{ "Contributors": "Jungo Kasai", "Source": "IgakuQA", "URL": "https://github.com/jungokasai/IgakuQA", "Categories": [ "Question Answering" ], "Definition": [ "Given a question and a list of options, select the correct answer from the options directly." ], "Reasoning": [], "Input_language": [ "Japanese" ], "Output_language": [ "Japanese" ], "Instruction_language": [ "English" ], "Domains": [ "Public Health" ], "Positive Examples": [], "Negative Examples": [], "Instances": [ { "input": "質問: 異常呼吸あるいは息切れを主訴とする患者の所見と原因の組合せについて正しいのはどれか。\nオプション: A: Coarse crackles --------- 喘息\tB: 胸部打診で濁音 --------- 気胸\tC: 頸静脈の怒張 --------- 右心不全\tD: SpO2 95%(room air)--------- 呼吸不全\tE: Cheyne-Stokes呼吸 --------- 上気道閉塞\t", "output": "正しい答えは C: 頸静脈の怒張 --------- 右心不全 です" }, { "input": "質問: 職場の自殺予防対策に関係しない職種・組織はどれか。\nオプション: A: 産業医\tB: 衛生管理者\tC: 産業保健師\tD: 産業保健推進センター\tE: 精神保健福祉センター\t", "output": "正しい答えは E: 精神保健福祉センター です" }, { "input": "質問: 23歳の女性。排尿時痛と下腹部痛とを主訴に来院した。性交の3日後から排尿時痛を感じるようになった。性交の4日後に黄色帯下と下腹部痛が出現したため受診した。身長160cm、体重52kg。体温37.6℃。脈拍88/分、整。血圧104/72mmHg。呼吸数20/分。腹部は平坦で、下腹部に反跳痛を認める。内診で子宮は正常大で圧痛を認める。付属器は痛みのため触知できない。膣鏡診で外子宮口に膿性分泌物を認める。この患者に行う検査として適切でないのはどれか。\nオプション: A: 尿沈渣\tB: 帯下の細菌培養\tC: 経膣超音波検査\tD: 子宮卵管造影検査\tE: 帯下の病原体核酸増幅検査\t", "output": "正しい答えは D: 子宮卵管造影検査 です" }, { "input": "質問: 次の文を読み、以下の問いに答えよ。70歳の女性。発熱および左殿部痛のため救急車で搬入された。現病歴:1か月前から左殿部に圧痛を伴う発赤が出現した。また、しばしば腟から排膿することがあった。10日前から発熱が出現し、以後は食事摂取量が少なかったという。左殿部の痛みにより歩行も困難になったため救急車を要請した。既往歴:10年前に人工物による子宮脱の手術を受けた。生活歴:専業主婦。家族歴:父が糖尿病、高血圧症。現 症:意識レベルはJCS I-2。身長145cm、体重46.6kg。体温39.0℃。心拍数92/分、整。血圧108/76mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(マスク5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左殿部(A)を別に示す。同部に強い圧痛を認める。内診で腟後壁に瘻孔と排膿が観察され、膿は悪臭である。直腸指診では異常を認めない。検査所見:血液所見:赤血球403万、Hb 12.2g/dL、Ht 35%、白血球1,800、血小板3万、PT-INR 1.3(基準0.9〜1.1)、血清FDP 26μg/mL(基準10以下)。血液生化学所見:総蛋白4.6g/dL、アルブミン1.7g/dL、総ビリルビン2.4mg/dL、AST 48U/L、ALT 47U/L、LD 216U/L(基準120〜245)、γ-GT 40U/L(基準8〜50)、アミラーゼ17U/L(基準37〜160)、CK 72U/L(基準30〜140)、尿素窒素32mg/dL、クレアチニン2.1mg/dL、血糖215mg/dL、HbA1c 9.0%(基準4.6〜6.2)、Na 132mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 19mg/dL。殿部CTの水平断像(B)を別に示す。病原微生物として可能性が高いのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: Candida albicans\tB: Chlamydia trachomatis\tC: Clostridioides difficile\tD: Escherichia coli\tE: Peptostreptococcus anaerobius\t", "output": "正しい答えは D: Escherichia coli, E: Peptostreptococcus anaerobius です" }, { "input": "質問: ある一時点での割合を示す指標はどれか。\nオプション: A: 死亡率\tB: 出生率\tC: 致命率\tD: 有病率\tE: 罹患率\t", "output": "正しい答えは D: 有病率 です" }, { "input": "質問: 88歳の男性。長年の喫煙に起因する慢性閉塞性肺疾患と弁膜症による重症の呼吸不全および心不全のため入院した。疾患自体の改善は難しく、呼吸の苦しさや体幹のだるさなどの苦痛の訴えが強く、本人は緩和ケアを望んでいる。妻と二人暮らしで長男が近所に住んでおり家族関係は良好である。この患者に緩和ケアを行うにあたり、対応として誤っているのはどれか。\nオプション: A: 酸素投与の継続\tB: 病室の環境調整\tC: オピオイド投与\tD: 家族の面会制限\tE: 苦痛を訴える部位のマッサージ\t", "output": "正しい答えは D: 家族の面会制限 です" }, { "input": "質問: 38歳の男性。職場で床に落ちた書類を拾おうと屈んだところ、腰痛と右下腿痛が出現したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長165cm、体重58kg。体温36.7℃。脈拍80/分、整。腰椎エックス線写真で異常を認めず、腰部単純MRIで第4腰椎と第5腰椎間の右側に椎間板ヘルニアを認めた。この患者で認められないのはどれか。\nオプション: A: 疼痛性跛行\tB: 会陰部の異常感覚\tC: 右下腿外側の感覚鈍麻\tD: 右母趾背屈筋力の低下\tE: 右下肢伸展挙上テスト陽性\t", "output": "正しい答えは B: 会陰部の異常感覚 です" }, { "input": "質問: 8か月の女児。3時間前に紙巻たばこの先端を2cm食べたことを主訴に両親に連れられて来院した。症状はなく、顔色は良好で機嫌はよい。身長70.1cm、体重8,000g。体温36.8℃。脈拍120/分、整。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 胃洗浄\tB: 経過観察\tC: 下剤投与\tD: 活性炭投与\tE: 生理食塩水の点滴\t", "output": "正しい答えは B: 経過観察 です" }, { "input": "質問: 55歳の男性。下腿浮腫を主訴に来院した。1週間前から下腿浮腫を自覚し、徐々に増強したため受診した。20歳台からアルコールの多飲歴がある。意識は清明。頸部リンパ節を触知しない。前胸部にくも状血管腫を認める。打診でshifting dullnessを確認する際、仰臥位の次にとらせる体位はどれか。\nオプション: A: 座位\tB: 立位\tC: 砕石位\tD: 側臥位\tE: 腹臥位\t", "output": "正しい答えは D: 側臥位 です" }, { "input": "質問: 60歳の女性。殿部の疼痛を主訴に来院した。疼痛のために座ることも困難であるという。殿部には熱感があり、圧痛を認める。殿部の写真を別に示す。治療として最も適切なのはどれか。\nオプション: A: 切開排膿\tB: 湿布薬貼付\tC: 紫外線照射\tD: 抗ウイルス薬点滴静注\tE: 副腎皮質ステロイド軟膏塗布\t", "output": "正しい答えは A: 切開排膿 です" }, { "input": "質問: 喫煙が発症因子となる疾患はどれか。\nオプション: A: 過敏性肺炎\tB: レジオネラ肺炎\tC: 急性好酸球性肺炎\tD: 非結核性抗酸菌症\tE: マイコプラズマ肺炎\t", "output": "正しい答えは C: 急性好酸球性肺炎 です" }, { "input": "質問: 入院後の経過:入院20日目に、財布がなくなったとしきりに訴えるようになった。看護師が貴重品ボックスに預かっていることを説明したが、記憶がないと話している。この他に合併しやすい症状はどれか。\nオプション: A: 滞続言語\tB: 収集癖\tC: 取り繕い\tD: 立ち去り行動\tE: レム睡眠行動障害\t", "output": "正しい答えは C: 取り繕い です" }, { "input": "質問: 保健所の業務で正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 医療機関に立入検査を行う。\tB: 選任している産業医の変更の届出を受ける。\tC: 検疫感染症が流行している地域からの船舶を隔離する。\tD: 業務中に結核に感染した労働者の労働災害を認定する。\tE: カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の届出を受ける。\t", "output": "正しい答えは A: 医療機関に立入検査を行う。, E: カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の届出を受ける。 です" }, { "input": "質問: 84歳の女性。腹痛のため救急車で搬入された。2日前から排便がなく腹痛と腹部膨満感を自覚するようになった。今朝から症状が強くなったため救急車を要請したという。意識は清明。体温37.5℃。心拍数98/分、整。血圧148/94mmHg。呼吸数22/分。SpO2 97%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。腹部は膨隆し腸雑音はやや亢進し、打診で鼓音を認める。左腹部に圧痛を認めるが反跳痛はない。腹部エックス線写真を別に示す。まず行うべき対応はどれか。\nオプション: A: 降圧薬投与\tB: イレウス管留置\tC: 内視鏡的整復術\tD: グリセリン浣腸\tE: 抗コリン薬投与\t", "output": "正しい答えは C: 内視鏡的整復術 です" }, { "input": "質問: 糖尿病の患者における行動変容の準備期と考えられるのはどれか。\nオプション: A: 食後の運動を7か月続けている。\tB: 夕食後にデザートを食べている。\tC: テレビを見ているとついお菓子を食べてしまうことがある。\tD: 糖尿病が悪化しているので来月から間食をやめようと考えている。\tE: 間食した後はストレッチ体操をすればよいと思っている。\t", "output": "正しい答えは D: 糖尿病が悪化しているので来月から間食をやめようと考えている。 です" }, { "input": "質問: 口腔内の病変を別に示す。舌の隆起性病変の原因として最も考えられる疾患はどれか。\nオプション: A: 白板症\tB: 乳頭腫\tC: Kaposi肉腫\tD: ヘルペス性舌炎\tE: Plummer-Vinson症候群\t", "output": "正しい答えは C: Kaposi肉腫 です" }, { "input": "質問: 1歳の男児。停留精巣の手術のため手術室に入室した。麻酔はマスクで酸素と揮発性吸入麻酔薬を投与し、ゆっくりと入眠させる緩徐導入で行った。静脈路を確保し、気管挿管のため筋弛緩薬を静注したところ、突然心拍数が120/分から160/分に増加した。気管挿管時に開口障害があり、気管チューブの挿入に難渋した。人工呼吸開始後に尿道カテーテルを挿入したところ、赤褐色の尿が排出された。その後体温は急上昇し37.0℃から40.0℃になった。動脈血ガス分析で代謝性アシドーシスを認めた。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 敗血症\tB: 尿路出血\tC: 腎盂腎炎\tD: 悪性高熱症\tE: 悪性症候群\t", "output": "正しい答えは D: 悪性高熱症 です" }, { "input": "質問: 2か月の女児。けいれん重積のため救急車で搬入された。母親によると夜間寝ていてけいれんが始まった。救急車内で心肺停止となり心肺蘇生を試みたが、来院時は心拍の再開がなく、対光反射は消失していた。蘇生を継続したが心拍の再開がなく死亡が確認された。母子手帳によると妊娠分娩歴に異常はないが、1か月健診は受診していない。顔面や体幹に新旧混在した皮下出血の散在を認めた。死後に行った頭部CTでは両側に硬膜下血腫とびまん性脳浮腫を認めた。全身エックス線写真では左大腿骨骨折、右上腕骨骨折を認めた。母親は外傷に心当たりはないという。死亡に至った原因として最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 虐待\tB: てんかん\tC: 不慮の事故\tD: 熱性けいれん\tE: 細菌性髄膜炎\t", "output": "正しい答えは A: 虐待 です" }, { "input": "質問: 貧血を認める患者の爪の写真を別に示す。考えられるのはどれか。\nオプション: A: 腎性貧血\tB: 鎌形赤血球症\tC: 鉄欠乏性貧血\tD: 巨赤芽球性貧血\tE: 発作性夜間ヘモグロビン尿症\t", "output": "正しい答えは C: 鉄欠乏性貧血 です" }, { "input": "質問: 三叉神経の支配を受けるのはどれか。\nオプション: A: 前頭筋\tB: 側頭筋\tC: 眼輪筋\tD: 口輪筋\tE: 広頸筋\t", "output": "正しい答えは B: 側頭筋 です" }, { "input": "質問: 北米での医学会参加のため搭乗していた旅客機内でドクターコールがあり対応した。目的地の空港のスタッフに情報提供した方が良いと判断し、乗務員に伝えたところ、「所見をメモして欲しい」と依頼され記載した文面を示す。A 78-year-old female passenger has developed swelling of her left lower leg towards the end of a long-haul flight. She does not complain of any pain at rest. She has pitting edema of her left lower leg, but no color or temperature changes are observed. Calf pain is induced on dorsiflexion of her left foot. Because she suffers from shortness of breath, the possibility of pulmonary embolism should be considered, and transfer to an appropriate hospital is advised.原因として考えられるのはどれか。\nオプション: A: Acute kidney injury\tB: Deep venous thrombosis\tC: Femoral neck fracture\tD: Heart failure\tE: Peripheral arterial disease\t", "output": "正しい答えは B: Deep venous thrombosis です" }, { "input": "質問: 感染症が疑われている患者のバイタルサインを示す。意識レベルGCS 15。体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧92/50mmHg。呼吸数26/分。quick SOFA〈Sequential Organ Failure Assessment〉スコアはどれか。\nオプション: A: 0点\tB: 1点\tC: 2点\tD: 3点\tE: 4点\t", "output": "正しい答えは C: 2点 です" }, { "input": "質問: インフォームド・コンセントについて誤っているのはどれか。\nオプション: A: 医師法に定められている。\tB: 患者の自己決定権の行使が目的である。\tC: 代替可能な治療法についても提示する。\tD: 同意はいつでも撤回することができる。\tE: 医療従事者側からの十分な説明が前提である。\t", "output": "正しい答えは A: 医師法に定められている。 です" }, { "input": "質問: 22歳の男性。炎天下での道路工事の作業中に頭痛と悪心が出現し、会社の車で来院した。建設作業員。17歳時に自然気胸のため入院している。家族歴に特記すべきことはない。意識レベルはJCS I-1。身長172cm、体重57kg。体温38.9℃。脈拍124/分、整。血圧96/48mmHg。呼吸数12/分。発汗なし。体幹部から末梢にかけて熱感を認める。瞳孔径は両側4mmで対光反射は正常である。臥位で頸静脈の虚脱を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。輸液を受け、症状は軽快した。同じ勤務に復帰する上で適切な指導はどれか。\nオプション: A: 塩分の摂取を控える。\tB: 短時間の作業から開始する。\tC: 冷房の効いた屋内で過ごすことは避ける。\tD: 通気性を抑えた作業服の着用を推奨する。\tE: 水分は少ない回数で一度に大量に摂取する。\t", "output": "正しい答えは B: 短時間の作業から開始する。 です" }, { "input": "質問: 22歳の男性。就職時の健診で尿糖陽性を指摘され来院した。健診では、他の異常は認められなかった。健診時は朝食後に検査を受けたという。家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴はない。身長170cm、体重62kg。脈拍72/分、整。血圧118/70mmHg。経口グルコース負荷試験〈75gOGTT〉の結果を示す。\n\n\n血糖(mg/dL)\n尿糖(定性)\n\n\n負荷前\n86\n(-)\n\n\n負荷後30分\n186\n2+\n\n\n負荷後1時間\n142\n1+\n\n\n負荷後2時間\n90\n(-)\n\n適切なのはどれか。\nオプション: A: 対応は不要\tB: 自宅での尿糖自己測定の指示\tC: α-グルコシダーゼ阻害薬投与\tD: 28kcal/標準体重kgの食事指導\tE: 経口グルコース負荷試験〈75gOGTT〉の再検査\t", "output": "正しい答えは A: 対応は不要 です" }, { "input": "質問: 急性呼吸不全をきたした成人患者に対して、バッグバルブマスク換気の後に気管挿管を行った。用手的に送気を行い、聴診による気管チューブの位置確認を行ったところ、心窩部が膨隆してきた。装着していたCO2検出器ではCO2が検出されなかった。適切な対応はどれか。\nオプション: A: 直ちに気管チューブを抜去する。\tB: バルーンカフへ空気を追加注入する。\tC: 気管チューブへの送気を2分間継続する。\tD: 気管チューブを更に3cm挿入して送気する。\tE: 気管チューブ内にカテーテルを挿入して吸引する。\t", "output": "正しい答えは A: 直ちに気管チューブを抜去する。 です" }, { "input": "質問: 発達過程において、可能になる年齢が最も遅いのはどれか。\nオプション: A: ごっこ遊びをする。\tB: 自分の年齢を言う。\tC: スキップをする。\tD: 片足立ちをする。\tE: 三輪車に乗る。\t", "output": "正しい答えは C: スキップをする。 です" }, { "input": "質問: 高尿酸血症をきたさないのはどれか。\nオプション: A: サイアザイド系利尿薬\tB: Lesch-Nyhan症候群\tC: 腫瘍崩壊症候群\tD: Fanconi症候群\tE: 慢性腎不全\t", "output": "正しい答えは D: Fanconi症候群 です" }, { "input": "質問: 医師が学術会議で発表する際、職業倫理に反する行動はどれか。\nオプション: A: 発表内容に関する利益相反を公表する。\tB: 患者の個人情報を特定できないようにする。\tC: データを自分の仮説に合うように改ざんする。\tD: 自分が経験した複数の症例をまとめた内容を発表する。\tE: 医療機器メーカーから研究助成を受けた研究結果を発表する。\t", "output": "正しい答えは C: データを自分の仮説に合うように改ざんする。 です" }, { "input": "質問: 粘膜疹が見られる頻度が最も低いのはどれか。\nオプション: A: 扁平苔癬\tB: 尋常性乾癬\tC: 膿疱性乾癬\tD: 尋常性天疱瘡\tE: 多形滲出性紅斑\t", "output": "正しい答えは B: 尋常性乾癬 です" }, { "input": "質問: 74歳の男性。腹痛のために救急車で搬入された。本日、突然、強い腹痛が生じた。横になって休んでいたが症状が持続し、冷汗も出現してきたため救急車を要請した。意識は清明。体温36.4℃。心拍数110/分、整。血圧84/48mmHg。呼吸数18/分。SpO2 99%(マスク10L/分酸素投与下)。冷汗を認め皮膚は湿潤している。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆しており、拍動を触れ、bruitを聴取する。血液所見:赤血球315万、Hb 10.0g/dL、Ht 30%、白血球13,800、血小板15万。血液生化学所見:総蛋白4.8g/dL、アルブミン3.3g/dL、総ビリルビン1.8mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 92U/L、ALT 54U/L、LD 379U/L(基準176〜353)、ALP 129U/L(基準115〜359)、γ-GTP 17U/L(基準8〜50)、CK 138U/L(基準30〜140)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン1.1mg/dL、血糖122mg/dL、Na 135mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 104mEq/L。CRP 0.7mg/dL。動脈血ガス分析(マスク10L/分酸素投与下):pH 7.45、PaCO2 34Torr、PaO2 166Torr、HCO3- 23mEq/L。腹部造影CTを別に示す。治療として適切なのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 動脈塞栓術\tB: 血栓溶解療法\tC: 人工血管置換術\tD: 経皮的ドレナージ\tE: ステントグラフト内挿術\t", "output": "正しい答えは C: 人工血管置換術, E: ステントグラフト内挿術 です" }, { "input": "質問: 自我障害と考えられる症状はどれか。\nオプション: A: 恐怖\tB: 自閉\tC: 両価性\tD: 離人症\tE: 強迫観念\t", "output": "正しい答えは D: 離人症 です" }, { "input": "質問: 28歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠12週に自宅近くの診療所で実施した血液検査で異常を指摘され、妊娠16週に紹介され受診した。検査結果を表に示す。\n\n検査項目\n 計測値 \n 基準値 \n\n\n風疹抗体〈HI〉\n8倍未満\n8倍未満\n\n\nHTLV-1抗体〈PA〉\n陽 性\n陰 性\n\n\nトキソプラズマ抗体〈PHA〉\n320倍\n160倍未満\n\n\nRPR\n32倍\n1倍未満\n\n\nTPHA\n640倍\n80倍未満\n\n\nC型肝炎ウイルス抗体〈EIA〉\n陽 性\n陰 性\n\n妊婦への説明として適切なのはどれか。\nオプション: A: 「風疹ワクチンを接種しましょう」\tB: 「成人T細胞白血病ウイルス感染の精密検査が必要です」\tC: 「トキソプラズマの母子感染のリスクはありません」\tD: 「梅毒に感染している可能性はありません」\tE: 「出産後、赤ちゃんにC型肝炎ウイルスのワクチンを接種しましょう」\t", "output": "正しい答えは B: 「成人T細胞白血病ウイルス感染の精密検査が必要です」 です" }, { "input": "質問: 対応として適切なのはどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 試験開腹術\tB: 輸血の準備\tC: 下腿の筋膜切開\tD: 骨盤骨折に対する創外固定\tE: 破傷風トキソイドの筋肉内投与\t", "output": "正しい答えは B: 輸血の準備, D: 骨盤骨折に対する創外固定, E: 破傷風トキソイドの筋肉内投与 です" }, { "input": "質問: 5歳の女児。急性リンパ性白血病で入院中であり寛解導入療法を行っている。体温36.4℃ 。眼瞼結膜は貧血様である。下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球288万、Hb 8.8g/dL、Ht 26%、網赤血球0.1%、白血球800(分葉核好中球19%、単球0%、リンパ球81%)、血小板1.0万、PT-INR 1.0(基準0.9~1.1)、APTT 29.2秒(基準対象32.2)、血漿フィブリノゲン170mg/dL(基準200~400)。対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 血小板輸血\tB: 新鮮凍結血漿輸血\tC: 赤血球濃厚液輸血\tD: エリスロポエチン製剤の投与\tE: トロンボポエチン受容体作動薬の投与\t", "output": "正しい答えは A: 血小板輸血 です" }, { "input": "質問: 肝細胞癌のため肝切除術が予定された患者で、肝予備能を判断する際に重要でないのはどれか。\nオプション: A: 血清アルブミン値\tB: ICG試験(15分値)\tC: 血清総ビリルビン値\tD: プロトロンビン時間\tE: α-フェトプロテイン〈AFP〉値\t", "output": "正しい答えは E: α-フェトプロテイン〈AFP〉値 です" }, { "input": "質問: 20歳の女性。四肢の皮疹を主訴に来院した。2週前に手掌に皮疹が出現し、その後下肢に皮疹が広がったため受診した。発熱や盗汗、腹痛や体重減少はない。既往歴として2年前のクラミジアによる骨盤腹膜炎がある。意識は清明。バイタルサインに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側頸部、腋窩および鼠径部にリンパ節腫脹を認める。手掌と足底の皮疹の写真を別に示す。血清RPRは陽性である。病原体はどれか。\nオプション: A: Haemophilus ducreyi\tB: Staphylococcus aureus\tC: Streptococcus agalactiae\tD: Treponema pallidum\tE: Vibrio cholerae\t", "output": "正しい答えは D: Treponema pallidum です" }, { "input": "質問: 死亡確認された成人遺体で、背部から下腿後面にかけての死斑と顎関節および四肢関節の硬直がみられた。角膜の混濁はみられず、直腸温32℃であった(外気温20℃)。推定される死後経過時間はどれか。\nオプション: A: 1時間以内\tB: 6~12時間\tC: 24~30時間\tD: 36~42時間\tE: 48時間以上\t", "output": "正しい答えは B: 6~12時間 です" }, { "input": "質問: 脳脊髄液検査結果を評価する際、脳脊髄液の検査結果と血液の検査結果を比較すべきものはどれか。\nオプション: A: アルブミン\tB: グルコース\tC: 好中球数\tD: 蛋白\tE: 白血球数\t", "output": "正しい答えは B: グルコース です" }, { "input": "質問: 32歳の女性。流産を繰り返すことを主訴に来院した。これまでに3回妊娠したが、いずれも胎児心拍確認後、妊娠12週、21週、17週で心拍が消失し流産した。3年前に左下肢血栓症で治療を受けた。子宮と卵巣とに異常を認めない。甲状腺ホルモンと下垂体ホルモンとに異常を認めない。月経周期は28日、基礎体温は2相性、高温相は14日間である。血液検査では、APTT 52.0秒(基準対照32.2)、抗リン脂質抗体陽性。夫婦の末梢血染色体は正常核型。次回妊娠中に投与する薬として適切なのはどれか。\nオプション: A: ヘパリン\tB: ビタミンD\tC: ビタミンK\tD: エストロゲン\tE: 黄体ホルモン\t", "output": "正しい答えは A: ヘパリン です" }, { "input": "質問: 公的医療保険について正しいのはどれか。\nオプション: A: 保険料率は全国一律である。\tB: 医療給付は現金給付で行われる。\tC: 財源の8割以上は保険料である。\tD: 75歳以上はすべて1割負担である。\tE: 医療費が高額の場合には助成制度がある。\t", "output": "正しい答えは E: 医療費が高額の場合には助成制度がある。 です" }, { "input": "質問: 64歳の女性。複視と不眠を主訴に来院した。2か月前から夕方になると瞼が重くなり、物が二重に見えるようになった。1か月前から、疲れているときに水分を慌てて飲むと鼻に逆流することを自覚した。症状は夕方になると悪化する傾向があり、不眠が続いていたという。既往歴に特記すべきことはない。抗アセチルコリン受容体抗体が陽性であった。胸部エックス線写真(A)及び胸部造影CT(B)を別に示す。まず行うべき治療として適切なのはどれか。\nオプション: A: 胸腺腫を含む拡大胸腺摘出術\tB: シクロスポリン投与\tC: ベンゾジアゼピン系睡眠薬投与\tD: 放射線療法\tE: 薬物による抗癌治療\t", "output": "正しい答えは A: 胸腺腫を含む拡大胸腺摘出術 です" }, { "input": "質問: 8歳の女児。腹痛のため両親とともに来院した。昨日の夕食後から上腹部痛があり、夜半に食物残渣を嘔吐し、今朝も痛みが改善しないため受診した。今朝の排便は軟便で色は茶褐色という。意識は清明。身長120cm、体重23kg。体温37.8℃。脈拍80/分、整。血圧100/72mmHg。呼吸数20/分。眼球結膜に軽度黄染を認める。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨満しているが肝・脾を触知しない。上腹部に軽度の圧痛を認め、腸雑音は減弱している。血液所見:赤血球467万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球18,700、血小板30万、PT-INR 1.0(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、総ビリルビン4.7mg/dL、直接ビリルビン4.0mg/dL、AST 267U/L、ALT 270U/L、アミラーゼ539U/L(基準37〜160)。CRP 0.9mg/dL。腹部超音波検査で胆嚢の腫大を認めた。MRCPを別に示す。診断はどれか。\nオプション: A: 膵石症\tB: 胆管癌\tC: 輪状膵\tD: 先天性胆道拡張症\tE: 急性閉塞性化膿性胆管炎\t", "output": "正しい答えは D: 先天性胆道拡張症 です" }, { "input": "質問: 生後3時間の女児。在胎40週、体重3,125g、Apgarスコア7点(1分)、8点(5分)で出生した。看護師がチアノーゼに気付き医師に報告した。体温37.0℃。心拍数120/分。呼吸数40/分。SpO2(room air)96%(上肢)、88%(下肢)。心雑音は認めない。皮膚色は上半身より下半身で暗い色調である。最も考えられる疾患はどれか。\nオプション: A: Fallot四徴症\tB: 三尖弁閉鎖症\tC: 大動脈縮窄症\tD: 心室中隔欠損症\tE: 完全大血管転位症\t", "output": "正しい答えは C: 大動脈縮窄症 です" }, { "input": "質問: 70歳の男性。肺癌の治療で入院中である。肺癌にて右肺下葉切除術、縦隔リンパ節郭清術が施行された。術後1日目に食事を開始し、術後2日目に約1,000mLの白色混濁した胸水が胸腔ドレーンから排出された。胸水中トリグリセリド150mg/dL。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 高脂肪食\tB: 胃管挿入\tC: 胸管結紮術\tD: 完全静脈栄養\tE: 胸腔ドレーン追加挿入\t", "output": "正しい答えは C: 胸管結紮術, D: 完全静脈栄養 です" }, { "input": "質問: 泌尿生殖器の解剖で正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 尿膜管は膀胱三角部に開口する。\tB: 射精管は前立腺部尿道に開口する。\tC: 右副腎静脈は右腎静脈に流入する。\tD: 精巣動脈は内腸骨動脈から分枝する。\tE: 尿管には3か所の生理的狭窄部位がある。\t", "output": "正しい答えは B: 射精管は前立腺部尿道に開口する。, E: 尿管には3か所の生理的狭窄部位がある。 です" }, { "input": "質問: 医療施設における感染制御チームが行わないのはどれか。\nオプション: A: 職員の感染防止\tB: 定期的な院内の巡回\tC: 輸入感染症患者の検疫\tD: 適正な微生物検査の推進\tE: 院内感染発生に関するサーベイランス\t", "output": "正しい答えは C: 輸入感染症患者の検疫 です" }, { "input": "質問: 15歳の男子。不登校を主訴に母親と来院した。高校受験を控えた中学3年生。この2か月、朝起きることができないため学校に行っていない。午前中は頭痛、腹痛などの症状を訴え、ベッドの中にいるが、夕方から夜になると元気になり、深夜遅くまでゲームや勉強をしている。学校から病気の可能性を確認するために医療機関を受診するように言われて受診した。母親は「本人が勉強嫌いで学校をさぼっている。ゲームばかりして夜更かしするので朝起きられない」と感情的に主張し、その隣で患者はうつむいて黙っている。まず行うべきこととして適切なのはどれか。\nオプション: A: 患者に登校を促す。\tB: 患者の話を傾聴する。\tC: 患者に睡眠薬を処方する。\tD: 母親に抗不安薬を処方する。\tE: 母親の対応を厳しく注意する。\t", "output": "正しい答えは B: 患者の話を傾聴する。 です" }, { "input": "質問: 24歳の女性。月経1日目の下腹部痛を主訴に来院した。5年前から月経時に腹痛がある。痛みの程度と持続日数は月経ごとに異なっている。本日朝から月経が始まり、通勤中の電車内でこれまでになく下腹部痛が強くなったので途中下車して来院した。月経周期は28日型、整。下痢や嘔吐は認めない。意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温36.6℃。脈拍72/分、整。血圧118/72mmHg。呼吸数20/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。内診で子宮に腫大を認めない。Douglas窩に硬結を触知しない。血液所見:赤血球362万、Hb 11.2g/dL、Ht 37%、白血球5,600、血小板21万。CRP 0.1mg/dL。妊娠反応陰性。超音波検査で卵巣に異常を認めず、Douglas窩に液体貯留を認めない。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 卵管炎\tB: 黄体出血\tC: 子宮内膜症\tD: 卵巣腫瘍茎捻転\tE: 機能性月経困難症\t", "output": "正しい答えは E: 機能性月経困難症 です" }, { "input": "質問: 54歳の女性。倦怠感を主訴に来院した。進行卵巣癌のため10日前に外来で薬物による抗癌治療を受けた。その後、水分は多めに摂取するようにしていたという。3日前から倦怠感が出現したため受診した。意識は清明。脈拍60/分、整。血圧134/86mmHg。皮膚のツルゴールの低下を認めない。下腹部に径11cmの腫瘤を触知する。腹水はない。血液生化学所見:クレアチニン0.8mg/dL、尿酸3.2mg/dL、Na 124mEq/L、Cl 102mEq/L、コルチゾール6.6μg/dL(基準5.2~12.6)。血清浸透圧は250mOsm/L(基準275~288)で低値、尿浸透圧は390mOsm/Lで高値、尿中Naは45mEq/Lで高値であった。胸部エックス線写真で心拡大を認めない。血清浸透圧の低下に対してまず行うのはどれか。\nオプション: A: 水分の制限\tB: 生理食塩液の点滴投与\tC: 5%ブドウ糖液の点滴投与\tD: 塩化ナトリウムの経口投与\tE: カルシウム拮抗薬の経口投与\t", "output": "正しい答えは A: 水分の制限 です" }, { "input": "質問: アデノイド増殖症による症状として出現する可能性があるのはどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 嗄声\tB: 難聴\tC: 鼻閉\tD: いびき\tE: 嚥下障害\t", "output": "正しい答えは B: 難聴, C: 鼻閉, D: いびき です" }, { "input": "質問: 23歳の女性(0妊0産)。初めて受けた子宮頸がん検診で異常を指摘された。自覚症状はない。身長158cm、体重50kg。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数16/分。内診で子宮は正常大で可動性良好。両側付属器に腫瘤を触知しない。子宮頸部擦過細胞診像(A)とコルポスコピィ像(B)とを別に示す。診断確定のために必要な検査はどれか。\nオプション: A: 子宮鏡\tB: 膀胱鏡\tC: 子宮内膜細胞診\tD: 下部消化管内視鏡\tE: 子宮頸部狙い組織診\t", "output": "正しい答えは E: 子宮頸部狙い組織診 です" }, { "input": "質問: 32歳の女性。多発関節痛を主訴に受診した。半年前に両側手指、手関節および膝関節痛を自覚し、自宅近くの医療機関で関節リウマチと診断され、メトトレキサートの投与を受けた。効果が不十分のためメトトレキサートを漸増されたが、多発関節痛は持続した。最近になり仕事にも支障をきたすようになったため、専門の医療機関を受診するよう勧められ受診した。体温36.8℃、脈拍76/分、整。血圧128/82mmHg。両側手関節、両側示指、中指の中手指節関節および両側膝関節に腫脹と圧痛を認める。皮疹は認めない。血液所見:赤血球428万、Hb 12.7g/dL、Ht 38%、白血球7,900、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.0g/dL、IgG 1,230mg/dL(基準960~1,960)、AST 25U/L、ALT 28U/L、LD 225U/L(基準120〜245)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL。免疫血清学所見:CRP 5.2mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉132IU/mL(基準20未満)、抗CCP抗体112U/mL(基準4.5未満)、抗核抗体陰性。治療方針として最も適切なのはどれか。\nオプション: A: コルヒチンを投与する。\tB: 生物学的製剤を投与する。\tC: ステロイドパルス療法を行う。\tD: 免疫グロブリン製剤を投与する。\tE: 半年間現在の治療で様子をみるよう勧める\t", "output": "正しい答えは B: 生物学的製剤を投与する。 です" }, { "input": "質問: 正常な妊娠経過において妊娠前と比較して妊娠末期に増加するのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 血小板\tB: クレアチニン\tC: ヘモグロビン\tD: フィブリノゲン\tE: 総コレステロール\t", "output": "正しい答えは D: フィブリノゲン, E: 総コレステロール です" }, { "input": "質問: 65歳の男性。飲酒後の悪心と上腹部痛とを主訴に来院した。身長165cm、体重90kg。体温37.5℃。脈拍112/分、整。血圧108/60mmHg。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。尿所見:蛋白(―)、糖(―)、潜血(―)。血液生化学所見:総ビリルビン0.8mg/dL、AST 35U/L、ALT 30U/L、アミラーゼ 2,540 U/L(基準37〜160)、尿素窒素19mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。腹部超音波検査を行ったが、消化管ガスのため上腹部の観察は困難であった。次に行うべき検査はどれか。\nオプション: A: 血管造影\tB: 腹部造影CT\tC: 上部消化管造影\tD: 上部消化管内視鏡検査\tE: 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉\t", "output": "正しい答えは B: 腹部造影CT です" }, { "input": "質問: 72歳の男性。右肺腺癌に対して右下葉切除術および縦隔リンパ節郭清術を行った。手術時間2時間40分。出血量80mL。手術中のバイタルサインに異常を認めなかった。術前の全身状態は良好で、心機能に異常を認めなかった。入院前は20本/日を50年間喫煙していた。呼吸機能検査はVC 3.51L、%VC 102%、FEV1 2.20L、FEV1% 65%であった。帰室直後の体温37.2℃。脈拍64/分、整。血圧128/68mmHg。呼吸数14/分。SpO2 98%(リザーバー付マスク8L/分酸素投与下)。血液所見:赤血球383万、Hb 11.2g/dL、白血球6,800、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.0g/dL。胸腔ドレーンのウォーターシールから呼気のたびに気泡が見られる。排液は少量である。術後の指示として正しいのはどれか。\nオプション: A: 赤血球液-LR輸血\tB: 胸腔ドレーンの抜去\tC: アルブミン製剤の投与\tD: 副腎皮質ステロイドの投与\tE: 呼吸リハビリテーションの処方\t", "output": "正しい答えは E: 呼吸リハビリテーションの処方 です" }, { "input": "質問: 急激な血圧上昇を認める患者で、高血圧緊急症の病態として考えにくいのはどれか。\nオプション: A: 急性大動脈解離\tB: 褐色細胞腫クリーゼ\tC: 乳頭浮腫を伴う脳浮腫\tD: 肺水腫を生じた急性心不全\tE: 肺動脈性肺高血圧症を伴う呼吸不全\t", "output": "正しい答えは E: 肺動脈性肺高血圧症を伴う呼吸不全 です" }, { "input": "質問: 自記式の心理学的検査はどれか。\nオプション: A: Rorschachテスト\tB: 津守・稲毛式発達検査\tC: 状態特性不安検査〈STAI〉\tD: Mini-Mental State Examination〈MMSE〉\tE: 簡易精神症状評価尺度[Brief Psychiatric Rating Scale〈BPRS〉]\t", "output": "正しい答えは C: 状態特性不安検査〈STAI〉 です" }, { "input": "質問: 49歳の男性。胃もたれを主訴に来院した。半年前から2日に1回くらい、食後に不快なもたれ感が出現した。胸やけはないが、満腹感のため食事を残すことがある。既往歴に特記すべきことはなく、現在服用している薬はない。喫煙歴と飲酒歴はない。身長165cm、体重60kg。ここ半年間で体重の増減を認めない。2週前に受診した健康診断では異常はなかった。上部消化管内視鏡検査および腹部超音波検査で異常を認めず、血中Helicobacter Pylori抗体は陰性であった。最も考えられる疾患はどれか。\nオプション: A: 逆流性食道炎\tB: 過敏性腸症候群\tC: 食道裂孔ヘルニア\tD: 機能性ディスペプシア\tE: 非びらん性胃食道逆流症(NERD)\t", "output": "正しい答えは D: 機能性ディスペプシア です" }, { "input": "質問: 48歳の男性。意識障害と右片麻痺のため救急車で搬入された。自発開眼はなく、呼びかけでも開眼しないが、痛み刺激で開眼する。痛み刺激でうなり声をあげるが、意味のある発語はみられない。痛み刺激で右上下肢は全く動きがみられないが、左上下肢は払いのける動作を示す。Glasgow Coma Scaleによる評価の合計点として正しいのはどれか。\nオプション: A: 3点\tB: 6点\tC: 9点\tD: 12点\tE: 15点\t", "output": "正しい答えは C: 9点 です" }, { "input": "質問: 64歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。4日前に左胸痛と息切れが出現し、次第に増悪してきたため受診した。体温36.2℃。脈拍100/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数20/分。SpO2 92%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。左胸部に呼吸音を聴取しない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.0g/dL、Ht 37%、白血球4,400、血小板21万。CRP 0.4mg/dL。来院時の胸部エックス線写真(A)を別に示す。入院後、胸腔ドレーンを挿入したところ、直後から咳嗽と泡沫状の喀痰が出現した。この時点の胸部エックス線写真(B)を別に示す。胸腔ドレーン挿入後の病態として正しいのはどれか。\nオプション: A: 肺炎\tB: 肺水腫\tC: 無気肺\tD: 肺胞出血\tE: うっ血性心不全\t", "output": "正しい答えは B: 肺水腫 です" }, { "input": "質問: 掻痒を伴わないのはどれか。\nオプション: A: 疥癬\tB: 扁平苔癬\tC: 尋常性狼瘡\tD: 疱疹状皮膚炎\tE: 水疱性類天疱瘡\t", "output": "正しい答えは C: 尋常性狼瘡 です" }, { "input": "質問: IgG4関連疾患の腎病変について正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 思春期に好発する。\tB: 間質性腎炎を認める。\tC: 初発症状は発熱が多い。\tD: 半月体形成性腎炎を認める。\tE: 治療は副腎皮質ステロイドが第一選択である。\t", "output": "正しい答えは B: 間質性腎炎を認める。, E: 治療は副腎皮質ステロイドが第一選択である。 です" }, { "input": "質問: 20歳の男性。異常な言動を心配した両親に伴われて受診した。2年前に大学へ入学してからアパートで1人暮らしをしていた。1か月前に体調が優れないと言って実家に帰り、その後はほとんど自室に閉じこもって過ごしていた。1週前から「テレビで自分のことが毎日流れている」、「テレビの出演者が自分にだけわかるサインを送ってくる」、「周りの人が自分の悪口を言っている」と訴え、夜間に隣の家に向かって大声を出すなどの行動がみられるようになったという。このため両親に伴われ精神科を受診した。診察中は表情が乏しく、視線を合わせようとしない。問診に対しては小声で短く答える。大学入学以前は、発達上の問題や適応上の問題はなかった。血液検査、頭部MRI及び脳波検査に異常は認めない。治療薬として適切なのはどれか。\nオプション: A: イミプラミン\tB: 炭酸リチウム\tC: フェニトイン\tD: リスペリドン\tE: カルバマゼピン\t", "output": "正しい答えは D: リスペリドン です" }, { "input": "質問: 70歳の女性。脳梗塞後に右片麻痺が残存し、回復期リハビリテーション病院に入院中である。8週間前に右上下肢の脱力を自覚し、左内包梗塞の診断で急性期病院で保存的治療を受け、2週間前に回復期リハビリテーション病院に転院した。意識は清明。血圧116/70mmHg。右利き。右上肢は痙縮のため肘関節屈曲90度、手指屈曲位であり、他動的に伸展は可能だが、全可動域で抵抗を感じる。手指の随意運動は認めない。徒手筋力テストでは、右腸腰筋4、右大腿四頭筋4、右前脛骨筋0、左上下肢筋力は5である。右半身の表在感覚と深部感覚に異常を認めない。端座位が可能、左手で手すりを使用して立ち上がり、立位保持は可能である。リハビリテーションとして適切なのはどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 更衣動作訓練\tB: 右手での書字訓練\tC: 右上肢の他動可動域訓練\tD: 短下肢装具と杖使用での歩行訓練\tE: リクライニング車椅子使用での座位訓練\t", "output": "正しい答えは A: 更衣動作訓練, C: 右上肢の他動可動域訓練, D: 短下肢装具と杖使用での歩行訓練 です" }, { "input": "質問: 70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧122/72mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97%(room air)。呼吸音に異常を認めない。血液所見:Hb 10.8g/dL、白血球5,400。CRP 0.9mg/dL。肺癌治療前と今回来院時の胸部エックス線写真(A)及び放射線治療の照射野(B)を別に示す。適切な対応はどれか。\nオプション: A: 抗菌薬投与\tB: 抗癌化学療法の追加\tC: 胸部放射線療法の追加\tD: ステロイドパルス療法\tE: 1週間の経過観察後の胸部エックス線撮影\t", "output": "正しい答えは E: 1週間の経過観察後の胸部エックス線撮影 です" }, { "input": "質問: 幼児期以降に筋力低下が明らかになるのはどれか。\nオプション: A: Werdnig-Hoffmann病\tB: 新生児一過性重症筋無力症\tC: Duchenne型筋ジストロフィー\tD: 福山型先天性筋ジストロフィー\tE: 先天性筋強直性ジストロフィー\t", "output": "正しい答えは C: Duchenne型筋ジストロフィー です" }, { "input": "質問: 5歳の男児。顔面と手背の紅斑を主訴に父親に連れられて来院した。1か月前の運動会後に顔面に皮疹が出現して以来、改善しないため受診した。頬部から鼻根部を中心にびまん性紅斑を認める。手背では近位指節間関節、遠位指節間関節、中手指節関節を中心に米粒大の鱗屑を伴う扁平隆起性丘疹の集族を認める。四肢近位筋に把握痛を認める。尿所見:蛋白(−)、糖(−)、潜血(−)。血液所見:赤血球441万、Hb 13.0g/dL、Ht 38%、白血球5,200、血小板30万。血液生化学所見:AST 54U/L、ALT 23U/L、LD 417U/L(基準280〜400)、CK 312U/L(基準30〜140)、アルドラーゼ13.4U/L(基準2.7〜7.5)、Na 138mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 102mEq/L。免疫血清学所見:抗核抗体160倍(基準20以下)、抗dsDNA抗体6IU/mL(基準12以下)。顔面の写真(A)と手背の写真(B)を別に示す。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 皮膚筋炎\tB: 線維筋痛症\tC: 横紋筋融解症\tD: 色素性乾皮症\tE: 全身性エリテマトーデス〈SLE〉\t", "output": "正しい答えは A: 皮膚筋炎 です" }, { "input": "質問: 11か月の男児。出生時に外陰部の異常を指摘されていたが、転居を契機に母親に連れられて受診した。在胎36週、出生体重2,640g、Apgarスコア7点(1分)、9点(5分)であった。体重9kg。体温36.5℃。心拍数94/分、整。SpO2 97%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左精巣は陰嚢内に触れ、右精巣は陰嚢内に触知しない。陰嚢の写真を別に示す。家族への説明として正しいのはどれか。\nオプション: A: 「CT検査を行います」\tB: 「学童期に手術します」\tC: 「勃起障害をきたします」\tD: 「男性不妊の原因になります」\tE: 「腹圧時に陰嚢が大きくなります」\t", "output": "正しい答えは D: 「男性不妊の原因になります」 です" }, { "input": "質問: 抗凝固薬について説明したところ、同席していた妻が「この人、薬はあまり飲まないんですよ」と申し出た。本人に確認すると「1か月分処方されても半分くらいの薬が余ってしまう」という。服薬アドヒアランスを低下させる要因を述べた患者の言動で薬の一包化が有効なのはどれか。\nオプション: A: 「朝飯は食べないことが多いから、つい飲まないんです」\tB: 「知り合いが血圧の薬を飲んで脳出血になったから怖いです」\tC: 「薬代が高いから、なるべく飲まないで長持ちさせてるんです」\tD: 「飲む薬が沢山あって、どれを飲んだか分からなくなるんです」\tE: 「年取ったら血圧は下げすぎないほうが良いって新聞で読んだんです」\t", "output": "正しい答えは D: 「飲む薬が沢山あって、どれを飲んだか分からなくなるんです」 です" }, { "input": "質問: インスリンの作用により血中濃度が低下するのはどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 尿酸\tB: カリウム\tC: ケトン体\tD: トリグリセリド\tE: 総コレステロール\t", "output": "正しい答えは B: カリウム, C: ケトン体, D: トリグリセリド です" }, { "input": "質問: 理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを受けられる介護保険施設または介護サービスはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 介護老人保健施設\tB: 介護老人福祉施設\tC: 通所介護(デイサービス)\tD: 小規模多機能型居宅介護サービス\tE: 通所リハビリテーション(デイケア)\t", "output": "正しい答えは A: 介護老人保健施設, E: 通所リハビリテーション(デイケア) です" }, { "input": "質問: 23歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。2週前から続く咳嗽および喀痰、4日前から発熱がある。1か月前から喫煙を始めたという。呼吸数22/分。SpO2 89%(room air)。心音に異常を認めない。両側背部にfine cracklesを聴取する。胸部エックス線写真で両側びまん性のすりガラス陰影および浸潤影を認める。胸部CTでは、小葉間隔壁の肥厚を伴うすりガラス陰影、区域を超えた浸潤影を認めた。肺生検組織で著明な好酸球浸潤を認めた。気管支肺胞洗浄液中の好酸球は42%と増加を認めた。本疾患の特徴として誤っているのはどれか。\nオプション: A: 気管支喘息の合併が多い。\tB: 喫煙が誘因となり得る。\tC: 初期の末梢血好酸球数は正常である。\tD: 治療後の再発は少ない。\tE: 副腎皮質ステロイドの反応性は良好である。\t", "output": "正しい答えは A: 気管支喘息の合併が多い。 です" }, { "input": "質問: 82歳の男性。胃癌の終末期のため自宅で最期を迎えたいという本人と家族の意向に従って在宅で緩和医療を受けていた。前日の主治医による診察時には傾眠状態であり、かろうじて呼名に反応がみられた。今朝、妻から「息をしていないようだ」と訪問看護ステーションに連絡があり、主治医が看護師とともに自宅を訪問した。呼吸は停止しており、心拍は確認できない。対光反射はなく瞳孔は散大している。他の身体所見に不審な点は認めない。対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 救急車を呼ぶ。\tB: 警察に通報する。\tC: 心肺蘇生を行う。\tD: 自家用車で病院に搬送する。\tE: 死亡確認し、死亡診断書を作成する。\t", "output": "正しい答えは E: 死亡確認し、死亡診断書を作成する。 です" }, { "input": "質問: 先天性副腎皮質過形成症の維持療法中に発熱を呈した場合、初期対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 水分制限\tB: 抗菌薬投与\tC: 利尿薬静注\tD: 糖質コルチコイドの増量\tE: グルコース・インスリン療法\t", "output": "正しい答えは D: 糖質コルチコイドの増量 です" }, { "input": "質問: この時点で可能性が低い疾患はどれか。\nオプション: A: 脳梗塞\tB: 大動脈解離\tC: 急性冠症候群\tD: 肺血栓塞栓症\tE: 心タンポナーデ\t", "output": "正しい答えは D: 肺血栓塞栓症 です" }, { "input": "質問: 炎症性疾患にみられるCRP上昇に最も関与するサイトカインはどれか。\nオプション: A: IL-1\tB: IL-6\tC: TGF-β\tD: TNF-α\tE: インターフェロンγ\t", "output": "正しい答えは B: IL-6 です" }, { "input": "質問: 63歳の男性。発熱と下肢の皮疹を主訴に来院した。10年前に自宅近くの医療機関で関節リウマチと診断され、抗リウマチ薬による治療を受けていた。1年前から多発関節痛が増悪し、抗リウマチ薬の増量や追加をされたが改善しなかった。1週前から37℃台の発熱を認め、市販の解熱鎮痛薬を内服していたが改善しなかった。2日前から38℃台の発熱となり、下肢の皮疹に気付いたため受診した。体温38.3℃。脈拍96/分、整。血圧142/86mmHg。呼吸数18/分。眼球結膜の充血を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側下腿に一部潰瘍を伴う紫斑を認める。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 392万、Hb 10.2g/dL、Ht 32%、白血球13,700(桿状核好中球26%、分葉核好中球44%、好酸球1%、好塩基球1%、単球10%、リンパ球18%)、血小板36万。血液生化学所見:総ビリルビン0.9mg/dL、AST 38U/L、ALT 42U/L、LD 315U/L(基準120~245)、γ-GT 72U/L(基準8~50)、尿素窒素22mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 8.2mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉1,260IU/mL(基準20未満)、抗核抗体陰性、CH50 22U/mL(基準30~40)、C3 42mg/dL(基準52~112)、C4 12mg/dL(基準16~51)。現時点で行うべき検査として適切なのはどれか。\nオプション: A: 肝生検\tB: 関節穿刺\tC: 骨髄穿刺\tD: 皮膚生検\tE: 骨シンチグラフィ\t", "output": "正しい答えは D: 皮膚生検 です" }, { "input": "質問: 次の文を読み、以下の問いに答えよ。28歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。現病歴:自室内のベッドで仰向けに倒れているのを友人が発見し、呼びかけに反応が乏しいため救急車を要請した。友人とはその3時間前に電話にて口論となり「死にたい」などと話した後に連絡が取れなくなったという。救急車到着時、自室内の戸棚に錠剤の空包が多数あった。既往歴:うつ病の診断で3か月前から三環系抗うつ薬とベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用中。1か月前にも過量服薬による意識障害で他院に緊急入院している。生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。仕事は事務職で半年前に部署が変わり、ストレスが多いと感じていたという。家族歴:特記すべきことはない。現 症:意識レベルはJCS III-100。身長158cm、体重45kg。体温36.7℃。心拍数108/分、整。血圧108/60mmHg。呼吸数24/分。SpO2 91%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。舌根沈下が強く、いびき様の呼吸をしている。皮膚はやや乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。瞳孔径は両側6.0mm正円で、対光反射は両側で遅延している。頸静脈の怒張は認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや弱い。四肢に麻痺はなく、腱反射は正常である。心電図は洞調律で不整はないが、QRS幅が広がりQT間隔の延長を認める。ST-T変化は認めない。直ちに行うべき処置はどれか。\nオプション: A: 胃洗浄\tB: 気管挿管\tC: アトロピン静注\tD: フロセミド静注\tE: プレドニゾロン静注\t", "output": "正しい答えは B: 気管挿管 です" }, { "input": "質問: 肥満のある高血圧症の患者が行動変容の準備期に入ったと考えられるのはどれか。\nオプション: A: 毎食の塩辛い漬物がやめられない。\tB: 1週間、食事の塩分制限を続けている。\tC: 1年以上、ウォーキングを毎日続けている。\tD: 明日から食後のジョギングを始めるつもりでいる。\tE: 半年後にくる誕生日から間食を減らそうと思っている。\t", "output": "正しい答えは D: 明日から食後のジョギングを始めるつもりでいる。 です" }, { "input": "質問: 心不全で来院した患者において心サルコイドーシスの所見に合致しないのはどれか。\nオプション: A: 房室ブロック\tB: 持続性心室頻拍\tC: 左室駆出率の低下\tD: 心室中隔の非対称性肥大\tE: FDG-PETでの心筋への異常集積\t", "output": "正しい答えは D: 心室中隔の非対称性肥大 です" }, { "input": "質問: 次の文を読み、81〜83の問いに答えよ。73歳の女性。右殿部から膝の痛みを主訴に来院した。現病歴:60歳ごろから立ち上がる動作や長時間の立位や歩行をした際に右殿部から膝の痛みを自覚していた。2年前には右膝に右手を置いて歩行するようになったために自宅近くの整形外科診療所を受診し、エックス線写真で右股関節の変形を指摘されたが通院はしていなかった。3か月前から痛みが増悪して歩行がさらに困難になり、屋内の伝い歩きは可能なものの外出ができなくなったため受診した。既往歴:18年前から高血圧症のため自宅近くの内科診療所で内服治療中。同診療所で、慢性の便秘症に対し整腸薬と睡眠障害に対する睡眠薬とを処方されている。また眼科診療所で、軽度の白内障に対して点眼薬の処方を受けている。2か月前からは、右殿部から膝の痛みに対して市販の湿布薬貼付と鎮痛薬の内服とを続けている。生活歴:夫、長男夫婦および孫2人との6人暮らし。兼業農家で長男夫婦は共働き。孫は短大生と高校生。3か月前まで患者が家事の多くを担当していた。家族歴:特記すべきことはない。現 症:意識は清明。身長156cm、体重53kg。体温36.3℃。脈拍64/分、整。血圧130/72mmHg。呼吸数14/分。SpO2 98 % (room air)。頸部リンパ節を触知しない。胸腹部に異常を認めない。右殿部から膝の痛みのために立ち上がる際に介助が必要で、独歩は不能である。検査所見(外来受診時):尿所見:蛋白(―)、糖(―)、ケトン体(―)、潜血(―)。血液所見:赤血球390万、Hb 12.0g/dL、Ht 38%、白血球5,800、血小板24万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 15U/L、ALT 17U/L、LD 220U/L(基準176〜353)、ALP 153U/L(基準115〜359)、γ-GTP 28U/L(基準8〜50)、アミラーゼ76U/L(基準37〜160)、CK 40U/L(基準30〜140)、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、血糖84mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 109mEq/L。CRP 0.2mg/dL。右殿部から膝の痛みの原因の鑑別に有用でない身体診察はどれか。\nオプション: A: 肋骨脊柱角の叩打\tB: 股関節の可動域\tC: 鼠径部の触診\tD: 大腿部の触診\tE: 膝関節の触診\t", "output": "正しい答えは A: 肋骨脊柱角の叩打 です" }, { "input": "質問: 76歳の男性。喀痰の増悪を主訴に入所している介護施設の職員に伴われて来院した。8年前に胃癌に対して胃全摘術を受けた。その後体重減少をきたし、5年前から喀痰が出現した。1週間前から喀痰量が増加し喀出困難となったため受診した。身長157cm、体重41kg。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧134/84mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%(room air)。両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。皮膚のツルゴールは低下している。血液所見:赤血球424万、Hb 13.6g/dL、Ht 28%、白血球11,400(好中球81%、単球5%、リンパ球14%)、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白7.9g/dL、血清アルブミン2.7g/dL。尿素窒素37mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL。CRP 13mg/dL。喀痰Gram染色標本を別に示す。補液を開始し、この微生物の同定および薬剤感受性試験の結果を待つ間に投与を開始すべき抗菌薬はどれか。\nオプション: A: セファゾリン\tB: ピペラシリン\tC: バンコマイシン\tD: クリンダマイシン\tE: ベンジルペニシリン\t", "output": "正しい答えは B: ピペラシリン です" }, { "input": "質問: 加齢に伴う変化について正しいのはどれか。\nオプション: A: 腎血流量増加\tB: 尿濃縮力低下\tC: 糸球体ろ過値上昇\tD: 硬化糸球体数減少\tE: 機能ネフロン数増加\t", "output": "正しい答えは B: 尿濃縮力低下 です" }, { "input": "質問: 6か月の乳児。6か月児健康診査で成長障害、発達遅滞が疑われ、母親とともに受診した。意識は清明。身長66.2cm(−0.7SD)、体重6.0kg(−2.0SD)。体温36.9℃。心拍数118/分、整。血圧90/58mmHg。①定頸を認める。②寝返りはかろうじてできるが、③お座りはできない。④顔面、頭部および下腿に新旧混在した皮下出血が散在し、⑤両足底に多数の円形の熱傷痕を認める。下線部のうち虐待を疑う所見はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは D: ④, E: ⑤ です" }, { "input": "質問: 64歳の男性。両側顎下部の腫脹を主訴に来院した。1年前から家人に両まぶたが腫れていると指摘されるようになった。2週前から両側顎下部に痛みを伴わない腫脹が出現し、腫れが持続するため受診した。体温36.5℃。脈拍64/分、整。血圧110/76mmHg。両側顎下部に径2cmの腫瘤を触知し、圧迫により唾液流出を認める。圧痛はない。咽頭、喉頭に腫瘤性病変を認めない。血液所見:赤血球445万、Hb 14.6g/dL、Ht 44%、白血球5,500、血小板27万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミン4.5g/dL、IgG 1,714mg/dL(基準960〜1,960)、IgA 274mg/dL(基準110~410)、IgM 55mg/dL(基準65~350)、IgG4 515mg/dL(基準4.8〜105)、総ビリルビン2.1mg/dL、AST 26U/L、ALT 35U/L、γ-GT 118U/L(基準8〜50)、アミラーゼ170 U/L(基準37〜160)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、血糖124mg/dL、HbA1c 6.3%(基準4.6〜6.2)。免疫血清学所見:抗核抗体陰性、リウマトイド因子〈RF〉陰性、CH50 20U/mL(基準30〜40)、C3 38mg/dL(基準52〜112)、C4 8mg/dL(基準16〜51)。頸部造影CTを別に示す。右顎下腺生検病理組織では、著明なリンパ球、形質細胞の浸潤と線維化を認めた。免疫染色ではIgG4/IgG陽性細胞比50%、IgG4陽性形質細胞50/HPFであった。この患者で認める可能性が低い所見はどれか。\nオプション: A: 両側涙腺腫大\tB: 膵びまん性腫大\tC: 総胆管の壁肥厚\tD: 多発性骨融解像\tE: びまん性腎腫大\t", "output": "正しい答えは D: 多発性骨融解像 です" }, { "input": "質問: 35歳の男性。発熱と全身の皮疹を主訴に来院した。8年前に尋常性乾癬と診断され副腎皮質ステロイド外用薬を塗布していた。7日前から39℃台の発熱とともに、急速に紅斑が全身に拡大したため受診した。受診時紅斑上に径5mmまでの小膿疱が多発し、集簇する。地図状舌を認める。血液所見:白血球16,000(桿状核好中球15%、分葉核好中球70%、好酸球3%、単球5%、リンパ球7%)。血液生化学所見:血清アルブミン3.0g/dL。CRP 15.0mg/dL。膿疱からの細菌培養検査は陰性、真菌鏡検とTzanck試験はいずれも陰性であった。皮膚生検でKogoj海綿状膿疱を認める。体幹の写真を別に示す。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 膿疱性乾癬\tB: 伝染性膿痴疹\tC: 疱疹状皮膚炎\tD: Kaposi水痘様発疹症\tE: ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群\t", "output": "正しい答えは A: 膿疱性乾癬 です" }, { "input": "質問: 45歳の男性。右側腹部痛を主訴に来院した。今朝未明に突然右の下腹部から側腹部にかけての激しい痛みが出現し、その後持続していた。意識は清明。身長165cm、体重72kg。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧130/90mmHg。呼吸数24/分。顔色は蒼白で冷汗を認める。腹部は平坦で、肝、脾を触知しない。反跳痛と筋性防御を認めない。右の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白(−)、糖(−)、ケトン体(−)、潜血1+、沈渣に赤血球5〜9/HPF、白血球1〜4/HPFを認める。血液所見:赤血球434万、Hb 13.8g/dL、Ht 42%、白血球9,600、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 30U/L、ALT 28U/L、LD 179U/L(基準120〜245)、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、尿酸5.6mg/dL、血糖98mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 98mEq/L、Ca 9.1mg/dL。右腹部超音波像(A)、腹部単純エックス線写真(B)、腹部単純CT(C)を別に示す。再発予防で正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 飲水\tB: カルシウムの摂取\tC: ビタミンCの摂取\tD: 抗アンドロゲン薬服薬\tE: 動物性タンパク質の摂取\t", "output": "正しい答えは A: 飲水, B: カルシウムの摂取 です" }, { "input": "質問: 41歳の男性。生石灰が主成分の薬品を用いた作業中に薬品を顔面に浴び来院した。矯正視力は両眼とも眼前手動弁。生理食塩液で持続洗眼を10分間行って、涙液のpHを試験紙で測定したところ9であった。前眼部写真を別に示す。次に行うべき対応はどれか。\nオプション: A: 抗菌薬点眼\tB: 副腎皮質ステロイド点眼\tC: 希釈ポビドンヨード点眼\tD: 生理食塩液による洗眼続行\tE: ホウ酸液による洗眼に変更\t", "output": "正しい答えは D: 生理食塩液による洗眼続行 です" }, { "input": "質問: プロトロンビン時間が延長するのはどれか。\nオプション: A: 血友病\tB: 血小板無力症\tC: ビタミンK欠乏症\tD: vonWillebrand病\tE: IgA血管炎〈Schönlein-Henoch紫斑病〉\t", "output": "正しい答えは C: ビタミンK欠乏症 です" }, { "input": "質問: 多発性内分泌腫瘍症〈MEN〉I型について正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 副甲状腺病変は過形成を示す。\tB: 膵消化管病変は単発性である。\tC: 常染色体劣性遺伝性疾患である。\tD: 膵内分泌腫瘍はガストリノーマが最も多い。\tE: 下垂体腺腫は成長ホルモン産生腺腫が最も多い。\t", "output": "正しい答えは A: 副甲状腺病変は過形成を示す。, D: 膵内分泌腫瘍はガストリノーマが最も多い。 です" }, { "input": "質問: 21歳の女性。外陰部腫瘤を主訴に来院した。2か月前に外陰部の腫瘤に気付いた。腫瘤は表皮から隆起し少しずつ増大している。軽い掻痒はあるが痛みはない。月経周期は28日型、整。子宮と卵巣に異常を認めない。外陰部の写真を別に示す。患者への説明として正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 「性交でうつります」\tB: 「今後強い痛みがでてきます」\tC: 「リンパ節を介して全身に広がります」\tD: 「イミキモドというお薬を塗ってください」\tE: 「ヒトパピローマウイルス〈HPV〉18型が原因です」\t", "output": "正しい答えは A: 「性交でうつります」, D: 「イミキモドというお薬を塗ってください」 です" }, { "input": "質問: 患者は入院加療の後、退院して介護保健施設に入所する方針となった。介助をすればきざみ食を摂ることができるが、食事中にむせ込むことも多い。今後の栄養摂取方法を決定するにあたりまず行うべきなのはどれか。\nオプション: A: 握力の測定\tB: 嚥下機能の評価\tC: 骨密度の測定\tD: 食事嗜好の確認\tE: 地域の福祉事務所との相談\t", "output": "正しい答えは B: 嚥下機能の評価 です" }, { "input": "質問: 35歳の男性。咳嗽、発熱、呼吸困難を主訴に来院した。3週間前から乾性咳嗽が出現し、5日前から発熱と呼吸困難を認めるため受診した。1か月前に築30年の家の掃除を行ったという。意識は清明。身長168cm、体重80kg。体温38.4℃。脈拍104/分、整。血圧112/62mmHg。呼吸数18/分。SpO2 90%(room air)。心音と呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球416万、Hb 12.6g/dL、Ht 38%、白血球10,500(好中球74%、好酸球4%、好塩基球0%、単球3%、リンパ球19%)、血小板30万。血液生化学所見:総ビリルビン0.5mg/dL、AST 24U/L、ALT 37U/L、LD 201U/L(基準120~245)、ALP 69U/L(基準38~113)、γ-GT 52U/L(基準8~50)、尿素窒素8.7mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖92mg/dL。CRP 10mg/dL。胸部エックス線写真(A)と胸部単純CT(B)とを別に示す。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 過敏性肺炎\tB: 特発性肺線維症\tC: 非結核性抗酸菌症\tD: マイコプラズマ肺炎\tE: 新型コロナウイルス肺炎\t", "output": "正しい答えは A: 過敏性肺炎 です" }, { "input": "質問: 70歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。30年前から健診で尿蛋白と尿潜血を指摘されていた。3年前から腎臓が悪いことを指摘されていたが医療機関を受診しなかった。3か月前から下腿に浮腫を自覚するようになったため受診した。身長165cm、体重60kg。脈拍92/分、整。血圧186/100mmHg。両下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血2+、沈渣に多彩な変形赤血球と顆粒円柱を認める。随時尿の尿蛋白/クレアチニン比は2.5g/gクレアチニン(基準0.15未満)。血液所見:赤血球356万、Hb 10.8g/dL、Ht 32%、白血球7,800、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL、アルブミン3.0g/dL、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、eGFR 34mL/分/1.73m2、Na 138mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 104mEq/L。適切な食事指導はどれか。\nオプション: A: 高蛋白食\tB: 多量の水分摂取\tC: カリウム摂取制限\tD: 1日10gの塩分制限\tE: 1日25~35kcal/kgのエネルギー摂取\t", "output": "正しい答えは E: 1日25~35kcal/kgのエネルギー摂取 です" }, { "input": "質問: 2歳の男児。発熱と左膝痛とを主訴に母親に連れられて来院した。2週間前から弛張熱、跛行および下腿の皮疹がみられるようになった。1週間前から左膝を痛がるようになった。抗菌薬を内服しても解熱しないため受診した。身長84.2cm、体重10.3kg。体温38.5℃。脈拍168/分、整。血圧126/62mmHg。皮膚は両側の下腿に2cm大の淡紅色の紅斑を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内にアフタを認めない。咽頭に発赤はなく、扁桃に腫大を認めない。両側の頸部に径1.5cmのリンパ節を3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を右季肋下に2cm、脾を左季肋下に3cm触知する。左膝関節の腫脹と圧痛とを認めるが、可動域制限はない。赤沈90mm/1時間。血液所見:赤血球390万、Hb 9.8g/dL、Ht 32%、白血球10,400(桿状核好中球1%、分葉核好中球77%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小板38万、PT-INR 1.2(基準0.9〜1.1)、血漿フィブリノゲン469mg/dL(基準185〜370)、フィブリン分解産物9.2μg/mL(基準5未満)。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン3.0 g/dL、AST 33U/L、ALT 6U/L、LD 374U/L(基準397〜734)、CK 57U/L(基準30〜140)、尿窒素6mg/dL、クレアチニン0.2mg/dL、Na 137mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 100mEq/L。免疫血清学所見:CRP 3.2mg/dL、matrix metalloproteinase-3〈MMP-3〉196ng/mL(基準37〜121)、リウマトイド因子〈RF〉3IU/mL(基準15未満)、抗核抗体陰性。両膝の造影MRI水平断像を別に示す。考えられる疾患はどれか。\nオプション: A: 川崎病\tB: IgA血管炎〈Schönlein-Henoch紫斑病〉\tC: リウマチ熱\tD: 化膿性関節炎\tE: 若年性特発性関節炎〈JIA〉\t", "output": "正しい答えは E: 若年性特発性関節炎〈JIA〉 です" }, { "input": "質問: 労働衛生管理のうち作業環境管理はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 労働時間の短縮\tB: 防毒マスクの着用\tC: 局所排気装置の設置\tD: 特殊健康診断の実施\tE: 気中有害物質濃度の測定\t", "output": "正しい答えは C: 局所排気装置の設置, E: 気中有害物質濃度の測定 です" }, { "input": "質問: その後の経過:入院後、翌朝までに赤血球液-LR 6単位の輸血を行ったが、Hb値は8.2g/dLで血便が持続している。下部消化管内視鏡検査を行ったが多量の凝血塊のため止血術を実施できなかった。この時点で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 腸管切除術\tB: 動脈塞栓術\tC: 血栓溶解療法\tD: 血漿交換療法\tE: 高圧酸素療法\t", "output": "正しい答えは A: 腸管切除術, B: 動脈塞栓術 です" }, { "input": "質問: 34歳の女性。「誰彼かまわず夜中に電話をする」状態が持続するため、母親に連れられて来院した。2週間前から話している内容がまとまらない、些細なことを契機に笑い出すと止まらないなど、普段とは異なる行動がみられた。睡眠をほとんどとっていないが、本人は疲れを感じていない。親戚や友人の電話でマンションや車の購入計画などを話し、相手が反対すると激しく怒り出すようになった。血液検査、脳画像検査、脳波検査、脳脊髄液検査で異常は認めず、違法薬物の摂取もなかった。この患者でみられる症状はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 観念奔逸\tB: 反響言語\tC: 誇大妄想\tD: させられ体験\tE: カタレプシー\t", "output": "正しい答えは A: 観念奔逸, C: 誇大妄想 です" }, { "input": "質問: 保健所の役割はどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 3歳児健康診査\tB: 医療法に基づく立入検査\tC: 国勢調査の調査票の審査\tD: 地域における健康危機管理\tE: 人口動態統計の調査票の審査\t", "output": "正しい答えは B: 医療法に基づく立入検査, D: 地域における健康危機管理, E: 人口動態統計の調査票の審査 です" }, { "input": "質問: 78歳の女性。夕食後に腹痛が出現し、次第に増強したため救急車で搬入された。43歳時に卵巣嚢腫摘出術を受けている。体温38.0℃。心拍数120/分、整。血圧116/66mmHg。SpO2 98%(鼻カニューラ1L/分酸素投与下)。腹部は膨隆し、下腹部に圧痛と筋性防御とを認めた。腹部造影CTで絞扼性イレウス及び汎発性腹膜炎と診断され、緊急手術を行うことになった。手術室入室時、体温38.0℃。心拍数124/分、整。血圧90/54mmHg。SpO2 100 % (マスク6L/分酸素投与下)。麻酔導入は、酸素マスクによって十分な酸素化を行いつつ、静脈麻酔薬と筋弛緩薬とを投与後、陽圧換気を行わずに輪状軟骨圧迫を併用し迅速に気管挿管を行う迅速導入とした。下線に示すような麻酔導入を行う目的はどれか。\nオプション: A: 誤嚥の防止\tB: 気胸の予防\tC: 舌根沈下の予防\tD: 声帯損傷の回避\tE: 食道への誤挿管の回避\t", "output": "正しい答えは A: 誤嚥の防止 です" }, { "input": "質問: 23歳の女性。入社時の健康診断の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されたため産業医から紹介受診となった。自覚症状はない。喫煙歴はない。胸部エックス線写真(A、B)を別に示す。次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 肺血流シンチグラフィ\tB: 経食道超音波\tC: 胸部造影CT\tD: 胸部MRI\tE: 胸椎MRI\t", "output": "正しい答えは C: 胸部造影CT, D: 胸部MRI です" }, { "input": "質問: 在宅医療におけるチーム医療として正しいのはどれか。\nオプション: A: 患者情報は職種間で共有する。\tB: 患者が独居の場合適応にならない。\tC: チーム内の医師は一人の方が良い。\tD: ケアマネジャー主体でチームを構成する。\tE: 多職種カンファレンスに患者の家族は同席できない。\t", "output": "正しい答えは A: 患者情報は職種間で共有する。 です" }, { "input": "質問: 13歳の女子。徐々に悪化する左前腕痛と左手指のしびれを主訴に来院した。2日前に高さ1.5mの飛び箱から落下した際に、床に左手をついて受傷し、同日、救急車で搬入された。左前腕骨開放骨折と診断され、緊急で骨折に対する観血的整復内固定術を受けた。手術翌日に退院したが、深夜になり前腕の疼痛が悪化し、手指のしびれが出現したため、午後11時に救急外来を受診した。既往歴、生活歴および家族歴に特記すべきことはない。救急外来受診時の患肢の外観写真(A)及びエックス線写真(B、C)を別に示す。この患者に対する治療が翌朝以降に遅れることで生じるのはどれか。\nオプション: A: 手袋状感覚脱失\tB: Volkmann拘縮\tC: 異所性骨化\tD: 偽関節\tE: 骨壊死\t", "output": "正しい答えは B: Volkmann拘縮 です" }, { "input": "質問: Choose the disease that is under sentinel surveillance in Japan, and does not require reports from all medical institutions.\nオプション: A: Measles\tB: Mumps\tC: Pertussis\tD: Rubella\tE: Syphilis\t", "output": "正しい答えは B: Mumps です" }, { "input": "質問: 25歳の女性。異性関係や職場の人間関係のトラブルがあるたびにリストカットを繰り返すため、母親に伴われて精神科を受診した。本人はイライラ感と不眠の治療のために来院したという。最近まで勤めていた職場は、複数の男性同僚と性的関係をもっていたことが明らかとなり、居づらくなって退職した。親しい友人や元上司に深夜に何度も電話をかけるなどの行動があり、それを注意されると、怒鳴り散らす、相手を罵倒するなどの過激な反応がみられた。相手があきれて疎遠になると、SNSで自殺をほのめかし、自ら救急車を呼ぶなどした。一方、機嫌がよいと好意を持っている相手にプレゼントしたり、親密なメールを何度も出したりするなど感情の起伏が激しい。この患者にみられることが予想される特徴はどれか。\nオプション: A: 繰り返し嘘をつく。\tB: 第六感やジンクスにこだわる。\tC: 慢性的な空虚感を抱えている。\tD: 完全癖のため物事を終了できない。\tE: 自分が注目の的になっていることを求める。\t", "output": "正しい答えは C: 慢性的な空虚感を抱えている。 です" }, { "input": "質問: 日齢3の新生児。在胎39週、出生体重2,950gで出生した。瞼裂斜上、内眼角贅皮、鼻根部平坦および巨舌を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。筋緊張が低下している。心エコー検査で異常を認めない。この児の長期管理上、注意すべきなのはどれか。\nオプション: A: 大動脈解離\tB: 潰瘍性大腸炎\tC: 環軸椎亜脱臼\tD: 神経芽細胞腫\tE: 副甲状腺機能亢進症\t", "output": "正しい答えは C: 環軸椎亜脱臼 です" }, { "input": "質問: へき地医療拠点病院について正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 無医地区の巡回診療を行う。\tB: へき地保健指導所を整備する。\tC: へき地保健医療対策を策定する。\tD: へき地診療所への医師派遣を行う。\tE: 厚生労働大臣によって指定される。\t", "output": "正しい答えは A: 無医地区の巡回診療を行う。, D: へき地診療所への医師派遣を行う。 です" }, { "input": "質問: 81歳の女性。脳梗塞後のリハビリテーションのため入院中である。細菌性肺炎を併発し、2週間前から抗菌薬による治療を受けていた。1週間前から腹痛、下痢を訴えるようになり、昨日から下痢が頻回になった。意識は清明。身長156cm、体重41kg。体温37.9℃。脈拍80/分、不整。血圧146/90mmHg。呼吸数16/分。SpO2 96%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。心音に異常を認めない。両側胸部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。左下腹部に圧痛を認める。左上下肢に不全麻痺を認める。血液所見:赤血球358万、Hb 10.9g/dL、白血球13,300、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白5.7g/dL、アルブミン2.9g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 26U/L、ALT 19U/L、LD 245U/L(基準176~353)、クレアチニン1.1mg/dL、血糖98mg/dL、HbA1c 7.1%(基準4.6~6.2)、Na 138mEq/L、K 3.4mEq/L、CI 101mEq/L。CRP 3.1mg/dL。次に行うべき検査はどれか。\nオプション: A: ベロトキシン\tB: β-D-グルカン\tC: 便中Helicobacter pylori抗原\tD: 便中C.difficileトキシン\tE: 結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉\t", "output": "正しい答えは D: 便中C.difficileトキシン です" }, { "input": "質問: 次の文を読み、以下の問いに答えよ。65歳の女性。便潜血陽性を指摘され来院した。現病歴:職場の健康診断で便潜血陽性を指摘され精査目的で受診した。便通異常の自覚はない。既往歴:55歳時から高血圧症のため内服治療中であり、60歳時から糖尿病のためインスリン治療を受けている。生活歴:事務職で在宅勤務をしている。家族歴:父親が75歳時に大腸癌の手術を受けた。現 症:意識は清明。身長155cm、体重48kg。体温36.2℃。脈拍60/分、整。血圧120/84mmHg。呼吸数16/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)、ケトン体(−)、潜血(−)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球8,300(桿状核好中球2%、分葉核好中球66%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球24%)、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 26U/L、ALT 28U/L、LD 104U/L(基準120~245)、ALP 102U/L(基準38~113)、γ-GT 25U/L(基準8~50)、アミラーゼ42U/L(基準37~160)、CK 42U/L(基準30~140)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿酸6.9mg/dL、血糖98mg/dL、HbA1c 7.2%(基準4.6~6.2)、総コレステロール226mg/dL、トリグリセリド110mg/dL、HDLコレステロール64mg/dL、LDLコレステロール126mg/dL、Na 136mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 99mEq/L、Ca 9.2mg/dL、P 3.2mg/dL。CRP 0.1mg/dL。経 過:鎮静薬を投与して下部消化管内視鏡検査を行うこととした。この患者に行うべきなのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 検査前日の腹部エックス線撮影\tB: 検査前日の便潜血検査\tC: 検査当日のインスリン投与法の調整\tD: 検査当日の降圧薬内服の調整\tE: 検査翌日の下剤投与\t", "output": "正しい答えは C: 検査当日のインスリン投与法の調整, D: 検査当日の降圧薬内服の調整 です" }, { "input": "質問: 弁膜症に対する緊急手術を行うこととなった。手術までの治療として血行動態の改善が期待できるものはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: β遮断薬投与\tB: 血管拡張薬投与\tC: ジギタリス投与\tD: 体外式ペースメーカー留置\tE: 大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉挿入\t", "output": "正しい答えは B: 血管拡張薬投与, E: 大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉挿入 です" }, { "input": "質問: 周術期の肺塞栓症に対する予防法として正しいのはどれか。\nオプション: A: 絶飲食\tB: 長期臥床\tC: 酸素投与\tD: 尿道カテーテル留置\tE: 弾性ストッキング着用\t", "output": "正しい答えは E: 弾性ストッキング着用 です" }, { "input": "質問: 6歳の男児。低身長を心配した母親に連れられて来院した。受診時は身長99.2cm、体重19.0kg。骨盤位で、経膣分娩で出生した。出生時の身長は50.2cm、体重3,520gであった。父の身長は174cm、母の身長は156cmである。患児の成長曲線を別に示す。母親への説明として適切なのはどれか。\nオプション: A: 「直ちに成長ホルモンの薬を始めましょう」\tB: 「体質的なものなので経過を観察しましょう」\tC: 「これから身長が伸びることを期待しましょう」\tD: 「成長に関わるホルモンの分泌を評価しましょう」\tE: 「今後も身長の伸びが少なければ3年後に再度受診してください」\t", "output": "正しい答えは D: 「成長に関わるホルモンの分泌を評価しましょう」 です" }, { "input": "質問: 83歳の男性。3か月前からの左顔面痛を主訴に来院した。痛みが強い時には夜も眠れないという。顔面の発赤、腫脹はない。他の神経症状を認めない。鼻腔と咽頭の内視鏡像(A)及び副鼻腔CT(B)を別に示す。まず行う対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: FDG-PET\tB: 広域抗菌薬の点滴静注\tC: 頭蓋底手術\tD: 頭部MRA\tE: 鼻腔内生検\t", "output": "正しい答えは E: 鼻腔内生検 です" }, { "input": "質問: 平成27年度の国民医療費について正しいのはどれか。\nオプション: A: 介護保険費用が含まれる。\tB: 国民所得に対する比率は10%を超える。\tC: 一般診療所医療費は病院医療費より多い。\tD: 年齢階級別では65歳以上が80%を超える。\tE: 薬局調剤医療費は医科診療医療費より多い。\t", "output": "正しい答えは B: 国民所得に対する比率は10%を超える。 です" }, { "input": "質問: 67歳の男性。繰り返す発熱を主訴に来院した。60歳時に健診で心雑音を指摘された。精査の結果、中等度の大動脈弁逆流症を指摘され、定期的にフォローアップされていた。7週間前から38℃前後の発熱が出現し、市販の解熱薬の内服により一時的に解熱するが、再度発熱するというエピソードを繰り返すため来院した。意識は清明。体温37.6℃。脈拍92/分、整。血圧116/54mmHg。呼吸数20/分。SpO2 94%(room air)。血液所見:赤血球452万、Hb 12.4g/dL、Ht 36%、白血球14,800、(桿状核好中球55%、分葉核好中球25%、好酸球1%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球13%)、血小板15万。血液生化学所見:AST 38U/L、ALT 36U/L、尿素窒素30mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、尿酸7.1mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 102mEq/L。CRP 14mg/dL。心エコー検査では大動脈弁逆流症と弁への疣贅付着を認めた。抗菌薬投与を開始した。この患者の治療経過中に緊急大動脈弁置換術の適応とならないのはどれか。\nオプション: A: 弁穿孔の合併\tB: 弁周囲膿瘍の形成\tC: 出血性脳梗塞を併発後の昏睡状態\tD: 疣贅が増大し塞栓症がみられる場合\tE: 内科的にコントロールが困難な心不全の出現\t", "output": "正しい答えは C: 出血性脳梗塞を併発後の昏睡状態 です" }, { "input": "質問: 2歳の男児の予防接種歴を記載した証明書を以下に示す。\n\n\nIMMUNIZATION RECORDDate:9 Feb. 2020Name:Taro Kosei  Date of Birth:17 Jan. 2018\n\n\nType of Immunization\nLot.No.\nDate of Vaccination\n\n\nHaemophilus influenzae type b 1st\nHib123\n20 Mar. 2018\n\n\nHaemophilus influenzae type b 2nd\nHib234\n20 Apr. 2018\n\n\nHaemophilus influenzae type b 3rd\nHib345\n20 May. 2018\n\n\nHaemophilus influenzae type b 4th\nHib456\n20 Jan. 2019\n\n\nPneumococcal 1st\nP123\n20 Mar. 2018\n\n\nPneumococcal 2nd\nP234\n20 Apr. 2018\n\n\nPneumococcal 3rd\nP345\n20 May. 2018\n\n\nPneumococcal 4th\nP456\n20 Jan. 2019\n\n\nHepatitis B Virus 1st\nHB123\n20 Mar. 2018\n\n\nHepatitis B Virus 2nd\nHB234\n20 Apr. 2018\n\n\nHepatitis B Virus 3rd\nHB345\n20 Aug. 2018\n\n\nDPT-IPV※ 1st\nD123\n20 Apr. 2018\n\n\nDPT-IPV※ 2nd\nD234\n20 May. 2018\n\n\nDPT-IPV※ 3rd\nD345\n20 Aug. 2018\n\n\nDPT-IPV※ 4th\nD456\n20 Jan. 2019\n\n\nBCG\nB123\n20 Jun. 2018\n\n\nMeasles, Rubella 1st\nM123\n20 Jan. 2019\n\n\nMeasles, Rubella 2nd\n---\n---\n\n\nVaricella 1st\nV123\n20 Jan. 2019\n\n\nVaricella 2nd\nV234\n20 Nov. 2019\n\n※DPT-IPV:Diphtheria, Pertussis, Tetanus, Polio\nこの男児が予防接種を受けていないのはどれか。\nオプション: A: 水痘\tB: 麻疹\tC: 百日咳\tD: 肺炎球菌\tE: 流行性耳下腺炎\t", "output": "正しい答えは E: 流行性耳下腺炎 です" }, { "input": "質問: 64歳の男性。腹部膨満感を主訴に来院した。3か月前から、左腹部の膨満感を自覚し、改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。右肋骨弓下に肝を3cm触知する。左肋骨弓下に脾を3cm触知する。浮腫を認めない。血液所見:赤血球268万、Hb 7.9g/dL、Ht 26%、網赤血球1%、白血球7,300、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン3.2g/dL、IgG 1,614mg/dL(基準960~1,960)、IgA 369mg/dL(基準110~410)、IgM 182mg/dL(基準65~350)、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 27U/L、ALT 26U/L、LD 477U/L(基準176~353)、ALP 283U/L(基準115~359)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸6.9mg/dL。骨髄組織のH-E染色標本(A)及び鍍銀染色標本(B)を別に示す。この患者の末梢血に認められないのはどれか。\nオプション: A: 骨髄球\tB: 赤芽球\tC: 骨髄芽球\tD: 涙滴状赤血球\tE: 赤血球連銭形成\t", "output": "正しい答えは E: 赤血球連銭形成 です" }, { "input": "質問: 毒性物質の負荷量と毒性が発現する確率を示した図を別に示す。1日摂取許容量の計算に必要な負荷量はどれか。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは B: ② です" }, { "input": "質問: 人口10万人の市で、65歳以上の住民を対象に、運動習慣の実態を調査することになった。市全体の実態を最も正確に反映する65歳以上の対象者の選び方はどれか。\nオプション: A: 住民基本台帳を用いて住民から無作為抽出する。\tB: 市内の運動施設をある時期に利用した住民全員を選択する。\tC: 乱数によって発生させた電話番号で連絡できた住民を選択する。\tD: インターネット調査会社に登録された住民モニターを選択する。\tE: 介護保険給付明細(レセプト)情報を用いて住民から無作為抽出する。\t", "output": "正しい答えは A: 住民基本台帳を用いて住民から無作為抽出する。 です" }, { "input": "質問: 次の文を読み、40、41の問いに答えよ。40歳の女性。動悸を主訴に来院した。現病歴:2か月前から動悸を自覚している。当初は、買い物などで荷物を持って5分ほど歩くと動悸を感じていた。10日前から①家事で少し動いても動悸を感じるようになった。友人に話したところ、②病院を受診した方が良いと言われた。③動悸の性状は、脈が速くなる感じである。症状は徐々に強くなっていて、このままだとさらに悪化するのではないかと思っている。④父が脳梗塞になり、心臓の病気が原因と聞いていた。⑤自分が寝たきりになると家事が十分できなくなるため、心臓の病気を心配している。その他、軟便がある。また、以前より暑がりになった。体重は最近2か月で3kg減少した。既往歴:特になし。職場の健診で心電図異常を指摘されたことはない。生活歴:夫と小学生の娘との3人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は週1回ビール350mL/日を10年間。仕事は事務職。家族歴:父親が高血圧症、脳梗塞。母親が脂質異常症。月経歴:初経13歳。周期28日型、整。解釈モデルを示しているのは下線のうちどれか。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは E: ⑤ です" }, { "input": "質問: 対応で正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: アドレナリン投与\tB: ダントロレン投与\tC: ドネペジルの中止\tD: 硫酸アトロピン投与\tE: アセトアミノフェン投与\t", "output": "正しい答えは C: ドネペジルの中止, D: 硫酸アトロピン投与 です" }, { "input": "質問: 70歳の女性。発熱と頸部のしこりを主訴に来院した。8年前に関節リウマチと診断されプレドニゾロン、メトトレキサート及びNSAIDによる治療を継続している。1週前から誘因なく発熱が持続するため受診した。身長155cm、体重43kg。体温38.4℃。脈拍104/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数20/分。口蓋扁桃の腫大を認めない。両頸部と両腋窩に径2cmの圧痛を伴わないリンパ節を1個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。関節に腫脹と圧痛とを認めない。血液所見:赤血球315万、Hb 10.2g/dL、Ht 32%、白血球2,800(桿状核好中球36%、分葉核好中球44%、好酸球2%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球9%)、血小板12万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、アルブミン3.3g/dL、AST 35U/L、ALT 23U/L、LD 780U/L(基準120〜245)。免疫血清学所見:CRP 2.2mg/dL、抗核抗体陰性、可溶性IL-2受容体952U/mL(基準157〜474)、結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉陰性。造影CTで縦隔・腸間膜に多発性のリンパ節腫大を認める。まず行うべき対応はどれか。\nオプション: A: NSAIDの中止\tB: JAK阻害薬の追加\tC: 抗TNF-α抗体の追加\tD: プレドニゾロンの中止\tE: メトトレキサートの中止\t", "output": "正しい答えは E: メトトレキサートの中止 です" }, { "input": "質問: 散瞳して行う検査はどれか。\nオプション: A: 視野検査\tB: 調節検査\tC: 隅角検査\tD: 両眼視機能検査\tE: 蛍光眼底造影検査\t", "output": "正しい答えは E: 蛍光眼底造影検査 です" }, { "input": "質問: 運動器に対する慢性的な過負荷が発症に関連しないのはどれか。\nオプション: A: 腰椎分離症\tB: 職業性腰痛\tC: 離断性骨軟骨炎\tD: 大腿骨頭壊死症\tE: Osgood-Schlatter病\t", "output": "正しい答えは D: 大腿骨頭壊死症 です" }, { "input": "質問: 42歳の男性。下腹部痛と悪心を主訴に来院した。生来健康で、半年前の定期健診でも異常は指摘されなかった。朝食後に右側腹部に張る感じがあり、次第に痛みへと変わり、急速に激痛となった。うずくまってじっとしているうちに数分で痛みは一旦改善したが10分ほどで悪化し、悪心とともに嘔吐した。その後も数分から10数分の周期で痛みと悪心があり、タクシーで来院した。発熱は認めない。痛みは下方へと少しずつ移動しており来院時には右下腹部痛を認めるが、右側腹部から背部のこわばるような違和感も持続している。予想される所見はどれか。\nオプション: A: 尿潜血3+\tB: 両側水腎症\tC: 尿沈渣で赤血球円柱+\tD: 血清クレアチニン値10.2mg/dL\tE: 尿蛋白/クレアチニン比5.5g/gCr\t", "output": "正しい答えは A: 尿潜血3+ です" }, { "input": "質問: 人生の最終段階〈エンド・オブ・ライフ〉における医療およびケアの意思決定について適切なのはどれか。\nオプション: A: 患者本人の意思が確認できない場合は家族の意向に従う。\tB: 患者本人の意思が確認できる場合は患者の意向を尊重する。\tC: 患者が認知症の場合は患者本人の意思が確認できないと判断する。\tD: 患者本人の意思決定能力の判断には精神科医の診察が必要となる。\tE: 患者の配偶者と実子の意見が対立する場合は配偶者の意見を優先する。\t", "output": "正しい答えは B: 患者本人の意思が確認できる場合は患者の意向を尊重する。 です" }, { "input": "質問: 48歳の女性。右上肢の運動障害を主訴に来院した。昨晩飲酒後、食卓の椅子で右の肘掛けにもたれかかって寝たところ、目が覚めると右手関節の背屈ができなくなっていたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長165cm、体重53kg。体温36.3℃。体表に外傷はない。橈骨動脈は両側で良好に触知する。頸部痛はない。右手背に感覚鈍麻がある。右手関節の背屈ができず、右手指のMP関節の伸展ができない。上下肢の他の筋力は正常である。障害が疑われるのはどれか。\nオプション: A: 腋窩神経\tB: 筋皮神経\tC: 尺骨神経\tD: 正中神経\tE: 橈骨神経\t", "output": "正しい答えは E: 橈骨神経 です" }, { "input": "質問: 56歳の男性。急性心筋梗塞と診断され、経皮的冠動脈インターベンションを受けて入院中である。病院の受付から、「この患者が勤務する会社の上司から、仕事に影響があるためこの患者の診断名と病状を教えて欲しいと電話がかかってきている」と連絡があった。対応として正しいのはどれか。\nオプション: A: 診断名と病状を伝える。\tB: 病状は伝えず、診断名のみを伝える。\tC: 診断名と病状を話すことはできないと伝える。\tD: 患者の家族の同意を得て、診断名と病状を伝える。\tE: 患者の知り合いであることが証明されれば、診断名と病状を伝える。\t", "output": "正しい答えは C: 診断名と病状を話すことはできないと伝える。 です" }, { "input": "質問: 8歳の男児。頭部の脱毛と疼痛とを主訴に来院した。2か月前から頭皮に痒みとともに脱毛斑が出現した。市販の副腎皮質ステロイド外用薬を塗布していたところ、2週間前から次第に発赤し、膿疱や痂皮を伴い疼痛も出現してきたため受診した。ネコを飼育している。痂皮を剥がすと少量の排膿があり圧痛を伴う。病変部に残存する毛は容易に抜毛される。後頸部に径2cmのリンパ節を2個触知し圧痛を認める。後頭部の写真(A)と抜毛の苛性カリ〈KOH〉直接鏡検標本(B)とを別に示す。治療薬として適切なのはどれか。\nオプション: A: イソニアジド\tB: バラシクロビル\tC: ミノサイクリン\tD: イトラコナゾール\tE: レボフロキサシン\t", "output": "正しい答えは D: イトラコナゾール です" }, { "input": "質問: 16歳の男子。呼吸困難のため救急車で搬入された。本日、昼食にパンを食べた後、体育の授業で長距離走をしている最中に全身の痒み、蕁麻疹と呼吸困難が出現したため、養護教諭が救急車を要請した。学校の部活動でサッカーをしているが、練習中や試合中に同様の症状を呈したことはない。また昼食で食べたパンはこれまでにも頻繁に食べているが、同様の症状を呈したことはない。意識は清明。心拍数102/分、整。血圧92/62mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(マスク5L/分酸素投与下)。前胸部に膨疹を認める。喘鳴を聴取する。適切な治療の後、症状は改善した。この患者の今後の生活指導として適切なのはどれか。\nオプション: A: サッカーの禁止\tB: 長距離走の禁止\tC: パンの摂取禁止\tD: 宿泊を伴う校外活動の禁止\tE: 小麦製品の摂取後2時間の運動禁止\t", "output": "正しい答えは E: 小麦製品の摂取後2時間の運動禁止 です" }, { "input": "質問: 救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を以下に示す。研修医:「6歳の女児です。昨日から腹痛が持続するということで来院されました。膝関節も少し痛むということです。2週前に上気道炎で自宅近くの診療所を受診されていました。発熱、下痢や嘔吐はありません」指導医:「患児の外観はどうですか」研修医:「腹痛があり少し苦悶様です」指導医:「腹部所見はどうですか」研修医:「臍周辺の圧痛を認めます」指導医:「他の診察所見はどうですか」研修医:「胸部聴診上、異常所見なく、咽頭発赤もありません」指導医:「体幹に発疹はありますか」研修医:「ありません」指導医:「下腿に発疹はありませんでしたか」研修医:「あ、下腿はみていません」指導医:「下腿では、まずどのような所見を確認しますか」これに続く研修医の返答として最も適切なのはどれか。\nオプション: A: 「紫斑の有無を確認します」\tB: 「白斑の有無を確認します」\tC: 「静脈瘤の有無を確認します」\tD: 「爬行性線状疹の有無を確認します」\tE: 「café au lait斑の有無を確認します」\t", "output": "正しい答えは A: 「紫斑の有無を確認します」 です" }, { "input": "質問: 腹部エックス線写真(①~⑤)を別に示す。腹部の診察で波動が認められると考えられるのはどれか。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは D: ④ です" }, { "input": "質問: 58歳の男性。1週前から両眼の視力低下を自覚し来院した。これまでに医療機関を受診したことはなかったという。喫煙歴は20本/日を26年間。血圧170/90mmHg。血液生化学所見:尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL、空腹時血糖160mg/dL、HbA1c 8.2%(基準4.6〜6.2)、トリグリセリド190mg/dL、HDLコレステロール25mg/dL、LDLコレステロール148mg/dL。視力は右0.1(0.4×−3.0D)、左0.2(0.7×−2.5D)。眼圧は右15mmHg、左13mmHg。両眼の眼底写真、蛍光眼底写真、光干渉断層計〈OCT〉像および光干渉断層血管撮影写真(A、B)を別に示す。眼底写真では点状・斑状出血、硬性白斑および軟性(綿花様)白斑を両眼に認める。光干渉断層血管撮影写真では毛細血管の減少を両眼に認める。診断はどれか。\nオプション: A: 加齢黄斑変性\tB: 糖尿病網膜症\tC: 網膜細動脈瘤\tD: 網膜静脈分枝閉塞症\tE: 網膜中心静脈閉塞症\t", "output": "正しい答えは B: 糖尿病網膜症 です" }, { "input": "質問: 76歳の女性。物忘れが多くなり、何度も同じことを尋ねるようになったことを心配した家族に付き添われて来院した。約1年前から軽度の意欲低下がみられていたが、ここ3か月間は食事を作るものの同じ献立を何日も連続して作るようになってきたという。身体所見に異常を認めない。Hamiltonうつ病評価尺度4点(0点〜7点:正常)、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉16点(30点満点)。頭部MRIで海馬の軽度萎縮が認められた。この患者の機能評価に有用な検査はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: Rorschachテスト\tB: 津守・稲毛式発達検査\tC: 前頭葉機能検査〈FAB〉\tD: 状態特性不安検査〈STAI〉\tE: Wechsler記憶検査〈WMS-R〉\t", "output": "正しい答えは C: 前頭葉機能検査〈FAB〉, E: Wechsler記憶検査〈WMS-R〉 です" }, { "input": "質問: 6か月の女児。BCG接種部位が赤く腫れてきたため母親に連れられて来院した。BCG接種後28日目に接種部位が赤く腫れてきたことに気付き受診した。接種部位の写真を別に示す。BCG接種後、同部位の腫脹はなく、接種後21日目頃より徐々に腫脹してきた。これまで成長や発達に異常を指摘されたことはないという。対応として正しいのはどれか。\nオプション: A: 心配ないと説明する。\tB: 抗結核薬の投与を行う。\tC: ツベルクリン反応を行う。\tD: 腫脹部位の抗酸菌塗抹・培養検査を行う。\tE: 結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉を行う。\t", "output": "正しい答えは A: 心配ないと説明する。 です" }, { "input": "質問: 78歳の女性。異常行動を主訴に来院した。2年前から徐々に物忘れが目立つようになり、1年前に軽度認知機能障害〈MCI〉と診断された。日常生活に支障がないため経過観察されていた。1か月前、自宅で夫と昼食中に急に箸を落とした際に、夫が声をかけたが返事をせず、動作が止まって中空を見つめ、唾をコックンコックンと飲み込むような動作を繰り返していた。1分程してから突然立ち上がり、部屋の中を行ったり来たりするため、夫が制止しようとすると激しく抵抗した。30分程して徐々に会話が可能となり、普段通りの状態に戻ったが、本人はこの間のことを覚えていなかったという。このような異常行動が1週間に2、3回みられるため、心配した夫に付き添われて受診した。意識は清明。身長148cm、体重46kg。体温36.2℃。脈拍64/分、整。血圧116/68mmHg。呼吸数18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。改訂長谷川式簡易知能評価スケール21点(30点満点)。脳神経に異常を認めない。腱反射は正常で運動麻痺、感覚障害および運動失調を認めない。考えられるのはどれか。\nオプション: A: せん妄\tB: 常同運動症\tC: 複雑部分発作\tD: 一過性脳虚血発作\tE: むずむず脚症候群\t", "output": "正しい答えは C: 複雑部分発作 です" }, { "input": "質問: 11か月の女児。下痢を主訴に両親と共に来院した。在胎38週3日、体重2,890gで出生した。一昨日夜から発熱と嘔吐があり、昨日自宅近くの診療所を受診して制吐薬を処方された。嘔吐は昨日夕方には止まったが、夜中から白色の下痢が頻回となったため早朝、救急外来を受診した。意識は清明。身長74.0cm、体重8,645g(病前体重9,100g)。体温36.9℃、脈拍140/分、整。血圧90/60mmHg。呼吸数50/分。毛細血管再充満時間は3秒。呼吸音に左右差はない。腹部は平坦、軟で、腸雑音は亢進している。皮膚のツルゴールは低下している。四肢末梢に冷感を感じる。この時点で予測される病態はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 冠血流量低下\tB: 末梢血管収縮\tC: 中心静脈圧上昇\tD: 分時換気量増加\tE: 分時心拍出量低下\t", "output": "正しい答えは B: 末梢血管収縮, D: 分時換気量増加 です" }, { "input": "質問: 62歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。今朝、突然の吐血があり、家族が救急車を要請した。意識レベルはJCS I-2。体温36.5℃。心拍数98/分、整。血圧110/78mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。眼瞼結膜は軽度貧血様で眼球結膜に黄染を認める。腹部は膨満し波動を認める。下腿に浮腫を認める。直腸診で黒色便の付着を認める。血液所見:赤血球328万、Hb 9.5g/dL、Ht 32%、白血球4,800、血小板4万、PT-INR 1.6(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白5.6g/dL、アルブミン2.8g/dL、総ビリルビン3.1mg/dL、直接ビリルビン2.2mg/dL、AST 56U/L、ALT 38U/L、LD 234(基準120〜245)、ALP 302U/L(基準115〜359)、クレアチニン1.0mg/dL、アンモニア135μg/dL(基準18〜48)、Na 131mEq/L、K 3.5mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 1.1mg/dL。上部消化管内視鏡像を別に示す。治療として適切なのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 結紮術\tB: 硬化療法\tC: ステント留置\tD: 内視鏡的粘膜下層剥離術\tE: Sengstaken-Blakemoreチューブ留置\t", "output": "正しい答えは A: 結紮術, B: 硬化療法 です" }, { "input": "質問: 18歳の男子。複視を主訴に来院した。10日前、野球の試合中にボールが左眼部に当たった。左眼瞼の腫脹と皮下出血は軽快したが、物が二重に見えるという。視力は両眼とも良好であり、眼内に異常を認めない。左方視、右方視、下方視で異常を認めない。上方視時に複視を訴える。左眼の障害部位はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 上直筋\tB: 下直筋\tC: 下斜筋\tD: 眼窩上壁\tE: 眼窩下壁\t", "output": "正しい答えは B: 下直筋, E: 眼窩下壁 です" }, { "input": "質問: 用具の写真(①〜⑤)を別に示す。頸髄損傷によって第6頸髄レベル以下の機能が障害されている患者が使用する自助具はどれか。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは B: ② です" }, { "input": "質問: 48歳の女性。転倒による大腿骨骨折のため、昨日入院した。昨晩は夜間に全く眠らない状態が続き、今朝から手指と上肢に粗大な振戦が出現した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。20歳から飲酒を開始し、32歳から夫の母親を自宅で介護するようになり、飲酒する頻度が増えた。38歳から連日昼間も飲酒するようになり、45歳からは1日に焼酎500mL以上を飲酒していた。体温36.7℃。脈拍68/分、整。血圧140/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球392万、Hb 13.0g/dL、Ht 42%、白血球7,500、血小板17万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST 140U/L、ALT 80U/L、γ-GTP 210U/L(基準8~50)、総コレステロール295mg/dL、トリグリセリド240mg/dL。頭部CTで異常を認めない。数日以内に出現する可能性の高い症状の予防に適切な薬剤はどれか。\nオプション: A: 選択的セロトニン再取込み阻害薬\tB: ベンゾジアゼピン系薬\tC: 精神刺激薬\tD: 抗精神病薬\tE: 抗酒薬\t", "output": "正しい答えは B: ベンゾジアゼピン系薬 です" }, { "input": "質問: 26歳の女性。動悸と全身倦怠感を主訴に来院した。約1か月前から、少しの体動で脈が速く打つ感じを自覚していた。また、ここ数か月で体重が5kg減少していた。職場の配置換えによるストレスの影響かと考え、医療機関を受診していなかった。3日前から胸部違和感と全身倦怠感も伴うようになったため心配になって受診した。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長158cm、体重48kg。体温36.8℃。脈拍98/分、不整。血圧138/88mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音では、I音の強さが変化する。呼吸音に異常を認めない。神経診察で、両手に振戦を認める。徒手筋力テストに異常を認めない。心電図を別に示す。診断に最も有用なのはどれか。\nオプション: A: 血糖値\tB: 白血球数\tC: 血清K濃度\tD: 甲状腺機能検査値\tE: 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉\t", "output": "正しい答えは D: 甲状腺機能検査値 です" }, { "input": "質問: 38歳の女性。前胸部のつかえ感を主訴に来院した。2年前から食事摂取時に前胸部のつかえ感を自覚していたが、1か月前から症状が増悪し十分な食事摂取が困難になったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長155cm、体重44kg。血液所見:赤血球398万、Hb 12.9g/dL、白血球6,300、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白7.1g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 22U/L、ALT 19U/L、LD 195U/L(基準176~353)、クレアチニン0.8mg/dL、血糖88mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 100mEq/L。上部消化管内視鏡像(A)及び食道造影像(B)を別に示す。この患者でみられる可能性が低いのはどれか。\nオプション: A: 誤嚥\tB: 胸痛\tC: 咳嗽\tD: 呑酸\tE: 体重減少\t", "output": "正しい答えは D: 呑酸 です" }, { "input": "質問: 25歳の男性。研修医1年目。2か月前にこの病院に就職した。担当患者の採血をしていたところ針刺し事故を起こした。研修医が担当していた患者はC型慢性肝炎を合併しており、現時点でウイルスは排除されていない。研修医の就職時の検査ではHCV抗体は陰性であった。針刺し後、すぐに流水中で傷口から血液を絞り出した。その直後、院内の感染対策部署の医師に連絡をした。連絡を受けた医師の研修医への説明として適切なのはどれか。\nオプション: A: 「今すぐワクチンを接種しましょう」\tB: 「今すぐガンマグロブリンを投与しましょう」\tC: 「C型肝炎を発症する確率は約20%と言われています」\tD: 「1週間後にC型肝炎ウイルス感染の有無の検査をしましょう」\tE: 「1週間は医療行為ができませんので、自宅で待機してください」\t", "output": "正しい答えは D: 「1週間後にC型肝炎ウイルス感染の有無の検査をしましょう」 です" }, { "input": "質問: 終末期がん患者のケアについて正しいのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 家族に対するケアも行う。\tB: 死について考えるのを避けさせる。\tC: 自然治癒の可能性や新薬発見などへの希望を改めさせる。\tD: 患者の担っていた社会的役割に配慮したケア計画を立てる。\tE: 家族との面会よりも医療スタッフによるケアを優先させる。\t", "output": "正しい答えは A: 家族に対するケアも行う。, D: 患者の担っていた社会的役割に配慮したケア計画を立てる。 です" }, { "input": "質問: 入院後に行った嚥下造影検査で、造影剤の気道内流入が認められた。この時点の対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 胃瘻造設\tB: 失語症訓練\tC: 経鼻経管栄養\tD: 食道発声訓練\tE: 高カロリー輸液\t", "output": "正しい答えは C: 経鼻経管栄養 です" }, { "input": "質問: 69歳の男性。発熱と下腹部の緊満感とを主訴に来院した。以前から排尿困難を自覚していた。数日前から頻尿と排尿時痛が出現し、今朝から38℃台の発熱と全身倦怠感および下腹部の緊満感を自覚したため受診した。腹部に肝・脾を触知しない。下腹部に緊満を認める。直腸指診で前立腺に圧痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣は赤血球5~9個/HPF、白血球50~99個/HPF。血液所見:赤血球435万、Hb 13.6g/dL、Ht 41%、白血球16,900、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、アルブミン4.1g/dL、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 30U/L、ALT 21U/L、血糖175mg/dL、Na 141 mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 8.5mg/dL。この時点での治療として検討すべきなのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 腎瘻造設術\tB: 抗菌薬の投与\tC: 抗コリン薬の投与\tD: 尿道カテーテルの挿入\tE: LH-RHアゴニストの投与\t", "output": "正しい答えは B: 抗菌薬の投与, D: 尿道カテーテルの挿入 です" }, { "input": "質問: 30歳の男性。貧血の精査のため来院した。昨年の健康診断では異常を指摘されなかったが、2週前から労作時息切れが出現したため自宅近くの診療所を受診したところ、貧血を指摘され精査のため紹介されて受診した。脈拍88/分、整。血圧122/78mmHg。眼瞼結膜は貧血様で眼球結膜に黄染を認めない。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球302万、Hb 8.3g/dL、Ht 28%、白血球2,400(桿状核好中球3%、分葉核好中球28%、好酸球2%、単球5%、リンパ球62%)、血小板5万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.5mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 27U/L、ALT 19U/L、LD 948U/L(基準120〜245)、ALP 476U/L(基準115〜359)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、尿酸8.5mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 102mEq/L、Ca 10.0mg/dL、P 6.0mg/dL。CRP 0.8mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。異常細胞のペルオキシダーゼ染色は陰性で、表面マーカー解析ではCD10とCD19が陽性で、CD20とCD33は陰性であった。染色体検査でPhiladelphia染色体が検出された。この患者に投与すべき薬剤はどれか。\nオプション: A: イマチニブ\tB: ゲフィチニブ\tC: リツキシマブ\tD: ブレオマイシン\tE: 全トランス型レチノイン酸\t", "output": "正しい答えは A: イマチニブ です" }, { "input": "質問: 「がん対策推進基本計画(平成30年3月)」において推進されるべきとされている緩和ケアについて誤っているのはどれか。\nオプション: A: 終末期になってから導入する。\tB: 患者の家族に対する対応を含む。\tC: 医療用麻薬に関する啓発を行う。\tD: 精神腫瘍医の役割についての記載がある。\tE: 医師以外の医療従事者も緩和ケアに関わる。\t", "output": "正しい答えは A: 終末期になってから導入する。 です" }, { "input": "質問: ランダム化比較試験〈RCT〉の必須要件はどれか。\nオプション: A: 二重盲検\tB: プラセボの使用\tC: 参加者の無作為抽出\tD: エンドポイントの追跡\tE: intention to treat 〈ITT〉\t", "output": "正しい答えは D: エンドポイントの追跡 です" }, { "input": "質問: 浮腫をきたした場合、片側に出現するのはどれか。\nオプション: A: 肝硬変\tB: 急性心不全\tC: ネフローゼ症候群\tD: 蜂巣炎(蜂窩織炎)\tE: 甲状腺機能低下症\t", "output": "正しい答えは D: 蜂巣炎(蜂窩織炎) です" }, { "input": "質問: 赤血球破砕症候群がみられるのはどれか。\nオプション: A: 異常ヘモグロビン症\tB: 遺伝性球状赤血球症\tC: 自己免疫性溶血性貧血\tD: 発作性寒冷血色素尿症\tE: 血栓性血小板減少性紫斑病\t", "output": "正しい答えは E: 血栓性血小板減少性紫斑病 です" }, { "input": "質問: 妊娠初期の超音波検査で診断できるのはどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 稽留流産\tB: 異所性妊娠\tC: 胎児発育不全\tD: 胎児 21 trisomy\tE: 2絨毛膜2羊膜性双胎\t", "output": "正しい答えは A: 稽留流産, B: 異所性妊娠, E: 2絨毛膜2羊膜性双胎 です" }, { "input": "質問: ミトコンドリア遺伝病について正しいのはどれか。\nオプション: A: 女性患者が多い。\tB: 両親が保因者である。\tC: 次子の罹患率を予測できる。\tD: 子は親より重症化する傾向がある。\tE: ミトコンドリア遺伝子の点変異は母から子に伝達する。\t", "output": "正しい答えは E: ミトコンドリア遺伝子の点変異は母から子に伝達する。 です" }, { "input": "質問: 消化管の消化吸収機能について正しいのはどれか。\nオプション: A: 閉塞性黄疸は便色に影響しない。\tB: 蛋白の吸収に消化は不要である。\tC: 食物繊維は糖の吸収に影響しない。\tD: 中鎖脂肪酸はリンパ管へ運ばれる。\tE: 長鎖脂肪酸の吸収に胆汁酸が必要である。\t", "output": "正しい答えは E: 長鎖脂肪酸の吸収に胆汁酸が必要である。 です" }, { "input": "質問: 40歳の女性。1か月前に腹部膨満を主訴に婦人科外来を受診し、精査の結果卵巣腫瘍の診断を受け、摘出手術を受けるため2週間前に入院した。身長104cm、体重25kg。骨形成不全症のため、年1回整形外科を定期受診している。歩行困難があり日常的に電動車いすを用いている。夫と5歳の男児との3人暮らし。ネットショップを経営している。日常生活をサポートするため数人のボランティアが入れ替わりで支援している。術後経過は良好で術中病理診断の結果は良性であった。入院中に新たな機能障害は認めなかった。入院中の主治医として退院に向けて必要なのはどれか。\nオプション: A: 退院後安静などの療養指導\tB: 介護福祉士資格を持つヘルパーの手配\tC: かかりつけの整形外科担当医へ情報提供\tD: 日常生活動作を支援する福祉器具の貸与の手配\tE: 在宅リハビリテーションを行う理学療法士の手配\t", "output": "正しい答えは C: かかりつけの整形外科担当医へ情報提供 です" }, { "input": "質問: 妊娠、分娩、産褥期における母体血中ホルモン値の変化を別に示す。実線Aが表しているのはどれか。ただし、各線はa〜eのいずれかに該当する。\nオプション: A: エストロゲン\tB: プロラクチン\tC: プロゲステロン\tD: 甲状腺刺激ホルモン\tE: 絨毛性ゴナドトロピン\t", "output": "正しい答えは B: プロラクチン です" }, { "input": "質問: 67歳の女性。健康診断で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され、精査目的に来院した。喫煙歴は25本/日を47年間。体温36.4℃。脈拍64/分、整。血圧124/76mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。胸部CTで異常を認めたため、気管支鏡下に擦過細胞診を施行した。胸部エックス線写真(A)、胸部CT(B)及び擦過細胞診のPapanicolaou染色標本(C)を別に示す。診断はどれか。\nオプション: A: 腺癌\tB: 小細胞癌\tC: 大細胞癌\tD: 扁平上皮癌\tE: カルチノイド\t", "output": "正しい答えは D: 扁平上皮癌 です" }, { "input": "質問: 68歳の男性。左眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右矯正0.8、左矯正0.1で、眼圧は右15mmHg、左35mmHg。左眼の写真を別に示す。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 加齢黄斑変性\tB: 糖尿病網膜症\tC: 内頸動脈狭窄症\tD: 網膜色素変性症\tE: 裂孔原性網膜剥離\t", "output": "正しい答えは B: 糖尿病網膜症, C: 内頸動脈狭窄症 です" }, { "input": "質問: 80歳の男性。夜間に大声をあげることを主訴に来院した。約10年前から時々はっきりした夢をみて、夜中に大声をあげるようになった。1年前から動作がのろくなり、歩行時に歩幅が小刻みとなって、つまずくことが増えてきた。2か月前から、カーテンが人の姿に見えることがあったという。さらに、夜中に大声をあげて手足を動かしてベッド周囲の物を落とすことが増えてきたため、心配した妻に勧められて受診した。既往歴に特記すべきことはなく、常用薬はない。頭部MRIでは軽度の脳萎縮以外に異常は認めない。診断に有用な検査はどれか。3つ選べ。\nオプション: A: 脳脊髄液検査\tB: 末梢神経伝導検査\tC: ポリソムノグラフィ\tD: MIBG心筋シンチグラフィ\tE: ドパミントランスポーターSPECT\t", "output": "正しい答えは C: ポリソムノグラフィ, D: MIBG心筋シンチグラフィ, E: ドパミントランスポーターSPECT です" }, { "input": "質問: 10か月の男児。昨夜から血便、嘔吐を認め、機嫌も悪いため母親に連れられて来院した。①足底を刺激すると開眼し、②皮膚色はピンク色である。③ツルゴールは軽度低下しており、④口唇の乾燥は軽度である。⑤毛細血管再充満時間は3秒である。この患児で循環不全を示す所見は下線部のうちどれか。\nオプション: A: ①\tB: ②\tC: ③\tD: ④\tE: ⑤\t", "output": "正しい答えは E: ⑤ です" }, { "input": "質問: 65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたところ右手から前腕に痛みが走り、環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。環指と小指との中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり、屈曲は自動、他動ともに可能である。また母指、示指、中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。15年前に関節リウマチの診断を受け、現在はメトトレキサートと副腎皮質ステロイドにて治療中である。手指を伸ばすように指示した際の手の写真(A)と手関節部エックス線写真(B)とを別に示す。病態として考えられるのはどれか。\nオプション: A: 頸椎性脊髄症\tB: 手根管症候群\tC: 橈骨神経麻痺\tD: 指伸筋腱断裂\tE: 中手指節関節強直\t", "output": "正しい答えは D: 指伸筋腱断裂 です" }, { "input": "質問: 日齢0の新生児。在胎35週1日で早期破水があり、同日に経膣分娩で出生した。出生時は身長44cm、体重1,960g、頭囲30.0cmで、心拍数は120/分であった。自発呼吸が微弱で全身にチアノーゼを認めたため、酸素投与を開始した。啼泣時に強直してチアノーゼとSpO2の低下とを認める。両側の多指症および多趾症と両側停留精巣とを認める。合併する腹壁異常の写真を別に示す。基礎疾患を診断するために行うべき検査はどれか。\nオプション: A: 頭部CT\tB: 腹部CT\tC: 染色体検査\tD: 臍帯病理組織学的検査\tE: 全身骨エックス線撮影\t", "output": "正しい答えは C: 染色体検査 です" }, { "input": "質問: 76歳の男性。血痰と腰痛を主訴に来院した。1か月前から腰痛が出現し次第に増強し、3日前から喀痰に血液が混じるため受診した。喫煙は74歳まで20本/日を54年間。意識は清明。身長165cm、体重56kg。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧140/76mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。食欲は良好。血液所見:赤血球420万、Hb 12.8g/dL、Ht 40%、白血球8,600、血小板42万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.6g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 25U/L、ALT 19U/L、LD 343U/L(基準120~245)、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。胸部単純エックス線写真で右下肺野に5cm大の腫瘤を認める。全身の造影CTと気管支鏡下生検により腰椎転移を伴う進行肺扁平上皮癌と診断され薬物による抗癌治療の開始を検討中である。現時点で行うべき疼痛対策として適切でないのはどれか。\nオプション: A: NSAID経口投与\tB: 塩酸モルヒネ皮下投与\tC: 骨転移への放射線照射\tD: アセトアミノフェン経口投与\tE: ビスホスホネート製剤静脈投与\t", "output": "正しい答えは B: 塩酸モルヒネ皮下投与 です" }, { "input": "質問: 医薬品医療機器総合機構〈PMDA〉が医療者から収集する副作用・感染症・不具合等の報告に含まれないのはどれか。\nオプション: A: 医薬品\tB: 医療機器\tC: 健康食品\tD: 予防接種\tE: 再生医療等製品\t", "output": "正しい答えは C: 健康食品 です" }, { "input": "質問: 診断のために血液培養の検体を採取することにした。採取にあたり適切なのはどれか。\nオプション: A: 2セット採取する。\tB: 抗菌薬投与後に採取する。\tC: 採取後は検体容器を冷蔵する。\tD: 手指消毒後、素手で採取する。\tE: 動脈からの採取が優先される。\t", "output": "正しい答えは A: 2セット採取する。 です" }, { "input": "質問: 内ヘルニアはどれか。\nオプション: A: 鼠径ヘルニア\tB: 大腿ヘルニア\tC: 閉鎖孔ヘルニア\tD: 食道裂孔ヘルニア\tE: 腹壁瘢痕ヘルニア\t", "output": "正しい答えは D: 食道裂孔ヘルニア です" }, { "input": "質問: 47歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。2か月前から食欲が低下し、体重が3kg減少したため受診した。意識は清明。身長156cm、体重46kg。体温36.0℃。脈拍80/分。整。血圧128/72mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球366万、Hb 11.9g/dL、Ht 35%、白血球3,600、血小板13万。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL、アルブミン3.7g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST 22U/L、ALT 14U/L、LD 180U/L(基準120~245)、ALP 204U/L(基準115~359)、γ-GT 35U/L(基準8~50)、尿素窒素10mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖88mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 106mEq/L。便中Helicobacter Pylori抗原陽性。胸腹部CTで胃壁の肥厚を認める以外異常を認めない。上部消化管内視鏡像(A)及び生検組織のH-E染色標本(B)とを別に示す。まず行うべき対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 胃切除術\tB: 局所放射線照射\tC: 内視鏡的粘膜下層剥離術\tD: Helicobacter Pylori除菌療法\tE: 免疫チェックポイント阻害薬による治療\t", "output": "正しい答えは A: 胃切除術 です" }, { "input": "質問: 7歳の男児。昨日からの発疹を主訴に母親に連れられて来院した。生来健康である。全身状態は良好である。体温37.3℃。頭皮を含めた全身に発疹が認められた。登校について正しいのはどれか。\nオプション: A: 全身状態が良好なら登校可能\tB: 発症後5日間は出席停止\tC: 発疹が消失するまで出席停止\tD: 解熱後3日を経過するまで出席停止\tE: 全ての発疹が痂皮化するまで出席停止\t", "output": "正しい答えは E: 全ての発疹が痂皮化するまで出席停止 です" }, { "input": "質問: レム睡眠で正しいのはどれか。\nオプション: A: 徐波睡眠と呼ばれる。\tB: 骨格筋の活動が活発になる。\tC: 夢を見ていることが少ない。\tD: 自律神経系の活動が変動しやすい。\tE: 成人では一晩の睡眠の半分以上を占める。\t", "output": "正しい答えは D: 自律神経系の活動が変動しやすい。 です" }, { "input": "質問: 溶血性貧血でみられるのはどれか。\nオプション: A: 黄疸\tB: 徐脈\tC: 匙状爪\tD: 眼球突出\tE: 拡張期心雑音\t", "output": "正しい答えは A: 黄疸 です" }, { "input": "質問: ある検査の質間内容を以下に示す。\n 1)お歳はいくつですか。\n 2)今日は何年の何月何日ですか。\n 3)私たちがいまいるところはどこですか。\n 4)これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますのでよく覚えておいてください。\n 5)100から7を順番に引いてください。\n 6)私がこれから言う数字を逆から言ってください。\n 7)先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。\n 8)これから5つの品物を見せます。それを隠しますのでなにがあったか言ってください。\n 9)知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。\nこの心理・精神機能検査はどれか。\nオプション: A: 田中・Binet式知能検査\tB: リバーミード行動記憶検査\tC: Wechsler成人知能検査〈WAIS-III〉\tD: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール\tE: 簡易精神症状評価尺度[Brief Psychiatric Rating Scale〈BPRS〉]\t", "output": "正しい答えは D: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール です" }, { "input": "質問: 62歳の男性。下肢脱力のため救急車で搬入された。ほとんど食事を摂らずに連日大量の飲酒を続けており、昨日も軽い朝食以後食事をせず泥酔状態でフローリングの床の上で寝入ってしまった。本日午前5時に目覚めたが足に力が入らず歩行が困難であったため、電話まで這っていき午前6時に救急車を要請した。冷房装置のない蒸し暑い部屋に独居している。意識は清明。身長165cm、体重62kg。体温36.1℃。心拍数124/分、整。血圧86/54mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腰背部痛と両大腿の筋痛とを認める。構語障害を認めない。両下肢筋力は徒手筋力テストで2と低下を認めるが、その他の神経学的所見に異常を認めない。尿所見:色調は暗褐色、比重1.022、pH 6.0、蛋白2+、糖(±)、ケトン体1+、潜血3+、ビリルビン(―)、沈渣に赤血球1〜4/1視野、白血球2〜3/1視野、硝子円柱と顆粒円柱とを認める。血液所見:赤血球330万、Hb 12.0g/dL、Ht 33%、白血球14,700、血小板17万。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 脳梗塞\tB: 尿路結石\tC: 尿路感染症\tD: 横紋筋融解症\tE: 急性糸球体腎炎\t", "output": "正しい答えは D: 横紋筋融解症 です" }, { "input": "質問: 下部消化管内視鏡像を別に示す。病変が存在する部位はどこか。\nオプション: A: 直腸\tB: 盲腸\tC: 上行結腸\tD: 横行結腸\tE: 下行結腸\t", "output": "正しい答えは A: 直腸 です" }, { "input": "質問: 10か月の男児。無熱性けいれんを主訴に、父親に連れられて来院した。添い寝をしていたところ突然2分間の左上下肢の間代けいれんがみられたため来院した。出生時から右顔面にポートワイン様母斑を認めた。追視・固視2か月、定頸4か月、坐位保持7か月で発達の異常は指摘されていなかった。9か月時に1分間の左上下肢の間代けいれんがみられ、2週後に同様の発作があった。頭部造影MRIで、右大脳の軟膜血管腫を認めた。この疾患でみられないのはどれか。\nオプション: A: 片麻痺\tB: 精神遅滞\tC: てんかん\tD: 網膜色素変性\tE: 脳回に沿った石灰化\t", "output": "正しい答えは D: 網膜色素変性 です" }, { "input": "質問: 38歳の女性。労作時の息切れを主訴に来院した。3日前から通勤のための最寄りの駅までの歩行で息切れを感じるようになった。昨日は歩行中に気が遠くなる感じも出現したため受診した。受診時の心電図を別に示す。胸部の聴診で特徴的に聴取されるのはどれか。\nオプション: A: I音の大砲音\tB: II音の亢進\tC: III音\tD: IV音\tE: 心膜摩擦音\t", "output": "正しい答えは A: I音の大砲音 です" }, { "input": "質問: 35歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。1年前に仕事上のトラブルをきっかけに退職した。その後は自宅に閉じこもりがちになり、食事は不規則で菓子パンやおにぎりを好んで摂取していた。1週間前から歩行時のふらつきが目立つようになり四肢のしびれ感も訴えるようになったため、心配した家族に付き添われて受診した。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧124/68mmHg。腱反射は、上肢では減弱し、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は消失している。Babinski徴候は陰性である。四肢筋力は遠位部優位に低下している。両下肢で痛覚過敏、振動覚の低下を認める。この患者に補充すべきなのはどれか。\nオプション: A: 亜鉛\tB: 葉酸\tC: ニコチン酸\tD: ビタミンB$_1$\tE: ビタミンB$_{12}$\t", "output": "正しい答えは D: ビタミンB$_1$ です" }, { "input": "質問: Mallory-Weiss症候群について正しいのはどれか。\nオプション: A: 自然治癒する。\tB: 裂創は横走する。\tC: 病変は壁全層に及ぶ。\tD: 胃大彎側に好発する。\tE: 十二指腸にも病変が存在する。\t", "output": "正しい答えは A: 自然治癒する。 です" }, { "input": "質問: 22歳の男性。頸髄損傷で入院中である。8週間前に高所から転落し受傷した。徒手筋力テストでは両側ともに上腕二頭筋5、橈側手根伸筋5、上腕三頭筋4、深指屈筋0、小指外転筋0である。体幹筋と下肢筋の筋収縮は認めない。両側上肢尺側、体幹、両下肢、肛門周囲の感覚の脱失を認める。獲得が見込まれる活動はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 自己導尿\tB: 車いす移乗動作\tC: 箸を使用しての食事動作\tD: 両杖を使用しての平地歩行\tE: 長下肢装具を使用しての階段昇降\t", "output": "正しい答えは A: 自己導尿, B: 車いす移乗動作 です" }, { "input": "質問: 静脈路確保の次に行うべき対応はどれか。\nオプション: A: 胃洗浄\tB: 気管挿管\tC: 血液透析\tD: 血液濾過\tE: 活性炭投与\t", "output": "正しい答えは B: 気管挿管 です" }, { "input": "質問: 76歳の男性。3か月前から続く左手の母指から環指のしびれを主訴に来院した。身長165cm、体重65kg。左母指から環指橈側にかけて感覚鈍麻を認める。握力は右26kg、左22kg。末梢神経伝導検査の結果を別に示す。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: 頸椎神経根症\tB: 手根管症候群\tC: 多発性硬化症\tD: 肘部管症候群\tE: 胸郭出口症候群\t", "output": "正しい答えは B: 手根管症候群 です" }, { "input": "質問: 3歳の男児。発熱と下肢痛とを主訴に両親に連れられて来院した。1か月前に左足をひねって疼痛を自覚した。その後右下肢の疼痛も訴えるようになった。2週間前に38℃台の発熱が出現し、両下肢の疼痛も増強した。かかりつけ医を受診して抗菌薬を内服したが、発熱が持続している。身長103cm、体重17kg。体温37.5℃。脈拍128/分、整。血圧106/70mmHg。皮膚に紫斑を認めない。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。下肢に関節腫脹や可動域制限を認めない。血液所見:赤血球402万、Hb 11.1g/dL、Ht 33%、網赤血球1.8%、白血球3,400(桿状核好中球3%、分葉核好中球8%、好酸球1%、単球4%、リンパ球84%)、血小板6.0万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン4.4g/dL、総ビリルビン0.3mg/dL、直接ビリルビン0.1mg/dL、AST 27U/L、ALT 19U/L、LD 741U/L(基準335〜666)、ALP 456U/L(基準307〜942)、CK 60U/L(基準59〜332)、尿素窒素10mg/dL、クレアチニン0.3mg/dL、尿酸 5.5mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 101mEq/L、Ca 11.0mg/dL、P 6.0mg/dL。CRP 1.2mg/dL。両下肢エックス線写真で異常を認めない。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。可能性が高い疾患はどれか。\nオプション: A: 骨髄炎\tB: 骨肉腫\tC: 急性白血病\tD: 再生不良性貧血\tE: 血球貪食症候群\t", "output": "正しい答えは C: 急性白血病 です" }, { "input": "質問: 78歳の女性。1週間前から38℃台の発熱が持続し、全身倦怠感のため来院した。身長151cm、体重42kg。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧84/50mmHg。胸腹部に異常所見を認めない。皮膚の乾燥や四肢に浮腫を認めない。血液生化学所見:尿素窒素24mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、空腹時血糖65mg/dL、Na 129mEq/L、K 5.1mEq/L、抗利尿ホルモン1.4pg/mL(基準0.5~2.0)。随時尿での尿中Naは16mEq/Lであった。この患者で認められる所見はどれか。\nオプション: A: 低尿酸血症\tB: 低レニン血症\tC: 尿浸透圧低下\tD: 甲状腺機能低下症\tE: 低コルチゾール血症\t", "output": "正しい答えは E: 低コルチゾール血症 です" }, { "input": "質問: II音の奇異性分裂をきたすのはどれか。\nオプション: A: 動脈管開存症\tB: 肺動脈弁狭窄症\tC: 心室中隔欠損症\tD: 心房中隔欠損症\tE: 完全左脚ブロック\t", "output": "正しい答えは E: 完全左脚ブロック です" }, { "input": "質問: 検査所見:赤沈102mm/1時間。血液所見:赤血球301万、Hb 9.6g/dL、Ht 29%、白血球9,800、血小板47万。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、AST 29U/L、ALT 28U/L、LD 321U/L(基準176~353)、CK 38U/L(基準30~140)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖102mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.9mEq/L、Cl 100mEq/L。免疫血清学的所見:CRP 8.6mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体陰性、CH50 52U/mL(基準30~40)。胸部エックス線写真で異常を認めない。精査の結果、副腎皮質ステロイドの内服加療を行うこととした。治療に伴い注意すべき検査項目はどれか。\nオプション: A: 血糖\tB: 血小板\tC: 総蛋白\tD: 血清補体価\tE: クレアチニン\t", "output": "正しい答えは A: 血糖 です" }, { "input": "質問: 22歳の男性。視力低下、昼盲を主訴に来院した。幼少時よりアトピー性皮膚炎を指摘されていた。15歳ころから眼瞼および結膜の掻痒感が強くなり、副腎皮質ステロイド外用薬および点眼薬を使用してきたが、掻痒感が消失しない時に眼部を叩打してきた。1年ほど前から視力低下および昼盲を自覚するようになったという。視力は右0.1(0.9×−3.0D)、左0.1(1.0×−2.5D)。眼圧は右13mmHg、左17mmHg。両眼の散瞳後の前眼部写真を別に示す。細隙灯顕微鏡検査で右眼の前部硝子体に色素散布を認める。緊急に処置・手術が必要な合併症はどれか。\nオプション: A: 結膜炎\tB: 白内障\tC: 円錐角膜\tD: 網膜裂孔\tE: 後部硝子体剥離\t", "output": "正しい答えは D: 網膜裂孔 です" }, { "input": "質問: 28歳の初妊婦。妊娠23週4日、性器出血を主訴に来院した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていたが特に異常は認めなかった。昨夜から下腹部痛を自覚し、今朝性器出血を認めたため心配になり受診した。身長154cm、体重56kg(非妊時52kg)。体温37.1℃。脈拍88/分、整。血圧126/74mmHg。呼吸数18/分。腹部は妊娠子宮で膨隆し、柔らかい。腟鏡診で分泌物は粘液性で少量の血液が混じっている。経腹超音波検査では正常脈で足位の児を認める。経腟超音波画像を別に示す。まず行うのはどれか。\nオプション: A: 外回転術\tB: 緊急帝王切開\tC: 子宮頸管縫縮術\tD: β2刺激薬の点滴静注\tE: 副腎皮質ステロイドの筋注\t", "output": "正しい答えは D: β2刺激薬の点滴静注 です" }, { "input": "質問: 下腹壁動静脈、腹直筋外側縁および鼠径靱帯に囲まれたHesselbach三角をヘルニア門とするのはどれか。\nオプション: A: 大腿ヘルニア\tB: 外鼠径ヘルニア\tC: 内鼠径ヘルニア\tD: 閉鎖孔ヘルニア\tE: Bochdalek孔ヘルニア\t", "output": "正しい答えは C: 内鼠径ヘルニア です" }, { "input": "質問: 日齢12の新生児。呼吸障害のためNICUに入院中である。在胎37週、出生体重2,386g、身長47cmで帝王切開で出生した。筋緊張低下、色白な皮膚、矮小陰茎と停留精巣があり、哺乳障害を認める。FISH法にて15番染色体長腕に微細欠失を認める。最も考えられるのはどれか。\nオプション: A: Werdnig-Hoffmann症候群\tB: Prader-Willi症候群\tC: Klinefelter症候群\tD: Angelman症候群\tE: DiGeorge症候群\t", "output": "正しい答えは B: Prader-Willi症候群 です" }, { "input": "質問: 57歳の男性。発熱と倦怠感を主訴に来院した。1か月前に右頸部腫瘤に気付いた。2週間前から38℃台の発熱と倦怠感をきたし、軽快しないため受診した。右頸部に径1.5cmのリンパ節を3個触知する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長170cm、体重68kg。体温37.4℃。脈拍100/分、整。血圧132/90mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(room air)。血液所見:赤血球210万、Hb 7.4g/dL、Ht 23%、白血球16,000(異常細胞60%)、血小板5万。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。骨髄細胞の染色体分析では正常男性核型であった。異常細胞のペルオキシダーゼ反応は陰性。表面マーカー解析ではCD19陽性、CD20陰性、CD33陰性、TdT(terminal deoxynucleotidyl transferase)陽性であった。診断はどれか。\nオプション: A: 急性骨髄性白血病\tB: 急性リンパ性白血病\tC: 慢性骨髄性白血病\tD: 慢性リンパ性白血病\tE: 成人T細胞白血病\t", "output": "正しい答えは B: 急性リンパ性白血病 です" }, { "input": "質問: 40歳の女性。特定健康診査を受けた。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は日本酒5合/日である。身長148cm、体重65kg。BMI 29.6。腹囲92cm。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧128/68mmHg。血液所見(空腹時):赤血球352万、Hb 9.8g/dL、Ht 32%、白血球9,200。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン2.8g/dL、AST 76U/L、ALT 58U/L、LD 338U/L(基準120~245)、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、血糖102mg/dL、HbA1c 5.8%(基準4.6~6.2)、総コレステロール220mg/dL、HDLコレステロール42mg/dL、トリグリセリド140mg/dL。Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 93mEq/L。この患者で特定保健指導による支援が必要とされる基準に該当するのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: BMI 29.6\tB: 腹囲92cm\tC: Hb 9.8g/dL\tD: AST 76U/L\tE: 日本酒5合/日\t", "output": "正しい答えは A: BMI 29.6, B: 腹囲92cm です" }, { "input": "質問: 48歳の女性。尿の泡立ちを主訴に来院した。半年前にネフローゼ症候群を発症し、腎生検で微小変化群と診断された。副腎皮質ステロイドの処方後2週間で完全寛解し、4か月前からは投与量を漸減していた。2週間前の外来で、体重52kgで浮腫を認めず、尿蛋白(―)、尿潜血(―)、血清アルブミン4.4g/dL、総コレステロール210mg/dLだったため、副腎皮質ステロイドを10mg/日から10mg/隔日に減量したが、4日前から尿の泡立ちが強くなってきたため受診した。体重54kg。脈拍76/分、整。血圧120/60mmHg。両下腿から足背に軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血(―)、沈渣に卵円形脂肪体を認める。血液生化学所見:アルブミン3.5g/dL、尿素窒素15mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、総コレステロール290mg/dL。対応として適切なのはどれか。\nオプション: A: 再度の腎生検\tB: 現在の治療を継続\tC: リツキシマブ投与\tD: アルブミン製剤投与\tE: 副腎皮質ステロイド増量\t", "output": "正しい答えは E: 副腎皮質ステロイド増量 です" }, { "input": "質問: ナルコレプシーの患者の訴えと考えられるのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 「会議中に突然眠ってしまいます」\tB: 「毎日明け方になるまで眠れません」\tC: 「大笑いすると突然全身の力が抜けます」\tD: 「足がむずむずして動かさずにいられません」\tE: 「毎晩眠れないのではないかと不安になります」\t", "output": "正しい答えは A: 「会議中に突然眠ってしまいます」, C: 「大笑いすると突然全身の力が抜けます」 です" }, { "input": "質問: 53歳の男性。心房細動に対するアブレーション治療を目的として入院した。40歳時に僧帽弁狭窄症に対して機械弁置換術が行われワルファリンが開始となった。48歳時から高血圧症、糖尿病に対して薬物療法が行われている。5か月前に突然動悸を自覚し、定期的に通院している診療所で心房細動と診断された。その後も月に数回、3~5日程度持続する動悸発作が出現した。3か月前および1か月前の外来受診時の心電図でも心房細動が確認されたため、カテーテルアブレーション目的に紹介され入院となった。入院時は心房細動調律であった。入院2日目に行ったカテーテルアブレーションで洞調律に復帰し、入院6日目に退院となった。退院後のワルファリン治療について正しいのはどれか。\nオプション: A: 継続して行う。\tB: アスピリンに変更する。\tC: 動悸出現時に頓服する。\tD: ビタミンK製剤と併用する。\tE: 直接経口抗凝固薬[direct oral anticoagulant〈DOAC〉]に変更する。\t", "output": "正しい答えは A: 継続して行う。 です" }, { "input": "質問: 54歳の女性。7時間前から心窩部痛を自覚したため救急外来を受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍80/分、整。血圧154/94mmHg。腹部は平坦で、右季肋部に圧痛を認める。血液所見:赤血球433万、Hb 14.0g/dL、Ht 42 %、白血球12,400、血小板17万。血液生化学所見:アルブミン4.5g/dL、AST 24U/L、ALT 18U/L、LD 161U/L(基準176〜353)、ALP 350U/L(基準115〜359)、γ-GTP 94U/L(基準8〜50)、尿素窒素21mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。CRP 13mg/dL。腹部造影CTを別に示す。この患者に対する処置として適切なのはどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 結腸切除術\tB: 胆嚢摘出術\tC: イレウス管留置\tD: 経皮経肝胆嚢ドレナージ術\tE: 内視鏡的乳頭括約筋切開術\t", "output": "正しい答えは B: 胆嚢摘出術, D: 経皮経肝胆嚢ドレナージ術 です" }, { "input": "質問: 関節リウマチの眼合併症はどれか。2つ選べ。\nオプション: A: 強膜炎\tB: 網膜炎\tC: 緑内障\tD: 眼球突出\tE: 虹彩毛様体炎\t", "output": "正しい答えは A: 強膜炎, E: 虹彩毛様体炎 です" }, { "input": "質問: 25歳の男性。幻聴を主訴に兄に連れられて来院した。昨日から「そばに人がいないのに、考えていることを批判し動作を命令する声が聞こえてくる。つらくて仕方がない」と苦痛を伴った幻聴を訴えるようになったため、精神科病院を受診した。この病院で3年前に統合失調症と診断され、通院中であった。患者はこの声が聞こえなくなるよう入院の上で治療して欲しいと訴えている。適切な入院形式はどれか。\nオプション: A: 応急入院\tB: 自由入院\tC: 任意入院\tD: 医療保護入院\tE: 緊急措置入院\t", "output": "正しい答えは C: 任意入院 です" }, { "input": "質問: 治療日に朝から絶食で腸管洗浄液を内服して頻回の排便を行っていた。その後、病棟の廊下でうずくまっているところを看護師に発見された。現 症:呼びかけには返答がある。体温36.2℃。脈拍96/分、不整。血圧146/84mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。顔面は蒼白で発汗を認める。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。血便を認めない。四肢に麻痺や弛緩を認めない。簡易測定した血糖値が45mg/dLであり、50%ブドウ糖20mLを静注した。対応として適切でないのはどれか。\nオプション: A: 緊急内視鏡\tB: 家族への説明\tC: 12誘導心電図\tD: 血糖値の再検査\tE: バイタルサインの再評価\t", "output": "正しい答えは A: 緊急内視鏡 です" } ] }