪との友情も永遠 fem_mak_02101.txt | うん、任せて fem_mak_02102.txt | 次回 雲上のフェアリーテイル第三話 忘れてしまった忘れがたきもの お楽しみに fem_mak_02103.txt | どうしたの、雪?何か困り事? fem_mak_02104.txt | うん。完全に、カグヤに染まってる fem_mak_02105.txt | ショックのあまり、雪の台詞が大変なことになっちゃってるよ fem_mak_02106.txt | あっ、ごまかした fem_mak_02107.txt | 錬金術師と魔王と市長 fem_mak_02108.txt | ナツにとっては、カグヤは第二の故郷だもんね fem_mak_02109.txt | お菓子も、もらえるかも fem_mak_02110.txt | ダリア…どうしたの?憂鬱そうだよ? fem_mak_02111.txt | ダリア、せっかくの主役なんだから、もっと元気にいこう fem_mak_02112.txt | 最初は守るべき…友達だった fem_mak_02113.txt | その後は…頼れる相棒になってくれた fem_mak_02114.txt | そして…今は fem_mak_02115.txt | あっ、うん…ちょっとね fem_mak_02116.txt | うん…えへへっ、ありがとう fem_mak_02117.txt | そんな事ないよ。ダリアも、私達の親友だから fem_mak_02118.txt | うん…頑張るね fem_mak_02119.txt | 次回、雲上のフェアリーテイル 安養寺真琴 個別ルート 鏡は願いを叶えない お楽しみに fem_mak_02120.txt | うん…本当にすごいと思う fem_mak_02121.txt | 私も…元気な雪と一緒だと嬉しいな fem_mak_02122.txt | じゃあ、その勢いで次回予告をお願いするね fem_mak_02123.txt | ナツ元気出して…あっ、お菓子食べる? fem_mak_02124.txt | ダリア…それは禁句だよ fem_mas_00001.txt | ねえ、香子ちゃん。スキー部に入ること考えてくれた? fem_mas_00002.txt | やっぱり、まだ膝の調子がよくないの? fem_mas_00003.txt | そっか。無理強いをする気は…あんまりないけど、前向きに考えてくれると嬉しいな fem_mas_00004.txt | スキー部に関して聞きたいことがあったら、遠慮なく言ってきてね fem_mas_00005.txt | あっ、そうだ。せっかくだし、LETTERの連絡先交換しようよ fem_mas_00006.txt | それじゃあ、またねー fem_mas_00008.txt | そんなことないって!謙遜しすぎだよ!それじゃあ私は、早速みんなに伝えてくるね! fem_mas_00009.txt | やっぱり、香子ちゃんはすごいね。私たちとはレベルが違うって感じだよ fem_mas_00010.txt | そんなことあるってー。美玖ちゃんもそう思うよね? fem_mas_00011.txt | またまた謙遜しちゃってー。一年以上のブランクがあったっていうのが、信じられないくらいだよ fem_mas_00012.txt | おぉー、さすがは美玖ちゃん。カッコいいこと言うねー fem_mas_00013.txt | え?スヴェに!? fem_mas_00014.txt | あー、今日は調子でなかったなー fem_mas_00015.txt | そうだけどさー。こう…平均的に良い感じになりたいんだよね fem_mas_00016.txt | あんた…確か弓田結だよね?香子ちゃんに随分なこと言ってくれるじゃない fem_mas_00017.txt | ていうかさ、香子ちゃんと知り合いかなんかなの?態度でかいんだけど fem_mas_00019.txt | このおんつぁげす…おだってっと、ぶっつめんぞ fem_mas_00020.txt | まあ、香子が言うなら fem_mas_00022.txt | 香子ちゃんあけましておめでとー fem_mas_00023.txt | あっ、そうだ。おみやげありがとねー fem_mas_00024.txt | そうなんだよねー。私としては家でのんびりしたいんだけど、婆さまがグアム大好きなんだよね fem_mas_00025.txt | まあ、この町のジジババって無駄に元気な人が多いからね。うー婆とかは、それでもおかしいレベルだけど fem_mas_00026.txt | げっ…またあいつだよ fem_mas_00027.txt | なんか、すっごい睨んでるんだけど fem_mas_00028.txt | 別に良いって。謝らないでよ。何なら、私がビシッとやってやろうか? fem_mas_00029.txt | 新年初すべり、最高だったー fem_mas_00030.txt | 本当?香子ちゃんも楽しかった? fem_mas_00031.txt | 良かったー。ほら、香子ちゃんをスキー部に誘った手前、楽しめてなかったら嫌だなーって思ってたんだ fem_mas_00032.txt | やっぱりさ、楽しむのが一番だよね。楽しくなかったら、やってる意味なんてないんだし fem_mas_00033.txt | げっ、出たよ fem_mas_00034.txt | ねえ、話はそれだけ?電車の時間があるんだけど fem_mas_00036.txt | それじゃあ、行こうか香子ちゃん fem_mas_00037.txt | 今日の香子ちゃん、なんか調子よくない? fem_mas_00038.txt | うん。私が今まで見た中で、一番だよ。タイムとかそういう話じゃなくてね fem_mas_00039.txt | うーん、楽しそうって言うか fem_mas_00040.txt | 一皮むけそうな感じ? fem_mas_00041.txt | うーん、才能って言ったら…まあ、香子ちゃんはあるとは思うけど…そういうのじゃなくてなー fem_mas_00042.txt | ねえ、香子ちゃん。なんか良いことあった? fem_mas_00043.txt | えっとさ…スヴェみたいな状態なのかなって思ったんだ fem_mas_00044.txt | スヴェの調子がいい時って、何か良いことがあったって相場が決まってるんだよね fem_mas_00045.txt | だから、香子ちゃんもそうなのかなぁって fem_mas_00046.txt | どうしたの?香子ちゃん fem_mas_00047.txt | それで、お付き合いは順調なのかなー? fem_mas_00048.txt | ほうほう。となると、もうしちゃったのかな? fem_mas_00049.txt | え?マジ?しちゃったの…? fem_mas_00050.txt | い、いつ?ていうか、宗冬くんって手が早いんだ fem_mas_00051.txt | そ、そっか…ち、ちなみに…どこで? fem_mas_00052.txt | は!?駅前!? fem_mas_00053.txt | いや、おかしいというか、大胆というか、寒くないの?マジで fem_mas_00054.txt | あれ?うん?えーっと fem_mas_00055.txt | あのさ、香子ちゃん。駅前で、何をしたの? fem_mas_00056.txt | あー、そう。うん、ごめん。そうだよね。私、ちょっと勘違いしてた fem_mas_00057.txt | したっていうのは子作り的なものかって fem_mas_00058.txt | うん、だから駅前でしたって聞いて驚いたよ。どんだけ上級者なのかなって fem_mas_00059.txt | まあ、とにかくキスはしたんだー。順調で何よりだね fem_mas_00060.txt | ともあれ、おめでとう香子ちゃん fem_mas_00062.txt | 弓田結痛恨のミス fem_mas_00063.txt | にひっ。それじゃあ、私は先に帰ってるねー。家の手伝いがちょっとあるからー fem_may_00001.txt | 愛してる fem_may_00002.txt | 恋、してるの fem_may_00003.txt | かずくんは? fem_may_00004.txt | ねぇ、教えて…かずくんの気持ち fem_may_00006.txt | おはようっ! fem_may_00008.txt | えへへ…ごめんなさい。でも、かずくんのこと見たら、嬉しくなって飛びつきたくなるんだもん! fem_may_00010.txt | わぅー…!えへへ fem_may_00011.txt | それじゃ、あと5秒ー!ぎゅーーーっ! fem_may_00012.txt | あっ、みてみて、新一年生 fem_may_00013.txt | おはよー! fem_may_00014.txt | みんなも登校中? fem_may_00015.txt | うん、お姉ちゃんも登校中なんだー。あら…あなたは今日、入学式? fem_may_00016.txt | そっかぁ。新1年生だ! fem_may_00017.txt | あ、横断歩道だ。手を上げていこうねー fem_may_00018.txt | 大丈夫、お姉ちゃんの手、握ってね。一緒に行こー!かずくんも、手を上げて! fem_may_00019.txt | さっ、渡ろー! fem_may_00020.txt | それじゃ、みんな気をつけてねー! fem_may_00021.txt | 新入生、可愛いなぁ…! fem_may_00022.txt | ね、ね!私たちの時はいつも手をつないで登校していたよね fem_may_00023.txt | わっととっ、あはは…ごめん fem_may_00024.txt | えへ…自覚してる。でも、かずくんがこうしてくれるから大丈夫。ずーっと一緒だったもんね! fem_may_00025.txt | 今も手をつないで登校だね! fem_may_00026.txt | そういうこと! fem_may_00032.txt | めんぼくないー fem_may_00033.txt | またバランス崩しちゃうかもだから…このままじゃ、ダメ? fem_may_00034.txt | うん、だってこうするのが、一番安心なんだもん fem_may_00035.txt | ほら、安心安心 fem_may_00036.txt | やっぱり、春休み明けだから、人が多いよね fem_may_00037.txt | あっ、ほら、見てみて fem_may_00038.txt | あの制服、すっごく新しいから、新入生かなー fem_may_00039.txt | クラス替え、誰と一緒になるかなー? fem_may_00040.txt | 田中さん、渡辺さん、伊藤さん、中村さん…また一緒になれるかなぁ fem_may_00041.txt | そんなの、一緒に決まってるでしょ。ふふ、幼稚園から、ずっとずーーーっと、一緒のクラスだったんだから! fem_may_00042.txt | うん、今年も楽しみ! fem_may_00043.txt | おはよー fem_may_00044.txt | でしょでしょー! fem_may_00045.txt | あっ、見て見て。クラス分けの一覧が貼り出されてる fem_may_00046.txt | 何組かなー! fem_may_00047.txt | あ、そっちかー…私はっと fem_may_00048.txt | あれ? fem_may_00050.txt | 新学年になったこの日 fem_may_00051.txt | 初めて私たちは違うクラスになった fem_may_00052.txt | ううう…なんで、なんでなのー fem_may_00053.txt | あううう fem_may_00054.txt | むむむむぅーー fem_may_00056.txt | 決まってるよ!一緒に授業受けたり!同じクラスでお弁当食べたり!したかったっ! fem_may_00057.txt | 食べて食べて!お弁当を作ってあげるのが、私に残された最後の生きがいだよぉ fem_may_00059.txt | だって、同じクラスならお昼ごはん食べる前も後も一緒なんだよ? fem_may_00060.txt | 違うクラスだと、学園で会える時間ずっと少なくなるもの fem_may_00061.txt | ぷぅ。かずくん、寂しくないの? fem_may_00063.txt | ふふ、なでなで…いいね fem_may_00064.txt | むー、そういう気分でしてたの? fem_may_00065.txt | 謝るならわかるでしょ fem_may_00066.txt | そう、ぎゅーーっ! fem_may_00067.txt | ふふ、すぐ気づいてくれるから…好き fem_may_00068.txt | かずくん、いつもちゃんと抱きしめてくれるから、大好き…! fem_may_00069.txt | それじゃ、5時間目も頑張ってね fem_may_00071.txt | んー…それなら、私がかずくんの教室へ行こうか fem_may_00072.txt | うん、それじゃ、放課後にね fem_may_00073.txt | 何の話かなぁ fem_may_00074.txt | 買い物?それともお弁当のこと?でもそれならお昼に話せばいいし fem_may_00075.txt | すごく真剣だったし、二人きりで話がしたいって言ってたし fem_may_00077.txt | そうだよね。「二人」が離れ離れなんてやっぱり寂しいもん。学園での距離を、もっと普段から詰められたら fem_may_00078.txt | えへへ…そっかぁ…「して」、くれるのかなぁ…うん! fem_may_00079.txt | そうだよね…私たち、もっと進んでいいよね fem_may_00083.txt | うん、おはよう! fem_may_00084.txt | いいのに…! fem_may_00085.txt | ふふ、教室来たら、かずくんが寝てたの。隣で待ってたら寄りかかってきて…つい抱きしめちゃった! fem_may_00086.txt | うん、話ってなぁに? fem_may_00087.txt | うん!ずっと、ずーーーっと、一緒だよね fem_may_00088.txt | あ…やっぱり、そうだよね fem_may_00089.txt | うぅん、そう言ってくれたらいいなって思ってた fem_may_00090.txt | うん、私も好き! fem_may_00091.txt | もちろん!ふふふ、そんなの今さらじゃない! fem_may_00092.txt | だから、ね fem_may_00093.txt | 私…いつでもいいよ…! fem_may_00094.txt | かずくんのしたいこと、していいよ…! fem_may_00095.txt | え、どうして? fem_may_00096.txt | 付き合ってるんだもん、かずくんだって「そういうこと」したいよね! fem_may_00098.txt | うん、子どものころ「こいびとにしてやる」って言ってくれたよね? fem_may_00099.txt | それで、私は「うん!」って答えたでしょ fem_may_00100.txt | もちろん!かずくんと私はずっと付き合ってる 「恋人同士」! fem_may_00101.txt | あれ…?もしかして、かずくんは、私のこと恋人だと思ってなかったの…? fem_may_00102.txt | そっか、付き合ってると思ってたの…私だけなんだ fem_may_00103.txt | ということはあはっ! fem_may_00104.txt | そっかぁ…恋人同士じゃないのに、かずくん、私に付き合ってくれて、優しくしてくれて fem_may_00105.txt | ずっとそばにいてくれたんだね…! fem_may_00106.txt | うん、そう言ってくれるんだ…!しかも今、ちゃんと告白もしてくれた! fem_may_00107.txt | その…私のこと、好き、なんだよね? fem_may_00108.txt | 幼馴染じゃなくて、女の子として? fem_may_00109.txt | うぅん、今さらなんてことない。ぜんぜん、遅くないよ fem_may_00110.txt | だって、恋人になれたら、これからもっともっとラブラブな毎日が送れるもん! fem_may_00111.txt | 私のほうこそ…!あらためて両想いだね! fem_may_00114.txt | かずくんと恋人ー!カレシとカノジョーーー! fem_may_00115.txt | 今までは、付き合ってるって認識じゃなかったんだ…!なのに優しくて…私のこと、大切にしてくれて…! fem_may_00116.txt | 嬉しいなぁ…すっごく、嬉しいなぁ…! fem_may_00117.txt | 今まででも、すっごく満足だったのに…恋人 fem_may_00118.txt | そ、それじゃ、恋人になったらかずくんがもっと積極的に? fem_may_00119.txt | 今日はできなかったけど…もっとぎゅーってしてくれたり、ちゅ、ちゅーとかも、してくれたり…あわわっ fem_may_00121.txt | えへへ…明日、すっごく楽しみ…はうぅ! fem_may_00122.txt | 「好き」って言ったかずくん、かっこよかったぁ…! fem_may_00123.txt | おはようっ! fem_may_00124.txt | えへへー! fem_may_00125.txt | どうしたの? fem_may_00126.txt | ん!それじゃ、その前に…ぎゅー! fem_may_00127.txt | もちろん!かずくんから元気の補給はしなくちゃね! fem_may_00132.txt | 守ってくれてるのわかってるし、私にとっては、ぜんぜん悪くないよ fem_may_00133.txt | かずくんと触れ合うの、好きだもん fem_may_00135.txt | ありがと! fem_may_00136.txt | ね…こういうこと、いっぱいあったけど fem_may_00137.txt | うん…いつも、かずくんはあたたかいよね fem_may_00138.txt | ふふ…「雪」はそんなにあたたかくないよー! fem_may_00139.txt | うん、かずくんとだから! fem_may_00140.txt | ふふ…やっぱりあたたかいね。だから朝も今も、元気いっぱいもらえるの! fem_may_00142.txt | こんにちはー! fem_may_00143.txt | うん、お昼ごはん、食べよ! fem_may_00144.txt | さっ、中庭いこー! fem_may_00145.txt | はい…あーん! fem_may_00147.txt | どう?今日はね、かずくんの好きなもの、いっぱい詰めて来たんだー! fem_may_00148.txt | えへへ…そうでしょ、そうでしょ! fem_may_00149.txt | 美味しいって言われたら、嬉しくて毎日作っちゃうよ! fem_may_00150.txt | もちろん!私もいただきまーす! fem_may_00152.txt | かずくんからも、あーんのお返し、欲しいな! fem_may_00154.txt | あーーんっ、ぱくっ! fem_may_00155.txt | もぐもぐ…んーーーっ!かずくんに食べさせてもらうと、味見してたときよりずっと美味しいよーーー! fem_may_00157.txt | はむっ、もぐもぐ…あっ、みんなも中庭でお昼? fem_may_00160.txt | 私もね、大好き! fem_may_00161.txt | えへへ…ありがと、みんな fem_may_00163.txt | うう、かずくん…実はね fem_may_00164.txt | 宿題、いっぱいでちゃって fem_may_00165.txt | そう、数学!どうしてわかったの? fem_may_00166.txt | そうなんだ fem_may_00167.txt | えっ、本当に!やろやろ! fem_may_00168.txt | えーっと、かずくんの家でいいよね!よぉし、それなら早く帰ってしゅくだーい! fem_may_00169.txt | あ、ねぇねぇ fem_may_00170.txt | おやつ買って帰っちゃ…ダメ? fem_may_00171.txt | で、でも!勉強って頭使うから、甘いもの食べたくなるでしょ! fem_may_00172.txt | でしょ!甘いものがあると頑張れる気もするし…ね? fem_may_00175.txt | 何がいいかなぁ…クッキーと、チョコと…あっ、甘いものばっかりじゃダメだよね! fem_may_00176.txt | おせんべいとポテチも買って fem_may_00178.txt | 昔さ、遠足の前におやつを買いにきたよね fem_may_00179.txt | そうそう、どうしても足りなくて、二人で好きなのを選んで、はんぶんこしたよね。いろんなお菓子が食べられる!って fem_may_00180.txt | そうそう、例えばこれとか! fem_may_00181.txt | 二袋いりだから、普通のとイチゴの買って分けたり…ふふ fem_may_00182.txt | これも買っていい? fem_may_00183.txt | あっ、イチゴの? fem_may_00184.txt | あっ、かずくん、見て見て、今川焼き fem_may_00185.txt | うん、何買う? fem_may_00186.txt | それじゃ、私はクリーム! fem_may_00187.txt | そういうこと! fem_may_00188.txt | ありがと…あちちっ fem_may_00189.txt | うん、アツアツだからいいの…はむっ、ふわふわで美味し…! fem_may_00190.txt | うっ…それもそうだね…が、がんばるっ、はむっ fem_may_00191.txt | おじゃましまーす fem_may_00192.txt | コップ出しちゃうねー fem_may_00193.txt | えっと…こう? fem_may_00195.txt | えっとxとyがこうなっていて、だから=で…あれ?さっきやった問題が…あ、でもあれは別の公式で fem_may_00197.txt | あっ、そっかぁ…それじゃ、この問題は fem_may_00198.txt | あっ、ねぇ。これなんだけど fem_may_00199.txt | ここは、代入するといいんだよね…? fem_may_00201.txt | ふふっ、気になる? fem_may_00202.txt | ドキドキ、しちゃう? fem_may_00203.txt | でも、意識してくれるの恋人っぽくて好き…! fem_may_00205.txt | 宿題、終わったー! fem_may_00206.txt | 疲れたよぉーーー fem_may_00208.txt | 宿題終わったし、後はのんびりしてていいよね fem_may_00209.txt | ふふふ…それじゃ、あーん fem_may_00210.txt | のんびりするなら、かずくんと一緒がいいもん。はい、あーん fem_may_00211.txt | 美味しいでしょ fem_may_00212.txt | ね、恋人って、どういう風にしたら恋人なのかな fem_may_00213.txt | 今までも、そうだよね fem_may_00214.txt | うーん…はむっ fem_may_00215.txt | 抱きついたりもしてるし、あーんだって普通にしてるし…やっぱりキスとかかなぁ? fem_may_00216.txt | わわわっ、大丈夫!? fem_may_00217.txt | わわ…びしょびしょ。タオルタオル fem_may_00219.txt | いいのいいの、任せて! fem_may_00220.txt | 口の周りも…濡れてるね fem_may_00224.txt | お姉ちゃん、はい、どうぞ! fem_may_00225.txt | どうどう?この天ぷら、私が作ったんだよー! fem_may_00226.txt | 本当?嬉しいなぁ…じゃ、こっちのかき揚げも! fem_may_00227.txt | はーい!おまかせー! fem_may_00230.txt | うん、筑前煮!どうぞー! fem_may_00231.txt | えへへ…良かったぁ! fem_may_00232.txt | あー、また、スーパーのお弁当とか?もー、ダメだよ。ちゃんと体にいいもの食べないと fem_may_00233.txt | それは言わない約束だよー! fem_may_00235.txt | お付き合いしてます! fem_may_00236.txt | えへへ…よろしくお願いします fem_may_00237.txt | うぅん、良かった! fem_may_00238.txt | だって、みんな、私たちが付き合ってることをすごく喜んでくれたんだもの fem_may_00239.txt | そんなの嬉しいに決まってるよ! fem_may_00241.txt | うんっ、恋人同士、だもんね! fem_may_00242.txt | それじゃ、また明日 fem_may_00243.txt | わたし、つめたい? fem_may_00244.txt | そうかな…でも、そうだよね fem_may_00245.txt | だってわたし fem_may_00246.txt | おはようっ! fem_may_00247.txt | うん、おはようっ! fem_may_00248.txt | 朝ごはん、もうすぐできるから起きてー! fem_may_00249.txt | 二度寝しちゃダメだからねー! fem_may_00250.txt | 座って待っててねー! fem_may_00251.txt | お仕事に行ったよー。「あとはお任せするね」って! fem_may_00253.txt | うん、かずくんが起きてきたら、焼こうと思って! fem_may_00254.txt | ふふふ、なかなか腕前、上がってるでしょう? fem_may_00255.txt | でしょでしょー!さっ、すぐできるからねー! fem_may_00256.txt | はい、どーぞっ! fem_may_00258.txt | うん、パンに合うかなって思って fem_may_00259.txt | えへへ…いっぱい食べてね!私もいただきまーす! fem_may_00260.txt | どうしたの、ふふふ、そんな見られると照れるよ fem_may_00261.txt | えへへ…そっかそっか fem_may_00262.txt | おまたせあっ、まだ桜、舞ってたんだ fem_may_00263.txt | うん、私の名前が似合わないって言ってた fem_may_00264.txt | そうかな。私的にはいいんだけど!あたたかい雪なのは、間違いないから fem_may_00265.txt | あ…ちょっと動かないで fem_may_00266.txt | うん、頭に桜の花びらが乗ってるから fem_may_00268.txt | どういたしまして…ぎゅー! fem_may_00269.txt | うん、午後のパワー補給! fem_may_00270.txt | うん、遊びに行く? fem_may_00273.txt | えへへ…おっと fem_may_00274.txt | デート、デート、デートかぁ fem_may_00275.txt | 週末まで待ちきれないなぁ…どこ行こうかなぁ fem_may_00276.txt | どこでも絶対楽しいよね。待ち合わせして、二人で歩きながら、色々見て美味しいもの食べたりして! fem_may_00277.txt | 他にも恋人的なこと…しちゃったりして…?ぎゅーだけじゃなくて、この前できなかったキス、とか fem_may_00279.txt | 楽しみで、ドキドキし過ぎちゃった、のかな…? fem_may_00280.txt | おまたせー! fem_may_00283.txt | あはは…もー、かずくんが待ってるから、待ち合わせの時間、間違えたかと思ったよー fem_may_00284.txt | ふふ、悪いわけないよ。早いぐらいかと思ったけど、かずくんは、もっと早くきてくれたんだ…! fem_may_00285.txt | うんっ、のんびりできるね! fem_may_00287.txt | うぅん!そんなことない! fem_may_00288.txt | なんだろ…静電気、かな fem_may_00290.txt | うん、大丈夫 fem_may_00291.txt | うん、いこー! fem_may_00292.txt | わぁ…見てみて!日差しが入ってキラキラゆらゆらしてる! fem_may_00293.txt | 水の底にいるみたいだねぇ fem_may_00294.txt | うん、お魚たちが空、翔んでるみたい…! fem_may_00295.txt | ふむふむ…へぇ、マンタってエイの一種のことなんだ fem_may_00296.txt | こっちは…どんなお魚がいるのかなー、あっ、ほら、魚の群れが雲みたい! fem_may_00297.txt | ふふふ…小さな魚が集まって、大きな魚に化けて、他の大きな魚を追い払うって話、あったよねー fem_may_00298.txt | うん、だよねー fem_may_00299.txt | 綺麗だねぇ…! fem_may_00302.txt | そりゃ、だって楽しいもの!あ…かずくんは楽しくないの? fem_may_00304.txt | 視線、感じるよー…! fem_may_00305.txt | もう、さっきから私ばかり見てる。私は水槽のお魚じゃないんだから fem_may_00307.txt | ふふ、いつも見てるのにー fem_may_00308.txt | あ…そっか。デートだもんね fem_may_00310.txt | わぁ…映像でも綺麗だねぇ fem_may_00311.txt | 私、サンゴの卵なんだ? fem_may_00312.txt | ふふふ、そうだね fem_may_00313.txt | あたたかい雪が…いいよね! fem_may_00314.txt | うん、ありがとー! fem_may_00315.txt | うん、かずくんはチョコとラズベリー? fem_may_00316.txt | あ、でも、デートなんだしアイスクリームっていうより、ジェラートって言ったほうがいいのかな fem_may_00317.txt | デートといえば階段でジェラート!ほら、昔の白黒映画、知らない? fem_may_00318.txt | そうそう!新聞記者のお兄さんが自分のこと隠して、一緒に回るの fem_may_00319.txt | 最初はスクープを取るためだったんだけど、徐々に惹かれていって…はぁ! fem_may_00320.txt | 昔、おじいちゃんと一緒に見たんだけど…あの階段のシーン、憧れちゃったなぁ fem_may_00321.txt | うーん…れろっ fem_may_00322.txt | うん、やっぱり甘くて美味しいから大満足! fem_may_00323.txt | あ、でも…大々満足には足りないよね fem_may_00324.txt | はい、あーんっ fem_may_00325.txt | どう?美味しい? fem_may_00326.txt | でしょー!私もかずくんの、味見したいなー fem_may_00327.txt | いただきまーす!…ぺろっ fem_may_00329.txt | れろっ…はぁ…チョコの香ばしさと、ラズベリーの酸っぱさがマッチして、これもいいね! fem_may_00332.txt | うぅん、アイス、早く食べないと溶けちゃう fem_may_00334.txt | め、メイドさんだぁーっ! fem_may_00336.txt | メイドさんのコスプレとか、そういうのかと思ったけど、本当にメイドさんなんだ fem_may_00337.txt | 「メイドさん」なんて、ありえなさそうなのに、ものすごいしっくりきてる…!素敵…! fem_may_00339.txt | わわわっ!?大丈夫!? fem_may_00340.txt | わわっ、膝すりむいてる!えっと…何か、手当てするもの fem_may_00341.txt | な、泣かないで…大丈夫だからっ! fem_may_00343.txt | えっ、あっ、うん…気をつけてね fem_may_00344.txt | えぇっ!?私は何も? fem_may_00345.txt | 私こそ…すべてやってもらっちゃって…ごめんなさい! fem_may_00347.txt | ありがとうございます fem_may_00349.txt | え?あっ、かずくん! fem_may_00350.txt | ね、ね!今すごかったんだよ! fem_may_00351.txt | うん、メイドさんがね fem_may_00352.txt | 素敵だった…! fem_may_00354.txt | それじゃ、もうちょっと歩いていい? fem_may_00356.txt | これ、似てる fem_may_00357.txt | うん、こういうメイド服、着てた fem_may_00358.txt | え、知ってるんですか? fem_may_00359.txt | あのメイドさん、「イヴさん」っていうんだ fem_may_00364.txt | むぅ…ずるい言い方 fem_may_00365.txt | プレゼントしたいって、わかるからずるいの fem_may_00366.txt | ん。それなら fem_may_00367.txt | あ、うんっ、サイズ、どんなのがありますか? fem_may_00369.txt | かずくんっ、見て見て! fem_may_00370.txt | じゃーんっ!どう?どう? fem_may_00371.txt | えへへー…!ほんと? fem_may_00372.txt | あっ…もうっ、かずくん、じっと見すぎ fem_may_00374.txt | 照れるでしょー fem_may_00376.txt | うん、大丈夫。もっとゴテゴテしてるのかと思ったけど、すっごく動きやすいよ fem_may_00377.txt | いい感じ、これ、いただきます! fem_may_00378.txt | この服、大事にするからね! fem_may_00379.txt | すっごく気にいっちゃった!デートの素敵な記念品…なのかも! fem_may_00381.txt | ありがと、かずくん fem_may_00385.txt | びっくりするよぉ fem_may_00386.txt | でも、思わず出しちゃうぐらい、本心ってことだよね fem_may_00387.txt | 嬉しいびっくり…! fem_may_00388.txt | 私も、好き fem_may_00389.txt | 着いちゃったね fem_may_00391.txt | 私ね…知ってた。うぅん、意識してた fem_may_00392.txt | くちびる fem_may_00395.txt | ぷはっ fem_may_00398.txt | 我慢できなくて、しちゃった…! fem_may_00399.txt | 今日はデート、すっごく楽しかった!ふふっ、最後まで…ぜんぶ、ぜんぶっ! fem_may_00400.txt | それじゃ、また明日ね! fem_may_00402.txt | おっはよーっ! fem_may_00403.txt | ふふふー、今日も元気じゅうでーん! fem_may_00404.txt | はぁ…あったかーい! fem_may_00406.txt | うん!でも、もうちょっとだけ…! fem_may_00408.txt | かーずくん! fem_may_00410.txt | もちろん!かずくん補給ー!せっかく会ったんだから! fem_may_00411.txt | そうなの!えへへ…! fem_may_00412.txt | あっ、待って!それじゃ、かずくん、また後でね fem_may_00414.txt | かずくん、帰ろっ! fem_may_00416.txt | どうしたの? fem_may_00417.txt | だって今日は、ずーーっと、考え事してるみたいだから fem_may_00418.txt | なにか悩みごと? fem_may_00419.txt | もしかして私たちのこと? fem_may_00424.txt | うん。それは変わらないよ fem_may_00425.txt | かずくんだから fem_may_00426.txt | 大好きなかずくんだから、変わるわけないの。大好きな人に、大好きなことをするんだよ fem_may_00427.txt | それって、とっても当たり前のことなの fem_may_00428.txt | これも大好きなこと! fem_may_00431.txt | ね?だから、こんなふうにできるの! fem_may_00432.txt | えへへ…好き…! fem_may_00433.txt | ちゅ…んぅ、ちゅぷぷ…んじゅっ…はぁっ fem_may_00434.txt | かずくんから、してくれた! fem_may_00435.txt | ふふ、キスの練習だ fem_may_00436.txt | ちゅぷ…うん、いっぱい練習して…ちゅむっ fem_may_00437.txt | ちゅぅ…ちゅくっ、ちゅむむっ、ちゅぷぅ…はぁっ! fem_may_00438.txt | おっはよう! fem_may_00439.txt | えへへー…いい? fem_may_00440.txt | ちゅぷっ…はぁ!おはようといってきますのキスだね fem_may_00442.txt | ふふふー!これはいってきますの分! fem_may_00443.txt | でも、今日の最初のキスは、かずくんからだよ! fem_may_00444.txt | うん、もっと欲しい! fem_may_00446.txt | いつも以上にいっぱい、元気もらえちゃった! fem_may_00447.txt | はい、あーん! fem_may_00448.txt | でしょでしょ!愛情たっぷりだから! fem_may_00449.txt | それじゃ…ご褒美ご褒美!いいでしょ? fem_may_00451.txt | デザートってこと? fem_may_00452.txt | ふふふ…それじゃ、ご飯はご飯で楽しもっか!でも fem_may_00453.txt | くっついてあーんなら、いいよね!あーん! fem_may_00457.txt | んはぁ…ちょっと、イケナイコトしてるみたいでドキドキするね…! fem_may_00462.txt | だっ、だらしなくなんかないよーっ! fem_may_00463.txt | だ、だんなって…もうっ、それほどでも、あるんだけど! fem_may_00464.txt | だって、大好きな人と恋人同士なんだから当然でしょ! fem_may_00465.txt | かずくんのもの…ふふっ、そうかも! fem_may_00466.txt | え、えっ、それはその…まだ、だけど fem_may_00467.txt | もうっ、からかうのは禁止っ! fem_may_00468.txt | おっぱいふれると、嬉しそうだし…やっぱり、おっぱい、好きなのかなぁ fem_may_00469.txt | かずくんが喜んでくれるのだとしたら、大きくなって偉いぞ、私のおっぱい fem_may_00470.txt | キスだけじゃなくて、えっちなこと…興味あるのかな…その、もっと…大胆な fem_may_00472.txt | かずくんともっとふれ合えるなら…もっともっと、好き同士になるなら…そういうのも、いいな…! fem_may_00473.txt | うん、聞いてるよー fem_may_00474.txt | お姉ちゃんも、晩ご飯には間に合うように来るから、三人でご飯食べよーね! fem_may_00475.txt | うん。連絡したら、しゃぶしゃぶ食べたいって言ってたよ。おばさんに、材料費、もらっちゃった! fem_may_00476.txt | うぅん。一緒にご飯、楽しみだね! fem_may_00477.txt | 愛の巣って…もうっ、お姉ちゃんったらっ! fem_may_00478.txt | えへへ…だって付き合ってるし! fem_may_00479.txt | それじゃ、お姉ちゃんも待ってて!すぐにお夕飯作るから! fem_may_00480.txt | も、もうーっ、お姉ちゃんってば、直接的なことを聞くのはダメだよー! fem_may_00481.txt | かずくんとは、いつでもどこでも愛し合ってるよ! fem_may_00482.txt | でもその…キスは…えへへ…! fem_may_00483.txt | 大好きな気持ちを隠すなんて、もったいないもん! fem_may_00484.txt | うん!もうすぐできるからね fem_may_00485.txt | ありがと!これ、持ってって。えへへ fem_may_00486.txt | うぅん、私の好きな気持ち、皆が応援してくれるのが嬉しいの! fem_may_00487.txt | あっ、お肉、そろそろ大丈夫だよ fem_may_00488.txt | うん、昆布のお出汁と、坦々風にしてみたの。昆布の方はポン酢で、坦々風はゴマダレで食べて fem_may_00489.txt | あ、大丈夫? fem_may_00490.txt | 嬉しいけど、火傷しちゃやだよ fem_may_00491.txt | よかった。ゴマって辛味をマイルドにするし、味も強いから、かずくん向きかも fem_may_00494.txt | あっ、お肉いいの? fem_may_00495.txt | それじゃ、いただきまーす…はむっ fem_may_00496.txt | 美味しいっ!えへへ…それじゃ、ふー、ふー、はい、かずくん! fem_may_00497.txt | うん、お姉ちゃんがくれたから、今度は私がかずくんに!あーん! fem_may_00499.txt | わくわく fem_may_00500.txt | あれ?お姉ちゃんどうしたの? fem_may_00501.txt | お仕事かな fem_may_00502.txt | こんな時間からお仕事なんて大変だね fem_may_00503.txt | もちろん!気をつけて行ってきてね fem_may_00504.txt | お風呂ありがとうー! fem_may_00505.txt | うんっ、ばっちり!ちょうどよくて、ぽかぽかだよ fem_may_00506.txt | 私も熱いの大好きだから、問題なし! fem_may_00507.txt | 居候的には、「お湯をいただきました」かな? fem_may_00508.txt | えへへ、ということで今日はお世話になります fem_may_00509.txt | うん、ありがとー! fem_may_00512.txt | ん。お姉ちゃんも泊まる予定だったから、ちょっと寂しいね fem_may_00513.txt | でも…二人きりも…いいのかな fem_may_00516.txt | 二人きり…! fem_may_00517.txt | ドキドキしてる…! fem_may_00518.txt | うん、私もドキドキしてる…胸、触る? fem_may_00519.txt | 私も、ドキドキしてるの…!二人きりだもん fem_may_00527.txt | んちゅぅ、じゅっ、ちゅぷぅ…んっ、んぅっ、はぁっ fem_may_00530.txt | ちゅぷぅ…んっ、んじゅっ、れろっ、れるっ fem_may_00531.txt | んじゅぷっ、ちゅるっ、れぇろっ、れりゅぅ、れろっ fem_may_00533.txt | よだれ…溢れちゃう…はぁ、ごめんね fem_may_00534.txt | ぺろっ、れろっ、んちゅぷっ、れろっ fem_may_00535.txt | はぁ…美味し…! fem_may_00540.txt | もしかして、これ fem_may_00541.txt | その、おち○ちん? fem_may_00544.txt | 私で大きくしてくれたのに…戻しちゃうなんてダメ fem_may_00545.txt | うぅん、いいの fem_may_00546.txt | 苦しんでるんだから…私が癒やしてあげるの fem_may_00549.txt | 私、もう…子どもじゃないんだよ fem_may_00550.txt | えいっ!わぁ…!あつあつっ fem_may_00551.txt | こんなに硬いんだね…わぁ fem_may_00552.txt | えへへ…そう? fem_may_00553.txt | だって苦しそうだし…こうするといいんだよね? fem_may_00554.txt | あ…震えた!これ、いいんだ…ふふっ fem_may_00555.txt | 私も…子供じゃないから…勉強、したんだよ…違う? fem_may_00556.txt | ビクンってすっごい震えた…さきっぽ…パクパクしてる…気持ちいい? fem_may_00557.txt | こうやって…動くのが、いいんだ fem_may_00558.txt | ビクンビクンしてるのは…ドキドキと一緒なんだよね…だったら、もっとドキドキさせてあげたいな…! fem_may_00564.txt | 我慢…?しなくていいのに? fem_may_00565.txt | あっ、そうなの? fem_may_00566.txt | がまんじる…? fem_may_00567.txt | ふふ、言葉にするだけで気持ちいいんだ!エッチなの、好きなんだね…! fem_may_00568.txt | 私だから…なんだ。ふふ、嬉し…!もっともっと、おっぱいでゴシゴシしてあげる…! fem_may_00569.txt | がまんじるで、おっぱいぬるぬるする…おち○ちん、擦りやすくなりそう…? fem_may_00570.txt | んっ、んっ、はぁ…あっ、動かしやすくなったかも! fem_may_00571.txt | ふふっ、ちょっとネトネトしてる…はふぅ! fem_may_00575.txt | すぅ…はぁ、くんくん…おっぱい動かしたら…もっとこの匂い…する? fem_may_00581.txt | ぴちゅぷっ、れろっ、れぇろっ、りゅぷぅ…じゅっ、ちゅぷぅ…はぷっ、れりゅぅっ fem_may_00582.txt | ちゅぷっ、ぴちゃ、れりゅぅっ、れぇろっ…りゅぷっ、ここから、がまんじる…あふれてりゅ…れろれろっ fem_may_00584.txt | ご、ごめん。痛かった…? fem_may_00585.txt | あ…!出るって…その、しゃせー? fem_may_00586.txt | あふぅっ!ふふ、しゃせーって気持ちいいんだよね?だったら、もっと頑張るから…れろっ fem_may_00588.txt | ふふ…びくびくして、嬉しそう…れりょぉっ、れろれろっ! fem_may_00589.txt | ちゅぷぅ…れろっ、はぁ…やっぱりこれ…匂いだけじゃなくて…味も、好きかも…! fem_may_00591.txt | ちゅぷぅ…んじゅっ、はぁちゅぷっ、れぇろっ、れろっ fem_may_00594.txt | はぁふっ、ちゅぷぅ…また垂れてきたぁ fem_may_00595.txt | こっちもいい? fem_may_00596.txt | ごしごし…して、はぁふっ、れりゅっ、れろれろっ fem_may_00597.txt | れぇろっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ、れろぉれろぉっ、はぁ、あふっ、おっぱいも動かしたら、逃げちゃう fem_may_00598.txt | ううん、私こそ。つい夢中になっちゃって fem_may_00599.txt | ん…もっとするね fem_may_00601.txt | はみゅぅっ、はむっ、じゅっ、じゅるるっ、はぁちゅぷっ fem_may_00602.txt | じゅぷっ…ぢゅぢゅっ、じゅぷぅ…れりゅぷっ fem_may_00603.txt | はぁ…!ふふ…いひんらぁ…ちゅぢゅっ fem_may_00604.txt | んじゅぷっ、はぁ…じゅぷるっ、ぢゅぢゅっ、れりゅぷっ、れろっ、れじゅぷっ fem_may_00605.txt | かずくんのおち○ちんの味…いっぱいするぅ…んちゅぷっ、ちゅぷっ、じゅうぅっ fem_may_00606.txt | こうひたら…もっろ、れる…んじゅっ、じゅぷっ fem_may_00607.txt | ぢゅぷっ、じゅるっ、じゅるるるっ、はぢゅぅっ、じゅっ fem_may_00608.txt | ぢゅっ、ぴじゅっ、ぢゅるるっ、じゅぷっ、はぁっ、もっと飲ませてね…んじゅじゅっ fem_may_00609.txt | ちゅぅぷっ、ちゅぷっ、ちゅるるっ。じゅるるっ fem_may_00611.txt | ん!いいよ…らして…いつでも、んじゅぷっ、れぇろっ、れじゅっ、じゅるるっ、じゅぷっ fem_may_00612.txt | じゅぷぷっ、じゅるっ、れぇろっ、れりゅるっ、んぷっ、ちゅぷ…じゅっ、じゅぷぷぅっ fem_may_00613.txt | らして…んじゅっ、かずくんの気持ちいい…受け止めたい…じゅぷっ、じゅりゅっ、るりゅるるっ fem_may_00614.txt | ちゅぷぅ…んじゅぷっ、ぢゅるるっ、じゅぷぅっ、はぁふっ、じゅぷぷっ、じゅるるるっ fem_may_00623.txt | ぷはぁっ fem_may_00626.txt | こんなにいっぱい、出してくれたね…! fem_may_00627.txt | どうして謝るの?私のおっぱいとお口が気持ちよかったんでしょ? fem_may_00629.txt | えへへ…大好き! fem_may_00630.txt | はふぅー、あったかぁい! fem_may_00633.txt | えへへ、かずくんが気持ちよかったなら私も良かった! fem_may_00635.txt | 抱きしめてくれるから、私もすっごく嬉しい…! fem_may_00638.txt | かずくんからキスしてくれるの…すきぃ…! fem_may_00640.txt | ふにゅ…はぁふ…ゎふ fem_may_00644.txt | すぅき…!えへへ…! fem_may_00647.txt | わたしも…すきぃ! fem_may_00648.txt | うん…もちろん fem_may_00651.txt | ふぇ…?かずくん? fem_may_00652.txt | う、うん…でも、今 fem_may_00654.txt | う、うん…ありがと。私も…好きだよ fem_may_00655.txt | う、うんっ、ありがとう fem_may_00657.txt | 照れるなんて、おかしいよー fem_may_00658.txt | うっ、うんっ、おねがいー! fem_may_00660.txt | なんだか、顔…熱くて、ピリピリする…変な感じ fem_may_00664.txt | な、なんで?なんでかずくんの顔がこんなに近くに!? fem_may_00665.txt | うぅん!何を作ろっかなぁって考えてただけで!ぜんぜん!なんでも!なんでもないよ! fem_may_00666.txt | うん、私はいつも、元気元気! fem_may_00669.txt | えっと…ここが、こうなって fem_may_00670.txt | あっ、そっか…ふむふむ fem_may_00672.txt | そー、だね fem_may_00673.txt | な、なにきゃっ!? fem_may_00676.txt | うっ、ううぅん、そういうこと…ない、です fem_may_00678.txt | は、はーい、お弁当! fem_may_00679.txt | あ、えーっと fem_may_00680.txt | あっ、あーん、欲しい? fem_may_00681.txt | ふぇっ!?か、かずくんがするの!? fem_may_00682.txt | あっ…う、うん、えっと fem_may_00683.txt | うぅんっ、ほら、かずくんから言ってくれたから、びっくりしちゃって…ありがと、えへへ fem_may_00684.txt | う、うん、すーはー…すーはー…あ、あーーーんっ fem_may_00685.txt | はむっ…もぐっもぐっ fem_may_00686.txt | お、おおおっ、おいしいね! fem_may_00687.txt | あっ、ノート見せて fem_may_00689.txt | ご、ごめん、押し付けちゃって fem_may_00693.txt | なんだか、いつもみたいにぜんぜんできないよぉ fem_may_00695.txt | でもこのままじゃ、変な子に思われちゃうかも fem_may_00697.txt | でも、いつも通りだとやっぱり照れちゃう…いつも通りじゃなくなればそうだ! fem_may_00698.txt | か、かかかかずくんっ! fem_may_00699.txt | ちょっと、待ってて! fem_may_00700.txt | おっ、おまたせ! fem_may_00701.txt | こほんっ、えっと…た、ただいま戻りました、ご主人さま! fem_may_00702.txt | なんて、どう、どう? fem_may_00703.txt | あふっ…そ、そっかぁ…えへへ fem_may_00705.txt | ご主人さま…さっ、勉強を続けましょう fem_may_00706.txt | ほ、ほらっ、め、メイドさんが、教えて、あ・げ・る fem_may_00707.txt | えっ、ほら、せっかく買ってもらったわけだし fem_may_00708.txt | かずくんも、綺麗って言ってくれたから、こういう格好してもいいかなって fem_may_00709.txt | ぜんぜん、おかしい話じゃないでしょ fem_may_00710.txt | いつも通りだよ。そう…私はずっといつも通り fem_may_00711.txt | 私は、なんでも fem_may_00717.txt | 普段と同じなのに…いつもと変わらないのに fem_may_00718.txt | かずくんと話してると、よくわからなくなるの fem_may_00719.txt | ビリビリするぐらいドキドキして、顔が熱くてぐるぐるする。すごく恥ずかしい気持ちが、よくわからないの fem_may_00720.txt | かずくんを見つめるだけで…あっ、また fem_may_00721.txt | ちゃんと見れないなんて、こんな気持ち、変だよ fem_may_00722.txt | あ、あのっ、今日この後、予定があったから! fem_may_00724.txt | かずくんのこと、避けちゃった fem_may_00726.txt | あっ、ごめんなさい fem_may_00728.txt | は、はい。あのときは、お世話になりました fem_may_00729.txt | あ…お買い物ですか? fem_may_00733.txt | そんな、こっちこそごちそうになります fem_may_00734.txt | そうなんですか?イヴさんってアフタヌーンティーとか、優雅にしてそうな雰囲気なのに fem_may_00735.txt | あっ、ご主人さまがやっぱりいるんですね! fem_may_00736.txt | そうなんですか? fem_may_00738.txt | あの、その人とは fem_may_00739.txt | えっ、わかるんですか? fem_may_00742.txt | あ、それじゃ fem_may_00744.txt | あってます…イヴさんの想像 fem_may_00745.txt | 急にこんな相談されても、びっくりされちゃうのは、わかっているんですけど fem_may_00746.txt | 私も、付き合ってる人がいるんです。幼馴染でずっと一緒…私、昔から彼のこと大好きでした fem_may_00747.txt | ちゃんと恋人同士になって…想いも昔以上に通じ合ってる。そう、思ってるんです fem_may_00748.txt | かずくん彼が、私のこと大好きだってことも、自信をもって頷けます fem_may_00749.txt | なのに…最近、変なんです fem_may_00750.txt | いえ、私の方です。今まで彼のそばはすごく安心できたんです。あたたかくてホッとして fem_may_00751.txt | なのに最近、すごくドキドキして、ちゃんと顔を見ることもできなくなっちゃいました fem_may_00752.txt | 今までより、ずっと彼のことばかり考えちゃうんです。頭の中で、思い浮かべるだけで、ドキドキするぐらい fem_may_00753.txt | だから、なんだか怖くて fem_may_00756.txt | ありがとう、ございます…はむっ fem_may_00760.txt | 愛してる fem_may_00761.txt | そ、そんなにですか? fem_may_00762.txt | 同じ、です fem_may_00763.txt | イヴさんは…どうしたんですか? fem_may_00768.txt | イヴさん、ありがとう fem_may_00769.txt | 気づかせ…私がですか? fem_may_00770.txt | それは…そうですよ!メイドさんが恋をしちゃ…誰かを愛しちゃいけないなんてありません! fem_may_00773.txt | おはようっ! fem_may_00774.txt | あっ、あのね、かずくん fem_may_00775.txt | 今日の放課後、時間ある? fem_may_00776.txt | 良かった…放課後、相談したいことがあるの fem_may_00777.txt | うん、お願い fem_may_00778.txt | うぅん。ありがと fem_may_00779.txt | あのね。今の気持ち…今、思ってることを、かずくんに伝えたかったの fem_may_00780.txt | 一緒に考えてくれる。そう言ってくれたのに、逃げちゃってごめんね fem_may_00783.txt | かずくんが、「幸せにする」って言ってくれてから、私、よくわからなくなっちゃった fem_may_00784.txt | 今でもすっごく幸せなのに、これ以上に幸せにしてもらえる…そんなの、嬉しくてたまらないよ fem_may_00785.txt | そう思ったら、心の中でかずくんへの気持ちがぎゅーって膨らんで、いっぱいになって…弾けたの fem_may_00786.txt | うん、弾けたあとから、どんどんかずくんへの「好き」の気持ちが溢れ出しちゃって fem_may_00787.txt | 顔を見るだけで、ドキドキしてちゃんと見れなくなって。今も…すごく恥ずかしい fem_may_00788.txt | 前みたいにうまくできないの。でも、すごく…そばにいたい fem_may_00789.txt | もっとさわりたいし、さわってほしい fem_may_00790.txt | かずくんも? fem_may_00791.txt | 失望なんてしないよ…だって、恋人じゃなくてもかずくん、ずっと私を大切にしてくれたもの fem_may_00792.txt | うん…そうなの。もう、いつも通りじゃ、いられないよ fem_may_00793.txt | かずくんのくれた好きを、私もお返ししたい…もっともっとドキドキしてあ fem_may_00795.txt | これが…「愛してる」ってことなんだね fem_may_00796.txt | ん、同じ気持ち fem_may_00798.txt | 大好きな恋人に、「告白」なんておかしいけど、ちゃんと伝えたい fem_may_00799.txt | 大好き。私、桜沢舞雪は、あなたのこと愛してます fem_may_00800.txt | もっともっと、愛しあいたい。好きあいたい…幼馴染以上…恋人以上になりたい fem_may_00802.txt | 嬉しい…改めて、よろしくね! fem_may_00803.txt | ふふふ…私も、照れるけど、かずくんの腕の中が一番幸せ…! fem_may_00805.txt | ちゅぅ…ちゅぷぅ fem_may_00806.txt | ちゅぷぅ…んっ、んぅ…ちゅぷっ、はぁっ、んじゅっ fem_may_00811.txt | 私も…もっと…んはふっ、ぁふっ。…前よりすごいこと? fem_may_00814.txt | かずくん…えっち、しよ fem_may_00816.txt | ドキドキ…しちゃうね fem_may_00817.txt | あふっ、あんまり…おっぱい見ちゃダメ fem_may_00819.txt | もう…顔、じっと見るのもダメ…! fem_may_00823.txt | キス、いっぱいしてきたし…エッチなこともしたのに、今が、一番…恥ずかしくてどうにかなりそう fem_may_00824.txt | うん。かずくんのこと…本当に恋、しちゃったから fem_may_00825.txt | ヘンだよね…今のほうがずっとずっと恥ずかしい。かずくんのおち○ちん、おっぱいで…しちゃったのに fem_may_00826.txt | こうして見られてる、いまの方が…ずっと、ドキドキする fem_may_00827.txt | ーーっ、でもでもぉっ、じっと見られると、ドキドキするのっ fem_may_00829.txt | もう、いたずらしたら fem_may_00830.txt | もっと、欲しくなっちゃう fem_may_00832.txt | もちろん…かずくんが触ってくれるんだもん…! fem_may_00833.txt | ドキドキしてるの…わかるでしょ? fem_may_00834.txt | うん、幸せなドキドキ…だから、もっと…してね? fem_may_00842.txt | キスしてると…お股の奥が、熱くなるの fem_may_00853.txt | ひゃぁっ!?…な、なにっ? fem_may_00855.txt | それは、感じちゃってるけどぉっ、はぐっ、あぅっ、はぁっ fem_may_00860.txt | はぁ、ちゅぷぅっ、れりゅっ、れろれろっ、ぴちゃっ、んじゅずっ、ぴちゃぴちゃっ fem_may_00862.txt | 私も…かずくんにされるの、火が出ちゃうぐらい恥ずかしいけど…気持ちよくて、好き fem_may_00879.txt | えへへ…これが、「イク」なんだね…はぁっ、かずくんが射精してくれたときと、いっしょ fem_may_00881.txt | かずくん fem_may_00882.txt | ふふ…かずくんの、おっきい…はぁっ、すっごくえっちになってる fem_may_00884.txt | 私も…指だけじゃ嫌 fem_may_00885.txt | かずくんと、一つになりたいの fem_may_00886.txt | おてて…つなご fem_may_00887.txt | ふふふ…おち○ちん、すっごく大きくなってる fem_may_00889.txt | ふぁ…おち○ちんのドキドキ、すごく伝わる…! fem_may_00890.txt | うん、私も…かずくんがもらってくれるの、嬉しくてドキドキがすごいの…ね、キスして! fem_may_00893.txt | だいすき…れろっ、じゅぷっ、りゅぅぷっ、ちゅぷぉっ fem_may_00895.txt | ちゅぷぅっ…えへっ、なんだか、せっくすの予行練習みたい…! fem_may_00899.txt | うん…ちゃんと、全部、受け止めたいから…一気に…いいよ fem_may_00903.txt | んぅ、はぁ…嬉しい…! fem_may_00905.txt | 私も、かずくんのこと…一生大好きだよ fem_may_00906.txt | はぁ…はふぅ。本当にアツアツ…ふふっ、おっぱいでしたときより、熱いかも…! fem_may_00909.txt | ふふっ、おち○ちんがビクビク震えるの…知ってるよ fem_may_00910.txt | 気持ちいいと…震えちゃうの…おっぱいでゴシゴシした時に、覚えたんだから…! fem_may_00914.txt | ぐぅっ、はぁ…無理、なんて、してないよ fem_may_00915.txt | だって…かずくんと結ばれたんだよ…痛いけど、でも、すっごく幸せだもん fem_may_00916.txt | だから、幸せを…かずくんにも教えてあげるの…結ばれて、せっくすして…よかったんだから fem_may_00917.txt | そ、れに…動くと、痛みと…そうじゃないのが来る…きっと、慣れてくる…からっ fem_may_00921.txt | ちゅぷぅ…かずくんが、そう言ってくれるから…私も嬉しくなるんだよ…ちゅくっ、くちゅぅっ fem_may_00923.txt | えへへ…くすぐりあいっこ…! fem_may_00924.txt | うん、お風呂の中とかね! fem_may_00925.txt | また、昔みたいにできて…なんか、いいね、こういうの fem_may_00926.txt | 私も…んっ、ちゅぷっ fem_may_00927.txt | ちゅぷぅっ、じゅぷっ、れろっ、れぇろっ、はぁっ…かずくんの唾液…んちゅぷっ、れりゅぅ…! fem_may_00928.txt | ちゅくぅ、れりゅぷっ、れろっ、れぇろっ…んじゅっ、おっぱいも、もっとして…! fem_may_00931.txt | えへへ…かずくんのために大きくなったおっぱいだから! fem_may_00932.txt | うん…大丈夫、だから…いっぱい、して fem_may_00940.txt | うん…なんか、痛みより、お腹にあたたかいのが、いっぱいきて…はぁあっ! fem_may_00942.txt | せっくす…はぁ、不思議だね…抱きしめる以上に、そばにいるみたい…はふぅっ fem_may_00943.txt | ん…!やっぱりかずくんをいっぱい感じてる…はぁ! fem_may_00944.txt | ここにかずくんが…入ってるんだぁ…! fem_may_00947.txt | なんか、これ…ずんずん来て…いい、きもち、いいっ! fem_may_00951.txt | はふぅっ!嬉しい…!でも、二人の責任…だからね fem_may_00955.txt | あっ、あぁっ、これ…イク…んぅっ、はぁっ、すっごいの…はふっ、あっ、あっ、ああああっ! fem_may_00959.txt | あっ、あぁあ、ふあっ、んぅっ、きゅううっ! fem_may_00963.txt | ちゅぷっ、はぁ…すごいね…これが、せっくす fem_may_00964.txt | 私も…気持ちよくて…とっても、嬉しかった fem_may_00966.txt | ん…!だね…幸せだから…ありがと fem_may_00968.txt | すごく…よかった fem_may_00969.txt | ずっと、かずくんが入ってる感じ…! fem_may_00971.txt | 当たりー!かずくんさすがー! fem_may_00972.txt | ずっとかずくんと一緒みたいだから…幸せ fem_may_00974.txt | あは…ちょっと下品だったかも…でも、それだったら嬉しいね fem_may_00976.txt | ちゅぱぁ…はぁ。うん、こっちの感触も、ちゃんと、覚えておきたいもんね fem_may_00978.txt | 本当の意味で、「恋人」になれたね fem_may_00979.txt | あ…うんっ、その方がずっといいね。もっともっと、最高を更新していこうね fem_may_00982.txt | えへへ…寝顔、可愛い…ちゅぷっ! fem_may_00983.txt | ちゅぷぅっ、はぁ、はちゅぅぷっ、えへへ…舌、挿れちゃお…れぇろっ、れちゅぷっ fem_may_00985.txt | あはっ、起きてくれたー! fem_may_00986.txt | だって、かずくんの寝顔かっこよかったから…いっぱいキスしたくなるよ fem_may_00989.txt | ちゅぅっ、ちゅぷっ、れろっ、れぇろっ、はちゅぅっ fem_may_00990.txt | キス、良すぎて…ちゅぷっ、ダメ…はぁっ、ちゅぢゅっ fem_may_00991.txt | だって、気持ちよすぎるから…やめられなくなっちゃうもの fem_may_00992.txt | だめ、朝ごはんはちゃんと食べないと fem_may_00996.txt | はふっ、さっそくー? fem_may_00997.txt | 大丈夫ー! fem_may_00998.txt | ふふふ、抱かれながら料理、けっこういいかも…! fem_may_00999.txt | 私もかずくんも幸せ…いいよね! fem_may_01003.txt | もぉっ、イジワルなんだからぁっ! fem_may_01004.txt | しかたないなぁ…あっ、ここから火を使うから、おさわり禁止 fem_may_01006.txt | はい、あーん! fem_may_01007.txt | 愛情たっぷりだから、美味しく食べてね…! fem_may_01008.txt | ふふふ、美味しい? fem_may_01009.txt | でしょでしょ! fem_may_01010.txt | えへへ…わかる?愛情は宇宙よりたくさん込めたつもりだもん! fem_may_01011.txt | そういうこと! fem_may_01013.txt | もぐもぐ…んーーっ! fem_may_01014.txt | はぁ…幸せぇ…! fem_may_01015.txt | うん、美味しさで新しい世界ができちゃうぐらい fem_may_01016.txt | 違うよー、それだけ美味しくできるかずくんの愛情がものすごいってこと! fem_may_01017.txt | 変わるに決まってる! fem_may_01018.txt | こうしてるだけでも、すっごく…前よりずっと幸せだもん fem_may_01019.txt | こうやってくっついてあーんもいいよね! fem_may_01020.txt | あーん…あっ、ソースたれそう fem_may_01021.txt | ふふふ…あ、ちょっとたれちゃったね…れろっ fem_may_01022.txt | ん…れぇろっ、れるっ、ちゅぷっ…えへへ、あまーい…ちゅぷっ、ちゅうぅっ fem_may_01024.txt | ふふ…!はぁ、舐めすぎ? fem_may_01025.txt | むぅ…だめなの? fem_may_01026.txt | はふぅ、もう…そういうのなら、すごく好き…んーーっ fem_may_01028.txt | とっても良いお昼だったなぁ…! fem_may_01029.txt | お互いにあーんってして、いっぱいキスもして…はぁ、最高…! fem_may_01030.txt | ドキドキだけど安心…なんて、ヘンな感じだけど…! fem_may_01031.txt | これも、「愛」…なのかな fem_may_01033.txt | エッチなことも fem_may_01034.txt | また、したいなぁ…! fem_may_01035.txt | もうすぐ、ゴールデンウィークだし…恋人らしいこと、もっとできるといいなぁ…! fem_may_01036.txt | おまたせー! fem_may_01037.txt | ふふふ、かずくんの教室なのに? fem_may_01038.txt | うん、そーする! fem_may_01039.txt | それじゃ、帰る? fem_may_01042.txt | 予定はいっぱい fem_may_01043.txt | かずくんとの予定でいっぱいになる予定! fem_may_01044.txt | うんっ、そういうこと! fem_may_01045.txt | うーん、かずくんと一緒にいたいから…家でのんびりもいいし…出かけるのもいいなぁ fem_may_01046.txt | うん。私はいつも通りの時間を過ごしてみたいかな fem_may_01047.txt | そ、それはそうだけどー fem_may_01049.txt | 私…かずくんのこと大好きだけど、 「恋」は認識してなかったでしょ fem_may_01050.txt | だからね。かずくんと「恋人」として、 「いつものゴールデンウィーク」を過ごしたいな fem_may_01052.txt | えへへー!もちろん!かずくんの恋人なんだから! fem_may_01054.txt | うん、楽しみ…! fem_may_01055.txt | でもね。こういう時間も…好き fem_may_01056.txt | うん、放課後の教室で二人きり…こんなひととき、あまりないものね fem_may_01057.txt | クラスが変わっちゃったからねー…一緒に帰る!って方が多くなっちゃったよね fem_may_01058.txt | でも、こういうのは新鮮だから、それはそれでいいのかも fem_may_01059.txt | うぅん、ここまでドキドキは、やっぱりしてなかったよ fem_may_01062.txt | ふふふ…キスも、好き fem_may_01063.txt | ゴールデンウィークは、いっぱいキスするね fem_may_01065.txt | 放課後の教室でのキスは、ゴールデンウィークじゃできないから fem_may_01068.txt | あっ、おっはよー! fem_may_01069.txt | うんっ!今から焼いちゃうから、ちょっと待っててね fem_may_01070.txt | うん、ピザソースの賞味期限近かったから fem_may_01071.txt | そうだよね。ホットサンドとかもだけど、休みの日の特別料理って感じがするよねぇ fem_may_01072.txt | ふふふ、そーだね! fem_may_01073.txt | それじゃ、焼いてもらっていい? fem_may_01074.txt | ああ、おじさんとおばさんなら、うちにいるよー fem_may_01075.txt | そうっ!ゴールデンウィーク中ずーっと、お泊りするんだって! fem_may_01076.txt | うん。これからのことを見据えて、家同士で親睦を深めたい…そんなこと言ってたよ fem_may_01077.txt | うん!じゃーん!こういうことですー! fem_may_01078.txt | 「ご迷惑かけないようにね」だって fem_may_01080.txt | うんっ!私も! fem_may_01081.txt | いただきまーすっ fem_may_01082.txt | はぁ…美味しい! fem_may_01083.txt | わかる!ピザなのにピザじゃない…朝食べるごちそうって感じ fem_may_01084.txt | やっぱりお休みの食べ物だよねー…わっ、チーズ伸びるー fem_may_01087.txt | ちょっとお行儀悪い? fem_may_01090.txt | うん!ゴールデンウィークの作戦会議も兼ねてね! fem_may_01091.txt | 楽しく過ごすためには、計画をどれだけ綿密にできるかにかかっているといっても過言じゃないの! fem_may_01092.txt | そういうこと! fem_may_01093.txt | ふふ、でも恋人のデート…なんて、どうなったら恋人らしいのかなんて、わかんないけど fem_may_01094.txt | うん、それもそうだね fem_may_01095.txt | うん、私たちが一番楽しく…それが基本だよね fem_may_01096.txt | うん!第一回、ゴールデンウィークを恋人らしく過ごすための会議、始まり始まりー! fem_may_01097.txt | 今日は作戦会議、明日明後日はたっぷり遊んで、最後の日はのんびり…みたいな fem_may_01098.txt | そうそうっ、どっちも楽しむのがいいよっ! fem_may_01099.txt | うーん…あっ、晴れるならお散歩とか、外でお弁当を食べるとか、良いなぁ…! fem_may_01100.txt | もちろん、お弁当は私が作るから!お出かけ用の特別なやつ! fem_may_01101.txt | そうそう、お散歩して近くの公園でお弁当…こんなプランでどう? fem_may_01102.txt | うん!それじゃ決定っ! fem_may_01104.txt | あっ、ホントだ晴れてるー! fem_may_01105.txt | お家でハイキングだ! fem_may_01106.txt | うぅん、そういうのも楽しいからいいと思う! fem_may_01107.txt | お家で食べるお弁当って不思議な感じがして、美味しく感じるもんねー fem_may_01108.txt | えへへ…そういうお弁当、作るね! fem_may_01109.txt | うん!それじゃ、明日の予定が決まったところで、カフェオレでかんぱーい! fem_may_01110.txt | お昼はここはどう?友だちから聞いたんだけど、すっごく美味しいしリーズナブルなんだって fem_may_01111.txt | ゴールデンウィーク中に営業してるのも、ランチをやってるのも確認済み! fem_may_01112.txt | ふふ、トマトとバジルのパスタとか、ペスカトーレとか、イカスミパスタとかもあるみたい fem_may_01113.txt | お願いしまーす!ほかには…ふむふむ fem_may_01114.txt | それじゃ、どこか行ってから少し遅めのお昼にしない? fem_may_01115.txt | それじゃ…また水族館に行ってみたいな fem_may_01116.txt | うんっ、「初デート」で行った場所だし…また二人で行きたいなぁって…ダメ? fem_may_01117.txt | ありがとー! fem_may_01118.txt | 「初デート」は他にも「初めて」があったから…それも楽しみ! fem_may_01121.txt | ちゅぶぅ…はふぅっ、キス、いきなりしちゃうんだ? fem_may_01122.txt | キスしてもらえたから悪いことはないけどなー fem_may_01123.txt | でも、かずくんが照れてくれないのは、ちょっと寂しいかもー fem_may_01125.txt | あふっ、本当にー? fem_may_01126.txt | あふっ、あははっ、ちょっ、ちょっとくすぐったいよー fem_may_01127.txt | あふふっ、あはっ、きゅふっ、はふぅ、あふははっ、こ、こーさん、こーさんっ! fem_may_01128.txt | あっ、待って。ぎゅーはこのままで fem_may_01129.txt | ふふふ…ぽかぽか fem_may_01130.txt | そうだよー…かずくんに抱きしめられてる舞雪は、とってもぽかぽかになるの! fem_may_01131.txt | 恋人にぎゅーってしてもらえるお休みの日なんて…すっごくいいゴールデンウィークだね…! fem_may_01133.txt | そうなるの!ぎゅーっ! fem_may_01134.txt | はぁ…なんだか一日中、こうしてたね fem_may_01135.txt | うん、大満足! fem_may_01137.txt | でも、まだまだ fem_may_01138.txt | そうっ!お弁当、何にしようかなー! fem_may_01140.txt | おはよー! fem_may_01141.txt | うん、でも見ちゃダメー! fem_may_01142.txt | 中身を想像するのも、お弁当の醍醐味だからね! fem_may_01143.txt | うん、ハイキング日和だね! fem_may_01144.txt | それじゃいってきますー! fem_may_01145.txt | うんっ。公園までだから、すぐそこだけどね fem_may_01147.txt | はぁ…お散歩日和だねぇ fem_may_01148.txt | うん、ちょうどいいよねぇ fem_may_01150.txt | ふふふ…それは公園でのんびーりするよ fem_may_01151.txt | そうそう、ゆっくりのんびり! fem_may_01153.txt | それじゃ、ここでいい? fem_may_01155.txt | そうだね。あっ、そうだ…のんびりの定番といえば! fem_may_01156.txt | もちろん、これ! fem_may_01157.txt | ひ・ざ・ま・く・ら! fem_may_01158.txt | ふふふー!まぁ、膝枕は恋人っぽくないかもしれないけど fem_may_01159.txt | どう、どう? fem_may_01160.txt | 甘えて甘えてー! fem_may_01161.txt | ふふふー。いかがでございましょう fem_may_01162.txt | ありがとうございます! fem_may_01163.txt | えへへー…顔赤いよ fem_may_01164.txt | うん、私もー! fem_may_01165.txt | してるから気持ちいいの! fem_may_01166.txt | なでなで…はぁ…いいなぁ! fem_may_01167.txt | いえいえ!かずくんの頭と顔を私は堪能できてるので! fem_may_01170.txt | どうしたのー! fem_may_01171.txt | うんっ!でもかずくんも満更でもなさそうだから fem_may_01172.txt | えへへ…私のおっぱい、大好きだもんね fem_may_01174.txt | だよねー!堪能していいからね fem_may_01175.txt | はぁ…心地良いー! fem_may_01176.txt | あ…かずくん、おはよ! fem_may_01177.txt | ふふふ…いいよ。それだけリラックスしてくれたってことだもん! fem_may_01178.txt | 寒くなかった? fem_may_01179.txt | うん、お昼になって気温上がってきたし、すごくちょうど良かったよ fem_may_01181.txt | この「樹」、かずくんみたいだね fem_may_01182.txt | でも、樹はかずくんらしいよ…昔から fem_may_01184.txt | あっ、そろそろお昼だし、お弁当にする? fem_may_01185.txt | そういう日だから! fem_may_01186.txt | そしてお昼は…サンドイッチですー! fem_may_01187.txt | お肉も食べたいと思って fem_may_01188.txt | もちろん、恋人だからねー!それに fem_may_01189.txt | あーん!…をするには、こういうのもないとね! fem_may_01190.txt | ふふふ…サンドイッチもたくさん食べてねー fem_may_01191.txt | うん、味濃すぎる? fem_may_01192.txt | うん、お弁当だと少し味を濃い目にした方がいいんだよねぇ。…まぁ、そのぶん、夕飯はさっぱりさせるけど fem_may_01193.txt | 豚しゃぶポン酢とか!野菜も取れるしね fem_may_01194.txt | 楽しみにしててねー! fem_may_01195.txt | 計画通りだね!かずくんは私から逃れられないのだ! fem_may_01196.txt | うんうん、仕方ないの!ふふふ…それじゃ、タマゴサンドもあーん! fem_may_01197.txt | すぅ…すぅ…むにゃ fem_may_01198.txt | おっ、おはようっ! fem_may_01199.txt | えっ、あ…1枚お願いします fem_may_01200.txt | 朝ごはん、作ってくれたんだ fem_may_01201.txt | そっかぁ…えへへ、ありがとう! fem_may_01202.txt | ふふふっ、りょーかい! fem_may_01207.txt | かずくん、お願いします! fem_may_01208.txt | うん、昔してくれたことあったでしょ fem_may_01209.txt | 大丈夫、お願いします! fem_may_01211.txt | うん、上手上手、ほぁーーー! fem_may_01212.txt | そのくらい心地良いってこと! fem_may_01213.txt | はぁ…こうしてもらうの、本当に久しぶりー! fem_may_01214.txt | あはっ、だって思いっきりやるんだもん fem_may_01215.txt | いえいえ、そのおかげで今、これだけ心地いいわけだし。ふぃーー! fem_may_01216.txt | え、そう?きれいな黒髪ってわけでもないけど fem_may_01220.txt | あ、いやだった? fem_may_01221.txt | クンカクンカしちゃうぐらい? fem_may_01222.txt | えへへー…してして! fem_may_01223.txt | ふふっ、くすぐったいー! fem_may_01226.txt | すぅーーーはぁーーーくんくん! fem_may_01227.txt | ふふふ…これで私も変態さん? fem_may_01228.txt | でしょ。だから私も同じ。かずくんがしてくれるなら、恥ずかしいけど…好き! fem_may_01230.txt | 寝癖、なおった? fem_may_01231.txt | ありがと!それじゃ、かずくん特製の朝ごはん食べよー! fem_may_01232.txt | はぁ…ペンギン、可愛かったねぇ fem_may_01233.txt | あっ、わかるわかるっ!綺麗に泳ぐんだよねぇ…ああいうのも、ギャップ萌えっていうのかな fem_may_01234.txt | ペンギンって骨格だと足が長いらしいから、そこも含めて、ギャップなのかなぁ fem_may_01235.txt | うん、さっきマンボウの説明があったけど、頭の方ってぜんぜん骨がないんだよねぇ fem_may_01236.txt | あっ、ほらほら fem_may_01237.txt | えへへ…凶悪顔だよねぇ…! fem_may_01238.txt | まぁ、お魚さばくこともあるから、変な見た目ぐらいはそんなにね fem_may_01239.txt | もー、くいしんぼ扱いするんだっ! fem_may_01240.txt | そ、そう…私もまぁ、イワシの煮付けとか、つみれ汁とか、新鮮だったらお刺身とか、ちょっと考えるけど fem_may_01241.txt | あー、誘導尋問だー! fem_may_01242.txt | ぶーっ、この後、パスタ屋さんで魚介類頼んだら、かずくんだってくいしんぼ決定だからね! fem_may_01244.txt | あっ、ほらほら、サマースノー fem_may_01245.txt | 映像でもすごいから、実際見たらもっと大迫力なんだろうねぇ fem_may_01246.txt | うん、すぐには難しそうだよねぇ fem_may_01247.txt | 現実的だ fem_may_01249.txt | うん、雪が積もった日に、雪だるま作って手がじんじん冷えちゃって。かずくんが手であたためてくれたの fem_may_01250.txt | そうだよ。その時に「雪は冷たい」ってかずくんがいうから、「私、冷たい?」って聞いちゃったんだ fem_may_01252.txt | あの時と同じこと言ってくれたね! fem_may_01253.txt | ふふ。そうだよ fem_may_01255.txt | うぅん、そうじゃないよ fem_may_01256.txt | きっと…かずくんにとっても当たり前のことだったから…忘れちゃったんだと思うよ fem_may_01257.txt | うん、きっとそう! fem_may_01260.txt | 誰かに見られちゃうかもしれないからこっそり…ね fem_may_01261.txt | あたたかくなっちゃった? fem_may_01263.txt | うん、「これ」が答えかもしれないね fem_may_01264.txt | ふふふ、そんなに悩まなくてもいいのに fem_may_01265.txt | うーん…それじゃ、ひ・み・つ! fem_may_01266.txt | 女の子は秘密が魅力なんだから!でも、かずくんが大好きなことには変わりないよ? fem_may_01267.txt | かずくんのイジワルだー! fem_may_01268.txt | そうそう、お似合いお似合い! fem_may_01269.txt | うん、私も…まんまとやられちゃった fem_may_01270.txt | うん、美味しかった…ペスカトーレ・ビアンコ fem_may_01271.txt | くいしんぼだねぇ、私たち fem_may_01272.txt | はぁ…やっぱりお店のパスタって、家で作るのとぜんぜん違うんだよねぇ fem_may_01273.txt | 当然だよーっ!やっぱりプロにはかないません! fem_may_01274.txt | さて、この後は fem_may_01275.txt | そのお店を探して歩くのもいいかもね fem_may_01276.txt | えへへへーー! fem_may_01277.txt | だって、プランに沿ったデートって初めてでしょ fem_may_01278.txt | 初めてなんだから、そのくらいでいいよ fem_may_01279.txt | そういうこと! fem_may_01280.txt | あっ、見てみて! fem_may_01281.txt | うんっ!ウェディングドレス!きれーだよねぇ…! fem_may_01282.txt | 昔ね。親戚のお姉ちゃんの結婚式で花束を渡す役をやったんだけど、すごくキレイだったなぁ fem_may_01283.txt | えへへ…そうかな? fem_may_01285.txt | こっちのタキシードも、きっとかずくんに合うよね fem_may_01286.txt | うん…ふふふ、並んで着れたらいいよね fem_may_01288.txt | あはは…別に、着たら似合うだろうなーって話だけで! fem_may_01290.txt | あー…おやつ!パフェの美味しいお店知ってるから、そこ行こ! fem_may_01291.txt | ただいまー fem_may_01292.txt | おじゃましますー! fem_may_01293.txt | ふふふ、ゴールデンウィーク中は、私たち二人の場所だもんね! fem_may_01295.txt | ただいまのキス…して! fem_may_01296.txt | ちゅちゅぅ…ちゅぷっ、んぅっ、ちゅちゅぅっ fem_may_01297.txt | んはぁ…ふふふ、今日はずっと外だったから、あまりキス…できなかったもんね fem_may_01298.txt | うん、そういうの、すっごくいい! fem_may_01300.txt | ただ、寝るだけじゃ…寂しいな fem_may_01301.txt | えへへ…えっち fem_may_01302.txt | うん…私も誘っちゃったから…しょうがないよね fem_may_01304.txt | いっぱい愛し合おうね…! fem_may_01307.txt | はぁ…なでなで、気持ちいい…! fem_may_01308.txt | お風呂上がりだもん…かずくんは…すぅ、くんくん! fem_may_01311.txt | 裸同士だと…こうして隅から隅まで触れ合えるんだね fem_may_01312.txt | すっごく!かずくんをいっぱい感じられて…幸せ fem_may_01313.txt | かずくんも、すごいおっきくなってる…! fem_may_01314.txt | うん、エッチするって言ってたもんね…私も…! fem_may_01316.txt | 濡れちゃったから…このまま…して! fem_may_01320.txt | それどころか…はぁ、しっくりしてきてるみたい fem_may_01321.txt | ん…!かずくんのおち○ちんが帰ってきてくれたぁ…そう思えちゃった fem_may_01322.txt | おかえりなさい、かずくん…ふふっ! fem_may_01323.txt | ふふふ…ビクンビクンって、すっごい震えた…! fem_may_01324.txt | だって、ぎゅーが大好きだもん…私も…私のお腹の中も、ぎゅーーー! fem_may_01325.txt | あん…!擦れちゃう…! fem_may_01338.txt | ちゅじゅぅ…身体がぴとってするの…いっぱい好き…ちゅくっ、じゅっ、ちゅくくぅっ、れぇろっ、れりゅっ fem_may_01340.txt | お腹…きゅうってなるの…ちゅくっ、ちゅぷぅ、もっと、もっとしよ…えっち…せっくすぅ…! fem_may_01350.txt | うん、うん…出してっ、いっぱい…はぁっ、ほしいの…あっ、あぁっ、あぁあっ! fem_may_01357.txt | はぁ…熱いの、いっぱいかかってるぅ…! fem_may_01361.txt | うぅん…かずくんのだから…かけられるのも、熱くて好き…! fem_may_01362.txt | それに、すごくいっぱいだから…嬉しい…私の fem_may_01363.txt | その…私の、お…おま○こ、良かった…? fem_may_01365.txt | こういう言葉、良かったんだ…! fem_may_01367.txt | それじゃ…もっとおま○こで…えっち、したい? fem_may_01370.txt | えへへ…またおかえりなさい、だね! fem_may_01372.txt | ちょっとぬるってしてる…また出ちゃった? fem_may_01375.txt | うん…おち○ちんが入ってるの…気持ちよくて、真っ白になっちゃいそうで…でも、すごく心地いいの fem_may_01376.txt | ヘンだよね…ドキドキで、熱くて…もっとすごいのもしたいって、思うのに fem_may_01377.txt | でも…はぁ…こうして、かずくんとひとつになっているだけで、ホッとしちゃう fem_may_01380.txt | うん…きっと…かずくんとせっくす、してるからだね fem_may_01381.txt | 安心するのとドキドキなのが混ざり合う感覚…大好き…ちゅぷっ fem_may_01386.txt | ちゅぷぅ…んぅっ、はァ…あぁんっ、はぁ…一つに溶け合っていくみたいで…気持ちいい…ちゅぷぅっ fem_may_01391.txt | あうぅ…はぁっ、そういうの、言っちゃ…ダメッ fem_may_01396.txt | うん…イッちゃった…気持ち…良かったのぉ fem_may_01413.txt | あっ、はぁっ、あぁああ…ふぁっ、あっ、あぎゅぅっ! fem_may_01416.txt | はぁっ、ふぁあぁあぁあああッ! fem_may_01417.txt | はっ、はぁ…んぅっ、あぁあっ、あぁあっ! fem_may_01420.txt | んぅ…しゃせー、好きぃ…中までおち○ちんに愛してもらうの…らいすきぃ…! fem_may_01422.txt | うん…すっごく強引…お腹の奥、おもいっきりガシガシして fem_may_01425.txt | かずくんに強引にされるの…けっこう好きかも…! fem_may_01426.txt | だって、私に溺れちゃってるっていうか…ハマってるっていうか…そういう感じ、なんだもん fem_may_01430.txt | もうちょっとこのまま…ね! fem_may_01434.txt | キスもしてくれたから…ボーナス…ちゅぷっ! fem_may_01435.txt | はぁ…またぴとってしてる! fem_may_01436.txt | うん…かずくんとのせっくす、好きだけど…抱きしめあってるのも…好き fem_may_01438.txt | うん!ふふっ、嬉しい…! fem_may_01439.txt | わっ…同じこと、考えてた…! fem_may_01443.txt | うっすらね…でも、ポカポカしてるから、うとうとしてた fem_may_01444.txt | それにかずくんもいっぱい愛してくれたし! fem_may_01445.txt | 心地いい方だけどね! fem_may_01446.txt | うん、もうちょっと寝てていい? fem_may_01449.txt | うん、いっぱい甘えちゃうんだから! fem_may_01451.txt | ありがとー! fem_may_01453.txt | あは…やっぱりはしたない? fem_may_01454.txt | クスッ、昨日はあんなにじっと見てたのに? fem_may_01455.txt | あはは…そうだよね。でも fem_may_01456.txt | このほうが、かずくんの匂い、いっぱい感じられるから。…ちょっと恥ずかしいけど、こっちのほうがいいかな fem_may_01457.txt | 大丈夫っ!寒くなったらかずくんに抱きつくもん! fem_may_01458.txt | ココアもあるからね…ふー、ふー、んくっ fem_may_01459.txt | はふぅー…甘くてあったかぁい! fem_may_01460.txt | んー…それはそれで、ちょっともったいなくなったかも fem_may_01461_2.txt | あふ…優しいこと言うんだから fem_may_01462.txt | え、どうして? fem_may_01464.txt | 照れること言っちゃう恋人さんには、今日はずーっとひっついてキス、しちゃうんだから fem_may_01465.txt | んちゅ…ちゅぷっ、ちゅく…はぁ…ちゅう…! fem_may_01468.txt | はぁ…中間テストだよー fem_may_01470.txt | うん、だよね fem_may_01472.txt | うん、それが一番! fem_may_01473.txt | よーし、がんばろっ! fem_may_01475.txt | うん、がんばるっ! fem_may_01476.txt | ここが、こうで…うーんと fem_may_01477.txt | かずくん。こっち見てても、勉強にならないよ fem_may_01478.txt | うぅん、見られてるのは嬉しいけどねー! fem_may_01479.txt | ふふっ…かーずくんっ fem_may_01481.txt | ちゅぷ…はぁっ、頑張ろうね! fem_may_01483.txt | うっ、それを言うのは反則 fem_may_01484.txt | そ、そうだけど fem_may_01486.txt | そうだけど…「綺麗」って言われると、ちょっと照れるかも fem_may_01487.txt | お姉さんな私かぁ…ふふっ、憧れちゃうよね fem_may_01488.txt | うんっ、実はこの前も偶然会ったんだー! fem_may_01489.txt | すごく素敵な人で…やっぱり憧れちゃった fem_may_01490.txt | ふふっ…おっと勉強、しないとね fem_may_01491.txt | ふふふ、そう言うことで! fem_may_01493.txt | も、もうちょっと fem_may_01495.txt | あっ、それならお夕飯作るよ! fem_may_01496.txt | うんっ、もちろん!何か食べたいものある? fem_may_01497.txt | ひき肉ってあるのかな fem_may_01498.txt | それじゃ、一緒に行く? fem_may_01499.txt | うーん…そうだね。勉強はしないとだし…わかった。ちょっと冷蔵庫見せてもらうね fem_may_01500.txt | うーん、まる、まる、まる…うんっ、よかった。全問正解! fem_may_01504.txt | はふぅー…気持ちいい! fem_may_01509.txt | このあと二人きりだし…勉強も一区切りしたから、いっぱい甘えても、いいよね fem_may_01510.txt | あ…私、あんなにゴールデンウィークにいっぱい、愛してもらえたのに fem_may_01511.txt | うー…わがまま、なのかなぁ fem_may_01513.txt | どうしよ fem_may_01514.txt | かずくんが帰ってくるまで…まだ時間、あるよね fem_may_01515.txt | うう fem_may_01516.txt | ちょっと、だけ fem_may_01518.txt | 濡れちゃってる fem_may_01539.txt | かずくんが、いないから…触ってくれないから…だから…中途半端なんだ fem_may_01545.txt | はぁ、ちょっと…良かったぁ…! fem_may_01546.txt | ああ、やっぱり。かずくんが一番…私を、気持ちよくしてくれるんだぁ…! fem_may_01557.txt | んぅっ、はぁっ、ああっ、ああっ、あぁあっ fem_may_01563.txt | だめ…足りないよぉ…はふぅっ、もっと…うぅん、かずくんにしてほしい…はぁっ fem_may_01568.txt | うそっ、うそっ、どうしてっ、あっ、ああっあぁんっ! fem_may_01569.txt | 変態…私、変態だぁ…うううっ fem_may_01570.txt | ごめんなさい、ごめんなさぁいっ! fem_may_01571.txt | その…ちょっとだけ、したくなっちゃったの…かずくんの匂い…ベッドからしたから fem_may_01572.txt | でも、ぜんぜん、気持ちよくなれなくて、時間、かかっちゃって…あううっ fem_may_01573.txt | えっちで…ごめんなさい…だから、だからっ fem_may_01576.txt | あ、あの…怒ってない? fem_may_01577.txt | あう…好き…?この状況でそれは、いいのかなぁ…? fem_may_01578.txt | うん…テスト前なのに、ごめんなさい…我慢しようって話してたのに fem_may_01579.txt | うん…だから、その…したいの fem_may_01580.txt | 約束破りだけど、せっくすしたい…かずくんのしたいこと、なんでもするから fem_may_01582.txt | あうう…これで、いいの fem_may_01583.txt | はうっ、見てる…よね? fem_may_01584.txt | すーすーするよぉ fem_may_01585.txt | あの…それじゃ、かずくん…私を、どうぞ fem_may_01588.txt | はうぅ…裸姿にエプロンなんて fem_may_01589.txt | あうぅっ、かずくんのえっちぃ fem_may_01592.txt | いじわる。わかってるくせに fem_may_01593.txt | はっ、ふぅんっ、おち○ちん…当たってるのに…そこで、わかるでしょ? fem_may_01594.txt | そう…自分でするより今、すっごくドキドキしてる…気持ちいいの…裸でエプロンのエッチなんておかしいのに fem_may_01595.txt | ん…かずくんにエッチしてもらうほうが嬉しいから fem_may_01598.txt | はぁ、かずくんのベッドでオナニーしてた、いけない舞雪を、おち○ちんで…いっぱいおしおきして! fem_may_01599.txt | 奥までずんずん突いて、精液、いっぱい出してほしいの…お願い fem_may_01606.txt | オナニーしてた時、ぜんぜん、ダメだったのに…おち○ちん入ったら、イッちゃった fem_may_01607.txt | おま○こいっぱい喜んじゃってる…はぁっ、かずくん、どうして私の気持ちいいところわかるの? fem_may_01611.txt | はふっ、お尻、はぁ…はふっ、ぎゅうってなるっ fem_may_01613.txt | だってお尻…おっきいし…ちょっと、だらしないかもしれないし fem_may_01615.txt | ちゅぷっ、れぇろっ、れりゅぷっ、ちゅぷっ fem_may_01616.txt | はぁ!キスまで、してくれたぁ…ちゅじゅっ、ぢゅぷぅ…れりゅぅ、れろれろっ fem_may_01617.txt | うん、私もかずくんとのキス…幸せになるから…好き…ちゅぷぅっ、んぅっ、じゅっ fem_may_01619.txt | もうっ、んふぁっ、はぁー…かずくん、優しすぎるよぉっ fem_may_01620.txt | あふぅ、あっ、ふぁあ…あぁっ、あぁあっ、はぁんっ fem_may_01623.txt | エッチなところも…オナニーしちゃうはしたないところも、身体も…みんな…愛してくれるの…嬉しい…! fem_may_01630.txt | ふぇっ、あっ、あふ…そこばっかりは fem_may_01638.txt | ごめっ、はぁ…私、もう、もうっ fem_may_01644.txt | はぁっ、うん…お尻に、いっぱい…舞雪を、エッチなので、染め上げてぇっ! fem_may_01647.txt | 熱いんぅっ、すごい…濃いの…かかってるぅ…! fem_may_01650.txt | うん…やっぱりオナニーよりずっとずっと、せっくすのほうが、好き…はぁっ、ちゅじゅっ fem_may_01654.txt | かずくんをいっぱい味わえるから、ちゅー…したくなっちゃうもん…! fem_may_01655.txt | えへへ…同じ…! fem_may_01657.txt | まだ、おま○こトロトロだよ…挿れてくれたら、ぐちゅぐちゅで絶対気持ちいいから…おま○こしてぇ! fem_may_01661.txt | 気持ち、いいんだぁ!私も…たまらない…んぅっ、おち○ちんのズボズボ…はぁっ、ふぅうっ! fem_may_01669.txt | はぁ…はふっ、いっぱいおま○こ、してもらってるのに、せっくす、気持ちよくなるばっかり…んくぅっ fem_may_01681.txt | もちろんっ、外に出したんだから、今度は絶対、膣内にほしいの…はぁっ、あぁんっ fem_may_01683.txt | このまま、遠慮なく…おま○こに、どぴゅうぅっ…はぁっ、するのぉっ fem_may_01695.txt | ふふふ、お風呂入ったらすぐ、そのお腹のメインディッシュ、作ってあげるね! fem_may_01696.txt | ハンバーグ、あーん! fem_may_01697.txt | ふふ、よかったー! fem_may_01698.txt | わーい。あーむっ fem_may_01699.txt | うん、美味しい…!やっぱりあーんは完璧! fem_may_01700.txt | かずくんにも、いっぱい元気もらったからね fem_may_01701.txt | うん!がんばろー! fem_may_01702.txt | きょ、今日やるんだ fem_may_01703.txt | 遊びに…うん、がんばる…! fem_may_01705.txt | テスト、終わったよね! fem_may_01706.txt | それじゃ fem_may_01709.txt | あっ、カラオケ、どう? fem_may_01710.txt | ふふふー、そうっ、珍しいことをやるのも、楽しいでしょ! fem_may_01711.txt | なに歌うの? fem_may_01712.txt | んー…それじゃ、どうしようかな fem_may_01713.txt | 友だちに誘われていくことはあるかなー。そういえば、かずくんと来たことってあんまりないよねー fem_may_01714.txt | えっ、そうなの?じゃあ、カラオケでよかったの? fem_may_01715.txt | もう、そんなに上手いわけじゃないんだけど…でも、がんばっちゃう!っと「せ」…「せ」…あった fem_may_01716.txt | ふふー、だと思った!はいっ! fem_may_01717.txt | うぅん、私が歌うけど歌いたかったら口ずさんでね fem_may_01719.txt | かずくんも! fem_may_01721.txt | ねぇねぇっ!次はデュエット曲歌おうよ! fem_may_01722.txt | そうそう!知ってる曲ない? fem_may_01723.txt | 曲を選んでるのも事実だよ! fem_may_01726.txt | ふふふ、ほら、こんなふうにキス、できちゃうよ fem_may_01728.txt | あっ、あんまりキスばかりしてると、時間が終わっちゃうから、曲入れちゃわないとね fem_may_01729.txt | うん、それじゃ歌おー! fem_may_01730.txt | ふふふー、鶏もも肉、安く買えたね! fem_may_01731.txt | 今日は甘酢ソースとタルタルソースをかけた、チキン南蛮! fem_may_01732.txt | でしょでしょー。レタスのサラダも一緒につくって、食欲増進! fem_may_01733.txt | かずくんの胃袋は私が握ってるんだから!ずっとずーっと! fem_may_01734.txt | ね、ね。一緒にお買い物して、腕を組んで帰るなんて fem_may_01735.txt | う…私の言葉を取るのはダメー fem_may_01736.txt | イジワルなんだからぁ…! fem_may_01738.txt | うん、メイドさんに会ったのも fem_may_01739.txt | うん、相談に乗ってもらったの fem_may_01740.txt | かずくんに改めて告白する前にね…ちゃんと向き合うことができたのは、アドバイスをもらったからなの fem_may_01741.txt | うん、私も…また会いたいな fem_may_01742.txt | あっ!もしかして、私のメイド服…見たい? fem_may_01743.txt | それじゃ、今度また着てあげる! fem_may_01744.txt | その時は fem_may_01746.txt | ふふっ!さっ、帰ろー! fem_may_01748.txt | どう、どう? fem_may_01749.txt | えへへー! fem_may_01750.txt | ご主人さま、またお呼びいただきありがとうございます! fem_may_01751.txt | ふふふー、それじゃ紅茶を淹れますね! fem_may_01752.txt | パウンドケーキも作りましたので、ご主人さまも素敵なアフタヌーンティーを楽しんでいただけたらって思います fem_may_01753.txt | うん、コーヒーも紅茶も、心を切り替える香りになるって聞いたことがあるから fem_may_01754.txt | さぁ、ご主人さま。どーぞ! fem_may_01755.txt | ふふふ、メイドですから。ご主人さまと卓を共にすることなどできません fem_may_01758.txt | ふふふ。では、失礼します fem_may_01759.txt | メイドさんですから、ご主人さまの言いつけは、ちゃーんと聞きたいの! fem_may_01760.txt | ふふ…ご主人さま、メイドの私に大胆ですよ…! fem_may_01761.txt | ご主人さま…可愛がっていただけるんですか? fem_may_01762.txt | うん、かずくんから言われると、ドキドキして、嬉しいもの fem_may_01763.txt | えへへ…うん…それじゃ、してくれる? fem_may_01764.txt | あっ、いいね。ちょっと背徳感のある感じ…ご主人さまが、メイドさんと道ならぬ恋…なんてね fem_may_01766.txt | うんっ!あーん、してあげましょうか? fem_may_01768.txt | お姉ちゃん!? fem_may_01769.txt | えっ、お姉ちゃんも、喜んでくれるの…? fem_may_01770.txt | えへへ…そうかなぁ…! fem_may_01771.txt | うん、おかげさまで!えへへ fem_may_01772.txt | もちろんっ、紅茶淹れるね! fem_may_01773.txt | ふっふふー!ちょっとまってねー!カップと紅茶、持ってくる! fem_may_01774.txt | 違うよー。あのね、最近メイドさんに会ってね。憧れちゃってメイド服を買っちゃったの fem_may_01775.txt | うん…イヴさんみたいになるのは、まだまだ、遠いと思うけど fem_may_01776.txt | うん、プラチナブロンドのすっごく優しくて、美人のメイドさん! fem_may_01778.txt | えっ、お姉ちゃん、イヴさんのこと知ってるんだ! fem_may_01779.txt | そ、それじゃ、お礼を言いたいから、連絡先、教えて! fem_may_01782.txt | えへへー! fem_may_01783.txt | こ、ここが fem_may_01785.txt | こっ、こんにちはっ!お久しぶりです fem_may_01786.txt | はいっ、ありがとうございます! fem_may_01787.txt | そ、そんな!教えるだなんて! fem_may_01789.txt | はいっ、お邪魔します! fem_may_01790.txt | わぁっ、美味しい…! fem_may_01791.txt | えっと…この方が…? fem_may_01792.txt | ということは fem_may_01795.txt | もう、お姉ちゃんだって若いのにー fem_may_01796.txt | えっ、それじゃ fem_may_01797.txt | わわわっ、結婚!おめでとうございます! fem_may_01798.txt | 結婚ですかぁ…! fem_may_01801.txt | ありがとうございます!行きます。必ず!お祝いさせてください! fem_may_01803.txt | うぅん…すごく楽しかった…! fem_may_01804.txt | やっぱりイヴさんもすごく素敵だったし fem_may_01805.txt | 二人が信頼しあってるのがすごくよくわかったし…お似合いだし…話しててホッとするっていうか fem_may_01806.txt | そうそう!紅茶もすっごく美味しくて…料理も上手だったんだなぁ、イヴさん…素敵すぎるよね fem_may_01807.txt | そぉ?うーん、包容力 fem_may_01809.txt | 包容力…どう? fem_may_01812.txt | かずくん…嬉しい? fem_may_01813.txt | かずくん、私のおっぱい大好きだからね! fem_may_01814.txt | ね…私の…もっと欲しい? fem_may_01816.txt | 今日はこのままお泊りだから…私のおっぱいに、いっぱい甘えてね…! fem_may_01817.txt | ふふふ、よしよし…! fem_may_01818.txt | うん。私のおっぱいで、癒やされて欲しいから…! fem_may_01819.txt | はぁ…!やっぱりかずくん、おっぱい好きすぎ…もうこんなに大きくしちゃってる…! fem_may_01821.txt | こう、かな…?えっと…エッチの時…おま○この中だと fem_may_01822.txt | あ…このビクビク…おち○ちんが気持ちいいやつ…はぁっ…んぅっ、こし、こし fem_may_01824.txt | どーぞ!いっぱい味わってね…! fem_may_01825.txt | うん…力を抜いて…ぜんぶ舞雪に、委ねてね…! fem_may_01826.txt | どう、あたたかい? fem_may_01827.txt | ふふふ、それじゃ、こっちも柔らかくしてあげないと…! fem_may_01828.txt | んぅっ、先っぽが弱いんだよね…ふふっ、真っ赤に腫れ上がって…ちゃぁんと舞雪が癒やしてあげる! fem_may_01829.txt | はぁ…ふふっ、おち○ちんの先っぽから、ねとねと…出てるね…! fem_may_01830.txt | はぁ…んぅっ、かずくんのエッチな匂い、してる…!ヌルヌルのガマン汁、もっといっぱい出して fem_may_01832.txt | はぁ…!よかったぁ…!手でも、おち○ちん、気持ちよくできたぁ…! fem_may_01834.txt | ガマン汁…たれてきちゃってる、もったいない…おち○ちんにぬりぬりするの…! fem_may_01838.txt | か、かずくんっ? fem_may_01845.txt | はぁ…おっぱいの匂い…かがれちゃってるぅ! fem_may_01854.txt | たっぷりだして、舞雪をいっぱい汚して…はあっ、おち○ぽ精液…ちょうだいっ fem_may_01860.txt | おち○ぽも、かずくんもお疲れさま…! fem_may_01862.txt | こんなに濃厚なの、出してくれたぁ…!ちゅぷっ、れろっ、はぁ…ありがと…! fem_may_01863.txt | すう…すぅ…くぅ fem_may_01864.txt | ふにゅぅ…かずくぅん…! fem_may_01871.txt | ふむむむむ fem_may_01873.txt | あ、うん、いいよ、して fem_may_01874.txt | かずくんのしてくれることなら、なんでもいいから fem_may_01876.txt | わわわっ!?ど、どうしたの、急に! fem_may_01877.txt | も、もう…キスなら唇にしてくれていいのに。イジワルなんだから! fem_may_01878.txt | かずくんがキスをするのは、なんのイタズラでもないもの fem_may_01881.txt | はふぅ!ふふ、勉強中なのに…! fem_may_01883.txt | やっぱりわかっちゃうよね fem_may_01884.txt | そうだよね…ちょっと外で話そうか fem_may_01885.txt | この時間って、あんまり人、いないんだね fem_may_01886.txt | うん、知らないことっていっぱいあるよね fem_may_01887.txt | あ、うん。わかっちゃう? fem_may_01888.txt | 一番じゃないよー fem_may_01889.txt | うん、今年一番はかずくんと恋人同士になったこと、でしょ? fem_may_01890.txt | ふふっ、こちらこそ! fem_may_01891.txt | でも。色々考えてたのは、イヴさんと出会ってから fem_may_01892.txt | うん、だから悩むより、考えてたの fem_may_01894.txt | うん、結婚の話をしてたでしょ? fem_may_01895.txt | イヴさんたちは、恋人から婚約者に変わったんだよね fem_may_01896.txt | うん…そうやって変わっていく姿を見てたら、私たちはどうなるのかなぁって思っちゃって fem_may_01897.txt | そう…幼馴染から恋人…そうやって変わってきたわけでしょう? fem_may_01898.txt | だから、これからも…変わっていくのかなって fem_may_01899.txt | そ、そんな感じ fem_may_01900.txt | ぐ、具体的にどう!とかいうわけじゃないんだけどね。ただ、どうなっていくのかなぁって、漠然と考えてたの fem_may_01904.txt | やっぱりかずくんは、私が困ってるといつも助けてくれるね fem_may_01905.txt | 助けてくれてるの! fem_may_01907.txt | ふふふ…そうそう、こうして…ずっとずっと、かずくんの隣…大好き…ちゅぷっ fem_may_01909.txt | ふふふ…いっぱい、好き…ちゅぷっ fem_may_01910.txt | ふふふ、ドキドキ、してる fem_may_01911.txt | うん。そうだと思って、してる! fem_may_01912.txt | だって、かずくんエッチな私のこと…好きみたいだから fem_may_01913.txt | ゆーわく。してるの…! fem_may_01914.txt | それでも優しくしてくれるの知ってるから fem_may_01915.txt | 二人きりだからこっそり…ね! fem_may_01917.txt | だってぇ…かずくんがエッチにしたんだよ fem_may_01918.txt | いっぱい愛してくれて、気持ちいいこと教えてくれたから、セックスするって思ったら…濡れちゃうの fem_may_01919.txt | エッチな子は…嫌い? fem_may_01921.txt | ね…?挿れてくれる? fem_may_01926.txt | このまま、ずぷぅっておま○こ…欲しい…かずくんと気持ちよくなりたいから…えっち、しよ fem_may_01947.txt | ちゅぷぅっ、ちゅくっ、はぁ…れぇろっ、れりゅうっ、れろれろっ、ちゅぷぅっ fem_may_01948.txt | ほら、こうやって…キスみたいに、舌でぺろぺろするみたいに…おち○ぽ動かすの fem_may_01953.txt | ちゅぷぅっ、ちゅくっ、じゅぷぷっ、れろっ、れりゅぷぅ fem_may_01963.txt | ホントだ…こっちに、来る…? fem_may_01966.txt | ひうぅ!?だ、ダメ…動いちゃっ fem_may_01979.txt | あふっ、ああっ、あぁんっ、んぅ…はぁああっ fem_may_01982.txt | うん、うんっ、ほしいの…かずくんの精液…はぁっ、舞雪の子宮、満たしてほしいっ! fem_may_01989.txt | うん…ちょっと…反省かも fem_may_01990.txt | 私たちだけの…秘密、だね fem_may_01992.txt | でも…大好き…! fem_may_01994.txt | う、うん…なんとか fem_may_01995.txt | それだけ、いっぱい求めてくれたってことだから…! fem_may_01997.txt | むぅ、なんか、悩んでる fem_may_01999.txt | そうかなぁ…? fem_may_02000.txt | エッチだから、欲情するのは当然だし…愛してくれたのは、たっぷり伝わってるよ fem_may_02001.txt | うん、つまり? fem_may_02004.txt | 私も…かずくんのこと大好き…誰より愛してる…ね? fem_may_02005.txt | エッチじゃないときでも、伝えてくれる。かずくんの本心だってわかるの…だから、十分 fem_may_02006.txt | それに私もエッチなことしたくて、おねだりしちゃったし…でも、エッチ目的だけじゃないのわかるよね? fem_may_02007.txt | うん!ちゃんとわかってくれてるから…大好き! fem_may_02009.txt | ふふふ…お互いさま! fem_may_02010.txt | えへへ…疲れちゃったから、いい? fem_may_02011.txt | えっと、白菜にしめじにえのき、舞茸、タラ…しらたきに…あっ、今日お鍋なんだ fem_may_02012.txt | そういえば fem_may_02013.txt | まさか…また会えたりなんて…できないよね fem_may_02014.txt | わわっ!?イヴさん?こ、こんにちは fem_may_02015.txt | あはは…ちょうどイヴさんに以前会ったときのことを思い出していたので、そういう時に会えたのが嬉しくて fem_may_02016.txt | あっ、イヴさんも夕飯の買い出しですか? fem_may_02017.txt | 私も買い物、終わったところです! fem_may_02018.txt | えっ、良いんですか? fem_may_02019.txt | ぜひぜひ!お邪魔します! fem_may_02020.txt | あれ、お姉ちゃんもお呼ばれしたの? fem_may_02021.txt | そうだったんだー! fem_may_02022.txt | いただきます。ん…はぁ、美味しいー! fem_may_02023.txt | わわっ、ありがとうございます! fem_may_02024.txt | もっちろん、ラブラブだよー! fem_may_02025.txt | えっ…も、もー、お姉ちゃんったらぁ! fem_may_02026.txt | 科学者関係あるの…? fem_may_02027.txt | えへへ…それは、うん、そう言ってもらえると、やっぱり照れちゃうかなぁ…! fem_may_02028.txt | まぁ、えっと…いろいろ、進んじゃったけど…ほ、他の人には秘密だからね! fem_may_02029.txt | えへへ…秘密秘密! fem_may_02030.txt | それじゃ、かずくんとの関係のこと…ちょっとだけお伝えします fem_may_02031.txt | イヴさんにも聞いてもらいたい話でしたから fem_may_02032.txt | はい。お二人の結婚の話を聞いて、色々考えちゃったんです fem_may_02033.txt | あっ、結婚そのものの話じゃなくて、 「関係が変化すること」についてなんだけど fem_may_02034.txt | あっ、ごめん、お姉ちゃん。なんて言えば良いのかな…ほら、かずくんと私って幼馴染なわけでしょ fem_may_02035.txt | でも、恋人同士になったでしょ fem_may_02036.txt | そして、これからもこの関係はきっと変化していく fem_may_02037.txt | それが楽しみだし不安だしで、不思議な気分なの fem_may_02038.txt | ふふふ、お姉ちゃんらしいなぁ。でも、やっぱりあるよ…今まで以上に好きになっちゃうわけだもん fem_may_02039.txt | はい。それが幸せなのかなぁって思うの fem_may_02040.txt | そ、そうですか? fem_may_02041.txt | でも、そうやってメイドさんとご主人さまの縁が結ばれるのも、すごく素敵で運命的ですよね fem_may_02042.txt | えっと…北見さんとは、お仕事での出会いだったんですか? fem_may_02043.txt | あっ、失礼でしたか? fem_may_02044.txt | ええっ、すごい出会いですね fem_may_02045.txt | そうだったんですね fem_may_02046.txt | えっ、だってかずくんは幼馴染だし fem_may_02047.txt | あっ、そっか。前に着たときお姉ちゃん見たもんね fem_may_02048.txt | はい!その…イヴさんみたいになれたらなぁ…そんなことを考えて、買っちゃいました fem_may_02049.txt | そんなことないですよ!その…やっぱりイヴさんの落ち着いたところとか、大人なところとか、憧れちゃいます fem_may_02050.txt | どういうこと? fem_may_02051.txt | きて、起きてくださーい! fem_may_02052.txt | はい、舞雪ですよ、ご主人さま! fem_may_02053.txt | おはようございます!かずくんご主人さま! fem_may_02054.txt | うん、メイド舞雪っ! fem_may_02055.txt | 今日はお休みでしょ!そして、おじさんもおばさんもでかけてる fem_may_02056.txt | だから今日は、メイドさんとして、一日かずくん…じゃなかった、ご主人さまにご奉仕したいの! fem_may_02058.txt | あふっ…もう、ご主人さま、お戯れはいけませんよ fem_may_02059.txt | それでは、朝食にしましょ!お湯を用意してありますから、それで顔を洗ってください fem_may_02060.txt | うぅん、メイドだから! fem_may_02061.txt | どうされました? fem_may_02066.txt | れぇろっ、れりゅっ、好きぃ…ちゅぷぅ、りゅぷっ fem_may_02067.txt | そ、そう?ふふ、ご奉仕だから! fem_may_02068.txt | でも、もう少しだけ…! fem_may_02069.txt | はい、ふきふきー! fem_may_02070.txt | いいんですよー。メイドにおまかせくださいませ! fem_may_02071.txt | はい、あーん! fem_may_02072.txt | 次は、パンもいかがでしょう? fem_may_02073.txt | ふふふー…あれ、でも fem_may_02074.txt | あーんで食べてもらうのは、いつものことだから、メイドさんっぽくないかな fem_may_02075.txt | んー…そうかなぁ? fem_may_02077.txt | ご、ご主人さま! fem_may_02078.txt | オムレツにケチャップなどいかがでしょうか? fem_may_02079.txt | わっ!それでは! fem_may_02080.txt | じゃーん、これで愛情たっぷり…えっと、愛情はいつもたっぷりなんだけど…その、メイドさんとしていっぱい! fem_may_02081.txt | 美味しくなったー美味しくなったーオムレツゥッ、食べてくださーい!あーん! fem_may_02082.txt | 美味しいですか? fem_may_02083.txt | あっ、いいの!メイドさんだから!それに朝ごはんは先にいただきましたので! fem_may_02084.txt | ふふふー、ぬかりはないのだ! fem_may_02087.txt | ちゅぷっ、ちゅう…れろっ、れりゅぅ…はふっ fem_may_02088.txt | ふふふ…まだまだ食事中ですから!ご飯にも集中してね! fem_may_02091.txt | なるほどなるほど。こういう「ご奉仕」もあるんだ fem_may_02092.txt | ふむふむ…わわ、だいたん、すっごいエッチ…でも、こういうのも…好きなんだ…いいかも fem_may_02093.txt | きゃっ!?か、かずくん fem_may_02094.txt | だ、ダメですよ。掃除中なんですから fem_may_02095.txt | そ、それは!メイドたるもの、ご主人さまの嗜好を覚えるのもまた仕事と言いますか…ごにょごにょ fem_may_02096.txt | うん。これ、メイドさんのエッチなマンガだし…その、すっごく fem_may_02097.txt | しかも新しい fem_may_02098.txt | もしかして…メイド服を買った後に? fem_may_02100.txt | ちっがーうっ! fem_may_02101.txt | かずくんは、欲情しちゃったことを謝ってるみたいだけど、それはぜんぜん、見当違い! fem_may_02102.txt | メイドさんだけど…私、恋人だもん fem_may_02104.txt | ご主人さまのエッチな気持ちだったら…ぜんぶ受け止めたいの fem_may_02107.txt | メイドさんにしてほしいこと…えっちなことも、ぜんぶぜんぶ、舞雪にしてね…! fem_may_02108.txt | はぁい、じっとしててくださいねー! fem_may_02109.txt | それでは、ご主人さまのおち○ぽ…出させていただきます fem_may_02110.txt | ふふ…こんなに大きくして…ご主人さま…おつらそうですね…! fem_may_02112.txt | はい…!でしたら…ますますです。メイドの私が、きれいにいたしますね…ちゅぷぅっ、はぁっ fem_may_02116.txt | 私も、いーっぱい、気持ちよくしますね…!はぁ…あーんっ fem_may_02117.txt | はぁ…このまま、咥えていいですか…? fem_may_02118.txt | ご主人さまのおち○ぽ…はぁっ…お口でいっぱい、しゃぶりたいです fem_may_02122.txt | んぷっ、じゅるっ、ちゅぴっ、ちゅここ…くぷぅ fem_may_02123.txt | ちゅぷぷっ、ちゅこっ、くぷぅ…じゅるるっ、ちゅぷっ fem_may_02126.txt | んちゅぷっ…ちゅぷぅっ、じゅずっ、ぬぷっ、はぁふっ、じゅぷぅっ…れぇりょっ、れるっ fem_may_02128.txt | いっぱいせーえき…作ってくださいませ…れぇろっ、むちゅ、ちゅうぅっ fem_may_02131.txt | はちゅぷっ、じゅうっ、れろっ、れろっ…んじゅぅっ、じゅるっ、じゅるるっ fem_may_02133.txt | はぁ…ちゅぷっ、じゅっぷ、じゅっぷっ、じゅぷぷっ fem_may_02134.txt | じゅるるっ、んじゅぷっ、ちゅりゅぅ、ずろろろっ fem_may_02136.txt | んぱぁ…ご主人さま…メイドのお口…いかがですか?気持ち、よいでしょうか…? fem_may_02138.txt | でしたら、このまま…たっぷり出してください…はぁっ、お口に精液…お恵みください…ね! fem_may_02139.txt | 期待…してくれてますね…はぁむぅ、あむぅっ fem_may_02140.txt | んじゅぅっ、くぽっ、ちゅぽっ、ちゅこぉ…じゅっぷっ fem_may_02141.txt | れろれろっ、じゅぅっ、じゅるるっ、じゅぷぅっ、んっ fem_may_02142.txt | んぅ…じゅっ、じゅるるっ、はぁっ…ください、ちゅぷっ、じゅっ、じゅぷぅ…じゅるるっ fem_may_02143.txt | じゅぷっ、じゅじゅっ、はちゅぷっ、ずろろっ、精子…れろっ、いただきたいです…じゅぷぷっ fem_may_02151.txt | んくっ、んくっ、んじゅぷっ、じゅろっ、んちゅううぅっ fem_may_02153.txt | たぁっぷり精子…出してくれましたね…! fem_may_02154.txt | ふふっ、お褒めいただきありがとうございます…ですけど、れりゅっ fem_may_02155.txt | まだ、お掃除…終わっていませんから…れろっ fem_may_02157.txt | ですけど! fem_may_02158.txt | れぇるっ、れろっ、れりゅぷ…はむぅっ、ふふ、やっぱり fem_may_02159.txt | ちゅぷぅっ、ちゅぽっ、んじゅぅっ、はむむっ、はぁっ、まだまだずっしり…苦しそうです…! fem_may_02160.txt | それに…私も…その、メイドにあるまじきですが fem_may_02161.txt | はい…粗相を…えっちなお汁でおま○こ、たっぷり濡れて、しまいました…はぁ! fem_may_02162.txt | ですから、その…はしたないお願いですが…ご主人さま fem_may_02163.txt | どうか…このおち○ぽのお情けを…おま○こにもいただけ、ないでしょうか…? fem_may_02165.txt | えへへ…押し倒されちゃった…あっ、はぁ…ご主人さま…いいのですか? fem_may_02166.txt | だってぇ…ご褒美に、かわいがっていただこうと、思っていましたから…! fem_may_02168.txt | たっぷり、おち○ぽに貫かれて、愛される…えっちなメイドになりたかったんです…はぁ! fem_may_02169.txt | ご主人さまのことを、いつもえっちに考えている…どすけべな…メイド、なんですよ! fem_may_02170.txt | あぁ…!はいっ、はいっ! fem_may_02171.txt | えっちなことされるのを、待ち望んでいたスケベなメイドに…おち○ぽのお仕置き、ください fem_may_02172.txt | 激しいぐらいのおしおき…してくださいませ…! fem_may_02175.txt | おち○ぽ…たっぷり舐めさせていただきましたから、嬉しすぎて…たっぷり濡れちゃいました…ふふっ! fem_may_02177.txt | それは…ご主人さまとメイドですから fem_may_02180.txt | いかがですか…メイドのキスは? fem_may_02186.txt | それに…はぁっ、動けば…二人で気持ちいい…ですよね! fem_may_02187.txt | かずくんの…ご主人さまのエッチなことは、一番知ってますから! fem_may_02208.txt | かずくんの…ご主人さまのせーし…はぁっ、かけてもらってるぅ…! fem_may_02212.txt | はぁ…嬉しい!かずくんとのエッチ…幸せで、大好き…! fem_may_02213.txt | あっ、ち、違いますね…ご主人さまに愛されるの…とても、幸せ…です fem_may_02214.txt | あふぅ!うん…メイドさんだけど、私…ご主人さまの恋人です! fem_may_02216.txt | も、もう…いきなりは気持ちよすぎるよぉ…! fem_may_02217.txt | んはぁっ、ああっ、あぁああん! fem_may_02223.txt | 愛されるの…はぁっ、すきぃ…愛したくなるぅっ、ちゅぅっ、ちゅむぅっ、ちゅぷぷっ fem_may_02226.txt | お腹の中、いっぱいにして…はぁ、んぅっ、はあっ、赤ちゃん…欲しい fem_may_02227.txt | 私のこと…おち○ぽで愛してくれるんだから…はぁっ、欲しいよぉっ fem_may_02230.txt | うん…はぁっ、まったイッちゃうっ fem_may_02233.txt | ちゅくっ、れりゅる、くぷっ、れろれろぅっ、れりゅうぅっ fem_may_02245.txt | えへへ…うん、嬉しい…はぁっ、やっぱりかずくんは、ご主人さまだね…! fem_may_02246.txt | だって、私の大好きなもの…いっぱいくれるから…メイドさんでも恋人でも…幼馴染でも fem_may_02247.txt | 幸せ、すぎるよぉ…! fem_may_02248.txt | うん、大好き! fem_may_02249.txt | えへへ…ご主人さま…! fem_may_02250.txt | だって…メイド服はお洗濯中ですので! fem_may_02251.txt | でも、メイドさんだから、汚れてこそのユニフォーム…なんて、思っちゃったりして fem_may_02252.txt | えへへ…お褒めに預かり光栄です! fem_may_02253.txt | 声じゃなくて、口でするご褒美、欲しいな…! fem_may_02255.txt | はぁ…やっぱり、幸せ…! fem_may_02256.txt | その…赤ちゃん、授かっても…きっと幸せ fem_may_02259.txt | うん。こんなに信じられる言葉ってないよね fem_may_02260.txt | うん!やっぱりかずくんは…最高の恋人! fem_may_02261.txt | もうっ、それだけ? fem_may_02264.txt | あっ、かずくん!見て見て!出てきたよ! fem_may_02267.txt | イヴさん…素敵 fem_may_02269.txt | おめでとうございますー! fem_may_02270.txt | お幸せに、です! fem_may_02272.txt | 「雪」みたいだね fem_may_02274.txt | そっかぁ…くすっ! fem_may_02275.txt | あたたかいのが舞雪それは違うんだよ fem_may_02276.txt | 私は冷たい雪だけど、かずくんの側だからあたたかくなれるの fem_may_02277.txt | 舞雪はね。「和樹」という樹に舞った雪なの fem_may_02278.txt | その雪はね。樹の暖かさに融けちゃうの fem_may_02279.txt | でも、樹が抱きしめてくれるから、雪は消えずに樹氷になるの。そして冬の間、ずっと一緒 fem_may_02283.txt | そう!私があたたかいのは、かずくんのそばだから。だから、ずっとそばにいたい…大好きだから fem_may_02284.txt | そうかな。かずくんが好きの気持ちをくれるからだと思うな fem_may_02286.txt | ふふ…同じ、なんだね fem_may_02287.txt | うんっ。幼馴染、だもんね! fem_may_02291.txt | うんっ!もちろん!私もかずくんとずっと一緒にいたいから fem_may_02292.txt | ふふふ…幼馴染、恋人…婚約者…うん、これからも私たちは、ずっとずーーーっと一緒だよね! fem_may_02293.txt | かずくーーーんっ!こっちこっち! fem_may_02294.txt | ねっ、ねっ、せっかくだから校門前で写真撮ろ! fem_may_02295.txt | かずくんも。卒業おめでとうございます! fem_may_02296.txt | うん。でも、これからも私たちは一緒…だよね! fem_may_02298.txt | うん。愛してる! fem_may_02299.txt | これからも、よろしくね。かずくんだんなさま! fem_mei_00001.txt | それで香子って美玖ちゃんたちと知り合いなの? fem_mei_00002.txt | あんまりないと思うけど、絶対にないとも言えないかな fem_mei_00003.txt | ほら、桑野って都会じゃん? fem_mei_00004.txt | だからね、そこから来た人にはやっかみとかあるかもだし fem_mei_00005.txt | スヴェだからね fem_mei_00006.txt | 勿来家、羽染家、薄家を敵に回す人なんて、この町じゃ誰もいないし fem_mei_00007.txt | だよねー。美玖ちゃんはおっかないけど優しいし、広中くんはカッコいいけど冗談も通じるし、宗冬くんは…いぶし銀的な感じだし? fem_mei_00008.txt | 今の町長さんは三人の親戚のオジさんだし、この地区が選挙区の国会議員は宗冬君の親戚でしょ。それに fem_mei_00009.txt | あっ、スヴェだ fem_mei_00010.txt | はいはい。それじゃあね、香子、スヴェ fem_mel_00001.txt | あ、ルカさん!お昼ご飯を食べに来てくれたんですか!? fem_mel_00002.txt | 食べちゃったんですね fem_mel_00003.txt | 久々に、ゆっくりされると思ったのに fem_mel_00004.txt | 片づけをしながらでもいいですか? fem_mel_00005.txt | 十三課で生活、ですか? fem_mel_00006.txt | え、そうなんですか? fem_mel_00007.txt | 家賃が払えなかったとかなら、協力しますっ fem_mel_00009.txt | フライパンを火にかけっぱなしだったとか? fem_mel_00010.txt | なるほど。それで立ち寄られたんですね fem_mel_00011.txt | 分かりました、私から何とかするようにお願いしてみます fem_mel_00012.txt | もちろんです fem_mel_00013.txt | ルカさんが困っているんですから fem_mel_00014.txt | どのようにお食事を用意しましょうか? fem_mel_00015.txt | 分かりました fem_mel_00016.txt | 話、通しておきますね fem_mel_00017.txt | あ、ルカさん。おはようございます fem_mel_00018.txt | ハールソンに合わせて私もお休みをいただいたんです fem_mel_00019.txt | もちろんです、どうぞ fem_mel_00020.txt | そうですね fem_mel_00021.txt | でも、ハールソンのお陰で、私は何不自由なく生活できていますから fem_mel_00022.txt | 誰かと待ち合わせですか? fem_mel_00023.txt | どの瞬間でも刑事なんですねー fem_mel_30001.txt | 随分とご機嫌さんですね、メリッサさん fem_mel_30002.txt | もちろん、私もすごく楽しみにしていますっ fem_mel_30003.txt | 私は…出番さえあれば、それで十分です fem_mfm_00001.txt | 宗冬ー、ちょっとお願いがあるんだけど fem_mfm_00002.txt | ああ、スヴェちゃん。遊んでたのに邪魔してごめんね fem_mfm_00003.txt | あのね、今日隣に引っ越してくる予定の高萩さんの娘さんが、道に迷ったらしいの fem_mfm_00004.txt | 高萩さんのお父さんが迎えに行ければいいんだけど、今は区長さんの所に顔を出してて fem_mfm_00005.txt | そうなのよ。それにほら、娘さんがいる場所は、新造あんつぁの家からよりも、こっちからの方が近いからお願いできないかって fem_mfm_00006.txt | 鷺山口のバス停みたい fem_mfm_00007.txt | ありがとうスヴェちゃん。頼りになるわー fem_mfm_00011.txt | うんうん、もちろん。恋人が一番大事に決まってるじゃない fem_mfm_00013.txt | まあまあ、わざわざありがとうございます fem_mfm_00014.txt | それなら、スヴェちゃんの手作りなの? fem_mfm_00015.txt | そうそう。せっかく来てくれたんだから、スヴェちゃんの顔を見せてくれない? fem_mfm_00016.txt | ご丁寧にありがとうございます。羽染宗冬の母です fem_mfm_00017.txt | それで、宗冬との交際だけど、もちろん歓迎するわよ fem_mfm_00018.txt | ええ、それはもう。むしろ、宗冬で良いの? fem_mfm_00019.txt | それにね、私はスヴェちゃんみたいな娘が、欲しいなって思ってたくらいなの fem_mfm_00020.txt | どういたしまして、で良いのかな?あっ、そうだ…これからは宗冬ママじゃなくて、お義母さんって呼んでくれると嬉しいな fem_mfm_00021.txt | ニュアンスが違うけど…まあ、今は良いかな fem_mfm_00022.txt | ああ、違うの。大丈夫、ちゃんと発音できてるから。今のはただの独り言 fem_mfm_00023.txt | 絶対に離したら、ダメだからね fem_mfm_00024.txt | あらあら、それは大変ねー。ウチは大歓迎よー fem_mfm_00025.txt | なに、宗冬?恋人が困ってるのに見捨てるの? fem_mfm_00026.txt | 本当に情けないわね。私とお父さんも良いって言ってるのに fem_mfm_00027.txt | そうとなれば、早速客間の準備をしないと。ほら、宗冬も掃除を手伝って fem_mfm_00028.txt | 良いから良いから、スヴェちゃんは休んでて。美玖ちゃんもわざわざありがとうね fem_mfm_00029.txt | 早く孫の顔が見たいわね…あっ、何でもないの、ただの独り言だからね fem_mfm_00030.txt | 最初は女の子が良いかな…あー…でも、男の子も可愛いかなぁ fem_mfm_00031.txt | そうね。柊佳ちゃんが勿来を継ぐって思い直したら、その時に対応すれば良いと思う fem_mik_00004.txt | 七十年ぶりね fem_mik_00005.txt | ちょっと待ってて、にゅー fem_mik_00006.txt | え?何を撮っているのって? fem_mik_00007.txt | 私の心。それ以外に言いようがない fem_mik_00008.txt | 私の心を外の世界が代弁してくれる…そんな瞬間が欲しい fem_mik_00009.txt | 心が荒れてるから、今のここはうってつけでしょ? fem_mik_00010.txt | なんで荒れてるのかって言われても、分からないから困ってる fem_mik_00011.txt | それよりも、そろそろ家に留学生が来るけど、心の準備はできた? fem_mik_00012.txt | 準備はできてるし、何より後輩ができるのが楽しみなの? fem_mik_00013.txt | まあ、なるようになるでしょうし fem_mik_00014.txt | 奇跡でも…ううん、奇跡以上のことが起きれば、変わるかもしれないけど fem_mik_00016.txt | ねえ、スヴェ。雪かきをナメてる? fem_mik_00017.txt | 雪かきをナメたら…死ぬわよ? fem_mik_00018.txt | 雪かきをさぼると、雪が積もったままでしょ?そのうちに家のドアが開かなくなって、外に出られなくなって fem_mik_00019.txt | 死ぬわよ? fem_mik_00020.txt | 青春っていうのは、年を取って若いころを振り返って、初めてあれが青春だって思うもの fem_mik_00021.txt | つまり、若いスヴェが青春って言っても、ただのイメージでしかないんじゃない? fem_mik_00022.txt | まあ、話くらいは聞いてあげるけど fem_mik_00023.txt | まあ、そこまで言うなら fem_mik_00024.txt | え?何それ…あんたってたまーに、ぶっ飛んだことをやりたいって言うわよね fem_mik_00025.txt | 全然しない、絶対に広中の勘違い fem_mik_00026.txt | まあ、宗冬が言ったようにスヴェのやりたい事には、付き合ってあげるけどさ fem_mik_00027.txt | 余程の事じゃない限りはね fem_mik_00028.txt | 冬だから fem_mik_00029.txt | そういうことでしょ。最後にはいつもみたいに雪はもう飽きたよーって結論になるんだし fem_mik_00030.txt | 見て見てー、雪だよ雪!すっごく綺麗だねー!って感じで fem_mik_00031.txt | 飽きるもなにも、冬に雪が降るのは当然でしょ fem_mik_00032.txt | 盆地だからね。仕方ないわよ fem_mik_00033.txt | それに、あんた京都好きでしょ? fem_mik_00034.txt | 木刀って…修学旅行の男子みたいなこと言わないでよ fem_mik_00035.txt | 夏までスヴェが良い子にしてたらね fem_mik_00036.txt | それは置いておいて、南逢瀬って東北の小京都って言われてるのは知ってる?小京都は、京都に似てるって意味 fem_mik_00037.txt | 芸者がいれば、京都っていうのは間違い fem_mik_00038.txt | ほら、ここが京都と似てるって思えば、夏の暑さも冬の豪雪も練習になるし、好きになれると思わない? fem_mik_00039.txt | 行くのは夏だけど、京都の文化、伝統、建築は、厳しい冬があるからこそ、今の形になってるの fem_mik_00040.txt | その文化背景は、南逢瀬の厳しい冬を過ごしてこそ、気づくっては思わない? fem_mik_00041.txt | 混ざってる。副はいらないから fem_mik_00042.txt | なにはともあれ…南逢瀬の気候については、納得したかしら? fem_mik_00043.txt | そう、それなら良かった fem_mik_00044.txt | たしか、引っ越してくるのは今日でしょ?もう宗冬の家に挨拶に来てるんじゃない? fem_mik_00045.txt | 真剣だけど、実力がないのよね fem_mik_00046.txt | 練習した…というか、練習に付き合わされた fem_mik_00047.txt | スヴェがあの飛んでくる弾をジャンプで避ける練習にね…何時間も何時間も fem_mik_00048.txt | 私だって忘れる事くらいある fem_mik_00049.txt | まあ、こうなるか fem_mik_00050.txt | 情けない顔しない。また練習に付き合ってあげるから fem_mik_00051.txt | だから、そんな目で見ても fem_mik_00052.txt | あのね、スヴェ fem_mik_00053.txt | はぁ…分かった。貸しなさい fem_mik_00054.txt | ただ広中とスヴェがやってるのを見て、私もやりたくなっただけ fem_mik_00055.txt | それに手加減なしで初心者をボコボコにする奴に、大人げないなんて言われたくない fem_mik_00056.txt | まあ、それに…厳密に言うとあのキャラの出身地って、取説ではロシアって書いてないのよね fem_mik_00057.txt | でもさ、そんなにロシアに誇りを持ってるのに、あのキャラは良いの? fem_mik_00058.txt | 上半身裸でパンツ一丁の変態が代表っていうのは、スヴェ的にはありなの? fem_mik_00059.txt | それに関しては映画のせい fem_mik_00060.txt | ホラー映画じゃなくて、香港のカンフー映画 fem_mik_00061.txt | さすがにないわよ。火に関しては放火をしようとする程度ね fem_mik_00062.txt | 友人として誇らしく思うわ fem_mik_00063.txt | 特には聞いてない fem_mik_00064.txt | どういうこと? fem_mik_00065.txt | 何にせよスヴェの後輩でしょ?しっかり面倒は見なさいね fem_mik_00066.txt | 方向音痴の後輩が可愛いっていうのは、分かる気はするけどさ。それをスヴェが言う? fem_mik_00067.txt | もしかして、今の今まで忘れてたの?都合の良いオツムしてるわね fem_mik_00068.txt | そう。なら、思い出させてあげる fem_mik_00069.txt | 駅に着いたら私の家に連絡することになってたはずなのに、どういうわけか冒険心を出して、自力で我が家にたどり着こうとしたのは誰かしら? fem_mik_00070.txt | その結果、道に迷って真逆の方向の山の中の国道で、途方に暮れてたのは誰だったかしら? fem_mik_00071.txt | しかも、諦めて私の家に連絡しようとしたら、スマホの電池が丁度切れるとか fem_mik_00073.txt | 宗冬はスヴェに甘すぎ。事あるごとに言わないと、またやらかすわよ fem_mik_00074.txt | とにかく、みんなスヴェに甘すぎ fem_mik_00075.txt | 愛されキャラ?保護されるべき希少動物でしょ fem_mik_00077.txt | な、なにそれ、面白過ぎる…あははっ、トラって、あんた…ふふっ、あははっ fem_mik_00078.txt | ふふっ、あははっ、止めて、私を笑い死にさせる気?あははっ、南逢瀬のトラ…最強の捕食者…あはははっ fem_mik_00079.txt | ぶふっ!?もうだめ…本当に勘弁して fem_mik_00080.txt | それなら、ロシアデスマンとか? fem_mik_00081.txt | そう。気に入ってくれて良かった fem_mik_00082.txt | ちゃんと待ってたのね。偉いじゃない fem_mik_00083.txt | ああ、なるほどね。それは何となくわかるかも。垢ぬけてるって感じがする fem_mik_00084.txt | 高萩さんかしら? fem_mik_00085.txt | えっと…高萩…香子さん、で合ってる? fem_mik_00086.txt | そう、良かった。私は勿来美玖 fem_mik_00087.txt | それから、羽染 fem_mik_00089.txt | ないわね fem_mik_00090.txt | 間違いなく前者 fem_mik_00091.txt | そこは気になるけど、忘れてるのは事実 fem_mik_00092.txt | ごめんなさい。覚えてないの fem_mik_00093.txt | スヴェが悪く思う必要なんてないから。悪いのは、覚えていなかった私達 fem_mik_00094.txt | 一か月くらいしか一緒にいなかったのに、それを大事に覚えられてたらね fem_mik_00095.txt | そうね。私たちにできるのは、それくらいだし fem_mik_00096.txt | 勿来美玖。よろしくね、分かってるとは思うけど fem_mik_00097.txt | 強そうな名前でしょ? fem_mik_00098.txt | 実はね、スヴェはデスマンっていう名前で fem_mik_00099.txt | 厳密に言うと、元々は勿来家のものじゃなくて、百年くらい前に譲り受けたの fem_mik_00100.txt | それに正面にあるのはあくまでも旅館。私の家はあっちの方 fem_mik_00101.txt | 子供の頃はお互いの家なんて知らなくて当然ね fem_mik_00102.txt | それに家が大きいのは、先祖がやったこと。私には関係ないから fem_mik_00103.txt | 謝らなくても良い。そもそも怒ってないし…謝って欲しい時は、そう言うから fem_mik_00104.txt | 今のは事実を言っただけだから、謝られるのは…正直困るし fem_mik_00105.txt | それは昔の話 fem_mik_00107.txt | まあ、そう…ね fem_mik_00108.txt | アイスホッケーに関しては事実だけど、うちの旅館を継ぐっていうのは予定なのよね fem_mik_00109.txt | 宗冬の場合には、おじさんの方が有名 fem_mik_00110.txt | ねぇ、寒いからそろそろ中に入らない? fem_mik_00111.txt | ただいま fem_mik_00112.txt | ロシアデスマンの生息地 fem_mik_00114.txt | 出会ってから15分は小動物。それからは今のスヴェ fem_mik_00115.txt | 臆病さよりも先輩風を吹かせたい欲求が強かったんでしょ fem_mik_00116.txt | ええ、構わないわよ fem_mik_00117.txt | ニュートンだけど、みんなはにゅーって呼んでる。ちなみに、六歳の雄 fem_mik_00118.txt | 席の取り合いで揉める、リビングを出る時にかち合うと、互いに譲ろうとしない fem_mik_00119.txt | 広中が言うようにくだらない喧嘩ね fem_mik_00121.txt | 勘違いされようが、興味ないし fem_mik_00122.txt | うっさい。ぶっつめんぞ fem_mik_00123.txt | ぐぬぬっ、じゃないでしょ fem_mik_00124.txt | ほら、にゅーを膝に乗せて仲良く二人で座りなさい fem_mik_00125.txt | そう…気に入ってくれてよかった fem_mik_00128.txt | 現代日本における最高のホラー小説家 fem_mik_00129.txt | スヴェもこの前、樫村さんの作品の実写映画を観たじゃない fem_mik_00130.txt | それじゃなくて、一昨日観た粘液人間。 fem_mik_00131.txt | でしょうね。何よりスヴェがガタガタ震えるほどに怖がるくらいだったし fem_mik_00132.txt | とにかく面白い映画だった。もちろん、最高の原作があったからだけど fem_mik_00133.txt | 新作も楽しみにしてるって伝えてもらえる? fem_mik_00134.txt | うん。あってる fem_mik_00135.txt | スヴェが住んでいるロシアの町は、私たちが生まれる前から、南逢瀬と姉妹都市の関係にあるの fem_mik_00136.txt | それを知ったスヴェが、向こうで名乗りを上げたの fem_mik_00137.txt | 留学生には選考基準があってね。日本語による日常会話ができて、この町で盛んなウィンタースポーツの実力者ってことの二つ fem_mik_00138.txt | ねえ、香子 fem_mik_00139.txt | 香子も理解したと思うけど、スヴェって基本的に小心者でお調子者なのよ。まあ、その分だけ空気読めなかったり、読まなかったりするし fem_mik_00140.txt | 黙れ、二人とも fem_mik_00141.txt | 話はそれたけど…まあ、スヴェはそういう子だから、仲良くしてあげて欲しい fem_mik_00143.txt | 別に、大したこと…ない fem_mik_00144.txt | 真面目に答えないで良いから。スヴェは後輩を心配する先輩を演じたいだけ fem_mik_00145.txt | まったく…何してるの…二人とも怪我はない? fem_mik_00146.txt | スヴェも雪に慣れてないんだから、無理しない fem_mik_00147.txt | ロシアって言っても広いからね。スヴェが住んでいた地域は雪が少ないの fem_mik_00148.txt | スヴェの言葉を借りるわけじゃないけど、それこそ気にしないで良いから fem_mik_00149.txt | それに、スヴェの方が大変だったしね fem_mik_00150.txt | 見つけたって連絡があったから、スヴェを家の前で待ってたの fem_mik_00151.txt | そしたら…ふふっ、軽トラの荷台で三角座りをしているスヴェが運ばれてくるんだから fem_mik_00152.txt | 怒ったり呆れる前に、笑っちゃった fem_mik_00153.txt | その後も面白くてね fem_mik_00154.txt | 勿来美玖。今日からよろしく fem_mik_00155.txt | 宗冬か広中を呼んでおけばよかった fem_mik_00156.txt | 美玖でいい fem_mik_00157.txt | そう。それでスヴェータ、どうしたの? fem_mik_00159.txt | ご、ごめんなさい。何でもないの…ふふっ、き、気にしないで fem_mik_00160.txt | どうしてスヴェータが笑うの? fem_mik_00161.txt | 違う。笑ったのはスヴェータを fem_mik_00162.txt | それなのに…なんで?私はあなたを馬鹿にしたようなものなのに fem_mik_00164.txt | でも、あんたが禅好きなのは間違いないでしょ? fem_mik_00165.txt | 最初はね。というか、正確にはスヴェータなんだけど fem_mik_00166.txt | そして、スヴェタって「すべた」に聞こえるでしょ? fem_mik_00167.txt | でも、スヴェで良かったじゃない fem_mik_00168.txt | フォローしてるつもりだろうけど、けっこう辛辣ね fem_mik_00169.txt | スヴェ。ゴミ出しに fem_mik_00171.txt | 念のために聞くけど、誰? fem_mik_00173.txt | そう…スヴェ、ね fem_mik_00174.txt | スヴェ。ちょっと話がある fem_mik_00175.txt | 他のメンツには後で言っておくけど、今はあんた。全然反省してないみたいだし fem_mik_00176.txt | 写真部の部室 fem_mik_00177.txt | そっか…言ってなかったわね fem_mik_00178.txt | 私としては自由だし、静かで良いけど fem_mik_00179.txt | 良い質問ね。答えはスヴェの顔に書いてるけど fem_mik_00180.txt | 部活?してるけど、適宜 fem_mik_00181.txt | 大したものじゃないけど、それで良いなら fem_mik_00182.txt | シャッターを切ったのは私だけど、撮影したのは宗冬と広中も fem_mik_00183.txt | それでも撮影は撮影 fem_mik_00184.txt | 我が学園初めての留学生だから、色々と残しておけって学園から言われてるの fem_mik_00185.txt | うるさい fem_mik_00186.txt | はいはい、期待してる fem_mik_00187.txt | 写真部はお勧めしないかな…意外に学園の雑用を押し付けられたりするし fem_mik_00188.txt | スヴェ、香子が困ってる fem_mik_00190.txt | この頃から、私たちは私たちなのね fem_mik_00191.txt | それでも、懐かしいかな fem_mik_00192.txt | 広中と宗冬は面影っていうか、そのまま成長したって感じかも fem_mik_00193.txt | 本当に…いつも三人だったな fem_mik_00194.txt | この頃は私の方が大きかったんだけど fem_mik_00197.txt | 仕方ない…で済むのかな fem_mik_00198.txt | 罪悪感…か fem_mik_00199.txt | 例え、それがなくても fem_mik_00200.txt | 笑えない…本当に fem_mik_00201.txt | 返事を聞いてから開けなさい fem_mik_00202.txt | おかしいのは、あんたの耳 fem_mik_00203.txt | そう。じゃあ、今私が何を考えてるか当ててみて fem_mik_00204.txt | そういうところは、本当に尊敬する fem_mik_00205.txt | にゅーもよく来たわね。ほら、おいで fem_mik_00206.txt | それで、どうしたの? fem_mik_00207.txt | 香子が聞いたら怒りそう fem_mik_00208.txt | いいえ、何でもない。変って言うと、具体的に何が? fem_mik_00210.txt | それは仕方ないんじゃない?転校してきたばっかりなんだから fem_mik_00211.txt | そう…そのはずなんだけど fem_mik_00212.txt | 慣れてくれば、それもなくなるんじゃない? fem_mik_00213.txt | そこはスヴェが上手い具合にフォローしてあげたり、この町に慣れるように世話をしてあげれば良いんじゃない? fem_mik_00214.txt | アルバム fem_mik_00215.txt | ええ、そうよ fem_mik_00216.txt | 十年以上前の写真だからね fem_mik_00217.txt | ええ、そうよ。我が家に来たばかりのにゅー fem_mik_00218.txt | 大丈夫。にゅーは今も可愛いから fem_mik_00219.txt | そうだけど? fem_mik_00220.txt | その時の写真には良いものがなかっただけ。特にイベントがあったってわけでもないし fem_mik_00221.txt | ええ、そうね。もう少し良い笑顔になれなかったの? fem_mik_00222.txt | ふーん、ちょっとね fem_mik_00223.txt | 今大丈夫? fem_mik_00224.txt | スヴェのことなんだけど fem_mik_00225.txt | 違う。香子のことを気にしてるみたい fem_mik_00226.txt | ええ、実はね fem_mik_00227.txt | まあ、どうせ行き詰まって相談とかいくと思うから、その時はよろしく fem_mik_00228.txt | 何か言いたい事でもある? fem_mik_00229.txt | そう、それなら良いけど。話はそれだけだから、じゃあね fem_mik_00230.txt | それで…玄関先にこれがあったってわけね fem_mik_00231.txt | ここにいる面々くらいね。念のために聞くけど、この中にいる? fem_mik_00232.txt | おすそ分けとか贈り物っていうのは、善意からくるものだっていうのは分かる? fem_mik_00233.txt | 一両日中にお礼を言わないと、義理とか感謝の気持ちに欠けるって陰口を叩かれる fem_mik_00234.txt | 典型的な田舎の悪いところね fem_mik_00235.txt | 分かってる。だから宗冬が私たちを呼んだんでしょう fem_mik_00236.txt | いきなりドアガチャされれば、怖くて当然だから fem_mik_00237.txt | とりあえず、中身を確認しましょうか。手掛かりがあるだろうし fem_mik_00238.txt | こっちの肉はイノシシね fem_mik_00240.txt | ごめんなさい、気にしないで。この肉は…そう、牛の仲間の肉だから fem_mik_00241.txt | まあ、そんな感じね fem_mik_00242.txt | 香子が見たことあるのって、スーパーで売ってるやつでしょ?これは正真正銘の天然ものだからね fem_mik_00243.txt | あとは真っ赤とマッカーサーって名前をかけたダジャレっていうのもあるみたい fem_mik_00244.txt | 香茸っとも言うみたい。おこわにすると美味しいキノコね fem_mik_00245.txt | 来年は香子も行く? fem_mik_00246.txt | お婆ちゃん? fem_mik_00247.txt | 香子にとってはそれだけかもしれないけどね、拾ってもらった方はそうじゃないんでしょ fem_mik_00248.txt | というか、見たことがない顔だから、必然的にこの町に引っ越してきた人って分かる fem_mik_00249.txt | そうなったら、恩をしっかりと返さないと、この町自体がナメられるって思うわけ fem_mik_00250.txt | ええ、ざっくり言うとね。とはいっても、ここまでの良い品を揃えられる人は限られるけど fem_mik_00251.txt | あとは、その老婆が誰だかっていう話ね。ある程度の特徴が分かれば、絞り込めるはず fem_mik_00252.txt | この町の老人って無駄に新しい物好きだから、スマホは最新機種を持ってる人が多いの fem_mik_00253.txt | その人が持ってた最新機種のスマホって、これと同じじゃない? fem_mik_00254.txt | ええ。今からその人の所に連れて行ってあげる fem_mik_00255.txt | 香子が会ったのって、この人でしょ? fem_mik_00256.txt | 私の曽祖母。ここに住んでるんだけど、香子が初めて来たときには不在だったのを忘れてた fem_mik_00257.txt | その三人の祖母がこのうー婆。ちなみにうー婆ってあだ名は、うーって言ってるから fem_mik_00258.txt | うー婆曰く、蘆名家の忍者みたいなのをやってたそうよ fem_mik_00259.txt | うん?どうしたの? fem_mik_00261.txt | 私達…うー婆のひ孫たちがお世話になってありがとうって fem_mik_00262.txt | 香子に色々と贈ったのは、そのお礼でもあるみたい fem_mik_00263.txt | はいはい fem_mik_00264.txt | この町は不便だし、過ごしやすい気候ではないと思う fem_mik_00265.txt | 若者にとってつまらない町なのは間違いない fem_mik_00266.txt | だけど、この町を好きになってもらえると嬉しい…え?まだ終わってない? fem_mik_00267.txt | それから…お帰り、だそうよ fem_mik_00268.txt | 原則としてダメに決まってるじゃない fem_mik_00269.txt | 新次郎あんつぁが、軽トラで出合い頭に轢いたみたい fem_mik_00270.txt | それで捨てるのももったいないから、その場で捌いて持ってきてくれたんだって fem_mik_00272.txt | うー婆がアオの毛皮いる?って fem_mik_00274.txt | スキー部の連中が、熱心に勧誘するのも納得できるわね fem_mik_00275.txt | 失礼じゃないから、言わなくていい fem_mik_00276.txt | 別に怒ってない fem_mik_00277.txt | 秘密基地、なんでしょ? fem_mik_00278.txt | それで、何の用? fem_mik_00279.txt | 居心地が悪そうだった fem_mik_00280.txt | 今更気づいたって言うのは、それ? fem_mik_00282.txt | 地雷ね。まあ、そこまで心配する必要はないんじゃない? fem_mik_00283.txt | 香子は照れてるんじゃない? fem_mik_00284.txt | 怪我がきっかけでスランプに陥ってるとかかな fem_mik_00285.txt | うん、そう。スヴェが褒めたから fem_mik_00286.txt | まあ、私がそう思っただけだけど fem_mik_00287.txt | どちらにせよ、スヴェがそこまで気にする必要はないんじゃない? fem_mik_00288.txt | まあ、いきなり目の前で過去の大会の動画を見てたのは、デリカシーがないって言われても仕方ないかもしれないけど fem_mik_00289.txt | そのことについて謝るくらいで良いんじゃない? fem_mik_00291.txt | スヴェの誕生日は四月一日。冗談みたいな日だと思わない? fem_mik_00292.txt | そう…それは良かったわね fem_mik_00294.txt | それでも、冬にできる事は限られてるけどね fem_mik_00296.txt | 香子に自転車の乗り方を教えてもらうように、お願いしに行ったみたいね fem_mik_00297.txt | 放課後にスヴェが香子の教室に来たって話を聞かされたから fem_mik_00298.txt | どうしてか分からないけど、スヴェの行動は逐一私に連絡がくるから fem_mik_00299.txt | 保護者なんかじゃないし、そうなるつもりもない fem_mik_00300.txt | だけど、スヴェの自転車以上の問題を昨日知った fem_mik_00301.txt | ねえ、香子 fem_mik_00302.txt | 最近、店屋物ばかり食べてるみたいだけど? fem_mik_00303.txt | いつまで、それを続けるの? fem_mik_00304.txt | しばらく? fem_mik_00305.txt | お母さんが来るのは、いつになるの? fem_mik_00307.txt | まるゆ食堂に、毎日欠かさず注文してるでしょう? fem_mik_00308.txt | そこの店主から聞いたの。最近、高萩家が贔屓にしてくれるけど、さすがに毎日なのは心配になるって fem_mik_00309.txt | 知りたくても知りたくなくても、情報は伝わるし耳に入るから fem_mik_00310.txt | お父さんかあなたは料理しないの? fem_mik_00311.txt | そう。大変ね fem_mik_00312.txt | まず煮物は簡単なものを教えて fem_mik_00313.txt | 作れるっていうレベルなんだから、そこまで手がかからないものじゃないと fem_mik_00314.txt | よし、決めた fem_mik_00315.txt | おせっかい?何言ってんの? fem_mik_00316.txt | 広中、宗冬。今日の部活は何時まで? fem_mik_00317.txt | 分かった。それじゃあ、お腹を空かせておきなさい fem_mik_00318.txt | 煮物って難しいと思われるけど、そんなことはない fem_mik_00319.txt | むしろ簡単な方ね。レシピを基本として、味見をしっかりするだけ fem_mik_00320.txt | それに一度作ってきちんと保存すれば、しばらくはもつし fem_mik_00321.txt | 忙しくなることが分かっていれば、煮物を事前に作っておくと良い fem_mik_00322.txt | 場合によっては、二、三日それで誤魔化せるから fem_mik_00323.txt | 調味料の比率は水、みりん、しょうゆ、酒の四つを、それぞれ5:1:1:1とする fem_mik_00324.txt | 最近はパック出汁もあるから、時間がなかったり面倒ならそれを使っても良い fem_mik_00325.txt | ただし、あくまでもベースだから、味見をするのは忘れない事 fem_mik_00326.txt | それで今作ってるのは、見ての通り大根と手羽先の煮物 fem_mik_00327.txt | 別に。簡単どころの話じゃない fem_mik_00328.txt | 下ごしらえをちゃんとすれば、10分も煮れば完成する fem_mik_00329.txt | スヴェ、うるさい fem_mik_00330.txt | 最近の料理本は解説が丁寧だから分かりやすいし、ネットに載ってるレシピも動画付きだったりでお勧めね fem_mik_00331.txt | 最初は感覚的なところが分からないかもしれないけど、そこまで気にしなくても大丈夫 fem_mik_00332.txt | きちんとレシピを守れば、大失敗することはないから fem_mik_00333.txt | そんなことない fem_mik_00334.txt | 香子は料理苦手なの?食材の切り方とか、基本中の基本はできてると思うけど fem_mik_00335.txt | 面倒だと思うのは、作業に慣れてないから fem_mik_00336.txt | 慣れてしまえば料理にかける時間も少なくなるし、効率が良くなるから、面倒とは思わなくなる fem_mik_00337.txt | 大丈夫。イメージがわくまで付き合うから fem_mik_00338.txt | 香子が嫌じゃなければだけど fem_mik_00339.txt | そう。それなら問題ないわね fem_mik_00340.txt | 何?分からないことがあった? fem_mik_00342.txt | 後輩で友人だから fem_mik_00343.txt | あとスヴェが自転車の乗り方を習ってるから fem_mik_00344.txt | ええ、もちろん。そのお礼の意味もある fem_mik_00345.txt | 香子にとっては大したことじゃなくても、私にはそうじゃない fem_mik_00346.txt | 私にとって料理を教えるのが大したことないのと同じ fem_mik_00347.txt | いいえ、別に fem_mik_00348.txt | 話聞いてる? fem_mik_00349.txt | 今日ほどスヴェをウザいと思ったことはないかも fem_mik_00350.txt | そうね。是非とも教えてくれる? fem_mik_00353.txt | スヴェは? fem_mik_00354.txt | 一体なにをするのやら fem_mik_00356.txt | あのバカ fem_mik_00358.txt | あー、はいはい。すごいすごい fem_mik_00359.txt | 香子…ありがと fem_mik_00360.txt | でしょうね fem_mik_00361.txt | あのバカ fem_mik_00362.txt | あんた自転車持ってないでしょ?納屋にクロスバイクが一台余ってるから、それを使いなさい fem_mik_00363.txt | 私の姉が使っていたものだけど、眠らせておくのはもったいないし fem_mik_00364.txt | ただし、しばらく乗ってないから、メンテしないとダメだけどできる? fem_mik_00365.txt | あとは保険にも入りなさいよ?ああ、ヘルメットを着用するのも忘れないように fem_mik_00366.txt | 当たり前でしょ。ちゃんとサイクリング用のやつを買うこと。そうじゃないと、乗せないからね fem_mik_00367.txt | 言ってることがさっぱりだけど、やりたいことは理解できた fem_mik_00368.txt | かまくらって…え?マジで。多分、あんたの思ってるかまくらだと fem_mik_00369.txt | 諦めなさい。スヴェが言い出したら聞かないのは、自転車の件で理解したでしょ? fem_mik_00370.txt | あんたたち二人って、そういう子供っぽいモノづくり好きよね fem_mik_00371.txt | それは私が作る。まとめてやった方が楽だし fem_mik_00372.txt | 分かった。時間とかはあとで連絡するから。その後にかまくら作りも手伝う fem_mik_00373.txt | 確か、午前中は部活があったでしょ?時間的にもちょうどいいと思う fem_mik_00374.txt | 言われなくても、分かってる fem_mik_00375.txt | うー婆って、若いころは性格悪いって言われなかった? fem_mik_00376.txt | それにしても、スヴェが自転車に乗れなかったなんて fem_mik_00377.txt | まあ、乗れるようになったなら良いけど fem_mik_00379.txt | ええ、偉いじゃない fem_mik_00380.txt | そう。大事なことね fem_mik_00381.txt | それでどうしたの? fem_mik_00382.txt | お礼?何の? fem_mik_00383.txt | どういたしまして。別に大したことじゃないから fem_mik_00384.txt | どういたしまして fem_mik_00385.txt | 別に、大したものじゃない。料理に関する文化の本 fem_mik_00386.txt | あんたは少しくらい真面目な本を読んだ方が良くない? fem_mik_00387.txt | 自由じゃないとスヴェじゃないしね fem_mik_00388.txt | さて…スヴェの今日の日記はと fem_mik_00389.txt | 名前だけはどうかって思うけどね fem_mik_00390.txt | まあ、二メートルくらいはあるからね fem_mik_00391.txt | にゅーも安心しろって言ってるわよ。そんなに簡単に崩れないから、心配いらない fem_mik_00392.txt | 別に…料理なんて大したことないわ fem_mik_00393.txt | うっさい…それに、その料理を作ったのは私だけじゃないでしょ fem_mik_00394.txt | 違う。作ったのは宗冬と広中本人 fem_mik_00395.txt | お疲れ様。気をつけて帰ってね fem_mik_00396.txt | 泊まるとはいっても旅館じゃないけどね fem_mik_00397.txt | うー婆が、香子に露天風呂を貸してくれるんだって fem_mik_00398.txt | うー婆からの歓迎って思ってくれればいいわよ。それにスヴェに自転車の乗り方も教えてくれたしね fem_mik_00399.txt | おっさん臭いから止めなさい fem_mik_00400.txt | 意味としては間違えてないけど、適切な表現かと言えば違う fem_mik_00401.txt | まあ、取材とかは断ってるからマイナー旅館なのは間違いない fem_mik_00402.txt | 気にしてないから、謝らなくていい fem_mik_00403.txt | 私は嫌な発言をされたら、嫌だって言う。謝るなら、その時にして fem_mik_00404.txt | スヴェも宗冬も広中も同じだから。無駄に謝るのは止めた方が良い fem_mik_00405.txt | うん、そうしてくれると嬉しい。それに、安易な謝罪はナメられることになるから fem_mik_00406.txt | ありがとう。そう言う香子も、良い体してる fem_mik_00407.txt | 体形の話 fem_mik_00408.txt | 食べ過ぎる方が悪いんでしょうが fem_mik_00409.txt | あんた、本当に口だけは達者になったわね fem_mik_00410.txt | ねえ、スヴェ。この前お寿司を食べたでしょ? fem_mik_00411.txt | 一番好きなネタは? fem_mik_00413.txt | 何か気になる? fem_mik_00414.txt | 色々な理由で数年前の旅館改築の時から物置になってたけど、スヴェが来る前に改装したの fem_mik_00416.txt | この町にある時宗のお寺の住職のこと fem_mik_00417.txt | 天井が高い所に見えて、不安なのよね fem_mik_00419.txt | 違う。メタル、もしくはヘヴィメタル fem_mik_00420.txt | 香子…日本人をジャップって言うのと同じことをしたのよ? fem_mik_00421.txt | とりあえず、香子には私たちと付き合ううえで、メタルの一般常識から知ってもらわないと fem_mik_00422.txt | それであってる。ブルータル・デスメタルもデスメタルのサブジャンルだけど、そのブルータル・デスメタルからもサブジャンルが派生している fem_mik_00423.txt | まあ、練習をするにしても広中の家のガレージを使うから、春になってからの話だけど fem_mik_00424.txt | そのガレージには、暖房設備がなくて寒いから。広中はたまに一人で頑張ってドラム叩いてるみたいだけど fem_mik_00425.txt | ああ、良いわね。香子って良い声してるし fem_mik_00426.txt | 私は一人でも観るけど、スヴェは必ず私と観るかな fem_mik_00427.txt | この子ってチキンだから。ロシアの実家では、一本のホラー映画を三日に分けて観ないと無理だったみたい fem_mik_00428.txt | ところが、ここに来て私と一緒に観れば、前よりも怖くないことに気づいたらしいの fem_mik_00429.txt | それからは事あるごとに、一緒に観ようって言われてる fem_mik_00430.txt | ええ、この監督は期待が持てる。前作も方向性は違うけど、面白かったし fem_mik_00431.txt | 香子も詳しいじゃない fem_mik_00432.txt | それで耐性もできてるってこと? fem_mik_00433.txt | 最近いい映画あった? fem_mik_00434.txt | 私もあれは良い映画だと思う。特にラストでモンスターがいっぱい出てくるところが fem_mik_00435.txt | むしろ、そんな感じの映画を撮って欲しい fem_mik_00436.txt | ちゃんとホラーしてたわね。恐怖シーンも的確に配置されてたし fem_mik_00437.txt | 私も香子と同じ fem_mik_00439.txt | わがまま言わない。部活なんだから仕方ないでしょ fem_mik_00440.txt | 今度は宗冬と広中の予定を確認して、一緒に遊びに行けば良いだけ fem_mik_00441.txt | 東北一の都会に比べるのが間違い。あそこは頭三つくらい飛びぬけているから fem_mik_00442.txt | 南逢瀬駅から東京までは一回の乗り換えで三時間半くらいしかかからない fem_mik_00443.txt | 片道4500円くらいだから、そこまで高いってわけでもないし fem_mik_00444.txt | まあ、南逢瀬と桑野市は、同じ県だけど地域としては全然違うし fem_mik_00445.txt | あんた、本当に食べること大好きね fem_mik_00446.txt | そもそも最近桑野に行ったのなんて fem_mik_00447.txt | 別に。なんでもない fem_mik_00448.txt | スヴェ。あんまりキョロキョロしない。ロシア人は田舎者って思われるわよ fem_mik_00449.txt | ちゅうはん、食べたばっかりでしょうが fem_mik_00450.txt | ちゅうはん、お昼ご飯の事。わりと使用頻度が高い南逢瀬弁ね fem_mik_00451.txt | そうね。とても美味しかった fem_mik_00452.txt | それじゃあ、次はどこに行く? fem_mik_00453.txt | 私は別に構わないけど、香子も良い? fem_mik_00454.txt | おすすめのゲームセンターってある? fem_mik_00455.txt | そう。それなら、そこにしましょうか fem_mik_00456.txt | 南逢瀬にゲームセンターがなくて残念じゃない? fem_mik_00457.txt | 自転車も香子に習ったくらいだしね fem_mik_00458.txt | 下手の横好きっていう言葉を、そろそろ教えようかな fem_mik_00459.txt | まあ、上級者がやるようなものだからね fem_mik_00461.txt | 笑顔でえげつない手の動きしてるわね fem_mik_00462.txt | 明後日の方向を見ながら、とんでもないリフを弾きそうね fem_mik_00463.txt | 何よそれ…ゾンビに囲まれてるわけじゃないんだから fem_mik_00464.txt | 人間の手って、こんなに速く動けるのね fem_mik_00465.txt | なんか…見てると不安になるレベルね fem_mik_00466.txt | そ、そうね…すごいと思う fem_mik_00467.txt | 気づいてなかったの? fem_mik_00468.txt | ああ、そうだった。がっくんていう名前だった。確か、音符をモチーフにしたキャラじゃなかった? fem_mik_00469.txt | それで、その南逢瀬には慣れた? fem_mik_00472.txt | は?何言ってるの?許す許さない以前に、許してもらう必要すらないんじゃない? fem_mik_00473.txt | そもそも、連絡してこないのはなぜ?なんて聞くくらいなら、自分から連絡すれば良いじゃない fem_mik_00474.txt | まずは最後まで話を聞くことにしよう。香子に加勢するのは…それからでも遅くないはずだから fem_mik_00475.txt | 質問が連続しすぎてる。香子が怯えてるじゃない fem_mik_00476.txt | こういう昔からの関係性だけを、やたらにアピールする奴って…嫌い fem_mik_00477.txt | ちゃんと先輩してるじゃない、スヴェ fem_mik_00478.txt | ねえ、結だった? fem_mik_00479.txt | 勿来美玖。それよりさ…随分と言ってくれるじゃない fem_mik_00480.txt | 転校したのを百歩譲って許す?バカなこと言わないでよ。そもそも、あなたの許可なんてどうして必要なの? fem_mik_00481.txt | それに、その上から目線な物言い気に入らない fem_mik_00482.txt | 自分が正しい、自分は間違えていない、自分は香子を責めるのは当然だ…そう言いたいの? fem_mik_00483.txt | 幼馴染みに、そんな権利があるなんて知らなかった fem_mik_00484.txt | もしかして…香子がスキーを続けてると知って、本気で喜んでる…? fem_mik_00485.txt | ワンパンでボコボコってどういうこと? fem_mik_00486.txt | ワンパンじゃないでしょ、それ fem_mik_00487.txt | 逃げ出したって言うのは、本当? fem_mik_00488.txt | そう…ねえ、香子。最後に一つだけ聞かせて fem_mik_00489.txt | スキーを最初に始めたのは、どっち? fem_mik_00490.txt | そう。分かった fem_mik_00491.txt | ということが、昨日あった fem_mik_00492.txt | その後の結に対するイメージトレーニングに付き合わされる身にもなってみなさいよ fem_mik_00493.txt | 結があたしの前にノコノコ出てきたら、香子をかばいながらこう言ってやるんだー…とか fem_mik_00494.txt | そして、最後にはこれで香子は大丈夫だね!とか、自信満々の顔で言われるのよ fem_mik_00495.txt | さあ?私に聞かないでよ fem_mik_00497.txt | 見たけど、これがどうしたの? fem_mik_00498.txt | え?応募するって…これに? fem_mik_00501.txt | え?南逢瀬の町おこしで、ロシアの力を見せつけるって、どういうこと? fem_mik_00502.txt | そう…頑張りなさい fem_mik_00503.txt | スキーには詳しくないけど、似合ってるとは思う fem_mik_00504.txt | そして、格好が似合っている人は、大体実力もある fem_mik_00506.txt | ブランクってどういう意味だと思う? fem_mik_00508.txt | それも違う。練習どころか何もしない時間ですら、ブランクにはならないと思う fem_mik_00509.txt | 空白…何をしたのか意味を見出せないから、空っぽになってる期間のことを言うのだと思う fem_mik_00510.txt | 何もしなくても、そこに何か意味を見出せば…それは決して無駄じゃないし、ブランクじゃない fem_mik_00511.txt | 雅恵のそういうところ、スヴェに似てるっていつも思う fem_mik_00512.txt | あのバカ…コホッ fem_mik_00513.txt | スヴェ、今度はどうしたの fem_mik_00514.txt | とりあえず、最初から話しなさい fem_mik_00515.txt | あんたね…お菓子を置いたままにしないって、何度も言ってるでしょ fem_mik_00516.txt | 犬と本気で喧嘩しないの fem_mik_00517.txt | とにかく、前々から言ってるでしょ?物を置きっぱなしにしないようにって fem_mik_00518.txt | 服も、スマホも、ゲーム機も…何度言えば分かるの? fem_mik_00519.txt | 関係が大ありでしょ fem_mik_00520.txt | あのね、そういう問題じゃなくて fem_mik_00521.txt | だとしても、行く前に食べちゃえば良いでしょう fem_mik_00522.txt | 私がなに? fem_mik_00523.txt | 厳しいってあんた fem_mik_00524.txt | そもそも、そんなことを言われるあんたが悪いんじゃない? fem_mik_00525.txt | 私が厳しいって言うけど、そう言われる自分に問題があるって、少しも思わないわけ? fem_mik_00527.txt | スヴェ、その荷物は? fem_mik_00529.txt | ちょっと、何それ…え?冗談じゃなくて…? fem_mik_00530.txt | 家出した fem_mik_00531.txt | 笑えないんだけど fem_mik_00532.txt | 繰り返さないでも良い。そんなに楽しい? fem_mik_00534.txt | 迎えには行かない。勝手にすればいい…ごほっ fem_mik_00535.txt | なにそれ。意味わかんないわよ fem_mik_00536.txt | それなり fem_mik_00537.txt | 37.5 fem_mik_00538.txt | 一番信頼できるから fem_mik_00539.txt | うつるから早く帰った方が良い fem_mik_00540.txt | それなら、用件は? fem_mik_00541.txt | うるさいのがいなくて、久しぶりにゆっくり本が読める fem_mik_00542.txt | スヴェにはしばらく帰ってこなくて良いって伝えて fem_mik_00544.txt | 気をつけて fem_mik_00545.txt | スヴェが? fem_mik_00546.txt | あのバカ fem_mik_00547.txt | あんた…何してるの…? fem_mik_00548.txt | 何もないのに、病人の部屋にいるの? fem_mik_00549.txt | あれって何? fem_mik_00550.txt | いらない。香子の家に行きなさい fem_mik_00551.txt | それなら部屋から出て行きなさい。あんたに風邪がうつったら面倒だから fem_mik_00556.txt | いらない。自分で食べられる fem_mik_00558.txt | 美味しい fem_mik_00560.txt | もう良いから、部屋から出なさい fem_mik_00563.txt | 好きにしなさい。私は寝るから fem_mik_00564.txt | うるさくしないでよ fem_mik_00565.txt | 子供じゃないんだから fem_mik_00566.txt | 汗かいてるし fem_mik_00569.txt | 気にしてない。私も言い過ぎた…ごめん fem_mik_00571.txt | 何してるんだか。後で起こさないと fem_mik_00572.txt | 着信音切っておけば良かった fem_mik_00574.txt | それにしても、言い返すなんて根性あるじゃない fem_mik_00575.txt | とはいっても、厄介ね fem_mik_00576.txt | どうにかしてあげないと fem_mik_00577.txt | 37.6℃…完全に私のがうつったわね fem_mik_00578.txt | だから言ったじゃない fem_mik_00579.txt | とりあえず、おかゆ作ってあげる。あとは、病院に行って fem_mik_00580.txt | はいはい、分かった分かった。お粥は、お母さんに作ってもらうから fem_mik_00581.txt | いるから。手を離しなさい fem_mik_00582.txt | 分かったなら、寝なさい。そうしないと治るものも治らないから fem_mik_00584.txt | 病人が変なことを気にしない fem_mik_00585.txt | あんたも桃缶食べる? fem_mik_00586.txt | 分かった。寝てる間に買ってくるから fem_mik_00587.txt | 何?できることならしてあげる fem_mik_00588.txt | 分かった。待ってて fem_mik_00589.txt | はいはい。ちょっと待っててね fem_mik_00590.txt | 随分小さなころから書いてる fem_mik_00591.txt | はい。読んだり書いたりしても良いけど、ほどほどにしなさいよ fem_mik_00592.txt | そういうことね fem_mik_00593.txt | にゅー…もしかして、寝る時はいつも? fem_mik_00595.txt | にゅー。馬鹿にしたらダメ fem_mik_00596.txt | ほら、にゅー。重いから降りなさい fem_mik_00597.txt | どうしたの? fem_mik_00600.txt | 分かった。ちょっと待っててもらって fem_mik_00601.txt | ごめんね、スヴェ。お客さんが来たから、ちょっと行ってくるね fem_mik_00602.txt | すぐに戻るから fem_mik_00603.txt | にゅー。スヴェをお願い fem_mik_00606.txt | どうして、ここが分かったの? fem_mik_00607.txt | いらない fem_mik_00608.txt | それで何の用かしら? fem_mik_00609.txt | そう。もしかして、香子と仲直りしたいとか?それなら協力してあげなくもないけど fem_mik_00610.txt | それなら、どんな用件? fem_mik_00611.txt | 上手くやってるし、友達は部活以外にもいる fem_mik_00612.txt | 私とスヴェは少なくとも部活外の友人だし、私たちがいれば心配する必要はない fem_mik_00613.txt | ねえ、こっちからも聞いても良い? fem_mik_00614.txt | あんたさ…香子のこと大好きでしょ? fem_mik_00615.txt | もしかして、最初にあった時に異様に攻撃的な態度で絡んできたのって…やきもち? fem_mik_00616.txt | 大好きな幼馴染みが自分に黙って転校した上に、そこで親しい友人を作って楽しそうにしてたから、腹が立ったとか? fem_mik_00617.txt | 香子から連絡がないとか騒いでいたのに、自分から連絡しなかったのは照れが勝ったから? fem_mik_00618.txt | 香子に厳しいことを言ってるのは、自分に注目して欲しいから? fem_mik_00620.txt | 気になってたんだけど、いつも制服なのも香子が絡んでる?もしかして…制服を香子に似合ってるって言われたから? fem_mik_00621.txt | できることなら fem_mik_00622.txt | 構わないけど、どうして自分で言わないの? fem_mik_00623.txt | つまり、憧れの幼馴染みを追いかけたってことね fem_mik_00624.txt | それに…私の近くにも似たような奴が、もう一人いるし fem_mik_00625.txt | 分かった。その時は、香子の背中を押すって約束する fem_mik_00626.txt | 起こしちゃった?ごめんね fem_mik_00627.txt | ほら、寝なさい fem_mik_00628.txt | にゅーもお疲れ様 fem_mik_00629.txt | さて、どうしようかな fem_mik_00630.txt | とりあえず、宗冬と広中には話しておくか fem_mik_00631.txt | 昨日の話なんだけど、結がうちに来た fem_mik_00632.txt | 人を喧嘩っ早いように言うな fem_mik_00633.txt | 簡単にまとめると fem_mik_00634.txt | まあ、それは良いとしても…その他に聞いた事があまり面白くない fem_mik_00635.txt | 香子が転校してきた理由 fem_mik_00636.txt | それどころか、よく南逢瀬に逃げてきてくれたって思う fem_mik_00637.txt | まあ、それは置いておいても…香子が逃げてきた理由は、宗冬と広中が言っただけじゃない fem_mik_00638.txt | 成績が落ちて怪我までした香子を…遠回しにバカにしたり、手の平を返したように軽く扱う奴らが向こうの学園にいたの fem_mik_00639.txt | しかも、どうやらそいつらは…自称結の取り巻きみたいな感じらしい fem_mik_00640.txt | 気づいたのは香子が転校した後になってから。遅いっていうレベルじゃないわね fem_mik_00641.txt | とはいっても、香子しか見てなくて、自分の周りを見ない結なら仕方ないけどさ fem_mik_00642.txt | 結にできるはずない。あの子にとって今でも香子は、憧れの存在なの fem_mik_00643.txt | 自分が歩み寄ったり優しくするのは、その香子を貶めてる…なんて考えてる fem_mik_00644.txt | ええ。馬鹿よ。特大の fem_mik_00645.txt | 突き詰めると、そうなる fem_mik_00646.txt | どうもこうもないわよ。動きようがないし、結には口止めされたし fem_mik_00647.txt | それに何より、結が素直に応じるかが怪しいわね fem_mik_00648.txt | 時間が解決するか…それとも私たちが良い解決方法を思いつくまで保留するしかないでしょうね fem_mik_00649.txt | 調子に乗らないの。香子が言った通り、無理はしちゃだめだからね fem_mik_00650.txt | 今時いたずら電話とかないとは思うけど、気をつけなさい fem_mik_00651.txt | なんか嫌な予感がするんだけど fem_mik_00652.txt | 誰からの電話だったの? fem_mik_00653.txt | スヴェ…何をしたの?怒らないから、正直に話しなさい fem_mik_00654.txt | ロシアの偉大さを見せつけるとかなんとかってやつ? fem_mik_00656.txt | あんた…今すごくマズいこと言いそうになってなかった? fem_mik_00657.txt | ものすごく軽いノリね…正弘あんつぁ fem_mik_00658.txt | あんた…大変なことになったわね fem_mik_00659.txt | 私はイベントの内容を知らないけど、本気でやるってことよね? fem_mik_00661.txt | そう…その職員の人も大変ね fem_mik_00662.txt | 大丈夫。そう思って私が来たから fem_mik_00663.txt | そう言ってる時点で、信じられないでしょうが fem_mik_00664.txt | ほら、行くわよ。町職員の人もそろそろ来るんだから fem_mik_00665.txt | 連絡する勇気なんて、あんたにあるはずないじゃない。部活が終わる時間を見計らって、私が電話しておいたの fem_mik_00666.txt | うるさい。さっさと歩く fem_mik_00667.txt | 情けない声を出さないの fem_mik_00668.txt | 今から例のイベントの件で、職員の人が家に来るの fem_mik_00669.txt | 瞬き多くなってるわよ fem_mik_00670.txt | ごちそうさまです fem_mik_00671.txt | 良い人選ね fem_mik_00672.txt | つまり、パクったわけね fem_mik_00673.txt | 今のあんたは虎の威を借る狐だけどね fem_mik_00674.txt | 周囲は振り回されまくるけどね fem_mik_00675.txt | また何かやった?バレる前に話しなさい fem_mik_00676.txt | 怖じ気づいた? fem_mik_00677.txt | 士道不覚悟常習犯なのに? fem_mik_00678.txt | これがスヴェの地元のイベント? fem_mik_00679.txt | あんたはこれをしたいの? fem_mik_00680.txt | それを皐さんには伝えた? fem_mik_00682.txt | 真一あんつぁまで fem_mik_00683.txt | 真一あんつぁで13人目…みんなスヴェに元気がないって事から始まって fem_mik_00684.txt | 気を落とすなとか、できる事があれば何でも協力するとか、役場の話が分からない奴らをはっつけてやる…とか fem_mik_00685.txt | みんなが過保護なだけ fem_mik_00686.txt | 世話になってるって、ご隠居達の話し相手とか、子供の世話とか…そういうのでしょ fem_mik_00687.txt | あの子には、ありがたいことをしてるって自覚はないけどね fem_mik_00688.txt | 分かった。とりあえず、スヴェには伝えとく fem_mik_00690.txt | まあ、それがなくても協力はするけどさ fem_mik_00691.txt | 皐さんも狙ったわけじゃないんだろうけど fem_mik_00692.txt | 皐さんも…なんかスヴェと同じで、持ってるタイプの人なのかも fem_mik_00694.txt | 今度は美佐江あねか fem_mik_00695.txt | それでスヴェ、困ってることはない? fem_mik_00696.txt | 昨夜は寝るまでずっと電話対応だった fem_mik_00697.txt | もっと素直に頼りなさいよ。それがあんたの良いところなんだから fem_mik_00698.txt | とはいっても、どうする? fem_mik_00699.txt | 今日の朝、伝えておいた fem_mik_00700.txt | 感動してた。スヴェの人徳と、町の人たちの熱意と地元愛に感動しました…だって fem_mik_00701.txt | スヴェ主催のイベントの話 fem_mik_00702.txt | そう言えば、経営してる電気設備会社が一部請け負ってたんじゃない? fem_mik_00703.txt | 大丈夫。私も知らなかったから fem_mik_00704.txt | どういうこと? fem_mik_00705.txt | 知ってるわけないじゃない。支援って言っても口利きをしたって感じなんでしょ?奨学金とか税金の減免とか fem_mik_00706.txt | 素でやってるから、なおさら好かれるのよね fem_mik_00707.txt | そうね…家の手伝いをする時とか、そんな感じ fem_mik_00708.txt | まあ、それ以外にもスヴェがみんなから協力を得られる理由があるんだけど fem_mik_00709.txt | 差し出された救いの手を、遠慮なく取れるところ。簡単そうに思えるけど、なかなかできることじゃない fem_mik_00710.txt | でも、助ける側の立場を考えれば、躊躇なく受け入れてもらった方が嬉しいって分かるのにね fem_mik_00711.txt | ええ、なりたいと思ってもなれるわけじゃない fem_mik_00712.txt | 分からないやつなんていないと思う fem_mik_00713.txt | ほらね、すぐ調子に乗ったでしょ? fem_mik_00714.txt | 相手が自分に危害を加えないって分かれば、こんな感じで裏表がないのは確かね fem_mik_00715.txt | それってただのエラーコインじゃない fem_mik_00716.txt | 順調じゃないってことでしょ。何に詰まってるの? fem_mik_00717.txt | 手遅れになってから助けを求められるよりは、断然マシだから fem_mik_00718.txt | 喫茶店って言うと、ロシアをイメージした感じの? fem_mik_00719.txt | まあ、その意味では早めに相談して正解ね。試食は私が作ってあげる fem_mik_00720.txt | 宗冬と広中は部活終わった後とか、暇なときは時間を合わせて試食してね fem_mik_00722.txt | もちろん構わないけど、部活もあるから大変じゃない? fem_mik_00723.txt | それなら全然問題ない。で、制服のデザインだけど fem_mik_00724.txt | 随分と色々な店に行ってるのね fem_mik_00725.txt | 盛り上がってるのは良いけど、残る一つはどうするの? fem_mik_00726.txt | 禅系はなし fem_mik_00727.txt | この際、季節に拘らなくても良いんじゃない?夏の風物詩を冬にしてダメってことはないから fem_mik_00728.txt | 香子が知らなくても仕方ないんじゃない?ロシア人も日本料理って言えば、寿司とか天ぷらくらいしか出てこないでしょうし fem_mik_00729.txt | 乗せる具を変えれば、色々と種類ができそう fem_mik_00730.txt | そう。それなら良かった fem_mik_00731.txt | すごいわね fem_mik_00732.txt | あんたもそろそろ料理の一つくらい覚えなさいよ fem_mik_00733.txt | まあ、この学園だと車の運転ができない学生の方が少ないし fem_mik_00734.txt | かもしれない。いつ以来? fem_mik_00735.txt | それにしても、広中は何してるんだか fem_mik_00736.txt | ああ見えて、ゲーマーだからね。意外と知られてない広中のキャラだけど fem_mik_00737.txt | 香子は意外に裁縫とか服飾が好きみたいね fem_mik_00738.txt | 本気でそう思ってる? fem_mik_00739.txt | 宗冬は香子にスキーを続けて欲しいの? fem_mik_00740.txt | その感覚は分かるというか、現在進行形で味わってる fem_mik_00741.txt | それに、静か fem_mik_00742.txt | ふふっ、それはあるかもしれない fem_mik_00743.txt | なに?人の顔をじっと見て fem_mik_00744.txt | そう見えた? fem_mik_00745.txt | なんでだと思う? fem_mik_00746.txt | それじゃあ、答えを教えてあげる fem_mik_00747.txt | ふふっ、どう?分かった? fem_mik_00748.txt | あははっ、スヴェよりも容赦ないと思うけど?あの子ノーコンだし fem_mik_00750.txt | へぇ…面白いこと言うじゃない fem_mik_00751.txt | 野郎じゃありませーん。おなごでーす fem_mik_00752.txt | あんたも興奮すると方言が出るんだ fem_mik_00754.txt | ちょっとー、本気出し過ぎじゃない? fem_mik_00755.txt | そうだけど、痛いんだけど fem_mik_00756.txt | 立てない fem_mik_00757.txt | 大丈夫じゃないもん fem_mik_00758.txt | 立たせて fem_mik_00759.txt | ふふっ、引っかかったー fem_mik_00760.txt | 騙された方が悪い。雪合戦は弱肉強食なんだからね fem_mik_00762.txt | 何でもない。ちょっと転んだだけ fem_mik_00763.txt | 広中と宗冬の方は? fem_mik_00764.txt | スヴェの方は問題ない? fem_mik_00765.txt | そんなに自信があるなら、開会挨拶の用意も終わったのね? fem_mik_00767.txt | それなら、開会の挨拶は宗冬を頼ったら? fem_mik_00768.txt | 今日はアイスホッケー部が休みで良かったわね fem_mik_00769.txt | あんた料理人を本気で目指したら? fem_mik_00770.txt | そんなにスヴェが心配? fem_mik_00771.txt | その点は心配ない。宗冬は、ああ見えて面倒見が良いから fem_mik_00772.txt | スヴェ…あんたさっきの地学の授業中にそれやってたの? fem_mik_00773.txt | ええ、そうね。当たってるけど、授業を聞いてなかったのは理解できた fem_mik_00774.txt | そう…まあ、「今」は良いわ fem_mik_00775.txt | 宗冬が言った通りで良いと思う。スヴェ語を宗冬がちゃんと翻訳したみたいね fem_mik_00776.txt | 正直、ここまでまともな挨拶を作れるとは思わなかった fem_mik_00777.txt | ええ、わりと fem_mik_00779.txt | スヴェ…頑張れ fem_mik_00780.txt | お疲れ様。だけど、私たちのところに来るよりも fem_mik_00781.txt | ほら、スヴェ。ハンカチ使いなさい fem_mik_00783.txt | 泣き止んだ?それなら、挨拶回りがあるんでしょ? fem_mik_00784.txt | 広中…言い過ぎよ fem_mik_00785.txt | はぁ…なんか見てるこっちが疲れた fem_mik_00786.txt | うるさい fem_mik_00787.txt | 発射ってあんた fem_mik_00788.txt | そうね…小さなことだもんね fem_mik_00789.txt | ええ、本当にお疲れ様 fem_mik_00790.txt | そう…そう言ってくれるなら、私も嬉しい fem_mik_00791.txt | 署名…サインみたいなものね。まあ、本来の英語のサインには署名って意味はないけどね fem_mik_00792.txt | ええ、サインには兆しって意味もあるわね fem_mik_00793.txt | 来年は今年よりも賑やかになるから、もっと早く感じられそう fem_mik_00794.txt | お疲れ様。コーヒー飲む? fem_mik_00795.txt | いつも通りにね fem_mik_00796.txt | ええ、この前ね fem_mik_00797.txt | それは二割くらいかな fem_mik_00798.txt | それにしても、三人だけって久しぶりね fem_mik_00799.txt | スヴェが来てからは四人で、香子が来てからは五人で、大体は行動してるからね fem_mik_00800.txt | まさか。あの程度なら、問題ない。でも…たまに三人だったことを思い出す fem_mik_00801.txt | 今と比較するような感じで…良くないって思うけど fem_mik_00802.txt | まあ、そんな感じ。だから今日は…結果的に都合が良かったかも fem_mik_00803.txt | 三人で以前のように過ごして、今と昔は比べるようなものじゃないって改めて分かったから fem_mik_00804.txt | 実際に、そうなってるかも fem_mik_00805.txt | そう、かな…? fem_mik_00806.txt | ねえ、聞いて良い? fem_mik_00807.txt | あのさ…スヴェと香子を…どう、思う? fem_mik_00808.txt | なに?どうしたの、二人とも fem_mik_00809.txt | え…?あ、あれ…? fem_mik_00810.txt | 私って…そう、なのかな…? fem_mik_00811.txt | そっか…そう、だよね fem_mik_00812.txt | ごめんなさい。変なことを聞いて fem_mik_00813.txt | そう言うわけじゃないけど…久しぶりに三人になったからなのかもしれない fem_mik_00814.txt | うん…ありがとう fem_mik_00815.txt | 面倒なだけで、嫌じゃないの? fem_mik_00816.txt | それは…分かる気がする fem_mik_00817.txt | どうして…あんな事を聞いてしまったの…? fem_mik_00818.txt | あんなこと…宗冬と広中に聞くなんて fem_mik_00819.txt | ああ…本当に自分の小ささが嫌になってくる fem_mik_00820.txt | まさか私は…今でも…? fem_mik_00821.txt | それは間違いないのに fem_mik_00823.txt | 一昨日の夕方からニヤニヤしっぱなしだから、何かあるなとは思ってたけど fem_mik_00824.txt | 心当たりがあれば、こんな顔しないでしょ fem_mik_00825.txt | 軽いホラー映画だからね、あの子は。何が出てくるか分からない怖さがあるし fem_mik_00826.txt | え?なに?スヴェが働いてる…? fem_mik_00827.txt | 来るもなにも…え?ていうか、何してるの…? fem_mik_00828.txt | あのさ…お金が必要だったの?それなら、うちでバイトすれば良いじゃない fem_mik_00829.txt | そう…なら良いけど fem_mik_00831.txt | そう。良かったわね…それよりスヴェ fem_mik_00832.txt | あんたは調子乗ると失敗するタイプだから、気をつけなさいよ。皿とか割らないように fem_mik_00833.txt | 本当?嘘をついても分かるんだからね fem_mik_00835.txt | 皐さん、今日のスヴェは皿を何枚割りました? fem_mik_00836.txt | ええ、スヴェにしては珍しく上手に隠したみたいですね fem_mik_00837.txt | えっと…大丈夫そうですか? fem_mik_00838.txt | そうですか…スヴェをお願いします fem_mik_00839.txt | 賭けても良いけど、あの宴会場では明日の朝に死体が転がってると思う fem_mik_00840.txt | 白身魚とかエビのすり身を使った、甘い卵焼きみたいなものね fem_mik_00841.txt | 田作りっていうの。使われてる魚はイワシね fem_mik_00842.txt | 今年は色々あったから、余計に感慨深いかも fem_mik_00844.txt | あんた毎日お皿割ってるんでしょ?皐さんから聞いてるからね、ちゃんと fem_mik_00845.txt | 私としては…香子がスヴェに自転車を教えてくれたのが思い出に残ってるかな fem_mik_00846.txt | え?マジで?年越しの瞬間に地上にいなかったーなんてその年齢でやりたいの…? fem_mik_00847.txt | はぁ…分かったわよ。やれば良いんでしょ、やれば fem_mik_00848.txt | ふふっ…この歳になってなにしてるんだろ fem_mik_00849.txt | この世って、あんた…死んじゃってるじゃない fem_mik_00850.txt | 明けましておめでとうございます fem_mik_00851.txt | 正月早々にスヴェに付き合わされたけど、滑り出しとしては順調かもね fem_mik_00853.txt | スヴェの場合、神様に祈るよりも先にすることあるんじゃない? fem_mik_00854.txt | あと二時間はあるわよ fem_mik_00855.txt | さて、それじゃあ帰りましょうか fem_mik_00856.txt | まあ、日常的に着るものじゃないし fem_mik_00857.txt | 写真は後で現像して渡すから fem_mik_00858.txt | 分かった。そっちも渡すから fem_mik_00859.txt | ええ、そうしましょう。場所は旅館の前で良い? fem_mik_00860.txt | タイマーは10秒後にセットしたから fem_mik_00861.txt | 話してると、そのまま写真に写るわよ fem_mik_00863.txt | お疲れ様。まあ、仕事以外でも疲れただろうけど fem_mik_00864.txt | 私と付き合ってることに? fem_mik_00865.txt | それじゃあ…何の実感? fem_mik_00866.txt | あれって、なに? fem_mik_00867.txt | 宗冬は、嫌? fem_mik_00868.txt | ふふっ、当然よ。そんなの私が一番よく知ってるし fem_mik_00869.txt | 私も、愛してる fem_mik_00870.txt | ふふっ、私がこんなに簡単に愛してるって言えるのがおかしくて fem_mik_00871.txt | 前に付き合っていた時は、その実感すらなかったし、嘘でも言うことができなかったのに fem_mik_00872.txt | あの時と、宗冬に対する想いは変わらないのに fem_mik_00873.txt | こんなにも強く実感して、言葉にしたいって思える fem_mik_00874.txt | そのせいで、時間がかかったけど fem_mik_00876.txt | あ、あのさ…そんなに見ないでよ fem_mik_00877.txt | なによ…そんな、いきなり fem_mik_00878.txt | そういうものなの…? fem_mik_00879.txt | そ、そうなんだ fem_mik_00880.txt | そんなの…前からカッコいいって思ってる fem_mik_00881.txt | 何をいきな…ひゃうっ fem_mik_00885.txt | エッチの時は…しなくていいから fem_mik_00901.txt | 男の子って…ああっ、んっ、エッチすぎる女の子は、あんまり…好きじゃないって…聞いたことあるから fem_mik_00904.txt | う、うるさい…言ってて恥ずかしいんだから fem_mik_00919.txt | それならさ…もっと…キス、しよ? fem_mik_00940.txt | うん…宗冬は…? fem_mik_00941.txt | そっか…ふふっ…嬉しいかも…私を見て…興奮してくれたんでしょ? fem_mik_00942.txt | そっか…ありがとう…それならさ fem_mik_00943.txt | 興奮してくれたお礼に…私がしてあげようか? fem_mik_00945.txt | コンドームの着け方って…あれであってるのよね? fem_mik_00949.txt | ダメ。お礼って言ったでしょ? fem_mik_00950.txt | でも、じゃないの…ちゃんとしてあげるから fem_mik_00953.txt | それじゃあ…動くからね fem_mik_00973.txt | そう?頑張らないでも良いのよ? fem_mik_00978.txt | 私も…一緒に…ひうっ、宗冬と一緒にイきたいからぁ fem_mik_00982.txt | うん…愛してる fem_mik_00989.txt | あああっ、んっ、あうっ…ああああっ! fem_mik_00990.txt | イっちゃってる…宗冬と一緒に…私…私 fem_mik_00993.txt | ふふっ…私もヤバかったかも fem_mik_00994.txt | 私もそれが不安かも fem_mik_00995.txt | 私だって…宗冬の体にハマるんだから fem_mik_00996.txt | 持たない方が良い? fem_mik_00997.txt | やりがいってなんの? fem_mik_00998.txt | ふふっ…期待してるからね fem_mik_00999.txt | それでも…私の方が宗冬をハマらせる自信があるんだからね fem_mik_01039.txt | それで次の手は決まった? fem_mik_01040.txt | それで良いのね? fem_mik_01042.txt | そう…これで詰みね fem_mik_01043.txt | 素直でよろしい fem_mik_01044.txt | うー婆に鍛えられたからね。あんたも習ったら? fem_mik_01045.txt | それは分からないけど、今よりはマシになる…はず fem_mik_01046.txt | それにしても、今日も大人たちはバカ騒ぎね fem_mik_01047.txt | まあ、何にせよ宴会も今日で終わりだから良いんだけどさ fem_mik_01048.txt | 抜けたって言うことにするんでしょ、多分。それより香子は、桑野に帰らないの? fem_mik_01049.txt | 泰然自若ね。なかなか難しそうだけど fem_mik_01050.txt | そう言えばあんた…今日の昼間になんか部屋でやってたけどそれだったのね fem_mik_01051.txt | それが最有力ね。次点で心配御無用かしら fem_mik_01052.txt | 最近、あの子ネットで観てるのよ。国営放送の連続時代劇…豊臣秀吉が主役の作品 fem_mik_01053.txt | まあ、何にせよ…お正月とか新春とか、そんな普通のはないでしょうね fem_mik_01054.txt | 意外にまともね fem_mik_01055.txt | ええ、そうね。スヴェにはうってつけの書き初めね。特に心を無にして、落ち着くってところとか fem_mik_01056.txt | スヴェの生活をしっかりと監視する fem_mik_01057.txt | それなら、そのひと味もふた味も違うスヴェを、ちゃんと見ててあげるわね。せっかく変わってくれたんだから fem_mik_01058.txt | やるべきことって、いつも持ってる手帳に書いてある? fem_mik_01059.txt | おはよう、スヴェ。いくら休みだからって、だらけ過ぎよ…着替えくらいしなさい fem_mik_01060.txt | 寝正月って…もう三日よ?はぁ…まあ、休みだから良いけど fem_mik_01061.txt | はぁ…あんまりスヴェを警戒させないで fem_mik_01062.txt | 私も最初は冗談か何かかと思ったくらい fem_mik_01063.txt | 柊佳はこんなキャラだから、慣れてくれるしかないわね。昔から強引で、無茶苦茶で、マイペースで、他人をからかうのが好きだから fem_mik_01064.txt | そうね…私は結構苦労したんだけど。まさか餌付けが一番効果的なんてね fem_mik_01065.txt | というわけで、私の家にホームステイをすることになったスヴェータ fem_mik_01066.txt | ほら、見惚れてないで二人とも自己紹介しなさいよ fem_mik_01067.txt | まあ、そんなに警戒しなくても大丈夫だから fem_mik_01069.txt | そう、それなら良いわ fem_mik_01070.txt | とにかくね、スヴェータと二人は仲良くなれると思うから。共通してることがわりとあるしね。まずは、二人ともアイスホッケーをしてて fem_mik_01071.txt | 他にもね、二人はメタル好きだし…あっ、宗冬はギターやってて、広中はドラムをやってるわね fem_mik_01072.txt | あと、二人ともホラー映画好きだから、色々と話は合うんじゃない? fem_mik_01073.txt | だから、スヴェータと二人は仲良くなれると思う fem_mik_01074.txt | うん、分かる。その戸惑いは…私も同じだったから fem_mik_01075.txt | 私の時も最初はビクビクしてたけど、すぐに打ち解けるっていうか…馴れ馴れしいレベルになったし fem_mik_01076.txt | まあ、スヴェらしいと、スヴェだから仕方ないは、何日かに一回は言ってるからね fem_mik_01077.txt | 間違えてはいないけどね。今でも初対面の相手には警戒心むき出しだし fem_mik_01078.txt | 当然でしょ。あれだけのことをしたんだし fem_mik_01080.txt | 別に…大したことしてない fem_mik_01081.txt | バスタブの老女のシーンとか悲鳴上げてたけど? fem_mik_01082.txt | ねえ、スヴェを見なかった? fem_mik_01083.txt | 違うの…もう西側は終わってたから fem_mik_01084.txt | スヴェと一緒にいた子に聞いたら、スヴェがバカみたいな速さで終わらせて、どっか別の場所に行ったらしいの fem_mik_01085.txt | というよりも、スヴェが変だったって、ちょっと怯えた様子で子供たちが知らせに来たって言った方が良いかな fem_mik_01086.txt | 分からないから、今探してるんだけどね…近くで終わってないのって、あとはどこかしら? fem_mik_01087.txt | ちょっとスヴェ、あんた fem_mik_01088.txt | スヴェ、ここは雪かきする必要なんてないから fem_mik_01089.txt | 何言ってるのって…あんた手袋どうしたの?血まで出てるじゃない! fem_mik_01090.txt | だから、やる必要なんてないし、ここまでしてやる意味もないでしょ! fem_mik_01091.txt | そういう問題でしょうが! fem_mik_01092.txt | どうしても、やるのね…? fem_mik_01093.txt | スヴェ、みんなで一緒にやるけど良いわね?ダメって言わせるつもりも、元々ないけど fem_mik_01094.txt | 誰がどう見ても変だったわよね…? fem_mik_01095.txt | 一度だけ、チラッと中を見た…というか、不可抗力で見ちゃったことがあるけど、本当に子供のころから作ってるものみたいだったわね fem_mik_01096.txt | まあ、それに関しては…今後は注意して見張るくらいしかできないわね fem_mik_01097.txt | 仲良くなった…のよね? fem_mik_01098.txt | ぷぷっ…正月に香子が桑野に帰らなかったのを、本格的に嫌われたと思い込んだんだ fem_mik_01099.txt | 気にしないで。解決したなら、それに越したことはないし fem_mik_01100.txt | 香子って…ものすっごく鈍いのね fem_mik_01101.txt | どういたしまして。でも、お礼はこれっきりにしてよね。いつもまでも言われると…やりにくいから fem_mik_01102.txt | 連絡したのに、返さなかった方が悪いのよ fem_mik_01103.txt | どっちでも良いけど…そんなの fem_mik_01104.txt | こら、スヴェ。声が大きい fem_mik_01105.txt | 元々は柊佳が昨日誘われなかったーって拗ねたのが始まり fem_mik_01106.txt | 正解。企業物の二時間ドラマを見た影響ね fem_mik_01107.txt | スヴェに新聞の取材ね…しかも、写真付き fem_mik_01108.txt | まあ、可能な限り「ついで」にやるのが、効率的っていうのはわかるけどね fem_mik_01109.txt | まあ、できることが fem_mik_01111.txt | 別に良いわよ。宗冬と同じことを言おうとしただけだから fem_mik_01112.txt | 気にしないで。本当に良いから fem_mik_01113.txt | 時間はまだあるから、今からやれば間に合うでしょ。場合によっては助けを求めれば良いし fem_mik_01114.txt | ええ、もちろん。それで、スヴェ fem_mik_01115.txt | 課題、終わったわよね? fem_mik_01116.txt | ふーん、そう。帰ったら確認するからね? fem_mik_01117.txt | まあ、そうだとは思ったけど…幸代、スヴェから離れなさい fem_mik_01118.txt | スヴェ、なにかある? fem_mik_01119.txt | いや、そうじゃなくて fem_mik_01120.txt | それは良いことだけどね fem_mik_01121.txt | そんなことないわよ。スヴェがちゃんとアイスカフェを考えてるって分かったから fem_mik_01122.txt | そうね…これは私たちのミスね。まあ、それが分かっただけでも無駄じゃなかったわね fem_mik_01123.txt | 宗冬と広中も、その方向で引き続き考えてもらえる? fem_mik_01124.txt | スヴェー。いるのは分かってるんだからねー fem_mik_01125.txt | ほら、やっぱりいた…ていうか、何してんの…? fem_mik_01126.txt | もしかして、窓から逃げようとしたの? fem_mik_01127.txt | はぁ…バカじゃない fem_mik_01128.txt | ああ、そういうこと…課題が残ってたのね。それで、今度こそちゃんと終わったの? fem_mik_01129.txt | 私が家の手伝いをしている時、うかがうようにこっちを見てたでしょ?しかも、今日になって fem_mik_01130.txt | あんたの視線なんてバレバレなんだから。それに私が目を向けると、柱の陰に隠れたりしてるし fem_mik_01131.txt | 何か問題が起きたけど、私には言い出せないことだとは分かった fem_mik_01132.txt | まず、香子を頼るのはないでしょ?スヴェって、無駄に先輩風を吹かしてるし fem_mik_01133.txt | 広中はさっきまでウチに商品の搬入をしてたから、除外できるし fem_mik_01134.txt | そうなると、消去法で宗冬しかいなくなるわけ。どうしてって不思議に思うほどの話じゃない fem_mik_01135.txt | それで、なんで私に正直に言わなかったの?確かに忙しかったけど、スヴェの手伝いくらいならできるんだから fem_mik_01136.txt | 褒めた私をがっかりさせたくなかったからって fem_mik_01137.txt | 怒ってない。何にせよちゃんとできたのは褒めてあげる。それから宗冬、迷惑かけたわね fem_mik_01138.txt | 良いとは思うけど、レシピが適当過ぎない? fem_mik_01139.txt | 確かに何とかなるけどさ。ポンチキのレシピは私も知ってるし fem_mik_01140.txt | でも、目の付け所は良いと思う。あんたが子供の頃に好きだったお菓子か…思いつかなかったのが不思議なくらいね fem_mik_01141.txt | とは言っても、一個だけ問題があるかな fem_mik_01142.txt | 生地に練り込むアンコの量が分からないことね。まあ試行錯誤を繰り返すしかないけど fem_mik_01143.txt | それでも作るべき料理が分かったのは大きな一歩ね。スヴェもよく思いついてくれた fem_mik_01144.txt | 宗冬がね fem_mik_01145.txt | それは、よかったわね fem_mik_01146.txt | そうね。あとは、上手に作れればいいけど fem_mik_01147.txt | それじゃあ、早速作ってみましょうか。ああ、香子も呼んであげないとね fem_mik_01148.txt | ああ、あの二人は今日は予定があるって言ってたから fem_mik_01149.txt | そもそも作ったのはあんたじゃなくて、私と香子。あと名前が長すぎるしダサい fem_mik_01150.txt | ねえ、スヴェ fem_mik_01151.txt | 元気がないように見えた? fem_mik_01152.txt | 何言ってるの?皐さんに食べてもらうのは、あんたが作ったものに決まってるでしょ? fem_mik_01153.txt | あんたのお母さんの料理なんだから、あんたが作るのが一番じゃない? fem_mik_01154.txt | 明日までに作れるようにしてあげるから。そこまで難しいものじゃないから、大丈夫よ fem_mik_01155.txt | それだけ言えれば、余裕ね。大丈夫、そのうち楽しくなるから fem_mik_01156.txt | ついさっきまで自信満々だったのにね fem_mik_01158.txt | ええ、とても美味しいわ。文句なしね。昨日の修行の成果が出たじゃない fem_mik_01159.txt | コツって…本当に調子が良いんだから fem_mik_01160.txt | お礼を言われることじゃないですよ fem_mik_01161.txt | そう…ですね。最初の留学生がスヴェで良かったって、私も思います fem_mik_01162.txt | まあ、似たような子がロシアにうようよいるって考えたくはないですけどね fem_mik_01163.txt | 最後まで面倒は見るつもりです fem_mik_01164.txt | 転ばないでよね fem_mik_01165.txt | ここは、「は」じゃなくて「が」ね fem_mik_01166.txt | それにしても、本当に嬉しかったのね fem_mik_01167.txt | ふふっ、母親が作ってくれたお菓子が認められたんだから当然か fem_mik_01168.txt | 宗冬はいっぱい協力してくれました…うーん、ここも「は」じゃなくて「が」かな fem_mik_01169.txt | ああ、あとは漢字の書き順が理不尽って言ってたっけ fem_mik_01170.txt | それにしても…宗冬か fem_mik_01171.txt | まあ、良いことかな fem_mik_01172.txt | ちょっと意外かな fem_mik_01173.txt | 本当に意外ね fem_mik_01174.txt | スヴェと宗冬なら…良いかな fem_mik_01175.txt | やることがあるって言ってた。何か最近コソコソしてるのよね fem_mik_01176.txt | 危険人物っていうか…滅茶苦茶な人間? fem_mik_01177.txt | まあ、柊佳が何をしようが、滅茶苦茶なことに変わりはないけど、実害は不思議とないのよね fem_mik_01178.txt | アメリカでも、どんな生活をしてたんだか fem_mik_01179.txt | そうだ、スヴェ。明日のインタビューは大丈夫なの? fem_mik_01180.txt | 香子は自分を優先しなさい。スヴェのインタビューは、新聞を読めば良いんだし fem_mik_01181.txt | やかましいし、色々やらかすしね fem_mik_01182.txt | 確かにそうかもね fem_mik_01183.txt | 口を開かなければ、香子の言う通りね fem_mik_01184.txt | どっちもなんだから、仕方ないわよ fem_mik_01185.txt | 香子の言うとおり、スヴェ目当てのお客が増えるとは思う fem_mik_01186.txt | うっつぁしい fem_mik_01187.txt | それにそのうち元に戻るでしょうし fem_mik_01189.txt | ねえ、宗冬 fem_mik_01190.txt | 今のスヴェを見て、どう思う? fem_mik_01191.txt | どうしておかしくなったと思う? fem_mik_01192.txt | 宗冬の都合のいい予想を持っていいと思う fem_mik_01193.txt | あのねぇ…相手はスヴェよ? fem_mik_01194.txt | あの子に理論とか整合性とか、そういうのを期待する方がバカじゃない? fem_mik_01195.txt | 宗冬が混乱するのは分かる。私だって意味分からないしね fem_mik_01196.txt | だけど、大事なのは今のスヴェの状況と感情に、宗冬の想いだと思うけど? fem_mik_01198.txt | それなら、どうするべきかは分かるでしょ? fem_mik_01199.txt | そうね…いつって言われても難しいかな。でも、いつかはこうなるって思ってた fem_mik_01200.txt | 毎日ね…あんたとスヴェを見てると、この雪みたいだなって思ってた fem_mik_01201.txt | ゆっくり感情が降り積もって、いつかは屋根が落ちるくらいになるんじゃないかって fem_mik_01202.txt | そうね…そして宗冬にとっては、ちょっと前かな。広中とアイスホッケーの自主練を始めた頃ね fem_mik_01203.txt | 香子もうっすら気づいてると思う。あの子は遠慮して何も言ってこないけどね fem_mik_01204.txt | とは言っても、急かすつもりなんてないから。宗冬のタイミングで、スヴェに伝えてあげなさい fem_mik_01205.txt | もちろん、スヴェから言ってもらうなんて期待しちゃダメよ?あの子がそんなタマじゃないの分かってるでしょ? fem_mik_01206.txt | ふふっ、宗冬も変わった好みをしてるわね fem_mik_01207.txt | お疲れ様。ちょうど今から始まるところ fem_mik_01208.txt | スヴェよりも皐さんの方が心配になってくるわね fem_mik_01209.txt | さっきまでは、そうだったわよ。でも、宗冬と広中に気づいたら、急に落ち着いた fem_mik_01210.txt | そうそう。落ち着けば大丈夫なんだからね fem_mik_01211.txt | 緊張はしてるけど、テンパらなかったみたいね。まあ、あの子も成長したんじゃない? fem_mik_01212.txt | やっぱり分かる? fem_mik_01214.txt | 分かりやすすぎて、宗冬はむしろ混乱してたしね fem_mik_01215.txt | 恋愛以外でも基本的にそうでしょ、あの子は fem_mik_01216.txt | 良いって言うのは? fem_mik_01217.txt | うん…大丈夫。後悔はない fem_mik_01218.txt | もちろん、構わないわよ fem_mik_01219.txt | 私が宗冬を好きじゃないかって? fem_mik_01220.txt | ええ、好きよ。親戚として、幼馴染みとして fem_mik_01221.txt | 多分、異性としてもね fem_mik_01222.txt | その程度だから、かな。スヴェなら良いかって思える程度の想いだから fem_mik_01223.txt | 少しでも何かが違えば、明確な恋心になったかもしれない。だけど、現実に恋心にならなかった。ただそれだけの話よ fem_mik_01224.txt | それに…宗冬なら、スヴェを任せられるかなって fem_mik_01225.txt | 私の話よりも、香子は良いの? fem_mik_01226.txt | あんたも宗冬のことは嫌いじゃないでしょ?ていうか、好きって言った方が良いんじゃない? fem_mik_01227.txt | いきなり、すごいたとえ話がきたわね fem_mik_01228.txt | そう…お互いに人が良すぎるわね fem_mik_01229.txt | まあ、その時は…間違いなく香子が勝つと思う fem_mik_01230.txt | ええ、そういう仕草をナチュラルにするところとか特にね fem_mik_01231.txt | 帰って来たみたいね fem_mik_01233.txt | 何かあったわね fem_mik_01234.txt | ちょっとスヴェ、どうしたの? fem_mik_01235.txt | 試しに開けてみろって? fem_mik_01236.txt | スヴェ、入るわよ fem_mik_01237.txt | って何してるのよ、あんたは fem_mik_01238.txt | 私に分かるはずないでしょ fem_mik_01239.txt | ちょっと、スヴェ! fem_mik_01240.txt | はっ、美玖!?じゃないでしょうが fem_mik_01241.txt | それで、何があったの? fem_mik_01242.txt | ごめん。香子、交代して fem_mik_01243.txt | 驚天動地だか、青天の霹靂だか、奇々怪々だか知らないけど fem_mik_01244.txt | 分かった。複雑怪奇なのね…もう一度聞くけど、何が起きたの? fem_mik_01246.txt | スヴェ、よかったわね。おめでとう fem_mik_01248.txt | まさかあんた…断ったの?最後の最後で怖じ気づいて fem_mik_01249.txt | 逃げたって…宗冬から? fem_mik_01250.txt | まあ、混乱するのは分かるけど、逃げるのはどうなの? fem_mik_01251.txt | きついし…ショック受けるわよね fem_mik_01252.txt | いや、逃げないから fem_mik_01253.txt | スヴェは宗冬を傷つけたけどね fem_mik_01255.txt | ほら、泣かないの fem_mik_01256.txt | 良い、スヴェ?宗冬は勇気を出して、あんたに告白したのよ?それは分かるわね? fem_mik_01257.txt | それなら、受け入れる拒絶するのどっちだろうが、答えてあげるのが礼儀じゃない? fem_mik_01258.txt | 答えるのにも勇気がいるのは分かるけど、そうするのが正しいことだと私は思う fem_mik_01259.txt | ええ、今はね fem_mik_01260.txt | スヴェが宗冬をどう思ってるのか、正直に話せば良いの。それだけで、宗冬には必ず伝わるから fem_mik_01261.txt | 勇気を出しなさい、スヴェ。それが宗冬に選ばれたあんたの義務なんだから fem_mik_01262.txt | うん…いってらっしゃい、スヴェ fem_mik_01263.txt | なんだか、寂しいかも fem_mik_01264.txt | どっちもかな…幼馴染みが親友の恋人になって、親友が幼馴染みの恋人になるから fem_mik_01265.txt | 香子まで誰かのものになったら、さすがの私も泣いちゃうかもね fem_mik_01267.txt | かなりの大声だったみたいだからね、さすがに香子の家までは聞こえるか fem_mik_01268.txt | え?いや、それは fem_mik_01269.txt | とりあえず、おめでとう fem_mik_01270.txt | 宗冬…スヴェをお願いね fem_mik_01271.txt | 泣かせるのは…まあ、一億歩譲って許すけど、不幸にしたら絶対に許さないからね fem_mik_01272.txt | うっつぁしぃ fem_mik_01273.txt | スヴェ…あんたは、色々と先走ったり、勘違いしたり…宗冬に迷惑をかけるだろうけど、安心しなさい fem_mik_01274.txt | 宗冬なら、絶対にあんたを嫌いになったりしないから fem_mik_01275.txt | 多分、一番喜んでたのは母かもしれない fem_mik_01276.txt | 何を勘違いしたのか、お赤飯を炊いたくらいには fem_mik_01277.txt | ていうか、伝わってるんじゃない?うちの母から fem_mik_01278.txt | 問題はその後よね fem_mik_01279.txt | まあ、それより問題は周りよね fem_mik_01280.txt | 一長一短よね、本当に fem_mik_01281.txt | 分かってるけど、ばっちりじゃないわね fem_mik_01282.txt | スヴェがしばらく凹みそうね fem_mik_01283.txt | あれは完全にテンパってるわね fem_mik_01284.txt | 今からテンパってどうするのよ fem_mik_01285.txt | 大人しく先延ばしにしてもらったら?宗冬のおじさんとおばさんなら、良いって言ってくれるはずだけど fem_mik_01286.txt | そこまでしなくて良いのに fem_mik_01287.txt | うっつぁしぃ fem_mik_01289.txt | アルバム…? fem_mik_01290.txt | ええ、そうね fem_mik_01291.txt | 気を使わない…ううん、ありがとう、スヴェ。大事に使わせてもらうわね fem_mik_01292.txt | ふふっ…アルバムかぁ fem_mik_01293.txt | それにしても初めてのバイト代で、プレゼントなんて fem_mik_01294.txt | ふふっ、早速使わせてもらおうかな fem_mik_01295.txt | まだまだ余裕はあるかな fem_mik_01296.txt | これが…スヴェと私たちの笑顔で埋まると良いな fem_mik_01297.txt | 吹きさらしだから余計にね fem_mik_01298.txt | まだ時間はあるんだから、焦らないの fem_mik_01299.txt | にゅーってワカサギ好きなの? fem_mik_01300.txt | そう…覚えておく fem_mik_01301.txt | んっ、来たわね fem_mik_01302.txt | 今、群れがいるから焦らずにやれば大丈夫 fem_mik_01303.txt | 広中も言ってたけど、視覚よりも感覚が大事。あんたの得意な分野でしょ fem_mik_01304.txt | 焦らずに、慎重にね fem_mik_01306.txt | まあ、運が良かったんでしょ fem_mik_01307.txt | 誘おうとしたけど、出かけてたのはあんたでしょ fem_mik_01308.txt | はいはい。それで、どこに行ってたの? fem_mik_01309.txt | あんた、バカにしてるの? fem_mik_01310.txt | そう…出るのよ。クッキーマンが fem_mik_01311.txt | 片腕が鎌になっていて、それで人を殺しまくるの fem_mik_01312.txt | はぁ…それなら、これを期にスヴェと一緒に観に行ったら? fem_mik_01313.txt | デートでしょ fem_mik_01314.txt | スヴェ、お行儀が悪い fem_mik_01315.txt | だってじゃないの fem_mik_01316.txt | 幸代…スヴェで遊ばない fem_mik_01317.txt | 随分と余裕じゃない fem_mik_01318.txt | その代わりにバイトに精を出しなさいよ fem_mik_01319.txt | スヴェ。それ、「月が綺麗ですね」だから fem_mik_01320.txt | ビンビンってあんた fem_mik_01321.txt | 最初にそれなの、あんたは fem_mik_01322.txt | スヴェに何かあったんですか? fem_mik_01323.txt | よくない事なんですね fem_mik_01324.txt | 分かりました fem_mik_01325.txt | それなら、香子にも声をかけることにします fem_mik_01326.txt | ええ、そうしましょう fem_mik_01327.txt | ねえ、スヴェ fem_mik_01328.txt | あのさ…私は、その…温かい言葉とか、上手な慰めなんてできないけど fem_mik_01329.txt | スヴェ…私も…悲しいよ fem_mik_01330.txt | お母さんに…会いたかったよね…私も…スヴェをお母さんに会わせたかった fem_mik_01331.txt | スヴェの方が…悲しくて辛いのは分かってる。だけど、スヴェと同じ気持ちだから fem_mik_01332.txt | 分かった。スヴェは一人で行くの? fem_mik_01334.txt | そうよね…仕事も手に付かないって状態でしょうし fem_mik_01335.txt | 帰って来たみたいね fem_mik_01336.txt | スヴェっ!? fem_mik_01337.txt | 柊佳、どいて! fem_mik_01338.txt | は?あんた何言ってるの…?うー婆も、何か知ってるんでしょ? fem_mik_01339.txt | まあ、良いけど。あとで話を聞かせてもらうから fem_mik_01340.txt | スヴェ…何してんのよ fem_mik_01341.txt | それで…話を聞かせてくれるんでしょうね?ううん…絶対に話してもらうから fem_mik_01342.txt | なんで…そんなことしたの? fem_mik_01343.txt | それは…スヴェが子供のころに聞いてたから fem_mik_01344.txt | なにそれ…ふざけてんの…? fem_mik_01345.txt | もしかして、この前桑野に行ったのは fem_mik_01346.txt | なんで…なんで、そんなこと頼んできたの? fem_mik_01347.txt | スヴェ…全部聞いたよ fem_mik_01348.txt | ねえ、話そう…スヴェ。話をしようよ fem_mik_01349.txt | あのバカ fem_mik_01350.txt | そう…一応、恋人のLETTERだけは読んでるのね fem_mik_01351.txt | ごめん、なんかやっかんでるみたいに聞こえるわね fem_mik_01352.txt | もう四日目ね fem_mik_01353.txt | ショックが大きかったっていうのもあるけど fem_mik_01354.txt | とりあえず、行きましょうか fem_mik_01355.txt | スヴェ…起きてる? fem_mik_01356.txt | 今日はみんないるから…少しだけ話さない?みんな、スヴェを心配してるんだから fem_mik_01357.txt | みんなスヴェのこと大好きだから…放っておけないよ fem_mik_01358.txt | そんなことない。スヴェのことはみんなが fem_mik_01359.txt | そう…分かった fem_mik_01360.txt | だとしたら、なに? fem_mik_01361.txt | うー婆。マスターキー使っても良い? fem_mik_01362.txt | 知ってる、そんなこと。それで、良いの? fem_mik_01363.txt | 分かってる fem_mik_01364.txt | 宗冬、香子、広中…外にいて。スヴェの部屋の窓の下に fem_mik_01365.txt | 良いから、さっさと行って fem_mik_01366.txt | にゅー、行くよ fem_mik_01367.txt | あんた、今どこで情けなく座ってるの?コタツに入ってる?それとも窓の近く? fem_mik_01368.txt | まあ、どうせベッドに背中を預けて、メソメソ泣いてるんでしょ? fem_mik_01369.txt | うっつぁしぃ! fem_mik_01370.txt | くだらないことをグダグダ言って、優しい声をかければメソメソ泣いて…いい加減、頭にきた fem_mik_01371.txt | すぐに分かる fem_mik_01372.txt | ドアから離れてろ、分からず屋 fem_mik_01372_2.txt | あの映画が好きな、あんたが喜ぶことっ! fem_mik_01373.txt | 正気に決まってる! fem_mik_01374.txt | でれすけを、引きずり出してやる fem_mik_01375.txt | 引きずり出して、はっつけて、謝らせてやる fem_mik_01376_1.txt | Here’s Johnny fem_mik_01377.txt | こんのぉー、おんつぁげすがぁ! fem_mik_01378.txt | このでれすけ!おんつぁげす! fem_mik_01379.txt | このバカ!アホ!って言ってんの! fem_mik_01380.txt | にゅーだって、こんなに怒ってるじゃない!このバカ!アホ!分からず屋! fem_mik_01381.txt | なんで…なんで…そんなこと言うのよ fem_mik_01382.txt | あんたは…あんたは愛されてるでしょ…こうやって…みんなが周りにいるじゃない fem_mik_01383.txt | これを見ても…分からないの?あんたが…どれだけ周りに必要とされてるのか fem_mik_01384.txt | 香子はあんたのために泣いたのよ?広中はご飯も喉を通らないくらいに心配したのよ? fem_mik_01385.txt | 宗冬はあんたがいないって、寂しがってたのよ?だけど…アイスホッケーをやってると、その寂しさがなくなるって苦しんでたのよ? fem_mik_01386.txt | それなのに、愛されないなんて…よく言えるわね fem_mik_01387.txt | ねえ…本当に分からない?分かってくれないの? fem_mik_01388.txt | 私たちには…あんたが…スヴェが必要なのに…こんなにも…あんたを愛してるのに fem_mik_01389.txt | ふざけるなっ! fem_mik_01390.txt | いらない子?愛されない子?そう思うなら勝手にしろ! fem_mik_01391.txt | 自分のことをそう思うのは構わない。ウジウジし続けて、メソメソ泣き続ければ良い fem_mik_01392.txt | だけど…だけど fem_mik_01393.txt | 私の一番の親友のスヴェトラーナ・グルチェンコを悪く言うのは…たとえあんたでも、絶対に許さない! fem_mik_01394.txt | でもじゃない!スヴェのことを悪く言うな! fem_mik_01395.txt | あんたは知らないかもしれないけれどね、スヴェは…分からず屋で、子供っぽくて、臆病者で、カッコ悪くて、後先考えないお調子者だけどね fem_mik_01396.txt | 誰よりも優しくて、人懐っこくて、明るくて、前向きで、カッコいい人なんだ! fem_mik_01397.txt | 誰からも愛されて、誰をも愛して、誰からも必要とされて、誰をも必要とする人なんだ! fem_mik_01398.txt | そんな私の大好きな親友を…悪く言うな! fem_mik_01399.txt | あんたは…私の一番の親友なんだからさ…いらないとか…愛されないとか言わないでよ…お願いだから fem_mik_01400.txt | そんなの悲しいじゃない…あんたを大好きな私たちが惨めじゃない fem_mik_01401.txt | 謝るな…あんたは…悪くない。大好きなあんたには…泣いて欲しくないんだから…ずっと…いつもみたいに笑っていて欲しいんだよ fem_mik_01402.txt | うん…私もあんたが大好きだよ fem_mik_01403.txt | 当たり前じゃない…そんなの…ずっと…あんたのこと、大好きだよ fem_mik_01404.txt | ほら、みんな良い笑顔してるでしょ? fem_mik_01405.txt | ふふっ、良いじゃない。これはこれで。その後の写真との比較にもなるし。ビフォアーアフターみたいに fem_mik_01406.txt | そうね…この時にスヴェが着てる振り袖は、うー婆が若いころに着てたのだって知ってた? fem_mik_01407.txt | ふふっ。もしかしたら、お宝級かもね fem_mik_01408.txt | あっ、この写真は…香子と初めて撮ったやつね fem_mik_01409.txt | いやいや、それはスヴェがいきなり抱き着いたからよ fem_mik_01410.txt | ええ、スヴェと宗冬が恋人になってからの、初めてのツーショットね fem_mik_01411.txt | そうね…スヴェがいるから生まれた一枚ね fem_mik_01412.txt | あー、もう。泣きそうにならないの。ほら、深呼吸しなさい fem_mik_01413.txt | ねえ、スヴェ。宗冬に会いたい? fem_mik_01414.txt | そっか…うん、そうよね。分かった、私が何とかしてあげる fem_mik_01415.txt | 明日からは、ずっと宗冬と一緒にいられるようにしてあげるから fem_mik_01416.txt | というわけで、スヴェを引き取って fem_mik_01417.txt | 恋人でしょ?それくらい当然じゃない?スヴェの部屋のドアはまだ修理中なんだし fem_mik_01418.txt | そんなこと言っても、さすがにずっと私と同じベッドって言うのも大変でしょ?二人で寝るにはちょっと狭いし fem_mik_01419.txt | あーあ、恋人がこんなに健気なのに、彼氏ときたら…はぁ、情けないわねー。この甲斐性なし fem_mik_01420.txt | いえ、そんなことないです。スヴェをよろしくお願いします fem_mik_01421.txt | 黒画面に映る自分を見てるとか fem_mik_01422.txt | じゃあ、何してるのかしら? fem_mik_01423.txt | へぇ…思い切ったわね fem_mik_01424.txt | ふふっ、それもスヴェと同じじゃない。その意味では上手く合ってるのかな fem_mik_01425.txt | 喜ばせたんだから、責任取りなさい fem_mik_01426.txt | え?いや、なんとなく保存した方が良いかなって fem_mik_01427.txt | 一番きつかったのは…夏に京都の禅寺での座禅ね fem_mik_01428.txt | 別に大したことない。きつかったのは確かだけど、同じくらいに楽しかったから fem_mik_01429.txt | なに?今、何か言った? fem_mik_01430.txt | スヴェ、泣かないの fem_mik_01431.txt | そう…かもね fem_mik_01432.txt | 別に私は何もしてないから fem_mik_01433.txt | そのご近所のほとんどが、ここにいるわけだし fem_mik_01434.txt | ああ、宗冬はそういうところが上手いから fem_mik_01435.txt | まあ、そう言われればそうかもね。スヴェと香子からすればなおさら fem_mik_01436.txt | まあ、あくまでも苦手ってレベルで、できないって話でもないし fem_mik_01437.txt | だとしても、気にする必要はないと思うけど?宗冬は嫌なことははっきりと嫌だって言えるから fem_mik_01438.txt | それに、勘違いっていうほど大きな話じゃないしね。他人の性格なんて、受け取りよう次第でしょ? fem_mik_01439.txt | そうかもね…だとしても、それを宗冬が受け入れている限り、口を出すつもりはないけど fem_mik_01441.txt | あのさ、香子 fem_mik_01442.txt | 誰と似てるとか、誰と比較されてるとか、誰かよりも劣ってるとか、考えなくて良いんじゃない? fem_mik_01443.txt | スヴェ、あんまりクルクル回らない fem_mik_01444.txt | どっちもじゃない?スヴェだし fem_mik_01445.txt | まあ、来週には学園が始まるわけだけど…ああ、そうだスヴェ fem_mik_01446.txt | 念のために確認するけど、あんた課題やったわよね? fem_mik_01447.txt | どれくらい残ってるの?まさか全然手をつけてないってわけじゃないでしょ? fem_mik_01448.txt | じゃあ、古文と現代文と漢字の書き取りね? fem_mik_01449.txt | まあ、広中の言う通りだと思うけど。五日はあるから何とかなるか fem_mik_01450.txt | はいはい、本当に調子いいんだから fem_mik_01451.txt | 意外…香子が終わってないなんて fem_mik_01452.txt | 優等生っぽい香子とスヴェを比べるのが間違い fem_mik_01453.txt | いや、その考えがおかしいから。ていうか、少しは反省しなさいよ fem_mik_01454.txt | ねえ、香子。あなた理系が苦手? fem_mik_01455.txt | その印象は分からなくもないけど、宗冬は英語以外の文系科目は苦手なの fem_mik_01456.txt | スヴェ…威嚇しないの fem_mik_01457.txt | なに怖じ気づいてるのよ。大事な後輩を守るんでしょ? fem_mik_01458.txt | そうそう。ワンパンで沈めるんでしょ? fem_mik_01459.txt | スヴェも結も香子大好き人間だから、お互いにライバル視してるわけね fem_mik_01460.txt | それで、今日は何の用? fem_mik_01461.txt | 香子の調子がいい、ね…逆に聞くけど、それをどうして結は知ったの? fem_mik_01462.txt | 分かってる。私も香子を追い詰めたくはないから。スヴェもそれでいいわね? fem_mik_01463.txt | 私が聞いたのは、宗冬に励まされたってことくらいね fem_mik_01464.txt | 香子は宗冬を一番信頼してるみたいだし fem_mik_01465.txt | ええ、もちろん fem_mik_01466.txt | まあ、具体的にどう励ましたかは、宗冬に聞けば分かると思うけど fem_mik_01467.txt | 宗冬の家までの地図を描いてあげるから、今から行ってみたら? fem_mik_01468.txt | 結が香子を大好きっていうのは、その通りだけど? fem_mik_01469.txt | まあ、それが上手くできない人もいるってこと fem_mik_01470.txt | なんでもない fem_mik_01471.txt | 何にせよ、これで無事に冬休みの懸案事項は、全て解決したってことね fem_mik_01472.txt | 私も広中と同じね。あとは、スヴェの課題を一緒にやったこと fem_mik_01473.txt | 一応、私もいるけどね fem_mik_01474.txt | 責めるわけでも、怒ってるわけでもないけど fem_mik_01475.txt | 私の大事な後輩に手を出した事情を話してもらいましょうか fem_mik_01476.txt | 付き合い始めたのは一昨日ね fem_mik_01477.txt | まあ、とりあえず…私から言えるのは、おめでとうってことくらいね fem_mik_01478.txt | アベックって…なんで、そんな古い言葉知ってるのよ fem_mik_01479.txt | すぐにバレるのが、あの二人らしいけどね fem_mik_01480.txt | 良いって言うと? fem_mik_01481.txt | 特にはないかな fem_mik_01482.txt | そうね…寂しいかな fem_mik_01484.txt | それはつまりこういうこと?私が宗冬のことを好きだけど、告白しないままで良かったって言う意味? fem_mik_01485.txt | 私が宗冬を好きか…好きなのは間違いないと思う fem_mik_01486.txt | 恋愛感情、という意味では微妙ね。ああ、そうだ…閾値って生物でやったでしょ? fem_mik_01487.txt | 好きだけど恋には至ってないってところかな。私にとって恋愛はね…全か無かの法則なんだ fem_mik_01488.txt | 時々、あんたって鋭いこと言うわよね fem_mik_01489.txt | 変わったかもしれないし、変わらなかったかもしれない。そして、現実として変わらなかった fem_mik_01490.txt | 大切な幼馴染みと後輩が恋人同士になった。ただ、それだけの喜ばしい話よ fem_mik_01491.txt | そういうあんたは良かったの? fem_mik_01492.txt | 宗冬のこと嫌いじゃなかったでしょ?むしろ、好きなんじゃない? fem_mik_01493.txt | LETTERで散々情報を拡散したくせに、いい笑顔で言うわね fem_mik_01494.txt | ものすごい上から目線だけど、それには同意するかな。変な男に香子は任せられないし fem_mik_01495.txt | それに大事な幼馴染みを任せられるのは、香子くらいだし fem_mik_01496.txt | スヴェも…まあ入ってるかな fem_mik_01497.txt | そうね。香子と宗冬の関係が変わったからね fem_mik_01498.txt | ええ、悪くないことだと思う fem_mik_01499.txt | まあ、ここは我慢するしかないわね。遅かれ早かれ、こうなる運命なんだし fem_mik_01500.txt | そうね。今のだらけてる姿を香子に見せたら、百年の恋も冷めると思う fem_mik_01501.txt | 炎上してる香子の元に、ガソリン持って駆けつけるようなものだからね fem_mik_01502.txt | 別に怒っていないし、言動に出してもいない fem_mik_01503.txt | 生まれ育ちとか、付き合う上では関係ないでしょ?それをもって苦労するとか障害になるとか、くだらないし気に入らない fem_mik_01504.txt | あんたは香子の何なのよ fem_mik_01505.txt | 真顔で言えるのは褒めてあげる fem_mik_01506.txt | え?そうなの? fem_mik_01507.txt | そう…宗冬がね。でも、スヴェは香子に秘密にできるの? fem_mik_01508.txt | あんたの脳内辞書には、致命的な誤植があるみたいね fem_mik_01509.txt | そうね…自分でやりたいことを見つけて、そのための方法を見つけようとしてる fem_mik_01510.txt | その意味で宗冬は良いけど、問題は香子よね fem_mik_01511.txt | 香子は、自分自身と宗冬を勘違いしてるみたいだから fem_mik_01512.txt | 香子が宗冬に惹かれたのは、自分と似たところがあるから。宗冬もそれは同じでしょ? fem_mik_01513.txt | でもさ、スヴェから見ても分かる通り、今の宗冬って変わり続けてる fem_mik_01514.txt | そして、多分…まだ香子はそれを想像もしてないはず fem_mik_01515.txt | 似てるから好きになったし、好きになってくれた。それなのに、その相手がどんどん変わっていくのよ? fem_mik_01516.txt | 香子からしたら、宗冬が一方的に成長して、自分は置いてけぼりにされた気持ちになるでしょうね fem_mik_01517.txt | そして、そんな宗冬を重荷に感じるかもしれない fem_mik_01518.txt | まさか、言うはずないでしょ fem_mik_01519.txt | そういうスヴェはどうするの?別に私は止めないけど fem_mik_01520.txt | 本当に…似た者同士だからね fem_mik_01521.txt | そのイメージで間違えてない。ただ、怖いのレベルが違うけど fem_mik_01522.txt | 何回か泣きそうになって、終わった後は魂が抜けてた fem_mik_01523.txt | 恋人同士だからね、色々とあるんでしょ fem_mik_01524.txt | あのね、助けを求めるように見ないでくれる?自分で言ったんだから、責任を持ちなさい fem_mik_01525.txt | 交際が順調で良いんじゃない? fem_mik_01526.txt | だから、私を見ないでよ…さすがに何とも言えないから fem_mik_01529.txt | 香子のことは、好き? fem_mik_01530.txt | 居心地はいい? fem_mik_01532.txt | それは否定しないし、その通りだと思う。でも、私たちも宗冬を必要としてる fem_mik_01533.txt | もちろん。むしろ、宗冬が分からないって言ったら、はり倒すところだった fem_mik_01534.txt | 香子が弱い子っていうのは知ってる? fem_mik_01535.txt | それが分かってるなら、問題ない fem_mik_01536.txt | 私と宗冬はさ…ちょっと違うでしょ。私達五人の関係の中でも fem_mik_01537.txt | 宗冬、おめでとう。これを二人だけの時に言いたかった fem_mik_01538.txt | 香子は私にとって大切な友達で後輩。だから…香子と宗冬なら、私は香子の味方になる fem_mik_01539.txt | 泣かせたり悲しませるのは仕方ない。だけど、香子を不幸にしたら絶対に許さない fem_mik_01540.txt | 本当に縁を切って、あんたをこの町から追い出してやる fem_mik_01541.txt | 決めてるけど、いきなりどうしたの?ていうか、あんたの方こそ決めたの? fem_mik_01542.txt | 再来日ってバンドかなんかみたいだし、私は聞いてないけど…決まってるなら良いんじゃない? fem_mik_01543.txt | は?なんで私の大学がスヴェにって…あんたまさか fem_mik_01544.txt | なんで愕然としてるのよ fem_mik_01545.txt | え?嘘でしょ?あんたマジで言ってるの? fem_mik_01546.txt | あのさ、スヴェ。一緒の大学も同居も良いけど、東北国際大学に入れるの? fem_mik_01547.txt | 偏差値の低い発言しないでよ fem_mik_01548.txt | でも、あの大学の留学生入試の科目は、スヴェが苦手なのは少ないんじゃない? fem_mik_01549.txt | 勝ち目って表現は止めなさい…まあ、留学生のカテゴリーによって異なるから、そこはスヴェが調べないとダメだからね fem_mik_01550.txt | スヴェのお陰で、二人が喧嘩してることは分かった fem_mik_01551.txt | それで、なんで喧嘩したの? fem_mik_01552.txt | あのさ、香子。私たちは香子の味方だから。何があっても、それだけは忘れないで fem_mik_01553.txt | この前、私が宗冬を連れて写真撮影に行ったでしょ?香子がちょっとヤキモチ焼いてるのは分かってたけどさ fem_mik_01554.txt | その時にね、宗冬に言ったの。香子と宗冬なら、私は香子の味方になるって fem_mik_01555.txt | 幼馴染みで親戚ね。それでも、私は香子の味方でいようって思ったの fem_mik_01556.txt | 理由?そんなの香子が好きだからに決まってるでしょ?そして、宗冬よりも大事だから fem_mik_01558.txt | 香子の夢を笑うはずなんてないじゃない fem_mik_01559.txt | 私だって逃げる時は逃げる。勝ち目のない勝負なんて絶対にしないだけ fem_mik_01560.txt | 香子の話を聞いてて思ったけど、やっぱり宗冬が悪いじゃない fem_mik_01561.txt | 多分、100人に聞けば100人は、香子が悪いって言うと思う fem_mik_01562.txt | それでも、私とスヴェは101人目と102人目なの fem_mik_01563.txt | 宗冬が上手くやれば、香子が泣く必要なんてなかったのにね fem_mik_01564.txt | 話を聞いても、やっぱり香子が悪いとは思わないし、絶対にそんなことは言わない。だけど fem_mik_01565.txt | 香子が自分のことを悪く言うのだけは、絶対に見過ごせない fem_mik_01566.txt | 大丈夫。現時点でできる唯一のことだから fem_mik_01567.txt | アンカーとハーネスの着け方を事前にしっかり教えておけば、大丈夫だと思う。宗冬は雪下ろしに慣れてるし fem_mik_01568.txt | 香子ー、気をつけなさいよー fem_mik_01569.txt | 宗冬っ! fem_mik_01570.txt | スヴェ、宗冬のおじさんに電話して!それが終わったら、近所の家を回って助けを呼んできて! fem_mik_01571.txt | おはよう、宗冬 fem_mik_01572.txt | 行きましょう、広中、スヴェ fem_mik_01573.txt | 正論だし、香子を慮ってることも分かる fem_mik_01574.txt | そもそも言い過ぎたと思ったから、香子のお見舞いも出迎えも拒否したんでしょ? fem_mik_01575.txt | 自分のためにオリンピックを目指すとか、そこは喜ぶべきところでしょ…本心はともかくとして fem_mik_01576.txt | その後に落ち着かせてから諭せばいいじゃない fem_mik_01577.txt | けど?今…けどって言った? fem_mik_01578.txt | そんなの分かってるに決まってるでしょ fem_mik_01579.txt | 広中の言う通り fem_mik_01580.txt | 頭の中を整理次第、謝罪しなさい fem_mik_01581.txt | そう…でも、無理はしないようにね fem_mik_01582.txt | あんたがソワソワしてどうするのよ fem_mik_01583.txt | どうしたって、あんたは見ないの…あっ fem_mik_01584.txt | おまけに香子とは連絡も取らなかったしね fem_mik_01585.txt | その番組の中で県内の将来有望なアスリートを紹介するコーナーがあるの fem_mik_01586.txt | 前回出たのが結でね、彼女が香子を指名したのよ。本当は事前に許可を得る約束なんだけど、それを忘れてたみたい fem_mik_01587.txt | スヴェ。うるさい fem_mik_01588.txt | 目がクリクリしてるのは、この時からみたいね fem_mik_01589.txt | 美少女なのは事実だけど、広中に同意するわね。結も同じように紹介されてたし fem_mik_01590.txt | 嫉妬しないの fem_mik_01591.txt | 間違いないわね。近所迷惑にならなければ良いけど fem_mik_01592.txt | あんた、これから大変よ?未来のメダリストの恋人なんだから fem_mik_01593.txt | ふふっ…成長した fem_mik_01594.txt | 改めて聞くとさいてーね fem_mik_01596.txt | いや、すごいわ。ここまで言えるなんて。スヴェ以上のビッグマウスじゃない fem_mik_01598.txt | 今、言ったわよね? fem_mik_01599.txt | 気分としては、オカルト系を観たいかも。昨夜は殺人鬼ものだったし fem_mik_01600.txt | 悪魔が暴れる系で私たちが観てない作品となると fem_mik_01601.txt | いらっしゃい。インターフォンを鳴らさないのには慣れたみたいね fem_mik_01602.txt | ところで、一人で来たの?予備校に行った宗冬と一緒だと思ったけど fem_mik_01603.txt | スヴェにも家事をみっちり教えないとダメなんだけど、どうおだてれば良いのやら fem_mik_01604.txt | それで、家事がどうしたの? fem_mik_01606.txt | いや、別に変ってことはないけれど fem_mik_01607.txt | あのさ…それ、宗冬は知ってる? fem_mik_01608.txt | なんでいきなり? fem_mik_01609.txt | えっと…話を整理すると…やりたいことをやるために、我がままに自由に生きようと決意したと fem_mik_01610.txt | そして、他にやりたいことはないかって考えたら、宗冬のお嫁さんになりたいって思ったと fem_mik_01611.txt | あんたが教えるわけじゃないでしょうが fem_mik_01612.txt | そうだ。そこまで言うなら、スヴェもしてみる?少しくらい家事を覚えても損はないんじゃない? fem_mik_01613.txt | あんたはどこに適してるのよ fem_mik_01614.txt | 教えるのは良いけど、まだ早すぎない? fem_mik_01615.txt | まだ香子には早いというか、もう少ししてからでも良い気はするけど? fem_mik_01616.txt | 結に話したの…?宗冬と結婚したいって fem_mik_01617.txt | まあ、そうよね。そこは常識的な判断ができてるようで良かった fem_mik_01618.txt | まあ、婚約者とか許嫁って、この町では珍しくはないけど fem_mik_01619.txt | 香子が望むなら協力するけど、宗冬にはいつかちゃんと話しなさいよ? fem_mik_01620.txt | 宗冬と将来結婚したいし、そのために色々と頑張ったって fem_mik_01621.txt | まあ、それくらいなら良いか fem_mik_01622.txt | 翌日に即実行するなんてね fem_mik_01623.txt | まさか、朝起こしに行ったと聞かされるなんてね fem_mik_01624.txt | ちなみに、宗冬にはなんて説明したの? fem_mik_01625.txt | いや、事実でしょ。あんたが吹き込んだんだし fem_mik_01626.txt | ねえ、宗冬に将来結婚したいって言ってないの? fem_mik_01627.txt | それで話を戻すけど、なんで言わないわけ? fem_mik_01628.txt | ごめん、何言ってるかちょっと分からない fem_mik_01629.txt | 度胸はあるのに自信がないっていうのが本音? fem_mik_01630.txt | 宗冬の反応を見れば、自信なんて簡単につくと思うけど fem_mik_01631.txt | まあ、自信がないなら仕方ないか fem_mik_01632.txt | 謝る必要なんてないけど…いつかは必ず言うのよ? fem_mik_01633.txt | 落ち着きなさい、スヴェ…まあ、いきなりなのは、相変わらずだけど fem_mik_01634.txt | 宗冬の手首 fem_mik_01635.txt | あそこのカレーは最近で言うゲレ食として、人気らしいわね fem_mik_01636.txt | まあ、宗冬が良いって言うなら、私も良いけど fem_mik_01637.txt | それよりあんた、スキーできるの?そんな話は聞いてないけど? fem_mik_01638.txt | キョトンとしないの…滑れないのにどうするのよ fem_mik_01639.txt | ちょっと、なんで私が滑れない前提なのよ…?ていうか、話の流れ的に、そう思えるのが不思議なんだけど fem_mik_01640.txt | スヴェ、ちゃんと前を向きなさい fem_mik_01641.txt | えへへっ、じゃないでしょうが fem_mik_01642.txt | ああ、自転車の一件ね…あの時も香子がスヴェに教えてあげてたっけ fem_mik_01643.txt | 今度は、宗冬も一緒だと良いわね fem_mik_01644.txt | 香子も宗冬と同じで、急ぎ過ぎることがあるからね。まあ、それが悪いとは言わないけどさ fem_mik_01645.txt | 今はまだ、そこまでじゃないけどね。だから、先にこうやって言ってるわけだし fem_mik_01646.txt | のんびりゆっくりやる心地よさを、覚えておきなさい fem_mik_01647.txt | まあ、香子には悪いかもしれないけど、宗冬がいなくて良い機会だったし fem_mik_01648.txt | 成長したわね、本当に fem_mik_01649.txt | そう言えば、私もスキー部の人から聞いたわね。最近の香子の上達ぶりを見れば、いいところまでいけるんじゃないかって fem_mik_01650.txt | もちろん、行く予定 fem_mik_01652.txt | ありがとう、香子。そう言ってくれて嬉しいよ fem_mik_01653.txt | 分かれば良い fem_mik_01654.txt | まあ、二人の仲が良いのは分かったけどさ fem_mik_01655.txt | もちろん良いけど、香子との交際で悩んでるの? fem_mik_01656.txt | 女子の間では、あれが普通なの fem_mik_01658.txt | まあ、あれね…宗冬らしいんじゃない fem_mik_01659.txt | でも、それを意識するのは良いことだとは思うわよ? fem_mik_01660.txt | 憧れるシチュエーションは千差万別だしね fem_mik_01661.txt | 私も広中の意見に一票。もしも、香子と宗冬が本気で愛し合ってるなら、形なんて文字通りの飾りになるだろうし fem_mik_01662.txt | うちこそ参考にならないと思うけど fem_mik_01663.txt | とにかく、宗冬の言葉で想いを伝えれば良いって思うけど? fem_mik_01664.txt | 本人としては一生の思い出にしたいのは分かるけどね。奇を衒った演出とか、やたら詩的な言葉とか fem_mik_01665.txt | 動画投稿サイトにあるそれ系の動画だと、見てられないのもあるし。そういうのを反面教師にすれば良いんじゃないの? fem_mik_01666.txt | どういたしまして。それより、怪我をしないようにね fem_mik_01667.txt | 私って…こんなに不細工? fem_mik_01669.txt | トレーラー…?まさか fem_mik_01670.txt | はぁ…また、あの人は fem_mik_01671.txt | 明けましておめでとう。そして、お帰りなさい fem_mik_01672.txt | 柊佳…あんまりスヴェを警戒させない fem_mik_01673.txt | 新幹線と電車を乗り継いできなさいよ、普通に…ていうか、帰ってくるのいきなり過ぎるんだけど fem_mik_01674.txt | 正直な話をすれば、二度と戻らないと思ってた fem_mik_01675.txt | そういうわけじゃないけどね。向こうの生活が肌に合ってるって感じがしたから fem_mik_01677.txt | え?あっ…うん、ごめん。ちょっとぼーっとしてた fem_mik_01678.txt | 主賓が開催を催促ってどうなのよ…ていうか、準備を手伝う気すらないでしょ fem_mik_01679.txt | それをマジで言ってるなら、頭かち割って中を見てみたいわね fem_mik_01680.txt | 連絡もなくアメリカに行って、連絡もなくいきなり帰ってきたら、呆れる方が先に決まってるでしょ fem_mik_01681.txt | 柊佳…スヴェを怖がらせないの。これ以上やったら、さすがに怒るからね fem_mik_01682.txt | そう…お客様に褒めてもらって、私としても鼻が高いわ fem_mik_01683.txt | それより…自分の部屋の掃除した?一週間以上前からずーっと言ってるわよね? fem_mik_01684.txt | スヴェに良いこと教えてあげる。私がこの世界で一番嫌いなのは嘘を fem_mik_01685.txt | それなら、何をするべきか分かるわよね? fem_mik_01686.txt | お疲れ様。悪かったわね、無理言って fem_mik_01687.txt | それは日本というよりも、実家だからでしょ。あんたも宗冬を見習って、ちょっとくらい手伝いなさいよ fem_mik_01688.txt | そんなこと言ったら、私だって向いてないわよ。ていうか、あんた跡取りなんだから少しくらい fem_mik_01689.txt | 柊佳。くだらないこと言わないの fem_mik_01690.txt | 怒ってない。それより、電球の付け替えを手伝いなさい fem_mik_01691.txt | 本当に、働くの嫌いよね fem_mik_01692.txt | 好きになれとまでは言わないけど、実家の手伝いくらいしても罰は当たらないと思うけど? fem_mik_01693.txt | 地元愛と家族愛は薄れてないとか言ってたのは誰? fem_mik_01695.txt | 私は真面目に話してるの。いい加減にしないと怒るわよ? fem_mik_01696.txt | 私が言ってるのは、そうじゃなくて fem_mik_01697.txt | はぁ…疲れる fem_mik_01698.txt | 何してるんだろ…私は fem_mik_01699.txt | ええ、良いわよ fem_mik_01700.txt | どうしたの?映画を観ようってお誘い? fem_mik_01701.txt | 嫌いじゃないわよ。むしろ好きだし、姉として尊敬している fem_mik_01702.txt | それでも、家族で口喧嘩をすることはあるし、柊佳がアメリカに行く前もそうだった。でも…仲が悪いように見えたのなら、それは謝る fem_mik_01703.txt | うん、おやすみ fem_mik_01704.txt | また…取られるかもしれない fem_mik_01705.txt | ああ…本当に自分が嫌になる fem_mik_01706.txt | もう…取られたくない fem_mik_01707.txt | はぁ…何を考えてるんだろ…そういう問題じゃないのにね fem_mik_01708.txt | それに…宗冬だって…もう fem_mik_01709.txt | 宗冬が吹っ切れてると思うなんて…何言ってるんだろう fem_mik_01710.txt | なんで…私は fem_mik_01711.txt | すぅー…すぅー fem_mik_01712.txt | ふふっ…んっ、なにしてんのよ fem_mik_01713.txt | 宗冬もスヴェも…バカなんだから fem_mik_01714.txt | 誰が誰を脅迫するって? fem_mik_01715.txt | 起きた?違うわよ、起こされたの fem_mik_01716.txt | ねえ、スヴェ。その手に持ってるのはなに? fem_mik_01717.txt | スヴェ…話がある fem_mik_01718.txt | その程度で済めばいいけどね fem_mik_01719.txt | 逃がすとでも思ってるの?恩知らずの裏切り者が fem_mik_01721.txt | スヴェから聞いたけど、宗冬の方が先にいたんでしょ? fem_mik_01722.txt | でも、寝顔は見られた fem_mik_01723.txt | だとしても、見たことは見た。私にも落ち度はあるけど、見られたことには変わりない fem_mik_01724.txt | それとこれとは話が別。見られていい寝顔と、そうじゃないのがある fem_mik_01725.txt | 誠意が感じられない fem_mik_01726.txt | そこまで謝るなら許す fem_mik_01727.txt | うっつぁしぃ…仕事して fem_mik_01728.txt | キャンプの時は毎回見てるって…それとこれとは話が違うじゃない fem_mik_01729.txt | まあ、寝落ちした私も悪いんだけどさ fem_mik_01730.txt | はぁ…バカみたい fem_mik_01731.txt | ええ、良いわよ fem_mik_01732.txt | な、なに…?どうしたの? fem_mik_01733.txt | え?な、なに?いきなりどうしたの? fem_mik_01734.txt | そ、そう…ありがと fem_mik_01735.txt | 変な所で気を使うんだから fem_mik_01736.txt | す、好きに決まってるでしょ fem_mik_01737.txt | ええ。ずっと親友よ、莫逆の友なんだから fem_mik_01739.txt | 特にないけど? fem_mik_01740.txt | 別にそんなことないと思うわよ fem_mik_01741.txt | なんで、そんなこと聞くの? fem_mik_01742.txt | はぁ…宗冬も、スヴェと似たようなこと聞くのね fem_mik_01743_2.txt | 柊佳と仲が悪いの?って聞かれた。この前、柊佳に少し強く当たったから fem_mik_01744.txt | 柊佳があんまり働かないから…理不尽な理由で、強く当たったっていう自覚はあるけど fem_mik_01745.txt | そこについては反省してるから、もうしないつもり。でも…宗冬がそんなことを聞いてくるのはどうして?柊佳から相談でも受けたの? fem_mik_01746.txt | そう…それよりさ fem_mik_01747.txt | 宗冬はどう、なの…? fem_mik_01748.txt | ごめん。今の話は忘れて fem_mik_01749.txt | そう。ちなみに、なんて送ったの? fem_mik_01750.txt | そしたら、結のツンデレLETTERが毎日のように送られてきたってわけ。それこそ、香子が困惑するほどにね fem_mik_01751.txt | そうね。その後は、簡単すぎるくらいに進んだわ fem_mik_01752.txt | ええ、本当に。一件落着って言って良いのかな fem_mik_01753.txt | どういたしまして。私としても香子が結と仲良くなれたなら…嬉しいからね fem_mik_01754.txt | うるさい、スヴェ fem_mik_01755.txt | はいはい。私も大好きだよ、スヴェ fem_mik_01756.txt | 今日はどうする?部活までうちの部室に来る?香子からはお昼を部室で食べてから、部活に行きたいって連絡あったけど fem_mik_01757.txt | 別にスヴェは私の所有物でも何でもないから、ご自由に fem_mik_01758.txt | あんた達、スヴェで遊ばないの fem_mik_01759.txt | これで何かあったら、香子のせいね fem_mik_01761.txt | 冗談よ、冗談。それで幸代、どんな話なの?スヴェが逃げ出す可能性があるっていうのは分かるけど fem_mik_01762.txt | 幸代。話の続きをお願い fem_mik_01763.txt | スヴェ…大丈夫なの…?さすがに無理なら断っても良いと思うけど fem_mik_01764.txt | 幸代、あんた本気も本気じゃない。スヴェの逃げ道を潰すって fem_mik_01765.txt | あー、もう分かったから、情けない声出さないの fem_mik_01766.txt | それで、本番はいつなの? fem_mik_01767.txt | 正気?間に合うはずないでしょ fem_mik_01768.txt | それで、この位置から舞台を撮影する。映像でも残しておきたいっていう話だから fem_mik_01769.txt | 宗冬の方でも意見が合ったら、言って欲しい fem_mik_01770.txt | そっちは、演劇部の人がスマホでやってくれる。編集はこっちでやることになるけど、急がないみたい fem_mik_01771.txt | 宗冬は…まだ未練があるのかな、あの人に fem_mik_01772.txt | 映ってるのはプロの役者なんだから、比べなくても良いのよ? fem_mik_01773.txt | そうね…してたわね、前に fem_mik_01774.txt | 何はともあれお疲れ様。はい、お弁当 fem_mik_01775.txt | そう…それはよかったわね fem_mik_01776.txt | お疲れ様、二人とも fem_mik_01777.txt | 問題なし。当日に、広中と…宗冬がいれば大丈夫 fem_mik_01778.txt | 確か…ここだったかな fem_mik_01779.txt | あんな情けない顔…しなくても良かったのにさ fem_mik_01780.txt | フった後にいなくなるとか…宗冬が落ち込むのも当然じゃない fem_mik_01781.txt | 今でこそ、そんなことはないって理解してるみたいだけど fem_mik_01782.txt | あっ…ごめんね。それじゃあ、行こうか…にゅー fem_mik_01783.txt | ああ、ここだったわね fem_mik_01784.txt | ここで…告白したんだっけ fem_mik_01785.txt | 私たち…付き合ってみる?か fem_mik_01786.txt | もしも…好きだから付き合ってって言ったら、どうなってたんだろう fem_mik_01787.txt | あの時も好きだったのは、今なら分かるのに…それをあの時に気づいていて、伝えられれば良かったのに fem_mik_01788.txt | 上手くいくはずないのにね fem_mik_01789.txt | あんなのが付き合うって言えるはずないのに fem_mik_01790.txt | 独りよがりで空回りして…宗冬を傷つけた fem_mik_01792.txt | 昔の私が…宗冬にひどいことをして、それを自覚したのが…ここって話 fem_mik_01793.txt | にゅー…ちょっとだけ、良いかな? fem_mik_01794.txt | あの時ね、宗冬と別れて…一人で家に帰る途中、実は泣いてたんだ fem_mik_01795.txt | 本当にバカよね fem_mik_01796.txt | まあ、今更か fem_mik_01797.txt | 本当に…バカなこと…しちゃった fem_mik_01798.txt | ごめんね、にゅー。泣くのは…今だけだからさ fem_mik_01799.txt | 舞台を観ただけ…昔を思い出して…悲しくて泣くなんて…バカよね fem_mik_01800.txt | 全部…私が悪いのに…ごめんね fem_mik_01801.txt | そうだね…悪いことはしてないかもね fem_mik_01802.txt | ほんの少しでも、違うことをしていれば…きっと、こんな思いをしなかったのに fem_mik_01803.txt | それなのにね、今の私は怖いんだ。また…柊佳に宗冬が取られるんじゃないかって fem_mik_01804.txt | 本当に嫌だ…こんな私を変えたいのに fem_mik_01805.txt | 忘れ物して先生に怒られて、凹んだスヴェを慰めつつ、後始末に奔走するよりマシじゃない? fem_mik_01806.txt | 幸代が?それは意外ね…スヴェに演技の才能があったなんて。ちょっと見せてもらえるかしら? fem_mik_01808.txt | でも、ちょっとこれは…宗冬が気の毒になるくらいだったわ fem_mik_01809.txt | 大丈夫です。働いているのを邪魔したくないですから fem_mik_01810.txt | なにイチャついてるのよ fem_mik_01811.txt | でも、私にはできそうもないか…本当に…私は臆病で卑怯者だ fem_mik_01812.txt | 宗冬が…私に罪悪感を抱いてくれてるのが、嬉しいなんて fem_mik_01813.txt | ああ、だから私は…写真が好きなんだ fem_mik_01814.txt | 私が求めていたのは…自分の心を映す風景じゃない。こうありたいと願う…風景なんだ fem_mik_01815.txt | ちょっと考えごとしてた。気にしないで fem_mik_01816.txt | どうしたの、スヴェ? fem_mik_01818.txt | 宗冬…宗冬っ! fem_mik_01819.txt | 気にしないで。スヴェだって確かめる余裕もなくて、急いできたわけだし fem_mik_01820.txt | 宗冬は肩の打撲程度で済んだんだから、それでよしとしましょう fem_mik_01821.txt | スヴェらしくもないわね。もっと元気出しなさいよ fem_mik_01822.txt | 宗冬の性格からして無理はしないでしょうし、何もしないと迷惑かけた…とか思うでしょうね。そうなると、治る物も治らない気がするし fem_mik_01823.txt | でも…明日からは宗冬との時間が多くなるのかな fem_mik_01824.txt | そうなって「くれる」じゃなくて、そうなって「しまう」でしょうが fem_mik_01825.txt | ああ、でも…肩を打撲したなら、バッグも持ちにくいかな?月曜日に登校する時は、代わりに持ってあげないと fem_mik_01826.txt | 気にしないで。怪我してるんだから fem_mik_01827.txt | ここまで来たなら、教室まで持ってくわよ fem_mik_01828.txt | 宗冬が大丈夫っていう時は、大丈夫じゃないから fem_mik_01829.txt | うるさい。けが人は黙って甘えてなさい fem_mik_01830.txt | 軽いっていっても怪我は怪我なんだからね fem_mik_01832.txt | 行けば?バッグは柊佳に持ってもらえばいい。はい、柊佳。あとはよろしくね fem_mik_01833.txt | 宗冬。楽しんできてね fem_mik_01836.txt | ああ、幸代。本番の時のカメラの位置で相談したいんだけど fem_mik_01838.txt | ジョギングしてたの? fem_mik_01839.txt | そう…宗冬のジョギングコースって、ここも通るんだったわね fem_mik_01840.txt | 今日は、柊佳と一緒じゃないんだ fem_mik_01841.txt | そう…最近、随分と仲が良いから今日も一緒なのかと思った fem_mik_01842.txt | 今…私…ご、ごめん…何でもない。それじゃあね fem_mik_01843.txt | 来ないで!来たら…宗冬を嫌いになるから fem_mik_01844.txt | ダメだ…このままじゃ fem_mik_01845.txt | このままじゃ…私が耐えられない fem_mik_01846.txt | ごめんね、宗冬 fem_mik_01846_2.txt | おはよう、スヴェ fem_mik_01847.txt | なによ?鳩が豆鉄砲喰らったような顔して fem_mik_01848.txt | 準備はできてる? fem_mik_01849.txt | そ、そう…なんか演目が違う気がするけど、良いか fem_mik_01851.txt | 次、舞台の下手から fem_mik_01852.txt | そうね。撮影が無かったら、絶対に見とれてると思う fem_mik_01854.txt | 思ったよりも、良かったかな fem_mik_01855.txt | ねえ、宗冬は楽しかった? fem_mik_01856.txt | そう…良かった fem_mik_01857.txt | 私も嬉しかった。宗冬が良いって言ってくれて fem_mik_01861.txt | そうね…意味はないと思う fem_mik_01862.txt | 私は宗冬を変えられなかった。宗冬も私を変えられなかった。そして…私たちは、結局ずっと同じ fem_mik_01863.txt | そうね…戻りましょう fem_mik_01864.txt | 謝らないで。誰も悪くないから。ただ、変わらなかっただけだから fem_mik_01865.txt | 気にしないで、宗冬。私も気にしてないから fem_mik_01866.txt | うん…頑張ったね、スヴェ fem_mik_01867.txt | さて、それじゃあ…行きましょうか fem_mik_01868.txt | 明日やるらしいわね。みんな疲れて打ち上げどころじゃないだろうって fem_mik_01869.txt | ええ、そうなるわね fem_mik_01870.txt | 気をつけてね fem_mik_01871.txt | ジャンプさせて、様子見してから来るって言ってたから、あと2、30分くらいじゃない? fem_mik_01872.txt | ええ、すごかったわよスヴェ。本当によくやったと思う fem_mik_01873.txt | ええ、もちろん。心配しないでも、にゅーにもちゃんと見せてあげるからね fem_mik_01874.txt | どうしたの?柊佳 fem_mik_01875.txt | 宗冬と付き合ってたこと?それなら柊佳には関係ない。それに、あれは私が選んだことだから、謝られても困る fem_mik_01876.txt | あのさ…そういうの止めて欲しいんだけど fem_mik_01877.txt | ねえ、姉だからってなに?姉だから謝るの?姉だからしっかりしないとダメなの?姉だから…私に同情してるの? fem_mik_01878.txt | 違わないでしょ?姉っていうのを免罪符に使わないでくれない?それをかざして謝られても、困るんだけど fem_mik_01879.txt | そのうちさ…姉だから妹に遠慮して、宗冬をフッたとか言うんじゃないの? fem_mik_01880.txt | 失礼?それはそっちでしょ?変に私に気を使ったり、いつまでも昔のことでウジウジしたり…広中たちに相談とかしたり fem_mik_01881.txt | そういうの本当に止めてくれない?私には小さいころから「何でも言ってね」、とか姉ぶって言ってたくせに、自分がそうしてないじゃない fem_mik_01882.txt | 私のことを考えた?笑わせないでよ。自分が傷つかないようにしただけでしょ?正面から言えば、自分が傷つくかもしれないって思っただけ fem_mik_01883.txt | 何言ってんの?たとえそうだとしても、周りが勝手に勘違いしてるだけでしょ?それをもって批判されるいわれはないんだけど fem_mik_01885.txt | 別にどこでも良いでしょ fem_mik_01886.txt | キャンプに行く fem_mik_01888.txt | ついてこなくても良い fem_mik_01889.txt | そこじゃなくて、中町の方の雪原 fem_mik_01891.txt | 初めて泊まりがけで撮影に来た時のことを覚えてる? fem_mik_01892.txt | 動画を見て勉強したつもりになってたけど、テントを張るのにもすごく時間がかかった fem_mik_01893.txt | 今は慣れたけどね。あれからは三人で何度も来たし fem_mik_01894.txt | いっぱい宗冬と広中には付き合ってもらってたわね。本当に…ありがとう fem_mik_01895.txt | それから…前に一度だけ、二人きりで来たこともあった fem_mik_01896.txt | 付き合い始めて三日目だったかな?元々予定していたキャンプと撮影の前日になって、広中が風邪をひいたって言い始めて fem_mik_01897.txt | もしかすると、気を利かせてくれたのかな? fem_mik_01898.txt | あの時、二人きりでテントで夜を明かしたけど、どう…だった? fem_mik_01900.txt | そう、なんだ fem_mik_01901.txt | 私も似たようなものかな fem_mik_01902.txt | あの時…あの夜にさ…もしも…もしも、私…が fem_mik_01903.txt | 絆を…作れていれば、変わってたのかな…? fem_mik_01904.txt | 幼馴染みとか…親戚とかじゃなくて、恋人としての絆を作ってれば…今の私たちは変わってたのかな…? fem_mik_01905.txt | 触らないでよ…お願いだから fem_mik_01906.txt | 嫌だよ…聞きたくない fem_mik_01907.txt | 触らないでって言ってるの! fem_mik_01908.txt | 私は…ぐすっ、汚くて、自分勝手で…えぐっ、宗冬に触ってもらう資格なんて無くて fem_mik_01909.txt | 少しだけ話があるなんて…えぐっ、ぐすっ、LETTERを送ったけど…あんなのは嘘で…本当は…本当は fem_mik_01910.txt | ただ…宗冬を離したくなかっただけ…誰にも取られたくなかっただけなの fem_mik_01911.txt | 最初は…柊佳の代わりでも良いと思ってた…ずっとそうだったのに…柊佳が戻って来てからは、それだと…嫌だって思うようになって fem_mik_01912.txt | 柊佳に嫉妬して…私だけを見て欲しくなって…身勝手でわがままだって分かってるのに、ぐすっ、その気持ちが…止められなくなってる fem_mik_01914.txt | 恋愛感情じゃないと思ってた…ぐすっ、これはただの、醜い私の独占欲と…優越感を満たすだけの行為だって fem_mik_01915.txt | そうやって…えぐっ、ぐすっ、自分を納得させて、正当化して…宗冬を傷つけた fem_mik_01916.txt | 違う…それは違うよ…宗冬が良い人だから…ぐすっ、私を思いやってくれるから、そう言えるだけで fem_mik_01917.txt | 変わらないって…宗冬が言ったけど、それは当然のことで…ぐすっ、ううっ…私自身が気づかないうちに…変わりたくないって思ってた fem_mik_01918.txt | 何かが変わったら…この関係も終わりになるから、宗冬と喧嘩するかもしれないし…ぐすっ、えぐっ、私自身が傷つくことになるかもしれないから fem_mik_01920.txt | こないでよ! fem_mik_01922.txt | うるさいうるさいうるさい!離せって言ってるでしょ! fem_mik_01924.txt | ぐすっ…えぐっ fem_mik_01925.txt | 大丈夫…ぐすっ fem_mik_01926.txt | だって…だって…ぐすっ、自分が嫌になってくるから…宗冬に心配されて…宗冬を悲しませてるのに fem_mik_01929.txt | ぐすっ…そんなこと…ない。宗冬は…情けなくなんてないから fem_mik_01930.txt | ううん…違うよ…違うから fem_mik_01931.txt | わ、私は…私は fem_mik_01932.txt | 私は…宗冬を好きでも良いの?こんな私でも…好きでいて本当に良いの? fem_mik_01933.txt | ぐすっ…ふふっ、そんなことないくせに fem_mik_01934.txt | 私もずっと前から宗冬が好きだった…気づいたのは最近で、言葉にできたのが今だった fem_mik_01935.txt | そんな臆病な私でも良いの? fem_mik_01936.txt | 私…嫉妬深いよ? fem_mik_01937.txt | ふふっ…うん、努力する。あと、にゅーにも嫉妬しないから fem_mik_01938.txt | あと…私って結構面倒くさいよ? fem_mik_01939.txt | それに…すごく重いよ? fem_mik_01940.txt | ねえ、宗冬…続きは、ないの? fem_mik_01941.txt | うん…お互いに告白したんだから、その続き fem_mik_01942.txt | うん…お願い fem_mik_01943.txt | うん…ぐすっ…うん…喜んで fem_mik_01944.txt | うん…私も大好きだよ fem_mik_01945.txt | ありがとう…私もだよ。宗冬を絶対に幸せにしてみせるから fem_mik_01946.txt | 幸せになるのは、こんなに簡単だったのにね fem_mik_01947.txt | ええ、そうね fem_mik_01948.txt | 愛してる fem_mik_01949.txt | ねえ、宗冬…起きてる? fem_mik_01951.txt | あのさ…この前、少しだけ話があるってLETTER送ったでしょ? fem_mik_01952.txt | うん…そのことなんだけど fem_mik_01953.txt | 本当は話をするんじゃなくて、絆を作ろうとしたの fem_mik_01954.txt | 私はね…宗冬の優しさを利用しようとした fem_mik_01955.txt | 宗冬なら…きっと私を捨てないって…一度でも体を重ねれば、責任を取ってくれるって fem_mik_01956.txt | そう分かっていたから…私は fem_mik_01957.txt | あの時別れたのは…絆が無かったからだって思った。私と宗冬を繋げて、縛り合う…絆があれば変わってたって fem_mik_01958.txt | 安直で浅はかなのは分かってる。だけど、それしか思いつかなくて fem_mik_01959.txt | 宗冬が私を好きでいてくれるのは分かってる。それなのに、私は今こうしてるの fem_mik_01960.txt | なんでだろうね?絆も約束もあるのに fem_mik_01961.txt | だからさ…しよ? fem_mik_01962.txt | 初めてだから上手にできないと思うけど、宗冬を満足させることは…できるはずだから fem_mik_01963.txt | 宗冬は、私に気を使わないで…その…えっと、好きにしても…良いから fem_mik_01964.txt | 二人で…肌を合わせて、体を重ねて…汗まみれになって…いっぱいしよう? fem_mik_01965.txt | 互いを求めて…一緒に気持ちよくなって…一緒に…汗まみれになって眠ろう? fem_mik_01966.txt | そっか…そう、だよね…付き合っていきなりだもんね…引いちゃうよね fem_mik_01967.txt | ご、ごめんね…いきなり変なこと言って。忘れてくれると…嬉しいかな fem_mik_01968.txt | 本当に…ごめんね。あははっ、自分でも嫌になるくらい重い fem_mik_01970.txt | うん…良いよ。宗冬に…私の初めてをあげるね fem_mik_01971.txt | えっと、宗冬 fem_mik_01972.txt | ううん、違う…ちょっと驚いただけ fem_mik_01973.txt | 素直に押し倒してくれるって思わなかったから fem_mik_01974.txt | そうだけど…躊躇するんじゃないかなって…心配だったし、不安だったから fem_mik_01976.txt | ご、ごめんね…ちょっと感動してた fem_mik_01977.txt | だ、だって…そこまで宗冬が私を求めてくれるなんて、考えもしなかったし…それに…後悔したくないのは同じだって分かったから fem_mik_01978.txt | うん…聞かせて fem_mik_01979.txt | 私も宗冬を愛してる。あなたに抱いて欲しい fem_mik_01980.txt | な、なんで…無言なの? fem_mik_01982.txt | そ、それはそうだけどさ fem_mik_01983.txt | うん…良いよ fem_mik_01985.txt | 大丈夫…宗冬にされるなら…全部気持ちいいと思うし…それに fem_mik_01996.txt | バカ…えっち…スケベ fem_mik_02010.txt | 分かってくれたなら…良いよ…怒ってないから fem_mik_02014.txt | うん…良いよ。ありがとう…宗冬。ふふっ…そんなに興奮してるのに、私を心配するなんて…優しいね fem_mik_02016.txt | うん…愛してる、宗冬 fem_mik_02020.txt | 嘘じゃないよね…?本当に宗冬と一つになれたんだよね? fem_mik_02028.txt | あぁんっ、くっ、あうっ、セックスって…こんなに幸せなんだ…ああっ、ひうっ、好きな人と…体を重ねるって…温かくて…幸せなんだね fem_mik_02049.txt | ふふっ…実は私も fem_mik_02050.txt | もう…私が言おうとしたのに fem_mik_02051.txt | 幸せよ…宗冬 fem_mik_02052.txt | ふふっ…むーねーふーゆ fem_mik_02053.txt | ええ、すごく。宗冬は? fem_mik_02055.txt | だーめ。こういうのは写真に残したら、価値が下がるんだから fem_mik_02056.txt | なに?何かマズいことでも思い出したの? fem_mik_02057.txt | その目の泳ぎ方…よく見るのよね。するのは主にスヴェだけど fem_mik_02057_2.txt | なんでそこもスヴェと同じかなぁ…内容による、としか言えないわね fem_mik_02058.txt | ええ、もちろん。よーく、覚えてる fem_mik_02061.txt | だって、宗冬だけってズルいじゃない。私は宗冬の寝顔を持ってないのに fem_mik_02062.txt | 撮らせて fem_mik_02063.txt | 善処するけど、保証はできないかな fem_mik_02064.txt | ちなみにさ fem_mik_02065.txt | それ…何に使ったの? fem_mik_02066.txt | ふーん…使わなかったんだ fem_mik_02067.txt | それで、どうするの?その写真…とっておくの? fem_mik_02068.txt | 誰にも見せない? fem_mik_02069.txt | そっか…それなら、許してあげる。でも、宗冬の寝顔は撮らせてもらうからね fem_mik_02070.txt | ねえ、宗冬 fem_mik_02071.txt | キス、したいな fem_mik_02076.txt | 寝顔…撮ったら怒るからね fem_mik_02077.txt | ちなみに…まだ許してないからね fem_mik_02078.txt | ううん…それともう一つだけしてくれれば、許してあげる fem_mik_02079.txt | 私が寝るまで…髪を手で梳いてて欲しい fem_mik_02080.txt | ありがとう…宗冬。愛してる fem_mik_02082.txt | ふふっ…可愛い…寝ててもちゃんと大きくなるんだ fem_mik_02083.txt | 寝顔は撮ったけど…もう少しイジメても良いわよね fem_mik_02084.txt | それよりも、朝の挨拶でしょ?恋人だからって、そういうところを疎かにするのは良くないと思うけど? fem_mik_02085.txt | うん、おはよう fem_mik_02086.txt | うーん…朝のご奉仕? fem_mik_02087.txt | 上の口はそう言ってるけど、下はそうじゃないけど? fem_mik_02089.txt | その後は…気持ちよかったよって褒めてくれると嬉しいな fem_mik_02090.txt | そうだけど…本当に嫌?それなら、止め fem_mik_02091.txt | それなら素直に言えば良いのに fem_mik_02092.txt | はいはい。それじゃあ…気持ちよくしてあげるわね fem_mik_02101.txt | それにね…冷静になって考えてみなさい…ぺろっ、今…私が咥えてるものは何? fem_mik_02106.txt | どう?痛かったりしない?初めてするから、加減があんまり分からないの…んぢゅっ、ぢゅううっ fem_mik_02107.txt | ぢゅうっ、ぢゅっ、なんで敬語なのよ fem_mik_02108.txt | 意味わかんないけど…ぢゅっ、まあ、いいかな…ぢゅっ、ぢゅるっ…れろっ、んちゅ、ちゅうぅ fem_mik_02114.txt | イきたかったら…ぢゅっ、いつでもイっていいからね…ぢゅううっ、早いとか…そういうのは、気にしないで fem_mik_02115.txt | 足りなかったら…ぢゅっ、んぢゅっ、ぢゅっ、またしてあげるから…ちゅううっ fem_mik_02116.txt | ぢゅうっ、れろっ…ふふっ、イきたいんだ…ぢゅううっ、言わなくても分かっちゃった…ちゅうっ、れろっ、んぢゅっ、ぢゅうううっ! fem_mik_02128.txt | ふふっ…ちゃんと飲んであげたけど、嬉しい? fem_mik_02129.txt | ザーメンって…苦くて臭くて美味しくないって聞いたことあるけど…そんなこともなかったわね fem_mik_02130.txt | 宗冬のだからって…いうのもあるかもしれないけど fem_mik_02131.txt | それで…どうなの? fem_mik_02132.txt | 今から宗冬の隣に潜り込んだら…褒めてくれる? fem_mik_02133.txt | 褒めてくれるついでに…私の体も温めてくれる? fem_mik_02135.txt | それは…ちょっと fem_mik_02136.txt | 不都合っていうか…これ以上宗冬と一緒にいたら、マズいと思う…色々な意味で。い、今の私って…ものすごくだらしない顔してるでしょ? fem_mik_02138.txt | とにかく、そういうことなの…柊佳たちを前にして、まともに説明なんてできない fem_mik_02139.txt | だ、だから…それが嫌なの…察してよ。ひ、一人で帰れば、いつもの私でいられると思うから fem_mik_02140.txt | えへへっ…宗冬 fem_mik_02141.txt | えへっ…えへへっ fem_mik_02142.txt | 私は、もう幸せだから fem_mik_02143.txt | うん、ありがとう…スヴェ。それから、今まで心配かけてごめんね fem_mik_02144.txt | はい…分かりました fem_mik_02145.txt | 本当に…ありがとう fem_mik_02146.txt | まあ、こういうのは本人たち以外が盛り上がるものだし fem_mik_02147.txt | 宗冬と結ばれた…文字通りに身も心も fem_mik_02148.txt | 初めて宗冬が入って来た時は、思ったよりも痛かったけど、我慢できたし宗冬にも大丈夫って言えた fem_mik_02149.txt | でも、痛いよりも気持ちよくて、宗冬の手に触られると fem_mik_02150.txt | ねえ、宗冬 fem_mik_02151.txt | ううん、何でもない…呼んでみただけ fem_mik_02152.txt | なーに、宗冬? fem_mik_02154.txt | ね、ねえ…宗冬 fem_mik_02159.txt | そ、それじゃあ…行く fem_mik_02160.txt | 宗冬が気づくとは思わなかったから fem_mik_02161.txt | そうだけど、どうして驚くの? fem_mik_02163.txt | そんなに分かりやすかった?全然そんなつもりなかったんだけど fem_mik_02164.txt | そんなつもりなかったんだけど fem_mik_02166.txt | うん、一つだけ。行きたいっていうか、やりたいことなんだけど fem_mik_02167.txt | ぜーーーったいに、手を離さないでよね! fem_mik_02168.txt | 絶対だからね。離したら怒るからね。5分くらい口をきかなくなるからね fem_mik_02169.txt | 何かあったってわけじゃないけど、みんなが滑れるのに、私だけできないのは不満だったし fem_mik_02170.txt | そうみたい。結が今度スケートに行こうって、熱心にかつ不器用に誘ってたから fem_mik_02171.txt | それにしても…宗冬たちは、よくできるわね fem_mik_02172.txt | 今も普通に後ろ向きで滑ってるし fem_mik_02173.txt | そう…慣れ、ね fem_mik_02174.txt | わ、分かった fem_mik_02175.txt | ゆっくり…ゆっくりだからね fem_mik_02177.txt | う、うん…分かった fem_mik_02178.txt | スキーね…こ、こんな感じかな…? fem_mik_02179.txt | あっ…なんか、滑ってるって気がした fem_mik_02181.txt | え、えっと…その…手が fem_mik_02182.txt | スケートに来たのは、滑れるようになるだけじゃなくて…宗冬と手を…繋ぎたいなって思って fem_mik_02183.txt | 学園に行くときは…指先くらいだったから、少しだけ…物足りなかったから fem_mik_02184.txt | でも、スケートは初めてで慣れてなくて、せっかく手を繋いでるのに…実感できなくて fem_mik_02187.txt | ありがとう…宗冬 fem_mik_02188.txt | うん…任せる fem_mik_02189.txt | ふふっ、スケートって意外と楽しいのね fem_mik_02190.txt | ええ、ようやく fem_mik_02191.txt | 見られてるわね fem_mik_02192.txt | え?そうじゃなくて…宗冬が fem_mik_02193.txt | あのね…宗冬って自分が思ってるよりもイケメンなんだから fem_mik_02194.txt | むしろ、私が見られてるなんて気づかなかった fem_mik_02195.txt | ふふっ、そうかもね fem_mik_02196.txt | でも、これからは…気をつけてよね。さっきも言ったけど、宗冬ってかっこいいんだから。他の女にちょっかいかけられても、無視してよね fem_mik_02197.txt | それこそ心配ないわよ。私は宗冬しか見てないんだから fem_mik_02199.txt | 他人の視線は分からないけど、宗冬の視線だけは分かるから…どれだけ離れていても fem_mik_02200.txt | ええ、そうね fem_mik_02201.txt | ふふっ、今日は楽しかった fem_mik_02202.txt | 明後日は、ウチで働くんだっけ?忙しい日を中心に来てくれるっていう話だったけど fem_mik_02203.txt | 多分、あれってうー婆なりに心配してる証拠だと思う fem_mik_02204.txt | 男は外に出ると何をしでかすか分からない。だから、できるだけ手元に置いとけって、あの夜言われたの fem_mik_02205.txt | 古い時代の生まれで、心配性だからね。でも、宗冬にもっと会いたいって言うのも、本当だと思うけど fem_mik_02206.txt | それで…宗冬は将来どうするつもり? fem_mik_02207.txt | えっと…とりあえず、五年くらい後の話 fem_mik_02208.txt | そう…良かった。ウチで働くことだけを考えてたら、どうしようかと思った fem_mik_02209.txt | 本当に心から宗冬がそうしたいなら、歓迎する。でも、それだけしか考えてないのは嫌かな fem_mik_02210.txt | 前に付き合ってた時は、あんな風に家がどうとか、将来はどうするかなんて言われなかったのにね fem_mik_02211.txt | ううん。ウチの両親は気づいてた。あとうー婆も…多分、宗冬の方でも同じだと思う fem_mik_02212.txt | あの時の宗冬だったら、仕方ないと思う。色々と追い詰められてたし fem_mik_02213.txt | とにかくね、あの時に私たちの将来のことを、両親たちが話さなかったのは…別れるって向こうも分かってたからだと思うの fem_mik_02214.txt | うん、それはないって思ってくれたんでしょうね。ふふっ…本当の意味でも両家公認ね fem_mik_02215.txt | お疲れ様、宗冬、広中、スヴェ fem_mik_02216.txt | それは半分。もう半分は宗冬ね fem_mik_02217.txt | 宗冬は彼氏というより、従業員として迎えに来たの fem_mik_02218.txt | 妹である私もそう思う fem_mik_02219.txt | 私たちのことよりもさ、広中は家を継ぐの?別に強制はされてないでしょ? fem_mik_02220.txt | そう…まあ、急いで決める必要もないしね fem_mik_02221.txt | え?先輩って…なに? fem_mik_02222.txt | ああ、そういうこと fem_mik_02223.txt | まあ、先輩とか気にしないで。ていうか、あんたも前からちょくちょく手伝ってくれてたじゃない fem_mik_02224.txt | そう?私としては、そんなイメージはないけど fem_mik_02225.txt | では、後輩。先輩から一つだけ言っておこう fem_mik_02226.txt | 報告、連絡、相談…ホウレンソウはしっかりとしなさいね fem_mik_02227.txt | ふふっ、考えたみたけどなかったの。私には後進育成は無理みたいね fem_mik_02228.txt | さあ?調べたいことがあるからって言って、あの手帳を抱えて鉄砲玉みたいに出て行ったきりね fem_mik_02229.txt | あの子の行動に理由とか理論を求める方が、間違えてるって最近学んだ fem_mik_02230.txt | 寂しいんだと思う、宗冬が構ってくれないから。そうさせてるのは、私なんだけどね fem_mik_02231.txt | 広中がどうしてアイスホッケーをやり始めたのか覚えてる? fem_mik_02232.txt | そうそう。でもね、宗冬が野球を辞めた後から、広中は内緒で柊佳に習ってたのよ?知らなかったでしょ fem_mik_02233.txt | だって、広中にとって宗冬は憧れだから。宗冬にとっての柊佳が、広中にとっての宗冬なの fem_mik_02234.txt | そんなことないわよ。あんたは広中を美化しすぎ。子供の頃は広中の方が背が低くて、あんたが兄貴分だったでしょ? fem_mik_02235.txt | そんなあんたを追って広中がアイスホッケーに行ったのは変じゃないと思うけどな、特に子供の頃なら fem_mik_02236.txt | そうでしょ?柊佳に構ってもらえなかったら、あんただって寂しくなるはずよ fem_mik_02237.txt | 柊佳も今は宗冬の方がすごいって思ってるはずよ。でも、あんたにはその自覚なんてないでしょ? fem_mik_02238.txt | そういうこと。だから、あんたは広中が本当に独り立ちできるように見守ってあげたら?それが親友でしょ? fem_mik_02239.txt | あんたが異常なのよ…それに宗冬はウチの手伝いの後なんだからね fem_mik_02240.txt | 無理やり引き込んだあんたが言ってどうするのよ fem_mik_02241.txt | 宗冬のことを言ってるって分かるから良いけど、そうじゃなかったら絶対に彼氏にしたくないわね fem_mik_02242.txt | でも…このまま練習を続ければ、広中あたりの度肝を抜かすことはできるって柊佳が言ってたわ fem_mik_02243.txt | ものすごく偏差値の低い発言ね…青葉大学って言うのは東北で一番大きな体育大学ね。アイスホッケー部は日本一じゃないかしら fem_mik_02244.txt | まさかあの二人がマジ喧嘩するなんてね fem_mik_02245.txt | 宗冬は広中がラフプレーをしたからって言ってる。広中は…LETTERの返信もないし、電話にも出ない fem_mik_02246.txt | 分かるって、広中が宗冬に突っかかった理由が? fem_mik_02247.txt | そう言えば…全部宗冬が最初だった fem_mik_02248.txt | それ…宗冬と fem_mik_02250.txt | あとは…アイスホッケーが宗冬抜きでも好きってこともね。それくらい、見てて分かるから fem_mik_02251.txt | 隣、いいかしら? fem_mik_02252.txt | 私の奢り fem_mik_02253.txt | 私の彼氏は、親友と彼女が二人きりだからって怒るような狭量な男じゃないから fem_mik_02254.txt | そして、あんたの親友はそんな男じゃないでしょ? fem_mik_02255.txt | 最初は仲直りしろって言うつもりだったけど、今の広中を見て無駄だって分かった fem_mik_02256.txt | ええ、自分を責めて苛立って泣きそうになってる。少し前の私みたいにね fem_mik_02257.txt | あとは、おじさんから電話があったからっていうのも、ここに来た理由の一つかな fem_mik_02258.txt | ウチの倅が腑抜けた。気合いを入れるために、しばいといてくれ…だって fem_mik_02259.txt | ううん、しない。広中がそうなったのは、私のせいでもあるから fem_mik_02260.txt | 宗冬を取ったのは、私なのは間違いない。それにね fem_mik_02261.txt | もしもさ…私じゃなくてスヴェか香子だったら、宗冬はアイスホッケーを続けてたと思う。そうすれば、広中が追い詰められることはなかったし fem_mik_02262.txt | そうは思わないの、広中は? fem_mik_02263.txt | まあ、その二人以外とくっつく可能性は…ないと思う。だから、あり得た選択肢の中で、宗冬がアイスホッケーを続ける可能性が一番低いのが私なの fem_mik_02264.txt | 謝ることはできない。それでも、広中には悪いことをしたって思ってる fem_mik_02265.txt | だからさ、そろそろ良いんじゃない? fem_mik_02266.txt | 宗冬から卒業したら?広中に宗冬はもう必要ないでしょ?あんたは十分にすごいんだから fem_mik_02267.txt | 話はそれだけ。今すぐ解決する問題じゃないし、しばらく尾を引くかもしれない fem_mik_02268.txt | 宗冬も広中も辛い思いをするって分かってるけど…これは必要なことでもあると思う fem_mik_02269.txt | なに、広中? fem_mik_02270.txt | そうでしょうね…私もそうしたと思う fem_mik_02271.txt | ありがとう、広中。それじゃあ…おやすみ fem_mik_02272.txt | そう。まあ、スヴェの好きにしたら良いんじゃない? fem_mik_02273.txt | 全然決まってないし、同じ大学どころか同じ部屋に住むって何よ fem_mik_02274.txt | そこでキョトンとしないでよ…はぁ…一緒に生活する前に、まずは勉強して同じ大学に受かるように頑張りなさい fem_mik_02275.txt | 結と同じ大学ね…そういうこと fem_mik_02276.txt | 昨夜…広中と話した fem_mik_02277.txt | すぐに宗冬に電話しようかと思ったけど、直接会って話した方が誤解がないかなって fem_mik_02278.txt | 最初はね…広中のお父さんから電話があって fem_mik_02279.txt | それで…どうするつもり? fem_mik_02280.txt | 具体案は…あるの? fem_mik_02281.txt | ふふっ…それは良いかもね。広中も目を丸くすると思うわよ fem_mik_02282.txt | 宗冬がやりたいことは分かったし、私も同じ気持ち fem_mik_02283.txt | だからね…私だけは宗冬を肯定する。今までのことも、これからのことも fem_mik_02284.txt | それにね、今の宗冬の目はカッコいいよ。広中が憧れるのも…分かるなっていうくらいに fem_mik_02287.txt | いいよ…しよう fem_mik_02288.txt | なんか…宗冬のせいで、すごくえっちな子になった気分 fem_mik_02289.txt | ふふっ…お互いに責任をかぶせ合ってるわね fem_mik_02290.txt | そうね…でも、好きな言い訳かも fem_mik_02291.txt | でもね…えっちになったことに後悔なんてないから。宗冬とえっちをするのは好きだし、楽しいし、幸せだから…このままで良いって思えるの fem_mik_02292.txt | ふふっ…2か月前の私が今の私を見たら、腰を抜かしちゃうかもね fem_mik_02293.txt | 本当にそうかもね…でも、その時の私に教えてあげたいな fem_mik_02294.txt | ふふっ、それもあるけど…すごく幸せになれるわよって…教えてあげたい fem_mik_02295.txt | ねえ…私のこと、今から幸せにしてくれる? fem_mik_02300.txt | 知らなかった?私って制服フェチなの fem_mik_02302.txt | うん…来て、宗冬 fem_mik_02305.txt | あぁんっ、今日は…大丈夫な日だから良いけど…ああっ、なるべく付けた方が良いのは分かるのよ?でも…ああっ、こっちの方が宗冬を感じられるから fem_mik_02310.txt | 宗冬で良かった…あうっ、あぁんっ、恋人が宗冬で、将来の…人が…宗冬で…本当に良かった fem_mik_02331.txt | 宗冬…宗冬ぅ fem_mik_02334.txt | 宗冬はさ…この髪型…好き? fem_mik_02335.txt | そっか…良かった…宗冬の好みじゃなかったら、切ろうかなって思ってたから fem_mik_02336.txt | そ、そう…?それなら、そうするね fem_mik_02338.txt | うん…私も大好き fem_mik_02339.txt | 待ってたけど…怒ってはいないよ?宗冬が…んっ、私の髪を好きって言ってくれたから fem_mik_02372.txt | うん…宗冬もいっぱい出してくれたね fem_mik_02373.txt | これ以上するって言われたら、流石に私も無理って言うかも fem_mik_02374.txt | ねえ…宗冬 fem_mik_02375.txt | あのさ…えっちはしないけど…少しだけ、このままでいても良いかな? fem_mik_02376.txt | それはダメ…嗅いでも良いのはえっちの時だけ。今そう決めたから fem_mik_02377.txt | そ、そうだけど…言わないで良いから…恥ずかしいし、私がばかみたいじゃない fem_mik_02378.txt | うん…私も愛してる fem_mik_02379.txt | 知ってる。憧れてるからこそ、今の広中を見たくないんでしょ? fem_mik_02380.txt | ふふっ…単純でわがままな考えだけど、そういうの私は好きよ? fem_mik_02381.txt | 元に戻れるかな…広中と宗冬。この冬が終わる前に fem_mik_02382.txt | お互いに目も合わせないし、口も利かないからね。仕方ないって分かってるけど fem_mik_02383.txt | あっ…そうか fem_mik_02384.txt | 柊佳…あんたやっぱり天才かも fem_mik_02385.txt | 柊佳…ちゃちゃ入れない fem_mik_02386.txt | まあ、血の気の多さは南逢瀬人らしいけどね fem_mik_02387.txt | 宗冬 fem_mik_02388.txt | ねえ、あんたも私も…広中も対等な幼馴染み。それは分かってるでしょ? fem_mik_02389.txt | でもね、これだけは…あんたがやんないとダメなの。私でも柊佳でもなく、宗冬だから意味がある fem_mik_02390.txt | 分かってるなら良い。悪いけど…あんたに任せる。あの分からず屋な幼馴染みのケツを蹴り飛ばしてやりなさい fem_mik_02391.txt | よし、それなら良い…それから…楽しんできなさい fem_mik_02392.txt | 羨ましいな、男って fem_mik_02393.txt | 格好いいこと言おうとしてるんだろうけど、逆に小者っぽいわよ fem_mik_02394.txt | ちょっと、柊佳 fem_mik_02396.txt | あんな厚いグローブをハメて、よくできるな fem_mik_02397.txt | そうだね fem_mik_02398.txt | 急に大人っぽくなったり、変な見栄を張ったり、小さなことに色々こだわったり、融通が利かなかったりね fem_mik_02399.txt | 私たちとは…別だよね、男って fem_mik_02400.txt | うん…寂しい fem_mik_02401.txt | そうだね…そう思うよ fem_mik_02402.txt | あんた達…バカじゃないの fem_mik_02403.txt | もちろん、宗冬。恋人の味方をするに決まってるじゃない fem_mik_02404.txt | 対等じゃなくて、あんたたち二人は私より断然下ね fem_mik_02405.txt | 子供っぽく拗ねて、子供っぽく勝負して、子供っぽく分かり合うなんて fem_mik_02407.txt | 羨ましくない。バカだとは思うけどね。でも…悪くないとも思う fem_mik_02408.txt | 複雑だって思い込んでるくせに単純で、単純なくせに面倒なことばっかりしてる fem_mik_02409.txt | 本当に…相も変わらず子供なんだから fem_mik_02410.txt | 冬も…あと二か月くらいで終わりね fem_mik_02411.txt | まさか。とはいっても、しつこく言われそうだけどね。今度は冬とは違って雪かきでごまかせないけど fem_mik_02412.txt | にゅーも乗れるように、自転車を改造するとも言いそう fem_mik_02413.txt | ええ、もちろん。楽しみで仕方ないわね fem_mik_02414.txt | してないけど…問題あるの? fem_mik_02415.txt | ねえ、スヴェ…あんたはどう思う? fem_mik_02416.txt | そんなものなのかしら…? fem_mik_02417.txt | ないかな fem_mik_02418.txt | チョコを作るか…まあ、それくらいなら fem_mik_02419.txt | あんた…その言い方スヴェみたいよ fem_mik_02420.txt | ドーンって言っても、どういうのをすれば良いのかしら? fem_mik_02421.txt | 本当?何だか信用できないんだけど fem_mik_02422.txt | ごめんなさい、スヴェ。良ければ聞かせてくれる? fem_mik_02423.txt | は、はっぴー…ばれんたいーん fem_mik_02424.txt | は、はっぴー…ば、ばれんたいん fem_mik_02425.txt | ううぅ…やっぱり失敗だった…宗冬に…引かれた…嫌われた fem_mik_02426.txt | 慣れないことなんて…するんじゃなかった fem_mik_02428.txt | バレンタインデー…だから…その fem_mik_02429.txt | 大丈夫…間違えてるのは、私の方だから fem_mik_02430.txt | ここで塗った fem_mik_02431.txt | プレゼントっぽいって言われて fem_mik_02432.txt | そう…だけど…失敗した fem_mik_02434.txt | そ、それなら…め、召し…召し上がれ fem_mik_02436.txt | 良いわよ…どうせ、あれでしょ?スヴェと香子に担がれた私が、バカだって言うんでしょ? fem_mik_02437.txt | 本当に…?嘘じゃなくて? fem_mik_02439.txt | ーーーっ…う、うん…良いよ…あたしを…宗冬にあげるね fem_mik_02440.txt | でも…その前にして欲しいことがあるの fem_mik_02441.txt | 脱いで、全部 fem_mik_02442.txt | わ、私だけ裸って…不公平だし fem_mik_02443.txt | そこから…するの…? fem_mik_02444.txt | さ、最初って fem_mik_02445.txt | そ、そう…?宗冬が…そう言うなら良いけど fem_mik_02447.txt | そ、それは…考えておく fem_mik_02448.txt | うん…来て、宗冬 fem_mik_02456.txt | ひどい嘘は吐かないって知ってる。だけど、宗冬は優しい嘘なら吐くから fem_mik_02464.txt | 一緒にイって…あうっ、んっ、中にいっぱい出してね…ああっ、私の体を…いっぱい味わってね…宗冬 fem_mik_02477.txt | し、知るわけ…ないじゃない fem_mik_02478.txt | うん…覚えてる fem_mik_02480.txt | ありがと fem_mik_02481.txt | 宗冬が悪いんだからね…こんなプレゼント貰って、嬉しくないはずが…ないじゃない fem_mik_02482.txt | 責任…取ってよね fem_mik_02484.txt | 宗冬…?もしかして…怒った…? fem_mik_02486.txt | あ、ありがとう…む、宗冬も…カッコいいから fem_mik_02488.txt | うん…お願い fem_mik_02496.txt | 最初は…あうっ、あぁんっ、興味なかったけど fem_mik_02501.txt | ううん…そうじゃないの…あぁんっ、あうっ、バレンタインデーってさ…恋人の日なんでしょ?愛の誓いの日だったかな…? fem_mik_02502.txt | 私も…愛してる、宗冬 fem_mik_02515.txt | ちょっと…大丈夫じゃないかも…宗冬は…? fem_mik_02516.txt | ふふっ…そんなところも一緒ね fem_mik_02517.txt | 幸せだね fem_mik_02518.txt | 愛してる、宗冬。大好きよ fem_mim_00002.txt | ああ、思い出した。どこかで見たような気がしたのよね。幼稚舎で美玖と仲が良かった子よね? fem_mim_00003.txt | 今度引っ越してくる子がいるっては聞いてたけど、まさか香子ちゃんだったなんてね fem_mim_00004.txt | あっ…そういうこと fem_mim_00005.txt | もちろんできてるわよ fem_mim_00006.txt | はいはい。その前に手を洗ってきてね fem_mim_00007.txt | ほら、美玖たちも手を洗ってきなさい fem_mim_00008.txt | はい、召し上がれ fem_mim_00009.txt | ごめんなさいね、お待たせしちゃって fem_mim_00010.txt | あらあら、これはご丁寧に。勿来美佳です。これからよろしくお願いしますね fem_mim_00011.txt | ちょっと、スヴェちゃんどうしたの? fem_mim_00012.txt | は?家出…? fem_mim_00013.txt | ふふふっ、あははっ、スヴェちゃんらしいわねー fem_mim_00014.txt | そんなことないじゃない。だって家出よ家出 fem_mim_00015.txt | だって、家出するってことは…ふふっ。この家を本気で自分の家だって思ってるってことでしょ fem_mim_00016.txt | だから、楽しいって言うよりも嬉しいかな fem_mim_00017.txt | 美玖、いる? fem_mim_00018.txt | 美玖にお客さんが来てるの fem_mim_00019.txt | 弓田結っていう女の子。美玖に話したいことがあるんですって fem_mim_00020.txt | おはよう、スヴェちゃん fem_mim_00021.txt | ふふっ、正解。あっ、そうだ。今日は卵?納豆? fem_mim_00022.txt | そう、そうね。ふふっ、分かった。両方ね fem_mim_00023.txt | あら、柊佳もいたの? fem_mim_00024.txt | そう…スヴェちゃん。柊佳はやんちゃだし、変わったところがあるけど、仲良くしてあげてね fem_mim_00025.txt | ああ、そうそう。さっき区長さんから電話があったの。今夜は雪がかなり積もりそうだから、明日は集落の除雪をしたいんですって fem_mim_00026.txt | でも、人手が足りなそうだから、各家庭の若者にも手伝って欲しいんですって fem_mim_00027.txt | 世帯主は各家庭をやって、他の若い人たちには道路とかバス停とか…公の場所をお願いできないかって。美玖とスヴェちゃんの担当は、駅前でって fem_mim_00028.txt | 柊佳も当然手伝いなさいよ? fem_mim_00029.txt | 大丈夫よ。宗明も春香さんも、スヴェちゃんを既に気に入ってくれてるんだし fem_mim_00030.txt | 宗明のいとこで、春香さんの親友である、私が保証するから fem_mim_00031.txt | ありがとう、スヴェちゃん。これからも美味しい料理をいっぱい作るからね fem_mim_00032.txt | ええ、それだけは救いね fem_mim_00033.txt | あとで体を拭けるように、タオルとか湯桶を持って行かないと fem_mim_00034.txt | あら、柊佳。帰ったのね fem_mim_00035.txt | お帰り、そして明けましておめでとう。まったく…帰るなら連絡しなさいよ fem_mim_00036.txt | はいはい。それでいつまでいるの? fem_mim_00037.txt | そう。部屋はそのままにしているけど、自分で掃除しなさいよ fem_mim_00038.txt | おはよう、スヴェちゃん fem_mim_00039.txt | 私も宗冬で良かったって思ってる。まあ、私がそう思える男の子なんて数えるくらいだけどね fem_mim_00040.txt | ふつつかというか…見ての通りあれな子だけど、よろしくね fem_mim_00041.txt | 私もそれが良いと思う。こっちには最悪でも柊佳がいるし fem_mim_00042.txt | でも、柊佳よ?この子のことを念頭に置いて、両家の今後を決めるのは難しくない? fem_mls_00002.txt | もう、動いて平気なの? fem_mls_00003.txt | ここ最近、薬飲んでないもんね fem_mls_00004.txt | 薬の効果が落ちてるってこと? fem_mls_00005.txt | え、縁起でもないことやめてよ fem_mls_00006.txt | それならいいんだけど fem_mls_00007.txt | 朝ー!朝朝!朝でーす! fem_mls_00008.txt | 朝ごはん!食べて!職場に、GO! fem_mls_00009.txt | 朝ー!朝朝!朝でーす! fem_mls_00010.txt | 朝ごはん!食べてぇ!職場にぃ!GO! fem_mls_00011.txt | 起きなきゃダメだよー fem_mls_00012.txt | また悪いこと考えてるでしょ fem_mls_00013.txt | 私の悪口とか fem_mls_00014.txt | 関係あるし。私の生活にも影響するんだから fem_mls_00015.txt | お断りしまーす fem_mls_00016.txt | はい、起きた起きた fem_mls_00017.txt | 1分でトイレ済ませて、1分で顔洗って、1分で着替えたら余裕で間に合うと思うよ fem_mls_00018.txt | 全部ダウト。顔なんてめったに洗わないじゃない fem_mls_00019.txt | 服を着るのだってすぐ終わるじゃない fem_mls_00020.txt | いつも同じ服じゃない fem_mls_00021.txt | クローゼットだって数えるほどしか入ってないし fem_mls_00022.txt | はいはい fem_mls_00023.txt | それは仕事が終わってからにしようね? fem_mls_00024.txt | 人生の99%は好き勝手生きてるじゃない fem_mls_00025.txt | むしろたまには、真面目に働いてみたら? fem_mls_00026.txt | 初めて聞いたけど、合ってると思う fem_mls_00027.txt | ってこんなやり取りしてる間に2分過ぎてる! fem_mls_00028.txt | 職場まで歩いたら結構時間かかるんだから fem_mls_00029.txt | そんなことするお金はあるわけ? fem_mls_00030.txt | どうして、出来もしないこと言うかなぁ fem_mls_00031.txt | それパワープレイ過ぎ! fem_mls_00032.txt | そ、それはなんか意味がちょっと違うような fem_mls_00033.txt | あのさ、ルカ fem_mls_00034.txt | やっぱり教団の人たちは、その…続けるの? fem_mls_00035.txt | それは…分かるけど fem_mls_00037.txt | ねえねえ、今の安易に住所なんて教えてよかったの? fem_mls_00038.txt | どうみても怪しい勧誘だったけど fem_mls_00039.txt | まったくもう。どうなっても知らないからね fem_mls_00040.txt | 今日は特別起きないなー fem_mls_00041.txt | 昨日遅くまで大変だったみたいだけど、そろそろ起こさないと fem_mls_00042.txt | 確か、引き出しの中にスタンガンがあったよね、アレを使えば fem_mls_00044.txt | んしょ、とりあえずここでいいや fem_mls_00045.txt | えーっと…このスイッチを押して fem_mls_00046.txt | あ、起きた fem_mls_00047.txt | 目、覚めた? fem_mls_00048.txt | 何しても起きないからさ、これで起こしたの fem_mls_00049.txt | 目、覚めたでしょ? fem_mls_00050.txt | 何しても起きないルカが悪いんじゃない fem_mls_00051.txt | 謎のパワーワードだね fem_mls_00052.txt | 私、喫煙所嫌い fem_mls_00054.txt | 一番まともじゃない、の間違いでしょ fem_mls_00055.txt | だけど少数の意見が正しいわけでもないよね? fem_mls_00056.txt | だったら、やっぱり多数の方を信じるよね fem_mls_00057.txt | 民主主義、ってやつ? fem_mls_00058.txt | え、出ないの? fem_mls_00059.txt | め、メリットデメリットじゃないと思うけど fem_mls_00060.txt | 出ておいたら? fem_mls_00061.txt | 緊急の事件だったりして fem_mls_00062.txt | 帰ろうとしてたくせに fem_mls_00063.txt | 帰ろうとしてたじゃん fem_mls_00064.txt | 単なる飲み会だね fem_mls_00065.txt | なんか滅茶苦茶な電話だったね fem_mls_00066.txt | え、いやルカの方を指摘したんだけどね fem_mls_00069.txt | あれって、ながれじゃない? fem_mls_00070.txt | なにそれ fem_mls_00071.txt | 新人なんだし、声かけておかなくていいの? fem_mls_00072.txt | でもさー、やっぱりかわいそうじゃない fem_mls_00073.txt | 少しでも早く馴染めるようにしてあげたら? fem_mls_00074.txt | そりゃルカ向きじゃないのは分かってるよ fem_mls_00075.txt | でも、十三課だと他に適任者もいなくない? fem_mls_00076.txt | それに意外と恩恵もあるかも fem_mls_00077.txt | それはわかんないけど fem_mls_00078.txt | ダメだったね fem_mls_00079.txt | そうだけど、あそこまで人間嫌いなんて fem_mls_00080.txt | ルカとの握手が単純に嫌だったんじゃない? fem_mls_00081.txt | ほら、汚そうというか、汚いし fem_mls_00082.txt | ほんと!?やった! fem_mls_00083.txt | あー、もう今日はずっとこの中で辛かったよ fem_mls_00084.txt | ペットじゃないし!同居人でーす fem_mls_00085.txt | うん。気配を消すのは得意だからね fem_mls_00086.txt | 冬美の話も全部聞いてたよ fem_mls_00087.txt | スタンガン? fem_mls_00088.txt | そう言えば…一瞬意識が飛んだような? fem_mls_00089.txt | まぁそれはさておき、私に任せてよ fem_mls_00090.txt | 簡単な衣類なら、元通りにしちゃうから fem_mls_00091.txt | 物は試し、ってことでやってみよっか fem_mls_00092.txt | うん。最小限の範囲でやった方が私も楽だし fem_mls_00093.txt | じゃ、私の力を見せてあげるね fem_mls_00098.txt | ま、まぁ私の力が証明できたってことで fem_mls_00099.txt | ルカ臭いもんねー fem_mls_00100.txt | あと、私が真ん中で寝てあげるから安心してね fem_mls_00101.txt | いいのいいの fem_mls_00102.txt | 男の子はそれくらい我慢しなきゃ fem_mls_00103.txt | これでよかったんじゃない? fem_mls_00104.txt | だって女性のプライベートじゃない fem_mls_00105.txt | 事件ならともかく、これじゃストーカーだよ fem_mls_00106.txt | だとしても、だよ fem_mls_00107.txt | 戻って仕事しよ? fem_mls_00108.txt | くう、くう fem_mls_00109.txt | 出ちゃってよかったの? fem_mls_00110.txt | そうかもしれないけど…身を守る手段は? fem_mls_00111.txt | 受け止めません!って言うか、無理無理! fem_mls_00112.txt | か弱いピクシーを盾に使おうなんて、鬼畜過ぎ! fem_mls_00113.txt | ルカどうしたの? fem_mls_00114.txt | や、やめてよ物騒なこと言うのは fem_mls_00115.txt | 危ないんだったら戻ろう? fem_mls_00116.txt | それってルカが大切に持ってるあの銃のこと? fem_mls_00117.txt | そうかもしれないけど fem_mls_00120.txt | だって、いなかったでしょ? fem_mls_00121.txt | 実際、ルカもシフォンも気配は感じなかったんでしょ? fem_mls_00122.txt | そうなの? fem_mls_00123.txt | 姿を消すキーパーとか実際にいたもんね fem_mls_00124.txt | えっと…なんて言ったっけ fem_mls_00125.txt | ちょ、ちょっと待ってルカ fem_mls_00126.txt | 一人で外出て平気なの? fem_mls_00127.txt | 行くの?かなり危ないよ? fem_mls_00128.txt | 大丈夫だよルカ、いざとなったら警察に電話しよ fem_mls_00129.txt | 市民の味方だけどね fem_mls_00130.txt | ちゃんと払おうよ fem_mls_00131.txt | ルカには教えたくないよね fem_mls_00132.txt | 珠子に連絡するの? fem_mls_00134.txt | なんか手際いいけど、慣れてる? fem_mls_00135.txt | 嫌がったんじゃないですか? fem_mls_00136.txt | ルカってしつこいから fem_mls_00137.txt | つまり、涼子は帰って来てないってこと? fem_mls_00139.txt | 闇雲に探して見つけられるの? fem_mls_00140.txt | な、何してるの? fem_mls_30002.txt | それはそうよー。発売まであと6日だからねー fem_mls_30003.txt | メルは楽しみじゃない? fem_mls_30004.txt | メインヒロインの、メリッサちゃんの大活躍に期待だねっ fem_mls_30005.txt | いつも謙虚だねーメルは fem_nag_00001.txt | 言われましたね fem_nag_00003.txt | 失礼します fem_nag_00005.txt | しなければいけませんか fem_nag_00006.txt | 係長からお願いできると…助かりますが fem_nag_00008.txt | 先ほどご紹介いただいた、朝倉ながれです fem_nag_00009.txt | よろしくお願いします fem_nag_00011.txt | 仲良くしてくれなくて、いいです fem_nag_00012.txt | むしろ放っておいてくれませんか fem_nag_00013.txt | 私、人とかかわりあうの好きじゃないので fem_nag_00014.txt | 歓迎会とかもいりませんし fem_nag_00015.txt | 席も…隅にしてください fem_nag_00016.txt | 打ち解ける必要…ありませんよね? fem_nag_00017.txt | 仕事は、最低限しますから fem_nag_00020.txt | あ、あなたは fem_nag_00021.txt | 日流刑事 fem_nag_00022.txt | すみません fem_nag_00023.txt | 一応女なので、過剰に反応してしまうんです fem_nag_00024.txt | 私に何か用ですか fem_nag_00025.txt | もう、挨拶は済んだと思いますが fem_nag_00028.txt | よろしくお願いします fem_nag_00029.txt | 苦手、なので fem_nag_00031.txt | 私の話、やめて貰えますか fem_nag_00033.txt | なんか、集まりが長時間続いて頭痛がしてきたので fem_nag_00034.txt | 早くしてもらえませんか fem_nag_00039.txt | 私が担当した箇所は、事件とは無縁でした fem_nag_00040.txt | 何となくわかりますよね? fem_nag_00042.txt | 私には教えてこないと思いますよ fem_nag_00044.txt | どうしてですか fem_nag_00045.txt | なんですか fem_nag_00049.txt | 触らないでください…! fem_nag_00050.txt | セクハラ、です fem_nag_00051.txt | こんなのが、受けるわけないじゃないですか fem_nag_00052.txt | そういうの、やめてもらえますか fem_nag_00053.txt | 許可なく人の身体に触れる行為 fem_nag_00054.txt | どう考えてもセクハラですよ fem_nag_00056.txt | 約束出来ますか fem_nag_00058.txt | 簡単には fem_nag_00059.txt | どんな脅しですか、それ fem_nag_00060.txt | 分かりました、信用します fem_nag_00061.txt | そうじゃないです fem_nag_00063.txt | 今、追ってる事件ありますよね fem_nag_00064.txt | そうではなく fem_nag_00065.txt | 闇のアルバイトの件です fem_nag_00066.txt | それに関連して手がかりが欲しいんですか? fem_nag_00067.txt | しかし手がかりを探しているのは事実なんですよね? fem_nag_00068.txt | 十三課は、妙に情報が筒抜けですから fem_nag_00069.txt | そう、だとしたら? fem_nag_00070.txt | 勤務外の仕事をしているあなたにも、問題はあるかと fem_nag_00072.txt | その程度の情報、脅しにもならないでしょう fem_nag_00073.txt | 実は、私も今黙って探っている事件があります fem_nag_00074.txt | 八つ裂き事件です fem_nag_00075.txt | 私は鑑識の中では居ないことになっていますから fem_nag_00076.txt | 実は例の八つ裂き事件、少し手がかりが出ました fem_nag_00077.txt | 殺された男はあるバイトをしていたようです fem_nag_00078.txt | 可能性はあるかと fem_nag_00079.txt | その鑑識からの情報です fem_nag_00080.txt | いくら私が十三課に行ったと言えど、最低限の情報共有はしておくべきと考えたんでしょう fem_nag_00081.txt | 被害者の男の身元が判明したんですよ fem_nag_00082.txt | 私は人付き合いは苦手ですし嫌いです fem_nag_00083.txt | しかし、捜査に手を抜きたいわけではないので fem_nag_00085.txt | 成仏…して fem_nag_00086.txt | そういう噂、出たから fem_nag_00087.txt | ええ…一番乗りでしたので fem_nag_00088.txt | 気分は、良くありませんね fem_nag_00089.txt | 短い間でしたが十三課の方が気に入っていました fem_nag_00090.txt | 警察、辞めないんですか? fem_nag_00091.txt | 私は辞めることも、思わず視野に入れてしまいました fem_nag_00092.txt | 悲しんでもらいたいから、ですか? fem_nag_00093.txt | なるほど fem_nag_00094.txt | 検討してみます fem_nag_00095.txt | 私、拾いますよ fem_nag_00099.txt | 驚かせましたか fem_nag_00100.txt | 実は…ちょっとお話ししたいことがありまして fem_nag_00101.txt | 違います fem_nag_00102.txt | 違います fem_nag_00103.txt | アレックス刑事に、ついてです fem_nag_00104.txt | いえ、実は fem_nag_00106.txt | 失礼します fem_nag_00109.txt | 鑑識の仕事です fem_nag_00110.txt | 私は、嫌われていますから fem_nag_00111.txt | 意味もない仕事を押し付けているんです fem_nag_00112.txt | お二人は、ここで何を? fem_nag_00113.txt | そうですか fem_nag_00114.txt | 少し…よろしいでしょうか fem_nag_00115.txt | 大丈夫です、すぐに終わりますから fem_nag_00117.txt | 手を…出してもらえませんか fem_nag_00118.txt | 私、手相を見るのが、得意なんです fem_nag_00119.txt | 手相占い、ダメでしょうか fem_nag_00120.txt | ありがとうございます fem_nag_00122.txt | 失礼します fem_nag_00123.txt | いえ、特には fem_nag_00124.txt | すみませんでした fem_nag_00125.txt | ご心配なく fem_nag_00126.txt | 私、影が薄いので目立たないですから fem_nag_00127.txt | 失礼します fem_nag_00128.txt | 仕事の関係上、遅くまで残っていたもので fem_nag_00130.txt | 回せていただけない分、時間外で挽回しようかと fem_nag_00132.txt | 実は日流刑事に、お話ししたいことがあります fem_nag_00133.txt | 星座占いです fem_nag_00134.txt | そうでした fem_nag_00135.txt | その手相占いは関係ありません fem_nag_00136.txt | 日流刑事には信用できる人はいますか fem_nag_00137.txt | はい。刑事仲間に、です fem_nag_00138.txt | そうですよね fem_nag_00139.txt | あなたは誰も信用なんてしませんよね fem_nag_00140.txt | どういう意味でしょう fem_nag_00141.txt | 先程言ったことに通じます fem_nag_00142.txt | 私は、手柄を立てたくないので fem_nag_00143.txt | いけませんか? fem_nag_00144.txt | それは、また今度にしませんか fem_nag_00145.txt | 今は、あまり時間もありませんし fem_nag_00146.txt | 今日お話ししようと思ったこと、それは fem_nag_00147.txt | 警察内部に裏切り者が居る…と思われます fem_nag_00148.txt | 言葉のままです fem_nag_00149.txt | あなたが、信用できると思ったからです fem_nag_00150.txt | 確かにそうですね fem_nag_00151.txt | では、少し踏み込んだ話をします fem_nag_00152.txt | 先日の生田警視救出、メッセージを受けませんでしたか fem_nag_00153.txt | 敵の持つ能力が「コピー」である、と fem_nag_00154.txt | あの情報を送ったのは、私です fem_nag_00155.txt | しかし、これで少しは理解してもらえたのでは? fem_nag_00156.txt | あなたが教団に対して本気で執着しているからです fem_nag_00157.txt | 教団を潰したいと思う気持ちが本当だとわかったから fem_nag_00158.txt | その裏切り者の名前は fem_nag_00159.txt | アレックス刑事、です fem_nag_30001.txt | あまり嬉しくなさそうですね fem_nag_30002.txt | なるほど fem_nag_30003.txt | 活躍どころか、出番ありましたっけ…? fem_nat_00001.txt | 侵入成功ですねー fem_nat_00002.txt | うん。まこちゃんの下調べが、ばっちりだったからこそだよ fem_nat_00003.txt | いやいや、まこちゃんの方こそ fem_nat_00004.txt | でへへぇー fem_nat_00005.txt | あっ、ダリアさんもばっちりですよ。侵入経路の調査とか fem_nat_00006.txt | 大丈夫ですよー。甘いものの補給は完璧なので、あと一時間は魔法を続けていられます fem_nat_00007.txt | え?あっ、うん…そうだね…ここに来る前にモンブランを食べたもんね fem_nat_00008.txt | まこちゃんとわたしのコンビがいれば、どんな依頼もスピード解決だよ! fem_nat_00009.txt | それじゃあ、今日も張り切って行きましょー fem_nat_00011.txt | な、なんとかぁ fem_nat_00012.txt | そ、そんないつもわたしがドジ踏んでるような言い方しないでくださいよ!そうだよね、まこちゃん!? fem_nat_00013.txt | いやいやダメですよ。今回の依頼者は市長さんなんですから、失敗したらどうなるか fem_nat_00014.txt | ご、ごめんなさい…ダリアさんもまこちゃんも、ごめんなさい fem_nat_00015.txt | 思うんですけど、打開策は一人で考えるよりも3人で考えた方が良いんじゃないでしょうか!?ここは一旦、わたしも合流すべきです! fem_nat_00016.txt | 心細いにきまってるじゃないですかー!?一人ですよ!?近くに誰もいないんですよ!? fem_nat_00017.txt | きっとまこちゃんも、わたしがいなくて心細いに決まっています! fem_nat_00018.txt | あううぅ〜、てんちょー fem_nat_00019.txt | ありがどー、まこちゃんー fem_nat_00020.txt | 1、2 fem_nat_00024.txt | はぁ…なんとか助かったぁ fem_nat_00025.txt | これからは、3と同時にするか、3と言ってからにするか、しっかり確認しないとダメだね、うん fem_nat_00026.txt | あ、あれ?まこちゃんどうしたの?なんかすごい音が聞こえるけど fem_nat_00028.txt | わ、分かったよ!すぐに移動するから fem_nat_00029.txt | よいしょ…うんしょ…あ、あれ? fem_nat_00030.txt | えっと…あーっと…その通りです。で、でも大丈夫です!あと5秒くらいでマントが解けますから! fem_nat_00031.txt | あ、あれ?なんか、誰かに引っ張られてる!ななな、何が起きてるんですかーぁ!? fem_nat_00032.txt | わ、分かりました!じっとしてます! fem_nat_00034.txt | まこちゃん、ありがとー fem_nat_00035.txt | それから、店長もごめんなさい。わたしのせいで fem_nat_00036.txt | ちょ、ちょっとそれはどーいう fem_nat_00037.txt | え!?わたしですか? fem_nat_00038.txt | やだなー、何言ってるんですかー。普通に無理です fem_nat_00039.txt | だってだって、物を壊すなんて物騒な魔法を使えるはずないじゃないですか。わたしの魔法は、人を幸せにするためにあるんです fem_nat_00040.txt | ごめんなさい。遠距離攻撃魔法は苦手なんです fem_nat_00041.txt | なじられるよりも、呆れられる方が辛いですよね fem_nat_00042.txt | 自称になってる!? fem_nat_00043.txt | なーに言ってるんですか。普通に無理ですよ。あのマントは、一日一回しか起動できないんです。ご存じなかったんですか? fem_nat_00044.txt | は、はい。ですから、先ほど言われた通りに、この失敗を糧にしてですね fem_nat_00045.txt | ちょ、危ないですよ!無理無理、無理ですからぁ! fem_nat_00046.txt | 無理だったら、そこでジ・ENDですよー!無理無理無理ー無理ですからぁー!ま、まこちゃん助けてー! fem_nat_00047.txt | あっ、金平糖が fem_nat_00049.txt | おおおお…なんてことだなんてことだ。大事な仕事だからいつもよりも高いお菓子を用意したのに fem_nat_00050.txt | うん、それからすごく美味しくて…カロリーが高くて。魔法の栄養補給にはうってつけなんだよ fem_nat_00051.txt | えーっと…後は、7個ですけど。さすがに全部一気に食べるのは、もったいないですよ fem_nat_00052.txt | ダメです!そんなことは、お菓子職人とお菓子の神様に対する冒涜です!お菓子は美味しくいただくためのものなんですから! fem_nat_00053.txt | ううぅ。この金平糖は期間限定なんです。販売期間は昨日までなんです…だから fem_nat_00054.txt | そんなことないよ…ありがとうまこちゃん fem_nat_00055.txt | アグス・ユピト・エルス fem_nat_00056.txt | どうしても…ダメですか? fem_nat_00058.txt | ああああー、すっごくドキドキしましたよ!?もっと早く投げてくださいよ! fem_nat_00059.txt | ふーふーしてもダメかな? fem_nat_00060.txt | あっ、はい。すぐに調べます fem_nat_00061.txt | 大丈夫です。他にトラップの類はないようです fem_nat_00063.txt | あのー、本当に開くんですか? fem_nat_00065.txt | ではでは、市長さんのご依頼の品を拝見しますかー fem_nat_00066.txt | うわぁ…いかにもって感じですね fem_nat_00067.txt | 魔王とか大魔王とか、ラスボスを封印するようなレベルのものだよ fem_nat_00068.txt | それ…いっつも言ってますよね fem_nat_00069.txt | よーし、まこちゃん!早速、品定めだー! fem_nat_00070.txt | うわー、この絵すごいねー。何を描いてるか分からないよー。キュビスム…だっけ? fem_nat_00071.txt | へぇ…親戚みたいなものなんだね。ねえねえ、これって本物なの? fem_nat_00072.txt | そうなんだぁ。なんだか、わたしでも描けそうな感じがするね fem_nat_00073.txt | わたし、画家になります fem_nat_00074.txt | はい、頑張ります!絵が売れたら、お菓子の家を作るんです! fem_nat_00075.txt | うーん。このお茶碗も高そうだよねー fem_nat_00076.txt | えっと、どれくらい前に作られたか分かれば良いのかな? fem_nat_00077.txt | えーっとね、今から330年くらい前のものかなぁ fem_nat_00078.txt | えへへっ、どういたしましてー fem_nat_00079.txt | わたしも準備完了です。 いつでも脱出できます! fem_nat_00080.txt | あうっ…わたしがドジっちゃったせいで fem_nat_00081.txt | えーっと、ちょっと待ってくださいね。一応、魔法具に注いだ魔力の残量を確認 fem_nat_00082.txt | どどどど、どうしましょう!?壊れちゃう、壊れちゃいますよぉ! fem_nat_00083.txt | え!?そ、そんな!確かにわたしの責任ですけど、ミスをカバーし合うのもチームだと思うんです! fem_nat_00084.txt | あーっと、ちょっと遠慮しておくね fem_nat_00085.txt | それって、もしかしてこれですか? fem_nat_00086.txt | あのー…本当に読んでも良いんですか?読んだらきっと、ダリアさんが大変なことになると思います fem_nat_00087.txt | ダリアちゃんからオーダーされた車は、ゴツゴツして嫌い〜、だそうです。ちなみに、原文ママです fem_nat_00088.txt | あははっ…こんばんわ〜 fem_nat_00090.txt | えーっと、あっ、ありました!搭載した武器の説明です! fem_nat_00091.txt | あーっと…ダリアさんの歌声を増幅させる装置を搭載したらしいです…それが唯一の武器みたいです fem_nat_00092.txt | まずは、ハンドルの左側のボタンを押します。そうすると、屋根からスピーカーがせり出して来るので fem_nat_00093.txt | そうです、そうです!まこちゃんも、そう思うよね!? fem_nat_00094.txt | 武器はありませんが、ヤル気はあります fem_nat_00096.txt | まさか…これをわたしに撃てってことですか?無理無理、無理ですよ!前に弾が飛ぶかも怪しいですから fem_nat_00097.txt | そうですけど。具体的にどんな魔法を込めれば? fem_nat_00098.txt | ぶ、物騒ですね fem_nat_00099.txt | だ、だだだだだ、だって、思いっきり破壊力重視って言ったじゃないですかぁー!?魔力を全部注ぎ込む勢いでってーー fem_nat_00100.txt | そ、そんな、理不尽ですよー fem_nat_00101.txt | あー…終わった…自業自得かもしれないけれど終わった…短い人生でした fem_nat_00102.txt | おおー、すっごく決まってたよ! fem_nat_00103.txt | くだらないって、失礼です。世界的に有名なアニメ作品の名台詞なんですから fem_nat_00104.txt | あー、良かった。殺人犯になるところでした fem_nat_00105.txt | お疲れ様でしたー fem_nat_00106.txt | もぐもぐ…う〜ん。蜂蜜&生クリーム饅頭もなかなかいけるね〜。まこちゃんも、一個どう? fem_nat_00107.txt | 遠慮しないで良いよー。まだまだ、お饅頭はいっぱいあるし fem_nat_00108.txt | それにそれに、友達との買い食いって、なんか青春っぽいよね fem_nat_00109.txt | どう?美味しいよね? fem_nat_00110.txt | えへへ。そこまで美味しそうにしてもらえると、こっちも嬉しくなるよね fem_nat_00111.txt | もぐもぐ…まこちゃん、もう一個食べる? fem_nat_00112.txt | お駄賃として少しくらいなら、お菓子を買っても良いって、店長が言ってたからへーきへーき fem_nat_00113.txt | それにそれに、美味しいお菓子を食べることは、お店で出すお菓子の研究にもなるしね fem_nat_00114.txt | 五捨六入すれば、セーフだよ fem_nat_00115.txt | ちょ、ちょっとだけアウトかも。でも、ちょっとくらいアウトならセーフとみなせると思うんだ fem_nat_00116.txt | え!怒られることが前提なの!? fem_nat_00117.txt | まこちゃん…わたし夢を見てるのかな fem_nat_00118.txt | あれって…もしかしなくても fem_nat_00119.txt | ね、ねえ…まこちゃん…これって映画の撮影だったりするのかな fem_nat_00120.txt | うん、そうだよね。あの目は、本気だよ fem_nat_00121.txt | え、えーっと、そこの追われてる人!そのまままっすぐ、前だけを見て走ってきて! fem_nat_00122.txt | アプト・エルト・スルク fem_nat_00123.txt | ううん、大丈夫! fem_nat_00124.txt | よしっ!大成功〜! fem_nat_00125.txt | あっ、大丈夫だった?怪我はない? fem_nat_00126.txt | うん、わたしの魔法でちょちょいとね〜 fem_nat_00127.txt | あっ…はい。お願いします fem_nat_00128.txt | これはこれは、ご丁寧に。わたしは、ナツって言います fem_nat_00129.txt | あっ…うん。袖振り合うも多生の縁って言うしね fem_nat_00130.txt | それよりさ、雪…さん fem_nat_00131.txt | じゃあ雪ちゃんで。えっと、それならわたしもナツって呼び捨てにしてくれると嬉しいな fem_nat_00132.txt | まこちゃん…大丈夫だよ、少しずつ距離を縮めていこうね fem_nat_00133.txt | えっと…雪ちゃんが、呼び捨てにしてくれないから、かな fem_nat_00134.txt | はいはーい、ナツでーっす fem_nat_00135.txt | ではでは、気を取り直して、雪ちゃんに質問です!どこから来たお姫様ですか? fem_nat_00136.txt | ねえ、まこちゃん。雪ちゃんのドレスと装飾品ってどんな感じ? fem_nat_00137.txt | いやぁ…近所の百貨店でティアラは売って無いと思うよ fem_nat_00138.txt | つまりは、高級品ってこと? fem_nat_00139.txt | まあまあ、ここはお互いに腹を割って話そうよ雪ちゃん fem_nat_00140.txt | えっとね、そもそも雪ちゃんみたいな服装をする人なんて、カグヤに一人もいないんだ fem_nat_00141.txt | それでそれで、まこちゃんが言ってたように、どうしてこの街に来たの? fem_nat_00142.txt | つまり…仇討ちってことだね fem_nat_00143.txt | でもさ、お兄さんの居場所がようやく掴めたから、着の身着のまま一人でカグヤに来たって fem_nat_00144.txt | 雪ちゃん。気の毒だけど…そんな高潔で真面目な人なら、この街じゃ骨までしゃぶりつくされちゃうよ fem_nat_00145.txt | 明らかに仲間の人たちだよね fem_nat_00146.txt | あー、ちょっと面倒かもね fem_nat_00148.txt | もちろんだよ。人助けの方が大事だもんね fem_nat_00149.txt | それにそれに…これはチャンスだよ fem_nat_00150.txt | 友達チャ〜ンス fem_nat_00151.txt | 大丈夫だよ。まこちゃんの剣、鉤取将監丸…あっ、かっちゃんって言うんだけどね、まこちゃんの意志一つですぐに治ったりするから fem_nat_00152.txt | うん、そうだね。今の時間なら、ダリアさんもいるだろうし fem_nat_00153.txt | ねえ、雪ちゃん。あの人たちって、知り合いとかじゃ…ないよね? fem_nat_00154.txt | なるほど…密航仲間って感じだね。カグヤに来るまでは上手く船に隠れてたけど、上陸するときに見つかった感じかな? fem_nat_00155.txt | それなら…もっとまこちゃんに、念入りに切ってもらってもよかったかも fem_nat_00156.txt | ああ、そっか雪ちゃんは知らないんだね fem_nat_00157.txt | まこちゃんはね…この街で最強の剣士なんだ fem_nat_00158.txt | あのー、ただいま帰りましたー fem_nat_00159.txt | あれ?どうしたんですか?お金なんか渡して fem_nat_00160.txt | あっ、まこちゃんダメだよ。怒らないって言質をしっかり取ってから告白しないと fem_nat_00161.txt | あー、言います言います!ちょっとだけ待っててくださいね fem_nat_00162.txt | 心配しないで大丈夫だよ。店長は口は悪いけれど、優しい人だから fem_nat_00163.txt | あれ?てんちょー。どーしましたー?ぼーっとしてますよー fem_nat_00165.txt | え?まこちゃん…それってどういうこと? fem_nat_00166.txt | あ、あのー、店長って如月司じゃないんですか? fem_nat_00167.txt | え、えーっと…つまりは、店長は本当は王子様で、雪ちゃんはやっぱりお姫様ってことですね fem_nat_00168.txt | えっと…お兄さんを探しに来たそうです。長年探してたけれど、最近になってカグヤにいるって分かったらしくて fem_nat_00169.txt | いても立ってもいられず、着の身着のまま、一人でカグヤに乗り込んできたそうです fem_nat_00170.txt | なるほど、分かりました fem_nat_00171.txt | つまり、こういうことです。店長は、常盤木司だけど常盤木司じゃないんです fem_nat_00172.txt | ふふんっ。わたしには全部分かってるんです。ずばり…店長は本物の司さんを亡き者にし、その経歴を乗っ取ったんです fem_nat_00173.txt | このカグヤに来たばかりの本当の司さんは、純粋で人を疑うことを知らなかったのでしょう fem_nat_00174.txt | そして、店長は…そんな司さんを言葉巧みに騙し、亡き者にした fem_nat_00175.txt | これも全て、いつの日か綾羅木王国に赴き、権力の中枢に上り詰めるという壮大な計画のためなんですよね? fem_nat_00176.txt | うわー、目がクリクリしてます fem_nat_00177.txt | え?そんなこともしてたの? fem_nat_00178.txt | むむっ、わたしだけ仲間外れな感じがします fem_nat_00179.txt | うわわわわわっ!なし、なしです!この写真はなかったことにしてください! fem_nat_00180.txt | そ、そうです!ここまで写真を見せれば、雪ちゃんも店長がお兄さんだと信じてくれたはずですし! fem_nat_00181.txt | さっきから感じていましたが、確かに二人の魔力の波動は似てますね fem_nat_00182.txt | 同じように二足歩行ですし fem_nat_00183.txt | あのお兄様が…こんな姿に…これはきっと、この不健全な街が原因です fem_nat_00184.txt | って感じのことを思ってそうですね、雪ちゃん fem_nat_00186.txt | うわぁ…店長が見事にスルーされてる fem_nat_00187.txt | 市の予算=市長のお財布ですからね fem_nat_00188.txt | よくぞ聞いてくれました!チーム「ペイ・バック」!それは、このカグヤの闇に紛れて活躍する、四捨五入すれば正義の味方のことなのです! fem_nat_00189.txt | 何を隠そう…このわたしもメンバーの一人!コードネームは、笑う魔女 fem_nat_00190.txt | はい。早速、お仕事の打ち合わせをしましょう fem_nat_00191.txt | ねえ、まこちゃん。店長って変なところで突き放せないタイプだよね fem_nat_00192.txt | あのー…店長。このままだと、本当に雪ちゃん一人でやっちゃいますよ? fem_nat_00193.txt | 来るものは拒まず。去るものは追わず。それがこの街のルールですよね? fem_nat_00194.txt | はい。任せてください fem_nat_00195.txt | きっと雪ちゃんは…昔の店長と今の店長のギャップに戸惑っている fem_nat_00196.txt | でも…思ったよりも悩んでるみたい fem_nat_00197.txt | あのさ…雪ちゃんは、店長の話を聞かされて、どう思った? fem_nat_00198.txt | そっか…うん、そうだよね fem_nat_00199.txt | それならさ、話は簡単じゃないかな?雪ちゃんは、店長を理解したいんだよね? fem_nat_00200.txt | 簡単だよ。目を見てゆっくり話をすれば良いんだよ fem_nat_00201.txt | そうすれば…店長も雪ちゃんが理解してくれようとしてるって分かるはずだから fem_nat_00202.txt | うん!その意気だよ!それじゃー、早速行ってみようか! fem_nat_00203.txt | てんちょー、まだ起きてますよねー? fem_nat_00204.txt | なっ!こ、こここここ、これは fem_nat_00205.txt | も、もおー、そういうことは、ちゃんとした場所でしてくださいよー fem_nat_00206.txt | ふわぁ…てんちょーのが…あんなに fem_nat_00207.txt | なるほど…薄々は気付いてましたけど、二人はそういう関係だったんですね fem_nat_00208.txt | あーっと、たまーに店長が酔い潰れて帰ってくると、ダリアさんの香水の匂いがしたので fem_nat_00209.txt | みみみみ、見てませんよ!?わたしは、ぜーんぜん、これっぽっちも見てないですからね! fem_nat_00210.txt | えーっと、それはですね fem_nat_00211.txt | あっ、雪ちゃん! fem_nat_00212.txt | いいけれど、どうして?せっかく店長の部屋を一人で使えるのに fem_nat_00214.txt | 胃が痛いなんて生まれて初めての経験です fem_nat_00215.txt | てんちょー。何とかしてくださいよー fem_nat_00216.txt | 下調べで仕事の九割は決まる、ですよね? fem_nat_00217.txt | えへへ。持ち上げないでくださいよ〜。照れるじゃないですか fem_nat_00218.txt | うわぁ…わたしだったら、お菓子食べてのんびりしてるんだけどなぁ fem_nat_00219.txt | あのー、店長。きっとここで断ったら、雪ちゃんにとって、逆に辛いと思いますよ fem_nat_00220.txt | なるほど。全然分かりません。できれば、この国の言葉でお願いします fem_nat_00221.txt | 確かにネモちゃんの魔法具って、そんな感じですよね。実際に使ってみないと、何とも言えないところとか fem_nat_00222.txt | ふぅ。静かな朝には抹茶が最高に合いますね fem_nat_00223.txt | ありがとうございました〜 fem_nat_00224.txt | え?でも、まだ閉店時間には早いですよ fem_nat_00226.txt | 最初は魔法で変装してるのかと思ったんですけど、どうもそうじゃないみたいなんですよねぇ fem_nat_00227.txt | あー、確かにそうですね fem_nat_00228.txt | え?賛成ですよ? fem_nat_00229.txt | あ、あれ?何か変なことを言いましたか? fem_nat_00230.txt | えーっと、賛成とはいっても住むべき、とまでは言いませんよ?雪ちゃんが住みたいと思うなら、賛成って言うだけです fem_nat_00231.txt | だって、自分の居場所は自分自身で決めるべきですから fem_nat_00232.txt | はい。ですから、わたし達が雪ちゃんの周りにいるんです fem_nat_00233.txt | それに、わたしはこの街が好きですから、雪ちゃんにも好きになって欲しいんです fem_nat_00234.txt | それなら、どうして店長は今もこの街にいるんですか? fem_nat_00235.txt | ふふっ、店長らしい答えですね fem_nat_00236.txt | て、店長…わたし今の今まで、ものすごく大事なことを忘れてました fem_nat_00237.txt | だ、大丈夫…? fem_nat_00238.txt | ゆ、雪ちゃん、今甘いもの取って来るからね!ブドウ糖とカロリーを取れば、疲れなんて一発だからね! fem_nat_00239.txt | 雪ちゃん、げっそりですね fem_nat_00240.txt | ぱくっ、もぐもぐっ。甘いものを食べると、疲れもストレスも全部吹き飛ぶよね〜 fem_nat_00241.txt | もぐもぐっ、店長ってほーんとデリカシーないですよね。人が幸せな時に、そんな冷たい現実を突き付けないでください fem_nat_00242.txt | そもそもですね。喫茶店でカロリーを消費して、魔法でもカロリーを消費して、色々とカロリーを消費しているので、問題ないのです fem_nat_00243.txt | きっと甘い物好きです。母も言っていました。甘い物好きには悪い人とダメな人はいないって fem_nat_00244.txt | えへへ〜。まこちゃんも同じだよ〜。同じ甘いもの好きだからね fem_nat_00245.txt | そ、そんな!?一ヶ月も昔のことを持ち出さないでくださいよ fem_nat_00246.txt | うわわわっ、それ以上はダメです!雪ちゃんの中でのわたしの評価が大暴落ですから fem_nat_00248.txt | 今度は失敗しません。絶対です fem_nat_00249.txt | はい…多分 fem_nat_00250.txt | うわーん、まこちゃーん。店長がいじめるー fem_nat_00251.txt | やったー!まこちゃんと雪ちゃんも見ててね。このわたしが、大活躍するところを! fem_nat_00252.txt | ずずっ…大人の世界は世知辛いね〜 fem_nat_00253.txt | うーん。蛇じゃなくて、東洋の竜だと思うよ fem_nat_00254.txt | 手広くやってるみたいですね。売れるものなら、何でも扱うって感じですね fem_nat_00255.txt | そうだね〜。なんかほっこりする絵だね。題名は「湖畔にて」ですか〜 fem_nat_00256.txt | あれ?雪ちゃん、どうしたの?なんだか元気がないよ? fem_nat_00257.txt | そのメイドさんもがっかりしたでしょうね fem_nat_00258.txt | となると、わたし達でこの絵を取り返しませんか? fem_nat_00259.txt | あー、裏美術館かぁ fem_nat_00260.txt | あーっと、今までの話の流れからすると fem_nat_00261.txt | よしっ!それなら、その絵を取り返しましょう!雪ちゃんのペイ・バック加入第一弾のお仕事としては、これ以上ないですね! fem_nat_00263.txt | じゃ、じゃあ…他のもので我慢してもらうとかはダメでしょうか?あー、はいダメですよね fem_nat_00264.txt | 雪ちゃん。言っても良いんだよ fem_nat_00265.txt | ええええええええぇ!?ちょ、えええ!?今の流れからすると、そこは違いますよね!? fem_nat_00266.txt | 任せろ、雪。俺たち…チーム・ペイバックが、おまえの思い出を取り返してやる!とか、キリッとした表情でキメるところですよ! fem_nat_00267.txt | まあまあ、店長。誰にでも失敗はあるんですから、ここは穏便に fem_nat_00268.txt | あーあー、きーこーえーまーせーんー fem_nat_00269.txt | なんだろ…すっごくバカにされてる気がします fem_nat_00270.txt | ごめんなさい…わたしの魔法がもっと強ければ fem_nat_00271.txt | ね、この新作のお饅頭も美味しいでしょ?中にクリームチーズと生クリームが入ってるんだ fem_nat_00272.txt | 甘いものは別腹なので、へーきです fem_nat_00273.txt | はい。なんでしょうか? fem_nat_00274.txt | あっ、大丈夫です。店長のお菓子も、後でちゃんといただきますから fem_nat_00275.txt | ず〜。そうですよ、お客様には敬意を払わないと fem_nat_00276.txt | それって、依頼を反故にするよりもデンジャーですよね? fem_nat_00277.txt | いいえ、さいっこーですよ! fem_nat_00278.txt | あーっと、どうしましょう?声をかけた方が良いんですかね? fem_nat_00279.txt | もしかして、ですけど…わたしが初めて、このお店に来たときも fem_nat_00280.txt | もしかして、今のってわたしと雪ちゃんの真似ですか? fem_nat_00281.txt | そして、何気に店長の名前は出てこないんですよね fem_nat_00282.txt | 頑張れ、まこちゃん。一回くらい噛んでもファイトだよ fem_nat_00283.txt | う、うん。ついさっき fem_nat_00284.txt | え!?なんのこと?ぜーんぜんわっからないなー fem_nat_00285.txt | そ、それより…えーっと、色々な商品があるんだねー fem_nat_00286.txt | でもでも、それってまこちゃんの鑑定眼がしっかりしてるから、できることだよね fem_nat_00287.txt | あっ、それ分かるな〜。この空気というか雰囲気も良いよね〜 fem_nat_00288.txt | あっ、わたしも聞きたい聞きたい fem_nat_00289.txt | そんなことないよ。すっごく面白かった fem_nat_00290.txt | 完璧です。補給分のお菓子もばっちりです fem_nat_00291.txt | なんもなんも〜。わたしと店長の仲じゃないですか〜 fem_nat_00292.txt | はい!頑張りましょう! fem_nat_00293.txt | 中にいる人たちの視覚欺瞞も問題なく完了です。はあ〜、せっかくガスリベンジができると思ったのに fem_nat_00294.txt | あっ、わたしはそんなこと思ってませんよ!? fem_nat_00295.txt | おみゃよう、ごらいまふ。てんちょー fem_nat_00296.txt | あっー、ゆきちゃん〜。おみゃようごじゃいましゅ〜。…ぐぅ fem_nat_00297.txt | いやいや〜、居候けん、アルバイトなんでしゅから、起きるじかんは、てんちょーになるべくあわせないと〜 fem_nat_00298.txt | あ〜、そうですね〜。色気ってどこで売ってるんでしょうね〜。おかーさんも、わらしに、色気を少しくらいわけ…ぐぅ fem_nat_00299.txt | わかった〜、きがえてくる〜 fem_nat_00302.txt | はぁ…びっくりしましたよ fem_nat_00303.txt | いただきます〜。ずーっ…うーん、相変わらず、苦くて熱くて、ドロドロしてますね fem_nat_00304.txt | へ?なんのこと?ていうか、雪ちゃんは、どうして顔を赤くしてるの? fem_nat_00305.txt | いただきます fem_nat_00306.txt | ふうぅ。仕込みが終わった後の、お茶は至高ですねぇ fem_nat_00307.txt | うーん、良い香りです。アーモンドクッキーですね fem_nat_00308.txt | だよねー。店長の顔から、こんなに美味しいものが作られるなんて fem_nat_00309.txt | もぐもぐっ…うーん、美味しいですねー。これなら、何個でも食べられますよー fem_nat_00310.txt | はい〜。今日も一日頑張りましょ〜 fem_nat_00311.txt | うん、一緒に頑張ろうね。分からないところがあったら、わたしが教えてあげる fem_nat_00312.txt | あっ、ダリアさーん、まこちゃーん。いらっしゃいませー fem_nat_00313.txt | あー、もう。ダメですよ、二人ともまこちゃんを苛めたら fem_nat_00314.txt | それにそれに。さっき誰かが、わたしを馬鹿にした発言をした気がしました fem_nat_00315.txt | ぜーったいに、店長かダリアさんですよね? fem_nat_00316.txt | えへへ、そうですよね〜 fem_nat_00317.txt | りょーかいしましたー fem_nat_00318.txt | えーっとね、サンドイッチを切るには、これを使うんだ fem_nat_00319.txt | うん。サンドイッチとかベーグル専用って感じのナイフだからね fem_nat_00320.txt | あっ、ダメだよ。そんなに力を入れたら fem_nat_00321.txt | ああ! fem_nat_00322.txt | 雪ちゃんを責めないでください!悪いのは上手に指導できてないわたしですから! fem_nat_00323.txt | なっ!?そんなことないですよ!? fem_nat_00324.txt | わたしは…そのままの優しい店長が好きです fem_nat_00325.txt | あっ、ダリアさん。お疲れ様でしたー。そして、いらっしゃいませー fem_nat_00326.txt | ありがとうございますー fem_nat_00327.txt | むむっ…そうなると、無理やり連れてくるわけにはいきませんね fem_nat_00328.txt | あっ、気に入った本があれば、お貸ししますよ fem_nat_00330.txt | 分かってやってますよね!?ていうか音読しないでください! fem_nat_00331.txt | そういうことは、止めてください!あっ、でもでも、このジュース美味しいですねぇ fem_nat_00334.txt | 言い訳になってませんよーー! fem_nat_00335.txt | ありがと、まこちゃん。こほこほっ fem_nat_00336.txt | ぶーー!ち、違っ!そうじゃなくて、これは…! fem_nat_00337.txt | まこちゃん!違うからね!そんなんじゃないからね! fem_nat_00338.txt | ですから、違うんですってばーーー! fem_nat_00339.txt | ですから、違うんですってばーーー! fem_nat_00340.txt | あははぁー、なーんかたのしーですねー fem_nat_00341.txt | えへへぇ〜、ゆーきちゃーん fem_nat_00342.txt | それよりそれよりー、雪ちゃんはカグヤに慣れたかな〜? fem_nat_00343.txt | はいはーい。生まれた場所は違うけど、心はカグヤっ子でーす fem_nat_00344.txt | えーっとね。単純に自分探しというか、自分を高めるというか fem_nat_00345.txt | いやいや、これでも色々と考えたんですよー。このままで自分はいいのかーとか、ここにいたら自分の殻はやぶれないとかー fem_nat_00346.txt | 故郷は大好きですけど…そこは、わたしの舞台じゃない気がしたんです fem_nat_00347.txt | あの街のおとぎ話の登場人物は、決まっちゃってるんです。わたしが出る幕はないっていうか fem_nat_00348.txt | ま、まこちゃん!?もうちょっとぼかして fem_nat_00349.txt | だ、だって、仕方ないじゃないですか!?路銀が無くなって、二日間何も食べてなかったんですから fem_nat_00350.txt | 本当は、ここに居候させてもらうまで、色々感動的な経過があったような気もしますが、完全に省略されてますよね fem_nat_00351.txt | あっ、大丈夫です。全然、感動的じゃなかったです fem_nat_00352.txt | あーん、まこちゃーん fem_nat_00353.txt | ほらほら、雪ちゃんもー fem_nat_00354.txt | それは単純に、このお店が中立地帯だからだよ fem_nat_00355.txt | あははっ…そ、それは大変でしたね fem_nat_00356.txt | え、えっと…まこちゃんは、その人たちと戦ったのかな? fem_nat_00357.txt | あー…そっかぁ。大変だったねぇ fem_nat_00358.txt | あーっと…過去の話は、もう良いと思うんです。ほら、過去に縛られると良い女になれないって、わたしの尊敬する人が言ってましたし fem_nat_00359.txt | そ、そんなことより、女子会といえば恋バナですよね!?それをやりましょう fem_nat_00360.txt | むにゃ…てんちょー、そんなにお菓子を食べさせて、どーするつもりですかぁ…むふふっ fem_nat_00361.txt | 占いには、あなたの協力が必要なので、幾つか質問に答えていただけますか? fem_nat_00362.txt | 最近、嫌なことがありましたね?ああ、やっぱりそうですか。なるほど、お仕事で失敗して、嫌な上司に怒られてしまったんですか fem_nat_00363.txt | そういう時は、グッと自分の中で堪えてしまうタイプですね?普段は積極的と言われますが、内側に貯め込んでしまう時もあるみたいです fem_nat_00364.txt | ああ、だんだん見えてきました、貴女のことが。むむむっ…最近、お仕事以外で上手くいかないことがありますね? fem_nat_00365.txt | それは…うーん、女性に関して…いえ、違いますね。男性に関しての悩みです fem_nat_00366.txt | そして…その男性を思い浮かべると、3という数字が見えます fem_nat_00367.txt | ああ、なるほど。となると、交際の継続に関して悩んでいるのですね? fem_nat_00368.txt | あなたは恐れてますね…このまま彼との交際を続けて良いものか。あなたは結婚までの未来を考えているのですね fem_nat_00369.txt | そうですか…私の占いの結果から言わせていただきますと…むむむっ fem_nat_00370.txt | 見えます…あなたの泣いている姿が。この涙は決して悪いものではありません fem_nat_00371.txt | そして…あなたが泣いているときに、支えてくれた人を大事にしていれば fem_nat_00372.txt | その人とは、一生の付き合いになれるでしょう fem_nat_00373.txt | ありがとーございましたー。頑張ってくださいねー fem_nat_00374.txt | 店長は相変わらず口が悪いです。それから、厳密に言うと占いじゃないよ? fem_nat_00375.txt | わたしがやってるのは、人生相談。その人の背中を押すだけだよ fem_nat_00376.txt | 完璧だったよー fem_nat_00377.txt | はい。それじゃあ、相談料を三等分してっと fem_nat_00378.txt | 最近の芳子さんは周囲に対して、結婚願望を隠さないようになっているみたい fem_nat_00379.txt | だって、四つ股だったんですよ?そんな人とは別れて正解です fem_nat_00380.txt | つまり、わたし達がお助けできる人が増えるってことだよね fem_nat_00381.txt | 私は…えーっと、スコーンとクッキーと fem_nat_00382.txt | あ、あわわわ、ど、どうしよう、どうしよう fem_nat_00383.txt | そ、そうだ!ルークをh7に! fem_nat_00384.txt | 大丈夫です!問題ありません! fem_nat_00385.txt | てんちょー、まだですかー?あっ、もしかして、今の一手がすごすぎて降参ですか? fem_nat_00386.txt | 123戦122敗1分け。正に臥薪嘗胆。ついに店長に引導を渡すことができるんですね fem_nat_00387.txt | ふふっ、気に病むことはないですよ。連勝記録とはいつか途切れるものですから fem_nat_00389.txt | ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待った!待ってください!話せば分かります! fem_nat_00390.txt | おかしいですよ!そもそもビショップって聖職者ですよね!?それがトドメを刺すなんて、神への冒涜ですよ! fem_nat_00391.txt | うううっ、もう一回。もう一回だけ〜 fem_nat_00392.txt | ふっふーん。やるかやられるかの勝負だって、チェスの師匠が教えてくれたからね fem_nat_00393.txt | 0勝163敗。しかも、店長は四枚落ち fem_nat_00394.txt | なっ!?勝手に人の顔を想像して、不穏なことを言わないでくださいよ! fem_nat_00395.txt | ふふっーん。今回は私の勝ちですね店長。あっ、でもでも気に病むことはないですよ?人は負けて強くなるんです fem_nat_00396.txt | なんなら今日から私をチェスのクイーンと呼んでも良いですからね。ほら、チェス最強の駒であるクイーンってわたしみたいじゃないですか fem_nat_00397.txt | まあ、店長はもちろんチェスのキングを名乗っても良いですけどね fem_nat_00398.txt | うわーん。雪ちゃんが裏切ったー fem_nat_00399.txt | じゃあ、その証拠として店長にもう一勝負ってお願いして fem_nat_00400.txt | やったー。次はぜーったいに負けませんからね fem_nat_00401.txt | では、いきますよー。ポーンをd4 fem_nat_00402.txt | あっ、ごめんなさい。今行きます fem_nat_00403.txt | あれ?どこかで見た、じゃなくて…感じたことがある魔力が fem_nat_00404.txt | あの〜、それってもしかして…ヤのつく自由業の方々から盗んできた、超絶危険そうな魔法具ですか? fem_nat_00405.txt | 合点です!雪ちゃん、早く! fem_nat_00406.txt | 店長、やっぱり避難しましょうよ〜 fem_nat_00407.txt | はい。ミルクと生ビール、それからチョリソーです fem_nat_00408.txt | はいー。それではごゆっくり〜 fem_nat_00410.txt | そうですね…あっ、お返しします fem_nat_00411.txt | 上手くは言えないけれど…何かが変だ fem_nat_00412.txt | あっ、いえ…その fem_nat_00414.txt | 店長…ごめんなさい fem_nat_00415.txt | あの魔物は、あなたが生み出したんですか? fem_nat_00417.txt | これは、スマホのバイブ音です fem_nat_00418.txt | スマホとは、これのことです。バイブというのは、これが震える機能のことを言います。もしかして、見るのは初めてですか? fem_nat_00419.txt | この機械で他の人と話したり、手紙のやり取りができるんです。もちろん、魔法は使わずにです fem_nat_00420.txt | 今、画面に「店長」って出てますよね?これは、さっきまで私がいたお店の店長さんで、心配して連絡を寄越してるんですよ fem_nat_00421.txt | だから、心配はいりませんから、探さないでくださいって伝えても良いですか? fem_nat_00422.txt | では、会話をすると雰囲気で伝わるかもしれないので、メール…あっ、手紙で伝えます fem_nat_00423.txt | ああ、これですか?さっきまで店長とチェスをしてたので、その続きの手を送ってるんです fem_nat_00424.txt | 一種のボードゲームです。その続きを知らせれば、わたしに危険はないって証明にもなりますよね? fem_nat_00425.txt | あっ、なんなら今日から私をチェスのクイーンと呼んでも良いですからね。ほら、チェス最強の駒であるクイーンってわたしみたいじゃないですか fem_nat_00426.txt | まあ、店長はもちろんチェスのキングを名乗っても良いですけどね fem_nat_00427.txt | あの…聞いても良いですか? fem_nat_00428.txt | あなたは…何者ですか? fem_nat_00430.txt | あ、あなたは fem_nat_00431.txt | わたしは…勇者なんかじゃ fem_nat_00432.txt | で、ですから…わたしはただの fem_nat_00433.txt | 使命…そ、そんなの…わたしには fem_nat_00434.txt | やめっ! fem_nat_00436.txt | させない fem_nat_00437.txt | 絶対にさせないっ! fem_nat_00438.txt | アスル・テクス・イクス fem_nat_00439.txt | いっけえええええぇ! fem_nat_00440.txt | う、嘘…なんで…どうして? fem_nat_00441.txt | ま、待って…待ってください fem_nat_00442.txt | ちゃんと…やりますから…お願いです、それだけは止めてください fem_nat_00444.txt | アルル・イクス…エスト fem_nat_00445.txt | ルクス・エスタ・ビラン…え、ど、どうして…? fem_nat_00446.txt | ち、違う…そうじゃないんです! fem_nat_00448.txt | いや…止めて、ください…闘いますから…ちゃんとやりますから fem_nat_00450.txt | 店長…みんな…ダメ、ダメダメ、来ちゃダメ! fem_nat_00451.txt | 止めて…それだけは…本当に…お願いです…お願いですから fem_nat_00452.txt | ダメええええええええええぇ! fem_nat_00454.txt | いやだ…そんなの…嫌だよ fem_nat_00455.txt | ああ…もう、できないんだ fem_nat_00456.txt | 殺す fem_nat_00457.txt | おまえを…殺す fem_nat_00458.txt | 苦痛の意味、緩慢なる死、家畜の悲鳴、高貴なる異端者、慈悲なき破壊 fem_nat_00459.txt | 名誉なき死、明日なき戦い、失われた歳月 fem_nat_00460.txt | 店、長…?どう、して…? fem_nat_00461.txt | みんな…どうして fem_nat_00463.txt | だいじょーぶだよ…ひぐっ、うわーーんっ、まこちゃん、ゆきじゃーーん fem_nat_00464.txt | びええええーん、だりあざーーんっ!ごわがったですよーー!もうだめかとおもいまじだーー! fem_nat_00465.txt | ずびばぜん…チーン fem_nat_00466.txt | あ、あの…ちょっとくらい手加減を fem_nat_00467.txt | え、えっと…みんな、落ち着いて fem_nat_00468.txt | え…?あ、ありがとう fem_nat_00469.txt | 本当に…一方的でしたね…さすがの店長も、手を出すのを控えるほどに fem_nat_00470.txt | い、いや…そこまでは fem_nat_00471.txt | あのー、ちょっと良いですか? fem_nat_00472.txt | 今回のことは、本当に不幸な事故だと思うんです。わたしが魔法具を間違えて触らなければ、こんなことにならなかったわけですし fem_nat_00473.txt | それは理解してますけど fem_nat_00475.txt | アスマザさんとネモさんに、お願いがあります。破壊された建物や怪我した人に対する無償の援助をしてもらえますか? fem_nat_00476.txt | それから、シモーネさんですが fem_nat_00477.txt | その前に質問です。さっきは全然話を聞いてもらえませんでしたけど…勇者を倒した後は、どうするつもりだったんですか? fem_nat_00478.txt | え、えーっと…その後は? fem_nat_00479.txt | そ、その後は? fem_nat_00481.txt | 分かりました…では、その目的を禁止します fem_nat_00482.txt | ですが、カグヤの中では自由にしてください。何が起きても、お二人が責任を持ってくれると思いますので fem_nat_00483.txt | そして、最後にもう一つだけ…アスマザさんにお願いがあります fem_nat_00484.txt | 少しばかり、お金をください fem_nat_00485.txt | そ、それでは…色々とありがとうございました。では、乾杯の音頭を取らせていただきます fem_nat_00486.txt | かんぱーい fem_nat_00487.txt | え?そ、そんなことないですよ。むしろ、お礼を言うのは…こちらですし fem_nat_00488.txt | 少しばかり、お金をください fem_nat_00489.txt | はい…パーティーを、開きたいんです fem_nat_00490.txt | 祝勝会とはちょっと違いますけど…皆さんで集まる時間が欲しいなって fem_nat_00491.txt | あっ…ありがとうございます fem_nat_00492.txt | 店長のお料理…いっぱい食べたいです fem_nat_00493.txt | な、なんだか…嫌な予感がしました fem_nat_00494.txt | ありがと…まこちゃん…わたしも、まこちゃんの傍にいたいって思ってる fem_nat_00495.txt | まこちゃん…! fem_nat_00496.txt | あの、何の話をしてるんですか? fem_nat_00497.txt | 確かに…事あるごとに、ハグしたくなりますよね fem_nat_00498.txt | 大丈夫…きっと、大丈夫 fem_nat_00499.txt | じ、実は…わたしには…隠していたこと…今から聞いて欲しいことが、あるんです fem_nat_00500.txt | わたしは…すごく怖がりなんです。話すべきだと思っても、一歩踏み出す勇気がありませんでした fem_nat_00501.txt | 居心地の良い今が大好きで…だから逃げるのも怖くて…必死にしがみついていました fem_nat_00502.txt | ようやく見つけた場所を失いたくなくて、今を変えたくなくて…怖いけれど秘密を抱えて笑っていました fem_nat_00503.txt | それでも、皆さんはわたしを助けてくれました。わたしの代わりに怒ってくれて、わたしの意志を尊重してくれて fem_nat_00504.txt | 今も、わたしの言葉を聞いていてくれています fem_nat_00505.txt | だから…また怖くなったんです。そんな人達に隠し事をしているのが…我慢できないくらいに fem_nat_00506.txt | 結局、全部怖いから…隠し事をしたのも、こうやって告白するのも全部そうなんです fem_nat_00507.txt | そして、その隠し事が…自分では変える事ができないことなのに…わたしにとっては誇らしい事であるのも怖いんです fem_nat_00508.txt | 全部聞いた後、皆さんはわたしを嫌うかもしれません。でも…それでも良いんです fem_nat_00509.txt | だって…また好きになってもらえるように、今のわたしなら頑張れますから fem_nat_00510.txt | そして…その時は、本当のわたしと…お友達になってください fem_nat_00511.txt | だから…今、この時に話すべきだと思いました。大事な人達がいる今だからこそ fem_nat_00512.txt | 三年前…ここカグヤにやって来た探偵と魔女がいました fem_nat_00513.txt | その魔女の名前はハル=五十海。探偵の名前は五十海諒 fem_nat_00514.txt | わたしの…両親です fem_nat_00515.txt | 二人の娘である私の名前は…ナツ=五十海です fem_nat_00516.txt | 改めまして…よろしく、お願いします fem_nat_00517.txt | というわけで、始まりました雲上のフェアリーテイル! fem_nat_00518.txt | うわぁ…最初から飛ばしますね、ダリアさん fem_nat_00519.txt | 良いんです、次回はわたしがちゃんと活躍するんですから fem_nat_00520.txt | というわけで、次回はわたしが大活躍するはずの、雲上のフェアリーテイル 第一話 ツークツワンクの壊し方 お楽しみに! fem_nat_00521.txt | びえ〜んっ、だいへんだったよ〜!みんな、ありがどね〜 fem_nat_00522.txt | それじゃあ、今後の参考にしたいので、カグヤであった色々を教えてもらえませんか? fem_nat_00576.txt | ただいま戻りましたー fem_nat_00577.txt | あっ、これ皆で食べてくださいって、いただいたんですよー fem_nat_00578.txt | その話、それ以上はNGです。アスマザさんとネモさんにも会うたびにからかわれて、お腹いっぱいなんですから fem_nat_00579.txt | あっ、はい。もちろんです。絶対にばれないように気をつけますので。五十海という苗字は、この街にいる限り、捨てることにしますので! fem_nat_00580.txt | ここにいるのは、ただのナツですので。五十海という苗字を聞いても、完璧にノーリアクションなんですから fem_nat_00581.txt | はい、なんでしょうか? fem_nat_00582.txt | し、しまった! fem_nat_00583.txt | もちろんです!そうじゃないと、秘密を守ってくれてる、皆さんに顔向けできないですから! fem_nat_00584.txt | あーん、まこちゃん。わたしも大好きだよー fem_nat_00585.txt | え?そうなの?それならさ、今度私の地元にまこちゃんを招待するね!良い街だから、きっと気に入ってくれると思うよ! fem_nat_00586.txt | 大丈夫だよ!きっと仲直りできるから!まこちゃんと戦った人って、すっごく優しくて良い人だから! fem_nat_00587.txt | お酒好きで天邪鬼で意地悪なところもあるけれど、面倒見が良くて気風の良い人なんだ! fem_nat_00588.txt | えーっと、13ページの15行目で、23文字目だから…「て」だね! fem_nat_00589.txt | できました〜! fem_nat_00590.txt | えーっとね、南の大陸の森林地帯に生息しているっていう伝説的な魔物で…とにかくヤバいんだって fem_nat_00591.txt | わたしの母が退治したことがあるらしいんですけど…帰ってくるなり「ヤバかった」と一言だけ fem_nat_00592.txt | はい!どーんと、大船に乗った気分でいてください! fem_nat_00593.txt | こちら笑う魔女。通信感度良好です、オーバー fem_nat_00594.txt | あー、雪ちゃん、ダメだよ。ちゃんとコードネームで答えないとー fem_nat_00595.txt | えーっとですね。情報によると、ここら辺にあるはずなんですけどねー。ちょっと見つからないんですよねー。どこだー、どこへいったー fem_nat_00596.txt | 良いけれど、雪ちゃんよりも精度は低いよ? fem_nat_00597.txt | 分かった、それじゃあ…ルルツ・アウル・イルス fem_nat_00598.txt | うーん、わたしの魔法でも見つからないねー fem_nat_00599.txt | 了解しましたー fem_nat_00600.txt | もー、仕方ないな〜。わたしが助けてあげるよ〜 fem_nat_00601.txt | うわわわっ、銃、銃ですよー!知ってます!?銃って引き金を引くと銃弾が発砲されて、当たるとすっごく痛いんですよ!? fem_nat_00602.txt | そ、そんなのダメだよ!まこちゃんを見捨てて、逃げることなんでできないからね! fem_nat_00603.txt | ドンパチする相手として不足なしだね!まこちゃん、一緒に頑張ろう fem_nat_00605.txt | うん、そっちの方が良いよね。これって絶対、誰かにハメられたわけだし。店長とダリアさんなら、その犯人を見つけられるだろうし fem_nat_00606.txt | それにこの後は留置場に入れられるだろうから、考えてみると…そっちの方が楽かもしれないよね。三人でのんびりと留置場暮らしを楽しもうか fem_nat_00607.txt | なんか、雪ちゃんって…どんどん過激になってきてるよね fem_nat_00608.txt | 店長、ダリアさん。ここは任せて、先に行ってください!えへへっ、この台詞…一回は言ってみたかったんですよね fem_nat_00609.txt | てんちょ〜、たすけてくださいよ〜、刑務所怖いですよ〜 fem_nat_00611.txt | ダリアざ〜ん…えぐっ、がんばります〜。ひぐっ、えぐっ、まこちゃん、こうたい〜 fem_nat_00612.txt | びえ〜ん、ゆきちゃーん。店長とダリアさんが無事だったよー、良かったよ〜 fem_nat_00613.txt | うわ〜ん、まこちゃーん!わだ、わたしも…えぐっ、まこちゃんと雪ちゃんのことを守るからね〜 fem_nat_00615.txt | てんちょ〜、早く助けてくださいよー。弁護士を〜。臭い飯は限界ですよ〜。お菓子が食べたいです〜 fem_nat_00616.txt | え!?本当ですか!?店長…愛してます fem_nat_00617.txt | なっ!?ダリアさんのご飯ですか!?羨ましいです!すっごく美味しいんですよね! fem_nat_00618.txt | あーー、羨ましいです!私も食べたいです!臭い飯はもううんざりです! fem_nat_00619.txt | もう我慢できないんで、今からでもダリアさんの朝ごはんを食べに行っちゃいますよー fem_nat_00620.txt | ダリアさんのご飯のためなら、今すぐにでも脱獄してみせ fem_nat_00621.txt | え?ええええ!?な、なんですか!?何が起きたんですか!? fem_nat_00622.txt | え!?わ、わたしですか〜!? fem_nat_00623.txt | わ、わわわわ、な、何をするんですか〜!は、離してください〜!てんちょー!助けて〜! fem_nat_00624.txt | ま、まこちゃん〜!雪ちゃん〜!助けて〜!いや〜!せっかく今日はお菓子が食べられるのに〜! fem_nat_00625.txt | もう…無理です。ムショ暮らしはコリゴリです。懲罰房なんて、二度と入りたくないです…ぐすっ、えぐっ fem_nat_00628.txt | えへへ〜、やったー!まこちゃん、ついに甘いお菓子を食べられるよ〜 fem_nat_00629.txt | そうだね〜。それに色々と社会勉強にもなるし fem_nat_00630.txt | えっとですねー、隠語とか? fem_nat_00631.txt | チンコロ、タタキ…あとは、ガセツウとか。えへへっ、意味はよく分からないんですけど、使ってるとカッコ良さそうですよね fem_nat_00632.txt | えっとですね、懲罰房で隣にいた人から聞きました。なんか、娑婆に出たらガセツウの仕事の話があるとかなんとか fem_nat_00633.txt | え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ。その人は悪い人なんかじゃないですよ?孤独だったわたしを救ってくれた人なんですから fem_nat_00634.txt | 穏便って…雪ちゃんとまこちゃん、すっごく怖かったんだけど fem_nat_00635.txt | うん…ものすごい笑顔で言ってたよね fem_nat_00636.txt | うわぁ…テンプレートな成り金男性ですね。それで、ダリアさんはどうしたんですか? fem_nat_00637.txt | それでそれで、どうなったんですか? fem_nat_00638.txt | ずぅ…娑婆に出て二週間経ったけど、なんかこう、張りがないよねぇ fem_nat_00639.txt | やっぱり、あのヒリヒリとした空気を覚えると、娑婆は物足りないよね。ほら、わたしって懲罰房に入ったくらいだしね fem_nat_00640.txt | そうだよねぇ、正真正銘のワルだよね。塀の中の生活で箔がついたって感じだね。店長もそう思いませんか? fem_nat_00641.txt | なっ!?そ、そんなことないですよ!全然、これっぽっちも怖くもなかったですし!捏造しないでください! fem_nat_00642.txt | 雪ちゃんって一目置かれてたよね。やっぱり、お姫様としての高貴さがあったからかな fem_nat_00643.txt | そう言えば、雪ちゃんのご飯は多めでしたね。特にお肉とか fem_nat_00644.txt | 電波って…どっちも固定電話ですよね fem_nat_00645.txt | はーい、行ってらっしゃいませー fem_nat_00646.txt | あっ、やっぱりそうだよね?わたしも最近、店長に似てきたなーって思ってたんだよね fem_nat_00647.txt | 冷静沈着に、どっしりと構えるところです fem_nat_00648.txt | え!?そ、そそ、それは、バレるまで秘密にしようって約束したじゃないですかー! fem_nat_00649.txt | そ、そうだよね。店長、お皿を割りました!手が滑ったんです、重力が悪いんです! fem_nat_00650.txt | あっ、はい。なかったです。そ、その…ごめんなさい fem_nat_00651.txt | わたしとしては、厄介事が隠れていようが、それを踏み潰すべきだと思うんです! fem_nat_00652.txt | あわわわわっ!店長、5番テーブルランチセットを3つお願いしますー! fem_nat_00653.txt | うわわわあっ!人手が足りませんよー fem_nat_00654.txt | ゆ、雪ちゃん、大丈夫!?て、てんちょ〜!雪ちゃんが大変ですー! fem_nat_00655.txt | ありがとうございました〜 fem_nat_00656.txt | はいー。あっ、そうだ店長 fem_nat_00657.txt | あ、あのですね…きっとあのチーズケーキを食べれば、夕方からも頑張れると思うんです! fem_nat_00658.txt | あっ、もちろん雪ちゃんと半分ずつですよ!? fem_nat_00659.txt | やったー!店長、大好きー! fem_nat_00660.txt | えへへっ、気にしないでくださいよ〜。お客様が優先なのは当然ですし。このケーキもダリアさんに食べてもらえば喜ぶはずです fem_nat_00661.txt | わたしに気を使ってくれるのは嬉しいですけど、ダリアさんに…食べて欲しいんです fem_nat_00663.txt | え?で、でも fem_nat_00664.txt | で、でもでも…それは fem_nat_00665.txt | そ、それじゃあ…ご相伴に預かります fem_nat_00666.txt | えへへっ…ありがとうございます fem_nat_00667.txt | でへへ、美味しいですねーダリアさん fem_nat_00668.txt | それはとても心惹かれますが、店長に後でなんと言われるか fem_nat_00669.txt | あれ?まこちゃん、どしたの? fem_nat_00670.txt | も、もぉ〜、やだなーまこちゃん。店長と一緒に、ドッキリを仕掛けてるんだよね? fem_nat_00671.txt | え…?ま、まこ、ちゃん? fem_nat_00673.txt | うん、もちろんだよ!友達っていうか、親友っていうレベルだね! fem_nat_00674.txt | もう、あれだよ。前世から友達だったんじゃないかってレベルの親友だね fem_nat_00675.txt | まこちゃん…謝らないでよ。確かに…ショックだけど fem_nat_00676.txt | わたしも、ある程度なら fem_nat_00677.txt | もちろんです。簡易的なものでも、早めにやっておいた方が良いですもんね fem_nat_00678.txt | わたしの方では、特に異常を見つけられなかったけど…雪ちゃんはどうだった? fem_nat_00679.txt | はい。分かりました fem_nat_00680.txt | わたしも、雪ちゃんと同じだよ。ほとんど毎日まこちゃんとお話して、お菓子を食べて fem_nat_00681.txt | 当たり前です!まこちゃんの記憶は、絶対に戻るんですから! fem_nat_00682.txt | 記憶を取り戻すまでに、また楽しい思い出を作るんですね!まこちゃんの記憶が戻った後で、それを笑い話にできるくらいに fem_nat_00683.txt | まこちゃん…謝らないで。記憶を失ってても、まこちゃんは友達だよ fem_nat_00684.txt | 了解しました!お言葉に甘えて、明日からは遊び倒すことにします! fem_nat_00685.txt | そう、ですね…ペイ・バックのことは、まこちゃんは知らない方が良いのかもしれません fem_nat_00686.txt | はい。任せてください! fem_nat_00687.txt | もぐもぐっ、う〜ん、やっぱり菓匠十全のカスタード揚げドラ焼は最高だね〜 fem_nat_00688.txt | ほらほら、昨日の検査でまこちゃんもお疲れでしょ?そんな時は、甘い物を補給しないと fem_nat_00689.txt | やっぱり、わたし達の思い出で最高なのは、これだよね。お菓子の食べ歩き、これが至高だよ fem_nat_00690.txt | そうそう。甘いものと楽しい思い出は、いくらあっても困らないんだから fem_nat_00691.txt | あれはね、わたしが悪いんじゃないんだ。重力が悪いんだよ fem_nat_00692.txt | そ、そんなことないよ?前よりは減らしてるからね fem_nat_00693.txt | ま、まあ、そんな感じでわたし達の思い出といえば、やっぱりお菓子だよね〜 fem_nat_00694.txt | うん。楽しいよね、一緒にいると fem_nat_00695.txt | そう言えば、まこちゃんが観たいって言っていた映画は、今日から封切だったよね fem_nat_00696.txt | じゃあ、それで決まりだね!それじゃあ、張り切って行こうか〜! fem_nat_00697.txt | 甘い物を食べた後の、腹ごなしだよ! fem_nat_00698.txt | はぁ…それにしても、今日の映画は面白かったね fem_nat_00699.txt | まこちゃんって、本当にラブロマンス映画が好きだよね fem_nat_00700.txt | うーん、何でも好きだけれど、どれか一つって言われれば…探偵ものというか、サスペンスかな fem_nat_00701.txt | まこちゃーん!大好きだよー! fem_nat_00702.txt | あー、もう。まこちゃんにハグするの久しぶりだよー。ほらほら、雪ちゃんもー fem_nat_00703.txt | はぁ…まこちゃん、結婚しよう fem_nat_00704.txt | でもでも、まこちゃん的には憧れたりしない?カッコいい彼氏ができたりすることに fem_nat_00705.txt | 雪ちゃん。それ完全に保護者的な感覚だよ fem_nat_00706.txt | それくらいの男性というと…わたしが、知ってる限りでは店長くらいかなぁ fem_nat_00707.txt | 店長は一番付き合いが長い大事な友人だから、そういった恋愛話には出して欲しくない? fem_nat_00708.txt | でもさ、美術館って静か過ぎて、こう…うわーって叫びたくならない? fem_nat_00709.txt | 美術館には何度も行ってるけれど、未だにその欲求を捨てきれないんだよねー fem_nat_00710.txt | どうしたの、雪ちゃん? fem_nat_00713.txt | そ、そうだね。デートだよね! fem_nat_00714.txt | しまった…デートであんなの持つ男の人っていないよね fem_nat_00715.txt | そ、それは、ほら…大人なデート? fem_nat_00716.txt | まずいよー。ナチュラルにまこちゃんが、真実に近づいてるよ fem_nat_00717.txt | えっと…その fem_nat_00718.txt | もちろんだよ! fem_nat_00719.txt | うん、そうだね fem_nat_00720.txt | 店長、ダリアさん…ごめんなさい fem_nat_00721.txt | ぬふふっ、雪ちゃんもペイ・バックと口にするのも躊躇がなくなってきたね fem_nat_00722.txt | ふぃ〜…こうやって監視カメラの映像を、ずっと見てると目がシパシパしてきますよね〜 fem_nat_00723.txt | そうだねー。蚊とかハエとか、そんな感じだよね fem_nat_00724.txt | 見事なのは、雪ちゃんのスキルだよね。何だか魔法みたいに、空中に画像がいっぱいで fem_nat_00725.txt | あーあ、てんちょーセクハラー fem_nat_00726.txt | でもでも、まこちゃんのカルテには特に記載がなかったですよね? fem_nat_00727.txt | なっ!?な、何故それを fem_nat_00728.txt | あー、確かにそれはあるかもしれません。下手すると、忘れている可能性すら fem_nat_00729.txt | あれ?でも、あの虫が普通の生物じゃないとするなら、作った人がいるわけですよね? fem_nat_00730.txt | そうですねー。絶対に、何かあるはずなんですよ。えっと、あれです…ミッシングリングってやつです fem_nat_00731.txt | い、今わたし、ちゃんとミッシングリンクって言ったよね?間違えて覚えてたなんてことはないんだからね? fem_nat_00732.txt | まこちゃーん、ダリアさんがいじめるー fem_nat_00733.txt | まあ、そうだよね。この二人とまこちゃんは、会ったことあるけれど、忘れちゃってるもんね fem_nat_00734.txt | え?だって、わたしが骨董品店に行った時に商談に来てましたから fem_nat_00735.txt | さらに言うと、記憶喪失にかかった順番に一定の法則がありました fem_nat_00736.txt | おおよその記憶喪失にかかった順番が、患者さんの魔力量が少ない順になっているんです fem_nat_00737.txt | もちろん、病院に運ばれたタイミングと、実際に記憶喪失になった時間にラグがあるので、患者番号=記憶喪失の順番にはなりませんけれど fem_nat_00738.txt | 待ってました、ネモちゃん fem_nat_00739.txt | 虫の飛び方がおかしいですね。映像から想定される重量からすると、こんなに一直線には飛べないはずです fem_nat_00740.txt | 映像に映りこんでいる植え込みの葉の揺れを見ると、かなり強い風も吹いているみたいですし fem_nat_00741.txt | むぅ、その探偵っていうのは禁句です。というか、わたしのキャラクターをなんだと思ってるんですか? fem_nat_00742.txt | あっ、うん…ありがと fem_nat_00743.txt | う、うん…色々とあってね…ほら、店長のご飯とかお菓子とか美味しいから fem_nat_00744.txt | あれ?でも…この虫が飛ぶ原理を応用すれば、わたしは fem_nat_00745.txt | もう一度、飛べる?この空を羽ばたける? fem_nat_00746.txt | もちろんです魔法によって生み出された人工生命体のことで、基本的に何らかの目的のために作成される形になります fem_nat_00747.txt | それと同時に、生み出された姿が完成形で、それ以上の成長をしないという特徴がある…というのが一般的ですね fem_nat_00748.txt | えへへ〜。実はね、わたしが小さい頃からお世話してくれた魔法生物の人が二人いるんだ〜 fem_nat_00749.txt | その口ぶりだと、知り合いなんですよね? fem_nat_00750.txt | それに加えて、秩序型のシリアルキラーっぽいですし fem_nat_00751.txt | えっと、それで…どうして、そんな危ない人が出てくるんですか? fem_nat_00752.txt | なるほど…質量保存の法則ですね fem_nat_00753.txt | それなら、まこちゃんのお店にあった名簿を参考にすれば早いですよね。次に狙われそうな人も分かりますし fem_nat_00754.txt | それに引っかかり次第、例の魔法生物を追跡って感じだね!絶対に、まこちゃんの記憶を取り戻そう! fem_nat_00755.txt | こちらナツ。ターゲット確認しました fem_nat_00756.txt | うん、大丈夫。任せて fem_nat_00757.txt | ああああー、もう!この魔法生物、動きが速すぎますよー! fem_nat_00758.txt | ダリアさんの歌で止めることってできませんか? fem_nat_00759.txt | 順番的には、どうなりますか? fem_nat_00760.txt | やっぱり、そうですよねぇ…まあ、最終的にはこうなるんじゃないかって思ってましたけど fem_nat_00761.txt | あー、わたし食べられるよりも食べる方が得意なんですけどね fem_nat_00762.txt | いやいや、いくらなんでもそんなことしませんから fem_nat_00763.txt | そうなんだけどさ、もしかするとわたしの魔法がクリティカルヒットってこともあるかもしれないよ fem_nat_00764.txt | まずいですね…今までの強化とは比べ物にならないほどに、移動速度が上昇してます fem_nat_00765.txt | 店長!? fem_nat_00766.txt | い、いやー…雇用主を守るのは、従業員の義務ですし…まあ、体が勝手にですね fem_nat_00767.txt | でも…記憶を吸われてるときに…色々なことを思い出すと…時間がかかるみたいで fem_nat_00768.txt | 思い出したーー!まこちゃーーん! fem_nat_00769.txt | はぁ〜、でもでも良かったですよー。これで一件落着ですねー fem_nat_00771.txt | よしっ!それじゃあ、今回の殊勲者を労うと同時に、わたしたちの友情を確かめるべく、打ち上げだー! fem_nat_00772.txt | えへへっ。私の名前はナツ=五十海。よろしく、まこちゃん fem_nat_00773.txt | あっ、てんちょー、雪ちゃーん、助けてください〜 fem_nat_00774.txt | 雪ちゃんすごいね。わたしが何度言っても聞いてくれなかったのに fem_nat_00775.txt | そうなんだぁ。雪ちゃんって保育士さんとか向いてそうだよねぇ fem_nat_00776.txt | えーっと、ランチセットが5つに、サンドイッチセットが4つです fem_nat_00777.txt | あいあい、了解しましたー fem_nat_00779.txt | むふふっ、レイズです fem_nat_00781.txt | むふふっ、良いですよ。じっくり悩んでくださいねー fem_nat_00782.txt | そ、そんなことないですよぉ。というかですね、ポーカーの最中にそうやって、揺さぶるのは禁止です fem_nat_00784.txt | ベットですっ! fem_nat_00785.txt | むふふっ、良いんですかぁ?じゃあ、わたしもレイズで!今夜こそ店長に勝っちゃいますから! fem_nat_00786.txt | あ、あれ…?て、店長って…もしかして、良い手が来てるんですか? fem_nat_00787.txt | え、えっと…い、良いんですか?本当に、良いんですか? fem_nat_00788.txt | うっ…その顔は fem_nat_00789.txt | そ、そーんなことないですよ?ポーカーで一番大事なのは、ポーカーフェイスなんですから。店長もそう教えてくれましたよね? fem_nat_00790.txt | その次に大事なのは、如何に相手の手札を読むか。そして、如何に自らの手札を隠すかです fem_nat_00791.txt | そこでお聞きします!店長の手は強いんですか!? fem_nat_00793.txt | ななななな、なんでそれを!? fem_nat_00794.txt | あ、え、えっと fem_nat_00795.txt | コ、コココ…コー fem_nat_00796.txt | フォ、フォールド…です fem_nat_00797.txt | あううぅ…せっかく、良い手が来たと思ったのに fem_nat_00798.txt | だ、騙したんですね!?店長に騙されたーー! fem_nat_00799.txt | そ、そうだよね!次があるよね!負けた分は取り返せば良いんだし!次は勝っちゃうからね! fem_nat_00800.txt | これって、かなりマズいですよね fem_nat_00801.txt | 台風とか自然災害だと思って、縮こまるしかないよね fem_nat_00802.txt | あうっ。その際はご迷惑をおかけしました fem_nat_00803.txt | そうだよねぇ。お店はほとんど閉まっちゃってるし、カグヤの街がゴーストタウンって感じだよ fem_nat_00804.txt | あーっと、それならこうしません?カグヤが落ち着くまで、みんなでバカンスに行くんです!最近、色々と大変だったから、リフレッシュしましょう fem_nat_00805.txt | えぇ〜?良いじゃないですかー。バカンスに行きましょうよー。ダリアさんとまこちゃんも連れてー fem_nat_00806.txt | うぅ…雪ちゃんが冷たい fem_nat_00807.txt | わたしも困ってるんだよねー。お気に入りのお菓子屋さんが全部閉まっちゃってるし fem_nat_00808.txt | え?本当?えへへ、奇遇だね〜。わたしもこの前作り方を覚えて、いっぱい材料を買って来てたんだー fem_nat_00809.txt | ふっふーん、店長もまだまだですね〜 fem_nat_00810.txt | オウル・エスキ・ラスキ fem_nat_00811.txt | こうやって、偽装魔法をかけておいたんです!もちろん、バイト代で買ったんですよ fem_nat_00812.txt | というわけで、暇だから厨房を借りますねー fem_nat_00813.txt | はーい。まこちゃんと雪ちゃんも一緒に作ろー fem_nat_00814.txt | 雪ちゃーん。早く早くー。一緒につくろーよ fem_nat_00815.txt | ゆーきーちゃーん、はやくー fem_nat_00816.txt | よーし、後は巻くだけだね!完成までもう少しだよ fem_nat_00817.txt | むふふっ、これで雪ちゃんも名実共にお菓子仲間だね。ところで店長、出来栄えはどうでしょうか? fem_nat_00818.txt | え?良いんですか?これを生クリームと一緒に巻いちゃって良いんですか?そんな贅沢をしても良いんですか? fem_nat_00819.txt | もっちろんです!お任せください! fem_nat_00820.txt | そんなことないよ、えっとね…こうやって fem_nat_00821.txt | できたーー!題して、ペイ・バック年少組特製フルーツロール シェフの気まぐれと午後の風とカロリーをそえて! fem_nat_00822.txt | よーーし、さっそく食べようかー。あっ、店長も食べますよね? fem_nat_00823.txt | はいー。では少々お待ちくださいねー fem_nat_00824.txt | あっ、いらっしゃいませー。ダリアさんも、いかがですか? fem_nat_00825.txt | そう言えばそうでしたねー。マンション自体は見たことあるんですけど fem_nat_00826.txt | 良いんですか?楽しみです! fem_nat_00827.txt | はい。お待たせしましたー fem_nat_00828.txt | しっかり者の妹と、お茶目なお姉ちゃんって感じだよ fem_nat_00829.txt | あっ、そうですねー。ではでは、いただきましょうか fem_nat_00830.txt | う〜ん、やっぱり甘いものは最高だよねー fem_nat_00831.txt | もぐもぐっ。でもさー、この緊急ニュースの音って心臓に悪いよねー fem_nat_00832.txt | 店長、知ってますか?アスマザさんが事態収拾のために、街の有力者と会談をしたらしいです fem_nat_00833.txt | それどころか、火事を消しに来た消防車に、野次馬が火炎瓶を投げつける感じになりかねないよね fem_nat_00834.txt | ですよねー。だからこそ、わたしは静観が一番だと思います fem_nat_00835.txt | はい。気をつけてくださいね、店長、ダリアさん fem_nat_00836.txt | あーっと、アスマザさんに呼び出されました fem_nat_00837.txt | わ、わたしも…さっぱり fem_nat_00838.txt | え!?それってわたし達が人質みたいなものじゃないですか!? fem_nat_00839.txt | うわぁ、意味不明すぎてどうしようもないよ fem_nat_00840.txt | うわわわっ!ちょ、ちょっと待ってくださいよ!自分達で歩けますからー! fem_nat_00841.txt | お電話ありがとうございます!カグヤ安全販売会社です! fem_nat_00842.txt | バルツ23が15丁、9mmグラツ弾30ケースですね。ご注文ありがとうございます! fem_nat_00843.txt | それでは、お客様の氏名、年齢、住所、電話番号をお伺いいたします fem_nat_00844.txt | はい、追加の注文承りました! fem_nat_00845.txt | そうだねー。むしろ、わたし達で真犯人を見つければ…むふふっ、店長とダリアさんからの評価はウナギ登りって感じになるよね fem_nat_00846.txt | えっとね、少しは習ったよ。探偵としての重要なことは、現場百ぺん!これに尽きるんだって! fem_nat_00847.txt | と、というわけで回収が終わったら、現場検証から始めるのが一番だと思うんだ! fem_nat_00848.txt | う、うん!雪ちゃん、さすがだね! fem_nat_00849.txt | そ、それじゃあー、張り切って債権回収に行こうかー! fem_nat_00850.txt | 雪ちゃん!? fem_nat_00851.txt | ルルク・ラクル・カヌル fem_nat_00852.txt | えっ!?魔法が弾かれた? fem_nat_00853.txt | ま、まこちゃん!信号が赤! fem_nat_00854.txt | ま、ままま、まこちゃーーんっ!? fem_nat_00855.txt | け、怪我はない!?痛いところは!? fem_nat_00856.txt | そ、そうだね!でも、体が痛くなったら、ちゃんと言わないとダメなんだからね! fem_nat_00857.txt | た、大変です!雪ちゃんが、拉致されたんです! fem_nat_00858.txt | それなら…身代金目的でしょうか? fem_nat_00859.txt | アスマザさんが、それをリークした…はないですよね。そんな事するメリットがありませんし fem_nat_00860.txt | あっ…そ、そう言えば…ど、どうして今まで思い出せなかったんだろう。わたし、犯人の顔を見たかもしれません fem_nat_00861.txt | あっ、それなら、わたしが魔法で fem_nat_00862.txt | えっと、こんな感じ…だったと思います fem_nat_00863.txt | そ、それじゃあ、雪ちゃんは fem_nat_00864.txt | でも…そのテロ組織は、一体何をしたかったんでしょうね?シャイブさんと増山さんを殺害しても、得がない気がしますけど fem_nat_00865.txt | あー、やろうとした事が全部裏目に出たってことなんですね fem_nat_00866.txt | 雪ちゃん、絶対に助けるからね!少しだけ、待っててね! fem_nat_00867.txt | 魔法具による妨害…そう言えば、私が車にマーキングしようとした時も、何かに魔法が弾かれました。もしかして、それも fem_nat_00868.txt | あのー…わたし、一人だけそんな魔法具を簡単に作って、後先考えなくばら撒く人を知ってるんですけど fem_nat_00869.txt | 正直な話をすれば、何を考えてテロリストに手を貸したのかは、興味がありません fem_nat_00870.txt | あ、あのシモーネさん。とりあえず、今は救出作戦の立案中ですので fem_nat_00871.txt | えっと、その作戦という fem_nat_00872.txt | うわわわっ、大変なことになっちゃいましたよ fem_nat_00873.txt | 別の場所に移されたのでしょうか fem_nat_00874.txt | はい、なんでしょうか? fem_nat_00875.txt | え?いえ、大したことはしてないですよ。ただ、店長に言われた通りにしただけですから fem_nat_00876.txt | 雪ちゃーーん!5番テーブルにお願いー fem_nat_00877.txt | えっ?あっ、本当だー、しまった〜。そ、それじゃあ…アイスコーヒーだけ持って行ってくれるかな? fem_nat_00878.txt | ゆ、雪ちゃん大丈夫!? fem_nat_00879.txt | 店長、大船に乗ったつもりでいてくださいね fem_nat_00880.txt | は、はい!もちろんです! fem_nat_00881.txt | うっわわわわっ、雪ちゃんダメだよ!エスプレッソマシーンが壊れちゃうからー fem_nat_00882.txt | 止めて!今すぐ止めてーー! fem_nat_00883.txt | それでですね、その時主人公が言うんですよ! fem_nat_00884.txt | はい、是非是非。その時は、みんなで感想を語り合いましょう fem_nat_00885.txt | 店長ー。話聞いてます? fem_nat_00886.txt | またまた、店長ったらー fem_nat_00887.txt | た、確かに…そう言われると、そうかもしれません fem_nat_00888.txt | グッジョブ、雪ちゃん! fem_nat_00889.txt | そう言えば、そうですねー。色々と忙しいんじゃないでしょうか? fem_nat_00890.txt | 噂をすれば影がさすってやつですよねー fem_nat_00891.txt | あっ、はいはいー。わたしが受け取りますねー。ご苦労様でしたー fem_nat_00892.txt | えっと、クレジットカードの明細、健康食品のダイレクトメールに fem_nat_00894.txt | え?あーっ、何でもありませんよ?郵便物は、ここに置きますね fem_nat_00895.txt | いえいえー。どういたしまして、です fem_nat_00896.txt | とうとう、ここにいるのがバレちゃったかぁ fem_nat_00897.txt | 内容は、なんとなーく想像できるけど fem_nat_00898.txt | 開封したかどうか…伝わる魔法がかかってる fem_nat_00899.txt | 読まないと、また手紙を送ってくるよね fem_nat_00900.txt | それはマズい。マズいですよー fem_nat_00901.txt | し、仕方ない…読もう、世界平和のために fem_nat_00902.txt | 帰って来い、か fem_nat_00903.txt | 卒業まで五年 fem_nat_00904.txt | それにやることがいっぱいあるし fem_nat_00905.txt | それに卒業したら、もっと忙しくなるかもしれないし fem_nat_00906.txt | 卒業まで五年…それから一人前になって、余裕ができるまでさらに八年 fem_nat_00907.txt | 長すぎるよ fem_nat_00908.txt | 十年以上会えなかったら…きっと、変わっちゃうよね fem_nat_00909.txt | まこちゃんも雪ちゃんも、ダリアさんも…きっと私のことなんて fem_nat_00910.txt | それに…店長 fem_nat_00911.txt | まこちゃん、ダリアさん…もしかすると、雪ちゃん fem_nat_00912.txt | でも…わたしの夢をかなえるためには fem_nat_00913.txt | 分かってるよ…この決断で、変わるって fem_nat_00914.txt | どっちも同じくらい大事なんだ fem_nat_00915.txt | あーあ、店長に見つかったら、帰れって言われるよね fem_nat_00916.txt | どうしようかな…本当に fem_nat_00917.txt | ぼけぇ〜 fem_nat_00918.txt | え?う、ううん、なんでもないよ?ぜ、全然ぼーっとなんてしてないから fem_nat_00919.txt | あっ、大丈夫。今はお腹空いてないから fem_nat_00920.txt | え?そんなことないけど…もしかして、わたし太ったかな? fem_nat_00921.txt | あっ、やっぱり?重力と体重計も最近は、わたしの味方をしてくれてるし fem_nat_00923.txt | あの…店長。お疲れでなければ、少し時間をいただけますか?お話ししたいことがあるんです fem_nat_00924.txt | はい…そうかも、しれませんね fem_nat_00925.txt | できれば、わたしの部屋でお願いします fem_nat_00926.txt | そう言えば…話を聞いてもらう格好じゃないですよね。あははっ fem_nat_00928.txt | これを、読んでもらえますか? fem_nat_00929.txt | はい…だから、悩んでいるんです fem_nat_00930.txt | はい…まあ、留年しなければ…一応飛び級もあることにはありますが fem_nat_00931.txt | はい。半年後が最初で最後のチャンスです fem_nat_00932.txt | なくはないですが…ほんの一握りです。才能と幸運、その二つがないと無理です fem_nat_00933.txt | 人にもよりますけれど、基本的に人々の役に立つために世界を飛び回ります fem_nat_00934.txt | 良いんですよ。実際に忙しいですし fem_nat_00935.txt | 多分…十年近くはプライベートのプの字もないと思います fem_nat_00936.txt | 一握りの天才…おかーさんとかみたいな人なら、別ですけど fem_nat_00937.txt | 構いません fem_nat_00938.txt | え…?ど、どうして…ですか? fem_nat_00939.txt | どっちを選んでも…後悔する fem_nat_00940.txt | それでも…わたしは、臆病だから…決められませんよ fem_nat_00941.txt | そんなこと…ないです。だって、こうやって悩んでいるんですから fem_nat_00942.txt | えぐっ…もちろんです。どっちが大事かなんて、言えるわけないです。ひっく…どっちも大事なんですから fem_nat_00943.txt | ひっく…どっちも同じくらいに大切で、ぐすっ…大好きなんですから fem_nat_00944.txt | はい…ぐすっ、分かり、ました fem_nat_00945.txt | ごべんなざい…ちーんっ…ずずっ fem_nat_00946.txt | そんなことないです…店長に相談して良かったです fem_nat_00947.txt | こ、子供扱いしないでくださいよ fem_nat_00948.txt | はい…聞かせてください fem_nat_00949.txt | そ、それは…だって fem_nat_00950.txt | それなら…どうして fem_nat_00951.txt | うぅ…寂しいですよ fem_nat_00952.txt | そ、そんなわけないですよ!離れていても、親友なんです…か、ら fem_nat_00954.txt | あっ、いえ…何でもありません fem_nat_00955.txt | だ、大丈夫です!本当に、ありがとうございました fem_nat_00956.txt | はい…お休みなさい fem_nat_00957.txt | はい、なんでしょうか? fem_nat_00958.txt | あっ…はい!約束ですよ!?アメリアがつぶれて、なくなったーとか禁止ですよ!? fem_nat_00959.txt | あのね…皆に話したいことがあるんだ fem_nat_00960.txt | うん…実はね fem_nat_00961.txt | この前、手紙が来たんだ fem_nat_00962.txt | わたしは、夢を叶えたいと思ってるんだ fem_nat_00963.txt | うん。でも、必ず戻ってくるから、待っててね fem_nat_00964.txt | すごく長い時間がかかるかもしれないけれど、約束するから fem_nat_00965.txt | 夢を叶えて、胸を張って帰ってくるから fem_nat_00966.txt | ありがとう、雪ちゃん…そう言ってくれると、嬉しいな fem_nat_00967.txt | はい…ありがとう、ひぐっ、ございます…ダリアさんなら…えぐっ、そう言ってくれると…思ってました fem_nat_00968.txt | ごめんなさい…ひぐっ、だって…だっでぇ〜 fem_nat_00969.txt | びえぇぇん…みんなぁ…大好きだよ〜 fem_nat_00970.txt | いやー、やっぱり良い映画でしたー fem_nat_00971.txt | そ、そんなことないですよ!? fem_nat_00972.txt | お気持ちは、すっごく嬉しいです。でも、わたしにとって、アメリアで働くことも日常の一つなんです fem_nat_00973.txt | だから…お願いします、店長 fem_nat_00974.txt | そうですねー。どこに行きましょうかねー…あっ、店長店長ー、新しいクレープ屋さんがオープンしてますよー fem_nat_00975.txt | てんちょー、ダリアさーん、どれを食べますかー?わたし的には、生クリームカスタードマシマシいちごクレープが美味しそうだと思うんです fem_nat_00976.txt | それなら、両方頼めば良いんだよ! fem_nat_00977.txt | え?良いんですか?ちなみに、一個じゃなくて三つくらい食べたいのがあるんですけど! fem_nat_00978.txt | もちろんですよー。だって、今日はカロリーをいっぱい消費するんですからねー fem_nat_00979.txt | やったー、じゃあ五つ頼んじゃいますねー fem_nat_00980.txt | うわーー、すごいですねー。カグヤの夜景が綺麗ですよー fem_nat_00981.txt | おおおぉ!ケーキじゃないですか!すっごく美味しそうです! fem_nat_00983.txt | スポンジはふっくらしていて、生クリームは濃厚で、正に天文学的美味しさですねーー! fem_nat_00984.txt | 私、決めました!結婚するなら、お菓子作りが上手な人にするんです! fem_nat_00986.txt | えっと…その…別に、好きってわけじゃ…あっ、違うよ!?店長のことは大好きだけど、それは好きっていうことであって fem_nat_00987.txt | その…だから、結婚したいとか、そういうことじゃなくて…えっと、あの…雪ちゃんの義理のお姉さんになりたいとか…じゃなくて fem_nat_00988.txt | え!?そ、そんな恐れ多いよ!滅相もないことだよ!バチが当たっちゃうよ! fem_nat_00989.txt | 良い機会、ですか? fem_nat_00990.txt | 本当ですか…? fem_nat_00991.txt | はい、約束です。それまでに、ダリアさんが認めてくれるような答えを出しますから fem_nat_00992.txt | えっと、これで全部ですよね fem_nat_00993.txt | そう言えば…こうやって、二人きりで夕方の買出しをするのも久しぶりですね fem_nat_00994.txt | 何だか、すごく懐かしい気がします。こうやって二人で買出しをしながら、店長から商店街の道を教わったりしましたよね fem_nat_00995.txt | そ、そんなことないですよ?ちょっとだけ、見知らぬ所に寄り道をしただけですから fem_nat_00996.txt | うぅ…その節は、ご迷惑をおかけしました fem_nat_00997.txt | ありがとうございます…でも、わたしは…いっつもドジをして、役に立てないことも多くて fem_nat_00998.txt | ううっ…店長…ズルイですよぉ…また、泣きたくなるじゃないですか fem_nat_00999.txt | あの…まだ、時間はありますよね? fem_nat_01000.txt | それなら…少しだけ、わたしに時間をもらえませんか?一緒に、行きたい場所があるんです fem_nat_01001.txt | えっとですね fem_nat_01002.txt | ここからだと、カグヤも普通の街に見えるんですよね fem_nat_01003.txt | ふふっ、そうかもしれませんね fem_nat_01004.txt | わたし…実は、カグヤに来た初日も、こうやってベンチに座って街を眺めていたんです fem_nat_01005.txt | えへへっ、店長にはバレちゃいますよね。不安で心細くて、しばらく泣いてました fem_nat_01006.txt | はい、自分でも不思議です。勢いに任せて実家を飛び出して、カグヤにやって来て fem_nat_01007.txt | それでも、不安で心細くて…街を眺めながら、あそこで生きていけるか、自信がなくなっていって fem_nat_01008.txt | そうなんですけど…ちょっと今までのしんみりした雰囲気が台無しですよね fem_nat_01009.txt | えへへっ、そうですよ。自慢して良いんですからね。それに…わたしにとっては、大事な出会いでしたから fem_nat_01010.txt | うっ…それは、勘弁してください。こう、もっと良い感じにフィクションを混ぜるのが良いと思うんです fem_nat_01011.txt | そうしていただけると嬉しいです。そのままだと、わたしの物語の出だしが、間抜けなものになりますから fem_nat_01012.txt | あっ、違います。わたしの人生という名の物語です。それが始まったのは…きっとここからなんです fem_nat_01013.txt | わたしが、わたしでいられて…わたしだけの物語を紡げる大好きな場所。それが、カグヤなんです fem_nat_01014.txt | んー、まだまだです fem_nat_01015.txt | それでも最後の一文は決まってるんです。めでたしめでたし、で終わる物語になるんです fem_nat_01016.txt | 店長…お願いがあるんです fem_nat_01017.txt | カグヤに戻ったら…ただいまって言った後に、伝えたいことがあるんです fem_nat_01018.txt | はい…楽しみにしていてくださいね fem_nat_01019.txt | はいはーい。5番テーブルさん、ランチセット2つ、お待たせしましたー fem_nat_01021.txt | そ、そうだよね!早く逃げないと!えっと、「おはし」だったよね?押さない、走らない、死んだら終わり! fem_nat_01022.txt | あうっ、痛いですよーてんちょー fem_nat_01023.txt | そうですけれど、怖いですよー。地震なんてカグヤに来てから、初めてでしたし fem_nat_01024.txt | 私としては、みんなが落ち着いてるほうがおかしいですよ fem_nat_01025.txt | あっ、そっかぁー。じゃあ、さっきのは地震じゃないのか。良かった良かった fem_nat_01026.txt | 地震が止まないねー。もう数えるのも飽きてくるくらいだよ fem_nat_01027.txt | うーん、多分大丈夫だと思うよ。特に運休の予定があるって連絡はないから fem_nat_01028.txt | まあ、残念なのは残念だけど、それよりもみんなと一緒にいることが大事だから。場所なんて、どこでも良いんだよ fem_nat_01029.txt | え?本当ですか?やったー、店長やさしー fem_nat_01030.txt | い、いやだなぁ〜、アスマザさん。いくらわたしがカグヤを出るからって、最後にそんな冗談 fem_nat_01031.txt | 冗談じゃ…ないんですね fem_nat_01033.txt | ひっぐっ…無理だよ…まこちゃん…せっかく、わたしの居場所ができて…ひっぐ、戻ってくる約束もしたのに fem_nat_01034.txt | みんなと…えぐっ、この街で…一緒にいたいのに…ひぐっ、戻る場所が…えぐっ、なくなっちゃうよ fem_nat_01035.txt | ずびっ…てんちょ〜…えぐっ、ひぐっ fem_nat_01036.txt | はい…!了解しました店長! fem_nat_01037.txt | つれないこと言わないでくださいよー。ほら、店長だってわたしがいた方が安心するじゃないですか? fem_nat_01038.txt | そ、そんなことないですよ?あくまでも、わたし達は仲間なんですから、一緒に行動した方が良いに決まってるんです fem_nat_01039.txt | あの…アスマザさんは、どこにいるんですか? fem_nat_01040.txt | わたしのことは、気にしないでください。それより、アスマザさんは? fem_nat_01041.txt | アスマザさんっ! fem_nat_01042.txt | それはですね。アスマザさんの魔力を探知して、それを追いかけてきたんです fem_nat_01043.txt | あっ、店長達には止められそうだったので、色々と誤魔化す魔法をかけてきました fem_nat_01044.txt | そ、それから途中にあった扉は無理やり開けちゃったんですけど…壊れてたらごめんなさい fem_nat_01045.txt | え?それはですね…なんか嫌な予感がしましたので fem_nat_01046.txt | も、もちろん他にも理由はありますよ!?えっと、一昨日会ったときのアスマザさんの様子がおかしかったとか fem_nat_01047.txt | シモーネさんが、アスマザさんは市長としての最後の責務を全うしているって言ってたこととか fem_nat_01048.txt | それにしても…すごいですねぇ。こんなに大きな魔法具が、カグヤの地下にあるなんて fem_nat_01049.txt | 魔力が足りなくなってるんですよね?でも、魔力の再取り込みする機能があるように思うんですけど fem_nat_01050.txt | もしかして…魔力が失われたのって、わたしのせいですか…? fem_nat_01051.txt | もしかして…魔力が失われたのって、わたしのせいですか…? fem_nat_01052.txt | ああ…やっぱり、そうなんですね fem_nat_01053.txt | カグヤの心臓から魔力が吸い上げられる量って、最近になって極端に増えませんでしたか? fem_nat_01054.txt | 思いません fem_nat_01055.txt | シモーネさんと戦ったときです。あの時、強い力を求めたわたしに、カグヤが応えてくれたんです fem_nat_01056.txt | ちょ、ちょっと調子がいいかなぁ程度は。実は、その前後に自分自身でも成長できたって感じられる出来事があったので fem_nat_01057.txt | な!?そ、そんなこと、ないですよ!?というか、どうしてそう思うんですか!? fem_nat_01058.txt | わたしは…カグヤの心臓と繋がっているんですよね?それなら、ここに来たのは、きっと意味があることなのだと思います fem_nat_01059.txt | わたしになら、カグヤを助けられる fem_nat_01060.txt | なんだか…自作自演みたいだけど fem_nat_01061.txt | わたしが吸い上げた魔力を戻せば、カグヤの心臓は機能を取り戻すはずです fem_nat_01062.txt | 無理…?ど、どうしてですか? fem_nat_01063.txt | そ、それを言われるとですね fem_nat_01064.txt | で、でも…それなら fem_nat_01065.txt | それなら…ネモさんとシモーネさんは? fem_nat_01066.txt | そ、それなら…えっと、どうすれば fem_nat_01067.txt | てんちょ〜、助けてくださいーーー! fem_nat_01068.txt | そ、そうなんです!カグヤを助けるためにいるんですけど!助けてください! fem_nat_01069.txt | ごめんなさいーー!だ、だって、知らなかったんです!ま、まさか、こんな事態になるなんてー fem_nat_01070.txt | えへへっ、店長って優しいから、つい甘えちゃうんですよねー fem_nat_01071.txt | あーーー、嘘嘘!冗談ですよ!反省してますからーー! fem_nat_01072.txt | こ、今回のことは…その…なんというか、わたしの中のカグヤの心臓が囁いてですね fem_nat_01073.txt | はい…反省してます fem_nat_01074.txt | う、うん…ごめんね、まこちゃん fem_nat_01075.txt | うん…約束する。みんな、ありがとう fem_nat_01076.txt | えへへっ。やっぱり、みんなが大好きだよ。みんなと一緒にいられる、カグヤも大好き fem_nat_01077.txt | え!?わ、わたし何もしてませんよ!?ただ、カグヤが大好きだから、離れたく fem_nat_01078.txt | しまったーーー! fem_nat_01079.txt | てんちょ〜!助けてください〜! fem_nat_01081.txt | も、もちろんです!で、でも…もしも、またしくじったら、どうしましょう fem_nat_01082.txt | 分かりました!任せてください!ところで、店長の解決策って何ですか? fem_nat_01084.txt | まだ、です…まだやれます fem_nat_01086.txt | えへへっ、まだですよ。アスマザさんを残していけるはずないじゃないですか fem_nat_01087.txt | 大丈夫です…店長が必ず、来てくれますから fem_nat_01088.txt | だから、大丈夫なんです fem_nat_01089.txt | 店長…来てくれましたね fem_nat_01090.txt | 二分に一回は言ってました。だから、三回目です fem_nat_01091.txt | だ、だってカッコいいじゃないですか。後ろを見ずに、呼びかけるって fem_nat_01092.txt | えへへっ、もっと褒めても良いんですよ fem_nat_01093.txt | 使い方は? fem_nat_01094.txt | う、うーん…微妙に魔力が流れるのは感じますね fem_nat_01095.txt | そ、それは秘密にしておいてください fem_nat_01096.txt | これで、後は魔力を一気に注ぐだけですね! fem_nat_01097.txt | よし!では早速いきますよーーー! fem_nat_01098.txt | うわっ、うわわわっわっ! fem_nat_01099.txt | うわっ、うわわわっ、落ちるー!落ちちゃいますよー! fem_nat_01102.txt | て、てんちょう〜!助けてくださいいい! fem_nat_01103.txt | だって…これでカグヤが救えると思ったら…その…テンションがですね fem_nat_01104.txt | はい…ないです。えへへっ fem_nat_01105.txt | だって、だってー、店長っていっつもわたしがピンチだと助けてくれるじゃないですかー。今日は、それが二回もですよ fem_nat_01106.txt | へ?どういうことですか? fem_nat_01107.txt | いやだなー、店長。からかわないでくださいよー。マントが発動するはずないじゃないですかー fem_nat_01108.txt | 違いますよー、分かってるくせにー。わたしの魔力がすっからかんだからです。そもそも発動するなら、爆風を食らいませんから fem_nat_01109.txt | マジです fem_nat_01110.txt | あ、あの…もしかして、本当に思わず飛び出したんですか? fem_nat_01111.txt | 準備も作戦もなく、ですか…? fem_nat_01112.txt | ど、どどど、どうするんですかーーー!?マズいですよ、大変ですよ!雲の上から海に雪崩式ブレーンバスターですよ!? fem_nat_01113.txt | 無理無理無理!無理ですよー!雲の上からですよ!?落ち着くっていうか、落ちてるんですよ!? fem_nat_01114.txt | あー…終わったぁ…わたしの人生終わりました。短い人生でした。ナツ=五十海、儚い生を終えることになります fem_nat_01115.txt | 彼氏もできず、キスもせず…やり残したことがいっぱいです。あぁ…最後に菓匠十全のカスタード揚げドラ焼を食べたかった fem_nat_01116.txt | なっ!?その言い方はないですよ!わ、わたしだって、一生懸命頑張ったんですからね! fem_nat_01117.txt | はぁ…でも、最期が店長と一緒で良かったです fem_nat_01118.txt | 良いんですよ…店長。もう、充分です。思わず飛び出したって言いましたけど…それがすごく嬉しかったです fem_nat_01119.txt | そこが乙女心の複雑さなんです fem_nat_01120.txt | ふふっ、そうですね。店長って魔力だけはありますから、魔法も頑張れば使えるかもしれませんよ fem_nat_01121.txt | もちろんですよ。魔法使い同士なら、普通に魔法でできますね fem_nat_01122.txt | それは…えっと fem_nat_01123.txt | い、いやだなー店長。こんな状況で何言ってるんですかー。セクハラですよー、もう fem_nat_01124.txt | そ、そそ、それは…た、体液の交換とかで fem_nat_01125.txt | セ、セセセ、セセ、セックスーー!?そ、そこまでしなくても大丈夫ですよ! fem_nat_01126.txt | キ、キス…とか fem_nat_01128.txt | ふぇ?なにを…んっ! fem_nat_01131.txt | そうですねー…本当にダメかと思いましたよ fem_nat_01132.txt | ギリギリでしたねぇ fem_nat_01133.txt | この辺りって…サメとか出ないですよね fem_nat_01134.txt | なっ!?そ、そんな薄情ですよ!生死を共に越えた仲じゃないですか! fem_nat_01135.txt | 冗談きついですよー。せっかく生き残ったのに、サメに食べられるなんて冗談じゃないですから fem_nat_01136.txt | これで…やり残したことをやれそうです。一個だけ…済ませちゃいましたけど fem_nat_01137.txt | ダメです。しっかりカウントしましたからね。なにせ…わたしの、ファ、ファーストキスなんですから fem_nat_01138.txt | ファーストキスはレモンの味だと思ってましたが、海水の味でした fem_nat_01139.txt | 店長…本当は実家から戻った後伝えるつもりだったんですけど fem_nat_01140.txt | あなたのことが、好きです fem_nat_01141.txt | だとしても、です fem_nat_01142.txt | 店長だから、です fem_nat_01144.txt | だって…ひぐっ、嬉しくて…えぐっ、振られると思ってて、ぐすっ fem_nat_01146.txt | はい、わたしもです fem_nat_01147.txt | ずぅ〜。はぁ〜、それにしてもムショは大変だったよねー fem_nat_01148.txt | なんて言うんだろうね。こう…お勤めを果たして娑婆に出てきたら、一皮剥けたって感じかな fem_nat_01149.txt | なっ!?な、泣いてませんよ!?ムショに入れられた程度で泣くはずがないじゃないですか!? fem_nat_01150.txt | だよね〜。これで、わたし達も正真正銘のワルだよね fem_nat_01151.txt | う〜、懲罰房には触れないでくださいよ〜。あそこって運動できないし、外に出れないし大変なんですからね fem_nat_01152.txt | そう言ってくれるのは、まこちゃんだけだよ。絶対に店長とダリアさんは、良い薬になるとか言って笑ってたはずだし fem_nat_01153.txt | 自業自得だから反省しろって思ってたはず fem_nat_01154.txt | え?本当…? fem_nat_01155.txt | そっか…ごめんね、雪ちゃん。わたし、ひどいこと言っちゃったね fem_nat_01156.txt | ごめんね〜、雪ちゃん〜 fem_nat_01157.txt | あー、それはわたしも気になってました。店長ってムショで何年間過ごしたんですか? fem_nat_01158.txt | なるほど…それなら、その道ではわたし達の方が先輩なんですね fem_nat_01160.txt | えへへ〜、そんなことないですよ〜 fem_nat_01161.txt | ねえ、まこちゃん…雪ちゃん…これって、夢じゃないよね? fem_nat_01162.txt | 店長…わたしの頬を抓ってもらえますか? fem_nat_01163.txt | ひひゃい、ひやいです…へんひょー fem_nat_01164.txt | 現実、なんですね fem_nat_01165.txt | うん…一回だけ店長が作ってるのを見たことが、あったんだ。その時から、ずっと食べたかったんだよねー fem_nat_01166.txt | うん…わたしの夢だったんだ。そして、その夢が…目の前に。ムショに入ったのも fem_nat_01167.txt | か、考えてません!考えてませんよ!? fem_nat_01168.txt | そ、そうですね…では、いただきますっ! fem_nat_01170.txt | 店長…わたし、自分が生まれてきた意味を知りました fem_nat_01171.txt | ぱくぱくっ!んーーーっ!美味しいです!最高です!生きてて良かったです!店長とダリアさんに会えてよかったです! fem_nat_01173.txt | ごちそうさまでした fem_nat_01174.txt | 大丈夫だよ。きっとわたし達は、基礎代謝が高いからね fem_nat_01175.txt | ところで、店長。今日の夕飯はなんですか? fem_nat_01176.txt | 本当ですか!?やった〜 fem_nat_01177.txt | うん!わたしのソウルフードだよ!あっ、ちなみに甘いものもソウルフード fem_nat_01178.txt | ふぃ〜…食べた食べたー。うーん、今日は幸せな一日でしたー fem_nat_01179.txt | ふふ〜んっ、そのカロリーで良いこと思いついたんだ fem_nat_01180.txt | この前の経験を鑑みて、わたしは思ったんです。敗因はわたし達が、バラバラになったことだと fem_nat_01181.txt | つまりですね…前回の状況で言うと、まこちゃんが飛び出しちゃいましたよね? fem_nat_01182.txt | あっ、別に責めているわけじゃなくてね。あの時、まこちゃんを無理やりにでも、こっちに引き寄せることができれば良かったなって fem_nat_01183.txt | そ・こ・で!わたしが魔法を開発したんです!離れた場所にいても、集合できる魔法を! fem_nat_01184.txt | え?い、いや…そこまでじゃないけれど。こう…磁石みたいにくっつくようなイメージかな fem_nat_01185.txt | 例えとして、どうしてわたしが出るのか疑問ですが…使い道は広いんじゃないかって思うんです fem_nat_01186.txt | というわけで!さっそく誰かに使ってみたいんです! fem_nat_01187.txt | あっ、まこちゃんはダメだよ。危ないからね。というわけで、店長 fem_nat_01188.txt | そ、そこは…店長を信頼しているということで fem_nat_01189.txt | というわけで、店長!さっそく fem_nat_01190.txt | えっと…それは fem_nat_01191.txt | ではでは〜、早速やってみますねー fem_nat_01192.txt | アルル・グルス・オクト fem_nat_01193.txt | クスル・エウル・マル…へ、へっくち!あっ fem_nat_01194.txt | あっ、あははっ、あははははっ…っ! fem_nat_01196.txt | ぜ、絶対に嘘ですよね!?怒ってますよね!?店長の顔が、おっかないですよ! fem_nat_01197.txt | う、うん…途中で失敗したから、こうなったみたい fem_nat_01198.txt | ご、ごめんなさい〜…こんなつもりは、なかったんです fem_nat_01199.txt | え、えっとですね fem_nat_01200.txt | えっとですね…単刀直入に言いますと、ダリアさんと店長は、1メートル以上離れられない状態になっています fem_nat_01201.txt | ご、ごめんなさい〜 fem_nat_01203.txt | 多分、二日、三日…えっと、五日くらい?あっ…一週間くらいかなぁ fem_nat_01204.txt | ごめんなさい、ごめんなさない、ごめんなさい〜 fem_nat_01205.txt | わ、わたしも頑張って魔法を消す方法を考えてみます fem_nat_01206.txt | そ、そうですよね。その距離だと、ど、同衾しないとダメですもんね。きゃ〜、店長とダリアさんったらー fem_nat_01207.txt | も、もぉ〜、店長とダリアさんったら〜。わたしの部屋にまで聞こえないようにしてくださいよ〜 fem_nat_01208.txt | ですよね。わたしも、そう思ってました fem_nat_01209.txt | それなら、雪ちゃんがわたしの部屋で寝たらどうかな?それで、店長とダリアさんは雪ちゃんのベッドに寝るとか? fem_nat_01210.txt | おっはよー、ございます! fem_nat_01211.txt | クンクンっ…この匂い、どこかで嗅いだ気がするんですよね fem_nat_01212.txt | 店長から、ダリアさんの匂いがするーーっ! fem_nat_01213.txt | ふむ…痛みわけですね fem_nat_01214.txt | あー、すみません店長。二人の分は作ってなかったです fem_nat_01215.txt | うーん、あの二人って息がピッタリだよね fem_nat_01216.txt | あれ?雪ちゃん、ちょっとジェラシー? fem_nat_01218.txt | ふふっ、もちろんだよ雪ちゃん fem_nat_01219.txt | あーっと、ごめんなさい、まだです。でも、二人にかけられている魔法を見ると fem_nat_01221.txt | ち、違いますよ!?こ、これは別に、そうじゃなくて fem_nat_01222.txt | そうだよね…ダリアさん、スタイル良いもんね fem_nat_01224.txt | え〜、本当ですか?それなら、誘ってくださいよー fem_nat_01225.txt | あっ、やっぱりなしで fem_nat_01226.txt | ま、まこちゃん!?それは秘密だよね!? fem_nat_01227.txt | あのー、それって完全にデートですよね fem_nat_01228.txt | なーに言ってるんですか、ダリアさん。魔法には、恋の魔法もあるんですよ fem_nat_01229.txt | えぇ〜、良いじゃないですかーデートでー。そっちの方が、わたし的には楽しいですし fem_nat_01231.txt | この度は…色々とご迷惑をおかけしました fem_nat_01232.txt | えっ、ええええええええええええええええっ!? fem_nat_01233.txt | えっ、えぇぇ…き、気付きませんでした fem_nat_01234.txt | あっ、そうでした!おめでとーございます! fem_nat_01235.txt | でもでも、雪ちゃんはよく気付いたよねー fem_nat_01237.txt | え?そ、そんなこと思ってないですよ?いつになったら、イチャイチャするのか気になって見ていたわけじゃないですし fem_nat_01238.txt | え?そ、それは…まあ、後学のために、ちょっと見たいかなーとか fem_nat_01239.txt | い、いいいい、いえ!やっぱり大丈夫です! fem_nat_01240.txt | だってだって、ダリアさんと店長だよ?きっと、本気でイチャイチャしたらアメリアが溶けるくらいに甘い空間ができると思うんだ fem_nat_01241.txt | でもでも、店長とダリアさんって付き合ってるのに、デートってしないんですか? fem_nat_01242.txt | なるほど…となると、明後日ですか fem_nat_01243.txt | そ、そんなこと…ないよ? fem_nat_01244.txt | うん…すごいよね fem_nat_01245.txt | あれ?でも、そもそも店長って、昨夜ダリアさんのところで…そ、その…しっぽりしてましたっけ? fem_nat_01246.txt | 記憶にございません。でも、つまみ食いしたプリンは美味しかったです fem_nat_01247.txt | ふふっ…店長可愛いー fem_nat_01248.txt | 店長。まこちゃんと雪ちゃんを連れて、買出しに行ってきますね fem_nat_01249.txt | な、なんですかー。恋人を三人の手から守る権利をあげたのにー fem_nat_01250.txt | 今回もお疲れ様でしたー fem_nat_01251.txt | なので、ここで失礼しまーす fem_nat_01252.txt | あ、あれ?店長とダリアさん、まだいたんですか? fem_nat_01253.txt | あっ、そうですか。それは良かったです。ちなみに、どこへ行くんですか? fem_nat_01254.txt | 適当にぶらぶらって…えぇ fem_nat_01255.txt | ネモさんが行くなら、スラムの方が裸足で逃げ出すと思うんですけど fem_nat_01256.txt | はい!わたしが行きます! fem_nat_01257.txt | えぇ〜…店長ー。わたしにも活躍の機会をくださいよー fem_nat_01259.txt | そうなんだけどさー。久しぶりの仕事で、皆と一緒に頑張れると思ったんだけどなー fem_nat_01260.txt | びえぇぇぇ〜ん、でんぢょーーっ! fem_nat_01261.txt | ぐすっ、えぐっ、よがっだでずよ〜。しんぱい、じだんですよーーー fem_nat_01262.txt | あうううっ、ごべんなざい fem_nat_01263.txt | あ、あの…店長 fem_nat_01264.txt | そうだね fem_nat_01265.txt | そうかもね…多分、今の自分を店長に見せたくないんだと思う fem_nat_01266.txt | ダリアさんが声を失ってから、今日までの三日間…調べてみたんですけど fem_nat_01267.txt | ごめんなさい…頑張ってはみたんですが fem_nat_01268.txt | はい…分かりました fem_nat_01269.txt | 何度も電話してるんですけど、一向に捕まらないんです fem_nat_01271.txt | ダリアさんの声と牛乳三本が天秤って、個人的にはすごくモヤモヤします fem_nat_01272.txt | そう言えば…わたし、ネモさんがお金で動いたところ見た事ないかも fem_nat_01273.txt | そーですよー。恋人だからって調子に乗ってますねー fem_nat_01275.txt | あ〜…目がシパシパするよ fem_nat_01276.txt | そんなことないですよ〜。いだたきまーす fem_nat_01277.txt | ん〜…美味しいです。疲れが一気に消し飛んじゃいます fem_nat_01278.txt | カグヤでは常識だったからね fem_nat_01279.txt | あっ、分かりました!アレですよね?ゲームのラスボスみたいに、変身して竜になったところを fem_nat_01280.txt | でもでも、残り三つの素材のうちの二つは、これでゲットしたも同然ですね fem_nat_01281.txt | あー…でも、魔法にも似たようなところがありますよね。そんな感じの言葉遊びみたいなやつ fem_nat_01282.txt | それは…アスマザさん、激怒すると思う。間違いなく、宣戦布告ってみなされるよ fem_nat_01283.txt | あの〜…ぶっちゃけこれって、ペイ・バック史上、最も危険な仕事なのでは fem_nat_01284.txt | まさか、降りるわけないですよ fem_nat_01285.txt | それじゃあ…角を少しだけ失敬しようか fem_nat_01286.txt | うん、充分だと思うよ fem_nat_01287.txt | それじゃあ…脱出 fem_nat_01288.txt | え、えっと…こんばんは、シモーネさん fem_nat_01289.txt | え、えっと…それは fem_nat_01290.txt | それは…重々承知して fem_nat_01291.txt | ご、ごめんなさーい! fem_nat_01292.txt | 逃げるよ、まこちゃん! fem_nat_01296.txt | 歩いてる、歩いてるよー!空を歩いているよ、あの人ーーー! fem_nat_01297.txt | な、ななな、なんなのあの人!常識ってないのかな!? fem_nat_01298.txt | 完全にラスボスの台詞だよ!まずいよ、やる気満々だよ! fem_nat_01299.txt | そうなんだけど、そうなんだけどさーー! fem_nat_01302.txt | 三分かぁ…あー、ヤバいかも fem_nat_01303.txt | あー…これは、本格的にヤバいですよね fem_nat_01304.txt | そ、そうですよ。言ったら全部終わりなんですよ? fem_nat_01306.txt | な、なんか…怪獣大決戦みたいになってますよ fem_nat_01307.txt | はぁ…本当に死ぬかと思いました fem_nat_01308.txt | ねえ、なんで雪ちゃんは、平然としてられるのかな fem_nat_01309.txt | でも、ここで失敗すると fem_nat_01310.txt | え、えっと…ダリアさん。これには、深い事情が fem_nat_01311.txt | いやったぁー! fem_nat_01312.txt | はぁ…それにしても、平穏だねぇ fem_nat_01313.txt | 夜更かしはダメですよー。お肌の荒れの原因になるんですから fem_nat_01314.txt | あっ、了解しましたー fem_nat_01315.txt | おかしいといっても、嫌な感じのするおかしさじゃないんだよねぇ fem_nat_01316.txt | そうなんだよねー。やっぱり、見守るしかないのかな fem_nat_01317.txt | ではでは、皆さんおつかれさまでしたー fem_nat_01318.txt | あの…最後のドジって、明らかに特定の人に向けての言葉ですよね? fem_nat_01319.txt | 雪ちゃんの誘導で、店長がささっと侵入して、ブツをゲットで終了ですもんね fem_nat_01320.txt | でもでも、わたし達もちょっとは活躍したかったよね、まこちゃん? fem_nat_01321.txt | お仕事の時は普通に集中してたとは思うんですけどね fem_nat_01322.txt | というわけで、第一回まこちゃんに何が起きたのか皆で考えよう三人寄れば文殊の知恵会議を始めます fem_nat_01323.txt | まこちゃんの状態は、正に待ったなしの喫緊の早急に対応すべき課題となっています fem_nat_01324.txt | そしたらね、雪ちゃんが…「お菓子を食べたなら、私も魔法を使えるようになるんでしょうか?」って言ってきてね fem_nat_01325.txt | まあ、魔法って乗りと勢いと、甘いものでできてるからねー fem_nat_01326.txt | そ、そんなことないですよ?わたしは、そんなに単純な存在じゃないですから fem_nat_01327.txt | 女子力です fem_nat_01328.txt | ちょ、なに笑ってるんですかー。ま、まこちゃん、二人に何か言ってよー fem_nat_01329.txt | そ、そう…え、えっと、何でもないから気にしないでね fem_nat_01330.txt | えっと…ま、まあ、何もなければ良いんだよ…うん fem_nat_01331.txt | もしかして、店長…まこちゃんに嫌われるようなことしたんですか? fem_nat_01332.txt | あーっと、確かにそうですよねぇ fem_nat_01333.txt | まこちゃんが、店長に…こ、ここ、恋をしてると? fem_nat_01334.txt | それなら、考え方を変えてみたらどうでしょうか? fem_nat_01335.txt | 原因を探るのを諦めて、まこちゃんを元気にする方法を考えるんです fem_nat_01336.txt | だよねだよね。それなら、具体的にどうやってまこちゃんを元気付けるか考えようか fem_nat_01337.txt | おみゃよぉーごじゃますぅ…ぐうっ fem_nat_01338.txt | もうきがえてましゅよー…もう、あれです…ばっちりと、めがさめてましゅ…ぐぅ〜 fem_nat_01339.txt | あれ…?なんか、てんちょ〜が、小さくなってますねぇ〜…寝ぼけてるんでしょうか、わたし fem_nat_01340.txt | 現実でしゅかぁ…てっきり、てんちょーの、弟さんとかが fem_nat_01342.txt | て、店長が縮んでるーーっ! fem_nat_01343.txt | ちょ、え!?て、てててて、店長!?な、うぇえええぇぇっ!? fem_nat_01344.txt | え?ちょ、え?いやいや、雪ちゃん!?こ、これ、えぇぇっ!? fem_nat_01345.txt | いや、それは見れば分かりますけれど、一体…何が起きたんですか? fem_nat_01346.txt | そ、そうなんだ。あっ、一応言っておきますけど、わたしじゃないですよ? fem_nat_01347.txt | ま、まあ…それなら良いんですけど fem_nat_01348.txt | 店長…ちょっと、こっちに来てもらえますか? fem_nat_01350.txt | だってだって〜、こんなに小さいんですもん fem_nat_01351.txt | そうですね…若返りの魔法なら可能ですね。もしくは、使用者だけの時間を遡及させる魔法とか fem_nat_01352.txt | そうだね。いわゆる古代魔法っていうのに、分類される魔法だし fem_nat_01353.txt | うん。今では使える人がほとんどいない魔法。そして、その分だけ強力で高難易度の魔法だね fem_nat_01354.txt | そうなんですよね。どんな魔法なのかも不明ですし、それ以上に動機が全く分かりません fem_nat_01355.txt | うーん、それはなんとも。多分、ここまで来るとわたしよりも…ネモさん辺りの方が詳しいと思いますよ fem_nat_01356.txt | ですよねー。可愛いですよねー fem_nat_01357.txt | あっ、わたしが魔法で小さくしたんです fem_nat_01358.txt | ですよねー。わたしも、そう思ってました fem_nat_01359.txt | だよねー。可愛いよねー fem_nat_01360.txt | ふふっ、店長お代わりはどうですか?わたしが、よそってあげますからねー fem_nat_01362.txt | うん…まこちゃんが、いつも通りになってくれたなって fem_nat_01363.txt | わ、わたしは…そんなことしてませんよ? fem_nat_01364.txt | そうですよー。ちゃんと牛乳を飲んで、背を伸ばさないと fem_nat_01365.txt | そうですよー。わたし達が、ナデナデすると怒るくせにー fem_nat_01366.txt | あっ、そうだ店長!せっかくですから、今から子供用の服を買いに行きませんか? fem_nat_01367.txt | キアシュの手鏡…ですか?うーん、聞いたことないですねぇ fem_nat_01369.txt | あ、あの…ちょっと良いですか? fem_nat_01370.txt | えっと、話を聞いていると…この魔法具って本人が把握していない「願い」までも、手助けする可能性があるんですよね? fem_nat_01371.txt | うん。むしろ、まこちゃんの願いを聞きたいって思ってるんだ fem_nat_01372.txt | もしかして、心当たりがあるの? fem_nat_01373.txt | ま、まこちゃん…? fem_nat_01375.txt | そ、そうだよ…ただ、願い事を聞きたいだけなんだから fem_nat_01376.txt | 必死だったから気付かなかったけど、雪ちゃんの言う通りかも fem_nat_01377.txt | えっと…まさかとは思いますけど fem_nat_01378.txt | ネモさんが言うところのお助けマンかな…? fem_nat_01379.txt | 多分、そうでしょうね fem_nat_01380.txt | あぁ…シモーネさんとまた戦うなんて。しかも、場所がここですよぉ fem_nat_01381.txt | んなっ!? fem_nat_01382.txt | おおぉ、きたぁ!生告白だー! fem_nat_01383.txt | うわっ、うわわわぁ、キスだよキス。それも二回目だよ fem_nat_01384.txt | まあ、恋人になりたてですから、仕方ないですよー fem_nat_01385.txt | え?本当ですか?デザートもオッケーですか? fem_nat_01386.txt | ひゃっほー。ダリアさん、愛してまーす fem_nat_01389.txt | アメリアに来てからずっとですよ fem_nat_01390.txt | 仕事は適当でも良いですから、まこちゃんの相手をしてあげるべきだと思います fem_nat_01391.txt | おかえりー、まこちゃん fem_nat_01392.txt | まこちゃん…何してるの? fem_nat_01393.txt | なっ…そ、そうなんだぁ…ドキドキ fem_nat_01394.txt | うわぁ…さすがのわたしも、ドン引きですよ fem_nat_01395.txt | ふぉ〜…まさか、三回もわたしの前でするなんて fem_nat_01396.txt | ふわぁ〜…キスってあんな風にするんだ。昨日見たときは、ちょっと遠くだったから、分かりにくかったけれど fem_nat_01397.txt | でもでも…あれって歯がぶつかったりしないのかな?それに長いキスをする時ってどうやって息継ぎするんだろう fem_nat_01398.txt | やっぱり、キスの練習もした方が良いのかな?あっ、でもでも、練習って言っても男の人とすると、ファーストキスが問題だから fem_nat_01399.txt | 雪ちゃん、練習しよう fem_nat_01400.txt | うわぁ…完全にやさぐれてる fem_nat_01401.txt | わたしからも…改めておめでとうございます。店長、まこちゃん fem_nat_01402.txt | それでそれで…まこちゃんは、店長とどこまでいったのかなぁー fem_nat_01403.txt | そうですけどー、やっぱりお約束の質問をしないとダメじゃないですかー fem_nat_01404.txt | な、なななな、最後までーーー!? fem_nat_01406.txt | い、いやだな〜、ダリアさん。そういうのは、デートを重ねてからすることですよー fem_nat_01407.txt | え?そ、そうなの…? fem_nat_01408.txt | ということは、まこちゃん。勝負の時がやって来るんだね fem_nat_01409.txt | なんというか…こう、ほんわかして来ますし fem_nat_01410.txt | でもでも、まこちゃんが幸せそうで何よりですよー fem_nat_01412.txt | お疲れ様でしたー。後は任せてくださいねー fem_nat_01413.txt | でも、その子もすごいよねー。店長とイチャイチャしてるまこちゃんに話しかけるなんて fem_nat_01414.txt | それで、そのエルートの女の子…えっと fem_nat_01415.txt | そうそう、そのリリィちゃんってどんな感じの子なのかな? fem_nat_01416.txt | まあ、ある意味で店長の存在を無視して、突っ込んできたみたいなもんだしね fem_nat_01417.txt | あれ?嬉しくないの? fem_nat_01418.txt | そうですよねー。リリィちゃんも、中々にアグレッシブなことしますよね fem_nat_01419.txt | ひゅーひゅー fem_nat_01420.txt | わたしも、少しだけ寂しいかもしれないです。まこちゃんに、友達がいっぱい出来れば良いなってずっと思ってたのに fem_nat_01421.txt | じゃあ、ダリアさんもですか? fem_nat_01422.txt | 何もしてないけれど、目つきが怖いからアメリアに行きたくないとか? fem_nat_01423.txt | でも、そんな理由なら仕方ないですよねー fem_nat_01424.txt | あ〜…あのケーキは美味しかったですねー。また作ってくださいよー fem_nat_01425.txt | 絶対ですよ?約束ですからね? fem_nat_01426.txt | では、今日はこのクッキーをいただくことにしますねー fem_nat_01427.txt | ず〜…はい?どうしました? fem_nat_01428.txt | もぐもぐ、わたひでふか?ず〜 fem_nat_01429.txt | はぁ、わたしが店長を…ね、ねねね、ねとりゅっ!? fem_nat_01430.txt | そ、そそ、そんなことするはずないじゃないですか!? fem_nat_01431.txt | なんか、それはそれで非常に不愉快なコメントですね。もぐもぐっ…ず〜 fem_nat_01432.txt | あー、わたしも会ってみたいなー。友達の友達は、わたしにとっても友達だしねー fem_nat_01433.txt | トンでもじゃないですよー fem_nat_01434.txt | 確かに、まこちゃんのお店は入り易い雰囲気じゃないけれど fem_nat_01435.txt | でも、絶対にないとは言い切れないよね fem_nat_01436.txt | そうですね…ちょっと、気が咎めますけれど fem_nat_01437.txt | まこちゃんが、悲しむ姿は見たくないですしね fem_nat_01438.txt | やっぱり、考えすぎだったんでしょうかね? fem_nat_01439.txt | 上手くやるって…何か意味深だよ雪ちゃん fem_nat_01440.txt | も、もう…ご想像って言われたら、本当に想像しちゃうじゃないですかー fem_nat_01441.txt | 店長ったら、エッチなんですから〜 fem_nat_01442.txt | い、今すぐ行くから待っててね。絶対に、助けるから! fem_nat_01443.txt | 異常どころの話じゃないですよね fem_nat_01444.txt | どんな人たちが来ても、わたし達がやっつけてあげるからさ fem_nat_01445.txt | あっ、ダリアさん。飴舐めます? fem_nat_01446.txt | 間違いなく、逃げた方が良いですよね fem_nat_01447.txt | なんか、ゾンビに囲まれるホラー映画みたいですよね fem_nat_01448.txt | だから、困ってるんですよね fem_nat_01449.txt | うん…まこちゃんの友達っていうのは間違いないよ。でも、この事態になるまでの流れの一つじゃないかなって fem_nat_01450.txt | シモーネさん…何をしたんですか? fem_nat_01451.txt | 雪ちゃん…本気で怒ってますよ fem_nat_01452.txt | 悪徳刑事も真っ青ですよ fem_nat_01453.txt | まあ、ネモさんですから fem_nat_01454.txt | それも、もみ合って暴走させるとは fem_nat_01455.txt | 良かったね、まこちゃん fem_nat_01456.txt | まこちゃん…わたしは、壊さないでも良いと思う fem_nat_01457.txt | 確かに、友達になったのには、まこちゃんの願望の影響があるかもしれない。でも、全てが嘘ってわけじゃなんだよ fem_nat_01458.txt | リリィさん達は、勇気がなくて一歩踏み込めなかっただけだよね?それならさ、何かの力を借りても良いんじゃないかな? fem_nat_01459.txt | それって…そんなに悪いことじゃないと思うんだ fem_nat_01460.txt | ず〜…もぐもぐ…あっ、まこちゃん、こっちも食べてみる? fem_nat_01461.txt | てんちょー、ため息をつくと幸せが逃げるんですよ。ため息をですね…こう、グッと堪えてると、その分だけ幸せになるんです fem_nat_01462.txt | そうなんだー。それなら、ため息をいっぱい吐いた方が良いのかな? fem_nat_01463.txt | ということは、店長がため息を吐くような状況は改善すべきってことだね fem_nat_01464.txt | 遠慮なく言ってください。出来る限りの協力をしますから fem_nat_01465.txt | そうですか?もしも、何かあったら遠慮なく言ってくださいね fem_nat_01466.txt | へー、雪ちゃんって民俗学に興味があったんだ。知らなかったよ fem_nat_01467.txt | それも、ベタベタであっまーい奴です fem_nat_01468.txt | でも、暇ですよね? fem_nat_01469.txt | へー、雪ちゃんの国の旗って竜が描かれてるんだー fem_nat_01470.txt | え?まこちゃんは、知ってたの?もしかして、常識だったりする? fem_nat_01471.txt | それなら、どうしてまこちゃんは知ってるの? fem_nat_01472.txt | あー、それは知り合いに竜みたいな人がいるもんで fem_nat_01473.txt | 婚姻譚ということは…王女様と竜が結婚したってことですか? fem_nat_01474.txt | それでそれで、どんなお話なの? fem_nat_01475.txt | だよねー。話し合うどころか、いきなり命を狙うなんてさー。ちょっと発想が危ないよね fem_nat_01476.txt | あー、でも当然かー。もしかすると、その子孫が綾羅木王国の王位を要求したりするかもだしねー fem_nat_01477.txt | その時点で、清くないよね fem_nat_01478.txt | 了解です、てんちょー fem_nat_01479.txt | てんちょー、鈴木さんと田中さんにいつものお願いしまーす fem_nat_01480.txt | あっ、違います。悟さんです。田中さんは豊さんです fem_nat_01481.txt | あっ、そうだった。てんちょー、ごめんなさい。えーっと、6番テーブルにナポリタン二つです fem_nat_01482.txt | あっ、いらっしゃーい。いつもの席が空いてるんで、どーぞー fem_nat_01483.txt | ありがとうございますー。ではでは、いただきまーす fem_nat_01484.txt | ご馳走様でした!とーっても美味しかったです! fem_nat_01485.txt | え?本当?うわ…恥ずかしい fem_nat_01486.txt | ありがとう、雪ちゃん fem_nat_01487.txt | ここまで高笑いが聞こえてきたよ fem_nat_01488.txt | もっちろんですよー。お腹もいっぱいになったので、やる気充分です fem_nat_01489.txt | う〜ん、多分ですけど…ずぅ〜、一緒にお茶してるんじゃないですかねぇ fem_nat_01490.txt | あっ、やっぱりそうですか?えへへっ。アメリアの先輩として一日の長があるんですかね fem_nat_01491.txt | そうですよー。もしかすると、雪ちゃんが関係してるかもしれないじゃないですか fem_nat_01492.txt | ボイスチェンジャーの意味がないっていうのも、すごい話ですよね fem_nat_01493.txt | 店長…ちょっと酷いですよ fem_nat_01494.txt | パートナーは選ばないとダメですよね fem_nat_01495.txt | ダリアさん…ぷぷっ、笑ったらダメですよ。雪ちゃんが…ぶふっ、捕まってるんですから fem_nat_01496.txt | ほ、ほら…ぷぷぅ、まこちゃんは必死に頑張ってるんですから fem_nat_01499.txt | シモーネさんの動機は不明ですけれど、雪ちゃんを助けない選択肢はありません fem_nat_01500.txt | あの…雪ちゃんが、すっごく気まずそうな表情になってるんですけれど fem_nat_01501.txt | はい。それに加えて、喋れないように口を封じる魔法もかけられているかもしれません fem_nat_01502.txt | 美しき姫と美姫の三連発ですからね fem_nat_01503.txt | そうかもしれないですけれど fem_nat_01504.txt | は、はい!で、でも…こんなに出血してると fem_nat_01505.txt | やってます!で、でも fem_nat_01508.txt | ゆぎじゃ〜〜〜んっ!えぐっ、ひぐっ、よがったよーーー fem_nat_01509.txt | 雪ちゃんの胸って、すっごく綺麗だから、安心したよー fem_nat_01510.txt | え?一緒にお風呂に入ったときに見ましたけど?もう…真っ白で、本当にゆきーって感じのおっぱいでした fem_nat_01511.txt | あー、もう!びっくりしましたよー。店長が真面目な顔をするから、絶対に嫌なニュースだと思ってました fem_nat_01512.txt | おめでとうございます。すっごくお似合いだと思いますよ fem_nat_01513.txt | それだけって、どういうことですか? fem_nat_01514.txt | 良いんじゃないですか? fem_nat_01515.txt | むしろ、店長がそこを気にするようなキャラだとは思いませんでした fem_nat_01516.txt | もしかして…それでわたし達が反対するとでも思ってたんですか?もー、そんなはずないじゃないですかー fem_nat_01517.txt | な、なな、な、な!?そ、それはつまり、昨夜は店長と雪ちゃんが、わたしの眠る部屋の隣の部屋でお楽しみだったということですか!? fem_nat_01518.txt | も〜、雪ちゃんったら恥ずかしがらなくても良いんだよー。あっ、そうだ。後で部屋の壁に防音の魔法を重ねがけしておくから fem_nat_01519.txt | でも…聞こえたら、まずくない? fem_nat_01520.txt | そ、それで…や、やっぱり初めては、痛かった?ファ、ファーストキスは…レモンの味だった? fem_nat_01522.txt | まっさかー、そんなことありませんよー fem_nat_01523.txt | ふっふーん、わたしが嘘をつけるように見えますか? fem_nat_01524.txt | いえ、不満って言うか…なーんか違うなと fem_nat_01525.txt | あっ、そうじゃなくてね、店長と雪ちゃんのことだよ fem_nat_01526.txt | えっとですね…店長と雪ちゃんは恋人同士ですよね? fem_nat_01527.txt | それなのに、付き合ってからは毎日アメリアを開けてるじゃないですか? fem_nat_01528.txt | まこちゃん、だいせいかーい fem_nat_01529.txt | むぅ、そりゃーダリアさんみたいに大人じゃないですけどー。でもでも、ここは一回アメリアをお休みにしてデートをですね fem_nat_01530.txt | ち、違うよ?そんなことないよ? fem_nat_01531.txt | だから、そうじゃないですってばー。わたしとしては、結構気にしてるんですからね fem_nat_01532.txt | 店長と雪ちゃんが上手くいってるかなーって。ですので、ここはわたしを安心させるためにもですね fem_nat_01533.txt | なるほど…その手が fem_nat_01534.txt | やったー。まこちゃん、ダリアさん遊びに行きましょー fem_nat_01536.txt | さてさて、とっておいた生クリームずんだ餅入りドラ焼をいただきますか fem_nat_01537.txt | だよねー。では、いっただっきまーす fem_nat_01538.txt | わたしは…未来よりも現在を大事にしたいんです fem_nat_01539.txt | あっ、店長。すみませんけど、ちょっとだけ待っててください fem_nat_01540.txt | 褒め言葉とかけまして、大事な時間と解きます fem_nat_01541.txt | 三時「賛辞 fem_nat_01542.txt | なので、今のわたしは、お菓子に集中するのです fem_nat_01543.txt | え?そうなんですか?それなら、お聞きします fem_nat_01545.txt | だからだよ!自分の体の状態が分かるから、まずいんだよ! fem_nat_01546.txt | しまったぁ…どうしよう、どうしよう。また再検査とか言われたらどうしよう、体重があれだったらどうしよう fem_nat_01547.txt | えっと…わたしの基礎代謝が一日に約1300キロカロリーだから、一週間だと9100キロカロリーになって…そうすると fem_nat_01548.txt | そ、そうだね!さすが雪ちゃん! fem_nat_01549.txt | というわけで、お仕事無事にしゅうりょーでーっす! fem_nat_01550.txt | いやー、来週の健康診断のために、運動しないとダメですからね fem_nat_01551.txt | あ、やっぱり?毎朝ジョギングしてた成果が出てきてんだね! fem_nat_01552.txt | よーし、それじゃあ引き上げますかー。あっ、そうだ。この魔法具は、ちゃんと保管しておかないとダメですよねー fem_nat_01553.txt | あっ…し、しまったぁーー fem_nat_01555.txt | 退避っ! fem_nat_01557.txt | なっ!?女の子の前で、のどちんこだなんて言わないでくださいよ fem_nat_01558.txt | え?あーっと、それはですね fem_nat_01559.txt | い、いやぁ〜…ほら店長、私の部屋のエアコンって壊れちゃってるじゃないですか? fem_nat_01560.txt | 気付いてくれて何よりです fem_nat_01561.txt | わ、わたしも聞かないようにしようと思ったんだよ!?で、でも…聞こえちゃうというか何というか fem_nat_01562.txt | うわわわっ、それ以上はダメですダリアさん! fem_nat_01563.txt | ナポリタンで! fem_nat_01564.txt | やったー。店長大好きですー fem_nat_01565.txt | あっ…えっと、尊敬してます fem_nat_01566.txt | じゃあ、私がついていくよ fem_nat_01567.txt | そうですねーって、前も似たような流れのときが、ありませんでした? fem_nat_01568.txt | はい…可能です。だけど、必要になるのは器です。例えば、ホムンクルスとかですね fem_nat_01569.txt | そうなると…元々の魂に近い魔力波動を持つ fem_nat_01570.txt | 嘘…まさか…そんな fem_nat_01571.txt | まさか…アスマザさんは雪ちゃんを器にするつもりですか? fem_nat_01572.txt | でも…器だけじゃ足りないはずです fem_nat_01573.txt | それだけ大きな魔法となれば、要求される魔力量も桁違いです。だけど、カグヤの心臓に溜め込まれている魔力量ならば…可能だと思います fem_nat_01574.txt | でも、問題になるのは、代価です。魔力以外に支払うべき…代価も大きなものになるはずです fem_nat_01575.txt | 準備はできてます fem_nat_01576.txt | アスマザさん…そんなことしても fem_nat_01577.txt | なんとか…間に合いましたね fem_nat_01578.txt | 簡単に言うと、カグヤの心臓を経由して、店長の精神体を雪ちゃんの中に飛ばします fem_nat_01579.txt | そして、雪ちゃんの中に入ったら、そのまま…強引にさらってきてください! fem_nat_01580.txt | 言ってしまえば、カグヤの心臓に溜め込まれた、カグヤの記憶みたいなものです fem_nat_01581.txt | そして、その量は…ギリギリの線かと fem_nat_01582.txt | 雪ちゃんの精神にとっては、店長の精神は病原菌みたいなものなんです。これだけは、雪ちゃんでもどうしようもないことですけど fem_nat_01583.txt | いっけー、てんちょー fem_nat_01584.txt | ちょう!んちょう!てんちょうっ! fem_nat_01585.txt | えーっとですね fem_nat_01586.txt | まぶたが、さっきからピクピクしてますからね fem_nat_01587.txt | でしょうね fem_nat_01588.txt | え〜…店長よりも雪ちゃんに似てた方が良いですよー fem_nat_01589.txt | あっ、でもでも…二卵性だから、女の子が雪ちゃんで、男の子が店長に似ているって可能性もありますよね fem_nat_01590.txt | う〜…やっぱり店長と雪ちゃんの子供が大きくなるまで、この街にいることにします fem_nat_01591.txt | そうですけど〜 fem_nat_01592.txt | ありがとー、まこちゃーん fem_nat_01593.txt | あー…確かに、変な知識を植え付けそうですね fem_nat_01594.txt | ですよねー。あの人の侵入を防げる場所なんてありませんもんね fem_nat_01595.txt | ぜっこーちょーに幸福です fem_nat_01598.txt | と、とと、常盤木司さんと交際させていただいてる、ナツ=五十海と申します。皆さんよろしくお願いいたします fem_nat_01599.txt | あうっ…イチャイチャ fem_nat_01600.txt | じゃ、じゃあ…お互いに初めて fem_nat_01602.txt | 本当…ですか? fem_nat_01603.txt | えへへっ…恋人かぁ fem_nat_01604.txt | でへへっ…そうですか。ま、まあ…若気の至りなら仕方ないですよね fem_nat_01605.txt | でも…今度から浮気とかしたら、泣いちゃいますからね fem_nat_01606.txt | それなら…えへへっ、許してあげます fem_nat_01607.txt | えへへっ…そっかぁ、司さんの初めての恋人かぁ fem_nat_01611.txt | 二回目の、キス…ですね fem_nat_01612.txt | あっ、はい。事情を話したら、しばらくは体の様子を見るようにって言われました fem_nat_01613.txt | なので、帰省するのはまだ先の話かと。あっ、話した事情には司さんと付き合うってことは入ってないですから fem_nat_01614.txt | うーん、そうじゃなくて…話すと、わたしの知り合いがカグヤに来そうなので fem_nat_01616.txt | え?悩みというかですね…司さんがいない時に、いつも思うんです fem_nat_01617.txt | 司さんって、わたしのどこを好きになってくれたのかなって fem_nat_01618.txt | え?は、はい…そうですけど fem_nat_01619.txt | どうしてって…どうしてなんでしょうね…? fem_nat_01621.txt | はぁ…わたしって、どこが魅力的なんだろう fem_nat_01622.txt | はい…なんでしょうか fem_nat_01623.txt | あっ、はい。お願いします fem_nat_01626.txt | あっ、いえ…なんでもないです fem_nat_01627.txt | え?な、なんでですか…? fem_nat_01629.txt | あの…司さん。明日からは、ご飯の量を雪ちゃんと同じくらいにしてください fem_nat_01630.txt | わがまま言って、申し訳ないです fem_nat_01631.txt | はい、了解しました fem_nat_01632.txt | あっ、大丈夫。両方ともわたしが、持って行くから fem_nat_01633.txt | へーきへーき。隣のテーブルだし、余裕だよ fem_nat_01634.txt | 司さんに…できる女だってところを見せないと fem_nat_01635.txt | うん、お願いするねー fem_nat_01637.txt | ご、ごごご、ごめんなさい! fem_nat_01638.txt | う、うん…大丈夫 fem_nat_01639.txt | ごめんなさい fem_nat_01640.txt | 司さん…ごめんなさい…わたし fem_nat_01641.txt | そ、そんなこと、ないです fem_nat_01642.txt | は、はい!頑張りますね! fem_nat_01643.txt | えっ!?本当ですか!?やったー…えっと、遠慮しておきます fem_nat_01644.txt | そ、それじゃあ…夜の部に備えて休憩してきますね fem_nat_01646.txt | せっかく…司さんに、良いところを見せようと思ったのに fem_nat_01647.txt | これじゃあ…マイナスってレベルじゃないよぉ〜 fem_nat_01648.txt | でも…それでも挽回のチャンスをくれる司さんって優しいな fem_nat_01651.txt | ううぅ…プリン食べたかったなぁ fem_nat_01652.txt | はぁ…でも、我慢我慢。子供っぽいところを、司さんに見られるわけにはいかないよね fem_nat_01653.txt | そもそも、わたしって…最初からマイナスだもんね fem_nat_01654.txt | ダリアさんは、司さんと対等に話せる唯一の人だし fem_nat_01655.txt | それに、まこちゃんは司さんの先生みたいなものだし fem_nat_01656.txt | それに雪ちゃんは…司さんを一番気にかけてる人だし fem_nat_01657.txt | それに比べて…わたしは…うううぅ fem_nat_01658.txt | 何もお返しなんてできないのに…それなのに、何でわたしを好きになってくれたんだろう? fem_nat_01659.txt | 司さんって優しいから…きっとわたしを捨てないだろうな fem_nat_01661.txt | 好きで好きで…どうしようもないんだもん fem_nat_01663.txt | だから…わたしも一生懸命にならないと fem_nat_01666.txt | ぐすっ、えぐっ…司さん…? fem_nat_01667.txt | そ、それは…ううっ、えぐっ、ちょっと待っててください…着替えますから fem_nat_01668.txt | ひぐっ、うぐぅ…分かりました fem_nat_01669.txt | はい…ぐすっ fem_nat_01670.txt | だって…ぐすっ、わたし…迷惑ばっかりかけて…えぐっ fem_nat_01672.txt | やっぱり…えぐぅ、ダメですよね fem_nat_01673.txt | ひぐっ、えぐっ、やっぱり…別れるって話ですよね? fem_nat_01674.txt | 覚悟は…えぐっ、してました…わたしじゃ…ひぐっ、司さんと釣り合わないですし…ぐすぅ fem_nat_01678.txt | え?何が…ですか? fem_nat_01679.txt | ぐすっ…えぐっ、分かってたん、ですか? fem_nat_01680.txt | はい…ぐすっ、そうです…頑張ろうと、したんです…ぐすっ fem_nat_01681.txt | 違う…?ぐすっ、えぐ…何がですか? fem_nat_01685.txt | だって、えぐっ、だってー fem_nat_01687.txt | い、今…キスしました…? fem_nat_01690.txt | わたしも…司さんが思ってる以上に、司さんが好きです…愛してます fem_nat_01691.txt | そ、それは fem_nat_01693.txt | 言いましたよね…司さんが思ってる以上に、司さんが好きだって…愛してるって fem_nat_01696.txt | はい…覚悟はできてます fem_nat_01697.txt | そ、そんなことないですよ…だって、今から…するんですよね? fem_nat_01698.txt | めちゃくちゃって…ううっ fem_nat_01699.txt | で、できれば…優しくして欲しいです fem_nat_01700.txt | 司さんがそういう時って、大体嘘ですよね? fem_nat_01701.txt | うぅ〜、司さんってやっぱり意地悪です fem_nat_01702.txt | へ?それって fem_nat_01703.txt | そ、そうなんですか?つ、司さんって…こういうのに慣れてるから fem_nat_01704.txt | 本当です…司さんが、緊張してます fem_nat_01705.txt | はい…すごく fem_nat_01707.txt | そ、そんなに…見ないでくださいよ。あんまり、自分の体に自信…ないんですから fem_nat_01708.txt | ほ、本当ですか…?リップサービスじゃなくて? fem_nat_01709.txt | た、確かに…そうですよね。司さんって、そういうの下手ですもんね fem_nat_01710.txt | と、とても…正直な人だと思います fem_nat_01711.txt | え、えっと…今の台詞は微妙にすべってると思います fem_nat_01714.txt | じ、実は…自覚があります fem_nat_01715.txt | え、えっと…たまにダリアさんにくすぐられる時とか…お風呂で体を洗うときとか…色々です fem_nat_01716.txt | 司さんが、何を考えてるのか一瞬で分かりました fem_nat_01718.txt | だ、だって…司さんがエッチなことするから fem_nat_01720.txt | え?そ、そうですか…? fem_nat_01723.txt | やだぁ…音が、んっ、聞こえてる…あうっ、んっ…司さん…わざと鳴らさないでくださいよぉ、は、恥ずかしいですからぁ… fem_nat_01733.txt | 自分でするなんて…切ないですよ fem_nat_01734.txt | え…?つ、司さん…? fem_nat_01735.txt | そんなこと…ないですよ。もっと気持ち良くなりたいですけれど…それは fem_nat_01736.txt | 司さんと気持ち良く…なりたいですから fem_nat_01737.txt | はい…あっ、でも…そ、その前に…もう一度だけ fem_nat_01739.txt | そ、それなら…もう一度…その…言ってくれませんか? fem_nat_01740.txt | はい…わたしも、愛してます…司さん fem_nat_01750.txt | 痛くて…苦しかったけど…今はすごく幸せです… 司さんに初めてをあげられて、一つになれて…嬉しい、です fem_nat_01751.txt | 司さん… 愛してます fem_nat_01752.txt | 司さん…このまま、続けてください…もっと…幸せになりましょう fem_nat_01763.txt | 司さんを…中で感じて…ああっ、んっ、幸せで…嬉しいです…んんっ、ああっ fem_nat_01766.txt | あっ、んんっ、あああっ、もう…もう、ダメ…やだ、やだぁ…もっと、感じたいのに…あうっ、司さんと…したいのにぃ fem_nat_01771.txt | やだぁ…んっ、あうっ、イっちゃった…んんっ、司さん…ごめんなさい fem_nat_01773.txt | だ、だって…んっ、いっぱい…したかったのに…司さんともっと…愛し合いたかったのに fem_nat_01775.txt | え?でも fem_nat_01776.txt | は、はい…わたしも…初めてを続けたいです fem_nat_01777.txt | んっ…司さん… ありがとう、ございます fem_nat_01778.txt | だって…こうやって、続けてくれてますから。初めての思い出を、ちゃんと作らせてくれて fem_nat_01779.txt | ちゃんと…できなかった、わたしのために fem_nat_01780.txt | でも…それは、元々わたしのせいで fem_nat_01782.txt | 愛してる…女…ふわぁ fem_nat_01783.txt | はい…司さん… fem_nat_01784.txt | お願い、します…今度は、一緒にちゃんと気持ち良く…なりましょうね…わたしも、頑張りますから fem_nat_01788.txt | はい…司さんと結ばれて…嬉しくて、幸せで…それが信じられなくて…混乱しちゃいました fem_nat_01795.txt | わたしを…好きになってくれて…愛してくれて…んっ、あうっ…ありがとうございます fem_nat_01798.txt | ふふっ…じゃあ、傍でずっと見てますね、司さんのことを… fem_nat_01806.txt | わたしを感じてくれて…あうっ、んっ、一緒に気持ち良くなれたって…んんっ、あああっ、わたしに…教えてください fem_nat_01811.txt | こんなに…わたしで、んんっ、気持ち良くなって…ああっ、くれたんですね… fem_nat_01815.txt | それ以上に…幸せなんです… fem_nat_01816.txt | えへへっ… 司さん… fem_nat_01817.txt | 呼んでみただけです…えへへっ fem_nat_01818.txt | えへへっ…司さんも、カッコいいですよ fem_nat_01819.txt | えへへっ、司さん。あーんっ fem_nat_01820.txt | どうですか?美味しいですか? fem_nat_01821.txt | えへへへぇ〜、よかったぁ〜 fem_nat_01822.txt | えへへっ、司さーん fem_nat_01823.txt | 呼んでみただけです、でへへぇ〜 fem_nat_01824.txt | はい、司さん。あーんしてください fem_nat_01825.txt | 司さん、あーん fem_nat_01826.txt | 司さん…どうしました? fem_nat_01827.txt | もしかして…わたしの料理が、美味しくなかったですか? fem_nat_01828.txt | 考え、ごとですか…? fem_nat_01829.txt | わたしよりも、大事な考え事をしてるんだ。やっぱり、あれかな?ウザイとか思われてるのかな? fem_nat_01830.txt | 恋人になってから三日目なのに、大きな顔をしすぎたのかな? fem_nat_01831.txt | わたしのこと、ですか…? fem_nat_01832.txt | そ、そうですね。恋人ですね…えへへっ fem_nat_01833.txt | はい。もう三日も経っちゃいましたね fem_nat_01835.txt | 暇です!すっごく暇です!暇で暇で死んじゃうくらいに暇なんです! fem_nat_01836.txt | はい!もちろん、喜んで! fem_nat_01837.txt | うう〜、司さんとのデートがぁ fem_nat_01838.txt | うう〜だべですよ…司さんの気が変わっちゃいますから〜 fem_nat_01839.txt | ほんどうですが?ずーっ fem_nat_01840.txt | それなら…くしゅん!ずっ〜 fem_nat_01841.txt | あびがとう…ゆきぢゃん。チーン fem_nat_01842.txt | それなら、指きりげんまんです fem_nat_01843.txt | ゆーびきりげーんまん、うーそーつーいたら、はーりせんぼーん、のーます…ゆーびきった fem_nat_01844.txt | えへへっ、約束ですよ fem_nat_01845.txt | はい…どうぞ fem_nat_01846.txt | えっと…朝よりは…良いです fem_nat_01847.txt | それじゃあ…体を拭いてくれますか? fem_nat_01848.txt | それじゃあ、お願いします fem_nat_01852.txt | ああっ、んんっ…司さん…わたし、もう fem_nat_01854.txt | 司さん…わたしの体…変なんです fem_nat_01859.txt | この体を鎮めてください…司さんの体で fem_nat_01861.txt | ふふっ…ダメですよ。逃がしませんからね… fem_nat_01898.txt | んんっ…司さん…これで、終わりですか? fem_nat_01899.txt | そんなこと…ないですよ。むしろ、これだけだと…足りないんです fem_nat_01900.txt | はい…それに、司さんも足りない、ですよね? fem_nat_01901.txt | だから…もっと、わたしにお薬をください。お願いします…司さん fem_nat_01912.txt | それじゃあ…動きますね…司さん… fem_nat_01922.txt | ふふっ…敏感なところをして欲しいんですか?してほしいなら…んんっ、ちゃんと言ってくさだいね… fem_nat_01923.txt | はい…分かりました…それじゃあ、してあげますね… fem_nat_01934.txt | そうしていけば…きっと、次からはもっと、司さんを…んんっ、気持ち良くしてあげられますから… fem_nat_01945.txt | はい…約束です… fem_nat_01957.txt | ふふっ…ありがとうございます。でも、これで風邪が治りそうです fem_nat_01958.txt | エッチなお薬を…いっぱいもらいましたから fem_nat_01959.txt | ですよね…アメリアも休んじゃってますし fem_nat_01960.txt | ふわぁ…い、今の…ちょっとクラっときました。録音しとけば、よかったです fem_nat_01961.txt | はい…司さんのためにも、早く良くなりますから fem_nat_01965.txt | あっ…おひゃようございます…つかしゃしゃん fem_nat_01968.txt | え、えっと…恋人、というところです fem_nat_01976.txt | はい…分かりました… fem_nat_01986.txt | わたしも…なんだか興奮してきちゃいました、あむっ、んんっ、ぢゅっ、ちゅうううぅ fem_nat_01992.txt | そろそろ…んぢゅっ、イきたくなってきたんじゃないですか? fem_nat_02000.txt | ぢゅうううっ、んっ、んんっ、んぐっ、じゅるっ、ちゅううっ、んんっ、じゅるるるるっ fem_nat_02001.txt | はい…あむっ、ぢゅううっ、出してください司さんの…ザーメンを、ぢゅっ、ちゅううっ、わたしの口に…いっぱいください fem_nat_02008.txt | えへへっ…もっと褒めても良いんですよ… fem_nat_02009.txt | でへへっ…それほどでも… fem_nat_02010.txt | はい…司さん。わたしも fem_nat_02011.txt | うわわわわっ!つ、司さん!もうこんな時間ですよ! fem_nat_02012.txt | で、ですよね!つ、司さんも早くズボンをはかないと! fem_nat_02014.txt | い、今からわたしの魔法で洗ってあげますから! fem_nat_02016.txt | し、しまった fem_nat_02017.txt | ありがとうございます fem_nat_02018.txt | はい。本当に良かったです! fem_nat_02019.txt | こ、ここここ、子供なんて、は、ははは、早すぎますよね司さん!? fem_nat_02020.txt | で、ででで、でもでも、そういう未来も…な、なきにしもあらずですよね?つ、司さんとわたしの子供かぁ…えへへっ fem_nat_02021.txt | でへへへっ、きっと男の子は司さんに似てて、女の子はわたしに似たりするのかなぁ〜 fem_nat_02022.txt | あっ、そうだ!子供が生まれたら、おとーさんとおかーさんにも会わせないとねー。きっと喜んでくれるだろうなぁ…あっ、それにそれに fem_nat_02023.txt | ぐすっ…良かったね、第一志望の会社に決まって。お母さんは、大丈夫だって信じてたよ fem_nat_02024.txt | もぉー、司さん、ご飯はさっき食べましたよ?はい、それじゃあ…寝返りをしましょうねー fem_nat_02025.txt | あっ、それならわたしが魔法で fem_nat_02026.txt | え、えーっと、任せてください!わたしの魔法でちょちょいと直してあげますから! fem_nat_02027.txt | うえぇぇーん、まこちゃーーん、恋人と小姑がいじめるよーー fem_nat_02028.txt | はい、どうしました司さん? fem_nat_02029.txt | 約束…あっ、はい!しました! fem_nat_02030.txt | え?ちょ、ちょっとわたしは、司さんと fem_nat_02032.txt | うううぅ…司さんとのデートがぁ…もぐもぐ fem_nat_02033.txt | うううぅ、だからそれは謝ったじゃんかー fem_nat_02034.txt | そ、そんなことないよ!?すっごく楽しいよ! fem_nat_02036.txt | えっと、それじゃあ fem_nat_02037.txt | うううぅ〜、ごめんねー雪ちゃん。こじゅ…失礼な呼び方をしちゃってー fem_nat_02038.txt | え?もう、順調すぎてびっくりですよー fem_nat_02039.txt | ハート…泥棒 fem_nat_02040.txt | 貴方のハートを盗みに来た、怪盗ナツ参上です! fem_nat_02041.txt | ちょ、ちょっとどうして閉めるんですかー! fem_nat_02042.txt | もー、なんで理解不能なんですかー fem_nat_02043.txt | 恋人って…えへへっ、そうですけれど fem_nat_02044.txt | えへへっ、恋人…恋人 fem_nat_02047.txt | ちょっと、今のは油断したんで、やり直しをですね fem_nat_02048.txt | え、えっとですね…ここは、ひとまず…きゃっ!? fem_nat_02049.txt | え、えっと…司さん? fem_nat_02050.txt | あ、あのですね…今回のわたしのコンセプトはご存知ですか? fem_nat_02051.txt | ち、違います!愛する人の心を盗みに来た、ハート泥棒です! fem_nat_02052.txt | つ、捕まってません!あ、あれはNGなんです。もう一回やれば、きっと司さんもメロメロなんですから! fem_nat_02053.txt | いやだなぁ〜、決まってるじゃないですかー。ハートを盗まれた司さんは、わたしにメロメロで優しくベッドに押し倒してくれるんです fem_nat_02054.txt | えへへ〜、言わせないでくださいよ恥ずかしいー fem_nat_02055.txt | はい、なんでしょうか? fem_nat_02056.txt | そ、それは確かにそうかもしれませんが、違うんです! fem_nat_02057.txt | だ、だから…その…司さんがですね…わたしにメロメロになってないんです fem_nat_02059.txt | え?えええ?そ、そう…なんですか? fem_nat_02060.txt | 決まってますよー、恋人です fem_nat_02061.txt | 世界で一番愛してます。え?違うんですか? fem_nat_02062.txt | わたしに心を盗まれてるんですね。なるほど、確かにその通りですね! fem_nat_02064.txt | そ、そうですね fem_nat_02065.txt | 確かに、そうですねって…ちょっと、司さん、待ってくださいよー fem_nat_02066.txt | んんっ、ちょ、ちょっと…つ、司さん fem_nat_02067.txt | えへへっ、司さんのために用意したんですよ fem_nat_02071.txt | そ、それで…んっ、んんっ、司さんは、わたしの…この服に興奮するんです fem_nat_02078.txt | うぅ〜…司さんの意地悪 fem_nat_02080.txt | ほ、本当…ですか? fem_nat_02083.txt | はい…司さん… fem_nat_02109.txt | え?そ、そうですか。ま、まあ…わたしの妖艶な姿を見たいというなら、仕方ないですね fem_nat_02124.txt | すごく、恥ずかしいことを言って…ああっ、んっ、感じちゃってるんですからぁ… fem_nat_02133.txt | え?なんで…お礼を言うんですか? fem_nat_02152.txt | 結局…わたし、司さんに流された気がします fem_nat_02153.txt | ううぅ…どうして、こんなことに…結局、司さんの口車に乗って、好き勝手にされちゃいました fem_nat_02154.txt | うぅ〜。司さんー fem_nat_02155.txt | え?良いんですか?えへへっ、今度こそ張り切って、妖艶で大人っぽい、わたしを見せちゃうんですからね fem_nat_02156.txt | ふふっ…予定とは違いましたけれど。良かったです… fem_nat_02157.txt | そうですね…後でお礼を言わないと fem_nat_02158.txt | うっ、それはまずいですね…心の中でお礼を言っておきます fem_nat_02160.txt | はい、司さんになら撫でられたいです fem_nat_02161.txt | えへへっ…幸せです fem_nat_02162.txt | あうっ…いきなり言われると照れますね fem_nat_02163.txt | それはちょっと…でも、いきなり言われるのが好きです fem_nat_02164.txt | はい…私もです fem_nat_02165.txt | はい…ずっとずーっと言ってください。そのたびに、お返ししますから。司さん…愛してるって fem_nat_02166.txt | はい…絶対にしましょうね fem_nat_02167.txt | 司さんと一緒なら、どこでも fem_nat_02168.txt | ふふっ…でも、本当にどこでも良いんです。司さんが、一緒なら fem_nat_02169.txt | 司さんの隣が…わたしの、居場所なんですから fem_nat_02170.txt | はい…少しだけ fem_nat_02171.txt | それじゃあ…お言葉に甘えます…ずっと…頭を撫でてもらっても…良いですか? fem_nat_02172.txt | ふふっ…うれしい…で fem_nat_02173.txt | すぅーすぅー fem_nat_02174.txt | わらひも…あいしてましゅ…ぐぅ fem_nat_02175.txt | えへへっ…司さんとのデートは明後日だー fem_nat_02176.txt | ふふふふふっ〜、楽しみだなー fem_nat_02177.txt | 当然ですよー。もう完璧ですから。ビタミンCを過剰摂取する勢いですよ fem_nat_02178.txt | あー、良かった。デートが中止になるような、大惨事かと思いました fem_nat_02179.txt | はーい。ちょっとお待ちくださいねー fem_nat_02180.txt | はい、お電話代わりました。はい…はい。分かりました、一応店長の了解をとってからで。はいー、失礼しまーす fem_nat_02181.txt | えっとですね、さっきテレビでやってた事に関する協力要請です fem_nat_02182.txt | はい、わたし一人に協力して欲しいそうなんです。それで、良ければ今すぐにでも来てくれないかって fem_nat_02183.txt | はーい、それじゃあ、行ってきますねー fem_nat_02184.txt | え…?嘘、ですよね fem_nat_02185.txt | え?で、でも魔力供給ができなくなったのって、根本的にはカグヤの意思ですよね? fem_nat_02186.txt | もしかして、カグヤの人達を盾にしての脅迫…ですか? fem_nat_02187.txt | そ、それなら…カグヤの外に出れないっていうのは、獲物を外に出さないようにするためですか? fem_nat_02188.txt | わたしが…カグヤに同化するんですよね? fem_nat_02189.txt | でも、それを受けなければ fem_nat_02191.txt | えっと、それは fem_nat_02192.txt | それはつまり…カグヤにならなくても fem_nat_02193.txt | ちょ、ちょっと待ってください…もしかして、本気ですか? fem_nat_02194.txt | ですから…良いんですか?わたしが犠牲になれば、皆助かるんですよ? fem_nat_02195.txt | でも…それだとみんなが…死んじゃうんですよね…まこちゃんも、ダリアさんも…雪ちゃんも fem_nat_02197.txt | わたしは fem_nat_02198.txt | みんなを助けたいです fem_nat_02199.txt | うん…これで良いんだ fem_nat_02200.txt | アスマザさん…一つだけお願いがあります fem_nat_02201.txt | 明後日まで…待ってもらえますか? fem_nat_02202.txt | へぇ〜、そうなんだぁ fem_nat_02203.txt | あっ、うん。店長が有給OKだって fem_nat_02204.txt | えへへっ、たまには距離を置くのが、恋愛のテクニックなんだよ fem_nat_02205.txt | あっ、こっちの掛け軸はどんな人が描いたの? fem_nat_02206.txt | へぇ〜、すごい綺麗だねー。あっ、じゃあこれは? fem_nat_02207.txt | それじゃあ、ありがとうね!まこちゃん! fem_nat_02208.txt | うん…ありがとう。まこちゃん…ずっと忘れないから fem_nat_02209.txt | じゃあね…まこちゃん fem_nat_02210.txt | やっぱり、ダリアさんの歌は、いつ聞いてもすごいですよねー fem_nat_02211.txt | 本当ですか!?ありがとーございます! fem_nat_02212.txt | それじゃあ、ご馳走様でした! fem_nat_02213.txt | はい…機会があれば fem_nat_02214.txt | はい、ありがとうございます fem_nat_02215.txt | はい…ダリアさん。忘れませんから fem_nat_02216.txt | はい…本当にお世話になりました fem_nat_02217.txt | はい…さようなら fem_nat_02218.txt | えへへ〜、雪ちゃんの髪って綺麗だよねー fem_nat_02219.txt | え?いやー、アメリアに住む女の子同士、親睦を深めようかなって fem_nat_02220.txt | え?べ、別に何でもないよ?ちょっと、雪ちゃんと出会った時のことを思い出しただけ fem_nat_02221.txt | ふふっ、そうかもね。わたしも、お姫様なんて初めて見たからねー fem_nat_02222.txt | あっ、そうだ。それなら、これは覚えてる?雪ちゃんがアメリアに来て一週間くらいして fem_nat_02223.txt | うん、おやすみ。雪ちゃん fem_nat_02224.txt | うん…ありがとう。雪ちゃん fem_nat_02225.txt | えへへっ、なんでもないよ。もうちょっと、雪ちゃん成分が欲しかっただけ fem_nat_02226.txt | えへへっ、ごめんね…それじゃあ、おやすみ…雪ちゃん fem_nat_02227.txt | えへへっ、まこちゃんの骨董品店は、やっぱり面白いよねー fem_nat_02228.txt | また…行きたかったな fem_nat_02229.txt | それから…ダリアさんのケーキ、美味しかったな fem_nat_02230.txt | また…食べたかったな fem_nat_02231.txt | 雪ちゃんと…もう、あんな風に思い出を話せないんだ fem_nat_02232.txt | また…お話したかったなぁ fem_nat_02234.txt | 絶対に…忘れないからね、まこちゃん、雪ちゃん。絶対に…覚えてますからね、ダリアさん fem_nat_02235.txt | はい、行きましょー! fem_nat_02236.txt | ごめんね、雪ちゃん fem_nat_02238.txt | あっ、そうだ fem_nat_02239.txt | 雪ちゃん…ありがとう。ずっと忘れないから fem_nat_02240.txt | なんでもないよ!じゃあね、雪ちゃん fem_nat_02241.txt | え?普通に、留守番お願いねって言っただけですよ? fem_nat_02244.txt | はい!マナーですよね! fem_nat_02245.txt | あっ、司さん、新しいクレープ屋さんです! fem_nat_02246.txt | うーん、抹茶クリームチョコバナナクレープ美味しいですね〜 fem_nat_02247.txt | え?良いんですか…? fem_nat_02248.txt | で、では…もぐっ fem_nat_02250.txt | え?良いんですか? fem_nat_02251.txt | はい、もっちろんですよー fem_nat_02252.txt | はぁ…あの映画、面白かったですねー fem_nat_02253.txt | えぇ〜、そうですか?あれくらいが丁度良いと思うんですけど fem_nat_02254.txt | それは、司さんが過激なだけだと思います fem_nat_02255.txt | むっ、それはどういう意味ですか? fem_nat_02257.txt | もー、わたしがキスの一つで機嫌を直す安い女だと思ってませんか? fem_nat_02258.txt | あと…一回してくれれば fem_nat_02260.txt | 最後は…ここに来たかったんです。ここからだと、カグヤを一望できますから fem_nat_02261.txt | えっとですね…実は…アスマザさんに fem_nat_02262.txt | だってだってー。アスマザさんが、この前のお礼として何でもしてくれるって言ってたんですもん fem_nat_02263.txt | うぅ〜、司さんは、わたしと二人っきりは嫌なんですか? fem_nat_02264.txt | えへへっ、どういたしまして fem_nat_02266.txt | あの、司さん…もっと、ロマンチックなこと…しませんか? fem_nat_02267.txt | もー、なんでそういうことを言うんですかー fem_nat_02271.txt | わたしを…司さんだけのものにしてくださいわたしの全ては…司さんのためにあるんですから fem_nat_02272.txt | はい…司さん fem_nat_02287.txt | ふふっ…それじゃあ、いっぱい…感謝を体で伝えてくださいね… fem_nat_02296.txt | そんな…ああっ、意地悪な司さんが…大好きです…愛してます… fem_nat_02317.txt | もっと…わたしを、感じてください…んんっ、あぁんっ、もっとわたしを、愛してください…司さん… fem_nat_02318.txt | 司さん…このまま手を繋いでもらっても良いですか? fem_nat_02319.txt | えへへっ…恋人繋ぎですね fem_nat_02320.txt | はい…ずっと恋人です fem_nat_02322.txt | そ、それって fem_nat_02323.txt | 嬉しいですけれど…それは、まだにしてください fem_nat_02324.txt | そ、そうじゃなくて…そ、そうです…ムードというか…その…そういうのが fem_nat_02325.txt | え?謝らないでください…わたしのわがままなんですから fem_nat_02326.txt | でも…その時が…もしも来たら、絶対に泣きながら、頷くと思います fem_nat_02327.txt | そして…誓うんです。一生隣にいますって fem_nat_02328.txt | はい…楽しみにしててくださいね fem_nat_02342.txt | 司さんのことを…あぁんっ、もっと好きに、なっちゃうじゃないですか fem_nat_02359.txt | 愛してます 大好きです… 司さんの恋人になれて…幸せです… fem_nat_02360.txt | はい…愛してます 大好きです fem_nat_02365.txt | わたしの中に…んっ、司さんが…いっぱい、流れ込んできてます… fem_nat_02368.txt | 最後に…キス、してくれますか? fem_nat_02370.txt | わたし…絶対に忘れませんから。今夜、ここで司さんに言われたことを…いっぱい…愛してくれたことを fem_nat_02371.txt | ありがとう…ございます fem_nat_02372.txt | そう、ですね…ふふっ、わたしたち恋人ですもんね fem_nat_02373.txt | ふふっ…そうでした。その時を楽しみに待ってますからね fem_nat_02374.txt | はい…信じて待ってますからね fem_nat_02375.txt | 司さん…今日は楽しかったです fem_nat_02376.txt | 司さん…正しい選択って難しいですよね fem_nat_02377.txt | それじゃあ…どうして人は悩むんでしょうね fem_nat_02378.txt | じゃあ、わたしは…間違えてないですね fem_nat_02379.txt | 司さん…わたしを選んでくれてありがとうございます fem_nat_02380.txt | そんなこと…ないですよ…わたしを選んで、愛してくれて…ありがとうございました fem_nat_02381.txt | そうですね…ありました fem_nat_02382.txt | うーん、ダメみたいです…時間切れです fem_nat_02383.txt | 司さん…大好きです。愛してます fem_nat_02384.txt | 司さんは…忘れちゃいますけれど…わたしは、ずっと覚えてますから fem_nat_02385.txt | ふふっ…本当に楽しかったです fem_nat_02386.txt | さようなら…私の大好きな人 fem_nat_02387.txt | なんだ…今の声は… fem_nat_02388.txt | 誰かの声が聞こえた気がした fem_nat_02389.txt | 誰かなんているはずない…アメリアには、俺と雪の三人しかいなのだから fem_nat_02390.txt | 難しいのは…正しいことを見つけることだ fem_nat_02391.txt | みんな…元気そうだな fem_nat_02392.txt | うん…みんな、楽しそう fem_nat_02393.txt | これで良いんだ fem_nat_02394.txt | でも…やっぱり臆病者だよね fem_nat_02395.txt | ふふっ、それなのに…司さん宛てなんだもんね fem_nat_02396.txt | そうだ…弱いんだ fem_nat_02397.txt | 見守るつもりだったのにな…やっぱり無理だよ fem_nat_02398.txt | だって…えぐっ、ひっく…辛いんだもん fem_nat_02399.txt | ぐすっ…みんなが、わたしを覚えてないんだもん fem_nat_02401.txt | 会いたいよ…まこちゃん…話したいよ…ダリアさん…遊びたいよ…雪ちゃん fem_nat_02402.txt | 愛してるって伝えたいよ…司さん fem_nat_02403.txt | ぐすっ、うぐぅ…無理だよ…こんなの fem_nat_02404.txt | ぐすっ、えぐっ…助けて…誰か fem_nat_02405.txt | 司さん…ぐすっ、えぐっ…助けてください fem_nat_02406.txt | 寝てしまおう…うん…そうだ…そうしよう fem_nat_02407.txt | 夢の中なら…みんなと一緒だから fem_nat_02408.txt | 司さんへ。突然いなくなってごめんなさい。でも、わたしのことを忘れてるから大丈夫ですよね? fem_nat_02409.txt | それなら…忘れてるなら、この日記を書く意味がないのに、どうしても書いてしまいました fem_nat_02410.txt | わたしが、ここにいたという証拠として書きたかったんだと思います fem_nat_02411.txt | うーん、色々と書きたい事、伝えたい事があります。でも…全部書くと時間がないと思うので、簡単に fem_nat_02412.txt | 愛してます。大好きです。ずっとずーっと大好きです。会えなくても、忘れても、この気持ちは変わりません fem_nat_02413.txt | わたしは幸せでした。司さんに選んでもらえて。わたしは幸せでした。司さんに愛してもらえて fem_nat_02414.txt | いっぱいの愛と…いっぱいの大好きをありがとうございました fem_nat_02415.txt | でも…本当はもっと一緒にいたかったです。もっと愛し合って、もっと好きになりたかったです fem_nat_02416.txt | 一緒にしたいことがありました。一緒に行きたい場所がありました。一緒に話したいことがありました fem_nat_02418.txt | 助けて…ください fem_nat_02419.txt | ナツ=五十海より最愛の常盤木司さんへ fem_nat_02420.txt | こ、来ないでください!止まらないと撃ちますよ! fem_nat_02421.txt | な、なにかな…? fem_nat_02422.txt | そ、それは…寝てたから fem_nat_02425.txt | ぐすっ、良いんです…えぐっ、わたしが、選んだ…ことですから…ぐすっ fem_nat_02426.txt | 大丈夫です…ぐすっ、えぐっ、みんなが、思い出してくれたから…頑張れます fem_nat_02429.txt | ちょ、ちょっと…? fem_nat_02430.txt | ちょ、ちょっと待ってくださいよ!そ、それだけですか?助けにきてくれたんですよね!?それならもっと、こう熱い言葉で fem_nat_02431.txt | ほ、本当に行っちゃうんですか!?え?う、嘘ですよね!?からかってるんですよね!? fem_nat_02432.txt | あ、あのー、みなさーん…ぐすっ、えぐっ、いやだよぉ…行かないでくださいぃ…ひぐっ fem_nat_02433.txt | 寂しいですよぉ…ぐすっ、えぐっ…司さんと一緒にいたいです…えぐっ fem_nat_02434.txt | ずっと…えぐっ、一緒にいたいです。いっぱい…お話をしたいです fem_nat_02435.txt | デートして…えぐっ、キスして…それからいっぱい…愛して欲しいんです…ぐすっ fem_nat_02436.txt | はい…約束しましたもんね fem_nat_02437.txt | ぐすっ、これでも…味にはうるさいんですからね fem_nat_02438.txt | 何をですか? fem_nat_02439.txt | はい…ぐすっ、知ってます fem_nat_02440.txt | えぐっ…知ってます fem_nat_02441.txt | づがさざーーーんっ! fem_nat_02442.txt | 大好きです…えぐっ、愛してます…ぐすっ fem_nat_02443.txt | 怖かったです…ぐすっ、寂しかったです…ぐすっ、うえぇぇん! fem_nat_02444.txt | ぐすっ…はい…がんばりまじだーー!びえぇぇん! fem_nat_02445.txt | はい…ぐすっ、離さないで、くださいね fem_nat_02446.txt | な、ななな、何がおきてるんですかー!? fem_nat_02447.txt | えっと…な、何の話をしてるんですか? fem_nat_02448.txt | へ?いやいやいや、無理ですよ!だ、だって…あれって fem_nat_02449.txt | カグヤの心臓の中で知ったんですけど、管理者って誰でもなれるわけじゃないんですよね? fem_nat_02450.txt | ですよね。確か最低条件が…綾羅木王国の王室に連なる人で fem_nat_02451.txt | アスマザさんが助けたかった、冬那さんと近い魔力波動を持っていて fem_nat_02452.txt | で、でもでも…半分って言ってもカグヤですよ?人間じゃ…なくなっちゃうんですよ? fem_nat_02453.txt | わたしだって、今は出ていられますけれど…すぐに中に戻されて…もう出て来れなくなりますし fem_nat_02454.txt | えっと…そういう問題じゃ fem_nat_02455.txt | は、はい!聞きます! fem_nat_02457.txt | でもでも fem_nat_02459.txt | ちょ、ななな、何してるんですか!? fem_nat_02460.txt | お、おおお、乙女の唇を何だと思ってるんですか!? fem_nat_02461.txt | だ、大体にして、半分にするからって、結婚とか、ちょっと安直過ぎません? fem_nat_02462.txt | もっと、こう…あれですよ。ほら、色々と人生設計とかあるじゃないですか fem_nat_02463.txt | そ、それにそれに…プロポーズっていうのは、もっと…その…ロマンチックで fem_nat_02464.txt | こう、一生の思い出になる…あっ、このプロポーズが思い出にならないってわけじゃないですよ? fem_nat_02465.txt | でも…ほら、誓いはですね、女性の返答があって成立するもので fem_nat_02466.txt | だから、司さんも、もっと、わたしの意見を聞いたり、色々とできたと思うんです、うん…そうなんです! fem_nat_02468.txt | そ、そそそそ、そんなことないです!司さんはダメな男じゃないです! fem_nat_02469.txt | わたしが、世界一大好きで!愛してる男の人なんですから! fem_nat_02470.txt | 一生、一緒にいたいと思う人なんですから! fem_nat_02471.txt | そ、そんなの…はいに決まってるじゃないですか! fem_nat_02472.txt | 大好きです!愛してます! fem_nat_02474.txt | ねえ、司さん fem_nat_02475.txt | おとぎ話…みたいですね fem_nat_02476.txt | でも…願いは叶いました fem_nat_02477.txt | 司さん…愛してます fem_nat_02478.txt | ふふっ…トオル、サヨコ。ダリねぇですよー fem_nat_02479.txt | そうですね…わたしの苗字が変わりました fem_nat_02480.txt | カグヤがあんなことをしたのは fem_nat_02481.txt | 司さんが…そうすると思っていたからですよね fem_nat_02482.txt | みたいですね。やりかたはちょっと、アレでしたけど fem_nat_02483.txt | ふふっ…めちゃくちゃなおとぎ話でしたね fem_nat_02484.txt | 司さん…愛してます fem_nat_02485.txt | きっと…これから、色々ありますよね fem_nat_02486.txt | 色々と、賑やかでめちゃくちゃな話が続くんでしょうね。きっと楽しいですよ fem_nat_02487.txt | そうですよ。前向きでいきましょう!後ろ向きだと転んじゃいますからね! fem_nat_02488.txt | そ、そんなことないよ!?まこちゃんも、雪ちゃんも、ダリアさんも、わたしの親友なんですからね! fem_nat_02489.txt | な!?あ、あれは間違えただけだってば! fem_nat_02490.txt | トオル、サヨコ…絶対に雪お姉さんって呼ばないとダメなんだからね fem_nat_02491.txt | 幸せですね…司さん fem_nat_02492.txt | はい。それがわたし達の、おとぎ話の良いところですからね fem_nat_02493.txt | はい、もちろんです fem_nat_02494.txt | 二人は末永く幸せに暮らしました fem_nat_02495.txt | めでたしめでたし fem_nat_02496.txt | あのさ…思うんだけどムショに入れられるってヒロインとしてどうなのかな…? fem_nat_02497.txt | まこちゃんっ! fem_nat_02498.txt | わたしとまこちゃんの絆は永遠だよ fem_nat_02499.txt | 雪ちゃん…それ、感覚が麻痺してるだけだよ fem_nat_02500.txt | あー…でも、分かるなー。わたしも、カグヤ以外では生きていけない体になっちゃってるからね fem_nat_02501.txt | そ、それじゃあー、雪ちゃん!張り切って次回予告をいってみよー fem_nat_02502.txt | うわー、やっぱり雪ちゃんは優等生だね fem_nat_02503.txt | えーっと、まこちゃん、雪ちゃん、ダリアさん、店長、アスマザさん、シモーネさんに、ネモさん、それから、美味しいお菓子に fem_nat_02504.txt | えへへっ、そうですか? fem_nat_02505.txt | そうそう。わたしにとっては、特別で大事な場所なんだ fem_nat_02506.txt | え?本当?じゃあ、次回予告をやったら、早速伝えに行ってくるね fem_nat_02507.txt | というわけで、次回、雲上のフェアリーテイル 第五話 空の街で約束を お楽しみに fem_nat_02508.txt | 清々しいまでの棒読みだよね fem_nat_02509.txt | ですです。前向きにいきましょー fem_nat_02510.txt | まこちゃん、どうしたの?考え事? fem_nat_02511.txt | いいんだよー。だって、親友だもんね fem_nat_02512.txt | ダリアさんの、そういうところは見習いたいですね fem_nat_02513.txt | うん、雪ちゃんは元気なほうが魅力的だよ fem_nat_02514.txt | 意地悪だけど…誰よりも優しい人 fem_nat_02515.txt | 行く当てのない雛鳥を…優しく見守ってくれてる人 fem_nat_02516.txt | 雲の上の街で出会った…誰よりも尊敬できる人 fem_nat_02517.txt | ふふっ、違いますよ。ちょっとだけ、カグヤに来た時のことを思い出してました fem_nat_02518.txt | うん…そうだね、とっても大事な思い出だよ! fem_nat_02519.txt | はい、そうですね! fem_nat_02520.txt | 次回、雲上のフェアリーテイル ナツ=五十海個別ルート おとぎ話の結末は お楽しみに! fem_nem_00001.txt | おっじゃましまーす fem_nem_00002.txt | ねえねえ、アスマザちゃん。どうしてネモちゃんたちは、いきなり責任転嫁をされてるのかな? fem_nem_00003.txt | あれ?それなら、何でネモちゃんも悪くなるの?悪いのはアスマザちゃんだけじゃないの? fem_nem_00004.txt | むぅ…それってひどくない?別にネモちゃんなんにも悪いことしてないよ? fem_nem_00005.txt | うー、全然納得できないんだけどー fem_nem_00006.txt | そうだよねー。それよりさー、店長さん、注文お願いしまーす fem_nem_00007.txt | そっかー。じゃあ、ネモちゃんはホットミルク fem_nem_00008.txt | だってだって、ネモちゃんコーヒーとかお茶は苦手ですしー fem_nem_00009.txt | おぉ、素晴らしい市長だね〜 fem_nem_00010.txt | あれ?その箱ってもしかして fem_nem_00011.txt | まあね〜。なるほど、結局司くんたちにお願いしたんだ fem_nem_00012.txt | う〜、それダリアちゃんから散々言われたよ。どうして、あの車の可愛さが分からないかなぁ fem_nem_00013.txt | うん?なにかな? fem_nem_00014.txt | え〜やだぁ〜 fem_nem_00015.txt | 毎週15本限定生産のナカムラ牛乳のこと!? fem_nem_00016.txt | ま、まさか…司くん fem_nem_00017.txt | よーし、取り引きしようよ。ネモちゃんは、車をちゃんと大きくするから fem_nem_00018.txt | ねえねえ、司くん。そういえば、ナツちゃんは? fem_nem_00019.txt | オッケー、行こう行こう fem_nem_00020.txt | みたいだね〜。今度、二人とも一緒に狩りに行く予定なんだ fem_nem_00021.txt | もう、分かってるってばー fem_nem_00022.txt | ありがと〜 fem_nem_00023.txt | それでそれで、今回の厄介ごとってなにかな?また変な魔法使いが悪魔を召喚したの?それとも、新しい薬物が流行してるとか? fem_nem_00024.txt | でもでも〜アスマザちゃんは、密航者に優しいよね〜。街に住むだけなら、基本的に見逃してあげてるし fem_nem_00025.txt | というわけで、最近のネモちゃんは魔獣の召喚にこってるのです fem_nem_00026.txt | 大丈夫大丈夫。ちゃんと去勢してるから、逃げても街で増えることはないし fem_nem_00027.txt | あっ、ダリアちゃんだー。って、すっごい目で睨んでるんですけど〜 fem_nem_00028.txt | てんちょー、ミルクもういっぱいー fem_nem_00029.txt | おもしろくなってきたね〜 fem_nem_00030.txt | そうだね〜。いっぱい楽しめたし fem_nem_00031.txt | はいはーい。皆様、こちらをごらんくださ〜い fem_nem_00032.txt | これが、この街に来たばかりの司君でーす fem_nem_00033.txt | にしし〜。人の嫌がることをするのが、ネモちゃんの趣味なのでー fem_nem_00034.txt | ではでは〜、このいたいけな少年が、いかにしてやさぐれた喫茶店店主になったのか、写真で辿っていきまーす fem_nem_00035.txt | えっと、次の写真はこれかなぁ〜 fem_nem_00036.txt | あっ、ナツちゃんが来た後の写真もちゃんとあるよ〜 fem_nem_00037.txt | え〜、それは残念だね〜 fem_nem_00038.txt | そうだね〜。ネモちゃん感動したよ fem_nem_00039.txt | でもでも、それって自分勝手だよね〜 fem_nem_00040.txt | そうそう。それなのに、頭から司君がいて良い場所じゃないって思い込んでるよね fem_nem_00042.txt | も〜、司くんうるさいよー fem_nem_00043.txt | つまりね〜、そうすれば司君がこの街を離れない理由を理解できるかもしれないでしょ? fem_nem_00045.txt | そうなんだよね〜。雪ちゃんって…密航者だったよね? fem_nem_00046.txt | そんでもって、私は錬金術師のネモちゃんです fem_nem_00047.txt | さすがは我らの市長だね〜。カッコいい〜 fem_nem_00048.txt | うん、聞いた聞いた〜 fem_nem_00049.txt | なんだか面白そうだから、乗っておこ〜 fem_nem_00050.txt | えーっとね。雪ちゃんが乗って来た密航船には、ヤバめのお薬と、多数の美術品が積まれていたらしいのです fem_nem_00051.txt | 司くんたちには、その薬物と美術品を回収して欲しいのです fem_nem_00052.txt | ふっふーん。雪ちゃんの言やよし。それならば、このネモちゃんが協力してあげましょー fem_nem_00053.txt | そうそう。何を隠そう、この錬金術師のネモちゃんは、ペイ・バックの技術協力者なのです fem_nem_00054.txt | えっとね…みんなの逃走用の車を作ったり、武器を作ったり色々してるよ fem_nem_00055.txt | とにかく!ネモちゃんが雪ちゃんにプレゼントをしようと思うのです fem_nem_00056.txt | 大正解ー。ネモちゃん特製の変身用魔法具だよ fem_nem_00057.txt | というわけで、早速やってみてよ。その魔法具は、持ち主の特性を読み込んで、ベストな防護服を作ってくれるからさ fem_nem_00058.txt | えーっとね…カグヤプリンセスパワー・メタモルフォースって唱えるとできるよ fem_nem_00059.txt | まあまあ、とにかく変身は成功ってことで。あっ、今度からは変身したいって思うだけで、大丈夫だからね fem_nem_00060.txt | さてさて。変身したということで、雪ちゃんの適正を把握しようかなぁ fem_nem_00061.txt | なるほど〜。雪ちゃんは魔法の才能はゼロだね fem_nem_00062.txt | でもでも、魔力量はかなり高いね〜。ですので、ネモちゃんが特別に魔力を活用できる、魔法具を作ってあげます fem_nem_00063.txt | それがあれば、今回のお仕事の戦力には充分なれると思うよ fem_nem_00064.txt | 話は聞かせてもらったよー fem_nem_00065.txt | も〜、そんなこと言っても良いのかなぁ?せっかく雪ちゃんのお悩みを解決しにきたのに fem_nem_00066.txt | あっ、ネモちゃん、朝ごはんまだなので〜 fem_nem_00067.txt | できれば、ベーコンエッグも欲しいのです fem_nem_00068.txt | ふいぃ〜、ごちそーさま〜。司君の料理は、本当に美味しいよね〜 fem_nem_00069.txt | えっとね、昨夜こんなのを作ってみたんだ〜 fem_nem_00070.txt | ネモちゃん特製の情報収集&情報統合を得意とする魔法具なのです fem_nem_00071.txt | まあ、これは実際に使った人しか上手く表現できないかもしれないけれど fem_nem_00072.txt | 仲間の状態や居場所が分かったり、周囲にどれくらいの脅威が存在しているかーっていうのが分かる感じ…かな? fem_nem_00073.txt | いやいや〜。実際問題として、この魔法具はタブレットみたいに情報がしっかりと表示されるものじゃないんだよね〜 fem_nem_00074.txt | 雪ちゃんの頭の中に、そういう感じの情報がダイレクトに浮かんでくるんだよね。だから、言葉ではとっても説明しにくいのです fem_nem_00075.txt | もっちろんだよ〜。使いこなせばチェスをプレイするみたいに、俯瞰的に状況を捉えることができるのです fem_nem_00076.txt | でしょでしょ?というわけで、雪ちゃんを借りてくね〜 fem_nem_00077.txt | 良いから良いから。魔法具の使い方をしっかり教えて…あっ、それから雪ちゃんの生体情報もちょうだいね。色々と面白そうだし fem_nem_00078.txt | パクパク。ねえねえ、どーしてネモちゃんもここに呼ばれたの? fem_nem_00079.txt | ふ〜ん。司くんにしては珍しいね。いつもは喫茶店とかで受け渡しをして依頼完了なのに fem_nem_00080.txt | でもさ〜。ネモちゃんとしては、ちょーっと今回の依頼はせこくないかなぁと思うのです fem_nem_00081.txt | ちなみに、浮いた経費は何に使うの?あっ、アスマザちゃんシュークリーム食べる? fem_nem_00082.txt | もぐもぐ。そーいえば、最近肩こりがひどいから、マッサージ機が欲しいって言ってたよね〜 fem_nem_00083.txt | まあ、2869歳なら仕方ないよね〜 fem_nem_00084.txt | う〜ん。ネモちゃんは、2000歳から数えるの止めちゃったから覚えてないし fem_nem_00085.txt | それでさ、話は戻るけれど、せこいだけじゃなくて性格も悪いよね〜 fem_nem_00086.txt | まあね〜。ネモちゃんとアスマザちゃんの友情は、永遠だからね〜 fem_nem_00087.txt | でもさ〜、例の絵が、司くんと雪ちゃんの実家から盗まれた物だってずっと前から知ってたよね? fem_nem_00088.txt | うん。やっぱり性格が悪いよ。あっ、アスマザちゃんチョコレート食べる? fem_nem_00089.txt | あっ、司くんたちが来たみたいだよ fem_nem_00090.txt | 多分だけど、ナツちゃんのドジで侵入したのがばれたんじゃないかな〜 fem_nem_00091.txt | まあまあ、そっちの方がナツちゃんらしい fem_nem_00092.txt | うわっ、撃ってきた撃ってきたよ fem_nem_00093.txt | あぁ…チョコレート fem_nem_00094.txt | 良い度胸してるよね fem_nem_00095.txt | だよね。これは教育してあげないと fem_nem_00097.txt | あっ、そんなに強い魔法だと fem_nem_00100.txt | ネ、ネモちゃん悪くないもん!やったのはアスマザちゃんだもん! fem_nem_00101.txt | そうだよね!誰にでも失敗はあるよね! fem_nem_00102.txt | うううぅ…ネモちゃんが一生懸命作った車がぁ fem_nem_00103.txt | はぁ…薬物の残留物は間違いなくあるよ。想定される総重量も事前調査通りだし fem_nem_00104.txt | お邪魔しま〜す fem_nem_00105.txt | 司くーん。ネモちゃんはミルクとスコーンが欲しいのです fem_nem_00106.txt | これって、湖畔にて…だかっていう絵だよね? fem_nem_00107.txt | えぇ〜、ネモちゃん芸術品には興味ないんだけど〜 fem_nem_00108.txt | どーしようかね〜。ていうかさ、この部屋暑いよ。暖房消そうよ〜 fem_nem_00109.txt | そんなんだから、トカゲとか変温動物って陰口を叩かれるんだよ fem_nem_00110.txt | ネモちゃんもそう思うけどね〜 fem_nem_00111.txt | みたいだね〜。ねじ山が潰れて抜けなくなったネジみたいな感じ fem_nem_00112.txt | まあ、結局はそうなるけど…アスマザちゃんやネモちゃんの魔力じゃ無理だと思うんだよね〜 fem_nem_00113.txt | いや、そういうレベルの話じゃなくてね。そもそも封印したのは人間だから、人間の魔力じゃないとダメなんだよね fem_nem_00114.txt | アスマザちゃんとかネモちゃんみたいなのが、無理やり魔力を注ぐと、中身ごと壊れちゃうと思う fem_nem_00115.txt | そうだね。普通の魔法使いじゃー無理 fem_nem_00116.txt | もう一声って感じ fem_nem_00117.txt | そうなっちゃうね〜。アスマザちゃんの知り合いに、一人いるよね? fem_nem_00118.txt | 呼べば来てくれないかな? fem_nem_00119.txt | となると、他の方法を考えないとねー fem_nem_00120.txt | 寒いって22度だよ?司くん、暖房つけなくて良いからね fem_nem_00121.txt | よろしくー fem_nem_00122.txt | あ〜、落ち着いて。本体の封印は解けてないから、安全だよ fem_nem_00123.txt | そーだそーだー!ネモちゃんとアスマザちゃんを信用できないのかー fem_nem_00124.txt | あっ、ネモちゃんも、お手伝いするよー fem_nem_00125.txt | アスマザちゃん…すっごく馬鹿にされてる気がするよ fem_nem_00126.txt | えへへ〜。まあねー、ネモちゃんって天才ですし fem_nem_00128.txt | 痛かったり、かゆかったり、熱かったりしないでしょ? fem_nem_00129.txt | うーん、見なかったことにしようか? fem_nem_00130.txt | じゃあさ、何とかばれないように処理しようよ fem_nem_00131.txt | ちょっと無理かも。テレビに映ってる眷族を見ても、半覚醒状態って分かるでしょ? fem_nem_00132.txt | だから魔法で通話しようにも、気配が中途半端過ぎてできないんだよね fem_nem_00133.txt | だよね〜。完全に覚醒してれば、現状を説明して落ち着かせることはできるけど fem_nem_00134.txt | うん…ナツちゃんがいなくなったのって、雪ちゃんが言ってたみたいに職場放棄じゃなくて fem_nem_00135.txt | 記憶にございません fem_nem_00136.txt | それって、ぜーったい嘘だよね?絶対に怒るよね? fem_nem_00137.txt | あうっ…そ、そんなこと、ない、よ? fem_nem_00138.txt | ぜ、絶対に…怒らない? fem_nem_00139.txt | 申し訳ありませんでした fem_nem_00140.txt | 狭い世界で物事を捉えたらダメだよー。もっと柔軟にいかないとね fem_nem_00141.txt | まあ、大体合ってるかな。魔王って魔女と似ていて、他の人から認められて、初めて名乗れる称号なんだ fem_nem_00142.txt | 人並み外れた戦闘能力と魔力、そして何より、旺盛な闘争心…それが最低限の条件 fem_nem_00143.txt | 昔からのお友達で、すっごく気が合うんだー fem_nem_00145.txt | シモーネちゃんは、半覚醒状態…というか、赤ちゃんみたいに、目覚めてハイになってる可能性が高いのです fem_nem_00146.txt | え?魔王と言ったら勇者でしょ?ぷっぷー、そんなことも分からないの? fem_nem_00147.txt | あー、嘘嘘。ちゃんと話すから! fem_nem_00148.txt | 666年後に目覚めて、再び世界を混乱に陥れちゃおーって fem_nem_00149.txt | おっ、すごいねー。知っている人がいたんだ。今では失われた記録の一つなんだけどね fem_nem_00150.txt | 違うよー。666年後に目覚めたのは他の魔王だけ。そいつらは、あっさりと勇者に倒されちゃったんだ fem_nem_00151.txt | 多分だけど、寝坊したんだろうね〜。シモーネちゃんって寝ぼすけさんだから fem_nem_00152.txt | そうだよね〜。あの黒い箱の封印なんて、最初はなかったはずだし fem_nem_00153.txt | 魔王と勇者は必ず運命的な邂逅を果たし、死力を尽くして殺し合う。本気でそう思ってるからね fem_nem_00154.txt | あははっ、次に我が目を開いたときに見た者こそ、次代の勇者と判断しよう!なんて言ってたもんね〜 fem_nem_00155.txt | ご、ごめんなさい fem_nem_00156.txt | お友達を助けるために決まってるよ〜 fem_nem_00157.txt | 話なんてほとんど聞かずに、ナツちゃんを消しにかかるよ fem_nem_00158.txt | あははっ、シモーネちゃんお久しぶり〜 fem_nem_00159.txt | だけど…だからこそ人は前を向いて、過去を振り切り、手を取り合って歩くんだよね fem_nem_00160.txt | うんうん。過ちを乗り越えてこそ、絆は強くなるんだからね fem_nem_00161.txt | い、いや〜。これから祝勝会というか、そういうのやるでしょ?お互いの無事を確かめ合って、「俺たち勝ったんだな…」的な感じで fem_nem_00163.txt | 良かった〜。ネモちゃんは許されたんだね fem_nem_00164.txt | さっすがー。それでこそ、未来の偉大な魔女だね fem_nem_00165.txt | 私も、ナツの話を聞きたいな。できること、叶えられることなら何でもしてあげる fem_nem_00166.txt | ナツらしい要求だね。私も協力するよ fem_nem_00167.txt | なんか…司くんに似てきたね fem_nem_00168.txt | ネモちゃん、スパゲッティおかわりー fem_nem_00169.txt | 司くーん。はーやーくーって…シモーネちゃん、さっきから暗い顔してるけど、どうしたの? fem_nem_00170.txt | え?あ、あれ…ど、どうしたの、本当に? fem_nem_00171.txt | それは、つまらない fem_nem_00172.txt | うんうん。そういう当然のことを口に出来ることは、素直に尊敬できると思うな〜 fem_nem_00173.txt | それでね…ネモちゃんとアスマザちゃんは、絶対的じゃないけど…とりあえずの答えは見つけたんだ fem_nem_00174.txt | つまりね…戦いを終わらせるための戦いをすれば良いんだよ fem_nem_00175.txt | 争いはなくなるよね。だって、誰よりも強くて偉いシモーネちゃんが目を光らせてるんだから fem_nem_00176.txt | あー、魔王として世界征服は禁止だったっけ? fem_nem_00177.txt | ナツちゃんの寿命って、90年とかだよ。シモーネちゃんは、その何十倍も生きるじゃん。その後に世界征服しようよ fem_nem_00178.txt | これで、カグヤも楽しくなるねー fem_nem_00179.txt | そーいえばさー、どーしてシモーネちゃんは目覚めることができたんだろ? fem_nem_00182.txt | 「雲上のフェアリーテイル」、略して…なんだっけ? fem_nem_00183.txt | よし、それじゃあ「うんてい」でいこうか!ネモちゃんの独断で決定しましたー! fem_nem_00184.txt | というわけで、「うんてい」の体験版をプレイしてくれて、ありがとうございました fem_nem_00185.txt | え…?それじゃあ、他の人の活躍シーンは? fem_nem_00186.txt | えぇ…そこから話さないとダメなの? fem_nem_00187.txt | 仕方ないよね〜。まあ、サブって言ってもちゃんと活躍するから問題ないよ fem_nem_00188.txt | ちなみに、メイン…つまり主役は、ナツちゃん、真琴ちゃん、雪ちゃん、ダリアちゃんですので fem_nem_00190.txt | いやー、確かにネモちゃんとアスマザちゃんは、個別ルートのないサブヒロインですけど〜 fem_nem_00191.txt | えーっとね…「うんてい」には予約特典として、アペンドディスクが、ついてくるんだよね fem_nem_00192.txt | その名も fem_nem_00193.txt | サブヒロインとらぶらぶえっちあぺんどディスク! fem_nem_00194.txt | いやいや、活躍といってもあれだよ?司くんと…文字通りエッチしちゃうんだよ?成人向けゲームの華ですよ? fem_nem_00195.txt | えっとさ…シモーネちゃん…具体的に何をすれば、子供ができるのか知ってる? fem_nem_00196.txt | へぇ…「これは、望外の流れだね fem_nem_00197.txt | 実はね、さっきのアペンドディスクには、後一人分の空きがあるんだ fem_nem_00198.txt | うんうん、その通りだよ。ほら、私達ってお友達じゃん?だからね、シモーネちゃんも一緒にアペンドディスクで活躍したいなって fem_nem_00199.txt | まずいよアスマザちゃん…魔王的なまぐわいが、ツボに入りそうなんですけど fem_nem_00200.txt | じゃ、じゃあさ、アペンドディスクに出るのは、オッケーってことで良いのかな? fem_nem_00201.txt | うんうん、結構ドキドキしてきたでしょ? fem_nem_00202.txt | あーっとね、シモーネちゃん。エッチについて、とっても誤解してると思うのです fem_nem_00203.txt | うん…具体的に言うとね fem_nem_00204.txt | だからさ、これが本当のエッチなんだよね。あーあ、シモーネちゃん、エッチな顔してるねぇ fem_nem_00205.txt | そんなことないと思うなぁ…ほら、乳首の色とか形とかシモーネちゃんのだし fem_nem_00207.txt | いかなる事情があっても契約は破棄できないってちゃーんと書いてあるよ? fem_nem_00208.txt | というわけで、突如としてシモーネちゃんも追加されました、「サブヒロインとらぶらぶえっちあぺんどディスク」をゲットするためにも fem_nem_00209.txt | ではでは〜、本編まで…もしくは、他のムービー公開まで fem_nem_00210.txt | ではでは、さようなら〜 fem_nem_00211.txt | もう一回。もう一回だけ。ネモちゃん、次は勝てる気がするから fem_nem_00212.txt | あっ、司くんダリアちゃんこんばんは〜。呼ばれてないけど、面白そうだから来ちゃいましたー fem_nem_00213.txt | うん、オッケーだよ。お店の中が壊れても、ネモちゃんが、ちょちょいって直しちゃうからね〜 fem_nem_00214.txt | あっ、でもでも。あいつらの体はネモちゃんにくれると嬉しいな〜。色々と使えそうだし fem_nem_00215.txt | もちもち。肉体だけあればノープロブレムだよ! fem_nem_00216.txt | その点、ルカ君たちは失格だよね。簡単に言うと…無性にウザい fem_nem_00217.txt | もっしもーし、ネモちゃんだよー fem_nem_00218.txt | はいはい〜。それで、どんな用件かな? fem_nem_00219.txt | 了解了解。オッケーなのです fem_nem_00220.txt | ところがですねー。残念だけど、今までのは全て留守番電話の音声なのです fem_nem_00221.txt | ねえねえ、騙された?ネモちゃんと普通にお話してるって思ったでしょ? fem_nem_00222.txt | ぷぷぅー。というわけで、騙された人は、ピーという発信音の後に十秒以内で用件をお話くださいー fem_nem_00223.txt | こんにちは〜 fem_nem_00224.txt | 何でも盗めば良いって思うのは、思考が硬直している証拠だよね〜 fem_nem_00225.txt | い、いや〜。あれはネモちゃんの、ちょっとしたおふざけでして。別に司くんとダリアちゃんをおちょくったわけじゃないんだよ fem_nem_00226.txt | それに来るのが遅れたのは、ネモちゃんとしても色々とやることがあったのです fem_nem_00227.txt | 単刀直入に言うと、ネモちゃんとアスマザちゃんの合同で、司くん達に仕事をお願いしたいのです fem_nem_00228.txt | うん、そうだね。真琴ちゃんを皮切りに、街中に広がってるって感じだよ fem_nem_00229.txt | ちょっとタイミングが悪いよね。この前の一件で、市役所の粛清を済ませたばっかりだし fem_nem_00230.txt | もちろんだよ。今回は、さすがのネモちゃんもおふざけをしていられないからねー fem_nem_00231.txt | うんうん、心強い味方ができて嬉しいね〜。司くんたちに任せておけば、解決間違いなしだよ fem_nem_00232.txt | こんにちわ〜。ネモちゃんが来てあげたよー fem_nem_00233.txt | お礼は言葉ではなく、ミルクで示して欲しいのです。なので、司くん fem_nem_00234.txt | 司くん太っ腹〜。それじゃあ、いただきます fem_nem_00235.txt | それでは〜。専門家として呼ばれたネモちゃんです〜。みなさん拍手ー fem_nem_00236.txt | ではでは〜。この映像をご覧ください fem_nem_00237.txt | はい。ここで何か気付くことはありますか〜?というか、この映像に全ての答えが出てるんだけどね fem_nem_00238.txt | おっ、今日のナツちゃんは冴えてる探偵モードみたいだね〜 fem_nem_00239.txt | とにかくですね〜、映像にあるような虫の翅の形ですと、非常に飛行能力が低くなるのです fem_nem_00240.txt | 実際に、蚊なんかは扇風機とかエアコンのような小さな風でも、飛行能力は著しく落ちちゃうんだよね fem_nem_00241.txt | ということで、結論から言いますと、この虫は物理的な法則に縛られずに飛行しているわけなのです fem_nem_00242.txt | その通りです。みんなは、魔法生物って知ってるかな? fem_nem_00243.txt | というわけで、お見せした映像や記憶を失くした人たちの症状など、色々な要素を鑑みるに、この魔法生物が記憶を奪っていると思うのです fem_nem_00244.txt | 良い質問ですね〜。ここで司くんと雪ちゃんからもらった情報が生きてくるのです fem_nem_00245.txt | えっとですね〜480年ほど前に死んじゃった錬金術師のルアン・シュピーネルって人なんです fem_nem_00246.txt | う〜ん、でもこの写真はちょっと映りが悪いなー。ルアン君ってもうちょっと、細面な感じなんだけど fem_nem_00247.txt | もちもち。ネモちゃんの弟子の一人です fem_nem_00248.txt | え?ちょ、ちょっとどうしてため息を吐くのかな〜 fem_nem_00249.txt | いや、まあ皆の言う通りなんだけどね fem_nem_00250.txt | え〜、だって面白そうじゃん? fem_nem_00251.txt | とはいっても、ルアンくんにはすぐに飽きたので、消息とかは知らなかったんだよね〜 fem_nem_00252.txt | まあ、最後は捕まって四つ裂きの刑で死んじゃったから、自業自得って感じかなぁ fem_nem_00253.txt | あっ、それに関してはご心配なく。ネモちゃんは簡単には死なないので〜 fem_nem_00254.txt | それは簡単な話なのです。何を隠そう、このルアンくんが今回の事件の元凶なのです fem_nem_00255.txt | よーく、見てくださいね〜。こいつが、悪い悪いルアンくんです。本当に悪いよね〜私が教えた錬金術を悪用するなんてさ〜 fem_nem_00256.txt | え、そう?それじゃあ、続けるね。えっと、司くんから送られてきた、シモーネちゃんの魔法具を封印していた箱の術式を分析してみたのです fem_nem_00257.txt | するとですね、どこかで見たことのあるような術式だったのです fem_nem_00258.txt | 調べてみると、それは私がルアンくんに教えた術式だったのです fem_nem_00259.txt | そして、さらに彼が500年近く前にシモーネちゃんの魔法具を改造していたことも判明したのです。いや〜、びっくりだね〜 fem_nem_00260.txt | あー、それなんだけどね。ルアンくんが死んじゃった後に、ネモちゃんが彼の研究ノートを回収したのです fem_nem_00261.txt | とはいっても、面白くなくて途中で読むのを止めちゃったんだけどね〜 fem_nem_00262.txt | もー、ダリアちゃんうるさいよ〜。というわけで、さっきの話に戻るね。ルアンくんが作り上げた魔法生物の役割は他人の記憶を奪うこと fem_nem_00263.txt | どうしてそんな魔法生物を作ったのかはよく分からないけれどね〜 fem_nem_00264.txt | あっ、でもでも、さっきのナツちゃんの言葉を一個だけ訂正 fem_nem_00265.txt | この魔法生物は、成長はしないけれど、強くはなってるよ。記憶を吸うに従って、移動速度は上がってるみたいだね fem_nem_00266.txt | そっちの方が、生存確率が高いからだよね。単純な仕掛けだけに、効果は悪くないよね fem_nem_00267.txt | あっ、それなら簡単だよ。ルアンくんが、自分でしたんだ。失敗作を他人に見せたくなかったんじゃないかな? fem_nem_00268.txt | 出来は悪くないけれど、汎用性が低いからね。その意味では、失敗作っていえると思うんだ fem_nem_00269.txt | それなら、自分で責任を持って処分するべきだよね。ネモちゃんは、ちゃんとそう教えたのに fem_nem_00270.txt | とても簡単です。ルアンくんが作った魔法生物を駆除すれば良いのです fem_nem_00271.txt | ノープロブレムだよ。実際問題として、非物質である記憶を、この世界から完全に消去するのは不可能なので fem_nem_00272.txt | ネモちゃんも色々と忘れている過去がありますけど、それは単に記憶をどこにしまったのかが不明ってだけで、それ自体は確実に存在してるのです fem_nem_00273.txt | 魔法生物を消しちゃえば、記憶は持ち主に帰るとネモちゃんは断言するのです。実際に、前はそうだったし fem_nem_00274.txt | それは単純な話なんだよね。あの魔法生物って知能がほとんどないんだ。だから、最初に記憶を吸った相手に関連する相手を襲うしか能がないんだ fem_nem_00275.txt | ピンポンピンポン、だいせーかーい。司くんには花丸をあげましょう fem_nem_00276.txt | えーっと、そんな怖いテロリストとネモちゃんに、どんな繋がりがあるのでしょうか? fem_nem_00277.txt | え〜、なんで?アスマザちゃんは優しいから、テロリストの要求を呑んでくれるんじゃないの? fem_nem_00278.txt | それじゃあ、要求の期限を過ぎたら雪ちゃんは、どうなっちゃうのかな〜 fem_nem_00279.txt | ふ〜ん。そーなんだぁ fem_nem_00280.txt | 怖いな〜。でもさ、ネモちゃんを殺せるって本気で思ってるの? fem_nem_00281.txt | う〜ん、痛いのは嫌だからなぁ…それに、ここまで来れば、成功って言っても良いし fem_nem_00282.txt | えっとね、怒らないなら教えてあげても良いよ? fem_nem_00283.txt | えっとね、実は新規のお客さんから、さっき言われたような魔法具のオーダーがあったのです fem_nem_00284.txt | いや〜、でもでも、まさか怖いテロリストだとは、ネモちゃんも思わなかったのです fem_nem_00285.txt | もちろん知ってるよー。お客様の事を知るのは、商売の基本ですから fem_nem_00286.txt | 奴らは港の倉庫街にいるよ。西地区A−5の24番倉庫 fem_nem_00287.txt | はて?何を言いたいのかな? fem_nem_00288.txt | 頑張ってね、司くん。妹を助けるのは、兄の義務なんだから fem_nem_00289.txt | え?アスマザちゃんでも、分からないの? fem_nem_00290.txt | いやいや、でも…それはないんじゃない?だって、カグヤの管理者権限はアスマザちゃんが、持ってるはずだよね? fem_nem_00292.txt | いやいや、そんな事って管理者権限の委譲にエラーが出てる時くらいしか起こらないよ fem_nem_00293.txt | それなのに、委譲をしてないって…どゆこと? fem_nem_00294.txt | え〜、じゃあ…そうなると…まずくない? fem_nem_00295.txt | 笑い事じゃないよ。さすがに、それが起きたらネモちゃんも死んじゃうよ fem_nem_00296.txt | えぇ〜、勿体無いよー。それなら気合いでなんとかしよーよー fem_nem_00297.txt | うん、いいよ〜。アスマザちゃんのお願いなら、大体のことは聞いてあげる fem_nem_00298.txt | えっと、別に構わないけれど、アスマザちゃんはどうするの? fem_nem_00299.txt | ふ〜ん、何だか沈む船の船長みたいだねー fem_nem_00300.txt | まあ、この場合は自沈だけどねー。アスマザちゃんは冬那ちゃんと、最期まで一緒って言うことだね fem_nem_00301.txt | まあ、ネモちゃんは、そこまでテンション高くなれないけど、頑張ってあげるよ fem_nem_00302.txt | ふわぁ〜、ネモちゃん飽きてきたよ〜 fem_nem_00303.txt | あっ、ナツちゃんだー。せっかくの帰省なのに、災難だったね〜 fem_nem_00304.txt | さぁ〜、ネモちゃんは知らないのです fem_nem_00305.txt | ぶーぶー、失礼だなー。ネモちゃんはアスマザちゃんと、しっかり約束したんだからね fem_nem_00306.txt | 市民の誘導を手伝ってあげるって。ネモちゃん、約束だけはしっかり守るのです fem_nem_00307.txt | あーあ…ダメだよシモーネちゃん fem_nem_00308.txt | はいはいー、それじゃあ、無駄話は止めて列に戻ってくださいねー fem_nem_00309.txt | へ?何言ってるの?ナツちゃんなら、一緒 fem_nem_00310.txt | うわぁ〜、やられたよ。司くんたちに、気配隠蔽と想起阻害の魔法がかけられた痕跡があるよ fem_nem_00311.txt | あー、そうだねー。魔力の残滓は、間違いなくナツちゃんだよ。アスマザちゃんには、しっかり見張るように言われてたのになー fem_nem_00312.txt | ごめんね〜、アスマザちゃん。まさか、ナツちゃんに出し抜かれるとは思わなかったよー fem_nem_00313.txt | 仕方ないよアスマザちゃん。保護者の前だと、子供に返っちゃうんだから fem_nem_00314.txt | そう言ったんだけど、アスマザちゃんがカグヤの魔力をナツちゃんの餞別にするって聞かなかったしね〜 fem_nem_00315.txt | まあ、どうせ回路を切っていても、カグヤが落ちるのは確定だったから、あんまり反対しなかったけど fem_nem_00316.txt | それくらいあれば、あとは浮遊しつつカグヤの心臓が魔力を生成できるからね〜 fem_nem_00317.txt | ふぃ〜、これで完成なのです fem_nem_00318.txt | それじゃあー、あとは司くんに任せるのです fem_nem_00319.txt | 大丈夫じゃないかな〜。ナツちゃんには、あの魔法のマントがあるし fem_nem_00320.txt | がんばってね〜、ダリアちゃーん fem_nem_00321.txt | ううぅ…真琴ちゃんの鬼〜 fem_nem_00322.txt | ぷぷぅ〜、その写真はせっかくだから二人の結婚式で流してあげようよ〜 fem_nem_00323.txt | まあ、色々と忙しかったからねー fem_nem_00324.txt | あー、多分、そう思うのはシモーネちゃんくらいだよ fem_nem_00325.txt | でもさ〜、あそこまで放置しておくアスマザちゃんも悪いよー。あっ、ネモちゃんはミルクとクッキーで fem_nem_00326.txt | あれ?なーんか、違和感が fem_nem_00327.txt | う〜ん…クンクンっ fem_nem_00328.txt | ダリアちゃんから…乙女の香りがしない fem_nem_00329.txt | はぁ…ダリアちゃんも処女を散らせちゃったかぁ fem_nem_00330.txt | そうだよね〜、司くんとダリアちゃんの子供かー。きっと良い感じなんだろうね〜 fem_nem_00331.txt | う〜ん、ネモちゃんとしては、ダリアちゃんと司くんは、お似合いだと思うけどねー fem_nem_00332.txt | それじゃあ、ネモちゃんが何か記念品を贈ってあげようか?指輪とかどうかな? fem_nem_00333.txt | 交際おめでとー fem_nem_00334.txt | というわけで、ネモちゃんの護衛をお願いしたいのです fem_nem_00335.txt | ちょっとちょっと〜、どうして司くんはうさんくさそうな目をしてるのかなぁ〜 fem_nem_00336.txt | うわ〜…酷い言われようだね…ネモちゃん、か弱い女の子なのに fem_nem_00337.txt | え?なに?もしかして、本当に依頼を断られちゃったりするのかな? fem_nem_00338.txt | それなら、良いじゃんかー。ネモちゃんの護衛をやって欲しい、やって欲しー fem_nem_00339.txt | え?うん、ヤバいとは思うよ。何せ取り引きするモノが、アスマザちゃんにはバレたくない類のものだし fem_nem_00340.txt | 色々と邪魔をしたくなる人達が、いるような取り引きであることは間違いないね fem_nem_00341.txt | いや、そういうわけじゃないんだけどさ fem_nem_00342.txt | オークションには参加者それぞれが、三名まで護衛を連れて行けるんだ。まあ、ネモちゃん一人でも良いんだけど、それだと箔というものがね fem_nem_00343.txt | いや、そうなんだけどね…ネモちゃんも女の子なので fem_nem_00344.txt | 良いじゃんか〜。そんな危険な場所に、ネモを一人で行かせられないって、司くんにキリっと言ってほしかったのにさ〜 fem_nem_00345.txt | 一応、そう考えてもらえると嬉しいかな。会場内の警備は主催者が管轄することになってて、司くん達は外の警備って感じだね fem_nem_00346.txt | 襲撃があった場合には、他の人が連れてきた護衛の人と一緒に事態に対処してもらいたいなと fem_nem_00347.txt | その通りなのです。まあ、どうしても入りたいなら、ネモちゃんが手を回してあげるけど fem_nem_00348.txt | まあ、そうなんだけどさ。というわけで、いかがでしょうか?この依頼を受けてもらえないかな〜 fem_nem_00349.txt | ほら、この前色々と融通してあげたでしょ?ね、お願いだよ〜 fem_nem_00350.txt | ネモちゃんとしても、司くんのチョイスで良いと思うな〜 fem_nem_00351.txt | えっと、話をまとめますと、依頼は受けてくれるのかな? fem_nem_00352.txt | ありゃりゃ…大変なことになってるね fem_nem_00353.txt | まさか、ここまで大規模な襲撃になるとはね〜。ネモちゃんも、予想外だったよ fem_nem_00354.txt | 今回の件は、ちょっとだけネモちゃんにも責任があるから…司くんを助けてあげようか? fem_nem_00355.txt | もちろんだよ。とは言っても…代償として何でも差し出すんだよね? fem_nem_00356.txt | それなら、司くんを完璧完全に助けてあげられるよ。代償は唯一つ。ネモちゃんへの技術料は、サービスで無料としてあげるのです fem_nem_00357.txt | オッケーだよ。ではでは fem_nem_00358.txt | ここに、今からダリアちゃんが差し出す代償を入れることで、超絶最強の魔法薬が完成します fem_nem_00359.txt | これを傷口にかけてあげれば、間違いなく司くんは、助かるのです fem_nem_00360.txt | ダリアちゃんの、最も大事なモノだよ。正確に言うと、司くんを最も愛している人が持つ、最も大事なモノだね fem_nem_00361.txt | 司くんが浮気でもしてなければ、それはダリアちゃんでしょ? fem_nem_00362.txt | 言っとくけど、司くんとの思い出は該当しないからね。それはダリアちゃんのモノじゃなくて、二人のモノになるから fem_nem_00363.txt | 了解だよ、それじゃあ fem_nem_00364.txt | もしもし、ネモちゃんでーす。ぶっちゃけ面倒臭いんで留守録は聞かないと思うけど、それでも良いならご用件をお願いしまーす fem_nem_00365.txt | こんばんは〜、皆が会いたがってたネモちゃんが来てあげましたー fem_nem_00366.txt | ねえねえ、司くん。電話の件だけど fem_nem_00367.txt | ありがと〜、司くんって…もう一本は? fem_nem_00368.txt | むむっ、その依頼とは? fem_nem_00369.txt | えっと、それは成功報酬? fem_nem_00370.txt | う〜ん…成功したら合計で三本かぁ fem_nem_00371.txt | 四本じゃだめ? fem_nem_00372.txt | オッケー、交渉成立だねー fem_nem_00373.txt | うーんと、ダリアちゃんの声を取り戻すかぁ fem_nem_00374.txt | 魔法薬を開発して飲ませるっていう形になると思うんだけど、結構難儀しそうではあるんだよねー fem_nem_00375.txt | 両方。方法を見つけるのもだし、それに要求される素材も半端ないと思うんだ fem_nem_00376.txt | 失くしたものを取り戻すって、かなーり大変なんだよね fem_nem_00377.txt | しかも、それが大事なものであればあるほど、面倒…じゃなくて、難しくなるんだよね fem_nem_00378.txt | 人魚姫だってさ、足を得る代わりに声を失ったでしょ?そんでもって、人魚に戻るには王子様の命と姉妹の髪の毛が必要だったしねー fem_nem_00379.txt | あははっ。もー、雪ちゃんはネモちゃんを過小評価してるなー fem_nem_00380.txt | へ?あっ、ごめんねー。そんなつもりはなかったんだよー fem_nem_00381.txt | 等価交換なんて無能の代名詞だよ。それをちょろまかすのが、腕の見せ所だよ。世界を騙して、よーやく一人前なのです fem_nem_00382.txt | 等価交換だったらダリアちゃんの声だけじゃ足りないよー。司くんの命って、そこまで安くないでしょ? fem_nem_00383.txt | まあ、確かにそうかもね。えっと、それで話を戻すと、現状での問題は二つです fem_nem_00384.txt | 一つ目は、魔法薬のレシピを作れるかどうか。まあ、コレに関してはネモちゃんを信頼してもらうしかないんだけどね fem_nem_00385.txt | にししっ、そう言われると照れちゃうなー。さてと、二つ目の問題だけど、これは魔法薬に必要な素材が手に入るかってこと fem_nem_00386.txt | これに関しては、ネモちゃんも協力するけれど、絶対に揃えられるって約束はできないかも fem_nem_00387.txt | うんうん、仲間ーって感じがして良いねー fem_nem_00388.txt | 魔法薬のレシピは二、三日かかると思うんだ。それまで、司くんはダリアちゃんの傍にいると、好感度が急上昇だと思うよ fem_nem_00389.txt | にししっ、まさか司くんから、そんな台詞を聞けるなんてねー fem_nem_00390.txt | それじゃあ、早速お仕事しますかー。ということで、司くん以外の三人はネモちゃんの助手になってもらいます fem_nem_00391.txt | ネモちゃんの実験室に、先に行っててねー fem_nem_00392.txt | でもさ、こっちの方が格好良くない? fem_nem_00393.txt | それじゃあ、ネモちゃんも失礼しますねー fem_nem_00394.txt | え〜、やだよー。すっごく疲れるんだもん fem_nem_00395.txt | もちろんだよ。ネモちゃんにまかせなさーい fem_nem_00396.txt | というわけで、ついにレシピが完成しました〜。あっ、拍手は結構ですのでー fem_nem_00397.txt | ちょっとちょっとー、ネモちゃんのこと無視しないでよー fem_nem_00398.txt | あっ、毎度どうもありがとうございますー fem_nem_00399.txt | 間違いないよ。それ以外は既に確保済みだからね fem_nem_00400.txt | それさえ揃えば、間違いなくダリアちゃんの声が戻るのです fem_nem_00401.txt | 竜の逆鱗と、魔王の角…まあ、もう一個厄介なのは全て司くんに一任で fem_nem_00402.txt | え?逆鱗と角は余裕じゃん。アスマザちゃんとシモーネちゃんがいるし fem_nem_00403.txt | え?もしかして、雪ちゃん知らなかったの?アスマザちゃんって見かけはエルートだけど、中身は竜だよ? fem_nem_00404.txt | そんな面倒なことしなくて良いよ。うなじの毛が一本あれば良いよ fem_nem_00405.txt | え?なーに言ってるのさ。それじゃあ、無理だよ fem_nem_00406.txt | えっとね、面倒な説明になるけどね…ぶっちゃけ譲り受けた逆鱗と角ではダメなのです fem_nem_00407.txt | 譲り受けると、その時点で所有権が円満に譲渡されるよね?そうじゃなくて、所有権が二人にある状態で薬を作らないと、効果がないのです fem_nem_00408.txt | あくまでも「竜」の逆鱗と「魔王」の角じゃないとダメなんだよ fem_nem_00409.txt | 例えば、司くんが譲り受けた時点で、「司くんが持ってる」竜の逆鱗になっちゃうんだ fem_nem_00410.txt | なにを仰いますか。そもそも錬金術自体が、屁理屈で抽象的なんだから、仕方ないでしょ fem_nem_00411.txt | そうなんだよねぇ。本当に面倒臭いよねー fem_nem_00412.txt | まあ、そうなるよねー。あー、でもでも、魔法薬に調合してから説明すれば、大丈夫じゃないかな fem_nem_00413.txt | その通りなのです。だから、後でしっかり説明すれば、きっと二人とも事情を知って、許してくれるよ。まあ、少しは代価を要求されるとは思うけど fem_nem_00414.txt | ダメだねー。根元から必要だから、ちゃんと抜かないと fem_nem_00415.txt | 痛くはないけれど、屈辱だよねー fem_nem_00418.txt | まあ、下手すると死んじゃうよねー fem_nem_00419.txt | あっ、おかえり〜。それで、アスマザちゃんの逆鱗は? fem_nem_00420.txt | うん、オッケーだね。じゃあ、後はシモーネちゃんの角を待つだけかー fem_nem_00421.txt | でもでも、よくアスマザちゃんを振り切れたね fem_nem_00422.txt | おっ、両チームとも任務完了っぽいねー fem_nem_00423.txt | はい、確かに。それじゃあ、調合に入るねー fem_nem_00424.txt | うーん…頑張って三分くらいかな。でも、どうして? fem_nem_00425.txt | あーあ、しーらない。ネモちゃん調合で忙しいから手を離せないよ? fem_nem_00426.txt | 三分はかかるから、頑張ってねー fem_nem_00427.txt | 愛する者の幸福の涙だよねぇ…まあ、司くんが何とかしてくれるって言ってたし fem_nem_00428.txt | というか、魔法薬を使う本人が愛する人の涙なんだから、司くんが用意するのは当然だよね fem_nem_00429.txt | 悩むのは当然だと思うけれど、魔法薬にも消費期限があるんだからね fem_nem_00430.txt | しかも今は未完成だから、三日くらいしかもたないよ? fem_nem_00431.txt | あっ、そう言えば…アスマザちゃんとシモーネちゃんが戦ってるの、臨時ニュースになってたね fem_nem_00432.txt | あ〜あ〜、なーかーせたーなーかせーた fem_nem_00434.txt | まあ、そうなんだけどね〜。ネモちゃんもちょっと頑張りましたのでー fem_nem_00435.txt | これくらいは、サービスってことで。プロポーズの言葉に、自分の声で返せないと可哀想でしょ? fem_nem_00436.txt | ぷっぷ〜、何それ何それ?超うけるんですけど〜 fem_nem_00437.txt | うーん…ちょっと現時点では何とも言えないかなぁ fem_nem_00438.txt | これからネモちゃんのラボに戻って色々と調べれば、原因の特定はできそうだけど fem_nem_00439.txt | だね〜。一週間もかからないとは思うけれど、一両日で分かるってほどでもないかなぁ fem_nem_00440.txt | だってだって、こんな面白い状況ってそうそうあるもんじゃないしー fem_nem_00441.txt | まあ、それは説明をすれば理解してもらえると思うけどね〜 fem_nem_00442.txt | えーっとですね。結論から言うと、司くんの体を小さくしたのは「キアシュの手鏡」って魔法具で間違いないと思うんだ fem_nem_00443.txt | まあ、古いしマイナーな魔法具だから仕方ないか fem_nem_00444.txt | それが違うんだな〜。その魔法具の効果はね…なんと使用者の願いを叶える手助けをしてくれるってものなんだ fem_nem_00445.txt | いやいや、ところがですね…この魔法具には致命的な欠陥がありまして fem_nem_00446.txt | 800年に一回だけしか、本来の能力を発揮できないのです。それ以外は、ただの手鏡でしかないんだよね fem_nem_00447.txt | ピンポンピンポン、大正解ー。その800年の間に溜め込んだ願いをエネルギーにして、キアシュの手鏡は本来の効果を発揮できるのです fem_nem_00448.txt | と思うでしょ?ところが、キアシュの手鏡には重大な欠陥があるのです fem_nem_00449.txt | さっき言ったように、あくまでも願いを叶える手助けをしてくれるだけなんだ fem_nem_00450.txt | そして、その手助けは願いを成就させるまで消えてくれないってわけ fem_nem_00451.txt | 随分とファンタジーな願い事だけど…多分、魔王を出現させる感じじゃないかな? fem_nem_00452.txt | 授けるかもしれないし、授けないかもしれないね。まあ、でも魔王を誕生させるのは間違いないと思うよ fem_nem_00453.txt | なにせ、勇者って言うのは魔王を倒した人に与えられる称号だからね。勇者とは不可分の存在だし fem_nem_00454.txt | そうだねー。そして、その魔王は願った人しか倒せないという最悪の形となるのです fem_nem_00455.txt | 実はですねー、アスマザちゃんと一緒に調べた結果、キアシュの手鏡がカグヤに持ち込まれている事が、判明したのです fem_nem_00456.txt | さっすがー、冴えてるねー皆 fem_nem_00457.txt | にししっ、実はそうみたいなんだよねー。どうやって断定したのか説明しても良いけれど、どうする? fem_nem_00458.txt | まあ、そこは真琴ちゃんのみが知るところだよねー fem_nem_00459.txt | 司くんを小さくしたことが、どんな手助けになるのかなんて、ネモちゃんが知るはずないでしょ? fem_nem_00460.txt | はい、どうぞナツちゃん fem_nem_00461.txt | おぉ、良いところ突くねー。大正解だよ。そこが、この魔法具の一番厄介なところだね fem_nem_00462.txt | そうなんだよね〜。だから、司くんの体を元に戻すのは…真琴ちゃんの願いを正しく把握しないとダメなんだ fem_nem_00463.txt | しかも、その願いを叶えるためなら、複数回でも発動するんだ fem_nem_00464.txt | 例えば、さっきの勇者の話だと…魔王が出ました、願った人は実は大事な人が死ぬと超パワーアップします。その場合どうなると思う? fem_nem_00465.txt | はい、正解でーす。多分、魔王の副官とかが現れて、大事な人を殺すのだと思います fem_nem_00466.txt | 鏡がお助けマンを呼ぶかもしれないね fem_nem_00467.txt | アスマザちゃんが引くなんて、相当だよね fem_nem_00468.txt | ごめん。司くんと真琴ちゃんもだけど、三人とも大概だよね fem_nem_00469.txt | そう言えばさー、アメリアにある都市伝説が誕生したのって知ってる? fem_nem_00470.txt | えっとね、アメリアで告白をすると、必ず恋人同士になれるって噂だよ fem_nem_00471.txt | お客さんをほったらかしにして、いちゃつく店長が営む喫茶店だもんねー fem_nem_00472.txt | もしかして、あれかな?ストローが二つついてくる感じのやつ? fem_nem_00473.txt | でも、まあ…ネモちゃんとしても、真琴ちゃんが幸せなのは良いと思うけどね fem_nem_00474.txt | なになに?アスマザちゃん、司くん達に依頼を出してたの? fem_nem_00475.txt | もしかして、まだ獅子身中の虫がいるの? fem_nem_00476.txt | うわぁ〜、すっごく地味でパッとしない仕事だよねー fem_nem_00477.txt | えっとねー。この前、真琴ちゃんが使ってた魔法具覚えてる? fem_nem_00478.txt | まあ、良いか fem_nem_00479.txt | うん?見ての通りだよ?改造してるの fem_nem_00480.txt | え?なんとなく fem_nem_00481.txt | そうだね〜。仕方ないよねー fem_nem_00482.txt | まあねー。今のところは余計なものを取り除いているんだよ fem_nem_00483.txt | まあ、こういう作業が好きだから、錬金術なんてやってるわけで fem_nem_00484.txt | さて…どんな風に改造してあげようかなぁ fem_nem_00485.txt | あっ、ダメだよシモーネちゃん。まだ途中なんだから fem_nem_00486.txt | やらせるって、シモーネちゃんにできるわけないじゃん fem_nem_00487.txt | うっそだー。昔から魔法具をまともに使えてなかったじゃんかー fem_nem_00488.txt | そんなことありませーん。ネモちゃんが作った、超絶高性能魔法具も、すぐに壊しちゃったじゃんかー fem_nem_00489.txt | それって魔法具音痴の人がよく言う台詞だよねー fem_nem_00490.txt | そんなことありますー。良いから早く返してよー fem_nem_00493.txt | これって…ヤバいよ fem_nem_00494.txt | えっとさ…見なかったことにしようか? fem_nem_00495.txt | ちょっとだけ、暴走させちゃったくらいだしね fem_nem_00496.txt | だよねー fem_nem_00497.txt | まさか…シモーネちゃんに売られるなんて fem_nem_00498.txt | だからって、売ることないじゃん!友達を庇って散るのも魔王の矜持でしょ!? fem_nem_00499.txt | なに弱気になってるのさ!三千世界に覇を唱えた者とか自称してるくせに! fem_nem_00500.txt | ね、ねえ…雪ちゃん。落ち着いて話し合おうか? fem_nem_00501.txt | 間違えました!ネモちゃん達がありのままを、雪ちゃんに伝えるの間違いでした! fem_nem_00502.txt | え、えっとね…怒らない? fem_nem_00503.txt | うっ…じゃあ、とりあえず話すよ。実はね fem_nem_00504.txt | うん…それがカグヤに広がって、真琴ちゃんに友達になって欲しいと思う人が現れたんだよね fem_nem_00505.txt | あっ、でも…最初の頃に友達になって欲しいって言った人は、今ここを取り囲んでる人たちとは違うよ fem_nem_00506.txt | 確かに、真琴ちゃんの願望の影響は受けてるけど fem_nem_00507.txt | いち早く友達になりたいって言った人は、それだけ真琴ちゃんの願望に影響され易いってこと fem_nem_00508.txt | まあ、その一歩手前って感じかな fem_nem_00509.txt | 選択肢は二つだよ fem_nem_00510.txt | 一つ目…ネモちゃんが魔法具を頑張って制御する。そうすれば、最初の友達だけは残るかな fem_nem_00511.txt | もう一つは fem_nem_00512.txt | 魔法具を壊しちゃう。そうすれば、全てが完璧に解決するよ fem_nem_00513.txt | 今でも、この魔法具は真琴ちゃんの願望を増幅し続けてる。言っちゃえば、ブースターの働きをしてるんだ fem_nem_00514.txt | だから、それをなくしちゃえば…やがては真琴ちゃんの願望も消失していくね fem_nem_00515.txt | それで、真琴ちゃんはどっちを選ぶ? fem_nem_00516.txt | 本当に、それが正しい選択なの? fem_nem_00517.txt | ぴんぽ〜ん、正解でーす。さすがは司くんだね。ネモちゃんへの溢れる愛の為せる業だねー fem_nem_00518.txt | お疲れさまー fem_nem_00519.txt | ぷぷっ…若いね〜 fem_nem_00520.txt | えぇ〜…それは、ないよー。あの子が気の毒過ぎないかなー fem_nem_00521.txt | 惚れてる、恋してる、好きになっちゃった、とも言い換えられるね fem_nem_00522.txt | えぇ〜、はこっちだよー。あー、まさか、本当に気付いてないなんて fem_nem_00523.txt | どうしてって、理由なんて要らないじゃん。好きになっちゃったのは、仕方ないよ fem_nem_00524.txt | あ〜、それは女の子を見る目がないねー fem_nem_00525.txt | そっかそっか。ちなみにさ、雪ちゃんって今彼氏っていないよね? fem_nem_00526.txt | そんなことないと思うけどなー。試しに付き合ってみて、意外に相性が良かったりするかもよ fem_nem_00527.txt | うーん?てことはさ、もしかして…雪ちゃんって他に好きな人がいたりする? fem_nem_00528.txt | ふーん…それってさ fem_nem_00529.txt | 司くんかな? fem_nem_00530.txt | あれ?なんで恥ずかしがってるの?良いことじゃん。人を好きになるのって fem_nem_00531.txt | だからー、司くんに告白するかどうかって話だよ fem_nem_00532.txt | あー、もしかして…雪ちゃんって、向こうから告白してもらうのを待つタイプ? fem_nem_00533.txt | にししっ、楽しそうだから雪ちゃんに邪魔はさせないよ fem_nem_00534.txt | 決まってるじゃん。雪ちゃんの望みを叶えるお手伝いをしてあげるんだよ fem_nem_00535.txt | シモーネちゃん、あれを言わないと意味ないじゃん fem_nem_00536.txt | えっと、まずは…雪ちゃんの望みは、司くんと結ばれることだよね? fem_nem_00537.txt | あれ?もしかして、違った? fem_nem_00538.txt | それなら、オッケーだね。ネモちゃんたちは、そのお手伝いをするのです fem_nem_00539.txt | そんなことないよ?ここはカグヤ。おとぎ話が現実になる街だよ? fem_nem_00540.txt | 願いは必ず叶う。絶対に fem_nem_00541.txt | うん、叶うよ。ただし、一個だけ絶対に必要なことがあるけどね fem_nem_00542.txt | それはね fem_nem_00543.txt | 自分の意思で物語を紡ぐことだよ fem_nem_00544.txt | ふははっ〜、ネモちゃんも褒めてあげるよ。よくぞきたな〜 fem_nem_00545.txt | え?そうなの?それじゃあ、ふははっー…こんな感じかな? fem_nem_00546.txt | そうだそうだー!頑張って美姫を助けてみせろー fem_nem_00547.txt | 美姫を助けるのは、使命なのだ! fem_nem_00548.txt | 美姫は待ってるぞー fem_nem_00549.txt | あっ、しまった。あの魔法具、忘れてた fem_nem_00550.txt | あっ、ダメだよ!ちゃんとシモーネちゃんを倒さないと、お姫様は渡しませーん fem_nem_00551.txt | それにさ、あの魔法具持ってるんだから、焦る必要なんてないじゃんか〜 fem_nem_00552.txt | それに、そろそろあっちも終わりそうだしね〜 fem_nem_00553.txt | う、うん…そ、そうだよね fem_nem_00554.txt | うん、そうだよ〜。ネモちゃんの特別なお薬なのです fem_nem_00555.txt | え?い、良いよ、気にしなくてもさ。そもそも、ネモちゃん達が、悪いんだし。ね、シモーネちゃん? fem_nem_00556.txt | いやだな〜。司くんらしくないよー fem_nem_00557.txt | さっきのは、アスマザちゃんの仕業だよね…? fem_nem_00558.txt | そうだよね。ネモちゃん…あーいうの嫌いだな fem_nem_00559.txt | それだけのために、あんなことしたの? fem_nem_00560.txt | 何それ?ネモちゃん達を脅してるの?それはちょっと、ないんじゃないかなー fem_nem_00561.txt | アスマザちゃんが動いちゃったよ fem_nem_00562.txt | ねえ、どうするの?このままにしておくの? fem_nem_00564.txt | でもさ…分かるけどさー。アスマザちゃんも、雪ちゃんもいなくなるんだよ? fem_nem_00565.txt | アスマザちゃんを止めれば、アスマザちゃんが救われない fem_nem_00566.txt | どんな結論? fem_nem_00567.txt | それなら、どうするのさー。傍観なんて、一番つまんないと思うけど fem_nem_00568.txt | 逃げる…ね fem_nem_00569.txt | えーっとそれって…つまりは fem_nem_00570.txt | アスマザちゃんの物語の登場人物は、本人ともう一人…冬那ちゃんだけ fem_nem_00571.txt | まあ、そうか…そうだよね〜 fem_nem_00572.txt | だねー。結局、あの時は役目を果たさせてあげられなかったし fem_nem_00573.txt | こんちゃー fem_nem_00574.txt | そうなんだよね〜。今回は別の人なんだ fem_nem_00575.txt | そんなの決まってるよ。アスマザちゃん fem_nem_00576.txt | うん、嘘偽り一切なしだよ fem_nem_00577.txt | その通りなのです。でも、ホムンクルスは中々作るのが難しくてねー。ネモちゃんでも無理なのです fem_nem_00578.txt | ネモちゃんの弟子の一人が作ったけれど、それは世界という存在の手助けがあったから fem_nem_00579.txt | 生憎とネモちゃんは世界を騙し続けてるので、嫌われてるから無理なのです fem_nem_00580.txt | 冬那ちゃんと似たような魔力波動を持つ、彼女の子孫を fem_nem_00581.txt | その後に冬那ちゃんの魂を、雪ちゃんに流し込む。そして、それが為されたとき…代価としてアスマザちゃんは消滅する fem_nem_00582.txt | それは、ネモちゃんとシモーネちゃんが、アスマザちゃんの友達だからだよ fem_nem_00583.txt | それはね…ネモちゃんとシモーネちゃんが、アスマザちゃんの友達だからだよ fem_nem_00584.txt | うん。知ってるよ fem_nem_00585.txt | うーん、どっちかって言うと…前者かな? fem_nem_00586.txt | まあ、友達だから止めるって言いたいけれどねー。ネモちゃんは民主主義大好きなので、多数の方につくのです fem_nem_00587.txt | 解析完了です fem_nem_00588.txt | ふふっ、いかにも王子様って感じだね〜。でも、二個ほど問題が fem_nem_00589.txt | まず一個目。カグヤの心臓に入ると同時に、司くんの脳には、とんでもない量の情報が流れ込んでくるのです fem_nem_00590.txt | 雪ちゃんの精神に入った後に、間違いなく危険な目に遭うと思うのです fem_nem_00591.txt | そんな感じだね〜。多分、長い時間をかければ、司くんの精神は食い殺されると思うよ fem_nem_00592.txt | にししっ、絶対に雪ちゃんが惚れ直すと思うよー fem_nem_00593.txt | むふふ〜、良かったねー、ナツちゃん。おめでとー fem_nem_00594.txt | まあ、ナツちゃん達のおかげで、何とかなったけどね〜 fem_nem_00595.txt | おっ、それはネモちゃんも知りたいな〜。ナツちゃんと司くんの子供なら、間違いなく一流の素材だよねー fem_nem_00596.txt | 知ってるって言うか、まあ…そんな感じ fem_nem_00597.txt | あー、そうだよねー。子供ができる前に、別れるって話しだよねー。二人が遊びだと思ってるんだよ fem_nem_00598.txt | でもさでもさ…ナツちゃんと司くんに、子供が生まれたらさ fem_nem_00599.txt | あれあれ〜?ダリアちゃん、さっきから黙ってどうしたの〜? fem_nem_00600.txt | え〜、うっそだー。ダリアちゃん?ダリアお姉さん?ダリアお姉ちゃん? fem_nem_00601.txt | これは、ネモちゃん達にもどうしようもないよね fem_nem_00602.txt | でもさ、アスマザちゃんが気付かなかったのは、仕方ないよ fem_nem_00603.txt | まさか、さ…カグヤ自身が、ナツちゃんを選ぶなんて fem_nem_00604.txt | だとするならさ…この暴走自体がナツちゃんを引き寄せる餌なんじゃないかな? fem_nem_00605.txt | 完全な同化…だね fem_nem_00606.txt | そこまで行くと、神ですらないよね fem_nem_00607.txt | 脱出も不可能だと思う。張られてる結界は、内部からの絶対防御があるから fem_nem_00608.txt | シモーネちゃんと同じ意見だね fem_nem_00609.txt | それが出来れば、問題解決なんだけどね fem_nem_00610.txt | ナツちゃんの存在…どっちを取るかだよね fem_nem_00611.txt | だけどさ…もう、どうしようもないよ fem_nem_00612.txt | ダメだよ。その方法は…もう存在しないから fem_nem_00613.txt | アスマザちゃん fem_nem_00614.txt | うん、約束する fem_nem_00615.txt | ごめんなさい fem_nem_00616.txt | 反省してます fem_nem_00617.txt | カグヤが…ナツちゃんを求めてるんだ fem_nem_00618.txt | それで、カグヤが落ちるだけなら、良いんだけどね fem_nem_00619.txt | 本来なら、保有魔力量とカグヤが吸い取る魔力量は比例関係にあるんだ。だから、健康被害がないんだけど fem_nem_00620.txt | うん…そうだね…このままだと、十日くらいでカグヤは全滅する fem_nem_00621.txt | でもね…その肉体はなくなって…カグヤと一つになっちゃう fem_nem_00622.txt | ネモちゃん達は、ナツちゃんに真実を伝えただけだよ。後は、好きにして良いからね fem_nem_00623.txt | ごめんね、ナツちゃん。ネモちゃんが、アメリアに魔法具を持っていかなければ fem_nem_00624.txt | うん…後悔のないように fem_nem_00626.txt | 司くーん、ネモちゃんはミルクとクッキーが欲しいのです fem_nem_00627.txt | おっけーだよー fem_nem_00628.txt | でも、ナツちゃんらしいよね。こうやって思い出せるっていうのは fem_nem_00629.txt | そうだよね。カグヤが力を失って、墜落するかもしれないし fem_nem_00630.txt | そうだよねー。一度はナツちゃんの言うことを聞いたけど、あれはなし。やっぱりノーカウント fem_nem_00631.txt | あー、そっかー。あれって今はナツちゃんの管理下にあるんだよねー fem_nem_00632.txt | あ〜、確かに fem_nem_00633.txt | う、うん…ごめんね fem_nem_00634.txt | じゃあね、ナツちゃん。がんばってー fem_nem_00635.txt | ぷひひっ…本当に司くんが言った通りだね fem_nem_00636.txt | アスマザちゃん、ナツちゃんの管理者権限は? fem_rik_00001.txt | 昨日、五人で歩いてたんでしょ?その後、美玖ちゃんの家に行ったって聞いた fem_rik_00002.txt | ふーん。まあ、あの人たちと一緒にいれば、変なちょっかいをかけられることはないから安心だね fem_rik_00003.txt | あの三人…ていうか、今はスヴェもいれて四人か。色々と有名な人たちだからね fem_rik_00004.txt | まあ、スヴェだし? fem_rik_00005.txt | まあ、とにかく…美玖ちゃん、広中君、宗冬君は、新入りの香子にはうってつけの用心棒だから fem_rik_00006.txt | ああ、別に怖がる必要はないよ。あの三人はみんな良い人だから fem_rik_00007.txt | この町に大きな家っていくつかあるけど、その中でもトップ3って言ってもいいかな fem_rik_00008.txt | 伝統では本家の勿来家が一番で、お金なら薄家が一番、土地なら羽染家がダントツって感じかな fem_ryo_00001.txt | いらっしゃい。今日は何にする? fem_ryo_00002.txt | 大丈夫、しっかり別料金で徴収するから fem_ryo_00003.txt | 乱暴ねえ fem_ryo_00004.txt | 何か嫌なことでもあった? fem_ryo_00005.txt | もう付き合いも随分になるもの fem_ryo_00006.txt | 特にルカは分かりやすいから fem_ryo_00007.txt | もう何年になるかしら fem_ryo_00008.txt | 学園を卒業して、すぐここで働きだしたのよね。だから…10年? fem_ryo_00009.txt | はいお待たせ fem_ryo_00010.txt | 今日も、何か失敗しちゃった? fem_ryo_00011.txt | 不機嫌だし、そういう顔してるから fem_ryo_00012.txt | 伊達に沢山あなたたちを見てきてないもの fem_ryo_00014.txt | 喧嘩はほどほどにね。ごゆっくり fem_ryo_00015.txt | はい、ルカのくだらないお喋りはそこまで。出来たわよ fem_ryo_00016.txt | 商売ですから fem_ryo_00017.txt | というかルカ、クラリスちゃんに無茶なこと聞かないの fem_ryo_00018.txt | 微塵も興味ありません fem_ryo_00019.txt | 朝から随分と盛り上がってるわねー fem_ryo_00020.txt | お待たせ fem_ryo_00021.txt | あらあら、どうしたの? fem_ryo_00022.txt | 今日もルカに虐められた? fem_ryo_00023.txt | ルカは後輩には優しくない先輩だもの fem_ryo_00025.txt | あら、嫌々来てたの? fem_ryo_00026.txt | さっきの一言だけは、ちょっと擁護しにくいかなぁ fem_ryo_00027.txt | ふふ、ごめんなさいね、ちょっと虐め過ぎたかも fem_ryo_00028.txt | 大丈夫、分かってるわよ fem_ryo_00029.txt | 私も存在は信じてないかなー fem_ryo_00030.txt | そういう噂話は嫌いじゃないけどね fem_ryo_00031.txt | あ、ちょっとごめんなさい fem_ryo_00032.txt | ごめんねルカ、気づかなくって fem_ryo_00033.txt | 珍しいのね、この時間に来るなんて fem_ryo_00035.txt | じゃあ適当にだけど、ハンバーグでいいかしら fem_ryo_00036.txt | そういうのが一番おいしいのよ fem_ryo_00037.txt | お待たせ fem_ryo_00038.txt | いつも見てるでしょ? fem_ryo_00039.txt | だけは、ってのが少し引っかかるんですけど? fem_ryo_00040.txt | 私のこと何も知らないでしょ? fem_ryo_00041.txt | え、教えないわよ? fem_ryo_00042.txt | だとしても、ねえ? fem_ryo_00043.txt | ルカに個人情報を不用意に教えるなって言ってたから fem_ryo_00044.txt | 小町ちゃん fem_ryo_00045.txt | この近くってことだけは答えておこうかな fem_ryo_00046.txt | ちょっと、マスターに聞こえちゃうでしょ fem_ryo_00047.txt | ルカってほら、子供みたいなところあるし fem_ryo_00048.txt | どす黒い。全然輝いてない fem_ryo_00049.txt | それは違うと思うわねー fem_ryo_00050.txt | 人ってね、嘘つくと段々瞳の輝きが失われるのよ fem_ryo_00051.txt | だから大人になるほど濁ってくる fem_ryo_00052.txt | 生まれたての赤ちゃん、見たことある? fem_ryo_00053.txt | 機会があったら一回見てみるといいんじゃない? fem_ryo_00054.txt | 凄く透き通ってて純粋だから fem_ryo_00055.txt | それは確かに fem_ryo_00056.txt | 大金を積まれてもお断りします fem_ryo_00057.txt | いらっしゃい fem_ryo_00058.txt | 珍しいお客さんね fem_ryo_00059.txt | そうね、また繰り返し足を運んでもらうためにもサービスしないわけにはいかないわね fem_ryo_00060.txt | ルカねぇ fem_ryo_00061.txt | そんな滅茶苦茶な fem_ryo_00063.txt | え、ええ。ありがとうございます fem_ryo_00064.txt | お待ちどおさまー fem_ryo_00065.txt | いいの?追いかけなくて fem_ryo_00066.txt | 事情はよく分からないけど、あの子困ってたんでしょ? fem_ryo_00067.txt | ルカに相談してくれたんだし、力を貸してあげたら? fem_ryo_00068.txt | 優しくないんだから fem_ryo_00071.txt | さっきの話、ちょっと聞こえてたんだけどね? fem_ryo_00072.txt | ルカのこと怒りたくもなるだろうけど、あれはあれで、結構いいところもあるのよ fem_ryo_00073.txt | 表面上は、ね fem_ryo_00074.txt | あんな形でしか、多分自分を表現できないのよ fem_ryo_00075.txt | 結構長い付き合いだからね fem_ryo_00076.txt | それに、聞きたい話も聞きたくない話も、ウェイトレスやってると知ることもあるし fem_ryo_00077.txt | かかわりたくない気持ちも分かるけど、もう少しだけルカのこと、知ってみたら? fem_ryo_00078.txt | 彼が何を考えて、何をしているのか fem_ryo_00079.txt | どんな人間なのかを知れば、きっと今ほど憎むことはないんじゃないかしら fem_ryo_00080.txt | あはは、それは、そうかもねえ fem_ryo_00081.txt | 今日の分のコーヒー、また今度飲みに来て fem_ryo_00082.txt | ちょっとお店、よろしくね fem_ryo_00083.txt | あ、はーい。すみません! fem_ryo_00084.txt | お待たせしました fem_ryo_00085.txt | やっぱり刑事さんだったんですね fem_ryo_00086.txt | 長年ウェイトレスしてると、分かるんです fem_ryo_00087.txt | 雰囲気からそうじゃないかと思ってました fem_ryo_00088.txt | マルゲリータとスパゲッティが食べたいの? fem_ryo_00090.txt | 勤務中でしょー?お酒の提供はできませーん fem_ryo_00091.txt | はいはーい、待っててー fem_ryo_00093.txt | 今日はちょっと、予定があってね fem_ryo_00095.txt | デートじゃないって fem_ryo_00096.txt | 具体的には何をお持ちしましょうか? fem_ryo_00097.txt | じゃ、カレーでいい? fem_ryo_00098.txt | りょーかい fem_ryo_00099.txt | 家を失ったって、どういうこと? fem_ryo_00100.txt | あ、あの爆発ってルカのマンションだったの? fem_ryo_00101.txt | それは災難だったわねー fem_ryo_00102.txt | 結構です fem_ryo_00103.txt | 検討に値することならそうするけど fem_ryo_00104.txt | ルカを家にあげたら何をされるか分からないしね fem_ryo_00105.txt | あら、今日は随分と遅い来店ね fem_ryo_00106.txt | そろそろラストオーダーの時間だったのよ fem_ryo_00107.txt | シフォンさんも一緒なのね fem_ryo_00108.txt | どうぞ入って fem_ryo_00109.txt | はい、どうぞ fem_ryo_00110.txt | ハンバーグでいい? fem_ryo_00111.txt | あとは、ビール? fem_ryo_00112.txt | あら、まだ仕事? fem_ryo_00115.txt | シフォンさんはどうする? fem_ryo_00116.txt | え、ぜ、全部? fem_ryo_00117.txt | 随分と太っ腹なことしたのね fem_ryo_00119.txt | 冷や汗かいてるみたいだけど fem_ryo_00120.txt | ツケ払いは受け付けないからね? fem_ryo_00121.txt | 泡吹いてるけど平気? fem_ryo_00122.txt | あら、どうしたの? fem_ryo_00123.txt | あの量だもの、簡単にはいかないわよね fem_ryo_00124.txt | 確かにそうね fem_ryo_00125.txt | 今日はなんだか張り切ってるみたい fem_ryo_00127.txt | ところで、ルカの方は大丈夫? fem_ryo_00129.txt | んー、特別何かというより全体的な話、かしら fem_ryo_00130.txt | 生活のこととか、そういうふわっとしたもの fem_ryo_00131.txt | 当たり障りない話をするのって変? fem_ryo_00132.txt | そう?結構、口にしてそうなものだけど fem_ryo_00133.txt | 結構細かいことを気にするのね fem_ryo_00134.txt | あ、ちょっと待って fem_ryo_00135.txt | もうすぐお店閉めるんだけど、少し付き合ってくれない? fem_ryo_00136.txt | 実はルカに相談したいことがあるの fem_ryo_00137.txt | 忙しいなら仕方ないけれど、ダメ? fem_ryo_00139.txt | うーん、それは fem_ryo_00140.txt | そうね、まずは私の話を聞いて貰える? fem_ryo_00141.txt | お疲れさまでしたマスター fem_ryo_00142.txt | お会計、凄いことになってるわよ? fem_ryo_00143.txt | 伝票の話はあとでするとして fem_ryo_00144.txt | 伝票の話はあとでするわね? fem_ryo_00145.txt | 早速聞いて貰えるかしら fem_ryo_00146.txt | 実は、最近…悩んでいることがあるの fem_ryo_00148.txt | 今、初めてあなたに殺意が湧いたかもしれない fem_ryo_00149.txt | 仕切り直してもいいかしら? fem_ryo_00150.txt | ここが閉まるのって、9時なんだけど fem_ryo_00151.txt | 帰る時に人の視線みたいなものを感じるのよ fem_ryo_00152.txt | 見られてるような、ねっとりとした視線 fem_ryo_00153.txt | そうね。大体9時半頃かしら fem_ryo_00154.txt | どうかしら fem_ryo_00155.txt | 始まるのは、お店を出て程なく、かな fem_ryo_00156.txt | じっとりとしたようなねっとりとしたような視線を感じるの fem_ryo_00157.txt | 途切れることなく…うん fem_ryo_00158.txt | それから帰宅する少し前まで続いているかも fem_ryo_00159.txt | 相談したくても出来ないのよ fem_ryo_00161.txt | 実際につけている人を見たわけではないの fem_ryo_00162.txt | そうね、そういうことが出来るならいいんだけど fem_ryo_00163.txt | 正直普通に生活するだけで精いっぱいね fem_ryo_00164.txt | ここの経営状況は、私もよく分かっているから fem_ryo_00165.txt | ありがたいけど、それはダメよ fem_ryo_00166.txt | あなたは今ストライコスさんのところの人でしょう? fem_ryo_00167.txt | 無償で働いていることを知れば、きっと困ることになる fem_ryo_00168.txt | やっぱりそうよね fem_ryo_00169.txt | こんなことを頼めるのはルカくらいだったから fem_ryo_00170.txt | 私に出来ることは少ないけれど、せめて今日の支払いくらいは持つことが出来るわ fem_ryo_00171.txt | 無理な相談かしら fem_ryo_00172.txt | でも…いいの? fem_ryo_00173.txt | ありがとう fem_ryo_00174.txt | え?でも…一緒に出ないの? fem_ryo_00175.txt | 今日もありがとう、またね fem_ryo_00176.txt | な、なんですか? fem_ryo_00178.txt | あ、あぁえっと、ブルックリンは fem_ryo_00180.txt | こんな形でルカに教えることになるなんてね fem_ryo_00181.txt | 一応、私も女の子ですから fem_ryo_00182.txt | 今日はありがとう…捕まえられなかった? fem_ryo_00184.txt | でも fem_ryo_00185.txt | ストーカーは私の思い込み、ってこと? fem_ryo_00187.txt | ルカがそう言うなら、間違いないんでしょうね fem_ryo_00188.txt | ありがとう、遅くまで付き合ってくれて fem_ryo_00189.txt | ううんそんなことない fem_ryo_00190.txt | ありがと fem_ryo_00191.txt | うん、2人とも気を付けて帰ってね fem_ryo_00195.txt | う、うんありがとう fem_ryo_00196.txt | ありがとうルカ fem_ryo_00198.txt | ありがとう fem_ryo_00199.txt | あ、彼は…どうなるの? fem_ryo_00201.txt | 何か、お礼しなくちゃね fem_ryo_00202.txt | それは無理 fem_ryo_00203.txt | そういう問題じゃないのよ fem_ryo_00204.txt | 私のお店だったら、そういうことも出来たかも fem_ryo_00205.txt | 随分気前が良いのね fem_ryo_00206.txt | でも、それってちょっとルカっぽくないわね fem_ryo_00207.txt | 私としては何らかの形で返すつもりよ fem_ryo_00208.txt | まだ睨んでなかったけど? fem_ryo_00209.txt | そう、冗談だったの fem_ryo_00210.txt | 分かりやすいお礼の方法だと思ったけど fem_ryo_00211.txt | ふふ、本気にした? fem_ryo_00212.txt | ごめんなさい fem_ryo_00213.txt | でも…悪くないわね fem_ryo_00214.txt | 私は、結構本気よ? fem_ryo_00215.txt | でも、もしルカが今日来なかったら? fem_ryo_00216.txt | 私はきっと…想像したくないひどい目にあわされてた fem_ryo_00217.txt | そんなことよりも…ずっといいもの fem_ryo_00218.txt | どういう意味も何も…そのままよ fem_ryo_00219.txt | ん…んちゅ、れる fem_ryo_00220.txt | んっ、んはあ…ちゅ…んちゅ fem_ryo_00221.txt | 違うわよ fem_ryo_00222.txt | これからするのは、ただの恩返し。それ以上の意味はないわ fem_ryo_00223.txt | ただの恩返しで、今日だけの関係。明日からはただの刑事とウェイトレス fem_ryo_00224.txt | でも、その代わり今日だけは恋人以上のことをしてあげる fem_ryo_00225.txt | それはどうも fem_ryo_00226.txt | 普段は控えめに見せてるのよ。ほら、ストーカーとかに狙われたくないしね fem_ryo_00227.txt | もう、そんなことばっかり fem_ryo_00228.txt | 別に自信がないわけじゃないわ。見せる相手を選んでるだけ fem_ryo_00229.txt | 今日だけ、ね fem_ryo_00230.txt | あら、いい表情 fem_ryo_00231.txt | ルカもここだけは素直なのね fem_ryo_00232.txt | はいはい。じゃあ、もっと素直にさせてあげる fem_ryo_00234.txt | どう?気持ちいい? fem_ryo_00235.txt | 別に控えめに言わなくてもいいのよ? fem_ryo_00236.txt | あら、本当に素直 fem_ryo_00237.txt | そんな素直な人には、もっとサービスしちゃおうかな? fem_ryo_00239.txt | んふっ、良かった。じゃあ、もっと楽しんで。はぁーむ fem_ryo_00240.txt | れるっ、ちゅ、れるれるっ。んちゅ、ちゅ、ちゅぱっ、じゅるるるっ! fem_ryo_00241.txt | あはっ、先走りが出てきてる!そろそろイキそう? fem_ryo_00242.txt | じゃあ、速くするわね。ルカはいつでもイッていいから fem_ryo_00244.txt | うわぁ…すごい勢い…熱っ…まだ、出てる fem_ryo_00245.txt | ちょっと顔が重たくなっちゃたかも。ふふっ、溜まってたんだ fem_ryo_00246.txt | 気にしなくていいの。いまは恋人以上なんだから…えいっ! fem_ryo_00249.txt | んはぁ…すっごく出たね…そんなに気持ち良かった? fem_ryo_00250.txt | 今日のルカ、そればっかり fem_ryo_00251.txt | そんなこと気にしなくていいの。いまは恋人以上なんだから…えいっ! fem_ryo_00252.txt | ええ。今日は恩返しだもの fem_ryo_00253.txt | もちろん。さっきもそう言ったでしょ。それじゃご不満? fem_ryo_00254.txt | ふふっ、ルカからでもそう言われると嬉しいわね fem_ryo_00255.txt | 確かに。今日だけはそうね fem_ryo_00256.txt | ありがとう、ヒーロー fem_ryo_00257.txt | じゃあ、ヒーロー。今日だけは私を楽しんで fem_ryo_00258.txt | んっ…ルカの、おっきい fem_ryo_00259.txt | 胸でしてる時から思ってたけど、すっごく「男」って感じがする fem_ryo_00260.txt | そうね。私を助けてくれた、頼りがいのある男だ…わ fem_ryo_00261.txt | ルカのが、私の中でビクッてしてる。凄い存在感 fem_ryo_00262.txt | 心配してくれてありがと。大丈夫だから、私に任せて fem_ryo_00263.txt | ルカは、ただ気持ち良くなってくれればいいの fem_ryo_00264.txt | あはっ、濡れちゃってるのが、音でもバレちゃうね fem_ryo_00265.txt | ルカのおっきいから、動くのちょっと大変かも。ちょっと、いろいろ試すから、じっとしててね fem_ryo_00266.txt | どう?ルカはどの動きが気持ちいい? fem_ryo_00267.txt | そんな道徳の教科書に載ってるようなセリフは求めてないの! fem_ryo_00268.txt | 保健体育の教科書に台詞は載ってないと思うけど? fem_ryo_00270.txt | もう、嬉しいこと言ってくれるじゃない fem_ryo_00271.txt | んっ…はあ…どう?こうすると、反応が大きいような気がするんだけど fem_ryo_00272.txt | あ、でもこれ…私も気持ち良すぎるかも fem_ryo_00273.txt | でもこれ、セックスである前に恩返しだし fem_ryo_00274.txt | そういうものなの? fem_ryo_00275.txt | じゃあ…続けるね? fem_ryo_00277.txt | ねえ、ルカは気持ち良い?ちゃんと私で気持ち良くなってる? fem_ryo_00279.txt | はぁ、んっ!すごっ!あっ、いい!あっあっあっあっあっ、ダメ、イク!イッちゃう! fem_ryo_00280.txt | イクッ!イクイクッ!もうイクッ!だからイッて!ルカもイッてぇっ! fem_ryo_00283.txt | ルカの射精、男らしい…ちゃんと私で気持ち良くなってくれたんだって思えて、嬉しくなっちゃう fem_ryo_00284.txt | うん、すごく気持ち良かった fem_ryo_00285.txt | 今日はルカに気持ち良くなってもらえればそれで良いかなって思ったんだけど、私もイッちゃった fem_ryo_00286.txt | もしかして、相性良いのかしら? fem_ryo_00287.txt | 遠慮しとくわ。こういうのは、線引きが大事なの fem_ryo_00288.txt | そういうこと! fem_ryo_00289.txt | 珍しいお二人ね、いらっしゃい fem_ryo_00290.txt | ではお決まりになりましたら、お声がけください fem_ryo_00291.txt | あら、帰っちゃったの? fem_ryo_00292.txt | 最初に出てくるセリフがそれ? fem_ryo_00293.txt | しっかりお代は頂きます fem_ryo_00295.txt | 珍しいわね、真面目な顔してるなんて fem_ryo_00296.txt | 何の話をしてるの? fem_ryo_00297.txt | はいはい、じゃあ邪魔者は退散するわね fem_ryo_00298.txt | 今日は随分と不機嫌ね fem_ryo_00299.txt | 人生ってそういうものよ fem_ryo_00301.txt | もうクローズにしてから20分くらいは経つかしら fem_ryo_00302.txt | 別にいいわよ fem_ryo_00303.txt | ルカにはお世話になったんだし fem_ryo_00304.txt | それに、こんなルカを見るのも珍しいというか fem_ryo_00305.txt | あなたっていつも、堂々としてるから fem_ryo_00306.txt | 私でよかったら話聞くけど? fem_ryo_00307.txt | というと? fem_ryo_00308.txt | え、どうしたのこれ…自首した方がいいんじゃない? fem_ryo_00309.txt | でも…本当にどうしたの? fem_ryo_00311.txt | マスターが聞いたら、泣いて喜びそう fem_ryo_00312.txt | それじゃ、清算させてもらうわね fem_ryo_00313.txt | ごめんルカ、ちょっと多かったみたい fem_ryo_00314.txt | そういうわけにはいかないわ fem_ryo_00315.txt | まっとうな商売をしてますから、ウチは fem_ryo_00316.txt | それはもっとダメ fem_ryo_00317.txt | あなたのお金は、あなたがちゃんと使って fem_ryo_00318.txt | バカ言わないの fem_ryo_00319.txt | そんなの、お断りします fem_ryo_00320.txt | そう言ってくれるのは嫌じゃないわよ? fem_ryo_00321.txt | だけど、お金でってのは最低よね fem_ryo_00322.txt | しゅんとしないの fem_ryo_00323.txt | だって子供みたいな仕草するんだもの fem_ryo_00324.txt | さらっと襲ってこない fem_ryo_00325.txt | 私、まだ片付けがあるから fem_ryo_00326.txt | もう少しだけゆっくりしていっていいわよ fem_ryo_00327.txt | わ、ちょっとどうしたの? fem_ryo_00328.txt | なんとなくって fem_ryo_00329.txt | もう、しょうがないんだから fem_ryo_00330.txt | 前に、線引きが大事だって言ったでしょ fem_ryo_00331.txt | 今、私に手を出すことの意味、わかってる? fem_ryo_00332.txt | 私に価値があるのは知ってるけど、ルカにはそれにつり合う価値があるのかしら? fem_ryo_00334.txt | 今回は、ルカにも頑張ってもらうわよ? fem_ryo_00335.txt | まったくもう fem_ryo_00336.txt | ルカって、ここは凄いわよね fem_ryo_00338.txt | もう…せっかちなんだから fem_ryo_00341.txt | あら怖い。じゃあ、私も負けないように頑張らなくちゃ…ね fem_ryo_00342.txt | ルカも、ちゃーんと気持ち良くしてあげる fem_ryo_00343.txt | れるっ、ちゅ、れるれるっ!んちゅ、ちゅ、れろっ…ちゅ、ずちゅう! fem_ryo_00344.txt | もしかして、もう降参? fem_ryo_00346.txt | どうしよ…私、ルカのこれ、美味しいって思っちゃってる fem_ryo_00347.txt | もしかして、私たちほんとに相性良いのかも fem_ryo_00348.txt | だからそれ、理由になってないってば fem_ryo_00349.txt | わかったわ、任せる。ルカも…私に任せて fem_ryo_00355.txt | 私も…最高だった fem_ryo_00356.txt | でも…これで終わりじゃないんでしょ? fem_ryo_00357.txt | もう、今になって焦らすの? fem_ryo_00358.txt | 悪いに決まってるじゃない fem_ryo_00359.txt | ルカが欲しくて我慢できないの fem_ryo_00360.txt | ねえ…早く入れて fem_ryo_00362.txt | 感じやすい女はいや? fem_ryo_00363.txt | もう。こんなの外から見えちゃう fem_ryo_00364.txt | そうかもしれないけど、私は恥ずかしいの fem_ryo_00367.txt | ルカも…興奮してる? fem_ryo_00368.txt | じゃあ、私が興奮してるのは? fem_ryo_00369.txt | もう…馬鹿 fem_ryo_00370.txt | でも、今は馬鹿になるくらいがちょうどいいのかも fem_ryo_00371.txt | 突いて、ルカ。もっと思いっきり。ルカのこと以外、気にならないようにさせて fem_ryo_00378.txt | 相性が良いのは確かだけど fem_ryo_00379.txt | 良すぎかどうかは、まだわからないかも? fem_ryo_00382.txt | 困ったことに、同じ気持ち…ルカとのセックス、クセになっちゃうかも fem_ryo_00387.txt | 中にっ、中に出してっ!ルカの熱いの、いっぱい出してぇっ! fem_ryo_00390.txt | なんか…幸せ fem_ryo_00391.txt | うん…わからされちゃった fem_ryo_00392.txt | せっかく線を引いてたのに、越えてきたのはルカだからね? fem_ryo_00393.txt | セックスは良かったけど、線を越えてよかったかどうかは、まだわからないかもよ? fem_ryo_00394.txt | はいはい。そうだといいわね fem_ryo_30001.txt | ほーんと、長かったわよね、色々と fem_ryo_30002.txt | 何はともあれ、発売おめでとう fem_ryo_30003.txt | 私も陰ながらこの日を心待ちにしていたわ fem_ryo_30004.txt | そういうことね fem_ryo_30005.txt | ほんと冬美ちゃんって、ルカのこと気にかけてるわねぇ fem_sat_00001.txt | あっ、こんばんはー。ちょうどいいタイミングでしたね fem_sat_00002.txt | はじめまして。南逢瀬町役場の芳賀沼皐と申します fem_sat_00003.txt | では、スヴェさんって呼ばせてもらいますね。私のことは皐と呼んでくれますか? fem_sat_00004.txt | それから、羽染宗冬さん、勿来美玖さん、薄広中さん…それから、高萩香子さんですね? fem_sat_00005.txt | 町長の奈村より話は聞いております。どうぞよろしくお願いします fem_sat_00006.txt | あっ、そうだ。みなさん飴食べます?役場の差し入れでもらったやつなんですけど fem_sat_00007.txt | はい、スヴェさんも fem_sat_00008.txt | ふふっ、どういたしまして fem_sat_00009.txt | はい、お邪魔しますね fem_sat_00010.txt | うー婆、お久しぶりです fem_sat_00011.txt | スヴェさんを一生懸命お手伝いしますので fem_sat_00012.txt | いえいえ、まだまだですよー fem_sat_00013.txt | はい!できる限りのことはしますので fem_sat_00014.txt | それでは、スヴェさん。早速始めましょうか fem_sat_00015.txt | えーっと…もしかすると、同席するかなぁって。念のために用意しておいてよかったです fem_sat_00016.txt | あっ、今の私…すごくできる女って感じでしたね fem_sat_00017.txt | うー婆は、いりますか? fem_sat_00018.txt | まずは、スヴェさん。イベントの提案、ありがとうございます fem_sat_00019.txt | 留学生であるスヴェさんが、南逢瀬をここまで愛してくれて…私はとても嬉しいです fem_sat_00020.txt | 企画が採用されたのも、その愛情と熱意が選考委員に伝わったからだと思います。本当におめでとうごさいます fem_sat_00021.txt | さっきもうー婆に言いましたけど、一生懸命サポートしますから、一緒に頑張って良いイベントにしましょうね fem_sat_00022.txt | ふふっ、その意気です。それでは…まず2ページ目を見てください fem_sat_00023.txt | このイベントはスヴェさんの地元で行われているものを、南逢瀬町に合うようにアレンジされたものとなってますね fem_sat_00024.txt | 企画書にはある程度の予算の目安も記載してもらってましたけど fem_sat_00025.txt | 通貨がルーブルだったので、現在のレートや物価の差を考えると…ちょっとだけ誤差がありましたね fem_sat_00026.txt | あっ、それ自体は別に問題ないですよ?円に換算して修正するのは簡単でしたから fem_sat_00027.txt | ちなみに、スヴェさんの地元自治体には、今回のイベント開催の許可を得てますので fem_sat_00028.txt | 友好都市ですので、快く許可をくれました。あっ、そうだ。成功を祈ってるって応援もしてくれてましたよ fem_sat_00029.txt | よかったですね、スヴェさん! fem_sat_00030.txt | それじゃあ、次の話ですね fem_sat_00031.txt | 予算などを勘案して現状で可能と思われること、逆に難しいと思われることをピックアップしたのを5ページ目から7ページ目にリスト化してあります fem_sat_00032.txt | まずは fem_sat_00033.txt | ということで、規模の縮小はありますけど、スヴェさんの企画は十分に実現可能だって考えてます fem_sat_00034.txt | えっと…どうでしたか?分からないところがあれば、遠慮なく質問してくださいね fem_sat_00036.txt | え?あ、ありがとうございます…!で、では…スヴェ…と呼ばせてもらいます! fem_sat_00037.txt | は…はい!私もスヴェとなら、絶対にイベントを成功させられるって思えます! fem_sat_00038.txt | そうですね、それくらいの気持ちで頑張りましょうね!名誉実行委員長として、町役場の代表として! fem_sat_00039.txt | あっ、心配しないでも大丈夫です!名誉実行委員長は名ばかりじゃないですから! fem_sat_00040.txt | ちゃんとスヴェにも活躍の場がありますから! fem_sat_00041.txt | 良かったです。改めて、よろしくおねがいしますね! fem_sat_00042.txt | 花火…ですか fem_sat_00043.txt | なるほどー。良いアイディアだと思いますよ fem_sat_00044.txt | イベントの初日に打ち上げれば、映えそうですね fem_sat_00045.txt | 出会って数日なのに…何故か大好きになっちゃうんですよねぇ fem_sat_00046.txt | 花火…花火 fem_sat_00047.txt | はい、花火ですね。私も大好きですー fem_sat_00048.txt | さっき言ったように良いアイディアだと思いますけど fem_sat_00049.txt | 念のために聞きますね。スヴェは絶対に花火をしたいんですね? fem_sat_00051.txt | 分かりました。各方面に話を持っていきますので、追って可否をお伝えします fem_sat_00052.txt | だけど…期待していてくださいね fem_sat_00053.txt | ふふっ、そうですね。努力します fem_sat_00054.txt | スヴェーーー、とっても良かったですよーー…ぐすっ fem_sat_00055.txt | だってだって…とっても立派でしたから…ぐすっ。こんなにいっぱいの人が来てくれて fem_sat_00056.txt | それなのに、スヴェは…ぐすんっ、ちゃんとしっかり名誉実行委員長の職務を果たして…えぐっ fem_sat_00057.txt | スヴェの立派な姿を見てるだけで、私は…えぐっ fem_sat_00058.txt | スヴェ、泣かないでくださいよぉ…私も…もっと泣けてくるじゃないですかぁ fem_sat_00059.txt | いいえ…ぐすっ、こちらこそありがとうございます fem_sat_00060.txt | それでは、本日のクライマックスとして花火の打ち上げに移りたいと思いますが fem_sat_00061.txt | それじゃあ、スヴェ。カウントダウンをお願いします fem_sat_00062.txt | もちろんですよ。今日の主役はスヴェなんですから fem_sat_00063.txt | はい。明後日の15時からですね、承知しました fem_sat_00064.txt | あっ、場所はここで大丈夫です。基本的に私は期間中、ここに常駐してますので fem_sat_00065.txt | 警備員を始めとする人員の確保は問題ないですし、それから後は fem_sat_00066.txt | なんか…働いてるって気がしますねぇー fem_sat_00067.txt | それに、スヴェの発案ですしね fem_sat_00068.txt | ああ、そうでした。スヴェに取材の申し込みが、けっこう来てるんですよね fem_sat_00069.txt | どうしましょうか?スヴェって意外に小心者なところがありますし fem_sat_00070.txt | うーん…大丈夫…ですよね fem_sat_00071.txt | スヴェ、どうしました? fem_sat_00072.txt | お願いですか? fem_sat_00073.txt | お皿ですか?二枚だけですよー fem_sat_00074.txt | えっと、さっきのリアクションを見てると、皆さん知らなかったんですか…? fem_sat_00075.txt | 美玖さんたちには内緒にしておいて、驚かせるんだって言ってましたけど fem_sat_00076.txt | スヴェって隠し事が苦手ですから、絶対にバレるんだろうなって思ってましたよ fem_sat_00077.txt | ふふっ、スヴェらしいですよねー fem_sat_00078.txt | 大丈夫もなにも、このアイスカフェには絶対に必要な人材ですよ fem_sat_00079.txt | アイスカフェってどうしても冷たい雰囲気になっちゃうじゃないですか? fem_sat_00080.txt | スヴェがいると、その冷たさがほどよく和らぐんですよね fem_sat_00081.txt | はい。任せてください fem_sat_00082.txt | スヴェ、どうしました? fem_sat_00083.txt | 違う、ですか? fem_sat_00084.txt | はあ…普通のポップスとかアイドルの曲ですけど、それが違うと? fem_sat_00085.txt | 女々しいとダメなんですか? fem_sat_00086.txt | えっと…それは以前になしでってなりましたよね? fem_sat_00087.txt | ポップスとかアイドルの曲に雄々しさを求めないでください fem_sat_00088.txt | というよりもですね、アイスカフェにマッチする、雄々しくて熱い曲ってあるんですか? fem_sat_00089.txt | 極寒の荒海に乗り出して、よそ様の土地を略奪して回るぜーって曲ですよね絶対に fem_sat_00090.txt | 負けそうなので…話題を変えないと fem_sat_00091.txt | このまま見つめられたら、間違いなく負けてしまいます fem_sat_00092.txt | ところで、年末年始はどうでしたか?楽しく過ごせました? fem_sat_00093.txt | そうですかぁー。それは良かったですね fem_sat_00094.txt | えっとそれって fem_sat_00095.txt | 新年を迎えると同時に、ジャンプするやつですか? fem_sat_00096.txt | ふふっ、それはいい経験ができましたね fem_sat_00097.txt | それなら、次は何をする予定なんですか? fem_sat_00098.txt | ワカサギ釣りのスポットなら、ありますよ。この会場の近くに桧枝湖ってあるの分かります? fem_sat_00099.txt | その桧枝湖で再来週から、ワカサギ釣りが解禁になるはずですよ fem_sat_00100.txt | えっと…かなり寒いので覚悟してくださいね fem_sat_00101.txt | 宗冬さん、広中さん。お疲れ様です fem_sat_00102.txt | 助かりましたー。今夜までの繋ぎにはなりそうです fem_sat_00103.txt | はい、分かりました。こちらこそよろしくお願いしますね fem_sat_00104.txt | あっ、運んできてもらったものは、そのままで大丈夫です。あとはこちらで運びますので fem_sat_00105.txt | スーヴェー fem_sat_00106.txt | え、えっとですね…ちょっと大変なことになりました fem_sat_00107.txt | 今、役場から電話があってですね fem_sat_00108.txt | そうなんですよ。取材自体は前々から話はあったので、そこは良いとしてもですね fem_sat_00109.txt | すみません、こちらとしても急なのは分かってるんです。でも、どうしても町長が fem_sat_00110.txt | ここは一気に広報戦略を打つべきだって言って聞かなくて fem_sat_00111.txt | 町役場の人間としては、広報費の節約という意味では理にかなってると思いますけど fem_sat_00112.txt | 個人的にはスヴェに負担がかかり過ぎですし、何より急すぎるなって思ってまして…こ、断るなら…その…何とかしますので fem_sat_00113.txt | スヴェ…なんて頼もしい fem_sat_00114.txt | ええ、私もです…スヴェには、こんなに頼もしい仲間がいるのですから fem_sat_00115.txt | おぉぉー。これがスヴェが作ったお菓子ですかぁ fem_sat_00116.txt | では…いただきます fem_sat_00118.txt | スヴェ、素晴らしいですよ!これはもう新作メニュー決定ですね! fem_sat_00119.txt | ちなみに、レシピは今ありますか?それなら、さっそく調理の方にお渡ししようかなと fem_sat_00120.txt | ふふっ、切り替えが早いのは、スヴェの良い所ですよねぇー fem_sat_00121.txt | 本当に、ありがとうございました fem_sat_00122.txt | ふふっ、美玖さんなら、そう言うって思ってました fem_sat_00123.txt | ええ、そうだと思ってました fem_sat_00124.txt | 実は…私は留学生の受け入れに反対の立場だったんです fem_sat_00125.txt | この町ってわりと…その…排他的ですよね?それにロシアのある程度の都市から来たなら、田舎過ぎて合わないんじゃないかなと fem_sat_00126.txt | 来る方も迎える方も、きっと苦労するだろうし、まだ時期尚早だと思ったんです fem_sat_00127.txt | だけど、幸いなことに来てくれたのはスヴェでした。ふふっ…二人には、これだけで十分伝わりますよね? fem_sat_00128.txt | これからも留学生が来るかもしれません。まあ、こればかりは希望者が集まるかどうかという話もありますので fem_sat_00129.txt | でも、スヴェと触れ合ったことで街のみんなも、留学生を受け入れることには前向きになってるはずです fem_sat_00130.txt | そうですね。でも、スヴェみたいな人なら、受け入れてもらえる…そう分かっただけで十分ですから fem_sat_00131.txt | 美玖さん、宗冬さん…これからもスヴェをよろしくお願いしますね fem_sat_00132.txt | スヴェ…ぐすっ fem_sat_00133.txt | スヴェ、それに宗冬さんも fem_sat_00134.txt | ありがとうございますー fem_sat_00135.txt | 部活の帰りに寄ってくれたのは嬉しいですけど、そろそろクローズで fem_sat_00136.txt | 報告ですか…?あっ…ああ、なるほどー fem_sat_00137.txt | おめでとうございます、スヴェ。噂ではチラッと聞きましたけど、報告にきてくれて嬉しいです fem_sat_00138.txt | 宗冬さん、スヴェのことをお願いしますね fem_sat_00139.txt | とってもいい子ですから、必ず幸せにしてくださいね fem_sat_00140.txt | 泣かせるのは百歩譲っても仕方ないにしろ、不幸にしたら絶対に許さないんですから fem_sat_00141.txt | スヴェ、これからは宗冬さんと…ぐすっ fem_sat_00143.txt | な、なんか…さっきまで…ぐすっ、平気だったのに、急に…えぐっ、ぐすっ fem_sat_00144.txt | スヴェが大人になったなぁって思ったら…えぐっ、込み上げてくるものがあって…ぐすっ fem_sat_00145.txt | はい…スヴェ…ぐすっ fem_sat_00146.txt | とうとう明日ですねー。心の準備はできてますか? fem_sat_00147.txt | 緊張するのは当然ですけど、心配はしないでも大丈夫だと思いますよ fem_sat_00148.txt | とにかく、ファイトですよ。スヴェならなしとげられますから! fem_sat_00149.txt | 無事に終えたら、自分へのご褒美をあげるのも良いですよね fem_sat_00150.txt | はい、というわけで初のバイト代です fem_sat_00151.txt | 銀行振り込みでも良かったんですけど、初めてのバイト代は直接渡したかったんです fem_sat_00154.txt | あー…そうでしたか。スヴェはバイトって言っていましたけど、お給料が伴う労働という認識がなかったんですね fem_sat_00155.txt | ううぅ…このアイスカフェで働くのは…名誉実行委委員長として当然だと fem_sat_00156.txt | スヴェはそう思ってくれてたんですね…ぐすっ、それを聞いて…感動しました fem_sat_00157.txt | でも、ダメですよスヴェ。労働というものには報酬が伴わなければ fem_sat_00158.txt | スヴェ、ちょっといいですか…? fem_sat_00159.txt | スヴェ…先に私の事務室に行っててください fem_sat_00160.txt | 今は…詳しく話せませんが fem_sat_00161.txt | はい。それ以外に、今は言えません fem_sat_00162.txt | よろしくお願いします。できれば…広中さんも、美玖さんと一緒に fem_sat_00163.txt | 帰宅したスヴェを迎える人は、多い方が良いと思いますので fem_sat_00164.txt | 家族、友人…とにかくスヴェが大好きな人は、なるべくいてあげて欲しいんです fem_sat_00165.txt | よろしくお願いします fem_sat_00166.txt | 宗冬さんは、ここにいてください。ここで彼女をフォローしてあげてください fem_sat_00167.txt | 宗冬さん…以前、スヴェをお願いしますと言ったことを覚えていますか? fem_sat_00168.txt | あの時も本気で真剣にお願いしました。だけど…挨拶のような側面があったことも確かです fem_sat_00169.txt | だけど、今ここでもう一度誓ってください。そう…約束じゃなくて、誓って欲しいんです fem_sat_00170.txt | スヴェをお願いします…あの子を支えてください fem_sat_00171.txt | ありがとうございます fem_sat_00172.txt | スヴェが戻るのは、おそらく閉園後になります。宗冬さんは…申し訳ありませんが、このままお待ちください fem_sat_00173.txt | では、失礼します fem_sat_00174.txt | 意外と宗冬さんも行動力があるんですね fem_sat_00175.txt | 念のために聞きますが…ご両親には? fem_sat_00177.txt | いえ、考えてみれば当然ですね。これも遺伝なのでしょうね fem_sat_00178.txt | その件については確認しますので、今日の夕方にはお返事します fem_sat_00179.txt | いいえ、これくらいなんともないですよ fem_sat_00180.txt | スヴェを立ち直らせてくれたのは、宗冬さんたちですから…そのお礼とでも思ってください fem_sat_00181.txt | ふふっ、そうだとしてもです。ありがとうございました、宗冬さん fem_sat_00182.txt | もしもし、芳賀沼です。お願いされていた件ですが、確認が取れました fem_sat_00183.txt | 何とか応募はできるようにしました。本来ならば宗冬さんの一個下の学年を対象にしてますが、ねじ込むことができました fem_sat_00184.txt | 募集人数は男女問わず二名ですので、スヴェの学園から来る枠の倍になってますが、その代わり期間は半年となっています fem_sat_00185.txt | 向こうに発つのは来年の初冬で、帰国はその半年後…つまり再来年の初夏になります fem_sat_00186.txt | そのため、宗冬さんの場合は最速でも再来年の秋卒業になりますので、美玖さんたちとは半年遅れになりますけど fem_sat_00187.txt | あっ…でも、そっちの方が宗冬さんとしては良いのかな。スヴェと同じですもんね、大学も秋入学になりますし fem_sat_00188.txt | とは言っても、以後は大きな便宜は図れませんよ?できるのは、ほんのちょこっとのお手伝いくらいですし fem_sat_00189.txt | 合格したら、スヴェと同じクラスにすることくらいですね fem_sat_00190.txt | 本当は大人として、恋人のために進路を…とか言うべきなんでしょうが fem_sat_00191.txt | 宗冬さんには、絶対に交換留学生になって欲しいです fem_sat_00192.txt | 当然ロシア語の試験もありますので、大変ですけど頑張ってくださいね! fem_sat_00193.txt | あっ、宗冬さん、美玖さん。今日は撮影に向けての下見でしたよねー fem_sat_00194.txt | あっ、そうだ。スヴェを呼んできましょうか? fem_sat_00195.txt | そうですか、分かりました。ところで…スヴェはどうですか?舞台は上手くいきそうですか? fem_sat_00196.txt | たまに練習のお手伝いをしてるので、スヴェの演技がすごいって言うのは分かるんですけど fem_sat_00197.txt | それでも、心配なんですよねー。スヴェって本番には強いんですけど、舞台に上がるまでが大変なので fem_sat_00198.txt | スヴェの才能がすごいのは分かりますけど、実際に転部されると…ちょっと困りますね fem_sat_00199.txt | でも、スヴェが本気で演劇をしたいなら…一肌脱ぐつもりです fem_sat_00200.txt | お話を聞いて心配よりも、楽しみの方が大きくなりました fem_sat_00201.txt | きっと当日は観客の目はスヴェに釘付けでしょうねー fem_sat_00203.txt | も、もしかして…柊佳さんと宗冬さんは…で、でもでも、それはないですよね? fem_sat_00204.txt | あー、でもでも、こう見てると良い感じですし fem_sat_00205.txt | 柊佳さんって年が離れてるから学園では一緒じゃなかったけど…とても滅茶苦茶な人って聞いてますし fem_sat_00206.txt | と、となると…姉妹揃っての争奪戦ですか…?勿来家のお家騒動ですか…? fem_sat_00207.txt | しかも、取り合う相手が羽染家の跡取りなんて、町を二分する争いに発展しかねないですよ fem_sat_00208.txt | ど、どうしましょう…町長に伝えた方が良いのでしょうか?でもでも、他人のプライベートをあまり話すわけには fem_sat_00209.txt | 大丈夫ですよスヴェ。今までいっぱい頑張ってきたじゃないですか fem_sat_00210.txt | スヴェの練習に付き合って、スヴェの努力を間近で見てきたから、私には分かるんです fem_sat_00211.txt | スヴェなら、絶対に大丈夫だって。スヴェがいるだけで、舞台が輝くって fem_sat_00212.txt | 観客数は当初の想定を大幅に超えてますが、スヴェにとってはなんてことはありません!スヴェの行く手を遮ることすらできないんですから! fem_sat_00213.txt | お客さんなんか野菜だって思えば良いんですよ!しょせん野菜です!ただそこにあるだけの物体です! fem_sat_00214.txt | あっ、でもでもスヴェの姿と演技を観れば、野菜も意識を取り戻すというか、人の心が芽生えるかもしれませんよ! fem_sat_00215.txt | 今日、ここで、この舞台からスヴェの伝説が始まるのですから! fem_sat_00216.txt | スヴェには絶対に嘘をつきませんから! fem_shf_00001.txt | はい。とてつもない爆発で死ぬかと思いました fem_shf_00002.txt | まるで死んでいてほしかったみたいですね fem_shf_00003.txt | 衝撃を感じると同時に、防御姿勢を取りましたので fem_shf_00004.txt | それほどでもありません fem_shf_00005.txt | とりあえず、ルカさんの無事が確認できて良かったです fem_shf_00006.txt | それはご心配なく fem_shf_00007.txt | むしろ、ありがたいお話もいただいています fem_shf_00008.txt | ストライコスさんに、新しいマンションの用意をしていただきました fem_shf_00009.txt | セキュリティも万全だそうで、女の子にも安心できるマンションみたいです fem_shf_00010.txt | 私は少し急ぎの所用がありますので、これで fem_shf_00011.txt | 深夜?いえ、今はお昼ですよ? fem_shf_00012.txt | いえ。ストライコスさんにも無事を伝えておきます fem_shf_00013.txt | 承知しました fem_shf_00014.txt | お待たせしました、ルカさんっ fem_shf_00015.txt | はい。ちょうど帰るところでした fem_shf_00016.txt | いえいえいえ、とてもうれしいです fem_shf_00017.txt | ですが本当にご馳走になっていいんですか? fem_shf_00018.txt | 喜んでお供致します fem_shf_00019.txt | へ?なんです? fem_shf_00020.txt | なんでしょう? fem_shf_00021.txt | なるほど fem_shf_00022.txt | もちろん、私は全力を出しますっ fem_shf_00023.txt | ただ…ひとつだけ問題が fem_shf_00024.txt | 全力を出すのは簡単なのですが、どうしても燃費が悪いと言いますか fem_shf_00025.txt | 空腹に空腹を重ねることになるかもです fem_shf_00026.txt | い、いいんですか? fem_shf_00027.txt | お邪魔します fem_shf_00029.txt | ではとりあえず左側のメニューを全部 fem_shf_00030.txt | はい。1つずつください fem_shf_00031.txt | ルカさんが、今日はいくら食べてもいいと fem_shf_00032.txt | あ、でもこれラストオーダーなんでしたっけ fem_shf_00033.txt | それなら右側のメニューも上から半分ほどください fem_shf_00034.txt | 構いません、よね? fem_shf_00035.txt | おふぁまふぇしてふいま fem_shf_00036.txt | もぐもぐ fem_shf_00038.txt | そういえば、私喋ってるところ見たことないです fem_shf_00039.txt | ちょうど最後のデザートを頂いていました fem_shf_00040.txt | 私でも分かりますルカさん、それは失言ですね fem_shf_00041.txt | 警察に直行するのが一番いいんじゃないですか? fem_shf_00042.txt | い、いえそういう意味では fem_shf_00043.txt | どういうことでしょう fem_shf_00044.txt | ストーカーなら警察が動いて然るべきでは fem_shf_00045.txt | 実害がないと動けない、と? fem_shf_00046.txt | しかし実害が出てからでは遅いのでは? fem_shf_00047.txt | この手の犯罪は、事件が起きた後では取り返しがつかないことが多いと聞きます fem_shf_00048.txt | 何件か、この手の担当をしたことがありますので fem_shf_00049.txt | 分かる気はしますが、なんだか、少し納得いきません fem_shf_00050.txt | そうしませんか涼子さん fem_shf_00051.txt | その時は、私が尽力してお守りします fem_shf_00053.txt | では私が! fem_shf_00054.txt | 日頃、涼子さんにはお世話になっていますから fem_shf_00056.txt | 難しい、と思います fem_shf_00058.txt | 迂闊な行動は、かえって危険なんですね fem_shf_00059.txt | もちろんです fem_shf_00060.txt | 美味しい料理、いっぱい食べさせてもらいましたし fem_shf_00061.txt | え、でも fem_shf_00063.txt | 美味しい料理…を作っていただきましたし fem_shf_00064.txt | 外で待機するんですね fem_shf_00065.txt | ごちそうさまでしたー fem_shf_00067.txt | はい。全く感じません fem_shf_00068.txt | それがいいですね fem_shf_00069.txt | はい。後をつけている様子は全く fem_shf_00070.txt | どういうことですか? fem_shf_00071.txt | もしかして、私たちの気配を感じて? fem_shf_00072.txt | しかし、どちらも完璧に気配を隠しています fem_shf_00073.txt | 一般人である涼子さんが感知できるとは思えません fem_shf_00074.txt | なるほど fem_shf_00075.txt | 流石ですねルカさん fem_shf_00076.txt | そうですね fem_shf_00077.txt | しかし、本当のストーカーへの解決にはなりませんよね? fem_shf_00078.txt | どうします?早めに先ほどの説明をしてあげるべきでは? fem_shf_00081.txt | 一般人だったみたい、ですね fem_shf_00082.txt | 行きましょう fem_shf_00083.txt | どうしました fem_shf_00084.txt | どういうことです? fem_shf_00085.txt | それは…先ほどの女性はストーカーとは無縁ですし fem_shf_00086.txt | 正面から来る人たちは別の問題では? fem_shf_00087.txt | ま、前ですか? fem_shf_00088.txt | でも下手したら鉢合わせしますよ? fem_shf_00090.txt | なる、ほど fem_shf_00091.txt | それが気配の正体? fem_shf_00092.txt | な、なるほど fem_shf_00093.txt | 確かにその線もありますね fem_shf_00094.txt | 二手に分かれるんですね、了解です fem_shf_00095.txt | 心得ております fem_shf_00096.txt | はい、失礼します fem_shf_00097.txt | お疲れさまでした、ルカさん fem_shf_00098.txt | お役に立てたのならよかったです fem_shf_00099.txt | いえしばらく泊まり込みで仕事になると思います fem_shf_00102.txt | 全員倒れているので、びっくりしましたよ fem_shf_00103.txt | 抵抗したらどうしますか fem_shf_00105.txt | 自害しました fem_shf_00107.txt | 特にはありませんが…何も見えませんね fem_shf_00108.txt | し、死体が消えてます!? fem_shf_00110.txt | し、しかし今の爆発は何だったんでしょう? fem_shf_00111.txt | 爆発…しませんね fem_shf_00112.txt | 大丈夫です、私毒効きません! fem_shf_00113.txt | ありません! fem_shf_00114.txt | ありません…が fem_shf_00115.txt | なんだか眠くなって fem_shf_00116.txt | きた、ような fem_shf_30001.txt | ストライコスさん!あと3日で発売のようです! fem_shf_30002.txt | もちろんです fem_shf_30003.txt | この日のために、数日間飲まず食わずで耐え忍んでます! fem_shf_30004.txt | 2本買うために、光熱費も0にする所存です! fem_sim_00001.txt | 娘。親しき者の命が惜しければ、黙するが良い fem_sim_00002.txt | 我の声が聞こえなかったのか?二度は言わぬからな fem_sim_00003.txt | 我は、今貴様の中にいる。故に、他の者に声は聞こえぬとしれ fem_sim_00004.txt | もしも、他者に我のことを伝えるならば…そうだな…貴様の体ごと散るのも面白い fem_sim_00005.txt | 事態を理解したならば、一回だけ頷け fem_sim_00006.txt | うむ、それでよし。では、次に…誰にもばれぬようにこの場を出るのだ fem_sim_00007.txt | 心配するな。不可視化と気配遮断の魔法なら、我が行使してやろう fem_sim_00008.txt | 分かったならば、先ほどと同様に頷くがよい fem_sim_00009.txt | ふははははっ!ようやく視覚が戻ってきたな!そして、最初に捉えたのが、この光景とは!素晴らしいではないか! fem_sim_00010.txt | ふはははははっ!あがけ!絶望しろ!自らの不幸を嘆くが良い!神を呪え! fem_sim_00011.txt | よくぞ気付いたな。それでこそ、我を目覚めさせた今代の勇者よ! fem_sim_00012.txt | しかし、どうだ?絶景だろう?我が眷属により、市井が混乱に陥っているのだからな!ふははははっ! fem_sim_00013.txt | ああ、良いな!最高ではないか!この悲鳴、血の匂い、全てが我を楽しませるために存在するようだ! fem_sim_00014.txt | 勇者よ、先ほどから気になっているのだが、その音はなんだ? fem_sim_00015.txt | すまほ?ばいぶ?何だそれは? fem_sim_00016.txt | ああ、初めて目にする物だ!ふむ、中々にこの時代も面白い。それで、これの用途はどのようなものだ? fem_sim_00017.txt | 助けを求めるような、馬鹿な真似をせねば構わぬ。今この時は、我と貴様のものなのだからな fem_sim_00018.txt | うん?心配ありません、の下に続く記号はなんだ? fem_sim_00019.txt | ちぇす?それも初めて聞く言葉だな fem_sim_00020.txt | ふむ。ならば、それを送るのを許可しよう。我にとっては興味のないことだからな fem_sim_00021.txt | ふはははっ!我に問いがあるというのか、勇者よ。今の我はとても機嫌が良い、問うことを許す! fem_sim_00022.txt | む!?そのような事など、今更であろう?だが、問われたならば返すのが礼儀だな fem_sim_00023.txt | 心して聞くが良い!我が名はシモーネ・バドゥアヴェーラ! fem_sim_00024.txt | 三千大世界に覇を唱える魔王なり! fem_sim_00025.txt | うん?なんだ、これは fem_sim_00026.txt | しかし…問題はないか。むしろ、我の宿願に近づいたということだからな fem_sim_00027.txt | 喜べ、勇者。貴様のお蔭で…我はこの世界に顕現することが可能となった fem_sim_00028.txt | ふははははっ!歓喜しろ、絶望しろ!ここに魔王が再誕するのだ! fem_sim_00029.txt | ふははははははっ!待たせたな勇者よ!我が名はシモーネ・バドゥアヴェーラ! fem_sim_00030.txt | ふははははっ!遂に合間見えたな勇者よ!この魔王たる我に拝謁する栄誉に震えるが良い! fem_sim_00031.txt | くはははっ!どうした震えているのか?当代の勇者は、随分と臆病なのだな fem_sim_00032.txt | 何を言っている?我の封印を解けるのは、勇者のみ。そして、封印を解いたのは貴様だ。単純な話ではないか? fem_sim_00033.txt | くどいぞ。もはや時は満ちた。我が目覚めたのだから、互いの使命を果たそうではないか fem_sim_00034.txt | はぁ…未だに分からぬのか?勇者と魔王など、殺し合う以外に何がある fem_sim_00035.txt | それとも何か?かつての勇者のように、話し合えば分かるとでも?かはっ!笑わせる fem_sim_00036.txt | かつての我の仲間がな…貴様と同じように腑抜けた勇者に同じことをしたのだよ fem_sim_00037.txt | 親しき物を殺し…敵意を引き出したのだ fem_sim_00038.txt | 貴様がやる気を出さないのが悪いのだぞ?貴様が望むならば、幾度でも fem_sim_00039.txt | ふははははっ!ようやくお目覚めか勇者よ! fem_sim_00040.txt | くははははっ!拙い呪文だな!しかし、その意気は認めてくれよう fem_sim_00041.txt | ふむ、まだ足りぬな fem_sim_00042.txt | やはり、まだ贄が必要か…当代の勇者は、存外に欲深いな fem_sim_00043.txt | なんだ、初めからそう言えば良いものを。では、仕切り直しだ fem_sim_00044.txt | おい、貴様。我を愚弄してるのか? fem_sim_00045.txt | 魔力が感じられぬぞ?まあ、良い fem_sim_00046.txt | ほらほら、早くしろ。このままでは、守るべき者、親しき者が死に絶えるぞ fem_sim_00047.txt | はんっ!信じられん fem_sim_00048.txt | ふむ…何やら金属製の箱が、こちらに向かって来るな fem_sim_00049.txt | 店長…?ああ、先に貴様が話していた者だな?なるほど、やはり助けを呼んでいたか fem_sim_00050.txt | 本来ならば許されざる行為だが…今はそれを褒めてつかわす fem_sim_00051.txt | ふははははっ!最も親しき者が消える様を見て、少しは奮起するのだな fem_sim_00052.txt | さて…今度こそ、本気を fem_sim_00053.txt | ふははははははっ!貴様らが勇者の仲間か!良いだろう!貴様ら揃って我が供物となるがよい! fem_sim_00054.txt | うん?なにをごちゃごちゃ話している?さあ、来い。勇者とその仲間よ! fem_sim_00055.txt | 貴様…それは fem_sim_00056.txt | ぐぅうう!何故だ…何故、このような機能がある!?我を封印するのではなく…魔力を抑えるだと!? fem_sim_00057.txt | ふはははははっ!良いだろう!面白くなってきたではないか! fem_sim_00058.txt | ふっ、ふはははははっ…見事だ、勇者たち…よ fem_sim_00059.txt | むっ…アスマザにネモ…どうしてここに? fem_sim_00060.txt | ふはははっ!なるほど、そうだったのか!我の勘違いだったようだな!誤解という奴だ! fem_sim_00061.txt | 全て水に流すが良い。我の眷属や魔法は、強者以外には力を十全には行使しないのだ!我は無駄な殺生を好まぬのでな! fem_sim_00062.txt | ふはははっ!ネモの言う通りだな!この過ちも、いずれは酒の席での笑い話になるだろう! fem_sim_00063.txt | うむ。敗者は黙って去るのみだ fem_sim_00064.txt | ふはははっ!よくぞ我を fem_sim_00066.txt | ふははははっ!エルートの娘よ、面白いことを言うではないか!あの時の我が、聞く耳を持っていたとでも思うのか? fem_sim_00067.txt | 目覚めたばかりで、テンションが上がっていたのだ。他者の話など、耳に入るはずもないわ! fem_sim_00068.txt | ふははっ!見込みがあるではないか。我が新生魔王軍の右腕にしてやっても良いぞ! fem_sim_00069.txt | ふはははっ!勝者の望みならば、敗者は黙って受け入れる。それも戦の醍醐味よ! fem_sim_00070.txt | うむ。何なりと申せ fem_sim_00071.txt | ふはははっ!決まっている!この世界を征服するのだ!共に目覚める予定の同志は、見事に散ったのだから、我がせねばなるまい! fem_sim_00072.txt | 愚問なり!決まっているだろうが!この世界の全てを跪かせるのだ! fem_sim_00073.txt | もちろん、ネモとアスマザは別だぞ!我の友人だからな!ふははははっ! fem_sim_00074.txt | それから、弱い者も見逃してやる!我は強い者にしか興味がないからな! fem_sim_00075.txt | その後?ふはははっ!面白いことを聞くではないか!その後は…そうだな。あれだ。えーっと fem_sim_00076.txt | そのようなこと、魔王は考えないのだ! fem_sim_00077.txt | ど、どうしても必要ならば…あれだ。有能な部下に考えさせれば良い。超絶最強で完全無欠の我が考えることではないのだ fem_sim_00078.txt | うっ!?そ、それは fem_sim_00079.txt | くはははっ!心得たぞ!ならば、我はこの街で好きにしようではないか!アスマザ、ネモ、今後とも頼むぞ! fem_sim_00080.txt | ふはははっ!なるほどな、祝勝会を開く資金というわけか! fem_sim_00081.txt | なあ、アスマザ、ネモ。旧き友として聞きたい。何故、人は争うのだ? fem_sim_00082.txt | なあ、知ってるか?西フント大空襲では、一晩で12万人が亡くなったそうだ。しかも…ほとんどが非戦闘民とのことだ fem_sim_00083.txt | それから…東部ノギス戦線では4年に亘る戦いで…350万人の兵が命を落としたらしい fem_sim_00084.txt | それからあれだぞ?核兵器とか良くない。魔王も裸足で逃げ出すわ fem_sim_00085.txt | そうなのか…というかアスマザ、サバを読むな。おまえは2867歳だろ fem_sim_00086.txt | そ、そうか?うむ、確かにそうかもしれんな fem_sim_00087.txt | それは、どういう答えだ…? fem_sim_00088.txt | つまりは…我が文句のつけようがないほどの頂に立てば fem_sim_00089.txt | ふははははっ!そうだな!その通りだ!我が絶対的な魔王となることで、この世界から争いをなくせば fem_sim_00090.txt | いや、勇者…ではなく、ナツとの約定が fem_sim_00091.txt | むっ!確かにその通りだな!それならば我が、不義理を働くことにもならぬな! fem_sim_00092.txt | ふはははははっ!はーははははっ!楽しくなってきたな!人の子らよ、せいぜい惰眠を貪っているがいいわ! fem_sim_00093.txt | ふはははははっ!愉快ではないか、勇者の魔力によって目覚めた魔王が再誕したのだからな! fem_sim_00094.txt | ふははははっ!それは簡単だ!我と勇者の間には、幾星霜を重ねても切れぬ因果があるのだからな! fem_sim_00095.txt | ふははははっ!「うんてい」か、良い略称ではないか!我も気に入ったぞ! fem_sim_00096.txt | うむ、当然だ!最後は我が大活躍だった!それさえ把握していれば、完璧だろう! fem_sim_00097.txt | まあまあ、だったな!ふはははっ!我が活躍すれば、それで問題ないのだ! fem_sim_00098.txt | なに?サブ…しかも二流とはどういう意味だ? fem_sim_00099.txt | 仕方がなかろう!我は2500年間寝ていたのだからな!そのような新しく作られた言葉など知らぬわ! fem_sim_00100.txt | なっ!?わ、我が脇役だと?かつては世界に恐怖と恐慌を撒き散らした、この我が脇役…だと? fem_sim_00101.txt | ふははははっ!なんだなんだ、散々我を脇役などと蔑んでいたが…貴様らも脇役ではないか! fem_sim_00102.txt | な、なんだ…?貴様ら何故勝ち誇った顔をしている?我に、何を隠しているのだ!? fem_sim_00103.txt | ワンランク上…一流だと…?そ、それは、どういうことなのだ? fem_sim_00104.txt | よく分からぬが…おまけみたいなものだな?しかし、その程度で活躍とは…はははっ!片腹痛いではないか! fem_sim_00105.txt | そうか、それはすごいな。ところで、えっちとはなんだ? fem_sim_00106.txt | ふはははっ!当然ではないか、それくらい我も知っておるわ!強き子を産み育てるのも、魔王たる我の使命だからな! fem_sim_00107.txt | 知っておるぞ。口付けを交わすと子を孕むのだろ? fem_sim_00108.txt | それはつまり…我も司とまぐわう、ということか? fem_sim_00109.txt | そ、そうか!うむ、そうだな!まぐわうことのどこが活躍かは分からぬが fem_sim_00110.txt | ふははははっ!この我が、魔王的なまぐわいを見せてやろうではないか! fem_sim_00111.txt | 当然だ。心遣い感謝するぞ、ネモ、アスマザ fem_sim_00112.txt | そうか…我もついに、男とまぐわうのか fem_sim_00113.txt | ああ、そうだな。こう…戦場へと向かう高揚感に似ているな。ただ口付けを交わすだけだと言うのに fem_sim_00114.txt | なに…?そ、そうなのか…? fem_sim_00115.txt | な、なななななっ、なんだこれは!?我と司が裸ではないか!?な、何、何が、何が起きている!? fem_sim_00116.txt | ばばばば、ば、馬鹿な!わ、我はこんな顔などしないぞ!これは別の人物だ! fem_sim_00117.txt | あわ、あわわわ、な、なんだこれは…ど、どうして我が男に裸体をさらし…恥部を披露せねばならぬのだ fem_sim_00118.txt | わ、我は出ぬぞ!このような理解不能の活躍など願い下げだ! fem_sim_00119.txt | 謀ったな!?貴様…我を騙したな! fem_sim_00120.txt | ふざけるな!断固として拒否するぞ! fem_sim_00121.txt | おい、聞いているのか!?ネモ、アスマザ! fem_sim_00122.txt | ふはははははっ!アイスコーヒーのLサイズを13個とメロンジュースを1つ。それから適当にサンドイッチを持ってくるがよい! fem_sim_00123.txt | おい、聞いてるのか? fem_sim_00124.txt | うむ、問題ないぞ。道中気をつけてくるがよい!ふはははははっ! fem_sim_00125.txt | ふはははっ!よくぞ来たな、司!大儀であった! fem_sim_00126.txt | 世界征服を行うための足場としては相応しいだろう?ああ、もちろんナツがこの世を去った後の話になるが fem_sim_00127.txt | ふははははっ!この時代の食事は素晴らしいな!それだけでも、蘇った価値があるというものだ! fem_sim_00128.txt | うん?ダリアよ、何が言いたい? fem_sim_00129.txt | 住所不定…無職?職業ならば、我は魔王だぞ? fem_sim_00130.txt | むっ…た、確かに fem_sim_00131.txt | ニートという言葉は初めて聞いたが、とてつもない蔑称に思えるな fem_sim_00132.txt | 金か?既にないぞ?アスマザから貰った支度金は底を尽きたからな fem_sim_00133.txt | なーに心配するな。後で、適当な者から奪ってくるからな。ふははははっ! fem_sim_00134.txt | むっ、それはマズいな。ナツと雪は怒ると怖いからな fem_sim_00135.txt | そ、そうなのか…?そんなに我は…マズい状況なのか? fem_sim_00136.txt | そ、それだけは避けねばならないぞ!あの二人に馬鹿にされるのだけは、絶対に嫌だからな! fem_sim_00137.txt | なるほど!となれば、早速仕事と家を探すことにしよう! fem_sim_00138.txt | ふむ…しかし、仕事と住居か fem_sim_00139.txt | うむ、そうだよな。我が地道に労働するなど、間違えているな。ふはははっ!気付けば当然の話ではないか! fem_sim_00140.txt | ゆくゆくは世界を征服するとしても、その過程で必要なものもあるしな fem_sim_00141.txt | いや、待てよ…それを一から我が用意する必要などないのだ fem_sim_00142.txt | 手ごろな組織を我の物にしてしまえば良いのだ fem_sim_00143.txt | そうと決まれば、話は早い fem_sim_00144.txt | おい、そこの小童、聞きたいことがある。我に答える権利を与えよう fem_sim_00145.txt | 口の聞きかたがなってないな、小僧 fem_sim_00146.txt | さて…我の問いに答えたいか? fem_sim_00147.txt | では、問うぞ。この街で最も大きく強い組織の名を教えよ fem_sim_00148.txt | さすれば貴様を、この時代における部下第一号としてくれるわ。ふははははっ! fem_sim_00149.txt | ふはははっ!そのような玩具では、我に傷一つつけられぬぞ! fem_sim_00150.txt | その程度のもので、この我に手向かうなど笑止千万!身の程を知るが良い! fem_sim_00151.txt | さあ、ひれ伏すが良い!我に怯えるが良い!ふはははっ! fem_sim_00152.txt | さあ、絶望を知れ!我の偉大さを知るが良い! fem_sim_00153.txt | なに、殺しはせぬ。我は慈悲深いのだからな fem_sim_00154.txt | ふははっ!我の部下となる栄誉に震えるが良い! fem_sim_00155.txt | 逃げたい者は逃げるが良い!我は慈悲深く寛大だからな! fem_sim_00156.txt | 去る者は追わず!来る者は拒まずなのだ! fem_sim_00157.txt | ふはははっ!楽しいな、最高だな!やはりこれこそが、魔王としての我の生き様よ! fem_sim_00158.txt | さあ、我の名を轟かす礎となるが良いわ!ふはははっ! fem_sim_00159.txt | 冗談?これは現実だぞ?文句がある奴らは、二、三発殴れば素直になってくれたからな fem_sim_00160.txt | その意味では、この街は非常に我に向いていると言えるだろう! fem_sim_00161.txt | うむ、大儀だ。おい、小童! fem_sim_00162.txt | うむ。そこにあるコーヒーと軽食を詰めている奴らに配って来い fem_sim_00163.txt | うむ、苦しゅうない fem_sim_00164.txt | ふはははははっ!当然だ!かつては数万の兵とそれ以上の民を治めていたのだからな!我の治世は素晴らしいものだったのだぞ! fem_sim_00165.txt | うん…?簡単な話ではないか? fem_sim_00166.txt | 部下に適切な仕事を下賜し、失敗したら責任を取ってやり、外敵から守ってやることだな! fem_sim_00167.txt | そして、我はここで威厳ある態度を示すのみよ! fem_sim_00168.txt | そうすれば、部下は勝手についてくるのだ。ふははっ! fem_sim_00169.txt | 金庫番の話によると、前年比+130%らしい。笑いが止まらぬな!ふはははっ! fem_sim_00170.txt | 最近は警備業、清掃業、おしぼりのレンタル業にも進出しているところだ! fem_sim_00171.txt | そして、行く行くは介護業といった福祉分野…学習業にも手を広げるつもりなのだ! fem_sim_00172.txt | ふははっ!老若男女問わず、我の威光にひれ伏すことになるであろう! fem_sim_00173.txt | うむ、もちろんだ。正当な対価を払うのは当然のことよ fem_sim_00174.txt | ああ、そうだ。今日から領収書は、株式会社五輪で頼む fem_sim_00175.txt | 税金対策だ。そうするのが良いと経理が言っていた fem_sim_00176.txt | ふむ…確かに、この男は見た事があるな fem_sim_00177.txt | アスマザから照会されてまさかとは思ったが、ふははっ、奴め雌伏の時を過ごしていたのだな。よかろう!この我が今度こそ討ち滅ぼしてくれるわ! fem_sim_00178.txt | 任せるが良い!この全知全能の元魔王たる我と優秀なその配下ならば、たちどころに見つけてくれるわ! fem_sim_00179.txt | 当然だ!この我が期待を裏切るような真似をすると思うのか?大船に乗ったつもりで任せるが良いわ!ふははっ! fem_sim_00180.txt | くっ、卑怯だぞアスマザ!先ほど、手が悪そうな表情だったではないか! fem_sim_00181.txt | ふははっ!良くぞきたな!飛んで火に入る夏の虫とは貴様らのことだ! fem_sim_00182.txt | 雪辱戦を受けるのも魔王の矜持よ!苦しゅうない!思う存分力を振るい、手向かってくるが良い! fem_sim_00183.txt | なあ、アスマザ、ネモ。我は好きに暴れても良いのだな? fem_sim_00184.txt | ふむ。それは命があってもなくても問題ないのか? fem_sim_00185.txt | ふははっ!心得た!我に任せるが良い! fem_sim_00186.txt | ふははっ!そうだな!以前アスマザを謀った司達を少しは見習うが良い。まあ、次はないのだがな! fem_sim_00187.txt | 司か!?ふははっ!我だ! fem_sim_00188.txt | うん?違うぞ。貴様らペイ・バックに依頼があるのだ。ふははっ、喜べ!我直々の依頼だぞ、栄誉に fem_sim_00189.txt | おい!どうして途中で切るのだ!我に対して不敬ではないか!? fem_sim_00190.txt | むっ、電波が悪いのか。ならば、仕方ない。我は寛大だからな、許してやろう fem_sim_00191.txt | うむ!その通りだ!今から、我が元に来るがよい!待っておるぞ、ふははっ! fem_sim_00192.txt | よく来たな、司、真琴!歓迎しようではないか! fem_sim_00193.txt | それにしても、先日は災難だったな!ふははっ!まさかムショにぶち込まれるとはな! fem_sim_00194.txt | ああ、そうだった。雪にあとで言ってはくれぬか?我が配下に、貴様が推挙した者を加えるのはやぶさかではないとな fem_sim_00195.txt | うむ!我が元だ!雪もよく分かっているではないか!頼るべきは、この我であると! fem_sim_00196.txt | よい、気にするな!寛大で慈悲に溢れる我としては、当然の行いよ! fem_sim_00197.txt | どうだ?尊敬しただろう?ふははっ!それならば、今からでも、貴様らを新生魔王軍…ではなく、我が組の幹部として迎え入れてやろう! fem_sim_00198.txt | そうか?まあ、気が変わったならば、いつでも我が組の門を叩くがよい! fem_sim_00199.txt | ああ、そうであったな。依頼は単純なものだ。あるモノを、おまえ達に盗んできて欲しい fem_sim_00200.txt | うむ!それで構わないぞ!他の者の意見を聞くのも、チームとしては重要だろうからな! fem_sim_00201.txt | ロクでもないかは分からぬが、かつて我が所持していた魔法具でな。どうしても、手元に戻したいのだ fem_sim_00202.txt | うむ。我が配下には優秀な者が多い。しかし、穏便な方法で盗むというのは苦手なのだ fem_sim_00203.txt | その通りだ!敵を殲滅して強奪するならば、我が得意とするものなのだがな!ふははっ! fem_sim_00204.txt | 保管されている場所の当たりまではつけている。ふははっ!我が配下は優秀であろう!? fem_sim_00205.txt | ふははっ!我だ!商売繁盛でなにより! fem_sim_00206.txt | うむ、思い出したのなら問題はないぞ!忙しいようなら、引き渡しは延期しても構わぬ! fem_sim_00207.txt | うん?意外に、固い奴だな。しかし、大丈夫なのか?電話口からでも、店内の喧騒が聞こえるぞ? fem_sim_00208.txt | ふははっ!良くぞ来たな、真琴!それで、依頼した物は? fem_sim_00209.txt | ふははっ!ご苦労だったな!しかし…どうした真琴?落ち着かぬ様子だが? fem_sim_00210.txt | まあ、偉大なる我の前ならば、緊張するのも仕方ないな!ふははっ!苦しゅうない!楽にせよ! fem_sim_00211.txt | うむ。我自慢の一品ならば、これくらいの封印は当然であろう fem_sim_00212.txt | 恐れることなどない。封印を解いた程度では、何事も起こらぬわ。実際に起動せねば、ただの魔法具よ fem_sim_00213.txt | 我が保証しよう。絶対に安全であるとな! fem_sim_00214.txt | まあ、見ていろ。今、封印を解除してやるからな fem_sim_00215.txt | ふははっ!当然であろう!この我に不可能などないのだからな! fem_sim_00216.txt | さあ、真琴も見るが良い。かつて地上に覇を唱えた、我が誇る超絶高性能な fem_sim_00217.txt | い、いや…そうではなくな fem_sim_00219.txt | う、うむ…そんなはずはないのだが fem_sim_00220.txt | うん?どうした、真琴? fem_sim_00221.txt | おい、本当にどうしたのだ?別に中身がなかったことを責めようなどとは fem_sim_00222.txt | なっ…おい、真琴…? fem_sim_00223.txt | あーっと…邪魔、するぞ fem_sim_00224.txt | そ、それがだな…この全知全能の我にも分からぬ事態が発生したのだ fem_sim_00225.txt | いや、そうではない。まあ、真琴が関わっているのは、その通りなのだが…ちょっと待ってるが良い fem_sim_00226.txt | ほら、大丈夫だ。怖くはないからな。ここの奴らは、優しい奴らばかりだから fem_sim_00227.txt | ということで、真琴がおかしくなったのだ fem_sim_00228.txt | 神に誓って、冗談ではない。本当に何が起きたのか、我には分からんのだ fem_sim_00229.txt | そ、それは別に構わぬだろうが。とにかく、真琴がおかしいのだ! fem_sim_00230.txt | う、うむ。冗談ではないのだ。いや、冗談なら、我としても楽なのだがな fem_sim_00231.txt | ああ、もちろんだ。とは言っても、我も上手く説明できるかは分からぬが fem_sim_00232.txt | う、うむ。どうやら、ネモとアスマザのことも忘れているようだ fem_sim_00233.txt | もちろん、司達のこともだ fem_sim_00234.txt | う、うむ。全く心当たりはない。我が名に賭けて、嘘偽りないと約束しよう fem_sim_00235.txt | それこそ、宣誓書を書いても構わぬくらいだ fem_sim_00236.txt | そもそもの話になるが、我が求めた魔法具には、そのような機能など存在しないのだからな fem_sim_00237.txt | 簡単に言うと、精神汚染の効果がある魔法具だ fem_sim_00238.txt | 戦場では幻覚を見せたり、狂乱状態にしたり、同士討ちをさせるのに使ったのだ fem_sim_00239.txt | もちろん我としては好き好んで使うタイプの物ではない fem_sim_00240.txt | しかし、あれを作った者は我にとっては、最古参の配下だったからな fem_sim_00241.txt | うん?ナツと雪は呼ばなくても良いのか? fem_sim_00242.txt | ふむ、そうか。つまり、真琴には秘密にしておくということだな fem_sim_00243.txt | 真琴に貴様らが調査をしていると知られれば、当然だが、協力すると言うだろうな fem_sim_00244.txt | しかし、そうすると真琴に貴様らの「裏」の顔が露呈する可能性がある…それを避けたいのだな fem_sim_00245.txt | そうだな…たださえ、友人の記憶を失ったことでショックを受けているしな fem_sim_00246.txt | ふむ、話は理解した。では、我の方でも情報統制には気をつけるとしよう fem_sim_00247.txt | それで、具体的にどうするつもりなのだ? fem_sim_00248.txt | な、なあ、ダリアよ。何もそこまで怒らなくても fem_sim_00249.txt | いや…なんでもない。と、ところで、我に手伝えることはないのか?このままでは、正直寝覚めが悪いのだ fem_sim_00250.txt | うむ。了解したのだ!我に任せておくが良い! fem_sim_00251.txt | よくぞ来たな、司、雪!歓迎するぞ! fem_sim_00252.txt | ふははっ!当然だ!この我は常に我なのだからな! fem_sim_00253.txt | それで、今日の用件はなんだ?こちらとしても調査には協力しているのだが fem_sim_00254.txt | ふははっ!それは原点に立ち返るではなく、暗礁に乗り上げたと言うのではないのか? fem_sim_00255.txt | い、いや、別におもしろいわけではなくてだな…そ、そうだ!どうして、ここを調べる必要があるのだ? fem_sim_00256.txt | ふははっ!ならば弁護士を呼んでもらおう!そして、権利の告知が無い場合の供述は、法廷での証拠にならぬと知るが良い! fem_sim_00257.txt | う、うむ。すまぬ…で、聞きたいこととは? fem_sim_00258.txt | うん?それに関しては前にも話したと思うぞ?変なところはなく、ただ魔法具が無かっただけだ fem_sim_00259.txt | そう言われれば…我がかつて施したもの以外の封印が施されていたな。しかし、それは当然ではないのか? fem_sim_00260.txt | なにせ、この偉大なる魔王が所持していた魔法具を封じる箱だ。人の子らが恐れて、封印をさらに厳重にしたとしてもおかしくはないだろう fem_sim_00261.txt | なに?中身がすり替えられていたと言いたいのか? fem_sim_00262.txt | なるほどな、一理ある話だ。つまり…貴様は、件の虫が、件の箱に封じられていたと言いたいのだな fem_sim_00263.txt | うむ!大きな魔力であれば話は別だが、小さな羽虫程度のものならば、感知不可能だな fem_sim_00264.txt | おまけに、あの時は懐かしい魔法具が手に入る高揚で、警戒がおろそかになっていたのも事実だ! fem_sim_00265.txt | となると、重要になるのは誰が、何の目的で、我の魔法具を改造…もしくはすり替えたかということか fem_sim_00266.txt | 不届き者がいたものだな。見つけ出して制裁を加えねばなるまい fem_sim_00267.txt | なるほどな。では、少々待っているが良いぞ! fem_sim_00268.txt | 知りたいのは新たな封印が施された時期だろうが、分析などできるのか? fem_sim_00269.txt | 遅かったではないか司!我は待ちくたびれたぞ! fem_sim_00270.txt | ふははっ!我が新生魔王軍…ではなく、我が企業の幹部候補生達なのだ!またの名を子分とも言う! fem_sim_00271.txt | うむ!ゆくゆくは我を支え、カグヤを牛耳る者達になるだろう! fem_sim_00272.txt | 第97地区の出身だな!我があの場所から拾ってきたのだ!親がおらず、奴らだけで生活していたらしいのでな! fem_sim_00273.txt | とはいっても、中々に骨のある者達だぞ。我が立ち退きを要求したときには、食って掛かってきたのだ! fem_sim_00274.txt | うむ!我が企業を初めとする企業連合が、あの場所に工業団地を作る計画なのだ! fem_sim_00275.txt | うむ!開発により金が入り、貧民街の者達も我が配下となるのだから、一石二鳥だな! fem_sim_00276.txt | うむ!希望する者は250人程度だがな!奴らは勤勉であり、忠誠心も高いから我も非常に満足しているのだ fem_sim_00277.txt | 若頭補佐…ではなく、人事部長が言う通りの待遇にしたら、涙を流して喜んでいたぞ! fem_sim_00278.txt | うむ。初任給だが fem_sim_00279.txt | うむ、人事部長も同じことを言っていたな。とは言っても、ゆくゆくは我が配下になるのだがな!ふははははっ! fem_sim_00280.txt | おいおい、何を言っているのだ?奴らには勉学に励んでもらうに決まっているだろうが fem_sim_00281.txt | うむ、マジだ。若頭…ではなくしーえふーおー?が言うには、現代社会では知識が武器になるらしい fem_sim_00282.txt | ゆくゆくは子会社を幾つも立ち上げ、奴らにはその経営を任せるつもりなのだ! fem_sim_00283.txt | まあ、最高の武器は前代未聞空前絶後の魔王である、我の戦闘力なのだがな!ふははっ! fem_sim_00284.txt | うん?違うぞ、奴は我が拾ってきたのだ! fem_sim_00285.txt | 我が第57地区のスラムを散歩していたら、行き倒れていたのだ。そして、助けを求められたから、拾ったのだ fem_sim_00286.txt | 奴は…なんだったかな。えむびーえーだか、なんだか、経営の資格を持っていて、一流企業に就職したのだが…はめられてだったかな? fem_sim_00287.txt | とにかく、上司に無実の罪を着せられて、カグヤに逃げてきたらしい fem_sim_00288.txt | そんなものは、見れば分かるであろう? fem_sim_00289.txt | 有能か無能か、忠義があるかないかなど、見れば分かるではないか fem_sim_00290.txt | ふははっ!喜べ司。貴様も我が見たところ、有能だぞ!今ならば、幹部の席を用意してやろうではないか fem_sim_00291.txt | ふむ、そうか。ならば、仕方ない。しかし、気が変わったならば、いつでも我に下るが良い!ふはははっ! fem_sim_00292.txt | ふははっ!良くぞ来たなアスマザ!歓迎する…ではないな、まずは貴様の部下の件に関して、お悔やみを申し上げよう fem_sim_00293.txt | それで、我にどのような用件だ?実は、我も忙しいのだよ。部下の一人が、無断欠勤していてな fem_sim_00294.txt | つまり貴様は…増山がシャイブを殺害したと考えているのだな? fem_sim_00295.txt | 嘘をつくな。それはただ単に、貴様の手で犯人を確保し、処分したいがためだろう fem_sim_00296.txt | つまり、我が増山を匿っているとでも言いたいのか? fem_sim_00297.txt | バカを言うな。幾つか誤りがあるので訂正しよう。一つ、増山を匿ってなどいない、むしろ行方を捜しているところだ fem_sim_00298.txt | 二つ目。増山は貴様の部下を殺すほど、馬鹿な男ではない。何より、我がそう厳しく命じているからな fem_sim_00299.txt | そして、最後に我が増山を引き渡すことなどあり得ない。奴が容疑を認めない限りな fem_sim_00300.txt | 故にこの一件は我に一任するが良い。貴様は大人しく、市政に励むのだな。悪いようにはしないぞ fem_sim_00301.txt | うむ。それに関しては異論などない。今後も、貴様とは良い関係でありたいからな fem_sim_00302.txt | おまえがやったのか? fem_sim_00303.txt | そうか。それにしては、タイミングが良いとは思わないのか? fem_sim_00304.txt | 貴様が我の元を尋ねた翌日に、増山の死体が発見された。疑うなという方が無理だろう? fem_sim_00305.txt | どうあっても認めぬと言うのだな? fem_sim_00306.txt | ふははっ!愚問だ!我を誰だと思っている?売られた喧嘩は買うまでだ!それに蛮勇を奮いたがる部下達を抑えるような無粋などせぬよ! fem_sim_00307.txt | 正直な話をすれば、増山をやったのは誰なのかは分からぬ!しかし、怪しい者を片っ端から潰していけば、自ずと真実は明らかになるだろう! fem_sim_00308.txt | ふははっ!それでは失礼するぞ!我も戦の準備で忙しいのだからな! fem_sim_00309.txt | ふははっ!貴様らに我に協力するという栄誉を与えようではないか! fem_sim_00310.txt | どうした?先ほど言ったではないか。貴様らペイ・バックを我の仲間にしてやると言ったのだ! fem_sim_00311.txt | おい、司とダリアはどうした? fem_sim_00312.txt | なるほど、先を越されたか!会議が終わってからすぐに駆けつけたのだがな! fem_sim_00313.txt | うむ!その通りだ!だから来たのだ! fem_sim_00314.txt | つまり、あれだ…まずは、貴様らをむざむざとアスマザに渡すのは面白くない。それに、おまえ達がいれば、安心だからな! fem_sim_00315.txt | うむ!正にそんな感じだ!アスマザの方には、司とダリアがいるのだろう?ならば、きっとそうなるはずなのだ! fem_sim_00316.txt | ふははっ!違うぞ!司とダリアがアスマザの人質になっているのだ! fem_sim_00317.txt | それに、ペイ・バックの一員が我の元にいると知れば、雑魚共は無駄な抗争をしかけぬだろうしな! fem_sim_00318.txt | 違和感…というか、とにかく変なのだ!昨夜、寝る前に色々考えたのだが、アスマザらしくないのだ! fem_sim_00319.txt | そこは、我の魔王的な直感によるところが大きいから、凡人には説明できないがな! fem_sim_00320.txt | では、完璧に事情も説明したのだから、早速行こうではないか! fem_sim_00321.txt | ふははっ!ここか、我の部下を殺した輩がいるという倉庫は! fem_sim_00322.txt | 決まっているだろう!我の友であるネモが教えてくれたのだ!貴様らが、どうして我に教えなかったのかは、この際不問とする! fem_sim_00323.txt | うん?作戦?そんなのは不要だろ? fem_sim_00324.txt | 突撃ーーっ! fem_sim_00325.txt | うむ、何もなかったのだ!銃撃戦の間に全て燃やされてしまってな fem_sim_00326.txt | うむ。それとも何か?宿願を果せそうなのか?そのために管理者権限を委譲中ということか? fem_sim_00327.txt | 冗談ではないのか?アイツが表に出てこれるとは…本当にカグヤの心臓が弱まっているのだな fem_sim_00328.txt | 依り代を使っていないのならば、シェルターの代わりをしている、カグヤの心臓が弱まっている以外にないのだからな fem_sim_00329.txt | ならば、それが起きているのだろう fem_sim_00330.txt | うむ。カグヤを制御する管理者がいなければ、魔力が規定値よりも下がった瞬間に、暴走するだろうな。ふははっ! fem_sim_00331.txt | ふむ、それしかないか fem_sim_00332.txt | 我と貴様の仲ではないか!遠慮せず話すが良い! fem_sim_00333.txt | そうだな。今の話からすると、貴様が何をするのかが、よく分からぬ fem_sim_00334.txt | ふははっ!それは言い得て妙だな!いや、事実その通りかもしれぬな! fem_sim_00335.txt | ふははっ!貴様が怒られる光景が、目に浮かぶわ! fem_sim_00336.txt | しかし、アスマザの願いはしかと聞いたぞ!この偉大なる魔王に任せるが良い! fem_sim_00337.txt | 焦らず移動するが良い!案ずるな、時間はまだ余裕があるのだからな! fem_sim_00338.txt | うむ!我もアスマザがどこにいるかは、知らんぞ! fem_sim_00339.txt | 当然である!奴は市長としての最後の責務を果たそうとしているのだ! fem_sim_00340.txt | うん?どうした、ネモ。我は秘密を守ったぞ?アスマザがどこで何をしているのかは、何も言っていないのだが fem_sim_00341.txt | うむ!気をつけて行くのだぞ!無事脱出したら、また会おうではないか!ふはははっ! fem_sim_00342.txt | ふははっ!それは我とネモも同じではないか!まさか、我らの目すら欺くとはな!さすがナツ、と言うべきだな! fem_sim_00343.txt | ふははっ!カグヤの魔力を消費しての魔法だからな、仕方があるまい! fem_sim_00344.txt | 随分と懐かれているな司! fem_sim_00345.txt | やはり、ナツが原因だと分かったときに、回路を切っておくべきだったな fem_sim_00346.txt | うむ…我も疲れたぞ…すっからかんなのだ fem_sim_00347.txt | そうだな…力を尽くすが良い fem_sim_00348.txt | となると…それは無理だな! fem_sim_00349.txt | う、うむ…すまぬ fem_sim_00350.txt | ああ、我は魔力切れだからな。任せたぞ fem_sim_00351.txt | 雪…おまえは、どこにそんな体力が fem_sim_00352.txt | ふははっ!よく分からぬが、面白いことになってるではないか! fem_sim_00353.txt | しかし、綱紀粛正もまた組織の長としての華ではないか fem_sim_00354.txt | ふははっ!部下を疑わぬアスマザらしいではないか!司、我にはバーボンをボトルで頼む fem_sim_00355.txt | ふははっ!ついにダリアも男とまぐわったか! fem_sim_00356.txt | 何なら、我が新生魔王軍の一人として取り上げてくれても構わぬぞ! fem_sim_00357.txt | しかし、司とダリアがまぐわうとはな。めでたいことだ!さあ、産め、増やすが良い!未来の我が臣民が増えるのは、歓迎するぞ! fem_sim_00358.txt | う、うむ…すまぬ fem_sim_00359.txt | ならば、貴様らに子供を、我の元に預ける権利をくれてやろうではないか fem_sim_00360.txt | うむ、祝福してやろうではないか fem_sim_00361.txt | ふははぁ…我にひざまずくがよい fem_sim_00362.txt | 貴様ら…何をしている? fem_sim_00363.txt | 我の質問に答えよ。何をしていた? fem_sim_00364.txt | 我の角を削った…その意味、分かっているのか? fem_sim_00365.txt | 逃げるな逃げるな。せっかく我に挑んだのだから、存分に向ってくるがよい fem_sim_00366.txt | ふははっ!どうやら、まずは鬼ごっこをしたいらしいな! fem_sim_00367.txt | ふははっ!鬼ごっこは終わりか?ならば、ここからが本番だな fem_sim_00368.txt | さあ、全力で向って来い。そして、死ぬが良い fem_sim_00369.txt | 我に戦いを挑む事情か。構わぬ申してみろ fem_sim_00370.txt | なに?我の角を削るのを依頼する者がいるとはな fem_sim_00372.txt | ふははっ、それはこちらの台詞だ fem_sim_00373.txt | アスマザーーっ! fem_sim_00374.txt | ふはははっ!ちょうどいい、ここで雌雄を決しようではないか! fem_sim_00375.txt | ふははっ!今回は貸しとしておいてやろう!何なら、新生魔王軍に入隊する権利を与えてやろう! fem_sim_00376.txt | しかし、我とアスマザの素材が集まったのは良いが、残る一つはどうするのだ? fem_sim_00377.txt | となれば、当然だがダリアのものになるのだろう? fem_sim_00378.txt | あるのだが?なんだ、歯切れが悪いな fem_sim_00379.txt | ふははっ!そのようなものは、勢いと流れだ! fem_sim_00380.txt | ふははっ!そうだな、我も興が乗ってきたぞ fem_sim_00381.txt | ふははっ!良いではないか!我とアスマザの強さを万人に知らしめることができたぞ! fem_sim_00382.txt | いーってやろーいってやろー fem_sim_00384.txt | それに、飲ませるのは司でないとダメなのだろう? fem_sim_00385.txt | ふはっはっ!本当に縮んでいるではないか! fem_sim_00386.txt | ふむ…しかし、しばらくはこのままでも良いのでは? fem_sim_00387.txt | まあ、それは否定できぬな! fem_sim_00388.txt | ふはははっ!何故かよく分からぬが、我を召喚した者がいるようだな!よかろう!この力、貸してくれようではないか! fem_sim_00389.txt | うん?なんだ、我を召喚したのは真琴か?ふむ…願いは、助けて欲しいか fem_sim_00390.txt | ああ、良いぞ何も言わなくとも。召喚された者として、召喚主の考えは手に取るように分かるからな! fem_sim_00391.txt | ふははっ!では、名乗ろうではないか!我が名はシモーネ・バドゥアヴェーラ! fem_sim_00392.txt | カグヤに君臨する魔王組組長にして、三千世界に覇を唱えた元魔王である! fem_sim_00393.txt | ふははっ!貴様らに恨みはないが、召喚された者としての義務を、これより遂行することにしようではないか! fem_sim_00394.txt | それでは行くぞ!我が拳、受けてみよ!ふはははっ! fem_sim_00396.txt | ふははっ!よく分からぬが、面白いではないか! fem_sim_00397.txt | ふははっ!だが、めでたいではないか! fem_sim_00398.txt | うん?どうやら、召喚の効果が切れたようだな fem_sim_00399.txt | ふははっ!では、さらばだ!また相まみえようではないか! fem_sim_00400.txt | うむ…これは、本当に司と真琴なのか? fem_sim_00401.txt | 人とは…ここまで環境に適応できるものなのだな fem_sim_00402.txt | うむ。あの一件に多少なりとも関わった我も、同じ意見だ fem_sim_00403.txt | しかし、公金を流用して何をしているのだ、その人物は? fem_sim_00404.txt | その代わり、正邪はあるがな fem_sim_00405.txt | それで、貴様は先程から何をしているのだ? fem_sim_00406.txt | うむ、もちろん覚えているぞ。まさか、我を召喚することができる魔法具があるとはな! fem_sim_00407.txt | あれは、中々に愉快だったぞ。やはりカグヤは面白い街だな!ふははっ! fem_sim_00408.txt | それで、その魔法具に貴様は何をしているのだ? fem_sim_00409.txt | しかし、何故それを我の部屋でやっているのだ? fem_sim_00410.txt | ふむ。何となくならば、仕方ないか fem_sim_00411.txt | それで、作業は順調なのか? fem_sim_00412.txt | ふむ。面白そうだな fem_sim_00413.txt | どれ、我にも見せてみるが良い fem_sim_00414.txt | むっ、ネモばかりずるいぞ。我にもやらせるが良い fem_sim_00415.txt | 我にもできるぞ、それくらい! fem_sim_00416.txt | 違うぞ。我のスペックについてこれる魔法具がないだけだ。我は悪くない fem_sim_00417.txt | 壊してなどいないぞ!何もしないのに、勝手に壊れたのだ! fem_sim_00418.txt | 我は決して魔法具音痴などではないぞ! fem_sim_00421.txt | だろうな fem_sim_00422.txt | う、うむ…そうだな fem_sim_00423.txt | うむ。大した被害は出ないだろう fem_sim_00424.txt | ああ、カグヤは今夜も平和そのものだ。ふははっ! fem_sim_00425.txt | それで…これは一体、どういうことなのだ? fem_sim_00426.txt | これは…カチコミではないのだよな? fem_sim_00427.txt | カチコミでもないのに、周囲を取り囲まれることになるとはな fem_sim_00428.txt | しかし、奴らの目的は何なのだ?さっぱり意味が分からぬぞ?窓の外からは」まことー」という声が聞こえるが fem_sim_00429.txt | だが、奴らはあくまでも一般人なのだろう? fem_sim_00430.txt | 真琴と友達になることか fem_sim_00431.txt | なあ、この様な異常事態は…いつからなのだ? fem_sim_00432.txt | 一週間前か…一週間前 fem_sim_00433.txt | はっ!?一週間前と言えば fem_sim_00434.txt | ふ、ふははっ!我は急用を思い出したので fem_sim_00435.txt | わ、我は悪くないぞ!?そうだ、弁護士!弁護士を呼ぶが良い!それまでは、黙秘するぞ! fem_sim_00436.txt | ふははっ!法律で定められているではないか!弁護士を同席させる権利が fem_sim_00438.txt | け、権利は…放棄する fem_sim_00439.txt | は、話したいのだが…それでは、友を裏切ることになる fem_sim_00441.txt | ぎくっ!? fem_sim_00443.txt | し、しかし…奴が出るかどうか fem_sim_00444.txt | わ、分かった!連絡する!そ、それで…どうすれば良いのだ? fem_sim_00445.txt | ど、どこに呼び出せば fem_sim_00446.txt | う、うむ…分かった fem_sim_00447.txt | し、仕方がないだろうが!雪だぞ!?雪が本気で怒ってるんだぞ!? fem_sim_00448.txt | わ、我は死など恐れないが…あれは無理だ fem_sim_00449.txt | だとしてもだ!無理なものは無理なのだ!我の魔王的勇敢さでも無理なのだ! fem_sim_00450.txt | う、うむ。暴力は何も生み出さぬぞ? fem_sim_00451.txt | う、うむ…素直に話すぞ fem_sim_00452.txt | こ、これ以上…怒らないな? fem_sim_00453.txt | しかも、魔法具の力によって増幅した、制御の利かない願望だ fem_sim_00454.txt | まあ、普通の状態で友達になって欲しい、と言ったわけではないな fem_sim_00455.txt | つまり、満たされたグラスと空のグラス。どちらが先に、溢れるかということなのだ fem_sim_00456.txt | とはいっても、どこまで残るかは不明だな。そして、その者達が、当初からどこまで真琴と友誼を結びたかったのかも不明のままだ fem_sim_00457.txt | しかしな…そうすると、文字通りに全てなかったことになる。暴走以後に友誼を結んだ相手からは、真琴との思い出も消えることになるだろう fem_sim_00458.txt | ふははっ!我だ!しっかりとランチタイムをずらして電話をしてやったぞ!感謝するが良い! fem_sim_00459.txt | うむ!デリバリーを所望する。サンドイッチを15人分。アイスコーヒーLサイズを14個。それから、ミルクを1つ頼む fem_sim_00460.txt | 適当で構わぬ! fem_sim_00461.txt | うむ、問題ないぞ!では、道中気をつけるが良い!ふははっ! fem_sim_00462.txt | ふはははっ!良くぞきたな雪!大儀であった!褒めてつかわす! fem_sim_00463.txt | して、雪。アメリアの経営は順調か? fem_sim_00464.txt | そうかそうか!それは良いことだな! fem_sim_00465.txt | おい、小僧! fem_sim_00466.txt | いつも通り、そこにある物を詰めている者に配ってこい fem_sim_00467.txt | ふははっ!良いではないか fem_sim_00468.txt | おいおい、まさか貴様…気付いてないのか? fem_sim_00469.txt | 決まっているだろうが。小僧…ああ、キンブリーというのだがな。奴は貴様に懸想しているのだ fem_sim_00470.txt | 小僧もまだまだ修行が足りぬようだな、ふははっ! fem_sim_00471.txt | 小僧が言うには、貴様の優しげな雰囲気に惹かれたなどと抜かしていたな fem_sim_00472.txt | しかし、本当に貴様は気付かなかったのか?我から見れば、あれほどに露骨なのもないのだが fem_sim_00473.txt | ふむ。ならば、試しにキンブリーと交際してみてはどうだ? fem_sim_00474.txt | ふむ、そうか。それならば、仕方ないか fem_sim_00475.txt | それで、その相手は誰なのだ? fem_sim_00476.txt | なるほど。どうやら、本気のようだな fem_sim_00477.txt | ああ、その通りだ。しかし、すまなかったな。知らぬとはいえ、キンブリーとの交際を薦めるとは fem_sim_00478.txt | それで、どうするのだ? fem_sim_00479.txt | うん?何を慌てているのだ?好いた相手には、感情を伝えるのが普通だろ? fem_sim_00480.txt | ふははっ!雪も中々に可愛いところがあるではないか! fem_sim_00481.txt | となると、我が一肌脱いでやろうではないか!? fem_sim_00482.txt | ふははっ!礼など無用だ。雪と司には世話になっているからな!これくらいは当然なのだ! fem_sim_00483.txt | 我は義理堅い聖人君子の魔王…ではなく、組長なのだからな! fem_sim_00484.txt | まあ、どうしてもというならば、我の魔王的な優しさに泣いて感謝するが良い!ふははっ! fem_sim_00485.txt | ふははっ!カフェ・アメリアだな!?貴様の従業 fem_sim_00486.txt | 何故、電話を切ったのだ!?カフェ・アメリアで間違いないな!? fem_sim_00487.txt | むっ、間違えたか。そうか、すまんな。おかしいな…この番号で合ってるのだが fem_sim_00488.txt | やはり番号は合ってるではないか!?我を虚仮にするのも大概にせぬか! fem_sim_00489.txt | うむ、実はだな…いや、違うぞ、我はシモーネなどではないぞ!? fem_sim_00490.txt | 大体にして、シモーネと声が違うではないか!貴様の知るシモーネは、このような声をしていないだろう!? fem_sim_00491.txt | な、なに!?馬鹿なことを言うな!雪は我の目の前にいるのだぞ!? fem_sim_00492.txt | ま、まさか!?待ってろ今調べるからな!そのまま、電話を繋いでおけよ!? fem_sim_00493.txt | き、貴様…雪は正真正銘の本物だぞ!?おちょくるのもいい加減にせぬか! fem_sim_00494.txt | そもそも、我が魔王組の事務所に、そう易々と侵入などできるわけなかろう! fem_sim_00495.txt | なっ!?ぐぬぬ…やるではないか。ネモの作った魔法具と、我の魔王的演技を見破るとは fem_sim_00496.txt | だが、バレたのならば仕方ないな!ふははっ!我が名はシモーネ・バドゥアヴェーラ!魔王組組長だ! fem_sim_00497.txt | むっ、それもそうだな。確かに、これは話しにくくてしかたない fem_sim_00498.txt | 待たせたな。それで話と言うのは、あれだ。貴様の店の従業員であり、妹の雪の身柄は預かったのだ! fem_sim_00499.txt | ふははっ!妹の身が心配だろう?怪我をしてないか気になるだろう? fem_sim_00500.txt | 当然だ!我が、そのような非道をすると思ったのか?馬鹿にするでない! fem_sim_00502.txt | ふははっ!そうだったな!雪を返して欲しければ、今夜8時に倉庫街西B8地区に来るが良い! fem_sim_00503.txt | 仲間を連れてくるのは、もちろん構わぬ!ただし、警察には連絡をするな!もしも、それを破れば fem_sim_00504.txt | あれだ…雪に酷いことをするぞ。そう、とても酷いことなのだ…うむ fem_sim_00505.txt | なっ!?そ、そんな酷いことを、我がするはずないだろうが!貴様…本当に人間か? fem_sim_00506.txt | そのような残虐なことを思いつくなど…貴様は人としての心を失った悪魔か? fem_sim_00507.txt | そ、そんな事実などないぞ!?どこの出版社だ、そのような偽書を発行したのは!? fem_sim_00508.txt | 弁護士を立てて然るべき手段を講じてくれるわ! fem_sim_00509.txt | いかにも。しかし、貴様が口にした悪魔染みた所業まではせぬから、安心しろ。魔王の我でも、ドン引きしたぞ fem_sim_00510.txt | その通りだ!ふははっ、では待っているぞ! fem_sim_00511.txt | しかし、お前が懸想する相手は、恐ろしいことを言うやつだな fem_sim_00512.txt | うん?さっきネモが言ったではないか?雪の望みを叶える手助けだと fem_sim_00513.txt | 囚われた姫を助けに来る王子。完璧だな! fem_sim_00514.txt | うん?何かおかしなことを言ったか? fem_sim_00515.txt | 身近な存在を奪われることで、その大事さに気付く。そして、困難を乗り越えて、それを取り戻す。完璧ではないか? fem_sim_00516.txt | ふはははっ!良くぞ恐れずに来たな!その勇気…いや、蛮勇か褒めてつかわす! fem_sim_00517.txt | むっ、違うぞネモ。高笑いは、もっと力強く傲慢な感じでせなばならない fem_sim_00518.txt | うむ、それで良い fem_sim_00519.txt | ふははっ!断固として拒否する! fem_sim_00520.txt | 簡単だ。雪を取り戻したければ、見事我に打ち勝ってみせよ!美しき姫を取り戻すべく、この魔王を屠ってみせるが良い! fem_sim_00521.txt | 魔王に囚われた美しい姫を救い出すのは、王子に課せられた使命なのだからな! fem_sim_00522.txt | さあ、王子よ!美しき姫を救うために、剣を抜くが良い! fem_sim_00523.txt | ほう、向ってくるか!その意気や良し! fem_sim_00524.txt | 行くぞ、司! fem_sim_00525.txt | うん?なんだ? fem_sim_00526.txt | ほぉ…山岡工業とトラヴィスファミリーの抗争か fem_sim_00527.txt | そのようだな。とりあえず、先に向こうを潰すとするか fem_sim_00528.txt | ふははははっ!者共、突撃ーーー! fem_sim_00529.txt | ふはははっ!どうしたどうした? fem_sim_00530.txt | うむ…そうだな fem_sim_00531.txt | ああ、皮肉の一つでも返すと良い。ふははっ! fem_sim_00532.txt | 余り面白くはないな。流れ弾の弾道を変えて、雪の体に向けるとは fem_sim_00533.txt | ふざけるなよ。我と貴様の仲だ、多少の無礼は許そう。それでも、限度というものがあるぞ fem_sim_00534.txt | そのようなことなど、我らはとうに理解しているのだぞ? fem_sim_00535.txt | 我とネモは貴様の宿願をよく知っている。故に、そのような脅しは無粋だぞ fem_sim_00536.txt | 素直に話すと…我にも判断できぬ fem_sim_00537.txt | アスマザの宿願の強さは、我もネモも知っているだろう? fem_sim_00538.txt | まあ、我はその直後に封印されたから、ネモの方がよく知っているか fem_sim_00539.txt | ああ、分かっているさ。二人は我の友人だ。しかし、だからこそ悩んでいる fem_sim_00540.txt | 我ら三人は、長い時を生きてきた。故に、ひたすら孤独に一つのことを求める辛さは知っているだろう? fem_sim_00541.txt | そのために雪を犠牲にするのは、業腹ではあるが。しかし、二者択一であるのも事実だ fem_sim_00542.txt | その逆もまた、然りだ fem_sim_00543.txt | 故にな、我は結論を出したのだよ fem_sim_00544.txt | 我には分からぬ!ふはははっ! fem_sim_00545.txt | いや、傍観するなどとは言ってないぞ。我はな…逃げようと思う fem_sim_00546.txt | うむ!この判断を、他の奴に押し付けて責任から逃げてやろうではないか! fem_sim_00547.txt | 天秤にかかっているのは、アスマザと雪の物語だ fem_sim_00548.txt | 翻って雪の物語の登場人物は、あいつら全員だ。ならば、舞台に引きずり出すのも我らの役目であろう! fem_sim_00549.txt | それにな、姫を助けるのは王子の役目だ fem_sim_00550.txt | ふははっ!全員揃っているな、重畳重畳 fem_sim_00551.txt | 勘違いするな。確かに雪にちょっかいをかけている者がいるが、それは我とネモではない fem_sim_00552.txt | アスマザこそがレグントであり、このカグヤを創造した存在だ fem_sim_00553.txt | ああ、本当だ。そして、アスマザの宿願は、彼女の復活にある fem_sim_00554.txt | その通りだ。奴はずっと待っていたのだよ。カグヤを創造したときから、ずっとな fem_sim_00555.txt | 器として、子孫の方が適当なのは、何となく理解はできるだろう?遺伝子などが、その好例になるがな fem_sim_00556.txt | ああ、その通りだ。奴は自らの市長としての権限を雪に、まずは委譲させる fem_sim_00557.txt | それと同時に…雪も fem_sim_00558.txt | うむ。長き友の宿願が果たされるのは、我らにとっても望むところよ fem_sim_00559.txt | 長き友が散るところなど、我らは見たくないのでな fem_sim_00560.txt | ふははっ!言葉にするまでもなかろう fem_sim_00561.txt | うむ。我は貴様の動きを封じるのが役割らしい fem_sim_00562.txt | 決まっているだろうが。雪を助けたい者が四人、犠牲にしたい者が一人。どちらにつくかは明白よ fem_sim_00563.txt | ふははっ!貴様は何を言っている?ネモがそのような、無難なことを考えると思うか? fem_sim_00564.txt | 動きたいか?動けぬだろう?十全な貴様ならまだしも、魔法を発動しながらは…ああ、そうだな。貴様の言葉を借りれば、不可能だ fem_sim_00565.txt | ふははっ!これこそ王子の特権よな!胸を張って行くが良い fem_sim_00566.txt | ふはははっ!遅れてすまなかったな!この我が貴様らに祝福を与えてやろう!感謝するが良い、元魔王の祝福なのだからな! fem_sim_00567.txt | うむ。せっかく築いた組織と資金が、文字通りの灰燼に帰すところだった。ご苦労だったな、貴様ら。なんなら、我の配下になっても良いんだぞ fem_sim_00568.txt | ふははっ!それで、いつ子をなすのだ? fem_sim_00569.txt | ふははっ!我も話だけは、アスマザとネモから聞いたな!はっきり言って、我はナツの祖母に会いたくない! fem_sim_00570.txt | うん?その言い方だと、二人が別れることを前提にしていないか? fem_sim_00571.txt | ふははっ!だらしない顔をしているということは、司とナツの子供をあやす光景でも想像したのだろう! fem_sim_00572.txt | ああ、そうだな fem_sim_00573.txt | うむ。権限の委譲が、あの時に始まっていたとは気付くはずもあるまい fem_sim_00574.txt | しかも、創造主たる貴様、そして冬那を騙してまでだ fem_sim_00575.txt | うむ。考えられなくはないな。カグヤは自らの住人を盾に、ナツに権限を受諾するように求めているのかも知れぬ fem_sim_00576.txt | ナツはカグヤに取り込まれ、人ではなく…生命の理から外れる fem_sim_00577.txt | ああ、元はナツであった「何か」だ fem_sim_00578.txt | 平均的な市民の魔力量ならば、あと十日ほどで吸い尽くされるだろう fem_sim_00579.txt | つまり、カグヤに住む市民の半数以上が、その程度の期間で死ぬ fem_sim_00580.txt | うむ。不可能だ fem_sim_00581.txt | 貴様の方はどうなのだ?カグヤの管理者権限の譲渡はできぬのか?そう…ナツの様にではなく、極々普通に…穏便にだ fem_sim_00582.txt | となれば…我らを含めたカグヤの全生命と fem_sim_00583.txt | アスマザ fem_sim_00585.txt | 皮肉だな。その方法を潰したのが、ナツの身内なのだから fem_sim_00586.txt | アスマザ…決断するしかないぞ fem_sim_00587.txt | ああ、当然だ fem_sim_00588.txt | ふははっ!すまぬな! fem_sim_00589.txt | 水に流すが良い! fem_sim_00590.txt | 故にカグヤが制御できないようになっているのだ。同時に、カグヤに対するアスマザからの魔力供給も止まっている形だ fem_sim_00591.txt | その機能が失われているために、先程アスマザがテレビで発表したことが発生している。つまり…魔力量の少ない者から死んでいく fem_sim_00592.txt | そうなれば、誰一人としておまえを認識できない。何故なら、このカグヤ自身がおまえなのだから fem_sim_00593.txt | 皆死ぬ。我らもいずれは、死ぬだろう fem_sim_00594.txt | 何を驚いている。もしや、強制するとでも思ったのか?我が身惜しさに、友を犠牲にするとでも? fem_sim_00595.txt | それを言うならば、我のせいよ。すまぬ…あの時にナツの話を聞いていれば、このようなことにならなかった fem_sim_00596.txt | 本気とは? fem_sim_00597.txt | ふははっ!それが良かろう!愛する者と共に逝くならば、恐怖も薄れるというものだ fem_sim_00598.txt | くそっ! fem_sim_00599.txt | ふははっ!よくきたな司!褒めて遣わすぞ! fem_sim_00600.txt | それより司。貴様らペイ・バックはいつになったら、我が配下になるというのだ? fem_sim_00601.txt | むっ!?本当か?ふはははっ!言質を取ったからな、撤回はできぬぞ! fem_sim_00602.txt | ああ、そうだ。一つだけ貴様に良い情報がある fem_sim_00603.txt | カグヤの西28番スラムが、来年に再開発されることとなったのだ fem_sim_00604.txt | 一口乗らぬか? fem_sim_00605.txt | ふはははっ!良いではないか!我は、奴との約束で、魔王として覇を唱えられぬのだからな! fem_sim_00606.txt | うん?我はそんなこと言ったか? fem_sim_00607.txt | ふはははっ!来てやったぞ! fem_sim_00608.txt | ふははっ!今日こそ魔王の角と、竜の逆鱗を剥ぎ取ってくれるわ! fem_sim_00609.txt | まさか…我らの記憶まで消すとはな fem_sim_00610.txt | うむ。それにナツの決意を無駄にすることになるぞ fem_sim_00611.txt | ふははっ!決まりだな!さて、では具体的にどうする? fem_sim_00612.txt | ふむ…しかも、今の我らはカグヤ…いや、ナツによって力を抑えつけられている。力押しも叶わぬか fem_sim_00613.txt | 正気か?蛮勇は身を滅ぼすぞ? fem_sim_00615.txt | ふははっ!息災でな! fem_sim_00616.txt | さすがは恋人だな。扱い方が分かってる fem_sim_00617.txt | さあ、始まったぞ fem_sim_00618.txt | うむ。司がアスマザに選ばれなかったのは、男だったからだな、ふははっ! fem_sk1_00001.txt | 結ちゃん。そろそろ着替えない? fem_sk1_00002.txt | あれ?なんかいいことでもあった? fem_sve_00004.txt | えっと…南逢瀬に行くには fem_sve_00005.txt | ううぅ…漢字はまだあんまり読めないよ fem_sve_00006.txt | あたしの名前は…スヴェトラーナ・グルチェンコです。スヴェータって呼んでくれると、嬉しい、です fem_sve_00008.txt | 南逢瀬は、雪がいっぱい降るんだよね。雪かー…あんまり見たことないんだよね fem_sve_00009.txt | 大丈夫…きっと大丈夫。日本には良い人がいっぱいって、ママが言ってたから fem_sve_00010.txt | だから、きっと…あたしなら、できるんだ fem_sve_00011.txt | 会いに行くからね…必ず fem_sve_00012.txt | ねえねえ。冬休みは、まず何をしようか? fem_sve_00013.txt | きっとさ、今年の冬休みは楽しくなるはずなんだ。だからさ、何をしようか今から考えようよ fem_sve_00014.txt | ていうか、あたし的にやりたいっていうか、絶対にやるべきことがあるんだよね fem_sve_00015.txt | えぇー、何それー。しょせん雪かきじゃんかー fem_sve_00016.txt | あたしが南逢瀬で過ごせる冬は、今回限りなんだよ!留学は一年だけなんだから! fem_sve_00017.txt | 来るは来るけど、今年の冬は一回限りなのは変わらないんだよ!だから、雪かきなんていうのはダメなの! fem_sve_00018.txt | い、いや…ナメてないよ? fem_sve_00019.txt | え?死ぬの…マジ? fem_sve_00020.txt | 何それ…怖いんだけど fem_sve_00021.txt | うぅー、分かったよー。でもさ、それだけじゃなくて、もっと…こう、青春で若々しいやつもしようよー fem_sve_00022.txt | ふっふーん、やっぱり美玖も興味があるんだね。それなら恥ずかしがらずに、素直に聞けば良いのにさ fem_sve_00023.txt | うーんと…これ!これだよ!かまくらっていうのを作るんだ!ていうか、これ絶対にやりたい! fem_sve_00024.txt | だよね!広中もそう思うよね! fem_sve_00025.txt | あとは、雪原での座禅とか! fem_sve_00026.txt | えへへっ、ありがと!やっぱり、持つべきものは親友だよね! fem_sve_00027.txt | はぁー、そもそもさ、雪ってなんで降るんだろう fem_sve_00028.txt | むー、そういうことじゃなくてさー fem_sve_00029.txt | え?う、うん…まあ、そんな感じ fem_sve_00030.txt | だってさー、あたしが住んでたロシアのソルヴェって町はこんなに雪は降らなかったし fem_sve_00031.txt | 留学初日に雪を見たらさ、そりゃーテンション上がっちゃうじゃん? fem_sve_00032.txt | そうは言うけどさ、三人とも飽きないの? fem_sve_00033.txt | それならさ、南逢瀬の人たちは皆そうなのかな? fem_sve_00034.txt | ふーん、そっか。まあ、この雪があってこその、南逢瀬って感じなんだねー fem_sve_00035.txt | うぅ…それなのに、夏は暑いんだよね fem_sve_00036.txt | 良いところないじゃんかー fem_sve_00037.txt | うん!京都好き!ゲイシャさんと会いたい!あっ、あと…えっと、ゆどーふ?食べてみたい!それからそれから、木刀買いたい! fem_sve_00038.txt | 夏になったら、京都に行くんだよね!楽しみ! fem_sve_00039.txt | え?そうなの?でも、ゲイシャさんいないよ? fem_sve_00040.txt | でもでも、京都に行くのは夏だよね?冬は練習にならないじゃん fem_sve_00041.txt | うーん、確かにそっか…やんごとなき場所と似てると言われると、そこはかとなく高貴な感じがするね fem_sve_00042.txt | へ?時代劇だよ?ほら、あたしって古い言い方?っていうか、こう…現代的じゃない言葉って苦手じゃん? fem_sve_00043.txt | だから、時代劇見て勉強してるんだ。えっと…暴れん坊副将軍だったっけ? fem_sve_00044.txt | うん!あっ、でもでも、ここが京都に似てなくても大丈夫だよ! fem_sve_00045.txt | あたし、この町が好きだから、きっと慣れれば、寒い冬も暑い夏も好きになれるからね! fem_sve_00046.txt | でもさ、明日から来る転校生も慣れるのは大変だろうねー fem_sve_00047.txt | とうとう宗冬の家にもお隣さんができるんだねー fem_sve_00048.txt | それにしても楽しみだなー。広中を今日こそはギャフンって言わせるのが fem_sve_00049.txt | へ?そうなの? fem_sve_00050.txt | ふっふーん、今日のあたしはこの前のあたしとは違うんだかんねー fem_sve_00051.txt | 手加減なしの真剣勝負なんだからね! fem_sve_00052.txt | あったりまえじゃん!偉大なる我がロシアの力を思い知らせてやるんだから! fem_sve_00053.txt | むっ、やっぱりそのキャラ…アメリカ相手には、なおさら負けられないね fem_sve_00054.txt | そんじゃあ始めるからね。あっ、広中はずっと右側ね。こっちに来たらダメなんだから fem_sve_00055.txt | ふふっーん、しょせんはアメリカ人だね。こういう姑息な攻撃方法しか持たないなんて fem_sve_00056.txt | さあ、偉大なるロシアのへ? fem_sve_00057.txt | え?なんで?ちゃんと避けたのに fem_sve_00058.txt | え?ちょ、え?なんで? fem_sve_00059.txt | ま、まだだし…二セット先取した方が勝ちだし fem_sve_00060.txt | ちょ、ずるっ!タイミングずらすのずっこい! fem_sve_00062.txt | うううぅ…ぐすっ fem_sve_00063.txt | ううぅ…美玖ぅ fem_sve_00064.txt | 広中が…いじめた fem_sve_00068.txt | ふっふーん!我がロシアの偉大さを思い知ったか! fem_sve_00070.txt | ロシアの前身だからセーフ。ロシア人は小さなことは、気にしないから fem_sve_00071.txt | うん?どゆこと? fem_sve_00072.txt | まあ、ゲームだし fem_sve_00073.txt | それにインドよりはマシだし fem_sve_00074.txt | あっ、知ってるー!この前、美玖と一緒に観たよねー。そう言えば、効果音もちょくちょく似てるのあったかも fem_sve_00075.txt | その中にね、ヨガの達人で手足が伸びる人が出てくるんだ。それが元ネタなんだって fem_sve_00076.txt | すっごく面白い映画だったよ。とにかく主人公がセコくて卑劣で手段を選ばないところが fem_sve_00077.txt | なになにー、どうしたの宗冬ママ? fem_sve_00078.txt | 全然問題ないよー。それで、何かあったの? fem_sve_00079.txt | 区長さんって…新造あんつぁだよね?そこから連絡が来たんだ fem_sve_00080.txt | なるほど、分かったよ。南逢瀬の先輩として、後輩を助けないとだね fem_sve_00081.txt | それで、その後輩はどこにいるの? fem_sve_00082.txt | オッケーだよ。あたし達に任せておいて! fem_sve_00083.txt | えへへっ、聞いた?あたしってば、頼りになるんだって fem_sve_00084.txt | でしょでしょ?えへへ fem_sve_00085.txt | そう言えばさー、転校生ってどんな子なの? fem_sve_00086.txt | うーん、美玖が知らないってことは、怪しげな臭いがするね fem_sve_00087.txt | え?なんとなーく、そう思っただけ fem_sve_00088.txt | うん、そうだね!なんかその子って方向音痴っぽいから、あたしがしっかり面倒を見てあげないと fem_sve_00089.txt | ふふっ、方向音痴の後輩かー。なんだか可愛いね fem_sve_00090.txt | むっ、どういうこと? fem_sve_00091.txt | え、えっと…そんなこともあった、かな…? fem_sve_00092.txt | き、記憶っていうのは…日々楽しい思い出で上書きされていくから仕方ないんだよ fem_sve_00094.txt | だ、だってさー、周囲が全部山だから、どっちに行けば良いのか、分からなかったのもあるし! fem_sve_00095.txt | し、仕方ないんだよ!やりたいことがあったんだし! fem_sve_00096.txt | だよねだよね!大事なのは今だよね! fem_sve_00097.txt | まあ、あたしって愛されキャラだからね。みんなが甘くなるのも仕方ないって感じだし? fem_sve_00098.txt | そっかー。それなら、ロシアの保護される希少動物っていうと…アムールトラ? fem_sve_00099.txt | な、なに?なんで笑うの?あたしってトラっぽいでしょ?強くて、カッコよくて、最強の捕食者って感じで fem_sve_00100.txt | 実際に南逢瀬のトラって呼ばれても不思議じゃないって、あたしは思ってるんだけど fem_sve_00101.txt | え?ないよ?あっ、でも動物番組では見たことあるよ fem_sve_00102.txt | 似てる似てる。すっごく似てるよ! fem_sve_00103.txt | え?なになに? fem_sve_00105.txt | なんか、納得がいかない。他にないの?こう…名前からして強そうなの fem_sve_00106.txt | ロシアデスマン…!そんな動物がいたなんて知らなかったよ fem_sve_00107.txt | でも、強そうな名前だよね!ロシアのデスマンだし!あたし、それが良い! fem_sve_00108.txt | 今日からあたしは、南逢瀬のロシアデスマンね! fem_sve_00109.txt | あっ、いたいたー! fem_sve_00110.txt | うんうん、人の言うことをちゃんと聞くっていうのは、良いことだよね fem_sve_00111.txt | だよねー。南逢瀬の人じゃないってすぐに分かるよね fem_sve_00112.txt | でもさ、それもこの町に慣れれば分からなくなるよね。ほら、今のあたしみたいにさ fem_sve_00114.txt | あれ?もしかして、香子ってば美玖たちと知り合いなの?あっ、あたしスヴェトラーナ・グルチェンコ fem_sve_00115.txt | むふふっ、スヴェ先輩って呼んでいいからね! fem_sve_00116.txt | そして、あたしと美玖は同い年!それにそれに、あたしの方が南逢瀬に長くいるから、その意味でも先輩だね! fem_sve_00117.txt | うんうん、そうだよね!先輩っていうのは、日本の良き文化だよね! fem_sve_00118.txt | それでそれで、香子は美玖たちとどんな関係なの? fem_sve_00119.txt | あれ?ということは、その後は? fem_sve_00120.txt | そっかー。良かったね、美玖、宗冬、広中!幼馴染みと再会できて! fem_sve_00122.txt | え…うん、ありがとう、美玖 fem_sve_00123.txt | あ、あれだよね!美しい友情の始まりってやつだよね! fem_sve_00124.txt | そして、あたしがスヴェトラーナ・グルチェンコ!ロシアから留学してきたんだ! fem_sve_00125.txt | そして人は、南逢瀬のロシアデスマンって呼ぶんだよ! fem_sve_00126.txt | ヴィーフホリって…あの…ヴィーフホリ? fem_sve_00127.txt | だ、騙された fem_sve_00128.txt | な、なな、何でもないよ!べ、別に騙されてなんてないから! fem_sve_00129.txt | そ、そうなんだよ…あ、あたしは南逢瀬のロシアデスマンって呼ばれてるんだよ…お、泳ぎが…上手だから fem_sve_00130.txt | え?う、うん、そうだね。可愛いよね…ありがと、香子 fem_sve_00131.txt | ふふっーん、どう?すごいでしょ、あたしの家 fem_sve_00133.txt | 怒られてやんのー fem_sve_00134.txt | 美玖のおねえさんかー。まだ会ったことないんだよね fem_sve_00135.txt | 確か、後を継ぐ予定なんだよね?それから、アイスホッケーがものっすごい上手なんだっけ? fem_sve_00136.txt | あっ、でもでも。それを言うなら、広中と宗冬もお坊ちゃんだよね? fem_sve_00137.txt | 広中の家はお酒作ってるし建築業やってるし、宗冬の家は地主なんだよ fem_sve_00138.txt | 美玖ママ、ただいまー fem_sve_00139.txt | それじゃあさ、せっかくだし、立ち話もなんだし、何より寒いし、あたしの家に行こうよ fem_sve_00140.txt | ロシアデスマン言うな。生息地って言うなー! fem_sve_00141.txt | それにねそれにね、今日は美玖ママが特製のお団子を作ってくれてるんだ!だからね、香子も一緒に食べようよ fem_sve_00142.txt | ねえねえ、美玖ママー。お団子、できてる? fem_sve_00143.txt | やったー。美玖ママ、ありがとう! fem_sve_00144.txt | もちろんだよ! fem_sve_00145.txt | あーーー!にゅー、そこはあたしの席だよ! fem_sve_00146.txt | むぅー。あたしの時とにゅーの反応が違うんだけど fem_sve_00147.txt | とにかく、にゅー!そこの席はあたしのなの!昨夜はベッドの右側を譲ったじゃんか fem_sve_00148.txt | 一番大きなお団子が取りやすいから、そこに座るって決めてたの fem_sve_00150.txt | まあ、美玖が言うなら仕方ないけど…ほら、にゅー fem_sve_00151.txt | まあね。にゅーはあたしの相棒みたいな感じだし fem_sve_00152.txt | ねえねえ、美玖ママ。食べても良い? fem_sve_00153.txt | えへへっ、それじゃあいただきまーす! fem_sve_00155.txt | え?にゅーも食べたいの? fem_sve_00156.txt | しょうがないなー。少しだけだからね?にゅーは体が小さいんだから fem_sve_00157.txt | どういたしまして fem_sve_00158.txt | ところでさ、香子はどうして今の時期に転校してきたの? fem_sve_00159.txt | へ?怪我…? fem_sve_00160.txt | そうだったんだね…早く完全に治ると良いね fem_sve_00161.txt | ていうことは…えっと芸術家さんとか、そんな感じの仕事なの? fem_sve_00162.txt | ねえねえ、有名な作家さんなの? fem_sve_00163.txt | ホラー!?マジで! fem_sve_00164.txt | へ?どれ?最近観た日本のホラーっていうと…うーん、口裂け女を捕獲しようとするやつ? fem_sve_00165.txt | あっ、あれね!面白かったー! fem_sve_00166.txt | あ、あれは武者震いだし。怖いから震えてたわけじゃないし fem_sve_00167.txt | ほ、ほら…粘液人間に襲われた時に、美玖とにゅーを守らないとダメじゃん? fem_sve_00168.txt | それでどうやって戦うかをイメージしてたら、こう…血が滾ってきた的な? fem_sve_00169.txt | なっ!そ、そんなことないし! fem_sve_00170.txt | うん、どうしたの?かしこまって?で良いんだっけ? fem_sve_00171.txt | へ?来たかったからだよ?そうじゃなかったら、来るわけないじゃんかー fem_sve_00172.txt | まあねー。あたしレベルの優等生なら、選ばれて当然だし?ロシアを代表するに相応しいでしょ? fem_sve_00173.txt | ふっふーん、あたしはアイスホッケーが超上手いんだよ fem_sve_00174.txt | えへへっ、美玖って良い人なんだよ。あたしに日本語教えてくれたりするし、色々とお世話になってるし fem_sve_00175.txt | あのねあのね、あたしと美玖は交換日記をしてるんだ fem_sve_00176.txt | あたしね、日本語は話せるけど、読んだり書いたりするのが苦手なんだ fem_sve_00177.txt | だから読み書きの練習で、美玖と毎日交換日記をしてるの fem_sve_00178.txt | ねえねえ、香子はこの町に慣れた?困ってたり、分からないこととかないかな?あるなら、何でもあたしに聞いてくれていいからね! fem_sve_00179.txt | そ、そんなことないし!あたしは、香子を心から心配してるんだから! fem_sve_00180.txt | それでそれで、昨日はよく眠れた?緊張して寝不足だったりしない? fem_sve_00181.txt | ほら、香子 fem_sve_00182.txt | ふふっ、まだ雪道に慣れてないんだから、気をつけないとひゃうっ! fem_sve_00183.txt | うぅー…お尻痛い fem_sve_00184.txt | む、無理はしてないけどさ fem_sve_00185.txt | 別にいいよ、気にしないで fem_sve_00188.txt | お、多くなってないし。いつも通りだし fem_sve_00189.txt | ス、スヴェトラーナ…グルチェンコです fem_sve_00190.txt | う、うん…よろしく fem_sve_00191.txt | あ、あの…美玖…さんは fem_sve_00192.txt | そ、それなら…あたしは…スヴェータで…良い fem_sve_00193.txt | え、えっとね fem_sve_00194.txt | あっ…えっと…スヴェトラーナ・グルチェンコ、です fem_sve_00195.txt | おぉ…ZENの…精神 fem_sve_00196.txt | へ…?美玖…? fem_sve_00198.txt | だって、美玖が楽しそうだったから fem_sve_00199.txt | うん、あたしが何か変なことしたんでしょ? fem_sve_00200.txt | それでもね、美玖が笑ってくれたなら良いよ fem_sve_00201.txt | さっきまでの美玖は、すごく辛そう…?で良いのかな?そんな感じの顔してたから fem_sve_00202.txt | うん…何となく、そう思ったんだ。だからね、笑ってくれたなら…理由なんてどうでも良いんだ fem_sve_00203.txt | あ、あの時は色々と勘違いしてたんだよ。それに美玖ママの姿勢?がとっても綺麗だったし fem_sve_00204.txt | 南逢瀬の人って訛ってるから、スヴェータがスヴェタになっちゃうんだよ fem_sve_00205.txt | うん…だから、仕方なくスヴェにしてもらったんだ fem_sve_00206.txt | へいへーい、パスパース fem_sve_00207.txt | いっくぞー、宗冬ー! fem_sve_00208.txt | くらえー!墾田永年私財法ショットー! fem_sve_00210.txt | ちょっと男子ー。まじめに掃除しなさいよー fem_sve_00211.txt | え?あたし? fem_sve_00212.txt | い、いやだなー。あたしが、そんなことするはずないってば。神に誓ってありえないって fem_sve_00213.txt | あっ、もしかして嘘だって思ってる?それこそないよ、あたしは嘘なんて fem_sve_00214.txt | 嘘つきました。やりました。反省してます。ごめんなさい fem_sve_00215.txt | で、でもね、悪いのはあたしだけじゃないんだよ! fem_sve_00216.txt | 宗冬も広中も、みんな乗り気だったし、共犯だよ共犯!あたし一人が怒られるって理不尽だよ! fem_sve_00217.txt | あたしは断じて理不尽には屈しないんだから! fem_sve_00219.txt | それでね、休みの時とか部活が始まるまでは、こうしてここで時間を…えっと、潰す?んだよ fem_sve_00220.txt | ちなみに、部員は美玖一人だけ。何か知らないけど人気ないんだよねー fem_sve_00221.txt | というわけで、ここはあたしたちの秘密基地なんだ。あっ、でも…あのドアの中には入っちゃダメだからね fem_sve_00222.txt | 勝手に入ったら、美玖に怒られるからね。ものすごーく、怒るんだよ fem_sve_00224.txt | 入学式とか体育祭とか文化祭の写真って、ほとんど美玖が撮ってるんだよね? fem_sve_00225.txt | ほらほら、見て。こうやってね体育祭とか、部活の大会とかあると美玖が撮ってくれるんだよ fem_sve_00226.txt | あたしも美玖にいっぱい写真を撮ってもらってるんだよ。部活とか授業風景とかね fem_sve_00227.txt | 二月の大会はシャッターチャンスを美玖にいっぱいあげるからね fem_sve_00228.txt | あれ?そう言えば、香子って何にしたの? fem_sve_00229.txt | でもでも、部活って楽しいよ。香子もアイスホッケーやってみない? fem_sve_00230.txt | それなら、前の学園でやってた部活にするの? fem_sve_00231.txt | そうそう。何をしてたの? fem_sve_00232.txt | 美玖美玖、美玖ー fem_sve_00233.txt | いるよね?入るからねー fem_sve_00234.txt | え?返事しなかった? fem_sve_00235.txt | そんなことないって。あれだよ、美玖の心の声が聞こえたんだよ fem_sve_00236.txt | 本当だってば。もしかしてにゅーは聞こえなかったの?ご主人様である美玖の心の声が fem_sve_00237.txt | ふっふーん。あたしには、ちゃんとしっかりはっきり聞こえたもんねー fem_sve_00238.txt | うーん…あたしが来て嬉しい fem_sve_00239.txt | やったね。美玖に褒められた fem_sve_00240.txt | えっとね…香子って変じゃない? fem_sve_00241.txt | へ?なんで? fem_sve_00242.txt | えっとね…こう、なんて言うんだろう fem_sve_00243.txt | どこか…陰?がある感じ fem_sve_00244.txt | うん。こう…あれなんだよ。あたし達に遠慮してる感じもするし、何か隠してる気もするし fem_sve_00245.txt | うーん、そうかなぁ fem_sve_00246.txt | かもしれないけど fem_sve_00247.txt | むっ、確かにそうだね!うん、美玖の言う通りだよ! fem_sve_00248.txt | それでさ、美玖は何をしてたの? fem_sve_00249.txt | あっ、見せて見せてー fem_sve_00250.txt | ねえねえ、これって広中と宗冬? fem_sve_00251.txt | うわぁー、ちっこいねー fem_sve_00252.txt | でもでも、今の面影?があるよねー。そのまま成長したって感じ fem_sve_00253.txt | あっ、もしかしてこれって…にゅー? fem_sve_00254.txt | へー。にゅーにも可愛いころがあったんだねー fem_sve_00257.txt | ねえねえ、ここだけ抜けてない?なんか…ちょっとだけ時間が飛んでる気がする fem_sve_00258.txt | どうして? fem_sve_00260.txt | あっ!見て見て、あたしがここに来てから、初めて撮った写真だよ! fem_sve_00261.txt | そ、それは…ちょっと緊張してたから fem_sve_00262.txt | でもさ、配送の伝票?が張られてないよ? fem_sve_00263.txt | となると誰だろうね?ミステリーな匂いがするよ fem_sve_00265.txt | なんだかよく分からないけど、大変だねー fem_sve_00266.txt | あたしさ…この町における謎の一つとして、インターフォンの存在意義ってあると思うんだよね fem_sve_00267.txt | うーんと、まずはお肉…?だよね? fem_sve_00268.txt | あたしイノシシ好きー。鍋にすると美味しいんだよねー fem_sve_00269.txt | あれ?三人ともどうしたの? fem_sve_00270.txt | だよねー。人 fem_sve_00271.txt | それで次は…干しシイタケ?だよね? fem_sve_00272.txt | あれだよね?えっと…ブナ?の木になるんだよね? fem_sve_00273.txt | ぬふふっ、来年はキノコ狩りに行くから、今のうちに勉強してるんだ fem_sve_00274.txt | あたしの留学が終わる前には、秋のキノコが生え始めるし、夏にも美味しいキノコが採れるって聞いたからね fem_sve_00275.txt | 当然だよ!美味しいものを食べるのに妥協は厳禁なんだから fem_sve_00276.txt | えっと次は…冷凍のきのこ? fem_sve_00277.txt | あたしはマツタケよりもマッカーサーの方が好きだなー fem_sve_00278.txt | あっ、このキノコ知ってるー。シシダケよね? fem_sve_00279.txt | へー、香子って本が好きなんだねー fem_sve_00280.txt | えっと…つまりは、香子が新入りだから、気合いを入れてわざわざ贈り物をくれたってこと? fem_sve_00281.txt | 訛ってるから?それもヒントにならないような fem_sve_00282.txt | あたしも誰だか分かったよ fem_sve_00283.txt | やっぱり、うー婆だったかぁー fem_sve_00284.txt | うー婆はね、すごいんだよ。この町の長老で生き字引なんだ fem_sve_00285.txt | それからね、うー婆は忍者の末裔なんだよ…気配消すのがすっごく上手なんだ fem_sve_00286.txt | この町のことなら、全部うー婆は知ってるんだよ fem_sve_00287.txt | 今でもしきたり?みたいなことで分からないことがあると、町の人がうー婆に聞きに来るんだ fem_sve_00288.txt | あっ、待って通訳だよね?あたしにやらせて fem_sve_00289.txt | なになに、うー婆? fem_sve_00290.txt | えっと…おらぇ…の…こめが fem_sve_00291.txt | なるほどだよ fem_sve_00292.txt | オラいーさんちの米ラーがお世話になって、何だかんだでありがとう…だって fem_sve_00293.txt | あのさあのさ、うー婆 fem_sve_00294.txt | 香子に贈ったやつの中に肉があったじゃん? fem_sve_00295.txt | 美玖たちがさ、牛肉?みたいのを見て変だったんだけど、あれって何なの? fem_sve_00296.txt | アオ?それって何? fem_sve_00297.txt | へ?そんな動物いるの? fem_sve_00298.txt | うわー、すごくない!?めちゃくちゃ上手いんだけど! fem_sve_00299.txt | うん、そうだよ。あたしスキーは詳しくないけど、早いよねー fem_sve_00300.txt | そうだよー。もう香子は、あたしたちの仲間なんだからね fem_sve_00301.txt | あ?これ?香子の昔の大会の映像だよ fem_sve_00302.txt | 香子ってスキー上手いんだねー。すっごくカッコいいねー fem_sve_00303.txt | まったまたー。あたしはスキーに詳しくないけど、クラスのスキー部の人が言ってたよ fem_sve_00304.txt | 香子って期待の星?なんだって? fem_sve_00305.txt | やっぱり香子は、スキー部に入るんだよね?スキーができるくらいに、膝は治ってるって聞いたし fem_sve_00306.txt | えっとね…その…すっごく今更なんだけど fem_sve_00307.txt | 美玖はさ…香子がスキーのことを話してるとき、どうだと思った? fem_sve_00308.txt | だよねー fem_sve_00309.txt | うん…そうだよ…膝は軽い練習から再開できるくらいには治ってるって聞いたんだ fem_sve_00310.txt | だから、話題にしても大丈夫かなって思って fem_sve_00311.txt | ふーん、って他人事すぎるよー。あたし地雷踏んじゃったかもなんだよ? fem_sve_00312.txt | ちょっとだけ…その…やっちゃったかなって fem_sve_00314.txt | 照れてる? fem_sve_00315.txt | そっか…そうなの、かな? fem_sve_00316.txt | うっ…やっぱり、そうだよね。ちょっと香子がカッコよかったから、テンション上がっちゃったんだよ fem_sve_00317.txt | うん、分かったよ。美玖の言う通りにするね! fem_sve_00318.txt | ねえねえ、今日が何の日か分かる? fem_sve_00319.txt | 冬休みが今月から始まるんだよ! fem_sve_00320.txt | それでそれで、冬休みは何をしようか?香子が仲間に加わったから、予定を組み直さないとね! fem_sve_00321.txt | むぅー、つまんないー。今年の冬は今年だけなのにー! fem_sve_00322.txt | まずはね、氷上のワカサギ釣りでしょ?これはね、何が何でもやらないとダメなんだ! fem_sve_00323.txt | あとはね、ウサギ狩りかな。ウサギ鍋は美味しいって、うー婆に聞いたし fem_sve_00324.txt | これはね、日本でやらなきゃリストで、ロシアにいた時から作ってたんだ fem_sve_00325.txt | うん!香子も一緒にいっぱいやろうね! fem_sve_00326.txt | そうなの?具体的には? fem_sve_00327.txt | 自転車か fem_sve_00328.txt | え?なに? fem_sve_00329.txt | へ?そう?そんなことないと思うなー fem_sve_00331.txt | スヴェ先輩でしょ、芽衣 fem_sve_00332.txt | バイバーイ。って、スヴェ先輩だからー! fem_sve_00333.txt | あるけど、それと同じく大事なことなんだよ! fem_sve_00334.txt | そうなんだよ。だからね、耳を貸して fem_sve_00335.txt | この話は、あたしたち二人だけの秘密だよ? fem_sve_00336.txt | あたしの沽券?に関わる話なんだ fem_sve_00337.txt | あのさ…香子って自転車に乗れる? fem_sve_00338.txt | そ、それならさ…あたしに自転車の乗り方を教えてくれないかな? fem_sve_00339.txt | の、乗れないんじゃなくて、乗り方を知らないんだよ fem_sve_00340.txt | ありがと、香子! fem_sve_00341.txt | 自転車って難しいね。だけど、頑張るから! fem_sve_00343.txt | ふっふーん。美玖の夕ご飯は、それだけ大事なんだよ!あっ、いつも作ってくれる美玖ママのご飯も美味しいけどね! fem_sve_00344.txt | え?ないよ? fem_sve_00345.txt | 了解だよ。むふふっ、美玖のご飯楽しみだなー fem_sve_00346.txt | うーん、心配だなぁ fem_sve_00347.txt | 広中、すっごく失礼。それから宗冬、外れだよ fem_sve_00348.txt | そこは…ちょっとだけだけど、全部じゃないし fem_sve_00349.txt | 美玖って、人に物事を教えるのが苦手なんだよね。だから心配でさー fem_sve_00350.txt | 何ていうのかな?かっちりしすぎ?なんだ fem_sve_00351.txt | ち、違うし!そんなことないもん! fem_sve_00352.txt | 心当たりなんてないし!瞬きも多くなってないし! fem_sve_00353.txt | ごめんなさい fem_sve_00354.txt | それなら、あたしとは正反対のタイプだね fem_sve_00355.txt | え?なに? fem_sve_00358.txt | うん?どうしたの? fem_sve_00359.txt | むふふっ、分かる?分かっちゃう? fem_sve_00360.txt | むふふっ、知りたい?知りたい? fem_sve_00361.txt | あっ、やっぱり知りたいよね! fem_sve_00362.txt | むふふっ、むふっー、やっぱり知りたいんだー fem_sve_00363.txt | ねえねえ、美玖も知りたい? fem_sve_00364.txt | うーん、でもね…秘密ー! fem_sve_00365.txt | ふふっ、あたしのすごさは昼休みに分かるんだよ!だから、それまで楽しみにしててね! fem_sve_00367.txt | 見て見てー!乗れた、乗れたよー! fem_sve_00368.txt | ねえねえ、すごくない!?やっぱりあたしって天才かも! fem_sve_00369.txt | 香子から自転車を習って、一週間くらいで乗れたんだよ! fem_sve_00370.txt | 大丈夫、大丈夫!自転車はもうマスターしたから fem_sve_00371.txt | これでサイクリングに行けるよねー! fem_sve_00372.txt | え?佐々木せんせーのだよ fem_sve_00373.txt | へーきへーき!もはやこの自転車は、あたしの手足のように動いてくれるんだもんね! fem_sve_00374.txt | ぶべっ!? fem_sve_00376.txt | あはははっ!転んじゃったー。でもでも、自転車に乗れるって楽しいねー! fem_sve_00377.txt | 自転車って楽しいねー!こう風と一体になってるって感じで fem_sve_00378.txt | 本当にありがとね、香子! fem_sve_00379.txt | 雪が解けたらサイクリングかー。楽しみだなー fem_sve_00380.txt | うん、ネットで調べてやってみるよ fem_sve_00381.txt | ヘルメットって…アイスホッケーのやつじゃだめだよね? fem_sve_00382.txt | うん、了解だよ! fem_sve_00383.txt | そうだ!香子には言葉だけじゃなくて、えっと…なんだっけ…? fem_sve_00384.txt | 誠意は言葉ではなく…えっと、金額でもなくて、えーっと…とにかく、あれだよ!お礼をしないとだね! fem_sve_00385.txt | 明日、お礼のパーティーをしようよ!香子の歓迎会もかねる感じで! fem_sve_00386.txt | 雪の町に来たって実感を持ってもらうために、かまくらを作ってその中でやるんだ! fem_sve_00387.txt | そうだよ!これはね、あたしのやらなきゃリストにも載ってる大事なことなんだよ!だから、絶対なんだ! fem_sve_00388.txt | 良いから良いから、遠慮しないでよー fem_sve_00389.txt | 簡単だよ、雪を集めて穴を掘れば良いんだし! fem_sve_00390.txt | へ?そうなの…?それじゃあ、どうしよう fem_sve_00391.txt | 本当!?ありがとう!もちろん、あたしも手伝うよ! fem_sve_00392.txt | よし、それじゃあ決定だね!えっとさ、かまくら作るのってどれくらいかかる? fem_sve_00393.txt | 了解だよ!それなら13時にうちに集合ね! fem_sve_00394.txt | それでねそれでね、自転車に乗れるようになったからね、春になったらサイクリングに行くんだ! fem_sve_00395.txt | それでね、うー婆。自転車の乗り方を教えてくれた香子にね、歓迎とお礼のパーティーを開くんだ! fem_sve_00396.txt | ここからちょっと行ったところにある雪原にね、かまくらを作って、そこでやるんだよ! fem_sve_00397.txt | にししっ、楽しみだなー。にゅーも一緒に行くでしょ? fem_sve_00398.txt | そっかそっかー。にゅーは雪の上を歩くの好きだもんね fem_sve_00400.txt | 美玖ー、入っていいー? fem_sve_00401.txt | どうどう?ちゃんとノックできたよ fem_sve_00402.txt | えへへっ。でしょでしょ?あたしは過去に学ぶ女だからね fem_sve_00403.txt | うーんとね、お礼を言いに来たの fem_sve_00404.txt | 香子の歓迎会に参加してくれることと、手伝ってくれることとか色々だよ! fem_sve_00405.txt | そうなの?でも、ありがとね fem_sve_00406.txt | ねえねえ、美玖。何を読んでたの? fem_sve_00407.txt | ふーん、美玖ってば夜も真面目な本を読んでるんだねー。もっと軽い本でも読めばいいのに fem_sve_00408.txt | それじゃあ、おやすみ。美玖。あっ、これ今日の日記ね! fem_sve_00409.txt | 自転車に乗れたからサイクリングもできるようになったし fem_sve_00410.txt | 自転車ってね、すごいんだよー。こう…風になったーって感じなんだ fem_sve_00411.txt | そうだ。春になったらにゅーも乗せてあげるね fem_sve_00412.txt | 大丈夫、転んだりしない fem_sve_00413.txt | 大丈夫…うん、大丈夫だよ? fem_sve_00414.txt | それからね、明日は香子が泊まりに来てくれるんだよ fem_sve_00415.txt | 女子会って言いたいけど、死語なんだって。でもさ、にゅーも楽しみでしょ? fem_sve_00416.txt | うーん…あとは、何をしようかなぁ fem_sve_00417.txt | 一年って短いよね…ううん、でも…やってみせるんだ fem_sve_00418.txt | えっと…ワカサギ釣りはやんないとダメでしょ fem_sve_00419.txt | あっ、そうだ!除雪作業。これはやらないとだね fem_sve_00420.txt | でも、除雪作業は悪いことじゃないし、反対されることもないよね fem_sve_00421.txt | あっ、そうだ!あれもあった! fem_sve_00422.txt | ふふふっ、楽しみだなー fem_sve_00423.txt | にゅーはさ、あたしが成長したって思うでしょ? fem_sve_00424.txt | うーん、にゅーには分かんないかなー。この町に来て、あたしってこう…大人になったでしょ? fem_sve_00425.txt | うんうん、やっぱりそう思うよねー fem_sve_00426.txt | これからもいっぱい楽しいこと、やらないとダメなことをしていかないとだね fem_sve_00427.txt | もちろん、その時はにゅーも一緒だよ? fem_sve_00428.txt | あたしもびっくりしたよ fem_sve_00429.txt | おっきな風船を膨らませて、その周りに雪を固めて作るなんてね fem_sve_00430.txt | かまくらを固めるために上に登ったけど、意外に高かったよ fem_sve_00431.txt | ふああ…雪に囲まれてるのに温かいね!でもさ…雪が溶けて崩れないの? fem_sve_00432.txt | そうなんだ。まあ、別に心配してなかったけどね fem_sve_00433.txt | ふわぁーよっぱら食ったぁ…はらくっちぃ…あとそれから、星空が綺麗だよ fem_sve_00434.txt | へ?もう帰るの? fem_sve_00435.txt | うん、その予定だよ。宗冬と広中も、本当に今日はありがとうね fem_sve_00436.txt | そんなにビビんなくても大丈夫だよ fem_sve_00437.txt | 今からビビってたら、お風呂でもっとビビっちゃうよ? fem_sve_00438.txt | おおぉ…極楽極楽 fem_sve_00439.txt | ううん、たまーにだね。今日は香子がいるからお得だったね fem_sve_00440.txt | あれ?こういう時は、お得であってるのかな? fem_sve_00441.txt | うぅ…難しい fem_sve_00442.txt | ねえねえ、何の話してるの? fem_sve_00443.txt | 体形かぁ…南逢瀬に来てから、少し太っちゃったんだよね fem_sve_00444.txt | そうなんだよねー。ご飯が美味しいのがいけないんだよ fem_sve_00445.txt | 美玖…正論はね、時に人を傷つけるんだよ。真実っていうのは、人が最も聞きたくないことを指す言葉なんだ fem_sve_00446.txt | 日本語は一生懸命勉強してるしねー fem_sve_00447.txt | 日本語漬けになるため、あえてロシア語を喋らないようにしてるくらいだし fem_sve_00448.txt | うん、美味しかった! fem_sve_00449.txt | うーんとね、イクラ! fem_sve_00450.txt | あっ…!ちょ、ちょっと今のなし!魚の卵だよ! fem_sve_00451.txt | そうだよ!いい部屋でしょ? fem_sve_00452.txt | どうしたの?なんか緊張してる? fem_sve_00453.txt | え?そうなの?やっぱり都会は違うのかな?南逢瀬だとお泊まり会って珍しくないけど fem_sve_00454.txt | あっ、気づいた!?さすがはホラー作家の娘さんだね! fem_sve_00455.txt | あたしがホラー映画好きだって知って、美玖がわざわざつけてくれたんだよ! fem_sve_00456.txt | 他にもね、あたしが住みやすいように、美玖が色々と改造?じゃない、改装してくれたんだ fem_sve_00457.txt | 家具とかも揃えてくれたのは美玖だしね。えへへっ、感謝してもし足りないよねー fem_sve_00458.txt | ううん、違うよ。これはね、この町の禅マスターからもらったんだ fem_sve_00459.txt | 最初は布団で寝ようとしたんだ。でも、どうしても慣れなくてさ fem_sve_00460.txt | うん、あたしにとってのもう一つの相棒だね fem_sve_00461.txt | あたしがベースで、宗冬と美玖がギター、広中がドラムをやっててバンドを組む予定なんだ fem_sve_00462.txt | ヘヴィメタル fem_sve_00463.txt | やってしまったね…これは大変なことだと思うよ。教育が必要だね fem_sve_00464.txt | そうだね。ロシア仕込みの教化を施さないと fem_sve_00465.txt | まあ、そもそもの話をすれば、メタルの中でのジャンルっていうのは、便宜的な物だからね fem_sve_00466.txt | そうなんだよねー。誰もやりたがらなくてさー fem_sve_00467.txt | ということで、香子!ボーカルやろう! fem_sve_00468.txt | ということで、春になったらバンド結成して練習しようね!きっと楽しいよ! fem_sve_00469.txt | ふふっ、あたしが留学している期間だけのバンドかぁ…伝説のバンドっぽくて良いよねぇ fem_sve_00470.txt | それじゃあ、ボーカルが香子に決まったことだし、親交を深めるため映画を観ようか! fem_sve_00471.txt | うーんと、なにを観ようかなー。香子はリクエストある? fem_sve_00472.txt | よし、まずはこれにしよう! fem_sve_00473.txt | もしかして、香子は観たことある?それなら、別のに変えようか? fem_sve_00474.txt | じゃあ、これで決まりだね。うふふっ、楽しみだなー fem_sve_00475.txt | ひえっ! fem_sve_00476.txt | うひっ!? fem_sve_00478.txt | ひぇぇっ!びくった…びっくりしたぁ fem_sve_00481.txt | なんで二人ともそんなに冷静なの fem_sve_00482.txt | なんか納得いかない fem_sve_00483.txt | それなら、次の映画でリベンジだよ! fem_sve_00484.txt | へ?何のこと? fem_sve_00485.txt | そうだけど?それがどうしたの? fem_sve_00486.txt | ふっふーん、そこは大丈夫だよ! fem_sve_00487.txt | なにせこの部屋は「だいゆう」様がお祓いしてくれたんだからね! fem_sve_00488.txt | それじゃあ、次はこれを観ようか fem_sve_00489.txt | むぅー、納得いかない fem_sve_00490.txt | それは分かってるけどさー fem_sve_00491.txt | うーん、確かに…美玖の言う通りだね fem_sve_00492.txt | ところでさ、香子 fem_sve_00493.txt | 桑野っておっきんでしょ? fem_sve_00494.txt | でもでも、南逢瀬とは比べ物にはならないんだよね? fem_sve_00495.txt | ううん。あたしトーキョーから直接来たから fem_sve_00496.txt | 空港から新幹線で桑野を経由して、南逢瀬に電車で行くより早いんだ fem_sve_00497.txt | それでさ、桑野って何か名物とかないの?美味しいものとか fem_sve_00498.txt | カレーは分かるけど、クリームボックスって何? fem_sve_00499.txt | むふふっ、楽しみだねー。いっぱい遊ぼうねー fem_sve_00500.txt | はぇー…おっきな町 fem_sve_00501.txt | はっ!しまった、そうだよね!ロシアを代表する身として、ナメられないようにしないと fem_sve_00502.txt | あたし、クリームボックス食べたい! fem_sve_00503.txt | でもさー、美玖。甘いものは別腹って言うんでしょ? fem_sve_00504.txt | 香子が行ったことがあるお店で良いよ? fem_sve_00505.txt | クリームボックス美味しかったねー。甘くてもちもちしててフワフワだったよ fem_sve_00506.txt | あっ、あたし行きたいところあるんだ! fem_sve_00507.txt | ゲーセンっていうのに行ってみたい。ゲーム好きのあたしとしては、是非行かないとね! fem_sve_00508.txt | ねえねえ、今やってるのって…えっと初級者のステージ?で良いのかな? fem_sve_00509.txt | そーなんだ。でもさ、香子って上手なんだね。手の動きがシュッシュッて感じでかっこいいよ fem_sve_00510.txt | そんなことないってば。羨ましいなー。あたし、こういうゲーム苦手なんだよね fem_sve_00512.txt | ねえねえ、次は上級者のやつをやるの? fem_sve_00513.txt | なんか…速い曲じゃない? fem_sve_00515.txt | ね、ねえ香子…手が痛かったりしない? fem_sve_00516.txt | そ、そうなんだ…香子の本気ってすごいんだね fem_sve_00517.txt | い、いや…大したことあるよ fem_sve_00518.txt | い、いや…うん、そうだね fem_sve_00519.txt | ねえ、美玖…香子ってすごいんだね…ボーカル専任じゃなくてギターボーカルにしようか…? fem_sve_00520.txt | か、囲まれたよ。逃げ場がない fem_sve_00521.txt | ま、まだ速くなるの…? fem_sve_00522.txt | ヤバくない?香子の手がバグってるよ fem_sve_00523.txt | あれってゲームっていうか、エクストリームスポーツっぽくない…? fem_sve_00524.txt | す、すごいね…うん、すごいよ fem_sve_00525.txt | ねえねえ、香子。あれってなになに? fem_sve_00526.txt | へぇ、そうなんだー fem_sve_00527.txt | えっとね、面白かったり興味を持ったことを書いてるんだ fem_sve_00528.txt | やりたいことのヒントになったり、美玖との交換日記のネタにもなるからね fem_sve_00529.txt | それにしても、あのご当地キャラ?なんか気持ち悪くない? fem_sve_00530.txt | え?そんなにマズいの? fem_sve_00531.txt | むふふっ、そっかそっかー。香子も名実ともに南逢瀬人になったね fem_sve_00532.txt | 何言ってるのさ!香子はスキーを辞めてないよ! fem_sve_00533.txt | ス…スヴェトラーナ・グルチェンコ fem_sve_00534.txt | そ、そうだけど…何で知ってるんだよー fem_sve_00536.txt | ふ、ふーんだ、おとといきやがれ!今度あたしの前に現れたら、ワンパンでダウンさせてやるんだから fem_sve_00537.txt | それにしてもさ、あの結ってやつムカつくよねー fem_sve_00538.txt | もしもあいつが部活で嫌がらせして来たら、あたしがワンパンでボコボコにしてあげるから! fem_sve_00539.txt | そ、それは…あれだよ。あたしのワンパンは複数回攻撃なんだよ fem_sve_00540.txt | ライバルみたいな感じ? fem_sve_00542.txt | ねえねえ、これ見てよこれ! fem_sve_00543.txt | 決まってるよ、応募するんだ! fem_sve_00545.txt | あたしが! fem_sve_00547.txt | この町おこしで、偉大なロシアの力を見せつけるんだ! fem_sve_00548.txt | きっと皆があたしを尊敬するような、すっごい案を作ってあげるんだから! fem_sve_00549.txt | それでね、今日の美玖はスキー場に行ってるんだ fem_sve_00550.txt | 美玖が帰ってきたら、香子の写真を見せてもらうんだ。あっ、宗冬と広中にも見せてあげるよ fem_sve_00551.txt | そうだ、忘れてたよ。これあげる! fem_sve_00552.txt | 広中知らないの?おっくれってるー fem_sve_00553.txt | これくらいに盛る?のが、女子の流行りなんだって fem_sve_00554.txt | この写真、ここに入れてるんだよ fem_sve_00555.txt | 透明なスマホケースに挟むのが、良いんだって。宗冬と広中もやろうよ fem_sve_00556.txt | そう?それなら、大切に取っておいてね。友情の証なんだから fem_sve_00557.txt | ていうことなんだよ! fem_sve_00558.txt | そうなんだよ!家出だよ、家出!あんな分からず屋の美玖と一緒に暮らせないんだよ! fem_sve_00559.txt | もしかして…美玖? fem_sve_00560.txt | 何て言ってた? fem_sve_00561.txt | そう…分かった fem_sve_00562.txt | なんで、あたしのお菓子を取ったの!?せっかく後で食べようとしてたのに! fem_sve_00563.txt | あっ、聞いてよ美玖!にゅーがあたしのお菓子を取ったんだよ! fem_sve_00565.txt | そ、それはそうだけどさ、食べたにゅーが悪いんじゃん! fem_sve_00566.txt | お菓子に名前を書いておけって、無理に決まってるじゃん! fem_sve_00567.txt | そ、それとこれとは関係ないじゃん fem_sve_00568.txt | うぅー、そうやって美玖はにゅーの味方ばっかりする fem_sve_00569.txt | あ、あたしだってすぐに戻るつもりだったんだもん fem_sve_00570.txt | だ、だって…そしたら美玖に fem_sve_00571.txt | な、なんでもない!それよりも、美玖は厳しすぎるよ! fem_sve_00572.txt | そ、それはそうだけど、美玖だって fem_sve_00574.txt | もう良い fem_sve_00575.txt | 家出する fem_sve_00576.txt | 今までお世話になりました! fem_sve_00577.txt | 言い訳してるみたいで…恥ずかしいじゃん fem_sve_00578.txt | 美玖のために残しておいて、それがにゅーに食べられたって知ったらさ fem_sve_00579.txt | 美玖が…あたしを怒ったことを悪かったって思うかもじゃん? fem_sve_00580.txt | 香子も…あたしが悪いって思う? fem_sve_00581.txt | そうかな…? fem_sve_00582.txt | うん…大丈夫だよ。ごめんね、ベッド借りて fem_sve_00583.txt | あのさ…香子 fem_sve_00584.txt | ありがとうね fem_sve_00585.txt | そっか…香子も私には、大事な後輩だよ fem_sve_00586.txt | それからね…スキー部の写真を見たよ。カッコよかったね fem_sve_00587.txt | もっともっと香子がスキー上手くなれるように、応援してるね fem_sve_00589.txt | 家出中だもん fem_sve_00590.txt | そ、そんなことないし fem_sve_00592.txt | あ、あのさ…美玖が風邪ひいたのって、あたしのせいかな…? fem_sve_00594.txt | で、でもさ…風邪って疲れてたりすると、発症するんだよね…? fem_sve_00596.txt | そんなことないもん fem_sve_00597.txt | 行かないもん…LETTERで「大丈夫?」って送ったら、気にしないで良いって返って来たもん fem_sve_00599.txt | 宗冬と広中にも、さっき言ったけど…行かない fem_sve_00600.txt | うん、帰ろ…香子 fem_sve_00601.txt | あれ?香子…その本って fem_sve_00602.txt | あ、あのさ fem_sve_00603.txt | その本って…もしかして、美玖も持ってる? fem_sve_00604.txt | あ、あたし…美玖にひどいこと言っちゃった fem_sve_00605.txt | あのね…この前、美玖がその本を読んでたんだ fem_sve_00606.txt | そ、それでね…本の内容なんて分からなかったし、あたしに料理を作ってくれるためなんて知らなかったから fem_sve_00607.txt | 美玖って真面目な読書家だねー。もっと軽い本でも読めばいいのにって言っちゃった fem_sve_00608.txt | あたし…行かないと fem_sve_00609.txt | 謝るって言っても…どう謝ろう fem_sve_00610.txt | あたしが悪いんだけど…ううぅー fem_sve_00611.txt | で、でも…美玖が具合悪いから、言い合いになるのは嫌だし fem_sve_00612.txt | べ、別に…なにも fem_sve_00613.txt | そ、それは…あれだよ fem_sve_00614.txt | み、美玖が弱ってるから、あたしが看病してあげる fem_sve_00615.txt | そ、そんなことできないし。病人の美玖を見捨てられないもん fem_sve_00616.txt | 大丈夫。あたし風邪ひかないから fem_sve_00617.txt | そうなんだよ。だ、だから…仕方ないから、あたしが看病してあげる fem_sve_00618.txt | これ、買ってきてあげた fem_sve_00619.txt | 宗冬と広中から…これが好きだって聞いた。病気の時は、いつも食べてるって fem_sve_00620.txt | 食べさせてあげる fem_sve_00622.txt | 美味しい? fem_sve_00623.txt | もっと食べる? fem_sve_00625.txt | これを読むから…ここにいる fem_sve_00626.txt | 香子から借りた…日本の食文化の本 fem_sve_00627.txt | うん…寝てる間もいてあげるからね fem_sve_00628.txt | 本を読んでるから大丈夫だよ fem_sve_00629.txt | 知ってるよ fem_sve_00630.txt | 大丈夫だよ fem_sve_00631.txt | あたしが一番好きなロシアの子守唄 fem_sve_00632.txt | ごめんね…美玖 fem_sve_00635.txt | やだぁ…行かないでよぉ fem_sve_00636.txt | ここにいてくれる…? fem_sve_00637.txt | うん…分かった fem_sve_00638.txt | あのさ…美玖 fem_sve_00640.txt | うん…ありがとう fem_sve_00641.txt | うん…食べる fem_sve_00642.txt | ありがとう…美玖…お願いがあるの fem_sve_00643.txt | 手帳…取って。机の上にあるから fem_sve_00646.txt | ねえ、ママ…じゃない…えっと…美玖 fem_sve_00647.txt | むぅー…にゅーがバカにした fem_sve_00648.txt | うん、良いよ。怒ってないから fem_sve_00649.txt | にゅーは温かいね fem_sve_00650.txt | 分かったよ…美玖 fem_sve_00651.txt | うん…ありがとう fem_sve_00654.txt | ううん…気にしないで fem_sve_00657.txt | ううぅー…暇だよ fem_sve_00658.txt | 美玖が学園に行っちゃった fem_sve_00659.txt | 看病の必要がないから仕方ないけど fem_sve_00660.txt | うん、にゅーがいるから寂しくはないよ。でもさ…暇なんだよ fem_sve_00661.txt | 映画を観るのは…ちょっと fem_sve_00662.txt | 寝るしかないかな fem_sve_00663.txt | 美玖ママ?入って良いよー fem_sve_00664.txt | あれ?うー婆? fem_sve_00665.txt | うー婆、どうしたの? fem_sve_00666.txt | へ?暇だろうから、話でもしよう? fem_sve_00667.txt | うん、分かったよ。それじゃあ…あたしから話すね fem_sve_00668.txt | あたしのママの話だけどね…あたしが、この町に来たのは fem_sve_00669.txt | 久しぶりの部活だー fem_sve_00670.txt | うっ…分かってるよ fem_sve_00671.txt | えへへっ、でしょでしょ?あたしってアイスホッケー部のムードメーカーだしね fem_sve_00672.txt | あれ…この番号、どこからだろう? fem_sve_00673.txt | うん、了解だよ fem_sve_00674.txt | もしもし、スヴェトラーナ・グルチェンコです fem_sve_00675.txt | え?いや?え?本当に?えっと…その fem_sve_00676.txt | えっと…は、はい…大丈夫…だよ…任せておいてくだ、さい fem_sve_00677.txt | は、はい…し、失礼…します fem_sve_00678.txt | え、えっと…町長さんから…美玖の親戚の…おじさんの fem_sve_00679.txt | え?い、いや…怒られるようなことじゃないよ?本当だよ? fem_sve_00680.txt | い、いや…それは fem_sve_00681.txt | あのさ…町おこしイベントの募集があったでしょ? fem_sve_00682.txt | う、うん…それなんだけど fem_sve_00683.txt | 採用されちゃった fem_sve_00684.txt | あの企画書はね、完全なパク…じゃなくて、それは置いといてだよ fem_sve_00685.txt | そ、それはともかくだよ!問題はそこじゃなくて。あ、あたしが…名誉実行委員長?になったんだって fem_sve_00686.txt | ううん。そうじゃなくてね…こう言われたんだ fem_sve_00687.txt | スヴェちゃんが、今回応募してきたイベントを一番よく知ってると思うから、積極的に協力してねって fem_sve_00688.txt | もちろん、専属の町職員も派遣するから、色々相談しながら二人三脚で頑張ってねって fem_sve_00690.txt | う、うん…大変だよ fem_sve_00691.txt | とりあえず、手伝ってくれる町の職員の人を、顔合わせに寄こしてくれるって fem_sve_00692.txt | あたしの部活が終わったら連絡してって言われた。わざわざ家に来てくれるって fem_sve_00693.txt | うぅーー…緊張してきたよ fem_sve_00694.txt | ね、ねえ…町の人と会うの、今日じゃないとダメかな? fem_sve_00695.txt | な、なんかお腹痛くなってきたし、風邪がぶり返したのかもしれないよ fem_sve_00696.txt | み、美玖…べ、別に逃げようなんて思ってないよ? fem_sve_00697.txt | え?なんで?あたしが部活終わったら、連絡するって話だったじゃん! fem_sve_00699.txt | ちょ、待って、本当に待って!心の準備ができてないから!宗冬、広中…せめてついてきてーー! fem_sve_00701.txt | 香子ぉー…助けてー fem_sve_00702.txt | 香子、香子も来てよ。四人だけだと勝てないかもだし fem_sve_00703.txt | お願いだよ、香子 fem_sve_00705.txt | そんなことないし!ぜ、全然…緊張してないし fem_sve_00706.txt | え、えっと…ス、スヴェトラーナ・グルチェンコ、です fem_sve_00707.txt | 皆はスヴェって呼んでます fem_sve_00708.txt | は、はい…分かったよ fem_sve_00709.txt | あ、ありがとう…ございます fem_sve_00710.txt | 美味しい…ありがとう、皐さん fem_sve_00711.txt | そ、それじゃあ…中に、入ってください fem_sve_00712.txt | あ、ありがとうございます fem_sve_00713.txt | はい、はい…頑張ります fem_sve_00714.txt | え?まあ、あれだよ fem_sve_00715.txt | パ、パクってないよ?たまたまあたしのパパが、二年前のイベントの主催者みたいな利権的なものを獲得して fem_sve_00716.txt | その資料を嫌だったけど、送ってもらって…それをこう…あれしたんだよ fem_sve_00717.txt | う、うん…嬉しいです fem_sve_00718.txt | できる女 fem_sve_00719.txt | 皐ってできる女なんだね!あっ、あたしのこともスヴェさんじゃなくて、スヴェって呼んでね! fem_sve_00720.txt | これから一緒に頑張るんだから、一蓮托生なんだよ! fem_sve_00721.txt | そう!皐はにゅーに続く、あたしの南逢瀬での相棒なんだよ! fem_sve_00722.txt | うん!皐がいれば百人力、鬼に金棒だよ! fem_sve_00723.txt | 皐と一緒なら、きっとできるって思ったんだ! fem_sve_00724.txt | うん! 頑張ろうね!あたしと皐の名前を、南逢瀬町の歴史に刻もうね! fem_sve_00725.txt | う、うん…そうだね…名誉実行委員長…だったね fem_sve_00726.txt | わ、分かってるよ…? fem_sve_00728.txt | 違うよー。あたし今日は悪いことしてないもん fem_sve_00729.txt | あのね…イベントのことなんだけど fem_sve_00730.txt | そんなことないよ。名誉実行委員長の役職は、不退転の決意でやり遂げることに決めたからね!武士に二言はないんだよ fem_sve_00731.txt | あたしの前世はきっと侍なんだよ。大和魂と武士道が、あたしの中にはあるからね。現代の新撰組隊士と言っても過言じゃないと思うんだ fem_sve_00732.txt | はぁ…それでね…朝起きてから、もう一度皐が持ってきた資料を読んだんだ fem_sve_00733.txt | そしたらね、こう…なんかあれなんだよ fem_sve_00734.txt | 本当はね、もっとキラキラしてて、超綺麗なイベントなんだけど fem_sve_00735.txt | 不満っていうか…寂しいっていうか。本当はもっとすごいのに、皆にそれを知ってもらえないのが残念だなって fem_sve_00736.txt | うん、やりたいけど fem_sve_00737.txt | ううん、伝えてないよ…難しいかなって思うから fem_sve_00738.txt | これだけのイルミネーションも用意することも簡単じゃないし、それを設置する人を手配する時間も足りないし fem_sve_00739.txt | そうだよね!まずは話してみてからだよね!放課後に皐に会って話してみるよ! fem_sve_00740.txt | えっとね、夜までに検討して連絡くれるって。それからね…時間がなくてじっくり検討できなくて、ごめんねって言われた fem_sve_00741.txt | うん!一生懸命話したら、皐も頑張ってみるって言ってくれたんだ fem_sve_00742.txt | えへへっ、でしょでしょ?実現すれば、みんなが喜んでくれると思うんだ fem_sve_00743.txt | はぁ…やっぱり無理か fem_sve_00744.txt | 残念だな fem_sve_00745.txt | でも…仕方ないよね fem_sve_00746.txt | 来年は絶対にイルミネーションもやってくれるか fem_sve_00747.txt | あたし…来年、いるのかな…? fem_sve_00748.txt | あっ、真一あんつぁ fem_sve_00749.txt | えっとね…あっ、それよりも、ひさ婆の腰は大丈夫? fem_sve_00750.txt | そっか、よかったー fem_sve_00751.txt | どうしたって? fem_sve_00752.txt | ううん、違うよ…実はね fem_sve_00753.txt | む、むずせぇ? fem_sve_00754.txt | そっか…ありがとう fem_sve_00755.txt | うん、分かったよ。ありがとうね fem_sve_00757.txt | あっ、美佐江あね、こんばんはー fem_sve_00758.txt | 美代ちゃんと、紗枝ちゃんは元気? fem_sve_00759.txt | そっかー。それなら、またお世話しに行ってあげるね fem_sve_00760.txt | あのね、実は fem_sve_00761.txt | 困ってることって? fem_sve_00762.txt | そ、そんなの…あたし落ち込んだ感じだった? fem_sve_00763.txt | だって…あんなに大きなこと言っちゃったから fem_sve_00764.txt | そ、それなら…美玖も、宗冬も、広中も…香子も協力してくれるの? fem_sve_00765.txt | ありがとう、本当にありがと! fem_sve_00767.txt | へ?そうなの…? fem_sve_00768.txt | あ、あたし…隆俊あんつぁには会ってないよ…? fem_sve_00769.txt | え?あっ、そうかな…?えへへっ fem_sve_00770.txt | 夜中に工事したんだけど、雨が降って大変だったって言ってたよねー fem_sve_00771.txt | へ?この前聞いたから。幸代パパから将棋を教わってて、その時に聞いたんだ fem_sve_00772.txt | あれ?皐からメールだ fem_sve_00773.txt | なんか…大変なことになってるみたい fem_sve_00774.txt | えっとね…役場に電話がいっぱいかかってきてるんだって fem_sve_00775.txt | う、うん…早速今日から一緒にお願いに回りたいから、放課後に役場に来て欲しいんだって fem_sve_00776.txt | それでね、電話をしてくれた人のリストを送ってくれたんだ fem_sve_00777.txt | うん。できる女って感じで、すごいんだよ fem_sve_00778.txt | ううん。あたしと皐が直接お願いするよ。そうしないと…えっと、筋が通らないからね fem_sve_00779.txt | 他の皆も、それで良いかな? fem_sve_00781.txt | えへへっ、分かる? fem_sve_00782.txt | えへへっ、でしょでしょ!?あたしもそう思ってるんだよね fem_sve_00783.txt | いつものように裏表ない態度で人に接していれば、困った時に助けてくれるような絆を築けるんだよ! fem_sve_00784.txt | あたしって、ほら…えっと裏表のないコインみたいな性格だからね! fem_sve_00785.txt | えっとね fem_sve_00786.txt | そうなんだよ…それが一番の問題なんだ fem_sve_00787.txt | う、うん…早速だけど助けて欲しいなって。もっと自分で考える方が良いかもしれないけど fem_sve_00788.txt | ううっ…ありがとう、みんな fem_sve_00789.txt | えっとね…喫茶店っていうかカフェはロシアにも色々あるけど、皐が言ってるのは軽食とかも食べられるやつなんだ fem_sve_00790.txt | この前香子たちと桑野に行ったでしょ?その時にコーヒーを買ったチェーン店みたいなので良いんだって fem_sve_00791.txt | コーヒーとかの飲み物があって、軽食が食べられるやつ fem_sve_00792.txt | そ、そうなんだけどさ…できれば、皐に事前に試食してもらった方が良いでしょ? fem_sve_00793.txt | あたし…料理作れない fem_sve_00794.txt | でもでも、デザートの写真だけじゃなくて、制服の写真もあるんだね fem_sve_00795.txt | おおぉ、是非ともお願いするよ!やっぱり、持つべきものは頼もしい友達と、しっかり者の後輩だよね! fem_sve_00797.txt | うーん…ちょっと待っててね fem_sve_00798.txt | あっ、これは?みんなでぜ fem_sve_00799.txt | えっと…じゃあ…うーん fem_sve_00800.txt | 冬にやりたいことはいっぱいあるけど、こういう派手な感じのがないんだよね fem_sve_00801.txt | 夏とかなら、派手なのがあるんだけど fem_sve_00802.txt | それなら、あたしこれやりたい! fem_sve_00803.txt | 花火がしたい! fem_sve_00804.txt | うん、そうだよ!つい数時間前に思いついたんだ! fem_sve_00805.txt | そうだよ、花火だよ! fem_sve_00806.txt | 冬って空気が澄んでるんだよ。だから花火が一番きれいに見えるんだって!楽しみだね! fem_sve_00807.txt | そうだよ。花火じゃないとダメなんだ fem_sve_00808.txt | うん?どうしたの? fem_sve_00809.txt | うん、皐なら大丈夫だよ。さすけないよ! fem_sve_00810.txt | なにとぞ禅の精神でお助けを fem_sve_00811.txt | え?じゃあ、お願いを聞いてくれるの!? fem_sve_00812.txt | あれ?あたし言ってないっけ? fem_sve_00813.txt | そっか…じゃあ、最初から説明するよ fem_sve_00814.txt | 花火をやりたいって皐に言ったでしょ?昨日の話なんだけど、宗冬は知ってるよね? fem_sve_00815.txt | そしたらね返事がさっき来て、花火はオッケーって言われたんだ fem_sve_00816.txt | えへへっ、ありがとう fem_sve_00817.txt | だけどね、問題が一つだけあるんだ fem_sve_00818.txt | 町が所有してる?土地があってね、そこがイベント会場の予定地だったんだ fem_sve_00819.txt | でもね、そこからだとどう頑張っても打ち上げた花火が綺麗に見えないんだって fem_sve_00820.txt | 西町だったかな?そこの町が持ってる空き地。えっと…佐々木魚屋の奥の方 fem_sve_00821.txt | うん、そうなんだよ!皐とね他に良い土地がないか、さっきまで探してたんだ fem_sve_00822.txt | そしたらね、うってつけの土地があったんだけど fem_sve_00823.txt | だからね、ここに来る前に診療所によって、宗冬パパにお願いしたんだ fem_sve_00824.txt | なにとぞ…禅の精神でお助けを fem_sve_00825.txt | そ、それなら fem_sve_00826.txt | ありがとう、宗冬パパ!今からお願いにいってくるね! fem_sve_00827.txt | だからね、お願いだよ…宗冬 fem_sve_00829.txt | 良いって言ってくれれば、何でもするから fem_sve_00831.txt | よくない事? fem_sve_00832.txt | ありがとう、宗冬! fem_sve_00833.txt | ありがとね、本当にありがとう! fem_sve_00834.txt | 香子…大丈夫? fem_sve_00835.txt | あ、あのさ…無理はしないでね。イベントを手伝ってもらえるのは嬉しいけど…あたしにとっては香子の方が大事だから fem_sve_00836.txt | おお、すっごいねー!良い感じだよ!香子ってこんな才能もあるんだね fem_sve_00837.txt | ううん、大したことあるよ!皐が見たら、絶対に驚くと思うよ! fem_sve_00838.txt | 皐とは今日会う予定だから、見せてくるね! fem_sve_00839.txt | いやー、順調だねー。美玖と香子の作るロシア料理も美味しいし、宗冬と広中も会場作りを手伝ってくれてるし fem_sve_00840.txt | お、覚えてるもん…作れないだけだから fem_sve_00841.txt | そ、それより、宗冬と広中はすごいね!でっかいシャベルつきの車とか運転できるし、雪像づくりも手伝ってくれてるし! fem_sve_00842.txt | あっ、おっはよー。美玖、宗冬って fem_sve_00843.txt | 美玖、宗冬。なんか髪とか濡れてるよ? fem_sve_00844.txt | え?美玖も宗冬も転ぶんだー。それ見たかったなー fem_sve_00845.txt | いよいよ明後日はクリスマスイブだね!そして、香子に問題です! fem_sve_00846.txt | クリスマスイブには何があるでしょうか? fem_sve_00847.txt | せいかーーい!ちなみに正式決定されたイベントの名前は、何でしょうか? fem_sve_00848.txt | さすがは香子だね! fem_sve_00849.txt | 全くないよ!世はこともなしだね! fem_sve_00851.txt | わ、忘れてないよ?本当だよ? fem_sve_00852.txt | わ、忘れてないし!覚えてなかっただけだし! fem_sve_00853.txt | ごめんなさい!忘れてました!今の今まで完全に忘れていて、一文字も書いてないです! fem_sve_00855.txt | ということで…禅の精神でなにとぞお助けを fem_sve_00856.txt | じゃあ、助けてくれるんだよね!? fem_sve_00857.txt | 宗冬、ありがとーー! fem_sve_00858.txt | う、うん。確かにそうだね fem_sve_00859.txt | よし!それじゃあ、開会式に来た人たち全員を感動させる挨拶を考えようね! fem_sve_00860.txt | ねえねえ、宗冬。こんな感じでどうかな? fem_sve_00861.txt | ち、違うよ?そんなことしてないよ? fem_sve_00862.txt | し、知ってるよ。ハドレーが提唱した循環でしょ? fem_sve_00863.txt | り、理不尽だよ!当たってるのに! fem_sve_00864.txt | そ、それよりも、宗冬…どうかな? fem_sve_00865.txt | なるほどだよ。広中と美玖はどう思う? fem_sve_00866.txt | へ?本当?びっくりした? fem_sve_00868.txt | あははっ、広中って面白いこと言うねー fem_sve_00869.txt | 大丈夫大丈夫。日本語はちゃんと読めるし、原稿にはフリガナも振る予定だからね! fem_sve_00871.txt | え、えっと…ス、スス、スヴェトラーナ・グルチェンコです fem_sve_00872.txt | ほ、本日は。ご多忙の中…南逢瀬スノーフェスティバルの開会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます fem_sve_00873.txt | このイベントはあたし…じゃない、私が育ったソルヴェという町のイベントを、南逢瀬でも開催できないか fem_sve_00874.txt | 友好を結ぶ二つの町で共通のイベントを開くことで…さらに友好を深められないかと思い提案しました fem_sve_00875.txt | ロシアのソルヴェにいた時から、子供のころから、私はいつか日本に…この南逢瀬町に来てみたいと思っていました fem_sve_00876.txt | 豊かな自然と文化、暖かい人々、今もしっかりと息づいている伝統…それらを体験できれば、どれほど素晴らしいかと思っていました fem_sve_00877.txt | その願いをかなえてくれた、南逢瀬町の皆様には、改めて感謝の念を伝えたいと思います。本当にありがとうございます fem_sve_00878.txt | このイベントが今後も続き、南逢瀬町とソルヴェ町の友好も、長きに渡って続き深まっていくことを心から願っています fem_sve_00879.txt | 最後に、イベントの開催にご尽力いただいた関係者の方々、またご来場の皆様方に厚く御礼を申し上げて、開会のご挨拶とさせていただきます fem_sve_00880.txt | ありがとうございます fem_sve_00882.txt | ふえっ!?さ、皐、なんで泣いてるの? fem_sve_00883.txt | うぅー…ありがとね。皐のお陰だよー fem_sve_00884.txt | 真一あんつぁ fem_sve_00885.txt | 美佐江あねぇ…えぐっ…ううっ fem_sve_00887.txt | だってだって…みんながいてくれたから、できたんだもん…ぐすっ fem_sve_00888.txt | ロシアから来たあたしに…こんなに良くしてくれて…えぐっ、みんなが…協力してくれて…えぐっ fem_sve_00889.txt | うううっ…ぐすっ、みんな大好きだよーー fem_sve_00890.txt | ううっ…えぐっ、ぐすっ…ううっ、皐…ありがとね…えぐっ fem_sve_00891.txt | ありがと、美玖…宗冬も広中も香子も…ありがとうね fem_sve_00892.txt | ちーーーんっ! fem_sve_00893.txt | うん、分かったよ…ぐすっ…それじゃあ、また後でね fem_sve_00894.txt | 花火だねー、楽しみだねー fem_sve_00895.txt | ふっふーん、あたしの日頃の行いのおかげだね! fem_sve_00896.txt | へ?あたしがして良いの? fem_sve_00897.txt | それじゃあ、カウントダウンするよー fem_sve_00898.txt | 5・4 fem_sve_00899.txt | 3・2・1 fem_sve_00900.txt | 発射ーー! fem_sve_00901.txt | うわー!すごいねー! fem_sve_00902.txt | やったね…みんなのお陰でここまでこれたよ fem_sve_00903.txt | えへへっ…ありがと! fem_sve_00904.txt | やったよ…ママ。あたし頑張ったよ fem_sve_00905.txt | あたし、この町に来て本当に良かったよ fem_sve_00906.txt | だよねだよね!正に奇跡ってやつだよね! fem_sve_00907.txt | そして、その奇跡の集大成がこの花火なんだよ。あたしたちの業績が…こう夜空に刻まれる的な fem_sve_00908.txt | もちろんだよ!なんて言ってもみんなの花火なんだからね fem_sve_00909.txt | わびさびだね、知ってるよ! fem_sve_00910.txt | あっ、皐ーー! fem_sve_00911.txt | あのね、皐にお願いがあるんだよ! fem_sve_00912.txt | 実はね fem_sve_00913.txt | はいはーい!ホットコーヒーお待ちのお客様、どうぞだよ!あとは、こっちのお客様は温かい紅茶だね! fem_sve_00914.txt | 紅茶だけどね、ヴァレニエを入れて飲むのがお勧めなんだ fem_sve_00915.txt | あっ、みんな来てくれたんだね fem_sve_00916.txt | 見ての通り、ウェイトレスだよ!バイトだよ! fem_sve_00917.txt | 大丈夫だよ!皐が問題ないようにシフトを組んでくれるから fem_sve_00918.txt | それより、この制服どうかな? fem_sve_00919.txt | えへへっ、でしょでしょ! fem_sve_00920.txt | ありがとうだよ!でも、デスマンはいいかな fem_sve_00921.txt | えへへっ、もちろんだよ! fem_sve_00922.txt | あたしにはウェイトレスの才能があるみたいなんだ。世界中のコーヒーと紅茶は、あたしに運ばれるために存在すると思うんだよね fem_sve_00923.txt | ううん。あたし達みんなで作ったイベントでしょ?それなら最後まで見届けたいなって fem_sve_00924.txt | だから、ここでバイトをしながらイベントを見守って、協力していこうかなって…あっ、お金がもらえるのは嬉しいけどね fem_sve_00925.txt | それよりも、みんなも座ってよ。結構このお店評判なんだよ fem_sve_00926.txt | むふふっ、あたしの魅力でお客さんがいっぱいなんだよ fem_sve_00927.txt | なになに? fem_sve_00928.txt | むぅー、そんなことないもん fem_sve_00929.txt | う、嘘なんてついてないもんね!あたしはとっても優秀なウェイトレスさんですし fem_sve_00930.txt | 親友の言うことが、信じられないのかー fem_sve_00932.txt | はいはーい。ブリヌィを頼んだ人、手を挙げてー fem_sve_00933.txt | もー、まだそんなこと言ってるの?香子はあたし達の仲間なんだから当然だよ fem_sve_00934.txt | あっ、これ美味しー。なんていう料理なの? fem_sve_00935.txt | ねえねえ、美玖。これは何て料理?甘くて美味しいけど fem_sve_00936.txt | へー、そうなんだ。あっ、にゅーも食べたいの? fem_sve_00938.txt | でもでも、あたしだって良いことしたもんね fem_sve_00939.txt | バ、バイトを始めたし…労働に目覚めたって感じ? fem_sve_00941.txt | 大丈夫だよ!なんて言ってもあたしがいるからね! fem_sve_00942.txt | 広中、心がこもってないよ! fem_sve_00943.txt | ねえねえ、年越しの瞬間に、みんなでジャンプしようよ fem_sve_00944.txt | なんだよー。みんな冷たいぞー。にゅーもそう思うよね? fem_sve_00945.txt | ほら、にゅーもやりたいって言ってるよ fem_sve_00946.txt | えへへっ、さすがは美玖だね!話が分かる fem_sve_00947.txt | 当然だよ!ほら、みんな立って立って!あっ、この瞬間を動画に撮らないと fem_sve_00948.txt | よし、カウントダウン開始だよ!5・4・3・2・1 fem_sve_00949.txt | ゼロ! fem_sve_00950.txt | えへへっ、これで年越しの瞬間は、この世にいなかった!って自慢できるね fem_sve_00952.txt | でしょでしょ!?だからね、さっきも言ったけど、あたしがいるから今年もいい年になるよ! fem_sve_00953.txt | 今年は良いことがありますように、アイスホッケーが上手くなりますように、美玖に怒られませんように…それからそれから fem_sve_00954.txt | よし、これで願い事は叶ったも同然だね! fem_sve_00955.txt | うーん何だろう?お昼ご飯? fem_sve_00956.txt | 動きにくいよね。綺麗で好きだけどさー fem_sve_00957.txt | ふぃー…やっぱりいつもの服の方が落ち着くねー fem_sve_00958.txt | あれ…そう言えば、宗冬と広中の写真撮ってないよね? fem_sve_00959.txt | もちろん、オッケーだよ! fem_sve_00960.txt | へーきへーき。笑顔で映れば問題ないよ fem_sve_00961.txt | あっ、そうだったよ!えっと…1+1はー? fem_sve_00962.txt | ううん、使わないよ?それで1+1は? fem_sve_00964.txt | 休みたい…ゆっくりしたい fem_sve_00965.txt | 宗冬は…どうして平気なの…?怖くなかった…? fem_sve_00967.txt | む、宗冬はね fem_sve_00968.txt | そのままでも…カッコいいから、大丈夫だよ? fem_sve_00969.txt | あっ、宗冬、見て見て! fem_sve_00970.txt | 休憩できるんだって、あのホテル!せっかくだから休んでいこうよ fem_sve_00971.txt | もぐっ、むぐっ fem_sve_00972.txt | それなら、どんな休憩なの? fem_sve_00973.txt | それなら、あたし達恋人だから良いんじゃないの? fem_sve_00974.txt | うーん、よくわかんない fem_sve_00975.txt | する?何を? fem_sve_00977.txt | ということは…あれがジャパニーズ出会い茶屋 fem_sve_00978.txt | 良いよ…しても fem_sve_00979.txt | だからね…セックス、してもいいよ? fem_sve_00980.txt | 宗冬は…したくない? fem_sve_00982.txt | 宗冬ってば、こういうのが好きなんだ fem_sve_00983.txt | ジャパニーズ…HENTAIってやつだね fem_sve_00984.txt | い、言ったけどさ…確かに fem_sve_00985.txt | うぅー…そうだけど fem_sve_00986.txt | あ、あの時は…なんか、こう…変にテンションが上がってたというか fem_sve_00987.txt | い、今も見たい気持ちは変わらない…? fem_sve_00988.txt | わ、分かったよ…それじゃあ…する、からね…? fem_sve_01007.txt | それじゃあ…ああっ、んっ、見せて…あげるね fem_sve_01008.txt | 見て…宗冬…あたしのここ…こんなになってるんだよ fem_sve_01009.txt | 宗冬に見られながら…オナニーして、興奮して気持ちよくなって…びしょびしょになってるんだ fem_sve_01013.txt | 体が痺れて…んっ、あうっ、んっ、ビクビクってなって…もっと興奮して…エッチになっちゃう fem_sve_01014.txt | エッチな汁がいやらしい音を鳴らしてるの…ああっ、んっ…聞こえるかな? fem_sve_01017.txt | オナニーしてる時に想像する宗冬は…んっ、あうっ、現実よりも…ひうっ、ちょっとだけ意地悪で fem_sve_01021.txt | 分かった…そうする、ね fem_sve_01025.txt | 宗冬に触られてるって思うと…あうっ、んっ、すごい興奮しちゃう…あああっ fem_sve_01037.txt | うん…今までのオナニーで…一番気持ちよかったかも fem_sve_01041.txt | 宗冬…お願いだよ fem_sve_01055.txt | 気持ちいいし…幸せだし…ひうっ、あうっ、宗冬に愛されてるって…分かるから…気持ちいいんだ fem_sve_01066.txt | あ、あのさ…やっぱり…男の人って、エッチなおねだりされるのが…好きなの? fem_sve_01067.txt | やっぱり…そうだったんだ…オナニーの後に、あたしに…入れて欲しいって言わせたし fem_sve_01075.txt | 気持ちいい…ひうっ、あうっ、もっと…もっとして fem_sve_01080.txt | 気持ちよすぎて…んっ、あぁんっ、あっ、ああっ、あんまり我慢できないんだよ fem_sve_01082.txt | 初めての時みたいに…ああっ、んっ、あぁんっ、いっぱい…二人で気持ちよく…なろうね fem_sve_01083.txt | あああっ、んっ、ひうっ…い、今…少しだけ、イきそうになっちゃった…あああっ…! fem_sve_01096.txt | うん…ヤバかったね fem_sve_01097.txt | すごく気持ちよくて…気持ちよすぎて、気を失うかと思ったよ fem_sve_01098.txt | 休憩に…ならなかったね…こんなに息が上がったら fem_sve_01099.txt | ちょっとだけさ…本当に休憩しようか fem_sve_01100.txt | ふふっ…頑張って休憩するって変だよ fem_sve_01101.txt | 宗冬も…やっぱり、まだ足りない…? fem_sve_01102.txt | うん…あと、一回だけだね fem_sve_01143.txt | むむっ、ちょっと待って…こ、ここ…かな? fem_sve_01144.txt | と思わせて…ここ…ち、違う、こっち…だよ fem_sve_01145.txt | もー、美玖の精神攻撃は反則だよ! fem_sve_01146.txt | ええい、ままよ!ここだ! fem_sve_01147.txt | 負けました。もう待ったしても無理だよ fem_sve_01148.txt | 美玖…将棋強い fem_sve_01149.txt | え?本当!?うー婆に習えば、美玖をボコボコにできる? fem_sve_01150.txt | だよね!あたしも、南逢瀬人として嬉しいよ!会う人みんな良い人だから気に入ってくれたのかな?それとも、美味しいものがいっぱいあるから? fem_sve_01151.txt | たいぜんじじゃく…?それってどういう意味? fem_sve_01152.txt | なるほどだよ…それが香子の新年の目標なんだね fem_sve_01153.txt | それなら、それは書き初めにするべきだよ! fem_sve_01154.txt | うー婆から言われたんだ。一年の目標を定めるのと、字が上手くなる効果もあるんだって! fem_sve_01155.txt | 知りたい?知りたいよね!?部屋にあるから、取って来るね! fem_sve_01156.txt | 取って来たよーーー!じゃーん!あたしの今年の目標はこれだよ! fem_sve_01157.txt | 知らないよ!どんな意味なの?パッと見でカッコいいから選んだんだ fem_sve_01158.txt | えっと…宗冬と広中の話からすると…心を無にすれば、熱い火だろうがへーきへーきってこと? fem_sve_01159.txt | なるほどだよ…美玖の言う通りだね。正に禅の精神だよ fem_sve_01160.txt | それで、皆の今年の目標は?せっかくだから、ここで宣言しちゃおうよ fem_sve_01161.txt | ふーん。二人とも普通だね fem_sve_01162.txt | おお!香子なら絶対にできるよ!良い目標だね! fem_sve_01163.txt | それでそれで、美玖は? fem_sve_01164.txt | そ、それは、良い目標だね。で、でも無駄になると思うよ。今年のあたしって去年とは、ひと味もふた味も違うからね fem_sve_01165.txt | そ、そう…?うん、良いよ? fem_sve_01166.txt | だ、だよねだよね!香子の言う通りだよね! fem_sve_01167.txt | 目標を達成するのは当然だし、あたしには他にもやるべきことがあるんだしね fem_sve_01168.txt | うん、そうだよ! fem_sve_01169.txt | これはねロシアで小さなころから書いてたんだ。「やらないとダメなこと」と「やりたいこと」が書かれててね fem_sve_01170.txt | 留学期間中に「やらないとダメなこと」は、全部やるんだ。もちろん、「やりたいことも」全部やるつもりだよ fem_sve_01171.txt | あたしにとってはね…大事な目標なんだよ fem_sve_01172.txt | ん…おはよ…にゅー fem_sve_01173.txt | なんかこう…目標をちゃんと定めると、やる気が出てきて、ワクワクして寝れなかったからね fem_sve_01174.txt | ふわぁ…眠いね…朝ごはん食べたら、もうちょっと寝よう…寝正月…部活も、ないし fem_sve_01175.txt | おはよう…美玖ママー fem_sve_01176.txt | 卵焼き…多分、ウィンナー入ってるかな…それから…サケの塩焼き fem_sve_01177.txt | 両方…納豆は好きだし、卵も好きだから…どっちもかければ、最強なんだよ fem_sve_01178.txt | おはよう…美玖…朝ごはん食べたら、寝るから良いの…寝正月だよ fem_sve_01179.txt | おはよう、うー婆 fem_sve_01180.txt | うん、おはよ fem_sve_01183.txt | 曲者だよ fem_sve_01184.txt | 敵…じゃないから、安心して良い? fem_sve_01187.txt | 若いころの…うー婆 fem_sve_01188.txt | 美玖とも似てる fem_sve_01189.txt | 柊佳はね、すごいんだよ!アメリカの大学で、政治学と経済と情報技術を勉強してるんだって!それにね…英語がペラペラなんだよ…! fem_sve_01190.txt | うん、食べるよ!ありがとう、柊佳!にゅーと半分こにするね fem_sve_01191.txt | ス、スヴェトラーナ…グルチェンコです。よろしく、お願いします fem_sve_01192.txt | スヴェータって…呼んでくれると嬉しいです fem_sve_01193.txt | うん…羽染さんと薄さん…だね fem_sve_01194.txt | うん…宗冬と広中 fem_sve_01195.txt | うん…分かるよ。日本語を書くのは苦手だし、漢字もいっぱいは読めないけど…慣用句?は勉強したから fem_sve_01196.txt | そうなんだ!美玖の幼馴染みで、アイスホッケーもしてて、趣味も同じなんだね! fem_sve_01197.txt | これからよろしくね、宗冬、広中!一緒に楽しいこと、いっぱいしようね! fem_sve_01198.txt | もうすごいんだよ!今では南逢瀬で一番の女子って言われるくらいにすっごい事してきたんだから!そして、にゅーとあたしのコンビは最強と称されてるんだよ! fem_sve_01199.txt | アイスホッケーも最強に近いし、後輩からは尊敬されてるし、先輩からも一目置かれてるんだよ! fem_sve_01200.txt | それからね、名誉実行委員長になったんだよ!もうあれなんだよ!すっごくみんな喜んでくれたんだ! fem_sve_01201.txt | それでね、イベント来場者もすごくてね、このまま上手くいけば来年からもずっとやってくれるんだって! fem_sve_01202.txt | もちろん、町のみんなや美玖、香子、宗冬、広中もいっぱい手伝ってくれたおかげなんだ! fem_sve_01203.txt | えへへっ…そうなんだよ。嬉しいよね fem_sve_01204.txt | そうなんだよ!この部屋の家具はね美玖が揃えてくれたんだ! fem_sve_01205.txt | それからね、部屋番号もあたしが来るからって変えてくれたんだ fem_sve_01206.txt | 柊佳もホラー映画好きなの? fem_sve_01207.txt | だよねだよね!あたしもあのシーン好き!まあ、あたし的には、あの映画はもう少しホラー度があっても良いかなって思うけど fem_sve_01208.txt | あ、あれは…あれだよ。映像と音楽に感嘆の声を…漏らしたんだよ fem_sve_01209.txt | あっ、そうだ!今夜は柊佳も一緒に映画観ようね!シカゴを舞台にしたホラー映画があるんだよ! fem_sve_01210.txt | はいはーい。どちらさまですかー fem_sve_01211.txt | もちろんだよ、美玖ママ!それで、何かあったの? fem_sve_01212.txt | もちろんだよ!あたしも南逢瀬の住人だからね! fem_sve_01213.txt | 地域の雪かきは…絶対にやらないとダメなんだ fem_sve_01214.txt | え?どうしたの? fem_sve_01217.txt | ダメなんだよ。全部、やらないと…ダメなんだ。駅の裏側の雪かきが大変だったって…言ってたから fem_sve_01218.txt | 離してよ、美玖!やらないとダメなんだから! fem_sve_01219.txt | そうじゃないんだよ!そういう問題じゃ…!あたしはやらないとダメなんだ! fem_sve_01220.txt | うん…やらないとダメなんだ fem_sve_01221.txt | うん…分かった fem_sve_01223.txt | 今日も一個埋まったけど…みんなに心配かけちゃったよね fem_sve_01224.txt | 次は…みんなを心配させないようにしないとね fem_sve_01225.txt | でも、ママが言ってたのは正しかったな fem_sve_01226.txt | 次は何をしようかな fem_sve_01227.txt | うーん…冬にできること、冬にできること fem_sve_01228.txt | あっ、これにしよう!前に美玖も良いよって言ってくれたしね fem_sve_01229.txt | ワカサギは美味しいってにゅーも言ってたし fem_sve_01230.txt | それにしても氷の上で釣りをするのかー。あたしも釣りはしたことあるけど、氷の上ではないなー fem_sve_01231.txt | あっ、そうだ。もちろん、香子も誘わないとダメだよね fem_sve_01232.txt | うーん、やっぱりね…違うと思うんだ fem_sve_01233.txt | 流れてる曲がさ、違うんだよ fem_sve_01234.txt | 女々しくない? fem_sve_01235.txt | やっぱりさ、メタルをかけるべきだと思うんだ! fem_sve_01236.txt | だからねポップスとかアイドルの曲でも良いけど、もっと雄々しいのにしようよ。そうすれば、アイスカフェがもっと熱いものになると思うんだ fem_sve_01237.txt | ヴァイキングメタルとか fem_sve_01238.txt | うん、楽しかったよ!着物で初詣に行ったし、書き初めもしたし、雪かきもしたんだ! fem_sve_01239.txt | それからね、年が変わる瞬間は地上にいなかったんだよ! fem_sve_01240.txt | うん!やらなきゃリストも確実に埋まっていってるからね fem_sve_01241.txt | ワカサギ釣りだよ。あっ、そうだ!この町で良い場所を知らないかな? fem_sve_01242.txt | うん。南逢瀬地方でもけっこう大きな湖なんだよね?あっ、そうだ。夏はそこで湖水浴もしないとね fem_sve_01243.txt | おお、それは…えっと、渡りに船?だね! fem_sve_01244.txt | もちろんだよ。あたしも南逢瀬での生活を経て、寒さにはすっごく強くなったからね! fem_sve_01245.txt | 新年一発目の部活だからね!しんとーめっきゃくの気持ちで頑張ったんだよ! fem_sve_01246.txt | いやいや、ほら宗冬にはいつもお世話になってるし、やりすぎちゃったかなーって思ったもんで fem_sve_01247.txt | やっぱりさ、ホッケーリンクで練習すると違うよねー。体がビシュって動くんだよねー fem_sve_01248.txt | そう言えばさ、柊佳から聞いたんだけどさ。宗冬がアイスホッケーをやり始めたのって柊佳が誘ったからなんだって? fem_sve_01249.txt | そうなんだー。柊佳がめちゃくちゃすごいゴーリーだったって美玖から聞いたけど、宗冬もだったんだねー fem_sve_01250.txt | ふーん。広中は宗冬の後に入ったんだよね?むふふっ、柊佳に誘われなくて寂しかったんじゃない? fem_sve_01251.txt | うーんとね、パパがやってたからだよ fem_sve_01252.txt | えへへっ…なんかさ、南逢瀬に来てからもっとすごくなれた気がするんだ fem_sve_01253.txt | あっ、そうだ。あたし、次にやることを決めたんだよ! fem_sve_01254.txt | うっ…あれは申し訳ないって思ってるよ。しゅーちゅーしすぎてねっちゅーし過ぎたんだ fem_sve_01255.txt | ワカサギ釣り!再来週に桧枝湖で解禁だって、皐が言ってたんだ fem_sve_01256.txt | だよねだよね!楽しみだよね! fem_sve_01257.txt | あっ、あとね座禅もしたいんだ。真冬のお寺での座禅は、悟りを開くのに必要なんだって fem_sve_01258.txt | え?そうなの?日本人って2か月に一回は座禅を組むって聞いたけど fem_sve_01259.txt | そう言えばそうだけどさ…おっかしいなぁ fem_sve_01260.txt | おお、やっぱりじゃんか。間違えてはいないんだよね fem_sve_01261.txt | あれ?香子と結は仲良くなったの? fem_sve_01262.txt | そうなんだね。ちなみに、何かきっかけとかあったの? fem_sve_01263.txt | それよりさ、結 fem_sve_01264.txt | 香子とシェアしたいなら、素直に言えば良いんじゃない? fem_sve_01265.txt | さっき香子が、今度ここに来たらジェラートを頼もうかなって言ってたじゃん? fem_sve_01266.txt | そんで結は、香子が頼んだパフェを今度注文するって言ってたじゃん?その後、結は香子に、パフェの味を聞いたでしょ? fem_sve_01267.txt | そこら辺はね全部アピールなんだよ。二人でシェアして仲良くしたいなって思ってるけど、結は素直じゃないから遠回しになっちゃうんだよね fem_sve_01268.txt | ずーっと香子の方を見て何か言いたそうにしてたのって、絶対にそれなんだと思うんだよ fem_sve_01269.txt | ふふっ。よかったね、結 fem_sve_01270.txt | ありがとね…美玖、宗冬、広中 fem_sve_01271.txt | あのね…ここで働いてると、色々な人の幸せなところを見れるんだ fem_sve_01272.txt | それも全部このイベントがあるおかげでしょ?このイベントができたから、見れたんだよ fem_sve_01273.txt | だから、ありがとう。いっぱい協力してくれて、いっぱい励ましてくれて fem_sve_01274.txt | うん…それじゃあ、最後にもう一回だけね。ありがとう、本当に fem_sve_01275.txt | ふぅー…な、なかなかの映画だったね fem_sve_01276.txt | そ、そんなにあたしを見てると面白い? fem_sve_01277.txt | ううぅ…なんかバカにされてる気がするよ fem_sve_01278.txt | それなら明日行こうよ、香子も誘って女の子だけで。あたしは夕方の部活まで予定もないしさ fem_sve_01279.txt | そう言えば…皐にも言われたよ。あたしと美玖って本当の姉妹みたいって fem_sve_01280.txt | あたしも勿来家の娘になっちゃいたいくらいだよ fem_sve_01281.txt | それは…ないと思うな fem_sve_01282.txt | 宗冬ー、広中ー fem_sve_01283.txt | まあねー。たまには女の子四人も良いかなって。みんな昼の予定が空いてたしねー fem_sve_01284.txt | まあねー。あたしは南逢瀬に名を刻んだし、皐も…えっと出世レースでリードしたし fem_sve_01285.txt | 皐、どうしたの? fem_sve_01286.txt | 新作メニューだよね…問題は fem_sve_01287.txt | 皐、さすけねぇよ!無理難題だろうがあたしと皐なら大丈夫だよ!大船に乗ったつもりでいてくれていいからね! fem_sve_01288.txt | 宗冬、美玖…あたし、今すごく感動してるよ fem_sve_01289.txt | ないよ?今から考える fem_sve_01290.txt | むっ、それってもしかしてバカにしてる?いっつもあたしは考えなしだって fem_sve_01292.txt | だよねだよね!禅即行動って言うし! fem_sve_01293.txt | そうだよ。禅マスターから教わったんだ。まず行動に移すことが大事なんだよ fem_sve_01294.txt | そして、行動することで自分にできることとできないことがあるって分かるんだって fem_sve_01295.txt | あたしにはさ…できないことがいっぱいあるんだ fem_sve_01296.txt | でもね、あたしには仲間がいっぱいいるから。美玖、香子…にゅーもいるし fem_sve_01297.txt | 広中に…宗冬もいるしね fem_sve_01298.txt | みんなで一緒に学園に行くの久しぶりだねー fem_sve_01299.txt | へ?あたし? fem_sve_01300.txt | や、やだなー。終わってるに決まってるよ? fem_sve_01301.txt | も、もちろんだよ…耳を揃えて見せるからね fem_sve_01302.txt | え?幸代、もう知ってるの? fem_sve_01303.txt | うん、楽しみにしててね fem_sve_01304.txt | そうだけど、大丈夫だよ。へーきへーき fem_sve_01305.txt | ごちそうさまでした。すっごく美味しかったよ! fem_sve_01306.txt | えっと…料理を頑張って覚えれば、あたしにも作れるかなって楽しみになったよ fem_sve_01307.txt | あっ、そのことだったんだね…えっとね…どの料理も人気でそうだなって思うくらいに美味しかったけど fem_sve_01308.txt | ちょっと手間がかかるんじゃないかなって fem_sve_01309.txt | アイスカフェの今のメニューを考えると、手間のかかるメニューよりも簡単で手ごろな方が、バランスが良いのかも fem_sve_01310.txt | 試食しかしてないあたしが言うのも…あれだけどさ fem_sve_01311.txt | なにとぞ…禅の精神でお助けください fem_sve_01312.txt | じゃあ、助けてくれるんだね! fem_sve_01313.txt | た、確かにそうだね fem_sve_01314.txt | 実は…その…課題が終わってないんだよ fem_sve_01315.txt | 留学生のあたしには、他の人とは違う課題が出されてるんだ。それで美玖も気づかなかったというか…あたしも忘れてて fem_sve_01316.txt | 思い出した時に、白状しようとしたんだけど、課題が終わってるって勘違いした美玖が、すごくいい笑顔で「頑張ったねって」褒めてくれて fem_sve_01317.txt | その時の美玖の顔が思い浮かんで、白状するにできなくなったんだ fem_sve_01318.txt | だから…その…宗冬なら助けてくれるかなって fem_sve_01319.txt | 本当?ありがとう、宗冬! fem_sve_01320.txt | はぁ…助かったよ…ありがとう、宗冬 fem_sve_01321.txt | そんなことないってば。地獄で仏に会ったってやつだよ。このご恩はいつか返すから、期待しててね。かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻めだからね fem_sve_01322.txt | あたしもだよ。今だっていっぱい恩を受けてるからね fem_sve_01323.txt | 美玖に柊佳や香子と一緒に考えてるんだけど、なかなかいい案が出て来ないんだよねー fem_sve_01324.txt | そうなんだけどねー。期限もあるし、他にもやらなきゃダメなことがあるから、急がないとダメなんだよ fem_sve_01325.txt | はぁ…なかなか上手くいかないよね。もちろん、楽しい時間を過ごしてるのは間違いないけどさ fem_sve_01326.txt | それにしても、これ美味しいよねー。宗冬ママの手作りなんでしょ? fem_sve_01327.txt | こういうのって言うと、ママが作ってくれたお菓子のこと? fem_sve_01328.txt | それだよ、宗冬! fem_sve_01329.txt | げっ!?美玖!どうしてここにっ!? fem_sve_01330.txt | マズいよ宗冬!御用改めだよ!火付盗賊改方のへーぞーだよ!ど、どこかに隠れないと…き、斬り殺される fem_sve_01331.txt | 雪が積もってるから、いける…はず fem_sve_01332.txt | 大丈夫だよ!受け身を取るから! fem_sve_01333.txt | こ、これは…その fem_sve_01334.txt | う、うん…終わったよ…で、でも、どうしてここが分かったの? fem_sve_01335.txt | そ、そんなこと…ないと思うけどなー fem_sve_01336.txt | ぐぬぬっ…さすがは美玖 fem_sve_01337.txt | え、えっとね fem_sve_01338.txt | ご、ごめんね…美玖 fem_sve_01339.txt | そっかー、そうだよね。なんで思いつかなかったんだろ? fem_sve_01340.txt | 本当に、どうしてなんだろ…? fem_sve_01341.txt | まあ、見落としというかうっかりというか、そういうのはあるよね。仕方ない仕方ない fem_sve_01342.txt | こたつにミカンって最強だよねー。にゅーもそう思うでしょ? fem_sve_01343.txt | もー、仕方ないなー。こんなところで寝たら風邪ひくよ? fem_sve_01344.txt | おやすみ、にゅー fem_sve_01345.txt | 一番好きだった料理かぁ fem_sve_01346.txt | よし…始めよう fem_sve_01347.txt | というわけで、あたしはこれが良いって思うんだ! fem_sve_01349.txt | おぉ、さすがは美玖だね fem_sve_01350.txt | あ、あのね…それが fem_sve_01351.txt | これはね…宗冬が考えてくれたんだ。あたしの子供の頃に好きだったお菓子とか料理はどうって fem_sve_01352.txt | うん…課題だけじゃなくて、メニューも手伝ってくれたんだ fem_sve_01353.txt | えへへっ、宗冬のお陰でなんとかなりそうな気がしてきたよ fem_sve_01354.txt | 大丈夫だよ!きっと何とかなるって fem_sve_01355.txt | そうだねって…宗冬と広中は? fem_sve_01356.txt | そっか。それなら仕方ないね fem_sve_01357.txt | うーん、スヴェトラーナ・グルチェンコ特製和風ポンチキ南逢瀬の雪の白さを添えて…かな fem_sve_01358.txt | うん…美味しいね…本当に fem_sve_01359.txt | そうしたいけど、できないんだ fem_sve_01360.txt | ママはね…あたしが小さなころにパパと離婚して、それから会ってないから fem_sve_01361.txt | どこにいるかも分からないし…だから、食べてもらえないんだ fem_sve_01362.txt | うん。大好きだったよ fem_sve_01363.txt | そうかな…?どうしてそう思うの? fem_sve_01364.txt | えへへっ、そうだよね。あたしもね、ママに愛されてた記憶しかないんだ fem_sve_01365.txt | だからね、アイスカフェでママのお菓子を出せるなら、あたしも最高に嬉しいんだ。きっと皐も気に入ってくれるよね? fem_sve_01366.txt | 美玖、香子。ありがとうね。ママの味が…こんなにちゃんと出せたのは、二人が作ってくれたからだよ fem_sve_01367.txt | あとは、これを皐に食べてもらえば完璧だね fem_sve_01369.txt | そうかもだけどさ…ほら、あたしって fem_sve_01370.txt | え?まさか、今から…?うわ…美玖の目がマジだよ…本気って書いてマジって読むくらいにマジだよ fem_sve_01371.txt | う、うん…自分でも上手にできたって思うんだ fem_sve_01372.txt | そ、それじゃあ…三人とも食べてみてよ fem_sve_01373.txt | ど、どう…かな…? fem_sve_01375.txt | えへへっ…ありがとう…宗冬 fem_sve_01376.txt | あっ、それならあたしがやるよ!ほら、コツとかも教えてあげないとね! fem_sve_01377.txt | 宗冬ー、美玖ー、皐ー fem_sve_01378.txt | これ、あたしからの奢りだよ!メニューを考えるのに協力してくれたり、色々なお礼! fem_sve_01379.txt | 宗冬と皐はホットコーヒーで、美玖は紅茶ね fem_sve_01380.txt | えへへっ、こちらこそだよ宗冬! fem_sve_01381.txt | えへっ、ありがとう。広中 fem_sve_01382.txt | まあね。だから今日のあたしは、いつも以上に絶好調なんだよ! fem_sve_01383.txt | もちろんだよ!当日はみんなも見学に来てね。あたしが完璧な取材対応をするところを fem_sve_01384.txt | うんうん、是非とも来てよ fem_sve_01385.txt | そう言えば、柊佳は来なかったの? fem_sve_01387.txt | むぅー、それこの前も宗冬と広中に聞かれたー fem_sve_01388.txt | そうだよ。部活も休みだから、明日にしてもらったんだ fem_sve_01389.txt | 香子にはあたしの晴れ舞台を生で見て欲しかったけど、それは仕方ないよ fem_sve_01390.txt | え?どういうこと? fem_sve_01391.txt | バカにされてるのか褒められてるのか微妙だよ fem_sve_01392.txt | うーん、でも香子は心配し過ぎだと思うなー fem_sve_01393.txt | 自覚って何の自覚? fem_sve_01396.txt | そ、そうなんだ…あ、ありがと fem_sve_01397.txt | なんだろ…今日のあたし、おかしいよ fem_sve_01398.txt | にゅー…なんかさ、変なんだよ fem_sve_01399.txt | いつからって言うと…えっと fem_sve_01400.txt | 部活の時はおかしかったから、その前だと fem_sve_01401.txt | だから、おかしくなったのは fem_sve_01403.txt | ち、違うよ!?こ、ここ、これは別に恥ずかしいってわけじゃなくてね! fem_sve_01404.txt | そ、そりゃー、あたしはママの娘だから、び、美人なのは間違いないし?当然だし? fem_sve_01405.txt | な、なんで…こんなにあたしは fem_sve_01406.txt | いつからなんだろ…? fem_sve_01407.txt | 理由なんて…ないよね fem_sve_01408.txt | そっか…うん、そうだよね fem_sve_01409.txt | あたしは…宗冬が、好きなんだ fem_sve_01412.txt | はい。南逢瀬はとても良い人ばかりです。海外から来た私を、町の仲間だって言ってくれましたし fem_sve_01413.txt | もちろん、学園も楽しいです。ロシアの学園と比べるのは難しいかもしれません…どっちも私にとっては大切なので fem_sve_01414.txt | 和風ポンチキは、母が子供の頃に作ってくれたものなんです。日本で言うところの、お袋の味ですか?そういったものかなって思ってます fem_sve_01415.txt | 私のベースというか元っていうか、形作ったっていうか…そういう大事な料理を南逢瀬の人と分かち合いたいなって fem_sve_01416.txt | むしろ、それしかありませんね fem_sve_01417.txt | 芳賀沼さんは南逢瀬スノーフェスティバルを開催することが決まってから、ずっと私を支えてくれてます fem_sve_01418.txt | アイスカフェでアルバイトしてるんですけど、失敗ばかりの私をいつも助けてくれてますし fem_sve_01419.txt | 薄君は部活の仲間として友人として、日本の生活に慣れない私に色々とアドバイスをくれますし fem_sve_01420.txt | ここにはいないんですけど、後輩の高萩さんには、先輩後輩の垣根を越えて良くしてもらってます fem_sve_01421.txt | 私の方が先輩なんですけど、教えてもらうことの方が多いくらいですね fem_sve_01422.txt | ホームステイさせてもらっている勿来家の皆さんには、言葉にできないくらい感謝しています fem_sve_01423.txt | 特に私と同じ年の美玖さんとは、親友って言えるくらいの関係になれました fem_sve_01424.txt | いつも私のことを気にしてくれて、いつも私のことを見てくれていて、いつも私を助けてくれる fem_sve_01425.txt | そんな大事な人なんです fem_sve_01426.txt | そして…先ほど質問されたお菓子を作るヒントをくれた羽染君は fem_sve_01427.txt | 私にとって…本当に大事な人なんです fem_sve_01429.txt | うん…ありがとう fem_sve_01430.txt | ううん、すごく緊張してたよ。宗冬たちがいてくれたから、テンパらなかっただけ。それに、答えに悩む必要のない質問ばっかりだったから fem_sve_01431.txt | 新作メニューにこめた思いとか、南逢瀬の印象とか…周囲の人たちへの感謝とか…そんなの考える必要なんてないでしょ? fem_sve_01432.txt | ううん…宗冬は良い人だよ fem_sve_01433.txt | 宗冬はいっぱいあたしを助けてくれた。いつもあたしの味方でいてくれた fem_sve_01434.txt | あたしにとって、宗冬はすごくいい人なんだよ。何があってもあたしを助けてくれるし、あたしの味方でいてくれる人なんだ fem_sve_01435.txt | 宗冬がいたから、あたしはこの町が大好きになれた。宗冬がいてくれるから、毎日が楽しいんだよ fem_sve_01436.txt | それって多分…宗冬が想像している以上に、素敵なことなんだよ fem_sve_01437.txt | だからね、いっぱいありがとうなんだよ! fem_sve_01438.txt | うん?なーに、宗冬 fem_sve_01440.txt | そ、それは…えっと、その…えーっと fem_sve_01444.txt | おお、もう…あああ…おおっ、ふぉぉ fem_sve_01445.txt | ううっ、あああ、ふぉぉっ…おお、もう fem_sve_01446.txt | はっ、美玖!?それに、香子とにゅーも fem_sve_01447.txt | 驚天動地なんだよ…まさに青天の霹靂だったんだ。これはもうあれだよ…南逢瀬の天地は複雑怪奇なんだよ fem_sve_01448.txt | 違うよ、複雑怪奇だよ fem_sve_01449.txt | あ、あのね…その…あの…えっと…それは fem_sve_01450.txt | 宗冬に…好きって言われたんだ。付き合ってくれないかって fem_sve_01451.txt | え?なんでお祝いしてくれるの? fem_sve_01452.txt | ち、違うよ!そんなことするはずないじゃん! fem_sve_01453.txt | だってあたし…宗冬のことが好きだもん fem_sve_01454.txt | あ、あのね…その…いきなりだったし…告白されて嬉し過ぎてね fem_sve_01455.txt | そ、それでね…どーんて衝撃がきて…ぐわーって体が熱くなって…ぶわーって頭がぐちゃぐちゃになって fem_sve_01456.txt | 逃げちゃった fem_sve_01459.txt | だってだって!いきなりなんだよ!?いきなり告白されたら、誰だって逃げるじゃん!? fem_sve_01460.txt | 正論は時に人を傷つけるんだよ fem_sve_01463.txt | だってだってー fem_sve_01464.txt | うん…分かるよ fem_sve_01465.txt | うん…あたし、間違えたことしちゃったよね fem_sve_01466.txt | でも…答えっていっても fem_sve_01468.txt | 香子…にゅー fem_sve_01469.txt | うん、行ってくるよ! fem_sve_01470.txt | あたし…宗冬に好きって伝えてくる! fem_sve_01471.txt | ありがとう…美玖、香子…にゅー…あたし、頑張ってくるね! fem_sve_01472.txt | ひゃうぅ!? fem_sve_01473.txt | む、むむ、宗冬っ!?どうしてここに!? fem_sve_01474.txt | そ、そうだよね…間違えたよ…どうしてあたしがいるって分かったの? fem_sve_01475.txt | そ、そうなんだ。耳が良いね fem_sve_01477.txt | あ、あのね…宗冬 fem_sve_01478.txt | あ、あたしね…宗冬に言いたいことが…伝えたいことがあるんだ。わがままかもしれないけど、聞いててくれるかな? fem_sve_01479.txt | あのね…さっきは逃げてごめんね fem_sve_01480.txt | ううん、違うよ。突然でも逃げたことには変わりないし…こ、告白してくれた宗冬に、失礼なことしちゃった…本当にごめんね fem_sve_01481.txt | だ、だから…その…許して、くれるかな? fem_sve_01482.txt | そっか…やっぱり落ち込んだよね fem_sve_01483.txt | うん…ありがとう fem_sve_01484.txt | あたしね…逃げたけど、本当は嬉しかったんだ。宗冬が、好きって言ってくれて…付き合って欲しいって言ってくれて fem_sve_01485.txt | そ、それでね…その…へ、返事だけど fem_sve_01486.txt | 部…でも勉…でも宗冬……助けてもらっ…宗冬がいな…できな……ことは…あったと……うんだ fem_sve_01487.txt | それでね…この前アイ……あたしの…美人って…時に…その…すごく…して fem_sve_01488.txt | その…初めて…んだ……あたしが…その…宗冬……すす、好きって fem_sve_01489.txt | その…つまり……も…宗冬が…………いたいっていうか……なりたいって fem_sve_01490.txt | き、聞こえなかった…? fem_sve_01491.txt | そ、それなら fem_sve_01492.txt | あたしは、宗冬が好きーーっ! fem_sve_01493.txt | ずっと一緒にいてくれて、いっぱい助けてくれて、色々なことを教えてくれたところが好き! fem_sve_01494.txt | 時々意地悪だけど、本当はすごく優しいところが大好き! fem_sve_01495.txt | 初めて宗冬に美人って言われて、すごくドキドキした!それで…その時に、宗冬が好きだって気づいたんだ! fem_sve_01496.txt | だから…あたしも宗冬が好きだから…!宗冬の彼女になりたい! fem_sve_01497.txt | 宗冬ーーー!だーーいすきだよ! fem_sve_01498.txt | えへへっ…うん、大好きだよ!だから、あたしを恋人にしてくれるかな? fem_sve_01499.txt | もちろんだよ!今からあたしは宗冬の恋人で、宗冬はあたしの恋人だね! fem_sve_01500.txt | えへへっ…なんか照れるね fem_sve_01501.txt | ふふふっ…宗冬と恋人かぁ…ロシアから南逢瀬に来るときは、思いもしなかったよ…ここで恋人ができるなんて fem_sve_01502.txt | 奇跡みたいだね fem_sve_01503.txt | でも…ううん、奇跡じゃないかもね fem_sve_01504.txt | 違うよ。奇跡なんかじゃ足りないんだよ…あたしと宗冬の出会いは奇跡以上なんだ fem_sve_01505.txt | 宗冬の手も…冷たいよ fem_sve_01506.txt | うん…あたしも fem_sve_01508.txt | うん、分かったよ美玖! fem_sve_01509.txt | どしたの、宗冬? fem_sve_01510.txt | もちろん良いよ。何か手伝って欲しいことがあるの? fem_sve_01511.txt | おぉ、それは良いことだよね。あ、あたしとしては、ちょっと恥ずかしいけど fem_sve_01513.txt | う、うん…分かるよ。ば、ばっちりだよ! fem_sve_01514.txt | だ、だだ、大丈夫だよ。任せてくれて良いからね fem_sve_01515.txt | え?あたしのパパに?えっと…ちょっと難しいかもだよ fem_sve_01516.txt | 最近新しいプロジェクトだかで忙しいから、あたしもなかなか電話もできないんだよね fem_sve_01517.txt | うん、それとなーくパパに聞いてみるから。時間が取れそうな時は、宗冬に連絡するね fem_sve_01519.txt | うん…宗冬とね、付き合うことになったんだ fem_sve_01520.txt | えへへっ、ありがとう皐 fem_sve_01521.txt | え?ちょ、皐…? fem_sve_01522.txt | 皐…泣かないで。あたしまで…何だか…ぐすっ fem_sve_01523.txt | 皐…あたし、幸せになるね…えぐっ fem_sve_01525.txt | うん、楽しいよ。宗冬は? fem_sve_01527.txt | あたしね…宗冬に言ってないことがあるんだ fem_sve_01528.txt | そうだね…でも、これは宗冬に聞いて欲しいことでもあるんだ fem_sve_01529.txt | あたしがね南逢瀬に来たのは…ママが生まれた町だからなんだ fem_sve_01530.txt | そもそもの話をするとね…あたしの住んでいた町と、南逢瀬が友好都市になったのも、それが理由なんだ fem_sve_01531.txt | あたしのパパは地元の偉い人…で、ママと結婚したことがきっかけで友好都市になったんだって fem_sve_01532.txt | 美玖にも、誰にも言ってないんだけどね fem_sve_01533.txt | あたしのママとパパは、小さいころに離婚してるんだ。あっ、これは美玖と香子、それに柊佳は知ってるけど fem_sve_01534.txt | それでね…離婚したママはパパに家を追い出されて、日本に帰っちゃったんだって。あんまり記憶にないんだけどね、その時のことは fem_sve_01535.txt | それからあたしはパパと暮らしてたんだけど、上手くいかなかったんだ fem_sve_01536.txt | 元々パパはママに辛く当たってた記憶があってね、それも上手くいかない原因で fem_sve_01537.txt | それもあってね、今のあたしはパパと上手くいってないんだ。ママを追い出したっていう印象が強くて、遠ざけちゃっててさ fem_sve_01538.txt | うん…仕事で忙しいからとか言ったけど、本当はそうじゃないんだ fem_sve_01539.txt | だから、あたしはここに来たんだ。パパから離れたいっていうのもあったけど fem_sve_01540.txt | それ以上に、ママが生まれた町に来て、ママがここで体験した同じ経験をしたいって。そして、ママのように立派な人に成長して fem_sve_01541.txt | そして…いつかママに会いたいって fem_sve_01542.txt | 町の人にも、うー婆にも聞いてみたんだよ。昔、ロシアと関係してる人っていなかったの…とか、なるべく遠回しにね fem_sve_01543.txt | そしたらね、ロシアに嫁いだ人ならいたけれど、その後は南逢瀬に一度も戻って来てないって。あたしがママの娘ってことも気づいてないみたいだった fem_sve_01544.txt | 他にもママの親戚がいないか探したけど、全部空振りだったよ…ママのママとパパは、あたしが生まれる前に亡くなってるし fem_sve_01545.txt | それでも戻るなら南逢瀬かなって思ったんだけど、別の町に行っちゃったみたい fem_sve_01546.txt | うん。ママから聞いた生まれ故郷で楽しかったことを、子供のころから書いてたんだ fem_sve_01547.txt | それが、この手帳 fem_sve_01548.txt | そのせいでみんなに心配かけたり怒られたりもしたけど、どうしてもやらなきゃダメなことがいっぱいあったんだ。子供の頃の記憶だから変なことを書いてたみたいだけど fem_sve_01549.txt | 謝らないでよ。言わなかったあたしが悪いんだから fem_sve_01550.txt | 新聞の取材を受けたのも、それが理由なんだ。ママが記事を見て…連絡をくれるかもって fem_sve_01551.txt | なんか…ズルいよね。美玖とか皐には何にも言わずに…利用してるみたいで fem_sve_01552.txt | でもさ、言ったら美玖たちは気を使うし、ママを探すのを手伝ってくれると思うんだ fem_sve_01553.txt | だからね、秘密にしてるんだよ。ママを探すのは、あたしだけの仕事だから fem_sve_01554.txt | うん。いつかは言うつもりだよ。でもね、今は宗冬だけに知っていて欲しかったんだ fem_sve_01555.txt | えへへっ、よかった fem_sve_01556.txt | 好きな人の秘密を知ると、もっと好きになるって聞いた事がある? fem_sve_01557.txt | だからね、宗冬に話したのも、もっとあたしを好きになって欲しいからなんだ fem_sve_01558.txt | じゃあさ…あたしの秘密、あと一つだけ教えてあげる fem_sve_01561.txt | 宗冬 fem_sve_01562.txt | 宗冬に知って欲しかった秘密はね、あたしが…宗冬とのキスが好きってことなんだ fem_sve_01563.txt | ねえ、これでもっとあたしを好きになった? fem_sve_01565.txt | うん、いいよ fem_sve_01567.txt | も、もちろん大丈夫だよ…うん、どんと来いだよ fem_sve_01568.txt | そ、そんな気を使わないでも良いよ!宗冬パパと宗冬ママを待たせるわけにはいかないからね! fem_sve_01569.txt | 香子…こういうのはね、第一印象が大事なんだよ fem_sve_01570.txt | ま、まあ?あたしが本気を出せば、もうあれだよ?日本人よりも日本人らしいし? fem_sve_01571.txt | 完璧な交際の挨拶をしてみせるから、お代は見てのお帰りだよ fem_sve_01572.txt | おおおぉ…どうしよう…どうしよう美玖ぅ…今週末だよ…土曜日にはご挨拶だよぉ fem_sve_01573.txt | 美玖ママぁ…うー婆 fem_sve_01574.txt | 分かったよ!週末はバシッと決めてくるよ!スヴェトラーナ・グルチェンコ、一世一代の晴れ舞台だね! fem_sve_01575.txt | 敵は…羽染家にあり! fem_sve_01576.txt | こ、心の準備はできているけど、緊張するよ fem_sve_01577.txt | そ、それは分かってるけどさ fem_sve_01578.txt | うん、なしとげてみせるよ! fem_sve_01579.txt | え?バイト代…?もらえるの…? fem_sve_01580.txt | え…う、うん…実は fem_sve_01581.txt | う、うん…分かったよ、皐 fem_sve_01582.txt | ふっふーん、偉大なロシアの力を見せたげるよ fem_sve_01583.txt | 今日の曲は何にしようかなー fem_sve_01584.txt | これ…かわしてもいいよね? fem_sve_01585.txt | せっかく宗冬が見てくれてるんだし! fem_sve_01586.txt | むふふっ、これを見れば宗冬は、あたしをさらに好きになるはずだよ fem_sve_01587.txt | おぉ、さすがあたし。できる女だねー fem_sve_01588.txt | うーん、これくらいかな? fem_sve_01589.txt | さすがあたし、完璧だね! fem_sve_01590.txt | いやいや、試合は一緒にできなかったけど、宗冬も強くなってるねー fem_sve_01591.txt | こう…何て言うんだろ?前よりもガツガツしてて、怖い感じもするけど、プレーはビシって決まってる感じがするよ fem_sve_01592.txt | あたしに負けないように…?だから、宗冬は頑張ってるの? fem_sve_01593.txt | もしかしてもしかして、宗冬にとってあたしが目標の選手だったり? fem_sve_01595.txt | えへ、えへへっ…そっかぁ…あたしが宗冬の憧れなのか…でへへっ fem_sve_01596.txt | えっとね…トップハンドをグイってするでしょ。そうするとね、力がシャフトの下の方にグググって降りてくるんだ fem_sve_01597.txt | それを感じたらすぐにね、ボトムハンドをガッてして、ブレードにパンッって力をうまく流し込んであげると、パックがパシって飛んでくんだよ! fem_sve_01598.txt | むふふっ、やっぱり宗冬も惚れ直した? fem_sve_01599.txt | だよねだよねー fem_sve_01600.txt | えへへっ、宗冬の視線を感じたからね。こう…グワーッて盛り上がったんだよ fem_sve_01601.txt | よしよし、今日も宗冬があたしをもっと好きになってくれた…えへへっ fem_sve_01602.txt | あっ、香子だ! fem_sve_01603.txt | お疲れ様ーって…何持ってるの? fem_sve_01604.txt | あっ、そうだ! fem_sve_01605.txt | そ、それは大丈夫だよ!そうじゃなくてね…出たんだよ fem_sve_01606.txt | バイト代だよ…出たわね、ついにって感じだよ。しかも、皐が直接手渡ししてくれたんだ! fem_sve_01607.txt | えへへっ、ありがと。それでね、何に使おうかなって思ったんだ fem_sve_01608.txt | うん、決まったんだよ! fem_sve_01609.txt | お世話になってる美玖の家の人に、何かプレゼントをしたいって思ってるんだ fem_sve_01610.txt | 美玖、美玖ママ、美玖パパ、柊佳に、うー婆。もちろん、にゅーにもね fem_sve_01611.txt | えへへっ、それが一番かなって。近いうちに桑野までプレゼントを買いに行こうって思ってるんだ fem_sve_01612.txt | でもね…何を贈れば良いのか、美玖だけ思いつかないんだよ fem_sve_01613.txt | でもさ…せっかくだから、良いのを選びたいなって fem_sve_01614.txt | え?良いの? fem_sve_01615.txt | 香子も良いの? fem_sve_01616.txt | みんな、ありがとね…それじゃあ、お願いするよ fem_sve_01617.txt | あたしもアイスカフェのシフトはないし、同じように部活も休みだね fem_sve_01618.txt | ス、ススス、スヴェトラーナ・グルチェンコです fem_sve_01619.txt | こ、こここ、このたびは、お日柄もよろしく、天気にも恵まれ…あっ、違う。外は雪だったよ fem_sve_01620.txt | え、えええ、えっと…綺麗な雪が降っていますが、こ、ここ、このような席を…も、もうけていただき、恐悦至極の次第でございます fem_sve_01621.txt | ほ、ほほ、ほほほ、本日参り越しました件は、御子息である宗冬…じゃなくて、宗冬さんと、交際をさせていただいている、ご報告と fem_sve_01622.txt | お許しを…えっと、ご、言上つかまつるためでございまして fem_sve_01623.txt | ご無礼のほど平にご容赦の上…禅の精神でお許し願えれば、これに勝る喜びはございません fem_sve_01624.txt | な、なにとぞ…なにとぞ交際の許可を fem_sve_01625.txt | し、しまった…不覚だったよ。これを先に渡さないと fem_sve_01626.txt | こ、ここ、こちらは…面白くないもの…じゃなくて、つまらないものですが fem_sve_01627.txt | え、えっと…ポンチキっていうロシアのお菓子です。この前…私が働いているアイスカフェのメニューに加わったものなんです fem_sve_01628.txt | あたしのママが子供の頃によく作ってくれたもので、宗冬が…その…ヒントをくれたというか fem_sve_01629.txt | そ、その…失礼かもって思ったけど、あたしを知ってもらうためには、一番かなって fem_sve_01630.txt | え、えっと…それじゃあ…挨拶は、以上…です fem_sve_01631.txt | おぉ…本物の禅の精神…美玖ママと同じくらい、綺麗だよ fem_sve_01632.txt | 本当、宗冬ママ!? fem_sve_01633.txt | 違うよ、宗冬じゃないとダメなんだ fem_sve_01634.txt | ありがとう、宗冬ママ! fem_sve_01635.txt | うん、お母さん! fem_sve_01636.txt | あっ、ごめんね…あたし発音が変かな? fem_sve_01637.txt | 宗冬は不出来なんかじゃないよ?宗冬パパでも、それはダメだよ fem_sve_01638.txt | な、なるほどだよ…ごめんね、宗冬パパ fem_sve_01639.txt | 分かったよ、お父さん! fem_sve_01641.txt | ううん、良いんだよ。むしろ、受け入れてもらった気がしたから fem_sve_01643.txt | 気にしないで。あたしが勝手に心配してただけだから fem_sve_01644.txt | ねえ…キス、したい fem_sve_01647.txt | はぁ…キス、気持ちいいね fem_sve_01648.txt | あのさ…宗冬…お父さんとお母さんは、どれくらいで帰って来る? fem_sve_01650.txt | そ、その…あのさ、宗冬 fem_sve_01653.txt | うん…良いよ。あたしも、宗冬としたいから fem_sve_01654.txt | な、なんか…すごくドキドキするね…宗冬も…ドキドキしてる? fem_sve_01655.txt | そ、そっか…宗冬も緊張してるんだね fem_sve_01656.txt | そ、そうだよね…宗冬も初めて…なの? fem_sve_01659.txt | で、でも…宗冬が童貞で良かったよ fem_sve_01660.txt | え、えっと…ちなみにね、あたしも初めてなんだ。宗冬は…あたしの初めての相手で、嬉しい? fem_sve_01661.txt | えへへっ、良かった fem_sve_01662.txt | うん、いいよ fem_sve_01664.txt | ううん、痛くないよ…ちょっと変な感じがしただけ。そのまま…続けても良いからね fem_sve_01671.txt | そっか…えへへっ、ありがとう…宗冬 fem_sve_01672.txt | う、うん…良いけれど fem_sve_01673.txt | そうじゃなくてね…その…触っても良いけど、あたしのこと…嫌いにならない? fem_sve_01674.txt | そ、それなら…良いよ fem_sve_01675.txt | ううぅ…やっぱり恥ずかしいよ fem_sve_01677.txt | い、今…ちょっとっていうか、かなりドキってしたよ…あれだね…惚れ直したってやつだね fem_sve_01683.txt | 何を…想像して…? fem_sve_01687.txt | ど、どうしたの…?あたし、変なこと言ったかな? fem_sve_01690.txt | えへへっ…あたしも宗冬のこと愛してるよ。ずっと…大切にするからね、宗冬のこと fem_sve_01691.txt | うん…来て、宗冬 fem_sve_01706.txt | 初めての相手が…んっ、セックスの相手が、宗冬で良かった…あぁんっ、幸せだよ…宗冬 fem_sve_01721.txt | きょ、今日は…大丈夫な日だから…その…本当はね…宗冬に中で…して欲しくて…い、言わなかったあたしも悪いけど fem_sve_01723.txt | 宗冬…宗冬ぅ fem_sve_01724.txt | む、宗冬も…カッコいいよ fem_sve_01727.txt | うん…動いて…一緒に、もっと気持ちよくなろう…? fem_sve_01730.txt | 宗冬の熱い息が…ああっ、頬にかかって…んっ、んっ、それだけでも…あうっ、気持ちよくなって…あああっ fem_sve_01757.txt | えへへっ…あたしに溺れた? fem_sve_01759.txt | 初めてが…宗冬で良かった fem_sve_01760.txt | 大好きだよ…宗冬 fem_sve_01762.txt | 体…汚れちゃったね fem_sve_01763.txt | でもさ…もう少しだけ、こうしてて良いかな? fem_sve_01764.txt | うん、もう完璧だったよ!時代劇で勉強して、にゅーで練習したのが良かったんだね! fem_sve_01765.txt | えっとね、すき焼きとお寿司が美味しかった!お父さんとお母さんに、よく食べるねって褒められたんだ fem_sve_01766.txt | 宗冬パパと宗冬ママだと、他人行儀?だから、お父さんとお母さんなんだって fem_sve_01767.txt | あとね、お酌っていうのもやったんだよ fem_sve_01768.txt | ううん、お母さんに fem_sve_01769.txt | すごいんだよ。一升瓶を半分くらい飲むんだから fem_sve_01770.txt | それにしても、桑野に行くの久しぶりだなー fem_sve_01771.txt | そうだねー。結と初めて会った日だよ fem_sve_01772.txt | へーきへーき。香子と結が仲良しになれて、あたしも嬉しいから fem_sve_01773.txt | そうだったんだ。後で結にもお礼を言わないとね fem_sve_01774.txt | うーん…美玖へのプレゼントが決まらない。もぐもぐっ…あっ、このジェラート美味しいね fem_sve_01775.txt | うん。それにできるだけ日常で使って欲しいかな。取っておくだけのプレゼントは、避けたいって思ってる fem_sve_01776.txt | バッグはこの前新しく買ったばっかりなんだよね。ポーチとかも考えたんだけどさ、美玖のセンスに合うものを買えるのか不安なんだよね fem_sve_01777.txt | それが一番なんだよねー。美玖が欲しいレンズとかは知ってるけど。でも、値段がね fem_sve_01778.txt | うーん、そうだなー fem_sve_01779.txt | あっ、それならあれが良いと思う! fem_sve_01780.txt | というわけで、みんなに日頃の感謝を込めてプレゼントを買ってきたんだ fem_sve_01781.txt | えっとね、これは美玖パパのだよ fem_sve_01782.txt | はい、美玖ママ。いつも美味しいご飯ありがとう fem_sve_01783.txt | それから、これはうー婆に。パソコン使う時にはめると良いみたいなんだよ fem_sve_01784.txt | はい、柊佳。気に入ってくれると嬉しいな fem_sve_01785.txt | 柊佳が好きって言ってたバンドのTシャツだよ fem_sve_01786.txt | もちろん、にゅーにもあるよ。はい、にゅーにはこれをプレゼントだよ fem_sve_01787.txt | 気に入ってくれた?今度あたしが投げて、にゅーが取って来る遊びをしようね fem_sve_01788.txt | それから、美玖。いつもありがとうね fem_sve_01789.txt | この犬、にゅーに似てるでしょ? fem_sve_01790.txt | あたしと美玖と、にゅーの思い出の写真をこのアルバム入れてほしいなって fem_sve_01791.txt | うん、どういたしましてだよ! fem_sve_01793.txt | むむっ、やるね…広中 fem_sve_01794.txt | こ、このままだと…美玖と一緒にボウズだよ fem_sve_01795.txt | で、でも…釣らないとダメなんだよ fem_sve_01796.txt | うん、頑張るよ。にゅーにも絶対に釣ってくるねって約束したから fem_sve_01797.txt | そのままゆでたのが好物なんだって fem_sve_01798.txt | おおおぉー。やったね、美玖 fem_sve_01799.txt | うん、頑張るよ fem_sve_01800.txt | う、うん。そうだね、感覚…感覚 fem_sve_01801.txt | うわっ、来た、来たよ美玖!魚がかかったよ!かかってるんだよね!?あげて良いんだよね? fem_sve_01802.txt | も、もちろんだよ…慎重に、慎重に fem_sve_01803.txt | つ、釣れた fem_sve_01804.txt | よーし、このままいっぱい釣るよー。ワカサギを、はらくっちぃまで食べるんだ! fem_sve_01805.txt | あー…はらくっちぃ fem_sve_01806.txt | 今度行く時は、早めに柊佳に声をかけるね fem_sve_01807.txt | こ、これは…クッキーマンのリメイク版の劇場招待券…! fem_sve_01808.txt | 違うよ宗冬! fem_sve_01809.txt | クッキーマンっていうのはね、アメリカの名作ホラー映画なんだよ! fem_sve_01810.txt | 鏡に向かってクッキーマンって五回唱えると…出るんだよ fem_sve_01811.txt | え?デ、デート…? fem_sve_01812.txt | だ、だって…え?あれ? fem_sve_01813.txt | そ、そうだけど…それって、デートなの? fem_sve_01814.txt | そ、そっか…デートなんだね…初デート fem_sve_01815.txt | うん、デートしよう!あたし、宗冬とデートしたい! fem_sve_01817.txt | だってだってー fem_sve_01818.txt | わっ、わわわっ! fem_sve_01819.txt | あっ、読んでくれたんだね。ありがとー fem_sve_01820.txt | うん、もちろんそれもあるよ fem_sve_01821.txt | えへへっ、今日はね fem_sve_01822.txt | 今日は宗冬とデートなんだよ! fem_sve_01823.txt | 広まっちゃったね…ごめんね fem_sve_01824.txt | えへへっ、ありがとう fem_sve_01825.txt | おお、宗冬も興味があるんだね! fem_sve_01826.txt | 了解だよ。それなら、まずは予備知識から勉強しようか fem_sve_01827.txt | そもそもホラー映画っていうのはね、エジソンがキネトスコープを発明した fem_sve_01828.txt | それでね、第二次世界大戦後にアメリカの fem_sve_01829.txt | その後、1960年代前半は不遇の時代でね fem_sve_01830.txt | それと同時に1973年にオカルト映画というジャンルの金字塔である fem_sve_01831.txt | そして、1970年代終盤から1980年代序盤に、いわゆるスラッシャー映画が出てきたんだ。今日観るクッキーマンもその系譜の作品なんだよ fem_sve_01832.txt | あっ、ついちゃうね fem_sve_01833.txt | とにかくね、すっごい映画なんだよ。リメイク版だけど、オリジナル版に勝るとも劣らないできなんだって! fem_sve_01834.txt | 宗冬には怖すぎるかもだけど、大丈夫だよ! fem_sve_01835.txt | あたしがずっと手を握ってあげるから安心してね fem_sve_01836.txt | ひぃぃぃっ! fem_sve_01837.txt | ひうっ!?おお、もう…びっくりしたぁ fem_sve_01839.txt | うわっ、出た…でたよぉ fem_sve_01841.txt | いやだよぉ…怖いよぉ…もう帰るぅ fem_sve_01842.txt | こわいよぉ…宗冬ぅ fem_sve_01843.txt | うわっ、うわわわわっ…早く逃げてー fem_sve_01846.txt | あー…ホッケーしたいー fem_sve_01847.txt | そうなんだけどさー。今日のあたしはホッケーしたい気分なんだよね fem_sve_01848.txt | え?こ、こんなところで…言うなんて、恥ずかしいよ fem_sve_01849.txt | だって、愛してるってことでしょ? fem_sve_01850.txt | あれ?そうだったっけ? fem_sve_01851.txt | そ、そっか…勘違いしてたよ fem_sve_01852.txt | え?う、うん…ま、まあ、宗冬があたしを愛してるのは知ってるけどね!もう、あれだよ。いつもビンビン愛を感じてるし! fem_sve_01853.txt | もちろん喜んでだよ!それに天体観測は、やらなきゃリストにも入ってるんだ! fem_sve_01854.txt | いいけど…あたし、今日は何もやらかしてないよ? fem_sve_01855.txt | え?う、うん…分かったよ fem_sve_01857.txt | お待たせだよ!えへへっ、皐からこれ借りちゃった fem_sve_01858.txt | 宗冬と月を見るって言ったらね、これを使ってくださいねって渡されたんだ fem_sve_01859.txt | えへへっ、二人でくるまって月を見ようね fem_sve_01860.txt | ほら、こっちだよ。良い場所を見つけたんだ fem_sve_01861.txt | ねえ、宗冬…お願いだよ fem_sve_01862.txt | おぉぉ…月が真ん丸だねー fem_sve_01863.txt | さっき宗冬が…えっと fem_sve_01864.txt | 宗冬…月が綺麗だね fem_sve_01865.txt | 創作でもさ、良いって思わない? fem_sve_01866.txt | だよねー。絶対に最初に言い出した人がいるんでしょ?その人こそ文豪って感じがするよ fem_sve_01867.txt | うーん…なんだろ。宗冬のお味噌汁を毎日飲みたい? fem_sve_01868.txt | それなら…うーん fem_sve_01869.txt | やっぱり…そのまま、愛してるが良いかな。昔の偉大なセンスある人に敬意をこめてさ fem_sve_01870.txt | うん…あたしも fem_sve_01871.txt | 宗冬…聞いて欲しいことがあるんだ fem_sve_01872.txt | ママがね…死んじゃってたんだって fem_sve_01873.txt | 新聞の記事を読んで…連絡してくれた人がいたんだって。ママの再婚相手で…桑野に住んでる人 fem_sve_01874.txt | 二年前にね…病気で…死んじゃったんだ…だからね…もう、会え…会えないんだ…ずっと…ずっと会いたかったのに…会えないんだよ fem_sve_01875.txt | ママもさ…あたしに会いたいって思っててくれたかな? fem_sve_01876.txt | そう、だよね…あたし、ママに…悪いことしちゃった…もっと早く…日本に来て…ママを探せば良かったのに fem_sve_01877.txt | でも…あたしは…ママに fem_sve_01878.txt | 宗冬…宗冬ぅ fem_sve_01879.txt | どうして死んじゃったの…そんなのいやだよ…ずっと会いたかったのに…いつか会えるって信じてたのに fem_sve_01880.txt | 会いたい…会いたいよ…ママに会いたいよ…! fem_sve_01881.txt | 大きくなったあたしを見て欲しかったよ…いっぱい褒めて欲しかった…昔みたいに抱きしめて欲しかったよ fem_sve_01882.txt | 香子…あたしのために泣いてくれるのは嬉しいけど、それでも泣かないで欲しいな fem_sve_01883.txt | うん、ありがとう…広中 fem_sve_01884.txt | ふふっ、広中も宗冬と同じだね fem_sve_01885.txt | うん。宗冬も同じように謝ってた。でも、あたしは全然気にしてないからへーきだよ fem_sve_01886.txt | ありがとう、にゅー。慰めてくれるんだね fem_sve_01887.txt | 分かった。柊佳…ありがとう fem_sve_01888.txt | なーに、美玖? fem_sve_01889.txt | ふふっ、知ってるよ fem_sve_01890.txt | うん…ありがとう。美玖は…優しいね fem_sve_01891.txt | 明日の夕方に連絡をくれた人…ママの再婚相手の人と会うことにしたんだ fem_sve_01892.txt | 向こうもなるべく早くあたしに会いたいって言ってくれてるから fem_sve_01893.txt | あっ、学園は途中から欠席することになるけど、大丈夫だよ?事情が事情だからって、皐が学園に上手く説明してくれるって fem_sve_01894.txt | うん。宗冬と皐もついていこうかって言ってくれたけど、あたし一人で行くことにした fem_sve_01895.txt | やっぱり辛いし悲しいけど…みんながいてくれるから大丈夫だよ fem_sve_01897.txt | うー婆…知ってたんだね…美玖ママも、美玖パパも…みんなが知ってたんだ fem_sve_01898.txt | 嘘つき! fem_sve_01901.txt | うるさい…あっちに行って! fem_sve_01903.txt | うるさい…あっちに行ってよ!話すことなんて、あたしにはないんだから! fem_sve_01904.txt | ぐすっ…ぐすん…みんなに…会いたい fem_sve_01905.txt | 宗冬ぅ…美玖…えぐっ…香子…広中…うー婆…柊佳…ぐすっ…美玖ママ…美玖パパ fem_sve_01906.txt | にゅーとも…会いたいよ fem_sve_01909.txt | 気に入ってくれた?今度あたしが投げて、にゅーが取って来る遊びをしようね fem_sve_01911.txt | ぐすっ…うるさいっ!あっちに行ってよ!あたしを…ぐすっ、えぐっ、一人にしてよ…お願い…だから…! fem_sve_01912.txt | 今日って土曜日だよね fem_sve_01913.txt | もう…嫌だよ…ぐすっ fem_sve_01915.txt | どうして…こんなことになっちゃたんだろう fem_sve_01916.txt | 会いたいよ…みんなに…会いたい fem_sve_01917.txt | なんで…あたしは fem_sve_01918.txt | 話すことなんてないよ…放っておいて fem_sve_01919.txt | あたしが大事…嘘だよ…そんなの fem_sve_01920.txt | みんな…あたしを嫌いになるんだ!大好きとか愛してるとか言ってるけど…みんな…みんながあたしを裏切るに決まってるんだ! fem_sve_01921.txt | あたしなんて…誰からも愛されないんだから…!あたしなんて…あたしなんて、いらないんだよ fem_sve_01923.txt | 本当は違うんだよ…嘘なんだよ fem_sve_01925.txt | うるさいな!美玖には関係ないでしょ! fem_sve_01926.txt | だ、だったら…どうするって言うの! fem_sve_01928.txt | み、みみ、美玖!何してんの!? fem_sve_01930.txt | しょ、正気!?美玖、正気なの!? fem_sve_01931.txt | に、ににに、逃げないと fem_sve_01932.txt | ゆ、雪は積もってるよね…大丈夫。ちょっと痛いだけだから fem_sve_01936.txt | ぶべっ!? fem_sve_01937.txt | ううぅ…方言で何言ってるかわかんないよ! fem_sve_01944.txt | ううっ…ぐすっ、えぐっ…でも、でも fem_sve_01946.txt | えぐっ、ううっ…ぐすっ…ひっく…ごめんね…ごめんね fem_sve_01947.txt | うん…大好きだよ…ぐすっ、美玖…大好きだよ fem_sve_01948.txt | 宗冬も…広中も、香子も…柊佳も、うー婆も…美玖ママも、美玖パパも…にゅーも…大好きだよ fem_sve_01949.txt | だから…みんなにも…あたしを好きでいて欲しいよ fem_sve_01950.txt | ううぅ…でも、この写真だけは撮り直したいよ fem_sve_01951.txt | そうかもしれないけどさー。あっ、でもでも、この写真のあたしは良い笑顔だよね fem_sve_01952.txt | そうなの…知らなかったよ。お宝級の振り袖だったんだね fem_sve_01953.txt | ふふっ、香子の顔…最初のあたしと同じように硬くなってるね fem_sve_01954.txt | あっ…この写真 fem_sve_01955.txt | うん…良い笑顔だよね、私も宗冬も fem_sve_01956.txt | うん…うん…そうだよね…あたしがいたから、だよね fem_sve_01957.txt | すーはーすーはー fem_sve_01958.txt | 会いたい fem_sve_01959.txt | へ?何とかって? fem_sve_01960.txt | ふ、不束者ですが…禅の精神でよろしくお願いいたします fem_sve_01961.txt | え、えっと…美玖、やっぱり止めとこうよ。宗冬も困ってるしさ fem_sve_01962.txt | そうかもだけど…それなら、あたしは自分の部屋に戻るから。ドアが壊れててもへーきだよ fem_sve_01963.txt | あっ、掃除ならあたしも fem_sve_01964.txt | よ、よろしくお願いします fem_sve_01966.txt | 宗冬…起きてる? fem_sve_01967.txt | う、うん…入るね fem_sve_01968.txt | えっと…ごめんね、夜遅くに fem_sve_01969.txt | ううん、そうじゃないよ…その…えっと…ひ、人肌が…恋しくなって fem_sve_01970.txt | だ、ダメかな…? fem_sve_01971.txt | 人肌が恋しいって言うのも本当だけど、なんだか眠れなかったんだ…隣に宗冬がいるって思うと fem_sve_01972.txt | そうなんだ…宗冬も一緒なんだ fem_sve_01974.txt | あのね宗冬…あたし、したいことあるんだ fem_sve_01975.txt | うん…えっとね…あのね fem_sve_01976.txt | あたし…すごくえっちで大胆になっちゃったね…宗冬に夜這いをしちゃうくらいだもん fem_sve_01977.txt | そうなの…?まだまだ勉強不足だね fem_sve_01978.txt | うん…宗冬と気持ちよくなるために、勉強したんだよこれも fem_sve_01979.txt | だからね…今夜はあたしが…気持ちよくしてあげる fem_sve_01980.txt | それじゃあ…脱がせるね fem_sve_02000.txt | ちゅうっ、ぢゅるっ、いつもは…宗冬にやられっぱなしだけど…ぢゅっ、ぢゅぢゅっ、今夜は…あたしがやってあげるんだから fem_sve_02003.txt | ダメだってば…んぢゅっ、ぢゅうっ…今夜はあたしがするって…約束だよ fem_sve_02004.txt | そ、それは…そうだけど…あむっ、れろれろっ、んぢゅっ…納得いかないよ…ひうっ、んっ、ぢゅううっ…ちゅうっ fem_sve_02008.txt | あたしが弱いの…知ってるくせに…んぢゅっ、ちゅううぅ…オナニーの時に…んぢゅっ、宗冬に無理やり言わされて…バレちゃってるよ fem_sve_02015.txt | ぢゅううぅ、ぢゅぷっ、ぢゅっ、ぢゅるっ、んぢゅっ、ぢゅぷっ、んぢゅっ、ぢゅぢゅ、ぢゅるんっ! fem_sve_02021.txt | あああっ、イっちゃってる…あたし…ひうっ、潮を吹きながらイっちゃってるよぉ…! fem_sve_02025.txt | ううん…こっちもだから…お互い様ってやつだよ fem_sve_02027.txt | うん…次は、本当に一緒に気持ちよくなろうね fem_sve_02029.txt | あたしのおっぱい…揉んでるから fem_sve_02031.txt | それのお陰かな?ちょっとだけ、大きくなった気がするんだよ fem_sve_02032.txt | えへへっ…そうでしょ?だからね、あたしのおっぱいは、これからも大きくなってくんだよ fem_sve_02033.txt | え…?あたしのおっぱい…揉んでくれないの? fem_sve_02034.txt | えへへっ、良かった…それに、今のっておやじギャグって言うんだよね?おっぱいをいっぱいって fem_sve_02035.txt | ねえ、宗冬 fem_sve_02036.txt | 愛してるよ…大好き fem_sve_02037.txt | うん…いつでもいいよ…来て、宗冬 fem_sve_02045.txt | そ、そんなこと言った?可愛いって言われるのは、嬉しいけど…あうっ、あぁんっ、くううっ…! fem_sve_02048.txt | あたしね…あぁんっ、宗冬にされることなら、何でも気持ちいいし、大好きだから fem_sve_02049.txt | あうっ、んっ、やっぱり…理不尽だよ…あぁんっ、ひうっ、ああああっ…! fem_sve_02075.txt | うん…すごかったよ…もうダメかって思った…いや、冗談じゃなくてね…本当に fem_sve_02077.txt | ふふっ、そうだね…それならさ fem_sve_02078.txt | 本当に気絶するくらいに…しようか? fem_sve_02079.txt | うん、じゃあね。パパ…愛してるよ fem_sve_02080.txt | あっ、宗冬…おはよう。って言っても、寝てたのは30分くらいだけどね fem_sve_02081.txt | ふふっ、かもしれないね。イった後、いきなり動かなくなるんだもん。けっこう焦ったんだよ? fem_sve_02082.txt | 息が聞こえなかったら、宗冬パパを呼んでくるところだったし fem_sve_02083.txt | ぬふふっ…でもさ、それくらい、宗冬はあたしに夢中なんでしょ? fem_sve_02084.txt | もしかして、あたしって悪女なのかな?あっ、もちろん宗冬専用悪女ね fem_sve_02085.txt | うえぇぇっ!?ひえっ、ええっ!? fem_sve_02086.txt | だ、だだだ、だって、うぇ!?えええっ!?あたしから離れられないとか、あたしの魅力で溺れ死んじゃうとか…えええぇっ!? fem_sve_02087.txt | そ、そそそ、そうだけどさ、ど、どどど、どれくらい必要なの、あたしって?生活必需品で言うと、どれになるのかな? fem_sve_02088.txt | そっか…トイレットペーパーくらいか fem_sve_02089.txt | えへへっ、歯ブラシか…そっかそっかー fem_sve_02090.txt | 正にあたしは宗冬の生活必需品なんだね…えへっ、えへへっ、でへへへっ fem_sve_02091.txt | うん…パパにね fem_sve_02092.txt | くすぐったいよ、宗冬 fem_sve_02093.txt | うん…全部知ったって伝えたよ。それから、勘違いしてごめんねって fem_sve_02094.txt | 頑張ったよ。そしたらね、パパは許してくれたんだ fem_sve_02095.txt | それからね…あたしが幸せだって伝えたよ fem_sve_02096.txt | うん…すごく喜んでくれた。あとね…えへへっ、恋人もできたって fem_sve_02097.txt | 喜ぶっていうか…感動してたかな?あたしに彼氏ができるって思わなかったみたい。失礼だよねー、本当に fem_sve_02098.txt | でへへへっ、そうだよねー。でもね、その後がね変なんだよ fem_sve_02099.txt | パパがね…その彼氏は、この話を聞いて、失礼な父親だなって言うかもしれない…だって fem_sve_02100.txt | それだけでも意味わかんないんだけど、もしも彼氏が本当にそう言ったなら…伝えて欲しいことがあるって言ってた fem_sve_02101.txt | 君になら、娘を任せられる fem_sve_02102.txt | でへへへっ、意味わかんなかったけど、良いことだよね。パパも宗冬を認めてくれたんだしさ fem_sve_02103.txt | あっ、挨拶はテレビ電話で後日したいって。パパは日本語話せるから、そこは問題ないと思うよ fem_sve_02104.txt | うん、そうだね…ふわぁ fem_sve_02105.txt | ありがとう、宗冬…あのさ…えへへっ…温かいね宗冬の体 fem_sve_02106.txt | ふふっ…嬉しいな…大好きだよ…宗冬。愛してる fem_sve_02107.txt | うん…おやすみ fem_sve_02109.txt | うーん、アイスホッケーって、最高ー fem_sve_02110.txt | え?先週は全然動いてなかったから、体力が溜まってるんだよ fem_sve_02111.txt | 許容値オーバーまであと少しだったから、危ない所だったね fem_sve_02112.txt | でもでも、楽しかったよねー。えへへっ、宗冬と二人での自主練習は fem_sve_02113.txt | これが…ずっとじゃないんだなって fem_sve_02114.txt | それまでに、いっぱい楽しい思い出を作ろうね! fem_sve_02115.txt | それに…日本の大学に通う予定だから、離れ離れになるのは少しの間だし fem_sve_02116.txt | ディスプレイをじっと見てるよ fem_sve_02117.txt | あたし達に見えないものが見えてるんだよ fem_sve_02118.txt | その電話を待ってたの? fem_sve_02119.txt | 皐からの電話って…どうして? fem_sve_02120.txt | ち、違うし!宗冬は、あたしにぞっこんなの知ってるし! fem_sve_02123.txt | えっと…宗冬? fem_sve_02124.txt | えへへっ、宗冬…宗冬ー! fem_sve_02125.txt | うんっ!うんっ!宗冬ならさすけねぇよ! fem_sve_02126.txt | えへへっ、宗冬がロシアに来てくれるんだ fem_sve_02128.txt | そっか…宗冬と一緒かぁ fem_sve_02129.txt | 感動するに決まってるよ…最近は宗冬と離れるって考えると、それだけで泣きそうになるんだもん fem_sve_02130.txt | うん…一緒だね…えへへっ fem_sve_02131.txt | パパは宗冬を恋人として認めてくれたけど、それ以上に仲良くなれると思うんだ…だってさ fem_sve_02132.txt | 二人とも、あたしのことが大好きだからね! fem_sve_02133.txt | 宗冬…大好き fem_sve_02134.txt | もちろんだよ。あたしに全部まるっと任せてね fem_sve_02135.txt | うむ、後輩。期待してくれたまえ fem_sve_02136.txt | 苦労するよ…多分 fem_sve_02137.txt | でも、宗冬もどんどん上手くなってるから、留学から帰ってきたら広中を超えちゃってるかもよ? fem_sve_02138.txt | うん…楽しみだね fem_sve_02141.txt | これで…本当に終わりだね fem_sve_02142.txt | うん…ありがとう、みんな fem_sve_02143.txt | うん…本当に良かった fem_sve_02144.txt | ありがとう…本当に、ありがとう fem_sve_02145.txt | 分かってる…でも、涙が止まらないんだ fem_sve_02146.txt | 最近ね…ママのことをよく考えるんだ fem_sve_02147.txt | ママは…あたしのことは好きじゃなかったけど、嫌いでもなかったんじゃないかって fem_sve_02148.txt | ママがあたしを置いて行ったのは、あたしを傷つけないためだって fem_sve_02149.txt | うん…ママの名前の明里と同じ音だよね fem_sve_02150.txt | ママが…修二さんにあたしのことを話したのも、きっと…あたしを fem_sve_02151.txt | でも、これで…本当にさよなら、なんだよね fem_sve_02152.txt | ママ…ありがとう…あたしを産んでくれて fem_sve_02153.txt | あたしの大好きな人に出会えたのは、奇跡じゃ足りないって思ってた fem_sve_02154.txt | 奇跡だけじゃなくて…ママがいてくれたから、あたしは…宗冬に…みんなに会えたよ fem_sve_02155.txt | これからはね…あたしがリストを作るんだ。あたしだけの…やらなきゃリストを fem_sve_02156.txt | だからさ…見守っていてね、ママ fem_sve_02157.txt | いやー、やっぱりここは落ち着くねー。久々の我が家って感じだねー fem_sve_02158.txt | あと少しで新年だし…こうなんか…あるよね、感動的なものが fem_sve_02159.txt | でもさでもさ、ロシアから日本に二人で戻ってきたじゃん?その時とは確実に絶対に違うところがあるじゃん? fem_sve_02160.txt | えへへっ、未来の旦那様ー fem_sve_02162.txt | そ、それなら…宗冬も広中と同居すれば良いじゃん fem_sve_02163.txt | だ、だってさ…あたし生活能力ないし fem_sve_02165.txt | そ、それは分かってるけどさ…その…一緒に生活したら…愛想尽かされそうな気がして fem_sve_02167.txt | む、宗冬…もしかして怒った…? fem_sve_02169.txt | 例の…?皐の昇進祝いの話? fem_sve_02170.txt | あっ、そっちかー。もちろん大丈夫だよ!さすけねぇよ! fem_sve_02171.txt | そうだ!開会式はね振り袖を着ることになってるんだよ!楽しみにしてね!あたしに絶対に惚れ直すんだから! fem_sve_02172.txt | 上手くいったら、ご褒美ちょうだいね! fem_sve_02173.txt | えへへっ…宗冬…ご褒美ちょーだい fem_sve_02174.txt | だって、できることならって言ったでしょ?これはね…宗冬にしかできないご褒美なんだよ? fem_sve_02175.txt | うん…良いんだよ。だってさ…宗冬が気持ちよくなってくれるのも…ご褒美なんだからね fem_sve_02176.txt | うん…あたしも大好きだよ fem_sve_02177.txt | うん…来て、宗冬 fem_sve_02184.txt | うん…素直に謝ったから、許してあげる fem_sve_02201.txt | 今夜は中に出してね…あうっ、ああっ、昨夜と一緒で…中に全部出して欲しいんだ fem_sve_02208.txt | えへへっ…やっぱり、衣装の力ってすごいよね。えっと…馬子にも衣装だっけ? fem_sve_02209.txt | そっかー、日本語マスターへの道は遠いんだね fem_sve_02210.txt | えへっ、褒められちゃった fem_sve_02211.txt | そ、それじゃあさ…他にも色々と頑張ってる恋人に…ご褒美の追加…くれないかな? fem_sve_02212.txt | 宗冬…はやく…んっ、焦らさないでよぉ fem_sve_02213.txt | ううぅ…なんか、宗冬が変態になってきてる…初めてのデートでオナニーさせられた時から、そうじゃないかって思ってたけど fem_sve_02214.txt | 忘れるわけないよ…初めてのデートだもん。宗冬も覚えてるよね…? fem_sve_02215.txt | じゃあ…あの時に観た映画も覚えてる? fem_sve_02216.txt | こ、怖がってないし…へーきだったもん fem_sve_02218.txt | うん…ありがとう、宗冬 fem_sve_02235.txt | うん…イこう…一緒に…一緒に…! fem_sve_02243.txt | ねえ…ちょっとだけ休もうか fem_sve_02244.txt | えへへっ、まだまだ足りないよ fem_sve_02245.txt | ねえ、宗冬 fem_sve_02246.txt | あたしさ…結婚式では和服着たいな fem_sve_02247.txt | だよね…それにさ、そっちの方が…宗冬も新婚初夜は興奮してくれそうだし fem_sve_02248.txt | うん…本当に楽しみだよ fem_sve_02310.txt | でも、今日は賑やかだよねー。美玖の親戚だけじゃなくて、近所の人も来てるし fem_sve_02311.txt | でも、香子は人気だったねー fem_sve_02312.txt | 確かにそうだよねー。香子って誰にでも笑顔を向けてるしね。だからみんなに好かれて絡まれちゃうんだと思うよ fem_sve_02313.txt | でも…あたし宗冬のこと勘違いしてたんだよね?もしかすると、あたし宗冬に迷惑をかけてたのかな…ほら、あたしってわりと賑やかなタイプだし fem_sve_02314.txt | うーん、確かに美玖が言う通りに、そこまで気にする必要がない気もしてきた fem_sve_02315.txt | 他人と上手く付き合えるかどうかだけでしょ?勘違いされて嫌なら、その人から離れればいいだけだし fem_sve_02316.txt | そうだよー。誰かと比べるまでもなく、香子はあたしの大好きな後輩なんだから fem_sve_02317.txt | お待ちどー。こちら紅茶が二つで、コーヒーが二つだよ! fem_sve_02318.txt | へ?なんで? fem_sve_02319.txt | あっ、これ?大丈夫大丈夫。皐がね、見えても大丈夫なのを支給してくれたんだ fem_sve_02320.txt | うーん、久しぶりの学園だねー。なんかこう、あれだよね! fem_sve_02321.txt | うん?なに、どうしたの? fem_sve_02323.txt | お、怒らない? fem_sve_02324.txt | そ、そんなことないよ!数学は終わったし、化学と生物は終わったよ…あと英語も終わった fem_sve_02325.txt | うん…難しいから後回しにして、忘れてたんだよ fem_sve_02326.txt | え?手伝ってくれるの!?ありがとねー、美玖! fem_sve_02327.txt | え?なんかあたしの時と反応が違くない? fem_sve_02328.txt | あれ?でもさ、考えてみると香子が忘れてたくらいだから、あたしが忘れててもおかしくないと思う fem_sve_02329.txt | へー、そうだったんだ。知らなかったよ fem_sve_02331.txt | い、威嚇なんてしてないし!ただ、結が香子に悪いことしないように警戒してるだけだし! fem_sve_02333.txt | そ、そうだよね!香子はあたしが守るんだから fem_sve_02334.txt | え?そ、それは…まあ…あれだよ。今日はこのくらいにしてやろうかなって思ってる fem_sve_02335.txt | な、なんだよぉ…や、やや、やるならやってやるよ。あたしのワンパンでマットに沈めるんだから fem_sve_02336.txt | お、幼馴染みなんて関係ないし。香子はあたしの大事な後輩だし! fem_sve_02337.txt | 香子が好調なんだ。それは嬉しいなー。あれ?でもさ、好調の理由が知りたいなら、香子に直接聞けば良いんじゃない? fem_sve_02338.txt | えっと…よくわかんないけど、香子のためになるなら了解だよ fem_sve_02339.txt | あたし達の友達で、美玖の幼馴染みだよ fem_sve_02340.txt | あれ?結、なんか焦ってる? fem_sve_02341.txt | ねえ、美玖。もしかしてだけどさ fem_sve_02342.txt | あー、やっぱり?最初は間違いかもって思ったけど、そうだったんだね…でもさ、好きなら好きって言えば良いのに fem_sve_02343.txt | 美玖、どうしたの? fem_sve_02344.txt | 今日から学園だねー。冬休み楽しかったねー fem_sve_02345.txt | もちろんだよ!美玖と広中のお陰で、全部完璧に終わったよ!ありがとうね fem_sve_02346.txt | そうだねー。みんなのお陰でいい冬休みだったよー fem_sve_02347.txt | みんなはさ、冬休みは何が一番思い出に残った? fem_sve_02348.txt | うっ…は、春休みはしっかりするよ。そ、それで香子は? fem_sve_02349.txt | そっかそっか。それじゃあ、宗冬は? fem_sve_02350.txt | むふふっ…みーちゃったーみーちゃったー fem_sve_02351.txt | むふふっ、勘違い?勘違いなのかなー?宗冬先輩、愛してます。香子…俺も愛してる!とかなんとか言っちゃってさー fem_sve_02352.txt | 話し合う?もしかして秘密にして欲しいってこと?それは無理なんじゃないかなー fem_sve_02353.txt | むふふっ、話し合いは無理だねー fem_sve_02354.txt | いやー、それにしてもお似合いのお二人だね fem_sve_02355.txt | おめでとー。晴れてアベックだねー fem_sve_02356.txt | それにしても、香子と宗冬が付き合ってるなんてねー。部活中もあたしの方がニヤニヤしっぱなしだったよ fem_sve_02357.txt | でもさ、美玖は良いの? fem_sve_02358.txt | 幼馴染みとして、こう…何て言うんだろ?嫉妬っていうかヤキモチって言うか fem_sve_02360.txt | 実はあたし…最初ここに来たときって、宗冬と美玖って恋人同士だと思ったんだ fem_sve_02361.txt | だからさ…良いの? fem_sve_02362.txt | そ、そこまで露骨ってわけじゃないけど fem_sve_02363.txt | そっか…失恋じゃないんだ fem_sve_02364.txt | でもさ、このままだったら変わってたかもしれないんだよね? fem_sve_02365.txt | え?あたし? fem_sve_02366.txt | うん、好きだよ。でもね、それ以上に香子が大切なんだ。だから、あたしとしてはとっても嬉しい fem_sve_02367.txt | あ、あれは…幸せのおすそ分けだよ fem_sve_02368.txt | だからね、香子の相手が宗冬で良かったって思う。あたしが自信を持って香子を任せられるのは、宗冬と広中くらいだし fem_sve_02369.txt | むっ、あたしは入ってないの? fem_sve_02370.txt | 寂しくなるかもね fem_sve_02371.txt | でもさ、悪くないよね fem_sve_02372.txt | もぉー、二人とも暗いなー。もっと明るくイチャイチャすれば良いのに fem_sve_02373.txt | あ、あたしのせいじゃないし。あたしはみんなに内緒だよ?って言ったんだよ? fem_sve_02374.txt | え?あたしの扱い雑過ぎない? fem_sve_02375.txt | そ、そうなの?それなら良いけどね。ほら、あたしに対する信頼性って日本製家電レベルだし fem_sve_02376.txt | あれだね。正に愛の試練だね fem_sve_02377.txt | 日頃の行いの差だよね fem_sve_02378.txt | 誰かがそれを宗冬に言った時、美玖がけっこー怒ってたもんねー fem_sve_02379.txt | だねー。なんかこう…いつも以上に闘争心に溢れてるって感じ? fem_sve_02380.txt | 今までの宗冬って相手プレイヤーには執着するけど、パックにはそれほどって感じだったもんね fem_sve_02381.txt | そうだよねー。えっと…なんだっけ?三日も会わないと刮目だか何とかかんとか? fem_sve_02382.txt | はぇ…三国志って中国だよね?よく知ってるねー fem_sve_02383.txt | とにかく、宗冬がこの前と全然違うって話だよ。香子との愛の力とか? fem_sve_02385.txt | なるほどねー。まあ、宗冬が前向きで、モチベ急上昇ならオッケーだよ fem_sve_02387.txt | そうだよー。せっかく調子が上がってきたのにさー fem_sve_02388.txt | 医者?香子の膝を宗冬パパが治したから? fem_sve_02389.txt | うーん、あたしは誰かと付き合ったことないけどさ、それだけでも香子なら満足するんじゃないかな? fem_sve_02390.txt | それは、宗冬パパに話したの?アイスホッケーやめて、医者を目指すって fem_sve_02391.txt | 宗冬パパって…意外と豪快っていうか、変わってるところあるんだね fem_sve_02392.txt | 残念だし寂しいけど、香子のためなら仕方ないよね。頑張れ、宗冬 fem_sve_02393.txt | あたしも広中と同じかなー。それに、こういう時は頑張れって言うのが友達でしょ? fem_sve_02394.txt | ところでさ、香子はなんて言ってた? fem_sve_02395.txt | 別に恥ずかしがる必要はないと思うけどなぁ。でも、宗冬が秘密って言うなら、あたしも秘密にするよ fem_sve_02396.txt | そ、そんなことないし。秘密は守るし fem_sve_02397.txt | もちろんだよ。信用して大丈夫だからね! fem_sve_02398.txt | 日本の医学部って、部活は他の学部と別だったりするからね fem_sve_02399.txt | まあね。あたしも日本の大学に行く予定だし。広中とはリサーチの質が違うんだよ fem_sve_02400.txt | 留学終わったら日本の大学受験するねって言ったら、オッケーって言われたよ fem_sve_02401.txt | でもね、問題は美玖なんだよ fem_sve_02402.txt | いや、どうやって説得しようかなって。同じ大学に行くのは確定だけど、できれば一緒の部屋に住みたいんだ fem_sve_02403.txt | いやいや、冷静になって考えてよ。あたしが日本で一人暮らしできると思う? fem_sve_02404.txt | 日本に来て思い知ったんだ。自分がいかに無力な存在かって fem_sve_02405.txt | だからね、いきなり言ってなし崩し的にオッケーを貰うつもりなんだよ! fem_sve_02406.txt | いやいや、宗冬ってアイスホッケーの才能あるんだねー。でも、あたしの方が上だと思うけど fem_sve_02407.txt | あれなら香子と釣り合う男になってくれるって、あたしは確信したね fem_sve_02408.txt | 尊敬する偉大な先輩 fem_sve_02409.txt | でもね、宗冬は今年度で部活を引退するんだって。残念だよね fem_sve_02410.txt | 医学部を受けるから勉強に集中したいんだって。あとから美玖には宗冬から話が行くと思うけど、香子には内緒にして欲しいってさ fem_sve_02411.txt | むっ、広中と同じこと言ってるよ。あたしって口は堅いんだから、大丈夫だよ fem_sve_02412.txt | でもさ、香子と付き合ってから宗冬は、良い方向に変わって来てるよね fem_sve_02413.txt | へ?なんで香子が出てくるのさ? fem_sve_02414.txt | あー…それは fem_sve_02415.txt | それに気づいたら、香子はショック受けそう。ていうか、間違いなくショックを受けると思う fem_sve_02416.txt | 香子ってわりと面倒な女の子だね…可愛い後輩だけどさ。美玖はそれを二人に言うつもり? fem_sve_02417.txt | だよねー。美玖なら、そう言うと思ったよ fem_sve_02418.txt | うーん、あたしも美玖と同じかな。それにさ…何が起きてもあの二人なら大丈夫だと思うし fem_sve_02419.txt | それでね、昨日美玖と一緒に観た映画がね、めちゃくちゃ怖かったんだよ。家族という名の呪い的なものが継承されていってね fem_sve_02420.txt | ふふふっ、美玖ったら怖いシーンでビクッてしちゃって可愛いんだよー fem_sve_02421.txt | そ、そんなことないし!あたしはドンと構えて、微動だにしなかったし! fem_sve_02422.txt | なんかさ、香子と宗冬変じゃない? fem_sve_02423.txt | あっ、分かった!あれだよね!この前やったゲームであったけど…えっと…昨夜はお楽しみでしたね、ってやつだよね! fem_sve_02424.txt | え?あ、あれ…? fem_sve_02425.txt | え、えっと…その…ごめんね。本当にお楽しみしてるとは思わなくて fem_sve_02426.txt | へ?じゃあ、香子的には学生時代のお遊びなの? fem_sve_02427.txt | うん?それなら、結婚するってことじゃないの?遊びじゃないって、そういうことだよね? fem_sve_02429.txt | そう言えばさ、大学入試の共通統一試験が、今週末にあるってテレビで言ってたけどさ、美玖はどこの大学に行くか決めた? fem_sve_02430.txt | 決まってるよ?この留学が終わったらロシアに戻って、大学入学のために再来日するんだ fem_sve_02431.txt | うん、だからね。美玖がどこの大学に行くか教えて fem_sve_02432.txt | え?美玖はあたし一人で日本の大学生活を送れっていうの…? fem_sve_02433.txt | マジだけど…あたしと一緒は嫌なの? fem_sve_02434.txt | 大丈夫だよ!よくわかんないけど、国際大学なんでしょ?あたしにぴったりじゃん fem_sve_02435.txt | 知らないけど、分かるよ。この東北地方にある国際大学でしょ? fem_sve_02436.txt | み、美玖…もう少し偏差値落とさない? fem_sve_02437.txt | そうなの!?それじゃあ、勝ち目があるんだね! fem_sve_02438.txt | もちろんだよ!一緒の大学に行けるように頑張るね! fem_sve_02439.txt | あたしは解決したけど、広中はアイスホッケーで推薦入学だよね?青葉大学から話があるんでしょ? fem_sve_02440.txt | むふふっ、情報源の秘匿は絶対だからねー fem_sve_02441.txt | 了解、もちろんだよー fem_sve_02442.txt | あと宗冬は決まってって…マズ fem_sve_02443.txt | それで、香子はどうするの?やっぱりスキーでオリンピックが目標とか? fem_sve_02444.txt | あ、あのさ…二人ともどうしたの…? fem_sve_02445.txt | もしかして、喧嘩でもした? fem_sve_02446.txt | あっ、うん…分かったよ fem_sve_02447.txt | 香子が…怖いよ fem_sve_02448.txt | あたし達だけじゃなくて、学園のみんなも察してるくらいだよ fem_sve_02449.txt | 香子を不幸にしたら、縁切って宗冬を町から追い出すんだよね fem_sve_02450.txt | あたしもそれを聞いて、美玖と一緒だよって言ったんだ fem_sve_02451.txt | あんまり人の好き嫌いをランク付けしたくないけど、香子の味方になりたいって思ったんだ fem_sve_02452.txt | ううぅ…香子ぉ fem_sve_02453.txt | ううぅ…香子…ぐすっ、ごめんね fem_sve_02454.txt | 香子…ごめんね、気づかなくて。今みたいなことを言うの…辛かったよね苦しかったよね fem_sve_02455.txt | あのね…香子が自分をどう思おうが、あたしを嫌いになってもね fem_sve_02456.txt | あたしは…香子が大好きだよ fem_sve_02457.txt | うん…そうだね。宗冬が悪いよね fem_sve_02458.txt | そもそもさ。宗冬も香子が抱えてる悩みを、もっと前から把握しておかないとダメだよね fem_sve_02459.txt | そうだよ…あたしは、それが一番悲しいよ fem_sve_02460.txt | ううぅーあたし余計なことしたかな? fem_sve_02461.txt | うん…そうだと良いな fem_sve_02462.txt | 香子ー、無理しないでねー fem_sve_02463.txt | わ、分かった! fem_sve_02464.txt | うぅー…ぐすっ、心配したよぉー fem_sve_02465.txt | じゃあね、宗冬。また来るからね fem_sve_02466.txt | でもさ、それはないと思うな fem_sve_02467.txt | 上から目線で香子を説教しつつ、これだもんなぁ fem_sve_02468.txt | 香子が本気でオリンピックを目指したら、たくさんの犠牲を伴うんだから、よく考えてっていう意味もあるんだろうけど fem_sve_02469.txt | それじゃあ、言い訳を聞かせてよ。絶対に納得しないと思うけど fem_sve_02470.txt | その上での話だよ fem_sve_02471.txt | そうだそうだー。広中の言う通りだー fem_sve_02472.txt | ちゃんと香子に謝るんだよ? fem_sve_02473.txt | 握力とかは…全然戻ってないの? fem_sve_02474.txt | だってだって、香子のデビューなんだよ。緊張するに決まってるじゃん fem_sve_02475.txt | へ?じゃあ、宗冬は香子が出ること知らないの? fem_sve_02476.txt | そうなんだよ!それに今日、香子が出るんだよ!しかも生放送のインタビューで、教室で撮影するんだよ!これは一大事なんだよ! fem_sve_02477.txt | 香子も話を聞いて驚いてたよね…でも、香子に関しては結はダメなところがあるからなー fem_sve_02478.txt | うわっ、始まる、始まるよ!ほら、宗冬も一緒に観ようよ! fem_sve_02479.txt | めちゃくちゃ緊張してるね fem_sve_02480.txt | うるさいし、多くならないし! fem_sve_02481.txt | うわぁ…ちっこい頃の香子の写真だ。かわいいねぇ fem_sve_02482.txt | なんかネットでも結が有名になってたよねー。天才美少女スキーヤーがいるって fem_sve_02483.txt | うーん、やっぱり今の香子が一番可愛いよねー fem_sve_02484.txt | にししっ、よかったね宗冬! fem_sve_02485.txt | 意外だけど、カッコいいね。勝負師?って感じの目だよ fem_sve_02486.txt | 香子の口から聞くと、さらにだよね fem_sve_02488.txt | う、うん…さすがにこんな風に喧嘩を売れないよ fem_sve_02490.txt | 堂々とテレビで言ってたね fem_sve_02491.txt | ねぇねぇ、美玖ー。今夜はどの映画を観ようか? fem_sve_02492.txt | オカルトかぁ。良いね、今夜はそれにしようか。あたし、悪魔が暴れる系を観たいなぁ fem_sve_02493.txt | この町の人ってインターフォンを鳴らされると、逆に警戒するしね fem_sve_02494.txt | となると、何か相談でもあるの? fem_sve_02495.txt | もちろんだよ。美玖は何でもできるからね fem_sve_02497.txt | えっと…花嫁修業ってことは、結婚することが前提であって…つまり、それって fem_sve_02498.txt | 宗冬と結婚するってこと…? fem_sve_02499.txt | それで…どうせわがままに生きるなら、とことん我がままに生きようとしたと fem_sve_02500.txt | まあ、でも…香子の熱意は伝わったよ fem_sve_02501.txt | でもね、香子…花嫁修業は厳しいよ、ついてこれる? fem_sve_02502.txt | 美玖。この世界には適材適所っていうものがあるんだよ fem_sve_02503.txt | それは今探してる。自分探しの旅の途中だよ fem_sve_02504.txt | ということは、あれかな?当面の目標は…えっと、婚約者?それだよね fem_sve_02506.txt | でもさ、婚約者になりたいんだったら、花嫁修業以外にも外堀を埋めてくのが良いんじゃないかな? fem_sve_02507.txt | えっとまずはね fem_sve_02508.txt | ま、まさか、あたしも即行動とは思わなかったよ fem_sve_02509.txt | 大丈夫じゃないかな?今日の宗冬ってご機嫌だったし fem_sve_02510.txt | えっ!?なんかひどくない!? fem_sve_02511.txt | え?そうなの…?だって、今日の宗冬の朝ごはん作ってあげたんでしょ? fem_sve_02512.txt | いつもの宗冬ママの味付けとちょっと違うなーって思ったけど香子が作ったんだったよね fem_sve_02513.txt | あっ、そうだ!香子の卵焼き、最強だったよ!フワフワで甘くて、宗冬ママに勝るとも劣らないよ! fem_sve_02514.txt | だよね…恥ずかしいの基準が分からないよ fem_sve_02515.txt | 少なくとも、うー婆の言う実は得てると思うよ十分に fem_sve_02516.txt | あたし、スキーしたい。ていうかするべき!しないとダメなんだよ!明日は部活も休みだから、みんなでスキーに行かないと! fem_sve_02518.txt | なにそれ、ズルいよ!あたしだけ食べたことないじゃん! fem_sve_02519.txt | もちろん、両方だよ! fem_sve_02520.txt | だよねだよね!アイスホッケー部も、休みだから広中もオッケーだよね! fem_sve_02521.txt | 香子はどう?スキー部はお休み? fem_sve_02522.txt | よし、決まりだね!明日はいっぱい滑るぞー fem_sve_02523.txt | え?できないよ? fem_sve_02524.txt | だからね、香子!あたしに教えて! fem_sve_02525.txt | やったー!ありがとう香子!美玖も一緒に教わろうね fem_sve_02526.txt | え?もしかして…滑れるの? fem_sve_02527.txt | え?なに?じゃあ、滑れないのあたしだけ!?う、裏切られた fem_sve_02528.txt | 香子、見て見てー!滑れた!滑れたよー! fem_sve_02529.txt | だいじょーぶだいじょーぶ!へーきぶべっ!? fem_sve_02530.txt | えへへっ、転んじゃったー fem_sve_02531.txt | えへへっ、香子からはいっぱい教えてもらってるよねー fem_sve_02532.txt | そうだよー。たまにはゆっくりのんびりしようよ fem_sve_02534.txt | いやー、やっぱりスキーが上手な人って、教えるのも上手だよねー fem_sve_02535.txt | えへへっ、やっぱりそう?あたしってセンスの塊だしね。もちろん、そのセンスを引き出したのは、香子のすごいところだけどねー fem_sve_02536.txt | あれだけ教え方が上手なら、再来週にある大会も確実に上位入賞だよね fem_sve_02537.txt | あっ、あたしは当然だけど応援に行くからね!美玖も広中も、宗冬も行くでしょ? fem_sve_02539.txt | 宗冬先輩が頑張ってるって思えば、私も頑張れますので fem_sve_02540.txt | ねえねえ、今の動画うー婆に見せたらどうなるかな? fem_sve_02541.txt | 今日だってゲレンデで香子のことを、ずーっと宗冬が見てたもんね fem_sve_02542.txt | だよねー。今の宗冬って香子にぞっこんだしさー。もちろん、その逆もまたしかりって感じ fem_sve_02544.txt | そ、そうだね…まあ、悩むところではあるかな fem_sve_02545.txt | だよね。まずは前提条件の…えっと、実?だったかな?それを得るのが最優先だよね fem_sve_02546.txt | その上でっていうことなんだろうけど…こればっかりは個人差っていうか、人好き好きっていうか fem_sve_02547.txt | ここは宗冬パパと宗冬ママのプロポーズを参考にしたら? fem_sve_02548.txt | それなら、美玖パパと美玖ママは? fem_sve_02549.txt | 難しいこと考えないで、愛してる、結婚したい、その二つを伝えられれば良いんじゃないのかな? fem_sve_02550.txt | まあ、でもさ…プロポーズの一歩手前の言葉なら、今の時点でも言って良いんじゃないかな? fem_sve_02551.txt | 頑張ってね、香子。楽しんできて fem_sve_02552.txt | 見て見てー。これがあたしで、これがにゅーだよ fem_sve_02553.txt | えへへっ、似てるでしょ?それから、これが美玖で、こっちが広中 fem_sve_02554.txt | 書き初め書き初めー fem_sve_02555.txt | ひうっ!?ななな、なにこの音? fem_sve_02556.txt | て、敵襲だよ…大型トレーラーのカチコミだよ fem_sve_02557.txt | く、曲者…名を名乗れ fem_sve_02558.txt | 美玖の…お姉ちゃん?にゅー、本当? fem_sve_02559.txt | そ、そうなんだ…言われてみれば、美玖ママとうー婆に似てるよ fem_sve_02560.txt | 柊佳…さん、はアメリカに留学してるんだよね?美玖から聞いたよ。そ、それなら…柊佳さんは…えっと fem_sve_02561.txt | い、いただきます…もぐもぐっ…お、美味しい…! fem_sve_02562.txt | いいの!?柊佳って三段腹だね!にゅー、一緒に食べようね! fem_sve_02563.txt | もぐもぐっ…そうだ!今夜は柊佳のお帰りパーティーしようよ! fem_sve_02564.txt | え…?あたしにとって危ないの?シカゴを舞台にした映画を観たことあるけど、そんな感じはしなかったよ fem_sve_02565.txt | シカゴ、怖い fem_sve_02566.txt | 仲居さーん。ゴミが落ちてるよー fem_sve_02567.txt | あれあれー?愛想がないなー。そこは、かしこまりーって言って秒でやるところだよ fem_sve_02568.txt | あっ、そうだ。ついでにあたしの部屋の掃除もしてくれないかなー。一応、旅館の一部なんだし? fem_sve_02569.txt | ほら、日本には良い言葉があるじゃん。えっと…お客様は仏様?だっけ? fem_sve_02570.txt | そうなんだー。やっぱり日本語って難しいね。それで、あたしの部屋の掃除は? fem_sve_02571.txt | でもでも、男の子以前に宗冬だし?今は仲居さんだし?頼んでもセーフだし? fem_sve_02572.txt | だよねー。同級生が仲居のバイトしてるなんて、なかなかないよねー fem_sve_02573.txt | もしかして…いる?いつからいる?そんでもって、怒ってる? fem_sve_02574.txt | い、いやー。宗冬って仲居さんの才能あるよねー。穴埋めのヘルプにしておくのはもったいないんじゃないかなー fem_sve_02575.txt | し、したよ? fem_sve_02576.txt | 嘘つきました。ごめんなさい。してないです。しようと思ったらマンガ読んじゃいました。その後にゅーと遊んじゃいました。許してください fem_sve_02577.txt | はい…掃除してきます fem_sve_02578.txt | 美玖…怖い fem_sve_02579.txt | 美玖、入っても良い? fem_sve_02580.txt | ううん、今夜はそうじゃないよ…美玖が…柊佳と仲が悪いのかなって思って fem_sve_02581.txt | そっか…それなら良かったよ。えっと…話はそれだけだから…おやすみ、美玖 fem_sve_02583.txt | そうなんだー。ご苦労様だねーって…美玖? fem_sve_02584.txt | ちょーっと悪戯書きするだけだから。あっ、フェイスペイント用だから安心してね。むふふっ、こんなこともあろうかと常に用意してたんだー fem_sve_02585.txt | へーきへーき、ばれなければセーフだよ。むふふっ…スマホで撮って、今度怒られそうになったら、それをタテにしてきょーはくしてやるんだから fem_sve_02586.txt | み、みみ、美玖…起きてたの? fem_sve_02587.txt | そ、そうなんだ。で、でも…あれだよ、疲れたら休むべきだよ?だから、そのまま寝てても良いんだよ? fem_sve_02588.txt | こ、こここ、これは…ただのペンだよ?や、やだなー。もしかして、美玖の顔に悪戯書きをするとでも思ったの? fem_sve_02589.txt | だ、だよね、宗冬、にゅー?あ、ああああ、あたし、そんなことしようとしてないよね?そ、そそそ、そんなの美玖のひがいもーそーだよね? fem_sve_02590.txt | う、裏切り者!南逢瀬の明智光秀!日本版ブルータス! fem_sve_02591.txt | 美玖…怒ってる?あたし怒られる?ものすっごく怒られる流れ? fem_sve_02592.txt | あ、あたし…用事を思い出した。急用なんだよ、火急の用件なんだよ。いざ鎌倉なんだよ、御恩と奉公なんだよ fem_sve_02593.txt | む、宗冬、にゅー…助けて fem_sve_02594.txt | 今日はどっちに寝るの?右?左? fem_sve_02595.txt | 了解だよ。じゃあ、あたしが右側だね fem_sve_02596.txt | いいよー。入ってー fem_sve_02597.txt | いらっしゃーい。あっ、でも次からは、お邪魔しますはいらないよ。お邪魔じゃないからね fem_sve_02598.txt | もちろんだよ!にゅーはあたしの相棒で、美玖はあたしの親友なんだから! fem_sve_02599.txt | どういたしましてだよ。あたしも美玖に仲良くしてもらってるからね fem_sve_02600.txt | えっと…あれだよ。禅の精神的な意味で、お世話になってるから仲良くするのが当然なんだよ!まさにジャパンの文化って感じだね fem_sve_02601.txt | 施されたら施し返して…えっと、受けた恩は石に刻む的なやつ?あれ?でも、それとは関係なく仲が良いから…うーん fem_sve_02602.txt | もちろんだよ!あたしと美玖は親友で、えっと…ちくばの友?みたいな感じだからね fem_sve_02603.txt | ば、ばくぎゃくのとも?何それ…強そう fem_sve_02604.txt | うん、大好きだよ fem_sve_02605.txt | え?日本人って…えっと、忖度?空気を読む?言わぬが花?みたいなのが良いんじゃないの? fem_sve_02606.txt | なるほどー。そうなんだ fem_sve_02607.txt | 美玖ー、入って良いー? fem_sve_02608.txt | えへへっ、美玖ー fem_sve_02609.txt | 大好きだよ、美玖。今まで言ってなかったけどさ…莫逆の友としては、伝えないとダメかなって fem_sve_02610.txt | 美玖はあたしのこと好き? fem_sve_02611.txt | 良かった。これからもずっと仲良くしてね fem_sve_02612.txt | いえぇいー!みんな元気ー?あたしは元気だよー!今のあたしなら美玖にもワンパンで勝てる気がするくらいだよ fem_sve_02613.txt | なんだなんだー。二人ともだらしないなー。ちょぴっと労働しただけでダウンとか情けないぞー。南逢瀬の益荒男として恥ずかしくないの? fem_sve_02614.txt | むふふっ、知りたい?知りたいよね?えっとね、美玖と、ばば、ばぎゃ?違うな…あっ、そうだ!莫逆の友だって確認し合ったんだよ! fem_sve_02615.txt | 柊佳がアドバイスしてくれたんだ。美玖には言葉で大好きって言った方が良いって fem_sve_02616.txt | え?なになに?あたしと柊佳が似てるってこと?ということは、柊佳はやっぱり強者だね…あたしと似ているんだから、当然と言えば当然だけど fem_sve_02617.txt | へ?そうだったの?なんでポジション変えちゃったのさ fem_sve_02618.txt | ああ、なるほどねー。目標とする人がいなくなったら、そうなるかー fem_sve_02619.txt | あれ?となると、広中はどうしてアイスホッケー始めたの? fem_sve_02621.txt | うーん、話を聞いてると、柊佳とやってみたくなるなー。南逢瀬の誇るゴーリーに対して、ロシアの偉大さを見せつけてやるんだ fem_sve_02622.txt | そっかそっかー。良かったね、香子 fem_sve_02623.txt | ぬふふっ、美玖が照れてる fem_sve_02624.txt | でもさ、大好きってことを伝えるのは大事だよねー fem_sve_02625.txt | えへへっ。大好きだよー、美玖 fem_sve_02626.txt | あたしもー。美玖ママの作ってくれたお弁当食べるんだ fem_sve_02627.txt | どうしたの幸代? fem_sve_02628.txt | じゃあ、先に行っててね。幸代の相談が終わったら、部室に行くから fem_sve_02629.txt | う、うん…分かったよ fem_sve_02630.txt | え、なんであたしに聞かないの…? fem_sve_02631.txt | そ、そんなことないし!ちゃんと説明できるし!幸代があたしの実力を見込んでお願いしたいって言うから、武士道精神を発揮して請け負ったんだよ! fem_sve_02632.txt | うううぅ…何卒…何卒禅の精神でお助けを…幸代に大事な役を任せるって言われて、あたし一人じゃ心細いんだよぉ fem_sve_02633.txt | うううぅ…無理だよぉ。だって場所がスノーフェス会場だよ?あたし…そこの名誉実行委員長だし fem_sve_02634.txt | さっき幸代が皐に電話して、直々にお願いしますって言われちゃったし…期待してますねって嬉しそうに言われちゃったし fem_sve_02635.txt | ううぅ…美玖ぅー。一緒にやろうよー。きっと楽しいし、いい思い出になるし、何よりあたしが救われるんだよー fem_sve_02636.txt | ううぅ…疲れたよ fem_sve_02637.txt | もうあれだよ…幸代ヤバいよ。鬼だよ。下手なホラー映画よりも怖いよ…性格も口調がいつもと違うんだよ fem_sve_02638.txt | それとね…あたしが死にそうな顔してるのに、香子は楽しそうなのが、納得いかないんだ fem_sve_02639.txt | あっ、そうだ。美玖はどうだった?舞台の撮影を楽しみにしてくれてるかな? fem_sve_02640.txt | そっかー。それなら、あたしも美玖のために頑張ろう fem_sve_02641.txt | うん、頑張るよって…そうだ、宗冬と広中は、今夜暇だったりする? fem_sve_02642.txt | 幸代が演技の参考にって、雪の客の舞台のDVDを貸してくれたんだ fem_sve_02643.txt | だから、みんなで一緒に観ようかなって。あっ、香子はもう誘ってて、部活が終わったら来るって言ってたよ fem_sve_02644.txt | そっかー。それなら仕方ないね fem_sve_02645.txt | そ、そうだね…ま、まあ…あたしにとって相応しい役っていうか、あたしのためにある役だと思うよ…うん fem_sve_02646.txt | ま、まあ…映ってる役者もなかなかの演技だけど、練習すれば、あたしの方がすごいに決まってるし? fem_sve_02647.txt | そ、そうかな…?うん、そうだよね。そんな気がしてきた、そうに違いないよね!あたしもそうじゃないかなって思ってたんだ! fem_sve_02648.txt | そう言えばさ、サーシャが交換日記を、主人公の秀也としてるじゃん?あれってあたしと美玖みたいだよねー fem_sve_02650.txt | 怖いよね…よく後輩がついてくるよ。あたしなら、一日で脱走する自信しかない fem_sve_02651.txt | ありがとー、美玖ー!おおお、今日のお弁当はソーセージ入りの卵焼きだ!これで午後も頑張れるよ!正に鬼に金棒だね! fem_sve_02652.txt | ポ、ポチる…?ポチって…隆あんつぁの犬だよね…? fem_sve_02653.txt | 順風満帆、万事順調、世はこともなしだよ!もうあれだね、あたしに来てるよ…風が fem_sve_02654.txt | 香子がね、舞台のDVDをポチったんだって!あっ、そうだ。ポチるって言葉も今日覚えたよ! fem_sve_02655.txt | だよね。美玖、広中、宗冬の三人とも fem_sve_02656.txt | 舞台の手伝いをやることになってからなんだよね、なんか美玖たちが変なのって fem_sve_02657.txt | にゅーには聞いてみたけど、知らないって。でも、美玖がたまに憂鬱そうとも言ってたよ fem_sve_02658.txt | 気になるよねー。美玖と宗冬に聞いても、教えてくれる気がしないんだよね fem_sve_02659.txt | 聞く相手は一人だけだよね fem_sve_02660.txt | 美玖と宗冬、広中…どうしちゃったの?特に…宗冬と美玖がおかしいんだよ fem_sve_02661.txt | そんなことしないよ、さすがに。町の人に聞いても分かるかも怪しいし、変にあたし達が聞きまわると噂になるでしょ? fem_sve_02662.txt | うーん、そこまでは。むしろ、びっくりしたのは…別れたってことかな fem_sve_02663.txt | ああ、なるほどだよ…宗冬にとって柊佳は、初恋の人ってことだね fem_sve_02664.txt | それもあると思うけど…取られたくなかったのかも fem_sve_02665.txt | だけどさ、どうして今になってギクシャクしてるの?あっ…いや、今の話を聞いて柊佳が戻って来たっていうのも大きいのは分かるけど fem_sve_02666.txt | 多分さ、二人とも本当は好きだったんだよね…お互いを。そして、今も好きなんじゃないかな fem_sve_02667.txt | 宗冬は好意を踏み潰すようなことを口にして、美玖を傷つけたって思ってるんだろうね fem_sve_02668.txt | 思いっきり応援するとか…ダメかな…?あー、ごめんね…自分で言ってダメだって思ったよ。絶対にこじれるよね…特に美玖が fem_sve_02669.txt | それならさ、変わるとしたら…美玖が動くのが一番なのかな? fem_sve_02670.txt | 今日から学園だね!新しい学期だね!今学期のあたしは一味違うんだよ fem_sve_02671.txt | もちろんだよ。昨日美玖にもチェックしてもらったからね。抜かりはないよ fem_sve_02672.txt | あたしは、留学が終わったらロシアに戻るでしょ?そしたら、今度は東北国際大学に留学生として再来日するんだ。美玖が目指してるからね、あたしが目指すのも当然だよ! fem_sve_02673.txt | ふっふーん、さすけねぇんだなーこれが!美玖が調べててくれたんだけどね、留学生の試験はあたしが得意なやつばっかりなんだよ! fem_sve_02675.txt | おっ、宗冬には分かるかー。分かっちゃうかー。いやいや、幸代に演技の天才って褒められちゃったんだよー fem_sve_02676.txt | 私は…好きっ!秀也君が、大好き! fem_sve_02677.txt | 一日の最後に目にするのは秀也君の顔で、一日の最初に目にするのも秀也君の顔が良い! fem_sve_02678.txt | はい、宗冬続き fem_sve_02679.txt | じゃあ、広中 fem_sve_02680.txt | えへへっ…よかった…ようやく…想いが通じたね fem_sve_02681.txt | もー、宗冬ノリが悪いぞー。あたしの練習に付き合ってよー fem_sve_02682.txt | って感じでやってるんだけど…どうかな?って…え?なに…何で無言なの…? fem_sve_02683.txt | ないけど…あっ、小さなころにお芝居はしたことあったっけ。その時の役はお馬さんだったね fem_sve_02685.txt | む、宗冬が…大道具の修理をしていて…ぶ、舞台の背景に使う…書き割りの下ひ、広中をかばって fem_sve_02686.txt | えーっと…ごめんね。その…誤報で fem_sve_02687.txt | うん…ごめんね fem_sve_02688.txt | えっと…日本語のことわざであるよね?怪我は災いのもと、じゃなくて…怪我からぼた餅?違うな…えっと…怪我の…こ、こう fem_sve_02689.txt | そうそう、それだよ!怪我の功名! fem_sve_02690.txt | そーだ、そーだー。けが人は大人しくしてろー。美玖ー、上げ膳下げ膳でお世話するんだー。あれ?上げ膳据え膳?ていうか、禅だっけ膳だっけ? fem_sve_02691.txt | 美玖、怖い fem_sve_02692.txt | あたし…てっきり柊佳は知ってるものだと思ってた。ああああ…逃げたいよ。ガチャンってやってパって逃げたいよぉ fem_sve_02693.txt | 無理無理無理!禅の精神でも無理だよ!禅の精神は、そんなに便利じゃないってばー!ていうか、広中が言いなよーー! fem_sve_02694.txt | あ、あたしたちは…ベストを尽くしたと思うよ fem_sve_02695.txt | えっと、柊佳…ド、ドンマイだよ。待てば海路の日和ありって言うし。でも、今の柊佳は泥船かもだけど fem_sve_02696.txt | ふわぁー…おはよう、みんなー fem_sve_02698.txt | え?う、ううん…何でもないよ fem_sve_02699.txt | ねえ、柊佳…何かしたの?機嫌が良いっていうか、いつも通りの美玖になってるよ fem_sve_02700.txt | うん。注意して美玖を見ることにするよ fem_sve_02702.txt | そ、そうかな…?本当にそう思う? fem_sve_02703.txt | あっ、美玖ー!今日のあたしをしっかり見ててね!もうあれだよ!ここからあたしの伝説が始まるんだよ! fem_sve_02704.txt | 今夜のあたしの演技はね、虎徹みたいに切れ味抜群だからね!今宵のあたしの虎徹は血に飢えてるんだから! fem_sve_02705.txt | 私が…どれほど秀也君を思ってたのか分かる?ずっと…ずっとだったんだよ? fem_sve_02706.txt | えへへっ、それでね、あたしの演技の切れ味の鋭さで、観客をばっさばっさと切り飛ばしていったんだよ! fem_sve_02707.txt | でしょでしょ!?あたしって大したもんでしょ!?いやー、自分で自分の才能が恐ろしいよ。アイスホッケーだけじゃなくて、演技の才能まであるなんてさ fem_sve_02708.txt | ねえねえ、美玖美玖。あたしの演技どうだった?すごかったでしょ?感動したでしょ?尊敬するでしょ?侍みたいだったでしょ? fem_sve_02709.txt | み、美玖!? fem_sve_02710.txt | 宗冬が来たら、そうするしかないね fem_sve_02712.txt | それで…ウチの美玖に何をしたの?説明してもらえるんだよね? fem_sve_02713.txt | な、泣いてなんかないし…ぐすっ。美玖が嬉しそうで幸せそうで良かったなってだけだし…ぐすっ…良かったね…美玖 fem_sve_02714.txt | まあ、なにはともあれ…美玖、宗冬、本当におめでとう! fem_sve_02715.txt | もうあれだね。ここまでくると手を繋いで登校して、教室でも思いっきりイチャイチャすれば良いと思うよ fem_sve_02716.txt | 場合によっては、明日から少し時間をずらした方が良いかも fem_sve_02717.txt | ねえ、宗冬 fem_sve_02718.txt | このまま部活がないから遊びに行こー、なんて言ったら今夜寝込みを襲われそうだよね fem_sve_02719.txt | ということで宗冬 fem_sve_02720.txt | 美玖と宗冬はデートかー fem_sve_02721.txt | 翌朝ベッドで冷たくなって発見されたくないよ fem_sve_02722.txt | だねぇー。その代わり、あたし達はフラれちゃったね fem_sve_02723.txt | え?あたしがフラれたって言ったのは、美玖にって話なんだけど…香子ってもしかして宗冬狙いだったり? fem_sve_02724.txt | え?あ、あたし…?え、えっと…それは…む、宗冬は嫌いじゃないけど…それ以上に、美玖のことが好きだし…応援してるから fem_sve_02725.txt | そして、あたしの「やらなきゃリスト」も気合い入れてみんなで一緒にやっていかないとね! fem_sve_02726.txt | 付き合い始めた宗冬と美玖がいれば、もっと楽しいことになりそうだし fem_sve_02727.txt | ちなみに、広中にはそういうのないの?宗冬にフラれたことをバネにして発奮しようっていうのは fem_sve_02728.txt | あっ、美玖!あたしを迎えに来てくれたの?おおぉ。にゅーも来てくれたんだねー! fem_sve_02729.txt | うーん、でも柊佳なら上手くやりそうな気がしないでもなくも…ない fem_sve_02730.txt | ねえねえ、美玖。青葉大学ってなに?あたしの知ってる大学って東北国際大学だけなんだけど fem_sve_02731.txt | 本当!?よし、それは是非とも行きなよ!あたしと美玖と一緒に楽しい大学生活を送ろう! fem_sve_02732.txt | ちょ、ちょっと二人とも止めなって!ストップ!ストップだってば! fem_sve_02733.txt | 何があったか分かんないけど、二人とも喧嘩はダメだよ!とにかく、落ち着いて…お願いだからさ fem_sve_02734.txt | ううぅ…怖かったよー。ホラー映画よりも怖かったよー。喧嘩…良くない fem_sve_02735.txt | 広中が宗冬を尊敬しているのは親友だから、当然だと思うけど…そこまでなのかな? fem_sve_02736.txt | でも、最初は宗冬がやってるからっていう理由だとしても…今はそれだけが理由で広中はアイスホッケーをしてるわけじゃないよね? fem_sve_02737.txt | でもさ、どうすれば二人を仲直りさせられるかな?広中も宗冬もお互いを嫌いじゃないのにさ…それって嫌だよ fem_sve_02738.txt | そうだね…でもさ、どうすれば良いかな? fem_sve_02739.txt | あーあ、あたし日本に永住しようかなー東北国際大学を卒業して、そのまま就職して fem_sve_02740.txt | うん。日本でやらないとダメなことがいっぱいあるし、パパに相談したら、時々ロシアに帰ってくれば良いって言われたんだ fem_sve_02741.txt | まあ、そんな感じであたしの将来は決まったわけなんだよ。美玖と同じ部屋に住んで大学に行って、その後は…流れで決めるんだ、うん fem_sve_02742.txt | へ?美玖はあたしに一人で生活しろって言うの?東北国際大学って県外だよ?家から通えないんだよ? fem_sve_02743.txt | それでそれで、香子は将来どうするつもりなの? fem_sve_02744.txt | それでさ、場も温まったから言うけど…広中をどうすれば元に戻せるかな? fem_sve_02745.txt | 問題は、そのきっかけだよね…あたしも考えたけどさ、あたしには無理かなって思ったんだ fem_sve_02746.txt | えっとね、きっかけはあたし達じゃなくて、宗冬にしか作れないんじゃないかなっていうことだけど、分かるかな? fem_sve_02747.txt | シュートアウトかぁ…楽しそうだなぁ fem_sve_02748.txt | 行け行け広中ーー!やっちまえーー! fem_sve_02749.txt | おおおお、すごいね宗冬!今、わざと視線を外して、広中に左側を打たせたよ fem_sve_02751.txt | 楽しかったねー fem_sve_02752.txt | だってだってー。こうガーって上がったんだから仕方ないよ。きっと誰だってあたしと同じことするってば! fem_sve_02753.txt | うん、やるやる!絶対だよ?約束だからね!あっ、そうだ!明日は大雪なんだって、知ってた? fem_sve_02755.txt | うーん…ロシアだと男の人が、女の人にチョコを贈る方が多いかなぁ fem_sve_02756.txt | でも、ここは日本だからね。郷に入らば…なんだっけ?とにかく、そんな感じだと思うよ? fem_sve_02757.txt | だよねー。宗冬は期待してるんじゃないかな?付き合って最初のバレンタインデーだし fem_sve_02758.txt | なんか…ものすごく失礼なこと言われてるよ fem_sve_02759.txt | なんか…また失礼なこと言われてるよ fem_sve_02760.txt | あっ、それならあたし良いの知ってるよ! fem_sve_02761.txt | もちろんだよ!最近はね、こういうのが流行ってるんだって fem_syu_00001.txt | おはよう、スヴェちゃん fem_syu_00002.txt | あ、あれ?私、思いっきり警戒されてる? fem_syu_00005.txt | く、曲者…あははっ、曲者だって!聞いた、美玖?あはははっ、本当に面白い子だね! fem_syu_00006.txt | ぶふっ!見て見て、本当ににゅーと話してるよ。すごいね…いやー、感動レベルだわ fem_syu_00007.txt | ねえねえ、スヴェちゃん fem_syu_00008.txt | 私って誰かに似てると思わない? fem_syu_00009.txt | ぶふっ!?うー婆…ぷぷっ、うー婆だって…ヤバイ、笑い死にしそう fem_syu_00010.txt | ほら、もっと他にいるでしょ?もうちょっと私と年齢が近くてさ fem_syu_00011.txt | でしょ?改めまして…はじめましてスヴェちゃん。私は勿来柊佳、美玖のお姉ちゃんだよ fem_syu_00012.txt | 久しぶりだね、宗冬。それに広中も。もう二年くらいになるかー。三人が学園に入る前にアメリカに行っちゃったからね fem_syu_00013.txt | それから、宗冬の隣にいるのが fem_syu_00014.txt | こっちこそ初めまして。勿来柊佳だよ。柊佳、柊佳お姉ちゃん、柊佳さん、柊佳ちゃん…好きに呼んでくれていいからね fem_syu_00015.txt | ぶふっ!?そ、そりゃ、アメリカの大学に通って…ふふっ、ぷぷっ、通ってるんだから当然だよ…ふふっ fem_syu_00016.txt | あー、本当にスヴェちゃんは面白いし、可愛いねー。あっ、これもう一個食べる? fem_syu_00017.txt | それで、スヴェちゃんは南逢瀬で、今までどんなことをしてきたの? fem_syu_00018.txt | 南逢瀬スノーフェスティバルだったっけ?美玖がすごく褒めてたよ fem_syu_00019.txt | ふーん、相変わらず素直じゃないねー fem_syu_00020.txt | うんうん、スヴェちゃんは町のみんなに愛されてるんだね fem_syu_00021.txt | ふーん、これを美玖がね fem_syu_00022.txt | ルームナンバー237って…ああ、あの映画ね fem_syu_00023.txt | うーん、スヴェちゃんと美玖ほどじゃないけど、237号室が出てくる映画なら好きかな fem_syu_00024.txt | 父親が手に斧を持って襲ってくるシーンとか、最高に上がるよね fem_syu_00025.txt | もちろん、喜んで。親睦会兼映画鑑賞会ね fem_syu_00026.txt | うん、スヴェちゃんに部屋を見せてもらってた fem_syu_00027.txt | スヴェちゃん? fem_syu_00028.txt | いや…えっと…ううん、なんでもない fem_syu_00029.txt | はーい、了解 fem_syu_00030.txt | そうだねー。でも、私としてはスヴェちゃんを見てる方が楽しかったかも fem_syu_00031.txt | うん、すっごく。見てて面白いし可愛いなーって fem_syu_00032.txt | 馬鹿にしてないってば。愛でてるだけだよ fem_syu_00033.txt | そう言えばさ、私だけのけ者にして、みんなでアイスカフェに行ったんだって? fem_syu_00034.txt | そうだけどさぁー。納得いかない fem_syu_00035.txt | え?良いの?ありがとうスヴェちゃんー。本当にいい子ねー。可愛いし優しいしー。もういっそのこと本当に私の妹にならない? fem_syu_00036.txt | 本当?それは嬉しいなー。私が長女で…スヴェちゃんと美玖はどっちが上だろ? fem_syu_00037.txt | あー、でも…スヴェちゃんが本当に妹になったら、ロシアのご家族に怒られちゃうかな fem_syu_00038.txt | 二人とも、仕事に精が出て偉い偉い fem_syu_00039.txt | 別に拗ねてないしー fem_syu_00040.txt | 私もちょっと驚いてるかな。近くの町からも来てる人がいるって、皐さんが言ってた fem_syu_00041.txt | 出世レースねぇ fem_syu_00042.txt | 完全にスヴェちゃんにやられてるわね fem_syu_00043.txt | なんか私だけ仲間外れも嫌だし、寂しいから参加するー fem_syu_00044.txt | おおぉ、これ美味しいね!いけるいける!なんていう料理? fem_syu_00045.txt | 美玖が料理上手なのは知ってたけど、香子ちゃんもなんだね。どう?私のお嫁さんにならない? fem_syu_00046.txt | ほんとに美味しいよ。ロシアに帰ったら、お母さんに作ってあげれば?きっと喜ぶと思うなー fem_syu_00047.txt | そっか。離婚しちゃったのか…残念だね。スヴェちゃんはお母さんが好きだったんだ fem_syu_00048.txt | それなら、スヴェちゃんのお母さんも、スヴェちゃんが大好きだったんだね fem_syu_00049.txt | え?だって子供の頃のお菓子を、スヴェちゃんがちゃんと覚えているくらいに、いっぱい作ってくれたんでしょ? fem_syu_00050.txt | それだけで大好きだったって分かるよ。それにさ、そもそもスヴェちゃんみたいないい子を嫌いになる人なんていないと思うな fem_syu_00051.txt | そうだね。絶対に気に入ってくれると思うよ fem_syu_00052.txt | おめでとう、宗冬、スヴェちゃん。あと香子ちゃん…カップルって古くない? fem_syu_00053.txt | 嬉しいくせに fem_syu_00054.txt | なに泣きそうになってんのよ fem_syu_00055.txt | それは…まあ fem_syu_00056.txt | おっ、私にもあるんだ。ありがとースヴェちゃん fem_syu_00057.txt | 良いね良いね。さすがスヴェちゃん、センスあるねー。ありがとう、大事に着させてもらうね fem_syu_00058.txt | いいないいなー。私も行きたかったー。あっ、ごちそうさまでした。とっても美味しかったよ fem_syu_00059.txt | そうだけどさー。お姉ちゃんの気持ちも理解してよー fem_syu_00060.txt | うん?ちょっと桑野までー fem_syu_00061.txt | あっ、そうだ。うー婆、あとで話があるから、部屋に行くね fem_syu_00062.txt | 本当?あー、もう。スヴェちゃんは優しいなー fem_syu_00063.txt | それじゃあ、ワカサギ釣りに誘ってくれたお礼の先払いを進呈しようじゃないか fem_syu_00064.txt | 気を落とさないでねっていうのは無理だと思うからさ…思いっきり気を落としなよ。宗冬だけじゃなくて、私たちも傍にいるから fem_syu_00066.txt | その様子だと…スヴェちゃんが知っちゃったのか fem_syu_00067.txt | うー婆じゃなくて、私が話すよ。香子ちゃんもいるしね fem_syu_00068.txt | 私の話に間違いがあったら、うー婆に訂正してもらうから。それで良いかな? fem_syu_00069.txt | まずは…スヴェちゃんのお母さんについて話そうか fem_syu_00070.txt | お母さんの名前は明里さんっていうんだけどね、彼女はこの町の上の年代なら、みんな知ってるよ fem_syu_00071.txt | 明里さんの情報を口止めし、虚偽の情報をスヴェちゃんに流すように言った人がいるからね fem_syu_00072.txt | スヴェちゃんの思い出を、守るためかな fem_syu_00073.txt | そうだよ。スヴェちゃんって明里さんから愛されていた、父親からは冷たくされているって言ってたでしょ? fem_syu_00074.txt | それはね…逆だよ fem_syu_00075.txt | 明里さんがロシアで結婚するって、うー婆は彼女の両親から相談されたんだ fem_syu_00076.txt | 明里さんは…ちょっと繊細な所があったから、海外で結婚生活を送るのは大変じゃないかって fem_syu_00077.txt | だけど、うー婆が…明里さんの背中を押した。明里さんから話を聞いて、それなら好きにした方が良いって fem_syu_00078.txt | そして、相談をしてきた明里さんの両親を説得したのも、うー婆だった fem_syu_00079.txt | 最初はロシアでの生活も上手くいってたみたい。だけど、スヴェちゃんが生まれてから変わった fem_syu_00080.txt | 育児ノイローゼとまではいかないけど、かなり不安定な状況になっちゃったんだ fem_syu_00081.txt | 育児も適当で、成長しても冷たくて、愛情なんて示さなかったってスヴェちゃんのお父さんが言ってた fem_syu_00082.txt | スヴェちゃんの「やらなきゃリスト」には、かなり変なことも書かれているでしょ?明里さんが経験したことってなってるけどさ fem_syu_00083.txt | 違うよ、美玖。スヴェちゃんはちゃんと、母親から言われたことを正確に書いてる fem_syu_00084.txt | 母親が話をせがむスヴェちゃんに、適当な話を聞かせた結果なんだよ…あのリストは fem_syu_00085.txt | ふざけてなんかいないよ。それが事実 fem_syu_00086.txt | 記憶違いがあるなら、そっちの方だよ。スヴェちゃんを世話してたのは、お父さんの方 fem_syu_00087.txt | スヴェちゃんは、いつの間にかそれを明里さんの方だって認識するようになっていた fem_syu_00088.txt | 急にいなくなった母親を美化したのか、母親がいない寂しさ故の行為かは分からないけどね fem_syu_00089.txt | あとは複雑な話はないかな。明里さんは離婚して、実家に戻って来た fem_syu_00090.txt | だけど、ちょっと不安定なところがあって数年間静養する必要があったみたい fem_syu_00091.txt | うー婆を擁護するわけじゃないけど、かなり責められたんでしょ?明里さんを止めるべきだったって fem_syu_00092.txt | それで静養中に知り合ったのが、例の再婚相手の人。ものすごく真面目で立派な人だったよ fem_syu_00093.txt | うん、その人に会うため。なーんか、スヴェちゃんのお母さんに心当たりがあるなってところから始まって、何とかたどり着けた fem_syu_00094.txt | とにかく、再婚後の明里さんは幸せに暮らしてたらしいよ。以上が、スヴェちゃんのお母さんについての話 fem_syu_00095.txt | うー婆の名誉のためにいうわけじゃないけど、秘密にするように頼んでいたのは…スヴェちゃんのお父さんなんだ fem_syu_00096.txt | だから言ったでしょ?スヴェちゃんの思い出を守るためだって fem_syu_00097.txt | たとえ間違えた記憶でも、母親から愛された記憶があるなら、それで問題ないんだってさ fem_syu_00098.txt | スヴェちゃんのお父さんとの約束は、うー婆が南逢瀬の人に口止めをすること fem_syu_00099.txt | つまり、桑野に住んでいる明里さんの再婚相手修二さんって言うんだけど、修二さんは適用範囲外ってことだね fem_syu_00100.txt | そうだよ。スヴェちゃんは全てを知るべきって思ってる。だけど、スヴェちゃんのお父さんの想いも分かる。その意味で言えば、ギリギリの妥協の産物ってことだね fem_syu_00101.txt | スヴェちゃんが修二さんにたどり着くなら、修二さんがスヴェちゃんを知るなら…それは相当な努力と運が必要だから fem_syu_00102.txt | そこまで行けば、それこそ全てを知る資格があるってことでしょ? fem_syu_00103.txt | そこはスヴェちゃんのお父さんの見込み違いだったね。明里さんが修二さんに、娘の話をするなんて思わなかったから fem_syu_00104.txt | つまりさ…そう思われるまで、スヴェちゃんは明里さんに冷たくされてたってこと fem_syu_00105.txt | にゅー、元気出しなよ fem_syu_00106.txt | まあ、相棒としては心配だよね。大丈夫。スヴェちゃんなら、いつか立ち直るから fem_syu_00107.txt | 早く出て来いっても言えないしなぁ fem_syu_00108.txt | ねえ、うー婆 fem_syu_00109.txt | 私としては、うー婆の判断は間違えてないと思うよ fem_syu_00110.txt | ていうかさ、誰も間違えたことはしてないんだよね。明里さんも、スヴェちゃんのお父さんも、スヴェちゃんも fem_syu_00111.txt | スヴェちゃんのお父さんも、彼なりにスヴェちゃんを守ろうとしただけだしさ fem_syu_00112.txt | スヴェちゃん、ご飯は食べてる? fem_syu_00113.txt | はぁ…どうにかならないかなぁ fem_syu_00114.txt | そうだよねぇ。恋人である宗冬に期待かな fem_syu_00115.txt | マスターキーの意味が分からない? fem_syu_00116.txt | ダメだな、宗冬は。もっと映画を観るべきだよ。アメドラとかでも良いけどさ fem_syu_00117.txt | 香子ちゃんは気づいたみたいだね。情けない男二人にヒントをあげる。ヒントはね…スヴェちゃんの部屋番号 fem_syu_00118.txt | たっだーいまー!そして明けましておめでとー! fem_syu_00119.txt | あれ?誰もいないのー?無視してるなら、泣いちゃうぞー fem_syu_00120.txt | なんだ、いるじゃんかー。ただいま、そして明けましておめでとー! fem_syu_00121.txt | ぶふっ!?く、曲者…曲者だって fem_syu_00122.txt | ごめんごめん。初めましてスヴェちゃん。私は勿来柊佳。美玖のおねーちゃんだよ、よろしくね fem_syu_00123.txt | あははっ、うー婆に似てるってはなかなか言われないかな fem_syu_00124.txt | どっちかって言うと、うー婆は美玖に似てるんじゃないかな? fem_syu_00125.txt | いやー、助かったよ。丁度良く女の人が運転してるトレーラーが通りがかったから乗せてもらっちゃったんだ fem_syu_00126.txt | うーん、最近実家に顔出してないなって思ってさ。なんとなーく思い立ったから、帰ってくることにした fem_syu_00127.txt | ああ、さん付けしないで良いよ。フレンドリーに柊佳って呼んでね fem_syu_00128.txt | あっ、そうだ!お近づきのしるしに、スヴェちゃんにはこれをあげるね fem_syu_00129.txt | シカゴで今一番人気のお菓子だよ fem_syu_00130.txt | おっ、気に入ってくれたんだね。じゃあ、これは缶ごとスヴェちゃんにプレゼント fem_syu_00131.txt | どうしたしまして。あと、三段腹じゃなくて、太っ腹だと思うよ fem_syu_00132.txt | えー、何それ。戻らない方が良かったって思ってるの? fem_syu_00133.txt | まあ、向こうの方が合ってはいるけどね。だからといって、郷土愛と家族愛が薄まったってわけじゃないし fem_syu_00134.txt | うん、ただいま。そして、明けましておめでとう fem_syu_00135.txt | いやいや、サプライズの方が良いかなって。サプラーイズ…発音よくない? fem_syu_00136.txt | うーん、四月ごろまでかなー fem_syu_00137.txt | りょーかい fem_syu_00138.txt | ただいま。そんでもって明けましておめでとう。久しぶりだね、二人とも。うんうん、大きくなったねー fem_syu_00139.txt | それから、そっちの子が fem_syu_00140.txt | え?はじめましてじゃないよね?小さなころ美玖たちと遊んでたでしょ? fem_syu_00141.txt | その時に会ったはずだけど、忘れちゃったのかー fem_syu_00142.txt | もちろんだよ。忘れるはずって fem_syu_00143.txt | ああ、なるほど…三人は忘れてたわけね fem_syu_00144.txt | うん、美玖からLETTERで聞かされてるよ。もちろん、スヴェちゃんのこともね fem_syu_00145.txt | うん?どうしたの、美玖?そんなに見つめられると、おねーちゃんも照れるってば fem_syu_00146.txt | いいねいいね、是非やろうじゃない。宗冬と広中、もちろん香子ちゃんも参加だよね? fem_syu_00147.txt | まあまあ、良いじゃんか。久しぶりに美玖と母さんの手料理を食べたいし fem_syu_00148.txt | それに大人たちは今日もバカ騒ぎだろうし、こっちはこっちで楽しくやれば良いじゃん。それで、三人ともどうする? fem_syu_00149.txt | それにしてもさ fem_syu_00150.txt | いや、家族のだれも歓迎してくれなくて寂しいなーって fem_syu_00151.txt | まあ、そういう考え方もあるかな fem_syu_00152.txt | まあまあ、普通? fem_syu_00153.txt | うーん、冬はめちゃくちゃ寒いかな。気温だけで言うと、南逢瀬よりも低かったりするし fem_syu_00154.txt | でもね、シカゴは危ない町ではあるかな。南逢瀬とは比べものにならないほどヤバい町だよ、特にスヴェちゃんにとっては fem_syu_00155.txt | そりゃそうだよ。映画やアメドラは、プロパガンダみたいなやつだからね fem_syu_00156.txt | 実際にはギャングとかマフィアがいっぱいいるし、ロシア人は共産主義者だって言われて、狩られるんだよ fem_syu_00157.txt | なんか、想像以上にぞっこんって感じ?そうなるのも分かるけどね、スヴェちゃん可愛いし fem_syu_00158.txt | 確かにねー。美玖にビビらないで懐いてくれる人って、ほとんどいなかったから fem_syu_00159.txt | 姉の私が言うのもあれだけど、美玖って怖がられるタイプでしょ?そんでもって、本人はそれで良いと思ってるし fem_syu_00160.txt | だから、その意味でもおねーちゃんとしては嬉しいんだよね。美玖が、あれだけスヴェちゃんに入れ込んでて、香子ちゃんを後輩として可愛がってるのがさ fem_syu_00161.txt | 私がいない間に、美玖も変わったなって…ちょっとだけ寂しいかもしれないけどね fem_syu_00162.txt | おぉー、宗冬ご苦労様だねー。なかなか板についてるじゃん fem_syu_00163.txt | 最高だねー。上げ膳据え膳で fem_syu_00164.txt | うーん、人には向き不向きがあるし? fem_syu_00165.txt | そうだ!宗冬、このままの勢いで旅館を継いじゃおうよ!今なら、美玖っていう最高のお嫁さんもついてくるよー fem_syu_00166.txt | あれ?ちょ、待って美玖。なんか怒ってない? fem_syu_00167.txt | りょうかーい。まあ、それくらいならやっても良いけどさー fem_syu_00168.txt | それじゃあねー、宗冬ー。またあとでー fem_syu_00169.txt | 働くの好きな人っているのかな? fem_syu_00170.txt | そもそも実家には骨休めにきただけだしー fem_syu_00171.txt | 過去の私だね。そして、今ここにいるのは現在の私 fem_syu_00172.txt | 過去といえば、香子ちゃん早く帰ってこないかなー。お母さんがいる桑野に行ったんだよね? fem_syu_00173.txt | もう怒ってるじゃんかー。でも、今日はちゃんと働いたよ?電球の付け替えをしたしさ fem_syu_00174.txt | おお、宗冬に広中ー fem_syu_00175.txt | 部活の帰りでしょ?いいねいいねー fem_syu_00176.txt | え?マジで?私ってそんなに有名?こう…カッコいい逸話とかある感じ? fem_syu_00177.txt | あれは顧問の田中先生にめっちゃ怒られたなぁ fem_syu_00178.txt | いや、あれは向こうが悪いんだし fem_syu_00179.txt | いやいや、普通に生活してるって。私も大人になったしさ fem_syu_00180.txt | まあ、バカ話はここまでにしてだね fem_syu_00181.txt | うるさい。殴るよ、広中 fem_syu_00182.txt | まあ、あれだね。聞きたいのは美玖のことだよ。私がいない間に何かなかったかなぁーとかさ fem_syu_00183.txt | 気になるっていうか…まあ、美玖がたまーにヤキモチ焼いてるかなーって思うことがあったりなかったり fem_syu_00184.txt | え?うん、まあ…それもあるかな美玖があんな風に嫉妬するなんて意外だったから。変わった理由というかきっかけを知りたいなって fem_syu_00185.txt | 美玖がそういう風にヤキモチを焼くって、今までそんなになかったでしょ?良い変化だとは思うけど、予想外でもあってさ fem_syu_00186.txt | うん、それは分かるよ。スヴェちゃんと香子ちゃんが、美玖を怖がらずに素直に懐いてくれたのもあるだろうね fem_syu_00187.txt | あー…まあ…そうかなー。いや、そうだなー…姉としては嬉しいけど、なんか…こう…複雑ではあるかなぁ fem_syu_00188.txt | まあ、あれだね。二人の言ってることは理解したよ。それにしても二人とも美玖をよく見てくれてるねー fem_syu_00189.txt | もしかして、どっちかが美玖と付き合ってたりして? fem_syu_00190.txt | うん?もしかして、マジで付き合ってる? fem_syu_00191.txt | ふーん、そっか。宗冬は? fem_syu_00192.txt | そっかそっか。今は付き合ってないんだね fem_syu_00193.txt | まあ、色々聞けて良かったよ。今のところは、それでよしってことにしておこうか fem_syu_00194.txt | スヴェちゃん、今いいかな? fem_syu_00195.txt | お邪魔しまーす fem_syu_00196.txt | ふふっ、その言い方は美玖っぽいね fem_syu_00197.txt | 本当にスヴェちゃんと美玖は仲が良いんだね。あっ、もちろんにゅーも fem_syu_00198.txt | そっかそっか。それなら、やっぱりお礼を言わないとね fem_syu_00199.txt | 美玖と仲良くしてくれて…私がアメリカに行っている間美玖を見ててくれてありがとう fem_syu_00200.txt | 大丈夫…スヴェちゃんの想いは伝わってるから。これからも、美玖と仲良くしてあげてね fem_syu_00201.txt | うーん、惜しい。竹馬の友って言うのは、小さいころからの友達、幼馴染みことだね fem_syu_00202.txt | 過ごした時間とか関係なく、とにかく仲が良い友達なら、莫逆の友って言葉があるね fem_syu_00203.txt | そうそう。莫逆の友。漢字では、こう書くんだよ fem_syu_00204.txt | 気に入ってくれたみたいで良かった。ふふっ、スヴェちゃんは本当に美玖が好きなんだね fem_syu_00205.txt | できれば、それを美玖に伝えてくれると嬉しいな。世界で一番の親友で大好きだよって fem_syu_00206.txt | そうだけどね。美玖の場合にはちゃんと言わないと、伝わらないことがあるからね fem_syu_00207.txt | スヴェちゃんがサーシャ役をやるのかー。ものっすごい大役だねー fem_syu_00208.txt | へーきへーき、スヴェちゃんくらい才能豊かな子なら、ちょっと練習すればちょろいって fem_syu_00209.txt | おお、皆の衆。今帰りかな? fem_syu_00210.txt | 聞いたよ、宗冬。広中をかばって怪我をしたんだって? fem_syu_00211.txt | それじゃあ、そんな勇敢な宗冬に、おねーちゃんがご馳走してあげるよ。今日は部活も休むんでしょ? fem_syu_00212.txt | 了解。それじゃあ、宗冬を借りてくね fem_syu_00213.txt | それじゃあ、行こうか。宗冬 fem_syu_00214.txt | それでね、その時マイクが言ったんだよ。俺のケツを蹴り上げれば、ニューヨークまで飛んでいくぜって fem_syu_00215.txt | まあ、私の話はここまでにして…宗冬は大学に進学予定?それとも就職? fem_syu_00216.txt | そっかそっか。まあ、ゆっくり考えな。ちなみに、大学に行くなら東京? fem_syu_00217.txt | おお、良いね良いね。美玖と同じ大学だねー fem_syu_00218.txt | ふふっ、皐さんも面白い人だね。スヴェちゃんと美玖が気に入る理由が分かるよ fem_syu_00219.txt | うん?どうしたの? fem_syu_00220.txt | あの時って…ああ、あの時かぁー fem_syu_00221.txt | あれは驚いたね…うん、それで嬉しかった fem_syu_00222.txt | もちろんだよ。もしも、あれが本当の恋心なら、もっと嬉しかったと思う fem_syu_00223.txt | あれはね、恋心じゃなくて、それに限りなく近いもの。もちろん、ふとした拍子に本物の恋心になりうるけどね fem_syu_00224.txt | 宗冬には既に恋していた相手がいたから。無自覚だったんだろうけど、宗冬が本当に好きだったのは美玖だった fem_syu_00225.txt | あまりにも近すぎたから気づかなかっただけ。その代わりに、私に対するあこがれを恋と勘違いした fem_syu_00226.txt | まあ、それは仕方ないと思うよ?そこら辺に転がってるようなありふれた話だから fem_syu_00227.txt | それを教えてあげたかったところだけどさ、形としてはフッた私が言うのも…変な話だったからね fem_syu_00228.txt | 今でもさ、美玖のこと好きでしょ? fem_syu_00229.txt | 宗冬を見てれば分かるよ。無自覚に自然に…美玖を目で追ってるから fem_syu_00230.txt | それでさ、いつコクるの? fem_syu_00231.txt | ぶっちゃけ美玖の気持ちは正確には分からないけど、いける可能性はかなりあると思うけどな fem_syu_00232.txt | 押せば絶対にいけるって!姉である私が保証するからさ! fem_syu_00234.txt | えっと…マジで?冗談とかじゃなくて?宗冬が美玖のことを好きなのは知ってたし、美玖も何となくそうじゃないかなって思ったけど fem_syu_00235.txt | それなら早く言ってって…まあ、それも無理か。無理だよなー…無理だよねぇ fem_syu_00236.txt | でもさ…美玖も何してるんだろうね…我が妹ながら、良い格好しい過ぎるでしょ fem_syu_00239.txt | 決めた、美玖に謝る fem_syu_00240.txt | た、確かに…そう、だね…美玖だったら「は?私に気を使うとか馬鹿にしてる?」って言って本気で怒りそう fem_syu_00242.txt | おはよー、スヴェちゃん fem_syu_00243.txt | ううん、何もしてないよ…謝ろうかなって悩みつつ、リビングに来たら fem_syu_00244.txt | 覚悟を決めた、腹を括ったっていう顔してる。それだけに、嫌な予感がするんだ。スヴェちゃん…美玖のこと見ててもらえるかな? fem_syu_00245.txt | あ、あのさ…美玖。きょ、今日の劇の写真…あとで見せてくれないかな? fem_syu_00246.txt | あのさ…美玖 fem_syu_00247.txt | その…ごめんね。宗冬にも美玖にも、迷惑っていうか…上手く言えないけど、悪いことしちゃったよね fem_syu_00248.txt | そうだけど、謝らせてほしいんだ。私は年上で、美玖のお姉ちゃんなのに fem_syu_00249.txt | 違う…そんなんじゃ fem_syu_00250.txt | 美玖…それは言い過ぎじゃない?私じゃなくて、宗冬に失礼だよ fem_syu_00251.txt | それとこれとは話が別でしょうが。私はあんたのことを考えて fem_syu_00252.txt | あのね…さっきから大人しく聞いていれば、美玖の方こそ随分と自分を棚に上げてるじゃない fem_syu_00253.txt | 昔からあんたはそれが上手かったよね。上手く自分を隠して、自分を棚に上げて、さも自分は人とは違いますよって演じるのが fem_syu_00254.txt | 身勝手な自分を隠すために、他人とは距離を置いたり、そのくせに一度信用するとどこまでも甘えてさ fem_syu_00255.txt | 周りが気を使ってくれて当然、周りが自分を考えてくれて当然って思ってるんでしょ? fem_syu_00256.txt | あんたはねクールだとか孤高の存在とか言われていい気になってるかもしれないけど、結局は自分を見せないようにしてるだけじゃない fem_syu_00257.txt | 周りが勝手に思ってくれる…便利な言葉ね。結局さ…あんたは「周りが」なんだよ。「自分が」じゃなくてさ fem_syu_00258.txt | 周りが考えました、周りが勝手に思い込みました。周りが勝手にやってくれました…さっきの言葉を返すけど、それって楽しいの? fem_syu_00259.txt | 宗冬に関してもそうでしょ?私にフラれた宗冬が可哀そうだから。弱っている宗冬を周りに取られたくなかったから fem_syu_00260.txt | あんたはね…自分を隠して周りを利用してるだけ。それって自分勝手とか我がままとか、そういうのよりも性質が悪いんだよ? fem_syu_00261.txt | 周囲が勝手に作り上げた着ぐるみをきて、周囲が勘違いするような動きをしてるだけの、マスコットキャラじゃない…そんなの fem_syu_00262.txt | どこ行くの? fem_syu_00263.txt | スヴェちゃん、良いよ。美玖も一人になりたいだろうし fem_syu_00264.txt | 嫌な空気にしてごめんね…私もちょっと一人になりたいから、あとはみんなで楽しんでね fem_syu_00265.txt | 本当にごめんね fem_syu_00266.txt | 私としても異論がないというか、歓迎だけど。スヴェちゃんはって…なんで泣いてるの? fem_syu_00267.txt | それで…勿来家のゴッドマザーはどう? fem_syu_00268.txt | はいはい。何でございましょうか fem_syu_00269.txt | えーっと…交際は認める。だけど、私の大事なひ孫と交際する宗冬には、それなりの男になってもらわなければ困る fem_syu_00270.txt | それから、これからは今まで以上に顔を見せろ。成長を私によく見せてくれ、こう見えても心配性だからな fem_syu_00271.txt | 勿来家を継ぎたければ継げ、羽染家でも構わない。逆に興味がないなら、継がなくても良い。家のことなど考えるな。それは私がどうにかする fem_syu_00272.txt | 将来のことを考えるのは良い。だけど、そこまで気負うことはない。立派な男になるために、まずは知識見識を広めろ fem_syu_00273.txt | そのために為すべきことをしろ、挑戦し続けろ。失敗しても構わないが、下を向かずに歩き続けろ。そうすれば…美玖の相手として認めてやる fem_syu_00274.txt | それから美玖…私の大事なひ孫との交際は認める fem_syu_00275.txt | 羽染の家とか勿来の家は考えるな。お前は私に一番よく似ている。惚れた男相手だと自分を見失うこともあるだろう fem_syu_00276.txt | だが、それでいい。お前はそのままでいろ。嫉妬も、疑念も、独占欲もあっていい。喧嘩もしろ、仲たがいしろ、泣いても構わない fem_syu_00277.txt | だがな…お前を幸せにできて、お前が幸せにできるのは宗冬だけだ。だから、何があっても手放すな fem_syu_00278.txt | 立派な女になれ。宗冬がかすむくらいの女だ。宗冬が嫉妬するくらいの立派な人間になれ。そうすれば、宗冬の相手として認めてやる fem_syu_00280.txt | うんうん、私も本当に嬉しいよ。おめでとう fem_syu_00281.txt | ちょっと待って母上。最悪って酷くない? fem_syu_00282.txt | なんか…私が問題児のように言われてる fem_syu_00283.txt | おぉ、宗冬ご苦労様ー。それにしても、大変だねー。いろんな人に若旦那って呼ばれてるんでしょ? fem_syu_00284.txt | とはいっても、色々と意識はするよね、あと実感も湧いてくるかな? fem_syu_00285.txt | うんうん、とてもいいことだね。ご褒美にミカンをあげるねー fem_syu_00286.txt | そっかー、まあ義理の弟なら当然だねって…そこは否定しないんだ fem_syu_00287.txt | おーおー、すっかり大人の顔になっちゃって。男子三日もすればってやつだね fem_syu_00288.txt | 宗冬、あんたゴーリーに戻りな。ゴーリーを辞めたのって…私のせいでしょ? fem_syu_00289.txt | だよね…でもさ、もう良いんじゃない?私と宗冬の過去はなくならないけれど、それよりも未来っていうのがあるんだし fem_syu_00290.txt | 今日ね、田中先生に電話したんだよ。アイスホッケー部の調子はどうですかって fem_syu_00291.txt | 今のゴーリーの子…えっと、秋吉くんだっけ?ポジション変えたいって仄めかしてるみたいなんだよね。だから、宗冬をゴーリーに戻せないかって相談された fem_syu_00292.txt | まあ、普通なら厳しいけれどね…宗冬ならいけるんじゃないかな?私がコーチするし fem_syu_00293.txt | とはいってもさー。ウチのアイスホッケー部って、基本的に個々人の意志を尊重するでしょ?秋吉君のポジションチェンジも認めざるを得ないし fem_syu_00294.txt | あーあ、妹が取られたー。寂しいなー。それなのに、義理の弟はおねーちゃんのお願いを聞いてくれないんだー fem_syu_00295.txt | ふっふーん。私にはプランがあるのさ fem_syu_00296.txt | さすがは義理の弟、よく分かってるね。宗冬をゴーリーにする条件として、夜間に自由にリンクを使わせてもらうことにしたんだ fem_syu_00297.txt | そうそう。それでものになったら、いきなりのお披露目だよ!柊佳二号ただいま参上って感じで!それで、どうかな?やってみる? fem_syu_00298.txt | なんだなんだ、だらしないぞー。そんな男に愛する妹をやるわけにはいかないなー fem_syu_00299.txt | とはいっても、センスは鈍ってないみたいだね。体が覚えているようで何よりだよ fem_syu_00300.txt | うーん、そこそこかな?ゴーリーの道は、そこまで甘くないのだよ fem_syu_00301.txt | まあ、それはともかく基礎はできてると思うよ。問題はあれだね、えっと…駆け引き的なやつ? fem_syu_00302.txt | こう相手が来たら、シュッて視線を動かして、ビュッて相手を誘導して、シュパってきたら、ガシってうける感じにしないと fem_syu_00303.txt | へーきへーき。宗冬で実験中だから、現在進行形でね。まあ、それはともかく宗冬ってゴーリーの才能はあると思うよ、自分では気づいてないだろうけど fem_syu_00304.txt | 地味に性格が悪いのと闘争本能が実はあるところ fem_syu_00305.txt | あれ?なになに、広中と喧嘩中?いいねいいね、男も女も友情は喧嘩によって強くなるんだよ fem_syu_00306.txt | 予想なら、まあ…できるかなぁ fem_syu_00307.txt | まずここから説明しようか。今の広中はこう思ってる。宗冬には俺が必要だって fem_syu_00308.txt | それは支え合うという意味で必要としてるってこと。そうじゃなくて、あいつは俺がいないとダメなんだっていう、独りよがりで一方通行な感情だね fem_syu_00309.txt | もちろんそれは、広中がそう思い込んでいるだけ。あいつが自身を過小評価してて、宗冬を過大評価してるだけ fem_syu_00310.txt | 実際には香子ちゃんが言った通りだと思うよ。あいつらは互いが互いを必要としている、親友だからね fem_syu_00311.txt | そして、そこまでの自己評価が次の理由を作り上げるんだよ。要はね…宗冬がいないと俺は生きていけないって思い込んでる fem_syu_00312.txt | 過大評価と無意味な憧れは、自らの過小評価と執着に繋がる。今の広中は正にその状況 fem_syu_00313.txt | そうそう。野球もアイスホッケーも…他の趣味も全部宗冬が先に初めて、広中に教えてた fem_syu_00314.txt | まあ、アイスホッケーは私が引きずり込んだけど、基本的には美玖が言った通りだね。必ず広中よりも先に宗冬が何かを始めていた fem_syu_00315.txt | 広中って自分に自信がない子なんだよね。そんなことないって思わせるために、自信をつけさせるために、宗冬から引きはがしてみたけどついてくるくらいに fem_syu_00316.txt | ところが失敗しちゃったかなー。アイスホッケーまで広中が後から始めたしさ fem_syu_00317.txt | ところが広中を止めるわけにもいかなかったんだよね。すぐにとんでもない才能があるって分かったし fem_syu_00318.txt | もちろんそうだよ。だけど、広中はそれすら信じられない状況に陥ってる。自分でそこに思い至っただけに、覆すのは容易じゃないかもね fem_syu_00319.txt | 生きる指針で憧れの存在が目の前からいきなり消えるんだもんね。混乱しても仕方ないとは思うけどさ fem_syu_00320.txt | そうだね…私が宗冬にやったことと似てるね fem_syu_00321.txt | とはいってもね、これは「消える方」には実感がないことなんだよね。だから宗冬も全く予想してないはず fem_syu_00322.txt | というわけなんだけど…理解してくれたかな? fem_syu_00322_1.txt | だからこそ、広中は宗冬に喧嘩を売ったのかもね…宗冬を自分から遠ざけると同時に、自分も宗冬から離れて前に進み成長したいから fem_syu_00323.txt | 仲直りさせるには、広中の認識を変えるしかないかな。広中は自分が卑下するほど情けない男じゃない。一人でも十分にやっていけるって fem_syu_00324.txt | うーん、広中が学園に戻って来たけど、やっぱりバチバチかぁ fem_syu_00325.txt | そうなんだけどねー。こう…ビシっていう解決策がねぇ。宗冬だったら、どうすれば情熱と自信を取り戻す? fem_syu_00326.txt | へ?そうなの? fem_syu_00327.txt | うん、知ってるよ。それで、何を思いついたのかな? fem_syu_00328.txt | やあやあ、悩んでいるようだね少年 fem_syu_00329.txt | もちろん聞いてるよ。だから来てあげたんだ。ほら、ラストチャンスだよ?私の胸に飛び込んでくるのは fem_syu_00330.txt | 失礼だなー。私だって悩むことくらいあるけど、見せないようにしてるだけ。頑張って虚勢を張った方がカッコいいでしょ? fem_syu_00331.txt | 人間なんてみんな多かれ少なかれ虚勢を張ってるんだよ。だから、自分だけが苦労してるって思うのは、損だね損 fem_syu_00332.txt | うーん、なんとなーくだね。なんとなーく、広中と美玖と宗冬とかの顔を見たくなったから。あとは、スヴェちゃんと香子ちゃんにも会ってみたかったし fem_syu_00333.txt | このでれすけ fem_syu_00334.txt | 他人には俺の気持ちが分からないっていうのは、他人に俺の気持ちを分かって欲しいってことでしょ?広中をそんなカッコ悪い男に育てた覚えはないけどなー fem_syu_00335.txt | 俺の気持ちなんて、お前らに分かるほど安くはねーって感じでカッコよく生きないと fem_syu_00336.txt | まあ、とにかくね…私が言いたいのは、深く考えても良い、じっくり考えるのも悪くない。だけどね…難しく考えるな、時間の無駄だから fem_syu_00337.txt | まあ、そう言うだろうと思ってたよ。だからね、広中に素晴らしいお誘いをしてあげる fem_syu_00338.txt | 誘いに来たのは私だけど、考えたのは宗冬だよ fem_syu_00339.txt | 明日の午後3時。ホッケーリンクに来な。面白いことを起こしてやる、俺は本気だ…だって fem_syu_00340.txt | あははっ、そうだね。それじゃあ、明日は絶対に来るように fem_syu_00341.txt | ちょっとちょっとー。それは酷くない?仮にも私は宗冬の師匠なんだからねー fem_syu_00342.txt | そこは私が説明もごっ、もごっ fem_syu_00343.txt | よしよし、これで一本先取。こういうのは相手の出鼻を挫くのが大事だからね fem_syu_00344.txt | あると言えばあるけどね。こっちの方がメジャーっていうか、分かりやすいっていうか…まあ、とにかくこれで良いんだよ fem_syu_00345.txt | ふふっ、広中も本気を出し始めたけど、遅かったね。君は既に柊佳さんの術中にいるのだよ fem_syu_00346.txt | まあ、そう言わないの fem_syu_00347.txt | 男の子が羨ましい? fem_syu_00348.txt | なぬっ!?宗冬ー!100年早いぞー! fem_syu_00349.txt | まあ、あたし達は女だからね。たまに男を羨ましいって思うことはあるさ fem_syu_00350.txt | 体は向こうの方がでっかいしタフだし、物の見方は私たちと違うし、時々ものすごく子供っぽくて fem_syu_00351.txt | 同じじゃないのは…寂しいね fem_syu_00352.txt | でもさ…違うって良いと思わない fem_syu_00353.txt | あっ、そうだ!それならスヴェちゃん、今度は私とやろうか? fem_syu_00354.txt | その後はにゅーと一緒に散歩しないとだね。にゅーは雪が大好きな子供っぽいところあるし fem_tam_00001.txt | それにしても、羽柴さんは確実に手柄を上げますよね fem_tam_00002.txt | 弱らせた、ですか fem_tam_00003.txt | 怪しいですね fem_tam_00004.txt | 別に何でもありません fem_tam_00005.txt | 本当にわざと逃がしたのか確認しようと思いまして fem_tam_00006.txt | これが逃がした、ですか fem_tam_00007.txt | どう見てもこれは fem_tam_00008.txt | 事実確認です fem_tam_00009.txt | なんですかその謎理論は fem_tam_00011.txt | また怒られてますね fem_tam_00012.txt | と言いますと? fem_tam_00013.txt | とてもそんな環境とは思えませんけどね fem_tam_00014.txt | でも、刑事が最後に行きつく場所なのは間違いないですね fem_tam_00015.txt | しかし、ひとつよろしいですか係長 fem_tam_00016.txt | ルカさんはともかく、私とヴァースさん、羽柴さんは成果を挙げています fem_tam_00017.txt | 一応、フォローは出来ていると思いますが fem_tam_00018.txt | 事実を申し上げているだけです fem_tam_00019.txt | つまりどこかの誰かが、3人の足を引っ張っていると? fem_tam_00021.txt | で、でも捜査には必要なことも多いですし fem_tam_00022.txt | 許可ばかり待っていては解決できない事件も多いです fem_tam_00024.txt | 同じにしないでくださいよ fem_tam_00025.txt | 私は刑事をやめたとしても、悪には染まりません fem_tam_00026.txt | ですから fem_tam_00027.txt | 普通に働きます fem_tam_00029.txt | 4分遅刻ですよ fem_tam_00030.txt | 1秒でも1時間でも、遅刻は遅刻ですけどね fem_tam_00031.txt | 違いが無いとは言ってません fem_tam_00032.txt | ですが遅刻は遅刻だって言ってるんですよ fem_tam_00033.txt | はあ、そうですか fem_tam_00034.txt | ちょっと正論を口にしただけです忘れてください fem_tam_00035.txt | いえ全然勝ってませんけどね fem_tam_00036.txt | 悲しいことではありますけど、遅刻みたいですね fem_tam_00037.txt | まだそれを言いますか fem_tam_00038.txt | いろんな通り名を持つ人ですね fem_tam_00039.txt | 意外と少ないですね fem_tam_00040.txt | まったくオーラみたいなものは感じませんけどね fem_tam_00041.txt | ベテランでオーラのない人に優秀な人を見たことがありませんけどね fem_tam_00042.txt | それは失礼しました fem_tam_00043.txt | また深酒ですか? fem_tam_00044.txt | そうなんですか?聞いてませんでしたけど fem_tam_00045.txt | 鑑識課ですね fem_tam_00046.txt | まあいいじゃないですか fem_tam_00047.txt | 十三課に来る人は全員問題児なんですから fem_tam_00048.txt | 慣れてますから fem_tam_00049.txt | じゃあ、奥の席用意しますね fem_tam_00050.txt | 外で寝る気満々じゃないですか fem_tam_00051.txt | しょぼい? fem_tam_00052.txt | 企業秘密って…なんていうか…なんでもないです fem_tam_00053.txt | 気にしないでください fem_tam_00054.txt | 相手にするだけ無駄でした fem_tam_00056.txt | もう一人優秀じゃない人もいそうですけど fem_tam_00058.txt | 珍しく仕事しましたね fem_tam_00059.txt | まさか。そこまでバ…いえ、なわけがないかと fem_tam_00060.txt | こんなことで査定に関係するわけないことくらい、分かっていると思いますよ。ねえ? fem_tam_00062.txt | お断りです fem_tam_00064.txt | どうしたんですか fem_tam_00065.txt | 心の底から嫌な感じを出してるつもりです fem_tam_00066.txt | どういうことです? fem_tam_00068.txt | 随分と献身的ですね fem_tam_00069.txt | ちょっと調べてみます、折り返してもいいですか fem_tam_00070.txt | イケてる名前の人なら、一課に行きましたよ fem_tam_00071.txt | 解析出ました fem_tam_00072.txt | パーカーを着ていて性別は不明ですが、小柄な印象を受けます。女性の可能性が高いかと fem_tam_00073.txt | 身長は160センチ前後と推定されます fem_tam_00074.txt | 逃走経路は fem_tam_00075.txt | いえ、堂々と歩き去っています fem_tam_00076.txt | もしかしたら、すれ違っているかもしれません fem_tam_00077.txt | 先ほど運び出されてましたよ? fem_tam_00078.txt | こっちです fem_tam_00080.txt | はい。アレックス刑事が fem_tam_00081.txt | いえ別に fem_tam_00082.txt | ストレートに言っちゃいましたね fem_tam_00083.txt | お察しします fem_tam_00084.txt | あ、お帰りなさい fem_tam_00085.txt | 雀の涙の、ボーナスのため、ですよね? fem_tam_00086.txt | お疲れ様ですー fem_tam_00087.txt | あれ、もう退院されたんですか? fem_tam_00088.txt | 結構な爆発だったみたいですけど、悪運だけは強いんですね、流石です fem_tam_00089.txt | 当たり前じゃないですか fem_tam_00090.txt | 同僚が死んだとなったら、香典もいりますし fem_tam_00091.txt | 今月は新作ゲームの発売も多いので出来れば余計な出費はしたくなかったんです fem_tam_00092.txt | 心の底から生きててよかったと思ってます fem_tam_00093.txt | そのお願いは聞けないと思いますよ fem_tam_00094.txt | じゃあ一応聞きます fem_tam_00095.txt | ですよね? fem_tam_00096.txt | だからお願いは聞けないです fem_tam_00097.txt | そういうことです fem_tam_00098.txt | 無理です fem_tam_00099.txt | もし勝手なことをしたらクビだと言われました fem_tam_00100.txt | 行動パターンが単純ですから fem_tam_00101.txt | 応援してますが、私は無関係ですからね fem_tam_00102.txt | 先日の話が現実のものになった、ということなんでしょうか? fem_tam_00103.txt | それ、本気ですか fem_tam_00104.txt | 成立するとは思えません fem_tam_00105.txt | 抵抗、してくれたんですか? fem_tam_00106.txt | 激しく同感です…! fem_tam_00107.txt | 何が限界ギリギリまでなんですか? fem_tam_00108.txt | 限界ギリギリまで、上層部の意見を聞き入れましたか fem_tam_00109.txt | そもそも、受けるべきではありませんでしたよ fem_tam_00110.txt | 現実逃避によるものですね fem_tam_00111.txt | 私には嫌な前触れ、予兆にしか思えませんが fem_tam_00112.txt | 一体どうしたんですか fem_tam_00114.txt | タバコ吸うなら喫煙所でお願いしますよ fem_tam_00115.txt | おはようござい…なんか臭い fem_tam_00116.txt | あ、おはようございます fem_tam_00117.txt | そう言えば、昨日から寝泊りしてるんでしたっけ fem_tam_00119.txt | まあ、もういいですけどね fem_tam_00120.txt | いえ、もうこの十三課もなくなるようですし fem_tam_00121.txt | 今更どうなっても関係ないかなと fem_tam_00122.txt | ここに居る人たちは大体そうじゃないんですか? fem_tam_00123.txt | しかし fem_tam_00124.txt | もしかしてこの、饐えた臭い fem_tam_00125.txt | 断定するつもりはありませんが、その可能性はけして低くないんじゃないかと fem_tam_00126.txt | 死んでもお断りします fem_tam_00127.txt | どうか、覚悟しておいてください、死んだ私 fem_tam_00128.txt | 早くもこの日が来てしまった、って感じです fem_tam_00129.txt | ただごはん食べてただけじゃないですか fem_tam_00130.txt | 確か交通課って職員の9割が女性でしたよね fem_tam_00131.txt | 良かったですね、ハーレムですよ fem_tam_00133.txt | 見たくないと言えば嘘になります fem_tam_00134.txt | もうこうして絡むことも、今後ないでしょうし fem_tam_00135.txt | この日が来ちゃったんですね…係長 fem_tam_00136.txt | あー、ちょっと、そのパソコンは大事に取り扱ってください fem_tam_00137.txt | 乱暴に運んで壊れたら責任取ってくれますか? fem_tam_00138.txt | 最後の最後にみっともないですよ fem_tam_00139.txt | そうですよ、これが今生の別れですよ fem_tam_00140.txt | すぐに喧嘩を始めないでください fem_tam_00141.txt | 今のはちょっと、酷くないです? fem_tam_00142.txt | でも一言くらい謝った方が良いのでは? fem_tam_00143.txt | あ、おはようございま fem_tam_00144.txt | なんですか、いきなり fem_tam_00145.txt | まだ就業前なんですけど? fem_tam_00146.txt | お断りしたい気分なんですが fem_tam_00147.txt | どうせ、私利私欲関連ですよね? fem_tam_00148.txt | 事件で頼られた回数の3倍はありますが fem_tam_00149.txt | 思い出しました? fem_tam_00150.txt | 気乗りはしませんが fem_tam_00151.txt | 確かにいつもとは違う感じですね fem_tam_00152.txt | 十三課?しかし fem_tam_00153.txt | 私の使ってたパソコンが、最適なんですけど fem_tam_00154.txt | それは間違いないですね fem_tam_00155.txt | それで、何を調べればいいんですか? fem_tam_00156.txt | え?そんなの直接聞けばいいじゃないですか fem_tam_00157.txt | どうやって調べろと? fem_tam_00158.txt | 確かに私にとっては朝飯前です fem_tam_00159.txt | が、携帯を追跡すればどうしても痕跡が残ります fem_tam_00160.txt | ましてこのパソコンでは fem_tam_00161.txt | 犯罪者を追うならまだしも、警視の携帯を追跡なんてしたら大問題ですよ fem_tam_00162.txt | 出勤してこないと? fem_tam_00163.txt | ええ。無遅刻無欠勤は当たり前 fem_tam_00164.txt | 有給の消化率もほぼ0です fem_tam_00165.txt | もし休まれる時も、必ず連絡は入れる人です fem_tam_00166.txt | 言ってて、ちょっと気持ち悪いなと思いました fem_tam_00167.txt | 今日は、はい、出勤になってますね fem_tam_00168.txt | そうですね fem_tam_00169.txt | 分かりました fem_tam_00170.txt | まだ仕事は始まる前ですが、遅刻は確定しているようですね fem_tam_00172.txt | もう少し調べてみることにしましょうか fem_tam_00173.txt | 了解です fem_tam_00174.txt | ただここでやってると遅刻は免れませんね fem_tam_00175.txt | リスク覚悟で、持ち込んでみることにします fem_tam_00176.txt | 当然です fem_tam_00177.txt | 携帯に連絡します fem_tam_00178.txt | 電源が落ちているので具体的には不明です fem_tam_00179.txt | ただ、最後にGPSが記録した位置は分かりました fem_tam_00180.txt | ホライズン地区の、路地ですね fem_tam_00181.txt | 2時11分15秒が最後になっています fem_tam_00182.txt | 一応、一課の方に探りを入れたほうが良いかと思います fem_tam_00183.txt | 何かの作戦中である可能性もありますし fem_tam_00184.txt | それから留守電に関してですが fem_tam_00185.txt | こちらからは特に情報は得られそうにないですね fem_tam_00186.txt | 解析してみましたが、特に引っかかりませんでした fem_tam_00187.txt | 電波を妨害するような類のものかと最初は思ったんですが fem_tam_00188.txt | 携帯が切れた主な原因は爆発のようですし fem_tam_00189.txt | 服などが擦れて、たまたまそのような音が出たのか fem_tam_00190.txt | とにかく、特定はできませんね fem_tam_00191.txt | これまでに聞いたことのない音ではありますけど fem_tam_00192.txt | もう少し調べてみますか? fem_tam_00193.txt | どうでしたか fem_tam_00194.txt | なるほど fem_tam_00195.txt | どうするつもりですか? fem_tam_00196.txt | 分かりました fem_tam_00197.txt | 仰る通りだと思います fem_tam_00198.txt | このことが世間に出るのは、得策ではないかと fem_tam_00199.txt | それはどうでしょうか fem_tam_00200.txt | 監視カメラ等を使うことはできますが fem_tam_00201.txt | 仕方ありませんよ fem_tam_00202.txt | 私も、ちょっと信じられませんし fem_tam_00203.txt | 生田警視の録音データ、解析を続けていたんです fem_tam_00204.txt | そしたら、新しい情報が手に入りました fem_tam_00205.txt | 誰かが傍に居たのか、他の音声が入っていたんです fem_tam_00206.txt | それを分析してみたんですが、一部解析出来ました fem_tam_00207.txt | かなりバラバラで、組み立てるのに苦労しましたが fem_tam_00208.txt | ホライズンウェイのケイティーホテル13階 fem_tam_00209.txt | 恐らくは、このような音声ではないかと fem_tam_00210.txt | 3年前には倒産して、今は廃ビルですね fem_tam_00211.txt | あ、繋がったんですね fem_tam_00212.txt | 今どちらですか? fem_tam_00213.txt | サーバールーム? fem_tam_00215.txt | 何かのデータが、消されてるようです fem_tam_00217.txt | それでも壊し損ねる可能性はありますからね fem_tam_00218.txt | 何よりネットに繋がっていたのなら、その痕跡などは物理的破損だけでは消し切れません fem_tam_00219.txt | 残念ですが、手遅れと思います fem_tam_00220.txt | もちろん、直接解析すれば何か出るかもしれませんが fem_tam_00221.txt | 分かりました fem_tam_00222.txt | まだ慣れませんね、先にいらっしゃるの fem_tam_00223.txt | 一生ここに住めばいいと思いますよ fem_tam_00224.txt | それはもちろん驚きましたよ fem_tam_00225.txt | あの人の功績は有名でしたしね fem_tam_00226.txt | それがまさか、生田警視誘拐にかかわっていたなんて fem_tam_00227.txt | これで警察も政府も、手痛いダメージを負いました fem_tam_00228.txt | 犯罪者は喜んでると思いますよ fem_tam_00229.txt | もちろん理屈は分かりますよ fem_tam_00230.txt | ですが正体を隠すために、結構な凶悪犯をあげていたのも事実です fem_tam_00231.txt | 政府関係者も、しっかり守っていますしね fem_tam_00232.txt | 目の前にいる人も似たようなものですが fem_tam_00233.txt | 物は言いようですね fem_tam_00234.txt | フレックスって憧れません? fem_tam_00235.txt | 交替勤務制は大変ですよね fem_tam_00236.txt | そうそう fem_tam_00237.txt | 分かってませんね fem_tam_00238.txt | タバコを吸う口実ですよどうせ fem_tam_00239.txt | もう少ししたら完全に慣れますよ fem_uba_00006.txt | 美玖、こっちゃこぉ fem_uba_00007.txt | 美玖…こっちゃ fem_uba_00010.txt | 牛じゃあんめした…アオだ fem_uba_00011.txt | んだ。アオだ。んめぇぞ fem_uba_00012.txt | う…ほぉかほぉか fem_uba_00016.txt | そんなこと言うなら…にしもだべ fem_uba_00017.txt | にしは、めんげぇ子だな…いい子だ fem_uba_00022.txt | 役場さ入って…たいしたもんだ fem_uba_00023.txt | ほうか。スヴェんがよくしてくんつぇ fem_uba_00026.txt | さすけねぇぞ…スヴェ fem_uba_00027.txt | う…ありがとな fem_uba_00034.txt | なじょしようもねぇべ fem_uba_00035.txt | 美玖だ…スヴェを動かすのは美玖…癒やすのは宗冬だ fem_uba_00036.txt | 怪我だけはすんなよ fem_uba_00037.txt | 留守にしとる fem_uba_00039.txt | こっちゃこぉ fem_uba_00072.txt | ほうかぁ…スヴェは大したもんだなぁ fem_uba_00073.txt | 宗冬が…一番悪い fem_uba_00074.txt | 柊佳…こっちゃこ fem_uke_00001.txt | いらっしゃいま fem_uke_00002.txt | ご予約はされていますでしょうか? fem_uke_00003.txt | 少々、お待ちください fem_uke_00004.txt | 社長がお呼びです、どうぞ fem_yui_00001.txt | 香子! fem_yui_00002.txt | 香子!なんで勝手に転校したの!? fem_yui_00003.txt | 幼馴染みの私にすら言わないなんて、どういうつもり? fem_yui_00004.txt | ふーん、急にね。だとしても、その後に何の連絡もしてこないのはどうして? fem_yui_00005.txt | 私の連絡先を知らない、なんて言わないでよね。LETTERの連絡先は、まだ入っているんだから fem_yui_00006.txt | それでも…まあ、勝手に転校したのは許してあげる。今更言っても仕方ないことだしね fem_yui_00007.txt | 私が一番聞きたいのは…どうしてスキーを辞めてるの?向こうの学園ではスキー部に入ってないんでしょ? fem_yui_00008.txt | それは何?怪我はほとんど治ってるって聞いてるけど? fem_yui_00009.txt | 南逢瀬に行ったのは、有名な…羽染だった?その医者の元でケアに比重を置いた治療を受けるためじゃないの? fem_yui_00010.txt | 香子のお父さんに聞いたの。まさか意外だ、なんて言わないでよね fem_yui_00011.txt | 香子と私は幼馴染みよね? fem_yui_00012.txt | そんな相手にお父さんが話すのは当然でしょ。それに、私達だけじゃなくて、家族ぐるみの付き合いもしてるんだし fem_yui_00013.txt | 私が聞かないとでも思った?そして、香子のお父さんが教えてくれないとでも思った? fem_yui_00014.txt | まあ、良いけどね fem_yui_00015.txt | それよりスキーを捨てて逃げた先は楽しい?南逢瀬に逃げて満足? fem_yui_00016.txt | 今、私は香子と話してるんだけど? fem_yui_00017.txt | 逃げた香子にお似合いの知り合いね。名前はなんて言うの?私は弓田結 fem_yui_00018.txt | スヴェトラーナ?もしかして、アイスホッケーの? fem_yui_00019.txt | アイスホッケー部の友人が口にしてたのを思い出したから fem_yui_00020.txt | ええ、弓田結。あなたは? fem_yui_00021.txt | 逆に聞くけど、あなたは香子のなんなの? fem_yui_00024.txt | あんたの学園のスキー部の練習場と、うちの学園の練習場は同じよね? fem_yui_00025.txt | それなら、そこで会えるのを今から楽しみにしてる fem_yui_00026.txt | あの滑りは何?香子は遊びでスキーをやってるの? fem_yui_00027.txt | 南逢瀬の人って、みんなこうなの? fem_yui_00028.txt | そう。それで、さっきの滑りは何? fem_yui_00029.txt | それで満足してるの?私からすれば馬鹿げてるとしか思えない fem_yui_00030.txt | 随分仲が良いのね。まあ、今の香子にはお似合いじゃない? fem_yui_00031.txt | ぬるま湯みたいな部活を楽しんで、それで満足してる香子には fem_yui_00036.txt | スヴェトラーナがこの家を我がことのように自慢してたって、アイスホッケー部の友人が言ってたから fem_yui_00037.txt | ホームステイ先は良い人がいっぱいで、大きくて立派な旅館を経営してるってね fem_yui_00038.txt | あとは簡単だったかな。続きの説明はいる? fem_yui_00039.txt | 香子のこと。信頼されてるみたいだし、香子を気遣ってると思ったから fem_yui_00040.txt | それに三人の中のリーダーだと思ったから、都合が良いかなって fem_yui_00042.txt | 違うし、必要ない。もしも、香子との仲の改善を望むなら、私自身がすべきことだから fem_yui_00043.txt | 香子のことを聞きたい fem_yui_00044.txt | そっちでは上手くやってるのか、友達はできてるのか…スキーに身が入ってないけど、何か聞いていないかとか fem_yui_00047.txt | なっ!?そ、そんなことは…い、いや、好きか嫌いかで聞かれれば、当然好きだけど fem_yui_00048.txt | あっ、でも、好きっていうのは友達として、幼馴染みとして好きっていう意味だから! fem_yui_00049.txt | そ、それは fem_yui_00054.txt | わ、私のことは、どうでも良い。問題にしてるのは香子なんだから fem_yui_00055.txt | 私は…あんたにお願いしたいことがあるの fem_yui_00056.txt | もしも…もしも、香子が本気でスキーを辞めたいって言ったら、背中を押してあげて欲しい fem_yui_00057.txt | 私がスキーを始めたのは…香子がスキーをやってたから fem_yui_00058.txt | 昔から香子は…私とは違って何でもできたし、人からも好かれてた fem_yui_00059.txt | 優しくて、可愛くて、運動神経も良くて、気配りもできるし、明るくて、素直で fem_yui_00060.txt | そんな香子は…私が幼馴染みだから仲良くしてくれた fem_yui_00061.txt | だけど、スキーをやっていれば、香子は私を見てくれるし、対等な存在として見てくれる fem_yui_00062.txt | スキーが上達すればするほど、香子に近づける気がした fem_yui_00063.txt | それなのに…香子にスキーを辞めても良いなんて、私は…言えない fem_yui_00064.txt | ありがとう fem_yui_00065.txt | そうなんだ…ふーん fem_yui_00066.txt | 私も、今度来たら…その…香子が頼んだパフェを…頼んでみる fem_yui_00067.txt | だから…その…そっちは美味しい? fem_yui_00068.txt | そう…そうなんだ fem_yui_00069.txt | そ、それは fem_yui_00076.txt | ええ、あけましておめでとう fem_yui_00077.txt | それより、帰ってるのにどうして連絡してくれなかったの?もしかして、気にしてるの? fem_yui_00078.txt | そう。それなら良いけど。私も全然気にしてないから fem_yui_00079.txt | それなら、どうして連絡しないの?さっき香子のお父さんが、ウチのお父さんに飲みましょうとか連絡があって驚いたんだから fem_yui_00080.txt | 用事?初売りに来ることが? fem_yui_00081.txt | そう。お土産ね…南逢瀬の友人に? fem_yui_00082.txt | ないわね。ええ、ないわよ。でも、香子がお土産を買うなんて珍しいと思って。私だって貰ったことないくらいだし fem_yui_00083.txt | え?そ、そうね。そうだけど fem_yui_00085.txt | また怪我したんでしょ?聞いてる fem_yui_00086.txt | それで、いつから戻れるの? fem_yui_00087.txt | そう。それなら良いけど。まあ、右足の怪我に懲りて、気の抜けた滑りを二度と繰り返すことはないと思うけど fem_yui_00088.txt | そうなの?それなら、足首の怪我の理由は何? fem_yui_00089.txt | そうでしょ?怪我の原因は、香子の気の緩み。それを繰り返すのは、ただの馬鹿じゃない?二度と私の前で、気の抜けた滑りをしないで fem_yui_00090.txt | それで、お土産はどうするの? fem_yui_00091.txt | だから、お土産。まあ、初売りで人通りも多いけど fem_yui_00092.txt | そう…まあ、それなら良いけど fem_yui_00094.txt | 今年も、スキーはするのよね? fem_yui_00095.txt | それなら、また…スキー場でも会えるのよね? fem_yui_00096.txt | そ、そう…それなら良いけど fem_yui_00097.txt | え?う、うん…よろしく、香子 fem_yui_00099.txt | そ、そう?あ、ありがと fem_yui_00100.txt | そ、それより香子 fem_yui_00101.txt | 随分と楽しそうだったじゃない fem_yui_00102.txt | そう…そうなんだ fem_yui_00104.txt | ねえ、香子 fem_yui_00105.txt | そのままじゃ、私に勝てない。私の所まで来れないけど…本当に良いの? fem_yui_00107.txt | なんで、私とだと…そんな顔を見せてくれないの fem_yui_00108.txt | でも…香子が楽しそうなら、良いけどさ fem_yui_00109.txt | そもそも…嫌われてるのは分かってるし fem_yui_00110.txt | 同情しているなんて、絶対に思われたくない fem_yui_00111.txt | でも、今の香子は楽しそうってだけじゃない…スキーの質が変わってる fem_yui_00112.txt | 前の香子みたい fem_yui_00113.txt | 元から持ってたのが表に出てきた fem_yui_00114.txt | 香子…何があったの? fem_yui_00116.txt | 私が香子に悪いことをする? fem_yui_00117.txt | 香子と随分仲が良いみたいね fem_yui_00118.txt | 別に。香子の幼馴染みとしては、そんな先輩がいて安心ってこと fem_yui_00119.txt | 香子の調子がいいけど、心当たりはある? fem_yui_00120.txt | そ、それは…噂で聞いた fem_yui_00122.txt | 聞くほどのことじゃない、から fem_yui_00123.txt | 香子には、私が来たことは黙ってて fem_yui_00126.txt | その人が…香子を励まして…それで、香子が fem_yui_00129.txt | 弓田結。よろしく fem_yui_00130.txt | 結、で良い。羽染さん fem_yui_00131.txt | 「ちゃん」とか「さん」とか、つけないでもらえますか? fem_yui_00132.txt | 美玖さん、から聞いてるでしょ? fem_yui_00133.txt | もしかすると、何? fem_yui_00135.txt | そういうのは…私がするから…良い fem_yui_00136.txt | 誤解を受けてるのは…知ってる。でも、香子の前だと…素直になれないから fem_yui_00137.txt | だから…他の人から誤解を解いてもらって仲良くしても、私はまた…香子から遠ざけられちゃうから fem_yui_00138.txt | 香子と昔のようになるには、私が変わって私が直接行動しないとダメだと思う。じゃないとまた香子を傷つけて、他人に助けられて fem_yui_00139.txt | そ、それは fem_yui_00142.txt | そ、それよりも大事なのは香子の話の方よ!香子が調子がいい理由を知りたいの! fem_yui_00143.txt | それもあるとは思う。あっ、お父さんが香子を診てくれたんだっけ? fem_yui_00144.txt | そう。ありがとうって、伝えてくれる? fem_yui_00145.txt | 私が言いたいのはそっちじゃなくて、香子にどんなアドバイスをしたかって話 fem_yui_00146.txt | それを判断するのは、あなたじゃない fem_yui_00147.txt | ええ、私は良く知ってるから fem_yui_00148.txt | そう…香子が楽しそうに滑ってたのは、それが理由なのね fem_yui_00150.txt | もしかして fem_yui_00151.txt | 香子と…付き合ってるの? fem_yui_00152.txt | だ、だから…その…香子と…付き合ってる? fem_yui_00153.txt | そ、そうに決まってるでしょ!?それ以上言うとセクハラなんだからね! fem_yui_00155.txt | だ、だって…アドバイスだけで、あんなに香子が変われるはずないし…そ、それなら…他に理由があるわけで fem_yui_00156.txt | だとすれば、それは…その…恋愛しかないでしょ? fem_yui_00158.txt | か、香子…ど、どど、どうしてここに!? fem_yui_00159.txt | は?何それ!?やっぱり付き合ってるんじゃない!? fem_yui_00161.txt | そ、そう…なら、良いんだけど…本当にアドバイスだけだったんだ fem_yui_00162.txt | 分かった。香子が言うなら、納得した fem_yui_00163.txt | ど、どう…いたしまして…お、幼馴染みとして…心配するのは当然だから fem_yui_00164.txt | と、とにかく!状況は理解したから!もう心配してないから! fem_yui_00165.txt | それで香子は、この後 fem_yui_00166.txt | 分かった。それじゃあ、帰るけど fem_yui_00167.txt | 香子に変な事したら、殺す fem_yui_00169.txt | こんばんは。それより、聞いたんだけど fem_yui_00170.txt | あの人と…宗冬っていう人と付き合い始めたんだって? fem_yui_00171.txt | なっ!?え?ど、どういうこと?私が来た日からって? fem_yui_00172.txt | ええ、したわね。それが何で付き合うことになるの? fem_yui_00173.txt | まさか…そんな fem_yui_00175.txt | そ、そうなんだ。美玖さんから聞かされて驚いたけど fem_yui_00176.txt | そうだけど、悪い? fem_yui_00177.txt | ね、ねえ…香子。付き合ってることをいつ私に報告するつもりだったの? fem_yui_00178.txt | もしかして、話さないつもりだったとか? fem_yui_00179.txt | ふーん、いつ?LETTERの連絡先なら知ってるのに? fem_yui_00180.txt | とりあえず…おめでとう、香子 fem_yui_00181.txt | そ、それで…上手くいってるの? fem_yui_00182.txt | そう…でもさ fem_yui_00183.txt | 釣り合ってるの? fem_yui_00184.txt | あ、あのさ…香子は fem_yui_00185.txt | ううん、なんでもない fem_yui_00186.txt | 香子をあんな顔にさせるなんて fem_yui_00188.txt | 今日はあの人が退院する日じゃないの? fem_yui_00189.txt | 自分の彼女…しかも、香子を何だと思ってるの? fem_yui_00190.txt | ええ、聞いた。退院の迎えもいらないって言われてるのも fem_yui_00191.txt | あっ…それより、ごめんね。宗冬さんが入院したの知らなくて fem_yui_00192.txt | も、もちろん。いくらでも聞いてあげる fem_yui_00193.txt | は?何それ? fem_yui_00194.txt | 違う、そうじゃない!なんで香子にそんなひどいことを言うの!? fem_yui_00195.txt | 香子の言葉を全部否定して、そのくせに香子のことは好きだとか fem_yui_00196.txt | それに何?自分を夢の動機にするな?バカじゃないの!? fem_yui_00197.txt | 香子がそれだけ好きでいてくれるって、なんで分からないのよ、あいつは! fem_yui_00198.txt | 香子は絶対に悪くないんだから! fem_yui_00200.txt | そ、そうだ…今だ、今しかない! fem_yui_00201.txt | あ、あの…香子 fem_yui_00202.txt | ご、ごめん…ごめんね fem_yui_00203.txt | 私は…今まで香子にひどいことを言ってきた fem_yui_00204.txt | あ、あのね…香子に二度と気の抜けた滑りをするなって言ったでしょ…? fem_yui_00205.txt | あれはね…か、香子が…また怪我したら嫌だなって fem_yui_00206.txt | そ、それから…私の所に来れないとも言ったでしょ?あ、あれは…私の所に来て欲しいって言うことで fem_yui_00207.txt | も、もちろん…香子のスキーの実力を尊敬してるのは本当だよ? fem_yui_00208.txt | 香子につらく当たったのは…その…私が素直じゃないっていうのも、かなりあるし fem_yui_00209.txt | そうすれば、香子が…私を見てくれるかなって fem_yui_00210.txt | 昔みたいにライバルじゃなくても良いから、私を見て欲しくて…だから…ごめん、ね fem_yui_00211.txt | そ、それにね…子供の頃に一緒にオリンピックに出ようねって約束したのに…忘れられてたのが悲しくて fem_yui_00212.txt | だ、だから…その…本当は、昔みたいに…仲良く、したいなって…思ってて fem_yui_00213.txt | 久しぶりに会った時に連絡がなかったって言ったのは、連絡して欲しかったからだし fem_yui_00214.txt | 香子が宗冬さんと付き合った時は、最初に連絡して欲しかったし fem_yui_00215.txt | だ、だから…さっきも言ったけど fem_yui_00216.txt | 違う…香子は悪くない fem_yui_00217.txt | うん…知ってる fem_yui_00218.txt | ううん…良いよ。もう…良いんだよ fem_yui_00219.txt | うん…そうだね fem_yui_00220.txt | 深刻そうだけど、どうしたの? fem_yui_00221.txt | もちろん、見たけど? fem_yui_00222.txt | どうもこうも fem_yui_00223.txt | いや、あの…雅恵って子がいないなって fem_yui_00224.txt | そうなんだ…歯医者ね。それで、テレビの事だけど、嬉しかった fem_yui_00225.txt | 香子がオリンピックを目指すって、メダリストになるって言ってくれて fem_yui_00226.txt | 分かってる。小さいころの約束じゃなくて、宗冬さんのためなんでしょ? fem_yui_00227.txt | だとしても、嬉しいことには変わりないから。でも…テレビで堂々と交際宣言はどうかなって思う fem_yui_00228.txt | まあ、考えようによっては良いんじゃない?香子に悪い虫がつかなくなるし fem_yui_00229.txt | 彼氏がいるって分かれば、下手にちょっかいかけてくる男も消えるでしょ fem_yui_00230.txt | まあ、そういう認識なら良いけど fem_yui_00231.txt | それで話しかけてきた理由は、それだけ? fem_yui_00232.txt | 勉強会?試験とか近いの? fem_yui_00234.txt | 明日から二連休。私は部活がない。つまり、暇 fem_yui_00235.txt | 今夜から行く。泊まりがけでやりましょう fem_yui_00236.txt | もちろん、一回家に帰って荷物を取って来るから fem_yui_00237.txt | うん。それじゃあ、後でね fem_yui_00239.txt | 香子の家に行くからだけど、悪い? fem_yui_00240.txt | 勉強会。一緒に一流選手の映像を見たりして、技術について話したりする fem_yui_00241.txt | そうだけど、問題でもある? fem_yui_00243.txt | 一応、ありがとうって言っておく fem_yui_00244.txt | 香子を助けてくれた。その代わりに怪我をしたって聞いたから fem_yui_00245.txt | それから、香子をスキーに引き戻してくれた fem_yui_00246.txt | 否定はしないんだ fem_yui_00247.txt | ふーん…そう。そこら辺は、まあ合格ね fem_yui_00248.txt | もしも嘘だったら、蹴り上げてやるから fem_yui_00249.txt | 当然よ。香子と約束したんだし fem_yui_00250.txt | 私と一緒にスキルを高め合って切磋琢磨して…オリンピックという舞台で、それを存分に発揮するの。それが私の人生の目標なんだから fem_yui_00251.txt | 約束したんだからそうして当然よ fem_yui_00252.txt | だけどね、香子をオリンピックに連れていくのは、ライバルであり幼馴染みの私なんだからね! fem_yui_00253.txt | ていうか、一緒に行くのは私なんだから、そこんところは勘違いしないでよね! fem_yui_00254.txt | ま、まあ…言われないでもそうするつもりだし fem_yui_00255.txt | それに…こうやってお泊まり会…じゃない勉強会もできるようになったし fem_yui_00256.txt | こう…香子の空気が満ちてるっていう感じ fem_yui_00257.txt | 間違えても、宗冬さんのためにある部屋じゃないんだから fem_yui_00258.txt | それに、とてもいい刺激になる fem_yui_00259.txt | ぶっちゃけ、さっき見てた映像の記憶はほとんどないし fem_yui_00260.txt | 宗冬さんは…これを味わい放題なの…?やっぱりムカつく fem_yui_00261.txt | 香子は具体的な目標は決めた?たとえば、タイムとかそういうの fem_yui_00262.txt | 焦らないでゆっくり決めると良いと思う fem_yui_00263.txt | ふーん、どんな目標? fem_yui_00266.txt | 今、お嫁さんって言った? fem_yui_00268.txt | お嫁さんって…配偶者っていう意味? fem_yui_00269.txt | 香子…お嫁さんって言うのはね、女偏に家って書くでしょ? fem_yui_00270.txt | 女性を家に縛り付ける意味を持ってるわけで、男尊女卑の発露であって、女性は家にいるべきという、古臭い価値観の表れなの fem_yui_00271.txt | つまりね、これからスキー選手として世界に羽ばたく香子には全くこれっぽっちも合わない言葉であって、配偶者である男性に隷属する必要はないっていうこと fem_yui_00273.txt | 披露宴では新婦の挨拶として、私に手紙を読んでくれるだろうけど fem_yui_00274.txt | そもそも嫁っていう表現は女性がかくあるべしっていう、男性の目線からのものであって fem_yui_00275.txt | まだ早すぎるのっ! fem_yui_00276.txt | 香子はまだ私と一緒にいて、いっぱい遊んだり、いっぱい思い出を作らないとダメなの! fem_yui_00276_2.txt | まだ駄目だからね、私は絶対に認めないんだからね! fem_yui_00278.txt | そ、そうよね…うん、もちろん分かってる fem_yui_00279.txt | で、でもさ、香子もまだまだ若いでしょ?だから、そこまで前のめりにならなくても fem_yui_00280.txt | 話したのは…私だけ…私だけ fem_yui_00281.txt | はっ!?な、なんでもない…大丈夫 fem_yui_00282.txt | と、とにかく…まあ、先の話なのね? fem_yui_00283.txt | た、確かにそうよね。うん、その通り fem_yui_00284.txt | 劇的に技量が上昇してるわけでもない fem_yui_00285.txt | だけど、一番すごかった頃の香子より…怖い fem_yui_00286.txt | 絶対に、香子は私のところまで上がってくる fem_yui_00287.txt | そうか…これが身近な人に追い上げられる怖さか fem_yui_00288.txt | このままだと、追いつかれる fem_yui_00289.txt | それでも、笑えるなんて fem_yui_00290.txt | ああ、私は焦ってる…怖いと同時に焦ってるんだ fem_yui_00291.txt | だけど、私は大丈夫だ fem_yui_00292.txt | ええ、今行く fem_yui_00293.txt | とても、ね fem_yui_00295.txt | そうだけど、そっちは予備校帰り? fem_yui_00296.txt | 調子はどう? fem_yui_00298.txt | あんたが足踏みしてる間に、私は香子と切磋琢磨しつつ、夢に向かって邁進してるんだからね fem_yui_00299.txt | 今日だって、さっきまで香子と一緒にいたんだし。着実に差がついてるわね! fem_yui_00300.txt | べ、別に励ましてなんかいないし fem_yui_00301.txt | そ、そう?まあ、当然よね fem_yui_00302.txt | まあ、私に香子を任せたあんたも、なかなか見る目があるとは思うけど fem_yui_00303.txt | それにしても、あんたは幸せ者ね fem_yui_00304.txt | 香子みたいな恋人がいるってこと fem_yui_00305.txt | え!?な、なに?もしかして、もう…話したの? fem_yui_00307.txt | 話したっていうのは…別に、何でもない fem_yui_00310.txt | あ、あのさ fem_yui_00311.txt | か、香子と…本当にずっといたいって思ってる? fem_yui_00312.txt | 本当の本当に?一生分の責任を負えるの? fem_yui_00313.txt | 悔しいし納得いかないけど…香子なら受け入れるはずだから fem_yui_00314.txt | そのために、香子も努力してるんだし…それを裏切ったら許さないんだから fem_yui_00315.txt | 覚えてるなら、良い fem_yui_00316.txt | あのね…香子を見るためだけに来たはずないでしょ?この後、部活があるの fem_yui_00317.txt | 夕方から fem_yui_00318.txt | 遠慮しておく。邪魔したくないから fem_yui_00319.txt | そうだけど?なに?もしかしてヤキモチ? fem_yui_00320.txt | そういうわけじゃなくて…たまには友達との水入らずというか、そういうのも必要でしょ? fem_yui_00321.txt | 当たり前よ。私は香子の幼馴染みなんだし。でも、それとは話が少し違うし fem_yui_00323.txt | うるさい fem_yui_00324.txt | 別に、そんなつもりなんて fem_yui_00326.txt | いや、私はそうじゃなくて fem_yui_00327.txt | いや、だから fem_yui_00328.txt | 借りにしてあげる fem_yui_00329.txt | ううん、そんなに待ってないから fem_yui_00330.txt | あ、あれ…?今のやり取りってデートっぽくない? fem_yui_00331.txt | 香子も気合いが入ってるわね。他の部員はもう帰ったのに、居残り練習なんて fem_yui_00332.txt | な、納得いく成績を出したら…どうするの…? fem_yui_00333.txt | そう…頑張って fem_yui_00334.txt | ね、ねえ香子…ここって、こんな感じで良いの? fem_yui_00335.txt | 香子って…裁縫上手だね fem_yui_00336.txt | わ、私も…香子と一緒なら…楽しいかも fem_yui_00337.txt | そ、そうね…悪く、ないかな fem_yui_00338.txt | イ、イイイ、イチャついてなんかないから!こ、ここ、これは香子の手伝いをしているだけだし! fem_yui_00339.txt | 香子が劇の手伝いをしていてスキーが疎かになると、ライバルの私にとってもマイナスだからだし! fem_yui_00340.txt | わ、私も…楽しいけど fem_yui_00341.txt | 気にしないでって…美玖さんは…前の私と同じ顔してた。その…香子と上手くいってなかった頃の私と fem_yui_00342.txt | もしも…悩みがあるなら fem_yui_00343.txt | 香子の言う通りね。私もそう思う fem_yui_00344.txt | そんなことない!香子は頑張ったよ! fem_yui_00345.txt | ねえ、あの人って…このイベント会場を管理してる公務員よね…?お客さんのことを野菜なんて言って良いの? fem_yui_00346.txt | ふーん、それじゃあ大学でもスキーを続けるのね。まあ、良いんじゃない fem_yui_00347.txt | 良いんじゃない?私もライバルで…し、親友の香子が…スキーを続けてくれると嬉しいし fem_yui_00348.txt | でも、どこの大学に行くのか候補すら口にできないのは、どうかって思うけどね fem_yui_00349.txt | 本当に香子は甘いわね。まだ早いとか思ってるんでしょうけど、むしろ遅いくらいよ? fem_yui_00350.txt | 私の知り合いでも既に大学を決めてたり、色々と動いている人もいるんだからね。そんなんで私と同じ大学に行けると思ってるの! fem_yui_00351.txt | あのちゃらんぽらんなスヴェさんは天才肌というか、常識ではくくれないからどーとでもなるでしょうけど、香子は違うでしょ? fem_yui_00352.txt | それに薄さんはアイスホッケーでは有名だから、もう大学からオファーがあるでしょうね。そういう人と比べたら香子は、一歩遅れてるんだから fem_yui_00353.txt | 私が行く予定の大学のコーチの友人が、アイスホッケーの大学監督をしてるの。その繋がりで聞いたのよ fem_yui_00354.txt | 香子はアイスホッケーに詳しくないから知らないかもしれないけど、薄さんって全国レベルで有名みたいよ? fem_yui_00355.txt | ま、まあ…香子がどうしてもって言うなら、幼馴染み兼親友としてコーチを紹介してあげるけど?大学進学に向けてメリットしかないと思うけど? fem_yui_00356.txt | そ、そんなことないから!香子のことをコーチも知っていて、ぜひ会いたいって言ってるし! fem_yui_00357.txt | ま、まあ…東京まで泊まりがけで一緒に行くことになるから、時間があればだけど fem_yui_00358.txt | もちろん、そうに決まってるじゃない。紹介するのは私だし…それに、香子と東京観光もしたいし…香子と一緒にいたいし fem_yui_00360.txt | し、仕方ないわね…そこまで言うなら紹介してあげる。やった…香子と東京に二人きりで旅行だ fem_yui_00361.txt | え?良いの? fem_yui_00362.txt | そ、そう?それなら、行ってあげる fem_yuk_00001.txt | スヴェー。なんか新メニューの考案をしてるんだって? fem_yuk_00002.txt | 知ってるもなにも、広まってるよー fem_yuk_00004.txt | まあ、とにかくさ。スヴェの新メニュー楽しみにしてるね fem_yuk_00005.txt | スーヴェ!やっぱりご機嫌だねー fem_yuk_00006.txt | ああ、ごめんごめん。それより今朝の新聞読んだよー。スヴェのインタビュー記事が載ってるやつ fem_yuk_00007.txt | もちろんだよ。クラスのみんなどころか、学園中が読んだんじゃないかな fem_yuk_00008.txt | だからスヴェも機嫌が良いんでしょ? fem_yuk_00009.txt | それなら、他にもあるの? fem_yuk_00010.txt | 今日は、どうしたの? fem_yuk_00011.txt | あっ、スヴェー。ちょっと良いかな? fem_yuk_00012.txt | ちょっと相談があるんだよね。すぐに済むから、スヴェを借りても良い? fem_yuk_00013.txt | ありがとー、美玖 fem_yuk_00014.txt | しないしない。するとしても合意の上でだから fem_yuk_00015.txt | スヴェに逃げられる気がしたから、一緒に来たんだ fem_yuk_00016.txt | 話としては単純だよ。南逢瀬スノーフェスティバルの会場で、うちの演劇部に演劇をやって欲しいって町から言われたんだ fem_yuk_00017.txt | その手伝いをスヴェに依頼したってこと。まあ、美玖たちにも手伝って欲しいことはあるけどね fem_yuk_00018.txt | 宗冬と広中には大道具、香子ちゃんには衣装、美玖には撮影を頼めないかなって。もちろん、自分たちの部活優先してもらう感じで fem_yuk_00019.txt | その予定だよ。スヴェがイメージにぴったりな役があってね fem_yuk_00020.txt | まあねー。演劇部次期部長としては、背に腹は代えられないし fem_yuk_00021.txt | ごめんね、スヴェ。私としてもスヴェが嫌がるのは…ちょっと見たいけど、演劇部としては仕方ないんだよ fem_yuk_00022.txt | 再来週の土曜日 fem_yuk_00023.txt | 去年の秋にやった演目だから、道具と衣装は大体残ってるよ。その手直しをちょちょいとすれば大丈夫 fem_yuk_00024.txt | 台詞とかも頭には入ったままだし、実質的に稽古が必要なのはスヴェだけかな fem_yuk_00025.txt | そうだよ。「雪の客」だね fem_yuk_00026.txt | そう言えば、秋にやった時は美玖来てくれなかったよねー。うちの部の舞台にはいつも来てくれるのにさー fem_yuk_00027.txt | うん、いいよ fem_yuk_00028.txt | 外から来たことも…お分かりになるのですか? fem_yuk_00029.txt | そう、ですね…せめてもの礼儀と誠意を示すためにも…お答えすべきですね fem_yuk_00030.txt | 私がこの街に来たのは、ある人を探すためなのです fem_yuk_00031.txt | え?ち、違います!そうではございません!私がこの街に来たのは…お兄様を探すためなのです fem_yuk_00032.txt | はい。お兄様は正に非の打ち所がない人格の方であり、聖人君子と呼ぶに相応しい方なのです fem_yuk_00033.txt | そ、そのようなことはありません!お兄様は今もこの街で、元気に過ごされているはずです fem_yuk_00034.txt | こ、この方達は関係ありません!お二人に危害を加えることは、この私が許しません! fem_yuk_00035.txt | お二人に危害を加えぬと約束するのであれば、私は抵抗いたしません fem_yuk_00036.txt | 大人しく着いて行くと、お約束いたします fem_yuk_00038.txt | 人…人が…斬られ fem_yuk_00040.txt | こ、こっちを見て笑った…もしかして、次の獲物は私なんでしょうか fem_yuk_00041.txt | ああ…ま、また、人が fem_yuk_00042.txt | た、たまたま…船で乗り合わせた方々です fem_yuk_00044.txt | 恐れ入りますが、どちら様でしょう?申し訳ありませんが、お会いした記憶が fem_yuk_00045.txt | な、何故、私の名を…それに…兄、と仰いましたか? fem_yuk_00047.txt | ちょ、ちょっと待ってください!お兄様、なのですか?え?あれ…でも…嘘 fem_yuk_00048.txt | 私の知るお兄様は、穏やかな顔立ちで優しげな雰囲気の方でした。この方とは…少々イメージが異なると申しますか fem_yuk_00049.txt | では、昔飼っていた猫の名前は覚えていますか? fem_yuk_00050.txt | で、では…私との間の秘密を、何か一つ仰ってください fem_yuk_00051.txt | うわわわわっ!そ、それ以上は止めてください!どうして秘密なのに、話してしまうんですか!? fem_yuk_00053.txt | 人を疑うことを知らないお兄様を手にかけただけではなくその身分すら奪うなんて! fem_yuk_00054.txt | 思い出話も秘密も全部…お兄様を拷問して聞き出したのですね…! fem_yuk_00055.txt | 覚えていて下さった…そう喜んだ私が愚かでした fem_yuk_00056.txt | た、確かに…これは間違いなくお兄様 fem_yuk_00057.txt | この写真から…徐々に目つきが鋭くなっていきますね fem_yuk_00058.txt | 確かに、遺憾ながら…お兄様のようです fem_yuk_00060.txt | 分かりました…お兄様と一緒に戻ります fem_yuk_00061.txt | どうして…ですか?何故…一緒に戻っていただけないのですか? fem_yuk_00062.txt | つまり、故郷よりも、この街の方がお兄様にとっては大事で…離れがたいものということですね? fem_yuk_00063.txt | では…帰国した後、改めてお兄様を連れ戻そうとした場合は、どうなさるおつもりですか? fem_yuk_00064.txt | 欠けている視点ですか? fem_yuk_00065.txt | え…?それはどういうことでしょうか…? fem_yuk_00066.txt | 確かに…仰る通りかもしれません fem_yuk_00067.txt | 確かに、私の視野は狭くなっていたようです。この街に住むことで、今のお兄様についても知るべきなのかもしれません fem_yuk_00068.txt | は、はい…確かに私は正規の手続きを経ずに、カグヤに参りましたが fem_yuk_00069.txt | あの…今、市長と仰いましたか? fem_yuk_00070.txt | 連続…37期当選…? fem_yuk_00071.txt | アスマザ様!真琴は関係ありません!どうかお慈悲を fem_yuk_00072.txt | 密航の咎は全て私が負うべきものです。他の方は一切関係なく、善意で助けてくださっただけなのです fem_yuk_00073.txt | 何でもしますから…この街に私を置いていただけないでしょうか?衷心より…お願い申し上げます fem_yuk_00074.txt | ほ、本当ですか!?ありがとうございます! fem_yuk_00075.txt | アスマザ様のご懸念は至極当然かと。決して見過ごせない事態だと思います fem_yuk_00076.txt | しかし…この非才の身で、条件を達成できるのか。お恥ずかしい話ですが、自信がないのです fem_yuk_00077.txt | ぺい・ばっく…ですか? fem_yuk_00078.txt | つまり…盗みを主体とする犯罪集団という認識であっていますか? fem_yuk_00079.txt | そんな…お兄様が強盗団の親玉なんて fem_yuk_00080.txt | た、確かに…そうかもしれませんが fem_yuk_00081.txt | いいえ、全てをお兄様達に委ねるわけにはまいりません。この事態を招いたのは…間違いなく私なのですから fem_yuk_00082.txt | 協力…ですか? fem_yuk_00083.txt | 技術協力?それは一体 fem_yuk_00084.txt | これは…もしかして魔法具でしょうか? fem_yuk_00085.txt | は、はぁ…しかし、具体的にはどうすればよろしいのですか? fem_yuk_00086.txt | で、では…カグヤプリンセスパワー・メタモルフォース fem_yuk_00087.txt | うわぁ…すごい。でも、この呪文は、少しだけ恥ずかしいですね fem_yuk_00088.txt | え?どうして笑っているのですか?そして、ネモさんは何故、私を撮影して fem_yuk_00089.txt | あ、あんなに恥ずかしかったのに fem_yuk_00090.txt | お兄様の…意地悪…ひとでなし fem_yuk_00092.txt | うっ、存じてはいましたが、面と向かって言われるとショックですね fem_yuk_00093.txt | は、はい!ありがとうございます。頑張ります fem_yuk_00094.txt | お兄様。申し訳ありませんが、そのお話を聞くわけにはまいりません fem_yuk_00095.txt | 先ほどアスマザ様に申し上げた言葉に嘘はありません fem_yuk_00096.txt | 私は…決めたのです。このカグヤとお兄様の「今」を知ろうと fem_yuk_00097.txt | それなら、こう言い換えます。私も王宮の生活には飽き飽きしてました。もっと自由が欲しいんです fem_yuk_00098.txt | 私は、今…生まれて初めて自らの意志だけで、未来を決めようとしています fem_yuk_00099.txt | はい。覚悟しております fem_yuk_00100.txt | それは…ない、です fem_yuk_00101.txt | よろしいのですか…? fem_yuk_00102.txt | そう…ですか。お兄様の過去をお聞かせいただき、ありがとうございました fem_yuk_00103.txt | 理解…できませんでした fem_yuk_00104.txt | はい…知るだけではなく、理解したいのです。しかし…具体的にどうすれば fem_yuk_00105.txt | そう…ですね。ナツの言う通りです。一歩踏み出すことをせず、ただ戸惑うだけでした fem_yuk_00106.txt | そのような私が…お兄様を理解できるはずなどありませんね fem_yuk_00107.txt | 勇気を出して…一歩踏み出すことにします fem_yuk_00108.txt | え?ちょ、ちょっとナツ!? fem_yuk_00109.txt | お、お邪魔します fem_yuk_00110.txt | なななななな、なにして fem_yuk_00113.txt | はい。理解し納得いたしました。お二人の関係が、爛れた愛のないものだということを fem_yuk_00114.txt | いいえ、嫌うなどとんでもないことです。そういう関係は珍しいものではないですし fem_yuk_00115.txt | それに、お二人の価値観や判断に是非を唱えるのは過ぎた真似だと理解しています fem_yuk_00116.txt | ただし、私はそれを全く受け入れられませんが fem_yuk_00117.txt | な、ななな fem_yuk_00118.txt | いいえ。ただ、就寝前にご挨拶をしようかと fem_yuk_00119.txt | 本当にそれだけです。そうですよね、ナツ? fem_yuk_00120.txt | ナツ。よければ今夜はあなたの部屋で、寝させていただいても? fem_yuk_00121.txt | お兄様とダリアさんの邪魔をするのは、よろしくないと思いますので fem_yuk_00122.txt | はい。いかがなさいました、お兄様? fem_yuk_00123.txt | 覚えていてくださったんですね。ありがとうございます fem_yuk_00124.txt | 今後は、時と場合を選んでいただけると嬉しいです。または、鍵をかけるなどの対策をしていただけると、不幸な事故は減らせるかと存じます fem_yuk_00125.txt | ところで、お兄様 fem_yuk_00126.txt | 本日は、どのようなご予定でしょうか? fem_yuk_00127.txt | あっ…申し訳ありません fem_yuk_00128.txt | あの…調査というのは具体的には? fem_yuk_00129.txt | そのようなわけにはいきません fem_yuk_00130.txt | 今回の件は、私にその責があります。そのような者が、安穏としているなど許されないことです fem_yuk_00131.txt | ましてや居候の身。なおさら、許されることではないでしょう fem_yuk_00132.txt | 私にできることならば、何なりとお申し付けください。非才の身ですが、全力で取り組ませていただきます fem_yuk_00133.txt | 私の…悩み、ですか? fem_yuk_00134.txt | これがあれば、私でも fem_yuk_00135.txt | え?ええ?というわけとは、どういうわけ fem_yuk_00136.txt | ちょ、ネ、ネモさん!?た、助けて、ナツー! fem_yuk_00137.txt | ただいま戻りまし、た fem_yuk_00138.txt | 何かされたかと問われれば、されました。色々と怪しげな検査を受けて、その度にネモさんが踊りながら歓喜して fem_yuk_00139.txt | 検査の度に、魔法具に改造が施され、使用法を教わり…それが繰り返されて、時間が過ぎ、疲労は蓄積して fem_yuk_00140.txt | はい…申し訳ありません fem_yuk_00141.txt | はぁ…落ち着きました。ありがとうございます、お兄様、ナツ fem_yuk_00142.txt | ナツと真琴は、本当に仲が良いんですね fem_yuk_00143.txt | 仰る通りです fem_yuk_00144.txt | お兄様…一ヶ月前に何があったのですか? fem_yuk_00145.txt | い、今…自分で作ったと仰いましたか? fem_yuk_00146.txt | お兄様が危険人物に fem_yuk_00147.txt | 散布に失敗したのですよね? fem_yuk_00148.txt | はい。楽しみにしています fem_yuk_00149.txt | エルート、ドワーフ、有翼族まで…いろいろな種族の方がいらっしゃるのですね fem_yuk_00150.txt | 棘のある言い方ですが…教えていただけますか? fem_yuk_00151.txt | そのような世界は、決して普通ではない。それは…理解していらっしゃいますよね? fem_yuk_00152.txt | こういったタトゥーは、同じコミュニティに属する証なのではないでしょうか? fem_yuk_00153.txt | はい、可能な限り早急に覚えます。しかし…このタトゥーのデザインは、蛇でしょうか? fem_yuk_00154.txt | 美術品の強奪に売買…違法薬物の製造販売。あまつさえ人身売買とは…悪という言葉では到底足りない集団ですね fem_yuk_00155.txt | はい…他国の美術館に貸与する際に fem_yuk_00156.txt | はい…覚えております fem_yuk_00157.txt | 大丈夫です…その謝罪だけで充分ですから fem_yuk_00158.txt | 裏美術館ですか?それはどういったものです? fem_yuk_00159.txt | あの絵が…この街に fem_yuk_00160.txt | そんな…せっかく絵を取り戻せるかもしれないのに fem_yuk_00161.txt | あの…その政治家の方は、手に入れた絵をどうなさるつもりでしょうか? fem_yuk_00162.txt | 善き政治と市民の幸せでは? fem_yuk_00163.txt | とても心外な目を向けられている気がします fem_yuk_00164.txt | お兄様。お願いがあります。あの絵を fem_yuk_00167.txt | はい。ありがとうございます…ダリアさん fem_yuk_00168.txt | それでは fem_yuk_00169.txt | はい…ありがとうございます fem_yuk_00170.txt | ナツ。別腹の意味を間違えてますよ? fem_yuk_00171.txt | お兄様、いけませんよ。お客様にそのような態度では fem_yuk_00172.txt | それは…まさか、アスマザ様を騙すおつもりですか? fem_yuk_00173.txt | 一体なにをしてるんでしょうか…? fem_yuk_00174.txt | 真琴の努力に対しては…素直に敬意を抱きますね fem_yuk_00175.txt | ごきげんようって…真琴の前で口にした記憶はないのですが fem_yuk_00176.txt | は、はい。今しがた fem_yuk_00177.txt | 申し訳ございませんが、真琴が言わんとするところが分かりません fem_yuk_00178.txt | そ、そうですね。このアンティーク時計の装飾には、目を奪われますね! fem_yuk_00179.txt | ありがとうございます…え?贋作が八割と仰いましたか? fem_yuk_00180.txt | 蒐集家は理解できますが、芸術家もですか? fem_yuk_00181.txt | もしかして、腕試しの場になっているのですか? fem_yuk_00182.txt | 想像以上に深い背景があるのですね。贋作と聞いて、少しでも不快感を抱いた私が間違えてました fem_yuk_00183.txt | はい。見ているだけでワクワクすると申しますか、大変興味深いです fem_yuk_00184.txt | よろしければ、色々と教えていただけませんか?このお店と、並べられている骨董品について fem_yuk_00185.txt | 色々と勉強になりました。よろしければ、新しい品物が入荷したら、教えていただけますか? fem_yuk_00186.txt | 購入するお金はありませんが、真琴のお話だけでも聞かせていただければと fem_yuk_00187.txt | ナツ…お兄様。本当に大丈夫なのですか…? fem_yuk_00188.txt | 私は、昨夜に教えられて驚きました。まさか、お兄様にそのような才能があったとは、夢にも思いませんでした fem_yuk_00189.txt | ダリアさんにも、どうやってお礼を申し上げれば fem_yuk_00190.txt | 内部の全警報装置の無効化を完了いたしました。いつでも侵入可能です fem_yuk_00191.txt | 申し上げにくいのですが…便利すぎて、未だに使いこなせていないのです fem_yuk_00192.txt | では…この絵を楽しんでくださいませ。それが、私の望みなのですから fem_yuk_00193.txt | 素晴らしい絵です…それ以外の思いが浮かんでこないほど fem_yuk_00194.txt | お兄様。ありがとうございました fem_yuk_00195.txt | はい、これで最後です…本当にありがとうございました fem_yuk_00197.txt | 起きてください、お兄様 fem_yuk_00198.txt | はい。おはようございます fem_yuk_00199.txt | 昨夜も、遅くに帰宅されたようですね fem_yuk_00200.txt | 夜遊びをするなとは言いませんが、ほとんど毎日とはいかがなものでしょうか? fem_yuk_00201.txt | それに、お酒も飲み過ぎでは?酒は百薬の長ですが、過ぎれば万病の元になりますので fem_yuk_00202.txt | 似たような、とは? fem_yuk_00203.txt | 常識の範囲内に収めた方がよろしいかと思います、程度は言ったかもしれませんが fem_yuk_00204.txt | はぁ…分かりました fem_yuk_00205.txt | ナツがまだ起きてこないのですが…もしかして、具合が悪いのでしょうか? fem_yuk_00206.txt | えっと、それが fem_yuk_00207.txt | え…?あれ…ナツ? fem_yuk_00208.txt | しっかりしてください、ナツ。お兄様が獣のような目で見てますよ fem_yuk_00209.txt | と、とりあえず、着替えましょうねナツ。ほら、早く部屋に戻ってください fem_yuk_00210.txt | ナツ…どうしてしまったんですか? fem_yuk_00211.txt | でも、私がナツの部屋にいたときは fem_yuk_00212.txt | あー、なるほど fem_yuk_00213.txt | しかし、大丈夫でしょうか? fem_yuk_00214.txt | いえ、一人で部屋に戻って目を覚ませるかどうかです fem_yuk_00216.txt | いつものことって…ええっ!?な、何が起きてるんですか!? fem_yuk_00217.txt | 確か、お兄様が夜這いをするのを防ぐためって言ってましたけれど fem_yuk_00218.txt | え?で、でもパスワードの設定をしたのは、ナツですよね? fem_yuk_00219.txt | それで、さっきの音ですか fem_yuk_00220.txt | はぁ…そうですね fem_yuk_00221.txt | はい。なんでしょうか? fem_yuk_00222.txt | ナツらしいですね fem_yuk_00223.txt | 意外ですね、お菓子じゃないなんて fem_yuk_00224.txt | はい。子供っぽい料理が好きなんだな、と思ってみてました fem_yuk_00225.txt | あれ…?今更気付きましたが、お兄様が秘密の質問の答えを知っているなら fem_yuk_00226.txt | びっくりしたのは、こっちですよ fem_yuk_00227.txt | ナツ、その表現は fem_yuk_00228.txt | え、そ、それは fem_yuk_00229.txt | ち、違います…! fem_yuk_00231.txt | ずっー、そうですねぇ fem_yuk_00232.txt | お兄様がお菓子を作るなんて、未だに信じられません fem_yuk_00233.txt | 確かに…美味しいですね fem_yuk_00235.txt | 頑張りますね、お兄様、ナツ fem_yuk_00236.txt | いらっしゃいませ。お二人様ですね?おタバコは、お吸いになられますか? fem_yuk_00237.txt | それでしたら、カウンター席でもよろしいですか? fem_yuk_00238.txt | では、お席にご案内しますね fem_yuk_00239.txt | あっ、私にやらせていただけますか? fem_yuk_00240.txt | はい。承りました fem_yuk_00241.txt | 3番席と4番席、ランチセットをご注文です fem_yuk_00242.txt | やるって…良いのですか? fem_yuk_00243.txt | 普通のナイフとは形状が若干異なりますね fem_yuk_00244.txt | な、なぜでしょう?上手くパンが切れません fem_yuk_00246.txt | ち、ちちちち、違います!これは何かの間違いです!二人のこと嫌いなはずありませんから! fem_yuk_00247.txt | もちろんです!真琴は私にとって、大事な友人の一人なのですから! fem_yuk_00248.txt | あうっ! fem_yuk_00249.txt | 手伝う、ですか…? fem_yuk_00250.txt | それはもちろん fem_yuk_00251.txt | それは…なんとなく察しました fem_yuk_00252.txt | でも…何故ダリアさんは、そこまでアメリアのお仕事に精通しているのですか? fem_yuk_00253.txt | そ、そんな!? fem_yuk_00254.txt | ダリアさん、お仕事お疲れ様でした fem_yuk_00255.txt | ダリアさん…今の本は一体…? fem_yuk_00256.txt | あの…全て妄想かと思われますよ fem_yuk_00257.txt | そういう場合は事前に声をかけてくださいね。別の場所で寝ますから fem_yuk_00258.txt | ダリアさん…もしかして、これって fem_yuk_00259.txt | や、やっぱり fem_yuk_00260.txt | お気遣いいただいてるのは理解しますが、潰れたくはないので…ほどほどにします fem_yuk_00261.txt | あー、はいはい fem_yuk_00262.txt | ダリアさんは、もう少し大人になってください fem_yuk_00263.txt | そうですね。最近では明け方に銃撃音や爆発音が聞こえても、飛び起きることはなくなりました fem_yuk_00264.txt | そう言えば、真琴はカグヤ産まれのカグヤ育ちでしたね。ダリアさんもですか? fem_yuk_00265.txt | そうなると…他の生まれなのは、私とナツですよね? fem_yuk_00266.txt | ずっと気になってたんですけど、ナツはどうしてカグヤに来たんですか? fem_yuk_00267.txt | そこまでは分かったんですけど、どうしてアメリアに来たんですか? fem_yuk_00268.txt | なんとも…ナツらしいですね fem_yuk_00269.txt | そして、今に至ると fem_yuk_00270.txt | はいはい。私も、この街に来てナツと真琴に会えてよかったです fem_yuk_00271.txt | それなりには。つま先が引っかかる程度で fem_yuk_00272.txt | あの、ダリアさん…実は、ずっと気になってたことがあるんです fem_yuk_00273.txt | 何故か、読みは同じなのに意味が違いそうなので、遠慮させていただきます fem_yuk_00274.txt | あの…アメリアってどうして安全なのですか?カグヤは毎日銃撃戦とかあるのに、ここでは一回もないですよね? fem_yuk_00275.txt | 基本的にはということは、例外もあるのですよね? fem_yuk_00276.txt | それは、随分と物騒な指令ですね fem_yuk_00277.txt | それで、結果的にどうなったのですか? fem_yuk_00278.txt | その時も、ダリアさんはお兄様と一緒に行動なさったのですか? fem_yuk_00279.txt | ふふっ、ダリアさんらしいです。それにしても、その方達はすごいですね fem_yuk_00280.txt | ダリアさん…お酒の飲みすぎは…よくないです fem_yuk_00281.txt | あの…お兄様 fem_yuk_00282.txt | あっ、はい。アイスコーヒーお待たせしました fem_yuk_00283.txt | それでお兄様。ナツのことですが…一体何をしているのですか? fem_yuk_00284.txt | 副業、ですか? fem_yuk_00285.txt | ナツにそんな才能があったなんて、少し意外でした fem_yuk_00286.txt | 盗み聞きって fem_yuk_00287.txt | あれは魔法ですか? fem_yuk_00288.txt | え!?さ、詐欺師ですか? fem_yuk_00289.txt | それなら内側に溜め込むタイプというのは? fem_yuk_00290.txt | 仰るとおりです fem_yuk_00291.txt | お兄様の話を聞いた後だと…今のナツの言葉って当たり前ですよね? fem_yuk_00292.txt | 本当に詐欺師みたいですね…私がお兄様を思い浮かべて、3という数字を出されたら fem_yuk_00293.txt | 占いって…あんな感じでできあがるんですね fem_yuk_00294.txt | え?ええ?ど、どういうことですか? fem_yuk_00295.txt | うわぁ…詐欺ですね fem_yuk_00296.txt | いいえ。むしろ、ナツにお礼を言ってました fem_yuk_00297.txt | 絶対に、あの女の人は勘違いしてますよ?ナツが何か魔法とか不思議な力を使ったって fem_yuk_00298.txt | 私…二度と占いは信じないことにします fem_yuk_00299.txt | なるほど…六楽街には近寄ってはいけないのですね fem_yuk_00300.txt | もちろんです。それから、カラスカも近寄らないようにしますので fem_yuk_00301.txt | い、嫌なこと言わないでください fem_yuk_00302.txt | 見事に123敗目ですね、ナツ fem_yuk_00303.txt | それにしても、今の対局からもナツの性格が分かりますね。特に、ステイルメイトを一切狙わないところが fem_yuk_00304.txt | それなら、気分転換に将棋にしてみればどうですか?もしかしたら、一矢報いれるかもしれませんよ? fem_yuk_00305.txt | 四枚落とは、飛車角と香車を抜くハンデでしたよね? fem_yuk_00306.txt | はぁ…大人気ない。華を持たせるという言葉を知らないのですか? fem_yuk_00307.txt | では試しに、お兄様に勝ったと想像してください。そして、勝ち誇った台詞を言ってみてください fem_yuk_00308.txt | 感じ方は人それぞれですから fem_yuk_00309.txt | う、裏切りなんて人聞きが悪いですよ!? fem_yuk_00310.txt | お兄様。ナツが負けのショックで幼児退行をしています。何とかしてください fem_yuk_00311.txt | あっ、いらっしゃいませ fem_yuk_00312.txt | え!?い、一体何が!? fem_yuk_00313.txt | あの魔法具をお兄様達が盗んだ顛末は存じませんが、とてつもなく嫌な予感がします fem_yuk_00314.txt | でも、私の前を通りませんでしたよ? fem_yuk_00315.txt | でも…それを皆さんが気付かないというのは fem_yuk_00316.txt | あの二人が…ですか? fem_yuk_00317.txt | 確かに、そうですよね。中立地点で、店員や常連客は腕利きの方ばかりですから fem_yuk_00318.txt | ナツには失礼ですけど、私もそう思います fem_yuk_00319.txt | はい。可能です fem_yuk_00320.txt | しかし…二人に協力を依頼した方が良いのでは? fem_yuk_00321.txt | 承知しました。お任せください fem_yuk_00322.txt | 街中の監視カメラの映像を確認しましたが、ナツの姿は確認できませんでした fem_yuk_00323.txt | 申し訳ありません。それに関しては、かなりの時間が必要になります fem_yuk_00324.txt | どんなに急いでも…24時間は必要かと fem_yuk_00325.txt | 分かりました。お待ちしています fem_yuk_00326.txt | どうしました?何か気になることでも? fem_yuk_00327.txt | しかし…そうする理由が見当たりません fem_yuk_00328.txt | もしかして…魔女と探偵はナツと近しい関係で…失踪したナツをずっと探していた fem_yuk_00329.txt | ええ、お兄様の仰る通りです。ナツを取り戻しましょう fem_yuk_00330.txt | むしろ、私は魔物を初めて見ました fem_yuk_00331.txt | さすがカグヤというべきか、動きが早いですね fem_yuk_00332.txt | すごく頭が痛くなってきました fem_yuk_00333.txt | 拉致犯の偽装工作にしてはずさんですね fem_yuk_00334.txt | お兄様…これって fem_yuk_00335.txt | つまり…ナツは何者かに動きを強制されているということです fem_yuk_00336.txt | そこにも何か意味があるのだと思いますが fem_yuk_00337.txt | 真琴、その言い方も酷いですよ fem_yuk_00338.txt | ということは、素直に話せば怒られると確信してるんですね? fem_yuk_00339.txt | 今更言い逃れはできませんよ?時間が経てば経つほど、立場が悪くなると理解していらっしゃいますか? fem_yuk_00341.txt | ちょ、ちょっと待ってください。魔王なんて…にわかに信じることなど fem_yuk_00342.txt | なっ…くっ…そ、そうですね。ひとまずは、信じることにしましょう fem_yuk_00344.txt | は?何を笑ってるのですか? fem_yuk_00345.txt | いたたたっ…緊急脱出装置って…本当に座席を飛ばすだけじゃないですか fem_yuk_00346.txt | あっ、ナツ!大丈夫ですか!? fem_yuk_00347.txt | やはり、どこか痛めたんですね!?きゅ、救急車!救急車を呼ばないと! fem_yuk_00348.txt | だから、あの二人の友達なんでしょうね fem_yuk_00349.txt | 覚悟は、できてますよね? fem_yuk_00350.txt | とりあえず、腕の三、四本は覚悟してもらいます fem_yuk_00351.txt | ナツをいじめたことを後悔させてやりましょう fem_yuk_00352.txt | 私としては、もう少しお灸を据えても良い気はしますが fem_yuk_00353.txt | どこへ行くのですか? fem_yuk_00354.txt | シモーネさん。ちょっと黙っててください fem_yuk_00355.txt | アメリアに来たとき、魔法具は絶対に安全って堂々と宣言なさってましたよね?それについては、どのようにお考えですか? fem_yuk_00356.txt | ナツが良いなら…構いません fem_yuk_00357.txt | え?どういうことですか? fem_yuk_00358.txt | 私達と違って途中で気付いたなら、どうして止めなかったんですか? fem_yuk_00359.txt | はい。確かに…ナツの意志を最大限に尊重すべきでしたね fem_yuk_00360.txt | 今のは何となく、ナツがやり返したって分かりました fem_yuk_00362.txt | ダリアさん…まだ飲み始めたばかりじゃないですか。もう酔ってらっしゃるのですか? fem_yuk_00363.txt | はぁ、そうですか…ありがとうございます fem_yuk_00364.txt | はい…どのようなお仕事でしょうか? fem_yuk_00365.txt | 丸投げしたいだけじゃないですよね? fem_yuk_00366.txt | 女の子なら、ナツも真琴もいるじゃないですか。どうして、私なんです…あーもう、お酒臭いですよー fem_yuk_00367.txt | それって…結局、私の反応を楽しんでいるだけですよね fem_yuk_00370.txt | プロローグにして、人生でも最も濃密な時間を過ごすことができました fem_yuk_00371.txt | ダリアさん、それは触れないようにさっき打ち合わせをしたじゃないですか fem_yuk_00372.txt | ほら、ナツがいじけちゃったじゃないですか fem_yuk_00373.txt | 困ったときはお互い様ですよ。ですから、顔を上げてくださいナツ fem_yuk_00374.txt | この中で最も長くカグヤに住んでいる、ダリアさんが言うと説得力がありますね fem_yuk_00375.txt | ちょっとだけ…憧れるかもしれません fem_yuk_00376.txt | では、残り時間も少なくなってまいりましたので、大人なダリアさんに、第二話の予告をお願いします fem_yuk_00377.txt | 第二話の主役だからです。ちなみに、拒否権はありませんので fem_yuk_00431.txt | よし、これで今月の帳簿は完成ですね fem_yuk_00432.txt | ええ、多少の貯蓄はできる程度に黒字です fem_yuk_00433.txt | 雑費が多すぎます。それから原価率が高すぎです fem_yuk_00434.txt | とはいっても、それがアメリアらしさですけどね fem_yuk_00435.txt | デリバリーに出てから、もう一時間ですね。ですので、まだ許容範囲内なのでは? fem_yuk_00436.txt | とは言っても、今日の配達先は大和商事様ですからね。ナツはスキップしながら出て行きましたよ? fem_yuk_00437.txt | 売り上げに貢献している、と考えた方が良いのでは? fem_yuk_00438.txt | お客様に気に入られることで口コミが広がり、新しいお客様に繋がっていますから fem_yuk_00439.txt | 私もデリバリー先のお客様に、気に入られるよう努力しないと fem_yuk_00440.txt | あー…そうですね fem_yuk_00441.txt | 先日、本人から聞いたのですが、アスマザさんとネモさんが原因のようですよ fem_yuk_00442.txt | なんでも、魔王ならば高笑いをするのが様式美だと教えられたそうです fem_yuk_00443.txt | お兄様?いかがなさいました? fem_yuk_00444.txt | はい、もちろんです fem_yuk_00445.txt | お帰りなさいませ、お兄様 fem_yuk_00446.txt | いいえ、これくらい当然のことです fem_yuk_00447.txt | それでも、あそこまで急激に組織が大きくなるとは思いませんでした fem_yuk_00448.txt | アメリアにいらした方が噂されてましたが、年間休日は126日らしいですね fem_yuk_00449.txt | 変なことを言わないでください。私はこのお店を離れる気はありませんので fem_yuk_00450.txt | 大丈夫です。私はずっと、ここにいますから fem_yuk_00451.txt | でも、あの二人だと…ナツに思うところがあって、嫌がらせをしているという可能性も捨て切れませんよね fem_yuk_00452.txt | 確かに、考えてみれば…その話題は避けていた気はしますね fem_yuk_00453.txt | あー、なるほど。この話題に持って行きたかったんですね。さすがは、ダリアさんです fem_yuk_00454.txt | うわぁー、ダリアさんの尻尾がブンブン揺れてます。本当に楽しそうですねー fem_yuk_00455.txt | あの、お兄様。ナツが口にした人って、なんとなく fem_yuk_00456.txt | いやー、ナツがダリアさんに懐く理由が何となく理解できた気がします fem_yuk_00457.txt | なるほど。ナツの故郷にいる人と似ている、という理由で懐かれるのは寂しいと fem_yuk_00458.txt | ええ、どこかの誰かさんに鍛えられてますから fem_yuk_00459.txt | ナツ、それは25文字目です。23文字目は「は」ですよ fem_yuk_00460.txt | そんなはずはないと思うのですが、もう一度数えてみましょうか fem_yuk_00461.txt | はい。完璧ですね fem_yuk_00462.txt | 確かに緊急性は高いですよね。持ち込まれるのが今夜で、それから36時間で孵化する形ですから fem_yuk_00463.txt | ええ、私達の実力をいかんなく発揮しましょう fem_yuk_00464.txt | こちら雪。二人と同じく感度良好です fem_yuk_00465.txt | え?ど、どうしてもですか?恥ずかしいんですけど fem_yuk_00466.txt | うっ…ド、快楽供給者、感度良好、です…ううぅ、よりによってどうしてこんなに可愛くないコードネームに fem_yuk_00467.txt | そのはずなんですが…うーん、ありませんね。そこまで広い倉庫ではないので、すぐに見つかると思ったのですが fem_yuk_00468.txt | 可能です。しかし、そうなると周囲の警戒が緩むことになってしまいますが fem_yuk_00469.txt | 了解しました。すぐに見つけ出します fem_yuk_00470.txt | おかしいですね…いくら探しても目的の物が、見つかりません。ナツも念のためにお願いできますか? fem_yuk_00471.txt | はい。それでも、お願いします fem_yuk_00472.txt | 今までに、こんなことはあったのですか? fem_yuk_00474.txt | ちょっと待ってください〜。裾が引っかかって fem_yuk_00475.txt | ナ、ナツ、ちょっと落ち着いてください。怖くない、怖くないですからねー fem_yuk_00476.txt | ええ、ナツの言う通りです。仲間と友人は見捨てない。それが私の矜持ですから fem_yuk_00477.txt | では、少しだけ頑張りましょうか。警察の方々には、申し訳ありませんが、少しだけ眠ってもらうことにしましょう fem_yuk_00478.txt | いいえ、それには賛成できません fem_yuk_00479.txt | そうではありません。お兄様とダリアさんは、何が何でも逃げてください。この場は、私とナツで引き受けますので fem_yuk_00480.txt | ええ、少なくとも私とナツの二人では無理でしょう。なので、後はお兄様とダリアさんに託したいと思います fem_yuk_00481.txt | のんびりできるかは分かりませんが…ナツと真琴が一緒なら、退屈しないですみそうです fem_yuk_00482.txt | そんな顔をしないでください。あっ、でもでも、いかがわしい行為にうつつを抜かしていたら、絶対にダメなんですからね fem_yuk_00483.txt | ええ、ずーっと言い続けますからね fem_yuk_00484.txt | さて、ナツ…行きましょうか。どうせ留置場行きなら、派手に暴れてみせることにしましょう fem_yuk_00485.txt | はい。適当に暴れたら、さっさと投降しますので fem_yuk_00486.txt | はいはい。あの二人なら、大丈夫って言ったでしょ?あっ、こら、私の服で鼻をかまないでください fem_yuk_00487.txt | もしもし、お電話代わりましたって…ナツ、抱きつくのを、そろそろ止めてください fem_yuk_00488.txt | ええ、相変わらずです。詳しいお話は、昨夜アスマザさんからお聞きしました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします fem_yuk_00489.txt | 普通の囚人生活というのは分かりませんが…少なくとも安全です。房もナツと一緒ですし、隣の房には真琴が一人で収容されています fem_yuk_00490.txt | はい、心得ています。一応、ナツ達にも言っておきましょうか? fem_yuk_00491.txt | ふふっ、高評価ありがとうございます。あっ、そろそろ電話の時間が終わりそうです fem_yuk_00492.txt | はい。信じていますから fem_yuk_00493.txt | 上のベッドからナツの泣き声が聞こえてきて、眠れません fem_yuk_00494.txt | もしかして、今のダリアさんの声ですか? fem_yuk_00495.txt | お兄様…上げ膳据え膳で羨ましい限りです fem_yuk_00496.txt | なるほど。こうなるわけですね fem_yuk_00497.txt | 自業自得です。少しだけ反省してもらいましょう fem_yuk_00498.txt | ところでお兄様、ダリアさん…そちらはどのような感じですか? fem_yuk_00499.txt | そうですか fem_yuk_00500.txt | あっ、ごめんなさい。私も言い方が悪かったと思います。別に、お二人を責めているわけじゃなく fem_yuk_00501.txt | そ、そうですよね!私達の友情が日に日に強くなっていく感じがしますし! fem_yuk_00502.txt | どうやらナツに偽札の話をした人物は、出所してからそれを用いてロンダリングを行う予定だったそうです fem_yuk_00503.txt | そんなことありませんよ?話さなければ、残念なことになりますと言っただけです fem_yuk_00504.txt | もしかして、お二人が知っている人なのですか? fem_yuk_00505.txt | そうでしたか。ちなみに、どのような顛末なので? fem_yuk_00506.txt | なんだか話が読めました…それを盾にして愛人になるように迫ったんですよね fem_yuk_00507.txt | なるほど…となると、まだ断定はできませんが、ルカがこの一件を仕掛けたとするならば、復讐が目的でしょうか? fem_yuk_00508.txt | 刑務所で知り合った方からの、お手紙に返事を書いていました fem_yuk_00509.txt | はい。それから、相談事も色々と書かれているので、できるだけお答えしたいなと思っています fem_yuk_00510.txt | まさか、そんなことありませんよ。多いのは…そうですね、出所した後の就職の相談といったところでしょうか fem_yuk_00511.txt | そ、そこまで大それたことではありませんよ。多くの方のご助力をいただいて、何とか雇ってくれそうな会社を探して fem_yuk_00512.txt | はい。今のところは、出所した後に面接をしていただける企業がいくつか fem_yuk_00513.txt | 説教というほどのものではありませんよ。若輩者ではありますが、人として思うところを素直にお伝えしただけです fem_yuk_00514.txt | し、しめるなんて、そんな物騒なこと言わないでくださいよ fem_yuk_00515.txt | しかも、名を名乗らず我だ…というのも fem_yuk_00516.txt | せめて、最後まで聞いてあげましょうよ fem_yuk_00517.txt | お気をつけて、行ってらっしゃいませ fem_yuk_00518.txt | とは言っても、シモーネさんの言い分も最もだと思ってしまう自分がいます fem_yuk_00519.txt | あの方たちに密かに盗み出す、というのは酷な話かと思います fem_yuk_00520.txt | それは開き直り、というのでは…? fem_yuk_00521.txt | そうですね。私としては、真琴の言葉に同意します。カグヤに住む者として、放置しておくリスクの方が大きいかと fem_yuk_00522.txt | お兄様。2番カウンターにスパゲッティセットを一つ。ドリンクはアイスコーヒーでお願いします fem_yuk_00523.txt | ナツ。落ち着いて一つずつ片付けて…きゃあっ! fem_yuk_00525.txt | ナツらしいというか、何というか fem_yuk_00526.txt | 共犯にするつもりってわけじゃないのが、厄介ですね fem_yuk_00527.txt | 小さな子供が転んで、痛くないって…涙目で言ってるのに似てます fem_yuk_00528.txt | チーズケーキ一切れで、ここまで追い詰められるダリアさんって、苦労性ですよね fem_yuk_00529.txt | 無理です。私には fem_yuk_00530.txt | あー、ごめんなさい。私、注文を間違えていました。ランチセット大盛りにしてますねー fem_yuk_00531.txt | 一件落着、で良いんでしょうか? fem_yuk_00532.txt | 全知全能という箇所には議論の余地がありますが、相当な事態が発生したみたいですね fem_yuk_00533.txt | 午後はお店を開くのではなかったのですか? fem_yuk_00534.txt | そ、そうですよ。真琴にしては性質の悪いジョークですね fem_yuk_00535.txt | ちょ、ちょっと、止めてくださいよ。いい加減にしないと、怒りますよ? fem_yuk_00537.txt | はい。私もナツと同様です。真琴とは、無二の親友だと思っています fem_yuk_00538.txt | それに、この街で危険な目に遭っていた、私を助けてくれた恩人でもありますし fem_yuk_00539.txt | 真琴、どうしたのですか?何か、私達が気に障るようなことを? fem_yuk_00540.txt | はい。変わらずに、真琴は親友ですから fem_yuk_00541.txt | あっ、そうですね。その手のプロの方には劣りますが fem_yuk_00542.txt | では、真琴。ちょっとだけ動かないでいてくださいね fem_yuk_00543.txt | ナツと同じです fem_yuk_00544.txt | 真琴…行きましょう fem_yuk_00545.txt | はい。真琴と友人になれてからは、毎日がとても楽しくて fem_yuk_00546.txt | そ、そんな言い方は fem_yuk_00547.txt | その時に、備えるって fem_yuk_00548.txt | そうですよね…思い出は何回作っても、無駄になることはないですし fem_yuk_00549.txt | それだけは…真琴にも否定はさせませんからね fem_yuk_00550.txt | そうですね。私も羽目を外すことにします。楽しみですね、真琴 fem_yuk_00551.txt | ええ、真琴にはできるだけ、落ち着いた時間を過ごして欲しいですしね fem_yuk_00552.txt | お兄様、ダリアさんと調査の方、よろしくお願いしますね fem_yuk_00553.txt | うっぷ。そろそろ限界が fem_yuk_00554.txt | だ、大丈夫です。頑張りますから fem_yuk_00555.txt | それは真琴が謝ることじゃないですよ。むしろ、原因を掴めない医師の方に問題があるのですから fem_yuk_00556.txt | だからこそ、今日は一緒にいるんですよ。リストへの丸なんて、何度書いても良いんですから fem_yuk_00557.txt | それは、どうなんでしょう?最近、ナツは体重計に乗るたびに fem_yuk_00558.txt | 真琴、もっと言ってやってください。いくら言っても聞いてくれないんですから fem_yuk_00559.txt | 減らしているとは言っても、元々の値が常人をはるかに超えているのですからね fem_yuk_00560.txt | それはもう。親の仇のように甘い物を食べるんですから fem_yuk_00561.txt | いえ、それ以外にも色々としたような気がします。真琴を洗脳しないでください fem_yuk_00562.txt | 変、というか。てっきり、真琴は以前の日記を読んでいるのかと思ってました fem_yuk_00563.txt | はい。私も、とても楽しいです fem_yuk_00564.txt | 美術館に行ったり、ゲームセンターに行ったり、映画を観に行ったり…色々しましたね fem_yuk_00565.txt | あっ、そうでしたね。では、次は映画を観に行くことにしますか? fem_yuk_00566.txt | ちょっとナツ、いきなり走らないでくださいよ! fem_yuk_00567.txt | 適量を食した後なら、そう言えるかもしれませんけどー fem_yuk_00568.txt | 私、ラストシーンではウルっときてしまいました fem_yuk_00569.txt | そうですね。三人の中で一番のロマンチストかもしれませんね fem_yuk_00570.txt | 私は…そうですね、ファンタジー映画が好きです fem_yuk_00571.txt | はいはい fem_yuk_00572.txt | 真琴、諦めてください。これが普段のナツなのですから fem_yuk_00573.txt | もしかして、心に決めた男性がいるのですか? fem_yuk_00574.txt | ふふっ、どうでしょう?私達に秘密にしていた恋人がいれば話は別ですが fem_yuk_00575.txt | とはいっても、真琴を安心して任せられる男性となれば、ハードルが高いですね fem_yuk_00576.txt | もしかして…お兄様に懸想しているのですか? fem_yuk_00577.txt | えーっと、つまり話をまとめると fem_yuk_00578.txt | そんなことを言うのは、私が知る限りではナツだけですよ fem_yuk_00579.txt | まあ、鑑賞の仕方は人それぞれ fem_yuk_00580.txt | ええ、最悪です。お兄様とダリアさんに、どう説明しましょう fem_yuk_00581.txt | でも、おかしいですよね。私達の行動予定のメールはナツが送ったんですよね? fem_yuk_00582.txt | え?あ、ああ!はい、そうです!デートだと思います! fem_yuk_00583.txt | まずいですね…なんとか誤魔化さないと fem_yuk_00584.txt | そうですね。多分、色々と必要な物が多いんでしょうね fem_yuk_00585.txt | ま、まだ大丈夫です。なんとか誤魔化せるはずです fem_yuk_00586.txt | あーっと…えっと fem_yuk_00587.txt | 言うまでもないことです fem_yuk_00588.txt | ナツ…二人で謝りましょう fem_yuk_00589.txt | 真琴、どうします?このまま二人の好意に甘えるのも、決して悪いことじゃないと思いますが fem_yuk_00590.txt | お叱りは…後でしっかり聞きますので fem_yuk_00591.txt | これで五人揃いましたね。ペイ・バックの本格始動です fem_yuk_00592.txt | そ、それは…流れです!話の流れで、言っただけです! fem_yuk_00593.txt | はい、ありがとうございます、真琴 fem_yuk_00594.txt | そうですね。真琴は品物の鑑定や剣士としての力があります。私達の誰も持っていない力を持っているのですから fem_yuk_00595.txt | 本当にこの人は fem_yuk_00596.txt | ああ、ここですね。ちょっとお待ちください fem_yuk_00597.txt | え?お兄様のパソコンの画面を出しただけですよ? fem_yuk_00598.txt | それは…こう、スッとやってビュッて画面の外に動かして、バシッと空中に固定する感じで fem_yuk_00599.txt | その表情が侮辱行為のように思われますが、まあ今は追及しないであげます fem_yuk_00600.txt | さて、この画像ですが…お兄様が言ってるのは、ここですよね? fem_yuk_00601.txt | しかし、タイミング的に気になりますよね。ちょうど、患者が記憶を失う瞬間ですから fem_yuk_00602.txt | 見事に他の画像にも、同様の虫が映り込んでいますね fem_yuk_00603.txt | ほら、真琴こっちに来てください。私が見てあげますからね fem_yuk_00604.txt | 少しだけ赤く腫れていますね。かゆみ等はありませんか? fem_yuk_00605.txt | あの程度の小さな腫れでは、さすがに難しいです fem_yuk_00606.txt | 今日の朝、いつものようにお腹を出して降りてきて、ポリポリ掻いてたじゃないですか fem_yuk_00607.txt | はい。一晩あれば、可能かと思われます fem_yuk_00608.txt | 調査の結果ですが、件の虫は既知のものではありませんでした fem_yuk_00609.txt | ですので、現在はネモさんの方に、件の虫に関して意見を求めている状況です fem_yuk_00610.txt | 恐らくは何者かによって生み出された存在であり、自然界のものではないと思います fem_yuk_00611.txt | そこに関しては、問題ありません。私がしっかりとお願いをしましたから fem_yuk_00612.txt | それに加えて、もしもネモさんが作ったのなら、もっと事態を面白おかしくかき回すはずです fem_yuk_00613.txt | ええ、私もそう思います。もちろん根拠はありませんが、ナツの言う通りミッシングリンクが存在するはずです fem_yuk_00614.txt | と言いますと…あっ、なるほど。了解しました fem_yuk_00615.txt | ええ、シモーネさんは相変わらずですね fem_yuk_00616.txt | 何が笑えるくらい面白いのか、是非教えてもらえますか? fem_yuk_00617.txt | シモーネさん。最後まで話を聞きましょうね? fem_yuk_00618.txt | はい。問題ありません、お任せください fem_yuk_00619.txt | 今から、500年程度前と考えていただければ、よろしいかと思います。プラスマイナスの誤差は、10年といったところですね fem_yuk_00620.txt | これは、真琴のお店の来店者の名簿ですよね?私やナツの名前もある fem_yuk_00621.txt | ちょっと待ってください、ここに書いてある顧客の名前って fem_yuk_00622.txt | ネモさん。ご足労かけます fem_yuk_00623.txt | 期待してますね fem_yuk_00624.txt | 私は、そんなナツが大好きです fem_yuk_00625.txt | ということは、ナツのように魔法で飛んでいるということですか fem_yuk_00626.txt | ええ、私は見たことはないのですが、この街に来たばかりの頃はよく飛んでいたそうです fem_yuk_00627.txt | そうですよね。となると…この魔法生物の目的は、記憶を奪うことなのでしょうか? fem_yuk_00628.txt | どうしてと言われましても、きっとこのルアンという錬金術師は、稀代の大悪党なんですよね? fem_yuk_00629.txt | はぁ…そんな人に錬金術を教えるなんて、正気なのですか?間違いなくネモさんが、錬金術を教えたことで被害が拡大したはずですよ fem_yuk_00630.txt | しかし…どうして、その様なことが分かったのですか?ルアンという者とは疎遠だったのでは? fem_yuk_00631.txt | 弟子は師匠に似ると言いますからね。ネモさんが、ルアン以前に、同様のことをしていても不思議ではありません fem_yuk_00632.txt | では、標的となりえる人物を街に設置されている監視カメラで追跡する事にしましょう fem_yuk_00633.txt | こちら本部。了解しました fem_yuk_00634.txt | 本部了解。場所は東7番通り、28丁目。私も直ぐに向かいます fem_yuk_00636.txt | お兄様、ダリアさん!対象は10時の方向、距離五メートルです! fem_yuk_00637.txt | お兄様、まずいです。このままだと fem_yuk_00639.txt | では、その仮定で迎撃することにしましょう fem_yuk_00640.txt | ええ、それが良いかと思います。最後の最後で、一当てすればこちらの勝ちですから fem_yuk_00643.txt | あれ…?私は、一体…何を…? fem_yuk_00644.txt | あの…そこにいらっしゃる方々は、何かご存知ありませんか? fem_yuk_00646.txt | 真琴…私のこと、覚えていますか? fem_yuk_00647.txt | 良かった…あっ、ダリアさんとお兄様も大丈夫ですか? fem_yuk_00648.txt | はい、そうです…ねって fem_yuk_00649.txt | い、いえ…お兄様はそのままで。他の方は、ちょっとこっちに来てもらえますか? fem_yuk_00650.txt | 大丈夫、だと思います fem_yuk_00651.txt | 真琴、もっと胸を張ってください。私達は最初から最後まで、貴女に頼り切りだったんですから fem_yuk_00652.txt | 私の名前は常盤木雪と申します。よろしくお願いしますね、真琴 fem_yuk_00653.txt | そう言えば、来月に市長選挙があるそうですね fem_yuk_00654.txt | 果たしてそれで良いのでしょうか?健全な民主主義とは、健全な議論と健全な選挙によって確保されるものなのでは? fem_yuk_00655.txt | え?私がですか? fem_yuk_00656.txt | 幸福が義務って、メチャクチャなことを言ってますね。市民を幸福にする義務があるのは、市長の方なのに fem_yuk_00657.txt | あのですね…楽しそうに笑いつつ言わないでください fem_yuk_00658.txt | 赤ちゃんを脅迫する人なんて、初めて見ました fem_yuk_00659.txt | えっと…その、アスマザさんは連続37期当選中なのですよね? fem_yuk_00660.txt | その37回の選挙は全て無投票での当選とお聞きしましたが fem_yuk_00661.txt | なるほど…立候補は諸事情でできない方々の不満を吸い上げる意味があるのですね。その結果を知ることで、襟を正す意味があると fem_yuk_00662.txt | そうですね…7割といったところでしょうか? fem_yuk_00663.txt | なっ!?そんな信任率なんて、独裁政権でしかあり得ない数字ですよ。不正選挙じゃないですか fem_yuk_00664.txt | 我が祖国は健全な民主主義です! fem_yuk_00665.txt | しかし…そもそも、37期連続とは…ずっと気になっていましたが、アスマザさんは何者なのですか? fem_yuk_00666.txt | は?竜って…ドラゴンですか? fem_yuk_00667.txt | ちょっと待ってください。竜って伝説上の生き物ですよね?実在するのですか? fem_yuk_00668.txt | い、いえ…そう言われると信じざるを得ないのですが…まさか、竜が実在して、こんな人だなんて fem_yuk_00669.txt | はぁ…それなら、我が国で敬愛されるレグントという竜も実在していたのかもしれませんね fem_yuk_00671.txt | そ、そうです。神話にはそのように記述されていました fem_yuk_00672.txt | そ、それは fem_yuk_00673.txt | お兄様…アスマザさんの話は、どこまで信用すれば良いのですか? fem_yuk_00674.txt | つまり、どういうことですか? fem_yuk_00675.txt | あっ、はい!ちょっと待っててくださいね fem_yuk_00676.txt | ダメですよ。ナツはあなた方の年上なのですから、ナツさんか店員さんと呼ばないと fem_yuk_00677.txt | は?私は先ほど何と言いました? fem_yuk_00678.txt | では、順番に注文を持ってまいりますので fem_yuk_00679.txt | ふふっ、子供には優しく真摯に語り掛ければ、必ず応えてくれるのですよ fem_yuk_00680.txt | 保育士さんですか。考えたこともありませんでしたが、素敵なお仕事ですよね fem_yuk_00681.txt | はい、分かりました。そのように伝えます fem_yuk_00682.txt | はい、お疲れ様でした fem_yuk_00683.txt | 私も降ります fem_yuk_00684.txt | ナツが本格的なギャンブルに手を出さないように気をつけましょうね fem_yuk_00685.txt | 本当に性格が悪いですね…少しくらいナツに花を持たせれば良いのに fem_yuk_00686.txt | そうです。次こそは、お兄様を沈めてしまいましょう fem_yuk_00687.txt | それってあれですよね?数ある緊急事態の中でも、一番マズいやつですよね? fem_yuk_00688.txt | それ以上、といいますと? fem_yuk_00689.txt | それは…しばらくは外出しない方が良いかもしれませんね fem_yuk_00690.txt | あの…ちなみに、以前も同じようなことはあったのですか? fem_yuk_00691.txt | まあ、私としましては静かで心地よいという側面もありますが fem_yuk_00692.txt | そうでしょうね…そのうち、いつも以上に激しい抗争が起こりそうです fem_yuk_00693.txt | ナツが朝のニュースを見れるとでも? fem_yuk_00694.txt | 本当に困りますよね。昨夜、お兄様が生活に影響が出るとは言ってましたが、ここまでとは fem_yuk_00695.txt | それって、前にナツが食べたいって、お兄様にせがんでましたよね? fem_yuk_00696.txt | なんとなく、ナツとお兄様が兄妹のように見えたので fem_yuk_00697.txt | そう、ですか fem_yuk_00698.txt | いえ、そうではありません。ナツがお兄様の妹ならば、私にとっても妹になるのかなと fem_yuk_00699.txt | そう考えると…何だか不思議な気がして fem_yuk_00700.txt | そういうことはですね…もう少しオブラートに包むのが、兄というものなのでは? fem_yuk_00701.txt | そんな適当って fem_yuk_00702.txt | それは、そうかもしれませんが。それでも、ナツ達と適当に付き合うというのは fem_yuk_00703.txt | 私達が、そういう関係になれると? fem_yuk_00704.txt | はぁ…お兄様が、ここまで放任主義だったなんて fem_yuk_00705.txt | はいはい。今行きますからね fem_yuk_00706.txt | 経験者からのご忠告、しかと受け止めました fem_yuk_00707.txt | 妹だからこそ、直球なのですよ fem_yuk_00708.txt | お菓子作りは初めてでしたが、意外に楽しいものですね fem_yuk_00709.txt | わ、私も…役に立ったんですからね fem_yuk_00710.txt | イチゴに、キウイ、オレンジ、ブドウ…一体、今日開店していたら、何を作るつもりだったのですか? fem_yuk_00711.txt | 少なくとも、私にはできそうにないですね fem_yuk_00712.txt | 何でも長くすれば良いというわけでは fem_yuk_00713.txt | ずっと思ってるんですけど、ナツと真琴ってネーミングセンスが同じですよね fem_yuk_00714.txt | では、その間に私はお茶を用意しますね fem_yuk_00715.txt | え?ダリアさんってクラブの歌手ですよね?月給制じゃないんですか? fem_yuk_00716.txt | そうでしたか。何だかそっちの方が、プロっていう感じがしますね fem_yuk_00717.txt | 私には検討もつきませんね fem_yuk_00718.txt | 想像していた額とは、桁自体が違いました fem_yuk_00719.txt | すごいマンションですか?真琴が言うくらいですから、相当なんでしょうね fem_yuk_00720.txt | なっ!?ちゃんと私も手伝ったんですよ? fem_yuk_00721.txt | いつか…ギャフンと言わせてみせるんですから fem_yuk_00722.txt | っ〜!どうしてダリアさんは、いつもそういうことをー fem_yuk_00723.txt | はぁ…ダリアさんの相手をしていて、疲れました fem_yuk_00724.txt | あー、もう。ほら、二人とも、ほっぺたに生クリームがついてますよ fem_yuk_00725.txt | もしかすると、犯人が捕まったのかもしれませんよ? fem_yuk_00726.txt | ああ、なるほど。そうなんですか、一つ勉強になりましたね fem_yuk_00727.txt | もしかして…全市民戦闘令の発令でしょうか? fem_yuk_00728.txt | 食料品を買うのにも苦労してきましたね。それに、カグヤも一層騒がしくなっていますし fem_yuk_00729.txt | あれよあれよという間に、抗争が飛び火して fem_yuk_00730.txt | 増山さんの遺体が発見されてからは、本当にブレーキの利かない車みたいでしたね fem_yuk_00731.txt | ええ、今ではアスマザさんとシモーネさんの衝突はほとんどなく、全く関係のない組織同士の抗争が激化していますからね fem_yuk_00732.txt | このままだと、本当に fem_yuk_00733.txt | きゃっ! fem_yuk_00734.txt | はい、どうぞ fem_yuk_00735.txt | お知り合いですか? fem_yuk_00736.txt | お気になさらず。それで、私達が襲われる理由に心当たりは? fem_yuk_00737.txt | もしかして、それをぶん捕りに来たとでも思われたのでしょうか? fem_yuk_00738.txt | となると、他の経路で最も早いのは fem_yuk_00739.txt | 西8番街を突っ切って、その後市道4号線に出るのが良いかと思います fem_yuk_00740.txt | 大丈夫です。カグヤに来てから体力が、かなりついたんですよ? fem_yuk_00741.txt | えっと、それは置いていかないんですか? fem_yuk_00745.txt | お兄様を信じないわけではありませんが、そんな簡単に fem_yuk_00746.txt | いえ、なんでもありません fem_yuk_00747.txt | あの記憶は、真琴の一件で吸い取られたままなので fem_yuk_00748.txt | あの、そう言えば…お兄様ってバイクを運転できるんですか? fem_yuk_00750.txt | うわわわわっ、ぶつかるぶつかりますよ!? fem_yuk_00751.txt | ぶ、ブブブ、ブレーキ!ブレーキです! fem_yuk_00752.txt | はぁ…死ぬかと思いました fem_yuk_00754.txt | なくて良いですからーーー! fem_yuk_00755.txt | あー…死ぬかと思いました fem_yuk_00756.txt | 楽しくなんてありません。銃で撃たれて、追いかけられて、大変でしたよ fem_yuk_00757.txt | ううぅ…ツーリングって、もっとこう…ロマンチックというか、雰囲気があるというか fem_yuk_00758.txt | でも、お兄様バイク、持ってませんよね? fem_yuk_00759.txt | 盗品をさらに盗んだだけじゃないですか!? fem_yuk_00760.txt | そ、それは…そう、ですけど fem_yuk_00761.txt | でも…この風は気持ち良いですね fem_yuk_00763.txt | お兄様が近くにいると、何だか安心するので fem_yuk_00764.txt | もうっ、どうしてお兄様は、そんなことを言うんですか。あっ、ナツ達には秘密ですよ?私が叫んだことは fem_yuk_00765.txt | その表現は非常に奇妙ですが、不思議と納得できてしまいますね fem_yuk_00766.txt | ところで、私達はどう動くべきでしょうか? fem_yuk_00767.txt | アスマザさんは、なんと仰ってました? fem_yuk_00768.txt | 来客、ですか。承りましたが、どうせ一方的に話すだけだと思いますよ fem_yuk_00769.txt | 私も完全に把握しているわけではありませんが、私達にとって決して悪いことではないと思います fem_yuk_00770.txt | シモーネさん。アスマザさんから聞いたんですか?私達を仲間に引き入れると fem_yuk_00771.txt | それはつまり、私達がいることで、アスマザさんとの全面抗争を避けられるということですか? fem_yuk_00772.txt | もしかして、シモーネさんはシャイブさんと増山さんの殺害事件に、何か違和感を抱いているのですか? fem_yuk_00773.txt | だからこそ、お兄様とダリアさんに口止めをしない、かつ私達三人を残していったのでしょうね fem_yuk_00774.txt | 営業三課は西23番通りから、東に向ってください。そこで営業一課と合流。その後に、安岡組の事務所に訪問してください fem_yuk_00775.txt | 営業三課は、そのフォローに回る形でお願いします fem_yuk_00776.txt | それから、営業四課は村山工業さんへクレームをお届けにいってください fem_yuk_00777.txt | ああ、ちょっとそこの方、よろしいですか? fem_yuk_00778.txt | 先程、営業の電話をいただいた山中工業さんは、もうダメです fem_yuk_00779.txt | 電話がかかってこないように着信拒否を。まあ、それも三日程度でしょうが fem_yuk_00780.txt | 真琴、ちょっと代わってください fem_yuk_00781.txt | お電話代わりました。弊社の社員を派遣して欲しいとのことで? fem_yuk_00782.txt | まずは、お名前をお聞かせ願えますか?はい、横町工業さんですね? fem_yuk_00783.txt | なるほど。30人派遣して欲しいと。一人あたま30万で fem_yuk_00784.txt | 申し訳ありません。現在弊社では、50万以下では社員を派遣することはできなくなっています fem_yuk_00785.txt | は?一昨日は30万だった?お客様もご存知かと思いますが、情勢は日々変化していますので fem_yuk_00786.txt | は?だからなんだ?言った値段で派遣しろ? fem_yuk_00787.txt | なるほど…そうですか。分かりました。そちらに弊社の営業を回します。交渉はそちらの者にお願いいたします fem_yuk_00788.txt | 営業8課の方々を横町工業に派遣してください。ええ、しっかりと交渉をしてきてくださいね fem_yuk_00789.txt | 二度と、面白いことを言ってこないように fem_yuk_00790.txt | いいえ、大したことはありませんよ。それよりも、真琴の配置を変えてもらうように、シモーネさんにお願いしてきますね fem_yuk_00791.txt | そうですか。では、何かあったら遠慮なく言ってくださいね。お手伝いしますから fem_yuk_00792.txt | なるほど…ダリアさんがそんなことを fem_yuk_00793.txt | そうですね。お兄様とダリアさんの考えには、納得できる部分が多々あります fem_yuk_00794.txt | しかし、具体的に誰が、という観点ではお役に立てる考えを述べられないと思います fem_yuk_00795.txt | 今日はカチコミが二件あって、真琴が大活躍でした。ナツの電話応対は評判が良いらしくて、指名を受けるほどになっています fem_yuk_00796.txt | 私ですか?二人に比べれば、大したことはないですよ。ただ、人の配置をしているだけですし fem_yuk_00797.txt | 謙遜ですか? fem_yuk_00798.txt | もう…くすぐったいですよ fem_yuk_00799.txt | もう、子供じゃないんですから。泣き虫な私じゃないんですよ fem_yuk_00800.txt | いいえ。頑張った妹を褒めるのは、兄の勤めではないでしょうか? fem_yuk_00801.txt | はい、ありがとうございます fem_yuk_00803.txt | そういうわけじゃなくてですね fem_yuk_00804.txt | あの…ご褒美の先払いってできますか fem_yuk_00805.txt | ふふっ、この分まで頑張りますね fem_yuk_00806.txt | お兄様が怒られないように、気をつけますね fem_yuk_00807.txt | ええ、微力ながら全力を尽くします。あっ、私の方でも件の事件を調べてみましょうか? fem_yuk_00808.txt | はい。精一杯頑張りますね! fem_yuk_00809.txt | ということですので、お兄様とダリアさんに協力したいと思うのですがいかがでしょうか? fem_yuk_00810.txt | ふふっ、そうですね。なにせ、ここには名探偵の娘がいるのですし fem_yuk_00811.txt | はい。そして、カグヤでも有名な名探偵ですら、そのような基本を大事にしているということですね fem_yuk_00812.txt | それはもちろん、最初に殺害されたシャイブさんの方ですよね? fem_yuk_00813.txt | お兄様…申し訳ありません fem_yuk_00814.txt | 私は大丈夫です。それより、ナツと真琴は無事、ですか? fem_yuk_00815.txt | ふふっ、分かりました。信じて待っていますね fem_yuk_00816.txt | 妹冥利に尽きますね fem_yuk_00817.txt | 彼らの要求は仲間の釈放、身代金、それから逃走手段。予想通りではあるけれど fem_yuk_00818.txt | 怯える必要がありますか?絶対に助かるのに fem_yuk_00819.txt | 思想と友人に対する信頼は別のものでは? fem_yuk_00820.txt | 思うところですか…そうですね、皆に迷惑をかけたことでしょうか fem_yuk_00821.txt | それが嬉しいと思う私は、きっと悪い子なのでしょうね fem_yuk_00822.txt | ああ、ど、どうしよう…お兄様…お兄様! fem_yuk_00823.txt | どうして、皆と一緒に逃げなかったんですか!?どうして、私を庇ったんですか!? fem_yuk_00824.txt | そういう問題じゃないです! fem_yuk_00825.txt | あ、当たり前ですよ!絶対に、無事なはずです fem_yuk_00826.txt | そんなの…お兄様のせいじゃないですよ fem_yuk_00827.txt | こんな怪我…私にはどうしようも fem_yuk_00828.txt | ごめんなさい…魔法具にもデータがないのです fem_yuk_00829.txt | お酒…ですか? fem_yuk_00830.txt | 度数67パーセントのものなら fem_yuk_00831.txt | 良いのですか?抜くと出血が酷くなる可能性が fem_yuk_00832.txt | でも、救助を待てば fem_yuk_00833.txt | 分かり…ました fem_yuk_00834.txt | お兄様…これで傷口を fem_yuk_00835.txt | 残念ながら、私も同じです fem_yuk_00836.txt | でも…出口なんて見当も fem_yuk_00837.txt | はい、正規の地図なら fem_yuk_00838.txt | 34号線と…同じルートです fem_yuk_00839.txt | カグヤの市庁舎…ですね fem_yuk_00840.txt | そ、それじゃあ、このまま西にいけば fem_yuk_00841.txt | 分かりました。では、このまま西へ向かいましょう fem_yuk_00842.txt | 気にしないでください…支えあうのが家族ですから fem_yuk_00843.txt | もちろんです。でも、ちゃんと話を聞いてくれないとダメなんですからね fem_yuk_00844.txt | はい、覚えています fem_yuk_00845.txt | 笑えないですよ…本当に fem_yuk_00846.txt | それに、あの時の私とは…違いますから fem_yuk_00847.txt | 今度は…私が、お兄様を助けるんです。あの時の、お兄様みたいになるんですから fem_yuk_00848.txt | はい。あの時もお兄様は、私を庇って怪我をしましたよね fem_yuk_00849.txt | ダメです。その話は聞けません fem_yuk_00850.txt | だからです。絶対に、その先は言わせませんから。助けて、みせますから! fem_yuk_00852.txt | 何を言ってるんですか!諦めないでください! fem_yuk_00854.txt | お兄様…何か話してくださいよ fem_yuk_00855.txt | 強くなったんです。お兄様に会うために fem_yuk_00856.txt | いなくなったお兄様を探すため…お兄様に会うために、強くなったんです! fem_yuk_00857.txt | だから、泣かないんです!もう…弱いから置いていかれるのは、いやなんです! fem_yuk_00858.txt | そんなの関係ありません。もう、絶対にお兄様から離れないように、一緒にいれるように、そのために…強くなろうと決めたんです! fem_yuk_00859.txt | ふざけないでください!本当に怒りますよ! fem_yuk_00860.txt | いつの話をしてるんですか。もう子供じゃないって、何度言えば fem_yuk_00861.txt | いいえ、全然分かってません! fem_yuk_00862.txt | さっきもそうじゃないですか!自分を置いていけなんて! fem_yuk_00863.txt | それは私が、守るべき相手だと思ってるからです! fem_yuk_00864.txt | それなら…それなら、お兄様は…お兄様じゃなくて良いです! fem_yuk_00865.txt | 私が隣で歩くのを許してくれるなら…それなら…私は、貴方の妹でなくても良いんです…! fem_yuk_00866.txt | どうして、分かってくれないんですか…? fem_yuk_00867.txt | こんなにも…思ってるのに。貴方の隣にいたいって fem_yuk_00868.txt | 常盤木司の妹だから、隣にいたいなんて、思ってないんですから! fem_yuk_00869.txt | お兄様?ダメです!しっかりしてください!私の言葉に答えてください! fem_yuk_00870.txt | 後少しですからね。もう少しだけ、頑張ってくださいね fem_yuk_00871.txt | ここから出たら、しばらくはお仕事を休まないとダメですよ fem_yuk_00872.txt | あっ、でも私とナツでやってみても良いですか? fem_yuk_00873.txt | 壊しませんよ。絶対に。あそこは、私達の家なんですから fem_yuk_00874.txt | 着いた…着きましたよ、お兄様! fem_yuk_00875.txt | この扉を開ければ…市庁舎に fem_yuk_00877.txt | 無理なんかじゃありません!絶対に、開くはずなんですから!っ〜! fem_yuk_00878.txt | まだ…まだいける。動け、動け、動け動けええええええええぇ! fem_yuk_00879.txt | 助けるんだから!お兄様を、私の大事な人を、助けるんだ! fem_yuk_00881.txt | 開けえええええええええぇぇっ! fem_yuk_00882.txt | 開いた…開きました!お兄様!おにい…さま? fem_yuk_00883.txt | はい。って…5番テーブルはホットドッグではなく、ハムサンドだったはずですが fem_yuk_00884.txt | はい、お任せください fem_yuk_00885.txt | きゃああっ! fem_yuk_00886.txt | はいぃ…なんとか fem_yuk_00887.txt | あっ、お兄様は休んでいてくださいね。お医者様からは、後四日は安静にするよう言われてますので fem_yuk_00888.txt | わっ、とととっ fem_yuk_00889.txt | あ、ありがとうございます fem_yuk_00890.txt | あ、あの…もう大丈夫ですから fem_yuk_00891.txt | え?お、お兄様? fem_yuk_00892.txt | ダメですよ、無理しちゃ fem_yuk_00893.txt | まーーったく、問題ありません! fem_yuk_00894.txt | え?あっ…な、なんか煙が fem_yuk_00895.txt | 真琴…恥ずかしいなら、言わなくても良いのに fem_yuk_00896.txt | が、がに股って、そんなことしてませんよ fem_yuk_00897.txt | お兄様…その写真は今すぐに消してください fem_yuk_00898.txt | ていっ fem_yuk_00899.txt | はい、やりました! fem_yuk_00900.txt | あの二人に、忙しいと言う概念があるのかは怪しいですけど fem_yuk_00901.txt | 真琴の場合は、仕事が仕事ですからね fem_yuk_00902.txt | すごいですね…ぼけーって口にして、本当にぼけーってしている人なんて初めて見ました fem_yuk_00903.txt | そう言えば…最近、お菓子の量も減っている気がします fem_yuk_00904.txt | 確かに、低血糖にはそういう症状がありますね。注意力散漫、意識の混乱…ナツの症状に合致するかもしれません fem_yuk_00905.txt | いいえ、そんなことありませんよ?いつも通り…いいえ、むしろ痩せたんじゃないでしょうか fem_yuk_00906.txt | ええ、カグヤに嵐が吹く前触れかもしれません fem_yuk_00907.txt | お、お兄様!そんなことしてるんですか!?ど、どうしてくれるんですか!?私の体重がマズいことになってるじゃないですか!? fem_yuk_00908.txt | そうです。ちゃんと謝ってください fem_yuk_00909.txt | おかしいと思いませんか?あのナツがお菓子を断り、あまつさえ体重が落ちてるんですよ? fem_yuk_00910.txt | ということは、その封筒に何らかの魔法効果が fem_yuk_00911.txt | お兄様、もったいぶらずに教えてください fem_yuk_00912.txt | そ、そうですね…噂に聞くナツの両親ならば、ここにいることくらい調べられそうですし fem_yuk_00913.txt | 同居している間柄なのに、それはないと思います。お兄様は、保護者で雇用主なんですよ? fem_yuk_00914.txt | はい。私もそう思ったところです。お兄様なら、きっと悩んでいるナツに手を差し伸べるはずです fem_yuk_00915.txt | それなら fem_yuk_00916.txt | ええ…お兄様の言う通りですね。ちょっと私も焦っていたようです fem_yuk_00917.txt | ゆっくりで良いですから、ナツの言葉で聞かせてください fem_yuk_00918.txt | ナツ…私は、あなたの決断を…友人として誇りに思います fem_yuk_00919.txt | 戻ってくるまでは…アメリアを潰さないように頑張りますね fem_yuk_00920.txt | ぐすっ、そうですよ…我慢していた私が…えぐっ、馬鹿みたいじゃないですか fem_yuk_00921.txt | 私も…です…ひぐっ、離れていても…友達ですから fem_yuk_00922.txt | 前にも言った気がしますけれど、恥ずかしいなら言わなくて良いんですよ fem_yuk_00923.txt | そうですよ。からかうのは、止めてください fem_yuk_00924.txt | とても食欲をそそられますね fem_yuk_00925.txt | 私としては、生クリームチョコバナナと生クリームチョコイチゴで迷うところですね fem_yuk_00926.txt | そこは…シェアすれば良いと言うところでは? fem_yuk_00927.txt | 今日って、そんなにアグレッシブな思い出作りをする予定でしたっけ fem_yuk_00928.txt | 本当です…夜のカグヤって、こんなに綺麗なんですね fem_yuk_00929.txt | あの…もしかして、これって fem_yuk_00930.txt | ううぅ…何だか、すごい敗北感が fem_yuk_00931.txt | 今の短い台詞で、私の心はボロボロになりました fem_yuk_00932.txt | 天文学者が激怒しそうな台詞ですね fem_yuk_00933.txt | となると、ダリアさんが第一候補ですね fem_yuk_00935.txt | えっと…もしかしなくても、お兄様を fem_yuk_00936.txt | 私としては…何とも言いがたいですね fem_yuk_00937.txt | えっと、妹としては非常に生々しくて言葉が見つからないのですが fem_yuk_00938.txt | それでも友人としては、ナツが本気なら応援したいと思っています fem_yuk_00939.txt | それって…自分のことなんじゃ fem_yuk_00940.txt | はい、しばらくお待ちくださいね fem_yuk_00941.txt | はい、コーヒーとオレンジジュースお待たせしました fem_yuk_00942.txt | 率直に言いますと、新しい人と上手くやれるとは思えません fem_yuk_00943.txt | アメリア以外なら、ダリアさんの言う通りですね。ここだけは、私にとって特別な場所ですから fem_yuk_00944.txt | もちろん、真琴とダリアさんなら話は別ですよ。でも、それ以外の人だと無理だと思います fem_yuk_00945.txt | 絶対に…ナツを重ねちゃいますから fem_yuk_00946.txt | 気にしないでください…自分でも分かっていますから fem_yuk_00947.txt | はい、任せてください!ナツにもアメリアを守るって約束しましたから! fem_yuk_00948.txt | じ、じじじじ、地震ですっ!み、みみみみ、みなさん、落ち着いてテーブルの下に隠れてくださいーー! fem_yuk_00949.txt | ナ、ナツ、こっちです!ここに避難してください! fem_yuk_00950.txt | み、みみみ、皆さん!まずは落ち着いてください!そ、そそ、そうだ!津波、津波がきます!高台に避難しないと! fem_yuk_00951.txt | そうですよ、お兄様。まずは避難しないと。津波が来るんですよ!? fem_yuk_00952.txt | 私も同じです。久々だったので、我を失いました fem_yuk_00953.txt | え?何か仰いましたか? fem_yuk_00954.txt | おかしいですか? fem_yuk_00955.txt | もちろんです。断層が急激にずれることで fem_yuk_00956.txt | カグヤって…そもそも、浮遊している大きな岩みたいなものですよね。断層なんてありませんでした fem_yuk_00957.txt | さあ、検討もつきません。何が原因だったのですか? fem_yuk_00958.txt | そ、それじゃあ…今回も? fem_yuk_00959.txt | そうですね。とは言っても、慣れるものではないですけれど fem_yuk_00960.txt | そうでしたか。でも、残念ですね…明日はナツが出発するまで、楽しく過ごしたかったのですが fem_yuk_00961.txt | あの…アスマザさん。何かあったのですか? fem_yuk_00962.txt | そんなこと、ありませんよ。居場所はまた作れば良いんです。今度は、みんなで一緒に作りましょう fem_yuk_00963.txt | ええ、そうですね。私もナツが近くにいた方が安心できます fem_yuk_00964.txt | あら?そう言えば、アスマザさんの姿が見えませんね fem_yuk_00965.txt | そうですか。では、シモーネさんにお聞きします fem_yuk_00966.txt | そうではなく…アスマザさんは、今も市長なのですか? fem_yuk_00967.txt | それが最後の責務と言うのも、カグヤらしいかもしれませんね fem_yuk_00968.txt | そう言えば、この飛行艇はナツの実家がある街の近くを通るそうですね fem_yuk_00969.txt | あ、あれ?ちょっと待ってください…私達、今の今まで奇妙なくらいに、ナツのことを無視した会話をしてませんでした? fem_yuk_00970.txt | まるで、あの時みたいです fem_yuk_00971.txt | お兄様、一旦戻りましょう!このままナツを置いていくわけにはいきません! fem_yuk_00972.txt | ナツが消えたタイミングを鑑みると、それ以外にないですよね fem_yuk_00973.txt | 途中で問題にぶつかって、絶賛混乱中ってところでしょうね。多分、いつものように泣きそうになってると思います fem_yuk_00974.txt | とは言っても、ナツですからね。思い立つというか直感に従って、暴走するくせがありますから fem_yuk_00975.txt | 今回は、両方で合わせ技一本ですよね fem_yuk_00976.txt | どんな時でも、私達を信頼するって約束してくれますか? fem_yuk_00978.txt | スピーカーとのリンク確認…効果範囲の固定完了しました。標的にも動きはありません。いつでも、いけます fem_yuk_00979.txt | 全対象の無力化を確認。さて、魔力の回収に行きましょうか fem_yuk_00980.txt | え?あ、そんなつもりじゃないんですよ?ダリアさんの歌をばっちりフォローできて嬉しかったと言いますか fem_yuk_00981.txt | す、すみません fem_yuk_00982.txt | とはいっても…私も疲れました fem_yuk_00983.txt | 多分今頃は、泣いてるでしょうし fem_yuk_00984.txt | はぁ…やっぱり、最後までそうなるんですね fem_yuk_00985.txt | シモーネさん。黙っててください fem_yuk_00986.txt | 大丈夫ですよ。お兄様とナツなんですから。きっと、何か助かる方法を見つけているはずです fem_yuk_00987.txt | それじゃあ、シモーネさん…行きましょうね fem_yuk_00988.txt | え?そ、そうですね…はぁ、まさか人生で刑務所に収監されるなんて思いませんでした fem_yuk_00989.txt | 普通のお姫様というか、普通の人間なら入りませんよ fem_yuk_00990.txt | 楽しむようなものではありませんよ。色々と不便でしたし fem_yuk_00991.txt | とりあえず、二度と刑務所は行きたくないですね。ご飯は美味しくないですし、部屋も狭いですし fem_yuk_00992.txt | あっ、でもナツが懲罰房に行ったときは、一人部屋でしたが fem_yuk_00993.txt | あの、ナツ…念のために聞きますが、私は? fem_yuk_00994.txt | まさか、そんなはずありませんよ。ちゃんとナツのことは心配してましたから。ね、お兄様? fem_yuk_00995.txt | はい、もちろんです fem_yuk_00996.txt | いいえ、そんなことありませんよ。そういった疑念を抱かせた、私にも問題がありました fem_yuk_00997.txt | そう言えば…お兄様は刑務所に入ったことはあるのですか? fem_yuk_00998.txt | あれ?でも、以前お兄様が傷害で検挙された時のマグショットを見ましたが fem_yuk_00999.txt | それって…絶対に示談とは言わないと思います。むしろ、新たな犯罪が発生してるのでは fem_yuk_01000.txt | ご馳走様です fem_yuk_01001.txt | ええ、刑務所に入っていただけですから fem_yuk_01002.txt | 大丈夫ですよ、夢ではありませんから fem_yuk_01003.txt | なにも、そこまで迫真の声で言わなくても fem_yuk_01004.txt | このパフェがナツの夢なのですか? fem_yuk_01005.txt | へぇ…そうですか fem_yuk_01006.txt | あれ?でも、その後にナツに作ってあげれば良かったのでは? fem_yuk_01007.txt | そ、そうでしたか fem_yuk_01008.txt | いただきます fem_yuk_01010.txt | これは…すごいですね fem_yuk_01011.txt | 昨夜遅くまで何をしているのかと思えば、それを作ってたんですね? fem_yuk_01012.txt | でも、そんなに甘いものばっかり食べてたら、太っちゃいそうですね fem_yuk_01014.txt | ですけど、少し運動しないといけませんね fem_yuk_01015.txt | 間違いなく、好物の分だけあるんでしょうね fem_yuk_01016.txt | 本当に美味しかったです…それでも、やはりカロリーが fem_yuk_01017.txt | ナツの言いたいことは何となく分かるんですけど、同じくらいに何となく嫌な予感もするんですよね fem_yuk_01018.txt | 集合とは…瞬間移動みたいな形ですか? fem_yuk_01019.txt | あの、お兄様…ナツが言う魔法って実は fem_yuk_01020.txt | その前に、自分の魔法を信頼してくださいよ fem_yuk_01021.txt | 良かった、実験台にならなくて fem_yuk_01022.txt | お兄様がダリアさんに吸い寄せられたように見えましたね fem_yuk_01023.txt | ええ、マジです。ちょっと信じられない光景でした fem_yuk_01024.txt | ええ、効果だけは fem_yuk_01025.txt | 確認しますが…これは、あなたの魔法のせいですよね? fem_yuk_01026.txt | まさか、一生このままとか? fem_yuk_01027.txt | それは最悪の場合にとっておきましょう。あの二人にお願いをすると、逆に面倒なことになりかねませんから fem_yuk_01028.txt | それはちょっと厳しいのでは。せめて、アメリアはランチのみの営業にした方が fem_yuk_01029.txt | 後は、もう一つのお仕事も、しばらくはお休みしないとダメですね fem_yuk_01030.txt | え、ええ…そうですね fem_yuk_01031.txt | なっ!?お、おおお、お兄様はダリアさんにな、何をするおつもりなんですか!? fem_yuk_01032.txt | そ、そそそ、そんなのはダメです!不潔です!不埒です!不純異性交遊です!爛れた性生活です! fem_yuk_01033.txt | そ、それは…!その…えっと…お、おしべと…めしべが…こう、色々と fem_yuk_01034.txt | 〜〜〜〜っ! fem_yuk_01035.txt | だ、ダメ fem_yuk_01036.txt | え…そ、それは…お兄様が、私のベッドに寝るのは…その…色々と fem_yuk_01038.txt | そ、それは fem_yuk_01039.txt | なっ!?お、おおおお兄様はダリアさんにな、何をするつもりなんですか!? fem_yuk_01040.txt | あっ、おはようございます、お兄様、ダリアさん fem_yuk_01041.txt | 気になさらないでください。真琴も手伝ってくれましたし fem_yuk_01042.txt | へぇ…そうですか fem_yuk_01043.txt | へえ、そうですか fem_yuk_01044.txt | いえ、全く。先程、店先でお兄様に香水を振りかけたのを見ていましたから fem_yuk_01045.txt | なっ!?そ、そんなことないです!そう、たまたまです!偶然です! fem_yuk_01046.txt | い、いいえ…どういたしまして fem_yuk_01047.txt | あら?お兄様とダリアさん、いかがなさいました? fem_yuk_01048.txt | 二人とも器用ですからね fem_yuk_01049.txt | そ、そんなことはありません。ただ fem_yuk_01050.txt | ダリアさんが羨ましいな、と fem_yuk_01051.txt | それから…ナツが言うように。ちょっとだけ、ジェラシーです fem_yuk_01052.txt | どっちもです。あっ、これは絶対に秘密ですからね fem_yuk_01053.txt | 真琴、何もそこまで言わなくても fem_yuk_01054.txt | ダリアさん…一応ナツも、昨夜遅くまで調べ物をしていましたから fem_yuk_01055.txt | ふふっ…二人とも仲が良いですね fem_yuk_01056.txt | ほら、やっぱり仲が良いじゃないですか fem_yuk_01057.txt | 二人を見ていると、ダリアさんがお姉さんのように思えてくるほどです fem_yuk_01058.txt | それで…お二人は、ここに来るまでにどこかに遊びに行かれていたのですか? fem_yuk_01059.txt | その時は、わたしがナツのトイレについていきました fem_yuk_01060.txt | ちなみにですが、この後のご予定は? fem_yuk_01061.txt | ええ、一義的にはそうですね fem_yuk_01062.txt | はぁ…この人は fem_yuk_01063.txt | ダリアさん…さっきの言葉は、嘘じゃないですからね fem_yuk_01064.txt | おはようございます。お兄様、ダリアさん fem_yuk_01065.txt | いえ…あの、ダリアさん fem_yuk_01066.txt | お兄様のこと…よろしくお願いします fem_yuk_01067.txt | 自分勝手で意地悪で、子供っぽい人ですが、それでも fem_yuk_01068.txt | お兄様と交際なさってるんですよね? fem_yuk_01069.txt | 私も、今しがた気付いたところです fem_yuk_01070.txt | ふふっ…おめでとうございます、お二人とも fem_yuk_01071.txt | そんな事ありませんよ。ただ fem_yuk_01072.txt | お兄様のことを、一番私がよく知っていたからです fem_yuk_01073.txt | いいえ、お兄様を、よろしくお願いします。もしも、ダリアさんに酷いことをしたら教えてくださいね fem_yuk_01074.txt | 責任を持って教育しますから fem_yuk_01075.txt | 二人を見ていると、ダリアさんがお姉さんのように思えてくるほどです fem_yuk_01076.txt | ダリアさん…さっきの言葉は、嘘じゃないですからね fem_yuk_01078.txt | あのー、私がそんなこと思ってないって分かって言ってますよね? fem_yuk_01080.txt | 二人とも、意外に純情なんですね fem_yuk_01081.txt | いえ、さすがにそこまではいかないと思いますが fem_yuk_01082.txt | し、仕方ないじゃないですか fem_yuk_01083.txt | ナツ…絶対にあとをつけるつもりですよね fem_yuk_01084.txt | 気になりますけれど fem_yuk_01085.txt | そ、そんなことしません! fem_yuk_01086.txt | そう言えるところが、恋人なんでしょうね fem_yuk_01087.txt | はい。気をつけていってらっしゃいませ。お帰りは何時頃でしょうか? fem_yuk_01088.txt | ふふっ、朝帰りでも怒ったりしませんよ? fem_yuk_01089.txt | もちろんです。こんな時でないと、お兄様をからかうなんてできませんから fem_yuk_01090.txt | はい、なんでしょうか? fem_yuk_01091.txt | 随分とファジーな質問ですが、変わっているのは当然では? fem_yuk_01092.txt | もちろん、その変化は好ましいものだと思いますが fem_yuk_01093.txt | お兄様…私は、心からお二人を祝福しています。ですので、気になさる必要はございません fem_yuk_01094.txt | お願いしますね。誰か一人を優先するように変わっていくのは、きっと素晴らしいことだと思いますので fem_yuk_01095.txt | しっ、言ったらダメですからね。真琴が満足そうなんですから fem_yuk_01096.txt | 今日お兄様が、自ら配膳なさったのは初めてです。ふふっ…まさか、気付いてないとは fem_yuk_01097.txt | シモーネさん。少し言葉を選んでくださいね fem_yuk_01098.txt | ええ、そうですね。配置が上手くはまりましたから fem_yuk_01099.txt | はい。今日はナツと一緒に、真琴の家で打ち上げをする予定です fem_yuk_01100.txt | あっ、明日の昼までは帰りませんので fem_yuk_01101.txt | な、なにかあったんですか…? fem_yuk_01102.txt | 真琴…どうして、そうやって無駄に疑われることを言うんですか fem_yuk_01103.txt | まあ、あの二人らしいとは思いますけれど fem_yuk_01104.txt | 少なくとも、ネモさんをどうこうできるのは、アスマザさんとシモーネさんくらいなのでは? fem_yuk_01105.txt | 護衛を受けるお姫様にでもなりたかったと? fem_yuk_01106.txt | ナツ、わがままを言ってはいけませんよ。そもそも、自分が向いていないのは、分かってるのでは? fem_yuk_01107.txt | お兄様…良かった fem_yuk_01108.txt | お兄様…私達は席を外しますね。ナツ、真琴 fem_yuk_01109.txt | それに、今のダリアさんは一人になりたいでしょうし fem_yuk_01110.txt | あの人は必要なときにはどこにいるか分からなくて、会いたくないときに限って現れるんですよね fem_yuk_01111.txt | なんて、と言われましても、普通に電話して留守番電話になったので、伝言を吹き込んだ形です fem_yuk_01112.txt | というか、来るのが早すぎませんか?電話を切ったばかりなのに fem_yuk_01113.txt | あの人の物差しは、おかしいですもんね fem_yuk_01114.txt | お金に汚い相手の方が、よっぽど与しやすいですよね fem_yuk_01115.txt | それはいわゆる、等価交換というものですか? fem_yuk_01117.txt | 格好つけるなら、ダリアさんがいる前じゃないと、意味がありませんよ? fem_yuk_01119.txt | どうして、ネモさんは、あんなに元気なんでしょうか fem_yuk_01120.txt | それだけは、私達にはできませんからね。では、いただきます fem_yuk_01121.txt | ふふっ、三日三晩頑張ったご褒美としては、充分すぎますね fem_yuk_01122.txt | あの…今まで何も言いませんでしたが、本当にそれは手に入るものなのですか? fem_yuk_01123.txt | そう言えば、そうでしたって…魔王がシモーネさんなのは分かります fem_yuk_01124.txt | でも、アスマザさんが竜というのは fem_yuk_01125.txt | あー…いえ、良いです。色々と言いたいですが、カグヤなのですから、仕方ありませんね fem_yuk_01126.txt | 逆鱗がうなじの毛 fem_yuk_01127.txt | それは、どのような理由で? fem_yuk_01128.txt | つまりは、アスマザさんとシモーネさんから、盗んでこないとダメということでしょうか? fem_yuk_01129.txt | 問題は、説明するまで私達が生きていられるかですよね fem_yuk_01130.txt | 角って黙って削ると、痛いのでしょうか? fem_yuk_01131.txt | 具体的に言うと、どれくらいの屈辱なのですか? fem_yuk_01133.txt | よりにもよって、あの二人を本気で怒らせることになりますからね fem_yuk_01134.txt | 何なら、お兄様が降りても良いのですよ? fem_yuk_01135.txt | 問題ありません。アスマザさんの眠りも深いですし、隠匿の魔法も完璧です fem_yuk_01136.txt | はい…分かっています fem_yuk_01137.txt | お兄様、早くっ! fem_yuk_01138.txt | 了解しました fem_yuk_01140.txt | ええ…化け物としか表現できませんね fem_yuk_01141.txt | 歩いてるだけなのに、ビルをどうして飛び越えられるのでしょうか fem_yuk_01142.txt | あ、あの…それがですね fem_yuk_01143.txt | そうですね…きっと、お兄様と同じ考えだと思います fem_yuk_01144.txt | お二人とも…これには事情があるのです fem_yuk_01145.txt | シモーネさんの角を取って来いと言ったのは fem_yuk_01147.txt | 普通なら、自分はそんな依頼などしていないって言うはずですが、相当頭に血が上ってましたしね fem_yuk_01148.txt | それでは、二人が共倒れしたら事情を説明することにしましょう fem_yuk_01149.txt | ええ、公園の被害もネモさんの魔法で、修復されましたし fem_yuk_01150.txt | いいえ、これでもビクビクしてたんですよ fem_yuk_01151.txt | まあ、お兄様が何をするのかは検討がつきますが fem_yuk_01152.txt | ある意味一発勝負ですからね fem_yuk_01153.txt | ダリアさん。事情は理解していますか? fem_yuk_01154.txt | そうですか。それならば、ご自由になさってください fem_yuk_01155.txt | 三人とも、少し黙っていてください fem_yuk_01156.txt | 良かったです…お二人とも fem_yuk_01157.txt | ええ、平穏なのは良いことだと思います。カグヤに来てから、その素晴らしさに気付きました fem_yuk_01158.txt | 眠そうですね、ダリアさん。昨夜もお仕事だったんですか? fem_yuk_01159.txt | でも、ダリアさんなら美容にもお金をかけてそうですよね fem_yuk_01160.txt | 真琴がおかしくなったのって、あの一件が解決してからですよね? fem_yuk_01161.txt | 本人も気付いていないとなると、私達ではどうしようもありませんよね fem_yuk_01162.txt | ダリアさんって、時々すごくオジさん臭くなりますよね fem_yuk_01163.txt | 言ってる意味も分かりませんし、何故そんなに自信満々なんですか? fem_yuk_01164.txt | いいえ、私は大したことなどしてませんよ。今夜の主役は、あくまでもお兄様ですから fem_yuk_01165.txt | お兄様、ダリアさんが酔い始めました。相手を変わってください fem_yuk_01166.txt | ちょ、ちょっと何をしてるんですか!?セクハラはダメですよー。お兄様から離れてくーだーさーいー fem_yuk_01167.txt | そ、そうですけれど、そういうことじゃないんです! fem_yuk_01168.txt | 本当にどうしちゃったんでしょうか fem_yuk_01169.txt | 今日も真琴は、上の空という感じでしたね fem_yuk_01170.txt | そういうわけではなく…ただ、ちょっとだけ憧れるというか、羨ましいというか fem_yuk_01172.txt | ええ、もしも何か話したいことがあれば、いつでも聞きますからね fem_yuk_01173.txt | でも、考えてみると…お兄様が真琴に話しかけたときのリアクションが気になりますよね fem_yuk_01174.txt | ええ…あのリアクションは、お兄様を嫌っているというよりも、思わずといった感じのものでした fem_yuk_01175.txt | えっと…もしかして、それは fem_yuk_01176.txt | でも、それこそ心当たりがないのですよね fem_yuk_01177.txt | でも、それが逆効果になりませんか? fem_yuk_01178.txt | なるほど、一理ありますね。結局、私達は真琴が元気になれば、それで良いわけですし fem_yuk_01179.txt | おはようございます。お兄 fem_yuk_01180.txt | あ、あの…え?あれ?まだ…寝ぼけてるんでしょうか fem_yuk_01181.txt | えっと…その…あの…「小さく」なってます fem_yuk_01182.txt | 国を出た頃の…お兄様と同じくらい fem_yuk_01183.txt | だと…良いですね fem_yuk_01184.txt | お兄様…現実逃避をしないでください fem_yuk_01185.txt | 私が起きたときは、いつものお兄様でした。寝顔もいつも通りでした fem_yuk_01186.txt | 目に入るに決まってるじゃないですか!?私のベッドから部屋を出るときは、お兄様のベッドの脇を通るのですから! fem_yuk_01187.txt | ちなみにですが、その間に何者かが侵入した形跡はありません fem_yuk_01188.txt | ナツですか?でも、動機がないと思いますが fem_yuk_01189.txt | えっと、どうなんでしょう?そういうことは、今まであったのですか? fem_yuk_01190.txt | それでも充分に危ないと思いますが fem_yuk_01191.txt | そうですね…どうしましょうか fem_yuk_01192.txt | あー、もう!我慢できません! fem_yuk_01193.txt | はぁ…小さな、お兄様…可愛いです fem_yuk_01194.txt | あっ…逃げた fem_yuk_01195.txt | え?そ、それは…今のお兄様が可愛くて fem_yuk_01196.txt | だ、だって…別れた頃のお兄様なんですよ?今の私からすると、年下なんですよ!? fem_yuk_01197.txt | そ、それに…私、弟が欲しかったですし fem_yuk_01198.txt | え?あっ、そうですね…困りましたね fem_yuk_01199.txt | さあ、何のことでしょうか? fem_yuk_01200.txt | さすがのナツも、お兄様を見て目を覚ましましたか。あっ、お兄様踏み台がありましたよ fem_yuk_01201.txt | それが原因は不明でして fem_yuk_01202.txt | むぅ…私のときはすぐに逃げ出したくせに fem_yuk_01203.txt | 聞いただけでも、かなり高レベルな魔法のような気がしますね fem_yuk_01204.txt | 古代魔法、ですか? fem_yuk_01205.txt | しかし、そうなるとお兄様を元に戻すのも、難しいのですか? fem_yuk_01206.txt | あったんだけど、どうしました? fem_yuk_01207.txt | 確かに、そうですけど背に腹は代えられないのでは? fem_yuk_01208.txt | 後は、真琴とダリアさんにも連絡しないとだめですね fem_yuk_01209.txt | もしも弟がいたら、こんな感じなんでしょうか fem_yuk_01210.txt | 二人とも、そんな事を言ったらダメですよ。ね、お兄様? fem_yuk_01211.txt | やはり、真琴としては…こう懐かしい感じがしますか? fem_yuk_01212.txt | あっ、お兄様…頬にソースがついてますよ? fem_yuk_01213.txt | 今は、そんな事なさそうですもんね fem_yuk_01214.txt | お兄様。それはどういう意味でしょうか? fem_yuk_01215.txt | ダメですよ、お兄様。ブラックは子供の体に毒ですからね fem_yuk_01216.txt | 大丈夫です。しっかり見張っていますから fem_yuk_01217.txt | むぅ…真琴だけずるいですね fem_yuk_01218.txt | まあ、自業自得な部分はありますが…ここまで真琴を頼られると、少しへこみますね fem_yuk_01219.txt | いえ、それは無理です fem_yuk_01220.txt | お兄様…真琴に抱きしめられてますが、抵抗しないのですか? fem_yuk_01221.txt | それは仕方のないことでは?成長期のようなものですし fem_yuk_01222.txt | ふふっ、そうでもないと思いますけれど? fem_yuk_01223.txt | それは…否定できませんが、それよりも真琴が元に戻ってくれたじゃないですか fem_yuk_01224.txt | そうですが、少なくとも悪いことではないと思いますよ fem_yuk_01225.txt | むしろ真琴は、嬉しそうですしね fem_yuk_01226.txt | ええ、嫉妬するほどですよ? fem_yuk_01227.txt | かもしれませんね。でも、それは不思議ではないと思いますよ? fem_yuk_01228.txt | 気にしすぎですよ。真琴が嫌がってないのが、その証拠では fem_yuk_01229.txt | そんな心配をするなんて、お兄様らしくないですね fem_yuk_01230.txt | 多分、相手が真琴じゃなければ、思わないし言わないはずですよ fem_yuk_01231.txt | ええ、それだけ…お兄様が真琴を大事に思っているからなのだと思います fem_yuk_01232.txt | ちょっとだけ、悔しいですけれど fem_yuk_01233.txt | では、その魔法具の効果が、対象の体を過去に遡及させるというものなのですか? fem_yuk_01234.txt | 他にはないのですか?願った人に常識外れの力を授けるとか fem_yuk_01235.txt | それは…笑えない話ですね fem_yuk_01236.txt | その流れは fem_yuk_01237.txt | でも、その真琴の願いを叶えないと fem_yuk_01238.txt | ということは…真琴の願いを妨害すると私達が認識されたら fem_yuk_01239.txt | お兄様…どうします? fem_yuk_01240.txt | 真琴、私達は怒っているわけじゃないんです fem_yuk_01241.txt | 話してください、真琴。私達も協力しますから fem_yuk_01243.txt | わ、分かりませんよ!何か、怖がらせるようなことを言ったでしょうか fem_yuk_01245.txt | 考えてみると、願い事を聞かせろって…女の子の恥ずかしいことを暴くみたいなものですからね fem_yuk_01246.txt | 真琴の助けを求める声に、手鏡が反応したんでしょうね fem_yuk_01247.txt | はぁ…よりによって、シモーネさんですか fem_yuk_01248.txt | 真琴をお願いします! fem_yuk_01250.txt | なるほど…これが、真琴の本当の願いですか fem_yuk_01251.txt | い、痛いですから、肩を叩かないでくださいナツ fem_yuk_01252.txt | あのー、そろそろ、私達は帰っても良いでしょうか? fem_yuk_01253.txt | では、真琴…お兄様の治療をお願いしますね fem_yuk_01256.txt | では、代表しまして fem_yuk_01257.txt | 真琴を何とかしてください fem_yuk_01258.txt | そう思うなら、なんとかしてくださいよ。他のお客さんが怖がってるんですから fem_yuk_01259.txt | タイムは、二時間三十七分ですか fem_yuk_01260.txt | 目を閉じて、唇を少しだけ尖らせるんですよ?キスを求めてるに決まってるじゃないですか fem_yuk_01261.txt | 乙女心を弄ぶなんて、最低ですね fem_yuk_01262.txt | なんだか、とても人生が空しく思えてきました fem_yuk_01263.txt | 本当にダリアさんは、人の心を上手に抉りますよね fem_yuk_01264.txt | ナツー、そろそろ戻ってきなさーい fem_yuk_01265.txt | お断りします fem_yuk_01266.txt | ダリアさん、余計なことを聞くからダメージを喰らうんですよ fem_yuk_01267.txt | 恥ずかしがらずに、普通に言えば良いのに fem_yuk_01268.txt | 真琴…お兄様のこと、よろしくお願いしますね fem_yuk_01269.txt | お兄様。私の親友を泣かせたら、承知しないんですからね fem_yuk_01270.txt | 真琴…素直に答えなくても良いのに fem_yuk_01271.txt | ナツ…なにも、そんなに鼻息を荒くしなくても fem_yuk_01272.txt | そ、そんなことを fem_yuk_01273.txt | しかし…この前ニュースで見たのですが、そういった事が、ここ最近では普通のようです fem_yuk_01274.txt | それなら、お兄様とデートの約束を、もうされたんですか? fem_yuk_01275.txt | きっと大丈夫ですよ。二人で楽しめば、それだけで成功なんですから fem_yuk_01276.txt | はい。でも、慣れればなんて事ないですよ fem_yuk_01277.txt | そうですね。真琴が幸せそうな限り、この空気は変わらないで良いと思います fem_yuk_01279.txt | ええ、確かに。友達以上恋人未満といった感じのお客様が増えてますね fem_yuk_01280.txt | なるほど。そういう客層が増えているならば、新しくメニューを考案するのはどうでしょうか? fem_yuk_01281.txt | はぁ…全く、この人は fem_yuk_01282.txt | お疲れ様でした、お兄様、真琴 fem_yuk_01283.txt | ええ、友達ができたのは素晴らしいことです fem_yuk_01284.txt | またダリアさんは適当なことを言って fem_yuk_01285.txt | でも、ずっと真琴とは友達になりたかったそうですね? fem_yuk_01286.txt | 仕方ありませんよ。手を繋いでいた恋人が、いきなり攫われたようなものですから fem_yuk_01287.txt | でも、本当に良かったです fem_yuk_01288.txt | その言い方、止めてもらえませんか? fem_yuk_01289.txt | そうですかって…今、子達と言いましたか? fem_yuk_01290.txt | ええ、きっと大丈夫ですよ fem_yuk_01291.txt | 私と真琴は、親友ですよね? fem_yuk_01292.txt | でも、最初は知らない人同士でしたよね? fem_yuk_01293.txt | それは、お兄様も、ダリアさんも、ナツも同じですよね? fem_yuk_01294.txt | でも、今では親友で fem_yuk_01295.txt | お兄様とは、恋人になりましたよね? fem_yuk_01296.txt | ええ、そうです。親友も恋人も、最初は名前すら知らない同士なんですから fem_yuk_01297.txt | きっと、リリィちゃん達とも…親友になれますよ fem_yuk_01298.txt | はい、それで大丈夫ですよ fem_yuk_01299.txt | 自分の趣味の話を少しすれば良いと思います。でも、あまりマニアックな内容は避ける方向で fem_yuk_01300.txt | もしかして、お兄様が何か失礼なことを? fem_yuk_01301.txt | ふふっ、そういうことでしたか。彼氏が他の女の子からカッコ良いと言われたら、紹介にしくいですよね fem_yuk_01302.txt | ええ、準備が無駄になっても納得できます fem_yuk_01303.txt | 真琴と友達のために、特別にケーキを焼いたりしてたんですよ fem_yuk_01304.txt | お待ちしてますね、と言いたいところですが、大丈夫なんですか? fem_yuk_01305.txt | 見事に噛みましたね fem_yuk_01306.txt | まあ、ダリアさんの冗談は、ここまでにして fem_yuk_01307.txt | えっと…その fem_yuk_01308.txt | ちょっと、ダリアさん!? fem_yuk_01309.txt | ええ、楽しみにしてますね fem_yuk_01310.txt | そのためだけに、真琴のお店に来たんですか? fem_yuk_01311.txt | はい。友達になってくださいって、お店まで押しかけて言うものでしょうか? fem_yuk_01312.txt | もちろん、いつも行動を共にしている私達以外の友人がいると知って、行動に移したという可能性はありますが fem_yuk_01313.txt | ちなみにですが、その方のお名前を教えてもらえたりしますか? fem_yuk_01314.txt | 三親等の親戚まで調査しましたが、同様でした fem_yuk_01315.txt | というかセクハラですよ、ダリアさん fem_yuk_01316.txt | そ、そんなことありません!私は、ただお兄様と真琴が…う、上手くやってるかなって fem_yuk_01317.txt | なっ!?そ、それはナツの勘ぐりすぎです! fem_yuk_01318.txt | もしかして、寂しくて電話してきたんじゃないですか? fem_yuk_01319.txt | 相手は武装していますか?人数は? fem_yuk_01320.txt | 全員が…真琴と友達になりたいから、ここに押しかけたって fem_yuk_01321.txt | もう大丈夫ですからね…私達がついてますから fem_yuk_01322.txt | 熱烈なファンって、アイドルじゃないんですから fem_yuk_01323.txt | あー…その予感は当たってます fem_yuk_01324.txt | えっと…113人です fem_yuk_01325.txt | ええ…しかも、さらに向ってくる人が増えてきてますし fem_yuk_01326.txt | 逃げると言っても、どこに逃げます? fem_yuk_01327.txt | それだけは、確かだと思います fem_yuk_01328.txt | 真琴のお店が取り囲まれたのは、一時間ほど前ですね fem_yuk_01329.txt | 座ってください fem_yuk_01330.txt | それで、何をしたんですか? fem_yuk_01331.txt | 権利? fem_yuk_01332.txt | もう一度だけ聞きますよ?何をしたのですか? fem_yuk_01333.txt | なるほど。アスマザさんですか? fem_yuk_01334.txt | では、ネモさんですか? fem_yuk_01335.txt | 分かりました fem_yuk_01336.txt | ネモさんに連絡を fem_yuk_01338.txt | 呼び出してください fem_yuk_01339.txt | 今、すぐ、ここに fem_yuk_01340.txt | 話し合う? fem_yuk_01341.txt | では、一週間前にお二人は何をしたのですか? fem_yuk_01342.txt | は?今の私が怒ってないとでも? fem_yuk_01343.txt | それは、話の内容にもよりますね fem_yuk_01345.txt | 私も…少しだけ安心しました fem_yuk_01346.txt | ええ、私も…ナツと同意見です fem_yuk_01347.txt | 友達になる切っ掛けは、何でも良いと思います。大事なのは、その後じゃないでしょうか? fem_yuk_01348.txt | 例え、私が真琴と友達になったのが、完全な自分の意思じゃないとしても…それでも、真琴と親友になれたと思います fem_yuk_01349.txt | そして、それを後悔することは…真実を知ったとしても、することはないでしょう fem_yuk_01351.txt | え?何か仰いましたか? fem_yuk_01352.txt | えーっと…こんな本を読んでました fem_yuk_01353.txt | むっ、私が恋愛小説を読んだらおかしいですか? fem_yuk_01354.txt | そんなにニヤニヤしてたら、説得力がないですよ fem_yuk_01355.txt | えっとですね、ちょっと興味があるというか、気になることがありまして fem_yuk_01356.txt | うーん、どこから説明したら良いのか fem_yuk_01357.txt | 気になるのは、綾羅木王国の国旗にも描かれている、竜の伝承です fem_yuk_01358.txt | お兄様はご存知でしょうが、レグントというのは綾羅木王国が隣国に侵略された際に助けをもたらした竜なのです fem_yuk_01359.txt | ええ、その通りです。しかし、アスマザさんが言うには、この竜は実在したそうなんです fem_yuk_01360.txt | カグヤに来るまでは、ただの神話、おとぎ話だと思ってましたが fem_yuk_01361.txt | それでですね…この竜にまつわる有名な話があるんです fem_yuk_01362.txt | 簡単に言いますと fem_yuk_01363.txt | 約2500年前に綾羅木王国には、冬那という美しく優しい姫君がいました fem_yuk_01364.txt | やがて成長した冬那は、国を守護する竜…レグントと恋に落ちることになりました fem_yuk_01365.txt | しかし、二人の婚姻に周囲は反対するどころか、その命さえ狙うようになったのです fem_yuk_01366.txt | 身の危険を感じた冬那とレグントは、自分達の味方をしてくれる人達と一緒に、遠い土地へと旅立ち fem_yuk_01367.txt | そこで末永く幸せに暮らしました。めでたしめでたし…という感じのお話ですね fem_yuk_01368.txt | い、いえ…さすがに、そこまでは考えていないですが。なんか、ロマンがあるなーと fem_yuk_01369.txt | えっと、それがですね fem_yuk_01370.txt | なので、自分でも調べてみようかなと思ったんです fem_yuk_01371.txt | あの人達が素直に教えてくれるとは、思えないので fem_yuk_01372.txt | そうかもしれませんね…おとぎ話はおとぎ話のままで良いかなって、調べ始めて思ったりもしました fem_yuk_01373.txt | なんだか、自分のやってることを否定してるみたいですけど fem_yuk_01374.txt | レグントと王女冬那か fem_yuk_01375.txt | 昔から好きだって…その理由を、お兄様は知ってるんでしょうか fem_yuk_01376.txt | レグンドは古い言葉で…司るの意味。そして、冬那は fem_yuk_01377.txt | もしも、それをお兄様が知ったら…どう思うんでしょうか fem_yuk_01378.txt | 二人で遠くの土地に旅立って、末永く幸せに暮らしました…めでたしめでたし fem_yuk_01379.txt | お兄様は私にとっての王子様なのです fem_yuk_01380.txt | いつからなんでしょうね fem_yuk_01381.txt | 名前なんて…知らなければ良かったのかも fem_yuk_01382.txt | もしも、お兄様と離れ離れにならなければ fem_yuk_01383.txt | カグヤに来てお兄様が、情けなくてダメな人になってれば良かったのに fem_yuk_01384.txt | はい、お兄様 fem_yuk_01385.txt | お兄様、4番テーブルにランチセットを2つ。ドリンクはアイスコーヒーで fem_yuk_01386.txt | ナツ。テーブル番号とメニューで言わないとダメですよ fem_yuk_01387.txt | お兄様も、ちゃんと注意しないと fem_yuk_01388.txt | はぁ…まあ、それがナツとお兄様らしくて良いんですけどね fem_yuk_01389.txt | はい、どうしました? fem_yuk_01390.txt | はい。小さな頃から大好きです fem_yuk_01391.txt | え、ええ…知ってますよ? fem_yuk_01392.txt | えっと、お話はそれだけですか? fem_yuk_01393.txt | えっと、すみません。仕事があるので、失礼しますね fem_yuk_01395.txt | え?あっ、なんでもありません fem_yuk_01396.txt | そうですね。いただきます fem_yuk_01397.txt | ご馳走様でしたって…ナツ、頬にケチャップがついてますよ fem_yuk_01398.txt | 動かないでくださいね。今、拭いてあげますから fem_yuk_01399.txt | はい。手伝わせていただきますね fem_yuk_01400.txt | 失礼します。カフェ・アメリアです fem_yuk_01401.txt | こちらこそ、いつもありがとうございます fem_yuk_01402.txt | はい、おかげさまで fem_yuk_01403.txt | いつも、お手数おかけします fem_yuk_01404.txt | えっと、何がですか? fem_yuk_01405.txt | あの…本当に何の話でしょうか? fem_yuk_01406.txt | 懸想…ですか? fem_yuk_01408.txt | えええええええぇぇぇ〜!? fem_yuk_01409.txt | ちょ、ちょっと待ってください!ど、どうしてあの方が、私に…その、懸想をするのですか? fem_yuk_01410.txt | い、いえ…全く fem_yuk_01411.txt | ええ、いませんが fem_yuk_01412.txt | ちょ、ちょっと待ってください!そういうのは、そんなに…軽い気持ちでは fem_yuk_01413.txt | 私には…無理です fem_yuk_01414.txt | そ、それは fem_yuk_01415.txt | いません。そのような方なんて fem_yuk_01416.txt | そ、それは fem_yuk_01418.txt | い、いえ…気にしないでください fem_yuk_01419.txt | どうする、とは? fem_yuk_01420.txt | こ、ここ、こここ、告白っ!? fem_yuk_01421.txt | そ、そそ、そんなこと fem_yuk_01423.txt | あの、シモーネさん fem_yuk_01424.txt | きゃっ!? fem_yuk_01425.txt | ネモさん、一体何を fem_yuk_01426.txt | 完全におちょくってましたね fem_yuk_01427.txt | でも、何故このようなことをするのですか? fem_yuk_01428.txt | ですから、その手助けの意味が分からないのです fem_yuk_01429.txt | む、結っ!? fem_yuk_01430.txt | ち、違くは…ない、です fem_yuk_01431.txt | ええ、色々と fem_yuk_01433.txt | でも…これは、おとぎ話ではないのですよ? fem_yuk_01434.txt | カグヤなら…全ての願いは叶う fem_yuk_01435.txt | それは、何でしょうか? fem_yuk_01436.txt | っ〜〜〜〜〜 fem_yuk_01437.txt | あ、あの…お兄様 fem_yuk_01438.txt | はい、ありがとうございます。その…ご迷惑をおかけして、申し訳ありません fem_yuk_01439.txt | そ、それは fem_yuk_01443.txt | ああ…私…死ぬんだ fem_yuk_01444.txt | 体が…重くて眠いんです fem_yuk_01446.txt | それは…どういうことですか? fem_yuk_01447.txt | それなら、教えてくれても fem_yuk_01449.txt | どうなさったのですか?私は一体 fem_yuk_01450.txt | あの…どうして、皆さん不思議そうな顔をしているのですか? fem_yuk_01451.txt | それに…何だか体が…きゃっ!? fem_yuk_01452.txt | あ、あの…お兄様? fem_yuk_01453.txt | どうしました?そんなに強く抱きしめられたら、痛いですよ。もっと…優しくしてください fem_yuk_01454.txt | そう…ですか fem_yuk_01455.txt | ごめんなさい。ご心配をおかけしました fem_yuk_01456.txt | どうしたんですか?泣いてますよ、お兄様 fem_yuk_01457.txt | そうですよね…男の子は泣きませんもんね fem_yuk_01458.txt | ふふっ、お兄様は…意地っ張りですね fem_yuk_01459.txt | お兄様…大丈夫です。私はどこにも行きませんから fem_yuk_01460.txt | 私は、もう大丈夫ですから fem_yuk_01461.txt | もう…二人とも、そんなに泣かないでくださいよ fem_yuk_01462.txt | 痛いです…ダリアさん fem_yuk_01463.txt | お兄様。飲みすぎはよくありませんよ? fem_yuk_01464.txt | 分かってますけど、どうしても眠れなくて fem_yuk_01465.txt | もう、子供扱いしないでください。着替えてきたのは、淑女としての嗜みです fem_yuk_01466.txt | では、ホットミルクを fem_yuk_01467.txt | ええ、全く。それに…傷跡も残ってませんし fem_yuk_01468.txt | いいえ、お兄様が謝ることではありませんよ fem_yuk_01469.txt | そんな事を言ったら、私もいっぱい謝っちゃいますからね。心配をかけた、迷惑をかけたって fem_yuk_01470.txt | ふふっ、それならもう謝らないでください fem_yuk_01471.txt | でも…とても、怖かったです fem_yuk_01472.txt | 死ぬかもしれない…そう思うと怖かったです fem_yuk_01473.txt | でも…それよりも怖いことがありました fem_yuk_01474.txt | お兄様が泣いてしまうと思ったら、怖かったんです。そして何より fem_yuk_01475.txt | この想いを、お兄様に伝えられずに fem_yuk_01476.txt | 嫌です…止めません fem_yuk_01477.txt | 私は…常盤木雪は、貴方を愛しています fem_yuk_01478.txt | 逃げないでください fem_yuk_01479.txt | 私は気付いてしまったんです。貴方を愛してると。貴方を一人の男性として好きだということを fem_yuk_01480.txt | 貴方にもう会えなくなる。それが死よりも恐ろしいと思うほどに…愛してしまってるんです fem_yuk_01481.txt | ダメなんかじゃ…ないです fem_yuk_01484.txt | お兄様、起きてますか? fem_yuk_01485.txt | 起きてるじゃないですか fem_yuk_01486.txt | あの…来ないの、ですか? fem_yuk_01487.txt | その…私のところに fem_yuk_01488.txt | あの…もしかして、馬鹿にしてます? fem_yuk_01489.txt | い、良いですよ fem_yuk_01490.txt | だ、だって…私達は、その…同じ想いを持ってるんですよね? fem_yuk_01491.txt | そ、それなら fem_yuk_01492.txt | 何のことかは分かりませんが、絶対に違います fem_yuk_01496.txt | ちょ、ちょっと無言のまま目を閉じないでくださいよ!す、すごく恥ずかしいんですからね!? fem_yuk_01497.txt | そ、それで…お兄様の、お答えは? fem_yuk_01499.txt | もちろん…です…望んだのは、私ですから。愛してる人に抱かれたい…その想いが叶うんですから fem_yuk_01500.txt | 人を愛するのに、正しいも誤りもあるのですか? fem_yuk_01501.txt | 必要なのは、愛しているかどうかだけでは?相手を…そういう相手として見れるか、どうかだけでは? fem_yuk_01502.txt | だとしても、それは私が選んだことです fem_yuk_01503.txt | もう…すでに、なってますよ fem_yuk_01504.txt | お兄様を愛した瞬間から。もう…取り返しがつかないことになってますから fem_yuk_01505.txt | それとも、もう一度はっきり言葉にしましょうか? fem_yuk_01506.txt | 私は…お兄様を愛しています。一人の男性として fem_yuk_01507.txt | お兄様のものになりたいのです。このまま…あなたに抱かれたい fem_yuk_01508.txt | そう思っているのですから fem_yuk_01509.txt | はい。それが…お兄様が望むことならば fem_yuk_01510.txt | はい…お兄様 fem_yuk_01515.txt | お兄様が…踏み込んでくれているのに、私が…あうっ、下がるわけにはいかないんですから fem_yuk_01518.txt | はい…きて、ください…このまま、私を…お兄様のものにして、ください fem_yuk_01523.txt | 嬉、しいです…その言葉だけで、私は幸せになれますから fem_yuk_01524.txt | 本当は…すごく痛いんですよ? fem_yuk_01525.txt | それでも、幸せなんですよ?お兄様に、愛してるって言われたから fem_yuk_01526.txt | だから…もう一度、言ってください…この痛みと共に、この幸せを覚えていられるように fem_yuk_01527.txt | はい…愛しています、お兄様 fem_yuk_01528.txt | 絶対に…今夜のことは忘れません fem_yuk_01529.txt | お兄様に初めてをあげたこと…そして、お兄様に愛してる、と言われたことを fem_yuk_01530.txt | だから…このまま。続けてください…お兄様と最後まで…愛し合いたいのです fem_yuk_01534.txt | 動かれるたびに、あうっ、ああっ、痛いのが消えていくみたいです、ああっ、んっ、ひんっ fem_yuk_01544.txt | あうっ、んっ、お兄様…わ、私…ひうっ、本当に…はしたなくない、ですか?嫌いに、なったり…しませんか? fem_yuk_01547.txt | こんなの、知らないんです…あうっ、くう、今まで感じたことがないくらい…んっ、あああっ、大きくて…強いのが…ああっ fem_yuk_01559.txt | まだ身体が熱いんです…もっと、お兄様を欲しいって…ああっ、思ってしまっているんです fem_yuk_01560.txt | いやですね…こんなに、はしたない身体。初めてが終わったばかりなのに、まだ次を求めて fem_yuk_01561.txt | そ、それなら…その fem_yuk_01566.txt | はい…さっき優しくしてくれたから、良いんです。次は、お兄様の、望むままに…お願いします fem_yuk_01594.txt | ああっ、分かりますよ…ひんっ、あうぅ、イきそう、なんですね…? fem_yuk_01600.txt | お兄様、ああっ、このまま、私の中に…んんっ、熱いのをいっぱい、出してぇぇ fem_yuk_01607.txt | そうですか…ふふっ、それくらい…き、気持ち良かったんですよね…? fem_yuk_01608.txt | そ、そうですか…わ、私も…お兄様と、同じです fem_yuk_01609.txt | その…えっと、くせになると、言うか fem_yuk_01610.txt | ふふっ、そうかもしれませんね fem_yuk_01611.txt | はい、なんでしょうか? fem_yuk_01612.txt | はい…お兄様 fem_yuk_01613.txt | 私も…愛しています fem_yuk_01614.txt | はい。もう完璧になんともありません fem_yuk_01615.txt | はい、もちろんです fem_yuk_01616.txt | 違いますよ、真琴。お話したいのは、別のことです fem_yuk_01617.txt | 私達の関係は…ご存知ですよね? fem_yuk_01619.txt | あんなに…ふふっ、心配した私達が馬鹿でしたね fem_yuk_01621.txt | い、いいい、今のはなしです!聞かなかったことにしてください! fem_yuk_01622.txt | そんな気遣いしなくても良いですから! fem_yuk_01623.txt | お、お願いします fem_yuk_01624.txt | ノーコメントです! fem_yuk_01625.txt | はい。大好きなお話ですから。この街に来てからは、もっと fem_yuk_01626.txt | 良いですけど。もう、くすぐったいですよお兄様 fem_yuk_01627.txt | 知りたいですか? fem_yuk_01628.txt | この物語に、私とお兄様を重ねていたからです fem_yuk_01629.txt | そして、私が冬那です fem_yuk_01630.txt | レグントの意味はご存知ですか? fem_yuk_01631.txt | 司る、という意味の言葉なんです fem_yuk_01632.txt | ところが、偶然ではないのですよ。私とお兄様の名前は、お祖母様が付けてくれたのはご存知ですよね? fem_yuk_01633.txt | はい。その通りです fem_yuk_01634.txt | ふふっ、それは私が孫娘だから話してくれたんでしょうね fem_yuk_01635.txt | もちろん、名前だけじゃないですよ?もう一つだけ、理由があるんです fem_yuk_01636.txt | レグントと冬那は、その仲を周囲から反対されました。そして、二人は…遠くの地へと旅立ち fem_yuk_01642.txt | あっ、起きたんですね。おはようございます、お兄様 fem_yuk_01643.txt | 言っておきますけれど、夢じゃないですよ? fem_yuk_01644.txt | 朝のご奉仕です fem_yuk_01645.txt | はい。恋人としての義務なので fem_yuk_01646.txt | そうですね。人生は知らないことばかりです fem_yuk_01647.txt | そ、そんな…いきなり口の奥に突っ込むなんて、お兄様…大胆ですね fem_yuk_01648.txt | はい、お兄様 fem_yuk_01649.txt | はい、本気です fem_yuk_01650.txt | もしかして…お気に召しませんでしたか? fem_yuk_01651.txt | ふふっ、それなら…問題ないですよね fem_yuk_01652.txt | ええ、そうですね。しかし、恋人として、そのように調教されましたので fem_yuk_01653.txt | もう…お兄様。往生際が悪いですよ fem_yuk_01654.txt | ふふっ、気持ち良さそうですね fem_yuk_01659.txt | もしかしてお兄様は、責められるの苦手ですか? fem_yuk_01673.txt | じゅっ、ちゅうっ、ぢゅうっ、今なら…んんっ、何でもリクエストに応えちゃいますからね fem_yuk_01676.txt | ええ、良いですよ…いつでも、イってくださいね。それが…私の望みですから fem_yuk_01700.txt | ふふっ…お兄様が、興奮してくれたのなら、それだけで満足です fem_yuk_01701.txt | お気に召したのなら…これから毎朝してあげましょうか? fem_yuk_01702.txt | ふふっ、どうでしょう?お兄様の、お望み次第です fem_yuk_01703.txt | はい、かしこまりました fem_yuk_01704.txt | はぁ…それは、単にナツが休みたいだけじゃないですか? fem_yuk_01705.txt | そうですね…ナツの好意に甘えるのも良いかもしれませんね fem_yuk_01706.txt | はい、もちろんです。私にとっては、これが最高のデートですから fem_yuk_01707.txt | それにしても、ストリーミング配信…でしたっけ?これは便利なものですね fem_yuk_01708.txt | そこまで自由な場所なら、お兄様も飛び出さなかったのでは? fem_yuk_01709.txt | そうですね…お兄様はどうですか? fem_yuk_01710.txt | ふふっ、私もです。お兄様がしたいのなら喜んで fem_yuk_01711.txt | 別に深く考えなくても良いんですよ? fem_yuk_01712.txt | 私にとって大事なのは…どれだけ近くで、長い時間を過ごせるか、それだけなのですから fem_yuk_01713.txt | ふふっ、理解していだたいて嬉しいです fem_yuk_01714.txt | けっこう面白かったですね、お兄様? fem_yuk_01715.txt | むっ、もしかして…観てなかったんですか? fem_yuk_01716.txt | ま、まあ…そう言われるのは、嬉しいですけど fem_yuk_01717.txt | そ、それなら、次は映画鑑賞以外のことをしましょうか fem_yuk_01718.txt | 違いますよ。もっと恋人同士水入らずで絆を深めるんです fem_yuk_01719.txt | お兄様…全部、私に任せてくださいますか? fem_yuk_01720.txt | 何を…とは?お兄様は、もしかして鈍感なのでしょうか? fem_yuk_01721.txt | 今更になって、ラッキースケベ的なものに溢れている少年漫画の鈍感系主人公にキャラクターチェンジですか? fem_yuk_01722.txt | お兄様は…嬉しくないのですか? fem_yuk_01723.txt | では…そんな鈍感なお兄様に教えてあげますね fem_yuk_01725.txt | だから…全部、私に任せてもらえますか? fem_yuk_01726.txt | 知ってます?水入らずって、油の中に水が入っていないと言う意味なんです fem_yuk_01727.txt | それは、後でもできるじゃないですか?いっぱい、愛し合った後に…二人で、ね? fem_yuk_01728.txt | それで、お兄様のお答えは? fem_yuk_01730.txt | それだけ、ですか?もう少し、形容詞が増えてもいいんですよ? fem_yuk_01731.txt | はい…よく言えました fem_yuk_01732.txt | それじゃあ…早速してあげますね fem_yuk_01735.txt | いつもは…あうっ、お兄様に入れてもらってますから…ああっ、何だか、変な感じです fem_yuk_01741.txt | 今は私が気持ち良くさせるんですから、お兄様は動かないでくださいね? fem_yuk_01746.txt | それくらいの…ひうっ、あうっ、わがままを言っても…良いですよね? fem_yuk_01778.txt | ふふっ、そうでしたね。それなら次は fem_yuk_01780.txt | はい…恥ずかしい、です fem_yuk_01800.txt | か、可愛い…ですか…? fem_yuk_01819.txt | はい…んっ、そう、ですね…でも、ここまでとは…思いませんでした fem_yuk_01820.txt | ふふっ…それじゃあ、二人で体の洗い合いをしましょうか?子供のときみたいに fem_yuk_01821.txt | もー、お爺さんみたいですよ fem_yuk_01822.txt | 歌は禁止です。お兄様って音痴なんですから fem_yuk_01823.txt | はい。自分の歌声が反響して聞こえるので、音程を取り易くなるそうです fem_yuk_01824.txt | ふふっ、正解です fem_yuk_01825.txt | でも…こうやって一緒にお風呂に入るのって良いですね fem_yuk_01826.txt | ナツに感謝しないといけませんね fem_yuk_01827.txt | いわゆる、ウィンウィンの関係ですね fem_yuk_01829.txt | むぅ、考えてるじゃないですかー fem_yuk_01830.txt | そうやって、子供の頃の恥ずかしい思い出を口にするのは禁止です fem_yuk_01831.txt | そんな花は今すぐに摘んでください fem_yuk_01832.txt | そこが、腕の見せ所ですよ fem_yuk_01833.txt | 覚えていて…くれたんですね fem_yuk_01834.txt | そこは、黙っていても良いんですよ? fem_yuk_01835.txt | はい…そうですね fem_yuk_01836.txt | だとしても、私には嬉しい言葉でしたから fem_yuk_01837.txt | ふふっ、ありがとうございます…お兄様 fem_yuk_01838.txt | 私も…愛してます fem_yuk_01839.txt | はい、何でしょうかお兄様? fem_yuk_01840.txt | え?どうして、そんなに驚くんですか?むしろ、自分の体の状態が分かって良いじゃないですか fem_yuk_01841.txt | ええ、真琴の言う通りです。健康第一ですからね fem_yuk_01842.txt | あの…それなら、運動をすれば良いのでは? fem_yuk_01843.txt | それよりもナツ。手に持ってる魔法具を振り回さないでくださいよ?それって結構、厄介なものなんですから fem_yuk_01844.txt | 壊れない限り何度でも使用できるという話ですから、その意味でも価格が跳ね上がってるのでしょうね fem_yuk_01846.txt | ちょ、え?ナ、ナツ…こ、これって fem_yuk_01859.txt | 愛する人と性器を交合させ、体温を分け合って、快感を引き出しあう…これが、楽しくないはず、ないですよね? fem_yuk_01862.txt | でも、ああっ、そうさせるお兄様も、悪いんですよ?くうぅ、ふわぁ、ひうっ、私の体を、いやらしくしたのは…お兄様なんですから fem_yuk_01863.txt | うふふっ、んっ、ああっ、だから、ちゃんと責任を取ってくださいね…お兄様 動かずに、私に任せてくれれば、良いんですから fem_yuk_01893.txt | ああっ、気持ち良いのを、もっとください…んんっ、壊れるくらいに、んんっ、イきたいんです、ああっ、だから、お兄様…お兄様ぁ… fem_yuk_01904.txt | はい…頭がぼーっとしてますけれど…んっ、体が満たされた気がします fem_yuk_01906.txt | はい。さっきよりは、かなり楽になりました。お兄様のお蔭です fem_yuk_01908.txt | 私の体を鎮めてくれて、いっぱい気持ち良くしてくれたお礼です fem_yuk_01909.txt | だめです、それまでに下着が汚れてしまいます fem_yuk_01910.txt | そ、それに…私も色々とご迷惑をかけましたし fem_yuk_01911.txt | そ、そんなことありません。あ、あんなに…はしたなくお兄様を求めてしまうなんて fem_yuk_01913.txt | はい、お任せください fem_yuk_01915.txt | そ、そうですか…練習したかいがありました fem_yuk_01921.txt | そ、そうですか?でも、ナツや真琴…それに、ダリアさんよりも…れろれろっ、小さいですよ? fem_yuk_01927.txt | もうっ、言うことを聞かない子は、こうしちゃいますよ fem_yuk_01929.txt | んんっ、じゅううっ、中に残ったザーメンも、全部吸ってあげますから…ぢゅっ、ぢゅううっ fem_yuk_01941.txt | そうすれば…あむっ、ぢゅっ、ちゅうっ、綺麗になって…んっ、お掃除が終わりますからね fem_yuk_01951.txt | もう…せっかくお掃除したのに、これじゃあやりなおしですよ fem_yuk_01952.txt | ふふっ、それなら…許してあげます fem_yuk_01953.txt | でも…もう一度、お掃除しないとダメですね。ちゃんと綺麗にするまで、帰しませんから fem_yuk_01955.txt | はい。それも、現在進行形です fem_yuk_01956.txt | もー、この前言ったじゃないですか。私にとって、最高のデートが何かと fem_yuk_01957.txt | 覚えていてくれたんですね、お兄様 fem_yuk_01958.txt | だから、今も私にとっての最高のデートなんです fem_yuk_01959.txt | そんな事言ったら、何ですか? fem_yuk_01960.txt | ふふっ…同じですね fem_yuk_01961.txt | はい…とても fem_yuk_01962.txt | ありがとうございます。アスマザさん fem_yuk_01963.txt | はい、何でしょうか? fem_yuk_01964.txt | え?あっ、はい。覚えています fem_yuk_01965.txt | 本当ですか?ありがとうございます。でも…どうしてですか? fem_yuk_01966.txt | いえ…あの時は、清き一票と引き換えに考えると仰ってましたよね? fem_yuk_01967.txt | そう言えば…カグヤって星が、よく見えますよね fem_yuk_01968.txt | ちょうど夏の星座に関する番組がやってたのでって…テレビ見てないんですか? fem_yuk_01969.txt | あの…嬉しいのですが、もうちょっとオブラートに包んでもらえませんか? fem_yuk_01970.txt | 今言おうとしたのって、全然オブラートじゃないですよね?むしろ、さっきよりもむき出しですよね? fem_yuk_01971.txt | はぁ…全くお兄様ったら fem_yuk_01972.txt | 逆に、夜空の星が嫌いな女の子っているんでしょうか? fem_yuk_01973.txt | ふふっ、ありがとうございます。きっと今日も星空が綺麗なんでしょうね。この部屋から見えないのが残念ですが fem_yuk_01974.txt | あそこって、ナツの部屋ですか? fem_yuk_01975.txt | あの…どこに行かれるのですか? fem_yuk_01976.txt | アメリアに屋上があるって知りませんでした fem_yuk_01977.txt | ふふっ、深いんだかよく分からない感想ですね fem_yuk_01978.txt | カグヤに来たばかりの頃は…お兄様と、恋人になれるなんて思いもしませんでした fem_yuk_01979.txt | いいえ、これだけは譲れませんよ fem_yuk_01980.txt | だって…カグヤに来たその日の夜に、ダリアさんと fem_yuk_01981.txt | 絶対ですよ?約束ですからね? fem_yuk_01982.txt | あっ…んっ、お兄様のエッチ fem_yuk_01983.txt | ふふっ、別に変えなくても良いですよ。むしろ…んっ、あっ、そのままの方が良いです fem_yuk_01985.txt | んんっ、あっ、でも…今は、その心配はしなくても良いですよ fem_yuk_01988.txt | いつも…んっ、言ってますけれど、お兄様のせいなんですからね fem_yuk_01998.txt | はい…お願いします、お兄様… fem_yuk_01999.txt | ふふっ…下だけじゃなくて、上もなんて、欲張りですね fem_yuk_02000.txt | もっとひどいじゃないですか fem_yuk_02001.txt | まさか、そんな事あり得ませんよ。貪欲に求められることほど…嬉しいことはありませんから fem_yuk_02011.txt | ふふっ、滑ってますよ…王子様 fem_yuk_02014.txt | ちょっと、夢中になりすぎました fem_yuk_02038.txt | お兄様?どうしました? fem_yuk_02039.txt | ふふっ、いきなりどうしたんですか? fem_yuk_02040.txt | それなら…もっと、幸せになりましょう?愛し合って、愛を囁いて…気持ち良くなって、幸せになりましょう…お兄様 fem_yuk_02047.txt | よければ…んっ、ああっ、このまま…握っていても、良いですか? fem_yuk_02049.txt | それなら…幸せですか? fem_yuk_02055.txt | 信じちゃいますよ?本気にしちゃいますよ? fem_yuk_02056.txt | う、嘘だったら…泣いちゃいますよ? fem_yuk_02057.txt | 絶対ですか? fem_yuk_02058.txt | はい…はい…約束します。ずっと、一生、永遠に…お兄様の傍にいますから fem_yuk_02059.txt | ずっと一緒です。ずっと愛してます。ずっと…ずーっと、大好きです、お兄様 fem_yuk_02063.txt | あっ、ああっ、だ、ダメなんです…んんっ、きっと、それが癖になって…んっ、ああっ、これからずっと…求めることになりますからぁ fem_yuk_02073.txt | 言ってくれなければ…ああっ、んんっ、ちょっとだけ、お兄様をいじめられたのに fem_yuk_02082.txt | はい…私も、私も…ああっ、愛してます、大好きです fem_yuk_02087.txt | んんっ…お兄様… 愛しています fem_yuk_02088.txt | ふふっ、そうですね…こんなに出されたら、赤ちゃんができちゃうかもしれません fem_yuk_02090.txt | え?そ、それは…えっと…つまり、あの…えーっと fem_yuk_02092.txt | 違うんです fem_yuk_02093.txt | お兄様が…私の子供が欲しいって言ってくれて、びっくりしたけれど…嬉しくて fem_yuk_02094.txt | ぐすっ…幸せすぎて、泣けてきちゃったんです fem_yuk_02095.txt | ぐすっ、五人は欲しいです…男の子が二人で、女の子が三人です fem_yuk_02096.txt | はい…きっと、幸せだと思います fem_yuk_02097.txt | はい…愛してます、お兄様。ずっと一緒です fem_yuk_02098.txt | どうしました? fem_yuk_02099.txt | そ、そうですね…私も分かりました fem_yuk_02100.txt | ダ、ダリアさんっ! fem_yuk_02101.txt | き、聞かれてたなんて fem_yuk_02103.txt | ダリアさん fem_yuk_02104.txt | あっ、それなら私が買ってきますよ fem_yuk_02105.txt | 大丈夫ですよ。お兄様はお昼ご飯を作っていてください fem_yuk_02106.txt | もう、子供じゃないんですから大丈夫ですよ。それに歩いて五分ですし fem_yuk_02107.txt | はい。任せてください fem_yuk_02108.txt | さて、アメリアに戻りますか fem_yuk_02109.txt | ア、アスマザさんっ!? fem_yuk_02110.txt | いいえ。こちらこそ、失礼な反応をしてしまいました。それで、何かご用ですか? fem_yuk_02111.txt | えっと、それは fem_yuk_02112.txt | 分かりました。では、お兄様に連絡しますね fem_yuk_02113.txt | 内密ですか?何か危ない話ではないでしょうね? fem_yuk_02114.txt | では、どのようなお話で? fem_yuk_02115.txt | はい。失礼します fem_yuk_02116.txt | それで…わざわざ、ここで話すほどのことなのでしょうか? fem_yuk_02117.txt | はぁ…重要な話ですか fem_yuk_02119.txt | カグヤをやるって…どういう意味ですか? fem_yuk_02121.txt | ネモさんと…シモーネさん fem_yuk_02122.txt | 密航者や亡命者に寛容なのも…その名残なのですか? fem_yuk_02123.txt | 冬那は…亡くなったのですね? fem_yuk_02124.txt | では…貴女がレグントなのですね? fem_yuk_02125.txt | アスマザという名は…カグヤを作ったときに? fem_yuk_02126.txt | すごい…こんな物がカグヤの地下にあるなんて fem_yuk_02127.txt | それで…私をここに連れてきた理由は? fem_yuk_02128.txt | 魔力が税金とは、言い得て妙ですね fem_yuk_02129.txt | カグヤを浮遊させる動力、結界を張り酸素濃度などの環境を地上と同等なものにする fem_yuk_02130.txt | 私を器に…する…冗談、ですよね…? fem_yuk_02131.txt | 先日って…まさか fem_yuk_02132.txt | 全て、あなたの手によるものなのですね? fem_yuk_02133.txt | ああ…とても眠い fem_yuk_02134.txt | お兄様に、会えるのだから fem_yuk_02135.txt | でも…寂しい fem_yuk_02136.txt | ナツ…真琴…ダリアさん fem_yuk_02137.txt | だから…このまま眠るわけにはいかない fem_yuk_02138.txt | 眠りに落ちたお姫様は…王子様の愛とキスで目覚める fem_yuk_02140.txt | 来てくれました fem_yuk_02141.txt | だから…起きましょう fem_yuk_02142.txt | 私とお兄様の、おとぎ話の続きを紡ぐために fem_yuk_02143.txt | お兄様っ! fem_yuk_02144.txt | お兄様…お兄様 fem_yuk_02145.txt | そんなこと…ありません fem_yuk_02146.txt | 怖くありませんでした。信じてましたから fem_yuk_02147.txt | お兄様は私にとって王子様なのですから。来てくれるって、信じてました fem_yuk_02148.txt | 拒絶反応…ですか? fem_yuk_02149.txt | そ、そんな…それじゃあ早く脱出しないと fem_yuk_02150.txt | お兄様…いくらなんでもそれは fem_yuk_02151.txt | はい…私も、お話したかったです fem_yuk_02152.txt | はい、全てを fem_yuk_02153.txt | はい、一つだけ。貴女は、幸福でしたか? fem_yuk_02154.txt | はい…お約束します fem_yuk_02155.txt | はい、では一緒に fem_yuk_02156.txt | はい、なんなりと fem_yuk_02160.txt | はい。お兄様のキスのお蔭です fem_yuk_02161.txt | はい…ありがとうございます fem_yuk_02162.txt | いいえ…その代わりに、冬那さんからの言葉を fem_yuk_02163.txt | いいえ。まずは一つだけ聞いてみて欲しいと fem_yuk_02164.txt | アスマザ…貴女は幸福ですか? fem_yuk_02165.txt | そして、こうも言ってました。きっと、アスマザは泣いちゃうだろうと fem_yuk_02166.txt | 幸福ですか?の意味は…自分が幸福であるかではないんですね fem_yuk_02167.txt | 誰かを幸福にしてあげたいか。それを問う言葉だと聞きました fem_yuk_02168.txt | だから、もう一度だけ聞きますね…アスマザさん…貴女は幸福ですか? fem_yuk_02169.txt | はい…私も…貴女を幸福にしてあげたいです fem_yuk_02170.txt | 後一つだけ、冬那さんから託された言葉が残っていました fem_yuk_02171.txt | 私は…幸福でした、と fem_yuk_02172.txt | あっ…今、お腹を蹴りました fem_yuk_02173.txt | ふふっ…お父さんに似たんでしょうね fem_yuk_02174.txt | ええ、そうですね…元気が一番ですから fem_yuk_02175.txt | ふふっ、覚悟はしてますよ fem_yuk_02176.txt | でも…多くの人から愛されるのは、母親として嬉しいです fem_yuk_02177.txt | でも、意外にシモーネさんは子供をあやすのが得意なんですよ? fem_yuk_02178.txt | 魔王組で引き取った孤児達と遊んでるのを、よく見かけますから fem_yuk_02179.txt | やんちゃな子みたいですね fem_yuk_02180.txt | ですって、聞こえましたか?二人とも fem_yuk_02181.txt | はい…楽しみです fem_yuk_02182.txt | はい、幸福です…お兄様も、幸福ですよね? fem_yuk_02183.txt | ふふっ…初々しいですね fem_yuk_02184.txt | ナツって、本番に弱いところがありますよね fem_yuk_02185.txt | 収まる形に収まった、という感じですね。おめでとうございます fem_yuk_02186.txt | イチャイチャするのは構いませんけど、時と場所を考えてくださいね fem_yuk_02187.txt | え?そうなんですか…? fem_yuk_02188.txt | 仕方ないですよ。泣きそうなナツに勝てるわけないんですから fem_yuk_02189.txt | まあ、仲直りできてよかったですね fem_yuk_02190.txt | はぁ…本当に、ダリアさんって子供ですよね fem_yuk_02191.txt | お兄様、ここまで来たら男を見せるべきです fem_yuk_02193.txt | はい。何だか安心しました fem_yuk_02194.txt | ええ、さっきまで幸せで溶けそうな顔をしてたのに fem_yuk_02195.txt | あの、ダリアさん fem_yuk_02196.txt | 多分ですけど、お兄様って…「そういう」ナツだからこそ、好きになったんですよね? fem_yuk_02197.txt | 自信家なのに、自信がないっていうのもすごい話ですよね fem_yuk_02198.txt | ああ、何となく分かりました。ナツの周りには、常識離れの人が多すぎるんですね fem_yuk_02199.txt | 自分の舞台じゃない…ですか fem_yuk_02200.txt | 充分、主役級だと思うんですけどね fem_yuk_02201.txt | お兄様が、そこをちゃんと言ってあげれば、良いのに fem_yuk_02203.txt | 「私」は、前向きなところですね fem_yuk_02204.txt | そうですね。最後の責任は恋人が取るのが一番だと思いますし、それが義務というものでしょう fem_yuk_02205.txt | はい。いただきます fem_yuk_02207.txt | お兄様も大概ですね…さすがに、ナツがそう言った理由は分かってますよね? fem_yuk_02208.txt | ここで、単にダイエットだろ?とか言ったら、ナツの親友として怒りますからね fem_yuk_02209.txt | 恋愛とは、人を臆病にさせるものですね fem_yuk_02210.txt | からかわないでください。それで、どうするのですか? fem_yuk_02211.txt | その心は? fem_yuk_02212.txt | あー、はいはい。ご馳走様です fem_yuk_02213.txt | でも、その判断が間違えていたとしても? fem_yuk_02214.txt | 失敗しても、ナツが成長する…そう言いたいのですか? fem_yuk_02215.txt | それで…いつまで見守るのですか? fem_yuk_02216.txt | そうですか。それは、案外短そうですね fem_yuk_02217.txt | 承りました fem_yuk_02218.txt | ですが、この量を一人で持っていくのは fem_yuk_02219.txt | はい…では、こちらは私が fem_yuk_02220.txt | ナツ、怪我はありませんか? fem_yuk_02222.txt | はい、分かりました fem_yuk_02223.txt | 重症じゃないですか fem_yuk_02224.txt | 仕方ないですよ、お兄様曰く「恋人だから」で済ませてしまいますから fem_yuk_02225.txt | ちなみに、昨夜も同じようなことがありました fem_yuk_02226.txt | それを知って、この状況を続けるなら怒りますよ? fem_yuk_02227.txt | お兄様が想像する以上に、ナツはお兄様のことが好きなんですからね fem_yuk_02228.txt | 数時間後のナツは、きっとこの世の終わりって顔をしてると思いますよ? fem_yuk_02230.txt | それで…本当にフォローできるんですね? fem_yuk_02231.txt | ええ、宜しくお願いします fem_yuk_02232.txt | 今夜は真琴の家で、お世話になる予定です。ね、真琴? fem_yuk_02233.txt | 気を遣ったわけです fem_yuk_02234.txt | ダリアさん、なにか? fem_yuk_02235.txt | 明日は「開店準備」までには、帰りますので fem_yuk_02236.txt | ええ、本当です。真琴なんて、昨夜は心配で眠れなかったほどですよ fem_yuk_02237.txt | そして、ああやって微妙に助けを求める視線を向けるのが、腹立たしいですよね fem_yuk_02239.txt | 先程の話を訂正します。お兄様が、憐れに見えてきました fem_yuk_02240.txt | 最も男性に勘違いされ易いタイプですよね fem_yuk_02241.txt | あの…どうして私が槍玉にあげられてるんでしょうか? fem_yuk_02242.txt | さて、どうやってこの危機を脱するのでしょうか。解説の真琴さんは、どう思われますか? fem_yuk_02243.txt | 普段のあの人ならば、ナツを手のひらで転がすなんて朝飯前ですからね fem_yuk_02244.txt | そうですね…ナツに対しては極めて効果的な作戦だと思います fem_yuk_02245.txt | 38.7℃。見事なまでに風邪ですね fem_yuk_02246.txt | ほら、鼻をかんでください fem_yuk_02247.txt | それでは、私はナツのために消化に良い物を買ってきますね fem_yuk_02248.txt | はい、お願いしますね fem_yuk_02249.txt | ふわぁ〜、お兄様ったら、またアメリアでお酒を飲んで寝てしまっているのですね fem_yuk_02250.txt | あら?二人とも、もう起きてって fem_yuk_02251.txt | 何をしているのですか…? fem_yuk_02252.txt | ところで、カグヤは大丈夫なのですか? fem_yuk_02253.txt | なんなら、の意味が全く分かりませんが、遠慮します fem_yuk_02254.txt | はぁ…皆さん何を言ってるんですか?二人は付き合い始めて、まだ日も浅いのですよ? fem_yuk_02255.txt | なっ!?そんなことはありませんよ fem_yuk_02256.txt | そんなことはないですが…真琴の言葉は妙に生々しいですね fem_yuk_02257.txt | 甥っ子に…姪っ子ですか…なるほど、それは確かに fem_yuk_02258.txt | それならば、甥っ子と姪っ子には色々と教えてあげないとダメですね…礼儀作法に、一般教養に fem_yuk_02260.txt | お兄様とナツの子供…すなわち私の姪っ子か甥っ子には、絶対に叔母さんとは呼ばせないようにします fem_yuk_02261.txt | 雪お姉さん、と呼ばせるようにしましょう fem_yuk_02263.txt | 絶対にダメ fem_yuk_02264.txt | なっ!?小姑って私のことですか!? fem_yuk_02265.txt | そう言えば、昨日、ご近所さんがガス臭いって言ってましたね fem_yuk_02266.txt | そうですね、仕方がありません fem_yuk_02267.txt | ええ、小姑との和解も必要ですし fem_yuk_02268.txt | では、お兄様。ナツを借りていきますね fem_yuk_02269.txt | まあ、小姑がいたら楽しめませんよね fem_yuk_02270.txt | 一応、これは妥協案なんですよ? fem_yuk_02271.txt | きっと時間を忘れるくらいに、私は楽しんじゃいますから…そうですね、帰るのは八時頃でしょうか fem_yuk_02272.txt | ふふっ、分かってくれれば良いんですよ fem_yuk_02273.txt | そうですね。お兄様は、すっかり骨抜きです fem_yuk_02274.txt | お兄様…後で、お話があります fem_yuk_02275.txt | なんだか、最近は慣れてきました fem_yuk_02276.txt | はぁ…また外出がしにくくなりますね fem_yuk_02277.txt | そうですね、対処のしようがありますから fem_yuk_02278.txt | お店は私とお兄様で、何とかなりますので。頑張ってきてくださいね fem_yuk_02279.txt | もー、なんですか。夜に部屋に呼び出して、セクハラをするなんて fem_yuk_02280.txt | これ以上ないほどに深まってると思いますよ fem_yuk_02281.txt | ナツ?どうかしましたか? fem_yuk_02282.txt | あー…その思い出は、なんとも恥ずかしいというか fem_yuk_02283.txt | それでは、おやすみなさい fem_yuk_02284.txt | それでは、明日…お見送りしますね fem_yuk_02285.txt | はい、それでは失礼 fem_yuk_02286.txt | ナツ…?どうかしましたか? fem_yuk_02287.txt | はぁ…また意味の分からないことを fem_yuk_02288.txt | はい、おやすみなさい fem_yuk_02289.txt | ナツ…どうしたんでしょうか? fem_yuk_02290.txt | 明日のデートを控えて気が高ぶってるだけかもしれませんね fem_yuk_02291.txt | ふふっ…行ってらっしゃい fem_yuk_02292.txt | 気にしないでください。それより、早くデートに行ってきてくださいよ fem_yuk_02293.txt | もう…その癖は止めなさいって言ったじゃないですか fem_yuk_02294.txt | ナツ?どうしたんですか? fem_yuk_02295.txt | 行ってらっしゃいナツ fem_yuk_02296.txt | 行ってきます、じゃなくて…じゃあねって。なんだか、変ですよね fem_yuk_02297.txt | さまっ!お兄様! fem_yuk_02298.txt | はい、おはようございます fem_yuk_02299.txt | もう…しゃんとしてくださいよ。子供じゃないんですから fem_yuk_02300.txt | 予約ですか?入っていないですよ? fem_yuk_02301.txt | もしかして…予約電話だけを受けて、伝票に書いてないんじゃ? fem_yuk_02302.txt | お兄様にしては、学習能力が高いというか fem_yuk_02303.txt | では、今後はバカにされるような事をなさらないようにお願いします fem_yuk_02304.txt | はい。既に一時間の寝坊ですので fem_yuk_02305.txt | いいえ、次からは気をつけてくださいね fem_yuk_02306.txt | はぁ…大人気ない fem_yuk_02309.txt | ええ、今日は夜の部を休む予定にしてありますので fem_yuk_02310.txt | 真琴、無理に合わせなくても良いですからね fem_yuk_02311.txt | ちょ、ちょっと恥ずかしいですから fem_yuk_02312.txt | そうですね。確かに真琴が一生懸命考えましたもんね fem_yuk_02313.txt | もぉ、真琴泣かないでください fem_yuk_02314.txt | はぁ…本当にこの人は fem_yuk_02315.txt | 今日は三人同時ですか fem_yuk_02316.txt | ゲームをするのは構いませんが、アメリアの売り上げが激減です fem_yuk_02317.txt | 私…冬那さんに同情します fem_yuk_02318.txt | お兄様…最近どうなさったのですか? fem_yuk_02319.txt | お疲れでしたら、アメリアを臨時休業にしたらどうでしょうか? fem_yuk_02320.txt | え?ど、どど、どうしました? fem_yuk_02322.txt | はぁ…全く何をしてるんですか、ナツは。これは後で、お仕置きが必要ですね fem_yuk_02323.txt | 真琴は悪くないです…誰も悪くないんですから fem_yuk_02324.txt | ええ、そうですね。ナツを引きずり出してあげましょう。色々と言いたいこともありますし fem_yuk_02325.txt | それに…そもそも、女の子一人を犠牲にしないとダメな街なんて価値があるんですか? fem_yuk_02326.txt | そうですね。今から突入してしまいましょう fem_yuk_02327.txt | そうですか fem_yuk_02328.txt | それでは、ナツ。ごきげんよう fem_yuk_02330.txt | はぁ…まーたバカップルが戻ってきました fem_yuk_02331.txt | そうですね。お兄様なら、大丈夫でしょう fem_yuk_02332.txt | 本来なら、私ですが…もう管理者を外されてますので fem_yuk_02334.txt | はーい、雪お姉さんですよー fem_yuk_02335.txt | ふわぁ…可愛い fem_yuk_02336.txt | そうですそうです。結婚してから、それが酷くなってますよ fem_yuk_02337.txt | まあ、私は小姑でもありますし fem_yuk_02338.txt | はぁ…本当に、ナツは変わりませんね fem_yuk_02339.txt | ヒロインというか、人間としてどうかという話ですよね。ナツは、さらに懲罰房まで経験してますから fem_yuk_02340.txt | 遠慮しておきます fem_yuk_02341.txt | 真顔で言われると照れますね fem_yuk_02342.txt | うーん…困りましたね fem_yuk_02343.txt | えーっとですね…カグヤに来てから、日記をつけているのですが、最近は平穏な日常が続いてるので…こう、面白みがないというか fem_yuk_02344.txt | 昨日ですか…うーん、そこまで大したことは。近くで銃撃戦とか、爆発音が聞こえたくらいです fem_yuk_02345.txt | そんな…まさか私は、もうカグヤ以外では生きていけない体に fem_yuk_02346.txt | というわけで、次回 雲上のフェアリーテイル第四話 天国は待ってくれない お楽しみに fem_yuk_02347.txt | カグヤといえばー? fem_yuk_02348.txt | カフェ・アメリア fem_yuk_02349.txt | 従業員として当然です fem_yuk_02350.txt | そこまで想ってもらえれば、アスマザさんも喜ぶでしょうね fem_yuk_02351.txt | へー、そうなんですかー fem_yuk_02352.txt | まあ、私としてもダリアさんが大人しいのは、張り合いがないですし fem_yuk_02353.txt | 悩みがあるなら、聞きますよ?友達ですから fem_yuk_02354.txt | はい、私達は親友同士ですから fem_yuk_02355.txt | ふふっ、そうですね。それじゃあ、真琴。主役として次回予告をしてみましょうか fem_yuk_02356.txt | 私にとっては…あの人は大事な人 fem_yuk_02357.txt | あの人にとって…私は大事な人 fem_yuk_02358.txt | この関係に名前をつけるならば fem_yuk_02359.txt | 分かりませんね fem_yuk_02360.txt | ふふっ、そうですね。分かることばっかりだったら、きっとつまらないですもんね fem_yuk_02361.txt | ありがとうございます。みんなのおかげで、元気になれました fem_yuk_02362.txt | はい、任せてください fem_yuk_02363.txt | 次回、雲上のフェアリーテイル 常盤木雪 個別ルート眠り姫の起こしかた お楽しみに fem_yuk_02364.txt | ほらほら、ナツ。せっかくの主役なんですから、難しそうな顔をしたらダメですよ fem_yuk_02365.txt | ふふっ、どんな状況でも…それはきっと、ナツにとって大事な思い出ですよね? hir001_001.txt | おっ。昂晴も来てたのか hir001_002.txt | やっぱり連絡を見てないな。小松教授が休みで休講だぞ hir001_003.txt | かもな。今朝、突然書かれてたから。なんにしろ、これから暇ってことだ hir001_004.txt | とりあえず食堂でもいかないか? hir001_005.txt | 何か食うか? hir001_006.txt | 隣のコンビニがあるじゃないか hir001_008.txt | 構わんぞ。今日はちょっと機嫌がいいからな hir001_009.txt | おう。砂糖とミルクは? hir001_012.txt | いや、苦くないのか? hir001_013.txt | なら無理せず砂糖を入れればいいのに。なんだよ、見栄を張って大人ぶってるのか? hir001_014.txt | そうか? 俺は全然気にならないけど hir001_019.txt | あとこれ、コーヒー返す。お前、よくこんな苦いの飲めるなー hir001_020.txt | そういうもんか hir001_021.txt | にしても、もったいないことしちまったなー。昨日で運を使い切っちまったかな? hir001_022.txt | おう。オーラスに立直一発平和純全三色一盃口ドラ3で逆転トップさ。アレは立直せずにはいられなかったぜ hir001_023.txt | 昂晴って麻雀は打たないのか? 一緒にやらないか? 楽しいぞ hir001_024.txt | 前のバイトは、コンビニだっけ? ブラック店長で辞めたんだったな hir001_025.txt | 知ってたら俺がやってる hir001_026.txt | バイトも必要かもしれんが、来年には就職活動も始まるんだよなぁ hir001_027.txt | 昂晴はどうすんの? 希望業種とかあんの? hir001_030.txt | 毛嫌いしてるわけじゃないんだけどな hir001_032.txt | むしろ姉弟だから。茶化すかバカにされるのがオチだ hir001_033.txt | 真面目に聞いてくれたとしても、姉貴は俺と違ってやりたいことがハッキリしてたからな hir001_034.txt | 転職してなければな hir001_035.txt | そこら辺はむしろ、お前の方が詳しいんじゃないのか? hir001_036.txt | 同じマンションに住んでるんだから。姉貴が一人暮らし始めた後は、ほとんど会ってないぞ hir001_037.txt | 年末年始には家に帰ってくるけど、それぐらいだな hir001_038.txt | お前と一緒に会った時だって、半年ぶりくらいだったし hir001_039.txt | ウチの姉貴、大丈夫そうか? ちゃんと生きてるか? hir001_041.txt | 悩み事があるのか、電話口でもピリピリしてたらしい hir001_042.txt | そうかもしれんが、俺は姉貴に会いたくない。こき使われることになるからな hir001_043.txt | 猫を被ってるんだよ。本性は傍若無人。姉貴はそういう女だ hir001_044.txt | そんなもんだと思うけどな、年の近い姉弟なんて hir001_045.txt | そうか? 振り回されてきた身からすると、一人っ子の方がいいと思うぞ。ホント、理不尽だから hir001_046.txt | とりあえず、顔を合わせることがあったらオカンが心配してたって伝えといてくれ hir001_047.txt | 気にすんな。そんな深刻なもんじゃないと思うから hir001_048.txt | 非常事態なら、オカンが行ってるだろうしな hir001_049.txt | 一応、短期で行ってはみた。お前は? hir001_050.txt | 同感。あれさ、就職について明確なビジョンを持ってないとあんまり意味ないよな hir001_052.txt | いやいやそういうこと言ってるんじゃなくて hir001_053.txt | その普通も、今や高望みになりつつあるけどなー hir001_057.txt | せめて卒業する前には、童貞は捨てておきたいもんだな hir001_059.txt | いつになったら、童貞の期限を先延ばしにしなくて済むようになるんだろうな hir001_061.txt | 適当だなぁー hir001_064.txt | いいのか? hir001_065.txt | なら頼むよ。あ、ちなみに砂糖を入れておいてくれよ? hir001_066.txt | あっ、先に砂糖をカップに入れてから、コーヒーを淹れてくれよ? hir001_067.txt | その方が美味い気がするんだよ。あと、勝手に混ざってくれるから楽だぞ hir001_068.txt | やっと帰ってきたか。随分とかかってたが、何かあったか? hir001_070.txt | ん? なんだよ? 男に見つめられても嬉しくないんだが hir001_074.txt | いつも飲んでるのとは違ったのかもしれないな hir001_075.txt | 詳しいな、お前 hir001_080.txt | え? 普通に引く。7本はないだろ~。味覚が合わなくて、そんな女とは付き合えないわ hir001_081.txt | まあ、誰かと付き合ったこともないけど hir001_082.txt | 甘党の子って可愛いよなー。シュガースティック7本ぐらい普通だわー。そんな子いたら、絶対惚れちゃうわー hir001_083.txt | 四季ナツメぐらい可愛けりゃ、何でも許せる hir001_084.txt | そうね。なんせ、相手は孤高の撃墜王。俺らは飛んだこともない鶏 hir001_087.txt | ああ。そうだな hir001_089.txt | 選択で取ってる講義があるんだ。出来るだけ、来年の分を減らしておきたいからな hir001_090.txt | お前はもう終わりか? hir001_091.txt | そうだったのか。なんで? 真面目か? hir001_092.txt | 現実はどうだ? hir001_093.txt | だと思ったぜ! hir001_094.txt | 新歓パーティーとか、サークルやら飲み会で忙しいから、1年の頃はあんまり講義を取れなかった hir001_095.txt | そんな風になると思ってた時期が、俺にもありました hir001_097.txt | 金がないのも辛いよなー hir001_098.txt | だがスマン。さすがに金銭面では力になれない hir001_100.txt | ああ。また明日 hir002_001.txt | おっ。昂晴も来てたのか hir002_002.txt | 小松教授が休みで、1限目は休講だぞ hir002_005.txt | 1限目からの日は辛いよなぁ~。せっかく頑張って登校したのにそれが休講ともなると特に hir002_006.txt | とりあえず食堂でもいかないか? 時間潰さなきゃいけないだろ? hir002_007.txt | 何か食うか? hir002_009.txt | ああ、構わんぞ。今日はちょっと機嫌がいいからな hir002_010.txt | おう! 気分がよかったぜ! オーラスで一気にまくるのは! hir002_012.txt | もしかして、盗聴とか盗撮とかされてる? hir002_014.txt | そういうの本当にあるものなんだな hir002_017.txt | 苦くないのか? hir002_018.txt | 試しに一口もらってもいいか? hir002_019.txt | そんな嫌そうな顔するなよ。そこまで無理にもらおうとは思ってないから hir002_020.txt | おう! じゃあ、一口 hir002_021.txt | 子供じゃないんだ。わかってるよ hir002_025.txt | にしてもお前、よくこんな苦いの飲めるな hir002_026.txt | あーあ。もったいないことしちまったなー hir002_027.txt | どうした? hir002_030.txt | じゃあ、ちょっと行ってくる hir002_032.txt | ん? どうした? 気分でも悪いのか? hir002_033.txt | コーヒー買うだけだからな hir002_034.txt | ん? なんだよ? hir002_036.txt | ああ。間違いないよ hir002_037.txt | ??? なんだよ、なんで急にテンション上げてるんだ!? hir002_041.txt | コンビニのバイトは辞めたのか? hir002_042.txt | ご愁傷様。スマンが力になれそうにない hir002_043.txt | 学生課の方は覗いたのか? 一応、バイトの情報もあっただろ? hir002_044.txt | どうせ暇なんだ。確認だけでもしといたらどうだ? hir002_046.txt | あ、四季ナツメだ hir003_001.txt | おう、おはよう hir003_002.txt | どうした? なんか元気なさそうだけど hir003_003.txt | なんだ? 悩み事か? hir003_006.txt | コロッケが好きウェイ hir003_008.txt | ほら、行こうぜ hir005_002.txt | うおぉぉぉいこら昂晴! hir005_003.txt | そら高くもなるわ! お前だろ!? 四季ナツメと話しながら、並んで講義受けてるの! hir005_004.txt | メッセージが流れてきてるんだよ! すでにちょっとした話題だ! hir005_005.txt | 孤高の撃墜王と親しげに話してる男がいるって! ほれ、講義中の写真まで! hir005_006.txt | この程度では、もはや盗撮とは呼ばない世の中になりつつあるから怖いよな hir005_007.txt | それよりも、これはどういうことだ!? なんでいきなり昂晴なんかと!? 何があった!? hir005_008.txt | 普通に考えたら、お前みたいな童貞を四季ナツメが相手にするわきゃない hir005_009.txt | いいから、どういうことか教えろ hir005_012.txt | 姉貴のことか? それが連絡が取れないんだよなー hir005_013.txt | 電話しても全然出ない。メッセージも残しておいたけど返信もなくてな hir005_015.txt | 一応既読はついたから、死んではないだろ hir005_016.txt | ものぐさな姉だからな。後で連絡するつもりで忘れてるだけだと、俺は思ってる hir005_017.txt | けどオカンがかなり心配しててな。様子を見てこいって言われちまったよ hir005_018.txt | 今から職場の方に様子を見に行くけど、お前も一緒に来るか? hir005_019.txt | にしてもお前、ウチの姉貴に何の用だ? hir005_021.txt | 似合わんな hir005_023.txt | まあいいけどさ hir005_024.txt | 心配するな。すぐそこのケーキ屋だ hir005_025.txt | 雑誌に載ったりしたこともあるらしいぞ hir005_026.txt | 姉貴が土産で持って帰ってきたこともあったが、確かに美味かった hir005_028.txt | んなわきゃない hir005_029.txt | 姉貴はあくまで従業員。オーナーがパティシエで、その人が有名なんだとさ hir005_030.txt | とにかく行くぞ hir005_032.txt | すみません、そうじゃなくて。オレ、汐山宏人といいます hir005_033.txt | 汐山涼音の弟なんですが、姉と話すことはできますか? hir005_034.txt | 姉と連絡が取れないんです。だからちょっと困ってて hir005_035.txt | 今、ココにいますか? hir005_036.txt | は? 退職? 辞めたの? 仕事を? hir005_038.txt | あ、はい、すみません hir005_040.txt | 全く。何も聞いてない hir005_042.txt | ああ。俺もちょっと不安になってきた hir005_044.txt | え? あ、さっきの店員さん hir005_047.txt | これ、新手のナンパって可能性はないかな? hir005_049.txt | いえ。それはいいですから。それよりも、姉貴の話ってなんですか? hir005_050.txt | はい。メッセージに既読は付くんですけど返信や連絡はなくて hir005_051.txt | 待てって。この状況で俺を1人にするな hir005_052.txt | お前も姉貴に用事があるだろ? なら、無関係じゃないって hir005_053.txt | あ、続きをお願いします。姉貴は何か問題を起こしたんですか? hir005_059.txt | まあ、そうだな。まずは安否確認 hir005_060.txt | すみません。教えてくれてありがとうございました hir005_064.txt | 今連絡しても不安になるだけだろうから hir005_065.txt | 管理人の方はどうだった? hir005_066.txt | 連絡が取れないから、そっちに電話してるのに? hir005_068.txt | しょうがない。とりあえず部屋に行ってみるか hir005_069.txt | 弟がノックしながら呼びかければ流石に反応するかも hir005_070.txt | 姉貴ー? いるんだろー? 俺だ、宏人だ。ここを開けろー hir005_071.txt | 偽者じゃないぞ、早く開けろってー hir005_074.txt | 返信がないからオカンも心配してるぞ。とりあえずここを開けて顔を見せろ hir005_075.txt | 開けないと警察を呼ぶことになるぞー! 大事になってもいいのかー? hir005_077.txt | よかった、ちゃんと生きてたか hir005_079.txt | いるならもっと早く出てこいよ hir005_080.txt | 連絡入れても返信が全然ないから、心配で様子を見に来たんだよ hir005_081.txt | そういうのならせめて返信ぐらい寄越せよ。結局、大丈夫なんだな? hir005_086.txt | ちげぇよ! 仮にMだとしても、アンタに蹴られても全く何も嬉しくねぇ! hir005_087.txt | 俺はただ心配してるだけだ。普段と様子が違うから hir005_088.txt | そういう気分って、どういう気分? hir005_094.txt | オカンに電話するから、姉貴を見ててくれるか? hir005_095.txt | 悪い。姉貴は俺が連れて帰るよ hir005_096.txt | いや。平気だ。タクシー使うから hir005_097.txt | オカンが払うから、とにかく連れてこいって言われたよ hir005_098.txt | おいこら、家に戻るぞ。準備しろ hir005_099.txt | オカンが呼んでる。ついでに実家で少しゆっくりしろ hir005_100.txt | そのありがたみを確かめるためにも、家に一度戻るぞ hir005_101.txt | 今日は悪かったな。こんなことになって hir005_102.txt | じゃあ、またな hir006_001.txt | よー、おはよう hir006_002.txt | 姉貴の件か? とりあえず、家でゴロゴロしてるよ。飯もちゃんと食ってたから健康ではある hir006_003.txt | とはいえ、パワハラのせいか仕事に関してはすっかり疲れたみたいだ。今は働く気を失くしてるっぽい hir006_005.txt | 一時的なものかもしれないから、親もしばらくは様子を見るって言ってたけどな hir006_007.txt | こんなもんだと思うけどな、年の近い姉弟なんて hir006_008.txt | まあ、仕事に疲れたっていう部分は理解できなくもない hir006_010.txt | でもとりあえず、大変ではあったみたいだな。早朝からケーキを作って開店までに商品を揃えて、その後も補充商品を作り続けて hir006_011.txt | 夕方からは翌日の仕込みとか、後片付けとか。日によっては、その後にミーティング hir006_012.txt | 実務は姉貴みたいな現場のパティシエがほとんどやってたらしい。なのに安月給 hir006_013.txt | 姉貴が特別激務ってわけではなかったらしいけど。パティシエっていうか飲食全般じゃないのか? hir006_015.txt | 俺が就職の面接を受ける時の参考になるかと思って hir006_017.txt | ケーキってさ、普通は毎日食べるものじゃないだろ? 家庭によっては特別なものだったり hir006_019.txt | メインがどれだけ美味しくても、最後の一品がいまいちなせいで全てをぶち壊しにする可能性だってある hir006_020.txt | それにデザートを食べると幸せになれる。子供も大人も色んな人を笑顔にする。それがデザート hir006_021.txt | みたいなクッサイ理由で、あの店に雇われたはずだ hir006_022.txt | どうだろうなー? 俺からすると姉貴はそんな殊勝な人間じゃないから、ただの建前だと思うけど hir006_023.txt | そういや、大分早い段階からパティシエになりたいとか思ってたみたいだな hir006_024.txt | で、笑顔にできるデザートを作ろうとしたら、作る側はドブラックだったってオチだ hir006_025.txt | 悪いな。姉貴に相談があったのはお前の方なのに hir006_026.txt | なんせ、やる気がないからな hir006_027.txt | 仕事の話を振るとさらに気だるそうになる hir006_029.txt | なんだっけ? お前が姉貴に頼もうとしてたのって hir006_030.txt | パンケーキか。姉貴も色んな店を食べ歩いてたりしてたな hir006_031.txt | わかった。話をしておくよ。あの様子だと返事はどうなるかわからないが hir006_032.txt | このまま社会との繋がりがなくなると本気で怖いから hir006_033.txt | 働くなら早めに復帰した方がいい。日が経てば経つほどずるずると同じ状況に甘んじていくもんだ。俺にはわかる hir006_034.txt | 夏休みの宿題を最後まで溜め込み続けて、取り返しがつかなくなってた俺にはな hir006_035.txt | 俺としても、今の姉貴から脱却するキッカケになればありがたいしな hir006_036.txt | わかってるわかってる hir007_001.txt | なんだよ? hir007_003.txt | なら、甘えさせてもらおうか。よしっ、学食行くぞ hir007_004.txt | え、なんで hir007_005.txt | え、キモい hir007_006.txt | ゴメン。やっぱ自分で金払って学食で食うわ hir007_007.txt | だからその必死さがキモいんだってば! hir007_009.txt | 納得してんじゃねーよ! 冗談でもやめろ! 噂になったらマジでシャレにならないだろぉ! hir007_011.txt | どうしたー? hir007_012.txt | あー、その件か。忘れてないぞ。ちゃんと姉貴に話はした hir007_013.txt | ただやっぱり反応が薄くてな、いくら尻を蹴とばしても動こうとしない hir007_016.txt | 面倒事か? hir008_002.txt | 隠してやがったな。前には紹介できる仲じゃないとか言ったくせに hir008_003.txt | 顔すら覚えてくれてない!? hir008_005.txt | そんなガキっぽいことはしないって hir008_006.txt | 前にも言っただろ。今度オープンさせる店の客になって欲しいって、頼まれたって hir008_007.txt | いいだろ別に。どうせ家でゴロゴロしてるだけなんだから。たまには外に出ろよ hir008_009.txt | 女の子だぁ? そんな歳かよ hir008_010.txt | うるせいやい! hir008_011.txt | あっ、はい。2名様です。よろしくお願いします hir008_012.txt | ほら姉貴も。コーヒーの一杯ぐらいは付き合えよ。ここまで来たんだから hir008_013.txt | あ、はい。ありがとう hir008_015.txt | 心配するな。姉貴を外で気分転換させるならって、オカンから軍資金を預かってるからな hir008_016.txt | あ、オムライスいいなー。俺もオムライスを―― hir008_017.txt | あーはいはい。わかりましたよー hir008_020.txt | パンケーキ、姉貴にもわけてやるから安心しろ hir008_021.txt | いただきます hir008_024.txt | そうじゃなくて。俺だって美味いと思ってる。文句を言ってるつもりでもない hir008_025.txt | けど料理の味見役をしてたからな。流石にちょっと飽きた hir008_026.txt | そういうこと hir008_027.txt | 多分、姉貴にも感想を求めてくると思うぞ。畑は少し違うけどプロなんだから hir008_029.txt | 相変わらず仕事以外はてっきとーだな hir008_031.txt | 弟の顔を立てて、もうちょっとまともな感想を言ってやってくれないか? hir008_032.txt | なんかプロっぽいな、そのコメント hir008_034.txt | なら、店全体としてもいい感じ、ってことか? hir008_035.txt | どういう意味だよ hir008_037.txt | うっせーな、チクショウ hir008_038.txt | それよりも。いい感じってのは聞いたけど、店に対してのアドバイスはないのか? hir008_039.txt | メニューが少ないと悩む手間が省けてよくないか? hir008_041.txt | だからパンケーキも初めて食うわ。結構楽しみだな hir008_042.txt | おお。来た来た hir008_043.txt | ほら。パンケーキも食うだろ? お先にどうぞ hir008_044.txt | どうした? 冷めるぞ? hir008_045.txt | そんなにダメか? hir008_047.txt | こんなもんじゃないの? まあ、ガキの頃にホットケーキしか食べたことないから、よくは知らないけど hir008_051.txt | たしかに違うもんだな。ふわふわしてて、ちゃんと甘くて hir008_052.txt | 昂晴が焼いたやつは素人くさいってのかな。硬くて焦げの苦味があったのがハッキリわかる hir008_055.txt | 実際に働いてる姿なんて見たことなかったし。家で作ることもなかったじゃねーか hir008_056.txt | うん。美味い美味い hir008_057.txt | はいよ。俺は違いが分かっただけで十分だから。甘いの、そんなに好きじゃないしな hir008_058.txt | 昂晴、お前も食べておくべきじゃねえの? hir008_059.txt | は? 何のことだよ? いやいや、睨むなよ。本当に何も知らないんだって! hir008_061.txt | それだけの味だったんだろ? 正直、俺も美味いと思ったぞ hir008_062.txt | 昂晴が下手なことと、姉貴にプロの腕があるのは別の話だろ? hir008_063.txt | 何を疑ってんのか知らないけど、俺だって頼まれてこの店に来ただけだ hir008_064.txt | もし何か仕組んでるとしたら、全部昂晴の仕業だ。俺じゃない hir008_065.txt | いや、待て! 知らんぞ! そんな睨むなよ! 俺は本当に何も知らないんだってば hir008_066.txt | うそつけ。昨日だって実家サイコーとか言ってたじゃねーか hir008_067.txt | それだけは勘弁してつかんさい hir008_068.txt | ウチの姉貴を更生させてくれ、昂晴! hir008_071.txt | グータラ姉貴がやる気を出してくれただけで、俺としても大助かりだ hir008_072.txt | で? なんでお前が四季ナツメと一緒に働いてるんだ? hir008_073.txt | 並んで講義を受けてたのもそれが理由だな hir008_074.txt | 詳しく聞かせてもらおうか hir008_076.txt | 全然答えになってないだろうが、それ hir008_078.txt | ちなみに、そうやって誘って成功したことはあるのか? hir008_079.txt | まあ、そんなところだとは思ってたけど hir008_080.txt | でも確かに、誘うにはいい話題かもな hir008_081.txt | わかった。ありがたく使わせてもらうよ hir010_001.txt | よう。もうオープンしたんだってな。調子はどうだ? hir010_002.txt | 姉貴の様子は? hir010_003.txt | おー。そりゃなにより。俺としてもありがたいことだ hir010_004.txt | 機会があったらまた行かせてもらおう hir010_005.txt | おう! お前が言ってくれたように女の子を誘ってみたぜ hir010_007.txt | その相手は男らしい hir010_008.txt | とりあえず、カフェの宣伝って意味では成功してるのかもな hir010_009.txt | それは皮肉か? それとも嫌みか? hir010_011.txt | つーか、俺もバイトしたいんだけど。雇ってくんない? hir010_012.txt | いやまあ、それはそうなんだが hir010_014.txt | 姉貴が一緒というだけで地獄に変わるな hir010_015.txt | そうだな。姉貴もお菓子作りの腕は問題ないしな。またその内、行くよ hir011_002.txt | なんか元気だな、お前。いい事でもあったのか? hir011_003.txt | 前はもっと気だるげそうだったろ hir011_004.txt | 早寝早起きって、なんで? 健康を気にして? hir011_005.txt | あー。朝から忙しいんだってな、パティシエって hir011_006.txt | あの姉貴だからなー hir011_007.txt | 家でゴロゴロしてる姿しか知らないと、信じられないけどな hir011_008.txt | 四季さん、おはよう hir011_009.txt | 名前を思い出すの諦めなかった? hir011_010.txt | 顔を覚えてもらえただけでも進歩してるからいいんだけどさ hir011_011.txt | ああ、また hir011_014.txt | 結構、なんだよ? hir011_015.txt | そういうの止めろよ! 途中でやめられると余計気になるだろ! hir011_016.txt | 実際のところ、働いてる人間としてはどうなんだ? hir011_017.txt | そうじゃなくって! hir011_019.txt | 止めろバカお前、姉貴と一緒に飲むとか最早拷問だろ hir011_021.txt | 人手が足りなくなったら、いつでも言ってくれ。手伝うからさ hir011_022.txt | 嫌なこと思い出させるなよぉー hir101_002.txt | スマホを言い訳にして、デートに誘われただけじゃないのか? hir101_003.txt | 嘘吐け。そんな奴いないだろ hir101_004.txt | なに、天然系? それとも箱入りのお嬢様? hir101_006.txt | ちなみに、どの子? hir101_008.txt | どこもハイエンドの機種を出してるから、最新機種なら性能にそこまで差はないんじゃないのか? hir101_009.txt | そんなもん、本人の気持ち次第だろ。でも女子ならやっぱイオタホンじゃねーの? hir101_010.txt | つーかさ。女子のアイテムなら、女子にアドバイスを求める方がいいんじゃないの? hir101_011.txt | むしろ、あの店の他の子に訊いた方が早いんじゃないのか? hir101_012.txt | まーそれはあるかもなー hir101_013.txt | どんな些細なことでも、頼られると嬉しいよな hir101_017.txt | 「我ら生まれた時は違えど、童貞を喪失する時は同じと願わん hir101_018.txt | なら、どういう間柄なんだよ? hir101_019.txt | 俺に訊くな hir101_022.txt | そうかよ。またな hir102_001.txt | お前、最近は朝一でも結構元気だよな? hir102_002.txt | あーそっか。パティシエの仕事の手伝いだもんな。そりゃ早起きにもなるか hir102_003.txt | そういや姉貴も似たようなこと言ってたな hir102_004.txt | それよりも、昨日はどうだったんだ? hir102_005.txt | 買い物デート、してきたんだろ? hir102_006.txt | それだけか? hir102_007.txt | 焼肉を!? っていうか、みんな? どういうこと? hir102_008.txt | なんだそりゃ hir102_011.txt | 俺も1年の頃から、もっとちゃんと単位を取っておけばよかった hir102_012.txt | あっ、そうだ。お前今日、時間あるか? たしか一限だけだったよな? hir102_013.txt | ちょっとでいいから、付き合ってくんねーか? hir102_014.txt | 助けて欲しいことがあるんだ hir102_015.txt | うん。お前には期待してないから安心しろ hir102_016.txt | 実は今、相談を受けててな。お前にも協力をしてもらえないかと思ってさ hir102_017.txt | 正直微妙なところだ。でも三人集まれば文殊の知恵とも言うだろ hir102_018.txt | とにかく頭数が欲しいんだ。頼むよ hir102_019.txt | サンキュー! hir102_020.txt | じゃあ、またあとでな! hir102_021.txt | スマン、待たせたか? hir102_022.txt | 食堂で待ち合わせしてる hir102_024.txt | 助かるよ、マジでサンキューな hir102_025.txt | おう。悪い、待たせたか hir102_026.txt | 野中君とは選択科目が結構被ってるんだ hir102_027.txt | ノート貸してもらったり、テスト勉強で世話になったりしてるんだ。一緒に遊んだこととかは、ないけどな hir102_030.txt | どうにも見てられなくてさ。ちょっと強引に悩みを聞いたんだ hir102_032.txt | けど、野中君の方には相談するような相手もいないって言うから hir102_033.txt | ああ。俺の友達だ。俺も経験豊富とまでは言えないからな。頭数は多い方がいいだろ? hir102_034.txt | 心配しなくていいって。ちゃんと話を聞いてくれるから hir102_036.txt | 悪い。改めて言ってくれるか hir102_037.txt | だってお前、前と雰囲気が違うぞ。講義で顔を合わせてるだけの俺ですら気付くくらいに hir102_038.txt | そんなに思い詰めるくらいならいっそ告白してみるとか、色々あるだろ? 当たって砕けろって言うじゃん? hir102_042.txt | 昂晴。おい、昂晴 hir102_043.txt | な、なんだ? どうかしたのか? hir102_044.txt | だから困ってるんだ。実際に当たって砕けたら、傷つくのは野中君だろ? hir102_047.txt | 体調が悪い時に優しくしてもらったんだってさ。いい子みたいだぞ hir102_048.txt | 調べれば調べる程、いい噂しか聞かなかった。いつも笑顔で自然な気配りもできて、周りからも慕われてる hir102_049.txt | 人気者だよ。俺だってこうして調べてると、うっかり惚れそうになった hir102_050.txt | 惚れそうになっただけだから。実際には惚れてないから。正直俺はもうちょっとギャルっぽい方が好みだしな hir102_051.txt | いや、それは関係ないな。とにかくいい子で、しかも幸い今は彼氏はいないみたいだ hir102_052.txt | 俺も可能性はあるって言ってるんだけどな hir102_053.txt | ずっとこんな調子だからさー hir102_054.txt | それじゃあ俺は、次も講義だから行くわ hir102_055.txt | そのはずだけど? hir102_056.txt | ダメだった hir102_059.txt | ダメだダメだって、まるで自分に言い聞かせるみたいに hir102_060.txt | とにかく、そういう感じだった hir102_061.txt | 巻き込んだのは俺の方だからな hir102_062.txt | また何か思いついたら、いつでも連絡してくれ hir102_063.txt | 大学近くに部屋を借りてるとか言ってたから、多分? 野中君の予定次第だろうけど hir102_064.txt | 連絡してみて、約束取れそうなら約束してみるよ hir102_067.txt | おっ。野中君ももう来てるな。早く行こう hir102_068.txt | で、意固地になってそうな野中君を説得する方法、何かあるのか? hir102_069.txt | お前、昨日もそんなこと言ってなかったか? hir102_071.txt | あー、なるほどな。そこから自信に繋がるかもしれないな hir102_072.txt | 告白の言葉を考えるよりも先にすべきだな hir102_073.txt | ああ。説得さえできれば、あとは任せとけ hir102_074.txt | 野中君。悪いな、土曜日なのに呼び出して hir102_075.txt | それで今日呼び出した理由なんだけどな。実は、その、昨日も言ったことなんだけどさ―― hir102_076.txt | やっぱ最初から諦めなきゃいけないってことはないと思うんだ hir102_077.txt | 1つ提案があるんだ! 髪とか服装とか、もっと流行に合わせた物にしてみないか? hir102_078.txt | そしたらきっと、今までとは違う気持ちにもなれると思うんだよ hir102_080.txt | 野中君にその気があるなら、俺も協力するぞ。普段、世話になってることだしな hir102_082.txt | 協力はするけど、急にどうした? なんか雰囲気が少し違うな hir102_084.txt | そうか。なんにしろ前向きになってくれたのは、俺としても嬉しいぞ hir102_085.txt | わかった! しっかり協力するからな hir103_001.txt | お前、今日は帰った方がいいんじゃないのか? hir103_002.txt | 授業もまともに聞けないだろ。そんな様子じゃあ、仕事だって出来ないだろ hir103_003.txt | 四季さん? hir103_004.txt | お前、そういうけどさー hir103_005.txt | 送ってやろうか? hir103_006.txt | 何言ってんだ、お前 hir103_007.txt | 今日は、頭の方が不調なのか? hir103_009.txt | 何だよ? ハッキリしないな hir103_010.txt | 四季さんもこういう事には結構食いつくのな hir103_011.txt | そうだな。もう少し落ち着ける場所と時間の方がいいよな hir103_014.txt | 何を急に身悶えてるんだよ hir103_015.txt | 気持ち悪いな、お前 hir103_016.txt | 頬赤らめても可愛くねーぞ hir103_019.txt | んで? 告白するのか? hir103_020.txt | けど、何か動いた方がいいんじゃないのか? 野中君も頑張ったぞ hir103_021.txt | 理解はできるが、そこを気にしてちゃ始まらんだろう hir103_022.txt | 言い訳ばっかりしてたら本当にそのままだ hir103_023.txt | それだ! クリスマスに出かければいいじゃん! hir103_024.txt | 誘ってみろよ hir103_025.txt | なんだよ? 煮え切らないな hir103_026.txt | でも、グダグダしないように決めるべきことは決めておいた方がいい hir103_027.txt | 四季さんならどんなクリスマスデートを過ごしたい? 女の子代表としてさ hir103_028.txt | 家デートってこと? hir103_030.txt | いやでも、やっぱり折角のクリスマスなんだから hir103_033.txt | やっぱりロマンティックは重要だ。そしてサプライズも大事だ hir103_034.txt | そしてクリスマスと言えば――プレゼントがマストアイテム。アクセサリーを贈るのさ hir103_035.txt | おっと待て待て慌てるな。わかってる。普通のプレゼントじゃあ相手の心は動かない hir103_036.txt | 重要なのはそのアクセサリーで自分の気持ちを伝えること hir103_037.txt | ズバリ“愛”という漢字のネックレスをプレゼントする! 最近、オーダーで作ってくれるところもあるみたいだし! hir103_038.txt | ロマンティックとサプライズが融合した、己が気持ちを込めたクリスマスプレゼント! どうっすか、これ! hir103_039.txt | 即答なの!? hir103_041.txt | それは違うよ! 直江兼続の愛の文字はLOVEじゃなくて武芸の神様にあやかってつけられた文字だという説が有力で―― hir103_042.txt | じゃ、じゃあ! 夜景! 夜景はどう!? hir103_043.txt | イルミネーションを見て歩くのも悪くはないけど、オシャレした女の子の場合スニーカーを履いてなくて足が疲れると思うんだ! hir103_044.txt | だから高級ホテルの部屋を予約しておくんだ。2人きりの部屋で街の夜景を見下ろしながら彼女をそっと後ろから抱きしめる hir103_045.txt | トドメの一言は「この街の夜景に僕らの愛を見せつけてやろうぜ hir103_047.txt | 他の男とは違うオシャレさんだってアピールしたいじゃん! hir103_049.txt | おいおい決めつけるなよ。至って普通の誘い方だっての hir103_050.txt | 乙~元気? 突然なんだけどさ、食事とか一緒に行かない? 美味しいもの食べたいでしょ? 本当は友達と行くはずだったんだけどドタキャンされちゃってさ―― hir103_051.txt | てな感じの気軽さでさ hir103_056.txt | さっすが「孤高の撃墜王 hir103_057.txt | あっ。ごめん。急に変な呼び方をして hir103_058.txt | その反面教師的な嫌味は止めてくれない? hir103_059.txt | こいつは重症だな hir103_060.txt | なにかあったら、またいつでも言えよ hir103_061.txt | んなもん。婚約指輪に決まってるだろ! 滅茶苦茶高いブランド品の! 想いを込めた手紙を添えて! hir104_001.txt | どうだった? hir112_001.txt | 今日も、あの店から? hir112_002.txt | 匂いがなくても、お前はここ数ヶ月ずっとそんな調子だろ hir112_003.txt | っていうかさ、お前どうするの? hir112_004.txt | 今後のことだよ。俺らも4年だぜ? 就職だよ hir112_006.txt | 就職活動はしてるのか? お前、わりと鬼シフトだったろ? hir112_008.txt | 周りに比べて、すっかり出遅れてる気がする hir112_011.txt | ちなみに、それって好きな人のために? hir112_012.txt | ここにも暑苦しいヤツが hir201_001.txt | すっかり雰囲気変わったよなー。お前も四季さんも hir201_002.txt | お前、四季さんと飯を食ってたんだろ? 随分と仲良くなったじゃないか hir201_003.txt | そういやお前、暇さえあればシフトに入ってるイメージだな hir201_004.txt | もしかして四季さんも? hir201_005.txt | そっか。それだけ一緒にいれば四季さんの雰囲気も柔らかくなるか hir201_006.txt | ツンケンしてるわけじゃないけど、特定の誰かと親しくなるなんて珍しいだろ hir201_007.txt | ちなみに今日は、店に関することでの相談とか? hir201_008.txt | 四季さんにそういうイメージないからな hir201_009.txt | それに、昂晴にもそういうイメージがない hir201_010.txt | お前、知り合い見かけても話しかけずにフェードアウトかますタイプだろ? hir201_011.txt | 最悪じゃねーか hir201_012.txt | 気付いてて知らないふりするのもどうかと思うけどな hir201_013.txt | 四季さんは流石に逃げるようなことはしないかもしれないけど。特定の人間と一緒に過ごしてるイメージもないしな hir201_014.txt | どうした? いきなり呻いたりして hir203_002.txt | 来週、冬休みになるし、クリスマスだろ? hir203_004.txt | 彼氏いないんだから、せめて俺にチャンスをくれてもいいと思うんだよ hir203_005.txt | お前は? クリスマス、どうするんだ? hir203_006.txt | そっか。お前も大変だな hir203_007.txt | そうだよなー hir203_008.txt | 教授が体調不良らしい。熱が出たんだってさ hir203_009.txt | どうせ休むならもっと早めに連絡して欲しかったぜ hir203_011.txt | あれ? 四季さんじゃないか? hir203_012.txt | なにかあったのか? もし誰かに会いに来たんだとしたら、お前じゃないのか? hir203_013.txt | じゃ。頑張ってな hir203_016.txt | なかなかレアな単語だよな、命乞いって hir203_018.txt | 一緒に食堂で食事をしたり、並んで授業を受けたりする程度の普通だな hir203_019.txt | いやでも、事実は事実だからさ hir203_020.txt | とりあえず、お前らが思ってるような特別な関係ではないけどな hir203_021.txt | 最近、四季さんが働いてる店が噂になってるのは知ってるだろ? hir203_022.txt | 昂晴は、そこでバイトしてるんだよ。キッチンスタッフとして hir203_023.txt | さっきのデートってのも、そのバイトに関することだろ hir203_024.txt | 相手は四季ナツメ、孤高の撃墜王だぞ? コイツと何かあると本当に思うか? hir203_025.txt | 募集してたら俺が先に応募してるよ hir203_026.txt | で? 俺には正直に言ってくれてもいいんじゃないか? hir206_001.txt | よっす。明けましておめでとう hir206_003.txt | いいよ、別に。この手伝いの分はバイト代も出るって話だからな、一応 hir206_004.txt | それにお前、昨日の夜からずっと働いてたんだろ? hir206_005.txt | 大変だなー。あの店のこともそうだけど、なんでそんなに頑張るんだ? hir206_009.txt | それだけは勘弁。今日だけでも何度ケツを蹴りあげられたことか。パワハラ反対! 虐待ダメ! hir206_010.txt | あんだけ量があるなら、ある程度適当にやっても変な味にはならないだろ hir206_016.txt | 四季さんが来るまで俺が手伝ってやろうか? hir206_017.txt | そうか? なら、いいんだけどな hir206_018.txt | 本当にいいのか? hir206_019.txt | わかった。じゃあ、大学でな hir209_002.txt | 野球しようぜ! お前ボールな! hir209_004.txt | というか、俺も聞いてないぞ? お前は友達の俺に嘘を吐いてたのか? hir209_005.txt | なら、今は? hir209_006.txt | なんだ、そうか。嘘を吐いてたわけじゃなくて、年が明けてからだったのか hir209_007.txt | おめでとう、昂晴 hir209_008.txt | そして、さようならだ hir209_009.txt | まあ、そうだな。感情の赴くままに暴れても仕方がない hir209_010.txt | 落ち着いて考えれば、四季さんがどこぞの陽キャと親しくするよりも、知り合いの方がまだなんぼかマシ hir209_011.txt | ――じゃないな。やっぱムカつくわ hir209_015.txt | 友達ではない。最早お前はただの裏切り者なのだ hir209_018.txt | そういうのを、勝者の余裕って言うんだぞ。ぶん殴るぞ hir209_019.txt | ちくしょう、勉強なんてやってられるか! 今日はヤケ酒だ! hir209_020.txt | 昂晴。もっと詳しい話を聞かせてもらおうか。とりあえず、この講義が終わったら学食で昼飯だからな hir209_024.txt | ただの冗談だ hir209_025.txt | ただちょっと、俺たちの愚痴や嫉妬に付き合ってもらいながら、四季さんとの話も聞かせてもらうだけだ hir209_026.txt | 一応、友達として今日は奢ってやるよ hir209_028.txt | 本人の耳には、届かないものなのかもな hir209_029.txt | お前と四季さんが付き合ってるって噂の確認が、四季さんにもされたんだ hir209_031.txt | でも四季さんの方には、お前を馬鹿にするような連中ばっかりだったらしくて hir209_032.txt | そういう連中に、四季さんが言ったんだとさ hir209_033.txt | らしいぞ。って言っても、俺も噂で聞いただけだけど hir209_034.txt | よかったな。遊びとかじゃなくて hir209_035.txt | なんだ、そのコメント。嬉しくないのかよ、そんなに愛されてて hir209_036.txt | その心配は必要ないらしいぞ hir209_037.txt | 少なくとも、浮いてるってことはなさそうだ hir209_039.txt | だって、考えたらおかしいだろ! 幸せじゃない方が、幸せな方を奢るとか! hir210_001.txt | え? お前、もう終わりなの? hir210_004.txt | なんとかなるとは思う。つか、なんとかしないと。単位を落としたらぶっ飛ばされる hir210_006.txt | じゃあ、俺は次の教室に行くよ。またな hir211_001.txt | うー、さむっ hir211_002.txt | よー。久しぶり hir211_003.txt | 用事があったわけでもないから、それは別にいいんだけど。なんだよ? 休み中に俺を呼び出すなんて hir211_004.txt | 頼みぃ? また、あの店のことか? hir211_007.txt | なんだそりゃ? もしかして、今の話は冗談だったのか? hir211_008.txt | 全力でやらせてもらいます! hir211_009.txt | で? なに? hir212_002.txt | さっむいなー、しかし hir212_003.txt | 別にいいけどな hir212_004.txt | そうかもしれないな。でも、おはよう hir212_006.txt | そうだな。そうしよう hir212_007.txt | あと3人は大学で同じトコロに通ってた奴を見つけたから。今はその伝手を頼ってる途中だ hir212_008.txt | 上手く行けば連絡がつくと思う hir212_009.txt | 大丈夫か? お前、結構な人見知りだろ? hir212_010.txt | 俺のことも気にするな hir212_011.txt | 何かあったら、連絡しろよ hir212_012.txt | 昂晴か? こっちは揃ったぞ。そっちはどうだ? hir212_013.txt | わかった。ならすぐに行く hir212_015.txt | 四季さん。どうも、今日はよろしくね hir212_017.txt | うん。よろしくね hir212_022.txt | なんか、成功したみたいだな hir212_023.txt | 結局、集まったのは半数ぐらいだったけどな hir212_025.txt | 俺の彼女も楽しそうだもんな hir212_027.txt | ぐふふ、俺の彼女 hir212_028.txt | ディスり方丁寧かっ hir212_029.txt | マジで感謝してるぞ、ありがとうな。お前のおかげで恋人が出来たよ hir212_031.txt | あ。俺にもコーヒー。よろしくな hir212_032.txt | んじゃ。俺も帰るわ hir212_033.txt | 別に会う用件とかないし。それよりも、俺には彼女との時間の方が大事だ hir212_034.txt | また何かあればいつでも連絡してこいよ。俺に出来ることなら手伝うからよ hir212_035.txt | おう。今回の分は、まだまだ俺の方に借りがあると思ってるからな hir212_036.txt | じゃあ、またな hir301_006.txt | 何で分かったんだ?! hir301_008.txt | 今週の木曜、合コンで知り合って、メッセ交換したんだよ hir301_010.txt | さっき連絡したら、元彼と復縁したからダメだってさ hir301_011.txt | 違う! 昨日、俺は確かに彼女ができたんだ! hir301_014.txt | お前、俺と行く? hir301_016.txt | 余計みじめだろうが! そもそも姉貴はずっと仕事だ hir301_017.txt | ヤプオクに出すか。高く売れそうだし hir301_018.txt | じゃあ、メメカリか? hir301_019.txt | はあっ?! お前、まさか彼女できたのかっ?! hir301_020.txt | 何だ、そういうことか hir301_022.txt | そういうことなら、喜んで譲ろう hir301_023.txt | 彼女持ちのヤツに譲るより、よっぽど気分がいいしな! hir302_001.txt | 姉貴に聞いたぞ! 計ったな、昂晴! hir506_001.txt | で、お前はどうするんだっけ? 就職 hir506_006.txt | 必死こいて頑張ってるよ hir506_009.txt | まー、アレだ。頑張ってお金を稼いでくれよ、お義兄様 hir506_014.txt | ありがとう。あんな不良債権を。そのまま最後まで引き取ってくれ hir506_017.txt | パティシエになるって決めた時も、そのまま真っ直ぐ突っ走ってたしな hir506_018.txt | それはあるだろうな hir506_019.txt | お前、腹を刺されないように気を付けろよ? hir506_020.txt | なら、いいんだけどな hir506_022.txt | 合法ロリなところか? hir506_023.txt | 真逆じゃねーか jga011_001.txt | すみませーん jga011_002.txt | あ、四季さん、その服可愛いー jga011_003.txt | そんな照れなくても。別に変って言ってるわけじゃないんだからさ jga011_004.txt | このお店のケーキ、美味しいんでしょう? jga013_001.txt | あ、四季さん。おはよー jga013_002.txt | この前行ったよ、例の四季さんがバイトしてるカフェ jga013_003.txt | お客さんもかなり多くて忙しそうだったもん jga013_005.txt | 冗談抜きで美味しかったよ、あのケーキ。評判になるのも当然って感じ jga013_007.txt | 心配ないって。不味いなんて意見はないから jga013_008.txt | あっ、それもネットに書いてあったよ。結構美味しいって jga013_009.txt | じゃあ、またね jga209_001.txt | それでそれで。噂のカレとはどこで出会ったの? jga209_003.txt | え!? もしかして、四季さんの方から告白したの? jga209_004.txt | 夏ならいいんかいっ jga209_005.txt | アンタ、もっと言葉を選びなさいよ jga209_007.txt | ど、どうだった? どうだった? jga209_008.txt | やっぱ、そうなんだ? jga209_011.txt | そ、そっか。うん。じゃあ、焦らないでおくよ jga209_014.txt | 四季さんは? jga209_015.txt | 痛くなくすませるコツとかあるの? jga209_016.txt | どうすればいいの? jga209_017.txt | だからどうやって? jga209_019.txt | え? どっち? jga211_001.txt | っていうか、その服装、どうしたの? jga211_002.txt | アフタヌーンティー? その、サービスの一環ってこと? jga211_003.txt | とりあえず、中で食べられるかな? jga211_004.txt | 止めなさいって。それに、場所を考えなさいよ jga211_005.txt | なんか本格的 jga211_006.txt | そうね。忙しいところを、強引に呼び出しても困らせちゃうからね jga211_007.txt | どの道、ここであの話は出来ないんだから。文句言わない jga211_009.txt | それなら私も、特製の方に変更をお願いしてもいい? jga211_010.txt | 私はダージリンを下さい jga211_012.txt | そ、その順番はおかしい! 絶対におかしい! jga211_016.txt | そうだよね!? そうだよね!? jga211_017.txt | 仕事の邪魔になるから jga211_018.txt | はい。ありがとうございます jga211_019.txt | あの反応からすると、全く脈がなさそうに見えたけど jga211_020.txt | そこ燃えちゃダメでしょ!? jga213_001.txt | あの執事さんに、そこまで本気なんだ? jga213_003.txt | ねえねえ、あの人ってさ。執事さんに似てない? jga213_004.txt | ほら、あそこに jgb011_001.txt | 本当にここで働いてるんだ。うわっ、足きっれー jgb011_003.txt | どれがオススメなのか教えて jgb013_002.txt | 注文したのは他の店員さんだったからね jgb013_003.txt | いやー、マジヤバかった。座って食べるのに少し並んだよね jgb013_004.txt | あ、行く行くー! あのケーキ、マジヤバかった! jgb013_005.txt | うんうん! お店の雰囲気もよかったよね jgb013_006.txt | そんな心配しなくても、ネットの口コミでもすこぶる評判だよ jgb013_007.txt | エゴサだっけ? そういうの、しないの? jgb013_008.txt | ねえねえ。あのお店の一番の押しメニューを教えてよ。今度行った時に注文してみるから jgb013_010.txt | わかったー! 今度は平日に行くね jgb209_001.txt | っていうか、どこを好きになったの? あ、バカにするわけじゃなくてね jgb209_004.txt | へー。じゃあ、本当に付き合いたてなんだ jgb209_005.txt | さすがにこの時期、青姦は寒いでしょ jgb209_008.txt | そうなの? jgb209_009.txt | 私めっちゃ血出たよ jgb209_010.txt | 何も言ってないじゃん。いいと思うよ、下手に焦って経験する必要なんてないと思うよ jgb209_014.txt | 結局、相手の男側にもよると思う。焦って強引に挿れられるとねー jgb209_015.txt | アンタ色々やってるわね――っていうか肩甲骨!? どんなプレイ!? jgb209_016.txt | この場合、それはもはや肯定と変わらない気もするけど? jgb211_001.txt | お、お嬢様? jgb211_002.txt | そ、そうなんだ jgb211_004.txt | こんな場所で聞かれても、軽々しく返事できることじゃないです jgb211_005.txt | でも四季さんの雰囲気には、よくあってるかもね jgb211_006.txt | 面白がるのは止めなよ jgb211_007.txt | あ、いえ。そういうわけじゃないですから jgb211_008.txt | それよりもほら、オーダー済ませちゃわないと jgb211_009.txt | 私もそれにしようかな jgb211_010.txt | ブレンドコーヒー、お願いします jgb211_012.txt | ああいうのが趣味なんだっけ? jgb211_013.txt | はいはい。大声出さない。ここ、お店の中なんだから jgb211_014.txt | 私らもいるんだから、あんまり恥ずかしいことはしないでよ jgb211_015.txt | 別に恥ずかしがることでもないいんだってば jgb211_016.txt | とにかく、アンタの考え方が別に間違ってるわけじゃないから jgb211_017.txt | アンタもう、いい加減にしなよ jgb211_018.txt | すみません。色々とお仕事の邪魔をしちゃって jgb211_019.txt | 結構落ち着いてる雰囲気だし、彼女がいるんじゃないの? jgb211_020.txt | この子を雇った会社は地獄を見るだろうなぁ jgb213_001.txt | アンタ、あのお店に通ってるの? jgb213_002.txt | 本当、面倒な性癖してるわね jgb213_003.txt | ほら、もう行こう jgc209_003.txt | べた惚れだ jgc209_004.txt | 付き合う前に四季さんから? 意外と大胆 jgc209_005.txt | もしかして、初日の出を見ながらキスをして――そのまま青姦とか? jgc209_006.txt | ゴメンゴメン、四季さん、引いちゃった? jgc209_011.txt | そうそう。一生に一回限りだもんね。四季さんも、そう思うでしょ? jgc209_014.txt | やっぱ、濡らすのが一番じゃない? jgc209_015.txt | たまに、それでもどうしようもないサイズとかあるかもしんないけど jgc209_016.txt | そうだねー。一回出させたら、冷静になるんじゃない? jgc209_017.txt | 手とか、口とか jgc209_018.txt | あと。太ももとか、腋とか、髪とか、足とか、肩甲骨とか jgc209_019.txt | それはだから――というか jgc209_020.txt | もしかして、四季さんも興味ある? jgc211_001.txt | やっほー。四季さーん。来たよー jgc211_002.txt | それで、その後はどう? jgc211_003.txt | ほら。あの話、役に立ったのかとか、他にも知りたい話はないか、とか jgc211_004.txt | あっ。そっか。ゴメンね、邪魔するつもりはなかったんだけど jgc211_005.txt | なんか面白い時に来ちゃったかも jgc211_006.txt | あれ? 四季さんは? jgc211_012.txt | え? なんでって――あの執事の人、ちょっとよくない? jgc211_013.txt | 趣味って程ではないけど~。周りにはいないタイプだし。たまには、ああいうのもいいかも jgc211_014.txt | えー? そう? まず相性を知ってから付き合う順番だって、たまにあってもいいんじゃない? jgc211_015.txt | ちょっと声をかけてみようかなぁ~ jgc211_017.txt | はい。よろしくお願いしまぁす jgc211_018.txt | 執事って、格好いいですね。こう動きが洗練されてるみたいで jgc211_019.txt | 本職の執事さんですか? jgc211_020.txt | ねえ。もしよかったら――私の執事になってくれませんか? jgc211_021.txt | じゃなくて。お店の外でも~ jgc211_022.txt | お仕事、何時に終わるんですか? 終わったら時間ありますか? jgc211_023.txt | そうなんですか? あ。じゃあ、連絡先を聞いてもいいですか? jgc211_024.txt | えー。だったら―― jgc211_028.txt | まだチャンスはあると見た jgc213_001.txt | こんにちはー jgc213_002.txt | はい。いらっしゃいました、うふふ jgc213_003.txt | また、紅茶を淹れてもらえますかぁ? jgc213_005.txt | そう。それです! すみませーん、私ったら物覚えが悪くって~ jgc213_006.txt | また、色々教えて下さいね jgc213_007.txt | ありがとうございますー jgc213_008.txt | あ。あとー、アールグレイに合うケーキなんかも教えて欲しいんですけど jgc213_009.txt | そうなんですね。じゃあ、ザッハトルテをお願いしまぁす jgc213_011.txt | そりゃもちろんだよー jgc213_013.txt | え? どこどこ? あ、やだ、今日はお化粧がイマイチなんだけどっ jgc213_015.txt | 私の執事さんは、もっと格好いいの! あんなのとは全然違うから! jgc213_016.txt | 一緒にしないで! jgc213_017.txt | まったく。失礼にもほどがあるね。謝って、あんなのと一緒にしたこと、謝って jgc213_018.txt | ちょっと待ってよ jkanjaa212_001.txt | こんにちは、ナツメちゃん jkanjaa212_002.txt | 本当にカフェだ。カフェ~、すご~い jkanjaa212_003.txt | あっ。すごい! このケーキ、美味しい! jkanjaa212_004.txt | えー!? 志津華ちゃんの彼氏なの!? jkanjaa212_007.txt | 私は美味しい物、食べまくってるよ~。美味しい物が好きで好きで、料理人になる修行中なくらい jkanjaa212_008.txt | 同窓会のメールに、添付されてたからね jkanjaa212_009.txt | 細かいことになると、わりとおぼろげなところもあるけど jkanjaa212_010.txt | じゃあなんで来たの? jkanjaa212_011.txt | 面影あるし。あとは、それだけ入院してた頃が記憶に残ってるってことでしょ jkanjaa212_012.txt | 私と美紀は連絡を取ってたけど、他は全然 jkanjaa212_013.txt | この味なら納得って感じだね。いや、凄いよ。もっと早くに来ればよかった jkanjaa212_016.txt | それ言ったの、美紀じゃなかった? jkanjaa212_018.txt | また来るからねー jkanjab212_001.txt | うわ~。本当に美人だねぇ~。でも昔の面影が残ってる。見ただけでわかったよ jkanjab212_002.txt | その服よく似合ってるね。昔の絵を思い出すよ jkanjab212_003.txt | いらないなら、残りはもらった! jkanjab212_004.txt | 彼氏同伴で同窓会とか自慢かよー jkanjab212_006.txt | あ、知ってる。特撮のロケ地だったりする場所でしょ? jkanjab212_007.txt | 全国には行けなかったんだ? jkanjab212_008.txt | そうそう。だから、今日は来てみてよかった jkanjab212_009.txt | なんか、アレだね。もう何年も会ってなかったのに意外とアッサリお互いのことがわかったよね jkanjab212_010.txt | それ! 退院後、学園に行ってもイマイチ馴染めてない時期もあったしね jkanjab212_011.txt | ちょっと笑わないでよー jkanjab212_013.txt | そうだね! こんなお店を開いてるんだから! jkanjab212_014.txt | あっ。図星っぽい jkanjab212_016.txt | あったあった。あの時は騒ぎになったもん jkanjab212_017.txt | あっ、そうだ! それで私と喧嘩になったんじゃん jkanjab212_019.txt | 彼女とくればいいじゃん jkanjac212_001.txt | 私も来たよー、久しぶりー jkanjac212_002.txt | わー、憶えててくれて、超嬉しー! jkanjac212_003.txt | ナツメちゃんのお店、想像してたよりもずっとすご~い jkanjac212_004.txt | 志津華ちゃん、だいた~ん jkanjac212_006.txt | 流石にまだかなー。でも、ちゃんと着られるくらいにまで育ったから jkanjac212_008.txt | 私も似たようなものだよー。みんなの顔、久々に見たかった jkanjac212_009.txt | あと。やっぱり添付されてた、あの絵を見ちゃうとねー。なんか懐かしくなっちゃって jkanjac212_010.txt | だからー、ナツメちゃんが凄くて驚いた jkanjac212_013.txt | したてたよー、絶対。それで夜な夜な徘徊してるお爺ちゃんのこと、幽霊だと思って叫んでさー jkanjac212_014.txt | えー? しらなーい jkanjac212_017.txt | うん。そうだねー jukujo205_001.txt | ご面会ですか? jukujo205_002.txt | あー、はいはい。聞いてます jukujo205_003.txt | 少しお待ち下さい。直接、深山先生がお礼を言いたいそうなので jukujo205_005.txt | すぐにいらっしゃるそうですので、少しお待ちいただけますか jukujo208_002.txt | 病室では静かに jukujo208_004.txt | これ以上は言わないけど。病室でそれより先に進んじゃダメよ? jukujo208_005.txt | 私のことなら気にしなくても、退散するわよ。通りかかっただけだしね jukujo208_006.txt | あら? 彼氏は、もう帰ったの? jukujo208_007.txt | 毎日来てるんでしょ? いい彼氏ね jukujo208_008.txt | そんな照れなくてもいいのに jukujo208_009.txt | アナタみたいな可愛い子なら男の1人や2人いて当然ってものよ。こう見えて私も若い頃はそりゃあヤンチャしたものよ jukujo208_010.txt | あら。思ったよりも純情 jukujo208_011.txt | なにかしら? jukujo208_012.txt | そのはずだけど? jukujo208_014.txt | あ。な~るほど jukujo208_015.txt | 若い男女が付き合えば、そういうことも気になるわよね。私も若い頃は―― jukujo208_016.txt | って。その話はいっか。そうね、深山先生には聞き辛いわよね。わかった、私がそれとなく訊いておいてあげる jukujo208_017.txt | 若いってい~わね~ kan002_001.txt | ごめんなさい kan002_002.txt | はい。もちろんですよ kan002_003.txt | あ、ここで寝てもらってたんですね。よかった、ちゃんと起きてくれました kan002_004.txt | 仕業だなんて人聞きの悪い。そりゃあ確かに、休憩室に人を休ませているという説明を忘れてましたけど kan002_005.txt | あっ、マント。そっか、ここに置いてましたか kan002_008.txt | 全ては私の責任ですから、どうか高嶺さんのことを許してもらえませんか? kan002_009.txt | よかった。ありがとうございます kan002_010.txt | まあまあ、落ち着いて下さい。そんなに慌てなくてもただの照れ隠しですから kan002_011.txt | 恥ずかしくてどんな風に接すればいいのかわからず、対応がきつくなってるだけですよ kan002_015.txt | 重ねて謝罪をしますから、何卒穏便にお願いします kan002_016.txt | はい。調子に乗りました、申し訳ありません kan002_018.txt | ナツメさんには普通でも、高嶺さんには刺激が強かったようですねぇ、にっひっひ kan002_019.txt | まあまあ。それだけナツメさんが魅力的だったということです。女子としては誇っていいんじゃないですか? kan002_020.txt | それにです、私の話がまだ終わっていません。殺されてしまうと困ります kan002_022.txt | どこか痛かったり、気分が悪かったり、何か不調はありますか? kan002_023.txt | よかった。心配する必要はないとわかってはいたんですが、なにせ私も生きた人を斬るのは初めてのことでしたから kan002_024.txt | ちゃんと目覚めて不調もないのでしたら、安心してよさそうですね kan002_025.txt | なんですか? どうかしました? kan002_026.txt | 私は明月栞那と言います。突然失礼しました。呑気に構えていられない事情がありまして kan002_027.txt | 誤解をされても仕方ないとは思いますが、そんなつもりはありません kan002_028.txt | あの鎌で斬っても、人は死んだりしませんよ kan002_029.txt | はい。そこに関しては kan002_031.txt | 問題ありません。ナツメさんにも関係してくることかもしれませんから kan002_032.txt | はい、そうですよ kan002_034.txt | 一体何から話せばいいのやら。あっ、誤魔化そうとしてるわけじゃないんですよ。話さなければいけないことが多いので kan002_035.txt | はい。あの鎌は人を殺傷するためのものではありませんから kan002_036.txt | 改めて。私は明月栞那です。そして人間ではありません。死神と呼ばれる存在です kan002_037.txt | ナツメさんに関しては話が逸れてしまいますから。今は高嶺さんの事情について優先させましょう kan002_038.txt | 死神と聞いて、高嶺さんはどんなことを思い浮かべます? kan002_039.txt | そんなところですね。大体あってます kan002_040.txt | 我々死神は、死者の魂を案内する役目を神から与えられた者たちです kan002_041.txt | “今は”死んでいません。ですが、忘れたわけではないはずです kan002_042.txt | 交通事故に遭い、車に轢かれて“一度”死んでしまったことを kan002_043.txt | 夢じゃありません。アレも現実です。ただしあの事故が起きた9月28日はなかったことになりましたが kan002_044.txt | 高嶺さんが死んでしまったあの瞬間、世界は9月28日の朝に戻りました kan002_047.txt | 高嶺さんが死にたくないと願ったから。だから朝に戻ったんです、死から逃れるために kan002_048.txt | 一度目の死んだ記憶が、証拠になりませんか? kan002_049.txt | 勿論普通ではあり得ません。つまり高嶺さんは普通ではなかったんですよ kan002_050.txt | 問題は、体ではなく魂です kan002_051.txt | 魂は人が思うよりも強大な力を持っています kan002_053.txt | はい。ですが気軽にホイホイ奇跡を起こしては、高嶺さんの言う通り世界が乱れます kan002_054.txt | なので神は、奇跡など起こせる魂が生まれないようにしました kan002_055.txt | 奇跡がホイホイ起きていたら、世界が壊れてしまいますから。しかも自分でコントロールできない力となれば、なおさら kan002_056.txt | 高嶺さんは後天的に魂が強力になってしまったパターンです。原因はソレ kan002_057.txt | この蝶々は、魂の残滓なんです kan002_058.txt | 人の魂は本来、生まれ変わり、巡るもの kan002_059.txt | ですが生まれ変わるためにも、それなりの力が必要になります kan002_061.txt | はい。とはいえ肉体の殻に収まっていない魂はいずれ消失します kan002_062.txt | ですが消失する前に、生きている人間の魂に取り込まれる場合もあります。取り込んだ魂はその分だけ強大になる kan002_063.txt | 衰弱した魂に人としての記憶や意思はありません kan002_064.txt | 他の人と混ざり合っているわけでないことは保証しておきます kan002_065.txt | 実は今、この衰弱した魂が死神業界で問題になっているんです kan002_066.txt | これまでにも衰弱した魂は存在しました。ですが近年その魂が激増。現世を漂う蝶々も増加の一途を辿っているんです kan002_068.txt | ですが今は、若くても夢を見ない人も多い世の中です。疎み、絶望し、結果として魂が衰弱をする kan002_069.txt | 別にポジティブな気持ちでなくても構いません kan002_070.txt | アイツが許せない kan002_071.txt | 「人生なんて辛いばかりでもう嫌だ kan002_072.txt | 今時の死神の仕事は、死者の案内だけではありません kan002_073.txt | 新たな蝶々を生み出さないこと。そして現世を彷徨う蝶々を集めることも死神のお仕事なんです。こんな風に kan002_074.txt | この鎌もそのためだけに使われるものですから。安心して下さい kan002_075.txt | 大体そんな感じですかね kan002_076.txt | つまり次に何かあってもやり直しはできません。そのままあっさり死んでしまいますから、お気を付け下さい kan002_077.txt | なのでナツメさん。いくら恥ずかしくても、気軽に殺したりしないで下さいね? kan002_078.txt | 念のためってやつですよ~ kan002_079.txt | 残念ながら kan002_080.txt | 事態はそこまで簡単ではありません。重要なのはココからです kan002_081.txt | その姿では仕方ありませんよ kan002_082.txt | 説明するためにも、まずは閣下の本来の姿に戻ってはどうです? kan002_088.txt | 口ではそう言いながらも、体は正直ですねぇ、閣下? kan002_089.txt | ありがとうございました、閣下 kan002_093.txt | 高嶺さんは若い男の子。つまり、女の子と触れ合いたいと kan002_094.txt | つまりセックスですね kan002_095.txt | 誰にだって初めてはあるものです kan002_096.txt | だからこそ、青春を過ごす若者にとって恋愛は重要な要素だと思います。恥じる必要などありません kan002_097.txt | 恋をしましょう。愛し合いましょう。Viva恋愛! Let’s性的行為! kan002_098.txt | いえ、そんなつもりはありません。人生において愛は重要なことです kan002_099.txt | 私は真剣に、高嶺さんの力になりたいと思っているんですよ? kan002_103.txt | やっぱりダメですよぉ! そういう事は想い合う2人が気持ちを深めるための行為であって気軽に済ませればいいというものではないと思うわけですよ、だからそんな―― kan002_113.txt | ということで、高嶺さん kan002_114.txt | 我々の、死神の仕事を手伝ってもらえませんか? kan002_115.txt | このカフェで一緒に働いて欲しいんです kan003_001.txt | 我々の、死神の仕事を手伝ってもらえませんか? kan003_002.txt | 困っていることがあるんです kan003_004.txt | お礼に、アナタの言うことを何でも聞きます kan003_005.txt | はい、何でも。叶えてあげますよ。アナタが望むなら、何でも kan003_006.txt | どうしたいですか? 裸を見たいですか? おっぱい、触ってみたいですか? kan003_010.txt | コッチに、挿れてみますか? kan003_014.txt | だって、今は朝なんですから。朝は起きなきゃダメですってば kan003_015.txt | ほーら、起きなさい kan003_016.txt | 蝶々の存在は、放置できません。ちゃんと送り還す必要があります。そのためにも、蝶を引き寄せる場所を作りたいんです kan003_017.txt | 蝶々は人の感情に引き寄せられます。不特定多数の人間が出入りして、気持ちが混ざり合い、蝶々を引き寄せることが出来ます kan003_018.txt | バイトの経験が豊富でしたよね? コンビニにファミレス、居酒屋での経験もあったはずです kan003_020.txt | 担当する人のことを調べて知っておくのは、死神として重要なことですからね。んふふ kan003_021.txt | とにかくその経験を活かして、協力をして欲しいんです kan003_022.txt | これは、高嶺さんのためでもありますから kan003_023.txt | もし何かあった時、傍にいた方がフォローできますからね。高嶺さんにはもう後がありません kan003_024.txt | どうでしょうか。私たちに協力をしてもらえませんか? kan003_027.txt | 冗談ですよ、すみません。ちゃんとわかってますから kan003_028.txt | 高嶺さんは攻め専門ですよね kan003_029.txt | そんなに慌てなくても大丈夫です。ふざけてみただけですってば kan003_030.txt | 信じられないかもしれませんが、本当のことですよ kan003_031.txt | とりあえず座って下さい。何か飲みますか? kan003_032.txt | わかっています。昨日の件で、来てくれたんですよね kan003_037.txt | 本当に、気を付けて下さいね kan003_038.txt | ありがとうございます! よろしくお願いします kan003_041.txt | その動揺だけで十分な根拠ですけど? kan003_042.txt | なにやら下心がありそうな顔をしてましたからね。エロい事、考えてましたね~ kan003_043.txt | そういう屁理屈言ってると女の子にモテませんよ kan003_045.txt | いえ、労働に関する契約です。契約書はこちらに kan003_046.txt | いざというとき、労基がうるさいですからね kan003_047.txt | ありがとうございます kan003_048.txt | それはよかった。なら、コーヒーの味を確認してみてもらえませんか? kan003_049.txt | あっ。勘違いしないで下さい。適当に淹れてるわけじゃないですよ。淹れ方は勉強しました kan003_052.txt | すぐに準備をしますね kan003_053.txt | おやおや。高嶺さんは私のメイド服もご所望でしたか kan003_054.txt | 見たくないんですか? kan003_055.txt | にっひっひ、だと思いました kan003_056.txt | でも残念ながら私はキッチン担当の予定で、フロアに出る予定もありませんでしたから kan003_057.txt | そんなに褒めてもらっても出せるのはコーヒーぐらいですよ kan003_058.txt | はい、どうぞ kan003_061.txt | 本当ですか? 気を遣ったりせず、率直な感想を教えて欲しいんですが kan003_063.txt | でも、よくある味ってことなんですね? kan003_066.txt | あ、はい。わかりました kan003_067.txt | そうですね。あの大家さんは今、ご自分にとって大事なことを諦めかけています。そのままでは―― kan003_068.txt | その可能性があります。でも、このお店をオープンさせることで、それを阻止することができるかもしれません kan003_069.txt | 意地悪を言っている、というわけではないんですけどね kan003_070.txt | 以前にはオムライスも食べてもらいましたよ kan003_071.txt | それで、どうします? kan003_072.txt | わかりました。任せて下さい kan003_073.txt | それではミカドさん。ちょっと試作品を作ってきますね kan003_074.txt | それでは高嶺さん、キッチンに移動しましょうか kan003_075.txt | さてと。早速作りましょうか kan003_077.txt | 練習したって言ったじゃないですか。もしや、信じてくれてなかったんですか? kan003_078.txt | 生きるだけなら食べなくても問題はありません。神様から力が供給されていますから kan003_080.txt | そんなに見られると本当に緊張してしまいますね。なんだか怖いぐらい kan003_081.txt | ああいえ、そうではなくて kan003_085.txt | これが、練習に練習を重ねたオムライスです kan003_089.txt | 本当、ですか? kan003_090.txt | そうですか。気に入ってもらえてなによりです kan003_093.txt | ふふふ、ダメですよ。男子たるもの、女の子を褒めた責任は取ってくれないと kan003_094.txt | でも、嘘で誤魔化したわけじゃあないんですよね? kan003_095.txt | それならよかった kan003_097.txt | だから、美味しいって言われて嬉しいです kan003_100.txt | 死神として色んな人の魂を案内して、多くの人生を見てきました kan003_103.txt | 私はやっぱり笑顔の人を案内したいです kan003_104.txt | だから私は、多くの人に幸せを掴んで笑顔になって欲しい kan003_105.txt | ほんの些細なきっかけだと思うんですよね、そういうのって。愚痴を聞いてくれる相手だったり、ストレスを発散させる方法だったり kan003_106.txt | そういうのと出会えるかどうか、それだけだと思うんです kan003_107.txt | 美味しい物を食べると幸せなれます。ここに来るお客さんにも影響を与えるかもしれません kan003_108.txt | このカフェには可能性があります。沢山の人を笑顔にできる可能性が。だから頑張るだけの価値があると思ってます kan003_109.txt | それにですね、努力を認めてもらえるのは嬉しいんですよ。思わず笑顔になるぐらい kan003_112.txt | ありがとうございます kan003_114.txt | そうでした。感激するには気が早かったですね、すみません kan003_115.txt | 高嶺さんなら大丈夫、自分に自信を持って下さい kan003_116.txt | できますとも、高嶺さんなら kan003_117.txt | 高嶺さんなら、できます kan003_118.txt | それならよかったです kan003_119.txt | ひとまず味に問題はないとして。売りにするなら、付加価値を付けた方がいいんでしょうか? kan003_121.txt | 流行ってるんですよね? kan003_122.txt | とりあえず、一度試してみませんか? kan003_124.txt | お口を大きく開けて下さいな kan003_125.txt | それでは確認にならないじゃないですか kan003_126.txt | これはお店のためです。恥ずかしがる必要なんてありません。ほーら、口を開けて下さい kan003_128.txt | まさか。これは今後のための重要な確認です kan003_129.txt | はい、あ~ん kan003_132.txt | それで、どうでしょう? 美味しいですか? kan003_133.txt | サービスとしては、どうですか。女の子に食べさせてもらうのは? kan003_135.txt | どうしてですか? kan003_137.txt | 先ほどの言い方だと、お店のサービスでなければ。高嶺さん個人としては、アリなんですね? kan003_138.txt | 素直じゃないですねぇ、その態度 kan003_139.txt | ハッキリ断るわけでもなく、さりとておねだりするわけでもない。相手に委ねて受け身で誤魔化そうとする kan003_140.txt | そういうところが童貞っぽいです kan003_141.txt | 嫌がらせじゃありませんよ。もうちょっと余裕のある態度の方がモテると思います kan003_142.txt | ですから、女の子とのコミュニケーションに慣れておいた方がいいんです kan003_143.txt | これはそのための訓練なんです。初体験をしてもらわないと、私も困りますから。死神として kan003_144.txt | ですからもう一口 kan003_145.txt | そんなことはありません。これは、高嶺さんのためを思ってのことです kan003_146.txt | はい、どうぞ kan003_148.txt | にひひ。はい、あ~ん kan003_152.txt | 休憩に行ったばっかりですけど、戻ってきてもらいましょうか kan004_001.txt | どうかしたんですか? kan004_002.txt | 明月栞那です。よろしくお願いします kan004_004.txt | あの方が、高嶺さんのお父さんですか kan004_005.txt | 失礼な質問かもしれませんが、絵で食べていけるものなんですか? kan004_007.txt | なにか至らない点がありましたか? kan004_008.txt | はい。ありがとうございます kan004_009.txt | 私も笑顔は大事だと思います。幸せはやっぱり笑顔からです kan004_010.txt | 楽しい時間を過ごしてもらえるお店がいいですよね kan004_011.txt | たしかに、その路線は違う気がしますね kan004_013.txt | 甘い物は大正義 kan004_016.txt | 男の人って感じですねー kan004_020.txt | またまた~。そういう前フリが大好きなんですからぁ~ kan004_025.txt | それな。そーしゃるねっとわーくさーびすな。なるほどな kan004_026.txt | だってそんな英語ばっかり言われてもわかりませんよ! 私の担当は日本なんですから! kan004_027.txt | またそうやって知らない言葉ばっかり! だからなんなんですか、そのすまほって! kan004_029.txt | そうだ。あとお店の商品なんですけど、ティラミスなんかも受けると思いませんか? kan004_031.txt | しっ、仕方ないじゃないですか! 時代の流れが早すぎるのがいけないんですよぉ! kan004_032.txt | その話はもういいです! それよりもお店の話ですよ! kan004_033.txt | な、なんとなくは kan004_034.txt | とにかく猫とパンケーキとイチゴの写真を使って注目を集めるってことですよね? kan004_035.txt | 即答ですか kan004_036.txt | ですが閣下に頼るよりも先に、解決させることが山積みですよね kan004_037.txt | とりあえず、アルバイト募集中の張り紙をしてみましょう kan004_038.txt | あとはパンケーキですね kan004_039.txt | それじゃあ、今日はこの辺で kan004_040.txt | はい、また明日 kan005_002.txt | いえ、高嶺さんの時とは少し事情が違います kan005_003.txt | 必要が無いと思って説明を省いていましたが、蝶々が及ぼす影響には2種類あるんです kan005_004.txt | 1つは高嶺さんの時のように、蝶々を自分の魂に取り込んで肥大化する場合 kan005_005.txt | もう1つは、自分の魂が蝶々の思念に染められる場合です kan005_006.txt | 本来、蝶々に人の魂を染め上げるような強い力は有りません kan005_008.txt | 最悪の場合、蝶々に同調してして生きることすらも諦めてしまいかねません kan005_009.txt | 大家さんは、こちらの場合のかなり初期の段階です kan005_010.txt | 一時的に気分が落ち込んでいるだけで、死神が何もしなくてもやる気を取り戻す可能性も十分にあります kan005_011.txt | 話を聞く限りでは、今のところは kan005_012.txt | 危険なのは全てに執着しなくなって、話しかけてもまともな反応が返って来なくなった時です kan005_013.txt | 衰弱した魂を元に戻すことはできません。死神の鎌はあくまで回収するためのものですから kan005_015.txt | 本人の魂を揺さぶり、再び執着を抱かせるような強い感情や想いが必要です kan005_016.txt | とにかく今は目先の問題を解決させましょう kan005_017.txt | そうですね。頑張らないと kan005_019.txt | と、言いますと? kan005_021.txt | って、もしかして口説こうとしてます? kan005_023.txt | なんだ、それは残念 kan005_024.txt | でもだったら、一体どういうおつもりですか? kan005_026.txt | 高嶺さんなら大丈夫です。すぐに作れるようになります kan005_027.txt | よろしくお願いしますね kan005_028.txt | 自信があるんですか? kan005_030.txt | そこ、認めていくんですね kan005_032.txt | 嫌いではありませんけどね、そういうスタンスも kan005_033.txt | すみません。この後なんですが、私はちょっと用事があるので外に出てきます kan005_034.txt | ですから、申し訳ありませんがナツメさんにお任せしてもいいですか? kan005_035.txt | その部屋に集まっていた蝶々を捕まえてきます kan005_036.txt | 放置していてると、そのまま高嶺さんの部屋に移動してくる心配もありますしね kan005_037.txt | いえいえ。これも死神のお仕事ですから kan005_038.txt | そこは問題ありません。ピッキングは得意です kan005_039.txt | ジョークですってば。空き巣とは違いますよ。私は死神ですからね。そこら辺の心配は無用です kan005_040.txt | では行ってきますね kan005_041.txt | あっ、高嶺さん。お帰りですか kan005_042.txt | 滞りなく、捕まえることが出来ました kan005_044.txt | そうですね。ちょっと、私とデートしませんか? kan005_045.txt | はい。デート kan005_046.txt | 少し顔が赤いですよ? もしかして照れちゃってます? kan005_047.txt | にひひ。可愛いところがありますよね kan005_049.txt | 可愛い童貞っぽさです kan005_050.txt | 少なくとも貶してはいませんよ? にひひ kan005_051.txt | それじゃあ2人きりのデートに向かいましょうか kan005_052.txt | 私と閣下が間借りしている部屋です kan005_053.txt | 一時的に、拠点としているだけですから kan005_054.txt | 猫の会合にでもでてるんだと思います kan005_055.txt | あっ、でも勘違いしないで下さい! デートで部屋に上げたからって、妙な下心は持たないで下さいね! 違いますからね! kan005_056.txt | なるべく、念のために人目を避けておきたかったんです kan005_057.txt | はい。閣下が腰からぶら下げていた物です kan005_058.txt | 死神の鎌を使って回収した魂は、このランタンに留まることになります kan005_059.txt | そしてある程度集まったところで、神の下へ還ってもらいます kan005_060.txt | どうしてですか? kan005_061.txt | 私は不謹慎ではないと思いますよ。現世を漂ったままではいずれ消滅してしまいます kan005_063.txt | いわば、新たな門出ですからね kan005_064.txt | まあ、ごくまれに蝶を取り込んでしまう人もいるわけですが kan005_065.txt | いいえ。それも消滅から魂を救っているんです。ある意味では人助けと言えます kan005_066.txt | だから、そんな風には考えなくていいんですよ kan005_067.txt | ふふっ、確かに笑えない事態ですね kan005_068.txt | すみません。でもこれは、それぐらい安心しているってことです kan005_069.txt | 高嶺さんなら心から望む幸せを手に入れられますよ、絶対 kan005_070.txt | その頃にはきっと、童貞だって卒業できてます kan005_071.txt | にひひ、すみません。でも、冗談で言ってるわけでもありません kan005_072.txt | 高嶺さんならすぐに魅力溢れる人間になれます kan005_073.txt | 私が保証します kan005_077.txt | お客さんを笑顔にするためには、自分が楽しむのも重要なことですよ kan005_078.txt | とはいえ、かくいう私にも余裕はないんですけど kan005_081.txt | 卑怯ですよ。そんな言い方をされたら、私だけできませんとは言えないじゃないですか kan005_082.txt | わかりました。頑張ってみます kan005_087.txt | え? 悪いって、なにがですか? kan005_089.txt | だって努力は既に報われてますから kan005_091.txt | それに、私が努力した分は高嶺さんにも頑張ってもらいますから kan005_092.txt | 私が努力した分は、高嶺さんにも頑張ってもらいますから kan005_093.txt | それじゃあダメですね kan005_094.txt | 再現じゃあなく、私の味を超えてもらうぐらいでないと。にひひ kan005_096.txt | さっそく練習してみましょうか kan006_002.txt | いい笑顔です kan006_003.txt | ナチュラルに明るい笑顔ができるのは、とっても素敵なことですから kan006_004.txt | 自己紹介が遅れましたね。私は、明月栞那と言います kan006_006.txt | と言っても、全員新人みたいなものなんですけどね kan006_007.txt | そういう強い気持ちは、足りていなかったかもしれませんね kan006_008.txt | 私もいいと思いますよ kan006_009.txt | いえ。むしろ、私もナツメさんに負けないような気持ちで頑張ります kan006_010.txt | それは、違うんじゃないですか? kan006_011.txt | オープンはまだだとしても、報酬を支払うだけの働きを求めているんです kan006_012.txt | つまり、お2人にも報酬分の責任を負って仕事をしてもらう、ということですから kan006_013.txt | なるほど。たしかに希さんのサイズは、なかなかお目にかかれるサイズじゃありません。同じ女でも気になります kan006_014.txt | そんなドストレートにセクハラだなんて、思ってたよりも大胆なんですね、にひひ kan006_018.txt | じゃあ、休憩室で測りましょうか kan006_019.txt | ともかく行きましょうか kan006_021.txt | 同性でも思わず目を奪われますよね。デカい kan006_022.txt | 谷間に指を入れてみたい kan006_023.txt | それぐらいの方が健康的でいいと思いますよ kan006_024.txt | 部活ですか? kan006_025.txt | アルバイトを始めてもいいんですか? 時間の都合もあるのでは? kan006_026.txt | 私も気になってました kan006_028.txt | 圧巻ですね、このサイズは kan006_030.txt | 私たちも、やりましょうか、アレ kan006_031.txt | でも、楽しそうじゃないですか? kan006_033.txt | ふひっ♪ 恥ずかしがらずに仲良くしましょうよぉ~! kan006_035.txt | いいじゃないですか。たまにはこういう肉体的なコミュニケーションも kan006_036.txt | ナツメさんは今まで、そういうことを避けて来たんじゃないですか? 経験ぐらいしたって kan006_037.txt | キャラじゃないこともチャレンジしてみるべきです。きっと、これからのお店にも必要になりますよ kan006_039.txt | それじゃあ、いただきます kan006_040.txt | なるほど。やっぱり薄焼きとは全然違いますね kan006_041.txt | 私も付き合いますから、頑張りましょう kan006_042.txt | とはいえ、私たちも接客の方を頑張らないといけないんですが kan006_043.txt | そこはちょっと違うんじゃないですか、ナツメさん kan006_044.txt | 頑張るのは、ナツメさんだけではないってことです kan006_045.txt | ですから、言い方が少し違うんじゃないですか? kan006_046.txt | まとめ役であるナツメさんが言うのが一番適任です kan006_047.txt | ほらほら、ちゃんと言わないと、いつまで経ってもこのままですよ? kan007_001.txt | なーに無言になってんすかぁ? kan007_002.txt | あらあらまあまあ、卑猥な目をしちゃって。エロいこと考えてたでしょ? kan007_004.txt | 健康的な若い男の子ならば仕方ありません kan007_006.txt | オナニーです kan007_008.txt | 意地悪する小学生みたいなやり方は減点です。改めた方がいいと思います kan007_010.txt | でもオナニーに関しては高嶺さんが1人で行うことで、私には無関係ですから kan007_013.txt | サイズの確認も必要ですしね kan007_014.txt | それぐらい出しても平気ですよ。ナツメさんの足は綺麗ですから kan007_015.txt | むしろ出していきましょう。バンバン出していっちゃいましょう! kan007_016.txt | たまにはそういう日があってもいいかもしれませんけどね。今のも十分魅力的です kan007_017.txt | 現に、高嶺さんの視線は釘づけですからね kan007_018.txt | でもジッと見てたのは本当ですよ kan007_024.txt | 誰も不満だとは言ってないじゃないですか kan007_026.txt | そのためにも、まずは呼べるようにしないといけませんね kan007_027.txt | 先ほどのオーダーミスは、申し訳ありませんでした。こちら、ストレートティーです kan007_028.txt | もし他に何かあれば、いつでもお呼び下さい kan007_029.txt | ごゆっくりお過ごし下さい kan007_030.txt | それでは失礼いたします kan007_031.txt | そうですか? これでもそれなりに、緊張してるんですよ? kan007_032.txt | ありがとうございます。にひひ kan007_033.txt | なにがですか? kan007_034.txt | それが女の子ってものですからね。にっひっひ kan007_035.txt | 練習してても、なかなか上手く笑えないんですよね、残念ながら kan007_036.txt | ここまで笑顔が引きつったままというのは、ちょっとマズイです kan007_037.txt | いい雰囲気になってきましたね。連携というかチームワークというか kan007_038.txt | こうして目の当たりにすると、やっぱり明るい方が居心地がいいですね kan007_039.txt | それに、まだ解決してない問題がありますしね kan007_040.txt | 具体的にはどうするんですか? kan007_042.txt | あ、起きました? おはようございます kan007_043.txt | 気分はどうですか? いい夢、みられました? kan007_044.txt | いえ。これは夢じゃありませんよ kan007_045.txt | にひひ。そうでしょうとも。せっかく大サービスしてるんですからね。それぐらいでないと kan007_047.txt | この状況で他の女の子の名前を出すなんて、もってのほかです kan007_048.txt | わかればよろしい kan007_049.txt | もちろん。私が膝枕をしてるからですね kan007_050.txt | 顔が赤くなりましたねぇ kan007_051.txt | 慌てて起き上がらなくてもいいですよ。急に起きたら、貧血を起こすかもしれませんしね kan007_052.txt | にひひ。なにかエロいことを考えてますね? kan007_053.txt | それは流石に。もうちょっと落ち着いた方がいいと思いますけど kan007_055.txt | 万が一、椅子から落ちたら危ないです。それに、変な体勢では逆に疲れが溜まるんじゃないかと思って kan007_056.txt | 高嶺さんが疲れているのは、このお店の為に頑張ってくれているからですね kan007_057.txt | 巻き込んだ私としては感謝しています。こんなにも頑張ってくれて。膝枕はお礼の1つです kan007_058.txt | 少しぐらいは癒すことができましたか? kan007_060.txt | わかりました。とはいえ、私もちょっぴり恥ずかしいですけどね、にひひ kan007_061.txt | もし他にも希望があれば言って下さい kan007_062.txt | 違います。何でもとは一言も言ってません kan007_065.txt | 高嶺さん。なんだかとんでもないことを考えていそうな目です。妙な期待をされると困ります kan007_067.txt | ついでに俺の生クリームを絞ってくれよ、なんて言われても無理ですからね? kan007_068.txt | そんな口説き文句じゃあ、私は転びませんので。あしからず kan007_069.txt | 乙女に向かってなんてことを!? kan007_070.txt | それじゃあ一体、何を考えていたっていうんですか? kan007_071.txt | 十分おかしいですね kan007_072.txt | いえ待って。顔でもおかしいですから、マジで kan007_073.txt | 絶対嘘ですよ、それ kan007_076.txt | とにかくダメです。挟むとか、しませんから kan007_077.txt | それだけなら、構いませんよ kan008_001.txt | 2人とも、ちゃんと淹れられてると思いますよ kan008_003.txt | 気を引き締めて頑張りましょう kan008_004.txt | いらっしゃいませ kan008_005.txt | いらっしゃいませ。2名様でしょうか? kan008_006.txt | はい。ではこちらのテーブルにどうぞ kan008_007.txt | 手伝いましょうか? kan008_008.txt | わかりました kan008_010.txt | やはりそうでしたか kan008_012.txt | わかりました。では、フロアに戻っています kan008_013.txt | 私たちも、いただいて大丈夫ですか? kan008_014.txt | それでは、いただきます kan008_017.txt | よろしくお願いします kan008_018.txt | これが狙いだったわけですね kan008_019.txt | 上手くいって何よりでしたね kan008_020.txt | お店のためというのもありますが、涼音さんにとっても良かったと思いますよ kan008_021.txt | 正直に答えるなら、外部から出来るのはあくまで“きっかけ”を与えることだけです kan008_023.txt | きっと問題はないですよ。だってケーキを作ってた涼音さんは楽しそうでしたから kan008_024.txt | 少なくとも、蝶々の影響からは脱することができるはずです。周囲を飛ぶようなら私が回収もしますしね kan008_025.txt | そうですね。ここからが本番、気を引き締めて行きましょう! kan008_026.txt | ナツメさん。そんな強張った顔をしていてはダメですよ kan008_027.txt | ちゃんと笑顔で出迎えないと kan008_028.txt | いらっしゃいませ kan008_029.txt | やりましたね、ナツメさん kan008_030.txt | ある程度、このお店のことを知っておいて欲しいですね kan008_031.txt | 初日がやっぱり話題になりやすいと思いますから kan008_032.txt | えぇ!? 私、聞いてませんよ!? kan009_001.txt | おはようございます、高嶺さん kan009_002.txt | 随分と早いんですね kan009_003.txt | このお店に関わる仕事なら、私も手伝いましょうか kan009_005.txt | それじゃあ、お任せします。でも何かあれば、いつでも呼んで下さいね kan009_006.txt | チラシもできた。サービスのマドレーヌも完成した kan009_007.txt | どの道、その服で接客する事になるんですから kan009_008.txt | その分目立つことで、お客さんが来てくれるかもしれませんよ? kan009_009.txt | 私たちは駅前でチラシとマドレーヌの配布 kan009_010.txt | ポスティングも高嶺さん1人だと大変でしょうから。いいんじゃないですか? kan009_012.txt | ありがとうございます。オープンすればケーキなんかも取り扱う予定ですので、よろしくお願いします kan010_001.txt | ようやく、この日が来ましたね kan010_002.txt | こういう直前の時間が一番緊張しますよね。わかります kan010_003.txt | コホン。落ち着いて下さい、閣下 kan010_004.txt | 閣下は勘違いをしています kan010_005.txt | 愛想を振りまいたり、媚び諂う必要なんてありません。そんなことは、普通の猫がすることです kan010_006.txt | 求められているのは写真だけで人を魅了する気品です。それは貴族である閣下にしか持ちえないものです kan010_007.txt | 貴族としての気品、そしてその優雅な振る舞いで見た人を従えるのです kan010_008.txt | 閣下なら容易いはずです。なにせ貴族、公爵ですからね kan010_011.txt | では写真の件、お願いできますか? kan010_013.txt | 長い付き合いですからね。これぐらいは kan010_014.txt | それに、少し恥ずかしがっているだけで本気で嫌がっているわけでもなさそうでしたから kan010_016.txt | 絶対にないとは言えませんね kan010_017.txt | そうですね。そうしましょう kan010_018.txt | 閣下。試しに一枚いいですか? kan010_019.txt | あーいいですねーそのポーズいいですねー凄くいいですねー kan010_020.txt | いいですねいいですね、あー、お腹を丸出しにしてるところも可愛いですね kan010_021.txt | 振り返り気味に目線をもらえますか? あーそんな感じで。流し目が素敵ですよー kan010_023.txt | そうですか? 涼音さんのマドレーヌなら、そういうこともあると思ったんですけどね kan010_024.txt | じゃあ外の看板をオープンにしてきますね kan010_025.txt | わかりました。お願いします kan010_026.txt | いらっしゃいませ kan010_027.txt | 半熟卵のオムライス。食後にチーズケーキをお願いします kan010_028.txt | お帰りになりましたよ kan010_029.txt | 明るくて料理も美味しくて、いいお店だって言ってくれてました kan010_030.txt | ほら。オムライスだって綺麗に平らげてくれてますよ kan010_031.txt | はい。あ、チーズケーキも申し分ないって褒めてくれてましたよ kan010_032.txt | オーダー入ります、半熟卵のオムライスを2つ kan010_033.txt | ありがとうございます kan010_035.txt | ですから、あんまりのんびりしてないでオムライスお願いしますね kan010_036.txt | ミカドさーん! すみませんが手を貸して下さーい! ミカドさんの力が必要なんですー! kan010_037.txt | ありがとうございましたー! kan010_039.txt | 今日の売り上げの集計をするって戻っていきましたよ kan010_041.txt | こういうのがきっと、嬉しい悲鳴って言うんでしょうね kan010_042.txt | たしかに。いつもなら、そんなこと言ってそうですね kan010_043.txt | 照れ隠しにすぐ拗ねるー、にっひっひ。そういうところが可愛いです kan010_044.txt | けど、あんまり面倒なことばっかり言ってると、処女をこじらせちゃいますよ? kan010_046.txt | 2番テーブルのコーヒー入りました kan010_047.txt | はい。わかりました kan010_048.txt | パンケーキ、2皿。お願いします kan011_001.txt | わかりました。すぐに kan011_002.txt | よろしくお願いします。ふふ kan011_003.txt | いえ。ナツメさん、楽しそうですね kan011_006.txt | きっと、沢山の人の助けになってると思います kan011_008.txt | いえ、何でもありません kan011_010.txt | あ、よかった。まだいてくれたんですね kan011_011.txt | ちょっと、付き合ってもらえませんか? kan011_012.txt | そんなにお手間は取らせません。すぐそこですから kan011_013.txt | 付き合ってもらって、すみません kan011_014.txt | それが本来のお仕事ですから。カフェの合間などに、ちょこちょこと kan011_015.txt | 店に引き寄せられている蝶もいますしね kan011_016.txt | はい。ありがたいことに kan011_017.txt | とはいえ問題がないわけではありません kan011_018.txt | 高嶺さん、悩んでますよね? kan011_020.txt | 沢山の人を見てきた死神としてはわかるんです。適当に言ってるわけじゃありません kan011_021.txt | 何を悩んでいるんですか? kan011_022.txt | お店の方は順調で、涼音さんもナツメさんも楽しそうに働いていると思うんですけど kan011_025.txt | 自分が役に立ってない。そんな風に考えているわけですね? kan011_026.txt | 高嶺さんがわかりやすいんですよ kan011_027.txt | 注文がないわけじゃありませんよね kan011_029.txt | そういうのは考えたところで仕方ないと思いますけどね kan011_030.txt | そもそも論で言うなら、高嶺さんがいなかったら涼音さんもおらず、お店だってオープンさせられなかったはずですよ kan011_031.txt | とにかく、決めつけるのは時期尚早です。あまりマイナス思考に陥らない方がいいですよ kan011_032.txt | ましてや、やっぱり自分は無理だった、とか。この店を辞めた方がいいのかもしれない、なんて考えるのはもっての他です kan011_033.txt | 高嶺さん、自分の立場が危ういことをまさか忘れてはいませんよね? kan011_034.txt | 前にも言いましたが、いつ神の裁定が下るかわかりませんからね kan011_035.txt | 高嶺さんは本気で取り組んで努力をしてきました kan011_036.txt | その気持ちはちゃんとお客さんにも伝わりますよ。今はまだオープンして間もないだけ kan011_037.txt | 不貞腐れたりせず、もう少し本気で向き合い続ければ状況も変わります。心配しなくても――きっと大丈夫です kan011_039.txt | はい。また明日 kan011_040.txt | 後ろ通ります kan011_041.txt | 高嶺さん? kan011_044.txt | ではないはず、です。クレームがあったわけでもありませんから kan011_045.txt | でも、美味しくないとか、そういうことではないと思うんです。食べてませんから、あのお客さん kan011_047.txt | いえ、何でもありません。とにかく、味に不満があったわけではないと思いますよ kan011_049.txt | フロアの方にもいたのでさっき回収をしておいたんですが、こっちにもいたんですね kan011_050.txt | そうなんですが、解決のためには相手の事情を知る必要があります。とはいえ、見知らぬ人間が突然首を突っ込むと相手も警戒しますから kan011_051.txt | 周囲の蝶々は捕まえたので、少しぐらいは気分も晴れたはずです kan011_052.txt | だから、またお店に来てくれると思います kan011_053.txt | このことは閣下にも報告を入れておきますから。今は目の前のことに集中しましょう kan011_054.txt | いらっしゃいませ。お一人でしょうか kan011_055.txt | カウンターでもよろしいでしょうか? kan011_056.txt | では、こちらにどうぞ kan011_057.txt | こちら、メニューです。ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい kan011_058.txt | はい。どうぞ kan011_059.txt | 畏まりました。少々お待ちください kan011_060.txt | 例のお客さん、今日も来ましたよ。グアテマラのコーヒーとザッハトルテのオーダーです kan011_061.txt | 今日も食べてないみたいです。残念ながら kan011_062.txt | 行ってどうするんです? kan011_064.txt | タイミングを計ってるんですよ、きっと kan011_065.txt | 流石。いよっ、大人の紳士 kan011_066.txt | でも、具体的にどんな仕事をしてるのかまではわかりませんね kan011_068.txt | 多分、助言が欲しくて話したわけでもないでしょうしね kan011_069.txt | 大体の目途はついているんですよね kan011_070.txt | よろしくお願いします kan011_071.txt | あのケーキ、結菜ちゃんにも手伝ってもらうことにしたんですよね kan011_072.txt | 私もキッチンに入ります? kan011_073.txt | わかりました。よろしくお願いします kan011_074.txt | では、今日も一日頑張りましょうか kan011_075.txt | いらっしゃいませ kan011_076.txt | たまごサンドは私がやりますね kan011_077.txt | はい、任せて下さい kan011_079.txt | それじゃあ他のオーダーは私がやっておきますね kan011_080.txt | 力になれてよかったです kan011_082.txt | あとで、ちょっといいですか? kan011_083.txt | よかったですね kan011_084.txt | 勿論それもありますけど。それだけじゃなくて kan011_085.txt | オムライス、ちゃーんと認めてもらえてるじゃないですか。指名までされてたんですから kan011_086.txt | クールぶっちゃってまぁ。かなり嬉しかったくせに kan011_087.txt | 結菜ちゃんの想いが届いたみたいに、たとえ拙くても気持ちは伝わるものですよ kan011_088.txt | 手を抜くことなく、ちゃんと作り続けている高嶺さんの気持ちも、届く人には届いているんです kan011_089.txt | そうやって謎の意地を張る時点で語るに落ちてると思うんですけどねぇ kan011_090.txt | オーダーを運んでいるのは私です。ちゃんと作っているのは匂いでわかりますよ kan011_092.txt | にっひっひ、えっちぃ想像しましたね? 勘違いしないで下さい。あくまでヨダレの話ですよ、ヨ・ダ・レ kan011_093.txt | うっそだぁ~ kan011_094.txt | それにさっきの態度もマイナスです。ダメですよ。褒められたら素直に受け取っておかないと kan011_096.txt | 高嶺さんはそんな人じゃありません。要領よく手を抜いたり、失敗しながらも堂々としていられる度胸もないでしょうから kan011_098.txt | さてと。それじゃあ戻りましょうか。遅くなっては明日に響きますから kan011_101.txt | ふふ。そう言ってもらえるだけで十分ですから。気にしないで下さい kan012_001.txt | いらっしゃいませ kan012_002.txt | 3名様でしょうか? kan012_003.txt | どうぞ。ご案内致します kan012_004.txt | メニューはこちらです。お決まりになりましたら、お呼び下さい kan012_007.txt | すみません。愛衣さんの方がインストには慣れてるでしょうから kan012_011.txt | キッチンやフロアには決して入らないように、ちゃんと言っていますから kan012_015.txt | いいんですか? kan012_017.txt | た、たっぷ? kan012_018.txt | こんな感じで? あっ、画面が kan012_022.txt | ふりっく? kan012_030.txt | それじゃあ、撮りますね。3、2、1 kan012_031.txt | 今ので、いいんですか? kan012_032.txt | 判子を押すんですか? kan012_035.txt | はい。そのはずです kan012_036.txt | 落ち着いてますよ kan012_037.txt | はい? どうかしましたか? kan012_038.txt | わかりました kan012_039.txt | 謝られることじゃないですってば。それじゃあパンケーキはお願いしますね kan012_040.txt | お待たせ致しました。ブレンドコーヒーです。どうぞ kan012_041.txt | 恐れ入ります kan012_042.txt | さてと。それじゃあ、あとは片付けですね kan012_043.txt | わかりました kan012_045.txt | 高嶺さん? kan012_047.txt | だったら、あの時とは味は結構変わっていますよ。あれから随分、練習を重ねてきましたから kan012_048.txt | はい。今では私もコーヒーを飲めるようになって、味だってわかるようになったんですから kan012_049.txt | と言っても、苦味が強いのはやっぱり苦手ですけど kan012_050.txt | それはもう。でも、苦労だけじゃないですよ kan012_051.txt | コーヒーの味がわかるようになって、少し楽しみもわかってきましたから kan012_052.txt | 心を籠めて、丁寧な作業を心掛けることでしょうか kan012_053.txt | 最後に魔法で愛情を注ぐことも忘れずに。萌え萌えキュン♪ kan012_058.txt | とはいえコツと言われても、言葉にするのはちょっと難しいんですが kan012_059.txt | コーヒーが苦手な私でも飲みやすいように、丁寧に。というのを心掛けると、上達した気がします kan012_061.txt | そうすることで、嫌な苦味や酸味を極力出さないように心掛けるんです kan012_062.txt | まあコーヒーですから。苦いのは苦いんですけどね。それでもマシになりましたよ kan012_063.txt | そんなに気になるのでしたら、お淹れしましょうか? kan012_064.txt | とかいいながら、最初からそれを期待してたくせに kan012_067.txt | お待たせしました、高嶺さん kan012_068.txt | 気にしないで下さい。どうせ部屋はココですから。着替えが最後になっても何も問題ありません kan012_069.txt | それよりもコーヒーでしたね。いつも私が飲んでいるのでいいですか? kan012_070.txt | 私が個人的に買って、実験しながら飲むための豆なんです kan012_073.txt | 私も詳しいことはわかりませんが、問題があるようなら何か言ってきますよ。なので、あまり気にしないでいいと思いますよ kan012_074.txt | では早速準備を kan012_075.txt | いつもは私の部屋に置いてあるんです kan012_076.txt | 数日で飲み干せる量なら常温で問題はないそうですよ。まあ、気温が暑くなければですけど kan012_077.txt | これも焙煎したての物を昨日買ってきたところですから。今からこれを挽きます kan012_078.txt | 自分の分を淹れるときには、これで挽いているんです kan012_081.txt | す、すみません! 大丈夫ですか!? kan012_083.txt | あっ、でも全部ぶちまけたわけじゃありませんから。まだ残ってますから kan012_084.txt | すぐに淹れますね kan012_087.txt | あ、いえ。大したことではないので気にしないで下さい kan012_088.txt | 一定の速度でゆっくり回す、ぐらいでしょうか。とはいえ、一定の速度で豆を挽くって結構難しいんですけどね kan012_090.txt | こんなものですかね。細かくしすぎないように挽いた豆をちゃんと計って、ドリッパーにセットして kan012_092.txt | って、基本的にそこまで淹れ方は変わっていないんですけどね kan012_094.txt | お待たせしました。さあ、どうぞ kan012_096.txt | 高嶺さん? どうかしましたか? kan012_097.txt | はい、どうぞ kan012_098.txt | どう、でしょうか? kan012_099.txt | 本当ですか? よかったぁ kan012_100.txt | やっぱり、豆を優しく労わるように。膨らみ具合でお湯の注ぎ具合を調整するのが大事なんでしょうね kan012_102.txt | 豆の味を感じられてます? kan012_103.txt | にっひっひ。少しは見直してくれました? もしかして、惚れ直しちゃいましたかぁ? kan012_107.txt | 何かあるならハッキリ言って下さい kan012_108.txt | 私なら平気です。自分の淹れ方が完璧だなんて思っているわけでもないですから kan012_109.txt | コーヒーの味についてはお店の今後にも関係してくるかもしれません。忌憚のない意見をお願いします kan012_116.txt | 違いますっ違いますよっ。私、ノーブラで働いてるわけじゃありません! kan012_117.txt | でもなくて! kan012_118.txt | 無駄なセクシーアピールもしてません! これはっ、コーヒー豆なんですよ! kan012_119.txt | あったんだからしょうがないじゃないですか! kan012_121.txt | コーヒー豆って言っても比喩じゃないですよ!? 黒乳首の隠語とかじゃありませんからね!? kan012_122.txt | 本当違いますから、勘違いしないで下さいっ、ほらっ kan012_123.txt | ほら! ね? ね? ブラもしてますし、つけ乳首だって付けてませんよね? kan012_125.txt | 乳首っぽいアピールをしてるなんて思ってなかったからぁ! kan012_126.txt | 本当に勘違いしないで下さい! そもそも私の乳首はそんな黒くありません! ほどよいピンクです! kan012_128.txt | 正直どっちもどっちですけれど! でも遊んでるとか、そんな風に妙な誤解を招きたくありません! kan012_130.txt | しませんよ! 変なことを言わないで下さい! kan012_131.txt | これはあくまで乙女の名誉のためですから! kan012_133.txt | コーヒーの味の研究です! kan012_136.txt | でも勘違いしないで下さいね! あくまでコーヒー豆であることを証明したかっただけで kan012_138.txt | それはそうなんですけど kan012_140.txt | はいっ、勿論! kan012_144.txt | 普通に思いますよ。わりとキモいですよ、それ kan012_145.txt | そうだろうとは思いましたけど kan013_001.txt | いらっしゃいませ。あちらのテーブル席へどうぞ kan013_002.txt | ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい kan013_003.txt | ただ今参りますー kan013_004.txt | オーダー入ります。半熟オムライスが2つとカルボナーラが1つです kan013_006.txt | いーえー。べーつーにー。元気のいい返事だなーと思っただけですよ kan013_007.txt | 少しは気が晴れましたか? kan013_008.txt | ならよかった kan013_009.txt | オーダー、よろしくお願いしますね kan013_010.txt | いらっしゃいませ、高嶺さん、愛衣さん kan013_011.txt | それを言うなら「おはようございます kan013_012.txt | 今日はテストの勉強ですよね? ナツメさんと希さんはもう来てますよ kan013_013.txt | みなさん、何を飲まれますか? 私が準備しますよ kan013_014.txt | いいんです。勉強に集中するためにも遠慮なく言って下さい kan013_015.txt | わかりました kan013_016.txt | お2人は、どうしますか? kan013_017.txt | わかりました kan013_018.txt | お待たせしました。オレンジジュースとブレンド、アールグレイになります kan013_019.txt | 高嶺さんはブレンドですよね kan013_020.txt | ところで高嶺さんは何をしてるんですか? kan013_021.txt | なるほど、資料作りですか。それなら私も手伝いましょうか? kan013_022.txt | 心配しなくても比較してまとめるくらい出来ますから kan013_023.txt | みなさんが頑張っているんです。私にも応援させて下さい kan013_026.txt | そうなんですか? kan013_028.txt | あと、これをどうぞ。英語と日本史についてまとめた資料をコピーしてきましたから kan013_029.txt | いえ。困っている人の手助けが、今の私の仕事でもありますからね kan013_030.txt | はい。お待たせしました kan013_031.txt | 畏まりました kan013_032.txt | そうですね。女性の方ですと一皿で満足される方も多いですね kan013_033.txt | ただ今参りますので、少々お待ちください kan013_034.txt | 畏まりました kan013_035.txt | お待たせいたしました、ご注文はお決まりでしょうか? kan013_036.txt | ミカドさん、ブレンドを2つとダージリン。それと、アッサムティーをお願いします kan013_037.txt | そうですね。行列をさばく方が優先かもしれませんね kan013_038.txt | わかりました。注文の方はこちらで対応しますので、引き続きケーキの販売をお願いします kan013_040.txt | オーダー入りまーす。パンケーキとオムライス。それにカプレーゼ風のパスタをお願いします kan013_041.txt | あとすみません。ドリンクの方を少し手伝ってもらえませんか? kan013_042.txt | 今はちょっといっぱいいっぱいで kan013_043.txt | すみません。ありがとうございます kan013_044.txt | 紅茶は私が対応しますから、高嶺さんはブレンドを2人分お願いします kan013_045.txt | はーい、すぐに参ります kan013_046.txt | すみません、お願いします kan013_047.txt | 結菜ちゃん、また来てくれたんですね kan013_048.txt | あの様子だと、もうすでに常連っぽいですけどね kan013_051.txt | コーヒーの方はどうですか? もう終わりそうですか? kan013_052.txt | でしたら、あとは任せて下さい。こちらはティーコージーを被せて蒸らし待ちですから kan013_053.txt | ありがとうございました kan013_054.txt | はい。お任せください kan013_056.txt | 問題はないと思いますよ、ブッシュドノエル kan013_057.txt | っていうか、私はともかくってどういうことですか、ともかくって。なんと失礼な kan013_058.txt | そっちじゃなくて! なんで私を“乙女”から除外するんですか! kan013_060.txt | でも私は恋の経験だってキスだって、ましてやセックスの経験などあるわけもない kan013_061.txt | つまり、身も心もヴァージン。これが乙女でなくて何だと言うんですか kan013_063.txt | おはようございます kan013_064.txt | このところ、ずっと忙しそうでしたからね kan013_066.txt | ジョークですよ、ジョーク kan013_067.txt | それじゃあ私たちは確認をしに行きましょう kan013_068.txt | でも、さっきの悲鳴は一体? kan013_069.txt | そうなんですか? kan013_070.txt | そろそろ時間ですね kan014_002.txt | すぐに参ります kan014_003.txt | ありがとうございます kan014_004.txt | そう言っていただければ幸いです kan014_005.txt | またのご来店をお待ちしております kan014_007.txt | 今のお客さん、大丈夫でしょうか? kan014_008.txt | だといいんですが kan014_010.txt | ですがそれだけ、死神の役目を果たせているということですから kan014_011.txt | つまり高嶺さんのことも、安心していいという事でしょうか? kan100_001.txt | 高嶺さん? いるんですか? kan100_003.txt | それより高嶺さんの方こそ平気ですか? 何か問題でも? テストの方は上手くいったんですよね? kan100_006.txt | にっひっひ。エロいこと考えましたね? 服を脱いだりなんてしませんよ kan100_007.txt | あくまで膝を貸すだけです kan100_008.txt | なにか悩みがあるときは、気分を変えた方がいいと思うので kan100_009.txt | 散歩するとか。美味しい物を食べるとか kan100_016.txt | 頭を太ももで挟んで欲しいとか、おっぱいでコーヒー豆を温めて欲しいとか、母乳のミルクでコーヒーを飲みたいとか、ノーマルとは言い難い趣味ばかり! kan100_017.txt | すでに手遅れ、もはや処置なし、完全にアウトな性癖です kan100_019.txt | では確認します。アナタは、そういった興味は一切ないと仰るのですね? kan100_020.txt | ほら。無言になった kan100_021.txt | そっちですか。ビックリしましたよ、もぅ kan100_023.txt | ミカドさんが最初に言った通り、判断を下すのは神ですので kan100_024.txt | ですが今のところは、問題ないと思います kan100_025.txt | このお店でお客さんを笑顔にした分、沢山の蝶々が還っていきましたから kan100_027.txt | ですから、何か気になることがあれば、どんな小さなことでも構いません。いつでも相談して下さい kan100_028.txt | 何か問題があります? kan100_031.txt | 世の中は最早、すまほを持っていないと人権すらないんですかっ、持たざるは人に非ずとでも言うんですかっ kan100_032.txt | まあ元から私は人間じゃなくて死神なんですけど! kan100_034.txt | 生きている人と深く関係を持つ事も、滅多にありませんでしたしね kan100_036.txt | 給与に当たるようなものは、ありませんね kan100_037.txt | 三途の川は無料で渡りたい放題ですよ kan100_040.txt | ミカドさんの場合は私と一緒に死神として活動していますが、商売をしているケット・シーもいるそうですよ kan100_041.txt | 最近は、なんでしたっけ? えふえっくす? とかで、大儲けしてるとか。あと、きゃっとこいん? でしたっけ? kan100_042.txt | どうでしょう? あくまで死神業務のためで、仕事とあまり関係ないことには使えませんから kan100_046.txt | 高嶺さん、明日の定休日、時間はありますか? kan100_047.txt | じゃあ、すまほを買いに行くのに付き合ってもらえませんか? kan100_048.txt | はい。それで構いません kan100_049.txt | ありがとうございます kan100_050.txt | それじゃあ、明日はよろしくお願いします kan101_003.txt | やっぱり。約束した時間より少し早いぐらいじゃないですか kan101_006.txt | あっ、コーヒーを淹れましょうか。実はオススメの豆があるんですよ kan101_007.txt | はい。といってもパイ・ルアクじゃないですけどね、にひっ kan101_008.txt | ふふっ。ブルーマウンテンというのを買ってみたんですよ kan101_009.txt | では、是非とも味わってみて下さい kan101_010.txt | お待たせしました。はい、どうぞ kan101_013.txt | 高いだけあって香りから違いますね kan101_015.txt | もちろん、綺麗に洗浄されているとはわかっていますけど。やっぱり躊躇はしますよね kan101_016.txt | 私もそう思いますけど、動物の糞から採れる豆は他にもあるらしいですよ kan101_017.txt | ブラック・アイボリーは象の糞から採れる豆だそうで、モンキーコーヒーやタヌキコーヒーはそのままですね kan101_018.txt | コーヒーの他にも、パンダの糞から茶葉を作る緑茶とか kan101_019.txt | 私も話で聞いただけですけど。笹しか食べないパンダは、糞もいい匂いがするそうです kan101_021.txt | なんですかその態度。アメリカ人? kan101_024.txt | だといいんですけどねー kan101_025.txt | いえ、特には。どういうものがいいのか、よくわからないので kan101_026.txt | 可能なら高嶺さんと同じのを kan101_027.txt | なにか困ったことが起きた時、同じものだと相談をしやすいと思うんです kan101_034.txt | SNSでしたっけ? あれの更新を私の方でもできるようにはなりたいですね。今まで頼りっぱなしだったので kan101_041.txt | それよりスマホって、私みたいな初心者は何を基準に選べばいいんでしょうね kan101_043.txt | あっ、結構違いますね kan101_045.txt | あらあら? な~んか静かですね kan101_047.txt | のわりには、口調がまた変ですけど? にっひっひ kan101_048.txt | これぐらいで緊張してたら、それより先のことなんて夢のまた夢ですよ? kan101_049.txt | 本当ですかー? そんな勇気、高嶺さんにありますかー? kan101_050.txt | それができるようなら、童貞を悔いてやり直したりはしなかったと思うんですけどね kan101_051.txt | そこで胸を張らないで下さいよ kan101_052.txt | 涼音さんの言う事も一理ありますね。知識を手に入れることとそれを実践することは、全くの別物ですから kan101_053.txt | つまり―― kan101_055.txt | だって経験を積みたいって言ったじゃないですか kan101_057.txt | やっぱり風俗じゃあないんですか? kan101_058.txt | とある人生相談でそういう答えがありました kan101_059.txt | 風俗に行って、酸いも甘いも噛み分けた大人の女性に悩みを聞いてもらって全てを曝け出せば、心が成長して余裕も生まれるとかなんとか? kan101_060.txt | 行くんですか? kan101_063.txt | 黒電話だって十分文明的でしたよ kan101_065.txt | 下手に触れると壊れてしまうんじゃないかと不安で kan101_066.txt | それはそうですが、一体どうやって使えばいいのか kan101_067.txt | 私知ってますよ! LIMEというやつですよね! kan101_068.txt | でもどうやってインストールするんですか? こんなに小さいとCD-ROMは読み込めませんよね? kan101_072.txt | 今ので完了したんですか? kan101_073.txt | ひゃっ。急にブルって来ましたよ、ブルって! kan101_078.txt | 高嶺さん? kan101_080.txt | 慣れてないから間違えちゃっただけじゃないですか! そんなに笑わなくても kan101_081.txt | 修正ってどうやるんですか? kan101_087.txt | つい、じゃありませんよ。女の子をイジメて困ってる姿を見て楽しむなんて、子供っぽくて趣味も悪いです kan101_088.txt | そんなんだから、いつまで経っても童貞なんです kan101_090.txt | 私にスマホの知識がないからって、高嶺さんが意地悪をしたんです kan101_091.txt | 本当、高嶺さんは性格が悪いんですから kan101_092.txt | はい。これですよ kan101_093.txt | はい、もちろんです kan101_099.txt | 写真がこんなに沢山。やっぱり最近の若い人は、凄い量の写真を撮ってるんですね kan101_102.txt | なんだか照れますね。写真とか今まで撮ってこなかったので kan101_103.txt | あっ。それで愛衣さんに教えて欲しいことがあるんです kan101_104.txt | お店の宣伝に使う写真をこれからは私も撮っていこうと思っているので、コツを教えてもらえないかと kan101_105.txt | じゃあ、今から一緒に食事に行きませんか? せっかく出会ったわけですし kan101_107.txt | あ、はい。もちろんです。ナツメさんも、教えてもらえますか? kan101_108.txt | どこに行きましょうか? kan101_111.txt | 考えてませんよ。私はただ、変な勘違いをしないで欲しかっただけです kan101_113.txt | やっぱりってなんですか、やっぱりって! kan101_114.txt | 決まりですね。それじゃあ焼肉に行きましょう kan101_117.txt | ナツメさん、お店の希望なんかはありますか? kan101_118.txt | ここなんて、いいんじゃないですか? kan101_121.txt | こんな風にみんなで賑やかに食事をするなんて初めてだったので kan101_122.txt | 今まで、こんな風に関係を持った人はいませんでしたから kan101_123.txt | 楽しいですね。こういう賑やかな食事も kan101_124.txt | 今日は、スマホを買うのに付き合ってくれてありがとうございました kan101_125.txt | いいんですか、気軽にそんなこと言って。引っ張り回しちゃうかもしれませんよ? kan101_128.txt | じゃあ、いちぼをよろしくお願いします kan101_129.txt | あと焼肉の写真を撮りたいので、このスマホのカメラの使い方を教えてもらえますか? kan101_130.txt | 空腹が関係あるんですか? kan101_132.txt | わ、わかりました kan101_133.txt | あっ、美味しい kan101_136.txt | うん、こっちも美味しい kan101_139.txt | それ、お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ kan101_141.txt | いえ、楽しいなと思って kan101_142.txt | 今日、スマホを買いに来てよかったと思います kan101_144.txt | あ、はい。それじゃあ撮りますよ kan101_145.txt | はい、チーズ kan101_146.txt | とっても美味しかったです、ありがとうございました kan101_147.txt | ご馳走様でした kan101_148.txt | 楽しかったです。スマホ買ってよかったです。高峰さんのおかげです。ありがとうございました kan101_149.txt | 慣れていないのです仕方ないではありませんか kan101_150.txt | そのように揚げ足を取るようなことばかりしていてはいけないのです kan101_151.txt | 間違えないように丁寧に打っているとこうなるのです kan101_152.txt | ありがとうございます kan101_153.txt | それではもう少し付き合ってもらえますか? kan101_155.txt | そんな大したことではありませんけど。スマホって便利ですね! kan101_156.txt | こうやってリアルタイムで、メッセージのやり取りができるんですよ kan101_157.txt | それに今日は、焼肉を食べに行ったんですよ。みんなでワイワイしながら食べて写真もいっぱい撮りました kan101_158.txt | ほら見て下さいよ。よく撮れてるでしょう? kan101_160.txt | 思ってたよりもずっと心地いいものです kan101_162.txt | あっ、すみません。スマホばっかりでミカドさんの食事がまだでしたね。すぐにカリカリを準備しますから kan101_163.txt | ふりかけ、いります? kan101_164.txt | 大丈夫ですよ。本来の役目を忘れたわけじゃありませんから kan101_165.txt | 高嶺さんの魂を救うのが、私の目的です。心配は必要ありません kan101_168.txt | あっ、高嶺さんからの返信が来た kan101_169.txt | わかってますってば kan102_001.txt | そうですね。なんとかしないと kan102_004.txt | わかりました。それじゃあ明日、行ってきます kan102_005.txt | あ、はい。16時半頃に行けばいいんですね kan102_006.txt | あっ。高嶺さーん kan102_007.txt | 高嶺さん? どうかしたんですか? kan102_008.txt | どうしてこんなに見られているんでしょうか? kan102_010.txt | 本当に、私が歩いていても不審には思われないんですね kan102_011.txt | そういうものですか。へー、へー kan102_012.txt | そう見えますか? すみません、こういう雰囲気は味わったことがないので、なんだか新鮮で kan102_013.txt | いつから、キラキラは失われちゃったんですか? kan102_014.txt | そうでしたね kan102_016.txt | よっぽど強く、自分ではダメだと思い込もうとしてたんでしょうね kan102_017.txt | 共感しないで下さいよ? 高嶺さんが共感しちゃったら、大変なことになるんですから kan102_018.txt | それでは。ちょっと行ってきますね kan102_019.txt | これで終了ですね kan102_021.txt | いえ、何でもないです kan102_023.txt | 自分の知らないことを知るのって、楽しいと思うんですけど kan102_024.txt | そんなこと、していいんですか? kan102_029.txt | なるほど。異時同図法 kan102_031.txt | え、あ、し、失礼しますっ kan102_032.txt | ど、どうするんですか? kan102_033.txt | 捕まったらどうなるんです? 拷問ですか? kan102_034.txt | もっ、もしかして言葉では言い表せないようなエロい事されちゃうんですか? エロ同人みたいに、エロ同人みたいに! kan102_035.txt | バレないとか軽く言ってたのに、やすやすとバレちゃいましたよ~ kan102_036.txt | だって~、つい声が漏れちゃったんですよ~ kan102_037.txt | 笑い事じゃないですよっ kan102_039.txt | これは、なんだか勝手に kan102_041.txt | 高嶺さんは、本当に大丈夫なんですか? 通ってる大学なのに kan102_042.txt | すみません、私がわがままを言ったせいでご面倒をおかけしてしまって kan102_047.txt | 息も整いましたから。お店に戻りましょうか kan102_048.txt | どうしますか? やり方を考え直さないといけませんよね kan102_050.txt | 見た目を変えることから始めてみるのはどうでしょう? kan102_051.txt | 髪型を変えるだけでも、人の印象って結構変わりますからね kan102_052.txt | 外見が大きく変わったって本人も実感できれば、自信に繋がるかもしれません kan102_053.txt | でも告白するのって、とっても勇気がいることだと思うんです kan102_055.txt | 不思議なこと? kan102_056.txt | 本当に、平気ですか? kan102_057.txt | 本当に、何も問題はないんでしょうか? kan103_001.txt | おはようございます kan103_002.txt | 高嶺さんも、おはようございます kan103_004.txt | 残りの作業は私が代わりましょう kan103_005.txt | 同じ職場の仲間ですから、助け合ってこそですよ kan103_006.txt | スマホの件では高嶺さんに助けてもらいましたから。その借りを今日返す、ってことで手を打ちませんか? kan103_007.txt | はい。任せて下さい kan103_008.txt | いってらっしゃい kan103_010.txt | あ、起こしちゃいましたか? すみません kan103_011.txt | それはもちろん、心配だったからですよ kan103_012.txt | あっ、一応連絡は入れたんですよ。返信はなかったですけど kan103_013.txt | 18時過ぎといったところですね kan103_014.txt | 問題はありません。希さんがキッチンに入って、急きょですが愛衣さんも出勤してくれることになりました kan103_015.txt | 時間的に、客入りも落ち着く頃ですしね kan103_016.txt | 私が代表としてお見舞いに来たので、心配はいりませんよ。鍵も希さんから借りました kan103_017.txt | 体調はどうですか? kan103_018.txt | では、食欲の方は? kan103_019.txt | 勿論。そのために来たんですから。準備だってしていますよ kan103_020.txt | 作ろうと思っていたのは鶏肉の雑炊だったんですが、他の料理にします? kan103_023.txt | 何か他にも希望があればいつでも言って下さい kan103_024.txt | い・つ・で・も kan103_025.txt | 聞き間違えたふりして、なにエロいことさせようとしてるんですか kan103_026.txt | いーえ。あれはとんでもなくエロいことを考えている顔でした kan103_030.txt | とにかく変な意味は全くありません。あと、寝るなら服はちゃんを着替えた方がいいですよ kan103_031.txt | 意外でした。まさか私のオムライスを食べたいって言ってくれるなんて kan103_033.txt | さて、それじゃあ片付けちゃいますね。高嶺さんは大人しく寝てて下さい。まだ本調子ではないんでしょう? kan103_034.txt | はい。ふふっ kan103_037.txt | 気付かれないよう、まずは確認をするつもりだったんですが kan103_039.txt | 落ち着いて下さい。今回は神による裁きとは別です kan103_042.txt | 調べるのは魂なわけで。握手するとか、浅い接触ではよくわからないわけで kan103_044.txt | しませんよっ、エロいことなんて! kan103_048.txt | 高嶺さんは、経験ってありますか? kan103_052.txt | そうですよね。仕方ない、ですよね kan103_055.txt | どうして目を開けるんですか。閉じてるようにお願いしたのに kan103_057.txt | おでことおでこの、キス kan103_058.txt | 詐欺ってなんですかっ。恥ずかしいのを我慢してるのにっ kan103_059.txt | 存じてます、それくらい kan103_061.txt | 粘膜接触しちゃうキスなんて、できるわけないじゃないですか kan103_063.txt | つまり粘膜接触なキッスはセックスの前戯と変わらないのです。いやもうセックスと同義と言っても過言でないと思いませんか? kan103_066.txt | そうですね。懸念した通り、衰弱をしちゃっているみたいです kan103_067.txt | 弱っている魂にエネルギーを送れば魂も体調も元に戻るはずです kan103_072.txt | よかった。頑張ってキスをした甲斐がありました kan103_073.txt | 魂は回復したはずですが、すでに体に与えてしまった影響をなかったことにはできません kan103_074.txt | ですから念のため、この後もゆっくり休んで下さい。いいですね? kan103_076.txt | はい。それではまた明日。お店で会いましょうね。お大事に kan103_077.txt | ただいま戻りました kan103_078.txt | 大丈夫そうでしたよ。食欲もありましたし、熱も平熱でした kan103_079.txt | 希さん、鍵ありがとうございました kan103_080.txt | 冬ですからね。ちょっと油断し過ぎたのかもしれませんね kan103_081.txt | 明日にはきっといつも通りですよ kan103_082.txt | 懸念した通り、魂が衰弱をしていました kan103_083.txt | はい。もちろんです、衰弱した魂が元に戻るよう、ちゃんと力を注いで―― kan103_086.txt | お注ぎ申しました、とも kan103_087.txt | お気になさらず kan103_090.txt | してませんよ! 突然何を言ってるんですかっ kan103_091.txt | なんですか? もしや力を注ぐどころか逆に中に注がれたのでは? なんて考えていたんですか? kan103_092.txt | 卑猥ですよ、ミカドさん kan103_093.txt | 変な呼び方しないでくれませんか? kan103_097.txt | 自分でもわけのわからないことを口走って、セックスセックスって叫んでしまう始末でして kan103_099.txt | (だから思い出すだけでもドキドキしてくるんだ) kan103_101.txt | (それだけじゃない) kan103_102.txt | (何気ない話で盛り上がったり、スマホを買って、みんなで焼肉を食べて、写真も撮った) kan103_105.txt | (それを考えたとき――) kan103_107.txt | あっ、すみません。1人で考え事をしてしまって kan103_108.txt | はい。明日には元気になっていると思います kan103_110.txt | いえ。なんでも kan103_112.txt | おはようございます kan103_113.txt | そんなに声を震わせてどうしたんですかぁ? kan103_115.txt | 一体何を想像してるんだか。いやらしいー。にっひっひ kan103_118.txt | (落ち着け。落ち着こう。落ち着かねば) kan103_119.txt | (こんな風に意識をしていては高嶺さんにも誤解を与えてしまう) kan103_121.txt | コホン――おはようございます。高嶺さん kan103_123.txt | なんて胡散臭い kan103_124.txt | そんなに意識しないで下さいよ。なんか、私まで意識しちゃうじゃないですか kan103_127.txt | してませんよ! 私はあくまで普通のお見舞いを、普通に行っただけですっ kan103_128.txt | 怒りますよっ kan103_129.txt | 私もフロアの準備をしてきますね kan103_130.txt | あ、高嶺さん。あとで少し時間をもらえますか? 確認しておきたいことがありますから kan103_131.txt | 高嶺さん? よかった、間に合いました kan103_132.txt | 今朝、言ったじゃないですか。確認しておきたいことがあるって kan103_133.txt | はい。念のために確認だけはさせて下さい kan103_135.txt | あ、でも大丈夫。昨日みたいな醜態は晒しません。一晩経って少しは落ち着いたので。セックスだとか騒いだりしません kan103_138.txt | うん。問題はなさそうですね kan103_141.txt | あっ、死神の仕事が嫌なわけではありませんよ。重大な仕事だとは思っています kan103_142.txt | カフェの仕事も新鮮で。色んな人と関わりを持つもの楽しくて kan103_143.txt | スマホを買って、焼肉を食べたり、色んな写真を撮ったり kan103_144.txt | とっても楽しいですよ kan103_146.txt | なので、なにかあれば声をかけて下さい。死神と関係ないことだとしても誘ってもらえると嬉しいです kan103_147.txt | ――って、すみません。すっかり話し込んでしまって。もしかして遅刻しちゃいます!? kan103_149.txt | あ。高嶺さん。戻ってきてたんですね kan103_150.txt | よかった。それじゃあ、冷めない内に運んでしまいますね kan103_151.txt | わかってますよ。子供じゃないんですから kan103_152.txt | 高嶺さん。ちょっといいですか? kan103_153.txt | 高嶺さんの様子が少し変な気がしたので。平気ですか? kan103_155.txt | でも、ちょっと震えていますよ? 熱があるわけじゃないのに kan103_156.txt | 定休日ですよね。特に予定はありませんけど? kan103_157.txt | 行きたい場所というのは? kan103_159.txt | あっ。もしかして様子が変だったのは、それを言いたかったからですか? kan103_160.txt | なんだ。それくらい、いつでも言ってくれればよかったのに kan103_161.txt | はい。わかりました。楽しみにしてますね kan103_162.txt | あれ? でも、まだ着替えてませんよね? kan103_163.txt | ということで、明日は出かけることになったんですが。特に問題はありませんよね? kan103_164.txt | は? 何言ってるんです? kan103_168.txt | 別にそんな意図はなく、普通に誘ってくれただけですよ、きっと kan103_169.txt | 大体、私は死神ですよ。高嶺さんだってそれをわかってるんですから kan103_172.txt | もっ、もう寝ましょう kan103_175.txt | (知ってますよ、私。「デートじゃないの!? kan103_176.txt | (普通に用件があるだけのパターンですよね) kan104_001.txt | あっ、おはようございます kan104_002.txt | 時間通りですね kan104_003.txt | もう行きます? ゆっくりしても平気なようでしたら、コーヒーでも淹れますけど? kan104_004.txt | わかりました kan104_005.txt | ミカドさん。それでは行ってきますね kan104_006.txt | それで、どこに行くんですか? kan104_009.txt | 何故、そんな怯えつつ? kan104_012.txt | 人気なんですよね? そんなに美味しいんですか? kan104_013.txt | 袋麺とか、中華屋さんのラーメンなら食べたことはあるんですが。そういったお店は経験がないんです kan104_017.txt | いえ、そっちではなくて。ルールを破って怒られてしまうんじゃないかと思うと、怖くて怖くて kan104_018.txt | お店ごとにローカルルールがあるそうじゃないですか kan104_019.txt | 電話が禁止されてたり、私語すら許されなかったり、ロットなるものを乱してはいけなかったり kan104_020.txt | 違反したら周囲のお客さんから「ギルティ! kan104_022.txt | じゃあ、メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシなんて謎の呪文もネタですか? kan104_023.txt | 最初にスープを飲まなかったら退場とか、スープを先に飲んでもかきまぜたら退場とか、店の中を見回しただけで退場とか kan104_024.txt | 高菜、食べてしまったんですか!!!!???? kan104_025.txt | ――もネタなんですか? kan104_027.txt | オススメってあるんですか? kan104_031.txt | 高菜トラップはどこですか? kan104_034.txt | ラーメン、きたー! ありがとうございます kan104_035.txt | 写真を撮っても、怒られないんですよね? kan104_036.txt | わかってますよ。それで美味しさが損なわれたら本末転倒ですからね kan104_037.txt | でも思い出のために、少しだけ kan104_038.txt | あっ。美味しそうに撮れた、よかった~ kan104_039.txt | それじゃあ、いただきます kan104_044.txt | ご馳走様でした。とっても美味しかったです kan104_045.txt | お腹もいっぱいで幸せですよ~。今日は素敵な1日でした kan104_046.txt | あっと、そうでした。私に付き合って欲しい場所があるんでしたっけ? kan104_047.txt | 一体、どこに行くんですか? kan104_049.txt | 男女の組み合わせが多いですよね? これはやっぱり―― kan104_056.txt | みんな、どうして楽しそうにできるんですか? 一瞬、三途の川を見たような気がします kan104_058.txt | 流石に連続は勘弁して下さい。お漏らししてしまいます kan104_059.txt | しないって言ってるじゃないですかっ kan104_060.txt | さっきの目は冗談ではなかったと思うんですけどねー。明らかにお漏らしフェチの目をしてましたよ kan104_061.txt | こうでもしないと。本当にループされてはたまったものじゃありません kan104_062.txt | やっぱりお漏らしさせようとしてますよね? kan104_063.txt | 残念ながらホラー系は平気ですよ。幽霊もゾンビも作り物って知ってますから。私、なにせ死神ですので kan104_064.txt | 作り物ってわかってるのに、怖いわけがありません kan104_065.txt | 私は一向に構いませんとも kan104_067.txt | な、なんですか、アレ。あんなの卑怯ですよ kan104_068.txt | 幽霊がどうとかゾンビがどうとかじゃなくて、単純にビックリさせてくるのは卑怯です! kan104_070.txt | アレはホラーアトラクションじゃないですよ。ただのビックリアトラクションですよ kan104_073.txt | ゆっ、ゆっくり! ゆっくりお願いしますっ、本当にちょっと危ないのでっ kan104_077.txt | ここら辺、人がやけに多いですね kan104_078.txt | パレードですか。なら、人気のアトラクションに乗るには狙い目かもしれませんね kan104_079.txt | お目当てってほどではないですが、観覧車には乗ってみたいですね kan104_082.txt | 絶叫系でもこれくらい見えてたんでしょうけど、ゆっくり見てる余裕はなかったので kan104_083.txt | はい。あっ、写真撮っちゃお kan104_085.txt | はい、もちろん! とっても楽しいですよ kan104_086.txt | ラーメンを食べて遊園地にも初めて来て。楽しい思い出を、また沢山作ることが出来ました kan104_087.txt | 誘ってもらえて本当に感謝してます。ありがとうございます kan104_089.txt | ここに来た目的です。どういう用件で遊園地に来たんですか? kan104_091.txt | すっかり私が楽しんでばっかりだったので。高嶺さんがここに来た目的を忘れてしまって kan104_092.txt | いつの間に? kan104_093.txt | 邪魔になっていないならいいんですが kan104_099.txt | 私じゃないと? kan104_104.txt | いい機会ですから、話を聞いてもらえませんか? 高嶺さんには、聞いておいて欲しいんです kan104_107.txt | 今から話すのは、その先のことになります kan104_108.txt | 蝶々は零れ落ちた魂の残滓、執着を失ってしまった魂、というのも話しましたよね kan104_109.txt | では、蝶々を集めて還したあとは、どうなると思いますか? kan104_110.txt | 最終的にはそうなる予定ですが、まずは失われた生への執着を取り戻す必要があります kan104_111.txt | ですから、蝶々となった魂は別の形で再び現世に降りるんです kan104_112.txt | そして、とある仕事に就き、色んな人の人生に触れ、それらを通して人や世界への興味や執着を取り戻す kan104_113.txt | つまり死神というのは一時的な存在なんですよ。新たに生まれるための準備期間――といったところでしょうか kan104_114.txt | ですから肉体的な成長があるわけではなく、死ぬこともありません kan104_115.txt | 生まれ変わって、改めて新たな人生を送ることになります kan104_117.txt | この遊園地での時間もですけど。お昼のラーメンも、先日の焼肉も。スマホに思い出が増えていくのも kan104_118.txt | それなりに長く生きてきましたけど、今が一番楽しいです kan104_119.txt | 高嶺さんがいて、ナツメさんがいて、希さんも愛衣さんも涼音さんも。みんなで一緒に働いて kan104_120.txt | お客さんが沢山きて、美味しいって笑顔になってくれる。そしたら私も嬉しくなります kan104_121.txt | これまで生きてきたことを考えれば、短い時間かもしれません kan104_123.txt | とってもキラキラして、毎日が充実しています kan104_124.txt | もう一周してしまいましたね、降りましょうか kan104_125.txt | 今日は本当にありがとうございました。とても楽しかったですよ kan104_127.txt | わかりますか? kan104_130.txt | いえ。その逆と言いますか―― kan104_132.txt | 直前でその告白の前に言いましたから。私がもうすぐいなくなることを kan104_133.txt | 私は高嶺さんに幸せになってもらいたい。それが一番の望みですから kan104_134.txt | だからこそ、応えられないんじゃないですか。私じゃダメです、ちゃんと一緒にいられる人でないと kan104_135.txt | 今の高嶺さんを見て下さい。昔とは全然違います。とっても明るくなりました kan104_136.txt | なのに、一緒にいられない私じゃダメです。あの人には、今度こそ幸せになって欲しいですから kan105_001.txt | おはようございます kan105_002.txt | 高嶺さんも、おはようございます kan105_003.txt | 今日は色々忙しくなりそうですけど、頑張りましょうね kan105_005.txt | それじゃあ始めましょうか kan105_006.txt | お疲れ様です kan105_008.txt | ひとまず、お疲れ様でした kan105_009.txt | ここの後片付けは、お任せしてもいいですか? 私はフロアの準備に kan105_010.txt | ご注文はお決まりでしょうか? kan105_011.txt | お待たせしました。ブレンドコーヒーとダージリンです kan105_012.txt | ごゆっくりお過ごし下さい kan105_013.txt | ありがとうございます。心よりお待ちしております kan105_014.txt | 表の看板、しまいましょうか kan105_015.txt | はい。お疲れ様でした。予想はしてましたけど、本当にお客さんが多かったですね kan105_016.txt | 私も一安心しました。でも、明日も忙しくなりそうですけど kan105_017.txt | ふふっ、たしかにそうかも kan105_018.txt | 高嶺さん? kan105_019.txt | 高嶺さーん? kan105_022.txt | 私は普通です kan105_025.txt | 高嶺さん。ちょっといいですか? kan105_027.txt | あれから体の調子に異常はありませんか? kan105_028.txt | なら、本当によかった kan105_034.txt | ど、どうして、そんなこと言っちゃうんですかぁ!? kan105_036.txt | そんな大げさな言い方で脅さないで下さい。卑怯ですよ kan105_038.txt | あくまで2択なら、ですよ? kan105_041.txt | なんでまた言ったんですか!? kan105_046.txt | 私ではダメなんです kan105_047.txt | 高嶺さんには、ちゃんと幸せになって欲しいから。だから、ダメです kan105_048.txt | 話、ちゃんと聞いてくれてますか? kan105_049.txt | 昨日も言ったじゃないですか。私は、満足してるんです kan105_050.txt | 今みたいな生活を、このまま送り続けることは出来ないんです kan105_052.txt | だから――わかってくれますよね? kan105_058.txt | 本当ですか? kan105_059.txt | 楽しい思い出を作ったら、笑ってくれますか? kan105_060.txt | もし私が生まれ変わる時が来ても。悲しみを吹き飛ばして、笑っててくれますか? その先も、笑い続けててくれますか? kan105_062.txt | 胸を張ってなんてことを言ってるんですか kan105_065.txt | かっ、からかって楽しんでますね? kan105_069.txt | これでいいですか? 満足なんですか? kan105_072.txt | 何言ってるんですか、もぅ kan105_073.txt | 最高の気分ですよ kan105_078.txt | 細かく説明しなくていいですから、そういうの! kan105_080.txt | おはようございます kan105_082.txt | 日和ってます? kan105_083.txt | はい。おはようございます、昂晴さん kan105_084.txt | あ、ずるい! 私のせいにするなんて kan105_085.txt | 実際に日和ってたじゃないですか kan105_091.txt | あ、昂晴さん kan105_092.txt | 今後のことで、少し確認をしておきたいんです kan105_093.txt | 確かに私は昂晴さんのことが好きです kan105_094.txt | 認めた以上、お付き合いできるのも嬉しいと思ってます。でも、やっぱりけじめを付けるのも必要だと思うんです kan105_095.txt | ですから、約束と言いますかルールを決めましょう kan105_096.txt | 昂晴さんは、女の子と付き合うのは初めてですよね? kan105_097.txt | 私も初めてです。だから正直、お付き合いってどうすればいいのかわかりません kan105_098.txt | となると、毎日顔を合わせても恋人とは呼べないような時間になるかもしれません kan105_100.txt | じゃあ、朝。仕事を始める前に、一緒の時間を作りましょうか kan105_101.txt | ご不満ですか? kan105_102.txt | 私のことが好きって言ったくせに。その程度の気持ちだったんですか? kan105_106.txt | 正直、早起きするのは私も辛いですからね。やっぱり閉店後の方がいいですよね kan105_110.txt | そこら辺は、あまり気にしないでいいですから kan105_111.txt | 今はみんなでケーキを食べましょう kan105_112.txt | メリークリスマス kan105_113.txt | はい。さすがに、こんな時間から空いてるお店もないでしょうから kan105_114.txt | それに花金のクリスマスですからね。どこもいっぱいですよ kan105_118.txt | いっ、いいじゃないですかっ、伝われば! 実際、昂晴さんだってわかってくれたじゃないですかっ kan105_121.txt | もういいです kan105_122.txt | 私だってもうスマホを手に入れたんです。いつまでもバブルの女――バブルガールだと思ってたら大間違いですからっ kan105_123.txt | 特には。と言っても、私の場合は使い方も限られてますから kan105_124.txt | あ、でも、買ったことは後悔はしてませんよ。写真を撮るのも楽しいですから kan105_127.txt | ふっふっふ。私も日々進歩している証です kan105_128.txt | 楽しかったですね。ケーキも美味しかったですし kan105_129.txt | 今まではどんなクリスマスだったんですか? kan105_132.txt | 今の私たちにできることで、いいんじゃないですか? 他の人たちの真似をしなくても kan105_136.txt | 私たち、恋人ですから kan105_138.txt | ――そうですね。お茶を濁さず、ちゃんと話すべきですね kan105_139.txt | さっきも言った、エロいことの話です kan105_141.txt | いえ、そういうことではなく。何と言えばいいのか―― kan105_142.txt | 昂晴さんに笑顔でいて欲しいです。付き合っている間も。一緒にいられなくなったとしても。幸せに過ごして欲しい kan105_144.txt | 少なくとも、いい思い出になるって自信はありません。私も処女なわけですし kan105_145.txt | あ、別に気持ちよくなれないとか、そういうことが言いたいわけではないんですよ kan105_146.txt | ただ、初体験の失敗談なんて枚挙に暇はないじゃないですか kan105_150.txt | どっちなんですか kan105_151.txt | そうです、そう kan105_152.txt | あ、それはいいですね。撮りましょう撮りましょう kan105_154.txt | それじゃあ撮りますよー。はい、チーズ―― kan105_155.txt | ――ハッ!? も、もしかして、これもバブルですか!? 最近は「チーズ kan105_157.txt | じゃあ今度こそ撮りますね。はい、チーズ kan105_158.txt | すっかり遅くなっちゃいましたね。明日もお店ですけど、平気ですか? kan105_159.txt | はい。体を温かくして、風邪を引かないように気を付けて下さいね kan105_160.txt | あと、帰り道も気を付けて下さいね kan105_169.txt | そんな即答で素っ気ない kan105_170.txt | それは、そうなんですけどっ kan105_171.txt | で、ですよね。言ってしまえば、唇を合わせるだけですからね kan105_180.txt | 私も、同じです。なんか、凄かったです kan106_001.txt | グアテマラコーヒーとザッハトルテ。ダージリンとパンケーキですね。少々お待ち下さい kan106_002.txt | 4番テーブル、グアテマラとダージリン。ケーキはザッハトルテをお願いします kan106_003.txt | オーダー入ります。4番テーブル、パンケーキを一皿 kan106_005.txt | 今日も一日、お疲れ様でした kan106_007.txt | 絶対偏ってますよ、その性癖 kan106_008.txt | あまり嬉しくないです kan106_009.txt | 頭をですか? にっひっひ。子供みたい、甘えん坊さんですね kan106_010.txt | よぉ~~~~しよしよしよしよしよし kan106_011.txt | なんでしょう? kan106_014.txt | それはいいことを聞きました。にっひっひ~ kan106_019.txt | はい。また明日 kan106_023.txt | キスって、凄いんです kan106_026.txt | いえ! 舌は入れてませんよ! そういうのは前戯とかわりませんから、そんなセックスみたいなことは流石に―― kan106_027.txt | その呼び方、本当に嫌なんですけど kan106_030.txt | 少なくとも私にとっては kan106_032.txt | そうだ、新たな従業員を見つけて下さい kan106_033.txt | 年が明けて休みが終われば、お昼の人手が足りなくなりますから kan106_036.txt | 本当なら、キスもしない方がよかったのかもしれませんが kan106_039.txt | 今の昂晴さんなら大丈夫です kan106_041.txt | よいお年を kan106_042.txt | あの、昂晴さん kan106_043.txt | 私は部屋でも着替えられますから。それより、これからのことで確認をしておきたくて kan106_044.txt | いえ。そういったことはありませんよ kan106_045.txt | だから、昂晴さんと一緒に過ごしたいです。そこでなんですが、明日はまたデートをしませんか? kan106_046.txt | 実は、行きたいところがあるんです kan106_048.txt | まあ、そんなところです kan106_050.txt | 約束ですよ kan106_052.txt | はい。明日はよろしくお願いします kan106_053.txt | あっ、昂晴さん。来てくれたんですね。しかも約束の時間よりも早い kan106_054.txt | 私も楽しみですよ。大好きな人とのデート、にひひ kan106_055.txt | まずは、こちらへどうぞ kan106_056.txt | ちょっと待っていて下さい。すぐにランチを用意してきますから kan106_057.txt | はい。私のオムライス、好きって言ってくれましたよね kan106_058.txt | だから食べて欲しいんですけど、いいですか? kan106_059.txt | ありがとうございます。飲み物はどうしますか? kan106_060.txt | はい、承りました。それでは少々お待ち下さい kan106_061.txt | 食後のコロンビアコーヒーです kan106_062.txt | 私は昂晴さんが来る前に食べてたので kan106_063.txt | いつも、まかないを作ってもらってるじゃないですか kan106_064.txt | 昂晴さんのお腹が落ち着いたら、移動しましょう kan106_065.txt | もう一度、遊園地に行きたいんです kan106_066.txt | この前は、人が多くて乗れなかったアトラクションもあったので kan106_067.txt | クリスマスのシーズンも過ぎて、大晦日というわけでもない kan106_068.txt | ですから今日は、そんなに混んでないと思うんですよ kan106_071.txt | 冬ですからね~ kan106_074.txt | 持ってるのに、なんでポケットの中にしまってるんですか kan106_077.txt | わかってるくせに、訊かないで下さい kan106_078.txt | こんなの嬉しいに決まってるじゃないですか kan106_079.txt | でもこうしてると、逆の手が寒くなりますね kan106_081.txt | でも温かいですよ、ありがとうございます kan106_082.txt | ちゃんと使ってくれて、嬉しいです kan106_083.txt | あ、反対側の手袋貸して下さい。私が嵌めて上げますから kan106_085.txt | いえ。さっきから真面目な顔で黙りこくっているので kan106_086.txt | ほう、世界平和。大切なことですね kan106_089.txt | チンポジですか? kan106_092.txt | 当たってるだけなのに? そんな簡単に反応するものなんですか? kan106_093.txt | なるほど。思ったよりも敏感なんですね kan106_097.txt | まるで私が頻繁に卑猥なことを考えてるみたいな言い方しないでもらえませんか kan106_100.txt | やっぱりからかってる kan106_102.txt | すみません。よく調べもせずに言ったから kan106_103.txt | その心は? kan106_104.txt | それはとっても素敵な考え方ですね kan106_105.txt | 私もですよ、にっひっひ kan106_108.txt | 意地悪ですよ kan106_109.txt | そうしましょうか kan106_110.txt | やっぱり意地悪 kan106_111.txt | しかもデリカシーも無い kan106_112.txt | その上ド変態ときたもんだ kan106_114.txt | 本当にジョークならいいんですけどねー kan106_117.txt | 夕日も綺麗です kan106_121.txt | ありがとうございます。私も、大好きですよ kan106_122.txt | 今日は本当にありがとうございました。私のワガママに付き合ってくれて kan106_123.txt | そんなこと言ったら「仕事と私、どっちが大事なんですか? kan106_125.txt | すごく綺麗ですね kan106_127.txt | はい。そうですね kan106_128.txt | 昂晴さんと過ごす様になってから、毎日が楽しいですよ kan106_129.txt | 本当のことですから kan106_131.txt | 次はこんな話をしたい、あんなことを一緒にしたい。そんなことを毎日考えてばっかりで―― kan106_132.txt | 明日が待ち遠しくなるなんて初めての気持ちです kan106_133.txt | ありがとうございます。あの時、逃げた私を諦めないでいてくれて kan106_134.txt | おかげで、幸せを知ることが出来ました kan106_136.txt | 生まれ変わってもまた、幸せになります。明日が待ち遠しくなるような毎日を過ごしたいと思います、絶対に kan106_137.txt | 昂晴さんも、忘れないで下さいね kan106_140.txt | そこでキスを持ち出す辺りが、やっぱりやらしー人ですよね kan106_143.txt | 約束、忘れてませんよね? kan106_144.txt | ちゃんと守れそうですか? kan106_145.txt | その言葉、忘れないで下さいね。絶対ですよ kan106_146.txt | 今度こそ、幸せになって下さい kan106_147.txt | そうでしたね、にひひ kan106_149.txt | ねぇ、昂晴さん kan106_150.txt | 大好きですよ kan107_004.txt | みんな、こんな風に? kan107_006.txt | 大丈夫ですよ。怖いところに行くわけじゃありませんから kan107_007.txt | アナタは、幸せのために旅立つんです kan107_008.txt | アナタを愛してくれる人に会いに行くんです kan107_009.txt | だから、怖がらなくていいんですよ kan107_014.txt | こんにちは kan107_015.txt | お腹空いたんですか? 何か食べたい物はありますか? kan107_019.txt | はい、もちろん。さあどうぞ kan107_020.txt | あれぇ!? ダメですか!? kan107_021.txt | ちょっと、すみません kan107_023.txt | ごめんなさい kan107_025.txt | と、とにかく、作り直しますから kan107_026.txt | え? でも、不味いんですよね? kan107_029.txt | 頑張ります! 頑張って次は美味しく作りますから kan107_032.txt | このままだと、この子の魂は零れ落ちてしまう可能性もあるんじゃないですか? kan107_033.txt | 何故ですか? kan107_036.txt | どうか。次こそは kan107_038.txt | じゃあ、あの子の魂は満たされないままじゃないですか kan107_040.txt | 幸せを望んでいるからこそ、こんなにも頑張ってるのに。最初の私の言葉を信じて、こんなにも頑張ってくれたかもしれないのに kan107_043.txt | こんなことじゃあ、私だって希望を持てませんよ kan107_045.txt | ちゃんと幸せを得られればいいんですよね? やり直したいなんて思わなくても済むくらいの幸せを kan107_046.txt | 私が手伝います。魂を案内するだけではなく、あの子が生きている内に kan107_047.txt | それはわかります。ですが、力の一部を奪うだけで済ませるとか kan107_050.txt | このまま見過ごしたら、私はこの報われない世界に絶望しますよ。そうなったら、生まれ変わることもなく終わります kan107_051.txt | それこそ、どの道ですよ kan107_052.txt | 蝶を前向きな気持ちにさせるためということなら、それは高嶺さんの経験を通してでも、何ら問題はありませんよね? kan107_053.txt | それに高嶺さんなら大丈夫ですよ。ここまで諦めることがなかったんですから kan107_055.txt | ミカドさん! kan107_056.txt | お願いします kan107_057.txt | このままにはできません。絶対に kan107_059.txt | 約束、破りましたね kan107_063.txt | しょうがない人なんですから kan107_064.txt | 結果としてはよかったですね。一部が蝶のまま、現世に残ってしまったことも kan107_066.txt | 昂晴さん、甘えん坊なところがありましたしね kan107_068.txt | 笑っているって約束をしたのに。その約束を破られてしまった、明月栞那です kan107_069.txt | 約束は守ってもらわないと困ります kan107_070.txt | 見て見ないふりをしますか? 蝶の影響で、どうなろうとも kan107_071.txt | それで本当に後悔しませんか? ちゃんと幸せになることができますか? kan107_072.txt | 私のために、見て見ないふりをしたこと。私と一緒にいる度に思い出して、苦しんだりしませんか? kan107_073.txt | 昂晴さんは苦しんでしまう人です kan107_074.txt | じゃなきゃ私も、こんなに好きになったりしませんでしたよ、きっと kan107_075.txt | 野中さんを助けた。それは誇っていい事です kan107_077.txt | お店をオープンさせたこと。コーヒーを淹れてお客さんに喜んでもらったこと kan107_078.txt | ミカドさんがいて。ナツメさんがいて。希さんがいて。愛衣さんがいて。涼音さんがいて。そして、昂晴さんがいて kan107_079.txt | お客さんを笑顔にして。働くみんなも笑顔になって。新鮮でとても幸せな時間だったはずです kan107_080.txt | その経験があったからこそ、昂晴さんは以前よりも魅力的な男の人になったと思いますよ kan107_081.txt | だからそれを、決して否定して欲しくない kan107_082.txt | 私が好きになった人のことを否定しないで下さい。たとえ本人であっても kan107_083.txt | はい。もちろん、わかってて言ってますから安心して下さい kan107_084.txt | もし躓いて、自分を信じられなくなった時には、私を思い出して下さい kan107_085.txt | べた惚れの女がいたことを。1人の女を幸せにしたことを kan107_086.txt | そして約束した通り、笑って下さい。いずれまた出会った時にちゃんと笑顔を見せて下さい kan107_088.txt | 昂晴さんが子供みたいですから。私まで子供みたいに駄々をこねたら、収拾がつきません kan107_089.txt | でも私も、必死に大人ぶってるだけです kan107_090.txt | 私は見てきましたから。幸せになろうと頑張り続けたその姿を kan107_091.txt | 死神としての仕事の意味と価値を、昂晴さんの姿から教えてもらいました kan107_092.txt | その諦めない姿に、私は救われたんです kan107_093.txt | だからこそ、昂晴さんには幸せになって欲しい。心から思います。そのためなら、大人ぶるくらい何でもありません kan107_094.txt | 改めて約束をしてもらえませんか? kan107_095.txt | ちゃんと、笑顔でいるって。幸せになるって kan107_096.txt | 昂晴さん? kan107_098.txt | ――えいっ kan107_099.txt | 泣き顔は隠してあげますよ。本当に、しょうがない人なんですから、もう kan107_100.txt | 情けない人だとは思ってないですよ kan107_101.txt | もう一度世界を上書きしようとした嘘吐きだとは思ってますけどね kan107_103.txt | そこまで好きでいてくれたんですね kan107_104.txt | ありがとうございます kan107_105.txt | はい。もちろん kan107_106.txt | 違いますよ。全然違います kan107_107.txt | どうせ、くだらないことですよ。例えば―― kan107_108.txt | 「好きになった理由は、前世からずっと見てきたからか? kan107_109.txt | もう一度言っておきますけど、違いますよ。私が好きになったのは、今まで見てきたからではありません kan107_110.txt | 昂晴さんには、沢山の魅力があります。私はそれを知ってます kan107_112.txt | 表情が好きです kan107_113.txt | 楽しそうな笑顔が素敵で、仕事に打ち込む真剣な横顔が格好よくて、恥ずかしそうに拗ねた顔が可愛くて kan107_114.txt | だったら大きなその手も好きです。しっかりと温もりが伝わってきます kan107_115.txt | ちょっと低いその声も。なんだかんだで周りに気を配る、優しいところも kan107_116.txt | ちょっと意地悪なところも kan107_117.txt | とはいえ、不本意ながらですけどね kan107_118.txt | 口ではあーだこーだ言いながらも、優しくお願いを聞いてくれるところとか―― kan107_119.txt | 甘えてくるところも kan107_120.txt | それに、私を甘えさせてくれるところも。頼りがいがあって好きです――まだ言います? kan107_122.txt | とにかく――大好きなんです kan107_123.txt | だから本当に、とっても嬉しいですよ。もう一度会えて kan107_125.txt | はい。なんですか? kan107_126.txt | 大好きです kan107_127.txt | 私はもう、幸せにしてもらいましたよ。残る心配は、昂晴さんのことだけです kan107_131.txt | 私も、好きです。愛してます kan107_133.txt | 私たちはどうなるんですか? kan107_135.txt | そういえば、ミカドさんに挨拶をしてませんでしたよね kan107_136.txt | 昂晴さんに言った言葉は嘘じゃないです。ちゃんと満足してますよ kan107_137.txt | 私、後悔なんてしてませんから。今まで本当にお世話になりました。ありがとうございます。ミカドさんと一緒で楽しかったです kan107_141.txt | 誰からのですか。私たち、そんな武闘派じゃありませんよ? kan107_142.txt | そうですね。私も、そこまではハッキリと覚えています kan107_144.txt | ナツメさん。服の方はどうですか? kan107_146.txt | ―――ッ!? kan107_148.txt | だっ、ダメって言ったのに、なんで突撃してくるんですか!? kan107_150.txt | それに関しては、私にもよくわかりません kan107_151.txt | もしかして、昂晴さんが子供みたいに駄々をこねたから? kan107_157.txt | そりゃそうでしょうけどっ kan107_160.txt | 遊園地は、私も楽しかったです。本当にありがとうございました kan107_161.txt | もう一度、昂晴さんと出会えて本当に嬉しいです kan107_162.txt | ただいま、戻りました kan107_176.txt | もう、いいんですよね? 我慢しなくても kan107_180.txt | 本当は嫌でした! 私だって一緒にいたかった! kan107_181.txt | 好きだから! 大好きだから! ずっとずっと、一緒にいたいに決まってるじゃないですか kan107_185.txt | 謝らないで下さいぃ~ kan107_186.txt | います、ずっと一緒に。もう離れたりしません~~~! kan108_002.txt | 私のこと、ですよね? kan108_004.txt | そっか。これから一緒に歳を重ねていけるんですよね kan108_005.txt | 元々、店をオープンさせる時に用意したものですよ kan108_006.txt | まさか、こんなことになるとは思っていませんでしたけど kan108_008.txt | してませんよっ、そんなことっ kan108_010.txt | 銭湯に行ったり、事情を知っているナツメさんの部屋のお風呂を借りたりもしてましたから! kan108_013.txt | いつになく太っ腹ですね kan108_014.txt | と、言いますと? kan108_018.txt | それは快適な生活じゃなくて、快楽な生活ではないでしょうか? kan108_019.txt | その言い方、本当やだ kan108_020.txt | そういう問題ではなくてぇ~ kan108_022.txt | はっ、はい!? kan108_023.txt | そ、そうですね。ここでジッとしてても、仕方ありませんね kan108_032.txt | 希さん、てんやわんやでしょうか kan108_033.txt | 邪魔にならない程度に、新年の挨拶だけしておきましょうか kan108_034.txt | わかりました kan108_036.txt | 私たちも来年は参加しましょうか? kan108_037.txt | 昂晴さんは何をお願いしたんですか? kan108_038.txt | 私たちの未来について、お願いしてくれたわけじゃないんですか? kan108_041.txt | その代わり、私も昂晴さんを幸せにしてみせますから kan108_042.txt | はい? あ、ナツメさん。明けましておめでとうございます kan108_044.txt | ご心配をおかけしました。でも、もう大丈夫ですから kan108_045.txt | はい。よろしくお願いします! kan108_046.txt | はい。ご心配をおかけしたみたいで、すみません kan108_047.txt | でも、もう大丈夫ですから。本年も何卒よろしくお願いします kan108_048.txt | はい。またお店で kan108_052.txt | みなさんと話しているうちに、その不安もようやく消えました kan108_054.txt | だって、ずっとこのまま一緒にいたいって、強く思い続けてましたから kan108_055.txt | あ、いえ、決してそういう意味ではなくて。ナツメさんも希さんも愛衣さんも kan108_056.txt | 今日は会えませんでしたけど、涼音さんも kan108_057.txt | ずっと長く生きてきましたが、今まではこんな風に挨拶をする人はいませんでしたから。とても大切な友人だと思ってます kan108_066.txt | よっ、よろしく!? 私に、何をよろしくお願いさせるおつもりですか!? kan108_071.txt | とりあえず中に――そんなスナック感覚で挿れられちゃうんですか!? kan108_072.txt | やっぱり初めては思い出に残ると思いますからもうちょっと順序とか―― kan108_073.txt | せめてちゃんと濡れてないと多分痛いと思うんですけど! 思うんですけど! kan108_079.txt | なんか、照れくさいですね kan108_081.txt | それなら昂晴さんも kan108_082.txt | はい。おかえりなさい kan108_085.txt | 荷物なんて服くらいですから、片付けるって程ではありませんけど kan108_086.txt | 私が作りますよ。材料は何があるんですか? ちょっと探しても? kan108_089.txt | 親子丼にしましょうか。鶏肉はちょっと少なくて寂しい丼になるかもしれませんけど kan108_090.txt | 三つ葉はないですけど、仕方ありませんね。あ、ネギはある kan108_092.txt | そうですね。ちょっと行ってきますね kan108_096.txt | そ、それでは! いってきます! kan108_098.txt | いえ、そういうわけには。昂晴さんの方こそお先にどうぞ kan108_100.txt | はい。なるべく早く上がりますから kan108_102.txt | そんなことはないと思いますけど。でも私の髪は長いので、沢山使ってしまうんですよ kan108_103.txt | だから申し訳なくって kan108_104.txt | はい。ありがとうございます kan108_106.txt | タオルは、ここのを使っていいんですか? kan108_107.txt | わかりました。ありがとうございます kan108_109.txt | すみません! 平気です! ちょっと熱くし過ぎただけです kan108_110.txt | そこまでではありませんから kan108_112.txt | 一緒に暮らすってことは、一緒に寝るというわけで。つまり―― kan108_115.txt | 頭の中がしっちゃかめっちゃかのグッチョングッチョンですよぉ! kan108_116.txt | と、とにかく何が起きてもいいように、体は綺麗に洗っておかないと。そこは嗜み、マナーですよね kan108_120.txt | いきなり弄られたらドン引きしますよ、私 kan108_123.txt | へ、変な形とかしてないですよね? へ、平気ですよね? kan108_148.txt | なんだかムズムズしてくる。中途半端に気持ちよくなっちゃったから? kan108_206.txt | ぁぁ~~っ、シャワーオナニーなんてしなきゃよかったぁ! kan108_209.txt | 知識としては理解してますけど、私にちゃんとおろすことができるのか kan108_211.txt | とてもいやらしいことを、想像してしまった kan108_216.txt | また体が熱くなる。こうならないように、ちゃんとシャワーオナニーしたのに kan108_219.txt | 私の体、どうなっちゃったんですかぁ。どうしてこんな勝手に熱くなるんですかぁ kan108_224.txt | とんでもないこと言っちゃってますよね。これじゃあ私、完全に色情淫乱娘ですよぉ~ kan108_226.txt | そんな! いくら2人で住むといっても、元々は昂晴さんの部屋なんですから kan108_227.txt | そういうわけにはいきませんよ kan108_235.txt | やっぱりそうですか kan108_249.txt | 確かに触れられたいって言いましたけど、でもいきなりこんな風にがっつり生乳揉まれるとは思ってなかったので kan108_251.txt | いやだからって戻さないで下さいっ。あーもぉー、しかもブラもずらしたまま kan108_281.txt | うそつきぃ! 下着なんて見ることなく、一気にめくり上げたじゃないですかぁ kan108_327.txt | そんなの気にしないでいいのに kan108_355.txt | こんなイジワル、しないで下さい kan108_356.txt | 恥ずかしいって言ってるのにですか? kan108_379.txt | 動いていいですよ。いえ、動いて下さい kan108_406.txt | あっ、あっ、あっ、あっあっあっあああ―――――― kan108_412.txt | ありがとうございます。ちゃんと、全部私にくれましたね kan108_425.txt | 私だって好きですよ kan109_001.txt | おはようございます kan109_004.txt | 好きな人の寝顔を見てました kan109_005.txt | とっても可愛い寝顔でしたよ♪ kan109_006.txt | さぁ~。どうでしょうね~、にっひっひっ kan109_009.txt | 昂晴さんのも淹れましょうか。それとも別の物の方がいいですか? kan109_010.txt | わかりました。それでは、すぐに準備しますね kan109_012.txt | わかりました kan109_014.txt | じゃあ、ちょっとお借りしますね kan109_015.txt | あは、ブカブカ。これって彼シャツってやつですね。どうですか? kan109_018.txt | それじゃあ、コーヒーを淹れますね kan109_021.txt | あ、そ、そうなんですか。もう、それならそうと最初から言って下さい。ビックリしちゃうじゃないですか kan109_027.txt | それ、当事者の昂晴さんが言う事じゃないと思います kan109_032.txt | そうやって、好きだ好きだって言いながらおねだりすれば、何でも叶うと思わないで下さい kan109_042.txt | むっ。そんなこと、あるわけないです。昨日が初めてだったんですから kan109_045.txt | はい。失礼します kan109_054.txt | もっとたくさん、しこしこしてあげますからね kan109_058.txt | これが、どんどん白く濁ってきたりするんですか? kan109_125.txt | 平気です。どんな味なのか知りたくって、つい kan109_137.txt | のっ、希さん!? kan109_138.txt | そっ、それな! kan109_139.txt | すみませんでした kan109_143.txt | え? 希さんは? kan109_145.txt | ありがとうございます。食べさせてもらいますね kan109_146.txt | なにか、いやらしいことを考えている顔ですね kan109_147.txt | 本当ですかぁ~? kan109_151.txt | 昂晴さんは、いつもこのおせちを食べてきたんですか? kan109_154.txt | 名実ともにちゃんと一番になりたいですから。私、意外と欲張りなんです kan109_155.txt | はい。わかりました kan109_157.txt | お父さん――和史さんとは過ごさないんですか? kan109_158.txt | はい。私もとっても幸せです kan109_159.txt | お正月となると、やっぱり人が多いんでしょうか? kan109_162.txt | でも、いいんじゃないですか? 少なくとも今はこのままでも kan109_163.txt | でも、これくらいが丁度いいんですよね? kan109_164.txt | あらら? 嬉しくないですか? kan109_167.txt | そういうのは、もう少し恥ずかしそうに言う事だと思うんですけど kan109_171.txt | ほら、行きましょう kan109_172.txt | ちょっとプラプラしながら選びたいので、色々と見て回っていいですか? kan109_173.txt | あっ、これ可愛い。着回しも便利そう kan109_174.txt | そうですね。ゴテゴテだったりフリフリしたのは、あまり着ないかもしれませんね kan109_180.txt | そんなことはありませんよ。私も嬉しいです kan109_181.txt | あとは、お皿に乗せる夕食の方ですね kan109_182.txt | 今日の夕食も任せてもらっていいですか? kan109_184.txt | 荷物がかなり増えちゃいましたから kan109_185.txt | はい。私もすぐに帰りますね kan109_187.txt | 希さん。よかった kan109_190.txt | はい。以前にお店のことで和史さんがアドバイスをしてくれた時、昂晴さんは苦手みたいなことを言っていました kan109_192.txt | 本人に内緒でこういうことをするのは、ちょっと後ろめたいんですけど kan109_193.txt | ありがとうございます kan109_194.txt | そうなんですか? kan109_195.txt | 和史さんが海外でずっと仕事をしてきたからですか? kan109_203.txt | 部屋に土鍋はありますか? kan109_204.txt | 心配しないで下さい kan109_205.txt | 何か買って帰る物はありますか? kan109_206.txt | すぐに帰りますね kan109_208.txt | はい。ただいまです kan109_209.txt | それじゃあ早速、夕食の準備をしますね kan109_210.txt | いいですよ。ゆっくりしてて下さい kan109_215.txt | はい、そうですね。それくらいが丁度いいと思います kan109_216.txt | はい、問題ありません kan109_217.txt | はい――って、さっきから、確認ばっかりですね kan109_219.txt | 昂晴さんも味を見て下さい kan109_220.txt | どうかしました? kan109_222.txt | 今、私が口を付けた箇所を確認してから味見をしましたね? いやらしー kan109_223.txt | 私が特殊性癖持ちの変態みたいに言わないでもらえませんか!? 失礼ですよ kan109_224.txt | それよりも味です。どうですか? もう少し濃い方がいいとか、ありますか? kan109_226.txt | そう言ってもらえるのは嬉しいです。それじゃあ、このまま煮込みますね kan109_227.txt | さてと。あと一品、和風のサラダを作りましょう kan109_229.txt | お粗末様でした kan109_230.txt | 喜んでもらえて本当によかったです。明日からも頑張って作りますね kan109_231.txt | そう言わないで下さい。私がしたいと思っているんですから kan109_233.txt | 無理はしなくてもよかったのに kan109_234.txt | 私も調子に乗って、作り過ぎたかもしれませんね。明日からはもう少し作る量を加減します kan109_236.txt | さてと。じゃあ、片付けてしまいましょう kan109_237.txt | ゆっくりしてていいですよ。片付けは私がしますから kan109_239.txt | ふふっ。ほら、本当に苦しそう kan109_240.txt | 残さず食べてくれたお礼じゃないですけど。まあ、感謝の印のようなものですよ kan109_245.txt | 何も知らないのは、私だって同じなんですけどね。今までずっと、死神だったんですから kan109_248.txt | 勝手に自分だけで心配をしないで下さい。家族っていうのは1人でなるものではなくて、2人でなるものなんですから kan109_249.txt | 幸せにするとか、しないとかじゃなく。2人で一緒に幸せを積み上げていくものなんですからね kan109_250.txt | おっと。少し、苦しかったでしょうか? kan109_253.txt | そんなところも、好きです。大好きですよ kan110_008.txt | 無意識の内にしゃぶらないで下さい。なんなんですか。妖怪乳しゃぶりですか kan110_009.txt | 褒められてる気がしないですし、嬉しくもないです kan110_011.txt | ナイショです kan110_012.txt | 体も冷えてきたので、もうおしまい kan110_013.txt | またなにか、くだらないことを考えてそうですよね、昂晴さん kan110_014.txt | なんでたまに欧米みたいになるんだろ、この人 kan110_015.txt | おはようございます。それで、今日もコーヒーでいいですか? kan110_016.txt | はい、もちろんです kan110_017.txt | 明けましておめでとうございます、涼音さん kan110_018.txt | コーヒーも、淹れられますけど? kan110_019.txt | わかりました kan110_020.txt | 色々とありまして。年が明けると共に、一緒に暮らすことになりました kan110_023.txt | ありがとうございます。その際には、逃げ込ませてもらいます kan110_024.txt | 朝っぱらから妖怪乳しゃぶりに遭遇すれば、そんなことを言いたくもなりますよ kan110_025.txt | すみません。昨日の夜はいつの間にか寝てしまっていて kan110_027.txt | 私も是非参加させて下さい kan110_028.txt | おめでとうございます kan110_029.txt | そうですね。分担はどうしましょうか? kan110_031.txt | 昂晴さんと一緒なら、もっと温かいのに kan110_032.txt | すみません。そうですよね。仕事は仕事。キッチリしないと kan110_033.txt | 昂晴さんも、ちゃんと働いてるんですよね kan110_038.txt | すみません。自分でも少し驚いています kan110_040.txt | いえ。そこまででは。あくまで嗜み程度ですから kan110_043.txt | 忙しない感じです kan110_056.txt | ありがとうございます。にひひ kan110_059.txt | というか、同じ気持ちですけど。流石にこんな人がいる場所ではできません kan110_061.txt | コホン。まずは夕食の買い出しですけど、何を買いましょうか? kan110_062.txt | やっぱり体が温まる料理がいいですね kan110_065.txt | そう言われると、鍋以外には考えられなくなってきました kan110_066.txt | でも荷物がかなり増えてしまいますね。体、疲れてるんじゃないですか? kan110_068.txt | お爺ちゃんやお婆ちゃんに蝶が付きまとう時に、マッサージなんかをしてあげていたんですよ kan110_069.txt | 体の痛みを楽にできることもですが、子供や孫との触れ合いを思い出したりすることもあるので kan110_071.txt | 冷めればミカドさんも食べられるかも kan110_072.txt | だ、大丈夫ですか!? 火傷、しちゃいました? kan110_074.txt | はい。だから、ちゃんと人目を気にして我慢してるんじゃないですか kan110_075.txt | ミカドさんは昔から小食なんですよ kan110_076.txt | はい。明日からも、よろしくお願いします kan110_077.txt | 涼音さんも帰るんですか? 帰るのは一緒のマンションなのに kan110_078.txt | どういう意味ですか、それ kan110_080.txt | ちょっとウザったがられているんでしょうか? kan110_085.txt | またそんな、いやらしいことを言うんですから、もぅ kan110_086.txt | それ、文脈繋がっていないと思うんですけど kan110_088.txt | ――大好きですよ kan110_092.txt | それって、おっぱいが当たってるからですか? kan110_094.txt | はい。勿論、覚えてますよ kan110_095.txt | ふふっ。どうですか? kan110_098.txt | 簡単に言うと、力を入れ過ぎて筋肉なんかを傷つけてしまうんです kan110_099.txt | だから、あんまり強くし過ぎない方がいいです kan110_101.txt | それはまた、家に帰ってから kan110_103.txt | そう言ってもらえると嬉しいです kan110_104.txt | え? いえ、そんなに気にしてもらわなくても平気ですよ? kan110_106.txt | は、はい。ありがとうございます kan110_112.txt | なんか、やらしー視線を感じます。というか、徐々に手も肩から降りて来てるような気がするんですけど? kan110_119.txt | 私はちょっと後悔してます kan110_126.txt | 確認のために舐めるとか、どんな嫌がらせですか kan110_273.txt | この調子だと、終わりがなさそうだからダメです kan110_277.txt | 施錠よし。ちゃんと全部、締めましたよね? kan110_278.txt | それじゃあ、帰りましょうか kan110_291.txt | で、でも、ここまで。これ以上は、ダメです kan110_292.txt | あ、忘れてなかったんですね。誤魔化されてるのかと思いましたよ kan110_293.txt | 私のことを、信頼してもらえませんか? kan110_296.txt | 盗み聞きしたような言い方をされるのは心外ですね kan110_297.txt | 聞かれて困る話なら、誰もいないところで言ってもらわないと kan110_298.txt | そしたら私、昂晴さんの本心が聞けなかったですよ kan110_299.txt | そうですか? 私は情けないだなんて思ってません kan110_300.txt | 俺の物はお前の物。お前の物は俺の物 kan110_301.txt | そう言ったのは昂晴さんですよ。もう忘れたんですか? kan110_302.txt | でもそれってコーヒーだけの話じゃありません。悩みだって不安だって私の物、ですよ kan110_303.txt | だから、今度はちゃんと聞かせて下さい kan110_304.txt | 寝ている時に漏れ聞くような話じゃなく。ちゃんと聞かせて下さい kan110_306.txt | キスはもう、しちゃいましたよ? kan110_307.txt | お願いがあるって言ったらあとで聞くって言って、キスをしましたよね? kan110_308.txt | キスしましたよね? kan110_309.txt | キス、しましたよね? kan110_311.txt | そんなの、1人で考えたって答えが出るわけないじゃないですか kan110_312.txt | 相手があってこその物なんですから kan110_313.txt | 心配しなくてもちゃんと、私のことを愛してくれてますよ。私には、愛されてる実感があります kan110_314.txt | 朝起きたら私の分も朝食を用意してくれていたり、私が作った料理を美味しいって食べてくれたり kan110_315.txt | 私の話に耳を傾けてくれる。いつも私のことを気遣って、優先してくれる kan110_317.txt | その気持ちはちゃんと私に伝わってますよ kan110_320.txt | そのままでいいんです。変に考え込まなくても、私のことを愛してくれてますよ kan110_321.txt | 誰がキツネかタヌキですか。化かしてもいないです。私の本心です kan110_324.txt | 人を愛すること。愛した人と家族になること。そして、家族を増やすこと。子供を愛すること。家族と一緒に生きていくこと kan110_325.txt | その全部、嬉しさや楽しさに溢れた幸せを私が教えてあげます kan110_327.txt | でも、気にはなってるはずですよ? kan110_328.txt | と言いますか、今のままだと私が気になるんです。これは私のためでもあります kan110_329.txt | だから、私のために頑張ってみてくれませんか? kan110_331.txt | 傷つく結果でなかったら、そういう必要はありませんよね? kan110_334.txt | 結果はどうあれ、ご褒美を差し上げます kan110_335.txt | わかってます。だから昂晴さんも、約束をちゃんと守って下さいよ? kan111_002.txt | もう、起きる時間ですか? kan111_003.txt | じゃあ、朝食の準備をしますね kan111_004.txt | はい。私は構いません――というか、今日も作ってもらえるんですか? kan111_005.txt | 文句なんてありませんよ kan111_006.txt | 目玉焼きでお願いできますか? kan111_008.txt | ところで昂晴さん。今日は、いつから起きていたんですか? kan111_015.txt | 今日はもうダメです。時間も迫ってますから kan111_016.txt | はい。食器を片付けたら、私もすぐに行きますね kan111_018.txt | いってらっしゃい kan111_019.txt | いらっしゃいませ kan111_020.txt | なんだか浮かない表情に見えますね kan111_021.txt | きっと平気ですよ。だってほら、お客さんはちゃんと笑ってくれてるじゃないですか kan111_022.txt | 心配する必要はありませんよ。知ってますか、ナツメさん? kan111_023.txt | 大切な思いっていうのは、ちゃんと伝わるものなんですよ kan111_025.txt | 閣下まで。扱いがひどくないですか? kan111_027.txt | 頼み? なんでしょう? kan111_029.txt | いらっしゃいませ kan111_030.txt | 大家さん。明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い致します kan111_031.txt | あちらのテーブルで、よろしいですか? kan111_032.txt | 承りました。少々お待ち下さい kan111_034.txt | そう言ってもらえて嬉しいです。でも、そんな寂しい言い方はしないで下さい kan111_035.txt | お待ちしております kan111_036.txt | では今日も、飛びきりのを淹れますね kan111_038.txt | え? どうしてですか? kan111_040.txt | あのー、ちょっといいですか? kan111_042.txt | 実はミカドさんから、頼みごとをされまして kan111_043.txt | その内容なんですが、死神の仕事を手伝って欲しいと kan111_044.txt | はい。特にこのお店の場合、新たな死神を増やすよりもそっちの方が都合がいいだろうからって kan111_045.txt | それに私は元死神で、前向きになった魂の代表みたいなものですから。そういう部分でも手伝って欲しいと kan111_047.txt | はい。もちろん kan111_048.txt | もしそんな条件が付くのなら私も断ってますよ kan111_049.txt | でも引き受けるとなると、生活の時間にも影響が及ぶかもしれませんから kan111_050.txt | 1人で勝手に決めずに、話した方がいいと思って kan111_052.txt | 私も知らなかったんですが、人か死神かよりも使い手の方が重要らしいです kan111_053.txt | 別にあの服でなければいけないというわけではないはずですよ。ウェイトレス姿でも、鎌は振れますから kan111_055.txt | あらまあ。なんだか目がやらしい kan111_056.txt | まあいいです。それよりも、昨日の約束です kan111_058.txt | わかってますよ、にひひ。よかった。ちゃんと勇気を出してくれたんですね kan111_059.txt | ありがとうございます kan111_061.txt | 膝枕が好きなんですか? kan111_062.txt | はい。よろしい kan111_063.txt | 重いですよ、もちろん。昂晴さんは重い人ですからね kan111_064.txt | さぁ? どっちでしょうねぇ~、にっひっひ kan111_065.txt | でも安心して下さい。好きな人を支えるのは、私も好きですから kan111_066.txt | そうですね kan111_068.txt | 私も楽しみにしてますので kan111_070.txt | 今さら何を言ってるんですか。ずっと一緒にいるって約束したはずですよ kan111_071.txt | それじゃあ昂晴さん、帰りましょうか kan111_072.txt | にっひっひ kan111_073.txt | なんか嬉しくて。こうして2人で帰れるのが kan111_076.txt | 早く温かくなるといいですね kan111_077.txt | こうやって、くっついていられるから。とか言うつもりですね? kan111_078.txt | でも昂晴さん。よく考えてみて下さい kan111_080.txt | 本当にわかりやすい人ですね kan111_082.txt | お風呂も入れましょうか? 先にご飯の方がいいですか? それとも、わ・た・し? kan111_084.txt | ――え? え? 本当にするんですか? 今から? じゃれ合いとかではなくて? kan111_088.txt | ちょ、ちょっと待って下さい。ストップ、ストップ kan111_089.txt | スマホ、昂晴さんのスマホが鳴ってますから kan111_090.txt | 気持ちはありがたいですけど、ちゃんと出て下さい kan111_091.txt | 昂晴さんに電話があるなんて珍しいじゃないですか。大事な用件に違いありません kan111_092.txt | このタイミングですよ? きっと―― kan111_095.txt | そんな大層な話じゃありませんよ、絶対に kan111_097.txt | 私の乳首で、励ましになるんですか? kan111_098.txt | 多分ってなんですか、多分って kan111_105.txt | やっぱり妖怪乳しゃぶりです kan111_107.txt | 絶対に今付け足しましたよね? kan111_108.txt | 心配しなくても、ずっと一緒ですよ kan111_109.txt | はい。いってらっしゃい kan111_110.txt | 改めまして。昂晴さんとお付き合いをさせてもらっている、明月栞那と申します kan111_111.txt | 私も、もちろんそのつもりです kan111_113.txt | 養父のような人はいるんですが。一緒に店で働いているミカドさんなんです kan111_114.txt | ちゃんと納得してくれていますから、私の方はご心配には及びません kan111_115.txt | そこで弱気になられると、私まで不安になるんですけど? kan111_118.txt | 昂晴さんから、お話を聞いた印象です。そんな人のようには思えなかったので kan111_120.txt | いえ、こちらこそ。よろしくお願いします kan111_121.txt | コーヒー、淹れましたよ kan111_122.txt | よかったですね、勇気を出してみて kan111_123.txt | 抱いていた不安の方はどうですか? kan111_124.txt | そうですね。それは昂晴さんだけじゃなく、私もです kan111_125.txt | 2人で一緒に積み上げて行くものですよね kan111_126.txt | こちらこそ。何卒よろしくお願いします kan111_128.txt | 私は大したことはしてません。ちゃんと向き合い、踏み込んだ、昂晴さん自身の勇気ですよ kan111_130.txt | 昂晴さん? kan111_131.txt | 今ここでそれを持ち出します? kan111_134.txt | 圧が、圧がすごい kan111_148.txt | お尻が、可愛いんですか? kan111_150.txt | え? ウソですよ、私、まだそんなに―― kan111_157.txt | きゃぁん!? いっ、いきなり脱がさないで下さいっ kan111_160.txt | きゃぁぁぁ! って、ななな、何してるんですか!? そっ、そんなに広げたら、丸見えになっちゃいますよぉ kan111_235.txt | んー? なんですか? kan111_242.txt | あっ、気持ちよさそうな顔ですね kan111_256.txt | 知ってます、にひひ。どうですか? これなら、射精、しちゃいます? kan111_293.txt | ご褒美、あげられました? kan111_303.txt | でもこういうのは、その翌日がゆっくりできる時だけにしましょう kan111_305.txt | いいですよ。拒絶しなかったのは、私ですから。それに―― kan111_308.txt | だってこんな関係になれるとは思ってなかったんですもん kan111_311.txt | 出そうなくらい――ではなくて、実際に泣いてませんでした? kan111_314.txt | お礼を言うのは、私の方ですよ。私のことを愛してくれて、ありがとうございます kan111_317.txt | 幸せに上限なんてありません。だから、もっと幸せになれますよ kan111_318.txt | はい。私も、愛してますっ kan112_001.txt | あのお店で一緒に働き続けるのじゃダメなんですか? kan112_003.txt | 甘えてくれていいですよ? kan112_004.txt | 乳首、しゃぶります? kan112_006.txt | にっひっひ。やーらしー kan112_009.txt | はい。いつでもどうぞ kan112_012.txt | あっ、待って下さい。ネクタイ、曲がってますよ kan112_013.txt | はい。これでいいです kan112_014.txt | 今日の夕食、何か食べたい物はありますか? kan112_015.txt | わかりました。では、準備しておきますね kan112_016.txt | いってらっしゃい kan112_017.txt | はい。おかえりなさい kan112_018.txt | 今日も一日お疲れ様でした。すぐに夕食の準備をしますからね kan112_019.txt | はい、なんでしょう? kan112_022.txt | はい。します、結婚します kan112_023.txt | どうか末永く、よろしくお願いします kan112_028.txt | それは構いませんけど、触ってわかる時期じゃないですよ kan112_029.txt | 流石に、まだお腹が膨らむほどではありませんから kan112_030.txt | でも、間違いでもありません。ちゃんと、います kan112_031.txt | お礼はまだ早い気もしますけど kan112_032.txt | はい。そこはちゃんとわかっているので、安心して下さい kan112_033.txt | ダメですよ。それじゃあ泣いちゃいますから kan112_034.txt | 器用なのに、そういうところは不器用ですよね kan112_035.txt | それより、名前は決めてくれましたか? 顔を見てからって、ずっと引っ張ってましたけど kan112_036.txt | はい。いい名前だと思います kan112_037.txt | 和史さん。ご無沙汰してます kan112_038.txt | いえ。お仕事の方はいいんですか? kan112_039.txt | ふふっ。昂晴さんと同じ事言ってますよ kan112_040.txt | いいんじゃないですか。買ってもきっと、無駄にはなりませんよ kan112_042.txt | 今から!? すでに親バカだった!? kan112_043.txt | そうですよ。パパとママのお友達に、充優のために作ってもらった特別なケーキですよ kan112_044.txt | 充優はケーキ好き? kan112_045.txt | じゃあ、ママのことは? kan112_046.txt | ありがとう、充優 kan112_047.txt | こらこら。パパはすぐに泣いちゃうんだから、イジメちゃダメですよ kan112_048.txt | はい。泣き虫ですよ kan112_049.txt | だから、ちゃんと気持ちを教えてあげないと kan112_050.txt | きっと昂晴さんの捻くれた部分が現れちゃったんだと思います kan112_051.txt | 昂晴さんですよ kan112_052.txt | 喧嘩なんかじゃありませんよ kan112_054.txt | そういうことは、付け加えなくていいんです kan112_055.txt | まったくです kan112_057.txt | ムスッとしないの。にっこり笑って kan112_058.txt | 笑わないと、くすぐっちゃいますよ。ほら、こしょこしょこしょこしょ kan112_059.txt | ほらほら、笑って笑って kan112_060.txt | こしょこしょこしょ! kan112_061.txt | ほら。カメラの方を見て kan112_062.txt | おめでとう kan113_001.txt | オーダー入ります! 3番テーブル、パンケーキイチゴとチョコ。あと2番席は和風パスタです kan113_002.txt | 出ましたね、妖怪乳しゃぶり kan113_003.txt | お店の前で何てことを口走ってるんですか kan113_004.txt | はい。もちろん kan113_005.txt | ――と言いたいところですが、残念ながら kan113_007.txt | 一応、今は落ち着いている時間ですけど。本当にすみませんが、よろしくお願いします kan113_008.txt | だ、そうです。遅くなるかもしれないので、先に部屋に戻っていて下さい kan113_009.txt | それでは、いってきます kan113_010.txt | あ。起きましたか kan113_011.txt | すみません。お疲れのようでしたから kan113_012.txt | それに、こちらももう少し時間が掛かりそうだったので kan113_013.txt | 今日だけではありませんけどね kan113_014.txt | なれますよ、きっと kan113_018.txt | すみません。聞くまでもないですよね kan113_019.txt | こんなところで、居眠りしちゃうくらいなんですから kan113_020.txt | そういうものですか kan113_022.txt | 好きな人が落ち込んだりしたときに、力になることが出来ますしね kan113_023.txt | 何かして欲しいこととか、私に力になれることがあれば言って下さいね kan113_024.txt | 本当ですか? 夕方に言ってたじゃないですか。「おっぱい、しゃぶりたい kan113_027.txt | おっぱい、おしゃぶりオッケーですよ? しゃぶり放題ですよ? kan113_029.txt | ふふっ。どうしたんですか? おっぱい、しゃぶりたかったんですよね? kan113_030.txt | はい。どうぞ kan113_033.txt | 毎日お疲れ様です。いっぱい、癒されちゃっていいですからね kan113_041.txt | 出ませんよっ。妊娠なんて、まだしてませんから kan113_042.txt | 私の乳首を、そんなにイジメないで下さい。悪い子ですね、メッ、ですよ kan113_043.txt | おっぱいにしゃぶりつく姿は、ミルクを飲みたがるおっきな赤ちゃんにしか見えないです kan113_051.txt | もぅ! 悪いこと、する子には、お仕置きしちゃいますから、ね? kan113_052.txt | たしかに、赤ちゃんはこんなに膨らませたりしないですよね kan113_053.txt | こっちも、悪い子なんですから。メッ kan113_056.txt | ふふっ。締め付けられて苦しそう。今、外に出してあげますからねぇ~ kan113_058.txt | 気持ち、いいですか? kan113_060.txt | だって乳首のしゃぶり具合、弱くなってますから kan113_070.txt | 楽にしててくれていいですよ kan113_083.txt | いいんですよ、出しちゃって。いえ、出させてあげます kan113_084.txt | ほら、しこしこぉ~。しこしこぉ~、って kan113_087.txt | はい、いいですよ。おっぱい、しゃぶり放題なんですから kan113_088.txt | 言葉ではそう言いつつも、結局しゃぶりつくんですね。ふふ、本当に可愛いんですから kan113_089.txt | いいですよ。もっと気持ちよくなっていいですからね。ほら、しこしこしこしこしこ~~~ kan113_090.txt | あっ、逃げちゃダメですよ。ほら、しこしこしますから、遠慮なく出して下さい。しこしこ、しこしこしこしこ~~ kan113_097.txt | え? 私ですか? kan113_109.txt | それとも、したくならないんですか? さっき、おっぱいをしゃぶったから、もう満足しちゃったんですか? kan113_115.txt | んぁああぁぁぁぁ!? kan113_174.txt | 私だって、大好きですよ kan113_175.txt | 元気、出ましたか? kan113_176.txt | それならよかったです kan113_177.txt | また妖怪が出てきましたね kan202_001.txt | 特に問題はありませんよ kan202_002.txt | でもそれって、ステラ出張所みたいな感じにするんですか? kan202_004.txt | まずは何をするかですね kan202_005.txt | オーダー入ります。たまごサンドと、カプレーゼ風。お願いします kan204_001.txt | そういえば、大学の方も今日でお終いなんでしたっけ? kan204_002.txt | じゃあ、高嶺さんもゆっくりできますね kan204_003.txt | あ、じゃあウチも同じようにするんですか? kan204_004.txt | 大丈夫なんですか? 勿論、涼音さんを信頼してはいますが、今回は時間の制限がありますから kan204_005.txt | 相変わらず、味で妥協はしないってことですか kan204_006.txt | そういう心意気がきっと、お客さんにも伝わっているんだと思いますよ kan204_007.txt | ではこうしましょう。24日の朝は私がお手伝いします。私は元々ここに部屋を借りていますから kan204_008.txt | 高嶺さんはいつもの時間に合流してもらって、お昼に頑張ってもらう kan204_009.txt | 希さんも愛衣さんも冬休みで、すでにお昼から入ってもらえるシフトになってます。なんとかなると思います kan204_011.txt | そういう事ですから、心配なさらずに、高嶺さんはいつも通りにお願いします kan204_012.txt | お任せ下さい kan204_013.txt | わかりました kan204_014.txt | お疲れ様です kan205_001.txt | おはようございます、高嶺さん kan205_002.txt | 私もお手伝いします。指示をもらえますか? kan205_003.txt | もう全部巻いてるんです。あとは仕上げの外側なんですが、それは流石に涼音さんしかできないので kan205_004.txt | 最後の仕上げは、涼音さんにしかできない仕事でしたからね kan205_006.txt | あっ。ナツメさん、ブッシュドノエルを取りに行くので少しここをお願いできますか? kan205_007.txt | わかりました。すみませんがよろしくお願いします kan205_008.txt | 申し訳ありませんお客様。すぐにご用意いたしますので、少々お待ち下さい kan205_009.txt | メリークリスマス kan205_010.txt | ミカドさんは食べる物が普通の人と比べると偏っているので。面倒をかけたくないと思ったんでしょう kan205_011.txt | ミカドさんの言葉に裏はないですから、その通りに受けとった方がいいですよ kan205_012.txt | 涼音さんが一番お疲れ様でしたよ kan205_013.txt | ダメですよ。こんなところで、変な妄想とかしちゃあ kan205_014.txt | またまたぁ。ちょっと興奮してましたね? それが台無しになってガッカリしましたね? kan205_015.txt | にっひっひ。残念でしたね kan206_001.txt | 何かあったら連絡を下さい。足りなくなった肉まんもすぐに持っていきますから kan206_002.txt | 忙しくなることを期待してます kan206_003.txt | そういうの抜きにしても似合ってますね。可愛いと思います kan206_004.txt | 新年明けましておめでとうございます kan206_005.txt | では。今のうちに交代しておきましょうか kan206_006.txt | ナツメさんも、休んで下さい kan206_007.txt | はい。任せて下さい kan206_008.txt | お昼前には、涼音さんも応援に来てくれるそうですから kan206_009.txt | あ。高嶺さん kan206_010.txt | 大好評につき売れ行き好調です kan206_011.txt | 元日が終われば参拝客も多少は落ち着くと思うので、売れる数も減ると思いますが kan206_012.txt | あ、それについては心配しないで下さい。涼音さんが追加で作ってくれているので kan206_013.txt | お疲れ様です、涼音さん。肉まんの方はどうですか? kan206_014.txt | ありがとうございます kan206_015.txt | まだ姿を見てませんね。でも、すぐに見えると思いますよ kan206_016.txt | はい、ありがとうございます kan206_017.txt | 熱いのでお気を付け下さい kan206_018.txt | ありがとうございましたー kan206_019.txt | お店の部屋で休んでいますから。何かあればすぐに連絡を下さい kan207_002.txt | 自分の身に何かあっても、後悔をしないで済むようにしてたんだと思います kan207_003.txt | その上、一時的とはいえ命を落としてしまいましたから kan207_004.txt | 高嶺さんは、ナツメさんのことが好きなんですね kan207_005.txt | ありありと kan207_006.txt | 別にからかうつもりじゃありません。安心しているんです。その調子なら、高嶺さんの問題も解決しそうですから kan207_007.txt | 高嶺さんなら、大丈夫ですよ。私が保証します kan207_008.txt | お疲れ様です kan207_009.txt | ナツメさんも、お疲れ様です。交代しますから休憩して下さい kan207_010.txt | たっ、高嶺さんですか!? 今、連絡がありまして。ナツメさんが、病院に、運ばれて―― kan208_001.txt | まさに、愛の力ですね kan208_002.txt | そんなに照れなくてもいいのに。にっひっひ kan208_003.txt | でも、それを素直に受け入れられたのは、高嶺さんがいたからですよ kan208_004.txt | だから、あんまり自分を卑下しない方がいいですよ。好きな人がそんな態度だと、きっと怒るでしょうから kan208_006.txt | でも高嶺さん。だからと言って、何の努力もしないでいいわけじゃないですよ kan208_007.txt | こういうのは、お互いを想い続けることが重要なんですからね kan208_008.txt | そうですね。ようやく、胸をなで下ろすことができました kan208_009.txt | おめでとうございます、高嶺さん kan208_010.txt | 希さん、愛衣さん。おはようございます。今日も、よろしくお願いします kan208_011.txt | 検査の方に問題はなかったんですよね? kan208_013.txt | お待たせいたしました。カプレーゼ風パスタです。ザッハトルテとブレンドコーヒーは食後にお持ちいたします kan208_014.txt | ごゆっくりお過ごし下さい kan208_015.txt | 病も気から、って言いますからね。毎日お見舞いに行く誰かさんのおかげかもしれませんね kan208_016.txt | おかえりさない、ナツメさん kan208_017.txt | 今日は、お客さんなんですよね? kan209_001.txt | お疲れ様です kan209_002.txt | はい。客足が衰えてるなんてことはありません kan209_003.txt | でも、何かあれば言って下さい。お店の方は私たちで守ってみせますから kan211_001.txt | いいんじゃないですか? 私は賛成ですよ kan211_003.txt | その場合、ミカドさんも執事として接客をしてもらうことになりますよ? kan211_004.txt | なるほど。確かに、その手はアリかもしれませんね kan211_005.txt | 普段はキッチンの高嶺さんがフロアに出てくれば、ちょっとした特別感もありますから kan211_006.txt | 心配しなくても需要はありますよ。高嶺さん、身長も肩幅もある方ですし kan211_007.txt | ミカドさんの場合、年輩のお姿ですから。ここいらで若いのを投入するのもアリです kan211_008.txt | 私も。せっかくお2人が考えてくれたことです。成功させたいと思います kan211_010.txt | 私もそう思いますよ kan211_012.txt | これなら、なんとかなりそうですね kan211_013.txt | 好評ならイベントは続けられると思いますし、そういうチャンスもあるんじゃないですか? kan211_014.txt | お疲れ様でしたぁ kan211_015.txt | なかなか賑わってたみたいですね。セットのオーダー、思っていたよりも沢山出たみたいですし kan211_016.txt | わかりました kan211_017.txt | なにかあるんですか? kan211_018.txt | 必要なら、何か手伝いましょうか? kan211_019.txt | そうですか。わかりました kan212_001.txt | ハッピーバレンタイン! kan212_002.txt | えー? なら、本命でもよかったんですか? kan212_003.txt | ちなみに、ナツメさんからチョコはもう、もらっているんですか? kan212_004.txt | でもこの後、そういう約束をしてるんですよね? kan212_005.txt | わかりました kan212_006.txt | 気にしないで下さい。これは、人生においてとても重要なことだと思いますから kan212_007.txt | ケーキはもう作ってもらってますし、最初のオーダーを乗り越えられたら、あとは私一人でも大丈夫ですから kan213_001.txt | そっちの方がいいって希さんから教えてもらいましたから kan213_002.txt | そうですよ。気持ちが伝わるのが一番ですからね kan213_003.txt | そういうのは私もあると思います kan301_001.txt | またのご来店をお待ちしております kan301_003.txt | そんなベトベトしたホワイトクリスマスなんて、私は過ごしませんよっ kan301_005.txt | 高嶺さん、デートに誘うって特別なことだと思ってませんか? kan301_006.txt | そういう風に考えるから、いきなりホテルの予約とかぶっ飛んだ発想になるんですよ kan301_007.txt | 仲良くなった人と、遊びに行きたいから誘うのは、自然なことじゃないですか kan301_008.txt | なら、もっと自然体で付き合える人を誘ってみたらどうですか? kan301_009.txt | すでにいると思いますけどね kan301_010.txt | もちろん内緒です kan301_012.txt | 近すぎるってのも、考えモノですねー kan301_013.txt | おはようございます、愛衣さん kan301_015.txt | 確かにこれなら、希さんもOKしてくれるかもしれません kan301_016.txt | でも、異性にペアチケット贈られたら、フツーそういう流れになりませんか? kan301_017.txt | デートすればいいじゃないですか kan301_018.txt | 高嶺さんだって仲がいいんですから。そこまで気にする必要はありませんよ kan301_019.txt | 年末ですからね。近くでイベントをやってるらしいですよ kan301_020.txt | それより休憩入ってください。はい、準備もしてますから kan301_021.txt | もう一人、休憩に入ってますから kan301_022.txt | では、ごゆっくり。にっひっひ kan301_023.txt | いえいえ、そんな滅相もないですよ kan301_024.txt | すぐに読まなかったら、一生童貞の呪いをかけますよ。にひひ♪ kan301_025.txt | 高嶺さんはやればできる子です! kan302_001.txt | 高嶺さん、和風パスタと、半熟オムライス入りましたー kan302_002.txt | 新規のオーダーです。半熟オムライスと、カルボナーラ、お願いしまーす kan302_003.txt | ミカドさんに急用できたの痛かったですね kan302_004.txt | 2時間あればさすがに大丈夫ですよ kan302_005.txt | 分かりました! kan302_006.txt | イヴを舐めてましたか kan302_007.txt | 助かります、ミカドさんの穴を埋めるのが想定外に大変でしたから kan302_008.txt | 接客は増員が必要でキッチンはヒマになるなら、それしかないですね~ kan302_009.txt | もう観念して、高嶺さんが行ってください kan302_010.txt | 待ってください kan302_011.txt | ここはサプライズを演出して、いきなり高嶺さんが行くのがいいですよ! kan302_012.txt | ミカドさん、もういいですよ kan302_013.txt | まあまあ、私達から高嶺さんへのクリスマスプレゼントということで kan302_015.txt | そもそも蝶がいる時点で良くないですから kan302_016.txt | それでも、蝶が見えるなんて普通はありえません。高嶺さんのように、よっぽどのことがないかぎり kan302_018.txt | なら、蝶が神社にいる理由がないですよね kan302_019.txt | 多くの人が集まる場所に、特殊な蝶がいたとしたら、何が起こるか分かりません kan302_020.txt | それに、高嶺さんの大切な人のためですからね kan302_021.txt | にっひっひ、図星でしたか kan302_022.txt | 高嶺さん、ミカドさん、あれを! kan302_023.txt | 希さんの家の方です kan302_026.txt | あれは魂の残滓というより、魂そのもの――人の心です kan302_027.txt | つまり、体という器がない人間ともいえます kan302_028.txt | あの蝶は、世界を巻き戻した高嶺さんのような、すごい力を持っているんです kan302_029.txt | だから、神の理に背いて、現世に居座り続けることができるんです kan302_033.txt | 希さんと家族の方には、一時的にここを離れていただくわけには kan302_034.txt | つまり今年中にやらないといけないってことですね kan302_035.txt | では、赤い蝶々以外の蝶を集めちゃいます kan302_036.txt | あの赤い蝶がいる間は、毎晩ここに来るしかないですね kan302_037.txt | いえいえ、高嶺さんはステラで頑張ってくれているじゃないですか kan302_038.txt | あと、希さんとの恋愛も上手くやってくれればいうことなしです kan302_039.txt | 昨日はチューくらいはしたんですか? kan302_040.txt | ドヤ顔でいうことですか kan302_041.txt | では、今夜のところは解散としましょうか kan302_042.txt | 高嶺さんは、その護符を希さん一家に配ってきてください kan302_043.txt | そんなに慌てると転んじゃいますよー kan302_044.txt | 高嶺さんが、ちゃんと恋愛してくれるのはいいことです kan302_045.txt | ミカドさん、あの赤い蝶はなんなんでしょうね? kan302_051.txt | 愛衣さんもがっかりするでしょうね kan302_052.txt | 何とか引き留められませんかね? kan302_053.txt | そうすれば、多少時間は減っても希さんもシフトに入れますね kan302_054.txt | 高嶺さん高嶺さん、ちょっとこちらへ kan302_055.txt | これはチャンスですよ! 希さんと一緒にいる機会がぐっと増えるじゃないですか kan302_057.txt | 女性は自分だけを特別扱いしてくれる男性が好きなんです! kan302_058.txt | 先日のクリスマスパレードにプラスして、ここで最後の一押しですよ! kan302_060.txt | 高嶺さん、やりましたね! kan302_061.txt | 人助けのフリをして、美少女の心を奪うなんて、お主も悪ですね~~ kan302_062.txt | その正直なところが、いいですねー kan302_063.txt | とにかく、希さんのフォローをお願いします kan302_065.txt | それはないみたいですけど kan309_002.txt | あの日、初めてお話しした時、赤い蝶は終始穏やかで、荒々しさは感じませんでした kan309_003.txt | 300年前に生き別れになった娘さんを探したいと? kan309_004.txt | ミカドさん、そんなツレないこと言わずに、協力してあげましょうよ kan309_005.txt | では、私とミカドさんで、赤い蝶々の娘さんの魂の足跡を追ってみます kan309_008.txt | 伝承について、さらに何か分かれば、赤い蝶を救う手かがりが見つかるかもしれませんね kan309_009.txt | 本当にもういいんですか? kan309_011.txt | 危険な魂をこれ以上放置はできません。もう私は覚悟を決めました kan309_012.txt | 護符が効かない以上、こうして会話している間にだって、何が起こるか分からないんですよ? kan309_013.txt | 対話をするつもりなんですか? kan309_016.txt | では、私と希さんも同行するという形でどうでしょう? kan309_017.txt | 明月栞那と申します。突然押しかけて申し訳ありません kan309_018.txt | あの、出来れば、お話をしていただいてもいいでしょうか? お願いします kan310_001.txt | お待ちしていました kan310_002.txt | お二人はもう夫婦みたいですねー kan310_003.txt | 希さん、雰囲気が変わりましたね kan310_004.txt | それでは、始めますね kan310_006.txt | はい。再び、赤磐神社の巫女として生まれ変わるのは、もはや必然と言えます kan310_007.txt | 貴方が、赤い蝶が、未だにここに止まっているのですから kan402_002.txt | どうされました? kan402_005.txt | 恋煩いですよ kan402_006.txt | はい。たぶんその女性は、同僚の男性のことが好きなんでしょうね kan402_007.txt | そんなことって、馬鹿にできませんよ。恋というものは kan402_008.txt | 恋のもつれが、凶悪事件に発展したりもしますからね。恋は、良くも悪くも心をかき乱します kan402_009.txt | その女性も、恋のせいで心の安定を欠いてしまっているんでしょう kan402_010.txt | だから一緒にいれば嬉しくなるし、一緒にいられなければ落ち込んでしまう kan402_011.txt | 蝶が寄ったり離れたりするのは、そういうわけです kan402_012.txt | 大方、告白するかどうか悩んでいるのでしょうね kan402_013.txt | このまま蝶の影響を受け続ければ、後ろ向きになって恋心を押し殺してしまうかもしれません kan402_015.txt | まあ、判断はお任せします。くどいですが、くれぐれも気付かれないように kan402_017.txt | でも、嬉しい悲鳴ではありますね。予約の多さは人気の証です kan402_018.txt | あともう少し、がんばりましょう kan402_019.txt | みなさん、お疲れ様でした kan402_020.txt | そうですね。明日に備えて、今日はしっかりと休みましょう kan402_021.txt | わかりやすいほどテンションが落ちましたね kan402_022.txt | 愛衣さんのことは、気付かれていませんね? kan402_023.txt | 練習は私たちがいるときにしてくださいね。一人ではしないように kan402_024.txt | うっかり蝶を解き放ってしまったら、周囲にどんな影響が出るかわかりませんから kan402_025.txt | はい、お疲れ様でした kan412_002.txt | では、みんなが来る前にはじめましょうか kan412_004.txt | まさに高嶺さんが、その証ですね kan412_006.txt | はいはい、イチャつくのも二人きりのときにしてくださいね kan412_008.txt | 愛衣さんの蝶を放つことで、逆に幸せにできるケースもあるかもしれませんね kan412_009.txt | 試してみないとなんとも、ですが kan412_010.txt | そもそも、蝶は速やかに回収すべきなので、安易に試すこともできませんね kan412_011.txt | 愛衣さんのように、死神の仕事を手伝っていた瞳の所持者もいたそうです kan412_012.txt | いわゆる相棒、パートナー、ですね。その力を生かして、大いに活躍したそうです kan412_013.txt | どうです? 我々も組みませんか? kan412_014.txt | 残りわずかと思っていましたが、そんなことはなかったですね kan412_015.txt | 愛衣さんが生まれてから今に至るまでに、捕まえた蝶ですからね。多くて当然でしょう kan412_016.txt | はい、もちろんです kan412_017.txt | では、愛衣さんは正式に死神の―― kan412_020.txt | イチャつくのはそれくらいに、もうお腹いっぱいです kan412_021.txt | にひひ。さて、お喋りしすぎました。そろそろ蝶を回収させていただきます kan505_002.txt | わかりました kan505_003.txt | それじゃあ、このバレンタインケーキで一発ぶちかましてやりましょう、涼音さん kanja205_001.txt | ん? センセー。何してるの? kanja205_002.txt | それはそれは。お子さんに恨まれるところでしたね kanja205_003.txt | それで~? アタシへのクリスマスプレゼントはないの? kanja205_004.txt | そういうオフィシャルじゃなくて。可愛いアタシへの個人的なプレゼントはないの~? kanja205_005.txt | 奥さんとお子さんには内緒にしといてあげるからさぁ kanja205_006.txt | わかってる。もちろん、奥さんとお子さんには内緒ね kanja205_009.txt | 実はアタシの絵もあるんだよ。ほら、この山に登ってるヤツ、アタシが描いたの kanja205_011.txt | でも、それがどうしたの? kanja205_012.txt | そうですよ。昔、アタシが入院してた時に丁度、自分たちの夢を描いて飾るようになったんです kanja205_015.txt | それを見た当時の先生が、入院してる子の好きなことや夢なんかを描くように言って。みんなの絵を飾るようになってね kanja205_016.txt | なんの話? kanja205_017.txt | それってアタシがこれから食べるケーキ? kanja205_018.txt | やったね! kanja207_002.txt | そうそう。やっぱり、あの時の店員さんでしょ kanja207_003.txt | あのケーキ、本当に美味しかったよ! 先生に場所聞いて今度絶対に行くからね kanja207_004.txt | ジッとしてたら体が鈍っちゃう。体力を落としたくないんだよね kanja207_005.txt | そういや前も絵を気にしてたね kanja207_006.txt | 何してるの? 誰かのお見舞いとか? kanja207_009.txt | 聞いてどうするの? kanja207_012.txt | とりあえず事情くらいを教えてよ。それくらいは聞かせてもらわないとさ。ほら、個人情報だから kanja208_001.txt | やあ、こんにちは。今日もナツメちゃんのお見舞い? kanja208_002.txt | いいなぁ~、妬けちゃうなぁ~ kanja208_003.txt | 夢を叶えて喫茶で働きながら、カレシまで作っちゃうとか羨ましい~ kanja208_004.txt | でもカレシはできてないんだよねぇ~。男欲しい~ kanja208_005.txt | おっと浮気かなぁ? ナツメちゃんに言ってやろ~ kanja208_006.txt | あ、いや、今のはただのノリ。会ってないよ kanja208_008.txt | もしアタシのことを憶えてなかったら、寂しいじゃん kanja208_013.txt | しないかな kanja208_014.txt | 退院するとき、連絡先を聞いたりもするんだけど、元々生活圏が遠い子も多いからさ kanja208_015.txt | それにさ。アタシは幸いにも完治して、健康的に過ごしてるけど。相手も同じかどうかはわからない kanja208_018.txt | 前向きに考えておくよ。こういうの、気にし過ぎてるだけで、実際に連絡すると大したことないってことも多い気がするしね kanja208_019.txt | それよりも、いいの? お店に帰らなくても kanja208_020.txt | あ、次来る時はまたケーキの差し入れとかして欲しいなぁ~ kanja208_024.txt | じゃあ、なに? あ、もしかして友達の男の子でも紹介してくれるの? kanja208_025.txt | え? それマジ? kanja211_002.txt | いいよ、別に kanja211_003.txt | それよりも、例の相談のことでしょ? kanja211_004.txt | 一応、ある程度は。でも、やっぱりアタシ1人じゃ無理だよ、これ kanja211_005.txt | サボってるわけじゃないからね? けど、意外と大変なんだよ kanja211_007.txt | 悪いけど、よろしくね kanja211_008.txt | うん。アタシも、出来ることはやっておく kanja212_001.txt | あっ。いたいた、おーい kanja212_002.txt | ゴメン。待たせたかな? kanja212_003.txt | いいよ、気にしないでも。ちょっと前まで病院生活だったからね kanja212_004.txt | こうして歩き回る方が丁度いい kanja212_008.txt | 連絡がついたのは11人 kanja212_009.txt | 仕方ないよ。見ず知らずの人間に、いきなり連絡されても困るだろうしね kanja212_010.txt | んで、この後はどうするの? kanja212_011.txt | 連絡がついた人には、アタシから軽く話はしておいたけど kanja212_012.txt | ん。わかった kanja212_013.txt | アタシは参加するよ。ずっと悩んでたけど決心がついた kanja212_016.txt | 他に何かある? kanja212_018.txt | この後、ちょっと用事もあるしね kanja212_024.txt | 憶えててくれたんだ!? kanja212_025.txt | あはは。いいよ、志津華のままで kanja212_027.txt | 同窓会ってやつかな kanja212_028.txt | ゴメンゴメン kanja212_029.txt | アタシだけってわけじゃないけどね kanja212_030.txt | だから、同窓会って言ったじゃん kanja212_031.txt | 詳しいことは、そっちの彼氏さんに聞いてくれる? kanja212_032.txt | 全部、ナツメちゃんの彼氏が仕組んだことだからさ kanja212_033.txt | 本当だ。こんなに美味しいのなら、もっと早くに勇気を出せばよかった kanja212_034.txt | 汐山君、どうしたの? さっきからプルプル震えて kanja212_035.txt | そういうんじゃないから! kanja212_037.txt | ナツメちゃーん。ほら、これ見て、この写真 kanja212_038.txt | この前登った山から撮った写真。ほら、結構よくない? kanja212_039.txt | 鋸山ってとこ。電車でのアクセスもいいし、秘境ってこともないけどね kanja212_040.txt | そうそう! 山はいいよ、山は心を潤してくれる kanja212_041.txt | うん! 登ってるよ! 思った以上に気持ちよくてね。趣味を通り越して、生きがいだね kanja212_042.txt | 違うの、いけないのは私、足を滑らせた私が悪いの! kanja212_043.txt | 山は悪くないの! 普段とは違う景色で楽しませようとしてくれた、優しさなの! kanja212_044.txt | 山の素晴らしさを知らない人は黙ってて! kanja212_046.txt | 大山は? どうなの? サッカーのプロになるんだっけ? kanja212_048.txt | 私も。グダグダ迷ってないで、さっさとナツメちゃんに会いに行けばよかったって少し後悔してる kanja212_050.txt | 私の入院も被っててさ。そこでナツメちゃんの彼氏と出会うことがあってね kanja212_052.txt | そうじゃないよ。少なくとも、私は kanja212_055.txt | ナツメちゃんも、消灯時間に怖がっちゃって大変だったね、あのときは kanja212_057.txt | あ、紅茶無くなっちゃった kanja212_058.txt | 私も楽しかったよ kanja212_059.txt | 今度会うときは、今日来られなかった子も呼んでおくね kanja212_060.txt | うん。またね! kan_loop_101.txt | 早く栞那の中に挿れたいんだ kan_loop_102.txt | 栞那のことが、大好きだからな kan_loop_103.txt | 挿れていいよな? kan_loop_201.txt | 直前に射精してないからかも kan_loop_202.txt | こんな風に、触られることが? kan_loop_203.txt | 気持ちよさそうな声、可愛い kan_loop_204.txt | グリグリさせるんじゃなくって言うから、摘んでみたんだけど? kan_loop_301.txt | 栞那も嫌いじゃないだろ。そういう顔してる kan_loop_302.txt | 栞那の姿を見てるとな kan_loop_401.txt | 動いても、よさそうか? kan_loop_402.txt | 痛くないか? kan_loop_403.txt | 変って、何が? kan_loop_501.txt | ここ、だよな? kan_loop_502.txt | ほら、ここ。ここをグリグリって―― kan_loop_503.txt | ああ、栞那のそういう姿を見られるのが嬉しいから。我慢せずに見せて欲しいんだっ kan_loop_601.txt | 挿れる。全部、挿れるからな kan_loop_704.txt | 栞那の匂いが、する kan_loop_802.txt | そんな唾液まみれなのに、わかるのか? kan_loop_806.txt | う――ッ!? kan_loop_903.txt | もぅちょっと! ゆっくり――あっ、ぅぁぁっ kan_loop_904.txt | けど、そんなにされたら、俺は――ッ kan_loop_905.txt | うぅぁぁぁあっ kan_loop_906.txt | なってる! 凄い、なってる! kan_loop_991.txt | か、栞那っ kan_loop_992.txt | そうだな。俺も、我慢できないっ kan_loop_994.txt | か、栞那――出るッ kaz004_003.txt | おっ、起きたか? kaz004_004.txt | おはようのキスだ kaz004_005.txt | お前が、キスできるものならやってみって挑発したから? kaz004_006.txt | たまには親子のスキンシップをだな kaz004_008.txt | 当たり前だ kaz004_009.txt | 希ちゃんはいつも苦労してるのかな? kaz004_010.txt | いつもすまないねぇ kaz004_011.txt | 早朝。ついさっき日本に戻ってきたところだ kaz004_012.txt | なんか知らんが、助けを求めるメッセージが残っていたからな。そのまま押しかけたわけだ kaz004_013.txt | ああ、部屋には希ちゃんと一緒に入ったから安心しろ kaz004_014.txt | それに関してはすまなかった。ちょっと忙しくてな kaz004_015.txt | お前が立て替えてくれた分はいつもの口座に振り込んでおいたから、確認しておいてくれ kaz004_017.txt | 少し時間が出来たから、たまには息子の顔を見にと思ったんだ。ついでに驚かせてやろうとな kaz004_018.txt | おー? もしかして、希ちゃんが相手なら本気でキスするつもりだったのか? kaz004_019.txt | ま、そんな偶然だったんだがいいタイミングだったな。それで? 相談って? kaz004_020.txt | いやー、やっぱり和食は日本で食べないとな。それが希ちゃんの手料理ともなれば最高だ kaz004_021.txt | いやいや。本当に美味しいぞ kaz004_022.txt | お前、毎日こんなに美味しい料理を食べられるなんてとても幸せなことだぞ kaz004_023.txt | いってらしゃい kaz004_024.txt | そのつもりではいる。丁度、日本で受けられる仕事もあったからな、ついでに受けた。それが終わればまた海外に戻るだろうが kaz004_025.txt | 俺のやってることなんて後援者ありきの仕事だからな。ご意向には逆らえんさ kaz004_027.txt | そんな大層なものじゃない kaz004_028.txt | 絵と雰囲気を合わせるために、インテリアなんかにも、ほんの少し口を出すことがあるってだけだ kaz004_029.txt | 面倒な仕事だよ、あれも。注文が多いわ、すぐに意見をひっくり返すわ kaz004_030.txt | 注文を付けるくらいなら、最初からイメージを固めて発注して欲しいもんだ。そしたら俺の方が合わせるのに kaz004_031.txt | 不本意なことにな kaz004_034.txt | なるほどなー。そういうことだったか~ kaz004_035.txt | 俺に頼みごとなんて珍しいと思ったら、なんだそういう理由だったか kaz004_036.txt | こんな可愛い子がいたら、やる気も出るってもんだな。お前だって男だもんな kaz004_037.txt | 初めまして、高嶺昂晴の父。高嶺和史です kaz004_039.txt | できるなら「おかえりなさいませ、ご主人様 kaz004_040.txt | 初めまして、みなさん。私は高嶺昂晴の父、高嶺和史と申します kaz004_041.txt | しがない絵描きをやっています。どうぞよろしく kaz004_043.txt | で? どっちの子が本命だ? ハッキリさせておかないと両方に嫌われるぞ kaz004_044.txt | とりあえずメニューの味も確かめさせてもらえるかな? 注文、いいだろうか? kaz004_045.txt | とりあえずコーヒー。あと各種サンドイッチとオムライス。食後にアールグレイをもらおうかな kaz004_046.txt | ありがとう kaz004_048.txt | とても美味しいよ。茶葉の旨みをちゃんと抽出できてる kaz004_050.txt | いや美味しかったよ。楽しませてもらった。ご馳走様 kaz004_052.txt | 申し訳ないね kaz004_053.txt | そうだな。まずサンドイッチ kaz004_054.txt | たまごサンド、BLTサンドが45点 kaz004_055.txt | まっ、40点にしておくか kaz004_057.txt | 紅茶は70点。オムライスも70点だな kaz004_059.txt | で、これらの味を加味した店全体の評価が――30点 kaz004_060.txt | 30点。赤点。不合格 kaz004_061.txt | バカ言うな。まだまだ計算ぐらいできる。インド式計算もマスターしてるんだぞ kaz004_062.txt | 店全体って言ったろ。雰囲気がマイナスだ kaz004_064.txt | 正直な話、味に関しては最低限でも問題はない。もちろん美味しいに越したことはないがな kaz004_065.txt | 店の雰囲気がマイナス100点 kaz004_067.txt | 今時はコーヒーを飲むだけなら色んな店がある。こういう個人の店から大手のチェーン店まで kaz004_068.txt | コンビニでも抽出したコーヒーが気軽に飲めるし、家で淹れるのだってそう難しい話じゃない kaz004_069.txt | それでも足を運ぶ客がいるのは、店の雰囲気も一緒に楽しみたいからだ kaz004_070.txt | なのにこの店は装飾も簡素というよりも質素なぐらいで、店内は薄暗くて静寂に包まれている kaz004_071.txt | 落ち着き過ぎているというのかな。逆に落ち着かないんだよ。少なくとも俺には居心地がいい空間とは思えない kaz004_073.txt | 一応言っておくがな、こんなことはドヤ顔で語るようなことじゃない kaz004_074.txt | 基本の基本だ kaz004_075.txt | 事情は少し聞いたが、本当に味がどうこうって話なのか? もっと目を向けるべきところがあるんじゃないか? kaz004_076.txt | この店は、一体どんな店を目指しているんだ? kaz004_077.txt | なら、もっとくつろげる空間である方がいいんじゃないか? kaz004_079.txt | 男と女、両方に受けようとさせるとどっちつかずな店になるかもしれない kaz004_080.txt | というか、男をターゲットにしたカフェなんてよっぽど立地が良くなければ失敗する未来しか見えん kaz004_082.txt | ビジネスマンが商談に使いやすい店を意識するのが安牌だ kaz004_084.txt | 息子の経験の無さに呆れる親のため息だ。わかってないなー、お前 kaz004_085.txt | バズマーケティングだな kaz004_086.txt | バズマーケティング。バズるとか言うだろ? kaz004_088.txt | ジェネリックじゃない。フォトジェニックだ kaz004_089.txt | だから言えてないぞ? kaz004_090.txt | 君まで言えなくなってるぞ? kaz004_092.txt | 思わず写真を撮りたくなるような見栄えを重視。そしてさらに味がよければ最高だ kaz004_094.txt | その中でもパンケーキとイチゴは間違いない。あとは猫もそうだな kaz004_096.txt | 老いも若きも男も女もイチゴは好きだから。イチゴの写真もアレだ、バズってマジ卍のやばたん kaz004_097.txt | お前に流行りを指摘されたくない kaz004_099.txt | やはり正直に告げておくべきだな kaz004_100.txt | こんな風に助言をしたところで、問題がなければ店は確実に流行るというわけじゃない kaz004_101.txt | 問題があっても、たった一つの売りで大成功する店もある kaz004_102.txt | 逆もまた然り。問題がなくても、流行らない店は沢山ある kaz004_103.txt | 俺が言ったことも、あくまで成功例の一つだ。本当に正解かどうかはわからない kaz004_105.txt | そんな開き直り方をする奴だったか? kaz006_001.txt | チキンライスがベチャベチャだな kaz006_002.txt | ある意味では、SNS映えするのかもしれないけどな kaz006_003.txt | 希ちゃんもあの店でバイトを始めるのか? kaz006_004.txt | 君なら大丈夫だろうさ kaz006_006.txt | 一昨日の件だ。あのあと思ったんだ kaz006_007.txt | 店の雰囲気を変えるなら、ユニフォームに関して考え直してもいいんじゃないか、ってな kaz006_008.txt | 積極的な賛成はしていない。親としては、就職活動に注力した方がいいんじゃないかと心配もしてる kaz006_009.txt | とはいえ失敗しろと思っているわけでもないさ kaz006_011.txt | 希ちゃんはどんなユニフォームを着たい? kaz006_012.txt | 知り合いのデザイナーにユニフォームの件を頼んでみよう kaz006_013.txt | 貸しのある知り合いがいるんだ。一昨日の夜も一緒に飲んでたしな kaz006_014.txt | そいつのところなら仕立てまでやれるだろうから、細かいことは心配するな kaz006_015.txt | 勿論わかってるさ。あくまで案を提示しているだけだ kaz006_016.txt | ただ返事は早めにもらいたい。いつまた呼び出されるかわからないからな kaz006_017.txt | 親に遠慮するな kaz007_004.txt | この味にはもう飽きた! 違うの食べたーい! kaz007_008.txt | 玉子の焼き具合も綺麗で文句はない kaz007_009.txt | 言ってないから安心しろ kaz007_010.txt | なんだ。やっぱりお前も飽きてたんじゃないか kaz007_011.txt | あっ、そうだ。大切なことを忘れるところだった。昨日、ようやく連絡が来たんだ kaz007_012.txt | アレが、完成したらしい kaz007_013.txt | もっとシャキッとしろ、昂晴 kaz007_014.txt | ほら、店で飾ってもいい絵を取ってきたぞ kaz007_016.txt | それは楽しみだ kaz010_001.txt | もう開いてるのかな? kaz010_002.txt | なるほど。随分と明るくなったな。店も人も kaz010_003.txt | よう。来たぞ kaz010_005.txt | おう。お帰り kaz010_006.txt | ああ。戻ってこいって呼ばれた。日本での仕事も終わったしな kaz010_007.txt | それになにより、お前の頑張りも見届けたから。明日旅立つよ kaz010_008.txt | 言わせるのか? ちゃんと態度で示したつもりだったんだが kaz010_012.txt | 上手く宣伝できればお客もつくだろうさ。これは俺の本心だ kaz010_014.txt | お前なぁー、親に礼を言うぐらいのことで緊張してるんじゃないよ kaz010_015.txt | 親として本当にお前の今後が心配だ kaz010_017.txt | まあ頑張れよ。日本に帰ってきたときには、あの店に行くからな kaz012_001.txt | そうか。店の方は順調か kaz012_002.txt | お前の声の様子から察するに、少なくとも客が徐々に減っているわけではなさそうだな kaz012_003.txt | そうだな。今は大丈夫でも客は突然飽きたりもするものだ kaz012_004.txt | メニューには気を付けた方がいいぞ。大規模とか頻繁でなくても、変化はつけていった方がいい kaz012_005.txt | そうか。まあそこら辺は、実際に働いているお前の目で見て、肌で感じたことを重要視すればいい kaz012_006.txt | なんか、ってなんだよ? kaz012_007.txt | 親ならこれくらいは当然だ。というか俺の場合、今までが干渉しなさすぎた kaz012_009.txt | これくらい気にするな kaz012_010.txt | 他にも何かあるなら、気軽に連絡しろ。これでも俺は、お前の父親だからな kaz012_014.txt | ああ。わかってる kaz109_001.txt | お前、今日は休みか? 暇ならどこかに遊びに行くか? kaz109_002.txt | そ、そうか kaz109_003.txt | 飯は、どうするんだ? 何か作るか? kaz109_004.txt | いや、自信はないけど kaz111_001.txt | 昂晴、今、話せるか? kaz111_002.txt | 俺に大切な話があるんだって? kaz111_003.txt | 少し落ち着け。なんだ、お前にしては随分と緊張してるな kaz111_004.txt | そんなに大切な話なのか? kaz111_007.txt | わかってるさ。明後日には帰る kaz111_008.txt | 大事な用件なんだろ? kaz111_009.txt | 本当にそれでいいのか? kaz111_011.txt | いい話か? 悪い話か? それくらいは、電話で教えてくれないか? kaz111_013.txt | やあ。希ちゃん kaz111_014.txt | さっきね。昂晴に、話があるって言われて kaz111_015.txt | いいんだ。呼び出して欲しいわけじゃないから kaz111_016.txt | あれから、このお店がどんな風に変わったのか知ろうと思ってね kaz111_017.txt | ああ、その前に。1つ、ワガママをきいてもらえないだろうか? kaz111_020.txt | いつも、あんな感じで働いているのかな? kaz111_022.txt | 俺の前では、あんな顔をすることはなかったからな kaz111_023.txt | 俺がしたことは大したことじゃない。恩着せがましいことは言えないさ kaz111_024.txt | この店にお客が来ているのは、働いている希ちゃんや昂晴が頑張ったからに他ならない kaz111_025.txt | 緑郎から? 何を? kaz111_029.txt | ちなみにそれ昂晴には? kaz111_030.txt | そうか。なら、よかった kaz111_032.txt | ありがとう、希ちゃん。昂晴の働く姿はもう十分だ kaz111_034.txt | よう。久しぶりだな kaz111_036.txt | お前が作ったオムレツ風カルボナーラも食べたぞ kaz111_037.txt | まー、ゆっくりくつろがせてもらったよ。以前に比べると、いい店になったと思う kaz111_038.txt | 美味しかったよ kaz111_039.txt | 頑張ったな kaz111_040.txt | で? 何か俺に話があるんだったな kaz111_043.txt | 改めまして。昂晴の父親の、高嶺和史です kaz111_044.txt | それはつまり、結婚を見据えた関係だと? kaz111_045.txt | そうか。まあ、そうだろうとは思ってた kaz111_046.txt | 電話で予め聞いたこともあるが、この部屋ですでに同棲してるんだろう? kaz111_047.txt | 端々に2人で暮らしている痕跡が残ってるからな kaz111_048.txt | 別に謝る必要なんてない kaz111_049.txt | 明月君は、その気持ちをご両親に伝えているのかな? kaz111_050.txt | そうだったのか kaz111_052.txt | お前が真剣に選んだのが、こんなにも素敵な女の子なら文句のつけようもないさ kaz111_058.txt | とりあえず結論から言っておく。俺はアスミのことを愛していた kaz111_059.txt | アスミも愛してくれていた――と思うんだがなぁ kaz111_060.txt | あれほど捻くれた身勝手な女を、俺は他に知らない。その心を理解するのは一生無理だと、会った時から思っていたからな kaz111_061.txt | ん? 明月君は、アスミと面識があるのかな? kaz111_062.txt | そうか。昂晴から見るとそうでもなかったのかもな kaz111_064.txt | そもそも俺とアスミが出会ったのは病院だった kaz111_065.txt | 当時から体が弱くて、入退院を繰り返していた。その病院に俺も入院をしたのがキッカケだ kaz111_066.txt | バイクで事故った kaz111_067.txt | ああ。しかもバリッバリにイジったやつ kaz111_069.txt | 昔とは全然違うだろうな。自分でも、こんな風になるとは思ってなかったしな kaz111_070.txt | ちなみに緑郎と知り合ったのはこの頃。同じチームに所属してたからだ kaz111_071.txt | 神主を押し付けられることに対する反発だったな、アイツの場合。結局、最後には継いだわけだったが kaz111_072.txt | 最初から話すさ kaz111_073.txt | お前も自分が祖父母に預けられることがなかったことを、不思議に思ったことはあるだろう? kaz111_075.txt | 窮屈な家だったよ。俺だけ成績が芳しくなくてな。絵は好きだったが、成績以外を認めてくれる家じゃなかった kaz111_076.txt | 遊んでいる暇があれば勉強しろって道具も全部捨てられた。そこからは、よくあるお決まりの反発コースだ kaz111_077.txt | バイクで事故った時に面と向かってハッキリ言われたよ。親から、迷惑だ、ってな。それで金を渡され、縁も切られた kaz111_078.txt | ショックを受けたような気もする。ガキだったしな kaz111_079.txt | 反発する相手もいなくなって、荒れる理由も薄れた俺は、その時の入院生活が暇で久々に絵を描いてたんだ kaz111_080.txt | アスミと出会ったのは、その時だ kaz111_081.txt | あ? なんだ、お前 kaz111_082.txt | 写真は、そのまま写すだけだろうが kaz111_084.txt | それは―― kaz111_085.txt | 黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって! 何様だ! kaz111_086.txt | ぶっ殺されてぇのか、クソ女! kaz111_087.txt | っていうのが、俺とアスミとの出会いだった。初対面でそんなこと言うヤツだったんだぞ、アイツは kaz111_088.txt | 子供の頃から入退院を繰り返して、一時期は命が危ぶまれることも珍しくはなかった kaz111_090.txt | 俺と出会った頃のアスミは親の気持ちを理解していた。だから、そんな疲れた表情をさせる自分のことを嫌っていた kaz111_091.txt | そして、自分の周りに誰も寄せ付けないようにするうちに、誰彼かまわず噛みつくようになった kaz111_092.txt | 見慣れないヤツがいたから、とりあえず喧嘩を売る。そういう迷惑な生き方をしてたんだ kaz111_093.txt | 女を殴る趣味はない kaz111_094.txt | 無視した。けど、それからもアイツはきた。多分、体の良いおもちゃだったんだろうよ kaz111_095.txt | うっせーよ。その絵を毎回毎回見に来てんじゃねーよ、暇人か kaz111_096.txt | もういいから。とりあえず黙ってろ kaz111_097.txt | あん? 褒められたくて、描いてるわけじゃねーしな kaz111_098.txt | あー! うっせーな! 他にやることねーんだよ! kaz111_099.txt | 大体な絵はくだらなくない! kaz111_101.txt | うっせー! 下手だから、こうして何枚も描いてるんじゃねーか! お前、ホント黙ってろ! kaz111_102.txt | バカバカうるせーよ! 他のこと言えねーのか! 語彙貧相か! kaz111_104.txt | その後しばらくして、俺はそのまま退院したんだけどな kaz111_106.txt | クソミソ言われて惚れるわけないだろ。改めて挨拶しに行っただけだよ kaz111_107.txt | 当然、アスミは入院中だったわけだが、相変わらずの噛みつきっぷりでな。口喧嘩してた記憶しかないな、この頃は kaz111_109.txt | とはいえ、俺も素直になれない年頃だ kaz111_110.txt | バカにされた俺の絵でアスミの心を動かして、謝らせてやる。そういう名目が当時の俺には必要だった kaz111_111.txt | で、絵の描き方を色々勉強した。抽象画は苦手だったし、ひたすら風景を描くことしかできなくてな kaz111_112.txt | 時には遠出して、綺麗な景色を描きに行ったよ kaz111_113.txt | 「描く景色に頼るとか、浅はかな発想 kaz111_114.txt | 悔しくて技法を学んで、色んな描き方で色んな風景を描き続けた kaz111_115.txt | 当然、その頃はただの趣味でバイトしながらだったけどな kaz111_116.txt | どれだけ邪険にしても、絵を見せに通い続ける俺に根負けしたんだよ kaz111_117.txt | 少なくとも私はこの絵が好きだ kaz111_119.txt | 冗談で言えるかよ、こんなこと kaz111_120.txt | 特にお前、冗談が通じるタイプじゃねーだろ kaz111_121.txt | アホか。そんな趣味もねーよ kaz111_122.txt | 俺は純粋に好きなんだよ、お前のことが kaz111_124.txt | そういうつもりがないわりには、顔真っ赤だぞ kaz111_127.txt | やっぱ顔が真っ赤だな kaz111_128.txt | 言っとくけど、俺は諦めないぞ kaz111_129.txt | お前に絵を褒めさせた俺のしつこさは、お前が一番わかってるだろ? kaz111_130.txt | んじゃ。また来るわ kaz111_131.txt | で、強引に落とした kaz111_132.txt | 二十歳まで生きられないかもしれない。そんな風に言われていたアスミだったけどな、奇跡的に生きることができた kaz111_133.txt | 俺の絵も色々と貯まってな。その中から、アスミが勝手に大小問わず様々なコンペに送ってたみたいでな kaz111_134.txt | そんな中で、俺の絵を好きだっていう後援者が現れた kaz111_135.txt | アスミだけじゃなく、アスミの父親のおかげでもある kaz111_136.txt | その後援者はアスミの父親だった。それを知ったのは、ずっと後だったけどな kaz111_137.txt | 一度見捨ててしまったことは、アスミもわかっている。今さら親を気取れるとは思えない kaz111_138.txt | 罪滅ぼしになるようなことを何かしたいと思ったんだろうさ kaz111_139.txt | それにアスミの母親が疲れ果てて、精神的に危うかったらしい。援助も内緒で行われていたみたいだ kaz111_141.txt | スマンな、俺とアスミで捨てちまって! kaz111_143.txt | 成長したアスミの体は、子供の頃よりも安定した。それで俺は、プロポーズをした kaz111_144.txt | 当然、素直じゃないからその時も色々言われたけどな。ごり押しして、根負けさせた。その時、条件を付けられた kaz111_145.txt | 俺がそんな目をしたことがあったか? kaz111_147.txt | けど、どうしろって言うんだ? kaz111_148.txt | つまり、アスミの絵を描いて気持ちを伝えればいいのか? kaz111_150.txt | つまり、色んなところで絵を描き続けろって? kaz111_151.txt | もし、愛されてないってみなしたらどうするんだ? kaz111_153.txt | 懐かしいよ。その悪態 kaz111_154.txt | 元々、多くの人の心を動かせるほどの大層な才能はなかったしな。俺はアスミのためだけに絵を描いたよ kaz111_155.txt | 今の時代、風景画は売れないからな。依頼も受けるようにした kaz111_156.txt | 元々自己の表現のためじゃない俺には、そっちの方が性に合ってたんだろうなー kaz111_157.txt | そのせいで、昂晴には迷惑をかけたことはわかってる kaz111_159.txt | 俺に向かって悪態をつきながら、自分で自分の心を傷つける kaz111_160.txt | そのくせ、俺には「絵を描け kaz111_161.txt | そんな生活だ。安定したって言っても、体が弱いのは変わらない kaz111_162.txt | 俺は正直、子供を諦めていた。けど、アイツは子供を作る! 生む! って、きかなかった kaz111_163.txt | 自分の体が原因で、子供を作らないっていうのが許せなかったんだろう kaz111_165.txt | だからな、昂晴。俺はアスミを愛していた。お前も、俺たちが望んで生まれた子供なんだ kaz111_166.txt | 俺が言っても、お前には信じられないかもしれないが kaz111_168.txt | 正直、俺には分からなかった。子供とどうやって接すればいいのか kaz111_169.txt | 俺は父親に何もかも強制されて育った kaz111_170.txt | 俺にとって、それはいい親じゃなかった。だから昂晴には、強制しない。自由を与えようと思った kaz111_172.txt | 俺が情けない親だから、苦労をかけて、傷つけて、本当にすまなかった kaz111_174.txt | お前が何か見つけたときに、それを心から応援してやれる存在の方がよかったと思う kaz111_175.txt | それこそがきっと、子供の頃の俺がして欲しかったことなんだ kaz111_176.txt | お前が不安に思う気持ちは分かる。当然のことだ。ソレは他の誰かに与えられるものでもなければ、すぐに手に入るものでもない kaz111_177.txt | 俺がアスミを口説いたみたいにコツコツと、一つずつ積み上げていくしかないものだ kaz111_178.txt | 誰かの真似をしても意味はないし、まったく同じなんてあり得ない kaz111_179.txt | でもだからこそ、昂晴だからこそ積み上げられる幸せがあるはずだ kaz111_181.txt | もっと向き合わなきゃいけなかった、アスミとも昂晴とも。もっと俺の気持ちを伝えるべきだったんだ kaz111_182.txt | 俺は怖がり過ぎた。アスミに拒絶されることを恐れて kaz111_183.txt | 俺が言ったところで、どの面下げてって感じだろうけどな kaz111_187.txt | すまん。情けない父親で、本当にすまなかった kaz111_188.txt | お前のそういうところ、アスミにそっくりだよ kaz111_189.txt | こちらこそ、ありがとう kaz111_190.txt | それじゃあ俺は、戻る kaz111_191.txt | 気にするな。息子とその嫁の関係を邪魔するつもりはない kaz111_192.txt | それじゃあ明月君。昂晴のことを、よろしくお願いします kaz111_193.txt | またな、昂晴 kaz112_001.txt | お前もこれで社会人だな kaz112_002.txt | 働いていれば、嫌でもいずれ実感する。そんなもんだ kaz112_003.txt | 俺みたいなフリーランスでも経験がある。会社に所属するなら、もっと苦労することもあるだろうな kaz112_007.txt | なあ、昂晴。この後時間はあるのか? kaz112_008.txt | なら、どこかで軽く食事でもどうだ kaz112_010.txt | 息子と酒でも酌み交わしてみたいんだよ kaz112_011.txt | 昼から味わう大人の味を教えてやろう kaz112_012.txt | ゴメン下さい kaz112_013.txt | よかった、この病室で合ってたな。いやー、慌て過ぎて、受付で聞いたはずなのに不安になってな kaz112_014.txt | 久しぶりだね。悪いね、遅くなっちゃって kaz112_015.txt | 今はこっちの方が重要だ kaz112_016.txt | この子か、可愛いな~ kaz112_017.txt | そうか、充優か kaz112_018.txt | ほら、充優。俺がお祖父ちゃんだぞ~ kaz112_019.txt | バカとか言うな。それに充優が可愛過ぎるのがいかんのだ。俺のせいじゃない kaz112_020.txt | お前、そのスマホで撮るつもりか? kaz112_021.txt | ちゃんとしたのを買った方がいいんじゃないか? 子供の成長はあっという間だ。撮り損ねても、取り戻せないんだぞ kaz112_022.txt | それに小学校とかに行くようになれば、運動会なんかもあるだろうしな kaz112_023.txt | お誕生日おめでとう kaz112_024.txt | ケーキなんかは用意してないのか? kaz112_025.txt | あ、ならお祖父ちゃんのことは? kaz112_027.txt | ありがとう kaz112_028.txt | むしろ惚気だ。仲のいい証拠だ kaz214_002.txt | お前もまた、大変な道を選ぼうとしてるな kaz214_003.txt | それは別にどうでもいいけど kaz214_004.txt | お前も就活が嫌でそんなこと言ってるわけじゃないんだろ? kaz214_005.txt | あの店で働いて、何か思うことがあって、本気でパティシエになりたいって言ってるんだろ? kaz214_006.txt | なら、いいんじゃないか kaz214_007.txt | 自信を持って本気だって即答できるのなら、大学に通った意味もあるってことだろ kaz214_008.txt | あんまり細かいことは気にするな。正直、俺としては嬉しいくらいだ kaz214_009.txt | はっはっは! 大学出たくらいで一人前になれると思ってるのか? kaz214_010.txt | 仮に就職したって、まだまだ半人前のままだよ kaz214_011.txt | だからな、妙なことは気にしなくていい。本気でやりたいのならやればいいさ kaz214_012.txt | お前が本気なら親として応援してやる kaz214_013.txt | いいんだよ。親っていうのはそういうもんだ。親のスネは子供にかじらせる為にあるんだよ kaz214_014.txt | だからな、スネがあるうちにかじれるだけかじっとけ kaz214_015.txt | そこまで丈夫なスネじゃないからな。いずれ、かじれなくなるかもしれんし kaz214_016.txt | 息子が本気でやりたいことを応援するのが、親ってもんだ kaz214_018.txt | アレだ。本格的に留学とかも考えてるなら、そういうこともこっちで調べてやるから kaz214_019.txt | なにかあれば、また連絡してこい kaz214_021.txt | お前と将来の話ができることがな kaz214_022.txt | 親としては、もっと早くにこういう話をすべきだったんだろうけどな kaz214_024.txt | だから、そういうことは気にするな ka_0001.txt | あの、二宮肇さん?生徒会長の? ka_0003.txt | うっ…私、ずっと…ずっと ka_0004.txt | 二宮さんにお会いしたかったんですーッ! ka_0005.txt | 花守さんや、青葉さんともお会いしているはずです ka_0006.txt | ストレートに暗い子だったと言っていただいても構いませんよ。それも事実ですし ka_0007.txt | わぁー!山吹さん、カッコいいですね! ka_0008.txt | とのことですので、二宮さん、また後ほど ka_0009_.txt | ここってこんな素敵なお風呂もあったんですね ka_0010_.txt | そうなんですか? ka_0011_.txt | ふふ!なら偶然とはいえ、この寮に来られてよかったです ka_0013_.txt | この時期に ka_0014_.txt | やはり不自然だったでしょうか? ka_0015_.txt | それはですね、こちらに二宮さんがいたからです ka_0016_.txt | はい。私、二宮さんに会うためにここに来たんです ka_0017_.txt | こちらからも質問していいですか? ka_0018_.txt | もし知っていたらでかまわないんですが ka_0019_.txt | 二宮さんって、お付き合いしている方はいるんでしょうか? ka_0020_.txt | そうですね ka_0021_.txt | でも私決めていたんです。二宮さんにまた会えたら、その時は自分の胸の内を ka_0022_.txt | 好きだという気持ちを打ち明けようと! ka_0023_.txt | はい。せっかく訪れたチャンスですから ka_0024_.txt | もしここで遅れをとって、気持ちを伝えられないまま、他の方に取られてしまったら ka_0025_.txt | それこそ私は、きっと一生後悔すると思います ka_0026_.txt | そこでお二人に訊いておきたいんですが、私が二宮さんに告白してしまってもかまいませんか? ka_0027_.txt | 何となくです。先ほど二宮さんと話すお二人を見て、何となく ka_0028_.txt | 山吹さんは?いいですか? ka_0029_.txt | 対立?会長と副会長なのに? ka_0030_.txt | 禁止は困りますが ka_0031_.txt | でも、お二人の気持ちを確認できてよかったです! ka_0032_.txt | それでは私、早速告白してきますね! ka_0033.txt | あの、突然押しかけてしまってすみません ka_0034.txt | 実は、二宮さんに大切なお話があってお邪魔しました ka_0035.txt | いえ、その…できれば二人きりが ka_0036.txt | あっ、山吹さんには許可を頂いてますのでご安心ください ka_0037.txt | はい!お邪魔します! ka_0038.txt | あの…まずは、私がここへ編入した理由、聞いてもらえますか? ka_0039.txt | はい。と言っても理由は単純で、二宮さんがここにいるからです ka_0041.txt | 昔、身体が弱く、家からもほとんど出ることができない女の子がいました ka_0042.txt | そんなある時風邪をこじらせてしまい、療養ということで空気の綺麗な郊外へ移り住むことになったんです ka_0043.txt | ただその直前、女の子の前に、二宮肇という男の子が現れたんです ka_0044.txt | 当時は元気に駆け回る周りの子が妬ましく思えたりもして、二宮さんが家にやって来るたび実は気が重くなって ka_0045.txt | でも二宮さんは、その子がどんなに冷たくしてもやってきて、次第に花守さん、青葉さんと人が増えて ka_0046.txt | ずっと一人だった女の子に、三人も友達ができたんです。それはそれは嬉しいことでした ka_0047.txt | ですがそのせいで、引っ越した後、みんなと別れたその女の子は寂しさというものを知りました ka_0048.txt | それは正直、とても辛いものでした ka_0050.txt | そんな顔しないでください。二宮さんを責めているわけではありませんから ka_0051.txt | そこでその女の子は気づいたんです。その寂しさの正体 ka_0052.txt | それが自分にとっての初恋だったんだ、と ka_0053.txt | それからその女の子は、二宮さんにその気持ちを伝えるため、頑張って体力をつけました ka_0054.txt | そして少し前ですが、ようやく普通の生活を送っても問題ないと診断も受けました ka_0055.txt | 香純でいいですよ ka_0058.txt | もう一度、まずはお友達からでかまいません ka_0059.txt | 今度こそ、離ればなれになる寂しさではなく ka_0060.txt | 普通の女の子の恋愛、私に教えてくれませんか? ka_0061.txt | はい。私は二宮さんが好きなんです ka_0062.txt | はい。ですのでお友達から、まずは私のことを知ってほしいんです ka_0064.txt | あはは…すみません、今はちょっと考えたくはないかなーと ka_0065.txt | い、いえ、私こそいきなり驚かせてしまったと思いますので。お互い様、ということで ka_0066.txt | 本当ですか!? ka_0067.txt | ふふっ、そう言っていただけてよかったです! ka_0068.txt | あーですが二宮さん?ちょっと ka_0069.txt | そうじゃありません ka_0070.txt | 約束をしてくださると言いつつ、どうして真っ直ぐに私を見てくださらないんですか? ka_0071.txt | あっ、もしかして私を意識してくださっている…ということでしょうか? ka_0072.txt | ですがそういうことでしたら ka_0073.txt | 我慢、しなくていいんですよ? ka_0074.txt | ここに来た時点で、気持ちの準備…できていますから。いつでも ka_0075.txt | 二宮さんがその気になってくだされば…私の身体、ご自由に、触れていただいてもかまいません! ka_0077.txt | うーん…イタタ ka_0078.txt | って二宮さん、大丈夫ですか!? ka_0079.txt | 私は、二宮さんが抱きとめてくださったので ka_0080.txt | どうかしましたか? ka_0081.txt | まさか、やはりどこか痛めたんじゃ…!? ka_0082.txt | パジャマ? ka_0083.txt | あっ、ボタン取れちゃったんですね ka_0084.txt | いえいえ。私は本当に何ともありませんし ka_0085.txt | ふふっ。それにこうしていると二宮さんの胸の鼓動が伝わってきて ka_0086.txt | まだ我慢なさるんですか? ka_0087.txt | あはは…えと、そういう割には、先ほどから胸に視線を感じるんですが? ka_0088.txt | ですが二宮さ ka_0090.txt | ええええぇーーッ!? ka_0091.txt | えっ、あっ、こ、これってもしかしてその、オチ…!? ka_0092.txt | はい。バッチリです! ka_0093.txt | 本日よりお世話になります、小清水香純です ka_0094.txt | 不慣れなところもありますが、みなさんよろしくお願いします! ka_0095.txt | 今はいません ka_0097.txt | 私は二宮さん一筋なので、これまでもそういった方はいませんでした! ka_0098.txt | はい。二宮さんに想いを伝えるため、こちらに来ました! ka_0099.txt | はい。ありがとうございます! ka_0100.txt | あの、噂の小清じゅ香しゅみですけど、何かご用でしょうか? ka_0102.txt | ミス?何のお話でしょう? ka_0103.txt | 私は純粋に、二宮さんが大好きなだけです! ka_0104.txt | 私です。はじめまして、ですね ka_0107.txt | 私はかまいませんよ? ka_0108.txt | 私に気を遣ってお断りするのでしたら、それは違います ka_0109.txt | いいえ。だってこれは、私が好きになった人がとても魅力的な方だった、というだけの話ですから ka_0110.txt | それってとても嬉しいことですよ! ka_0111.txt | 何より私は、大好きな二宮さんの気持ちを尊重したいです ka_0112.txt | その上で、二宮さんの一番になりたいんです ka_0114.txt | あーでも、古塚さん? ka_0115.txt | 私だって本気ですから。負けませんよ! ka_0116.txt | すごいですね二宮さん、大人気ですよ!大人気! ka_0117.txt | うーん、それは困りますね ka_0118.txt | 私、体験入部で写真部に行ったんですよ。そしたらちょうど花守さんが取材に出るということで ka_0119.txt | 一日でも早く学園に慣れるにはちょうどいい機会だと思い、今日だけ同行させてもらいました ka_0120.txt | 生徒会中の二宮さんも見ておきたくて! ka_0121.txt | いえいえ。ちょっとお願いしたら、快く承諾してくれたんです! ka_0123.txt | 照れていただけで、本当は山吹さんも二宮さんが大好きだったんですね ka_0128.txt | 私はそういう義務とかじゃなくて、二宮さんと一緒に写真が撮りたいです! ka_0129.txt | 二宮さんは、私とじゃ満足できませんか? ka_0130.txt | 私はどちらでもかまいませんけど ka_0131.txt | すごーい!まるで外国の街みたいです! ka_0132.txt | あっ、二宮さん!あのお店は何ですか? ka_0133.txt | あ、あの…二宮さん? ka_0134.txt | そ、そのですね、先程からチラチラと二宮さんの視線がその…気になりまして ka_0135.txt | いえいえ!私としては全然かまわないんですよ!? ka_0136.txt | 二宮さんが私の胸、身体とはいえまずは興味を持ってくださることが嬉しいので ka_0137.txt | ですので、お望みでしたらどうぞ! ka_0138.txt | よくわかりませんが、そういうことでしたら ka_0139.txt | ここですか。先ほどの商店街とは雰囲気が少し違いますね ka_0140.txt | こんにちは、素敵なお店ですね! ka_0141.txt | わー、内装も可愛い! ka_0142.txt | 二宮さん二宮さん、どのお席にしますか。あっ、私は二宮さんの隣に座りますね! ka_0143.txt | どちらにせよ、まだ決まってないことですし、いいんじゃないですか? ka_0144.txt | それだけ私の好きになった人が人気者ということですから。私はかまいませんよ ka_0146.txt | あ、あの…二宮さん? ka_0147.txt | そんなにじっと見つめられると、嬉しいんですが、て、照れてしまいます…! ka_0148.txt | あっそうです。結城先輩、ライバルが増えたといえば ka_0149.txt | それがですね、生徒会活動中に山吹さんが告白をしたんですよ ka_0150.txt | 二宮さんです ka_0151.txt | 古塚さん、ミルクとお砂糖入れないんですか? ka_0152.txt | 二宮さん、おはようございます ka_0153.txt | いえ。山吹さんは用があるということで先に出ました ka_0154.txt | いえいえ。こうして今か今かと待つ時間も楽しいものですから ka_0155.txt | ですがここにいる四人のうちの誰かなんですよね? ka_0156.txt | 本当に私でいいんですか? ka_0157.txt | はい!選ばれたからには二宮さんのお役に立ってみせます! ka_0159.txt | まあまあ!二宮さん大人気です! ka_0160.txt | では二宮さん、ポスターの撮影に行きましょう! ka_0161.txt | ずいぶんと大きな騒ぎになってしまいましたね? ka_0162.txt | おはようございます ka_0163.txt | 今朝は学園中、二宮さんのデートの噂で持ちきりですよ ka_0164.txt | 「我らがヒーローは、いったい誰を選ぶのか!」なんて、みなさんが大注目です ka_0165.txt | 私も二宮さんを探していたんですが、まさかそちらから来てくれるなんて ka_0166.txt | ふふっ、運命を感じちゃいます! ka_0167.txt | もちろんですよ。一緒に喜びを分かち合いましょう! ka_0168.txt | あっ、それとも二宮さんはもっと直接的に ka_0169.txt | 運命、感じたいですか? ka_0170.txt | あっ、ご、ごめんなさい!私ったら…! ka_0171.txt | 二宮さんがお腹を空かせてると思い、あんぱんを用意してたの、忘れてました! ka_0172.txt | ちゃんとミルクも用意してありますよ! ka_0173.txt | どうぞ、受け取ってください! ka_0174.txt | 余計なお世話…でしたか? ka_0175.txt | 香りは嗅いでもいいですけど、袋と紙パックは食べちゃダメですよ? ka_0176.txt | 本当に偶然ですよ。偶然だからこそ、運命なんです! ka_0177.txt | はい。二宮さんがそう言うのでしたら ka_0178.txt | あっ、二宮さーん! ka_0179.txt | こんなところで皆さんとお会い出来るなんて、偶然ですね! ka_0180.txt | はい。街を案内してくださるということでしたので ka_0181.txt | それが以前一人で来た際、たくさんの男性に声をかけられて大変だったと話したんです ka_0182.txt | そしたらみなさん、そういうことなら任せて欲しいと声をかけてくださって ka_0183.txt | それで、みなさんは揃ってどちらへ? ka_0184.txt | お食事ですか? ka_0185.txt | ならご迷惑でなければ、私もご一緒していいですか? ka_0186.txt | はい。みなさん「会長たちを見守る会」の方、ということでしたので ka_0187.txt | 快く送り出してくれました! ka_0189.txt | 二宮さん。お隣、座ってもいいですか? ka_0191.txt | ですが二宮さん?私がお渡ししたアンパンは食べなかったんですか? ka_0192.txt | あんなところ? ka_0193.txt | ちょうど谷間にしまっていただけで、まだ開けてなかったんですよ? ka_0194.txt | すっぽり入っちゃいましたので! ka_0195.txt | それと一緒に胸から出したミルクもありましたよね?そちらは飲んでもらえましたか? ka_0196.txt | ですがその倍だとどうなるんですか? ka_0197.txt | 5袋買うと握手をしてもらえるなら、10袋、20袋買ったら何をしてもらえるんですか? ka_0198.txt | もし決まっていないなら、10袋でハグ、20袋でキスというのはどうでしょう? ka_0199.txt | あっ、もちろんハグもキスも二宮さんからしてくださいね! ka_0200.txt | 山吹さんはして欲しくないんですか?二宮さんにハグ ka_0201.txt | 二宮さんからの熱ーいキス ka_0202.txt | 特別ですから、こんな機会もうないかもしれませんよ? ka_0203.txt | 残念です ka_0204.txt | では20袋でキスをしながら写真を撮る、というのはどうでしょう! ka_0205.txt | 花守さん、戻ってきませんでしたね ka_0206.txt | あれ、花守さん? ka_0207.txt | なるほど ka_0208.txt | 姿が見えなかったのは、こちらに並んでいたからなんですね ka_0209.txt | ふふっ、その発想には至りませんでした ka_0210.txt | いえいえ!それだけみなさん本気ということですし ka_0211.txt | そんな花守さんの想いの強さに、私たちが遅れを取ってしまっただけですから ka_0212.txt | 私もそこに思い至っていれば、一緒に並んだんですけどね ka_0213.txt | はい。私は ka_0214.txt | よろしくお願いしますね ka_0215.txt | 花守さんが、誰よりも早く並ぼうと考えたように ka_0216.txt | 私はどうしたら二宮さんと一緒にいられるか、そう考えたんです! ka_0217.txt | ですがその代わりに、20袋取り置きしてもらうことにしたんです ka_0218.txt | そうすれば、急いで並びに来る必要もないと思ったので ka_0219.txt | ふふっ!お互い様ですよ ka_0220.txt | はい。今日はよろしくお願いしますね ka_0221.txt | 訳あって、飛び入りでお手伝いさせてもらうことになりました ka_0222.txt | ふふっ、今日は本当に、二宮さんと一緒にいるためですよ! ka_0223.txt | そんな称号には興味ありませんから、安心してください ka_0225.txt | 二宮さんが見惚れてしまうほどなんて、少し妬けちゃいますね ka_0226.txt | 先ほどは先輩に失礼があったみたいですし ka_0227.txt | 何も知らずに語るより、私も、ミス絢星館を目指してみるのもいいかもしれませんね! ka_0228.txt | 古塚さんが買ってくれた分で、ぴったり完売してしまいまして ka_0229.txt | それでは ka_0230.txt | 内巻さん、そろそろ例の報酬をいただけますか? ka_0231.txt | えっと…18、19、20 ka_0232.txt | はい、確かに20袋いただきました! ka_0233.txt | ふふっ、どうしましょう。売り切れたと思った矢先、20袋も出てきたわけですが ka_0234.txt | 10袋で写真を撮れるわけですから…あら、余ってしまいますね? ka_0235.txt | 山吹さん、どうしたら良いと思いますか? ka_0236.txt | 半分ずつ分けても、二宮さんと写真が撮れますよ? ka_0237.txt | 素直になって良いんですよ? ka_0238.txt | ほら、このお素麺が欲しいんですよね?欲しくてたまらないんですよね? ka_0239.txt | ほら、欲しいと言うだけで、幸せになれるんですよ? ka_0240.txt | 言っちゃいましょう、お素麺が欲しいって…! ka_0241.txt | ではこうしましょう!みなさんもちょっといいですか? ka_0242.txt | 個人個人ではなく、みなさんで集合写真を撮るということならどうですか? ka_0243.txt | それならみなさん同じ写真ですから、不公平もありませんし ka_0245.txt | あら、おかしいですね。まだ一人、お返事を聞いていない方がいたような ka_0246.txt | ですよね、山吹さん! ka_0247.txt | フフフッ!ほら、早くお素麺が欲しいと言わないと、山吹さんだけいない写真になってしまいますよ? ka_0248.txt | 細かいことはわかりません。でも必死に耐えようとする山吹さんを見ると、ゾクゾクしてしまって! ka_0249.txt | はい?なんですか? ka_0250.txt | はい、ではちゃんと言えたご褒美です! ka_0251.txt | てっきり奥手な方だと思っていたんですが、まんまと出し抜かれてしまいましたね! ka_0252.txt | では二宮さん。それなりに自信はあるんですけど ka_0253.txt | 私は普通なのか、ちょっと試してもいいですか? ka_0255.txt | もしかしてなくなったんですか!? ka_0256.txt | 自由に遊んでいいんですか? ka_0258.txt | ではご一緒してもいいですか? ka_0259.txt | ありませんよ。寮からでも十分見られるとのことでしたので ka_0260.txt | はい、楽しみにしてますね! ka_0262.txt | プレッシャーですか? ka_0263.txt | 二宮さん二宮さん ka_0264.txt | みなさんお取り込み中のようですし、先に私たちだけで予定立てませんか? ka_0265.txt | あら、もうお話はいいんですか? ka_0267.txt | 二宮さんにも命令できるということですか? ka_0269.txt | あまりおかしな命令はしない方がいい、ということですね ka_0271.txt | あっ、私みたいです! ka_0272.txt | 王様の命令は絶対なんですよね? ka_0273.txt | もちろんです。というわけで ka_0274.txt | 1番の人は、語尾に「ペソ」を付けて喋ってください ka_0275.txt | ちなみに最後の一人が決まるまで、やめちゃダメですよ? ka_0276.txt | では次の王様を決めましょうか? ka_0277.txt | あはは…その気持ち、わかります ka_0278.txt | 審判さん!完全に気を失ってます! ka_0279.txt | はーい、私2番です ka_0280.txt | ですが答えるのはいいんですが、お先に二宮さんに質問いいですか? ka_0281.txt | はい!二宮さんは私の下着、何色だと思いますか! ka_0282.txt | では質問を変えましょうか。何色だったら嬉しいですか! ka_0283.txt | 二宮さんへのサービスです ka_0284.txt | だって正当な理由で、女の子の下着姿を想像できるわけですから! ka_0285.txt | なるほどなるほどー ka_0286.txt | ということでしたら、もう少し大人っぽいものを増やした方がよさそうですね ka_0287.txt | 残念ですが、今日は水色なんです! ka_0288.txt | はい、どうぞ! ka_0289.txt | ついに一騎打ちですね ka_0290.txt | それでは早速ですが、この王様ゲームを終わらせましょうか? ka_0291.txt | では1番の人は、「二宮肇なんて大嫌い」と大きな声で言ってください! ka_0292.txt | フフッ、恐れいります! ka_0293.txt | いえいえ花守さん。これはあくまでゲーム ka_0294.txt | ここで「大嫌い」とひと言口にするだけで、大好きな二宮さんとデートができるかもしれないんですよ? ka_0295.txt | ですがウソでも「大嫌い」なんて言えば ka_0296.txt | 二宮さんが悲しむかもしれませんね! ka_0297.txt | わあー、ありがとうございます! ka_0298.txt | 二宮さん!デートですよ!? ka_0299.txt | 大丈夫ですけど、少しだけ待っててもらえますか? ka_0300.txt | それで二宮さん、ご用というのは? ka_0301.txt | 気づいてもらえて良かったです ka_0302.txt | 実は昨晩、ボディクリームをバラの香りのものに変えたんですけど ka_0303.txt | 今日も少しだけ、コロンで香りをつけているんです ka_0304.txt | 小清水香純、スペシャルバージョンですよ! ka_0305.txt | ありがとうございます。私もこの香り…ふぅ ka_0306.txt | 本当に大好きで、嗅ぐととても落ち着くんです! ka_0307.txt | そうですね。関係ないところでご迷惑をかけるわけにはいきませんし ka_0308.txt | ありがとうございます。ではその方向でオシャレしていきますね ka_0309.txt | 二宮さんに求められない限り、私から何かすることはありませんので ka_0310.txt | どうぞ安心してください! ka_0332.txt | ハッ!? ka_0333.txt | ご、ごめんなさい!ごめんなさい!すぐに帰りますから…! ka_0335.txt | え?二宮さん?どうして? ka_0336.txt | そ、それってもしかして…!? ka_0338.txt | ぅ…そ、それは ka_0340.txt | ごめんなさい。二宮さんとの約束を、私 ka_0341.txt | 私もまだです ka_0342.txt | そ、そうですね。こんなに暗くなってしまってはもう ka_0343.txt | あっ、全然気づきませんでした ka_0344.txt | 始まりましたね ka_0345.txt | すみません。本当なら、楽しい時間になるはずだったのに ka_0346.txt | お気遣い、ありがとうござ ka_0349.txt | ありましたよ!ほら! ka_0350.txt | よかった…本当によかった ka_0351.txt | 明るくなった瞬間、何かが光ったように見えて。そしたらここに ka_0352.txt | 二宮さんのおかげです!本当にありがとうございます! ka_0353.txt | ですがあそこで私に、帰ろうと提案してくれなければ、このまま見つからなかったかもしれません! ka_0354.txt | 二宮さんがいてくれたから ka_0357.txt | みなさん、どういうことですか…? ka_0359.txt | 言いましたけど ka_0361.txt | あははははははッ! ka_0362.txt | ご、ごめんなさい!こんなに楽しい時間、はじめてだったのでつい ka_0363.txt | 肇さん、みなさんもありがとうございます ka_0364.txt | おかげで、とっても素敵な時間が過ごせました ka_0366.txt | 本当にありがとうございます! ka_0368.txt | 今の山吹さんからは、全然想像できませんね? ka_0369.txt | 山吹さん、ごめんなさい ka_0371.txt | あっ、そうですよ! ka_0372.txt | 今日はみなさん一緒にお風呂に入りませんか? ka_0373.txt | みなさんどうでしょう? ka_0374.txt | ああもちろん、二宮さんもご一緒ですよ! ka_0375.txt | ですがみなさん、二宮さんへの気持ちが本物なら、ご一緒できるはずですよね? ka_0376.txt | 何度も言ってますけど、二宮さんが求めてくれるのなら、今すぐでもかまいませんよ! ka_0377.txt | ちなみに、二宮さんは誰の裸を見たいですか? ka_0378.txt | ギュって、しますか! ka_0380.txt | フ、フフフフフ ka_0381.txt | 先生。いくらお酒が入っているからと言っても、少々はしゃぎすぎてしまいましたね! ka_0382_.txt | 私もありませんね。お誘いしても、寮のルールがあるとお断りされてばかりで ka_0383_.txt | 言ったら怒られるので言いません! ka_0384_.txt | ありましたね ka_0385_.txt | 大人しそうに見えて、策士ですね! ka_0386_.txt | でも気持ちよさそうな声、出てましたよね? ka_0388_.txt | では屈したりしないということですので、もう一度花守さんにお願いしてみましょうか! ka_0389_.txt | 山吹さんを差し出しますので、私は遠慮しておきます ka_0390_.txt | 実は二宮さんに喜んでもらうために、密かに勉強しているとか? ka_0391_.txt | え、えっと…しますか? ka_0392_.txt | 毎日してるそうです! ka_0394_.txt | 二宮さん、お背中流しましょうか? ka_0395_.txt | そう何度も確認しなくても、私はちゃんとここにいますよ! ka_0396_.txt | はい。ですので、お背中を流しに ka_0397_.txt | お先に失礼してます ka_0398_.txt | 私は二宮さんのお背中を流そうと思いまして! ka_0401_.txt | 確かに、二宮さんの理想の女性って聞いたことがありませんね ka_0402_.txt | 私も聞かせてほしいです! ka_0403_.txt | 二宮さん、二宮さん!私胸の間に何でも挟めますよ! ka_0404_.txt | あっ、ミルク飲みますか? ka_0405_.txt | 今回は冗談でーす! ka_0406_.txt | 私、男の人の見るのはじめてで、ドキドキします…! ka_0408.txt | 私にできることでしたら何でも言ってください! ka_0409.txt | ですが相談を持ちかけたのが花守さんだったのは、ちょっと悔しいところですね ka_0411.txt | 大丈夫です、私はちゃんとわかってますから ka_0412.txt | 抱きつかれるより、抱きつきたいんですよね! ka_0413.txt | ほーら、花守さんよりもふかふかですよ! ka_0414.txt | ほらほら二宮さん、どうぞ! ka_0417.txt | あら、それはお気の毒にー! ka_0418.txt | えー、被害妄想ですよ! ka_0420.txt | ちゃんと聞いてますよ。ぱーふぇくとな可愛さを目指すんですよね ka_0421.txt | 是非お願いします! ka_0422.txt | おかえりなさいませ、ご主人様! ka_0423.txt | あくまで雰囲気ですよ。せっかくメイド服を用意したので ka_0424.txt | 私のご主人様気分を味わっていただこうかと ka_0425.txt | あっ、ではメイドやめまーす! ka_0426.txt | そ、そんなことは絶対にありません!信じてください! ka_0427.txt | そうです!ただ二宮さんが好きすぎて、他の方は目に入っていないだけです! ka_0428.txt | ご用でしょうか、お嬢様! ka_0429.txt | あら怖い。これはクリスマスパーティーが楽しみですね ka_0430.txt | 二宮さんどうぞ、ミルクです!これで流し込んでください! ka_0431.txt | はい!いざという時のためのミルクですから! ka_0432.txt | いえいえ、必要な時はいつでも言ってくださいね! ka_0433.txt | あっ!やだっ!? ka_0434.txt | そ、それが、タルトのリンゴを胸に落としてしまって ka_0435.txt | あの二宮さん、よろしければこのリンゴ、取ってもらえませんか? ka_0436.txt | ですが、このままでは染みになってしまいます! ka_0437.txt | 実は私、リンゴに触れると頭が悪くなってしまうんです! ka_0438.txt | それとも二宮さんは私がイヤラシイ言葉を口にして、喜んでいる姿を見たいと言うんですか!? ka_0439.txt | どうしても取ってもらえませんか? ka_0440.txt | みなさんが止めてくださって助かりました ka_0441.txt | 山吹さん、そのお気持ちはよくわかりますよ ka_0442.txt | 大好きな二宮さんと少しでも一緒にいたい、自分だけを見て欲しい。私も同じです ka_0443.txt | はい、よくわかります。よくわかりますが、独り占めしようとするのは ka_0444.txt | フフッ、悪い子ですね! ka_0446.txt | あの、すみません。ちょっといいですか? ka_0447.txt | さっと食べられるものを探してるんですが ka_0448.txt | あはは…ちょっと大げさな気もしますが、その編入生は私のことだと思います ka_0449.txt | 内巻さんですね。私は小清水香純と言います ka_0450.txt | この子、どうしてにゃーにゃー言ってるんだろう?設定?素? ka_0451.txt | それはみなさんからよく言われます ka_0452.txt | ですが時間なんて関係なく、私はこの想いを伝えるため、ここに来ましたので ka_0453.txt | はい。私にとってはとても大切なことですから ka_0455.txt | ダメ!どうしても気になる!なんで「にゃ」なの!? ka_0456.txt | い、いえ、なんでも ka_0457.txt | 「にゃ」が無ければ無いですでに違和感が ka_0458.txt | え、ええ、そうですね ka_0459.txt | はい。こちらに来てからも、お買い物は通販か街の方で済ませてしまっていたので ka_0460.txt | なるほど、パンですか ka_0461.txt | あー、いえ女子というよりは男性が好みそうなものがいいんですが ka_0462.txt | でもいいんですが、手早く食べられるものの方が喜んでくれると思いまして ka_0463.txt | はい。なんだか二宮さん、朝から学園中を走り回っているみたいで ka_0464.txt | ゆっくり朝食をとる時間もないでしょうから ka_0466.txt | 猫っぽい子が、魚肉ソーセージ…わ、わざとやってるんでしょうか ka_0467.txt | ど、どれだけ好きなんですか ka_0468.txt | そ、それは…そんなに貴重なもの、ご自分では買わないんですか? ka_0469.txt | また新しい単語が出てきましたね。「ソーセージ用のお小遣い」 ka_0470.txt | 果たして他には何用のお小遣いがあるのか…気になります ka_0471.txt | うーん、やっぱり別のものですかね ka_0472.txt | ではそのソーセージ、お近づきのしるしということで、私がご馳走しましょうか? ka_0473.txt | いえいえ。ただの善意でご馳走するわけではありませんよ? ka_0474.txt | 私、まだこの学園には慣れてませんし、いざという時力を貸してくれる友達がいると非常に心強いんです ka_0475.txt | いえですから力を貸してくれる友達が欲しいと ka_0476.txt | うーん、普通にお友達でよかったんですけど ka_0477.txt | では他に男性と言えばという商品はありませんか? ka_0479.txt | 魚の缶詰なんて持ってこられても困りますけど ka_0480.txt | わかりました。お任せしますね ka_0481.txt | ここで見かけたと聞いたんですけど ka_0482.txt | あっ、いたいた ka_0483.txt | こんにちは、内巻さん ka_0484.txt | この雰囲気の食堂でおかかご飯…フ、フフフ ka_0485.txt | 可愛いです。この方は必ず期待に答えてくれるのでしょう ka_0486.txt | まあまあ、いいじゃないですか! ka_0487.txt | それでですね、今日は内巻さんに、折り入ってお願いがあって探してました ka_0488.txt | 本当ですか!ありがとうございます! ka_0489.txt | 今日の放課後、二宮さんと結城先輩の握手会というか、販売会がありますよね? ka_0490.txt | できれば私にも、そのお手伝いをさせてほしいんです ka_0491.txt | はい。なのでその交渉というわけです ka_0492.txt | 握手も大切かもしれません ka_0493.txt | でも最終的には、二宮さんに私を好きになってもらわなければいけませんからね ka_0494.txt | 可能な限り同じ時間を過ごしておきたいんです ka_0495.txt | ふふっ、結城先輩にリードされたくない、というのが本音でもありますけどね ka_0496.txt | ということだから、お手伝いさせてもらえませんか? ka_0497.txt | はい!お手伝いできるなら何でも頑張りますよ! ka_0498.txt | そうにゃんですか? ka_0499.txt | フフフ…つ、ついに「にゃーにゃー」言っているのがうつってしまいましたね ka_0500.txt | ですが内巻さん、ここでも交渉です! ka_0501.txt | といっても、何かが欲しいというわけではないんです ka_0502.txt | 私の分として、お素麺を20袋、取り置きしたいんです ka_0503.txt | や、やはり多すぎますか? ka_0504.txt | はい。放課後になるなり、急いで並びに行くのはちょっと ka_0505.txt | それならゆっくり行って、お手伝いをした方が気持ち的には楽ですから ka_0506.txt | そこは問題ありません ka_0507.txt | 二宮さんと苦楽をともにして、オマケに握手までしてもらう ka_0508.txt | ほら、プランとしてはこれ以上ないくらい完ぺきじゃないですか! ka_0509.txt | ありがとうございます。あと ka_0510.txt | ご飯粒、ついてますよ ka_0512.txt | もう見つからないのかな ka_0513.txt | でも、どこにあるんだろ…もうわかんないよ ka_0514.txt | あーあ、せっかくのチャンスだったのにな ka_0515.txt | 女の子が困ってるんだから、もう少しくらい私のことを気にしてくれてもいいんじゃないかな ka_0517.txt | こんなことになってなければ、今頃私も二宮さんとあんなふうにしてたのかな ka_0518.txt | なんでフォローとか入れてくれないのかなあ ka_0520.txt | ああ…もう何考えてもいい方向に考えられない ka_0521.txt | 私にとっては、あのペンダントが何よりも大切なものなのに、どうして ka_0522.txt | やっぱり二宮さんが、ペンダントを探してくれるって言ってくれてれば ka_0523.txt | やっぱり、このまま両方は手放したくなんてない ka_0524.txt | あはは、好き…だからなのかな ka_0525.txt | 二宮さん、ごめんなさい ka_0526.txt | ではまずピーマンからいきましょうか ka_0527.txt | 青葉さんは二宮さんの妹 ka_0528.txt | 青葉さん、楽しいですか? ka_0529.txt | 実はここにピーマンが逃がそうとしていた家族がいます ka_0530.txt | あら可愛い! ka_0531.txt | 青葉さん。憎きピーマンを八つ裂きにしたところで、いくつか質問してもいいですか? ka_0532.txt | 青葉さんとしては、二宮さんにこの人とお付き合いして欲しいという人はいますか? ka_0534.txt | あ、あの、私は? ka_0535.txt | そ、そうですね。もし二宮さんとお付き合いしても、私の身体は二宮さんのものですので ka_0536.txt | で、では質問を変えますね ka_0537.txt | 青葉さんの好きなものは何ですか? ka_0538.txt | ふふっ、それはですね ka_0539.txt | 私から青葉さんに、プレゼントするためですよ! ka_0541.txt | な、なんでと言いますと? ka_0542.txt | 別にタダであげるというわけではないんですよ? ka_0543.txt | 青葉さんしか知らない二宮さんの好きなもの ka_0544.txt | 言ってしまえば、「これをしたら」だったり「これをあげたら」二宮さんの心を奪える ka_0545.txt | そんな何かがあれば、それを私に教えてほしいんです ka_0546.txt | そうなりますね。いかがでしょう? ka_0547.txt | ではとっておきのお菓子があるので、私の部屋に場所を移しましょうか? ka_0548.txt | これはお母さんがベルギーから送ってくれたチョコで、こっちでは売っていないものなんですよ ka_0549.txt | は、生えてないんじゃないですかね? ka_0550.txt | いいですけど、バーベキューもあるので、食べ過ぎには注意してくださいね? ka_0551.txt | それでは二宮さんの ka_0552.txt | あ、ありますよ。こっちがリヒテンシュタインのチョコです ka_0553.txt | あ、青葉さんは犬がお好きなんですか? ka_0554.txt | 青葉さんの好きなものも、後々必要となるかもしれませんから ka_0555.txt | あ、あの、青葉さん?二宮さんの好きなものを ka_0556.txt | 例えば、二宮さんの好きなお菓子とか! ka_0557.txt | そ、それはお菓子じゃないかなー ka_0559.txt | あー…ごめんね、もう一回言ってくれる? ka_0560.txt | 水着ですか ka_0561.txt | そういえば、持ってきた荷物の中にあったような ka_0562.txt | 1、2、3、4…1、2、3、4 ka_0563.txt | それでも、二宮さんに恥をかかせるわけにはいきませんから ka_0564.txt | うぅ…ちゃんと意識しないと足がもつれそうになっちゃう ka_0565.txt | で、でも、ありがとうございます ka_0566.txt | おかげで基本的な動きはなんとか ka_0568.txt | うーん、舞うようにステップを踏むには、まだまだ先は長そうですね ka_0569.txt | やはり難しいんですね ka_0570.txt | ですが今は、二宮さんのおかげで ka_0571.txt | そうですね。ですが、私はまだまだがんばれますよ! ka_0574.txt | 私は、きっと選んでもらえる。きっと ka_0575.txt | 山吹さんか実行委員会に連絡してもらえますか?私はあの子に声をかけてきます! ka_0576.txt | 危ないからそこから降りてきなさーい! ka_0577.txt | 大丈夫。今お姉さんが友達に頼んで、その風船、取ってくれる人を連れてきてもらってるから ka_0578.txt | ほんとだよ ka_0579.txt | そこから降りられる? ka_0580.txt | そ、それなんですが、あの子途中から降りられなくなってしまったみたいで ka_0583.txt | 怪我してない?大丈夫? ka_0584.txt | 今度から、こういう時は大人に頼ってね? ka_0585.txt | なんとか…ね ka_0587.txt | ああ、はい。ですが女の子はもう問題ありませんので、あの風船を ka_0588.txt | う、うーん…ちょっと足を痛めたので、念のため湿布をもらえたらなと ka_0589.txt | あはは…私はともかく、その子が無事だっただけよかったです ka_0590.txt | あの子が怪我してたら、会長である二宮さんの責任問題にもなってたかもしれません ka_0591.txt | そうでなくても、二宮さんのことですから、きっともっと見回りを強化していればよかったと責任を感じるはずです ka_0592.txt | ですがそうならずに済んだ。私も、二宮さんの役に立てたんです! ka_0593.txt | でもそれでいいんです ka_0594.txt | ううん、そこまで酷いわけじゃないから大丈夫ですよ ka_0597.txt | どうしたんですか? ka_0598.txt | では是非お願いします ka_0599.txt | お断りする理由がありませんから! ka_0600.txt | いえ、特に買うものはありませんが ka_0601.txt | ここはデートスポットの定番だと、雑誌で紹介されていたので ka_0602.txt | 私もこういった機会ははじめてなのでわかりませんが ka_0603.txt | お洋服は確かに大切です。特に女の子は、その日着ているものによって、気分が大きく変わりますから ka_0604.txt | ですが、デートの主役は私たち二人。お洋服ではありませんよ? ka_0605.txt | どんな恰好をしていようが、二宮さんは二宮さんです ka_0606.txt | だから二宮さんも、お洋服ではなくちゃんと私を見てくださいね! ka_0607.txt | それでも気になるようでしたら、言ってくださいね ka_0608.txt | 私が素敵にコーディネートしてあげますから ka_0609.txt | またの機会 ka_0610.txt | 覚えておきますね! ka_0611.txt | では行きましょうか。向こうに美味しいジェラートのお店があるみたいですよ ka_0612.txt | いえ、今日は人と一緒なので ka_0613.txt | その子と言っても、男性なんですが ka_0615.txt | いえ、こちらの方は ka_0619.txt | あ、あの…ありがとうございます ka_0620.txt | 私、すごくドキドキして ka_0621.txt | いえ、そうじゃなくて ka_0622.txt | 二宮さん、すごくかっこよかったです ka_0624.txt | 今二宮さん、小清水って ka_0625.txt | でも腕は組んだままですよ? ka_0626.txt | ご迷惑ですか?振りほどいても構わないんですよ? ka_0627.txt | そ、そうですよね。二宮さんの場合、生徒会長という立場もありますし ka_0629.txt | 肇さん、本音は違いますよね? ka_0630.txt | それって肇さんの本心じゃありませんよね? ka_0631.txt | ご自分の立場を大切にされているのは、さすがだと思います ka_0632.txt | ですが私は、肇さんには本心で向き合って欲しいです ka_0633.txt | なのでやっぱり離してあげません! ka_0634.txt | どうしてもと言うなら、力ずくで引き剥がしてください! ka_0635.txt | 何とでも言ってください ka_0636.txt | 肇さんが本心を出せず、我慢するしかないよりはよっぽどいいですから ka_0637.txt | 私はまだやり残したことがありますから ka_0638.txt | そういう二宮さんこそ、花守さんとご一緒に教室に戻らなかったんですか? ka_0639.txt | どうすると言いますと? ka_0640.txt | ふふっ!覚えてくれていてよかったです ka_0641.txt | もし忘れているようなら ka_0642.txt | いえ、覚えてくれていたんですから、暗いお話はやめましょう! ka_0643.txt | ですがここではご迷惑になりますし、場所を移動しましょうか? ka_0644.txt | いえいえ。いつもなら、私が体を許しても、何もされない二宮さんです ka_0645.txt | でも今日は、そんな二宮さんと触れ合える、せっかくの機会ですから ka_0646.txt | 流れ作業のように済ませてしまうのは、とてももったいないじゃないですか! ka_0647.txt | はい。二宮さんが手で握ってくれるということですよね? ka_0648.txt | 何を、とはここでは断定しませんが ka_0650.txt | 私手以外がいいです! ka_0651.txt | どうしてですか? ka_0652.txt | さすが二宮さんです!よく覚えてましたね! ka_0653.txt | 20袋ですが、なにか? ka_0654.txt | 最後はゴリ押しでキスまでおねだりしてみようと思ったんですが ka_0655.txt | 山吹さんは予想外でした ka_0656.txt | そ、それは誤解です…!本当です!信じてください! ka_0657.txt | 私の場合、キスをするのではなく、どうさせるかです! ka_0658.txt | ですが10袋しか買えなかったことも事実です ka_0659.txt | だから握手はいいので、ハグしてください! ka_0660.txt | お風呂で見たんですが ka_0661.txt | 私、たぶんですけど、山吹さんよりも大きいと思うんです ka_0662.txt | 二宮さん、エッチです! ka_0663.txt | きっと私を抱きしめたら ka_0664.txt | と、まあその話はいいんですが、ハグしてくれませんか? ka_0665.txt | さあどうぞ、遠慮なさらずに! ka_0666.txt | そこをもうひと声! ka_0667.txt | そもそも握手と言うからお堅く、形式ばって聞こえてしまうんです ka_0668.txt | もうひと声! ka_0669.txt | さすが二宮さんです!きちんと私の気持ち、伝わったんですね! ka_0670.txt | きっと周りから見たら、お似合いのカップルですよ! ka_0671.txt | なんだか私、不思議な気持ちなんです ka_0672.txt | 世界はこんなにも、たくさんの幸せで溢れていて ka_0673.txt | 嬉しい気持ちでいっぱいのはずなのに、いつまで経っても心の乾きは満たされない ka_0674.txt | 学園のみなさんと、こんなに楽しく過ごすことができて ka_0675.txt | 二宮さんとも、こうして出会うことができて ka_0676.txt | 今がものすごく満ち足りていて、とても幸せなはずなのに ka_0677.txt | 私、全然満足できないんです ka_0678.txt | それって、私が欲張りだから、なんでしょうか ka_0679.txt | もっと幸せになれる方法を ka_0680.txt | そう…かもしれませんね ka_0681.txt | ってあれ、二宮さん?いつからいたんですか? ka_0682.txt | えっ、私なにか口走ってましたか? ka_0683.txt | たこ焼き食べられへんわ! ka_0684.txt | どうしてそれが、爪楊枝の話になるんですか!? ka_0685.txt | 何なんでしょう?自分でもよく覚えていないんですが ka_0686.txt | ただ今は、二宮さんへの感謝の気持ちが溢れてしまいそうで ka_0687.txt | もちろんそれもあります ka_0688.txt | ですがそれ以上に、私がここにきたきっかけは二宮さんでした ka_0689.txt | そこから全てが始まって、こうしてみなさんとも楽しく過ごすことができています ka_0690.txt | あの、少し意地悪な質問いいですか? ka_0691.txt | はい。私はあの時、「別の方をデートに誘ってあげてください」そう言いました ka_0692.txt | でも二宮さんはそうしなかった ka_0693.txt | 何故ですか? ka_0694.txt | それにもしペンダントを失くしたのが私じゃなくても、二宮さんは探しに向かいましたか? ka_0695.txt | それとも ka_0696.txt | ふふっ。そうですか ka_0697.txt | いえ、いいんです ka_0698.txt | むしろ私も、その答えを望んでいたんだと思います ka_0699.txt | やはり困らせてしまいましたね。すみません ka_0700.txt | でも私、質問をする前からわかってたんです ka_0701.txt | 困っている人を放っておけない ka_0702.txt | そんな人柄があるからこそ、二宮さんが学園中のみなさんから慕われている ka_0703.txt | それをわかっていながら、ワガママを言ったんです ka_0704.txt | ただもう一つ ka_0705.txt | もう一つワガママを言わせてもらえるなら ka_0706.txt | 今だけは、私だけのヒーローになってもらえませんか? ka_0707.txt | なんだかいろいろホッとした途端、嬉しいのに ka_0708.txt | 私、泣いてしまいそうで ka_0709.txt | ありがとう…ござい ka_0711.txt | お湯なら湧かした残りがありますけど、何か飲みますか? ka_0712.txt | ココアですね。では少し待っててください ka_0713.txt | はい。こう見えて私、ココアを作るのが得意なんです! ka_0714.txt | お任せください! ka_0715.txt | ああですがそのココアも会心の出来ですので、飲んでしまっていいですよ ka_0716.txt | はい。私の飲みかけですけど、それでもよければですが! ka_0717.txt | あっ、えっ ka_0719.txt | え、えっと…二宮さん? ka_0720.txt | その…それ、私の飲みかけなんですが ka_0721.txt | わ、わかっていて飲んだんですか!? ka_0722.txt | そうですが、いつもは私がいいですよと言っても、何もしてこないのに ka_0724.txt | ココア!いれてきます! ka_0726.txt | そんなことありません ka_0727.txt | 普段と同じです ka_0730.txt | 舌を火傷しました。ものすごくヒリヒリします ka_0731.txt | 私、極度の猫舌なんです ka_0732.txt | か、関節キスのことが嬉しくて ka_0733.txt | 無意識に飲んでしまいました! ka_0734.txt | ほんほうにヒリヒリふるんえふう! ka_0735.txt | 気のせいか舌の一部が熱で溶けてしまったような気がします ka_0736.txt | でもすごくヒリヒリしてしまって。何かいい方法はありませんか? ka_0737.txt | 詳しくありませんが、舌を絡めるキスがあると聞きました ka_0738.txt | 熱というものは、高いところから低いところに移動します ka_0739.txt | つまり、私の舌と二宮さんの舌が触れ合えば、きっと熱は二宮さんの方に移ってよくなると思うんです ka_0740.txt | どうしてそんなイジワル言うんですかあーーッ! ka_0741.txt | ちなみに今日のバーベキューで使った後、新しい氷は作ってませんでしたよ? ka_0743.txt | では二宮さん ka_0744.txt | もっと真剣にお願いをすれば ka_0745.txt | キス、してくれますか? ka_0747.txt | いちばん大切な ka_0748.txt | 二宮さんのスタンス ka_0749.txt | ふふっ、私ったらダメですね ka_0750.txt | 実は先ほど、一人で二宮さんのことを考えていたんです ka_0751.txt | そしたら本当に二宮さんがやってきて ka_0752.txt | チャンスだと思い、少々焦りすぎてしまいました ka_0753.txt | 秘密です! ka_0754.txt | ですが私だって、恥ずかしいんですよ? ka_0755.txt | そんなに知りたいんですか? ka_0757.txt | では、本当に恥ずかしいので、耳を貸してもらえますか? ka_0758.txt | ふふっ、残念でした! ka_0759.txt | もしかして二宮さん、何か期待してませんでしたか? ka_0760.txt | ふふふっ!さすが二宮さんです ka_0761.txt | このお誘いに乗ってこないなんて、私のこと、ちゃんとわかってくれてたんですね。嬉しいです ka_0762.txt | 告白をしてから、確かに私たちは一緒の時間を過ごしてきました ka_0763.txt | ですが、その中できちんと二宮さんに私を見てもらえているのか、ちょっと気になっていたんです ka_0764.txt | というのが、二宮さんの質問に対する答えです ka_0765.txt | はい。きっとこれで、二宮さんはもっと私を意識せざるを得なくなったはずですから ka_0766.txt | では二宮さん、そろそろお部屋に戻りましょうか? ka_0767.txt | あっ、二宮さん! ka_0768.txt | はい。どうぞ ka_0770.txt | 急にお呼び出ししてしまいすみません ka_0771.txt | お時間は大丈夫ですか? ka_0772.txt | ならよかったです ka_0773.txt | つまり今だけは、二宮さんを独占できるということですね! ka_0774.txt | ふふっ、あまり硬くならないでください ka_0775.txt | 先に打ち明けておくと、二宮さんをお呼びした理由は確かに告白のお返事についてです ka_0776.txt | ですがこうして二人きりで過ごせるんですから ka_0777.txt | 今だけは、一緒にこの時間を楽しんでもらえませんか? ka_0778.txt | いいんですよ ka_0779.txt | だって、お互い後悔は残したくありませんから。焦らずゆっくり考えてください ka_0780.txt | ですがただ何もせず、ベンチに座っているのももったいないですし ka_0781.txt | 少しだけ、私の恋についてお話してもいいですか? ka_0782.txt | ありがとうございます ka_0783.txt | 私、誰かを好きになるってはじめてだったんです ka_0784.txt | いえ、むしろ自分が誰かを好きになるということは、想像もしていませんでした ka_0785.txt | 二宮さんはどうですか? ka_0787.txt | それは結城先輩のような? ka_0788.txt | ふふっ、ごめんなさい! ka_0789.txt | では正直なところを訊かせてもらいたいんですが ka_0790.txt | 告白の順番は関係なく、私が告白した時、二宮さんはどう思いましたか? ka_0791.txt | 少なくとも、お会いしたその日に告白したわけじゃないですか? ka_0792.txt | 戸惑ったりもしたんじゃないですか? ka_0793.txt | すぐには信じられませんでしたか? ka_0794.txt | では逆に、どこから私の気持ちを信じられるようになったんですか? ka_0796.txt | 理由、訊いてもいいですか? ka_0797.txt | 違った?何か違いましたか? ka_0798.txt | バレてましたか? ka_0799.txt | そ、そうでしたっけ? ka_0800.txt | あの時は本当に嬉しくて、舞い上がってしまっていたので ka_0801.txt | そうですか ka_0802.txt | ありがとうございます ka_0803.txt | やっぱり私、二宮さんを好きになってよかったです! ka_0804.txt | あっ、二宮さん! ka_0805.txt | はい。どうぞ ka_0807.txt | 急に連絡がきて、ビックリしました ka_0808.txt | って、どちらにせよ連絡を待っていたんですが ka_0809.txt | いざ連絡がくると、なかなか緊張するものですね ka_0810.txt | ああちなみに、わざわざ足を運んでもらう形になりましたが、お時間は大丈夫ですか? ka_0811.txt | ならよかったです ka_0812.txt | つまり今だけは、二宮さんを独占できるということですね! ka_0813.txt | 私ですか? ka_0814.txt | あえて言うなら、そうですね ka_0815.txt | 二宮さん待ちでした ka_0816.txt | あはは…私としては、心の準備にもなるんですが ka_0817.txt | でもキリがありませんから ka_0818.txt | お返事、聞かせてもらってもいいですか? ka_0819.txt | 比べたくない? ka_0820.txt | ほ、本当に正直に言いましたね ka_0821.txt | ふふっ!ですがそういう優しいところ、二宮さんらしくていいと思いますよ ka_0823.txt | 大丈夫ですよ。落ち着いてください ka_0825.txt | ず、ずいぶん唐突でしたね ka_0826.txt | いえ。それこそお礼を言われることでは ka_0828.txt | はい。確かに二宮さんの気持ち、受け取りました ka_0829.txt | そうなんですか? ka_0831.txt | はい、もちろんです! ka_0832.txt | ただ、その ka_0833.txt | 今日のダンスについては、辞退させてもらえませんか? ka_0834.txt | もちろん練習はしっかりしました。したんですが ka_0835.txt | あはは…実はですね、イベントが始まってすぐに痛めてしまって ka_0836.txt | ああですが、歩けないほどではありませんよ? ka_0837.txt | 湿布を貼ってもらって、今も少し痛みを感じる程度ですから ka_0838.txt | 痛めた後ですね ka_0839.txt | ありがとうございます。では二宮さんはどうぞ後夜祭へ ka_0841.txt | いえ、こうして一緒にいられるだけで十分です ka_0843.txt | ちょ、二宮さん…!? ka_0848.txt | そ、そんなイジワルなこと言わないでください…! ka_0850.txt | 彼女にそんなイジワル言うなんて、二宮さんは鬼畜です ka_0851.txt | このままでは、嫌いになっちゃうかもしれませんよ? ka_0852.txt | そうですね ka_0854.txt | もう恋人同士なんですから、香純って名前で呼んでください ka_0855.txt | これからずっと。そうすれば私の機嫌も直るかもしれません ka_0856.txt | 短い間でしたが、とても幸せでした ka_0857.txt | 本当ですか? ka_0859.txt | 胸がドキドキうるさくて、よ、よく聞こえませんでした ka_0860.txt | も、もう一度 ka_0863.txt | 大好きですよ、肇さん! ka_0864.txt | あはは…この恰好でこんなこと、なんだか照れますね ka_0867.txt | 今のが、私のファーストキスです ka_0868.txt | あ、あの…何か言ってくれないと、余計に恥ずかしくなってしまうんですが ka_0869.txt | 上の空じゃないですか!? ka_0871.txt | はい、私も嬉しいです! ka_0873.txt | えっと…奇遇ですね。実は私も、このまま寮に戻った方がいい気がしてたんです ka_0874.txt | はい。下ろすなんて言われたら怒っちゃいますから ka_0875.txt | 独り占めはダメですよー? ka_0876.txt | さすが二宮さんです!やっぱり大人気ですね! ka_2000.txt | 撮影があるらしいというお話以外、全然情報は出回ってませんでしたからね ka_2001.txt | はい、面白そうでしたので ka_2002.txt | それでどんな衣装にしたんですか? ka_2003.txt | なるほどなるほどー? ka_2004.txt | 普通に考えたら着物、振り袖ですよね ka_2005.txt | 浴衣…はシーズンではありませんし ka_2006.txt | 時代的にもちょうど洋風文化が混ざった時期ですし ka_2007.txt | この街と花守さんのイメージにぴったりですね! ka_2008.txt | 花守さんをモデルにする。二宮さんの判断は完璧でしたね ka_2009.txt | 花守さんの魅力に気づいたのは幼馴染だからでしょうか。それとも…? ka_2010.txt | あのー、花守さんからとんでもない写真が送られてきたんですが ka_2011.txt | どういった真意なんでしょうか? ka_2012.txt | つまり今はお付き合いされてるんですよね? ka_2013.txt | 私ももういいですよ。お二人のことはなんとなーくそんな気もしてましたし ka_2014.txt | 二宮さんが決めたことですから、私にその気持ちを否定する権利はありません ka_2015.txt | あはは…さすがに写真は驚きましたけど ka_2016.txt | 今私の事呼びましたか? ka_2017.txt | まあ!それでしたら山吹さんの分も今度ご用意しますね! ka_2018.txt | 相談…ですか? ka_2019.txt | 私で良ければお付き合いしますよ ka_2022.txt | 確かに私達は現在、お付き合いを…ふふ…させていただいてますね ka_2023.txt | なるほど ka_2024.txt | いわゆる筋を通す、ということでしょうか? ka_2025.txt | 私の気持ちを確認したかった、ということですね ka_2026.txt | いえ。これも恋人ならではの悩みだと思いますから ka_2027.txt | 私は嬉しいですよ! ka_2029.txt | じ、実は、一つだけ問題があるんです ka_2030.txt | はい…私、とてもうまくできる自信がなくて ka_2032.txt | わ、笑ってません!肇さんはとっても頼りになる彼フフッ…! ka_2033.txt | 実は、問題というのはこの事なんです ka_2034.txt | そ、そうなんですよ…! ka_2035.txt | 実はここの所、肇さんの事を考えると、どうしてもニヤニヤしてしまって ka_2036.txt | その…はしたなく思われるかもしれませんが、肇さんの…彼女…になれた事が、嬉しくて…つい ka_2037.txt | なのでたとえ報告中でも、「香純は俺の彼女だ!」なんて言われたら、間違いなくニヤけてしまいますっ! ka_2038.txt | 肇さんに彼女宣言された瞬間、もしニヤニヤしてしまったら ka_2039.txt | 絶対嫌な女だと思われますよね…!? ka_2040.txt | あ…肇さんも今ちょっとニヤけてましたよ? ka_2041.txt | 一緒ですね! ka_2042.txt | あっそうだ!私、いい事を思いつきましたよ! ka_2043.txt | つまりですね、どうせニヤニヤしてしまうなら、我慢しないで今のうちにニヤニヤしておけばいいんじゃないでしょうか? ka_2044.txt | たっぷりと表情を緩ませておけば、その反動でシャキっと引き締まるかもしれません! ka_2045.txt | 意識…しちゃったんですか? ka_2046.txt | 後学の為に、どういうところを意識しちゃったのか教えていただいても…? ka_2047.txt | んふふっ。そう言われてみると ka_2050.txt | でも、まだまだです。このくらいのペースだとまたすぐニヤついてしまうかもしれません ka_2053.txt | うーん、そうですね…私の顔を見てみればわかるかもしれませんよ? ka_2057.txt | ふふふ…はあ…なんだかすごくドキドキします ka_2058.txt | 私の手、ちょっと汗ばんじゃってますね? ka_2059.txt | んー、そう…かもしれませんね。ふふふ ka_2060.txt | だって私は今…どうしようもないくらい、幸せなんですから ka_2061.txt | 私、小清水香純は ka_2062.txt | この度、二宮肇さんとお付き合いさせていただくことになりました ka_2064.txt | 私にですか? ka_2065.txt | 私は、その ka_2066.txt | はい、とても幸せです! ka_2067.txt | 結城先輩 ka_2068.txt | 皆さん…本当に…本当に、ありがとうございます…ふふっ ka_2070.txt | バカップルだなんて…!? ka_2072.txt | ふふっ、そうですね。でもよかったです ka_2073.txt | みなさん私たちのこと、認めてくれたみたいで ka_2074.txt | あ…肇さん。すみません、夜分遅くに ka_2075.txt | ふふっ!本当にそうだったら嬉しいですね ka_2077.txt | やはりご迷惑でしたか? ka_2078.txt | いえ、その…特に深い意味はなく ka_2079.txt | どうしても、会いたくなってしまって ka_2081.txt | あれ…?あ、その…ご、ごめんなさい ka_2082.txt | 嫌だったわけじゃなくて…付き合い始めて関係性が変わったからでしょうか。変に意識してしまって ka_2084.txt | というのは、どういった事を指すのでしょう? ka_2085.txt | 変なこととは、どんないやらしいことを指しているんですか? ka_2086.txt | フフフッ!私としては、肇さんの好きにしてくださって構わないんですけどね ka_2087.txt | だって…私たちは恋人…なんですから! ka_2088.txt | ふふふ、そうですね。それに…今触れられたら、私の方が我慢できなくなってしまいそうです! ka_2090.txt | では、肇さんのリード、楽しみにしてますね ka_2091.txt | あ…えっと…もしかして怒っちゃいましたか? ka_2092.txt | 試す、と言うと? ka_2093.txt | ふふっ、暖かいです ka_2094.txt | でもよかった。正直に白状すると、どうにも落ち着かなくて、なかなか寝付けなかったんです ka_2095.txt | 私、誰かと恋人関係になるのははじめてで ka_2096.txt | だから、これから何をしたらいいのかわからなくて ka_2097.txt | 退屈して、飽きたりしませんか? ka_2098.txt | ありがとうございます。ギュッてしてくれたおかげで、少し落ち着きました ka_2100.txt | あっはい。実は、どうにもニヤニヤしてしまって ka_2101.txt | 気付くとベッドの上を転がっているんです ka_2102.txt | みなさんに受け入れてもらえた事が ka_2103.txt | なにより肇さんが、恋人として、私を紹介してくれたことが嬉しくて ka_2104.txt | あ、あの…今日だけでいいので、一緒に寝てもらえませんか? ka_2105.txt | じゃあせめて、寝付くまでそばにいてもらうだけでも ka_2106.txt | ダメ…ですか? ka_2107.txt | 多分…肇さんが一緒だと、安心しますから ka_2108.txt | えっ、ほ、本当にいいんですか? ka_2109.txt | やめません!やめませんから…! ka_2110.txt | あ、ありがとうございます…! ka_2111.txt | では、こちらへ ka_2112.txt | すみません、ちゃんとお片付けしていなくて ka_2114.txt | でも、なんだかエッチなことをするみたいで、緊張しますね ka_2115.txt | シーッ!大きな声を出さないでください! ka_2117.txt | 私のワガママに付き合ってくれて…ありがとうございます ka_2118.txt | はい。でも、何かお話して欲しいです ka_2119.txt | それじゃあ…肇さんが、子供の頃のお話…私が知らない、肇さんのお話が…いいです ka_2121.txt | なるほど ka_2122.txt | 確かにそういった噂は私も耳にしましたよ ka_2123.txt | 恋愛相談をされることも少なくありませんし ka_2124.txt | そこで私も、直接お話を訊いてみたんです ka_2125.txt | ここの所、ずっと遠巻きに噂されることが多くて。気になるじゃないですか? ka_2126.txt | 小清水香純調べですが、この話にはいくつかの段階があるとわかりました ka_2127.txt | まず、私と肇さんがお付き合いしているのではないか?という噂話があって ka_2128.txt | その結果、一部の男子の間で、私の色気が増したという新たな噂が生まれたらしく ka_2129.txt | 実は私もよくわかっていないので、説明するのが難しいんですよ ka_2130.txt | そうなんです。私は既に身も心も肇さんのものになったのに ka_2131.txt | うふふっ、ごめんなさい。つい先走り過ぎてしまいましたね! ka_2132.txt | うーん…どうですかね? ka_2133.txt | あっでも私の初恋は、間違いなく肇さんですよ! ka_2134.txt | それに…モテたというお話なら、肇さんには負けてしまいます。ですよね? ka_2136.txt | そうですか? ka_2137.txt | ちなみに私って、肇さんの目から見ても、魅力的に映っていますか? ka_2139.txt | そうなんですか? ka_2140.txt | ふふっ、大丈夫ですよ!肇さんの気持ちは、ちゃんとわかってます ka_2141.txt | だって私 ka_2142.txt | 肇さんの、彼女ですから! ka_2143.txt | でも他の人が変化を感じているのに ka_2144.txt | 恋人に気付いてもらえない、というのも少し寂しい気がしますので ka_2145.txt | 肇さんにも実感してもらえるくらい、色気を磨いていきますね! ka_2146.txt | 私もよく分かりませんが、頑張ってみます! ka_2147.txt | ありがとうございます。でもやっぱり、肇さんに実感してもらわないと意味がないと思うので ka_2148.txt | あ…もうこんな時間ですね。お昼休みが終わる前に食べてしまわないと ka_2149.txt | あの、どういうことでしょうか? ka_2150.txt | あー…でもそれが、どうして宣言になるんですか? ka_2151.txt | そんなわけありません! ka_2152.txt | すごく嬉しいです。肇さんの口から、恋人だと語ってもらえるなんて ka_2153.txt | え?あ、はい…明日ですか?えっと、随分と気合が入ってますね? ka_2154.txt | 構いませんけど、どうしたんですか? ka_2155.txt | なるほど ka_2156.txt | そうですね、もしそれで、肇さんが心が狭い方ということになるなら ka_2157.txt | 自慢してもらいたいと思ってしまう私も、きっと心が狭いんだと思います! ka_2158.txt | こちらこそ、ありがとうございます。自慢したいと思ってもらえるなんて、すごく嬉しいです ka_2159.txt | ところで肇さん、それもそうなんですが ka_2160.txt | 今の私、どうですか? ka_2161.txt | あ…忘れたんですか。私としてはそっちの方が重要なお話だったんですけど…? ka_2162.txt | もう…でも、許してあげます。私達はずっと、お互いの事を考えていたわけですし ka_2163.txt | はい。肇さんが私に色気を感じているか…というお話です ka_2164.txt | 普段とシャンプーを変えてみたんですが、私の魅力…色気…増しちゃってますか? ka_2165.txt | ふふふっ、やりました! ka_2166.txt | そうですね、公共の場では…ですもんね? ka_2167.txt | でも、プライベートな空間なら…私、構いませんから…とだけ言っておきます ka_2168.txt | あ…もう部屋に戻ってしまうんですか? ka_2169.txt | そういう事ならわかりました。私、待つのも得意な女ですから ka_2170.txt | ふふっ、何のことでしょう! ka_2171.txt | では、おやすみなさい ka_2172.txt | いえ、まあ…大丈夫です。さあ、張り切って交際宣言、お願いします! ka_2173.txt | あはは…でもそうですね、これが男性だったらちょっと怖かったかもしれません ka_2174.txt | はい。彼女として、肇さんが慕われるのは嬉しいことですから! ka_2175.txt | 人徳…でしょうか? ka_2176.txt | え?私もですか? ka_2177.txt | あ、えっと、小清水香純です。よろしくお願いします ka_2178.txt | お気持ちは嬉しいです。でも私は、ここに来る前からずっと、二宮肇さん一筋です! ka_2179.txt | 全部です! ka_2180.txt | ですがそれだけでは、質問者さんが納得されないかもしれませんので ka_2181.txt | 私が想いを打ち明けたのは、ここに来たまさにその日でした ka_2182.txt | にもかかわらず、真剣に向き合ってくれた肇さんの、優しくて、真っすぐな所 ka_2183.txt | 誰かの為に頑張れる…そして誰かを許す事ができる所 ka_2184.txt | そんな懐が深くて頼りになる所を好きになりました ka_2185.txt | あー…や、やっぱり…照れますね? ka_2187.txt | 実は、不満に思っている事があります ka_2188.txt | では、遠慮なく ka_2189.txt | それはキスです ka_2190.txt | 私が肇さんに抱いている不満。それは…肇さんがキスしてくれない事です ka_2191.txt | だって…肇さん、ハロウィンパーティー以降、一度もキスしてくれないから ka_2192.txt | 私はいつでも良いって言ってるんですよ? ka_2193.txt | これでも頑張ってアピールしてたんですよ?なのに、肇さんはそっけなくて ka_2194.txt | ふふふ。さあ…肇さん、どう返しますか? ka_2196.txt | 肇さんは…私とキスするの、嫌ですか…? ka_2199.txt | でも、大丈夫です。肇さん ka_2200.txt | す、少しだけ。でも、それ以上にドキドキします! ka_2203.txt | ふあ…すごい、です…肇さんとのキス…もう、胸がいっぱいです! ka_2204.txt | 肇さん…私、今とっても幸せです ka_2205.txt | これだけ騒ぎになれば、もう肇さんも心配しなくて大丈夫ですね? ka_2206.txt | これで私達、学園を代表する模範となるカップルですね! ka_2208.txt | つまり初めてのデートへのお誘い、ですね ka_2209.txt | そういうことでしたら、是非! ka_2210.txt | はい。お任せ ka_2211.txt | あ、あの、やっぱり…! ka_2212.txt | もし行きたい場所があれば、先に言ってもいいんですか? ka_2213.txt | えっと、この街の水族館に…男の人にとっては退屈かもしれませんが ka_2214.txt | 本当ですか!? ka_2215.txt | ふふっ、ありがとうございます! ka_2216.txt | 熱ッ、熱い…!? ka_2217.txt | あはは…まだ熱いの忘れてました ka_2218.txt | あ…すみません、嬉しくてつい ka_2219.txt | えっ、あっ、本当ですか? ka_2220.txt | すみません、私ったら ka_2221.txt | アチチッ…!? ka_2222.txt | はい、どうぞ! ka_2223.txt | あーでもこれ、間接キスになっちゃいますね? ka_2224.txt | もちろん別の所に口をつければ間接キスにはなりませんし ka_2225.txt | それか私の方で拭きましょうか? ka_2227.txt | あっ、間接キス! ka_2229.txt | でしたら、このお喋りな口を、肇さんの唇で塞いでしまってもいいんですよ? ka_2230.txt | それはつまり ka_2231.txt | お願いしても、してくださらないということですか? ka_2232.txt | では逆に質問です、ダメと言ったらやめてしまうんですか? ka_2233.txt | さあ肇さん!どうしますか! ka_2234.txt | はい ka_2237.txt | 私も、我慢できませんでした! ka_2238.txt | それでは肇さん。これ以上は、ドキドキしすぎて眠れなくなってしまいそうなので ka_2239.txt | そろそろお部屋に戻りますね ka_2241.txt | 肇さんからは、まだしてもらってませんでしたから ka_2243.txt | はい、おやすみなさい! ka_2244.txt | 肇さん、お待たせしました ka_2245.txt | ふふっ、でも大変でした ka_2246.txt | デートってはじめてで、何を着ていったらいいのか全然わからなくて ka_2247.txt | おかげで私のベッド、服でいっぱいになっちゃって ka_2248.txt | あっ、なにを笑ってるんですかー? ka_2249.txt | 私だって、こういう時は悩みますよ ka_2250.txt | だって肇さんははじめての恋人で、これがはじめてのデートで、はじめて好きな人のために服を選んで ka_2251.txt | 私にとって、はじめてだらけの経験なんですから! ka_2252.txt | それで、肇さん? ka_2253.txt | 今日の私ですが ka_2254.txt | 本当ですか!?嬉しいです! ka_2255.txt | いえいえ。だってこれは、肇さんに喜んでもらいたかったのはもちろんですが ka_2256.txt | 純粋に褒めてもらいたかった、という気持ちもあったので ka_2257.txt | だから作戦は大成功です! ka_2259.txt | あの、これ ka_2260.txt | そ、そうですね!たぶん普通です…! ka_2261.txt | あっ、いえ、やっぱり ka_2262.txt | 普通じゃなかったとしても、私はこのままがいいです! ka_2263.txt | わ、わかってて訊くのは卑怯です…! ka_2265.txt | 急にされると、私にだって心の準備はあるんですから ka_2266.txt | むぅ…そんなことしたら、倍返しで肇さんが大変なことになっちゃいますよ? ka_2268.txt | フフン!どうだ! ka_2269.txt | 言ったじゃないですか。肇さんが大変なことになっちゃうって ka_2270.txt | 肇さんも照れているようですから、お相子ですよ? ka_2271.txt | それでは、時間も限られてますし、そろそろ行きましょうか? ka_2273.txt | あっ、見てください。あの大きい魚と小さい魚、同じ水槽だと食べられたりしないんでしょうか? ka_2274.txt | なるほど、それなら安心ですね ka_2275.txt | もぉ、肇さん、ダメですよ。ボーっとしてたら ka_2276.txt | まだ10分も経ってないのに、もう飽きちゃいましたか? ka_2277.txt | せっかく水族館に来たんですから ka_2278.txt | 今は私じゃなくて、ちゃんと泳いでるお魚に集中してください? ka_2279.txt | 水族館を出たらいくらでも ka_2280.txt | ふふっ、それこそ抱き締めながら、見つめてくださってもいいですから! ka_2281.txt | はい。やはり女の子同士でも、水族館に行こうという話はほとんどありませんし ka_2282.txt | それに、ここには肇さんと一緒に来たいと思っていましたから ka_2283.txt | 私が、してみたい…? ka_2284.txt | それは、私の ka_2285.txt | こちらに来る前のことに気を遣って、ということですか? ka_2287.txt | ごめんなさい ka_2289.txt | あの、本当に何でもいいんですか? ka_2290.txt | そ、そうですか ka_2291.txt | ふふっ。肇さんは、昔から変わらないんですね ka_2292.txt | でもそんなに優しいと、知らないうちに、たくさんの女性をその気にさせてしまいそうで ka_2293.txt | 彼女としては、嬉しい反面不安にもなっちゃいます! ka_2294.txt | あら、恥ずかしいんですか? ka_2296.txt | 私の知っている肇さんは、普段からこのくらいカッコいいですよ! ka_2297.txt | いえいえ、照れている肇さんはいくらだって見ていられますから ka_2298.txt | 冗談ですよー! ka_2299.txt | ここはいつ来ても素敵ですね ka_2300.txt | はい。ここはとても賑やかで、雰囲気も外国そのもので、ワクワクするんです ka_2301.txt | はーじーめーさん? ka_2302.txt | 捕まえた! ka_2303.txt | んー?どうしました? ka_2306.txt | あ、あはは…慣れないことって、いきなりするものではないですね ka_2307.txt | 勢いでやってみたものの、どんどん恥ずかしくなってきました ka_2308.txt | ということなので、手をつなぐ方に戻したいんですが ka_2309.txt | そ、そんなにおっぱいが触りたいんですか…!? ka_2310.txt | ではどうして…? ka_2311.txt | し、しませんよ! ka_2312.txt | それに、本当は肇さんをドキッとさせようと思っただけですし ka_2313.txt | そんな!?ズルいですよ…! ka_2314.txt | そ、それはぁ ka_2315.txt | うぅ…しょうがなくです。しょうがなく、あと少しだけ、こうしててあげます ka_2316.txt | むー…そういう「はじめて」はいりませんよぉ! ka_2318.txt | 肇さんにイジワルされました ka_2320.txt | とっても良かったですよ。是非また行きたいです ka_2322.txt | 山、ですか? ka_2323.txt | といっても寮には門限がありますから ka_2324.txt | あ、でも写真を撮りながら、散歩するにはいいかもしれませんね ka_2326.txt | 肇さんがどうしても、と言うなら ka_2327.txt | んー、そういうことなら、仕方ないので組んであげます! ka_2328.txt | はい。とっても楽しかったです ka_2329.txt | そうですね。水族館もいいですが、古塚さんの言っていた山の方にも行ってみたいです ka_2331.txt | さっきの約束、覚えてますか? ka_2332.txt | 私にとっての「はじめてだらけの日」 ka_2333.txt | 水族館で肇さん、できることは、可能な限り何でもしてくれると ka_2334.txt | そ、そうですか。なら ka_2335.txt | 私のはじめてを、その ka_2336.txt | 肇さん、もらってくれませんか? ka_2337.txt | え、えっと、わかりづらかったですか? ka_2338.txt | 私、まだ男性経験がないんですが ka_2339.txt | それで、その…いかがでしょうか? ka_2340.txt | それもさっき、肇さんが言ってくれたじゃないですか? ka_2341.txt | このまま部屋に戻ったら、きっと私は後悔しちゃいますから ka_2344.txt | 覚悟はしていたんですが、や、やはり肌を晒すのは恥ずかしいので ka_2345.txt | はい。ですが肇さん、私が止めない限り、最後までシてくださいね? ka_2348.txt | ちゅぷ、んむっ、うぅん…ちゅ、ちゅ…あむっ、んぅ ka_2350.txt | はい、私もです。大好きな肇さんだけの女性に、してください…! ka_2351.txt | あの、肇さん? ka_2352.txt | もっと、ギュッてしてくれませんか? ka_2353.txt | 私、肇さんに愛されてますね! ka_2354.txt | ふふっ、ずいぶんストレートな物言いですが ka_2355.txt | 私もです。付け加えるなら、肇さんとの愛のあるエッチじゃなきゃ嫌です ka_2356.txt | あ、あの…肇さん? ka_2357.txt | 肇さんの、ソコ…また大きくなってきたんですが ka_2359.txt | 肇さん、もうシたくないんですか? ka_2360.txt | 私はもっと、肇さんに愛して欲しいのにな? ka_2361.txt | ふふっ、そこで私のことを考えてくれるんですね ka_2362.txt | ありがとうございます。とっても嬉しいです ka_2364.txt | これ以上すると、またエッチがシたくなっちゃうかもしれませんから。これだけで、ガマンしてください ka_2365.txt | い、いいわけありません! ka_2366.txt | 私だって、もっともっとキスしたいの、ガマンしてるんですからね? ka_2367.txt | しますよ。だって ka_2368.txt | 肇さん、激しすぎて…その ka_2369.txt | このまま続けたら私、本当に腰、抜けちゃいます ka_2370.txt | だからすみません。今日はこのまま、肇さんのモノにされたという余韻に浸らせてください ka_2371.txt | なので、次はもっと肇さんを満足させられるよう頑張りますから ka_2372.txt | その時は、キスもエッチもたくさんしてください! ka_2373.txt | はい。肇さん、大好きです! ka_2374.txt | はーじーめーさん! ka_2375.txt | はい。私もお留守番です ka_2376.txt | ただちょっと、肇さんにお話があって連絡したんですが、お返事がなくて ka_2377.txt | 直接お部屋を訪ねたんですが、やはりお返事がなくて ka_2378.txt | だからこうして直接探して回っていたんです ka_2379.txt | ところで肇さんはここで何を? ka_2380.txt | それにそのブロックは ka_2381.txt | かまど?でも肇さんが調理してるところ、一度も見たことない気が ka_2382.txt | そうですね、挑戦してみたい気もしますが ka_2383.txt | はじめての私でも、できるものなんでしょうか? ka_2384.txt | そういうことなら、是非挑戦してみたいです ka_2385.txt | あっ、そうでした! ka_2386.txt | 実は肇さんにいいお話を持ってきたんです! ka_2387.txt | せっかく私たち二人だけなんですから、今日は普段ならできないようなこと ka_2388.txt | シたくないですか? ka_2389.txt | そうですね、例えば ka_2390.txt | 人には絶対見せられないような、イケナイこと! ka_2391.txt | なんて、どうでしょう? ka_2392.txt | 肇さんは、私と一緒にお風呂なんてどうでしょう? ka_2393.txt | 入りたくありませんか?きっととっても気持ちいいですよ? ka_2394.txt | それに私、いろいろ大きいので、見えちゃうかも…? ka_2395.txt | タオルだって濡れれば透けちゃいますし、お風呂ですから、肌を晒すのは当然ですもんね ka_2396.txt | ほら、一緒に入りたくなった! ka_2397.txt | それでも我慢するんですか? ka_2398.txt | 今は私たち、付き合ってるんですから。我慢しなくていいんですよ? ka_2399.txt | 山吹さん、これからお出かけですか? ka_2400.txt | あら、何のことでしょう! ka_2401.txt | あはは…すみません ka_2402.txt | 本当はお風呂掃除を条件に、水遊びをする許可をもらっただけなんです ka_2403.txt | 車に気をつけてくださいね? ka_2404.txt | 任せてください! ka_2405.txt | 私は燻製作りもしてみたいですけど、肇さんはどちらを先にしたいですか? ka_2406.txt | といっても、水着は着るので大丈夫ですよ? ka_2407.txt | お待たせしました ka_2408.txt | どうかしましたか? ka_2409.txt | も、もぉ!肇さん!ジロジロ見すぎです! ka_2410.txt | 私だって、そんなに見られると恥ずかしいんですからね? ka_2411.txt | そう言いつつ、視線は外さないんですね? ka_2412.txt | 肇さん、私のおっぱいに話しかけないでください ka_2413.txt | もちろんです ka_2414.txt | 肇さんはどうして私が、あんなに準備に時間をかけていたかわかりますか? ka_2415.txt | ですからおっぱいは関係ありません! ka_2416.txt | もう…仕方ないですねえ ka_2417.txt | ふふふっ、それはですね ka_2418.txt | これを用意していたからなんです! ka_2419.txt | ウォーターガン、いわゆる水鉄砲です! ka_2420.txt | そんなことしません! ka_2421.txt | えー、可愛いじゃないですか? ka_2422.txt | ちなみに2キロ先の人を吹き飛ばした記録があるらしいです ka_2423.txt | フフフッ、冗談です! ka_2424.txt | 次はこちらです ka_2426.txt | 試してみましょうか? ka_2427.txt | 準備できました。撃ってみますね ka_2428.txt | だ、大丈夫ですか!? ka_2429.txt | 俺に向けて撃て、と言ったのかと思いまして ka_2430.txt | す、すみません。こういうのってはじめてで、早く撃ってみたくなってしまって ka_2433.txt | 今のはちょっとしたイタズラです ka_2434.txt | 私は構いませんが、後悔はしないでくださいね? ka_2436.txt | ふふふっ、怖くありませんよーだ ka_2437.txt | これでもくらえー! ka_2438.txt | あ、あれ?なんで? ka_2439.txt | で、出ない!?どうしてですか!? ka_2441.txt | あ、あは、あはははは ka_2442.txt | お、怒ってますか? ka_2443.txt | ヒイィィ!? ka_2444.txt | 水鉄砲だけに、ここまでのことは水に流す…ということでどうでしょう? ka_2446.txt | 好きです! ka_2447.txt | 肇さんが大好きです! ka_2448.txt | えっ、は、肇さん ka_2450.txt | やっ、そこは…!?あ、当たってる…! ka_2452.txt | ちょ、は、肇さ ka_2455.txt | だ、だから後悔しちゃダメだって言ったじゃないですか…! ka_2457.txt | 私がはしゃぎすぎたせいもあるので、肇さんだけのせいではありませんけど ka_2458.txt | いえ、今のは100パーセント私のせいです…ごめんなさい ka_2460.txt | 私たち、何してるんでしょうね? ka_2461.txt | ふふっ!でも、私は楽しかったですよ? ka_2462.txt | 小さい頃に出会っていたら、きっとこんな感じだったのかな? ka_2463.txt | なんて考えたりもしました ka_2464.txt | そんなこと言って、本当は喜んでるんじゃないですか? ka_2465.txt | これでも、肇さんのことはよく知ってるつもりですからね! ka_2466.txt | ではこちらからも質問ですが、肇さん、イタズラ好きの女の子は嫌いですか? ka_2467.txt | ということなら、肇さんの言う、イタズラ好きな私のことは? ka_2468.txt | はい!わかってるからこそ、ちゃんと口にして欲しいんです! ka_2469.txt | あっ、誤魔化さないでちゃんと答えてください ka_2472.txt | これが肇さんの答えですか? ka_2473.txt | 肇さんの胸の音、すごくドキドキしてる ka_2474.txt | ふふっ!どんどん早くなって、確かにこっちの方が正直みたいですね ka_2476.txt | あの…非常に言いにくいんですが、肇さんの股間が ka_2477.txt | くすっ、謝ることないですよ ka_2478.txt | 素直に答えてくれて、嬉しいです! ka_2479.txt | 肇さんが素直に私を求めてくれたんですから、これは私から ka_2480.txt | 大好きな肇さんへの、ご褒美です! ka_2481.txt | いかがでしたか、ご満足いただけましたか? ka_2483.txt | あはは…ですね ka_2484.txt | エッチな匂いもこもってますし ka_2485.txt | そ、そうですね!肇さんの精液は私だけのものですから! ka_2486.txt | それには及びません。肇さんには私が付き添いますから! ka_2487.txt | まったく、何を言ってるんですか ka_2488.txt | すごい熱 ka_2489.txt | もう、こんな状態の肇さんを一人で帰したら、それこそ授業に集中できませんよ ka_2490.txt | でもじゃありません。風邪だって、こじらせたら怖いんですからね? ka_2491.txt | 他に具合の悪いところは? ka_2492.txt | 本当なら、すぐにでも専門の医療機関にかかった方かいいんですけど ka_2493.txt | そうなるとやはり寮に戻ってゆっくり休むのが一番ですね ka_2494.txt | それじゃ私、山吹さんに早退の件伝えてきます ka_2495.txt | いいですか?私を置いて帰っちゃダメですからね? ka_2496.txt | はい、お任せください! ka_2497.txt | さあ、帰りますよ。私の腕に掴まってください ka_2498.txt | 恥ずかしいとか、そういう問題ではありません。うっかり転んで怪我をしたらどうするんですか? ka_2499.txt | 壁が近くになかったら?その時になって私に掴まるなら、最初から掴まっていた方が安全です ka_2500.txt | ところでお薬はあるんですか? ka_2501.txt | では他に何か必要な物はありませんか? ka_2502.txt | お昼だって、食べられるようなら何か口にした方がいいでしょうし ka_2505.txt | そうしてください。私の為にも…約束ですよ? ka_2506.txt | いえいえ。私が好きでしたことですから ka_2507.txt | はい?何を言ってるんですか? ka_2508.txt | 私、今日は付きっ切りで看病しますよ! ka_2509.txt | あら、何かまずい事があるんですか? ka_2510.txt | 具合が悪いのに…肇さんったら大胆ですね! ka_2511.txt | 事情が事情だから致し方ないと、許可はいただきました! ka_2512.txt | 山吹さんも心配してましたよ ka_2513.txt | 一人にした途端、落ち着かなくなって勉強か生徒会の仕事を始めるんじゃないかって ka_2514.txt | そのためにも私がしっかり監視しちゃいますから、そのつもりでお願いしますね? ka_2515.txt | 寝てください ka_2516.txt | いいですか、次はありませんよ? ka_2517.txt | 座薬、突っ込んじゃいます! ka_2518.txt | 素直な肇さんは大好きですよ ka_2519.txt | さてと。お薬はどちらですか? ka_2520.txt | ああ…ありました。でもお一人で使うにはちょっと大きいですね? ka_2521.txt | もう…頼られるからこそ、自分をもっと大切にして欲しいのに ka_2522.txt | まあでも、そういうところが好きなんですけど ka_2523.txt | なっ!?あっ、いえ、今のはひとり言で…! ka_2524.txt | ってもお!早く寝てください! ka_2525.txt | そ、そうでしたね ka_2526.txt | では肇さんは、ここで横になっていてください。私、食堂でおかゆを作ってきますから ka_2527.txt | はい、べちゃべちゃなご飯です ka_2528.txt | 心配しなくても大丈夫です。火元の管理者は山吹さんですけど、ちゃんと許可は貰ってきました ka_2529.txt | それでは行きますが、寝る前にはちゃんと着替えてくださいね? ka_2530.txt | あっ、それと肇さん ka_2531.txt | 肇さんこそ、どうしてそんな奇妙なポーズで起きてるんですか? ka_2532.txt | それに体、変な方向に曲がってますけど苦しくないですか? ka_2533.txt | よくわかりませんが ka_2534.txt | いいですか?くれぐれも、食堂は覗かないでくださいね? ka_2535.txt | えーと、おかゆの作り方は…あっ。炊いていないお米でも作れるんですね ka_2536.txt | 今の時間だと…うん、こっちの方がいいでしょうか ka_2537.txt | まずは調理器具ですね。お鍋、お鍋…食堂に土鍋ってあるんでしょうか? ka_2539.txt | ど、どうしよう、割れたりは ka_2540.txt | よかった、していないみたい。でも、こんなに沢山お鍋があるなんて ka_2541.txt | この場合、どの鍋を…どの鍋? ka_2542.txt | どの鍋?土鍋? ka_2546.txt | もう、覗かないでくださいとわざわざ言ったのに ka_2547.txt | 怒ったら座薬を突っ込もうとする女の子みたいに言わないでください! ka_2548.txt | ち、遅刻、ですか? ka_2549.txt | 座薬、座薬ーッ!急がないと座薬 ka_2550.txt | っておバカさんですか!?どこが可愛いんですか!? ka_2551.txt | もう…いいです。私を心配してくれたことはわかりましたから ka_2552.txt | それに実際 ka_2553.txt | えっと…大口を叩いて出てきたのに、どこに何があるのかもわからなくて ka_2554.txt | 本当は、私の作ったお料理で、美味しいって喜んで欲しかったのに ka_2555.txt | 結局、準備すらままならず、大苦戦していたので ka_2556.txt | は、はい。恥ずかしながらお料理は不慣れでして ka_2557.txt | お手伝い、いただけますか? ka_2558.txt | わあ…いい香りですね! ka_2559.txt | ふー、ふー…はい、肇さん。あーん! ka_2560.txt | あーん、ですよ? ka_2561.txt | もう…そんなに恥ずかしがることないじゃないですか ka_2562.txt | 弱ってるんですから、遠慮はいらないんですよ? ka_2565.txt | 誰も見ている人もいませんし。ね? ka_2566.txt | それはよかったです。ではたくさん食べてくださいね ka_2568.txt | はい、肇さん! ka_2569.txt | そうですか? ka_2571.txt | お母さん、ですか? ka_2573.txt | ふふっ、そうですね。それも私にとっては、とてもいい思い出ですから ka_2574.txt | いえいえ。もう過去のことですから、あまり気にしないでください ka_2575.txt | それよりも、悪い気がしないなら、どんどん食べさせてあげますからね! ka_2576.txt | あら…気づいてしまいましたか ka_2577.txt | 大した意味はありませんよ ka_2578.txt | 純粋に私は、お腹が空いていないだけです。そもそもこれは、肇さんの為に作ったものですから ka_2579.txt | あの…私、いつもそんなに食べてるように見えますか? ka_2580.txt | そう…なんですよね。やっぱり肇さんから見ても ka_2582.txt | えっと、その ka_2583.txt | 私じゃありません! ka_2584.txt | もう一度言います、私じゃありません! ka_2588.txt | か、観念します。私、ダイエット中なんです ka_2589.txt | だって、肇さんがあの時 ka_2590.txt | お風呂で遊んだ時です ka_2591.txt | 肇さんは、こう言いました ka_2592.txt | 香純の身体は、どこも柔らかい…と ka_2593.txt | 言いました!ちゃんと聞いてました!忘れちゃったんですか!? ka_2595.txt | お腹が…空き…ました…がくっ ka_2596.txt | 上手に作れたのは良かったのですが…こんなにいい匂いがするとは誤算でした ka_2597.txt | 始めよう始めようとは思っていたんですが、美味しいものの誘惑にはなかなか勝てず、一昨日からです ka_2598.txt | でも肇さんに心配されないように、お昼はちゃんと食べてたんですよ? ka_2599.txt | うう、それを言われると痛いです ka_2602.txt | お、美味しいですぅーー…ッ! ka_2603.txt | 自分で作ったとは思えないくらい ka_2604.txt | あれ?これ、間接キスじゃ…? ka_2605.txt | そ、そうなんですが、気付いてしまうと、意識してしまって ka_2606.txt | それは…はい、もう少しだけ。実際、体重は少し増えてるんです ka_2607.txt | もしも太って、肇さんに嫌われたりしたら…嫌ですし ka_2609.txt | あ、ありがとうございます ka_2610.txt | ふふっ、それこそ肇さんは今のままでも十分素敵ですよ! ka_2611.txt | なんだかすっきりしました!ダイエットはひとまず考え直しますね! ka_2612.txt | さて。おかゆも食べましたし、お薬を飲んで少し横になりましょうか ka_2615.txt | お姉…ちゃん ka_2616.txt | お姉ちゃん ka_2618.txt | はい?私がどうかしましたか? ka_2619.txt | ふふっ、偶然とはいえ驚きすぎですよ ka_2620.txt | 肇さんは、お買い物ですか? ka_2621.txt | よくわかりましたね ka_2622.txt | 今日はちょっと朝から用事があって、遠出していました ka_2623.txt | あ…やっぱり服に移っちゃいましたか ka_2624.txt | 実は祖母の所に行っていたんです ka_2625.txt | そうですね。いろいろお話ができて、楽しかったです ka_2626.txt | えっ、どうしたんですか? ka_2627.txt | メッセージ? ka_2628.txt | あ、あれ、バッテリー切れちゃってる? ka_2629.txt | あはは…すみません。昨日からちょっと準備をしていて、全然気づきませんでした ka_2630.txt | でも確かにこれじゃ、不安にもなりますよね ka_2631.txt | 今度から気をつけます ka_2632.txt | でも逆の立場だったらきっと私も不安になってしまいますから。そこはお互いさまにしましょう? ka_2633.txt | ということは肇さん、ずっと私を探していたんですか?もしかしてそれでこんな所まで? ka_2634.txt | そんな、いったい何があったんですか? ka_2636.txt | いえいえ。外せない用事だったとはいえ、私がちゃんと連絡していれば ka_2639.txt | はい。ちょうどお出かけする格好で来てますし、肇さんさえよければお願いします! ka_2640.txt | やっぱりいいですね…水族館は ka_2641.txt | 時間がゆったり流れている気がして…静かで…優しくて ka_2642.txt | すごく…きれい ka_2644.txt | ふふっ、そうですね ka_2645.txt | さっきのことは、ちゃんと反省してます! ka_2646.txt | あ。ほら、あのお魚…ちょっと変な顔だけど、可愛らしいですよねっ ka_2647.txt | クラゲとかも、ふわふわしていて幻想的ですよ? ka_2648.txt | え?そうですね ka_2649.txt | あ…もしかして肇さん、飽きちゃいましたか? ka_2650.txt | 何か…そう、ですね ka_2651.txt | 実は私、10年ほど前にここに来た事があるんです ka_2652.txt | はい。唯一の遠出です ka_2653.txt | 当時の私は、水族館が初めてで…水槽のある順路を歩いて、そして大きな水槽に胸を弾ませました ka_2654.txt | 自分の知らない世界が、どこまでも広がっている…とっても感動したんです ka_2655.txt | 好きというよりも、私にとっての特別…ですかね ka_2656.txt | いつまでも変わらない、思い出の場所とでも言いましょうか ka_2657.txt | ふふっ、ずいぶん詩的な表現ですね! ka_2658.txt | でも昔と変わらず、とってもきれいだと思います ka_2659.txt | 肇さん。肇さん? ka_2660.txt | ふふっ。前回の反省をして、ちゃんと水槽に集中していたんですね? ka_2661.txt | あはは…ずいぶん真剣に、夢のないことを考えてたんですね ka_2662.txt | わぁ…!風が気持ちいいですね ka_2663.txt | そうですね。楽しい時間はいつもあっという間です ka_2664.txt | もっとゆっくり、時間が流れてくれたらいいのに ka_2665.txt | そうですね ka_2666.txt | どうしました?私の顔に何かついてます? ka_2667.txt | いい顔…ですか? ka_2668.txt | はしゃぎすぎ、ということでしょうか…? ka_2669.txt | 優しくて真っ直ぐな目 ka_2670.txt | ふふっ、本当はどうなんでしょうね。こう見えて、ミステリアスさがウリの私ですから ka_2671.txt | なんちゃって! ka_2672.txt | あの肇さん、少し寄り道してもいいですか? ka_2673.txt | 学園です ka_2674.txt | すんなり信用してもらえるなんて、さすが生徒会長さんですね ka_2675.txt | 肇さんの人徳というか、日頃の行いでしょうか? ka_2676.txt | わあ…公園からの景色も綺麗だったのに、こっちからだとさらに壮観ですね ka_2677.txt | 昼が終わりそうで、まだ夜が始まらない時間 ka_2678.txt | 不思議な感じですね。綺麗だけど…少し寂しくて ka_2679.txt | 実は私、この季節の、この時間が嫌いだったんです ka_2680.txt | 悲しくもないのに、何故か無性に寂しくなってしまって ka_2681.txt | でも、今年からはなんだか好きになれそうです ka_2682.txt | 肇さんのおかげです! ka_2684.txt | す、すみません ka_2685.txt | 違うんです…ただ…今がただ、すごく…幸せで ka_2686.txt | 幸せすぎて…えへへ、幸せなのに涙って、変ですよね? ka_2687.txt | 夕焼けが…少し、目に沁みちゃったみたいです ka_2688.txt | ごめんなさい…肇さん ka_2689.txt | 私、幸せです…今が一番…これまでの人生で、最高に ka_2692.txt | 肇さん…それは、ずるいです。ずるいですよ ka_2694.txt | 私は…こんなに幸せで ka_2695.txt | こんなに…あなたの事が、大好きで ka_2696.txt | だから…時々胸がいっぱいで、苦しくて…切なくなって ka_2697.txt | うぅ…ちょっと、子ども扱いしてませんか…? ka_2698.txt | 嘘ですっ。ちょっと顔が笑ってます! ka_2699.txt | どっちですか…もう ka_2701.txt | 私…まだまだ肇さんとしたい事が沢山あるんです。水族館だけじゃ、満足できません ka_2702.txt | ふふっ。やりたい事が多すぎて、一生かけても時間が足りないかもしれませんね? ka_2704.txt | でも…それだと、ずーっと一緒にいることになっちゃいますよ? ka_2705.txt | だって私、肇さんが大好きですから! ka_2707.txt | もっと時間が…ゆっくり流れてくれればいいのに ka_2708.txt | 肇さん、今夜はご一緒にお茶できますか? ka_2709.txt | もしお腹が減っていたら言ってくださいね? ka_2710.txt | とっておきのクッキーもありますし、それ以外にもご希望があればご用意しますから ka_2711.txt | 高くないもの…というと ka_2712.txt | あまり値段を気にしたことがないので、今度から気にしておきますね ka_2713.txt | ちなみに肇さん、青葉さんってお料理は? ka_2714.txt | ふふっ、意外と過保護なんですね ka_2716.txt | あの、それでしたら今度 ka_2717.txt | どうぞ行ってください ka_2718.txt | 肇さんは、みんなの生徒会長です ka_2719.txt | それに肇さんの活躍を見るのって、私の楽しみでもありますから ka_2720.txt | いえ、私のことは気にしないでください ka_2721.txt | それよりも、急いだ方がいいんじゃないですか? ka_2722.txt | はい。楽しみにしてますね ka_2723.txt | ではお二人も、お仕事頑張ってください! ka_2724.txt | 失礼します ka_2727.txt | とても忙しそうでしたので、私にもお手伝いできることはないかなと思いまして ka_2728.txt | でもお取り込み中のようなので、時間を改めますね ka_2729.txt | あっ、でも二つだけいいですか? ka_2730.txt | 参考までに、私がするのとどちらが気持ちいいのかなーなんて! ka_2732.txt | ああいえいえ、別に怒っているわけじゃないですよ? ka_2733.txt | 先生の悪ふざけが過ぎるのは聞いてますし、何よりこうして肇さんが人気者だと私も嬉しいので ka_2734.txt | では逆にお訊きしますが、肇さんは怒られるようなことをしたんですか? ka_2735.txt | ほら、それなら私が怒る理由なんてないじゃないですか? ka_2736.txt | もう一つは ka_2737.txt | やっぱりやめておきます! ka_2738.txt | お二人とも、あまり肇さんに迷惑かけちゃダメですよ? ka_2739.txt | 特に八角先生、いいですね? ka_2740.txt | はーじーめーさん! ka_2741.txt | えっでも結城先輩、肇さんに用なんじゃ? ka_2743.txt | わかりました! ka_2745.txt | フフフッ!さすがは肇さんですね ka_2746.txt | 私が好きになった男性が、こうも皆さんに慕われているとなると ka_2747.txt | ふふっ、なんだか自分のことのように嬉しくなります。だって私 ka_2748.txt | 肇さんの彼女ですから! ka_2749.txt | ではみなさん、私はお昼に行ってきますので ka_2750.txt | くれぐれも、変な気は起こさないでくださいね! ka_2751.txt | 大丈夫ですよ。肇さんの分は何か買ってきますから ka_2752.txt | 手早く食べられるように、惣菜パンでいいですよね? ka_2753.txt | 肇さん?どうしたんですか? ka_2754.txt | でも肇さん、生徒会の方のお話が ka_2756.txt | は、肇さんがどうしてもと言うなら ka_2758.txt | そ、そう言われては仕方ありませんから、ご一緒してあげます ka_2760.txt | ならギュッと抱きしめればいいんじゃないですか? ka_2761.txt | いいですよー。言ってみただけですから ka_2762.txt | ちゃんとかまってくれなきゃ、嫌いになっちゃいます ka_2763.txt | でも嫌いになんてなれないし、なりたくないです ka_2764.txt | 本当にわかってるんですか? ka_2766.txt | そうやって都合いいこと言って ka_2767.txt | わかってますけど、あんなのいきなり見せられたら誰だって驚きます ka_2768.txt | じゃあごめんなさいのキス、してください ka_2769.txt | じゃあ帰るまで仲直りもおあずけです ka_2770.txt | お昼も一緒に食べませんよーだ ka_2771.txt | 怒ってません。怒ったフリです ka_2772.txt | 子供でいいです。だからまだ仲直りしてあげません ka_2773.txt | 子供ですか! ka_2774.txt | いいですよ。私は気にしませんから好きにしてください ka_2775.txt | 生徒会長として、一度口にしたことを取り下げるのはどうかと思います ka_2776.txt | はい。それがいいと思います ka_2777.txt | 私に訊かれても困ります! ka_2778.txt | まったく、勘違いしないでくださいね? ka_2779.txt | きちんとキスをしてくれるまでは、仲直りもおあずけなんですから ka_2781.txt | 山吹さんに、肇さんが傘を持っていないと聞いたので ka_2782.txt | お迎えに行ってあげて欲しいと ka_2783.txt | ほ、本当に言われたから来たんですよ? ka_2784.txt | だって、肇さんが帰ってこないと仲直りもできませんから ka_2785.txt | いえ、そんなことありませんよ ka_2786.txt | は、反則です!まだ仲直りしてないんですから、抱きしめるのは禁止です! ka_2790.txt | こっちこそ、ごめんなさい ka_2791.txt | 今日の私変に意地張って、ヤキモチ焼いて、みなさんにも心配かけてしまいました ka_2793.txt | でもよかったんですか?学園でキスしてしまいましたけど ka_2794.txt | いいんですか? ka_2795.txt | そういうことでしたら、もちろんです! ka_2796.txt | ありがとうございます ka_2798.txt | いえ、こうやって二人でココアを飲んでいると、あの時のことを思い出すなーと思って ka_2799.txt | 正解です ka_2800.txt | あの時は肇さん、照れちゃって、なかなかキスしてくれなくて ka_2801.txt | 今は違うんですか? ka_2802.txt | じゃあ試してみましょうか? ka_2807.txt | ハァ…ハァ…こんなに激しいキス…すごく、ドキドキします ka_2809.txt | それは、キスですか?それとも ka_2810.txt | ダメ、と言ったら? ka_2811.txt | ふふっ、ズルいですね ka_2812.txt | こんな気持ちにさせられたら、私だって、肇さんが欲しくなっちゃいますよ ka_2813.txt | 肇さん、私も手伝いますから、ちょっと待ってください ka_2815.txt | でも、結局最後までシちゃいましたね? ka_2816.txt | はい。仲直りができるだけでも十分だったのに ka_2819.txt | ふふっ!そんなことありませんよ。本当に嫌なら止めてます ka_2820.txt | ただ肇さんになら、無理やり…というか強引に迫られてみたい気もしますけど ka_2821.txt | 何でしょう、肇さん? ka_2822.txt | ふふふっ、気づきましたか? ka_2823.txt | サービスですよ!学園で彼女の下着姿が見られるなんて、これが最後かもしれませんから ka_2824.txt | 今のうちにたーっぷり見ておいてくださいね ka_2826.txt | 気付いちゃいましたね? ka_2827.txt | 実はその…笑わずに聞いてくれますか? ka_2829.txt | といっても大した話ではないんです ka_2830.txt | 単純に、最近下着がキツくなってしまって ka_2831.txt | 何を言ってるんですか、肇さんのおかげですよ! ka_2832.txt | あはは…笑わないでくださいと言いましたが、まさか拝まれるとは、予想外でした ka_2833.txt | はい。いいですよ ka_2834.txt | ですから、いいですよ ka_2835.txt | はい。最初のうちはパッドで調整もできたんですが、今ではすっかりキツく ka_2836.txt | ふににににぃーーッ! ka_2837.txt | ちょ、ちょっと待ってください…!あとちょっとで、ホックが…! ka_2838.txt | あ、あまり好きではないんですが、フロントホックにした方がいいかもしれませんね ka_2840.txt | 満足しましたか? ka_2841.txt | ですが女性の下着、そんなに気になりますか? ka_2843.txt | では肇さんの好みも知りたいですし ka_2844.txt | 近いうちに、お買い物に付き合ってもらえますか? ka_2845.txt | ふふっ、私のそばにいれば、大丈夫だと思いますよ ka_2846.txt | でも興奮して、肇さんのソコ、元気にしちゃダメですよ? ka_2847.txt | フフフッ!私としては、お出かけする前に一度出してからでもいいんですけどね ka_2848.txt | 肇さんが、自分のパートナーに求める物ってなんでしょう? ka_2849.txt | 急じゃありません。前々から気になっていたんです ka_2850.txt | 肇さんは…生徒会長として多くの生徒に慕われていますよね ka_2851.txt | 問題解決能力があって、みなさんに慕われています。実に頼れる男性だと思います ka_2852.txt | そんな肇さんとお付き合いする女性には、相応しい能力が求められるわけです ka_2853.txt | それも、男性的な肇さんと釣り合いのとれた、女性的な能力が、ですっ ka_2854.txt | 求めてください! ka_2856.txt | ダ、ダメです。そんな言葉では騙されませんからっ ka_2857.txt | お願いですから今は甘やかさないでください…! ka_2858.txt | 意識を高く持ちましょう ka_2859.txt | ほら。本当は女性にして欲しい事とかあるんじゃないですか? ka_2860.txt | 面接じゃないんですから!そんな真面目な答えはいりません! ka_2861.txt | そうじゃなくて、もっと女性的な事です。いかにも女性って感じの ka_2862.txt | あー惜しいです。もう見えてます、家事です ka_2863.txt | そうです…そうなんですっ!やっぱり肇さんは料理の出来る女性がお好みですよね…うぅ ka_2864.txt | いえ、いいんです。最初からわかっていたことですから、言質さえ取れれば ka_2865.txt | では私は所用ができましたので、また教室でお会いしましょう ka_2866.txt | はい。少々準備も必要になりますから ka_2867.txt | 肇さん…ちょっといいですか? ka_2868.txt | いえ、あそこは人目がありますので、できればもう少し人の少ないところが ka_2869.txt | は、はい!それがいいと思います! ka_2870.txt | お邪魔します ka_2871.txt | あー…そうですよね。わざわざ鍵まで開けてもらっちゃって ka_2873.txt | 肇さんの為に、お弁当を作ってみたんです ka_2874.txt | やっぱり、ということは気付いていたんですか? ka_2875.txt | そ、そうですか。本当はビックリさせようと思ったんですけど ka_2876.txt | この間…おかゆを作った時、肇さんには情けないところを見せてしまいましたし ka_2877.txt | そのリベンジと言いますか。肇さんに相応しい女性になるための第一歩と言いますか ka_2878.txt | その…ええと…だから、お口に合うかはわかりませんが、ご賞味いただけると ka_2880.txt | ネコです ka_2881.txt | はい。今日のところはなんとか ka_2882.txt | はい。どうぞ ka_2883.txt | でしょうね ka_2886.txt | どうぞお気になさらず ka_2887.txt | うんうん、そうですよねっ!ちゃんとわかってますよ! ka_2888.txt | うふふ。まあまあ、いいじゃないですか! ka_2889.txt | さあ肇さん、どれが一番美味しかったか教えてください ka_2890.txt | あっ、どうぞ忘れてください! ka_2891.txt | 自分の料理だからこそ、今後の為に、肇さんがまた作ってほしいものを教えて欲しいんです! ka_2892.txt | ハンバァーーグのバカァーーッ! ka_2893.txt | ハ、ハンバーグの次は、どうでしょう? ka_2895.txt | もう二度と、冷凍食品なんて買ってやるもんですかぁーーッ! ka_2896.txt | はい。おかずで私が作ったのは、卵焼きだけなんです ka_2897.txt | ツーン!もう遅いですッ! ka_2898.txt | なんで冷凍食品のくせにこんなに美味しいんですか!不公平です! ka_2899.txt | そういう問題じゃありません! ka_2900.txt | え?嫌になったりしてませんよ? ka_2901.txt | 負けてません ka_2902.txt | 私はまだ進化の可能性を残しているので、まだ負けたわけじゃありません! ka_2903.txt | むしろ負けたまま、引き下がれるわけがないじゃないですか! ka_2904.txt | でもよくわかりました。やっぱり付け焼刃じゃダメだったんです ka_2905.txt | 修行です!気合と根性です! ka_2906.txt | こうなったら何が何でも、肇さんに美味しい料理をご馳走して喜んでもらいます! ka_2907.txt | なんだか私、今とてもワクワクしてるんです! ka_2908.txt | もしかしたら、こんな気持ちははじめてかもしれません! ka_2909.txt | あっ、でしたらリクエストを ka_2910.txt | そう、リクエストしてください。肇さんが食べたい物、好きな物 ka_2911.txt | 最近は、肇さんに甘えてばかりでしたから、今度は私が頑張る番です! ka_2912.txt | オムライス…? ka_2913.txt | 作ります!いえ、作ってみせます! ka_2914.txt | では今晩…!夕飯でリベンジさせてください! ka_2915.txt | こう見えて私、実戦派なんです! ka_2916.txt | とにかく、今日の夕飯は私に任せてくださいね! ka_2917.txt | あと食べ終わったお弁当箱は、教室で返してくれればいいですから ka_2918.txt | 材料ですか? ka_2919.txt | でしたらもう揃っているはずなので、ご安心ください ka_2920.txt | 休み時間にネットスーパーで発注しておきましたから ka_2921.txt | え?他にも何か作るんですか? ka_2922.txt | 確かに受け取りの時間もありますからね。それでは、また寮でお会いしましょう ka_2923.txt | あっ肇さん!おかえりなさい! ka_2924.txt | し、師匠!それは秘密にと…! ka_2926.txt | ところで肇さん、その袋は? ka_2927.txt | はいっ!では師匠、よろしくお願いしますっ! ka_2928.txt | あの、外で食べるものと全然見た目が違いますけど、本当に大丈夫なんでしょうか? ka_2929.txt | 大丈夫そうですね…えっと、あとはこの上のところを開いて ka_2931.txt | 肇さん、できましたっ!見てください、ちゃんとしたオムライスです! ka_2932.txt | それもこれも師匠のおかげです! ka_2933.txt | はいっ。師匠、いえ花守さん…本当にありがとうございました ka_2934.txt | それでは肇さん。さっそく食べてみて欲しいんですけど ka_2937.txt | はい、師匠! ka_2938.txt | えっ、もう食べちゃったんですか!? ka_2939.txt | これで私も、少しは肇さんに相応しい女性になれたでしょうか? ka_2940.txt | そういえば肇さんも何か準備してましたね? ka_2941.txt | 良い香り…!ホットケーキ、私大好きなんです! ka_2942.txt | フワフワパンケーキ…!? ka_2943.txt | つ、つまり、カロリーを気にする女性を惑わすほど、悪魔的に美味しいということですか…? ka_2944.txt | それは楽しみなような怖いような ka_2945.txt | すごーい、家でもこんなパンケーキができるんですね! ka_2946.txt | では早速 ka_2947.txt | ふわあああ…!?バニラとシロップとバターのすごくいい香りが…! ka_2948.txt | ですがオムライスだけで上機嫌になっていた私は一体 ka_2949.txt | ではよろしくお願いしますね、師匠! ka_2950.txt | そうですね。せっかくですし、いただくとしましょう…あーん ka_2956.txt | 口の中で溶けていく食感…芳醇なバターの香りとマッチしたバニラのエッセンスを、シロップの甘さが優しく包み込んで…! ka_2957.txt | こんなに美味しいなんて…ああっ、ダメです…!手が止まりませんっ! ka_2960.txt | あはは…すみません。今日は体育もあったので、少し疲れが ka_2961.txt | では私はお二人の荷物を持ちますね ka_2962.txt | おやすみなさい、肇さん ka_2964.txt | そうですね。あまり人に見せるものではありませんから ka_2965.txt | ほら、あそこに ka_2967.txt | ふふっ、おやすみなさい! ka_2968.txt | おはようございます ka_2970.txt | なんだか顔色がすぐれませんが ka_2971.txt | もしかして夜遅くまで勉強していたんですか? ka_2972.txt | 続きは明日と言って油断させて、ズルいです ka_2973.txt | なるほどー。つまり肇さんは、もっともっと私と一緒にいたいということですね? ka_2982.txt | あぁ…よかった ka_2983.txt | 見つけてくださったことは、ありがとうございます ka_2984.txt | ですが、その ka_2986.txt | そ、そうですか…そうですよね ka_2987.txt | いえ、いいんです。それは肇さんに宛てられた手紙ですから ka_2988.txt | 本来の役目を果たしただけですから ka_2989.txt | ありがとうございます。ですが今はお気持ちだけで ka_2990.txt | はい。私が話せることは、正直に全てお話しします ka_2991.txt | あっ、ですが ka_2992.txt | 手紙自体は肇さんに宛てられたものですから ka_2993.txt | 私も、内容については一切知りませんので、そこだけはわかっていただけると ka_2994.txt | 私の双子の姉です ka_2996.txt | 姉は、もういません ka_2997.txt | いえ。全てお答えすると約束しましたから ka_2998.txt | そ、それは違います…! ka_2999.txt | す、すみません ka_3000.txt | ですが確かに、この話はかなりツラいです ka_3001.txt | でもこれは、肇さんにきちんとお話ししなければいけない話なんです…! ka_3002.txt | はい。姉は昔から体が弱く、家からほとんど出ることはありませんでした ka_3006.txt | ご、ごめんなさい!本当にごめんなさい! ka_3008.txt | 私も、わかってはいたんです。いずれはこうなると ka_3009.txt | 実は私、昔から姉とは別々に暮らしていたんです ka_3010.txt | 私は仕事で海外へ行くことも多い、両親と一緒に。体の弱い姉は、日本で暮らす祖母と一緒に ka_3011.txt | ですが私たち、本当に仲が良かったんですよ? ka_3012.txt | 私が日本に戻ってくると、姉は私の話を楽しみに、いつも待ってくれていて ka_3013.txt | そんな姉ですが、一度だけ、私の話よりも先に、自分の話をしてくれたことがあるんです ka_3014.txt | お友達ができた、というお話でした ka_3015.txt | はい。最初は私も、姉が私を心配させないよう、咄嗟についた嘘じゃないかとも思いました ka_3016.txt | ですがそれ以降、姉は前向きな性格になりました ka_3017.txt | そして私たちも恋を知る歳になると、あの人に…肇さんにも好きな人はいるのかな、と ka_3018.txt | 姉は元気になって、肇さんに告白する気満々だったんですよ? ka_3019.txt | その後はおそらく、肇さんが察しているとおりです ka_3020.txt | 姉はその願いを叶えることも、もう一度肇さんに会うことすらできないまま、最期を迎えました ka_3021.txt | いえ、いいんです ka_3022.txt | それで、ここからは私にも関係のある話なんですが ka_3023.txt | 肇さんにとっては、少し不快な内容が含まれるかもしれません ka_3024.txt | はい。では ka_3025.txt | 姉が亡くなった時、私はとても意地汚い人間になりました ka_3026.txt | 姉は肇さんへの想いを伝えたくても伝えられなかった、きっとツラかったと思います ka_3027.txt | だからあんな風に手紙に残したんだと思います ka_3028.txt | なのに、二宮肇という男性は、そんな姉の無念も、想いも知らないまま何食わぬ顔で毎日を過ごしている ka_3029.txt | それが許せなかったんです ka_3030.txt | もちろんそんなのは八つ当たりでしかない。それはわかってました ka_3031.txt | それでも、何とかして姉の気持ちを肇さんに伝えたかった ka_3032.txt | そんな素敵な人がいたんだと知って欲しかったんです ka_3033.txt | はい。私は香純です ka_3034.txt | 肇さんに思い出してもらうため、身体が弱いというところだけは偽ってしまいましたが ka_3035.txt | 姉が大好きだと言ってくれた私を、私自身が偽ることは、姉もきっと喜びませんから ka_3036.txt | だからこそ私は願ったんです。二宮肇という男性が、どうしようもなく最低な人であってほしい ka_3037.txt | 姉はそんな人と結ばれなくてよかった。結ばれないことが、姉のためであったと ka_3038.txt | だからですよ。肇さんには、私の誘惑に乗って欲しかった ka_3039.txt | 乗ってくれれば、その時点で見切りはつけられたはずなんです ka_3040.txt | なのに肇さん、全然悪い人じゃないんだもん ka_3041.txt | お姉ちゃんからもらったペンダントだって、探して欲しいなんてひと言も言ってないのに探してくれて ka_3042.txt | 私に惚れさせて、最後にはお姉ちゃんのこと話して後悔させようと思ってたのに ka_3043.txt | こんなの…お姉ちゃんじゃなくても好きになっちゃうよ ka_3044.txt | 肇さんはいいんですか? ka_3045.txt | 私、ずっと嘘ついて、こんなに酷いことも考えてたのに ka_3046.txt | 怒ってますよね? ka_3048.txt | 肇さんが大好きです。もっともっと、一緒にいたいです ka_3049.txt | お姉ちゃんのことは本当に大切です ka_3050.txt | でも肇さんと一緒の時だけは、そんな気持ちも忘れるくらい幸せで ka_3051.txt | こんなの自分勝手だし、都合がよすぎることだって理解しています ka_3052.txt | でもお願いします!私は、肇さんと一緒にいたいんです…! ka_3053.txt | 本気であなたを好きになってしまったんです! ka_3054.txt | お願いします ka_3056.txt | 本当にいいんですか? ka_3058.txt | はい。ありがとうございます ka_3059.txt | あの、肇さん? ka_3060.txt | こんなことお願いするなんて、普通に考えたらおかしいことはわかってるんですが ka_3061.txt | 一つだけ、一生のお願いを聞いてもらえないでしょうか? ka_3062.txt | はい。私の分はここで使っても、いざという時は肇さんに一生のお願いを使ってもらいますから ka_3063.txt | えっと、ですね ka_3064.txt | もしご迷惑でなければ、一度でいいので、お姉ちゃんに会ってもらえませんか? ka_3065.txt | 非常識なのはわかっています!ですが、どうしてもお姉ちゃんの願いを叶えてあげたいんです! ka_3066.txt | 一般的にはわかりません。ですがお父さんたちも、こればかりは絶対に反対しないと思います ka_3067.txt | 本当ですか!? ka_3068.txt | ここから近くです。山の方の、景色のいい場所なんです ka_3070.txt | そんなこと思いません! ka_3071.txt | むしろ受け取ってもらえるのならお姉ちゃんも喜ぶと思いますし ka_3072.txt | でもいいんですか?もういない人からの手紙ですよ? ka_3073.txt | そういうことでしたら ka_3074.txt | 是非受け取ってあげてください! ka_3075.txt | お待たせしました。肇さんの準備さえよければ行きましょうか ka_3076.txt | どうかしましたか? ka_3077.txt | この辺りははじめてですか? ka_3078.txt | はい。少し行ったところに霊園の入り口があります ka_3079.txt | あっ、ちょ、ちょっと待ってもらえませんか!? ka_3080.txt | 肇さんとお付き合いしてからも、一人で何度かお参りはしてました ka_3081.txt | でも今日は、お姉ちゃんが気持ちを伝えようとしてた人の恋人として、私がお墓の前に立つわけですから ka_3082.txt | あはは…お姉ちゃん、どんな気持ちなのかなって ka_3083.txt | 肇さんと一緒にお参りするのが決まってからも、ずっと気持ちが固まらなくて ka_3084.txt | 恨まれても仕方ないとは思ってるんです ka_3086.txt | はい。ありがとうございます ka_3088.txt | ここです ka_3090.txt | 今日は私の大切な人と一緒に来たよ。お姉ちゃんもよく知ってる人 ka_3091.txt | ほら、嘘じゃなかったでしょ? ka_3092.txt | 私の、大好きな人 ka_3093.txt | 私今、スゴく幸せだよ? ka_3094.txt | 毎日楽しくて、たまにお姉ちゃんのことも忘れちゃうくらい。そのくらい、肇さんって素敵な人なんだよ? ka_3095.txt | あはは…怒ってる? ka_3096.txt | そうだよね、だってお姉ちゃんが狙ってた人だもん ka_3097.txt | 好きな人を、しかも相談に乗ってた妹にとられちゃったんだもん ka_3098.txt | 普通…怒るよね? ka_3100.txt | 何か言ってよ…お願いだから ka_3101.txt | 怒ってるなら、怒ってよ…お姉ちゃんの気持ち、教えてよ ka_3102.txt | いいの?私このまま、肇さん離さないよ? ka_3103.txt | 後でダメって言ったって、結婚だってしちゃうかもよ? ka_3104.txt | もう私の話ばっかり聞かなくていいから、またお姉ちゃんの話も聞かせてよ ka_3105.txt | な、なんですか? ka_3106.txt | 手紙、ですか? ka_3107.txt | え?私宛? ka_3108.txt | どういう意味ですか?だってあれは、肇さんへの手紙で ka_3109.txt | 嘘…どうして、肇さん宛の封筒から ka_3110.txt | そ、そうなんですか? ka_3111.txt | えっ、いいんですか? ka_3112.txt | そ、そうですよね ka_3135.txt | 本当にバカだよ ka_3136.txt | そんなこと考えなくたって、お姉ちゃんはお姉ちゃんなのに ka_3144.txt | お姉ちゃん ka_3146.txt | 肇さん、手紙のこと、本当にありがとうございました ka_3147.txt | そうかもしれません ka_3148.txt | ですが偶然でも、こうして全てがつながったんですから、やっぱり私は肇さんと出会う運命だったんだと思います ka_3149.txt | はい。私、決めましたから ka_3150.txt | お姉ちゃんが安心できるように、絶対に幸せになるって ka_3151.txt | ありがとうございます ka_3152.txt | でも、今は必要ありませんよ ka_3153.txt | だって何もしなくても、肇さんと一緒にいられるだけで、私はとても幸せなんですから! ka_3154.txt | あーん、肇さん会いたかったです! ka_3155.txt | 元気にしてましたか!?お変わりありませんか!? ka_3156.txt | いえいえ。肇さんにとっては半日でも、今日の私にとっては半年のように感じてしまうんですよ ka_3157.txt | それはもう、とてもじゃありませんが言葉にするのもはばかられるくらいです ka_3160.txt | はい、おかえりなさい ka_3161.txt | そんなの当然です!だって今日は ka_3162.txt | 私たちの最初の結婚記念日なんですから! ka_3163.txt | 記念日ですからね。たまには手料理を振る舞おうとお料理をしてたんです ka_3164.txt | あはは…そこまで不器用じゃありませんから、大丈夫ですよ ka_3165.txt | そうですね。ではテーブルの準備をしてもらえますか? ka_3166.txt | あっ、いいですね!職場でお祝いにお花をもらったので、それも飾りましょうか! ka_3167.txt | でもその前に ka_3168.txt | お料理ができるまではまだ少しかかるので、先に着替えてからでもいいですよ ka_3169.txt | というかせっかくの記念日ですから、スーツはNGです ka_3170.txt | そうですよー、旦那さんをカッコよくコーディネートしちゃうのも、奥さんの努めですから! ka_3171.txt | それとも、お着替え手伝ってあげましょうか? ka_3172.txt | ふふっ、デザイナーだったりシェフだったり、私もずいぶん忙しいですね ka_3173.txt | そ、それはダメです! ka_3174.txt | 今日は、一緒に入るって決めてたんですから ka_3175.txt | なんですか?私とお風呂は不満ですか? ka_3176.txt | ふふっ、まったく。今日だけは特別ですよ? ka_3177.txt | 特別に、何をしても許してあげます! ka_3178.txt | そうですね、例えば ka_3179.txt | 肇さんは赤ちゃん、欲しくないですか? ka_3180.txt | もし肇さんが欲しいと言ってくれれば、今夜は私も頑張っちゃいます! ka_3181.txt | 遠慮しなくていいんですよ? ka_3183.txt | ふふっ、バレちゃいましたね! ka_3184.txt | はい。もちろん仕事と育児の両立は、簡単ではないこともわかってます ka_3185.txt | ですがベビー服のデザインだってできるようになりますし、生まれてくる子に絶対寂しい思いはさせません ka_3186.txt | だって肇さんとの赤ちゃんですし。可愛くて仕方ないに決まってますから! ka_3187.txt | あらあら?肇さん? ka_3188.txt | 二人というと…それでは子どもは一人だけ、ということになってしまいますよ? ka_3189.txt | いえ。三人くらいいてもいいかなと、個人的には思ってます ka_3190.txt | 一人目は女の子で、次が男の子、その次は女の子がいいですかね! ka_3191.txt | 生まれてくる子も、一人よりは、きっと姉弟がいた方が嬉しいと思いますから ka_3192.txt | はい!そんな肇さんを、私はずっと応援してますから! ka_3193.txt | 頑張ってくださいね、お父さん! ka_3194.txt | お邪魔してます ka_3195.txt | 説明会については花守さんから ka_3196.txt | えっと、私たちも二宮さんが出した答えは素直に受け止めます ka_3197.txt | ただ、負けたと言うと聞こえは悪くなりますけど、お二人が本当に幸せなのか、この目で確かめたいんです ka_3198.txt | 聞かせていただけますか? ka_3199.txt | はい、ありがとうございます ka_3200.txt | みなさん、言質取れましたよ! ka_3201.txt | 私も聞きたいです! ka_3202.txt | ですが言ったからには、実行しないと二宮さんが可哀想ですよね ka_3203.txt | ですが、実際はどういうところで結城先輩に決めたんですか? ka_3205.txt | 言ったじゃないですか。二宮さんの気持ちは受け止めたと ka_3206.txt | ですが二宮さんが幸せになるなら、私はお二人を応援しますよ! ka_3209.txt | 賛成です!せっかくですし、みんなで食べに行きませんか? ka_3210.txt | 古塚さん、今日のお昼くらい私たちも混ざっていいですか? ka_3211.txt | お祝いですから、盛大にやりましょう! ka_3212.txt | それなら私もいいですか? ka_3213.txt | まあまあ、結果的にこうしてご一緒できるんですからいいじゃありませんか! ka_3214.txt | 山吹さんを見かけて声をかけたんですが ka_3215.txt | 私たちもご一緒していいですか? ka_3216.txt | ど、どうしたんですか山吹さん? ka_3217.txt | フォークはそんなにかじっても食べられませんよ? ka_3218.txt | 山吹さん、どうされたんでしょうか? ka_3219.txt | 普段ならもっとキレキレで突っ込んでくださるのに ka_3221.txt | 薄々そんな気はしていましたけど ka_3222.txt | あー、そ、そうですね。私としても、ちょっと頭を整理する時間をもらえると助かります ka_3223.txt | ですが時間をいただいたおかげで、気持ちの整理はつけてきましたよ ka_3224.txt | ですが山吹さんも、真面目過ぎるが故に損をする性格ですね ka_3225.txt | そうですね。むしろそのくらいしないと、また言い訳されてしまいますから ka_3226.txt | ふふっ!いえいえ ka_3227.txt | 幸せだという気持ちが、十分に伝わってきましたよ ka_3228.txt | 二宮さんをそんな気持ちにさせたくらいですから、山吹さんはよっぽど素敵な女性だったんですね! ka_3229.txt | だってこのままじゃ不完全燃焼と言いますか ka_3230.txt | 準備できましたよ ka_3231.txt | ふふっ!大丈夫ですよ ka_3232.txt | 二宮さんは山吹さんのこと、誰よりも考えていますから ka_3233.txt | お二人のことは、二宮さんの口から説明してもらいましたよ ka_3234.txt | 私はそんな山吹さんも純粋で可愛いと思いますよ ka_3235.txt | せっかく二宮さんのハートをゲットしたんですから、嫌われるようなことしちゃダメですよ? ka_3236.txt | 二宮さんがかわいそうです ka_3237.txt | おはようございます。お二人でなんの話ですか? ka_3238.txt | よくわかりませんが、あれと関係あるんでしょうか? ka_3239.txt | はい。ここ最近は頻繁に ka_3240.txt | 山吹さんって、周りを気にしてる割には、抜けてるところありますよね ka_3241.txt | なのでみなさんきっと、温かい目で見守っているのではないでしょうか ka_3243.txt | こうして肇さんと抱き合えるなんて…何だか夢のようです ka_3244.txt | ふふっ。私はずっと…こうなることを祈っていたんですよ? ka_3245.txt | だから…肇さんが私の願いを聞いてくれて、とても嬉しいんです ka_3250.txt | 肇さんのキス…優しくて大好きです…! ka_3251.txt | ふふっ。でも…そろそろ…私に触れていただけますか? ka_3252.txt | 急かすようだと、はしたなく思われるかもしれませんけど ka_3253.txt | 私…我慢できそうにありません ka_3254.txt | んっ…やっぱり…恥ずかしいですね ka_3255.txt | 肇さんに触れられている事を意識すると…すごくドキドキします ka_3256.txt | ふふ…私の胸、すごく早く脈打っているの、わかります? ka_3258.txt | 何のことでしょう?私はただ、自分の願いに従っているだけですよ ka_3259.txt | 肇さんは、私の願いを叶えてくれた…むしろお礼を言うのは、私の方です ka_3262.txt | ふふ。ありがとうございます ka_3263.txt | こうなれたらいいなと思っていたから…時間をかけて選んだんですよ? ka_3264.txt | はい!だから…気に入ってくれてほっとしました ka_3265.txt | ふふっ。はい…お願いします! ka_3267.txt | ん…はぁ…あっ、肇さんのおっきな手 ka_3268.txt | 他人に胸を触られるというのは…こういう感じなんですね ka_3270.txt | あ、はい…大丈夫です ka_3271.txt | でも…お部屋が暗くて助かりました。恐らく今…私は顔が真っ赤だと思いますから ka_3273.txt | 直接…ちょ、ちょっと待ってくださいね ka_3275.txt | はい…大丈夫です ka_3276.txt | やっぱり、大好きな人とはいえ…ちょっと恥ずかしいです ka_3277.txt | うぅ…へ、変でしょうか…? ka_3278.txt | ほ、本当ですか…? ka_3279.txt | 結構人にじろじろ見られることもあるので…ちょっと不安だったんです ka_3280.txt | あ…でも、ちゃんとこうしてお見せするのは、肇さんだけです! ka_3283.txt | 肇さんに喜んでもらえて…嬉しいです ka_3285.txt | ふふっ!私も…肇さんに触られると、ゾクゾクします ka_3286.txt | ドキドキしすぎてはいますけどね。でも、大丈夫ですよ ka_3287.txt | 遠慮しないで…もっと触ってください ka_3291.txt | はぁ…気持ちいい…! ka_3292.txt | あ…は、はい ka_3293.txt | あぅ…やっぱり…恥ずかしい…ですね ka_3296.txt | あ…はぁ…んっ、ちゅぅ、ちゅ、んむぅ…ちゅ ka_3298.txt | はい、お陰様で…ふふっ ka_3299.txt | でも…んっ。そこを触られるのは…また一段と恥ずかしい…です ka_3301.txt | わ、私もそれはわかりませんが…い、いやな気分はしないです ka_3303.txt | あっ、むしろ嬉しくて…声…出ちゃいます…んっ ka_3304.txt | でも…肇さんに…エッチな女の子だと思われてしまいませんか…? ka_3305.txt | あ、あの…肇さん? ka_3318.txt | ぇ…?イ、く…? ka_3321.txt | は、はい…はいっ ka_3326.txt | あっ、はっ、はっ、んっ、うんぅーーッ!?あっ、あっ、あっ、ダメ、だめぇ…! ka_3330.txt | はあ…は、い…とっても、気持ちよかった…です ka_3332.txt | はい…お気遣いありがとうございます ka_3333.txt | でも…私は大丈夫です ka_3334.txt | だから…私のお願い…最後まで、叶えてくれますか? ka_3336.txt | 肇さんと、エッチがしたくないわけじゃないんです ka_3337.txt | むしろ…ずっと待ち望んでいた瞬間だから…幸せで ka_3338.txt | でも…その、初めては痛いと聞いているので ka_3339.txt | もし…泣いてしまったりして、肇さんを傷つけてしまったらどうしようかと ka_3340.txt | 肇さんは…とても優しい方ですから ka_3341.txt | 万が一にも私に粗相があって、肇さんに迷惑をかけたらと思うと ka_3343.txt | そうですよね。もし何かあっても…それで終わりじゃない ka_3344.txt | ありがとうございます、肇さん。すごく…気持ちが楽になりました ka_3345.txt | あなたはいつも…私を救ってくれる。暖かくて…嬉しくて ka_3348.txt | 私を、肇さんだけの女にしてください! ka_3351.txt | はわわわ…い、いえ…だ、だいじょうぶ…ですっ ka_3352.txt | 以前お風呂では、タオルに隠れていましたけど ka_3355.txt | で、ですが…肇さんの…すごく大きいです…それに太くて ka_3358.txt | そんな大きいの、本当に私の中に入るのか、つい想像してしまって ka_3361.txt | はぅ…は、恥ずかしいです ka_3362.txt | はい…でもその前に…キス、していただけますか? ka_3366.txt | えへ…肇さんのキス、とっても優しい ka_3367.txt | もう大丈夫です。だから…入れてください ka_3368.txt | はい。どうしても無理な場合はちゃんと言います ka_3373.txt | はあ…だ、大丈夫です…ふふっ。想像していたほどじゃ…ありませんから ka_3374.txt | あなたと一つになれる喜びの方がずっと…ずっと、ずっと強い…です! ka_3387.txt | 肇さんが、私の中に…ふふっ、幸せです ka_3388.txt | ああ…本当に、夢を見ているみたいです ka_3389.txt | 私、肇さんと、こうなれたらいいなって…思ってたから ka_3391.txt | ちゃんと肇さんを気持ちよくさせて、満足してほしいです ka_3392.txt | お願いです。最後まで ka_3394.txt | 本当…ですか?嬉しい ka_3395.txt | もっと…もっと気持ちよくなってほしいです。肇さんが、私の中で…気持ちよく ka_3402.txt | あぁっ、ん、いえ、苦しいんですけど…気分は、んぁあっ、とても心地良くて ka_3403.txt | あぁっ、肇さんは…気持ちいい、ですか?私の中…ちゃんと気持ちいい、ですか? ka_3407.txt | はい…はいっ ka_3408.txt | きてください…肇…さんっ ka_3413.txt | あ、ああ…嬉しい…肇さん、肇さんっ! ka_3414.txt | 私っ、頑張ります…大丈夫だからっ、大丈夫…だからぁっ! ka_3420.txt | すごい…です。肇さんの…はぁ…あ ka_3421.txt | あつく…脈打って…どくん、どくんって ka_3423.txt | はい。だいじょうぶ、です ka_3424.txt | はあ…はあ。肇さん…最後までしてくれて…ありがとう…ございます ka_3426.txt | これ全部、肇さんが出したんですよね…? ka_3427.txt | ふふっ、よかった。私…ちゃんと肇さんを満足させられたんですね ka_3428.txt | よかった…本当に…うれしい ka_3430.txt | はい。ずっと…ずっと、あなたと一緒に ka_3433.txt | あ、は…すごい…です…いっぱい、いっぱい ka_3436.txt | でも、すごい…真っ白…これ…全部、肇さんの…? ka_3437.txt | ああ…よかった。うれしい…肇さんをちゃんと満足させられたんですね ka_3440.txt | ふふっ、なんだか不思議 ka_3441.txt | あったかくて…はあ。すごくエッチな匂いです ka_3443.txt | ハッ…!す、すみません、つい夢中になってしまいました ka_3445.txt | はい。私だって、大好きです ka_3446.txt | よいしょ…! ka_3447.txt | ふふっ、肇さんの大好きなおっぱいですよー! ka_3448.txt | メッ!です! ka_3449.txt | 喜び方が足りません! ka_3450.txt | ふふっ、冗談です ka_3451.txt | でも肇さんは、本当におっぱいが大好きですね。この間もすごく幸せそうに揉んでましたし ka_3452.txt | それだけ夢中になってもらえるというのも、私としては悪い気はしませんので! ka_3453.txt | ふっふっふ…さて、肇さん?これからどうなるか、わかりますか? ka_3454.txt | むぅ。茶化さないで答えてください。これから私はこのおっぱいで、肇さんをどうしてしまうでしょう? ka_3455.txt | はい、正解です! ka_3456.txt | それでは…失礼しますね? ka_3458.txt | そ、そんなに嬉しかったんですか? ka_3459.txt | ほーら、すっぽり入っちゃいましたよ…ふふふっ! ka_3460.txt | 肇さんの、すごく固くなってますね…それに熱い ka_3461.txt | ふむふむ…途中から全然色が違いますね ka_3462.txt | あの時は薄暗くてよく見えませんでしたから。とにかくびんびんという事だけ理解してました ka_3463.txt | 知りませんでしたよ? ka_3464.txt | でも喜んでもらいたくて、調べましたから! ka_3465.txt | この間は…その、肇さんにリードしてもらいましたから。私の方からも、できることがあればと ka_3466.txt | えーと…このまま胸を上下に…んしょ…ん…しょ ka_3467.txt | わぁ。おっぱいの間でびくびくしてるの、わかりますよ ka_3468.txt | ふふ…おっぱい気持ちいいですか?肇さんの大好きなおっぱいですよー! ka_3469.txt | ふむふむ…これは効果アリみたいですね ka_3470.txt | えーと、あとは…こういうのはどうでしょう? ka_3472.txt | ちゅう…んっ、うぅ…ちゅ、ちゅうぅーーッ ka_3478.txt | 水着、そろそろ邪魔ですよね。ほら…肇さんだけのおっぱいですよ! ka_3479.txt | ふふふ…でもこの間も見ましたよね? ka_3481.txt | 肇さんの…ここ、なんだかぬるぬるしてきてますよ? ka_3482.txt | ふぁ…そういうものなんですね? ka_3483.txt | つまり私の身体で、肇さんは興奮してくれている ka_3484.txt | ふふふっ、そんなに照れなくてもいいんですよ? ka_3486.txt | 気持ちいいみたいですね…ふふっ! ka_3487.txt | ん…こうやって…ギュって、挟んで…こすって ka_3489.txt | いえ、まだまだこれからですよ! ka_3491.txt | んふぅ、んむっ、んっ、ちゅ、ぢゅるる、ぢゅっ、ぢゅるるるるッ! ka_3499.txt | ぷあっ…は、肇さんのドロドロに濃い精液、私にいっぱい出してください…! ka_3501.txt | ほら我慢しないで遠慮なく…肇さんの精液が欲しいんですぅ! ka_3507.txt | はあ…はあ…えへ。飲んじゃいました! ka_3509.txt | それに、こうしてあげるのがサービスで、男性は喜ぶともありました ka_3510.txt | んしょ…まだ少し残ってますよね?このまま、こうして ka_3511.txt | どうですか?肇さん、おっぱいは気持ちよかったですかー? ka_3513.txt | でも…肇さんにはもう少し頑張ってもらわないといけませんね ka_3514.txt | このまま…誰にも言えないイケナイこと…しちゃいますよね? ka_3515.txt | ほら、おっきくなってくださいねー? ka_3516.txt | んしょ…んしょ…ほらがんばってーっ! ka_3522.txt | わぁ…いっぱい出ましたね? ka_3523.txt | 白くてべたべたで…んっ…すごくエッチなにおいです ka_3524.txt | 精液って、さっきのよりもずっとぬるぬるしてますし ka_3525.txt | これで擦ったら、もっと気持ちいいですよね! ka_3526.txt | んふふ…気持ちいいですか?気持ちいいですよね? ka_3527.txt | 肇さんの大好きなおっぱいですよ!ほらほら…んしょ、ん…しょっ ka_3528.txt | んー…そうなんですか?それは困りますね ka_3529.txt | だって今度は…私の中で気持ちよくなって、出してもらうんですから…ねっ? ka_3531.txt | だってぇ…あんなに肇さんのを見せつけられたら、ドキドキしちゃいますよ…? ka_3532.txt | いっぱい出されたあの匂い…まだ鼻の中に残ってるんです ka_3533.txt | だから…恥ずかしいけど、最後までして欲しいから…誘惑、しちゃいます! ka_3536.txt | は…恥ずかしいです ka_3537.txt | はい…仕返しと言わず、お仕置きでもいいんですよ! ka_3538.txt | なんの事でしょうか? ka_3539.txt | 別に…お仕置きを期待したりなんか、してませんよ! ka_3546.txt | ここに…入れて欲しい…です ka_3548.txt | 一番奥まで…ずん、ずんって…突き入れて…欲しい、ですっ ka_3554.txt | 私…はあ、あ…エッチ…です…か? ka_3557.txt | 肇さん…だ、め…だめぇっ! ka_3565.txt | う、あ…ぅ…私の…気持ちよくなってる…ところ ka_3572.txt | 肇さん…はあ…はあ…ちゃんと…見てくれましたか…? ka_3574.txt | もっと…してください。もっともっと…肇さんので気持ちよく…してぇ…? ka_3576.txt | ね?私を使って、気持ちよくなって…? ka_3580.txt | きた、またきました…!肇さんの、太いのが、中にいっぱい…! ka_3591.txt | あっあっあっあっあっ…! ka_3596.txt | 肇さんの濃い匂い、ドロドロしたので私を穢してください! ka_3602.txt | はぁ…すごい…はあ…すごかった…はあ ka_3603.txt | いっぱい…出て…お腹の中…火傷しそうなくらい…熱い ka_3606.txt | それに…肇さんが激しく私を求めてくれて…すごく…幸せでした…! ka_3607.txt | え…?ふふっ、変な肇さん…ふふ、ふふふ ka_3608.txt | でも…私も大好きです…! ka_3610.txt | あっ、あっあっあっあっ、あっ、イク、イッちゃう ka_3613.txt | はっ、はっ…肇さんのが、いっぱい出てる…はあ…はあ…! ka_3616.txt | 肇さん…すごく、すごく気持ちよかったです ka_3617.txt | 肇さんは…気持ちよかったですか? ka_3618.txt | ふふ…いいんです。さっきも言ったでしょう?私の身体は全部、あなたのものだって ka_3619.txt | いっぱいかけてください…あなたの温もり…全部忘れられなくなるくらい ka_3620.txt | あなたの匂いが染み付くくらい ka_3621.txt | ふふっ、大好きです…肇さん ka_3622.txt | 肇さん…幸せ ka_3624.txt | ええと…変ですね。なんだか…上手く笑えなくて ka_3625.txt | 私…これまでどうやって肇さんを求めていたんでしょう ka_3626.txt | ありがとうございます、肇さん ka_3627.txt | ですがそれも、私が自分でケジメを付けないといけないことですから ka_3628.txt | え…?はい、勿論です ka_3630.txt | はじめて…から? ka_3633.txt | ん…ちゅ…あ…ふぁ…む、ぁ…ん ka_3635.txt | 肇さん…んっ、んむ…ちゅ、ぅ ka_3639.txt | はぁ…ん、ぁ…肇さんの手、温かい…! ka_3640.txt | ふふっ、大丈夫です…おかげで、肇さんに温めてもらえますから…! ka_3642.txt | それよりも…はあ、はあ…今は、目の前の私に集中してください? ka_3643.txt | ほら、胸だって、こんなに…すごく、ドキドキします。感じますか? ka_3644.txt | ふふっ、不思議ですね。これまでも…エッチはしたことあるのに ka_3645.txt | 今日はとってもドキドキして…この気持ちを、抑えられそうにありません ka_3646.txt | はい…そうかもしれません ka_3647.txt | あなたがいたから…肇さんが相手だから ka_3648.txt | こんなにも、幸せな気持ちで満たされるんだと思います ka_3650.txt | 肇さんの手…優しくて、大好きです ka_3651.txt | また触れてもらえて…よかった…仲直りできて…よかった、です ka_3652.txt | もう、謝らないでください。悪いのは…私の方ですから ka_3653.txt | それよりも…もっと求めても、いいですか?あなたの手…あなたの言葉…あなたの愛情 ka_3654.txt | お願いします。もっともっと…私を愛してください ka_3656.txt | だって…肇さんが好きで…肇さんが、嬉しい事を言ってくれるから ka_3666.txt | 気持ちいい…気持ちいいです、肇さぁん ka_3669.txt | 肇さんの指で…はっ、はっ…イき…ます、イキたい…! ka_3689.txt | 私、欲しいです…欲しくてたまらないです…肇さんの ka_3690.txt | ああ…嬉しいです ka_3691.txt | もっと…求めてください。何もかも…吹き飛ばしてしまうくらいに ka_3692.txt | ここ…肇さんの席…? ka_3693.txt | えっと…そこでこんなことって…? ka_3695.txt | そんな事言われたら…嬉しくて…私、どんどんワガママになっちゃいますよ…? ka_3696.txt | 肇さんは優しくて皆さんに信頼されているから…いつも人の輪の中心にいて ka_3697.txt | でも私、そんな肇さんが好きだから…そういうあなただからこそ、好きになったから ka_3698.txt | だから、少しくらい寂しくても我慢しようって…そう思っていた筈なのに ka_3700.txt | 好きです…大好きです ka_3703.txt | あ…肇さんの、もう大きくなってる…! ka_3705.txt | はい…来てくださいっ ka_3708.txt | はっ、はっ…一つになれた…嬉しいです…肇さん、肇さんっ! ka_3712.txt | はい…だって…奥まできて欲しかったんです ka_3713.txt | 離したくない…ずっと私の中にいてほしい…このまま、ずっと ka_3714.txt | はい…離さないでください。私を…もっともっと、気持ちよくしてください ka_3718.txt | はい…気持ちいいです…すごく…すごく ka_3719.txt | あなたを感じる…暖かくて優しくて、激しくて ka_3720.txt | ドキドキして、胸が張り裂けそうなくらい…肇さんが好き…! ka_3722.txt | 肇さん…やっぱりおっぱいが好きなんですね? ka_3724.txt | 仕方ないじゃないですか…肇さんの触り方が…いやらしいんです ka_3725.txt | エッチな手つきで、触られたら…おっぱいだって、気持ちよくなっちゃいますよぉ…! ka_3730.txt | はあ…はあ…肇さぁん ka_3731.txt | あぁ…嬉しい…です! ka_3732.txt | 思いっきり、めちゃくちゃに…してください ka_3734.txt | はい…一緒に ka_3745.txt | やだ、やだ…気持ちいいのぉ!気持ちよすぎて…あっあっあっ、肇さん…肇さぁん! ka_3749.txt | イって!出してください!肇さんの赤ちゃんの種、ドロドロなのいっぱい出してぇぇぇーーッ! ka_3757.txt | あ、熱い…肇さんの…中に…奥、出て…いっぱい ka_3760.txt | すごく…気持ちよかった…あなたの気持ち…いっぱい、いっぱい感じました ka_3761.txt | あっ…せっかく出してもらったのに…どんどん溢れてきちゃう ka_3762.txt | 勿体ないです ka_3764.txt | やっぱり…私、肇さんに恋をしてよかったです ka_3765.txt | いつもいつも…私の一番欲しい言葉を、欲しい時にくれる ka_3766.txt | はい、よろしくおねがいします! ka_3774.txt | 私も…すごく気持ちよかったです。肇さんに愛されてるって…強く感じたから ka_3775.txt | 胸がドキドキして…切なくて…苦しくて…幸せで ka_3776.txt | 誰かを愛する…満たされる感覚…すごく好きです ka_3779.txt | すごくエッチで…優しくて…アソコ、また熱くなっちゃいそうで ka_3780.txt | はぃぃ…平気です ka_3781.txt | 私の身体も…心も…あなたのものだから ka_3782.txt | いっぱいかけてもらって…あなたのものにしてもらえた…そういう安心感があるんです ka_3783.txt | だからこれからも、いっぱいいっぱい…肇さんの、赤ちゃんの種、欲しいです…! kodomo1103_002.txt | ゴメンナサイ、お母さん kodomo2104_001.txt | おっ、お父さん kodomo2104_003.txt | いってらっしゃい、お父さん kodomo2104_004.txt | あのっ、お母さん kodomo2104_006.txt | いってらっしゃい、お母さん kodomo3107_005.txt | ママの友達? kodomo3107_007.txt | ママのオムライス、美味しいから kodomo3107_008.txt | 本当に食べていいの? kodomo3107_015.txt | でもせっかく作ってもらったものだから kodomo3107_016.txt | また、作ってくれるの? madama012_001.txt | ええ。奥のソファーの席、いいかしら? madama012_002.txt | でもとりあえず、コーヒーよね! madama012_003.txt | あ、ごめんなさい。そうじゃないの。もう少し悩ませてもらえる? madama012_005.txt | やっぱりいいわねぇ~ madama012_006.txt | なにが違うのよ、それ madama211_001.txt | 季節限定ってことは、モンブランは終わっちゃうのかしら? madama211_003.txt | い、いきなりお嬢様だなんて言うから、ビックリしたわ madama211_004.txt | あ、はい。よろしくね madama211_005.txt | それで、アフタヌーンティーのイベントって、具体的には何をしてるの? madama211_006.txt | サンドイッチ? madama211_007.txt | ビックリしたわ。いきなりお嬢様だなんて言うんだもの madama211_010.txt | 成程。たまには、いいかもね madama211_011.txt | じゃあ、ベルを鳴らすわね madama211_012.txt | なら、それでいいわ madamb012_001.txt | ありがとう madamb012_002.txt | いつもながら、どのケーキも美味しそうだものね madamb012_003.txt | そうそう。マスターにコーヒーを淹れてもらわないと! madamb012_005.txt | なになに? マスターみたいにキリッとしてたの? madamb211_003.txt | 特別なメニューがあるのかしら? madamb211_005.txt | ありがとう madamb211_007.txt | 確かに渋さが違うものね~。でも、若い男の子もいいんじゃない? madamb211_009.txt | なんだかケーキ以外にも楽しみが出来ちゃったわね madamb211_010.txt | いいんじゃないかしら madamb211_011.txt | あ、それはいいわ。普通のサンドイッチのままで madamb213_001.txt | こんにちは madamc012_001.txt | 今日は何を注文しようかしら madamc012_002.txt | ありがとう madamc012_004.txt | ウチの旦那も、今でこそ肉まんみたいな体だけど。若い頃は―― madamc012_005.txt | 若い頃は、あんまんだったかしら madamc211_001.txt | 今日は何を食べようかしら madamc211_002.txt | お嬢様って、な、なに? どういうこと? madamc211_004.txt | そんなのは気にしないでいいのよ madamc211_007.txt | その気持ちはわかるわ madamc211_009.txt | それに、この催しが続けばそういう機会もあるんじゃない? madamc211_010.txt | それで、注文はどうする? セット、頼んでみる? madamc211_011.txt | さっき言ってたセット、もらえます? madamc213_001.txt | また来ちゃいましたー maid011_002.txt | にゃおぉぉん maid210_001.txt | お帰りなさいませ、ご主人様。お嬢様 maid210_002.txt | こちらのお席へ、どうぞ maid210_003.txt | ご注文がお決まりになりましたら、こちらのベルでお呼び下さい maid210_004.txt | お呼びでしょうか? maid210_005.txt | 畏まりました maid210_006.txt | お待たせいたしました。ごゆっくりお過ごし下さい mamasecond104_001.txt | 行ってくるわね mamasecond104_002.txt | ご飯は冷蔵庫の中にあるから。温めて食べなさい。じゃあね man01_0001.txt | おーい二人とも、任せきりになっちゃって悪かったな man01_0002.txt | お、おい、どうした? man01_0004.txt | もしかしてお小遣いアップとかか? man01_0005.txt | ああ覚えてるよ。よく来てる青葉ちゃんのお兄さんだろ? man01_0007.txt | ああ、それならうちの料理を持って行ったらいいんじゃないか? man01_0008.txt | いいのって、お前。行きたいから話してきたんだろ? man01_0009.txt | 父さんたちももうこっちの屋台に専念できるし、どうせ花火が始まれば、買いに来るお客さんも減るからな man01_0010.txt | 萌楓ももういいぞ、ありがとな。お姉ちゃんと一緒に行ってもいいし、友達と遊んできてもいいよ man01_2000.txt | 萌楓、友達と喋りするのはいいけど、オーダー通してからにしてくれー man01_2001.txt | おーい、頼むー! man01_2002.txt | 随分待たせちゃってごめんね。食べ終わったらパフェをサービスするから man01_2003.txt | いいよいいよ。二人には彩楓と萌楓がお世話になってるみたいだし man01_2004.txt | これからも、彩楓たちと仲良くしてやってくれ man01_2005.txt | ん?このあと四人で遊ぶのか? man01_2006.txt | あはははは!見事な連携だったけど、打ち合わせでもしたのか? man01_2007.txt | で?実際はどうするつもりだったのかな? man01_2008.txt | あ、なるほど man01_2009.txt | まあ彩楓ももう子供じゃないんだし man01_2011.txt | 彩楓のことは頼んだよ man01_2012.txt | このことは、母さんにもちゃんと伝えとくんだぞ? man01_2013.txt | それなら大丈夫だな。それじゃあ二人ともごゆっくり man01_2014.txt | おかえり man01_2015.txt | いいよいいよ。こっちこそ来てもらっちゃって申し訳ない man01_2016.txt | まあいつもみたいな感じで、料理を楽しんでくれればいいから man01_2017.txt | こちらこそ、どうせ彩楓のワガママだろ?すまなかったね man01_2018.txt | それにこっちも色々キミに聞きたいことがあったし man01_2019.txt | まあそれはあとにしよう man01_2020.txt | さ、入って入って man01_2021.txt | さーて!全然仕込みが出来てないから簡単なものしか作れないけど、何作ろうか man01_2022.txt | ほらほら、そろそろちゃんと作るもの決めないと、二宮くん困っちゃうぞ? man01_2023.txt | 二宮くんは何が食べたい?ご飯系が食べたいとか、そういうふんわりした感じでもいいよ? man01_2024.txt | ふむ…ワンプレートか…いいね! man01_2025.txt | じゃあ母さん、よろしく! man01_2026.txt | デザートと一部のメニューはこっちが担当してるんだけど、メインディッシュになるような肉料理とかは妻の担当なんだ man01_2027.txt | 平日のランチとかは2人で回してる分、どちらかがオーダーとったりしないといけないからね man01_2028.txt | 自然とこうなったって感じかな man01_2029.txt | ところで…だ。料理についてキミに聞きたいことがあるんだけど man01_2030.txt | 彩楓から聞いたけど、燻製づくりが趣味なんだって? man01_2031.txt | もし良かったら今度食べさせてもらえないかな? man01_2032.txt | 彩楓からすごい美味しいって聞いてて、職業柄ちょっと気になってね man01_2033.txt | な?ここまで言われたら純粋に食べたくなるのが料理人ってもんさ man01_2034.txt | ホントかい?なら今度頼むよ man01_2035.txt | あはは、燻製についてはこっちも素人だから、自作出来るならやってみたいくらいだよ man01_2036.txt | いいのかい?いやー燻製って長時間かかるものだからとなかなか手が出なくてさー man01_2037.txt | へえ…彩楓の方からアタックしてたのか man01_2038.txt | まだ時間があるけど、せっかくだから送っていこうか man01_2039.txt | んー、じゃあ言い方を変えよう man01_2040.txt | 早くキミの燻製が食べたくて、送ったついでにもらえたらと思ったんだ man01_2041.txt | 彩楓、やっぱり父さんの代わりに彼を送ってあげなさい man01_2042.txt | さっきから早く二人きりになりたそうにしてると思ったんだけど、違ったか? man01_2043.txt | ははは、そうしてやってくれ man01_2044.txt | また気軽に遊びにきてね man01_2045.txt | ただいま man01_2046.txt | って、彩楓。帰ってたのか man01_2047.txt | ちょ、ちょっと待った!二人して一気に聞かれても1つずつしか答えられないから! man01_2048.txt | あれ、二宮くん? man01_2049.txt | そうか、二人に付き添っててくれたのか。ありがとう man01_2050.txt | ああ。診断結果は疲労からくる貧血らしい man01_2051.txt | 倒れた時に頭打ってたから、念のためCTとったり、一日だけ検査入院ってことになったよ man01_2052.txt | 心配かけて悪いね。でももう二人のことは大丈夫だから、二宮くんも暗くならないうちに帰った方がいい man01_2053.txt | なんなら車で送っていこうか? man01_2054.txt | ああ、気をつけて man01_2055.txt | 申し訳ありません、本日は臨時休業と man01_2056.txt | って二宮くん。それに彩楓まで man01_2057.txt | 検査で異常も見つからなかったし、今も奥でのんびりテレビ見てるよ man01_2058.txt | ちょっと呼んでくるから待っててくれ man01_2059.txt | おいおい、こんなことで嘘ついてどうすんだ man01_2060.txt | 過労で倒れた妻を、次の日から仕事させる夫がどこにいるんだよ man01_2061.txt | それに仕込みだってしてないしね man01_2062.txt | 私たちに? man01_2064.txt | 萌楓、最後まで彩楓の話を聞きなさい man01_2066.txt | とりあえず、彩楓の気持ちはわかったし、否定はしない man01_2067.txt | だけど、お前の将来の夢はどうするんだ? man01_2068.txt | 店の心配をしてくれるのは嬉しいけど、この「砂時計」は俺たち夫婦の夢だったんだ man01_2069.txt | 俺たちの夢に付き合うことなんてないし、彩楓には彩楓の夢を追いかけて欲しい man01_2071.txt | まったく、母さんにカッコイイところ全部持ってかれたな man01_2072.txt | 俺も同じ意見だし、道を踏み外さない限りは、好きにやってみろ。間違えたりすればその時は叱ってやる man01_2073.txt | だから焦ることはない。今はまず、自分のやりたいようにやってみろ man01_2074.txt | もちろん萌楓もだからな? man01_2075.txt | 彩楓、どうする?進学をやめるなら、それを止めたりはしない man01_2076.txt | ただし、自分で決める事だ。絶対に後悔はするなよ man01_2077.txt | うん。なら父さんたちはその夢を応援する。全力でやってみろ man01_2078.txt | ぷっあははは! man01_2079.txt | 彩楓…お前どんだけ二宮くんのこと好きなんだよ man02_0001.txt | 天使だ、俺たちのクラスに天使が舞い降りた man02_0002.txt | あっなにコレすげぇ!?会長めっちゃフレッシュでいい匂い! man02_0003.txt | バカ俺にだよ! man02_0004.txt | お前こそ空気読んでそれ以上言うな! man02_0005.txt | つまり小清水さんは二宮と昔から知り合いで、初恋の相手が二宮だったと? man02_0006.txt | 小清水さん、頑張ってください! man02_0007.txt | おいなあ見ろよ、結城先輩だ!可愛いよなぁー! man02_0008.txt | フオォーーウ! man02_0009.txt | 小清水さんを応援するつもりだったけど、なんかこういうの見せられるとどっちも応援したくなるよな? man02_0010.txt | ミス絢星館もやっぱり会長なのかあーーッ!? man02_0012.txt | だって歴史的な和解への一歩だろ? man02_2000.txt | 二宮くーん。詳しく、訊かせてもらえないかなあ!? man02_2002.txt | 会長、会長。今日も小清水さんと学食か? man02_2003.txt | いやあわかるだろ?純粋に羨ましいなって話だよ man02_2004.txt | でもさあー man02_2005.txt | ああもう羨ましすぎるーーッ!俺も女の子とイチャイチャしてえ! man02_2007.txt | アレだろ?いつも目が合うと、ニコッてしてくれるけど、今までは「キュン」だったのが man02_2008.txt | 「ズキュウン!」みたいな man02_2009.txt | やっぱり早退した方がよくないか? man02_2010.txt | そうだぞ。堂々と休めるんだし、むしろ俺なら喜ぶね man02_2011.txt | かいがいしい彼女の看病…羨ましいよ man02_2012.txt | おおっ、結城先輩だ! man02_2013.txt | 会長!お前…お前…! man02_2014.txt | 隠れて人気のある山吹を彼女にしたなんて man02_2015.txt | お前ならやってくれると信じてた! man02_2016.txt | あはは、会長って独占欲つえーなあ man02_2017.txt | まあ、その…もう手遅れというか man02_2018.txt | 意外だったけど、こりゃ触れたらこっちが胸焼けで苦しみそうだ man02_2019.txt | 山吹さん、とりあえずその辺はお二人で仲良くやってくれ…な? man02_2021.txt | 二宮、おっす man02_2023.txt | いや、なんつーか…見てるだけで十分っていうか man03_2000.txt | おはよー man03_2001.txt | お前だから話すけどさハロパの後夜祭で告ったら振られた…イケると思ったのに man03_2002.txt | ふ、振られたのにそこまでいう必要ないだろ! man04_0002.txt | そこまで変態じゃねえよ! man04_0003.txt | だからかわりに会長の嗅ぐー! man04_0004.txt | 会長と添い寝したら絶対いい夢見れそう man04_0005.txt | 今俺にウインクしたぞ! man04_0006.txt | どうしよう。悔しかったはずが、いい話すぎて応援したくなってきた man04_0007.txt | でも結城先輩って告った男みんな振ってんだろ? man04_0008.txt | くぅーッ!羨ましすぎるぞ二宮! man04_0009.txt | だな。会長がどっちを選ぶのか、これは学園中大注目だぞ man04_0010.txt | 俺たちのミス絢星館があーーッ! man04_2000.txt | ちょっとでいいから教えてくれよお! man04_2001.txt | ほんと歳考えてくれよ man04_2002.txt | だよな。てか会長と小清水さん、付き合ってるんじゃないかって話も出始めてるし man04_2003.txt | あーあ、その幸せそうな空気、ちょっとでいいから分けて欲しいくらいだよ man04_2004.txt | やめとけって。悲しくなるだけだぞ man04_2005.txt | あー、わかる。なんつーか、色気が増したというか man04_2006.txt | 女は恋をすると綺麗になるって言うし man04_2007.txt | やっぱり俺、会長と小清水さんって付き合ってると思うんだけど man04_2008.txt | それはわかってるんだけどさー man04_2009.txt | ちゃんと聞いてないどころじゃないだろ。先生に指された時、教科書上下逆だったからな man04_2010.txt | てか放課後まで彼女と寮で二人きりってさ、つまり…? man04_2011.txt | 意味が通じてる時点でお前も同類だけどな man04_2013.txt | だってお前…山吹って普段は真面目でちょっとキツいところはあるけど、基本的には優しいじゃん? man04_2014.txt | ちくしょー! man04_2015.txt | お、おう…すまん man04_2018.txt | お、俺らがそういうの聞くとしたら会長の方に行くしな! man05_2000.txt | あ、あの、会長。ちょっといいかな? man05_2001.txt | いきなりごめん。実は会長に、折り入って相談があって man05_2002.txt | もしかして、忙しかった? man05_2003.txt | じゃあ中庭でいいかな? man05_2004.txt | ああ、それなんだけど。会長を恋愛マスターと見込んで、是非ともアドバイスが欲しいんだ! man05_2005.txt | 実はさ、こないだ女子大生と合コンしたんだ man05_2006.txt | ああ。狙ってた子の連絡先もゲットしたし、あれは大成功だったね man05_2007.txt | いやそれがさ、帰ってからメールしてみたんだけど、すぐ返ってきちゃうんだよ man05_2008.txt | たぶんメアド間違えたっぽいんだけど、もし俺からのメール待ってたらかわいそうじゃん? man05_2009.txt | だからさ、女子の幹事の子に訊いてみようと思うんだけど、なんて訊いたらいいと思う? man05_2010.txt | いやいいんだよ? man05_2011.txt | 結構いい感じになった子がいてって、正直に言うのもいいと思うんだけど man05_2012.txt | もし幹事の子が上手くいってなかったら、ちょっと申し訳ないじゃん? man05_2013.txt | てことで、ここは女心をマスターしてる会長にアドバイスをもらいたいんだ! man05_2014.txt | ん?どうした? man05_2015.txt | ん?よくわかんないけど man05_2016.txt | でもそうだよな。俺もはじめての合コンで、アレコレ考えすぎてただけかも man05_2017.txt | やっぱ会長に相談してよかったよ! man05_2018.txt | あっ、えっと、ごめん…! man05_2019.txt | 実は会長に相談があって来たんだけど、やっぱ帰るとこだった? man05_2020.txt | 覚えててくれたんだ!? man05_2021.txt | やっぱあの時会長に相談してよかったあ! man05_2022.txt | いや、あのことはまあ…うん man05_2023.txt | 今日はちょっと違ってさ、会長の話を聞けたらなって思ったんだ man05_2024.txt | あの時は会長、まだ付き合いたてだったけど man05_2025.txt | あれからもうだいぶ経ったじゃん? man05_2026.txt | だから、実際彼女ができるとどんな気持ちなのかなって、どうしても気になって! man05_2027.txt | 負けっぱなしの人生だからこそ、勝った人間の経験談ってモチベになると思うんだ! man05_2029.txt | それじゃ、早速 man05_2030.txt | ずばり、彼女ができて一番良かったことって? man05_2031.txt | もしかして、彼女がいても全然楽しくないとか? man05_2032.txt | くううっ!まさにノロケ!そっかあ…! man05_2033.txt | じゃあ次、彼女のどんなところにドキッとする!? man05_2034.txt | それより、ドキッとしない時間って? man05_2036.txt | いいなあ彼女 man05_2038.txt | 即答するくらいの不満ってめちゃくちゃ気になるんだけど man05_2039.txt | なるほど、我慢か man05_2040.txt | 王様じゃないんだし、そりゃそうだよな man05_2041.txt | え?えっと…? man05_2042.txt | 現状に満足しない。貪欲 man05_2043.txt | その言い方ならなんとなくわかる気がする man05_2044.txt | でもさ、それってやっぱり、一生一緒にいたいとか思ってるってこと? man05_2046.txt | こんな不気味なのに、よくいけるな…さすが会長 man05_2047.txt | ありがとう!いい話が聞けたよ! man06_0001.txt | この時点でこれだけいたら、戻るに戻れないって man06_0002.txt | 在庫数がわからないから、この位置でも買えるのかわからないし man06_0003.txt | なあなあ、さっき会長のクラスのやつに聞いたんだけどさ man06_0004.txt | 会長は10P集めたらハグで、20P貯めたらほっぺにキスしてくれるとかなんとか man06_0005.txt | そう言われると man06_0007.txt | 俺らの分のホットドッグとチキンステーキ買ってくるって出かけたよ man06_0008.txt | なら連絡入れとけば追加で買ってきてくれるんじゃん?あいつの金があればだけど man06_0009.txt | あいつが戻ってくるまで動けないけど、戻ってきたらどうする? man06_0010.txt | ま、それもそっか man06_0011.txt | 今頃我らが会長さんはデートでもしてるのかねえ man06_0012.txt | はは、たしかにそうだよな man06_0013.txt | でも、正直羨ましいかどうかで考えたらどっち? man06_0015.txt | まあ…そうだな man06_0016.txt | ああ、それで微妙なわけか man06_0017.txt | その発想はなかったけど、誰もやろうとしなかったことをやり遂げた二宮って、確かにすごいよな man06_0018.txt | あはは、それすげーわかるわ man06_0019.txt | 50個!?お前どんだけ甘いの好きなんだよ man06_0020.txt | しっかし匂いだけで涎出てくるなあ man06_0021.txt | サンキュ。いくらだった? man06_0022.txt | 二宮を羨ましがったら負け的な? man06_2000.txt | やっぱ会長の卒業式の話は本当だったんだ!? man06_2001.txt | お、ダブル会長だ。今日も一緒に登校してきたらしいじゃん man06_2002.txt | 会長だって撤回されたら困るだろ!?ここは学生運動を起こして学園に対抗するしかないって! man06_2003.txt | じゃああの噂って何で広まったんだ? man07_2000.txt | さて、まずは何から訊くべきか man07_2001.txt | と言っても、訊きたいことはいくつもあったんだが、いざ彼を目の前にすると、聞きたいことが頭から抜けてしまったよ man07_2002.txt | 確かに娘を高く評価してくれるのは、ありがたいがな man07_2003.txt | だからってあいつ、わざわざ俺の携帯に電話かけてきたからな man07_2004.txt | まあ何にせよ、学園に何を言われようが、私たちは由依が決めたことには口を出さない man07_2005.txt | 進路については以上だ。私からも連絡を入れておこう man07_2006.txt | はははっ!あまりにもすんなり話が済んで驚いているのかな? man07_2007.txt | これでも人を見る目には自信があるからね man07_2008.txt | 由依の場合、先にあれこれ言うよりも、自分で経験し、そこから学び取っていく賢さがある man07_2009.txt | もちろんキミとの関係も一つの勉強だ man07_2010.txt | そんなに身構えることはない。言ったろ、人を見る目には自信があると man07_2011.txt | その上で、私はキミなら問題はないと思ってるんだ。というか止めるならとっくに止めてる man07_2012.txt | 少なくともうちは、この街じゃ名の通った家柄だからね man07_2013.txt | まあそうだろうな。聞いているかもしれないが、私も絢星館の卒業生だ man07_2014.txt | 恋愛禁止の校則は、邪魔で邪魔で仕方なかったからね man07_2015.txt | ただ…由依 man07_2017.txt | だがもし…恋人と離れるのが嫌で夢を捨てるというなら?わかるな? man07_2018.txt | そ、そうか man07_2020.txt | そういうことなら、やりたいようにやればいいさ man07_2021.txt | 先ほど言ったとおり、学園にも連絡しておく man07_2022.txt | そうだね。私たちにはお願いすることしかできないが、よろしく頼むよ man07_2023.txt | さて、そろそろ man07_2024.txt | 二人の関係について、詳しく聞かせてくれるかな? man07_2025.txt | ちゃんと暗くなる前に帰ってくるんだよ man07_2026.txt | 二宮くんも、今度一緒にご飯でも行こう。色々由依のことも聞きたいし man08_0001.txt | おーっと!お前も素麺目当てか! man08_0002.txt | はいブーメラーン!お前だって走ってんじゃねえか! man08_0003.txt | はあ!?意味わかんねえ!どうせお前もポイント狙いだろ!? man08_0004.txt | 俺だって結城先輩との握手がかかってるんだ! man08_0005.txt | 結城先輩の握手会なんて、過去2年で3回だけなんだからな!? man08_0006.txt | は、はあ!?お前だって会長の追っかけみたいなもんだろ!? man08_0008.txt | おーい!お待たせー! man08_0009.txt | ちっこいカステラ買ってきた。50個入りのやつ man08_0010.txt | 俺も早く食べたくて仕方ないっての! man08_0011.txt | ほら、お前らの分はこれだから man08_0012.txt | カステラだけで1800円だな。ホットドッグとチキンステーキでちょうど1000円 man08_0013.txt | それで?二人してなに話してたんだ? man08_0014.txt | はあ?なんだそれ? man08_2000.txt | おいおいおい聞いたか今の!? man08_2001.txt | に、二宮!くん! man08_2002.txt | そ、卒業式ってどんな感じなんでしょうか!?ザ、最高!? man08_2003.txt | なあ、今日の臨時集会ってまた恋愛が禁止になるかもって噂についてだろ? man08_2004.txt | てかあれじゃん?恋愛解禁を否定してたやつらの man09_0001.txt | うっす、あいつは? man09_0002.txt | 俺は花火見られればそれでいいやって思ってたから、助かるっちゃ助かるけど man09_0003.txt | 贅沢言うなら甘いものとかも欲しかったな man09_0005.txt | 別にここで花火上がるまでいればよくね? man09_0006.txt | してるんじゃない?まだ誰と付き合うか決まってないみたいだけど man09_0007.txt | 誰かと付き合ったら、それはそれで新聞部とか放送部とかが見逃さないと思うし man09_0008.txt | うーん、羨ましいっちゃ羨ましいけど man09_0009.txt | そりゃモテモテだし、学園の美人たちに告白されてるし、すげえなって思うよ? man09_0010.txt | 実際行動力すごいし、女子が興味持つのもわかるし、男から見てもカッコいいと思うこともある man09_0011.txt | だから…何もしてない俺が羨ましいとかいうのはなんか負けな気がするっていうか、純粋に情けなくね? man09_0012.txt | だろ?ここで羨ましがってもただのひがみじゃん? man09_0013.txt | おー!甘いのあったー? man09_0014.txt | 割と好きだけど、さすがに50個は想定外だったわ man09_0015.txt | まあうちらで食って、余ったら明日のおやつにでもすればいいっしょ man09_0016.txt | そうそう、俺らも頑張んないとなーって話 man09_0017.txt | ぎゃああああ!?なんで救護係が血まみれなんだよお!? man09_2000.txt | 確かに聞いたぞ!夜の営みって間違いなく言った! man09_2001.txt | うわこいつ、えっぐいこと訊きやがった…!? man09_2002.txt | 詳しくは発表されてないけど、間違いなくそうだよな man10_0001.txt | いや、さすがにそれはデマじゃね?副会長が黙ってないだろ? man10_0002.txt | ゆ、結城さん! man10_0003.txt | えっと、その、いきなりで悪いんだけど…ちょっと時間作ってもらうことってできるかな? man10_0004.txt | う、うん!俺もそこまで時間を取らせるつもりもないから! man10_0005.txt | う、うん。その…結城さんが会長に告ったのは知ってる。でも、どうしても諦めきれなくて man10_0006.txt | お、俺と…付き合ってもらえませんか!? man10_0007.txt | で、でも、ずっと返事待たされてるんだろ…!? man10_0008.txt | そんなの、俺からしたってひどいと思うし man10_0009.txt | お、俺なら会長と違って、結城さんをこと待たせないしずっと楽しませるから! man10_0011.txt | じゃ、じゃあどうして?0点って man10_0013.txt | で、でもさ、会長だって結城さんと同じ考え方とは限らないんじゃ…? man10_0014.txt | あはは…やっぱ、会長には敵わないか man10_0015.txt | うん。なんかフォローまでしてもらっちゃって、ありがとう man10_2004.txt | でもそれなら副会長もそっちだったろ? man10_2005.txt | じゃあ、回転寿司とかは?今は醤油以外も色々置いてるじゃん man10_2006.txt | そうか?同じ醤油でも出汁が違ったりするだろ。あとは塩で食うとかさ man10_2007.txt | 女の子はわさび食えない子多いんじゃね? man10_2008.txt | それこそ小皿で住み分けしろよ man10_2009.txt | 使われてない教室だろ?なんか落ちたんじゃね man10_2010.txt | ほら、さっさと行こうぜ man11_0001.txt | 今日はわざわざお越しいただき、ありがとうございました man11_0002.txt | 秋のハチミツ収穫では、初夏以上の量が期待できるということで楽しみにしています man11_2000.txt | いやあ、面目ない man11_2001.txt | いやそれがですね、有名な評論家が花守さんのブログを見てここのハチミツを知り、実際に買いに来たらしいんです man11_2002.txt | そしてそれ以降、花守さんのブログのアクセス数がじわじわ伸びているということで man11_2003.txt | ちなみに観光協会のホームページは1日10人いればいい方ですな!はっはっはははは! man11_2004.txt | おおっ!よろしくお願いします! man11_2005.txt | それじゃそろそろ撮影始めまーす。モデルさん、準備はいいですか? man11_2006.txt | お疲れ様。今度は再来週の水曜日、よろしくお願いします man11_2007.txt | 花守さんも、冬用の観光案内の写真、撮影が来月になるからそっちもよろしく頼みますね man11_2008.txt | ああこんにちは。古塚さんから連絡はもらってますよ man11_2009.txt | いいんですよ。絢星館の生徒会、というか二宮さんたちにはこちらも助けられていますし man11_2010.txt | むしろ頼りにしてもらえてホッとしていますから man11_2011.txt | ああ、そうですね。なんでもこの街の噴水を全て見て回りたいとか man11_2012.txt | それがですね man11_2013.txt | 観光スポットとして取り上げている噴水も、いくつかはあるんですが man11_2014.txt | 洗い出したところ、やはりすべては把握しきれていないことがわかりまして man11_2015.txt | ですが合同庁舎に連絡してありますので、是非そちらへ向かってみてください man11_2016.txt | 向こうに着いたら、土地開発の整備局で観光協会の紹介と伝えてください man11_2017.txt | すぐに担当者が対応してくれる手はずになっています man11_2018.txt | いえいえ。ちょうど花守さんからも、同じ内容で連絡をもらっていたので man11_2019.txt | 何か重要な案件かと思いまして man12_2000_.txt | えーお前ら、誰と誰が付き合おうがそっとしといてやれ。人の恋路を邪魔すると馬に蹴られるぞ man12_2001.txt | お?お前らこんなところでどうした? man12_2002.txt | お前らも付き合って早々見回りとか大変だなあ man12_2003.txt | せっかく二人きりだってのに、生徒会の仕事なんてつまんないだろ? man12_2004.txt | ワハハ、そうだろうなあ man12_2005.txt | まあこれは個人的な話ということで、他の先生は知らんが、二宮の校内放送最高に良かったぞ man12_2006.txt | 何年も教師やってて、あんな面白いことするバカはお前が初めてだよ man12_2007.txt | もちろん。山吹もあんな熱烈アタック食らったら一生忘れられないだろ? man12_2008.txt | うんうん。職員室で笑ってたら教頭先生に怒られたけど、これからも頑張れよ man12_2009.txt | なんでも何も、普通生徒会長が校内放送使って愛の告白なんてすると思わないだろ man12_2010.txt | 何をいまさら…堂々としてろって man12_2011.txt | そうそう、山吹はこの機会に人に頼ったり甘えることが出来るようになればいいな man12_2012.txt | 普段から出来てればわざわざ言わないっての。なあ二宮? man12_2013.txt | おーおー初々しいな。山吹は良くも悪くも真面目だから、今のままじゃお前は将来潰れるぞ? man12_2014.txt | 好きな人に甘えられるように頑張れ man12_2015.txt | 二宮だって彼女に甘えられるのは嬉しいよな? man12_2016.txt | いやあ真面目な話、恋人にも甘えたり頼れないやつは苦労すると思うぞ? man12_2017.txt | 甘えるにしろ頼るにしろ、どこまでなら許してもらえるか考えないとこいつはダメなやつだって思われるし man12_2018.txt | まっ、人間関係はそう甘くないってこった man12_2019.txt | んじゃ、引き続き見回り頑張れよー man12_2020.txt | 八角先生、全員揃いましたよ man13_0001.txt | 気にしないでよ。会長のスピーチは数少ない放送部の見せ所だしさ man13_2000_.txt | 写真部からのリークでみんなに重大発表だー!我らが二宮会長と海咲浜の古塚会長がカップルになったぞおぉぉぉぉ! man13_2001_.txt | ダブル会長カップルの誕生だー!みんなで盛大にお祝い man13_2003.txt | 会長ー!今日のお昼の件で最終チェックしたいんだけど今時間大丈夫? man13_2004.txt | そうそう、他のチェックは昨日の夜にメールで確認してもらったし、念のためで訊いてるだけだから man13_2005.txt | 副会長、ほんと元気ないけど大丈夫? man13_2006.txt | 了解。でも昨日台本もらったけど、またすごいこと考えたね man13_2007.txt | そっか。なら絶対成功させないとね! man13_2008.txt | んじゃ、設備とかは先生と他の部員に運んでもらうことになってるから man13_2009.txt | 各機器の接続チェックは大丈夫!? man13_2010.txt | 役者はこれで全員揃ったって感じかな?副会長、混乱してるみたいだけど大丈夫? man13_2011.txt | よっしゃ、きっと山吹さんも驚くと思う man13_2012.txt | はーい、それじゃあみなさんお静かに man13_2013.txt | 突然の放送誠に失礼! man13_2014.txt | 今日は今話題の生徒会長から直々にお願いがあって、急遽生放送でお送りしまーす! man13_2015.txt | さて会長、今日は重大発表をしてくれるというお話ですが!? man13_2016.txt | それって、もしかして…会長のお相手のことでしょうか!? man13_2017.txt | こ、これは…この場にいるだけでこっちまで恥ずかしくなる光景が広がっています! man13_2018.txt | 以上、現場からお伝えしました! man13_2019_1.txt | もー耐えらんない!てか見てるこっちが恥ずかしくなってくる! man13_2019_2.txt | 機材とかは放課後回収しに来るから!じゃな! man14_2000.txt | でも花守さんも会長のことが好きなんだろ!?ちくしょおおおォォォォォ! man14_2001.txt | じゃあ俺送辞やる! man14_2002.txt | 会長の股の蕾も膨らみはじめ、生命の躍動を感じる春がやってきました man14_2003.txt | 会長差し歯!差し歯落とした! man14_2005.txt | おっ、みんな会長が来たぞ! man14_2007.txt | なあ会長!恋愛解禁が撤回されるって本当なのか!? man14_2008.txt | もし力になれることがあるなら、俺も喜んで協力するからさ。その時は遠慮なく言ってくれよな! man14_2009.txt | え、こういう時って会長が話すもんじゃないの? man15_0001.txt | あれ?なんで女子がここに? man15_0002.txt | 会長の部屋?だったらそこの奥から2番目の部屋だよ man16_2000.txt | いたいた!おーい、会長ー! man16_2001.txt | と、とりあえず見つかってよかった。演劇部の連中で会長探してたんだよ…! man16_2002.txt | 悪いんだけど、今すぐついてきてくれないか? man16_2003.txt | すまん!今すぐじゃないとダメなんだ!なんなら今日の朝飯と昼飯奢るから! man16_2004.txt | えっと、あの man16_2005.txt | 演劇部の用事。会長のお祝い、是非とも演劇部でさせてくれないかなと思ってさ man16_2006.txt | またまたしらばっくれちゃってー!ネタはもうあがってんだって! man16_2007.txt | 学園最強カップル誕生を盛大にお祝いさせてくれよー! man16_2008.txt | フハハハハ!知りたければついてくるがいい! man16_2009.txt | おーい会長!もうちょっとだぞー! man16_2010.txt | ギャラリーは自然と出来たから、二人はレッドカーペットを歩いてくれるだけでOKだよ man16_2011.txt | いや確かに二人ともここじゃスターだけど、そっちじゃなくて結婚式の方な? man17_0001.txt | おい、あれ man17_0002.txt | は、はい!絶対食べに行きます! man17_2000.txt | お、おい…あれヤバくね? man17_2001.txt | ええええええッ!?会長まさか!? man17_2002.txt | おぉー…すげえ man17_2003.txt | キース。キース、キース! man17_2004.txt | 彼女ほしいいいいいい!明日から…いや、今日から頑張る! man17_2005.txt | 会長ー!カップル成就おめでとー! man17_2006.txt | くぅ…!俺もあんな綺麗な彼女欲しいいいいい! man17_2007.txt | お、おい会長 man17_2008.txt | ドアんとこ!結城先輩が来てるんだけど、なんか近付くの怖えんだよ! man17_2009.txt | おーい会長!ちょっとくらい教えてくれよー! man18_2000.txt | あ、会長!良かったまだいてくれた! man18_2001.txt | 花守さんから聞きましたけど、後夜祭でのお相手、いち早く写真部に教えてもらえませ man18_2003.txt | おお!じゃあ早速号外の準備を! man18_2004.txt | え?あ、ちゃんと号外出す前に校正チェックはしますよ! man18_2005.txt | まあ、古塚会長がグルという線も man18_2006.txt | なるほど!ということは、カップル誕 man18_2008.txt | はい、こんな感じで出そうと思うんですけど、NGなところがないかチェックお願いします man19_2000.txt | でさー、食の好みって結構大事だと思うわけよ man19_2005.txt | いや、回転寿司と一緒にすんなよ。大体置いてあるモン全部うまいだろ man19_2006.txt | うーん…いやー、塩で食うのはないなー。出汁はいいけど、寿司はわさび醤油だろ man19_2007.txt | いや…それはわかるが、わさび醤油以外考えられん! man19_2008.txt | ん?今なんか物音しなかったか? man19_2009.txt | まあそれもそうか man19_2010.txt | だな。あっ、それじゃ購買寄って飲み物買っていい? man20_0001.txt | はい!はい!彼氏いますか!? man20_0002.txt | フオオォーーウ! man20_0003.txt | おい空気読め!こんなに可愛い子に彼氏なんて man20_0004.txt | おいマジかよ!?俺もだ! man20_0005.txt | 俺はこの前、金持ってそうな爺さんと一緒のとこ見たって話聞いたぞ? man20_2000.txt | うわ…会長じゃなかったら絶対ぶん殴ってたわ man20_2001.txt | でもさ、小清水さんってなんかちょっと変わったよね man20_2002.txt | そのくらい、小清水さんが可愛くなったって噂になってるんだよ man20_2003.txt | 人気はあるけどガードが固いイメージが強くてな…だから隠れファンが多かったんだよ man20_2004.txt | それをお前は落としてくれた!そして放送で聞こえたあの恥ずかしそうな声…! man20_2005.txt | 俺、死んでもいい man20_2006.txt | く、くくく悔しくなんかないもん! man21_0001.txt | 二宮くん、山吹さん、話の場を設けてもらえたこと感謝する! man21_0002.txt | ご明察だ!さすがは生徒会長!こちらの考えなどお見通しというわけだな! man21_0003.txt | うむ!実はな、二宮くんの決めた見回りのプランを見直した結果 man21_0004.txt | 当日は、二宮くんと山吹さんを外しても問題ないと結論が出たのだ! man21_0005.txt | その上で、この一大イベントを是非有効に活用して欲しいというのが、風紀委員の総意なのだ! man21_0006.txt | いやいや。我々には、会長が提示した「恋愛解禁」が間違いではなかったと、見届ける義務がある! man21_0007.txt | 故にこれは会長が正しい決断を行うために必要な、立派な生徒会活動だと俺は判断した! man21_0008.txt | 無論だ!とはいえこの提案を断るほど、会長は浅はかではないと知っているがな! man22_0002.txt | ってビックリした、結城先輩か。本物のアイドルかと思ったわ man22_0003.txt | 俺も俺も! man22_2000.txt | 大人しくて地味って思ってたけど、花守さんってこんな綺麗だったのか man22_2001.txt | おーいみんな集まれ!放課後は一足早い会長の卒業式やるぞぉ! man22_2002.txt | まあ、あの生徒会長が相手だもんなあ。うん…納得だわ man22_2003.txt | 会長ー!俺たちに夢、見させてくださいよー! man22_2004.txt | うおおおおーーー!いいぞーーー!俺もキスしたーーーい! man22_2005.txt | てか毎度毎度どうやってここ登ってんだよー!? man22_2006.txt | でも会長が山吹さんに任せたってことは、なんかあるんじゃないか? man23_2000.txt | おーっす、なんか眠そうじゃん。なんかあったの? man23_2001.txt | え、誰に告ったんだよ!?クラスのやつ!? man23_2002.txt | まあまあ、今日の放課後話聞いてやっから元気出せって man24_0001.txt | お疲れさまです、会長 man24_0002.txt | いやー実は週末大会なんですがね、会長のおかげでみんな女子にいいとこ見せるんだって張り切ってて man24_0003.txt | もう今までにないくらいモチベが最高で man24_0004.txt | 僕個人も恋愛解禁は待ち望んでいたので、気持ち良く臨めそうです man24_0005.txt | あははっ。その時は是非、会長の活躍をしっかり広めておきますよ man24_0006.txt | それでは、僕はこれから練習がありますので man25_0001.txt | 結城さん!俺の気持ち、聞いてください! man25_0002.txt | そ、そんな!?ちょっと待ってよ!まだ俺何も言ってないのに! man25_0003.txt | き、聞くだけ!聞くだけでいいから、せめて最後まで! man25_0005.txt | く、悔しいけど、わかった man25_0006.txt | ならせめて訊かせてくれ。どんな男なら結城さんを振り向かせられるんだ? man26_2000.txt | 羨ましいなあ。俺も彼女作って一緒にイチャイチャしてえよ man26_2001.txt | これからその話するんだろ!?俺たちにも聞かせてくださいよ! man26_2002.txt | 誰だよ変な噂流したやつ man27_0001.txt | 肇団長!団長が学園内に男子生徒専用Wi-Fiを設置し、エロコンテンツ調査の道を切り開いてくれたことは感謝しています! man27_0003.txt | それに俺、自分に自信持てないっす!もし振られたらと思うと怖くて man27_0004.txt | ヒイイッ!? man27_0005a.txt | うおおおおおおッ! man28_0001.txt | 会長!待ってたぞお! man28_0002.txt | オトリ作戦は失敗!繰り返す、オトリ作戦は失敗! man28_0003.txt | 会長はここか!? man28_0004.txt | 空き教室から声がすれば、普通気づくって man28_0005.txt | って、花守さん!ま、まさかここでデートの計画を!? man29_0001.txt | 今のところ副会長が一歩リードかあ!俺結城先輩応援してるんだけどなー! man29_0002.txt | となると結城先輩の可能性が!? man29_0003.txt | それもそうだな! man29_0004.txt | おいそっち会長いた!? man29_0005.txt | それって会長とよく一緒にいる、花守さんの弟だろ?考えたなあ man30_0001.txt | 目立たないようで隠れファンの多い山吹副会長を選ぶとは、さすが会長、見る目あるぜ! man30_0002.txt | でも会長。副会長に訊いても無駄ってことは会長に直接訊くしかないんだろ? man30_0003.txt | バカ!照れ隠しなだけで副会長に決まってるだろ!? man30_0004.txt | なんか1年の花守をオトリに使ってるらしいぞ! man30_0005.txt | トロイの木馬作戦だって man31_0002.txt | その通りです!この島の内側で、通信量に怯えながらエロ動画を見ていた我々に、団長は希望をくださった! man31_0003.txt | ば、ばか!やつはバイだ、マジでしゃぶられるぞ! man32_0001.txt | 先輩今日も可愛いっす! man32_0002.txt | うおおおおっ!可愛さパーフェクト!パーフェクトに可愛いっす! man32_0003.txt | うおおおおっ!モテたいっす! man33_0001.txt | お礼ってことで、その子も一緒でいいからさ man33_0002.txt | もしかして、弟さんですか? man33_0003.txt | それってそこの絢星館の制服ですよね。俺の知り合いもそこの卒業生なんで知ってますよ man34_0001a.txt | うおおおおおおん! man34_0002.txt | そんな団長についてきた結果、我々はついに、男女交際禁止という壁を越えることができたのです! man35_0002.txt | 男女交際解禁になっても、団長は俺たちの団長です! man36_0001.txt | ほらそこ!門限の時間だぞ、さっさと寮に戻れ! man36_0002.txt | なあ二宮、俺泣いていいかな? man36_0003.txt | ちくしょーッ!何で俺の言うことは聞いてくれねえんだよおおおおおおぉぉぉ! man38_0001.txt | 姉ちゃんビールとフライドポテト1個ずつ! man38_0002.txt | おーし、じゃあ可愛い姉ちゃんの売り上げに貢献だ!ポテトもう一つ追加で! man39_0001.txt | ヤバい、最強カップルだ man39_0002.txt | そんなの目指すしかねえよな! man40_0001.txt | 女の子が木から降りられなくなっているっていうのはここですか!? man40_0002.txt | ならよかったです。ちょっと待ってくださいね man41_2000.txt | おーい、ハイカラさん!ちょっといいかい! man42_2000.txt | ん、もう昼休みか。今日のところは試験に出すからな、ちゃんと復習しとけよー man43_0001.txt | 俺もあんな彼女欲しいな man44_0001.txt | いや知ってる仲みたいだし小清水さんじゃないか!? man_alp_00001.txt | 風の障壁! man_alp_00002.txt | 燃え尽きろ! man_alx_00001.txt | どうして僕が十三課に行かなければならないのです! man_alx_00002.txt | ですが、僕であることに納得がいきません! man_alx_00003.txt | 生田警視! man_alx_00005.txt | どうして僕が…掃き溜めの十三課に man_alx_00007.txt | ついてくるな man_alx_00008.txt | それなら心配しないで貰いたい man_alx_00009.txt | 僕は、今自分の足で掃き溜めに向かっているんだからな man_alx_00010.txt | 断る。僕はタバコは嫌いだ man_alx_00011.txt | アレックス、です man_alx_00012.txt | どうぞよろしくお願いいたします man_alx_00015.txt | 羽柴刑事 man_alx_00016.txt | 噂はかねがね聞いていますよ man_alx_00017.txt | 楽しみにさせてもらいますよ man_alx_00018.txt | 島流しの新人というわけですか man_alx_00019.txt | ああはなりたくないもんですね man_alx_00021.txt | 僕は必要に応じてここにいるだけだ man_alx_00022.txt | すぐに一課に戻る man_alx_00023.txt | ここが指定席の貴様に言われたくはない man_alx_00025.txt | こそこそするのは嫌いだから言っておく man_alx_00026.txt | 僕はエルフが嫌いだ man_alx_00027.txt | それを覚えておいてもらおうか man_alx_00028.txt | 日流ルカ man_alx_00029.txt | この警察組織で、ある意味一番有名だからな man_alx_00030.txt | 褒めていない man_alx_00031.txt | おまえは、組織の癌だ man_alx_00032.txt | エルフは嫌いだが、全部の中でおまえが一番嫌いだ man_alx_00033.txt | おまえと僕は同い年だ man_alx_00034.txt | そんなものはありません man_alx_00035.txt | 少しでも早く、一課に戻れるよう頑張るだけです man_alx_00036.txt | ま、この中なら一番マシですしね man_alx_00037.txt | 待ってください man_alx_00038.txt | 僕だってついて行きたくはありません man_alx_00039.txt | ですが、これも命令ですから man_alx_00040.txt | うるさい黙れ man_alx_00041.txt | どいつもこいつも、無能ばかりだな十三課は man_alx_00042.txt | 一緒にするな man_alx_00043.txt | 特に、おまえとだけは一緒にされたくない man_alx_00044.txt | そういう無自覚なところも嫌いなんだ man_alx_00045.txt | 係長には、羽柴刑事の命令無視を報告する man_alx_00046.txt | 上から強引に押さえつけてもらうしかない man_alx_00048.txt | ふん。嫌いなヤツ1号と2号に言われてもな man_alx_00049.txt | それが分かるなら苦労しない man_alx_00050.txt | これで失礼する man_alx_00051.txt | 待たない man_alx_00052.txt | 僕に構うな。1号 man_alx_00054.txt | ちょっと待ってください man_alx_00055.txt | 僕は羽柴刑事と組みたいのではなく、一課に戻って生田警視の元で仕事がしたいんです man_alx_00057.txt | 誰がおまえなんかに man_alx_00058.txt | げほ、げほっ man_alx_00059.txt | 煙を吹きかけるな! man_alx_00060.txt | わ、分かった。分かったから吹きかけるな! man_alx_00061.txt | 生田警視の命令だからな man_alx_00062.txt | うるさい man_alx_00063.txt | 僕の方が経歴は遥かに上だ man_alx_00064.txt | 階級もな man_alx_00065.txt | 刑事として上なんだ、問題ない man_alx_00066.txt | 貴様もだ、僕には敬う気持ちを持て man_alx_00068.txt | それで羽柴刑事は? man_alx_00069.txt | 僕の実力を試したいってことでしたね man_alx_00070.txt | こんな形で試されるのは不本意なんですが man_alx_00071.txt | 分かりましたよ man_alx_00072.txt | なら、この場で3人を制圧して見せましょうか? man_alx_00074.txt | 出来ないことを探す方が難しいですね man_alx_00075.txt | それがお望みなら man_alx_00076.txt | 行きますよ man_alx_00077.txt | 殺人事件…! man_alx_00078.txt | この監視社会でバカなやつだ man_alx_00079.txt | 堂々と殺人事件なんて、愚か過ぎる man_alx_00080.txt | 単なる銃器や刃物とは考えづらいですね man_alx_00081.txt | 朝からうるさいエルフだ man_alx_00082.txt | 僕はエルフアレルギーなんだ man_alx_00083.txt | 少しでも遠ざけるのは当然だろう man_alx_00086.txt | 構わないが、僕はそれに抵抗するぞ man_alx_00087.txt | やられる前にやれ man_alx_00088.txt | 僕が生田警視に教わった大切な教訓だ man_alx_00090.txt | アレを運び出すのは色々と大変だったんだ man_alx_00091.txt | 汚れも酷いし、染みついたタバコの匂いもキツイ man_alx_00092.txt | 触るのは二度とごめんだな man_alx_00093.txt | 十三課は大嫌いだが、おまえたちはもっと大嫌いだ man_alx_00094.txt | 出来れば今すぐ刑事をやめてくれないか man_alx_00095.txt | 白黒、だと? man_alx_00096.txt | いいだろう man_alx_00097.txt | で、どんな方法で決める? man_alx_00098.txt | ふざけるな。僕は喫煙者じゃない man_alx_00099.txt | 死んでもごめんだな man_alx_00100.txt | 貴様ふざけてるな? man_alx_00101.txt | 僕はアルコールは嗜む程度しか飲まない man_alx_00102.txt | 真面目に勝負する気が man_alx_00103.txt | いや、そうじゃない。なるほどそういうことか man_alx_00104.txt | 貴様は僕が怖いんだろう man_alx_00105.txt | まともにやりあえば、当然僕が勝つ man_alx_00106.txt | だからタバコだの酒だの、僕がやらないようなことを言ってはぐらかそうとしてる man_alx_00108.txt | 今の間が真実を物語っている man_alx_00109.txt | 底が知れたな、日流ルカ man_alx_00110.txt | もう僕にかかわるな害虫 man_alx_00111.txt | 貴様が臭いんだ man_alx_00112.txt | こういうヤツには直接伝えた方が良い man_alx_00113.txt | ま、改善することはないんだろうが man_alx_00115.txt | 無限に不満が出て来る課だからな、当然だ man_alx_00116.txt | 一緒にするな man_alx_00117.txt | 僕はここにちょっといるだけだ man_alx_00118.txt | 認める?ははは、バカなことを man_alx_00119.txt | すぐ生田さんから戻って来いと声がかかるからな man_alx_00120.txt | 死に損なったのか man_alx_00121.txt | 言うまでもないことだろう man_alx_00122.txt | いや、流石に死んでほしいは言い過ぎだ man_alx_00123.txt | 四肢が切断された上で、だるまとして生きてほしかった man_alx_00124.txt | 冗談だ、気にするなよ man_alx_00125.txt | そんなことはない man_alx_00126.txt | あー心配だった心配だった man_alx_00127.txt | これ以上話しかけてくるな、時間の無駄だ man_alx_00129.txt | どうして僕は一課じゃないんだ man_alx_00130.txt | どうして僕は一課復帰じゃないんだ man_alx_00131.txt | うるさい放っておけ man_alx_00132.txt | それじゃ、お世話にはなってませんがこれで man_alx_00133.txt | エルフに感謝されるいわれはないな man_alx_00134.txt | お断りします man_alx_00136.txt | 勝手に僕の私物に触るな! man_alx_00137.txt | う、うるさい man_alx_00138.txt | 僕は僕以外の人間を信用していないんだ man_alx_00139.txt | 特に十三課は全員だ man_alx_00140.txt | すまなかった man_alx_00141.txt | では、僕はこれで! man_alx_00143.txt | 何か生田警視のことで情報は手に入ったのか man_alx_00144.txt | ち、何をやっているんだ一課は man_alx_00145.txt | 僕が居ればこんなことにならないのに man_alx_00148.txt | いや…聞いたことのない刑事だな man_alx_00149.txt | そうだな、そうしよう man_alx_00151.txt | どうするつもりだ man_alx_00153.txt | それには賛同しかねる man_alx_00154.txt | その大門寺という人間は信用できるのか? man_alx_00155.txt | なら、こちらの動きが筒抜けになるかもしれない man_alx_00156.txt | 僕にも、少し情報がある man_alx_00157.txt | 違う、上層部に関してだ man_alx_00158.txt | 信頼できる人を知っている man_alx_00159.txt | これでも僕は…元、一課の人間だ man_alx_00160.txt | 戻ることを諦めたわけじゃない man_alx_00161.txt | だが僕が刑事であることは事実だ man_alx_00162.txt | その現実からは逃げられないと悟った man_alx_00163.txt | 貴様に協力はしたくないが…生田警視のためだ man_alx_00164.txt | あの人が居なくなれば、僕の一課復帰は遠のく man_alx_00165.txt | それに、警察内部には信頼できる人間が居ないからだ man_alx_00166.txt | 人間としては信用していない man_alx_00167.txt | だが、実力だけは少し別に考えている man_alx_00168.txt | 少なくとも生田警視はおまえを買っていたからな man_alx_00169.txt | 正確には、僕が情報を持っているわけじゃない man_alx_00170.txt | 鮫郭…という人を知っているか? man_alx_00171.txt | 貴様は全員に対してそう思ってるんじゃないのか man_alx_00172.txt | 一応、知ってはいるようだな man_alx_00173.txt | 生田警視は、以前こう言っていた man_alx_00174.txt | 権力を持った関係者の中で、唯一信頼を置くことが出来るのがあの人だと man_alx_00175.txt | だが事実だ man_alx_00177.txt | あの人なら、何か知っているかもしれない man_alx_00178.txt | 事実僕が一課にいるときに、何度かお世話になったこともある man_alx_00179.txt | したい、したいに決まってるだろ man_alx_00180.txt | だが、今の僕にはどうしようもない man_alx_00181.txt | 一課を外されたこんな姿を見せたくない man_alx_00182.txt | 先が思いやられる man_alx_00183.txt | いいか?鮫郭さんとは簡単に連絡は取れない man_alx_00184.txt | さあ、少なくとも僕は知らないな man_alx_00185.txt | あの人は特に警戒心が強い man_alx_00186.txt | やめておけ、首が飛ぶぞ man_alx_00188.txt | 手紙を出すことが、彼に会う唯一の方法だ man_alx_00189.txt | 単に普通に手紙を出すだけじゃ意味がない man_alx_00190.txt | ある住所を書き、ある文章を書く man_alx_00191.txt | そうすることで届けられるようになっている man_alx_00192.txt | 基本的にそうだ man_alx_00193.txt | それは生田警視も例外じゃない man_alx_00195.txt | アレックスだ! man_alx_00196.txt | 先日の件で、少し話がしたかった man_alx_00197.txt | 今一人か? man_alx_00198.txt | まさか鮫郭さんが、という驚きは今でもある man_alx_00199.txt | あの人は、何か言い残さなかったのか man_alx_00200.txt | 都市伝説が実在したってことだな man_alx_00201.txt | あの人だけで終わりとは思えない man_alx_00202.txt | 僕は、もっと身近にも敵が居ると思っている man_alx_00203.txt | おまえはアホだからな、それはない man_alx_00204.txt | 一人、心当たりのある人物がいる man_alx_00205.txt | それは man_alx_00206.txt | そうか、なら切るぞ man_alx_00207.txt | メールで伝える man_alx_30001.txt | ふん、どうやら発売10日前のようだな man_alx_30002.txt | 発売日如きで取り乱すような僕じゃない man_alx_30003.txt | 事前予約も、完了しているからな man_alx_30004.txt | 10日後には僕の大活躍が始まる man_alx_30005.txt | それを心待ちにしておくんだな man_ann_00001.txt | 次は、桑野ー、桑野ー man_bet_00003.txt | うごおおおお! man_bet_00007.txt | な、なんだ、これはっ man_bet_00008.txt | う、うおおおおお! man_bor_00001.txt | あ?なんだおまえ man_bor_00002.txt | 正義の味方だ?まさか…警察か? man_bor_00003.txt | 冗談よせよ。こんなところに一人で来る刑事なんて聞いたことがねえ man_bor_00004.txt | もういいだろ man_bor_00005.txt | こっちは暇じゃないんだよ、残念だけどな man_bor_00006.txt | そういうこった、失せろ man_bor_00007.txt | 相手を見てモノを言えよ man_bor_00009.txt | 何言ってんだ、人間に偉そうにされてそれでいいのかよ man_bor_00010.txt | そうか?俺にはそうは見えないけどな man_bor_00011.txt | 待てよ。どういうことか説明しろ man_bor_00012.txt | 好きなわけねーだろ。こんな自由のない国なんてよ man_bor_00013.txt | あんま舐めてるといわすぞ? man_bor_00015.txt | な…どうしてそれが!? man_bor_00017.txt | ッ!コイツか! man_bor_00018.txt | ぐ、がっ! man_ch1_00001.txt | スヴェちゃん、どうしたんだ? man_ch1_00002.txt | おお、婆さま、腰がいてぇの治ったって言って、大層喜んでたぞ man_ch1_00003.txt | ありがとな、スヴェちゃん。それで、どうしたんだ? man_ch1_00004.txt | だから、暗い顔して背中曲がってたぞ?美玖ちゃんにがっとばさったか? man_ch1_00005.txt | そっかぁ…むずせねぇなぁ man_ch1_00006.txt | 可愛そうだってことだ man_ch1_00007.txt | おらほにできっことがあったら、言ってけろな man_ch1_00008.txt | なんだ?他にも電話があったか? man_ch1_00009.txt | そうかぁ…スヴェちゃんはめんげぇからなぁ man_ch1_00010.txt | そしたことねぇべ。みんながスヴェちゃんに世話になってるからな man_ch1_00011.txt | それがありがてぇんだ man_ch1_00012.txt | スヴェちゃん、大したもんだなぁー man_ch1_00013.txt | なんだ、スヴェちゃん泣いてるのか? man_chc_00001.txt | お、おはよう日流くん man_chc_00002.txt | 今日は随分と元気だね man_chc_00003.txt | ありがとう man_chc_00004.txt | そうだ、今朝の man_chc_00005.txt | うん?まあ、そうだねぇ man_chc_00006.txt | 歳だからか、自然とねえ man_chc_00007.txt | と、というと? man_chc_00008.txt | 結構長い付き合いだけど初めて聞いたよ man_chc_00009.txt | というか、どうしたんだい急に man_chc_00010.txt | 日流くんの親切は裏がありそうで怖いよ man_chc_00012.txt | 揉んでくれるのは嬉しいんだけど、その前に少し話を聞いてくれるかな man_chc_00013.txt | 日流くん。今朝の窃盗犯のことなんだけどね man_chc_00014.txt | うん。さっき署に着いた時にね man_chc_00015.txt | また、と言っちゃうとアレなんだけど man_chc_00016.txt | 責めると言うか…まぁその、ね man_chc_00017.txt | どうも日流くんの検挙率は上がらないよねえ man_chc_00018.txt | 僕としても、見逃すことは出来なくてね man_chc_00019.txt | 上から改善するように命じられているんだ man_chc_00020.txt | それでなんだけど、上に報告書を上げなきゃならない man_chc_00021.txt | 原因はなん man_chc_00022.txt | そう、なのかい? man_chc_00023.txt | た、確かに man_chc_00024.txt | 不安そうな顔をしているね man_chc_00025.txt | それは困ったねぇ man_chc_00026.txt | だけど、彼女からも詳しく話を聞いておきたいな man_chc_00027.txt | まぁ…ちょっと可哀想でもあるね man_chc_00028.txt | しかし、ミスがこうも重なるとねぇ man_chc_00029.txt | わ、分かった。分かったよ…今後は頼むね? man_chc_00031.txt | 次の事件の捜査みたいだね man_chc_00032.txt | 性格には問題もあるけど、プロ意識は凄いよねぇ man_chc_00033.txt | それを否定するつもりはないけど man_chc_00034.txt | けど日流くん、いつまでもこのままじゃダメだよ man_chc_00035.txt | もっとしっかりしなきゃいけないってことだよ man_chc_00036.txt | いや、そういうわけじゃないよ man_chc_00037.txt | 今話してるのは日流くんのことだけじゃない man_chc_00038.txt | 君たち全員に関係していることなんだ man_chc_00039.txt | 最近は良くない噂が聞こえてるからねえ man_chc_00040.txt | うん…いや、単なる噂なんだけどね man_chc_00041.txt | 十三課を取り潰す、みたいな話が聞こえてくるんだよ man_chc_00042.txt | 僕もそう思ってるんだけど…どうにもねえ man_chc_00043.txt | もちろん噂さ man_chc_00044.txt | けど、そういう噂が出るくらい、今の十三課の状態は良くないってことだね man_chc_00045.txt | そうだね。検挙率では確かにそうだね man_chc_00046.txt | そういうことじゃないんだよ man_chc_00047.txt | 確かに君は十分働いてくれていると思う man_chc_00048.txt | だけど珠子くん。君の不正アクセス数はどうかな? man_chc_00049.txt | それが褒められたことじゃないのは分かっているよね? man_chc_00050.txt | 今も何気に監視カメラをハッキングしたようだけど、それは正規の捜査では手順を踏まなきゃならないことだよ? man_chc_00051.txt | 許可を取るのも大切な仕事だよ man_chc_00052.txt | 疎かにしていいことじゃない man_chc_00053.txt | 必要でも、ルールは守らないとね man_chc_00054.txt | ヴァースくんも検挙率は申し分ないね man_chc_00055.txt | だけど、とにかく逮捕者の状態が酷い man_chc_00056.txt | 腕を折られてるなんて、まだ可愛い方だ man_chc_00057.txt | 極力怪我をさせずに制圧するのも、重要な仕事だよ man_chc_00058.txt | 宗助くんも、規律違反は数えきれないし man_chc_00059.txt | 要は、そういった部分も見られてるってことだね man_chc_00060.txt | さっき言っていたことだね? man_chc_00061.txt | 僕もそう思ってる man_chc_00062.txt | でも、事実として耳に届いているんだ man_chc_00063.txt | この噂が本当になってしまう可能性も、ある man_chc_00064.txt | 気を引き締めて、過ごすようにね man_chc_00065.txt | 特に日流くん、忘れないように man_chc_00066.txt | やだな、僕が追い打ちで嫌味を言いに来たとでも思ったかい? man_chc_00067.txt | まぁ屋上の取引情報を事前に報告しなかったこととか? man_chc_00068.txt | 勝手に行動した挙句、3人のうち2人には逃げられ、残りの1人は瀕死の重傷を負っちゃったんじゃねえ man_chc_00069.txt | 君が掘り返すからだよ man_chc_00070.txt | ここに来たのは…うん、別件だ man_chc_00071.txt | 昨日君たちに話した件、覚えてるかな? man_chc_00072.txt | 噂の声は日増しに強くなっていく一方でね man_chc_00073.txt | こ、怖い冗談はやめてよ日流くん man_chc_00074.txt | それに僕にすごんでも、状況は変わらないよ man_chc_00075.txt | 国の情勢が不安定な時にアレだけど、僕らは警察内部にも目を向けなきゃいけないかもね man_chc_00076.txt | うん。予め言っておくけど、僕には何も力がないからね man_chc_00077.txt | 日流くん、ちょっといいかな man_chc_00078.txt | おはよう man_chc_00079.txt | 先日担当していた件、何か進展あったかな man_chc_00080.txt | そう。上から色々と突かれててね man_chc_00081.txt | もし荷が重いようなら、他の課に任せようかと man_chc_00082.txt | や、もちろん君がそう言うのは分かってるんだ man_chc_00083.txt | 僕としても、捜査を簡単に引き継がせるのは嫌だしね man_chc_00084.txt | うん。君の事は信じてる man_chc_00085.txt | だからあと1週間以内に、解決をお願いできるかな? man_chc_00086.txt | 無茶は承知だけど、上も黙っていなくてね man_chc_00087.txt | よろしくお願いするよ man_chc_00088.txt | 堂々と言い放ったところ悪いけれど、ダメだよ man_chc_00089.txt | 最近は上も厳しくてねぇ man_chc_00090.txt | 居眠りするようなら、報告を上げなきゃいけないんだ man_chc_00091.txt | サボってる部下のことを報告すると、僕の上司としての評価が上がるからね man_chc_00092.txt | 僕の賞与のために、犠牲になって貰うよ man_chc_00093.txt | まあ、そういうわけだからさ man_chc_00094.txt | ちゃんと働いてくれると嬉しいな man_chc_00095.txt | おっと、そろそろ時間だね man_chc_00096.txt | 実は今日から、十三課に新しい仲間が来ることになってね man_chc_00097.txt | 昨日、急に決まったことなんだ man_chc_00098.txt | 七課からの転属になるかな man_chc_00099.txt | まあ、そんなところ、かな man_chc_00100.txt | 詳しくは来てからにしようか man_chc_00101.txt | 自己紹介してくれるかな man_chc_00102.txt | う、うん、してもらわないと困るかな man_chc_00103.txt | えーっと、じゃあ僕がフォロー、しようかな man_chc_00104.txt | 紹介するよ man_chc_00105.txt | 彼女の名前は朝倉ながれ刑事 man_chc_00106.txt | 第七課で鑑識を担当していた刑事だ man_chc_00107.txt | 同期だと誰がいるかな man_chc_00108.txt | あぁそうそう、小町くんと同期だったよね man_chc_00109.txt | 一言だけ貰えるかな…? man_chc_00110.txt | と、とにかくそういうことだから man_chc_00111.txt | みんな彼女と仲良くしてほしい man_chc_00112.txt | うん、何かな man_chc_00114.txt | で、でもそれじゃ打ち解けられないよ? man_chc_00116.txt | まあ、席くらいは、ね man_chc_00117.txt | でも歓迎会もないのは寂しいよねぇ man_chc_00118.txt | そう、そうだねぇ man_chc_00119.txt | ぱ、パワハラ? man_chc_00120.txt | 歓迎会は…とりあえず保留だね man_chc_00121.txt | よくはないけど、でもどうしようもないよねえ man_chc_00122.txt | クラリスくん、見張っててもらえる? man_chc_00123.txt | 報告してくれたら、君の手柄だから man_chc_00124.txt | その時は金一封だよ man_chc_00125.txt | あ、取り込み中だった? man_chc_00126.txt | かけ直した方がいいかな man_chc_00127.txt | 今日新しく仲間になった、彼女のことなんだけど man_chc_00128.txt | やっぱり歓迎会を開いた方が良いんじゃないかなあ man_chc_00130.txt | てっきり、もう帰る頃だと思ったんだけど man_chc_00132.txt | そうなんだけどね man_chc_00133.txt | 恥ずかしがってるだけってこともあるかなって man_chc_00134.txt | それはもはや歓迎会でも何でもないよね man_chc_00135.txt | 誰か傍にいるのかな? man_chc_00136.txt | 張り込みじゃなくて? man_chc_00137.txt | なかなか同時には難しそうなことをしてるねぇ man_chc_00138.txt | そ、そうか man_chc_00139.txt | それじゃあ、やっぱり歓迎会は諦めることにするよ man_chc_00140.txt | 考えておくよ man_chc_00141.txt | 今日は朝早くから集まってくれてありがとう man_chc_00143.txt | 昨日、ここにながれくんが配属されたよね man_chc_00144.txt | ご、ごめんごめん man_chc_00145.txt | 実は今回、十三課に新しい血を入れるよう、上からお達しがあったことを話そうと思ってね man_chc_00146.txt | いや、今までのパターンとは少し違うんだ man_chc_00147.txt | 君たちみたいに、他の課を追い出されたんじゃなく、あくまでも人事異動の結果、やって来るということだね man_chc_00149.txt | うん。もうすぐやって来ると思うんだけど man_chc_00151.txt | 来ない…ね man_chc_00152.txt | おかしいな、もう予定の時間は過ぎてるんだけど man_chc_00153.txt | ちょっと様子を見て来てくれないかな、日流くん man_chc_00154.txt | いや、日流くんが適任だと思う man_chc_00155.txt | 彼がいるのは、一課だからね man_chc_00156.txt | ははは、それは笑えない冗談だね man_chc_00157.txt | ともかく見て来てもらえるかな man_chc_00158.txt | ありがとう日流くん、連れて来てくれたみたいだね man_chc_00159.txt | ヘビースモーカーは、なりがちだよね man_chc_00160.txt | さて揃ったところで始めようか man_chc_00161.txt | 今日から十三課に配属となった man_chc_00162.txt | それじゃあ、一人ずつ紹介していくね man_chc_00163.txt | まず始めに、こちらが珠子くん man_chc_00164.txt | とても優秀なエンジニアだよ。捜査の際には頼りにするといいんじゃないかな man_chc_00165.txt | そして、その珠子くんのパートナーのヴァースくん man_chc_00166.txt | 見ての通りセグイット族で、とても頼もしいんだ man_chc_00167.txt | そして、彼が羽柴宗助くん man_chc_00168.txt | 君が居た一課の生田くんとは同期だしね man_chc_00169.txt | 刑事としての実力はピカイチ man_chc_00170.txt | 君にとっても、いい経験が積めると思うよ man_chc_00171.txt | 次が…ここにいる朝倉ながれくん man_chc_00173.txt | な、ながれくん? man_chc_00174.txt | じゃ、じゃあ手短に man_chc_00175.txt | 朝倉ながれくん、昨日十三課に配属されたんだ man_chc_00176.txt | ま、まぁまぁ落ち着いて man_chc_00177.txt | そして、こっちがエルフのクラリスくん man_chc_00178.txt | そして最後に紹介するのが man_chc_00179.txt | ま、まぁまぁ、仲良くね man_chc_00180.txt | そうか。アレックスくんは30歳だったね man_chc_00181.txt | 一通り挨拶も終わったことだし、何か抱負があれば聞かせて貰おうかな man_chc_00182.txt | それは、その、ちょっとね man_chc_00183.txt | 何かないかな? man_chc_00184.txt | 君には宗助くんとコンビを組んでもらうよ man_chc_00185.txt | そうはいかないよ man_chc_00186.txt | 原則、コンビを組んでもらうのは方針だからね man_chc_00187.txt | それにアレックスくんは一課の刑事だ man_chc_00188.txt | しっかりと君について行けると思う man_chc_00189.txt | だよねえ man_chc_00190.txt | コンビを組んでないのは彼だけだしね man_chc_00191.txt | じゃあ、日流くんと組んでトリオにしようかな man_chc_00192.txt | それが嫌だったら、ちょっと手を貸してくれないかな man_chc_00193.txt | 宗助くんとアレックスくんについて、二人が上手くやれるようにフォローしてあげて欲しいんだ man_chc_00194.txt | いいじゃない、今は暇なんでしょ? man_chc_00195.txt | 人はそれを暇だって言うんだと思うよ man_chc_00196.txt | 先日のミス、帳消しにしてあげるからさ man_chc_00197.txt | ちょうど今日上に報告書を上げるところだったんだ man_chc_00198.txt | 日流くんが協力してくれるなら man_chc_00199.txt | 失態を見なかったことにも出来るんだけどねえ man_chc_00200.txt | うん、それは必要ないからね man_chc_00201.txt | 普通のコンビにしてくれると嬉しいな man_chc_00202.txt | 宗助くんはダメだったみたいだね man_chc_00203.txt | それは…上手く行きそうなのかい? man_chc_00204.txt | 無茶だけはしないようにね man_chc_00206.txt | ちょっと、うれしくないことはあったよね man_chc_00207.txt | 日流くん、ちょっといいかな man_chc_00209.txt | うん、ちょっと君に相談があるんだ man_chc_00210.txt | 輝きの同盟に関しては、覚えているかな? man_chc_00211.txt | 君がシュバルトの死体を確認した時、少し話題に出たよね man_chc_00212.txt | 噂話に過ぎない輝きの同盟は、通常捜査の対象外だ man_chc_00213.txt | 最近になって、上層部に異議を唱える声が出て来てね man_chc_00214.txt | いや…正確には昔から異議を訴える人間はいたんだけど man_chc_00215.txt | え?あ、いや、僕は違うけど man_chc_00216.txt | どこでそれを? man_chc_00217.txt | なるほど man_chc_00218.txt | だとしたら、君がそう考えるのも無理はないね man_chc_00219.txt | だけどそれはハズレだ man_chc_00220.txt | 僕は、今や十三課の人間 man_chc_00221.txt | そんな都市伝説を調べるほどの元気は残ってないよ man_chc_00223.txt | 門真、って刑事は知ってるかな? man_chc_00224.txt | 僻地に飛ばされた刑事だからね、知らないのも無理はないよ man_chc_00225.txt | もう、何十年もね man_chc_00226.txt | 彼に聞けば何か分かるかもしれない man_chc_00227.txt | だけど、今も刑事を続けてるかどうか man_chc_00228.txt | 話しておいてなんだけど、あまりお勧めはしないよ man_chc_00229.txt | とても変わり者、だからね man_chc_00230.txt | 年を取って、ますますってこともあるし man_chc_00231.txt | はは、確かに man_chc_00232.txt | じゃあ、それとなく調べておくよ man_chc_00233.txt | お疲れ様ー man_chc_00234.txt | あれ、日流くんはまだ帰らないの? man_chc_00235.txt | 君が遅くまで残るなんて珍しいこともあるんだね man_chc_00236.txt | まぁ仕事熱心なのはいいことだね man_chc_00237.txt | 無理しない程度に頑張ってよ man_chc_00238.txt | と、とりあえず皆落ち着いて man_chc_00239.txt | 日流くんも来たことだし、1から説明するから man_chc_00240.txt | 怪我の方は大丈夫かい? man_chc_00241.txt | その心配は、ひとまずはないよ man_chc_00242.txt | だから僕に詰め寄るの少し落ち着いて、ね? man_chc_00243.txt | それを今から話すよ man_chc_00244.txt | まもなく、十三課は凍結されることになったよ man_chc_00245.txt | 恐らく数日の内には、正式な辞令が下りると思う man_chc_00246.txt | その代わり君たちには、もう一度他の課で働く可能性を模索することになったんだ man_chc_00247.txt | でも、それが上の決定で man_chc_00248.txt | いやぁ納得というか、何というか man_chc_00249.txt | 僕だって君たちとは付き合いが長い man_chc_00250.txt | 今回の決定を不服に思うのは分かっていたよ man_chc_00251.txt | 僕がそのまま素直に受け入れたとでも? man_chc_00252.txt | 限界のギリギリまで、ね man_chc_00253.txt | う、うん。僕は限界のギリギリまで…うん man_chc_00254.txt | それはほら、皆の想像に任せるというか man_chc_00256.txt | 正式な辞令が間もなく下ると思う man_chc_00257.txt | さあ…僕の場合は特別役立つわけでもないからねえ man_chc_00258.txt | もしかしたら、クビ、かもね man_chc_00259.txt | もうちょっと惜しんでよ!というか、何か大丈夫な手を考えて!? man_chc_00260.txt | そう言われても…僕も…ねえ? man_chc_00261.txt | とにかく、今日はもう今までの仕事は一度停止してもらうよ man_chc_00262.txt | 他の課への引継ぎに移るみたいだから man_chc_00263.txt | 皆には引継ぎ業務を行ってもらうことになるから man_chc_00264.txt | じゃあまず日流くんには man_chc_00265.txt | そうだね、引継ぎの書類整理をお願いしようかな man_chc_00266.txt | ちょ、ちょっと?いきなりどうしたんだい? man_chc_00267.txt | そ、そう。それはいいことだね man_chc_00268.txt | だけど日流くんの仕事内容は…引継ぎの書類整理だよ? man_chc_00269.txt | でも、上からの指示だから man_chc_00270.txt | 頼むよ日流くん man_chc_00271.txt | ここで勝手すると、最後の望みまで消えてしまうよ? man_chc_00272.txt | 確かに一度は解体される man_chc_00273.txt | だけどこの十三課の部屋はしばらく残るんだ man_chc_00274.txt | きっと、まだチャンスは残されると思うよ man_chc_00275.txt | ここで勝手をされると、望みが消えるんだ man_chc_00276.txt | 分かってくれるかな?日流くん man_chc_00277.txt | そう、だよねえ man_chc_00279.txt | 聞いてたかな?書類整理だよ? man_chc_00281.txt | 良い心掛けだね man_chc_00282.txt | えっとそうだね…これを渡そうかな man_chc_00283.txt | あぁいや、それをもって資料室に行ってもらえるかな? man_chc_00284.txt | これから整理するのに必要になって来る書類だよ man_chc_00285.txt | むしろ、まだ始まってもいないね man_chc_00286.txt | え?あ、あーうん。そうだったかもねえ…? man_chc_00287.txt | 他所に行っても、強く生きるんだよ man_chc_00288.txt | 皆おはよう man_chc_00289.txt | そういうことになるねえ man_chc_00290.txt | 閉鎖といっても、一時的なもの man_chc_00291.txt | 君たちに問題がなければ、また戻れるかもしれないんだから man_chc_00293.txt | 僕はまだ具体的な異動は決まってないんだ man_chc_00294.txt | とりあえず、どこかの課の隅っこだろうね man_chc_00295.txt | そうかもねえ man_chc_00296.txt | ちょっと強引な運びな気もするよね man_chc_00297.txt | もうしばらくは、テストが続くと思っていたからね man_chc_00298.txt | 僕は、君たちに問題があるとは思っていないんだ man_chc_00299.txt | い、いやいや man_chc_00300.txt | それはちょっと卑屈すぎるんじゃないかなぁ man_chc_00301.txt | 僕も君ほどじゃないにしても、生田くんがどんな人間かは分かってるつもりだ man_chc_00302.txt | きっと考えあってのことだよ man_chc_00303.txt | また十三課に戻ることがあったらよろしくね man_chc_00304.txt | 彼にもいろいろあるんだよ、きっと man_chc_00305.txt | 少しよろしいですか man_chc_00306.txt | 生田警視は、日流くんに電話をかけてきた man_chc_00307.txt | 僕はそこに、ヒントが隠されていると思います man_chc_00308.txt | 責任は私が取ります。彼に好きに捜査させてやってほしい man_chc_00309.txt | どうしたんだい? man_chc_00310.txt | いやいやいや、そんなことはしないよ! man_chc_00311.txt | 今回の僕は本気で、君たちを守るよ! man_chc_00312.txt | うう、僕の信頼度って man_chc_00314.txt | やあおはよう日流くん man_chc_00315.txt | 早速なんだけどちょっといいかな man_chc_00316.txt | 出来れば急ぎなんだ、我慢してもらえる? man_chc_00317.txt | 賞与に関してなんだけど man_chc_00318.txt | うん、詳しくは生田警視に聞いて貰えるかな man_chc_00319.txt | うん、すぐに組織を立て直すと意気込んでるよ man_chc_00320.txt | 君が来たら話を通すように言われててね man_chc_00321.txt | 詳しくは分からないけど、本当みたいだよ man_chc_00322.txt | ここ最近、君は立て続けに活躍したからね man_chc_00323.txt | ということで会議室に行ってもらえるかな man_chc_00324.txt | 今ちょうど、生田警視がいるはずだよ man_chc_00325.txt | それは後回しにしてね? man_cli_00001.txt | う、うぐわああああ! man_cli_00002.txt | うう、痛ぇ man_cli_00003.txt | いてえ、救急車、よんで、くれ man_cm1_00001.txt | 宗冬ー、止めろよー man_cta_00001.txt | こちらA地点。ターゲットの現在地を確認。戻ってきました man_cta_00002.txt | はい。既に仕掛けの方は万全です man_cta_00003.txt | こちらA。音声は拾えるか? man_ctb_00001.txt | こちらB地点。現在目標はゴール地点に入った模様 man_ctb_00002.txt | 距離を取り引き続き監視します man_ctb_00003.txt | 何者かと通話中。気づかれた気配はありません man_ctb_00005.txt | 現在システム作動中拾います man_ctb_00006.txt | B地点。すぐに切れたようです。会話の内容は不明です man_ctb_00007.txt | マンション内に入ります。距離を取ります man_elf_00001.txt | 未開封ってことは、まだ仕事の途中か man_elf_00002.txt | だったら、早く戻って終わらせるんだな man_elf_00004.txt | かかわらないほうがいい man_elf_00005.txt | 異論はない。…が、こいつは普通じゃない man_elf_00006.txt | さっきから気になっていた man_elf_00007.txt | こんな暗い路地に気まぐれで姿を見せたりはしない man_elf_00008.txt | 腕に自信がなければ、来られない場所だ man_elf_00009.txt | それに身のこなし man_elf_00010.txt | おまえまさか man_elf_00012.txt | いいから行くぞ man_elf_00013.txt | ボーンズ…いったん落ち着け man_elf_00014.txt | ボーンズ!コイツだ、コイツが最近噂の男だ! man_elf_00015.txt | 俺たちの仲間を殺しまわってる、ブラックリストの! man_elf_00017.txt | う、動けない…! man_elf_00019.txt | し、知ってるぞ、おまえの顔 man_elf_00020.txt | 刑事だろ man_elf_00021.txt | け、警察が何もしてない民間人を、殺すのか!? man_elf_00022.txt | 仮に…仮にそうだとしても、警察が人殺しか…? man_elf_00023.txt | 二人も殺れば、ただじゃ済まないはずだっ! man_elf_00025.txt | 今…や、やろうとしていることをだ man_elf_00026.txt | さっき説明しただろうっ…刑事でも、殺人は重罪だっ man_elf_00027.txt | 俺もボーンズと同じでこの国を嫌っている man_elf_00028.txt | すぐに金がいる。人間社会のこの国で生きていくために、金がいる man_elf_00029.txt | 何故金がいるか…家族のためだ man_elf_00030.txt | 刑事にも、悪党にも、家族はいる man_elf_00031.txt | 家族のために、時には犯罪に手を染めることもある man_elf_00032.txt | 情けなく思われようとも、その通りだ man_elf_00034.txt | そうだな man_elf_00035.txt | その通りだ man_elf_00036.txt | 情報が欲しいなら、提供する man_elf_00037.txt | 出来ることは何でもしよう man_elf_00038.txt | それは、自首した後で話す man_elf_00039.txt | ま、待て! man_elf_00041.txt | 何が、知りたい man_elf_00042.txt | お、俺が知ってるのは1人だけだ man_elf_00043.txt | 話せば、解放すると約束するか? man_elf_00044.txt | 幹部の、バラモスって男がいる man_elf_00045.txt | 根城は分からないが、俺と同じエルフだ man_elf_00046.txt | ああ。だから、連絡を取って、おびき寄せることは出来る man_elf_00047.txt | それに協力させてくれ man_elf_00048.txt | そ、それはっ!昔までの話で! man_elf_00049.txt | や、やめ! man_har_00001.txt | しばらくだったな。元気にしていたか man_har_00002.txt | ありがたいことに、仕事は増える一方だ man_har_00003.txt | もう少し若ければ、今の倍はこなすのだが man_har_00004.txt | 非番、というヤツだ man_har_00005.txt | こちらに来るといいだろう man_har_00007.txt | それがいいだろう man_har_00008.txt | 無論だ。いつ、新たな追手が来るかは分からぬからな man_har_00009.txt | その通りだが、それは何よりも難しい man_har_00010.txt | それにしても落ち着きが無いように見える man_har_00011.txt | 外の様子が気になるのか? man_har_00014.txt | 私に聞くよりもストライコス殿に聞くべきだろう man_har_00015.txt | だが、実際すぐには無理だと思われる man_har_00016.txt | この先1月は、予定が詰まっているからな man_har_00017.txt | 一応確認しておこうか? man_har_00019.txt | しかし、もし手が必要になれば声をかけてくれ man_har_00020.txt | ルカ殿には大きな借りがある man_har_00021.txt | お待たせした、ルカ殿 man_har_00022.txt | 承知した man_har_00024.txt | 情報を引き出されることを恐れたのだろう man_har_00025.txt | 無事だったようだな man_har_00027.txt | 死体はどうする man_har_00030.txt | そんなはずは、ヤツは舌を噛み切って確かに man_har_00031.txt | 無論止まっていた man_har_00033.txt | 無事か!二人とも! man_har_00034.txt | お陰で助かった! man_hif_00001.txt | 継ぎたければ継げばいい、継ぎたくなければ継がなくて良い。確かに俺はずっとそう言ってきた、そして今も変わってない man_hif_00002.txt | 何かに失敗して仕方ないから継ぐのも良い、やりたいことがないから継ぐのも良い。その時は、俺が鍛えてやる man_hif_00003.txt | だけどな、今のお前みたいな腑抜けはダメだ。そんな奴に継がせるわけにいかないし、俺の倅だって思いたくもないな man_hif_00004.txt | は?何が腑抜けてるって?それが分からないから腑抜けなんだよ man_hif_00005.txt | 他人のケツを追いかけて、尻尾振ってる奴を腑抜けって言わず何て言うんだ? man_hir_00002.txt | 前よりチェック強くないか? man_hir_00003.txt | ははっ!格闘技かなんかだと思ってないか? man_hir_00004.txt | いいな、宗冬らしいぞ man_hir_00005.txt | そうか?俺も疲れてはいるぞ man_hir_00006.txt | バックスケーティング、いきなり速くなったな man_hir_00007.txt | 常に出せよ、常に。もしくは、大会の大事な時に man_hir_00008.txt | 七十年ぶりくらいの早さらしいぞ man_hir_00009.txt | 逃げる方法があっても、逃げなさそうだけどな man_hir_00010.txt | 明日明後日には、雪が盛大に積もりそうだな man_hir_00011.txt | この町が変わる起爆剤にでもしたいのかね? man_hir_00012.txt | それなら、周囲の人から変えるつもりか?大きく変えるには、小さな変化の積み重ねが必要だからな man_hir_00013.txt | 美玖の家だしな man_hir_00016.txt | 今はまだ大したことないが、冬休みになれば比べ物にならなくなるぞ? man_hir_00017.txt | 五年前の大雪では、三日だけでスヴェの身長くらいの雪が積もったからな man_hir_00018.txt | 七年前の話だが…雪下ろしをしなかった家で、屋根が崩落して死人が出たしな man_hir_00019.txt | 青春っていうか、子供の冬休みの遊びだな。だけど…悪くはないか man_hir_00020.txt | かまくらの中で食う餅は、何かわかんねーけど美味しいし man_hir_00021.txt | とはいっても、雪の中での座禅って強くなれそうな気がしないか? man_hir_00022.txt | 南逢瀬に来た初日は、あんなにはしゃいでたのにな man_hir_00023.txt | だとしても、一日で飽きるとは思わなかったな man_hir_00024.txt | まあ、ここにいる限りは仕方ないな。諦めるっていうよりも受け入れるべきだな man_hir_00025.txt | まあ、あれだ。四季が豊かだと思うしかない。ほら、そう思えば日本っぽいだろ? man_hir_00026.txt | まあ、確かにそう言われてはいるな man_hir_00027.txt | やんごとなきって、どこで覚えたんだ?スヴェらしからぬ古風な言葉だな man_hir_00028.txt | まあ、ああいう所がこの町の面倒くさい爺さん婆さんには、好ましかったんだろうな man_hir_00029.txt | 面倒なことは考えずに、素直に直球ばっかり投げてくるところが分かりやすいしな man_hir_00030.txt | まあ、何とかなるだろう。住めば都とも言うしな。気合いと根性と住む場所と食うものさえあれば生きていける man_hir_00031.txt | ギャフン、か…久しぶりに聞いたな。完全に死語だろ?ああ、死語っていうのは、あまり使われなくなった古い言葉って意味だ man_hir_00032.txt | まあ、いいさ。今日もスヴェをギャフンと言わせてやるからな man_hir_00033.txt | 相変わらず、そのキャラを使うんだな。まあ、拘るっていうのは良いことだ man_hir_00034.txt | そういう根性があるのは、さすがだな man_hir_00036.txt | 弱、中、強で早さが変わるぞ。知らなかったのか? man_hir_00037.txt | 真剣勝負だからな man_hir_00038.txt | どうする?続けるか? man_hir_00039.txt | いじめって、人聞きが悪いぞ man_hir_00040.txt | 大人げなくないか? man_hir_00041.txt | ちょ、え?ラリアットで躱せるのか!? man_hir_00042.txt | は?なんだよそれ!?なんで立ったままその技出せるんだ!? man_hir_00043.txt | ちょ、それハメ技だろ!? man_hir_00044.txt | いや、負けたのはあくまでも美玖にだからな man_hir_00045.txt | まあ、確かに…インドに至っては手足が伸びるからな man_hir_00046.txt | となると、ホラー映画か?手足が伸びて火を噴くインド人が、若者を殺戮するような man_hir_00047.txt | なるほど。間違いなくカルト映画だな man_hir_00048.txt | さすがだな、スヴェ man_hir_00049.txt | 美玖の方ではなんか聞いてないのか? man_hir_00050.txt | 怪しい臭いがするかはともかく、この時期に転校生っていうのは珍しいな man_hir_00051.txt | 転校生もスヴェにだけは言われたくないだろうな man_hir_00052.txt | 宗冬「は」?宗冬「も」の間違いじゃないのか? man_hir_00054.txt | アムールトラってあれだろ?ぷぷっ…世界で一番大きい奴だろ?スヴェとの共通点ってロシアにいるかどうかだけじゃね? man_hir_00055.txt | いやいや、食べるのが好きってところは、最強の捕食者だろ man_hir_00056.txt | ダメだ、腹が痛い。アムールトラっていうか、張り子の虎だろ man_hir_00057.txt | 確かにトラは無理だな。鳴き真似を聞いて確信した man_hir_00058.txt | むしろ、スヴェの方が詳しいだろ man_hir_00059.txt | ああ、俺も同じことを思ったから、今調べてるところ man_hir_00060.txt | 宗冬、これ見てみ man_hir_00061.txt | ぷっ、ぷぷっ…ロシアデスマン man_hir_00062.txt | ぷぷっ…ひでぇこと言うなよ。スヴェが…ぷぷっ、可哀そうだろ man_hir_00063.txt | モグラのくせに泳げるらしいな、ロシアデスマン man_hir_00064.txt | どうだろうな。泳げなかったら、それこそデスマンにも負けるな man_hir_00065.txt | ぶっ!?なんだよその絵面。面白過ぎるだろ man_hir_00066.txt | だな。ちなみに、ロシア語ではヴィーフホリって言うらしい。そっちなら、分かっちまうかもしれないが man_hir_00067.txt | どう思う? man_hir_00068.txt | 雰囲気が田舎っぽくない気がする man_hir_00069.txt | おう…そうだな man_hir_00072.txt | 同じく前者だと思う man_hir_00073.txt | 俺もだ。すまない man_hir_00074.txt | さっきよりも良心が痛むな man_hir_00075.txt | ここから新しく友人になるっていうのは、自分勝手だって分かってはいるが man_hir_00076.txt | 薄広中だ。俺も広中って呼んでくれ man_hir_00077.txt | 確かにな。今では手じゃなくて足が出る man_hir_00080.txt | 俺が見た中で一番のゴーリーだったな。それだけじゃなくて、他のポジションも全部できる色々と常識外れの人だった man_hir_00081.txt | 柊佳さんだからな…予定なんて言葉は意味がない man_hir_00082.txt | 昔ほど羽振りは良くないけどな man_hir_00083.txt | スポーツ界の名医ってやつだからな man_hir_00086.txt | 俺も同じく。最初こそこっちを警戒してたっぽいけど man_hir_00087.txt | ライバルって感じか?しょっちゅうくだらないことで喧嘩してる man_hir_00088.txt | 仲良すぎだろ、スヴェとにゅー man_hir_00089.txt | へえ、小説家。そいつはすごいな man_hir_00091.txt | 美玖が大ファンだぞ。俺と宗冬は、美玖に猛プッシュされて読んだくらいだ man_hir_00092.txt | 世間は狭い…で合ってるのか? man_hir_00093.txt | ホラー映画を観て武者震い? man_hir_00094.txt | そんでもって過疎ってるこの町が、謎の刺激策として立案したのが交換留学生ってわけだ man_hir_00095.txt | 意外かもしれないが、マジだ。俺と宗冬もアイスホッケーをしてるけど、スヴェの実力は冗談抜きで一級品だ man_hir_00096.txt | 気にするな。美玖はこういうやつだ man_hir_00097.txt | 悪口も言うし遠慮なんて全くしない。ただし、陰口だけは絶対に言わないから、安心して付き合うことはできるんじゃないか? man_hir_00098.txt | おまえはスヴェの保護者かよ man_hir_00099.txt | 今時する学生なんてほとんどいないだろうしな man_hir_00100.txt | 女三人寄れば姦しい man_hir_00101.txt | まあ、別に三人じゃなくても姦しいがな。スヴェがいる時点で man_hir_00102.txt | そうだな。スヴェが来てから、美玖がよく話すようになった man_hir_00103.txt | そうだな man_hir_00104.txt | これだから日本人の思い込みって困るんだよねー、とか訳知り顔で言ってきたからな man_hir_00105.txt | スヴェがこの町に来た時は、山の中の国道で保護されたんだよ man_hir_00106.txt | 軽トラックの荷台でドナドナされてきたらしい man_hir_00107.txt | 問題ないだろ。むしろ、必要な最後のピースかもしれない man_hir_00108.txt | 苦労性の常識人役 man_hir_00109.txt | よしっ、いけ!スヴェ! man_hir_00111.txt | 誰も文句を言わないんだから、問題ないだろ man_hir_00112.txt | とはいっても、写真部も写真部をしてるよな?なんか変な言い方だが man_hir_00113.txt | ライトを当てたり、美玖が乗ってる脚立を支えたり man_hir_00114.txt | というのは半分で、残りはスヴェへの個人的な思い入れだな man_hir_00115.txt | うちの学園は全員が、部活に入ることになってるからな man_hir_00116.txt | スヴェの言う通りだ。これはいわゆる「おすそ分け」ってやつだ man_hir_00117.txt | ところがな、それが面倒なんだよ man_hir_00118.txt | 田舎の洗礼だな、これは man_hir_00119.txt | それで相手は不在だと思って、段ボールだけ置いてったってわけだが man_hir_00120.txt | ものによってはな。珍しい野菜とかがあれば、作っている人から絞り込めるかもしれない man_hir_00121.txt | まあ、狩猟期間だしな man_hir_00122.txt | まあ、なんだ man_hir_00123.txt | さすがだな、スヴェ。食べ物になると気合いが違う man_hir_00124.txt | マツタケなんざ、ポコポコ生えるぞ?都会だと高級らしいが man_hir_00125.txt | シシダケは良い値段で売れるんだよなー。マツタケよりも高く買い取ってくれる man_hir_00126.txt | この町に住む子供の秋の小遣い稼ぎは、自分のうちの山に入ってキノコを採ること man_hir_00127.txt | 犯人は、その婆さんだな man_hir_00128.txt | とにかくだ、その新入りから小さくとも恩を受けたとなる man_hir_00129.txt | なんか特徴はなかったか? man_hir_00130.txt | 残念ながら、そうでもないな。ほとんどヒントになっていない man_hir_00131.txt | 決まりだな man_hir_00132.txt | ちなみに、俺の曽祖母ちゃんでもある man_hir_00133.txt | 子供の頃、92歳なのに今年で93歳だよなって言ったら、すっげー怒られたもんな man_hir_00134.txt | おなごの年を間違えるもんじゃない!って man_hir_00135.txt | 俺達も忍者の末裔ってことだな。全く実感の欠片もないが man_hir_00136.txt | 俺と宗冬も完璧には分からないことがあるくらいだ man_hir_00137.txt | 米ラーは米じゃなくて、子供って意味のこめらだな man_hir_00138.txt | そもそも、なんでアオの肉が手に入ったんだよ man_hir_00139.txt | だがな…うー婆が言うように美味いことは間違いない man_hir_00140.txt | なあ、知ってるか? man_hir_00141.txt | 畑中と星が付き合ってるって man_hir_00142.txt | マジマジ。一昨日手を繋いで歩いてるのを、経師屋の嫁さんが見たんだってよ man_hir_00143.txt | 星家に婿入り確定だな man_hir_00144.txt | 早く子供を作れとも言われてるだろうな man_hir_00145.txt | 遊びで付き合うなんて、この町じゃ許されないだろうしな man_hir_00146.txt | 3番と4番のどっちが良い?なんだこれ? man_hir_00147.txt | あー、そういえば美玖が言ってたな。なんか、その番組で仕入れた知識を次の日に自慢してくるとかなんとか man_hir_00148.txt | 絶対に終わってないな man_hir_00149.txt | 香子も律儀にレスしなくてもいいのにな man_hir_00150.txt | そうだ、香子が前の学園でスキーをやってたって話を覚えてるか? man_hir_00151.txt | スヴェが香子と打ち解けたいって話か?それならあったぞ man_hir_00152.txt | 何かできることがあれば、協力するっては伝えておいた。過保護な保護者に man_hir_00153.txt | それで、香子の話に戻るが man_hir_00154.txt | かなり有望な選手で、スキーの世界では有名だったらしい man_hir_00155.txt | うちの学園に転校して来るって聞いた時は、かなり驚いたとも言ってたな man_hir_00156.txt | そいつも香子の怪我のことは知ってた man_hir_00157.txt | 去年の夏に海外遠征でやっちまったらしくて、それからは大会にも出れなかったそうだ man_hir_00158.txt | その直前から成績は下降気味だったらしい。怪我はそれに対する焦りからっていう噂だ man_hir_00159.txt | 多分な。スランプをきっかけに大きな怪我を負うっていうのは、よく聞く話ではあるが man_hir_00160.txt | 南逢瀬に来たのは治療と父親の仕事だけじゃなくて man_hir_00161.txt | もしくは man_hir_00162.txt | ありえなくはないだろ? man_hir_00163.txt | ちなみにだけど、親父さんからは何も聞いてないよな? man_hir_00164.txt | そうだろうな。俺も親父さんがペラペラと患者のことを話す姿は想像できない man_hir_00165.txt | 実際に、スキー部のやつが勧誘をしてるみたいだが、色よい返事はもらえてないみたいだ man_hir_00166.txt | どうせなら続けて欲しいものだがな man_hir_00167.txt | 才能のない人間なんて、この世にいねーよ man_hir_00168.txt | 何を興奮してるんだ? man_hir_00169.txt | 何かあったか? man_hir_00170.txt | スヴェの存在自体が、エイプリルフールみたいなものだしな man_hir_00172.txt | そうだぞ、スヴェ。狩るよりも買った方が早いし、下処理もされてるから良いと思うぞ man_hir_00173.txt | 雪が解ければ、話は変わってくるんだがな man_hir_00174.txt | 地域振興だかの一環として、頑張ったみたいだ man_hir_00175.txt | なにって、黙り込んでどうしたんだよ? man_hir_00176.txt | さあ?全く見当がつかん man_hir_00177.txt | スヴェは抜けてるようで、時間だけは余裕を持って行動してるからな man_hir_00178.txt | 時間ギリギリっていうのは、かなり珍しい man_hir_00179.txt | あれはチートだな、もはや man_hir_00180.txt | 何がすごいかと言えば…全部なんだよな man_hir_00181.txt | 来年の大会じゃいい所までいけるだろ。まあ、狙うのはてっぺんだがな man_hir_00182.txt | 何にせよ楽しみだな man_hir_00183.txt | 昨日の急用ってあれだったのか man_hir_00184.txt | どうしてって、そんなの man_hir_00185.txt | 問題ってそれかよ man_hir_00186.txt | ビビられてるな man_hir_00187.txt | スヴェがいなくて良かったな man_hir_00188.txt | どうせ、なんかおせっかいでもしようって話だろ? man_hir_00189.txt | 手伝えってか?もちろん、構わないけどな man_hir_00190.txt | 今日の当たりめちゃくちゃ強かったのは、それでテンションが高かったからとかか? man_hir_00191.txt | それじゃあ、さっき美玖から頼まれたものを買っていくか man_hir_00192.txt | すごいな。スヴェでも心配になることがあるのか man_hir_00193.txt | それなら、楽しみにしてる料理が失敗作になるのかもって心配なのか? man_hir_00194.txt | 瞬きの回数が多くなってるぞ。心当たりがあるんだろ? man_hir_00195.txt | 特に年下からの誉め言葉に弱いな man_hir_00197.txt | 子供でも分かるだろ man_hir_00198.txt | スヴェだから仕方ないだろ!いつも以上にウザいけど man_hir_00202.txt | それも才能の一つなんだろうな man_hir_00203.txt | スヴェー。転ぶなよー man_hir_00204.txt | おめでとうで良いんじゃないか? man_hir_00205.txt | まあ、それくらいだろうな man_hir_00206.txt | 様式美だな、もはや man_hir_00207.txt | そうツッコめるようになれば、名実ともに俺達の仲間だ man_hir_00208.txt | かまくらか man_hir_00209.txt | そんな適当なかまくらじゃ、パーティなんてできないぞ man_hir_00210.txt | そりゃ、男はいつまでも子供だからな man_hir_00211.txt | それで飯はどうする? man_hir_00212.txt | まあ、名前は…俺もダサいとは思うけどな man_hir_00213.txt | ははっ、大げさだな。だけど感動してくれたようで何よりだ man_hir_00214.txt | 香子も意外と食うんだな man_hir_00215.txt | ちなみに宗冬は大食と小食の女子だったら、どっちが好みだ man_hir_00216.txt | 素直に礼を言っておけよ man_hir_00217.txt | けんちん汁も昼飯で食うから、多めに作っただけだしな man_hir_00218.txt | 料理は作れるに越したことがないから、作れるようになっただけだ man_hir_00219.txt | 力作業以外でも頼れるところを見せられたなら、得した気分になるな man_hir_00220.txt | そうだな。ああ、かまくらはそのままでOKだ。親父の会社の人の子供が、それで明日遊びたいらしいから man_hir_00221.txt | これから宗冬ん家で一晩中ゲームをして親睦を深めるんだよ man_hir_00222.txt | おう、そっちもな man_hir_00223.txt | あそこでスライダーがすっぽ抜けたのが敗因だな man_hir_00224.txt | どうなんだろうな?悪くはないらしいが man_hir_00225.txt | ウィンタースポーツ選手なら、結構いるんだけどな man_hir_00226.txt | まあ、野球部よりもアイスホッケー部が全国大会に行けるかどうかの方だろ? man_hir_00227.txt | 全国には行けるだろ。多分、今のうちのチームは歴代でも最強だぞ man_hir_00228.txt | 来年は二人して華々しく全国デビューするとしようぜ man_hir_00229.txt | そんなことねーよ、親友。来年が俺達の華々しいアイスホッケー人生の序章になるんだから man_hir_00230.txt | ああ、俺も言っててそう思った man_hir_00231.txt | とは言っても、長いアイスホッケー人生においては、来年が大事になるからな man_hir_00232.txt | そう言うなよ。俺に付き合ってくれてもいいだろ、親友?俺のためにアイスホッケーを続けるっていうのはどうだ? man_hir_00233.txt | 良いだろ。始めた時が同じなら、終わる時も一緒でも man_hir_00234.txt | ところでさ、女性陣は何してるんだろうな man_hir_00235.txt | その光景が簡単に想像できるな man_hir_00236.txt | 面倒な奴に絡まれて大変だったな。スヴェがめちゃくちゃビビってそうだ man_hir_00237.txt | なんだそれ?あいつそんなこともしてるのか? man_hir_00238.txt | はははっ、楽しそうだ。付き合いたくはないが man_hir_00239.txt | ああ、こんなのあったな man_hir_00240.txt | 期待してるぞ man_hir_00241.txt | まあ、香子が心配で様子を見に行ったのもあるだろうな man_hir_00242.txt | なんだこれ? man_hir_00243.txt | いや、写真付きシールだろ?知ってるって。そうじゃなくて、映ってるものだよ man_hir_00244.txt | 感性の違いだな man_hir_00245.txt | さすがにな man_hir_00246.txt | 大事にしまっておく。夢に出て来ないように man_hir_00248.txt | 意地張るなよ。一日中ソワソワしてるだろ man_hir_00249.txt | それに、美玖は家出するスヴェを引き留めなかったんだろ? man_hir_00250.txt | 多分、その時から風邪っぽかったんだろうな man_hir_00251.txt | そんな顔で言っても説得力ないぞ? man_hir_00252.txt | そうだな…意外にスヴェって頑固なところがあるからな man_hir_00253.txt | それに今回は、引っ込みがつかなくなってるだろうし…一週間くらいか man_hir_00254.txt | 俺は遠慮しておく。美玖に言うことなんて、宗冬と同じだろうから man_hir_00255.txt | それなのに、二人で押しかけても迷惑だろう man_hir_00256.txt | おう、また明日な man_hir_00257.txt | スヴェが来ないように、あえて素っ気ないんだろ man_hir_00258.txt | そのために食文化から学ぼうっていうのが、美玖らしいけどな man_hir_00259.txt | 気にする必要はないだろ。美玖も気にしてないと思うぞ? man_hir_00260.txt | 平和だな man_hir_00261.txt | スヴェが看病してるみたいだけど、大丈夫だと思うか? man_hir_00262.txt | 両方の意味で man_hir_00263.txt | もしも、うつったら大変そうだな man_hir_00264.txt | その間は今日みたいに、部活も静かになりそうだな man_hir_00265.txt | とはいっても、スヴェのヤジがないのも寂しいが man_hir_00266.txt | 部活と言えば、吉村さんのセレクションが決まったらしいぞ man_hir_00267.txt | 東部学院大学 man_hir_00268.txt | そう言う宗冬はどうなんだ?聞かせろよ man_hir_00269.txt | それなら、俺にも関係はないな。まあ、未定ってところだ man_hir_00271.txt | そうだな。あったら考えておく man_hir_00272.txt | それは大胆だな man_hir_00273.txt | さすがに怪我はさせてないだろうな? man_hir_00274.txt | 随分と香子が好きなんだな。意外と面白い奴だ man_hir_00275.txt | スキーでの挫折と、周囲の期待と結から逃げたかったからじゃないのか? man_hir_00276.txt | そこに運悪く膝の怪我が重なって、完全に心が折れたんだろ? man_hir_00277.txt | それは辛いな man_hir_00278.txt | もしかして、香子がスキーを辞める時に背中を押せっていうのは man_hir_00279.txt | 自分を完全な悪役にして、香子と新しい友情を築いてくださいってことか? man_hir_00280.txt | それで、美玖はどうするつもりだ? man_hir_00281.txt | 信じてもらえるかは微妙だな man_hir_00282.txt | スヴェがいないと静かすぎるからな man_hir_00283.txt | あれほどに信用できない、任せておいてもないだろうな man_hir_00284.txt | それなら、なんでそんなに焦ってるんだよ?大事になる前に話した方が良いぞ man_hir_00285.txt | おっ、すげーな!おめでとう man_hir_00286.txt | ロシアからの留学生が応募したイベントが採用されたんだ。広告塔としての意味合いが強いんだろ? man_hir_00287.txt | さっきまでは絶好調だったのに、随分な変わりようだな man_hir_00288.txt | そうだぞ。向こうはわざわざ就業時間外に会ってくれるっていうんだから man_hir_00289.txt | ビビりすぎだろ man_hir_00290.txt | 逃げないように見張ってないとな man_hir_00291.txt | どうする? man_hir_00292.txt | そうだな…ついていくか man_hir_00293.txt | 正解。そんで俺と宗冬はスヴェについてきてって泣きつかれた man_hir_00294.txt | 想像と全然違ったな man_hir_00295.txt | あっ、もらいます man_hir_00296.txt | お前…どこから持ってきたんだ? man_hir_00297.txt | まあ、スヴェの場合はそんなもんだ man_hir_00298.txt | どうしたんだ? man_hir_00299.txt | 毎日切腹だな man_hir_00300.txt | 確かに、スヴェの言う通りだな man_hir_00301.txt | イベントの開催予定日ってクリスマスイブだもんな。時間が一番の敵ってことか man_hir_00302.txt | 皐さんに話してダメなら諦めるなり、別の解決策を模索する方がいいと思うけどな man_hir_00303.txt | それで、どんな感じだったんだ? man_hir_00304.txt | そんでもってそれを目撃した人から、美玖に色々と連絡があったわけだ man_hir_00305.txt | そんなのいつものスヴェだろうが man_hir_00306.txt | スヴェが俺達の町のために頑張ってくれてるんだ。協力させてくれ man_hir_00307.txt | ちなみに、昨夜美玖に電話してきた人がいっぱいいたのは、皐さんに伝えてあるのか? man_hir_00308.txt | まあ、何ができるかは分からないけど、考えることだけはできるよな man_hir_00309.txt | 想像以上だな、スヴェの知名度は man_hir_00310.txt | もしかして、スヴェに協力したいって電話か? man_hir_00311.txt | あー…そう言えば、そんな話を聞いた覚えがあるな。西町集落の人だろ? man_hir_00312.txt | どうでも良いような時とか、くだらない時は、下心丸出しなんだけどな man_hir_00313.txt | 確かにそうだな…プライドだったり遠慮だったり、恥ずかしさでできない人もいるだろう man_hir_00314.txt | やめとけ。そう言うとスヴェはすぐに調子に乗る man_hir_00315.txt | 初対面の相手以外には、遠慮なんてしないからな man_hir_00316.txt | アイディアのとっかかりも見つからなかったか man_hir_00317.txt | そうすべきだろな。スヴェが考案したメニューを作ってみて、皐さんに試食 man_hir_00318.txt | 断る理由はないな man_hir_00319.txt | 読んでた本が、早速活躍するな man_hir_00320.txt | ちょくちょくというか、これを見る限りは頻繁にだな man_hir_00321.txt | 目玉になるものか…こういうアイディア出しって、俺と宗冬は苦手なんだよな man_hir_00322.txt | ここまで部活に行きたくないって思ったのは初めてだ man_hir_00323.txt | 土地が決まった当日からとはな man_hir_00324.txt | 俺も知らなかったが、準備自体は先週からしてたらしい man_hir_00325.txt | 親父が?言うはずないだろ?趣味が人の驚く顔を見るって人だぞ? man_hir_00326.txt | 南逢瀬人の気風だから仕方ないな man_hir_00328.txt | 言うな。今から気力が萎えそうだ man_hir_00329.txt | 宗冬の親父さんには今日診せるんだろ? man_hir_00330.txt | 本当に香子が描いたのか? man_hir_00331.txt | 油圧ショベル man_hir_00332.txt | 田舎だからな。軽トラとか自転車と同じ感覚で、運転を覚えるぞ。なにせ農作業の手伝いに必要だしな man_hir_00333.txt | 慣れれば簡単だぞ?香子も試しにやってみるか? man_hir_00334.txt | それで、香子の方は順調なのか? man_hir_00335.txt | あれって言うと? man_hir_00336.txt | 油圧ショベルの運転が、さらに上手くなった自信はある man_hir_00337.txt | 皐さんの方も良い感じだとは聞いてるな。イベント会場の人員もスムーズに集まってるらしい man_hir_00338.txt | これは完全に忘れてた顔だな man_hir_00339.txt | ああ、それが一番だな。俺達の代の入学の挨拶は、宗冬がやったんだし man_hir_00340.txt | 問題ないだろ。宗冬なら何だかんだ上手くやってくれる man_hir_00341.txt | そうだな。スヴェの運が良いと言うべきかは悩むところだが man_hir_00342.txt | おっ、作った本人が言うのもなんだが、なかなかだな。だろ、うー婆? man_hir_00343.txt | 料理は趣味だから良いんだよ。飯のタネにしたら、楽しめないだろ? man_hir_00344.txt | なあ、スヴェ。今日の地学で出てきたハドレー循環ってなんだ? man_hir_00345.txt | 俺としては内容よりも、本番で読めるかどうかの方が大事になってくると思うけどな man_hir_00346.txt | だから今のうちにイメージトレーニングをしておいた方が良いぞ man_hir_00347.txt | ヤバイな。まばたきの回数が尋常じゃないぞ man_hir_00348.txt | チキンだが、一旦動けば強いからな man_hir_00349.txt | 困ったら適当に笑顔を浮かべて頷いておけ。おっさんなんて、それで満足するから man_hir_00350.txt | あっ、やっぱりそうだったか?見間違いかと思ったけど、当たってたか man_hir_00351.txt | 俺達のお陰じゃないぞ。スヴェがいたからだ。本当にお疲れ様 man_hir_00352.txt | 何か一つでも違ったら、今の時間はないんだからな。奇跡って言えば、奇跡だな man_hir_00353.txt | そんでもって、ものすごくでかいサインだな man_hir_00354.txt | 吉兆ってやつだな man_hir_00355.txt | スヴェが来て、香子が来て man_hir_00356.txt | 一年って本当に早く終わるな man_hir_00357.txt | しかし、久々にいきなりだったな man_hir_00358.txt | 逆に言うと、スヴェが来る前はちょいちょいあったけどな man_hir_00359.txt | それどころじゃないんだろうな、手のかかる同居人がいるから man_hir_00360.txt | どうやらアイスホッケーの自主練を、今夜と明日の昼間にやるらしい man_hir_00361.txt | どうやら抑えている団体のメンバーと親しいらしくて、混ぜてもらうとかなんとか man_hir_00362.txt | いや、言ってて俺も意味不明なんだがな man_hir_00363.txt | 久しぶりだったが、問題なかったな man_hir_00364.txt | 俺の分は濃いめか? man_hir_00365.txt | なんだよ。今日はそれを試すのが主目的なのか? man_hir_00366.txt | 二割か…なんとも微妙だな man_hir_00367.txt | そうだな。どんどん賑やかになっている。もしかして、きついか? man_hir_00368.txt | 単純に、三人より五人の方が楽しい。それで良いと思うぞ man_hir_00369.txt | 何なら、俺も保証してやるぞ man_hir_00371.txt | ああ、宗冬の言葉がしっくりくるな。勿来美玖らしくない man_hir_00372.txt | どうでも良いから聞かないっていうのが、美玖らしいと思ってたんだが man_hir_00373.txt | 自分にとって香子は大事な後輩。スヴェは大事な親友 man_hir_00375.txt | だから俺も…少し、美玖が心配になるな man_hir_00376.txt | いや、気にはしてない。だけど、気にはなる man_hir_00377.txt | そうか。まあ、そんなこともあるわな man_hir_00378.txt | まあ、俺も久しぶりに三人になって、いつもと違うことを考えたりもするしな man_hir_00379.txt | たとえば…変わるのは面倒だってことだ man_hir_00380.txt | 振り返ればそうだろうな。だからこそ、面倒なんだよ man_hir_00381.txt | 今までの自分をわずかでも否定したり、執着やしがらみを断ち切るっていうのが変わることだろ? man_hir_00382.txt | それがな…すごく疲れるって思うんだよ。嫌とか苦痛だ、とかってのとは別次元の話だな man_hir_00383.txt | そんなに疲れてまでも変わる必要があるのか?今が良ければ問題ないだろ?そんな声が自分の中から聞こえる気がするんだ man_hir_00384.txt | 自分と正面から向き合って嫌なところを見せつけられる…それが面倒で億劫なんだ man_hir_00385.txt | そうだな…本当にそうだよ man_hir_00386.txt | 一昨日?何があったのかは分からないんだよな? man_hir_00387.txt | 親友をホラー映画呼ばわりする、美玖の方が怖いぞ man_hir_00388.txt | マジか…スヴェが労働してる man_hir_00389.txt | 就労ビザ…あるのか…? man_hir_00390.txt | 妬くな妬くな。それに過保護すぎるぞ man_hir_00391.txt | 客に注文したかを真っ先に聞くなんて、斬新だな man_hir_00392.txt | 毎年の恒例行事だな man_hir_00393.txt | しっかし、おせち料理を食べてると、今年も終わりって思わせられるよな man_hir_00394.txt | その後、町おこしイベントを手伝うことになるなんて思いもしなかった man_hir_00395.txt | おっ、そうだな man_hir_00396.txt | まあ、小さなころはやってもおかしくないけどな man_hir_00397.txt | 必然的に man_hir_00398.txt | まあ、話のネタにはなるな man_hir_00400.txt | その自信が、本当に羨ましいな man_hir_00401.txt | 絵になる光景ではあるな man_hir_00402.txt | 良い小遣い稼ぎになるぞ?学園の男子で買う奴はかなりいそうだしな man_hir_00403.txt | いや、女子でもそこそこいるかもしれないぞ man_hir_00404.txt | ふーん…本当に似合ってるね。誰のことだ? man_hir_00405.txt | 大丈夫だって。内緒にするから man_hir_00406.txt | へえ。理由は? man_hir_00407.txt | あれって言うと? man_hir_00408.txt | まあ、確かに振り袖がしっくりくるな man_hir_00409.txt | それに前にも美玖の振り袖姿は見たことあるしな man_hir_00410.txt | あれ?七五三のやつは振り袖で良いのか? man_hir_00411.txt | スヴェか。ちなみに理由は? man_hir_00412.txt | ああ、なるほど。分かる気がする man_hir_00413.txt | まあ、それは外見と中身にもあるけどな man_hir_00414.txt | 当然だろ?忘れるはずないって man_hir_00416.txt | 多分、それはスヴェに会った人みんなが思っただろうな man_hir_00417.txt | 香子か…理由を聞いても良いか? man_hir_00418.txt | 三人には絶対に聞かせられないな。確実にセクハラになる man_hir_00419.txt | これもまた女子には聞かせられないな man_hir_00420.txt | あー…確かに、実際には気が強そうだ。ここぞという時は、躊躇なく喧嘩するタイプだな man_hir_00421.txt | そうじゃなければ、スキーであれだけの成績を収められないしな man_hir_00422.txt | まあ、とにかく宗冬の答えは分かった。うん、とても納得した man_hir_00423.txt | 全員。甲乙つけがたい man_hir_00424.txt | 賢いって言ってくれよ man_hir_00425.txt | ところで宗冬は、どんな願い事をしたんだ? man_hir_00426.txt | 面白くないな。もっと若者らしいのにしろよ man_hir_00427.txt | 世界が平和になりますように man_hir_00428.txt | 言ってみて、俺もそう思った man_hir_00429.txt | 今日は三人が主役だからな man_hir_00430.txt | ここで初めて写真を撮った時のスヴェに言ってやりたいな man_hir_00452.txt | いや、相手の顔色を窺ってるスヴェの方が反則だろ man_hir_00453.txt | すげぇな。ままよってリアルで使うやつなんて初めて見た man_hir_00454.txt | まあ、宴会だからな。酒の席は迷惑をかけてかけられてなんぼだろ man_hir_00455.txt | 明日一日は酒抜きに充てて、翌日から仕事って人もいるしな man_hir_00456.txt | 意外に血の気が多いから、そこにシンパシーを感じたとかか? man_hir_00457.txt | 香子の親父さんはおっとりした人だしな、強引に迫られたら抵抗できなさそうだ man_hir_00458.txt | まあ、何はともあれ…高萩家もなかなか個性的な面々だったな man_hir_00459.txt | 落ち着いていてどんなことにも動じないってことだな man_hir_00460.txt | さて、なんて書いたと思う? man_hir_00461.txt | ああ…なるほど man_hir_00462.txt | それもありそうだ。スヴェってどうしてだか、強そうな言葉大好きだしな man_hir_00463.txt | そうだな、まともだ man_hir_00464.txt | さすがはスヴェだな。選んだ理由が期待通りだ man_hir_00465.txt | そして、一般的に使うなら、その下に火もまた涼しって続くな man_hir_00466.txt | 宗冬に同じ man_hir_00467.txt | おい、俺と宗冬の時と反応が違い過ぎるだろ man_hir_00468.txt | お久しぶりです。二年ぶりくらい、ですよね man_hir_00469.txt | なにせいきなりアメリカの大学に行くとか言って、本当に行っちまうんだもんな man_hir_00470.txt | そうだな。少なくとも、美玖の苦労は無駄じゃないって man_hir_00471.txt | 俺は薄広中。宗冬と同じで、美玖の親戚兼幼馴染みだ。よろしくな man_hir_00472.txt | 名字じゃなくて呼び捨てで頼む。美玖と同じようにな man_hir_00473.txt | ああ、そうだった。噂では聞いてたぞ、ロシアからものすごい選手が来るってな man_hir_00474.txt | ああ、これからよろしく man_hir_00475.txt | そんでもってそこに小心者とお調子者って属性が隠れてたわけだが man_hir_00476.txt | どうなんだ、後輩? man_hir_00477.txt | そう思えたなら、香子も美玖と仲が良いってことだよ man_hir_00478.txt | 大丈夫だろ、多分。あの人って前々から新造あんつぁに目をつけられていたというか、目をかけられてたからな man_hir_00479.txt | まあ、雪かきの才能があるって言われても、嬉しくはないがな man_hir_00480.txt | もしかして、いなくなったのか? man_hir_00481.txt | は?もう終わった?嘘だろ?あっちは四人でって…まあ、スヴェとガキ三人だが、終わるはずないだろ、こんな短時間で man_hir_00482.txt | あーっと…駅の北側か。あっちは人通りがないから、やらない予定のはずだが man_hir_00483.txt | それじゃあ、さっさと終わらせるか man_hir_00484.txt | 例のスヴェの「やらなきゃリスト」に書いてあったのは想像つくが…あそこまでとはな man_hir_00485.txt | まあ、それを踏まえれば、必死になるのは分かるがな。俺だって子供のころからの夢とかを叶える機会があるなら、必死にはなるだろうし man_hir_00486.txt | しっかし、今日のスヴェはヤバかったな man_hir_00487.txt | 心頭滅却とは違うが…まあ、ひと味違ったのは間違いないな man_hir_00488.txt | スヴェにはじかれて転んだ宗冬に、手を差し伸べて立たせるって、初めてじゃないのか? man_hir_00489.txt | 今日のスヴェはビシュって言うよりも、ズドンって感じだったぞ man_hir_00490.txt | 最初の頃は柊佳さんに、無理やりゴーリーやらされてたよな man_hir_00491.txt | ないない。親友である宗冬が楽しそうにしてるから自然と始めてただけだって man_hir_00492.txt | そう言うスヴェは、どうしてアイスホッケーを始めたんだ? man_hir_00493.txt | いきなりだが…何をしたいんだ? man_hir_00494.txt | スヴェって日本人なんかより、よっぽど座禅が好きだよな man_hir_00495.txt | どこ情報だよ…それ。美玖もやってないだろう? man_hir_00496.txt | 香子が警戒というか、避けている感じはしないな man_hir_00497.txt | それで泣きながら香子に電話して、今までの誤解を解いたと man_hir_00498.txt | 多分、今まで色々と誤解をしていたから、結に対する認識のズレが残ってるんだろうな man_hir_00499.txt | 気にするなって。俺も楽しかったし、そう思えたのはスヴェのお陰だしな man_hir_00500.txt | 皐さんも忙しいって言ってたけど、楽しそうではあったな man_hir_00501.txt | 浅井牛乳と岩松屋が半分ずつやってる man_hir_00502.txt | それを言うなら、うちも儲かってるだろうな。意外にアルコール類も売れてるみたいだし man_hir_00503.txt | お疲れ様です。とりあえず急ぎって言われてたやつ持ってきました man_hir_00504.txt | 残り分は夕方に別の人が運んできますから、よろしくお願いします man_hir_00505.txt | 分かりました。じゃあ、ここにサインをお願いします man_hir_00506.txt | なんだよ。男二人はのけ者か? man_hir_00507.txt | それはすごいな。スヴェも皐さんも鼻が高いだろ man_hir_00508.txt | 本当にすぐ影響されるな man_hir_00509.txt | でも、当然と言えば当然だよな。開会式でもマスコミがけっこういたし man_hir_00510.txt | 良くも悪くも相性ピッタリだな、この二人 man_hir_00511.txt | まあ、俺もできることがあれば言ってくれよな? man_hir_00512.txt | ところで、新メニューの候補って具体的にあるのか? man_hir_00513.txt | スヴェが我に秘策ありなんて言い出したら、逆に心配になるとことだった man_hir_00514.txt | 馬鹿にはしてないが、考えなしだというのは否定しないな man_hir_00515.txt | 禅ってことは…寺で教わった言葉なのか? man_hir_00516.txt | あの寺、スヴェのせいで禅宗に鞍替えなんてしないだろうな man_hir_00517.txt | うん?どうした? man_hir_00518.txt | ああ、もちろん man_hir_00519.txt | 登校日になると冬休みも終わりって気がしてくるな man_hir_00520.txt | 終わってないんだな。ちょっと意外だな man_hir_00521.txt | まあ、ある意味では合ってるだろ。未来に対するスヴェの負債みたいなもんだし man_hir_00522.txt | とはいっても、進捗は0だけどな man_hir_00523.txt | お疲れ。やる気になってくれて嬉しいぞ man_hir_00524.txt | それでもやる気が出ただけでも、前進してるのは違いないだろ man_hir_00525.txt | ああ、間違えるなよ?前の宗冬にやる気がなかったってわけじゃないから man_hir_00526.txt | それなら良いんだけどな。なんか今の宗冬は、子供の頃に戻った気がするぞ man_hir_00527.txt | がむしゃらで良いと思うぞ、今の方が。まあ、俺の好みって話だけだが man_hir_00528.txt | 悪い悪い。だけど、お前にがむしゃらさが無いのは、俺としても歯がゆいところだったけどな man_hir_00529.txt | 宗冬はよくも悪くも、見通しが良すぎるんだよ。だから、これくらいで十分っていう割り切りも早い man_hir_00530.txt | それが良い悪いかは本人が決めることだが、周りからすると歯がゆいって思うのも自然だろ? man_hir_00531.txt | そこまで言うほどだ。幼馴染みで親友だから、なおさら強く思うのかもしれないけどな man_hir_00532.txt | そんなの当然だろ?いきなり宗冬が理由もなく、熱意に溢れるキャラになって自主練に誘ってきたんだからな man_hir_00533.txt | まあ、やる気になった理由に関しては聞かないし、聞いて欲しくもないだろ? man_hir_00535.txt | 本音としてはわりと気になるから、その気になったら教えてくれよな man_hir_00536.txt | うん?なにか問題でもあるのか? man_hir_00537.txt | 宗冬に同じだな。作るのはできるが、考えるのはなぁ man_hir_00538.txt | なあ…正直に言って良いか? man_hir_00539.txt | 自主練を始めたのは昨日からだが、何となく感じてることがあってな man_hir_00540.txt | スヴェに勝ちたいのか、お前は?今日の練習って対スヴェを意識したようなものに思えてな man_hir_00541.txt | いや、勘違いだったら言ってくれ。俺も何となくってレベルの話だから man_hir_00542.txt | ははっ、そうかそうか。しかし、相手がよりによってスヴェとはな man_hir_00543.txt | とはいっても、勝ちたいっていうのは、競技者としてのプライドだけの話じゃないだろ? man_hir_00544.txt | もっと他の感情があるからこそ、そこまで強く思ってるはずだ man_hir_00545.txt | ははっ、良い顔だな。本当に子どもの時以来だ man_hir_00546.txt | それなら、気張るか man_hir_00547.txt | 水臭いぞ。俺と宗冬の仲だろ? man_hir_00548.txt | 任せとけ、親友 man_hir_00549.txt | 美玖が気を使ってくれたみたいだな man_hir_00550.txt | それにしても、よくやったな man_hir_00551.txt | スヴェの新作メニューだよ。宗冬がヒントを出したんだろ? man_hir_00552.txt | 確かにそうかもしれないが、現実としてお前が言ったんだ man_hir_00553.txt | そこは自慢しても良いんじゃないか? man_hir_00554.txt | それはそうだろ。お前が嬉しそうな顔してるんだ、少しはからかってやらないとな man_hir_00555.txt | 何なら、今の宗冬の顔を撮ってやろうか? man_hir_00556.txt | あんまり考えすぎるな。そのうち分かるさ man_hir_00557.txt | 皐さんからオッケーが出たのか。おめでとう、スヴェ man_hir_00558.txt | いつも以上に部活中ご機嫌だったのは、それが理由だったのか man_hir_00559.txt | ああ、そうだったな。そっちは大丈夫なのか? man_hir_00560.txt | そっか…期待してるぞ man_hir_00561.txt | それは…怖いな man_hir_00562.txt | そうだな。間違いなく俺達の世代だったら、ダントツで行動力のあるヤバイ人だ man_hir_00563.txt | ああ、それは言えるな…確かに man_hir_00564.txt | あの人が典型的な日本人だと思われてないか心配だな man_hir_00565.txt | あぁ、そういうことか man_hir_00566.txt | 黙ったままのスヴェって…怖いな、それは man_hir_00567.txt | 地味にというか派手に不機嫌だな。まあ、娘に悪い虫が寄って来るんだ、当然だろ man_hir_00568.txt | 放っておけ放っておけ。それくらい自覚させた方が良い man_hir_00569.txt | 自覚したか? man_hir_00571.txt | そうだな…宗冬が自主練をしようって言った時にだな。もちろん、はっきりした恋愛感情だとは思わなかったが man_hir_00572.txt | 宗冬自身もそうだろう?何となくだとしても、スヴェに惹かれてるって気づいていたはずだ man_hir_00573.txt | 正直な話をするとな…意外でも何でもなかった man_hir_00574.txt | 他の奴がどう思うかは知らないが、少なくとも俺は意外じゃなかったな man_hir_00575.txt | 宗冬とスヴェは…こう自然なんだよ。二人でいるのがな man_hir_00576.txt | 美玖は自然というよりも、必需品だろ? man_hir_00577.txt | 逆に言えば、スヴェの隣に宗冬以外の男がいるところを想像できないってもなるか man_hir_00578.txt | お似合いとか、釣り合ってるとか、そういうのじゃない。自然で違和感がないんだ、宗冬とスヴェの二人はな man_hir_00579.txt | それで、どうするんだ? man_hir_00580.txt | そうか。頑張れよ man_hir_00582.txt | それにしても、今日のスヴェはすごかったな。今日になっていきなり態度が変わるんだもんな man_hir_00583.txt | 美玖と通学中に話してたのも、それだろ? man_hir_00584.txt | こっちも香子に言われたぞ man_hir_00585.txt | 背中を押すか、背中を蹴とばすか、見守るかで悩んでますだって man_hir_00586.txt | 見守った方が良い、ただし生温かくなって答えておいた man_hir_00587.txt | これでも宗冬と美玖の幼馴染みなもんで man_hir_00588.txt | さて、それじゃあ行くか man_hir_00589.txt | あー…でも、あれか?今日のスヴェの様子からすると、宗冬の顔を見たらテンパるか? man_hir_00590.txt | そうか。それなら問題ないな man_hir_00591.txt | スヴェも俺と宗冬が来たことに気づいたみたいだな man_hir_00592.txt | まあな。だけど、スヴェが思ったよりも緊張してないな man_hir_00594.txt | なんだよ、余裕だな man_hir_00595.txt | はははっ、その本が出版されたら絶対買うぞ man_hir_00596.txt | おめでとう、二人とも。俺も嬉しいぞ man_hir_00597.txt | 保護者かよ man_hir_00598.txt | 美佳さんが? man_hir_00599.txt | そう言えば、そっちはどうなんだ? man_hir_00600.txt | 親父さんとお袋さんに決まってるだろ man_hir_00601.txt | もしかして、浮かれてて忘れたのか? man_hir_00602.txt | となれば、息子が話さないからやきもきしてるかもな man_hir_00603.txt | 紹介しろって言うに決まってるもんな。まあ、親父さんとお袋さんの場合は、純粋にスヴェを歓迎したいってことだろうが man_hir_00604.txt | まーた瞬きが多くなってるな man_hir_00605.txt | まあ、頑張れ…宗冬 man_hir_00606.txt | 俺も香子に一票だな。絶対にスヴェはやらかすぞ man_hir_00607.txt | 親父さんとお袋さんは、気にしないだろうが man_hir_00608.txt | まあ、宗冬がやる気を出せば、これくらい当然だな man_hir_00609.txt | あれは何をしたんだ…?ていうか、どうすればできるんだ? man_hir_00610.txt | そうか…何となくは伝わるか man_hir_00611.txt | もしかして、あれって…宗冬に良い所を見せようとしてやったのか? man_hir_00612.txt | ある意味磨きがかかってるな、スヴェらしさに man_hir_00613.txt | お前も美玖のことを茶化せなくなったな man_hir_00614.txt | うん?バイトでもするのか?それなら俺の家か、美玖の家があるだろ? man_hir_00615.txt | まあ、可愛いんじゃないか? man_hir_00616.txt | 忘れものか? man_hir_00617.txt | 何が出たんだよ? man_hir_00618.txt | 俺も自信はないが…とりあえず、おめでとう man_hir_00619.txt | 美玖なら、何を贈っても喜ぶと思うぞ man_hir_00620.txt | それなら、俺も手伝うぞ。まあ、どこまで役に立てるかは怪しいけれどな man_hir_00621.txt | となると、早い方が良いだろうな。アイスホッケー部の一番近い休みは明後日だが、みんなはどうだ? man_hir_00622.txt | にゅーで練習…? man_hir_00624.txt | スヴェトラーナ・羽染…か man_hir_00625.txt | すまん。ジョークにするなら、もっと話題を選ぶわ man_hir_00626.txt | ウチの客でも一番だな man_hir_00627.txt | それはまた…残念だっただろうな man_hir_00628.txt | 男でもこれくらいの甘さなら、好きってやつも多いだろうな man_hir_00629.txt | そうなると…文房具か?いや、美玖の親父さんと被るか man_hir_00630.txt | となると、美玖の趣味に使う物とかか? man_hir_00631.txt | そっちの方向性が良さそうだな。スヴェは何かないか?そういうので美玖が愛着を持ってる物に心当たりとか man_hir_00633.txt | 年季が違うんだよ man_hir_00634.txt | ちょっと遅いな。竿先が震えるよりも、違和感みたいなのがあったらあわせると良いぞ man_hir_00634_2.txt | こんな風にな man_hir_00635.txt | ワカサギは竿先が震えてからじゃ遅い時がちょくちょくある。だから目からの情報よりも、感覚の方が大事だ man_hir_00636.txt | それにしても、なかなかの釣果だったな man_hir_00637.txt | 間違いなくデートだな man_hir_00638.txt | 子供と母親だな man_hir_00639.txt | 止めないのか? man_hir_00640.txt | 仕方ないだろ。定期点検の日なんだから man_hir_00641.txt | しかも、それ創作の可能性が高いぞ man_hir_00642.txt | 文豪が知ったら激怒するような擬音語だな man_hir_00643.txt | そこまでの話なんですか?俺達が美玖の家に行って…宗冬がここにいないとダメなほど man_hir_00644.txt | 分かりました。行くか、美玖 man_hir_00645.txt | スヴェ…本当に残念だ。何かできることがあれば、遠慮なく言ってくれ man_hir_00646.txt | それから、知らなかったとはいっても、スヴェのやりたいことを馬鹿にして悪かった。許してくれ man_hir_00647.txt | そうなのか…? man_hir_00648.txt | 本当にスヴェが追い込まれてるなら、それすらできないだろうしな man_hir_00649.txt | まだそこまでいってないなら、安心はできるか…宗冬の方には皐さんから連絡あったか? man_hir_00650.txt | スヴェ自身じゃなくて、思い出なんですか? man_hir_00651.txt | 確かに。新聞に載れば、スヴェに連絡するのは分かってるはず man_hir_00652.txt | それなのに、どうして口止めをしなかったんですか? man_hir_00653.txt | スヴェ…俺達もついてる。一人だって…思わないでくれ man_hir_00654.txt | 俺もだな。何回か送ってはみたが…宗冬はどうだ? man_hir_00655.txt | スヴェが心配か? man_hir_00656.txt | 寂しいけど、どうした? man_hir_00657.txt | 別におかしくないと思うけどな。スヴェはスヴェ、アイスホッケーはアイスホッケーだ man_hir_00658.txt | 全部を一つにまとめて考える必要あるのか? man_hir_00659.txt | 俺が宗冬の立場でも同じだと思うぞ man_hir_00660.txt | 俺だけじゃない、スヴェも同じはずだ。あいつとは似た感覚があるから分かる man_hir_00661.txt | その気持ちをスヴェにLETTERで送ってやれお前のなら、あいつも読むだろうし man_hir_00662.txt | おい、美玖! man_hir_00663.txt | 美玖。お前…怒ってるのか? man_hir_00664.txt | どうする? man_hir_00665.txt | マジか…あいつ、マジでやってるのか man_hir_00666.txt | しかし、本当に飛び降りるか? man_hir_00667.txt | あー…それはのろけか? man_hir_00668.txt | だとすれば、お前の脳内辞書には誤植がある man_hir_00669.txt | まあ、ショックを受けるってことは、それだけスヴェが好きって証拠だからな man_hir_00670.txt | ぶっちゃけなくても分かるから man_hir_00671.txt | すまん。ものすごく電話を切りたくなった man_hir_00672.txt | はぁ…それなら、スヴェにくっついてロシアに行けよ。ついでにアイスホッケーの修行もしてこい man_hir_00673.txt | ちょ、え?お前…マジか man_hir_00674.txt | 宗冬のやつ…何してんだ? man_hir_00675.txt | いや、それはないと思う man_hir_00676.txt | となると…俺達とは半年遅れの秋卒業か。大学も秋入学だな…上手くいけば man_hir_00679.txt | しかし、色々やったな man_hir_00680.txt | 香子…口は災いの元だぞ man_hir_00681.txt | 知らなかったけど、スヴェトラーナって…灯りっていう意味があるんだよな man_hir_00682.txt | この町の住人は酒と肴の匂いには敏感だからな man_hir_00683.txt | 集落の中心だし、宴会場は広いしな man_hir_00684.txt | 田舎の酔っ払いのあしらい方だよ。香子が絡まれても上手くやってたからな man_hir_00685.txt | コミュニケーションが苦手でも気にする必要ないだろ。愛想よく笑っていれば問題なし、ジジババも可愛がってくれるだろ man_hir_00686.txt | いや…それができてるから絡まれるのか。愛想悪くしてれば、誰も話しかけたりしないしな man_hir_00687.txt | 確かにそうだったな。同年代の親戚連中では、一番静かだったんじゃないか?親戚の集まりの時は、いつも隅っこにいたのを覚えてる man_hir_00688.txt | まあ、その不愛想さも段々となくなって来たけどな man_hir_00690.txt | なんだよ。さっきから落ち着かないな man_hir_00692.txt | 何があった? man_hir_00694.txt | ヤバいことじゃないんだな? man_hir_00695.txt | そうか。まあ、気が向いたら相談してくれ。とはいっても、その様子だと気が向くことはなさそうだが man_hir_00696.txt | あれってなんだよ、あれって man_hir_00697.txt | 馬鹿だな。美玖を頼れば、すぐに終わるのに man_hir_00698.txt | 忘れてたって言うより、記憶から消してたんだろうな man_hir_00699.txt | 当然だろ。スヴェと香子じゃ話が違う man_hir_00700.txt | すげーな、珍しく香子が力強く断言したぞ man_hir_00701.txt | ああ、それが良いな。こいつ理系得意だし man_hir_00702.txt | とは言っても、そこまでひどいってわけじゃないが man_hir_00703.txt | 一応確認するけど、課題は全部終わったんだよな? man_hir_00704.txt | まあ、それなら良いけどな。香子はどうだ? man_hir_00705.txt | スヴェのやりたいことリストに始まって、なかなか忙しかったな man_hir_00706.txt | スノーフェスの準備で重機の運転に磨きがかかったことだな。スノーフェスに関しては一生の思い出だ man_hir_00707.txt | 言っておくけど、覗くのは止めたからな man_hir_00708.txt | 話し合うというよりも、事情の説明が必要になるな man_hir_00709.txt | 近所のおばちゃんみたいな台詞だな man_hir_00710.txt | だな。おめでとう、宗冬、香子 man_hir_00711.txt | いや、スヴェのせいだろどう考えても man_hir_00712.txt | がばがば過ぎるだろ、口止めが。広めろって言ってるようなもんだろ man_hir_00713.txt | いや、逆に信頼感の表れだ man_hir_00714.txt | どういうたとえだよ man_hir_00715.txt | 今までする側に回っていただけに、なおさらだな man_hir_00716.txt | 試練を作ったのはスヴェだろうが man_hir_00717.txt | 可愛い後輩と付き合えたんだ。それくらい我慢しろ man_hir_00718.txt | それに、香子の方も同じくらい大変だろうしな man_hir_00719.txt | まあ、あっちは上手くやってると思うけどな。香子のキャラ的に、宗冬ほど激しく突っ込まれないだろうし man_hir_00720.txt | 言わんとするところは分かるが、スヴェが言うのは微妙じゃね? man_hir_00721.txt | とはいっても、わりと不安そうだな man_hir_00722.txt | 都会の女と付き合って、苦労しない?って言われたら、それなりに不安になるのは当然だ man_hir_00723.txt | それなら青い顔して教室に戻ってた、山内に聞いてやろうか?美玖に睨まれて、怖くなかったかって man_hir_00724.txt | まあ、確かにくだらない話ではあるな。この町で生まれがどうとかバカバカしい話だ man_hir_00725.txt | しっかし、今日の宗冬はどうしたんだ? man_hir_00726.txt | いやいや、それだけじゃないだろ。パックへの執着がいつも以上だったぞ man_hir_00727.txt | それに合わせて周りが見えるようになってる。今までの宗冬っぽくないんだよな、良くも悪くも man_hir_00728.txt | 三国志の話だったか? man_hir_00729.txt | 愛の力って…いや、なくはないかもな。彼女ができると、妙に実力が上がる選手っているし man_hir_00730.txt | 彼女に良いところ見せたいっていうのは、分かりやすいモチベーションにもなるからな man_hir_00731.txt | それで、どうなんだ「なの?」 man_hir_00732.txt | 俺としてもよくマッチアップする相手が、強くなるならそれに越したことはないしな man_hir_00733.txt | うん?どうした? man_hir_00735.txt | おいおい、なんでだよ? man_hir_00736.txt | もしかして、香子がらみか? man_hir_00737.txt | まあ、それ以外にないだろうな。宗冬がアイスホッケーを止めるほどのことってなると man_hir_00738.txt | それで、やりたいことってなんだ?まさか秘密ってことはないだろ? man_hir_00739.txt | だとしても、問題は宗冬自身の気持ちだからな man_hir_00740.txt | それは、まあ…そうだな man_hir_00741.txt | そうだよな。医学部を部活しながら目指すなんて、よほどの奴だろうし man_hir_00742.txt | それなら、仕方ないな。頑張れよ、宗冬 man_hir_00743.txt | なんだよ?もしかして、引き留めて欲しかったのか? man_hir_00744.txt | まあ、そうかもな man_hir_00745.txt | とはいっても、宗冬がそこまで長ったらしく説明できるくらいに決意したことだろ? man_hir_00746.txt | それなのに引き留めるっていうのは、幼馴染みとしてやることじゃないしな man_hir_00747.txt | となると、来月の東北大会が最後ってことか? man_hir_00748.txt | そうだな。最高の思い出にしちまおうぜ man_hir_00749.txt | もしかして、香子には言ってないのか? man_hir_00750.txt | 本当か?スヴェが一番怪しいぞ? man_hir_00751.txt | 大学に行ったら、アイスホッケーは再開しろよ?俺も同じ大学に行くから man_hir_00752.txt | え?そうなのか?知らなかった…スヴェは詳しいな man_hir_00753.txt | すっげー悔しいけど、言い返せねーな man_hir_00754.txt | スヴェの家って、意外と軽いんだな man_hir_00755.txt | 真顔で言うなよ man_hir_00756.txt | まずは自分の生活能力を上げることを考えろって man_hir_00757.txt | ああ、頑張れ。応援してるぞ man_hir_00758.txt | ふーん、怖いホームドラマみたいなもんか? man_hir_00759.txt | 美玖がそうなら、スヴェはもっとじゃないのか? man_hir_00760.txt | 恐怖で硬直してただけだろ man_hir_00761.txt | そこには触れないのが友人ってもんだ man_hir_00762.txt | 今のはスヴェが悪いな、間違いない man_hir_00763.txt | 羽染家もこれで安泰って…悪い、あんま良くない田舎の祝いの言葉だったな man_hir_00764.txt | スヴェもよく押し込んでいけるよな、その話題で man_hir_00765.txt | スヴェの生活能力と性格を鑑みれば、当然だろ man_hir_00766.txt | 勝負ありだな man_hir_00767.txt | 正解だ。付け加えると、全国トップクラスの難関大学だ man_hir_00768.txt | 驚いてはいたけど、万が一のために調べてたんだろうな man_hir_00769.txt | なんでお前が知ってるんだよ。決めてすらいないから、まだ誰にも話してないぞ? man_hir_00770.txt | 一応、考えてから相談しようとは思ってた。ていうか、マジで誰から聞いたんだよ? man_hir_00771.txt | これ以上は広めないでくれよ、頼むから man_hir_00772.txt | 無謀だったけど、よく頑張ったな man_hir_00773.txt | それはまた…難しいというか、厄介というか man_hir_00774.txt | 宗冬も香子もお互いを嫌いじゃないっていうのが、問題だよな man_hir_00775.txt | 似た者同士だと思ってたのにか…きついな man_hir_00776.txt | 多分だけど、お前が香子に刺さるアドバイスをしたからだろうな man_hir_00777.txt | だから余計に、宗冬が自分を理解していると思い込んだんだろ man_hir_00778.txt | それをきっかけに好きになって付き合ったのに…その途端に宗冬が変わり始めたからな man_hir_00779.txt | そんでもって、そんな香子だから好きになったっていうのも自覚してるんだろ? man_hir_00780.txt | だけど、その人のために変わりたい、成長したいとも思っちまうのか…ジレンマだな man_hir_00781.txt | でも、諍いの原因に自覚があるのは良かったよ man_hir_00782.txt | さすがになんで香子が泣いたのか分からない、とか言われたら張り倒すところだった man_hir_00783.txt | だろうな。今は美玖とスヴェが話を聞いてるはずだけど、自己嫌悪で死にそうになってるはずだ man_hir_00785.txt | やっぱり、お前…変わったよ man_hir_00786.txt | 断然前向きになったし、カッコよくなった man_hir_00787.txt | 宗冬と香子も、スヴェが気遣ってることくらい理解してるだろうしさ man_hir_00788.txt | 屋根に上げるのを宗冬と香子にするのは、大丈夫だと思うか? man_hir_00789.txt | まあ、そうだな。とりあえず、事態が好転することを祈るか man_hir_00790.txt | 香子はそのままでいろ!絶対に動くな! man_hir_00791.txt | 宗冬、すぐに出してやるからな! man_hir_00792.txt | よーやく起きたか man_hir_00793.txt | そうだな man_hir_00794.txt | 宗冬。お前の言いたいことは分かる man_hir_00795.txt | ものすごくだせぇな man_hir_00796.txt | 言い方っていうものがあるな man_hir_00797.txt | 俺としては宗冬の気持ちはよく分かる。それはさっきも言ったよな? man_hir_00798.txt | でも、急いで全部解決しないとダメなのか?そんなに焦る必要はないと思うけどな man_hir_00799.txt | そもそもだ…香子との付き合いは長くなって欲しいんだろ? man_hir_00800.txt | それなら、その中でゆっくりと互いの価値観を合わせていくべきじゃないのか? man_hir_00801.txt | 間違いなくな。まあ、それも仕方ないとは思うが man_hir_00802.txt | さて、香子の話はここまでにして…手首の調子はどんなもんだ? man_hir_00803.txt | 手術の跡には…テープを貼ってるのか? man_hir_00804.txt | それで、香子とは話したのか? man_hir_00805.txt | そうか。まあ、香子も終わってからってことなんだろうな man_hir_00806.txt | 何がってお前 man_hir_00807.txt | 俺も今気づいたんだが…その間宗冬は入院してた man_hir_00808.txt | 16時から東北テレビで「いだがい16時」ってローカルワイドニュース番組やってるだろ? man_hir_00809.txt | あのコーナーはインタビューを受けた人が、次の人を紹介するようになってるだろ? man_hir_00810.txt | 多分、結もスヴェには言われたくないぞ。まあ、とにかくだ…それを宗冬に伝え忘れててな man_hir_00811.txt | スヴェだったら、瞬きが多くなるな man_hir_00812.txt | 面影というか、小さなころから香子だな man_hir_00813.txt | あーあ、まーた美少女スキーヤーとか言ってやがる。いい加減アスリートを容姿で評価するの止めろよな man_hir_00814.txt | 面白い話じゃないが、今度はそれに香子も加わりそうだな man_hir_00815.txt | 今頃テレビの前で結が狂喜乱舞してそうだな man_hir_00816.txt | 頑張れ…としか言えないな。まあ、宗冬と香子なら問題ないだろうが man_hir_00817.txt | 香子って、こんな目をするんだな man_hir_00818.txt | 止めてやれ、宗冬が死にそうな顔をしてる man_hir_00822.txt | ははっ、とんでもないラブレターもらっちまったな man_hir_00823.txt | そう聞いてるな man_hir_00824.txt | 宗冬のお袋さん、絶対にウキウキだっただろうな man_hir_00825.txt | 確かに、一日中ニコニコしてたな。香子絡みで何かあったとは思ったが man_hir_00826.txt | あー…それなら、納得しただろうな man_hir_00827.txt | あとついでに、今日の弁当もだな man_hir_00828.txt | まあ、そういうことだな man_hir_00829.txt | 朝起こしに行って、朝飯と弁当をお袋さんと作って、そのセリフを口にできるとはな man_hir_00830.txt | やってることは、半分嫁さんレベルだろ man_hir_00831.txt | うおっ!びっくりした! man_hir_00832.txt | ああ、確かにあそこのカレーは美味いよな。でも、予備校は良いのか? man_hir_00833.txt | そうなのか?土日も行ってるって聞いたけどな man_hir_00834.txt | なんでもかんでも、略せば良いって話じゃないけどな man_hir_00835.txt | お前、スキーがしたいのかカレー食いたいのかどっちなんたよ…? man_hir_00836.txt | ああ、オッケーだ。今年はまだ滑ってなかったから丁度良いしな man_hir_00837.txt | この町の住人なら、滑れない人間の方が少ないぞ。なにせ、幼稚舎でスキーを教わるくらいだからな man_hir_00838.txt | うー婆は、板の裏に蝋を縫ってスキー板にしてたらしいな man_hir_00839.txt | 調子に乗ってると、コケるぞ man_hir_00840.txt | そう言えば、こんな光景を前にも見た気がするな man_hir_00841.txt | なあ、香子。こうやってゆっくり滑るのも良いもんだろ? man_hir_00842.txt | 焦りすぎるなよ香子。俺から見ても頑張ってるから man_hir_00843.txt | 宗冬の奥さんになるっていう目標が、焦ってないってなるのも香子らしいけどな man_hir_00844.txt | とにかくだ、焦りたくなった時は、今日のこの風景と感覚を思い出せ man_hir_00845.txt | これは宗冬じゃ教えられないだろうしな。代わりに俺達が先輩らしさを見せとこうってな man_hir_00846.txt | 謙遜しつつ持ち上げる。香子もスヴェの扱いが上手くなってきたな man_hir_00847.txt | そいつはすごいな。高萩香子の帰還って感じか man_hir_00848.txt | 俺もだな。スキー部には香子以外にもダチがいるし man_hir_00850.txt | これを見て、どう思う? man_hir_00851.txt | 拡散待ったなしだな man_hir_00852.txt | それは結って子も同じだったけどな man_hir_00853.txt | むしろ、それ以外で出てきたら驚くぞ man_hir_00854.txt | そう言えば…スマホケースに宗冬との写真を挟んでたな。いくらなんでも、あれは盛り過ぎじゃないか? man_hir_00855.txt | ふーん、そんなもんなのか。それで、香子についてどんな相談だ? man_hir_00857.txt | いや…すまん man_hir_00858.txt | プロポーズよりも大学受験を気にしろっていうのが、まともな意見ではあると思う man_hir_00859.txt | モチベーションにもなるしな。決して悪いことじゃない man_hir_00860.txt | ありがちな意見だとは思うが、誠意とか愛情が伝わるのが一番じゃないか? man_hir_00861.txt | 両方とも小さなころからの許嫁だから、そこまで派手な意味でのプロポーズはないらしい man_hir_00862.txt | 心から愛してる、俺と結婚して欲しい、とかで十分伝わると思うけどな man_hir_00863.txt | なら、重い方が良いのか? man_hir_00864.txt | でも、そういうのって凝れば凝るほど寒くなるよな man_hir_00865.txt | おーい、香子ー!こっちだこっちーー! man_hir_00866.txt | 適当にやってこい。張り切りすぎるなよ man_hir_00867.txt | 手作りの雪だるま見て、ショック受けるなよ man_hir_00868.txt | お久しぶりです man_hir_00869.txt | ところで、アメリカの生活はどんな感じですか? man_hir_00870.txt | ぞっこんというか…保護者? man_hir_00871.txt | ははっ、だから今日のスヴェは元気がなかったわけか man_hir_00872.txt | だがなー、起こすか起こさないかは悩むな man_hir_00873.txt | なにも見なかったことにして、その場を去る。警護はにゅーに任せて man_hir_00874.txt | もみくちゃにされるほどの歓迎を受けるでしょうね。もはやうちの学園だとレジェンドですし man_hir_00875.txt | 他にも船台までのお礼参りとか man_hir_00876.txt | アメリカに行ったって聞いた時は、心配しましたよ…何をしでかすかって man_hir_00877.txt | 都合の悪い話の間違いじゃないですか? man_hir_00878.txt | もう叩いてますよ man_hir_00879.txt | そう聞くってことは、何か気になることでもあるんですか? man_hir_00880.txt | やっぱり、久々に会ったらかなり変わってましたか?傍にいる俺達でも変わったなって思うくらいですから man_hir_00881.txt | まずは…相手がスヴェと香子だからだと思いますよ。あの二人だからこそ、美玖も受け入れているわけですし man_hir_00882.txt | それに、柊佳さんがいなくなったことも、かなり大きなきっかけだと思いますよ? man_hir_00883.txt | まさか。付き合ってませんよ。あるわけないですって man_hir_00884.txt | おう、お疲れ。とは言っても、そこまで疲れてないみたいだな man_hir_00885.txt | 慣れだよ慣れ。今ではどうということはないな man_hir_00886.txt | なんか、今日のスヴェは機嫌が良いな。となれば、楽しくなりそうだ man_hir_00887.txt | 色々とツッコみたいが、今日は本当に絶好調だな man_hir_00889.txt | 今思ったけど、柊佳さんとスヴェって似てるところあるよな man_hir_00890.txt | とはいっても、ポジションがスヴェと違ってゴーリーだけどな man_hir_00891.txt | ちなみに柊佳さんは、宗冬の師匠でもあるな。こいつ元々ゴーリーやってて、かなりの実力だったんだぞ? man_hir_00892.txt | 俺は宗冬がやってるのを見てだな。柊佳さんが俺を一番に誘ってくれなかったのが、悔しかったのを覚えてる man_hir_00893.txt | おお、良いな。その時は俺も呼んでくれよ man_hir_00894.txt | それは…結も喜んでただろうな man_hir_00895.txt | 宗冬と同じく。写真部で弁当を食うことにする man_hir_00896.txt | スヴェ、何かあったら叫ぶんだぞ。すぐに美玖が助けに来るからな man_hir_00897.txt | そうだぞ。俺達も少しは考えていたが、口にはしないようにしてたんだからな man_hir_00898.txt | 冷や汗流して瞬きが多くなってるスヴェに、まともな説明を期待しろってか? man_hir_00899.txt | そこまでなのか man_hir_00900.txt | 自分がキツいからって、香子を妬むなよ man_hir_00901.txt | おう、頑張れ頑張れ man_hir_00902.txt | 何かあるのか? man_hir_00903.txt | 悪い、俺もパス。家の手伝いをしないとダメなんだ。女性陣だけで楽しんでくれ man_hir_00904.txt | それにしても、厄介というか…よりによってだよな man_hir_00905.txt | 仕方ないだろ。美玖との唯一のデートで観た映画のオリジナル版の舞台なんだからな man_hir_00906.txt | まあ、それは美玖も同じだろうな…俺としては、二人とも変に罪悪感を抱かない方が良いって思うんだが man_hir_00907.txt | 色恋沙汰はどっちがいい悪いって話じゃないだろ?痴情のもつれの刃傷沙汰とかなら別だけどな man_hir_00908.txt | それでさ、結局どうなんだ? man_hir_00909.txt | そうか…分かるとは言えないけど、理解はできるな man_hir_00910.txt | だけどな、惹かれている理由なんて必要なのか? man_hir_00911.txt | それは…まあ、イエスともノーとも言えないな。あれがあったから、今の宗冬と美玖があるのも事実だから man_hir_00912.txt | それを伝えることも、大事だとは思わないか? man_hir_00913.txt | 正しいとは思う。二人にとって良いか悪いかは分からない。それが…正直なところだな man_hir_00914.txt | だけど、良い目がでようが悪い目が出ようが…俺は宗冬と美玖の幼馴染みなのは変わらないからな man_hir_00915.txt | 何があっても、俺はお前の味方だ。お前がいてこその俺だし、俺がいてこそのお前だ man_hir_00916.txt | そんな親友を…否定なんかしないから man_hir_00917.txt | やっぱり、大工仕事ってロマンだよな man_hir_00918.txt | おう、お疲れ様。そっちの調子はどうだ? man_hir_00919.txt | 舞台のDVDって…あれか man_hir_00920.txt | 美玖と宗冬に内緒で来てと言われたから来たが…部活終わったばっかりなのに元気だな二人とも man_hir_00921.txt | まあ、そうなるよな。俺も隠せてるとは思ってないし man_hir_00922.txt | 事情は全部…二人から聞いてるけど、ペラペラ話しても良いようなものじゃない man_hir_00923.txt | だが、逆に口止めをされてるってわけでもないしな…何より、町の人たちに聞きまわられるのはまずいとも思ってる man_hir_00924.txt | そこまで分かってるなら良いが…スヴェと香子なら、知っておいた方が良いか man_hir_00925.txt | 結論というか、そういう所から話すと…宗冬と美玖は付き合っていたことがある man_hir_00926.txt | 意外だな、驚かないのか man_hir_00927.txt | そうだな。それも一か月もたなかったと思う。ああ、付き合っていたのは学園に上がる直前の冬だ。スヴェが来る二年前くらい前の話か man_hir_00928.txt | そこを話すには、まずどうして二人が付き合ったのか、ってところから話さないとダメなんだよな…そんでもって、それが一番厄介なネタでもあるんだよ man_hir_00929.txt | 二人が付き合う前にな、宗冬は柊佳さんに告白して…見事にフラれちまってるんだよ man_hir_00930.txt | それもまた厄介なんだよ…柊佳さんが南逢瀬にいたなら、宗冬も割り切れただろうし、美玖もそうだっただろうな man_hir_00931.txt | その直後にいなくなったもんだから、宗冬は失恋を引きずるし美玖は美玖で…まあ、宗冬を見てられなかったんだろう man_hir_00932.txt | そんな時らしいな…美玖が宗冬に「付き合ってみる?」って提案したのは man_hir_00933.txt | 俺としては…多分、美玖は宗冬が好きだったとは思う。近くにいたから、それは感じていた man_hir_00934.txt | 香子とスヴェ、二人とも正解だろうな man_hir_00935.txt | 俺もそう思う。幼馴染みで親戚で想い人。属性みたいなもんがあまりにも多すぎたんだよ man_hir_00936.txt | だから、美玖も美玖で上手に整理できていなかった man_hir_00937.txt | あー…実はな。二人は一回だけ桑野でデートしたことがあるんだ。その時に観たのが…雪の客の実写映画版だったんだよ man_hir_00938.txt | 地雷?何かあったのか? man_hir_00939.txt | となると、香子にはさらに悪い話があるな。二人が別れたのは、その帰り道の電車…らしい man_hir_00940.txt | 美玖も昔は雪の客が大好きでな…宗冬と付き合ってた頃は、それを真似て交換日記をするほどだった man_hir_00941.txt | 別れるきっかけになったのは宗冬の言葉でな…俺達、付き合ってる意味があるの?ってやつだったらしい man_hir_00942.txt | それを聞いた時は、何も言えなくなったな。バカなこと言うなって怒りたくもなった man_hir_00943.txt | だが、それを言った宗冬の気持ちも、受け入れた美玖の気持ちも分かるんだ man_hir_00944.txt | 実際に何かが変わるはずなんてないんだよ。美玖は同情だったり、独占欲だったり、姉への嫉妬から宗冬と付き合うことにした man_hir_00945.txt | 宗冬は宗冬で寂しさだったり、美玖への気遣いだったり、そういうので付き合うことにした man_hir_00946.txt | そりゃ…何も変わるわけないよな、すぐにはさ man_hir_00947.txt | だろうな。見てて俺もそう思う。そして、日に日にその感情は強くなってるはずだ。柊佳さんが帰って来てからは、それが顕著だな man_hir_00948.txt | だけど同時に、互いが互いを傷つけたって思い込んでる man_hir_00949.txt | こればっかりは、他人がアドバイスしても意味ないしな。なんとかしたいとは思うんだが man_hir_00950.txt | 俺としては、このままなら…二人はいつかよりを戻すんじゃないかって思ってた man_hir_00951.txt | だけど…こう言ったら悪いかもしれないが、柊佳さんが来て話が変わっちまった man_hir_00952.txt | 柊佳さんが悪いとかって話じゃないが、あの人がトリガーみたいなものなんだよな man_hir_00953.txt | 一応、昨日宗冬とは話して、背中を少し押したけどな。だが、正直…どこまで押せば良いのか分からない man_hir_00954.txt | もちろんそうだろう。だが、美玖が動くとしたら…暴走気味で動くことになるだろうな man_hir_00955.txt | 忘れ物がないかチェックしてもらったのか man_hir_00956.txt | あー、すみません。忘れてました man_hir_00957.txt | 進路指導担当の先生がそれで良いんですか? man_hir_00958.txt | 了解です。明日までに適当に書いて持ってきます man_hir_00959.txt | なあ、二人は進路調査なんて書いた?ていうか、スヴェはあるのか? man_hir_00960.txt | そうか…それで宗冬は? man_hir_00961.txt | は?マジかよ、それでもいいのか man_hir_00962.txt | 適当でも良いから書けって言われたけど、未定でもなんでもいいのかよ man_hir_00963.txt | あー…今の話を聞いて未定って書くことにした man_hir_00964.txt | すまん。ちょっと風邪気味で喉が man_hir_00965.txt | わりー…普通にビビった、スヴェに man_hir_00966.txt | 確かに、そのことわざまんまだな man_hir_00967.txt | まあ、そうだな。このまま惰性でいけば man_hir_00968.txt | 諦めろ。ここは大人しくされるままになれ man_hir_00969.txt | そっちの方が、美玖の機嫌が良いのは分かるだろ? man_hir_00970.txt | いや…まさか…でも、まてよ man_hir_00971.txt | マズいことに気づいた。柊佳さん…美玖と宗冬が付き合ってたの知らないかもしれない man_hir_00972.txt | そうだよな。そうじゃなかったら、俺と宗冬に対して美玖と付き合ってる?なんて聞かないよな man_hir_00974.txt | 伝えてないことを完全に、忘れようとしてた…俺の落ち度だ…本当に悪い man_hir_00975.txt | あの人…昔から身内の感情に疎い所があるんだよ。距離が遠い相手なら、敏いんだけどな man_hir_00976.txt | だから、美玖と宗冬の間の空気を…互いが意識しているからって結論付けてる可能性がある man_hir_00977.txt | なあ、スヴェ man_hir_00978.txt | 柊佳さんに…事の経緯を伝えてくれないか?禅の精神で頼む man_hir_00979.txt | そうだな…無理に意地を張っちまいそうだ man_hir_00980.txt | 柊佳さんに伝えていない俺が言うのもあれだが、ワーストな結果だぞ man_hir_00981.txt | 今日だけで、三人には聞かれたぞ。宗冬と美玖は喧嘩でもしてるのかって man_hir_00982.txt | かと言って、宗冬が謝るのも変な話だしな。ただ柊佳さんからお茶を奢ってもらっただけだし man_hir_00983.txt | そうでしょうね man_hir_00984.txt | ぶっちゃけても良いですか? man_hir_00985.txt | 最低最悪のタイミングで最低最悪の人が出てきて、最低最悪のことをしたって感じですね man_hir_00986.txt | 何て言って謝るんですか?まさか、あの時は宗冬を連れ出してごめんね、私は手を出すつもりはないよっていうつもりですか? man_hir_00987.txt | それは美玖が宗冬を好きだと、柊佳さんが知ってるって白状してるようなもんですよ?ますますこじれて収拾がつかなくなりますよ man_hir_00988.txt | 始まれば早いもんで、もう本番当日だ。何だかんだ言っても、楽しかったな man_hir_00989.txt | 嘘も方便もない素だから、性質が悪いんだよな man_hir_00990.txt | あとは、美玖について回るだけだな man_hir_00991.txt | よし、移動するか man_hir_00992.txt | それにしても、スヴェもすごいもんだな。部室で宗冬が付き合わされてた時とは、比べ物にならないな man_hir_00993.txt | いやいや、想像以上に良かったな。このままだと来年もって話になりそうだな man_hir_00994.txt | そうだなって…今更だが、スヴェはこっちの打ち上げに来て良いのか?演劇部の方でやるんじゃないのか? man_hir_00995.txt | おう、それじゃあ、また後でな man_hir_00996.txt | そう言えば、宗冬はいつ頃来るんだ?お袋さんの車のバッテリーが上がったとか言ってたが man_hir_00997.txt | 美玖には…俺達が思ってた以上に、姉っていうものにコンプレックスがあったんだな man_hir_00998.txt | 宗冬のケツを蹴り上げるしかないか man_hir_00999.txt | スヴェは父親かなんかなのか man_hir_01000.txt | 一時はどうなるかって思ったが、丸く収まって良かった。本当におめでとう man_hir_01002.txt | 驚くと言うか呆れるレベルだな man_hir_01003.txt | そうだなって…そうなると、男は俺一人かよ man_hir_01004.txt | お前…なかなか言うよな man_hir_01005.txt | 美玖が、こっちをすごい目で見てるんだが man_hir_01006.txt | 冷たくなったスヴェが、翌朝になって発見されそうだ man_hir_01007.txt | しかし、何も俺達にプレッシャーをかけないでも man_hir_01008.txt | あとは、任せた man_hir_01009.txt | 美玖を宗冬に任せたのは、スヴェもだろ?何なら、今から割り込んで来いよ man_hir_01010.txt | まあ、それでも五人で行動するのは少なくなるから、フラれたっていうのは間違いでもないか man_hir_01011.txt | ナチュラルに宗冬にフラれたとか言うなよ man_hir_01012.txt | とは言っても…特にないかな。今まで通りに、アイスホッケーを続けるくらいだ。もちろん、スヴェのリストも今まで通りだ man_hir_01013.txt | 宗冬が美玖と付き合って、今までよりは一緒にいる時間が少なくなっても…それは変わらないからな man_hir_01014.txt | なんだよ、俺だけ仲間外れかよ。彼氏と同居人だけ特別扱いはひどいな man_hir_01015.txt | 従業員って…ああ、暇な時は、美玖の家の手伝いをするんだったな man_hir_01016.txt | しかし、あの時も思ったが…完全に宗冬は包囲されてるな man_hir_01017.txt | 考えてることは分かるが…柊佳さんが旅館継ぐの、ある意味では怖くないか? man_hir_01018.txt | そうだけど、俺自身はまだ決めてない。親父には好きにしろって言われてるしな man_hir_01019.txt | そう、だな…ゆっくり考えるさ man_hir_01020.txt | 美玖も宗冬も眩し過ぎるだろ man_hir_01021.txt | だけど、置いてけぼりって言うのも酷い話だろ man_hir_01022.txt | なんであいつは、先に行ってしまうんだよ man_hir_01023.txt | 俺は宗冬の金魚のフンかよ man_hir_01024.txt | 情けないな man_hir_01025.txt | 宗冬には俺が必要だと…? man_hir_01026.txt | くそっ!んなこと思ってねーよ! man_hir_01027.txt | 宗冬は、そんな奴じゃない。あいつは一人でも man_hir_01028.txt | 俺は…そんなことを思っていたのか…? man_hir_01029.txt | ははっ…笑える man_hir_01030.txt | バカか…俺は man_hir_01031.txt | 今になって、それに気づくのかよ man_hir_01032.txt | なんで、こんなこと気づかせるんだよ…宗冬 man_hir_01033.txt | くそっ…それなら、俺は man_hir_01034.txt | 香子はスキー部なのは分かるけど、スヴェはどうしたんだ? man_hir_01035.txt | 最近なのか…そっちに驚くな man_hir_01036.txt | あー、しばらくパス man_hir_01037.txt | 美玖の家の手伝いもあるんだったら、宗冬も来れないだろ?だったら、パスだな man_hir_01038.txt | 良いだろ別に。どうしようが、俺の勝手だ man_hir_01039.txt | なんで知ってるんだって…ああ、結か?それ以外にないと思うが man_hir_01040.txt | いや、断るかもしれない…その話は man_hir_01041.txt | いや、そういうわけでもなくてな man_hir_01042.txt | そうするよ。ところで宗冬はどうするんだ? man_hir_01043.txt | それなら、進学先の大学では続けるのか? man_hir_01044.txt | そうか…続けないのか man_hir_01045.txt | お前が、それを言うなよ man_hir_01046.txt | あん?ふつーのプレイだろうが man_hir_01047.txt | はっ、格闘技やってるやつに笑われるぞ?あの程度で格闘技なんて言ってたらな man_hir_01048.txt | ナメてる?大学に行ったらアイスホッケーやめる奴には言われたくねーよ man_hir_01049.txt | はっ、なにキレてんだよ?あんなのでキレるとか、腰抜けか? man_hir_01050.txt | なんだ、おい。喧嘩売ってるのか? man_hir_01051.txt | あん?俺が低能だとしても、女の腐ったような奴には言われたくねーな。女のことでいつまでもウジウジしやがって man_hir_01052.txt | 散々周りに心配をかけて、落ち着いたら、今度は手のひらを返したように大人ぶりやがって man_hir_01053.txt | 上から目線で人に説教して、さぞかしいい気分だろうな man_hir_01054.txt | てめぇ…おだってっと、はっつけんぞ man_hir_01055.txt | 親父の奴、なんなんだよ man_hir_01056.txt | 腑抜けとか、何を言ってやがんだ man_hir_01057.txt | 家を継ぐのが、そんなに悪いことかよ man_hir_01058.txt | 彼氏に怒られるぞ?他の男と二人きりだったって man_hir_01059.txt | サンキュー man_hir_01060.txt | そうだな…悪かった。冗談でも言うべきじゃなかった man_hir_01061.txt | それで、どうしたんだ?宗冬と仲直りしろってか? man_hir_01062.txt | そうか…そんなにひどい顔だったか? man_hir_01063.txt | 親父が?なんて? man_hir_01064.txt | 親父…美玖に言ったのかよ man_hir_01065.txt | それで、どうする?しばくか? man_hir_01066.txt | おいおい、随分な発言だな。彼女としてまずくないか? man_hir_01067.txt | 思う…としか言いようがないな man_hir_01069.txt | 本当に…お前は言ってくれるよな man_hir_01070.txt | なあ、美玖 man_hir_01071.txt | もしも、美玖以外の…まあ、スヴェか香子なんだが、その二人と宗冬が付き合っても、俺は応援したと思う man_hir_01072.txt | だけど、美玖と宗冬が付き合って…俺は嬉しいって思ってる man_hir_01073.txt | ああ、おやすみ man_hir_01074.txt | どうすっかな…本当に man_hir_01075.txt | 本当にやる気って、一気になくなるもんだな man_hir_01076.txt | 確かに、これは腑抜けだな man_hir_01077.txt | まあ、それなりには。美玖とかスヴェから全部聞いてるんですよね? man_hir_01078.txt | ははっ…本当に柊佳さんは羨ましいですね。悩みなんてないんでしょ? man_hir_01079.txt | もしかして、日本に急に帰って来たのって man_hir_01080.txt | やっぱり、柊佳さんは俺とは違いますよ。だから、柊佳さんには man_hir_01081.txt | それって格好いいんですか? man_hir_01082.txt | それは分かってますけど man_hir_01083.txt | お誘い?柊佳さんからのお誘いって、嫌な予感しかしないですよ man_hir_01084.txt | 宗冬が…?何を考えたんですか? man_hir_01087.txt | お前…その恰好 man_hir_01088.txt | お前…なんで man_hir_01089.txt | そうか…懐かしいな man_hir_01090.txt | 準備?なんの準備だ? man_hir_01091.txt | そんなことない man_hir_01092.txt | 分かった。準備する man_hir_01093.txt | どうだったもなにも…柊佳さんすげぇな man_hir_01094.txt | 急ごしらえのはずなのに、ここまで仕上げるんだからな man_hir_01095.txt | おまえもよくその化け物直々のトレーニングに耐えたよ。片足だけでも、その領域に突っ込んでる man_hir_01096.txt | なあ、覚えてるか? man_hir_01097.txt | それは…まあ man_hir_01098.txt | 南逢瀬の男が泣くのは人生で三回しかないからな man_hir_01099.txt | そのはずなのに、四回にしちまった man_hir_01100.txt | 馬鹿言うな。泣くはずねーよ man_hir_01101.txt | とは言っても、さっきのは俺の勝ちだけどな man_hir_01102.txt | いやいや、俺の勝ちだって。平均的な阻止率を比較すれば、一目瞭然だろ? man_hir_01103.txt | おいおい、男らしくないな。急ごしらえとかそんなのはリンクに立てば関係ないだろ? man_hir_01104.txt | おもしれー。少し休んだら、もう一回勝負だ man_hir_01105.txt | アイスホッケーって楽しいな man_hir_01106.txt | ずっとお前とやりたかった man_hir_01107.txt | 難しいことなんて、なかったんだよな man_hir_01108.txt | 目標がないとできないとか、誰かと比べて云々…なんて考える必要なかった man_hir_01109.txt | そうだな…俺、アイスホッケー続けるぞ man_hir_01110.txt | ありがとうな。俺をここに連れてきてくれて man_hir_01111.txt | それもだけどな…アイスホッケーを教えてくれたこと自体だよ man_hir_01112.txt | ああ、楽しかった man_hir_01113.txt | 一生、忘れることはないだろうな man_hir_01114.txt | やっぱり、俺の勝ちだな man_hir_01115.txt | そういう美玖は、どっちが勝ったと思う? man_hir_01116.txt | え?ひどくね?俺達は対等な幼馴染みって宗冬に言ってるの聞こえたぞ? man_hir_01117.txt | 羨ましいか?男同士の友情が man_hir_01118.txt | 随分と気が早いな。美玖にしては珍しい man_hir_01119.txt | 間違いなくサイクリングには連れてけって言うだろうな man_hnd_00001.txt | 帰るだと?どういうつもりだ man_hnd_00002.txt | 刑事だと? man_hnd_00003.txt | 貴様刑事か!くそ!殺れ! man_hnd_00004.txt | 必要なのは全部で3人だ。これから面接を行う man_hnd_00005.txt | まずはおまえから来い man_hnd_00006.txt | このアルバイトのことはどこで知った man_hnd_00007.txt | なるほど man_hnd_00008.txt | どんな男だった man_hnd_00009.txt | 嘘だとは思わなかったのか? man_hnd_00011.txt | 外に出ろ man_hnd_00013.txt | 今日採用するのはおまえと、そこの女と、おまえだ man_hnd_00014.txt | ついて来い man_hnd_00015.txt | それは現地で話す man_hnd_00016.txt | おまえたちはここで、待ってろ man_hnd_00017.txt | これから2次面接を行う man_hnd_00018.txt | 今説明した man_hnd_00019.txt | この仕事には、ある程度の腕が必要だからな man_hnd_00020.txt | ここにいる連中を倒すくらいはしてもらわないと困る man_hnd_00021.txt | 今説明した man_hnd_00022.txt | 安心しろ。腕を試すだけだ、最悪でも骨の1本2本で済む man_hnd_00023.txt | もちろんだ man_hnd_00025.txt | ああ、申し分ない man_hnd_00026.txt | そっちの男は不合格、と言いたいところだが man_hnd_00027.txt | 人手は必要だからな man_hnd_00028.txt | 荷物の運搬だ man_hnd_00029.txt | おまえたちには、荷物を所定の場所まで運ぶ手伝いをしてもらう man_hnd_00030.txt | あいつらは見境がないからな man_hnd_00031.txt | 制御しきれなくなった時に、こっちが困る man_hnd_00032.txt | おい、持ってこい man_hnd_00033.txt | おまえたち1人に1つずつ渡す man_hnd_00034.txt | これを所定の場所まで運んでもらう仕事だ man_hnd_00035.txt | 理由を話す必要はない man_hnd_00036.txt | 無事に届けたなら、金と引き換えにデータを渡せ man_hnd_00037.txt | 6時までに終わらせろ。以上だ man_hnd_00039.txt | どういうつもりだ man_hnd_00040.txt | 先日は、メモリを届けなかったと聞いている man_hnd_00041.txt | 先日のメモリは? man_hnd_00042.txt | 中身は確認していないだろうな man_hnd_00043.txt | 確かにな man_hnd_00045.txt | だが悪いな、今日はもう店じまいなんだ man_hnd_00046.txt | 今からやることがあるからな man_hnd_00047.txt | そいつは無理な相談だな man_hnd_00048.txt | あんたには、今から長い時間付き合ってもらう man_hnd_00049.txt | さあ、どういう意味だろうなあ man_hnd_00050.txt | おまえが俺たちのことを嗅ぎまわってるのは調査済みだ man_hnd_00051.txt | とぼけても無駄だ man_hnd_00052.txt | 情報屋から、おまえたちの情報を買ったのさ man_hnd_00053.txt | みたいだな man_hnd_00054.txt | 何も知らないとしても、嗅ぎまわってるだけで十分だ man_hnd_00055.txt | 早めに処理させてもらう man_hnd_00056.txt | 捕まえろ! man_hnd_00057.txt | そうみたいだな man_hnd_00058.txt | だが man_hnd_00059.txt | こうすると、どうだ? man_hnd_00060.txt | 動きたくても動けないだろ? man_hnd_00061.txt | おらおまえら、さっさと起きろ man_hnd_00062.txt | 想定外だったが女だ。たまには遊ばせてやる man_hnd_00063.txt | おい、何やってる、早くしろ! man_hnd_00065.txt | あ、ありえねぇ。俺の能力は一人限定だ! man_hnd_00067.txt | な、舐めるなっ! man_hnd_00068.txt | おまえら、女の方を何とかしろ! man_hnd_00069.txt | そ、そうだった!なんでだ! man_hnd_00070.txt | なおまえら警察か!? man_hnd_00075.txt | ぐ、ぐぐ!痛ぇ、痛ぇっ! man_hnd_00076.txt | て、てめえええ! man_hnd_00077.txt | ふざけたことを! man_hnd_00078.txt | ま、マルゲッツィ! man_hnd_00079.txt | 来てくれたのか! man_hnd_00080.txt | 助かったぜ! man_hnd_00081.txt | あ、ああ。とんでもない逸材だが、強い! man_hnd_00082.txt | じゃあ、こいつも…? man_hnd_00083.txt | も、申し訳ない man_hnd_00084.txt | マルゲッツィ! man_hnd_00085.txt | ここはいったん引こう! man_hnd_00086.txt | ど、どうするマルゲッツィ! man_hnd_00088.txt | け、けどよ! man_hnd_00089.txt | な、なるほど man_hnd_00091.txt | そのまま落ちて死ね! man_hnd_00092.txt | ちっ、死にぞこないめ! man_hnd_00093.txt | く、ど、どっちを狙えば! man_hnd_00095.txt | ははははは!バカなのかおまえら! man_hnd_00096.txt | ま、待ってくれよ! man_hnd_00098.txt | あんたが裏切ったからだ! man_iku_00001.txt | ここに呼ばれた理由が分かるか? man_iku_00002.txt | ここに呼ばれた理由を、自分自身が理解しているのかと聞いている man_iku_00003.txt | 答えてもらおう。日流ルカ刑事 man_iku_00004.txt | なるほど。それで答えは? man_iku_00005.txt | 答えろ、そうしないと man_iku_00007.txt | 真面目に答えろ man_iku_00009.txt | おまえはそういう男だ man_iku_00011.txt | では、一応この写真を見てもらおう man_iku_00012.txt | これが何か分かるか? man_iku_00013.txt | 手に取って、よく見てみろ man_iku_00014.txt | 写真からもう少し顔を遠ざけろ。それは近すぎる man_iku_00016.txt | 如何でしょう man_iku_00017.txt | これ以上の尋問は時間の無駄と考えます man_iku_00018.txt | 仰る通りです man_iku_00019.txt | 隠しているものがあるのは事実でしょう man_iku_00020.txt | しかし、それはこの件に関することではないと判断します man_iku_00021.txt | 私と日流刑事は同期です man_iku_00022.txt | 日流刑事は少なからず、私に対抗心を燃やしています man_iku_00023.txt | だからこそ、こういった横暴な態度を取るんでしょう man_iku_00025.txt | そんな男ではありますが刑事としての自覚は最低限あります man_iku_00027.txt | 白は白だと答える、と私は考えます man_iku_00028.txt | 覚えがないのなら、以上だ。下がっていい man_iku_00029.txt | よろしいですね? man_iku_00030.txt | むろん、問いただします man_iku_00031.txt | 今のところは、だがな man_iku_00032.txt | 早く下がれ man_iku_00033.txt | よろしいですね? man_iku_00034.txt | 気持ちは分かるが、おまえに質問する権利はない man_iku_00036.txt | おまえと一緒にするな man_iku_00037.txt | それより何の用だ man_iku_00038.txt | 俺を見て、ここに入って来ただろう man_iku_00039.txt | どうだかな man_iku_00041.txt | 聞きたいことがないなら、俺は切り上げる man_iku_00043.txt | 上層部の判断だ man_iku_00044.txt | ちょうどいいところに来たな man_iku_00045.txt | 今日から十三課に異動する刑事だ、後は頼む man_iku_00046.txt | 不満が分からないわけじゃない man_iku_00047.txt | だが、これ以上は問題行動でもあるぞ man_iku_00048.txt | 顔を貸せ man_iku_00049.txt | おまえが昇進した時にまとめて払う man_iku_00050.txt | 何かしら、好材料を持ってきたんだろうな? man_iku_00051.txt | なるほど、悪くない考えだ man_iku_00052.txt | なら、宗助と組んで成果を残すんだな man_iku_00053.txt | ここで俺に何を願い出ても無駄なことだ man_iku_00054.txt | おまえも刑事なら実力で示せ man_iku_00055.txt | そいつの悪い癖だ man_iku_00056.txt | やれやれ man_iku_00058.txt | 俺よりも上の人間からの指示だ man_iku_00059.txt | 十三課を調査させるためかもしれんな man_iku_00060.txt | 真面目で、堅実な男だ man_iku_00061.txt | だからこそ十三課に納得がいかないのだろう man_iku_00062.txt | 伸びる素質は十分にある man_iku_00063.txt | 俺やおまえ、宗助には当てはまらないタイプだな man_iku_00064.txt | なるほど、確かにな man_iku_00065.txt | 何にせよ上手くやれ man_iku_00066.txt | 上に目を付けられていいことは何もない man_iku_00067.txt | 殺人は俺の担当だ man_iku_00068.txt | 今、どこで何をしている man_iku_00069.txt | 状況は把握している man_iku_00070.txt | なら、俺の部下に万が一のことがあれば、容赦なくおまえをクビにする man_iku_00071.txt | だがその前に…死んでも守り通せ man_iku_00072.txt | こっちはこっちで、情報を集め始めている man_iku_00073.txt | 直ちにマルゲッツィを移送、治療の上尋問を始める man_iku_00074.txt | 随分と苦労したようだな man_iku_00075.txt | 規律を乱したのは初めてだが、その1度目の違反が随分と大きなものになったな man_iku_00077.txt | 身勝手な行動は、警察組織に対する裏切り行為 man_iku_00078.txt | けして見過ごされて良いものではない man_iku_00079.txt | 通常、ここまでの違法捜査を行えば、懲戒免職となっても文句を言うことは出来ない man_iku_00080.txt | だが今回に限っては、この男が発端となっての違反 man_iku_00081.txt | ある意味では、被害者とも言えるだろう man_iku_00082.txt | よって1週間の謹慎処分及び減俸処分とする man_iku_00083.txt | ルカ、おまえは1ヵ月の減俸処分だ man_iku_00084.txt | 解雇されないだけありがたいと思うことだ man_iku_00085.txt | どうせおまえは賃金に見合った働きをしない man_iku_00086.txt | 両名の処分は以上だ man_iku_00087.txt | 既にルカから報告を受けている man_iku_00088.txt | 強引におまえを巻き込んだということで決着は着いた man_iku_00089.txt | 一課の情報を、おまえを脅して横流しさせ、ルカが解決して警察内での評価を上げようとした man_iku_00090.txt | それが今回の、ヤツの描いた筋書きだ man_iku_00091.txt | それが事実だとしても、今更どうにもできないことだ man_iku_00092.txt | 不服だと言うなら辞表でも出すしかないだろう man_iku_00093.txt | だが、どちらにせよルカの処罰が変わることはない man_iku_00094.txt | それにこれは、あいつ自身が望んだ結末だ man_iku_00095.txt | さあな。それが知りたいなら、直接聞きだす以外にはない man_iku_00096.txt | ヤツのことだ、今からファミレスかラブアンドピースか man_iku_00097.txt | その辺で休憩しているかもしれないな man_iku_00098.txt | どうした。おまえの顔はいつも通りだ man_iku_00099.txt | こんなところで待ち構えられてもうれしくはないな man_iku_00100.txt | そもそも、いつから待っていた man_iku_00101.txt | 随分と堂々としたサボり具合だな man_iku_00102.txt | マルゲッツィ、及びその組織に関してか? man_iku_00103.txt | ありていに言えば人身売買だな man_iku_00104.txt | 少し表現を訂正しよう man_iku_00105.txt | ヤツらは元々は人身売買を中心とした組織だった man_iku_00106.txt | だが近年は麻薬を売買したり、あるいは能力開発に関連する犯罪を行っていた man_iku_00107.txt | おまえたちが接触したのは、能力絡みだっただろう man_iku_00108.txt | そのどちらでもない、組織の基礎となった部分 man_iku_00109.txt | 人身売買に関してだ man_iku_00110.txt | この件のことは忘れろ man_iku_00111.txt | おまえが無意味に足を突っ込んでも良いことはない man_iku_00112.txt | 組織の一部は摘発され、勢力は弱まった man_iku_00113.txt | それで終わりにしておくべきだ man_iku_00114.txt | 他人であるおまえが、踏み込む領域じゃない man_iku_00118.txt | そうだな man_iku_00119.txt | おまえにしては、良い点に気がついたものだ man_iku_00120.txt | おまえは彼女の家族に関して、どこまで知っている man_iku_00122.txt | それならおまえは、答えの近くにいるわけだな man_iku_00123.txt | マルゲッツィは教団組織とかかわりがある man_iku_00124.txt | まったく知らなかったようだな man_iku_00125.txt | 正確には元教団の下請けをしていた、というべきか man_iku_00126.txt | 事実上、教団は既に存在しないことになっている man_iku_00127.txt | 事実がどうあれな man_iku_00128.txt | そして、あの組織は教団崩壊と共に独立した man_iku_00129.txt | どこで情報を手に入れたのかは分からないが、冬美はマルゲッツィたちが元教団員だと突き止めた man_iku_00130.txt | 殺された両親とは別に、冬美には兄がいた man_iku_00131.txt | 随分と信用されているようだな man_iku_00132.txt | 死んだと聞かされたか? man_iku_00133.txt | そうだ、彼女は心臓を撃たれたと思っている man_iku_00134.txt | その答えがここにある man_iku_00135.txt | だが世の中には、知らない方がいいこともある man_iku_00136.txt | そうだな、確かにそうだ man_iku_00137.txt | だが、実際にすぐ受け入れられるかは別問題だ man_iku_00138.txt | どうするかは、おまえが決めろ man_iku_00139.txt | それが、冬美の追い求めている者、その真実だ man_iku_00140.txt | 随分と前から分かってはいたことだ man_iku_00141.txt | だが、現段階では濃厚というだけ man_iku_00142.txt | 100%のモノにするには精密な検査が必要だ man_iku_00143.txt | 恐らくは、正しい結果だろうがな man_iku_00144.txt | それでいい man_iku_00145.txt | 俺はもう行く、おまえもそろそろ仕事に戻れ man_iku_00146.txt | どこぞのバカが死にそびれたと聞いてな man_iku_00147.txt | 様子を見に来たが、ぐーすか寝ているときた man_iku_00148.txt | おまえを狙ってくる連中に、間違えて俺が狙われないための必要な処置だ man_iku_00149.txt | 明日は出てこれるな? man_iku_00150.txt | 遅刻するなよ man_iku_00151.txt | 何の用だ man_iku_00152.txt | 俺はお前と違って日々多忙だ man_iku_00153.txt | 上司から話を聞いているはずだが? man_iku_00154.txt | 本気?妙な言い方をする男だなおまえは man_iku_00155.txt | 上層部が決定したから報告をさせた man_iku_00156.txt | そこには真実しかない man_iku_00157.txt | そんなに他の課に移されるのが嫌か? man_iku_00158.txt | 流石だな。おまえは交通課行きだ man_iku_00159.txt | 出してくれ man_iku_00160.txt | 戻ってきたようだな man_iku_00161.txt | 少しの間借りるぞ man_iku_00162.txt | 手柄を挙げたようだな man_iku_00163.txt | 麻薬常習犯を捕まえたとか man_iku_00164.txt | 意外と悪くない気分だ man_iku_00166.txt | 真実が知りたいなら、ついてこい man_iku_00167.txt | やれるものならやってみろ man_iku_00168.txt | 顔を貸せ man_iku_00169.txt | 拒否しても構わんが…その時はもう1週間交通課だな man_iku_00170.txt | それでも断れば、今度は1ヶ月は交通課のままだな man_iku_00172.txt | 引き上げるぞ man_iku_00173.txt | 俺は元々、十三課の存在は必要悪と考えている人間だ man_iku_00174.txt | わざわざ解体して他所の部署に押し付けるのは愚策 man_iku_00176.txt | お前のような人間を他の課に押し付けても、仕事が効率化するとは全く思えない man_iku_00178.txt | 探りを入れようとしたが、ストップがかかった man_iku_00180.txt | それなりに力のある人間がやったことだろう man_iku_00181.txt | その可能性もある man_iku_00182.txt | そうであってくれるなら、こっちとしては楽でいい man_iku_00183.txt | その上の人間に必要性を説けばいいからな man_iku_00184.txt | しかし誰の発案か探らせない段階できな臭い話だ man_iku_00185.txt | 厄介なのは理解しつつも解体を強行した…という場合だ man_iku_00186.txt | さてな、それも不明だ man_iku_00187.txt | 下げられた記憶がないのは俺だけか? man_iku_00188.txt | 確かに頭の位置は低かったが、下から睨みつけることを頭を下げたとは言わん man_iku_00189.txt | だが、ひとつだけ分かったことがある man_iku_00190.txt | おまえが関係しているであろう、ということだ man_iku_00191.txt | おまえに向いている課など存在しないからな man_iku_00192.txt | 交通課にすることが好都合だったのか、あるいは交通課以外になることが不都合だったのか man_iku_00193.txt | 何らかの狙いがあることだけは間違いないだろう man_iku_00194.txt | 現場の内情に詳しい上の人間であることは確かだ man_iku_00195.txt | それが出来るなら苦労はしない man_iku_00196.txt | おまえのことを嫌っている人間がほとんどだろう man_iku_00197.txt | むしろ捜索の幅が広がる man_iku_00198.txt | 逆ならすぐだっただろうけどな man_iku_00199.txt | 俺自身どうなるかわからんとな man_iku_00201.txt | 死ぬほど嫌いだ man_iku_00202.txt | ともかく、反対派としては抵抗を示したいところだからな man_iku_00203.txt | 十三課解体は、悪手だ man_iku_00204.txt | 第二第三のお前が出てきた時のために、しっかりと残しておくべきハコスミだ man_iku_00205.txt | 簡単に尻尾を出す相手じゃないからな man_iku_00206.txt | かといってじっくりとはいかない man_iku_00207.txt | 何カ月も何年もかけていれば、十三課は完全に消えてしまう man_iku_00208.txt | となれば、向こうからボロを出してもらう必要があるだろう man_iku_00209.txt | 日流ルカを今日付けで交通課から外す man_iku_00210.txt | 理由は不適切な行動及び不適格と認定したためだ man_iku_00211.txt | 安心しろ、誰もそれを信じることはない man_iku_00212.txt | それに今日の手柄は全て四ノ宮婦警のものに書き換えた man_iku_00213.txt | そしておまえには一課への転属を命じる man_iku_00215.txt | 心配するな man_iku_00216.txt | 周囲への名目は懲罰という形を取る man_iku_00217.txt | どうせ監視するのなら俺の目が届くところの方が良い man_iku_00218.txt | 要は一課での飼い殺しということだ man_iku_00219.txt | 無論、当面事件に引っ張り出すつもりはない man_iku_00220.txt | おまえは飼い殺しというスタートからになるわけだからな man_iku_00221.txt | 徹底して雑用をしてもらうぞ man_iku_00222.txt | まずは一課に見合う働きをしてもらおう man_iku_00223.txt | 話はそれからだ man_iku_00224.txt | 起きたようだな man_iku_00225.txt | 床に臥すおまえを見下し…いや見下ろしてはいたがな man_iku_00226.txt | 応急手当はしてあるが、当然傷は痛む man_iku_00227.txt | 仮にも撃たれているわけだからな man_iku_00228.txt | レジェンダルシルバー弾、実用化されていたとはな man_iku_00229.txt | 噂程度だ man_iku_00230.txt | 対キーパーの最終兵器と言っているが、当たり所によっては通常弾と変わらないダメージを受ける man_iku_00231.txt | つまり死ぬこともあるということだ man_iku_00232.txt | 俺としては賛成しがたいものではあるが、極めて強力な武器であることは間違いない man_iku_00233.txt | 説明は受けただろう。警視長の大門寺だ man_iku_00234.txt | その名に恥じない、戦いぶりだったようだが? man_iku_00235.txt | 俺の想像より簡単にやられたようだな man_iku_00236.txt | 言い訳ではあるが、一理あることは認めよう man_iku_00237.txt | おまえと同等以上の炎の使い手なら、不利は変えられない man_iku_00238.txt | だからこそ、彼女がおまえの元に現れたとみるべきだ man_iku_00239.txt | 何にせよ、これで色々と状況は固まってきたということだ man_iku_00240.txt | おまえは能力を完全に封じられた man_iku_00242.txt | どのような作用をもたらしているのか、俺は知らん man_iku_00243.txt | 数時間か、数日か man_iku_00244.txt | あるいはその弾丸を取り出すまで続くのか man_iku_00245.txt | 大門寺警視長からは摘出を止められた man_iku_00246.txt | 通常弾と違い、摘出せずとも問題はないとのことだ man_iku_00247.txt | 極秘扱いのため、後日取り出すそうだ man_iku_00248.txt | 上からの命令は絶対だ man_iku_00249.txt | おまえのように好き勝手できるわけじゃない man_iku_00250.txt | おまえがこんなことになってしまったのはなぜか man_iku_00251.txt | もう理由は分かっているだろう man_iku_00252.txt | 教団の事件に絡めば必然そうなるということだ man_iku_00253.txt | 強情なヤツだ man_iku_00254.txt | だが、これでおまえは捜査もままならない man_iku_00255.txt | 能力なしでは即日あの世行きだ man_iku_00256.txt | 仮におまえが無実だとしても、訴えて勝負すれば勝ち目はないがな man_iku_00257.txt | 知らなかったのか?世の中は不公平に出来ていると man_iku_00258.txt | そういうことだ man_iku_00259.txt | とにかくしばらくの間大人しくしていろ man_iku_00260.txt | 彼女もいつまでも、ここにはとどまっていられない man_iku_00261.txt | 檻の中じゃないだけありがたく思え man_iku_00262.txt | 幸い、おまえは帰るべきマンションもない man_iku_00263.txt | 生活環境も、一応は整っているようだしな man_iku_00264.txt | だったら、噛み締めておくことだ man_iku_00265.txt | そして考え直せ man_iku_00266.txt | 二度と教団関係の事件を追わないと man_iku_00267.txt | その顔は全く考え直すつもりがないな man_iku_00268.txt | 尻の青い頃から知っているからな man_iku_00269.txt | おまえはいつまでも青いままだがな man_iku_00270.txt | だがどのみち、おまえの最大の武器はなくなった man_iku_00271.txt | 大人しくしていることが、命を守る唯一の方法だ man_iku_00272.txt | その様子じゃ、随分と絞られたみたいだな man_iku_00273.txt | 何の話だ man_iku_00274.txt | それを言うならドライアイだろ、バカが man_iku_00275.txt | もし、そうだと言ったら? man_iku_00276.txt | ならやってみるか? man_iku_00277.txt | おまえ、それタバコだろうな? man_iku_00278.txt | おまえは色々と動きすぎた man_iku_00279.txt | 俺じゃなくても既に監視対象にされていたってことだ man_iku_00280.txt | どうしても教団から手を引くことが出来ないようだな man_iku_00281.txt | どう言い張るのも自由だが、既に上層部はおまえの逮捕も視野に入れている man_iku_00282.txt | 勝手に私刑…いや死刑を行っているのなら大問題だからな man_iku_00283.txt | いくらバカなおまえでも、そこまではしないと信じてやりたいところだ man_iku_00286.txt | おまえがここまで真剣に反論するのなら man_iku_00287.txt | まったく信じられんな man_iku_00288.txt | 信じられる要素が全くない man_iku_00289.txt | そんなものに何の意味もない man_iku_00290.txt | おまえは自分のためなら男のケツでも舐める男だ man_iku_00291.txt | 俺と目を合わせることで信頼を勝ち取れるのなら迷いなくするはずだ man_iku_00292.txt | 特に教団のこととなると、おまえは見境を失う man_iku_00293.txt | そもそも一度たりとも、信用したことはない man_iku_00294.txt | 出会ったあの日からな man_iku_00295.txt | がっかりしたか? man_iku_00296.txt | ひとまずおまえは指示通り警察内に留まれ man_iku_00297.txt | 白だと言うなら、いずれ自由になれる man_iku_00299.txt | 教団関係が無実だと証明されればすぐにでもだ man_iku_00300.txt | 警察に捕まえられるか、外で殺されるか man_iku_00301.txt | どちらにしても得はない man_iku_00302.txt | いつも好き勝手やるおまえだが、今回ばかりは当分大人しくしておくことだ man_iku_00303.txt | これ以上何も出て来なければ、最悪でも生きて刑事を続けることは出来る man_iku_00304.txt | なら、教団関係の事件を追っていることを認めろ man_iku_00305.txt | そして証人保護プログラムを受けることだ man_iku_00307.txt | 今回ばかりは、俺も黙って見ているわけにはいかない man_iku_00308.txt | おまえが聞き入れるようなヤツじゃないのは、重々承知だ man_iku_00309.txt | それも視野に入れる man_iku_00310.txt | おまえを、全ての事件解決まで閉じ込めておく man_iku_00311.txt | それがシンプルかつ確実な解決方法だ man_iku_00312.txt | 無能な男でも、死ねば寝覚めが悪い man_iku_00313.txt | 最悪な尻ぬぐいになりそうだ man_iku_00315.txt | だろうな man_iku_00316.txt | だが、ならどうする man_iku_00317.txt | 今から外にでも飛び出して、殺されてくるか? man_iku_00318.txt | いくらおまえでも、無様に殺されるのは嫌ということか man_iku_00319.txt | なるほど man_iku_00320.txt | 確かに、キーパーを相手にするのは楽じゃない man_iku_00321.txt | まともにやり合おうと思えば、それなりの力がいる man_iku_00322.txt | おまえのごり押しが通じなくなったわけだからな man_iku_00323.txt | それを否定する気はない man_iku_00324.txt | だが、今のお前はその才能をはく奪された状態だ man_iku_00325.txt | ならどう立ち回る man_iku_00327.txt | おおかた、能力の無効化に関連することだろう man_iku_00328.txt | 噂程度ではな man_iku_00329.txt | だが、あそこまで開発が進んでいるというのは予想外だった man_iku_00330.txt | 効果のほども、正直なところ未知数だな man_iku_00331.txt | 断ると言っただろ man_iku_00332.txt | 精々、残りの人生を楽しむことだな man_iku_00333.txt | 電話に気づいたらすぐに折り返せ! man_iku_00334.txt | 警察の情報が漏れている、恐らく犯人は! man_iku_00335.txt | 電話に気づいたらすぐに折り返せ! man_iku_00336.txt | 警察の情報が漏れている、恐らく犯人は! man_iku_00337.txt | 邪魔するぞ man_iku_00338.txt | まずは盗聴の恐れがないか確認だ man_iku_00339.txt | 落ちるわけがない man_iku_00340.txt | 自腹で食え man_iku_00342.txt | いいだろう man_iku_00343.txt | 間違いなく、内通者はいるだろうな man_iku_00344.txt | 俺が事件を追っている上で感じたんだが、まず間違いなく内通者はおまえの身近にいる man_iku_00345.txt | そう睨んでいる man_iku_00346.txt | 十三課は特にシャットアウトされた部署だ man_iku_00347.txt | 普通の警官では情報を集めるのは難しい man_iku_00348.txt | 素知らぬ顔でおまえに近づいている man_iku_00349.txt | そう思う方が自然だ man_iku_00350.txt | それが分かっているなら、ここにはいない man_iku_00351.txt | それが賢明だろうな man_iku_00352.txt | 貴様にしてはまともなことを言った man_iku_00353.txt | 同じ警察組織の人間を疑うのはタブーみたいなもの man_iku_00354.txt | だが、やる以上は相応の覚悟が必要になる man_iku_00355.txt | その代償がアレだったがな man_iku_00356.txt | 今度も、似たような展開が待っているかもしれん man_iku_00357.txt | 死神の気まぐれに邪魔をされなければ、な man_iku_00358.txt | ともかく、外堀から埋めることは欠かせない man_iku_00359.txt | 警官たちが本当に白であるかの確認だ man_iku_00360.txt | これを欠かすことは出来ない man_iku_00361.txt | 警察組織に所属するには、厳しい条件が設けられている man_iku_00362.txt | そのことは言うまでもなく知っているな? man_iku_00363.txt | 遺憾なことだが事実だ man_iku_00365.txt | 俺、そしておまえと宗助以外は辞めている man_iku_00367.txt | 俺も書類上で目を通したに過ぎん man_iku_00368.txt | 確かにな man_iku_00369.txt | あの課はおまえのような人間が刑事になれた man_iku_00370.txt | 相当な黒い過去を持っていてもおかしくない man_iku_00371.txt | 携帯は常に盗聴されてると思え man_iku_00372.txt | 警察署内にも、どこに耳があるか分からない man_iku_00373.txt | もし何かあれば、ここで落ち合う man_iku_00374.txt | ここの欠点は騒がしいことだな man_iku_00375.txt | ひとまず俺は動く man_iku_00376.txt | しくじるなよルカ man_iku_00377.txt | 今回の件は、尻ぬぐいしきれない man_iku_00378.txt | 貴様に助けられるくらいなら死を選ぶ man_iku_00379.txt | 先日の鮫郭の件ではご苦労だった man_iku_00380.txt | おまえの刑事人生最大の功績と言っていいだろう man_iku_00381.txt | 問題行動のレベルも、過去最大級だったがな man_iku_00382.txt | 111のうち36件は評価すらつかない事件だ man_iku_00383.txt | 刑事ではなく、そこらの探偵が解決するようなな man_iku_00384.txt | だがそれらを差し引けば評価事件は75件 man_iku_00385.txt | 1件当たりに直せば評価は5.3ほど man_iku_00386.txt | これは全刑事の中でも man_iku_00387.txt | 2位の功績だ、それは認めよう man_iku_00388.txt | 回りくどいことになったが、本題に移る man_iku_00389.txt | おまえには今回の事件解決の報酬が出ることになった man_iku_00390.txt | 嬉しそうじゃないな man_iku_00391.txt | 金はおまえにとって一番大切なものだろう? man_iku_00392.txt | 無論ある man_iku_00393.txt | だが、まずは額面の話をしよう man_iku_00394.txt | 金額は200万 man_iku_00395.txt | これまでの、おまえの人生で最高額だ man_iku_00396.txt | 額には納得が行ったようだな man_iku_00397.txt | それは無理だ。200か0かどちらか選べ man_iku_00398.txt | ならさっさと話を進める man_iku_00399.txt | ここにサインしろ man_iku_00400.txt | それで200万は即日おまえの口座に振り込まれる man_iku_00401.txt | 控除などを除いた上での200万だ man_iku_00402.txt | それから、もう一つ朗報がある man_iku_00403.txt | 先日爆破されたマンション man_iku_00404.txt | アレも事件の一部ということで、おまえには手当が支給されることになった man_iku_00405.txt | 30万ではあるが、十分次の住居を探せる man_iku_00406.txt | 理解したなら、サインを man_iku_00407.txt | ボーナスと手当てを支給する条件みたいなものだ man_iku_00408.txt | 簡潔に言えば、今後警察内の動きを嗅ぎまわるな man_iku_00409.txt | というだけのことだ man_iku_00410.txt | 捜査を禁止する man_iku_00411.txt | 状況とは常に変化するものだ man_iku_00412.txt | 今は大人しく、ここにサインするしかない man_iku_00413.txt | もちろん罰則もある man_iku_00414.txt | おまえがここにサインをしたが最後、次に身勝手な行動をすれば強制解雇だ man_iku_00415.txt | そして投獄される man_iku_00416.txt | 反逆罪というヤツだ man_iku_00417.txt | もちろん、強引にサインしない手もある man_iku_00418.txt | だがその場合 man_iku_00419.txt | この場で手帳を返してもらうことになるだろう man_iku_00420.txt | どうするかはお前の自由だ man_iku_00421.txt | 俺もここにいる冬美も、当然サインした man_iku_00422.txt | そうでなければこの場に居ることも出来ん man_iku_00423.txt | そして、事件を追うことも終了だ man_iku_00424.txt | 本当に分かっているんだな? man_iku_00425.txt | 勝手なことをすればおまえは刑事ではなくなる man_iku_00426.txt | それどころか、犯罪者に成り下がる man_iku_00427.txt | 腐ってもその心はまだ持っているようだな man_iku_00428.txt | 信じているぞ、ルカ man_iku_30001.txt | 耳元で大声を出されるほどのものじゃない man_iku_30002.txt | それよりも気になっているのは、何故この俺が発売5日前に呼ばれたのか、だ man_iku_30003.txt | 実力と人気を加味すれば発売日当日 man_iku_30004.txt | あるいは発売前日に呼ぶのが妥当じゃないか? man_iku_30005.txt | 納得いかんな man_inf_00001.txt | おうルカ久しぶりだな man_inf_00002.txt | なんだよ。この国で一番の情報通だぜ?俺は man_inf_00003.txt | 情報イズマネー man_inf_00004.txt | 俺の貴重な情報は大金を運んできてくれるからな man_inf_00005.txt | そう見えるのも無理はないが man_inf_00006.txt | 俺の持ってる情報は一級品だぜ? man_inf_00007.txt | 第一課刑事名前は確か冬美、だったな? man_inf_00009.txt | 闇のバイト…例の路地のか man_inf_00010.txt | 当然だな man_inf_00011.txt | だが、この手の情報は安売り出来ないぜ? man_inf_00012.txt | 洗いざらいってことなら、100万は貰わないとな man_inf_00013.txt | ふ、ふははは。笑わせるなよルカ man_inf_00014.txt | おまえにそんな金はないだろ man_inf_00015.txt | そりゃそうさ man_inf_00017.txt | 払う気があるなら、手続きは10秒で終わるぜ man_inf_00018.txt | 今の世の中、キャッシュレスも大切なんだよ man_inf_00019.txt | 本当にいいんだな?100万円 man_inf_00020.txt | よし、なら貰おうじゃねえか man_inf_00021.txt | ああそうだったな man_inf_00022.txt | おまえが追ってる闇のバイト man_inf_00023.txt | 確か概要は簡単な運び仕事で5万貰える man_inf_00024.txt | そんな内容だったな man_inf_00025.txt | それは表向きだけ、実際やってることは違うって話だ man_inf_00026.txt | キメラ計画…とでも名付けておくべきか man_inf_00027.txt | 本当にいいんだな?100万円 man_inf_00028.txt | よし、なら貰おうじゃねえか man_inf_00029.txt | なんだ止めるのか? man_inf_00030.txt | ま、こっちはどっちでもいいんだけどな man_inf_00031.txt | ああ、いつでも待ってるぜ man_joa_00001.txt | 信用に足るかね?この男の発言は man_joa_00002.txt | 君に対する非礼を見ていると、発言の信ぴょう性に疑問が残る man_joa_00003.txt | というと? man_joa_00004.txt | そのことはもちろん承知している man_joa_00005.txt | いいだろう man_joa_00006.txt | しかし、今後何か怪しい動きがあった時は man_job_00001.txt | 上司である君に対する言葉遣い man_job_00002.txt | そして我々を前にしてなお、ふてぶてしい態度 man_job_00003.txt | 何か隠しているのではないかね? man_job_00004.txt | なるほど man_job_00005.txt | しかしそれならば、やはり信用に足らないのでは? man_job_00006.txt | なるほど man_jou_00001.txt | とても充実した日々を過ごしていらっしゃいますね。それはやはり、先ほども仰っていた周囲の方々の支えが大きいのでしょうか? man_kad_00002.txt | おまえらにちょっと聞きたいことがあるんだがよ man_kad_00004.txt | いや、やっぱり何でもねえ man_kad_00006.txt | おう、ちょっといいか? man_kad_00007.txt | なんだぁそのツラ man_kad_00009.txt | おまえ、刑事だな? man_kad_00010.txt | ハッ。随分とギラついた野犬みたいな目してやがる man_kad_00011.txt | さっきの新人どもとは偉い違いだ man_kad_00012.txt | 評論家ぁ?ははは、おまえ面白いこと言うな man_kad_00013.txt | いいぜ。面白いじゃねえか man_kad_00014.txt | あとでまた色々話を聞かせて貰うぜ man_kad_00015.txt | おーい、コーヒーお代わり man_kad_00016.txt | コーヒーもう一杯 man_kad_00018.txt | そう怖い顔するなよ、日流ルカ刑事 man_kad_00019.txt | 逆に聞くが俺のことは知らないみたいだな man_kad_00020.txt | 俺は門真と言う、一応おまえさんと同類だ man_kad_00021.txt | そうは見えねえか? 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man_kad_00053.txt | おまえにひとつ、仕事を頼みたい man_kad_00054.txt | 山田だろ?おまえの上司は man_kad_00055.txt | あいつのことは、良く知ってるぜ man_kad_00056.txt | なんせ、あいつと俺は同期だからな man_kad_00057.txt | 今も呑気にのらりくらりしてんのか? man_kad_00058.txt | 変わらねえな man_kad_00060.txt | なんだ、知ってたのか? man_kad_00061.txt | さて、話の続きだ man_kad_00062.txt | 山田に許可を取れってことだが、それは無理な相談だ man_kad_00063.txt | 冗談はよせよ man_kad_00064.txt | おまえは常に好き勝手やる男だろ? man_kad_00065.txt | 今回のキメラ事件だって、自分勝手な行動が元だろ man_kad_00067.txt | それは残念だぜ man_kad_00068.txt | 見てみろよ man_kad_00069.txt | 興味深いものが写ってるぜ? man_kad_00070.txt | ストップだお嬢ちゃん man_kad_00071.txt | 日流刑事が最初に見るべきだぜ man_kad_00072.txt | そうしないと、大変なことになるからな man_kad_00073.txt | もしここで確認しないと一生後悔するぜ man_kad_00074.txt | どうした man_kad_00075.txt | 見ないのか? man_kad_00076.txt | そいつは良かった man_kad_00077.txt | どうだ?興味が湧いてきただろ? man_kad_00078.txt | そう思うか? man_kad_00079.txt | だが、シュバルトの死体は安置所から消えた man_kad_00080.txt | 謎の砂と共に man_kad_00082.txt | 俺はまだシュバルトは生きてると思うんだがな man_kad_00083.txt | この写真、割と最近撮られたものなんだぜ? man_kad_00084.txt | いやなに、おまえさんの手伝いがしたいだけさ man_kad_00085.txt | もし気が向いたらここに連絡をくれ man_kad_00086.txt | 期待してるぜ日流刑事 man_kad_00087.txt | よう日流刑事 man_kad_00088.txt | 俺だよ俺 man_kad_00089.txt | は、そりゃどういうボケだ? man_kad_00090.txt | 声を覚えて貰えてて光栄だぜ man_kad_00091.txt | 驚いたか? man_kad_00092.txt | みたいだな man_kad_00093.txt | 生田警視が姿を消したんだって? man_kad_00094.txt | それと直接関係があるかわからねえが、情報がある man_kad_00095.txt | 信じられないか? man_kad_00096.txt | おまえさんも今は一課の人間だろ? man_kad_00097.txt | 電話じゃちょっとな man_kad_00098.txt | 俺とおまえさんが出会ったカフェでどうだ man_kad_00099.txt | おーこっちだこっち man_kad_00100.txt | おまえが連れてきたんなら客人だ man_kad_00101.txt | あっさりここに来たってことは、相当困ってるようだな man_kad_00102.txt | タダで教えると思うか? man_kad_00103.txt | あると言えばある、ないと言えばない man_kad_00104.txt | だが、重要なのはおまえが一匹狼ってところだ man_kad_00105.txt | 今回の生田失踪事件…そのバックには輝きの同盟が居る man_kad_00106.txt | アレは実在するのさ man_kad_00108.txt | 警察に、輝きの同盟に関する資料ってのは存在しねえ man_kad_00109.txt | なんでだと思う man_kad_00110.txt | 確かに口裂け女の情報はねえな man_kad_00111.txt | だが実際のところ、もし存在するとして man_kad_00112.txt | どうして警察には資料らしい資料がないと思う man_kad_00113.txt | 誰かがそれを処分、そして禁じてるからさ man_kad_00114.txt | おまえさんがご執心の教団事件 man_kad_00115.txt | あっちは捜査こそ禁じられちゃいるが、それに関する資料は今でも膨大に管理されてるだろ? man_kad_00116.txt | 教団と輝きの同盟は、どうも近しいイメージがある man_kad_00117.txt | その関係はまるで表裏一体だと思わないか? man_kad_00118.txt | 教団は犯罪者集団で、裏の存在だ man_kad_00119.txt | 対する輝きの同盟これを表と仮定すると? man_kad_00121.txt | 俺は輝きの同盟とは、警察組織の一部のことだと考えてる man_kad_00122.txt | ま、もう少し言うなら警察の上層部 man_kad_00123.txt | もっと政府寄りの存在かもしれないけどな man_kad_00124.txt | そして今回の生田警視失踪事件 man_kad_00125.txt | 俺は輝きの同盟が絡んでると見てる man_kad_00126.txt | どうにも、上の連中は何か知ってるようだ man_kad_00127.txt | だがおまえら刑事にはそれが降りてこない man_kad_00128.txt | 不自然だろ man_kad_00129.txt | 俺が持ってる情報はそれだけだが、当たってみろよ man_kad_00130.txt | おまえなら失うものはないんだ、平気だろ man_kad_00131.txt | それがいい man_kad_00132.txt | だが動かなきゃ進展は見込めねえぜ? man_kad_00134.txt | 生田警視が信頼した政府関係者か man_kad_00135.txt | 悪くないな man_kad_00136.txt | 健闘を祈るぜ man_kad_30001.txt | 発売1週間前だ man_kad_30002.txt | なに?1週間が長く感じるだって?まだまだ若いな man_kad_30003.txt | 俺は長いこと刑事やってるからな man_kad_30004.txt | 1週間なんて、あっという間に来るもんだと思ってる man_kad_30005.txt | 飯食って、仕事して、寝ればもう1日は終わりってもんだ man_kad_30006.txt | ま、慌てずにいるのが一番だぜ man_kaf_00001.txt | うん、なんだい? man_kaf_00003.txt | ああ、そのことか。それなら全然問題ないよ man_kaf_00004.txt | 僕とお母さんにとって一番大事なのは、香子なんだから man_kaf_00005.txt | いいえ、どういたしまして man_kaf_00006.txt | まあ、香子にとっても良い機会になるんじゃないかな。それにさ、小さいころに住んでいた町だし、きっとすぐに慣れるはずだよ man_kaf_00007.txt | 香子の膝だってそうさ。羽染先生の近くに住めば、診察してもらうのも楽じゃないかな? man_kaf_00008.txt | 香子の膝が治って、香子が明るくなるのなら、それ以上に嬉しいことはないからね man_kaf_00009.txt | 宗冬君…ありがとう。娘を助けてくれて man_kaf_00010.txt | そんなことないよ…本当にありがとう。何てお礼を言ったらいいのか、分からないくらいだ man_kaf_00011.txt | ええ、そうですね。お大事に、宗冬君 man_ken_00001.txt | 呼んだか、だと? man_ken_00002.txt | 口の利き方には気を付けてもらおうか、日流刑事 man_ken_00003.txt | おまえは今日から、この一課の刑事だ man_ken_00004.txt | これまで以上に上下関係を正して貰う必要がある man_ken_00005.txt | 偉そうに、といった顔だな man_ken_00006.txt | 生田はおまえに甘いようだが、俺はそうじゃない man_ken_00007.txt | おまえはこの警察組織の「癌」だからな man_ken_00008.txt | 口の利き方には気を付けろと言っただろ! man_ken_00009.txt | 次に舐めた口をきいたら、容赦しねえぞ man_ken_00011.txt | 仕事?新入りのおまえに任せられる仕事はない man_ken_00012.txt | 当分の間はこの部屋に留まることになるだろう man_ken_00014.txt | 生憎と無理な相談だな man_ken_00015.txt | 質問は以上か? man_ken_00016.txt | いいだろう。日流刑事の席に案内してやってくれ man_ken_00017.txt | それから、日流刑事に敬語は必要ない man_ken_00018.txt | この男は今一課で一番下の立場だからな man_ken_00019.txt | 日流刑事には、この書類整理から始めて貰ってくれ man_ken_00020.txt | いいか、真面目に働けよ man_ken_00021.txt | これより緊急案件を除き、全員直ちに生田警視の捜索に当たることが決まった man_ken_00022.txt | 今のところは何もない man_ken_00023.txt | 日流刑事から上がってきた現場を改めて調べたみたが、特に何もなかったようだ man_ken_00024.txt | 早く教えていれば、状況は変わっていたかもしれんがな man_ken_00028.txt | 山田の首で責任が取れることはないが…いいだろう man_ken_00029.txt | 時間に余裕がないことも情報がこれ以上ないことも事実だ。やるのなら徹底的にやれ man_mab_00002.txt | さっき金を受け取るところを見た man_mac_00001.txt | おとなしく金を寄越しな man_mac_00002.txt | 金を出さないなら…死んでもらう man_mac_00003.txt | おい。まだ持ってるだろ man_mac_00004.txt | 中途半端な真似しやがって、マジで殺すぞ? man_mac_00005.txt | ち。もういけ man_mas_00001.txt | いらっしゃい man_mas_00002.txt | 見ない顔ですね、お客さん man_mas_00003.txt | そうですか man_mas_00004.txt | しかしよく気がつきましたね man_mas_00005.txt | この店、看板の類は一切出してないんですがね man_mas_00006.txt | なるほど、どなたかの紹介みたいなものですね man_mas_00007.txt | 何にします? man_mas_00008.txt | かしこまりました man_mas_00009.txt | いらっしゃい man_mas_00010.txt | これまた珍しい、初めてのお客さんだ man_mas_00011.txt | もちろん、どうぞ man_mas_00012.txt | ありがとうございました man_mff_00001.txt | スヴェちゃん…とりあえず、頭を上げて。話は分かったから man_mff_00002.txt | うん、宗冬が良いって言えば問題ないよ man_mff_00003.txt | あの土地はいずれ宗冬の物になるんだから、いまのうちに責任とかを持たせないとね man_mff_00005.txt | 部活も同じように休んで欲しいんだけど man_mff_00006.txt | これをいい機会と捉えるのが良い、と私は思うよ man_mff_00007.txt | スキーから離れて、自分と競技そのものを見直す。こういうことは、いつでもできることじゃないからね man_mff_00008.txt | 怪我をしてしまったのは仕方ないし、今更どうしようもない man_mff_00009.txt | それなら、この怪我を文字通りの功名にした方が、価値があるとは思うよ man_mff_00011.txt | そんなに似てるかな? man_mff_00012.txt | そうか…まあ、そうだろうね man_mff_00013.txt | 聞いても良いかな? man_mff_00014.txt | ああ、なるほど。順調なのかな? man_mff_00015.txt | うん?ということは、そのデザインは man_mff_00016.txt | それはすごいね。デザインセンス皆無の身としては、素直に尊敬するよ man_mff_00019.txt | それで、いつ連れてくる? man_mff_00020.txt | そうか。お前もそんな年になったか man_mff_00021.txt | 国際結婚ってどうすれば良いんだ?苗字とか…そういうのは man_mff_00022.txt | 別に婿養子でも良いが…というか、ロシアって夫婦別姓なのか? man_mff_00023.txt | とりあえず、祖母さんに相談してみるか man_mff_00025.txt | これは、ドーナツかな? man_mff_00026.txt | 失礼だなんて、とんでもないよ。とにかく、まずは頭を上げてくれるかな? man_mff_00027.txt | 羽染宗冬の父です。この度は、わざわざお越しくださりありがとうございます man_mff_00028.txt | こちらこそ、不出来な息子ですが…よろしくお願いします man_mff_00029.txt | ああ、ごめんね。そうじゃなくて…えーっと man_mff_00030.txt | 大丈夫、気にしてないから man_mff_00031.txt | それより、私のことも…お義父さんって呼んでくれないかな? man_mff_00032.txt | スヴェちゃんを大事にするようにな man_mff_00033.txt | そうだな。我が家に慣れてもらういい機会だ man_mff_00034.txt | そんな息子に育てた覚えはないな man_mff_00035.txt | 息子一人が反対だとは…羽染家の恥さらしだな man_mff_00036.txt | よし、決まりだな man_mff_00037.txt | ああ、それであってる man_mff_00038.txt | 蛍光灯って替えてくれたか? man_mff_00039.txt | そうだなぁ。考えてはいるんだが man_mff_00040.txt | とりあえず、見積もりだけでも出せるか聞いてもらえるか? man_mff_00041.txt | もちろん。急ぐわけでもないしな man_mff_00042.txt | 覚えていないな。なんだ、不満なのか? man_mff_00044.txt | 俺は頭が良かった man_mff_00045.txt | だからだ man_mff_00046.txt | そうだぞ?勉強ができたから、医者になろうとした。失望でもしたか? man_mff_00047.txt | 今の俺がどういう医者かは他人の判断に任せるが、それは全部医者になってからなろうと思ったことだ man_mff_00048.txt | 医者になる動機は、大体二つだ。金儲けと人を助けたいという善意 man_mff_00049.txt | そして、俺はそのどっちでもない。だけどな、意外に多いもんだぞ man_mff_00050.txt | そうだな。まあ、それは医者に限ったことじゃない。働いてる人なんて、大体そんなもんだ man_mff_00051.txt | そんなもんだ man_mff_00052.txt | なんだ?いきなり気持ち悪いな man_mff_00054.txt | そうだが man_mff_00055.txt | わりとな。まさか言われるとは思わなかった man_mff_00056.txt | 随分と気にかけてるみたいだな man_mff_00057.txt | そうか。…まあ、そうだろうな man_mff_00058.txt | いや、特に意味はないぞ man_mff_00059.txt | なあ、宗冬 man_mff_00060.txt | それだけ気にかけている後輩の子なんだ。大事にするんだぞ man_mff_00061.txt | 起きたか。何があったかは覚えてるか? man_mff_00062.txt | 念のために言ってみてくれ man_mff_00064_2.txt | 左の橈骨遠位端骨折と数か所の打撲。今日は事故の翌日だ man_mff_00065_2.txt | まあ、寝ていたと言っても昨日一回目を覚まして、みんなに大丈夫だと言っていたが…覚えてないみたいだな man_mff_00066.txt | いや、手術した方が良い man_mff_00067.txt | 2ー3か月でおおよそ元に戻る。だが、完全に戻るかは断言できない man_mff_00068.txt | 俺よりも上手い人なんていくらでもいるからな man_mff_00069.txt | そうか。俺もそう思ったよ man_mff_00070.txt | それでは、私たちも man_mff_00071.txt | いやいや、ここは本家筋の方が重要だよ。だから、まずは宗冬を勿来に婿入りさせる形が一番だ man_mif_00001_1.txt | ありがとう…スヴェちゃん man_mif_00002_1.txt | 長女は何も言わずアメリカに行くし、次女は冷たいし man_mif_00003_1.txt | いつかは、こういう日が来ると想像してたけど man_mif_00004_1.txt | その相手がムネで良かったって思ってるよ man_mif_00005_1.txt | いや、ここは一旦羽染の家を二人に継がせて、二人に子供が二人以上生まれたら追って考えるべきでは? man_mlg_00001.txt | 手こずっているようだな、ハンズ man_mlg_00002.txt | 騒がしいからな、もしかしてと思ってな man_mlg_00003.txt | しかし…氷のキーパーか man_mlg_00004.txt | 初めて見たぜ man_mlg_00005.txt | まあそうだろうな man_mlg_00006.txt | 刑事ってのは想定外だが、幸いにも今は応援を呼ばれてる気配もない man_mlg_00007.txt | もちろんそうしたいところだが man_mlg_00008.txt | 警察ってのはどうにもよろしくない man_mlg_00009.txt | 希少な能力だが、あきらめた方がいいだろうな man_mlg_00010.txt | その男ハンズの雇い主だ man_mlg_00012.txt | 知ったところで意味のない話 man_mlg_00013.txt | どうせおまえたちは、ここで死ぬんだからな man_mlg_00014.txt | さて、どうやると思う? man_mlg_00016.txt | なるほど。そうやって動きを止めるのか man_mlg_00017.txt | 音もなく高速で忍び寄る絶対零度の氷 man_mlg_00018.txt | 見事な能力だ man_mlg_00019.txt | 遠慮しておこう man_mlg_00020.txt | そんなことをすれば、今度は私の足が地面とキスをする羽目になる man_mlg_00021.txt | しかし惜しい…実に惜しいな man_mlg_00022.txt | 警察の者でなければ、よい実験体になったものを man_mlg_00023.txt | やはり知っていたか man_mlg_00024.txt | 情報屋を消しておくべきだったな、ハンズ man_mlg_00025.txt | まあいい man_mlg_00026.txt | 芸術には、色々な方向性がある man_mlg_00027.txt | 手元に残る作品ばかりが、よいわけではない man_mlg_00028.txt | 今ここで鑑賞させてもらうことにしよう man_mlg_00029.txt | ショーの始まりだ! man_mlg_00030.txt | 芸術の華を咲かせろ! man_mlg_00033.txt | 心配ない。く、見事な能力だ man_mlg_00034.txt | 一瞬の判断で、的確な反撃をしてくるとは man_mlg_00035.txt | そうした方が、良さそうだ man_mlg_00036.txt | エルフ、か man_mlg_00037.txt | すでに警察の包囲は、ここまで進んでいたか man_mlg_00038.txt | 落ち着け man_mlg_00039.txt | 警察が動いているとはいえ、妙だ man_mlg_00040.txt | あまりに人手が少なすぎる man_mlg_00041.txt | どうやら警察の、ごく一部の人間しか動いていない man_mlg_00042.txt | そうなんだろう? man_mlg_00043.txt | 今露骨に、驚いてくれましたしね man_mlg_00045.txt | 何人が我々を囲んでいる? man_mlg_00046.txt | ふははは、面白い冗談だ man_mlg_00047.txt | せいぜいこの間の刑事2人に、このエルフが加わった程度だろう man_mlg_00048.txt | 恐れることはない、ハンズ man_mlg_00049.txt | 落下死は、醜い破裂音がたまらない man_mlg_00050.txt | 一瞬の芸術だ man_mlg_00051.txt | 随分と元気な芸術品だ man_mlg_00052.txt | 飛んで火にいる夏の虫だということを教えてやる man_mlg_00053.txt | アルファ、ベータ! man_mlg_00054.txt | 芸術品としての格の違いを見せてやれ! man_mlg_00055.txt | 驚いたか? man_mlg_00056.txt | ふはは、どうだ私の芸術は man_mlg_00057.txt | 能力者同士を掛け合わせた、究極の生物 man_mlg_00058.txt | それがキメラ計画だ! man_mlg_00060.txt | 分かったようだな man_mlg_00061.txt | 肉体を強化する能力と、瞬時に癒える再生能力 man_mlg_00062.txt | 二つを掛け合わせた不死の芸術 man_mlg_00063.txt | それがベータだ man_mlg_00064.txt | ハンズ、殺れ! man_mlg_00065.txt | まるで息の合っていないコンビだな man_mlg_00066.txt | 少々、殺すのが哀れに思えてきた man_mlg_00067.txt | 実に醜い man_mlg_00068.txt | 今の音では、おそらく顔の骨がぐちゃぐちゃだろう man_mlg_00069.txt | おぉ、なんと man_mlg_00070.txt | さて、近づいてはいけないことが分かったな man_mlg_00071.txt | アルファ上手く対処しろ man_mlg_00072.txt | まるで相手にならんな man_mlg_00073.txt | 定員は一人までだ。これまでご苦労だったハンズ man_mlg_00075.txt | 何をやっている、早く飛びなおせ! man_mlg_00077.txt | 何をやってるハンズ! man_mlg_00078.txt | おのれええ! man_mus_00001.txt | まだ続けるつもりか?ルカ man_mus_00002.txt | 通りたいなら、おまえが道を変えることだな man_mus_00005.txt | おまえは、まっすぐ歩くことしかできないんだ man_mus_00006.txt | 他人のように、自由に右へ左へと動けない man_mus_00007.txt | 臨機応変にってことが出来ねえんだよ man_mus_00008.txt | 確かにな man_mus_00009.txt | だが、おまえは今俺を見ている man_mus_00010.txt | そして俺と対話している man_mus_00011.txt | それは即ち、俺を求めてやまないってことだ man_mus_00012.txt | 氷の能力 man_mus_00013.txt | ブレイズという呪われた一族に生まれたおまえだけの力 man_mus_00014.txt | そして、何よりも間違った能力 man_mus_00015.txt | 中途半端に強力な能力者になったことが、日流ルカという失敗した人間を作り出した man_mus_00016.txt | おまえが無能力者だったならな man_mus_00017.txt | 生田と張り合う刑事になれた man_mus_00018.txt | 今みたいに、地を這う刑事じゃなかったはずだ man_mus_00020.txt | 説得は無駄だったってわけか man_mus_00021.txt | だったら俺はおまえを止める man_mus_00022.txt | 無駄だルカ man_mus_00023.txt | おまえには俺を止められない man_mus_00024.txt | もういい加減分かっただろ man_mus_00025.txt | おまえは俺を倒せない man_mus_00026.txt | まだ気はすまないか? man_mus_00027.txt | 繰り返しても、無駄なんだ man_mus_00029.txt | この負から抜け出すためには、おまえが何もかもを諦めるしかない man_mus_00030.txt | そうすれば解放してやる man_mus_00031.txt | 変わらないな man_mus_00032.txt | それが懐かしくもあるが、今はおまえのその性格が厄介な問題だ man_mus_00033.txt | これ以上、この世界に留まり続けるな man_mus_00034.txt | 元の世界に戻れなくなるぞ man_mus_00035.txt | 今は、これ以上は無駄なようだな man_mus_00036.txt | また近いうち、会うことになるだろう man_mus_00037.txt | だが次に会った時、おまえは man_mus_00038.txt | 成長したつっても、まだまだだなルカ man_mus_00039.txt | 事実だろ man_mus_00040.txt | 俺がおまえに戦いのイロハを叩き込んだんだ man_mus_00041.txt | 俺がいたから、今の刑事ルカがいる man_mus_00042.txt | そうかもな man_mus_00043.txt | ろくに能力の使い方も分からないまま、下らない犯罪者に成り下がってただろうさ man_mus_00044.txt | しかし、前回とはえらい違いだな man_mus_00045.txt | 随分と落ち着いてやがる man_mus_00046.txt | だろうな man_mus_00047.txt | おまえがどれだけ足掻いても、無駄なことだぜ man_mus_00048.txt | 刑事になったって国なんて救えるはずもない man_mus_00049.txt | 同じことだ man_mus_00050.txt | 教団ひとつ、まともに潰すことは出来ない man_mus_00051.txt | 何を言っても、暖簾に腕押しだな man_mus_00052.txt | その問いかけ、答えられるはずもない man_mus_00053.txt | 無駄なのさ man_mus_00054.txt | これはおまえの夢 man_mus_00055.txt | おまえの意識が生み出した俺に過ぎない man_mus_00056.txt | 答えを知らないおまえが、何も答えられないように man_mus_00057.txt | 俺もまた答えようがない man_mus_00058.txt | そういうことだ man_mus_00059.txt | おまえはもうすぐ死ぬ man_mus_00060.txt | そして俺と同じ暗い世界に落ちて来る man_mus_00061.txt | せいぜい悔いのないように日々を過ごすんだな man_mus_00062.txt | バカな男だ man_mus_00063.txt | 相変わらず、生意気な顔つきだなルカ man_mus_00064.txt | 俺がおまえを呼んでるんじゃない man_mus_00065.txt | おまえが俺を呼んでるのさ man_mus_00066.txt | おまえが俺を恨む気持ちは分からなくもない man_mus_00067.txt | だが、俺がいなきゃ今のお前はないんだぜ? man_mus_00068.txt | 反論できねえだろ? man_mus_00069.txt | 生田も宗助もストライコスも、全員が全員、俺がいなくても刑事になった逸材たちだ man_mus_00070.txt | けどおまえは違う man_mus_00071.txt | おまえは俺がいなけりゃ、今のおまえはなかった man_mus_00072.txt | どっかで野垂れ死んでるか、犯罪者になって牢屋にぶち込まれてただろうぜ man_mus_00073.txt | は、そんなこと言われるまでもないってか man_mus_00074.txt | そうしてやりたいが、そうもいかない man_mus_00075.txt | おまえは心を閉ざしている man_mus_00076.txt | そして誰にも開くことはない man_mus_00077.txt | そうだろうな man_mus_00078.txt | 俺に裏切られたからだ man_mus_00079.txt | 裏切られるのは、心が痛いだろうからな man_mus_00080.txt | けど安心しろ man_mus_00081.txt | おまえに、誰かを信じろなんて言うつもりはない man_mus_00082.txt | どうせもうすぐ死ぬんだろ? man_mus_00083.txt | それが出来ればいいけどな man_mus_00084.txt | おまえはけして、ヒーローなんかじゃない man_mus_00085.txt | 無敵の力もなければ、最強の強さも持ってない man_mus_00086.txt | せいぜい教団に傷をつけて終わりだ man_mus_00087.txt | その傷も、数年すれば癒える程度のもの man_mus_00088.txt | また会おう man_mus_00089.txt | おまえが死に近づくたび、俺は現れる man_nan_00001.txt | アレぇ。デートですか日流ルカ刑事 man_nan_00002.txt | この辺が俺の縄張りだってこと、分かってるでしょ man_nan_00003.txt | てっきり例の闇バイトの件を二人で追ってると思ったのに man_nan_00004.txt | 違ったみたいっすね man_nan_00005.txt | いやそんなこと言われても man_nan_00006.txt | クラリス刑事に代わるパートナーかと man_nan_00007.txt | わかってますよ man_nan_00008.txt | なんなんすか、この子 man_nan_00009.txt | えぇ?なんのことっすかねー man_nan_00010.txt | あ、やっぱりバレた? man_nan_00011.txt | 俺がとんでもないやつだってことだよ man_nan_00012.txt | 冬美ちゃん man_nan_00013.txt | 未来を見るなんてとんでもない力に見えるけど、実際は俺自身が体験する未来しか見れないからな man_nan_00014.txt | 俺の顔に何かついてます? man_nan_00015.txt | それって俺の役目なわけ? man_nan_00016.txt | 情報屋に教えてもらえばいいじゃん man_nan_00017.txt | あーなるほど man_nan_00018.txt | さらっと言うねー man_nan_00019.txt | まぁまぁ。心配ないさ man_nan_00020.txt | 任せておいてよ冬美ちゃん man_nan_00021.txt | やっぱり情報を買うのはやめましょうよ man_nan_00022.txt | 冬美ちゃんのお金だしね man_nan_00023.txt | よく考えた方がいいよ man_nan_00024.txt | そういうこと man_nan_00025.txt | 俺の能力で決算する直前から、未来を見てきた man_nan_00027.txt | あの情報屋の貴重な話を、しっかり聞いてきたってわけ man_nan_00028.txt | 割とショッキングな、ヤバイ話だよ man_nan_00029.txt | どうも単なる闇のバイトじゃないらしい man_nan_00030.txt | キーパーだと判明した連中だけが、狙われてるみたい man_nan_00031.txt | それは何とも man_nan_00033.txt | りょーかい man_nan_00034.txt | あ、ちゃんと報酬は弾んでもらうからね? man_new_00029.txt | わんっ!わんわんっ! man_new_00031.txt | わんっ!あうっ! man_new_00061.txt | わふっ!?うううぅ、がうっ、あうっ! man_new_00062.txt | わうっ、あうっ! man_new_00065.txt | わうっ、あうっ! man_new_00067.txt | わうっ、あうっ! man_oss_00001.txt | さあな…金さえもらえれば何でもいい man_oss_00002.txt | だったら辞めろ man_oss_00003.txt | 俺が倍働いて10万もらうだけだからな man_oss_00004.txt | 何を面接するつもりだ man_oss_00005.txt | そ、そんなこと聞いていない man_oss_00006.txt | く、くそっ。やるしかないのか man_oss_00007.txt | む、無茶言うな man_oss_00008.txt | それは、こういうことじゃないっ man_oss_00009.txt | な、何とかなった…! man_oss_00010.txt | ぶ、無事に届けたなら? man_poa_00001.txt | いやいや、絶対存在しないって man_poa_00002.txt | いるわけないだろ、輝きの同盟なんて man_poa_00003_2.txt | 何でしょうか…? man_pob_00001.txt | けど噂だけは絶えないよなー man_poc_00001.txt | 噂は噂だろ man_pod_00001.txt | 俺たち警察官がびびってんじゃねえよ man_pod_00002.txt | 涼子さんも存在しないと思いますよねー? man_pod_00003.txt | っすよねー? man_poe_00001.txt | けどさあ man_poe_00002.txt | 俺は、調べれば調べるほど実際に存在する気がするんだよな man_pof_00001.txt | おはようございます、日流刑事 man_pof_00002.txt | ご苦労様であります! man_pof_00004.txt | 失礼します! man_pog_00001.txt | 間もなく犯人が来ます man_pog_00002.txt | こちら、資料です man_pog_00003.txt | 事件、取り調べに必要なものかと man_pog_00004.txt | どうかしましたか man_pog_00005.txt | 全く違います man_pog_00006.txt | 裏を取る必要はなく、事実を取ってください man_pos_00000.txt | 日流刑事 man_pos_00001.txt | 会議室まで来るよう伝達がありました man_pos_00002.txt | 内密に…とのことだそうです man_pos_00003.txt | 生田警視…だと思います man_pos_00004.txt | 上司から仰せつかっただけなので man_pos_00005.txt | とりあえず、お伝えしましたので man_pos_00006.txt | 日流刑事の荷物はこれだけでしょうか? man_pos_00007.txt | 随分と、少ないんですね…必要書類とかは? man_pos_00010.txt | あの、日流刑事はどちらに? man_pos_00011.txt | あ、これはゴミではないのですね man_pos_00012.txt | 日流刑事、すぐ一課に来るよう指示が man_pos_00013.txt | 恐らく。警察内全課に協力要請が入ったそうです man_pos_00014.txt | そ、それが先ほど警察に連絡がありまして! man_pos_00015.txt | 生田警視がケイティーホテルにいるかもしれない、と! man_pos_00016.txt | ケーニッヒ警部含め向かった刑事の連絡が途絶えたんです! man_sam_00001.txt | 手荒な歓迎だな man_sam_00002.txt | 俺を呼んだのは、そっちのはずだが? man_sam_00003.txt | 手紙を出しただろう?日流ルカ man_sam_00004.txt | おまえの噂は色々と聞こえている man_sam_00005.txt | 今もまだ、教団を追っているようだな man_sam_00006.txt | 能力を封じられているという話は本当だったか man_sam_00007.txt | 護身用は分かるが、意外なものを持っているな man_sam_00008.txt | その点については謝罪しよう man_sam_00009.txt | ここ最近は、色々とごたついたこともあってな man_sam_00010.txt | 上空に飛ばせたか、賢い判断だな man_sam_00011.txt | 話を聞こうか man_sam_00012.txt | おかしなことを言う男だ man_sam_00013.txt | なんら説明もなしに当てろと言うのか? man_sam_00015.txt | こちらも暇しているわけではないからな man_sam_00017.txt | 所在不明? man_sam_00018.txt | なるほど。何かしらの事件に巻き込まれたと man_sam_00019.txt | 残念だが全く心当たりがない man_sam_00020.txt | 役に立てそうにないな man_sam_00021.txt | 難しい相談だ man_sam_00022.txt | 俺は情報を扱う者じゃない man_sam_00023.txt | 部隊を指揮し、鎮圧制圧するために存在しているだけだ man_sam_00024.txt | そういうことだ man_sam_00025.txt | それと、政府の命令以外には一切応じない man_sam_00026.txt | おまえたちの力になることは不可能だ man_sam_00027.txt | 話が通じたのなら、これ以上話すことはないな man_sam_00029.txt | 特殊な呼び出し方法を知っていた man_sam_00030.txt | そのことで、少し気にかかっただけだ man_sam_00031.txt | 納得いったか? man_sam_00032.txt | 推察することはそう難しくない man_sam_00035.txt | 確かに広く情報をキャッチできるようにはしている man_sam_00036.txt | 今回の件は警察内部だけで動いていたこと man_sam_00037.txt | 外に出ていない情報なら知りようがない man_sam_00038.txt | 好きにして構わないが、随分と話が飛躍したな man_sam_00039.txt | まるで俺を疑っているかのようだ man_sam_00040.txt | 手がかりが見つからない、焦る気持ちはわかる man_sam_00041.txt | だが少しは冷静になることだ man_sam_00043.txt | だったら好きにしろ man_sam_00044.txt | やはり来たか man_sam_00045.txt | おまえは必ず単独でも来ると踏んでいた man_sam_00046.txt | そのために、この場を用意したようなものだ man_sam_00047.txt | 知れば死ぬだけだ man_sam_00048.txt | 奴は、知ってはならないことを知った man_sam_00049.txt | 今はまだだ man_sam_00050.txt | 一課の刑事ともなれば、使い道はあるからな man_sam_00051.txt | だが、情報がおまえたちの手に渡ってしまった man_sam_00052.txt | 組織のことはよく理解している man_sam_00053.txt | 応援が到着するまで、あと15分ほどか man_sam_00054.txt | それだけの時間があれば、撤収は完了する man_sam_00055.txt | 心配には及ばない man_sam_00056.txt | 対象者の記憶を一部操作することは難しくないからな man_sam_00058.txt | しかし、危険だと肌で感じたはずだ man_sam_00059.txt | 何故引かなかった man_sam_00060.txt | ここに来れば命はないことは分かっていたはず man_sam_00061.txt | 逃げ出せば、おまえだけは助かったかもしれない man_sam_00062.txt | それこそ笑い話だ man_sam_00063.txt | 本当の理由はなんだ man_sam_00064.txt | 俺は教団の人間じゃないんだがな man_sam_00066.txt | 強気なのは結構 man_sam_00067.txt | しかし自分の命が消えるとしてもか? man_sam_00068.txt | どこまでも愚かな男だな日流ルカ man_sam_00069.txt | 俺ではないが、もちろん俺の仲間だ man_sam_00070.txt | 心配するな、おまえは俺の手で殺す man_sam_00071.txt | 本来ならもっと潜るつもりだった man_sam_00072.txt | 根底からこの国を崩壊させるには、外側からではどうにもならん man_sam_00073.txt | しかし…その予定は崩れた man_sam_00074.txt | 完全に情報を封じたつもりだったが、まさかおまえの手に渡っていたとは man_sam_00075.txt | それは読み切れなかった man_sam_00076.txt | 喫煙は寿命を縮めるだけだ man_sam_00077.txt | 確かにな man_sam_00078.txt | 最期の場所にしては狭く堅苦しい場所だが man_sam_00079.txt | ここでおまえは終わりだ man_sam_00080.txt | 戦い方はワンパターンなようだな! man_sam_00082.txt | 貰い受けるぞ貴様の能力を! man_sam_00083.txt | 俺がおまえを殺そうとしなかった理由 man_sam_00084.txt | それは俺のキーパーとしての能力にある man_sam_00085.txt | 手で触れた相手の能力を、自らに上書きする man_sam_00086.txt | 氷の能力とは、極めて珍しいからな man_sam_00087.txt | 有効に使わせてもらうつもりだ man_sam_00088.txt | 安心しろ、殺すと言っていたがあれは嘘だ man_sam_00089.txt | 俺のコピー能力は、あくまでもコピー man_sam_00090.txt | オリジナルのおまえが死ねば、能力は消えるからな man_sam_00091.txt | つまり、唯一能力を取り返す方法は死ぬことだけだ man_sam_00092.txt | さて…早速試してみるとするか man_sam_00094.txt | 何故、能力が発動しない man_sam_00098.txt | ば、バカな。どう見ても貴様は人間!? man_sam_00101.txt | 俺は何も答えん man_sam_00102.txt | どんな拷問をしようとも無駄だ man_sam_00103.txt | 俺から引き出せる情報はない man_sam_00104.txt | どのみち、おまえにはもう選択肢はない man_sam_00105.txt | この場で俺を殺す以外に方法はないだろ? man_sam_00107.txt | おまえは千載一遇のチャンスをものにした man_sam_00108.txt | それを逃すのは愚か者のすることだ man_sam_00109.txt | 無駄なことを man_sam_00110.txt | 応援が到着するまではまだ時間があるぞ? man_sam_00113.txt | 俺がコイツらを殺すとは思わないのか? man_sam_00115.txt | なるほど man_sam_00116.txt | 確かに、この状況下では圧倒的に不利なようだ man_sam_00117.txt | 生死は俺自身の手にゆだねられたということか man_sam_00118.txt | 毒ではない、安心しろ man_sam_00119.txt | 死んだと判断したようだが、早計だったな man_sam_00120.txt | 一時的に仮死状態になる薬を服用したに過ぎない man_sam_00121.txt | セグイットは万病に強い多種多様な抗体を持っている man_sam_00122.txt | だが、麻酔に関しては別だ man_sam_00123.txt | 人体の構造とは面白いもので、セグイットにも麻酔は等しく効果を発揮する man_sam_00124.txt | 俺はキーパーとしての能力は、あくまでも補助的なものだと考えている man_sam_00125.txt | 幸い、政府側には最新鋭の兵器が揃っているからな man_sam_00126.txt | だとしたら、その直感は信じるに値するだろう man_sam_00127.txt | 対キーパー用兵器だ man_sam_00128.txt | さてどうかな man_sam_00129.txt | それはおまえの目で確かめてみたらどうだ man_sam_00131.txt | 3人同時に戦うにはリスクと判断した man_sam_00132.txt | 分断すれば、あの大男が生田を連れ出すことは想定していた man_sam_00133.txt | セグイットは無効化、おまえを倒せば2人始末になる man_sam_00134.txt | 時間をかけるわけにはいかないからな man_sam_00135.txt | 手短に終わらせることにしよう man_sam_00136.txt | そうかもしれないな man_sam_00137.txt | 安心するのはまだ早い man_sam_00138.txt | 終わりだ man_sam_00139.txt | 危機的状況には慣れている、お互い様だろう? man_sam_00141.txt | 政府を守る人間としての務めは果たしている man_sam_00142.txt | そうでなければ、誰も俺を信用しないだろう man_sam_00143.txt | 諦めたのか? man_sam_00144.txt | さて、どうだろうな man_sam_00145.txt | 真実がどうであるか、俺には関係のないことだ man_sam_00146.txt | 目の前の敵を確実に排除する man_sam_00147.txt | それだけのこと man_sam_00149.txt | これは!? man_sam_00150.txt | そうだったな man_sam_00151.txt | 便利な能力だな man_sam_00152.txt | 視認している範囲では、気配を感じなかったが man_sam_00153.txt | 氷の能力か、実に興味深い対象だ man_sam_00154.txt | 出来れば生け捕りにしたいが、そうもいかない man_sam_00155.txt | 犯罪者との戦いには慣れているようだが、警察組織と戦うことには慣れていないだろう man_sam_00156.txt | これでおまえの能力は封じられた man_sam_00157.txt | 強力なキーパーの力があったとしても、それを封じるだけの力をぶつければ勝てる man_sam_00158.txt | 警察の人間なら、よく分かっているはずだ man_sam_00161.txt | 随分と調べがついてるようだな man_sam_00162.txt | 無論、ヤツの存在はこちらでも早くから察知していた man_sam_00163.txt | 真相に辿り着くだけの力はないと見ていたんだがな man_sam_00164.txt | 消されることを察知し、おまえに話したんだろう man_sam_00165.txt | 終わりだ man_sam_00166.txt | おまえを始末し門真を始末した後、俺は暫く地下に潜ることになるだろう man_sam_00167.txt | さらばだ man_sam_00169.txt | どういうことだ man_sam_00170.txt | 確かにおまえの能力は封じたはず man_sam_00171.txt | 一体何の話だ man_sam_00172.txt | 予期せぬ出来事とは、いつ起こるかわからないものだな man_sam_00173.txt | それに…こちらの思惑通りにいかないことが立て続けに起きている man_sam_00174.txt | 日流ルカか man_sam_00175.txt | イレギュラーなおまえの存在、こちらも利用させてもらおう man_sam_00176.txt | 聞きたいことがあれば、答えられる範囲で答えよう man_sam_00177.txt | この状況では逃げ出すことは出来ない man_sam_00178.txt | 聞き出すなら今しかないと思わないか? man_sam_00179.txt | 目的は2つある man_sam_00180.txt | 表向きの理由は、都市伝説であることを強調するため man_sam_00181.txt | だが本当の目的は砂の効果にある man_sam_00182.txt | あの砂は、まいたときにある効果をもたらす man_sam_00183.txt | キーパーとしての痕跡を消す、とでも言おうか man_sam_00184.txt | シュバルトの死体で説明するならば、ヤツの死体は様々な情報を持っている man_sam_00185.txt | 警察組織にはキーパーの能力を解明している連中もいる man_sam_00186.txt | シュバルトの死体が偽者であれ、何らかのヒントを与えることにもなりかねない man_sam_00187.txt | しかしあの砂をまけば、触れたものから能力の一切を奪うことができる man_sam_00188.txt | もっと踏み込めば man_sam_00189.txt | シルバーブレットの原材料とでもいうべきか man_sam_00190.txt | 精製前の砂は、非常にデリケートだ man_sam_00191.txt | 空気に触れるとすぐに効力を失っていく man_sam_00192.txt | つまりまいた砂を見つけた時には、解析しても詳しい情報を得ることは出来なくなっている man_sam_00193.txt | 不思議なものだ man_sam_00194.txt | 輝きの同盟に、そのようなルールはない man_sam_00195.txt | だが、必然的にキーパーの処理が多いことから都市伝説に尾ひれがついたとみていいだろう man_sam_00196.txt | おまえが知りたいのはそんなことじゃないはずだ man_sam_00197.txt | たとえば man_sam_00198.txt | 教団についての詳しい情報 man_sam_00199.txt | 警察を裏切った武蔵の詳細、そんなことじゃないのか? man_sam_00200.txt | おかしな男だ man_sam_00201.txt | 答えてやる、とそう言ったつもりだったが? man_sam_00202.txt | それはそれで困る返しだな man_sam_00203.txt | お前の知らない情報など、山のようにある man_sam_00204.txt | 絞って話すとすれば、やはり武蔵に関することか man_sam_00205.txt | 奴は教団の人間だが、元々は輝きの同盟に属していた存在だからな man_sam_00206.txt | 輝きの同盟と教団は、組織としては全く別のモノ。だが、近い関係にあるのも事実 man_sam_00207.txt | 遠くて近い。だが、決定的に違うものもある man_sam_00208.txt | 富か名声か、と言えばわかりやすいかもしれないな man_sam_00209.txt | 輝きの同盟は名声を man_sam_00210.txt | 教団は富を得ることができる組織 man_sam_00211.txt | そう考えると、おまえにもわかるだろう man_sam_00212.txt | 警察の人間を長く続けていればわかるだろう man_sam_00213.txt | この職業には金はついてこない man_sam_00214.txt | 刑事であれば金の動きも追われやすい man_sam_00215.txt | 仕事を成し遂げて、教団に入る算段をつけていたようだ man_sam_00216.txt | 我々輝きの同盟は、それを見過ごすつもりはなかった man_sam_00217.txt | おまえが先に手を打ってくれたおかげで、手間が省けた man_sam_00218.txt | そういうことだ man_sam_00219.txt | 我々は、この国を正常に機能させるために存在している man_sam_00220.txt | つまり誇り高き仕事をしているということ man_sam_00221.txt | 私利私欲のために動くことは断じてない man_sam_00222.txt | 手段は問わない man_sam_00223.txt | それからおまえが一番求めている情報だが man_sam_00224.txt | 教団のほぼすべてを、今はシュバルトが治めている man_sam_00225.txt | 言い換えれば、奴を殺せば教団は壊滅するも同然だ man_sam_00226.txt | だがそれが至難なことであるのは、分かっているな? man_sam_00227.txt | さっきも言ったが、おまえはイレギュラーな存在だ man_sam_00228.txt | こちらに厄介なものをもたらすが、逆に敵に対しても厄介な存在になってくれる man_sam_00228_2.txt | こちらに厄介なものをもたらすが、逆に敵に対しても厄介な存在になってくれる man_sam_00229.txt | 輝きの同盟を武蔵が裏切ったように、今も輝きの同盟を裏切ろうとしている存在が man_sam_00229_2.txt | 輝きの同盟を武蔵が裏切ったように、今も輝きの同盟を裏切ろうとしている存在が man_sam_00231.txt | で、出直すと…しよう man_shu_00001.txt | 久しぶりだな man_shu_00002.txt | もう俺の声を忘れたのか? man_shu_00003.txt | 思い出したようだな man_shu_00004.txt | 実感がないと、強く祈りたい気持ちはわかるぜ man_shu_00005.txt | だが、残念だったなぁ man_shu_00006.txt | その節じゃ、おまえには世話になったな man_shu_00007.txt | いや、今も進行形で色々やってくれてるよなあ man_shu_00008.txt | 不死の異名を持つ俺を殺せりゃ、英雄になれるだろうがな man_shu_00009.txt | なるほどなるほど man_shu_00010.txt | だったら、後ろ振り返ってみろよ man_shu_00011.txt | どうした、びびってんのか? man_shu_00012.txt | ふざけてねぇよ man_shu_00014.txt | おいおい、いきなり手荒だな man_shu_00015.txt | 無駄なことはやめとけよ man_shu_00016.txt | まさに能力の無駄遣いってやつだ man_shu_00017.txt | ここで俺を殺して、死ぬと思うか? man_shu_00018.txt | こっちにもいろいろと準備ってもんがある man_shu_00019.txt | その準備が整ったのさ man_shu_00020.txt | そう、それをおまえに教えてやろうと思ってな man_shu_00021.txt | あの時の続きといこうじゃねえか man_shu_00022.txt | 武蔵の叶わなかった悲願 man_shu_00023.txt | 分かるだろ? man_shu_00024.txt | た、たまらねぇなあ man_shu_00025.txt | 久しぶりだぜ、この感覚 man_shu_00026.txt | 死んでいく間際の感覚は、最高なんだぜ? man_shu_00027.txt | おまえにも、教えてやるからよ man_sou_00001.txt | 説明が必要か? man_sou_00002.txt | おまえは知らないようだが、この男はシンジケートと繋がっている可能性がある man_sou_00003.txt | 俺が狙っているのはその上の連中だ man_sou_00004.txt | それにしても、今朝の動きはひどいものだった man_sou_00005.txt | 特に最近は、随分と間抜けになったな man_sou_00006.txt | それとも道化を演じているのか? man_sou_00007.txt | 確かにな man_sou_00011.txt | 必要ありません man_sou_00014.txt | 必要ない man_sou_00015.txt | 悪いが、俺は一人でやる man_sou_00016.txt | 何をしに来た man_sou_00017.txt | 関係のないことだ man_sou_00018.txt | そんなことを言いに来たのなら帰れ man_sou_00020.txt | 足を引っ張られて、犯人を取り逃がしたくない man_sou_00021.txt | 似たようなものだ man_sou_00023.txt | 提案だと? man_sou_00024.txt | 可能性は十分にある man_sou_00025.txt | どういう意味だ man_sou_00027.txt | おまえたちを連れ歩くのも、アレックスを連れ歩くのも似たようなものだからだ man_sou_00028.txt | それが分かったのなら帰れ man_sou_00029.txt | 俺は事件解決のためには手段を択ばない man_sou_00030.txt | それが、何かしらの規律に抵触するとしてもな man_sou_00031.txt | 何をしている man_sou_00032.txt | 安易に踏み込めば、貴重な手柄を失う man_sou_00033.txt | ひとまずそこを離れろ man_sou_00034.txt | ヤツに気付かれれば、それで終わりだ man_sou_00038.txt | 勝手なことをしてくれたな man_sou_00040.txt | 随分と勝手だな man_sou_00041.txt | おまえも、この間までは俺と同じだったはず man_sou_00042.txt | なら、放っておけ man_sou_00043.txt | 俺は足手まといを連れ歩くつもりはない man_sou_00044.txt | あいつは? man_sou_00045.txt | どこまでも、ブレない奴だな man_sou_00046.txt | だが、邪魔をして俺が折れると思ったなら大間違いだ man_sou_00049.txt | 分かった。一度だけテストしてやる man_sou_00050.txt | 同行に不向きと思えば、それで終わりだ man_sou_00051.txt | いいだろう man_sou_00052.txt | 時間が惜しい、早速始めるぞ man_sou_00053.txt | なら別に誇示しなくていい man_sou_00054.txt | 俺がおまえを連れ歩くことにはならないだけだ man_sou_00055.txt | 無駄にハードルを上げるのはよせ man_sou_00056.txt | お前には何が出来る man_sou_00057.txt | だったら、近接戦闘の腕前を見せて貰おうか man_sou_00058.txt | 八つ裂きだと man_sou_00059.txt | 十中八九能力者だ man_sou_00060.txt | 身元が分かるモノが無ければ、特定に時間がかかるな man_sou_00061.txt | まだヤツと決まった訳じゃない man_sou_00062.txt | 良い展開とは言えないな man_sou_00063.txt | もしも俺が追っているヤツなら危険だ man_sou_00064.txt | 追って来る者を皆殺しにする man_sou_00065.txt | それがヤツの傾向だ man_sou_00066.txt | 身元は不明にしても、賞金稼ぎの可能性はある man_sou_00067.txt | どうだった man_sou_00069.txt | 悪運だけは強いようだな man_sou_00070.txt | 来てほしかったのか? man_sou_00071.txt | そういうことだ man_sou_00073.txt | 俺は聞いてないが、想像するのは簡単だ man_sou_00074.txt | おまえも分かってるだろ man_sou_00075.txt | 教団事件を追うのは孤独との戦いだ man_sou_00076.txt | 聞くまでもない man_sou_00077.txt | 安易に人の手を借りようとするな man_sou_00078.txt | おまえだけじゃなく、そいつの身も危険に晒す man_sou_00079.txt | 殺ると決めた以上、今後はもっと派手になる man_sou_00080.txt | 出歩くたびに、背中を気にする日々が続くぞ man_sou_00081.txt | まず、無理だろうな man_sou_00082.txt | おまえは沈黙を続けていた教団を起こした man_sou_00083.txt | そのヤツらが殺すと決めたんだ、どこまでも続く man_sou_00085.txt | シュバルトは死んだ man_sou_00086.txt | そう、思いきれない俺がいる man_sou_00087.txt | いいや、思わない man_sou_00088.txt | だが…歯の奥に引っかかっているものがないとは言えない man_sou_00089.txt | それはおまえも同じじゃないのか man_sou_00090.txt | そうだな man_sou_00092.txt | 生田と連絡が取れないようだな man_sou_00094.txt | ヤツから連絡を受けていないか man_sou_00095.txt | 何となく聞いてみただけだ man_sou_00096.txt | 留守電…聞かせろ man_sou_00098.txt | 何か、事件に巻き込まれた可能性がある man_sou_00099.txt | 現場を調べた? man_sou_00100.txt | 随分と早い動きだな。おまえらしくない man_sou_00101.txt | だが、それは正解だったかもしれない man_sou_00102.txt | 少し前、俺は生田と話す機会があった man_sou_00103.txt | その時ヤツは単独で何か事件を追っているようだった man_sou_00104.txt | もちろん、俺もそういうタイプなことは知っている man_sou_00105.txt | だが、だからこそ単独事件を追っているとしたら? man_sou_00106.txt | 相当黒い事件だって可能性がある man_sou_00107.txt | 顔を貸せ man_sou_00108.txt | 今から話すことは、警察ですることじゃないからな man_sou_00110.txt | 注文は後だ man_sou_00111.txt | 生田が追っていた事件がある man_sou_00112.txt | それは、警察内部の黒い噂だ man_sou_00113.txt | 多少のことなら、俺も問題視したりはしない man_sou_00114.txt | だが、生田の追っていた案件は次元が違う man_sou_00115.txt | 教団との繋がりだ man_sou_00116.txt | おまえの顔色が変わるのも当然のことだ man_sou_00117.txt | そんなつまらん冗談を言うために、俺がおまえとサシで向かい合うとでも? man_sou_00118.txt | だが、驚くようなことじゃないだろう man_sou_00119.txt | 現に俺もおまえも、一度向き合ったことだ man_sou_00120.txt | おまえは気づかなかったようだな man_sou_00121.txt | 生田は、お前と同じようにずっとあの事件を追っている man_sou_00122.txt | 教団を徹底的に叩き潰すために、な man_sou_00123.txt | そうしなければ、おまえの身に危険が及ぶ man_sou_00124.txt | 事実首を突っ込み過ぎたおまえは、マンションを爆破され死ぬ一歩手前だった man_sou_00125.txt | だが、結局先にやられたのは生田だったかもしれないな man_sou_00126.txt | 教団と警察の関係を探りすぎた man_sou_00127.txt | その結果が、この行方不明につながっている恐れがある man_sou_00128.txt | 可能性はある man_sou_00129.txt | 教団という組織に興味はない man_sou_00130.txt | だがその幹部だったシュバルトを追っていたからな man_sou_00131.txt | 情報を集めるうちに、気づくこともある man_sou_00132.txt | 教団だけを見ているおまえには、見えないものだ man_sou_00133.txt | おまえが教団の連中を消して回っていることも、生田は薄々気づいている man_sou_00134.txt | 気づいていて、見ないフリをしていたということだ man_sou_00135.txt | もちろん、俺の話とは無関係かもしれない man_sou_00136.txt | だが、これが当たっていた場合は問題だ man_sou_00137.txt | 生田が殺されるとしたら、次はおまえだ man_sou_00138.txt | 身を隠せ man_sou_00139.txt | この件が落ち着くまで隠れていろと言ったんだ man_sou_00140.txt | おまえの強さは分かっている man_sou_00141.txt | もし仮に、対等な条件での戦いになれば俺が勝つことは難しいだろう man_sou_00142.txt | だが、おまえには持続力がない man_sou_00143.txt | 強いがゆえに、能力も短時間に限定される man_sou_00144.txt | 強力なコマを持つ教団に、包囲網を持つ警察 man_sou_00145.txt | 集中的に狙われれば助かる道はない man_sou_00146.txt | そうだな、確かにそうだ man_sou_00147.txt | その気はない man_sou_00148.txt | だが、忠告だけはしておいた man_sou_00149.txt | そのうえで死に急ぐなら好きにしろ man_sou_00150.txt | おまえがしろ man_sou_00151.txt | 俺じゃない man_sou_00152.txt | 別の位置からの狙撃だ man_sou_00153.txt | 生田に呼び出された用件は? man_sou_00154.txt | さっきの呼び出しの用件だ man_sou_00156.txt | 金に飛びついて、上層部の提案を受けたか man_sou_00157.txt | なるほど、投獄か man_sou_00158.txt | 刑事から犯罪者に格下げされるわけだな man_sou_00159.txt | おまえは色々と知りすぎた man_sou_00160.txt | その可能性が絶対にないとは言い切れないだろう man_sou_00161.txt | だが、それでもおまえは好き勝手にする man_sou_00162.txt | そういう男じゃなかったのか man_sou_00165.txt | 離せ。弱腰のお前に用はない man_sou_00166.txt | 出来もしないことを言うのはやめておけ man_sou_00167.txt | おまえは、どこまでも刑事でありたいはず man_sou_00168.txt | ある種、俺もその一人だ man_sou_00169.txt | さて、どうだかな man_sou_00170.txt | だが、勝手に動けば俺たちの刑事人生は終わる man_sou_00172.txt | 寝言は寝てからにしろ man_sou_00173.txt | いいか、これ以上勝手なことはするな man_sou_00174.txt | それがおまえのためだ man_sou_30001.txt | 4日、4日か。もうすぐと言うには早計だろう man_sou_30002.txt | 以前、4日間不眠不休で凶悪犯の見張りをしていたことがある man_sou_30003.txt | たった4日間だったが、とても長い4日間だった man_sou_30004.txt | つまり4日は、あと少しのようでそうでもないと言うことだ man_sou_30005.txt | 気を抜かず発売日を待つことを推奨する man_sto_00001.txt | な、なんでおまえが! man_sto_00006.txt | 渡してくれ man_sto_00007.txt | 本物の手錠なんて初めてなんで、ね man_sto_00008.txt | これはいいなあ man_sto_00009.txt | 拘束したら、絶対に逃げられない man_sto_00010.txt | 縄なんかよりもよっぽどいい man_sto_00011.txt | 後ろですよ man_sto_00012.txt | さあ、どんな状況だよ刑事さん man_sto_00013.txt | 今立ち去るなら、見逃してやってもいいぜ? man_sto_00014.txt | 冗談だろ? man_sto_00015.txt | おまえは涼子の何なんだ man_sto_00017.txt | させねえよ man_sto_00018.txt | 許すわけねーだろ、あ? man_sto_00019.txt | ぎえええ! man_sto_00022.txt | な、なんでここって分かった!? man_sto_00026.txt | に、逃げない! man_sut_00001.txt | 元気かーい、ルカくん man_sut_00002.txt | 知ってるよ man_sut_00003.txt | 遅番だったんだよね? man_sut_00004.txt | 知ってるからこそ、電話したんだよ man_sut_00005.txt | 君の帰りを待ってたからね man_sut_00006.txt | 君に話があってね man_sut_00007.txt | それは僕も同じ気持ちだけどね man_sut_00008.txt | 君から話がある時は、ろくなものじゃない man_sut_00009.txt | 付き合いも長いから、想像するのは簡単だよ man_sut_00010.txt | 毎回事務所を訪ねてくるたび、社員一同が君のことを少しずつ嫌いになるからね man_sut_00011.txt | いやぁ、君は嫌われる天才だからね man_sut_00012.txt | 無意識のうちに、大勢を敵にしているんだろうな man_sut_00013.txt | それより少し話いいかな? man_sut_00014.txt | じゃあ聞いてもらうにはどうしたらいいかな? man_sut_00015.txt | 一人で盛り上がっているところ悪いけれど man_sut_00016.txt | この時間でお肉を食べようと思ったら、ファミレスくらいしか開いてないんじゃない? man_sut_00017.txt | そんな安いお店で満足できる? man_sut_00018.txt | 高級バーなんてどうかな、軽食もあるし man_sut_00019.txt | お肉も多少はあるんじゃないかな man_sut_00020.txt | じゃあ店は僕に一任ってことでいいかな? man_sut_00021.txt | じゃ、移動しようか man_sut_00022.txt | 店の中でするような話じゃないからね man_sut_00023.txt | そう言わないでよ。お酒飲み放題も許可するから man_sut_00024.txt | 僕のキープボトルでいいならね man_sut_00025.txt | それは遠慮しておくよ man_sut_00026.txt | 実はルカくんに、アルバイトをお願いしたくてね man_sut_00027.txt | 日当5万円の、超お得なアルバイトだよ man_sut_00028.txt | しかも働く時間は深夜2時から5時までの3時間 man_sut_00029.txt | 依頼が来たんだよ man_sut_00030.txt | アルバイト事業の実態を調べて欲しい、ってね man_sut_00031.txt | 既に送り込んだよ man_sut_00032.txt | 失敗に終わった man_sut_00033.txt | だから君に頼みたいんだ man_sut_00034.txt | 無事に情報を集められたら、そのお礼に高級ディナーをご馳走するよ man_sut_00035.txt | じゃあ、アルバイト料とは別に賃金も支払うよ man_sut_00036.txt | 50万円 man_sut_00037.txt | 60万円 man_sut_00038.txt | 70万円、80万円 man_sut_00039.txt | もう一声を待ってるのかな? man_sut_00040.txt | 80万円…とんで500円 man_sut_00041.txt | 冗談だよ man_sut_00042.txt | 思い切って、100万円出そう man_sut_00043.txt | 交渉成立だね man_sut_00044.txt | 契約書だよ。情報を集めてきたら100万円渡すね man_sut_00045.txt | こっちが朱肉。親指の指紋でいいよ man_sut_00046.txt | うん。ばっちりだよ man_sut_00047.txt | ところで違約金についてはちゃんと見たかな? man_sut_00048.txt | このアルバイトを途中で降りたら、君には200万円の違約金を払ってもらうことになる man_sut_00049.txt | しっかり熟読してくれたよね? man_sut_00050.txt | もう契約は成立だよ man_sut_00051.txt | 君にはしっかりと働いてもらうからね man_sut_00052.txt | いいじゃない、成功したら100万円だよ? man_sut_00053.txt | 詳しい話を進めた方が有意義だと思わない? man_sut_00055.txt | それでこそ、ルカくんだね man_sut_00056.txt | バイトの内容は、一応荷物の運搬ってことになってる man_sut_00057.txt | だけど何をどこに運ぶのかは一切不明な状態だ man_sut_00058.txt | そうだね man_sut_00059.txt | さあ、何も分からない man_sut_00060.txt | 働き始めた初日に…死んだんだ man_sut_00061.txt | だから何も分からないんだよね man_sut_00062.txt | あ、とは言っても事件性はないよ man_sut_00063.txt | 自殺したんだ man_sut_00064.txt | 疑いすぎだよ man_sut_00065.txt | 何も無いよ man_sut_00066.txt | 情報が欲しくて、君に依頼するんだしね man_sut_00067.txt | もちろん、それが出来るならそうしてるよ man_sut_00068.txt | だけどバイトの募集事項には条件があってね man_sut_00069.txt | 若い大人の男女、20代から30代 man_sut_00070.txt | もう2つ条件があってね。1つが人間限定、だよ man_sut_00071.txt | そしてもう一つの条件が、天涯孤独であること man_sut_00072.txt | 親兄弟はもちろん、恋人もいない人間 man_sut_00073.txt | 君に適任だと思わない? man_sut_00074.txt | やだな、そんなわけないじゃないか man_sut_00075.txt | それは否定しないよ man_sut_00076.txt | 何かあっても足がつきにくいからね man_sut_00077.txt | だから、それだけの賃金をはずむんだよ man_sut_00078.txt | それに、ルカくんなら暇してるんじゃないかと思ってね man_sut_00080.txt | これがアルバイトの場所。今日から行けるよ? man_sut_00081.txt | 丁度いい時間だしね man_sut_00082.txt | お酒飲んじゃうと、アルバイトに支障も出るよね man_sut_00083.txt | もしバイトの募集が打ち切られたら、契約不履行ってことで200万円かー man_sut_00084.txt | ルカくんが払うのは大変だろうなぁ man_sut_00085.txt | 僕はきっちり取り立てるよ? man_sut_00086.txt | お給料から強制的に天引きさせてもいいし man_sut_00087.txt | となれば、早めに解決しておきたいよね man_sut_00088.txt | そうすればバイト代に報酬の100万円も手に入る man_sut_00089.txt | 君にとっては、至れり尽くせりだね man_sut_00090.txt | 大丈夫、親友のルカくんがいるからね man_sut_00091.txt | 3時間くらいだし、とりあえず面接しようか? man_sut_00092.txt | さ、行こう行こう man_sut_00093.txt | 面接は、その先の路地裏で行われてるよ man_sut_00094.txt | あまり近づくと悟られるかもしれないから、僕はここで引き上げることにするね man_sut_00095.txt | 路地裏を生業にしてきた君にはぴったりだよね man_sut_00096.txt | それは遠慮しておくよ man_sut_00097.txt | 僕は君と違って非力だからね man_sut_00098.txt | やぁ。今日はどんな用件かな? man_sut_00099.txt | とりあえず座ってもらおうかな man_sut_00100.txt | 冬美刑事はコーヒーでいいかな? man_sut_00101.txt | 彼女を連れてきたってことは、今回の件を一緒に捜査してるとみていいのかな man_sut_00102.txt | そう。それなら情報を下ろすよ man_sut_00103.txt | 何が聞きたいのかな man_sut_00104.txt | うん。とはいえ僕が直接見たわけじゃないけどね man_sut_00105.txt | どうしてかな? man_sut_00106.txt | でも、もう遺体は処分してしまったんだ man_sut_00107.txt | いろいろと事情があって、こっちでね man_sut_00108.txt | こっちにも、複雑な事情あるからねえ man_sut_00109.txt | 警察に情報を流すのはなしだよ? man_sut_00110.txt | じゃ、少し座って待ってて man_sut_00111.txt | ここで見るだけ、記録を取るのは無しだよ man_sut_00112.txt | 結構腕の立つ、キーパーだったよ man_sut_00113.txt | 危険な仕事だから当然と言えば当然だね man_sut_00114.txt | 君たちが気にしている部分を教えるよ man_sut_00115.txt | 彼は無国籍者でね man_sut_00116.txt | わけあって、国からは逃げる立場にあったんだ man_sut_00117.txt | ウチが雇ってたことがバレると、後々厄介なことになるからね man_sut_00119.txt | 部屋を閉め切って、ガスを吸引したのが原因だ man_sut_00120.txt | 漏れてたガスに、何かが引火したんだろうね man_sut_00121.txt | 彼の根城は地下だったからね man_sut_00122.txt | 処分はそれほど難しいものじゃなかった man_sut_00123.txt | 写真を見ればわかると思うけど、丸焦げ man_sut_00124.txt | 欠損もひどくて、詳しくは分からないね man_sut_00125.txt | 表に出る前に処理しちゃったから man_sut_00126.txt | 生前から彼に頼まれていたんだよ man_sut_00127.txt | 警察に身元を拾われる前に処理してくれってね man_sut_00128.txt | それで何か情報は拾えそうかい? man_sut_00129.txt | 思わないことはないね man_sut_00130.txt | 彼のことはよく知っているけれど、自殺なんて簡単にするような人間じゃなかった man_sut_00131.txt | 何らかの形で殺された可能性はある man_sut_00132.txt | 殺人事件だと言えば、もっと問題だろう? man_sut_00133.txt | 君に引き受けてもらうために、ちょっとマイルドに表現させてもらったんだ man_sut_00134.txt | もし殺人だとしたら man_sut_00135.txt | この件は想像以上に厄介かもね man_sut_00136.txt | 健闘を祈るよ man_sut_00137.txt | やぁルカくん、今日もアポなしの強引訪問だね man_sut_00138.txt | 緊急じゃない時でも、アポを取ってくれたことはないよね? man_sut_00139.txt | 相当切羽詰まってそうだね man_sut_00140.txt | それにしても man_sut_00141.txt | お二人の仲が良いなんて知らなかったな man_sut_00142.txt | うん。コンビ以上の至近距離 man_sut_00143.txt | まるで熱々のカップルのようだ man_sut_00144.txt | うん。冬美さんのその表情さえなければ、僕もそう思っていたところだろうね man_sut_00145.txt | 何か事情があるみたいだ man_sut_00147.txt | 手品ってわけじゃ、ないんだよね? man_sut_00148.txt | 確かに緊急案件だね man_sut_00149.txt | ごめん、今日のこの後の予定は全てキャンセルで man_sut_00150.txt | うん。全部一日ずらしてもらっていいかな man_sut_00151.txt | 構わないよ man_sut_00152.txt | だけど、これは相当厄介な問題かもしれないね man_sut_00154.txt | 僕も全力を尽くすよ man_sut_00155.txt | まずは、そのマルゲッツィなる者について情報が必要不可欠だね man_sut_00156.txt | 座って待っててもらえる? man_sut_00157.txt | 見てる限り痛みなんかはなさそうだね man_sut_00158.txt | 物質を自然と結合させる能力、か man_sut_00159.txt | 凄い能力だなぁ man_sut_00160.txt | そうだね man_sut_00161.txt | これは僕の勝手な憶測だけど、マルゲッツィが能力を解けば、二人の腕も元に戻るんじゃないかと思うんだ man_sut_00162.txt | それに動いている腕を見ていると、実際にはその二つがくっついた感じはしないんだよね man_sut_00163.txt | 痛みもなく自由に動かせている man_sut_00164.txt | 仮に強引に物質と物質を組み合わせるような能力だったなら、多分二人の腕はもうぐちゃぐちゃだ man_sut_00165.txt | もし、キーパーという不可思議な、いわば超能力だからこそ実現できたことだとしたら man_sut_00166.txt | まあ今はまだ何とも言えないけど man_sut_00167.txt | 希望は捨てないことだよ man_sut_00168.txt | お待たせ、情報が見つかったよ man_sut_00169.txt | マルゲッツィ。闇賭博で逮捕歴があるね man_sut_00170.txt | ルカくんや、生田くんとは同期でね man_sut_00171.txt | それで色々と詳しいんだよ man_sut_00172.txt | さて、問題はその他の情報だけど man_sut_00173.txt | キーパーとしての能力は、不明だね man_sut_00174.txt | うん、逮捕されたのは4年前 man_sut_00175.txt | 2年間刑務所に入れられていたんだけど、その前後どこでも能力を行使した記録はないね man_sut_00176.txt | こうなると、当人を捕まえるしかないわけだけど man_sut_00177.txt | 4年前のネグラにいるとは思えないよねぇ man_sut_00178.txt | これは人海戦術しかないかな man_sut_00179.txt | 十三課の珠子ちゃんには協力をお願いできる? man_sut_00180.txt | 今日、すぐに解決する可能性は低い man_sut_00181.txt | まずは寝床なんかをどうするか、それを考える方が先決かもしれないね man_sut_00182.txt | 二人はこれから、その腕が元に戻るまでずっと共に行動しなきゃいけないんだからね man_sut_00183.txt | どうすることも出来ないよね man_sut_00184.txt | 年頃の娘さんだしね man_sut_00185.txt | じゃあ、いっそ強引に解決しちゃう? man_sut_00186.txt | ルカくんの肩口を切断するんだよ man_sut_00187.txt | そうすれば冬美ちゃんは痛くないし man_sut_00188.txt | あ、そのソファー本革だから、僕としてはそれは止めて頂きたいな man_sut_00189.txt | 冗談だよ man_sut_00190.txt | そうか、でも意外と何とかなるかもしれないね man_sut_00191.txt | 多少窮屈ではあるけど…うん man_sut_00192.txt | ちょっと失礼 man_sut_00193.txt | 扉から計算して man_sut_00194.txt | とりあえず、やってみようか man_sut_00195.txt | クラリスちゃん、手伝ってもらえるかな man_sut_00196.txt | まずは視覚を封じて man_sut_00197.txt | それから、今度は聴覚だね man_sut_00198.txt | ヘッドフォンだよ man_sut_00199.txt | で、まずは念のため長さを確認、と man_sut_00200.txt | それなら、これで頑張ってもらうしかないね man_sut_00201.txt | それじゃあルカくん、音楽を流すよ man_sut_00202.txt | いやいや、大したことじゃないよ man_sut_00203.txt | 今みたいな方法で、何とかなるよ man_sut_00204.txt | お仲間からの報告はあったかい? man_sut_00205.txt | そろそろ、今晩のことを考えないとねぇ man_sut_00206.txt | それは…ちょっと難しいかな man_sut_00207.txt | 僕も事業主として、色々やってる身だからね man_sut_00208.txt | ははは、やだな man_sut_00209.txt | そんなわけないじゃないか man_sut_00210.txt | 僕の協力は必要ないのかな? man_sut_00211.txt | どういたしまして man_sut_00212.txt | じゃあ、ホテルでも取ったらどうかな? man_sut_00213.txt | 流石に付き合いが長いだけはあるね man_sut_00214.txt | ルカくんと上手くやっていく秘訣をマスターしてる man_sut_00215.txt | そうだよ、もしかしたら生涯のパートナーになるかも man_sut_00216.txt | う、うん。そうだね man_sut_00217.txt | とりあえず、顔写真はあるみたいだから、手が空いたスタッフに捜索を始めさせるよ man_sut_00219.txt | 確かに、僕らには基本逮捕する権利はない man_sut_00220.txt | もちろん私人逮捕みたいなものはあるけど、今回のようなケースじゃ当然当てはまらないよね man_sut_00221.txt | だけど、犯罪者を勝手に追うのは自由だ man_sut_00222.txt | 見つけ出すまでは、何の法にも触れないよ man_sut_00223.txt | 逮捕は君たち警察の役目 man_sut_00224.txt | 僕はあくまで情報を提供する一般人 man_sut_00225.txt | その枠組みは何一つ、変わることはない man_sut_00226.txt | 君も生田くんに内緒で事件を追ってる man_sut_00227.txt | そうじゃないよ man_sut_00228.txt | 僕は、その点を追及したりしない man_sut_00229.txt | だけど、ここはお互い様と言うことで man_sut_00231.txt | そうだね man_sut_00232.txt | 正直僕の人件費まで含めたら、今日一日だけでも何十万円という損失だよ man_sut_00233.txt | それは秘密だね man_sut_00234.txt | 目の前で親友が困っている man_sut_00235.txt | 手を差し伸べるのは当然のことだろう? man_sut_00237.txt | じゃあ手助けと思って消費者金融を紹介してあげようか? man_sut_00239.txt | 僕が紹介する消費者金融は、そういった人でも安心して借りられるから man_sut_00240.txt | 臓器の1つか2つ担保に入れるだけでいいからね man_sut_00241.txt | それだけで即日大金が手に入るよ man_sut_00242.txt | バカだからこそ、面白くて好きなんだよ man_sut_00243.txt | するわけないじゃないか、ヤダな man_sut_00244.txt | ともかく、長丁場を覚悟して貰わないと man_sut_00245.txt | 確かに介助は必要になるよね man_sut_00246.txt | ルカくんも、二人きりだと何するか分からないし man_sut_00247.txt | じゃあ、彼女とベッドで二人きりになったら? man_sut_00248.txt | やあルカくん、おはよう man_sut_00249.txt | それが僕のとりえだからね man_sut_00250.txt | ルカくんも、朝からいつも通りだねー man_sut_00251.txt | そういえばそうだったね man_sut_00252.txt | 報告ありがとう、色々と助かったよ man_sut_00253.txt | もちろん感謝しているさ man_sut_00254.txt | だけど、本当に良かったのかな man_sut_00255.txt | 君はお金が一番大切だと思っていたけど man_sut_00256.txt | うん、もう終わったよ man_sut_00257.txt | 一応、まだ見る前だからもう一度だけ man_sut_00258.txt | 報酬はお金の代わりに情報を渡す man_sut_00259.txt | それでいいんだね? man_sut_00260.txt | 君にしては珍しいと思ったからね man_sut_00261.txt | そうだね man_sut_00262.txt | きっとこの事実を知っているのは、僕と、そしてこれから目を通す君が2人目だ man_sut_00263.txt | 驚きは少なそうだね man_sut_00264.txt | 確かに、そうかもしれないね man_sut_00266.txt | そのファイルは君が買い取った man_sut_00267.txt | 煮るのも焼くのも好きにしていいんだよ man_sut_00269.txt | やだなルカくん、僕は良心的なつもりだよ? man_sut_00270.txt | 実際、調べるだけでもその額に近くかかってる man_sut_00271.txt | 君でなければ倍は要求しているところさ man_sut_00272.txt | とにかく今回はお手柄だったね man_sut_00273.txt | 彼は誰よりも貪欲で、無欲だからね man_sut_00274.txt | 君以上に出世に興味がないんだよ man_sut_00275.txt | うん、またね man_sut_00276.txt | 深夜2時過ぎだからね、普通の人は寝てるんじゃないかな man_sut_00277.txt | 僕もルカくん同様忙しい人間だからね man_sut_00278.txt | この時間まで起きて働いてるんだよ man_sut_00279.txt | それで?こんな時間になんの用だい? man_sut_00280.txt | 随分いきなりな質問だね man_sut_00281.txt | 警察の情報は警察だけが管理している man_sut_00282.txt | 一般人の僕が知る由もないよ man_sut_00283.txt | 買いかぶりすぎだよ man_sut_00285.txt | 僕は本当に今、何も知らないよ? man_sut_00286.txt | 確かに、一時期僕は情報を集めることに躍起だった man_sut_00287.txt | 正義も悪もない man_sut_00288.txt | ただ全ての情報を手に入れようとしたこともあるよ man_sut_00289.txt | じゃあ、それがどうしてかわかるかい? man_sut_00290.txt | 情報が最強だと信じて疑わなかったから man_sut_00291.txt | 僕は君と違ってひ弱な人間だ man_sut_00292.txt | キーパーたち、他種族たちの気まぐれで死んでしまう man_sut_00293.txt | だからこそ先手先手で情報が必要だった man_sut_00294.txt | もちろん、今もその心情は変わっていない man_sut_00295.txt | だからこうして生き延び続けているわけでもあるしね man_sut_00296.txt | でも、全て、というわけにもいかなくなった man_sut_00297.txt | 情報は膨れ上がるいっぽうなのに、それを得るのは2倍も3倍も大変になったからさ man_sut_00298.txt | まず優先すべきは危険な情報だからね man_sut_00299.txt | 警察内部にまでは手が回らなくなったんだよ man_sut_00300.txt | 最近は、生田くんからのマークもきつくてね man_sut_00301.txt | 彼はどんどん出世してるからね man_sut_00302.txt | 昔なじみの、僕のやり口はよく分かってるんだよ man_sut_00303.txt | そういうことになるね man_sut_00304.txt | 十三課で何かあったのかな? man_sut_00305.txt | たまには無駄話に花を咲かせてもいいんだけどね man_sut_00306.txt | なるほど、確かに man_sut_30001.txt | そうみたいだね man_sut_30002.txt | 買うためのお金は貯まった? man_sut_30003.txt | う、うんそれはちょっと問題のある貯め方だね man_sut_30004.txt | 無理のない計画で、お金は貯めようね man_sut_30005.txt | 死んじゃうから、それはやめよう? man_te1_00001.txt | 明日までに進路調査票を出すようにな man_te1_00002.txt | まあ、まだ決まっていない奴も多いとは思うが、適当に書いておけ、適当に man_te1_00003.txt | 毎年そんなもんだ。お前たちの年で、進路をしっかり決めてるのは、そうそういるもんじゃないしな man_te1_00004.txt | 進路が決まっても悩むやつもいるくらいだ。決まらないことを責めたりはしない man_te1_00005.txt | とはいっても、出してもらわないと面倒なのも事実でな。だから、適当で良い。出してからゆっくり考えて、いつでも変更して問題ないから man_tes_00001.txt | そ、それが…俺の身体が動かないんです! man_tes_00002.txt | 足が、足が地面にくっついたみたいに硬くて! man_tes_00003.txt | 間違えて俺たちも縛り付けてませんか! man_tes_00004.txt | へ、へい!って、俺たち動けないんですよ! man_war_00001.txt | おまえにしちゃ随分真面目に謝ったじゃねえか! man_war_00002.txt | 淡々と犯人を捕まえやがるよな man_war_00003.txt | 逃がしたんじゃねえのかよ man_war_00004.txt | おまえにしちゃ珍しい平謝りだったよな man_war_00005.txt | 本当に逃がしたのが戦略ならそう言えよ man_war_00006.txt | お、なんだ事件の瞬間の映像じゃねえか man_war_00007.txt | うわ、間抜けに見逃してんなー man_war_00008.txt | こりゃ演技じゃねえわ man_war_00009.txt | それに、全然弱らせてねーじゃねーか man_war_00010.txt | 放っておけよ man_war_00011.txt | ルカお得意の、話題逸らしだろ man_war_00012.txt | いつものことだろ man_war_00013.txt | そりゃ何の冗談ッスか係長 man_war_00014.txt | それは絶対ねーよな man_war_00015.txt | 耳の痛い話だな珠子 man_war_00016.txt | そりゃそうでしょうよ man_war_00017.txt | そりゃ凶悪犯相手に手加減できませんて man_war_00019.txt | ストーカーの間違いじゃねえのか? man_war_00020.txt | おまえは最低の部下だけどな man_war_00021.txt | 何にもわかんねーな man_war_00022.txt | どうせタダで酒が飲めるからだろ? man_war_00024.txt | いいんすか係長 man_war_00025.txt | じゃあ今なんのヤマ追ってんだよ man_war_00026.txt | また島流しされてきた刑事を迎え入れるってことですか man_war_00027.txt | まあ、問題児かもしれないが優秀だからな俺たち man_war_00029.txt | これで査定があがるとでも思ってるんじゃねえか? man_war_00031.txt | 戦闘なら任せとけよ man_war_00032.txt | めんどくせえ man_war_00034.txt | なぁに、力仕事は朝飯前だからな man_war_00035.txt | 貧弱なおまえの先輩には無理だろ man_war_00036.txt | また、困ったことがあればいつでもな man_war_00037.txt | マジかよ係長 man_war_00038.txt | そんな無駄口が叩けるなら十分だな man_war_00039.txt | 冗談じゃねえぞ。まだ飲み代も腐るほど溜まってるのによ man_war_00041.txt | まったくだぜ man_war_00042.txt | 今更、俺たちを他の課に移すだぁ? man_war_00044.txt | うそくせえええ! man_war_00045.txt | 上層部に逆らうわけねえじゃねえか man_war_00046.txt | この時点で怪しいじゃねえか man_war_00047.txt | 哀れだぜ man_war_00048.txt | 無駄だぜ係長 man_war_00049.txt | ルカがそんなことで指示に従うわけ man_war_00050.txt | 良い心掛け、ですかねえ? man_war_00051.txt | なるほどな、上司に怒られるようなことしたんだな man_war_00052.txt | それで査定に響くから、今頃慌ててるってことか man_war_00053.txt | 全然だめじゃねえか man_war_00054.txt | そんなことしたら、俺もおまえのを全力でやってやるよ man_war_00055.txt | 昔、聞き分けの悪い犯人に実際にやったことがあるぜ man_war_00056.txt | いやぁ驚いたぜ、頬の肉がちぎれたんだからよ man_war_00057.txt | 血しぶきと共に歯もむき出しになったっけか man_war_00058.txt | なんつーか、あっという間にこの日が来たな man_war_00059.txt | おまえとはろくな付き合いじゃなかったが、離れ離れになると思うと…清々するな! man_war_00060.txt | あぁ?寂しい癖に強がってんじゃねえよ man_war_00061.txt | 上等だ。最後に虐め倒してやろうか man_war_00062.txt | それはルカのヤツがだな man_war_00063.txt | 九死に一生だなルカ man_war_00064.txt | 一課に異動できるなんてよ man_war_00065.txt | 少なくともおまえの好きなドンパチは出来るだろ man_war_00067.txt | 喧嘩売ってきたのは向こうだけどな man_war_00068.txt | なげえくそだな! man_war_00069.txt | 自由自在なくそだな mei005_003.txt | あっ、いえ、ごめんなさい。客じゃないんです mei005_005.txt | はい。アタシ、火打谷愛衣といいます mei005_006.txt | アルバイトは初めてなんですけど一生懸命頑張ります。よろしくお願いします mei005_008.txt | はい! もちろん暇してます! よろしくお願いします! mei005_009.txt | はい。よろしくお願いします! mei005_011.txt | 名前は火打谷愛衣です。今までにアルバイトの経験はありません。基本的には土日もヘーキです mei005_012.txt | はい。巻機女学院2年A組。出席番号は29番です mei005_013.txt | 先輩ですか! mei005_015.txt | 教室結構汚いし、雨の日はタイツとか靴下とか干したりもしますから mei005_016.txt | そういうのあっても、オッサンなノリが多いかもですね。恥じらいとかではなく mei005_017.txt | あと、ブラホック外し選手権とか mei005_018.txt | 机と椅子とか、黒板とチョークなんかは定番ですよねー mei005_019.txt | お嬢様じゃないのはアタシもですから、文句なんて言えませんけど。あはは mei005_020.txt | ありがとうございます、それだけが取り柄だって親にも言われます mei005_021.txt | うるさいって言われることもあるので気を付けなきゃとは思ってるんですよ、これでも mei005_023.txt | あっ、火打谷って言い辛くないですか? 自己紹介のとき、自分で自分の苗字を噛んだりするんですよね mei005_024.txt | もしなんだったら、愛衣って呼んで下さいね mei005_025.txt | 名前で呼ぶだけなんですから、そこまで緊張しなくても mei005_026.txt | 別に呼び捨てにしてもらっても構いませんよ mei005_027.txt | 苗字の方が呼びやすければそのままでも。なんにせよ、気軽に呼んで下さい mei005_028.txt | わかりました mei005_030.txt | だってこのお店の先輩ですから mei005_032.txt | そこの道を登下校で使ってるんですけど、昨日アルバイト募集の張り紙を見て mei005_034.txt | もっとちゃんとした理由が必要ですか? mei005_035.txt | わかりました。ありがとうございます mei005_036.txt | そうですね、歩いて5分くらい? 学院には表の道を通って駅まで行って、そこから電車です mei005_037.txt | だから、働きやすいかなって mei005_039.txt | わかりました mei005_042.txt | キッチンにも入れないとダメですか? mei005_043.txt | はい! 好きですよ、御前の紅茶 mei005_044.txt | え? ダメですか? 紅茶香神の方がよかったですか? mei005_045.txt | 仲間ですね mei005_046.txt | 実はコーヒーは飲んだことなくって mei005_048.txt | だから、なかなか踏ん切りがつかないんですよね。残すともったいないし mei005_049.txt | あっ、アタシ、ピーマンは平気です。肉詰め美味しいですよね mei005_050.txt | なんだか楽しそうな職場ですね mei005_051.txt | ネカフェなら mei005_052.txt | ラーメンです! mei005_054.txt | こんなアタシじゃ、やっぱりダメですか? 雰囲気が違いますかね? mei005_060.txt | やったー! ありがとうございます! mei005_061.txt | ヘーキです。よろしくお願いします mei005_062.txt | もし何かお手伝いできることがあったら、どしどし言って下さいね mei005_066.txt | そこら辺にアタシは圧を感じましたかねー mei005_067.txt | あっ、いえ、そんなつもりで言ったわけではないですよっ mei005_068.txt | そう。それです、それ mei005_069.txt | いらっしゃいませー! mei005_070.txt | みたいな? 改めて言うと、思ったよりも恥ずかしいですね、これ mei005_075.txt | それはそれで、とっても魅力的なんですけどね mei006_001.txt | あっ、昂晴センパーイ! mei006_002.txt | おはようございます! mei006_003.txt | 職場だと昼夜問わず、おはようございます、じゃないんですか? mei006_005.txt | え? あれ? もしかして、希ちゃん? mei006_006.txt | やあやあ、久しぶりだね! 元気してた? mei006_007.txt | もちろん元気。それだけがアタシの取り柄だからね、あはは mei006_008.txt | 知り合ったのは昨日だけどね mei006_010.txt | そうなんだ? そっかー、一緒に働けたらいいね mei006_011.txt | でも本当に久しぶり mei006_012.txt | ありがとう。希ちゃんは、どこだっけ? mei006_013.txt | 白瀧かー。ブレザーの制服だっけ? いいよねー。今度、着てるところ見せてよ mei006_014.txt | 変わってないよ。何かあったらメッセージ送って mei006_015.txt | 話ですか? 特に用事もないので、アタシはヘーキですけど mei006_018.txt | やったね! 希ちゃんと一緒に働けるなんて嬉しいよ mei006_019.txt | ヘーキだよ! アタシも初めてだからね! mei006_020.txt | 仲間がいるのはいいことじゃない! mei006_021.txt | これからどうすればいいですか? mei006_022.txt | オリジナルってことですか? わー、なんか凄い! mei006_024.txt | 可愛いユニフォームでも、実際に着られるかどうかはまだわからないのかぁー mei006_025.txt | うんうん。アタシもそれで構いません mei006_026.txt | なんか申し訳ないです mei006_028.txt | でも希ちゃん、オープンさせたらどの道、責任を負うことになるんだから mei006_029.txt | それが少し早まるだけの話だよ mei006_030.txt | 神経が図太いだけだよ、あはは mei006_031.txt | でも、具体的にアタシたちは何をすればいいんです? mei006_034.txt | この店を手伝って欲しければ、貴様のスリーサイズを教えるのだー! mei006_037.txt | でも採寸が必要なのには納得しました mei006_039.txt | 善は急げ。パパーッと測っちゃいましょう! mei006_041.txt | ――のわりには、結構マジ顔っぽくなかったですかね? mei006_044.txt | って言っても、アタシは知られて困るような体型でもないけどね mei006_045.txt | えー。希ちゃんこそ女の子っぽい体つきで羨ましいけどなー mei006_046.txt | じゃあ、早速 mei006_048.txt | おっとゴメン。ついくせでクラスのノリが mei006_049.txt | たまに? そういうノリの空気があったりしたときね mei006_050.txt | あはは、本気じゃないってば。あくまで女子の間のノリってやつだよ mei006_051.txt | ですね。デカい mei006_052.txt | えー、そんなことないよ。むしろもうちょっと増やしたいんだよね。主には胸とか、乳房とか、おっぱいとか mei006_053.txt | バレましたか mei006_054.txt | もう10月なのに全然戻らなくって。恥ずかしくて困っちゃいますよー mei006_056.txt | ヘーキです。昔の話ですから気にしないで下さい mei006_057.txt | 今は過去よりも未来に目を向けましょう。ユニフォームの為に、希ちゃんのおっぱいを採寸採寸 mei006_058.txt | 限定じゃないけど。やっぱおっきいから。どれぐらいなのか、早く測ってみたくて mei006_059.txt | それじゃあ、早速―― mei006_061.txt | ナツメ先輩だって小さくはないですよ mei006_063.txt | じゃあ続けて測っちゃおっか。ジッとしててね、希ちゃん mei006_064.txt | 我慢我慢。すぐに済ませるから mei006_068.txt | いいんですか? mei006_069.txt | むぐむぐ。美味しいです、このカルボナーラ! mei006_072.txt | 塩気とかニンニクとか、そういうのが欲しいです mei006_076.txt | 甘い物はメニューにないんですか? mei006_078.txt | ほっほー、そんなお手軽に作れるものなんですか mei006_079.txt | そうですね、こんな時は、みんなが気合いを入れられるような掛け声でないと mei007_002.txt | これ、アタシが着てもいいんですか? ホントに? mei007_005.txt | そうなの? mei007_007.txt | むしろこれぐらいの方が抱き心地もいいと思うな mei007_008.txt | えー、褒めてるよー mei007_009.txt | 希ちゃん、好きー mei007_014.txt | う、うん。そ、だね mei007_016.txt | めっそうもない! むしろ逆です、逆 mei007_020.txt | ヘーキだよ、希ちゃん。とっても可愛いから! 今度はアタシが保証する mei007_021.txt | 記念に写真、撮っちゃおー mei007_022.txt | 先輩先輩、お客さんの役をやってくれませんか? mei007_023.txt | せっかく着替えたんですから、このまま脱ぐのは勿体ないじゃないですか mei007_024.txt | ここは、接客のシミュレーションをしてみるべきではないかと mei007_025.txt | アタシは先輩の料理を味見してその進捗具合を知ってますけど、先輩は違います mei007_026.txt | それに新たな練習相手を投入する方が、アタシたち的にもいいんじゃないかと mei007_027.txt | いらっしゃいませ! お一人様ですか? mei007_028.txt | カウンターでもよろしいでしょうか? ありがとうございます。では、こちらにどうぞ mei007_029.txt | お決まりになりましたら、お呼び下さい mei007_030.txt | お待たせしました。ご注文をお伺いします。ストレートティーですね。畏まりました。少々お待ち下さい mei007_031.txt | て感じなんですけど、どうっすかね? ちゃんとできてます? mei007_034.txt | 気を付けます mei007_035.txt | ありがとうございます mei007_036.txt | じゃあ、すぐに淹れてきますね。ちゃんと練習してます。ナツメ先輩のお墨付きですから、安心して下さい mei007_037.txt | 了解であります! じゃ、なかった mei007_038.txt | 畏まりました。少々、お待ち下さい mei007_039.txt | ですよね? あはは mei007_040.txt | わかりました。あ、同じのでいいんですか? 茶葉、変えます? mei007_041.txt | アタシが? mei007_042.txt | これってナンパ? ナンパですか? うわー、ナンパなんて初めてされましたよ mei007_043.txt | そうなんですか? 先輩、一星に通う大学生ですよね? mei007_044.txt | 大学生って言ったら、毎日飲み会で薬盛り盛りで、お持ち帰りしまくりの爛れた学生生活じゃないんですか? mei007_045.txt | 自称真面目っていう人ほどロクでもないと思いますけどね mei007_046.txt | あは。先輩って思ってたよりも面白いですね mei007_047.txt | わかりました。そのナンパに乗りましょう。それじゃあ2人分、紅茶を淹れてきますね mei007_049.txt | 接客の態度には問題ないんですけどねー mei007_051.txt | ええ!? 本当ですか!? mei007_052.txt | いやー、すみません。つい言わなきゃって思っちゃって mei007_053.txt | アタシにもできることがあれば、いつでも言って下さい。なんでもやりますよー! mei007_054.txt | そう? この可愛い服のせいかも? mei007_056.txt | そうそう! mei007_057.txt | いやいや、そんな頭を下げられても困りますってば。大げさですって、あはは mei007_058.txt | アタシだってこの店で働く一員なんですから。もちろん協力させてもらいます mei007_059.txt | お疲れ様でした mei007_060.txt | 流石に今日はマジ疲れましたー mei007_061.txt | なにか考えがあるって言ったまま、ずっと放置してませんか? mei007_063.txt | まず、楽しいことを思い出します mei007_064.txt | 次に、その時に湧き上がった気持ちを溜め込みます mei007_066.txt | いらっしゃいませー! mei007_067.txt | あれ? どうかしたんですか、先輩 mei007_068.txt | そうでもないですよ。アタシにだって不安ぐらいはあります mei007_069.txt | 接客以外の作業が不安なんです mei007_071.txt | その盛り付けが苦手なんですってー。自分、不器用ですから、簡単な料理もしたことなくて mei007_072.txt | いちごのへたを取るぐらいならいいんですけどね mei007_073.txt | コーンフレークを入れて、生クリームを重ねていくんですよね mei007_075.txt | このクリームを搾る時に、力加減を間違えちゃうんですよね mei007_077.txt | なにか、上手く出す方法ってないですか? mei007_081.txt | ん? 先輩? どうかしました? mei007_086.txt | この失敗は先輩のせいですよ、先輩のドスケベさん mei007_092.txt | フォローになってませんよー先輩。むしろ逆にキモい mei007_093.txt | もういいですってば。先輩だけの落ち度じゃないですから mei007_096.txt | せっ、先輩! 乙女の柔肌を見ちゃった罰として、このパフェを処理して下さい! mei007_098.txt | なら、これで解決ってことで! mei008_003.txt | ようやくちゃんと淹れられるようになったよ~ mei008_004.txt | 特訓に付き合ってくれて、ありがとうね mei008_006.txt | 本当ですか? よかった mei008_007.txt | それもこれも、先輩方のご指導のおかげです。ありがとうございます mei008_009.txt | いらっしゃいませ mei008_010.txt | 先輩、先輩。お客様の食事がそろそろ終わりそうだから、パンケーキをお願いします mei008_012.txt | 作れるなら教えて下さいよ。アタシも食べてみたいです。だからぁ、せんぱぁ~い mei008_014.txt | わかりました。了解です。じゃあ、その日を楽しみに待ってますね mei008_015.txt | お待たせしました。パンケーキです mei008_019.txt | 高級な料亭みたいですよね。このパンケーキを作ったのは誰だぁ! って mei008_020.txt | あっ、そっか mei008_022.txt | やった! ありがとうございます mei008_024.txt | いただきます mei008_026.txt | 早く先輩もこれぐらい焼けるようになって下さい mei008_027.txt | でもお店で食べるなら、やっぱり家との違いがわかるぐらい美味しいのを食べたいです mei008_028.txt | あっ、ずるい。アタシもアタシも mei008_029.txt | え? このお店で働くんですか? mei008_031.txt | やったー! これは楽しみが増えたなー♪ mei008_032.txt | よろしくお願いします mei008_033.txt | ブランクなんてあるんですか? mei008_034.txt | ヘーキですよ。ちゃんと練習だってしたんですから mei008_035.txt | 自信を持って、笑顔で頑張りましょう! mei008_036.txt | いらっしゃいませ mei008_037.txt | いらっしゃいませ。メニューをどうぞ! mei008_038.txt | 畏まりました。少々、お待ちください mei008_039.txt | お待たせいたしました。チーズケーキとコーヒーです mei008_040.txt | ごゆっくりお過ごしください mei008_041.txt | やったー! オープンだ! mei008_042.txt | アタシも頑張りますからね! ナツメ先輩 mei008_043.txt | 一応やってますよ。あんまり上げてないですけどね mei008_044.txt | 巻機はちょっと離れてますけど、アタシも頑張ってアピールしときます! mei008_045.txt | はい。全然難しくなかったですよ。なんなら今、作っちゃいましょうか mei008_046.txt | っていうかfacehookで作った方がいいのかも mei008_047.txt | メルアドはどうします? mei008_048.txt | はい、どうぞ mei008_050.txt | そうだね。そうしよう mei009_001.txt | え? そのまま行くんですか? もったいなくありません? mei009_002.txt | そっちじゃなくって mei009_003.txt | お店の宣伝をするなら、相応しい服装があるんじゃないか、ってことです mei009_004.txt | ヘーキですってば。むしろ、そうやってモジモジしてる方が、エロさが増し増しな気がします mei009_006.txt | 行かないんですか? 渡して、食べてくれた人の反応をその場で見たりとか mei009_008.txt | 今度、カフェ・ステラがオープンしまーす。よろしくおねがいしまーす mei009_009.txt | おー! 美味しそう! mei009_010.txt | そりゃあ涼音さんの腕は信頼してますけど、まだ食べてませんから、味がわからないじゃないですか mei009_011.txt | てなわけでー。しからば味の確認をば―― mei009_012.txt | あはは。ゴメンゴメン mei009_013.txt | 先輩先輩、ちょっと待った。場所を変えましょう mei009_014.txt | 美味しそうに撮るコツってのがあるんですよー mei009_015.txt | あ、いや。もちろんこのままでも美味しそうっていうか、美味しいことはわかってますよ? mei009_018.txt | 教えてもらった方法によると、なるべく明るく。窓際とかがいいらしいです mei009_019.txt | で、関係ない物は写さないようにする。人の手とか、花とか、そういうのも無しです mei009_021.txt | あっ、オススメのアプリも教えてもらいましたよ mei009_022.txt | 色んな女子が自分をさらけ出してるからね mei009_023.txt | 希ちゃんみたいに女子力が高い子もいれば、オッサン臭い子もいるし、インストに嵌まってる子もいるのだよ mei009_025.txt | これで、どうです? mei009_026.txt | アタシもビックリしました。予想以上に。美味しそうに撮れましたね mei009_027.txt | この写真、友達に送って判断してもらいますね mei009_029.txt | いやー。全然だよ。まだ基本的な告知とかだけだもん mei009_030.txt | そこら辺は、テクニックよりも地道な努力らしいですよ mei009_031.txt | 映える写真を沢山あげるとか。検索してもらう際のハッシュタグが重要とか mei009_032.txt | あ、そうですね。それがいいと思います mei009_033.txt | あ、それなら言ってましたよ。猫も稼げるそうですよ mei009_034.txt | そこら辺の野良猫を捕まえてくるわけにもいきませんしね――あっ、写真の返事がきましたよ mei009_035.txt | 「いいじゃん! 美味しそう! お店がオープンしたら絶対に行くから mei009_036.txt | あっ、まだあった。「もう少し横から。もっと近くで撮ってみれば? mei009_039.txt | お任せあれ mei010_001.txt | はい。ありがとうございます mei010_002.txt | ありがとうございましたー! mei010_003.txt | 疲れた疲れた。お疲れ様でーす mei010_008.txt | 2千円頂戴いたしましたので280円のお返しです。ご確認下さい mei010_009.txt | ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております! mei010_010.txt | はーい。今運びまーす mei010_013.txt | 先輩も涼音さんも、お疲れ様でーす mei010_014.txt | 一応、落ち着きました。今日もケーキは売れましたよ mei010_016.txt | とりあえず、一区切りついたのでアタシは休憩に入らせてもらいますね mei010_017.txt | あれ? 先輩も休憩ですか? mei010_018.txt | 休憩を取るぐらいで大げさな。変な気を遣ってないで、どーぞどーぞ mei010_019.txt | はい。先輩たちの都合さえよければ続けたいです mei010_020.txt | ユニフォームは可愛いし、同僚はいい人たちですし、まかないも美味しいし。言うことなしですっ mei010_022.txt | ノウッ! ありません! 全種類試してみましたけど、ことごとくノーでした! mei010_023.txt | 先輩、よく飲めますね。そこら辺は大人の男ってことかな? mei010_024.txt | サッパリわかりません。どうしてあんなに苦いのを飲めるんだろ? mei010_025.txt | 大人だから、みんな無理をして飲んでるのかな? mei010_026.txt | 先輩はちゃんと美味しいと思ってるんですか? mei010_027.txt | 苦くないんですか? mei010_033.txt | どれぐらいかかるんです? mei010_034.txt | うわっ、本当に時間がかかるんですね mei010_035.txt | 気安く飲めないってわかった瞬間、余計に飲みたくなるのはなんででしょうね? mei010_036.txt | いいんですか? mei010_038.txt | うわー! 楽しみです! 忘れないで下さいよ、先輩 mei010_040.txt | 指切ゲンマン、嘘ついたら鼻からコーヒー飲まーす。指切った! mei010_042.txt | 絶対に、忘れちゃダメですからね、先輩 mei010_044.txt | 前言撤回。やっぱり忘れてくれてもいいですよ? mei010_045.txt | 追加したのは先輩自身ですよ。アタシは何も言ってませんからね mei010_046.txt | わっかりました mei010_047.txt | おはようございまーす mei010_048.txt | どうしたもなにも、忘れたんですか? 水出しコーヒーの件 mei010_049.txt | アツアツのコーヒーの準備しますねー mei010_051.txt | 本当ですか~? 誤魔化してませんか~? mei010_052.txt | それならよかった。楽しみにしてたんですよね、あはは mei010_055.txt | じゃあ、パンケーキが食べたいです! mei010_057.txt | ありがとうございまーす mei010_059.txt | でも苦味はマイルドなんですよね? mei010_060.txt | それじゃ、いただきますっ mei010_064.txt | 全然コーヒーです。バリバリ苦いです mei010_067.txt | へ? あ、はい mei010_069.txt | ホントですかー? 水出しコーヒーでは完全に騙されたからなー mei010_070.txt | カフェオレも苦かったら? mei010_075.txt | ありがとうございます、先輩 mei011_001.txt | オーダー入ります mei011_002.txt | BLTサンドと半熟オムライスをお願いします mei011_005.txt | 今日はザッハトルテがよく出てますよ。今のBLTサンドのお客さんも、食後はザッハトルテのオーダーでした mei011_006.txt | その日の流れもありますからねー。完璧に読むのは無理ですよ mei011_007.txt | あっ、そうだ。そのオーダーが終わったら、次はベーコンと玉子のお手軽炒飯を半人前お願いします mei011_008.txt | メニューには載ってないオーダーにも柔軟に対応してこそ、一流のレストランです mei011_010.txt | やったぁ! あーりがとうございまーす mei011_015.txt | 食べてくれてませんね mei011_016.txt | 味がどうこうって問題じゃないんじゃないですか? なにせ一口も食べてくれてないんですから mei011_017.txt | はい。それにケーキだって別に無視してるわけじゃなさそうです mei011_019.txt | ケーキを目の前にして、あんなに苦しげに悩む人は初めて見ましたよ mei011_021.txt | でも本音は? mei011_022.txt | 一口食べれば悩みも吹き飛ぶと思うんですけどね、美味しいんだから mei011_023.txt | つまり、なにかアドバイスをすればいいんですね mei011_024.txt | アタシなんてまだ学生ですもん。悩みを教えてもらえても、何も答えられないかもです mei011_025.txt | あっ。それなら悩みを打ち明けても不思議じゃない、年上のおじ様を差し向けるのはどうですか? mei011_026.txt | はい! 思慮深そうな落ち着いた雰囲気を持つ、イケメンのおじ様ですからね mei011_027.txt | あの人になら、お客さんの悩みにも上手く対応してもらえるんじゃないでしょうか mei011_028.txt | そのケーキは、この中にはないんだね? mei011_029.txt | パパさんがそのケーキをどこのお店で買ったのかは知ってる? mei011_030.txt | まあそうだよねー。わかってたら、そのお店に行ってるよね mei011_031.txt | あー! 泣かないで泣かないで。怒ってるわけじゃないからね? mei011_032.txt | アタシも知ってる。中のチーズケーキが二層になってるやつですよね mei011_034.txt | じゃあ結菜ちゃん、連絡先を教えてくれるかな? 電話番号とかわかる? mei011_035.txt | 問題ないよー mei011_036.txt | 事案ですね mei011_039.txt | いいなぁ。この子、家に連れて帰りたいなぁ mei011_040.txt | この抱き心地、本当に最高だよぉ。むっぎゅ~~~~! mei011_044.txt | いや、これはっ、そのっ、あのっ mei011_046.txt | わかってますよ。こういうの、子供っぽいってのは。でも仕方ないじゃないですか、好きなんですから mei011_050.txt | やっぱバカにしてるっ mei011_052.txt | だったらいいんですけど mei011_055.txt | 希ちゃんにも、ですからね mei011_058.txt | でしょう? mei011_060.txt | やっぱりちゃんと顔を見て選ばないと mei011_061.txt | 何言ってるんですか、一緒じゃないですよ。ひとりひとり違うじゃないですか mei011_062.txt | ほらほら。見て下さい。全然違う mei011_063.txt | こんなに違うのになー mei011_064.txt | はい、先輩。おすそ分けです mei011_065.txt | そりゃそうですよ。ノベルティグッズですから mei011_066.txt | いえ、あんまり。今日買ったのは喉にちょっとだけ違和感があって mei011_067.txt | じゃなくって、ウェイトレスって意外と声を出すから mei011_069.txt | 中を入れ替えればこのケースを使い続けられますしね mei011_070.txt | そんな大げさな。筋肉痛みたいなもんですよ mei011_072.txt | えー! あの子、買ってもらえるんですか! mei011_074.txt | あはは。ウソウソ、ジョーク。本気じゃありません mei011_075.txt | 流石にあんな高い物を奢られたら困る――というか、ちょっと引きますってば mei011_076.txt | それにバイトもしてるんですから。お金貯めて自分で買いますよ mei011_079.txt | あ、ちょっと、先輩 mei011_089.txt | 気付いてなかったんですか!? mei011_091.txt | そんな変態的行為、出来ませんよぉ! mei011_094.txt | やっぱりムリー! キスなんてアタシにはまだ早いですってばぁ! mei011_095.txt | あの違うんですよ。先輩のことが嫌とか、キモいとかウザいとか虫唾が走るとかおぞましいとかそういう事じゃないんですよ? mei011_097.txt | 本当に? そういうものですか? mei011_099.txt | あ、はい。お気持ちだけ、いただきます mei011_100.txt | いえ、アタシの方こそゴメンナサイです mei011_102.txt | そうなんですか? mei011_109.txt | この質問、NGっぽいですね mei011_110.txt | 先輩みたいに遊んでない大学生もいるんですね mei011_114.txt | せーんーぱーい? mei011_115.txt | なんで先輩にジャッジしてもらわないといけないんですか mei011_116.txt | それに、こんな人の多い場所でなんてムリ! 恥ずかしくって絶対に言えませんよぉ! mei011_117.txt | 女子だけだからこそ。過激なこともあるのです mei011_118.txt | まだそんな幻想を抱いてたんですか? とっとと捨てておいた方がいいんですって mei011_119.txt | 結菜ちゃん? mei011_120.txt | はい。こんにちはー mei011_121.txt | 結菜ちゃんは今からどこに行くの? mei011_122.txt | そっか。それは大切な任務だね mei011_123.txt | お手伝い? mei011_124.txt | アタシも用事はないのでヘーキですよ mei011_125.txt | 結菜ちゃん、プレゼントは何にするか、もう決めてるの? mei011_126.txt | なるほど。普段から使いやすいアイテムだね mei011_127.txt | 売ってるのはあっちのエリアだよね。行こっか mei011_128.txt | うん、可愛いね。でも。男の人にはちょっと可愛すぎるかも mei011_129.txt | パパさん、恥ずかしがっちゃうかもしれないかも mei011_131.txt | ネクタイが似合うかどうかは見た目も重要だからね mei011_132.txt | お仕事は何をしてるの? mei011_133.txt | へー、お医者さんなのか。凄いんだね、結菜ちゃんのパパさん mei011_135.txt | 結菜ちゃんのお父さんだったんだ。世間は狭いって言いますけど、こんなことがあるんですね mei011_136.txt | 結菜ちゃんのお父さんは凄いから mei011_137.txt | お父さんが目標なんだね。じゃあ頑張って勉強しないとね mei011_138.txt | 結菜ちゃんはパパさんが大好きなんだ mei011_139.txt | じゃあ誕生日に結菜ちゃんの気持ちをパパさんに伝えてあげるといいよ mei011_140.txt | パパさんが大好きだって。結菜ちゃんの目標だって。それを伝えるの mei011_141.txt | きっと喜んでくれるよ。元気を出してくれるはずだよ mei011_142.txt | もっちろん! mei011_143.txt | 先輩? 何の話ですか? mei011_144.txt | 結菜ちゃん、おはよー mei011_146.txt | いらっしゃいませ mei011_147.txt | 転ばないように気を付けてね mei011_148.txt | よかったね、結菜ちゃん。パパさんが元気を出してくれて mei011_149.txt | そうですね! mei012_001.txt | さてと。そろそろ片付けを始めましょうかね mei012_003.txt | はい? なんでしょう? mei012_004.txt | はーい。了解です mei012_005.txt | いーえ。大した手間じゃないですよ mei012_006.txt | いつも通り、あざと可愛い写真 mei012_007.txt | ほら、これ mei012_008.txt | そもそも閣下って、どこの猫ちゃんなんです? mei012_009.txt | え? いいんですか? 飲食店なのに mei012_011.txt | それならこっちの方がよくない? mei012_012.txt | ん? なんです? どうかしました? mei012_013.txt | スマホを持たない主義なんですか? mei012_014.txt | そんな難しいものじゃないですけどねー。あっ、アタシのスマホで更新してみます? mei012_015.txt | 実際に触ってみれば、そういう苦手意識も薄れますよ。はい、どうぞ mei012_017.txt | そんな困った顔をしないで下さいってば、あはは。これです。ここのアイコンに触れればいいんです mei012_019.txt | スクロールで他の写真も選べますよ。ほら mei012_020.txt | で、キャプションとハッシュタグの設定をするんです。あ、フリック操作ってわかります? mei012_021.txt | 画面を押してから弾くっていうんですかね? こんな感じで mei012_022.txt | 写真と関係のある範囲で、なるべく沢山タグをつけます。あ、お店の名前も忘れずに mei012_023.txt | で、終わったらシェアをタップ。それで投稿完了です mei012_024.txt | ほら、意外と簡単だった mei012_026.txt | ついでですから撮ってみます? アプリを起動させて、ここを押すだけでいいんです mei012_028.txt | でも、これぐらい近づけば mei012_030.txt | はい。あー、撮れてる撮れてる mei012_031.txt | えー、そんなことないよ。可愛いよ、希ちゃん mei012_032.txt | 気になるなら、スタンプ使う? mei012_033.txt | お疲れ様でしたー mei012_034.txt | せんぱーい。女子の着替え、終わりましたよー mei012_039.txt | スカトロ!? ひぃっ、ケダモノ先輩! mei012_040.txt | ――ビクッ!? mei012_042.txt | 新しい裏メニュー!? mei012_049.txt | あ、でも美味しいのは本当ですよ mei012_050.txt | 先輩、これってアタシのまかないなんですよね? mei012_051.txt | じゃあ、もらっちゃいますね mei012_052.txt | ありがとうございまーす mei013_001.txt | ほえぇぇぇぇ~~~~ mei013_006.txt | マジでヤバいです。やだよ、怒られたくないよぉー mei013_007.txt | へ? あ、全然全然! 気にしないで下さい、バイトのせいじゃないですから! mei013_008.txt | アタシの成績は元々低空飛行ですからね! mei013_009.txt | だからナツメ先輩に助けを求めたんですよ mei013_011.txt | ふっ。謎は全てとけたよ、ワトソン君 mei013_012.txt | うちのカミさんがね、意外と計算も得意でね mei013_013.txt | 2a+3! mei013_015.txt | やはりここは、昂晴先輩に頼るしかないか mei013_016.txt | ナツメ先輩じゃダメなんです mei013_017.txt | あ、いや、ナツメ先輩が悪いわけじゃなくって。アタシが基本もままならないから、理解できないんです mei013_021.txt | ほほう。言いましたね? だったら証明してもらいましょうか mei013_022.txt | うわっ、先輩、凄い mei013_023.txt | 助かりました、ありがとうございまーす mei013_024.txt | チョロかったですわ~ mei013_026.txt | 各種英語と数学全般。理科系歴史系も増し増しで mei013_028.txt | すみません mei013_030.txt | やー、シフトの問題があるってのはわかってますけど、ついつい照れちゃいますね mei013_033.txt | 真面目にとか何も楽しくないです。笑顔のためには楽してカンニングだと、自分は愚考する次第であります mei013_034.txt | けんもほろろ! mei013_036.txt | そこまで言われちゃしょーがないです。わかりました mei013_037.txt | 期待に応えられるかどうかわからないですけど、頑張ってみます。なので、よろしくお願いします mei013_038.txt | あっ、先輩! mei013_041.txt | おはようございまーす mei013_042.txt | 定休日なのに「いらっしゃいませ mei013_043.txt | たしかにそうかも mei013_044.txt | すみません。遅くなっちゃって mei013_045.txt | アタシは、オレンジジュースをお願いしていいですか? mei013_046.txt | アタシなんて、見ただけで頭痛が mei013_047.txt | みんな、そんな感じですねー mei013_048.txt | はい。そうですよ mei013_049.txt | お世話になります mei013_050.txt | よろしくお願いします mei013_051.txt | ありがとうございまーす mei013_052.txt | 希ちゃん凄い。アタシなんて全然だよぉー mei013_054.txt | 足引っ張ってゴメンね、希ちゃん mei013_059.txt | 家に帰ってから、ちゃんと復習してみます mei013_060.txt | はい。ありがとうございます mei013_062.txt | はい、わかってます mei013_063.txt | はい、よろしくお願いします mei013_064.txt | はい。わかりました mei013_065.txt | 今日は本当にありがとうございました mei013_067.txt | アタシはショーケースの方で、ナツメ先輩と交代しようかな mei013_068.txt | お店の中にいるのに休憩室で大人しく勉強なんてしてられません。気になって気になって、むしろ勉強が手につかないんですってば mei013_069.txt | そうなんですよ mei013_071.txt | よろしくお願いします mei013_072.txt | このテストを受けるのも、もう4回目かぁ mei013_073.txt | うん。一度じゃなく、何度もちゃんと繰り返すって重要なんだね mei013_074.txt | やっぱりか~。答えが違うのは流石に気付いてたんですけど mei013_075.txt | 先輩たちのおかげですよ mei013_077.txt | そうであることを期待します mei013_081.txt | アタシはこっちなんで、失礼しまーす mei013_082.txt | あ、希ちゃん、おはよー mei013_083.txt | 先にフロアに行ってるね mei013_084.txt | 絹を裂くような悲鳴が!? mei013_087.txt | 先輩のけっけけけっケダモノぉ! mei013_088.txt | でも今の悲鳴はたしかに希ちゃんのものでしたよ? mei013_091.txt | 希ちゃん、何があったの!? ヘーキ!? mei013_092.txt | ほら行こ、希ちゃん。お仕事とその後の勉強、今日も頑張ろう! mei013_094.txt | 凄いね、希ちゃん mei013_095.txt | ありがとうございます。それもこれも先輩たちのおかげです mei013_096.txt | わざわざ時間を割いてもらったんです。決して無駄にはしません mei013_098.txt | わかってますよー。テスト中に居眠りするわけにはいきませんからね mei014_001.txt | おっはようございまーす! mei014_002.txt | はい! テストは終了しましたから。あとは野となれ山となれ mei014_003.txt | バッチリです mei014_004.txt | とりあえず当面の危機は回避されました。よって次は前進するのみ! mei014_005.txt | じゃあ、アタシたちはフロアに出てますね mei014_006.txt | オーダー入りまーす。カルボナーラと半熟オムライス、お願いしまーす mei014_009.txt | 先輩先輩先輩! mei014_010.txt | す、すみません、つい。けど―― mei014_011.txt | これを見て下さい、先輩! mei014_012.txt | 佐伯先生の問題、半分ぐらいは数字を変えてたぐらいだったので。自分でも驚くほど取れましたよー mei014_013.txt | 先生にも頑張ったなって褒められちゃいました。こんなの初めてですよ、あはは mei014_015.txt | なんかカンニングしたみたいな気持ちになっちゃって。わりと、まんまだったから mei014_016.txt | まあ、そうなんですけど mei014_017.txt | 本当にありがとうございました、先輩 mei014_018.txt | これで後顧の憂いなくアルバイトに励めます mei014_020.txt | ありがとうございますっ mei014_022.txt | なんか照れますね。こんな風に褒められるなんて、子供のころ以来 mei014_024.txt | そういうことですか mei014_025.txt | いやー。別に気にしてませんから。というか、ちゃんと認められてるみたいで嬉しいです mei014_026.txt | 意味もなく撫でられるのは嫌ですけどね mei014_027.txt | では! アタシはこの嬉しさを、ナツメ先輩にも伝えに行かないといけません mei014_030.txt | それぐらいは話の流れで理解して欲しかったなぁ mei014_032.txt | あ、お客さんはもう帰ったんですね mei014_033.txt | じゃあ片付け、始めましょうか mei101_001.txt | あれ? 栞那さんに昂晴先輩じゃないですか? mei101_002.txt | 今日はお店が定休日ですからね。たまにはリフレッシュをしよう! ってことになったんですよ mei101_003.txt | お給料も頂いたことですしね。懐具合に不安もありませんから! mei101_004.txt | え? え? お2人は、そういう関係だったんですか? mei101_006.txt | その感じだと、もうスマホを買ったんですよね? mei101_007.txt | それ、この間出たヤツ。カメラが高性能なんですよね mei101_008.txt | IDの交換しましょうよ、IDの交換 mei101_010.txt | あ。アタシも今、送りましたから mei101_012.txt | もしかしてアタシだけ招待されてないのかと思って、たまにドキドキしてました。実は裏で嫌われてるのかもって mei101_013.txt | じゃあ早速、設定しちゃいますねー mei101_014.txt | そうですよ。気軽に使えばいいじゃないですか。例えば―― mei101_015.txt | こうやって「アルバム作りました mei101_016.txt | 涼音さんが作ったケーキだけじゃなくって、ウェイトレスの服を着た時とか。初日を終えて、ぐったりしてるところとか mei101_017.txt | 前に3人で撮った写真も上げちゃいますねー mei101_018.txt | 折角高性能なカメラ機能があるんですから、沢山撮っていきましょうよ mei101_019.txt | それぐらい、いつでもオッケーですよ mei101_020.txt | アタシも栞那さんのスマホのカメラの機能に興味がありますしね mei101_022.txt | アタシもいいんですか? 本当に? mei101_024.txt | こうして出会ったのも何かの縁。折角だから一緒に食べましょう mei101_026.txt | ナツメ先輩ってツンデレっぽい一面がありますからね mei101_028.txt | 写真も共有した方いいんじゃないかって思ったんですよ mei101_029.txt | ほら、買ったばかりのスマホってデータが無くて寂しくないですか? mei101_030.txt | 早速移動しましょう。アタシ、お腹がペコペコですよー mei101_033.txt | お店はどうします? mei101_034.txt | そうでした! mei101_035.txt | 栞那さん、調べてみて下さいよ! そのスマホで mei101_036.txt | さってとー。何を注文しよっかなー。やっぱり、とりあえず生かな mei101_037.txt | そんな真剣な顔しなくても、冗談ですよ、冗談。ウーロン茶にします mei101_038.txt | カルビをお願いします。あと白米も mei101_039.txt | 折角焼肉に来たんだもん。脂の甘みを味わっていかないとね! mei101_040.txt | 栞那さんは、何か食べたいものってないんですか? mei101_041.txt | あ、はいはい。了解です mei101_042.txt | 基本はカメラを起動させればいいだけなんですけど、美味しそうに撮るためにはコツがあるんですよ mei101_044.txt | あります。 空腹の時の方が「美味しそ~! mei101_045.txt | そういうテンションや感動なんかが、とても重要なんです! mei101_046.txt | だから、まず美味しそうな物を注文していきましょう! mei101_047.txt | でっしょ~? カルビを焼いてご飯に乗せる。このオリジナル焼肉丼がたまらんのですよ mei101_048.txt | これぞ焼肉の醍醐味。奇跡的組み合わせ、マリアージュ mei101_049.txt | 追加で注文とかします? mei101_050.txt | それ、お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ mei101_051.txt | あっ。アタシもまだ若干の余裕はありますから。安心して下さい mei101_052.txt | あっ、そうだ! 栞那さんのスマホですけど、slowとかも入れましょうよ。楽しいですよ mei101_053.txt | ナツメ先輩も撮りましょうよ mei101_054.txt | そう言わずに mei101_056.txt | じゃあ今日は、そろそろお開きにしておきますか mei101_057.txt | ご馳走様でした mei103_001.txt | 昂晴先輩の様子、どうでした? mei103_002.txt | そうなの? mei105_001.txt | いらっしゃいませー! 店内ですか? はい、奥のソファー席へどうぞ mei105_002.txt | あ、はい。了解でーす mei105_003.txt | い、いえ。平気ですよ。片付けくらい、アタシたちだけでもできますから mei105_006.txt | おめでとうございます mei105_007.txt | ありがとうございましたー mei105_008.txt | 目が回った~ mei105_009.txt | うん。ケーキも沢山売れて、お客さんも喜んでくれたみたいで、本当によかった mei105_010.txt | 希ちゃんもお疲れ様~ mei105_011.txt | あれ? どうしたんですか、そのケーキ mei105_012.txt | いいんですか? mei105_013.txt | やったぁ! mei105_014.txt | そっか。そうでしたね mei105_015.txt | 素直になりたまえよぉ、せんぱ~い mei105_016.txt | じゃあ、お言葉に甘えて mei105_017.txt | メリークリスマス mei106_001.txt | いらっしゃいませ mei106_002.txt | よいお年を mei106_003.txt | 希ちゃんは、年末年始ってどうしてるの? mei106_004.txt | そうだったね。アタシも初詣に行くよ。希ちゃんの巫女服、可愛いもんね mei107_001.txt | あっ、先輩。おはようございまーす mei107_002.txt | そうなんですよー。お使いを頼まれちゃって mei107_003.txt | 先輩も買い物ですか? mei107_004.txt | 大晦日ですもんね。今日くらいは手を抜いてゆっくりしたいですよね mei107_005.txt | いいですってば。そこまでしなくても mei107_006.txt | アタシのことよりも、先輩は実家に帰るとかしないんですか? mei107_007.txt | そう言えば、栞那さん―― mei107_008.txt | お家の事情で、実家に戻ったそうですね。なんか、いつ戻ってくるのかハッキリしないって mei107_009.txt | 御帝さんから聞きましたけど? mei107_010.txt | え? え? なんですか、もしかしてそんな深刻な問題が起きてるんですか? mei107_011.txt | そうですね。早く戻ってきて欲しいです mei107_012.txt | アタシ、コーヒーの淹れ方を教えてもらってる途中なんですよ mei107_013.txt | 少し前くらいから、栞那さんの淹れるコーヒーが美味しいって評判になりつつあって mei107_015.txt | とはいえアタシ、苦いの飲めないから。栞那さんに色々とアドバイスしてもらって練習中なんです mei107_016.txt | 見てて下さい。年が明けたら、アタシのコーヒーで先輩も唸らせてみせますから mei107_017.txt | それじゃあ先輩。来年もよろしくお願いします mei108_001.txt | やっぱり可愛いよね、その恰好 mei108_003.txt | 希ちゃん、なんとか労働力を増やそうとしてない? mei108_005.txt | へ? あ、先輩 mei108_006.txt | 今年もよろしくお願いします! mei108_007.txt | 頑張ってね。希ちゃん mei108_008.txt | アタシもお参りしないと。ここで希ちゃんと会ったから、まだだったんですよね mei108_009.txt | それじゃあ。先輩、栞那さん、またお店で mei110_001.txt | おめでとうございます mei110_002.txt | 結局、全員集まっちゃいましたね mei110_003.txt | うんうん。それくらいお店に愛着があるってことです。いいことですよ、これは mei110_004.txt | 想像だけで悶えてる mei110_008.txt | 恋は人をこんな風に狂わせるんですねぇ mei110_013.txt | ですよねですよね! そこら辺どうなんですか? 恋ってどんな感じですか? mei110_018.txt | そういうものなの? mei110_019.txt | すみません mei110_020.txt | こっちも大体終わりましたー mei110_022.txt | 他にいないよね mei110_024.txt | 先輩、子供みたいでかーわいー mei110_025.txt | やっぱり恋って体をオトナに、心はコドモにしちゃうんですね mei110_027.txt | そういうものですか? mei110_029.txt | も~、何かにつけて、そんな惚気ないで下さいよ~ mei110_031.txt | お先に失礼しますね mei110_032.txt | 失礼しまーす mei111_001.txt | いらっしゃいませ mei111_002.txt | お持ち歩きの時間は、どれくらいでしょうか? mei111_003.txt | 栞那さん、なにかいい事でもあったんですか? mei113_001.txt | お疲れ様でした mei113_002.txt | どうしちゃったんでしょうね mei113_003.txt | あつあつですなぁ~ mei113_004.txt | お疲れ様です、先輩 mei204_002.txt | お疲れ様で~す mei204_003.txt | あ。ザッハトルテ、売り切れましたよー mei204_005.txt | いっただっきまーす! mei204_007.txt | すごく美味しいです、この肉まん! mei204_009.txt | 昔は。部活でお腹が空いた時の栄養補給。ついつい食べたくなっちゃうんですよね~ mei204_010.txt | 先輩は何部だったんですか? mei204_011.txt | 帰宅部は寄り道せず真っ直ぐに帰ってこその帰宅部だと思うんですけどね mei204_012.txt | 美味しければオッケーですよ mei204_013.txt | 例えば、どんな物を入れればいいんですか? mei204_014.txt | ラード? ガツンと来そうでいいですね~ mei204_015.txt | うわぁ~、それ、とっても美味しそうっ mei205_001.txt | わお! ブッシュドノエル。美味しそう! mei205_003.txt | いらっしゃいませー。お2人様ですか? カウンター席でしたら、ご案内が可能なのですが。カウンターでも構いませんか? mei205_004.txt | いらっしゃいませー mei205_005.txt | あれ? 結菜ちゃんの――あ、すみません。深山様 mei205_006.txt | ブッシュドノエルの予約ですね。すぐに準備をしますので少々お待ち下さい mei205_007.txt | お待たせしました、深山様 mei205_008.txt | え? あ、はい。了解です mei205_010.txt | いえ。お気になさらずに。それでは1万と2千円、お預かりしましたので、180円のお返しとなります。ご確認下さい mei205_011.txt | ありがとうございましたー mei205_012.txt | ケーキ、あんなに買って大丈夫なんでしょうか? 体調、崩したりしませんかね? mei205_013.txt | そうなんですか。なら安心ですね mei205_014.txt | あ。いらっしゃいませー mei205_015.txt | メリークリスマス mei205_016.txt | いやー。何とか乗りきったねー mei205_017.txt | うん。そうだね mei205_021.txt | そう言えば、賄いなんかも食べてるところ、見たことないですね mei205_022.txt | お疲れ様です mei205_023.txt | そんな心配は無用ですよ。このクリスマスケーキもとっても美味しいですから mei205_025.txt | イチゴは友達の間でも定期的に話題になってる気がします mei207_001.txt | 肉まんくださーい mei207_002.txt | 明けましておめでとうございます、先輩 mei207_003.txt | はい。あと、希ちゃんに挨拶と屋台の様子を見に mei207_004.txt | 結構な盛況ぶりですね mei207_005.txt | チャイナ服姿のナツメ先輩、セクシー。そりゃあ、お客さんも来ますよね mei207_007.txt | この味で、この値段で、ナツメ先輩のチャイナ。人気も出ますよね、そりゃ mei207_012.txt | あはは、だと思いました mei207_014.txt | あ、休憩とか取れてます? アタシも手伝いますよ。そのつもりで来てますから mei207_016.txt | おかえりなさい、先輩。随分、長い休憩でしたね mei207_019.txt | いえ、これくらいなんでもないですよ mei207_020.txt | 明日も手伝いましょうか? mei207_022.txt | あはは、褒めてもなにも出ませんよ mei207_023.txt | 特には何も。さっきまで、明るく接客してくれてましたよ? mei208_001.txt | おはよーございまーす mei208_002.txt | 御帝さんも、よろしくお願いします mei208_003.txt | すみません、イチゴのタルトレットってまだ残ってます? 表の分はもう完売なんですけど mei208_005.txt | ここのところ、ずっとそんな感じですもんね mei208_006.txt | なんか、キラキラしてていいよねぇ~ mei208_007.txt | え? あ、本当だ! おかえりなさい! mei208_008.txt | お出迎えをしたくって! 学院終わって頑張って駆け付けました mei208_009.txt | お礼を言われることじゃないですよ、あはは mei208_010.txt | 先輩がいなくて、とっても寂しかったです mei208_012.txt | え? もうですか? 無理はしないで下さいね mei208_013.txt | お一人様でしょうか? mei211_002.txt | その服だって、よく似合ってます。ね、希ちゃん mei211_006.txt | どんな風になるんだろ、反応とか興味がありますねぇ mei211_007.txt | 頑張って下さい、先輩。このイベントを続けられるくらいに! mei212_001.txt | ハッピーバレンタイン! mei212_002.txt | ですよね。だから、これはみんなで一緒に。先輩への義理チョコです mei212_003.txt | カレー、いいなぁ mei213_001.txt | 涼音さんに教わりながら作りましたけど、本当に美味しかったです! mei213_002.txt | あはは、すみません mei213_003.txt | そんなの気にしないで下さい。十分ですよ、ありがとうございます mei213_004.txt | 彼女に気を遣った方がいいですよ mei301_001.txt | はい、パンケーキと、水出しコーヒーですね。少々お待ちください mei301_002.txt | あはは、二時間で三万円です。もちろんお触りはNGですよ mei301_003.txt | おはよーございまーす mei301_006.txt | おはようございます! mei301_007.txt | 大変なんです! 休憩室で、こんなの見つけちゃいまして! mei301_009.txt | ネズミーランドのクリスマスパレードなら鉄板ですしね mei301_011.txt | そうですよ、先輩 mei301_012.txt | 先輩は一緒に行ってあげないんですよね? mei301_014.txt | 逃げちゃいましたね mei301_015.txt | ファイトです! 最後に愛は勝つんです! mei301_016.txt | うん、いいよいいよ mei302_001.txt | お待たせしました! mei302_002.txt | 火打谷愛衣、ただ今着任致しました! サー! mei302_003.txt | 分かりました! mei302_004.txt | 思っていた以上に、お客さん多いですね mei302_005.txt | ですね。さっき、外にまで列ができてましたし mei302_006.txt | あはは、いいですよー mei302_007.txt | 頑張りまーす! mei302_008.txt | 先輩、アタシの代わりに希ちゃんとクリスマスパレード行って下さいっ mei302_009.txt | あはは、先輩やっと行ってくれましたね mei302_010.txt | 昨日は、楽しかったそうですね! 希ちゃんいっぱい画像送ってきましたよ、あはは mei302_011.txt | みんな、幸せ! ウィンウィンです! mei302_012.txt | はい! みんなで希ちゃんを助けましょう! mei302_013.txt | 二人とも行ってらっしゃい mei302_014.txt | 見ました。すっごい自然に手を繋いでましたよね! mei302_015.txt | じれったいですよねー mei402_001.txt | あ、せんぱーい mei402_002.txt | お疲れ様でーす mei402_004.txt | あははっ、気付くのおそっ。待ち合わせ時間で気付いてくださいよー mei402_005.txt | 学院あったらやばかったですね。クリスマス、大戦争になるって涼音さんが言ってました mei402_006.txt | 余裕でシフト入れました mei402_008.txt | 先輩もシフト入れてましたよね? 24も5も mei402_010.txt | あぁ、えと、知り合いではなくて、一方的に知っているだけなんですけど mei402_012.txt | あ、そういえばそうですね。ラッキースポットですね、ここ mei402_013.txt | え? アタシですか? mei402_021.txt | あ、男の人戻ってきましたよ mei402_024.txt | あの男の人が、アタシと似たような力を持っているんでしょうか mei402_027.txt | ぁ、ですよね。了解です! mei402_028.txt | 恋煩いって聞こえましたけど mei402_040.txt | 仮に、ですけど mei402_041.txt | このままなにもしなかったら、どうなるんでしょう mei402_042.txt | 今だって一時的にですけど、アタシが消さなくても、モヤモヤ消えるじゃないですか mei402_049.txt | 終わりました mei402_052.txt | 告白する勇気、出たかな mei402_055.txt | もー、先輩! そういう縁起悪いこと言っちゃ駄目ですって! mei402_056.txt | りょーかいです! お疲れ様でした! mei402_057.txt | あはは、電話かけてくれたじゃないですか。ありがとうございます mei402_058.txt | いいですねー。もうちょっと、あの人のことも見守りたいですし mei402_059.txt | スムージー買いましょう! スムージー! mei402_060.txt | んー、おいしい! mei402_061.txt | ぁ、今回も奢ってもらっちゃってすみません mei402_062.txt | へへー、ありがとうございます mei402_063.txt | あ、そうだ。明日って、ケーキ作りのお手伝いって聞いたんですけど mei402_064.txt | アタシ夕方からですけど、大丈夫ですかね。手伝い間に合うかな mei402_066.txt | あ、そかそか、作るだけじゃないですもんね mei402_067.txt | 明日はなかなかの激戦になりそうですが、がんばりましょう! mei402_068.txt | あはは、ですねー mei402_069.txt | あ、先輩。見て見て mei402_071.txt | ですねっ、よかったー mei402_075.txt | え、アタシは、あの、今から報告にいくのも、やぶさかではないですよ! mei402_078.txt | ぁ、アタシたまにタメ語になってますよね? すみません、気をつけます mei402_079.txt | そうですか? じゃあ、たまに慣れ慣れしくしちゃっても許してくださいね、えへへ mei402_080.txt | それじゃあ、帰りましょうかー mei402_081.txt | お疲れ様でしたー! mei402_082.txt | もうすごいなんてもんじゃ。三人で対応してましたけど、ぜんぜん追いつかないくらいでした mei402_083.txt | そっちも馬鹿売れでしたね mei402_084.txt | お疲れ様でしたー! mei402_090.txt | あ、はい。近づいてないし、気付いてはいないと思います mei402_091.txt | がんばります! mei402_093.txt | お疲れ様でしたー! mei402_094.txt | 先輩先輩。よかったら、少し寄り道しませんか? mei402_095.txt | あはは、気になっちゃって mei402_099.txt | 今頃、どこかでデートでもしてるのかな mei402_100.txt | あはは、ある意味職場ですもんね、ここ mei402_101.txt | でも人一杯だから、いたとしても探せないですね mei402_110.txt | 普通に! あのっ、印象です! アタシの印象! mei402_111.txt | 冷たいとか、絡みにくいとか mei402_112.txt | ほんとですか? mei402_115.txt | あの、ちょっと話が逸れますけど mei402_116.txt | アタシ、お父さんとお母さんに話したことあるんです、目のこと mei402_117.txt | でも冗談だと思ったみたいで、笑われちゃいました mei402_119.txt | それで、思ったんですよね。あ、理解してもらえないんだ、って。普通じゃないんだって mei402_120.txt | それから、人に話すのをやめました mei402_122.txt | ちょっと、あるんですよね。心のどこかで、ひっかかってる mei402_123.txt | アタシは理解してもらえないって、いじけたり mei402_124.txt | 本当のアタシを隠していることに、負い目があったり mei402_125.txt | 普通じゃないって自覚してるから、周りから浮いてないかな? って、実はいつも、不安です mei402_126.txt | あはは、ありがとうございます。嬉しいです mei402_127.txt | アタシ、喫茶店のアルバイト、ずっと続けたいです mei402_128.txt | やっと、アタシの全部を知ってくれる人たちと出会えて、すごく嬉しいんです mei402_130.txt | 今年は、最高のクリスマスです mei402_131.txt | 恋人はいないけど、アタシのことを理解してくれる人と一緒に過ごせました mei402_132.txt | ありがとうございます、先輩 mei402_133.txt | アタシのこと、気がついてくれて mei402_135.txt | なんか、すみません、急に語り出しちゃって。反応に困りますよね mei402_136.txt | 変わった状況、ですか? mei402_137.txt | それって、アタシ手伝えますか? mei402_139.txt | ぁっ、そうだ! めっちゃ話変わりますけど mei402_140.txt | スムージー飲みましょう! mei402_141.txt | あはは、ですねー。今日は奢らせてください! mei402_142.txt | 駄目です、奢ります。テスト勉強見てくれたお礼、まだできてなかったので mei402_143.txt | だーめーでーす。絶対奢っちゃいますから mei402_144.txt | いきましょいきましょ! mei412_002.txt | ほんと、ようやくです。シフトに穴開けまくってすみませんでした mei412_003.txt | えへへ、ありがと mei412_004.txt | はい、お願いします mei412_005.txt | あはは、まあ見ていてください mei412_006.txt | いきます! mei412_007.txt | またそういう大げさなこと言うー mei412_011.txt | ぁ、フロアの中にいてくれるようにお願いしてるので、大丈夫です mei412_013.txt | そういうの消えちゃって、普通の蝶に戻ると思います mei412_014.txt | え、本当ですか? mei412_017.txt | お仕事は、手伝いたいです。アタシがこの力を持っていることには、きっと意味があるから mei412_018.txt | だから、この前は弱気になっちゃったけど、やっぱり続けたいです mei412_020.txt | ただ蝶を捕まえるのは、無責任だって気がつきました mei412_026.txt | 蝶を捕まえることでほとんどの人の心は、安らぐんだと思います。でも、逆に悩んじゃう人がいるのなら mei412_027.txt | 簡単に、力は使えません mei412_028.txt | まずは、その人がなにを悩んでいるのかを知って mei412_029.txt | 蝶を捕まえるだけで改善しそうなら、捕まえる mei412_030.txt | それだけじゃ駄目なら、結菜ちゃんのお父さんのときのように、できる限り手を尽くす mei412_031.txt | そういう形で、お手伝いしたいです mei412_032.txt | それでも、いいですか? mei412_034.txt | ぁ、ぁ、待ってください! mei412_037.txt | ち、ちがっ、そうじゃなくて mei412_038.txt | 死神のお仕事は、お手伝いします。ちゃんとやります mei412_042.txt | こーくんもテンパッてなに言ってんの! mei412_044.txt | は、はい、お願いします! mei412_045.txt | はい。もう逃げたりしません。アタシは、この力を正しく使いたいです mei412_046.txt | この喫茶に来てくれるお客さんに、幸せになって欲しいです mei412_047.txt | 辞めるなんて、もういいません mei412_048.txt | 引き続き、よろしくお願いします! mei412_049.txt | それと―― mei412_050.txt | うん、ありがとう mei412_052.txt | これからもずっとずっと―― mei412_053.txt | よろしくね! こーくん! mei413_001.txt | カルボナーラ2、あと食後にパンケーキ2でーす mei413_003.txt | オムライスのお客様ー mei413_004.txt | いらっしゃいませー! mei413_005.txt | ぁ、こんにちはー、いつもの席空いてますよ! ご案内しまーす! mik002_001.txt | どうした? 我輩に何か用事があるのではないのか? mik002_002.txt | どこを見ている? 目の前にいるだろう? mik002_003.txt | 追ってきたのだから、なにか用があったのだろう? mik002_004.txt | 喋って何が悪い mik002_005.txt | なるほど。死んだ記憶はあるのか mik002_006.txt | では此度の騒動の原因はお前で間違いない mik002_007.txt | いいか、よく聞け。こうして我輩と喋っているのは、夢でも幻でもない。現実だ mik002_008.txt | 二度目の9月28日と言えば、少しは理解できるか? mik002_009.txt | つまり貴様は一度目の9月28日に、死んだのだ mik002_010.txt | 正しく把握するのは難しいだろう。だが、死神というのもあながち間違いではない mik002_011.txt | スマンな。先に用件を済まさせてもらうぞ mik002_012.txt | よいのだな? 本当に mik002_014.txt | やれやれ。ようやく我輩の出番か mik002_015.txt | 間違いではないが、我輩とそこいらの猫を一緒にするな mik002_017.txt | そうだな。では mik002_018.txt | これなら、喋っても違和感がないだろう mik002_019.txt | フンッ。これは由緒正しき公爵家の証だ mik002_021.txt | まあいい。とにかく我輩のことは、理解できたな? mik002_023.txt | あっ、おいっ、こら! mik002_024.txt | なっ、何をするのだ!? mik002_027.txt | そう言っておるであろうにゃん!? mik002_030.txt | 最初からそう言っておるだろう mik002_032.txt | ん? どうした? 貴様らまで我輩を見つめて、どういうつもりだ? mik002_033.txt | 高嶺昂晴は勝手に触っただけで、我輩が許可したわけでは―― mik002_040.txt | 犬は人をパートナーに選び、猫は神をパートナーに選んだ mik002_041.txt | 人が知らぬだけでケット・シーの歴史は長いのだぞ mik002_042.txt | ともかく、高嶺昂晴 mik002_043.txt | お前の魂の一部を切り離すことに成功はしたが解決したわけではない mik002_044.txt | 再び蝶を取り込んで魂が大きくなっては元の木阿弥ではないか mik002_045.txt | 根本的な問題は、お前が今の人生に満足していないことにある mik002_046.txt | 蝶として彷徨う魂は、満足を得られなかった魂たちだ。故に同じようなネガティブな気持ちに引き寄せられる mik002_047.txt | 間違いない。少なくとも現状のままでは蝶をまた取り込んでしまう mik002_048.txt | むしろ意識していない分、問題の根は深いかもしれんな mik002_049.txt | それは、お前が自分で考えることだ mik002_050.txt | 何かないのか? 夢とまでは言わなくても、このまま死んでは未練というか、心残りというか、そういったものが mik002_051.txt | どうやら、見つかったようだな mik002_052.txt | なんだ? ハッキリ言え mik002_053.txt | 何にしろ、そのリア充や陽キャになればいいのではないか mik002_054.txt | ようはモテたいということだろう? そんなものは心の持ちようで変わるものだ mik002_055.txt | 形から入ることが重要な場合もあると、我輩は思うぞ mik002_058.txt | この調子では、高嶺昂晴を1人にしておいても事態は解決しそうにないな mik002_059.txt | お前、まだ笑っていたのか mik003_002.txt | 駅の方が人は多いが移動が早すぎるのだ。せめて少しくらいはゆっくりしないと蝶も気付かぬ mik003_003.txt | お前は今、世界を崩壊させかねない人間として神に危険視されている mik003_004.txt | 場合によっては、この世界から排除されることすらあり得るだろう mik003_005.txt | 脅しでも冗談でもない。栞那が言っただろう。神は奇跡を起こすような強力な魂を生まないようにしたと mik003_006.txt | 必要があれば、神は世界に介入して力を行使するだろう mik003_008.txt | 今、お前が生きていられるのは猶予を与えられたに過ぎん mik003_010.txt | そしてもう1つ mik003_012.txt | そこまでではないが、責任の一端ではある mik003_014.txt | 放置はできん mik003_015.txt | そういう考え方もできるな。そしてその場合、神も静観してくれるはずだ mik003_016.txt | 我輩は神の目と耳だ。我輩の監視下にあり、変わる努力をしているとなれば、無慈悲な裁定はくださない mik003_017.txt | ――はずだ。おそらく。きっと。その可能性が、なきにしもあらず? 的な? mik003_018.txt | 判断を下すのは神だからな。こればっかりは我輩にもわからん mik003_020.txt | よく来たな、高嶺昂晴 mik003_021.txt | バカにしているのか? それとも、昨日の今日でもう忘れたか? mik003_023.txt | だからソレとかアレとか無礼な呼び方をするな mik003_024.txt | どうだ? これならわかるだろう? mik003_025.txt | いや。我輩は人間に変身しているわけではない mik003_027.txt | 猫の姿のままでは仕事ができんからな mik003_029.txt | ちなみに人間としての名は「御帝貴紀 mik003_030.txt | 私は貴族だ。たとえ偽名であろうと粗末な名はケット・シーという種族の沽券に関わる mik003_031.txt | 何か問題があるか? mik003_033.txt | ケット・シーは抜け毛などしない! mik003_034.txt | この体には神より授かった力が宿っている。衛生面での心配は不要 mik003_035.txt | たとえアレルギー持ちのお客が来ても問題は起きん mik003_036.txt | お前がそう決めたならば仕方ない mik003_037.txt | 無理強いして働かせたところで希望は生まれぬ。その生をうとむ可能性すらある mik003_038.txt | 結局のところ、死神にできることはあくまで助力だ。一番必要なのはお前自身の意思であることを決して忘れるな mik003_039.txt | 何か他にお前の方から訊いておきたいことはあるか? mik003_040.txt | 我々はこの店にいる。気が変わったり何かあればいつでも来い mik003_041.txt | それと、自分が危うい立場にいることをゆめゆめ忘れるな mik003_042.txt | 道中、気を付けてな mik003_043.txt | 助かる。よろしく頼む mik003_045.txt | 蝶は人間の感情に引き寄せられる。つまり店が流行り、大勢の客が訪れれば、蝶も引き寄せられることになるだろう mik003_046.txt | そういう一面があるのも事実だが、我々のためだけではない mik003_048.txt | そうして得られた力はお前の功績となる mik003_049.txt | そう受け取ってもらって構わん mik003_050.txt | よろしく頼む mik003_051.txt | だがその前に。まずは契約を結んでもらおうか mik003_052.txt | ちゃんとハンコは持ってきたのだろうな! mik003_053.txt | 死神だからこそ、無駄な騒ぎは避けたい mik003_054.txt | この店だって必要な許可は得ている。もちろん、正規の手続きでな mik003_055.txt | 資金に関しては心配するな。この店の営業をするのは、我々にとっても重要なことだ mik003_056.txt | 他からの補てんもある。流石に無尽蔵というわけではないがな。バイトとして常識的な金額は払おう mik003_057.txt | だからといって、客の来ない赤字続きでも問題ないというわけではないぞ mik003_058.txt | 安定した経営を行う必要がある mik003_059.txt | 水とミルク以外は好まん。私は猫ぞ? mik003_061.txt | あと紅茶もな mik003_062.txt | オムライスを作ったのは栞那だが、紅茶を淹れたのはナツメだな mik003_063.txt | ドリンクの対応だな。コーヒーと紅茶の淹れ方ぐらいは覚えたぞ mik003_064.txt | ああ。わかった mik003_065.txt | ならば、ナツメだな mik004_001.txt | 騒がしいな mik004_002.txt | 御帝貴紀です mik004_003.txt | 少々、お待ちください mik004_004.txt | お待たせしました、胃薬です mik004_006.txt | 言っておくが我輩はやらんぞ! 媚びを売るなど絶対にやらんからな! mik004_007.txt | フリではない! mik004_008.txt | 死神の間では個人間の連絡を取る必要もなかったからな mik004_009.txt | スマホも携帯も持っていない mik004_012.txt | 断る! 私は貴族だ。ケット・シーの誇りを背負っている mik004_013.txt | 人間に媚び諂い、愛想を振りまくなど御免こうむる mik004_014.txt | 断固として mik004_015.txt | カリカリだけだと!? 卑怯だぞ、貴様ぁ! mik005_001.txt | どうした? なにか用か? mik005_002.txt | 店とは違うことか mik005_003.txt | わかった。栞那も呼ぼう mik005_004.txt | 蝶が集まっていた場所から離すことには意味がある mik005_005.txt | とは言え、一定の場所にいてはいずれまた蝶は集まってしまうだろうが mik005_006.txt | しばらくは大丈夫だろう mik005_007.txt | お前の場合は幸せを望む強い気持ちが蝶を取り込んだ。いわば、お前の魂に蝶が染まったことになる mik005_008.txt | その娘はそれとは逆だ。魂が弱って蝶の気持ちに染められたのだ mik005_009.txt | 落ち着け。気だるげではあったが反応があって、会話も成立していたんだろう? mik005_010.txt | ならば、まだ時間はある。全てを諦めた者はもはや会話も成り立たん mik005_011.txt | 魂が受け入れたマイナスの気持ちが肉体にも波及してしまうからな mik005_012.txt | 生者の魂に死者の魂の欠片が及ぼす影響は微々たるものだ mik005_013.txt | 今は1人ではなく周りに家族もいるのだろう? 会話やコミュニケーションを取ればその影響はより小さくなる mik005_014.txt | 今後の変化を見てからでも対応は遅くない mik005_015.txt | それはない mik005_016.txt | 信じろ。そんな重要なことを隠したりはしない mik005_017.txt | そもそもお前の魂は近づいてきた蝶を取り込むんだ。周囲に影響を及ぼすことはない mik005_018.txt | あっちこっちに問題を抱えたままでは身動きが取れなくなる mik006_001.txt | 私のことか? mik006_002.txt | いや、私が一番偉いぞ、あっている mik006_003.txt | だが、現場のことは同じウェイトレスに任せている。一緒に働くのだから、その方がいいだろう mik006_004.txt | 御帝貴紀だ。よろしく頼む mik006_005.txt | 基本的にフロアは若い娘に任せる事になるだろう mik006_006.txt | 希、だったな。期待している。よろしく頼む mik006_007.txt | そのことなら心配をするな mik006_008.txt | 店のことなら、私に任せておけ mik006_009.txt | 私には猫の情報網がある。安くて質のいい店についてはこちらで調べておく。残飯漁りは任せろ mik006_010.txt | 正確には、そういう生活の野良も知り合いにいるから任せろ、だな mik006_011.txt | ともかく仕入れの具体的な話についても、私がしておこう。必要なものを洗い出しておけ mik006_012.txt | この店の責任者はナツメだが、外部とは私がこの見た目で話す方がスムーズに事が運ぶだろうからな mik006_013.txt | だが、例のパンケーキの件はどうする? mik006_014.txt | デザートに関しても、店を探しておくべきか? mik006_015.txt | ならば、必要はないんだな? mik007_001.txt | そうだな。私にもハッキリと違いが感じられる mik007_003.txt | そろそろ大家を呼んでみてもいいのではないか? mik007_004.txt | 完璧を求める気持ちはわかる。だが、どこかで区切りをつける必要があるだろう mik007_005.txt | 急がねば期限の10月が終わってしまうぞ mik008_001.txt | 今さらジタバタしても仕方あるまい。やるだけやったのなら結果を待つしかないだろう mik008_002.txt | それで、具体的にはオープンはいつにするんだ? mik008_003.txt | わかった。少しスマホを貸してくれ mik008_004.txt | 当然だ。仕入れの相談などでもメールを使うこともあるからな mik008_005.txt | お前はどうせ使いこなせないだろう mik008_006.txt | 入力したぞ mik008_007.txt | 捻出はできる。潤沢とはいかないが多少であればな mik010_001.txt | あとは、お客を待つのみだな mik010_003.txt | 前にも言っただろう、我輩は貴族だ。人間に愛想を振りまくつもりはない mik010_005.txt | いちいちカリカリを持ち出すな! 卑怯だぞ! mik010_009.txt | なにが勘違いだっ、騙されんぞ mik010_013.txt | ハンッ。バカを言うな。その程度、私にかかれば容易い事だ mik010_014.txt | 仕方あるまい。そこいらの猫にはない、格の違いを見せつけてくれる mik010_017.txt | まあ、いいだろう mik010_018.txt | こんな感じか? それとも、こっちか? mik010_019.txt | フンッ。次はこの角度など、どうだ? mik010_020.txt | それは、多いのか? mik010_021.txt | そうか。ならば、少しは期待できるかもしれんな mik010_023.txt | まあ、墨染君と火打谷君は午前中は授業だ。人手の心配もある。そこそこが一番かもしれんな mik010_024.txt | そろそろ10時ではないか? mik011_001.txt | 何のことだ? 我輩は何も知らんぞ mik011_002.txt | そんな下らんことをするほど、我輩も暇ではない mik011_004.txt | ゆめゆめ忘れぬことだ mik011_006.txt | あまり、お口に合いませんか mik011_007.txt | こうして何度も足を運んでいただけるだけでも、ありがたいと思っています mik011_009.txt | もしご希望の物があれば、厨房の方に作れるかどうか確認を致しますが mik011_010.txt | ありがとうございます。もし我々に出来ることがありましたら、なんなりとお申し付け下さい mik011_011.txt | どうかお気になさらずに mik011_015.txt | いえ。何も答えることができず、心苦しい限りです mik011_016.txt | ほんの少しでもお役に立てたのなら幸いです mik011_017.txt | ありがとうございました mik011_018.txt | またのお越しを、心よりお待ちしております mik011_019.txt | という話だったな mik011_020.txt | フン、別に大したことはしていない mik011_021.txt | これに関しては、カフェの店員でも打ち明けたくなるほど深い悩みだったのだろう mik011_022.txt | これぐらいのことはな mik011_024.txt | 辻褄は合うな mik011_026.txt | 内容が内容だ。出会ったばかりの人間が口を出しても、そう簡単には納得できまい mik011_027.txt | 仕方あるまい。出来ることをやっていくしかない mik011_028.txt | まずはあの子供から注文を受けたケーキの方だろう mik011_029.txt | 今日は店を閉めた後に、誕生日の祝いをこの店で行うんだったな mik011_030.txt | 栞那はキッチンに入っていい。ドリンク作業は私がやろう mik011_031.txt | 手が回らなくなってからでは遅いからな mik011_032.txt | いらっしゃいませ mik011_033.txt | お話は伺っております。少々お待ちください mik011_034.txt | いえ。喜んでいただけたなら幸いです mik011_036.txt | お待ちしております mik012_002.txt | お呼びになりましたか? mik012_003.txt | 畏まりました。ごゆるりとお過ごし下さい mik012_004.txt | そちらは任せていいか? 私はレジを締めてしまいたい mik012_005.txt | なんだ? どうかしたのか、高嶺昂晴 mik012_006.txt | 心配するな、キッチリとしている。簿記の資格を持っているからな mik012_008.txt | それでも出納帳を付けるぐらいは容易いものだ mik012_009.txt | 労基と同じだ。のちのち税務署に来られても面倒だからな mik012_011.txt | 全体としては赤だな mik012_013.txt | 人件費も結構掛かっている。それに、数の読み違えやミスから発生したロスもあった mik012_014.txt | もう少し効率的になれば余裕も出てくるだろうさ mik012_015.txt | さて。では今日の分の帳簿を付けるか mik012_016.txt | 片付けの方は任せたぞ mik013_001.txt | お待たせしました。会計が1340円になります mik013_002.txt | お返し、660円です。ありがとうございました、またのご来店をお待ちしております mik013_004.txt | ここを離れるとなると、ナツメの負担が大きくなるが mik013_007.txt | 作業の方で問題が起きないのなら異存はない mik013_009.txt | 栞那はともかく、ナツメや希、愛衣などはうら若き乙女だ。色恋の1つや2つあれば予定も埋まっているのではないか? mik013_010.txt | お前に男などおらんだろうが mik013_011.txt | 私がお前とどれだけ一緒に組んできたと思っているんだ mik013_012.txt | 恥ずかしげもなく言うあたりが乙女ではないと言っているんだ mik013_013.txt | 乙女と言うならば慎みを持て mik014_001.txt | 給料を振り込んでおいた。各自確認しておいてくれ mik014_003.txt | 蝶を回収して、少しは気が楽になったはずだ mik014_005.txt | あの様子ならば問題ないだろう mik014_007.txt | こうして一箇所に留まって回収を行うと、その増加具合がよくわかるな mik014_009.txt | 今のところ、店での働きぶりは認めてくれているようだしな mik014_010.txt | おそらくな。だが、まだ根本的な解決には至っていない mik014_011.txt | 高嶺昂晴には未来が必要だ。それはお前が一番知っているだろう? mik014_012.txt | そう心配するな。今の高嶺昂晴であれば、すぐにそれも解決できる mik014_013.txt | 私は帳簿を付けてくる。任せたぞ mik101_001.txt | どうかしたのか? さっきからスマホを眺めてはニヤニヤと mik101_002.txt | 随分と楽しそうだな、お前 mik101_004.txt | ちっ。またカリカリか。たまにはもっと香り豊かな食事をだな――いやっ、そういうことではなくてだな mik101_006.txt | いや、いい。気にするな。それよりもカリカリだ mik101_009.txt | 明日からはまたカフェの仕事だ。ほどほどにな mik102_002.txt | 惹かれるメスがいればアプローチすればいい。他のオスとつがいなわけではないのだろう? mik102_003.txt | そんなことを言っていては他のオスに先を越されるだけではないか mik102_004.txt | やはり理解できん mik102_005.txt | そういうものか mik102_006.txt | ともかく、放っておくと心がどんどん落ちていく可能性もある mik102_008.txt | こちらから向かった方が怪しまれずに済むのではないか mik102_010.txt | 恋というのは普通、かなり強い部類の感情となる。そんな強い感情に影響を及ぼせるほど蝶は強い存在ではない mik102_011.txt | つまり、元から当の本人が諦めようとしていたのだ mik102_012.txt | 蝶は諦めようとする意志に同調するように、引き付けられたんだろう mik102_013.txt | その男が自信を持てるようになればいい。話自体は至極単純なのだがな mik102_014.txt | 持とうと思って持てるなら苦労はない mik102_015.txt | 自己暗示的な効果があるやもしれんな mik102_016.txt | とはいえ、蝶を引き寄せる程のネガティブだ。アドバイスや提案すらも断るかもしれんな mik102_017.txt | では、解決したということでいいのか? mik102_018.txt | それはまた、別の話だ mik102_019.txt | そうだな。まあ、とにかく様子を見よう mik102_021.txt | なるほど。蝶を取り込むことが出来る魂だからこそ、蝶を通して繋がれたかのかもしれんな mik102_022.txt | しかし、お前は大丈夫なのか? 高嶺昂晴 mik102_023.txt | 相手と繋がったということは、お前も相手からの影響を受けやすい状況にあったということだ mik102_024.txt | こればっかりは、私たちにもわからんからな mik102_025.txt | しばらく様子を見るしかあるまい mik103_001.txt | さあ。安心したところで片付けを続けるぞ mik103_003.txt | 実際のところ、高嶺昂晴の様子はどうだったのだ? mik103_004.txt | 処置はしてきたのだな? mik103_005.txt | なんだその奇妙な物言いは mik103_007.txt | そういえば、力を注ぐためには肉体的接触が不可欠だったな mik103_008.txt | しかも手を握る程度ではなく。もっと親密な触れ合いが mik103_009.txt | お前、セックスでもしたのか? 高嶺昂晴と mik103_011.txt | それはお前のオッサン臭い頭の中だ。色情淫乱死神娘め mik103_012.txt | 何かあったのだろう? 自分のことになると思いっきり顔に出るからな、お前は mik103_013.txt | ふむ。まあ、普通だな mik103_014.txt | それは本当にわけがわからんな mik103_016.txt | とにかく高嶺昂晴の魂が衰弱していた件は解決したんだな? mik103_019.txt | スマン。忘れてくれ mik103_020B.txt | とにかく、高嶺昂晴が明日また元気に働いたとしても気を配ってやれ mik103_021.txt | どうかしたか? mik103_023.txt | それはデートではないのか? mik103_024.txt | 2人きりで出かけるのだろう? mik103_025.txt | だが、明日はいわゆるクリスマス・イヴイヴというやつではないか mik103_026.txt | 店の営業があるから、クリスマス当日もイヴも休めない mik103_027.txt | だからイヴイヴの23日にお前を誘ったのではないのか? mik103_028.txt | まあ予想以上のことは言えぬのだが mik103_029.txt | だと、いいんだがな mik103_031.txt | そうだな。高嶺昂晴がどういうつもりかは、ここで考えてもわかることではないしな。とっとと寝るか mik103_032.txt | わけのわからんことを叫ぶな! やかましい! mik104_001.txt | わかった、気を付けてな mik104_002.txt | どうかしたのか? 何があったのだ? mik104_003.txt | わからいでか mik104_004.txt | 放っておいて欲しいのなら、そのあからさまな態度を止めろ mik104_005.txt | 話を聞いて欲しそうに、いじけたふりをしている子供にしか見えんぞ mik104_006.txt | ケンカでもしたか? mik104_009.txt | その本人が、お前を選んだのだろう? mik105_001.txt | どうした? なにか問題でも起きたか? mik105_003.txt | 何か飲み物を入れるか? mik105_006.txt | スマンがしばらく頼めるか? 少し休憩だ mik105_008.txt | ようやく気が抜ける mik105_009.txt | 長時間だと流石にな mik105_010.txt | それよりも。お前が訊きたいのはそんなことではあるまい? mik105_011.txt | 死神がどういう存在なのかは、栞那から聞いたのだな? mik105_012.txt | では簡潔に答えよう。人と死神が恋仲に落ちたことで罰が下るということはない mik105_013.txt | 恋という気持ちは生きる理由としては強い目的になるからな。神も禁じているわけではない mik105_014.txt | だからお前は、普通にフラれた、というわけだ mik105_015.txt | そんな質問をすれば誰だって気が付く mik105_016.txt | それに、栞那の様子がおかしかったからな。簡単には話を聞いている mik105_017.txt | 我輩は口を挟むつもりはない。そして、神のことも関係ない mik105_018.txt | 栞那には栞那の気持ちがあってのことだろう mik105_019.txt | そういう確認は本人にするのだな mik105_020.txt | 口を挟むつもりはないと言っただろう。キューピットを気取るつもりもない。惚れた腫れたは自分たちで解決するしかない mik105_021.txt | 我輩は仕事に戻るぞ mik105_022.txt | 閉店まで時間はある。まだお客が来ることを忘れるな mik105_024.txt | たまにはいいだろう。そういうことがあっても mik105_025.txt | 私は帳簿を付けてくる。あまり騒ぎすぎないようにな。遅くなると、ご家族も心配するだろうから mik105_026.txt | 甘いものは苦手だ。私のことは気にせずに楽しんでくれていい mik106_001.txt | どうかしたのか? mik106_005.txt | それで、どうなのだ? mik106_006.txt | 誰がキスの感想を求めた mik106_008.txt | 我輩は、高嶺昂晴の様子を確認したかっただけだ mik106_009.txt | だが改めて聞く必要もなさそうだな mik106_010.txt | 栞那がこれだけ浮かれているのであれば、高嶺昂晴の様子など火を見るよりも明らかだ mik106_011.txt | そこまで嬉しいのであればいっそ、最後までしてしまえばよかったのではないのか? mik106_012.txt | 高嶺昂晴には違うと? mik106_016.txt | それに問題ないと思ったからこそ、お前はキスを許したのではないのか? mik106_017.txt | 自信をもってそこまで言えるのなら、それでいいのではないか mik106_019.txt | ふむ。これで今年の作業は終わりだな mik106_020.txt | 来年からもよろしく頼むぞ。では、お疲れ様だ mik106_021.txt | 皆、コタツで風邪など引かぬようにな mik106_023.txt | 栞那は、戻ったのだな mik106_024.txt | 長い付き合いだ mik106_025.txt | それに、自分が抜けた後のスタッフを探しておいて欲しいと頼まれたからな mik106_029.txt | 幸せそうにキャイキャイ騒いでいた。惚気を披露するのもしょっちゅうだった mik106_030.txt | 少なくともあの姿に嘘はなかった。それは間違いない mik106_031.txt | 栞那は生まれ変わるために戻った。それは、栞那が幸せを掴むためのことだ mik106_032.txt | それに。運がよければ、また出会うこともあるかもしれん mik106_034.txt | もしかすると、栞那がお前の娘として生まれ変わる可能性だってある mik106_035.txt | その時には目一杯愛して、幸せにしてやればいい mik106_036.txt | それも当然だとは思うが mik106_037.txt | ああ。わかった。報告、助かったぞ mik106_038.txt | とにかく今日はもうゆっくり休め。気持ちを落ち着けるのだ mik106_039.txt | それも当然だとは思うがな。それでもだ mik106_040.txt | さっきも言ったが、栞那が幸せを掴むためのことだ。そう思って飲み込むしかあるまい mik107_001.txt | そうだ。案内するのが我々の仕事だ mik107_002.txt | 我輩たちにはどうしようもない mik107_003.txt | 初めての仕事で戸惑う気持ちは分かる。だが、迷わぬように導くことしかできん mik107_004.txt | そればっかりではない。人生を謳歌して、笑顔で案内される魂もある。嘘ではない mik107_005.txt | では、行くか mik107_006.txt | お前が初めて仕事をしたときの子のようだな mik107_008.txt | 思った通りには、いかなかったらしいな mik107_009.txt | おそらくだが、それはないだろう mik107_010.txt | この子の魂は衰弱をしていないからだ。むしろ以前よりも大きくなっている mik107_011.txt | 幸せを求める力が大きいのだ mik107_013.txt | こんなこと滅多にあることではない。少なくとも我輩は初めてだな mik107_014.txt | そのためにも、まずは案内をすることだ mik107_016.txt | こうなった以上は仕方あるまい。時間を戻せる人間など放置はできん。魂を刈らねばならん mik107_017.txt | おそらくは、もう転生の機会は失われるだろう mik107_019.txt | このまま奇跡を放置するわけにはいかん。それは、理解できるだろう? mik107_023.txt | だが、奇跡など放置はできん mik107_024.txt | その範囲は決して小さくないのだぞ mik107_025.txt | 急激に魂を損なえば肉体にも影響が及ぶ。そのショックは小さくない。おそらく、体がもつまい mik107_027.txt | お前、自分の言葉の意味を理解しているのか? 死神は人ではない。肉体には縛られておらんのだ mik107_028.txt | 魂を分け与えれば――明月栞那という存在を維持できなくなるのだぞ mik107_032.txt | 早とちりをするな。了承したわけではない。あくまでお前の気持ちはわかった。という意味だ mik107_033.txt | この件に関して掛け合ってみよう mik107_034.txt | むっ、高嶺昂晴か。丁度よかった、缶詰を開けてくれぬか? 爪が割れてしまいそうで、なかなか上手くいかんのだ mik107_037.txt | 全て、夢で見たのか? mik107_040.txt | その蝶だけで栞那は存在を維持していたわけではない。あくまで一部だ mik107_041.txt | その大半は無事に神の下へ還って、次の人生に向かったはずだ mik107_043.txt | お前の存在を気にかけながら、今までずっと生きてきたからな mik107_044.txt | どうしても目を離すことはできないのだろう mik107_045.txt | なにが「重荷になるのは嫌 mik107_047.txt | 魂を失った影響はあくまで一時的なものだ。いずれ体も馴染む mik107_048.txt | 魂の補充もあくまで最初だけだ。カフェの成功もあったからな mik107_049.txt | ギリギリのところで、栞那の存在も維持できた。そのはずだった mik107_051.txt | 言っておくがお前のせいではない。栞那は喜んでいた mik107_052.txt | お前が呑み込まれることがなかったからだ mik107_053.txt | 昔のお前では相手に共感していた可能性もあった。そうならなかったのは、お前が今の暮らしに幸せを感じているからだろう mik107_054.txt | それは、栞那の作ったチャンスが活かされた、ということと同じだ mik107_056.txt | 幸せになるために。明るい未来のためにと、魂を案内した。だが、二度目も三度目も、満たされることはなかった mik107_057.txt | お前の魂が強大になった大きな理由は、同じ欲求を重ねてしまったことにある mik107_060.txt | だがお前は違う。諦めずに、さらに強い気持ちを抱いて生まれ変わることを選び続けた mik107_061.txt | 次こそは幸せになれると、栞那の言葉を純粋に信じるようにな mik107_062.txt | 不幸だと思っているわけではないだろうが、積もった欲求、欠けた部分を埋め合わせることはできなかった mik107_063.txt | 奇跡まで起こしたお前に、生まれ変わる機会はもうない。だから栞那は最後のチャンスを作ったのだ mik107_064.txt | お前の望み続けた幸せを手に入れるためのな mik107_066.txt | 恋を実らせ、好きな女と共に生き、幸せな家庭を作ることだ mik107_067.txt | だが、この事情を全て告げるのは躊躇われた mik107_068.txt | お前に幸せになって欲しいとは、栞那が望んだことだ mik107_069.txt | 今回のことは、意に反したことだろう。それでも栞那は安心していた。今のお前なら大丈夫だからと mik107_070.txt | 理解はしているつもりだ。我輩とて思うところがないわけではない。栞那とは長い付き合いだったからな mik107_071.txt | だが受け入れろ mik107_072.txt | 納得できなくても呑み込め。自分の中で抑え込め mik107_073.txt | でなければ、それこそ全てが無意味に終わる mik107_075.txt | ――ッ!? この気配は――ッ!? mik107_076.txt | 感情を高ぶらせるな、高嶺昂晴! mik107_077.txt | お前の強い感情は、蝶を引き寄せる。このままでは再び奇跡を起こしてしまうぞ! mik107_078.txt | そうなっては、今度こそお前はっ mik107_079.txt | よせ! わかっているだろう! それは栞那の想いを無にすることになるぞ! mik107_080.txt | やり直すというのは今までを否定するのと同じなのだ! mik107_081.txt | それは、栞那と過ごした時間すら否定することになるのだぞ! お前は本当にそんなことを望んでいるのか! mik107_082.txt | しまった! もう間に合わんか――ッ!? mik107_085.txt | たしかに過去ではある。だが、世界が巻き戻ったわけではない。どう説明すべきか mik107_087.txt | 意識だけが、過去と繋がった。そう説明するのが、一番近いかもしれんな mik107_088.txt | 世界を上書きしてやり直すことはしたくない。けれど、栞那を諦めることもできない mik107_089.txt | 結果、お前は過去の自分と繋がったのだ。栞那ともう一度、会うために mik107_091.txt | 店で働く前の、お前の体だ mik107_092.txt | 魂の一部を切除した際、お前は意識を失ったはずだ mik107_093.txt | その隙に、今のお前の意識が表面に現れ、体を使っているのだ mik107_095.txt | ただ、これから先に起こる――お前の記憶では、すでに起きてしまった出来事 mik107_097.txt | やり直したとみなされるだろう mik107_098.txt | あの日――というか、今日か。ウェイトレス服を取りに行っている mik107_100.txt | 最初お前が着替えを覗いたのも、試着をしていたからだ mik107_101.txt | 少しではあるが、まだ時間に余裕はあるはずだ mik107_103.txt | バカを言え。お前が現世に残らなければ、高嶺昂晴が記憶を見ることもなかった mik107_104.txt | そのまま大人しく諦めていたのだ。こんな奇妙な現象を起こすこともなくな mik107_107.txt | 我輩たちを引き込んだのは高嶺昂晴だ。要因が戻ったのだから、ほどなく我輩たちの繋がりも切れる mik107_108.txt | 全ては元に戻るはずだ mik107_113.txt | ああ。まさか、精神攻撃? mik107_115.txt | 我輩たちはたしか、高嶺昂晴の魂の一部を離して、奇跡を起こせないようにしたはずだったな mik107_118.txt | 戻ったのだ。現在にな mik107_122.txt | お前の魂の気配は強くなっていない mik107_123.txt | そんなわけがあるか mik107_124.txt | 今回の件、間違いなく問題になるぞ mik107_125.txt | 当然、そうなるはずだ mik107_126.txt | ああ。そうだ mik107_127.txt | 沢山の者を笑顔にできるように、頑張ってもらう必要がある mik107_129.txt | とにかく中に入れ。コーヒーでも淹れてやろう mik107_130.txt | 我輩が奢ってやろう mik107_131.txt | 今日くらいはな mik107_132.txt | その代わりと言ってはなんだが、缶詰の蓋を開けてくれんか? 爪が割れてしまいそうでな mik107_133.txt | 飽きたのだ! カリカリはもう嫌だ! mik107_136.txt | 人の気配がする。侵入者だ mik107_141.txt | 気付かれたか! mik107_143.txt | バカな、そんなことが mik107_147.txt | お前が先ほど過去に飛ぶ際、周囲に信じられないほどの蝶に囲まれていたのは覚えているな? mik107_148.txt | なぜ、あれだけの蝶があの短時間で、どこに、どうやって消えたのか? mik107_149.txt | 他に使われたのだ。これだけ言えばわかるだろう mik107_150.txt | 他にあるまい mik107_151.txt | 大量の蝶は、高嶺昂晴の魂と共に過去に渡り――栞那の魂に触れた mik107_153.txt | 残っていた栞那の魂を核にして、新たな存在として生まれ変わった mik107_154.txt | ということだろう。他に、考えられん mik107_155.txt | そうだ。今の栞那は、死神ではない。人間だ mik107_156.txt | ああ。普通の人間だ。気配が全く違う mik107_157.txt | 人間として、生まれ変わったのだ mik107_158.txt | あったのだから仕方あるまい mik107_159.txt | 普通なら赤子としてこの世に生まれるのだが、それは普通の蝶には意識など存在しないからだ mik107_160.txt | だが、今回は違う。栞那の蝶が残っていた。それを中心として明月栞那を形成し直した mik107_161.txt | これはお前の魂が肥大化したのと同じようなものだ mik107_162.txt | 何者かと混ざり合ったわけではなく、紛う事なく明月栞那だ。安心しろ mik107_164.txt | 今回の高嶺昂晴の暴走を見る限り、ここで悲劇を生んではさらに厄介なことが起きるかもしれんしな mik107_165.txt | 今のお前は、無数の蝶を生まれ変わらせた存在であるとも言える mik107_166.txt | それは死神の本分であり、神から受けた仕事だ――多少、領分を超えたことではあるがな mik107_167.txt | よもや、それを罰することはあるまい mik107_168.txt | このまま人の世界で生きることになるだろうな。人間として。人としての時間で mik108_002.txt | そうではない。栞那が人になったことは、昨日説明した通りで間違いはない。それは神の下した結論だ mik108_003.txt | だが違う問題もあるだろう mik108_004.txt | 人間になったこと自体に問題はない mik108_006.txt | 人間になったということは、これから人間社会で生きていくという事だ mik108_007.txt | 死神のように流浪の身ではないのだ。生活の基盤を作る必要があるだろう mik108_008.txt | 戸籍などの公的なものは揃っている。心配するな mik108_009.txt | 仕方あるまい。今まで戸籍なしで生きてきたなどと説明しては、余計な面倒を生むだけだ mik108_010.txt | そうなると、お前たちが2人でいられなくなるかもしれんぞ mik108_011.txt | 悪用しようというわけではない。作った物を有効活用するのだ。帳尻合わせだ。気に病む必要はあるまい mik108_014.txt | なにせ風呂もないのだから mik108_015.txt | 我輩の毛と同じだ。死神は人とは違う。特にそういう必要は無かった mik108_016.txt | ちゃんとした住居が必要となる mik108_017.txt | 必要とあれば、それくらいの金額は出してもいいのだがな mik108_018.txt | 新たな門出を祝ってやるのもやぶさかではない mik108_019.txt | だが、もっと簡単な方法があると我輩は思うのだ mik108_020.txt | お前たちが一緒に暮らせば、全ての問題は解決する mik108_021.txt | それがどうした? mik108_022.txt | 色情淫乱死神娘が mik108_023.txt | ああ。もう死神ではないのだったな mik108_024.txt | これからは色情淫乱娘と呼ぶべきか mik108_025.txt | なにをゴチャゴチャと。これから先、一緒に生きていくのではなかったのか? あの言葉は嘘なのか? mik108_026.txt | ま、決めるのはお前たちだ mik108_027.txt | さっきも言ったが、必要ならそれなりの金額も渡してやろう。少し考えてみるといい mik110_001.txt | 明けましておめでとう mik110_002.txt | いつまでも話してないで、そろそろ始めてはどうだ? mik110_003.txt | ところでお前たち。今が、掃除する時間であることを忘れてやおらんか? mik110_004.txt | 栞那も。顔を緩ませて、惚気ていないで働け mik110_006.txt | とはいえ、そんなバカ面をするくらいには幸せならなによりだ mik110_007.txt | 休憩室など、裏の方も終わらせたぞ mik110_009.txt | うむ。美味い。魚の臭みの消し方もいい mik110_010.txt | 十分だ。ちゃんと満足したとも。カリカリではない、素晴らしい mik110_012.txt | さて。私も帰るとするか mik110_013.txt | ここに間借りをしていた理由は栞那も一緒だったからだ mik110_014.txt | 1人であれば我輩が心地よく暮らせる場所もあるのだ。ではな mik111_001.txt | 年末年始の休暇のリハビリには、丁度いい客足だな mik111_002.txt | 心配はあるまい。冬休みが終われば、学生も増え、またいつもの忙しさになるだろうさ mik111_003.txt | この店の魅力が失われていない証拠だ mik111_004.txt | 惚気話を聞かされている間ほど無駄な時間もあるまい mik111_005.txt | しかし、気持ちが伝わるというのは覚えておくべきことだな mik111_006.txt | 客を喜ばせたいと思わなくなれば、それも伝わるということだ mik111_007.txt | おお、そうだった。そのことで一つ栞那に頼みがあるのだ mik111_008.txt | それは――後でいい。営業中だからな。ほら、新規のお客だ mik112_001.txt | お前はいくつになっても落ち着かん奴だな mik112_002.txt | まあ。それだけ人生を謳歌している証拠なのだろうが mik112_004.txt | やはりお前のそういうところを、真似ているのではないのか? mik113_001.txt | スマンが、栞那を借りていくぞ mik113_002.txt | そうだ。だから、お前には早く仕事に戻って欲しい mik113_003.txt | とりあえず、数分程度で終わる用件ではない mik202_001.txt | 屋台で営業か mik202_002.txt | 蝶が関わっているとなれば、是非もない mik202_004.txt | 正月の屋台で500円のコーヒーに客が集まるとは思えんな mik202_005.txt | ほー。色々とあるものだな mik202_006.txt | とにかく、必要であれば手伝いはしよう mik203_001.txt | 高嶺昂晴、申請を済ませておいたぞ mik203_003.txt | 他に準備段階で協力することはあるか? mik203_004.txt | それはいいが、大丈夫か? あまり時間はないが mik203_005.txt | ではあとは、当日のことだけか mik203_006.txt | わかった。ではそのつもりでいよう mik203_009.txt | いや。なんでもない。それよりもお前は大学で講義があるのではなかったか? mik203_010.txt | 無理はしないようにな mik203_011.txt | ふん。蝶が関係しているからな mik203_012.txt | それにクリスマス、正月とイベントが続く。体調には気を付けろよ mik203_013.txt | 何かあれば、いつでも言え。できることはしよう mik205_001.txt | うむ、わかった。やっておく mik205_002.txt | 承知しました。では、お預かりいたします mik205_004.txt | わかりました、お待ちしております。では、失礼致します mik205_005.txt | ああ。ただし仕事が忙しいので、いつになるかはわからないそうだが mik205_006.txt | その心配は無用だ。子供のためのプレゼントらしい mik205_007.txt | ふむ。高嶺昂晴、届けに行ってくれぬか? mik205_008.txt | 以前、父親のケーキを注文しに来た深山結菜という幼女がいただろう mik205_009.txt | このプレゼントを忘れてしまったのは、あの子の父親だ mik205_010.txt | そうだな。家に届けては、深山結菜に気付かれるかもしれん mik205_011.txt | うむ。承知した mik205_012.txt | 問題なく、届けられたか? mik205_013.txt | そうか。ご苦労だったな mik205_014.txt | 仕事に戻るのは、少しゆっくりしてからでも構わんぞ。私の方から説明しておこう mik205_015.txt | そうか。では、よろしく頼む mik205_016.txt | メリークリスマス mik205_017.txt | ふむ。水を差して悪いが、私は遠慮させてもらおう mik205_018.txt | 甘い物は苦手でな。生クリームなどはダメなのだ mik205_019.txt | だが、お前たちを止めるつもりはない。せっかくだ、楽しむといい mik205_020.txt | いや、私はカリカリでないだけで十分だからな mik205_021.txt | 細かいことは気にするな。とにかく、その気持ちだけで十分ということだ mik205_023.txt | うむっ、頼んだぞっ mik205_024.txt | では、今日の売り上げの計算を行ってくる mik206_001.txt | 神社の方は、どうなのだ? mik206_004.txt | ふむ。たしかに人目は引くな。客を呼び込むにはよさそうだ mik206_005.txt | おめでとう。売れ行きの方はどうだ? mik206_006.txt | ふむ。まあ、そうか。時間も時間だしな mik206_007.txt | 忙しくなってから交代しては、色々と面倒だ mik206_009.txt | ご苦労だったな mik206_010.txt | あとのことは任せて、ゆっくり休め mik206_014.txt | 昼前に初詣に来てな、その時に話をしたのだ。今、店で作っているはずだ mik206_016.txt | 100円になります mik206_017.txt | ありがとうございました mik206_018.txt | ふむ。そうだな。では、そうさせてもらうか mik206_019.txt | では、先に mik206_020.txt | お前のような生き方をしていては、魂が零れ落ちて蝶になる mik206_021.txt | それでは困るのだ mik206_022.txt | 故に、お前には生きることに対する執着を取り戻してもらう。それが我輩たちに与えられた使命だ mik207_001.txt | 嘘でも冗談でもない。四季ナツメもまた、あの時に死んでしまった人間だ mik207_002.txt | その可能性は否定できんな。四季ナツメの場合、生きることに消極的だった mik207_003.txt | そのせいで、魂の力が弱すぎるのだ mik207_004.txt | ここに、四季ナツメの零れた魂を封じてある mik207_005.txt | 死者の魂ならばな。だが、四季ナツメはまだ生きている mik207_006.txt | この蝶も、元の魂に戻ることは可能なのだ。そのために、現世に留まらせる必要がある mik207_007.txt | そういうことだ mik207_008.txt | 魂の力を強めるには、生きたいと思うことが重要だ。つまり、生への執着だな mik207_010.txt | 理屈としてはな mik207_013.txt | 協力が必要なときは、いつでも言え。これも死神としての仕事だからな、遠慮はいらん mik207_014.txt | それでいいのか? なんなら、今日一日代わっても構わんが mik207_015.txt | うむ、わかった mik207_016.txt | 礼を言われるようなことではない。約束したことだしな mik207_017.txt | それで? 言っていた通り、交代するか? mik207_019.txt | わかった。後のことは、任せておけ mik207_020.txt | 大したことではない。それよりも、収穫は? mik208_001.txt | それに関しては、わからん mik208_002.txt | その場に居合わせたならまだしも。全てはもう解決済みとなってはな mik208_003.txt | 我輩に保証できることがあるとすれば、四季ナツメの魂の問題は解決したという事だろう mik208_004.txt | 四季ナツメの魂に反応しているのだ。これだけ強く輝くのならば問題はない mik208_006.txt | そうしろ。お前にとって恋人は重要な存在だからな mik208_007.txt | このまま上手く収まることを期待しているぞ mik208_008.txt | 後々下らぬ喧嘩で別れて、また蝶を生み出すようなことになるのは笑い話にもならん mik208_009.txt | 生来の性格であろう。今さら直るものでもあるまい mik208_010.txt | だが、別にそういう性格を隠してきたわけでもない mik208_011.txt | 四季ナツメもそれくらいは理解しているはずだ。でなければ好きだと認めることもなかっただろうしな mik208_012.txt | もうしばらく注意深く観察する必要はあるだろうが―― mik208_013.txt | ひとまず丸く収まって何よりだ mik208_014.txt | よかったな mik208_015.txt | ああ。よろしく頼む mik208_016.txt | いらっしゃいませ――ん? ああ、四季ナツメか mik211_001.txt | わかった。そういう事ならば、是非もない mik211_002.txt | 本格アフタヌーンティーという名目であれば、今の雰囲気を壊すこともなかろう mik211_003.txt | “本格”と思わせるには、雰囲気作りは重要だ mik211_004.txt | 無論。その程度、造作もないとも mik211_005.txt | ふん。執事とは、家事使用人の中でも上の職種なのだ。従僕を勤め上げてこそ、就ける仕事なのだ mik211_006.txt | 高嶺昂晴のような若者が、いきなり執事など mik211_007.txt | それくらいわかっている mik211_008.txt | 協力は問題ない。我輩の場合普段と特に変わることもないだろうからな mik211_011.txt | そうだな。それでいいだろう mik211_012.txt | だがその前に、まずは高嶺昂晴 mik211_013.txt | お前には美しい所作というものを叩き込まねばなるまい mik211_014.txt | バカを言うな。雰囲気を重視するからこそ、所作が重要なのではないか mik211_015.txt | この格好のままか? mik211_017.txt | サーブの際、完全な無音は難しいとしても、あまりカチャカチャ鳴らすな mik211_018.txt | もっと体を真っ直ぐにしろ。なるべく服にシワを作らないような動きを心掛けてみろ mik211_019.txt | お前は、姿勢を維持するための筋肉が足りんのだ mik211_020.txt | この店ではそうでもないが、本来は食べている者の間から腕を伸ばして給仕をするからな mik211_021.txt | その際、相手の衣服に触れることなど絶対にあってはならない mik211_022.txt | だから自ずとこのような体勢になる mik211_023.txt | そして、普段自分が行わない動きだからこそ、他の者には美しく見えるのだ mik211_024.txt | とりあえずお前は体幹を鍛えるのだな。1週間程度でも意外と違ってくる mik211_025.txt | とりあえずは練習あるのみだ mik211_026.txt | 普段から今教えた動きを心掛けてみろ。意識するだけでも違ってくる mik211_027.txt | では。今日はここまでにしておくか mik211_029.txt | 1つ、確認しておきたいことがある mik211_034.txt | 漠然とでも未来のことを考えているのならそれでいい mik211_035.txt | どうやら、四季ナツメもお前ももう心配はなさそうだな mik211_036.txt | 一応確認しておくが、今回のイベントについては何か特別な意味があるのか? 店のことを考えて、というだけか? mik211_037.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 mik211_038.txt | 今さら、恥ずかしがってどうする mik211_039.txt | 慣れろ。それくらい言えなければ、アフタヌーンティーのイベントはできんぞ mik211_040.txt | それに、コレはコレで意味がある。テーマパークなどと同じだ mik211_041.txt | 入った瞬間から夢の空間であると思わせる。そのためには、こちらが主導権を握らねばならん mik211_042.txt | 聞きなれぬ言葉だからこそ、意味があるのだ mik211_043.txt | まあ。気持ちはわかる mik211_044.txt | イギリス風のアフタヌーンで、フランス語を使うのは違和感があるだろう mik211_046.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 mik211_047.txt | そこまで嫌がるのであれば、普通にお嬢様にしておくか mik211_048.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 mik211_049.txt | では、練習を続けるぞ。背筋を伸ばせ、しっかりとな mik211_050.txt | その服を着ているときは、言葉使いにも気を付けろ mik211_051.txt | 角度が深すぎる。もう少し浅く、テンポよくだ mik211_052.txt | 一応、形くらいにはなったか mik211_053.txt | 付け焼刃にしては、よくできていると言えるだろう mik211_054.txt | 四季ナツメの方も問題はなさそうだしな mik211_055.txt | 予定通り、火曜日から始めてみよう mik211_056.txt | 準備はいいのか? mik211_057.txt | では、次のお客からイベント用の対応に変えていくぞ mik211_058.txt | うむ。問題ない mik211_059.txt | 見てみろ。お客の顔を。悪くない反応だ mik211_060.txt | ほら。お客がお呼びだぞ。行って来い mik211_063.txt | よかったのではないか。角の立たない返答で、基本的には問題なかったと思うぞ mik211_064.txt | そうだな。少々、やり過ぎたかもしれんな mik211_065.txt | いや。気にするな。変に意識すると今後失敗する可能性もある mik211_066.txt | ひとまずお前はその調子で頑張れ mik211_067.txt | おっと。お客が呼んでいる mik211_068.txt | うむ。ご苦労だったな mik211_069.txt | よかったのではないか mik211_070.txt | 今日のイベントで接客を受けたお客が、どんな評判を広めるか。来週も来てくれるか、だろうな mik211_071.txt | とはいえ、少なくとも不評ではなさそうだったが mik211_072.txt | ひとまず、よっぽどの問題やお客からのクレームがない限り、2月は残りの火曜もイベントを行って様子を見よう mik211_073.txt | では。片付けるか mik212_001.txt | 落ち着け。ひとまずお客を席に案内しろ。話はそれからだ mik213_001.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 mik213_002.txt | 仕事をしろ、仕事を mik213_003.txt | お前もだ、高嶺昂晴 mik213_005.txt | 今さら、その確認が必要か? mik301_001.txt | お前達、勤務中に大声で騒ぐな mik301_002.txt | なっ、突然何を言ってるんだっ?! mik302_001.txt | まったく、妙なことに加担させないでもらいたい mik302_002.txt | もし、それが本当なら少々やっかいかもしれんな mik302_003.txt | 本当なら、通常の蝶ではないことになる mik302_005.txt | とはいえ、単なる見間違いの可能性も高い mik302_006.txt | 普通の人間には、蝶など見えん mik302_007.txt | お前に見えて、希には見えないというならまだ分かるが mik302_008.txt | 昂晴、希をはじめ、墨染家に蝶を引き寄せるような人物はいないのだろう? mik302_009.txt | とはいえ、疑いがある以上調査はしなければな mik302_010.txt | ふっ、それが我輩たちの仕事だ mik302_011.txt | 行くぞ! 原因を確かめなくては! mik302_013.txt | 栞那、気付いているか? mik302_015.txt | そういうことだ mik302_016.txt | だから、そこは合点がいく。問題はここからだ mik302_017.txt | 本来死んだら、魂は転生するのだ mik302_018.txt | 零れ落ちた魂は蝶となるが、その力は単体では微々たるもの mik302_019.txt | だが、あれは自身の意志で転生を拒み続ける―― mik302_020.txt | 神に逆らい続ける。これを奇跡と言わずして何と呼ぶ? mik302_022.txt | 今夜のところは、周囲の小物だけ集めて対策を練ろう mik302_024.txt | 仕方ない。高嶺昂晴、これを墨染一家に配ってくれ mik302_025.txt | 我輩の力を込めた護符だ。あらゆる霊的攻撃を無効化する mik302_026.txt | 簡単には作れん。ひとつ作るのにも、我輩の毛が8888本必要なのだ mik302_027.txt | せいぜい一年にひとつが精一杯だ。ちなみにもうストックはないぞ mik302_028.txt | 効力は1週間だ。それまでにあの赤い蝶を何とかする mik302_029.txt | 仕方あるまい mik302_030.txt | そうだな、お前はそっちの労働で頑張ればいい mik302_031.txt | 我輩に感謝するのなら、体で返せ mik302_032.txt | むっ、接吻すらもまだなのか。では、どこまでいったのだ? mik302_033.txt | 遅い。人間の恋愛とは、何と進行が遅いものなのだ mik302_034.txt | 我々なら、好き同士ならば即、交尾なのだぞ mik302_035.txt | 我輩は、あの赤い蝶についてもう少し調べてみる mik302_036.txt | 過去に似たような事例があったかもしれんしな mik302_037.txt | 労働と交尾だ mik302_038.txt | 早く護符を渡したいのであろう mik302_039.txt | よっぽど、希が心配なのだな mik302_040.txt | ああ、そのためにも、邪魔なものは排除しなくてはならん mik302_042.txt | それもかつて強い力を持った人の魂だ mik302_043.txt | 今は分からん mik302_044.txt | だが、最悪の場合、覚悟だけはしておいてくれ、栞那 mik302_045.txt | 彼女は店内を明るくする。その明るさに癒やされる客もいる mik302_046.txt | なかなか得がたい人材だ mik302_047.txt | まあ、ここは任せてみよう mik302_048.txt | 上手く行くならいうことはない。ダメで元々だ mik309_001.txt | 確かにそれなら、全て繋がるな mik309_002.txt | 希を祟る理由も明確になった mik309_003.txt | 神に殺され、娘をうばわれ怨霊と化したのなら、繋がるではないか mik309_004.txt | 栞那、何を甘いことを言っておる mik309_005.txt | 相手は300年もの永きにわたり、この世に居座り続けた強力な悪しき魂だぞ mik309_006.txt | 魑魅魍魎と言ってもよい存在だ mik309_007.txt | 人を欺くことなど、普通の人間にだってできることではないか mik309_008.txt | 当たり前だが、とっくにこの世にはおらんぞ mik309_010.txt | それに以前にも言ったように人ではない可能性もあるのだが mik309_012.txt | とんだお人好しだな mik309_013.txt | やれやれ、また今夜は徹夜か mik309_014.txt | この借りは高いぞ、高嶺昂晴 mik309_015.txt | お前、我輩をなんだと思っておるのだ mik309_017.txt | いや、頼む mik309_018.txt | 二度目であり、最後の対面となろう mik309_019.txt | もしもの時は、2人とも分かっているな? mik309_020.txt | では、我輩と栞那は、赤い蝶の娘の魂を探す mik309_021.txt | 高嶺昂晴、希、お前達はさらに赤磐神社の調査をしてくれ mik309_022.txt | それまでバイトも学業も中断してくれ mik309_023.txt | まったく、肝を冷やしたぞ mik309_024.txt | 昂晴は、希にとって大切な人間だ mik309_025.txt | ありえる話だろう mik309_026.txt | 今回の件で分かったことは2つだ mik309_027.txt | 我輩の護符の力が及ばないほど、赤い蝶の力は強い mik309_028.txt | そして、あやつは希とその周囲の者を祟り殺すことを厭わない mik309_029.txt | つまり、もう一刻の猶予すらないということだ mik309_030.txt | どのみち、最後の対話は明日の夜だった mik309_031.txt | それが今晩に――1日前倒しになっただけだ mik309_032.txt | 馬鹿、何を言ってるんだ、高嶺昂晴 mik309_034.txt | 居場所の特定も必要だ。やはり明日の夜になってしまうぞ mik309_035.txt | お前達、その間どうやって身の安全を mik309_036.txt | 確かに気にはなるが、危険すぎるぞ mik309_039.txt | まあ、いい。乗りかかった船だ。やってやる mik309_040.txt | どうした? 高嶺昂晴 mik310_001.txt | ちゃんと希は巫女装束に着替えてきたようだな mik310_002.txt | うむ、昂晴が尻に敷かれているところが特にな mik310_003.txt | 間違いない。今、希は自覚したのだ mik310_004.txt | 赤磐神社に生まれた、その役割と意味を mik310_005.txt | 正しい伝承を知ってしまえば、実に単純なことだった mik310_006.txt | この神社を建て、お主の怒りを鎮めた巫女の生まれ変わりなら mik310_007.txt | 我輩達は、最初、お主は生まれ変わった娘との再会を願っていると思っていた mik310_008.txt | だが、そうではなかった。お主は希が娘の生まれ変わりと知っていたのだからな mik310_011.txt | 神が相手では、護符のご加護もない mik310_012.txt | 我輩の護符が役に立たなかったのも、合点がいく mik310_013.txt | 神の力と対峙したことで、力を使ってしまったからだろう mik402_001.txt | まさに飛ぶように売れていたぞ。クリスマス効果は凄まじいな mik402_002.txt | そうか、無事蝶を捕まえることができたか mik402_004.txt | なぜそんな血走った目で私を見る mik402_007.txt | それで、蝶を捕まえたあと、どうなった mik402_008.txt | もっとも、気付かれていたところで、愛衣のおかげで心が軽くなったとは思わんだろう mik402_009.txt | 無事、蝶を捕まえることはできた。あとは放てるようになれば、愛衣も一人前だな mik402_010.txt | ご苦労だった。今日はゆっくり休むといい mik412_001.txt | ようやく、今日から復帰だな mik412_002.txt | 左目の力、本当に自由に扱えるようになったのだな? mik412_004.txt | ああ。まるで愛衣の活力を分け与えられたかのようだ mik412_005.txt | 蝶を捕らえるだけではなく、自らの魂の性質を与える mik412_006.txt | それが虫喰の瞳の本質なのかもしれんな mik412_007.txt | 高嶺昂晴の魂は、すっかり安定したな mik412_008.txt | プロポーズは二人きりのときにして欲しいものだな mik412_011.txt | 瞳の所有者は、蝶を捕らえることで人を幸せにし、蝶を放つことで人を不幸にする。そのような記録ばかりであったが―― mik412_012.txt | 蝶を捕らえられるだけで、非常に有益な力だ。もう一つ、このような記録もあるぞ mik412_013.txt | それは我輩の責任だな。安易に力を使うよう促したのは、他でもない我輩だ mik412_014.txt | 確かに、一部は既に回収したと聞いてはいたが mik412_015.txt | それだけ、他者に心を砕いてきたということだ。誇るがよい mik412_016.txt | 普段通りのやり方に、愛衣の力が加わるということだ。助かることに違いないのだから、断る理由などない mik412_017.txt | 言ってみろ。我輩をモフること以外であれば聞いてやろう mik412_019.txt | くどいだろうが、もう一度確認するぞ mik412_020.txt | 力のことなど忘れ、普通の人間として生きることもできる mik412_021.txt | もちろん、喫茶店のアルバイトも続ける必要はない mik412_022.txt | 我々に協力する必要があった高嶺昂晴とは違い、愛衣は自由だ mik412_023.txt | それでも、我々と共に歩むというのだな mik412_024.txt | うむ。わかった mik505_001.txt | 取材の連中が来たぞ。準備はいいか? miyama011_003.txt | すぐに注文、いいですか miyama011_007.txt | え? あ、いえ、そんなことはありません。とても美味しいコーヒーですよ miyama011_009.txt | いえ、そちらに問題はありません。本当です miyama011_010.txt | そこまで気を遣っていただかなくても! ここは、いいお店だと思いますよ miyama011_011.txt | 評判だからと同僚から勧められたんですが、ここでコーヒーを飲むとホッとするような気がします miyama011_012.txt | だからこうして、何度も来てしまっているんです miyama011_013.txt | そのお気持ちだけで十分です。食べられないのは、味の問題ではありませんから miyama011_016.txt | 私は本当は、甘い物が好きなんです。大きな仕事を終えた後には、必ずケーキを食べていました miyama011_017.txt | このケーキだって、本当に美味しそうだと思っています miyama011_021.txt | それまでにも結果が伴わないことはありましたが、単純なミスをしたのは初めてでした miyama011_022.txt | 忙しさのあまり、ただただ目の前の仕事を切り回すことだけを考えるようになっていたことに気付きました miyama011_023.txt | 今はいい。ですが時間が経つなかで、また同じ轍を踏んでしまうかもしれない。それが怖いんです miyama011_024.txt | 私は、自分のことを信じられない。今度こそ致命的なミスを犯すかもしれない miyama011_025.txt | すみません。私の身の上話などしてしまって miyama011_026.txt | いえ。そんなつもりで言ったわけではありませんから。これは、私の問題です miyama011_029.txt | もう帰ります。仕事がありますので。ご馳走様でした miyama011_031.txt | お、おい、一体どこに行くんだ? miyama011_032.txt | そもそも結菜はどうしたんだ? miyama011_034.txt | 約束? なんのことだ? miyama011_036.txt | 結菜がこのケーキを? miyama011_040.txt | 結菜が、医者に? miyama011_043.txt | これはネクタイ、かな? miyama011_046.txt | そうか、結菜は医者なりたいのか miyama011_047.txt | そうだな、頑張らないとな。結菜の目標になるような医者にならないと miyama011_049.txt | そうだ! ケーキ、食べてもいいかな? miyama011_050.txt | ああ、すっかり良くなった。ユイナのおかげで治った miyama011_051.txt | ユイナはきっと凄い医者になれる。いや、もしかしたら、パパよりも凄い医者かもしれないな miyama011_052.txt | ケーキ、食べさせてもらうな。いただきます miyama011_053.txt | 美味しいに決まってるだろ。結菜が作ってくれたケーキなんだから miyama011_055.txt | すみませんでした、色々と miyama011_057.txt | 本当にありがとうございました miyama011_058.txt | はい。また来ます、その時にはケーキも食べさせてもらいます miyama011_061.txt | そう、ですね。そうさせてもらいます miyama011_062.txt | また寄らせてもらいます。コーヒーも美味しいですし、食べたいケーキも沢山ありますから miyama011_063.txt | それじゃあ、そろそろ帰ろうか miyama205_001.txt | どうも、こんにちは miyama205_002.txt | いえ、気にしないで下さい miyama205_003.txt | それよりも、私もケーキの予約をしているんですが miyama205_004.txt | こんにちは。ここのケーキが忘れられなくて miyama205_005.txt | 娘も楽しみにしていて、ここのケーキでないと嫌だと言い出して miyama205_008.txt | それぞれ4つずつ。差し入れに使わせてもらいます。ここのケーキを他の人にも食べて欲しいんですよ。クリスマスイブですしね miyama205_009.txt | いえいえ。差し入れと言っても自分の職場にですから。今から戻らないといけないので miyama205_010.txt | まあ、なんとかなるでしょう。ここからでも病院は徒歩圏内ですから miyama205_012.txt | ああ、そっか。さっき鞄に入れたんだった。ああ。あったあった miyama205_013.txt | すみません。ぐずぐずしてしまって miyama205_014.txt | はい。どうも miyama205_015.txt | ありがとう miyama205_016.txt | あの、ステラの方ですよね? miyama205_017.txt | いや、申し訳ないのは私の方だよ。申し訳ない。娘のクリスマスプレゼントを忘れてしまうなんて親として恥ずかしいくらいだ miyama205_018.txt | 届けてくれて本当にありがとう。助かったよ miyama205_019.txt | え? そうなの? 僕がこの病院で働き出した時には飾ってあったけどね miyama205_020.txt | クリスマスプレゼントを置き忘れてしまってね。それを届けてもらったんだよ miyama205_022.txt | クリスマス演奏会があったじゃないか? miyama205_023.txt | 変な誤解を生むようなことは止めないか! miyama205_024.txt | 違いますからね! 彼女の性質の悪い冗談ですからね! miyama205_025.txt | わかったよ。ケーキを買ってあるから。けど、他の子には内緒だよ miyama205_026.txt | 笑えない冗談は止めてくれないか! miyama205_027.txt | それよりもキミは確か、昔ここに入院してたんだよね? miyama205_028.txt | なら、ここの飾ってある絵について何か知ってるかな? miyama205_029.txt | へー。なら、夢が叶ったんだね miyama205_030.txt | いや、彼がね。この絵は昔はなかったはずだと言うから miyama205_031.txt | へぇー。そうだったのか miyama205_032.txt | 何か気になってることがあるなら、彼女なら答えられるかもしれないけど miyama205_033.txt | もういいのかい? miyama205_034.txt | そうか。とにかく今日はありがとう。本当に助かったよ miyama205_035.txt | ああ、また買いに行かせてもらうよ miyama205_036.txt | 彼は近くの喫茶で働いているんだ。ケーキが美味しくてね miyama205_037.txt | そうだよ。期待していい miyama207_002.txt | でも起きてくれてホッとしたよ miyama207_003.txt | その節は大変お世話になりました miyama207_004.txt | たまたまその日の担当が僕でね。間に合って本当によかった miyama207_006.txt | でも、もう心配はないよ miyama207_007.txt | あの店で見せた情けない姿を思い出すと、心配になるかもしれないけど。どうか信じて欲しい miyama207_008.txt | 娘のためにも胸を張って医者であり続けたいと思ってるから miyama207_009.txt | もうしばらくは入院してもらうことになる。でもさっき言った通りもう問題はないから miyama207_010.txt | 安心して、ゆっくり休むように miyama207_011.txt | 倒れた原因の治療は終わったとはいえ、働き過ぎという部分にも関係がないわけじゃないからね miyama207_012.txt | それでは。ご両親には今後のことを含めて、少し話をさせていただきたいのですが miyu112_001.txt | うん! ありがとう、おじーちゃん! miyu112_002.txt | それって、いつものおいしいヤツ? miyu112_003.txt | やったぁ! miyu112_004.txt | うん! 大好き! miyu112_007.txt | ケーキの方が好きー! miyu112_008.txt | なきむしなの? miyu112_009.txt | パパもおじーちゃんも、大好き! ミカドのお祖父ちゃんも好き! miyu112_010.txt | パパとママ、けんかー? miyu112_011.txt | そうなんだ? じゃあ、チューとかするの? miyu112_012.txt | ねーねー、ケーキたべたい! あとね、オムライスもたべたい! miyu112_013.txt | やったぁ! はやくおみせ、いこー! miyu112_015.txt | あはは! ママ、くすぐったいー! miyu112_016.txt | わらってるよー、あはは! miyu112_017.txt | もー、くすぐったいってばー! miyu112_018.txt | ありがとー! にへへ~~ mi_0001.txt | あーいたいた!二宮くーん! mi_0002.txt | ミミリンね、二宮くんの才能を見込んでお願いがあるんだけど mi_0003.txt | 聞いてくれる?聞かないとどうなるかわかるよね? mi_0004.txt | 二宮くん、花守さんと幼馴染って聞いたんだけど mi_0005.txt | あのね、生徒会なんだけど、今って会長と副会長、それに書紀と会計が一人ずつの最低限の構成になってるでしょ? mi_0006.txt | つまり書記と会計は1枠ずつ空いてることになるんだけどー mi_0007.txt | さすが二宮くん!そうなのよ! mi_0008.txt | 選挙が終わった時、だから6月の段階では、四人でも何とかなると思ったんだけどね mi_0009.txt | 今は解禁のこともあるし、ハロウィンにクリスマス、学園行事も多くなると、手が回らなくなりそうで mi_0010.txt | 選挙後の就任はこれまでもあったし、臨時の信任投票って手順さえ踏めば大丈夫だから mi_0011.txt | あぁーん!話が早くて助かっちゃう! mi_0012.txt | お礼にミミリンのこと、お持ち帰りしちゃってもいいんだゾ! mi_0013.txt | でも私、いつか現れる運命の相手のために、なんと未開封よ!? mi_0014.txt | うんうん。ミミリンは知ってるゾ! mi_0015.txt | 二宮くんもオスだから、ミミリンの裸、想像しちゃったんだよね? mi_0016.txt | それでミミリンの乳首何色だった!?乳首陥没してた!?下の毛生えてた!? mi_0017.txt | じゃあ本人がいなくなれば想像するんだナ!?いなくなるゾ!?想像しろよ!? mi_0018.txt | ちなみにミミリンレベルになると、二宮くんの裸なんて簡単に想像できます! mi_0019.txt | あっ、ヤダ意外と可愛い! mi_0020.txt | ミミリン呼んだ!? mi_0021.txt | 用がないなら人の名前呼ばないでくれる!? mi_0025.txt | うぅ…二宮キュン mi_0026.txt | 飲酒運転じゃないから! mi_0027.txt | なんならベロチュウしてみる? mi_0028.txt | もー二宮キュンったら、照れ屋なんだからぁん! mi_0029.txt | 心配しなくても、キスじゃ赤ちゃんはできません☆ mi_0030.txt | ピンピンしてるよ!あっ、ビンビンかも!アハハハーっ! mi_0031.txt | 正解!あと1ポイントでミミリンチャーンス☆ mi_0032.txt | あぁーん、いけずぅ! mi_0033.txt | だってぇー、バイクってぇー、起こすの重くってぇー mi_0034.txt | 女の子には大変なんだゾ? mi_0035.txt | ムカついたから1ポイント! mi_0036.txt | 帰り後ろに縛り付けてお持ち帰りしちゃうからネ! mi_0037.txt | みんな「うわっ、ミミリンが死んでる!呪われるぞ!」って逃げちゃうの mi_0038.txt | 本当は手を痛めてて、起こすのも大変なんだよう! mi_0039.txt | これでも昔は、何も言わなくても男の方から寄ってきたのにさー mi_0040.txt | あぁーん、次言ったら本気でぶっ飛ばしちゃう! mi_0041.txt | 真面目な話すると、ミミリンってちょっと前のミス絢星館、いわゆるアイドル的存在だったから mi_0042.txt | 愛されるアイドルとしてのキャラ付けが必要だったわけ! mi_0043.txt | あいつら、全員顔覚えたからな mi_0045.txt | あははははー!二宮くぅーん、楽しんでるぅー! mi_0046.txt | ミミリンはあ、腰の調子も絶好調れぇーッす! mi_0047.txt | えー、酔ってなんかないれすよぉー? mi_0048.txt | そんらに、言うんなら mi_0049.txt | チュウゥーーッ! mi_0050.txt | ぷはぁーーッ!ほぉら、全然お酒くさくないれしょお? mi_0051.txt | えっ、なになにみんな、どしたの?ミミリン大人気? mi_0052.txt | それじゃ二宮くん、よくわかんないけど行ってくるねー! mi_0053.txt | 二宮くんちょっといい? mi_0054.txt | いやそれが、購買からヘルプ要請がこっちにきて mi_0055.txt | なんかね、大変なんだって。とりあえずここには私がいるから、二宮くんは行ってあげてくれる? mi_0056.txt | 誰かって、誰? mi_0057.txt | なになにどしたの?ケンカでもした? mi_0058.txt | えー、その割にはすごい顔してるよ。鏡見る? mi_0059.txt | え?なんか言った? mi_0060.txt | えぇー。今山吹さんに買ってきていいか訊いたら「うん」っていったじゃーん! mi_0061.txt | あっ、二宮くんだ! mi_0064.txt | あれ、どしたの?二宮くん? mi_0065.txt | も、もうイカ焼きないよ!?食べちゃったでしょ!? mi_0067.txt | 花火?うーんそうだなあ mi_0068.txt | まあゴミをポイ捨てしないことと、火の後始末はちゃんとするなら、今日くらいはいいよ mi_0069.txt | ハロウィンは賑やかに過ごして悪い気を追い払うお祭りだから mi_0070.txt | 島の悪い気を追い払うってことにもなるし。去年もミミリン、他の寮の子にお願いされて許可出したからね mi_0071.txt | もう花火も始まるし、学生側の見回りもここまででってことで。イカ焼き持ってきてくれたらもう行っていいよ mi_0072.txt | あははっ、よせやい!照れるじゃん! mi_2002.txt | あー、二宮くん二宮くん!こっちこっち! mi_2003.txt | あっ。ちなみにうちの学園バイト禁止ね mi_2004.txt | 三年の結城さんみたいに、お家の手伝いとかなら話は別だけど mi_2005.txt | はーい、それじゃ部活の人はさっさと部活行っちゃってー! mi_2006.txt | 用もないのに残ってる人はー mi_2007.txt | ミミリン先生との素敵な放課後に、さらっちゃうぞ! mi_2008.txt | 二宮くんと山吹さんちょっといーい? mi_2009.txt | 実は今日ちょっと別件で忙しくて、生徒会室には顔出せそうにないの mi_2010.txt | ガーン!?そこは引き止めるところじゃない!? mi_2011.txt | うぅ…すっかり私、影の薄い子になっちゃってるよね mi_2013.txt | そうだよねー、私も昔はミス絢星館として大人気だったんだから、オーラは隠せないかあー! mi_2014.txt | きゃぴーん!ほらほらやっぱりまだまだいけるよね! mi_2015.txt | オイ誰だ、さっき歳考えろとか言ったやつオモテこーい! mi_2017.txt | うわあ!後出しで負けちゃったあ! mi_2018.txt | ふええ…怖いよお、ぴゅあぴゅあミミリンお持ち帰りされちゃうよぉ mi_2019.txt | ってむしろ二宮くんがお持ち帰りしていいんだゾ! mi_2020.txt | 食べ物は腐りかけが美味しいって言うし、たぶん人も同じだって! mi_2021.txt | って誰が腐りかけだ?まだまだハムスターみたいに子供量産できちゃうゾ? mi_2022.txt | じゃあついでに会計ちゃん借りてくけどいい? mi_2023.txt | あっ、ごめんねー朝から mi_2024.txt | 今会計ちゃんに呼びに行ってもらってるとこ mi_2025.txt | それなんだけど mi_2026.txt | ごめんなさい二宮くんごめんなさい!謝るから痛いことしないでええええええぇ! mi_2027.txt | え?どこって? mi_2028.txt | おてぃんてぃん! mi_2029.txt | だからわざとじゃないんだって! mi_2030.txt | あっ、ちょっと大きくなってきた! mi_2031.txt | ほらほら山吹さんも触ってみなよ! mi_2032.txt | あっ、また小さくなった mi_2033.txt | ごめん、離れた方がいい? mi_2034.txt | はい、気をつけます! mi_2035.txt | いや違うんだって。私だって、むしろそんなデメリットしかない雑用、わざわざ引き受けないっつの mi_2036.txt | てかそんな勤勉な人間に見える!?あっ見ちゃう!? mi_2037.txt | やだな山吹さん。そんなの企む暇あったら、先生酒飲んでるゾ! mi_2038.txt | でっしょー、さすが二宮くん! mi_2039.txt | 業者に頼むとお金もかかるでしょ? mi_2040.txt | だからー、適当な理由付けて、手が空いてそうな先生に片っ端から声かけてたの mi_2041.txt | 下手なナンパかっつの! mi_2042.txt | おい二人とも、聞こえてるゾ! mi_2043.txt | 生徒会って、学園にとっては便利枠みたいなとこあるし、理由付けやすかったんだろうね mi_2044.txt | でもどっちにしろやるなら、こっちから引き受けた方がイメージいいでしょ? mi_2045.txt | もちろん。使えるものは使っちゃえばいいと思うよ mi_2054.txt | あれれー?この時間に二人で一緒にいるなんて珍しいぞー? mi_2055.txt | ああうん、今日は生徒会の仕事じゃなくてね mi_2056.txt | 古塚さんの進路の件で、先生たち大慌てで mi_2057.txt | 生徒会顧問で関わりもあるし、こっちの学園の中じゃきっと一番信頼されてるだろうって mi_2058.txt | だから今日は交渉人、みたいな? mi_2059.txt | まあねえー。本人の希望が第一なのは当然なんだけど mi_2060.txt | ミミリンも教師だから。先生方の、古塚さんには可能性に挑戦してもらいたいって気持ちもわかるし mi_2061.txt | 進路の話だし、古塚さんがいいなら mi_2063.txt | 今年の夏もね、古塚さんの作った変な喋る機械が、銘真が主催してる発明コンテストで審査員特別賞をもらってて mi_2064.txt | 海咲浜の先生方も、推薦での入学はほぼ間違いないって思ってたらしいの mi_2065.txt | まあ海咲浜としては実績にもなるし、そのまま銘真を目指して欲しかったんだろうけどね mi_2066.txt | ていっても、やる気がないのに行っても、あとでツラくなるのは古塚さん自身だろうし mi_2067.txt | だからそれでいいと思うよ。ぶっちゃけ進学しちゃったら、その後は責任は取れないもん mi_2068.txt | だーかーら、本人にその気がないのに説得したって、こっちも疲れるし、古塚さんもいい気持ちしないだろうし mi_2069.txt | てなわけで、交渉は失敗ってことにしとくから mi_2070.txt | もしまた気が変わったら、話聞くからいつでも相談してね mi_2071.txt | こんにちわんわん!私みみりーん! mi_2072.txt | 二宮くん、山吹さんが冷たぁーい! mi_2073.txt | だからあ、冷えたみみりんハートを温める権利、キミにあげちゃうゾ! mi_2074.txt | おっ?せめてリアクション変えろよ? mi_2075.txt | まあいいや。今日は二宮くんにお願いがあってね mi_2076.txt | 私にお持ち帰りされるの、罰ゲームみたいに言うのやめよう? mi_2077.txt | てか口じゃ言ってるけど、一回もしてないからね? mi_2078.txt | でね、ここからはちょっと真面目な話 mi_2079.txt | 山吹さんには悪いんだけど、ちょっと外してもらえないかな? mi_2080.txt | 現状では、二宮くんにしか伝えられない少し込み入った話になるから、他の人には聞かせられないの mi_2081.txt | うん、ありがとう。なるべく早くするから mi_2083.txt | 実はね、二宮くん。古塚さんの件で、ちょっと相談があるの mi_2084.txt | まあ結論から言うと、「古塚さんの説得に失敗した」って説明するのに失敗したというか mi_2085.txt | まあひと言で言うならそうなんだけど mi_2086.txt | タイミングが悪かったのかな mi_2087.txt | ほら、古塚さんが進路を変えたのって、二宮くんと付き合ってからでしょ? mi_2088.txt | 銘真って、ここからだと通えないから、向こうの寮に入ることになるし mi_2089.txt | そうなると、二宮くんとも会いたい時に会えなくなっちゃうから mi_2090.txt | 古塚さんがそんな子じゃないのはわかってるよ? mi_2091.txt | それに二宮くんだって、古塚さんがそんなこと言ったらきっと止めると思う mi_2092.txt | でも少し頭の固い先生方は、そうは思えないみたいで mi_2093.txt | ごめんね。二人はそんなことしないって、私も説明したんだけど mi_2094.txt | あはは…やっぱこんな言い方したらわかっちゃうよね mi_2095.txt | 実は生徒会長として、二宮くんからも、古塚さんを説得して欲しいんだって mi_2096.txt | 二宮くんを悪く言うわけじゃないけど mi_2097.txt | やっぱり、古塚さんの才能はそれだけスゴいものなのよ mi_2098.txt | うん。そうしてくれると助かるよ mi_2099.txt | あー、ただ海咲浜の先生も、ご両親に直接相談してみるって言ってたから、ちょっと複雑なことになるかもしれないけど mi_2100.txt | それじゃあみんな気をつけて帰ってねー mi_2101.txt | 用がないのに帰らない人は、ミミリンがお持ち帰りしちゃうぞ! mi_2103.txt | といってもこんな状況だし、急に集まってもらった理由、もうわかってるよね? mi_2104.txt | 一応先生たちも対応策を考えたり、再度禁止にならないように頑張ってるけど mi_2105.txt | この状態が続いて生徒たちの不安がひどくなるようなら、一度規制をかけるかもしれないって mi_2106.txt | 今のところは何もしないよ mi_2107.txt | だって学園側に撤回するつもりなんてないもん mi_2108.txt | 百何年かの歴史をわざわざ変えたのに、これでまたころころ変えてたら学園の信用にもつながるし mi_2109.txt | まあどっちかっていうと、ありもしない噂を抑えるための注意って感じかな mi_2110.txt | ほんと困るんだよねえー。こっちだって暇じゃないのに、そんなありもしない噂流されちゃうとさ mi_2111.txt | 学園側としては、一度決めた決定を簡単には覆すことはないって伝えられればいいんだけどね mi_2112.txt | ほら、わかるでしょ?こういう時って学園側が出ていくと、ちょっと印象キツくなっちゃうし mi_2113.txt | 放課後は特に職員会議もないし、むしろこの状況だからね mi_2114.txt | 収拾つけるためなら誰も反対しないと思うよ? mi_2115.txt | 二宮くーん。もう少ししたら先生方も揃うから、あとはお願いね mi_2116.txt | えっ、それはいいけど、山吹さんはいきなりで大丈夫なの? mi_2117.txt | うん。本気で心配はしてないけど mi_2118.txt | じゃあ、よろしくお願いね mi_2119.txt | わかりました mi_2120.txt | 生徒会の二人で決めたことなら、先生は何も言わないから mi_2121.txt | 二人とも、あとはよろしくね mk_0001.txt | あれ?ゆいポン? mk_0002_1.txt | うん。ごきげん mk_0003.txt | ってそうじゃなくて!えっ、どうしたの由依!? mk_0004.txt | はい。普段は私も由依も、青葉ちゃんと仲良くさせていただいてます mk_0005.txt | 迷惑だなんて。青葉ちゃんはみんなのムードメーカーって感じですから mk_0006.txt | それではみなさん、お店の中へどうぞ mk_0007.txt | 噂は噂ですよ mk_0008.txt | お待たせしました。ブレンドのブラック2つとハーブティーです mk_0009.txt | お姉ちゃんに彼氏がいるって噂、気にしてるのかなーと思いまして mk_0010.txt | あっ、そうだったんですね mk_0011.txt | はーい。ちょっと待っててね mk_0012.txt | 会長さん、やりますね! mk_0013.txt | ふふっ。ゆいポンたちが先輩を好きになった理由、何となくわかった気がします mk_0014.txt | だからってダメだよお姉ちゃん。お手伝いだってお仕事なんだから mk_0015.txt | うん。わかったなら二宮先輩たちのお水を持ってきてくれる? mk_0016.txt | み、みなさーん?お食事は静かーにしましょーねー? mk_0017.txt | 私も、花火には来られなかったので、期待してますね! mk_0018.txt | ちょっと、そういうのやめてよ。食事中だよ? mk_0019.txt | あはは…わ、私は遠慮しとこうかな mk_0020.txt | そ、そこは察してよお…!? mk_0021.txt | お姉ちゃんじゃないの!? mk_0022.txt | あはは…たぶん、というか絶対なると思います mk_0023.txt | でも先輩、どうして由依のためにそこまでするんですか? mk_0024.txt | あっ、別に変な意味じゃなくて…! mk_0025.txt | もし由依じゃなくても、こんな風に真剣になるのかなって。ちょっとした興味です mk_0026.txt | えっと、あはは…一応そうなるのかな mk_0027.txt | えっ?えッ!? mk_0028.txt | 先輩まで何言ってるんですか!? mk_0029.txt | ちょ、お姉ちゃんまで!みんな見てるんだから抱きつかないでよ! mk_0030.txt | はい。なんというか、先輩らしくて安心しました! mk_0031.txt | もうお姉ちゃん、すぐケンカ腰にならないの! mk_0032.txt | 先輩それいい!ありですよ!絶対やりましょう! mk_0033.txt | それで私、何すればいいんですか!? mk_0034.txt | 二宮先輩ー!由依連れてきました! mk_0035.txt | ちゃんと用意してありますよー! mk_0037.txt | ど、どうしたのかな…!? mk_0038.txt | あはは…それはまあ追々? mk_0040.txt | 衣装のサイズは上から79、57 mk_0041.txt | 人をカフェモカみたいに言わないでよー mk_0042.txt | あはは…ぶっ飛ばされるのは困るけど mk_0043.txt | だって由依がサイズがどうのって言うから mk_0044.txt | でもサイズは合ってるから着られるはずだよ? mk_0045.txt | 実は着てみたいんだ!? mk_0046.txt | 魔法少女をイメージしてみたんだけど。由依に似合うと思うなー mk_0047.txt | 由依ーッ!よかったぁ! mk_0048.txt | ううん。先輩ならきっとなんとかしてくれると思ったから mk_0049.txt | お、お姉ちゃん、何するつもり…!? mk_0050.txt | あっ、由依ー! mk_0051.txt | おはよー mk_0052.txt | あはは…早くこないかなって思ってたから、姿が見えた瞬間つい mk_0053.txt | ああうん。ほら二宮先輩の噂、覚えてる? mk_0054.txt | もぉ、危機感なさすぎ!自分のことなんだよ!? mk_0055.txt | お姉ちゃんとか由依が告白した最初の週末だし、先輩が誰をデートに誘うのかってやつだよ! mk_0056.txt | それが由依待ってる間、テイッター見てたんだけど mk_0057.txt | 二宮先輩が山吹先輩とデートの話しながら通学してたって言ってる人がいて mk_0058.txt | 他にも二宮先輩は最初から山吹先輩に決めてるんじゃないかとか、確認しようとしたら逃げたとかそんなのばっかりで mk_0059.txt | そういう由依もめちゃくちゃ動揺してない!? mk_0060.txt | 先輩たちって少し前まで対立してたみたいだし mk_0061.txt | やっぱりお互いに理解し合ったことで、信頼関係がだんだん愛に変わったりしたのかな? mk_0063.txt | やっぱり気にしてるじゃん! mk_0064.txt | ああぁーーッ!ギブギブ!腕がぁーーッ! mk_0066.txt | てかそんなに気になるなら、由依も行って先輩に直接訊いてみればいいのに mk_0067.txt | そんなそわそわして、授業受けられるの? mk_0068.txt | 由依!顔、顔!女の子がそんな顔しちゃダメ! mk_0069.txt | いや私はいいんだけどさ mk_0070.txt | でも由依、こんな時まで変に大人ぶる必要ないんじゃない? mk_0071.txt | じゃあなんで行かないの?先輩にデートしてくださいって言うだけでしょ? mk_0073.txt | じゃあ行きなよー?きっとお姉ちゃんたちも黙ってないよ? mk_0075.txt | 由依ぃーーッ! mk_0076.txt | それだよ!今の照れた顔! mk_0077.txt | 私もキュンキュンきちゃったよ! mk_0079.txt | あはは…ごめんごめん。可愛かったからつい mk_0081.txt | でもそっか。由依でも恥ずかしいとか思うんだね mk_0082.txt | だっていつも大人ぶって、そういうの口に出さないんだもん mk_0083.txt | だったら今度由依の恋愛相談しようよ! mk_0084.txt | だってこっちには青葉もいるんだよ? mk_0085.txt | 先輩の妹なんだから、私たちも知らないこと、きっといっぱい知ってるよ! mk_0086.txt | だって由依、私たちの他に相談できる人いる? mk_0087.txt | 由依が恥ずかしいって思うようなこと、そんなに仲良くない人に相談できる? mk_0088.txt | うん、任せて! mk_0090.txt | どうしたのじゃないよ!お昼一緒に食べようって約束してたのに、いきなり出ていっちゃうんだもん! mk_0091.txt | 由依を応援する作戦会議をしようって言ったの青葉じゃーん! mk_0092.txt | え?ごめん、何言ってるかわかんない mk_0093.txt | うーん、よくわかんないけど mk_0094.txt | うちに来てマンガ読んで、お父さんのパフェ食べて、由依とかお姉ちゃんと話して、それじゃダメなの? mk_0095.txt | なんで関西弁? mk_0096.txt | ちょ…!?人前でいきなり抱きつかないで!頬ずりしないでよぉー! mk_0097.txt | お姉ちゃん、考え事? mk_0098.txt | 会長さんのことだろうけど、お小遣いがかかってるんだから真面目にやらなきゃダメだよ? mk_0099.txt | あ、メールだ mk_0101.txt | お姉ちゃん、青葉から「寮で花火するから来ない?」ってきたんだけど mk_0102.txt | これからやるってことだけど、帰り遅くなっちゃうし mk_0103.txt | え、だってこれからだよ?遅いのは最悪お父さんに送ってもらうとかもできるけど mk_0104.txt | お手伝いはどうするの? mk_0105.txt | あはは…お姉ちゃん、ちょうどお父さんと話したかったみたいだから mk_0106.txt | ううん。私は手伝いがあるって、誘いは断ってるし。今日は疲れたからこのままお手伝いしてる mk_0108.txt | うん。頑張ってね! mk_0109.txt | お姉ちゃん遅いなー mk_0110.txt | もしかして今日まで準備してなかったんじゃ mk_0111.txt | お姉ちゃーん?そろそろ時間だよー? mk_0112.txt | ってうわ、なんでこんなに散らかってるの? mk_0114.txt | 本当に清純系の子って、自分で可愛いとか言わないと思うんだけど mk_0115.txt | 別に私、そういうの目指してないし mk_0116.txt | なんてこと、恥ずかしくて本人には言えないけど mk_0117.txt | でもそんな水着、いつ着るの? mk_0119.txt | いつものことだけど、お願いだから問題だけは起こさないでね? mk_0121.txt | お姉ちゃんが? mk_0122.txt | うそっ、あのお姉ちゃんが mk_0123.txt | お姉ちゃん、もしかして不安なの? mk_0124.txt | ううん。悪くない mk_0125.txt | そうだよね、お姉ちゃんだって本気なんだもんね mk_0126.txt | あーあ、でも明日、雪降らなきゃいいけどね? mk_0127.txt | あはは…ごめんごめん mk_0128.txt | 自信ないお姉ちゃんなんて、もう何年も見てなかったから。ビックリしちゃって mk_0129.txt | ふふっ!いい人に出会えたんだね mk_0130.txt | ええぇーーッ!?ひどいよお姉ちゃん! mk_0132.txt | お姉ちゃんと会長さんについてだけど、正直私はよくわからない mk_0133.txt | でも、不安なら不安って正直に口にしてみるのもいいんじゃない? mk_0134.txt | きっと会長さんなら、そんなお姉ちゃんとも、真剣に向き合ってくれると思うよ? mk_0136.txt | 先輩…狙い? mk_0137.txt | へええええぇ!? mk_0138.txt | ど、どうしてそうなるの!? mk_0139.txt | ち、ちちち、違うよ…!純粋に素敵だなって思っただけだから! mk_0140.txt | うそうそっ!私、先輩のこと意識してるの!? mk_0141.txt | まだ知り合ってそんなに経ってないし、先輩のことだって全然詳しくない mk_0142.txt | でも周りをよく見てて、悪いことはきちんと叱ってくれそうで、頼りがいがあって mk_0145.txt | だ、だから本当に違うってばあ! mk_0146.txt | もう!知らない!私先に下行ってるからね! mk_0147.txt | お姉ちゃんが部屋散らかしてるって言いつけちゃうもん! mk_0181.txt | こっちはモンブランタルト、向こうは栗を使ったムース…どこに行こうか悩むねー mk_0182.txt | あははっ、引換券足りないよ mk_0183.txt | えー、そんなことないよね? mk_0184.txt | うっわあ…痛そう mk_0185.txt | 青葉みたいに言うつもりはないから、叩かないで欲しいんだけど mk_0187.txt | ちょ、青葉そんなストレートに言ったら…! mk_0189.txt | 断られたわけじゃないし、ちゃんと恋愛対象に見られてると思うよ? mk_0190.txt | だね。悩める乙女の力になってあげたいし! mk_0191.txt | そんなに二宮先輩のこと好きなら、今日もこのあと先輩のこと誘って一緒に行ったらいいよ mk_0192.txt | あははー!青葉ったら、頭にゴミついてたよ? mk_0193.txt | ううん、何でもないよ?ね、青葉? mk_0194.txt | とりあえず、仮装だけでもしてみない? mk_0195.txt | ちなみに着るならどんなの着てみたい? mk_0196.txt | やっぱり由依って可愛いし、何着ても似合うと思うんだよね mk_0197.txt | 魔法少女的なのとか興味ない? mk_0198.txt | じゃあ動物? mk_0199.txt | でもでも!可愛い衣装着てたら、会長さん褒めてくれるかもよ!? mk_0200.txt | ちなみに青葉、会長さんってどんな衣装が好みかわかる? mk_0202.txt | 会長さんはそんな人じゃないよ! mk_0203.txt | まあでも、会長さんのとこに行ってみればわかるでしょ? mk_0204.txt | でも仮装してない由依を見たらどう思うかなー?楽しんでないんじゃないかって、不安にならないかなー? mk_0205.txt | それもそうだね。ほらほら!由依も早く行こう! mk_0206.txt | お姉ちゃん、早く行かないと遅くなっちゃうよ mk_0207.txt | それとも私が代わりに行こうか? mk_2000.txt | すみません。撮影なら私が行かなきゃ始まらないとか、わけのわからないことを言い出して mk_2001.txt | いちおう余計なことはしないよう、きちんと言ってありますので mk_2002.txt | お姉ちゃんもう一度言うよ?余計なことしちゃダメだからね? mk_2003.txt | それは和服じゃないし、花守先輩に対して失礼だから mk_2004.txt | お姉ちゃん?お姉ちゃーん? mk_2005.txt | 私もつい見とれちゃったけど、口は閉じた方がいいと思うよ? mk_2006.txt | 遅くなってすみません。お茶お持ちしました mk_2007.txt | お姉ちゃん。いくらお友達だからって、今は仕事中だよ? mk_2008.txt | こんにちは mk_2009.txt | ふふっ!そんな時でも人助けって、二宮先輩らしいですね mk_2010.txt | ちょ、どうしてそうなるの!? mk_2011.txt | ち、違うんですよ!?悪気なんかなくて、ほんとにさすがだなって思って! mk_2012.txt | それじゃ私も協力していいですか? mk_2013.txt | 先輩の話聞いた後だと、不謹慎かもしれませんけど mk_2014.txt | 私もこの街のことはよく知らないから。なんだか楽しそうだなって mk_2015.txt | そういう理由じゃ、やっぱりダメですか? mk_2016.txt | はい!ガンバリますね! mk_2017.txt | ぷ、プロポーズって!?お二人はもうそこまで進んでいるんですか!? mk_2018.txt | まさか卒業と同時に、婚姻届を出しに行こうと考えてるんじゃ…!? mk_2019.txt | では考えましょう!ドラマチックで素敵です! mk_2020.txt | 先輩カッコいい…大人の人と普通に喋ってる mk_2021.txt | やっぱりすごいね、二宮先輩って! mk_2022.txt | 青葉、そういうことって言わない方がいいかも mk_2023.txt | わかりました! mk_2024.txt | 持ってるけど、私も折りたたみだから二人も入れるかなあ mk_2025.txt | ありがとうございましたー! mk_2026.txt | あれ、青葉?先輩も? mk_2027.txt | こっちに来るなんてどうしたの? mk_2028.txt | あはは…二宮先輩、妹の私にまで気を遣わなくていいんですよ mk_2029.txt | お姉ちゃんですよね? mk_2030.txt | はい、もうランチタイムもラストオーダーの時間も近いですし、ピークも過ぎちゃったんで mk_2031.txt | ご案内しますのでどうぞどうぞ mk_2032.txt | こちらにどうぞ mk_2033.txt | メニューはこちらですので、お決まりになりましたらお声がけください mk_2034.txt | 今日はロコモコプレートとガパオライスだよー mk_2036.txt | かしこまりました。アイスティーとオレンジジュースですね mk_2037.txt | あー…ちょっと今休憩中なの mk_2039.txt | 昨日の夜か今日あたり…お姉ちゃんと何かありました? mk_2040.txt | そうなんですか? mk_2041.txt | でも今日のお姉ちゃん、どこか気が抜けてるっていうか mk_2042.txt | 露骨にテンションが下がってるんです mk_2043.txt | いつもなら何があっても態度には出さないはずだから、ちょっと心配で mk_2045.txt | あー、それで mk_2046.txt | お姉ちゃんもう大丈夫なの?調子悪いなら無理するなって言われてたでしょ? mk_2047.txt | でも二宮先輩から聞いたよ mk_2048.txt | お姉ちゃん、デート断ったんだって? mk_2049.txt | だからあんなに心ここにあらずって感じだったんだね mk_2050.txt | その気持ちはすごいと思うけど mk_2051.txt | あっ、ごめんなさい!ちょっと行ってきますね mk_2052.txt | お姉ちゃん、うちでゆっくりしたら? mk_2053.txt | アイスティーとオレンジジュースです mk_2054.txt | なら今すぐ部屋片付けて来なよ。先輩もお姉ちゃんの部屋見てみたいだろうし mk_2055.txt | はい決定ね。お姉ちゃんはさっさと片付けしてきなさい! mk_2056.txt | 知らないけど、別に普通なんじゃない? mk_2057.txt | それが変だったら、友達の家にも遊びに行けないし mk_2058.txt | さてと、もう少しで料理も出来そうだからちょっと待っててね mk_2059.txt | 青葉は私の部屋で遊ばない? mk_2060.txt | まあまあ、考え方を変えたらおウチデートですし、ね? mk_2062.txt | 出来たみたいだから持ってきますね mk_2063.txt | ガパオライスとロコモコプレート、お待たせしましたー mk_2064.txt | う、うん!せっかくだしそうしようかなって話になって、ね!? mk_2066.txt | お姉ちゃんいつの間に言ったの!? mk_2067.txt | お姉ちゃんが今日のデートのお誘いを断っちゃったから、部屋に呼んでおウチデートしたら?って言ったの mk_2068.txt | 一瞬お父さんの顔がマジになってて超怖かった mk_2073.txt | いえいえ、お姉ちゃんのことだから何も話してないんだろうなあって思いますし mk_2074.txt | いや、まあ…事情を知ってる身としては、お姉ちゃん自身の問題としか mk_2075.txt | 誤解のないように言っておくと、体はすごく元気ですよ? mk_2076.txt | いいですよ mk_2077.txt | それじゃ、ちょっと電話してみますね mk_2078.txt | 今のお姉ちゃん、部屋に鍵かけて外に出ようとしないんで mk_2079.txt | うん、今家の前で二宮先輩と青葉も一緒にいるよ mk_2080.txt | お姉ちゃんのこと心配してくれてるんだよ mk_2081.txt | せめて二宮先輩にはちゃんと話したら? mk_2082.txt | 1週間学園に行ってないって知って、私に連絡くれたんだから mk_2083.txt | ごめんはもういいよ。もし話しにくいなら私から話すけど、いい? mk_2084.txt | うん。じゃあお姉ちゃん、通話料怖いから一旦切るね? mk_2085.txt | さてと、まずうちのお姉ちゃんなんだけど mk_2086.txt | 実は小さい頃、スタイルのことでちょっと…色々あって mk_2087.txt | はい。大アリなんです mk_2088.txt | というのもお姉ちゃん、昔は結構ぽっちゃり目で mk_2089.txt | うーん、私もどんなことがあったかは知らないんですけど mk_2090.txt | 私たち、お父さんたちがお店を開くタイミングでこっちに引っ越してきたんです mk_2091.txt | それがちょうど、お姉ちゃんが海咲浜に入学するタイミングで mk_2092.txt | いわゆる学園デビューですね mk_2093.txt | 頑張ってダイエットして、海咲浜に入る頃には、誰もが羨むパーフェクトに可愛いお姉ちゃんになってました mk_2094.txt | あははっ、制服のサイズ直しが大変だったみたいですけど mk_2095.txt | 綺麗になってから内気な性格もどんどん明るくなってって mk_2096.txt | 私にとっても自慢のお姉ちゃんになっていったんです mk_2097.txt | うん。ちょっとだけ、ね mk_2098.txt | 最初は受験のストレスかなって思ったんですけど、変化が出てきたのはもう少し前からなんですよね mk_2099.txt | こっちにきてから食事に気をつけてたはずなんですけど、最近は食べる量が増えてた気もするし mk_2100.txt | お母さんは「昔みたいに幸せそうに食べてくれて嬉しい」って喜んじゃったのも原因かもしれませんけど mk_2102.txt | 二宮先輩!?どうやってそこまで登ってったんですか!? mk_2103.txt | お姉ちゃん、入るよ? mk_2104.txt | どうしたの? mk_2105.txt | いいよ。こんなの慣れっこだし mk_2106.txt | 自覚なかった? mk_2107.txt | あははっ!じゃあ今度からは、もーっと妹を可愛がってね! mk_2108.txt | うん、行くー! mk_2109.txt | あっ、そうそうなんかね、隣の駅前にあるプリンセスホテルでケーキバイキングやってるんだって! mk_2110.txt | まさか可愛い妹にお金だけ渡して、お姉ちゃんはこないなんてこと…ないよね? mk_2111.txt | だね。それじゃ私、もう部屋戻るね mk_2112.txt | うん?どうしたの? mk_2113.txt | ステキな人だよね。今日だって、お姉ちゃんのためにあそこまでしてくれたんだもん mk_2114.txt | ああー!誰が見ても、ものすごく無茶してるんだけどさ mk_2115.txt | そこがまた、なんかマンガに出てくるヒーローみたいだったよねー mk_2117.txt | な、なんか、聞いてるこっちが恥ずかしくなってきちゃった mk_2118.txt | でもほんと、二宮先輩っていい人だね mk_2119.txt | というか、もしかしてノロケたかっただけ? mk_2121.txt | そういう夢って mk_2122.txt | もしかして、結婚とか? mk_2123.txt | 先輩のことをどう思うかって、その相談だったんだね? mk_2124.txt | そうだなあ mk_2125.txt | 確かに早いとは思うよ mk_2126.txt | でも妹としては、二宮先輩みたいな人が、お兄ちゃんになったらいいなーって気がする mk_2127.txt | あはは…なんかこれ、思った以上に恥ずかしいね、うん mk_2128.txt | というわけで、私部屋戻るね。顔熱くなってきちゃった mk_2129.txt | だ、だからやめてよ恥ずかしいなあ! mk_2130.txt | それはいいけど、変なことはしないでね? mk_2131.txt | おやすみなさい mk_2132.txt | 青葉!恥ずかしいからやめて! mk_2133.txt | いえいえー、大丈夫ですよ。この前もお姉ちゃんがお世話になってますし mk_2134.txt | へえ、お姉ちゃんがそんな風に言うなんて珍しいですね mk_2135.txt | どうせお姉ちゃんの勘違いじゃないの?二宮先輩がそんなことするわけないじゃない mk_2136.txt | ということだけど? mk_2137.txt | お姉ちゃん!?なんで私!? mk_2138.txt | お姉ちゃん。さすがにそこまで言うのは二宮先輩に失礼だよ? mk_2139.txt | だいたい、ちょっと前までは自信満々だったくせに何いまさら不安がってるの? mk_2140.txt | お姉ちゃん可愛いし、二宮先輩からも好き好きオーラ出てるし、誰がどう見ようとちゃんとカップルしてるじゃん mk_2141.txt | うん、普段から変だけど、今日はもっと変 mk_2142.txt | はあ…二宮先輩、お姉ちゃんが迷惑かけてホントすみません mk_2143.txt | そうだね。いただきまーす mk_2144.txt | お姉ちゃん…先輩のこと強引に連れてきたでしょ? mk_2145.txt | 私の花嫁姿だってあるんだからね! mk_2147.txt | 私もあーちゃんからもらったけど、すっごく美味しかったですよ! mk_2148.txt | ああなるとお父さん長いもんね mk_2149.txt | おばあちゃん。お母さんが缶叩いてるだけだから mk_2150.txt | お母さんストップ!おばあちゃんが危ない! mk_2151.txt | なんだっけ?「私に相応しいのは二宮会長しかいない!」とか言ったんだっけ? mk_2152.txt | お婆ちゃん!私のことも忘れないでよー! mk_2153.txt | いやいや、そういう意味じゃなくて! mk_2154.txt | いやいないし、居ても教えないから! mk_2155.txt | ツンデレ? mk_2156.txt | あっ、お姉ちゃん mk_2157.txt | ううん。まだ何も mk_2158.txt | わ、私もちょうど買い物から帰った時で、詳しいことはわからないんだけど…! mk_2159.txt | お母さんが急に倒れちゃって、その時に頭打ったみたいで…! mk_2160.txt | ううん、私だってビックリしてるから。お姉ちゃんの気持ち、わかるよ mk_2161.txt | はい、そうです。でもすみません、私も頭が回ってなくて mk_2162.txt | あ、ありがとうございます mk_2165.txt | お父さん!帰ってくる前に、私たちどっちかにメールなり電話なりで教えてよ! mk_2166.txt | それでお父さん!お母さんは大丈夫なの!? mk_2167.txt | 二宮先輩、ありがとうございました mk_2168.txt | ただいまー。電気ついてるけど、お店開いてるの? mk_2169.txt | 二宮先輩?あれ?どうしてここに? mk_2170.txt | あははっ、お姉ちゃんって幸せものですね mk_2171.txt | 優しい恋人がいて羨ましいなって話! mk_2172.txt | もう動いても大丈夫なの?痛みとかない? mk_2173.txt | え?進路って、この前お姉ちゃん推薦受かってたんだよね?志望校変えるの? mk_2174.txt | え!?ちょ、お姉ちゃん!? mk_2176.txt | でもお姉ちゃん、これだけは聞かせて? mk_2177.txt | お姉ちゃんが進学をやめようとしてるのって、私がお店のことを気にしなくていいように…とかじゃないよね? mk_2178.txt | う、うん…わかった mk_2179.txt | お姉ちゃん mk_2181.txt | これですか?ファッション誌ですよ mk_2182.txt | お姉ちゃんの妹ってことでよく見られたりするから、多少流行とか見ておかないと大変なんですよ mk_2183.txt | ところで二宮先輩、先輩は由依にどういう服着て欲しいとかあります? mk_2185.txt | ちなみに山吹先輩は普段どんな服着てますか? mk_2186.txt | あー、やっぱり胸が大きいと大変なんですね mk_2187.txt | 私は鎖骨が服に当たるとムズムズして嫌だから、本当は胸元が開いてる服がいいんだけど mk_2188.txt | 胸元が開いてる服って男の人が見てくるのもあるし、胸が大きい人じゃないと似合わないから mk_2189.txt | まあまあ、大きさだけが全てじゃないからね mk_2190.txt | 山吹先輩は無理でも、私もお姉ちゃんくらいになればなぁ mk_2191.txt | そう?お姉ちゃんは大きさよりも形だーとか言ってたけど mk_2192.txt | あはは…私はちょっとパスで mk_2193_1.txt | あはは…さすがにそれボケてるだけだよね? mk_2194.txt | えぇー!?あーちゃんが会長さんに聞きたいことがあるって言うからついてきたのにー! mk_2195.txt | それなら途中まで私も一緒にいいですか? mk_2196.txt | あっ、会長さんたち、こんにちは mk_2197.txt | 今日はお二人で mk_2198.txt | デート、ですか? mk_2199.txt | え!?あ、あの…!? mk_2200.txt | えっと、そのぉ mk_2201.txt | 誰がどう見てもです! mk_2202.txt | そうなんですか?お二人って仲良いから、休日も一緒なのかと思ってました mk_2203.txt | いえ、ヴィクパにお姉ちゃんと行ってたんですけど mk_2204.txt | 途中でファンクラブの人たちが来ちゃって mk_2205.txt | 私としては、お目当てのカフェに行った後だったからよかったものの mk_2206.txt | 先輩も、お姉ちゃんと付き合うことになったら気をつけてくださいね mk_2207.txt | あ、あはは…やっぱりお二人って? mk_2208.txt | な、何でもありません! mk_2209.txt | それじゃあ私はそろそろ!お二人もお買い物楽しんでくださいね! mn_0001.txt | うーん、困ったにゃあー mn_0004.txt | 会長さん、お素麺好き? mn_0005.txt | 意外とアレ、夏場に買い込んだのが残ったりするんだよにゃあ mn_0006.txt | それがここでもおにゃじで、けっこう在庫抱えちゃってて mn_0007.txt | にゃんとか売る方法が、な、ないか考えてたら mn_0008.txt | うえっぷし! mn_0009.txt | ちょうど会長がうえっぷし!来てくれうえっぷし! mn_0010.txt | ど、どうしよう会長…ハァ、ハァ…これ気持ちよすぎて、ハマっちゃいそう…! mn_0012.txt | コレ、すっごく気持ちイイのぉ! mn_0013.txt | いえいえ結城先輩。今は男女平等の世の中ですから! mn_0014.txt | それに私は、新しい世界のトビラが開いた気がするし、むしろ感謝してるんです! mn_0015.txt | まあそんなわけで、会長にはお素麺を売り切る方法、一緒に考えて欲しいんですよ mn_0016.txt | 来年のは来年仕入れるから、今年のはちゃんと売りきらないとって mn_0017.txt | 去年は今くらいでも売れたらしいんですけどねー、今年は急に寒くなっちゃったから mn_0018.txt | 最近は30パーオフで置いてあるんですけど、要するに会長も興味なかったってことですよね? mn_0019.txt | にゃっははぁー!売れるならにゃーんでもオッケーでーす! mn_0020.txt | 全部売ってくれたら、先輩に一生ついてっちゃう! mn_0021.txt | 会長会長!結城先輩彼女にしたら、私がオマケでついてきちゃう! mn_0022.txt | 女体てんこ盛り!まさに女の子のバリューセット! mn_0023.txt | はい!枕営業! mn_0024.txt | じゃあ水着でテコ入れ!? mn_0025.txt | 違うとは思ったけど、それ以外思いつかにゃい! mn_0027.txt | でも手なんかより、男の子は下を握ってあげた方が喜ぶんでしょ? mn_0029.txt | 売れるなら是非やってみたいけど、誰が握手するんですかにゃ? mn_0030.txt | ここだけですでに10袋も…! mn_0031.txt | そういうことなら、おばちゃんにも話して許可をもらいましょう! mn_0032.txt | 販売場所はここでいいですかにゃ? mn_0033.txt | 今日も作業は巻き巻き巻いてきましょう!購買部第一たいそーう! mn_0034.txt | って、会長さんたちもう来てたんですね! mn_0035.txt | そこは申し訳にゃいんですが mn_0036.txt | 生徒会の人ならともかく、レジには入らないということでおばちゃんにも許可もらいました mn_0037.txt | 会長さん、お取り込み中申し訳ないんですけど、そろそろ mn_0038.txt | はいはいそれでは次の方ー! mn_0039.txt | あー、それがですねえ、大変申し上げにくいんですけど mn_0040.txt | またのご来店をおまちしてまーす! mn_0041.txt | おっとそうでしたね! mn_0042.txt | これは小清水先輩取り置き分です!どうぞお収めください! mn_0043.txt | 想定した以上の集客だったので、お手伝い助かりましたよー! mn_0044.txt | めんどくさくなってきたんで、そろそろいいですかにゃ? mn_0045.txt | はーい、それじゃにゃいても笑ってもゼロににゃったら撮りますよー? mn_0046.txt | じゅー、きゅー、はーち、にゃーにゃ mn_0047.txt | さーん、にゃー、いーち mn_0048.txt | はい、チーズ! mn_0050.txt | オッケー!おつかれっしたー! mn_0051.txt | えー、化け猫みたいに言わにゃいでくださいよおー mn_0052.txt | いやあ、助かりました! mn_0053.txt | まさかおばちゃんが貧血で倒れちゃうなんてー mn_0054.txt | カップラーメン全部なくなっちゃいましたし、この調子ならお素麺も売り切れてましたかね? mn_0055.txt | というわけで、今日のお礼としてカレー味のカップラーメンをどうぞ mn_0056.txt | ちなみにお湯はもう入れときましたんで!さすが私、気遣いのスペシャリスト! mn_0057.txt | ところで会長さん、今日どなたかに告白の返事をするという噂がありますが mn_0058.txt | ちなみに会長さんはどなたがお気に入りですか? mn_0059.txt | もったいにゃい mn_0060.txt | と言いますと? mn_0061.txt | 真面目にゃんですね mn_0062.txt | そうですか mn_0063.txt | たぶんラーメン伸びてます mn_0064.txt | はいはい、何でしょ? mn_0065.txt | ってもしかして、噂の美少女編入生さんじゃにゃいですか? mn_0066.txt | うんうん、やっぱり。オーラが違いますにゃー mn_0067.txt | あっ、私ここでバイトしてる一年の内巻真希菜です mn_0068.txt | 外ハネじゃなくて、内側に巻き巻きって覚えてください! mn_0069.txt | 覚えました!こう見えて人の名前覚えるの得意にゃんで! mn_0070.txt | でもいきなり会長に告白するにゃんて、ずいぶん思い切ったことしましたね? mn_0071.txt | 本当にそれだけのために? mn_0072.txt | にゃるほど。人にはいろんにゃ事情があるんですにゃー mn_0073.txt | どうかしましたか? mn_0074.txt | っで、さっと食べられるものをお探しでしたっけ? mn_0075.txt | ちなみに小清水さん、ここの購買ははじめてですか? mn_0076.txt | にゃーるほど。それなら奥の棚にどうぞ mn_0077.txt | さっと食べられるものをお探しならパンとかどうですか? mn_0078.txt | 最近だとマロンクリームパンが女子の間で大人気にゃんですよー! mn_0079.txt | ふむふむガッツリ系ですかね mn_0080.txt | もしかして誰かに渡すんですか? mn_0081.txt | あー、デートのお相手がなんとかって話ですかにゃ? mn_0082.txt | そういうことにゃら mn_0083.txt | お待たせしました、この魚肉ソーセージとかどうですか? mn_0084.txt | 栄養満点!片手でさっと食べられる!なにより私も大好きにゃんですよ! mn_0085.txt | でも私が一昨日買いすぎたせいで、これが無くなったら、次の入荷は明後日ににゃっちゃうんですよ mn_0086.txt | ソーセージ用のお小遣いはもう少ないので mn_0087.txt | にゃにゃ!?いいんですか!? mn_0088.txt | いや、でも今日はじめて会った人にそこまでしてもらうなんて mn_0089.txt | つまりこのソーセージで私を雇うというわけですね? mn_0090.txt | そういうことなら任せてください!ソーセージの分はきっちり働きます! mn_0091.txt | そうですね、ソーセージ以外だと mn_0092.txt | やっぱりアレですかね mn_0093.txt | ソーセージのお礼です。ここは私に任せてください! mn_0095.txt | あっ、これは小清水先輩!奇遇ですね! mn_0096.txt | にゃんでナデナデするんですか?私褒められるようなことしましたっけ? mn_0098.txt | 小清水先輩の頼みとあらば!どんにゃことでも言ってください! mn_0099.txt | ありますね、そのことで何か? mn_0100.txt | えーッ!混雑しそうなので、そう言ってもらえると嬉しいですけど…! mn_0101.txt | 小清水先輩はそれでいいんですか? mn_0102.txt | 会長に告白したことは私も知ってますし、握手して欲しいんじゃにゃいですか!? mn_0104.txt | だから販売会をお手伝いしたいと? mn_0105.txt | にゃはははーっ!にゃるほど、特に結城先輩は強敵ににゃりそうですからねー mn_0106.txt | 実際もう一人くらい欲しかったのも事実ですからね mn_0107.txt | 私がお会計をしますので、小清水先輩はバックヤードから在庫を運び出してもらう作業になりますが mn_0108.txt | それでも大丈夫ですか? mn_0109.txt | ではこの件は私からおばちゃんに話しておくとして mn_0110.txt | おそらくご存じにゃいと思うんですが、バイト代についてです mn_0111.txt | うちの学園、正規の手順を踏んだアルバイトじゃにゃいと、バイト代にゃんてのは出にゃいんですよ mn_0112.txt | 会長さんたち生徒会の方が、ヘルプで来てくれることもありますよ mn_0113.txt | でも感謝の気持ちを個人的に渡すことはあっても、やっぱり報酬はありませんからね mn_0114.txt | おっ、来ましたね!今度は何ですかにゃ!? mn_0115.txt | 20袋も!? mn_0116.txt | 毎度ありでーす! mn_0117.txt | でも取り置きって、そんなことでいいんですか? mn_0118.txt | でも仕事内容はそんなに楽じゃにゃいと思いますよ? mn_0119.txt | にゃははー!そうでしたね! mn_0120.txt | ではおばちゃんには私から後で話しておくので、放課後になったら購買まで来てください mn_2000.txt | いやぁー助かりましたよー! mn_2001.txt | 生徒会は会長さんしか手が空いてにゃいって言うから、今日は修羅場を覚悟してたんですよー! mn_2002.txt | ほんとはもう一人、バイトの子と、いつものオバちゃんがいるんですけどね mn_2003.txt | バイトの子はおばあちゃんが入院で、オバちゃんは息子さんの学校行事があるっていうことで mn_2004.txt | 基本的にレジには私が入りますから mn_2005.txt | 二人には補充と掃除をお願いします! mn_2006.txt | 商品のストックは裏にあるから、花守さんは、わからにゃいことがあれば会長さんに質問してください mn_2007.txt | まあ休日なんてほとんど人きませんし、リラックスリラックス! mn_2008.txt | はいはい!冷やかしだけはご勘弁! mn_2009.txt | 来店した以上、ちゃーんと一人一品はお買い物してくださいねー? mn_2010.txt | ちょっと拡散しただけなのに、こんなにお客さんが…! mn_2011.txt | 私やっぱり商売の才能あるのかにゃあ! mn_2012.txt | にゃははー、ヤバいかもー! mn_2013.txt | というわけだから、会長さんもレジお願いしまーす! mn_2014.txt | あっ、花守さんは生徒会役員じゃにゃいので、サッカーお願いしますね! mn_2015.txt | はいはーい!お立ち会い! mn_2016.txt | 会長さんと花守さん、はじめての共同作業の始まり始まりー! mn_2018.txt | こっちは購買の販売リストの更新で来たんですよー mn_2019.txt | いつも通り、サクッとチェックしてもらっていいですか? mn_2020.txt | にゃにゃ!? mn_2021.txt | か、会長さん! mn_2022.txt | 今回…前の名残というか、泊和くんたちからのブツがリストに載っちゃってて mn_2023.txt | 会長の燻製の材料ってごり押す?卵みたいにゃのもあるし mn_2024.txt | 会長、私女の子 mn_2025.txt | はいはーい。それじゃ失礼しましたー! mn_2026.txt | にゃにゃ、会長さんに副会長さん!二人揃って来るなんてめずらしいですね! mn_2027.txt | ヌフフー、今日はお二人でデートですかにゃ? mn_2028.txt | にゃははは!ぜーんぜん見えにゃいでーす! mn_2029.txt | むしろ私の方が、会長さんにはお似合いだったりして? mn_2030.txt | ヒイッ!?謎の悪寒が! mn_2031.txt | へーそうなんですか? mn_2032.txt | まあでも、恋人って空気はないけど、二人はそれが自然っていうか mn_2033.txt | 案外お似合いだとは思うけどにゃー mn_2034.txt | にゃにゃ!? mn_2035.txt | うにゃ!?お酒は置いてにゃいですよぉー! mn_2036.txt | どしたんですか副会長さん?急に気前良くなって mn_2038.txt | ははーん、つまりそういうことにゃんですか? mn_2039.txt | ふふーん、詮索するつもりはありませんよー mn_2040.txt | 私も二人の自然な感じが好きなので、余計にゃこと言って邪魔したくありませんからね! mn_2041.txt | それで、会長さんのご用は?燻製の材料ですか? mn_2042.txt | うーん、となるとササミと大根の漬物とかですかね? mn_2043.txt | さすが会長!博識!よっ、燻製マイスター! mn_2044.txt | あの会長さんたちがこんな風になるにゃんて、恋って怖いですねー nat001_001.txt | コーヒーのSを下さい nat001_003.txt | そう。なら失礼して nat001_011.txt | ちょっと教えて欲しいんだけど nat001_015.txt | ありがとう nat002_006.txt | 随分と大胆な覗きもいたものね nat002_008.txt | いい夢見れた? nat002_010.txt | なら次は、本物の天国を見せてあげる nat002_011.txt | わざわざ休憩室に忍び込んでおいて? nat002_013.txt | ドン・ドン・ドン・鈍器~ nat002_021.txt | わかった。警察には電話しないでおく nat002_023.txt | ワタシにとっては帳尻が合うぐらい恥ずかしいことだったってこと nat002_025.txt | 誰のせいで、こんなことになったと思ってるの? nat002_026.txt | ならもっと反省してくれない? 猛省しまくりやがってくれない? nat002_027.txt | あと、念のために言っておくけど、ワタシは別にエロい下着なんて身に着けてないからね。普通の下着だから nat002_028.txt | なんでそこで声を上げる? nat002_031.txt | 見られたのが、下着姿でなければね nat002_033.txt | ワタシもココにいていいの? nat002_034.txt | まだ営業は始めてないけどね nat002_037.txt | なんでワタシのことを知ってるの? nat002_039.txt | なるほど。そういう噂か nat002_040.txt | 彼女が死神ってことは知ってるけど、ワタシは普通の人間 nat002_041.txt | ま、そういうこと nat002_044.txt | ゲームの話じゃなくって、元になった猫の妖精のこと nat002_045.txt | 閣下はソレなんだって nat002_047.txt | 爵位を持ち出されても、おかしな猫にしか見えないからね nat002_049.txt | ワタシも。一度触ってみたかったの。触ってもいいなら、もっと早くに言ってくれないと nat002_050.txt | 本当。さっきから気持ちよさそうな反応をしてる nat002_051.txt | 思っていた以上に、気持ちよかった nat002_055.txt | まあ、男の子だもんね nat002_056.txt | 別に恥ずかしがることでもないと思うけど nat002_057.txt | ウチの大学にもそういう子は沢山いるし、行動に起こしている子も少なくないじゃない。男の子も、女の子も nat002_058.txt | 安心して。最初からそうだと思ってたから nat002_060.txt | いやだってレッツって「しましょう nat002_061.txt | 意外と初心な一面が nat002_063.txt | 胸を張って言う事なの、それ? nat002_064.txt | 言い訳ばっかりしてるとチャンスが訪れた時にも掴めないんじゃない? nat002_069.txt | いや、今のはそれ以前の問題だと思うけど? nat002_071.txt | 諦めないというか、めげないというか、面倒臭いというかしつこいというかウザいというか nat002_073.txt | でも行く気がなくて断ったの。なのに「からの~ nat002_074.txt | 他にも「じゃあ来週にするね! nat002_075.txt | 中には「俺はイケメンでモテるんだぜ、誘われて光栄でしょ? nat002_076.txt | 食事中、ずっとあんな調子で絡まれたらストレスでどうにかなるというか、途中でぶん殴りそう nat002_078.txt | それでも語尾ウェイだけは見たことないウェイ nat003_001.txt | うん? ああ、どうも nat003_003.txt | この服? それはどうも。ありがとう nat003_004.txt | いや、高嶺君ってコスプレ好きなのかなぁ、と思って nat003_005.txt | 高嶺君でいい? nat003_006.txt | なら、覗き魔 nat003_007.txt | 風評被害? nat003_010.txt | どうせ本当は覚えてるくせに nat003_012.txt | まさか昨日の下着姿でヘンなことをしてないでしょうね nat003_014.txt | ムッツリ、ウッザ nat003_019.txt | そんなに見ないでくれます? 恥ずかしくなるから nat003_022.txt | なんで「おかえりなさいませ、ご主人様 nat003_023.txt | ここはメイドカフェじゃなくって、普通のカフェなんだけど nat003_024.txt | やっぱり高嶺君、コスプレ好きでしょ? nat003_027.txt | ウソ、冗談 nat003_028.txt | その姿で会うのは初めてだからわからないだろうけどね。それ、閣下だから nat003_029.txt | ワタシの服にも猫の毛なんて付いたことないから nat003_030.txt | こちらこそ、よろしく nat003_031.txt | そういうのちょっとウザい nat003_033.txt | 本人の目の前でエロいとか言う? 普通言う? nat003_035.txt | ここはね、以前にもカフェだったりしたから。キッチンの方も専門的なものが入ってる nat003_037.txt | このユニフォームも、昔のデザインを流用したものでね nat003_039.txt | 実は、コーヒーの味がわかる人がいなくて nat003_042.txt | なんで、知ってるの? nat003_044.txt | そもそもコーヒーは苦いものばっかり。苦いものは毒なのに。毒を飲むなんておかしいと思わない? nat003_046.txt | それは―― nat003_047.txt | いらっしゃいませ nat003_048.txt | 畏まりました。少々お待ち下さい nat003_049.txt | お待たせしました nat003_054.txt | すみません。ありがとうございます nat003_055.txt | はい。お待ちしています nat003_057.txt | 今のはここの大家さん。お店をオープンさせるためには、あの人の許可が必要になるの nat003_060.txt | だから、コーヒーの味がわかる人に協力をして欲しかったの。味を良くするために nat003_062.txt | そういうこと nat003_063.txt | ワタシ、奥で休憩してきてもいい? nat003_064.txt | ありがとう。それじゃあ、よろしく nat003_066.txt | 食べさせてもらってる、の間違いでしょ nat003_067.txt | 新婚ごっこをし始めたあたりから? nat003_068.txt | 味見に“あーん”は必要ないと思うけど nat003_069.txt | それに、そんなメイドカフェみたいなサービス、始めないからね nat003_071.txt | ええ。問題ない nat003_072.txt | 気にしないでいいけど、どうかした? nat003_073.txt | わかった。じゃあ戻りましょうか nat003_076.txt | 畏まりました nat003_077.txt | ミネラルウォーターなんかで淹れた方がいいんじゃないかってこと? nat003_078.txt | 水道水でも十分なんだって。ミネラルウォーターだと硬水も多いから nat003_081.txt | 硬水で淹れると、渋みや香りがマイルドになるらしいの。茶葉の開きが違うんだって nat003_083.txt | 本当なら茶葉の種類や飲む人の好みで使い分けたりできればいいのかもしれないけど nat003_084.txt | 硬水だとお腹の調子が乱れる人もいるから nat003_085.txt | おっと。沸かし過ぎるところだった nat003_087.txt | その言い方、なんかムカつく nat003_088.txt | こういうのは大体、より多くお湯に空気を含めるためって言われてる nat003_089.txt | 知ってるんだ? nat003_090.txt | で、ティーコージーを被せて、4分蒸らす nat003_094.txt | 蒸らしてる間って、待ってるだけだから余計にドキドキしてくる nat003_096.txt | そんな難しい手順じゃないからね。でも高嶺君の言う通り、慣れてもいるけど nat003_097.txt | まあいっか。大家さんとのこともすでに知られてるんだから nat003_098.txt | 以前にここを借りていたのは、ワタシの両親なの nat003_099.txt | 紅茶なら子供の頃のワタシでも飲めるから、お父さんに教えてもらってた nat003_102.txt | 直前でワタシが入院することになったから。まだ小さかったから放置はできない nat003_103.txt | かといって、人任せにしてもお金がかかる。ワタシの治療費もかかる nat003_105.txt | どうだろ? そのことで責められたことはないし、本当に気にしてはないんだろうけど nat003_106.txt | 今さら、お店を開店させよう! なんて言われても2人も困るだろうし nat003_108.txt | ワタシのワガママで振り回して、不幸に突き落すようなもんでしょ nat003_109.txt | なんにせよ、そんな気軽に言っていいことじゃない。ワタシも今さら両親に夢を追えとは言えない。どの口がって感じだしね nat003_112.txt | アレも嘘ではない。そこにワタシの事情も絡むってだけ nat003_113.txt | ワタシの魂が、このままだと例の蝶になるんだって。それを阻止しようとしてるのが明月さんと閣下 nat003_114.txt | 大家さんも昔は夫婦で喫茶店を営んでたんだって。でも、ご主人を亡くされて nat003_115.txt | ご主人との大切な思い出の店に明るさを取り戻したくて、ここを人に貸し出すようになったの nat003_118.txt | それ以降、ここを誰にも貸さなくなった nat003_119.txt | 学生のワタシが関わることが、引っかかるんだと思う nat003_120.txt | ダージリンのストレートです。どうぞ、お召し上がり下さい nat003_121.txt | 高嶺君って、紅茶は飲むの? nat003_122.txt | 性格悪。そんな風に人を緊張させて楽しい? nat003_123.txt | 趣味が悪い nat003_124.txt | キミがそう思うんなら普通なんでしょうね、変態の中ではね nat003_125.txt | どんなもんでしょう? nat003_126.txt | そこで無言になるのは、本当にやめて欲しい nat003_128.txt | 嫌われないように、お世辞で誤魔化してない? nat003_129.txt | それもそっか nat003_130.txt | それは、ダージリンだからじゃない? nat003_133.txt | ありがとう、高嶺君 nat003_134.txt | それだけじゃなくて。お店を手伝ってくれて、ありがとう nat003_135.txt | なにその反応。まさかお礼を言われるとは思ってなかった? nat003_136.txt | 勿論思ってる nat003_137.txt | でも、面と向かって本人に言ったりしないから安心して nat003_138.txt | それでも、感謝してるのは本当 nat003_140.txt | 可愛い女の子が頼ってるんだから、もうちょっとやる気を見せてくれてもいいと思うんだけど nat003_141.txt | 言ってくれたのは高嶺君でしょ。それともわかってて「可愛くないですよぉ nat003_142.txt | ありがとう。今後とも、よろしくね nat004_001.txt | あ、高嶺君。おはよう nat004_005.txt | 高嶺君の性癖って遺伝なんだねー nat004_007.txt | 今のところ、あんまり意味はなさそうだけど nat004_008.txt | あっ、はい nat004_009.txt | 畏まりました nat004_010.txt | 絵描きって言ってたけど、コンサルタントも? nat004_015.txt | 蒸らしは、そろそろ十分かな nat004_016.txt | お待たせしました。アールグレイです nat004_017.txt | ありがとうございます nat004_018.txt | いえ、フードは全て明月さんが nat004_021.txt | 来た人が、笑顔になってくれるような nat004_022.txt | 店としてちゃんとしてれば、内装に特殊なことはしなくてもいいと思う nat004_024.txt | パンケーキなんかは、わりと流行ってたでしょ? nat004_025.txt | 流行りのピークは過ぎた――っていうのは、少し違うかな? nat004_026.txt | 定番って感じかな? 今でも人気があるのは間違いないはず。大学でもそういう話をよく聞く nat004_027.txt | どこどこのお店が美味しいとか、行列ができてたとかね nat004_028.txt | 検索すれば写真も沢山出てくるし「いいね♪ nat004_030.txt | ジェネリックじゃなくて、フォトジェネリックだってば nat004_031.txt | 違っ、フォトジェニックですよね! nat004_032.txt | 今のは高嶺君のがうつっただけ。仲間を見つけたみたいな顔をしないでくれる? nat004_033.txt | フォトジェニック。いわゆるインスト映えのこと。インスト映えも知らない? nat004_034.txt | ワタシは撮らないけど、大学の子たちはみんないっぱい写真を上げてる nat004_037.txt | わかってるわかってる nat004_038.txt | 保証がないのは、わかっているつもりです nat004_039.txt | 言われたことだけじゃなく、もっとお店のことを考えなきゃいけないことも nat004_041.txt | 高嶺君には、そこまで自信を抱ける根拠があるの? nat004_042.txt | サービスじゃなかった? nat004_043.txt | 絶対わかってないでしょ nat004_045.txt | 街中でもみんなスマホを弄ってるでしょ? あれはSNSをやってたりするの nat004_047.txt | 携帯電話って、使ったことある? nat004_052.txt | スマホもわからないのに、さっきの話は理解できてた? nat004_054.txt | しかも食い気味 nat004_056.txt | これから毎日、ご飯がカリカリだけになるとしても? nat004_059.txt | 多分、レシピはネットに沢山あるから nat004_061.txt | うん。それじゃあ、また明日 nat005_003.txt | まあ、ワタシも周りに目を向けるタイプじゃないしね nat005_006.txt | 当たり前のように離れた席に座ろうとするから少しビックリした nat005_009.txt | もしかしてワタシ嫌われてる? 的な? nat005_010.txt | そういう意味じゃない。ちょっと驚いただけ nat005_013.txt | 言いたいことはわかるけど。コミュニケーションを拒絶するような態度はどうかと思う nat005_014.txt | それ、大半が被害妄想。むしろコミュニケーションを拒絶して逃げる方が印象が悪いと思うけど nat005_015.txt | そのままだと女の子と会話もできずに、本当に一生そのままかもよ? nat005_019.txt | プッ。なにそれ? 耳まで赤くしながら何言ってんの? バカじゃないの? 恥ずかしくないの? nat005_020.txt | でしょうね nat005_021.txt | その褒め方は、リア充って言うよりナルシスト? nat005_023.txt | その努力だけは買ってあげる。練習したいならワタシが付き合うから nat005_024.txt | 個人的には、ウザい陽キャよりは今の高嶺君のほうが良いと思ってるしね nat005_025.txt | 見てて面白いウェイ nat005_026.txt | ゴメンゴメン nat005_028.txt | 開始3分ぐらいから、ぐっすりと nat005_029.txt | いびきもなかったし、先生は気付いてなかっただろうけど? いや、何も言わなかっただけかな? nat005_032.txt | あ、うん。ワタシも次の講義があるから nat005_033.txt | あとこれ。今日のノート。ないよりはマシでしょ? nat005_034.txt | じゃあ、またお店でね nat005_037.txt | ぼっちですけど何か? 文句有ります? nat005_038.txt | 高嶺君を含めて、ね nat005_039.txt | じゃあまずはメニューを確定させないと nat005_040.txt | パフェ、作れるの? nat005_044.txt | 一気に増やすことになるけど nat005_047.txt | そっか。それなら人柄の心配はなさそう nat005_048.txt | なにせ子供の頃からずっと、高嶺君と付き合ってきてるんだから nat005_050.txt | 流石に決定に関しては、本人と会う必要はあるけど nat005_056.txt | あ、うん、ごめんなさい。まさか昨日の今日で来てくれるとは思ってなかったから nat005_058.txt | わかった。じゃあ、ワタシと高嶺君で nat005_059.txt | それじゃあ、早速始めさせてもらいます nat005_061.txt | ごめんなさい。コホン。それでは、改めて自己紹介をお願いします nat005_062.txt | 初めまして。四季ナツメです nat005_063.txt | その制服、巻機よね? nat005_064.txt | 懐かしい。ワタシも通ってたから nat005_066.txt | まあ、バレンタインの日には下の子たちからチョコをもらうこともあったけど nat005_067.txt | そういうお嬢様は妄想の中だけ nat005_068.txt | 暑いときはパンティ気にせずスカートで仰ぐし、廊下を下着姿で走る子もいるし nat005_071.txt | 教室の中にある物で、どっちが攻めでどっちが受けとか言ってた nat005_072.txt | ワタシはそのままでいいと思うけど。火打谷さんの笑顔は周りも明るくしてくれそうな笑顔だから nat005_074.txt | だからキモい nat005_077.txt | 基本的な質問をしてみただけだから気にしないで。正直に答えてくれればいいから nat005_078.txt | そこら辺のシフトは後々話し合うから今は気にしないで平気 nat005_079.txt | シフトにも影響することだから確認をしただけ nat005_080.txt | あっ、フロア担当だとしてもコーヒーと紅茶の淹れ方は覚えて欲しいけど nat005_085.txt | うっ、うるさいなっ nat005_086.txt | 大体! お子様舌とかよく言うけど味蕾の数が多くて味に対して敏感なだけなんだから! 調べたことはないけど! nat005_087.txt | ならそのニヤついた顔を止めて。むかっ腹が立つ nat005_090.txt | その時には、火打谷さんみたいな明るい笑顔が必要になると思う nat005_092.txt | それでもよければ是非協力をして欲しいと思ってる nat005_093.txt | さっき言った通り“オープンできるなら”って条件がついちゃうけど nat005_094.txt | ありがとう nat005_098.txt | いらっしゃいませ nat005_100.txt | からかってる? nat005_101.txt | 笑えてない? nat005_104.txt | い、いらっしゃいませ nat005_105.txt | なに、その反応 nat005_106.txt | そんなつもりはないんだけど nat005_107.txt | いらっしゃいませ nat005_108.txt | 言わなくていい。出来てないのは自分でもわかってるから nat005_110.txt | いらっしゃいませ nat006_002.txt | 高嶺君の紹介だし、今の笑顔はこちらとしても求めてた明るさだから nat006_003.txt | ワタシは四季ナツメ nat006_008.txt | 大家さんが認めてくれないのは、ワタシの覚悟が足りないからなのかもしれない nat006_009.txt | お店をオープンさせる覚悟 nat006_011.txt | だから、決めた nat006_012.txt | ちゃんとお店を営業させられるようにする nat006_014.txt | そういう、営業していくのに必要なこと nat006_015.txt | まだ許可が出ないから、今はある程度のところで止めてたけど、そういうのもちゃんと詰める nat006_016.txt | いつでもオープンさせられるようにして、不退転の覚悟で臨む。ダメだって言われても強引にオープンをさせる nat006_017.txt | うるさい。揚げ足取るな。それぐらいの気持ちってこと nat006_018.txt | だから、火打谷さんも墨染さんもちゃんと雇う。オープン前でも店に協力してくれた分は時給も払う nat006_019.txt | それはダメ。ただ働きはさせられない nat006_021.txt | ドリンク系はウェイトレスの仕事だから nat006_022.txt | よろしくお願いします nat006_023.txt | だからユニフォームの件も、お願いします nat006_024.txt | あと高嶺君も、必要なことがあれば何でも言ってね nat006_028.txt | 準備万端過ぎてキモい nat006_032.txt | ワタシの時も、そういう子がいたなぁー nat006_033.txt | ワタシも、火打谷さんの体は綺麗だと思うな nat006_035.txt | 見ればわかるってば。でもそれが健康的な美しさを出してると思う nat006_038.txt | 言ってる明月さんも、十分圧巻だと思うけどね nat006_039.txt | こういう採寸って、どこまで測ればいいんだろう? スリーサイズだけじゃあ足りないでしょう? nat006_042.txt | ワタシはそういうキャラじゃないから。ワタシは自分で測る nat006_044.txt | きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ! nat006_048.txt | いただきます nat006_051.txt | 半熟卵も美味しいけど、欲を言うならもう少しとろっとしてる方がいいかも nat006_052.txt | とにかく今は、自分たちにできることをやっていかないと nat006_054.txt | 違うって、なにが? nat006_060.txt | みんなで一緒に、頑張りましょう! nat007_001.txt | 納得しないでくれない? nat007_002.txt | ――オナッ!? nat007_003.txt | うるさいっ、黙れバカっ nat007_008.txt | うん。それじゃあ、着てみる nat007_009.txt | そっちの2人も。いつまでもじゃれてないで、試着しないと nat007_010.txt | これ、短すぎない? ガッツリ足が出ちゃってるんだけど nat007_016.txt | ありがとう、高嶺君。この服で、費用が必要だったなら―― nat007_017.txt | わかってる nat007_019.txt | じゃあ、その時に言わせてもらうことにする nat007_020.txt | あ、ありがとうございました~ nat007_021.txt | またのお越しをお待ちしております~ nat007_023.txt | ちっ、違うんだってば。今はウェイトレスのユニフォームを初めて着たからっ nat007_024.txt | スカート短めだし、足をむき出しだし、こんな格好で接客するなんて初めてだからっ nat007_025.txt | その分緊張してついつい笑顔が引きつっちゃっただけで―― nat007_026.txt | わ、わかってる。ちゃんと笑えるようになるから nat007_030.txt | 火打谷さん、よろしくお願いします nat007_031.txt | ありがとう nat007_032.txt | 明るさもそうだけど、日が差してなかったせいか少し肌寒い感じもあったかも nat007_036.txt | いらっしゃいませ nat007_038.txt | いらっしゃいませ nat007_043.txt | いらっしゃいませー nat007_045.txt | いらっしゃいませ♪ nat007_047.txt | いらっしゃいませ nat007_051.txt | 待ちなさい。どこに行くつもり? nat007_052.txt | 記憶おいてけ、ねぇ! 見たな。見たでしょ。ねぇ見たんでしょう、キミ nat007_053.txt | 誰が妖怪か! nat007_054.txt | 服を着てても見られたくないことぐらいあるでしょ nat007_055.txt | いいから、逃げるな nat007_057.txt | だって、また覗いた nat007_059.txt | とりあえず、無理矢理にでも笑顔を作れば顔が形を覚えるかと思ったんだけど nat007_064.txt | ワタシ、真面目に悩んでるんですけど nat007_068.txt | 適当なこと言ってごまかそうとしてない? nat007_073.txt | いらっしゃいませ nat007_074.txt | なに? 絶句するほど不自然だった? nat007_079.txt | あ、高嶺君 nat008_001.txt | うん。ちゃんと淹れられてると思う nat008_002.txt | こちらこそ。頑張ってくれてありがとう nat008_003.txt | 高嶺君の友達だっけ? nat008_006.txt | いらっしゃいませ nat008_009.txt | でも、面白半分に広めるのは止めて欲しいかな。冷やかしで来られるのは困るから nat008_011.txt | そうじゃなくって、パンケーキのこと nat008_012.txt | あの口ぶりからすると、高嶺君が指示したみたいけど nat008_014.txt | 反対とかじゃなく、考えを実行する前に一言欲しかっただけ nat008_016.txt | ワタシはドリンクの準備をしてくる nat008_018.txt | いただきます nat008_020.txt | ベーシックなのもいいかも nat008_021.txt | 食べ放題ではないけど。まあ、多少なら食べてもいいかもね nat008_022.txt | よろしくお願いします nat008_025.txt | いらっしゃいませ nat008_026.txt | お待ちしてました nat008_028.txt | あっ、はい。失礼しました。こちらのテーブルへどうぞ nat008_029.txt | いえ。このお店の中で作っています nat008_030.txt | はい。そのつもりで準備をしましたから nat008_031.txt | ずっと、お父さんやお母さんの真似をすることだけを考えてました nat008_032.txt | でもそれではダメだと教わって、考えました。どうすれば、お客さんに来てもらえるかって nat008_034.txt | わかってます。それでもワタシは、このままじゃ諦められませんから nat008_037.txt | ありがとうございますっ nat008_038.txt | そんなことは全然思っていません。ワタシのことを思ってくれてっていうのはわかってました nat008_039.txt | むしろ、申し訳ないと思ってます nat008_040.txt | それはできません nat008_043.txt | このお店はもうワタシだけのワガママじゃないんです。だから前とは違う意味で、諦められません nat008_048.txt | うん、ありがとう nat008_050.txt | それはワタシも同感 nat009_001.txt | それじゃあ、配りに行きますか nat009_002.txt | でも、そのために作ってくれたんだから nat009_006.txt | コスプレだと思われそうで嫌だなー nat009_007.txt | やる。文句言ってても仕方ないから、やるけど nat009_008.txt | それで行きましょう nat009_010.txt | よろしければ、こちらもどうぞ! nat010_002.txt | 猫の姿で接客をして欲しいってわけじゃない。あくまで写真を撮るだけだから nat010_003.txt | カリカリになっても? nat010_004.txt | 写真1枚につき、ふりかけ一つまみ nat010_009.txt | なら今のうちに、何枚か撮っておいた方がいいかも nat010_010.txt | 閣下の毛はいつでも綺麗だから心配はいらない。だから、まず一枚。お試しの一枚 nat010_011.txt | それじゃあ撮るわよー nat010_012.txt | 切れてる、断然切れてる。ナイスバルク。仕上がってる nat010_013.txt | 性別的には閣下も男だから。こっちの方がいいかなって。あれ? ダメ? nat010_014.txt | ナイスシックスパック。腹斜筋が威嚇してる nat010_015.txt | いよっ。ケット・シー界のレオニダス nat010_016.txt | いえ。謝ってもらう必要はありません。涼音さんの言う通りです nat010_017.txt | 世の中は甘くない。だからこそ、来てくれた目の前のお客さんに満足してもらうことを考えないと! nat010_018.txt | その結果として行列なんかが付いてくるだけです nat010_019.txt | あ、ワタシが行く。今日はワタシがしたいから nat010_022.txt | はい。いらっしゃいませ nat010_023.txt | お客様、いらっしゃいました! nat010_024.txt | ありがとう。運ぶ nat010_025.txt | オーダー入ります nat010_026.txt | ありがとうございましたー! nat010_027.txt | お疲れ様でした nat010_028.txt | いえ。涼音さんのおかげで忙しかったんですから nat010_029.txt | え? あ、そんな、こちらこそありがとうございます nat010_031.txt | こんなに忙しくなるとは思ってなかったから、苦労を掛けてごめんなさい nat010_033.txt | 本当にありがとうございました nat010_035.txt | そう言うなら2人にはもう感謝しない nat010_036.txt | 墨染さん、火打谷さん、涼音さん、ありがとうございました nat010_037.txt | どっちが。筆おろしって単語だけで顔を真っ赤にして処女をこじらせてるのはそっちのくせに nat010_038.txt | チーズケーキとザッハトルテですね。持ち歩きのお時間はどれぐらいでしょうか? nat010_039.txt | チーズケーキ、持っていきます nat010_040.txt | オーダーお願いします。パンケーキを2皿 nat010_041.txt | 高嶺君だけ? 涼音さんは? nat010_042.txt | ありがとう。すぐに運ぶ nat010_045.txt | 呆れたから nat010_046.txt | ゴメン。早く運ばないといけないから nat010_047.txt | そうだ、高嶺君。今晩空いてる? nat010_048.txt | ゴメン。待った? nat010_049.txt | ならよかった。それじゃあ行こうか nat010_050.txt | あ、ううん。全然違う nat010_051.txt | ほら、行くわよ nat010_052.txt | それじゃ、乾杯しよっか nat010_053.txt | お店がオープンしたことについてとか。予想以上に順調なスタートがきれたこととか。まあ、そこら辺? nat010_055.txt | 働きづめになるであろう、ブラックバイトの明るい未来に乾杯 nat010_056.txt | 気にしない気にしない。ほら乾杯 nat010_058.txt | どうだろ? 多分、強くはないかな。むしろ弱いと思う。カクテルでもアルコールが濃いのは苦手だから nat010_059.txt | 高嶺君は? nat010_060.txt | そっか。あ、バレンシアお願いします nat010_061.txt | なにキョロキョロしてるの? nat010_062.txt | 心配しなくても奢るわよ。ウワバミじゃないんでしょう? なら、たかが知れてるだろうし nat010_063.txt | 誘ったのはワタシだからね。気にしないでいい nat010_064.txt | 立場が逆でしょ、それ nat010_065.txt | 別に大した理由はない。乾杯の時にも言ったけど、お店が順調だから nat010_068.txt | だから。キッチンでのこと nat010_069.txt | 高嶺君にはお世話になってる。高嶺君がいなかったら、こんな風にうまくいかなかった nat010_070.txt | 墨染さんがお店で働くことも、涼音さんがケーキを作ってくれることも nat010_071.txt | 感謝してる。信用だってしてる。それだけは伝えておこうと思って nat010_072.txt | あの場で言うよりも、改めて言う方が本当だっていうのも伝わるでしょ? nat010_073.txt | ワタシのキャラじゃないかもしれないけどね nat010_074.txt | 度数低めだから問題なし nat010_075.txt | そう。ならよかった。誘った甲斐もあるってもの――あ。パイナップルを使ったカクテル、お願いします nat010_076.txt | たまに、かな。最初はお酒ってどんな味なのか知っておこうと思ったのがキッカケ nat010_077.txt | 家では全く飲まないけど、たまーに来たりする。こういう雰囲気の方が1人で入りやすいでしょ nat010_078.txt | そういうこと nat010_082.txt | ね、高嶺君 nat010_085.txt | 歩いて10分かからない nat010_087.txt | 期待、した? nat010_088.txt | そんなこと――っ nat010_090.txt | 吐かない。明日に残ったりもしないから、心配しないでいいわよ nat010_091.txt | 一度言ってみたかっただけ。「終電なくなっちゃったね nat010_092.txt | かも、しれない。ペース間違えちゃったかも。ゴメンね? nat010_094.txt | 今日は、帰りたくないかも nat010_095.txt | あーれまー。つまんないな。そんな見透かされるとさ nat010_096.txt | いらないわよー水なんてー nat010_098.txt | 親切装って女の部屋に上がりこんで何するつもりなんだか nat010_099.txt | おまわりさーん nat010_101.txt | それとこれとは全く別の話だと思うんだけど nat010_102.txt | その言い方は卑怯、本当に卑怯 nat010_104.txt | ワタシの家、ここだから nat010_105.txt | なんのかんのと理由を付けて、部屋まで上がろうとするのかと思ってた nat010_106.txt | ま、絶対に上げるつもりもないんだけどねー nat010_107.txt | 男の子って、部屋に上げたらその気になって襲ってくるんでしょ? nat010_108.txt | だからダメ nat010_109.txt | じゃあまた明日ね nat010_110.txt | 忘れてた。おやすみ nat010_111.txt | あっ、高嶺君 nat010_112.txt | 終わったところ。これからお店に向かうつもりだけど、高嶺君は? nat010_113.txt | そう。なら、一緒に行こうか nat010_114.txt | はいはい。わかってるわかってる。どうせ“話題がー”とか“雰囲気がー”とか、くだらない心配をしてたんでしょ nat010_115.txt | よろしい。じゃあ行こっか nat010_121.txt | 別に。何も。高嶺君は悪くない nat010_122.txt | だから、そうじゃないんだってば。気にさせたならゴメン nat010_131.txt | 手伝ってあげる nat010_133.txt | でも、絶対だからね nat010_134.txt | じゃあ、ワタシはフロアに出るから nat010_137.txt | そういうのは思うだけで、口にはしないようにしてるから nat010_138.txt | でも感謝してるのは本当だから nat010_139.txt | さて。それじゃあ今度こそ行くから。じゃあね nat011_001.txt | お待たせしました。イチゴのパフェとブレンドコーヒーです。ごゆっくりお過ごし下さい nat011_002.txt | ただ今お伺いします nat011_003.txt | え? あ、大学の nat011_004.txt | いらっしゃいませ nat011_006.txt | ありがとう、ございます nat011_008.txt | そうですね、イチゴのタルトなんかは如何でしょうか。人気メニューですよ nat011_009.txt | 明月さん。アールグレイとアッサムティーをお願い nat011_010.txt | カップの温めはワタシがやっておくから nat011_013.txt | 願った通り店をオープンできて、お客さんもたくさん来てくれて、笑顔で喜んでくれてるんだから nat011_021.txt | 何とかなりませんか? 涼音さん nat011_022.txt | あーはいはい。わかってる。ワタシだって鬼じゃないっての nat011_023.txt | こういう場合、涼音さんの前のところではどうだったんですか? nat011_025.txt | おまわりさーん nat011_029.txt | 病院だ。駅向こうの美和総合病院で見たことあるんだ nat011_030.txt | 詳しいことは覚えてないけど nat011_031.txt | 心配されるようなことじゃありませんから nat011_032.txt | それよりも、あの人の悩みについてです nat011_033.txt | シャレにならないことを言わないで下さい nat011_034.txt | 高嶺君。おはよう nat011_037.txt | それで、どうかしたの? nat011_039.txt | ちゃんと挨拶できるようになったんだ、と思って nat011_040.txt | 最初は逃げたくせに? nat011_041.txt | とにかく、あのお店で働くことが高嶺君の役にも立ってるのならよかった nat011_044.txt | わかった。なにか困ったことがあったら連絡をして nat011_045.txt | それじゃあワタシ、これから講義だから nat011_046.txt | うん。じゃあまたね nat011_047.txt | 汐山君もまた nat011_048.txt | ケーキの方は、どうなんです? 涼音さんなら心配はないと思いますけど nat011_049.txt | 結菜ちゃんはいつ来るんだっけ? nat011_051.txt | いらっしゃいませ nat011_052.txt | 何かあれば、またいつでもご相談下さい。できる限りの協力をさせてもらいますから nat011_053.txt | 余韻を味わうのもいいですけど、そろそろ片付けを始めましょう nat012_002.txt | 今朝の作業はどんな調子? nat012_003.txt | 朝からお疲れ様でした nat012_007.txt | 閣下というか“御帝さん”目当てで来る人も結構いるみたい nat012_008.txt | イケメンの壮年男性が淹れてくれる美味しいコーヒーや紅茶 nat012_009.txt | そして、寡黙に仕事をこなすジェントルなその姿に、ご近所のマダムたちが嵌まってるみたいでね nat012_010.txt | “御帝さん”と比較して、ウチの旦那はあ~だこ~だと愚痴をこぼす集まりが出来つつある nat012_011.txt | 隙を見てフロアを覗いてみたら? お客さんの中に多分うっとりしてる人がいると思うから nat012_014.txt | 趣味じゃないなら、別に嫉妬する必要もないんじゃないの? nat012_015.txt | 落ち着いた雰囲気で黙々と働くところが、旦那に比べて格好いいって思われてるのかもね nat012_016.txt | 高嶺君の場合、ただの無愛想って思われそうだから止めておくことをオススメしておいてあげる nat012_017.txt | その内できるんじゃない? 平気平気 nat012_018.txt | でも実際、以前よりも雰囲気はよくなってると思う nat012_019.txt | ちゃんと挨拶もしてくれるようになったし。こうして普通に話もしてるし nat012_020.txt | いずれは高嶺君を好きだって言う人も出てくるんじゃない? nat012_021.txt | わりとマジで nat012_022.txt | そんな気は一切ないから安心して nat012_025.txt | でもまあ、だからって高嶺君が無能ってわけでもないんだから。そんなに卑下しないでもいいんじゃない? nat012_026.txt | ほら。嘆いてる暇があったら仕事に励む nat012_032.txt | どうかしたの? nat012_034.txt | なに? Let’s 筆おろし? 席、外す? nat012_035.txt | 言わせたのはそっちだと思うんだけど nat012_036.txt | どんな信長と秀吉? nat012_039.txt | だったら言わなきゃいいでしょうに nat012_040.txt | 否定はそこだけでいいの? nat013_002.txt | なんだか、楽しそうですね nat013_003.txt | なんで、こんなに不機嫌なの? 高嶺君、何言ったの? nat013_004.txt | パフェを作ってもらえる? お客さんのじゃないんだけど nat013_005.txt | ワタシの分でもないんだけどね。糖分を必要としてる子がいて nat013_006.txt | ありがとう nat013_007.txt | ほら火打谷さん。糖分補給して。脳に栄養を回して頑張って nat013_008.txt | もう12月でしょ? 冬休みの前にはなにがある? nat013_009.txt | 火打谷さんから頼まれたの。勉強を教えて欲しいって nat013_010.txt | それで今は、出された宿題を教えてたんだけど nat013_011.txt | 人に教えるのって難しい nat013_012.txt | とにかく、続きを頑張って nat013_013.txt | 低空飛行ならまだしも、墜落したらシャレにならないんだからね nat013_014.txt | 今やってるのはベクトル nat013_015.txt | 誰がワトソン君か nat013_016.txt | いいから。それよりも答えは? nat013_020.txt | 高嶺君が解いてどうするの nat013_021.txt | 火打谷さんもふざけてない。定期テストからは逃げられないんだから nat013_023.txt | そういう意味じゃなくね、ワタシも笑顔で接客できるようにはなった――つもりではある nat013_024.txt | でもやっぱり火打谷さんの明るさに比べると物足りないから、火打谷さんには残って欲しい nat013_025.txt | そうね。赤点回避のために、しっかり教えてあげる nat013_026.txt | 本当に愚考だわ nat013_027.txt | 出来る限りわかりやすく説明するから、頑張ってみない? nat013_031.txt | そうそう。講義にも全然身が入らなくて nat013_033.txt | でしょうね。お店の件にしたって反対されてたから。半分は冗談、気にしないで nat013_034.txt | そうね。何かしらの問題が出てくるようなら、そういう選択肢もアリかも nat013_037.txt | 来たのは、もしかして土曜日か日曜日? nat013_038.txt | 平日なら並ぶこともないと思うから。よかったらまた来て nat013_040.txt | そう言ってもらえるなら nat013_042.txt | そっか。ありがとう。じゃあ、自分でも調べてみる nat013_044.txt | あ、でもケーキ以外も結構オススメだから。オムライスとかカルボナーラとか nat013_045.txt | 多少。よっぽどタイミングが悪くないと並ぶほどではないと思うけど nat013_046.txt | ご来店を心よりお待ちしております nat013_047.txt | で? さっきからスマホを弄って何してるの? 存在を消す訓練? nat013_049.txt | で、どう? nat013_053.txt | 謝られるほどじゃないから気にしないで nat013_054.txt | ワタシもアールグレイを nat013_055.txt | 一応、残ってた。はい nat013_056.txt | 学部は違えど同じ大学なんだから、高嶺君だって似たようなものでしょ nat013_057.txt | それは先生の趣向。佐伯先生って数学が好きな人らしくて nat013_058.txt | 応用的な解き方をさせて学生に数学の魅力を伝えようとして、そういう問題を作るって噂だった nat013_059.txt | 大半の子は嫌ってたんじゃないかな? あ、人柄とかじゃなくてテストの時期限定で nat013_060.txt | 少なくともワタシがいた頃は、意地悪な問題を作ってたのは数学くらいかな nat013_061.txt | 結構、暗記頼りになりそうだけど nat013_062.txt | じゃあ、今から一緒に説明するから聞いてて nat013_063.txt | ありがとう、明月さん nat013_065.txt | 火打谷さんは公式を覚えるところからね nat013_066.txt | なるべく簡単に説明するから、わからないところがあったらすぐに言って nat013_067.txt | 今のが理解できてるなら、墨染さんは別の勉強をしててもいいと思うけど nat013_068.txt | はい、どうぞ nat013_070.txt | どういたしまして。どう? 少しは自信がついた? nat013_071.txt | そう。ちゃんと説明できてたならよかった nat013_072.txt | わからないことがあったら何度でも説明するから nat013_073.txt | 仮に同じところがわからなくても遠慮しないで。そういうのはよくあることだから nat013_074.txt | ワタシもそれでいいと思う nat013_075.txt | いいの。理解したつもりになるのが一番まずいから nat013_076.txt | 明日からしばらくは、シフト関係なくお店に来て nat013_077.txt | お礼はまだ早い。ちゃんと定期テストを乗り切った後に聞かせて nat013_078.txt | 持ち歩きのお時間は、どれぐらいでしょうか? nat013_079.txt | 畏まりました。少々お待ち下さい nat013_080.txt | いらっしゃいませー。カフェ・ステラへようこそ nat013_082.txt | じゃあ、ワタシはあっちだから。また明日 nat013_084.txt | 流石に一日で100や200も注文が殺到するわけでもなかろうし nat013_085.txt | わかってて言ってない? nat013_086.txt | ないわよ、そんな予定なんて。そもそも、ほぼ毎日出勤してる時点でないでしょうよ nat013_088.txt | 夜更かしでもしてたの? nat013_089.txt | テストは明日からよね? 大丈夫? 大事を取って今日は休んだ方がいいんじゃない? nat013_090.txt | それならいいんだけど nat013_094.txt | こらこら。どこに行く。墨染さんは着替えに行ったんでしょうが。覗くつもりか、むっつりスケベ nat013_095.txt | 無事に着替え終えてるのね nat013_096.txt | 問題がないのならいいんだけど nat013_097.txt | お店を開けないと nat013_098.txt | はい、それまで nat013_100.txt | 墨染さんは満点。何の問題もない nat013_102.txt | よっぽどいやらしい問題を出されない限りは大丈夫でしょ nat013_103.txt | 気を抜かないようにね nat013_104.txt | 無駄とか、そういうことは気にしないでいいから nat013_105.txt | 明日からテストが終わるまで、バイトは休んでいいから nat013_106.txt | テストが終わったら、またね nat101_001.txt | 誰がツンデレか nat101_002.txt | 買い物。夕飯とか、日用品の補充とか nat101_004.txt | なにか共有するような写真あったかな? nat101_005.txt | あ、はいはい nat101_006.txt | そりゃまあ、断りはしませんけど nat101_009.txt | それです。食べたいって思うことはあっても叶えることができなくって nat101_011.txt | 何にしろ、反対はないってことでいいの? nat101_014.txt | あ、はい。お願いします nat101_016.txt | ワタシもカルビとご飯を食べよ nat101_017.txt | とりあえず、頼んでみればいいんじゃない? nat101_018.txt | あ、ありがとう。でも世話ばっかりやかなくていいから、墨染さんも食べて nat101_021.txt | 高嶺君食べてなくな~い? nat101_022.txt | 陽キャになるためにはノリよく。コールには乗っていく。これ大事 nat101_023.txt | 高嶺君の、ちょっといいとこ見てみたい nat101_025.txt | ワタシはいいから nat101_026.txt | 自分の分くらいは自分で払う nat101_027.txt | 奢られる理由がない nat101_029.txt | ご馳走様でした nat102_002.txt | 昨日はご馳走様。本当にお金いいの? nat102_003.txt | わかった。機会があったらちゃんと返すから nat102_004.txt | どうかしたの? nat102_006.txt | 誰かに引き寄せられたの? nat102_007.txt | 講義を抜けて、探しに行った方がいい? nat102_008.txt | 何かあったら連絡をしてくれていいから nat102_010.txt | 大学ってそこら辺は緩いから。関係者以外立ち入り禁止ってなってるけど、用件があったら入っていいし nat102_011.txt | 学食なんて近所の人が利用してるのも普通だしね nat103_001.txt | あ、いたいた nat103_003.txt | そうした方がいいと思う。なんか顔から色が失われていってる nat103_004.txt | いいから。平日だし、なんとでもなるって。それよりも自分の体を心配しなさい nat103_008.txt | ついさっき。体調が戻ったみたいで、なにより nat103_009.txt | それよりも、今日はなに? どうしたの? 困りごと? nat103_010.txt | へー! 誰? 誰? nat103_012.txt | ちゃんと話を聞いてあげるから。後で集合ね nat103_013.txt | その前に少しくらい時間は作れるでしょう。連絡はワタシが入れておくから nat103_014.txt | それで、好きな人って? ワタシも知ってる人? nat103_016.txt | まあ、消去法で考えた結果かな nat103_018.txt | だから乙女か nat103_019.txt | 茶化さない、背中が痒くなる気持ちは分かるけど。本人は本気なんだから nat103_020.txt | 本気の恋とか聞いてるこっちは恥ずかしいけど、本人は本気なんだから nat103_021.txt | いきなり告白するよりも、まず2人で出かけてみたら? nat103_023.txt | クリスマスシーズンだから、イルミネーションを見るだけでもデートっぽくはなると思うけど nat103_024.txt | 人が多いから出歩きたくない nat103_025.txt | というより、クリスマスだからってデートしなきゃいけないわけではないと思うわけよ nat103_026.txt | むしろ男の子が夢を見過ぎなんじゃない? nat103_027.txt | 人混みにのまれたり、行列に並ぶのがストレスで、雰囲気が悪くなることだってあるでしょうに nat103_028.txt | 気持ち悪い nat103_029.txt | 漢字のネックレスなんてもらっても正直困る nat103_031.txt | 相手はラッパーなの? それとも直江兼続? nat103_032.txt | そういうとこっ nat103_033.txt | その気遣いは、ありがたいかな nat103_034.txt | なんで付き合う前なのにホテルを予約してるの? nat103_035.txt | 素直に気持ち悪い nat103_037.txt | オシャレと奇をてらうのは全然ちがぁう nat103_038.txt | 空回りしてることに気付いて! ブレーキ踏んで! 大事故起こしてるからっ nat103_039.txt | 救いようがない nat103_040.txt | 誘い方、もっと考えた方がいいよ nat103_041.txt | 変な言い訳とかいらないから。用件と日時をハッキリさせてくれればいいの nat103_043.txt | 高嶺君も。背伸びせずに自分の身の丈に合ったことをした方がいいと思う nat103_044.txt | 映画でもウィンドウショッピングでも、ありきたりでいいから。とにかく楽しい雰囲気を維持できればいいの nat103_045.txt | そうやって2人の関係が縮まれば、自然と普通が特別に変化するものだから nat103_046.txt | 特別とかそういうのは、マンネリとか感じ始めるような関係になってからでも遅くない nat103_050.txt | そんなに? nat103_051.txt | 完全に乙女だ nat103_052.txt | 段階を踏めって言ってるでしょ! nat104_001.txt | 楽しく過ごすこと nat104_002.txt | トラブルがあっても2人で笑い飛ばせれば成功だから nat104_003.txt | オロオロしない。余裕をもっていつもの雰囲気で会話とかすればいいから nat104_004.txt | とにかく“特別”を演出することにこだわらない! 重要なのはそこじゃないから。いい? わかった? nat105_003.txt | ワタシの目から見ても、無謀だとは思わなかったけど nat105_004.txt | 勇気が出なかった? nat105_006.txt | まあ、そうでしょうね nat105_008.txt | 誰かに好きって言われるのは、悪い気はしないと思う nat105_009.txt | 嫌いな相手に何度も何度も言い寄られるのはウザいけど nat105_012.txt | でも、いいんじゃない? 高嶺君が諦めの悪い男なのは明月さんだってわかってるだろうから nat105_013.txt | そりゃそうでしょ。未練を残したまま死にたくなくて世界を巻き込んでまでやり直す男のくせに nat105_014.txt | けどストーカーで逮捕って言うのは勘弁だからね nat105_015.txt | 2750円ですので、250円のお返しです。ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております nat105_016.txt | 単純にどう目を合わせていいのか、わからないんでしょ nat105_017.txt | そりゃそうでしょう nat105_019.txt | なんでもなにも―― nat105_020.txt | なんにせよ、おめでとう nat105_021.txt | 折角だから。ワタシたちもクリスマスの気分くらいは味わわないと nat105_022.txt | って言っても、片付けもあるからそんなに長くはできないけど nat105_024.txt | はいはい。そういう常套句はいいから nat105_025.txt | メリークリスマス nat106_002.txt | よいお年を nat106_003.txt | 涼音さんはどうするんですか? nat107_003.txt | 閣下から聞いた。生まれ変わることになったんだって nat107_004.txt | 高嶺君。何を考えてたの? nat107_006.txt | 未だに良さがわからないわ。やっぱりどう考えても、人間にコーヒーの苦みなんて必要ない味なのよ nat107_007.txt | うるさいなー nat107_008.txt | それをワタシに訊く? 砂糖とミルクで風味を消さなきゃ飲めないワタシに nat107_009.txt | 高嶺君が今までに美味しいと思った豆は? nat107_010.txt | ああ。あの高いやつ nat107_011.txt | ワタシもたまには、ちょっとお高い紅茶の茶葉、買ってみようかな nat107_012.txt | 大家さん。こんにちは nat107_013.txt | あ、全然違います nat107_014.txt | 違いますよ。簡単には貸してもらえなかったから、みんなで頑張ろうって思ったんです nat107_015.txt | アッサリ貸してもらっていたら、今みたいにお客さんには来てもらえなかったと思います nat107_017.txt | だから違いますよ nat107_018.txt | 良いお年を nat107_019.txt | そうならないように、ワタシも頑張らないと nat107_023.txt | こんばんは nat107_024.txt | うん。ちゃんと仕上げてもらった。着替えてみるから、おかしくないか確認してもらえる? nat108_006.txt | なら、うん。今年もよろしく nat108_007.txt | 墨染さんならさっき、鳥居を出たところで火打谷さんと話をしてたけど? nat110_001.txt | おめでとうございます nat110_003.txt | となると、ワタシはフロアの方か nat110_004.txt | 冬だからね nat110_006.txt | そうそう。暖房もそろそろ効いてくるだろうし、高嶺君も我慢して今頃はしっかり働いてるんだから nat110_007.txt | なんか精神年齢下がってない? nat110_008.txt | なんで墨染さんまで恥ずかしそうに悶えるの? nat110_012.txt | はいはい。ご馳走様 nat110_013.txt | すみません nat110_014.txt | あ。外の看板の掃除を忘れてた。ちょっと綺麗にしてくる nat110_017.txt | え? 我慢してるの? それで? nat110_018.txt | 家でお鍋、あんまりしないの? nat110_019.txt | でもまさか、鍋ごと買ってくるとは思わなかった nat110_020.txt | 体が温まるからね nat110_021.txt | それじゃあ先に失礼するから nat110_022.txt | 戸締りはしっかりしてね。よろしく nat111_001.txt | いらっしゃいませ nat111_006.txt | あー。オチが読めた。どうせ高嶺君に気持ちが伝わったか、もしくはその逆でしょ? はいはい、ごちそうさま nat111_007.txt | 言おうとしてた話の内容が違うなら、ちゃんと耳を傾けるけど? nat111_008.txt | それみたことか nat111_011.txt | 和風パスタと半熟オムライス、お願いします nat113_002.txt | 結局明月さん、帰ってこなかったわね nat113_003.txt | そう? わかった。じゃあ、お先 nat201_001.txt | それは、そうなんじゃない? nat201_002.txt | 外見も重要だろうけど。例えばだけど――ここで問題です nat201_003.txt | イケメンだけど不潔で根暗な人と、見た目は良くないけど話していて面白い人がいるとする。モテるのは誰でしょうか? nat201_004.txt | 正解は、お金持ちの爽やかイケメンの総取りでした nat201_005.txt | でもさっき高嶺君が言った通り。外見もあくまでプラスの材料であって、全てではないってこと nat201_006.txt | だからまあ、高嶺君にもチャンスが―― nat201_007.txt | ゴメン。やっぱり安易な嘘は吐けない nat201_008.txt | 拗ねない。前にも言ったかもしれないけど、コミュニケーション能力は上がってると思うから nat201_009.txt | 元がマイナスだった分、ようやく普通って感じだけどね nat201_010.txt | 褒めてるだけなんだけどね、一応。以前の高嶺君ならこんな風に一緒にお昼を食べることもなかったでしょ? nat201_011.txt | 自意識過剰。食堂で普通に食事してるだけで人の目が集まるなんて nat201_013.txt | ワタシたち、周りからはどんな風に見られてるんだろうね? nat201_014.txt | ちっ。可愛くない返答 nat201_015.txt | バーでのことは蒸し返さないって約束したくせに nat201_016.txt | そんなに変な店じゃないと思うんだけど? nat201_018.txt | もしかして、デートに誘ってるつもり? nat201_019.txt | 情けないことを自信満々に言わない nat201_021.txt | で? いつ行くの? nat201_022.txt | 飲みに行くだけなら。その代わり、ワタシにも少し付き合ってくれない? 相談があるから nat201_023.txt | 今日でいい? それとも、もう用事入れてる? nat201_024.txt | なら後で連絡する。予定、明けておいてね nat201_025.txt | 17時30分にお店で待ち合わせでいい? nat201_026.txt | おかえりなさいませ、ご主人様っ nat201_027.txt | おかえりなさいませ、ご主人様っ nat201_029.txt | コスプレ好きなのは十分わかったから、そろそろいい加減にしてくれない? nat201_030.txt | いいから、とにかく中に入って nat201_031.txt | 頬をおつねりしましょうか? ご主人様 nat201_032.txt | このような感じで、よろしいでしょうか? nat201_033.txt | もうよろしいですか? ご主人様 nat201_034.txt | どういたしまして。ご主人様 nat201_035.txt | それでは、こちらのお席へどうぞ nat201_036.txt | メニューはこちらになります。本日はドリンクのみとなっておりますが、如何いたしましょう? nat201_037.txt | オススメはアールグレイとなっております nat201_038.txt | 畏まりました。少々お待ちください、ご主人様 nat201_039.txt | お待たせいたしました、ご主人様。アールグレイです nat201_040.txt | 砂糖とミルクは如何なさいますか? ご主人様 nat201_041.txt | 畏まりました。では、お砂糖、フリフリ♪ nat201_043.txt | それではご主人様。ご主人様と一緒に最後に萌えを注入したいと思います nat201_044.txt | はい、ご一緒に――萌え萌えキュン♪ nat201_045.txt | ご主人様? 萌え萌えキュン、です。萌え萌えキュン♪ nat201_050.txt | 今のは明らかに死体蹴りでしょうがっ nat201_052.txt | でも、萌え萌えキュンに関しては忘れて。これ以上、触れないで nat201_053.txt | ひっぱたく nat201_054.txt | この挨拶をするように言ったのは、高嶺親子でしょ nat201_061.txt | お店の雰囲気が明るくなって、ワタシの想像をはるかに超えるお客さんが来てくれてる。満足してる。感謝もしてる nat201_063.txt | そっ。お店をもっとよくしたい。お客さんに笑顔になって欲しい――ってのとは違う、ワタシの個人的な欲 nat201_064.txt | ただの思い付きだから、このことは忘れて nat201_066.txt | 手伝ってあげようか? nat201_069.txt | ワタシの話、聞いてなかったの? nat201_071.txt | わかってる。ターゲットを女性に絞ったんだから。なので―― nat201_072.txt | メイドサービスはこれにておしまい、終了、廃止となりました。ご愛顧ありがとうございます nat201_073.txt | これからもウェイトレスとして頑張りますので喫茶ステラをよろしくお願いします、ご主人様 nat201_074.txt | なんてね♪ nat201_075.txt | 余計な気遣いは無用。ゴメンね、いきなりワタシに付き合わせて nat201_077.txt | なんで丁寧? 声上擦ってる。なんかキモい nat201_078.txt | 陽キャへの道は長そうウェイね nat201_079.txt | さっきの仕返し♪ nat201_080.txt | まーわりと? nat201_081.txt | じゃあワタシ、着替えてくるから nat201_082.txt | 戸締りオッケー。ちゃんと閉まってる nat201_084.txt | そういえば鍵、ちゃんと閉めたっけ? って nat201_085.txt | 死神関係の仕事かなにかで出かけてる nat201_086.txt | さて。それじゃあ行こ nat201_087.txt | だから丁寧か nat201_088.txt | 今さらだけど、何食べる? nat201_093.txt | そういうの、鵜呑みにしない方がいいと思う。普通にアボカドが嫌いな女子もいるからね? nat201_097.txt | 女子ウケとか狙わなくていいから nat201_098.txt | もっと気安く入れるお店は知らないの? 美味しければ、なおよし nat201_099.txt | してないしてない。そんなの試すような関係でもないでしょうが nat201_100.txt | 洋食屋さん? nat201_102.txt | お店はどっち? ここ、まっすぐでいいの? nat201_103.txt | いいってば。美味しいのが一番でしょ。それにワタシも高嶺君と同じ。揚げ物は面倒で、最近食べてなかったから nat201_104.txt | そっ。実家もそれほど遠くないんだけどね。電車で20分ってところかな? nat201_105.txt | こっちに住む方が色々都合もよかったから nat201_107.txt | そう? だったら早く行かない? お腹空いちゃった nat201_109.txt | しつこいなー。美味しいものを楽しく食べられるのなら、それで十分でしょ nat201_110.txt | あくまでワタシはね。そういうのは、時と場合と人によると思う nat201_111.txt | 普段は気にしない子でも、特別な日にはちょっと期待しちゃうってこと nat201_112.txt | あと、誕生日なんかの記念日も。そういう時に普段と違う特別感を求めるのは普通でしょ? nat201_114.txt | わざわざクリスマスに出歩きたくない nat201_117.txt | 子供の頃は、それなりに楽しみにしてた気がするしね。冬休みで、友達と遊ぶ約束したこともあったしね nat201_119.txt | タコパでクリパ。当時流行ってたの、そういうの。プレゼントの交換をして、お泊りする予定だった nat201_120.txt | 当日、ワタシは体調を崩して、その後入院。病院で新年を迎えることになったから nat201_121.txt | それとはまた別だけどね nat201_122.txt | ともあれワタシは欠席。パーティーもそれっきり nat201_123.txt | あ、そうだ。クリスマスと言えば、ブッシュドノエル nat201_124.txt | ワタシも手伝った方がいい? いつもよりも人手が必要でしょ? nat201_126.txt | 大変なのは、みんな一緒。どうせ大学も冬休みだし、あんまり気にしないで nat201_130.txt | すぐに行って帰ってこられる距離だしね nat201_136.txt | あるけど、そっちも全部断ってる nat201_138.txt | 場所が近いだけにね。実家はどこ? なんて食い下がられるとさらに面倒 nat201_143.txt | 墨染さん? ああ、そう言えば nat201_145.txt | 恥ずかしいような。でも、少し興味はあるような nat201_146.txt | 勝手に仲間にしないで下さーい nat201_147.txt | 「嫌いじゃない nat201_148.txt | えー? その時「熟女も好きだ nat201_149.txt | ほーら。やっぱり記憶があった。ウソツキ nat201_150.txt | 少し? ワタシには度数が高かったかも。すみません、お水もらえますか? nat201_152.txt | ウッソー。酔っていないです nat201_153.txt | そうかな? そうかも? でもまあいっか nat201_155.txt | やってみようかな nat201_156.txt | 抵抗が全くないわけじゃないけど。こんな経験できるのも、今だけだしね nat201_157.txt | 普段、あのウェイトス服で生足晒して働いてると、そこら辺の感覚が鈍ってきたのかも nat201_158.txt | ありがとう nat201_160.txt | なんちゃって? nat201_161.txt | んー? 別に? 飲んだのはワタシが飲みたかったからだし nat201_162.txt | ワタシの用事にも付き合ってもらったんだから。文句なんてない nat201_163.txt | ワタシだって、最初から難しいとは思ってたから仕方ない nat201_164.txt | そうやって自分を卑下するのはやめた方がいいと思う nat201_169.txt | あくまでチャンスはね。結局のところ、モテるモテないは本人の積極性が大きく関わると思うし――っとと nat201_172.txt | うん。吐いたりしないから。でも悪いけど、このまま引っ張ってくれると嬉しいかな nat201_173.txt | まだ真っ直ぐ nat201_174.txt | なに? 道間違えた振りして、ホテルにでも連れ込むつもり? もしもし、おまわりさん? nat201_175.txt | 知ってる。それが出来るなら悩んだりしてなかっただろうしね nat201_176.txt | 部屋で1人で飲むほど好きではないかな nat201_180.txt | はまったって程ではないけど。でも、落ち着いた雰囲気が嫌いじゃない、甘いカクテルは美味しかったから nat201_181.txt | あーそれね。ワタシも最初そういう面倒なことがあるのかもって思ってたけど、そうでもなかった nat201_182.txt | 誰か一度やってくれないかな、って期待してるんだけどね。そこまでベッタベタなことをやる人いなくって nat201_183.txt | お店の雰囲気にもよるんじゃない? あそこには騒がしい人は来ないのかも nat201_184.txt | うん。平気、ありがとう nat201_186.txt | それはある。下心を疑わない子はいないと思う nat201_187.txt | 結局、そうなっちゃうかぁ nat201_188.txt | ま、お酒に付き合うくらいなら別にいいけどね。あ、そこを左 nat201_189.txt | ここまでくれば、もう平気。ありがとう nat201_190.txt | うん、じゃあ、おやすみ nat202_004.txt | それは平気。心配かけてゴメン。あと、昨日はありがとう nat202_006.txt | え? あ、あー。そっちね nat202_007.txt | ダメだった? 別に気にしないで。どうしてもやりたかったわけでもないから nat202_009.txt | 初めまして。四季ナツメと言います。希さんには、ワタシの方がいつもお世話になってますから nat202_011.txt | 参加したい人もいるんじゃないんですか? nat202_013.txt | 片方だけを優遇できないってことですね nat202_015.txt | 事情はわかりました nat202_017.txt | 高嶺君と一緒にしないでくれる? 巫女服にそこまでの思い入れはないから nat202_019.txt | ほーら。それ見たことか nat202_020.txt | 目が口ほどにものを言ってるの nat202_021.txt | 普段もなーんか、ワタシの足とか見られてる気がするしねー nat202_024.txt | 屋台をやるってなると、ワタシが協力してもまだ足りないでしょ? 他の人にも相談してみないと nat202_026.txt | でも、やっぱり休みは重要ですから。あくまで準備段階で少し知恵をお借りしたいんです nat202_027.txt | タピオカドリンクとか、冷凍ケーキを仕入れて喫茶店をやったり nat202_028.txt | クレープとか、よく見かけますけど? nat202_030.txt | あ、違う。そうじゃない。周りが面倒臭いってだけで、やる気としては逆 nat202_031.txt | いっそ売り上げトップをかっさらって勝負に水を差したくなってきた nat202_032.txt | そのためには、やっぱり売りが必要。足を止めて、興味を持ってもらうための売りが nat202_034.txt | ふざけてる暇はないんですけど nat202_036.txt | ばかなの? nat202_038.txt | うん。いいと思う nat202_039.txt | あ、高嶺君。ちょっといい? 例の屋台のこと、早めに決めておきたいんだけど nat202_042.txt | ついでに一緒に夕食、食べる? ワタシが作ってあげる nat202_043.txt | なに、その反応 nat202_045.txt | 過度な期待をされると、ちょっと困るけど nat202_046.txt | 高嶺君の部屋か、ワタシの部屋になるだろうけど nat202_048.txt | だって顔が怖いもん。身の危険を感じる。おまわりさーん nat202_050.txt | なら、変なことは一切考えてないって言うんだ? nat202_051.txt | 素直でよろしい nat202_052.txt | じゃあ、高嶺君の部屋でいい? nat202_053.txt | “都合のいい妄想”だってことをちゃんと理解してくれてるのなら nat202_054.txt | それで? なに食べたい? nat202_055.txt | ねえ。男の子って本当に肉じゃが好きなの? nat202_056.txt | あっ。やっぱりそういうものなんだ nat202_057.txt | ハンバーグとか、から揚げとか、生姜焼きとか? nat202_059.txt | ここで問題です。ハンバーグと生姜焼きならどっち? nat202_060.txt | ん。わかった。じゃあ、豚肉と玉ねぎと―― nat202_062.txt | 目が怖い。おまわりさん、呼んどく? nat202_067.txt | それでワタシが行くって急に言っても、慌てなかったわけか nat202_068.txt | あ。調味料ってどこ? 勝手に調べてもいい? nat202_069.txt | 普通の出来だから。過度な期待はしないでね nat202_075.txt | 自分で作って自分で食べるだけだから。上手ってほどのことはないけど nat202_077.txt | ご心配どうも nat202_078.txt | リクエストがお子ちゃまね nat202_080.txt | まー、機会があればね nat202_081.txt | そういう意味で言うと、やっぱりたこ焼きとか焼きそばって楽なのよねー nat202_082.txt | 素人でも簡単に焼けるものなの? nat202_083.txt | あ、大切なこと忘れてた nat202_084.txt | お客が何を望むか、どういう人をターゲットにするか。初詣に来る人って性別も年齢も関係ないよね nat202_089.txt | あ、欲しい nat202_090.txt | ありがとう。コタツにミカン、日本の冬って感じ nat202_094.txt | は? ばかなの? nat202_095.txt | 今、ロクでもないこと考えてたでしょ nat202_096.txt | キリッとした顔してるけど。どーせ「中華まんならチャイナ服を着せられそうだ nat202_097.txt | ほーら。目を逸らしたー nat202_098.txt | 着ないから nat202_099.txt | それじゃあ、ワタシはそろそろ帰る nat202_100.txt | 今日は酔ってないけど? nat202_101.txt | 押しつけちゃってゴメン nat202_102.txt | そんなに屋台をやってみたいの? nat202_104.txt | だから。巫女服に思い入れはないってば nat202_105.txt | ここでいい nat202_106.txt | うん。おやすみ nat202_109.txt | まさかワタシがこんなことになるなんて、半年前には想像もしてなかったなぁ nat202_110.txt | メッセージ? nat202_111.txt | 大した料理でもないんだから、何度も言わなくてもいいのに nat202_113.txt | 他に言ってたのは、カレーとハンバーグだったかな? nat202_119.txt | 「よかったー! そう言ってもらえて安心したー! 今度はカレーを作るね! 一緒に食べよ♪ nat202_120.txt | お礼なんていいよー! 今日はワタシも嬉しかった! ありがとねー! nat202_124.txt | どういたしまして。こちらこそ、今日はありがとう。明日からもよろしくね nat202_125.txt | これで、いっか。これくらいが無難でしょ nat202_128.txt | にしてもお世話になりっ放しだなぁ。言い出したのはワタシなのに nat202_131.txt | ぐむむむむむむ nat203_002.txt | よかった。教室、間違えてなかった nat203_003.txt | さっき掲示板で見たけど、高嶺君って4限休講でしょ? 予定はある? nat203_004.txt | なら、ワタシに付き合ってくれない? 店にはワタシから連絡をしておくから nat203_008.txt | なら、あとで連絡を入れる nat203_009.txt | お待たせ、高嶺君 nat203_011.txt | は? そんな危ない講義があるの? nat203_012.txt | 言ったでしょ、デートって nat203_013.txt | だから。デート nat203_014.txt | すみません。肉まん、一つ下さい nat203_015.txt | 男と女がこうして出かけてるんだから、デートでいいんじゃないの? 肉まんデート nat203_016.txt | なにかご不満? nat203_018.txt | 昨日もそれで頭を悩ませてたから nat203_019.txt | なんでもない nat203_020.txt | やるって引き受けた以上、しっかりやらないとね nat203_022.txt | あの神主さんに、ちゃんとできるってところを見せたいんでしょ? nat203_024.txt | 来週のクリスマスとか、キッチンスタッフの高嶺君は忙しいだろうから nat203_026.txt | よかった。でね、まずは味の方向性? みたいなのを決めたくて。そのために高嶺君にも協力して欲しい nat203_030.txt | とにかく、そういうわけだから。他にも買いたいお店があるから nat203_031.txt | ワタシ、ここの地下で買ってくるから。その間に高嶺君は近くの各コンビニの分を集めてきてくれる? nat203_032.txt | さすがにそれは1種類でいいんじゃない? どっちを選ぶかは任せる nat203_033.txt | じゃあ、30分後にここで nat203_034.txt | ワタシの部屋でいいんじゃない? nat203_036.txt | そんなジロジロ見ないでくれます? 恥ずかしいから nat203_037.txt | 言っとくけど、部屋に上げたのは肉まんのためだからね? nat203_038.txt | ならいいけど。適当に座って。今、飲み物を入れる nat203_039.txt | はい。普通のお茶だけど、どうぞ nat203_040.txt | それじゃあいただきます nat203_042.txt | そう。持ち帰りであったから。こっちは野菜の甘みがある感じかな? はい nat203_043.txt | 食べなきゃ確認になんないでしょ nat203_044.txt | 食べるの? 食べないの? nat203_045.txt | そうね。ワタシも確認しておかないとね nat203_048.txt | へー。コンビニでも、色々と違うんだ nat203_049.txt | そう言えば、いくらで売るか考えておかないと。端数ができるとお釣りが大変だから。キリのいい値段の方がいいかな nat203_050.txt | いくら屋台価格とはいえ、それは高過ぎじゃない? nat203_051.txt | 文句は出ないだろうけど nat203_052.txt | それよりも、いっそ100円にしてしまって、それに合わせてサイズも少し小さくするのはどう? nat203_054.txt | いいんじゃない? どのみち誰かが決定する必要があるんだから nat203_055.txt | あ、うん。そこの手前のドア nat203_060.txt | なんで1つだけって言っちゃったのか nat203_066.txt | 別に。気にしないで nat203_067.txt | 話を戻すけど、味の研究っていうのかな? 試作品なんかはワタシがやるから。高嶺君はクリスマスに専念して nat203_068.txt | うん、ありがとう nat203_072.txt | 言ってない。怒ってもない nat203_073.txt | ちょっと待ってて nat203_075.txt | なんで撮った!? nat203_076.txt | もしもしおまわりさん? nat203_078.txt | 本邦初公開。チャイナ服 nat203_079.txt | 引かないでよっ、中華まんを売るならチャイナ服で売るのがいいって言ったのは、高嶺君でしょうがっ nat203_080.txt | でも、頭の中で考えはしてたんでしょ? nat203_082.txt | やっぱ着替えてくる nat203_083.txt | やっぱ着替えるっ nat203_085.txt | ぐむむむむむむむ nat203_092.txt | 高嶺君は屋台を成功させたいんでしょ? ワタシがこの服を着た方が成功すると思ってるんでしょ? nat203_095.txt | やっぱりコスプレ好きなんだ nat203_096.txt | 別に。お礼を言うのは早すぎるでしょ。屋台はこれからなんだから nat203_099.txt | あ、うん。今日はありがとう。それじゃあ、おやすみ nat203_104.txt | の、はずだったんだけどなぁ nat203_106.txt | 肉まんのレシピを調べよ nat204_001.txt | オーダー入ります。半熟オムライスとオムレツ風カルボナーラ。1つずつ、お願いします nat204_002.txt | あと、明月さん。コーヒーのオーダーも入ってるから、対応してくれる? nat204_003.txt | チーズケーキも出ました。さっきのオーダーのデザートとして nat204_004.txt | 火打谷さん、休憩でしょう? バックヤードで休まなくていいの? nat204_005.txt | あっ。そういうことなら、ワタシの賄いを食べてみてもらえない? nat204_006.txt | あと、出来れば高嶺君と涼音さんにも食べてみて欲しいんですけど nat204_008.txt | お正月には、お客さんに売ることを考えてるものだから。それにまだ基本的なもので、ここから調整するつもりだしね nat204_009.txt | 色々試してみたんだけど、コンビニっぽい生地にするのはすっごく難しくて nat204_013.txt | え? ああ、高嶺君。どうしたの? こんなところで nat204_014.txt | そっ。こういうスープの素みたいなのを使うのが現実的かなって。どれがいいと思う? nat204_017.txt | 採算度外視ならねー nat204_018.txt | ところで高嶺君は夕食だっけ? 何を作るつもりだったの? nat204_020.txt | そりゃそうだ nat204_021.txt | カレー、本当に好きなんだ? nat204_022.txt | それある。楽よね nat204_023.txt | この中のどれかで、決まるといいんだけど nat204_025.txt | 高嶺君は? カレーの材料、買いに来たんじゃないの? nat204_028.txt | なら、なんで? nat204_029.txt | だったら、もっと普通に誘えばいいでしょ nat204_030.txt | ワタシの思い出話を利用しようとか、姑息な真似をしてくれちゃってさ nat204_033.txt | たこ焼き器、持ってるの? nat204_034.txt | 可能性はあるか。なら、探しに行こっか nat204_035.txt | なんで驚く? 誘ったのはそっちのくせに nat204_036.txt | 行くの? 行かないの? nat204_037.txt | なんかフツー nat204_038.txt | なら仕方ない、ワタシがバランスを取るしかないか nat204_039.txt | 冒険せずして何がタコパか nat204_040.txt | さぁ? どうかなぁ? nat204_042.txt | 冗談だってば。自分が食べるかもしれないんだから、流石に食べられない物とか、毒なんかは入れたりはしない nat204_043.txt | まー。味までは保証しないけどね nat204_044.txt | 一度手を付けたものはちゃんと食べきる。それがルールね nat204_045.txt | 高嶺君は、たこ焼きって作ったことある? nat204_046.txt | そういう失敗も含めてのタコパでいいんじゃない? nat204_047.txt | それじゃあ、焼きますか nat204_048.txt | んー? 気にしないでいい。そもそものキッカケはワタシにあるから nat204_049.txt | だから気にしなくていいんだってば nat204_052.txt | うわっ。なんかムカつく顔 nat204_053.txt | 言うと思った絶対言うと思った。高嶺君だって譲らなかったくせに nat204_054.txt | 汚っ、開き直ったっ nat204_055.txt | 食べてからのお楽しみってことね? その話乗った nat204_057.txt | ロシアンたこ焼きの定番は激辛でしょ nat204_059.txt | それじゃあ「第一回ちゃんと食べられるかな? チキチキたこ焼きパーティー nat204_060.txt | こういうのお約束でしょ? nat204_061.txt | 今さらノリを悪くしても仕方ない nat204_062.txt | いただきます nat204_064.txt | 食べないの? nat204_068.txt | ちなみにこのサービス、本日限定となっております。この機会、逃すおつもり? nat204_069.txt | ありがとうございまぁ~す nat204_070.txt | 高嶺君がチョロ過ぎなのでは? nat204_071.txt | まー約束は約束だから。お望みとあらば? やる? nat204_074.txt | あ。ワタシが作ったやつ。どう? nat204_076.txt | はい。次の―― nat204_077.txt | ありがとう。遠慮する nat204_082.txt | あ。それ試しに、買った調味料だけ入れてみたやつだ。どう? nat204_083.txt | ドキドキさせておいて、実は何もありませんでした、っていうパターン nat204_089.txt | フンッフンッ nat204_093.txt | うるさいなっ nat204_095.txt | くっ。なんでワタシがこんな目に nat204_100.txt | でも高嶺君は自分の欲望から言ったみたいだから。それならいっかな、って nat204_101.txt | 本当にー? これっぽっちもないって言い切れる? nat204_102.txt | はいはい、わかってる。そういう信用できない人だと思ってたら最初から断ってる nat204_103.txt | 高嶺君は今日のタコパ、楽しかった? nat204_104.txt | それって、どれくらい? nat204_105.txt | うん。ワタシも同じで、そんな気がしてる nat204_107.txt | あの時もそう。入院してタコパに行けなかった。それ自体は別にいい。当時から仕方ないと思ってたから nat204_109.txt | 問題です。ワタシは何が悲しかったのでしょうか? nat204_111.txt | 正解は、タコパの感想も楽しかったの一言で終わって、みんな正月の思い出や、バレンタインの話をしてたこと nat204_112.txt | それもハズレ。いや、ハズレってわけじゃないのかな? そこら辺、自分でも上手く説明できないけど nat204_115.txt | ゴメン。くだらない事言った。やっぱ飲み過ぎたかもね nat204_117.txt | あーあ。口の中がまだヒリヒリしてる気がする nat204_121.txt | うん。また明日 nat204_122.txt | あっ。高嶺君 nat204_124.txt | じゃあ、おやすみ nat205_001.txt | お疲れ様でした。ありがとうございます nat205_002.txt | それじゃあ、箱詰めしちゃいましょうか nat205_003.txt | パンケーキが2つ。ブレンドコーヒーとグアテマラコーヒーですね。承りました。少々お待ち下さい nat205_004.txt | ブレンドとグアテマラのコーヒーをお願い nat205_005.txt | ワタシが取ってくる。オーダーも伝えに行くから nat205_006.txt | オーダー入ります。パンケーキ2皿、お願いします nat205_007.txt | 順調です。予約分もちゃんと引き取りに来てくれてますから nat205_008.txt | ワタシも。ブッシュドノエルを出さないと nat205_009.txt | メリークリスマス nat205_010.txt | わかってる。ちゃんと出すから nat205_011.txt | お疲れ様です nat205_012.txt | この店はご近所の方に贔屓にされていますけど、学生のお客さんも多いですからね nat205_013.txt | もう冬休みですから。その分、お客さんは減ってしまいますよね nat205_014.txt | 休みが明けてから、ちゃんとまたお客さんが来てくれるといいんですけど nat205_015.txt | ねえ、高嶺君。この後、時間ある? nat205_021.txt | 生地の油をラードに変えて、中の肉ダネには中華スープの素と干しシイタケの戻し汁を加えてみた nat205_023.txt | 自分でも美味しくできたと思ってたんだけど、どうしても誰かに味を確認してみて欲しくて nat205_024.txt | ゴメンね、せっかくのクリスマスなのに nat205_025.txt | もしかして、期待させちゃった? nat205_026.txt | で? 今日は何の日? nat205_027.txt | おめでとうございます、大正解。見事に正解した高嶺君には、新作の肉まんをもうひとつプレゼント nat205_028.txt | 嫌味っぽい言い方。そういうの、嫌われるからね? nat205_029.txt | お生憎様。ワタシもそこまで暇じゃない nat205_030.txt | 他の人に試してもらうのは最後の確認でいいと思ったの。頻繁に味見してもらっても迷走するかもしれないから nat205_031.txt | だといいけど。こういう屋台ってお店みたいに、口コミで広がるような時間の余裕はないからね nat205_033.txt | まー、着るけれども nat205_034.txt | あ、ちょっと待って。改めて問題。今日は何の日でしょうか? nat205_035.txt | それはさっきの問題。今、出してる問題とは別。今日は何の日? nat205_036.txt | 勝手に引っ掻けにするな nat205_037.txt | それで答えは? nat205_039.txt | 最初に言ってたでしょ。渡したい物があるって nat205_040.txt | ワタシはそんなこと一言も言ってない nat205_042.txt | 拗ねない。そのプレゼントは冗談とかじゃないから nat205_043.txt | 気にしないで。そういうのを期待してたわけじゃないから nat205_044.txt | タコパに誘ってもらったりした、普段からのお礼だとでも思ってくれれば、それで nat205_045.txt | あっ、ちょっと。もう22時になろうとしてるから、お店が―― nat205_048.txt | 気にしないで。さっきも言った通り、半分以上はお礼みたいなものだから nat205_053.txt | いい匂い。柑橘系がベースかな? 嫌いじゃないかも nat205_056.txt | いらっしゃいませ。ありがとうございました nat205_059.txt | やっぱり素直に認めるのは悔しいな nat206_003.txt | はいはいそりゃどうも nat206_004.txt | なんかもう、吹っ切れてきた nat206_005.txt | いらっしゃいませー。肉まん、ほかほかの肉まんは、いかがでしょうか nat206_007.txt | ありがとうございます。熱いので、お気を付け下さい nat206_008.txt | はい、ありがとうございます。100円になります。熱いので、お気を付け下さい nat206_009.txt | 申し訳ありません。メニューは肉まんのみとなっております nat206_010.txt | 次のお客様、どうぞ nat206_012.txt | 肉まんは如何でしょうかー。1つ100円でーす nat206_013.txt | ありがとうございます。2つで200円になります。熱いのでお気を付け下さい nat206_014.txt | 女子の方が体が冷えたりするから。それに、ソースで汚れる心配もないしね nat206_017.txt | 明けましておめでとうございます nat206_018.txt | ん。よろしく nat206_020.txt | ちょっとね。ここ数ヶ月のことを思い出してた nat206_021.txt | 喫茶であったこととか。みんなとのこととか。半年前の自分に言っても信じないだろうなぁ、って nat206_022.txt | 仕方ないでしょ。忙しかったんだから nat206_023.txt | それがいいかも。こんな人の流れの途中で、列は作れないだろうから nat206_024.txt | はいはい、やりますよー nat206_025.txt | そうね。ここまで売れるとは思ってなかった nat206_027.txt | そっちもね nat206_028.txt | 肉まんの残りはどれくらい? nat206_030.txt | 明月さん、明けましておめでとう nat206_033.txt | それは大抵涼音さんの味だから nat206_034.txt | こうして頑張ったのを認めてもらえるのは、思ってたより嬉しい。涼音さんがこだわる理由もちょっと理解できた nat206_036.txt | こらこら。どこに行く nat206_037.txt | 1人にしないでよ。チャイナ服を着てる変な女だと思われるでしょ。お願いだから、店まで付き合って nat206_038.txt | もっと一緒にいてくれないとやだぁ nat206_040.txt | やらせといて? 殴っていい? nat206_042.txt | あっ。でもその前に、お参りに行こっか nat206_044.txt | 今なら人も少なそうだし nat206_045.txt | ねえ、高嶺君 nat206_046.txt | ついでに、初日の出も見に行かない? nat206_047.txt | 使ってくれてるんだ、そのマフラー nat206_048.txt | そ。ならよかった nat206_050.txt | よく使うものだから、もらって困ることはないし。友達からもらう物としても重くない nat206_051.txt | ワタシとしても、嬉しかった nat206_053.txt | で? 誰の入れ知恵? nat206_054.txt | だと思った nat206_055.txt | でも、嬉しかったのは本当。香りも悪くないし。ああいうのって、自分で買うにはちょっと値段がね nat206_056.txt | 高嶺君も、ケアしてるの? nat206_057.txt | 唇にも気を付けた方がいいかもよ? 唇ガサガサだとキスする時に嫌がられるかもしれないし nat206_058.txt | 別にそういう意味で言ったわけじゃないんだけどなぁ nat206_064.txt | だから、キス。したことない。高嶺君は? nat206_065.txt | そりゃそうだ nat206_066.txt | 無香料も沢山あると思うけど。そういう匂いは苦手? nat206_068.txt | 教えてあげようか? どれくらいの、どういう香りか nat206_079.txt | ワタシ帰る。朝日も見れたから nat206_080.txt | 気付いてたんだ? nat206_082.txt | は? 高嶺君は、別にコスプレとかしてないでしょ nat206_084.txt | あ、はい。お1つでしょうか? nat206_085.txt | ありがとうございます。熱いので、お気を付け下さい nat206_089.txt | 余計なこと言わなくていいからっ nat206_091.txt | 休憩も取りはしますけど、三が日は基本的に nat206_096.txt | 突然なんの話? nat206_097.txt | 墨染さん。お疲れ様 nat206_099.txt | 撤収っていっても屋台はまだ片付けないから。2人でも十分 nat206_100.txt | まあ、食べるけど nat206_101.txt | 半分こでいいでしょ。はい nat206_102.txt | 今、間接キスじゃないのか――とか思ってたでしょ? nat206_103.txt | えー? でも今、声が裏返ったよね? nat206_104.txt | ほぉら。やっぱり nat206_106.txt | 繰り返さなくていいから nat206_108.txt | 事故みたいなもの nat206_109.txt | 徹夜明けの妙なテンションで、雰囲気に流されてすみませんでした。悪うござんした nat206_111.txt | それ、多分気のせい。事故とはいえキスしたから。一時的に気持ちが舞い上がってるだけ nat206_115.txt | ヤだ。聞かない nat206_117.txt | ちょっとなにを叫んで――しかもワタシの名前っ nat206_119.txt | あーもー! とにかく離れる、恥ずかしいからっ nat206_125.txt | ワタシは高嶺君のこと、好きでもなんでもない。これがワタシの本心 nat206_126.txt | そう言ったら信じてくれる? nat206_127.txt | でしょうね nat206_129.txt | 女同士では嘘を潤滑油にしてこそ円滑な関係を構築できるものだから nat206_131.txt | 誤魔化してるわけじゃない。ただ、ワタシもこういう話をするのは初めてなんだから、仕方ないでしょ nat206_132.txt | 他の男の子と違うのはわかる。一緒の時間を過ごせるのが楽しいから nat206_133.txt | 店で頑張った時も、2人でお酒を飲んでる時も、タコパも、屋台の準備も楽しかったから。こんなことを思ったこと今までにない nat206_134.txt | キミと出会って、一緒に過ごすようになって、ワタシの人生は変わった nat206_135.txt | いや、違うか。戻ったのかも。目の前の光景が、キラキラして見えた nat206_136.txt | でもワタシはこれ以上を望めない。ここで終わりなの nat206_137.txt | どうして? nat206_139.txt | 泣き叫ぶ? nat206_142.txt | わかってるつもりなんだけど、それでも割り切れないこともあるもんでしょ nat206_144.txt | そんな風に過ごしてたワタシの前にある日、偉そうに喋る猫が現れた。そしてこう言った―― nat206_145.txt | それが去年の夏頃。適当にスルーしてたけど、あまりにしつこいから。ある日、迂闊にも漏らしちゃったの nat206_148.txt | ワタシ、死んだの。一回目の世界。上書きされる前の、高嶺君が死んでしまった世界で。高嶺君と同じ事故で nat206_149.txt | その時の記憶はないけど。高嶺君と一緒に車に轢かれたらしいの、ワタシも nat206_150.txt | だから高嶺君は、ワタシの運命を変えてくれた恩人 nat206_151.txt | 高嶺君のおかげで、ワタシも死なずに済んだ nat206_153.txt | 高嶺君は奇跡を起こした張本人。つまり、生きる力に溢れた強い魂を持ってる nat206_154.txt | ワタシは違う。長い間、色んな物を諦めてきちゃったから nat206_155.txt | 事故で死んだときにね、魂の一部が蝶となって零れ落ちたんだって。だから、ワタシは結構危ういんだって nat206_156.txt | ワタシがこうなった原因は、ずっと昔。もうすでに終わったことだから nat206_157.txt | 未来を望んでる高嶺君とは、根本的に違う nat206_158.txt | 詳しくは聞いてないけど、多分。元々、そういう運命だったってことね nat206_159.txt | 突然病気が再発して、そのまま――とか? きっと、そう遠くない内に nat206_160.txt | 店は順調。お客さんも沢山きて、なにより笑顔。ワタシが望んだ光景が目の前にある。だから――満足してる nat206_161.txt | 満足してるから、これで十分 nat206_164.txt | ワタシもファーストキスだったんだからお互い様ってことで nat206_165.txt | なら、それで納得してよ nat206_166.txt | そこをなんとか。頑張って呑み込んで nat206_167.txt | 男ならグチグチ文句言わない nat206_168.txt | 次にそれやったら、のどちんこもぐ nat206_169.txt | ワタシは今が一番満足してる。だから、これでいい nat206_170.txt | その根拠は? nat206_171.txt | そういうしつこさは、ちょっと陽キャっぽいかもね nat206_172.txt | 高嶺君には感謝してる、ありがとう nat207_003.txt | (なんか、肩すかし。昨日のこと、何か言ってくるのかと思ってた) nat207_005.txt | あ、あー、蒸し器ね、蒸し器。わかった nat207_007.txt | いらっしゃいませ nat207_008.txt | はい。ありがとうございます nat207_009.txt | はい。ありがとうございます。熱いのでお気を付け下さい nat207_010.txt | あ、うん。ありがとう nat207_012.txt | 戻ったなら仕事して nat207_014.txt | (デレデレしちゃって) nat207_015.txt | (ワタシのこと、好きって言ったくせに。気持ちを変えてやるとか言ったくせに) nat207_016.txt | (ん? あれ? でも、ワタシが怒る筋合いじゃないのか。断ったのはワタシなんだから) nat207_019.txt | そうね。でも、まだ終わったわけじゃないから。明日もよろしく nat207_020.txt | あれ? 待っててくれたんだ? nat207_021.txt | え? でも―― nat207_025.txt | 情けないことを堂々と言わないで nat207_028.txt | なんでもない nat207_029.txt | それで、話っていうのは? なに? nat207_030.txt | ついにコスプレ好きの趣味を隠さなくなってきたか nat207_031.txt | 何言ってるの? nat207_033.txt | へー、そうなんだ nat207_038.txt | それさ。フォローしてるつもりかもしれないけど、結構煽ってるからね? nat207_040.txt | デザインってほどでもない。お店を始める時に、制服はどんなのがいいか親に聞かれたの nat207_042.txt | そのお店のウェイトレス服が可愛いと思ってた。当時は nat207_043.txt | そもそもはもっと子供向けの、アニメとかに出てきそうな制服だったんだけどね nat207_045.txt | それを絵に描いてみただけ。思い入れが深いって程じゃない nat207_049.txt | 言ったでしょ。ワタシに期待されても困る nat207_051.txt | 止めて。そういうの。ダメだから nat207_055.txt | せめて、の使い方がおかしいでしょ。ばーか nat207_059.txt | 今日はここでいい。ここで十分。ここからは1人で帰る nat207_060.txt | 聞こえないふりしてるわけじゃない。ちゃんと聞こえた nat207_063.txt | うん。おやすみ nat207_064.txt | あっ――あのさっ nat207_072.txt | (ゴメン。やっぱり、ワタシはダメみたい) nat207_073.txt | せめて最後に「ありがとう nat207_074.txt | 喫茶でワタシも働く! 可愛い服を着たいなぁ~ nat207_079.txt | 彼はムカつく男だ nat207_080.txt | 彼はとてもムカつく男だ nat207_081.txt | だから彼は、とんでもなくムカつく男だ nat207_082.txt | 好きになるに、決まってるでしょ nat207_085.txt | は? 何を言っているの? 高嶺君 nat207_086.txt | な、なに? そんな深刻な顔して、どうしたの? nat207_093.txt | あっ、屋台はどうなったの? nat207_097.txt | 流石にそんなことは言えない nat207_098.txt | 倒れた時、自分でもダメだと思った。死ぬってこういうことなんだって本気で思った nat207_102.txt | そういう変態なところ。ワタシの想像では及ばないから nat207_105.txt | まさか。愛の力とか、寒いこと言わないでしょうね? nat207_109.txt | 本当に、ごめんなさい nat207_116.txt | 本当にありがとうございました nat207_117.txt | それは違うでしょ。そもそもはワタシが言い出したことなんだから nat207_118.txt | 何のこと? nat207_122.txt | だって、ワタシが1人で解決させたことなんて1つもないし nat207_123.txt | でもやっぱり高嶺君がいなかったら、今とは違う結果になってた nat207_125.txt | その時少し。ほんの少し、寂しいって思った nat207_126.txt | そんな未練が生まれたのは、キミのせい nat207_127.txt | やっぱり、ムカつく男 nat207_133.txt | ワタシは、キミの彼女になりたい。好き、だから nat207_135.txt | 誰? その女 nat207_136.txt | そう言えば、火打谷さんの時も若干気持ち悪かったっけ nat207_139.txt | うん。ワタシを、彼女にして下さい nat208_003.txt | お店の方はどう? nat208_004.txt | そう。なら、よかった nat208_006.txt | ありがとう。でも心配の必要はない。この入院も検査のためで、念のためってだけだから nat208_009.txt | そのことを持ち出されたらワタシ何も言えなくなる nat208_010.txt | はいはい。約束します nat208_011.txt | って、言っても。問題なければ明日には退院だしね nat208_012.txt | 病は気からって意外と本当なのかもね。治りが速いって言われた nat208_013.txt | 心配はされたけど。辞めたりしない。ワタシにとって、大切な場所だからね nat208_014.txt | うん。だから、そういう暗い話は止めない? nat208_015.txt | 久々に病院食を食べたけど、やっぱり不味い。もっと味の濃いものを食べたい。今だけはカロリー摂取したい nat208_021.txt | いいから。こっちにきて。耳を貸して nat208_026.txt | ごちそう、さまでした nat208_029.txt | す、すみません nat208_031.txt | しませんよっ nat208_032.txt | もうそろそろ、帰ったら? nat208_033.txt | あ、うん。気を付けて nat208_034.txt | 来なくていいって。どの道、退院したらすぐにお店に行くつもりだから nat208_035.txt | お店の様子が気になるし。涼音さんのケーキとかも食べたいし nat208_038.txt | はい。バイト中なのは本当のことですから nat208_040.txt | ワタシは1人で十分です nat208_047.txt | 今日は2人とも出てたんだ? nat208_049.txt | うん。それは平気 nat208_051.txt | 明日からはワタシも働くから nat208_053.txt | はい。ただいま、戻りました nat208_054.txt | あ、すみません。おかわり下さい、同じの nat208_056.txt | 平気。人間、やっぱり味のある物を食べないとね nat208_057.txt | 退院直後とはいえ、こんなに美味しいと思うのは―― nat208_058.txt | 残念。ハズレ nat208_059.txt | 高嶺君だけじゃなく、みんなのおかげかな nat208_060.txt | これを言うと、またちょっと愚痴になるかもしれないけど nat208_062.txt | 腫れ物に触る――って程ではないけど。でも少し困ってたように見えた。“どう話しかけていいのか”とかね nat208_066.txt | ゴメン。わかった、今日は止めとく nat208_069.txt | まあ、なんとかなると思う nat208_073.txt | 冗談じゃない。酔ってもない nat208_082.txt | ちょ、見過ぎっ nat208_083.txt | 今さらそんな確認しないでよ、ばか nat208_084.txt | ちょっ、いっ、いきなりそっち!? nat208_086.txt | そっちじゃない! 触る前にクンニしろって意味じゃない! nat208_088.txt | 誰がAVの冒頭インタビューをしろと言った? nat208_093.txt | 初めて、キミの方からキスしてくれた nat208_098.txt | それ、褒めてる? nat208_101.txt | だからっ。無言で凝視されると、恥ずかしいんだってば nat208_114.txt | ちっ、近いっ近いっ、顔が近いっ nat208_117.txt | また無言になるし nat208_121.txt | なに? どういう意味? もしかして変なの? nat208_133.txt | AVを参考にするのって、ちょっと不安なんだけど nat208_136.txt | ちゃんと、止まってくれるの? nat208_146.txt | ワタシのこと、イジメようとしてない? nat208_175.txt | それな、じゃなかったくせに nat208_176.txt | それは、そうかもしれないけど nat208_191.txt | それよりも、キスして欲しい。キスで、忘れさせて。夢中にさせて nat208_251B.txt | 高嶺君ってさ―― nat208_252.txt | 昂晴って、そもそもは童貞が嫌で事故をなかったことにしたんでしょ? nat208_253.txt | あれ? 陽キャになりたいんだっけ? nat208_259.txt | それは、別に。乱暴にされたとも、思ってない nat208_260.txt | それも、違う nat208_262.txt | 気持ち、いいから nat208_264.txt | ダメと言うか、嫌なの。恥ずかしい姿いっぱい見られて。恥ずかしい事いっぱい言っちゃって nat208_266.txt | なんでニヤついてるの? nat208_270.txt | それは―― nat208_271.txt | なんか、言いくるめられてる気がする nat208_275.txt | そういう問題じゃなくて―― nat209_004.txt | 昨日――というか明け方くらいまでジックリ見てたくせに nat209_006.txt | ねえ、まさか起き抜けに――とか? nat209_009.txt | タイミング nat209_011.txt | これからもこういうことはあると思うと、相手のことを知っておくのは重要だと思うわけで nat209_012.txt | ワタシを強引に押し倒したくせに、今さら? nat209_014.txt | 幸せ、だった。好きな人と、1つになるみたいな、あの感覚 nat209_018.txt | 思ったより太ってて幻滅した――とか? nat209_023.txt | それはダメ nat209_024.txt | さっき、そんな元気はないとか言ってたくせに nat209_025.txt | 大学に行かなきゃいけないからダメ nat209_026.txt | いつ死んでもいいって思ってた頃なら、それもアリだったかもしれないけどね nat209_027.txt | 生きて行くんだから。キッチリしておかないとね nat209_028.txt | そういうのは――もうちょっと、慣れてからでもいいでしょ nat209_029.txt | お昼、一緒に食べよう。あとで連絡するから nat209_031.txt | もしかして、ワタシとのこと? nat209_034.txt | その後で、色々と女子に詰め寄られた。陽キャ系の男どもも混じってたけど nat209_035.txt | 噂は本当なのか、とか。なんであんな冴えないヤツと、とか。不釣り合いだ、とか。別れた方がいい、とか nat209_037.txt | ワタシもムカついた。だから殴っといた nat209_039.txt | わかってる。殴ったって言っても、言葉で殴っただけだから nat209_042.txt | とにかく、何か言われてもワタシの彼氏として胸を張ってなさい nat209_044.txt | うん。あ、そうだ。今晩なんだけど―― nat209_046.txt | 平気。というか、今晩はワタシも予定が入ったって言うつもりだったから nat209_048.txt | 入院中の講義の内容を教えてもらう代わりに、食事をする条件を出されたの nat209_050.txt | そんなワタシに突然彼氏が出来て、アレやコレやと話を聞きたいとか――なんとか。面倒だとは思ってるんだけど nat209_051.txt | あ。さっき言った、不釣り合いとか言ってた連中とは違うから。そこは心配しないで nat209_055.txt | ん。ありがとう nat209_056.txt | ご心配どうも、色々言ってくれてありがとう。でも安心して nat209_057.txt | 少なくとも、こんな風に他人を侮蔑しない程度には素敵な人だから。じゃなきゃ、好きになることもなかったと思う nat209_058.txt | ワタシは文句なく幸せだから nat209_060.txt | 一緒にいて楽だし。アレで結構、男らしいところもあるし。でも一番の理由は―― nat209_061.txt | わからない nat209_064.txt | でも、その告白の前に、ワタシの方からキスをしてた nat209_066.txt | しっ、してないっ nat209_070.txt | 痛、気持ちよかった nat209_073.txt | あっ、いや、その、なんというか――とりあえず焦らなくていいと思う、うん nat209_078.txt | ありがとうございました nat209_080.txt | モンブランのおかげで、むしろ伸びてるみたいです nat209_081.txt | こっちを見るな、ばか。いくらなんでも、涼音さんの部屋にまで届いてるわけないでしょ nat209_082.txt | ワタシも、焦って勉強しなくても平気な程度には nat209_083.txt | うん、ありがとう nat209_085.txt | あ。じゃあ、それにしよう nat209_087.txt | またそうやって、すぐに趣味を押し付けてくる~ nat209_088.txt | はいはい。気が向いたらね nat209_089.txt | ご馳走様でした nat209_090.txt | あ。片付けは、ワタシがやる nat209_091.txt | そう? なら、コーヒーか紅茶でも淹れておこうか? nat209_092.txt | どこに置いてあるの? nat209_093.txt | いい。今は紅茶を蒸らしてるだけだから nat209_094.txt | そっちの方が、香りがよくなるから nat209_097.txt | そう? コーヒー。お待たせ nat209_098.txt | それは別にいいんだけど。それよりもつめてつめて。コタツに入れないと寒いでしょ nat209_099.txt | 失礼しまーす nat209_105.txt | でしょうね。さっきから顔がにやけっぱなし nat209_107.txt | 部屋が狭くなるしねぇ。それに今さら1人でコタツに入るのも、それはそれで寂しそう nat209_108.txt | なによ。ワタシだって女の子なんだから、そういう日もあるの nat209_109.txt | いやらしい顔するな。下ネタか nat209_111.txt | テストも近いしね。というか、テストの方は本当に大丈夫? nat209_112.txt | 少し落ちるんだ? nat209_114.txt | プッ。なにそれ? なにを真顔で恥ずかしい事言ってるの? nat209_115.txt | 全然。面白くはあったけどね nat209_116.txt | そういうの無理して言っても似合わない nat209_125.txt | あっ、だから、ダメだって言ってるでしょ nat209_127.txt | 勝手にオンにしない。オフにしなさい nat209_128.txt | ワガママ言わない。成績が落ちるかもしれないんでしょ? nat209_129.txt | でも、念のために勉強しておくことに越したことはない nat209_130.txt | そういうことは、いつでもできるでしょ。定期テストは、やり直しとかできないんだから nat209_133.txt | ちょっとコツがつかめてきた気がする nat209_135.txt | あっ、こら。だからダメだって nat209_145.txt | まあ、そうなる nat209_147.txt | ワタシのこと、信用してないわけ? nat209_149.txt | ちなみに、その時――こんなことも教わった nat209_150.txt | 絶対に歯を立てるなって nat209_151.txt | ん。ワタシも、噛んでゴメン nat209_153.txt | なんか、エロい目をしてる nat209_162.txt | 指なのに? nat209_164.txt | 仕方ないから、これで終わり nat209_165.txt | このまま続けてたら襲われそうだし。最初に、お試しっていったでしょ? nat209_167.txt | それセクハラ nat209_169.txt | はいはい。約束 nat210_001.txt | それで、テストの方はどうだった? nat210_002.txt | そう。ならよかった nat210_005.txt | 問題なさそう nat210_009.txt | それも、わかった nat210_011.txt | ゴメン。もしかして待たせた? nat210_013.txt | それで、どこに行くわけ? nat210_014.txt | 行きたい場所があるんでしょ? nat210_016.txt | ん、わかった nat210_018.txt | 別に。なんでもない nat210_021.txt | お店のサービスが悪いとか言ってるわけじゃない。もっと高い店に連れてけ、とも言ってない nat210_022.txt | でも普通、初めてのデートで来る? 彼女と一緒にメイド喫茶に来る? nat210_026.txt | あ、美味しい nat210_027.txt | 最終的には、好みの問題でもあるから、一概には言えないけど nat210_028.txt | このお店の方が紅茶単体で楽しめるようになってるかな、多分 nat210_032.txt | まだ生きてたんだ、その話? nat210_039.txt | ゴメン。本気で勘違いしてた nat210_040.txt | 初デートって言われて、いきなりメイド喫茶に来たら、ああいう目にもなる nat210_041.txt | サプライズは好きじゃない nat210_042.txt | フラッシュモブみたいなうざいことしたら、その瞬間に別れるから nat210_045.txt | うん。ありがとう nat210_046.txt | この後はどうする? nat210_047.txt | ん。わかった。それで行こ nat210_049.txt | なに? そんなチラチラ見られると、キモいんですけど nat210_052.txt | 嫌ならデート断ってる。途中で帰ってる。ワタシはそういうタイプだし nat210_053.txt | だから、変な遠慮とかしなくていい nat210_056.txt | 指、凍るかと思った nat210_057.txt | ちゃんと温めてくれたら、許す nat210_059.txt | とりあえず、しんみりするのはナシかな? 今の嬉しい気持ちを邪魔しないヤツ nat210_063.txt | 昂晴も、たまにはフロアに出てみたら? nat210_064.txt | スタイルも悪くない。品よくしてれば結構凛々しいとも思う nat210_065.txt | マダムのお客とかに、人気出るかもよ? 閣下みたいに nat210_069.txt | それに、さっきの話 nat210_070.txt | その時間帯のメインターゲットって、やっぱりマダムになるでしょ? nat210_071.txt | 明月さんにキッチン作業に入ってもらって、昂晴にはフロアに出てもらってもいいかな、って nat210_072.txt | メイドよりも執事を増やした方がいいと思う nat210_074.txt | 人には散々コスプレさせておいて nat210_075.txt | そんな正論は聞きたくない nat210_076.txt | いいでしょ。ワタシのチャイナみたいに、恥ずかしい格好しろって言ってるわけでもないし nat210_077.txt | あ、そうだ。ネクタイはワタシが選んであげるから nat210_078.txt | そうだけど。でもネクタイなら、無駄になることもないでしょ。これからはスーツとか着る機会もあるだろうし nat210_086.txt | てか、しよ? nat210_087.txt | 言葉では伝えきれないんだからあとは言葉以外のことで伝えるしかないでしょ nat210_089.txt | え? あ、ちょっと nat210_094.txt | うん。言いたいことはわかる nat210_095.txt | なんか、凄くドキドキした nat210_100.txt | こら、ジッとして nat210_101.txt | そういうわけじゃないんだけど。なんか、上手く脱がせられなくて nat210_103.txt | いい。ワタシが脱がせる。脱がせたいから nat210_106.txt | 体は知ってるけど、こうして間近で見るのは、初めてだから nat210_113.txt | こちらこそ、よろしくお願いします nat210_116.txt | というか、何もしてないのに、ずっと硬いんだね nat210_122.txt | 言うだけなら、まあ nat210_133.txt | 先っぽが湿ってるし。なにこれ? nat210_134.txt | あ~。これが噂の。こんな、苦いものなの? nat210_136.txt | は? 無理なんてしてないから。苦いって言っても、コーヒーほどじゃないから。これくらい全然 nat210_147.txt | なんか、語彙力が無さ過ぎない? そんなんじゃあ、食レポ出来ないわよ? nat210_159.txt | 友達だからね、女の子の。練習って言っても、指だし nat210_164.txt | な、なによ、その顔 nat210_183.txt | 気にならなく、なってきたかも? なんでだろ? やっぱり、しゅきだから? nat210_200.txt | 嫌だったの? nat210_207.txt | なにか、ご不満? nat210_209.txt | あっ、こら。勝手に動かない。今日は、ワタシがしてあげるんだから nat210_210.txt | じゃあ、挿れるからね nat210_214.txt | 気持ちはわかるけど、ジッとしててくれないと。上手く挿入らないでしょ nat210_219.txt | さて、問題です。これは、挿入ってるでしょーか? nat210_242.txt | 可愛いから。気持ちよくて、グシャグシャになってる顔 nat210_250.txt | まだ我慢しなきゃ、ダメ nat210_251.txt | ちゃんと我慢しないと、パパになっちゃうわよ nat210_259.txt | だって、しゅきっだからっ。きもちよさそうにしてくれるの、嬉しいっ――からっ nat210_266.txt | そんなに、パパになりたかったの? nat210_275.txt | 気持ちよくしてあげたかったんだもん。なのに、動くから nat210_278.txt | それに、情けなくて可愛い顔も、沢山見れたしね nat210_282.txt | 好きな人とすけべなことしたくなるのも、普通でしょ? nat210_285.txt | 昂晴を殺して、ワタシも死ぬ nat210_288.txt | 好きでしょ? えっちなこと nat210_290.txt | だったら、よかった nat210_292.txt | 大層なこと言ってるけど。悪戯したいだけでしょ? nat210_296.txt | でも、ダメって言ったらちゃんと止めてよ? 今は疲れてるから nat210_297.txt | いつも返事はいいのよね。返事だけは nat211_001.txt | 協力して下さい。お願いします nat211_002.txt | あ。それなんだけど。もしイベントをするなら―― nat211_003.txt | 明月さんにメイドになってもらうより、昂晴に執事をしてもらうのがお客さんの受けもいいんじゃないかと思うんだけど nat211_004.txt | 雰囲気を重視する場合、そういうのを無視するのも重要なこと nat211_005.txt | そもそも、このイベントを言い出したのは昂晴なんだから。それくらいの責任、とってくれるでしょ? nat211_006.txt | 所作を美しくする練習が必要なのは、ワタシも同じだから。一緒に頑張ろ nat211_007.txt | 執事かどうかは別として、あのままでいいんじゃないかと思うんだけど nat211_009.txt | よろしくお願いします nat211_010.txt | フライドチキンを売ってるお店でも売ってるでしょ? アレを想像すれば、そこまで違わないと思う nat211_011.txt | あと、ドライフルーツを入れているのもありますよね nat211_014.txt | なんでもない nat211_015.txt | 普段の仕事内容と、そこまで大きく変わらないから nat211_016.txt | 腕と腰は少しキツいけどね。やっぱり、違う筋肉を使ってるみたい nat211_017.txt | ありがとうございました nat211_018.txt | そう? じゃあ、お言葉に甘えて。お先に nat211_019.txt | 大丈夫? なんか情けない事言ってたけど nat211_020.txt | 本当に頑張ってよ nat211_022.txt | 涼音さんを nat211_023.txt | 朝、心配されてたでしょ。涼音さんに nat211_025.txt | ――悔しいんだもん nat211_026.txt | 本気じゃないにしたって、彼氏をバカにされたら悔しいでしょ nat211_027.txt | そもそも、どうして昂晴は平気そうにしてたの? nat211_029.txt | なによ? 文句でも? nat211_034.txt | 大好きじゃなきゃ、こんなことできない nat211_036.txt | 歩きにくいかな? nat211_039.txt | あっ。昂晴のことが恥ずかしいとかじゃなくって! nat211_040.txt | 「孤高の撃墜王 nat211_044.txt | ん、わかった。約束ね nat211_045.txt | 偉そうなこと言っておいて、ワタシの方がダメだったってわけにはいかないでしょ nat211_047.txt | そりゃどうも nat211_050.txt | それが好きな相手なら、さらに nat211_051.txt | ほら。狭いから、もうちょっとそっちに寄って nat211_052.txt | あったかぁ~い nat211_055.txt | うーわ。そういう下ネタは嫌い nat211_058.txt | そうではないけど。こうして一緒にいられるのは幸せだしね nat211_061.txt | あっ、こらっ、また勝手にスイッチをオンにする nat211_062.txt | 素直な気持ちを伝えただけでしょ nat211_064.txt | だから、ダメだってば nat211_065.txt | ご飯を食べたところだから。どうせ、また激しくするんでしょ? nat211_074.txt | その触り方、好きかも。優しく触られる度に、気持ち伝わってくるみたい nat211_079.txt | いい。ワタシが最後までやるから nat211_080.txt | ダメ。おすわり。ハウス nat211_081.txt | 今、一緒に行動すると襲われそう。大人しくしてなさい nat211_082.txt | はいはい。わかったから nat211_083.txt | そういう気持ちは、あとで聞かせてもらうから nat211_084.txt | うん。そこで大人しくしてなさい nat211_085.txt | ふふ、ばーか nat211_087.txt | って寝てるし nat211_091.txt | 昂晴? 着替えは終わった? nat211_093.txt | 少し曲がってる。ほら、ジッとして nat211_101.txt | まだ緊張してる? nat211_104.txt | それができるって、信じてるから nat211_108.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 nat211_109.txt | 本日はアフタヌーンティーのサービスを行っております nat211_110.txt | はい。その通りです nat211_111.txt | こちらへどうぞ nat211_113.txt | いえ。お気遣いありがとうございます nat211_114.txt | それではお決まりになりましたら、こちらのベルでお呼び下さい。では、失礼いたします nat211_116.txt | 嫌いだとか、そういう事じゃないんだけど。仲良くなったのはごく最近だから nat211_117.txt | ゴメン。あの席、お願いできる? ちょっと冷静な対応が難しそう nat211_124.txt | 別に。ワタシも仕事しなきゃ nat211_126.txt | そういうのとは、ちょっと違うけど nat211_128.txt | さっき、1人で大丈夫って言ってなかった? nat211_130.txt | それで? なんでしょう? nat211_134.txt | 本当に、そういうわけじゃない。今日のイベントは、良かったとワタシも思う nat211_136.txt | 言ってた通り、ちゃんと涼音さんも見返してくれたしね nat211_140.txt | ワタシの、ストレス nat211_142.txt | だから出来過ぎっ、格好良すぎるのが問題なの nat211_143.txt | 気付いてないの? お客さんに口説かれてたこと nat211_144.txt | 連絡先を教えて nat211_145.txt | そんな罰ゲームをするのは漫画の中か、お子様だけ nat211_146.txt | 本気で口説きに来てた。連絡先を教えたら、今頃ホテルに連れ込まれてたかも nat211_147.txt | そういう相手だったのっ。マダムたちも若い執事に見入ってたしっ nat211_149.txt | それ、単純に相手の誘いに気付いてなかっただけでしょ nat211_154.txt | なんかゴメン。やっぱり、面倒だね、ワタシ nat211_157.txt | 嬉しかった。ワタシのために、そんなに格好よくなってくれて nat211_158.txt | ねえ。目、つむってくれない? nat211_162.txt | 変態なんだ? nat211_163.txt | パンツ見せてくれる相手なら、相手は誰でもいいってこと? nat211_164.txt | ねえ、どうなの? nat211_165.txt | 嬉しいのは、パンツを見れたことだけ? nat211_169.txt | でも、これだけ熱くなってるんだから――えいっ nat211_170.txt | 情けない声、出ちゃってるね nat211_172.txt | 勿論。これはお礼だから。執事として、イベント頑張ってくれたご褒美 nat211_173.txt | 前の反応から考えて、こういう屈辱的な方がキミの好みなのかと思ったから? nat211_174.txt | 嫌だった? nat211_185.txt | 嘘を吐くからでしょ nat211_197.txt | それに、ものすっごく可愛い顔と声だしね nat211_199.txt | ふふ、わかった。じゃあ、もっとしてあげる nat211_211.txt | あ、ゴメン。強すぎた? nat211_213.txt | くす、でもダメ。その情けない顔、もっと見たいから。ほら、このまま気持ちよくなって nat211_224.txt | 嫌だった? nat211_225.txt | だと思った nat211_228.txt | そういう反応、傷つくんだけどっ nat211_234.txt | あっ、こらっ、なに広げて――っていうか、見過ぎ見過ぎっ nat211_244.txt | ――ぁぁっ nat211_272.txt | ワタシのこと、好き? nat211_284.txt | ゴメン、ゴメンね、ワタシばっかりよくなって nat211_296.txt | いいよ。ちょうだい nat211_312.txt | こんなに汚しちゃったら、しっかり洗わないといけないでしょ? nat212_002.txt | でも、なんでチョコレートそのものじゃなくて、チョコを使ったお菓子だったんだろ? nat212_004.txt | お望みのカレーはちゃんと準備してるから。部屋、行こうか nat212_005.txt | どうだった? 待望のカレーの味は nat212_006.txt | ご期待に応えられたのなら、よかった nat212_007.txt | なに? やっぱり不満でもあった? nat212_008.txt | 伝説的な将棋棋士がタイトル七冠独占を達成した日 nat212_009.txt | そんな捨てられた子犬みたいな目で見なくても nat212_010.txt | チョコならさっき食べたでしょう、お爺ちゃん nat212_014.txt | 確かに、こういうイベントは個人的には苦手だけど nat212_019.txt | するな。食べなさい nat212_021.txt | どうせ何かすけべぇなこと言い出すつもりでしょ? nat212_026.txt | うっさい、ばか nat212_028.txt | 何があるわけ? nat212_030.txt | こっちの服でいいの? nat212_034.txt | わかってる。今さら文句は言わない nat212_036.txt | ねー、まだー? nat212_037.txt | いらっしゃいませ、旦那様 nat212_038.txt | 今、お席に案内を致します nat212_039.txt | いらっしゃいませ、お嬢様 nat212_049.txt | 熊ケ谷さんに、鷲尾さんまで nat212_050.txt | 山越、美紀ちゃん? nat212_052.txt | って。ちょっと待って、なにこれ? これなに? ホント、なに? nat212_055.txt | こちらの席へどうぞ、旦那様、お嬢様 nat212_057.txt | 同窓会ってなに? 一体どういう事? ばかなの? 死ぬの? nat212_058.txt | ワタシに睨まれるの、好きなんでしょう? nat212_059.txt | 言ってみれば? 聞くだけは聞いてあげる nat212_062.txt | 前に言ったでしょ。サプライズは嫌いって。即別れるって nat212_068.txt | よく登ってるの? nat212_071.txt | 医者になるんじゃなかった? nat212_072.txt | わー、おもしろーいジョーク、笑えるー nat212_073.txt | あの頃、夜の廊下で脅かすなんて嫌がらせをしたこと、忘れてないからね nat212_074.txt | あの頃のワタシはお亡くなりになりました nat212_075.txt | それよりも、衣笠君は今どうなの? nat212_079.txt | ゴメン。そういうつもりではなかったんだけど nat212_081.txt | ワタシのこと、前から気付いてたの? nat212_083.txt | もしかして、みんなも別に連絡を取り合ってたわけじゃないの? nat212_085.txt | うん。いやでも、もちろんワタシ1人の力ってわけでもないんだけど nat212_086.txt | あっ、あれはっ、接客で決められてることだったからっ nat212_087.txt | ワタシの趣味ってわけじゃないからっ nat212_090.txt | そういうのではなくってっっ nat212_092.txt | えー? ワタシ、そんなことしたっけ? nat212_094.txt | いや、待って。それはワタシじゃない。本当にワタシじゃないから nat212_095.txt | ワタシがそれを仲裁した気がする nat212_097.txt | ただいま、お持ちいたします。少々お待ち下さい、お嬢様 nat212_099.txt | 今日は、来てくれてありがとう。楽しかった nat212_100.txt | 別に店じゃなくても、また会えるから nat212_101.txt | 楽しみにしてる nat212_105.txt | それじゃ、サプライズの落とし前を付けさせてもらいましょうか nat212_107.txt | 嬉しかった nat212_109.txt | だから、ありがとう nat212_110.txt | でもそれとこれとは話が別。全然別 nat212_111.txt | 計画してるのなら、最初から教えてくれればいいのに nat212_114.txt | まだ何か考えてるわけ? nat212_115.txt | そもそも、これ以上一体誰を呼ぼうとしてたの? nat212_119.txt | あっ、あれはっ―― nat212_121.txt | お待たせしました。ダージリンでございます nat212_122.txt | え!? な、なに? もしかしてワタシ何か間違えた? nat212_125.txt | 実際、そうでしょ? nat212_134.txt | え? 待って。前にも来たことあるの? nat212_140.txt | ワタシの方こそ、ありがとう nat212_142.txt | この落とし前、一体どうつけてくれるわけ? nat212_143.txt | 泣かないわよ nat212_144.txt | それよりも、落とし前 nat212_148.txt | こんなことされたら、文句なんて言えるわけない。いくらサプライズでも nat212_149.txt | 今回は、大目に見てあげる nat212_151.txt | なんか色々と、スッキリした nat212_155.txt | いや、違うかな。今日初めてわかった。お父さんとお母さんが思ってくれてること nat212_157.txt | だから、ずっと覚悟もしてた。ワタシはそんな風に思われても仕方ないんだって nat212_159.txt | 何を言われても平気なように、覚悟をしてたつもりだったのに nat212_163.txt | ありがとう nat212_164.txt | ワタシのこと、好きになってくれてありがとう nat212_165.txt | ワタシの彼氏になってくれて、ありがとう nat212_167.txt | 自慢なんてして、格好いいことをアピールして、他の女が誘惑しようとしたら困るから nat212_168.txt | べた褒めでしょ nat212_172.txt | なに? 嬉しくないの? nat212_173.txt | ふふっ、ばーか nat212_174.txt | バカだけど、好き nat213_002.txt | 毎週イベントの日に1人でも来店してるんだから。いくら鈍いって言っても気付くでしょ nat213_003.txt | 服装で結構印象は変わるかもね。営業中ってこともあるせいか、顔つきも違う気がするし nat213_005.txt | タイプじゃないけど、好きにさせられた nat213_007.txt | わ、わかってる nat213_008.txt | いらっしゃいませ、お嬢様。こちらの席へどうぞ nat213_009.txt | 新規オーダー入ります。サンドイッチとチョコソースのパンケーキ、お願いします nat213_011.txt | 本当、気を付けてね。他の子が着替えてたりしたら目を潰してたんだから nat213_012.txt | なんか、みんなが気を遣ってくれたみたい。早めに帰るように、無理矢理押し込まれた nat213_013.txt | そっちも? nat213_015.txt | そういう言い訳はいいから nat213_016.txt | 開けてもいい? nat213_018.txt | 最近は5倍くらいも期待されてるらしいけどね nat213_019.txt | まー、一部だとは思うけど。少なくとも、高けりゃいいってものでもないと思うしね nat213_021.txt | でも、このプレゼントが嬉しくないわけでもないから、ありがとうね nat213_022.txt | 今度、一緒に飲もう。ワタシが淹れるから nat213_025.txt | なにこれ。目隠し? nat213_027.txt | なにが“どう”なの? ばかなの? nat213_030.txt | そういうのはワタシが言う事であって、昂晴が口にすべきことじゃない nat213_032.txt | すけべぇなんだから nat213_033.txt | で? いつ、試すの? nat213_036.txt | こんな、感じ? で、いいの? nat213_037.txt | ちょっと、何か言ってよ。こっちは何も見えないんだから nat213_043.txt | ん、みーつけた♪ nat213_046.txt | ぅわっ、本当に喜んでくれてる。すごく硬い nat213_062.txt | ふざけたこと言ってたら、口移しで飲ませて確認させる nat213_063.txt | 言ってない nat213_079.txt | いつもより、興奮してるからじゃない? nat213_120.txt | え? あ、ちょっと? nat213_196.txt | あっ、こら。今はダメ、まだ、痺れてるからぁ nat213_203.txt | うん。それは間違いなく、そうなんだけどね nat213_205.txt | お互い、仕事でミスをしないようにしないとね nat213_206.txt | ん? なに? nat213_208.txt | そのつもり nat213_212.txt | ワタシも、頑張らなきゃね nat213_214.txt | こちらこそ、よろしくお願いします nat213_216.txt | ワタシ、どんどん幸せになってる nat213_217.txt | キミのこと、ますます好きになってる。本当にワタシ、変えられちゃったんだなぁ nat213_219.txt | これからも、ずっと一緒ね nat213_221.txt | そっちこそ、覚悟しててよね nat214_012.txt | ま、なんとかなるか nat214_013.txt | 2回くらいなら、いつも余裕っぽいし。2回がいけるなら、6回でも同じでしょ nat214_014.txt | ふふっ。よし、決めた。2つ買おっと nat214_015.txt | こんばんは nat214_017.txt | そう? ま、いいけど nat214_018.txt | ご飯、作ってあげるから。材料も買ってきたし nat214_019.txt | あ。そうだ。脱衣所、借りてもいいい? nat214_021.txt | はい。でーきた nat214_022.txt | よし。ちゃんと美味しそう nat214_023.txt | なに? 中華の気分じゃなかった? nat214_025.txt | コスプレ、好きでしょ? nat214_026.txt | だからエロいって言うな nat214_027.txt | ほら。冷めない内に食べちゃおう nat214_028.txt | はい。どうぞ nat214_029.txt | そう。よかった。じゃあ―― nat214_030.txt | どんどん、食べてね nat214_031.txt | ん。美味しかった? nat214_034.txt | そっか。そんなすぐに、反応するわけないか nat214_035.txt | 何でもない。じゃあ、片付けるから nat214_037.txt | んー? 何か言った? nat214_039.txt | なんか、エロい視線を感じる nat214_041.txt | 好きにすれば nat214_045.txt | もう、効いてきたのかな? nat214_048.txt | そういう情けない顔、好き nat214_049.txt | あ、でもダメ。まだイっちゃダメだから。ちょっと、試したいことがあるの nat214_051.txt | 前提を覆してたら、クイズになんないでしょうが nat214_052.txt | 今まで迂闊だった気がするから nat214_053.txt | ほら、ワタシたち、まだ学生だし。昂晴はパティシエになるって言うし。ワタシもカフェで働き続けようと思ってるし nat214_056.txt | 悪い? 女の子だって嬉しい時にはしたくなるっ nat214_067.txt | 興奮する? nat214_069.txt | まだ、ダメ。その前にワタシが付けてあげる nat214_073.txt | それで? どっちから、試す? nat214_074.txt | ん、わかった nat214_076.txt | とりあえず、試して確認してみればいっか? nat214_080.txt | そっか。なら、気を付けないと nat214_085.txt | よし、付けられた。これで、いいのよね? nat214_090.txt | 全然、嬉しくない。っていうか、広げすぎっ nat214_130.txt | れろ? まだ、イっちゃダメだからね。無駄打ち、しちゃダメ nat214_142.txt | ねえ、ちゃんと付けてる? ワタシが見てないところで、実は外してたりしない? nat214_183.txt | でも、それだとエンドレスで、キリがない nat214_215.txt | 昂晴、平気? 今から仕事でしょ? nat214_216.txt | ん。ワタシも頑張らないと。こんなことが理由でミスしてられない nat214_219.txt | ん。じゃあ今日も頑張ろっか nat301_001.txt | オーダー入りました。カルボナーラと半熟オムライス、お願いします nat301_002.txt | サンタコスの子、デリバリーするの? 普通に引くんだけど nat301_003.txt | 高嶺君なら、墨染さんをデートくらい誘ってもいいんじゃない nat301_004.txt | フラれちゃったね nat301_005.txt | 2人だし、大丈夫でしょ nat301_007.txt | それよりも高嶺君、今からの予定は? nat301_008.txt | 1時間だけでいいから、ワタシに付き合わない? nat301_009.txt | あ、全然違う nat301_010.txt | 前の店行こっか。ワタシ少し飲みたいから nat301_011.txt | クリスマスパレード、墨染さん、ちゃんと誘えた? nat301_012.txt | そんな嫌そうな顔しなくてもいいのでは nat301_014.txt | やったじゃん nat301_015.txt | ダメじゃん nat301_016.txt | ワタシに幼馴染みはいないから、その辺の距離感は分からない nat301_017.txt | でも、高嶺君と墨染さんはいい線いってると思うかな。友達以上、恋人未満的な nat301_018.txt | でも、女の子とクリスマスにデートはしたいんでしょ? nat301_019.txt | 食い気味か。どれだけデートしたいのよ nat301_020.txt | わかった。ワタシがクリスマスパレード付き合ってあげる nat301_021.txt | ――って言ったら、墨染さんからチケットを取り返す? nat301_022.txt | 即答なんだ nat301_024.txt | 男の人に大事にされて、嫌がる女の子なんていないと思うけどね nat301_025.txt | あ、すみません。お水もらえますかー? nat302_001.txt | おはよう高嶺君。ん? nat302_002.txt | 朝からニヤけた笑顔がキモ――いえ素敵だから nat302_004.txt | 大学も冬休みだし、ワタシもこれからはなるべく早出する nat302_005.txt | ずっと涼音さんと高嶺君ばかりに頼れないでしょ nat302_006.txt | あと、ちょっと気になることもある nat302_007.txt | そうと言えば、そうだけど nat302_008.txt | カルボナーラと、サンドイッチ。その後、食後にパンケーキを一皿 nat302_009.txt | 高嶺君、大丈夫? nat302_010.txt | いや、オムライス焦げてないかなって nat302_011.txt | 仕方ないですね。ヘルプを呼びましょう nat302_012.txt | 来てくれるそうです nat302_013.txt | 高嶺君の言いたいことは分かる nat302_014.txt | でも、3時までだから。墨染さんとの約束は5時だから何とかなるでしょ nat302_015.txt | ありがとう。早速だけど、ワタシと接客をお願い nat302_016.txt | 明月さんは、しばらく調理のフォローを頼みます nat302_017.txt | そこで、ちょっとみんなに相談いい? nat302_018.txt | お客さんはしばらく減りそうにもない nat302_019.txt | そこで提案というか、火打谷さんにお願いなんだけど nat302_020.txt | 今日はこのままラストまで、入ってくれない? nat302_021.txt | ワタシだって、鬼じゃない。ちゃんと代案がある nat302_023.txt | 本当に協力してくれる? nat302_024.txt | 絶対に? 男に二言はない? nat302_025.txt | ちなみに、今までの会話、ICレコーダーで録ったよ? nat302_026.txt | 接客は高嶺君より、火打谷さんの方が戦力になるから nat302_027.txt | 可愛い後輩に頼られたんだから、腹をくくって nat302_028.txt | そんなわけないって。何でそこでネガティブになっちゃうかな nat302_029.txt | 逆に高嶺君が断った方が可哀想だよ。女の子の気持ち分かんない? nat302_030.txt | 墨染さんと高嶺君なら大丈夫 nat302_031.txt | さて、仕事仕事 nat302_032.txt | デートはどうだった? nat302_033.txt | 墨染さんに抜けられるのは正直痛い nat302_034.txt | 良い子だね nat302_036.txt | なるほど、それなら誰も損をしない nat302_037.txt | 良かった。高嶺君、ワタシ達もシフト多めに入るから nat302_038.txt | じゃあ、今日は高嶺君、もう上がっていいから nat302_039.txt | 墨染さんの家に行って手伝ってあげて nat302_040.txt | 今の見た? nat302_041.txt | 高嶺君が押せば、たぶんもうカップル成立じゃない? nat402_003.txt | うん。合間合間に補充はしてもらったのに、そのたびに瞬殺 nat402_005.txt | お疲れ様でした nat506_001.txt | オーダー入ります。パンケーキが2皿。ストロベリーソースと、チョコレートソースです nat506_003.txt | どうかしたんですか? nat506_004.txt | え!? 大変じゃないですかっ、病院に行った方がいいですよっ nat506_005.txt | でも、痛いんですよね? nat506_008.txt | ワイヤー入りだと、そうですね nat506_009.txt | 普段は、もっと楽なのを付けてるんですよね? nat506_010.txt | 無理して付けない方がいいですよ。擦れて血が出ることもありますし nat506_011.txt | 何故そんな悔しそうに nat506_013.txt | だからワイヤーなんですね。なるほど nat506_014.txt | 言ってません nat506_015.txt | 一言もそんなことは言ってませんから、ド下ネタで現実逃避するのは止めて下さい nat506_016.txt | ワイヤーがなくても、可愛い下着は沢山あると思うんですけど nat506_021.txt | 悪いけど。ワタシも長めの休憩取らせてもらうから natmama207_004.txt | そうよ。謝ったりしなくていいから natmama207_005.txt | それじゃあナツメ、また後でね natmama212_002.txt | ずっと見てたの。ナツメの働く姿と、友達と楽しそうにしてるところを natmama212_003.txt | 楽しそうに笑ってたから、邪魔をするのもアレかなって natmama212_004.txt | 大きくなってからは、謝ってばっかりだったものね natmama212_005.txt | 私、ナツメが淹れてくれた紅茶を飲んでみたい natmama212_006.txt | うん、ありがとう natmama212_007.txt | ううん。その逆。とっても美味しい natmama212_009.txt | このお店のこと natmama212_010.txt | ハッキリ訊くけど、ナツメのために私たちが喫茶を諦めたと思ってない? natmama212_011.txt | 脱サラして喫茶を開くことは、たしかに私たちの夢だった natmama212_012.txt | 実際、そのための準備もしてた natmama212_013.txt | つまりね。資金が予定したよりも少なくなるし、あまりにタイミングが悪いと思ったわけ natmama212_014.txt | ナツメが入院しなくても、私たちは諦めてたのよ natmama212_015.txt | そうそう。やりたいなら、もっと資金を貯めて。定年とかしてからのんびりお店を開いてもいいと思うしね natmama212_017.txt | むしろあの時、軽い気持ちでお店をやってたら後悔してたかも natmama212_018.txt | それに関しては、諦めを付けられた私たちの方がよくわかってる natmama212_019.txt | 本当の夢じゃなきゃ、こんなに頑張れるものじゃないわよ natmama212_020.txt | それにこのお店も。お客さん、とっても楽しそうだったもの natmama212_021.txt | そうそう。じゃなきゃ、あんな流行ったりするわけないわよね natmama212_023.txt | 最初に喫茶と言い出したのは、私たちだったかもしれない natmama212_026.txt | よく頑張ったわね、ナツメ natmama212_027.txt | 私たちはナツメが笑ってくれてる方が好きだから natmama212_028.txt | ナツメが、私たちの娘でいてくれて本当に嬉しい。だから―― natmama212_029.txt | ありがとう natpapa207_002.txt | ナツメが無事で本当によかった natpapa207_003.txt | 変なことを気にしなくていい natpapa207_004.txt | 別に、ナツメが悪いわけじゃないんだ natpapa207_005.txt | まずは体力を回復させよう natpapa207_006.txt | すみません。娘を助けて頂いて、本当にありがとうございました natpapa207_007.txt | 深山先生が、ナツメの命を救ってくれたんだぞ natpapa207_008.txt | はい。わかりました natpapa212_002.txt | もっと前に来ていたんだけどね natpapa212_003.txt | 可愛い笑顔だったぞ natpapa212_004.txt | あんなに可愛くて、楽しそうな笑顔は久々に見た気がするよ natpapa212_005.txt | いつの間にか、私たちはナツメの明るく笑ってるところ、見ることはなかったから natpapa212_006.txt | そうだね。そうさせてもらおうか natpapa212_007.txt | 早速、いただきます natpapa212_009.txt | この味というか香りのよさは、俺には出せないな。美味い、頑張ったんだな natpapa212_010.txt | 俺が教えたことはただの基本だ natpapa212_011.txt | お前の味は、もう基本とは言えないくらいに美味しいよ natpapa212_013.txt | あのな、ナツメに言っておきたいことがあるんだ natpapa212_015.txt | たしかに俺たちは、喫茶を開くことを中止した natpapa212_016.txt | だがそれは、ナツメの病気が原因ではない natpapa212_017.txt | でも突然、世界的金融危機が起きたんだ natpapa212_021.txt | 焦って喫茶を開く必要はないんじゃないかって思うようになった natpapa212_023.txt | だからナツメの責任じゃない。それに俺たちは諦めたことを後悔していない natpapa212_025.txt | 勢い任せに行動しなくてよかったと、心の底から思ってるんだ natpapa212_027.txt | お前の夢だよ、この喫茶は。決して俺たちの代役なんかじゃない natpapa212_028.txt | 淹れてくれた紅茶を飲めばわかる。お前がどれだけ頑張ってきたのかは natpapa212_029.txt | 普段来ているお客さんだって、喜んでくれてるじゃないか natpapa212_030.txt | そりゃそうだろ。店に入ったのは初めてだけどな natpapa212_031.txt | 働いている時のナツメの笑顔はとても可愛かったからな natpapa212_032.txt | そして、お前が叶えた現実だ natpapa212_033.txt | お前は凄いよ。俺たちが簡単に諦められたのは、きっと怖かったんだ natpapa212_034.txt | ここは立派な喫茶だ。そしてそれはナツメ自身の努力だ natpapa212_035.txt | こんな頑張れるお前は、自慢の娘だ。誇りに思ってるぞ。尊敬すらしている natpapa212_036.txt | 俺たちに出来ないことをやってのけたんだ。もっと自信を持ちなさい natpapa212_037.txt | そして、罪滅ぼしみたいに思うのは止めなさい natpapa212_038.txt | もっと楽しんでいいんだ。この店で働いてる、今みたいにな natpapa212_039.txt | ナツメは本当に自慢の娘だって natpapa212_040.txt | ありがとう nat_loop_101.txt | 好きな子の体は見てるだけで興奮する nat_loop_102.txt | でもほら、濡れてるかどうかは重要なことだろ? nat_loop_103.txt | わかる、のか? nat_loop_201.txt | なんか凄いな、ここ nat_loop_202.txt | 今日のナツメは、一段だとすけべぇだな nat_loop_203.txt | わかってるってば nat_loop_204.txt | むしろ余裕がないから、ジッとしてるんだ nat_loop_301.txt | じゃあ、もっとする nat_loop_302.txt | ナツメの声が本当に気持ちよさそうだから nat_loop_303.txt | 脳みそまで痺れそうだ nat_loop_304.txt | って、言われても。俺も別にワザとさせようとしてるわけじゃない nat_loop_401.txt | 薄い方が、ナツメの温もりをより感じられるから nat_loop_402.txt | してないよ。そんな信頼を損ねるようなこと nat_loop_403.txt | 俺、もう止まれないからなっ nat_loop_501.txt | ここ、だよな? nat_loop_502.txt | っていうか、俺が気持ちよくする。ココ、もっと擦るからな nat_loop_503.txt | そ、それ! そうやって、締め付けてくるやつ nat_loop_701.txt | 今回はナツメのためだ。ナツメの夢を叶えるために協力して欲しいんだ nat_loop_702.txt | 戻らなくていいだろ。別に nat_loop_801.txt | でも他に言いようがないだろ nat_loop_802.txt | 結構、練習したのか? nat_loop_803.txt | 出したばっかりだから、今は特に nat_loop_804.txt | それに、嫌ではないんだろ? nat_loop_805.txt | ナツメもなんかエロい顔になってるな。舐めてるだけでも結構興奮するのか? nat_loop_904.txt | けど、色々エグくて、マズイんだろ? 無理は、しなくても nat_loop_905.txt | ナツメの顔、汚したい nat_loop_906.txt | マズイって言ってなかった? nonaka102_006.txt | もういいんですって。どうせ僕なんかが女の子と付き合えるわけもないんだから nonaka102_007.txt | 告白して傷つく意味ってある? nonaka102_009.txt | イケメンでもない、ただのオタクだ。熊谷さんが相手にしてくれるわけない nonaka102_010.txt | 傷つきたくない。諦めなきゃいけない nonaka102_017.txt | 期待しない。夢も見ない。辛い思いをするだけだ nonaka102_030.txt | 考えているうちに、やっぱり少し羨ましくなって nonaka102_033.txt | とにかく、楽しい思い出を作れたらって思って nonaka102_034.txt | よろしくお願いします nonaka103_005.txt | それなら、いいんだけど nonaka103_006.txt | ちょっと嬉しいんだ。自分も、こんな風になれると思ってなかったから nonaka103_007.txt | だから、ありがとう。こんな風に変えてくれて nonaka103_008.txt | 汐山君には、昨日もお礼を言ったから nonaka103_011.txt | それは、まだできない。汐山君とも相談したけど、今の関係で告白するのは無謀だから nonaka103_012.txt | まずは、もう少し会話できるように頑張るよ。なんか、今なら出来そうな気もするんだ nonaka103_013.txt | ありがとう、高嶺君 nonaka103_014.txt | それじゃあ、そろそろ行くよ noz001_001.txt | おーい、朝だよー。起きろー noz001_002.txt | 起きなよ。もう7時過ぎてるよ。昂晴君、高嶺昂晴くーん、朝ですよー。ご飯の準備もできてますよー noz001_003.txt | お礼はいいから。ほら、外もこんなに明るくなってるよ noz001_004.txt | 大丈夫? 念のために言っておくけど、わたしが突き落としたわけじゃないからね? noz001_005.txt | すっかり朝だからね。早く起きなよ。今日は確か、1限目から授業があるんでしょ? noz001_007.txt | そんな時間ないってば noz001_008.txt | そのままズルズルと寝るくせに noz001_011.txt | 都合のいいAIアシスタント扱いしないで欲しいんですけどー noz001_013.txt | どういたしまして noz001_015.txt | 星空を見上げると思い出すよ、君のこと~♪ noz001_018.txt | それまで考えたことなかった。未来が見えなくて、俯き続けるだけの毎日~♪ noz001_019.txt | そんな性格の悪い事しないってば noz001_020.txt | この曲、5分ぐらいだったから。時間を計るのに丁度いいかなって noz001_021.txt | でも、二度寝するんでしょう? noz001_022.txt | あ、そっか、ゴメンね noz001_023.txt | 子守唄になりそうなのは「I belong to you noz001_025.txt | じゃあ、すぐにご飯の準備するね noz001_026.txt | 子供の頃の思い出って、妙に鮮明だったりするよね noz001_027.txt | そもそも昂晴君が歌ってるデータがあるしね noz001_028.txt | 部屋の掃除をしてたら、昔のスマホが出てきたんだよ。懐かしくて中のデータを漁ってたら、曲のデータも見つけてね noz001_029.txt | むっ、言っておきますけどね、わたしが録音したわけじゃないからね noz001_030.txt | 昂晴君が自分で録音して、完成した曲をデータで聞かせてくれたんだよ noz001_031.txt | そうだよ。あらぬ疑いをかけないで欲しいなー noz001_034.txt | もし、わたしの性格が悪くなったとすれば、昂晴君の影響だと思うけど? noz001_035.txt | そういうところは、素直に認めるんだ? noz001_037.txt | わかってる。さっきのは冗談。そんなに嫌がるなら歌わないし、データも消しておくってば noz001_039.txt | ウソウソ冗談。あんな変な歌、覚えきれないってば noz001_040.txt | わがままだなー noz001_041.txt | とにかく消しておくってば noz001_042.txt | 早くご飯食べよう。わたし、お腹空いちゃった noz001_043.txt | はい、どうぞ noz001_046.txt | かまわんよ noz001_047.txt | お父さんとお母さん、朝はパン派。お米派のわたしとは趣味が合わないから noz001_051.txt | まあ、しょうがないか。昂晴君はひねくれ者だから noz001_052.txt | あっ、今日の鮭の切り身、塩加減が絶妙~ noz001_053.txt | そうそう、お父さんから伝言を頼まれてたの忘れてた noz001_055.txt | 正解。正解者には、家賃を支払う権利を差し上げましょう noz001_056.txt | 今日で4ヶ月目 noz001_057.txt | 和史のオジさん、昂晴君も連絡取れてないの? noz001_058.txt | ちゃんと払える? まだ新しいバイト決まってないんでしょう? noz001_059.txt | わかってるから、言わなくていいよ noz001_060.txt | 挙句、レジの金額が合わないのを昂晴君のせいにされて、補てんするように強要してきたんでしょう? noz001_061.txt | そのブラックバイトの話は前にも聞いた noz001_062.txt | ずっと探してるけど、お仕事見つからないね noz001_063.txt | 甲斐性なしの、ろくでなしだ noz001_064.txt | 本当にどうするの? noz001_067.txt | すでにほぼ毎日飲んでるじゃない noz001_070.txt | とりあえず、お母さんに相談してくるね noz001_072.txt | ならいいんだけど noz001_073.txt | 今のはノリに付き合ったけど、実際のところ家賃の心配してないみたい。連絡さえ取れれば、払ってくれるだろうって noz001_074.txt | それより心配なのは昂晴君の生活の方。収入もないのに晩御飯はちゃんと食べてるの? noz001_075.txt | お父さんが心配してるのも、家賃じゃなくて昂晴君の体のことだからね? noz001_076.txt | 「いつでも家に来なさい noz001_077.txt | でも、顔を見せに来るだけでもしてくれると、お父さんも安心すると思う noz001_079.txt | お粗末様でした noz001_080.txt | 困ったことがあったら言ってね。お父さんに言い辛いなら、わたしもでいいよ。少しぐらいなら貯金はあるから noz001_081.txt | え~、さっき「養ってくれ noz001_083.txt | あ、もうこんな時間か noz001_084.txt | いいの? じゃあ、お言葉に甘えて。ありがとう noz001_086.txt | それ、わたしのセリフ。そっちこそ遅刻しないようにね noz001_087.txt | いってきます! noz002_001.txt | おーい、朝だよー。起きろー noz002_002.txt | もう7時過ぎてるよ。昂晴君、高嶺昂晴くーん、朝ですよー noz002_003.txt | 外もこんなに明るくなってるよ noz002_004.txt | 大丈夫? 念のために言っておくけど、わたしが突き落としたわけじゃないからね? noz002_006.txt | そうだよ。ほら、寝ぼけてないでシャンとする! noz002_008.txt | なんでしょう? noz002_010.txt | うん、わたしが穿いてるパンツ――パンツ!? noz002_012.txt | なに凝視してるの!? さ、サイテーだよッ! noz002_015.txt | さらに高度でマニアックな気がするんだけど!? noz002_016.txt | いつものノリで言われても、流石にソレには乗れないからね!? 意味分かんないよ! バカじゃないの!? バッカじゃないの!? noz002_017.txt | さりげなくディスるの止めてくんないかなー noz002_019.txt | ちゃんと洗ったパンツですけれども!? 文句ある!? noz002_021.txt | 汚パンツの方が興奮するなんてマニアックというかヘンタイだと思うんだけど noz002_025.txt | だってだってぇー! noz002_029.txt | わかった。今回は許します noz002_030.txt | やっぱりぶん殴ろうかな noz002_033.txt | 朝食代。家事のお給料として noz002_034.txt | 放っておいたら面倒臭がって、朝ごはん食べないでしょ? noz002_035.txt | 朝はちゃんと食べた方がいいんだから noz002_036.txt | どうぞ、召し上がれ noz002_037.txt | 昂晴君、どうかした? どこか失敗しちゃってた? noz002_038.txt | 変なの。いつも食べてるのに noz002_043.txt | ハッキリと憑りついてる人が見えたりはしないよ。あくまで気配だけ noz002_044.txt | でもなんか嫌な気配。ゾゾゾッてしてくるような。お祓いをした方がいいかも? noz002_045.txt | だからシャレじゃないんだってば noz002_047.txt | あっ、そうそう。丁度お父さんからも伝言を預かってたんだよね noz002_048.txt | 知ってたんだ? noz003_001.txt | 起きなさいってば、昂晴くーん noz003_002.txt | 目、覚めた? noz003_003.txt | はい、おはよう。すぐにご飯の準備も終わるから。二度寝厳禁 noz003_007.txt | 隠したってわかる。寝言はなかったけど寝顔はニヤニヤしてたし noz003_012.txt | ほぼ毎日起こしに来てるんだよ!? 今までにも何度か同じようなことがあっただけ! noz003_014.txt | お母さんが言ってた! noz003_023.txt | これ以上セクハラするなら、私にも考えがあるよ? noz003_027.txt | もしかしてお祓いしてもらった? お父さんは何も言ってなかったけど? noz003_029.txt | それで? 昨日の今日だけど、バイトの方はどう? noz003_030.txt | 本当!? よかったね! おめでとう! noz003_032.txt | まだ寝ぼけてるなら往復ビンタしてあげるね noz003_033.txt | バカなことばっかり言ってると骨の髄までバカになっちゃうよ noz003_034.txt | で、なんのアルバイトに誘われてるの? noz003_035.txt | ほー、それは意外な勤務先 noz003_036.txt | でもいいんじゃないかな。今までと違う職場の方が長く働けるかもしれないしさ noz003_038.txt | そっかー。美味しいケーキとかあるといいなー。食べたいなー♪ noz003_039.txt | 一緒にコーヒーも飲むから大丈夫だもーん noz003_040.txt | ケーキは甘いけどコーヒーは苦いでしょ? noz003_042.txt | 好きなんだからしょうがないじゃん。ストレスをため込む方がよくないの! そう思うことにしたの! 食べることは重要! noz003_043.txt | 昂晴君だって、きっとエネルギーが足りないから決断できないんだよ。いっぱい食べて頑張って。はい、おかわりどーぞ noz004_001.txt | 昂晴くーん、朝だよー、起きなよー noz004_002.txt | もぉー、起きないとキスしちゃうよ。キス、してもいいの? noz004_003.txt | そんなこと言うなら―― noz004_004.txt | すぐに起きてくれるなんて、さすが和史さん noz004_005.txt | 苦労というほどではないですけど、ぐずぐずしてて noz004_006.txt | それは言わない約束ですよ noz004_008.txt | きっと日本に戻ってくるのが久々だから、そう感じるだけですよ noz004_009.txt | えへへ、ありがとうございます noz004_010.txt | はいはい。思い出したように気にしないでいいから noz004_011.txt | そう? じゃあ、わたしは学園に行ってくるね noz004_012.txt | それじゃあ、いってきます noz004_013.txt | あれ? 昂晴君? noz004_014.txt | こんな時間にどうしたの? お父さんに用事? なら、社務所にいると思うけど noz004_015.txt | わざわざ神社まで来るなんて珍しいね。なにか急ぎの用件? noz004_016.txt | おーい? 昂晴君? noz004_018.txt | ああ、うん。付け毛をしてるから。ロングの方がいいかなーとおもって。どう? noz004_019.txt | ありがとう。えっへっへー noz004_020.txt | で? なにを、企んでるの? noz004_021.txt | 怪しい。メチャクチャ怪しい noz004_022.txt | それが怪しいって言ってるの。大体、褒められてもあんまり嬉しくないしね noz004_023.txt | コスプレしてるみたいで、ちょっと恥ずかしいんだよね noz004_024.txt | お参りに来た外国の人とかが、巫女の写真を撮ったりするんだよ。強引に撮られるわけじゃないから、迷惑とかじゃないんだけどね noz004_027.txt | ほらー! やっぱりなにかあるんじゃん! noz004_029.txt | 作ったことなんてありません noz004_030.txt | わたしにとって、パンケーキって誰かに作ってもらって堪能するものなんだよね noz004_032.txt | 1人では行かないけど、休みの日に友達と行くことはあるよ noz004_033.txt | 遊びに出たついでだったり、評判のお店に行くことが目的だったり。どこも美味しくってさぁ~ noz004_034.txt | アニメ見てるだけで上手な声優さんになれると思う? noz004_035.txt | いつも無言で食べてばっかりの人に言われても説得力がないんですけどぉ noz004_038.txt | 料理は慣れると目分量でやってもなんとかなるけど、お菓子作りはキッチリ分量通りじゃないと失敗しちゃうんだよ noz004_039.txt | 膨らまないとか、固まらないとか、表面が割れちゃったりとか。化学の実験に通じるものがあるね、アレ noz004_042.txt | パンケーキ以外なら喜んで手伝うけど? パンケーキが作れないとダメ? noz004_043.txt | カフェでアルバイトって興味ある。もし迷惑にならないのなら働きたいかも noz004_044.txt | のわりには微妙そうな顔 noz004_045.txt | あからさまにワザとらしいんですけどー noz004_046.txt | まあ、レシピとかちゃんと決まってるならね noz004_047.txt | そこはお父さんと相談してなんとかする noz004_048.txt | そもそも娘だからって手伝わされるのがおかしいんだよ。バイト代も出ないんだからね、わたし。お小遣いも少ないのにさ noz004_049.txt | だからこそ、自分でお金を稼がなきゃ。女の子は色々と大変なの noz004_050.txt | ありがとう! よろしくね noz004_054.txt | 人を乗せるのが上手いから noz004_056.txt | 将来を見据えるなら、就職活動だと思うんだけど? noz004_058.txt | ものは言いよう。最初からそのスタンスはどうなの? noz004_061.txt | 掃除も終わったから、着替えて帰るだけだけど? noz004_062.txt | 情けないことを堂々と言わないの noz004_064.txt | じゃあすぐに着替えてくる! ちょっと待っててね noz004_065.txt | 何食べよっかなぁー、えっへっへ。なにせ今日は昂晴君の奢りだもんねー noz004_066.txt | やばいなー、超迷っちゃうなー。ほらほら、どれも美味しそうでしょう? noz004_067.txt | ここはパンケーキ推しの店だから。昂晴君は何にする? noz004_071.txt | ストロベリーチョコのパンケーキ、アッサムのセット。あと、このパンケーキのブレンドセット。トッピングにバターもお願いします noz004_072.txt | 楽しみだなぁー。パンケーキ♪ パンケーキ♪ noz004_073.txt | 基本的な材料は同じのはずだよ、多分。ホットケーキミックスでも作れるはずだし noz004_075.txt | 美味しいのは、真似できるとは思えないぐらい本当に美味しいんだから noz004_076.txt | こっちのソースのも美味しそうだなー noz004_080.txt | 調子いいなぁー noz004_081.txt | あ、来た来た noz004_082.txt | 写真撮っちゃおー noz004_083.txt | 一応。友達とメッセージのやり取りもあるし noz004_084.txt | わたしが上げるのは、食べ物の写真くらいかな? こういうパンケーキとか、生菓子とか noz004_086.txt | 食べていい? noz004_087.txt | それじゃあ、いただきまーす noz004_089.txt | それぐらい美味しいってこと noz004_090.txt | ほら、昂晴君も食べなよ。焼き立てでまだ温かいんだから noz004_091.txt | そうだよね。ここの生地は甘さ控えめだから、生クリームを乗せても美味しいんだよ noz004_092.txt | それがトッピングのバター。塩気のあるバターだから、甘さをリセットするときにいいんだよ noz004_093.txt | っていうかちょっと頂戴。こっちにそのバターついてないから noz004_099.txt | 食べてるところをみられるのは、なんか嫌なの noz004_100.txt | 食べるときは食べることに集中しないと。美味しいうちに食べる。じゃないと作ってくれた人にも失礼だよ noz004_101.txt | はー、美味しかったぁー noz004_102.txt | ご馳走様でした。ありがとうね noz004_103.txt | あはは、たしかにそうかも noz004_104.txt | それで参考になった? noz004_105.txt | それはなによりです noz004_106.txt | ありがとう noz004_107.txt | ついでに家で夕ご飯食べていく? noz004_108.txt | 遠慮しないでもいいのに noz004_109.txt | お母さんなら喜んで何か作ると思うけどなぁ noz005_002.txt | あれ? なんで起きてるの? 今日、早く出る用事でもある? noz005_004.txt | じゃなくって。ゾンビみたいだよ? noz005_006.txt | そうなんだよぉ聞いてよぉ noz005_008.txt | 体重が増えたんだよぉ、ちゃんとカロリーゼロになるようにしてたのにぃ noz005_009.txt | よくない。女の子には致命的なの noz005_010.txt | これ以上おっきくなるのも困るなぁ。ただでさえ重くて邪魔なのに noz005_011.txt | 胸を話題にしてから言うセリフかなー、それ noz005_012.txt | 無神経なのは平常運転だからね? 気を付けてね? noz005_013.txt | そういえば和史のオジさんは? noz005_014.txt | 朝ご飯はいいのかな? noz005_016.txt | あ、それから、昨日のアルバイトの話なんだけど noz005_017.txt | ちゃんと話したってば。お母さんはすぐに認めてくれた。勉強の方をおろそかにしない、とは言われたけど noz005_018.txt | バカなこと言ってるわりに、成績はいいのがムカつく noz005_020.txt | 本当のところは? noz005_021.txt | だと思った noz005_022.txt | カフェでバイトだなんていやらしい! って、なんか1人で騒いでた noz005_023.txt | お客さんにナンパされそうだとか、働いてる同僚がチャラそうだとか、1人で顔を真っ赤にしちゃってさ noz005_025.txt | 昂晴君の名前を出したら最終的には許可してくれたよ。巫女の手伝いも続けるって条件は付いたけど noz005_026.txt | 平気平気。同じ日に両方やることはないから noz005_027.txt | ただ、お正月とか繁忙期には、お店の方を休むことになるかもしれないけど noz005_028.txt | お粗末様でした noz005_029.txt | 昂晴君、今日は1限目からだっけ? noz005_030.txt | ん? たまにはいいかもね。そういうのも noz005_035.txt | いいって、昂晴君も授業があるんだから。1人で行くってば。無理もしないから noz006_001.txt | あれ? なんで昂晴君が起きてるの? しかもキッチンに立って noz006_003.txt | 理由があるのなら、協力するのはやぶさかではないけど noz006_004.txt | とりあえず、何作るの? noz006_005.txt | 朝から? オムレツじゃなくて? noz006_006.txt | ちなみにバターは? noz006_011.txt | 仮に味が100点満点でも見栄えが0点だと、評価も悪いと思う noz006_012.txt | わたし、キッチンに入ろうか? noz006_017.txt | 雇ってもらえるなら、ですけどね noz006_019.txt | 親子揃って素直じゃないなぁ、と思って noz006_021.txt | 私服では着たりしない、カフェだからこその服とか noz006_022.txt | あっ、最終面接だね noz006_023.txt | 準備出来たら連絡入れて。今日は放課後、神社の手伝いをしてるから noz006_024.txt | 美味しいケーキ屋さん? noz006_025.txt | この辺だと、スリアンってお店が有名かな? 駅前の noz006_026.txt | そう言えば、スリアンの味が最近変わったって話を聞いたかも noz006_028.txt | なにそのえげつない条件 noz006_029.txt | そんなお店があったらすぐに検索で出てくるだろうし、わたしだって通ってるよ noz006_032.txt | もしかして、カフェで出すケーキを仕入れるお店? noz006_034.txt | 着替えてくるから、ちょっと待ってて noz006_037.txt | そうだよ。久しぶりー noz006_038.txt | 元気だよ。愛衣ちゃんは? noz006_040.txt | あれ? でもさっき、昂晴君が愛衣ちゃんの名前を呼んでた? noz006_041.txt | むしろ2人こそ知り合いなの? noz006_042.txt | 愛衣ちゃんも、ここで働くの? noz006_043.txt | まだ内定みたいなもので、本決まりじゃないんだけど noz006_045.txt | 卒業して以来だもんね。あっ、その制服って巻機女学院? 可愛いよねー noz006_046.txt | わたしは白瀧学園だよ noz006_047.txt | うん。あ、連絡先は昔のまま? noz006_048.txt | わたしも変わってないから。愛衣ちゃんも気軽に送ってね noz006_049.txt | あっ、そうだね noz006_050.txt | 初めまして! 墨染希です。白瀧学園の2年生です noz006_051.txt | こういう接客サービスのアルバイトは未経験ですが、一生懸命頑張ります。よろしくお願いします noz006_052.txt | ありがたいですけど、いいんですか? 本当にそこまで即決で? noz006_057.txt | よろしくお願いします noz006_058.txt | あの、墨染希です。よろしくお願いします noz006_060.txt | わたしも嬉しい。頑張ろうね noz006_061.txt | と言っても、こういう接客業は初めてだから、自分のことながら心配だけど noz006_062.txt | それは平気とは言わないのでは? noz006_064.txt | 昂晴君。ユニフォームの話はしなくていいの? noz006_065.txt | 昂晴君昂晴君、どうしてナツメさんが覚悟を決めるの? マスターは御帝さんでしょ? noz006_067.txt | え? いいですよ。オープンさせてからで noz006_072.txt | わたしも、頑張りますっ noz006_076.txt | あ、じゃあメジャーがいるよね。お店にも置いてありますか? noz006_078.txt | 昂晴君に測らせるわけないでしょ。ほら、メジャー貸して noz006_079.txt | あ、それは平気。報告はわたしからしておくから noz006_080.txt | ちゃんと、関係ない人は見ないようにお願いしておくね noz006_083.txt | いつもそんなノリなの? noz006_086.txt | わたしからすると、むしろ愛衣ちゃんぐらいの方が綺麗で健康的な体だと思いますけど noz006_087.txt | なんでわたし限定!? noz006_090.txt | バストはアンダーもいるでしょうし、肩幅に袖丈、腕、肘、手首の周り noz006_096.txt | これ、カルボナーラ? noz006_099.txt | 自信を持つにはまだ早いと思うけどね。でも美味しいよ noz006_100.txt | でも、味に特徴がないのにはわたしも同感かな noz007_001.txt | うん、美味しい noz007_002.txt | 美味しいけど明日も頑張ろっか♪ noz007_003.txt | ふふ。本当に素直じゃないなぁ noz007_005.txt | うん。大分、味は安定してきてる。美味しいと思うよ noz007_006.txt | 今さら昂晴君にそんな気遣いしないよ noz007_007.txt | とはいっても過信は禁物 noz007_008.txt | 最初に比べるとってだけで、まだまだ練習は必要だからね? noz007_011.txt | 愛衣ちゃんなら似合うよ noz007_013.txt | 見えないところがヤバいのです noz007_014.txt | ひぅわ!? ちょっ、ちょっと愛衣ちゃん!? noz007_015.txt | 抱きごっ――それ、さらに傷つくんだけど!? noz007_017.txt | もっもうっ、そんなことするなら、わたしだって! noz007_018.txt | いつもやられっぱなしの仕返しだもんねー。えっへっへ noz007_021.txt | お店のユニフォームだからね。これぐらい可愛い方が、むしろいいよね noz007_022.txt | うんうん。そんなに不安にならなくていいと思うよ。わたしが保証するから noz007_023.txt | なに? どうしたの? noz007_024.txt | よく分かんないけど、なんかすっごいイラッとする、その言葉 noz007_025.txt | え? そう? noz007_026.txt | やっぱり褒めてない!? noz007_027.txt | なら、いいけど noz007_028.txt | ありがとう、愛衣ちゃん。えへへ noz007_029.txt | お待たせいたしました。こちら、ブレンドコーヒーです noz007_030.txt | え? オーダーが違いますか? 大変失礼しました noz007_031.txt | すぐにお取替えします。申し訳ありませんが、もう少々お時間を頂けますか noz007_032.txt | ありがとうございます。では、すぐにお持ちいたします。失礼しました noz007_033.txt | 黙ってないで何か言ってよー noz007_034.txt | あ、それわかる。わたしも昂晴君如きに丁寧に喋るってものすっごく違和感があるよ noz007_035.txt | たまにはいいでしょ、これぐらい。えへへ noz007_036.txt | 信用を裏切らなかったみたいで、なにより noz007_039.txt | 本当にヒモにならなきゃいいけど noz007_041.txt | そういえば昂晴君の家には沢山置いてあったね noz007_042.txt | なんだかテンション高いね noz007_043.txt | それはわかるかも。料理でも何でも、新しい道具を買ったら試してみたくなるもんね noz007_047.txt | 昂晴君。ちょっとコーヒーについて相談があるんだけど noz007_048.txt | ゴメン。用事を思い出したから、相談はまた後でー noz007_050.txt | 泥のように濁ってるね noz007_053.txt | あー、そういうことか noz007_054.txt | じゃあ、始めるよ noz007_057.txt | わかりました noz007_058.txt | あ、ブレンドをもらえますか noz007_062.txt | それはお断りしまーす noz007_063.txt | くだらないこと言ってないで、早くコーヒーを持ってきなさい noz007_064.txt | お店には色んなお客さんが来るんだから、こういうことにも慣れておかないと noz007_065.txt | ほれほれ。サボってないで、わたしのコーヒーを急いで持ってきたまえー noz007_066.txt | お客に向かってその返事はなに? noz007_067.txt | うむ、よろしい。えっへっへ noz008_001.txt | お疲れ様、愛衣ちゃん noz008_002.txt | ううん。わたしも練習が必要だったから noz008_003.txt | そんなことはないと思うけど noz008_004.txt | それで昂晴君。今日ってお客さんが来るんだよね? noz008_005.txt | うん。わかってる noz008_006.txt | いらっしゃいませ noz008_008.txt | いっか。お仕事、お仕事 noz008_009.txt | いらっしゃいませ。こちら、メニューです noz008_010.txt | お決まりになりましたら、お呼び下さい noz008_011.txt | お待たせしました noz008_012.txt | 畏まりました noz008_014.txt | あ、はい。失礼しました noz008_015.txt | 半熟オムライスとコーヒー。カルボナーラと紅茶、それからパンケーキですね。畏まりました。少々お待ち下さい noz008_016.txt | お待たせしました。半熟卵のオムライスとカルボナーラです。ごゆっくり、お過ごし下さい noz008_017.txt | じゃあ、わたしも noz008_018.txt | いただきます noz008_021.txt | よろしくお願いします noz008_022.txt | それは居酒屋のノリです noz008_023.txt | いらっしゃいませ noz008_024.txt | おめでとうございます。って、他人事じゃないですよね。わたしも頑張らなきゃ、えっへっへっ noz008_027.txt | あ、そうだね。facehookのアカウントがあれば、他のサイトでも使えるもんね noz008_028.txt | お店で使ってるのでいいんじゃないかな? noz008_029.txt | 登録は、カタカナじゃない方がいいんじゃない? 細かいことは説明に乗せておけばいいと思うよ noz009_001.txt | ああ。たしかにそうかも noz009_002.txt | 普通にチラシを配るよりもわかりやすくなるかも noz009_003.txt | 逆に目を向けちゃいますね noz009_006.txt | よろしければ、このマドレーヌを召し上がって下さい。どうぞ。こちらはサービスです noz009_007.txt | こーら。写真を撮ってからだよ。インストに上げるんだから noz009_008.txt | やっぱりプロの技術って凄いんだろうね。お店の紹介とかに使われる写真はもっと美味しそうなのに noz009_009.txt | わたしも聞いてみたんだけど、素人でも綺麗に撮れるアプリもあるらしいよ noz009_010.txt | 愛衣ちゃんのクラスには詳しい子がいるんだ noz009_013.txt | これと比較すると、昂晴君が撮ったのはむしろまずそうに見える noz009_015.txt | それでもフォロワーがいるってことは、チラシの効果が少しはあるってことだよね noz009_017.txt | お店とはあんまり関係なくても、息抜きみたいな写真があってもいいのかも? いや、変なことはしない方がいいのかな? noz009_018.txt | もっと? 結構近づけるんだね noz009_019.txt | うん。それならきっと完璧だよ noz010_001.txt | いちごのタルトって、まだありますか? あと、ショートケーキも! noz010_002.txt | 昂晴君の方は? noz010_003.txt | って言われても、売る物がないとどうしようもないよー noz010_006.txt | バカなこと言ってないで手を動かしてよー noz010_009.txt | 追加はなし? noz010_010.txt | わかりました noz010_011.txt | ありがとうございましたー! noz010_012.txt | お疲れ様です noz010_014.txt | 次来てくれた時に用意できてれば大丈夫ですよ。涼音さんのケーキ、美味しいです! わたしなら通います! noz010_015.txt | 愚痴ばっかりですね noz010_016.txt | はいはい。泣かない泣かない noz010_017.txt | 今のダジャレはくっそウザかったけどね noz010_019.txt | 半熟オムライスとブレンド。和風パスタとオレンジジュースですね。畏まりました。少々お待ち下さい noz010_020.txt | あっ、すぐに運びます。あと、ブレンドとオレンジジュースお願いします noz011_001.txt | パンケーキ、2皿お願いします noz011_002.txt | 今日もケーキの売り上げはよさそうですね noz011_003.txt | オープンしてからまだ一ヵ月も経ってませんよ? noz011_005.txt | ちなみに具体的には何か考えてるんですか? noz011_006.txt | どれもいいですねぇ noz011_007.txt | それ可愛い! インスト映えしそう! noz011_008.txt | どこでも売ってるほどでもないですよね? noz011_009.txt | 昂晴君? どうかした? noz011_011.txt | 今日ですよね。ケーキを引き取りにくるのって noz011_012.txt | はい、おはようございます noz011_014.txt | いらっしゃいませ noz011_015.txt | オーダーはいりまーす noz011_015b.txt | カルボナーラとたまごサンドです noz011_016.txt | また来てね noz011_017.txt | 明日もありますから、早くやっちゃわないと noz012_009.txt | どれどれ? わたしにも見せて noz012_010.txt | 本当だ、かわいいー noz012_011.txt | 猫って芸を覚えたりはしないんですよね? なのに、よくこんな写真が撮れますねー noz012_012.txt | すぐに狭いところに逃げ込むとか、そういうのですよね noz012_013.txt | へー! 賢い子なんですね! noz012_014.txt | これはどう? noz012_016.txt | そういえばスマホ持ってないんでしたっけ noz012_018.txt | ライブラリから写真を選ぶんですよ noz012_019.txt | そこから!? 栞那さん、今までどうやって生きてきたんですか!? noz012_020.txt | あわあわっ、すみません! そんなつもりじゃなかったんですけど、すみません! noz012_021.txt | 慣れればすぐに使いこなせるようになると思いますよ noz012_022.txt | 腕を伸ばして、あっ、もっと顔近づけて noz012_023.txt | あっ、本当だ。すべすべだ noz012_024.txt | あ、ちゃんと入ってるね。タップしてください noz012_027.txt | スタンプです。写真を可愛くするために飾るんです。ほら、こんな風に noz012_028.txt | ん? 何の話? noz012_029.txt | 驚くようなことじゃないってば。一緒に働いてるんだから、あれぐらい普通 noz012_030.txt | 昂晴君じゃあるまいし noz012_032.txt | でも、最近はちょっと変わってきたよね。前よりも明るくなった気がする。やっぱりカフェで働き出した影響とか? noz012_033.txt | 楽しいよ! noz012_034.txt | 平気だってば。誤魔化してるわけじゃないから、安心していいよ noz012_036.txt | そんな大げさな話じゃないんだけど。コーヒーや紅茶の淹れ方を、もう少し研究したいんだよね noz012_039.txt | コーヒーや紅茶目当てのお客さんが来たときに、わたしが淹れたコーヒーを出せる自信がなくって noz012_040.txt | ちょこちょこ? でも最近は増えてるかな。午前中とか夕方頃の空いてる時間を狙ってドリンクだけ注文する人が noz012_041.txt | 明らかに雰囲気が違うんだよね noz012_043.txt | 勝手に思ってるだけで、態度が偉そうとかそういうわけではないんだけどね noz012_045.txt | ここでいいよ。送ってくれてありがとう。じゃあ、またね noz012_047.txt | またそれっぽいお客さんが来たので、お願いできますか? noz012_048.txt | そのパンケーキはわたしが運んでおきますから。ブレンドを、5番のお客さんです noz012_049.txt | すみません、いつもお願いして noz012_051.txt | ほら、あの人だよ noz012_053.txt | ほら、前に言った味にうるさそうなお客さんだよ noz012_055.txt | そうなんだよ。だから、つい栞那さんを頼っちゃって noz012_056.txt | そういう人の場合、絶賛はしないんじゃないかなぁ。なんとなくのイメージだけど noz012_057.txt | そうだね。わたしも、もっと練習しよ noz012_058.txt | お疲れ様でしたー noz012_059.txt | 今日も助けてもらって、ありがとうございました noz012_060.txt | 昂晴君も早く着替えちゃいなよ noz012_063.txt | コピ・ルアク的な? noz012_064.txt | 何の話をしてるんですか noz012_065.txt | 高いとは聞いてましたけど、そんなに!? noz012_066.txt | いや、普通に表メニューなんだけど。ジャコウネコの糞から取り出したコーヒー豆で淹れたコーヒーのことだよ noz013_001.txt | もしもし? 昂晴君? どうかした? noz013_003.txt | 信用ないなー。ちゃんと勉強してるってば noz013_004.txt | というと? noz013_005.txt | 一緒に教えてくれるってこと? noz013_006.txt | 行く行く。1人で勉強するより楽しそうだもん noz013_007.txt | わかってるってば。それにね、わたしも余裕綽々なわけでもないから。教えてくれるならありがたい noz013_008.txt | いや、まあ頑張れば一人でも何とかなりそうだったから noz013_010.txt | 胸を張って言う事じゃないと思うなー、それ noz013_012.txt | 授業終わったら、寄り道せずに帰るよ noz013_013.txt | わかった。じゃあ、また明日ね noz013_014.txt | そんなでもないよ。それに、2人も授業だったんだから noz013_015.txt | え? でも noz013_018.txt | その努力が実ることって、あるんですか? noz013_019.txt | 目下一番わからない問題は、このナツメさんの数学かな noz013_020.txt | できれば解説とかして欲しいかも noz013_022.txt | すみません。いただきます noz013_024.txt | 完全に理解できてるわけじゃないですけど noz013_026.txt | 全然。そんなことないよ noz013_027.txt | 今の問題だって、勉強会があったからこそ教えてもらえたんだしさ! noz013_028.txt | 一緒に頑張ろう! それで赤点を回避しようね noz013_029.txt | 昂晴君、ちょっといい? noz013_030.txt | ここって、なんで2が正解なの? 他のでも通じそうなんだけど noz013_035.txt | 昔からそんなこと言ってるけどさ。それで簡単に集中できるなら苦労なんてないよー noz013_036.txt | もうダメ。完全に集中力切れた~ noz013_037.txt | ありがとうございました noz013_038.txt | うん。ありがとう noz013_039.txt | ありがとうございます noz013_041.txt | 今日はテスト勉強。友達と一緒に、昂晴君やバイト先の先輩に教えてもらってたの noz013_042.txt | 心配しなくても遊び回ってるわけじゃないよ noz013_043.txt | わかってるよ。徹夜なんてしなくて済む様に、今の内からやってるの noz013_044.txt | わたし、部屋に戻って今日の復習をしてるから noz013_052.txt | はーい。すぐに運びまーす noz013_053.txt | 心配しなくても順調だってば noz013_054.txt | 土曜日の忙しさを知っていると気になっちゃうんだよ。今日だって、てんてこ舞いでしょ? noz013_055.txt | だから、ちゃんと働く。落ち着いたら、その時は厚意に甘えさせてもらうから noz013_056.txt | うん! 2番テーブル、運びまーす! noz013_058.txt | さすがに答えを覚えてきたけど、単純な暗記じゃなくちゃんと理解できてる――ような気がする noz013_059.txt | 随分早いね!? noz013_061.txt | 平気平気。風邪っぽい症状はないから noz013_062.txt | たしかに、それが一番楽だね noz013_065.txt | お風呂でお酒は危ないってよく聞きますよ? noz013_066.txt | へ? なんで? noz013_068.txt | で、急にどうしたの? その過保護っぷり noz013_069.txt | そんなに変だった? noz013_070.txt | テスト直前だもん。風邪なんかは引かないように、ちゃんと気を付けてるってば noz013_071.txt | 頑張り過ぎってほどのことはないと思うけど noz013_072.txt | まあ、多少は noz013_073.txt | 大丈夫だって、これぐらい noz013_078.txt | 送ってくれてありがとう。また明日ね noz013_081.txt | なんか意識しちゃうと、どっと疲れが出てきたかも noz013_087.txt | ほげぇぇぇぇ!? noz013_088.txt | ゆっくり食べてる暇なんてないってば! noz013_089.txt | もっと早くに声をかけてよぉ! noz013_090.txt | 昨日はちゃんと早く寝たのにぃ! なんでなんでぇ!? noz013_091.txt | あ、おはようございます noz013_095.txt | ありがとうございます。でも心配はご無用 noz013_096.txt | 寝坊するぐらいぐっすり眠って、リフレッシュできましたから noz013_097.txt | わたし、着替えてきますね noz013_098.txt | おはよう、愛衣ちゃん noz013_099.txt | うん。わたしもすぐに着替えて行くから noz013_100.txt | でも本当に昂晴君に従ってよかったぁ。おかげで今日はなんだか体が軽いや noz013_101.txt | 睡眠って重要なんだなぁ noz013_102.txt | 自分の体なのにいつもと全然違う。違い過ぎて、なんだか違和感を覚えるぐらいだよ noz013_103.txt | さってっと。早く着替えちゃお noz013_106.txt | ひっ――――――ー noz013_109.txt | すみません、ちょっとビックリしただけです。あの、に、荷物が急に落ちてきたので noz013_110.txt | 問題なんてありませんよ。あは、あはは noz013_112.txt | (ノーブラで来てしまっただなんて!!) noz013_113.txt | (道理で体が軽いわけだよっ、ブラをしてないんだもん! 締め付けてないんだもん! 違和感の理由もわかった、コレだ!) noz013_118.txt | い、いらっしゃいませー。こちらのお席へどうぞ noz013_119.txt | こちらメニューです。お決まりになりましたら、お呼び下さい noz013_123.txt | はっ、はーい noz013_124.txt | あ、大家さん。ご無沙汰してます noz013_125.txt | おかげさまで noz013_126.txt | ありがとうございます noz013_130.txt | あっ、はい。如何いたしましょう? noz013_131.txt | 畏まりました。少々お待ち下さい noz013_132.txt | オーダー入ります。タマゴサンド、お願いします noz013_133.txt | どこに置いてるんだっけ? noz013_136.txt | ううん。なんでもない noz013_139.txt | ひゃっ、な、なに? 急にこっち見ないで欲しいんですけど noz013_141.txt | テーブル席はもう埋まってるから。そろそろ列が出来始めるかも noz013_142.txt | ま、まあ、そんな感じかな。昂晴君はわたしのことよりも料理に集中しなさい noz013_144.txt | あ、うん。了解 noz013_148.txt | え? わっ、ゴメン、昂晴君! noz013_149.txt | う、うん。平気。怪我とかはしてないから noz013_155.txt | あ、そ、そうだね。いつまでもゴメン noz013_156.txt | あ、ううん。助けてもらったのは、わたしだもん noz013_157.txt | 昂晴君の方こそ怪我してない? noz013_160.txt | おっぱじめません!! noz013_161.txt | 昂晴君も、変なこと言わないでいいから! noz013_162.txt | そうそう。仕事中。このカルボナーラを運べばいいんだよね! じゃ、じゃあ、あとよろしく! noz013_164.txt | お、お待たせしました。カルボナーラです noz013_165.txt | (なんてこったぁぁ! バレたかな!? ブラ、してないのバレたかな!?) noz013_169.txt | え? な、なに、昂晴君? noz013_173.txt | 決してノーブラの趣味があるわけじゃないんだよ! だから勘違いしないで! noz013_174.txt | 忘れたんだよ! 自分でも驚きなんだから言わないで! noz013_178.txt | 正直、気になって気になって仕方なかったから noz013_179.txt | うん。ありがとう、昂晴君 noz013_182.txt | 平気。ご迷惑をおかけしました noz013_184.txt | じゃ、じゃあ! わたしはオーダー取ってくるね! noz013_185.txt | わかってる noz013_186.txt | わかったよ。もー、口うるさいんだから noz013_187.txt | 言われた通りにする。いつもより早く寝るようにする。それでいいんでしょ? noz013_189.txt | それじゃあ、お疲れ様でしたー noz013_192.txt | いやぁー。これもしっかり睡眠を取ったからかな noz014_001.txt | お久しぶりです noz014_002.txt | 今までにないくらい、自信はあるよ noz014_003.txt | クリスマスも近いからね。気合いを入れていこう! noz014_004.txt | なにかあったら呼んで下さい noz014_005.txt | あっ、昂晴君。おはよう noz014_006.txt | 廊下で何してるの? noz014_007.txt | 丁度今日、全部返却されたよ noz014_008.txt | アレだけ教わったんだもん。楽勝~ noz014_009.txt | 赤点はもちろん、全体的にいつもより点数が取れたから。胸を張ってお父さんに見せられるよ noz014_010.txt | うん。ありがとうね! noz101_001.txt | こんなところで何をしてるの? noz101_002.txt | 平日だし遠出はできないけど、美味しい物を食べようって話になってさ noz101_005.txt | あ、そうだったんだ? noz101_008.txt | 本当のことだもーん noz101_009.txt | あっ、わたしとも交換して下さい noz101_010.txt | あ、交換のやり方はですね―― noz101_011.txt | 今、メッセージを送りましたから。登録お願いしますね noz101_012.txt | あっ、そうだね! それがいいよ noz101_013.txt | 昂晴君、メッセージでやり取りとかあんまりしないもんね noz101_014.txt | 別に仕事以外で使ってもいいと思うけど? noz101_015.txt | いいね、そういうの! お店の写真とか上げちゃお noz101_016.txt | 何言ってるんですか、これは全部お店の写真ですよ noz101_017.txt | いいにきまってるじゃないですか noz101_020.txt | え? いいの? 本当に? 半分冗談だったんだけど noz101_021.txt | 昂晴君のそういうところ好き~ noz101_022.txt | 昂晴君には負けるけどね noz101_023.txt | 涼音さんも一緒にどうですか? noz101_024.txt | それはあるかもしれませんね noz101_025.txt | だとしてもだよ。後から知ったら寂しいでしょう、こういうのって noz101_026.txt | 栞那さんがスマホを買ったんですよ noz101_027.txt | それあるよね。栞那さんの場合、引き継ぎのデータも無いから余計に noz101_028.txt | 食べたい物とかありますか? noz101_029.txt | なんで焼肉なんですか? noz101_030.txt | 家でお肉を焼くのとは全然別ですもんね noz101_031.txt | お肉も美味しいですよね~ noz101_034.txt | じゃあ、キーワードに「個室 noz101_035.txt | わたしもウーロン茶で noz101_037.txt | 網での焼き具合は家で出すのは難しいですからね。あっと、焦げちゃう noz101_038.txt | 昂晴君、はい noz101_039.txt | ナツメさんも、どうぞ noz101_040.txt | 焼き加減とか気になって、勝手に動いちゃうんですよ。美味しい一瞬を逃すのはもったいないですから noz101_041.txt | わたしもちゃんと食べてますから気にしないで下さい noz101_042.txt | いちぼも美味しいよ noz101_044.txt | どこの部位が美味しかったですか? noz101_045.txt | すみませーん。タンとハラミ、2人前ずつ追加でお願いしまーす noz101_046.txt | それ、お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ noz101_047.txt | 冗談だってば。わたしも食べるつもりだから noz101_048.txt | アプリですよ。写真を盛ってデコっちゃえるんです noz101_049.txt | 前にもやったスタンプとか、そういうやつです。やってみれば思い出しますよ noz101_050.txt | 涼音さんも一緒に noz101_052.txt | ご馳走様でした noz103_001.txt | いえいえ。昂晴君が休むぐらい体調を崩すなんて滅多にないから、ビックリしましたよ noz103_002.txt | 見るからに健康そうでしょう? わりとそのイメージまんまだよ noz103_005.txt | おはよーございまーす noz103_006.txt | あれ? 昂晴君? もう起きて平気なの? noz103_007.txt | 昂晴君の様子を見に来たに決まってるでしょ noz103_008.txt | 今日も仕事に行くの? noz103_010.txt | うん、いいでしょう。顔色も悪くないし、いつも通りっぽい noz103_011.txt | 朝食を準備してきたから久しぶりに一緒に食べよ。食欲はあるよね? noz103_012.txt | 心配はご無用。っていうか、昨日の残りなんだよね noz103_013.txt | 食欲がなかった時のことを考えて、保存もできるように煮物をタッパに詰めて持ってきてるよ noz103_014.txt | えっへっへ。我を崇めよ noz103_015.txt | そうだ。あと、みんなも心配してるだろうから。ちゃんと報告はしておきなよ noz105_002.txt | これで今日は閉店ですね noz105_003.txt | あ。わたしが行ってきます noz105_004.txt | いいのいいの。全然いいの。そうだよね、大事な用件だよね noz105_007.txt | そ、そうですね。まずはおめでとうございます、ですよね noz105_008.txt | ありがとうございましたー noz105_009.txt | クリスマスシーズンって本当に大変なんだね noz105_010.txt | なんとか無事に乗り切れたね noz105_015.txt | 御帝さんは参加しないんですか? noz105_017.txt | じゃあ、楽しませてもらいますね、ありがとうございます noz105_018.txt | お邪魔しちゃ悪いもんね~。えっへっへ~ noz105_019.txt | そうだよ、昂晴君。こういう場合は正直に言った方がいいと思うな noz105_020.txt | 意外と抜け目ないな~ noz105_021.txt | メリークリスマス noz106_001.txt | いらっしゃいませ noz106_002.txt | よいお年を noz106_003.txt | 実家の手伝いかな。神社だから、1年で1番忙しい日なんだよね noz107_001.txt | うん? あ、昂晴君 noz107_002.txt | 昂晴君は? どうしたの? noz107_003.txt | そんなことないよ。大晦日には一年の感謝を。年が明けたら一年の祈願を。それでいいんだよ noz107_004.txt | あ、お賽銭は忘れずにどうぞ noz107_005.txt | 所詮バイト巫女ですので。えっへっへ noz107_006.txt | よかったら、涼音さんも着てみますか? noz107_008.txt | あんまりゴロゴロし過ぎるのはどうかと思うよ、昂晴君 noz107_009.txt | そっちもだけど。せっかく恋人が出来たのに noz107_010.txt | あっ、でもそっか。家の事情で戻っちゃってるんだっけ? noz107_011.txt | 早く戻ってきてくれるといいね noz107_012.txt | それでそれで、新年会とかしようよ! noz107_013.txt | みんなで焼肉を食べた時みたいに。すっごく楽しかったから noz107_014.txt | お花見! いいですね! noz107_015.txt | こういうのは、みんな一緒であることに意味があるの noz107_016.txt | はい。よいお年を noz107_017.txt | ちゃんとご飯食べないとダメだよ? 作るの面倒とか思ってるなら、おせちを持っていってあげようか? noz107_018.txt | そう? わかった noz107_019.txt | こればっかりはねー。神主の娘に生まれた宿命として諦めるよ。何が何でもやりたくないってわけでもないしね noz107_020.txt | あと、カフェの方は楽しいから。別に苦だと思ったことはないかなぁ noz107_022.txt | わたしは一年中感謝の言葉を受け付けてることをお忘れなく noz107_023.txt | 態度が素直じゃないんだよ、昂晴君は noz107_024.txt | 気を遣ってくれるのはありがたいけど、変な遠慮はしないでいいからね? お父さんもお母さんも、喜ぶだろうから noz108_002.txt | 愛衣ちゃんも着てみる? 今からでも、バイトとしてさ noz108_003.txt | そんなこと言わないで。ちょびっとだけでも着てみない? 実際に着てみないとわからないよ noz108_005.txt | でも、似合うと思ってるのは事実だよ。そこは嘘じゃない。絶対可愛いよ noz108_006.txt | 栞那さん! 戻ってきたんですか? noz108_007.txt | こちらこそよろしくお願いします! noz108_009.txt | ん? 元気が出たみたいでよかったと思ってね noz108_010.txt | 昂晴君としては隠してたつもりかもしれないけど、それくらいはわかるよ noz108_011.txt | 幼馴染は伊達じゃないよ noz108_012.txt | 彼女が出来てまで、わたしに心配をさせないでよね noz108_013.txt | わかればよろしい noz108_014.txt | さてと。それじゃあ、わたしはそろそろ仕事に戻らないと。またね noz108_015.txt | うん、ありがとう noz109_001.txt | おはよー。お母さんがおせちを持っていけってうるさくってさー noz109_005.txt | 待って! ヘーキ! わかってる! 全然わかってるよ! ヘーキヘーキ! そうだよね! noz109_006.txt | バナナと牛乳は朝食に丁度いいもんね。健康にもいいもんね noz109_012.txt | あ、うん。そうだね。もういいよね noz109_014.txt | とはいえ、この部屋は昂晴君に貸してる部屋だし。わたしが怒る道理はないんだけど noz109_018.txt | でも大丈夫だと思うよ。このマンション、単身専用ってわけでもないしね noz109_019.txt | タイミングを見てわたしの方から軽く話しておくから。昂晴君は改めてお父さんに連絡をして noz109_020.txt | 預かってるの、渡そうか? noz109_021.txt | わかった。わたしもこれからは無遠慮に入らないようにする。というか今までが気軽過ぎたね、ゴメンゴメン noz109_022.txt | いえいえ。どういたしまして noz109_023.txt | 気にしないで下さい。昂晴君のこと、よろしくお願いします。これからは大変だとは思いますけど noz109_024.txt | あはは。確かにね。別に、わたしが言う事じゃないね noz109_026.txt | そうかもしんないけど。それでも、ちゃんと言っておくべきなの noz109_028.txt | はいはい。とにかく、お邪魔しました。おせちは2人でどうぞ noz109_029.txt | 昼から夜まで巫女の手伝いがあるんです。おせちも家にはまだ残ってますからね。気にしないで下さい noz109_030.txt | 毎年のことですから。それじゃあ、失礼しますね noz109_031.txt | はい。それじゃあ noz109_032.txt | あれ? 栞那さん? どうしたんですか? noz109_033.txt | わたしに何か用事ですか? あっ―― noz109_036.txt | 昂晴君と、和史さんのことですか? noz109_039.txt | わかりました。それでもし昂晴君が怒ったら、わたしも一緒に謝ります。って、多分怒りはしないでしょうけど noz109_041.txt | 大きな喧嘩をしたとか、そういうのではないと思います。多分 noz109_044.txt | アスミさんが亡くなった時も、和史さんは海外で。すぐに戻って来ることもできなくって noz109_046.txt | わたしがそう思ってるだけですから。父と息子はそれくらいの距離で普通と言われると、そういうものかもしれないです noz109_047.txt | アスミさんが亡くなってから、何年かは和史さんと一緒に暮らしてましたよ noz109_049.txt | はい。だから、様子を見てるんですけど―― noz109_051.txt | なんでしょう? noz109_053.txt | 昂晴君は幸せ者ですねぇ~ noz109_055.txt | 好きな味付けでしたね、わたしでわかることなら! noz110_001.txt | おめでとうございます noz110_002.txt | 原因とか謝罪が必要なことじゃないですよ noz110_003.txt | お父さんにはちゃんと許可をもらってるよ noz110_004.txt | 心配はご無用。大晦日からずっと手伝い続けてたからね。今日は元々、巫女オフなの noz110_005.txt | 正直、お正月の特番ってあんまり興味もないしねー。家でゆっくりしてるのも落ち着かなくって noz110_015.txt | すみません noz110_017.txt | 何を作るんですか? noz110_020.txt | え? 可愛いかな? まるっきりお子ちゃまで、むしろ恥ずかしいと思うけど。昂晴君、脳みそ退化してない? noz110_021.txt | やっぱり鍋はいいなぁ~。締めの中華麺も楽しみ~ noz110_022.txt | そんなこともないですけど、わりと適当に作っちゃうので。あと家は雑炊の方が多いんです noz110_025.txt | お鍋の出汁が美味しかったです noz111_001.txt | いらっしゃいませ noz111_002.txt | モンブランが2つ。ザッハトルテとチーズケーキ、それぞれ1つずつですね noz111_003.txt | いらっしゃいませー! noz111_004.txt | あれ? 和史さん、日本に戻ってたんですか? noz111_006.txt | そうなんですか。わかりました。それではこちらへどうぞ noz111_008.txt | 働くところなんて、滅多に見られませんからね noz111_009.txt | はい。いつもあんな感じです noz111_010.txt | 普段は適当なところもありますけど、仕事はきっちりしてますよ noz111_011.txt | 昂晴君があんな顔で働けてるのは、和史さんのおかげですよね? noz111_012.txt | でも、和史さんの力も大きいですよ。この制服、可愛くて大好きですからね。えっへっへ noz111_013.txt | それに、もうちょっと恩を着せてもいいんじゃないですか? お父さんから聞いてますよ noz111_014.txt | 前回、昂晴君から連絡がきたときは、仕事をほっぽり出して日本に帰国したって noz111_015.txt | 日本で仕事があったっていうのも半分くらい嘘だとも聞きました。お店の目途がつくまで、強引に日本に残り続けたんですよね? noz111_016.txt | この制服のことも、結構強引に頼み込んだとか noz111_018.txt | わたしは言ってません noz111_019.txt | 本当に素直じゃないですよね、2人とも noz111_021.txt | 昂晴君昂晴君 noz111_022.txt | お疲れ様。って、そうじゃなくて。和史さんが来てるよ noz113_001.txt | お疲れ様、昂晴君 noz113_002.txt | 昂晴君、何か知らないの? noz113_003.txt | うんうん。そうやって相手を大切に思うのは、重要なことだよ noz113_004.txt | えへへ。じゃあ、お先 noz201_001.txt | 丁度よかった。わたしも昂晴君に相談したいことがあるんだけど noz201_002.txt | わたしっていうか、正確にはお父さんなんだけど noz201_003.txt | うん。大丈夫だよ noz201_004.txt | もしもし? noz201_005.txt | それはいいよ、別に noz201_006.txt | お正月のことでお願いしたいことがあるんだけど、どうしようかな? noz201_007.txt | このまま電話で話すなら、お父さんと代わった方がいいかな? noz201_008.txt | うん。じゃあ悪いけど、そうしてもらえるかな? noz201_009.txt | よろしくね noz202_001.txt | あ、昂晴君。頼まれてたこと、お父さんに確認してみたよ noz202_002.txt | やっぱりたこ焼きとか、焼きそばとかは避けてもらえるとありがたいんだって noz202_003.txt | ベビーカステラだって noz202_004.txt | お願いすれば貸してもらえるかも? ベビーカステラをやるの? noz202_005.txt | わたしも手伝うから何かあれば言ってね noz202_006.txt | 店員として常駐は出来ないだろうけど。でも、元々はウチの問題だからね。手伝えることはちゃんと手伝う noz204_001.txt | 昂晴くーん。朝ですよー noz204_003.txt | 寝起きが昔よりもよくなってるから、ビックリした noz204_007.txt | そうだよ。「文句を言わずに食べてるのが美味しい証拠だ noz204_008.txt | ご近所さんからもらったあごだしの素を使ったんだよ noz204_010.txt | 普段は適当な感想しか言ってなかったくせに、ちゃんと味の違いを分かってくれたから。ちょっと嬉しいかもね noz204_011.txt | 最近は、朝食どうしてるの? noz204_012.txt | お正月の屋台をお願いしてることもあるから。栄養を付けてもらおうと思って。すっかり寒くなったことだし noz204_013.txt | いくら疲れてても、コタツで寝ちゃダメだよ? noz204_015.txt | そこは昔のまんまなんだね noz204_016.txt | お粗末様でした――あ。屋台の方はどう? noz204_018.txt | でも、悪い気はしないんじゃないの? noz204_019.txt | そうじゃなくってさ noz204_020.txt | 昂晴君、ナツメさんのことが好きでしょう? 異性として noz204_021.txt | 子供の頃から一緒だったんだよ。昂晴君の癖は全部知ってる noz204_022.txt | 昂晴君は嘘を吐いたり図星を突かれたりすると、鼻の穴の形が変わるんだよ。今だってほら noz204_023.txt | うん、嘘だよ。でも――マヌケは見つかったみたいだね noz204_024.txt | 鼻の穴がどうこうじゃなくて、昂晴君はすぐに顔に出るからねぇ~ noz204_025.txt | えっへっへ~。昂晴君もついに色を知る年齢かぁ noz204_026.txt | ナツメさん、すっごく美人だもん。好きになるのも当然だよね noz204_027.txt | どうだろ? 少なくとも、ナツメさんにはまだ気付かれてないんじゃないかな? 多分だけど noz204_028.txt | 他の人も、確信を抱くほどではないんじゃない? わたしは子供の頃から見てるから、なんとなくわかるけど noz204_029.txt | わかってるってば。言い触らすことはもちろん、余計な口出しも手出しもしません noz204_030.txt | いいってことよ noz204_031.txt | 温かく見守らせてもらいます noz204_032.txt | それくらいはいいでしょ。気になるんだもん。幼馴染としてはさ noz204_033.txt | ねえねえ、いつから? いつから好きだったの? noz204_034.txt | そりゃあ、女の子ですので。これ以上は踏み込まないからキッカケくらい教えて欲しいなー noz204_036.txt | 顔赤くして、必死に説明しようとする昂晴君、可愛いなぁ~。えっへっへ noz204_037.txt | 昂晴君が子供っぽすぎるからだよ noz204_038.txt | 応援してる。このままだと昂晴君、下手したら孤独死とかしちゃいそうだから noz204_039.txt | いや、全然平気じゃないし。そもそも養うつもりとかないし noz204_040.txt | そういうノリ、ナツメさんにはやめときなよ? noz205_001.txt | 全部完成したんですか? noz205_003.txt | いらっしゃいませ。あ、はい。太田様、ブッシュドノエルを2本ですね。ご用意してあります。少々お待ち下さい noz205_004.txt | あ。昂晴君、お疲れ様。昂晴君も休憩 noz205_005.txt | お客さんが忘れ物をしちゃったらしくて。アレはその確認の電話みたいだよ noz205_006.txt | 今日はほら、ケーキのお持ち帰りのお客さんでバタバタしてたから。邪魔にならないようにって慌てて帰っちゃったみたい noz205_007.txt | 取りにいらっしゃるんですか? noz205_008.txt | そうだよねぇ noz205_009.txt | あっ。そうですね。届けてあげた方がいいかもしれないですね noz205_010.txt | だからこそ、お父さんが頑張って取りに来ようとしてるんだもんね noz205_011.txt | メリークリスマス noz205_012.txt | 問題とか起きなくてよかった noz205_013.txt | もしかして、わたしたちのために残しててくれたんですか? noz205_014.txt | お仕事で沢山動いてるし、今日くらいはいいよね、うんうん。えっへっへ~ noz205_015.txt | ありがとうございます noz205_016.txt | 御帝さんのああいう雰囲気、珍しいですね noz205_017.txt | お疲れ様です noz205_018.txt | うんうん。涼音さんのケーキ、美味しくて忘れられません noz205_020.txt | はい。では、ちょっと失礼して noz205_021.txt | ありがとうございます。えっへっへ noz206_001.txt | お疲れ様です noz206_002.txt | はい。あ、昂晴君も、お疲れ noz206_003.txt | 真夜中でも境内を開放するのは大晦日から元旦のみ。今日からは22時に境内をしめるからね noz206_004.txt | わたしは一足先に家に帰っていいって言われたから。挨拶をしにね。なんか噂になってるよ noz206_005.txt | チャイナ服を着た可愛い女の子がいる屋台がある。しかも美味しい。本場の中華まんなのかもしれない、ってさ noz206_006.txt | 商店街の人たちも悔しがってたみたい。「あんな屋台、去年まではなかったじゃないかっ noz206_007.txt | ううん。お父さんに文句を言いに来たとかじゃないから安心して。そんな噂が聞えてきたってだけ noz206_008.txt | なんかね、対立じゃなくて協力してるみたい。「新参者をこれ以上のさばらせるな! noz206_009.txt | 悩みの種が減ってお父さんは喜んでた。昂晴君に話をしてよかった、って noz206_011.txt | やったぁ! く~ださぁいなっ noz206_015.txt | わたしも手伝おうか? noz208_001.txt | おはようございます noz208_002.txt | よろしくお願いします noz208_003.txt | オーダー入ります。パンケーキといちごパフェ、それぞれ一人前お願いします noz208_004.txt | あれ? 涼音さん1人ですか? 昂晴君は? noz208_005.txt | 青春ですねぇ~ noz208_006.txt | おかえりなさい! noz208_007.txt | ナツメさんが帰って来るって聞いていたので noz208_008.txt | 無事に退院できたってことは、もう大丈夫なんですよね? noz208_009.txt | 無理してませんか? 入院の期間、思ったより短かったですけど noz208_011.txt | なにかあれば相談して下さい! みんなで一緒に頑張りましょう! noz211_001.txt | 馬子にも衣装ってところだけど noz211_002.txt | でも確かに、普段とは全然違って見えるね。動きが綺麗だからかな noz211_003.txt | しかも言ってるのが昂晴君だから、なおさら。違和感 noz211_004.txt | うん。わたしも、いいと思う noz211_007.txt | あ、そっか。そうですね noz212_001.txt | ハッピーバレンタイン! noz212_002.txt | はい。昂晴君、義理チョコを下賜してあげましょう noz212_003.txt | うむ。苦しゅうない noz212_004.txt | ふふふ。本当に幸せそうで、なにより noz213_001.txt | うむ。苦しゅうない noz213_002.txt | 人数分用意してくれたんだ? ありがとー noz213_004.txt | 忘れられてると悲しいもんね noz213_005.txt | オーダー入りまーす。ストロベリーのパンケーキとストロベリーパフェ、お願いします noz301_001.txt | ありがとうございました noz301_002.txt | おーい、イヴにぼっちの昂晴君、オムライスのオーダー入ったよー noz301_005.txt | おーい、昂晴君、朝だよー noz301_006.txt | イヴにぼっちの昂晴くーん noz301_007.txt | ゆるキャラみたいなニックネームはやめてくれないかな noz301_008.txt | お母さんが、昂晴君のこと心配しちゃって noz301_009.txt | わたしが行かないから、朝食ちゃんと食べてないんじゃないかって noz301_010.txt | わたしが行かないなら―― noz301_011.txt | なら、私が昂晴ちゃんのお家に行くわ! (キリッ) noz301_012.txt | ――って言い出しちゃったんだよね noz301_013.txt | でしょ? だから、今朝からまた、わたしがデリバることにしたの noz301_014.txt | 今日は久しぶりだから、気合い入れたんだ noz301_015.txt | 冷める前に食べようよ、早く顔洗って noz301_016.txt | すごーい、動きがスムーズ noz301_017.txt | 前はゆすっても、しばらくグズグズしてたのに noz301_018.txt | 昂晴君とはほとんど毎日会ってるよ noz301_019.txt | でも、バイト始めてから昂晴君変わったよね noz301_020.txt | ううん、雰囲気も変わったと思う noz301_021.txt | 体が引き締まったんじゃない? noz301_022.txt | どうして、昂晴君はすぐネガティブにとらえちゃうかなー noz301_023.txt | せっかく褒めて上げたのに noz301_025.txt | うん、わたしだって、嫌いな人には優しくしないよ noz301_027.txt | 以前、汚パンツを見せろって言ってきた変態な人が―― noz301_028.txt | 本当だよ。あんな失礼なことはないよ noz301_029.txt | まあだけど、昂晴君いい意味で変わったのはホントだよ noz301_030.txt | 自信持てよ、少年 noz301_031.txt | その気になれば、ぼっちイヴ回避も夢じゃないさ! noz301_032.txt | ん? 何が? noz301_033.txt | そんな相手いるわけないじゃん noz301_034.txt | 好きでもない人とデートしても意味なくないかな? noz301_036.txt | え? 昂晴君、今、好きな人いないの? noz301_037.txt | 絶対カフェの誰かを好きになってるって思ってたから noz301_038.txt | 栞那さんや愛衣ちゃん可愛いし、ナツメさん綺麗だし noz301_039.txt | 御帝さんダンディだし noz301_040.txt | 何だったら、わたし応援してもいいかなって思ってたんだけど noz301_041.txt | うわー、女の子なら誰でもいいんだー noz301_042.txt | 昂晴君、ケダモノ~ noz301_044.txt | やっぱり明日からお母さんを派遣しようかな noz301_045.txt | あははは! noz301_046.txt | 何、今さら言ってるの noz301_048.txt | 昂晴君、キレイだね~~ noz301_049.txt | わたしも、いつか行ってみたいなー noz301_050.txt | あ、昂晴君 noz301_051.txt | 何だはひどいな、ごめんね、わたしで noz301_052.txt | あっ、カフェオレの方、くれる? noz301_053.txt | どうしたの? 昂晴君 noz301_054.txt | 変な昂晴君。あ~~、美味しい~~、甘い~~ noz301_055.txt | 癒やされる~~ noz301_060.txt | 昂晴君、ありがとう noz301_061.txt | そうそう、さっき何を怒ってたの? noz301_062.txt | あー、わたしに隠し事して~~ noz301_063.txt | 悲しいなー、わたし達、ずっと一緒だったのに~~ noz301_064.txt | 昔はなーんでも、話してくれたのに、ウチの子ときたら noz301_065.txt | だったら、何でも相談してよ noz301_066.txt | わたし、そんなに頼りない? noz301_068.txt | 昂晴君、これって、ネズミーランドのペアチケットだよ?! noz301_069.txt | しかも、激レアのクリスマスパレードがある日なんだけど?! noz301_070.txt | どうして転売行為に加担するの?! noz301_071.txt | 転売、ダメ、絶対 noz301_072.txt | そっかー、良かった、それなら―― noz301_075.txt | 定番ソングじゃん! この人サンタのふりしてわたし誘ってるよ! noz301_076.txt | 昂晴くん意外と策士! noz301_077.txt | な、なーんだ、そういうことか~~ noz301_078.txt | あ~~あ、びっくりした~~ noz301_079.txt | まだ心臓がドキドキしてるよー、もー noz301_080.txt | てっきり、昂晴君がいけない男の子になっちゃったと思ったよー noz301_081.txt | うん、ありがとね、昂晴くん♪ noz301_082.txt | 愛衣ちゃん、この後ちょっとだけいい? noz301_083.txt | 行こ行こ! あ、昂晴君、今日はありがとね noz301_084.txt | 帰ったらメッセするねー、じゃねー noz301_085.txt | 昂晴君、愛衣ちゃんとネズミーランドの約束したよ! noz301_086.txt | 昂晴君におみやげ買ってくるね! 何がいい? noz301_087.txt | 遠慮しなくていいよ! わたしのお勧めを貼っとくね! noz301_088.txt | ゴメンね! テンション上がっちゃって↑ ゆっくりお休み、愛しの昂晴君 noz302_004.txt | 洋子ちゃんのお家に行ってたもん! noz302_011.txt | おーい、昂晴君 noz302_012.txt | たとえ夢でもわたしを泣かすのやめてよー noz302_013.txt | ていていっ noz302_014.txt | あはは! 昂晴君、敏感だねー noz302_015.txt | 良いではないか良いではないか noz302_020.txt | あ、あのー、昂晴君 noz302_022.txt | こ、昂晴君は全然悪くないよ! noz302_023.txt | わたしが、ちょっと不用心すぎたね noz302_024.txt | 昔の頃の感覚でふざけちゃった noz302_026.txt | でも、そんなには強く触ってないから! noz302_027.txt | 手応えほとんどなかったし! noz302_029.txt | 小っちゃいって、意味じゃないの! noz302_030.txt | き、きっと大丈夫だよ! わたしも平均サイズとかよく分かんないけど! noz302_032.txt | こ、こほん、じゃあ話題を変えまして noz302_034.txt | さっき、寝言で言ってたよ noz302_035.txt | 小さな時のわたしが出てたの? noz302_036.txt | 覚えてないなあ noz302_037.txt | わたし何で泣いてたの? noz302_038.txt | わー、そんな過去が~~! 恥ずかし~~い! noz302_039.txt | 昂晴君、歯を食いしばってね noz302_040.txt | 落ちたモノなんか食べたらお腹壊しちゃうからね noz302_041.txt | まさか、昂晴君、今でも床に落ちたお菓子食べたりしてないよね? noz302_042.txt | 目に見えなくても、ばい菌はいっぱいいるんだから noz302_043.txt | 帰ったら、うがい手洗い、忘れずに noz302_044.txt | そういえば、シーツ洗ったのいつ? 枕カバーは? noz302_045.txt | 昂晴君が家を出たら、掃除と洗濯しておいてあげるね noz302_046.txt | 気にしないで、チケットのお礼だから noz302_047.txt | わたし、体で返すよ noz302_048.txt | いいからいいから、わたし、すっごく嬉しかったんだよ noz302_049.txt | 今なら、昂晴君のために何でもしてあげたい気分♪ noz302_050.txt | 近づかない近づかない noz302_051.txt | うん、そうする、あ、昂晴君 noz302_052.txt | のんびりしてていいの? 涼音さんそろそろ出勤する時間じゃない? noz302_053.txt | うん、行ってらっしゃい noz302_054.txt | 車に気をつけてねー noz302_055.txt | ――えっ? 昂晴君!? noz302_056.txt | どうしてここに? お店はどうしたの? noz302_058.txt | ううん、絶対ハメられたんだよ! noz302_059.txt | だって、店が忙しくなるって分かってて御帝さんが休むなんてすっごい変 noz302_060.txt | わたしと愛衣ちゃんがシフトに入らないって分かってたのに noz302_061.txt | どうしたの? 昂晴君 noz302_064.txt | そ、そっか、このまま一緒にネズミーランド行っちゃったら―― noz302_066.txt | どうしよう?! わたしでいいのかな?! noz302_069.txt | 奥手だと思っていたわたしの年上幼馴染みが、異世界で狡猾な男に転生した件 noz302_070.txt | そ、そっか。そうだね noz302_071.txt | でも、昂晴君はいいの? 童貞捨てられないよ? noz302_074.txt | やっぱり、無理 noz302_075.txt | 昂晴君が目の前にいるのに、他の人誘うなんてしたくないよ noz302_076.txt | イヴの夜に、こーちゃんをここに置いてくなんて、わたしには無理 noz302_077.txt | 一緒に行こうよ noz302_078.txt | いいったら、そもそも昔はよく一緒に遊んでたじゃん noz302_079.txt | 昂晴君、とっくにデート童貞なんかじゃなかったんだよ noz302_080.txt | ? 昂晴君、赤くなってない? noz302_082.txt | 何をぶつぶつ言ってるの noz302_083.txt | お腹減ったから、とりあえず夕ご飯ね! noz302_084.txt | ほらほら、早くレディーをエスコートして、昂晴君 noz302_085.txt | レディー希、ナメんなよ noz302_086.txt | わたしだって、女の子だということをくれぐれも忘れないように! noz302_087.txt | あ、そっか、ごめん noz302_088.txt | じゃあ、夕食代はわたしが出すよ noz302_089.txt | いいからいいから、気にしないで noz302_090.txt | その代わり、お店はわたしが決めていい? noz302_091.txt | 前から行きたかったけど、女の子だけじゃ行きにくい店なんだよねー noz302_092.txt | こっちだよ、昂晴君 noz302_093.txt | ここって、すっごいボリュームでコスパ最高らしいんだ~♪ noz302_094.txt | でも、男の人ばっかりで入りにくかったから noz302_095.txt | あっ、昂晴君、見て見て! noz302_096.txt | 並盛りも、大盛りも、特盛りも値段同じなんだって! noz302_097.txt | 二人とも全部マックスでお願いします! noz302_098.txt | 昂晴君、どうして小刻みに震えてるの? noz302_099.txt | ――はいっ? noz302_100.txt | ねえ、昂晴君、わたし達が頼んだのはラーメンだったよね? noz302_101.txt | だよねー、あはは、店員さん、間違えちゃってるよー noz302_102.txt | すみませーん、店員さーん noz302_104.txt | このモヤシが球体になっている物体、これがラーメンなの? noz302_109.txt | 希、逝きまーす! noz302_111.txt | ?! ふぉれふぁっ?! noz302_112.txt | ふぉいひぃ! すっごいおいひいふぉ、こうふぇいふん! noz302_113.txt | そ、そうか noz302_117.txt | これって何カロリーあるの? noz302_118.txt | 昂晴君に、このチャーシューあげるね noz302_119.txt | あと、このモヤシと麺もどんどんいっちゃって! noz302_120.txt | 気にしないで、昂晴君 noz302_122.txt | ふれーふれー、昂晴君 noz302_123.txt | 頑張れ、頑張れ、昂晴君! noz302_124.txt | 大丈夫、昂晴君はやればできる子だから noz302_125.txt | ほらほら、彼女がお冷や入れてきたよ noz302_126.txt | すごーい! キレーイ! noz302_127.txt | ネズミーだ! あ、わたしに手を振ってるよー! noz302_128.txt | ハッピークリスマース、トゥーユー! noz302_129.txt | 昂晴君も、黙ってないで挨拶しなよ noz302_130.txt | 労っちゃうんだ noz302_131.txt | もう、中の人って、言わないの noz302_132.txt | あっ、すごーい! 妖精が飛んでる! noz302_133.txt | ほらほら、昂晴君、あっち見て noz302_135.txt | もしかして、お腹痛いとか? noz302_141.txt | どういたしまして noz302_143.txt | うん、何? noz302_144.txt | 夢の国でCGって言わないの! noz302_145.txt | 昔、昂晴君の歌でそういうのあったよね noz302_146.txt | 何があっても、ドリーム~♪ お前だけは~♪ noz302_147.txt | 今ここで歌ってくれる? noz302_148.txt | あははは、昂晴君といると楽しいなー noz302_149.txt | ねえ、昂晴君はさ、ずっとわたしと一緒にいるよね noz302_152.txt | ごめんね、家まで送ってもらっちゃって noz302_153.txt | あははは! ないない、わたしには何にもないって noz302_154.txt | わたしがナツメさんみたいな美人なら別だけど noz302_155.txt | ん~~? わたしも何かな、昂晴く~~ん noz302_156.txt | もしかして、今夜はわたしに、ワンナイトラヴ? noz302_157.txt | でも、わたし今日はとっても楽しかったよ noz302_158.txt | また、いつか一緒に遊びに行こうね noz302_161.txt | お巡りさん、この人です! noz302_162.txt | あははは! そーいうことは、本当にわたしが好きになったら言ってね noz302_163.txt | そしたら、ちゃんと答えてあげるよ noz302_167.txt | い、今、来たの! ゾゾッって noz302_168.txt | だ、大丈夫だよ、昂晴君 noz302_169.txt | 急に来たから、びっくりしただけ noz302_170.txt | 元々、年末近くになると、神社ではよくあるの noz302_172.txt | でも、毎年、年が明けたら、ぴたっと無くなるの noz302_173.txt | ごめんね、急に抱き付いて noz302_175.txt | あ~~、このゾゾッてくるの嫌なんだよね noz302_176.txt | お父さんもお母さんも感じないのに noz302_177.txt | どうして、わたしだけって感じ noz302_178.txt | えー、いらないし noz302_179.txt | そもそもわたし、神社なんて零細企業継がないよ noz302_180.txt | だって、こんな貧乏神社に誰が婿養子に来てくれるの noz302_182.txt | ちぇっ、昂晴君、冷たーい noz302_183.txt | もし就職先がなかったら、考えてね noz302_184.txt | うそうそ、昂晴君はもっと立派な職場で働いてよ noz302_185.txt | クークルとか、ママゾンとか noz302_186.txt | じゃあ、帰るね noz302_187.txt | 本当に、今日はありがとう、お休み noz302_188.txt | もしもし、昂晴君? noz302_189.txt | ごめん、今日は朝ご飯作りに行けないの noz302_190.txt | 悪いけど、コンビニかどこかで済ませてもらっていい? noz302_191.txt | ありがとう、本当にごめんね noz302_192.txt | あ、うん、お父さんがちょっと noz302_193.txt | 今朝、境内を掃除してる時に転んで、怪我しちゃって noz302_194.txt | それでバタバタしちゃってるの noz302_195.txt | そこまでひどくはないよ、ただの捻挫みたい noz302_196.txt | だから、昂晴君は心配しなくていいよ noz302_197.txt | え? いいよいいよ、昂晴君に悪いし noz302_199.txt | ありがとう noz302_200.txt | わたし、すっごくびっくりしたんだからね noz302_201.txt | お賽銭箱の前でひっくり返ってるんだもん noz302_202.txt | もー、お父さん、家族に心配かけて、全然反省してないんだよ noz302_203.txt | 昂晴君からも、言ってあげて noz302_204.txt | 娘をもっと気遣えって、大切にしろって noz302_205.txt | ついでに、お小遣いも増やしてやれって noz302_206.txt | ちょっと、お父さん、何で知ってるの?! noz302_207.txt | お母さーん! お父さんがひどいんだよー! noz302_208.txt | お父さん、昂晴君に変なこと言わないで! noz302_209.txt | もう巫女のコスプレやめようかな noz302_210.txt | だからって、娘を利用するのはひどいよね、昂晴君 noz302_211.txt | むっ、昂晴君はわたしとお父さんのどっちの味方なの? noz302_212.txt | うん、お願いね、昂晴君 noz302_215.txt | 昂晴君が頼りがいのあること言うから noz302_216.txt | やっぱり男の子だなぁって、感心したの noz302_217.txt | 昂晴、大人になったね。お母さん嬉しいよ noz302_218.txt | あはは、でも、最近本当に男っぽくなったよ、昂晴君 noz302_219.txt | 昨日、手を繋いできた時、ちょっとびっくりしたし noz302_220.txt | 前なら、絶対あんなことしなかったよね noz302_221.txt | あれは何? もしかして、レディー希に惚れた? ん? noz302_225.txt | 赤い蝶なんて初めて見た、それに大きいね、昂晴君 noz302_226.txt | あ、消えちゃった noz302_228.txt | ? どうしたの? 昂晴君 noz302_229.txt | 顔色、少し悪くない? 気分良くないの? noz302_230.txt | え? え? 急にどうしたの? 昂晴君 noz302_236.txt | おーい、昂晴くーん noz302_237.txt | わあっ、びっくりした! noz302_238.txt | わたしが、朝、昂晴君の部屋にいるのはいつものことでしょ? noz302_239.txt | 捻挫しただけだってば。昂晴君は大げさだな noz302_240.txt | お母さんもいるし、全然気にしなくていいってば noz302_241.txt | あ、うん、持ってるよ。にゃんこお守り! noz302_242.txt | 可愛いよね~~ noz302_243.txt | 昂晴君にしては、なかなかのセンスだよ noz302_244.txt | でも、いきなり夜に持ってくるから、びっくりしちゃったよ noz302_245.txt | でも、お父さんとお母さんの分まで買わなくても noz302_246.txt | あ、早く顔洗って、ご飯冷めちゃうから noz302_247.txt | 自信のネタなんだ。はいはい、おもしろいおもしろい noz302_248.txt | わー、なうって使う人、初めて見たよ noz302_249.txt | いっぱい食べてね、昂晴君 noz302_250.txt | 今朝はちょっと頑張ってみたよ noz302_251.txt | 最近、昂晴君に色々お世話になってるし noz302_252.txt | そのお礼ということで、ね? noz302_253.txt | いいのいいの気にしないで noz302_254.txt | お父さん、顔が広くてお歳暮で毎年食材送ってもらうんだ noz302_255.txt | どうぞどうぞ noz302_256.txt | 早いなー、ちゃんと噛んでる? noz302_262.txt | あー! 昂晴君、今わざとわたしの手触ったでしょ! noz302_263.txt | そうやって、小さなスキンシップを重ねて、着々とわたしのヒモになる準備をしてるんだね! noz302_264.txt | あははは! あ~~れ~~! お戯れを~~! noz302_266.txt | はい、わたしの手なら後でいくらでも触っていいから noz302_267.txt | 今はご飯に集中しましょう! noz302_270.txt | な、何でしゅかっ?! こーちゃん noz302_274.txt | イケるイケる、昂晴君ならイケるよ! noz302_275.txt | 変じゃないもん! 変なのは昂晴くんの方だもん! noz302_276.txt | 純情なわたしを惑わして! 責任とれるの?! noz302_277.txt | わたしのご飯を食べられないって言うの?! noz302_280.txt | さすがだね、昂晴君 noz302_281.txt | 昂晴君、美味しい? noz302_282.txt | お、お父さん、どうしたの?! 今朝は普通に歩いてたよね? noz302_283.txt | お父さん、すぐに電話してくれれば良かったのに noz302_284.txt | お父さん、しばらく家から出ちゃダメ noz302_285.txt | もー、わたしがやるに決まってるでしょ! noz302_286.txt | 怪我人は大人しく家で、テレビでも見てて noz302_287.txt | どっちでもいいから、早く家に戻るの! noz302_288.txt | 昂晴く~~ん、何とかしてよ~~! noz302_289.txt | もうギプスが取れるまで1人で出歩いちゃダメだからね! noz302_290.txt | 何を言ってるかな、この人はー noz302_291.txt | まるでいつもわたしがお父さんを邪険にしてるみたい noz302_292.txt | 死んじゃうみたいな言い方やめてよー noz302_293.txt | お父さん、仕事のことは後でいいから、早く戻るの! noz302_295.txt | 松葉杖つきながら、仕事するつもりだったなんて、信じられないよ noz302_296.txt | わたし、これからのことお母さんと話すよ noz302_297.txt | お父さんいないから、奉納式どうするとか決めないと noz302_298.txt | たぶん中止かな noz302_299.txt | もー、昂晴君、鼻の下伸ばしてー noz302_300.txt | 巫女姫様を不純な目で見たら、神罰が下るよ! noz302_301.txt | どうせ、わたしはパチもんだよ! noz302_302.txt | ごめんね。なんちゃって巫女で! noz302_304.txt | 恥ずかしいでしょ! noz302_308.txt | ひゃっ?! noz302_309.txt | 昂晴君とくっつくのくらい、今さらだよ! noz302_311.txt | う、ううん、わたしのせいだし noz302_312.txt | わたしこそ、ごめんね noz302_313.txt | こ、昂晴君、そんなことまで正直に言わなくていいの! noz302_317.txt | あっ、待って、昂晴君 noz302_318.txt | あのね、わたし考えたんだけど―― noz302_320.txt | でも、それって昂晴君に悪いし noz302_321.txt | 何が最後? noz302_322.txt | そっかー、で、さっきナツメさん達とも相談したんだけど noz302_323.txt | もし、できたらね、できたらでいいんだけど noz302_324.txt | もし昂晴君がよければ、お父さんが良くなるまで、わたしを助けて―― noz302_326.txt | はい、みなさん、本当にありがとうございます noz302_327.txt | うん、昂晴君 noz302_329.txt | 掃除、任せてごめんね~~、わたし替わるよ noz302_330.txt | 撮影会って言わないでよ、もー noz302_331.txt | 茶化さないでよ。ただ物珍しいだけだもん noz302_332.txt | お父さんが頼むからやってるけど、本当はやめたいんだよね noz302_333.txt | なんちゃってなのに? noz302_334.txt | 舞もできないけどね noz302_335.txt | だけど、昂晴君も、毎年来る巫女姫様の舞がキレイだって言ってた noz302_336.txt | わたしにはキレイなんて、一度も言ったことないのに noz302_337.txt | 最近はそれも言われてないなー noz302_338.txt | はいはい、いいんだよ、無理しなくても noz302_339.txt | 昂晴君は、キレイな女の人が好きなんだよねー noz302_340.txt | わたしは、どうせ子供っぽいもん noz302_341.txt | チリトリで頸動脈叩いたら、どうなるのかな noz302_342.txt | 今度、凝視したらお金取るからね noz302_343.txt | 良くないよ! noz302_346.txt | でも、優しいし、たまに頼りがいあるし noz302_347.txt | ねえ、どれが本当の昂晴君なの? noz302_349.txt | ねえ、昂晴君 noz302_350.txt | わたしが、もしね noz302_352.txt | あはは、何でもないよ! noz302_353.txt | あ、そうだ、昂晴君、今夜は何が食べたい? noz302_354.txt | どうしてって、今夜はウチで食べていくんでしょ? noz302_355.txt | 何言ってるの、このまま仕事だけさせて帰すわけには行かないよ noz302_356.txt | それとも、夕ご飯どうするかもう決めてるの? noz302_357.txt | カップラーメンで夕食済ましちゃダメだよ! noz302_358.txt | 栄養が偏ったらどうするの? noz302_359.txt | 昂晴君のせいだよ! ほら、早くウチ行くの! noz302_360.txt | ちゃっちゃと歩いて noz302_361.txt | ? 昂晴君、どうしたの? noz302_363.txt | 本当に変なの noz309_001.txt | えっ、でも、わたしを祟っていることには noz309_002.txt | 消息、分かりませんか? noz309_003.txt | わたしからもお願いします! noz309_004.txt | このままじゃ、あの人が――お母さんが可哀想です! noz309_005.txt | ケット・シーちゃん、ありがとう! 大好き! noz309_006.txt | 今度、このブラシで毛繕いしてあげるね! noz309_007.txt | え~~? 毛繕いはしないの? noz309_008.txt | どのくらいで分かりますか? noz309_012.txt | う、うん! noz309_013.txt | わたしも、頑張るよ! noz309_014.txt | うん、みんなで頑張れば、きっと赤い蝶さんを救えるよ! noz309_015.txt | あ、わたしだ noz309_016.txt | え? 昂晴君、お父さんからメッセが来たよ noz309_017.txt | 予定が繰り上がって、今、ウチに帰ってきたって―― noz309_018.txt | お帰りなさい、お父さん noz309_023.txt | オ、オトウサン、ワタシ、ジツハ、ジビョウノシャクガッ noz309_028.txt | 昂晴君、それ何? noz309_029.txt | あはは、もう全快だよ noz309_030.txt | はいはい、分かってるよ noz309_031.txt | 赤磐様のことが片付いたら親孝行してちゃんと埋め合わせする―― noz309_034.txt | すっごく、ゾゾッて―― noz309_035.txt | こ、昂晴君?! noz309_036.txt | やだ! やだ! ぐすっ、昂晴君、しっかりして! noz309_037.txt | す、すぐに救急車呼ぶから! 頑張って! noz309_040.txt | でも、ホントに良かったよ~~ noz309_042.txt | 昂晴君、わたしこれから、栞那さんとケット・シーちゃんと境内に行くよ noz309_045.txt | そうだよ、昂晴君 noz309_047.txt | 昂晴君が死んじゃったら、わたしも生きていけないよ! noz309_048.txt | だったら、もう―― noz309_055.txt | 待って! 今の言い方、昂晴君はまるでいないみたいじゃない noz309_056.txt | そうだよ、危ないよ! noz309_057.txt | お父さん、栞那さんにも今晩泊まってもらっていい? noz309_058.txt | 隠しておいたって、どういうこと? お父さん noz309_059.txt | ウチの神社に秘密があるの? noz309_061.txt | だから、毎年、巫女が舞を奉納していたんだね noz310_007.txt | 昂晴君、絶対死んじゃダメ! noz310_008.txt | 一昨日、死にかけたの忘れたの?! noz310_009.txt | もう絶対そんなこと言わないで! noz310_010.txt | 今度、そんなこと言ったらグーパンだよ?! noz310_012.txt | 大丈夫。昂晴君は絶対死なない noz310_013.txt | わたしが昂晴君を――ううん noz310_014.txt | みんなを救うから noz310_016.txt | こんばんは noz310_017.txt | また会えて、嬉しいよ noz310_021.txt | わたしは、何度もここの娘に転生して、お母さんのために舞を舞ってきたよ noz310_023.txt | だけど、違ったんだよね? noz310_025.txt | 300年前、お母さんを殺めた鬼神――神様から noz310_026.txt | そうだよ! そうすれば、わたし達、誤解しなかったのに! noz310_032.txt | 300年も、こんなところで苦しんで! noz310_042.txt | 皇親神伊邪那岐乃大神 noz310_043.txt | 筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原に―― noz310_046.txt | お母さん、どうか noz310_047.txt | どうか、どうか―― noz310_048.txt | どうか―― noz310_050.txt | どうか、安らかに―― noz311_001.txt | ねえ、静かだけど、引っ越しの準備もう―― noz311_002.txt | また、その画像見てるの? noz311_003.txt | 1日1回は見てるでしょー、それより引っ越しの準備しないと! noz311_004.txt | そんなこと言って、当日バタバタしても知らないよ? noz311_005.txt | ちょっとでも事前にいらないものは捨てておかないと noz311_006.txt | 引っ越し屋さんに、追加料金取られちゃうでしょ? noz311_007.txt | そう? 若い? noz311_008.txt | それって、褒めてないよね? noz311_009.txt | 何だか、言い方がイヤらしいなー noz311_011.txt | 何、あなた noz311_012.txt | えー、何で今さら noz311_013.txt | 何だか、恥ずかしいから、お断りします! noz311_014.txt | ちょっ、何でここで幼馴染みプレイを強要するかな noz311_018.txt | うん、わたし達幸せになって、みんなも幸せにしようね noz311_020.txt | 昂晴君のお嫁さんなんだから―― noz312_001.txt | おはよー、昂晴君 noz312_002.txt | 早速、朝ご飯作るね~~♪ noz312_003.txt | 何言ってるの、今さらだよ noz312_004.txt | その代わり、今夜のネズミーランド、う~~んと奢ってもらうから! noz312_005.txt | 一年振りだね~~。楽しみだな~~ noz312_006.txt | 何? 昂晴君 noz312_007.txt | あははは! もちろんだよ! 余裕余裕! noz312_008.txt | ぜーん、ぜん! すっごい安心してるよ! noz312_009.txt | 大船に乗った気で、悠然としてる! noz312_011.txt | やっぱり、クリスマスパレードキレイだね~~ noz312_014.txt | ぐっもーにん、昂晴君! noz312_015.txt | HAHAHAHAHAHAHA! noz312_016.txt | じゃあ、ブレックファースト、レッツクッキングするね~~ noz312_017.txt | 今日は猫カフェだね~~。楽しみだな~~ noz312_018.txt | 何? 昂晴君 noz312_019.txt | え~~っ、デート前に、またその話~~? noz312_020.txt | 本当に、リアルに、ガチで大丈夫だってば~~ noz312_022.txt | 空母に乗った気で、超然としてる! noz312_023.txt | イエスッ! noz312_024.txt | うわ~~っ、昂晴君、この子可愛い~~! モフモフだよ! noz312_025.txt | 昂晴君、その子雌だよ noz312_026.txt | いっぱい、寄ってきた~~っ、みんな、可愛いねー noz312_028.txt | モフ可愛いねー! noz312_030.txt | もう、そんなちょっと成績落ちただけでー noz312_031.txt | 昂晴君は大げさだなー noz312_033.txt | うん、わたしには昂晴君がいるし noz312_034.txt | 2月頃に相談すれば、何とかなるかなって noz312_035.txt | 大丈夫だよ! 昂晴君は頭いいし、教え方上手いもん! noz312_036.txt | 自信持って頑張ろうよ! 来月から noz312_039.txt | もー、昂晴君はマニアックなプレイが好きなんだからー noz312_041.txt | わたしが何か作るね noz312_042.txt | 徹底してるね。じゃあ、今日は甘えちゃおうかな noz312_043.txt | ちょっ?! noz312_044.txt | そうじゃなくて、そういうのは体に良くないよ! noz312_045.txt | やっぱり、わたしが作るよ noz312_046.txt | ちゃちゃっと、作れば5分で出来るから noz312_047.txt | はーい、出来たよ~~ noz312_048.txt | はい、召し上がれ noz312_049.txt | はいはい、もっと落ち着いて食べて noz312_050.txt | あっ、中華スープも作ったからね noz312_051.txt | あはは、オーバーに言い過ぎだよ、昂晴君は noz312_053.txt | わたしベンチャー企業やってるイケメン男子に告白されちゃったの noz312_054.txt | 年収5000兆円なの noz312_055.txt | 新婚旅行、ロケットで月に一緒に行こうって noz312_056.txt | ど、どうしたの? 昂晴君? noz312_057.txt | はあっ?! noz312_058.txt | ちょっとちょっと何でいきなり年収の話なの?! noz312_059.txt | 落ち着いてよ! どうしていきなり新婚旅行の話が出てきてるの?! noz312_061.txt | で、どうしたの? 急に泣いたりして noz312_062.txt | 希母さんに、話してごらん? noz312_064.txt | わたしが、お金に目がくらんでそんなことするわけないでしょ?! noz312_065.txt | 昂晴君はわたしをそんな女だと思ってたの?! noz312_066.txt | わたしは、学園卒業したら、昂晴君と結婚して神社を継ぐの! noz312_067.txt | そう2人で決めたでしょ? noz312_068.txt | それを勝手にわたしを尻軽女みたいに~~! noz312_070.txt | 目をつぶりなさい! noz312_071.txt | いーやー! 昂晴君のヘンタイ! タイヘンなヘンタイ! noz312_072.txt | 女の子の股間に顔を突っ込むなんて、サイテー! noz312_075.txt | 息止めてよ! noz312_078.txt | ――というわけで、わたしは進学しても noz312_079.txt | 絶対絶対、ぜっ・た・い! 他の男の人に目移りなんてしないの! noz312_080.txt | 分かってくれた? 昂晴君 noz312_081.txt | 昂晴君は、もっと自分に自信を持ってよ noz312_082.txt | わたしが好きなのは、昂晴君だけなんだから noz312_083.txt | そんなことないよ、昂晴君のいいところ、わたしはいっぱい知ってるよ? noz312_088.txt | ちょちょっ、ちょっと待ってよ! もうすぐ思いつくから! noz312_089.txt | あっ、そうだ、昂晴君は素敵な歌が作れるよ! noz312_090.txt | 昂晴君はいい人だよ! みんなもそう言ってるよ! noz312_091.txt | 涼音さんも、「アイツはなかなか使い勝手がいい noz312_092.txt | もー、拗ねないでよー noz312_094.txt | あー、もー、面倒くさいなー noz312_095.txt | ほら、昂晴君、ちゅーしてあげるからご機嫌なおして、ね? noz312_099.txt | ふふ、伝わった? noz312_103.txt | おーい、硬くなってますよー、昂晴くーん♪ noz312_104.txt | もう、節操がないんだからっ noz312_106.txt | 今日は一日勉強って言ってたのに、こんなにしてるくせに noz312_107.txt | 待って、昂晴君 noz312_182.txt | そっかー、最近は健全なデートばっかだったね noz312_183.txt | したいなら、そう言えばいいのに noz312_184.txt | 優しいね。でも、わたしもしたいって思ってたかもしれないよ? noz312_185.txt | ふふっ、教えてあげないよ noz312_186.txt | わたしの気持ちを察してください。昂晴君 noz312_187.txt | 酷いなー、わたしは、昂晴君の気持ちならいつでも分かるのに noz312_190.txt | したくないの? noz312_198.txt | 昂晴君だって、わたしのいっぱい舐めてるよ noz312_199.txt | 好きな人だったら、嫌じゃないんだよ noz312_200.txt | ほら、キレイに――あれっ? noz312_201.txt | 昂晴君、随分元気な息子さんですねー noz312_202.txt | ふふっ、続きする? noz312_203.txt | うん、わたし彼女だからね noz312_232.txt | そんなこと言ったって、恥ずかしいよ noz312_264.txt | ふふっ、わたしもだよ noz312_265.txt | ずっと、こうしていられたらいいのにね noz312_270.txt | いいよ、そんなこと気にしないで noz312_272.txt | ふふっ、結婚かー noz312_273.txt | そうしたら、今よりもたくさん一緒にいられるね noz312_275.txt | ずっと、こうしていられたらいいのに、って noz312_276.txt | いいけど、ひとつお願い noz312_278.txt | あれ? 昂晴君 noz312_279.txt | もー、そんなにわたしに会いたかったの~~? noz312_280.txt | 昂晴君、わたしにラヴすぎ~~♪ noz312_281.txt | 何だ、そっちなの noz312_282.txt | 心配ないって言ったでしょ? noz312_283.txt | はい、これ noz312_284.txt | どう? 安心した? noz312_285.txt | 何言ってるのかな、昂晴君は noz312_286.txt | わたしの第一志望は、もうずっと前から合格もらってるよ noz312_288.txt | でも、わたしの第一志望は、昂晴君のお嫁さんだよ? noz312_290.txt | あ、それともウチに来る? お父さん入り婿大歓迎だよ! noz312_291.txt | うん、もう進学はいいかなって noz312_292.txt | それより、昂晴君と早く結婚して、お母さんになりたいの noz312_294.txt | うわーい! わたしが昂晴君を幸せにしてあげるね! noz312_295.txt | えへへ、どっちでも結果は同じだよ! noz402_002.txt | 涼音さんのファン、うちの学園にもたくさんいますよ。おいしいって評判です noz402_004.txt | 一応クリスマス本番は明日ですけど、今日の方が予約入ってたんでしたっけ noz402_005.txt | お疲れ様でしたー! nozmama013_001.txt | のぞみ~! アナタ、今日は寝てていいの~? nozmama013_002.txt | もう9時回ってるわよ~ nozmama013_003.txt | あ、起きた。アナタ、朝ご飯は? nozmama013_004.txt | 簡単に食べられるものだけでも食べておきなさいな nozmama013_005.txt | どうせ身支度もあるんでしょ。その間に準備しておいてあげるから nozmama013_006.txt | かけましたよ、もちろん。人のせいにしない noz_loop_102.txt | 俺も最高に良かったよ noz_loop_103.txt | ごめん、この体勢だと、ゆっくり挿れられなくてさ noz_loop_301.txt | 希、すごい溢れてきた noz_loop_303.txt | 希、俺のも頼む noz_loop_501.txt | イってもいいよ、希 noz_loop_502.txt | 希、一緒に! noz_loop_801.txt | 希、そこまでしなくてもいいよ noz_loop_802.txt | それはそうだけど okyaku013_001.txt | あのー、すみませーん okyaku105_001.txt | ご馳走様でした。また寄らせてもらいます okyaku206_001.txt | すみません、肉まん1つ下さい okyaku206_003.txt | あの、いいですか? 肉まん欲しいんですけど okyaku206_004.txt | いや、2つ okyakua011_001.txt | あ。ここだよ、ここ。ケーキがとっても美味しいんだって okyakua013_001.txt | すみませーん okyakua505_001.txt | すみませーん。あの、グランプリをとったケーキが欲しいんですけどー okyakuc013_001.txt | あ、はーい。じゃあ2000円で ooya003_001.txt | お邪魔させてもらいますね ooya003_002.txt | どうも、ナツメちゃん ooya003_003.txt | それじゃあ、ブレンドコーヒーを淹れてもらえるかしら? ooya003_005.txt | ありがとう。それじゃあ、いただくわね ooya003_006.txt | ご馳走様でした ooya003_012.txt | それじゃあ、また様子を見に来るから ooya008_002.txt | 随分と、お店の雰囲気が変わったのね ooya008_003.txt | ナツメちゃんも随分と変わった ooya008_005.txt | 案内してくれる? ooya008_006.txt | ありがとう ooya008_008.txt | じゃあ、そうね。チーズケーキと、こっちのコーヒーをもらえる? ooya008_009.txt | ありがとう ooya008_011.txt | このケーキ、美味しいわね。どこかのお店? ooya008_012.txt | ウェイトレスにも新しい人が増えて、すぐにでもお店をオープンさせられそうなぐらい ooya008_015.txt | ケーキは美味しい。コーヒーにも文句はない ooya008_016.txt | 流行る理由は沢山あるのに、お客さんが絶対に来るとは言えない。それが水商売なのよ? ooya008_017.txt | 仕入れの方はどうなってるの? 1日の客数や、客単価の設定。それから、売り上げ目標は? ooya008_020.txt | ここまでされて拒否したら、私がイジワルしてるみたいじゃない ooya008_021.txt | わかった。認めます。このお店はナツメちゃんに任せます ooya008_022.txt | ナツメちゃんにほだされた ooya008_023.txt | ここまでされて、やっぱりダメとは言えないじゃない。それじゃあ意地の悪いお婆ちゃんみたいだもの ooya008_024.txt | だったら、今からでも撤回してくれていいのよ? ooya008_026.txt | 水商売っていうのはね、自己満足だけじゃダメなの。その自己満足を他の人に伝えて、理解してもらわなくちゃいけない ooya008_027.txt | だからね、その時代に合わせた営業を心掛けなくちゃいけない ooya008_028.txt | それだけは覚えておいて ooya008_029.txt | あと、なにか困ったことがあればいつでも言ってね。散々意地悪を言った私には頼りたくないかもしれないけれど ooya013_001.txt | すみません ooya013_002.txt | こんにちは。ちゃんとお客さんがいっぱい来てくれてるみたいね ooya013_003.txt | 私は場所を貸してるだけ。お店に来てくれてるのは貴方たちの力よ ooya013_005.txt | この、コロンビアのコーヒーをもらえる? あと、サンドイッチも ooya107_001.txt | あら、ナツメちゃん ooya107_002.txt | こんにちは。あらあら、デート? そちらの男の人は彼氏? ooya107_004.txt | そうそう。キッチンで料理を作っている子ね ooya107_005.txt | こちらこそ。いつも美味しい料理をありがとう ooya107_007.txt | と言っても、お客さんが列を作るなんて初めて見たんだけどね。ふふふ ooya107_008.txt | 見る目がなくてごめんなさい ooya107_010.txt | でも、本当に美味しいわよ。紅茶だけじゃなく、最近はコーヒーの味もさらに良くなった気がする ooya107_011.txt | 来年も通わせてもらいますからね。期待しています ooya107_012.txt | それじゃあ、私はこれで。デートの邪魔をしちゃってごめんなさいね ooya107_013.txt | ふふ。良いお年を ooya111_001.txt | 明けましておめでとう ooya111_002.txt | こちらこそ ooya111_004.txt | ブレンド、もらえるかしら? ooya111_005.txt | 私ね、ずっと楽しみにしてたの。ここで淹れてもらうコーヒー、美味しいんだもの ooya111_006.txt | 休んでる間、寂しかったわ ooya111_007.txt | お店を貸して、よかったと思ってるわ。老い先短い私に楽しみをくれてありがとう ooya111_008.txt | あら。ごめんなさい。でも心配しないで。しぶとく生きて、美味しいコーヒーを楽しみ続けるつもりだから ooya111_009.txt | よろしくお願いするわね ooya206_002.txt | やっぱり! ビックリした。可愛い服を着てるのね、ナツメちゃん ooya206_003.txt | 明けましておめでとう。どうしたの? ooya206_004.txt | そうなの? あ、じゃあ私も1つもらおうかしら ooya206_005.txt | ありがとう。あ、意外と小さいのね。よかった、これくらいなら食べきれそう ooya206_006.txt | ん、美味しい ooya206_007.txt | そうなの? 美味しいわよ、この肉まん ooya206_008.txt | ふふふ。ところで、2人はずっと屋台で働いてるの? ooya206_009.txt | 実家には帰らないの? ooya206_010.txt | そう。なら家に残ってるのね ooya206_011.txt | あ。なら、おせち届けに行くわね。ちょっと作り過ぎちゃっただけだから遠慮しないで。むしろ食べてくれると助かるの ooya206_012.txt | うん。それじゃあ私はもう行くわね ooya207_001.txt | 礼を言われるようなことではありません。当然のことですよ ooya207_002.txt | ナツメちゃんが目を覚ましてくれて、本当によかったぁ ooya207_003.txt | どうしても何も。心配するのは当然のことじゃない ooya207_004.txt | お正月に言ったおせち、持って行く途中だったのに、道で倒れているから驚いたわ ooya207_005.txt | 意識もなくてすぐに救急車を呼んだわよ。死んじゃうんじゃないかって私もドキドキして ooya207_007.txt | いいのよ。ナツメちゃんが、ちゃんと目を覚ましてくれたんだから ooya207_008.txt | 私もそろそろ帰るわね。ナツメちゃんが目覚めて安心したから ooya207_009.txt | いいの。気にしないで papasecond104_002.txt | 急いでいるんだ。話なら母さんとしてくれ papasecond206_001.txt | また少し、入院してもらうことになりそうなんだ papasecond206_002.txt | おめでとう。よく頑張ったね。これからは他の子たちと同じように過ごせるよ rokurou003_002.txt | ああ、昂晴君じゃないか rokurou003_003.txt | 久しぶりだね。元気にしてる? rokurou003_004.txt | 希がいつも部屋にお邪魔してるみたいだけど、迷惑をかけてないかな? rokurou003_005.txt | そうか。迷惑じゃないならいいんだ rokurou003_006.txt | いや、アイツが適当なのは昔からだから rokurou003_007.txt | わざわざそれを言いに? ありがとう rokurou003_008.txt | でも、そんなに気にしなくてもいいのに。和史は適当だけど、約束をなかったことにするタイプじゃないから rokurou003_009.txt | あっはっは。そう言えば、お昼に待ち合わせの約束をしたら夕方に来たこともあったよ rokurou003_010.txt | あっはっは。昂晴君は辛辣だなぁー rokurou003_013.txt | わかった。じゃあ、受け取らせてもらうよ rokurou003_014.txt | けど何かあったらいつでもウチに来るといいよ rokurou003_015.txt | その前に希からお祓いがどうのこうのって言われてたけど、もういいの? rokurou003_017.txt | 希の勘というか気配の話はバカにできないからね rokurou003_018.txt | そうなの? ならよかった rokurou003_019.txt | うん。ああ、そうだ。もし和史から連絡があったら、こっちにも連絡するように言っておいてくれるかな? rokurou003_020.txt | よろしく頼むよ。それじゃあ、いってらっしゃい rokurou013_001.txt | おかえり、希 rokurou013_002.txt | 遅かったな。水曜は定休日だったんじゃないのか? rokurou013_004.txt | 頑張るのはいいが、あまり無理はしないようにな rokurou013_005.txt | 最近は夜遅くまで起きているんじゃないか? 徹夜なんかは体にも悪いぞ rokurou202_001.txt | 初めまして。希の父の、墨染緑郎です。娘がいつもお世話になっています rokurou202_002.txt | そう言ってもらえると親として嬉しいよ rokurou202_003.txt | それで昂晴君。昨日の話なんだけど rokurou202_004.txt | 昂晴君には昨日、話をしたんだけどね。お祭りや正月なんかに屋台が並ぶのは知ってるよね? rokurou202_005.txt | 赤磐神社の場合、地元で店を出してる人たちの区画と、昔馴染みの人にお願いしてる区画に分けてるんだけど rokurou202_008.txt | 出店できる地元の人たちは、それぞれの地区で平等になるよう数を調整してるんだよ rokurou202_010.txt | まー。ほら、商店街同士の話し合いとかさ。何かするときには正月の勝ち負けが発言力に影響を及ぼすっていうのかな rokurou202_012.txt | 昔からずっとそういう流れがあってね。他にも草野球とか、色々勝負してるらしい rokurou202_013.txt | それに関しては外の人間が口を挟むことではないんだけどね。今回みたいな場合だと気軽にどちらから、とはできなくて rokurou202_014.txt | 毎年毎年、よく言えば盛り上がって。悪く言えば揉めごとの種なんだよ rokurou202_016.txt | だからね、どちらにも肩入れしないで済む人にお願いできるとありがたい rokurou202_017.txt | どうだろう? お願い、できないだろうか? rokurou202_019.txt | そういう意味で、昂晴君や希が信用している子なら申し分ない rokurou202_020.txt | 急な話なのはわかってる。こちらとしても出来るだけ協力はするつもりだ。なんとかお願いできないだろうか? rokurou202_021.txt | ああ。もちろんわかってるよ rokurou202_023.txt | うん。すまないけどよろしく頼むよ rokurou302_001.txt | いや、昂晴君にまで心配かけて面目ない rokurou302_002.txt | 長くやってれば、こういう事もあるさ rokurou302_003.txt | それより、昂晴君、昨日は希とデートしたんだって? rokurou302_004.txt | ははは、お父さんは可愛い娘のことなら何でもお見通しさ rokurou302_005.txt | まあ、昨日、希がお友達に自慢げに電話してるのを、偶然立ち聞きしたんだけど rokurou302_006.txt | ははは、この歳になると、娘は母親ばっかりだよ rokurou302_007.txt | ああ、僕も息子が一人欲しかったねぇ rokurou302_008.txt | 和史がうらやましいよ rokurou302_009.txt | とにかく、来てくれて嬉しかったよ、昂晴君 rokurou302_010.txt | 希のことも、よろしく頼む rokurou302_011.txt | 父親公認ということで rokurou302_012.txt | 昂晴君、希は素直じゃないだけだから、気にしないでくれ rokurou302_013.txt | ああ、希、お父さんが悪かった! rokurou302_015.txt | 本当は安産祈願で有名な神社だったんだけどね rokurou302_016.txt | 少子化だからね。それだけじゃなかなか rokurou302_017.txt | やあ、おはよう昂晴君 rokurou302_018.txt | ああ、何か急に痛むから、一応病院に行ったんだ rokurou302_019.txt | そしたら、骨折れてますよって言われてね、あはは rokurou302_020.txt | 2人ともそんなにオーバーに考えないでいいよ rokurou302_021.txt | 来月の中頃には、ギプスは取れるから rokurou302_023.txt | でも、境内の掃除をしないといけないからね rokurou302_024.txt | お父さん的には、ヨーチューブが来てるんだけど rokurou302_025.txt | いや、でも仕事がね rokurou302_026.txt | おいおい、強引だなぁ rokurou302_027.txt | ああ、神社の仕事をできないのは残念だよ rokurou302_028.txt | けど、たまには希に大切にしてもらえるのもいいな rokurou302_029.txt | いやいや、そう言わないけど、こんな風にくっついてもらえるのは久し振りだよ rokurou302_031.txt | 立派に育って、お父さん嬉しいよ。もう人生に一片の悔いもない rokurou309_001.txt | やあ、希、昂晴君 rokurou309_002.txt | ああ、結局、弁護士さんに丸投げってことでカタをつけたよ rokurou309_003.txt | こういうことは、第三者に入ってもらうのが、一番公正だからね rokurou309_004.txt | ところで希。どうして休んだのかな? rokurou309_005.txt | えっ、それで昂晴君と病院に行ってたのかい?! 希、大丈夫? rokurou309_006.txt | そ、そうかい、じゃあ、すぐに休んで rokurou309_007.txt | 昂晴君、手間をかけてすまなかったね rokurou309_008.txt | さあ、希、家に帰ろう rokurou309_009.txt | 昂晴君! もう出歩いていいのかい?! rokurou309_010.txt | いやいや、治ったんならいいんだ rokurou309_011.txt | とにかく良かったよ。そうだ、しばらくウチに泊まっていきなさい rokurou309_012.txt | 万が一のことがあるといけないからね rokurou309_013.txt | ああ、あなたは確か年末にお世話になった―― rokurou309_014.txt | いえいえ、とんでもない rokurou309_015.txt | 普段、希がお世話になっているんですから rokurou309_016.txt | 夕食は何がいいかな? 昂晴君の全快祝いということでスキヤキでも―― rokurou309_017.txt | ん? 何だい? rokurou309_018.txt | ああ、あれを見つけたのは昂晴君だったのかい rokurou309_019.txt | 隠しておいたんだけどね rokurou309_020.txt | 秘密ってほどのモノでもないんだけどね rokurou309_021.txt | あまり聞いて楽しい話じゃないから黙っていたんだ rokurou309_022.txt | 血なまぐさい話だからね rokurou309_023.txt | ああ、そうだよ rokurou309_025.txt | ちょっと長い話になるよ。家に行こうか rokurou309_026.txt | 実は赤磐様は母娘共々、鬼神に殺されてしまった rokurou309_027.txt | 結果、赤磐様は怨霊となり、周囲の村人に祟ってしまったんだよ rokurou309_028.txt | だが、その娘の生まれ変わりの巫女が現れ、お祓いをし、神社を建て怒りを鎮めた rokurou309_029.txt | つまりこの神社を立てた私達の祖先は、赤磐様の娘が転生された方なんだ rokurou309_030.txt | それで、この話にはまだ続きがあってね rokurou312_001.txt | ああ、昂晴君 rokurou312_002.txt | 忙しいのに、呼び出したりしてすまないね rokurou312_003.txt | うん、その前に―― rokurou312_004.txt | すまない、昂晴君 rokurou312_005.txt | 希には聞かれたくない話でね rokurou312_006.txt | だから、このまま立ち話で rokurou312_007.txt | 端的に言うと―― rokurou312_008.txt | 希の成績が、ダダ下がってるんだよ rokurou312_009.txt | いや、もっと正確に表現すると rokurou312_010.txt | ダダダダッ! 下がりなんだ! rokurou312_011.txt | これを見てくれるかい? rokurou312_012.txt | Eより下があるなんて、初めて知ったよ rokurou312_013.txt | 希は元々そんなに成績は悪くなかったんだよ rokurou312_015.txt | だから、悪いんだけど、もうちょっと厳しめに勉強みてやってくれるかい? rokurou312_016.txt | さすがにこの時期にZはマズいと思うんだ rokurou312_017.txt | 無理言って悪いね rokurou312_018.txt | このままだと大学どころか、留年しちゃうから rokurou312_019.txt | そうかい。ありがとう、昂晴君 rokurou312_020.txt | まあ、もし無理なら、昂晴君のところに永久就職させてもらう方向で―― sanpaia206_001.txt | すみません。1つ下さい sanpaia206_004.txt | 自分で買えよ。俺、お前と間接キスとかしたくないしな sanpaia206_005.txt | じゅう、きゅう、はち―― sanpaia206_007.txt | あけましておめでとう~! sanpaib102_002.txt | いや、ないな sanpaib102_003.txt | マジで可愛い。俺、ちょっと誘ってくる sanpaib104_001.txt | いらっしゃいませー sanpaib104_002.txt | 食券、預かります sanpaib104_003.txt | 醤油ラーメン、お待たせしましたー sanpaib206_002.txt | ま、いいけどな。あの子かなり可愛いしな。買ってくるから、ちょっと待っててくれ sanpaib206_003.txt | すみません、肉まん下さい sanpaib206_004.txt | ありがとう。でさ、バイト、いつ終わるの? 終わったら俺に連絡くれない? sanpaib206_005.txt | じゅう、きゅう、はち―― sanpaib206_007.txt | あけましておめでとう~! sanpaib207_001.txt | すみません。肉まんを2つ下さい sanpaic206_001.txt | あ、肉まんだって。こういう屋台では珍しいよね sanpaic206_002.txt | でも美味しいのかな? この先にコンビニもあったよね? sanpaic206_003.txt | あっ、本当だ。うわっ、かーわいいー。なんかズルい、あんなに可愛いとか sanpaic206_004.txt | 待ってよ。私も買うから sanpaic206_005.txt | やっぱりあれ、ただのコスプレじゃないかな? めっちゃ日本語達者っぽいしさ sanpaic206_006.txt | そうなん? sanpaic206_007.txt | え? なに? なんで突然、美食家気取り? sanpaic206_008.txt | アンタ、いつも大げさなのよ。物事はもっと冷静に伝えないと、誤解を生むんだからね? 大体肉まんなんて sanpaic206_009.txt | ぅんまああ~~~~~いっ sanpaic206_010.txt | たしかに、これ美味しい sanpaic206_012.txt | あけましておめでとう~! sanpaid206_001.txt | 湯気でほっかほか。買ってみようか? sanpaid206_002.txt | コンビニはいつでもどこでも食べられるじゃん? sanpaid206_003.txt | それにほらチャイナ服の子が売ってる! あの子が作った本場の肉まんよ? sanpaid206_005.txt | すみませーん。肉まん2つ下さーい sanpaid206_006.txt | ありがとうございますー sanpaid206_008.txt | 本場かどうかはわかんないけど、すっごく美味しい。コンビニとは違う感じ sanpaid206_010.txt | くどくないけど決して薄味ってわけじゃない。旨味が詰まった肉餡とそれを包む生地の甘さのバランスがまた素晴らしい sanpaid206_011.txt | それくらい美味しいってこと sanpaid206_012.txt | 即オチ2コマで、よく私のことを言えるよね sanpaid206_014.txt | あけましておめでとう~! sanpaie009_001.txt | あ、美味しい sanpaie206_001.txt | じゅう、きゅう、はち―― sanpaie206_003.txt | あけましておめでとう~! sanpaif102_001.txt | どこの学部だろ? 見かけたことあるか? sanpaif102_002.txt | だよな。いたら噂くらいにはなってるよな。「孤高の撃墜王 sanpaif102_003.txt | 別の大学か? インカレとかかな? sanpaif206_001.txt | じゅう、きゅう、はち―― sanpaif206_003.txt | あけましておめでとう~! sanpaig011_002.txt | しかも意味不明なことを sanpaig011_003.txt | ちょっと怪しいな。交番まで来てくれるか、そこで話を聞こう sanpaig011_004.txt | わけのわからんことを! キミ、クスリでもやってるんじゃないだろうね!? sanpaig011_005.txt | とにかく調べさせてもらうよ! 交番まで来なさい! sanpaig206_002.txt | あけましておめでとう~! sanpaig207_001.txt | なんかヌイッターで見たんだけど、肉まんの屋台があるんだとさ sanpaig207_002.txt | その屋台にすげー可愛いチャイナ服の店員がいるんだってさ! sanpaig207_003.txt | 売ってるのが肉まんだからだろ? その方が雰囲気あるじゃん? 結構美味いらしいぜ sanpaig207_004.txt | 味はそうかもしんないけどさ、チャイナ服の女の子はめちゃ可愛かったぞ、写真を見ただけだけど sanpaig207_005.txt | とりあえず行ってみようぜ。どうせ、ついでだろ? sanpaig207_007.txt | だろ? ――って、おっ。この肉まんも美味い。ちょっと小さいけど。俺、もう1つ買ってこようかな sanpaih010_001.txt | お待たせしました sanpaih010_002.txt | お待たせしました sanpaih206_002.txt | あけましておめでとう~! sanpaih207_001.txt | 屋台の肉まん? 中華街とかならともかく、正月の屋台では珍しいな sanpaih207_002.txt | チャイナ服? 正月に? 和服じゃなくて? sanpaih207_003.txt | ヌイッターで見ただけなんだろ? 話半分にしてた方がいいんじゃないか? sanpaih207_005.txt | いいけどな、別に sanpaih208_002.txt | お待たせしました siria010_001.txt | おはよう。って、どうした? なんか眠そうだな siria010_002.txt | そいつはご愁傷様 siria203_003.txt | おい、マジかよ siria203_004.txt | 高嶺君さぁ~ siria203_005.txt | でもデートするんだろ? siria203_006.txt | 前に見たあの写真、お前か!? siria203_008.txt | ああ。パンケーキとかが有名な店なんだろ? 話くらいは聞いたことあるぞ。行ったことはないけど siria203_012.txt | いやまて。今ここで、そのバイトの席を空白にしてしまえば siria209_002.txt | 前は、ただのバイト仲間って話だったろ? siria209_004.txt | 有罪。死刑 siria209_005.txt | 高嶺、自首しよう。脅迫は犯罪なんだぞ siria209_006.txt | 付き合うぜ、汐山! siria209_008.txt | ただの食事だって siria209_009.txt | 凄い話題になってるのに siria209_010.txt | いいだろ、妬むくらい! siria209_011.txt | でも俺たちは冗談半分だろ siria209_012.txt | 相手の言い方が不愉快だったのは、周りにいる人間も感じてたらしいから siria209_013.txt | 言わなきゃよかった siria209_014.txt | そうだ。その幸せを分けてくれてもいいくらいだ! siria209_016.txt | で、どこの店だっけ? siria209_017.txt | あー、あそこか sirib006_001.txt | 高嶺、お前バイト探してるんだろ? 紹介してやろうか? sirib010_001.txt | よう、高嶺 sirib203_002.txt | アイツ、断るつもりか? 四季さんの誘いを。何様のつもりだ? sirib203_003.txt | アイツ、デートするつもりだぜ、四季さんと。何様のつもりだ? sirib203_004.txt | どういう事~ sirib203_005.txt | それで命乞いのつもりか? sirib203_006.txt | スコップと軍手って、売店に売ってたっけ? sirib203_007.txt | 山の方がいいだろ。車出せるヤツ、いたっけ? sirib203_008.txt | 汐山は何か知ってるのかよ? sirib203_010.txt | おい。今、一瞬間があったぞ sirib203_012.txt | バイトなら自ずと触れ合う機会も多いから、今回みたいなこともあるのか。ちなみにバイトの募集は? sirib203_014.txt | おお、その手があったか sirib209_003.txt | 魚でいいだろ sirib209_004.txt | いや待て。拷問が先だ sirib209_005.txt | その催眠術アプリを俺にも教えてくれよ sirib209_006.txt | 俺も! こんなの飲まなきゃやってられないぜ! sirib209_008.txt | 居酒屋の予約だって、もうしてるから安心しろ sirib209_009.txt | なんだお前、知らないのか? sirib209_010.txt | 他人の幸せを見てたら、反吐が出るんだよっ sirib209_011.txt | だから、居酒屋で奢るとも言ってるじゃないか sirib209_012.txt | 相手も「そんな怒らなくても sirib209_013.txt | やっぱ、奢るの無しな sirib209_014.txt | むしろお前が奢るべきだ! sirib209_015.txt | え? マジで? sirib209_017.txt | この前行った。ほら、安さのわりに美味かった sirib209_018.txt | 高嶺に奢らせるなら、もっと高い店にしとけばよかった si_0001.txt | 肇が見えたから。待ってただけ si_0002.txt | うん。ちょっとそこまでね si_0003.txt | ギリギリだけど、門限には間に合うと思うよ si_0004.txt | え?私はいいけど、間に合うとは限らないよ? si_0005.txt | ふふっ、ありがとう。なら少し急ごっか si_0006.txt | でも肇こそ生徒会長なんだから、簡単にルールを破るなんて言っちゃダメだよ si_0007.txt | 運動苦手なのに?落とさないでよ? si_0008.txt | わかった。途中で私が手を引いてあげたことはなかったことにするね si_0009.txt | それはいいんだけど肇、あれ si_0010.txt | 門限近いし、帰ってもらう? si_0011.txt | そっか、肇は優しいんだね si_0012.txt | じゃあ私、裏口から入るから頑張って! si_0013.txt | あっ、おかえりなさい。門限ギリギリだね si_0014a.txt | なああッ!?」・「え? si_0015.txt | 知らないってことにして、青葉呼んでこようか? si_0016_.txt | 他所の寮はそうでもないみたい si_0017a.txt | んっ」・「えっ? si_0020_.txt | 事情はわかったよ si_0021_.txt | そういうことなら私は、肇の一番の理解者ってだけだから si_0022_.txt | 山吹さんも会長に立候補してて。肇は恋愛解禁、山吹さんは恋愛不要って立場で一騎打ち si_0023_.txt | 山吹さん、急に副会長で立候補し直したんだけど si_0024.txt | 小清水さん、本当に来てたんだ si_0025.txt | 保聖、ハウス。一度しか言わないよ si_0027.txt | いやらしいお店じゃないよ si_0028a.txt | ほら肇。この件に関しては si_0029.txt | 取材担当、花守栞織です si_0030.txt | 私なら、変に意識しないだろうって si_0031.txt | フフフ、任せて si_0032.txt | 外の感覚もあると、比較になるから si_0035.txt | うん。写真は私が si_0036.txt | こっちは何パターンでもいいけど si_0037.txt | あっ、肇。こっち si_0038.txt | うん。ラウンジは人がいて落ち着かないから si_0039.txt | ポスター作りの話 si_0040.txt | 肇、誰を選んだらいいか悩んでるみたいだったから si_0041.txt | 肇だって戸惑うよね。いきなりみんなに告白されるんだもん si_0042.txt | でもそれって、小清水さんが言ってたけど、肇が魅力的な人だからじゃない? si_0043.txt | 肇?もちろん魅力的だよ。たぶん si_0044.txt | ふふっ!それとも告白は全部断って、私にする? si_0045.txt | えー、その反応は酷くない? si_0046.txt | ふふふっ。じゃあ私は、いつでもいいよとだけ言っとくね si_0047.txt | あっ、そうそう。だからそんな肇にアドバイス si_0048.txt | ポスターの相手も、告白の返事も、肇は「自分が誰か一人を選んだらどうなるんだろう?」 si_0049.txt | 「みんなの関係が悪くなるんじゃないか」って思ってない? si_0050.txt | 考え過ぎ。むしろ肇は si_0051.txt | 「俺がお前らを選んでやる」くらいの気持ちでいいんだよ si_0052.txt | そう?見方にもよると思うけど、優柔不断が一番相手を傷つけるって言うから si_0053.txt | 堂々とするのも、一つの優しさじゃないかな? si_0054.txt | みんな真剣だからこそ、肇には自分自身で決めて欲しいし si_0055.txt | 中途半端じゃなくて、きちんと答えを出してもらいたいって思ってるんだよ si_0056.txt | うん。保証はできないけど si_0057.txt | 気にしないで。私は好きでやってることだから si_0058.txt | 私は肇の一番の理解者になれればそれでいいよ si_0060.txt | ううん。違うよ si_0061.txt | 選挙で肇を手伝ったのは、私にとっても、恋愛禁止の校則が邪魔だったから si_0062.txt | でも私の場合、人前に出るのは苦手 si_0063.txt | だから代わりに肇を応援して、絶対に勝ってもらおうと思ったの si_0064.txt | うん。訊かれなかったから si_0067.txt | 保聖。ハウス、行こうか si_0068.txt | デッドオアハウス si_0069.txt | 保聖。気をつけ si_0070.txt | おはよう肇 si_0071.txt | 待ってたのは肇だよ si_0072.txt | ビックリした si_0073.txt | つまりモデルは、純粋にやりたいって人なら誰でもよかったの? si_0074.txt | ふうん?ならとりあえずモデルは、私と小清水さんで決まりね si_0075.txt | 場所は何箇所かこっちでも si_0077.txt | フフフッ。やだな、変な肇! si_0078.txt | 昨日言ったでしょ?私にとっても恋愛禁止は邪魔だったって si_0079.txt | そっ。だから肇が si_0080.txt | 私の気になってる人! si_0081.txt | 小さい頃から、ずーっと si_0082.txt | 私がいつでも肇の側にいたのは、肇のことが好きだから si_0083.txt | だから私も、肇と一緒にモデルやりたい si_0084.txt | 言ったよね肇。やりたい気持ちを尊重するって si_0085.txt | あっそれと告白の返事だけど、考える時間は必要? si_0086.txt | でも肇、私の場合みんなと違って、お互いを知ってから si_0087.txt | なーんて、温いこと言わないよね? si_0088.txt | そんな時間作らなくても、私たちならお互いのこと、もうよく知ってる仲だもん si_0089.txt | だって私は si_0090.txt | 肇の一番の理解者、なんだから! si_0091.txt | ううん、違うよ古塚さん si_0092.txt | ライバルっていうのは、競い合う相手のこと。でも私は…ふふっ si_0093.txt | みんなよりも一・歩・先! si_0094.txt | じゃあ私も! si_0095.txt | 捕まえた! si_0096.txt | 逃げようとか考えてないよね? si_0097.txt | ふふっ、見つかったのが私でよかったね si_0098.txt | うっ、記憶が si_0099.txt | 肇が誰かをデートに誘うって噂 si_0100.txt | おかげで私も、色んな人に声かけられて si_0102.txt | ってそういう細かいことはいいから! si_0103.txt | そんなことより、今の自分の状況わかってる? si_0104.txt | ふふふっ、やだなあ肇ったら si_0105.txt | だからね、私とデートするって言ってくれるまで si_0106.txt | この部屋から出してあーげない! si_0108.txt | ふふっ、そのくらい本気ってこと si_0109.txt | 愛されてる気がして、嬉しいでしょ! si_0110.txt | あはは…拘束って、好きな人にそんなヒドいことしないよ si_0111.txt | だいたい肇が嫌がること、私がすると思う? si_0113.txt | だから私は、こうするの! si_0114.txt | 逃げたかったら、逃げてもいいんだよ? si_0115.txt | 急に口数減ったね?意識してる? si_0116.txt | さっきも言ったでしょ、本気だって si_0117.txt | ねっ?こうするだけで、逃げられないでしょ? si_0118.txt | うん、知ってる!肇のドキドキ、ちゃんと伝わってきてるよ si_0119.txt | はい、それじゃあおっしまーい si_0120.txt | あれ、マズいんじゃなかった? si_0121.txt | ふふっ!でもよかった、女の子として見てもらえてて si_0122.txt | ううん。なんでもない! si_0123.txt | えっ、ごめんなに? si_0124.txt | そんなの簡単だよ、「大好きな栞織とデートします」って言うだけ si_0125.txt | ほら、簡単でしょ! si_0126.txt | これだけお互いのこと知ってるのに? si_0127.txt | なんてね。今はまだ言わなくていいよ si_0128.txt | 本当ならね。でも今日は特別、許可します si_0129.txt | いいよ。だってチャンスは、みんな平等に与えられるべきだから si_0130.txt | だってそれが、幼馴染の特権だもん! si_0132.txt | うん、ちゃんと覚えてるよ si_0133.txt | ごめん肇、この状況無理! si_0134.txt | 早く行こう?ちょっと視線が si_0135.txt | ううん。私は趣味でやってるだけだし、見たい人が見てくれればいいから si_0136.txt | 私も。一緒に食べようと思ってたから si_0137.txt | 食事です si_0140.txt | 私も、いいよね? si_0142.txt | でも山吹さん、肇のこと、本気で好きじゃないって設定なんだよね? si_0143.txt | 恋愛解禁を撤回させるため、仕方なぁーく肇に告白したって設定なんだよね? si_0144.txt | だからごめんね。今日だけは、本当に好きな人に譲ってくれないかな? si_0145.txt | 設定、あるよね? si_0146.txt | うっ…勝てない si_0147.txt | 大きくたって、触り心地がよくなきゃ肇だって満足しないから! si_0148.txt | 気持ぢいいぃ si_0149.txt | ねえ肇。もし買えなかったら、握手はしてもらえないんだよね? si_0150.txt | 確かにそうだよね si_0151.txt | ありがたみが違うというか。してもらえた時はその方が嬉しいかも si_0153.txt | なら10袋で一緒に写真が撮れるとかは? si_0155.txt | うん。だって、好きな人をいつでも見られるんだよ? si_0156.txt | 辛かったり、悲しいことがあっても、それがあれば si_0157.txt | きっと私は強く生きられるから! si_0159.txt | よかった…私、頑張ったよ si_0160.txt | 肇の一番に、なれたよ…ガクッ si_0161.txt | そんなに探し回ってくれたんだ si_0162.txt | 心配かけてごめんね si_0163.txt | せっかく肇と握手できるチャンスなんだよ? si_0164.txt | なのに誰かが触った手じゃ意味ないもん! si_0165.txt | だから授業は休んじゃったし、みんなに心配かけて悪いことしちゃったけど…フフッ si_0166.txt | 肇の一番になれて、すごく幸せ! si_0167.txt | えっと、心配かけてごめんなさい si_0168.txt | あはは…偉そうなこと言えないけど、授業は休まない方がいいよ si_0169.txt | はい。気をつけます si_0170.txt | 小清水さん、やるね si_0171.txt | 肇は、彼女になる人がミス絢星館だった方が嬉しい? si_0174.txt | 肇は買わなかったの? si_0175.txt | だってもし肇が10袋買ってれば、それを譲ってあげればいいのにって思って si_0176.txt | ごめん、肇。写真撮っちゃダメなんてヒドいよね si_0177.txt | だから今度、私の写真も渡すから!大切にしてね! si_0179.txt | 異議なし si_0181.txt | ふーん。へえー。そうなんだ si_0182.txt | 普通って難しいんだなあ。あはははは si_0183.txt | ねえ肇、直接触っていいから、普通かどうか確かめてくれないかな? si_0184.txt | 大きくなくたって、ちゃんと柔らかいんだよ? si_0185.txt | ちなみに今日の下着はピンクです si_0186.txt | 他の人には内緒だよ? si_0188.txt | でも脱がしてみたくなったでしょ? si_0189.txt | 前髪整えたいのに…! si_0190_.txt | 結城センパァーイ! si_0191.txt | どうしたの? si_0192.txt | つまり自由ってことだよね? si_0194.txt | 私が肇の誘いを断ると思う? si_0196.txt | 浮かれたふりして急接近する絶好の機会だし? si_0198.txt | でも山吹さんの本心が聞けて、私は安心したよ? si_0199.txt | うんうん。だから元気出して? si_0201.txt | なら逆に質問なんですが、来ないでくださいって言えば、来ないでもらえるんですか? si_0202.txt | ふふっ、私としても、先輩がいようがいまいがどちらでも構いませんけど! si_0204.txt | 友達少なくてもそのくらい知ってますー si_0205_.txt | 王様だーれだ! si_0206.txt | つまり肇とのデートのために、難しい命令をクリアできるか si_0207.txt | だから本気が試されるってことですか? si_0209.txt | 余裕です si_0210.txt | いきます si_0212.txt | お、重いぃー…! si_0213.txt | えっ、先輩1トンくらいありません? si_0214.txt | ギ、ギブアップ…してもいいんですよ? si_0216_.txt | 王様だーれだ! si_0217.txt | なんでだろう、応援してあげなきゃって気持ちになってくる si_0218.txt | これ本当に最後までしちゃってもいいんですか? si_0219.txt | だってこのゲーム提案したのは先輩なので si_0220.txt | タッチダウン! si_0221.txt | なに?その「清楚系だったか!」みたいな顔? si_0222.txt | 肇、すごくイキイキしてる si_0223.txt | まさか小清水さんとこうなるなんて、予想外だったよ si_0224.txt | 絶対に負けない! si_0225.txt | や、やるね、小清水さん si_0226.txt | 確かに私は、嫌いだなんてウソでも言えない!そのくらい肇が好きなの! si_0227.txt | だから肇、ウソでも嫌いだなんて言うくらいなら si_0228.txt | 私が気を失うまで殴り続けて!? si_0230.txt | 殴ってええええぇーーッ!お願い、殴れええええぇーーッ! si_0232.txt | 二人ともおかえり si_0233.txt | 私もこの前のお素麺でピザ作ったから。いっぱい食べて si_0234.txt | もうすぐ戻ってくるって言ってたけど si_0236.txt | あーおば! si_0237.txt | ねえ青葉、あんまりはしゃいでると si_0238.txt | うんこうんこ言ってるその花火、青葉のお尻に突っ込んじゃうよ! si_0239.txt | うん。帰る時間は気にしなくても、食べるの遅くなっちゃうし、それがいいかも si_0240_.txt | かんぱーい! si_0241.txt | でもそう考えると雰囲気柔らかくなったよね si_0242.txt | ごめんね、山吹さん si_0244.txt | ちょっと狭くなるけど、いいんじゃない? si_0245.txt | わ、私も、頑張る! si_0246.txt | 肇、信じてるよ si_0248.txt | なら私の部屋、使う? si_0249_.txt | と言いますと? si_0250_.txt | 残念だけど、今のところそういうのはないかな si_0251_.txt | むしろ肇の方が、私たちに気を遣ってくれてるし si_0252_.txt | 山吹さんがメスの顔してる…!? si_0253_.txt | まさかこの胸で肇を誘惑!? si_0254_.txt | 巨乳がそんなに偉いのかあ! si_0255_.txt | じゃあ何したの? si_0257_.txt | で、でも私、自分のは見せたことはないけど、肇のオチンチンは見たことあるもん! si_0261_.txt | え?そう? si_0263_.txt | あれ?みんな自分でしないの? si_0264_.txt | オナニー si_0265_.txt | そうですか? si_0266_.txt | うん、するでしょ? si_0267_.txt | 好きな人…肇のこと思い浮かべて si_0268_.txt | でも自分でいくら揉んでも大きくならないんだよね si_0269_.txt | やっぱり肇に揉んでもらわないとダメなのかな si_0270_.txt | あっ、やっぱり二人ともここにいたんだ si_0271_.txt | でも先輩たちズルいですよ。二人だけで抜け駆けなんて si_0273_.txt | 「あっこいつ先輩たちよりおっぱいちっちゃいなー」とか思ってたら怒るよ? si_0275_.txt | 子どもの頃よりおっぱい大きくなってて興奮した? si_0276_.txt | そういうことなら見なくていいよ! si_0277_.txt | 見なくていいから、私の成長を感じてくれればいいのです! si_0278_.txt | ごめんなさい si_0279_.txt | どうしたんですか? si_0280_.txt | 肇、誰見てそんなになったの? si_0281_.txt | うん、うん、そっか。栞織だって si_0282_.txt | きゃあぁーーッ!? si_0283.txt | そういうことならもちろん私も協力するよ si_0285.txt | ねっ?やっぱり私にすればいいんじゃない? si_0286.txt | 近いうちって? si_0288.txt | 肇はいや?なら離れるけど si_0289.txt | 肇、正当防衛って証明してくれる? si_0290.txt | いい子すぎて娘にしたい si_0291.txt | 確か三年の人だったから、もう卒業してるよ si_0292.txt | でもどうして急にパートナーのこと? si_0293.txt | さっきは乗り気じゃないって言ってたのに si_0294.txt | ねえねえ肇。結城先輩も誘ったのか、誘われたのかは知らないけど si_0295.txt | まさか私たちを誘わないとか si_0296.txt | ないよね! si_0298.txt | あははっ。やだな、冗談じゃないよ si_0300.txt | えっ、どうしたの肇?顔色悪いよ? si_0301.txt | いいよ。私が取ってあげる si_0302.txt | いいよ、このくらい si_0304.txt | うん、美味し! si_0305.txt | だって何で取るとは言ってないし si_0306.txt | でももう取っちゃったもん。それとも返す? si_0307.txt | 超常現象だ! si_0309.txt | まったく、独り占めしようだなんて。山吹さんを見くびってたよ…! si_0311.txt | 会長?肇のこと? si_0312.txt | 今度は何があったんだろう? si_0314.txt | ぜ、絶対関わりたくない…! si_0315.txt | 肇に迷惑かけてなきゃいいけど si_0316.txt | お母さんにチクって保聖のお小遣い減らしてもらおう。うんそれがいい! si_0317.txt | でもこんな朝から、なんでみんな肇を…? si_0320.txt | しかも勝手に喋り始めた!? si_0322.txt | い、いくら払えば見逃してくれますか…!? si_0325.txt | えっ、デート? si_0327.txt | うん。デートは無いけど si_0328.txt | チッ、なんて勘のいいオンナ…! si_0329.txt | というかこんな話されたら、むしろ私だってデートの相手は気になるんだけど si_0330.txt | ほ、本当に何もないよ? si_0331.txt | うん。そうだけど si_0332.txt | あはは…本当にそうだったら嬉しいけどね si_0333.txt | でもこんなに注目されるって、肇はスゴいなあ si_0334.txt | 死にそう si_0336.txt | えっ、さっきので終わりじゃないの!? si_0337.txt | いや、そんなことは si_0338.txt | この人達とは一生話が噛み合わない気がする…! si_0339_.txt | あはははは si_0340.txt | さよなら! si_0341.txt | ほ、ほっといてよ!これでも本気なんだから! si_0342.txt | も、問題発生 si_0343.txt | お手洗い行きたい! si_0344.txt | ど、どうしよう…漏れそう si_0345.txt | こんなところで私のコミュニケーション能力が足を引っ張るなんて…! si_0346.txt | 今までも困った時は肇に助けを求めたりもしたけど si_0349.txt | ただの頭のおかしい子だよぉーーッ! si_0350.txt | 山吹さんと一緒にいるかもしれないし、そしたらきっと連れ戻されちゃうよね si_0351.txt | 今はこの状況さえなんとかなれば…! si_0353.txt | ちょっとお願いがあるんだけど、今すぐ購買に来れたりする? si_0354.txt | いや、何もしないよ si_0355.txt | お母さんごめんなさい、保聖が人間不信になっちゃった si_0356.txt | ちょ!?余計なこと言ってないで早くきなさい! si_0357.txt | そこまで急がなくてもよかったのに si_0358.txt | 肇と結城先輩の握手会。聞いてない? si_0359.txt | フフフ!肇のファースト握手はなんとしても私がもらうの…! si_0360.txt | そ、それは si_0361.txt | えっと si_0362.txt | いい?大きな声出さないでよ?絶対よ? si_0363.txt | どうしてそこまで怖がられるのか、ちょっと悲しくなってきた si_0364.txt | えっと、実は si_0365.txt | 私、ここに2時間前から並んでるんだけど、ちょっとお手洗い si_0366.txt | 違う!私が行きたいの! si_0367.txt | い、行きたいけど、人に声かけられないし、もう限界だから保聖を頼ったの…! si_0368.txt | あなたの将来が不安になってきたんだけど si_0369.txt | じゃあすぐ戻るからよろしくね si_0372.txt | ありがとうございますぅーーッ! si_0373.txt | 購買がギリギリ開いてて良かった si_0374.txt | 喜んでくれるといいな si_0375.txt | あはは…でもこう見るとやっぱり多いな si_0376.txt | でもこんな時じゃなきゃ食べる機会もないし、一気に使って、みんなにも分けてあげたら喜ぶかな si_0377.txt | うん。お腹を空かせて帰ってきた人たちように、お素麺でピザを作ろうと思って si_0378.txt | ちょっと手間はかかるけどね si_0379.txt | お、お母さん? si_0381.txt | どうしようこの子、ものすごくいい子かもしれない! si_0382.txt | よ、よかったらピザ、食べる? si_0383.txt | 好きな具材とかあれば、言ってくれればそれで作るよ si_0384.txt | 確かフルーツがあるから si_0385.txt | いいよ。きっとみんな食べきれないと思うから、帰ってきたら食べて? si_0386.txt | うん、いってらっしゃい si_0388.txt | バカみたいだけど、すごく嬉しかった si_0389.txt | 肇との子供 si_0391.txt | 肇に選んでもらえなかったら、何の意味もなくなっちゃうんだもん si_0392.txt | まだ花火は始まってないみたいだけど si_0393.txt | おかえりなさい肇。ご飯にする?えっ、いきなり私を食べたい!? si_0394.txt | も、もう…エッチなんだから…! si_0395.txt | 素晴らしいギブアンドテイク。循環型性活 si_0396.txt | あっ、今のは保聖っぽいかも si_0397.txt | さあ今のは忘れて、早速作ろっと si_0398.txt | どうしようかな si_0399.txt | 今でも生徒会に興味ないのは変わらないんだけどな si_0401.txt | シーフードカレーだよ si_0402.txt | うんうん。みんなが食べやすいようにしてあるから大丈夫だよ si_0403.txt | ところで保聖。もし私が生徒会に入ったらどう思う? si_0405.txt | も、もしもの話 si_0407.txt | ば、ばか保聖…!そういうこと、軽々しく言わないの! si_0408.txt | それはそうかもだけど si_0409.txt | そ、それができないから困ってるの…! si_0410.txt | 文句があるなら、少しは協力してくれてもいいのに si_0411.txt | 加勢の仕方がおかしいからだよ! si_0412.txt | 私、肇の幼馴染だし。保聖だっているんだから、本当はもうちょっとみんなからリードしててもいいのにさ si_0414.txt | じゃ、じゃあこっちもちゃんとお願いしたら、協力してくれる? si_0416.txt | う、ううん。普通に相談乗ってくれるだけでいいよ si_0417.txt | そ、それじゃ早速だけど、ちょっと訊いていい? si_0418.txt | なら肇が本当に喜ぶこと、女の子にこんなことされたら好きになっちゃうとか si_0419.txt | そういう話って最近した? si_0420.txt | イメチェンする勇気はないけど、ちなみにどんな子だった? si_0421.txt | まさか私が、肇の理想のタイプ!? si_0423.txt | 無くはないッ! si_0424.txt | でも水着…か si_0425.txt | ちょっと大胆に攻めてみるのも、ありなのかな si_0426.txt | ねえ保聖? si_0427.txt | 話聞いてくれたお礼に、何か食べたい物、言ってくれれば今度作ってあげる si_0429.txt | うん。もうそこに用意してあるよ si_0430.txt | 肇はまだかな si_0431.txt | ふふっ!みんな私のスイーツ楽しんでくれてる。嬉しそうに笑ってくれてる。 si_0432.txt | 早く来てくれないかな。早くみんなが私のスイーツで笑顔になってるとこ、見てくれないかな si_0433.txt | 褒めて、くれるかな? si_0437.txt | あはは…ちょっとダメにしちゃった si_0438.txt | ごめん、すぐ作り直すね si_0439.txt | うん、もう焦がしたりしないから大丈夫だよ si_0440.txt | まあこんなに肇のこと考えちゃうのも、向こうがなかなか来てくれないせいでもあるんだけど si_0441.txt | ううん。そんなことないよ si_0442.txt | オーブンだって、私がここで焼きたいって言ったからみんな用意してくれたんだし si_0443.txt | あはは…大丈夫だよ si_0444.txt | 少し前まではこんな風に自然には話せなかったのにな si_0446.txt | なっ!?あっ、えっ!?どうして!? si_0447.txt | そ、それ、普段から私が肇のことしか考えてないみたいなんだけど si_0449.txt | こんなことでからかわれたこと、なかったのに si_0450.txt | でも、すごく楽しい si_0451.txt | えっ、ど、どうして? si_0453.txt | そ、そんなことないよ!私地味だし!可愛いっていうのは小清水さんみたいな子をいうわけで…! si_0454.txt | ちょ、ちょっと話逸れすぎ! si_0457.txt | 肇に告白してから、こんなに私の周りに笑顔が増えるなんて si_0458.txt | やっぱり肇でよかった! si_0460.txt | この匂い、クッキー? si_0461.txt | べ、別に肇のところに行くとはひと言も…! si_0463.txt | ダメだ、こういうやり取りに全然慣れてないから、簡単に言い負かされちゃうよお! si_0464.txt | そ、そうなの!? si_0465.txt | うん。みんなありがとう、私、ちょっと行ってくるね si_0466.txt | でも出てきたはいいけど si_0467.txt | さすがに押しかけるのは悪いよね? si_0469.txt | 人工呼吸は任せて! si_0470.txt | うん、知ってる。でも嬉しいでしょ? si_0472.txt | そこは…戻ったフリ? si_0473.txt | 誰も肇を誘わないなら、私が誘っちゃってもいいのかなって思って si_0474.txt | 肇とのデート si_0475.txt | それならしょうがないから一人で帰ってたよ si_0476.txt | そんなことないよ。少なくとも si_0477.txt | そうだなあ、半分は自信あったし si_0478.txt | 肇に予定があるかどうかはともかく si_0479.txt | 少なくともさっき、私のこと考えてたんじゃない? si_0480.txt | なんでって顔してるけど、そりゃわかるよ si_0481.txt | ふふっ!確かにそれで、相手の考えてることがぜーんぶわかったらいいのにね si_0482.txt | でもそんなこと言ったら、肇をとっくに私の彼氏にしちゃってるよ? si_0483.txt | さっき肇、私が急に声かけても、驚いただけで誰か確認しなかったでしょ? si_0484.txt | それってつまり、私のこと、考えてたってことでしょ? si_0485.txt | それで何考えてたの? si_0486.txt | そうなの?それすごくない? si_0487.txt | 好きな男性のタイプは肇。肇に名前を呼ばれるだけでドキッとする si_0489.txt | オール・アイ・ニード・イズ・ハジメ si_0490.txt | あはは…戻ってきちゃったね si_0491.txt | どうしよっか?とりあえず座る? si_0492.txt | ありがとう。でも大丈夫 si_0493.txt | でも言われてみると、私も肇のこと、異性としてはそんなに知らなかったかも si_0494.txt | じゃあ質問。肇の好きな女性のタイプって、胸が大きい人と小さい胸の私、どっち? si_0495.txt | だって、さすがに人がいるところじゃ話せない話題だし si_0496.txt | それに冗談抜きでコンプレックスなんだよ! si_0497.txt | 合意の上だよ! si_0498.txt | でも前に、保聖の部屋の掃除に行った時、いやらしいDVDがいくつも落ちてたんだけど si_0499.txt | 「兄ちゃんから預かってるやつだから捨てちゃダメだよ」って言われたのが、全部おっぱい大きい人だったよ? si_0500.txt | 2年位前? si_0501.txt | わ、私だって何もしてないわけじゃないもん si_0502.txt | 毎日豆腐のお味噌汁とヨーグルト、キャベツは欠かさないし si_0503.txt | 最近は、エ、エクササイズだって si_0504.txt | まだ慣れないけど、肇のこと考えながら頑張ってるから! si_0505.txt | えっ、な、なに!? si_0506.txt | でも聞いて! si_0507.txt | 最近ね、ちょっとブラがキツくなった気がするの! si_0508.txt | もしかして…? si_0509.txt | 私が嘘ついてると思ってる!?私の胸が成長するなんてあり得ないとか思ってる!? si_0510.txt | でもキツくなったのはほんとなんだから! si_0511.txt | はい。ブレザーの上からでいいから、これで測ってみてよ si_0512.txt | 前にこの状態で測った時は、トップが82だったの si_0513.txt | 肇に信じてもらうためなんだから、それじゃ意味ないでしょ? si_0514.txt | 前は私で合わせるから、肇は後ろで測ってね si_0515.txt | はい、いいよ si_0516.txt | 私が測ってって言ってるんだし、実際に触るわけじゃないでしょ? si_0517.txt | それじゃダメだよ。もっと引っ張って si_0518.txt | 肇?ちゃんとやってる? si_0519.txt | それじゃちゃんと測れないよ。もうちょっとちゃんと引っ張って si_0522.txt | ほらほら!やっぱり大きくなってる! si_0524.txt | この後生徒会室寄ってくの? si_0525.txt | ふーん、ずいぶん信頼してるんだね si_0526.txt | うん。このままじゃ肇の相談相手の立場も、そのうち取られちゃうかもなー? si_0527.txt | どういうこと? si_0530.txt | うん。ありがとう si_0531.txt | 私も、肇になら si_0532.txt | 下着の色、教えてもいいと思ってる si_0533.txt | 上も下も、ピンクだよ! si_0534.txt | だって、直接見せたわけじゃないし si_0535.txt | 確認できなきゃ本当かウソかもわからないでしょ? si_0536.txt | そっ。だから…ふふっ! si_0537.txt | 答えは肇が私を信じるかどうか、かな si_0538.txt | あはは…うん、そうだね si_0539.txt | やるならせめて、肇の部屋で…かな si_0541.txt | ちょっといい? si_0542.txt | さっきの写真だけど、肇はどう思う? si_0543.txt | そうかな? si_0544.txt | うーん、ま、まあね si_0545.txt | ううん。そんなことないよ si_0546.txt | 確かにみんなとはまだ、ところどころでしか、自然に話せてないけど si_0547.txt | でもすごく楽しかったし、最後に肇が誰を選んだとしても、この写真はいい思い出になりそう! si_0549.txt | やっぱコイツ協調性ないなー、とか思わないで聞いてくれる? si_0550.txt | う、うん。ありがと si_0551.txt | えっと…ね、どうせ撮るなら、肇とツーショットがよかったなーって si_0552.txt | やっぱり二人で撮った方が特別感もあるし、立ち位置とかないぶん、もっとそばに寄れただろうし si_0553.txt | みんなで撮った後、個別で撮ってもらえばよかったね si_0555.txt | ツーショット si_0556.txt | ありがとう。でも、やめとくね si_0557.txt | うん。本当はすごく撮りたいし、撮ったらすぐにでも、スマホの画面に設定したいけどね si_0558.txt | ただ、そこで油断するわけにはいかないから si_0559.txt | あっ、待って!でも別に私、撮らないって言ってるわけじゃないよ? si_0560.txt | えっと、私が si_0561.txt | 私が、肇の彼女になる時まで、予約ってことで…いいかな? si_0562.txt | 私、彼女になれるようにほんと、ほんと頑張るから!だから si_0563.txt | その時は、二人だけで撮ってくれると嬉しいな! si_0566.txt | 驚いたっていうか、花火の片付けしてたんじゃ? si_0567.txt | そうなんだ? si_0569.txt | うん。肇は意識してないんだろうけど si_0570.txt | それでも、私のところに来てくれたことが嬉しいから si_0572.txt | あはは、ごめんね si_0573.txt | 私が洗うから、肇は布巾で水気を拭き取ってくれる? si_0574.txt | いいよ、お嫁さんにしてくれても? si_0575.txt | え?だって肇、こっち見たまま全然喋らなかったし si_0576.txt | 栞織と結婚したら、こんな風に毎日一緒に洗い物するんだろうなー si_0577.txt | とか想像してたんじゃないの? si_0578.txt | でも私はしてた si_0579.txt | 正直言っていい? si_0580.txt | 私、料理得意だし、掃除も得意なんですよ si_0581.txt | 言い換えれば家庭的とも言えます si_0582.txt | あと髪のお手入れは、毎日櫛を通して30分以上かけてます si_0583.txt | なのでコミュ力の低さに目を瞑ってもらえれば、かなり優良物件だと思うんですよ si_0584.txt | そこのところどう思いますか? si_0585.txt | うん。ほんとコミュ力とか可愛さとか胸の大きさなんかは、みんなと比べても勝てないけど si_0586.txt | でも肇の役に立つかどうかなら、負けないって思ってるよ? si_0588.txt | あ、ありがとう si_0589.txt | そうやってちゃんと言ってくれるとこ、好き si_0590.txt | でも、いくらなんでもストレートすぎ si_0591.txt | ちょっとはボカしてよ、バカ! si_0592.txt | 本当は今日、肇と二人でデートしたかった si_0593.txt | でもできなかったから、肇がお腹空かせて戻ってきてもいいように、料理を作って待ってようと思ったの si_0594.txt | うん。私もまさか、こんなことになるとは思わなかったけど si_0595.txt | 食べてもらえてよかった si_0596.txt | じゃあその時は、また新婚さんごっこしながら作ろうね! si_0599.txt | こ、こんばんは si_0600.txt | ちょ肇!なんで閉めるの!? si_0601.txt | 幻覚じゃないよ! si_0602.txt | えっと、少し話したいなって思ったんだけど si_0603.txt | 来たのはもう si_0604.txt | 1時間以上前? si_0605.txt | その頃は肇起きてたし、今だって物音が聞こえたから、たぶん起きてるんだろうなって思ったから si_0606.txt | そんなの昔からだよ! si_0607.txt | あっごめん、今のは冗談 si_0608.txt | 来たのはいいんだけど、きっかけが掴めなくて si_0609.txt | ノックしていいのか迷ってたら、いつの間にか時間だけが si_0610.txt | メッセージ送ってみようかとも思ったんだけど si_0611.txt | もし寝てたら、起きた時どうしたんだろうって絶対気になっちゃうだろうし si_0612.txt | でもこっちから連絡したのに、なんでもないって言ったら失礼になっちゃうでしょ!? si_0613.txt | そ、そうだよね。なんか肇のこと、変に意識しちゃって si_0614.txt | でもありがとう。今度からそうするね si_0616.txt | ああうん。これ渡そうと思って si_0617.txt | バーベキューの準備、大変だったでしょ? si_0618.txt | 肇、体動かすの得意じゃないし、無いよりはマシかなって思ったんだけど si_0619.txt | もう何か貼った? si_0620.txt | うん。そうだけど? si_0621.txt | あと、もしよかったらなんだけど、マッサージとかどうかな? si_0622.txt | ううん。私は平気だから si_0623.txt | 変な時間に押しかけちゃったし、迷惑ならすぐ帰るけど si_0624.txt | うん!ありがとう! si_0625.txt | あっ、おかえり! si_0626.txt | う、ううん!そんなことないよ!マッサージだよね? si_0627.txt | ちなみにどこが一番疲れてる? si_0628.txt | 肩かあ。私胸がそんなに大きくないからか、肩こりってあんまり意識したことないんだよね si_0629.txt | あはは…ごめん、わざとじゃないよ si_0630.txt | じゃあ今度は肇がそこの椅子に座って。始めるよ si_0632.txt | 力加減、遠慮なく言ってね? si_0635.txt | 肇?力抜いて? si_0636.txt | でも、これじゃマッサージできないよ? si_0637.txt | 気持ちよすぎて寝ちゃった? si_0638.txt | 急に様子がおかしくなったからビックリしたけど、落ち着かないの? si_0639.txt | よくわからないけど、いいよ。無理に話さなくて si_0640.txt | 私ね、昔はこうしてもらうとすごく落ち着いて si_0641.txt | だからこんな事しかできないけど、肇も落ち着いて? si_0643.txt | あっ、う、ううん…! si_0644.txt | でもそんなに慌てて離れること無いのに si_0645.txt | う、ううん、私こそ…! si_0646.txt | ちょっと、見とれちゃってたから si_0647.txt | あ、あの si_0650.txt | う、ううん。大丈夫 si_0651.txt | 今のはビックリしたけど、おかげで目が覚めたし si_0652.txt | ちょっと嬉しかった! si_0653.txt | でもこのままじゃ今度はドキドキし過ぎて眠れなくなっちゃいそうだし si_0654.txt | 私そろそろ戻るね? si_0655.txt | うん。機会があれば、またしてあげるから言ってね。おやすみ si_0656.txt | ううん。大丈夫 si_0657.txt | みんなが一斉に動き始めたから、私もさっき避難してきたの si_0658.txt | うん。さすが肇、よくわかってるね si_0660.txt | ねえ、私が告白した時のこと、覚えてる? si_0662.txt | スゴいって、どっちに? si_0664.txt | うん、今なら言えそう si_0666.txt | こんなひと気のない所で、さすがに思わせぶりすぎるし si_0667.txt | うん。それじゃ、聞いてもらおうかな si_0668.txt | えっと肇も言ってたけど、私たち、もう何年もずっと一緒にいるでしょ? si_0669.txt | もちろんその時間もすごく楽しかったけど si_0670.txt | でもそんな何年分の思い出を合わせても足りないくらい si_0671.txt | 肇に告白してからの時間は、毎日が充実してた si_0672.txt | ううん。こちらこそ、素敵な時間をありがとう si_0673.txt | だけどそれ、半分は甘えだったんだ si_0674.txt | うん。だって私は幼馴染だから si_0675.txt | もし肇が私を選んでくれなかったとしても、その時はただの幼馴染って関係に戻るだけ si_0676.txt | だからみんなと違って、もしこの初恋が実らなかったとしても、今まで通り肇との関係は続いてく si_0677.txt | そしたらどこかで、私にもまたチャンスがくるかも…なんて si_0678.txt | ふふっ…そんなの、やっぱりズルいよね? si_0679.txt | 私だけ、そんな逃げ道残しといて。なのに肇への気持ちは本気だなんて si_0680.txt | みんなにも、肇に対しても、失礼だったと思う si_0682.txt | だから肇が、私をちゃんと異性として見てくれてるんだってわかった時は、すごく安心したし、嬉しかった si_0683.txt | こんな私でも、肇の特別になれるんだって、自信が持てたから si_0685.txt | う、うん。ありがとう si_0686.txt | だからこうして話すのも、きっと大切な思い出になると思う si_0687.txt | でもね、私はこの時間を、ただの思い出にはしたくないの si_0688.txt | だって私は、肇との思い出が欲しかったわけじゃない si_0689.txt | 肇に振り向いて欲しかった、私だけを見て欲しかったから si_0690.txt | だからね、もう逃げないって決めたから、肇をここに呼んだの si_0691.txt | みんな本気なのに、私だけ逃げてたんじゃ絶対勝てないから si_0693.txt | さよなら、だね si_0694.txt | 二宮肇さん si_0695.txt | 大好きです。幼馴染でなく、一人の男性として。私はあなたが大好きです si_0697.txt | 私とお付き合い、してもらえませんか? si_0698.txt | ううん大丈夫。もともとここに隠れてただけだから si_0699.txt | クラスの子に、後夜祭行こうって、何度も誘われたんだけど si_0700.txt | そういうの苦手だからって、謝って逃げてきちゃった si_0701.txt | うん。さすが肇、よくわかってるね si_0704.txt | 私が告白した時のこと、覚えてる? si_0706.txt | スゴいって、どっちに? si_0709.txt | はい si_0711.txt | えっ、どういう si_0713.txt | は、肇…?どうしたの? si_0716.txt | うん。嫌なわけない si_0719.txt | め、迷惑だった? si_0721.txt | 暖かくて、落ち着く si_0722.txt | うん。私も楽しかったし、ずっと伝えたかった気持ちも伝えられた si_0723.txt | だから、後悔はないよ si_0728.txt | そんな…わ、私 si_0729.txt | わ、わかんない…嬉しくて、すごく、嬉しいのに…わかんないよ si_0730.txt | 涙、止まらなくて…全然、笑えないの si_0731.txt | あ、ありがとう si_0732.txt | でも、きっと…私今、すごい顔してるから si_0733.txt | そんな顔、肇には見られたくないから si_0734.txt | だから…今のうちに、言うね? si_0736.txt | 肇が私の気持ちに応えてくれて、ほんと嬉しい。だから si_0737.txt | よろしく、お願いします。私の、一番大切な人に、なってください si_0738.txt | あはは…そんなにギュッてしたら苦しいよ si_0739.txt | ふふっ!うん、いいよ。私もこれ好きだし、もう少しこのままで si_0740.txt | なら、私と小清水さんも一緒ね! si_0741.txt | じゃあ肇。みんな勝負を始めるみたいだし、私たちは先に帰ろう? si_2018.txt | お、お待たせー? si_2019.txt | ううん。誘ってくれて嬉しかったから si_2020.txt | そうだね、うん si_2022.txt | ちょ、ちょっと肇どういうこと!?もう話したの!? si_2024.txt | ち、違うからッ…! si_2025.txt | ウソ!大好き!大好きだから! si_2026.txt | くぅーーッ、この兄妹はぁ! si_2028.txt | うん。肇が決めたことなら si_2029.txt | えっと青葉、これからもよろしくね si_2031.txt | うん。私にとっても青葉は妹みたいな存在 si_2032.txt | ほ、本当のお姉ちゃんってそんなのまだ早いというか、でもでもいつかはそうなるかもしれないし!? si_2033.txt | 栞織姉?お姉ちゃん?栞織お姉ちゃん? si_2036.txt | 私は青葉が納得するならそれでいいよ si_2037.txt | でも青葉が納得できなかったら? si_2038.txt | まあまあ肇 si_2039.txt | そういうことなら見極めてもらおうかな si_2040.txt | でも肇の部屋、普段から綺麗にしてあるよね si_2041.txt | この前うちから届いた荷物、保聖の部屋に持っていったんだけど、足の踏み場も無くて si_2042.txt | ううん。本人に掃除させたよ si_2043.txt | 実家でも勝手に掃除したらうるさいから、なるべく本人にさせるようにしてるの si_2044.txt | えへへ、前にお母さんが掃除した時、「なんで保聖の部屋に卵置いてあるの?」って言って冷蔵庫に入れたんだけど si_2045.txt | この先は私の口からはちょっと si_2046.txt | ごめん肇、代わりに説明して? si_2047.txt | ま、まあそんなわけでお母さんと大ゲンカしちゃって。それ以降自分の部屋は自分で掃除しろって si_2048.txt | まあ結婚できれば…ね! si_2051.txt | そんな保聖と比べたら、肇の部屋は週に一回掃除機かければ大丈夫でしょ si_2052.txt | それで青葉。ここは掃除する必要ないんだけど、審査はなしってことでいい? si_2053.txt | ふふっ、ならよかった si_2054.txt | それじゃ、サンドイッチ作ってきたんだけど、ここで食べる?食堂行く? si_2055.txt | 電話した時起きたばっかりって言ってたから si_2056.txt | まだ朝ごはん食べてないよね? si_2057.txt | うん。時間がなくて簡単なものしか作れなかったけど si_2058.txt | ふふっ、喜んでくれてよかった! si_2059.txt | 青葉は?もう食べた? si_2060.txt | 電話で青葉がいることは聞いてたし、たくさん作ってきたから大丈夫 si_2061.txt | うん。でも本当に急いで支度したから、期待はしないで si_2062.txt | はいこれ、青葉はカラシ抜きね si_2063.txt | はい、召し上がれ si_2064.txt | 当たり、ハニーマスタード。ハチミツはもちろんそこで獲れたハチミツだよ si_2066.txt | あっ、青葉コップ! si_2067.txt | 火傷してない? si_2068.txt | 肇、階段下の倉庫から掃除機持ってきてくれる? si_2069.txt | このままだと紅茶の色がラグの染みになっちゃうから si_2070.txt | ありがとう。コンセント挿してくれる? si_2071.txt | ううん。こうして si_2072.txt | これでよし、っと si_2073.txt | すぐだったらこうやって汚れが落とせるから、青葉も覚えといて si_2075.txt | こういうところは保聖そっくり si_2076.txt | え?そんなことないけど si_2077.txt | でもこれ、青葉が私を見極めるんじゃなかった? si_2078.txt | そういうことならママでもいいよ si_2079.txt | だから私は、青葉にお姉ちゃんって呼ばせるのが目標 si_2080.txt | ううん。私も連絡しようと迷ってたから、連絡くれて嬉しかった si_2081.txt | そ、そんなこと si_2082.txt | は、あったかもだけど、今は誰かに取られるとか思ってないから si_2083.txt | 肇は私の事、好き? si_2084.txt | ふふっ、うん、私も好き! si_2085.txt | ところで、その…お昼の事なんだけど si_2086.txt | あの時は、青葉の勢いに押されてたけど si_2087.txt | あらためて考えたら、妹になるってつまり si_2088.txt | やっぱり変?付き合ったばっかりでそんなこと si_2094.txt | バ、バカ!エッチ!そうやって頭撫でるの、カッコいいとでも思ってるの!? si_2098.txt | うん、本当に大好き! si_2099.txt | ごめんね、急に呼び出して si_2100.txt | ということみたい si_2101.txt | うん。今は毎日100人くらい来てくれてる si_2102.txt | 独断専行、よくない si_2104.txt | 私もこの街は好きだし、力になれるならなりたいけど si_2105.txt | あはは…照れるね si_2107.txt | わかった。何かできないか、ちょっと考えてみる si_2108.txt | 実は私も、少しずつ変わっていかなきゃって思ってたから si_2110.txt | 私には荷が重いし、本当は断ろうと思ったけど si_2111.txt | この街が好きって、古塚さんの気持ちはよくわかったから si_2113.txt | あっ、でも si_2114.txt | わ、笑わない? si_2115.txt | うん。じゃあ絶対笑ったらダメ si_2116.txt | えっと…ね、確かに古塚さんの気持ちに動かされたのはある si_2117.txt | でも、一番の理由は肇 si_2118.txt | 肇が側にいてくれるって思ったら、私にもできるかもって気がしたの si_2119.txt | うん。だから si_2120.txt | ね?一緒の時はこうしてていい? si_2121.txt | そうだね。それも早くしなきゃ、フェアじゃないし si_2122.txt | でも本当は人目も気にしないで、肇とイチャイチャしたいから! si_2123.txt | なんて言ったら怒る? si_2128.txt | ほ、ほら具体案考えないと!そのために集まったんだし! si_2129.txt | って言っても、私が考えた案って、写真撮って紹介記事書くくらいなんだけど si_2130.txt | やっぱり得意というか、慣れてることの方がいいから si_2132.txt | え、えっと、ごめんね si_2133.txt | さっきの、ちょっとビックリしちゃって si_2134.txt | でもほんと、嫌とかじゃなくて si_2135.txt | 面倒くさい女って思われるかもだけど、ああいうことは、きちんとみんなに話してからじゃないと si_2136.txt | 少しでも後ろめたい気持ちがあったら、肇にも失礼になっちゃう si_2137.txt | そんなの嫌だから si_2138.txt | だから唇はダメだけど si_2140.txt | ほっぺだからセーフ、ということで! si_2141.txt | 言ったでしょ? si_2142.txt | 私、面倒くさい女だって! si_2144.txt | うん。それが? si_2145.txt | ちょ!?い、いきなりそれはズルいッ! si_2146.txt | もお…恥ずかしいな si_2147.txt | それで、私を見てもらうってどういうこと? si_2148.txt | わふー!美人! si_2149.txt | 無理むりムリMURI! si_2150.txt | 欲望ダダ漏れ si_2151.txt | 一応訊くけど、着飾ってない si_2153.txt | この街の素敵な場所で、うん。モデルになっても、いいよ si_2154.txt | でも一つ条件 si_2155.txt | うん。なら撮影の時は、肇もそばにいて? si_2156.txt | 私は誰よりも、肇に見て欲しいから si_2157.txt | エッチなことに使う気だ si_2158.txt | うん。だってここは、私と肇の始まりの場所だから si_2159.txt | 写真を見るたび、今の気持ちを思い出せると思うから…! si_2161.txt | 肇、お待たせ si_2163.txt | や、それはちょっと si_2164.txt | まさかこんなに人が集まってくるとは思ってなくて si_2166.txt | でもたぶん大丈夫 si_2167.txt | うん。だって si_2168.txt | 鏡見た時も、自分が自分じゃないくらい綺麗に見えたから si_2169.txt | だから今日は、みんなをあっと言わせて、肇に私を選んでよかったって思わせたい si_2172.txt | 頑張るから、しっかり見ててね? si_2173.txt | はいどうぞ si_2174.txt | うん。焼きプリン si_2175.txt | 卵を増やすと固くなるの si_2176.txt | 甘さはそのホイップクリームで調整しながら食べて si_2177.txt | うん。召し上がれ si_2178.txt | 甘さはどう?固くするのに砂糖は少なくしてるんだけど si_2179.txt | うん。ならよかった si_2180.txt | そこはほら、美味しいものを食べて美味しいって言って欲しかったから si_2181.txt | ちなみに甘さ以外は大丈夫?ヒヨコっぽい味しない? si_2183.txt | おかわりいる? si_2184.txt | あははっ。なーんて、無精卵だから大丈夫だよ si_2185.txt | それにちゃんと消費期限も見てるし si_2186.txt | まだたくさんあるから、いっぱい食べてね si_2187.txt | 好きでやってることだから気にしなくていいよ si_2188.txt | このままでも私は楽しいよ。はい、お待たせ si_2189.txt | してみたいこと、うーん…? si_2192.txt | うん。いいけど、言ってくれれば作るよ? si_2193.txt | あっ、それいいね! si_2194.txt | それでね、私のしてみたいことなんだけど si_2195.txt | えっと、大したことじゃないんだけど、私にとっては大したことというか si_2196.txt | 笑わない? si_2198.txt | うん。それじゃ si_2199.txt | 私、肇を起こしてみたい si_2200.txt | 朝。おはようって si_2201.txt | それでね、一緒に紅茶飲みながらゆっくりするの si_2202.txt | うん。というかただの幼馴染がさ、朝から部屋を出入りしてたら怖くない? si_2203.txt | でも彼女なら不自然ではないし、それにちょっと大人っぽいよね si_2204.txt | あー、うん。やっぱりそうだよね si_2205.txt | ごめんね。やっぱり今のはナシで si_2207.txt | えっ、でもいいの? si_2208.txt | う、うん!内緒にする! si_2209.txt | うん。ああ、なんかすごくドキドキしてきた si_2211.txt | うん。おはよう si_2212.txt | あっ、うん。そうだけど、もしかしてそれで起きちゃった? si_2213.txt | そっか、ちゃんと起こしてあげたかったけど、残念 si_2214.txt | ほんと?ならこれからも si_2215.txt | って言いたいところだけど、今日だけなんだよね si_2217.txt | そ、そうだね。同棲かぁ si_2219.txt | えっ、見る?ちょっと待って si_2220.txt | ほらこれ si_2221.txt | へ、変なこと言わないで! si_2222.txt | これは記念! si_2223.txt | しばらくは起こしに来られないでしょ? si_2224.txt | だからせっかくのチャンスだったし、いつでも思い返せるようにって si_2226.txt | なっ!?じ、事後って!? si_2227.txt | ストップ!ストップ!ストップ! si_2228.txt | ちょっといきなり変なこと言わないで! si_2229.txt | バカ!ヘンタイ!それ以上言ったら怒るから! si_2230.txt | エッチなことばっかり考えてるんだ si_2231.txt | そこ否定しないの!? si_2232.txt | うーーッ。冗談に聞こえない si_2234.txt | それは…うん si_2235.txt | 壁紙にするの? si_2236.txt | ふーん、まあいいけど si_2237.txt | はい、送ったよ si_2238.txt | うそ?確かにちゃんと送ったよ? si_2239.txt | ほら si_2242.txt | それが、その…はい si_2245.txt | ごめん。他にも結城先輩と古塚さんが入ってるグループに、一斉送信しちゃった si_2246.txt | ごめんなさい si_2247.txt | ご、ごめんね? si_2248.txt | 荒れないから。余計なこと言わない。返事 si_2249.txt | 私はもうそれなりに覚悟してるよ si_2251.txt | 待って。これは私が原因だから si_2252.txt | ハロパの日から私、肇と付き合うことになりました si_2253.txt | あ、ありがとうございます si_2254.txt | ふふっ、だって後ろめたい気持ちはないので si_2255.txt | ありがとうございます si_2256.txt | にゃあぁーーッ!? si_2257.txt | 落ち着かない si_2258.txt | うん。とにかく人の少ない所がいい si_2260.txt | べ、別にそういうわけじゃ si_2262.txt | う、ううう si_2263.txt | う、うわぁーーッ!? si_2264.txt | もおぉぉぉぉオオオオオオオオッ!いい加減にしてぇーーッ! si_2265.txt | なんなのみんな!? si_2266.txt | あることないことでいちいち騒いで、バカみたい! si_2267.txt | 別に恋人同士なんだから何したっていいでしょ!?どうして他人にいろいろ訊かれなきゃいけないの!? si_2268.txt | というかそもそも私は si_2270.txt | ハッ!? si_2271.txt | えっ!?えっ!?あの…! si_2272.txt | いや、今のはその…処女は処女なんだけど si_2273.txt | えっ!?来てくれないの!? si_2276.txt | バ、バカ!エッチ!もう忘れて! si_2277.txt | ほんと、なんであんなこと言っちゃったんだろう si_2278.txt | うん。ちょっと疲れた si_2279.txt | うーん、よくわからない si_2280.txt | でも、悪い気はしてないよ! si_2281.txt | そういう肇はあの後大丈夫だった? si_2282.txt | 私のせいで、迷惑かかったりしなかった? si_2283.txt | でも私だけならともかく、肇に迷惑かけるといけないから si_2284.txt | これからはもっと気をつけなきゃ si_2285.txt | うん。してない si_2286.txt | あっ、でもあるとすれば一つ si_2287.txt | みんな選挙の時から、私たちが付き合ってるって思ってたって si_2288.txt | うん。だからね、どうせなら si_2289.txt | 幼馴染らしく、子供の頃から結婚の約束でもしとけばよかったかな si_2291.txt | それじゃちょっと寒くなってきたから、先部屋戻ってるね。おやすみ si_2293.txt | 確かに子どもの頃には約束できなかったけど si_2294.txt | 私は肇からのその言葉、いつでも待ってるから! si_2295.txt | ダメェーーッ! si_2296.txt | でも肇はどう思ってるの!? si_2297.txt | たまにエッチなこと言うし、少なくても私に興味ないわけじゃないはず si_2298.txt | なのに、今日まで何もない si_2299.txt | 我慢させすぎちゃったのかな…? si_2303.txt | いや、肇は女の子の魅力を胸で決めたりはしない! si_2304.txt | きっと「好きな子の体が一番だ」とか平気で言っちゃうタイプだ si_2306.txt | いやでもそれなら余計おかしくない!? si_2307.txt | なのに私に手を出そうとしないのはどうして? si_2308.txt | うーん、肇の気持ちになって考えてみると si_2309.txt | だとすると si_2310.txt | もしかして肇、私からくるのを待ってる…とか? si_2311.txt | いやいやいやいや、いくらなんでも自分からなんて恥ずかしすぎる si_2312.txt | うわぁ…恥かくだけだよ。この前大恥かいたばっかりなのに si_2313.txt | でも肇に意識させるのは大切だよね、うん si_2314.txt | か、彼女…えへ! si_2315.txt | とにかく意識させないと! si_2316.txt | お、お待たせー? si_2317.txt | もしかして待った? si_2318.txt | そっか、よかった si_2319.txt | そ、それじゃ…行こっか si_2321.txt | 肇くん?どうかした? si_2322.txt | なんか顔色悪いけど、肇くん大丈夫? si_2323.txt | ふふっ、たかが「くん」付けにこだわるなんて si_2324.txt | 小さい男! si_2325.txt | えっ、そ、そう? si_2326.txt | 気のせいじゃない?いつもこのくらいだったと思うけど si_2328.txt | えええぇーーッ!? si_2329.txt | 結局何も考えられなかった si_2330.txt | 私が意識するんじゃない、肇に意識させるんだ si_2331.txt | ああ、うん。おはよう si_2334.txt | 一緒に行こうって約束してて si_2335.txt | ご、ごめんね? si_2336.txt | また誘ってくれると、その…嬉しいんだけど si_2337.txt | うん、ありがとう si_2339.txt | ううん。シャンプーは同じだよ si_2340.txt | ピーチのヘアフレグランスで、ちょっと香りを付けてみたんだけど si_2341.txt | へ、変かな? si_2344.txt | あっ肇、早かったね si_2345.txt | うん。肇のことだから、たぶんここになるかなって si_2346.txt | あははっ、そうだね si_2349.txt | あっ、うん。でも気づいてたの? si_2350.txt | そっか、気づいてたんだ si_2351.txt | あっ、それじゃもしかしてこの匂い、好きじゃなかった? si_2352.txt | だって、気づいてたのに言わなかったってことは、肇の好みじゃなかったのかなって si_2355.txt | あ、ありがとう si_2356.txt | それはまあ、私にも思うところがあって si_2357.txt | というか今さら訊く? si_2358.txt | あー、そうだったんだ si_2359.txt | あはは…やっぱりその方がしっくりくるってわかったから si_2360.txt | そうなの? si_2361.txt | あっ、それごめん。わざと si_2362.txt | 上手く説明できないんだけど si_2363.txt | 女の子として見てもらえてるのか、ちょっと不安になっちゃって si_2364.txt | だからちゃんと、女の子って意識して欲しくて si_2365.txt | え?ウソ? si_2367.txt | でも、それじゃどうしてその si_2368.txt | 肇は何もしてこないの?キスだってまだ si_2370.txt | どうって、それは si_2372.txt | 私のため? si_2374.txt | うん、ありがとう。肇の気持ち、すごく嬉しい si_2375.txt | 私の方は si_2376.txt | 確かにこの前のことは、変に意識しちゃってた si_2377.txt | それ以上に、肇にどう思われてるのか、ちょっと怖かった si_2378.txt | やっぱりどこか、幼馴染として見られてるとこがあるのかな? si_2379.txt | 肇が何もしてこないのは、私に魅力がないのかなって si_2380.txt | うん。今はわかってるから、大丈夫 si_2381.txt | えっと私もね、できれば肇との関係は…関係を si_2382.txt | ううん、ごめん。変に強がるのやめる si_2383.txt | こうやってすれ違ったのも、元々は私のせいだし si_2384.txt | えっと、本当はね、私もどうすればもっと先に進めるか考えたの si_2385.txt | でも自分から誘って、変なやつって思われるは嫌だったし、恥ずかしさもあった si_2386.txt | だから今日は、肇に私を意識してもらおうって思ったの si_2387.txt | そっか、なら頑張った甲斐もあったのかな…! si_2388.txt | でもね、それって結局は、私が肇と si_2389.txt | エッチ、してみたいって思ってたからなんだよね si_2390.txt | きょ、今日!? si_2391.txt | あはは…今日はちょっと心の準備が、ごめんね si_2392.txt | ひゃあッ!?な、なに!? si_2394.txt | ご、ごめん肇。そういう話、今は考える余裕ない si_2395.txt | それは大丈夫だけど si_2396.txt | あ、あの、肇もぎゅってしてくれない? si_2397.txt | き、緊急事態だから!特別! si_2399.txt | だ、だって指がわきに当たってくすぐったかったんだもん! si_2400.txt | でもありがとう。ちょっと冷静になれたかも si_2402.txt | それは意味がわからないけど、私の顔、見えてる? si_2403.txt | なんか嫌な単語が聞こえたけど、スルーするね si_2404.txt | 本当に見えてない? si_2409.txt | し、知らない si_2410.txt | 言ったら怒るよ? si_2413.txt | 別に恥ずかしくなるようなことなんてしてないけど、イヤ si_2414.txt | なっ…!?う、うそ!? si_2415.txt | だ、だましたなぁーーッ!? si_2417.txt | さっきの話 si_2418.txt | 途中になってたけど、近いうちにって話 si_2419.txt | ほんと?私、そういうのそんなに詳しくないよ? si_2420.txt | なら、ちょっと…ちょっとだけだけど、期待して待ってる si_2421.txt | ちゃんと待ってるから! si_2422.txt | だから、もしまた肇が変に気を遣って何もしてこなかったら、その si_2423.txt | その時は私から、今のより、も、もっとエッチですごいこと…します si_2424.txt | し、知らない!というか言ったら怒るって言ったのにぃーーッ! si_2425.txt | 私もう行くから、おやすみ! si_2426.txt | ば、バカ!本当にもう知らないから!じゃあね! si_2428.txt | もしかして、待った? si_2429.txt | ふふっ、やっぱり。肇ならそうすると思った si_2430.txt | うん。私は一番の理解者だから si_2431.txt | でもね、もし待たせちゃってたらどうしようって si_2432.txt | 半分不安だったのは内緒! si_2433.txt | 本当にいくらでも? si_2434.txt | 目つきがイヤラシイ si_2435.txt | もお、バカ! si_2436.txt | うん?なに? si_2438.txt | へ、へえー。そっか、そうなんだ? si_2439.txt | えっと、それで肇は si_2442.txt | どうしよう、肇 si_2443.txt | 嬉しすぎると、本当に言葉って出てこなくなるんだね si_2444.txt | あ、あと、ニヤけたまま顔が戻らない si_2445.txt | よくないよ!これじゃ、私だけ変な子! si_2448.txt | ううん、イヤ。だって私、そのままの肇が si_2449.txt | す、好き、だから? si_2451.txt | うん。この前、青葉にも一緒に見てもらって si_2452.txt | そ、それは違うよ…! si_2453.txt | わざわざ、とかじゃなくて…ね? si_2454.txt | 彼女だもん。やっぱり好きな人には、可愛いって言って欲しかったから si_2455.txt | うん、ありがとう! si_2456.txt | でもそれも、ちょっと違うかな? si_2457.txt | 肇と一緒の時間は、全部私にとって大切なものだから si_2458.txt | だから全然安っぽくなんてないし。むしろ宝物が増えて、私は嬉しいくらい! si_2460.txt | 見ないで!今の私は見ないで! si_2462.txt | あ、あああ、青葉!余計なこと言わなくていいの! si_2463.txt | 肇も、ね?ほんとそろそろ行こう? si_2464.txt | もおッ、知らない! si_2465.txt | ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もうほんとその辺にしてください! si_2466.txt | はーじーめーくん! si_2467.txt | それにそんなの聞かなくても、肇にはちゃんと見せるから si_2468.txt | だ、だって、そのために用意したんだもん si_2470.txt | 青葉、お願い si_2473.txt | あっ、ごめん!なに!? si_2475.txt | バレバレ、だよね? si_2476.txt | 今までが今までだったから si_2477.txt | 恋人らしいってなんだろうって考えたら、どんどんわかんなくなるし si_2478.txt | 肇と…彼氏と一緒に歩いてるんだって思うと、どんどん緊張してきちゃうし si_2479.txt | あ、当たり前だよ! si_2480.txt | あっでも楽しいっていうか、幸せな気持ちでいっぱいっていうか si_2481.txt | とにかく肇のこと意識しちゃって、ドキドキしすぎて、心臓飛び出しそう si_2482.txt | ねえ、肇はドキドキしてないの? si_2483.txt | うーん、なんか不公平 si_2485.txt | へえ、そうなんだ? si_2487.txt | うん。考えとく si_2488.txt | あはは…そうだね。私もそうしたいけど si_2489.txt | あの時の嬉しい気持ち、無理やり隠そうとしたからかな si_2490.txt | バチが当たったのかも si_2491.txt | 本当は今も、あの時と同じくらい、嬉しい気持ちでいっぱいなんだけどなあ si_2493.txt | そういえば二人、よく手繋いでた気がする si_2494.txt | うん、そうだよ si_2495.txt | だって私、それがあったから肇と手繋いだことなかったし si_2496.txt | うん。だって私、その頃から si_2497.txt | ずっとしたかったこと、こんな簡単に叶っちゃった si_2498.txt | ほんと?今何でも叶えてくれるって言った? si_2499.txt | そっか、そうだよね。いくら肇でも、できることとできないことがあるよね si_2501.txt | 本当?いいの?重いかもよ? si_2503.txt | えっと、それじゃ si_2504.txt | 一生私のお願いを聞いて欲しい、とか? si_2505.txt | うーん、いいお願いだと思ったんだけど si_2506.txt | それなら si_2507.txt | 今はいいかな。本当はこれだけでも、十分すぎるくらいだから si_2508.txt | そうだなあ、ここからなら近いし si_2509.txt | 店員さん、お茶を si_2510.txt | お茶を、大至急 si_2511.txt | 心配なんてしてないもん si_2512.txt | それ、先輩に向かって言える? si_2513.txt | というのは冗談 si_2514.txt | 肇の愛の言葉は、さっきたっぷり聞かせてもらったし si_2515.txt | だから残念ですけど先輩、肇は誰にも渡しません si_2516.txt | うん。最初は緊張しててよく覚えてないけど si_2517.txt | 肇のおかげですごく楽しめた si_2518.txt | また、デートしてくれる? si_2519.txt | ふふっ。私はいいけど、飽きたとか言わない? si_2520.txt | 本当に?それなら si_2521.txt | なーんて、毎週はダメ si_2522.txt | 女の子には、綺麗になるための時間も必要だからです si_2523.txt | うん。もっともっと綺麗になって、私を選んでよかったって思わせてみせるから si_2524.txt | ありがとう。でも私だって、いつまでも可愛いって言って欲しいから si_2525.txt | だからやめろって言われても、やめてあげないの! si_2527.txt | うん。入っていい? si_2528.txt | お邪魔、します si_2529.txt | 約束、覚えてる? si_2530.txt | なんで敬語 si_2531.txt | それじゃ、肇が何もしてこなかったらって話、覚えてたってことだよね? si_2532.txt | もしかして、わざと? si_2533.txt | 私にしてもらうの、期待してたとか? si_2535.txt | ふ、ふーん?じゃあタイミングさえ合えば、ちゃんと誘ってくれたんだ? si_2536.txt | ふ、ふーん。じゃ、じゃあ、さ…時計 si_2537.txt | まだ、今日は終わってないよ? si_2538.txt | 私的には、今って最高のタイミングじゃないかな…なんて si_2539.txt | ちなみに日付が変わったら、ほ、本当に私からしちゃいます si_2542.txt | 肇…するなら、ベッドで si_2543.txt | もう少しそっち行っていい? si_2544.txt | ありがとう si_2545.txt | ううん。大丈夫 si_2546.txt | まだちょっと体が火照ってるっていうか、頭がぼーっとしてて si_2548.txt | こんなに肇が私のこと気にしてるの、はじめてじゃない? si_2549.txt | だからそんなに優しいんだ? si_2550.txt | でも私、そういうのは好きじゃないな? si_2551.txt | そうなんだけど si_2552.txt | 私たち、お互い大好きだから、エッチもしたんだよ? si_2553.txt | だから今って、二人で幸せを噛みしめる時だと思うんだけど…違う? si_2554.txt | でも肇、幸せっていうより、私のこと心配してばっかり si_2555.txt | だからもっと笑って? si_2556.txt | 心配されるくらいなら、私の名前を呼んで、何回でも好きって言って欲しい si_2560.txt | ほんとはまだちょっと変な感じだけど si_2561.txt | 私の中に、肇だけの場所ができたんだって思うと、すごく嬉しいの si_2562.txt | それと、今日まではなんか変にぎくしゃくしてたけど、明日からはたぶん大丈夫だと思う si_2563.txt | だって、やっぱりこうしてる方が、私は好きだから si_2565.txt | ねえ、もう少しこのままでいい? si_2567.txt | 肇、大好き。もう好きって言葉しか言えないくらい、本当に大好き si_2568.txt | だからありがとう。私の気持ちに応えてくれて! si_2570.txt | ごめんなさい。今日は放課後に用があって si_2571.txt | 昼休みは肇と打ち合わせすることになってるから si_2572.txt | ううん、寮に帰れば一緒に過ごせるから。それに si_2574.txt | 肇はね、こうやって私のこと、ちゃんと見ててくれるから si_2575.txt | だから全然寂しくないよ! si_2576.txt | そ、そうだね。機会があれば si_2577.txt | 待たせちゃったね si_2578.txt | うん。隣のクラスの子 si_2579.txt | うん。ありがとう si_2580.txt | だから私は、肇と一緒がいい! si_2581.txt | 照れてるよね? si_2582.txt | でも照れてるんでしょ? si_2583.txt | いいよ。そしたら夜中、肇の部屋に忍び込んで、一緒に寝ちゃうから si_2585.txt | えっ、ちょ、ええぇ…!?寝かせないって…! si_2586.txt | ば、バカぁ…こんなところで何言ってるの si_2587.txt | わ、私だって、イヤじゃないけど si_2588.txt | この前はじめてシたばっかりなのに…肇、がっつきすぎ si_2589.txt | 話に?え? si_2590.txt | それじゃ、今の si_2593.txt | ふ、普通朝まで寝かせないって、ぃ、イヤラシイ意味でしょ!? si_2594.txt | えっち!肇!スケベ! si_2596.txt | あっ、えっと、そのぉー…!? si_2597.txt | 先に学食行ってるからぁーーッ! si_2598.txt | ものすごく疲れた si_2599.txt | やっぱり、人と話すの苦手 si_2600.txt | 最近はよく話しかけられるから、あれでもかなり自然に話せた方 si_2601.txt | うん。ありがとう si_2602.txt | でも肇は昔から一緒だし、自然にこっちに合わせてくれるからいいんだけど si_2603.txt | そうだね。こっちから話した方がいいのかなとか si_2604.txt | 向こうは今何を考えてるのかなって、いろいろ考えちゃって si_2605.txt | だからそういうのは、もう少し先になりそう si_2606.txt | ううん。私が肇を独占するの! si_2607.txt | うん。だって好きって気持ちは、私の方が大きいから si_2608.txt | だから私が肇を独占! si_2609.txt | そんなのは最初から決まってるよ si_2610.txt | ううん。わかるよ si_2611.txt | だって私は、昔からずっと肇のことが好きだったんだよ? si_2612.txt | じゃあ肇の方が好きってこと、証明してみせて! si_2614.txt | うん、そうだね。ギブアップ? si_2615.txt | ふふっ。うん、もういいよ、ありがとう si_2616.txt | あははっ、だからもういいんだってば si_2617.txt | 私の負け si_2618.txt | だって肇、そんなに真剣になってくれてるんだもん si_2619.txt | ちゃんと伝わってきたよ。肇の気持ち si_2620.txt | ありがとう! si_2621.txt | 肇のおかげで元気出たし、冷めちゃう前に食べよう? si_2622.txt | うん。このまま寮に帰るだけだから si_2624.txt | うん。いいかも si_2626.txt | う、ううん。なんでもない si_2630.txt | あ、ありがとうございます si_2632.txt | で、でも本当に私でいいんですか? si_2634.txt | ご迷惑でなければ…はい si_2635.txt | でもこれお高いんじゃ…? si_2636.txt | ちょっと予想外だった si_2639.txt | ごめん肇、ちょっといい? si_2640.txt | メッセージ送ったんだけど、返事がなかなかこなかったから si_2641.txt | ちょっと黙ろうか? si_2642.txt | ううん大丈夫。片付けしてくるから、ちょっと待ってて si_2643.txt | 大切というか、ちょっと相談 si_2645.txt | 今日の昼休みと、放課後のことなんだけど si_2646.txt | もしまた、私がみんなにお昼誘われたらって考えたんだけど si_2648.txt | 放課後、向こうを歩いてた時、私全然上手く話せなかったから si_2649.txt | せっかくあんなに話しかけてくれたのに、肇がいてくれなきゃ、たぶん逃げてたと思う si_2650.txt | 私は、よくわからないけど si_2651.txt | でも、みんなが話しかけてくれるのは嬉しい si_2652.txt | だから私も、できればちゃんと返したい si_2653.txt | それにこのままだと、私が肇を独占してるみたいだし si_2654.txt | そ、そうだけど si_2655.txt | 私のせいで、肇の名前に傷がつくのはもっと嫌だから si_2657.txt | うん。それでもやる! si_2658.txt | それで特訓って? si_2659.txt | は、肇、これって si_2660.txt | ムリムリムリ!心臓麻痺起こす! si_2661.txt | あ、あはは…ウソでしょ si_2662.txt | が、頑張ります si_2663.txt | いらっしゃいませ si_2664.txt | 肇、私今ものすごく嫌な予感が si_2667.txt | あははーわーいトモダチ嬉しー si_2668.txt | 本日のおすすめはレジの干物、レジのフライ、レジのナメロウになってまーす si_2669.txt | ううん。私こそ、いきなり休みもらっちゃったし si_2670.txt | せっかく肇がくれたチャンスだったのに si_2671.txt | それはお客さんも少なかったから。補充作業だったし si_2672.txt | うん。そうだけど si_2673.txt | でも si_2674.txt | 今日は途中で休んじゃったけど、それでも最後までできたから si_2675.txt | だからもし次があれば、次はもっと上手くできるように頑張るから! si_2676.txt | 肇の手料理? si_2677.txt | おおおぉ!豪華! si_2678.txt | あれ、誰かに呼ばれた気がする! si_2680.txt | 子猫ちゃん!? si_2681.txt | 山吹さん、いきなりムッとしてごめんなさい si_2682.txt | 私も配慮が足りてなかったよ si_2683.txt | でもやっぱり子猫ちゃんはないよ si_2685.txt | 水着姿、思い出すなら私だけにしてね? si_2686.txt | ふふっ、なんでわかったんだって顔してる si_2687.txt | それはね si_2688.txt | くすっ、知りたかったら、肇も私の心を読んでみて! si_2690.txt | 正解は肇が大好き! si_2691.txt | ああ…肇が影響される si_2692.txt | でも山吹さん、恋愛には否定的なのに、どうして今さら? si_2693.txt | 一緒に遊ぶ友達いないとか? si_2694.txt | 私でよければ、いつでも遊び相手になるから si_2695.txt | 猫カフェ行く?子猫ちゃんいるよ? si_2696.txt | でも私走るの得意じゃないんだけど si_2697.txt | 見つからない場所 si_2698.txt | なら誰も来ないところに2人で隠れよう? si_2699.txt | つまり見つからなきゃ、何しててもいいんでしょ? si_2700.txt | ねっ、見つからなければ! si_2701.txt | ヒ・ミ・ツ si_2702.txt | いやらしいこと?というと、例えば? si_2703.txt | つまり私の質問に答えてないから制限ないと si_2704.txt | 小清水さんからもらったアロマグッズ貸そうか?疲れに効くよ? si_2705.txt | 山吹さん疲れてるみたいだから、小清水さんにもらったアロマグッズ貸そうかって si_2707.txt | ううん。ただなんとなく肇に会いたくなって si_2708.txt | 迷惑だった? si_2712.txt | もう少しこのままで。続きは si_2713.txt | その後、かな? si_2716.txt | えっと、あれは si_2717.txt | う、ううん。何かあったというか、自分でもよくわからないんだけど si_2718.txt | 山吹さんが肇を誘った時、急に不安になって si_2719.txt | もちろん特別な意味なんてないのはわかってたよ? si_2720.txt | わかってたんだけ、ど si_2721.txt | ヤキモチ、なのかな? si_2722.txt | うーん、正直わからない si_2723.txt | 胸がモヤモヤしてるのは自覚あったけど、無意識だったから si_2724.txt | うん。私も肇が大好きだし、信じてる si_2725.txt | でも、山吹さんのあれはそれとは違うと思う si_2726.txt | あるといえば、ある…かな si_2728.txt | 胸、山吹さんみたいに大きくないから si_2730.txt | 水着姿、思い出してたでしょ? si_2731.txt | ううん。そんな風に言うつもりはなかったんだけど si_2732.txt | あっ、やっぱり一応訊いていい?誰の水着姿、想像したの? si_2733.txt | わかった。今の間で、私じゃないことは伝わってきた si_2734.txt | じゃあ誰? si_2735.txt | 私?さっきの間は? si_2737.txt | ふ、ふーん…そう、なんだ? si_2738.txt | じゃあ肇は、私が嫌がると思ったってこと? si_2740.txt | でも、ハズレ si_2741.txt | 正解は si_2742.txt | ほら、全然イヤじゃない si_2743.txt | わかる?こんなに私、ドキドキしてるの si_2745.txt | ね、ねえ、肇はその、また si_2746.txt | 私と…シ、シたい? si_2747.txt | 私だって、肇が体目当てだったら困るけど si_2748.txt | そうじゃないのは、ちゃんとわかってるから si_2749.txt | 正直に言っていいよ? si_2751.txt | じゃあ、正直に言ってくれたご褒美! si_2752.txt | いいよ。好きにおっぱい触っても si_2753.txt | あっ、でもその前に si_2754.txt | キス、して欲しいな? si_2757.txt | あむ…はぁ…ぁ、んぅ、んっ、ン、チュッ si_2758.txt | 肇、すごぃ…は、激しい…んふっ、ぅ、ちゅ si_2764.txt | う、うんそうだね…! si_2765.txt | お、おやすみ…! si_2766.txt | 肇、そろそろ行こう? si_2768.txt | ちょっと狭いけど、ここならたぶん見つからないと思う si_2770.txt | 昨日ね、ここの見取り図を眺めてたら気づいて si_2771.txt | 確かポケットにその見取り図が si_2773.txt | うん、そうだよ。こんなところ、誰も気づかない si_2775.txt | ね?ここなら昨日みたいに、邪魔が入ることもないよ? si_2776.txt | というか肇…もう気づいてるよね? si_2777.txt | わ、私だって、こんなの恥ずかしいんだから si_2778.txt | ズルいよ si_2781.txt | あ、あのね…実は私、昨日からずっと肇のこと考えてて si_2782.txt | そしたらドキドキするの止まらなくて si_2783.txt | さっきだって、ずっとこうしたいの我慢してた si_2784.txt | ううん。肇の気持ちもちゃんと聞けたから si_2789.txt | 謝らなくていいよ si_2790.txt | 私に夢中になってくれて、すごく嬉しいから! si_2791.txt | あっ、肇のここ si_2792.txt | うわあ、固い si_2793.txt | えっと…これ、直接触ってもいい? si_2794.txt | あ、あれ!?やだっ、そういう雰囲気じゃなかった!? si_2795.txt | わっ、もうこんなに…それにすごく熱い si_2797.txt | でも初めてだから上手くできるかわからないけど、頑張って、今からもっと気持ちよくしてあげるからね! si_2798.txt | スゴいね。こんなに太くてゴツゴツしたのが私の中に入ってたんだ si_2799.txt | ちょっと前に、保聖が持ってたエッチなマンガを没収したんだけど、それが部屋にあったから si_2800.txt | うん。女の子が、男の人に無理やりシちゃう話ばっかりだったし si_2801.txt | そのやり方で合ってるのかわからなかったけど si_2802.txt | でもそれで、肇が喜んでくれるならやってみたいなって si_2803.txt | あの、もし痛かったりしたら言ってね? si_2804.txt | あっ、先のとこから透明なのが出てきたよ…! si_2805.txt | ふふっ、私知ってる。これって気持ちよくなると出てくるんだよね si_2806.txt | それって気持ちいいってことだよね?それに肇のここ、ビクビクしてるし si_2807.txt | あはっ、やっぱり気持ちいいんだ! si_2808.txt | わっ、すごい…でも透明なのはどんどん溢れてくるよ si_2811.txt | ハァ…ハァ…いいよ、もっともっとシてあげるから…んっ、たくさん気持ちよくなって…! si_2813.txt | んっ…あっ、ハァ、ハァ…すごい、肇のココまだ固くなる si_2815.txt | どう?気持ちいい…? si_2817.txt | ハァ、ハァ…いいよ、イッて!気持ちよくなって、肇の精液でもっと私の手汚して! si_2818.txt | あはっ!うん、いいよ…出して!このまま肇のドロドロ精液出して…ッ! si_2819.txt | 私の手の中に…エッチな匂いが取れないくらい、熱くて濃いのたくさんちょうだいッ…! si_2821.txt | あっ、やぁん!すごい量…!こんなに受け止めきれない…! si_2822.txt | あはっ…肇のエッチな匂い…頭、くらくらして…体の奥…熱くなる si_2823.txt | どんどんエッチな気持ちになっちゃうよ…! si_2825.txt | ハァ、ハァ…はい、キスはここまで si_2826.txt | これ以上したら、ほんとにエッチ…肇の、欲しくなっちゃうから! si_2827.txt | 精液も止まったね si_2828.txt | ふふっ、そんなによかったんだ? si_2829.txt | だって、気持ちよくなってもらいたかったから、頑張ったもん si_2830.txt | うん、よかった si_2831.txt | ねえ肇?これからは自分でしなくても、言ってくれれば私がシてあげるから、遠慮しないでちゃんと言ってね! si_2832.txt | いつもこんな時間に入ってるの? si_2833.txt | ふーん、そうなんだ? si_2834.txt | 何って、背中流してあげようかなって思って si_2835.txt | うん。知ってる si_2836.txt | は、恥ずかしいから、そんなにジッと見ないで si_2837.txt | それなら大丈夫。清掃中の札もかけたし、ちゃんと鍵もかけといたから! si_2838.txt | それは…えっと si_2839.txt | 肇、本当はもうわかってる…よね? si_2840.txt | ダメなら、こんな恰好で肇の前にこないから si_2841.txt | 私も、昨日の夜からずっと意識してたって言ったでしょ? si_2842.txt | 昼間だって、肇のいやらしい匂い嗅いだら、どんどん変な気持ちになっちゃって si_2843.txt | 気づいたら自分でも触っちゃって、でも自分の指じゃ我慢できなくて si_2844.txt | 私なんて、ここに来た時点でもう我慢できない si_2846.txt | ほら、ね?私のココ、もうこんなに si_2847.txt | 私も、肇ので気持ちよくして欲しいの si_2851.txt | うん、すごく興奮する si_2852.txt | 肇は興奮しない? si_2853.txt | うん。肇がそう言うならそうなのかも si_2854.txt | 肇の体も、暖かい! si_2855.txt | うーん…今日はすごく濡れてたから si_2856.txt | 苦しかったのはあるけど、そんなに痛みは気にならなかったよ si_2857.txt | それに終わった後の肇、なんか普段よりも優しくて好き si_2858.txt | 私の香り si_2860.txt | そっか。なら夢の中でも会えるように、今のうちにたっぷり嗅いどいてね! si_2861.txt | あっ、ごめん。ちょっといい? si_2862.txt | えっと、帰る時なんだけど si_2864.txt | いいよ、その時はいくらだって待ってるから。終わったら連絡するね si_2865.txt | 行ってきます! si_2871.txt | うん。そっちは? si_2872.txt | えっと、ご、ごめん。ちょっと忙しいかも si_2873.txt | あ、謝っちゃダメ! si_2875.txt | お、遅くなっちゃうから、お風呂行くね!それじゃ! si_2877.txt | えっと、私だけど si_2878.txt | ちょっとね、大切な話だから si_2879.txt | ラウンジだと、前みたいに人が来たらやだなって思って si_2880.txt | でも、いいの? si_2882.txt | お邪魔します si_2883.txt | ううん。私が少し早く来ちゃっただけだから si_2887.txt | えっと、なんていうか…私も、どうしたらいいかわからなくて si_2888.txt | そ、その言い方は、ズルい si_2889.txt | 髪、乱れちゃう si_2892.txt | うん。でも私、自分にも手伝えることがないかなって、生徒会室に行ったの si_2893.txt | それが、内容的にちょっと声かけづらくて si_2894.txt | たぶん、最初から si_2895.txt | け、けきょ…!け、結婚できたら最高だってとこまで! si_2896.txt | あっでもでもそこまでで、最後までは聞いてないから! si_2897.txt | それ以上は恥ずかしくて、私も聞いてられなかったから! si_2899.txt | あっ、いや、驚いたけど…嫌ではないというか si_2900.txt | でも嫌ではないからこそ、困っちゃって si_2901.txt | だって、それって本当なら、私が知らない話なのに si_2902.txt | でも嬉しすぎて si_2903.txt | そんな調子で肇の顔見たら、嬉しくて、どうにかなっちゃいそうで…! si_2905.txt | なっ…!?バ、バカって…! si_2906.txt | そ、そうだよ。バカな私を好きになった肇だって、もっとバカなんだから si_2907.txt | あ、ありがとう si_2908.txt | だから、肇 si_2909.txt | もう一度、今度は直接聞かせてくれないかな? si_2910.txt | 肇の気持ち si_2911.txt | や、やっぱごめん!待って! si_2912.txt | あの…本当なら、私が知らないはずの肇の気持ち si_2913.txt | 盗み聞きしちゃったのは、フェアじゃないから si_2914.txt | だからここは先に、肇が知らない私の気持ち、ちゃんと聞いて欲しいの si_2915.txt | もしかしたら、私の方から先に言うはずだったかもしれない言葉 si_2916.txt | 私、この先もずっとずっと肇と一緒にいたい si_2917.txt | おばあさんになって、たとえどっちかが先に死んじゃっても si_2918.txt | 最後まで、私は幸せだったって思いたい si_2919.txt | 重いでしょ?重いよね? si_2920.txt | ふふっ、でも残念だけど si_2921.txt | 私を選んだ時点で、もう遅いんだから! si_2922.txt | 私の気持ち、わかってくれた? si_2923.txt | 嬉しいけど、恥ずかしいし、どうしたらいいかわからないでしょ? si_2925.txt | ち、違う!だって先に結婚したいって言ってくれたのは肇…! si_2926.txt | い、言ったけど、言ってない! si_2928.txt | だ、だから、肇からももう一度言って!それでお相子! si_2929.txt | でも!でもッ…! si_2931.txt | う、うん。そういうことなら si_2932.txt | 肇のイジワル si_2935.txt | 肇の気持ち、今はまだ言わなくていいから si_2936.txt | その代わり、もっと直接 si_2937.txt | んっ…んぅ…ふぅ、ちゅ…ちゅ、っ、チュッ si_2939.txt | もっと肇のこと、感じたい si_2940.txt | うん?どうしたの? si_2941.txt | あはは…私にはまだ、雰囲気のよさはわからないけど、実感はそうだね si_2942.txt | 裸見られるのもまだちょっと恥ずかしいけど、見られながら着替えるのは、変な気まずさがあるっていうか si_2943.txt | ううん。気まずいって言っても、別に嫌とかじゃなくて si_2944.txt | 肇の視線、胸からほとんど動かなくて、ちょっと気になるくらいだから si_2945.txt | それにやっぱり私、自分のスタイルに自信があるわけじゃないから si_2946.txt | でも肇がそんな風に見てくれるから、だんだん自分のこの胸も、嫌いではなくなってきたんだよね si_2947.txt | 少なくとも感謝はしてるよ! si_2948.txt | 私の体でも、大好きな人を、ちゃんと満足させてあげられるんだなって思えるから si_2949.txt | してるよね?満足? si_2952.txt | あははっ、バカ。何言ってるの? si_2953.txt | ふふっ、そっかそっか。ありがとう si_2954.txt | まあエッチの時の肇、おっぱい触る時幸せそうにしてるし、なんとなく察してたけどね! si_2955.txt | えっ?ありがとうって、なにが? si_2958.txt | それはぽいじゃなくて、十分変態だってばぁーッ! si_2959.txt | そんなこと言われても、素直に喜べないよー si_2960.txt | それって、さっきの話?それとも、エッチしたから? si_2961.txt | そんなストレートに言われても困るけど si_2962.txt | 私も、好きな人とじゃなきゃ、肇とじゃなきゃ、エッチはしたくない…から、気持ちはわかるよ si_2963.txt | そ、そんな、エッチが大好きな子みたいな言い方しないでよ…ッ! si_2964.txt | 好きになってるのは、そうなんだけど si_2965.txt | ば、ばかにしてる…? si_2967.txt | ふふっ、そんなことないよ si_2968.txt | だって私も、肇が好きって言ってくれるだけで、とっても嬉しくなるから si_2972.txt | そうだなあ、なら早く着いたら向こうでゆっくりする…とか? si_2973.txt | 夏休みに帰った時見かけたんだけど、新しいケーキ屋さんができてたの si_2974.txt | どうしたの? si_2975.txt | あっ、危ない si_2976.txt | いいよ。放っておけないんでしょ? si_2977.txt | その頃は当然ヴィクパもないから si_2979.txt | 小さいものも入れると、全部で10ヶ所以上あるよ。15以上かも si_2980.txt | プロポーズ si_2981.txt | 本当に噴水探すの? si_2983.txt | うん、わかった。なら私も戻るのやめる si_2984.txt | 元々大した用じゃないし、今朝のうちに保聖が帰ってるから。大丈夫 si_2986.txt | それと、ちょっといいですか? si_2987.txt | 肇、私だけどちょっといい? si_2988.txt | お邪魔します si_2989.txt | 部屋を出たらたまたま青葉とすれ違って si_2990.txt | 肇も帰ってきたよって教えてもらったの si_2991.txt | いいの、もらっちゃって? si_2993.txt | ふふっ、忘れてなかったんだね。ありがとう! si_2995.txt | 許す?私が? si_2996.txt | ああそっか。それが肇には、怒ってるように見えちゃったんだね si_2997.txt | ごめんね。でも本当に怒ってたわけじゃないから si_2998.txt | ムッ、じゃあ怒る si_2999.txt | まったく、しょうがないなあ si_3000.txt | では、ここで問題です si_3001.txt | 私は好きでもない人に、いきなりキスをするでしょうか?はい、肇くん? si_3002.txt | えっ、悩むところ!? si_3004.txt | 私は最初から怒ってないし、肇のことが大好きだからキスをしました! si_3006.txt | うん、いいよ si_3009.txt | わかるよ。あの時私も同じ気持ちだったから si_3010.txt | だって私にとっても、あの夜は本当に特別で、大切な時間で si_3011.txt | だからおばあさんの気持ちもすごくよくわかって si_3012.txt | って、やっぱりこの話はダメ!恥ずかしくて耐えられない! si_3013.txt | うん。真っ先に浮かんだのがそこだったから si_3014.txt | わっ、クリームたっぷり。はい si_3015.txt | あっでも、観光協会じゃ全部の噴水は把握しきれてないんだって si_3016.txt | 私が連絡したこと知ってるってことは、肇も話聞いたんでしょ? si_3017.txt | 合同庁舎?私の時は紹介してくれなかったけど si_3018.txt | ふーん。じゃあ私の空振りも、無駄じゃなかったんだね si_3019.txt | そっか、ならよかった si_3021.txt | あれ?それじゃ青葉がぐったりしてたのってまさか si_3022.txt | そうだったんだ。「お兄に貸しを作ってやった」とか言ってたから、なんのことかと思った si_3023.txt | 13ヶ所? si_3024.txt | そっか。やっぱりそれで全部だよね si_3025.txt | ううん。私が調べてもやっぱり13ヶ所だったから si_3026b.txt | ううん。せっかくだけどやめとく si_3027.txt | それは…私なりにいろいろあったから si_3028.txt | うん。ちゃんと案内できるといいね si_3029.txt | それじゃ私は、誰か来る前に戻るから si_3032.txt | あはは、すごい顔 si_3033.txt | 大丈夫…じゃなさそうだね si_3034.txt | お待たせ si_3035.txt | どうして?うーん si_3036.txt | 肇が助けを求めてるような気がしたから、かな! si_3037.txt | ヒーロー si_3038.txt | ヒロインは遅れて登場するものだから si_3039.txt | あの突然すみません si_3040.txt | 探してる噴水、見つかりました si_3041.txt | 今この街には全部で13ヶ所の噴水があります si_3042.txt | でもそのどれにも、ウサギの飾りはついてませんでした si_3043.txt | だから、もしかしたらと思って直接50年前のことを調べたんです si_3044.txt | 私、この街の素敵な場所を紹介するブログを書いてるから、資料はたくさんあるんです si_3045.txt | 本当は彼 si_3046.txt | 肇から昨日話を聞いてすぐ、たぶん見つからないだろうなって思ったんですけど si_3047.txt | ごめんね。でもあの時はまだ、ちゃんと確認できてなかったから si_3048.txt | 肇が言ってた、合同庁舎の人に確認できたのが、ついさっきなの si_3049.txt | 本当は12時までらしいんだけど、観光協会の人に無理言って、開けてもらっちゃった si_3051.txt | 結論から言うと、噴水の場所はわかっても、噴水自体はもうなくなってました si_3053.txt | はい、どうぞ si_3054.txt | わかりました。ご案内します si_3055.txt | ちょうどここからバスが出ているので、それで行きましょうか si_3056.txt | ここはヴィクトリアンパレス。今は街の人たちが集まるショッピングモールです si_3057.txt | 詳しい場所まではわかりませんでしたけど si_3058.txt | この場所に、確かにその噴水はありました si_3059.txt | 50年前、すでに老朽化していた噴水は、商工会議所の建設で取り壊されることになりました si_3060.txt | それから40年。ここには商工会議所があったんですが、それが移転した結果、このショッピングモールができたんです si_3061.txt | なので、当時の施工記録を調べても、詳しい資料はなかなか見つかりませんでした si_3062.txt | よかったね si_3063.txt | 肇、泣いてる? si_3064.txt | ふふっ、だってまだまだ先だけど si_3065.txt | いつまでも、思い出を大切にできるのって、素敵だなって思って! si_3066.txt | いえ、私も素敵な経験をさせてもらいましたので si_3067.txt | 私は花守栞織です si_3069.txt | うん。なんだか私もすっごく幸せな気持ち si_3071.txt | ううん、これがいい! si_3073.txt | ああそれ?知りたい? si_3074.txt | うん。だって言ってなかったから si_3075.txt | それはねー si_3076.txt | 肇は私を誰だと思ってるの? si_3077.txt | もお、そうじゃなくて si_3078.txt | さっき言ったよね。肇が助けを求めてる気がしたって si_3079.txt | そんなに大げさなことじゃないけどね si_3080.txt | 昨日は肇、おばあさんのことで、私に頼ろうとしなかったでしょ? si_3081.txt | だからそれだよ si_3082.txt | もし気を遣ったつもりなら、それこそ「一人で帰ってくれ」はなかったんじゃない? si_3083.txt | 肇だって、私がおばあさんのこと心配してるのはわかってたでしょ? si_3084.txt | ほらね?だから決めたの si_3085.txt | 肇がピンチになるまでは、絶対に助けてあげないぞって si_3086.txt | 怒ってないよ si_3087.txt | 肇に「やっぱり栞織がいてくれなきゃダメだ」って思い知らせたかっただけだもん si_3088.txt | でもこれで、私に気を遣う時はどうすればいいのか、よくわかったでしょ? si_3089.txt | うんうん。わかればよろしい! si_3091.txt | この前の夜の約束、そろそろしたくならない? si_3092.txt | もしかしたら今がその時かもよ? si_3094.txt | じゃあその時が来て、肇がプロポーズしてくれても断り続ける si_3095.txt | だってそうすれば、何回でもプロポーズの言葉を聞けるんでしょ? si_3096.txt | なんてね。たぶんその時は…ウソでも断るなんてできない si_3097.txt | ううん。それどころかきっと、嬉しすぎて…私、泣いちゃうと思うから si_3098.txt | だからその時は、私が泣き止むまで、返事は待っててくれる? si_3100.txt | 私と肇にとっての思い出の場所、どこになるのかな? si_3101.txt | わ、私のあれはナシ! si_3102.txt | まったく、せっかくのムードがぶち壊しだよ si_3103.txt | 理想のシチュエーションは si_3104.txt | あはは、まだ先のことって感じがして全然想像つかないかも si_3106.txt | うん。そうだね si_3107.txt | ううん。大丈夫 si_3108.txt | あっ、そうだ。昨日帰れなかったから、年末にはちゃんと帰らないと si_3109.txt | お母さんから連絡が来て、絶対一緒に顔を出しなさいって si_3111.txt | うん。お酒入ると騒がしくなるし、だったら肇と二人でゆっくりしたいかな si_3112.txt | ほんとに?ならどこか寄って帰る? si_3114.txt | ううん。肇はやっぱり優しいなって思って si_3115.txt | いいよ。確か冷蔵庫にキャベツと卵があったから、何かさっと作っちゃうね si_3116.txt | もお、そういうこと言うと、下手なもの作れないんだけど? si_3117.txt | そんな簡単なのでいいの? si_3118.txt | この前は私の揚げ出し豆腐が一番って言ってた気がするけど si_3119.txt | まったく調子いいなあ。じゃあ今日はお肉もオマケしてあげる! si_3120.txt | え?ああうん、そうだね si_3121.txt | でもどうしたの、いきなり? si_3123.txt | うん。あはは…でもどうかな si_3125.txt | えっ?どうって? si_3126.txt | そうだね。意識しないって言えば嘘になるけど si_3131.txt | え?あっ、え? si_3132.txt | ご、ごめん、なんて? si_3135.txt | それじゃあ、えっと si_3136.txt | 本当に、そういうことなの…? si_3138.txt | えっと…ちょ、ちょっと待って si_3139.txt | あの、も、もう大丈夫…です si_3140.txt | だ、だって、嬉しいけど恥ずかしいし…! si_3141.txt | ご、ごめんね。その言葉、本当はずっと待ってて si_3142.txt | 8年間、いつ言われてもいいように、気持ちの準備はしてたんだけど si_3143.txt | でも本当に言われたら、頭の中、急に真っ白になっちゃって si_3144.txt | か、からかわないで! si_3146.txt | うん、学生時代の si_3147.txt | 肇からのプロポーズは、いつかその時がくるまで待っててって si_3148.txt | やっとその時が来て、すごく嬉しいよ! si_3149.txt | あの、私からも一つ si_3150.txt | 怒らないで聞いてくれる? si_3151.txt | 怒らないって約束してくれたら話すね si_3152.txt | 今日の式、肇はどうして自分も呼ばれたのかって、不思議に思わなかった? si_3153.txt | だ、だよね? si_3154.txt | 実はそれ、あの子が私に気を遣ってくれて、肇に結婚を意識させようってことになって si_3155.txt | ブーケもね、私が受け取ったら、肇は絶対何も思わないはずないってことで si_3156.txt | 最初から私に向かって投げるって決まってたの…はい si_3157.txt | お、怒らないでぇー…! si_3158.txt | うん。マジで si_3159.txt | こんなにうまくいくと思わなかったよ si_3160.txt | ダメ。あの時と違って立ち聞きじゃないもん si_3161.txt | えっと、私は…ううん、もう答えなんてとっくに決まってるもん si_3164.txt | 私にしといてよかったでしょ? si_3166.txt | だからね、私からも si_3167.txt | これからもずっとずっと、末永くよろしくお願いします si_3168.txt | つまり、肇は小清水さんを選んだって事? si_3169.txt | あはは…いや、さすがにわかるよ si_3170.txt | うん。それで私たちの関係が変わるわけじゃないから si_3171.txt | 私からも一つだけ質問があるんだけど…いいかな si_3172.txt | うん。小清水さんは今、幸せかな? si_3173.txt | な、なんか変なこと質問しちゃって、すみません…! si_3176.txt | 肇、多分気づいてないだろうから教えてあげるね si_3177.txt | さっきからずーっと、顔がニヤニヤしてる si_3180.txt | お疲れ様でした si_3181.txt | 肇?何してるの? si_3182.txt | おはよう si_3183.txt | って、なんか肇、疲れた顔してる? si_3184.txt | はぁ…保聖、デリカシーなさすぎ si_3185.txt | ちゃんとビザトースト作ってあげるから si_3188.txt | 全力で否定された si_3189.txt | 小清水さん? si_3190.txt | だったら、朝早くから出かけてくの見たよ?部屋にはまだ戻ってないと思うけど si_3191.txt | むしろ肇は何も聞いてないの? si_3192.txt | オシャレしてたから、今日は朝からデートだと思って、声かけなかったんだけど si_3193.txt | 口に出す前に考えなさい si_3194.txt | ね、ねえ肇?小清水さん、私と違って友達多いし、女の子同士で出かけたのかもよ? si_3195.txt | 友達少ない si_3196.txt | し、失礼しました si_3197.txt | それに、友達以外にも大切な人はいるから。例えば、家族とか? si_3198.txt | そうだよ。だから弟のシツケをするのも、お姉ちゃんの大事な役目なの si_3199.txt | うん。だからピザトースト食べながらお話しようか? si_3200.txt | お母さんたちから、保聖のことは頼まれてるんだから si_3201.txt | 放課後、何かするの? si_3202.txt | 学園中、そうなんだ?なら私も手伝おうかな si_3203.txt | だからだよ。嬉しいでしょ? si_3204.txt | というかヤキモチ? si_3205.txt | 肇は?傘ある? si_3206.txt | でも制服濡れるよ? si_3207.txt | おかえり si_3208.txt | ううん。私は小清水さんのサポート si_3209.txt | 今日だって、小清水さんのお弁当食べたんでしょ? si_3210.txt | あっ、気付いてた? si_3211.txt | 小清水さんに、初心者でも挑戦できて、肇が喜びそうなものを教えてほしいって何回もお願いされたの si_3212.txt | ふふっ、そうだっけ? si_3213.txt | でも小清水さんがそこまでしてくれたってわかった方が、肇も喜ぶんじゃない? si_3214.txt | あぁー、この材料は si_3215.txt | うん。じゃあ小清水さん、リラックスして頑張ろっか si_3216.txt | お皿にチキンライスをよそって si_3217.txt | 後から形を整えればいいから。一回全部乗せちゃって…そうそう si_3218.txt | あとはオムレツを上に乗せて…ちょっとゆっくりだったけど、半熟になってるかな? si_3219.txt | うん、いい感じ。後はパセリを振って si_3220.txt | 味付けはチキンライスでしっかりやってるから、卵にはケチャップをかけたら完成 si_3221.txt | あはは…そこは好きにしていいよ si_3222.txt | でも時間さえ守れば大丈夫だから。きっともう一人でも作れるよ si_3223.txt | そうだね。実際、ちゃんと手順は守れてるし、レシピ通りに作る経験を重ねればすぐに上手になると思うよ si_3224.txt | 今度は一緒にお菓子でも作る? si_3225.txt | あはは…いいよ。むしろ気にしないでくれた方が気は楽だし si_3226.txt | 手伝おっか? si_3227.txt | そんな特技があったんだね? si_3229.txt | 私も食べたい si_3230.txt | なら今度は肇が作り方教えてあげればいいんじゃない? si_3231.txt | 肇ぇー、私のぉー! si_3232.txt | すごく嬉しそうだけど、結局小清水さんの不安は払拭されたのかな? si_3233.txt | あはは…そうだね。料理の道は一日にしてならず。みんなで少しずつ、練習していこっか? si_3234.txt | はいー、元気です si_3236.txt | といっても、ある程度予想ついてるでしょ? si_3237.txt | 先輩、どんな風に骨抜きにしたんですか? si_3238.txt | 山吹さん、口に出てる si_3239.txt | ペロリスト過激派 si_3241.txt | あはは…私たちも、根掘り葉掘り聞き出すつもりないから si_3243.txt | ううん、小清水さんが言った通り。二人が幸せだってわかったから、もういいよ si_3244.txt | 肇。写真部の生徒会インタビューなんだけど、今月はいつが空いてる? si_3245.txt | わかった。じゃあ来週の金曜、よろしくね si_3246.txt | 青葉から聞いたけど、これじゃあ肇に声をかけるのも難しそうだね si_3247.txt | あ、いたいた。今ちょっといい? si_3248.txt | 昨日やった匿名アンケート。結果が出て、みんな後夜祭で肇が誰を選んだか気になってるみたい si_3249.txt | え?学園から届いてない? si_3251.txt | そうだね。それに会長なら結果は捻じ曲げられるし si_3252.txt | まあ、私じゃないことは自分でわかってるんだけどね? si_3253.txt | つまり相手はいる、と? si_3255.txt | うん。楽しみにしてるね、楽しみに si_3256.txt | 肇、振られた身として質問いい? si_3257.txt | 二番目の女を狙うのは問題ない? si_3261.txt | お祝いに、今日は私がデザート奢ってあげる si_3262.txt | お疲れさま。ところでお昼一緒にどう? si_3263.txt | 密着取材ってことで si_3264.txt | 用事があるって言ってたけど、もう済んだの? si_3265.txt | すぐ終わるなら言ってくれれば待ったのに si_3266.txt | 気にしないで。私達もちょっと部室に用ができたから、ちょうどよかったよ si_3267.txt | 押してダメなら引く。やるね si_3268.txt | 山吹さんのツッコミがないとなんか物足りないね si_3269.txt | どうしたの? si_3270.txt | そ、そっか…うん si_3271.txt | 肇、放課後は空いてる? si_3272.txt | 私も、肇が決めたことならそれを受け止めるんだけど si_3273.txt | でも、もう少し早く教えてくれてもよかったんじゃない? si_3274.txt | あっ、別に責めてるわけじゃないよ? si_3275.txt | 私の場合、いろいろ相談乗れたかもなって si_3276.txt | あー、そういうことだったんだ si_3277.txt | まったく、肇は優しすぎるよ si_3278.txt | でもどうせなら、山吹さんが言い訳出来ないくらいのことしてあげたいな si_3279.txt | あ、あはは…は、肇? si_3280.txt | う、ううん。やっぱりいいの si_3281.txt | うん。たぶんみんな、自分の気持ちを整理するためだから si_3282.txt | 肇が気にすることじゃないよ si_3283.txt | それじゃ行こうか si_3284.txt | だね。ほらほら、歩いてー si_3285.txt | 肇ってホント度胸あるよね si_3287.txt | 肇もそこにやられちゃったんじゃないかな? si_3288.txt | まあまあ、山吹さんの今後に期待しよう si_3290.txt | ほら、おいでー。怖くなーい、怖くない si_3292.txt | うん、確かに受け取りました。ハンコはないから si_3293.txt | 母印でいい?ボイン si_3294.txt | ボインでいいよね?ねえ保聖? si_3295.txt | 肇、おはよ si_3297.txt | え、冷やかされたいの? si_3298.txt | 山吹さんが? si_3299.txt | 山吹さんが冷やかされたいんだって si_3300.txt | うん。あれを見たら冷やかす気も失せるっていうか si_3301.txt | あれ、肇の写真見てるんだよ si_3302.txt | 後ろからちらっと見えちゃって、声かけたら慌てて否定されちゃったけど si_3303.txt | ううん、あれはきっと賢者モード si_3304.txt | 一定時間肇の写真を見ることによって、彼女は真面目になれるみたい si_3305.txt | うそうそ、多分見られてるって思ったんじゃない? si_3306.txt | え?ただの変態モードじゃない? si_3307.txt | だって山吹さんについては肇の方が詳しいでしょ? si_3308.txt | 気をつけてね? si_3310.txt | 肇…緊張、してる? si_3311.txt | なんか…変な感じだね。こうなるって分かってたし、こうなる事を望んでたのに si_3312.txt | ふふ、よかった。でも、どうせならちゃんとオシャレして、肇に喜んでほしかったな si_3313.txt | ぁ…うん、少しだけ si_3314.txt | うん、分かってるよ si_3315.txt | 分かってたから…私が不安そうにすると、肇も緊張するって、分かってたから si_3316.txt | これでも頑張って、元気に来たつもりだったんだけどな? si_3317.txt | そんな事ないよ。どんな肇でも、肇は私が好きになった肇だから si_3318.txt | それに、ほら。まだ日付は変わってないよ? si_3324.txt | うーん…多分?私だって全然詳しくないけど si_3325.txt | でも…うん。なんだか安心する! si_3327.txt | え…あ、うん。わかった si_3329.txt | 場合によっては…こっちから誘う予定…でしたから si_3330.txt | それは肇も si_3332.txt | し、下着についてはまた次に…ね? si_3333.txt | それで、どう…かな? si_3334.txt | 本当にそう思ってる? si_3335.txt | どうかな?肇はエッチだから…このくらいのおっぱいじゃ物足りないって思ってるかも? si_3336.txt | うーん…言ってたっけ? si_3337.txt | ふふふ…じゃあ…お手並み拝見、しようかな…? si_3339.txt | 肇はおっぱい大好きだもんね? si_3341.txt | 肇…手つきがエッチだよ? si_3342.txt | んっ、だ…大丈夫だよ…! si_3343.txt | ちょっとくすぐったいような…ドキドキするような…変な感じ、かな? si_3344.txt | ふふっ…肇、その口調似合ってない si_3348.txt | 気持ちいい…のかなぁ si_3349.txt | そ、っか…私…感じてるんだ si_3350.txt | 肇を…感じられてるんだ。ふふっ…! si_3351.txt | はあ…はあっ、肇…なんか…身体が熱い si_3352.txt | 私…変じゃ…ない? si_3354.txt | う、ん…気持ちよくても…仕方ない…ね? si_3355.txt | あ…ちょっ、肇ッ…! si_3358.txt | ほ、本当に…触る…触るんだよね? si_3361.txt | はっ、恥ずかしいから…口に出さないでっ si_3365.txt | 大丈夫…だけど…胸を触られるのとは、全然違う si_3368.txt | はあっ、はあ…う、うん si_3371.txt | んっ、はぁあ…あっ、あっ…き、気持ちいい si_3375.txt | う、うん…肇で…感じてる、よ…? si_3380.txt | 肇…なんでそんなに…上手、なのぉ…? si_3383.txt | う…ん。そのつもりで…来たから si_3384.txt | わ…すごい…肇の…おっきくなってる si_3385.txt | それはお互い様でしょ?むしろ私の方が恥ずかしいと思うんだけど…? si_3387.txt | あはは…少しね si_3388.txt | でも、それ以上に…肇と一つになりたいって気持ちの方が強いから si_3389.txt | 肇は優しいから…私の為に言ってくれてるんだよね si_3390.txt | だけど今は、何も訊かないでシて欲しいな? si_3391.txt | うん…お手柔らかに、ね? si_3395.txt | 肇…ちょっと後悔した顔してる si_3396.txt | うん。肇は…そういう人だもんね si_3397.txt | でも…止めないで?ずっと夢見ていた…私の願いを、叶えさせて? si_3398.txt | 私ね、ずっと肇が好きだった。肇とこうなりたかった si_3399.txt | 痛いのも、怖いのも、不安なのも…知ってたよ?知った上で、来たんだよ? si_3400.txt | 肇のものにしてもらうために si_3401.txt | だから…ね?私に…頑張らせて? si_3409.txt | くすっ。なんで肇の方が…泣きそうな顔、してるの…? si_3410.txt | じゃあ…そういう事に、しとく…ね si_3411.txt | やっと…夢が、叶った si_3412.txt | 私の…気持ちは、ね?肇のより…ずっと、大きいんだよ si_3413.txt | ずっと…ずっと前から…あなたを…見てたから si_3416.txt | その言葉…楽しみに、しちゃうからね? si_3418.txt | んっ!?ぁ…肇の…また、おっきくなった…? si_3419.txt | あははっ、そうかな?だったら…ほんと、嬉しいな si_3420.txt | ね…もう、大丈夫だよ。肇も…動いて、気持ちよくなって? si_3422.txt | ほ、本当はちょっと大丈夫じゃない、かも。でも、それより今は、肇を気持ちよくできない方が嫌 si_3426.txt | ほん、と…?よか、ったぁ…! si_3430.txt | なん、か…なんだろう…?不思議な…感じ si_3431.txt | 肇が何を感じてるのか…どう動きたいのか…わかる…? si_3432.txt | やっぱり、幼馴染だから…かな? si_3433.txt | あはっ、そっか…私たち、そうだよね…! si_3434.txt | あはは…どうしよう、私今、すごく嬉しいよ si_3435.txt | 私たちが積み重ねてきた時間は…やっぱり、無意味じゃないんだよね si_3436.txt | そんな嬉しいこと言われたらさ、私だって…もっと肇に喜んで欲しくなっちゃうよ si_3437.txt | だから…ね、肇。もっと動いて? si_3439.txt | はあっ、はあっ…あふっ、ぁ、は、肇…肇ぇっ si_3440.txt | 私も…気持ちよく、なってきた…よっ si_3442.txt | んっ…あぁあああっ!? si_3448.txt | いいの…肇の、好きにっ、してぇぇっ! si_3451.txt | うんっ!いいよっ出して、肇の中に溜まってるの全部出してぇ! si_3452.txt | イって、私でイッて欲しいの!肇の精液たくさん、私に出して、気持ちよくなってぇ! si_3456.txt | 熱い…のが…中、いっぱい…出て…る…? si_3457.txt | 肇のが…いっぱい…あ、ああ si_3460.txt | 私の願い…叶っちゃったから si_3461.txt | うん…!それに、ね…肇がいっぱい出してくれたの、わかるよ。お腹の中が温かくて si_3463.txt | でも…やっぱり身体はクタクタだね。全然動かない si_3464.txt | ううん。肇はちゃんとエスコートしてくれたよ si_3465.txt | それより…もう少しこのまま、繋がったままでいたいかな si_3466.txt | やっと、肇と一つになれたんだね si_3467.txt | 私、ちゃんとできたかな? si_3470.txt | ふぁ…ハァ、ハァ…す、すごい si_3472.txt | お腹…白いのでドロドロ si_3474.txt | こんな、いっぱい出してくれるなんて…はっ、はぁ…肇、頑張ってくれた、証拠だよね si_3475.txt | 肇からこんなのが出るなんて…知らなかったなぁ si_3476.txt | なんだかよくわからないけど、すごくエッチなにおい…それにぬるぬるで、あったかい si_3477.txt | じっくり見られるのが嫌なら、中に出せばいいのに si_3478.txt | なんでもない。それより…流石に疲れちゃったな si_3479.txt | それは、肇が愛してくれたからだよ? si_3480.txt | 肇に激しく求められるの…結構好きかも。なんか、幸せな感じがする si_3481.txt | うん。やっと一つになれたんだもん…嬉しいに決まってる si_3482.txt | 肇…キス、して? si_3484.txt | だってぇ…ずっと我慢してたんだもん si_3485.txt | ねぇ…早く、早く触って…? si_3486.txt | ほら、昼間の仕返しをする…チャンスだよ! si_3488.txt | あっ…肇の、指ぃ…入ってくる si_3491.txt | うん…エッチだよ?肇とエッチなことしたくて…したくて堪らないの si_3493.txt | ふふっ、素直でよろしい! si_3496.txt | 肇も…私の気持ちいところ…わか、るっ…? si_3497.txt | ぁ…えへへ。恥ずかしいけど…でも、嬉しいかも si_3501.txt | はあっ、うん…わか、ったぁ si_3507.txt | そこっ…そこぉっ!すごい、何?なにぃ…? si_3517.txt | イった…イったよ、肇ぇ…ちゃんと…イったぁ si_3519.txt | ねぇ、肇ぇ…今度こそ…最後まで、して…? si_3520.txt | 肇にもいっぱい気持ちよくなってほしいの si_3521.txt | あっ、やんっ…そ、そんな、グリグリしないで si_3522.txt | うん、いいよ…きて si_3523.txt | 肇の固いやつ…早く、ちょうだい…! si_3526.txt | ふふ…でも、やっと一つになれた。焦らしすぎだよぉ si_3529.txt | 肇の、私の中でビクビクしてる…! si_3530.txt | うん…ちょっと不安だったけど…なんだか、大丈夫みたい si_3531.txt | 昼間から、じっくり肇の下準備もしてたからかな! si_3532.txt | ううん、いいの。私が…一人で我慢できなくなってただけだし? si_3542.txt | おっぱいは…少し控えめだけど…ね si_3543.txt | ひゃうっ!?あっ、はっ…肇っ? si_3548.txt | 素直に…感じる…? si_3552.txt | 大好きだよ…大好きだから…感じるの…止められないよぉっ si_3557.txt | はあ…すごい…幸せだよ si_3558.txt | 全身で肇を感じる。愛されてるって…深く、深く si_3559.txt | うん…!肇は私が好き…大好きなんだね? si_3560.txt | ふふっ!うん、そうだね…肇は…そういう男の子だよね si_3562.txt | 他の女の子に…いっ、し、嫉妬してた自分が馬鹿みたい si_3563.txt | むぅ…心配になっちゃうのは、それだけ肇が好きだから…だよ? si_3565.txt | いいよ…もっと求めて?私をめちゃくちゃにするくらい si_3566.txt | あなたをもっと感じさせて。何もわからなくなるくらい si_3573.txt | うんっ、肇…いるよっ、ここに…あなたの、腕の…中にぃっ si_3576.txt | 気持ち良すぎて…だめっ、だめだめ…だめぇーーッ! si_3581.txt | もう、だめっ、だめだめだめ…ほんと、だめぇっ! si_3582.txt | はぐっ、うっ、うっ、うあぁ、あっ…や、やだ…やなのぉ si_3583.txt | また一人でイきたくない…あっ、あぁ、肇、肇っ、肇ぇぇぇええ! si_3586.txt | ひあっ、あっ、ああっ、あっ、あっ、肇ぇ、きて肇ぇ…! si_3589.txt | あっ、はっ…は…あ…あ…あああ si_3590.txt | はあーっ、はあ…はーっ、はー si_3591.txt | あ…ぅ…ん。だいじょう…ぶ…はあっ si_3592.txt | すごい…まだ、出てる…どくんどくんって si_3593.txt | おなか、あったかい…幸せ…だよ。肇ぇ si_3594.txt | うわぁ…すごい、こんなに si_3596.txt | あはは…はあ…はあ…肇、すごく興奮してた si_3597.txt | うん…自分でもびっくりするくらい、興奮した si_3598.txt | はあ…はあ…まだ…心臓のドキドキが収まらないよ si_3599.txt | くすっ!肇、いっぱい頑張ってくれたもんね。えらい、えらい si_3600.txt | ふふっ…愛してるよ、肇 si_3607.txt | エッチなにおい!ふふっ! si_3608.txt | ふふっ!肇ぇ…見て?すっごい、ねばねばだよぉ? si_3609.txt | ふわぁ…ほら、先っぽからまだ垂れてる si_3610.txt | こんなに糸引いて…昼間も出したのに、むしろ量は増えてる? si_3611.txt | ふーん!あはは、そっか。肇は気持ちよかったんだ。うれしいな si_3613.txt | エッチって…こんなに気持ち良くて、幸せになれるなんてね si_3614.txt | えー…?洗い流さないとだめ? si_3615.txt | だって…せっかく肇がかけてくれたのに…もったいないよ si_3616.txt | それが狙いかもしれないよ! si_3617.txt | あ…もう生徒会長モードになっちゃった。残念 si_3618.txt | それじゃあ…最後に。キス、して? si_3619.txt | それくらいはいいでしょ! si_3620.txt | いいから、肇はじっとしてて! si_3621.txt | 今日はまず私からしてあげるね si_3622.txt | まあまあ、急かさない急かさない si_3623.txt | 倉庫の時は暗くてよく見えなかったしね…んしょ si_3624.txt | わっ。肇…もうおっきくなってる! si_3625.txt | ふふ、それは悪い気しないかな si_3626.txt | それはね si_3627.txt | 私のお口で…肇を気持ちよくしちゃいます si_3628.txt | わっ、肇のすごいビクってしたよ!? si_3629.txt | そ、そんなに驚くこと? si_3630.txt | もしかして…嫌だったりする? si_3631.txt | 肇は私の身体を汚いと思ってるの? si_3632.txt | うん。だから私も肇のこと、汚いなんて思ってないよ? si_3633.txt | それに…肇のここ。もうカチカチになってる si_3634.txt | ふふっ、やっぱり嬉しいんだね。ごめんね、待たせちゃって…今、気持ちよくしてあげるからね? si_3636.txt | 気持ちいい…? si_3637.txt | んっ!喜んでくれてよかった si_3642.txt | んっと…はじめてだよ? si_3643.txt | でも、この間触った時に、肇の気持ちいいところはわかってるし si_3644.txt | あとは勘…かな? si_3645.txt | なんでもじゃないよ?私だって、肇が何を考えてるのかわからないこともあるし si_3646.txt | だから…どうしたらいいのかわからなくなっちゃう時もあるよ si_3647.txt | でも、肇の言う通りだね。わからない事もあった方が、二人でもっと楽しめる si_3648.txt | 肇がいたから…私、色々なものと向き合って、挑戦しようって思えたんだよ? si_3649.txt | だから…肇には色んな私を見てほしい si_3650.txt | 変わった私は…ちょっと、エッチかもしれないけど si_3651.txt | そうだね。確かに、肇はエッチかも si_3652.txt | でも、だからって私以外を見ちゃ嫌だよ? si_3653.txt | あ…ううん。見られないようにしちゃうんだから! si_3660.txt | 肇に頭を撫でられるの、ちょっと恥ずかしいけど…気持ちいい si_3661.txt | なんだろう…すごく…安心する si_3662.txt | 胸はドキドキしてるのに…すごくエッチな気分なのに si_3663.txt | 瞼を閉じたら、眠っちゃいそうなくらい si_3664.txt | ううん。変じゃないよ。だって私たち、ずっと一緒だったんだもん si_3665.txt | それにエッチしてる時、肇に愛されてるって感じるし si_3666.txt | 安心するのは当たり前だよ si_3667.txt | そ、その話は…もう終わりで si_3669.txt | それじゃあ、もっと気持ちよくなれるように、もう少し激しくするね? si_3678.txt | んっ、んっ、んぐぅ、うっ、んふんっ、ぢゅ、ぢゅるるるるっ…! si_3682.txt | ぷぁっ、はっはっ…!は、あ…んむぅ…れろっ、レロっ、ンッ…ぢゅるる、ぢゅぷ、ヂュ、ぢゅ、んふぅ! si_3683.txt | ちゅぅーーッ!フゥ、フゥゥ…いいよ、肇ッ…イッて、肇ぇ…! si_3684.txt | ハァ、ハァ…肇の濃いドロドロ精液、たくさん欲しいのぉ…! si_3690.txt | はむ…あ、むぅ…! si_3695.txt | はあ…はあ…すごい…いっぱい出たね si_3696.txt | うん。なんか、出してくれたのが嬉しくて…つい si_3697.txt | あはは…無理なんかしてないよ?前から興味あったし! si_3698.txt | でもこれ、ちょっと苦いのもだけど…喉に絡みついて、飲みにくいね si_3699.txt | まだちょっと、喉の奥からエッチな匂いがするみたい si_3701.txt | 肇…気持ちよかった? si_3702.txt | そっか。じゃあ…また今度してあげるからね! si_3704.txt | ぷあぁ…!?えっ!? si_3707.txt | ハァ、ハァ…すごいよ…どんどん出てる…! si_3709.txt | あはっ…こんなにいっぱい…張り付いてて、ちょっと重いかも si_3710.txt | あっ…口に入った si_3712.txt | ちゅ…ぢゅるる…んっ…くちゅ、くちゅ si_3713.txt | ん…ごくっ。あはっ、飲んじゃった! si_3714.txt | うーん、正直苦くて美味しくはないけど…肇の味って思うと、嫌いじゃないかも! si_3715.txt | あはは…どくん、どくんって…脈打って…うん。頑張って出してくれたんだね si_3716.txt | 私の口で気持ちよくなってくれたんだ…嬉しい、な si_3717.txt | そう?ならあのまま、口の中に出してくれてもよかったのにぃ si_3718.txt | でも…はあ。これ…この、いっぱいかけられちゃうのも…好き! si_3719.txt | なんか、肇のものになった気がするの。あなたに…身体中全部、支配される感じ…? si_3720.txt | えへへ。エッチになっちゃった! si_3721.txt | それでこれ、拭き取っちゃう? si_3722.txt | このままがいいのになあ…せっかく頑張って出してくれたのに si_3723.txt | 肇の匂い、させたままでいたい si_3724.txt | ところで肇、少し前にした下着の話、覚えてる? si_3726.txt | やっとお披露目できたね? si_3727.txt | ど、どう?待った甲斐、あったかな? si_3728.txt | えぇぇー!?そ、そんなに!? si_3729.txt | って、あははっ、肇は大袈裟だなあ si_3730.txt | でもよかった。喜んでくれて。安心した! si_3732.txt | 私ね…今、すごく幸せだよ si_3733.txt | すごくすごく…あなたを愛してるの si_3734.txt | これまでの人生も…肇のおかげで幸せだった si_3735.txt | でも…これから先にも、いっぱい幸せな時間が待ってるんだよね si_3736.txt | ふふっ、そうだね! si_3737.txt | なんだかね…ふと思うんだ si_3738.txt | 肇とこうして一緒にいることが、私の運命だったんだって si_3740.txt | 肇が好き…大好き si_3741.txt | だから…ね?シて? si_3742.txt | このまま溶け合って、私と肇が一つになっちゃうくらい…激しく si_3743.txt | いっぱいいっぱい愛して、私は…あなただけのものなんだって感じさせて? si_3746.txt | 嬉しい…嬉しいの…すごく…幸せだよ! si_3747.txt | 私は…夢でも、幻でもないよ? si_3748.txt | ほら…確かめて、肇。私が…ここにいるって si_3749.txt | ね?ドキドキしてるの、わかる? si_3752.txt | すごい…また、肇…おっきく、なったぁ…? si_3753.txt | ふ、ふふふ…!それは当然、かも…? si_3755.txt | あなたを受け入れたくて…堪らなく、想ってるんだもんっ si_3756.txt | 私の中が…気持ちいいのは、当たり前…だよっ? si_3757.txt | うん…だって、私のココはあなた専用だもん! si_3758.txt | もっと…私を感じてっ!私の気持ち…心…ぜんぶ、ぜんぶっ! si_3761.txt | うん、気持ちいい…よ si_3764.txt | は、肇は…?私の胸…触って、感じる? si_3766.txt | 肇とくっついてるだけで…エッチ、してるだけで si_3767.txt | 私、どんどん嬉しく…なっちゃうよ…! si_3769.txt | 私の中で…どんどん、大きくなって…びくびくって、震えてる…! si_3770.txt | いっぱい頑張ってくれて…汗もかいて…肇の匂いがするよ si_3771.txt | 私を触る手…優しくて…ああ、肇だって…昔から変わらない、あなただって…感じる si_3772.txt | ん、そうだね。幼馴染…なんでも知ってる。でも、なんにも知らない…不思議だね si_3773.txt | 私も…愛してるよ、肇 si_3777.txt | あやまら、なくて…いいよ…肇っ! si_3784.txt | 肇の、太い…気持ち…いい…よぉぉぉぉっ! si_3791.txt | ひっ、あっ、っく、ハァ、ハァ…奥まで、ひっ、っ、ごりごり当たってるのぉ! si_3793.txt | はじ…め…あっ、あっ、もう、わたし、イクッ、う…んあああーーッ! si_3797.txt | んあああっ、はっ、あっ、んぁ、ハッ、ハッ…ちょうだい、肇の濃い精液、私にぜんぶ…! si_3799.txt | んっ、ハッ、ハッ、あぐっ、ひっ、イク、イクぅ…あっ、出して…肇…出してぇぇぇぇっ! si_3804_2.txt | んっ…!?ズルズルって、はあっ、はあ…抜けちゃう…はあっ、は…んううぅ si_3805.txt | はじ…めぇ si_3806.txt | は、あ…すご…かったぁ si_3807.txt | 肇に…こんなに…激しいところが…あったんだ…ね si_3808.txt | はあ…はあ…気持ちよすぎて、死んじゃうかと、思った…! si_3809.txt | はぁ…あはは…ん…うん、いい、よ。許して…あげる si_3810.txt | むしろ…嬉しいんだよ?あんなに激しく…求めてもらえて si_3811.txt | アソコも熱くて…感覚もとけて…私たち…一つになった、みたい si_3812.txt | はあ…はあ…呼吸…ぜんぜん…収まら、ない si_3813.txt | それにほら、肇のドロドロな精液…濃いの、こんなにいっぱい si_3814.txt | ふふっ、これまでで、一番…たくさん、出したんじゃない…? si_3815.txt | 私も…くせになっちゃいそう…! si_3816.txt | 肇の方こそ、ありがとう。私を愛してくれて…求めてくれて si_3817.txt | どこにも行かないよ。これからもずっとずっと、一緒にいようね…! si_3822.txt | はあっ、あ…お腹、あったかい…肇…はあっ si_3827.txt | はひっ、ひっ、ぁ…すごい、わたし、また…ふぅっ、はっ、あっ…はぁっ si_3828.txt | はあ…熱くて…すごく濃い、エッチな…肇の匂いで si_3830.txt | もう、大丈夫…はあ…少し…はあっ、苦しい…けど si_3831.txt | ああ…身体中…肇でいっぱい…肇で…染まった si_3832.txt | 嬉しい…はあ…は、ぁ…嬉しいよ! si_3833.txt | 激しかった…肇…いっぱい興奮してくれたんだ…ね! si_3834.txt | こんなにたくさん…今までで、一番多くて…一番濃い匂い si_3835.txt | たくさんたくさん、伝わったよ…肇の愛情…それで、私もどんどんエッチになっちゃった si_3836.txt | うん…これは、癖になっちゃうかも si_3837.txt | 肇。頑張ってくれて…求めてくれて、ありがとう si_3838.txt | うん私も、愛してる…! suz005_001.txt | なに? どうしたの、急に suz005_005.txt | そうだっけ? suz005_016.txt | は? なんで家に戻らなきゃいけないわけ? suz008_002.txt | だから、どうして私が付き合わなきゃいけないの? suz008_003.txt | 女の子に向かってそういうこと言わない suz008_005.txt | まあ、いいけどね suz008_006.txt | ここ、アンタが奢ってくれるの? suz008_008.txt | 半熟のオムライスとコーヒーをもらえるかな suz008_009.txt | 同じのを頼んでも仕方ないでしょうが。違うのを頼まないと色んな味を楽しめないじゃん suz008_010.txt | アンタはカルボナーラ suz008_011.txt | パンケーキがあるんだ、ここ suz008_012.txt | まあカフェだもんね。そりゃあるか suz008_014.txt | いただきます suz008_015.txt | あ、アンタが食べる前に一口頂戴。オムライスも先に食べていいから suz008_017.txt | なに、その反応? 美食家気取りか suz008_018.txt | ああ。ここのキッチンの子と友達なんだっけ suz008_019.txt | 元だけどね suz008_020.txt | 美味しい。人が作ってくれたってだけで美味しい、最高、文句なし。うんうん suz008_021.txt | 別に嘘ついてるわけでもないんだけど suz008_023.txt | コーヒーも美味~ suz008_024.txt | うん。いいと思うよ suz008_025.txt | ま、こんなお店を知ってても、宏人にゃ宝の持ち腐れだろうけどね suz008_026.txt | アンタにゃ誘うような恋人がいないってこと suz008_027.txt | 図星か、弟よ suz008_028.txt | そだねー。不満はないけど、もうちょっとメニューは多い方が選ぶ楽しみはあるよね suz008_029.txt | そういう効率厨はカフェよりも定食屋とかに行くの suz008_035.txt | すみません suz008_036.txt | これを作った人、呼んでもらえる? suz008_037.txt | キミが、オムライスやカルボナーラを作って、パンケーキも焼いてくれたの? suz008_039.txt | で、最後のパンケーキはなに? このクオリティはなんなの? suz008_040.txt | 火が強すぎる。しかも焼き過ぎて気泡がなくなって、ふっくらもしてない suz008_041.txt | まともに練習してないでしょ。なんで最後にこれなの? 全部台無しだよ suz008_042.txt | 知らんのなら黙ってろ suz008_045.txt | 火は弱過ぎても、強過ぎてもダメ suz008_046.txt | あと、気泡のあいてくるのを待つとはいえ、待ち過ぎたら火が通り過ぎる上に生地も乾く suz008_047.txt | だから仕上がりも硬くなるし、焦げたりして味も台無しになる suz008_048.txt | 単純な分、繊細さが必要なの suz008_050.txt | ほら食べてみなさい、無知なる弟よ suz008_052.txt | アンタ、姉を一体どんな目で見てたわけ? suz008_055.txt | もしかして、アンタが仕組んだの? suz008_057.txt | アレは、アンタの友達の作り方がなっちゃいないのが原因 suz008_059.txt | なおさら悪い。まともな練習をしてないでしょ、キミ suz008_061.txt | やっぱワザとじゃん suz008_063.txt | つーか謀ったな。やっぱアンタも一枚噛んでるじゃん! 家に帰ったら覚えてろよ、この野郎 suz008_064.txt | で? 一体、何を企んでるわけ? suz008_065.txt | 何もないなら帰るよ? suz008_066.txt | やっぱそういうことか suz008_068.txt | なんで私に? suz008_074.txt | 1つ条件がある suz008_075.txt | 「お姉さん suz008_076.txt | そこの弟と区別つかないでしょ suz008_077.txt | さんを付けろよ陰気野郎 suz008_079.txt | 家でゴロゴロするのにも飽きてきたしね suz008_081.txt | それとも姉が一生実家に寄生してる方がいいのか、弟よ。親の次は長男のアンタに寄生するのだぞ suz008_082.txt | つまんないダジャレは止めな suz008_084.txt | ううん。私を、このお店で雇っていただけないでしょうか suz008_085.txt | じゃあ、雇ってもらえるってことでいいの? suz008_086.txt | ありがとう。こちらこそ、よろしくお願いします suz008_087.txt | そうと決まれば、サボってた分のブランクを埋めないと suz008_088.txt | そりゃあるよ。経験による慣れで、味を決めてる部分はあるからね suz008_089.txt | 材料、確認させてもらっていい? suz008_090.txt | というわけで、色々と覚えてもらう必要があるわけだが―― suz008_091.txt | なんだその覇気のない声は! 気合いを入れろ! suz008_092.txt | ふざけるな! もっと腹から声を出せ! suz008_093.txt | 私が貴様を立派なパティシエにしてやる! suz008_094.txt | 気の抜けた返事をするな! suz008_095.txt | いいか、貴様は人間ではない! ウジ虫だ! いやそれ以下だ! パティシエになるその日まで、地球上で最も劣った生き物だ! suz008_096.txt | 返事は大声! 口を開く前と後ろにサーをつけろ suz008_097.txt | うむ。素直なのはいいことだ。気に入った。家に来て弟をファックしていいぞ suz008_098.txt | では訓練を始める! みっちり仕込んで、泣いたり笑ったり出来なくしてやる! 覚悟しなさい! suz008_099.txt | なんだその泡立ては! じじいのファックの方がまだ気合いが入ってるぞ! suz008_100.txt | もっと力を入れろ! タマ落としたか! suz008_101.txt | 人生でこんなこと言う機会って滅多にないからね suz008_102.txt | たまには汚く罵るのも楽しいもんだ suz008_103.txt | いい度胸をしているな。気に入った。家に来て弟をファックしていいぞ suz008_104.txt | 厨房で吐いたら殺す、私が殺す suz008_107.txt | わっかりやすいゴマすり、どうも suz008_108.txt | 期待はしてるよ。この店に賭けてみるか、って思った程度にはね suz008_109.txt | いらっしゃいませ suz008_110.txt | 出戻りの引きこもりにならなくて済みそうだ suz008_111.txt | 折角好きにできるんだから。気合いを入れて頑張らないとね suz008_112.txt | 遅刻したらぶっ飛ばすから、そのつもりで suz008_115.txt | そもそも広報費用ってあるの? suz008_116.txt | そういうことなら1つやってみたいことがあるんだけどさ suz009_001.txt | 起きろこらー! 仕事行くぞー! suz009_002.txt | 安心しなさい。パン屋さんに比べたらゆっくりだから suz009_003.txt | 他人事みたいに言ってんじゃない。今日から君も、その大変な仕事を手伝うんだよ suz009_004.txt | 寝ぼけてミスしたら、お仕置きだかんね suz009_005.txt | 宏人の友達やってるだけのことはあるねー suz009_006.txt | くだらないこと言うために早起きしたんじゃないの。ほら、気合い入れていくよ suz009_007.txt | よぅし。こんなものかな suz009_008.txt | 美味しそうじゃない。美味しいの suz009_009.txt | 失敗したかもしれない物を出すわけにはいかんでしょうが。プロとして suz009_010.txt | 熱いから気を付けなよ suz009_011.txt | だから忠告したのに suz009_012.txt | どんなもんだい suz009_013.txt | だといいけど。焼き立てと冷めたときじゃあ、結構違うものだし suz009_014.txt | 粗熱が取れたら包装していくよ suz009_015.txt | ってわけでマドレーヌも一緒に配ろう suz009_016.txt | その意気その意気 suz009_017.txt | あ。私もポスティングの方に回るよ suz009_021.txt | 遠慮するつもりはないよ。けど、わざわざ揉めることもないでしょ suz009_023.txt | 宏人から、何か話でも聞いた? suz009_025.txt | 仕事だからね。楽しいだけじゃない。嫌なことも辛いこともあるもんさ suz009_027.txt | パティシエって名乗れるようなったのは、あの店で働いたおかげだから。恨んでるってことはないよ suz009_028.txt | あー、その話か suz009_029.txt | アレはね、元々は内部で腕を競い合うコンペがあったんだよ。売値設定500円で。私はそれで負けたの suz009_030.txt | 味なら勝ってたのに。原価率を含めての判断で負けちゃってさ suz009_032.txt | 決定的なのはコスト削減かな。経営する以上、コストを考えるのは当然だってわかってる suz009_033.txt | わかってはいるけどさー、作る側として守りたい一線ってのがあるんだよ suz009_034.txt | あれでお客さんに売るのは、私の中で納得できなかった。最後の一線を越えた。だから辞めた suz009_036.txt | それは知らない。もしかしたら周りに愚痴ぐらいは漏らしたかもね。オーナーとはよくぶつかってたから suz009_037.txt | 今考えると私も無茶苦茶だったなー。自分の何倍も経験のあるスターパティシエに食ってかかるんだから。はっはっは suz009_038.txt | とはいえ、面倒とは思ってても憎しみとかはないんじゃない? suz009_040.txt | 私1人にそんな嫌がらせするほど向こうも暇じゃないよ。多分ね suz009_041.txt | 仮になにかしてても、どこも雇ってくれなくなるような絶対的な影響力はないって suz009_043.txt | って、こんなしみったれた話をしてる場合じゃなく、チラシを配る時間 suz009_044.txt | ほれほれ、働くのだ、若者よ suz009_045.txt | 時間を無駄にした分、二手に分かれよう。キミはあっち。チラシを配って配って配りまくりなさい suz009_046.txt | 私はこっちに行くから。じゃあ、また後でね suz009_047.txt | そろそろ冷えたかなー suz009_048.txt | よぉーし、よしよし。いい感じだ。ほら、ご注文のイチゴのタルトレット。こいつで、どうだ! suz009_051.txt | ならばよし suz009_053.txt | ナパージュのツヤが強調されて、より美味しそうに見えるね suz009_054.txt | 私だけに頼るんじゃないの。パンケーキもオムライスもパスタもコーヒーも紅茶も suz009_055.txt | とりあえず、メニューに載ってるのは全部、写真を撮ってあげるようにしないと suz009_056.txt | てなわけで、ちゃんと見栄えよく作れるようになること suz009_057.txt | そっちは任せるよ。終わったら、タルトは食べちゃっていいから suz009_058.txt | 昂晴はこっち。次は撮影用のパンケーキを焼くよー! suz010_001.txt | ケーキの準備よーし。料理の下準備よーし。焼き菓子の準備よーし suz010_002.txt | いくらなんでもそれは期待し過ぎだって suz010_003.txt | そう言ってくれるのは嬉しいけど、わざわざ開店前から並ぶ人はいないでしょ。数量限定商品があるわけでもなし suz010_004.txt | お客さんには来て欲しいけど、行列はお店に慣れてからの方がいいかも suz010_005.txt | いくら練習が完璧でも、やっぱり違うものだから suz010_006.txt | といっても、インストなんてどこででもできますからね。500人が全員近くに住んでるわけじゃないですよ suz010_007.txt | 大胆すぎる野望を持つと、ガッカリするかもしれません suz010_008.txt | あ、いや。ゴメン。水を差したいわけじゃないんだ suz010_010.txt | そう。私もそれを言いたかったわけなのよ! suz010_012.txt | いらっしゃいませ suz010_013.txt | よし。じゃあキッチンに戻ろうか suz010_014.txt | さっきの男の人、知り合い? suz010_015.txt | もしかして過保護? suz010_016.txt | へー。じゃあ、見せつけてあげないと suz010_019.txt | なら任せた suz010_021.txt | あのさ、そんな気になるなら反応を直接見てくれば? suz010_022.txt | そうかもしれないけど。同じところを行ったり来たりされると気になる。正直、鬱陶しい suz010_024.txt | 水商売だからね。しょうがないよ suz010_025.txt | けど人気が出たらビックリするぐらい人が集まってくる。それまでは腰を据えて我慢だね suz010_027.txt | お客も来ないのに気を張ってても疲れるだけ。変に焦らず、ゆっくりした方がいいよ suz010_028.txt | うん、任せた suz010_029.txt | はい! こっちは1番テーブルのパンケーキ、上がり suz010_030.txt | フロアの様子は? suz010_033.txt | こういう仕事、初めてじゃないの? suz010_034.txt | 今は私もいるし。ランチが終われば少しは落ち着くだろうから。それまでは頑張ろっか suz010_036.txt | タルトは冷蔵庫の中。もう出してもいい頃合い suz010_037.txt | ショートケーキは今やってるけど、すぐには無理! suz010_038.txt | うん。オッケー! そこに置いておいて suz010_042.txt | 長年の統計がある店は、こういうときに楽だったなー suz010_043.txt | 手が回んない! テイクアウトもできるケーキ優先! suz010_044.txt | チクショウ! 完全に読み違えたー! suz010_046.txt | ありがと。でも、いい。そういうのはプロの人にお願いするから suz010_049.txt | 喜んでもらえたのは嬉しいけど suz010_050.txt | なんでスリアン? suz010_052.txt | 邪魔するほど暇ではないだろうけど、優しく気をかけるほど暇でもないと思ってたから suz010_054.txt | 腕を認めてくれるなら、私のケーキを採用してくれればよかったのに suz010_055.txt | でもまあ、それならそれでいいや。好意はありがたく受け取っておこう suz010_057.txt | ないよ。揉めるつもりはない。だからといって負けるつもりもない。特に味に関してはね suz010_060.txt | もっと勉強しなよ、学生 suz010_061.txt | そうであればとっても嬉しい suz010_063.txt | もし仮に私の作ったケーキを美味しいって認めてもらえても、毎日、毎週ケーキを買ってくれる人が沢山いるとは思えないしね suz010_065.txt | とはいえ、もう動きたくない。掃除もしたくなーい。このままベッドでゴロゴロしたーい suz010_066.txt | いい。明日も店を開ける以上、帰る前にやるべきことはやっておかないと suz010_068.txt | 御帝さんは? suz010_069.txt | ゴメンね、私が数を見誤っちゃって、完売とか待たせたりとか suz010_070.txt | けどお客さんに謝ってもらったはずだから。怒ってなかった? suz010_073.txt | 好きじゃなきゃやってられないよ。こんな仕事。朝は早いわ、睡眠時間は少ないわ、火傷をするわ、体力仕事だわ suz010_074.txt | でも成果が目に見えるのは楽しい suz010_075.txt | 小っちゃい子供が500円玉握りしめて「これ下さい suz010_076.txt | だから、面倒だけど後悔してない。パティシエになったこと suz010_077.txt | あーもう、うるさいなー。人が恥ずかしいのをこらえて話してるのに suz010_078.txt | とにかく、このお店で雇ってもらえたことも後悔してない。まだ初日だけどさ suz010_080.txt | はいはいっ。営業を終えてもまだ気持ちが冷めないのはわかる。けど明日は日曜 suz010_081.txt | 今日と同じぐらいの人が来る可能性が高いんだから、早く家に帰って休まないと suz010_082.txt | ほら。チャッチャと片付けるよー! suz010_084.txt | 軽いなー。この陰気野郎 suz010_087.txt | オムライスの方はおねがーい suz010_088.txt | はーい。よろしくー suz010_090.txt | 誰にも食べられずに廃棄されるっていうのは、とっても悲しいもんなんだよ。作った当人としては、特に suz010_091.txt | 余らせるよりは確実に売り切りたいの。個人的には suz010_092.txt | はい。パンケーキあがり suz010_093.txt | さて。次に取り掛からないと suz010_094.txt | しょうがないってのは頭ではわかってるんだけど suz010_097.txt | お疲れ。フロアの方はどう? suz010_101.txt | というか、私たちも休憩を取ろうか suz010_102.txt | 順番はどうする? 私はどっちでもいいよ。キミに任せる suz010_104.txt | そう? なら遠慮なく suz010_105.txt | あっ。なにかあったらすぐに呼んでね suz010_106.txt | おっ、遅刻しなかったか。おはよう suz010_107.txt | さて。それじゃあ始めようか suz010_108.txt | メモを書いておいたから。それで確認して suz010_109.txt | これは別にネガティブに考えてってわけじゃないよ suz010_110.txt | 土日祝日と平日じゃあ、お客さんの数は倍ぐらい違うんだよ。流行ってる店でもね suz010_111.txt | だからこれぐらい絞ることも普通なの suz010_112.txt | じゃあ、やってこうか suz010_113.txt | うん? ああ、授業だっけ。わかった、ここはもう十分だから。ありがとう suz010_114.txt | はいよ。またあとで suz010_115.txt | おー。おかえり suz010_116.txt | 今のところは落ち着いてる。忙しい時間帯でも、1人で何とか出来る程度だったよ suz010_117.txt | だから言ったでしょう。休日と平日じゃあ、お客の入りは全然違うって suz010_118.txt | 特にここはビジネス街でもないんだから。どうしても平日はこうなるよ suz010_119.txt | でもちゃんと近隣の奥さまや、大学生が来てくれてるみたいだから、順調って言っていいと私は思うね suz010_123.txt | 心配せず、講義があるときはそっちに集中して問題はなさそうだよ suz010_124.txt | なので。店を言い訳にして、留年なんかしないようにね suz010_125.txt | っていうか本当に大丈夫なの? 宏人はもっと忙しそうにしてたけど suz010_126.txt | あー。なるほど suz010_127.txt | ありがとう。じゃあ、少し休ませてもらうよ suz011_002.txt | ありがたいことにね suz011_004.txt | ネットの評判を見て来てくれるのはありがたいけど、そういう人って飽きるのも結構早かったりするんだよね suz011_005.txt | もともと気安くホイホイ来られない位置に住んでる人も少なくないから suz011_006.txt | そんな人を一人でも繋ぎ止めるのに役に立つのが“限定”っていう肩書き。期間限定とか、数量限定とか suz011_007.txt | でしょう? suz011_010.txt | わかってるよ、そんなこと。いくら私でも売れたら売れただけ損するようなのは作らないよ suz011_013.txt | あー、そうだ。リンゴを丸のまま使ったアップルパイとか、可愛いよ suz011_014.txt | そこまで珍しいお菓子じゃないから、写真をあげる人が多いかどうかは保証できないけど suz011_015.txt | フフン、まあね。今度ちょっと試作品を作ってみるか suz011_016.txt | こんなものかな、よし suz011_017.txt | 明日の準備はこれぐらいで十分。そろそろ上がろうか suz011_019.txt | 任せるけど、サンドイッチは私がやる? suz011_021.txt | いやまあ、やる気があるのはいいことだし、問題はないけどね suz011_022.txt | なんか、ぶつくさ言ってるのが怖くてさ suz011_023.txt | 仕事はキッチリしてくれるから余計にね suz011_024.txt | あっ、ケーキの方はどう? suz011_026.txt | こればっかりはしょうがない suz011_027.txt | 大丈夫? 無理とかしてない? suz011_029.txt | へー。もしかして、家に帰ってからも練習とかしてるの? suz011_030.txt | あーわかる。すっごくわかる。私も自分でご飯作るとか面倒で面倒で suz011_031.txt | 私もまかない作ってもらおうかな? suz011_033.txt | 実家最強。寝てるだけで全てが完了してるんだもん。マジ最高 suz011_034.txt | どうかした? suz011_035.txt | ん? 栞那さん、その皿のケーキって suz011_036.txt | オーダーミス? suz011_040.txt | ちょっと休憩行ってきていい? suz011_041.txt | ありがとう。じゃあ、よろしくね suz011_043.txt | ちょっとゴメン suz011_045.txt | なら、そもそも注文しなきゃいいじゃん suz011_046.txt | コーヒーは飲んでるの? suz011_047.txt | 嫌がらせ目的ってわけじゃないのか suz011_051.txt | 若いウェイトレスに悩みを打ち明けたりはしないんじゃない? 常連で、親しい関係ならともかく suz011_052.txt | それって、御帝さんのこと? suz011_053.txt | うん。それ、アリかも suz011_054.txt | 協力をお願いできないかな? suz011_055.txt | 私、あの人とあんまり話したことないんだよね。苦手って程じゃないけど、気軽に頼みごと出来るほどじゃあないかなって suz011_056.txt | でも、一度ならず二度も残されたら気になるじゃん! しかも一口も食べてないってなると余計にさ suz011_057.txt | なに? クレーム? suz011_061.txt | 結菜ちゃん。もう一度聞かせてもらえるかな? suz011_062.txt | フルーツは使っていなかった。そして形は丸かった suz011_063.txt | 色は? ケーキの周りはどんな色だった? suz011_064.txt | 生クリームじゃないのか suz011_068.txt | ちょっと待ってて。スマホを取ってくるから suz011_069.txt | どう? こんな感じのケーキで合ってる? suz011_071.txt | それ、今日じゃないとダメかな? 他の日なら用意できるかもしれないけど suz011_072.txt | その誕生日はいつなのかな? suz011_074.txt | 舐めるな小僧、作れるわ。けど練習は必要。お客さんに渡す商品なんだから suz011_075.txt | ホールケーキであれば、事前予約を受け付けてたよ suz011_077.txt | 結菜ちゃん。ケーキは大きくなってもいい? suz011_078.txt | 準備が出来たら、連絡をするからね suz011_080.txt | 大人として、なんとかしてあげないと suz011_081.txt | よく言った suz011_082.txt | じゃあ明日からしばらく1時間早く来るように suz011_083.txt | さっきまでの勢いはどこいったぁ、男の子。あんな幼女を泣かせていいの? suz011_084.txt | い・い・の? suz011_085.txt | このロリコンめ suz011_086.txt | ま、そうだね。とにかく一緒に頑張ろうか、ロリコン君 suz011_087.txt | 2層のチーズケーキを重ねて―― suz011_091.txt | そっか。それはよかった suz011_092.txt | まだまだ。もうちょっと試してみたいこともある suz011_093.txt | もうしばらく早起きよろしく suz011_094.txt | 御帝さんは、今は? suz011_095.txt | うん。お願い suz011_096.txt | どんな感じ? suz011_099.txt | だってぇ! suz011_103.txt | ありがとうございました suz011_104.txt | ナツメさん、どこか悪いの? suz011_107.txt | 食べれば幸せになるケーキなんて素敵だと思うけどね。あ、怪しげな意味じゃなくさ suz011_108.txt | とはいえ流石にそれは、人の身には過ぎたる願い、ってやつかな suz011_112.txt | 事情を考えるとそっちの方がいいかなって suz011_113.txt | こちらこそ、手伝いよろしくね suz011_114.txt | それじゃあ早速、始めようか suz011_115.txt | じゃあ奥に。あっ、その前にちゃんと手を洗わないとね suz011_116.txt | よくできてる、結菜ちゃん凄いね suz011_117.txt | そっか。だから料理が上手なんだ。これなら美味しいケーキができるよ suz011_118.txt | お父さんもきっと喜んでくれるよ suz011_119.txt | あとは、冷蔵庫で冷やせば完成だよ suz011_121.txt | それまでは、休憩。お疲れ様、結菜ちゃん suz011_122.txt | 結菜ちゃん、疲れたでしょ。ケーキを作るのって大変だもんね suz011_123.txt | お腹も空いたんじゃない? お昼に食べたい物はある? suz011_124.txt | 半熟卵のオムライス? それとも薄焼き玉子のオムライス? suz011_125.txt | あっ、私も手伝う suz011_126.txt | 是非、全種類味わって下さい。どれも美味しいですから suz011_127.txt | お待ちしております suz011_128.txt | お客の笑顔を見れるのは、やっぱり気分がいいね suz012_001.txt | ちゃんと分量計ってくれた? suz012_002.txt | ん。ありがと suz012_004.txt | 愚痴りたい気持ちはわかる。けど、面倒だからって計量を省いたらマジぶっ飛ばす suz012_006.txt | ちゃんと美味しさを維持すること、そしてさらに向上させることが私の仕事 suz012_007.txt | だから、いくら面倒な工程でも無視をしちゃダメなのさ suz012_008.txt | 失礼な物言いだなー suz012_009.txt | キミが私の何を知っているというんだね suz012_012.txt | 私は仕事とプライベートをわけるタイプなの! いいじゃん、仕事でこれだけしてるんだから。部屋では女子力低下させたってさ! suz012_013.txt | 無駄話はいいから! 朝一で授業があるんでしょ? 無駄口叩いてないで働きな suz012_014.txt | どうしたの? 何か悩み事? suz012_015.txt | どうしたの、急に。今のメニューに何か問題ある? suz012_016.txt | へー。偉い偉い。心構えはしておくに越したことはないよ suz012_017.txt | そりゃそうだ。簡単に思い浮かぶなら誰も苦労はしないって suz012_019.txt | 新しい料理なんて毎日どっかの偉いプロが必死に考えてるんだから。急に思い立って考え付くもんじゃないってこと suz012_020.txt | やる気と努力は買ってあげるから。今はとりあえず美味しい物を作る、ってところに集中してみるといいんじゃない? suz012_021.txt | よしっと。パンケーキ焼けたよー! suz012_022.txt | フロアの方はどう? suz012_023.txt | さてと。片付けはこんなものかな suz012_024.txt | うん。お疲れ suz012_025.txt | いいの? んじゃ、おっさきー suz012_026.txt | なんか騒がしいなー suz012_028.txt | おやまあ、随分と大胆な suz012_029.txt | 結局のところ、何をしてたの? suz012_030.txt | 胸の谷間で温めた豆を使って? suz012_032.txt | 阿呆な男どもなら引っかかるかもって話 suz012_033.txt | 誰のおっぱいで温めた豆にするか。選択できるなら指名料だって取れるね suz012_038.txt | 少しは落ち着いてきたね suz012_039.txt | 今のうちに休憩を取れば? suz012_040.txt | お。なにか思いついたな suz012_041.txt | なるほど。単純だけど、好きな人にはたまらないね suz012_042.txt | それに、やろうと思ったらすぐに追加できるのもいい suz012_043.txt | 作るところは私も見てたから心配はいらないって suz012_044.txt | ちょっと失礼。あむ suz012_046.txt | 却下って程ではないよ。ソースの改良を考えて行こうってだけ suz012_047.txt | よかったじゃん suz012_049.txt | っていっても、そこら辺は試行錯誤を繰り返して試してみるしかないんだけどね suz012_050.txt | わかったわかった。とりあえず、やってみよっか suz013_002.txt | んじゃあ、カルボナーラのオムレツ。これで行こっか suz013_003.txt | ま、既存の物を組み合わせた品で、可能な限り手間を増やさないようにしたからね suz013_005.txt | でしょ? ま、こだわりたい気持ちは分かるけどさ。現実的な妥協点も重要ってことだね suz013_006.txt | 喧嘩売ってんのか suz013_007.txt | 別にお礼言われることじゃないってば。あと、もったいないからちゃんと自分で全部食べるように suz013_009.txt | それは流石に早すぎ。せめてラストオーダーまでは待たないと suz013_010.txt | ま、そうしたい気持ちはわかるけど。日が落ちて寒くなると寄り道する人も少ないから suz013_011.txt | ん? クリスマス? suz013_012.txt | はっは~。なんだぁ、その質問。お姉さんの予定が気になるのかにゃー? suz013_013.txt | 予定なんてありゃしないよ。悲しい事を言わせないでくれる? suz013_017.txt | ――ゴクンッ suz013_025.txt | 万死に値する! 絶対に許さぬ! 末代まで祟ってくれるわー! suz013_026.txt | まだ言うか! suz013_029.txt | わかってるよ。ちゃんと考えて、近い内に決めとく suz013_032.txt | それまでに出来る限りの下準備は私がしておくから suz013_033.txt | パスタ、準備は終えてるから、あとはよろしく suz013_037.txt | しかし、やっぱり土曜のお昼はキツイね。あの2人も来られないんだから suz013_038.txt | あー、そうそう。そうだったね。調子の方はどうなの? 無事に乗り越えられそう? suz013_039.txt | なるほどねー suz013_040.txt | 私はもうパティシエを目指すって決めてたから。一夜漬けだけで乗り切ってたね suz013_041.txt | っと。2番のパンケーキ、あがったよー suz013_042.txt | よろしく――って、あれ、なんで? suz013_044.txt | たまに休みを取っても、仕事が気になって全然気が休まらないことってあるね、うん suz013_047.txt | さてと。部屋に帰ってお風呂に入って、ビールでも飲むかー! suz013_048.txt | わかってるって。ちゃんと気を付けるから suz013_050.txt | んじゃ、また明日。お疲れさん suz013_051.txt | ブッシュドノエルで行こうかと思うんだよね、クリスマス用のケーキ suz013_052.txt | 数の予想が全然つかないからさ。とりあえず今回はそれで様子を見ようかと suz013_053.txt | 幸い通常のケーキの売れ行きは上々だし、今回は安全策にしておこうと思うんだよね suz013_054.txt | 明日から前日まで予約を受け付けるってことでさ suz013_055.txt | わかってる。試作品を作るついでに写真はもう撮ってあるから心配は無用 suz013_056.txt | タマゴ、任せていい? suz013_057.txt | ちょっとちょっと、なにやってんの!? 大丈夫!? suz013_060.txt | あのさーキッチンでおっぱじめないで欲しいんだけどー suz013_061.txt | そのわりには、めっちゃ揉んでたじゃん。あと仕事中 suz013_063.txt | 手の匂いを嗅いでないで、しっかり働け suz013_065.txt | んじゃ、私らも帰ろうか suz013_068.txt | つまり、特に用事はないわけだ suz013_072.txt | そっ。前に言ってたじゃん、クリスマスの話。ブッシュドノエルでどうかなって、定番どころだしさ suz013_073.txt | で、その試作品を作ってみたわけさ suz013_074.txt | 宣伝するときには、実物の写真とかあった方がいいだろうしね suz013_076.txt | せいか~い! suz013_077.txt | ドキドキした? suz013_078.txt | ならよかった。この前の仕返し完了~、くっくっく suz013_079.txt | 1人で食べきれないのも本当だけどね。あとは感想も聞きたかったから。ほら、好きに食いねえ suz013_080.txt | そりゃね。味見をしてもらいたいんだから、自分で納得できる味にはなってる suz013_081.txt | けどやっぱり、実際に言ってもらうだけで気持ちが楽になるんだよ suz013_082.txt | その一言もらえるだけで勇気が出ることって、あると思うんだよね suz013_084.txt | はい、どうぞ suz013_085.txt | 軽く酸味があった方が甘さも程よくなるでしょう? suz013_086.txt | よかった、うぇへへ suz013_087.txt | あとはそうだね、粉砂糖をココアパウダーやコーヒーパウダーに変えるとか、バリエーションを増やすのもいいかなって suz013_089.txt | そか。ありがとう suz013_091.txt | わかってる。いただきます suz013_093.txt | おっとそこまでだ suz013_094.txt | もしこのまま部屋に戻れなければ、キミの恥ずかしいヒミツが全世界に公開される手はずになっている suz013_095.txt | “わけない”ってなんだこら。それは私の体型を揶揄してんのか suz013_098.txt | 罰として、どんなのが好みなのか調査しまーす suz013_099.txt | 男の子って、ベッドの下とかにエロ本を隠してるんだよね? suz013_100.txt | ウッソだー。健康な男の子なら持ってないはずないでしょ suz013_101.txt | あー、そっか。なら、スマホを調査しまーす suz013_102.txt | 人には言えない秘密がありそう。ちょっと指紋かして、ロック解除するから suz013_103.txt | 人の体を揶揄した罰だ。大人しく指紋をよこしなさい suz013_107.txt | ちょっと調子に乗り過ぎた。そうだね、スマホを他人に見せろっていうのは問題があったね suz013_108.txt | 問題ないよ。倒れたのもベッドだから。手だけじゃなくて、体のどこにも痛みはない suz013_109.txt | そっちは? suz013_110.txt | そいつは結構 suz013_111.txt | じゃあさ、早くどいてくれる? suz013_113.txt | さてと。酔いが醒めちゃったことだし、私も自分の部屋に戻るよ suz013_114.txt | 試作のケーキも食べてもらって用件は済んだし、明日も早いから suz013_115.txt | キミもとっとと寝なよ。遅刻しても言い訳は聞かないから suz013_116.txt | じゃあ、また明日 suz013_120.txt | ちょっと調子に乗り過ぎた。危うく、うっかりでファーストキスを済ませちゃうところだったよ suz013_123.txt | ど、動揺してること、気付かれなかったかな? 大人の対応、出来てたかな? suz013_125.txt | 宏人と同じ年のガキにバカにされるとか、かなりムカつく。それだけは絶対に許せぬ suz013_127.txt | こちとら卒業してからずっとケーキ一筋だったからなぁー suz013_128.txt | せめて人並みくらいの経験は重ねておくべきだったか suz013_131.txt | あーもー止め止め! すんだことを考えても仕方ない! suz013_134.txt | さてと。そんじゃあ、今日も頑張って美味しいケーキを作りますか suz013_138.txt | (それにケーキを目の前にして、他に気を奪われるわけにもいかない。今はケーキに集中) suz013_139.txt | 一焼入魂! suz013_140.txt | なんでもない。こっちは気にしないでいいから、ケーキ作りに集中 suz014_001.txt | はい。ありがとうございます suz014_003.txt | 気持ちはわからないでもないけどね suz014_004.txt | 私らがあたふたしたところで何も変わりゃしないって suz014_005.txt | 焦らなくてもそろそろ来るんじゃないの? suz014_007.txt | もういいの? suz014_008.txt | あの様子だと、本当にテストは心配なさそうだね suz014_009.txt | 教えた甲斐があったじゃん suz014_011.txt | プッ。なにをいい事言った風な雰囲気で決めてるの? 似合わねー suz014_012.txt | ゴメンゴメン suz014_013.txt | あー。たしかに。そういうこともあるね suz014_016.txt | 出来ればそれは避けてもらえると助かるなぁ。ありゃ地獄だよ suz014_018.txt | あー! こら、制服のままで何飛び込んできてるの! suz014_019.txt | あーはいはい。わかったわかった。けどそういうことは休憩室で suz014_020.txt | ってわけで、少し休憩してきなさい suz014_021.txt | そりゃそうでしょ。報告したいのはキミなんだから suz014_022.txt | ここはいいから行って来てあげなよ suz014_023.txt | さてと。こっちも本格的に片付けようか suz014_024.txt | にしても、赤点による欠員が出なくてよかった suz014_026.txt | キミやナツメさんの通ってる大学も? suz014_028.txt | 一応だよ、一応。彼女がいたら、どっちかは休みとか欲しいかなーと思って suz014_029.txt | いないのなら遠慮はいらないよね。クリスマス、イブも当日もバリバリ働いてもらおうか suz014_030.txt | 頼りにしてるから、よろしく suz014_031.txt | とはいえ、直前の23日はお店も定休日だから。有意義に過ごしなよ suz014_032.txt | 覇気がないなぁー、キミは suz014_033.txt | 英気を養うのもいいけど、女の子を誘おうとか思わんのかね? suz014_035.txt | 彼女はいなくても気になる子くらいはいるんでしょう? suz014_036.txt | 勇気を出して誘ってみたら? suz014_037.txt | クリスマスみたいに世の中が浮ついた感じになると、女の子でも独り身が応えるから。意外とOKされることもあるもんだ suz014_038.txt | そうやって尻込みしてると、この先チャンスがあっても逃しちゃうよ? suz014_039.txt | コホン。人生の先輩として一つアドバイスをしてあげよう suz014_040.txt | 対人関係なんてのは慣れだから、慣れ。経験積んでスキルを伸ばさないことには、女の子の扱いだって上手くなんないからね? suz014_041.txt | あと受け身でモテるなんて無理 suz014_042.txt | イケメンでも相手のアプローチをひたすら待ち続けてるようじゃあ、女の子は落とせないよ suz014_044.txt | それが全てだ suz014_045.txt | まっ。超絶大金持ちとかなら、お金目的の子は寄ってくるかもしんないけど suz101_001.txt | んー? あれ? 偶然だね suz101_002.txt | ちょっとね。有名なお店のケーキを食べて味の研究を。そっちは? みんなで集まって何してるの? suz101_004.txt | そっか。じゃあ気にしない suz101_005.txt | へー、ついに suz101_006.txt | 番号とかIDとか教えてよ suz101_008.txt | んじゃ決まり suz101_010.txt | 久々だなぁ、焼肉 suz101_011.txt | 検索すればいいんじゃないの? 丁度、最新のスマホを持ってる人もいることだしさ suz101_012.txt | となると個室の方がいいかもね suz101_013.txt | お止めなさい suz101_014.txt | 私も。今日はソフトドリンクにしとくか suz101_015.txt | とりあえず、適当に頼んじゃっていいの? suz101_017.txt | 尻の先の方のお肉だね。それなりに、希少な部位だった気がする suz101_019.txt | お肉を焼いただけなのに美味いんだよねぇ suz101_020.txt | 喧嘩しない。また焼けばいいんだから suz101_021.txt | ヘーキヘーキ。若い男の子がいるんだから、いざとなれば全部任せればいいよ suz101_022.txt | それ、お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ お肉♪ suz101_023.txt | この様子なら、二人前ずつは丁度よさそうだね suz101_025.txt | いいの? 私たちまでご馳走になっちゃって suz101_026.txt | 私もお言葉に甘えさせてもらおうかな。他人の金で食べる焼肉ほど、美味い物はないからね suz101_027.txt | 機会があれば、今日の分は返すよ suz101_028.txt | ご馳走様でした suz102_001.txt | 別に平日は無理して戻って来なくてもいいのに。あっ、朝は手伝って欲しいけどね suz102_002.txt | 君はさぞ立派な社畜になることだろう suz103_001.txt | おはよー。ん? suz103_002.txt | なに? どうしたの? suz103_003.txt | 寝不足とか? suz103_004.txt | 何にしろ体調管理はしっかりした方がいいよ。結局、自分の首を絞めるだけだからさ suz103_005.txt | わざわざ“意外と”を付け加えるな。失敬だな、キミは suz103_006.txt | 厨房に入ったら集中しなきゃいけないからね。集中力を維持するためにも睡眠は重要だよ suz103_007.txt | 責めるとか、説教をしたいわけじゃないんだけどさ suz103_008.txt | 少しくらいペースが落ちてもいいからミスをなくすこと。あと無理もしない suz103_009.txt | まっ、仕方ないさ。人間だもの。偉そうに言ってる私だって体調を崩すことがあると思うから suz103_010.txt | そんな時は頼らせてもらうよ? suz103_011.txt | あー、おはよう suz103_012.txt | ねえ、今日って朝一から授業でしょ? そろそろ大学に行く時間じゃない? suz103_013.txt | いいよ、やっとく。ペース落としてもミスを失くすように言ったのは私なんだから suz103_015.txt | カバーができることなら助け合うことも重要 suz103_016.txt | 頑張ってねー suz103_017.txt | そっか。よかった suz103_018.txt | 鬼のかく乱ってやつ? suz103_019.txt | うん、オッケー。ありがとう suz103_020.txt | おはよー。栞那さん suz103_021.txt | おーい? 手が止まってるよ? suz103_023.txt | こっちが悪いみたいに言わないでくんない? suz103_024.txt | なにかあった? 意識しちゃうとか言ってたけど? suz103_026.txt | ま、仕事に影響がないならいいけどね suz103_028.txt | ほれ。とっとと準備しなよ。遅刻しちゃうよ? suz103_030.txt | パンケーキを2皿分、今から焼くとこ suz105_002.txt | さっ、今日と明日は忙しくなるよ。昨日はちゃんとリフレッシュできた? suz105_009.txt | 通常のケーキもなくなりそうだね suz105_010.txt | 調子に乗って作った時には売れないってのが、商売あるあるなんだよ suz105_012.txt | それより、今の内に休憩入ったら? suz105_013.txt | 俺は栞那のことが好きだ! suz105_014.txt | アレだけ大きな声で叫ばれちゃあね。聞き耳を立てなくても聞こえるよ。むしろ、聞かせたいのかと思ってた suz105_015.txt | あ、お祝いに特大のケーキでも作ってあげるよ。交際記念のチョコプレートもつけて suz105_016.txt | おめでとう suz105_018.txt | お邪魔をして大変申し訳ないのですが、仕事をしてもよろしいでしょうか? suz105_019.txt | 言いたくもなるよ。目の前でいちゃつかれたら suz105_021.txt | じゃあ、段取りは昨日と一緒で suz105_022.txt | 今日もなんとか終了っと suz105_023.txt | 予約分、間違いとかないよね? suz105_025.txt | ありがとう。じゃあ、休ませてもらうよ suz105_026.txt | はいはーい。その前に suz105_027.txt | これは私たちの分だよ suz105_028.txt | そのために作った物だもん、これは suz105_029.txt | それにクリスマスを2人で過ごしたい勢もいるだろうしね~ suz105_030.txt | メリークリスマス suz106_001.txt | よいお年を suz106_002.txt | 実家で寝正月かなー suz107_002.txt | 実家に戻る前に、神様にご挨拶。そしたら希さんを見かけたから、声をかけたんだよ suz107_003.txt | パース。その手には乗らないよ。正月は働かないって決めてるんだから suz107_004.txt | やっぱ正月はコタツでゴロゴロ。これ最強 suz107_006.txt | せっかくの正月なのに残念だね suz107_008.txt | そうそう。そういうものだよ suz107_009.txt | さてと。それじゃあ私はそろそろ行くよ。よいお年を suz110_001.txt | あけましておめでとう suz110_002.txt | ちゃんと起きてたか。スマホにも連絡を入れたんだけど、見てない? suz110_003.txt | いや。事前に連絡をしてなかったのは、こっちだから suz110_008.txt | でも気持ちだけでいいよ。もう食べて来たから suz110_010.txt | あの、牛乳ね。牛の乳ね suz110_014.txt | ちなみに、幸せ? suz110_015.txt | なら、私が口を出すことじゃないやね suz110_016.txt | 何か困ったことがあったら私の部屋においで。匿ってあげるから suz110_021.txt | 明日から営業再開だけど、その前に掃除をしようってことになったんだよ suz110_022.txt | 本来なら年末に大掃除すべきだったんだろうけど suz110_023.txt | 私が下準備をしようと思ってただけだったんだけどね。いつの間にか、みんなで掃除をしようかって話になって suz110_024.txt | 絶対に全員が集まらなきゃいけないわけでもないんだけどね suz110_025.txt | みんなで集まるのを知らなかったってのは寂しいでしょ? 荷物を置きに来たついでに確認しに来たわけ suz110_026.txt | 2人一緒だとは思わなかったけど suz110_027.txt | おめでとうございます suz110_028.txt | それを言い出したら、そもそもの原因は私だよ suz110_029.txt | キッチンは私がやるよ。普段から使ってるの、私だしね suz110_030.txt | 冬だからねー suz110_032.txt | 別に離ればなれって程でもないでしょうが。壁を隔てたすぐそこにいるんだから suz110_033.txt | 情けない事言ってないで、働く働く。栞那さんだって真面目に働いてるんだよ suz110_034.txt | そう? 私はそんなことないけど? suz110_035.txt | 厨房の方は大体終わったけど、そっちはどう? suz110_036.txt | とりあえず大体は終わってるなら、人手はこんなに必要ないよね? suz110_037.txt | 昂晴、掃除はもういいよ suz110_038.txt | 新たな任務を与える。夕食の買い出しに行ってきなさい suz110_039.txt | 働いたらお腹が空くからね。みんなで食べられる料理を作ろうと思って suz110_040.txt | それは買い出し班に任せる。小難しい料理でなければ、なんとかなるでしょ suz110_041.txt | とにかく買い出しに行くこと。1人だと大変だろうから、他にも誰か誘えば? suz110_042.txt | 普段から、ああやって食べさせてるのかな? suz110_043.txt | きっと食事中には考えない方がいいことだと思うよ suz110_044.txt | 今は鍋の味を楽しむのが一番だよ suz110_045.txt | 御帝さんは美味しいですか? suz110_047.txt | え? カリカリ? suz110_048.txt | 喜んでもらってなにより suz110_049.txt | お疲れさん suz110_050.txt | キミらと一緒に帰るなんて嫌だよ。もうお腹いっぱい。これ以上見てたら胸やけしそうだからね suz110_051.txt | そのままの意味だよ。じゃあね suz111_002.txt | 遅刻じゃないよ。御帝さんには話したんだけどさ suz111_003.txt | 期間限定、数限定で、今日からモンブランも作ろうと思って。これはその準備 suz111_004.txt | うーわっ、ちょっと止めてよー。つっまんねーダジャレとか言われたら、ケーキの味までつまらなくなるでしょー suz111_005.txt | 前にもくっだらねーダジャレを言ってたよね? suz111_007.txt | ほーん。そっか。恋愛ボケとかしてないならよかった suz111_008.txt | そいつは結構。そんじゃまあ、今年も頑張ってもらいましょうか suz111_009.txt | 黙れ、この妖怪乳しゃぶりが suz111_010.txt | うるさーい! 仕事をおろそかにするつもりはないって言ったくせに、惚気ばっかり! いい加減ウザいの! suz111_011.txt | それが惚気なの! 仕事の邪魔! 蹴っ飛ばすぞっ suz111_013.txt | ただ今受付時間外となっております suz111_014.txt | 逼迫してるなら考えもしたけど、意外と余裕がありそうだから suz111_015.txt | はいはーい。お好きにどうぞー。今は別に忙しくないから休憩ってことで suz111_017.txt | 和風、頼める? オムライスは私がやるから suz111_018.txt | わかってるとは思うけど―― suz111_019.txt | なら結構。じゃあやるよ suz111_021.txt | 冬休みも終わったからね suz111_022.txt | そういや大学って、来月くらいに試験があるんじゃなかった? suz113_001.txt | オープンさせてもう半年くらい経つ。それで、初めての春休みだもん suz113_002.txt | 多分、店の評判を聞いて足を運んでくれてる女子が沢山いるってことだね suz113_003.txt | お仕事があるのはいいことだよ suz113_004.txt | こうやって若い女子に受けてるのを見てると、この店の先行きは明るい suz113_005.txt | 流行り廃りってのは、いつも若い女子が生む物さ suz113_006.txt | うっさい。パスタ、よろしく――って、あ。今日、用事あるんじゃなかったっけ? suz113_007.txt | それ終わったら行っていいよ suz113_008.txt | 説明会なんでしょ? いいから行きな。自分の将来に関わることなんだから suz113_009.txt | そういう予定でシフトも組んでるし、なんとかなるよ suz202_001.txt | それって正月返上ってこと? suz202_004.txt | たこ焼き、かき氷。あと、カレーとか作ってたかな suz202_007.txt | 男子の間では、売り買いされてた気がする suz202_008.txt | 最初に失敗するのは仕方ないでしょ。それよりも経験を積む方が大事だと思うんだけど―― suz202_010.txt | なんでもやっていいの? 地区で平等にしてるのなら、たこ焼きとか、定番どころにも制限かけたりしてない? suz202_013.txt | カスタードにしたって卵いっぱい使ってる――というか、そもそも禁止だったんじゃないかな? suz202_014.txt | 冷凍のクリームならOKだけど、生クリームとかは禁止されてた気がする suz202_015.txt | 米類とかもダメじゃなかったっけ? うろ覚えだけど suz202_016.txt | 文化祭でのカレーも、教室でやるって条件が付いてた気もする suz202_017.txt | あ、それわかるかも。最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつけたくなるやつね suz202_018.txt | 真面目に考えなよ suz202_019.txt | いい? 屋台には人の流れがある。みんな流れに乗って歩いてるんだから、1人1人、ゆっくり接客してる時間はないわけ suz202_020.txt | つまりコスプレでインパクトを出すなら、見た瞬間にパッとわかるヤツの方がいいんだよ suz202_022.txt | うむ。それならおバカな男どもが引っかかる suz202_023.txt | インパクトはあると思うんだけどね suz202_024.txt | 人目を引くのは商売の基本なんだけどね suz202_025.txt | とりあえず、若者が頑張るというのならば、人生の先輩として手伝いくらいはするよ suz202_026.txt | はーい! ほら。まずは目の前のお仕事! suz203_002.txt | 妥当なとこだね suz203_003.txt | ない。けど、なんとなくのイメージくらいはできるよ suz203_004.txt | 薄力粉とドライイーストをこねて、耳たぶくらいの硬さに。あとは発酵させて、ふっくらさせるとか suz203_005.txt | 馴染みのある材料だってだけ suz203_007.txt | ゴメンナサイね、正直者で suz203_008.txt | 昨日も協力するって言ったよね。今さら翻したりはしないから愚痴ぐらいは許してよ suz203_009.txt | でもあくまで協力ね。今回のこと、引き受けた2人が引っ張る形で進めてくれる? suz204_002.txt | してるところもあるね。っていうか、個人でやってるとそうしないと間に合わないだろうね suz204_005.txt | お客さんには気付かれない程度かもしれないけどね suz204_006.txt | 少なくとも私は差を感じる。だから全部当日に作るんじゃないとイヤだッ! suz204_007.txt | 妥協はしてるよ。コストとか効率を無視はできないから suz204_008.txt | でもさ、自分の努力で埋められるのなら埋めたいんだよね。たとえそれが自己満足の範疇だとしても suz204_009.txt | わざわざ予約してくれたってことはさ、楽しみにしてくれるってことだもん suz204_010.txt | だといいんだけどね suz204_011.txt | その分、24日は早めに出勤かな。それくらいしておかないと流石に間に合わないだろうから suz204_012.txt | あ、心配しなくても昂晴はいつも通りでいいよ suz204_014.txt | 早起きした分、私が早目にバテるかもしれないから suz204_015.txt | でも、それだと栞那さんがバテちゃわない? suz204_019.txt | そうなんだ? 今日は完売か、よしよし suz204_020.txt | キミの扱いに慣れてきたんでしょうよ suz204_021.txt | ああいうのはさ、しっかり研究された商品だから。素人が手作りで真似をしようとしても難しいのは当然 suz204_023.txt | まとまった味ではあるんだけど。まとまりすぎてて引っかかりもない気がするんだよね suz204_026.txt | そういうあと一押しがあると、バランスを崩すことなくより美味しくなるんじゃないかな? suz205_001.txt | んー。おはよー suz205_002.txt | 残り2割くらい、かな suz205_003.txt | チーズケーキの準備してくれる? 手順は覚えてるよね? suz205_004.txt | こっちは気にしないでいいから suz205_007.txt | ありがとう。じゃあ悪いけど任せた suz205_008.txt | ブッシュドノエルの方はどう? suz205_010.txt | たまにあるんだよ。嫌がらせのつもりかしらないけど、大量の予約を入れてそのまま逃げるってことが suz205_011.txt | 今回はそうじゃないみたいでよかったよ suz205_013.txt | そう? じゃあ、甘えようかな suz205_014.txt | 手伝うよ。お客さんの様子を見ておきたいしね suz205_015.txt | いらっしゃいませ suz205_016.txt | ありがとうございます。ご期待に沿えられると嬉しいのですが suz205_017.txt | ありがとうございます。そう言ってもらえると、とても嬉しいです suz205_018.txt | 何かお付けした方がいいですか? 簡単なプレートなどなら、すぐに suz205_020.txt | 承知いたしました suz205_021.txt | あ、愛衣さん。あとショートケーキ、フルーツのタルト、チーズケーキとシャンパンムース、それぞれ4つずつ追加で suz205_022.txt | 量が多いので二つに分けさせて頂きました suz205_023.txt | どうぞ、お気を付けて。ありがとうございました suz205_024.txt | 全部1人で食べるわけじゃないみたいだよ。職場の差し入れに使うって言ってから suz205_025.txt | やっぱ接客よりもケーキ作ってる方が気楽だね suz205_026.txt | 予約してるだけあって、みんな幸せそうだったよ suz205_027.txt | それよりも、そろそろ休憩取ったら? お店も落ち着いてることだしさ suz205_028.txt | そりゃ大変だ。届けてあげた方がいいね suz205_029.txt | メリークリスマス suz205_030.txt | ブッシュドノエルを切ろうか suz205_031.txt | いいや。悪いけどそうじゃなくて。今日のキャンセル分で一本残ったから suz205_032.txt | 廃棄しちゃうのは勿体ないけど、明日に半額で売るわけにもいかないでしょ。コンビニとかスーパーじゃないんだから suz205_033.txt | たまには御帝さんにも何か作りましょうか? suz205_034.txt | カリカリ? suz205_037.txt | とにかく今日はお疲れ様でした suz205_038.txt | 前の店の感じでは、そうだったかも。お正月の雰囲気になるからね suz205_039.txt | 通常ケーキの数、少し絞った方がいいかな suz205_040.txt | 年明けの宣伝も兼ねて、一応新作のケーキもやるつもりだしね suz205_041.txt | モンブラン。あと冬の限定としてイチゴ特盛りのパンケーキもやってみるのはどう? suz205_042.txt | でもそれは先の話。流石に疲れたから、しばらくはゆっくりさせてもらう suz206_001.txt | 本人のいないところで、失礼なこと言わない suz206_002.txt | 本人に言えないようなことは、そもそも口にしない。陰口はよくないよ suz206_003.txt | うん。明けましておめでとう suz206_004.txt | やっといた suz206_005.txt | 平気。ちゃんとアシスタントも連れてきてたからね suz206_006.txt | アンタが分量計ってやらないからでしょうが suz206_007.txt | そういうことは毎日なにかしらの料理をしてる人間だけが言っていいことなの suz206_008.txt | どういたしまして。接客シフトの代わりだから suz206_010.txt | 応援として宏人を差し向けるから suz206_011.txt | いいじゃん。どうせゴロゴロしてるだけでしょ? suz208_002.txt | あーもー、うっざい! わかった! そんなに落ち着かないならさっさと行ってきな。休憩に入っていいから suz208_003.txt | はいはい。行ってらっしゃい suz208_006.txt | そわそわして鬱陶しいから休憩あげた。そしたら飛び出していったよ suz208_007.txt | さらに年下のキミたちが言うかね、それ suz208_008.txt | いくらキミがソワソワしたところで何も変わりゃしないんだから suz208_009.txt | もっと、どっしりと構えたらどうなの? suz208_010.txt | 落ち着きがないままだと、仕事への影響が不安なんだよね。気持ちはわからないでもないけどさ suz208_011.txt | はい、カプレーゼ風出来たよ suz208_012.txt | あ。やっぱり。やけに騒がしいのはナツメさんが無事に退院できたからだったんだね、よかった suz209_001.txt | 年が明けて結構日が経つけど、お客さんはどんな感じ? suz209_002.txt | 本当? 頑張った甲斐があったなら、よかったぁ suz209_003.txt | まあねー。栗を蒸してくり抜いて漉して。でも手を抜くと、香りとか滑らかさが違ってきちゃうから suz209_006.txt | 最近、妙にお疲れっぽいからなぁ~ suz209_007.txt | 同じ建物に住む者として忠告しておくけど。声はもう少し、落とした方がいいかもね suz209_008.txt | くっくっく。それはそれとして suz209_009.txt | いいよ。こういうのはさ、従業員に負担をかけてやるものじゃないんだから。問題のある体制を改善すべきことなの suz209_011.txt | テストがあるのも事実でしょ? どうなの? 留年とか、少し責任を感じちゃいそうなんだけど suz209_012.txt | そっか、ならいい suz210_002.txt | パンケーキ頼める? イチゴのスペシャルバージョンのやつね suz211_003.txt | そんな古いCMよく知ってたね。でも、そのお菓子じゃない suz211_004.txt | だから、クロテッドクリームとジャムを一緒に出すんだよ suz211_006.txt | アフタヌーンといえば、ケーキスタンドがあるよね suz211_007.txt | 1段目にサンドイッチ。2段目にスコーン。3段目にケーキ。そういうお約束があってね suz211_008.txt | ま、今は色々あるけどね。スコーンを一番上にしたり、別皿で出すところなんかも suz211_010.txt | その心配ではなくてね。昂晴ってパッとしない――とまでは言わないけど。洒脱な雰囲気ではないからね suz211_011.txt | 執事って言うと、もっと落ち着いた大人の男! って印象もあるし、御帝さんみたいなさ suz211_012.txt | だからなんか心配 suz211_013.txt | へー。じゃあ、楽しみにしておくよ suz211_016.txt | 素直に謝るよ。ゴメン。侮ったりしてすみませんでした suz211_017.txt | 結構やるじゃん。そうやって落ち着いた執事の雰囲気だと、まるで別人みたいだよ suz211_018.txt | 普段の様子を知ってると、ちょっと鼻につくけどね suz211_020.txt | それじゃあ、そろそろ片付けをしようか suz212_001.txt | ハッピーバレンタイン! suz212_002.txt | キミら、毎年そんなやり取りしてるの? suz212_003.txt | みんなでチョコケーキを作ったから。味わって食べるよ~に suz212_006.txt | そうだね。キミの話を聞いたら、無下にはできんでしょう suz212_007.txt | そんなことまで気にしないでいいよ。最後まで付き合うよ suz213_001.txt | そういや、感想とか聞いてなかったね suz213_002.txt | キミは味見し過ぎ suz213_003.txt | こっちはまとめてだったのに、なんか悪いね suz213_004.txt | 同じ焼き菓子? suz213_005.txt | 迷惑ってことはないよ suz213_006.txt | それに、最初からなにもしないだろうって決めつけてると、女子は不機嫌になるかもよ? suz213_007.txt | わかった。今焼いてるのが終わったらやっとくよ suz213_008.txt | しっかし忙しいね~、今日は。パンケーキの売れ行きがかなり良さそう suz213_009.txt | お客のホワイトデーのために、自分のホワイトデーが出来なさそうだね suz213_010.txt | うん、わかった。ちゃんと働くのなら今日は少し早目に上がっていいよ。片付けはやっておいてあげるから suz213_011.txt | なぁに? その顔は? suz213_012.txt | 喧嘩売ってんのか suz213_013.txt | いいよ、たまには。別に2人のことを邪魔するつもりもないからね suz213_014.txt | 持ちつ持たれつってやつだよ。ほら、今はフライパンに集中しな suz213_015.txt | そろそろいいよ。あとはやっとく suz213_016.txt | しっかりと真面目に働いてくれたしね。ほれほれ、早く行きな suz214_002.txt | ダメってことはないけどね。キミの人生、好きなように生きればいいと思うよ suz214_003.txt | その顔、適当な思いつきで言ってるわけでもないだろうし suz214_004.txt | でも、楽な道ではないってことだけは覚えておくといいよ。まだ10年も働いてない、私が言うのもなんだけど suz214_005.txt | 私は行ってないけど suz214_006.txt | 専門学校に行く利点としては幅広い知識を得られること。資格取るなら行っておく方が便利かもね suz214_007.txt | ただ、実践的な知識や技術は結局現場で磨かれるものだから suz214_008.txt | 現場に飛び込む人もいるよ、私とか。あのオッサンのところでこき使われてきたから suz214_009.txt | 言ってたまるかっ。あえて言うなら、勝手に盗んだ、って感じかな suz214_010.txt | 一応、感謝はしてるけどね。初心者を雇って現場で働かせてくれたことには suz214_011.txt | どっちもどっち。だから、どういう道を進むのかは自分で決めなよ suz214_013.txt | 言っとくけど私、厳しいよ? suz214_014.txt | パティシエとして育てるなら、今よりもって意味だよ suz214_015.txt | 今はただの手伝いだもん。知識や技術は全部無視して必要なことをやってもらってるだけ suz214_016.txt | でも本気でパティシエになりたいって言うなら、それじゃあ済ませられない suz214_017.txt | そういう子を傍に置く責任が、私にもあるだろうしね suz214_019.txt | でも、勢いだけで決めるのは絶対に反対。それについてもちゃんと考えてみること suz301_001.txt | 了解。キミ、私はパンケーキ焼くから、カルボとオムライスは頼んだ suz301_002.txt | 今夜近所のホールで、バンドの解散ライブがあるんだよ suz301_003.txt | ほとんどが入場前に夕飯済ましちゃおうって女性客 suz301_004.txt | ある程度芸能人のこと知ってないと、女の子と会話する時、困るよ suz301_005.txt | んなこと言ってるから、デートの一つもできないんだぞ suz301_006.txt | 遊ぶ前にオーダーは? suz301_007.txt | 料理はちゃんと出来てるね、よし suz301_008.txt | 私が運んでくるから。栞那さんは、昂晴が変な妄想しないですむようにしてあげて suz301_011.txt | うん。いちごパフェ、作ってくれる? suz301_012.txt | ――って、なにどうしたの? そんなに、慌てちゃって suz301_013.txt | スーパーレアチケットじゃん、それ suz301_014.txt | なんか、似合わないアイテムだね suz301_015.txt | 愚弟もたまには役に立つんだね~ suz301_016.txt | キミ、それは男としておかしいだろう? suz301_017.txt | この根性ナッシング野郎 suz301_018.txt | あるいは根性ナッシングチキン野郎 suz301_019.txt | だから、誘ってみなって言ってるんだよ suz301_020.txt | そんなこと言ってたら一生デートできないよ suz301_021.txt | この際だから、キミのデート童貞を希さんに奪ってもらえ suz301_022.txt | こじらせてるなー suz301_023.txt | 仕方ない。ここはお姉さんが童貞くんのために一肌脱いでやるか suz301_024.txt | 当たって砕けちまえ suz302_001.txt | おはよ。ん? キミどうした? suz302_002.txt | 余裕ある感じ。何かいいことあった? suz302_003.txt | はいはい。おしゃべりはそこまで。仕事するよ~ suz302_004.txt | ひいひい言ってないで、手を動かす suz302_005.txt | キミは無駄な動作が多いんだよ suz302_006.txt | おい、キミしっかりしろ。醤油ラーメンを作るんじゃない! suz302_007.txt | あ、壊れた suz302_009.txt | 良かった、愛衣さんマジ天使 suz302_010.txt | そう。まずはこの修羅場を脱出することを優先しよう suz302_011.txt | あー、忘れてたけど今日は、アイドルの握手会があるから suz302_012.txt | そうなると、キッチンより接客スタッフがいるね suz302_013.txt | うん、これから先、接客がナツメさんと栞那さんだけじゃもたない suz302_014.txt | 鈍いな、キミは suz302_015.txt | キミが愛衣さんの代わりに、希さんとパレードに行くんだよ suz302_016.txt | いいから、さっさと行って来なよ suz302_017.txt | デートくらいで大げさなんだなぁ suz302_018.txt | 今日から馬車馬のように働くように suz302_019.txt | うん。ますます辞めて欲しくなくなった suz302_020.txt | あ。いいこと考えた。私天才かも suz302_021.txt | 私は一人知っている。貴重な労働力を suz302_022.txt | その子に超頑張ってもらおう suz302_023.txt | 分かってる。それを考慮した上での妙案だから suz302_024.txt | ――そんなわけで、この子を希さんにあげる suz302_025.txt | 煮るなり焼くなりどうぞご自由に suz302_026.txt | キミは希さんに、デート童貞捨てられた恩を返す時じゃない? suz302_027.txt | バイトのシフトを上手く組んで、希さんのフォローをしてもらう suz302_028.txt | 食い気味かよ suz302_029.txt | 私の心配するなんて、10年早いよ suz302_030.txt | 案外、もう付き合ってたりして suz402_001.txt | みんなラストスパートがんばってー。あと少しで予約分作り終えるから suz402_003.txt | プロである以上、味で他の店には負けられないしね suz402_008.txt | イブは普段の10倍売れる、なんていうしねー。ケーキ屋さんはどこも戦争だよ suz402_009.txt | うん。ピークはイブ。と言っても、普段より売れるのは間違いないけど suz402_010.txt | 負担はみんな一緒でしょ。売れるときに売っておかないとね。明日もがんばんなきゃ suz505_002.txt | 一応、基本的な構成は同じような感じなんだけどね suz505_003.txt | とりあえず、味見してみてよ suz505_004.txt | フランボワーズをね、ソースに変更してみたんだよ。ビックリした? suz505_005.txt | そっか。なら、大成功だ suz505_008.txt | くっだらないこと考えてないで。ほら、食べてみな suz505_010.txt | そういうんじゃないんだけどね。以前のケーキとは結構変えたから suz505_011.txt | その2つがかなり重要なの suz505_012.txt | チョコレートの量が違うし、ソースにした分、こっちの想定通りの絡み方はしないかもしれないし suz505_013.txt | いんや。安くなった。一応ギリギリだけど500円に収めて、480円ってとこかな suz505_015.txt | なんか、文句有りそうな顔 suz505_016.txt | まっ、言いたいことはわかるよ。結局前のとそんなに違わないんじゃないか、ってことでしょ suz505_017.txt | バレンタイン用のケーキって、誰かと一緒に食べるんじゃないかと思ったんだよね suz505_018.txt | だから、食べてる時に話を膨らませるようなドッキリをね、仕掛けてみたわけだよ suz505_019.txt | そうそう。そういうこと。あと―― suz505_021.txt | キスじゃないもーん。今のは、口元を綺麗にしてあげただけ。ソースが付いてたよ suz505_022.txt | そういうことー。んふふ suz505_023.txt | 食べやすさとか重視するなら前の方がいいんだけどさ。誰かと食べるならこういうのもいいかなぁ、って suz505_024.txt | 同意してもらえてよかった suz505_027.txt | そりゃね。もうすでにドキドキしてる suz505_030.txt | 流石に君の責任にはしないよ。ダメだったなら、純粋に実力不足だったってこと suz505_032.txt | だってすぐ傍で、支えてくれる人がいるからね suz505_034.txt | いいよ。気にしないで suz505_035.txt | っていうか、1人がいい suz505_036.txt | 年上の大人として、そこまで情けない姿を見せられないよ。私がやり残してたことだから。自分でケジメを付けなきゃ suz505_040.txt | んふふ。ばーか suz505_042.txt | ありがと。でも、平気 suz505_044.txt | むしろリベンジできる機会が舞い込んだことに感謝してるくらいだから suz505_046.txt | おや。来たんだ? suz505_047.txt | うん。無事に終わったよ suz505_051.txt | あ、今日一緒に夕食食べない? suz505_053.txt | オッサンと会ってみたけど、意外と大したことなかったよ suz505_054.txt | 特には。ま、あの人からすれば、元気そうにやってるだけで十分だと思うでしょ suz505_057.txt | 自分が変わったことを、再認識できたから suz505_058.txt | 私は、この店に来てよかったよ suz505_059.txt | キミと、出会えたからね。んふふ suz505_060.txt | といっても、甘ったるい話じゃないけどね。それに正確には、キミ“たち”って感じだし suz505_061.txt | お客さんを笑顔にしたい。そのために頑張る suz505_065.txt | 絶対に負かす。あのオッサンに勝ってみせる suz505_067.txt | だから、いつかケーキで勝ってみせるよ。絶対に suz505_068.txt | それって、一生アシスタントするってこと? suz505_072.txt | 逆だよ。信用してる suz505_073.txt | キミなら、何があっても約束は守るって思ってるからだよ suz505_074.txt | 嬉しいのは、私 suz505_079.txt | じゃあ、期待させてもらっちゃおうかな suz505_080.txt | はーい。ありがとうございまーす! suz506_004.txt | あ、いや。そういうんじゃないから suz506_008.txt | 話には聞いてたけど、ここまでとは思わなかったよ suz506_009.txt | 支える程の量がないからね。私のおっぱい suz506_013.txt | だから、たまには大人の女として suz506_014.txt | あとアイツおっぱい好きっぽいから、寄せてあげようと思って suz506_016.txt | ――って、誰の乳首がどんぐりやねん! suz506_023.txt | ちょっと休憩に行ってきてもいいかな? 結構、長めの休憩 suz506_025.txt | うん。ありがとう suz506_026.txt | 安心しなさい。後悔はさせないから。悪いけどあとよろしくね suz506_027.txt | あれ? もう終わっちゃった? suz506_030.txt | うんにゃ。なんでもないよ suz506_036.txt | ケーキで、いいの? suz506_037.txt | やっぱりエロガキ。スケベ君 suz506_038.txt | あれぇ~? 勘違いだった~? suz506_039.txt | だと思った。んふふ suz506_042.txt | ちょっと――いや、かなり恥ずかしいんだけど。そういう反応が見られたなら、それだけの価値はあったかな suz506_043.txt | 興奮する? suz506_045.txt | 隠さなくても、いいよ。そのために、こうして見せてあげてるんだから suz506_046.txt | 実はね。好きな男の子を喜ばせてあげる趣味があるんだよ suz506_047.txt | エロ下着とか言うな。そこまでエロくないでしょ suz506_048.txt | 私みたいに、おっぱいがなくても? suz506_051.txt | それもこれもキミのせいだ suz506_054.txt | だから、エロ下着とか言うんじゃないの suz506_062.txt | ほら。これでどう? suz506_093.txt | 本当、元気だなぁ~、キミは suz506_104.txt | わかったよ。もう suz506_108.txt | いちいち聞くな suz506_116.txt | それって、最初は可愛くなかったってこと? suz506_117.txt | ひぁんッ!? suz506_145.txt | なにこれっ、なにこれっ気持ぢい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛! suz506_164.txt | っていうか、興奮し過ぎでしょう suz506_165.txt | お好みにあいまして? suz506_166.txt | だよね~。んふふ suz506_167.txt | ならよかった。本当はもうちょっとおっぱいも盛りたかったんだけど suz506_167b.txt | しばいたろか suz506_170.txt | こらこら。怠いんじゃなかったの? suz506_171.txt | そりゃそうだ suz506_173.txt | よろしくね! suz_loop_101.txt | じゃあ。ちゃんと支えますね suz_loop_102.txt | そうですね suz_loop_103.txt | 下ろしますね suz_loop_203.txt | もしかしてイきそうですか? suz_loop_204.txt | 元気な方が好きなくせに suz_loop_402.txt | 臨界点突破してますよ、涼音さんの中が気持ちよすぎてっ suz_loop_403.txt | もっとグリグリしますね suz_loop_503.txt | で、出るっ syufua013_001.txt | すみませーん syufua013_002.txt | えっと、私はこのガトーショコラ syufua013_003.txt | あ、でも。パンケーキも美味しそうよね syufua013_004.txt | このパンケーキって量はあるの? syufua013_005.txt | そうね。そうしましょうか syufub013_002.txt | わかるわー。そっちも気になってた syufub013_004.txt | あっ、2人で分けて食べない? syufub013_005.txt | わたしもブレンド sy_0001.txt | あっ、会長起きたっす sy_0002.txt | 俺たちが来たときには、そこで寝てたっすよ sy_0003.txt | まあ会長は昨日から忙しそうだったっすから。お疲れだったんじゃないすか? sy_0004.txt | ちなみに一番注目集めてるのは三年の結城先輩っす sy_0005.txt | 俺の仕入れた情報だと、今日までで結城先輩、10人の男を振ったみたいっす sy_0006.txt | そっとしといて欲しいっす sy_0007.txt | 会長さんよ、男にはやらなきゃいけない時ってもんがあるんすよ sy_0008.txt | ミミリン先生なら会長が寝てる間に顔出して、今日は忙しいからってすぐ戻ったっす。まあいつものことっすね sy_0009.txt | ちなみに会計は、寝てる会長の代わりにミミリン先生に拉致られたっす sy_0010.txt | マジっすか!俺ササミがいいっす!筋肉にはタンパク質! sy_0011.txt | ヒイッ!? sy_0012.txt | ご、ごごご、ごめんなさい…反省しますから、もう痛いのはイヤっす sy_0013.txt | ヘヘッ、作戦通りっす sy_0015.txt | そこで俺を見ないでくれ! sy_0016.txt | チキンでもないっす! sy_0017.txt | というか、なんで窓から? sy_0018.txt | もちろんっす。この前も会長が使った割り箸、オークションに投げたらすごかったっす sy_0019.txt | てか会長、聞いたっすよ sy_0020.txt | 俺がフラれた、あのミス絢星館に告られたらしいじゃないっすか? sy_0021.txt | まあ会長が相手ってことなら、素直に負けを認めざるをえないっすけどね sy_0022.txt | 俺には恋愛解禁なんて、大それたことできませんでしたし sy_0023.txt | どういうことっすか会長!?男女の過ちって!?二人ってそういう仲だったんすか!? sy_0024.txt | 羨ましいっす sy_0025.txt | どーんとこいっす! sy_0028.txt | ちなみに俺の隣、空いてるっすよ!? sy_0029.txt | すんませーん! sy_0030.txt | はい、写真部の人…と sy_0032.txt | 俺も悔しいのに会長は嫌いになれないっす! sy_0033.txt | 副会長、いきなりどうしたんすか? sy_0034.txt | ちくしょおぉーーッ!俺も女子に取り合いされてぇーーッ! sy_0035.txt | 会長!次の握手会いつっすか!?俺もご利益欲しいっす! sy_0036.txt | でも副会長。まだ2時50分すよ? sy_0037.txt | 10分前行動を心がけること、であります! sy_0039.txt | おっ、古塚じゃないか sy_0040.txt | それにしてもどうした、そんな般若みたいな怖い顔して? sy_0041.txt | なんか楽しいことでもあったのか? sy_0042.txt | お前そういうキャラだっけ!? sy_0043.txt | つーかこんなの、ちょっとした冗談だろ? sy_0044.txt | それにこえー顔してんのは事実だしさ sy_0045.txt | 俺の本体は語尾なのか!? sy_0046.txt | お、おう、そうだったのか sy_0047.txt | こっちこそ、いきなり間の悪い冗談言って悪かったよ sy_0048.txt | あっ、ちょっと待った! sy_0049.txt | 古塚、今日の放課後のこと知ってるか? sy_0050.txt | 購買で会長が握手会やるらしいんだけど、その様子じゃ知らないんだろ? sy_0051.txt | なんかさ、素麺の在庫処分ってことで、5袋買ったら握手ができるらしいんだよ sy_0052.txt | それを結城先輩と会長で一緒にやるとか sy_0053.txt | ああ。素麺さえ買えば誰でもいけるって結城先輩が宣伝して回ってたよ sy_0054.txt | よかった、やっと笑ってくれた sy_0055.txt | いや、後輩を怒らせたまま帰すのも後味悪いしな sy_0056.txt | そんだけ喜んでくれたならよかったよ sy_0061.txt | 俺もわかんないんすけど、さっきから怖いんすよぉ sy_0062.txt | す、すんませんした! sy_0063.txt | 会長のことっすよね? sy_0064.txt | いや、そこまでは言ってないっすけど sy_0065.txt | 先生助けてください! sy_0066.txt | は、はい!間違いなく仰っておりました! sy_0067.txt | というか、そのくらい会長のことばっか考えてるんすね sy_0069.txt | せ、先生の肩持ったのは事実っすけど、どうかお怒りを沈めて欲しいっす! sy_0070.txt | もう痛いのはご勘弁を…! sy_0071.txt | 今のは先生が悪いっす。てか俺だったら命がなかった気がしますけど sy_0072.txt | あっ、会長からメッセージきたっす sy_0074.txt | 副会長がイキイキしてる sy_0075.txt | 多重人格!? sy_0076.txt | 普段は尊敬してな sy_0077.txt | 何でもないっす! sy_0079.txt | 知らねえよ!俺だって好きでヤロウと見回りなんてしてねえよ!? sy_0080.txt | てかだいたいお前、生徒会でも実行委員でもないのに何で見回りしてんだよ!? sy_0081.txt | だからデータにしろって会長に言われてるだろ? sy_0083.txt | 堂々としてることが仕事であって、出歩くわけにはいかないんだよ sy_0084.txt | そうだな…一応このあと、ミスターハロウィンコンテストにゲスト出演することになってるから sy_0085.txt | そこで俺らと交代することになるけど sy_0086.txt | 現場指揮だよ。中庭の本部のテントで、今頃会長と同じく暇してんじゃねえかな sy_0087.txt | なあ花守、どうしたら会長を振り向かせられると思う? sy_0088.txt | ノーマルだよ! sy_0089.txt | てか「も」ってなんだ!?お前まさか…!? sy_0090.txt | だからって、男もイケるのはどうなんだよ…? sy_0091.txt | おおっ、俺二次元はそんなでもないけど、この子は可愛いな sy_0092.txt | いやねえだろ!? sy_0093.txt | って、そうじゃなくて。どうすりゃ会長にもっと頼ってもらえるかって話だよ sy_0094.txt | そこなんだよなあ sy_0095.txt | 会長って俺と同じくらいド変態なはずなのに、決めるとこは決めるからさ sy_0097.txt | 今のは卑怯だろ!ほんと違うからな!? sy_0098.txt | 考えてもらう間もなく一瞬でフラれたけど、結城先輩に告白だってした…くらい sy_0099.txt | もうホモネタいらねえよ! sy_0100.txt | 勝手に人の心の声を入れるなよ!? sy_0101.txt | とりあえず今日だけは外部の人も来てるから、トラブルが起きないかとか、迷子はいないかとか sy_0102.txt | お前、問題起こすなよ!? sy_0103.txt | どうした? sy_0104.txt | 唐突だな!?てかお前にそんな度胸あんのか!? sy_0105.txt | 会長コイツ俺の手には負えないかもしれないっす! sy_0106.txt | あれ?でも寮の門限はまだっすよね? sy_0107.txt | じゅ、純粋な疑問っすよ!ほら!最近暗くなるの早くなってきたし! sy_2000.txt | いやぁ、生徒会もなかなかハードっすね sy_2001.txt | いやそれはドMの思考っす sy_2003.txt | フッ、いやですねえ会長。僕はそんな不純な動機で動いたりしませんよ sy_2004.txt | すべては学生の・た・め。ですから sy_2005.txt | では僕はこれから部活を回って、クリパの計画書を回収してきます sy_2006.txt | 帰りが遅かったら、その時は察してください! sy_2008.txt | 黒と黄色…コーンに引っ掛けるアレっすね。了解っす sy_2009.txt | 会長!予定なくなったんで遊びに来たっすー! sy_2010.txt | って人ヤバくないっすか? sy_2011.txt | 了解っす!あと差し歯落ちてたっす! sy_2013.txt | どうしたんすか副会長?いつもなら仕事は仕事って手抜かないじゃないっすか? sy_2014.txt | なんか変なもの拾い食いしたんじゃ sy_2016.txt | あっわかった、便秘が解しょ sy_2017.txt | ああああぁーーッ!手が、手があぁーーッ!? sy_2018.txt | ふぅーっ、ふぅーっ…折れるかと思った sy_2019.txt | いえ、帰ってもやることないんで手伝うっす sy_2020.txt | 俺、出ましょうか? sy_2021.txt | お客さんっすか? sy_2022.txt | 俺もそれ気になってたっす。仕事中は山吹先輩もいるから聞けないし sy_2023.txt | えっ、しょっぱなからウソっすよね…? sy_2024.txt | 石造りだと響くから。別の部屋じゃないっすか? sy_2025.txt | なんか、深いっすね sy_2026.txt | いやいや人でしょう。いくら幽霊でもこんな音は立てないっすよ sy_2027.txt | 選ばれし者の特権っすね sy_2028.txt | じゃあ今度は逆に、不満とかってあるんすか? sy_2029.txt | 彼女に対してでも、現状に対してでもいいんすけど sy_2030.txt | 気になるなら注意してきましょうか? sy_2031.txt | やっぱ恋人の前でくらい、カッコつけたくなりますよね? sy_2032.txt | そうっすけど。えっ、マイナスですよね? sy_2033.txt | あー、わかるようなわからないような sy_2034.txt | やっぱ会長、深い。大人っすね sy_2037.txt | たぶんここのドアっす。こ、声はわからないけど sy_2038.txt | ど、どうしたんすか? sy_2039.txt | それはそれで不気味っすけど sy_2040.txt | 俺も。話聞けてよかったっす! sy_2041.txt | いや問題ないっていうか、それ以前に俺はなんにも聞いてなかったんすけど…! sy_2042.txt | 会長、小清水先輩と付き合ってたんすか! sy_2043.txt | バリケード作った方がいいんじゃないっすか?入り口塞ぎます? sy_2045.txt | 水臭いっすよ sy_2046.txt | 機材のセットはこっちでやるんで、会長は思いの丈を届けてください sy_2047.txt | はははっ、ここにいるじゃないっすか! sy_2048.txt | だから会長と小清水先輩は窓から逃げるっす!ここは俺が食い止めるんで! sy_2049.txt | うおおおおおお!俺の鍛えた肉体は今日この日の為にあった…!会長には指一本触れさせ…ふれ…ふれ…あっ sy_2051.txt | でも先輩に片付け任して帰るのは申し訳ないんで、俺も残るっす sy_2052.txt | 会長、マジかっけえっす…! sy_2053.txt | どうぞ、コーンクリームコロッケパンっす sy_2055.txt | この資料にも目通しといてくださいね。冬のスポーツ大会を開催したいっていう提案書みたいっす sy_2056.txt | 自分は賛成っすけど、放課後しか時間作れないし、全員参加は無理そうかな sy_2057.txt | 了解っす。それの代表うちのクラスのやつだから聞いてみますね sy_2059.txt | マジっすか!ああミス絢星館が買ってきてくれた昼飯…! sy_2060.txt | このまま一生大切にするっす! sy_2061.txt | この先輩堂々と買収って言ったっすよ!? sy_2062.txt | 会長、結城先輩にデレデレでしたね sy_2063.txt | そういう連絡って取ってないんすか? sy_2064.txt | えー、でもそれ寂しくないっすか? sy_2065.txt | 出来るだけ好きな人と繋がってたいとか思わないんすか? sy_2066.txt | 大人なんすね sy_2067.txt | べ、別にいいじゃないっすか!妄想するだけならタダっすよ!? sy_2068.txt | お、噂をすればってやつですかね? sy_2069.txt | 恥ずかしいんでやめてくださいよ! sy_2070.txt | ん?どっちなんすか? sy_2071.txt | 会長ー、俺たちもいるんすからノロケはやめてくださいよー sy_2072.txt | あれ、そういえば結城先輩って今年もミスコン出るんですか? sy_2073.txt | なんでって、会長いるのにいいんすか? sy_2074.txt | ああ、小清水先輩っすか sy_2075.txt | 確かに小清水先輩って会長一筋でしたけど、その一途さがいいって、陰ながらファンが多いんすよ sy_2076.txt | 俺もあの一途さには憧れるんですよねー! sy_2077.txt | 去年はどんな衣装着てたんすか? sy_2078.txt | おぉー!結城先輩めっちゃ綺麗じゃないっすか! sy_2079.txt | その時は会長も結城先輩にアタックしてたんすか? sy_2080.txt | そんなお近づきにもなってなかった状態から恋人にするなんて…さすが会長っすね! sy_2081.txt | んー、確かにイベント主催側だと、そっちの方が盛り上がりますよね sy_2082.txt | さっすが会長!やることがエグい! sy_2083.txt | 会長達って、スキあらばノロケてますよね sy_2084.txt | 結城先輩って追われる恋より追いかける恋じゃないと燃えなさそうっすよね sy_2085.txt | あれ?そういえば会長、さっきから結城先輩に敬語使ってませんよね? sy_2086.txt | 会長、結城先輩に可愛いって言われる未来しかない気がするっす sy_2087.txt | そうっすねぇ…うなじとかいいっすよね…色気を感じます sy_2088.txt | 会長…そこに気付けないなんてがっかりっすよ sy_2089.txt | 例えば…この浴衣のお姉さんのうなじ、エロくないっすか? sy_2090.txt | あとは脇とかもエロいっすよ! sy_2091.txt | 何言ってんすか!?脇フェチはそれなりに需要ありますよ! sy_2092.txt | 女性が見られて恥ずかしいところ第一位の場所をじっくり見たりペロペロしたり sy_2093.txt | そんなことをされて恥ずかしそうにしている表情を間近で見れるんですよ? sy_2094.txt | 最高に決まってるじゃないですか! sy_2095.txt | ネットです sy_2096.txt | そりゃ胸やアソコは見られて恥ずかしいのは当たり前じゃないっすか sy_2097.txt | しかし!日頃の手入れを怠ったら恥ずかしい場所…それが脇! sy_2098.txt | そこをいじられたらそりゃもう恥かしいったら sy_2099.txt | ぐおぉ、頭、頭が…割れ、割れぇ…!? sy_2100.txt | 俺なんてまだまだヒヨッコっすよ。世の中には車とセックスするような人もいるんですから sy_2101.txt | ああごめんなさいごめんなさい!もう言わないんでファイルは勘弁してください! sy_2102.txt | 砂時計の料理美味しいっすよね。家庭的っていうか、寮暮らしだと恋しくなる味っていうか sy_2103.txt | それめっちゃわかります! sy_2104.txt | おお!会長良かったじゃないっすか! sy_2105.txt | ダメっすよ sy_2106.txt | さすがに彼氏でも彼女のことストーキングしようとするのはダメっす sy_2107.txt | んなわけないじゃないっすか。さっきから会長ウズウズしてるのバレバレっすよ sy_2108.txt | おとなしく待ってられないんすか!?会長楽しみにしすぎでしょ! sy_2109.txt | でもこう言っちゃアレっすけど、もしゲテモノハンバーグが出てきたらどうするんですか? sy_2110.txt | でもそれうまく出来たら肉汁じゅわっと出てくる超美味そうなハンバーグになりそうっすね! sy_2112.txt | 会長のせいで腹減ってきたじゃないっすか! sy_2113.txt | 学食行きましょう学食!ハンバーグじゃないやつ食って誤魔化しましょう! sy_2114.txt | えー!そこは今行きましょうよ!俺もう飯食べに行くテンションっすよ! sy_2115.txt | 会長ー、モップがけ終わったっす sy_2118.txt | 会長、帰りに購買寄ってきませんか? sy_2119.txt | 平日に被ってくれれば休校だったのに残念っすね sy_2120.txt | 寮長ってのも大変っすね。台風があるといつも集まってるんすか? sy_2121.txt | へえ…そう考えると寮長って結構めんどくさいっすね sy_2122.txt | そういえば俺書記じゃないっすか!? sy_2123.txt | なんで古塚なんすか? sy_2124.txt | なら寮以外の生徒については先生に丸投げってことでいいっすかね sy_2125.txt | あっ、待ってくださいよー!文面の確認もあるんで俺もそっち行きます! sy_2126.txt | 会長!昼の放送なんなんすか!? sy_2127.txt | オトコのロマンっす! sy_2128.txt | それがアウトだって話っすよ sy_2129.txt | うんうん。バカップルになる人たちはみんなそう言うんす sy_2130.txt | 難しいっす sy_2131.txt | 現状の副会長を見るに、生徒会で注意を促したところで、効果は薄いと思うんすけど sy_2132.txt | 地味に効果ありそうっね。人の目があったらイチャつくのやめる人もいるだろうし sy_2133.txt | なんかもう猛獣使い見てるような感じっすね sy_2134.txt | す、すんませんっした sy_2135.txt | 俺はどっちっすか? sy_2136.txt | こんなに優しくしてもらったの久しぶりっすぅーーッ! sy_2141.txt | あ、会長ちょうどよかったっす sy_2142.txt | 会長に用があるらしくて、今連絡しようとしてたとこなんすよ sy_2143.txt | いいっすいいっす。んじゃあ俺は用が終わったんで外出てきますね sy_2144.txt | 俺が来た時はそんな集まってなかったんすけどね sy_2145.txt | 規制って、具体的に何をするんすか? sy_2147.txt | 了解っす。まあ訊かれることもないと思いますけど tenin001_001.txt | いらっしゃいませー tenin001_002.txt | 100円になりますー tenin001_003.txt | ありがとうございましたー tenin001_004.txt | いらっしゃいませー tenin001_005.txt | 100円になりますー。ありがとうございましたー tenin002_001.txt | おいっ、危ないだろ! tenin101_003.txt | ご注文がお決まりになりましたら、そちらのボタンを押して下さい。それでは失礼します tenin101_004.txt | お待たせしましたー tenin203_002.txt | ありがとうございます。180円になります tenin302_001.txt | おまちどおさまでした! お二人様、麺、野菜、どうしますか? tenin302_003.txt | はい、特盛り二丁でーす! wom01_0001.txt | 芳乃ごめん、ちょっといい? wom01_0002.txt | というか、会長のデートの噂が広まってて wom01_0004.txt | まあそれはそうなんだけど、やっぱり借りというか恩もあるし wom01_0005.txt | うん。会長になら、芳乃は任せてもいいかなって wom01_0006.txt | うんうん、もういいんだよ wom01_0007.txt | というわけなので、これから私たちは wom01_0008.txt | 芳乃応援隊に変わります! wom01_0009.txt | つまり好きなんでしょ? wom01_0010_.txt | それって好きって言うんじゃ…? wom01_0011.txt | 芳乃、ちょっといい? wom01_0012.txt | ちょっと、人の顔見るなり変な声出さないでよ? wom01_0013.txt | 購買?だったら私たちもそうするけど wom01_0014.txt | あー、そういえば今日の放課後、結城先輩と会ちょ wom01_0016.txt | そういえば二人とも訊いた?今日の放課後、ちょうどそのお素 wom01_0017.txt | ちなみにうちのクラスは「お素麺」を使った抹茶のパイよ wom01_0018.txt | フフフ、そうね。冗談よ wom01_0019.txt | ところで芳乃、お素麺は好き? wom01_0020.txt | ふーん、もし売ってたら買いに行っちゃうくらい好きなのね? wom01_0021.txt | でもそういう事情があったなら wom01_0022.txt | 放課後は私も一緒にならんでいい!? wom01_0023.txt | あっ、芳乃!ごめんって! wom01_0025.txt | もー、つれないわね。せっかく食べ物持ってきてあげたのに wom01_0026.txt | うちのクラスのは持ち運びできなかったんだけど wom01_0027.txt | ほらほら、そんな顔しない wom01_0028.txt | このスイーツ、私たちのクラスの出展だから、遠慮しないで食べちゃっていいよ wom01_0029.txt | そうそう。テスト前とかもいつもお世話になってるし wom01_0030.txt | そうよ。今日はお祭りなんだから、素直に受け取っときなさい wom01_0031.txt | 実はさっき小耳に挟んだんだけどね wom01_0032.txt | 今夜のダンスパーティー、会長がパートナーをもう決めてるんじゃないかって wom01_0033.txt | あれ、芳乃じゃない? wom01_0034.txt | こんなとこでイチャイチャするとか、芳乃もなかなか大胆ね wom01_0035.txt | あっ、もしかして二人でデート!? wom01_0036.txt | おっ、これはやっぱりデートの予感? wom01_2000.txt | あっ、どうもです wom01_2001.txt | はい。今日は会長にお話があってきました wom01_2002.txt | で、ですね! wom01_2004.txt | はい。用というか、聞きたいことというか wom01_2005.txt | ち、ちなみに芳乃って今日は生徒会お休み? wom01_2007.txt | そ、そう…かな。出来ればあの子に余計な心配かけたくないし wom01_2008.txt | ななな、なんで鍵かけたんですか!? wom01_2010.txt | ああなるほど!誰もいない密室で wom01_2011.txt | 「へへへ、叫んだって誰も助けには来ないぜ」みたいなことするわけじゃないのよね! wom01_2012.txt | ほ、本当にしないのよね? wom01_2013.txt | ああ、うん。実は wom01_2014.txt | 会長も、すでになんとなく想像できてると思うんだけど、あなたと山吹さんの関係についてよ wom01_2015.txt | そっか。本当はね、会長が私たちに不快感持ってたらどうしようか、ちゃんと話聞いてくれるのか自信なくて wom01_2016.txt | そうなんだ?ふふっ、ならよかった wom01_2017.txt | まあ不満というか、でっかい不安はあったけどね wom01_2018.txt | ううん。というか芳乃の方 wom01_2019.txt | 私たちも恋愛には反対だったけど、それ以上に芳乃がね。どうしようもないくらい不器用でしょ wom01_2020.txt | だからあんなんで本当に恋人と上手くいくのかなって、心配で wom01_2021.txt | 会長に捨てられたらどうしようって、みんなでフォローする準備だってしてたんだから wom01_2022.txt | うん。わかってる wom01_2023.txt | あの放送を聞いて、みんなでもう大丈夫かなって話したの wom01_2024.txt | で、まあここからはちょっと真面目な話というか、芳乃に聞かれたくないのはここだったんだけど wom01_2025.txt | 今の前置きでわかってもらえたと思うんだけど、私たちは二人を否定するつもりは一切ないの wom01_2026.txt | でも会長としては、生徒会の二人が交際することで、生徒会として示しがつかなくなるとは考えない? wom01_2028.txt | あのね…これは、たまたま学食で先輩たちが話してるのを聞いたんだけど wom01_2029.txt | 生徒会役員が風紀を乱すようなことになれば、今回の解禁を撤回せざるを得ないかもって wom01_2030.txt | 実際学園側が動いてるって言ってたの wom01_2031.txt | 確証はないけど、気を付けた方がいいと思うわ wom01_2032.txt | 実際、もう一部では噂になりだしてるし wom01_2033.txt | 恋愛解禁を否定してた私が言えたことじゃないけど wom01_2034.txt | また恋愛禁止になるんじゃないかって、不安がってる子たちがちらほら出てきてるみたい wom01_2035.txt | 私の周りは特にそういうとこがあるから、それなりにって感じかな wom01_2036.txt | うん。頑張ってね wom01_2037.txt | って言っても、私は芳乃を心配してるだけであって、会長を心配してるわけじゃないんだからね? wom01_2038.txt | いくら会長でも、芳乃の友達として、あの子を悲しませたら許さないから wom01_2039.txt | それは覚えといてね? wom01_2041.txt | ふふっ、当然よ。むしろ遠慮なく頼りなさいよね wom01_2042.txt | だって私たち、芳乃を大切に思ってる気持ちは変わらないんだから wom01_2043.txt | な、なによ。今さら不満でもあるの? wom01_2045.txt | ギヤアアアアアアアアアアァーーッ!? wom01_2046.txt | いいわけあるかあ…! wom01_2047.txt | ちょ、ちょっと会長!芳乃って来てないんじゃなかったの!? wom02_2000.txt | あら、あなたたちは? wom02_2001.txt | ああ、そういうことなのね。ありがとうございます wom02_2002.txt | ところでお二人は学生さんじゃないの? wom02_2003.txt | 実は、今日は主人との思い出の場所を訪ねようと思って、ひと回りしてきたところなんですが wom02_2004.txt | あぁ…いえ。それが、来たはいいんですが、ところどころ昔と変わっていて wom02_2005.txt | 結局一番訪ねたかった場所には、まだ行けていないんです wom02_2006.txt | いえ、今日は私一人ですよ。主人は少し前に、亡くなってしまったので wom02_2007.txt | ううん、若い子が気にしなくていいのよ wom02_2008.txt | そうね。もう50年以上になるかしら wom02_2009.txt | 今日はそこのホテルを取ってあるから、この辺りで少しゆっくりしようかしらね wom02_2010.txt | あれは小さくて可愛い噴水だったわ wom02_2011.txt | いえ。思ったより坂道が辛くて、まだ一つも見に行けてないの wom02_2012.txt | ふふっ、やだわ。歳はとりたくないものねえ wom02_2013.txt | 当時でもかなり古い噴水で、そういえばウサギの飾りがついていたような wom02_2014.txt | 主人がプロポーズしてくれた場所だから、見ればすぐに思い出すと思うんですけどね wom02_2015.txt | あらいやだ、ごめんなさいね。初対面のあなたたちにこんな話 wom02_2017.txt | ええ。せっかくの思い出の場所だし、日曜日の夕方まではこっちにいるつもりだったから wom02_2018.txt | 私は平気だけど、あなたはいいの? wom02_2019.txt | そうなの。でも本当に私は探しに行かなくていいのかしら? wom02_2020.txt | それじゃ、あなたが大変でしょう? wom02_2021.txt | ふふっ、そう。ありがとう wom02_2022.txt | ならお願いしてもいいかしら wom02_2023.txt | あら、こんにちは。今日は学生服なんですね wom02_2024.txt | いいんですよ。どうせすることもありませんでしたから wom02_2025.txt | それにそれを言うならこちらこそ。わざわざ探し回っていただいて、ありがとうございます wom02_2026.txt | もちろんです。では早速拝見させていただきますね wom02_2027.txt | すみません。この中に、探している場所はなさそうです wom02_2028.txt | あの、本当にこれですべてでしょうか? wom02_2029.txt | でも確かにウサギの飾りがついた噴水があったはずなんですが wom02_2030.txt | そうですか wom02_2031.txt | これで全てということなら、もしかしたら私の思い違いかもしれませんね wom02_2032.txt | 何せもう50年も前の記憶ですから wom02_2033.txt | ありがとうございました wom02_2034.txt | あら、昨日のお嬢さんね。また会えて嬉しいわ wom02_2035.txt | それで、お嬢さんの方は…? wom02_2036.txt | 見つかったって、でも彼は wom02_2037.txt | ええ。彼の写真を見たわ wom02_2038.txt | どうしたんですか? wom02_2040.txt | そう。50年も前のことだものね wom02_2041.txt | お二人とも、ありがとうございます wom02_2042.txt | お二人に出会えたこと。あの場所が、間違いなくここにあったことがわかっただけで幸せです wom02_2043.txt | 私が忘れない限り、あの噴水は確かにこの街にありますから wom02_2044.txt | あの、もう一ついいでしょうか? wom02_2045.txt | あの場所がどう変わっていたとしても、できればこの目できちんと見ておきたいと思いまして wom02_2046.txt | あらあら、すごい人ね wom02_2047.txt | そう、ここが wom02_2048.txt | あの噴水が、こんなに大きなショッピングモールに wom02_2049.txt | 私の思い出の場所は、今もこんなにたくさんの人の笑顔で溢れてるのね wom02_2050.txt | おふたりとも、今日は本当にありがとうございました wom02_2051.txt | きっと主人も喜んでいると思います wom02_2052.txt | 気持ちが嬉しいんですよ wom02_2053.txt | お兄さんが声をかけてくれなければ、諦めてしまっていたかもしれませんから wom02_2054.txt | お嬢さんも。案内してくれてありがとうございました wom02_2055.txt | あの最後に一つだけ、よろしいですか? wom02_2056.txt | 恩人さんのお名前、訊かせていただけませんか? wom02_2057.txt | 二宮さんと花守さん。覚えたわ wom02_2058.txt | お二人とも、どうぞお幸せになってくださいね wom02_2059.txt | 昨日花守さんから聞いたんですけど、お二人はお付き合いされてるんでしょう? wom02_2060.txt | うふふ、老婆心ながら応援してるわね wom02_2061.txt | それでは。もしまた私を見かけることがあったら、是非声をかけてください wom03_0001.txt | 髪もちょーキレーイ!キューティクル!キューティクル! wom03_0002.txt | いてもおかしくないでしょ? wom03_0003.txt | やっぱりにのみ…ええええ!? wom03_0004.txt | 体が弱い女の子に希望を与えたって。そりゃ惚れるって wom03_0005.txt | そういえば花守さんも選挙中は二宮くんとの仲噂されてたよね? wom03_0006.txt | さ、さすが花守さん。意味はよくわからないけど、相変わらずクールね wom03_0007.txt | 噂だと実は大学生の彼氏がいるとか wom03_0008.txt | やだっ小清水さんってば大たーん! wom03_0009.txt | ヤバいヤバいヤバい!ヤバくない会長!?いきなり三人だよ! wom03_0010.txt | 私も絶対買いに行くからね! wom03_0011.txt | あの…みなさん? wom03_0012.txt | どこぞのバカ騒ぎのせいで、ぶっちゃけお客さんが全然来ないんですけど wom03_0013.txt | クレームは生徒会に入れればいいのかなあ?ねえ会長? wom03_0014.txt | や、山吹さん?どうしたの?大丈夫? wom03_0015.txt | うん、何でもないならいいんだけど wom03_0016.txt | 会長と何かあったなら相談乗るから、なんでも言ってね! wom03_0017.txt | えっ、でも嫌われたらどうとか言ってたし、それって wom03_0018.txt | ああそっか!本当は好きじゃないって設定あったんだっけ? wom03_0020_.txt | おおぉーーッ wom03_0023.txt | なんか花守さんが急に消えちゃって、昼休みになったらすぐに探しに行っちゃったんだよね wom03_0024.txt | 3番テーブルにストレートティーセット2つ!あと2番テーブルにミルクティーセット4つお願ーい! wom03_0025.txt | ふぅー、とりあえずみんな食べ始めたから、一旦落ち着いた wom03_0026.txt | って、あれ?花守さん、いいことあったの? wom03_0027.txt | いや、なんかめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってるし? wom03_0028.txt | てかやっぱ花守さんって可愛いな! wom03_0029.txt | それじゃ、はい wom03_0030.txt | さすがにタルトを持ってって食べるの大変だろうけど wom03_0031.txt | これならサッと食べられるし、何より作りたてホヤホヤ、花守さんの愛の結晶だもんね? wom03_0032.txt | えー。そんなこと言ったら、私だって会長だなんてひと言も言ってないよ? wom03_0033.txt | さっき他のクラスの子が言ってたけど、会長が今日告白の返事をするって噂もあるみたいだからねー wom03_0034.txt | ファイト、花守さん! wom03_2000.txt | 花守さん、お昼一緒に食べない? wom03_2001.txt | おおー、アツアツですなあ wom03_2002.txt | それじゃ、今度から前の日に誘うから、たまには一緒に食べようね! wom03_2003.txt | 花守さーん!遊びに来たよー! wom03_2004.txt | うん。会長が授業をちゃんと聞いてないなんて wom03_2005.txt | いやいや、風邪くらい誰でも引くって wom03_2006.txt | でも早退するにしたって、顔真っ赤だし、一人で大丈夫?寮まで付き添ってあげよっか? wom03_2007.txt | お大事にね wom03_2008.txt | でも小清水さん、大人しい人だと思ってたけど…こういう時にはピシっとしてるんだなあ wom03_2009.txt | 先輩、ミスコン3連覇応援してます! wom03_2010.txt | 会長、またねー wom03_2012.txt | ねえねえ会長!ハロパで誰かに告白されたり告白したりしたの!? wom03_2013.txt | 教えてくれないってことは、もう相手いるんだ!? wom03_2015.txt | 放送聞いたよー!校内放送で告白なんて会長も大胆だねー wom03_2016.txt | ちょっと男子、これ以上山吹さんからかうとイメージがぶっ壊れるわよ! wom03_2017.txt | あはは…会長、色々大変になるかもしれないけど頑張ってね wom03_2019.txt | あんな風になってて冷やかしたら、放課後までノロケ地獄から逃してくれなそうだし wom03_2020.txt | だよね!会長ってその辺の加減わかってそうだし、こっちもノロケで胸焼けしなくてすみそう wom03_2022.txt | 会長ー、最近山吹さんと…いいことあった? wom03_2023.txt | なんかさー、ちょっと雰囲気変わったっていうか、話しかけやすくなった感じがしてね wom03_2024.txt | 彼氏となんかいいことあったのかなーって思ってさ wom03_2025.txt | あはは、山吹さんも責任感が強いというか真面目だねえ wom03_2026.txt | はいはいごちそうさま。その可愛さはまだよくわかんないけど、今度遊びに誘ってみようかな wom03_2027.txt | いやー、二人が付き合ってからは色んな意味で話しかけにくかったし wom03_2028.txt | あはは、いやいややらないでしょ! wom03_2029.txt | 教室でアレはないでしょ。顔ニヤけるしそんな顔見られたくなくない? wom03_2031.txt | えっ、なに!?山吹さん想像以上にピュアじゃん!いつもこんななの!? wom03_2032.txt | しかもナチュラルにノロケてる wom03_2033.txt | うん、これはちょっと色々聞きたいかも wom03_2034.txt | オッケオッケ、じゃあ近いうち女子会しようね! wom04_2001.txt | どうも初めまして。娘がお世話になってます wom04_2003.txt | バカなこと言ってないの! wom04_2004.txt | ご、ごめんなさいね!? wom04_2006.txt | は、話の内容はともかく wom04_2007.txt | 楽しそうにしてて、安心した wom04_2008.txt | あらー可愛い店員さんね wom04_2009.txt | どうも初めまして。いつも娘がお世話になってます wom04_2010.txt | こんなオシャレなお店が近くにあるなんて、お母さん知らなかったわ wom04_2011.txt | そうなの?それは楽しみね wom04_2013.txt | そうねえ wom04_2014.txt | 芳乃が選んだ人だから、どんなかっちりした人かと思ったけど wom04_2015.txt | 話しやすい彼でホッとした wom04_2016.txt | 「長年校則で決まっていた恋愛禁止を、一人で覆した伝説の会長」って言ってたわね wom04_2017.txt | ということは芳乃からアタックしたの? wom04_2018.txt | ふふっ、あらあら! wom04_2019.txt | 出来れば油っこくないのが嬉しいんだけど wom04_2020.txt | そうねえ…私はチョコパフェにしようかしら wom04_2021.txt | ふふっ、二人はもう下の名前で呼び合ってるのね wom04_2022.txt | 芳乃って良くも悪くも真面目だから、まさか恋人が出来るなんて思ってもみなかったわ wom04_2023.txt | ううん、そんなことないけど wom04_2024.txt | 恋愛禁止の学園に入学して、寮長までやってるじゃない? wom04_2025.txt | 昔から、妥協なんて言葉は知らないってくらい真面目だったから wom04_2026.txt | でしょう?そうなのよ wom04_2027.txt | 寮とはいえ、初めての一人暮らしだったから wom04_2028.txt | 折り合いつけて、周りの子たちと仲良く出来るのか心配だったのよ wom04_2029.txt | お父さんだって家では心配してるのよ? wom04_2030.txt | ほんとよ。明日は部活の試合で外せないから、芳乃の元気な姿を確認してきてくれって wom04_2031.txt | お父さんはそうね。ああ見えて心配性だから wom04_2032.txt | ただ…恋愛が解禁になったって話を聞いてからかしら wom04_2033.txt | だんだんと、電話する時の声が明るくなった気がするの wom04_2034.txt | 初めはこっちから、連絡してちょうだいってお願いしてたんだけど wom04_2035.txt | 今じゃ芳乃の方から、喜んで連絡してくれるようになったのよね? wom04_2036.txt | 気にしないで。急ぎかもしれないし確認してあげて wom04_2038.txt | ん?なんでかなー? wom04_2039.txt | でも今日は、本当に来てよかった wom04_2040.txt | 芳乃が絶対会ってほしいって自慢したくなる気持ち、よくわかったわ wom04_2041.txt | え?そうだったの? wom04_2042.txt | もしかして余計なこと言っちゃった? wom04_2044.txt | まったく、この子ったら wom04_2045.txt | 二宮くん。こんな子だけど、これからもよろしくお願いします wom04_2046.txt | 今日は元気な芳乃の姿も見れたし、楽しかったわ wom04_2047.txt | 二宮くんも、よかったらまたお話しましょうね wom04_2049.txt | ちょっとだけ素直じゃないところもあるけど、あらためて、どうかこれからもよろしくお願いします wom04_2050.txt | 大丈夫よ。あなたこそ二宮くんに迷惑かけちゃダメよ? wom04_2051.txt | それじゃあ二人とも気をつけて帰ってね wom04_2052.txt | はいはい、あなたもね wom05_0001.txt | あっ、会長いたー! wom05_0002.txt | みんなー!西側一階、多目的室前の廊下に集合! wom05_0003.txt | 会長!ちょっとでいいから話聞かせてくださいよー! wom05_0004.txt | もしかして、今日のお相手は副会長なんですか!? wom05_0005.txt | ケンカしない!会長捕まえて直接訊けばいいことでしょ? wom05_0006.txt | 会長?いなかったらいないって返事してくださいねー? wom05_0007.txt | やっぱりいないか wom05_0008.txt | あれ、でも鍵が開いてる? wom05_0009.txt | 失礼しまーす! wom05_0010.txt | あれ、古塚さん? wom05_0011.txt | こっちで生徒会の仕事?でもそろそろ戻んないと予鈴鳴るよ? wom05_0012.txt | えっ、どしたの!? wom05_0013.txt | うん?やっぱり何か変じゃない? wom05_0014.txt | 私は二宮会長を探してるんだけど…古塚さん、見てない? wom05_0015.txt | うわー、入れ違いかあ。どこ行くか聞いてない? wom05_0016.txt | そっか。仕方ない、時間もないし一旦諦めるかあ wom05_0017.txt | ねえねえ会長!後夜祭のことでちょっと相談なんだけど! wom05_0018.txt | いきなりだけど、ダンスの相手ってもう決まってたりする? wom05_0020.txt | ならもしよかったら、ちょっとだけでいいから一緒に踊ってくれない? wom05_0021.txt | 会長が特別な相手をダンスに誘うんじゃないかって wom05_0022.txt | 告白の返事をするとしたらそろそろでしょ? wom05_0023.txt | うんうん。必死になる気持ちもわかるわー wom05_0024.txt | 追いかけなくていいの? wom05_0025.txt | ううん、山吹さんじゃなくて wom05_0026.txt | みんな噂は本当だったって広めに行っちゃったけど wom05_0027.txt | あれー?なに、花守さんと話してるの? wom05_0028.txt | それねー。みんなも結城先輩たち捕まえて、直接訊いてみようって考えてるみたい wom05_0030.txt | てか花守さんって会長と幼馴染なんでしょ? wom05_0031.txt | だから個人的には、今日も花守さんが一番怪しいと思ってるんだよねー? wom05_0032.txt | 花守さんそういうの聞いてない? wom05_0033.txt | 私としてはね、結城先輩が可愛いのはもちろんだけど。花守さんもかなりレベル高いと思うんだよね wom05_0034.txt | 静かで控えめなんだけど、そこがまた大和撫子って感じで wom05_0035.txt | いやいやあるって!自信持ちなよ! wom05_0037.txt | あっ、ちょ、花守さん!? wom05_0039.txt | ほほー、なるほどなるほどなるほどー? wom05_0040.txt | ムフフ、会長は結城先輩を選んだんですねー! wom05_0041.txt | って会長!なんで逃げるんですかあー!? wom05_0042.txt | ハロパで勝負に出なかったってことはさ wom05_0043.txt | その、私達にもまだチャンスがあるって思っても wom05_0044.txt | いいんだよね? wom05_2000.txt | はあーーっはっはっはあ!いよいよ私たちの出番のようね! wom05_2001.txt | そういうことなら私たち、会長を見守る会が協力するわ! wom06_0001.txt | うそっ、どれどれ!? wom06_0002.txt | あっ!何ていうか夏の高原を渡る風のような爽やかさ! wom06_0003.txt | でも今はってことは、前のとこではいたってこと? wom06_0004.txt | ほら見なさい wom06_0005.txt | もはやドラマじゃん。そんなの私でも惚れるし。いーなー、小清水さん wom06_0006.txt | 私も子供の頃に会長と知り合いたかったなー wom06_0007.txt | しかもみんな学園の美人揃い。やっぱり会長持ってるわー wom06_0008.txt | 会長、握手会やるんだって!?結城先輩が話してるの聞いたよー! wom06_0009.txt | なになに、花守さん? wom06_0010.txt | だよね。あはは…むしろ今朝だって、会長との進展具合訊いたら逃げられちゃったし wom06_0011.txt | そうそう。私たちは中立な立場で応援してるから! wom06_0012.txt | ちょ!設定、設定! wom06_0014.txt | あー、そっかー wom06_0015.txt | 花守さん、クッキー6セット分出してもらっていい? wom06_0016.txt | ありがとー! wom06_0017.txt | なんか焦げ臭いけど、大丈夫? wom06_0018.txt | 待って待って! wom06_0019.txt | いや失敗を心配してるわけじゃなくて wom06_0020.txt | 私たち、ずっと花守さんに頼りっぱなしだったし、もしかして疲れ溜まってるのかなーと wom06_0021.txt | ほんと?無理してない? wom06_0022.txt | まあちょっと早いけど、そろそろ休憩でしょ? wom06_0023.txt | クッキーの方は、焼くだけってとこまで準備してくれてるみたいだし wom06_0024.txt | うん。こっちはいいから、休憩入ってきちゃってよ? wom06_0025.txt | クッキー焦がすなんて、私でもしないミスだもんね wom06_0026.txt | それくらい気になることって言ったら、会長のことしかないでしょ? wom06_0027.txt | いや、十分可愛いでしょ? wom06_0028.txt | むしろ会長なんて、幼馴染なのに意識してこなかったとか、ほんとに「チほにゃららコ」付いてんのかってくらい wom06_0029.txt | ほらほら、いいから行ってきなって wom06_0030.txt | いや、さすがに何かあった時はいてくれなきゃ困るって wom06_0031.txt | あれ、花守さんも知らなかったの? wom06_0032.txt | 気持ちは決まったみたいだね wom06_2000.txt | やっぱり会長と約束してる? wom06_2001.txt | てか付き合いたてだし、寂しくない? wom06_2002.txt | そりゃそうでしょ。今が一番楽しい時だもん wom06_2003.txt | ところで会長の燻製売ってるー? wom06_2004.txt | あははっ、まあそうくるよねー? wom06_2005.txt | あんたさ、自分がモテない理由分かってる? wom06_2006.txt | あー、結城先輩じゃないですかあ! wom06_2007.txt | 会長…二宮くんならそこにいますよー! wom06_2009.txt | まだ相手いないなら狙ってもいい!? wom06_2010.txt | 否定しないってことは本当に? wom06_2012.txt | 恥ずかしいけどああいう告白もちょっと憧れるー! wom06_2013.txt | 山吹さんならホームルーム終わるなりダッシュで教室出てったよ wom06_2015.txt | あ、でも二宮くんからなら色々聞いてみたいかも! wom07_0001.txt | あっ、会長!おかえりなさい! wom07_0002.txt | ぶーっ!せっかく会長と話せたのにー! wom07_0003.txt | はーい!なら今日は帰りまーす! wom07_0005.txt | ちょっ、廊下は走っちゃダメでしょ!? wom07_0006.txt | 私はいいのよ!女子だから! wom07_0007.txt | 当たり前じゃない!30袋買って、6回も握手すれば顔くらい覚えてくれるかもしれないし! wom07_0008.txt | だったらせめて、顔を見ながら名前呼んでもらって、ついでににこって笑ってくれるだけでもいい! wom07_0009.txt | フンッ!私とあんたじゃ覚悟の度合いが違うのよ!ただのアイドル追っかけは引っ込んでなさい! wom07_0010.txt | 私は!本気で!会長の幸せを願ってるだけだから! wom07_0011.txt | 永遠の片思いでいいの! wom07_0013.txt | って嘘でしょ? wom07_0014.txt | あの、もしかしてみんなこのまま放課後まで並んでるつもり? wom07_0015.txt | そ、それもそうよね wom07_0016.txt | いえ負けない!私の会長への気持ちはこの程度で折れないんだから! wom07_0017.txt | え!?うっそ、なんでそんな前の方いるの!? wom07_0018.txt | うっわずるっ!そんなのアリ!? wom07_0021.txt | 結城先輩ステキです! wom07_2000.txt | 男子はキモいけど、てことは会長、やっぱり花守さんだったってこと!? wom07_2001.txt | あっ、会長たちほんとにバイトしてるー! wom07_2002.txt | ほらみんな早くー! wom07_2003.txt | 小清水さん、がんばってー! wom07_2004.txt | 小清水さん、生徒会長、ステキ! wom07_2005.txt | 結城せんぱーい!お幸せにー! wom07_2006.txt | いいなあ…これウェディングドレスとタキシード着てたら完全に結婚式じゃん wom07_2007.txt | 会長に結城先輩、おはようございまーす wom08_0001.txt | よくこんな穴場知ってたね wom08_0002.txt | それで?私たちを集めて何するの? wom08_0003.txt | いやいや、じゃあなんでこんな人のいないとこに? wom08_0004.txt | あんた鬼か!? wom08_0005.txt | えっ、そうなの!? wom08_0006.txt | あっ、なんかごめん wom08_0007.txt | あー!そうそう!だったらまだチャンスはあるんじゃない!? wom08_0008_.txt | 無理でしょ wom08_2000.txt | でもさ、もしそうなら、やっぱり本当にエッチとかも…? wom08_2001.txt | だって気にならない!?会長のエッチってどんな感じなのかなーとかさ! wom08_2002.txt | いや会長、むしろどこまで進んだの!?口とか!?後ろの穴とか!? wom08_2004.txt | ねえ花守さん!ちょっといろいろ訊かせてもらっていい!? wom08_2005.txt | 会長こっちお会計お願いします! wom08_2006.txt | あっ、わかるそれ。今年のミスコン、結城先輩ピンチかもね wom08_2007.txt | 恋愛相談受けることも多いらしいよ wom08_2008.txt | 山吹さんおっはー wom08_2009.txt | そうだよね?会長は恋愛解禁だってやってのけたんだし、きっと今回も守ってくれるよ! wom09_0001.txt | というより、デートの相手って山吹さんなのかなって思って wom09_0002.txt | 確かにね、恋愛解禁はまだ完全に受け入れられたわけじゃないんだけど wom09_0003.txt | 会長のおかげで山吹さんと仲直りできたわけだし wom09_0004.txt | だから私たち、少なくとも二人のことは応援しようって決めたの! wom09_0005.txt | ファイト!芳乃! wom09_0006.txt | 確かにいきなりすぎてきちんと説明してもらってないし、そこははっきりさせとくべきだよね! wom09_0007.txt | というと? wom09_0009.txt | もしかしてタイミング悪かった? wom09_0010.txt | 何かってほどじゃないけど、一緒にお昼どうかなーって wom09_0011.txt | そっか。じゃあお昼は生徒会室で食べるんだ? wom09_0012.txt | 今日はパスタの気分かなー。そっちは? wom09_0013.txt | あっ、わかる! wom09_0014.txt | え?うん、そうだけど? wom09_0015.txt | 恋愛解禁になって、生徒会も忙しそうだもんなー wom09_0016.txt | こっちも前に話したと思うけど、うちのクラスはイチゴのチーズタルトね wom09_0017.txt | あははっ!いやいや、ミニサイズのパフェって言ってたじゃん! wom09_0018.txt | でも何で急にそんな話? wom09_0019.txt | あっ、そっか!放課後は会長のアレがあるんだっけ!? wom09_0020.txt | あははっ、面白そう!じゃあ私も一緒に並ぶよ! wom09_0021.txt | やっほー。暇だと思って遊びにきたよー wom09_0022.txt | はい、お芋のシュークリームとこっちはイチゴのチーズタルト wom09_0023.txt | 差し入れなんだからいいよ。いつも山吹さんには助けられてるし wom09_0024.txt | ところで芳乃、あの噂はもう聞いた? wom09_0025.txt | あっ、ホントだ!って一緒にいるの会長じゃない!? wom09_0026.txt | えっ、なになにもう痴話げんか!? wom09_0027.txt | 芳乃、どこ行くの? wom10_0001.txt | というか私ともデートしてくださぁーーい! wom10_0002.txt | むしろこっちから会長をデートに誘うのはありですか!? wom10_0003.txt | というかここに集まってる女子も半分くらいは会長とデートしたい子たちです! wom10_0004.txt | デートして私のことも知ってください! wom10_0005.txt | あっ、会長発見! wom10_0006.txt | って、小清水さん!?こんなところで逢引き!?その胸元は!? wom10_0007.txt | あーもう、ちょっと!会長、話くらい聞かせてよー! wom10_0008.txt | あっ、花守さん! wom10_0009.txt | おっはよー!もう朝ごはん食べた!?よかったらちょっと話しない!? wom10_0010.txt | でさー、今みんなで二宮くん探してるんだけど wom10_0011.txt | でも花守さんに直接訊いても早そうだし、訊きたいことがあるんだよねー! wom10_0013.txt | え?いくら? wom10_0014.txt | あはははっ!やだー花守さんおもしろーい! wom10_0015.txt | 花守さんもそういう冗談言うんだね!なんか安心したよ wom10_0016.txt | もしデートの相手が花守さんなら、本人に直接訊けばいいかなーと思って wom10_0018.txt | ねえねえ花守さーん?今日って午前授業じゃん?この後会長とデートの約束とかないの? wom10_0019.txt | 待って。デート「は」ってことは他に何かあるんじゃない? wom10_0021.txt | ああ、だからよく一緒にいたんだ!? wom10_0022.txt | そもそも二宮くんの好みがわかればね wom10_0023.txt | 小清水さんはまだよくわからないけど、花守さんと結城先輩たちってみんなタイプ違うじゃん? wom10_0024.txt | 実際花守さん可愛いって言ってる男子も結構いるし wom10_0026.txt | 私たちにだって二宮くんを好きになる権利はあるはず!ここからは全員で勝負よ! wom11_2000.txt | お母さん、彩楓の彼氏さんよ wom11_2001.txt | その様子だと色々苦労かけてるみたいね wom11_2002.txt | 彩楓って結構強引なところあるし振り回されてない?大丈夫? wom11_2003.txt | お母さんはいつもこんな感じだから、あんまり本気にしないでね? wom11_2004.txt | まったくこの子たちったら wom11_2005.txt | はいはーい! wom11_2006.txt | そうよそうよ。男同士で仲良くなっちゃって、嫉妬しちゃうわ wom11_2007.txt | まあまあ、結婚まで考えると重いけど、好きな人くらいいてもいいんじゃない? wom11_2008.txt | あとでこっそりお母さんに教えてね! wom11_2009.txt | ツンデレね wom11_2010.txt | 二宮くんこんにちは。彩楓も萌楓もおかえりなさい wom11_2011.txt | ふふっ、ごめんね二宮くん。騒がしい娘たちで wom11_2012.txt | お母さんなら大丈夫だから。昨日の夜なんて、暇すぎてつまらなかったくらいだもの wom11_2013.txt | 二人とも心配かけちゃってごめんなさいね wom11_2014.txt | ええ。午後からお店を開けるってお父さんに言ったんだけど、今日は休みにするって怒られちゃったわ wom11_2015.txt | 改まってどうしたの? wom11_2018.txt | そうね、きっと私のことを心配してくれてのことだし wom11_2019.txt | そういうことなら、私から言えることは一つしかないわね wom11_2020.txt | 彩楓、よく聞いて wom11_2021.txt | 私たちには私たちの…彩楓には彩楓の人生がある。親子だからってそこは関係ない wom11_2022.txt | 彩楓には、自分の進みたい方向に真っ直ぐ進んで欲しいの wom11_2023.txt | 納得のいくところまで突き進んだ上で、それでも自分の居場所がこの場所だって思うなら、その時戻ってくればいいのよ wom11_2024.txt | あなたの帰ってくる場所は、これからもずっと変わらないんだから wom12_0001.txt | あの子、海咲浜の子? wom12_0002.txt | ここなら誰も来ないっしょ wom12_0003.txt | まっさかー、やめてよー wom12_0004.txt | なーんも?二人とも特に予定ないって言ってたし、せっかくだからみんなでダラダラしようかなって wom12_0005.txt | へへへっ、外部も集まるこのハロパ。しかも今年は恋愛解禁もあって間違いなく出会いの一つや二つ、転がってるはず wom12_0006.txt | だって自分だけ何もなくて、あんたたちだけ出会いがあったら悔しいじゃない!? wom12_0007.txt | 死ぬ時は一緒!一蓮托生よ! wom12_0009.txt | で、でもさ、結城先輩たちだよ?二人が男だったらあんな可愛い子たちに告られて全員振るとかできる? wom12_0010.txt | ちょっとはフォローする気持ちみせなさいよ!? wom12_2000.txt | 実は前からって話でしょ? wom12_2001.txt | やだよ怖いもん!花守さんクールで話しかけづらいし wom12_2004.txt | てか話しかけづらそうな気がしてたけど、気のせいっぽい? wom12_2005.txt | 会長たちのこといろいろ質問してもいい!? wom12_2006.txt | 小清水さん、さっきすれ違ったけど、また綺麗になってない? wom12_2007.txt | 結城先輩の三連覇も見てみたいけど wom12_2008.txt | 最近の小清水さん、実は会長を落としたんじゃないかって噂になってるし wom12_2009.txt | てことは女子の票はそっちに流れるのかなー wom12_2010.txt | 身も心もって…小清水さん、大胆! wom12_2011.txt | 会長たちおはよー wom12_2012.txt | でも会長は心配しなくていいって言ってたし。私は会長を信じるよ wom13_0003.txt | あれー?確かにこっちに来たと思ったんだけどなぁ wom13_0004.txt | 会長ー?会長さーん? wom13_0005.txt | いないか。しょうがない、他を探 wom13_0006.txt | こ、これは!?会長が飲んでいたカフェオレのパック!? wom13_0007.txt | 話は聞けなかったけど、良いものを拾ったわ! wom13_0008.txt | 早速これも今夜の会長ファンクラブでオークションに出品しなきゃ! wom13_0009.txt | 会長の使用済みの割り箸を欲しがってた子もいるし。今回のオークションも荒れそうね wom13_0010.txt | 彩楓みたいに可愛い子たちの手前、半ば諦めてたんだけどさ wom13_0011.txt | 私たちも二宮くんのこと気になっちゃってて wom13_0012.txt | よろしくお願いします! wom13_2000.txt | これぞ大和撫子って感じ wom13_2001.txt | そうそう。会長とずっと一緒って時点で只者ではないと思ってたけど wom13_2002.txt | ねえねえほら、会長と一緒にいる子 wom13_2003.txt | まさかあの彩楓が振られるなんてねー wom13_2004.txt | わかる。なんか大人っぽいし wom13_2005.txt | むしろ彩楓の敗因はそこだったんじゃ…? wom13_2006.txt | お?さっそくお二人で校内デート? wom13_2007.txt | なるほどね。それで見回りってわけね wom13_2008.txt | ねー。むしろあたしらの場合、進学先で探した方が良さそうだし wom13_2009.txt | そりゃあね。かといってこの学園で探しても進学先が違ったら遠距離になっちゃうし wom13_2010.txt | あと1年早かったら二人みたいに恋愛出来たかもね wom13_2011.txt | あっ、でもあと1年早かったらあたしも会長に告ってたりして? wom13_2012.txt | あはは、副会長は可愛いなあ! wom13_2013.txt | あー、青春って感じ! wom14_2000.txt | くらえ、スピニングドリルカンチョー! wom14_2001.txt | 尻刃取り…だとぉ…!? wom14_2002.txt | お母さんお母さん!このお兄さんのケツヤバい!ぼくの指全然ケツから抜けない! wom14_2003.txt | お母さんもやってみなよ!? wom14_2004.txt | スゲー!このお兄さん超強いしかっこいい! wom14_2005.txt | ねえねえお兄さん!ぼくにも真剣尻刃取り教えてよ! wom14_2006.txt | えー、ぼくバーガープリンスのポテトしか食べない主義なんだけど wom14_2007.txt | でもお兄さん、さっき自分のワガママにお姉ちゃん巻き込んだって言ってたよ? wom14_2008.txt | なんで?お姉ちゃんの彼氏だから? wom14_2009.txt | お兄さんからの連絡も通知変えてるの? wom14_2011.txt | お兄さん、お姉ちゃんみたいな子が彼女でいいの? wom14_2012.txt | お姉ちゃんまたね wom14_2013.txt | 大丈夫!真剣尻刃取りの修行だと思って頑張る! wom14_2014.txt | またねー! wom15_2000.txt | どうも初めまして、彩楓の祖母です wom15_2001.txt | ふふふっ、まさか今日は彩楓ちゃんの彼氏さんと会えるなんて思ってもみなかったわあ wom15_2002.txt | しかもこんな素敵な人で wom15_2003.txt | もう思い残すことはないかもしれないわねえ wom15_2004.txt | これが最近巷で流行ってるって聞く…肉食系女子だっけ? wom15_2005.txt | あらあら、それは可愛いわねー! wom15_2006.txt | 彩楓ちゃんはハイブリッド肉食系女子、覚えたわ! wom15_2007.txt | 彼氏さん彼氏さん、彼女をほったらかしにしちゃダメよ wom15_2008.txt | 私もお話に混ざりたいけど、料理はあんまり得意じゃなかったの wom15_2009.txt | ううん、よく娘に「お母さんの作る料理は美味しくないから私が作る」って怒られたものよ wom15_2010.txt | キエエエエ!火事はどこお!?バケツを持ってきなさい! wom15_2011.txt | ギエエエエエエ! wom15_2012.txt | 学園での孫達のことをお話してくれない? wom15_2013.txt | この子たち、あんまり学園でのこと話してくれないから気になっちゃって wom15_2014.txt | あらあら、そうなの? wom15_2015.txt | さすがはハイブリッド肉食系女子ね wom15_2016.txt | そんな素敵な孫をゲット出来たなんて、あなたすごいのねえ wom15_2017.txt | うふふ!いいわねえこういうの。若い頃を思い出すわあ! wom15_2018.txt | これでも若い頃はブイブイ言わせてたんだから wom15_2019.txt | もうお別れなの?泊まっていったらいいのに wom15_2020.txt | あらあら、彩楓ちゃんの結婚式までは生きてないといけなくなっちゃったわねえ wom15_2021.txt | 萌楓ちゃんも早く旦那さん見つけてね wom15_2022.txt | こんなに元気な彩楓ちゃん久しぶりに見たわあ wom16_0001.txt | 1、2、3、4…1、2、3、4 wom16_0002.txt | そうそう、その調子でステップ踏めてればなんとかなるよ wom16_0003.txt | 最初はそんなもんだって。むしろ小清水さん、結構飲み込みは早い方だと思うし wom16_0005.txt | 授業だけでちゃんと出来る人って、3割いれば良い方だよ? wom16_0006.txt | あはは…ちなみに私は、残り7割の方 wom16_0007.txt | 難しいのもあるけど。いい雰囲気になろうが、男女交際は禁止なんだからさー wom16_0008.txt | 真面目にやってもしょうがないっていうか、モチベがなかったんだよね wom16_0009.txt | そうそう。みんな必死になって練習してるのは、そのおかげってわけ wom16_0010.txt | あんまり根詰め過ぎて怪我したら大変だし、ちょっと休憩しよっか wom16_0011.txt | だいぶ背中の筋肉使うでしょ? wom16_0012.txt | あははっ。小清水さん的には、基本的なステップだけでも覚えとかなきゃ、だもんね? wom16_0013.txt | 二宮会長と、踊れたら良いね wom16_0014.txt | うわっ、危なっ wom16_0015.txt | あ、ちょっと小清水さん!? wom16_0016.txt | 実行委員に連絡してきたよ!ハシゴ持ってきてくれるみたい! wom16_0017.txt | ええ!?実行委員が来てくれるまで保ってくれるといいけど wom16_0018.txt | きゃああああ! wom16_0019.txt | 小清水さん大丈夫!? wom16_0020.txt | 小清水さん、大丈夫?なんか顔が引きつってたけど wom16_0021.txt | えっ、足!?ダンスは!?いける!? wom16_0023.txt | なら、保健室まで肩貸そうか? wom16_0024.txt | そう?というかほら、捻挫とかって、ケガしてすぐが肝心だし wom16_0025.txt | すぐそこが本部のテントになってるから、とりあえず応急処置だけでも wom16_0027.txt | ど、どうしたんだろう? wom17_0001.txt | あれ、どうしたの? wom17_0002.txt | でもお手洗いなら言ってくれればよかったのに。こういう時ってお互いさまでしょ? wom17_0003.txt | 実はここに好きな人呼び出して告ったりしようとしてたんじゃないの? wom17_0004.txt | いや…せっかくハロパなのにダラダラするってあんた wom17_0005.txt | なにそれヒドっ!? wom17_0006.txt | というか、あんた、もしかしてもうフラれたとか? wom17_0007.txt | で、でもさ、会長って今日のダンスで特別な相手を誘うかもしれないって言ってたけど wom17_0008.txt | 逆に誰も誘わないことだってあるわけでしょ? wom17_2000.txt | ちょっとあんたまでなにエロ男子みたいなこと言ってんの!? wom17_2003.txt | このあとちょっとみんなで話さない?二宮くんも一緒にどう? wom17_2004.txt | ちょっと!私が先だってば! wom18_0001.txt | 会長、そろそろ時間なんですけど。パートナーの方というのは? wom18_0003.txt | あれ、ですが衣装を着ていないようですけど wom18_0004.txt | そうですか? wom18_0005.txt | ではよろしくお願いします! wom18_0006.txt | 会長。そろそろ始まりますけど、準備はいいですか? wom18_0008.txt | 暇ですねえ wom18_0009.txt | も、もちろんです!副会長がいる隣でサボるなんて恐ろしいことしませんよ! wom18_0011.txt | ああ別に不気味に笑ってる副会長が恐ろしいとか、そんなの全然思ってませんからね!? wom18_0012.txt | そんなに楽しいこと想像してるんですか? wom18_0013.txt | ニヤーッてしてますよ wom18_0015.txt | ヒイイィ…!? wom18_0016.txt | 目が笑ってない…! wom18_0017.txt | 帰りてえ! wom18_0018.txt | で、でも、そんなに会長と一緒にいたいなら、どうしてこっちに…? wom18_0019.txt | この人めんどくせえ!? wom18_0020.txt | でも山吹さん、血とかって大丈夫? wom18_0021.txt | 実は私、そういうの苦手で wom18_0022.txt | へえ、ならそういうケガの人が来たらよろしくお願いしますね! wom18_0023.txt | いいの!?ありがとー! wom18_0024.txt | 私が言うのもなんだけど、せっかくの厚意は受け取るべきじゃない? wom18_0025.txt | もしかして動揺してます? wom18_0026.txt | ヒイイィ…!? wom18_0027.txt | でもたぶんこれ、告白の返事ですよ? wom18_0028.txt | もがもがもがぁーーッ!? wom19_0001.txt | ちょっと鶏の煮物作りすぎちゃって、美味しくできたと思うので食べてください! wom19_0002.txt | 人でなし風紀委員! wom19_0003.txt | えっと料理の感想、聞かせてくれると嬉しいです! wom19_0004.txt | あ、やっほー!そっちは今きた感じ? wom19_0005.txt | ふふふ…さっきの授業で気分が悪くなったって抜け出したのさ! wom19_0006.txt | だってこれ、愛が試されるイベントだからね! wom19_2000.txt | わーッ!あれだけ美人が揃ってたけど、花守さんだったかぁ! wom19_2001.txt | すごーい!カップルでバイト!? wom19_2002.txt | 花守さんレジお願ーい! wom19_2003.txt | 恋する乙女は応援してあげなきゃね! wom20_2000.txt | そうですね。こんなに突然由依の大切な人にお会い出来るなんて wom20_2001.txt | ふふっ、気にしないでください。今の学園長、この人の友人なんです wom20_2002.txt | そうそう。二宮さんって、あの学園の歴史を変えたんですものね wom20_2003.txt | 長年の歴史を覆すなんて、そうそう出来るものではありませんし wom20_2004.txt | そういった意味でも、私たちは二宮さんに大きな可能性を感じているんです wom20_2006.txt | ええ、私も由依を応援します wom20_2007.txt | ですので二宮さん wom20_2008.txt | 私たちは家を空けてばかりで、あの時だって、必要な時にこの子のそばに居てあげられなかった wom20_2009.txt | でもそんな時、あなたは由依に必要とされた wom20_2010.txt | それはあなたにとっては偶然だったかもしれないけど wom20_2011.txt | 由依にとって大きな支えになったはずだし、それはきっと、これからも同じだと思います wom20_2012.txt | なので出来る限り、これからもこの子の側に居てあげてくださると嬉しいです wom20_2013.txt | そうですよ。もっと自然に訊かなければ警戒されるのも当然です wom20_2014.txt | それで、お二人は普段どこでデートをしてるの? wom20_2015.txt | ふふっ、いってらっしゃい wom21_2000_.txt | こんにちは、わたしはホットドッグ! wom21_2001_.txt | ポテトはいかがですか? wom21_2002_.txt | いらっしゃいませー!ようこそ我が家へー! wom21_2003_.txt | ご一緒にコーラはいかがですか? wom21_2004_.txt | オレンジジュースに変更されますか? wom21_2005_.txt | ああ、こちらがこの前付き合うことになった大好きなお兄様なのね wom21_2006_.txt | かしこまりましたー!店長お兄様入りまーす! wom21_2007_.txt | サイドメニューに恥ずかしい話はいかがですか? wom21_2008_.txt | 店長恥ずかしい話入りまーす! wom21_2009_.txt | でも初めて彼氏…じゃなかった。お客様を連れてきてくれたし wom21_2010_.txt | ここは店長のことを色々知ってもらうチャンスじゃない? wom21_2011_.txt | ではあらためまして、コホン wom21_2012_.txt | 由依ってば夜になると、今日は学園で肇お兄様とお話出来たとか一緒に帰ったとか、あなたの話ばかりなの wom21_2013_.txt | この前なんて、カエルの話をしてくれた時 wom21_2014_.txt | その夜なんて、私を抱きしめたまま、ベッドでキャーキャー言ってゴロゴロ wom22_2000.txt | あれ、二宮くん? wom22_2001.txt | あはは…いきなりごめんね。私、彩楓と同じクラスなの wom22_2002.txt | 一応ファンクラブ立ち上げたりもしたし、あの子の一番の親友だと思ってるよ wom22_2003.txt | それでそっちは?ここで萌楓ちゃんと待ち合わせ、とかじゃないよね? wom22_2004.txt | え?あの子なら今日来てないけど? wom22_2005.txt | だから萌楓ちゃん捕まえて、一緒に御見舞行くのかなと思ったんだけど wom22_2006.txt | てか一週間前くらいから彩楓来てないんだけど何か聞いてない? wom22_2007.txt | 学園に来てた時は会いたい会いたい言いながら入試対策してたから、体調崩したとかそういうのだといいんだけど wom22_2008.txt | さすがにね。インフルならまだいいけど wom22_2009.txt | なんかわかったら私にも教えてもらっていい?これ私のIDだから wom22_2010.txt | 彩楓たちおはー wom22_2011.txt | ああいいのいいの。あの後彩楓から連絡も来たし wom22_2012.txt | それにしても、二人で登校なんて相変わらず仲良いわねー wom22_2013.txt | 彩楓にそんな甲斐甲斐しい一面があったなんて、信じらんないなー wom22_2014.txt | ねね、今度彩楓のこと色々聞かせてよ。彩楓がいて話しにくいようなことがあれば二人きりでもいいし wom22_2015.txt | もー、別に彼氏を取ろうってわけじゃないんだし、いいじゃない! wom22_2016.txt | 会長はガードが固いなあ。ま、有名人だからそれもそっか wom22_2017.txt | それじゃ彩楓、先に教室行ってるねー wom23_0001.txt | 先輩。ちょっと気になってたんですけど、いいですか? wom23_0002.txt | ここのところどうしても気になってて wom23_0003.txt | でも誰も質問しないし、こんなこと訊いていいのかわかりませんけど wom23_0004.txt | あ、ありがとうございます! wom23_0005.txt | 告白したのって先輩からなんですよね? wom23_0006.txt | でも先輩、待ってるだけできっと告られまくりですよね? wom23_0008.txt | だからどうして先輩から告ったんだろうなーって思って wom23_0009.txt | つまり学園のヒーロー、恋愛解禁の立役者 wom23_0010.txt | だから二宮会長なんですね!? wom23_0011.txt | 確かに。なんとなく二宮会長なら何かやってくれそうな wom23_0012.txt | それってもう普通に完璧じゃないですか? wom24_2000.txt | てかあの子、選挙の時から会長の側にいたじゃん? wom24_2001.txt | やっぱりあの時から会長と付き合ってたんじゃない?私ならこんな子放っとかないって wom24_2002.txt | ああ古塚さん? wom24_2003.txt | そりゃああたしもビックリしたけどさ wom24_2004.txt | なんか二人並んでても様になってるっていうか、年下って感じしないよね wom24_2005.txt | 会長たちやっほー wom24_2006.txt | あー、付き合いたての先輩カップルに混じって行動するのはたしかに勇気いるかも wom24_2007.txt | うちらは受験もあるし、いまさら恋愛する余裕ないからちょっとうらやましいよ wom24_2008.txt | 男子は現実が見えてないのかアタックしてるやつもいるみたいだけど、全員振られてるらしいし wom24_2009.txt | あははっ、それあるー! wom24_2010.txt | 冗談だよ。それに二宮くんのことだから、それでも副会長を選んでたんじゃないかな? wom24_2011.txt | いいもの見せてもらったし、私たちも帰って勉強頑張りますかねー wom24_2012.txt | はーい、二人も見回り頑張ってねー wom25_2000.txt | あら!?あらあらあらあら、ちょっとあなた! wom25_2001.txt | ほら、あのPR写真の! wom25_2002.txt | どこの綺麗なお嬢さんかと思ったら、絢星館の子だったのねえ! wom25_2003.txt | あっ、そうだ。これうちの商品なんだけど、サイン書いてくれないかしら!?サイン! wom25_2004.txt | あら、どうしたの? wom25_2005.txt | あらいやだあ、ごめんなさいねえ wom25_2006.txt | あの袴の写真。昔の写真にしちゃはっきり写ってるし、今の若い子にしちゃばっちり似合ってるし wom25_2007.txt | まさかねえ、身近にこんな美人さんがいたなんて wom25_2008.txt | このお嬢さんにね、うちで売ってる桃のジュースの瓶に、サインしてもらえないかって wom25_2009.txt | ちょうど主人と話してたのよお! wom25_2010.txt | あなたあ!さっきのジュースの瓶持ってきてちょうだい!三本ね、三本! wom25_2011.txt | もちろん!美人のお嬢さんはここじゃ有名人だからね! wom25_2012.txt | ありがとねえ!一本は持って帰って飲んでちょうだい!あなたもどうぞ! wom25_2013.txt | ああいいのいいの!あなただってここじゃ有名人なんだから!サインちょうだい! wom25_2014.txt | あなたあ!ジュースもう一本持ってきてちょうだい! wom25_2015.txt | お嬢さんインターネットで街の紹介記事書いてるんでしょう? wom25_2016.txt | ハチミツもそれで売れたって聞いたし。紹介料よ wom25_2017.txt | うちのお店もよろしくね! wom26_0001.txt | 実家からカボチャ送ってもらったんだけど食べきれなくて、お裾分けにきました! wom26_0002.txt | 会長を困らせるわけにはいかないから。噂の燻製、楽しみにしてるね wom26_2000.txt | やっぱり大和撫子は強かったかー wom26_2001.txt | でも花守さんって選挙の時から会長と一緒だったじゃん? wom26_2002.txt | そうそう。てことでちょっと花守さんに訊いてみてよ? wom26_2003_.txt | 気になる wom26_2005.txt | あっでも、てことはこれからってことだよね? wom26_2006.txt | まったくー、あんたが早すぎるんだって! wom26_2007.txt | いいなー、バイト先での恋愛も憧れるなー wom26_2008.txt | ねえねえ花守さん、オススメってある? wom26_2009.txt | えっ、二人ってやっぱりそういう関係!? wom27_0001.txt | 二宮会長ー!今日は誰とデートするんですかー!? wom27_0002.txt | デートのお相手は山吹さんなんですねえええええぇ!? wom27_0003.txt | つまり二宮会長を捕まえれば…? wom27_0004.txt | そういえば会長、誰が一番気になってるかってまだ発表してないよね? wom27_0005.txt | 会長!誰が一番のお気に入りなんですか!? wom27_0006.txt | 私とも踊ってください! wom27_0007.txt | むしろ「好きな人と一緒にダンスを踊ったら結ばれる」とか伝説作っちゃいましょう! wom27_0008.txt | いいお返事もらえるといいですね! wom27_0009.txt | ううんいない!ああもうどこ行っちゃったんだろう! wom27_0010.txt | うん。私たちも開き直って全力アタックしようと思って! wom27_0011.txt | あっ!逃げた! wom28_0001.txt | てか子供の頃から会長って会長だったのね。さすが会長 wom28_0002.txt | 少なくとも二宮くんたちが聞いてないなら、誰も聞いてないと思うけど wom28_0003.txt | って花守さん!? wom28_0004.txt | オーブンオーブン!クッキー焦げてない!? wom28_0005.txt | そんなこと言って、本当は二宮くんのこと考えてるんでしょ? wom28_0006.txt | あははっ、わかるよ wom28_0007.txt | あははっ、実際そうでしょ? wom28_0008.txt | まあまあ。それより休憩入ったら? wom28_0009.txt | 今ならまだ始まってそんなに経ってないし、誰かに取られちゃう前に二宮くん誘わなきゃ、でしょ? wom28_0010.txt | うんうん。もういっそ、二宮くんに会えたら戻ってこなくても平気だよ? wom28_0011.txt | おっ、今度は急に真剣な顔になった wom28_2000.txt | 会長は生徒会があって、花守さんは観光協会の手伝いでしょ? wom28_2001.txt | 遊ぶ暇あるの? wom28_2002.txt | うんうん!二人のこと、もっといろいろ聞きたいし! wom28_2004.txt | ずばり相手は誰!?やっぱり結城先輩!? wom28_2005.txt | 会長って口固そうだなあ…他の人から情報とってくるしかないかなあ wom28_2007.txt | う、うんうん!他のクラスの子にも今日は騒がないであげてって伝えとくから! wom29_0001.txt | うん。会長に感謝の気持ちを伝えようって、みんなでお菓子作ったの wom29_0002.txt | あっ、ちなみにぃー wom29_0003.txt | 二宮くんって、今狙ってる子とかいる? wom29_0004.txt | でもさ、恋愛を解禁にしたかったってことは彼女は欲しいんでしょ? wom29_0005.txt | でしょでしょ?だからねー wom29_0006.txt | みんなはた・だ・の・感謝の気持ちかもしれないけど、私のは本命ってことで! wom29_0007.txt | またまたぁ。恋愛解禁で本命と言えば、ねえ? wom29_2000.txt | 二宮くーーん!小清水さんと付き合ってるって…本当なのおおおおおっ!? wom29_2001.txt | にのみやぐぅんーーッ! wom31_0001.txt | だ、大丈夫だから待ってなさい! wom31_0002.txt | で、でも風船が wom31_0004.txt | う、うん…多分 wom31_0009.txt | う、うん…お姉ちゃんありがとう wom32_0001.txt | 結城先輩、おはようございまーす! wom32_0002_.txt | おおぉーーッ wom32_0003.txt | でもそれって、恋愛感情じゃないんじゃ…? wom32_0004.txt | で、ですよね。変なこと言ってごめんなさい wom32_0005.txt | あー、ぽい。で、しかもこっちのことも最後まで見捨てなさそう wom32_0006.txt | いや、あるよ。弱点 wom32_0007.txt | 運動は苦手みたいで、体育でよくケガしてますから wom32_0008_.txt | 了解です! wom33_0001.txt | わ、私たち友達でしょ!?だから、できることがあれば応援しようと思って! wom33_0002.txt | というか、あんなカッコいい演説見せられたら、芳乃の気持ちも理解できたよ wom33_0003.txt | 芳乃が本気でやめてって言うならそりゃやめるけど wom33_0004.txt | 実際芳乃自身は会長のことどう思ってるの? wom33_0006.txt | 私もパスタでいいかな wom33_0007.txt | でもさ、最近はもう「あつーい」って感じじゃないけど、なくなると食べたくなるよね wom33_0008.txt | お蕎麦とかお素麺 wom33_0009.txt | うちのクラスはサツマイモを使ったシュークリーム wom33_0010.txt | って、先週もこの話したよね? wom33_0011.txt | ああ、だから今のうちに仕事を? wom33_0012.txt | そうだよ。ここで時間使っちゃったら、放課後芳乃並べなくなっちゃうし wom33_0013.txt | 少し多めに持ってきたから、実行委員の方も一緒にどうぞ wom33_0014.txt | 喜んでくれてよかったあ wom33_0015.txt | 芳乃ー!頑張って! wom33_0017.txt | あ、あれはまさか、性転換手術をした後姿をくらませたという、第三のお母さん…!? wom34_0001.txt | にーのみーやくん! wom34_0002.txt | そんな人が頭下げるって。さすが会長、やっぱり顔広いんだ wom34_0003.txt | わかる!ここ雰囲気はメチャクチャいいもんね! wom34_0004.txt | あっ、部長だけズルい!二宮くん!あたしのもそれ、本命だから! wom34_2000.txt | 二宮くんが…二宮くんが付き合ってるなんて嘘よ! wom34_2001.txt | このままじゃ諦めきれないわ…ちゃんと二人の想いを見せて! wom35_0001.txt | 二宮くん、ちょっといい? wom35_0002.txt | 今の、フェンシングで全国三位の人でしょ? wom35_0003.txt | 私もだー! wom35_0004.txt | あーッ!そう言ってる自分だって!二宮くん!私も本命ってことでよろしく! wom35_2000.txt | そうよ!二宮くん…せめて付き合うなら花守くんにして!それなら精神の均衡を保てるから! wom36_0002.txt | うん。ピンチでも笑って乗り切ってそう! wom36_0003.txt | 弱点探す方が難しそうだよね wom37_0001.txt | いやいやこっちこそ。恋愛解禁はみんなが待ってたことだし wom37_0002.txt | それに部長も言ったじゃん、私たちの感謝の気持ちだって wom37_0003.txt | 当然私も本命だから、クッキーにアレ、入れといたわ! wom37_0004.txt | ラブレター! wom38_0001.txt | すみません二宮先輩、私もそのことで、少しお話いいでしょうか!? wom38_0002.txt | わ、私もお願いします! wom38_0003.txt | それじゃもしかして、あの噂は本当なんですか!? wom38_0004.txt | でもそういうことなら、確かに私たちとのダンスどころじゃないですよね! wom38_0005.txt | 山吹先輩、やっぱり会長のこと大好きなんですね wom38_0006.txt | あははっ、マンガの影響じゃない?可愛いー wom39_0001.txt | 何言ってんですか!さすがに今から会長の彼女はムリでも、みんな思い出が欲しいんですよー! wom39_0002.txt | それでそのお相手は誰ですか!気になりますー! wom39_0003.txt | 副会長、恋する女の子って感じで可愛いです! wom39_0004.txt | というかそれ、目立ち過ぎじゃない? wom39_0005.txt | やっぱ可愛くないし、脱ぎなって! wom39_0006.txt | ゆ、結城先輩!? wom39_0007.txt | そ、それはわかってるんですけど wom39_0008.txt | なんか今朝のテレビで、占いの結果が最下位だったらしくて wom39_0009.txt | なんでも馬のかぶり物がラッキーアイテムだったらしいんです wom39_0010.txt | そう言ったんですけど wom39_0011.txt | 今日の私は前世馬だった設定で行くって、走り出しちゃって wom39_0012.txt | もったいない、ですか? wom39_0013.txt | 感動で人間に戻った!? wom39_0014.txt | わ、私もご利益欲しいです! wom39_2000_.txt | 会長ぉーーッ! wom39_2001.txt | 会長がそう言うなら…うん wom40_0001.txt | 会長の恋愛運だから、その辺の縁結びのお守りより絶対効果ありそうです! wom40_2000.txt | せっかく自由に恋愛できるようになったのに!そんな勝手、いくら学園でも許されません! wom40_2001.txt | よかったあ wom40_2002.txt | 例えば何ですか? wom41_0001.txt | ありがとうございます!しばらく手を洗わないで拝み続けます! wom41_2000.txt | でも会長だって、解禁の撤回でみんな不安になってるのは知ってますよね!? wom41_2001.txt | そうだったけど…もしかしてそれと今回の噂って関係あったりするのかな wom41_2002.txt | 生徒会からそういう風に言ってくれると安心出来るね wom42_0001.txt | みんなそれぞれ、気持ちを込めた手作りなんです! wom42_0002.txt | 彼氏欲しいですー! wom42_0003.txt | あの、先輩!私のも本命ということでお願いします! wom43_2000.txt | ウチもそれは思うんですけど、部長がちゃんと活動してるところ見せて部費アップのチャンスって言ってたんで wom43_2001.txt | やらかしたぁーーッ! wom43_2002.txt | と、とにかく、それに変に噂が広がって、事実に尾ひれがついたら厄介ですし wom43_2003.txt | そう考えると号外も悪くないんじゃないかなって思いますよ wom43_2004.txt | ちょっとこの場にいるのはふさわしくないというか、いたたまれないというか wom44_0001.txt | やったあ!これで私も恋愛運アップですね! wom44_0002.txt | ヒヒヒヒーン! wom44_0003.txt | ブルルッ、ブルッ! wom44_0004.txt | ヒヒヒヒーン! wom44_0005.txt | 先輩…心が洗われるようです wom44_0006.txt | はい、知ってます!私、絶対先輩と握手して wom44_0008.txt | 私、やっぱり会長と握手する!恋愛運アップしてもらう! wom44_0009.txt | はーい!任せてください! wom44_2000.txt | 最近みんなそんな話ばっかりだし、本当にまたダメになっちゃうの!? wom44_2001.txt | 山吹さんってたしか選挙の時恋愛反対派だったよね? wom45_0001.txt | ま、待ってよー!浴衣って動きにくいんだよ!? wom45_0002.txt | だってこれしか持ってなかったんだもん…私服よりはせっかくだし浴衣着たいじゃん? wom45_0003.txt | 私だって屋台いっぱい回りたいけど wom45_0004.txt | はあ…ちゃんと行く前にあんたと着ていく格好相談すればよかった wom46_0001.txt | お取り込み中すみません! wom46_0002.txt | そ、それなんですが、会長を追ってきた人たちが、ゾンビのように集まってきて wom46_0003.txt | じきに突破されて、中に流れ込んでくるのも時間の問題かと wom47_0001.txt | 結城さん大変! wom47_0002.txt | なんか例の会長のデートの噂、かなり進展してるみたい wom47_0003.txt | 相手を訊こうとしたら会長逃げちゃって、みんな探し回ってるんだって wom47_0004.txt | 可愛さも可憐さも振り切ってますーッ! wom48_2000.txt | 生徒会長と人気ナンバーワンの女子だもん wom48_2001.txt | こりゃもう学園全体でお祝いしなきゃと思ってさ wom49_0001.txt | か、会長さん! wom49_0002.txt | あ、あの…突然こんなことを訊くのは失礼かと思うんですけど wom49_0003.txt | お、お付き合いする相手って、もう決まってますでしょうか!? wom50_0001.txt | 青葉ー、そんな急いでどこ行くの? wom50_0003.txt | あ、ちょっとー! wom51_0001.txt | ほらほら!早く行こう!? wom51_0002.txt | なんでわざわざ浴衣チョイスしたの?私みたいに甚平で良かったじゃん wom51_0003.txt | 浴衣に負けないくらい可愛い甚平もあるのに、屋台いっぱい回れないよ? wom52_2000.txt | えっそれって、二人の関係ってつまりそういうこと!? wom53_0001.txt | なんか私たちお邪魔みたいだし、早いうちに退散しとく? wom53_2000.txt | うそうそ!?それじゃ花守さん、二人ってもう…!? wom54_2000.txt | 会長ー!遅いですよー! wom54_2001.txt | ささ、お二人ともどーんといっちゃってください!みんなから祝福されちゃってください! wom55_0001.txt | お姉ちゃーん!大丈夫ー!? wom55_0002.txt | お姉ちゃーん!早く降りてきてー! wom56_0001.txt | 見て見てあの子、超可愛い wom56_0002.txt | 男の子の方は制服だけど、姉弟じゃないよね。デートかな? wom57_2000.txt | お話中すみません。あの副会長、ここの予算の割り振りでちょっと質問が wom57_2001.txt | そうなんですが、どこで間違ったか…なのであらためて計算し直そうかと wom58_0001.txt | いくらミス絢星館たちが相手でも、会長を諦めない限りチャンスはありますよね!? wom58_0002.txt | 会長みたいな頼れる人とお付き合いしたいんです!デートしましょう! wom59_0001.txt | 準備はできてるから、いつでも始められるよ wom59_2000.txt | 大丈夫ー!あ、そこのコンセント足引っ掛けないように気をつけてー! wom60_2000.txt | ねえ今会長、今日は寝かせないって言った!? wom61_0001.txt | あははっ、今日の主役がなに遠慮してんの! wom62_0001.txt | 小清水先輩ってブレませんよね…あはは wom63_0001.txt | はい。会長も見回り頑張ってね wom64_0001.txt | じゃない?てかあんまじろじろ見ちゃ悪いでしょ wom65_0001.txt | 誰をデートに誘うか訊ける? wom66_2000_.txt | 明日のお天気ですが、平野部では wom67_0001.txt | あれ?花守先輩、花火行かないんですか? wom67_0002.txt | えっ、すごーい!お素麺でピザなんて作れるんですか!? wom67_0003.txt | でも花守先輩、あんまり話したことありませんでしたけど、なんかお母さんみたいですね wom67_0004.txt | だって弟さんの面倒もよく見てますし、お料理もできるし、すごくお母さんって感じです wom67_0005.txt | きっと花守先輩とお付き合いしたら、二宮先輩も幸せだろうなー wom67_0006.txt | いいんですか!? wom67_0007.txt | わぁー!えっと、それじゃあ…甘いの!デザート的なピザが食べたいです! wom67_0008.txt | あー、でも私、これから友達と外で約束してて wom67_0009.txt | はい!それじゃ、帰ったらいただきますね! wom67_0010.txt | はい、いってきます!花守お母さん! wom67_0011.txt | えっ、あ、あの山吹先輩!?大丈夫ですか!? ya_0001.txt | 開けるよー?声聞こえたけど、兄ちゃん帰ってる? ya_0002.txt | うわっ!?クサッ!?何か腐ってない!? ya_0003.txt | あはは、ごめんごめん。いきなり匂い吸い込んでビックリしちゃってさ ya_0004.txt | それより兄ちゃん戻っててよかった。まだ総会行かないの? ya_0005.txt | ふーん。なら一緒に行こうよ。どっちにしろ兄ちゃん来なきゃ始まんないんだしさ ya_0006.txt | あーあ、でもちょっと残念だな ya_0007.txt | だって今日って解散式なんでしょ? ya_0008.txt | そうかもしれないけど。男子だけでバカやるのも好きなんだよね。僕らの ya_0009.txt | ギャーギャーうるせえ。一番ツライのは他でもねえ、宣言してるアイツに決まってんだろ ya_0010.txt | だからお前ら、うるせえって言ってんだよ ya_0011.txt | しゃぶるぞ ya_0012.txt | キャラ作りだ ya_0013.txt | あれ、姉ちゃんたち何で男子エリアに ya_0014.txt | うわあっ!?なにこれ乱交!? ya_0015.txt | ヒィッ!? ya_0016.txt | いやいやいやそこは踏み込まなきゃダメでしょ! ya_0017.txt | 兄ちゃんのそのチンコは飾りなの!?違うでしょ!? ya_0018.txt | そんなの今はどうだっていいよ! ya_0019.txt | それより今の、どう考えても姉ちゃんのフラグでしょ!?回収しないでどうすんのさ! ya_0020.txt | そうだよ!恋愛は、恋は駆け引き!ある種のゲームなんだよ! ya_0021.txt | え?ちょ、待って姉ちゃん、僕今姉ちゃんのために ya_0022.txt | そんなのハウスに決まってるじゃん! ya_0023.txt | って聞いてる僕の話!?僕は兄ちゃんに姉ちゃんの ya_0024.txt | イエスマム! ya_0025.txt | ちょ、えっ、兄ちゃん助け ya_0027.txt | 兄ちゃん、何してんの? ya_0028.txt | えっ、偶然見えたから声かけたんだけど。悪いことしちゃった? ya_0029.txt | ふーん?まあいいんだけど ya_0030.txt | それより兄ちゃん、今から言うことをよく聞いて。怪しまれるから自然にね ya_0031.txt | 兄ちゃんから見て11時の方向と3時の方向。顔は動かさないで視線だけ動かして ya_0032.txt | ごめん兄ちゃん。裏ルートで入手したエロDVD、人質に取られちゃって ya_0033.txt | こうするしかなかったんだよお…! ya_0034.txt | コレクションしたかったんだよおおおおぉ! ya_0035.txt | でも僕は兄ちゃんを裏切れないし、監視されてる以上ただで逃がすわけにもいかない ya_0036.txt | だから兄ちゃん、僕をここで倒して行って! ya_0037.txt | 僕から兄ちゃんに殴りかかったってことにすれば、悪いのは僕ってことになるはずだから ya_0038.txt | 時間がない!いくよ!? ya_0039.txt | ぼ、ぼぼ僕だって、や、ややややる時は…! ya_0040.txt | ハァ…ハァ…!や、やってやる!兄ちゃんの、役に立っ ya_0043.txt | に、兄ちゃんそれ本当!?お咎めなし!? ya_0044.txt | テテーン!当ったりー、正解は僕でしたー! ya_0045.txt | ちょ!?約束、約束! ya_0046.txt | 兄ちゃんこそ、小清水先輩とデートじゃなかったの? ya_0047.txt | 今時のデートってそんなアクティブなの!? ya_0048.txt | 僕のはスゴイよ!聞きたい!? ya_0049.txt | ってほんとに捕まったらどうすんのさ!? ya_0050.txt | わかったよ ya_0051.txt | というか花火だよ!?打ち上げるんだよ!?年に一度の大イベント! ya_0052.txt | 去年は知らないけど、今年は恋愛解禁ってことだし、モラルも低下してるかもしれない! ya_0053.txt | つまり浮かれた男女が、学園内でこっそり点火準備! ya_0054.txt | そのまま女子の中に、特大の打ち上げ花火をドォーーンって発射するかもしれないじゃん!? ya_0055.txt | そんな美味しい現場、チェックするしかないでしょ!? ya_0056.txt | そんなもったいないこと誰がするんだよ!? ya_0057.txt | むしろそれをネタ、オカズにシコるんだよ!わかる!?わからないかなあ!? ya_0058.txt | AVなんかじゃない!モザなしリアルな男女のセックスをオカズにシコれる! ya_0059.txt | こんなチャンス今しかないでしょおおおぉ!? ya_0060.txt | ま、待ってよ! ya_0061.txt | もちろん僕だって、人として最低まで落ちぶれてるのはわかってるよ? ya_0062.txt | で、でも手が勝手に ya_0063.txt | ほら見てよ!今だって! ya_0064.txt | 姉ちゃんにだけはやめて! ya_0065.txt | リアルなのが逆に怖いんだけど!? ya_0074.txt | てか何この行列? ya_0075.txt | ああ、アレか ya_0076.txt | って並ぶの早すぎじゃない!?しかも先頭だし! ya_0077.txt | 姉ちゃん、最近めちゃくちゃイキイキしてるよね ya_0078.txt | 寮でも女子と話してるの見かけるようになったし ya_0079.txt | それで、何の用だったの? ya_0080.txt | 大丈夫だって、フリとかじゃないのもわかってるから ya_0081.txt | 今だって体が恐怖してるんだもん。ほら見てよ ya_0082.txt | キモいくらい鳥肌立ってるでしょ? ya_0083.txt | まあまあ。姉ちゃんの命令に背くなんて、命知らずなことしないから話していいよ ya_0084.txt | まさか僕を肉便器として売り飛ばすつもり!? ya_0085.txt | え?じゃあ行けばいいじゃん? ya_0086.txt | ああ、そういうこと ya_0087.txt | でもよかった…この歳で金持ちのオバサンに飼われるのはまだ早いもんね ya_0088.txt | ああ。なんか姉ちゃん、トイレ漏れそうとかで、ちょっとの間代わりに並ぶことになったんで ya_0089.txt | おお、いい匂い。姉ちゃん何作ってんの? ya_0090.txt | やった!姉ちゃんのカレーって、一晩寝かさなくても美味いから好きなんだよね! ya_0091.txt | ああでも人参入れないでね ya_0092.txt | 姉ちゃんが?そんな目立つことできるの? ya_0093.txt | もしもねえ。まあいいんじゃない? ya_0094.txt | 今より確実に兄ちゃんとの接点も増えるし ya_0095.txt | 生徒会権限で、兄ちゃんの部屋にだって自由に入れるようになるかもよ? ya_0096.txt | そこは考えてなかったって顔だね ya_0097.txt | というか姉ちゃん前に言ってたじゃん。兄ちゃんの寝顔を眺めてキスで起こしてあげたいって ya_0098.txt | なんで?姉ちゃんが兄ちゃんに告ったこと、もう学園生で知らないやついないと思うよ? ya_0099.txt | というか僕としてもさ、姉ちゃんが昔っから兄ちゃんのこと大好きだったのは知ってるわけだし ya_0100.txt | いい加減焦れったいから、早くくっついてもらいたいんだよね ya_0101.txt | してるよね!? ya_0102.txt | たまに加勢してるのに、僕いつも叱られてるんだけど!? ya_0103.txt | それは姉ちゃんが、軽くコミュ障持ってるせいもあるんじゃない? ya_0104.txt | ああウソウソ!ごめんなさい叱らないで! ya_0105.txt | まあ僕も、アホの青葉は絡みづらいけど、兄ちゃんのことは好きだし ya_0106.txt | それで姉ちゃんが幸せになるなら、できることはするよ ya_0107.txt | それで、泣き落としでもすればいい? ya_0108.txt | 姉ちゃんと付き合ってくれなきゃ僕寂しくて死んじゃうよ!? ya_0109.txt | みたいな感じ? ya_0110.txt | いいよ。どうせすることないし ya_0111.txt | 最近かあ ya_0112.txt | そういう具体的な話はしてないけど、マンガのグラビアページを見ながら、どの子が一番可愛いかとかなら話したよ ya_0113.txt | それがさ、綺麗な長い髪で、どことなく姉ちゃんに似てて「おっ」て思ったんだよね ya_0114.txt | その子めっちゃおっぱいおっきかったけど! ya_0115.txt | そうだ姉ちゃんも、ここらで一回水着で迫ってみれば!? ya_0116.txt | おっぱい無くてもきっと兄ちゃん喜ぶって! ya_0118.txt | ヒイイィ…!? ya_0119.txt | え?あ、あれ? ya_0120.txt | そ、それじゃ、クリームコロッケ? ya_0122.txt | なあ小吉、なんで僕ら男だけで見回りしてるんだろうな ya_0123.txt | ぼ、僕は、その…花火の日に兄ちゃんといろいろあって ya_0124.txt | 姉ちゃんにバラされたくなきゃ、学園行事に奉仕活動のつもりで協力しろって言われてさ ya_0125.txt | それ関係ないよね!? ya_0126.txt | それで兄ちゃんは? ya_0127.txt | つまり兄ちゃんが楽ができてる間は平和ってことか ya_0128.txt | ならさ、なんか買ってってあげた方がいいかな?外に出るタイミングないっしょ? ya_0129.txt | ふーん、ミスターコンテストか ya_0130.txt | 副会長は? ya_0131.txt | えっ、お前もバイなの? ya_0132.txt | いや、俺は二次専だけどな? ya_0133.txt | あーあ、これだから初心者は。とりあえずコレ見てみ ya_0134.txt | これ男な。チンコついてるからな ya_0135.txt | 今はこういうのも結構いるんだよ ya_0136.txt | 兄ちゃんにねえ? ya_0137.txt | かといって、兄ちゃんの仕事を肩代わりするとか無理でしょ? ya_0138.txt | そのギャップがいいよね。そこにキュンとするっていうか ya_0139.txt | やっぱお前バイなんじゃん?しかもリアルの方の ya_0140.txt | 悪かったな。泣くなら胸、貸そうか? ya_0141.txt | こ、この気持ちは純粋な憧れであって、好きとかいう気持ちなんかじゃ ya_0142.txt | だって暇なんだもん ya_0143.txt | つーか見回りってぶっちゃけ何すりゃいいの?よくわかんないまま引き受けた僕も僕だけどさ ya_0144.txt | 僕ロリっ子に興味ないからなー ya_0146.txt | ナンパしてみない? ya_0147.txt | あははっ、なんで僕が。お前が振られるのを見て笑えればそれでいいよ ya_2000.txt | でもほんとよかったよ ya_2001.txt | もし失恋して姉ちゃんが荒れたら、僕どうなっちゃうのかなって怖かったし ya_2003.txt | ってほら、お前もおめでとうくらい言ったらいいんじゃないの? ya_2004.txt | あれ?なになに、みんなして? ya_2005.txt | あっ、わかった外食でしょ? ya_2006.txt | だったらぼくも混ぜてよ。実は朝までゲームで忙しくてさ、お腹減ってるんだよねー ya_2007.txt | ああ、もしかしてもうお店決まってる?別にぼくは中華でもファミレスでもいいよ? ya_2008.txt | オッケー。個室でってところがまた風情あるよねー ya_2009.txt | ってそこトイレだよ! ya_2010.txt | まあいいや。ならピザ取って兄ちゃんの部屋で食べようよ ya_2012.txt | あっ、チンチクリンが胸子ちゃんバカにしたな!? ya_2013.txt | いいか、あの子はお前や姉ちゃんと違って、童顔で可愛いだけじゃなく、ハイパー巨乳なんだからな! ya_2014.txt | やっ、あの、姉ちゃん?今のはほら ya_2016.txt | 僕だけど開けていい? ya_2017.txt | 秘め事の最中とかだったら、トラウマになるから正直に言ってね? ya_2018.txt | 用ってほどじゃないけど、姉ちゃんと最近どうなのかと思って ya_2020.txt | えっそうなの!?いやいやいや兄ちゃんたちのそんな生々しい話、むしろ聞きたくないよ! ya_2021.txt | てかドン引きだよ! ya_2023.txt | 最近の姉ちゃん、なんか雰囲気柔らかくなったっていうか、僕から見てもちょっと変わったし ya_2024.txt | ってそうかぁー!兄ちゃんとそんなことになってたらそりゃ変わるかぁー! ya_2025.txt | ちょ、待って待って!もう僕出て行くから、エロいことするなら僕の知らないところで ya_2026.txt | やっべ、兄ちゃん!なんか僕、めっちゃワクワクしてるんだけど! ya_2027.txt | ちなみに僕、隠れ鬼では向かうところ敵なしって言われるほど得意だったんだよね ya_2028.txt | 敵なしだよ! ya_2029.txt | まあそんなわけだから、これはハンデなんだよ、ハンデ ya_2030.txt | その方が盛り上がるでしょ? ya_2031.txt | 走ると鈴がついてくるんだけど!? ya_2032.txt | ってこれ固結びじゃん!?しかも何重にも結んである! ya_2035.txt | 兄ちゃん何かした? ya_2036.txt | だよね。今の兄ちゃん、僕から見ても姉ちゃんのこと大切にしてるのわかるし ya_2037.txt | いいよ今さら。それに姉ちゃんも姉ちゃんだし ya_2038.txt | せっかく最近、人とまともに話せるようになったと思ったら、兄ちゃんにこれだもんな ya_2039.txt | 父さんのタマの中にいた時から弟やってるんだし、そりゃ気づくよ ya_2040.txt | 相変わらず僕にはそんなこと話してくれないけど、顔見ればだいたいわかるから ya_2041.txt | うん、オッケー ya_2042.txt | え、なに?何かついてる? ya_2046.txt | 兄ちゃん、勘弁してよ ya_2047.txt | ううん。今帰ってきたばっかりだよ ya_2048.txt | あったも何も、途中で兄ちゃん家のおばさんたちまできてさ ya_2049.txt | 将来どっちの家の近くに住むかってことで揉めて大変だったんだから ya_2050.txt | だから僕言ったんだよ。サイトウさん引っ越したらそこでいいんじゃないって ya_2051.txt | そしたら両家大喜び ya_2052.txt | まあそんなわけだから、夜にでもおばさんから電話来るんじゃない? ya_2053.txt | ああそれと、漬物預かってきたよ。代わりに燻製送ってってさ ya_2054.txt | なになに、兄ちゃん?反省? ya_2055.txt | あっ、それじゃ昨晩はお楽しみでしたね的な ya_2056.txt | うおっ…うおおおぉーー…ッ!? ya_2057.txt | だからってフランスパンで殴る!?見てよ!ぽっきり真っ二つだよお!? ya_2058.txt | やった!だから姉ちゃんは嫌いになれないんだよねー! ya_2059.txt | ねえ兄ちゃん、これってぼくも引っ叩いていいとこ? ya_2060.txt | ちくしょお怖ええええええぇーーッ! ya_2061.txt | ってことは、兄ちゃんとデートするくらい気合を入れてどこかに出かけたって事だよね? ya_2062.txt | もしかして…兄ちゃんじゃない特別な相手が他にもいるとか? ya_2063.txt | すみません今のは僕が悪かったです…! ya_2064.txt | 貴重なご助言ありがとうございますお姉さまあ! ya_2065.txt | 姉ちゃんが落ち込んでどうすんの!? ya_2066.txt | うんうん、そうだよね。家族って大事だもんね。彼氏が出来たからって、家族の絆は消えないんだよね、ねえ姉ちゃん? ya_2067.txt | えっ!?ちょちょちょ、ちょっと待ってよ!?フランスパンボロボロになったよね!? ya_2069.txt | いや、最後のは確かに僕が悪かったよ!認める!だからごめん兄ちゃん助けて! ya_2070.txt | 聞いてない!? ya_2072.txt | 兄ちゃんおはよー ya_2073.txt | ってなんかダルそうだけど、徹夜でもした? ya_2074.txt | あっ、わかった。エロ動 ya_2075.txt | 何その上から目線!? ya_2076.txt | うん、兄ちゃんも一緒に行く? ya_2077.txt | 兄ちゃん行ってあげれば?奢ってくれるって言ってるんだし ya_2078.txt | 僕は友達と合流するから気にしないでよ ya_2079.txt | なんだよ兄ちゃん、水臭いなあ。行ってきなよ ya_2080.txt | 僕にだって友達はいるよ! ya_2081.txt | 人間だよ!失礼じゃない!? ya_2082.txt | いいよ。でもその代わり夕飯は一緒に行こうね ya_2083.txt | 兄ちゃーん、僕だけど結城先輩が迎え来てるよ ya_2084.txt | あれ兄ちゃんたち、生徒会? ya_2085.txt | なんかすごく意味深に聞こえるけど、僕の気のせいだよね? ya_2086.txt | 実は二人で、こっそりしっぽりするつもりとかじゃないよね? ya_2088.txt | あ、あれ…おかしいな、はははっ、涙が止まらないや…! ya_2089.txt | ごめりんぽ! ya_2090.txt | なんて、兄ちゃんがハロパで告るみたいな話あったから、結構気になってたんだよね ya_2091.txt | 僕の場合、やっぱり姉ちゃんのこともあるからさ ya_2092.txt | だから言ったじゃん ya_2093.txt | ごめりんぽん! ya_2094.txt | 兄ちゃん!なんで姉ちゃんじゃなく副会長選んだのさ!? ya_2095.txt | って、わかってるよ!やっぱ重要なのはおっぱいの大きさだよね!ボインボインなやつ! ya_2096.txt | ヒイイイイィ!? ya_2097.txt | ね、姉ちゃん!?まだ帰ってなかったの!? ya_2098.txt | やっ、あの、なんでかなって思っただけで別に他意はないんだって!信じて姉ちゃん! ya_2099.txt | 怖ええええええぇぇぇ! ya_2100.txt | 兄ちゃん助けて! ya_2102.txt | えっ!?ちょ、待っ ya_2103.txt | ちょ、兄ちゃん!?ぼくを売る気!? ya_2104.txt | 一番聞きたくなかった言葉だよ! ya_2105.txt | やだよ!兄ちゃん助けてよ! ya_2107.txt | ヘルプ!メ、メイアイヘルプユウ!? yo_0001.txt | はいはい、そうね。私の周りも今日は朝から二宮くんの話で持ちきりよ yo_0003.txt | そ、それは…二宮くんに好きな人はいるのかとか yo_0004.txt | その…わ、私が…とか? yo_0005.txt | だ、だからぁ! yo_0006a.txt | 私が、そ、その、二宮くんと実は付き合っ yo_0008.txt | いいえ。別にぃー yo_0009.txt | 女の子たちに囲まれて、ずいぶんと楽しそうだなーと思っただけですから yo_0010.txt | いいえ、まったく、これっぽっちもー! yo_0011.txt | そんなこといちいち気にしないの。ほら、みんなが来る前に早く生徒会室行くわよ yo_0012.txt | ハロウィンパーティー用の資料、もっと用意した方がいいかもしれないわね yo_0013.txt | 今日の議題じゃなくても、あった方が今後は何かと便利よ。ひとり言だけど yo_0014.txt | 棚の上ね、ありがとう。ひとり言だけど yo_0015.txt | な、なによ? yo_0017.txt | な、なななななな、何言ってるの!?わわ私が、ヤキモチ!? yo_0018.txt | ない!ない!絶対ない!ありえないわ! yo_0019.txt | だいたい私が、選挙で二宮くんの公約に反対してたの忘れたわけじゃないでしょ!? yo_0020.txt | そ、そうよ! yo_0021.txt | だからそんな私が、今さら二宮くんを好きだなんて、そ、そんなこと yo_0022.txt | 謀ったわね!? yo_0023.txt | くっ、こ、こんな辱めには屈しないわ…! yo_0024.txt | えと、えーっと!し、資料は棚の上だったわね! yo_0025.txt | いい!あとそれ、男女差別!ひとり言だけど! yo_0026.txt | スカート、覗かないでよ? yo_0028.txt | うぬっ!?お、重いぃ…! yo_0029.txt | む、無理なんて yo_0030.txt | ヒッ!? yo_0031.txt | あああ、あ、ああ yo_0033.txt | く、くくく、クモ、怖い…怖い、クモ yo_0034.txt | く、クモは!? yo_0035.txt | ほんと?いない? yo_0038.txt | はっ!?お尻がスースーする!? yo_0040.txt | そんなひとり言 yo_0041.txt | あるかぁーーッ! yo_0042.txt | ふぅーッ!ふぅーッ! yo_0043.txt | くっ、男子の前でお尻晒すなんて、恥ずかしすぎて死にたい。ひとり言だけど yo_0044.txt | う、うん。それはわかってるし yo_0045.txt | って、二宮くん後ろ! yo_0047.txt | あぁ、よかったぁ yo_0049.txt | 私は眠気覚ましに、冷たいお茶持ってくるわね! yo_0050.txt | ごめん!ほんっとーにごめんね! yo_0051.txt | あはは…何ていうか個性的な妹さんですよね yo_0052.txt | べ、別にけなしたわけじゃないのよ!? yo_0053.txt | ただちょっと変わってるというか、他の後輩の子よりズレてるなーと思っただけで! yo_0054.txt | 今のところ大きな問題は起きてませんけど、浮ついた空気になってるのは間違いありません yo_0055.txt | そのうちの一人が生徒会書記だって噂もあるんですけど? yo_0056.txt | と・に・か・く yo_0057.txt | 気の緩みが風紀の乱れにつながるんだから yo_0058.txt | 会長?泊和くん?ちゃんと聞いてますか? yo_0059.txt | ちょ、ちょっと待ってよ!? yo_0060.txt | ていうか泊和くん!これじゃ私が、普段体罰加えてるみたいじゃない! yo_0062.txt | 風紀を守るため、生徒会役員である私たちが、まずはしっかりしないとって話をしてるんですけど? yo_0063.txt | そっ。わかってくれたならそれでいいです! yo_0064.txt | そ、そうです。さっきも言いましたけど、私は解禁を認めたわけじゃないんですからね? yo_0065.txt | 二宮くんが暴走しないようにってことで、会長を諦めて副会長になっただけで yo_0066.txt | やっ、それとこれとは…! yo_0067.txt | だから邪魔とかじゃないのにぃ yo_0068.txt | 会長の言う通り、これは学園側を説得するための材料にもなってるから絶対です yo_0069.txt | そんなわけで、明日から取材が入ったりするから、その時はみんなよろしくね yo_0070.txt | おかえり二宮くん。帰ってきて早々なんだけどちょっといい? yo_0071.txt | ほら、明日からの編入生なんだけど yo_0073.txt | なるほどね、つまり小清水さんは子供の頃に二宮くんと面識があったんだ? yo_0074.txt | とりあえず抱きついたことについて、事情はわかったわ yo_0075.txt | でもね、この生徒会長と副会長のいる寮にきた以上、風紀を乱すことはこの私が許さないわ! yo_0076.txt | え?そ、そう!? yo_0077.txt | ハッ!? yo_0078.txt | と、とにかく、さっきみたいにいきなり抱きつくのは禁止! yo_0079.txt | あとここ、男子は二階に上がるの禁止で、女子も男子の生活スペースへの立ち入りは原則認めてないから。注意して yo_0080.txt | 他にも説明しなきゃいけないことはたくさんあるんだから!次の説明に行くわよ! yo_0081_.txt | ここは他の寮と比べて人数少ないから、凝った内装にできたって聞いたことあるわ yo_0082_.txt | いや偶然と言うか yo_0083_.txt | 会長と副会長がいるからってことで、うちで引き取ったんだけどね yo_0084_.txt | でもこっちこそ驚いたわよ。2年のこの時期に編入だなんて yo_0086_.txt | うーん、不自然っていうか…そりゃ誰にでも事情はあるだろうし yo_0087_.txt | うん、純粋な興味かな。どうしてうちを選んだの? yo_0089_.txt | それってどういう意味?さっきの、面識があったって話と関係ある? yo_0090_.txt | へ、へえ…そうなんだ? yo_0091_.txt | うん。どうぞ? yo_0093_.txt | い、いないと思うけど、ずいぶんとまたいきなりね? yo_0095_.txt | 小清水さん、ほ、本気!? yo_0096_.txt | 小清水さん yo_0097_.txt | え?ど、どうしてそんなこと? yo_0098_.txt | わ、私は…その yo_0099_.txt | べ、別に二宮くんのことなんてどうも思ってないわよ! yo_0100_.txt | そもそも私と二宮くんは、元々対立してたわけだし!? yo_0101_.txt | そうよ!それに恋愛解禁のことだって、問題が起きたら即禁止を訴えるつもりだしね! yo_0102_.txt | は!?えっ、ちょ、今から!? yo_0103.txt | 二宮くん!?二階まで音響いてたけど何を yo_0104.txt | ぬあぁ yo_0105.txt | ハッ!? yo_0106.txt | って、もおぉーーッ!二人して何してるのよぉ! yo_0107.txt | いいから二人ともそこに正座しなさぁーーい! yo_0108.txt | それにしてもあっという間に人気者ね yo_0109.txt | 話題性なら今の結城先輩といい勝負かも yo_0111.txt | ちょっと何よ!?ドア壊れちゃうじゃない! yo_0112.txt | あの、ドアが壊れるんでもっと静かに開けてもらえませんか? yo_0113.txt | はい?なんですかー? yo_0114.txt | それで…例の子っていうのは? yo_0115.txt | それ間違いなく小清水さんのことですね yo_0117.txt | だーからドアが壊れるって言ってるでしょうがあ! yo_0118.txt | ちょっと古塚さん。あなた海咲浜の会長なんだから、施設は丁寧に扱いなさい yo_0119.txt | ん?ごめん聞こえなかったからもう一度ー! yo_0121.txt | ねえ二宮くん。おめでたい話してるとこ悪いけど yo_0122.txt | だ、だだ、男女交際解禁ダカラといって、ハシャギ過ぎるのはドウカト思うウノ yo_0123.txt | はい。会長で最後です yo_0124.txt | それより会長。今日から始まる写真部の取材ですけど yo_0125.txt | それじゃ早速ですけど、今回の男女交際解禁について yo_0126.txt | 学園側としてはあくまで「紳士淑女の品格を磨くため、慎みを持って行動すること」 yo_0127.txt | をテーマというか、指針に掲げています yo_0128.txt | なのに、なのに yo_0129.txt | どうしてこんな騒ぎになってるのよ!?まだ二日よ!? yo_0130.txt | 特に会長の周りで大騒ぎ、なんですけど yo_0131.txt | それに、この騒ぎで学園側が不適切だって判断したら、撤回になるかもしれないんですよ? yo_0133.txt | で、どうしてあなたがここにいるんですか? yo_0135.txt | まったく…写真部は何をしてるのよ yo_0136.txt | だからって、責めるつもりはありませんけど、この騒ぎも小清水さんの告白からなんですよ? yo_0137.txt | こんなんじゃ私だって落ち着かないし yo_0140.txt | そうよ!ナイスアイディアよ古塚さん! yo_0142.txt | 小清水さんたちの告白を否定するつもりはありません yo_0143.txt | ですが私は、個人的な感情よりも、風紀を守るべき立場にあります。それは会長も同じです yo_0144.txt | だから私はここに宣言します! yo_0145.txt | 会長!いえ、二宮くん! yo_0146.txt | 私と付き合ってください! yo_0147.txt | そして犯しましょう!人には言えないたくさんの男女の過ちを! yo_0148.txt | や、す、好きとか、ほんとそういうのじゃなくて yo_0149.txt | か、勘違いしないでよ!?私は二宮くんと問題を起こして、解禁を撤回させることが目的なんだから! yo_0150.txt | 体を許すからって、こ、心まで許すわけじゃないんだからね! yo_0151.txt | そ、それはダメ! yo_0152.txt | だ、だから、そういうのじゃなくて yo_0153.txt | そ、そうよ!二宮くんが男女の過ちを犯すにしたって、一般生徒を犯させるわけにはいかないもの! yo_0154a.txt | だから一般生徒にぶっかけ…迷惑をかけるくらいなら、その劣情を受け止めるのも副会長の勤めよ! yo_0155.txt | こちらこそお互いを知るところからお願いします! yo_0158.txt | ま、待って会長 yo_0159.txt | 確かに1対3よりはマシかもしれないけど、それはそれで会長が取っ替え引っ替えしてるみたいじゃない? yo_0161.txt | 待ちなさい!だったら生徒会長と副会長って組み合わせだってベストでしょ? yo_0162.txt | あなた、お子ちゃまみたいなことを yo_0163.txt | ちょっと小清水さん!近いから! yo_0164.txt | そ、そうね。運で決まるより、その方が納得できるわ yo_0166.txt | え、ええ。ちょっと人と会ってたから yo_0167.txt | 私は先に食べたし yo_0168.txt | えっと、二宮くんはこれから朝食? yo_0169.txt | 急ぎといえば急ぎなんだけど yo_0170.txt | えっ、でも朝食まだなんでしょ? yo_0171.txt | コーヒー? yo_0172.txt | リラックス yo_0173.txt | ごめんね。変に気、遣わせちゃって yo_0175.txt | あははっ、何よそれ yo_0176.txt | まったく。カッコつけてるのかと思ったら、どっちにしろ私のせいって言ってるようなものじゃない yo_0177.txt | うん、それなんだけど yo_0178.txt | 生徒会選挙中、私を支持してくれてた子たちがいたのは覚えてる? yo_0179.txt | そうそう。その子たち yo_0180.txt | ええ。もちろん yo_0181.txt | だからこそ yo_0183.txt | 昨日の結城先輩と古塚さんの件、学園中の騒ぎになっちゃったじゃない? yo_0184.txt | 風紀は乱れてるし、みんなも浮ついてるし、やっぱり失敗なんじゃないかって yo_0185.txt | わ、私もね、まだあれから三日だし、判断するには早いんじゃないかって言ったんだけど yo_0186.txt | 私の手に余るようなら、その時は直接学園側に相談するかも…みたいなこと言ってたし yo_0187.txt | どうしてって? yo_0189.txt | やっ、そそ、それはそうかもしれないけど…! yo_0190.txt | 私だって、自分勝手なのはわかってる yo_0191.txt | でも私が二宮くんに告白した、なんて言ったら、みんなをがっかりさせちゃうから yo_0192.txt | だ、だからあれはぁ…! yo_0194.txt | ちょっと、何笑ってるのよ!? yo_0195.txt | ニヤニヤしてた! yo_0196.txt | なに、いきなり? yo_0197.txt | えっ、待って!話すってなにを!? yo_0199.txt | すごい人数ね。解禁時の説明会よりも多いんじゃないかしら yo_0200.txt | でも本当に何を?今朝の話と関係ある…のよね? yo_0201.txt | ええ。講堂の後ろの方にだけど、来てるみたい yo_0202.txt | それは…うん。でもなに、その手?暴力はダメよ? yo_0203.txt | か、会ちょ二宮くん!? yo_0205.txt | ええ、私で良ければいつでも相談して! yo_0207.txt | ええ、そうね yo_0209.txt | さっきのことで、二宮くんにお礼を言わなきゃと思って yo_0210.txt | でも二宮くん、私のためにあんなスピーチを yo_0211.txt | そ、そうなの? yo_0213.txt | でも、最後はみんなも笑ってた yo_0214.txt | 私を頼ってくれたみんなを、失望させなくてすんだわ yo_0215.txt | 二宮くんが、私に気を遣ってくれたおかげで、ね? yo_0216.txt | ありがとう yo_0217.txt | え?なに? yo_0218.txt | えっ!?やだっ私そんなデレデレした yo_0219.txt | って、ちょ!見ちゃダメ! yo_0220.txt | ううぅー、エッチ yo_0221.txt | こ、心を犯されるのは別なの! yo_0222.txt | な、なによ? yo_0223.txt | 私も含めて? yo_0224.txt | それは、まあ yo_0225.txt | その考え自体は否定しないわ。その考えはね yo_0226.txt | ふふっ。でも忘れたわけじゃないでしょうね? yo_0227.txt | そりゃそうよ。だって私は yo_0228.txt | 恋愛を認めたわけじゃないんだから、ね! yo_0229.txt | なんかニヤニヤしてるのは納得いかないけど、まあいいわ yo_0230.txt | というかそんな二宮くんに、私からも一つ訊いていい? yo_0231.txt | それじゃ、えっと yo_0232.txt | 恋愛解禁って、要するに二宮くんが、彼女とキャッキャウフフな学園生活を送るために実現させたのよね? yo_0233.txt | でもそれならどうして周りのことまで気にするの?みんなにも楽しんで欲しいって、どうして? yo_0234.txt | うわっ、ここにきて意外と人間臭い yo_0236.txt | う、うるさいわね!そんなの嬉しいに決まってるじゃない! yo_0237.txt | あっ、ちなみに一般論だからね!? yo_0238.txt | な、なるほどね。そういうことなら、まあわからなくもないわ yo_0239.txt | 実際小清水さんたちとの接点も増えてるし yo_0241.txt | じゃあ二宮くん。自分に彼女がいても、他の男子に彼女ができたら羨ましいって思うの? yo_0242.txt | ふーん。まあいいけど yo_0243.txt | ふふっ、いいじゃない yo_0244.txt | だってほら、まずはお互いを知ろうって話になってるんだし! yo_0246.txt | ハッ!?えっ、まっ、えええッ!? yo_0247.txt | さっきので私に恩を売って、かわりに胸触らせろとか言うんじゃ!? yo_0248.txt | パイタッチ!?キャーやらしい!やっぱり私の胸が目当てだったのね!? yo_0249.txt | ちょ、なによその顔!? yo_0250.txt | 男子ってこういう下品なのが好きなんじゃないの!? yo_0251.txt | お、弟よ!?前に弟がそんなこと言ってるのを注意したことがあって! yo_0252.txt | あっ、スポーツで見たことあるわ!私もあれやってみたかったの! yo_0253.txt | ええ。こちらこそよろしく、会長 yo_0255.txt | そ、そうですね。昨日は確かにイメージが悪いとは言いましたけど yo_0256.txt | いえいえ。ここは副会長である私に決まってるじゃないですか yo_0259.txt | ち、ちなみに会長。決め手は?小清水さんに決められた理由は? yo_0262.txt | ちょっと小清水さん! yo_0263.txt | あっ、そうだ二宮くん。今日の放課後のことだけど yo_0264.txt | それもそうね。だけど2年目で、ここまで上手くいくとは思わなかったって、観光協会の人も驚いてたわ yo_0265.txt | でもそれはいいんだけど、二宮くん、噂は聞いてない? yo_0266.txt | ええ。今日ってほら、みんなが告白をした後最初の週末でしょ? yo_0267.txt | 今日なんかは半日授業だけど、明日は完全にお休みだし yo_0268.txt | 本当にわからない?今みんなが二宮くんの動きに注目してるのよ? yo_0269.txt | まあそのうちわかるでしょ! yo_0270.txt | だからそのうちわかるって言ったでしょ? yo_0271.txt | つまりみんな、二宮くんが誰と yo_0273.txt | ほら会長もこう言ってるでしょ?これ以上風紀を乱すようなら、私も見過ごせないわよ? yo_0274.txt | 味方も何も、私はあくまで恋愛解禁を「撤回」に持っていくことが目的なんだから yo_0275.txt | 設定言うなあ! yo_0276.txt | まったくもう yo_0277.txt | それとも、このまま騒ぎを見過ごしたっていいのよ? yo_0278.txt | でもそうしたら、本当に撤回されちゃうかも! yo_0279.txt | だいたい私たちは、生徒会として「一緒に出かける」わけであって、断じてデートなんてことは yo_0280.txt | ま、まあ二宮くんがデートだと思いたいなら?私にアレコレ言う資格はないけど? yo_0281.txt | というわけだから、みんなも必要以上に騒がないように yo_0282.txt | それじゃ二宮くん、急いで朝食に行かないと! yo_0283.txt | ふふふふーん!二宮くんとあっさごはぁーん! yo_0284.txt | えっ、ネコちゃん!? yo_0285.txt | ってそんなのいないし!そもそも猫背痛めちゃうでしょうが! yo_0286.txt | そ、そんなことないわよ!?私だって、ちゃんと知ってるし! yo_0287.txt | その…あ、アレとか?コレとか? yo_0288.txt | ちょ、ちょっと待ちなさい!そんなことして、本当に撤回になったらどうするのよ!? yo_0289.txt | ねっ、だからここは落ち着いて考え直しましょう!? yo_0290.txt | それはいいんだけど、そっちは大丈夫だったの? yo_0291.txt | ごめんなさい。私がみんなをきちんと止められてれば yo_0292.txt | さすがにデートとは今さら思われないでしょうけど yo_0293.txt | あはは…関係ない人たちまでこっち見てるのは気になるわね yo_0294.txt | 私はまだだけど yo_0295.txt | なんだかスゴイ単語が聞こえた気がするけど yo_0296.txt | へえー、家がカフェになってるんだ。オシャレなお店 yo_0297.txt | えっ、ないけど。そんなに有名なお店? yo_0298.txt | 四人なんですけど、空いてますか? yo_0299.txt | へえ、ここって結城先輩の家だったんですか yo_0300.txt | イメージにピッタリ yo_0303.txt | なんと!?なんでー!?なんですとー!? yo_0304.txt | ちょっと、こんなのズルいじゃない! yo_0305.txt | だいたい早い者勝ちって誰が決めたのよ!? yo_0306.txt | そ、それはぁーー…! yo_0308.txt | そ、そうよ!本気で好きじゃないんだから!悔しくなんてないんだからね! yo_0311.txt | ずっと食べてなかったって、やっぱり私のせい? yo_0313.txt | アウトぉーーッ! yo_0314.txt | 不純異性交遊禁止!やるなら私にしてくださいとあれほど言ったじゃないですか!? yo_0315.txt | あは、あははははっ!勝てる!今の私なら勝てる気がする! yo_0316.txt | やんっ!?ちょ、花守さん落ち着いて…! yo_0317.txt | インク切れ?貸しましょうか? yo_0318.txt | 二宮くんたちの話、だいぶ盛り上がってるわね yo_0319.txt | さすがミス絢星館って感じの言葉ね yo_0320.txt | そんな不純なこと許すわけないでしょ! yo_0321.txt | うっ、そ、それは yo_0322.txt | くっ…これは小清水さんの罠。ここで誘惑に負けるわけには yo_0323.txt | そ、そんなの yo_0324.txt | ダ、ダメよ!そんなことに流される私じゃないわ! yo_0325.txt | そうね。それくらいなら、生徒会副会長の立場としても、認めていいわ yo_0326.txt | いい加減キスから離れなさいよ! yo_0327.txt | いえ、何も聞いてないけど yo_0328.txt | スマホに連絡は? yo_0329.txt | 早退するならひと声かけてくるはずだし、ひょっとして保健室とか? yo_0330.txt | そりゃ体調不良なんてそんなもんでしょ? yo_0331.txt | 連絡もつかないんでしょ? yo_0332.txt | もしかしたら、寮に戻って寝てるのかもしれないし yo_0333.txt | 先に帰った子に確認してもらうから、二宮くんは購買の手伝いに行っていいわよ yo_0334.txt | ちゃんと連絡するから、安心して yo_0336.txt | わ、私は生徒会役員として、購買に貢献するつもりで来たのよ? yo_0337.txt | だから当然握手はオマケだし、それにどうせみんな、結城先輩とばっかりだろうから? yo_0338.txt | フフン!二宮くんが寂しがってたら、ついでに慰めてあげようかなって思ったのよ! yo_0339.txt | くっ…こ、こんなはずじゃ…!? yo_0340.txt | ええええっ!?う、う、ウソでしょ!?このタイミングで!? yo_0341.txt | それじゃ私の握手はッ!? yo_0343.txt | もう少し早く生徒会室を出てれば yo_0344.txt | いえ、いいの!これはあくまでも私の心が弱かったから! yo_0345.txt | だから古塚さんは、自分のためにそれを使って? yo_0346.txt | だっで私は、ぐやしぐなんてないんだから…! yo_0347.txt | えっ、二宮くん買ってあるの!? yo_0348.txt | 結城先輩、後で自分もその写真、もらおうとか考えてますよね? yo_0349.txt | だけど、先輩の言うとおりかもしれないです。確かに今のは自分のことしか yo_0350.txt | 本当の愛、大切ですよね! yo_0351.txt | 20袋…だと…!? yo_0353.txt | もちろん欲し yo_0354.txt | そ、そんなもの、私は…私は、欲しくなんて yo_0355.txt | い、いらないわ…!二宮くんと写真、握手なんて…! yo_0356.txt | だ、ダメ…ここで欲望に屈するわけには yo_0359.txt | 私も、一緒に写真が撮りたいです! yo_0361.txt | あっ、私だって今日こそは…! yo_0362.txt | これは、ほら…あ、アレよ。二宮くん、早く撮って終わらせたいみたいだし yo_0363.txt | 迅速に事を進めようって思っただけだし! yo_0366.txt | そ、そうやって、また私だけからかうつもり!? yo_0367.txt | 先輩だって胸当ててるんだから、ちゃんと言いなさいよ!? yo_0369.txt | 謀ったわねえ!? yo_0370.txt | えっ!?やっ、違ッ…! yo_0372.txt | だ、だから私、そういうの全然知らなくてえ…! yo_0373.txt | だいたいねえ!こんなことしたら、胸なんて当たっちゃうのが普通でしょ!? yo_0375.txt | アウトアウト!花守さん!それはアウトよ! yo_0376.txt | えっ、こんないきなり!?準備できてないんだけど!? yo_0377.txt | どこがオッケーなのよバカ猫娘! yo_0378.txt | 言いたくもなるわよ!だって今のって、その…!? yo_0380.txt | ちょ、会長いいんですか…!? yo_0381.txt | んぅ…わかりました yo_0382.txt | ええ。これも立派な生徒会活動らしいわ yo_0387.txt | 仕方ないわね。一応生徒会活動の延長ってことだし? yo_0388.txt | 羽目を外して、問題起こしたところを押さえるには絶好の機会だし yo_0389.txt | そうそう!それでそのまま隠れてキスとか、それ以上のことだってぇ! yo_0390.txt | ってもうやだぁー! yo_0391.txt | ハッ!? yo_0392.txt | よしって、何の気合よ!? yo_0394.txt | くうぅー…!見られたぁー…! yo_0395.txt | うん、ありがとう yo_0396.txt | ってあなたのせいでしょうが! yo_0397.txt | な、なんですか…!? yo_0398.txt | そ、そ、そんなことありませんってば! yo_0399.txt | ちょ、花守さん…!? yo_0401.txt | 二宮くん、顔 yo_0402.txt | 何を考えてたか、わかるくらいにはね yo_0406.txt | そんな恥ずかしいのはいやペソ! yo_0407.txt | ペソぉぉぉー yo_0408.txt | 笑い事じゃありませんペソ! yo_0409.txt | これ以上語尾は追加しないでくださいペソ! yo_0412.txt | ってやってやるわよ!やればいいんでしょペソポン!? yo_0413.txt | 笑いながら言わないでペソポン! yo_0414.txt | やったやった!ついに私が王様の番ペソポン! yo_0415.txt | クックック…この恨み、ついに晴らしてやるペソポン! yo_0416.txt | なーんて、私はあえて二宮くんとの可能性に賭けるペソポン! yo_0417.txt | いくわよ!5番の人が、王様とポッチーゲームペソポン! yo_0418.txt | あはは!アハハハハハハハハッ! yo_0419.txt | やったわ!見なさい!正直者はきちんと報われるペソポン! yo_0420.txt | 今さっき買ってきましたペソポン! yo_0421.txt | だってゲームペソポン!万が一唇が触れても、それは事故!ルールを守った結果ペソポン! yo_0422.txt | だ、大丈夫ペソポン!だから二宮くん、早く咥えてペソポン! yo_0423.txt | に、二宮くんの顔が近いペソポン…! yo_0424.txt | ペソポン…! yo_0425.txt | 二宮くんからこないなら、こっちからいくペソポン yo_0426.txt | ハァ…ハァ…あと何回で唇が触れるペソポン? yo_0427.txt | 平気ペソポン!二宮くんと…二宮くんとペソポンするんだから…! yo_0428.txt | フゥ…はぁ、ハァ…もう、ちょっと yo_0429.txt | 二宮くんの…ペソポン! yo_0430.txt | ハァ、ハァ…二宮くん! yo_0432.txt | あー二宮くん、ちょっと yo_0433.txt | うん。私はこの後すぐ、見回りの打ち合わせがあるから。もし何かあれば連絡ちょうだい yo_0434.txt | くれぐれも変な気は起こしちゃダメよ? yo_0435.txt | い、いえ、小清水さんの方に言ってるんだけど yo_0436.txt | 安心できないから注意してるんだけど yo_0437.txt | まあいいわ。二宮くん、雰囲気に流されないように気をつけてね yo_0438.txt | 二宮くーん!たこ焼き買ってきたから一緒に食べましょう! yo_0439.txt | というか古塚さんたち水は?ちゃんと準備した? yo_0440.txt | というか人が食べようとしてる時にそういうこと言わないでくれる!? yo_0441.txt | 食欲なくすわ! yo_0442.txt | ああもう、ゆっくり食べさせてよ…! yo_0443.txt | 団結を深めましょう! yo_0444.txt | 言葉の通りよ。大きなイベントに臨むにあたり、団結は不可欠だと思うの yo_0446.txt | そうね。いわゆる決起集会ということで yo_0447.txt | 今度のお休みに、みんなで食事会なんてどうかしら! yo_0448.txt | でしょ!?そう思ったから今回の食事会を提案したのよ! yo_0449.txt | な、何よ?ニヤニヤしちゃって yo_0450.txt | それは…まあ、うん yo_0452.txt | べ、別に私は…!? yo_0453.txt | みんなで遊んだりって経験あんまりなかったし、こういうのも悪くないなーって yo_0454.txt | だ、だから恋愛解禁は関係ないし!私の目的は変わってないんだからね!? yo_0455.txt | そうよ。じゃなきゃ私が、二宮くんに告白なんてするわけないじゃない yo_0456.txt | 設定言うなあ! yo_0457.txt | どういうこと? yo_0458.txt | そうね。それも小清水さんはイレギュラーだとして、ミス絢星館と二宮くんの幼馴染 yo_0459.txt | 出し抜くくらいしないと、正直厳しいかも yo_0460.txt | あははっ、やだな。私がそんなことできると思う? yo_0461.txt | でも古塚さんはそれでいいの? yo_0462.txt | というわけだから、二宮くん。みんなには私から連絡しておくわね yo_0463.txt | ええ。そっちはよろしくね yo_0464.txt | まったく、それにしたって先生は何してるのよ。3時集合って、ちゃんと言っておいたのに yo_0465.txt | バーベキューのしおりに書いといたでしょ?時間は? yo_0466.txt | よしよし! yo_0467.txt | それに先生が火元の責任者なんだから、お肉も焼けないのよ? yo_0468.txt | そうね、お昼抜いてる人も多いみたいだし yo_0469.txt | ならもういっそ、少し早いけど準備始めちゃいましょうか yo_0470.txt | えっ?それじゃ悪いけど、急ぐように言ってくれる? yo_0471.txt | 大声出してどうしたの?事故とか聞こえたけど yo_0472.txt | ウソでしょ!? yo_0474.txt | べ、別に、感謝されるようなことでは yo_0475.txt | 今日だって、私がみんなと遊びたいなーと思っただけですから yo_0477.txt | へ、変な呼び方しないでよ、もお! yo_0478.txt | ま、まあ、そんなに喜んでくれるなら?また企画してあげなくもないけどね? yo_0479.txt | 「あの」ってなんですか!? yo_0480.txt | 二宮くんまで!? yo_0481.txt | そ、それ半年くらい前の話でしょ!? yo_0482.txt | えっ、なんですか? yo_0483.txt | 何するつもりですか!? yo_0484.txt | みんなしてほんと何するつもりよ!? yo_0485.txt | って、させるかあ! yo_0486.txt | し、下ネタ…!? yo_0488.txt | で、でもそうね!ここは一度はっきりさせた方が、みんなも納得して諦めるかもしれないし! yo_0489.txt | それで二宮くん、誰なの!? yo_0491.txt | これは生徒会副会長としても、さすがに看過できません yo_0492_.txt | と言われましても yo_0493_.txt | いや小清水さんあなた、私の知らないところでいったい何をしようとしてるの? yo_0494_.txt | どっちにしろ怒るわよ! yo_0495_.txt | まったく、変に誘惑とかしたらダメだからね? yo_0496_.txt | 私だってそんなの一度もありませんよ! yo_0497_.txt | だいたいそんな事故なんて、普段から気をつけてれば yo_0499_.txt | 失礼ね!どんな顔よ!? yo_0500_.txt | な、ないない!まったくみんなして何言ってるのよ! yo_0501_.txt | ちょ…!?本当にしてないからそんなに揉むな! yo_0502_.txt | 何、っていうか yo_0503_.txt | みんなが告白する前だけど、生徒会室で転んで yo_0504_.txt | 下着が丸見えになっちゃったことはあるけど yo_0505_.txt | だから事故だってば!ほらわかったでしょ、だからもう手離して! yo_0506_.txt | 私こそ、見せたくて見せたわけじゃないからね!? yo_0507_.txt | なんで張り合おうとするのよ!しかもそれ、昔の話でしょ!? yo_0508_.txt | ってヤダッ、ちょ、先っちょ摘むなあーーッ! yo_0510_.txt | 私はクタクタよ! yo_0511_.txt | な、何言ってるんですか!? yo_0512_.txt | 私は…あ、あんな快楽に屈したりしないんだから…! yo_0513_.txt | そんなの私が訊きたいですよ! yo_0514_.txt | 味方は!?小清水さん味方になってよ!? yo_0515_.txt | 裏切り者! yo_0516_.txt | 私がもうムリなの! yo_0517_.txt | というか花守さん、どうしてそんなに上手いのよ!? yo_0518_.txt | 確実に慣れた手つきよね…? yo_0519_.txt | い、一応訊くけど、それって自慰行為ってことよね? yo_0520_.txt | ちょ、どうして私に振るのよ!? yo_0521_.txt | 勝手に決めないでよ! yo_0522_.txt | 感動するとこあった!? yo_0524_.txt | あなたたち何してるの!?ここ男子風呂よ!? yo_0525_.txt | パジャマパーティーは!?私一人でみんなが来るの待ってたのよ!? yo_0526_.txt | まったく。だいたい女子が揃って男子風呂に押しかけるってどういう状況よ yo_0527_.txt | そういう時は監督役で私を呼ばなきゃダメでしょ!? yo_0528_.txt | というか本当に何してたわけ?場合によってはさすがに見逃せないけど yo_0529_.txt | 詳しく聞きましょうか yo_0530_.txt | 私たちにとっては大切なことよ! yo_0531_.txt | 挟むくらい私だってできるし、自慢にもならないわね yo_0532_.txt | だいたい二宮くんに媚売ってどうするのよ yo_0533_.txt | あくまで二宮くんのタイプを答えてもらうためだって言ってたでしょ? yo_0534_.txt | まさか私に押さえろとか言うんじゃ…!? yo_0535_.txt | くっ…そ、そんな誘惑に…私は、負けないんだから…! yo_0538.txt | わ、私は好きだから…! yo_0539.txt | あっ、す、好きって言っても、二宮くんのことじゃなくてスローガンだからね!? yo_0540.txt | だ、だからあーッ!そうじゃなくてえーッ! yo_0541.txt | 今のは、その…ほ、本当はね、スローガンじゃなくて yo_0543.txt | あーんもう私のバカあ! yo_0544.txt | どうして素直になれないのよおーーッ yo_0547.txt | ダンスくらい、ケチケチしないで受けたら? yo_0548.txt | に、二宮くん!私、な、何も聞いてないんだけど…!? yo_0549.txt | ま、まままま、まさか私、恋人対象外なの!?満足させられなかったの!? yo_0552.txt | ち、違うの!これは、その…! yo_0553.txt | 私は元々、会長と男女の過ちを犯して、恋愛解禁を撤回に追い込むことが目的だったんだから! yo_0554.txt | そのチャンスがなくなったら、ちょっと残念だなーってだけであって…! yo_0555.txt | だ、だからあ…! yo_0556.txt | ほんとそんなんじゃないんだからぁーーッ! yo_0557.txt | あっ、こんなところにいた! yo_0558.txt | まあまあ先輩。小清水さんだって悪気があるわけじゃなさそうですし yo_0559.txt | 二人とも、いい加減その辺にしときなさい yo_0561.txt | まさかまた胸元にしまってたの!? yo_0563.txt | あははっ、二宮くん!顔にタルトのクリーム付いてるわよ? yo_0565.txt | まったく何やってるのよ。早くしないと本当に染みになっちゃうでしょ yo_0566.txt | に、にににに、二宮くん…! yo_0567.txt | えっと、ぁ、あのぉー…! yo_0568.txt | 正直に言うと私、みんなみたいに積極的になるのって、性格的にやっぱり難しくて yo_0569.txt | それにこんなに地味だから、色気だって自信ないし yo_0570.txt | このままここにいても、みんなに埋もれて、私に勝ち目はないと思うの! yo_0571.txt | だからお願い、二宮くん!私と逃げて! yo_0572.txt | はい、走って! yo_0573.txt | 離せぇーーッ!離せコラぁーーッ!ガルルルル、噛み付くわよ! yo_0574.txt | 当たり前です!このまま二宮くん連れて生徒会室にこもってやるんだから! yo_0575.txt | そんなの知ったことじゃないわ! yo_0576.txt | というかどう考えても私が一番不利なんだから、今日くらいもっと二宮くんとの時間過ごさせなさいよぉーーッ! yo_0577.txt | それ以上にみんなキャラ濃すぎるのよ! yo_0578.txt | なんで二宮くん、そんな穏やかな顔してるの!? yo_0579.txt | わかってくれるの!? yo_0580.txt | 二宮くぅーーん!私を連れ出してぇーーッ! yo_0582.txt | まさかこんな大事になっちゃうなんて yo_0583.txt | というかさっきのあれって yo_0584.txt | よくよく考えたら、私を巻き込まないようにしてくれてたんじゃ…? yo_0585.txt | なのに私は、二宮くんの何の力にもなれなかった yo_0586.txt | それどころか、もっと早い段階で噂に釘を刺しておくことだってできたはずなのに yo_0588.txt | ハッ!? yo_0589.txt | ご、ごめんごめん!何でもないから気にしないで…! yo_0590.txt | ええ、ありがとう。また何かあったらその時は yo_0591.txt | って別に!私二宮くんとのことで困ってるとかひと言も言ってないからね!? yo_0592.txt | 設定言うなあ! yo_0593.txt | ほ、本当に私、二宮くんのことはどうとも思ってないし? yo_0594.txt | 恋人に立候補したのだって、わざと問題を起こして、恋愛解禁を撤回に追い込むためだし! yo_0595.txt | そうよ。私はあくまで生徒会副会長として、事態の収拾を考えてるだけなんだから! yo_0596.txt | 絶対信じてない目だ! yo_0597.txt | どうしたの? yo_0600.txt | そ、そうよね!やっぱりこんな浮ついた空気よくないわよね!? yo_0601.txt | ど、どうして私がッ!? yo_0602.txt | えええぇーーッ!? yo_0603.txt | というかあなたたち!恋愛には否定的だったじゃない! yo_0604.txt | 借り?恩? yo_0605.txt | なに感心してるのよ!? yo_0606.txt | どういうこと!?どうして彼女たちが…!? yo_0607.txt | って何回も言うけど、私二宮くんのこと、好きなわけじゃないんだからね!? yo_0608.txt | 一緒にいるのだって、生徒会では私副会長だし、それに寮も同じってだけだし yo_0609.txt | なにその子供を見守るような目!? yo_0610.txt | やめて恥ずかしい! yo_0611.txt | ど、どうって yo_0612.txt | 説明させる気あるの!? yo_0614.txt | でもどう思ってるかって訊かれると、ひと言じゃ説明できないわね yo_0615.txt | そりゃ私からしたって、すごく頼りになるし、行動力もあると思う yo_0616.txt | でも変にカッコつけたり、鼻にかけることもないし、人としても尊敬できるわ yo_0617.txt | だから二宮くんと一緒にいると、すごく安心できるし、側にいたいって思うの! yo_0618.txt | ほら、これでわかったでしょ? yo_0619.txt | 私の気持ちは好きっていうのとは違うって yo_0620.txt | みんなも変に気を遣わないこと!わかったら解散! yo_0621.txt | うぅ…どうしたら放課後のイベントに行けるようにできるかな yo_0622.txt | 今のうちに仕事片付けちゃえば会長のフォローに行っても大丈夫…よね yo_0623.txt | 先に購買でお昼を買って、あとは職員室に行って生徒会室の鍵を取って yo_0625.txt | あッ yo_0626.txt | あはは…ご、ごめんなさい。別に平気よ、平気だから yo_0627.txt | 恋愛そのものについてはともかく、彼女たちも、二宮くんに対しては好意的な姿勢を見せている yo_0628.txt | つまり私のすることはただ一つ yo_0629.txt | 彼女たちに、二宮くんの話題を出させないこと! yo_0631.txt | どうしたの急に?何かあった? yo_0632.txt | あ、ああッ!お昼!お昼ね! yo_0633.txt | でもごめんなさい。せっかくだけど今日はちょっと yo_0634.txt | いや、その…あははははー! yo_0635.txt | 放課後にちょっと用事というか、いろいろありましてー yo_0636.txt | それで昼休みのうちに生徒会の仕事を終わらせたいと思って yo_0637.txt | うん、購買でパンとか買って済ませちゃおうかなって yo_0639.txt | と、ところでみんなは何を食べるつもりだったの? yo_0641.txt | わかんない!なんでそんな話になるの!? yo_0643.txt | そ、そういえばそろそろハロウィンパーティーよね! yo_0644.txt | みんなのクラスはどんなスイーツを出展するのかしら!? yo_0645.txt | そ、そうだったかしらあ!?オホホホホー、やあねえ! yo_0646.txt | 最近忙しいせいか、すっかり頭から飛んでしまいましたわ! yo_0647.txt | そ、そういえばそんな話をしたような気がするわね! yo_0648.txt | ヒイイィ…!? yo_0649.txt | 何故このタイミングで!? yo_0650.txt | す、好きか嫌いかで言ったら、まあ好きな方ね…! yo_0651.txt | もしかしなくても絶対バレてるーーッ! yo_0652.txt | し、静かに!他の人に聞かれちゃうから! yo_0653.txt | ええ。お昼はまた別の機会に yo_0655.txt | ダメよ!というか私ひと言も握手会に行くなんて言ってないもん! yo_0656.txt | もおぉーーッ!知らないんだから! yo_0658.txt | いえ、見回りに集中しているだけですから yo_0659.txt | いえ、必要ありません yo_0660.txt | 泊和くん。私じゃなくて、周囲に注意しなさい yo_0661.txt | もう…なんでこんなにイライラしてるんだろう yo_0662.txt | いやいや、前者はともかく後者は絶対ないでしょ? yo_0663.txt | なのに…なんで? yo_0664.txt | はぁああああッ!?誰が!?私が!? yo_0665.txt | 二宮くんのことを考えて、イライラしてるって!? yo_0666.txt | そのビールとイカ焼きはどっから持ってきたんですか!? yo_0668.txt | なっ…!?そ、それは…! yo_0669.txt | でもだからこそわからないのよ yo_0670.txt | どうしてこんなに二宮くんのことが気になってるのよ!ああモヤモヤするーーッ! yo_0671.txt | ちょ、ちょっと!だから私が日常的に手を上げてるみたいな言い方はやめなさいってあれほど…! yo_0672.txt | ハッ!? yo_0673.txt | もう最悪 yo_0674.txt | これじゃ本当に小清水さんにヤキモチ焼いて、八つ当たりしてるみたい…じゃ yo_0675.txt | 違う!ほんと違うから!二宮くんのことなんてどうでもいいの! yo_0677.txt | ゲフン。それで、二宮くんはどこですか? yo_0678.txt | 八角美鈴ぅーーッ! yo_0681.txt | 二宮くんとたこ焼き食べたかったな yo_0682.txt | 泊和くん。わかってるわね? yo_0683.txt | ん?あれ、青葉さん? yo_0684.txt | 二宮くんと花火!? yo_0686.txt | そんなことはどうでもいいです!というかイカ焼きの一本や二本私が買ってあげます! yo_0687.txt | あははっ、何言ってるのよ!さっきからこんな感じでしょ? yo_0688.txt | というわけでご相談なんですが、これから寮で花火をしようと思うんですけど、許可をもらえませんか? yo_0689.txt | ホントですか!? yo_0690.txt | 今私、はじめて先生を尊敬しました! yo_0692.txt | それじゃ先生、私、イカ焼き買ってきますね! yo_0694.txt | ああでも何かしてないと落ち着かないのよ! yo_0695.txt | ええ、知ってるわ!こういうのをワーカーホリックって言うのよね! yo_0696.txt | あぁーーッ!暇ッ、暇ッ、暇ッ! yo_0697.txt | その間、私に何もするなって言うの!? yo_0698.txt | 自分の性格が、恨めしく思えてきたなあ yo_0699.txt | はあ…こういう時、二宮くんならどうやって気持ちを切り替えるのかしら yo_0700.txt | そういえば二宮くん、前に匂いのことで注意した時も、怒られてるのに、すごく楽しそうに笑ってたっけ yo_0703.txt | ってなに自然に二宮くんのこと考えてるのよ!? yo_0704.txt | これじゃあただの恋する乙女じゃない! yo_0705.txt | ハッ!? yo_0706.txt | だ、大丈夫!大丈夫だから心配しないで!ちょっと手持ち無沙汰になっちゃって! yo_0707.txt | よ、よし。ここは女子らしく気持ちを切り替えてみよう yo_0708.txt | 女子と言えば女子会。何するか知らないけど yo_0709.txt | そしてお泊りといえばパジャマパーティー yo_0710.txt | どこがパーティーなのかわからないけど yo_0711.txt | というか、そもそも女子会って本当に何をしたらいいのかしら? yo_0712.txt | なるほど、恋バナに仕事の話、エッチな話、オシャレの話 yo_0713.txt | 今日集まるみんなって、全員二宮くんが好きなのよね? yo_0714.txt | それで本当に盛り上がるのかしら? yo_0716.txt | だから私は別に二宮くんが好きとかじゃなくて…! yo_0717.txt | はあ…自分の気持ちも、よくわからなくなってきちゃったな yo_0718.txt | うーん…これが恋なのかなあ? yo_0719.txt | 女子会、奥が深そうね yo_0721.txt | ええ、そうね。でも気を抜いちゃダメよ? yo_0722.txt | お、恐れ多い、の言い間違い…よね? yo_0723.txt | それにここが暇なのは良いことよ?逆に忙しかったら色々と問題があるってことだし yo_0726.txt | はっ…しまった!? yo_0727.txt | そこは無理やりフォローしなくていいから! yo_0728.txt | だいたいナデナデってなによ、ナデナデって yo_0729.txt | そんな顔に出てる!? yo_0730.txt | 見たことは忘れなさい! yo_0731.txt | でもじゃない! yo_0732.txt | いい、勘違いしちゃダメよ?これはお願いじゃない yo_0734.txt | ふふっ、なーんて!冗談よ、冗談 yo_0735.txt | ん!何かな! yo_0736.txt | え?誰が会長と一緒にいたいって? yo_0738.txt | ああそういうこと。そうね、うちはやんちゃな弟がいるから、結構手慣れてるかも yo_0739.txt | まったく、しょうがないわね yo_0740.txt | ってあなたたち、こっちは仕事中よ? yo_0741.txt | わっ、こんなに!? yo_0742.txt | あっ、そうなんだ? yo_0743.txt | でも本当にいいの?これ出展物なんでしょ? yo_0744.txt | そんな。友達だからって身内びいきはよくないでしょ? yo_0745.txt | なら、ありがたくいただくわね。ありがとう yo_0746.txt | んーーッ!これすごく美味しい! yo_0747.txt | 噂?ここ、人は全然来ないし、そういうのは特に yo_0748.txt | うっ…記憶が yo_0749.txt | ふふふ!わかってるわね? yo_0750.txt | 会長がその…誰と踊ろうと私には関係ないことだし? yo_0751.txt | えっ、なに?もっとシュークリームが食べたいって?しょうがないわねえ? yo_0752.txt | でも告白の返事、か yo_0754.txt | ああ二宮くん?どしたの、一人? yo_0755.txt | え、ええ。平気よ yo_0756.txt | ちょっと走ったから、少し休んでただけ yo_0757.txt | そういう二宮くんこそ、誰かと遊びに行ったんじゃなかったの? yo_0758.txt | だってほら、今からならまだ…デート、する時間だってあるし? yo_0759.txt | まったく何やってるのよ yo_0760.txt | せっかくこっちまで来たんだし、噂なんて気にしないで誰か誘えばよかったじゃない yo_0761.txt | え?そんなこと私に訊いてどうするのよ? yo_0762.txt | 決めるのはそっちでしょ? yo_0763.txt | あ、あー!そ、そうだったわね! yo_0764.txt | そ、そう。いい心がけね! yo_0765.txt | いきなりエッチ!? yo_0767.txt | フ、フンッ!知ってたけどね! yo_0768.txt | 二宮くんがどのくらい必死なのか試しただけなんだから…! yo_0769.txt | そ、そうね。商店街 yo_0770.txt | は、知った顔に会いそうだし。ヴィクパもきっと人が多いし yo_0771.txt | 水族館…は、もし誰かに見られでもしたら絶対誤解されそうだし yo_0772.txt | 寮に戻りましょう! yo_0773.txt | そ、それは yo_0774.txt | に、二宮くんは知らないかもしれないけど、お部屋デートみたいなのもあるんだから! yo_0775.txt | やっぱそれは無しーーッ! yo_0776.txt | そ、そうとも言うわね yo_0778.txt | い、いいの!二宮くんには関係ないことだから! yo_0779.txt | むしろお願いだから首を突っ込まないで!? yo_0781.txt | ご、ごめんなさい!別に私、酷いこと言うつもりはなくて…! yo_0782.txt | でもいきなり大きな声出したし、傷つけちゃったんじゃ…? yo_0783.txt | ギャアアアアァーーッ!? yo_0785.txt | って、あなたたち私のお母さんか! yo_0786.txt | あなた一番関係ないでしょお!? yo_0787.txt | 私お母さん何人いるのよ!? yo_0788.txt | ってああもう!まったくどいつもこいつもぉーーッ! yo_0789.txt | 行くわよ二宮くん! yo_0790.txt | わ、私の勝手でしょ! yo_0791.txt | そこはもうちょっと悩んでくれてもいいのに yo_0793.txt | あっ、ちょヤダッ、私何を…!? yo_0794.txt | せ、生徒会の仕事よ!?でももう終わったから、これから寮に戻るとこなの! yo_0796.txt | フ、フフッ…! yo_0798.txt | わ、私みたいな堅物オンナがデートって、おかしくないのかしら? yo_0799.txt | この際恋人って誤解されるのはともかくとして yo_0800.txt | それで二宮くんに迷惑かかったりしない?大丈夫? yo_0801.txt | え?あっ、ど、どうしたの? yo_0802.txt | ひとり言?デート? yo_0804.txt | やっ、違…ッ!そ、そういう関係じゃないって何度言ったらわかるのよ! yo_0805.txt | か、帰るって一緒に!? yo_0806.txt | う、ううん。残ってないけど yo_0807.txt | ま、待ちなさいよ yo_0808.txt | 私、一緒に帰らないなんて言ってないもん yo_0809.txt | ええ。大丈夫よ yo_0810.txt | そうね、特に考えてなかったけど yo_0811.txt | 休みの日にでも食べてれば、そのうちなくなるでしょ。寒くなったら温かい出汁かけてもいいし yo_0812.txt | うーん、どうかしら。みんな食べようと思わないから売れ残ってたんじゃない? yo_0813.txt | いい!いいから!ストップ!動いちゃダメよ!? yo_0814.txt | それは何ていうか yo_0816.txt | ど、どうしてまだ覚えてるのよ!? yo_0817.txt | そういう問題じゃなくてぇーーッ! yo_0818.txt | あーん、もお!むむむむ、胸は当てたんじゃなくて!あ、あれは本当に事故だったのぉーーッ! yo_0819.txt | ハッ!? yo_0820.txt | ほ、ほんとよ…まったく。いきなりバカなこと言わないでくれる? yo_0821.txt | と、とにかく今は私に近づくの禁止!いい!? yo_0822.txt | おかげでお素麺が一袋粉々になったわ! yo_0823.txt | 時と場合を考えなさい!あとそれセクハラ! yo_0824.txt | ああもお、そうだけどおーーッ! yo_0825.txt | こっちが混乱してることくらいわかるでしょ!? yo_0826.txt | そうよ。だから私はただ、はじめて男子に抱きついたから、ドキドキしてるだけなのに yo_0827.txt | 今二宮くんのそばに行ったりして yo_0828.txt | このドキドキを、別のドキドキに勘違いしちゃったらどうするのよ…? yo_0829.txt | な、なによ? yo_0831.txt | も、もおーーッ!またそうやってからかって…! yo_0832.txt | も、もうダメ!こんなの恥ずかしすぎて耐えられない! yo_0833.txt | え?どうして? yo_0834.txt | あの野郎! yo_0836.txt | ううん。聞き違いじゃない! yo_0837.txt | あははっ、だから話したくないとかじゃなくて何もないの。ね? yo_0838.txt | えっ、どうして? yo_0839.txt | ああ、そういうこと yo_0840.txt | それとも、禁止した方がよかった? yo_0841.txt | ちょ、それじゃ私と話したかったみたいじゃない…! yo_0842.txt | そ、そんなこと yo_0843.txt | そうなの? yo_0844.txt | うそ!?太った!? yo_0845.txt | 確かにさっきはたこ焼き2パック食べちゃったけど…! yo_0846.txt | 楽しそう?私が? yo_0847.txt | うん。そうかも yo_0848.txt | 私、友達は少なくないけど、一緒に遊びに行くとかはほとんどしたことなかったし yo_0849.txt | 案外楽しんでるのかも yo_0852.txt | き、気のせいじゃない!? yo_0853.txt | ほ、ほら、二宮くん今日は疲れてるのよ! yo_0856.txt | よ、よしッ…やった! yo_0857.txt | な、なに?文句ある? yo_0858.txt | こっちって、どっち yo_0860.txt | あっ、ちょ、えっ…!? yo_0862.txt | い、嫌じゃ…ないです yo_0866.txt | ああ、うん。そうね yo_0867.txt | 悩み事っていうか、さっきお風呂であんなことになったじゃない? yo_0868.txt | なら訊くけど、そんなにお説教して欲しいの? yo_0869.txt | じゃあ変な勘ぐり入れるのやめなさい! yo_0870.txt | うーん、お風呂というか、女子会をね? yo_0871.txt | 今日は誰かさんがみんなを焚き付けて、私がゆっくりできるようにって、気を遣ってくれてたでしょ? yo_0872.txt | ふふっ、昨日の夜ね。話してるのがたまたま聞こえちゃったのよ yo_0873.txt | だから二宮くんが結城先輩のところに行った後 yo_0874.txt | おかげで私、ほんと暇だったんだからね? yo_0875.txt | でも今さらになっちゃったけど、気持ちは嬉しかったわ yo_0876.txt | ありがとう! yo_0877.txt | でね、暇を潰すために、結城先輩たちをおもてなしする方法を考えたのよ yo_0878.txt | そっ。恋バナとかしたら盛り上がるかなって yo_0879.txt | まあ結局しないまま、古塚さんたちも寝ちゃったけどね yo_0880.txt | それで不完全燃焼だったっていうか、なんとなく部屋を出てぼんやりしてたのよ yo_0881.txt | それは主に私の yo_0882.txt | って、どうして二宮くんに話さなきゃいけないのよ!? yo_0883.txt | 女子会よ!?女子トークなのよ!? yo_0884.txt | だからね、本当は二宮くんがお風呂に入ってるあの時間 yo_0885.txt | みんな準備ができたら、私の部屋に集合って言っておいたのよ yo_0886.txt | 小清水さんが一緒にお風呂を、とか言ってた時点で警戒はしてたんだけど yo_0887.txt | 結局二宮くん、覗きにこなかったでしょ? yo_0888.txt | だからそこで油断しちゃったのよね yo_0889.txt | まさか逆に、みんなして、男子風呂に突撃するとは思ってもみなかったわ yo_0890.txt | そ、それは yo_0891.txt | あはははは!き、気にしたら負けよ! yo_0892.txt | くっ…そう言われると、その通りとしか yo_0893.txt | そ、そうね yo_0894.txt | 散々口うるさく言ってきた私が、自らルールを破ったんだから yo_0895.txt | いいわ!詫びろと言うなら詫びるし、誠意を示せと言うならどんな罰でも受けるわ! yo_0896.txt | ダメよ!特に私は寮長なんだから!甘えは許されないわ! yo_0897.txt | だから勝手なお願いで申し訳ないんだけど、二宮くんの望みを言って? yo_0898.txt | 私、このまま変に後ろめたさを感じてるのはツラいというか yo_0903.txt | うん、ありがとう! yo_0904.txt | あ、あの、二宮くん? yo_0905.txt | うちのお父さん、すごく厳しい人でね yo_0906.txt | それもあって、男の人に頭を撫でられることって、ほとんどなかったの yo_0907.txt | だからその、何ていうか yo_0908.txt | この感触が心地いいっていうか、もう少しだけ…ダメ? yo_0910.txt | も、もう終わり? yo_0912.txt | って、そそ、そうよね!? yo_0913.txt | わ、私ったら、いったいなににょ…! yo_0915.txt | 二宮くんのおっきい手、ちゃんと男の人の手なのに、優しい感じがして好きかも yo_0916.txt | ヒイィ…ッ!? yo_0917.txt | いや、すすす、好きっていうのは、そ、そのぉーーッ…! yo_0919.txt | やっ、ちょぉーーッ!? yo_0923.txt | あーーッ!そ、そうねッ!そろそろ寝ましょうか! yo_0924.txt | それじゃ二宮くん!おやすみなさい! yo_0925.txt | ギャッーーッ! yo_0926.txt | だ、大丈夫だからッ!来なくていいから! yo_0927.txt | ごめんなさい。閉会の挨拶も終わったばっかりなのに yo_0928.txt | こっちは大丈夫よ。閉会まで特にすることもなくて、ちょっと暇なくらいだったわ yo_0929.txt | ど、どうしたって?何が? yo_0930.txt | あ、あぁー、それはぁ…えっとぉー yo_0931.txt | そ、そうね yo_0932.txt | えっ、二宮くんはそれでいいの? yo_0933.txt | だってほら、もうすぐ後夜祭でしょ? yo_0934.txt | ということはその…ダンスだって yo_0935.txt | もしかしてもう相手決まってるとか…? yo_0936.txt | そ、そうなんだ? yo_0937.txt | ちなみに二宮くん、他にも質問があるんだけど、いいかしら? yo_0938.txt | じゃあ正直に答えて欲しいんだけど yo_0939.txt | 二宮くん、私が恋人に立候補して、迷惑じゃなかった? yo_0940.txt | だってその…私、ずっと二宮くんのことは認めないとか言ってたし yo_0941.txt | いい気持ちはしなかったでしょ? yo_0942.txt | 設定言うなあ! yo_0943.txt | それは…嫌いではないけど yo_0944.txt | 私ね、二宮くん yo_0945.txt | 海咲浜に入学した頃から、本気で恋愛なんて必要ないと思ってたし yo_0946.txt | むしろその伝統を守ることで、みんなのためになるって本気で信じてたわ yo_0947.txt | もちろん絢星館に進んできてからも同じよ yo_0948.txt | なのにそこで、外から二宮くんが入ってきて yo_0949.txt | 恋愛解禁に向けて、一年生の頃からコソコソしてるのは、冷めた目で見てたし yo_0950.txt | 選挙期間に入っても、こんな人には負けられない、こんな人私は「絶対に」認めないって思ってた yo_0951.txt | そ、それは…忘れていいわよ yo_0953.txt | 結局支持されたのは、私じゃなかった yo_0954.txt | そこで気付いたわ。私がみんなのため、と思って掲げてた公約って、私の自己満足、押しつけでしかなかったんだなって yo_0955.txt | そりゃそうよ。自分が全力で否定してたものが「正しい」って言われたんだもん yo_0956.txt | 価値観が根本から崩れ去ったわ yo_0957.txt | ううん。むしろ私は感謝してるのよ? yo_0958.txt | ええ。だって、自分がどれだけ視野が狭かったのか、気付かせてくれたんだもん yo_0959.txt | だから迷いはなかったわ yo_0960.txt | この人が正しかったなら、私はこの人を支えていこうって yo_0961.txt | そのことは yo_0962.txt | だってこんな話したの、二宮くんにだけだし yo_0963.txt | それにあれだけ否定してたのに、今さら私が恋愛なんて yo_0964.txt | みんなきっと不審に思うわ!そうすれば生徒会にも、不審な目が向けられるかもしれない! yo_0965.txt | 二宮くんに迷惑がかかることだって…! yo_0966.txt | だから私は、この気持ちを認めるわけにはいかないの! yo_0967.txt | でも、今は誰もいないから一度だけ yo_0968.txt | 本当に一度しか言わないからね!? yo_0970.txt | 好きです yo_0971b.txt | い、一度しか言わないって言ったでしょ…! yo_0972.txt | ごめんなさい。閉会の挨拶も終わったばっかりなのに yo_0973.txt | こっちは大丈夫よ。閉会まで特にすることもなくて、ちょっと暇なくらいだったわ yo_0974.txt | ど、どうしたって?何が? yo_0975.txt | あ、あぁー、それはぁ…えっとぉー yo_0976.txt | そ、そうね yo_0977.txt | えっ、二宮くんはそれでいいの? yo_0978.txt | だってほら、もうすぐ後夜祭でしょ? yo_0979.txt | ということはその…ダンスだって、相手が必要になるわけだし yo_0980.txt | あんまり遅くなって、誘いたい人誘えなくなっちゃったら yo_0981.txt | もしかして、もう相手決まってるとか…? yo_0982.txt | 決まる、かも?はっきりしないわね? yo_0983.txt | その時は yo_0984.txt | しょ、しょうがないわね。私が yo_0985.txt | ううん、ダメ yo_0986.txt | 呼び出しといて悪いけど、私のことはいいから。もう行きなさい yo_0987.txt | いいから行きなさい! yo_0988.txt | つべこべ言わない! yo_0989.txt | ね?後悔しないように、二宮くんが誘いたい人、ちゃんと誘ってあげて? yo_0990.txt | 告白の返事だって、たぶんもう決まってるんでしょ? yo_0992.txt | な、泣くわけないじゃない!だいたいどうして私が…!? yo_0993.txt | 確かに、私の計画は失敗したかもしれないけど yo_0994.txt | もし二宮くんがおかしな真似をしたら、どんなに恨まれようが、恋愛解禁は撤回に持ってってやるんだから! yo_0995.txt | それだけは覚えときなさいよ? yo_0997.txt | って、えっ?ちょ、話すってなにを…!? yo_0998.txt | い、言ったけど…! yo_0999.txt | ハッ…!?ま、まさかからかって yo_1000.txt | あー…ううん、ごめんなさい yo_1001.txt | そんなことしないのは、ちゃんとわかってる yo_1002.txt | でも、ずっと変な態度取ってきたし、本当に私が誘われるなんて思わなくて yo_1003.txt | だからさっきだって、てっきり「ごめんなさい」って言われるのかと思って…怖くて yo_1004.txt | あはは…お見通しってことね yo_1007.txt | うん…ありがとう yo_1012.txt | それ、ほとんど告白 yo_1013.txt | そ、そうだけどー yo_1014.txt | そ、それはみんなに失礼なんじゃ…? yo_1015.txt | でも私、可愛げないし、好きになる要素なんて一つもなかったはずなのに yo_1019.txt | も、もし飲まなかったら? yo_1020.txt | 二宮くんの告白が白紙に…!? yo_1021.txt | くぅ…私の気持ちを人質に取るなんて、卑怯な真似を yo_1023.txt | 謀ったわね!? yo_1024.txt | そ、それでももし私が守れなかったら!? yo_1026.txt | そ、それは呼んでほしいような、恥ずかしいような yo_1027.txt | どんな縛りプレイよ!? yo_1028.txt | 笑い事じゃないわよ!こっちはどうしたらいいのか真剣に悩んでるんだからね!? yo_1031.txt | う、うん。ありがと yo_1032.txt | って、今のは絶対からかったでしょ!? yo_1033.txt | もお!二宮くーん! yo_1034.txt | そうね、これ以上は暗くなってきちゃうし yo_1035.txt | あら?泊和くんは、暗い夜道を女の子に歩かせるつもり? yo_1036.txt | というわけで会長、帰り道も同じだし一緒に帰りましょ yo_1037.txt | そうね…何かあったのかしら yo_1038.txt | ええ、会長と一緒に帰れるならいくらでも待ってるわ yo_1039.txt | そこ、うるさいわよ yo_1040.txt | こ、ここにきてライバルが増えるなんて…!? yo_2000.txt | ごめんなさい、慌ててたらマスターキー、ベッドの下に落としちゃって yo_2001.txt | そ、それより青葉さん、二宮くんが倒れたって確かなの!? yo_2002.txt | た、たしかに…! yo_2003.txt | えっと、よくわからないんだけど yo_2004.txt | 情けないって、どんな感じ? yo_2005.txt | それじゃクリスマスパーティーに向けての準備はこんな感じで進めていきます yo_2006.txt | みんなはゆっくり楽しんでる余裕もないだろうけど、本番まで頑張っていきましょう! yo_2007.txt | 他に連絡事項がある人は…? yo_2008.txt | はい。では無いようなので、これで解散にします。お疲れ様でした yo_2009.txt | 上手く使いましたね yo_2010.txt | うん?もしかして間違ってた? yo_2011.txt | そっか。なら私がついててあげるから、一緒に確認してみましょうか yo_2012.txt | 会長、何かしたんですか? yo_2013.txt | わかりました yo_2014.txt | なんなら先生の用が済んだら帰ってもいいですから yo_2015.txt | 二宮くん。だいぶ人が増えてきたから、向こうに列作っちゃうわね yo_2016.txt | ちょっと二宮くぅーーん!? yo_2017.txt | そんなこと今はどうだっていいわ! yo_2018.txt | それよりコレ!コレ! yo_2019.txt | この明らかに事後を思わせる写真はなんなのよぉーーッ!? yo_2020.txt | いろいろ言いたいことはあるけど yo_2021.txt | つまり二宮くんは、ハロパで花守さんに告白したと? yo_2022.txt | まったく朝から人騒がせなんだから yo_2023.txt | それに花守さんと付き合うことになったなら、すぐ言ってくれればよかったのに、水くさい yo_2024.txt | 気が引けちゃった? yo_2025.txt | でもそれこそ私だって副会長なんだから yo_2026.txt | これからはもっと信用してほしいものね! yo_2027.txt | あっ、おはよう yo_2028.txt | なによ、人の顔見るなりそのがっかりした顔? yo_2029.txt | お目当ての彼女さんじゃなくて悪かったわねー? yo_2030.txt | ほんと、お互いに大好きなのね yo_2031.txt | それじゃ、私は先行くから。二人も遅れないようにね? yo_2032.txt | あっ、花守さんおはよう yo_2033.txt | そっちはすぐ出る?よかったら一緒に行かない? yo_2034.txt | もしかして二宮くん? yo_2035.txt | ふふっ、なら邪魔しちゃ悪いわね yo_2036.txt | そうね。また今度、一緒に行きましょう yo_2037.txt | それじゃ私、先言ってるから。ゆっくりしすぎて遅刻しちゃダメよ? yo_2038.txt | あっ、ちょっと待って yo_2039.txt | 大好きな彼に会うんだから、身だしなみもしっかりね! yo_2040.txt | これでよしッ! yo_2041.txt | って、あれ?花守さん、シャンプー変えた? yo_2042.txt | ううん、全然! yo_2043.txt | いい匂いだし、二宮くんもきっと気にいると思うわ yo_2044.txt | あはは…ほんと彼のことが大好きなのね yo_2045.txt | それじゃ、今度こそ本当にまた後でね! yo_2046.txt | 二宮くん、ちょっといい? yo_2047.txt | 明日って暇? yo_2049.txt | あっ、ううん!生徒会じゃなくて! yo_2051.txt | 相談は相談なんだけど、別に誰かに聞かれちゃマズいようなことでもないのよ? yo_2053.txt | 明日、私と遊んでほしいの! yo_2054.txt | ヒッ!? yo_2055.txt | べ、別に遊んでって言っても、変な意味はないのよ?ほんとに yo_2056.txt | いやほんとに他意はないからね? yo_2057.txt | 二宮くんからも「子猫ちゃん、そんな顔キミには似合わないぜ」とか言ってあげてよ yo_2059.txt | ううんいいの。わかってもらえただけで私は yo_2060.txt | いつまで引っ張るの!? yo_2061.txt | というかやっぱり怒ってるわよね!? yo_2062.txt | 追い打ち!? yo_2063.txt | 二宮くんだったら、きっとこんな感じに言ってくれるのかなーって思っただけよ…! yo_2064.txt | まったく。ただちょっと、みんなで遊ぼうかなって思っただけよ yo_2065.txt | ほら、ハロウィンパーティーの前にみんなで寮に集まったことがあったじゃない? yo_2066.txt | あー、そろそろいいかしら? yo_2067.txt | ええ。最近暗くなるのが早くなったからか遊びに行く人も少ないでしょ? yo_2068.txt | ダメよ!せっかくの学生時代、そんな無意味に過ごしていいわけないわ! yo_2069.txt | だから私は考えたの。明日は寮のみんなでレクをしましょう! yo_2070.txt | 寮長命令よ! yo_2071.txt | 何でもいいわ。みんなが外に出るきっかけになればね yo_2072.txt | 別に恋愛だけが青春じゃない、そういうことよ yo_2073.txt | ハァ…ハァ…!そ、そんなことは…! yo_2074.txt | と、友達くらいいるわよ! yo_2075.txt | ただみんな、休みの日も勉強してるから遊びに行けないだけで yo_2076.txt | そろそろ怒るわよ!? yo_2077.txt | というか花守さん、二宮くんから変な影響受けてない? yo_2078.txt | だってそこはお互い様でしょ? yo_2079.txt | そこは手がかからないことにすれば問題ないわ yo_2080.txt | 鬼ごっこ…かくれんぼ yo_2081.txt | あっ、いいじゃない!それ採用! yo_2082.txt | みんな経験はあるだろうから、あらためてルールを説明する手間もなさそうだし yo_2083.txt | ちょ、ちょっと何してもって、何するつもり!? yo_2084.txt | なっ…!?い、いやらしいことは許さないからね!? yo_2085.txt | そ、それはぁーーッ!? yo_2086.txt | とと、とにかく、寮長である私がいやらしいと思うことは禁止! yo_2087.txt | そこは察してよ!? yo_2088.txt | え?蜂の巣持って追いかければイヤでも逃げるでしょ? yo_2090.txt | ボケに乗っただけでしょうが! yo_2091.txt | だから疲れてないってば yo_2092.txt | 人の話聞きなさいよ!? yo_2093.txt | まだ誰かいるのー?電気消すわよー? yo_2094.txt | ここは二人が最後? yo_2095.txt | 花守さん?何かあった? yo_2096.txt | うーん…もしかして私、花守さんに避けられてる? yo_2097.txt | 二宮くん、何か聞いてない? yo_2098.txt | あはは…やっぱりあれヤキモチだったんだ yo_2099.txt | でもそれ聞いて安心したわ yo_2100.txt | うん。そういうことならお願い yo_2101.txt | それじゃ二宮くん、おやすみなさい yo_2102.txt | それじゃみんな、用意はいい? yo_2103.txt | 100数えたら探しに行くからね? yo_2104.txt | わかりました。先生がいなくても問題ありませんから、気にしなくて大丈夫ですよ yo_2105.txt | あはは…いや、なんていうか存在感はすごいですけどね yo_2106.txt | い、イヤよ!どうして私が!?めんどくさい! yo_2107.txt | そ、それは yo_2108.txt | まったく、お熱いことで yo_2109.txt | でも二人ともマメよね。寮までなんてすぐなのに yo_2110.txt | ふーん、花守さんのこと大切にしてるのね yo_2111.txt | ううん、なんでも! yo_2112.txt | ああでも、そのおかげかな。最近の二宮くん、だいぶ熱心に仕事してくれるし、助かってるわ yo_2113.txt | それじゃ行きましょうか yo_2114.txt | 先生の話に付き合ってたおかげで、泊和くん待たせちゃいそうだし yo_2115.txt | えっ、でも yo_2117.txt | なら今日はお言葉に甘えちゃおうかな? yo_2118.txt | あら、私にだってそういう日くらいあるわよ yo_2119.txt | でも二宮くん、あんまり遅くならないようにね? yo_2120.txt | うん。花守さんにもよろしく yo_2121.txt | はい。今日のところは大きな仕事もありませんので、大丈夫ですよ yo_2122.txt | やむを得ない状況になれば連絡はしますけど yo_2123.txt | 私としては、それ以上に生徒会室の個人利用が気になるけど yo_2124.txt | この顔ぶれだと、内密な話みたいだし。今回は大目に見てあげる yo_2125.txt | 私は二人を除いたら最初だったから、二宮くんが小清水さんと一緒にいたのを見てるし yo_2127.txt | そうね。少なくとも謝ったりする事じゃないわ。ちゃんと全員に同じように報告もしてくれたし yo_2128.txt | うん。少なくとも私は納得 yo_2129.txt | 当然だけど、学生の本分を忘れない、学内の手本になるようなお付き合いをしていくのよね!? yo_2131.txt | もし何かあったら、その時は遠慮なく相談してね。きっと力になるから yo_2132.txt | なるほどね yo_2134.txt | はいはい、声揃えないの。もう…ちゃんと風紀を守ったお付き合いを心がけてよ?特に「会長」は! yo_2135.txt | 自信ないの!? yo_2137.txt | はいそれじゃ、解散。みんな授業に遅れないようにねー? yo_2138.txt | よろしい。二宮くんは、戸締り忘れないようにね? yo_2139.txt | 全くです。いきなり小清水さんとのことを発表したいだなんて yo_2140.txt | そうですね、ひとまず生徒会としては問題ありません yo_2141.txt | それに会長が誰を選んだのか、学園中がそわそわしていたのも事実ですから yo_2142.txt | まあこれから大騒ぎにはなるんですけどね yo_2144.txt | ここまできたら最後まで見届けるに決まってるじゃないですか yo_2145.txt | あーあ、やっぱりこうなるのね yo_2146.txt | というか、わかってはいたけど会長ってほんとすごい人気ですね yo_2147.txt | 集まった生徒たちは「真偽を確かめに来た」、「祝福しに来た」、「とりあえず祭りだから来た」など、理由は様々です yo_2148.txt | とりあえずみんな落ち着いたみたいだし、さっきの続き話したらいいんじゃないですか? yo_2149.txt | 放送設備は無事みたいですし yo_2150.txt | これ以上生徒会室に殺到することもなくなるでしょうし、ここにいるみんなも解散するきっかけになると思いますよ yo_2151.txt | 生徒会副会長の山吹です。ここからは質疑応答のコーナーとして、渦中の二宮くんと小清水さんに質問していきたいと思います yo_2152.txt | それではまず一人目、ブルーリーフさんの質問から。可愛い可愛い妹にお付き合いの事を隠していたのは何故ですか? yo_2153.txt | では次、ファンクラブの皆さんに一言ください yo_2154.txt | 小清水さんに憧れていた全校男子にも一言。これは小清水さん宛ね yo_2155.txt | はい。二人共そういうことだから、生徒はくれぐれも変な突撃をしないように yo_2156.txt | さて、次の質問です。お互いの好きな所について聞かせてください yo_2157.txt | はいそこ。イチャつくのは質疑応答が終わってからにしてください yo_2158.txt | 次の質問は…相手にして欲しい事や、不満に思う事はありますか? yo_2161.txt | ちょ…せっかくみんなが落ち着いてきたのに、何言ってるの!? yo_2163.txt | はあ…もうやっちゃいなさい。全校生徒の良き男女交際モデルケースになるしかないでしょうね yo_2165.txt | はあ…これ以上は無理ね。午後はちゃんと授業になるのかしら? yo_2166.txt | 何が「よし!」よ yo_2167.txt | うん。留守番よろしくね yo_2168.txt | と、言いたいところだけど yo_2169.txt | 動揺しすぎ! yo_2170.txt | しかもエッチしようって確かに聞こえたわよ! yo_2171.txt | まったく。生徒会長がエ、エッチしよう…とか何てこと言ってるのよ yo_2172.txt | 開き直るな! yo_2173.txt | まあ小清水さんの誘惑は今に始まったことじゃないし yo_2174.txt | いや、わかってるんだってば。本当はちょっと前から聞いてたし yo_2175.txt | それは自業自得よ! yo_2176.txt | だいたい、私はお風呂掃除を許可したのであって、それ以外許可した覚えはないからね? yo_2177.txt | 私が不純異性交遊を認めるわけないじゃない yo_2178.txt | 当たり前でしょうが! yo_2179.txt | ああもう、出なきゃいけない時間なのに yo_2180.txt | むしろ一番不安なのは小清水さんよ! yo_2181.txt | いい?本当におかしなこと考えちゃダメよ? yo_2182.txt | 振りとかじゃないからね? yo_2183.txt | だからその自信が不安なのよ! yo_2184.txt | 会長ーッ! yo_2185.txt | そ、そうね、私が悪かったわ yo_2186.txt | って、そうだけど!そうじゃなくて! yo_2187.txt | 学園内の古い蛍光灯をね、一括で交換する予定らしいんですけど yo_2188.txt | もちろんそれ自体は何の問題もないんですよ? yo_2189.txt | ただ作業するはずだった用務員のおじさんが、腰を痛めたらしくて yo_2190.txt | 先生が大見得きっちゃったみたいなんです yo_2191.txt | もちろん。クリスマスパーティーの準備は外せませんから yo_2192.txt | 詳しい説明は生徒会室で、とのことなので一緒にきてもらってもいいですか? yo_2193.txt | 小清水さん、いきなりごめんなさい yo_2194.txt | それじゃ先生、泊和くんたちには私が後で話しますから、先に詳細を聞かせてもらえますか? yo_2196.txt | イヤイヤイヤイヤ!イヤよ!そんなイヤラシイこと絶対できない! yo_2197.txt | だいたいそんなこと強要するなんて何考えてるのよ!? yo_2198.txt | 信じてたのに、か、会長にそういう趣味が yo_2199.txt | ど、どど、どんな感じですか!? yo_2200.txt | えっ?い、いいんですかね? yo_2201.txt | か、会長、クルシミマスパーティーの資料、ここに置いときますね! yo_2202.txt | はいごめんなさい! yo_2203.txt | 勤勉に見えないから理由を訊いてるんじゃないですか yo_2204.txt | それで何を企んでるんですか? yo_2205.txt | いやナンパなら先生には声かけないでしょ?会長声かけますか? yo_2206.txt | 確かに印象的には yo_2207.txt | えっ、そりゃ会長が決めた事なら否定しませんけど yo_2208.txt | 念のため訊きますが、本気ですか?必要箇所を確認するだけでも大変ですよ? yo_2209.txt | 雑用することで信頼を yo_2210.txt | うん。いいと思います yo_2211.txt | ちなみに、美化委員や他の委員会に手伝ってもらっても問題ありませんよね? yo_2212.txt | 私何も言ってないからね? yo_2213.txt | あはは…先生が呼びかけてくれたとはいえ、まさかこの顔ぶれが集まるなんてね yo_2214.txt | ここまでくると二宮くんの人望もなんと言うか、本物なのね yo_2216.txt | 私だって、その人望に引き寄せられた一人だから yo_2217.txt | ならちょうどいいし、今から簡単に説明しちゃうから。いいわよね? yo_2218.txt | それじゃ yo_2220.txt | に、二宮くん!ちょっとこれマズくない!? yo_2221.txt | そうね。このまま一人で行かせたらお説教しようと思ってたし yo_2222.txt | そういえば天気予報で雨って言ってましたね yo_2223.txt | 早ければ夕方くらいから、深夜にかけてだったはずですけど yo_2224.txt | 私だって、副会長なんだから yo_2225.txt | そ、そんなこと言われたら、帰るしかないじゃない yo_2226.txt | そうね。眠くなった頭で続けても効率は落ちるし yo_2227.txt | 実は私も、今日は結構キツかったのよね yo_2228.txt | ええ。寮長として、引き受けたわ yo_2229.txt | それじゃ、ここは頼むわね。おやすみなさい yo_2230.txt | では会長、席についてください。みんな待ってますよ yo_2231.txt | それについては、私の方から説明して、明日にずらしてもらったから大丈夫よ! yo_2232.txt | いちいちここに足を運ぶ会長も大概よ。そのまま学食に向かえば良かったのに yo_2233.txt | さて、役者も揃ったので yo_2234.txt | それではこれより、会長と結城先輩の馴れ初めを訊いていきたいと思います yo_2235.txt | ああ、それなら yo_2236.txt | 彼に買ってきてもらったから心配しないで yo_2237.txt | わ、私も参考程度には気になるわね yo_2239.txt | 口は普通すぎてインパクトないだろうし yo_2241.txt | い、今のは結城先輩の言ったことを考えてただけだから! yo_2243.txt | でもなんだか…こっちまで恥ずかしくなってくるわね yo_2244.txt | そうね。これでスッキリしたし yo_2245.txt | どうぞ。まだ一ヶ月は先だっていうのに、先生もせっつかなくていいのに yo_2247.txt | ありがとうございます。正直お昼抜きかなって思ってたんですよ yo_2248.txt | お金あとで払いますね yo_2249.txt | ちょ、えっ即答!? yo_2250.txt | まったく。よりにもよって私の前で yo_2251.txt | そんなのダメに決まってるでしょ? yo_2252.txt | あります。基本的に男子も女子も、異性の部屋に入ることは認めてないんですから yo_2253.txt | そ、そんなことするわけないじゃないですか!寮長としての仕事です! yo_2254.txt | 泣き落としは効きませんよ? yo_2256.txt | た、確かに。寮生以外への罰則は設けられていなかったはず yo_2257.txt | それならまあ…言ってることはわかりますけど yo_2258.txt | で、でも!それなら部屋じゃなくてラウンジでやればいいじゃない! yo_2259.txt | まあでも、結城先輩が来てるとなると騒がしくなりそうだし yo_2260.txt | 勉強どころじゃなくなっちゃうかもしれないわね yo_2261.txt | まったく。仕方ない yo_2262.txt | はあ…自分で自分の首を締めるような問題だけは起こさないでよ? yo_2263.txt | バカップルにならなきゃ何も言わないけど、風紀を乱すことはしないでよ? yo_2264.txt | そしたら早く終わらせちゃいましょ!作業を残して放課後に尻拭いをするのも嫌だし yo_2265.txt | それじゃあ、私は先に戻ってるから yo_2266.txt | 結城先輩、お疲れ様です。これに名前をお願いします yo_2267.txt | いやいや、売り物じゃありませんから yo_2268.txt | 満足ですか? yo_2269.txt | 理由のところ、勉強を教えるとかそれらしい理由を書いてくださいね yo_2270.txt | 当たり前でしょ yo_2271.txt | 特例中の特例中の特例くらい特殊な事情よ yo_2272.txt | でも今度からはよそでお願いしますね? yo_2273.txt | え?すぐ部屋行かないの?気づかれたらみんな集まってきちゃうわよ? yo_2274.txt | なによそれ yo_2275.txt | なら先輩、良かったら二宮くんの準備ができるまで私の部屋来ますか? yo_2276.txt | 会長、今日は結城先輩来ないんですか? yo_2277.txt | 結構頻繁に連絡取ってると思ってたけど、違ったんですね yo_2278.txt | 泊和くんって彼女が出来たらそうしたいんだ? yo_2279.txt | まったく、遊び場じゃないんですから yo_2280.txt | まあ今は休憩中みたいなものだったからいいですけど yo_2281.txt | いやどう見てもノロケですから。見せられるこっちの身にもなってください yo_2282.txt | そうなんですか?誰か対抗できそうな人いましたっけ? yo_2283.txt | それならたしかクリスマスパーティーの時の資料の中に写真が yo_2284.txt | えーっと…あったあった yo_2285.txt | ミスコンが終わってからのダンスパーティーも、男子から一緒に踊ってくれって、お誘いが殺到してましたよね yo_2286.txt | 会長ってそんなピュアボーイでしたっけ yo_2287.txt | 今なら私も、わからなくもなくもなくもないけど yo_2288.txt | 会長と話す時、いつも幸せそうで、多少憎まれ口叩いても怒られないんじゃないかなって思いますよ yo_2289.txt | まあこっちとしても、変にギクシャクされるよりは、このくらい開き直ってくれてる方が助かるけど yo_2290.txt | 結城先輩まで悪ノリしないでくださいよ! yo_2291.txt | それでいつも痛い目見てるって、自覚ないんですか!? yo_2292.txt | しかもそれ言ったら、そもそもミスコン開催しなきゃ優勝出来なくなるでしょ? yo_2293.txt | それだじゃない!生徒会がイベント潰してどうするの! yo_2295.txt | 今の言葉…見事にブーメランしてるの気付いてる? yo_2296.txt | はあ…まったく yo_2297.txt | なら当時から会長が言い寄ってきてたらダメじゃないですか yo_2298.txt | 私もそれには同意ね。男性ってそういうところなかなか見せないから貴重だし yo_2299.txt | わかりますそれ!それが自分のためだったりすると尚いいですよね! yo_2300.txt | ちょっとさっきからなんて話をしてるのよ! yo_2303.txt | わ、私に聞いても絶対答えないからね!? yo_2304.txt | はあ…なんか頭痛くなってきた yo_2305.txt | そうね。会長まで変な性癖に目覚めたら、怖くて生徒会室来られなくなるし yo_2306.txt | 結城先輩?さっきから揉めてるように見えますけどどうしたんですか? yo_2307.txt | 彼女をいじめるとかなにしてるのよ yo_2308.txt | ハンバーグ作るのに、完成品を持ってきたってこと? yo_2309.txt | どっちもどっちじゃない? yo_2310.txt | あんまり騒ぐと他の子たちも興味持って寄って来ちゃうから、ほどほどにね yo_2311.txt | まったく…イチャつくならもうちょっと場所を考えてよね? yo_2312.txt | 相変わらずの自信ですね yo_2313.txt | 一気に拡散される分変な情報をシャットアウト出来るし、たしかに悪くはないと思うけど yo_2314.txt | これじゃ有名人と同じような感じね yo_2315.txt | 二宮くん気をつけてね、相手は名家のお嬢様よ? yo_2316.txt | 何かあれば…わかってるわね? yo_2317.txt | なら私からも yo_2318.txt | 二宮くんと古塚さんは健全なお付き合いをするのよね? yo_2321.txt | お、女の子の方からそんなこと言うなんて…! yo_2322.txt | 会長、今日はもう生徒会室立ち入り禁止ね yo_2323.txt | 先生から注意があったとはいえ、みんな興味を隠しきれてないようだから今日は早く帰った方がいいわ yo_2324.txt | その方が私たちも仕事に集中出来るし、会長は古塚さんと一緒に帰れる。WIN-WINの関係じゃない yo_2325.txt | ごめんなさい、遅くなったわ yo_2326.txt | え?う、うん…いいけど、それにしてもお客さん多いわね? yo_2327.txt | ふふん!会長にそこまで言われちゃ、私も一肌脱がないわけにはいかないわね yo_2328.txt | はあ…それは構わないけど yo_2329.txt | ちょっと、二人して何話してるの? yo_2330.txt | なんか怪しいけど yo_2331.txt | 私?私は身体のラインが出ないような服が多いわね yo_2332.txt | かと言って適当なワンピースにすると逆に太って見えちゃったりもするから yo_2333.txt | ちょ、ちょっと青葉さ yo_2335.txt | まったくもう yo_2336.txt | 特権だかなんだか知らないけど、そんなの着たら周りの視線とかすごいことになるでしょ? yo_2337.txt | 特に男子からいやらしい目で見られるのとか嫌だし yo_2338.txt | 胸が大きいなんて下着選びも大変だし、浴衣は似合わないしあんまりいいことないわよ? yo_2339.txt | 可愛いブラとかつけたいし、着物も着てみたいって思ってるけど、この胸が邪魔で yo_2340.txt | でもほらさっきみたいに、胸がなきゃないで胸元が開いてる服を着るって選択肢は浮かんでこないでしょ? yo_2341.txt | まあ、たしかに?机の上に胸乗っけたら楽だとか、そういう風に思うことはあるけど yo_2342.txt | えっ、こんな感じ? yo_2344.txt | あれ?というか青葉さんたちの用件ってなんだったの? yo_2345.txt | もう…遊びじゃないんだから、そしたら思い出したらまた来なさい yo_2346.txt | 古塚さんは? yo_2347.txt | まったく。結局内巻さん以外は大した話じゃなかったのね yo_2348.txt | あっでもちょうどよかった。青葉さん、外出許可証の不備があったから今日寮に戻ってきたら私の部屋に来てくれない? yo_2349.txt | いや密航じゃないんだから yo_2350.txt | 来なかったら来週は外出できないから、ちゃんと来るのよ? yo_2351.txt | え?うーん…そうね。私も仕事がなかったら帰ろうと思ってたし yo_2352.txt | ええ、もちろん yo_2353.txt | はいはい、それじゃあ二人ともまたね yo_2354.txt | 会長、明日の進行なんですけど実際にはこんな感じになるみたい yo_2356.txt | ちょ、ちょっと待って! yo_2357.txt | 風紀委員の話はこっちから伝えておくけど yo_2358.txt | 生徒会長の挨拶は今までの会長がやってきてたんだから、そんなこといきなり言われても yo_2360.txt | そういうことならわかったわ。ストーブの件も伝えておくわね yo_2362.txt | もう…そんな風にしてると夕飯入らなくなるわよ? yo_2363.txt | ほら何騒いでるの?早く講堂から出るわよ yo_2364.txt | 鍵かけられないじゃない yo_2365.txt | いちゃついてるならこのまま鍵かけるわよ yo_2366.txt | はあ…わかったわ yo_2367.txt | こうも開き直られてると怒る気にもなれないわね yo_2368.txt | それじゃ、青葉さん行くわよ yo_2369.txt | ええ。それにしても厄介なことになったわね yo_2370.txt | 買い物行くつもりだったけど、これじゃね yo_2371.txt | なら寮長としていいかしら? yo_2372.txt | まず一つは各部屋にある非常用の懐中電灯の位置を確認しておくこと yo_2373.txt | 次に停電があっても騒がず落ち着いて復旧を待って欲しいってことを追加してほしいわ yo_2374.txt | 寮長たちの集まりがこの後あるから、そこでも私から他の寮長に伝えておくけど、念のため書いておいて欲しいの yo_2375.txt | 一応ね。台風なら来る前と来た後集まるし、地震のときなんかも被害の報告しあうし yo_2376.txt | なら寮向けには文面で通達するとして、家から通っている人たちにはどうやって通達します? yo_2377.txt | それじゃ会長、悪いけど連絡の件お願いしますね yo_2378.txt | で、どうしたんですか? yo_2380.txt | そ、そういうことでしたら yo_2382.txt | では会長、話が終わったら連絡もらえますか? yo_2384.txt | どうして古塚さんの進路に、会長が関係するのか知りませんけど yo_2385.txt | 別にいいんじゃないですか。行ってあげても yo_2386.txt | もちろんそうですよ。でもそれと進路かって言ったら、今の時期、進路だって大切ですから yo_2387.txt | それに私の役目は会長の補佐ですから、甘く見てもらっては困ります yo_2388.txt | どうしても気にかかるということなら、明日は寮の門限を特別見なかったことにしますので yo_2389.txt | 今日の分も、思う存分作業してください yo_2390.txt | あっ、二宮くん yo_2391.txt | な、な何よ「うわっ」て!いきなり失礼じゃない!? yo_2392.txt | どうしたって…日用品の買い出しだけど yo_2394.txt | ゲフンゲフン!な、なんでもない、なんでもないわ。忘れて yo_2395.txt | ああもお!だから忘れてって言ってるでしょうがあああッ! yo_2396.txt | ええ。あとは少し食材を買うくらいだけど yo_2397.txt | えっ!?ちょ、な、何が目的!? yo_2399.txt | あ、あははー!そ、そうよね!?いくら二宮くんだっていきなりそんなことしないわよね!? yo_2400.txt | で、本当にシないの? yo_2401.txt | そ、そんな恥ずかしいこと女の子に言わせるつもり!? yo_2402.txt | えっ、ちょ、ちょっと待ってよ!? yo_2403.txt | そ、そんな風に言われたら…! yo_2404.txt | 二宮くん、そこまで私を…! yo_2405.txt | それじゃ yo_2407.txt | キ、キス!ほら、キスしたいんじゃないの!? yo_2408.txt | ん?なにかな! yo_2409.txt | ふふっ、いい加減にしましょうね! yo_2411.txt | 引っ掛け禁止いぃーーッ! yo_2412.txt | ど、どど、どこが!?全く何も全然そんなことあるわけないじゃない! yo_2415.txt | って、急にそういうことしないでよ! yo_2418.txt | こういう関係になって、意識するなって方が無理な話じゃない? yo_2420.txt | そ、それ!さっきからわざとやってるでしょ!? yo_2422.txt | ま、まったくもう!そんなことで誤魔化されないんだからね! yo_2423.txt | と、とにかく! yo_2424.txt | 告白してくれた時、変に意識しないって約束はしたけど yo_2425.txt | でも私、元々恋愛反対派よ? yo_2426.txt | ミイラ取りがミイラになった、なんて副会長なのに示しがつかないじゃない yo_2427.txt | え、ええ。もちろん覚えてるわ yo_2429.txt | また謀ったわねッ!? yo_2430.txt | そ、そんなの無理よ! yo_2431.txt | だってあの時、嬉しすぎて…頭真っ白になっちゃってたし yo_2432.txt | んーーッ!もおーッ、バカぁーーッ! yo_2433.txt | それに、こうして二人で歩いてたら、デートしてるって思われるかもしれないし yo_2434.txt | そ、そうだけど、これは気持ちの問題っていうか yo_2436.txt | うん。ありがとう! yo_2437.txt | そりゃ約束は約束だし、私もなるべく意識しないようにはするわよ? yo_2438.txt | でも周りから見た場合、特に今だと、変な勘ぐりを入れる人もいると思うの yo_2439.txt | だからなるべく、勘違いされるような行動は避けないとって yo_2440.txt | そ、そうね…! yo_2441.txt | 結城さんこんにちは yo_2443.txt | あはは、やだ結城さん。どこをどう見たらそう見えるのかしら? yo_2445.txt | お、おかしいわね。距離は取ったはずなのに yo_2447.txt | そ、それより結城さん、これから買い物? yo_2448.txt | フフッ!そうね、結城先輩と付き合うことになったら yo_2449.txt | 気をつけなきゃダメよー、二・宮・くん! yo_2452.txt | や、やったわ二宮くん!さっきの私、上手く誤魔化せたわよね!? yo_2455.txt | この店で一番高ーいお酒をちょうだい!乾杯よ! yo_2456.txt | ならジュースでいいわ!はちみつレモン人数分ちょうだい! yo_2457.txt | か、かっこいい…! yo_2458.txt | さすがにいきなり乾杯は不自然だったかしら…? yo_2459.txt | そ、それは yo_2460.txt | そうね。あれは私も興奮しすぎて、周りが見えなくなってたわ yo_2461.txt | あっ…そ、そうよね yo_2462.txt | 私の勝手な都合に付き合わせてるだけだもんね yo_2464.txt | うん。ありがとう yo_2465.txt | あの、二宮くん。ちょっと訊いてもいい? yo_2466.txt | 二宮くんは、私との関係、早くみんなに話したい? yo_2467.txt | さっきだって、私たちの関係を、正式に発表するって言ってたでしょ? yo_2468.txt | それは…うん yo_2469.txt | 私も、二宮くんとの関係が間違ってるなんて思ってない、思いたくない yo_2470.txt | うん、ありがとう。今さらだけど私 yo_2471.txt | やっぱり二宮くんを好きになってよかった! yo_2473.txt | ふふっ!なーんだ、二宮くんもちゃんと照れてたんだ? yo_2474.txt | なんか意識してるの、私だけかと思ってたから yo_2475.txt | そうなんだ? yo_2476.txt | でも今の二宮くん見たら、ちょっと気が楽になったわ yo_2477.txt | 生徒会室?何か忘れ物したの? yo_2478.txt | そ、それなら私も行こうかなー? yo_2480.txt | そう、練習よ! yo_2481.txt | 今のうちに慣れとかないと、明日から大変だから!そのための練習! yo_2482.txt | う、うるさいッ…! yo_2483.txt | 私はただ、溜まってた書類があって、それを片付けに行くだけなんだから yo_2484.txt | な、なによその信用してない目 yo_2485.txt | そ、それとも、私がいたら迷惑? yo_2486.txt | ええ、わかったわ! yo_2487.txt | 二宮くん、お待たせ yo_2488.txt | ええ、ちょっとした仕事を片付けてくるだけよ yo_2489.txt | 二人って、まさかそういう関係…!? yo_2490.txt | 女子の間の噂って本当だったの!? yo_2491.txt | わ、私の口からはちょっと yo_2492.txt | え?どうして鍵 yo_2493.txt | ままま、まさかぁ!? yo_2494.txt | 花守くんが言った通り、私としっぽりずっぽり…!? yo_2495.txt | いいい、言ってたわよ…!たぶん! yo_2496.txt | でも、訪ねてきた学生が困っちゃうんじゃ…? yo_2498.txt | ふふっ、私ったらダメね yo_2499.txt | せっかく二人きりになれたのに、こんな時でも生徒会のこと考えちゃうなんて yo_2502.txt | ね、ねえ、書類確認し終わったら帰らないの? yo_2503.txt | そ、そうね…! yo_2505.txt | でも、ここで自分を甘やかすわけにはいかないわ yo_2506.txt | それによく言うじゃない? yo_2507.txt | 一回だけって甘い言葉が、すべての歯車を狂わせるって yo_2508.txt | だ、だから yo_2509.txt | い、いい?一度しか言わないからね? yo_2510.txt | 私だって、ほんとは甘えたいわよ? yo_2511.txt | でもそれ以上に、あなたの彼女でいられなくなることが、怖いから yo_2514.txt | ありがとう、肇 yo_2515.txt | 名前で?そうね yo_2517.txt | ぜ、絶対ダメええええぇ! yo_2518.txt | ごめんほんと無理。そのまま感情が抑えきれなくなりそう yo_2519.txt | う、うん。本当にごめんね yo_2522.txt | ま、まったく。調子いいこと言っちゃって yo_2523.txt | ふふっ!ありがとう yo_2524.txt | でも、頑張る必要なんてないわよ。だって yo_2525.txt | あなたが一緒にいてくれるだけで、私はとっても幸せなんだから! yo_2529.txt | ま、まさか「ヒヒヒッ、どんなに声を出そうが誰も助けにはこないぜ?」とか言うつもりじゃ…!? yo_2530.txt | 人気者は大変ね yo_2531.txt | でもさっきの花守さんたちの誘い、乗らないでよかったの? yo_2532.txt | やっぱり思春期のほとばしる欲望を抑えきれなくなったんじゃ…!? yo_2533.txt | それは…怪しいと思われない程度に受ければいいんじゃない? yo_2534.txt | 私だって、一緒にお昼食べたりしたいわよ yo_2535.txt | でも二宮くんが側にいるだけで意識しちゃって、まともな状態じゃなくなっちゃうんだもん yo_2536.txt | それはもちろ yo_2537.txt | いえ、我慢よ芳乃 yo_2538.txt | ダメ、それ以上は言わないで…! yo_2539.txt | だいたいそんな風に甘い罠にかけて、どうするつもり!? yo_2540.txt | あっ…くっ!ダメ…ッここで流されるわけには…! yo_2542.txt | な、なによ yo_2545.txt | だ、だったらこのまま襲えばいいじゃない! yo_2546.txt | でも、だからって私は一時的な快楽に屈したりしないんだからね! yo_2548.txt | ね、ねえ、離して欲しいんだけど yo_2549.txt | が、頑張る yo_2550.txt | ば、バレてるわけないじゃない!そもそもバレてたらすでに噂になっててもおかしくないわ! yo_2551.txt | う、嘘でしょ…?そんなはずないわ! yo_2553.txt | もう無理教室帰るぅ! yo_2554.txt | むーりー! yo_2555.txt | くぅっ…!離してぇぇ! yo_2556.txt | 私だっていつも通りよ!ほんとにいつも通りなんだからね! yo_2558.txt | そうみたいね yo_2559.txt | なら私もこっちで待ってるわ yo_2560.txt | べ、別にそういうつもりじゃないわよ yo_2561.txt | 二宮くんも言った通り、二人居た方がいいからだし yo_2563.txt | その猛アピールで会長が困ってたら逆効果だし、控えた方がいいんじゃないかしら? yo_2564.txt | バ、バカなこと言わないで! yo_2565.txt | まったく、そんなわけないでしょ? yo_2567.txt | わかってるわよ! yo_2568.txt | はあ…今日はそういう気分じゃないだけなのに、なんでそう受け取られるのかしら yo_2569.txt | やっぱり私、別のところで食べるから yo_2570.txt | 二宮くん、おはよう yo_2571.txt | え?どうして? yo_2572.txt | あー…う、うん、平気よ yo_2573.txt | 昨日は思ったより復習に時間かかっちゃって、たぶんそのせい yo_2574.txt | うん、ありがとう yo_2575.txt | 昼休み?ええ、構わないけど yo_2576.txt | でも二宮くん、最近よく昼休みに生徒会室使ってるわよね? yo_2577.txt | いくら役員だからって、生徒会室に入り浸るのは感心しないわよ yo_2578.txt | 今日まで? yo_2579.txt | そうなの? yo_2580.txt | でも変ね。私、何も聞いてないけど yo_2581.txt | よ、よくわからないけど、生徒会の仕事ってことなら…? yo_2582.txt | え?私も確認しておかなくて平気? yo_2584.txt | い、いえ、なんでもないわ yo_2585.txt | じゃあまた、教室でね yo_2586.txt | ええ。いつでも行けるわ yo_2587.txt | でも本当にいるだけでいいの? yo_2588.txt | って小清水さん?それに花守さんまで…? yo_2589.txt | 取材って、もしかして新聞に関係すること? yo_2590.txt | ちょ、それって大切な話じゃないの!? yo_2592.txt | それって副会長が信頼されてないみたいなんだけど…? yo_2593.txt | ちょ、ええーッ!?待って、ちゃんと説明してよぉーッ!? yo_2594.txt | って結城先輩たちもいるの? yo_2595.txt | はぁ…わけがわからないわ yo_2596.txt | 大丈夫じゃないわよ。でもとにかく、始まればわかるんでしょ? yo_2597.txt | だったらもう始めちゃって yo_2598.txt | ぐえッ yo_2599.txt | って、ちょおおッ!?ににに、に、二宮くん!? yo_2601.txt | もう一度 yo_2604.txt | あっ、は、はいッ…!? yo_2606.txt | ってそれより、これってどういうこと? yo_2608.txt | ちょ、待って待って!これ、本当に全校放送なの!? yo_2613.txt | う、うん。ごめんなさい yo_2614.txt | で、でも、私 yo_2617.txt | ほんとにいいのかな? yo_2618.txt | 私、二宮くん…肇を、恋愛解禁を、ずっと否定してたのに yo_2621.txt | 私も、肇と一緒にいたい yo_2622.txt | 本当は、人の目なんて気にしないで、いつでも一緒にいたい! yo_2623.txt | 抱きしめて欲しい!き、キスだってして欲しい! yo_2624.txt | だって恋人だもん!私、肇の彼女になったんだもん! yo_2625.txt | 大好きなんだよ yo_2626.txt | だ、だから、一度しか言わないから、ちゃんと聞いててね? yo_2628.txt | ううん。私も、肇の優しい笑顔が好き yo_2629.txt | 肇にも、いっぱい笑顔になってもらえるように頑張るから…だから yo_2630.txt | あらためて、私を yo_2631.txt | 肇の彼女にしてください yo_2634.txt | なっ…!?えっ!?はあ!? yo_2635.txt | ちょ、ホント無理っていうか…! yo_2636.txt | いやでも、付き合うのが無理とかじゃなくて、もっかいなんてそんな…! yo_2637.txt | ああああ!もうなんなの!?嬉死ぬ! yo_2638.txt | みんなだってそうよ!私はともかく、みんなも突然こんなこと聞かされたら驚いたでしょ!? yo_2639.txt | まーた謀ったわねえッ!? yo_2640.txt | う、ウソよ!バ、バレてるはずないわ! yo_2641.txt | あっわかった!そうやってまた私をからかうのね!? yo_2642.txt | べ、別に赤くなんて…! yo_2643.txt | ほらかかってきなさいよ!シュッシュ! yo_2644.txt | 味方じゃなかったのおおおおぉーーッ!? yo_2645.txt | もおおぉーーッ!二宮くんもみんなも、そうやってからかわないでよぉーーッ! yo_2646.txt | う…それは yo_2648.txt | い、一度しか言わないって言ったでしょ!? yo_2649.txt | なんでそうなるの!? yo_2651.txt | ってほら!早くしないと昼休み終わっちゃうじゃない! yo_2652.txt | お昼行くわよ!みんなも準備して! yo_2653.txt | の、飲み物くらいでよければ、私が奢るから yo_2654.txt | みんな、ありがとう yo_2655.txt | もおおぉーーッ! yo_2658.txt | え?どうして? yo_2659.txt | あ、あれ…?みんな…? yo_2660.txt | もちろんそのつもりよ yo_2661.txt | だって私、肇の彼女なんだからね! yo_2663.txt | その…教室にずっといると質問攻めにあうと思ったから、ひとまず寮に戻っておこうかなと思って yo_2664.txt | あと肇なら追いかけてくれるかなって yo_2665.txt | ご、ごめんなさい yo_2667.txt | ところで肇、今時間ある? yo_2668.txt | その件も含めて、これからについてちょっと相談したいんだけど yo_2669.txt | え?どうしたの? yo_2670.txt | だ、だってこんな話人前じゃできないでしょ!? yo_2671.txt | 安全に二人きりになれる場所ってどっちかの部屋しかないし yo_2672.txt | だ、だから今回は緊急なんだからね!? yo_2674.txt | あんな風にみんなの前で告白されて、本心を訊きたいって言ってくれたじゃない…? yo_2675.txt | そのせいか、肇ともっとくっつきたいとか、キスしたいとか yo_2676.txt | そういう感情がどんどん溢れてきちゃって、止まらないの yo_2677.txt | 全部全部、肇のせいよ yo_2678.txt | うん。肇が悪い yo_2679.txt | 肇が全部悪いんだから yo_2680.txt | 責任…取ってくれる? yo_2681.txt | そ、そんなの、言わなくてもわかるでしょ…? yo_2682.txt | ダメならこんなこと、言わないし yo_2683.txt | で、でも、寮長の部屋でこんなことするなんて yo_2684.txt | ぜ、絶対他の人には秘密だからね!? yo_2686.txt | ね、ねえ…どうだった? yo_2688.txt | 好きな人と一緒になるって、こんなに気持ちよかったんだ yo_2689.txt | うん、心配してくれてありがとう yo_2690.txt | あっ…ちょっと、あんまり触られると色々大変なんだけど? yo_2691.txt | は、肇だけ触ってるのずるい yo_2692.txt | そ、そういう問題じゃないし! yo_2693.txt | というかなんかおっきくなってない!? yo_2694.txt | ま、まだシ足りないの!? yo_2695.txt | うん…ホント、肇って優しいよね yo_2696.txt | これからは、羽目を外しすぎない範囲でくっついたりするからよろしくね yo_2697.txt | もし守れなそうだったら、フォローしてね! yo_2699.txt | ええそうね。周りに迷惑かけないように交際をしないといけないわね yo_2700.txt | どういうこと!? yo_2701.txt | そ、そういう反応って何!? yo_2702.txt | 私はただ名字で呼ばれたから…その yo_2703.txt | そ、そうとも言うわね yo_2704.txt | あ、アウトってなによ!バカップルになるつもりなんてこれっぽっちもないわよ! yo_2705.txt | 素行不良は本人たち次第って感じはあるけど yo_2706.txt | 生徒会が注意し始めることで、先生たちから「素行が悪くなっている」と認識されてもおかしくないわ yo_2707.txt | なっ!?みんなしてどうして私を見るのよ…!? yo_2708.txt | じ、地道に生徒会が警戒するっていうのは?警戒といっても見回りくらいしか出来ないけど yo_2709.txt | わ、わかったわよ yo_2710.txt | ツッコミ入れづらいからその話やめて! yo_2711.txt | なら今すぐ見回りに行きましょう。まずは現状確認よ! yo_2712.txt | どうして誰も追いかけてこないのよ! yo_2714.txt | くっ…!何も言い返せない! yo_2715.txt | そこはせめて夫婦漫才とか言いなさいよ! yo_2716.txt | みんなしてそんな気を遣わなくても yo_2717.txt | さ、最大限努力します yo_2718.txt | え?それ違 yo_2719.txt | そ、そうなんですよ! yo_2720.txt | ちょ、それはダメですーーッ! yo_2723.txt | うん。何度でも好きになると思う yo_2724.txt | 3年生は問題なさそうね yo_2725.txt | そうみたいね。もう残ってる人もそんなにいないし yo_2726.txt | 見回りついでに教室に残っている生徒が居たら下校を促そうかと yo_2727.txt | ふぇっ!?せ、先生!? な、なに言っちゃってるんですか! yo_2728.txt | まあ…恥ずかしかったけど、最高でした yo_2729.txt | な、なんで笑ってたんですか!? yo_2730.txt | わ、私ですか?そんなの普段から出来てますけど yo_2731.txt | か、可愛いとか先生の前で言わないでよ! yo_2732.txt | よ、余計なお世話です!私がどうしようと先生には関係ありませんし! yo_2733.txt | な、なんだったのあれ yo_2734.txt | 私ってそんなにダメなの? yo_2735.txt | 嫌っていうか…やっぱり下の名前で呼ばれるのって嬉しいし yo_2736.txt | じ、事前に言ってくれれば耐えられるから! yo_2737.txt | そ、そうね。ニヤけてたら他の生徒に示しがつかないもの yo_2738.txt | 生徒会室ではああ言ったけど、見回り一緒になれてよかった yo_2739.txt | 寮が一緒とはいえ、やっぱり好きな人とはなるべく一緒に居たいもの yo_2740.txt | ん?どうかした?何か変な間があったけど yo_2741.txt | ならもう言わない yo_2742.txt | 私だってそうならないように気をつけてるつもりだけど、どうも感情を抑えられないというか yo_2743.txt | そもそも、生徒会の私たちがこんなところで密会してるなんて yo_2744.txt | ちょ、待って…さすがにそれは yo_2746.txt | なんでそうやって私の事わかるのよ yo_2747.txt | そんな風に言われたの初めてなんだけど yo_2751.txt | そんなわけないでしょ?なんでそんな風に言うの? yo_2752.txt | や…違うし yo_2754.txt | つ、次行くわよ!まだ1年の教室が残ってるんだから! yo_2755.txt | う、うるさいわね! yo_2756.txt | 電話?誰か宛てがあるの? yo_2759.txt | 結構おっきいなあ yo_2760.txt | 勝手に変なスキル付けるなあ! yo_2761.txt | 終わったのー! yo_2762.txt | 見回りも楽じゃないわね yo_2763.txt | 常に見られてると思うと気は抜けないし yo_2764.txt | な、なによ。私のせい? yo_2766.txt | そ、それは肇が私にことわりなしで言ったことでしょ? yo_2767.txt | それにいくら屈強な私のメンタルだって、好きって気持ちには勝てないわ yo_2768.txt | あなたの愛を包み込んで離しません yo_2769.txt | ぜ、絶対他の人に見られないようにするから!てか見られたくないし! yo_2770.txt | だ、か、ら…ね! yo_2771.txt | 今なら誰も私たちのこと見てないし、ちょっとくらいいいでしょ? yo_2775.txt | 嫌だけど…肇に迷惑がかかるし、頑張るわよ yo_2776.txt | 仕方ないわね yo_2777.txt | う…後輩にまで指摘されるなんて yo_2778.txt | それはあるかもしれないわ yo_2779.txt | さっきから兄妹で何言ってるのよー!そんな病気存在しないでしょ!? yo_2780.txt | そんなことないわよ。今までそんなことなかったでしょ? yo_2781.txt | き、気のせいじゃない!? yo_2782.txt | そ、そりゃあ…彼氏に構ってもらえたら嬉しいし、放置されたら悲しいけど yo_2783.txt | だからっていつも一緒にいたら迷惑かけちゃうからね yo_2784.txt | 様子を伺いながらも全力でくっついたり周りなんて気にしないかもしれないわね yo_2787.txt | 兄妹揃って可哀想な子を見るような目で見ないでよー!もー! yo_2788.txt | 大丈夫よ。うち、お母さんは優しい人だから yo_2789.txt | まあ逆の立場だったらわからないけど yo_2790.txt | 確かに、気が早いのはそうね yo_2791.txt | それは私も困るけど yo_2792.txt | それこそ大丈夫でしょ? yo_2793.txt | うん!だって肇でダメなら、誰を紹介しようがダメに決まってるもん! yo_2794.txt | でもそんなこと気にしてるってことは、お母さんに気に入られたいんだ? yo_2795.txt | ふふっ!学園だけじゃなくて、私のお母さんも公認ってわけね yo_2796.txt | なら気休めになるかわからないけど、印象は悪くないとだけ言っておくわね yo_2797.txt | 今日は私の弟も紹介するって言ってたし yo_2798.txt | いるわよ?10コ以上離れてるからまだ小さいけどね yo_2799.txt | うん。やんちゃでわんぱくで、ちょっと手のかかる子だけど可愛いわよ yo_2800.txt | あはは…元気過ぎるところはあるけど yo_2801.txt | あ、お母さーん! yo_2803.txt | そんなことしてるの!? yo_2804.txt | そ、それは yo_2806.txt | だ、だって!どんなことしてても、肇は肇じゃない! yo_2807.txt | ヒッ!? yo_2808.txt | お、おおお、お母さん!違うの!ほんと違うの! yo_2809.txt | い、今のはその、なんていうか…! yo_2812.txt | と、とりあえず中に入りましょう? yo_2813.txt | 先輩のおうちがやってるお店ですごく美味しいのよ yo_2814.txt | 私も先輩と知り合うまで入ったことなかったし、学生には入りにくい雰囲気あったけど入ってみたら良いお店よね yo_2816.txt | それで、その…お母さん、どう? yo_2817.txt | その…肇のこと見てみて yo_2818.txt | ちょ、お、お母さん!? yo_2819.txt | ちょ…!それ私話してないのに! yo_2820.txt | そ、そうとも言うけど yo_2821.txt | 芳生は何食べる!?フライドポテトとか頼んじゃおっかー!? yo_2822.txt | 小さいうちからそういうワガママ言わないの! yo_2823.txt | そ、それは…いいのよ yo_2825.txt | そうよ!肇は彼氏だから特別なの!わかったらワガママ言わないの! yo_2826.txt | お願いお母さん!今だけは温かい目で見ないで! yo_2827.txt | ってほら何も注文しないままだと申し訳ないし、さっさと注文しないと! yo_2828.txt | お母さんは何食べる!?フライドポテト!? yo_2829.txt | ふ、フライドポテトかな!みんなでわけられるし! yo_2830.txt | もう…変な話で盛り上がらないでよ yo_2831.txt | は、肇も、彼女の前でそうやって平然と話さないで yo_2832.txt | 結果的には肇の方から呼んでくれたのよね! yo_2833.txt | それ電話でも言ってたけど、私に恋人が出来るのってそんなにおかしい? yo_2834.txt | なんかお母さんが増えたみたいなんだけど yo_2835.txt | そ、そうだったの? yo_2836.txt | お父さんが?嘘でしょ? yo_2837.txt | 私がこっちに来る時だって、ひと言もなかったのに? yo_2838.txt | そうなんだ…? yo_2839.txt | え?うーん…? yo_2840.txt | 怖いというか、厳しい人ね yo_2841.txt | 別の学園だけど、先生をやっててね、そこでも怖がられてるみたい yo_2842.txt | でも言っとくけど、別に仲が悪いわけじゃないのよ? yo_2843.txt | お父さんって、私の目標でもあるから yo_2844.txt | 学園でも厳しくて、学生からは怖がられてるらしいんだけど yo_2845.txt | 一度ね。卒業式を見に行ったことがあったのよ yo_2846.txt | その時のお父さん、たくさんの学生に囲まれて、すごく楽しそうだった yo_2847.txt | それを見てからかな。自分もあんな風に、みんなに慕われる人になりたいって思うようになったのは yo_2848.txt | そんなこと…あったかな? yo_2849.txt | 週に1回、少しだけよ yo_2850.txt | お、お母さん!あんまりそういう話しないでよ!恥ずかしいでしょ!? yo_2851.txt | あ…ちょっと寮の子から yo_2852.txt | ええ。誰から来たかわかった方が、頭も切り替えられるし yo_2853.txt | うん。当然でしょ yo_2854.txt | あれ、お母さんどうしてそんなににこにこしてるの? yo_2855.txt | 何か話した? yo_2856.txt | そうなんだけど yo_2858.txt | お、お母さん!?ちょ、それは…! yo_2859.txt | や、えっと、そのぉ yo_2860.txt | べべべ、べ、別にいいじゃない! yo_2861.txt | 会ってほしかったのよ!お母さんに自慢したかったのよ! yo_2862.txt | だって絶対気に入ってくれるって思ったし yo_2863.txt | そうすればこの先も、お父さんにだって肇を紹介しやすくなるし yo_2864.txt | 肇だって!いろいろ申し込んだりする時、堅苦しい空気よりいいでしょ!? yo_2865.txt | そんなの yo_2867.txt | は、謀ったわね!? yo_2868.txt | ちょっとなに綺麗にまとめてるのよぉーーッ!? yo_2869.txt | フ、フンッ!そんなところ、安々と見せるわけ無いでしょ? yo_2870.txt | それでもどうしても見たいっていうなら、私を思いっきり可愛がることね yo_2871.txt | ハッ!? yo_2872.txt | あ、や…い、今のはちがっ…! yo_2873.txt | みたいなとか言うなあ! yo_2874.txt | だからそこの間で綺麗に話をまとめようとしない! yo_2875.txt | というかほら、そろそろバスの時間でしょ?忘れ物ない? yo_2876.txt | わかってるわよ yo_2877.txt | しっかりお母さんの手伝いやるのよ?私がいないからってサボったら許さないんだからね? yo_2878.txt | それはやめなさい! yo_2879.txt | 煽るなぁーーッ! yo_2881.txt | ああもう!帰ったらちゃんと連絡ちょうだいよ!? yo_2882.txt | それは否定しないけど yo_2883.txt | こっちはなんだかドッと疲れが出てきたわ yo_2885.txt | あっ、そ、それはその yo_2888.txt | わ、わかったわよ。最悪そこは認めるわよ yo_2889.txt | でもだからって、私たちのこと、あんなにいろいろ話す必要ってあったの? yo_2890.txt | そういうの、「余計なお世話」っていうのよ? yo_2891.txt | 私が恥ずかしいの! yo_2892.txt | 変わるわよ!主に私のメンタル的な部分で! yo_2893.txt | まったく…ほら、私たちも帰りましょう? yo_2895.txt | 肇がどうしてもって言うなら…いいけど? yo_2896.txt | なんで!?そこはどうしてもって言ってくれるところじゃないの!? yo_2898.txt | そんな風に言われたら、大人しく帰るしかないじゃない yo_2901.txt | ば、ばか。また騙された yo_2902.txt | それを屁理屈っていうの! yo_2904.txt | お母さんたちも無事について、芳生もさっき寝たところだって yo_2905.txt | わ、私、そんなにはしゃいでた? yo_2906.txt | 微妙にわかりづらい基準ね yo_2907.txt | うん、ちょっと yo_2908.txt | あはは…ホームシックとは違うかな yo_2909.txt | 甘えたいのはそうなんだけど yo_2910.txt | ねえ肇。今日は本当にありがとう yo_2911.txt | だって、本当はお母さんが会いたがってるっていうのは嘘だったじゃない? yo_2912.txt | そんな嘘に、肇も付き合わせちゃったから yo_2913.txt | うん。ありがとう yo_2914.txt | でもね、きっとお母さん、本当に私のことを心配してくれてたと思うの yo_2915.txt | だからどうしても、こっちでも私は大丈夫だよ、元気にやってるよって見てほしくて yo_2916.txt | 今日は肇のおかげで、そんなお母さんを安心させてあげることができたと思う yo_2917.txt | というわけで、そんな肇には何かお礼を yo_2918.txt | あはは…お礼をって思ったんだけど、実は何も用意してなくて yo_2919.txt | うん。ごめんね yo_2920.txt | だから、その yo_2921.txt | こんなのお礼じゃないって思われちゃうかもしれないけど yo_2924.txt | ほ、ほんと無理はしてないよ? yo_2925.txt | してないけど yo_2926.txt | 肇、私に我慢しなくていいって、言ってくれたよね? yo_2927.txt | 私を、笑顔にしてくれるって yo_2928.txt | うん。だから yo_2929.txt | 今日はすごく嬉しい気持ちでいっぱいだったよ? yo_2930.txt | でも、肇とはそんなにイチャイチャできなかったから yo_2931.txt | 肇ので、もっと嬉しい気持ちでいっぱいにして? yo_2932.txt | 私の部屋行こう? yo_2934.txt | 好き。大好き yo_2939.txt | うん…いいよ…! yo_2940.txt | おはよう yo_2942.txt | ねえ、ちょっと疑問というか、気になってることがあるんだけど yo_2943.txt | 私たちが付き合うようになってから、冷やかされたりしたことないわよね? yo_2944.txt | いや、どうかしたっていうか yo_2945.txt | もっとこう…デートってどこに行ったの?キスはもうした? yo_2946.txt | とかそういう冷やかしがあってもいいんじゃない? yo_2947.txt | 先生じゃなくて先輩や後輩、ましてやクラスメイトにすらまともな冷やかしを受けてないし yo_2948.txt | うーん…ちょっとした憧れっていうか願望というか yo_2949.txt | 恥ずかしがりながらもノロケてみんなからキャー!って言われてみたいのよ yo_2950.txt | 別に私たちが揃ってる時以外でも、聞いてくれたりしてもいいじゃない yo_2955.txt | ふぇっ!?は、肇!?何どうしたの!? yo_2956.txt | そ、それは yo_2957.txt | ち、チンパンジーよ! yo_2958.txt | じゃ、じゃあ違う動物!違う動物だから! yo_2959.txt | 脅しもしないくせに、私がそう簡単に白状すると思う? yo_2960.txt | はぅんっ…!そ、そんな脅しに屈するわけには yo_2961.txt | いや、でも冷たくされたら悲しいし yo_2963.txt | こちらでございます yo_2964.txt | ごめんってば!肇はすっごくカッコいいからあ! yo_2965.txt | お願い!それはもう手に入らないデータなの!誰にも配らないから消さないで! yo_2966.txt | これはその…朝だけだとくっつき足りないし、せめて写真でくっつきたい欲求を抑えようと yo_2967.txt | だってそうしたら肇を独り占めしちゃうし、バカップルになるかなって yo_2968.txt | そ、そんな馬鹿な!?え、嘘よね!? yo_2969.txt | 肇ー!みんなが一瞬で目をそらしたー! yo_2971.txt | みんな私たちの関係気にならないの!?それ聞いて冷やかしたくないの!? yo_2973.txt | くぅっ…!これが信頼の差なの!? yo_2974.txt | でも見てるだけでも仲睦まじくしてるのが伝わってるのってすごいわよね yo_2977.txt | これが原因だったというの…? yo_2979.txt | 今日ってあんまり仕事なかったわよね? yo_2980.txt | ねえ…今日仕事終わったら、ダメ? yo_2981.txt | お、女の子から誘うのは、はしたないと思うんだけど yo_2984.txt | だ、だってなんか今日おかしいの!普段ならこんなになってないよ! yo_2985.txt | お腹の下の方が熱いっていうか、身体も火照ってるし、したくなっちゃってるっていうか yo_2986.txt | 自分でもよくわかんないの! yo_2987.txt | ごめん…そこまで保たないかも yo_2988.txt | 私だって…もう我慢出来ないよ yo_2989.txt | こっちきて yo_2992.txt | 無理…もっとキスしたい yo_2993.txt | い、今は二人きりなんだから…別に甘えたっていいでしょ yo_2994.txt | ねえ…おっぱいとかも触っていいからぁ yo_3000.txt | う、ううん…大丈夫 yo_3001.txt | そ、そんなわけ yo_3003.txt | だ、ダメよ…今の私たちを見られたら生徒会としての立場が yo_3004.txt | そ、それは yo_3006.txt | へ?ちょ yo_3008.txt | 私だってこんな姿、肇以外に見られたくない…よぉ yo_3010.txt | やっ…!ちょっ!んっ yo_3011.txt | は、肇…見つかっちゃう…! yo_3013.txt | はあ…んっ、あっ…はぁ yo_3014.txt | 何が大丈夫よ…全然大丈夫じゃないし yo_3015.txt | それは、こっちも一緒だけど yo_3016.txt | ねえ…もう我慢出来ないよぉ yo_3019.txt | あ、そういえば連絡するの忘れてたわね yo_3020.txt | ええ、そうね yo_3021.txt | 匂いは…多分大丈夫よね? yo_3022.txt | ええ、気持ちはしっかり切り替えないとね yo_3024.txt | えっ!?そんな yo_3025.txt | そ、そうよね!?退学ってレベルじゃ済まないわ yo_3026.txt | でも…この背徳感が病みつきになるくらい興奮出来たし、出来ればまた yo_3027.txt | は、肇だって気持ちよかったでしょ!? yo_3028.txt | き、気持ちいいならもう一回くらい yo_3030.txt | ねえ、積極的なのは嬉しいって言ってくれたけど yo_3031.txt | どんな風にすれば誘ってるって気付いてくれる? yo_3032.txt | 猫みたい yo_3033.txt | お、お腹を見せればいいの? yo_3034.txt | 喉なんて鳴らせないしどうしたらいいのよ! yo_3035.txt | え、それでいいの? yo_3037.txt | 今も甘えさせてくれるよね yo_3039.txt | お…お邪魔っ、するわよ yo_3040.txt | そ、それは…ごめん yo_3041.txt | こんな一大事…電話じゃダメよ yo_3043.txt | 肇が遠回しにデレたのよ!?あのメールって遠回しにデート行きたいってことでしょ!? yo_3044.txt | それで?デート?デート!? yo_3045.txt | ふふ、ふふふふ…!そんなあ、私にお伺いなんて立てなくてもいいのに…! yo_3046.txt | 全部適当じゃない!そんなの計画性のかけらもないわ! yo_3047.txt | じゃ、じゃあ実はしっかりデートプラン練ってくれてたの!? yo_3048.txt | なら初めからそう言いなさいよ! yo_3049.txt | そうね…たしかにデートで行ってみたいところはたくさんあるし yo_3052.txt | 参考までに聞かせてもらいたいんだけど、肇はどんなデートしたいの? yo_3053.txt | なるほど…なんとなく想像通りだったけど、アクティブなデートがいいのね yo_3055.txt | 私もね、一緒におしゃれなカフェに入ってお互い頼んだモノを食べさせあったり yo_3056.txt | 夕焼けが綺麗なところを二人きりで眺めてロマンチックな雰囲気になってキスしたり? yo_3057.txt | それでそれでーデート中、物陰に隠れてキスしたり穴場スポットとかでイチャイチャしたりー! yo_3058.txt | 最後に砂浜でお互いを求め合って yo_3060.txt | エッチなこと yo_3061.txt | え…!?デートとエッチってワンセットじゃないの!? yo_3062.txt | そ、そもそも男子と二人きりで出かけたことなかったのにデートなんてハードル高すぎるわよ! yo_3063.txt | 二人でいるだけでもドキドキするのに、それがずっとなんてそんな! yo_3064.txt | 気持ちの問題なの!乙女心は繊細なの! yo_3065.txt | それだと普通すぎて飽きない? yo_3066.txt | そうね。たしかに肇の言う通りの気がするわ yo_3067.txt | 肇っ、おまたせ yo_3069.txt | ふふん!デートなんだから当然よ yo_3070.txt | でも褒めるならもっとこっちが喜ぶように褒めてほしいな? yo_3072.txt | ど、どういたしまして! yo_3073.txt | 待って、一個だけ約束してほしいことがあるんだけど yo_3074.txt | その…もし知ってる人と会ったら生徒会の備品の買い出しってことにして欲しいの yo_3076.txt | そ、それは…恥ずかしいからであって…その yo_3077.txt | いつまでそれ引っ張るのよ!? yo_3078.txt | 二人きりが嫌なんじゃなくて、ホント、舞い上がっちゃって恥ずかしいの! yo_3079.txt | あるわよ!主に私に! yo_3080.txt | そうやって私のこと分析するのやめてくれる!? yo_3081.txt | 待って待って!心の準備がまだなのぉぉぉ! yo_3082.txt | 昨日の私のバカああああ!もっと細かくプラン練ればよかったー! yo_3084.txt | 逆になんでそっちはそんなに平然としてられるのよお yo_3085.txt | 別に恥ずかしがってるところを見たいわけじゃないんだけど yo_3086.txt | でもそうね。私も見られてるだけじゃフェアじゃないもの yo_3087.txt | 決めたわ。私、今日肇のこと絶対照れさせてあげるから yo_3088.txt | 開き直った私は強いわよ…? yo_3089.txt | ええ、私の本気…見せてあげる yo_3090.txt | 今日って何かイベントってあったっけ? yo_3091.txt | なるほど。たしかに小さい子も結構いるわね yo_3093.txt | いい、いいわよ、繋ぎましょ!? yo_3094.txt | こ、恋人つなぎっていうの!?あれはまだ照れが強いから普通の繋ぎ方でいい!? yo_3095.txt | ど、どうかした? yo_3096.txt | そ、そうね…ドキドキするけど、心地いいというか…いいわね! yo_3097.txt | 人多いし先にお昼食べちゃう? yo_3098.txt | ならもう少ししたら、商店街の方に行って食べよっか yo_3099.txt | ええ、そうしましょ! yo_3100.txt | 今日は何見よっかなー! yo_3101.txt | ええ、デートと言えばここっていう気がするし、デートじゃなくても十分楽しめるじゃない? yo_3102.txt | その点は抜かりないわ。事前にチェック済みよ! yo_3103.txt | ざっくりだけどアクション映画が2本、子供向けアニメ映画が1本にホラー映画が2本って感じね yo_3104.txt | それよりも意外ね yo_3105.txt | 肇のことだから、私みたいにチェックして、見る映画決めてると思ったのに yo_3106.txt | あ…なら余計なことしちゃったよね yo_3107.txt | うん、そうね…そういう楽しみ方も面白そう yo_3108.txt | なら映画じゃなくて色々洋服とか雑貨見てもいい? yo_3109.txt | ええ、2階の東フロアにそういうお店が集まってるから yo_3110.txt | こっちの方はいつもと変わらないみたいね yo_3111.txt | へ!?恋人!? yo_3112.txt | あー…その、えっと…はい yo_3113.txt | そ、そういう解説いらないから! yo_3114.txt | え?そっちから言い出したのにどうしたの? yo_3115.txt | うん?なんか怪しい…さっきまでそんな風になってなかったよね? yo_3117.txt | こういう時ってどういう時よ? yo_3118.txt | うん?ちゃんとハッキリ言って yo_3119.txt | え、エッチなこと? yo_3120.txt | だ、だってお互いに挙動不審になる時ってそういう時だし? yo_3121.txt | まあ、私も恋人繋ぎはちょっと刺激が強いから…仕方無くだからね? yo_3122.txt | もう…なんで手の繋ぎ方で感謝されないといけないのよ yo_3123.txt | あ、あそこのお店入ってもいい? yo_3124.txt | 小物とか?可愛いのがあるかなーって yo_3125.txt | うーん、帽子って似合う人と似合わない人いるじゃない?私は多分似合わない方だし yo_3126.txt | ニット帽はちょっと女の子らしすぎない? yo_3127.txt | んー…多分似合わないよ? yo_3128.txt | ほら、似合わないでしょ? yo_3129.txt | 何その褒め方。夏限定なの? yo_3130.txt | そ、そんな風に言われてやるわけないでしょ!?なんか視線がエッチなんだけど!? yo_3131.txt | ばっ…!こんなとこでそういうこと言わないでよ! yo_3133.txt | これっておじいちゃんとかが被ってるようなやつじゃないの? yo_3134.txt | ま、またまたー!そうやって私をおだてたってなにも出ないわよ? yo_3135.txt | なっ…!違うから!そんなこと思ってないって! yo_3136.txt | そ…そんなこと…ない!これは私にはまだ早い! yo_3137.txt | キャスケット…? yo_3138.txt | ええ、小さい頃これなら似合うかもって見てたことあったし yo_3139.txt | もう、さっきから似合ってるしか言ってないじゃない yo_3140.txt | 本音だとしても、私のこと照れさせて…何が狙いよ? yo_3141.txt | それは…まあ yo_3142.txt | えっちょなんで!? yo_3144.txt | あ、ありがとうございます yo_3145.txt | わ、私も何か肇にプレゼントしたいんだけど、何かない? yo_3147.txt | うんっ、それじゃこれ大切にするね! yo_3148.txt | そうしたいのは山々だけど、せっかくプレゼントしてくれたものを失くしたくないから yo_3149.txt | うん!もう少し寒くなったら登校する時に使わせてもらうわ yo_3150.txt | じゃあ今度西の方行こう?私の方はもう十分だから yo_3151.txt | 肇と一緒に居られる時間は退屈しないし、こうやって一緒にものを見るのも楽しいから構わないわよ yo_3152.txt | ふふっ、急に目が輝き出したわよ? yo_3153.txt | それだけ楽しんでるってことでしょ? yo_3154.txt | はー…!楽しかったー! yo_3155.txt | わぁ…いいタイミングにここ通れたねー yo_3157.txt | 今日は本当に楽しかった。ありがとね yo_3159.txt | な、なんでかわかんないけど…ごめ、止まんない yo_3160.txt | 抱きしめるなー yo_3161.txt | じゃあずっと泣いてる yo_3162.txt | ならもっとギュッと抱きしめて温かくしてください yo_3163.txt | もうちょっとだけ撫でて yo_3164.txt | こうやって頭撫でられるのって慣れてないけど、すごい落ち着くわね yo_3165.txt | ふふっ、ならそのヒーリングハンドは私だけに使ってね? yo_3166.txt | うん、ありがとう yo_3167.txt | ねえ、仕事しなくていいの? yo_3168.txt | はあ…肇に騙された yo_3169.txt | まったく…はむ、もぐむぐ…こんなところ見られたらどうするの? yo_3170.txt | 仕事とプライベートは分けた方がいいんじゃないの? yo_3171.txt | オカシイナー首カラ上シカ動カナイワー yo_3172.txt | 寮で一緒にいてもこうやってイチャイチャできないし、逆にフラストレーション溜まっちゃうのよね yo_3173.txt | だ、だってその yo_3174.txt | 照れるっていうか恥ずかしいじゃない! yo_3175.txt | それがわかったらとっくにやってるわよ yo_3176.txt | そ、それは私の甘え方が下手くそだからだし! yo_3177.txt | 私も甘えたい気持ちはあるし、嫌な気持ちになってないから! yo_3178.txt | ただ…どこまで甘えたらいいのかわからないっていうか、甘えすぎても自分がダメになりそうで yo_3179.txt | ひどっ!そんなことないでしょ!? yo_3181.txt | 肇が意地悪するから動けるようになったんですー yo_3182.txt | 自覚がある分しっかりしないと、ホントにダメになりそう yo_3183.txt | わ、私だってそこは気にしてるんだから yo_3185.txt | イーヤーダー!今日はもう甘えないのー! yo_3186.txt | もう意地悪しないって言っても、肇のことだから絶対してくるし yo_3187.txt | だって、どうせ私の反応見て楽しんでるんでしょ? yo_3188.txt | いやしてよ!? yo_3189.txt | イエーイ! yo_3190.txt | ってまた謀られたぁーーッ! yo_3191.txt | もう…私の甘え方そんなに変? yo_3193.txt | ど、どうしてわかるの!? yo_3195.txt | そ、それ…教えてよ。そっちだけ知ってるのずるい yo_3196.txt | そうやって肇だけ私のこと知ってるのは不公平だわ yo_3197.txt | 私だってそっちが照れてるところとか見たいのに yo_3199.txt | 付き合い始めの頃は、たしかにドキドキしてるところあった気がするけど…信じられない yo_3200.txt | なーんてね、ちょっと意地悪だったかな? yo_3201.txt | いつもされてる側だから、仕返ししてみたけど…怒った? yo_3202.txt | はい…すみませんでした yo_3203.txt | もうしないんでこのまま抱きしめてくださいお願いします yo_3204.txt | はあ…こうやってどんどんダメになっていくのね yo_3205.txt | こんな風に? yo_3206.txt | うん、全然嫌じゃない! yo_3207.txt | ならもうしばらく、このまま頭撫でてもらっていい? yo_3208.txt | へへへ…!ありがとう! yo_3209.txt | あ、こっちこっち yo_3210.txt | あ、ううん…ホントは明日とかでも良かったんだけど、早めに伝えた方がいいかなって思って yo_3211.txt | その、昼休みの件で yo_3212.txt | 私ね…このままじゃダメだと思うの yo_3213.txt | やっぱり、甘えっぱなしになっちゃいそうでこのままじゃお荷物になっちゃうわ yo_3214.txt | うん、ありがとう yo_3215.txt | 肇は色々気を遣ってくれて、私が甘えやすいようにしてくれるし…すごい嬉しいよ yo_3216.txt | でもこのまま肇に甘えてたら、会長を支える副会長としては失格でしょ? yo_3217.txt | そう言われるとそうなんだけど yo_3218.txt | ううん、ダメなの。ここは私のプライドの問題 yo_3219.txt | プライドって言うと大げさだけど yo_3220.txt | 私もね、肇のことは信頼してるし、尊敬もしてる yo_3221.txt | 肇はわかってると思うけど、誰かの信頼を得るってとても大変なことよ? yo_3222.txt | だから言っちゃえば肇は私の恋人でもあり、目標にしたい人でもあるの yo_3223.txt | うん。私も肇みたいに、みんなに頼られる人になりたいなーって yo_3224.txt | ほら、お父さんの話はこの前ちょっとだけしたじゃない? yo_3225.txt | ええ。でも今の私じゃまだまだあんな風にはなれないし yo_3226.txt | 肇を見てると、今のままじゃダメだなって思ったりもして yo_3227.txt | だからね、まずは私も肇の恋人として胸を張れるようになりたい、ううん yo_3228.txt | なろうって決めたの! yo_3230.txt | そのことでひとつだけ…いい? yo_3231.txt | えっと、こんなの自分で決めたことだし、ワガママなのはわかってるんだけど yo_3232.txt | お願い、私に協力してほしいの yo_3233.txt | そ、そういうことじゃないけど…! yo_3234.txt | 一人じゃきっと上手く出来なくて、肇だけじゃなくて色んな人に迷惑がかかっちゃうと思うの yo_3235.txt | だから…私が恋人としても会長の補佐としてもしっかり出来るようにフォローして欲しいの yo_3236.txt | 勝手なお願いだってわかってるけど…こんな風にお願いできるの肇しかいなくて yo_3238.txt | ありがとう! yo_3240.txt | ええ、わかったわ yo_3241.txt | 私も…そうね、そんな風にはなりたくないし yo_3242.txt | だ、だってこうやってちゃんとお願いするの初めてだし yo_3243.txt | フォローって言っても何してもらえばいいかわかんないし yo_3244.txt | そんな状態でお願いしても肇は困るかもって思ったし yo_3245.txt | きっかけは…ううん、特にないかな yo_3246.txt | 前から思ってたというか、ちょっとした意識改革?みたいな yo_3247.txt | 今まで甘えるってこともしたことなかったし、どんな風にすればいいのかわからないってのもあったけど yo_3248.txt | 誰かを頼れるようにならないと、自分を頼ってもらえないかもなって思っちゃって yo_3249.txt | 逆に生徒会以外ではあんまり…ね? yo_3250.txt | 寮長の仕事はいくつか頼まれるけど、その立場にいなかったら声かかるかわかんないし yo_3251.txt | 肇は私と違って周りの人から人徳もあるし、自然と人が集まってるし yo_3252.txt | まあ、そんな感じ? yo_3253.txt | あなたの隣にいて釣り合うような女性になりたいわね yo_3254.txt | その…将来的にも…ね? yo_3255.txt | あ…や、その…はい yo_3256.txt | え…一緒に? yo_3257.txt | 私不器用だから、自分のことで手一杯になっちゃうかもしれないよ? yo_3258.txt | まったく、肇ってば私に対して甘すぎない? yo_3259.txt | そういうことにしておくわね yo_3260.txt | おかげさまでね yo_3261.txt | 付き合ってもらってこんなこと言うのもおかしな話だけど、明日寝坊しないようにね? yo_3262.txt | えへへ、実は。ちゃんと話せたって思ったら安心して眠くなってきた yo_3263.txt | でももう少しだけ…こうしてていい? yo_3264.txt | うん、ありがとう yo_3265.txt | 結城先輩、茶道部の部長と同じクラスでしたよね? yo_3266.txt | お手数ですけどこのファイル渡しておいてもらえますか? yo_3267.txt | 前に部長さんから頼まれた資料が入ってますので yo_3268.txt | 明日ですか?明日ならちょうど空いてますけど yo_3269.txt | あ!私もそのシュークリーム気になってたんですよ!行きます行きます! yo_3270.txt | 肇、今日の部長会議だけど yo_3271.txt | って、話し中だった? yo_3272.txt | 私が?実感ないけど…そんなに変わった? yo_3273.txt | ちょ、色んな意味でってどういうこと!?え、私何か変だった!? yo_3274.txt | あ、あれは…!彼氏が出来たら誰だってやるでしょ!? yo_3276.txt | うそ、本当にやらないの!? yo_3277.txt | そ、それは…教室で肇と話すと四六時中独占してる気がして気後れしてたというか yo_3278.txt | こんなって何よ、彼氏がカッコイイんだからこうもなるわよ! yo_3279.txt | き、聞かれてもプライバシーとかあるし全部は話せないわよ yo_3280.txt | ええ、楽しみにしてるわね yo_3281.txt | ねえ、私そんなに雰囲気変わった? yo_3283.txt | それもそうね! yo_3284.txt | っと、部長会のこともだけど、明日の放課後結城先輩とスイーツショップに寄って帰るから yo_3285.txt | 不真面目? yo_3286.txt | ふふん、女の子らしくなったって言ってちょうだい! yo_3287.txt | ふふっ、そういうことならお言葉に甘えさせてもらうわね yo_3288.txt | で、デート!?ちちち違うわよ! yo_3289.txt | な、なんで肇は平然してられるのよ!?今絶対茶化されたわよ!? yo_3291.txt | あ、ありがとね yo_3292.txt | そんなに心配してくれてたなんて、あはは…すごく嬉しい、かな! yo_3293.txt | でもやっぱり恥ずかしいわね yo_3294.txt | えっと、その…最近応接室の掃除をしてなかったから、昼のうちにパパっとやっとこうかなって思って yo_3295.txt | それと、私もみんなのこと、大切な友達だと思ってるからね yo_3296.txt | あはは…そうね yo_3297.txt | まさかあんな気持ちを聞けるなんて、正直驚いてるけど yo_3299.txt | 私、あんな風に心配してくれるみんなを不安にさせたくない yo_3304.txt | そうね。このまま混乱が大きくなれば、授業にも支障が出るでしょうし yo_3306.txt | そうですね。私としても、そんなことはないと信じたいけど yo_3307.txt | そ、それは yo_3310.txt | ええ、問題ないです…! yo_3311.txt | 肇、ちょっといい? yo_3312.txt | 今日の集会のことなんだけど yo_3313.txt | ごめん、そういうことじゃなくて yo_3314.txt | あのね、もし…もしもよ?今回の噂が、ただちょっとした話に尾ひれがついて広まっちゃって yo_3315.txt | 誰も予期してなかったものだったとして yo_3316.txt | きっときちんと説明したら、みんな誤解だってすぐに分かってくれると思うの yo_3317.txt | で、でもね、だからこそ yo_3318.txt | 青葉さんみたいに、疑いを持つ人もいると思うの。誰かがわざと噂を流したんじゃないかって yo_3320.txt | でももし疑われるとしたら、その原因は私にもあると思うの yo_3321.txt | だからお願い、今回のスピーチ、私にやらせて欲しいの yo_3322.txt | わかってる。でも今の私は、恋愛が悪いことだけじゃないってこともちゃんとわかってる yo_3323.txt | だから、お願い。私にケジメを付けさせてほしいの yo_3324.txt | 本当にいいの? yo_3325.txt | ええ。これは私の口から言わないと、きっと伝わらないことだと思うから yo_3327.txt | ありがとう yo_3329.txt | 私は平気です。必ず役目を果たしてみせます yo_3332_.txt | 生徒会副会長の山吹です yo_3333_.txt | 先程会長がおっしゃられた噂に伴う混乱についてですが yo_3334_.txt | この噂は根拠のない噂であり、学園側に確認したところ一度許可したことを簡単に取り下げることはないという証言をいただきました yo_3335_.txt | ですので、皆さんが不安に思われている「恋愛禁止になる」ということは起きません yo_3336_.txt | どこから広まったかわかりませんが、あくまで噂は噂です yo_3337_.txt | みなさん、これからも安心して学園生活を…恋愛を楽しんでください yo_3339_.txt | 今回の件について、噂の出どころははっきりしていません yo_3340_.txt | だからこそ、今ここで犯人探しをしてしまって、この噂が悪意もないまま勝手に広まっていたとしたら yo_3341_.txt | ここにいる全員が犯人になるのよ? yo_3342_.txt | みんなが知っているとおり、私は元恋愛反対派の人間よ yo_3343_.txt | そして…反対派だったにも関わらず、今では二宮会長とお付き合いをさせてもらっています yo_3344_.txt | 自分の行動が矛盾していることなんて百も承知だし、自分でもおかしいって思うわ yo_3345_.txt | でも、私は会長と結ばれたことで、結果的に友人と本気で向き合う機会を得た yo_3346_.txt | そのおかげで、以前よりも本音で語り合える仲になれた気がするし yo_3347_.txt | 自分の価値観を相手に押し付けないで相手の気持ちを考えられるようにもなった yo_3348_.txt | だからって、私は過去の自分の考えを否定するつもりはない yo_3349_.txt | ただちょっと、恋をしてる方が、自分には合ってるかもしれない。そう気付いただけ yo_3350_.txt | だからこそ私は、同じような体験を是非、みんなにもしてもらいたい yo_3351_.txt | 恋愛から学べることはたくさんあったし、むしろ恋愛をしないと学べないこともあった yo_3352_.txt | 大好きな人の喜ばせ方! yo_3353_.txt | 今回の噂が誰も意図しないものであったにせよ、悪意があったものにせよ yo_3354_.txt | 生徒会として、誰かを責めることは絶対にしないと…ここに約束するわ yo_3355_.txt | その上で、もし何か不安があったり悩みがあったりしたら、遠慮せずいつでも相談してください yo_3356_.txt | なぜなら私は yo_3357_.txt | 恋愛解禁を成し遂げた、生徒会の副会長だから! yo_3358.txt | 肇ぇ、暑ぅーい yo_3359.txt | だって家族以外の誰かと海行ったことなかったし yo_3360.txt | 学園生活最後だもん、彼氏と楽しく過ごしたって思い出欲しいじゃない? yo_3361.txt | 私泳げないのよ?溺れたらどうする気? yo_3362.txt | はいはい恋人同士でもそれセクハラよー? yo_3363.txt | そうね。実家に戻った時はあの子の虫取りに付き合わされるから、セミとかクワガタなら yo_3364.txt | なっ!?ちょ、いつまでそれ覚えてるつもり yo_3366.txt | 落ちる落ちる落ちる!肇ぇーーッ、助けてぇーーッ! yo_3367.txt | ありがとう。危うく溺れ死ぬところだったわ yo_3369.txt | そりゃ私だって、山にも行きたかったけど yo_3370.txt | それじゃ肇、物足りないでしょ? yo_3372.txt | 私の水着姿、見たくなかった? yo_3373.txt | あ、あれは…! yo_3375.txt | はぁ…怖かった yo_3376.txt | バ、バカなこと言わないでよ…! yo_3377.txt | というわけだから、今日は肇にサービスするために海にしたのよ yo_3378.txt | 水着の話よッ! yo_3379.txt | 胸は事故!いい!?事故なのよ!? yo_3381.txt | ちょ、ちょっと待って。私たぶんその平行世界の常識は知らない! yo_3382.txt | そこまでしてシたいの!? yo_3383.txt | ほ、褒めたってシないわよ? yo_3386.txt | えっ、そ、そんなこと言われても yo_3387.txt | そ、そこまで言うなら yo_3388.txt | 今日はとことんガマンしてもらおうかな! yo_3389.txt | だって普段は肇にからかわれてばっかりだもん yo_3390.txt | こういう時じゃないと、肇のそんな顔見られないしねー yo_3391.txt | うん、すっごく楽しい! yo_3392.txt | でもありがとね yo_3393.txt | 付き合い始めてからだいぶ経つのに、そんなにガマンしてくれてたなんて、私全然知らなかった yo_3394.txt | うん。だから楽しいっていうか、すごく嬉しい yo_3395.txt | 最近じゃ肇のこと、何でも知ってるつもりになってたけど yo_3396.txt | やっぱりまだまだ知らないことだらけなんだなってわかったし yo_3397.txt | つまりそれだけもっともっと私を好きになる可能性があるってわけね! yo_3398.txt | フフーン、ネガティブよりはいいじゃない yo_3399.txt | さっ、いい雰囲気になったところでそろそろ帰りましょうか? yo_3400.txt | エッチしたいんでしょ? yo_3401.txt | それも楽しそうだったけどね。そもそも私、嫌なんてひと言も言ってないし yo_3402.txt | むしろ言ったでしょ、いい雰囲気になったって。女の子としてはムードを大切にしたいのよ! yo_3403.txt | でもさすがにここじゃムリだから、せめて肇の部屋で…ね yo_3404.txt | ちょ、ちょっとこんな海のど真ん中に置いてかないでよ!? yo_3405.txt | まったく…ムードを大切にって言った直後にブチ壊すって、どんな神経してるのよ? yo_3406.txt | まあいいけど。ただその代わり、誰か寮に戻ってきてたらエッチはなしよ? yo_3407.txt | どうしてもシたいならこれ引っ張ってって yo_3408.txt | あと私を落としてもダメだからね? yo_3409.txt | あははっ、いいのいいの!ほらほら頑張って!砂浜に向かって全速前進! yo_3410.txt | そ、それを肇が言うの?昼間あんな事しておいて…本当に恥ずかしかったんだからね! yo_3411.txt | もう…でも、あなたのそういう強引なところ、嫌いじゃないから yo_3412.txt | ええ。私の本当の気持ち、受け止めてくれるんでしょ? yo_3414.txt | いいえ…少し、くすぐったくて yo_3415.txt | 何よ、しみじみと yo_3416.txt | さ、触りたければ触ればいいじゃない…私の気持ちはもう伝えたし yo_3417.txt | えっと…脱がすつもり…なのよね? yo_3418.txt | さ、触っていいとは言ったけど、脱がすのとは別じゃない…!? yo_3419.txt | それは…その yo_3420.txt | い、言えるわけないでしょ…!そんな…エ、エッチな事! yo_3422.txt | また謀ったなあ!? yo_3423.txt | どっちも一緒よ! yo_3424.txt | ちょ…!?い、いきなり!? yo_3425.txt | ほ、本当に脱がすなんてぇーー…! yo_3426.txt | 嫌…なわけ、ないでしょ? yo_3427.txt | だって…私は yo_3429.txt | んっ、そんなこと…言わなくて、いいから! yo_3431.txt | 肇も…我慢してたの? yo_3436.txt | わ、私は別にっ、気持ちよくなってなんか…! yo_3439.txt | ダメ…だって…言ってる、のにぃっ! yo_3440.txt | はあ、はあ…やっぱりダメ…これ以上は、ほんと無理 yo_3441.txt | 何がって…はあ…はあ…そんなの、言えない…わ yo_3442.txt | だって、そんなの恥ずかしくて yo_3451.txt | だって、だってぇ…我慢できなくなっちゃうよぉ! yo_3452.txt | 今も肇が好きで…好きで好きで、どうにかなっちゃいそうなのに…! yo_3455.txt | ほ、本当に…おかしくなっても、いいの? yo_3456.txt | あっあぁ…!肇の手、肇の指…気持ちいいの…! yo_3457.txt | ずっと触れて欲しかった。ずっと待ってた…我慢してたからぁっ yo_3458.txt | ううんっ、いいの!だって、私も…私も、肇を待たせちゃったからぁっ yo_3459.txt | あうぅ…ごめんなさい、肇…いつも…私っ yo_3460.txt | 私も!私も、いつも頑張ってる肇が好き…えへへっ yo_3461.txt | ああ…肇…肇、肇…はじ、めぇ…! yo_3465.txt | 名前、呼ばれるのすごい…背中、ぞくぞくってぇ yo_3467.txt | 肇…私の大好きな、肇 yo_3468.txt | どうしよう、私…すごく幸せなのに yo_3469.txt | もっと、もっと欲しい。肇がもっと…欲しいよぉ…! yo_3470.txt | 肇…私、もう我慢できない yo_3471.txt | 無理なんかしてないわ。だって、ずっとこの時を夢見てたんだもの yo_3472.txt | でも…うん。ちょっと緊張してる。だから…ね?ぎゅっと抱きしめて? yo_3473.txt | ふふ!やっぱり、肇は優しいわね yo_3474.txt | ううん、なんでもない yo_3476.txt | じゃ、じゃあ…入れるわね yo_3477.txt | 肇、何も言わないで。決意が鈍っちゃう yo_3478.txt | う、うん。でも、怖いだけじゃなくてね yo_3479.txt | 嬉しい気持ちも凄く強いの。でも…本当にいいのかなって yo_3484.txt | う、ん…ごめん、ね yo_3485.txt | はあ…はあ…!肇ぇ…! yo_3486.txt | キス…して、欲しい…な yo_3488.txt | うん…少し落ち着いた yo_3489.txt | もう少しだから…頑張るね? yo_3493.txt | はい、ったぁ…?肇…入ったよね? yo_3494.txt | ああ…嬉しい…肇…はじめぇ! yo_3496.txt | 嬉しい…やっと一つになれたのね yo_3497.txt | なんだかまだ…夢を見ているみたい。あなたが私の腕の中にいるなんて yo_3498.txt | そうね。ずっと我慢してた。ずっとあなたを見ていたから yo_3500.txt | あ…?肇の、また大きくなってきた…? yo_3503.txt | い、今だけ…特別だからね…? yo_3504.txt | 私は肇のものよ。だから…ね? yo_3505.txt | ええ。きて…肇 yo_3507.txt | 肇が私の中にいる…動いているのをはっきり感じるわ yo_3508.txt | 幸せで…すごく、満ち足りた気持ち yo_3509.txt | きゃんっ…!?ちょ、ちょっと…肇? yo_3511.txt | 自分が吸い付きたかっただけじゃなくて? yo_3512.txt | ふふ…肇ったら、赤ちゃんみたい yo_3513.txt | 肇、大丈夫?痛かったり、辛かったりしない? yo_3516.txt | 肇…我慢しないで yo_3519.txt | うん…きて、肇 yo_3522.txt | すご、い…はあっ!肇をいっぱい、感じる…! yo_3523.txt | うれ、しい…!はぅ、ハッ、ハッ…あっ、肇…肇ぇっ! yo_3526.txt | キス…いっぱい、キス…したかったぁ! yo_3530.txt | 幸せよ…肇…! yo_3534.txt | はあああーっ!すごい…奥、響いてぇ…! yo_3535.txt | はげっ、しい…! yo_3537.txt | 私も、肇に気持ちよく…なって欲しいよぉっ! yo_3540.txt | もう、無理…頭の中…真っ白…だよぉ! yo_3542.txt | あっあああ…!来て、肇…!来て、来て来て来てぇっ! yo_3543.txt | 肇の中に溜まってるもの、全部私にちょうだい…! yo_3546.txt | ふあ、あ…すごい…いっぱい、出てるぅ yo_3551.txt | あはっ…は、肇ぇ…うん…大丈夫 yo_3552.txt | あんなにたくさん出るなんて…男の子ってみんなそうなの? yo_3553.txt | ううん…すごく気持ちよくて…あなたに愛されてるって感じられたから yo_3554.txt | だから…ありがとう、肇 yo_3555.txt | 私たち…シた、のよね yo_3556.txt | 嬉しい…ねぇ、肇。また…キス、して? yo_3557.txt | え?何が? yo_3559.txt | えぇっ!?きゅ、急に何よ…!?そ、そんな事をしみじみと言わないでくれる…? yo_3560.txt | だ、だいたい…前回だって…んっ!散々、触ったじゃない yo_3561.txt | んっ…そんなの、言わなくても察してよ yo_3562.txt | 恥ずかしいのは…恥ずかしいんだけど yo_3563.txt | 今日、誘ったの…私からだし yo_3564.txt | きゃっ…あ、えっ!? yo_3566.txt | き、き…き…!急に…きっ、きゅ…!? yo_3567.txt | え?どういうこと? yo_3568.txt | え…えっ!?えぇええええっ!? yo_3569.txt | 自分で?私が…脱ぐの? yo_3570.txt | はあ、はあ…脱ぐ…肇の前で…私が…自分で…!? yo_3571.txt | 大丈夫…大丈夫よ。肇だもん、大丈夫 yo_3572.txt | 恥ずかしくない…恋人なんだから、これは当たり前の事…! yo_3573.txt | 脱ぐ…これから…脱ぐわよっ!? yo_3575.txt | ど、どう?これでいい? yo_3578.txt | それは…褒められても複雑なんだけど yo_3579.txt | くすっ…肇って、本当におっぱいが大好きなのね yo_3582.txt | そ、そういう恥ずかしい事言わないの…! yo_3584.txt | あっ、やだそれ…ゾクゾクして…も、もう…また舐めるなんて…ああっ…!? yo_3586.txt | はあ、はあ…まったく…肇ったら、子供みたいなんだから yo_3587.txt | でも…そうね。不思議だけど、温かい気持ちになって…うん。嫌いじゃないわ yo_3588.txt | 何よ、急に? yo_3590.txt | それって…もも、もしかして遠回しのプロポーズ…!? yo_3591.txt | あっあぁん…ちょ、ちょっとぉ…!? yo_3594.txt | う、うん…肇に触ってもらってるんだもの、気持ちいいに決まってるわ yo_3595.txt | あっ、あぁん…またぁ…!? yo_3596.txt | あっ、はあ…はあっ、ああ…! yo_3598.txt | 肇のも…こんなに固くなってる yo_3599.txt | 私の…おっぱいで、こんなに大きく…ふふ…嬉しい! yo_3600.txt | ねぇ、これで終わりじゃないでしょ?肇のここ…我慢できないよね? yo_3602.txt | シたいよ yo_3605.txt | うんっ、うんっ!私、頑張るね。肇がいっぱい気持ちよくなれるように…頑張っちゃう! yo_3606.txt | ああ…肇ぇ…早く、早く入れて…? yo_3607.txt | うん…肇におっぱい吸われて…気持ちよくなっちゃったの yo_3608.txt | ね?だから…ねっ?早く…早く…! yo_3610.txt | 肇が入ってくる…ああっ、嬉しい…嬉しい! yo_3611.txt | なっ…!?ちがっ…違う!エッチなんじゃなくて…肇がぁ…肇が大好きなだけなんだからっ yo_3614.txt | はあっ、はあっ、はあ…え? yo_3615.txt | 肇…?どう…したの? yo_3617.txt | ゆっくりって…もしかして気持ちよくなかった…? yo_3621.txt | は、肇ぇ…!こんなの…こんなの、切ないよぉ…! yo_3622.txt | えろ…く、なってない…もん yo_3623.txt | 出てこない…だって、私が好きなのは…肇だけだもん yo_3626.txt | どうしたら…して…くれる、の? yo_3627.txt | それはぁ…それは…うっ、うぅ yo_3628.txt | 肇は…私に、意地悪して…エッチな事を、言わせたいのよね…? yo_3629.txt | そんなのわかってるんだから yo_3630.txt | でも、私だってもう我慢できないんだから…乗ってあげるわよ yo_3631.txt | 私は、大好きな肇に、いっぱい気持ちよくしてほしい yo_3632.txt | ううん…私に、肇を…気持ちよくさせてほしい…! yo_3635.txt | ぎゅーってお腹のあたりが切なくなって、胸が張り裂けそうで…あなたを愛してる、愛してるって感じる yo_3637.txt | 好き、好き…大好き!あなたに愛される為なら何でもする!エッチな女の子でもいいっ!我慢できないの、だからっ! yo_3638.txt | だから…ね?シて…肇 yo_3641.txt | はあっ、はあっ!気持ちいい…?肇っ、気持ちいい…!? yo_3642.txt | うん、うんっ!だって、私だもの…私の気持ちっ、肇を大好きって気持ち! yo_3643.txt | 放したくない、誰にも渡したくない…もっと私の奥に…心の奥の奥、ずっと深いところまできて…! yo_3644.txt | 好き好き…好きぃ!愛してるの…ねぇ、肇っ!愛してる?私の事…愛してる? yo_3645.txt | ああっ、嬉しい…はっ、あっあっあっ…んああああーーッ! yo_3647.txt | 肇が…体の中、めちゃくちゃに暴れてるの…はっきり、わかる yo_3652.txt | はあ…はあ…すごい…気持ちよかった…はあ yo_3653.txt | うん…イった…いっぱい…イったぁ yo_3654.txt | でも…肇は…まだ?まだ、出してない…よね? yo_3656.txt | でもごめんね、私だけ気持ちよくなっちゃった yo_3658.txt | そんなことないよ?うまく言えないけど…さっきからずーっと、頭、ふわふわして yo_3659.txt | すごく心地良くて…幸せな気持ちでいっぱいなの…! yo_3660.txt | だから肇、動いて?ね?気持ちよくなろう? yo_3661.txt | ほらぁ…早く…早くぅ yo_3663.txt | お願い。早く…早く、早くぅっ yo_3668.txt | はあっ、はあっ…息…できなっ…は、あ…ひっ、はっ、はっ!? yo_3671.txt | もう無理っ、これ以上気持ちよくなったらおかしくなる、無理っ、無理だよぉっ! yo_3672.txt | すごい…肇、すごいぃぃぃっ!肇のエッチすごいよぉっ、嬉しいよぉぉぉっ! yo_3674.txt | また肇のぬるぬる精液たくさん出ちゃう!? yo_3675.txt | んあああっ…いいよ、出してっ!あっあっ…肇にイって欲しい…私でイって?イってぇえええっ! yo_3679.txt | は、あ…は…あ…あ yo_3681.txt | すごい…中に…熱いの…いっぱい yo_3685.txt | 肇に愛されてるって感じた…肇は…感じられた? yo_3690.txt | 匂いも…すごく、濃くていやらしい…でも好き…! yo_3692.txt | でも…中に出してくれてもよかったのに yo_3693.txt | 私の身体は、全部肇のものなんだから…ね? yo_3694.txt | フフッ!でも、肌で肇を感じるのもいいかも yo_3695.txt | この方が身体全体であなたを受け止められるものね yo_3697.txt | これからも、あなたの愛で私を染めてね yo_3698.txt | 声が大きいわよ、肇 yo_3699.txt | 知らなかったに決まってるでしょ yo_3700.txt | でも、このくらいの事はすぐに調べられるわ。私のリサーチ力を侮らないでよね? yo_3701.txt | は、恥ずかしくなるから真面目に突っ込まないでよ…! yo_3702.txt | だいたい、毎回胸に吸い付いてくる人は誰だったかしら? yo_3703.txt | 肇が私の胸に熱い視線を送ってこなければ、こんなの調べなかったし yo_3704.txt | わ、わかったから…大きい声出さないのっ yo_3705.txt | それで、どう?おっぱいに挟まれるのって、気持ちいの? yo_3706.txt | 男の子はこういうのが好きだって、本当だったんだ yo_3707.txt | も、もう…じゃあ、こういうのはどう? yo_3709.txt | んはぁ…れろ、れろ yo_3712.txt | ぺろっ…れろ、れろ…! yo_3715.txt | え…何?どうかした? yo_3716.txt | えええっ!?べ、別に熱中してなんか…! yo_3718.txt | 肇の…肇の yo_3722.txt | ふぇ?どうしたの? yo_3723.txt | んふ…そ、そう?よかった、練習の成果が出て yo_3724.txt | そ、そうよ…悪い?バナナとか…挟んでみると良いって yo_3725.txt | う…そ、そんな事 yo_3726.txt | ある、けど yo_3728.txt | だから…おっぱいで誘えば…応えてくれるかなって yo_3729.txt | エッチ…したい時…おっぱいでしてあげたら…その yo_3732.txt | はあ、はあ…ううん。私がもっと素直になればいいんだけど yo_3733.txt | それに、四六時中エッチしてるってわけにもいかないでしょ? yo_3735.txt | えええええ…んむぅっ!? yo_3736.txt | らってぇ…肇が変な事言うんだもん yo_3738.txt | 確かにぃ…持ってるけどぉ yo_3739.txt | そ、そんなのなくても…私がいつでも yo_3740.txt | なっ、なんでもない!いいわよ、写真でもなんでも…あなたの好きにすれば yo_3750.txt | 肇ぇ…それぇ…なんか、集中できないよぉ yo_3752.txt | はむっ…ちゅる、ちゅううっ! yo_3754.txt | はあっ、はあっ…肇、気持ちいい…!? yo_3757.txt | 肇ぇ…肇、肇ぇ…! yo_3759.txt | いいよ…出してっ!好きなところに…出してぇっ! yo_3762.txt | あっ、はあ…んっ、んうぅ…うん、大丈夫 yo_3763.txt | ええ。まだ全部じゃないけど…んっ yo_3765.txt | でもこういうの、男の子は喜ぶって聞いたし yo_3766.txt | それに、前から興味あったの。どんな味なのかな、とか yo_3767.txt | 変な味だけど…肇のだと思うと、別に嫌じゃないかも yo_3768.txt | ん…はぁ。どう?全部飲んだわよ yo_3769.txt | 肇…喜んでくれた? yo_3770.txt | 私も…エッチするのとは違う満足感っていうか yo_3771.txt | でも…これで終わりじゃないわよね? yo_3772.txt | べ、別に…そういうわけじゃ yo_3774.txt | 私はもう、準備できちゃったから…ね? yo_3775.txt | 肇の…おっぱいだけじゃなくて、私の中にも入れてほしいな yo_3777.txt | あ、はぁ…すごい…こんなに沢山 yo_3778.txt | 熱くて、ぬるぬるで…すごくエッチな匂い yo_3779.txt | はあ…はあ…匂いもすごい…男の人の匂い yo_3780.txt | どう、肇?私、上手くできてた…? yo_3781.txt | ふふっ、そう。よかった…! yo_3784.txt | 渡されちゃったら私が困るんだけど yo_3785.txt | でも…その写真見たら…肇は興奮してくれるの? yo_3786.txt | うーん…そう言い切ってくれるのはまあ悪い気はしないけど yo_3787.txt | 興奮しても、一人でしたりしないでね? yo_3788.txt | 絶対、本物の私でしてほしいから…約束よ? yo_3789.txt | いつでも襲いに来ていいから…ねっ? yo_3791.txt | じゃあ、早速…本物にしかできないこと…するっ? yo_3795.txt | んっ、もう、そんな恥ずかしいこと…言っちゃ、ダメェ…はあ、はあ…でも、私も yo_3802.txt | んっ、んっ…さっきそう言ったのに、肇はやめてくれなかったでしょ? yo_3804.txt | じゃあ…もっと強く抱きしめて。もっとちゃんと…私の口、塞いで…? yo_3809.txt | だってぇ…色々考えたらどんどん興奮してきちゃって yo_3810.txt | それに…肇にぎゅうってされて、キスで口塞がれて…すごくドキドキしたんだもん yo_3811.txt | 私の中で…じゃなくて、実際に強引でしょ? yo_3812.txt | でも…そんな強引なあなたを好きになったんだもの yo_3815.txt | はあぁっ!す、ご…すごいぃぃっ! yo_3822.txt | はあ…はあ…肇ぇ…もっともっと…んはぁっ、もっと激しく…してぇぇぇっ! yo_3824.txt | 呼吸も…音も…体温も…ぜんぶ、ぜんぶぅっ! yo_3826.txt | このままだと、きちゃう…!すごいのがきちゃうよぉっ! yo_3827.txt | うんっ、イクっ!あっ、あっあっ、イクッ、イクイクッ、肇でイクのぉっ! yo_3828.txt | 一緒がいい…一緒、一緒に…肇ぇぇぇっ! yo_3829.txt | は、あああ…うれしい…うれ、しい…! yo_3831.txt | はっ、はっ、あっ。出して、肇…肇っ、肇ぇぇぇっ!ドロドロで濃いのが欲しいのぉーーッ! yo_3837.txt | すごい…おなかの中、肇でいっぱいになってるぅ yo_3838.txt | 肇…凄くよかった。全身であなたを感じられたから yo_3840.txt | ねぇ…肇?肇は私の事、愛してる…? yo_3841.txt | えへへ…うん、私も! yo_3842.txt | でももっと入れていて欲しかったのに…肇、まだまだ出せるでしょ? yo_3843.txt | そ、そうね…万が一にも見られたらまずいものね yo_3844.txt | って、ど、どうしよう…!?早く片付けないと! yo_3845.txt | でも、肇が中に出してくれてよかった。汚れなくていいし…ねっ?これからは全部中に出して? yo_3846.txt | えぇー?私は別に…いいんだけど yo_3850.txt | こんなにいっぱい…そんなに気持ちよかったの…? yo_3851.txt | ふふっ、よかった…肇が感じてくれて嬉しい…私で、気持ちよくなってくれて…! yo_3852.txt | うん…多分大丈夫。それに、ちょっとついてるくらい平気よ yo_3853.txt | むしろ、肇の匂いがついてて…なんだか興奮するかも yo_3854.txt | それは…勿論、肇に責任を取ってもらうわ! yo_3855.txt | だってぇ…肇を誘うきっかけは、いくつあったって足りないもの yo_3858.txt | あっ…忘れてた yo_3859.txt | でも…後片付け、しちゃっていいの? yo_3860.txt | 撮影…してもいいのよ? yo_3861.txt | えぇー…?肇ぇ…もう終わりなの? yuina011_003.txt | わかんないです yuina011_006.txt | おいしいです、オムライス! ママがつくってくれたみたい! yuina011_011.txt | ママがいってた! チーズがはいってるって! yuina011_012.txt | うん! これ! このケーキがほしいです yuina011_015.txt | つぎの月ようです yuina011_016.txt | はい! おっきいケーキ、だい好きです! yuina011_018.txt | はい! ありがとうございます! yuina011_019.txt | ごちそうさまでした。とってもおいしかったです yuina011_020.txt | おいくらですか? yuina011_021.txt | 知らない人からおカネやものをもらっちゃダメだって、ママがいってたから yuina011_022.txt | おにいさん、誘拐犯? yuina011_023.txt | はやく、ママー! yuina011_024.txt | あっ、カフェのおねーさんとおにーさん、こんにちは yuina011_025.txt | カフェのおねーさんとおにーさんだよ yuina011_026.txt | パパの、プレゼントを買いに行くところ yuina011_027.txt | うん。大切なにんむ yuina011_028.txt | おにーさんとおねーさんも手伝って下さい yuina011_030.txt | ネクタイ! yuina011_031.txt | お仕事、がんばって欲しいから yuina011_033.txt | これ可愛いー。ピンクで、ハートマークがいっぱい! yuina011_035.txt | おねーさんは、どのネクタイがいいと思いますか? yuina011_037.txt | パパはお医者さんです yuina011_038.txt | はい! パパはすごいです! yuina011_039.txt | もしかして、パパに病気をなおしてもらったんですか? yuina011_040.txt | はい! パパはすごくて、カッコいいんです! yuina011_041.txt | 前に旅行にいったときに目の前でケガをした子がいたんだけど、パパがすぐに治しちゃった yuina011_042.txt | 他にもいっぱいの人を助けてるんだって yuina011_043.txt | だからね、ユイナも大人になったらパパみたいな、すごいお医者さんになるの! yuina011_046.txt | ユイナのきもち? yuina011_047.txt | ホントですか? yuina011_049.txt | おはようございます yuina011_050.txt | 今日は、よろしくおねがいします! yuina011_051.txt | がんばります! yuina011_053.txt | わかりました yuina011_054.txt | これでヘイキ? yuina011_055.txt | えへへ。ママのお手伝いしてるから yuina011_058.txt | ありがとうございました yuina011_060.txt | おにいさんの、オムライスが食べたいです! この前、とってもおいしかったから yuina011_063.txt | いただきます! yuina011_065.txt | はい! ありがとうございます! yuina011_067.txt | ハッピバースデー、トゥーユー。ハッピバースデー、トゥーユー。ハッピバースデー、ディア、パパ。ハッピバースデー、トゥーユー yuina011_068.txt | おたん生日おめでとうパパ yuina011_069.txt | パパの大すきなケーキ! ユイナもおてつだいしたの! すごいでしょ! yuina011_070.txt | パパ、元気がなかったから。このケーキを食べて元気をだして! yuina011_071.txt | 食べないの? もしかして、病気? yuina011_072.txt | ううん。ケーキはまた作ればいいから! あとね、パパのことはユイナが治してあげるからね yuina011_073.txt | ユイナはお医者さんになるの。だからパパのことはユイナが治してあげる! yuina011_074.txt | うん! ユイナ、パパみたいなお医者さんになるの! yuina011_075.txt | パパはすごいもん! 旅行のときもすごいカッコよかった! yuina011_076.txt | ユイナも、みんなにありがとうって言われる、すごくてカッコいいお医者さんになる! yuina011_077.txt | そうだ! プレゼントはまだあるんだよ、はい! yuina011_078.txt | これからもお仕事がんばって下さい! yuina011_080.txt | パパはもう、ユイナのモクヒョウだよ! yuina011_081.txt | 病気はもういいの? yuina011_084.txt | よかった、どんどん食べてね! yuina011_086.txt | はい! オムライスをたべにきます yuina013_001.txt | こんにちは yuina013_002.txt | オムライスを、お願いします yuina013_003.txt | はい! あと、オレンジジュース! yuinamama011_001.txt | ちょっと結菜、走らないの。転ぶわよ yuinamama011_003.txt | すみません。結菜とお知り合いでしょうか? yuinamama011_004.txt | カフェと言うと――ああ、以前に確認の電話をくれたお店の人ですか? yuinamama011_005.txt | その節は、この子がご迷惑をおかけして申し訳ありません yuinamama011_006.txt | ありがとうございます。よろしくお願いします yuinamama011_007.txt | こら、結菜。そんなわがまま言ったら迷惑でしょう yuinamama011_010.txt | 主人はケーキ好きですが、どちらかと言えば、さっぱりした甘さの物を好んでいましたね yuinamama011_011.txt | 本当にすみません。あの子のワガママに付き合っていただいて yuinamama011_012.txt | ありがとうございます yuinamama011_014.txt | このところ、好きなケーキも食べられないほどで yuinamama011_015.txt | だからあの子も、主人が一番好きだったケーキを探し回ったんだと思います yuinamama011_021.txt | 主人のことを、知っているんですか? yuinamama011_022.txt | いいからいいから yuinamama011_023.txt | 心配しなくてもいいから yuinamama011_025.txt | 失礼します yuinamama011_026.txt | すみません。今日はこちらで待ち合わせをしているのですが yuinamama011_027.txt | はい。よろしくお願いします yuinamama011_028.txt | いいからいいから yuinamama011_029.txt | この子ったら、アナタのために色んなケーキ屋さんを探し回ったのよ yuinamama011_030.txt | でも見つけることが出来なくて。それを、このお店の方が特別に引き受けて下さったの yuinamama011_032.txt | おかげで結菜だけじゃなく、主人も私も元気を取り戻しました yuinamama011_033.txt | はい。ありがとうございます yuinamama013_001.txt | すみません yuinamama013_002.txt | すみません、お忙しいところにお邪魔してしまったようで yu_0001.txt | こんなにたくさん。これが二宮会長の人望ですのね yu_0003.txt | そのお話、海咲浜の生徒会を代表して、生徒会長のこの古塚由依が承知いたしましたわ yu_0004.txt | と申しましても、クリスマスパーティーまでほとんどございませんが yu_0005.txt | ですがこちらにはこちらの作業もございますので、副会長には基本的に留守をお願いする形となります yu_0006.txt | ですのでこちらには、私と青葉の二人で参りますわ yu_0007.txt | そんなことございませんわ yu_0008.txt | 私ひとりっ子ですから。妹がいたらこんな感じなのかなーと! yu_0009.txt | お姉様、とお呼びなさい! yu_0010.txt | それはこちらも同じですわ。それだけみなさん待ち望んでいた、ということなんでしょうけど yu_0011.txt | まあ山吹先輩、そのようなことを日常的に…!? yu_0012.txt | この方、クズ…ですわね yu_0013.txt | ということでしたら私が取り仕切る限り、海咲浜の方は問題ございませんわ yu_0014.txt | ええ。お任せください! yu_0015.txt | ですがこうして現状を把握した上で、具体的に何をすればよいのでしょうか? yu_0016.txt | 今日も特別号が出回ってましたわね yu_0018.txt | そこで校内新聞の話ですわね yu_0019.txt | 承知いたしました yu_0020.txt | それにしても、みなさんの前でいきなり「送ろうか?」とおっしゃられた時は驚きましたわ yu_0021.txt | いえ。お、驚いたと申しましても、こちらのお話ですので yu_0022.txt | に、二宮先輩こそどうぞお気になさらず! yu_0023.txt | 聞いて欲しいこと? yu_0024.txt | まさか愛の告 yu_0025.txt | フッ。ええわかっておりましたとも、お約束ですものね yu_0026.txt | ということは、声をかけていただいたのも? yu_0027.txt | なるほど yu_0028.txt | わかりました。私でよければ、うかがわせていただきます yu_0029.txt | せ、先輩と私だけの秘密ッ!? yu_0030.txt | ってまた私は何を期待してますの。先輩は私を生徒会長として見込んでのこと yu_0031.txt | コホン。ええ、承知いたしました yu_0032.txt | それで、お話というのは? yu_0034.txt | よろひくお願い致しますッ! yu_0036.txt | あっ、え、ええ!そこは涙をのんでお断りいたしますわ!一般論として! yu_0038.txt | 結城先輩のお話ですか? yu_0039.txt | なるほど、それを考えてましたのね yu_0041.txt | はい、そこまで yu_0042.txt | 今、先輩が自信を失くされていることはわかりました yu_0043.txt | 私が先輩の立場でも、もしかしたら同じように悩んでいたかもしれません yu_0044.txt | ですがそれは、全校生徒に確認されましたか? yu_0045.txt | でしたら、先輩のその不安を知っているのは、私ただ一人 yu_0045_.txt | でしたら、先輩のその不安を知っているのは、私ただ一人 yu_0046.txt | つまりその不安について、私が、今の先輩にとってのすべてなんです yu_0046_.txt | つまりその不安について、私が、今の先輩にとってのすべてなんです yu_0047.txt | ですからすべてであるこの私が、今この場で、先輩の不安をすべて受け入れます yu_0047_.txt | ですからすべてであるこの私が、今この場で、先輩の不安をすべて受け入れます yu_0048.txt | さらに申し上げるなら、先輩は何も悪くないと、私が先輩の不安をすべて肯定します yu_0048_.txt | さらに申し上げるなら、先輩は何も悪くないと、私が先輩の不安をすべて肯定します yu_0049.txt | ほら、もう先輩を責める人は誰もいなくなった! yu_0049_.txt | ほら、もう先輩を責める人は誰もいなくなった! yu_0050.txt | 自信を持ってください。先輩の無謀な夢に、救われた人もきっといます yu_0050_.txt | 自信を持ってください。先輩の無謀な夢に、救われた人もきっといます yu_0051.txt | その人は今頃、先輩に感謝しているはずですから yu_0051_.txt | その人は今頃、先輩に感謝しているはずですから yu_0052.txt | ですがそれでも泣きそうになったら、その時は胸をお貸ししますわ yu_0053.txt | ふふっ、そうですわね yu_0054.txt | けれどどんなに不安でも、誰かの支えがあることで、乗り越えられることもあるかもしれませんから yu_0055.txt | なので先輩が望んでくださるのなら、その時は私が先輩の支えになりますわ yu_0056.txt | だから先輩は我慢せず、いつでもご相談ください! yu_0057.txt | あっ、ですが yu_0058.txt | いくら私でも「他の女性にフラれてしまった」という理由ではご相談を受けかねますので、その点だけご容赦を! yu_0059.txt | なッ!? yu_0060.txt | せ、先輩?それはどういった意味かお訊きしてもよろしいでしょうか? yu_0061.txt | 一人で大丈夫か、とはどのような意味でしょうか? yu_0062.txt | 可愛い!?私が!? yu_0063.txt | へ、へぇ…そうなんですか yu_0064.txt | ふ、ふーん…心配、してくださってましたのね yu_0065.txt | そ、そういうことでしたら…ええ、私としたことが、突然失礼いたしました yu_0066.txt | ところで、その…先輩は、先輩はその yu_0067.txt | どうしてそのようなご心配を? yu_0068.txt | 私が告白をされたからといって、先輩に不都合があるわけでは yu_0069.txt | それとも…不都合、ございますか? yu_0070.txt | わ、私も二宮先輩のことは、尊敬してますし、男性としても素敵だと思いますし yu_0071.txt | もしですよ?私が一人では不安だと申し上げたら、送ってくださいますか? yu_0072.txt | そ、そうですか yu_0074.txt | ぁ、あの yu_0076.txt | 全校生徒の話題総なめ。先程生徒会でも話に上がったほど。完全に時の人となった yu_0077.txt | 結城彩楓…先輩ですわね yu_0078.txt | 100パーセント結城彩楓…先輩は断わるでしょうね yu_0079.txt | 正直興味ありませんし、100パーセントは100パーセントですわ yu_0080.txt | ええ。ですからあの方ではダメだと、申し上げたではありませんか yu_0081.txt | だいたいいきなり呼び止めて、一方的に告白する時点で、相手の気持ちを考えているとは言い難いですもの yu_0082.txt | 先輩。このままでは結城彩楓…先輩がただの頭の可哀想な人になりかねませんし、そろそろ反応して差し上げては? yu_0083.txt | ええええええええぇ!? yu_0085.txt | ちょっと、いい加減に yu_0086.txt | 離れなさぁーーい! yu_0089.txt | そ、そうとも言いますわね yu_0090.txt | それでは先輩方、私そろそろ行きますわね yu_0091.txt | ありがとうございます。ですがうちは少々距離もございますから yu_0092.txt | こちらまでで結構ですわ。ありがとうございます! yu_0093.txt | それにしても結城先輩、いったい一食に何人分お作りになりますの? yu_0094.txt | ふふふっ、そうですか yu_0095.txt | ではお二人とも、ごきげんよう! yu_0097.txt | そ、それどころでは、ありませんわ yu_0098.txt | 以後、気をつけますわ yu_0099.txt | え?ええ、そうですが。「も」とは? yu_0100.txt | なっ!?結城先ぱ、「も」ってそういう yu_0101.txt | まさかそれでは、結城先輩も二宮会長に告白を!? yu_0102.txt | その反応、違うのですか?でしたらなぜ結城先輩が? yu_0103.txt | そ、そうでしたか。私はてっきり yu_0104.txt | ですが誰もが認めるミス絢星館がライバルではなくて、正直ほっとしましたわ yu_0105.txt | 先輩、小清水さんという方から告白をされたというお話は、人づてですがうかがいました yu_0106.txt | ですがまだ、正式にお付き合いはされていないと yu_0107.txt | そうですか。では yu_0108.txt | あの、私は古塚由依と申します。この中に小清水先輩はいらっしゃいますか? yu_0109.txt | ええ。お初にお目にかかりますわ yu_0110.txt | ですが初対面にして突然のご無礼、お許し下さいませ yu_0111.txt | 二宮先輩 yu_0112.txt | 小清水先輩にお返事される前に、私の気持ちを聞いていただけますか? yu_0113.txt | 昨日は相手の気持ちを、などと偉そうなことを口にしてしまいましたが yu_0114.txt | 私、以前より先輩に、強い憧れを抱いておりました yu_0115.txt | そしてつい先日、これが yu_0116.txt | 先輩への恋心であると気づきました yu_0117.txt | 先輩、私とのこと、真剣に考えていただけませんか? yu_0119.txt | は、はいッ…! yu_0120.txt | それでは!? yu_0121.txt | あ、あの…先輩? yu_0122.txt | 小清水先輩 yu_0123.txt | はい。先輩がそれだけ誠実な方だという証明にもなりましたので yu_0124.txt | 是非、私とのこともご検討くださると嬉しいですわ yu_0125.txt | は、はい!もちろんですわ! yu_0126.txt | は、はい!私も負けませんわ! yu_0127.txt | 副会長さん?まさかことに乗じて、解禁を撤回させようなどとお考えではありませんわよね? yu_0129.txt | ちょ、ちょっと山吹先輩!?まさか本当に!? yu_0131.txt | お、おおおおお待ちください!やややや山吹先輩! yu_0133.txt | よろしければ先輩のお考え、早速お聞かせいただけますか? yu_0134a.txt | カップル!? yu_0138.txt | ベストじゃありません!副が余計です! yu_0139.txt | ですが事実ですわ! yu_0140.txt | 抜け駆けは許しませんわよ! yu_0141.txt | せっかくのご提案ですが、私としては仮に選ばれなかったとしても、二宮会長に決めていただきたいです yu_0143.txt | ふふふ、余談ではありますが yu_0144.txt | 私の家は代々、この地の名士として有名で、その名を知らぬ者はいないとまで言われておりましたの yu_0145.txt | あの結城先輩のことですから、何を仕掛けてくるかわかりませんわ yu_0146.txt | ですので、先輩のことは私がお守りいたします yu_0148.txt | やはり大きさ、ですか? yu_0152.txt | ごきげんよう、結城先輩! yu_0153.txt | 二宮先輩、弁解の必要はございませんわ yu_0154.txt | ふふふっ、結城先輩? yu_0155.txt | この私がそう簡単に抜け駆けさせるとでも思いまして! yu_0157.txt | ええ。私たちがモデルをつとめますの yu_0159.txt | ちょ、ちょっと…! yu_0160.txt | こ、小清水先輩まで!?ライバルが増えますのよ!? yu_0161.txt | そ、そうでしたわね。小清水先輩はそういったお考えをお持ちでしたわね yu_0163.txt | もともと派手で目立ちますし、なにより社交的過ぎる方ですから yu_0165.txt | え、ええ。いつもブラックですので、必要ございませんわ yu_0167.txt | そ、そうでしたの? yu_0168.txt | こほん。そういうことでしたら萌楓、私もミルクとお砂糖いただいてもよろしくて? yu_0169.txt | それについて、念のためお訊きしますが、先輩はすでにお相手は決めてらっしゃいますのよね? yu_0170.txt | ちょ、ちょっと、いきなり大きな声を出さないでください! yu_0171.txt | ふふっ!まさかお二人とも、この期に及んで怖じ気づきまして? yu_0173a.txt | ええええぇぇぇーーッ!? yu_0174.txt | 本気でおっしゃってますの? yu_0175.txt | そ、そうおっしゃられると返す言葉もございません yu_0177.txt | こ、ここにきてライバルが増えましたの? yu_0178.txt | えっ?と、申しますと yu_0179.txt | ほ、ホホホホホホ、なかなか面白いことをおっしゃりますのね yu_0180.txt | ですが私、花守先輩に限らずどなたにも負ける気はありませんわ! yu_0182.txt | あの、二宮先輩。古塚ですが、こちらにいらっしゃいませんか? yu_0182_2.txt | よかった!ようやくお会い出来ますのね! yu_0183.txt | す、すみません。何度か足を運ばせていただいたのですが、お留守だったようで yu_0184.txt | い、いえ!おそらく私の用件も、先輩が転々としてらしたことと関係ありますので…! yu_0185.txt | はい!なんでも先輩が、山吹先輩とお付き合い間近だと! yu_0186.txt | このような真似、はしたないとは思いつつも、いてもたってもいられなくなってしまいまして yu_0187.txt | お願いです!どうか私にも、チャンスをいただけないでしょうか!? yu_0188.txt | 必ず先輩に、ご満足いただけるよう頑張りますので…! yu_0190.txt | えっ?そ、それでは…? yu_0191.txt | 勘違い。勘ちが yu_0192.txt | はくぅ!? yu_0193.txt | つ、つまり私が…なりふり構わず、恥を重ねたことも…!? yu_0194.txt | な、なな、なななななぁ…!? yu_0195.txt | 慰めは無用ですわあぁーーッ! yu_0196.txt | こ、この場にいるのが、先輩だけだったことがせめてもの救いですわ yu_0197.txt | も、申し訳ありませんが、できれば早急にこの場を後にしたいのですが yu_0198.txt | お気遣い感謝致しま yu_0199.txt | ちょ!?こ、こんな顔誰かに見られるわけには…! yu_0200.txt | かくなる上は yu_0201.txt | 先輩、申し訳ありません! yu_0202.txt | ぜ、絶対に視線を下に向けてはいけませんわよ!? yu_0203.txt | ええ、先輩ごきげんよう yu_0204.txt | し、失礼いたしました。小さな虫が yu_0205.txt | だ、だから下を見てはいけないと言っているではありませんか…! yu_0206.txt | い、いえ、なんでもありませんわ。それより先輩はどうなさいまして? yu_0207.txt | ああそれでしたら、つい先ほどまでいらしたんですが、すでに出て行かれてしまいました yu_0208.txt | お役に立てず、申し訳ありません! yu_0209.txt | と、突然のご無礼、申し訳ありませんでした! yu_0210.txt | なかったことに yu_0211.txt | ずいぶんと簡単に割り切れてしまいますのね yu_0212.txt | 男性としては、女性にあのようなことをされれば、少なくとも嬉しくなるのでは…? yu_0213.txt | それとも、やはり年下では魅力が足りませんか? yu_0214.txt | 私を意識 yu_0215.txt | 魅力的…そうですか yu_0216.txt | 二宮先輩? yu_0217.txt | そういうことでしたら、どうぞご遠慮なく意識してくださいませ yu_0218.txt | そしてその意識、必ず恋心に変えて差し上げますわ! yu_0219.txt | ちょっと結城先輩。何があったか存じませんが、もう少し静かにしていただけませんこと? yu_0220.txt | あら、先輩方もお揃いで yu_0221.txt | ふふっ、何を騒いでいたのかと思えば。そういうことでしたのね yu_0222.txt | ええ、構いませんが yu_0223.txt | せっかくですし、六人で座れるようテーブルをくっつけましょうか? yu_0224.txt | いえ山吹先輩こそ何なんですの、そのおかしな活用形は yu_0225.txt | 花守先輩、清楚な見かけによらず、エゲツないことをなさいますのね yu_0226.txt | ではお話がまとまったところで、私は先輩の正面のお席を頂きますわね yu_0227.txt | ええ。だってお隣では、先輩のお顔がよく見られませんから! yu_0229.txt | い、いかがでして? yu_0230.txt | 先輩、どうして世の中はこんなにも不平等ですの!? yu_0231.txt | し、失礼致します! yu_0232.txt | あの、私こちらのお素麺を、10袋ほどいただきたいのですが…! yu_0233.txt | ちょ、結城先輩!その呼び方はおやめになってくださいとあれほど yu_0234.txt | コホン。私はゆいピン、ゆいポンとはどなたのことでしょう? yu_0236.txt | し、失礼いたしました yu_0237.txt | ですがこれは二宮先輩と握手がしたいというわけではなく、ちょうどお素麺が恋しくなっただけでして yu_0238.txt | 本当は二宮先輩目的でしたの! yu_0239.txt | あ、ありがとうございます…! yu_0240.txt | ええ。今日は元々活動の予定もなく、こちらにお邪魔しようと決めておりましたので yu_0242.txt | やはり一人でお邪魔するのは、少々恥ずかしかったと申しますか yu_0243.txt | どうせならご一緒させていただこうと思い、山吹先輩をお誘いに上がりましたの yu_0244.txt | ですが自分は興味ないとの一点張りで yu_0245.txt | 正直に「恥ずかしいので、ついてきてくださいませんか」と申し上げたところ、ようやく腰を上げていただけましたの yu_0246.txt | 私、こんなにも不自然でしたのね yu_0247.txt | 私としても、責任を感じないわけではありませんし yu_0248.txt | 分けられるものなら、分けて差し上げたいところですが yu_0249.txt | ですが、そのような顔で仰られましても yu_0250.txt | かといって握手にも5袋。写真を撮るには10袋必要ですのよね? yu_0251.txt | そうですわね。結城先輩とお写真を撮ろうとお考えなのでしたら、すぐにポイしてしまいましょう! yu_0252.txt | 結城先輩、雑ですわ yu_0253.txt | 私も、結城先輩のお言葉で目が覚めましたわ! yu_0255.txt | また勝手なことを。今回こそ5人できちんと話し合って yu_0257.txt | それこそ私なんて、きっと異常に違いありませんわ。うふふふふ yu_0258.txt | いいわけがありませんわ! yu_0259.txt | そもそもみなさんは、ブラジャーの必要性について、真剣に悩んだことがありまして!? yu_0260.txt | 私はありますわ!現在進行形で! yu_0262.txt | そうですわね。お気遣いいただけるのは嬉しいのですが yu_0263.txt | むしろここは「俺のために時間を作って欲しい」と仰ってくださるのも、優しさですわよ! yu_0264.txt | 先輩が誘ってくださるということは、まだ可能性があるということですから yu_0265.txt | 変に遠慮されてしまうと、それこそ不安になってしまいますわ yu_0267.txt | もちろんですわ。せっかくのチャンス、見過ごすわけにはいきませんもの yu_0268.txt | あの「どなたか一人を決める」ということについては、不満はないと思います yu_0269.txt | ですが、具体的にどういったゲームでしょうか? yu_0272.txt | 意図的なものを感じなくもありませんが、不正がないのも明らか yu_0273.txt | 百聞は一見にしかず。結城先輩、命令を出していただけますか? yu_0274.txt | なるほど、王様を追い詰める方法もありますのね yu_0277.txt | まともなものでお願いいたしますわよ? yu_0278.txt | や、山ブフッき先輩…お気の毒に yu_0279.txt | 山吹先輩。つかぬ事お伺いしますが、これは不純異性交遊には当たりませんこと? yu_0280.txt | この場で先輩とのお戯れを選ぶより、明日のデートの権利を得ることが最優先 yu_0281.txt | ですのでここは心を鬼にして、まず結城先輩にご退場いただきますわ! yu_0282.txt | 私は自分の直感を信じますわ! yu_0283.txt | というわけですので、2番の方は、今日の下着の色をお答えください! yu_0284.txt | くっ、小清水先輩でしたか yu_0285.txt | まあいいでしょう。いずれはご退場いただく予定でしたし yu_0287.txt | ちなみにその質問の意図は? yu_0288.txt | 念のため確認させていただいてもよろしいでしょうか? yu_0289.txt | では、失礼して yu_0290.txt | なるほど。ではゲームを続けましょうか yu_0291.txt | 申し訳ありません。すでに私の番は終わってしまいましたので! yu_0292.txt | 私ではなくてよかったと、心から思いますわ yu_0293.txt | わ、わたくち、古塚由依でちゅ。ママのおっぱいがだいしゅきな yu_0294.txt | って赤ちゃん言葉なんて屈辱ですわ! yu_0295.txt | あ、悪魔の所業ですわ。恐ろしい yu_0296.txt | 花守先輩の名誉のため、失礼致します! yu_0297.txt | 即効性のある麻酔スプレーですわ yu_0298.txt | ただし効果が強いため、人への使用は一日一回が限度のキケンなものですが yu_0299.txt | お話していませんでしたか? yu_0300.txt | 私向こうでは発明部に所属しておりますの。もちろんこれも、私が発明したものですわ! yu_0301.txt | 何かお困りのことがございましたら、是非お声がけくださいませ yu_0302.txt | 探しものは見つかりまして? yu_0303.txt | デートをかけた勝負には負けてしまいましたが、諦めると口にした覚えはありませんわ yu_0304.txt | ですので、二宮先輩と花火をしようと思い、こうして用意して参りましたの! yu_0305.txt | 温かいうちにお料理をいただきますか? yu_0306.txt | ええ、もちろん用意していますわ。青葉、終わった花火はきちんと yu_0308.txt | あ、あなたいきなり何てことおっしゃいますの!? yu_0310.txt | ちょ、おバカ!何てことしますの!? yu_0311.txt | 花火も買い占めて参りましたので、目いっぱい楽しんでくださいませ yu_0312.txt | ですが男女交際の解禁以降、この面々で顔を合わせる機会は増えましたし yu_0313.txt | 今さらその必要性はあまり感じないのですが yu_0314.txt | 私も、反対しているわけではありませんのよ? yu_0315.txt | その設定、まだ続いてましたのね yu_0316.txt | 最近ご一緒することも多く、違和感すらなくなっていましたが yu_0317.txt | 確かに青葉の言うとおりですわね yu_0318.txt | ふふっ!では山吹先輩、みなさんにお声がけはされないおつもりで? yu_0319.txt | ええ。愛に障害はつきものですもの yu_0320.txt | それにみなさんに負ける気はございませんので、何の問題もありませんわ! yu_0321.txt | 先輩の部屋の冷蔵庫から卵とベーコン、タコとササミの燻製を出しておく、ですわね yu_0322.txt | 先輩のお部屋…フフッ! yu_0324.txt | 私がお話しするようになったのもそれ以降ですので、少々信じられませんわ yu_0325.txt | 同じく、申し訳ございません yu_0327.txt | そう、つまり二宮先輩との yu_0328.txt | あるかもしれませんわ! yu_0330.txt | お、大きければいいというものでは yu_0332.txt | さあ先生、参りましょうか! yu_0333_.txt | 正直に申し上げますと、それは私も気になっていたところですわ yu_0334_.txt | 特に私の場合、校舎も異なりますし、そもそも接点を作るだけでもひと苦労ですし yu_0335_.txt | ですがこれは何かありましたわね? yu_0336_.txt | ですが持たざる者として、お気持ちはわかりますわ yu_0339_.txt | 確かに花守先輩、私の中でも、いまだに謎の多い方ですが yu_0340_.txt | わ、私よりも真っ赤になっている結城先輩が何を言ってますの…! yu_0341_.txt | 先輩、そのような涙ぐましい努力を…! yu_0342_.txt | 私応援いたしますわ! yu_0343_.txt | 胸の大きい方にはわからない苦労ですのよ! yu_0344_.txt | まったく、姿が見えないと思えば、油断も隙もありませんわね yu_0345_.txt | ハッ!? yu_0346_.txt | あ、あの…そのようにジロジロ、ご覧にならないでください yu_0347_.txt | 私、先輩方ほど、スタイルはよくありませんので yu_0348_.txt | そうなんですか!?このくらいの大きさがお好みでしたの!? yu_0349_.txt | そうですわ!密かにタイミングを見計らっていましたのに! yu_0351_.txt | に、二宮先輩!私だって…! yu_0352_.txt | お尻でしたら挟めますわ! yu_0353_.txt | 先輩の、先輩のオチン yu_0354_.txt | 当然ですわ!これも社会勉強ですもの…! yu_0357.txt | ええ。そう思うとなかなか感慨深いものがありますわね yu_0358.txt | 先輩とお仕事をご一緒した約半年、とても充実していました yu_0359.txt | 承知いたしました yu_0360.txt | 最後くらい、みなさんには生徒会の仕事を忘れて、思い出を作っていただこうと思います yu_0361.txt | ですが、私には会長としての責務が…! yu_0363.txt | 毎日楽しそうなあなたと違って、私はそう簡単にはおバカになれませんのよ yu_0364.txt | ぐぅ…そ、それはまあ yu_0365.txt | そんなのしたいに決まってますわ!ぶっ飛ばしますわよ!? yu_0366.txt | ですが私にとって、二宮先輩は憧れのお方なんです yu_0367.txt | 恋のお相手としてはもちろんですが yu_0368.txt | 先輩は誰も成し得なかったこと、私ですら半信半疑だったことを本当に実現してしまいました yu_0369.txt | はい。なので今はまだ憧れですが yu_0370.txt | いずれは追いつき、追い越したい目標でもありますの yu_0371.txt | もし私を、恋人として選んでいただけるのなら、なおのこと! yu_0372.txt | なので先輩と過ごしたい気持ちはもちろんありますが yu_0373.txt | 生徒会長として最後の務めだからこそ、その役目を全うする yu_0374.txt | それが今の私に必要なことだと思いましたの! yu_0375.txt | ちょっと萌楓、どうして二宮先輩が!? yu_0376.txt | 楽しむも何も、私には会長の仕事を全うする使命があると昨日 yu_0377.txt | って、それより萌楓 yu_0378.txt | むしろ質問しているのは私の方ですわ。これはどういうことでして? yu_0379.txt | 青葉も、見回りに行くというのは嘘でしたの? yu_0380.txt | 食べながら言うことではありませんわ! yu_0381.txt | 謝罪する気ありませんわよね!? yu_0382.txt | せ、責めているつもりはありませんでしたが yu_0383.txt | 承知いたしました yu_0384.txt | ええ。無論、先輩が何か考えていることもだいたい察しが付きますわ yu_0385.txt | まあおそらくは意地になって、私を楽しませようとお考えなのでは…と yu_0386.txt | ふふっ、その沈黙はイエスということですわね yu_0387.txt | まったく。でしたらこんな遠回しにはせず、もっと直接おっしゃってくだされば yu_0388.txt | 仕方のないお人! yu_0389.txt | それで、こんなところへ呼び出して、先輩は何をなさるおつもりで? yu_0390.txt | ミスター?そういえばそんなイベントがありましたわね yu_0391.txt | 先輩は出場されますの? yu_0392.txt | 立派な勤め?ふふーん? yu_0393.txt | なるほど、読めましたわ! yu_0394.txt | ご自分が楽しんでいるのだから、私にも楽しめとおっしゃるのでしょう? yu_0395.txt | 生徒会の仕事をしつつ、楽しむ方法はある…と yu_0396.txt | なるほど、ステージに yu_0397.txt | って、いきなり何をおっしゃいますの!? yu_0398.txt | だからといって、どうして私が yu_0399.txt | ミス絢星館がいるではありませんか? yu_0400.txt | だいたい私、衣装なんて用意してませんし yu_0402.txt | で、ですがサイズだって合わせてませんし…! yu_0404.txt | ちょ、バカモカ!先輩の前でなに正確な数字ぶちまけてますの!? yu_0405.txt | スリーサイズの三分の二を暴露しておいてどの口が!ぶっ飛ばしますわよ!? yu_0406.txt | だからといって先輩の前で言うことではありませんわ! yu_0407.txt | だ、だいたい私 yu_0408.txt | そんなに小さくありませんわ! yu_0409.txt | それに何ですの、そ、そのヒラヒラした衣装…? yu_0410.txt | 無意味に派手で、いかにも女の子らしくて、ちょっと可愛いくらいで機能性もありませんし yu_0411.txt | そ、そのようにおだてられて袖を通すほど、浅はかではありませんわ…! yu_0412.txt | と、とにかくそんな恥ずかしい衣装を着てステージに上がるなんてムリです! yu_0413.txt | 恥ずかしくて死んでしまいますわ! yu_0414.txt | ど、どうしたらと申されましても yu_0415.txt | 先輩は本当に、私を楽しませるためだけに、そのようなことをお考えになりましたの? yu_0416.txt | それは確かにうかがいましたが yu_0418.txt | はぁ、わかりました。私の負けですわ! yu_0419.txt | 先輩のお気持ちは、きちんと受け取りました yu_0420.txt | それに私だって、海咲浜での最後の年ですから、素敵な思い出が作れたら嬉しいです yu_0421.txt | 本日は私と、ご一緒して下さいますか? yu_0422.txt | 萌楓もありがとう。私が着るかもわからない衣装、わざわざ用意してくれて yu_0423.txt | ふふっ!つまり私は、まだまだ先輩を越えられない、ということですわね yu_0424.txt | あー…ですが先輩。申し訳ありませんがやはり私、ステージに立つのはちょっと yu_0425.txt | いったいどこから!? yu_0426.txt | ですが結城先輩は、一度お断りしたとお聞きしましたが…? yu_0427.txt | フフフ…先輩?先輩の方から誘っておきながら、私を放置するとはどういうおつもりでしょうか! yu_0428.txt | 先輩のために、衣装にだって着替えましたのに yu_0429.txt | 気持ちがこもってませんわ yu_0430.txt | あら、つまりそれは他の男性には見せたくないと? yu_0431.txt | なるほど。先輩って、意外と独占欲が強いお方ですのね! yu_0432.txt | ですがそれでしたら、もう少しこのままでいようかと思います yu_0433.txt | そうすれば、もう放置されてしまうこともないでしょうし! yu_0434.txt | 二宮先輩が誘ってくださらなければ、そもそも私はご一緒することもありませんでしたから yu_0435.txt | それに私、ライバルとはいえみなさんと過ごす時間、嫌いではありませんので yu_0436.txt | さあ先輩、じゃれ合っているみなさんは放っておいて yu_0437.txt | せっかくのイベントですもの、私が食べさせて差し上げますわ yu_0438.txt | フフン、早い者勝ちですわ! yu_0439.txt | ほらほら、早く召し上がっていただきませんと、落ちてしまいますわよ? yu_0440.txt | 先輩、あーんしてください? yu_0441.txt | 大丈夫ですわ。私にもきちんと考えがありますの yu_0443.txt | では先輩、そのまま動かないでくださいね? yu_0446.txt | うーん、このタルトはなかなかいい味してますわね! yu_0447.txt | えっ?ええっ!? yu_0448.txt | はい。こうすれば、私でも先輩をドキッとさせられると思いまして yu_0449.txt | ですが申し訳ありません。まさかこんなことになるとは yu_0450.txt | 先輩に意識していただくためでしたので、なりふりなどは構ってもいられませんもの yu_0451.txt | 舐め…!?先輩のお顔を!? yu_0452.txt | 胸にリンゴが…乗っている…!? yu_0454.txt | させませんわ! yu_0455.txt | 清々しいまでの職権乱用ですわね yu_0457.txt | なのにどうしたのかしら。待ち合わせの時間にはまだあるはずですが yu_0458.txt | ええ。ごきげんよう、萌楓 yu_0459.txt | それよりどうしましたの?あなたが大きな声を出すなんて yu_0460.txt | だからと言って、声を上げるほどですもの。よっぽどのことなのでしょう? yu_0461.txt | 噂?というと? yu_0462.txt | ど、どうして私怒られましたの…? yu_0463.txt | ああ。確かにそのような噂もありましたわね yu_0464.txt | フフッ、萌楓。テイッターで誰かが言ったことを真に受けているようではいけませんわよ? yu_0465.txt | そう、まだ焦ることありませんわ…! yu_0466.txt | わ、私は普段と何も変わりませんわ yu_0467.txt | ねえ萌楓、もうおよしなさい? yu_0468.txt | でもじゃありません。その辺にしておきなさい! yu_0470.txt | あっ、ご、ごめんなさい!私ったらつい! yu_0471.txt | これではいけませんわ yu_0472.txt | 行くって、今から? yu_0474.txt | ハッ!? yu_0475.txt | な、何のことでしょう? yu_0476.txt | べ、別に私大人ぶってなど yu_0477.txt | あなたおバカですの!? yu_0478.txt | たいだいそんなの大人ぶることとは関係ありませんわ! yu_0479.txt | で、ですが yu_0480.txt | そんなの、恥ずかしいじゃありませんか yu_0481.txt | だからそう簡単にお誘いできるものでは yu_0482.txt | グエエッ…!? yu_0483.txt | わかったから、放しなさい…というか、今の私…ものすごく変な顔してると思いますわよ? yu_0484.txt | 可愛かったらこの子、熊をも絞め殺す勢いで抱きつきますの!? yu_0485.txt | 類は友を呼ぶ、ですわね yu_0486.txt | あなた、私を何だと思ってますの yu_0487.txt | そのようなことは yu_0488.txt | はあ!?あ、あなた、いきなり何を!? yu_0489.txt | だからといってどうしてあなたたちに相談を!? yu_0490.txt | この子、絶対楽しんでますわね yu_0491.txt | わかりましたわ。萌楓たちを頼りにさせていただきます yu_0492.txt | ですがその前に yu_0493.txt | せっかく背中を押していただいたわけですし、私もこれから先輩にデートの件、うかがってみようと思います yu_0494.txt | なので相談はその後で、お願いしますわね yu_0495.txt | こればかりはどうしようもありませんわね yu_0496.txt | 私も、あと1年生まれるのが早ければ yu_0497.txt | なんて、いくら考えたところで何も変わらないことはわかっているんですが yu_0498.txt | 突然失礼致します。二宮先輩はいらっしゃいますか? yu_0499.txt | はい。二宮先輩とお昼をご一緒できればと思いまして yu_0500.txt | 花守先輩が? yu_0501.txt | そうでしたか。それでは仕方ありませんわね yu_0502.txt | 予想していなかったわけではありませんが、やはり出遅れとは yu_0503.txt | あら、これは泊和先輩。ごきげんよう yu_0504.txt | フフフッ yu_0505.txt | あらいやですわ。泊和先輩ってなかなか面白いことを仰りますのね yu_0506.txt | 挨拶代わりに、嫉妬の炎で焼き殺して差し上げた方がよろしくて? yu_0507.txt | まったく、私がこんなにも悩んでいるというのに yu_0508.txt | そういう泊和先輩こそ。いつもはやたらと語尾に「す」を付けているではありませんか yu_0509.txt | 正直それがないと、どなたかわかりませんわよ? yu_0510.txt | これではいけませんわね yu_0511.txt | その、申し訳ありませんでした yu_0512.txt | 実は先輩…二宮先輩をお昼に誘おうと思ったんですが、すれ違いになってしまったようで yu_0513.txt | 八つ当たりになってしまったこと、お許しいただけると幸いですわ yu_0514.txt | どうなさいまして? yu_0516.txt | 握手会?初耳ですが yu_0517.txt | 握手ですか yu_0518.txt | 握手会というものの趣旨はよくわかりませんが yu_0519.txt | お願いすれば、あの手で頭を撫でたりもしてくれるのでしょうか? yu_0520.txt | それはどなたでも参加できるものなんですか? yu_0521.txt | そ、そうですか yu_0522.txt | これでやっと先輩と一緒に過ごせますわ! yu_0524.txt | あ…そういえば、私いつの間にか yu_0525.txt | ありがとうございます。おかげで元気が湧いてきましわ! yu_0526.txt | やはり私は先輩のことが本当に好きなんですのね yu_0552.txt | 別に先輩じゃなくても、青葉とでも yu_0553.txt | って、わざと言ってますわよね? yu_0554.txt | いえ、今はこの時間を yu_0555.txt | なんて、あなたに強がっても仕方ありませんわね yu_0556.txt | 確かに、二宮先輩と小清水先輩が何をしているのか、気になっていますわ yu_0557.txt | やはりあの胸は大きな武器になるようですわね yu_0560.txt | ですが、せっかくお二人で楽しんでらっしゃるなら、それをお邪魔するのも無粋というものですし yu_0561.txt | いえ、お気持ちだけで十分ですわ yu_0562.txt | ええ。お友達を利用するくらいでしたら、今日は潔く諦めます yu_0563.txt | そうですわね! yu_0564.txt | で、ですがそれはそれでお邪魔になるのでは…? yu_0565.txt | 結城先輩も仰ってましたが、去年はお客さんも多かったようですし yu_0566.txt | まあ、そんなにお腹を空かせてましたの? yu_0567.txt | ふふっ、そうですわね yu_0570.txt | 手持ち花火…? yu_0571.txt | 先輩たちとみんなで…!? yu_0572.txt | 今から!?さすがにデート中に連絡するのはご迷惑なのでは…!? yu_0573.txt | 青葉はそれでよろしいんですか? yu_0574.txt | 食べ歩きをしたいのでは? yu_0576.txt | まったく…青葉には頭が上がりませんわね yu_0577.txt | 青葉、今食べたい物、何でも言ってご覧なさい yu_0578.txt | ふふっ、こういう時は勘がいいんですから。ただし、食べ切れる分だけですわよ? yu_0579.txt | ここが先輩の過ごしてらっしゃる寮 yu_0580.txt | どことなく品位を感じる内装ですわね yu_0581.txt | 胸がドキドキして落ち着きませんわ yu_0582.txt | 先輩の部屋がどこにあるかも聞きそびれてしまいましたし yu_0584.txt | そ、その、二宮先輩にお使いを頼まれまして…! yu_0585.txt | 二宮先輩のお部屋はどちらでしょうか!? yu_0586.txt | あ、ありがとうございます yu_0588.txt | いけませんわね。これではまるで不審者も同然 yu_0589.txt | 二宮…ここですわね yu_0591.txt | さあ、参りますわよ! yu_0592.txt | し、失礼いたします yu_0593.txt | あっ…この匂い yu_0594.txt | そんな香りに混じって、先輩のお部屋の本来の香りが yu_0595.txt | っていけませんわ!ここで自制心を失っては、先輩からの信用が…! yu_0597.txt | し、失礼しまーす yu_0598.txt | それともこれはまさか、花守先輩の手作り!? yu_0600.txt | い、いけませんわ。落ち着きなさい、ここで乱れたら…乱れ yu_0601.txt | って、あれは yu_0602.txt | 会長のワイシャツ!? yu_0603.txt | ア、アア、足ガカッテニーーッ yu_0605.txt | この世に天使などというものはいない。いいですわね? yu_0608.txt | スンスン、スンスン yu_0610.txt | このためにお部屋にうかがったと言っても過言ではありませんわね yu_0613.txt | で、ですからいけませんとあれほど…! yu_0614.txt | 二宮先輩のお部屋に入ってから、冷静な判断ができなくなってしまっていますわね yu_0615.txt | ここは落ち着くためにもまずは深呼吸 yu_0616.txt | いえそれこそ罠!このお部屋の空気が私の心を乱していく! yu_0617.txt | 我慢できるわけがありませんわ! yu_0618.txt | あー…なるほどなるほど yu_0620.txt | 先輩が戻ってくるまで、まだしばらくかかりますわよね? yu_0621.txt | このベッド yu_0622.txt | 悪魔が潜んでいますわ! yu_0624.txt | だ、ダメ…動こうにも力が出ない yu_0625.txt | ああ、あと10分だけ yu_0626.txt | あなたたち yu_0627.txt | それにしたって仮装までして。二人とも少々浮かれすぎではなくて? yu_0628.txt | そんなことありませんわ。きっと二宮先輩だって、制服で過ごしているはずです yu_0629.txt | なんですって? yu_0630.txt | ぶ、ブーメラン…!? yu_0631.txt | 見たい!ものすごく見てみたい! yu_0632.txt | い、いえ、これはいやらしい気持ちではなく、純粋に興味本位で yu_0634.txt | 当然ですわ。角ではたきましたから yu_0635.txt | べ、別に知る必要もありませんわ。仕事とプライベートはきっちりと分けなければなりませんもの yu_0636.txt | わ、私だってそう簡単に人を叩いたりしませんわよ!? yu_0637.txt | ですが、絢星館と海咲浜が合同で行っている以上、こちらの失態は二宮先輩の失態につながってしまうわけであって yu_0638.txt | 青葉の言うとおりですわ。少しでも先輩に頼りになると思っていただきたかった yu_0640.txt | こういうイベントではしゃいでいると、子供っぽく…見られてしまうかもしれないではありませんか yu_0641.txt | そうだといいのですが yu_0642.txt | ちょ、ちょっと二人して何を…!? yu_0643.txt | えぇ!?そ、そのような厚かましいこと、私からお願いするだなんて…! yu_0644.txt | も、萌楓?いったい、どうなさいましたの…? yu_0645.txt | いえ、その必要はありませんわ。何かあった時動きにくいと困りますし yu_0646.txt | 私のお話聞いてまして!? yu_0647.txt | ありませんわ。だいたい魔法少女という時点で子供っぽいですし yu_0648.txt | どうしてあなたは今までにないくらいイキイキしてますの? yu_0649.txt | そ、そうでしたの。意外と器用でしたのね yu_0651.txt | この子、実は私以上にそういった男女の機微に疎いのでは yu_0652.txt | くっ…そ、そのような事考える必要など yu_0653.txt | ちょ、私は海咲浜の見回りが…! yu_0655.txt | 先輩、どうされたんですか? yu_0656.txt | ご一緒に、ですか? yu_0657.txt | あぁ…そう仰っていただけるのは嬉しいのですが、先輩は寮へと戻られるのでは? yu_0658.txt | 迷惑だなんて、そんな…! yu_0659.txt | そ、そういうことでしたら、是非お願い致します! yu_0660.txt | ただ yu_0661.txt | 途中まで青葉もご一緒になるかと思いますが、それでもよろしいですかとお伺いしようと思ったんですが yu_0662.txt | え、ええ。否定は致しません yu_0663.txt | お、仰りたいことはよくわかりますが、ご心配には及びませんわ yu_0664.txt | い、行ってしまいましたわね yu_0665.txt | では先輩、私達も参りましょうか yu_0666.txt | あのー、先輩?何かお考えのようですが、どうかなさいまして? yu_0667.txt | そ、そうですか? yu_0668.txt | ちらちらと視線は感じるものの、何もお話にはなりませんので yu_0669.txt | 何かお喋りも求められているのではないかとも、思ったんですが yu_0670.txt | 退屈されてしまいましたか? yu_0671.txt | と、とんでもありません! yu_0672.txt | 私の方こそ、先輩と二人きりになった途端、変に意識してしまいまして yu_0673.txt | ほ、本当に下着は見えてませんでしたか!? yu_0674.txt | 今日に限って、どうしてあんな子供っぽいものを yu_0676.txt | 青葉とですか? yu_0677.txt | そういうことでしたら、普通に勉強のお話もしますし、恋愛マンガもみんなで読みますし yu_0678.txt | あの番組が面白かったと、みんなですすめあったりもしてますわよ yu_0679.txt | ええ。よろしければ先輩も、青葉から借りて読んでみてください yu_0680.txt | この前借りたマンガは、キュンとするストーリーで、きっと先輩も感動すると思いますわ yu_0681.txt | いえ。頻繁に伺っていては、お店のお邪魔にもなってしまいますし yu_0682.txt | 結城先輩の場合、好意的なのは嬉しいのですが、スキンシップがあまりにも多くて yu_0683.txt | ですが今日だって、特別なお話があったわけではありませんわよ? yu_0684.txt | 今朝の一件もありましたので、少し恋愛相談的なお話もしましたが yu_0685.txt | こうして二人きりの時間もできましたし、あらためてお話するようなことでもありませんから yu_0686.txt | 気になりますか? yu_0687.txt | 今日二人とは、お兄さん、お姉さんがいるとどんな感じなのかを話していたんです yu_0688.txt | ええ。これもマンガの影響なんですが、実際にお兄さんがいたらどんな気持ちなのかなと yu_0689.txt | ふふっ、かもしれませんわね yu_0690.txt | あっそうですわ、先輩! yu_0691.txt | もしよろしければ、少しの間「お兄様」と呼ばせていただいても構いませんでしょうか? yu_0692.txt | もちろんただの遊びだと思ってください yu_0693.txt | だって本当に私のお兄様では、自由に恋もできないではありませんか! yu_0694.txt | お兄様、私が妹ではご迷惑ですか? yu_0695.txt | ありがとうございます、お兄様! yu_0696.txt | お兄様、もう一つお願いがあるんですが、よろしいでしょうか? yu_0697.txt | 本当ですか!? yu_0698.txt | 実は私、お兄様に頭を撫でてもらうシチュエーションに憧れているんです! yu_0699.txt | お兄様、私良い子にしますから! yu_0700.txt | ど、どうぞ yu_0701.txt | どうぞお兄様、たっぷり可愛がってくださいませ! yu_0702.txt | こうした方が、お兄様も撫でやすいと思いましたので! yu_0703.txt | お兄様?由依は待ちくたびれてしまいますよ? yu_0704.txt | お兄様がしてくださらないなら、妹だってやる時はやってしまいますから! yu_0705.txt | お兄様の手、とっても大きくて、なんだか抱きしめられているような yu_0706.txt | すごく気持ちが落ち着きます yu_0707.txt | ではお兄様に頭も撫でていただいたことですし yu_0708.txt | いえ。せっかくですから、このままどこかへ寄っていくのも楽しそうだなと思いまして! yu_0709.txt | ですが先輩、急に送ってくださるなんて、どうされたんですか? yu_0710.txt | 気まぐれと仰られましても、先輩はわざわざこちらにいらっしゃる必要もありませんのに yu_0712.txt | 驚きもしますわ!だって私てっきり…! yu_0713.txt | し、失礼いたしました yu_0714.txt | あー…てっきり yu_0715.txt | ふふっ、いけませんわね yu_0716.txt | 私としたことが、先輩とのこととなると、つい感情的になってしまいますわ yu_0717.txt | 二宮先輩、大好きです yu_0718.txt | その気持ちは、むしろ告白した時よりも、大きくなっているくらいです yu_0719.txt | だからこそ私は、他のみなさんに負ける気はさらさらありません yu_0720.txt | 少しでも長く私を見ていただき、一つでも多く、私のいいところを見つけていただきたいと思っています yu_0721.txt | はい。ありがとうございます yu_0722.txt | 私にもそういった気持ちがありましたので、まさか先輩が、同じことを考えて下さっていたなんて yu_0723.txt | ふふっ、正直驚いてしまったんです yu_0724.txt | はい。もちろん先輩のお言葉を疑っているわけではありませんわ! yu_0726.txt | あの…笑わずに聞いてくださいますか? yu_0727.txt | 私の目から見ても、結城先輩たちはとても魅力的な女性です yu_0728.txt | 率直に申し上げましても、私が「ココだけは負けない」と胸を張れる部分は少ないです yu_0729.txt | あっ、と、と言っても胸の話をしているわけではありませんわよ!? yu_0730.txt | むぅ…顔が笑っています yu_0731.txt | 笑ってました。確かに。口元がニヤニヤと yu_0732.txt | わ、笑わないと、約束しましたのに yu_0733.txt | 胸を張れる部分は少ないというお話です! yu_0734.txt | 今の、絶対わざとですわよね…? yu_0736.txt | 要するにですね、ただでさえ先輩と私は校舎自体が違いますのに yu_0737.txt | それでいて、先輩の周りには素敵な女性がたくさんいらっしゃいます yu_0738.txt | なので、もしかしたら私のことなど、先輩の目にはほとんど映っていないのではと yu_0739.txt | ほ、本当ですか!? yu_0740.txt | あっ!と申しましても、先輩を信じていないわけではありませんのよ…!? yu_0741.txt | あくまで私が、自分に自信を持てていないだけのお話ですから…! yu_0743.txt | は、はい…ありがとうございます yu_0744.txt | ということもあり、先輩が私を誘ってくださって、嬉しい以上に驚きが大きくて yu_0745.txt | いえ、先輩がそこまでお気を遣われることはありませんわ! yu_0746.txt | それに今のお言葉のおかげで、自分にも少し自信が持てそうです yu_0747.txt | ですからその yu_0748.txt | これからは私も、グイグイいきますので yu_0749.txt | 先輩、覚悟してくださいね! yu_0750.txt | 私ではなく、結城先輩を送って差し上げればよろしかったのに yu_0751.txt | お礼だなんて。むしろあれは私のワガママと申しますか yu_0752.txt | か、からかわないでください…! yu_0754.txt | 私だって、たまにはそういうことも口にします yu_0755.txt | それは先輩の成し遂げた、恋愛解禁も…ですか? yu_0756.txt | あははははっ!やっぱり先輩は面白いお方ですわね! yu_0757.txt | ええ。先輩のお側にいると、無茶や無謀といった言葉とは無縁に思えるほど、不思議な可能性を感じるんです yu_0758.txt | 経験値効率は50パーセントですわ! yu_0759.txt | はい。そこそこ有名なものであれば yu_0760.txt | お父様は教育方針として「独立不羈「どくりつふき」」を掲げられているのですが yu_0761.txt | それでも唯一、「人の上に立つ者としての姿」を常に考えるよう、言い聞かされてきました yu_0762.txt | その上で私は、「人の上に立つものとしては無知こそ罪」だと考えました yu_0763.txt | なので流行に乗せられるのではなく、流行を掴む必要があったんです yu_0764.txt | もちろん楽しむことも忘れませんでしたけど! yu_0765.txt | ええ。言うなれば私の原点ですわね yu_0767.txt | 人の顔を見て、そのようにニヤニヤされると複雑な気持ちなんですが yu_0768.txt | 謝られるということは、自覚がおありということになりますが yu_0769.txt | いったい何をお考えでしたの? yu_0770.txt | 全然大したことではないのなら、お話できますわよね! yu_0771.txt | 何を子供みたいなことを yu_0772.txt | わかりましたわよ。極力努力いたします yu_0773.txt | 無邪気…なるほどなるほど。つまり子供っぽいと? yu_0774.txt | せーんぱい! yu_0775.txt | 今度こそお口が緩まないよう、歯を食いしばってください yu_0777.txt | 子供なら、しっかりと手を握っていてくださらないと、どこかに行ってしまいますわよ! yu_0778.txt | ふふっ。わかってくださればいいんです yu_0779.txt | とはいえ、一度子供扱いしたからには、最後まで責任を持っていただきますけど! yu_0780.txt | 先輩、ですか? yu_0781.txt | はい、枕が変わるとなかなか眠れなくて。お水をいただきに参りましたの yu_0782.txt | 先輩こそどうされたんですか? yu_0783.txt | はい、とても楽しかったですよ。バーベキューも、お風呂も yu_0784.txt | それに今だって。こんな風にお泊りをする機会はめったにありませんから yu_0785.txt | すごくドキドキしています yu_0786.txt | いいえ、ドキドキです yu_0787.txt | だって普段じゃ、こんな時間に先輩とお話なんてできませんから yu_0788.txt | いけないことをしているようで、ドキドキが収まりませんわ! yu_0789.txt | あの、もう少しそちらへ行ってもよろしいですか? yu_0794.txt | わ、私が行くと申し上げたのであって、こちらに来てくださいという意味ではございませんわ! yu_0795.txt | そ、そうですか? yu_0796.txt | ですが、しないと仰られると少し寂しい気もしますわね yu_0798.txt | き、決めましたわ! yu_0799.txt | こんな機会、もうあるかわかりませんし yu_0800.txt | やはり私、先輩のおそばに…! yu_0803.txt | はい、おかげさまで yu_0805.txt | 少し…少しだけ、このままで yu_0806.txt | 先輩との時間、ずっとずっと、続けばいいのに yu_0807.txt | 先輩のこと、知れば知った分、どんどん惹かれてしまって yu_0808.txt | 強いて言うなら、胸が…痛みます yu_0809.txt | なので、痛みが消えるように、さすっていただけませんか? yu_0810.txt | ええ。引っかかりが少ない分、さすりやすいと思いますわよ yu_0811.txt | 構いませんが、私今、下着は付けてませんわよ? yu_0812.txt | さあ先輩、シュレディンガーの古塚由依はいかがですか yu_0813.txt | 脱がしてみなければわからない! yu_0814.txt | あら嬉しい yu_0815.txt | いい雰囲気だと感じていただけたなんて、つまりまだ脈はあるということですわね! yu_0818.txt | まったく。こんな時くらい、鈍いくらいで構いませんのに yu_0819.txt | では先輩、おやすみなさいませ yu_0820.txt | はい。こちらに yu_0821.txt | このくらいでしたら問題ありませんわ yu_0822.txt | そういう先輩こそ、寒くありませんか? yu_0824.txt | そ、そういえば少し寒いような yu_0825.txt | と、というのは冗談ですので…!お気になさらないでください! yu_0826.txt | ええ。先輩のおかげで、とても楽しい思い出が作れましたわ yu_0827.txt | ありがとうございます yu_0828.txt | ですが、先ほどまでの大騒ぎが嘘みたいですわね yu_0829.txt | やはりこういったイベントごとは、準備をしている時が一番楽しいと申しますか yu_0830.txt | 終わってしまうと、途端に寂しさがこみ上げてきますわ yu_0831.txt | ふふっ!それはそれで、悪くないのでは? yu_0832.txt | だってそうすれば学園中、ハロウィンの飾りできっと毎日賑やかになりますわ yu_0833.txt | それと、先輩? yu_0834.txt | そのように身構えられなくても、大丈夫ですよ yu_0835.txt | 大切なことであればこそ、いきなりお話を始めたりはしませんから。どうぞご安心ください yu_0836.txt | ふふっ、さあどうでしょう! yu_0837.txt | ですが以前、私がとある生徒会長さんに、告白をした際のお話なんですが yu_0838.txt | その方は私に、こう仰ったんです yu_0839.txt | 気持ちは嬉しい、ですが答えを出すのは、お互いにもっとよく知ってからにすべきだ…と yu_0840.txt | いかがでしょう? yu_0841.txt | 私、少しは先輩のこと、理解できていますでしょうか! yu_0842.txt | 本当ですか、ありがとうございます! yu_0843.txt | あー、ですが先輩のお墨付きをいただいたところで yu_0844.txt | 長々とお引き止めするのも申し訳ありませんので、そろそろ本題に入らせていただいてもよろしいでしょうか? yu_0845.txt | ええ。今さら体裁を気にしたって、こうして悪あがきをしている時点で、すでに恰好は付きませんから yu_0846.txt | でしたら変に飾らず、たとえ恰好が悪くても、ありのままの私を受け止めていただきたいので yu_0847.txt | ありがとうございます! yu_0848.txt | というわけですので、少々私の悪あがきにお付き合いくださいませ yu_0849.txt | 先輩は、年下の魅力ってご存知でしょうか? yu_0850.txt | と言っても、私と先輩はそれほど変わりませんが yu_0851.txt | と、とにかく!知らないままお気持ちを固められては、きっと後悔されるので yu_0852.txt | ここは私がきちんと教えて差し上げます! yu_0853.txt | 確かに私は、スタイルでもビジュアルでも、二宮先輩に告白をした諸先輩方には勝てません yu_0854.txt | そういった意味では、先輩をご満足させるにはまだまだ至らないかもしれません yu_0855.txt | とはいえ年下である以上、将来性ではどなたにも負けていません yu_0856.txt | ええ。きっと数年後には、声をかけるのもためらわれるくらい、素敵な女性になっていることでしょう yu_0858.txt | よろしいですか。前提として「いい女」というものに、年齢などは関係ありません yu_0859.txt | 若くても、お年を召していても、女性の本質は変わらないものですから yu_0860.txt | ですが女という生き物はとても欲張りです yu_0861.txt | 子供のうちはともかく、男性がその魅力に気付く頃には、簡単には手が届かなくなっているでしょう yu_0862.txt | そんな時、先輩ならどうされますか? yu_0863.txt | とはいえ最初に申し上げた通り、どんなに年下でも、いい女であることに変わりはありません yu_0864.txt | さあ先輩?私の言いたいこと、もうわかりますわよね? yu_0865.txt | ええ。こんなにいい女、捕まえるなら、今しかありませんわよ! yu_0866.txt | さらに申し上げるなら、私の成長を楽しむことだってできます yu_0867.txt | ふふっ、ご想像にお任せいたしますわ! yu_0868.txt | はい。こちらに yu_0869.txt | このくらいでしたら問題ありませんわ yu_0870.txt | そういう先輩こそ、寒くありませんか? yu_0872.txt | そ、そういえば少し寒いような yu_0873.txt | と、というのは冗談ですので…!お気になさらないでください! yu_0874.txt | ええ。先輩のおかげで、とても楽しい思い出が作れましたわ yu_0875.txt | ありがとうございます yu_0876.txt | ですが、先ほどまでの大騒ぎが嘘みたいですわね yu_0877.txt | やはりこういったイベントごとは、準備をしている時が一番楽しいと申しますか yu_0878.txt | 終わってしまうと、途端に寂しさがこみ上げてきますわ yu_0879.txt | ふふっ!それはそれで、悪くないのでは? yu_0880.txt | だってそうすれば学園中、ハロウィンの飾りできっと毎日賑やかになりますわ yu_0881.txt | ご連絡をいただいた時には、少し頭が熱くなりましたが yu_0882.txt | 夜風にあたって、すっかり落ち着きましたわ yu_0883.txt | ふふっ、まあ少し寒いくらいですけど yu_0884.txt | ですので、もちろん心の準備もできていますわ yu_0885.txt | わかりますわ。私も、あの時はきっと今の先輩と同じ気持ちでしたので yu_0890.txt | そ、そうなんですか? yu_0891.txt | 喜んでいただけるのは、私としても嬉しいことですが yu_0892.txt | で、ですが、私は自分の気持ちを告げただけであって、お礼を言われるほどのことではないかと yu_0893.txt | と、申しますと? yu_0894.txt | はい。むしろ頼られる存在であるべきだと思いますわ yu_0897.txt | はい。確かにお礼はいただきました yu_0898.txt | はい。先ほどのお言葉がありましたので、お気持ちはお察しします yu_0901.txt | 先輩が、私を必要に yu_0903.txt | あ、あの、これって夢ではありませんのよね…? yu_0905.txt | コホン…あの、先輩? yu_0906.txt | 本来であれば、先輩の方が「古塚と付き合ってやる」と仰ることもできたはずですのに yu_0907.txt | あえて女性を立てるその姿勢、心を動かされました yu_0908.txt | と申しましても、いずれにせよ「お断りする」などという選択肢、私は持ち合わせておりませんでしたが yu_0909.txt | はい。こちらこそ…よ、よろしくお願いいたします yu_0910.txt | 私を、先輩の恋人にしていただけると、大変光栄ですわ! yu_0912.txt | いえ、気付いたら胸の中が暖かくなって、不思議と寒さも感じなくなっていましたので yu_0913.txt | これが恋というものなのかな、と。ふふっ yu_0914.txt | あら、私達早速気が合うようですわね! yu_0915.txt | いえ。もう少しだけ…このままで yu_0917.txt | ふふっ、ありがとうございます。暖かい! yu_0918.txt | もちろんですとも。山吹先輩たちは、もう少し先輩と後輩に優しくされてもいいのではありませんか? yu_0919.txt | 山吹先輩、欲望が漏れてますわよ yu_0920.txt | まあ何人増えようと、負ける気はございませんわ! yu_0921.txt | 二宮先輩が今ここで私たちの誰かを選んでくだされば、丸く収まるのでは? yu_2000.txt | ごきげんよう、先輩 yu_2001.txt | ということでしたら、ここは私の口から説明させて頂きます yu_2002.txt | が、その前に yu_2003.txt | 先輩には以前、この街の成り立ちを軽くお話しましたが、覚えてらっしゃいますか? yu_2004.txt | ええ。仰る通りです yu_2005.txt | そして近年、外国の方々が街から去ってからは、雰囲気を売りにした観光地として発展してきました yu_2006.txt | ですが最近は、国内にも巨大なテーマパークが増え、昔よりも簡単に異国の雰囲気を味わえるようになりました yu_2007.txt | もちろんそれを否定するわけではありません yu_2008.txt | けれど、確実にこの街への観光客の数は減っています yu_2009.txt | そこで注目されるのが、ここ数年で増えている外国人観光客ですわ yu_2010.txt | ええ。ですので、単純に外国人観光客を呼ぶことができれば、再び観光地として大きな賑わいを見せると思うのですが yu_2011.txt | 欧米の方からすれば、この国の寺社仏閣の方がよっぽど興味深いということですわね yu_2012.txt | いえ。それではさすがに学生による地域貢献の域を越えてしまいますわ yu_2013.txt | そこで私が目をつけたのが花守先輩のブログです yu_2014.txt | ということで、私が個人的に、花守先輩にPR活動をお願いしようと思いましたの yu_2015.txt | ですが花守先輩には、この手のお話は絢星館の会長を通すように、と釘を刺されてしまいまして yu_2017.txt | ということで、先輩にお越しいただいたわけですの yu_2018.txt | いかがでしょう。行政ではなく、あくまで民間の活動なので、少ないですが報酬はご用意させていただきます yu_2020.txt | ええ。私、花守先輩の写真と文章を見てすぐに yu_2021.txt | この方は本気でこの街を大切に想ってくれている、そう確信致しました yu_2022.txt | ですので、この件をお願いするのであれば是非花守先輩にと! yu_2023.txt | 本当ですか!? yu_2024.txt | 問題ありませんわ yu_2025.txt | なによりこの街の象徴とも言えるのがこの学園ですので yu_2026.txt | そしてその写真で興味を持ち、入学を希望する方が増えれば将来につながりますもの! yu_2027.txt | それでは花守先輩、そろそろ準備をしに参りましょう yu_2028.txt | お待たせ致しました yu_2029.txt | ええ。コスプレということで一抹の不安はありましたが、素晴らしく仕上がりましたわ yu_2030.txt | メイクの仕上げをしていたので、もういらっしゃるはずですわ yu_2031.txt | どうなさいまして? yu_2032.txt | どうと仰られましても、うーん yu_2033.txt | 自分の語彙の少なさが情けないくらい、素晴らしいのひと事しか出てきませんわ yu_2034.txt | ああやっと見つけましたわ。こちらでしたのね yu_2036.txt | そ、そうですか yu_2037.txt | 先輩の口から聞くまでは、と思っていましたが、やはり事実ですのね yu_2038.txt | 噂で耳にしましたし、青葉からも教えていただきました yu_2039.txt | ですのである程度、心構えはできていたつもりなんですが、思いの外つらいものですわね yu_2041.txt | ま、まったく。振った相手に優しい言葉をかけるなんて yu_2042.txt | ズルい人 yu_2043.txt | ふふっ!なんて、知ってますわ yu_2044.txt | そんなところも含めて、私が好きになった先輩ですから yu_2045.txt | そんな顔なさらなくても、花守先輩の彼に手を出したりはしませんわよ yu_2046.txt | ということはあの写真も、付き合ったことを報告するためのものでしたの? yu_2047.txt | あ、当たり前ですわ!ここ、こんなイヤラシイもの! yu_2048.txt | 先輩たちの夜の営みをひけらかすほど!私は落ちぶれていませんわ! yu_2049.txt | も、申し訳ありません。私としたことが yu_2051.txt | ごきげんよう、先輩 yu_2052.txt | ですがそういうことでしたら、是非私にも協力させてくださいませんか? yu_2053.txt | 花守先輩をモデルにしたPRの件 yu_2054.txt | その際お二人には大変お世話になりましたので、そのお返しだと思ってください yu_2055.txt | というわけですので、もちろん青葉は手伝ってくれますわよね? yu_2056.txt | お待ちなさい yu_2057.txt | では先に観光協会へは連絡を入れておきますわね yu_2058.txt | お待たせいたしました。連絡がついたので yu_2059.txt | って、何かございまして? yu_2060.txt | ところで、お電話の件ですが yu_2061.txt | 駅前にある、いわゆる複数の行政的な手続きをする場所のことですわね yu_2062.txt | よくわかりませんが、私が手を回すよりも先を行かれていたとは、さすが絢星館の生徒会長ですわね yu_2063.txt | 手分けしてと仰りましたが、分担はどのようにお考えで? yu_2064.txt | 写真は後からまとめて先輩に送ればよろしかったでしょうか? yu_2065.txt | 告白のお返事をもらっていない人は、自分ではないとわかりますし。あとは単純な消去法ですわね yu_2066.txt | 気持ちの整理には、少し時間がかかるかもしれませんけど yu_2067.txt | そうですわね。二宮先輩を困らせるのは、本意ではありませんから yu_2068.txt | ということはやはり胸ですの!? yu_2069.txt | ですわね。これで小清水先輩が幸せではなかったら、やはり寂しいですから yu_2072.txt | これが噂のバカップルというものですわね yu_2074.txt | さあ急いで戻りませんと…! yu_2075.txt | あら、お二人揃って yu_2076.txt | 小清水先輩、どうされましたの? yu_2077.txt | ふふっ、本当に仲がよろしいですわね yu_2078.txt | お気を遣わずとも結構ですわ。私も気持ちの整理はついていますので yu_2079.txt | それで、お二人はデートですのよね? yu_2080.txt | いいえ。今日はずっと頭を使っていたので、少し散歩でもと思いまして yu_2081.txt | 小清水先輩、水族館はいかがでしたか? yu_2082.txt | ですがお二人とも、この街には山があることも忘れていただいては困りますわ! yu_2083.txt | ええ。初心者向けのハイキングコースは、散歩でも十分楽しめますし yu_2084.txt | これから空気が澄んでくると、天体観測にもうってつけですから yu_2085.txt | ではお二人にこの街の楽しみ方を知っていただいたところで、私はそろそろ行きますわね yu_2086.txt | 失礼致します。二宮先輩はいらっしゃいますか? yu_2087.txt | まったく。この期に及んで抜け駆けとは、結城先輩にも困ったものですわね yu_2088.txt | 同じことですわ! yu_2089.txt | それについては私から yu_2090.txt | つい先ほど、結城先輩とお昼をご一緒するため、私たちは学食へと向かっていました yu_2091.txt | その途中で八角先生にお会いしたんですが、その際放課後の作業について助力を求められ yu_2092.txt | ですからそれを抜け駆けだと…もういいですわ yu_2093.txt | あのご様子ですと、相当怒ってらっしゃいましたわね yu_2094.txt | 私は折りたたみがありますわ yu_2095.txt | 失礼いたします。結城先輩にお越しいただきました yu_2096.txt | さあ、ここからは私たちの時間ですわ! yu_2097.txt | では結城先輩、何が決め手で二宮先輩は結城先輩を選んだとお思いですか? yu_2098.txt | ずばりいったいどのようなテクニックでしょうか? yu_2099.txt | 参考までに聞かせていただきたいのですが yu_2100.txt | 二宮先輩も、どのようなテクニックを使われたのか答えてください! yu_2101.txt | パーフェクトに可愛らしい結城先輩のテクニック yu_2102.txt | ぜひ伝授していただきたいですわ yu_2103.txt | 二宮先輩、こうおっしゃていますが、いかがでしょう? yu_2104.txt | 結城先輩、少々単純すぎでは? yu_2106.txt | ですので私たちはもう行きますので、お二人はどうぞごゆっくりなさってください yu_2107.txt | ただ青葉のことについては、気になさった方がいいかもしれませんわね yu_2108.txt | はい。ですが青葉もしっかりお手伝いしてくれますので、引き継ぎも問題ありませんわ yu_2109.txt | 結城先輩も相変わらずお元気ですわね yu_2110.txt | さあ?いつでしょうね? yu_2111.txt | 結城先輩が? yu_2112.txt | 私も萌楓の意見と同じですわ yu_2113.txt | 二宮先輩、実際どうなんですの? yu_2114.txt | ああ、それでしたら私のところにも写真部の方がいらっしゃいましたわ yu_2115.txt | 引き継ぎで忙しいからと追い返してしまいましたが yu_2116.txt | まったく、そんなことで勘違いしてたら、二宮先輩が可哀想ではありませんか yu_2117.txt | それに二宮先輩のことですし、他の女性の方としっかり線引きを行っているのでは? yu_2118.txt | おやめなさい yu_2119.txt | と、妹の青葉ですらこんな感じですし、余計な心配だと思いますわ yu_2120.txt | はあ…「パーフェクト」に可愛い結城先輩は、もういらっしゃらないのですね yu_2121.txt | さて、結城先輩がいつもの調子を取り戻したところで、早く食べてしまいましょう? yu_2122.txt | せっかくの料理が冷めてしまいますわ yu_2123.txt | 私と一緒に?どういったご用件でしょう? yu_2124.txt | ごきげんよう二宮先輩 yu_2125.txt | それ、わざとおっしゃってますわよね? yu_2126.txt | ええ、先輩のことを待ってましたの! yu_2128.txt | それとも、誰かと通学する約束をされてましたか? yu_2129.txt | タイミング? yu_2130.txt | ええ、大体のことは察しましたわ yu_2131.txt | なるほど。先輩のお気遣い感謝いたしますわ yu_2133.txt | さて先輩。このようにおっしゃられていますが、私はなんと答えればよろしいでしょうか? yu_2134.txt | ええ、もちろんです yu_2135.txt | 写真部さん。まだ確証もないうちに、そういった発言はよくありませんわよ? yu_2136.txt | 続きはお昼休み。私たちはもう学園に向かいますので失礼致しますわね yu_2137.txt | さ、二宮先輩参りましょう? yu_2138.txt | 二宮先輩、その…意識してくださるのは嬉しいんですが yu_2139.txt | こちらまで照れてくるので、お昼までは頑張って普通を意識しませんか? yu_2140.txt | いえいえ。悪いだなんて、とんでもございませんわ yu_2141.txt | むしろ私の方こそ、先輩のこと意識してしまうあまり、気づいたら寮の前まで足を運んでいたくらいですもの yu_2142.txt | 顔には出さないようにしていますが、こうして一緒に歩いているだけでも嬉しいです yu_2143.txt | な、なんでしょう?そんなにじっと見つめられますと、さすがに恥ずかしいのですが yu_2144.txt | そ、そうですわね!気温も暖かいし、小春日和という感じですわね! yu_2146.txt | に、二宮先輩!このままではいけませんわ、一刻を争います! yu_2147.txt | そうですわね! yu_2148.txt | それで先輩、お昼についてですが yu_2149.txt | そ、そのような反応されると、こちらまで取り乱してしまいます! yu_2151.txt | 原因を私になすりつけるなんて卑怯です! yu_2152.txt | まったく。お昼休みまでにはなんとかしてください yu_2153.txt | いえいえ。こちらこそ突然押しかけたうえ、説明会まで開くことになってしまいましたし yu_2154.txt | 私が誘いに参らなければ、わざわざああする必要もなかったのに yu_2155.txt | ええ。お気遣いありがとうございます yu_2156.txt | いいえ、それは問題ありませんわ yu_2157.txt | 私も…私を選んでくださったあなたに、自信を持って付き合っていただきたいですし yu_2158.txt | それと同時に愛していただきたい yu_2159.txt | そう考えていたので、逆に良かったと思っているくらいですのよ? yu_2160.txt | ご質問はまたのちほど、きちんとお受けいたしますわ yu_2161.txt | 小清水先輩 yu_2162.txt | 私は問題ありませんわ。二宮先輩は注目の的ですし、そうなるだろうというのは予測済みです yu_2165.txt | 先生に釘を刺されては何も言いようがありませんわね yu_2166.txt | ええ、問題ありませんわ。むしろ私もみなさんともっと仲良くなりたいですし yu_2167.txt | そ、そんなお気を遣わずとも…! yu_2168.txt | お気遣いなく。私も健全なお付き合いなんて出来るとは思っておりませんので! yu_2169.txt | 恋人同士が二人きりで密室にいたら…健全でなんていられませんわ yu_2170.txt | さあ、早く学食に参りましょう? yu_2171.txt | 注目されるのは当然ですし、質問攻めにあった場合、食べる時間もなくなってしまいますわよ? yu_2172.txt | 二宮先輩、青葉ったら昼休み終わってからずっとおかしな顔で見てくるので、なんとかしてください yu_2173.txt | そういうことらしいので、よろしくお願い致します yu_2175.txt | よろしいんですか? yu_2176.txt | 今の青葉が聞いたら、どういった反応をするんでしょうね yu_2177.txt | 写真部だけでなく放送部まで出てきて、大変でしたわね yu_2178.txt | むしろあれくらいやったからでしょうか、みなさん遠慮して声をかけてきませんし yu_2179.txt | おかげで、その…もう付き合ってるのは周知の事実ですし yu_2180.txt | 手、手を…握ってもよろしくて? yu_2181.txt | 特に何もしていませんわ yu_2182.txt | 二宮先輩こそ、手…大きいんですね yu_2183.txt | 大きいですよ。ほら、関節一つ分も違います yu_2184.txt | あの、先輩。これから二人きりの時は…その、肇さん、と呼んでも? yu_2186.txt | はい!お願いします! yu_2187.txt | ただ、私から言っておいてなんですが、今日いきなり呼ばれると…その、照れて何も言えなくなりそうなので yu_2190.txt | せ、先輩はいじめっ子ですわ。絶対そうに違いありません yu_2191.txt | 私が照れてるところをご覧になって、どうするおつもりですの? yu_2192.txt | むぅ…は、は…肇さんだって今朝すごく照れていたではありませんか? yu_2193.txt | ふふっ、これでおあいこですわね! yu_2194.txt | あっという間でしたわね yu_2197.txt | も、もちろんですわ! yu_2198.txt | 私も少しでも一緒にいたいですし yu_2201.txt | あ…明日も!明日もまた寮までお迎えに参ってもよろしいでしょうか!? yu_2202.txt | 大変だろうが、私がしたいと思ってることなので問題ではありません yu_2206.txt | その、夜とか…で。出来る時で構わないのですが!電話したいな…と思いまして! yu_2207.txt | ご迷惑…ですか? yu_2209.txt | 私もそういたしますわ yu_2210.txt | それじゃあ…帰りの道中お気をつけて yu_2211.txt | もうしばらくはこのような感じが続くかもしれませんわね yu_2212.txt | 先程先輩方がおっしゃっていましたが、なんでか私がすごい人だとか、早速尾ひれが付き始めてるような気がしますわ yu_2213.txt | 特別な魅力なんてないと思いますけど、先輩はどうお思いですか? yu_2215.txt | それから? yu_2217.txt | ハッ!? yu_2218.txt | せ、先輩、あまりこういった場で褒め殺しは感心しませんわよ? yu_2222.txt | ねえ先輩、この後のご予定さえなければ、中庭までご一緒しませんか? yu_2223.txt | そ、そんなことしません! yu_2224.txt | 少しお話が出来ればと思っただけです、もう yu_2226.txt | そうおっしゃっていただけるのは嬉しいのですが yu_2227.txt | しっかり噛んで食べないと、喉に詰まらせたりしますし太りますわよ? yu_2228.txt | 今でも一緒にいることには違いありませんし yu_2229.txt | 先輩だけ早く食べ終わっても私が食べ終わるまで待っていただかないといけませんし yu_2231.txt | せ、先輩、その呼び方は二人きりの時だけと…! yu_2232.txt | それにまだその呼ばれ方には慣れていませんので、不意打ちはちょっと yu_2234.txt | は、肇さんって呼ぶのも慣れていませんし…早く慣れないと yu_2236.txt | ゲホッゲホッ…!お、お構いなく yu_2237.txt | い、今のは聞こえていてもスルーするところでは…? yu_2238.txt | そうですね。周りから見られながら、というのはさすがに恥ずかしいですし yu_2239.txt | なにより二人きりの時くらい、先輩だけを見ていたいですから! yu_2240.txt | ええ、先輩とご一緒でしたらどちらでも yu_2241.txt | ふふっ、やっと息抜きが出来ますわね yu_2242.txt | ですが私たちが付き合ったことで、早速影響があったみたいですわ yu_2243.txt | クラスの女の子が告白されたとか、告白したいけれどどうしたらいいのかなどと、アドバイスを求められましたし yu_2244.txt | 先輩の周りでは、そういった変化はありませんか? yu_2245.txt | あら、放課後のお誘いでしたら、喜んで受けさせていただきますわ yu_2246.txt | あら、お誘いではなくて? yu_2247.txt | 今日はそこまで大きな仕事もありませんし、遅くても5時には帰れると思います yu_2248.txt | いえいえ!私がお迎えに参りますわ! yu_2249.txt | そういうことでしたら yu_2250.txt | ふふっ、わかりました。先輩に恥をかかせるわけにはいきませんものね yu_2251.txt | よろしいんですか? yu_2252.txt | その、ただでさえ先輩は、街までいらっしゃる必要もありませんのに yu_2253.txt | それに勉強の予習や、宿題も yu_2255.txt | ふふふっ!そうですわね、失礼いたしました yu_2256.txt | 今日ですか…? yu_2257.txt | そうですわね、今日はお手伝いさんも来ませんし yu_2259.txt | ベッドまできちんとエスコートしてくださるのなら、かまいませんわよ! yu_2261.txt | あははははっ!先輩の顔ったら! yu_2262.txt | 先程の学食での仕返しです! yu_2263.txt | そんなの、仕返しをすると宣言して仕返しをするのは愚の骨頂ですもの yu_2264.txt | ええ、そう仰っていただけるなんて大変光栄ですわ yu_2265.txt | ちょ、え!?せ、先輩!? yu_2266.txt | じょ、冗談ですわよね…? yu_2267.txt | 申し訳ありませんでした!もうからかったりしませんのでどうか心の準備を! yu_2268.txt | え、ええ。私だって、先輩を yu_2269.txt | 肇さんを想う気持ちは本気ですから、その…はい yu_2271.txt | どうして先輩まで照れるんですか!? yu_2272.txt | ご、ご自分で仰ったことではありませんか…! yu_2274.txt | う、運動…!?そ、それはイヤラシイことを比喩的に!? yu_2276.txt | えっと、運動でしたわね? yu_2277.txt | 人並みに…ですが、苦手に感じたことはありません yu_2278.txt | そうなんですか?全然そうは見えませんけれど yu_2279.txt | どのような運動神経ですの!? yu_2280.txt | 青葉からもそういった話はうかがっていませんでしたが、二宮先輩ってインドア派でしたのね yu_2281.txt | 私としてもどちらかと訊かれればインドアな趣味になりますので yu_2282.txt | あら?ですが燻製はアウトドアではありませんこと? yu_2283.txt | ちなみに室内でやったらどうなりますの? yu_2284.txt | たしかに報知器は厄介ですわね yu_2285.txt | 私も以前スプリンクラーを発動させてしまい、両親に怒られたことがありますのでわかります yu_2286.txt | ですが匂いが強烈ですのよね? yu_2287.txt | へえ、チップ?にも種類がありますのね yu_2289.txt | お気になさらず、どうぞそのまま続けてください yu_2290.txt | 私も知らないことを知るのは勉強になりますし、何より先輩のお話は楽しいですから yu_2291.txt | あっ、でしたら授業がありますので続きはまた後ほど yu_2292.txt | 増えてますわよ!? yu_2293.txt | 先輩の燻製、楽しみですわ。青葉からも先輩の作る燻製は美味しいとうかがっていますし yu_2294.txt | ありがとうございます。楽しみにさせていただきますわ yu_2295.txt | それにしても…ふふっ! yu_2296.txt | いえ、燻製の話をしているときの先輩、目が輝いていて可愛かったのでつい yu_2297.txt | 目を輝かせるくらい楽しい趣味ということでしょうし。私も聞いていて興味が湧きますし、自信を持っていいと思いますわ yu_2298.txt | で、デートって…別にこれはデートではありませんし yu_2299.txt | いえ。うちのクラスのことですし、先輩はどうぞお気になさらず yu_2300.txt | それより先輩、ここは私に任せていただけませんか? yu_2301.txt | 青葉…先週の授業きちんと聞いてまして? yu_2302.txt | 見たことない? yu_2303.txt | ギャアアアアアアアアアア!このおバカ!おやめなさい! yu_2304.txt | ハッ!? yu_2305.txt | こ、こほん。とにかく、青葉が頼まれたということは私のクラスのことですし私がフォローしますわ yu_2306.txt | ええ、お任せください yu_2307.txt | そ、そうですわね yu_2308.txt | もしかして、これクラスの人数分詰め込まれているのかしら yu_2309.txt | 大丈夫…ちゃんと持てる。私ならいける yu_2310.txt | それでは…持ち上げますわよ? yu_2312_.txt | ギャアアアアアア! yu_2313.txt | は…はは…大丈夫ですわ…問題ありませんの yu_2315.txt | わ、私がやりますので、先輩は yu_2316.txt | そ、それは…わかりました。お願いします yu_2317.txt | 私からもお礼を言わせてください yu_2318.txt | ですが、任せてくださいといいながら…結局、私は何も出来ませんでしたし yu_2319.txt | やはりクラスのことですし私がやるべきだったはずです yu_2320.txt | 私もサボりはよくないと思いますわ yu_2321.txt | な…!どうして私が考えていることがわかりますの!? yu_2322.txt | そう…なのですか? yu_2323.txt | 青葉…先輩には今まで彼女がいらっしゃいまして? yu_2324.txt | つまり、私が何かしようとしてもそれは先輩の想定の範囲内ということに yu_2325.txt | え、ええ。承知しましたわ yu_2326.txt | 青葉、その手には乗りませんわよ yu_2327.txt | 私の場合、先輩を名前でお呼びするのは、二人きりの時だけと決めていますの yu_2328.txt | あら先輩、お上手ですわね! yu_2329.txt | もしかして青葉、私に肇さんを取られたと…? yu_2330.txt | だとすれば yu_2331.txt | いえ、いつかは青葉が妹になる、というのも楽しそうだなと! yu_2332.txt | ふふっ、肇さんの照れた顔もいただきましたので、私もそろそろ失礼しますわね yu_2339_.txt | ふふっ、でしたらなおのこといいではありませんか yu_2340_.txt | 私だけが、先輩の特別…ということで yu_2341_.txt | あら、素直ではありませんわね? yu_2342_.txt | うふふっ、これは失礼いたしました! yu_2365_.txt | は、肇さんこそ…! yu_2372_.txt | お返事は? yu_2375.txt | 肇さん、お待ちしてましたわ! yu_2376.txt | ふふっ、なんですのそれ? yu_2377.txt | お気になさらないでください。ささ、どうぞ中へ yu_2378.txt | いかがされまして? yu_2379.txt | あっ、そうだ yu_2380.txt | すみません。私ったら、すっかり舞い上がってしまい、お伝えするのを忘れてしまって yu_2381.txt | 今日の件、お父様たちにはお話を通していますので、ご安心ください yu_2382.txt | いえ特には。お前が選んだ人なら間違いはないだろうと yu_2383.txt | というわけですので、さあどうぞ yu_2384.txt | お飲み物は紅茶でよろしいですか? yu_2385.txt | ええ。だってつい先程、コンビニで買ってきたものですもの yu_2386.txt | ええ、もちろん yu_2387.txt | いかがです、緊張はほぐれまして! yu_2388.txt | では、ご自宅だと思っておくつろぎください yu_2389.txt | お待たせいたしました yu_2390.txt | そういえばまだありませんわね yu_2391.txt | そもそも家に招待したのは肇さんが初めてですから yu_2392.txt | 家が家ですし、昔友だちを誘った時なんて、萎縮されてしまったくらいですから yu_2393.txt | 放課後に寄り道することはあっても、家に呼んだり相手のお家にお邪魔することは滅多にありません yu_2396.txt | と、隣に行っても…よろしいですか!? yu_2397.txt | それでは…し、失礼しますわ yu_2398.txt | こうしてくっつくだけでも、幸せを実感出来ますわね yu_2399.txt | それは私もですわ yu_2400.txt | な、なんですの? yu_2402.txt | あ、あの…肇、さん? yu_2403.txt | そ、それは yu_2404.txt | もちろん構いませんけど、いちいち確認を取られると恥ずかしくなってしまいます yu_2408.txt | あ、あのあの…!これ以上は頭がおかしくなりそうと言いますか、ドキドキしすぎてどうにかなってしまいそうで…! yu_2410.txt | も、もしよろしかったら私の部屋に行きませんか? yu_2411.txt | こちらです yu_2412.txt | ようこそ、私のお部屋へ yu_2413.txt | その、やっぱり恋人の家にやってきたら部屋を見てみたいものかなと思いまして yu_2414.txt | やはり珍しいですか? yu_2415.txt | 一度肇さんの、私に対するイメージをお聞きしたいところですが yu_2416.txt | あっ、作業机の方はあまり見ないでください! yu_2417.txt | そちらは少々散らかっていますので yu_2418.txt | ええ、ですがこれは発明部と違い趣味と申しますか yu_2419.txt | 先輩は、女の子がこういった趣味を持つのはおかしいと思いますか? yu_2420.txt | そ、そうですか…! yu_2421.txt | そうですね、以前作ったのはぬいぐるみなどの無生物とコミュニケーションを取ることが出来るツールですわ yu_2422.txt | とはいえまだ試作段階ですし、不安定な部分も残っていますから yu_2423.txt | ええ、もちろん yu_2424.txt | ではあのネコのぬいぐるみのネネに使ってみますわね yu_2425.txt | ごきげんよう、ネネ yu_2426.txt | け、計算のうちですわ! yu_2427.txt | いいからお黙りなさい! yu_2428.txt | こちらは二宮肇先輩よ yu_2429.txt | す、すみません。この子ったら肇さんがいらして緊張しているのかもしれませんわね yu_2430.txt | ちょ、ちょっと何を…!? yu_2431.txt | な、なんでもありませんので気になさらないでください! yu_2432.txt | 誰が店長ですの!? yu_2433.txt | だ、ダメに決まってますわ!意地悪はいけませんわよ! yu_2434.txt | いい加減になさい!それに私は店長などではありません! yu_2435.txt | そこは合ってますわよ! yu_2436.txt | だからそこは違うと…ああもうそれで構いませんわ yu_2437.txt | そ、それは yu_2438.txt | ズルいです。そのように仰られては、断れるわけがありませんわ yu_2441.txt | まるで私が悪いことをしているようではありませんか!? yu_2442.txt | し、仕方ありませんわね yu_2444.txt | もうその手には乗りませんわよ yu_2445.txt | 二人してひどいですわ yu_2446.txt | ですが兄妹で恋愛はありませんわよ? yu_2447.txt | ああもう…まさか自分の作ったものにこんな恥ずかしい目にあわされるなんて yu_2448.txt | やはり人が来た時にはしまっておいた方がよさそうですわね yu_2449.txt | 下心が見え見えですわ yu_2450.txt | もしくは今この場で、肇さんのスマホに私生活を暴いていただきましょうか? yu_2451.txt | 本当に申し訳ないと思ってらっしゃるのでしたら、それなりの誠意を見せていただきませんと yu_2452.txt | えっと、それは、その yu_2453.txt | さっきの、続きを…していただく、とか yu_2454.txt | お、おそらく肇さんが想像してらっしゃる通りです yu_2455.txt | 先程はちょっと心の準備が足りなかっただけで…その yu_2456.txt | 本当はもっとしたかったと言うと、はしたなく思われるかもしれませんけど yu_2457.txt | わ、私は肇さんと…キスのその先も、今日してもいいと思ってます yu_2458.txt | こ、これは武者震いというやつですわ! yu_2459.txt | 焦ってなどいません!私は本当に肇さんのことを…! yu_2460.txt | それは…確かに私は肇さんより年下ですし、子供っぽいと思われているかもしれません yu_2461.txt | ですがそんなのは嫌なんです yu_2462.txt | 私たちは恋人です。だからこそ私も、肇さんには学年なんて関係なく、一人の女性として見ていただきたいんです! yu_2463.txt | そ、そうでしたの? yu_2466.txt | はい。思います yu_2467.txt | 肇さんのお気持ち、とても嬉しいです。本当なら、先輩の言葉を素直に受け入れるべきなのかもしれません yu_2468.txt | ですが yu_2469.txt | そんな肇さんの優しさに甘えていては、ふふっ…きっと私は成長出来ませんから yu_2470.txt | あなたにふさわしい女性になるためにも、私は自分を磨く努力をやめるわけにはいきません! yu_2473.txt | ふふっ、ええ、望むところです! yu_2476.txt | ふふっ!肇さんが丁寧にしてくれたから私も気持ちよくなれました yu_2477.txt | ありがとうございます、肇さんの気持ちが十分伝わってきて安心出来ました yu_2477_1.txt | ありがとうございます yu_2479.txt | それは…たしかに敬語だと壁を感じますわよね yu_2480.txt | ですけど、もう少しの間このままでいさせてもらってもよろしいですか? yu_2481.txt | それもありますけど、私のプライド…みたいなものでしょうか yu_2482.txt | 肇さんの隣に、自信を持って居られると思えるようになったら、自然と変わってくると思います yu_2483.txt | ありがとうございます yu_2484.txt | 私はただ、子供っぽいと思われたくなくて自分を大きく見せたいだけなんです yu_2485.txt | 背も大きくありませんし、スタイルもまだまだ発展途中ですから yu_2486.txt | 肇さんは周りの異性の方に、まあ同性の方でも構いませんが、可愛いと言われて嬉しいですか? yu_2487.txt | 以前にも申し上げたかもしれませんが、私は見かけで判断されたくないんです yu_2488.txt | ねえ、肇さん yu_2490.txt | あんまり私のことを甘やかすと大変なことになりますわよ? yu_2491.txt | んー、ワガママ言い放題で厄介な女になるかも! yu_2492.txt | あら、どうしてそうなると? yu_2493.txt | ふふっ、正解。でもよくわかりましたわね yu_2494.txt | なるほど。では私も肇さんのこと…もっとたくさん知りたいです yu_2496.txt | 肇さんはお昼、何買われましたの? yu_2497.txt | 私はトマトサンドとたまごサンドですわ yu_2501.txt | あ、あれだけ愛し合ったんですもの…それだけ印象に残って当然ですわ yu_2502.txt | むしろ、私のメリハリのない身体でご満足いただけたなら嬉しいですけど yu_2503.txt | そこは…照れずに言ってくださった方が素敵ですのに yu_2504.txt | 少々照れくささはありますけど、それ以上に肇さんの照れているお顔が見られますから yu_2505.txt | あら、今は二人きりですし、周りを気にすることありませんのに yu_2507.txt | 私も…その、肇さんの温もりが恋しくて yu_2508.txt | 朝からどうすれば肇さんとくっつけるか考えてましたけど、結局お昼までこうしてくっつけるタイミングがありませんでしたから yu_2509.txt | ここも頻繁に使っていると、山吹先輩に怪しまれそうですものね yu_2510.txt | 肇さん、今日の放課後は一緒に帰れますか? yu_2511.txt | い、いえいえ!お仕事ですもの、仕方ありませんわ! yu_2512.txt | それにお手伝いしたいと思っても、ものによっては逆に手間を増やしてしまいますでしょうし yu_2513.txt | 肇さんがそうおっしゃってくださるなら喜んで yu_2514.txt | 失礼しま yu_2515.txt | あら青葉?萌楓まで? yu_2516.txt | え?ええ…そんなところですわね yu_2517.txt | では私たちはここで待たせていただきますわね yu_2518.txt | そうですわよ。あとさっきからお二人の距離、近くなくて? yu_2519.txt | わ、私は気にしてませんけど? yu_2520.txt | そうですわね。お付き合いしたばかりで、一緒にお出かけする機会もまだありませんから yu_2521.txt | 今のでどうして胸が関係ありますの? yu_2522.txt | へえ、そうなんですか yu_2523.txt | いきなりおかしなカーストに私を巻き込まないでいただけます? yu_2524.txt | 私たちはまだ成長期、将来性に期待ができますわ yu_2525.txt | ですわね? yu_2526.txt | ええ、わかればよろしいんですの yu_2528.txt | ですが胸を意識しすぎて、着たい服が着れないというのもおかしな話ですわね yu_2529.txt | それは…そうですけど。やはり自分が似合うと思う服を着こなせるのが理想だと思います yu_2530.txt | その口、溶接しますわよ? yu_2531.txt | むしろ胸が大きくて肩こりで悩んでいるのは、山吹先輩や結城先輩の方ではありませんか yu_2532.txt | 私としては特に。むしろ男性側の意見もいただきたいですし yu_2533.txt | それで、肇さんとしてはどうお考えですか? yu_2534.txt | いえ、服の話ですわよ? yu_2535.txt | それは脱線した話題であって元は服の話でしたし yu_2536.txt | 実際肇さんは、私に着てほしい服などはありますか? yu_2537.txt | あら、どうしてそのような意地悪なことをおっしゃるんですか? yu_2538.txt | それはまた…こちらのハードルを上げてきますのね yu_2539.txt | 私は後学のために肇さんの仕事を観察しようと思いまして yu_2541.txt | ええ。肇さんと一緒に帰りますから yu_2542.txt | は、恥ずかしながら微妙な言い訳でしたので yu_2543.txt | 今度はもう少し上手い言い訳を思いつけるように努力致しますわ yu_2544.txt | それで、あの yu_2545.txt | 肇さん?先程…美乳がいいとおっしゃっていましたけど yu_2546.txt | 本当は大きい方が好きなのに、私に遠慮してそうおっしゃってくれたのでは? yu_2547.txt | 未来の私に期待してください! yu_2548.txt | はい!ぜひお願いします! yu_2550.txt | はあ…やっぱり、もう少しくらい欲しいところですわね yu_2551.txt | 肇さんにああ言ったからには、多少大きくなるように頑張らないと…! yu_2552.txt | とは言っても、お母様を見る限りあまり期待は出来ないのが残念ですわ yu_2553.txt | 異性に揉まれると大きくなるというのも眉唾ですし、キャベツもそこまで好きではありませんし yu_2554.txt | はあ…他に胸が大きくなるような方法なんて yu_2557.txt | 乙女の秘密を盗み見るなんて何を考えてますの!? yu_2558.txt | そういう問題ではありません! yu_2559.txt | 開き直らないでください! yu_2560.txt | そういう情報はもっと早くください! yu_2561.txt | もう…早く帰りますわよ yu_2562.txt | 肇さんの知っているバストアップ方法を片っ端から吐いていただきますから yu_2563.txt | 眉唾情報は無視です yu_2564.txt | そんな名目なくとも、肇さんならいつでも私の胸を好きにして構いませんもの yu_2565.txt | あら!私は本気でそう思ってますわよ? yu_2566.txt | 体操服が入ってるので、ちょっと多くなってますわね yu_2567.txt | 肇さん、今日は一つわがままを言ってもよろしいでしょうか? yu_2568.txt | あの、肇さんのお部屋にうかがいたいのですが yu_2569.txt | 急な話で申し訳ないのですが yu_2570.txt | 青葉から肇さんのお話を聞いているうちに、行きたい気持ちを抑えられなくなってしまいまして yu_2571.txt | よろしいんですか!? yu_2572.txt | やった!お願いしてみるものですわね! yu_2573.txt | それが…理由がないとなかなか言い出せなくて yu_2574.txt | 以前お部屋に入った時は、肇さんからの頼まれ事でしたので yu_2575.txt | ですが急な申し出になってしまい、本当にすみません yu_2576.txt | ええ、他のことなら何気なく聞いたりお願いすることも出来るんですが yu_2577.txt | やはり以前と関係も違いますし、その yu_2578.txt | か、彼のお部屋となっては、楽しみにするなと言っても無理な話ですわ yu_2579.txt | あら?花守先輩は? yu_2580.txt | そ、そうですか yu_2581.txt | ですが私の部屋も、女の子の部屋として見たら変わっていると思いますが yu_2582.txt | そんなのは些細な問題ですわ。私は肇さんが普段生活しているお部屋に遊びに行ってみたいだけですから yu_2583.txt | ありのままの肇さんを見せてください yu_2584.txt | 朝は何かと時間が足りませんし、仕方ありませんわ yu_2585.txt | ですが肇さんが朝から慌ただしくしてるなんて、想像が出来ませんわ yu_2586.txt | 寝坊しないようアラームも早めにかけていますから、問題ありませんわ yu_2587.txt | お父様たちは家を空けてばかりで、一人暮らしと変わりませんし yu_2588.txt | お恥ずかしい話、朝はあまり強くないので早めに起きてないと動けなくて yu_2589.txt | 恋人にだらしない姿は見せたくありませんし yu_2590.txt | 私だって生徒会長。しっかりしないといけませんから yu_2591.txt | 肇さんと一緒にいる時はリラックス出来ていますし、気を抜くという意味ではしっかり出来てますわ yu_2592.txt | それは以前にも言いました通り、私のプライドですから! yu_2593.txt | やはり好きな人の前では、良く見られたいじゃありませんか yu_2594.txt | お邪魔します yu_2595.txt | なんだか以前とは違って見えますわ…! yu_2596.txt | ああいえ、あくまで気持ちの問題で、見ているとドキドキすると申しますか yu_2597.txt | ですが普段から綺麗にされてますのね yu_2598.txt | そうなんですか yu_2599.txt | で、では…この金属の板はなんですか?燻製の匂いがしますけど yu_2600.txt | なるほど、これが yu_2601.txt | はい、是非! yu_2602.txt | これを…へえ!こうして組み立てますのね!コンパクトになって機能的ですわ! yu_2603.txt | お部屋ですか? yu_2604.txt | そうですわね、肇さんと二人で生活するならもう少し広さが欲しいところですが yu_2606.txt | あッ…!?い、今のはその…! yu_2607.txt | ま、まるで大人の男性のような素敵なお部屋ですわ! yu_2608.txt | そ、それは…!その…!? yu_2609.txt | えっと、はい…すみません yu_2610.txt | ほ、本当ですか? yu_2611.txt | 今すぐにとは言いませんが、いつかは…! yu_2612.txt | わ、私も何かお手伝いを…! yu_2613.txt | い、いえ…す、少しでも肇さんと一緒にいたいので yu_2615.txt | い、いえ!寒さには強い方ですし、大丈夫です! yu_2617.txt | あの、一生のお願いをしてもいいですか? yu_2618.txt | 今日…このまま肇さんのお部屋に泊まらせていただけませんか? yu_2619.txt | ええ。今日はお母様たちも戻ってきませんし yu_2620.txt | 本来であればいけないこと、それはもちろんわかっています。ですが yu_2621.txt | 今まではあの家に一人でも、それが当然であり、特に何とも思いませんでしたわ yu_2623.txt | 肇さんのせいにするつもりはありません yu_2624.txt | ですが、肇さんと一緒に過ごすようになってから、どうにも寂しさを感じるようになってしまい yu_2625.txt | も、もちろん肇さんにご迷惑をおかけするわけには参りません…! yu_2626.txt | 帰れと仰るのなら、大人しくお暇致します! yu_2627.txt | 念のためお泊りの準備もしっかり出来てますわ yu_2628.txt | なるべくお部屋から出ないようご飯も買っておきましたし、携帯用の歯ブラシセットなどもバッチリですわ yu_2629.txt | それは…普通に考えたら断られると思いましたし yu_2631.txt | は、恥ずかしながら、肇さんとお付き合いしてからの私、なんだか弱くなってしまったようで yu_2632.txt | も、もちろん泊めていただく以上、出来る限り、夜のお相手もさせていただきますので…! yu_2633.txt | ほ、本当によろしいんですか!? yu_2634.txt | す、すみません yu_2635.txt | そ、そうですわね yu_2636.txt | ええ。贅沢を申し上げるつもりはありませんわ yu_2638.txt | 意外となんとかなりましたわね yu_2639.txt | どうかなさいまして? yu_2640.txt | そ、そんなことおっしゃらないでください…! yu_2641.txt | こちらまで意識してしまうじゃありませんか yu_2642.txt | そういう肇さんは…特に普通ですわね yu_2643.txt | そこは男子も女子もお互い様、ですわ yu_2644.txt | 肇さんのファンクラブにパジャマ姿の写真を持っていこうものなら、きっと大金が動きますわよ yu_2645.txt | ああですが確か、ファンクラブから「会長カップルを陰ながら見守る会」に変わったとかなんとか yu_2646.txt | 私も青葉から聞いて初めて知りましたわ yu_2647.txt | ですがその分密着出来ると考えたら素敵ではありませんか? yu_2648.txt | そんな!狭くても肇さんと一緒がいいです! yu_2649.txt | グイグイ来るのはお嫌いですか? yu_2651.txt | こうしてくっつけば、二人でも大丈夫そうですわね yu_2652.txt | そうですわね yu_2653.txt | ですが、今は肇さんの体がとても暖かいです! yu_2654.txt | 私も初めてエッチした日の夜、ベッドに肇さんの匂いが染み付いていて、なかなか眠れませんでしたわ yu_2657.txt | 肇さんとこうしてくっついていると安心出来るといいますか…すごくリラックス出来ます yu_2658.txt | こうしていてエッチしたくなったとしても、私たちは愛しあっているのですから自然なことですわ yu_2659.txt | そ、そんなことありませんわ yu_2660.txt | ストレートにお誘いするのは恥ずかしいですし、私なりに工夫しているだけです yu_2661.txt | 今日は私のワガママを聞いてもらったお礼も兼ねて、私なりにご奉仕させていただけませんか? yu_2662.txt | ありがとうございます yu_2663.txt | 気持ちよくなっていただけたようでなによりです yu_2664.txt | 私も気持ちよくさせていただきましたし yu_2665.txt | なぜですか?私は今のままでも十分気持ちいいですが yu_2666.txt | それなら私だって、肇さんの感じてるお顔見ると興奮しますわよ? yu_2667.txt | 激しく攻めてくる時の真剣な表情、私のために、一生懸命になっていると思うとたまりませんわ yu_2668.txt | 正直してる最中はあまり余裕はありませんけど、見られる時にはしっかりと yu_2669.txt | 好きな人のことはなんでも知りたいと思いますし、私の身体で気持ちよくなってくださっていると思うと嬉しくなります yu_2670.txt | それに私、肇さんとこうして裸で抱き合うの、結構好きですのよ? yu_2673.txt | これからもいっぱいいっぱい、私を可愛がってくださいね? yu_2674.txt | 右側をもう少しだけ上に持ち上げて…ストップ!そこで大丈夫ですわ yu_2676.txt | いえ、なんでもありませんわ。私たちも次の作業に移りますわよ yu_2677.txt | 何をおっしゃいますの。手が空いてるなら先輩たちのお手伝いして早く終わらせないと yu_2678.txt | まだ元気が余っているようでしたら、お仕事を追加していただきましょうか? yu_2679.txt | あなたが私をどう思っているのかよーくわかりましたわ! yu_2681.txt | 肇さんの言葉なら聞くんですね yu_2682.txt | さすが青葉のお兄さんですわね。扱いが慣れてますわ yu_2683.txt | なるほど。今後の参考にさせていただきますわ yu_2684.txt | ふふっ、多少手のかかる子の方が愛くるしく感じるものですわ yu_2685.txt | ええ。青葉が妹になった時は何と呼べばいいんでしょうね? yu_2686.txt | あらっ、頼りになるお兄様ですこと! yu_2687.txt | どうかされまして? yu_2688.txt | そうですわね。大きなイベントはハロウィンパーティーが最後でしたから yu_2689.txt | そう考えると、少々名残惜しさも感じますわね yu_2690.txt | ふふっ、ありがとうございます yu_2691.txt | 私がしっかりしていないと、青葉たちが不安になってしまいますから yu_2692.txt | 私は重い物とか持てませんし、こういった指示役の方が助かりますけど yu_2693.txt | 肇さんは実際に動きたいんですか? yu_2694.txt | ですが先ほど講堂から出ていく山吹先輩にうかがいましたわ yu_2695.txt | 学長に話を通し、タイムスケジュールの調整までされるとか? yu_2696.txt | 肇さんでなければそこまで頭が回りませんわ yu_2697.txt | 普通の学生ではそこまでの信頼を得ることも難しいと思いますが yu_2698.txt | ええ、また後ほど yu_2700.txt | ちょ、ちょっと青葉!何を…! yu_2701.txt | 私は別にデレデレなんてしていませんわ! yu_2702.txt | それは青葉の勘違いでしょう?私はデレデレもニヤニヤもしていません yu_2703.txt | 仕事中にそんな報告するわけないじゃない。寝ぼけていたのでは? yu_2704.txt | もしかして青葉、やはりあなた肇さんを取られたと感じてますの? yu_2705.txt | あら可愛い! yu_2706.txt | なんのことですの? yu_2707.txt | そ、そうですか?気に入っていただけたなら何よりですわ yu_2708.txt | こ、こんなの照れるに決まっているでしょう! yu_2710.txt | それに肇さんはどちらの味方ですの!? yu_2712.txt | だいたい、褒められてしまいましたなんて言ってませんわ! yu_2714.txt | べ、別に好きで騒いでいるわけではありませんわ!青葉がからかってこなければ私だって…! yu_2715.txt | まったく、兄妹揃って私をからかって楽しんでますのね yu_2717.txt | そうですわね。私としても問題ありませんし yu_2718.txt | あ、ちょっとお待ちなさい! yu_2719.txt | あのフットワークの軽さがこうもアダになるとは yu_2720.txt | 普段は気さくなイメージで話しやすいらしく、生徒たちの相談役にもなっているんですが yu_2721.txt | 相談役と言っても、大抵恋愛話で盛り上がってるだけみたいですし、アドバイスも基本的に当たって砕けろらしいですわ yu_2722.txt | はあ…それにしても、肇さんの前でカッコつけようにも、青葉のせいでむしろ恥ずかしいところを見られてしまいましたわね yu_2723.txt | 肇さんって、私がどんな姿を見せても受け入れてくれそうですよね yu_2725.txt | まったく…そうやってまたこちらが照れることを平然とおっしゃられるのですね yu_2726.txt | ふふっ、ズルい人 yu_2727.txt | どうかなさいまして? yu_2729.txt | っ!い、今すぐ消してください! yu_2730.txt | 屁理屈です! yu_2731.txt | だいたい写真なんかなくても、実物がここにいるんですから私を見ればいいではありませんか! yu_2732.txt | そ、それは…! yu_2733.txt | 仕方ありませんわね yu_2734.txt | では代わりに、肇さんのお写真もいただけますか? yu_2735.txt | そうなんですか? yu_2736.txt | はい、是非! yu_2737.txt | 肇さんの写真…! yu_2738.txt | あぁ、肇さんがたくさん。幸せですわ! yu_2740.txt | ど、どうされましたの…!? yu_2741.txt | そ、そうですわね。私ったらつい yu_2742.txt | な、何をいきなり!? yu_2743.txt | そうでしょうか? yu_2744.txt | え?何もないのに怒るというのも yu_2745.txt | しばらく口を聞きません! yu_2746.txt | 普通に怒ってと言われましても、それでは yu_2748.txt | どうされましたの!? yu_2749.txt | な、何かおかしかったでしょうか? yu_2750.txt | メッ!ですわ! yu_2751.txt | 肇さんの様子もおかしいですし、やはり何か間違っているのでは…? yu_2752.txt | 肇さんにだけ、ですか? yu_2753.txt | ですが肇さん優しいですし、この先も特に怒る必要ないと思いますが yu_2754.txt | よ、よくわかりませんが yu_2755.txt | メッ!ですわ!今の肇さん、なんだか狂気を感じます! yu_2756.txt | 肇さん!怒って欲しいとおっしゃったのは肇さんですのよ yu_2757.txt | なのに笑っていては意味がありませんわ!メッ!ですの! yu_2758.txt | もおー!肇さん!どうして笑ってますの!? yu_2759.txt | おかしいならおかしいと正直におっしゃってください! yu_2760.txt | 失礼いたします yu_2761.txt | 実は今回の台風について、生徒会での対応を考えていたんですが yu_2762.txt | は、肇さん、落ち着いてください! yu_2763.txt | そのようですわね yu_2764.txt | ですが申し訳ありません。そこに書いてあるようなことしか思い浮かびませんわ yu_2765.txt | ちょ、あお、あなた!? yu_2766.txt | ええ。向こうに戻らなくて済むように、先に戸締まりをして鍵も返却済みですわ yu_2768.txt | ふふっ、今の肇さん子供みたいですわよ? yu_2769.txt | わ、私はちょっと yu_2770.txt | あの、今回の台風で肇さんにお願いがありまして yu_2771.txt | もしよろしければ台風が来る日だけで構いませんので、私と一緒に yu_2772.txt | 私の家に泊まってくださいませんか? yu_2773.txt | あの会議のあとで、このようなお願いをするのは矛盾してしまいますが yu_2774.txt | いえ、苦手というわけではないんです yu_2775.txt | ただその日も、お父様たちは会社に泊まることになってまして yu_2776.txt | そこはご心配なく。すでに了承は得ていますので yu_2777.txt | 簡単な話ですわ。万が一何かが起きた時、私一人では対処出来るかわかりませんもの yu_2778.txt | それに肇さんの噂、父も商工会づてに聞いているらしくて yu_2779.txt | ええ。お父様もあの学園の卒業生ですから、歴史を変えた生徒会長に一度会ってみたいとおっしゃっていましたわ yu_2780.txt | と言っても、そうそう万が一は起きないと思いますけど! yu_2781.txt | あら、人聞きの悪い yu_2782.txt | 肇さんはあくまで保険ですから。万が一さえ起きなければ、何をしようが私達の自由でしょう? yu_2783.txt | それに肇さんだって、それなりの期待、されているのではなくて? yu_2784.txt | ありがとうございます! yu_2785.txt | 肇さん!お待ちしていましたわ yu_2786.txt | お泊まりの支度は整えていらして? yu_2787.txt | そうですわね。ここでお父様たちの信用を無くしたくありませんもの yu_2788.txt | ささ、降られないうちに中へどうぞ yu_2789.txt | 荷物は私がお部屋に運んでおきますので、ゆっくりしていってください yu_2790.txt | いけません。わがままを言った分、このくらいはさせてください yu_2792.txt | 今日はずっと離れませんから、覚悟してくださいね! yu_2793.txt | そうですわね。あとはこのリビングくらいでしょうか yu_2794.txt | ああ、あれですか? yu_2795.txt | あれには浴衣や着物が入っていますの yu_2796.txt | 万が一濡れたりしたら大変ですので、ここに持ってきました yu_2797.txt | 花火大会の時には着ていけませんでしたし、お見せする機会がないのは残念ですわね yu_2798.txt | あら、着て欲しいんですか? yu_2799.txt | ふふっ、浴衣の着付けをお祖母様から習っておいて良かったです yu_2800.txt | ただ、この浴衣3年前に買っていただいたものなので、着れるかどうか yu_2802.txt | わかりました、少々お待ち下さいね。今準備してまいります yu_2803.txt | ど、どうぞ yu_2805.txt | こ、こんなはずでは…! yu_2806.txt | だって!ピッタリなんですのよ!?丈も!胸も! yu_2807.txt | これって私が、3年前から一切成長していないということではありませんか! yu_2808.txt | 具体的に言ってくださいませんと、信じられませんわ yu_2809.txt | な…さすがにそれは褒めすぎです yu_2810.txt | この浴衣はお祖母様が選んでくださったのであって、私が選んだわけでは yu_2812.txt | あ、ありがとう、ございます yu_2813.txt | ふふっ、喜んでいただけてなによりですわ yu_2814.txt | もしかして、この格好でシたくなりましたか? yu_2815.txt | つまり今シたくなりそうになっている、ということですわね yu_2816.txt | このままだと襲われそうですし、何より動きにくいので着替えますわね yu_2817.txt | 台風の中浴衣でいるのも変ですし、いずれまた。ね? yu_2818.txt | はい!ではリビングで待っていてください yu_2819.txt | 着替えたらすぐ戻りますので yu_2820.txt | そうですわね yu_2821.txt | なんですか?私はただ無性に肇さんとくっつきたくなっただけですが yu_2822.txt | 人には誰しも弱点があり、そこを突かれれば死にます yu_2823.txt | いいですか?絶対に離れないでくださいね?お手洗いも一緒ですよ? yu_2824.txt | あっ、ですが耳は塞いでいてください yu_2825.txt | では肇さんは私がどうなってもいいと!? yu_2826.txt | プライドを持ってお願いしているんです! yu_2827.txt | 2年ほど前までは、お父様たちが家を空けていても、お祖母様が側に居てくださいましたから yu_2828.txt | 雷が鳴り終わるまで微動だにしませんわ yu_2829.txt | ふ、ふふふ…私が雷をダメだと知っているのは、学園内で肇さんだけですわ yu_2830.txt | 生徒会長として、無様な姿は見せられませんもの yu_2831.txt | それに青葉にバレたら笑われそうですし、何としてもあの子にだけはバレたくありません yu_2832.txt | 自分のことで必死になっていて、されてても覚えがありませんわ yu_2834.txt | え、どうして先生から電話が? yu_2835.txt | いえ、そうではなく、どうして先生が肇さんの番号を? yu_2836_1.txt | そういうことでしたら yu_2837.txt | テレビで台風情報の確認されますか? yu_2839.txt | なにをおっしゃいますか。私は平気ですわ yu_2840.txt | それよりお手洗いは大丈夫ですか?案内しますわよ? yu_2841.txt | ではコーヒーでもいかがですか?利尿作用があってお手洗いに行きたくなるはずですわ yu_2842.txt | で、ですがもし移動中に雷が鳴った場合、ショックで yu_2843.txt | このいつ雷が鳴るか限界が来るかというスリリングな状況…そして少しずつしか動けない状況 yu_2844.txt | 燃えますわ! yu_2845.txt | 時間もかかりますし、お風呂はご一緒でも構いませんでしたのよ? yu_2846.txt | ですがどうせするつもりですのよね?でしたらした後にゆっくりすればよかったのでは? yu_2847.txt | それを言うならメリハリさえしっかりしていれば問題ありませんわ yu_2848.txt | 私だって、明るいところで肌を晒すのは恥ずかしいですし yu_2849.txt | 肇さんが一緒に入ってくだされば雷に怯えることもなかったのに yu_2850.txt | 理由は特に。いきなり光って、すごく大きな音がしますから yu_2851.txt | ノミの心臓…とまでは言いませんが、突然大きな音が鳴るのに慣れていなくて yu_2852.txt | 得意ではありませんわね。ホラー映画なんて脅かすように大きな効果音を鳴らすじゃありませんか yu_2853.txt | 他の映画でもBGMが大きすぎて集中が削がれてしまいますわ yu_2854.txt | そうですわね yu_2855.txt | あ、そういえばゲームセンターも大きな音がうるさくて苦手ですわね yu_2856.txt | くっついていても多少は紛れますけど、やはり怖いものは怖いですわ yu_2858.txt | ふむ…少しはマシかもしれませんわ yu_2859.txt | 怖さが紛れるなら藁をもつかむ思いですから、きっとそのせいかと yu_2860.txt | 怖さが消えるのならなんでも構いませんわ yu_2863.txt | もう雷の音も聞こえませんわね yu_2864.txt | あの、私の顔になにかついてますか? yu_2865.txt | もう雷はどこかに行きましたから。雷さえなければ何も怖くありませんわ yu_2866.txt | それに今日は肇さんが泊まってくださるんですもの。笑顔になるのも当然です yu_2867.txt | 寝る前と目を覚ました時に好きな人がすぐ側に居てくれるなんて、嬉しくないはずがありません yu_2869.txt | 今日は朝まで…なんてことも大歓迎ですわよ? yu_2870.txt | あら、朝まで身体を重ねることにご不満でも? yu_2871.txt | ちゃんと起きていれば問題ありませんわ yu_2872.txt | それにお父様たちは勝手に私の部屋に入ることはありませんから、気付かれるはずありませんもの yu_2873.txt | すでにお帰りになられたということにして、お父様たちが出ていってから帰っていただくことも可能ですし! yu_2874.txt | ええ、お任せください! yu_2875.txt | 寝坊してくださった方が、一緒にいられる時間が増えて嬉しいですけど、あまりワガママは言えませんわね yu_2876.txt | ふふっ、それでは…今宵は二人だけの特別な時間を楽しみましょうか! yu_2877.txt | あら…!おかわりをご所望ですか? yu_2878.txt | 今日はいっぱい肇さんにご迷惑をおかけしましたし、お礼をさせてください yu_2901_.txt | あ…いえ、お礼だなんて。私も肇さんとのデートが楽しみで yu_2902_.txt | 実は普段から、いろいろなデートを想像してましたの! yu_2911.txt | あら、もういらしてたんですか? yu_2912.txt | 肇さんのことですから、私を待たせないために早く来るかなと思いまして yu_2913.txt | ふふっ、遠足前に寝付けなくなる逆バージョンですわね? yu_2915.txt | やはりなかなか寝付けなくて、アラームを二つかけておいてよかったと思いました yu_2916.txt | あら、いたって普通のデートプランですわよ? yu_2917.txt | プラン853「お家でまったり映画鑑賞」、プラン574「グルメフェア食べ歩き」の方がよろしかったでしょうか? yu_2918.txt | 900ほどでしょうか yu_2919.txt | といっても、それぞれ似通ったものもありますし、泊まりでないと行けないプランもありますから yu_2920.txt | 頭の中で構想は練っていましたから、昨日新しく考えたのは50個程度ですわね yu_2921.txt | ふふっ!肇さんとしてみたいことはたくさんありますから yu_2922.txt | 今日はちょっと季節外れですけど、普段行かないようなところに行こうと思いまして yu_2923.txt | 肇さんの好みを調べる時間は足りませんでしたけど、きっと喜んでくれると思います yu_2924.txt | まずはこちらです yu_2925.txt | いえ、特には yu_2926.txt | そもそも買いたいものが決まっていれば、大抵のものは通販で済ませますし yu_2927.txt | た、たしかにここで大量に買ったらあとあとの荷物に yu_2928.txt | これが普段から、通販に頼っていた代償…!? yu_2929.txt | まずいですわ…このミスのせいで300以上のプランが練り直しに…! yu_2930.txt | そ、そうですわね!落ち込んでもいられませんわ! yu_2931.txt | 今日は肇さんに喜んでいただくんですから! yu_2932.txt | なにか気になるものでも? yu_2933.txt | なるほど、相場はわかりませんが、肇さんとの思い出づくりと考えれば安いものですわね yu_2934.txt | 庭にスペースは有り余っているので、私が買うこともできますが yu_2935.txt | ですが今はまだやめておきましょう yu_2936.txt | いえいえ。ですから肇さんとの思い出づくりに金額は関係ありません yu_2937.txt | むしろあれくらいのグリルなら、いつか家族でした方が楽しいと思いますし yu_2938.txt | い、いえ、そういう意味ではなくて…! yu_2941.txt | あっ!あー、そういえばあれよりも小さなバーベキューグリル?コンロのようなものがうちにあったと思います! yu_2942.txt | はい!は、肇さんがもっと私のお家に来てくださるよう、今度倉庫の中を探してみますわね! yu_2943.txt | ですが、あったら使ってみたいと思いませんか? yu_2944.txt | でしたら遠慮なさらずにお越しください yu_2945.txt | ふふっ、承知しました yu_2946.txt | それにしても、燻製やグリルの話になった途端目が輝いてましたよ? yu_2947.txt | 照れなくても、熱中できるものがあるって素敵なことだと思いますわよ yu_2948.txt | もう少しこのあたりを見て回ります? yu_2949.txt | あら、それは困りますわね yu_2950.txt | ではもう少し他のところを見たら、次の場所へ向かいましょうか yu_2951.txt | あら、そうですか? yu_2952.txt | ここは初心者向けのハイキングコースもありますし、ちょっと足を伸ばして散歩するにも丁度いいんですよ yu_2953.txt | これを機に、見聞を広げるのもよろしいかと yu_2954.txt | そうですわね、肇さんの場合 yu_2955.txt | ここって夏に来ると混雑していて大変なんですが、みなさんバーベキューで盛り上がるみたいですわよ? yu_2956.txt | うーん、どうでしょう? yu_2957.txt | ただのキャンプというよりは、天体観測かもしれませんわね yu_2958.txt | この辺りは光害、街の明かりも少ないですし。空気も澄んでいるので星を見るにはちょうどいいとかで yu_2959.txt | 夏には昼はバーベキュー、夜は天文ファンでいっぱいになるらしいです yu_2960.txt | ちなみにそこの川、春から夏にかけて釣りも楽しめますの yu_2961.txt | 肇さんは笹舟とか作って遊んだりしたことあります? yu_2962.txt | そうなんですか?肇さんってもしや小さい頃は都会っ子でしたか? yu_2963.txt | なら…今だけは肇さんに自慢出来ますわね yu_2964.txt | この「パイレーツ笹舟」!これを作れるのは私だけですのよ! yu_2965.txt | ええ。これを作るにはかなり長めのサイズを探さないといけないのがネックですが、作った時の達成感が違いますわね yu_2966.txt | そうでもありませんわね。お祖母様はよく褒めてくださいましたけど、女の子の遊びではありませんでしたから yu_2968.txt | あっ、そういえば肇さんにはお祖母様のこと、話してませんでしたっけ? yu_2969.txt | と言いましても、それほど話すこともなくて yu_2970.txt | 私、いわゆるおばあちゃん子だったんです。そんなお祖母様も私をとても可愛がってくださって yu_2971.txt | 同世代の友人が少なかったので、小さい頃はお祖母様が遊び相手になってくださっていました yu_2972.txt | ただお祖母様は少々足が悪く、私って当時はかなりお転婆でしたから。困らせてしまうことも多くて yu_2973.txt | ですが辛そうな顔ひとつせず、相手をしてくださったんです yu_2974.txt | って、すみません!なんだかしんみりしてしまいましたわね! yu_2975.txt | そうですわね。こんな話したの、肇さんがはじめてですし yu_2976.txt | そうですわよ。でなければ「パイレーツ笹舟」なんて作れませんわ yu_2977.txt | 他にも沢蟹を取ったり水切りで遊んだりしましたわ yu_2978.txt | 夏はそうですけど、この時期はもう冬眠してるかもしれませんので、近くの土を掘り返すといいかもしれません yu_2979.txt | 情報源はお父様です yu_2980.txt | 満足するデート、ですか? yu_2981.txt | そんなにお気になさらずとも、私は肇さんが考えてくださったデートであればそれだけで十分ですわ yu_2982.txt | そもそもお互いに楽しめたらそれでいいではありませんか yu_2983.txt | それはあくまで昨日のお話です yu_2984.txt | 今日のデートで勝ち負けというのはおかしな話だなと思いましたの yu_2985.txt | 例えば雑誌で書かれているようなデートプランが確実に最高とは言えません。最高の形は人それぞれですから yu_2986.txt | 試行錯誤の末に私たちが導き出す答え…それこそが最高のデートではありませんか? yu_2988.txt | では辺りを一周して、次の場所へ移動しましょうか yu_2989.txt | ええ。時間もちょうど良さそうですし最高のタイミングですわね yu_2991.txt | 海浜公園も、夕日を見るにはいい景色ですが、私が今まで見た夕日で一番綺麗なのがここなんです yu_2992.txt | お気に召していただけましたか? yu_2994.txt | 私がまだ、お祖母様を困らせるくらいオテンバしてた頃ですわね yu_2995.txt | あら、これも話してませんでしたか?私のご先祖様、この学園の創設者なんです yu_2996.txt | 冒険だったんです。こんな怪しい島の怪しい塔。そこにはいったいどんな景色が広がっているのか yu_2997.txt | そこである日、こっそり島に忍び込んだんです。そこでこの夕焼け、ひと目見て yu_2998.txt | もちろんその後、お父様からたっぷり叱られてしまいましたが! yu_2999.txt | 今日のデートはいかがでしたか? yu_3000.txt | ふふっ、なら良かったです! yu_3001.txt | ですが満点にするにはどうすれば? yu_3003.txt | ふふっ、面白いですわね。そういった考えは私も大好きです! yu_3004.txt | これからも二人でたくさんの思い出を作っていきましょうね yu_3005.txt | どうかされまして? yu_3006.txt | 本当はキャンプ場でもう少し大人しくしているつもりだったんですが、やはり好奇心には勝てませんわね yu_3007.txt | 初めはそのつもりでしたが、つい私も浮かれてしまって、本気で遊んでしまいました yu_3008.txt | ふふっ、私も肇さんが目を輝かせて何かを話しているお姿をもっと見たいです yu_3011.txt | っ、み、見ないでください! yu_3012.txt | なぜかわかりませんが、今ものすごくドキドキしてしまって yu_3013.txt | そういうことにしておきましょうか yu_3014.txt | そうですわねえ yu_3015.txt | 日中でも冷えてきましたし、風邪を引かないようインドアなプランもいいかもしれませんわね yu_3016.txt | あっ、ですが冬は空気も澄んでますし、天体観測なんていうのもロマンチックでいいと思います! yu_3017.txt | その時はしっかり着込んでおきませんと! yu_3018.txt | 私にご用ですか? yu_3019.txt | と仰りますと yu_3020.txt | やはり進路を変えたこと、でしょうか? yu_3021.txt | もともとは外部を志望していたのですが yu_3022.txt | 内心ではずっと迷いがありまして。その答えをつい先日、海咲浜に提出したというわけです yu_3024.txt | まあ絢星館もランクとしては低いわけではありませんが yu_3025.txt | 申し訳ありませんが先生。自分の口からお話するのも気が引けますので yu_3026.txt | 先生がご存知の範囲で、代わりにお話しいただいてもよろしいでしょうか? yu_3027.txt | 肇さんもご覧になったではありませんか。ネネですわ yu_3028.txt | ですが進学については去年からずっと迷った挙句、このままここに残ることに決めましたの yu_3029.txt | 本当にストレートな物言いですわね yu_3030.txt | 交渉と仰っていたので身構えていたんですが yu_3031.txt | な、何と申しますか、不思議な方ですわね yu_3033.txt | 肇さん、お忙しいことは承知の上で、今日の放課後、お時間いただけないでしょうか? yu_3034.txt | どうしても肇さんに進路のご相談をしたくて yu_3036.txt | その件も含め、一度肇さんにお会いしてみたいと yu_3037.txt | まったく…どうしてここまでするのか理解に苦しみますわね yu_3038.txt | はい。承知しました yu_3039.txt | 失敗を恐れるな。失敗こそ自分の成長の可能性だ yu_3040.txt | と、幼いころにはよく言い聞かされました yu_3041.txt | 何でしょうか? yu_3042.txt | ということでしたら、胸を張って私の意思だと言い切ります yu_3043.txt | むしろ肇さんは、あの時からずっと迷い続けていた私の背中を押してくださった方です yu_3044.txt | ですので、この件に関して、肇さんを貶めるような発言はお控えください yu_3045.txt | その時は学園であれ、お父様であれ yu_3046.txt | 私は絶対に許しませんので、お忘れなく! yu_3047.txt | 私は自分を見つめ直せたからこそ、肇さんのいるあの学園で学びたいと思いました yu_3048.txt | 肇さんが卒業するまでの時間は、あと1年と少し、あまり多くはありませんけど yu_3049.txt | 一緒に活動し、学ぶことで、新たな道を探すことが出来ると信じています yu_3050.txt | 肇さん、ありがとうございます。そう仰っていただけると、心強いです yu_3051.txt | いくらお父様といえども、プライベートなことですから、お答えはいたしかねます yu_3052.txt | 同じことですわよ! yu_3053.txt | そ、そういうお話は、肇さんのいらっしゃらない時に…! yu_3054.txt | 肇さん、参りましょう yu_3055.txt | デートですわ! yu_3056.txt | お父様お母様、私達はこれで失礼致します yu_3057.txt | 肇さん、行きますわよ yu_3058.txt | まったく、お父様たちも興味が出るといつもこうなんですから yu_3059.txt | はい?何でしょうか? yu_3061.txt | そうでしたね。そういえば先輩にはお話ししていなかったので、何のことかわかりませんわよね yu_3062.txt | ただお母さまたちの反応をご覧になっていれば、あまりいいお話ではないと、お気づきかと思いますが yu_3063.txt | それでもよろしいですか? yu_3064.txt | そうですか。では、少し古いお話をします yu_3065.txt | 私が昔、お転婆な女の子だったことはお話したと思います yu_3066.txt | 確かそこで、お祖母様の足が悪かったことも、お話ししましたよね? yu_3067.txt | 私の夢が生まれたのは、その時なんです yu_3068.txt | お祖母様を、お祖母様のように苦労されている方々を、少しでも楽にしてあげたい yu_3069.txt | そこから私はたくさんの本を読みあさり、少しずつ道具を集め、物を作る基礎を学びました yu_3070.txt | あの子はまだ色々問題がありますけど、いずれはお話し相手として役立つ存在になればと考えたのがきっかけです yu_3072.txt | あっ…それがですね yu_3073.txt | とある出来事を境に、私はその夢を追う気力を失ってしまったんです yu_3074.txt | 肇さんが気になったと仰った「あの時」のことです yu_3075.txt | 私に、夢を持つきっかけをくださったお祖母様。そんなお祖母様が亡くなったんです yu_3076.txt | 去年の年末でした yu_3077.txt | お父様たちから見たら、あの時の私の落ち込み様は酷かったと思います yu_3078.txt | はい。そこはちょっと yu_3079.txt | いえ、かなり無理をしていました。本当にツラくて、潰れそうで yu_3080.txt | 無意味なほどに元気な青葉がいなければ、本当に塞ぎ込んでいたかもしれません yu_3081.txt | なので青葉にはとても感謝を yu_3082.txt | あっ、きっと調子に乗りますので、このことは秘密ですわよ? yu_3083.txt | お父様たちは、その時私に何もしてやれなかったと、今も気に病んでらっしゃいます yu_3084.txt | お仕事もありましたし、仕方のないことでもあるんですが yu_3085.txt | と、まあ夢を…生きる希望を失っていた私でした yu_3087.txt | そうなんです。お祖母様は、最後にとても難しい問題を残していかれたんです yu_3088.txt | あなたの夢は知っている。でもそれが私のためだったなら、その夢は迷わず捨てなさい yu_3089.txt | わかりません。私自身、その答えはずっと出せずにいました yu_3090.txt | だからこそ、私はどの道を進むべきか、その答えが出せずに悩んでいたんです yu_3091.txt | ですがそんな時、とんでもない人が現れたんです yu_3092.txt | 肇さんです yu_3093.txt | 私の家は、お父様もお祖父様もこの学園の卒業生です yu_3094.txt | なので肇さんの掲げた恋愛解禁について聞いた時は、正直無謀だと思いました yu_3095.txt | それこそ、百数十年という歴史がありましたから yu_3096.txt | 驚きました yu_3097.txt | ですがそんなマニフェストを掲げて生徒会長に就任された時は、何を馬鹿なと思いつつも yu_3098.txt | 夢を失った私は、大きな野望を持つ肇さんに、どこか期待していたのかもしれません yu_3099.txt | それか願掛けですわね。この方の願いがかなった時、私も前に進めるかもしれない yu_3100.txt | はい。そこからはなかなか進展もなく、もうダメかもしれないと諦めかけました yu_3101.txt | ですが肇さんは、ご自身の願いを、ご自身の手で掴み取りました yu_3102.txt | 正直、心が震えました。今なら私も進めるかもしれない yu_3103.txt | この方のそばにいれば、もう迷わずにいられるかもしれない yu_3104.txt | それが私にとってのヒーローとの出会いであり yu_3105.txt | 私の初恋でした yu_3106.txt | ええ。とはいえ、肇さんのことは青葉からお話をうかがってましたし、生徒会でお話する機会もありましたから yu_3107.txt | 少しずつ、どこか惹かれるところはあったのかと思います yu_3108.txt | そこでお祖母様の残された言葉の意味もわかった気がしたんです yu_3109.txt | 私は昔からお転婆でしたから。きっと一つの夢に落ち着くとは、思ってらっしゃらなかったんだと思います yu_3110.txt | あら、先生から説得を頼まれてましたのに、納得されてしまってよろしいんですか? yu_3111.txt | 肇さん、あのようなちょうどいいタイミングで、私が生徒会室を尋ねるとでも? yu_3112.txt | 盗み聞きだなんて人聞きの悪い yu_3113.txt | 放課後の件についてお誘いにうかがったところ、何やら先生とのお話がドア越しに聞こえてきただけですわ yu_3114.txt | あとは山吹先輩が戻るのと同時に、何食わぬ顔でお邪魔すればいいだけですもの! yu_3115.txt | なにをですか? yu_3116.txt | ええ。恋人であり、尊敬するお方でもありますわ yu_3120.txt | ですが肇さんが頑張るのなら、私ももっと頑張りませんと yu_3121.txt | 当面の目標は、肇さんをフォロー出来るような人になること、ということにしておきます yu_3122.txt | だって、私はこんなにも救われたのに、救われたままでは悔しいですから! yu_3125.txt | はい!待っていてください yu_3126.txt | 未来の先輩! yu_3128.txt | ごきげんよう、二宮会長! yu_3129.txt | 今日からは私も絢星館の生徒ですもの。会長には敬意を表しませんと yu_3130.txt | 公私混同はいけませんわ。恋人は恋人、学園は学園ですもの yu_3131.txt | ですが yu_3132.txt | まだ学園の外ですので、今は肇さんと呼ばせていただきますわね yu_3134.txt | そんなの決まってますわ yu_3137.txt | 待たされた甲斐はございましたか? yu_3139.txt | フフン!それはもちろんお見通しですわ yu_3140.txt | だってそれでは入学式の前に、制服がしわくちゃになってしまいそうですし yu_3141.txt | それに万が一でも、肇さんので汚されてしまったら大変ですもの! yu_3142.txt | ええ構いませんわよ。入学式さえ終われば制服なんて形でしかありませんもの yu_3143.txt | それはあくまで入学式前だからです。式の前にクリーニングに出すなんて、それこそ怪しすぎではありませんか yu_3144.txt | なんですか肇さん。私とシたくはありませんか? yu_3145.txt | 新しい制服姿の私を、独占できてしまうんですのよ? yu_3146.txt | あら?ですがおかしいですわね yu_3147.txt | 例え入学式の日であろうが、一度きりの青春を、恋人同士で仲睦まじく過ごすことに何か問題がありまして? yu_3148.txt | というわけですので、放課後うちにいらっしゃいませんか? yu_3149.txt | よく喋りますこと。それでは下心があると仰っているようなものですわよ? yu_3150.txt | ふふっ!まったく、仕方ありませんわね yu_3152.txt | 今何か、おかしなことを考えてましたわね? yu_3153.txt | いえ、そんなはずありませんわ。間違いなく、どこか寂しそうな目をされていました yu_3154.txt | ふふっ、そのようなことをお考えでしたのね yu_3155.txt | ですがそんなのは当たり前ですわ yu_3156.txt | 以前お約束した通り、今年の夏はたくさん遊びますわよ! yu_3157.txt | ですがその前に yu_3158.txt | まずは生徒会長に立候補して、一日でも早く、肇さんと肩を並べられる女性になりませんと yu_3159.txt | 当然です yu_3160.txt | だって肇さんは、私の憧れであり、かけがえのない恋人なんですもの! yu_3161.txt | 会長、探しましたわ yu_3162.txt | 私は副会長がいつもと違う気がして、何かあったのではないかと yu_3163.txt | 会長の、裸 yu_3164.txt | むしろ今すぐにでも見てみたいですわ! yu_3165.txt | 残念ですわね。夏ならまだしもこの時期にそのような姿を見れるのは大変貴重ですのに yu_3166.txt | もう少し早くうかがっていれば yu_3167.txt | それでしたらご一緒してもよろしいでしょうか? yu_3168.txt | で、ですが私たちがいれば、他の方たちも多少は遠慮してくださるのでは? yu_3169.txt | あそこが空いてるようですし、私は席をとっておきますわね yu_3170.txt | 後輩に席を取らせるなんて…などとお考えでしたらお気になさらないでください yu_3171.txt | 細かいことは私もわかりませんが、声をかけた時には、その用事も済んでいたようですし yu_3172.txt | ええ、構いませんわ。それに結城先輩と一緒になった時点で、独り占めは出来ませんもの yu_3173.txt | 好きな人にアピールするためですもの。当然ですわ yu_3174.txt | 会長の仰るとおりですわ yu_3175.txt | 常に視線を浴びていますし、私たちの行動一つで噂が出てもおかしくありませんもの yu_3176.txt | 体調を崩されているとかでは? yu_3178.txt | お話は承知いたしました yu_3179.txt | それにきちんと話していただけたことは嬉しく思います yu_3180.txt | ですが、このままではお料理も冷めてしまいますし、続きは後ほど yu_3181.txt | ということにしてはいかがでしょう? yu_3182.txt | つまり二宮先輩の優しさでしたのね yu_3183.txt | 顔をお上げください。むしろ私は、先輩が先輩らしくて安心しましたわ yu_3184.txt | ふふっ、めずらしく意見が合いましたわね。私も同じですわ yu_3185.txt | 会長も、山吹先輩のことは、何とかしてあげたいとお考えですのよね? yu_3186.txt | 誰がどう聞いても、ノロケですわね yu_3187.txt | 勝者には勝者らしく振る舞っていただきませんと、ですわね! yu_3188.txt | もう準備はほぼ完了していますので、いつでも始められますわ yu_3189.txt | それに「始めて」と仰られたのは山吹先輩ですし! yu_3190.txt | だいたいそうでなければ、こんなところで協力なんていたしませんわ yu_3191.txt | それに山吹先輩、今さら隠そうなどとお考えにならなずとも yu_3192.txt | 二宮先輩に告白された当初から、明らかにデレデレされてましたし yu_3193.txt | え?もしかして、本気で隠せていたとお思いでしたの? yu_3194.txt | これでは先が思いやられますわね yu_3195.txt | ええ。「生徒会のお二人だからこそ、全生徒の模範となるお付き合いを心がけるように」というお話でしたわね yu_3196.txt | これは先が思いやられますわね yu_3197.txt | まあ…そうですわね。風紀が乱れたことにより、素行不良や学力の低下などを招く可能性はあると思いますし yu_3198.txt | 学力については一概に言えませんが、試験の成績も多少なら誤差の範囲でしょう yu_3199.txt | ですわね yu_3200.txt | では二宮先輩、一度話をまとめていただけますか? yu_3201.txt | 気にしない人に向けては冷やかしがてら注意もできますし yu_3202.txt | とはいえお付き合いされていることが広まった現状ですから yu_3203.txt | 逆に山吹先輩のしっかり者のイメージを保てていれば、お二人から注意されても説得力が出るでしょうし yu_3204.txt | ですが二宮会長?行ってしまいましたが、止めなくてよかったんですか? yu_3205.txt | 承知いたしました。それでしたら yu_3206.txt | でしたら今のうちから二人でいることに慣れて、早く露骨な反応するのをなんとかしてくださいませ yu_3207.txt | お二人とも、もうすぐ会議が始まりますわよ yu_3208.txt | デートのご相談でしたら、会議が終わった後にしていただけますか? yu_3209.txt | 普段ならもう会議室にいるはずですのに、今日はどうされましたの? yu_3210.txt | 一旦お話をまとめると yu_3211.txt | 現状の混乱さえ鎮めてしまえば、規制をせずに済む。ということですわね yu_3213.txt | ですわね。ここで私達が疑心暗鬼に陥っては、大切な事実を見落とす可能性もありますわ yu_3214.txt | え、ええ…ご遠慮なく yu_3219.txt | 不思議な…感覚ですわ yu_3220.txt | んっ…うまく、言葉にできる自信がありません yu_3221.txt | ただ…暖かい気持ちです yu_3222.txt | 私は大丈夫です。仮に何かあったとしても、それが肇さんとの大切な思い出になりますから yu_3223.txt | どうぞ…あなたのお好きなように yu_3226.txt | えっと…何かおかしなところでも…? yu_3227.txt | せ、攻めてって…そのような意図は yu_3229.txt | ふぁ…えっ…すごい yu_3230.txt | そ、そんなの…知りませんわっ yu_3235.txt | い、いいえぇ…?全然?問題ありませんわ? yu_3242.txt | うぅ…そ、それはぁ yu_3243.txt | それは、確かにそうですが yu_3245.txt | 恋人に触れていただいているんですから、当然です…わ yu_3249.txt | ほ、本当に…そう…思ってますか…? yu_3250.txt | うぅ…そう、ですわね yu_3256.txt | す、すみません…このような、はしたないところを yu_3257.txt | だって…肇さんを喜ばせてあげたいのに…私の方ばかり yu_3258.txt | そ、そういうものですの? yu_3259.txt | なるほど。そう言われると、気持ちは理解できますわ yu_3260.txt | では…私は、気持ちよくなっても…? yu_3266.txt | い、いい…いいです…ソコっ、グリグリ押されるの…! yu_3268.txt | は、肇さんの指…素敵ですわ。好きな人に触れていただくのが…こんなに素敵だなんて yu_3271.txt | んくぅ、うっ、あああっ、だ、ダメ…もう、そろそろ yu_3272.txt | はあ…はあ…肇さん yu_3273.txt | このまま…最後まで…してください yu_3274.txt | はい。私の覚悟は…もう伝えましたから yu_3275.txt | はい…お願いします yu_3277.txt | あの、する時はこのままでもよろしいですか? yu_3278.txt | できれば肇さんからも、ぎゅっと…強く yu_3279.txt | 私が…負けてしまわないように yu_3280.txt | あ、ありがとうございます yu_3285.txt | わかりました。確かに肇さんの言う通りですわね yu_3286.txt | でも、私の気持ちは変わりませんわ。怖くても肇さんと繋がりたい…その気持ちの方が何倍も大きい yu_3287.txt | くすっ…ありがとうございます…! yu_3288.txt | それでは…もう一つ。お願いを聞いてくださいますか? yu_3289.txt | もう一度キス…してください yu_3295.txt | だいっ、じょう…ぶっ、です…! yu_3306.txt | 肇さんこそ…優しく気遣ってくださって…ありがとうございます yu_3308.txt | ふ、はぁ…あっ、肇さん yu_3316.txt | 私の胸…そんなに大きくないのに…んっ yu_3319.txt | あ…はい。もう、大丈夫ですから yu_3325.txt | 痛みも…少し、落ち着きました yu_3327.txt | でも…肇さんは…? yu_3328.txt | でも…その…最後まで、したいですよね? yu_3329.txt | 私…肇さんを最後まで気持ちよくしてあげたいです yu_3330.txt | 私は本当に大丈夫です。だから…肇さんも、気持ちよくなってください yu_3331.txt | はい…んっ…肇さんに…もっと求めて欲しいです yu_3334.txt | わかり…ます。すごく…あなたを感じる yu_3338.txt | 手を…もっと、ぎゅっと…ぎゅうって、つないで…? yu_3354.txt | 肇さんの精液欲しいです…!私の身体で気持ちよくなってぇっ! yu_3360.txt | すご、い…肇さんが…私の、中に…いっぱい yu_3362.txt | は、はい…大丈夫…ですわ yu_3363.txt | 私…最後まで…ちゃんと、できましたか…? yu_3365.txt | ふふっ。相手を気持ちよくさせられるのって…嬉しいものですわね yu_3366.txt | あなたの言っていたことが…やっとわかりましたわ yu_3367.txt | よかった…本当に yu_3368.txt | 肇さんは、紳士的でしたわ。ずっと優しくて、私を想ってくれた yu_3369.txt | 気づいてましたか?あなたの方が…泣きそうな顔で私を見ていたの yu_3370.txt | いいえ…だからこそ、あなたの気持ちが伝わって安心したんです yu_3371.txt | ありがとうございます…肇さん yu_3372.txt | もう少し…もう少しだけ、このまま yu_3373.txt | 繋がっていても…いいですか? yu_3378.txt | は、はい…はあ、はあ…大丈夫ですが…これ…は…? yu_3379.txt | これがもしかして…えっと…肇さんの精液…? yu_3380.txt | 知識としては知っていましたが yu_3381.txt | こんなにたくさん、ドロドロで…ああ…すごく濃い匂い yu_3382.txt | 胸が熱くなって、アソコが疼いてしまいます yu_3383.txt | 私、ちゃんとできたんですね yu_3384.txt | 肇さんを、ちゃんと気持ちよくしてあげられた…嬉しいです yu_3385.txt | 肇さんこそ…気持ちよくなってくれて、ありがとうございます! yu_3386.txt | ところで…このねばねばは…どんな味が yu_3387.txt | ですが…大好きな肇さんから出たものですし…興味がありますわ yu_3388.txt | うーん…わかりました yu_3389.txt | 続きは…また今度にしておきますわ! yu_3390.txt | こ、これが肇さんの…ズボン越しにも膨れ上がっているのはわかりましたが yu_3391.txt | い…いつもこんなに大きいんですか? yu_3392.txt | ふふっ、なるほど。ではご期待にお答えしませんとね! yu_3393.txt | それにしても yu_3394.txt | 実に興味深いですわ…これがこの間、私の中に yu_3395.txt | こんなに大きいものが入っていたなんて、驚きです yu_3396.txt | この間はじっくり観察するどころではありませんでしたから…色々な意味で yu_3397.txt | あ…つ、つい…私としたことが、はしたないところを yu_3398.txt | は、肇さん…もうっ yu_3399.txt | ですが…今日はたくさんワガママを言ってしまいましたし yu_3400.txt | 私に出来る事なら、サービスして差し上げたいので yu_3401.txt | それでは、えっと…な、舐めますわね? yu_3404.txt | これは…なるほど。味は…殆どありませんわね yu_3405.txt | ほんの少し…しょっぱい? yu_3406.txt | え?何がですか? yu_3407.txt | え?ま、まさか、ここは嫌がるところでしたの? yu_3408.txt | 私としたことが、ま、またはしたないところを…!? yu_3409.txt | ですが肇さんの一部ですし、それにこの間は沢山頑張ってもらいましたから yu_3410.txt | これからも…頑張って…もらう…予定ですし yu_3411.txt | それによく見ると、ピンク色で、ビクビク震えていて可愛いかなと yu_3415.txt | そ、そうですか?それならよかったです yu_3416.txt | 私が肇さんを…気持ちよくして、差し上げられる…嬉しいです yu_3420.txt | ですがこれは…精液ではありませんわよね?白くありませんし yu_3422.txt | まあ、そうなんですか? yu_3423.txt | ふふっ、では…もっと気持ちよくして、差し上げますね yu_3441.txt | この前みたいに肇さんの濃いの、私にたくさん出してほしいんです…! yu_3448.txt | え、ええ…大丈夫です…んっ yu_3450.txt | むせ返りそうで…まだ喉に引っかかってる…感じがします yu_3451.txt | はい。どんな味がするのか、興味がありましたから yu_3453.txt | 私だって、肇さんを独り占めしたいに決まっています yu_3454.txt | だから肇さんの精液の一滴だって、全部私だけの物なんですよ! yu_3455.txt | こんなに沢山出していただき、ありがとうございます yu_3456.txt | くすっ!肇さんが気持ちよくなってくださってよかったです yu_3457.txt | はあ…なんだかお腹の中でじんわり広がっているような気がしますわ yu_3458.txt | ふふっ!お気に召していただけたのなら…いつでもまた…して差し上げますわね yu_3459.txt | 肇さん…まだ終わりではありませんよね? yu_3460.txt | 私の方も…その…もう、さっきので yu_3461.txt | だ、だって…すごい味と匂いなんですよ?すごくエッチで、温かくてドロドロで yu_3462.txt | 色々…想像して…ドキドキして yu_3468.txt | え、ええ…はあ…ふう yu_3469.txt | すごい…熱い…それに…この匂い yu_3472.txt | よかった…肇さん…気持ちよくなれたんですね yu_3473.txt | ふふ…それはよかったです yu_3474.txt | ですが、まだまだ試してみたいことはたくさんあるので yu_3475.txt | この辺とか…この辺も、ビクビク気持ちよさそうに反応してましたから yu_3476.txt | 肇さんの弱そうなところ、少しわかった気がしますわ! yu_3477.txt | 今度はもっともっと、気持ちよくしてあげますね yu_3478.txt | それにしても…この濃い男性の匂い、嗅いでいるだけでクラクラして yu_3479.txt | ねぇ…肇さん?私も…その yu_3480.txt | ふふ…嬉しいです、肇さん yu_3481.txt | ふふ…今日は私がリードさせていただきます yu_3482.txt | 前回は先輩に色々と気を遣っていただきましたし…今日はワガママも沢山言ってしまいましたから yu_3483.txt | そのお返しというか…今日は私がしてあげたい日なんです yu_3484.txt | ええ、お任せくださいませ! yu_3485.txt | えっと、それでは…ここから yu_3487.txt | きょ、今日は私がしてあげる日ですからっ! yu_3489.txt | 体重を…んっ、ここから yu_3492.txt | え、ええ…大丈夫そうです。まだ、少し違和感はありますけど yu_3493.txt | もうすっかり馴染みましたから…! yu_3495.txt | やっぱり不安なので…この間みたいに…また、キスしていただいても…? yu_3496.txt | で、では…お言葉に甘えて yu_3499.txt | 今日は、私がしてあげる日、ですもの yu_3500.txt | それに…キスは…単純に私がしたかっただけですわ yu_3505.txt | へ、平気ですわ…このくらい…! yu_3508.txt | は、肇さん…気持ちよく、なれてますか? yu_3510.txt | 恥ずかしながら、足にも、腰にも…力が入らなくなってしまって yu_3518.txt | 肇さん…さっきから、ちょっとだけ動いてますよね? yu_3521.txt | はあ、はあ…分かり合うために努力する…でしたね yu_3525.txt | はあ、はあ…肇さぁん…? yu_3527.txt | もう少し…その…つ、強く…お願いします yu_3528.txt | は、あ…はあ…はあ…肇さぁん yu_3529.txt | あっ、ぅ…それは yu_3530.txt | は、はい…肇さんが…したいのなら、もちろんです yu_3534.txt | んっくぅ…はあ、はあ、はあ…! yu_3540.txt | ふぁ…肇さんと、キス yu_3547.txt | すごい…は、激しすぎて、頭の中、真っ白…! yu_3552.txt | は、い…はいっ、はい…肇さん!肇さんっ! yu_3554.txt | 肇さんの熱くて、どろどろなのたくさん…たくさん、私に…出してくださいぃーーッ! yu_3558.txt | はああ…中、奥に…ビュッビュッて、熱い…熱い…よぉ yu_3559.txt | はっ、はっ、はあ…はあ…はあ yu_3560.txt | はあ…はあ…我慢、できて…ましたか? yu_3563.txt | そ、それより…肇さんは?私、うまくできてましたか…? yu_3565.txt | 肇さんが手伝ってくれたから…いいえ、二人で一緒だから…私もすごく気持ちよかったです yu_3568.txt | ぅぁ…あ…あぁ…肇さんの、ビクビク跳ねて yu_3571.txt | 肇さん…ちゃんと気持ちよく、なれましたか…? yu_3573.txt | でも…やっぱり、一人で動くより…二人で動く方が、気持ちいいですわね! yu_3574.txt | なんだか…あなたに身体中を支配されているみたい yu_3575.txt | 包み込まれるような…幸せな気持ちですわ yu_3576.txt | は、肇さん…ひと思いにやってください…! yu_3577.txt | 早く…早く、触ってください yu_3580.txt | 私の事…おかまいなく…! yu_3581.txt | うぅ…そうですよね。で、では yu_3582.txt | キスがいいです…キスしてください…それも結構激しめにお願いいたします yu_3583.txt | 過去の経験から推測するに、激しくキスされると私は自制心が効かなくなる傾向にありますっ! yu_3589.txt | は、はい…いきなり激しかったです yu_3590.txt | ですが、やっぱりキスっていいですね yu_3591.txt | 肇さんがこちらに合わせてくださっているのが、伝わってきて安心します yu_3592.txt | 舌の動き、唇の感触…あと、こちらの呼吸が苦しくなってくると弱めてくださったり yu_3593.txt | もっとして欲しいと思う時は、あえて強引にしてくださったり yu_3594.txt | 性格がでますわね、キスって…ふふ yu_3597.txt | おへそを隠さないと…じゃなくて、そうですわね。エッチの最中ですものね yu_3599.txt | あっ…は、肇さん…? yu_3602.txt | わ…私が感じてないとでもお思いでしたの? yu_3603.txt | 肇さんに触れられて、一緒にベットに横たわったら…それだけでドキドキして…こんな風にもなりますわ yu_3604.txt | だ、だから…そのドキドキと、このドキドキで、今ちょうど何がなんだかわからない所ですの! yu_3606.txt | あっ…これ…なんだか…んっ…変な、感じ…ですわ yu_3607.txt | 気持ちいいのとも違う…心地良い…? yu_3609.txt | はあ…あ…ゆっくり…気持ちよくて…肇さんの手が…あったかくて yu_3610.txt | はあ…はあ…なんだか…怖い気持ちが、落ち着いてきます yu_3611.txt | でも胸はドキドキして…肇さんのことで頭がいっぱいになって yu_3612.txt | はい…ふふっ、そんな優しい肇さんが、大好きです yu_3613.txt | って、あ、あれ…? yu_3614.txt | 私…もしかして、すごく感じてます…? yu_3615.txt | なんだか色々混乱してきました yu_3616.txt | 何故私は…頭を撫でられるだけで感じているんでしょうか yu_3617.txt | そうですか…あっ…はあ、はあ…これが普通 yu_3623.txt | ですがこれ、すごくドキドキして、ドキドキしすぎて yu_3624.txt | 私、肇さんへの気持ちが溢れて…おかしくなってしまいそうです yu_3627.txt | 好きです…あなたを、愛しています yu_3628.txt | 肇さん…いつもいつも優しくて…暖かくて yu_3629.txt | このにおい…うん…安心しますわ yu_3630.txt | はい…肇さん yu_3634.txt | はあっ、うぅ…あっ、ああ…へ、平気です…はあ、はあ yu_3635.txt | 肇…さん…肇さんに、触られるの、すごく気持ちいい…はぁ、気持ちいいですぅ yu_3636.txt | すごくドキドキする…ドキドキして、もっとぉ yu_3638.txt | はあ…はあ…はい、してください yu_3639.txt | イかせてください…肇さんの、指で…気持ちよく、なりたいです yu_3643.txt | すぅー…はぁー yu_3646.txt | 肇さん…うぁ…!?だめ…だめです、もう…私…はぁ…あっあっあっあっ! yu_3650.txt | はっ、はひっ、はっ、はっ、はあ…はあ yu_3652.txt | はい…あぅ…?頭なでなで…ずるいです yu_3654.txt | で、ですが肇さん…肇さんの方も…そろそろ yu_3655.txt | はい…私ばかり気持ちよくなってしまって…すみません yu_3656.txt | えっと…お口でしましょうか?それとも…? yu_3657.txt | 肇さんのを…入れてもらえますか? yu_3658.txt | 肇さん…きゃっ!? yu_3659.txt | 確かに…包み込まれている感じがしますわ yu_3660.txt | 肇さん…ふふっ、お気遣い、ありがとうございます yu_3661.txt | 背中にくっついた肇さんの身体…心臓の音、聞こえます。ドキドキって、少し早いくらいに yu_3662.txt | 肇さんも…安心するんですか? yu_3663.txt | 私は小さいし、肇さんを安心させられるような力はないと思うのですが yu_3665.txt | では、その…肇さんは…私の甘えたがりなところも…受け入れてくれているんですね? yu_3666.txt | そう、ですか。そう…なんですね yu_3667.txt | 肇さんを好きになって良かったです yu_3668.txt | ふふっ。肇さん…もう大丈夫ですから、私の中に来てください yu_3669.txt | 肇さん、さっきからずっと大きいままでかわいそうですし…ううん。可愛いですし…? yu_3670.txt | はい。いっぱい私に、甘えてください! yu_3673.txt | これ…また、違うところに、当たってます yu_3674.txt | 確かに…安心します。一人じゃない、という気がしますわ yu_3676.txt | はあ…はあ…すごい…ずぶずぶって…奥、まで…! yu_3680.txt | 肇さん…私、重くありませんか…? yu_3681.txt | だったらいいんですけど yu_3682.txt | これ、肇さんに身体中の全部を預けているような感じで…ちょっと不思議な感じです yu_3683.txt | えっと…それは…なんていうか…支配されている感じ、といいますか yu_3691.txt | は、あ…すごい…入ってるの…見える yu_3694.txt | 動いて…欲しいです yu_3695.txt | もっとずぽずぽ…奥まで突っ込んで…欲しい…です yu_3698.txt | えっ?あぅ…わ、私が動くんですか? yu_3699.txt | うぅ…肇さんが動いてくれると思ったのに yu_3704.txt | もっ、もう…!そういう恥ずかしい事、言わないでくださいっ! yu_3706.txt | むぅ…意地悪な事を言う口は塞いでしまおうと思ったのに yu_3707.txt | この態勢は安心しますけど…キスが出来ないのと、肇さんがちょっと意地悪になるのが難点ですわね? yu_3712.txt | ゆっくりでも…ちょっとずつでもなくてぇ yu_3719.txt | はあ、はあ、はあ…肇さん、肇さん…あっ、深い、深いです…! yu_3724.txt | 熱くてヌルヌルの精液、私にいっぱい出して!肇さんの匂いを付けてください! yu_3729.txt | はあ…はあ…すごい…いっぱい…中で、ドクドクって…はあ yu_3730.txt | 身動き取れなくて…思いっきり出されてるの…熱いの、奥まで、いっぱい yu_3731.txt | ふう…ふう…肇さん、そんなに私の中、出したかったんですか…? yu_3732.txt | あ…抜けちゃう…! yu_3734.txt | ええ…でも、肇さんに愛された証がしっかりと見えるのは…悪くありませんわね yu_3738.txt | はあ…はあ…は、あ yu_3739.txt | すごい…まじまじと、見てしまいました…精液、びゅーって yu_3740.txt | 気持ちよさそうに…たくさん…びゅーって…ふふっ、私、かけられてしまいました! yu_3741.txt | あんなに意地悪をした肇さんが、それを言いますか?もう yu_3742.txt | ですが本当に…出てくる瞬間、びくびくってして…すごくいやらしい動き yu_3743.txt | とてもいやらしくて…私、クセになってしまいそうです yu_3745.txt | こんなに指と指の間に糸を引いて…いやらしい! yu_3746.txt | ふふっ!ですが…肇さんが気持ちよくなってくださってよかったです yu_3748.txt | あ…そういえば…? yu_3749.txt | 確かに…肇さんのおかげでドキドキしすぎて、わからなくなってしまいましたわ!